1 :
安達明日夢:
こんにちは、僕、安達明日夢といいます。
ここは特撮キャラによるSSを書くスレ、ルールや過去ログをよく読んで書き込んでくださいね。
基本的なルール
●特撮キャラオールスターのショートシナリオを皆で書こう!ただし、話はきちんと繋がるように。
●あまりに突飛だと思われる作品のキャラを入れる場合は、予め許可の書き込みをしておこう!
●書き込まれたストーリーはちゃんと全部読んでから続きを創作しよう!
●書き込む際、自分が手掛けたシナリオを終わらせる際はきちんと終了宣言をしよう!
もし誰も続きを書いてくれそうになかったら責任もって自分でキリが良いところまで書こう。
●使用するキャラは基本的に早いもの勝ち。
もしどうしてもそのキャラを使いたかったら、そのシナリオが終わってから上手く話を繋げよう!
●公式サイトやファンサイトで原作をしっかり把握するのは大前提だ!
間違っている部分を見つけたら、指摘してあげよう。
●SSの中で一度死んだキャラは、原則として復活させてはダメ。
●現在放送中の作品…マジレンジャー、仮面ライダー響鬼、ジャスティライザー、ウルトラマンネクサスは放送が終了するまで参戦不可。
セーラームーンについては、主要五人…ミュージカル版
ウラヌス、ネプチューン、プルート、サターン…もちろんミュージカル版
ルナ…テレビ版 クインベリル…テレビ版
劇場作品は上映開始から二ヶ月待ってから出演可能。
●海外の作品は基本的に不許可!
●同姓同名のヒーロー、怪獣、怪人を出すときは分かるように表記しよう。
(例)ハカイダー→「ハカイダー(無印キカイダー)」、「ギルハカイダー」、「人造人間ハカイダー(またはハカイダー/リョウ)」
モスラ→「モスラ」、「護国聖獣モスラ」
●sage進行推奨、コテハン非推奨。
2 :
安達明日夢:05/02/18 21:35:04 ID:1lWBXmPl
4 :
安達明日夢:05/02/18 22:14:56 ID:1lWBXmPl
・ゴッドマン、ダイレンジャー(リュウレンジャー/亮、シシレンジャー/大五、テンマレンジャー/将児、キリンレンジャー/知、
ホウオウレンジャー/リン、キバレンジャー/コウ、ダイムゲン/亀夫) VS 巨大ドルゲ
・ジェットマン(レッドホーク/天堂竜、ブラックコンドル/結城凱、イエローオウル/大石雷太、ホワイトスワン/鹿鳴館香、ブルースワロー/早坂アコ) VS ラディゲ、トランザ
・バンキッド隊(ペガサス、ドラゴン、オックス、スワン、ラビット)、クレクレタイガ、デストチョンボ、星雲仮面マシンマン/高瀬健、ボールボーイ、レッドマン VS 暗黒七本槍
・マシンバッファロー、キングギドラ、轟雷神、天空神 VS フーマ、マドーの両母艦
・ジャンパーソン、ガンギブソンVSメタルベルデ/高見沢逸郎
・ギンガマンVSゼイハブ、シェリンダ
・ビクトリーロボ、ライナーボーイVSグレゴリ、ゲルマディクス
・黒騎士ヒュウガ、仮面ライダーライア、仮面ライダーZO VS バットバス
・真・仮面ライダー/風祭真、仮面ライダーカイザ/草加雅人、三原修介/仮面ライダーデルダVS ライノセラスビートルオルフェノク、スタッグビートルオルフェノク、バーナクルオルフェノク
・ソルブレイバー(西尾大樹)VSソルブレイバープロトスーツ
・クラウドドラゴンVSバルタン船団
・ヤミマル、キリカ、いづみ、お京、雪乃、由真、結花 VS ライオンオルフェノク、ムースオルフェノ
以下ミレニアムライダーズ模擬戦
・ハカイダー VS 礼子専用G3'
・ジェラ VS ミカ専用G3'
・仮面ライダーナイト VS 夏希専用G3'
・仮面ライダーインペラー VS あゆみ専用G3'
・仮面ライダーG3-X VS 薫専用G3'
5 :
安達明日夢:05/02/18 22:17:06 ID:1lWBXmPl
○高山我夢/ウルトラマンガイア→ジオベースへ。
○ウルトラマン80/矢的猛→ウルトラの星へ。
○ウルトラマン→先にウルトラの星へいくが、ガバナスを見つける。
○MAT(坂田次郎、金城、上原、佐々木、藤川)→MAT基地へ戻る
○UGM、MAC、Gフォース、平成ウルトラ警備隊→防衛軍基地で待機
○ミジー星人(ドルチェンコ、ウドチェンコ、カマチェンコ)→辛切のラーメン屋で昼食
○サワイ、ヨシオカ、ナハラ、イルマらダイブハンガーメンバー→スターピースを手に入れ科学研究局へ持って行く
○ゾフィー→ウルトラの星へと向かう。
○帰ってきたウルトラマン/郷秀樹、ネオス/カグラゲンキ→一路地球へ
○アンドロメロス、アンドロウルフ→アンドロベースへ戻る
○TAC、MYDO、ウルトラマンレオ/おおとりゲン、ウルトラマンパワード/ケンイチ・カイ→マリア3号の完成を急ぐ
○アストラ→マグマ星人に助けられ地球へ向かう
○ハットリ君→大いなる意思を独自に追跡。
○ダップ&VRVマスター、ゾーンファイター、エンジェル、ジュニア→長野へ
○ヴェッカー(カナ、メイ、サキ、ハル、アム、エリー)、
コセイドン隊(バンノ・チカラ、 モリ・モリィ、ハルナ・マリ、トキ・ゴウ、ヒムガシ・テツ、アルタシア)→時空破断装置の捜索
○ニンジャレッド/サスケ→戸隠白雲に会いにいく。
○ジライヤ/ニンジャブラック、増田ジゴロウ/仮面ハライター、シーマームーン、米子・オブ・ジョイトイ、ミスターロボット、浪人生、カーリー田中、
インビジブルギター男、インビジブルベース男→ネコマルで指定された場所へ。
○ハットリ君→大いなる意思を独自に追跡。
○忍風戦隊ハリケンジャー、仮面ライダー2号、ライダーマン、スカイライダー、仮面ライダースーパー1、仮面ライダーZX→司令室へ
○ダイヤモンド・アイ、ダイナブラック、仮面ライダーファム、イガム、フーミン、雷甲太郎、 霧島五郎→指令室へ
○霧島美佳、源蘭花→一般人を避難させる
6 :
安達明日夢:05/02/18 22:19:37 ID:1lWBXmPl
○タイムレンジャー、ガオレンジャー、アバレンジャー→デズモゾーリャ、ウラ、ボッファ、ミケラを逃してしまう
○ハヤタ、イデ、葉山真紀→踊り狂っている。
○モスラ&小美人→キズを癒すためインファント島へ帰る
○巽モンド、ミント→ベイエリア55でゴーゴーファイブのサポートする。
○村上ワタル、ロンダ、ゼガ→ケニアに残る
○椿秀一→病院に残る
○TAC、ウルトラマンレオ/お々とりゲン、パワード/カイ・ケンイチ、Mydo、科学特捜隊(ムラマツ、アラシ)チームEYES(ヒウラ、フブキ)→TAC基地で待機
○涼村暁→ダイレンジャーの戦ってる所へ向かって移動中
○浅見渡=太宰博士→ターボレンジャーを送り込む。記者会見を開き、防衛組織との協力を宣言。
○町田警部、牧史郎→白血球減少事件,脳波変調機設計図盗難事件の容疑者が潜むと見られる建物に突入
○大門豊、ザボーガー→SRIの支援の為、百窓へ
○サンダーマスク/命光一→大魔王ベムキングを追う
○ジャスピオン、アンリ、大魔神、比良坂綾奈、朝倉美都→ギャオスを撃破
○佐伯慎二、津川健太郎→警視庁へ辞令。
○平田→店を守るため、ドールハウスに残る。
○桜内雅子→警視総監と会談。
○仮面ライダー王蛇/浅倉威→アンチバダム同盟へ
○マスクマン、スケバン刑事、五条いづみ、ゴーストハンター早紀、冴木聖羅、あすか組、鶴姫、戒堂晃、皇昴流→アークオルフェノクを逃す。
○少女コマンド(湯浅恵子、三枝佐織)、セーラー服反逆同盟、晃の家族→バダム本部に捕らわれている。
○ストレッチマン→地球へ
7 :
安達明日夢:05/02/18 22:26:39 ID:1lWBXmPl
○セイザーレルムズ/伝通院洸、セイザーパイシーズ/魚住愛→未確認生命体の被害者の治療を行う。
○BFカブト・テントウ・ヤンマ・ゲンジ・ミン・アゲハ→再び出動
○BFクワガー/橘健吾→意識不明の重体で鳥羽ゆいに看病されている
○小山内博士→狼鬼に破壊されたネオビートマシンの修復
○アトム→メルカ共和国にてコールドスリープ中。
○カーレンジャー(陣内恭介、土門直樹、上杉実、志乃原菜摘、 八神洋子)、ガイナモ、ゼルモダ、グラッチ、オーディン/尾藤あやめ、リュウガ/尾藤鳴子、モモレンジャー/ペギー松山→ターボレンジャーたちの援護へ
○ギャラクシアン・イグレック/海野八郎、岬めぐみ、水野亜美、寺子屋塾の子供達→仙台いる
○高円寺寅彦、ワルダー、光明寺ミツコ、服部半平(ハンペン)→メルカでイチロー達を待つ。
○メガレンジャー、セーラームーン、ナイルなトトメス、アラーの使者、ちゅうかなぱいぱい、ちゅうかないぱねま、翔直人、藤堂武史、丸尾桃…日本へ
○ココナツ王子、マミィ王妃、ベンジャミン伊東、与田八左右衛門、デンセンマン…カバヤンでデンセン音頭祭り
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
千葉創介、望月綾、ムーンタウン市長、橘明子、バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)→管理センターを脱出
○インパクター・ロギア/星山秀一、セイザータリアス/弓道天馬、セイザーミトラス/獅堂未加、
セイザーリオン/獅堂剣→スペクトルマンとの合流の為、地球へ。
○スペクトルマン/蒲生譲二→ロギアとの合流へ
○カオスヘッダー(善)→地球へ向かう。
○渡五郎/イナズマン→少年同盟本部へ。
○剣崎一真/仮面ライダーブレイド、相川始/仮面ライダーカリス、橘朔也/仮面ライダーギャレン、上城睦月/仮面ライダーレンゲル、白井虎太郎、広瀬栞…バルカンベースへ
○嶋昇/タランチュラアンデッド、城光/タイガーアンデッド…カードに再封印される
○電撃戦隊チェンジマン…チェンジロボの修理のため基地へ帰還
○瀬川耕司/仮面ライダーJ…アンチ・バダム同盟へ
○悪魔くん、メフィスト(弟)…妖怪軍団を追って各地へ
8 :
安達明日夢:05/02/18 22:29:31 ID:1lWBXmPl
○桃園ミキ、松原真理→黒川温泉に向かっている?
○アイアンシャープ、ナショナルキッド、まぼろし探偵、鉄人28号、金田正太郎、少年ジェットスーパージャイアンツ、
祝十郎、ワクさん、海底人8823、黄金バット→散り散りに
○マグマ大使、マモル→アースに会いに行く
〇馬場一平、井上ゆか→引き続きアジトに残る
○ザ・ブレイダー/速水克彦、南エリ→S.A.I.D.O.Cに帰還
○ウルトラマンコスモス/春野ムサシ、ームEYES(シノブ、ドイガキ、アヤノ)→チームEYES基地へ戻る。
○ラミイ、グリフォーザー→赤ちゃん(悪魔っ子)の世話
○機動刑事ジバン/田村直人→メタルダーとトップガンダーをスパイラスに乗せ、正木総監の下へ。
○正木本部長→旧司令室でマドックスを起動させ、都庁へのアクセスを試みる
○ナイトファイヤー/竜馬、ウォルター、メサイヤ→日本へ
○ロボット(分かると思うけど、まだ内緒)→本部長に呼ばれる
○ソリッドステイツワン(SS-T)→東京へ向け飛行中
○沢渡桜子→遺跡でおきた事を伝えに警視庁へ。
○バーザ、守護獣たち→キングブラキオンを目覚めさせにいく
○神崎優衣→ミラーワールドから出られないまま。
○白い服の青年(残留思念)→光を放って消滅。
○ファイブマン→瀕死状態のデンジマンをつれ、マグマベースに帰還。
○覚羅、オルタナティブ・ゼロ/香川英行、日向無限斎、明智小五郎、山地闘破、ニンジャイエロー/セイカイ、藤村典子、
カメラオルグ、シバカリオルグ、タイムファイヤー/滝沢直人、馬風破、牢忍ハブラム、聖忍アラムーサ、多羅尾伴内、爆忍ロケットマン、城忍フクロウ男爵、雷忍ワイルド→ゴメス、キルト、魔鈴と会談
○ミラーマン/鏡京太郎、ジャンボーグA/立花ナオキ、ジャイアント、PAT→グランドキングを倒すもPAT基地は壊滅
9 :
安達明日夢:05/02/18 22:30:41 ID:1lWBXmPl
○ゴレンジャー(アカ/海城剛、アオ/新命明、キ/大岩大太、ミド/明日香健二)、
ターボレンジャー(レッド/炎力、ブラック/山形大地、ブルー/浜洋平、イエロー/日野俊介、ピンク/森川はるな)
ガイナモ、ゼルモダ、グラッチ→逃げたズ・ゴオマ・グ、メ・バチズ・バを追って西へ
○ウルトラ警備隊(キリヤマ、フルハシ、ソガ、サツマ・ジロウ)→中央署へ戻る。
○三浦参謀長→病院で治療中、なお面会謝絶。
○ゼブラーマン/市川新市、キューティーハニー/如月ハニー、キャシャーン→ゴールド・クローを倒す
○ゴーグルブラック/黒田官平、ニンジャブルー/サイゾウ→都庁へ向かう。
○倉馬鉄山将軍、暗闇指令、本郷博士、伊吹長官、姿長官、渡来角之進教授、ナンゴウ長官→中性子爆弾を埋め込まれ、都庁の地下に幽閉される。
○神様・・・どこへともなく消える
○ヌマ・O長官→黒い特凶「ブラックシープ」に出動命令を下す。
○ブラックシープ(キリエル人、ハルカン、宇宙忍デモスト、エージェント・アブレラ)→大いなる意思殲滅に出動。
○タイムレンジャー、ガオレンジャー、アバレンジャー(キラー含む) ⇒ バルカンベースへ向かう
○北斗星司、南夕子、梅津ダン、梅津加代子、ミーン、ウルフオルフェノク/乾巧⇒スカイ総合病院に入院中。
○ホースオルフェノク/仮面ライダーオーガ/木場勇治、菊地啓太郎、園田真理、ミナ⇒巧の付き添い。
○大原冴子、大原星夫、大原月子、ジュリー・ワイズマン、大岩マコ、ネムリン⇒星司と夕子の見舞い。
10 :
安達明日夢:05/02/18 22:31:43 ID:1lWBXmPl
○嵐山長官、夢野博士、ドロシー・アンダーソン、佐原博士、光明寺博士、お茶の水博士、三神博士、滝川博士、
大河内参謀、小中井副参謀、石室コマンダー、アマギ隊員、
バトルフィーバーJ(バトルジャパン/伝正夫、バトルフランス/志田京介、バトルコサック/神誠、バトルケニア/曙四郎、ミスアメリカ/汀マリア)
サンバルカン(バルイーグル/飛羽高之、バルシャーク/鮫島欣也、バルパンサー/豹朝夫)、
ジュウレンジャー(ティラノレンジャー/ゲキ、トリケラレンジャー/ゴウシ、マンモスレンジャー/ダン、タイガーレンジャー/ボーイ、プテラレンジャー/メイ、ドラゴンレンジャー/ブライ)
バンドーラ、トットバット、フックバック、プリプリカン、
オーレンジャー(オーレッド/星野吾郎、オーグリーン/四日市昌平、オーブルー/三田祐司、キングレンジャー/リキ)、ベルベラ、ガルガル3、
キカイダー/ジロー、キカイダー01/イチロー、ビジンダー/マリ、
セーラー戦士(セーラーマーズ/火野レイ、セーラージュピター/木野まこと、セーラーヴィーナス/愛野美奈子、セーラーちびムーン/ちびうさ)、
ロボット刑事K、芝刑事、新条刑事、スパイダーマン/山城拓也
宇宙刑事(ギャバン/一条寺烈、シャリバン/伊賀電、シャイダー/沢村大、アニー、マリーン)、スピルバン/城洋介、
エクシードラフト(シンクレッダー/叶隼人、ドラフトブルース/村岡耕作、ドラフトキース/大熊拳)、
ビーロボ(カブタック、シャークラー、)、
ジャイアントロボ、U7(草間大作)、ウルトラマンナイス/夢野銀河、ゴールドプラチナム、
村上ユウコ/美少女仮面ポワトリン、ポワトリンプティット/村上モモコ、
→バルカンベースで会議中。
○番場壮吉/ビッグワン、ブルースワット(シグ、南三郎、岩山鉄五郎)、バイクロッサー(水野拳/バイクロッサー・ケン、水野銀次郎/バイクロッサー・ギン)、
マイティジャック隊(天田一平、宝忍ジャンヌ、藤井泰蔵)、大原雄介、青山ミドリ
⇒テレビ会議にてバルカンベース会議に参加
11 :
安達明日夢:05/02/18 22:32:56 ID:1lWBXmPl
○ゴハット→練習試合の実況。
○深海里沙→同じく解説。
○早川健/快傑ズバット→レフェリー役。
○立花藤兵衛→大会コミッショナーに選ばれる?
○その他(RX/南光太郎、滝和也、滝竜介、霞のジョー、珠シゲル、珠純子、
クウガ/五代雄介、一条薫、アギト/津上翔一、風谷真魚、美杉義彦、美杉太一、谷源次郎、ギルス/葦原涼、G3マイルド/尾室隆弘、アナザーアギト/木野薫、G4/水城史朗、
龍騎/城戸真司、ゾルダ/北岡秀一、由良吾郎、バーラ、カオル、アンドロ仮面/月ひかる、海堂博士、シュシュトリアン(月子、花子、雪子)、タックル/岬ユリ子、がんがんじい)→観客席で応援
12 :
安達明日夢:05/02/18 22:34:25 ID:1lWBXmPl
●ヤプール→異次元に撤退、超獣軍団による008襲撃を画策。高倉長官は捨て駒にしか思っていないらしい。
●スマートレディ→スマートブレイン本社へ消える
●デビラー、ミスターK→メルカ共和国大統領、副大統領就任。
●デルザー軍団→鋼鉄参謀・荒ワシ師団長・ドクターケイトを失い敗走
●シャドームーン、アポロガイスト→ジェネラルシャドウと同盟を組む。ライダー達の洗脳を解きたいようだ。
●マシーン大元帥、ヨロイ騎士、磁石団長→戦略的撤退後、アンチ同盟本部へ襲撃に
●Dr.ヒネラー→宇宙ステーションデルタで時空破断装置を開発中
●ユガンデ→メガレンジャーを追う
●仮面ライダーガイ/芝浦淳→ゴメスおよびどくろ団に同行。
●ビルゴルディ/帯刀龍三郎→高見沢を待ちつつメタルゼール軍団の戦いを観戦中。
●源海龍、首領L→日本の食料を減らす作戦へ。また晃をメルカ共和国に売る相談。
●ガロア艦長→マグマベースに攻め込む準備。
●4人のグロンギ族→ゲゲルの最中
●キバ男爵、ツバサ大僧正、ヨロイ元帥、十面鬼、ゼネラルモンスター、テラーマクロ→ライダー改造で勝利を確信。ゼネラルモンスターは少し懐疑心あり?
●大神官バラオム、大神官ビシュム→ゴルゴム基地でダロムの結果を待つ。シャドームーンは今回の戦いに不満をもち、三神官を信用していないようだ
●村上峡児、ニューラッキークローバー・・・オーパーツを入手
●王子メキド、王女キメラ、カー将軍、→キングギドラに向けマドー、フーマの母艦を放つ。
●ショッカー幹部(前世魔人)、メイスン、ファラ→撤退
●仮面ライダー(1号、V3、X、ストロンガー、アマゾン)→力を回復させるために深淵なる闇に向かう。
●シュテン、ラセツ→マトリックスでオルグ達を送り込む
●マリア→妖怪達の封印を解き、妖怪大魔王と密約。
●大教授ビアス→ギガボルト2に続いて建造中だったメカニコングとマリンコングとマンモスコングの建造を急ぐ。
●タイガー→奥の部屋で一人怪しげな儀式へ。現時点ではネロンガとベキラが出現したのみ。
●マリバロン→ダイモニウムを探しにいく。
●ブレイン→再び建造中。
●ガデゾーン、ゲドリアン→村野博士、岩本博士、岸田技術主任らをこき使う。
13 :
安達明日夢:05/02/18 22:35:30 ID:1lWBXmPl
●星王バズー、バット星人、テンペラ−星人、ガバナス帝国→ウルトラの星へ侵攻
●ギルーク→シーマを始末するためにアマンガ星へ侵攻
●グルジェフ、ミカエル→ミツコを監視
●綾小路麗子→次の行動に移る
●桜塚星史郎→帯刀コンツェルンへ戻る。
●グレゴリ、ゲルマディクス→ギンガの森へ向かう
●桐原剛三・ゴットネロス スマートブレイン社へ
●バルスキー、ローテール→バダムアジトへ帰還
●ジョッカー超スーパー再生怪人軍団(ラッコ男、カルガモ男、コアラ男、ゾウ男、カニ男、月の輪熊男、ペンギン男、サメ男、ゴキブリ男)
→ミレニアムライダーを明朝襲撃
●グルジェフ、ミカエル→ミツコを監視
●ルチ将軍→008総攻撃を高倉&冴島に指示。
●高倉長官⇒008攻撃準備完了、ルチ将軍の放送待ち。
●プロフェッサーK、レディM、戦闘アンドロイド軍団(オニ男を除くアンカー男〜ショットガン男)⇒御多良市に脱出。
●ドクターQ、シルビア、リタ、ハスラー教授、ドクトルオーバー、ゴーラゾンガー/ブライゾンガー⇒008突入準備完了
●ギルハカイダー⇒ジャイアント・デビルにて待機中?
●新型デスターロボ軍団(カッチュウナイト〜コブラミサイル)
●侵略ロボット軍団(アトミック魔女〜イカルス大王)⇒転送室にて待機中
●カイザーブルドント、マルチーワ、ボンバー・ザ・グレート、イナズマギンガー→バラスーパー轟天でバルカンベースをルチ将軍の演説時間に合わせて攻撃
●マシン獣使いケリス→地獄谷基地でマシン獣を大量生産。
14 :
安達明日夢:05/02/18 22:37:07 ID:1lWBXmPl
●ベンゼン星人・エグゾス「破壊する会」本部で地球の最後を待つ
●メフィラス・メトロンの計画、着々と進行中
●ゴーデス→ルチ将軍の演説に合わせ復活
●マグマ星人 ウルトラ戦士抹殺のために活動を開始する
●冴島達郎→ジャンボーの到着と共に行動開始。
●ジルフィーザ→コボルダを倒され撤退。
●ディーナス→冴島を利用?
●マグマゴレム→ムーンサンダーの出現にあわせ月へ送り込む。
●キラアク星人→SS-Tの機関室を占拠、更に円盤でSS-Tを威嚇
●カオスヘッダー(悪)→コスモスへの復讐
●帝王バンバ→少年同盟本部の襲撃へ
●伊坂/ピーコックアンデッド…アンチ・バダム同盟襲撃に向かう
●サー・カウラー、ボー・ガルダン、金居/ギラファアンデッド…バルカンベースへ
●ブラック・クロー/内藤→東京独立の準備。
●コバルト・クロー、スカーレット・クロー/ジルタワーに。
15 :
安達明日夢:05/02/18 22:38:16 ID:1lWBXmPl
消息不明なもの
○ボイスラッガー(ゴールド、エメラルド、サファイア、ローズ、ルビー)→ゲンバーの攻撃を受け散り散りに
○風のエル、地のエル、水のエル…ルルイエでの戦いの後、その場から消え去る
○田端健二、井上倫文、吉井玲子→ハヤタ達を追う
○ウルトラマンエース→北斗星司を分離後、消滅。
○ジェットジャガー→ジャイガーを倒した後、どこかへ飛ぶ。
○的場 陣→充てもなく何処へ…
○アンドロマルス、アンドロフロル→Mydoを助けるた後、どこかへ。
○ウルトラマンタロウ/東光太郎→ギロンを倒したあと、どこかへ
○ティグリス→地上へ戻る。
●朱玉→玄海龍と高見沢を会わせる
●ライジャ→ガイストアックスを持ったまま失踪
●アンチラ星人→北斗星司の妨害とSS−17の攻撃で撤退
●レオ/仮面ライダーサイガ→ジェットスライガーでどこかへと去っていく。
●ライオトルーパー/徳本恭輔、新井賢→何処かへ逃走
●アークオルフェノク→ハグルマンを始末し、どこかへ消えていく。
△ゼイラム →カウラーたちから逃れる。
16 :
安達明日夢:05/02/18 22:39:23 ID:1lWBXmPl
中立現状
△ゴジラ→海へ帰る。
△ムーンサンダー→翌日に目覚める。
△謎の男→ガイに話しかける
<特筆事項>
・須藤はダッカーと繋がりがあったようだ。
・ダイナマンは解散し、発明センターも子供たちのための施設になっておりダイナブラックのメカ以外は廃棄されている。
・長野で5人のグロンギがゲゲルを実行中。
・ラディゲがOOオーパから奪った、ぬぎぬぎビームガン・ハイパーの銃の心臓部には”アクマ”の魂を封じた3つのカプセルが存在する
・バラノイアの妨害電波がなくなり連絡が取れるようになった
・『誇り高き10人の戦士闇に堕つ時、ライダーの名のもとに戦士集い星界の王打倒せん
其の者、黒き太陽王、歪められし命、深緑の守人、大自然の使者、伝説を超えし戦士、
人類の未来、民の盾、異形の進化、円卓の騎士』との予言
・真魚は「癒しの力」を得る。死者は復活させられないが、生きている人物ならフィジカル・メンタル両方回復できる
・白い服の青年が放った光はヒーローたちの力を一時的にパワーアップさせる。また、全宇宙に広がっている。
17 :
安達明日夢:05/02/18 22:42:53 ID:1lWBXmPl
〜現時点での登場作品〜
○仮面ライダー系
仮面ライダー
仮面ライダーV3
仮面ライダーX
仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー
仮面ライダー(新)
仮面ライダースーパー1
10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
仮面ライダーBLACK
仮面ライダーBLACK RX
真・仮面ライダー 序章
仮面ライダーZO
仮面ライダーJ
仮面ライダークウガ
仮面ライダーアギト
仮面ライダー龍騎
仮面ライダー555
仮面ライダー剣
18 :
安達明日夢:05/02/18 22:44:40 ID:1lWBXmPl
○ウルトラマンシリーズ
ウルトラQ
ウルトラマン
ウルトラセブン
帰ってきたウルトラマン
ウルトラマンA
ウルトラマンタロウ
ウルトラ6兄弟対怪獣軍団
ウルトラマンレオ
ウルトラマン80
ウルトラマン物語
ウルトラマングレート
ウルトラマンパワード
ウルトラマンゼアス
ウルトラマンネオス
ウルトラマンナイス
ウルトラマンティガ
ウルトラマンダイナ
ウルトラマンガイア
ウルトラマンコスモス
ウルトラQ DARK FANTASY
19 :
安達明日夢:05/02/18 22:49:52 ID:1lWBXmPl
○スーパー戦隊シリーズ
秘密戦隊ゴレンジャー
ジャッカー電撃隊
バトルフィーバーJ
電子戦隊デンジマン
太陽戦隊サンバルカン
大戦隊ゴーグルファイブ
科学戦隊ダイナマン
超電子バイオマン
電撃戦隊チェンジマン
超新星フラッシュマン
光戦隊マスクマン
超獣戦隊ライブマン
高速戦隊ターボレンジャー
地球戦隊ファイブマン
鳥人戦隊ジェットマン
恐竜戦隊ジュウレンジャー
五星戦隊ダイレンジャー
忍者戦隊カクレンジャー
超力戦隊オーレンジャー
激走戦隊カーレンジャー
電磁戦隊メガレンジャー
星獣戦隊ギンガマン
救急戦隊ゴーゴーファイブ
未来戦隊タイムレンジャー
百獣戦隊ガオレンジャー
忍風戦隊ハリケンジャー
爆竜戦隊アバレンジャー
特捜戦隊デカレンジャー
20 :
安達明日夢:05/02/18 22:51:05 ID:1lWBXmPl
○ゴジラシリーズ・他東宝怪獣映画
ゴジラシリーズ
モスラシリーズ
ゴジラの逆襲
三大怪獣 地球最大の決戦
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
怪獣総進撃
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
ゴジラ対メガロ
ゴジラ対メカゴジラ
メカゴジラの逆襲
ゴジラ(1984)
ゴジラVSメカゴジラ
ゴジラVSスペースゴジラ
GODZILLA
ゴジラ×メカゴジラ
モスラ2海底の大決戦
モスラ3 キングギドラ襲来
ガンヘッド
21 :
安達明日夢:05/02/18 22:52:21 ID:1lWBXmPl
○ガメラシリーズ・他大映怪獣映画
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
ガメラ対宇宙怪獣バイラス
ガメラ対大悪獣ギロン
ガメラ対大魔獣ジャイガー
ガメラ対深海怪獣ジグラ
ガメラ 大怪獣空中決戦
ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ3 邪神(イリス)覚醒
大魔神
○メタルヒーローシリーズ
宇宙刑事ギャバン
宇宙刑事シャリバン
宇宙刑事シャイダー
巨獣特捜ジャスピオン
時空戦士スピルバン
超人機メタルダー
世界忍者戦ジライヤ
機動刑事ジバン
特急指令ソルブレイン
特捜エクシードラフト
特捜ロボ ジャンパーソン
ブルースワット
重甲ビーファイター
ビーファイターカブト
ビーロボ カブタック
22 :
安達明日夢:05/02/18 22:54:14 ID:1lWBXmPl
○不思議コメディシリーズ
ロボット8ちゃん
どきんちょ!ネムリン
魔法少女ちゅうかなぱいぱい!
魔法少女ちゅうかないぱねま!
美少女仮面ポワトリン
不思議少女ナイルなトトメス
うたう!大竜宮城
有言実行三姉妹シュシュトリアン
○その他単体ヒーロー/1950年代〜60年代
月光仮面
遊星王子
少年ジェット
まぼろし探偵
七色仮面
海底人8823
アラーの使者
ナショナルキッド
マグマ大使
宇宙快速船 アイアンシャープ
鋼鉄の巨人シリーズ
黄金バット
悪魔くん
23 :
安達明日夢:05/02/18 22:56:50 ID:1lWBXmPl
○その他単体ヒーロー/1970年代〜
好き!すき!!魔女先生
ミラーマン
超人バロム・1
レッドマン
人造人間キカイダー
サンダーマスク
行け!ゴッドマン
愛の戦士レインボーマン
アイアンキング
ファイヤーマン
ジャンボーグA
ジャンボーグA対ジャイアント
流星人間ゾーン
ロボット刑事
キカイダー01
スーパーロボット レッドバロン
イナズマンF
光の戦士 ダイヤモンドアイ
行け!グリーンマン
電人ザボーガー
スーパーロボット マッハバロン
正義のシンボル コンドールマン
宇宙鉄人キョーダイン
円盤戦争バンキッド
快傑ズバット
大鉄人17
透明ドリちゃん
スパイダーマン
恐竜戦隊コセイドン 戦え!人間大砲コセイダー
24 :
安達明日夢:05/02/18 22:58:49 ID:1lWBXmPl
○その他単体ヒーロー/1980年代〜
アンドロメロス
星雲仮面マシンマン
兄弟拳バイクロッサー
スケバン刑事
スケバン刑事U 少女鉄仮面伝説
スケバン刑事V 少女忍法帖伝奇
セーラー服反逆同盟
おもいっきり探偵団覇亜怒組
少女コマンドーいづみ
花のあすか組!
仮面ノリダー
○その他単体ヒーロー/1990年代〜
電光超人グリッドマン
人造人間ハカイダー
超光戦士シャンゼリオン
ボイスラッガー
エコエコアザラク(加藤夏希版)
ゼブラーマン
キューティーハニー
CASSHERN
25 :
安達明日夢:05/02/18 23:00:47 ID:1lWBXmPl
○その他作品(集団ヒーロー、特殊ドラマなど)
鉄腕アトム
鉄人28号
少年ケニヤ
宇宙Gメン
忍者ハットリくん
コメットさん(大場久美子版)
戦え!マイティジャック
怪奇大作戦
空中都市008
がんばれ!ロボコン
クレクレタコラ
怪人二十面相
見ごろ!食べごろ!笑いごろ
銀河大戦 宇宙からのメッセージ
ボイスラッガー
燃えろ!ロボコン
時空警察ヴェッカー D-02
TOKYO BABYLON 1999
聖龍伝説
学校の怪談より〜サイボーグ〜
学校の怪談より〜ゴーストハンター早紀〜
美少女戦士セーラームーン(ミュージカル版)
COSMIC RESCUE -The Moonlight Generations-
超星神グランセイザー
ドールハウス〜特命女性捜査班〜
ストレッチマン
仮面ハライター
テンプレ終わりますた。
実はCRの中の人でつが俺のカキコで容量オーバーした為、立てました。
あと、バイオマンチームはこちらで使わせてください。
,,. -──‐- 、,, `ヽ 、,,,`く/ _)
/ r、 `ヽ、 `> `ノ
/ //i_,∠ ヽ. 、 ヽ / /
./ r' '"、,,!/ ヽ|ヽi, ゙i / /
.! ! 二ニ> ,,二 !. !/ ,/
i ! ,,__ "<, | | /
.!. | /  ゙゙̄''''i. i | ./
i i .i i ノ .レ'
i i iヽ,, !, / ィ' .i <2〜3行でもいいから書いてみよう♪
─-┴┤ .ト''"`''`ー-┬"イ i .i きかく〜 暗黒うねうねすぺしゃるー♪
!i、. i `ヽ,,, ,,r"'i レ , i
──-i,. i ヽi,. i i/./!/
竜也「バルカンベースへは俺とアバレンジャーの人達と行ってくるから、ユウリ達は
コセイドン号に先に戻っていてくれないか?」
バルカンベースに行く途中、竜也はユウリ達タイムレンジャーのメンバーに提案した。
ユウリ「どうして?」
竜也「バルカンベースで会議は現在の状況を確認とアバレンジャーの人達の紹介だけだから、
俺一人でも大丈夫だろ。それよりも、コセイドン号で、時空破断装置作動に備えていた方がいいと思うんだ」
アヤセ「そうだな、敵に強襲をかける時の人数は多い方がいいな」
アヤセは、竜也の提案に賛成した。
ドモン「うむ。俺も、その意見に賛成だ。それにバルカンベースで
おっさん達と顔をつきあわせるより、時空刑事のお嬢さん方と親睦を深めたいしな」
ベシ ベシ ベシ
ユウリ「そうね。じゃあ、私達は先にコセイドン号に戻ってるわ」
ユウリはドモンにビンタを喰らわせて言った。
竜也「じゃあ、頼むな」
ユウリ「ええ」
○竜也・アバレンジャー バルカンベースへ。
タイムレンジャー(アヤセ ユウリ ドモン シオン)コセイドン号へ
剣崎達は、バルカンベースへ向かうために地球防衛軍・平和守備隊本部へ来ていた。
なぜ、守備隊本部に来たのかというと、バルカンベースまではかなりの距離があり、
怪我している橘と行くのには無理があるので、守備隊本部からバルカンベースまで
地下で繋がっている高速シャトルを利用しようとしたのであったのだが・・・
「なんで、バルカンベースへ行かせてくれないんですか?」
「当たり前だ、バルカンベースへ民間人を行かせる訳ないだろ。」
守備隊本部の門の前で、足止めを喰らい、猛然と抗議をした虎太郎に守衛は答えた。
まぁ、バルカンベースに集ったヒーロー達はほとんどはも三浦参謀長が集めた者達であり
その他の者達もだいたいは然るべき人物を通して(タイムレンジャーは竜也がシティーガーディアンズ
の臨時代表としベースに行くのを許可された)あるいは、敵を追ってやって来たのだから、足止めを
喰らい、許可が下りないのも当然と言えば、当然なのである。
「僕達は仮面ライダーなんですよ。さっきのテレビを見なかったんたですか?」
「勤務中にテレビを見る訳ないだろ」
「そんなぁ」
「なぁ、虎太郎、渚さんに話をつけてもらえばいいんじゃないか?」
剣崎は、バルカンベースの事を教えてくれた電撃戦隊の渚さやかの事を思い出した。
「あっ、なるほど、じゃあ電撃戦隊の人の紹介ならいいよな」
「ああ、それなら構わんよ。君たちが電撃戦隊の人と本当に知り合いならな」
「よーし、ほえ面書くなよ」
勝ち誇った顔で、守衛を睨みながら携帯の番号を押した。
だが・・・
「・・・あれ、おかしいなぁ、ちっちょっと待ってくださいね」
守衛に愛想笑いをしながら、何度も携帯の番号を打ち続けた。
「ちょっと、虎太郎どうしたんだ?」
「それが繋がらないんだよ」
渚の携帯に電話をしても、携帯が切られているのか通じなかったのだ
「おかしいなぁ、こんなはずじゃ・・」
「さっ、今は非常時で忙しいんだ。早く帰りな」
「そんなぁ・・・」
○剣崎一真/仮面ライダーブレイド、相川始/仮面ライダーカリス、橘朔也/仮面ライダーギャレン、上城睦月/仮面ライダーレンゲル、白井虎太郎、広瀬栞 守備隊本部で追い返されそうになってる
「町田警部、どうやらこの部屋が怪しいですね」
白血球減少事件,脳波変調機設計図盗難事件の容疑者が潜むと見られる百窓ビルに
潜入した町田警部、牧史郎は、ドアの間から光が漏れ、なにやら会話の聞こえる
部屋を見つけた。
「よし、ここは一気に踏み込むか」
「そうですね」
ドカ
「警察だ動くな!」
二人はドアを蹴り中に飛び込んだ。
だが
「んっ、誰もいない」
「町田警部!」
「あっ、ドアが!」
人一人いない室内を不審に思っていると、突然、鉄の扉が降りてきて
入ってきた入口を遮断した。
「くそっ、罠だったか」
「あっ、町田警部!上を」
「何だあれは!」
そして、天井から黄色ガスが吹き出してきた。
○町田警部、牧史郎 部屋に閉じ込められ毒ガスを浴びせられる
葦腹「ったく、ここの連中達は、ちょっと隙を見せるとすぐにこういう展開になる」
ミレニアムライダーズ模擬戦 を観客席で見ながら葦原は、すこぶる不機嫌になっていた。
雄介「まぁ、ギャグ、ボケ、突込み要員がこれだけいたら、こうなるのもしょうがないよ」
そんな葦原をなぐさめる(になってない)かのよう雄介は言った。
葦原「だがなぁ、明日に備えて、会議で色々話し合わなければならない事が山程
あるんだぞ、こんな事してる暇はないはずだろ」
尾室「あっそれなら大丈夫ですよ」
尾室がドネルケバブを食べながら二人のとこにやって来た。
雄介「あっ、ドネルじゃん。どうしたのそれ?」
向こうでライダー隊の人達が屋台を出してたんで買ってきたんですよ」
雄介「へー、屋台もできたんだ。本格的だな」
葦原「悪ノリにも程があるぞ!」
葦原は、怒りの声を上げた。
雄介「まぁまぁ、で、大丈夫てのどう言う意味?」
尾室「さっき、ゴハットさんが、みんなに冊子を配ってましたから」
葦原「冊子?」
御室「はい、これです」
そう言い、二人に「アンチバダム同盟において、現在までに起きた事及び重要事項」
と書かれた冊子を渡した。
葦原「いつのまに、こんなものを」
ぶ然とする葦原
雄介「ほー、準備がいいね。どれどれ、あっQ&Aコーナーってのがあるぞ」
パラパラと中を見ながら、雄介はQ&Aコーナーというのを見つけた。
Q・早川健はどうしてサタン虫に操られなかったの?
A・いやー。俺は中耳炎になって、耳に薬をつけた脱脂綿を積めていたんだよ。
サタン虫は、その薬にやられて死んでしまったから、俺は操られる事はなかったのさ(談)
Q・立花さんや早川さんから、バダムの所在は聞きだせないの?
A・俺達は、ライダー達が行った地獄谷でバダムの基地を見つけて侵入したけど、
奴等の俺達を操ってここを襲う計画が失敗したから、地獄谷の基地は取り払
っているだろ(談)
儂も捕まっていたが、牢屋から出されて、外にほうり出させるまで、電波少年みたいに
耳も目も塞がれていたから、場所とかは全然分からんのじゃよ(談)
雄介「へー、凄いじゃん。これなら会議の必要はないね」
葦原「んなわけにはいかんだろ」
Q・「水の巫女の正体は?」
A・水森亜土
葦原「駄洒落になってないぞ」
そうこうしている内に模擬戦 第一試合は始まった。
○ミレニアムライダー達 模擬戦したり見物したり
33 :
ゼイラム 1:05/02/19 01:46:53 ID:T8/9yk3G
少しゼイラムを動かしときますね。あと、フォッグマザーについても少々。
ラボー円盤が停まっていた場所と白井牧場との丁度中間にあたる場所に、軍部が密かに研究所を設立していた。
その目的は、そう。察しの良い人ならもうお分かりだろう。何故かつてライダーJとフォッグマザーが戦った地が軍により封鎖されていたのか。
実はフォッグマザーの残骸はあの後極秘裏に軍部によって回収され、解析・復元が行われていたのである。
それは全て科学の進歩のためであり、来るべき脅威からこの日本を守るためであった。そして今、その時が来たのだ。
今回の「大いなる意思」による一件に、軍部は早速この地球製フォッグマザーの戦線投入を決めたのである。そしてこの研究所では、その最終作業が行われていた。
そんな中、研究所へと向かう一つの影があった。奴の名はゼイラム……。
過去に宇宙船を襲撃し、マイス星人を皆殺しにした宇宙最悪のお尋ね者。女賞金稼ぎイリアによって倒されたはずの奴もまた、地獄から蘇っていたのだ。
別に何か打算や計算があって研究所へ向かうのではない。ただの偶然である。ただ最悪なことに今のゼイラムは血に飢えていた。
研究所の職員達には知る由もなかった。これから自分達の身に降りかかる不幸を。これから繰り広げられる殺戮の宴を……。
△ゼイラム…軍の研究所へ
34 :
ゼイラム 2:05/02/19 02:19:05 ID:T8/9yk3G
研究所内では、たくさんの科学者が最終作業に向けて忙しく動き回っていた。軍の科学者だけでなく、優秀な者は市井からも広く招き参加させていた。
その中には弾北斗の姿もあった。
かつて、科学戦隊ダイナマンの一員として有尾人一族と戦った彼は、夢である無公害エンジン製作のため科学者として日夜精進していた。
今回の参加も、その時の恩人である夢野博士の推薦により実現した。フォッグマザーから得た異星の技術が自分の研究に役立つであろうことは明白だった。
ちなみに彼は最終作業後、このフォッグマザーを動かしてバルカンベースへ向かう手はずになっていた。
即戦力として考えている軍は、現段階で最も多くの力が集まり、また、すでに敵からの襲撃を受けているバルカンベースでの運用を最終的に決定したのだ。
このフォッグマザー、かつては生体ユニットが動かしていたという。だからこのフォッグマザー・改も、誰か人間をユニットとして動かす形式を採用してある。
武道の達人であり、元ダイナマンである彼が輸送任務を命じられたのも当然の流れであろう。
(これが戦線に投入されれば戦いの早期決着も夢じゃない……)
弾はそう思った。確かに、この機体は単体での大気圏離脱・突入が可能であり、全身に武器が内臓されている。全ての地形や環境において獅子奮迅の活躍が期待されている。
しかし……。
(この力、我々にとってあまりにも大きすぎやしないか?)
不安も多々ある。だが悩んでいても仕方がない。一応ダイナブレスは今も肌身離さず持っているとはいえ、すでに彼は戦いから身を引いているのだ。自分はあくまで届けるだけなのだ。
刻一刻と時間は近づいてくる。弾にとってはバルカンベースへの出発の時間が。この研究所職員にとっては黄泉路への出発の時間が……。
○弾北斗/ダイナレッド…研究所内で現在最終作業中
というわけでダイナレッドを登場させてしまいました。何か問題がある場合はつっこんでやって下さい。
35 :
名無しより愛をこめて:05/02/19 22:23:14 ID:answRSVl
あげとこう
「ブルドント様、ザノンから通信が入っています」
「ザノンから?」
ブルドントはザノンと聞き不機嫌になった。
それもそのはず、ザノンから高い金をだして買った怪獣は、ヒーロー
側の戦力を割く事ができなかったのである。
「でられますか?それとも、居留守を使いますか?」
「・・・んっ、出よう。回線を開いてくれ」
『ブルドント皇帝におかれましては・・・』
「そんな、挨拶はいい、何の用だい?」
「うむ、私の送った怪獣の方はどうかと思ってね」
「あー、あの役立たずの怪獣達か?あいつらなら、ヒーローの一人も倒せないで
全部倒されちゃったよ」
「何だって!?」
ザノンは自慢の怪獣達が全て倒されたと聞き、驚きの声をあげた。
「全く、使えない物を売り付けやがって。お前んとこの怪獣は使えないって、
掲示板スペース2chに書き込んでやるからな」
掲示板スペース2chとは、全宇宙で見られている超巨大掲示板である。
「ちょっと待て。それは本当か?」
「本当だ。今新規スレッド作ったぞ。『【絶対買うな】ざノンの商品役立たず』ってタイトルだ。
書込むだけじゃ腹の虫が治まらんから、スレッド立てて送信してやる」
新規スレッド作成確認画面の写った手持ちのパソコンのスクリーンに向かって見せた。
「書込むとかじゃなくて、送った怪獣が全て倒された事がだ」
「当たり前だ。そうじゃなきゃこんな事しない」
「ならば、とっておきの怪獣を送ってやる。もちろん無料だ」
「本当か?」
「ああ、私の自慢の怪獣達が倒されただなんて私の沽券にかかわる。とっておきのを
送ってやる」
「ほう、それはどんなのだい?」
とっておきの怪獣を無料で送ると聞き、ブルドントは興味深々聞いた。
「ギャオス変異体イリス!」
そう言うと、モニターにどこかの惑星でウルトラマンタロウとゾフィーが
イリスと対峙していた。そして、彼等の周りにはマン、セブン、ジャック、エース
レオの遺体が転がっていた。
「ウルトラ戦士!一体何故?」
「このウルトラ戦士は、戦闘用ロボットだ。AI搭載し、各戦士の行動パターン
を再現でき、独自の思考判別で敵に対処できる上、彼等の3倍の戦闘能力
を持つ優れ物だ」
「あっ、本当だ」
よく見ると倒れているウルトラ戦士達の体に機械がむき出されていたり、火花が
飛び散っていた。
「本物のウルトラ戦士達を上回るロボット達を一体で倒したのか」
「そうだ」
タロウとゾフィーが同時に、ストリウム光線、M78光線をイリスに向けて
放った。だが、その光線を物ともせずに向かってくるイリス。
掴み掛かろうとするゾフィーに向かい、イリスは4本の触手を伸ばした。
振払おうにも一度に4本の触手に攻められ、手足を絡めとられるゾフィー。
タロウは、助けようとウルトラブレスレットをイリスに向けつも、イリスに弾き飛ばされた
そして、ゾフィーの手足は触手で引きちぎられた。
それを見たタロウは、体を炎に包んだ。
タロウの必殺技ウルトラダイナマイトである。
炎に包まれた体で、イリスに体当たりをし大爆発を起こした。
だが、爆発の中にイリスは無傷で立っていた。
「凄いじゃん。グランドキングより強いじゃん」
それを見てブルドントは興奮した。
「どうだ、このイリスを3体送ってやる」
「おおー、こいつらがいたら我々の勝利は絶対間違いなし!ありがとうザノン!
・・・あっ」
「どうした?」
「・・・送信しちゃった」
「・・・削除依頼出しとけよ」
●3体のイリス 明日のバルカンベース攻撃に参加
AA略
容量オーバーになるって言ってたのに、書込んで新スレ
誘導をできなくしたCRの中の人をジャッジメント
デケデケー
デリート許可!
008の中の人です。
前スレ
>>647からの続きです。
嵐山長官「やはり、あの放送は超時空ネットワークによるものですか…。」
大原博士「ええ…。SS−17が時空震動波をキャッチしています…。」
バダム対策会議が開かれていたバルカンベースと、008地下エリアのAPPLE日本支部でも、
サー・カウラー一味の電波ジャックをキャッチしていた。そのような事もあってか、集まった科学
者グループや防衛組織関係者は皆渋い顔をしていた…。
しかし一方では、セーラー戦士と村上姉妹、さらにはカブタックやシャークラーを含むビーロボキ
ッズ達が、仮面ライダーギャレンこと橘朔也の魂の叫びをきっかけにライダー談義に花を咲かせ
ていた。それにベルベラやウルトラマンナイスこと夢野銀河までもが加わってちょっとした騒ぎに
なっていた…。
ベルベラ「でもあいつ、人間にしては一本筋通っていたよな…。」
美奈子「でしょ?あの時の橘さん、カッコ良かったな〜」
ユウコ「私は剣崎さんがいいな…。オンドゥルラギッタンデスカ〜!ってね。」
カブタック「僕も同じカブト虫のブレイドがいいカブ〜!」
シャークラー「サメの仮面ライダーは無いのか?」
モモコ「私、始さんがいい〜。」
ちびうさ「私も始さん〜。」
まこと「あたしは、睦月君がいいな…。母性本能くすぐりそうだし。」
レイ「私は嶋さんがいいな、本体は怖そうな姿だけどね…。」
銀河「僕はあの、虎のお姐さんがいい!」
その姿を、スクリーンの向こうで青山ミドリと宝忍ジャンヌが見つめていた。
番場「どうしたんだ?2人とも…。」
番場が向き直って2人に言う。
ミドリ「みんな、とても楽しそうで…。」
ジャンヌ「あの笑顔、アクタ王国を発つ時に手を振っていた子供たちの事を思い出したんです…。」
番場「その時の笑顔…、ですか?」
ジャンヌ「ええ、それに…。」
番場「それに?」
ジャンヌ「ギャレンって仮面ライダーがテレビでメッセージを送っていたでしょう?その時私は、ライ
ダーを応援する子供たちの声を聴き、笑顔を見たんです…。」
ミドリ「実は私も、ジャンヌさんと同じように子供たちが声援を送る姿を見ていたんです…。幻じゃあ
りませんでした…。」
番場「そうですか…。」
ふと番場は考えた。「光を導く者」の事である…。
(もしかしたら…、彼女達は黒服やガンバス大王の言っていたように「覚醒」しつつあると言う事な
のか?)
しかし、今はその事ではなくサー・カウラー一味が超時空ネットワークを起動させた事の問題が先
であった…。
番場「話は戻りますが、サー・カウラーは部分的にしかあのシステムを始動させていません…。本
来の力はあの程度のものではないでしょう…。」
お茶の水博士「と、言いますと?」
番場「008襲撃グループを操っている黒幕は…、あの程度のレベルの事をしないと言う事です…。」
ドロシー「じゃあ、大原博士の想定していた最悪のシナリオが…。」
番場「進行する可能性があります…。」
番場がシリアスな顔で一同に言う。
番場「それに、人選です…。今回の主犯であるプロフェッサーKとドクターQは、子供相手の愉快犯
を主体とするスケールの小さい犯罪組織の首魁ですが…、奴らの科学力は本気になれば世界中
の軍隊をも…。いえ、全宇宙の軍隊ともサシでケンカできるほどの力と資金を持っています…。」
本田警部「テンタクル、オクトパス、デスター…。あの連中がねぇ…。」
本田警部があきれ顔で言う。
番場「笑い事ではありませんよ、警部…。プロフェッサーKはアイビー星人である星雲仮面マシンマン
を苦しめていますし…、ドクターQに関してはここにいる水野兄弟…。バイクロッサーがいなかったら
今頃は連中の天下だったんですよ…。」
水野拳「特に、デスターの影にいた魔神ゴーラとゴーラゾンガーは非常に危険な奴だったんです…。」
銀次郎「魔神ゴーラは人々の悲しみの精神エネルギーからダイヤモンドを作り出し、ゴーラゾンガーは
行く先々の星々を悉く滅ぼしてきた惑星キラーなんです…。」
バンドーラ「知ってるよ…。海蛇座第3銀河系の悪魔、魔神ゴーラとゴーラゾンガーと言ったら、あたし
ら魔女の間でも有名だったからね…。」
拳「僕達が008に来たのは、ペガサスから『魔神ゴーラとゴーラゾンガーが、もう一人の石の悪魔と共
に復活する』とメッセージが送られたからです…。そして、僕達の部屋の洋服ダンスを開けたら…。」
銀次郎「失っていたバイクロッサーの力が戻って、008のスカイ考古学研究所に来ていたんです…。」
水野兄弟が、何故008に来たのかを言う。洋服ダンスと聴いて、セーラー戦士と村上姉妹とビーロボ
キッズ達の間に笑みがこぼれる…。
大原博士「恐らく、悪事のレベルが小さかったので、バダムの主要構成組織の殆どが見逃していたの
でしょう…。高円寺博士が半ば埋もれていたように、プロフェッサーKとドクターQも暗黒世界の埋もれ
た天才だったんです…。」
ゼネラル藤井「その埋もれた天才科学者2人とハスラー教授、ドクトルオーバー…。さらに鉄の爪こと
アイアンクローに、ギルハカイダー…。以上の6名が実働部隊で、同時に陽動部隊でもあったのです…。」
ゼネラルから出た「ギルハカイダー」の名前に、イチロー、マリ、ジローの3名が反応する。
イチロー「ギルハカイダー…、奴まで生き返ったんですか?」
信じられない表情をするイチロー。そしてマリとジロー。
番場「ああ、信じられないかもしれないがな…。」
大原博士「大いなる意思の前ならギルハカイダーとサブローが同時に存在できても、何ら不思議は無
いですからね…。」
拳「それにギルハカイダーは、自分の事を『プロフェッサー・ギルの化身』だと言っていました…。」
銀次郎「もしかしたらギルハカイダーは、大いなる意思の力で蘇ったと同時にプロフェッサー・ギルの記
憶を取り戻したのではないでしょうか…?」
水野兄弟が考古学研究所で遭遇した事の状況を改めて説明する。
その詞を聞いてジローがハッとなる。
ジロー「だとすると、都市管理センターにハスラー教授とドクトルオーバーが忍び込んだのは…?」
番場「9分9厘、ギルハカイダーのライフワークである究極兵器『ジャイアント・デビル』の動力源にする
ため、RS装置の設計データをコピーしたのでしょう…。」
イチロー「ジャイアント・デビル…。」
イチローが絶句する。
ジャイアント・デビルとは、史上最高の天才ロボット工学者にしてダーク破壊部隊の総帥であったプロフ
ェッサー・ギルのライフワークとも言える、史上最強の巨大ロボットの事である。ダーク破壊部隊が
(半分は)自らの生み出したジロー=キカイダーに次々と潰されて行った事に危機を覚えたギル教授が、
その頭脳をフルに駆使して設計した最終兵器であった。完成後は身長50mにも達する巨大ロボットとな
り、ダーク破壊部隊のシンボルになるはずだったのだが、ダーク破壊部隊の崩壊と共に計画は頓挫、後
にサブローの身体に自らの脳を移植したギルハカイダーとして蘇った時、自ら作り上げたハカイダー部隊
を率いて再建造を行おうとしたが、それもキカイダー01ことイチローの介入で失敗、最終的には横から割
り込んできた大犯罪組織シャドウが頭部を建造した所をイチローとジローが乗り込んで破壊した事によって、
ジャイアント・デビル計画は事実上終止符が打たれたのだ…。
マリ「でも、イチローさんの話では設計図は…。」
番場「ギル教授の2人の息子、アキラ君とヒロシ君の背中に特殊インクで書かれているはずだった…。
でしょう?」
マリとイチロー、ジローが頷く。
番場「ですが、今のギルハカイダーはギルハカイダーで有ると同時に、悪のロボット工学の天才ギル教授
でもあるのですよ…。」
光明寺博士「そうしたら、ギルハカイダーが設計図を頭の中に刻み込んでいても不思議は無いと言う事で
すか…?」
光明寺博士の詞に番場が頷く。
番場「恐らく…、奴はジャイアント・デビルを既に引っさげて008に現れたのかもしれません…。」
ゼネラル藤井「そして、オーストラリアにも目撃されました万能戦艦ジャンボー…。」
そうゼネラルが言いかけた途端、バルカンベースの大型スクリーンにノイズが走った…。
嵐山長官「どうした?」
オペレーター「008とのオンラインが、突然途絶えました…!」
嵐山長官「どう言う事だ?」
オペレーター「何者かが回線に割り込んで、通信がマヒしています!」
大河内参謀「他の通信手段に切り換えられないのか?」
オペレーター「ダメです、全ての通信システムが一斉にダウンしてます!」
全ての通信手段がダウンしたと言う報告を聴いて、佐原博士が立ち上がった。
佐原博士「まさか…?」
そう言いかけた時、突如スクリーンが正常に戻った。
が、そこに映し出されたのは008に集まっている者達の姿ではなかった…。
バンドーラ「あいつは…、まさか?」
大河内参謀「生きていたのか…。」
それは、一同が見覚えのある顔であった。長く伸びた後頭部、コブラのリストバンドをはめた派手な黒い軍
服、17年前忽然と現れ、そして2年前忽然と姿を消した、一度見たら決して忘れる事の出来ない人物…。
「ホ〜ッホッホッホッホッ!バルカンベース並びに空中都市008の諸君…。」
勿論その映像は、008の地下にあるAPPLE日本支部にも映し出されていた。さらにそれはAPPLEだけ
ではなく008市内全て…、否、バルカンベースをも含む地球のあらゆる場所のテレビ、各種通信、携帯電話、
インターネットも占拠しており、全地球規模でその人物の姿が画面に映ったのだ…。それは地球だけの現象
ではなかった。月を含む太陽系の惑星、さらには太陽系の外の他の惑星系までもが、その人物の姿であら
ゆるメディアが占拠されたのだ…。
そして、その人物の姿を見てバルカンベースと008の一同は絶句した。
『ルチ将軍?!』
「その通りだ!私はルチ将軍…、大いなる意思の下に集いし者達の連帯『バダム』の誇り高き軍人…!!」
その人物の名はルチ将軍。
大原博士の恐れていた事態は、この瞬間遂に現実になったのであった…。
●ルチ将軍⇒地球規模の宣戦布告開始。
この時点でバルカンベース会議は一時中断になりますがよろしいでしょうか?
それと、超時空ネットワークの起動でヒーロー側は全ての通信回線がマヒしています。
47 :
ゼイラム 3:05/02/20 01:01:28 ID:TLni/yHP
突然爆発が起こり、研究所内をけたたましい警報音が包んだ。
研究所地下の施設でフォッグマザー・改の最終作業を行なっていた弾達も異変に気付いた。
「何だ、何事だ!」「爆発音がしたぞ!」「モニターだ!モニターを映せ!」
叫び声が飛び交う中、一人の職員がモニターに地上の研究所内の監視カメラからの映像を映した。
その映像を見た瞬間、誰もが息を呑んだ。
爆発が起こったのは、燃料貯蔵庫のようだ。ここは完全に火に包まれていた。
研究所内の廊下や各部屋のスプリンクラーが作動し、至る所がびしょ濡れになっている。
その中を、一人の怪人が歩いていた。その手には苦悶の表情のまま固まった研究所職員の生首が掴まれている。
研究所に駐留する軍の兵士達が現れ、画面の中で怪人相手に銃撃戦を始めた。だが怪人は無数の銃弾を浴びながらも平然としており、逆に高威力の重火器で返り討ちにしていく。
血と水で濡れた廊下を、その怪人は悠然と進んでいった。ふと、怪人がカメラの方に視線を向けた。その瞬間、モニターの前の科学者達が思わず身を引く。
怪人は次々と職員や兵士を血祭りにあげていった。そう大きくない研究所の地上部分にいる人間を全員始末するのにそう時間はかからなかった。そして怪人は……。
地下へと続くエレベーターの前に姿を現した。
「うわわああ!」「く、来る!あの化け物がここへ!」「死にたくない!助けてくれぇ!」
科学者や職員が次々と悲鳴を上げる中、弾は冷静に今の状況を確認していた。
(地上への出入り口はあのエレベーターのみ。他に脱出する手段は……一つだけ)
「皆さん落ち着いて!大至急ハッチをオープンして下さい!そして全員でフォッグマザーに乗るんです!」
弾はここにいる者全てと共に、フォッグマザー・改に乗り脱出をするつもりだった。最終作業も99.9%完了している。残りはバルカンベースに着いてからでも作業可能だ。
しかし……。
時すでに遅し。エレベーターが到着を告げる音をたてた。
「早く!死にたくないでしょう!」
科学者達に指示を出し、弾は一人エレベーターへ向かって駆け出した。再びダイナブレスを身に纏って……。
48 :
CRの中の人:05/02/20 01:48:15 ID:vkpdu3ZL
スマソ、
>>38にデリートされてきてから出直してきます。
ゴーデスは、復活の時まで正義側に秘密でお願いね
50 :
ゼイラム 4:05/02/20 13:53:09 ID:TLni/yHP
弾北斗=ダイナレッドが辿り着く前に、エレベーターの前には兵士達が銃器を構え待機していた。
「よせ!ここは俺にまかせて逃げるんだ!」
エレベーターが開くと同時に、兵士達が一斉に攻撃を開始した。だが……。
中には誰もいなかった。次の瞬間。
爆発が起こり炎と爆風が兵士達を焼き、吹き飛ばした。
どういう事かと言うと、ゼイラムはエレベーターに乗った後一旦天井から外に出、そこから兵士の死体から奪った手榴弾を投げ込んでいたのだ。
そして煙の中から、ゼイラムが悠然とその姿を現した。それを確認し、ダイナレッドがダイナ剣で斬りかかる。
ゼイラムは重火器を放ちこれを迎撃する。ダイナレッドは間一髪で避けたのだが、これがまずかった。
外れた弾丸は後ろにある幾つかの装置類を粉々に粉砕してしまった。再び悲鳴が起こる。
「だが、懐に入り込めれば!」
ダイナレッドは果敢にもゼイラムに接近戦を仕掛けていく。ゼイラムは銃を剣に持ち替え、ダイナレッドと戦い始めた。
(こいつ、強い!)「ダイナ剣・夢の翼!」
ダイナレッドが剣技を使うが、ゼイラムは怯むことなく逆にカウンターを叩き込み弾き飛ばした。
「うわぁぁぁぁ!」
ダイナレッドは今隙だらけである。追撃を受ければなす術も無いだろう。しかしゼイラムは攻撃をしてこなかった。科学者達の方に向けて歩いていく。
「させるかぁ!」
ダイナレッドは再び剣を構えゼイラムへ向け突進していった。
・ダイナレッド VS ゼイラム
「ふぅ〜… ビット、ネオビートマシンの修復まで、あとどのくらいだ?」
『只今計算中… 出ました。装甲回復率97パーセント、動力回復率50パーセントです、博士。』
「やはりメインの昆虫パワーが戻らないことには、ただの鉄の塊か…」
落胆のため息をつく小山内博士。
彼は狼鬼に破壊された3機のネオビートマシンの修復を行っていた。
コスモアカデミアの職員総出で、完全修復まであと少しのところまでごきつけたのだが、
人工生命体ビットの弾き出した結果が、大きな壁として立ちはだかる。
狼鬼の邪悪な炎によって、消失したのはボディだけではなかった。
辛うじて残っていたネオビートマシンの昆虫パワーをも消し去っていた。
老師亡き今、これを打開する手段はゼロに等しい。
「幸い、甲平のカブテリオスが残っているが…」
小山内博士の脳裏に映るのは、全身傷だらけの健吾だ。
サラマンデスの邪悪な炎をまともに浴び、クワガタイタンをも失った。
召還具であるガイストアックスは未だ見つかっていないし、
それが既にライジャの手に落ちていることすら知らない。
「これ以上は我々でもどうしようもない。甲斐君達にも来てもらおう。
昆虫の森から協力を仰ぐには、彼らの協力も…」
そこで小山内博士の言葉は遮られた。
轟く爆音と、アカデミア職員の悲鳴、そして停電…
『大変です! 博士、侵入者です! アカデミア内に多数の侵入者です。』
補助電源に切り替わり、一時的に回復する博士の部屋。
しかし、誰も彼に状況を把握する余裕を与えてはくれない。
「その昆虫の森に行けば、極上のエネルギーが得られるのですね?」
「誰だっ!?」
背後の声に反射的に振り返る博士。
その目に映ったのは、黄と黒の縞々模様の厚着が目立つ怪人であった。
「お初にお目にかかります。私は、宇宙闇商人ビズネラと申す者です。」
「宇宙闇商人… ビズネラ…!?」
「とある方からの依頼で、大量のエネルギーを探してましてね〜、
この星を調べているうちに、ココにたどり着いたんですよ。」
「貴様、聖なる昆虫パワーを奪うつもりなのか!?」
「言わずもがな、です。皆さん、出番ですよ。」
ビズネラが手を上げると、背後からヤートットがなだれ込んで来た。
「くっ… このっ… うわあああっ!!」
すぐさま取り囲まれ、倒される小山内博士。
『博士! こうなったら、緊急プログラム発…』
「そうはさせませんよ!」
外部の敵にシステムを利用されないよう、基地の機能を封印するプログラム、
だが、ビットがそれを起動させるまえに、ビズネラは素早くある装置を取り出した。
「この特製“デスフラッシュメモリー”にかかれば、どんなロックも効きません!」
『うわああああ! 基地の、僕のデータが…』
「ダウンロード完了です♪ コスモアカデミアの資料はすべて頂きましたよ。」
『あ゛ぁぁぁ… … …』
早業で奪うものを奪い、ついでとばかりに、ビットをシャットダウンさせると、
ビズネラはヤートットに次の指示を出す。
「さて、ビーファイターとやらが戻ってくる前に退散したいところですが、
どうやらこの基地には私の実験に使えるいい素材がいるようですね。
ついでにいただいてしまいましょう。」
『ヤートット!!』
「きゃっ!」
突然の爆音と揺れで、ゆいは床に叩きつけられた。
停電で暗くなる中、必死に健吾のベッドに這っていく。
すぐに補助電源で明かりがつき、健吾の無事を目で確認する。
すると…
「ん…」
意識不明であった健吾の唇から、かすかな呻きが漏れたのをゆいは聞き逃さなかった。
「健吾さん…? 健吾さんっ!!」
「…ゆい…ちゃんか…?」
「良かったぁ〜… 気がついたんですね。」
安心して、目を潤ませながら力が抜けるゆい。
健吾は手を差し伸べようとするが、全身のダメージが酷く、支えきれない。
「くっ…!」
「無理しないで。そんなにケガしてるのに…」
「心配かけてすまないね。そういえばみんなは?」
するとゆいは部屋のテレビをつけた。
どのチャンネルもニュースだらけで、悲惨な状況を伝えている。
そんな中、都心で救助活動を行うシティガーディアンズや首都消防局、
そして6人のビーファイターの姿が映し出されていた。
「そうか… みんな頑張っているんだな。寝てる場合じゃないよな…」
動かぬ体を起こそうとする健吾。
その肩に、ゆいの手が添えられる。
「ダメよ。今の健吾さんじゃ、足手まといにもならないですよ。」
「凄い言い方だな。初めて君が甲平の妹だと思ったよ。」
「ホメ言葉として聞いておきますね。」
だが、そんな2人の世界は長くは続かなかった。
「メロドラマはそこまでにしてもらえませんかねぇ。」
「!?」
突如部屋に踏み込む影。ビズネラとヤートット達だ。
「きゃあっ!」
ヤートットに捕まり、後ろ手に拘束されるゆい。
逃れようと必死にもがくが、腕や肩をがっちり押さえられる。
「貴様ら何者だ!? ゆいちゃんを離せっ!!」
怒りの形相で睨みつける健吾。
だが、全身ボロボロの怪我人の睨みに怯むような連中ではない。
「お約束ですから最初の質問にはお答えしましょう。
私は宇宙闇商人のビズネラ。この方たちは私のお手伝いです。
このお嬢さんは私がいただいていきます。」
「ゆいちゃんをどうする気だ?」
「それは企業上のトップシークレットです。
ただ、この少女は中々の素材である、と言っておきましょう。」
多くは語らないビズネラ。
「そうはいくかっ!」
「商品が手に入ればあとはこちらに用はありません。
もちろん、戦えないアナタにも用はありませんので、これで失礼しますよ。」
健吾を一笑に付すと、とビズネラはさっさと出て行ってしまう。
「健吾さん! 健吾さんっ!!」
「ゆいちゃん… ゆいーっ!!」
ベットから転げ落ちる健吾。
だが手はゆいに届くはずもなく、数人のヤートットに踏み潰される。
「くそぉ…」
視界からゆいが遠ざかる。
体は動かない。
健吾は自分の無力さに唇を噛んだ。
口の中に微かな痛みと地の味が染み渡る。
「オレは…また守れないのか…」
かつて幼馴染を目の前で失った過去が健吾の脳裏を支配する。
「…あれは!?」
意識が闇に落ちる前、健吾の目に映ったのは…
「離してっ! 離してえっ!!」
「…中々元気のあるお嬢さんですね。」
思った以上に抵抗するゆいに、ビズネラも頭を抱えていた。
“いい素材”であるがゆえに、手荒な真似はできない。
ヤートット達も困り顔である。
だがその時、そのヤートットの1人が突如その場に崩れ落ちた。
「ヤートット!?」
「いきなり何ですか!? …ええっ!?」
ビズネラ達の目に飛び込んできたのは、
がっくり項垂れたヤートットと、その首根っこを力強く掴んだ長身の男であった。
「健吾さぁん!!」
「ゆいちゃん…」
ゆいの叫びに、健吾は柔らかい笑みでこたえた。
「オレのことは心配ない。すぐ助けるよ。」
「命知らずな方ですね。やってしまいなさい!」
『ヤートット!!』
ビズネラの号令で健吾に襲い掛かるヤートット達。
しかし健吾は慌てる様子もなく、ゆっくり構えた。
「せいっ!!」
威勢のいい掛け声と同時に、正拳突きを先頭のヤートットにお見舞いすると、
健吾はそのヤートットの肩を踏み台にし、続いて数人のヤートットに蹴りを食らわせた。
「健吾さん、後ろっ!!」
「わかってる!」
さらに背中に飛び掛ってきたヤートットを軽くかわすと、壁を蹴り、
その反動で威力の増した三角蹴りをみぞおちに叩き込んだ。
最後に、健吾の動きに怯んだ連中には、首筋に手刀を叩き込んだ。
すべて片付けるのに、1分とかからなかった。
「そ、そんなバカな! なぜ…」
残るヤートットはゆいを拘束しているのを含めてわずか3人。
戦闘能力のないビズネラにしてみれば、一気に状況は悪化したことになる。
「何故その体で動けるのですか!? 死にますよ、アナタ…」
「俺は死なない! 人を守るために! この命に代えても貴様らを倒す!
オレと同じ戦士が頑張っているのに、オレだけ寝ていられるか!!」
奇しくも、健吾が先ほど見たテレビの映像、
それは電波ジャックによって全世界に放映された、
仮面ライダーギャレン・橘朔也の姿であった。
絶体絶命の状況で決してあきらめない闘志、
そして同じクワガタの戦士であること、
それが健吾の最後の勇気を奮い立たせたのだ。
彼は知らなかったが、奇しくも苗字も同じ“橘”である。
「もう一度言う、ゆいちゃんから離れろ! その薄汚い手でそれ以上触るな!!」
「仕方ありませんね。まだ試作品ですが、コイツを使わせてもらいますよ!」
すると、ビズネラは懐から注射器のようなものを取り出し、
3人ヤートット達に何かを注入した。
すぐさま異変が現れた。
「「「ヤ゛ートットォォォォオ!!!」」」
「ああっ!」
注射されたヤートット達は狂ったようにもがき苦しみ始めた。
幸運なことに、そのおかげでゆいは開放され、健吾のもとへかけよった。
「今の薬は新製品“マッスルリキッド”の試作品です。
これを打たれた者は、たとえ雑魚キャラでもモリモリパワーアップ!!
ハッスルマッスルですべてを破壊する魔人と化すのです。」
ビズネラの言葉どおり、ヤートット達の目は獣のように鋭くなり、
肉体も筋肉隆々、一回り大きくなっている。
「試作品なので、残念ながら制御ができません。
アナタの相手はこのマッスルヤートットに任せますので、では!」
ゆいを手放してまでも、ビズネラは命が惜しかったようだ。
逃げ足早く、すぐにその場からいなくなってしまった。
「健吾さん…」
「心配するな。君はオレが絶対守る。見ててくれ。」
一歩前に出ると、健吾はコマンドボイサーを高々と掲げ、そして叫んだ。
「超 重 甲 !」
一瞬のうちに、健吾の体をネオインセクトアーマーが包む。
黒きクワガタ虫の戦士・ビーファイタークワガーの復活だ。
「「「ヤ゛ートットォォォォオ!!!」」」
「力だけでオレに勝てると思うな。」
クワガーは作戦行動に優れた知の戦士だ。
飛び掛ってくるマッスルヤートットを紙一重でかわすと、
インプットカードガンを取り出した。
セットしたカードは“No05:セメントビーム”だ。
「くらえっ!」
「「「ヤ゛ートット!?!?」」」
さすがのマッスルヤートットも、下半身をセメントで固められては動きが取れない。
「とどめだ! フィニッシュウエポン!」
クワガーの右手に現れる大振りの鋏・クワガーチョッパー。
高々と振りかざし、全エネルギーを集中して必殺技を発動させる。
「グラビティクラアアァァッシュ!!」
ドゴォォォォォォォン!!!
重力一閃!
マッスルヤートットは塵ひとつ残さず爆散した。
「健吾さん!」
戦闘が終わり、超重甲を解除した健吾に駆け寄るゆい。
「ゆいちゃん、大丈夫かい?」
「それよりも健吾さんの方が…」
「心配要らないよ。オレはもう大丈夫だ。
必ず君を守ると誓ったからね。こんな怪我で寝てられないよ。」
「健吾さん… よかった… 本当に良かった。」
「ありがとう、ゆいちゃん。」
○橘健吾(BFクワガー)…見事復活!
○鳥羽ゆい…ビズネラに目をつけられました。
○小山内博士…あ、忘れてたw 死んではいません。
●ビズネラ…初代スレで名前だけだった闇商人がようやく登場。昆虫パワーを求める。
64 :
マジマザー:05/02/20 17:52:35 ID:HpKZFUbm
反省してるみたいだからこれで許してあげるわ。以後、気をつけるのよ
/ ⌒人ヽ∩ミ
〈,从*^ー^)〉⊃☆))Д´)
>>48 ⊂彡∪彡
65 :
ゼイラム 5:05/02/20 18:09:52 ID:TLni/yHP
ゼイラムとダイナレッドの死闘は、警報鳴り響く研究所地下施設で今なお繰り広げられていた。
しかし、痛みも疲れも全く感じていないかのように見えるゼイラムに対し、ダイナレッドは久々の実戦ということもあってか明らかに押されていた。
「ダイナ剣・ゴールデンスパーク!」
直撃。だがゼイラムは怯むことなく逆にダイナレッドに剣での一撃を加える。
「うわあ!」
吹き飛ばされるダイナレッド。これで何度目だろうか。もうダイナスーツはズタズタに切り裂かれている。
ふいにハッチがオープンする音と警告アナウンスが鳴り響いた。どうやら科学者達がやったようだ。
だがその直後、複数の悲鳴が聞こえてきた。何事かとダイナレッドが声のする方に目をやると、そこでは醜悪な怪物が科学者達を次々と惨殺していた。
ゼイラムが生み出した分身、リリパットである。いつの間にかゼイラムはこの分身を放っていたのだ。
守れなかった。生き残ったのは弾一人のみである。リリパットが新たな獲物を求めてダイナレッドに襲い掛かってきた。
「うわあああああ!」
声にならない叫びとともに、ダイナレッドはリリパットに斬りかかっていった。
戦ってみると、ダイナレッドが今度は優勢に立った。分身とはいえ、本体であるゼイラム程の戦闘力は持ち合わせていないのだ。
「ダイナ剣・ドリーム返し!」
ダイナレッドの必殺技がリリパットを粉砕した。残るはゼイラムのみ。
(奴は……何処だ?)
その時、突然轟音と振動が周囲を包んだ。
フォッグマザー・改が音を立てて動き出していた。
「ま、まさか……」
そのまさかである。ダイナレッドがリリパットと戦っている間に、ゼイラムはフォッグマザー・改に乗り込んでいたのだ。
本能からこのフォッグマザー・改が大量殺戮兵器である事を感知したゼイラムは、密かに強奪の隙を窺っていたのである。そしてそれは叶った。
ジェットを吹かし、大空へと飛び上がっていくフォッグマザー・改。ダイナレッドはただそれを見送る事しかできなかった……。
「大変な事になった……」
ダイナレッドは絶望した。それはフォッグマザー・改が大量殺戮兵器だからというだけではない。
まずあの機体には空間を湾曲させて絶対防壁、早い話が何でも防ぐバリアを持っており、それを全周囲に展開することができる。
さらに簡単な破損なら自己修復してしまう。これだけでも厄介なのにまだ秘密がある。
あらゆるレーダー類を無効にするジャミングシステムが搭載されているのだ。つまり目視以外では絶対に捕らえることができない。全ての面においてオリジナルを凌駕しているのだ。
人類を勝利へ導くために、持てる限りのあらゆる技術を結集させた最強の戦闘メカ。それが僅かの間に最強最悪の敵にまわってしまったのである。
(早く、早くこの事を知らせなければ……)
ダイナレッドは確信した。責任を取る意味でも、自分が再び大きな戦いに戦士として参加しなければならなくなった事を……。
最悪の敵を乗せた最凶の殺戮マシンは、あっという間に空の彼方へと消えていった。
○弾北斗/ダイナレッド…事態を知らせるべく、研究所から一番近い軍関係の基地・施設へ
△ゼイラム…フォッグマザー・改を強奪し逃走
フォッグマザーをどうするか随分悩んだ結果、話が広がりそうなのでゼイラムに強奪させました。どちらも雨宮作品だし相性はいいかな、とw
以降は二人ともフリーです。
ただし、ゼイラムは中立です。つまりあの凶悪な機体はヒーロー側・バダム側どちらをも攻撃可能というわけです。当然バダム側のレーダーにも引っかかりません。
使用の際はよくお考え下さい。あの機体、結構何でもありになっています。武装は好きなように決めてやって下さい。
>>46 そして、ルチ将軍の大規模電波ジャックを目の当たりにした008首脳陣は…。
ゼネラル藤井「まさか?こんなに速く出るとは…。」
番場「それだけ奴らにとって、あの放送の顛末が重大だったと言う事です…!」
シグ「あのルチ将軍と言う人物…、まさか?!」
大原博士「どうしたのかね?シグ…。」
シグ「あれは…、海蛇座第3銀河系に生息する隕石生命体です!」
拳「するとまさか…?」
銀次郎「ペガサスの言っていた『石の悪魔』と言うのは…。」
シグ「ええ、奴は間違いなく魔神ゴーラとゴーラゾンガーの同族です!」
シグの異星人時代の記憶が、またもや皆にルチ将軍の正体が何で知るのかを告げた。
ルチ将軍が隕石生命体だったと言う事は、地球では広く知られていた事であった。
が、彼が何処から来たのかまではハッキリとしていなかった…。
しかし今ここで、ルチ将軍が海蛇座第3銀河系の悪魔の系譜に名を連ねる者の一人で
ある事が判ったのだ…。
「この私はここに宣言する…。本日付けを持って地球防衛軍並びにTAC、TPCの3組織
はバダムの下に統合され、その名を改め『バダム帝国軍』として新たに生まれ変わった
のだ…!!そして私は、バダム帝国軍の総司令として旧地球防衛軍、TAC、TPCの極
東地区の諸君に命ずる…!諸君らはバダム帝国軍極東支部として私に忠誠を誓い、バ
ダムのために我等に逆らう叛徒どもを一
人残らず抹殺するのだ…!!」
大河内参謀「バダム帝国軍だと?」
アマギ「ふざけるな!誰が貴様のような奴を…!」
バルカンベースにいる大河内参謀とアマギ隊員が怒りを露にする。恐らく富士山麓や厚
木の3防衛組織に属する人々も、彼らと同じ思いであろう…。
「そして私は、バダムに逆らうものがどのような末路を辿るかをこれから見せてやる…。
それは、貴様達が言う空中都市008という名の砂上の楼閣が血祭りにあげられる様を、
全宇宙同時生中継で見る事なのだ!!
それと、仮面ライダーギャレンとか言ったな…。正義の戦いは奇麗事ではないと…。
だから私は貴様にそっくりお返しする…、真の正義は我等バダムにあるのだ!!」
ルチ将軍の詞に、恐らくバダムの側は溜飲を下げたに違いない。アクタ王国でルチ将軍
復活を願って戦うテロリスト達も、メルカ共和国のデビラー大統領もミスターKも今頃この
演説に感動していたのかもしれない…。
「それとバルカンベースの諸君!008に援軍を差し向けようとは思うなよ…。貴様達が
1pでも動いたら、私は超時空ネットワークを使って地球各地に配備されている核兵器
を全て爆発させ、この地球を未来永劫草木も生えない死の星にする!!」
嵐山長官「全面核爆破だと?!」
だが、眉間にしわを寄せた嵐山長官を嘲笑うかのようにルチ将軍はさらに吠えた。
「そう、全面核爆破だ…。我々に歯向かうという行動が、すなわち地球の『死』…。地球を
守るはずの貴様達が、地球の破滅の引き金を引くのだ…。これほど愉快な事があるかね?
だが、例え貴様達が我等に歯向かったとしても我がバダム帝国軍に勝てはせぬ…!
我等の戦力は無尽蔵にあり、常に大いなる意思が無限に提供してくれるのだ!そしてバ
ダム帝国軍は私の指揮する軍隊…。だから絶対無敵なのだ!なぜなら、私の知能指数
は1300なのだからな!ホーッホッホッホッホッ!!」
これ見よがしに字幕スーパーで「IQ1300」が表示された。
それを見たバルカンベースの一同、そして008の住人達は腸が煮えくり返る思いであった…。
●ルチ将軍⇒バダム帝国軍宣言、極東地区の地球防衛軍、TAC、TPCに服従を勧告。
さらに008抹殺宣言。
○バルカンベース陣営⇒全面核爆破をチラつかせられ動けず。
バルカンベースに関しては、ここで一時フリーにします。
>>64 ありがとうございます、以後この様な事が無い様気をつけます。
ってことでCR編の続きはじめます。
管理センターの出入り口を目指し走っていく南條たち。
「ここを抜ければもう出入り口です!」
綾が先頭に立って出入り口の場所を教える。
「よし、それなら急ごう!」
「はい!」
史郎が綾に急ぐように促す。
出入り口へ近づこうとしたその時。
「チキチキチキ・・・。」
一同の目の前に十数人のインプスが現れた。
「隊長、こいつらは昨日の!」
「キシナガ、何とかして切り抜けるぞ!」
「はい!」
ハヤテ隊長は一同に指示をだした。
(見ていてくれ、ピーポ、そしてバイオロボ、今は変身できなくても力いっぱい戦ってみせる!)
史郎はインプスと戦いながらバイオ星へ戻っていったピーポとバイオロボの事を考えていた。
それは他の四人も同じであり、バイオマンに変身できなくても弱音を吐かずに目の前の敵との戦いに挑もうと考えている。
彼らも、かの電波ジャックされた仮面ライダーギャレンの戦いを見て、
再びかけがえの無い地球の平和を守るために戦おうと誓ったのだ。
「このぉ!」
江口が次々と襲い掛かるインプスをなぎ払っていく。
「えぐっちゃん、強ぉ〜。」
「そんな事いっている暇は無いだろ。」
「そんな事って、わぁっ!」
「チキチキチキ・・・!」
沢田が獅子奮闘の活躍を見ていると南條に注意されるが、
沢田の後ろからインプスが襲い掛かってきた。
「っと、いきなり後ろから襲ってくるなんてな、汚いだろ!」
沢田がすばやい身のこなしでインプスの攻撃をかわす。
「沢田さん・・・。」
「弥生ちゃん、見ていな、この沢田東様の活躍を!」
沢田が目の前にいた弥生に微笑みかけた。
「チキチキチキ・・・!」
「とぉりゃぁ!」
向かってきたインプスを一気になぎ払う沢田。
「沢田さん、かっこいい!」
「どうだい、この沢田東様の活躍は。」
「もう、沢田君も調子にのって!」
弥生の声援に彼女の方を向く沢田を見て香織が鼻で笑う。
『まもなく、太陽フレアが発生します』
インプスを全て倒たその時、太陽フレア警報が鳴り、あたりは真っ暗になる。
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
千葉創介、望月綾、ムーンタウン市長、橘明子、
バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)
→太陽フレア発生により立ち往生に。
あと、BFKさん復帰おめでとうございます。
すっかり極悪人と化した「A」の欠陥ミサイル特攻おやじの高倉司令官を
知名度は低いが本編では案外常識人だった「レオ」の高倉長官が何とかする話
…というのをリクエストしてみる。
最悪の事態となった。
ここ、地球防衛軍・平和守備隊本部司令室には、弾北斗、電撃戦隊の5人、そして剣崎達が集まっていた。
今から十数分前、研究所を脱出した弾はここ、平和守備隊へとやって来ていた。ここにかつての自分達と同じ、五色の戦士達がいる事を知っていたからである。
そこで弾は、基地前で守衛相手に右往左往している剣崎達を発見、事情を知り、何とか守衛を説得して一緒に中に入ったのである。
中に入った彼らに知らされたのは、ルチ将軍により全世界に宣戦布告がなされたという事実であった。ちょうど剣崎がケータイで渚に連絡を取ろうとしていた時である。
そんな一大事であるにも関わらず、弾はさらに残酷な現実を皆に告げなければならなかった。
フォッグマザー・改の強奪。
「これが地下施設の監視カメラの映像、そしてここに映っているのが……」
あの後、何かの手掛かりになるかと思い、弾は監視カメラを回収していた。そしてそこに映された映像を皆に見せる。
「酷い……」
「なんて怪物なんだ」
皆口々に思ったことを言うが、誰もあの怪人について知る人物はいなかった。
「やはりバルカンベースへ行ったほうがいいわね。弾さんは最初からその予定だったようだし、剣崎君達についても通信不能になる前にこちらから話をつけておいたから……」
渚が言う。
「あの、ところでこの基地、何かあったんですか?前に電話した時からやけに騒がしかったんですけど……」
剣崎が疑問を口にした。答えたのは剣だった。
「実は、俺達電撃戦隊の長官が行方不明になっているんだ。長官はしばらくの間宇宙に行っていたんだが、地球へ帰った後すぐ都庁で開かれている会議に出席してそれで……」
ひょっとしたら長官は宇宙で何か情報を掴んできたのかもしれない。それを知ったバダムが長官を拉致した可能性も充分に考えられる。とにかく、迂闊には動けない。
「とにかく急いでバルカンベースに向かわなければ。まだ敵の電波ジャックの影響で通信は不可能なんだろう?」
弾が言う。だが弾は、さらに恐ろしい考えを口にした。
「……フォッグマザーがもしバダム側の基地を襲ったら、奴らはそれを俺達による攻撃と勘違いし強硬手段に訴えるだろう」
その場にいた全員に戦慄が走った。
「この最悪の事態を回避する方法は、速やかにフォッグマザーを発見して奪還、もしくは破壊するか、あるいは……」
先に我々がフォッグマザーの攻撃を受けるかだ、弾はそう言った。
事態は思う以上に酷い状況になっていた。問題が山積みである。
「ああ〜、せめてあのメフィストって人がいてくれたら008の件は何とかなるだろうに……」
剣崎が悔しそうに言う。どういう意味なのか翼が尋ねた。
あの時、爆発するラボー円盤から脱出する際、自分達はメフィストのテレポート魔力で助かったのだ。その事を皆に告げた。
「成る程、その力を使えば008に極秘裏に大量の兵力を送ることが可能か……」
大空が関心したように言った。
「よし、メフィストさん達の捜索は我々が行なおう。どの道今俺達はバルカンベースに行くわけにはいかないしね」剣がそう言った。
「あの怪人の事を知っている人もいるかもしれない。やはりここは一刻も早くバルカンベースに向かわねば……」弾もまた、そう呟いた。
こうして弾一人が高速シャトルでバルカンベースへ向かい、事態を報告する事になった。
剣崎達は、橘の治療のため一時的にここに残ることになった。また、広瀬の意見で、最悪の事態に備えてここのラボである程度グレイブのベルトを改良しておくことになった。
「それと、これを向こうの司令官に渡しておいていただけませんか。ルルイエでの戦闘記録です。……最悪な場合、またあの怪物達まで現れるかもしれない」
剣の手から、1枚のROMが弾に手渡された。
「色々ありがとう。じゃあ行ってくる」
「俺達もロボの修理と長官の件が片付いたらそちらへ向かいます。お気をつけて」
こうして、弾を乗せた高速シャトルは地下を通り一路バルカンベースへと向かっていった。
○弾北斗/ダイナレッド…バルカンベースへ
○電撃戦隊チェンジマン…平和守備隊本部で待機、諜報部に悪魔くん達の捜索を依頼
○剣崎一真/仮面ライダーブレイド、相川始/仮面ライダーカリス、上城睦月/仮面ライダーレンゲル、白井虎太郎…平和守備隊本部で待機
○橘朔也/仮面ライダーギャレン…平和守備隊本部で怪我の治療
○広瀬栞…平和守備隊本部でグレイブのベルトの改良に挑む
とりあえずここまで……。また書くかもしれないけれど、基本的に以降の展開はおまかせします。
>>72 一同は太陽フレアによりあと一歩のところで立ち往生してしまう。
「こんな時に太陽フレアかよ!」
「沢田、動くとまた迷うぞ!」
「えっぐちゃん、そんな事を言われてもよ!」
江口があわてる沢田を止める。
「江口君の言うとおりだ、太陽フレアが納まるまで待っていよう。」
ハヤテ隊長にいわれるまま一同は待つことになった。
太陽フレアは人体にも影響を及ぼす強い電磁波を起こすため、ムーンタウン全ての電気はストップされる。
その為、ムーンタウンの住民は警報がなると最寄の建物へ入らなければならない。
夢の未来都市であるムーンタウンとはいえ旧月面基地の頃からの乗り越えられない宿命であった。
バルカンベース陣営以外なら、助っ人を送っていいの?
ムーンタウン宇宙港に300メートルにも及ぶ巨大な流線型の宇宙船が停泊していた。
その宇宙船こそルチ将軍から冴島に託された万能戦艦ジャンボーであった。
「人為的に太陽フレアを起こせるとは流石だな、電波ジャックを失敗した誰かとは大違いだ。」
ジャンボーのブリッジで冴島が太陽フレアに陥ったムーンタウンの映像を見ていた。
その太陽フレアはジャンボーに搭載された太陽フレア増幅装置によるものであった。
このジャンボーは太陽フレア下でも航行が可能であり、
武装も他のジャンボーと同じというまさにその名のとおりの万能戦艦であった。
「冴島長官、入ります。」
「ディーナスか、そろそろルチ将軍閣下の世界同時放送が始まるぞ。」
ブリッジにディーナスが入ってきた。
「しかし、サー・カウラーの失敗のあります、このままうまくいくのでしょうか?」
「それは私が保証する、将軍閣下は既に各国の防衛軍支部を掌握している。」
「そ、それ程の男なのですか!?」
ディーナスがルチ将軍の事を聞かされ驚きを隠せない。
極悪人、高倉司令出撃です…。
>>69 そして、ルチ将軍の演説に呼応するように、008沖に待機していた高倉長官も遂に動きだした…。
高倉「始まったな…!全艦、浮上せよ!!」
オペレーター「イエッサー!メインバラストタンク、ブロー!ネオマキシマ・オーバードライブ、最大出力…!」
オペレーター達がジャンボーの動力に火を入れる。そしてバラストタンクから海水を強制排出して、
ジャンボーの艦体を海上に浮上させる…。
艦内放送「ジャンボー浮上開始!強襲部隊転送揚陸準備!!」
ドクターQ「始まったな…。」
真剣な顔つきでドクターQが正面を見つめる。その後ろにはシルビアとリタ、アイアンクローにハスラー教授、
ドクトルオーバーの6名と、ブライゾンガーとゴールデンモンスに率いられた新型デスターロボ軍団と侵略ロボ
ット軍団の面々がいた。高倉長官の副官である天海山3兄弟は既に008市内に侵入し、ギルハカイダーは
ジャイアント・デビルで既にジャンボーを発っており、海中から侵攻中であった。
「海面浮上、10秒前!」
「9」
「8」
「7」
「6」
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「艦体、海面浮上!」
高倉「ジャンボー、発進!!」
高倉長官の掛け声と共に、メインエンジンが唸りを上げた。
そして、海面を突き破るようにジャンボーは離水して空にへと舞い上がった。
高倉「コースセット、目標008市内…。目的は…、皆殺しだ!!」
『イエッサー!』
ブリッジに一斉に声が響く。
「強襲部隊、転送準備!!」
ブリッジのオペレーターが、転送室にて待機中のドクターQ一味を008地下エリアに転送する準備を整える。
オペレーター「転送準備完了!」
高倉「よし、ドクターQ殿の部隊をAPPLE日本支部に突入させろ!!」
オペレーター「イエッサー!」
その途端、転送室が光に包まれた。
鉄の爪「突入開始じゃな…!」
ハスラー教授「ワシはワンセブンを探し出し、この手で破壊してやる!ドクターQ、貴様は手を出すなよ…!」
ドクターQ「判った、好きにしろ…!」
そう言いながらドクターQ一味は、転送機によってジャンボーから008地下エリアにへと転送されて行った…。
その様子を異次元から見ていたヤプールも、同時に動き始めていた。
ヤプール「マザロン…、貴様にブロッケンとザイゴン、サボテンダーを任せる…!」
マザロン人「ははっ!」
ヤプール「それとアンチラ星人…。今度こそしくじるなよ…。」
アンチラ星人「判りました、静止軌道上の失態は必ず返上いたします…。」
ヤプール「既に高倉が天海山3兄弟とか言う殺し屋を送っている…。奴らと合流し、必ず北斗星司と南夕子を
殺すのだ…!もし手ぶらで戻ってきた場合は、即刻貴様は処刑だ!!判ったな?!」
アンチラ星人「はっ!」
冷や汗の思いでアンチラ星人が頭を垂れる。
ヤプール「行け!マザロンにアンチラ星人よ!北斗星司と南夕子を殺し、あの空中都市を完全に破壊し尽くす
のだ!!」
そう言うとヤプールは、マザロン人率いる3体の超獣を008市内に空間転移させた。同時にアンチラ星人も、
高倉長官の指定した合流ポイントに空間転移する。
竜天丸「貴様か?ヤプールの殺し屋と言うのは…。」
アンチラ星人「すると、貴様達が天海山3兄弟か…?」
竜天丸「そうだ、俺の名は竜天丸。こっちは竜海丸と竜山丸だ…。」
アンチラ星人「奴らは…、北斗星司と南夕子は何処にいる?!」
竜海丸「慌てなさるなアンチラ星人殿…。我々が調べた所あの2人は、ムーンタウンから脱出した奴らと共に
スカイ総合病院と言う所に入院している…。」
竜海丸がアンチラ星人に電子手帳のようなものを見せる。そこには超時空ネットワーク作動以前に天海山3
兄弟が、008の公衆ネットターミナルからダウンロードした市街地図が映っていた。
アンチラ星人「すると、奴らはここなのか?」
竜山丸「うむ、あと一人同じ病室にオルフェノクの患者がいるらしいが、そいつは灰化寸前だ…。無視して構
わない…。」
竜海丸「それに、病院にいる奴らをどれだけ殺せるか競争してみないか?」
竜天丸「それはいい!アンチラ星人殿もどうだ?」
アンチラ星人「人間狩りゲームか…、面白そうだな…。」
殺意がこもった声でアンチラ星人が言う。
そして、その後方で巨大な爆発音が響いた。ヤプールの超獣が008市内で破壊活動を開始し始めた音であ
った…。
竜天丸「ゲームの始まりだ!行くぞ、兄弟達!!」
竜海丸&竜山丸「おう!!」
4人の暗殺者達も、殺戮ゲームのステージに向かい始めた。
スカイ総合病院と言うステージに…。
●高倉長官⇒空から008侵攻開始
●マザロン人、ブロッケン、ザイゴン、サボテンダー⇒008市内侵入
●アンチラ星人、天海山3兄弟⇒スカイ総合病院へ
●ドクターQ、シルビア、リタ、アイアンクロー、ハスラー教授、ドクトルオーバー
●ゴールデンモンス、ゴーラゾンガー/ブライゾンガー
●新型デスターロボ軍団(カッチュウナイト〜コブラミサイル)
●侵略ロボット軍団(アトミック魔女〜イカルス大王)⇒008地下エリアに転送侵入
尚、008市内に外部からヒーロー側の援軍が送られた場合、ルチ将軍は容赦無く全面核攻撃に入ります…。
目下の所市外のヒーロー側は、指をくわえて見ているしか無い状況ですm(__)m
>>79 「それに我々の方は太陽フレア増幅装置があるだけでなく、そろそろ目覚める怪獣もいる。」
(ムーンサンダーの事か。)
ディーナスはムーンサンダーが
「怪獣が暴れだせば再び太陽フレア増幅装置を使う、逃げ遅れた市民は太陽フレアの起こす電磁波で
一人残さず逃げ切れず死ぬだろう。」
「長官、怪獣ですが我々災魔からも怪獣を出します。」
「君たちからも怪獣か、心強いな。」
(この男、完全にだまされている。)
ディーナスが冴島の作戦を聞いて微笑みかける。
「どうやら演説が始まるようだな。」
「兄さん。」
「ジルフィーザか、邪魔者はいなくなったか?」
ジルフィーザがブリッジに入ってきた。
「ああ、もう誰も入ってきてはいないが、いざという時の為にインプスを管理センターに残しておいた。」
「ほう、すまないな、あそこには私に泥を塗ったCRの南條チームを閉じ込めておいた。」
しかし、そのインプスたちも南條たちに倒されているとは知らなかった。
「冴島、俺はここで作戦を邪魔者を追い払う為に管理センターを見てくる、いいか。」
「ああ、君たちがいてくれ心強い、頼むぞ。」
「すまないな、行ってくるぞ!」
と、ジルフィーザはブリッジを後にした。
「長官、ルチ将軍の演説が始まりました。」
ジルフィーザが去った直後にオペレーターからルチ将軍の演説の開始が伝えられる。
「それだけではありません、ムーンタウンの東側の方向に物凄いエネルギー反応が、上昇しています!」
「遂に目覚めたか・・・。」
冴島の顔から笑みがこぼれる。
その頃、ジャンボーから出たジルフィーザは・・・。
(フフフ、冴島め、貴様の事は微塵も考えていない、今はわが弟コボルダの仇、ロギアを倒すだけだ!)
ジルフィーザが管理センターに向かうというのは真っ赤な嘘であった。
彼は弟の仇であるインパクター・ロギアを倒すため地球へ向かった。
ルチ将軍の世界同時放送。
当然、バラノイアも緯度0の基地において、この放送を聞いていた。
「ブルピー様、ルチ将軍が008を襲うってよ!」
「ブルドント様。我々もバルカンベースを攻撃しますか?」
「『〜と言う訳なので削除お願いします』これでよしっと」
「ブルピー何やってんのよ!」
慌てる、マルチーワ、ロケットボンバーをよそに、ブルドントは、
ルチ将軍の宣言を全く無視して、誤って送信したスレッドの削除以来を
出していたのだった。
「んっ、何って。スレッドの削除依頼だよ。あのままにしとくとザノンがイリス
送ってくれないからね。それにしても凄いぞ、スレッドが立ってから、もう
100レスもついたぞ。こんなの書き込みもあるぞ、ほら見てみな。
抜粋
2 :なぞの人:05/02/※ 00:52:32 ID:seXGImgin
ふっ、愚かですね。海賊の商品なんて買うからですよ。
買うならやはり、闇の商人ビズネラから買うのが一番ですよ。
あそこは、カードも使えるし、100000円以上なら送料も無料ですからね
3 :謎の名無し人 :05/02/11 01:01:03 ID:UNCH0BUR1BUR1
愚かなのはお前だ。
売った商品が全部ダメで、バルバンを怒らせた奴の品なんか 買えると思うのか?
やはり、買うならアブレラ商会の商品が一番だな。
4 :謎の名無し:05/02/11 15:18:34 ID:kiNtaMAbURAR1n
おいおい、アブレラは宇宙警察にデリートされたんじゃないのか?
どーやって買うんだよ(w
5:謎の名無し:05/02/11 15:18:34 ID:0maNk0SukIsuk1
いや、デリートされたのは、影武者で本人は宇宙警察で働いてるらしいぞ
6:謎の名無し:05/02/11 15:18:34 ID:L;D;;:cfrrgf
貴様!どこで、それを知った!
6:謎の名無し:05/02/11 15:18:34 ID:NAJ;F;DK455
本人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !?
「・・・なんかも本人の書き込みがあるような気がするな」
「そんなの、どうでもいいでしょ!ルチ将軍の宣言聞いてなかったの?」
「そうですよ、我々も早速攻撃にでましょう。あいつ、こっちが思っていた以上の
行動に出てますぜ。このままだと地球をとられちまうかも知れませんよ」
「んっ、僕達は予定通り明日でいいよ。奴等が地球を征服すんなら、それでも構わないし」
「構わない?」
「だって、そうだろ。ゴーデスが復活したら、奴等はゴーデスに滅ぼされるんだから」
そう言うと、ブルドントは冷酷な笑みを浮かべた。
「あっ、それもそうね」
「さっ、分かったら、準備をちゃんと進めてくれよ。」
「了解」
●バラノイア 明日のための準備
>>86 管理センターから出た南条たちをすごい揺れが襲う。
「ひゃぁ!」
真吾が滑って尻餅をつく。
「何があったんだ!」
沈着冷静なハヤテ隊長ですらもその揺れに驚きを隠せない。
「あれを見て!」
香織が指を刺した方向には黒い岩石のような怪獣がいた。
「怪獣かよ!」
沢田が怪獣を見て驚く。
「あそこにも怪獣が!」
綾が指を刺した方には頭に角をつけた黄色い怪獣が四匹岩石の怪獣に向かってきた。
「ここは危険だ、俺たちの宇宙船に戻ろう!」
南條は一同に宇宙船に戻るよう促した。
「そうだな、お前と再会しったっていうのに怪獣に踏まれるってのも嫌だしな。」
「俺も同じこと考えていたよ創介、行こうぜ!」
「ああ、この仕事が終わったらまた酒でも飲み明かそうぜ。」
そして一同は宇宙船の方へ向かっていった。
「遂に怪獣たちが目覚めたか・・・。」
冴島が四匹の月世界獣ムーンサンダーと災魔獣マグマゴレムが暴れて回っている所を見ていた。
「ふふふ・・・これで私に泥を塗ったCRども、特に沢田東もこれで終わりだ、
そして私は宇宙の王として君臨するであろう、フアーハッハッハハ!」
冴島の不気味な高笑いがジャンボーのブリッジに渡り響いた。
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
千葉創介、望月綾、ムーンタウン市長、橘明子、
バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)→一路宇宙船へ。
●冴島達郎、ディーナス→ムーンタウン破壊活動を始める。
●ジルフィーザ→ロギアを倒すため、地球へ。
●マグマゴレム、ムーンサンダー(x4)→ムーンタウンで暴れまわる。
遂にムーンタウンの攻撃を始めました。
ちなみにジルフィーザはフリーです。
そしてメルカでは…
ミスターKとデビラーがルチ将軍の演説に心酔しきっていた。
ミスターK「デビラーよ…聞いたか?ルチ将軍のあの力強いお言葉を」
デビラー「勿論だとも…これで我々の邪魔をする奴らはいなくなるだろう」
「…それはどうでしょう」
二人を尻目に、グルジェフがモニター越しに冷めた目線で見ている。
ミスターK「何だグルジェフ…貴様もしや将軍を疑っているのではなかろうな?」
グルジェフ「…あの方は偉大だ…だが、天才は時に思わぬミスをする」
デビラー「貴様…口を慎め!」
グルジェフ「失礼…話は変わりますが、お二人には見て頂きたい物が、二、三ありまして」
ミスターK「何だ?」
グルジェフ「まずはこれを…」
画面が切り替わり、格納庫の映像が映し出される。
そこには灰色のジャイアントロボ、カラミティと宇宙鉄面党ロボ…スカイシャークからデイモスZまでの9体、そしてブラックマグマの基地跡から回収されたキングマグマーが建造されていた。
デビラー「ほう…予定以上のペースだな」
ミスターK「素晴らしい!巨大なロボ達に日本から届けられるサイボーグ…さらにアトムの起動に成功さえすれば…」
グルジェフ「地球の軍事力がメルカ中心になることは間違いないでしょう」
デビラー「フフフフ…ついに我々の時代が来るのか」
ミスターK「油断してはならんぞデビラー。日本には機龍やメカゴジラ、モゲラやバトルフィーバーロボなど様々な兵器がある」
デビラー「なあに…奴らが動けば核弾頭が世界を狙う。迂闊なまねはできんはずだ。それに…」
グルジェフ「ナイトウという日本人からの便りによれば、政府の中枢をがら空きにしてみせるとか」
ミスターK「ふん…日本人など信用できるか」
デビラー「まあまあミスターKよ、裏切った場合は消せばよいのだ。グルジェフよ、引き続き兵器の開発を急げよ」
グルジェフ「お任せを」
>>84 ブルックリン「あれは…、ヤプールの超獣って奴なのか?」
ガンヘッド507『そうです。市内を荒し回っているのはザイゴン、ブロッケン、サボテンダーの3体です…。』
ブルックリン「その後ろにいる鬼モドキは?」
ガンヘッド507『後ろにいる奴はマザロン、ヤプールの副官格です…。』
丁度その頃、ブルックリンとガンヘッド部隊は地上基地にて待機中であった。先の都市管理センターの攻
防でジャンボーの侵入を許した事もあってか、会議のため地下エリアに出向いた宝忍ジャンヌを除いて地
上警備に付いていたのだ。
勿論ガンヘッド部隊のガンヘッドたちは、超時空ネットワークの影響で一切の通信がマヒしていたので、
都市管理センターのメインコンピューターともデータ共有が不可能な状態であった。外部の情報は完全に
遮断され、ガンヘッドたちのデータベースには電波ジャック前の情報しかメモリーされていなかった。
ブルックリン「出撃するぞ、ガンヘッド…。」
ガンヘッド507『無茶です…。データ共有も不可能で、しかもSS−17ともコンタクトが取れない状態で…。』
ブルックリン「頭を使え…!通信の手段はいくらでもあるだろうが…。狼煙とか、手旗信号とか…。」
その時、ブルックリンの蛇足とも言える詞にガンヘッド507が何かに閃いた。
ガンヘッド507『狼煙…、それです!』
ブルックリン「正解…。」
ニヤけながらブルックリンが言う。
ブルックリン「正確には狼煙と言うよりは、点滅信号だ…。モールス符号、覚えているだろう?」
ガンヘッド507『モールス符号ですか…。それなら全てのガンヘッドが覚えています!!』
ブルックリン「そ、そして交信はモールス符号の点滅信号にて行う…。これだったらルチ将軍と言う奴が得体
の知れない方法で、2年前カイロンがやろうとしていた事と同じ状況下でもガンヘッド同士で交信が可能にな
る…。」
ガンヘッド507『原始的な方法ですね…。』
ブルックリン「そう言う事、原始的な所が盲点なのさ…。」
笑いながらブルックリンは自分のガンヘッド=ガンヘッド507に乗り込む。
そして、拡声器用のマイクを使って全てのガンヘッドたちに指示し始めた。
ブルックリン「いいか?現在の状況は通信回線が完全に麻痺状態にある…!既存通信回線は全てルチ将軍
と言う奴に乗っ取られ、特殊通信回線も使用不可の状態だ…!」
その途端、周りに待機している殆どのガンヘッドたちが電子音を立てながら騒ぎ始めた。例外はマルハチこと
ガンヘッド808と、マルキューこと809の2機だけであった。
ブルックリン「よってこれから、以後の交信は点滅信号によるものとする!各自は点滅信号に従いながら独自
の行動を取り、008市民の安全の確保と超獣の足止め、そして敵の万能戦艦の爆撃に対処する…!異存は
あるか?」
ガンヘッドA『ブルックリン隊長…、異存はありません。』
ガンヘッドB『自分も、仮面ライダーギャレンと言う人間に負けはしませんよ…!』
ガンヘッドC『ブルックリン隊長も507殿も、不可能を可能にしてきたんです…!』
ガンヘッドD『今度は、我々の番です…!』
ガンヘッドたちの詞に、思わずブルックリンが涙ぐむ。
ブルックリン「死ぬかもしれないんだぞ…。」
ガンヘッドE『いえ、私たちはガンヘッド部隊です…。』
ガンヘッドF『確率などクソ食らえが、俺達の信条ですぜ…!』
ガンヘッド507『どうやら決まったようですね…。』
静かな声でガンヘッド507が言う。
ブルックリン「ああ…。」
ガンヘッド808『ブルックリンチーフ…。』
ブルックリン「何だ?マルハチ…。」
ガンヘッド808『僕達はマルキューと一緒にジャンヌさんと合流したいんです…。』
ブルックリン「ジャンヌさんと?」
ガンヘッド809『ええ、ジャンヌさんの心の波動が呼んでいるんです…。』
その詞を聞くとブルックリンはふと思い出した。
ブルックリン「そっか、お前達はテレパシー通信対応型だったんだっけ?」
ガンヘッド808『ええ、僕達の力を久しぶりに見せる時が来ました…。』
ガンヘッド809『それに、僕のマスターになってくれる人の波動も感じているんです…。』
ブルックリン「なら、お前達はジャンヌさんと合流してくれ…。但し、奴らに撃ち殺されるなよ…!」
808&809『判りました!』
その返事を聴いたブルックリンは、決意を秘めながらガンヘッドを始動させた。
ブルックリン「テキスメキシウムジェネレーター始動、全武装オンライン…。」
ガンヘッド507『了解、頭部ガトリングレールガン並びに後部ウェポンラックプラズマビーム砲、3連メーサー砲
セイフティロック解除…。』
メインジェネレーターを冷却するコンプレッサーの音が甲高く響いた。
そして、ガンヘッド507に続いて全てのガンヘッドの動力に火が入る…。
確かにこの戦いの勝率は、限りなくゼロに等しかった。
が、このまま指をくわえて008がバダムと、バダムに与する裏切り者どもの理不尽な攻撃を受けるつもりなど
無かったのだ。あの仮面ライダーギャレンも、絶望的な状況下でいくつもの奇跡を起こしてきたのだ。
そして自分も、自分の相棒にして親友である「彼」も…。
ブルックリン「パーティやろうか?ガンヘッド…。」
ガンヘッド507『ええ、奴らを盛大に出迎えましょう…。』
○ブルックリン、ガンヘッド507⇒ガンヘッド部隊に出撃命令を下す。
○ガンヘッド部隊⇒点滅信号と身振り手振りで交信しながら戦闘開始。
○ガンヘッド808、ガンヘッド809⇒宝忍ジャンヌと合流のため別行動
>>91 デイモスZは、バラノイアが作ったのをバルカンベースが回収して持って
たりするんだな。一応覚えておいてね
その頃…日本のジルタワーでは…
スカーレットクロー「フハハハ、人間どもが大混乱する様が目に浮かぶわい」
コバルトクロー「それにしても、あの若い子…正義がどうとか、馬鹿みたい」
スカーレットクロー「奴の正義とやらを信じる心…しょれもジル様が目覚めれば粉々になるというに」
コバルトクロー「本当本当☆ジル様…どうすれば目覚めるのかしら…」
スカーレットクロー「しぇかすでない!ワシが今一生懸命調べとると言うに!」
一方、ブラッククロー=内藤薫は、五十嵐隼人総理と対峙し、余裕の表情を見せていた。
内藤「これでわかったでしょう、総理…日本はバダムの支配下におかれるべきです」五十嵐「…私にはできん…」
内藤「…今、何と?」
五十嵐「私には…国民の命をバダムに差し出す真似はできん」
内藤「…返事はノーですね…わかりました…」
きびすを返し、部屋を後にする内藤。その顔には邪悪な笑みが浮かんでいた。
内藤「(思った通りだ…これで東京の独立とメルカへの報告ができる…あとはシスタージル様だけか…)」
携帯を取り出し、田崎に連絡を入れる。
田崎「はい…内藤様……やはり思った通りに…さすがは内藤様です…はい、こちらの準備はいつでも出来ております…ええ、警視総監の席はよろしくお願いします♪」
電話を切り、側近達に鉄山将軍らを日本中に運ぶよう指示する田崎。ふと後ろに気配を感じる。
田崎「これはこれは…ひばり様、お待ちしておりました…新生東京の国家元首、就任おめでとうございます」
ひばり様と呼ばれた少女は…人形を抱き黙って頷いていた。
東京独立まで、あと数時間…五十嵐も国民も、何も知らない…
○五十嵐隼人総理…内藤との会談が決裂。東京独立、人間爆弾、内藤とメルカの繋がりは何一つ知らない。
●ミスターK、デビラー…メルカによる世界の支配を目指す
●グルジェフ…カラミティ、宇宙鉄面党ロボ、キングマグマーを建造。
●ブラッククロー/内藤薫…東京独立を決意。
●コバルトクロー、スカーレットクロー…シスタージルを復活させる方法を模索中。
●田崎…独立の準備。日本中に鉄山将軍らを散らばらせようとする。
●ひばり様…東京の国家元首になるため呼ばれる。
急いで!ゴーグルレッドにニンジャブルー!(笑)
>97
フォローサンクスです。
デイモスZ→キングデビラー に訂正して下さい。
101 :
名無しより愛をこめて:05/02/22 22:45:01 ID:J5raepaM
都庁にいるのはゴーグルブラックだよ。
釣られちゃダメ!
>>96 舞台は再び、008地下エリア…。
その時、ルチ将軍の宣戦布告と同時に、水野兄弟と青山ミドリ、宝忍ジャンヌの4名が何かを
感じ取ったかのように立ち上がった。
ゼネラル藤井「どうしたのかね?君たち…。」
拳「デスターが来ます…。」
銀次郎「奴ら、あのジャンボーと言う艦からテレポートしてきます…!」
ミドリ「それに、子供たちや地上のみんなの声が聞こえてくるんです…!」
ジャンヌ「『助けて』『殺さないで』『超獣が来た』…。」
天田「なんだって?」
超時空ネットワークで地上の情報がルチ将軍からの一方通行と言う環境の中で、先の4人は
地上で起こりつつある惨劇をテレパシーで感じ取っていたのだ。バイクロッサーである水野兄
弟はともかくとして、青山ミドリとジャンヌが水野兄弟よりも強く感じ取っていた事に、天田隊長
は驚きを見せた。
ジャンヌ「天田キャプテン、私を地上に行かせてください…!」
天田「何故だ?外は超獣とジャンボーの攻撃で大混乱だぞ?!」
ジャンヌ「星司さんと夕子さんがピンチなんです…!それに、星夫君と月子ちゃんと冴子さんた
ちも…!それと…。」
番場「それと?」
ジャンヌ「仮面ライダーがピンチなんです!!」
番場「仮面ライダー…、乾巧君だな?!」
番場の詞にジャンヌが頷く。どうやらジャンヌは星司と夕子に、乾巧に危機が迫っている事を予
知していたようであった…。
モチロン「(おい、ゼネラルってお偉いさんに伝えろ!今から俺がヤプールの奴らを食い止めに
行く…!!)」
その時モチロンがテレパシーで怒鳴りつけた。
拳「ゼネラル、モチロンが迎え撃つって言ってきてます!」
ゼネラル藤井「しかし、相手は超獣だ…。超獣に勝てる怪獣は数えるほどしかいないはずだぞ?!」
モチロン「(何しているんだ!今すぐハッチを開けないと、天井をブチ破るぞ!!)」
銀次郎「どうするんです?ゼネラル!!」
ゼネラルに詰め寄る拳と銀次郎。
するとその時、超獣軍団とジャンボーに挑もうとするガンヘッド部隊の映像が映った。ブルックリン
が意を決して出撃させたものである。ルチ将軍としてはいいカモなのかもしれないのだが、ガンヘ
ッド部隊は果敢にも008の市民達を護りながら、強力な力を持った超獣軍団とジャンボーに反撃
を加えている所であった。
が、相手の力の差の前には多勢に無勢に近かった。ガンヘッド部隊が押され気味だったのだ…。
ゼネラル藤井「ブルックリン君…。」
ゼネラルは思い出していた。2年前の8JO島消滅事件がカイロンの逆襲と知った時、その幕を引
いたのがブルックリンとガンヘッド507だったと言う事を…。絶望的な戦いに勝利し、APPLEとガ
ンヘッド部隊の初戦敗北と言う汚名を返上したガンヘッド507の記憶を…、である。
そして、ゼネラルは意を決した。
ゼネラル藤井「判った、これよりAPPLEは総力を上げて、008総攻撃をかけてきたルチ将軍一党
を迎撃する!」
天田「ゼネラル…。」
ゼネラル藤井「判っている…、ルチ将軍の電波ジャックでモチロンを出すのも、そしてマイティ号を
出すのもマニュアルになるが…。」
天田「それは自分がやります…。マイティ号には今井隊員と源田隊員、江村隊員の3名が待機中
です…。ですからマイティ号のドックには自分が出向き、マニュアルコントロールでマイティ号の発
進操作を行います…。」
大原博士「私はワンセブンの格納庫に出向き、モチロンを外に出します…。それと、一か八かです
がこれを使ってみます…。」
そう言って大原博士は、ハスラー教授の捨てていった超時空ネットワーク通信機をポケットから出
した。
シグ「超時空、ネットワーク…。」
大原博士「付け焼き刃かもしれませんが、格納庫にあるコンピューターをスタンドアロン状態にして
これを接続し、システムの接続が上手くいったら始動させます…。効果は判りませんが、上手くいけ
ば一時的に奴らの電波ジャックに対するカウンターになるかもしれません…。」
三郎「大原博士、僕も手伝います…!」
大原博士「三郎君…。」
三郎「こう言う時のためにブルースワットの厳しい訓練を受けてきましたし、それにワンセブンを護り
たいんです…!」
ガンテツ「ワシも同行させてくれ…。コンピューターはチンプンカンプンかもしれへんが、三郎君と博
士とワンセブンはワシが護ります…。」
三郎もガンテツも覚悟を決めている。
ゼネラル藤井「よし、マイティ号の件は天田君に一任する…。大原博士、超時空ネットワークの件は
よろしくお願いします…。それとジャンヌさん、どうしても地上に出るのですか…?」
ゼネラルの問いにジャンヌが頷く。
拳「だったらゼネラル…、ジャンヌさんは僕達が地上に送り届けます…。」
銀次郎「僕達の力なら、異次元空間を伝ってジャンヌさんと一緒に今すぐにでも地上に出向けます…。」
ゼネラル藤井「だが、デスターの連中は…?」
シグ「それは私たちが何とか食い止めます…。」
その時シグが言う。
ゼネラル藤井「シグ君…。」
シグ「私とザジ、ショウとサラだけでも時間稼ぎにはなります…。」
拳「シグさん…。」
シグ「大丈夫です…。貴方達が戻ってくるまでは何とか食い止めておきます…。それに、ジャッカー
電撃隊のみなさんもいますし…。」
悲壮な決意でシグが言う。
ミドリ「私は…。」
番場「ドリちゃんはここに残るんだ…。」
ミドリ「え?」
番場「いいか?君はこの戦いのカギとなる重要な役割なんだ…。だからシグや桜井達と、一緒に
居てやってくれ…。」
ミドリの目線にしゃがみ込んだ番場が、肩を抱きながらミドリに言う。
ミドリ「番場さん…。」
番場「シグさん…、ドリちゃんを頼みます…。」
立ち上がりながら番場がシグに言う。
シグ「番場さんは?」
番場「ちょっとこれからヤボ用があってね…、行かなければならないんだ…。」
銀次郎「ヤボ用?」
この非常時に「ヤボ用」と言った事に、銀次郎は目を丸くした。
しかし、ゼネラルは番場の行動を知ってかこう答えた。
ゼネラル藤井「判った、番場君の別件行動を許可しよう…。」
拳「別件行動って…、何でです?」
番場「詮索はするな…。それに君たちはジャンヌさんの事を意地でも護れよ…!」
そう言うと番場はステッキを構えて一目散に消えて行った…。
銀次郎「ゼネラル…!」
ゼネラル藤井「大丈夫だ、番場君は必ず戻ってくる…。」
天田「ああ、彼が独自に行動する時は、何かあっての事だからな…。」
天田隊長とゼネラルが、水野兄弟を諫めるように言う。
ゼネラル藤井「それでは、各自自分の持ち場にて行動を開始する!」
一同が頷く。
そして、改めてゼネラルがシグに向き直った。
ゼネラル藤井「シグ君、私も君達に同行しよう…。」
シグ「ゼネラル…。」
ゼネラル藤井「私だってAPPLEの軍人だ…、君たちと彼女を守る義務がある…。」
そう言ってミドリの肩に両手を触れながらゼネラルが言う。
拳「ゼネラル、これから僕達はジャンヌさんを連れて北斗さんたちを救出してきます…!」
ゼネラル藤井「頼むぞ、バイクロッサー…。」
そう言うと水野兄弟は左右からジャンヌを抱き抱える。
すると、水野兄弟とジャンヌの3人が光に包まれた…。
水野兄弟は、テレパシーを使って異次元空間を出入りする事が出来る…。
その中で2人は、バイクロッサーに変身するのだ。
バイクロッサーに変身した拳と銀次郎は、殆ど瞬時に008の地上エリア…人工地盤の上の市街
地に飛び出した…。
ケン「街が燃えている…。」
ギン「兄さん…。」
バイクロッサーが008の街を蹂躙するマザロン人と3体の超獣、そして万能戦艦ジャンボーの姿
を見て改めて闘志を燃やす。
ジャンヌ「急いで!スカイ総合病院が危ないわ!」
ケン「判った、ジャンヌさんはケンローダーに乗って…!」
そう言うとバイクロッサー・ケンはジャンヌを、すぐ脇に出現したケンローダーに乗せた。そしてバイ
クロッサー・ギンもギンクロンに跨がる…。
ギン「行こう、兄さん!」
ケン「おう!」
バイクロッサーがケンローダーとギンクロンを走らせる。
彼らもまた、わずか1%に満たない奇跡を信じて戦いに赴くのだ…。
○バイクロッサー・ケン/水野拳、バイクロッサー・ギン/水野銀次郎、宝忍ジャンヌ
⇒星司と夕子と子供たちを救出に地上へ
○モチロン⇒超獣軍団を迎え撃つため地上へ
○マイティジャック隊(藤井泰蔵)、ブルースワット(シグ)、青山ミドリ
⇒ジャッカーと合流しデスター一味を迎え撃つ
○マイティジャック隊(天田一平)⇒マイティ号ドックへ
○ブルースワット(南三郎、岩山鉄五郎)、大原雄介⇒ワンセブン格納庫へ
○ビッグワン/番場壮吉⇒別件で行動開始
スカーレットクローは、ジル復活の手がかを得るために
ジルの執事の元を訪れていた。
色とりどりの花々が咲き誇る美しい温室。
その中で、ハニーとの戦いの中で愛に目覚め、愛ある生き方をするために
生まれ変わるべく種(だったよね)になったシスタージルを護りながら執事は暮らしていた。
「ジル様が、今すぐ復活なさる事はありません」
訪ねて来た、スカーレットクローに執事は静かに言った。
「にゃにゃんですと〜?」
「ジル様は、御自らの御意志で種になられたのです。あなた方がいかような
手段をもってしても、復活なさる事はありません。仮に復活なされたとしても・・」
「復活なされたとしても?」
「ジル様は、愛のある生き方を求められているのですから、パンサークロー
の首領の座に戻る事はありえないでしょう」
「しょっ、しょんな〜」
それを聞き、スカーレットクローは、大ショックで崩れ落ちた。
「しょっ、しょんなー。『大いなる意志』で蘇ったワシラは、ジル様に
再びお仕えすべくパンサークローを復活させたと言うのに・・・・
それなのにもそれなのにジル様は、ワシラをお見捨てになられるというで
おじゃるのですか〜?」
泣きながら、スカーレットクローは執事に訴えた。
「・・・誠に残念ながら。ジル様のためにパンサークローを復活なさってくださって
申し訳ないのですが、後は貴方がたでも好きなようになさってなさってください。
それでは失礼致します」
そう言うと、執事は去っていった。
1人取り残され、その場で崩れ落ちたままのスカーレットクロー。
「しょんな、好きなようにだなんて・・・・・
だったら、ワシがパンサークローの頂点に立ってもいいと言う事でおじゃるな!」
野望に燃えた目つきで、スカーレットクローは立ち上がった。
●パンサークロー内部に内紛の予感が・・・
>>73様
リクエストにお答えしまして、書かさせて頂きます…。
>>112 舞台は変わって、南太平洋…。
ハラッパ国。
ここは日本やアメリカ、メルカ共和国と並んでロボット製造分野では最先端を行く島国である…。
事、ロボット分野では日本と互角の技術を持ち、ワンダータイプと呼ばれる動物型から人型に変
形する、ビーロボによく似たシステムのロボットを輩出している事でも知られる国であった。日本
との関係も深く、ガンヘッド計画においてはAIの開発にも参加していたほどであるし、ワンダータ
イプのロボットが日本で活躍していた事もあったりもした…。
しかし、大いなる意思の影響はここにも出ていた。
と言うのも、このハラッパ国が日本と、バダム帝国軍本部となったTAC南太平洋国際本部を挟ん
で反対側に位置していたからであった…。
今、ハラッパ国国際空港はAPPLE北米支部所属の超大型輸送機で殆どが占められていた。バ
ダムによるバルカンベース襲撃や、ルチ将軍が行った008襲撃に備えて、008の姉妹都市であ
るアメリカの未来科学都市003に配属されているガンヘッド部隊が60機近く、ハラッパ国に移動
していたのだ…。
「今、我々が出向いたら恐らく、あの男は核弾頭を全世界に向けるでしょう…。」
「済まない、ブラッドレー博士…。ワシの兄のせいであなた方の友人を危機に晒してしまって…。」
「謝る事はありません、ミスター高倉…。人間は復讐に駆られると見境が無くなり、善と悪の区別
がつかなくなってしまうのです…。あのミスターKもそうでしたし…、私の知る限りの例外は恐らく、
ズバットことミスター早川位でしょう…。」
空港の外で話をしていた人物は、003の技術顧問でAPPLE北米支部のゼネラルであるブラッド
レー博士と、宇宙パトロール隊MACの司令長官であった。奇しくもMACの長官は、今やバダム
帝国軍の走狗となったTACの高倉長官の実弟であったのだ。彼は、MACステーションが壊滅し
た時、脱出用のシャトルでハラッパ国に降り立ち、ブラッドレー博士から今回の一部始終を聴いて
愕然としたのだ…。
「もし、ワシの兄があなたの友人…。大原博士を殺すような事があれば、ワシがこの手で兄を殺
めるつもりです…。」
「後悔する事も、覚悟の上でですか…。」
ブラッドレー博士の詞に高倉長官は頷く。
「だが、タイミングが問題です…。どのようにしてバルカンベースに知らせるか…?」
「我々が下手に動いたら、ルチ将軍が核弾頭を爆発させる…。」
「殆ど瞬間的に、バルカンベースの兵力と我々のガンヘッド部隊で挟撃できれば…。」
「今ならルチ将軍の目が008に釘付けですから、絶好のチャンスなのですが…。」
「確かに…、あの男は知能指数1300の並外れた頭脳の持ち主です…。そうでなければあのよ
うな大それた事は出来ません…。しかし…。」
ブラッドレー博士が何かを言いかけた。
「しかし?」
「どんな天才も、必ずミスは起こす…。コンピューターのOSにセキュリティホールが有るように…、
天才の頭脳にもセキュリティホールはあります…。」
奇しくも、メルカ共和国のグルジェフがデビラーとミスターKに警告した事と同じ事を、ブラッドレー
博士が高倉長官に言ったのである。
「事、ルチ将軍のような神同然の天才の場合は…。そのセキュリティホールが致命傷となるので
す…。」
「ブラッドレー博士…。」
「今は、そのセキュリティホールがどのような形で出てくるか、待つしかありません…。」
ブラッドレー博士は静かに言った。
一方、衛星軌道上では…。
ブルースワットの…。否、バダムと戦う全てのヒーロー達の戦略監視衛星となったSS−17は、
センサーが検出した時空震動波のデータを元にルチ将軍の居場所がTAC南太平洋国際本部で
ある事を突き止めていた…。が、直後の大規模電波ジャックの影響で特殊通信回線がダウンし
てしまったため、008にもバルカンベースにも知らせる事が出来なかったのだ…。
が、その時太陽フレアが地球と月に降り注いだ…。
冴島長官の野望の原動力である太陽フレアがである…。
そして太陽フレアは、超時空ネットワークの時空震動波に一時的ではあるが、タキオン波の「窓」
を作ったのである…。
すかさずSS−17のAIは、その事を008とバルカンベース、そして全世界のAPPLEの拠点とハ
ラッパ国駐留のガンヘッド部隊に送信したのであった…。そしてその「窓」が太陽フレアによって
持続する事と、東京都庁周辺の異常なエネルギー反応の情報も送信したのであった…。
隊員「ブラッドレー博士、SS−17からの信号がキャッチされました!」
ブラッドレー「本当か?!」
隊員「はい!太陽フレアが特殊通信回線の『窓』を作った模様で、それで我々の方の通信回線
が一時的に回復した模様です…!」
ブラッドレー「そうか…。なら、一刻も早くバルカンベースに知らせるんだ!我々を含むAPPLEは、
その指揮権を大いなる意思打倒の為バルカンベースに移管し、連絡があり次第行動に移ると、
そう伝えてくれ…!」
隊員「了解です!」
その隊員はブラッドレー博士と高倉長官に敬礼すると、すぐさま輸送機に駆け込んだ。
「博士…。」
「これは、もしかしたら我々にとって恵みの太陽フレアかもしれません…。」
燐とした表情でブラッドレー博士が言う。
「ですが、これは本当のワンチャンスです…。」
「逃したら、我々が破滅する時です…。」
「それとミスター高倉…、貴方に我々のガンヘッド部隊をお任せします…。」
「ワシが…、ですか?」
高倉長官の問いに、ブラッドレー博士が頷く。
「お受け、願いますか…?」
「身内に恥を持った男でよろしければ…。」
そう言うと高倉長官は、ブラッドレー博士と固い握手を交わしたのであった。
○宇宙パトロール隊MAC(高倉長官(弟))
○APPLE北米支部(ブラッドレー博士)
○ガンヘッド部隊(003所属)⇒バルカンベースからの連絡待ち。
と言うわけで、MACの方の高倉長官を極悪人の高倉長官の弟としました…。
それと、太陽フレアの影響で特殊通信回線とSS−17へのアクセスが可能になりました。
太陽フレアが止むまで、効果は持続します…。
後、今ルチ将軍は008総攻撃と自分の演説に夢中になって隙が出来ています…。
それを付いて南太平洋国際本部に強襲をかける場合は、ルチ将軍の始末は他の職人さん
達にお任せいたします…。SS−17もいつでも使用可能ですので、大いに役立ててください…。
彼らはフリーと致します。
ブラッドレー博士とガンヘッド部隊に付いては、後ほど避難所に貼っておきます…。
>>90 東京郊外に設立された宇宙パトロール隊MACの地上駐留基地であるMAC東京支部。
昨日のバラノイアによってMAC本部の宇宙ステーションを壊滅させられたが、
宇宙船救助のプロフェッショナルであるCRによって救助された隊員たちは一旦この東京支部に身を寄せていた。
「全面核爆破だって!」
「くそぅ、俺たちには何も出来ないのか・・・。」
ルチ将軍の演説が行われており、008が攻撃される事を聞いて
MACの隊員たちも怒り動揺を隠せなかった。
そこに幼い男の子を連れた若い女性がやって来た。
MACの佐藤大介隊員がその女性に声をかける。
「あなたは、千葉恭子さんでしたよね。」
「はい・・・・。」
その女性はCR千葉創介の妻、千葉恭子と息子の千葉俊介であった。
東京支部には多くの一般人も避難しており彼女らも昨日のバラノイアの攻撃で避難した身であった。
「どうしてこの場所に・・・。」
「詳しい事はよくわかりませんがここに私の夫が入ってくるのを見て。」
「旦那さんが・・・。」
「はい、夫は三年前に宇宙船事故で行方不明になっていて夫の友達が私を気遣って毎日連絡を入れていました。」
恭子は佐藤隊員に作戦室へ入った理由を話した。
どうやら恭子には創介の姿が見えたらしく、それを追ってきたのだという。
創介自身は救出された事を恭子や南條に伝えないまま、
リハビリを行っていたのだが恭子が創介に会いたいという想いが幻覚になったのであろう。
その時、画面がルチ将軍から別の人物に変わった。
「長官!」
「無事だったのですか!」
その以外な人物はアジア支部の最高責任者である高倉長官であった。
「君たちに迷惑をかけてすまなかった。私は今、ハラッパ国にいるが、
ここであのルチ将軍を倒すチャンスができた。」
長官はルチ将軍を倒す手立てを隊員たちに話し始めた。
「ルチ将軍は今、超時空ネットワークなる特殊回線を使って他の通信網を遮断
その回線には大きな落とし穴がある。」
「落とし穴?」
隊員の一人、白土隊員が言う。
「宇宙パトロール隊である君たちなら数え切れぬ程経験しているあの太陽フレアだ。」
「その回線と太陽フレアは何の関係があるのですか?」
白土隊員の横にいた梶田隊員が長官に聞く。
「その太陽フレアの電磁波の影響で我々の通信網が一時的に回復したので君たちに連絡が取れた。」
「一時的?どういう事でしょうか?」
松木隊員が長官のに聞きつける。
「太陽フレアが修まればまた通信網は遮断される、本当にわずかな時間だ。
君たちに頼みがある・・・。」
長官は重々しい表情で話し始めた
「ルチ将軍は今、TAC南太平洋国際本部にいる、君たちにそこへ向かって欲しい。」
「了解!」
「頼むぞ、みんな・・・。」
隊員たちの声と共にモニターは再びルチ将軍の演説となり隊員たちは決意を固めた。
「千葉さん、我々は今からTAC本部に向かいます。」
「もし、私の夫にあったら待っているって言ってください。」
「わかりました、我々は必ず戻ってきます。」
佐藤隊員は恭子にTAC本部に向かう事を話した。
「よし、我々はTAC本部に向かう、基地は破壊せず、ルチ将軍を見つけ出すだけだ。」
「了解!」
佐藤隊員が作戦の説明をした後、隊員たちは作戦室を後にした。
○MAC隊員(佐藤、白土、梶田、松木)→ルチ将軍を追ってTAC本部へ。
○千葉恭子、俊介→MAC東京支部で創介を待つ。
MACの高倉長官が出たので他の隊員も出しました。
とうとう、創介の妻子も出しました。
創介との再会は月の方がケリついたら書きますので。
メフィストの『魔力・デスノート』で高倉とかルチ将軍が一派が
死ぬ展開をリクエストしてみよう(w
>>112 >>119 医師「急いでください!」
看護婦「患者さんを連れてシェルターへ!!」
スカイ総合病院は、今や怒号と悲鳴の場であった。
星司と夕子は、大原家の人々やジュリー、ネムリンとマコ、梅津姉弟とミーン、
そして啓太郎と真理に抱き抱えられている巧、それを見守る木場とミナを伴い
ながらシェルターに通じるエレベーターに向かっていた…。ぬいぐるみサイズの
ネムリンも含めて16名、しかも虫の息でいつ死んでもおかしくないような巧もい
るためか、彼らの移動速度は普通に歩く程度のペースであった…。
星司「何てこった…、TACの司令官にあんな奴が居座っていたなんて…。」
夕子「元アクタ共和国総帥のルチ将軍…。」
ダン「何で、あんな奴がTACを指揮するんだ?!」
テレビでルチ将軍のバダム帝国軍宣言で、元在籍していたTACがバダムの傘
下に入っていた事を知った星司と夕子は激しいショックに襲われていた。そして
星司を兄と慕うダンも、同様のショックに襲われていた。ルチ将軍の言う事を真
に受ければ、富士山麓にいる竜隊長がバダムとして自分たちに銃を向ける事に
なるのか?と、そんな事が星司の脳裏を支配していた…。しかも星司の頭の中
には、常に「助けてくれ」「殺さないで」「何とかして」等々…、人々の嘆きと悲しみ
の心の声ばかりが響いていた。それは夕子もダンも、そして巧もそうであった。
巧「あんたらの中に…、裏切り者がいたのかも知れないな…。」
啓太郎「たっくん、喋っちゃダメ!!」
息も切れ切れで巧が星司と夕子に言う。しかも巧の顔はうっすらと灰化しており、
その命は最早風前の灯火とも言えた…。
星司「裏切り者…。」
思い当たりそうな節を、星司は辿ろうとする。
『ワァーッ!』
『キャーッ!!』
その時、マシンガンの音が病院中に響き、悲鳴が辺りを包んだ。
星司「まさか?バダムの奴らが…!」
夕子「急ぎましょう…!」
急いでエレベーターホールにへと向かう星司と夕子達。
しかしなおも続くマシンガンの銃声。
そして、星司と夕子達がエレベーターホールに到着した時、不意にマシンガン
の銃声が止まったのであった…。
星司「止まった?」
夕子「何故かしら?」
殺意の気配を感じ取る星司と夕子。その横で木場がエレベーターのボタンを押
して、1階ロビーに下りるエレベーターを呼び出した。
木場「速く行きましょう…!」
一同は木場に案内されるようにエレベーターに乗り込む。大原家の人々、ジュリー
ら女性と子供と、巧を抱き抱えた啓太郎と真理を先に乗せ、星司と夕子と木場が
彼らをガードするように前に乗り込んだ…。全員が乗り込んだのを確認すると、木
場はすかさずドアを閉め、1階のボタンを押す。
星夫「さっき、乾さんが『裏切り者』って言ってたよね?」
夕子「裏切り者…、ね。」
星夫と夕子が相談している内に、エレベーターは1階ホールに到着する。
『!』
エレベーターを降りるや否や、星司と夕子達は詞を失った…。
1階ホールはマシンガンとレーザーで撃ち殺された医師や看護婦、そして患者や
一般の見舞い客の死体が累々と連なっていたのであった。しかもその表情は恐
怖に引きつったまま命を絶たれており、その凄惨な光景に一同は吐き気を催して
しまう…。
「フフフフ…、退屈していたぞ!北斗星司と南夕子よ…!」
星司「その声は?!」
夕子「アンチラ星人?!」
星司と夕子の目の前に、ウルトラレーザーを構えたアンチラ星人が姿を現す。
さらに3人の、杖を構えた人相の悪い男達が背後に控えている。
木場「貴様達が病院の人達を…!」
怒りの余りホースオルフェノクに変身する木場。
アンチラ星人「それに、スマートブレインとやらから賞金がかけられている裏切り
者のオルフェノクが2匹か…!」
すかさずアンチラ星人がウルトラレーザーを撃つ。そのレーザーをホースオルフェ
ノクの剣が受け止める。
「貴様達が来るのが遅かったから、退屈しのぎにどれだけの人数を殺せるかゲー
ムをしていたのよ!」
人相の悪い男の一人が、楽しそうに吠える。
星司「何だと…、貴様達は!」
怒りに震える星司に答えるかのように、3人が名乗りを上げる!
「俺の名は竜天丸!」
「竜海丸!」
「竜山丸!」
「天!」
「海!」
「山!」
『我等、3兄弟!!』
杖を構え、身構える天海山3兄弟。
『バダム帝国軍総司令官ルチ将軍の命により、貴様達を殺しに来た!!』
最悪の形の会合であった…。
退屈しのぎで病院中の人々を殺しまくり、そして今や星司と夕子達をも殺そうとする
天海山3兄弟とアンチラ星人…。そして、星司と夕子とホースオルフェノクの後ろに
は、戦う術を持たぬ者達が13人…。
最早、彼らから逃れる術は無かった。
●天海山3兄弟、アンチラ星人⇒星司&夕子ハケーン
四匹のムーンサンダーがマグマゴレムを囲み始めた。
「あの怪獣たち、黒い怪獣を囲み始めたぞ。」
江口がムーンサンダーに指を刺す。
「あれは、ムーンサンダー、私たちの味方よ!」
弥生はムーンサンダーを見て嬉しい表情になる。
ムーンサンダーの親怪獣がかって地球に現れたときも子怪獣の卵を取り戻すためであった。
と、その時、高速回転しながら別の怪獣がマグマゴレムに突進してきた。
「グォォォォ!」
マグマゴレムは吹き飛ばされ、その怪獣は着地した。
その怪獣、月光怪獣キララは弥生の方を向いた。
「キララ!」
弥生がキララを見て喜ぶ。
「あの怪獣は超獣と戦っていた怪獣か!」
ハヤテ隊長がキララを見て確信する。
(姫様、ここは我々が食い止めます、姫様は住民たちを救ってください。)
キララが弥生にテレパシーで話す。
(そうね、今の私はCRだからその姫様っていうのは恥ずかしいわ。)
(私にとってCRであろうと姫様ですから・・・。)
(ありがとう、私を待っている人の所へ向かうわ。)
弥生はテレパシーを終わらせると再び南條たちの方を向いた。
「市長、ハヤテ隊長、私を避難所に向かわせてください!」
弥生が市長とハヤテ隊長に頼む。
「弥生さんが行くなら俺も行くぜ。」
「沢田さん・・・。」
「待っている人がいるんだろ、俺たちはCRだからな。」
沢田も避難所へ行くことを志願する。
「南條、いい後輩を持ったな、俺たちも見習わないとな。」
「何を言ってんだよ、だがCRの役目は忘れてはいないぜ。」
南條は創介に言われるままうなずいた。
「君たちに私から言いたい、私も避難所へ行かせてくれ。」
「市長・・・。」
何と市長も避難所へ行きたいというのだ。
「住民たちを見殺しにするなんて私には出来ない、
私もムーンタウンの市長として住民たちを守りたい。」
「そうですか、ならば避難所へ向かいましょう。」
一同は避難所へ向かっていった。
(姫様、頼みます・・・。)
キララは避難所へ向かう南條たちを見た後、再びマグマゴレムに目を向けた。
そしてキララとムーンサンダーが雄たけびをあげる。
「ほう、あの怪獣どもも始末した方がいいな・・・。」
ジャンボーのブリッジで冴島がキララたちとマグマゴレムの戦いを見ながら冷酷な笑みを浮かべる。
「と、いいますと?」
ディーナスが冴島の一言に何か感づく。
「太陽フレアを再び使う、それしかないのでな。」
既に人工的に太陽フレアを発生する事の出来る為、太陽フレアでキララとムーンサンダーを倒そうとしていた。
「よし、太陽フレア増幅装置を使え!」
「了解、太陽フレア増幅装置、作動します!」
ジャンボーのブリッジが暗くなると太陽フレアの光が当たり一面を照らした。
しかし、その太陽フレアはバダム側にとって不利な形になると冴島は思ってもいなかった。
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
千葉創介、望月綾、ムーンタウン市長、橘明子、
バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)→避難所へ向かう。
●冴島達郎、ディーナス→太陽フレア増幅装置を使うが通信網が一時的に回復する。
・キララ、ムーンサンダー(x4)VSマグマゴレム
どくろ団の続きかかないなら、ゴメス殺しちゃうよー
また殺害厨が来たか
敵を倒して何が悪いと言うんだ?
難癖をつけるぐらいなら、君が続きを書いたらどうだい?
>>129 大原博士「本当ですか?ブラッドレー博士…!」
ブラッドレー「ああ、太陽フレアの強烈な電磁場が、奴らの超時空ネットワークをかき乱したらしい…。」
ワンセブンの格納庫に辿り着いた大原博士は、コンピューターを起動した時にルチ将軍の顔の代わり
にハラッパ国に待機中のブラッドレー博士の顔が出てきた事に驚いていた。
ブラッドレー「だが、知っての通り太陽フレアの持続時間は限られている…。今、MACがルチ将軍の拠
点のあるTAC南太平洋国際本部に向かっているところだ…。」
大原博士「南太平洋国際本部ですか?!」
ブラッドレー「ああ…、こちらもMACの長官にガンヘッド部隊を預けて、連絡在り次第発進する予定だ…。」
大原博士「判りました…、ルチ将軍の件はよろしくお願いします…。」
ブラッドレー「大原博士も…。必ず生きて、勝利してください…!」
そう言って大原博士が、ブラッドレー博士からの通信を切る。
三郎「博士…!」
大原博士「どうやら、大自然が我々に味方してくれたようだ…。自然は、まだ計り知れない力を持っている
と言う事だ…。」
大原博士は、改めて自然の力の偉大さを思い知ったのであった。職業柄「自然に挑む」事の多い大原博
士であるのだが、それでもまだまだ自然界は人間の及ばないものが沢山有ると言う事を肌で感じる力は
残っていた。
モチロン「大原博士!出撃するぜ…!!」
大原博士「判った、今外に出す!」
三郎「頼むぞ、モチロン!!」
大原博士と三郎に見送られ、モチロンが大型リフトで地上エリアに出て行く。
そして三郎は、その横に静かにたたずんでいる、胸に「17」の数字が刻まれている巨大なロボットに目を
やった…。
三郎「ワンセブン…。」
それはまさしく、超巨大電子頭脳「ブレイン」から人類を救った大鉄人ワンセブンであった。今、修復作業を
終え、後は起動するだけであったのだが、何故か電子頭脳だけが起動せず、実質的に冬眠状態であった。
ガンテツ「博士、三郎君!」
その時、ガンテツの大声が格納庫に響いた。ガンテツは格納庫の入り口を護っていたようであった。
三郎「どうしたんですか?ガンテツさん!」
ガンテツ「ゼネラルとシグどんと、ドリちゃんがこっちに来ますで!!」
そう言ってガンテツが入り口を指さす。
すると、ブルースワットの戦闘服に身を包んだシグと、背広の上に防弾チョッキを着て、ディクテイターを構え
ているゼネラル、そして2人に護られているミドリの3人が駆け込んできた…。
シグ「皆さん、ショウとジャッカーの皆さんが奴らに苦戦中です…!」
大原博士「何だって?!」
ゼネラル藤井「デスターの連中が、強力な戦闘ロボットの大部隊でショウ君達を追い込んでいる…。」
三郎「それほど強力なんですか?!」
ミドリ「そうよ!まるで、悪魔にでも乗り移っているみたいに…。」
ミドリがそう言いかけた時、すぐ真横の格納庫の壁が爆発した。
そして、吹き飛ばされるように入ってきたショウ、サラ、ザジの3人のブルースワットと、強化カプセルに入り
変身済みのジャッカーの4人が倒れ込んできた…。
ミドリ「ショウさん!」
ショウ「来るな!来たら殺されるぞ…!!」
スペードエース「奴ら、俺達の戦った侵略ロボットと全く違う…。」
必死に叫ぶショウとスペードエース。
そして、7人を襲った問題の敵の集団が、煙の中から赤い眼を不気味に光らせながら現れた…。
シグ「ゴールデンモンス…。」
大原博士「それに、その横にいるのはバイクロッサーが言っていた…。」
大原博士が言いかけた時、ゴールデンモンスの横にいる怪ロボットが不気味な声を上げる。
ブライゾンガー「その通りだ…。ワシの名はブライゾンガー…、貴様達を地獄に送りにやってきた…。」
Gモンス「今の我々は、貴様達に負ける事は無い…。」
ゴールデンモンスが声を上げる。しかし、その声は何故か都市管理センターで遭遇した時とは声のトーン
が違っていた。
その時、ゴールデンモンスの声の異変にミドリがいち早く気付いた。
ミドリ「まさか貴方?魔神ゴーラなの?!」
シグ「何ですって?」
思わずゴールデンモンスを見つめるシグ。
Gモンス「小娘…、私の正体に気付くとは…。どうやらお前は『光を導く者』のようだな…?」
ゴールデンモンスが赤い眼をギラつかせる。しかも、その身体は何故かダイヤモンドの輝きを帯びていた。
ショウ「気をつけろ!奴の身体は特殊なダイヤモンドで覆われている!ディクテイターもジャッカーコバック
も通用しない…!!」
シグ「特殊なダイヤモンド…、すると貴様は…!」
Gモンス「その通りだ…、こいつの身体と電子頭脳はもう手遅れだった…。だからブライゾンガーは私の魂
をこいつの身体に移植して、見事復活を遂げたと言う事なのだよ…。」
ゴールデンモンス…。いや、魔神ゴーラは一同に言う。今のゴールデンモンスは、身体こそゴールデンモン
スであるのだが、魂は魔神ゴーラそのものだった。むしろ「ゴーラモンス」とでも言うべき存在になっていた
のであった。
Gモンス「本当ならドクターQ如き俗物に手を貸すのは気が進まないが、ブライゾンガーの面子もある…。
大いなる意思の命により、貴様達と『光を導く者』の全てを殺してくれる…!!」
ゴールデンモンスが吠える。その後ろから次々と、デスターロボと侵略ロボットの群れ、さらにドクターQ、
シルビア、リタ、アイアンクロー、ハスラー教授、ドクトルオーバーが入ってくる…。
ドクターQ「(プロフェッサーK…、ゴールデンモンスを頼むと言うのはこの事だったのか?!)」
プロフェッサーKが別れ際に言った事を、改めてドクターQは思い出した。
既にプロフェッサーKは、自分の用心棒に異変が起きていたのを見抜いていたのだ。
ハスラー教授「いたな、ワンセブン!!」
目の前にたたずんでいるワンセブンを睨み返しているハスラー教授。
ハスラー教授「ドクターQ!援護しろ!!」
ドクトルオーバー「俺も付き合う!アイアンクロー殿、援護を…!」
ドクターQ「判った、行って来い!」
鉄の爪「アリンガム将軍、貴様が侵略ロボット軍団の指揮をとれ!皆の者、良いか?!」
侵略ロボ軍団一同『承知しました、アイアンクロー様!』
アリンガム将軍「よし、貴様達はハスラー教授とドクトルオーバーを援護しろ!ブライゾンガー殿はジャッカー
とブルースワットの始末を…!スペードエースはこの私の手で…。」
ブライゾンガー「良かろう…、思う存分戦うがいい…。行くぞ、デスターロボども!」
デスターロボ一同『ははっ!』
直ちに行動を開始するデスター一味。そしてワンセブンに向かって駆け出すハスラー教授とドクトルオーバー…。
スペードエース「待てっ!」
追うスペードエースを、その時アリンガム将軍が遮る。
アリンガム将軍「待てスペードエース…、貴様の相手はこの私だ…!」
アリンガム将軍の剣が、スペードエースの顔の目の前で風を切る。
その横を過ぎ去っていくハスラー教授とドクトルオーバー。
そのターゲットは、大原博士と三郎がいるコンピュータールームであった。
ハスラー教授は白衣のポケットからデータディスクを取り出す。
ハスラー教授「こいつで、ワンセブンの電子頭脳をパーにしてやる!!」
血走った眼でワンセブンを睨み付けながら、ハスラーは真っ直ぐ走って行った…。
●魔神ゴーラ⇒ゴールデンモンスにインヴェード
●ハスラー教授、ドクトルオーバー⇒ワンセブン破壊に駆けだす
・ジャッカー電撃隊(スペードエース、ダイヤジャック、ハートクイン、クローバーキング)、
ブルースワット(ショウ、サラ、シグ、ザジ、南三郎、岩山鉄五郎)、大原雄介、青山ミドリ、
マイティジャック隊(藤井泰蔵)vs魔神ゴーラ/ゴールデンモンス、ゴーラゾンガー/ブライゾンガー、
ドクターQ、シルビア、リタ、アイアンクロー、ハスラー教授、ドクトルオーバー、
新型デスターロボ軍団(カッチュウナイト〜コブラミサイル)、侵略ロボット軍団(アトミック魔女〜イカルス大王)
○大鉄人ワンセブン⇒未だ覚醒せず
地下エリアも追い詰められてます…。
果たして008地下エリアはどうなってしまうのでしょうか?
ちょっと停滞中のキャラを動かしてみます。何か矛盾や問題があったら言ってください。
ウラが出撃している間、オルグ達のアジト・マトリックスにとある来訪者が訪れていた。
貴公子ジュニアとマリアである。
「ではお前達は我々と同盟を結びたいと、そう言うわけだな?」
ラセツの問いにジュニアが答える。
「そうよ。我々妖怪もあなた達鬼も、元々は人間どもの恐怖より生まれしもの。上手くやっていけると思うけど?」
ジュニア達はマトリックスへやって来て、地上を支配するのはバダムなどという烏合の衆ではなく、自分達闇の者であることを力説した。そして同盟を望んだのである。
「それが貴様達の主、妖怪大魔王の意思か。しかしでは何故大魔王自らが来ないのだ?」
ラセツが問い詰める。
「……いいでしょう。あなた達を信用した上で話すわ。大魔王様は西洋妖怪の首領たるサタンと今同盟を結んでいる最中よ。私達のようにね」
「サタン?まさか江戸時代にこの国にやって来たという連中か?その間は封印されていたから詳しい事は分からないが、聞いた話では忍者にやられて死んだとか……」
今度はシュテンが疑問を投げかける。
「私達妖怪は死なないわ。放っておいても何百年も立てば自然と蘇る。しかも今回は『大いなる意思』も介在しているわけだしね」
「ふん、成る程な。……いいだろう、その話乗った」
ラセツがそう言い切った。
「良いのかラセツ!?」
「すでにデュークオルグを3人も失っているのだ。とは言え人間どもの組織と手を結ぶのも癪だ。なら、妖怪どもと手を結ぶのが一番よ」
「いい返事ありがとう。きっと大魔王様もお喜びになるわ。じゃあ私達はこれで……」
そう言うとジュニアはマリアを伴って早々に退散してしまった。それを見送った後、ラセツとシュテンは今後について話し始めた。
「あの連中、簡単に信用はできんぞ」
「もちろん分かっているわ。利用するだけ利用してくれる。尤も、向こうも同じ考えだろうがな……」
ラセツの冷たい声がマトリックス内に反響した。
オルグのアジトを後にしたジュニア達は、自分達のアジトへと戻ってきていた。
「貴公子ジュニア、あのオルグとかいう連中は一体何なんだ?」
「あれは鬼よ。但し、獄卒とは違う、器物が化けた所謂『九十九神』に近いわね。我々妖怪に比べると遥かに下等な連中よ」
マリアの問いにジュニアはそう答えた。
そして、立ち去ろうとするマリアに向かってジュニアはこう言った。
「何を企んでいるか知らないけど、下手なマネはしないことね。マリア、いえ、リエと呼んだほうがいいかしら?」
その言葉にマリアは足を止め、ジュニアの方を振り返って睨みつけた。
「私はマリアだ。二度とその名で呼ぶな」
そう言うとマリアは改めてその場から立ち去っていった。
(女狐め。どんな真意があって私達の封印を解いたかは知らないけれど、いずれその事を後悔させてやる)
と、ジュニアの下にくの一組のアヤメがやって来て、配下の妖怪達が次々と何者かに退治されている旨を告げた。
「何ですって?……まさかそいつは縞のチャンチャンコを着て、ゲタを履いていたりしないでしょうね」
「は?いえ、聞いた話ではシルクハットにタキシード、それからマントを身に着けた男、それに子供の二人組だそうですが……」
ジュニアは以前噂で聞いた、妖怪であるにも係わらず妖怪を退治しているという裏切り者の話を思い出していた。やはり噂は噂だったか……。
「……そいつらに関してはあなた達に任せるわ。見つけ次第始末してしまいなさい。それと、マリアの監視も怠らないようにね」
ジュニアの命令に、アヤメは一つ返事をすると再び闇の中へと消えていった。
●貴公子ジュニア/ガシャドクロ…オルグと同盟を結ぶ
●花のくの一組…悪魔くんとメフィストを追う
146 :
特撮キャラ総出演!第6章 (前スレ):05/02/27 10:13:26 ID:OluQ8paF
タイトル「正義を継ぐ者」
登場キャラ
城戸真司、秋山蓮、北岡秀一、浅倉威、由良五郎(仮面ライダー龍騎)
鳴海翔、美杉沙羅、シグ(ブルースワット)
巽マトイ、巽ナガレ、巽ショウ、巽ダイモン、巽マツリ(救急戦隊ゴーゴーファイブ)
伝通院洸、雨宮涼子、秤谷仁(超星神グランセイザー)
春野ムサシ、ヒウラ隊長(ウルトラマンコスモス)
ジェダイト、ネフライト、ゾイサイト(美少女戦士セーラームーン)
ドギー・クルーガー(特捜戦隊デカレンジャー)
148 :
名簿作者:05/02/27 12:04:28 ID:/UhLNA6N
困ったな…しばらくHPがメンテできない…
今週の金曜にはアップしますんで、上の前スレをどなたか保存してメアドに送って下さい。
>>147 出られなさげな奴が何人かいるのは気のせいか…。
ライダーやエクシードラフトは話が進行しているし、他の既に出ている連中は
それぞれ離れてて一同に会する事が出来ないのを分かってて
予告する独善的な奴なんだから、最初からスレの流れを無視して
一方的な話を書く魂胆なんだろうな。
よって、書き込んでもスルー決定だな。
151 :
名無しより愛をこめて:05/02/27 19:02:45 ID:g7KfKJzW
あっ、ブルーすワットか _| ̄|○
で、名前だけじゃあれなんで実際に登場させますね、嵐の西洋妖怪。
その喫茶店では、懐かしい曲が店内にある年代物のジュークボックスからエンドレスで流されていた。
うららかな午後の日差しが、店内を明るく包んでいた。カウンター席にその男達は座っていた。一人はコーヒーを飲み、もう一人はその隣にじっと座っている。
「なあメフィスト、もういいだろう?行こうよ」
メフィストと呼ばれた男――シルクハットにタキシード、マントと時代錯誤な格好をした奇妙な面体の紳士は、多少冷めてしまったコーヒーを少しだけ口にすると、傍らの少年の言葉を無視して店主に追加注文を告げた。
「ケーキ下さい」
「あっ、僕のために注文してくれたのか?ありがとう」
「何のことだ?ケーキは俺が食べるんだぞ」
そんなぁ――少年は落胆の声を上げた。
「俺はな、悪い政治家みたいに人のこと考えないの。あ、コーヒーもう一つね」
出されたケーキを美味しそうにムシャムシャと頬張りながらメフィストはそう云った。
「お前なぁ、こうなったらソロモンの笛を――」
「それならここにあるぜ。へっへっへ、さっき掏り取っておいたんだ。残念だったな、真吾」
真吾と呼ばれた少年、またの名を悪魔くんと云う人類稀に見る天才的な頭脳を持つ少年は、契約相手である悪魔メフィストにいいように弄ばれていた。
「大体、ルルイエの一件の後休み無しで働かせやがって。俺にもこれぐらいのゆとりの時間が必要なわけよ」
解る?――そう云いながらメフィストは悪魔くんを見やった。
確かに、あの後東京に戻ってすぐ、悪魔くんはメフィストを連れて妖怪退治に出かけた。街は混乱の真っ只中ということもあってか、それに便乗してたくさんの妖怪達が悪さをしていた。それらを退治して、今ようやく一息ついているところなのだ。
だからといって、ここまで横柄な態度を取ることもないだろう――。
悪魔くんだって、メフィストに無理をさせたことは充分承知しているし、だからこそ今メフィストが飲み食いしているものもなけなしの小遣いをはたいて奢ってやっているのだ。
ジュークボックスから流れる曲が新しいのに切り替わった。丁度その時だった。店の外から、自分達を呼ぶ粗野な声が響いてきた。
その声の主は、名前こそ呼んでいないが明らかに自分達のことを云っている。メフィストはうんざりした顔でコーヒーを飲み干すと、外へと出て行ってしまった。
悪魔くんが代金を支払って外に出ると、そこには5人の忍者装束に身を包んだ女性と、カッパが立っていた。雨具でもえびせんでもない、そう、あの妖怪のカッパである。
「こいつらか?我々の仲間を倒している者達というのは――」
「そうだ間違いない!こいつがロクロクビを倒しやがったんだッ!」
女性の一人がした質問に、カッパは怒りを露にしながら答えた。
「おお、お前は――あの時ロクロクビと一緒に悪さをしていたカッパか。わざわざ自分から退治されに来るとは感心感心」
「巫山戯るな!ロクロクビの仇ぃ!」
カッパが飛び掛ってくる。メフィストは面倒臭そうに呪文を唱えた。
「魔力・重力落とし」ポアーッ
店の看板が物凄い勢いで落下してきて、カッパの頭部に直撃した。あまりの痛みにカッパがもんどり打って地面に倒れる。
「な、何をするかぁ!頭の皿はカッパにとって命と同じくらい大事なんだぞ!」
「メフィスト!カッパは熱にも弱いぞ!」
悪魔くんのアドバイスを受けて、メフィストがステッキから超高火炎を放射してカッパを攻撃する。あっという間にカッパは紅蓮の炎に包まれ、そのまま動かなくなってしまった。
「なかなか妙な術を使うな。次は私達が相手だ」
「真吾、お前は下がってろ。腹ごなしには丁度善い」
そう云いながらメフィストは5人組の女性、花のくの一組にステッキを向けて臨戦態勢を取った。と、その時――。
「待て!その勝負我々が預かる」
またかよ――うんざりした顔で声のする方を見やる。するとそこには――。
何時の間にか西洋妖怪達が立っていた。
●カッパ…メフィスト(弟)に倒される
そこに立っていたのは、ドラキュラ、狼男、フランケン、そしてバックベアードであった。
「くの一組よ。ここは我々に任せてもらおうか」
「サタンの配下の者達か。そこまで云うのならお手並み拝見といこう」
そう云うと、花のくの一組はその場から撤退してしまった。
後に残ったのはメフィストと悪魔くん、西洋妖怪達だけであった。店内の客や従業員も、何事かとさっきからずっと硝子越しに外を窺っている。
「我らが主は日本の妖怪と手を組みこの国を占領することにした」
「協力したほうがいいと思うよぉ?」
「メフィスト、君は賛成なのか?それとも反対なのか?」
西洋妖怪達が問いかけてくる。口調こそ丁寧だが、態度は実に高圧的だ。
「大魔王サタンが蘇ったって云うのか」
「そうだ。メフィスト、お前も妖怪だろ?なら人間なんかどうなったっていいじゃないか」
「俺達世界中の妖怪が一つになれば世界を征服することなどわけない!」
「おいっ、つべこべ云わずに返事をしろ」
イエスかノーか?西洋妖怪達が返事を迫ってくる。悪魔くんが不安げにメフィストの顔を覗き込んだ。
「――ノーだ。このガキとすでに契約があるんでな。それに、俺は悪魔だ。お前達妖怪なんかと一緒にするな!」
そう云うや否や、メフィストはステッキから放電して西洋妖怪達に攻撃を仕掛けた。それを巧みに躱すと、真っ先にフランケンが飛び掛ってきた。
「魔力・風速40メートル」
メフィストのマントから突風が巻き起こり、フランケンを吹き飛ばした。さらに――。
「とっておきの技を見せてやる!魔力・細胞変化」
メフィストの掛け声と同時に、フランケンの身体が足元から順に小さな玉になって崩れ落ちていく。最終的にフランケンの身体は、無数の玉に変わってしまった。
「見たか!さあて次はどいつだ?」
しかし、メフィスト達も店内の人間達も、誰もがこれから起こる最悪の事態に気付いていなかった。誰かがラジオでも聴いていたら話は違っていただろう。
この時、一つの巨大な影が着実に彼らの近くに迫ってきていたのだ――。
●フランケン…メフィスト(弟)に倒される
「おのれ!貴様の視力を奪ってやる!」
バックベアードがそう云って前に出てきた。
「でかいの!お前にはこれだ!魔力・絶対零度」
猛吹雪が巻き起こり、ベアードの身体を包み込む。雪煙が晴れると、中から凍りついたベアードが出てきた。
「ははははは。大したことないな」
だが次の瞬間――。
どすん!
地響きがした。しかも音や感覚がどんどん狭まってきている。
巨大な何かが近づいてきているのだ。
「な、何だ、何事だ?」
「メフィスト、あれ!」
悪魔くんが指差す方に目をやると、そこには身長五十米もある怪獣、ペロリゴンがその姿を現していた。
「何てこった。ペロリゴンまで蘇っていたのか――」
ペロリゴンは、嘗てメフィストの兄が悪魔くんと共に倒した怪獣である。その名の通り何でも食べる悪食であり、常に強酸性の唾液を口中からボタボタと落としている。
異変に気付き、店から逃げ出す客達を、ペロリゴンは長い舌で絡め取って次々と食べていった。
「まさかこいつも西洋妖怪の手下なのか?」
しかしその予想は外れていた。ペロリゴンは氷漬けになったベアードを踏み潰し、さらにはドラキュラ達をもその舌で絡め取り食べてしまったのだ。
とは云え、どれだけ食べてもペロリゴンの胃袋が満たされる事は無い。当然の如く、今度はメフィスト達に向けてその舌を伸ばしてきた。
●ドラキュラ、狼男…ペロリゴンに食べられる
●バックベアード…メフィスト(弟)に倒される(実質倒したのはペロリゴン)
メフィストは悪魔くんの背に空飛ぶマントを出すと、共に空へと飛び上がってペロリゴンの舌から逃れた。
獲物を逃したペロリゴンは悔しそうに呻き声を上げると、人が多くいる地域に向かって歩みを進めていった。
「メフィスト、あいつを止めるんだ!」
「止めるったってどうやって?」
「倒すんだ。あいつをこれ以上進ませるわけにはいかない」
すでに避難勧告は出ている。しかし逆に云えば皆一箇所に固まって避難している為、ペロリゴンに見つかった場合は全滅である。
「真吾、兄貴はどうやってあいつを倒したんだ」
「一旦あいつに食べられたんだ。その後お腹に穴を開けて、奴の胃液で奴自身を溶かしてしまったんだ」
「成る程な。少し危険だがやってみるか――」
そう云うとメフィストはペロリゴンに向けて猛スピードで飛んで行った。
それから数十分後、ドロドロに溶けたペロリゴンの身体が街のど真ん中に広がっていた。その胃酸は強力で、道路のコンクリートをも溶かし、大穴を開けている。
早速その周囲は、駆けつけた軍によって封鎖されてしまった。
「メフィスト、御苦労様」
「全く、どうなるかと思ったぜ。こりゃあまた何か奢ってもらわないとな」
しかし、だ――。メフィストは途端に真剣な表情になると、こう云った。
「大魔王サタンが蘇ったのか――。厄介だな。あいつが死んでから俺達悪魔は好き勝手に生きてきたってのによ」
「そんなにやばい相手なのか?」
「何てったって俺達悪魔の総元締めだからな。どうするかなぁ、また地獄もガチガチの支配体制に戻るのかなぁ」
働くのが嫌だから悪魔になったってのに――、そうメフィストは渋面のまま呟いた。
悪魔くんは、呆れてものも云えなかった。
●ペロリゴン…メフィスト(弟)に倒される
キララ達とマグマゴレムとの戦いは数の差もあってかキララ達が有利であった。
キララが猛スピードで回転攻撃を連発し、
ムーンサンダー達もマグマゴレムへ向かい飛んでいく。
ムーンサンダーの突進でマグマゴレムは轟音をあげながら倒れこむ。
その時だった、辺り一面を太陽フレアの光が包み込んだ。
その白い光はキララとムーンサンダー達を消し去っていった。
そして、太陽フレアが収まるとそこに立っていたのは
太陽フレアのエネルギーを吸収し生き延びたマグマゴレムのみであった。
その体は黒から金色へと変わっていた。
「グォォォォ!」
マグマゴレムは雄たけびを挙げると、再びムーンタウンの破壊を始めた。
「あの邪魔な怪獣どもも消え去ったか・・・・。」
自らが起こした太陽フレアでキララ達を葬り去った冴島は余りも冷酷な言葉を投げかけた。
「冴島様、お任せください、マグマゴレム、いやムーンゴレムでムーンタウンを破壊して見せます。」
「すまないな、ディーナス、これで私の計画もうまくいく。」
冴島はディーナスの言葉に不気味な笑みを浮かべる。
「よし、ジャンボーを浮上させろ、そして上空からムーンタウンを破壊するぞ!」
「了解!」
そしてジャンボーは宇宙を背に浮上しはじめた。
そのジャンボーが見下ろす所には太陽フレアのエネルギーにより更なる力を得たマグマゴレムが暴れまわっていた。
○キララ、ムーンサンダー(x4)→太陽フレアを浴び、消滅。
●マグマゴレム→ムーンタウンで暴れまわる
●冴島達郎、ディーナス→上空からジャンボーでムーンタウンを攻撃する。
とうとう冴島も攻撃を開始しました。
果たしてあの戦隊ロボは出てくるのでしょうか?
白井牧場の、すぐそばにある喫茶ハカランダ。
虎太郎の姉と、その娘の二人で切り盛りする、この喫茶店は
街から離れていて交通の便が悪いにも関わらず、店の中は、いつも客の笑顔で
満ちあふれていた。
「おう、なんだこれは!!!!」
賑わう店内に、突然、響きわたる怒声。
客が、その声の方を一斉に向くと、
テーブルの上にパスタの置かれている、その席で、ゴキブリを手にした、胸に「D」
のマークを付けた全身黒尽くめの男が立ち上がっていた。
「おぅおう、この店は客にゴキブリを食わせるのか!?」
「ったく、ふざけた店だぜ」
ざわつく店内
「申し訳ありません、すぐにお取り替えします」
店の主人である遥香が、慌てて男の所に飛んで来た。
「ああ、取り替えてすむ問題じゃないだろ」
「えっ、それじゃあ」
「分かってるだろ。皆までいわせるなよ。」
「そうだ、保健所に通報されたくないだろ」
「そんな・・・。それに、そんな大きなゴキブリが入って気付かないはずは・・・」
「なんだと、俺達が入れたとでも言うのかよ?」
「ったくふざけた見せだぜ!」
「みなさーん、この店は客にゴキブリを食わせる店ですよー」
遥香が反論しようとする、男達は大声で喚き立てた。
「やっ、止めて下さい!」
「なら、分かってるだろ」
「母さん、そんな奴等の言う事なんて聞く必要無いよ!!」
そう言いながら、遥香と男達の間に1人の少女が割って入って来た。
遥香の一人娘、天音である。
「天音、向こうに行ってなさい」
「母さん、どうせこいつらも地獄組の連中よ。ゴギフリをわざと入れて嫌がらせしに来たのよ」
「なんだと、この餓鬼!」
怒った男の1人が天音を掴もうと手をのばしてた、次の瞬間。
「熱っ!」
そう叫んで、手を押さえた。
その男の手に、ナルトが張り付いていた。
「誰だ!」
「ふざけやがって」
「美しいレディー達を虐めるのは感心しないなぁ」
そう言いながら、手にしていたラーメンドンブリを箸をテーブルに置くと、
男が立ち上がりも遥香たちの所へと歩いて来た。
この男こそ、正義の戦士・仮面ライダー王蛇こと、浅倉威であった。
そして、ラーメンのドンブリをみて天音は思った。
「うち、ラーメンやってたかしら?」
○浅倉威 遥香と天音にからむチンピラと対決
>>158 何とか避難所についた南条達はそれぞれの再会を果たしていた。
「お姉ちゃん!」
「理奈ちゃん!」
「うぅ〜泣かせてくれるねぇ。」
弥生と助け出した少女、理奈との再会を見ながら真吾が泣いていた。
「橘さん〜!」
「会いたかったですよぉ〜!」
管理センターの職員達が橘秘書官の元に駆け寄る。
「もう、本当に迷惑をかけてごめん。」
橘秘書官も古巣である月面基地時代から苦楽を共にしてきたので彼女の感動も一入だ。
「皆さん、安心してください、この街を守って見せます!」
様々な再会のある中で避難所の端にあるステージに市長が現れ、歓声が沸き起こった。
『まもなく、太陽フレアが発生します』
市長が語り始めたとき折りしも冴島が太陽フレアを起こした時だった。
「わぁ!」
「また太陽フレアか!」
「皆さんあわてないでください、我々は今暴れている怪獣や太陽フレアにも屈しません!」
それでも市長は語り続ける。
「私と共に管理センターを脱出したCRのメンバーは本来、
宇宙開発関連保険の顧客が対象ですが、今はあなたがた市民を守るためにここへきました。」
「えっ、俺が!?」
「そういう意味じゃないだろ。」
沢田が市長の言葉に自分を指さしたが、江口に突っ込まれる。
太陽フレアが収まり、また避難所の中が明るなった。
「今、太陽フレアが収まりました、この様にいくらどんなに絶望の闇が続こうと、必ず希望の光が見えてきます。
皆さん、この「絶望の中の光」を信じてください。
そして、私はCRの若者達と同じく、あなたがた市民を守ります。」
「おおっ!」
「すごいぞ!」
市長の言葉に心を打たれた市民達は歓声をあげた。
その市民達も先のギャレンの戦いを見ており、彼らも自分達で何が出来るのかを模索していた矢先であった。
「橘さん、自分のこの市長の下で働けるのは嬉しいです。」
「怪獣が暴れていても我々にも出来ることがありますから。」
「みんな・・・。」
職員達の前向きな姿勢に橘秘書官も感無量だった。
その時、轟音と共に建物が大きく揺れた。
「何があったんだ?」
「おい、怪獣だけじゃないぞ。」
「あ、あれは何なんだ?」
市民達がその異変に外を見ると上空には万能戦艦ジャンボーがムーンタウンを空爆していた。
○ムーンタウン市長→避難所で演説を行う。
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
千葉創介、望月綾、橘明子、
バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)→避難所で待機。
「お姉ちゃん、こわいよ〜。」
「大丈夫だから。」
避難所の中で理奈を庇うように抱いていた弥生はペンダントが光っているのに気づく。
(姫様・・・・申し訳ございません。)
「キララ・・・!?」
(私とムーンサンダーたちは太陽フレアを大量に浴びてしまってもう・・・。)
「そんな、死んじゃいや!」
弥生は叫んだ後、理奈とともに外へ出る。
「キララ・・・そんなぁ!」
弥生と理奈が外へ出た先にはムーンタウンで暴れまわるムーンゴレムであった。
○中島弥生→キララをムーンサンダーの死を知る。
>>143 ガンヘッド507『全てのガンヘッドとのオンラインが回復しました…!』
ブルックリン「本当か?」
ガンヘッド507『はい、太陽フレアが奴らの電波ジャックに穴をあけたみたいです…。』
ブルックリン「どう言う事だ?」
ガンヘッド507『太陽活動の活発化と、何者かが人工的に太陽フレアを増幅した事に
よって、それでオンラインが回復した模様です…。』
ブルックリン「状況は?」
ガンヘッド507『出撃したガンヘッドの1/4が敵超獣軍団と万能戦艦の爆撃により消失…。
残りのガンヘッドも戦闘可能な機体は30機を割りました…。』
ガンヘッド507が冷厳な事実をブルックリンに報告する。市街地での死傷者はガンヘッド部隊
の誘導作業が功を成したのか、大半がシェルターに避難を完了していたので大事には至らな
かった。が、その時の超獣軍団とジャンボーの爆撃で100機近くあったガンヘッドは消失ない
し大破、戦闘可能なガンヘッドに至ってはブルックリンの乗る507号機を含めて3個中隊未満
にまで減っていた…。
一方、ジャンボーのブリッジでは…。
高倉(兄)「流石だな…。戦車に毛が生えた程度のマシンでここまで持ちこたえるとはな…。」
バダム帝国軍の高倉長官は、マザロン人と共同でガンヘッド部隊と応戦していたのだが、意外
にも敵であるガンヘッド部隊がここまで戦えるのか?と感心していた様子であった。実際高倉の
言う通り、ガンヘッドは基本的に戦車に直立型戦闘形態に変形するシステムを付加しただけの
戦車ロボットである。しかしガンヘッドの真価は、AIが戦闘経験を積めば積むほど強くなると言う
事と、マスターである人間がガンヘッドとコミュニケートを積む事によって予想外の力を発揮する
と言う事にあった。実際2年前の8JO島消滅事件でのガンヘッドとカイロン5との戦闘においては、
カイロンの手足である戦闘ロボット「エアロボット」を追い込み、カイロンが逆転敗北したと報告書に
書かれていたのを高倉は思い出した。
それ以来ガンヘッドは改良され、最早戦車に毛が生えただけと言う陰口が叩けないほどに進化し
ていた。動力も取り扱いが難しく、毒性の強いハイパーリキッドに変わって、超エネルギー蓄積物質
「テキスメキシウム」に替えられ、腕はプラズマブレード兼用の溶断破砕マニピュレーターに、ブース
ターも3回までの使用制限のあった化学燃料式で無く、使用回数無制限のプラズマブースターに換
装されていた。しかもAIもブルックリンの指揮する507号機と同じタイプになっており、戦闘能力は
バダム帝国軍の兵器に匹敵するまでの存在になっていたのであった…。
高倉(兄)「出来れば我がバダム帝国軍に迎えたいが…、無理なようだな!マザロン殿!!」
マザロン人「何だ?」
高倉(兄)「奴に…。指揮機であるガンヘッド507に集中攻撃をかけろ!」
マザロン人「頭を潰すのか?判った…!」
するとマザロン人は、ブロッケン、ザイゴン、サボテンダーに合図を送る。狙いは勿論、ブルックリン
のガンヘッド507だ。ガンヘッド507と言うライオンさえ倒せば、後の残りは100匹の羊同然である。
高倉とマザロン人はそう判断したのだ…。
その時であった…。
「鉄砲頭共、加勢するぜ〜!!」
凄まじい叫び声と共に、1個の巨大な石臼がマザロン達の後方から転がり込んだ。それはマザロン人
とサボテンダーをなぎ倒すと、大きくジャンプしガンヘッド部隊を守るように立ちはだかったのである…。
ブルックリン「おい、鉄砲頭ってのは無いだろう?モチロン…!」
ガンヘッド部隊を「鉄砲頭」と言った張本人は、月から逃れてきた石臼怪獣モチロンであった。APPLE
日本支部の地下格納庫から市街地に飛び出し、ガンヘッド部隊の危機に何とか間に合ったのだ…。
マザロン人「貴様…、怪獣の分際で我々に歯向かうのか?」
モチロン「貴様達に御礼参りがしたくてな…。」
マザロン人「御礼参りだと…?」
モチロン「俺より先に逝っちまったキララとムーンサンダー達が待ってるぜ…。地獄でな!!」
モチロンはテレパシーで、月での戦闘で仲間であったキララとムーンサンダーの死を受け取っていたの
であった。その怒りの凄まじさが、巨大な石臼の全身からオーラとなって放たれる。
ブルックリン「仲間が…、死んだのか?」
モチロン「月の怪獣仲間だ…。よくケンカしたけど、いい奴らだった…。」
ブルックリン「判るぜ、その気持ち…。俺の昔の盗賊仲間がカイロンで死んだ時も、お前と同じ思いをした…。」
ガンヘッド507『私も同じです、モチロン殿…。カイロンとの戦いで仲間のガンヘッドが破壊される無念さ…、
全く同じ思いです…。』
モチロンとブルックリン、そしてガンヘッド507の「心」が一つに繋がった。心にすね傷を持つ者同志の無念さが、
彼らを一つに繋げたのであった…。
しかし…。
高倉(兄)「そろそろギルハカイダー殿の出番のようだな…。」
オペレーター「ジャイアント・デビル、008港湾地区『シーシティ』海中にて待機中!!」
高倉(兄)「よし、ジャイアント・デビルを008市街地に突入させろ!」
オペレーター「イエッサー!」
高倉の命令がギルハカイダーの元にへと向かう…。
ガンヘッド507『レーダーに高エネルギー物体反応!』
ブルックリン「何処だ?!」
ガンヘッド507『008港湾地区から…、RS装置搭載ロボットです!!』
ブルックリン「何だって?!」
そう言うな否や、シーシティと呼ばれる港湾地区の海沿いから、巨大な水しぶきを上げて赤茶けた色の巨大な
遮光器土偶の姿のロボットが出現した。それはゆっくりと008市街地に侵入し、そしてガンヘッド部隊とモチロン
の前に降り立った…。
ギルハカイダー「退屈していた所だ…、試運転には丁度いいかな?」
全身がコードに繋がれたコックピットで、ギルハカイダーが薄ら笑いを浮かべた。
遂に、ギルハカイダーの究極兵器が完成体として姿を見せたのだ。しかもその動力源は、008の都市管理セン
ターの機密区画から盗まれたRS装置なのだ…。
最終戦争の神…アーマゲドンゴッド・ジャイアント・デビル。
サブローに粛清されたハカイダー3人衆の無念と、6番目のハカイダー/リョウに対する怨念を込めて、ついに
プロフェッサー・ギルの遺産が008に降臨したのであった…。
・ガンヘッド部隊(ブルックリン、ガンヘッド507、その他大勢のガンヘッド)、モチロンvsマザロン人、ブロッケン、
ザイゴン、サボテンダー、ギルハカイダー/ジャイアント・デビル、高倉長官(兄)/ジャンボー
>>165 「お姉ちゃん・・・。」
「もう・・・許せない・・・・。」
弥生は暴れまわるムーンゴレムと上空から砲撃を仕掛けるジャンボーを見て怒りに震えた。
その弥生に反応するかの様にペンダントも光っていた。
「あの戦艦からなの・・・。」
弥生は上空のジャンボーを見て何かに気づいたようだ。
「弥生さぁん!」
「沢田さん・・・。」
「外に出ていたら危ない、避難所に戻ろう。」
沢田が弥生の元に駆けつけた。
「沢田さん、太陽フレアを起こしたのはあの戦艦なの・・・。」
「戦艦?」
弥生はジャンボーに指を刺した。
彼女はペンダントを通してジャンボーから流れ出る邪悪な意思を感じ取っていた。
「戦艦の中には冴島がいます!」
「どうしてわかるんだ。」
「それは、このペンダントが教えてくれました。」
弥生が沢田にペンダントを見せる。
その時、ジャンボーの砲撃が二人を襲う。
「きゃっ!」
「こっちにも攻撃しやがったのか!」
沢田がジャンボーを見て怒りを顕にする。
「もう私達には何も出来ないの・・・。」
「弥生さん、心配するなよ、これから沢田東様の伝説が始まるからよ。」
「沢田さん・・・・。」
沢田が弥生を励ます。
幾度と無く南條や江口にも言ってきた台詞であるがただのうわ言では無いという事を弥生はわかっていた。
一方、空爆を続けるジャンボーでは冴島が既に沢田と弥生がいる事に気づいてた。
「いいか、二人のCRと子供が立っている建物にはまだ市民がいる。
そこを一気に砲撃しろ、間違っても怪獣には当てるなよ。」
「了解!」
冴島がオペレーターに避難所への砲撃を指示しようとした時、もう一方のオペレーターのレーダーが何かを捉えた。
「ちょ、長官、三時方向に何かが迫ってきます!」
「まだ邪魔者がいたのか?」
「沢田さん、あれを見て!」
「あいつも敵なのかよ!」
「違うわ、私達を助けてくれるわ!」
弥生が指を刺した所には箱型の宇宙船がジャンボーに近づいていた。
その宇宙船は自分達を助けてくれると弥生は感じ取った。
史郎たち五人もその宇宙船を見ていた。
「おい、あれって・・・。」
真っ先に竜太がその宇宙船を指さした。
「バイオドラゴン!ピーポか!」
史郎はその宇宙船はバイオマンの母艦、バイオドラゴンであった!
「来てくれたのね・・・。」
ひかるは安堵の表情でバイオドラゴンを見ていた。
そして、バイオドラゴンは月へ降り立った。
○バイオドラゴン、ピーポ→遂に月へ!
>>171 竜天丸「降伏し、おとなしく死ね!」
竜海丸「貴様達を殺せば、ルチ将軍閣下と首領L…。」
竜山丸「そして高倉の奴からタンマリとギャラが入ってくるんでな…。」
アンチラ星人「そして、スマートブレインとやらからも、報奨金が入ってくる…。」
天海山3兄弟とアンチラ星人が勝ち誇ったかのように言う…。
星司「高倉…、長官…。」
夕子「あの人が…、008を…。」
星司と夕子は、怒りと絶望と無念さで愕然としていた。しかも相手が超光速ミサイルで
ゴルゴダ星に星司を特攻させようとした高倉長官だと聴いて、何重ものショックに襲わ
れていたのであった…。
竜海丸「どうだね?お二人さん…。」
竜山丸「身内に裏切り者が出た気分は…。」
竜天丸「所詮、人間なんてこんなものよ!」
アンチラ星人「恨みと欲望に勝るものは無い!!」
天海山3兄弟『力のあるもの、優れたもののみが生き残る!それが自然の哲理!!』
自信に満ちあふれた表情で吠える天海山3兄弟とアンチラ星人。
アンチラ星人「そこのオルフェノク…、貴様達も人間に絶望しているのだろう?」
ウルトラレーザーをチラつかせながらアンチラ星人が、巧とホースオルフェノク…木場に
言う…。
巧「確かにな…。」
突然巧が呟く。そして、驚く一同を振り払いよたよたと星司と夕子に向かって近づいた。
巧「だが…、人には『陰』もあれば『光』もある。」
最早、巧の身体は手の施しようの無いほど朽ち果てていた。
が、それを振り切るかのような気迫が巧の身体から放たれていたのであった。
ジュリー「あの人…、死んでしまうわ…。」
星夫「死ぬはずなんか無いよ!だってあの人は、仮面ライダーなんだ…!!」
ネムリン「そうだっちょ!奇跡を可能にする最高のヒーローだっちょ!!」
子供たちとネムリンが口々に言う。彼らも仮面ライダーギャレンのメッセージをダイレクト
に受け取った口である。それに星夫もジュリーも、番外とはいえブルースワットのメンバー
である。かつてブルースワットは、本部を破壊されても戦い続け、最後はスペースマフィア
を壊滅に追い込んだのだ…。ここでバダムの脅しに屈するようではショウやシグ、それに
お父さん…大原博士に申し訳が経たない…、星夫はそう思ったのだ。勿論お母さん…
冴子や妹の月子も同じである。
その時であった…。
『頑張れ!』
『負けるな!』
『この街を護ってくれ!』
『この国を護ってくれ!』
『地球を助けて!』
『月を助けて!』
008を含む大勢の人々の心の「声」が、星司と夕子とダン、そして巧の頭の中に届いた
のであった…。
『そうなんだ!』
『負けちゃダメなんだ!』
『みんなが私たちを見守っている!!』
今度は病院の入り口からである。
天海山3兄弟「何だと?」
アンチラ星人「後ろか?!」
振り向きざま仕込み杖マシンガンとウルトラレーザーを乱射する天海山3兄弟とアンチラ星人…。
が、3つの影はそれを瞬時に振り切り、星司と夕子達の壁になるように立ちはだかった…。
アンチラ星人「貴様達は!」
天海山3兄弟「バイクロッサーに、宝忍ジャンヌ?!」
4人の殺し屋どもの楯となった者達は、兄弟戦士バイクロッサーと宝忍ジャンヌであった。
バイクロッサー・ケンはバスタークロスを構え、バイクロッサー・ギンはスリングフラッシャー、
ジャンヌは忍者スーツ姿で日本刀を構えていた…。
ジャンヌ「確かに、人は過ちを犯すわ…。私だってそうだった…。」
ケン「でも、人の心は闇ばかりじゃない…。」
ギン「闇の中にだって、光はあるんだ!」
一撃必殺の構えの3人。
しかし、天海山3兄弟が嘲笑う。
竜天丸「フハハハハ、貴様達の豆鉄砲となまくら刀で俺達が倒せると思っているのか?」
竜海丸「俺達の来ている戦闘服はシルベール繊維で出来た、特製の戦闘服…。」
竜山丸「そして、ルチ将軍閣下の偉大な頭脳で10倍にパワーアップしている!!」
天海山3兄弟が上着を放り投げながら脱いだ。すると「天」「海」「山」の文字が胸にこれ
見よがしに描かれた金色の戦闘服が現れた…。
星司「これ見よがしに見せつけて、嬉しいのか…?」
その時星司が、天海山3兄弟に向かって言う。
竜天丸「何だと?」
星司「確かに貴様達は強いかもしれない…。だが、貴様達にはかけている物がある…。」
そしてさらに夕子と巧も言う。
夕子「それは『心』…、そして心の『光』を見いだす力…。」
巧「それがあるから、俺達は戦えるんだ…。」
それを見たジャンヌは、悟ったように言う。
ジャンヌ「今、判ったわ…。光を導くと言うのがどう言う事なのかが…。」
そして何かに祈るような仕種を見せるジャンヌ。
すると、ジャンヌの身体が眩く、そして柔らかな光に包まれる…。
天海山3兄弟「?」
アンチラ星人「何が起こると言うのだ…!」
困惑する天海山3兄弟とアンチラ星人。
その時、ジャンヌの掌に星のマークの入った小さなコイン状のプレートが出現した。
やがてそれはエメラルドグリーンの小さな水晶玉に変化した…。
ケン「まさか、あれは?」
ギン「アナザースターピース?!」
まさにそれは、神崎士郎と黒服青年が放ったアナザースターピースの一つであった。
それが今、ジャンヌの手元にあるのだ…。
黒服青年『さあ、少女よ…。スターピースに願いを込めるのだ…。』
ガンバス大王『今のお前なら、この願いを正しい事に使うことができる…。』
黒服青年とガンバス大王の心の声がジャンヌに響く。
そしてジャンヌは、渾身の思いを込めて祈った…。
ジャンヌ「スターピース!星司さんと夕子さん、そして巧さんを助けて!そして、私たちの
思いをみんなに、みんなの思いを私たちに!!」
○宝忍ジャンヌ⇒アナザースターピースに願いを!
>>175 「おーい、みんなー!」
バイオドラゴンから金色のロボットが現れた。
「ピーポ、元気だったか。」
真吾が真っ先にピーポに声をかけた。
「ああ、僕だけじゃなくてバイオロボもいるよ。」
「バイオロボも!」
ジュンが大喜びしている。
「ピーポ、みんな、今は喜んでいる場合じゃない、今はあの怪獣を倒すのが先だ。」
史郎がマグマゴレムを指さしながら厳しい表情で言う。
「そんな事はと思ってみんなのテクノブレスもって来たよ!」
ピーポが史郎たちにテクノブレスを投げ渡す。
「みんな、行くぞ!」
「バイオマン!」
テクノブレスをつけた四人は瞬く間にバイオマンへと変身した!
「レッドワン!」
「グリーンツー!」
「ブルースリー!」
「イエローフォー」
「ピンクファイブ!」
「超電子」
「バイオマン!」
遂に超電子バイオマンが再び揃った!
「かっこいい〜。」
沢田がバイオマンの五人を見て、興奮する。
「沢田君だったね、避難所の人々は君達CRに任せた、俺達はあの怪獣を倒す。」
レッドワンが沢田に避難所を人々を守るように促す。
「この沢田東様の活躍を見ていてくださいね!」
「ええ、人々を守るのが私達CRの役目ですから。」
弥生もレッドワンに答える。
「よし、それなら俺達も安心して戦える、ありがとう!」
レッドワンが沢田と弥生に握手をした後、バイオドラゴンへと向かった。
○バイオマン(レッドワン/郷史郎、グリーンツー/高杉信吾、ブルースリー/南原竜太、
イエローフォー/矢吹ジュン、ピンクファイブ/桂木ひかる)→ムーンゴレムとの戦いに向かう。
妖怪城の一室、そこで二人の大魔王が密談を進めていた。
「オルグとの同盟も結ばれた。これで我々闇の者達も活動がし易くなったと言うもの」
妖怪大魔王が嬉しそうに言う。
「地獄の悪魔達や怪人どもも号令一つで自由に動かせる。だが、我々だけでは心もとないのも事実」
サタンが不安を口に出した。かつて、嵐に敗れたことが彼を慎重にさせているのだろうか。
「せめてガルバーの行方が分かればよいのだが。奴の支配する妖怪やアクマ達も我々にとっていい戦力になるだろう」
「案ずるなサタンよ。これはまだ噂の段階だが、ツクヨミが蘇ったらしい」
ツクヨミ?そうサタンが尋ねる。
「太古の昔猛威を奮った夜の神だ。ヤマトの国の皇子に討たれたと聞くが、それが蘇ったらしい。真相を確かめるべくすでに配下の者に調査をさせてある」
「ほう、それは面白そうだな。ではこちらも大サタンの召喚を急ぐとしよう。それに、クトゥルーを復活させた人間がいるらしい。他の邪神の行方を知っておく必要もあるだろう」
「我々に協力してもらえそうな連中はこれだけかな?」
「デルザー軍団も復活しているが、奴らはすでにバダム側に付いているからな。だが、ジェネラルシャドウならあるいは乗ってくるやもしれん」
こうして、二者の密談は終わった。最後に二人はグラスを高々と掲げ、乾杯の代わりにこう宣言した。
「来たるべき魔の世界のために!」
●妖怪大魔王…ツクヨミ復活の真相を部下に確かめさせる
●大魔王サタン…大サタン召喚を企む
ここで初登場のサタンも以降はフリーです。あと大サタンはまだ出てませんでしたよね?
ところでツクヨミは出すとしたら原作同様月面で復活させたいのですが、状況が状況だしやっぱり何か問題が発生するでしょうか?
CR編が終わってから出せばいいんじゃないのかね
ウラ「えーい、忌々しきは、ガオレンジャー。またしても妾の邪魔をしおってからに〜」
デズモ「まったく、アバレンジャーどもめ、今度あったら八つ裂きにしてくれるは!」
ミケラ「しかも、タイムレンジャーなんてのも現れたんだから、やってられないんだな・・・
ん〜うまい、この煮込みは旨いんだな!」
ボッファ「どれどれ、俺にも食わせろ・・・旨い!この煮込み具合はそんじょそこらの職人に
だせるものじゃない!」
おやじ「おっ、分かるかい?それは、俺のオヤジの代から使っている煮汁を注ぎ足して使っているんだぜ
だから、味の深みはどこの連中にも負けやしないんだぜ」
ミケラ・ボッファ「どうりで!!」
下町、某所にある昭和三十年代で時が止まったかのような、大衆酒場でウラ・デズモゾーリャ、ミケラ
、ボッファ、日も暮れてないうちから、やけ酒を煽っていた。
デズモ「お前ら、食い物に現をぬかしおって!そんなんだからだなぁ・・・」
おやじ「はい、ほっけと肉豆腐お待ち」
デズモ「うむ、大儀である。・・・うむ、この豆腐の煮込み具合もいい案配だな」
ミケラ「デズモ様も人の事をいえないんだな〜」
デズモ「うるさい!」
ウラ「おやじ、梅サワーお代わり頼むでおじゃる」
ボッファ「俺には青汁サワーな」
と、各々が好き勝手に飲食いをしていると、突然、テレビにルチ将軍の演説が写し出された。
デズモ「おのれ!人間にこのようなたいそれた真似をされるとは!」
その演説を聞き、デズモゾーリャは、激しく悔しがった。
ミケラ「しかし、オヤジ。街がこんなに大変なのによく店を開けてられるな?」
ボッファ「そうだ、どこかに避難した方がいいんじゃないのか?」
演説を聞き、悔しがる主人をよそに、二人はオヤジを心配してたずねた。
オヤジ「何言ってんだい、この店は俺のじいさんの代から、地震が来ようが、空襲
されようが、一度も休んだ事はないんだぜ、これ位で休んでられるかい!それにだ」
ミケラ「それに?」
オヤジ「こうして、俺の店に来てくれる人がいる限り休んでなんかいられねーよ」
そう言うと、オヤジはニヤっと笑った。
ミケラ「かっ、かっこいいんだな」
ボッファ「あっああ」
ウラ「偉い!!その心意気、気に入ったでおじゃる。まさか、人間にこれだけの漢が
いるとは、夢にも思わなかったでおじゃる。決めたでおじゃる!オルグが世界を制した
暁にはオヤジをオルグ御用達に取り立ててつかわすでおじゃる!」
デズモ「何を言う。エブォリアンが世界を制した時に、オヤジを宮廷料理人にしてつかわすは!」
オヤジ「かー、なんか嬉しい事を言ってくれるねぇ。よーし、今日は俺のおごりだ!
朝まで飲み明かそうぜ!」
そう言うと、オヤジは一本の焼酎瓶を取り出した。
ボッファ「おお、それは幻の逸品、魔王!」
●ウラ・デズモゾーリャ、ミケラ、ボッファ、やけ酒を飲む
>>183 「おい、二人とも何故勝手に外へ出たんだ。」
「そんな、弥生さんにまでそんな事言うなよ。」
「いいのです・・・・。」
避難所の中へ戻った沢田と弥生は南條に突き詰められていた。
弥生はキララたちが死んだ事を感じ取って外へ出た事を南條にいえなかった。
「南條、いいなじゃいか、ここで怒鳴り散らしても何もならない。」
「創介、そうだったな・・・。」
創介が南條を止める。
その時、弥生のペンダントが再び光り始めた。
(シンゲツ・・・それにツクヨミが・・・!?)
「弥生さん、どうしたんだ?」
「いえ、何でもありません。」
月に迫りくる異変を弥生は沢田達に言えなかった。
(沢田さんが・・・シンゲツの適応者?)
更にペンダントは沢田に反応した。
何故沢田がシンゲツの適応者なのか、それは弥生にはわかっていた。
「南條さん、沢田さんならきっとムーンタウンの人々を救ってくれますよ、
私もあの時、沢田さんに助けられましたから。」
「そうだったな、あの男なら「伝説」ってのを作れそうだな。」
綾も南條に沢田を信じている事を話す。
一年前の冴島の一件で綾は沢田に助けられて以来、彼女もムーンタウンで働く事になった。
沢田を育ててきた南條と江口、ハヤテ隊長や市長、橘秘書官、
そして創介も沢田の事をムーンタウンの人々を救ってくれると確信していた。
だからこそシンゲツは沢田を選んだのだろう。
○シンゲツ→沢田を選ぶ。
ツクヨミに関してですけど、弥生あたりを絡ませてみようと思います。
>CR作者様
ではツクヨミの復活だけ書かせてください。
永遠に続くであろう闇の中から、その者は覚醒した。
その日、月の静寂は破られ、破壊、絶叫、混乱が月面を包んだ。その最中、邪神の神殿が突如としてその異様な姿を月面に現した。
その中で、古の夜の神、ツクヨミが復活を遂げたのである。
――生きているのか。
長身に鈍く輝く鎧を纏い、その目には冷たい光を湛え、禍々しいまでの威圧感を持つ者。間違いなく彼は生きていた。
神と言えども、肉体を持ちこの世に現れた以上不滅ではない。確かに彼は神話の時代に討たれ、再度封印されて永久の眠りに就いた。なのに。
自分の存在を確かめるかのように手の指を二度、三度動かしてみる。
ふと、足元に目をやると、一振りの刀が落ちていた。アマノムラクモノツルギ。ツクヨミの力の源。
拾い上げ、顔の前に翳し、じっくりと眺める。この剣もまた、悠久の時を超え主と共に現代に蘇ったのだ。
そして彼は一瞬の内に理解した。「大いなる意思」の力を。
そして彼は感じ取った。自分の身体の中から溢れ出る破壊の衝動を。それは遥かなる時の流れの中で恐ろしいほどに肥大していた。
世界を闇に。今、邪神が再び動き始めた。
●ツクヨミ…月面にて復活
「ウホっ」
ツクヨミは全裸で踊りだした。
>>189 バイオドラゴンから発進したバイオドラゴン1号、そして2号はムーンゴレムへと向かっていった。
「グォォォ!」
ムーンゴレムが吐く火炎を2機かわした後、きりもみ回転しながら高度を上げていく。
「合体!ハイパークロス!」
2機のバイオジェットは宇宙空間をバックに巨大ロボ、バイオロボへと合体した。
「こいつ・・・ロボットになったのか!?」
流石の冴島も驚きを隠せない。
そしてバイオロボはムーンゴレムを蹴りあげた後、月の大地に着地した。
「グォォォ!」
ムーンゴレムは蹴り上げられた反動で吹き飛ばされ、轟音と共に倒れこんだ。
「よし、あのロボットに集中砲火を喰らわせろ!」
「了解、砲撃を開始します!」
冴島の指示によりジャンボーから無数の砲弾がバイオロボを襲う。
「ぐっ!」
「あの戦艦からか!?」
レッドワンがジャンボーを見て、その砲撃の主だとわかった。
「どうするんだよ!」
グリーンツーが無念に叫ぶ。
「見て、怪獣が近づいてきているわ!」
「グォォォ!」
ピンクファイブが指を刺したのはバイオロボへ向かって火の玉を放つムーンゴレムだった。
「うわぁぁぁ!」
「きゃぁぁぁ!」
ムーンゴレムの火の玉がバイオロボに直撃し、コックピットが大きく揺れる。
「あ、郷さんたちが!」
沢田が外を見るとバイオロボが冴島たちの集中砲火を受けていた。
「沢田さん・・・。」
沢田に弥生が近寄ってきた。
「弥生さん、どうしたんだ?」
「シンゲツと、叫んで・・・。」
「シンゲツ?」
「いいから、シンゲツはあなたを求めているわ。」
「わかったよ、郷さん達がアレだけ苦戦しているなら俺が行かなきゃな。」
「沢田さん・・・。」
沢田は弥生に微笑んだ。
「いくぜ・・・シンゲツー!」
沢田がシンゲツの名を叫ぶと光に包まれながら彼の体が消えていった。
「あいつ、どこへ行ったんだ。」
それを見ていた南條も唖然としていた。
「長官、凄いエネルギー反応があります!」
「何があったんだ!」
ジャンボーのレーダーが物凄いエネルギーを捉え、冴島も驚きの顔を隠せなかった。
「グォォォ!」
突如、ムーンゴレムの目の前から銀色の鎧兜のような巨大ロボが現れ、ムーンゴレムを吹き飛ばした。
「な、何だあれは!?」
ブルースリーがその巨大ロボを見て驚く。
「あのロボットも味方なの?」
イエローフォーも巨大ロボにあわてる。
巨大ロボはバイオロボの方を向く。
「郷さん、俺だよ!」
「その声は、沢田君!」
レッドワンはその声の主が沢田だとわかった。
「どうしてあなたがそのロボットに乗っているの?」
イエローフォーが沢田に聞く。
「それが、シンゲツって叫んだらこのロボットの中にいたんだよ。」
沢田がいるシンゲツの内部は中心に銀色の操縦席が立っている異空間だった。
「シンゲツ・・・それって言霊じゃない?」
ピンクファイブが言霊だと思って聞いた。
「ことだま?」
「言霊っていうのはね、言葉に宿る魂なの。」
「言葉の魂か、そりゃ凄い!」
ピンクファイブが言霊について説明すると沢田が大はしゃぎをしながら納得した。
「そんなお喋りしているヒマはない、今はあの怪獣を倒そう!」
「おおぅ!」
レッドワンの指示にに沢田が答えた。
「あれはシンゲツ、適応者がいたの!?」
橘がシンゲツを見て驚く。
「シンゲツってあの極秘に開発されていた・・・。」
江口もシンゲツの事を知っていた。
「適応者・・・まさか沢田が!」
南條も適応者が沢田だという事に気がついた。
シンゲツはかって鉄鋼機ミカヅキと戦った悪の鉄鋼機であったが、ミカヅキにより月へ葬られた。
そのシンゲツは第一次ノア・プロジェクトの際に、月面基地日本地区によって発見される。
その後、月面基地防衛の切り札として冴島が月面基地の地下で極秘開発をしていた。
しかし、適応者は結局出てきておらず地下深くで放置されていた。
そして、CRのエースであり月面基地事件を解決した沢田をシンゲツが選んだのであった。
・バイオロボ、シンゲツ(沢田東)VSムーンゴレム、ジャンボー
CRしか話進んでないのかよ
今回は、CR&0088編専用と言う事で
>>197 「あれはシンゲツ、まさかツクヨミも復活したとでもいうのか!?」
シンゲツを起動させようとしていた冴島も驚きの顔を隠せない。
「冴島様、あの巨大ロボットは?」
「ディーナス殿、私が極秘に発見したシンゲツと呼ばれる巨大ロボだ、
まさかあのシンゲツに適応者が見つかったとでも言うのか?」
冴島が適応者が自分を助けた沢田であるという事を知る由も無かった。
「よし、あのシンゲツも標的だ、撃て!」
「了解!」
冴島はシンゲツへの砲撃の指示を出した。
「何、あの戦艦、俺を狙っているのか!」
沢田が上空のジャンボーが狙っている事に気づく。
「郷さん、俺はあの戦艦を叩くからあの怪獣を頼むぜ!」
「よし、共に勝とう!」
バイオロボがシンゲツに頷いた。
「飛べ、シンゲツ!」
「ウォォォォ!」
沢田の合図に答えシンゲツはジャンボーを目指して空へ飛び立った。
「スーパーメーザー!」
そして、一方のバイオロボもスーパーメーザーを構えムーンゴレムに向かっていった。
・バイオロボVSムーンゴレム
・シンゲツ(沢田東)VSジャンボー
202 :
ギンガの森:05/03/09 22:51:13 ID:iYD+v83/
「くらえぇぇぇぇっ!」
ゴーレッドが気合の入った声で叫び、ビクトリーロボが必殺剣ブレイバーソードを振り下ろす。
そしてグレゴリの胴を薙ぐ。
「グハッ…おのれえぇっ、ゲルマディクス!」
「グアォォォォッ!」
グレゴリの号令でゲルマディクスが突進、ビクトリーロボは吹き飛ばされる。
「あぁっ、ゴーゴーファイブ!」
その様子を地上から見ていたリョウマが声をあげる…だが、
「余所見してる暇はねぇぜ!」
「お前たちの相手は、私達だ!」
ゼイハブ、そしてシェリンダがギンガマンたちに襲い掛かる。
しかし、そこへ…
「ぐわあぁぁぁっ!」
情けない悲鳴を上げながらバットバスが吹き飛ばされて来た。
「なにぃっ!?」
飛ばされて来た方向を見ると、剣を構えたヒュウガと仮面ライダーZOとライアがいた。
「リョウマ、一気にいくぞ!」
「…兄さん!分かった!」
203 :
ギンガの森:05/03/09 23:30:23 ID:iYD+v83/
「死ねぇっ、ギンガグリーンッ!」
「来い、シェリンダ!」
2人が衝突する…
次の瞬間、風を切る音と肉を斬る鈍い音がした。
そして倒れたのはシェリンダ、立ち尽くすのはギンガグリーン・ハヤテだった。
「キバアロー!」
ギンガピンク・サヤの持つ自在剣機刃から光の矢が放たれる。
「ふんっ!」
バットバスは手に持った斧でその矢を弾いてしまった。
「はああぁぁっ!」
だが、そこへZOのZOキックが炸裂、斧は破壊される。
「今だ、銀河の戦光!」
さらにそこへギンガの光を身にまとったギンガピンクとギンガイエローが
バットバス目掛けて走り込んでくる。
光の球となった2人に貫かれたバットバスは爆発四散した。
204 :
ギンガの森:05/03/09 23:32:11 ID:iYD+v83/
「くらえぇっ!」
ゼイハブの砲撃が次々と襲い掛かる。
「星撃波っ!」
ギンガレッド・リョウマは閃光星獣剣からのエネルギー弾でその攻撃を相殺する。
「獣撃破!」
強化獣撃棒を構えるギンガブルー・ゴウキさらに、ライアがカードを装填する。
『コピーベント』
「ダブル獣撃破!!」
2つの強化獣撃棒から放たれた衝撃弾がゼイハブに衝突。
「黒の一撃!」
さらに黒騎士ヒュウガのブルライアットがゼイハブを切り裂く。
「トドメだ、獅子の装光っ!!」
ギンガレッド・リョウマの乗った、炎に包まれたガレオパルサーがゼイハブに激突。
「お…おのれえぇぇぇぇっ!」
ゼイハブは怪力でガレオパルサーの突進を弾く。
吹き飛ばされたガレオパルサーが爆発…だが、リョウマの姿は見えない。
「ここだっ!」
ゼイハブが上を見上げると、閃光星獣剣と獣装の爪を構え降りて来るギンガレッドが。
「獣火一閃!!」
「ぐあぁぁぁっ!」
閃光星獣剣と獣装の爪の両方向から切り裂かれゼイハブは爆死した。
>>201 「グォォォ!」
バイオロボがスーパーメーザーをムーンゴレムに向け大きく振るが、
ムーンゴレムの怪力で受け止められてしまう。
「ぐっ!」
「何て奴だ!」
それを見たグリーンツーが叫ぶ。
その時、ピーポから通信が入った。
「ピーポ、何かあったの。」
「みんな、あの怪獣のパワーは凄まじい、一気にバイオ粒子斬りを使うんだ!」
「よし、ピーポの言うとおり、一気に決めるぞ!」
レッドワンの合図でバイオロボは一気に間合いを離した。
「スーパーメーザー、バイオ粒子斬り!」
スーパーメーザーの刃がバイオ粒子で輝き、一気にムーンゴレムを斬りつけた。
「グォォォ!!」
ムーンゴレムはその場で倒れ爆発を起こした。
●ムーンゴレム→バイオロボに倒される。
所変わって、ここはバンドーラが経営する保育所…
近隣の小学校の生徒を含め、一般人たちの避難所となっているこの場所で、
学区ごとに分かれ、先生達の有志が集められて、わずかながら炊き出しが造られていた。
旗野先生「はーい、みんな、ご飯ができましたよー」
月ひかる(コピー)「ちゃんと全員分あるから、一列に並んでね」
黒木「お〜、やっとメシが来たか。もうハラペコで死にそうや」
月ひかる(コピー)「こら!あなたはあっちの中学校の列でしょ」
黒木「固いこと言うなや。ほら、旗野先生大盛りで頼むで」
旗野先生「ダメダメ、みんな平等なんだから」
黒木「なんやケチくさいのぉ…」
ラミィ「すいません、先生達にも手伝ってもらって」
月ひかる(コピー)「困った時にはお互い様です♪あっ…」
ラミィ「どうかしました?」
ラミィの後ろには、年老いたウサギのような老人が…バルである。
バル「こりゃ!こんな所で何をしているんじゃ!」
月ひかる(コピー)「ちょ、ちょっとすいません…」
炊き出しを旗野先生に任せ、草陰に隠れる月ひかる。
バル「お主はアンドロ仮面になっているはずじゃろうが!なんでこんな所で炊き出しをしとるんじゃ!」
月ひかる(コピー)「待ってバル、私はその…月ひかる先生のコピーなの」
バル「なんじゃと?」
月ひかる(コピー)「ひかる先生が戦ってる間、魔法で生み出されたのよ」
バル「何と…これは失礼した…ところで、当の本人はいったいどこに行ったんじゃろうなぁ…」
まさかアンチ・バダム本部にいるとも知らず、いたってのんきなバル。もちろん普通の人には見えていないのだが…
「誰かいるんですか?」
草むらに一人の少女が迷い込んだ。よく見ると、手には視覚障害者用の杖を持っている。
バル「まずい!悪いがワシは消えるぞ」
煙と共に姿を消すバル。その様子を見て、やれやれ、とため息をつくコピーひかる。
月ひかる(コピー)「どうしたの?」
ミドリ「あ、ごめんなさい…誰か人の気配がしたんで…」
盲目の少女…ミドリは、そう言うと頭を下げた。
月ひかる(コピー)「ここには私しかいないわ…さ、戻りましょ」
ミドリ「はい」
月ひかる(コピー)「手を貸してあげるわ。大丈夫?」
ミドリ「大丈夫です…あれ?」
月ひかる(コピー)「…どうしたの?」
ミドリ「感覚が…普通の人と違う…」
月ひかる(コピー)「き、気のせいよ。あなたはどこの区域?」
ミドリ「第三地区です…隣町の」
月ひかる(コピー)「隣町の第三地区…あ、こっちね」
第三地区…佐藤先生ことケムマキ・ケムゾウがリーダーを務めるこの場所では、
点呼に現れないミドリを捜すべくメンバーが結成されていた。
佐藤「ミドリさんは目が見えないからそう遠くへは行けないはずだ。手分けして捜すように」
新聞配達員「わかりました」
メンバーは主婦に新聞配達員、サラリーマン、主婦など一般人にしか見えない面々…
実は彼らは甲賀忍者の末裔達である。
一般生活に慣れすぎていたため、プロの忍者達…
カクレンジャーや忍者キャプター、風間唯らに比べれば実力は劣るものの、
一般人たちよりはるかに高い戦闘能力を身につけている者達である。
だが、彼らの実力が発揮される前に…
月ひかる(コピー)「こっちです、ほら、もう大丈夫ですよ♪」
ミドリ「ありがとうございます」
サラリーマン「どうやら、僕たちの出番はないみたいですね」
佐藤「……」
ミドリ「あ、ケムマ…佐藤先生、ご迷惑をおかけしました…」
佐藤「いえ…それより、この方は?」
月ひかる(コピー)「第二地区の月ひかるです。東西学園の」
佐藤「東西学園…ああ、なるほど。わざわざありがとうございます」
月ひかる(コピー)「いえ、こちらこそ…そうだ、よかったら第三地区の皆さんも一緒にご飯食べませんか?」
佐藤「ありがとうございます。では、生徒達に言ってきますね」
月ひかる(コピー)「はい!」
旗野先生「へぇ、第三地区の人たちも一緒に…いいですねぇ」
黒木「なんや、第三地区って金持ちのボンボンばっか住んでるとこやないか。どうせハナタレのアホしかおらんて」
月ひかる(コピー)「こら、黒木君!!」
旗野先生「まあまあ。じゃあ僕は、保育所から食器をもらってきますね」
月ひかる(コピー)「ありがとうございます♪」
一方、第三地区では…
佐藤「というわけで、今から我々第三地区は、第二地区と一緒にご飯を食べることになりました。
各自荷物を持って、所定の場所まで移動してください」
ケンイチの母「すぐ近くね、良かったじゃない」
ケンイチの父「ああ。保育園のグランドとはいえかなりの広さだからな。端から端まで、なんてことにならなくてよかったよ」
ケンイチの母「そうね。じゃあ行きましょ…ほらケンイチ、おいてくわよ」
ケンイチ「待ってよ…おっかしいなぁ…」
ケンイチの父「どうした?何かなくしたのか?」
ケンイチ「うん…ハットリ君からもらった手裏剣、どこやったのかなぁ…」
ケンイチの母「後で探しなさい、今はご飯食べちゃわないと」
ケンイチ「はぁい…」
そして、待ちに待った夕食会…
ラミィ「今日は、野菜タップリのカレーですよ♪」
ケンイチ「うわぁ…、ナス入ってる…僕ナス嫌いなんだよなぁ」
黒木「なんや第三地区の、好き嫌いなんかしとるからそんなモヤシみたいな体なんやで」
月ひかる(コピー)「黒木君、静かにしなさい!」
ラミィ「あの、月先生…旗野先生がまだ戻って来ないんですが…」
月ひかる(コピー)「えっ!?もう二時間になるのに…」
旗野「う、うわぁぁぁっ!!」
月ひかる(コピー)あの声…ちょっと見てきます!」
佐藤「僕も行きます」
ラミィ「皆さん、もうちょっと待っててください」
ケンイチの父「しょうがない、待ってる間俺は仕事片付けてるから、お前ケンイチ見てろ」
ケンイチの母「ちょっと待って…もしもし…あら、久しぶり♪元気だった〜?」
ノートパソコンを取り出し仕事に取り掛かる父と、携帯での話し相手に夢中な母。
ケンイチは、一人置き去りにされてしまった。
黒木「なんやモヤシ、何アホみたいなツラしとんねん」
ケンイチ「僕はモヤシじゃないよ…ケンイチ」
黒木「フン、名前まで弱そうやな。さすが第三地区のガキや」
ケンイチ「そんな…」
ミドリ「ちょっと、君…言い過ぎじゃなくて?」
会話を聞いていたのか、黒木の後ろにミドリが立つ。
黒木「何やねーちゃん、男同士のケンカに口突っ込まんといてくれるか」
ミドリ「ケンカ?あなたがやってるのは弱いものいじめよ…謝りなさい」
黒木「グッ……おい、ケンイチ、ごめん」
ケンイチ「いいよ、気にしてないから…その代わり、ちょっと手伝ってくれないかな?」
黒木「手伝う?何や」
ケンイチ「実は、探し物があって…手裏剣なんだけど、一緒に探してくれる?」
黒木「お安い御用や!ほないくで」
ケンイチ「うん!」
ミドリ「あ、ちょ、ちょっと待って…」
○月ひかる(コピー)、佐藤/ケムマキケムゾウ→行方不明の旗野先生を探しに保育園の中へ。
○三葉ケンイチ、黒木→無くした手裏剣を探しに。
>>143 >>181 ゼネラル藤井「ハスラー教授が?!」
ミドリ「ゼネラル、フェアリーカーに乗って!」
ワンセブン破壊に駆け出して行ったハスラー教授とドクトルオーバーを見て、青山ミドリはミニカーサイズの車
「フェアリーカー」を召還した。そして、ゼネラルの手を引っ張るとクリスタルガラスの車体に手を触れた。すると、
ミドリとゼネラルが見る見るうちに身体が小さくなり、フェアリーカーのシートに収まったのである。
ブライゾンガー「小娘とAPPLEの老耄が!」
Gモンス「奴らに集中攻撃だ!!」
ブライゾンガーとゴールデンモンス…魔神ゴーラが全てのデスターロボどもに指示を与える。ヒラリと舞った透明
ガラスのクラシックカーに、ビームやミサイルや銃弾の嵐が降り注ぐ…。
ゼネラル藤井「大丈夫かね?!ドリちゃん!」
ミドリ「平気です!」
フェアリーカーのステアリングを握りながら、ミドリは神掛かったかのようにデスターロボ軍団の攻撃を避けていた。
ゼネラルはそれを見て、実戦経験があるのか?と一瞬思ったのであった…。
ガンテツ「ゼネラルとドリちゃんを守るんじゃ!」
ショウ「言われなくても判っている!」
そう言いながらショウとガンテツ、サラ、シグ、ザジの5人がディクテイターやレーザーライフルなどでデスターロボ
軍団に攻撃を加える。しかし、特殊なダイヤモンドで覆われた装甲を持ったゴールデンモンスと、ブライゾンガーの
強力な魔力が立ちはだかり、次々と攻撃が弾き返されてしまっていた…。
ブライゾンガー「無駄だ、ネズミども…!」
Gモンス「我々は人間どもの悲しみ、嘆き、苦しみをエネルギーにしている…!我々がこの街に攻撃を加えれば加
えるほど、私とブライゾンガーの力はより強力になるのだよ…!!」
嘲笑うように2人の魔神が吠える。地上で超獣軍団とジャンボー、さらにジャイアント・デビルまで加わって破壊活
動に勤しんでいるため、その時の人々の発する悲しみや嘆き、死の苦しみなどのマイナス精神エネルギーが充満
していた。ブライゾンガーとゴールデンモンスは、それをエネルギーとして破壊活動を行っているため、実質的に無敵
と言えた。
スペードエース「クソッ!」
アリンガム将軍「どうだ?手も足も出ないだろうスペードエースよ…!」
一方のジャッカー電撃隊はと言うと、彼らも侵略ロボット軍団に手も足も出ない状態であった。スペードエースはアリ
ンガム将軍と一騎討ちの最中で、残りはアトミック魔女を初めとする連中が、ダイヤジャック、ハートクイン、クローバー
キングの3人を翻弄していたのであった。
ハートクイン「ジャック、キング!」
ダイヤジャック「判っている!」
クローバーキング「援護だな!」
ハートクインの呼びかけに、ダイヤジャックとクローバーキングが答える。その目線はミドリとゼネラルの乗るフェアリー
カーに一点が集中していた。
アトミック魔女「そうはさせないよ!」
すぐさまアトミック魔女が、バイオリンから殺人音波を奏でる。対サイボーグ用の殺人音波に、ジャッカーの4人が苦しむ。
三郎「ジャッカーのみんな!」
三郎はレーザーライフルのコンテナを開封すると、すぐさまハスラー教授とドクトルオーバー、そして侵略ロボット軍団に
向けてレーザーを乱射した。
ドクトルオーバー「させるかよ、小僧!」
その時ドクトルオーバーの眼がカッと開いた。眼から怪光が光ると同時に念波が三郎に送られ、頭の中に激痛が走り
レーザーライフルを落としてしまう。
ハスラー教授「いいぞ、オーバー!」
ドクトルオーバー「任せろ、ハスラーよ!」
邪魔者の三郎を食い止めた2人。ターゲットは大原博士が作業をしているコンピュータールーム、そこにハスラー教授が
破壊プログラムの入ったディスクをセットすれば、ワンセブンの電子頭脳にウイルスが侵入し、二度と目覚める事は無い
のである…。
大原博士「あれに破壊プログラムが入っているのか?」
大原博士はハスラー教授が白衣から出したディスクを見て確信した。今、コンピュータールームに超時空ネットワーク
通信機が接続されており、回線を切り換えればハスラー教授がディスクをセットすると同時に、太陽フレアの「穴」を通
じて超時空ネットワークそのものの息の根を止める事が出来る…。
しかし、タイミングを間違えたらワンセブンが「完全死」する危険性もあった。
ハスラー教授「ドクター大原、覚悟しろ!」
吠えるハスラー教授。
ミドリ「そうはさせないわ!」
その時ミドリとゼネラルが乗ったフェアリーカーが、ハスラー教授とドクトルオーバーの目の前に立ちはだかった。すぐさま
元の大きさに戻ったミドリとゼネラルの姿を見て、2人はビックリしてその場に急停止する。
ハスラー教授「邪魔するのか?小娘!」
ミドリ「あなたに、ワンセブンは破壊させないわ!」
ゼネラルの前に入って、立ちはだかるミドリ。その顔には怒りと悲しみと決意が同時に入っている。
ミドリ「ワンセブンは、三郎さんを待っていたのよ…!この時が来るのを…、目覚めてあなた達のような人でなしの好き
勝手にさせないために…!!」
その時、微かにミドリの全身がオーラに包まれた。
ブライゾンガー「何をしているハスラー!速く小娘を殺せ!!」
Gモンス「あの小娘は『光を導く者』に目覚めようとしている…、今殺さなかったら我々が敗北するのだぞ…!!」
2人の魔神が喚く。
ドクターQ「ブライゾンガー!魔神ゴーラよ!!」
鉄の爪「この小娘はワシ等が片付ける!死刑!!」
ドクターQとアイアンクローが、ミドリに向かって鉄兜の怪光線と鉄の爪を放つ。
ショウ「させるかよ!!」
その時、全身傷だらけのショウがミドリとゼネラル、三郎と大原博士を護った。
怪光線と鉄の爪の攻撃を食らい、スワットアーマーがボロボロになる。さらにヘルメットにもダメージが入り、バイザーの
右側が割れてショウの右目が露になる。
ガンテツ「ショウどん!」
サラ「ショウ!」
シグ「ショウ!」
ザジ「ショウさん!」
4人のブルースワットが一斉に叫ぶ。
ショウ「心配ないぜ…、ほんの掠り傷だ…!」
殆ど気力でショウが立ち上がる。
ミドリ「ショウさん…。」
その時ミドリは、ショウの魂の叫びと、街の人々の心の声を同時に聴いたような気がしたのであった…。
そして…。
ドクターQ「何じゃ?」
鉄の爪「この光は?!」
デスター一味は、APPLE日本支部の内部が光に包まれたのを見て一様に驚いていた。特にブライゾンガーとゴールデン
モンスは、その光の感じによからぬものを感じていたのであった…。
ブライゾンガー「まさか…?」
それは、宝忍ジャンヌがアナザースターピースに願いをかけた時に生じた現象が届いた証であった…。
そしてそれを証明するかのように、ミドリの身体が柔らかな光に包まれたのであった。
○青山ミドリ⇒宝忍ジャンヌの祈りの影響を受ける
バルカンベースで傷を癒していたゴールドプラチナムは、
スターピースが作った光を辿り、008へと向かっていった。
それを知ったルチ将軍は、世界に向けて核ミサイルを発射。
こうして人類は滅んだ。
終
保守
008編の中の人です。
>>216-217はスルーしちゃってよろしいですか?
>>215 その時、ゼネラルは呆然としながらディスクを持っているハスラー教授の姿を見逃さなかった。
ゼネラル藤井「今だ!」
咄嗟にゼネラルがハスラー教授のディスクを掠め取った。
ハスラー教授「Oh!No!!」
ゼネラル藤井「大原君!!」
すかさずゼネラルがディスクを大原博士に向けて投げる。それを両手でキャッチする大原博士。
大原博士「有り難うございます、ゼネラル!」
ディスクを受け取った大原博士は、すぐさま超時空ネットワークを起動させる。ディスプレイには
全世界の核兵器配備基地がオンラインされているのを示していた。
そして、ハスラー教授のディスクがインストールされると、そのオンラインのCGが忽ちの内に糸
を引くように消えて行った…。
ブライゾンガー「おのれ、老耄!!」
頭に来たブライゾンガーが、杖をゼネラルに向けた。杖の先から放たれる電光の如き怪光線…。
しかし、その光線もスターピースから発せられた力の影響だろうか、ゼネラルの目の前で見えな
い障壁となってブライゾンガーの攻撃をブロックする。
ブライゾンガー「クソッ!」
悔しがるブライゾンガー。
さらに地上では、万能戦艦ジャンボーがその影響を受けていた。
オペレーターA「超時空ネットワーク、システムダウン!」
高倉(兄)「どう言う事だ?!」
オペレーターB「008の中から発せられる『光』の影響と太陽フレア、それに何者かが破壊プログ
ラムを送り込んだ事で我々の回線が接続不可になりました!!」
オペレーターC「バダム各陣営との交信、完全に途絶しました!!」
高倉(兄)「ルチ将軍とコンタクトは取れるのか?!」
オペレーターC「全く不可能です!」
高倉(兄)「何と言う事だ!!」
バダム帝国軍の高倉長官は、キャプテンシートを拳で叩きながら悔しがった。
バダム帝国軍…。いや、バダム陣営にとって超時空ネットワークは万能の通信システムであった。
このシステムが余りにも万能すぎたので、彼らは通信手段を全面的にこれに依存してしまい、既存
の通信システムをないがしろにしたツケがここに来て一気に回ってしまったのだ。
これこそがハラッパ国でMACの長官にブラッドレー博士が語った「天才のセキュリティーホール」
であった。ルチ将軍は自分の才能に溺れる余り、重大な落とし穴を見逃してしまったのだ。さらには
ハスラー教授が対ワンセブン用に作った破壊プログラムまで利用されてしまい、スターピースの奇跡
も後押しして彼らの誇るネットワークは完全に息の根を止められたのであった…。
一方、宝忍ジャンヌの願いを受けた当事者達は…。
ジャンヌ「あなたは…?」
優衣「私は『光を守護する者』です…。」
ジャンヌが見ていたのは、ミラーワールドに閉じ込められたままの神崎優衣その人であった。さらに
その横には白服と黒服の青年、それにガンバス大王までいたのであった…。
今そこにいたのはジャンヌと青山ミドリ、北斗星司と南夕子、梅津ダン、乾巧、そして倒れている
南三郎の7人であった…。
白服青年「少女よ…、君の願いをスターピースは聞き届けた…。」
黒服青年「君は人々の心の中の『光』を、戦士達を癒す力を得たのだ…。」
ジャンヌ「癒す…、力…?」
ガンバス大王「既に同じような力を持った者が一人いるが、君の持つ力はその者と全く同じじゃ…。
死者こそ生き返らせないが、傷ついた戦士達…。人間だけで無くロボットも含めて、その身体と心の
傷を癒す力…。それが君の力じゃ…。」
ガンバス大王の詞に、ジャンヌは頷いていた。
ガンバス大王「それに、ドリちゃん…。」
ミドリ「何ですか?ガンバス大王…。」
ガンバス大王「君には人々の心の中の『光』を戦士達の力に変える能力を授けた…。」
黒服青年「君の持っているドリームボールをかざせば、心の中の『光』がドリームボールに集まり、
戦士達の力を一時的にであるがパワーアップ出来るのだ…。」
ミドリは唖然としていた。自分にそんな力があるなんて…、と言うような表情であった。
優衣「ガンバス大王があなたをゼリアン王女と間違えたのは、姿形が似ているだけじゃないわ…。」
白服青年「それは君に、人々の心の中の『光』を見いだす力があったからこそ…。」
黒服青年「そして、北斗星司君と南夕子君…。乾君もそうだ…。」
ガンバス大王「それに、ダン少年と三郎少年もじゃ…。」
北斗星司と南夕子も、ただ呆然と頷いていた。そして巧もそうだった。
巧「俺の身体は…?」
黒服青年「君を蝕んだ灰化現象は、もう起こる事は無い…。」
白服青年「君は、異形の者とそうでない者を繋ぐ存在…。」
優衣「あなたは、まだ死んではならないの…。」
2人の青年と優衣の言うように、巧の身体はすっかり元通りになっていたのであった。灰化現象も収
まり、体中から走っていた苦しみは完全に癒えていたのだ。
優衣「星司さんと夕子さん…。」
星司&夕子「?」
優衣「あなた方に、これを…。」
そう言って優衣が手をかざす。
すると、星司と夕子の指に再びウルトラリングがはまったのであった。
星司「ウルトラリング?」
夕子「もしかして?」
夕子の問いに優衣が頷く。
黒服青年「それと、三郎少年よ…。」
三郎「はい…?」
黒服青年に言われるままに、頭を抑えながら三郎が立ち上がる。
黒服青年「君の大切な友達は、君の一声で再び目を覚ます…。」
三郎「ワンセブンが…?」
頷く黒服青年。
ガンバス大王「そしてダン少年よ…。」
ダン「え?」
ガンバス大王「君は、心の中の『光』を伝える力を得たのじゃ…。」
ダン「心を…、伝える?」
ガンバス大王「君はウルトラマンエースに『弟』として選ばれた少年じゃ…。彼らの思いを伝え、そして
受け取るのが君の力じゃ…。」
優しそうにガンバス大王がダンに語り継ぐ。
優衣「私たちの持つ、ほんの僅かな『力』ですが…。どうか大切に使ってください…。」
白服青年「そして、その力で大いなる意思の狂ったバトルファイトを食い止めて…。」
黒服青年「いくつもに重なってしまった平行世界を開放し、そしてこの宇宙を救うのだ…。」
ガンバス大王「頼むぞ、ドリちゃん…。それに、諸君…。」
そう言って神崎優衣と白服と黒服の青年、ガンバス大王の4人が彼らの目の前から消えたのであった…。
そして彼らは、それぞれの場所に戻っていたのであった…。
○宝忍ジャンヌ⇒真魚同様「癒しの力」を得る
○青山ミドリ⇒ヒーロー側をパワーアップさせる力を得る
○北斗星司、南夕子⇒エースの力復活?
○ウルフオルフェノク/乾巧⇒灰化現象停止、完全復活?
○梅津ダン⇒テレパシー能力?
●バダム帝国軍陣営⇒超時空ネットワーク使用不可に
これにて全面核戦争の危機は一応去りました…。
後は反撃あるのみです。
また荒れそうなヨカーン
MAT編作者みたく調子こく奴は叩くとするかな
>>205 一方、上空のジャンボーでもムーンゴレムを倒される
「長官、マグマゴレムが倒されました!」
「ククク・・・何を言うのかね。」
「長官?」
冴島はオペレーターから報告を聞いて笑い始めた。
「このジャンボーがあればムーンタウンなんぞ一捻りに出来る上、太陽フレア増幅装置もある。
怪獣を使わずとも私の野望、いや理想を叶えられる。」
(この男・・・最早利用すら出来ない。)
冴島の言葉に流石のディーナスも怒りを隠せなかった。
「ちょ、長官・・・!」
「どうした。」
「ジャンボーにシンゲツが向かっています!」
ジャンボーへ向け、沢田を乗せたシンゲツが猛スピードで飛んできた。
「ちょ、長官・・・。」
「何があった!」
オペレーターが冴島に切羽詰った表情で向く。
「超時空ネットワークがシステムダウンしてしまいまい、我々の通信網が完全に途切れてしまいました。」
高倉のジャンボーと同じく冴島のジャンボーも008で起こった光の力で通信網を使用不可にされてしまった。
「おのれ、ならルチ将軍に連絡しろ!」
「そ、それが、既にTAC本部にも通信が出来ません!」
「おのれ・・・このまま終わらせはしない!」
冴島の表情は焦りが見えていた。
冴島本人が太陽フレア増幅装置を使用した事により超時空ネットワークは一時的に停止に陥ってしまったが、
更に破壊プログラムとスターピースの力で完全に停止してしまったのであった。
彼自身が自分で自分の首を絞めたのを気づいてはいなかった。
「冴島ぁー!」
沢田が怒りを込めた叫びを挙げながらシンゲツはジャンボーに接近する。
「シンゲツがこちらに向かってきます。」
「かまわん、シンゲツに全ての銃弾を向けろ!」
「りょ、了解・・・。」
冴島の指示によりジャンボーはシンゲツに砲撃を始めた。
「シンゲツ、バリアだ!」
シンゲツはバリアを張りジャンボーの砲撃を凌ぎながらブリッジの目の前に立った。
「シンゲツめが・・・・。」
冴島はなんとか作動していたモニターに映るシンゲツをを見ながら怒りに拳を握る。
「行くぜぇ、シンゲツぅ!」
沢田の冴島の対する怒りの声は言霊となり沢田の目の前で形となった。
「言霊が・・・大きくなっていく。」
その言霊は大きくなっていった。
「これって・・・南条さん・・・えぐっちゃん・・・江波さん・・・弥生さん・・・
橘さん・・・綾ちゃん・・・それにバダムと戦っている人達の力か・・・。」
沢田だけでなく南條達、そしてムーンタウンの人々の言霊がシンゲツに集まっていった。
「みんな、この力を受け取ったぜぇ!」
沢田の叫びと共に言霊はエネルギーとなり、外へ放射された。
「なっ、何ぃ」
ジャンボーのモニターにはシンゲツが胸にある金色の角が言霊の力で光り輝いていた。
その姿を見た冴島も驚きを隠せない。
「わ、私も巻き込まれるとでもいうのか!?」
ディーナスも自分の運命に愕然としていた。
「シンゲツぅぅぅぅ!」
沢田の叫びでシンゲツの胸からエネルギー砲が放たれ、ジャンボーのブリッジに命中した。
「お、終わらせないぞ・・・私は宇宙の王になるのだからな・・・・フハハハハ・・・。」
光に包まれるブリッジの中で冴島が高笑いをした。
「に、兄さん・・・後は頼みます・・・。」
ディーナスは最後に最愛の兄、ジルフィーザの事を思い出していた。
ジャンボーの各所で誘爆が起こり、時間をおかず大爆発を起こした。
「沢田・・・。」
「東・・・。」
「沢田君・・・。」
「沢田さん・・・。」
上空のジャンボー爆破で外に出た南條達は皆、沢田の帰りを待っていた。
「みんな、よく見てみろ。」
ハヤテ隊長が指をさした方向には爆炎から近づいてくる影が見えてきた。
「あれってシンゲツ!」
橘がその影がシンゲツだという事に気が付いた。
「おーい、みんなー!」
沢田はシンゲツのコックピットの中で南條達に手を振っていた。
○シンゲツ(沢田東)→無事帰還!
●ジャンボー(冴島達郎、ディーナス)→シンゲツに倒される。
>>225 スカイ総合病院の一同は、宝忍ジャンヌを中心とした光の洪水が収まった頃であった。
その洪水が収まると、周囲は再び静けさを取り戻したのであった。
ただ違う事と言えば、スクリーンに映っているのがルチ将軍の姿でなく、008の街で戦っ
ているヒーロー達の戦う姿であった。超獣軍団とジャンボーとジャイアント・デビルに立ち
向かうガンヘッド部隊とモチロンの姿、地下エリアでデスター一味と戦っているブルー
スワットとジャッカー電撃隊、そして彼らであった…。
竜天丸「クソッ!」
竜海丸「これでは我等の立場は…。」
竜山丸「かくなる上は、ここでまとめて奴らを血祭りに上げてくれる!」
アンチラ星人「手ぶらで帰ったら、ヤプールに会わせる顔がない…!」
狼狽し、最早自棄糞同然の4人…。
『待ちなされ!』
その時、入り口から声がした。
するとそこには、編笠を被り杖を構えた一人の年老いた行者が立っていた…。
竜天丸「貴様、何者だ…?」
行者「鬼退治の旅の者じゃ…。」
竜山丸「鬼退治だと…?」
行者「貴様達のように、鉛の弾をばら蒔いて人を面白半分に殺める鬼どもを、退治して
回っている者じゃ…。」
竜海丸「小癪なジジイが…!」
その言い種に完全に頭に来た竜海丸が、仕込み杖マシンガンを行者に向けた。続いて
竜天丸と竜山丸、アンチラ星人もマシンガンとウルトラレーザーを向ける。
『死ね!』
一斉に火を噴くマシンガンとレーザー。
しかし行者は、杖でマシンガンの銃弾を弾き飛ばし、アンチラ星人のレーザーも避けたの
であった…。その姿に唖然とする4人の殺し屋ども…。
アンチラ星人「貴様…、一体何者だ?!」
すると行者は不敵な笑いを浮かべながら、編笠と着物を放り投げた…。
その姿に釘付けになる一同。
竜天丸「貴様、早川か?!」
その姿を見た竜天丸は、思い出したくもない男の名前を口走った…。
『さぁ?私はそんな名前の男じゃありませんよ…。日本で二番目…。いや、三番目以下の
極悪3兄弟さん…。』
竜山丸「いや、違う…。こいつは早川じゃない…!」
竜海丸「第一早川の奴が、こんな派手な背広を着て、ステッキなど持っているはずは無い…!」
竜天丸「すると貴様が、アイアンクローの言っていた…。」
番場「そう、ジャッカー電撃隊行動隊長、番場壮吉…。」
彼らの前に現れた行者の正体は、ジャッカー電撃隊行動隊長である番場壮吉その人で
あった…。その姿に唖然とする一同…。
ケン「番場さん…。」
ギン「別件行動って…。」
呆然とするバイクロッサー。
番場「まぁ、こう言う事さ…。」
そう言って番場は指を鳴らす。
すると、轟音をあげながら銀色の一体のロボットが出現し、巧とホースオルフェノク…木場
の目の前に降り立ったのであった…。
巧「オートバジン?」
それはオルフェノクの「王」との決戦の時、破壊されたはずであったオートバジンのバトル
モードであった。木場もオルフェノクの姿から人間の姿に戻り、呆然としながら見つめる。
番場「こいつを君に渡そうと思ってね…。スマートブレインの目を盗んで修理するのに一苦労さ…。」
笑いながら番場が言う。
竜天丸「おのれ!」
番場「ここは俺が引き受けた!バイクロッサーは子供たちを連れて地下エリアに急ぐんだ…!!」
ケン「判りました!」
ギン「行こう、兄さん!」
バイクロッサーとジャンヌが頷く。
番場「それに、啓太郎君!乾君に『あれ』を渡すんだ!」
啓太郎「『あれ』って?!」
番場「そうだ、それを在るべき所に…。ファイズのベルトを!」
その詞を聞いて啓太郎は、スマートブレインのエンブレムの入ったトランクを開封する。
そして、巧に向かって投げる…。
啓太郎「たっくん!ベルトだよ!!」
巧「ああ…。」
ベルトを受け取り、笑顔で頷く巧。
巧「こいつらは俺達で片付ける…!啓太郎と真里…、木場とミナは逃げろ!!」
木場「判った、みんなの事は任せて!」
ミナ「気をつけてね、隆…。」
真里「巧…。」
ふと、真里と巧が見つめ合う。
巧「?」
真里「頑張ってね!」
笑顔で見送る真里。
アンチラ星人「おのれ、逃がさないぞ!」
バイクロッサーとジャンヌ、星司と夕子、そして木場達を追うアンチラ星人。
しかし、その前に巧が立ちはだかる…。
アンチラ星人「オルフェノクだろうが?貴様は…!」
呆れるアンチラ星人。
が、巧は平然としている。
巧「違う、俺はオルフェノクじゃない…。そして人間でも無い…。」
アンチラ星人「すると貴様は何だと言うのだ…!」
その問いに、巧はこう答えた。
巧「俺は乾巧…、仮面ライダーファイズだ!」
そう叫びながらファイズフォンを開き、変身コード「555」を打ち込み「Enter」キーを押す巧。
『スタンディングバイ!』
そして、空高くファイズフォンをかざし、巧は叫んだ。
巧「変身!」
すぐさまベルトにファイズフォンをセットする巧。
『コンプリート!』
電子音と共に、巧の全身が赤い光のラインに包まれる…。そしてその姿が、銀と黒に彩られた
バトルスーツに包まれた戦士の姿に変わる…。
アンチラ星人「仮面ライダーだと言うのか?貴様は…。」
その通りであった。
巧は今、仮面ライダーファイズとして再び立ち上がったのだ…。
そしてすぐさま、ベルトの右にあるファイズポインターを手にする。
『レディ!』
ファイズフォンのミッションメモリーをセットし、ファイズポインターを右足に装着するファイズ。それを
見てアンチラ星人は、ウルトラレーザーの出力を最大にセットする。
アンチラ星人「勝負だ!」
ファイズ「望むところだ…。」
静かにファイズが言う。
『イクシードチャージ!』
ファイズフォンの「Enter」キーを再び押すファイズ。ベルトから流れるフォトンエネルギーが、足に
装着されたファイズポインターに流れ込む…。
そして…。
ファイズがすぐさまジャンプする。宙を一回転し、ライダーキックを構える。
そのファイズの姿を、アンチラ星人の銃口が狙いをつける。
アンチラ星人「死ね!」
喚きながらトリガーを引くアンチラ星人。ウルトラレーザーからは高出力のレーザーが放出される。
だが、同時にファイズポインターからも赤いビームがアンチラ星人に向けて照射される。その光が
命中し、動けなくなってしまうアンチラ星人…。そして必殺の一撃が、ファイズの顔面をかすめる…。
アンチラ星人「何故だ?」
悔しがるアンチラ星人。目の前に円錐状の赤い光が形成され、身動きが全く取れないでいる。
ファイズ「貴様とは、背負っている物が違う…!」
そう言い放ちながらファイズは、必殺のライダーキック…クリムゾンスマッシュをアンチラ星人に決めた。
ファイズのキックが円錐状のフォトンエネルギーとともにアンチラ星人に命中すると、すり抜けるように
ファイズがアンチラ星人を背にして降り立つ。
アンチラ星人「グワァァァァッ!」
断末魔の叫びとともに、アンチラ星人は爆発炎上した。その骸に「φ」の文字が浮かぶ…。
番場「どうやら片づいたようだな…。」
ファイズ「ああ、あんたの方は?」
番場「ご覧の通りさ…。」
そう言って番場は指を差す。
そこには、天海山3兄弟が仲良くロープに吊され、いつのまにか晒者になっていたのであった…。
番場「急ごう…、地下で俺の部下とブルースワット達が待っている…!」
ファイズ「そうだな…。」
そう言うとファイズは、オートバジンの胸を押した。
『ビークルモード!』
オートバジンがバイクの姿に早変わりしファイズが跨がる。その後ろに番場が跨がると、オートバジンは
2人を乗せてスカイ総合病院を立ち去ったのであった…。
竜天丸「クソッ…!」
竜海丸「奴は顔だけじゃない…、やっている事まで早川そのものだ…!」
竜山丸「しかも、こんな姿にしてくれて…!」
串に刺された団子の如く仲良くロープに吊された天海山3兄弟は、呻きながらじたんだを踏んだ。
ルチ将軍がパワーアップしたシルベールスーツも、番場の前では役に立たなかったのだ…。
勿論、番場がサイボーグだと言う事もある。しかし、その負け方は余りにも無様過ぎたのだ…。
そしてご丁寧にも、番場は天海山3兄弟を吊したロープに垂れ幕を掲げていたのであった…。
『バダム極悪3兄弟、ご覧の通り…。』
その姿が全宇宙の晒者になったのは言うまでもなかった…。
○仮面ライダーファイズ/乾巧、オートバジン⇒完全復活!
●アンチラ星人⇒仮面ライダーファイズに倒される
●天海山3兄弟⇒番場に破れて晒者に(w
尚、天海山3兄弟は以降フリーになります。
イイなあ…
リアルタイムじゃあまり好きになれなかったのにファイズに超燃えですわ。
装着変身とか改めて欲しくなってきたじゃないですかい。
次の休みに買ってこよっと。
244 :
名無しより愛をこめて:05/03/17 09:17:41 ID:z4j2MuCp
冴島好きだったのに死んじゃってorz
自作自演乙
>>247 以前ストーリー直後に賞賛レスが不自然についてたとかでゴタゴタがあったからねえ。
穿った目で見ると自演に見えるのもある罠。疑心暗鬼もいいとこだが。
ちうわけで、感想は避難所でおながいします。
>>243-245
>>234 シンゲツから降りた沢田は南條達と勝利の喜びを分かち合っていた。
「東、お前、どうしてシンゲツに乗ってんだ。」
「えぐっちゃん、シンゲツの事、前から知っていたの?」
「ああ、俺も橘さんに紹介されて何度か見た事がある。」
メカニックという仕事柄、江口はシンゲツの開発スタッフに呼ばれていたが、
CRに誇りを持っていた為、スタッフにはならず暇があれば橘を通して見に行っていた。
「沢田さん・・・。」
「弥生さん、どうしたんだ?」
弥生が思いつめた表情でシンゲツを眺めていた。
「シンゲツがあなたを選んだのは他にも多くの敵がいるからなの。」
「敵?バダムって奴らか・・・」
「バダムよりも恐ろしい敵がこの月にいるの・・・。」
弥生のいう「敵」というのは月の裏側で長き眠りから目覚めた邪神ツクヨミであった。
一方、バイオマンの五人も戦いを終え、史郎がハヤテ隊長と話していた。
「君達はこれからどうするんだい?」
「俺達はバダムを追って地球へ向かいます。」
史郎がハヤテ隊長に答える。
「史郎ぅ!」
「早くしてよぉ〜!」
ピーポ達が史郎を呼ぶ。
「ああ、健闘を祈るよ!」
「ハヤテ隊長もご無事で!」
史郎とハヤテ隊長が握手をする。
その後、バイオドラゴンは地球へと向かっていった。
一方の南條と創介もシンゲツを眺めながら話し合っていた。
「南條・・・。」
「創介?」
「恭子と俊介は元気か。」
「ああ、お前の帰りを待っているぜ、次の休みに顔見せたらどうだ。」
「ああ、それよりお前もいい後輩を持ったな。」
「フハハハ、名に言ってんだよあいつはまだまだ未熟者だ!」
南條が含み笑いをした。
「橘さん、管理センターの方はどうするんだい?」
江口が橘に聞く。
案の定、管理センターの方は無事だった。
「これからが忙しくなるわ、綾さんと一緒にオンラインの復旧やデータ処理何かで忙しくなるわ。」
「ところで橘さん、休みが取れたら一緒に飯でも行こうぜ。」
「ええ、その時は・・・。」
「言えよ、おい!」
「フフフ・・・。」
江口と橘は熱々ムードだった。
綾が沢田に駆け寄ってくる。
「やっぱり沢田さんはみんなを守ってくれると思っていたわ。」
「綾ちゃん、君の声もシンゲツから聞こえていたぜ!」
「沢田さん、ありがとう・・・。」
「君にありがとうって言われるのは二回目か。」
その一回目とは一年前の事件で沢田に助けられたときである。
そして、沢田はシンゲツの方を向き、シンゲツに話すようにいった。
「これから、この沢田東様の伝説をまた作っていくぜ・・・。」
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東、千葉創介)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
ムーンタウン市長、橘明子、望月綾→月でそれぞれの任務につく。
○バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)、ピーポ
→地球に向かう。
裏話はまたも近々避難所で書きます。
ネクスト出してもいい?
番組が終わるまでダメだよ
アニメやあるいは海外物だが、根っこに日本特撮がある作品
(「ザ・ウルトラマン」「ウルトラマンUSA」「USゴジラ・ザ・シリーズ」等)
の扱いはどうしたものか…?
>>254 いやネクサスじゃなくてネクスト
>>255 「ウルトラマン怪獣大決戦」に登場したジョーニアス、
「新世紀ウルトラマン伝説」に登場したアメリカ3人衆、としてなら出せるだろう。
>>255 公開から2ヶ月経ったっけ?>ネクスト
あとアメリカ版ゴジラはウルトラマンパワードに倒されてるよ
放置状態のキャラを動かしてみます。
辛切のラーメン屋で昼食を終えたミジー星人トリオが店を出ようとしていた。
「へ、毎度!」
「ごちそうさま、美味しかったよ。」
と、隊長のドルチェンコが辛切に労いの言葉をかける。
「隊長、また一仕事と行きましょうね。」
「おい、ウドチェンコ、そこで隊長は無いだろ。」
ウドチェンコがドルの事を思わず隊長と呼んでしまう。
「じゃ、とりあえず行きましょうよ。」
「ああ、まだ仕事も多いからな。」
「私は夜からだけどね。」
カマチェンコは夜の仕事の為、これから寝るのである。
「じゃ、我々はこれで失礼するよ。」
「毎度あり!」
辛切が三人を笑顔で見送った。
(しかし、あの三人、一人が「隊長」呼ばれたり、くしゃみで顔が変わっていたけど何者なんだ。)
辛切は三人を怪しく思うのも無理は無い。
「ガラガラガラ」
三人が店を出ようとすると外からドアが開き、頭に角を付けた兜をかぶった女性が現れた。
「いきなり開けて、確認してから開けなさい。」
「いきなり失礼よ!」
ドルチェンコとカマチェンコが女性に注意する。
「人間どもめ、何を言うか、このデュークオルグであるツエツエ様に逆らうつもりか!」
その女性は神様によってアヒルに変えられていたが何とか元の姿に戻ってここへ来たのだ。
「あんた、デュークだか更家だか分からんけど、お客様の邪魔すんだったら帰ってもらうよ。」
辛切がツエツエを追い返そうとしていた。
「おのれ、もう容赦はしないぞ・・って、え・・。」
ツエツエが店の人達を襲おうとした瞬間、彼女の腹の虫が鳴った。
「しまった、朝から何も食べていなかった・・・・。」
「だったらウチのラーメン、ご馳走してやるよ。」
辛切がツエツエにラーメンを薦めた。
「おのれ、このツエツエ、人間ごときに情けをかけられる必要など無い!」
ツエツエが手持ちの杖を一同に向けようとしたとき・・・。
「待てぃ!」
そとから聞こえた叫び声に一同は外へでる。
そこには黄色いスーツの男がいた。
その男は苦虫をかんだ様な表情でツエツエを見る。
「何者だ!」
ツエツエが男に叫ぶと男は腕で「S」の字を作る。
「ストレッチマン、参上!自分がお腹がすいたからってお店のお客さんの邪魔をするとはけしからん。」
その男はストレッチ星からやってきたストレッチマンだ!
「おのれぇ〜・・またぁ!」
またもツエツエの腹の虫が鳴った。
「おぼえてらっしゃい!」
ツエツエはそのまま逃げていった。
そして辛切とストレッチマンが握手をする。
「店を守ってくれてありがとう。」
「いえいえ、礼には及びません。」
握手を終えるとストレッチマンがミジー星人トリオの方を向いた。
「では、我輩はまたバダムとの戦いに向かう、また会おう!」
ストレッチマンは空へ飛び立った。
「よし、我々も仕事に戻ろう。」
ミジー星人の三人もピコポン玩具製作所へ戻っていった。
○ストレッチマン→バダムを追跡する。
○ミジー星人(ドルチェンコ、ウドチェンコ、カマチェンコ)→ピコポン玩具製作所に戻る。
●ツエツエ→腹をすかせて撤退。
ゴラス迎撃の要であるマリヤ3号を建造中のTAC極東支部。
ウエノメ・マナコの刺客である二代目メフィラス星人とメトロン星人Jrの策略だけではなく、
ルチ将軍と表舞台に戻ってきた高倉のによってこの極東支部以外が掌握された事を誰一人知らなかった。
その極東支部のある富士山の近辺の山に怪しげな三人組がいた。
「兄貴、あの山に物凄い反応があるよ!」
キャンパー服に身を包んだ女性が手持ちのレーダーを見ていた。
「あの山の中で会長の言っていた迎撃ミサイルを造っているのか・・・。」
その女性の前に登山客には似使わない黒いスーツ姿の男が近づいてきた。
「早くいいとこ見せて会長からタンマリ金もらおうぜ。」
「あわてるな、ボンゴブリン。ミサイルの方はメフィラスとメトロンに任せればいい。」
ボンゴブリンと呼ばれた大男をスーツ姿の男がなだめる。
「って事は私らの獲物はマグマ星人になるのね。」
女性がマグマ星人の名を出す。
「その通りだな、あの男さえ始末すれば会長も喜ぶだろう。」
スーツ姿の男がにやけながら話す。
彼らの言うとおりマグマ星人はウルトラ戦士、特にウルトラマンレオを倒す事しか考えていない為、
組織の中でも会長をはじめとして誰もが彼の不要を訴えていた。
「さあ、行くぞ・・・。」
三人は変身して、TAC基地へと向かっていった。
そう、この三人は79もの星を滅ぼした最強のアリエナイザー、ヘルズ三兄弟であった。
彼らはマグマ星人抹殺の為、会長が直々に送り込んできたのであった。
果たしてマリヤ3号、そして地球の運命は!?
●ヘルズ三兄弟(ブリッツ、サキュバス、ボンゴブリン)→マグマ星人抹殺の為、TAC基地へ。
ウエノメ・マナコじゃなくてウオノメ・マナコね
鍛えてなかったorz
ウオノメ・マナコって元ネタなんですか?
多分ウオフマナフのパロディ
保守あげ
何とか少年同盟の本部へとたどり着いた五郎を待っていたは余りにも悲惨なものであった。
「まさか、先を越されていたのか!?」
五郎の眼下に広がるのは無数に広がる瓦礫の山であった。
「バ〜ラバラバラ、バンバァ〜、その通りだぁ〜。」
「バンバか!」
五郎の目の前には瓦礫の山の上に乗っている帝王バンバであった。
「よくも少年同盟の人々を、貴様だけは許せん!」
「ワシに立て付くつもりか?」
五郎はバンバに対し怒りに震えた。
「行くぞ!剛力招来!」
五郎はサナギマンへと変転した。
「それでワシに勝てると思うか!」
バンバも火炎ファイターへと変身した。
「喰らえぃ!」
火炎ファイターがサナギマンに火炎攻撃を放つ。
「くっ・・・。」
「かわせると思っているのか!」
サナギマンは火炎攻撃を何とかかわすが、
それでも火炎ファイターは火炎攻撃を連発してくる。
サナギマンは咄嗟に瓦礫に身を隠すが、火炎ファイターに気づかれてしまう。
「馬鹿め、それで隠れたつもりか!」
火炎ファイターはその瓦礫に火炎攻撃を放つ。
瓦礫は爆発と共に粉々になったが、サナギマンの姿は見えなかった。
「奴め、何処へ消えたか?」
サナギマンを探すように火炎ファイターは辺りを見回した。
「チェースト!」
「ま、まさか・・・!」
聞き覚えのある声に火炎ファイターはあわてる。
「自由の戦士、イナズマン!」
そう、サナギマンのベルトのゲージは瓦礫に隠れた際に最大まで上がったのだ!
「おのれぇ、イナズマンめ・・・。」
「貴様が火炎攻撃をした時に変転して、テレポートしたんだ。」
「こしゃくな真似をしおって・・・。」
「バンバ、俺はデスパーやバダムとの戦いを経て強くなった。
だから貴様だけには負けられない!」
イナズマンの怒りは頂点に達していた。
「お、おのれぇ!」
火炎ファイターはイナズマンに火炎攻撃を放つ。
「同じ攻撃が通用するか、逆転チェスト!」
イナズマンの逆転チェストにより、
火炎攻撃が火炎ファイターに返ってきた!
「うぉぉぉぉ!」
「行くぞ、ぜーバーイナズマンフラッシュ!」
自らの火炎に苦しむ火炎ファイターに、
必殺のぜーバーイナズマンフラッシュが決まった!
「バ〜ラバラバラ、大いなる意思よ・・・何故だ・・・。」
火炎ファイターは爆発を起こし、砕け散った。
「大いなる意思か・・・奴を追うしかないな。」
イナズマンは大いなる意思の手がかりを追うことに決めた。
○渡五郎/イナズマン→大いなる意思を追う。
●帝王バンバ/火炎ファイター→イナズマンに倒される。
以後、イナズマンはフリーです。
ここいらで妖怪編の続きを。
カクレンジャーの五人を見送った百地三太夫は、
ネコマルの修理をニンジャマンに任せ、とある山に来ていた。
「お、みんな来よったか。」
三太夫の目の前には四人の少年がいた。
幽霊族の末裔の少年、ゲゲゲの鬼太郎。
河童の妖力八十八手を駆使して様々な妖怪を倒してきた河童の三平こと河原三平。
光から生まれ、日本各地を妖怪退治の旅をしている太陽の子、牛若小太郎。
小太郎の旅の相棒の大男、入道の四人であった。
「三太夫さん、僕たちをここに呼んだのでしょうか?」
三平が三太夫に聞く。
「あん妖怪大魔王の封印が解かれたとよんばい。」
「大魔王が!?」
鬼太郎があせるような表情で叫ぶ。
他の皆も大魔王の復活を聞いて表情が凍りついた。
「確か大魔王はカクレンジャーが封印したはず、誰かがその封印を解いたのですか?」
小太郎も驚いた表情で話す。
「まさかねずみ男や「うらぎら」みたいに金にでも目をくらんだ奴がやったとか。」
入道が落ち着いた表情である二人の妖怪の名を口にした。
「入道しゃん、それがあいつらや無いんばい」
三太夫が先ほど、ニンジャマンが描いたマリアの絵を見せる。
「この絵の女性がですか?」
鬼太郎が絵を見て驚く。
「あげん、それが物凄く凶悪な力ば持っていてカクレンジャーだけでは勝てなかんばい。」
三太夫が深刻な表情になる。
「やはり、悪魔くんとメフィスト殿の力も必要か・・・。」
入道がメフィストの名を出す。
「二人とも、ドクロンって妖怪ば追っとぅぞ」
「ドクロンってあの宇宙から来た妖怪ですよね。」
小太郎がドクロンについて三太夫に話す。
「そん通りばい、奴も地球に来とぅ位やけん世界中でん多くの妖怪が蘇ったとよんばい。」
「それなら、一刻を争いますね、急ぎましょう。」
鬼太郎が決意を固める。
「妖怪は各地におるから、それぞれ散らばって行動した方がよかかもしれなかかもな。」
「そうですね、メフィストさんには遅れをとりませんから!」
三平が元気良く決意する。
「よし、みんな、頼んばい。」
そして、彼らは妖怪との戦いへ向かった。
○ゲゲゲの鬼太郎、河原三平、牛若小太郎、入道→それぞれの場所で妖怪退治へ。
妖怪サイドのキャラが充実してきたので、妖怪ヒーロー編を書いてみました。
鬼太郎たちはここでフリーにしますが、小太郎と入道へセットで出してください。
時間軸の方は悪魔くんとメフィストがルルイエにいっている時でお願いします。
妖怪ヒーロー編に続いてもう一本行きます。
「野郎!逆らうつもりか!」
チンピラの一人が浅倉に殴りかかるが、それを余裕でかわす。
「くらえっ!」
「ぐぉ!」
体勢を整えし、逆にチンピラの横っ腹を物凄いスピードで殴る。
「かっこいい!」
天音が浅倉に声援を送る。
「天音、始さんはどうするの?」
「あ、そうだった、でもかっこいいー!」
遥香に言われるが、それでも少し我に返りながらも声援を送り続ける。
「こいつぅ!」
もう一人の男がナイフで迫ってくるもそれをも簡単によけ、
男の右手を掴む。
「う、うひゃぁ・・・。」
男はあごを外しながら右手のナイフを落としてしまう。
「わーい!やっぱかっこいい!」
天音も既に我を忘れていたりする。
「覚えていろよ!」
チンピラたちは外へ出て行った。
「じゃあ、ごちそうさま、ラーメンおいしかったよ!」
「また来てね!」
浅倉は天音に見送られながらハカランダを出ようとしていた。
「あの人、お勘定どうすんのよ。」
遥香は浅倉を見て勘定を忘れていた事に気づいた。
ハカランダから外へ出た浅倉を待っていたのは以外な光景だった。
「あいつらはさっきの!?」
そう、浅倉が退治した二人のチンピラが倒れていた。
「ふっふっふ・・・待っていたぞ・・・浅倉威。」
「き、貴様は!?」
チンピラの目の前には黒いコートの男が立っていた。
「忘れたとは言わせないぞ、邪甲っ!!」
男は即座に黒い悪の戦士、ブラックビートに変身した。
「いくらチンピラとは言えどもこの様な真似をするとは言わせん、変身!」
浅倉も仮面ライダー王蛇に変身した。
「王蛇・・・決着をつけてやる・・・。」
「感じるぞ、貴様には憎しみの力しか無い!」
今まさに因縁の対決が始まろうとしていた。
・仮面ライダー王蛇/浅倉威VSブラックビート/シャドー
それじゃあ妖怪同盟(仮称)絡みで話を一本。しばらく妖怪ども借りますね。
「そうか、やはりツクヨミは蘇っていたか」
ガイコツ城の一室で、妖怪大魔王と貴公子ジュニアは、ヌエからの報告を受けていた。
「大魔王様、チャンスです。この機に人間共を……」
「待てジュニアよ。ツクヨミはまだ月面にいる。それは奴が地上へ降臨してからだ。だが……」
大魔王はヌエに再び尋ねた。
「サタンの言っていた通り今以上の戦力は持っておいて損はない。何かいい情報を掴んでいないか?」
「はっ、まず東京の地下の龍脈に異常が見受けられます」
「龍脈……ミズノエノリュウか。理由は分かるか?」
「部下の報告では結界の要所要所で護法童子らしきものの姿を見た、とのことです」
結界。かつて天海大僧正が江戸の町に風水的趣向を凝らして張ったものである。東西南北を四天王が守護し、その中心には平将門が位置する。
帝都東京はこの霊的結界によって災厄から守護されているのである。
「護法童子だと!?まさか……」
ジュニアが大魔王の顔を見やる。
「奴が蘇ったとしても何も不思議はあるまい。魔人・加藤保憲がな……」
大魔王が顎に手を当てて呟く。
「これも調査してみないことにはな。仮に加藤が蘇っていたとしたら、その帝都への憎しみ、利用できる」
「……それと、横浜に面白い人間がいると聞きました。何でも悪魔を召喚して操る能力があるとか……」
「良かろう。その者については任せよう。我々の協力者になるようであれば連れてこい。もし敵になりそうならば……」
殺してこい。大魔王の非情な命令を受け、ヌエは姿を消した。
●ヌエ…デビルサマナーのもとへ
一方、オルグのアジト・マトリックス内では、帰還したウラを交え、3人のハイネスデュークが今後について話し合っていた。
「すでに3人のデュークオルグを失っておるのだ。我等オルグも戦力を補強せねばならん」
「3人?狼鬼はどうした?」
ウラがラセツに尋ねる。
「千年の邪気はまだ生きている。もっとも、最早我々が御することは不可能なようだ。完全に独り歩きを始めている」
「だがそんな簡単に戦力の補強などできるのか?」
今度はシュテンがラセツに尋ねた。それに対しラセツは笑いとともにこう答えた。
「ラクシャーサだ。我々同様奴もまた蘇っているはず」
「成る程。あのはぐれハイネスの存在をすっかり忘れていたでおじゃる」
「そうと決まれば今すぐにツエツエ・ヤバイバの二人をラクシャーサの眠る地へと派遣しよう!」
「ラクシャーサが加われば妖怪どもにでかい顔をさせずに済むわ。ふはははは」
3人の鬼の笑い声がマトリックス内にこだました。
「……あ、少し静かに笑うでおじゃる。二日酔いで頭が……」
●ツエツエ、ヤバイバ…ラクシャーサの眠る地へ
東京、新宿。アルタビジョンには各地から入ったバダムやヒーロー関係のニュースが流されていた。
こんな状況下ということもあってか、ほとんど人がいない。本当にここが新宿かと思うほどである。
……勿論ジルタワーの出現のこともあるし、都庁が何かやばい状況だということも市民は感づいている。その結果である。
そんな新宿でアルタビジョンを眺める2人の男女の姿があった。共にスーツに身を固めている。
探偵、葛葉キョウジとその助手の麗鈴舫(レイ・レイホウ)である。
二人は仕事で数日前から東京に滞在している。予想以上に長引いたが、一通り片付いたので後は横浜へ帰るだけとなった。
だが、怪獣の出現だの何だので交通網が麻痺してしまい、帰るに帰れなくなってしまったのである。
「ねえキョウジ、どうする?」
レイがキョウジに尋ねた。
「どうするも何も、こんな物騒な所、さっさとおさらばしたいものだね」
「……そうね」
そのまま2人はまた黙り込んでしまった。と、突然画面が変わった。
「キョウジ、何か変な奴が画面に映ったわよ」
それは紛れもなくルチ将軍による宣戦布告であった。
しばらくの間2人はじっとルチ将軍の演説を聞いていたが、やがてキョウジがやる気のない声でこうぼやいた。
「あ〜あ、聞いたか今の。核兵器だってさ。全く、あんな妙なのに世界を征服されたら俺達人類の一生の恥だぜ」
「キョウジ!そんな事言ってどうするのよ」
「どうしようもないだろ?だから思った事を言うのさ。俺がぼやいたくらいで核が使われるわけがねえ」
と、その時、2人の背後に怪しい人影が現れた。
「デビルサマナーの葛葉キョウジだな。探したぞ」
それはヌエだった。さらにその背後にはドロドロ達がわらわらと控えている。
「誰だお前ら。俺は怪物なんかと知り合った覚えは無いぜ」
「貴様のデビルサマナーとしての力、我々のために使ってもらおう。拒否権は無い」
「やだね。拒否権は無いだなんて、そんな脅しに屈するつもりは無い」
「ならば死ね。かかれ!」
号令とともにドロドロ達が跳びかかってきた。それらを肉弾戦で次々と撃退していくキョウジ、そしてレイ。
「ええい!人間だからと甘く見たわ!こうなればこの俺が相手になろう」
ついにヌエ自らが前に出てきた。
「お、何かこいつは分が悪そうだな」
「キョウジ!ガンプを、ガンプを使って!」
レイの声にキョウジは明らかに難色を示した。
「お前、あれを使ったらどうなるか分かっているのか?また俺は悪魔に身も心も乗っ取られちまうかもしれないんだぜ……」
「分かってる!でも、このままじゃ2人とも……」
「うるさい女だ、黙れ!」
そう言うとヌエはレイの傍へ近寄り、片手で彼女をはね飛ばした。頭を打ったのか、そのまま動かなくなってしまうレイ。
「レイ!くそっ、この借りは高くついたぜ怪人さんよ!」
そう言うや否や、キョウジは懐から銃型コンピューター・ガンプを取り出した。
「こうなりゃどうにでもなれだ!」
ガンプのボディが展開し、悪魔召喚プログラムが起動した。そして、漆黒の大天使・ビシュヌがその姿を現した。
・葛葉キョウジ、麗鈴舫 VS ヌエ
「デビルサマナー」の面々については後日避難所に紹介を書きます。
ビシュヌが放つ圧倒的な威圧感を受け、ヌエは身動きが取れなくなってしまった。
「お……お前はヒンドゥーの維持神・ビシュヌ」
ヌエの頭を絶望という言葉が過ぎった。まさかここまで強力な悪魔を連れているとは、予想外だった。
「久しぶりだな。また私を召喚するとは……」
ビシュヌが含み笑いとともにキョウジにそう告げる。
「……こっちだって不本意さ。だが、今回ばかりはお前の手を借りなきゃならなくなったんでな」
「いいだろう」
そう言うとビシュヌはヌエに向けて掌を翳した。途端に衝撃波が発生し、ヌエを吹き飛ばしてしまう。
「ぐっ!」
残ったドロドロ達が全て襲い掛かってくる。それらを全て鋭い爪の一撃で葬り去るビシュヌ。
「お、おのれぇぇぇぇぇ!」
ヌエが叫び声を上げて突進してきた。そんなヌエに向けて再び掌を翳すビシュヌ。
と、ビシュヌの正面に小さな魔方陣が現れた。
「な、何だこれは!体が引き寄せられる!まさか!」
そう、この魔方陣には悪魔を封印する力があるのだ。
「封印されると言うのか!いかん、この力、大魔王様にとってあまりにも危険過ぎる!」
絶叫とともにヌエの体は魔方陣に吸い込まれてしまった。
キョウジはビシュヌを戻すと、倒れていたレイに向かって駆け寄っていった。
●ヌエ…キョウジに封印される
いちいち前置きして書くのってウザいね。
男なら黙って「書け」と言いたい。
意識が遠くなっていく中で、レイは誰かが自分を呼ぶ声をはっきりと聞いた。
(私を呼ぶのは、誰?)
「我が名はアマテラス。古の神」
(アマテラス?あの神話の?)
アマテラスは語った。邪神ツクヨミの復活を。その影響で自分もまた、現世に姿を現したことを。
そして、自分と共に戦うことができる人間を探していた旨を。
(共に戦う?)
「そう。少なくともツクヨミの死を見届けるまで……」
(何故私を選ぶの?)
「私は主神故に高天ヶ原を動くわけにはいかない。従って私の精神と力の一部を誰かに宿す必要がある」
そのためにはアマテラスの力に耐えられる人間が必要だという。そして……。
(私がお眼鏡に適ったというわけね)
「勘違いをするな。そなたではなくそなたの中に代々流れる巫女の血を選んだ。それだけだ」
(……分かったわ。受け入れましょう)
「よいな、我が力の一端を授かる以上、そなたは死ぬことを許されぬ。肝に銘じておけ……」
光が、レイの体を包み込んだ。
再び自分を声が聞こえる。キョウジの声だ。レイはゆっくりと覚醒した。
「……キョウジ。私は……そうだ、あの怪人は!?」
「倒したよ。……しかしお前生きてるとはな。もうちょっとで葬儀屋に手配するとこだったぜ」
「ちょっと、何を言って……」
ふと、自分の後頭部に手をやる。ぬるっとした手触りがした。血だ。
慌てて地面に目をやる。自分が倒れていた場所、丁度頭の位置に血溜りができていた。
そなたは死ぬことを許されぬ。
アマテラスの淡々とした口調が脳裏に蘇ってきた。
「……ねえキョウジ」
レイは自分がさっき体験したことを全てキョウジに話した。
「……で?俺にも戦えと?馬鹿を言うなよ。あのな、ここにはヒーローがごまんといるんだ。わざわざ俺が出る必要があるか?」
さっさと横浜に帰るぞ、そうキョウジは捲くし立てた。
「でも……」
「戦うだけの力が無い奴が偉そうに文句を言うな!」
キョウジの言葉にレイはむっとした表情を見せると、何も言わず掌を突き出した。
刹那、キョウジの足元が音を立てて燃え上がった。
「うおっ!」
炎は、レイが手を翳している間中燃え続け、手を下ろすと同時に跡形も無く消え去った。
驚愕の表情でキョウジが呟く。
「どうやら本当らしいな。てっきり幻覚でも見たかと思ったんだが……」
「お願いキョウジ、一緒に戦って。どの道あいつらはまた現れるわ。だって明らかにあなたを狙っていたんだもの」
「戦いに身を置いた方が却って安全……ってか?」
「……無理にとは言わないわ。私一人でも戦うから」
そう言うとレイは歩き出した。背後からキョウジの声がする。
「待てよ。行く当ても無いくせに何処へ行く気だ?」
レイは歩みを止め、勝ち誇ったような笑顔で振り向いた。
「行く当て、あるの?」
レイがキョウジに尋ねた。
「またこいつを使うしかねえな」
そう言うとキョウジは再びガンプを起動させた。だがさっきとは異なり、出てきたのはビシュヌではなく封印されたはずのヌエであった。
「お前は一度俺に封印された。もうお前は俺の下僕だ。さあ答えろ!お前達は何を企んでいる!」
ヌエは、最初は喋ることに抵抗していたものの、弱弱しい声で少しずつだが話し始めた。
「……龍脈……ミズノエノリュウ……加藤……」
「龍脈?加藤?分からないな。他には無いのか?」
「……大サタン……復活……」
「また分からない単語が出てきたか」
これ以上ヌエは何も喋らなかった。ヌエを戻すと、キョウジはレイに相談した。
「龍脈というのはきっと風水のことね。加藤は……多分あの加藤」
「知っているのか?」
「私のような霊能力者の家系の人間なら、おそらく誰でも」
レイはキョウジに自分が聞いている事を全て語った。明治、大正、昭和と帝都を脅かした魔人の事を……。
「そんな奴が蘇っているっていうのか」
「……分からない。もし蘇っているというのなら私にも感じられるはずだけど、まだ何も……」
「で、どうする?」
「将門の首塚へ行きましょう。加藤が蘇っているとすれば、おそらく……」
「よし、決まりだな」
2人は確固たる足どりで歩き出した。
○葛葉キョウジ、麗鈴舫…首塚へ
>>284 自分で話も振りもせず感想やアイデアを出しもせずそれどころか
書き手の気遣いを「ウザイ」だと?
死 ね ボ ケ 。
>>288 こういう相手に本気で怒らない。エネルギーが勿体無いです。
>>288 たまに書いたりしてますが何か?
こんなのを気遣いと思ってるなんて単細胞なオコチャマですね
キチガイみたいに騒ぐあんたの方が、いずれ社会の迷惑になるかに
氏んだほうがいいですよ
>>288 言わんことじゃない。
>>290みたいなのが涌いて出るだろ?
啓蟄も過ぎたし春厨の季節だという事を考えろや。
CR編のエピローグ書かせてもらいます。
>>252 ここはムーンタウン管理センターの館内のバー。
旧月面基地から管理センターの職員だけでなくCRの隊員たちの食事と憩いの場であった。
ここにはムーンタウンでの戦いが終わり、CRの隊員たちが一時の休みを過ごしていた。
「本当にお前とまた酒を交わせるのは嬉しいぜ。」
「創介、俺もだ、この地球を見ながら飲む酒も格別だな。」
「ああ・・・。」
バーのカウンターでは南條と創介が酒を飲み交わしていた。
「沢田君もお前が育てただけの事はあるな、お前の意思を受け継げる資格は十分だろう。」
「あいつはまだまだこれからだぜ・・・。」
創介が沢田の事を話した。
その沢田は弥生と一緒にバーの名物、ズワイガニのパスタを食べていた。
「まさか・・・!?」
「どうしたんだ、弥生さん!」
「ツクヨミが・・・地球に・・・!?」
弥生のペンダントがツクヨミの反応を感じ取っていた。
一方、管理センターの管制室では・・・。
「橘秘書官、見てください!」
「何かあったの?」
橘秘書官や他のオペレーターたちは言われるままモニターを見た。
「月から地球へ向けて物凄いエネルギー反応があります!」
「まだ怪獣がいたの・・・。」
綾がモニターを見ながら固まる。
そのエネルギー反応の正体は月から地球へ向かう邪神ツクヨミであった。
●ツクヨミ→地球へ向かう。
って事でツクヨミを地球へ向かわせて見ました。
ここでCR編は一端終了としますが、もしかするとシンゲツを地球へ向かわせるかもしれません。
交通機関が停まっている影響で、新宿から千代田までは徒歩で向かうことになった。時間はかかるが仕方が無い。
と、先を急ぐ2人の目の前に信じられないものが現れた。
「キョウジ、あれ!」
「マジかよ」
遠くビルの向こうに、巨大な怪獣の姿が見えた。長い舌をだらりと垂らし、よだれをボタボタと溢している。ペロリゴンだ。
2人が呆気に取られて見ていると、シルクハットにマントの男が颯爽と怪獣に向かって飛んで行くのが見えた。
「何だあれ。ひょっとして正義のヒーローってやつか?」
「キョウジ、行ってみましょう」
レイの提案にキョウジは初め渋い顔をしていたが、仕方なく怪獣の方へと走り出した。
どれだけ走っただろう。現場に到着すると、そこにはドロドロに溶けた何かがあり、その周囲を軍が封鎖していた。
そして目立たない片隅で、先ほどのシルクハットの男と少年が何やら話しこんでいた。
意を決してキョウジが話しかける。
「あんた達、ちょっといいかい?」
と、おそらく軍の人間であろう、何人かがこちらへと近づいてきた。
「メフィスト!」
「ああ。厄介事に巻き込まれるのは大っ嫌いだ。行くぞ真吾」
「おいあんたら、ちょっと待てよ」
「キョウジ!」
キョウジとレイが2人のもとへ駆け寄った途端、メフィストがテレポートの魔力を発動させた。
瞬間、キョウジ達をも巻き込んでメフィストと悪魔くんの姿が掻き消えてしまう。
なお、この軍人達がチェンジマンに頼まれてメフィスト達を探していた平和守備隊の人間であったことはもちろん誰も知らない。
「……成る程な。全く、厄介事ばっかり舞い込んできやがる」
キョウジ達から事情を聞いたメフィストが面倒臭そうそう言う。
「そういう事情なんです。協力していただけませんか?」
「……そりゃあ綺麗な女性のお願いを断る道理は無いがなぁ」
レイに色目を使うメフィストにキョウジは心なしか面白くなさそうだ。
「じゃあ早速今ので首塚まで連れて行ってもらえませんか?」
「ああそりゃ無理だな。テレポートの魔力は力を大量に使うんだ。だから、今日は俺と一緒にデートでも……」
「メフィスト!」
悪魔くんが大声で叱り付ける。……もっとも、その程度で制止できるメフィストではないが。
「とにかく、今日はこれ以上動けねえな」
「そんな!一刻も早く首塚に行かないと」
「大体ここは何処なんだよ!分かっててテレポートしたんじゃないのか、オッサン?」
レイとキョウジが一斉に文句を言う。だがメフィストは一向に怯むことなく、耳の穴を穿りながらこう言った。
「お前らが話した大サタンの復活場所、多分ここだぞ」
「な!?」
「分からねえか?恐ろしいぐらいの妖気が漂ってきやがる。……全く偶然ってのは怖いわな、よりによってそんな所にテレポートしちまうなんて」
「メフィスト、お前……」
「何だ真吾。偶然だって、偶然。さあ行こうぜ。今ならまだ間に合う」
こうして4人は大サタン復活の地へ向けて歩き出した。メフィストの顔は、ルルイエの時以上に張り詰めた表情になっていた。
○葛葉キョウジ、麗鈴舫、悪魔くん、メフィスト(弟)…大サタン復活の地へ
296 :
名無しより愛をこめて:2005/03/28(月) 15:06:33 ID:3grebWhF
剣崎や橘達「仮面ライダー剣チーム」はあの後一体どうなったんだよ!
>>263 「何があったんだ、あの仮面ライダーとやらの戦いを見た後からああだぞ。」
「メフィラス、慌てるな、それでもマンダリンと狂暴化結晶の毒も廻ってきているのだぞ。」
武上、右田の両参謀に化けたメトロン星人Jrとメフィラス星人(二代目)は隊員たちが再び活気を取り戻した事に驚いていた。
隊員たちは先の電波ジャックを見ており、橘の言葉に心を動かされていたが、
彼らは未だ二人の宇宙人の策謀だけでなく、これから地球全土に起こる悲劇を知る由も無かった。
立ち去っていく両参謀を見た不気味な三人の宇宙人がいた。
「兄貴、あいつらはどうするんだい。」
「いや、俺達の相手はマグマ星人だけだ・・・。」
「さぁ、俺のボヨヨンマッスルで潰してやるぅ!」
そう、その宇宙人はヘルズ三兄弟だった!
「ふっ、どうやらベンゼンの手の者か・・・。」
三人の目の前にマグマ星人が現れた。
「マグマ星人め、貴様を倒せば会長からタンマリと報酬が貰える。」
ブリッツが静かに話し始める。
「馬鹿め、俺のサーベルの錆にでもなりに来たのか。」
マグマは咄嗟に右手のサーベルとわきの下のコウモリの翼のようなヒレを出した。
「くらえぇい!」
マグマの真上からボヨヨンマッスルでボンゴブリンが飛び跳ねてきた。
「な、何ぃ!?」
「馬鹿め、それしか出来ないのか。」
即座にマグマはボンゴブリンを切り裂いた。
「次は誰だ・・・。」
マグマが不気味に微笑む。
●ボンゴブリン→マグマ星人に倒される。
「こ、こいつぅ!」
怒りの表情になったサキュバスは仮面を付け、マグマの方に突進してくる。
「そう熱くなって俺を倒せると思うか!」
マグマもすばやくサキュバスへ突進する。
サキュバスが右の上腕の刃でマグマを切り付けようとするが、
逆にマグマのサーベルでその刃を切られてしまう。
「そんな・・・・。」
「貴様も終わりだ。」
その反動でサキュバスの仮面が砕け散ってしまう。
そして、マグマのサーベルがサキュバスを刺す。
「あ・・・兄貴・・・。」
サキュバスはそのまま倒れてしまった。
「後は貴様だけだ・・・・。」
マグマはサーベルをブリッツに向ける。
●ボンゴブリン→マグマ星人に倒される。
●サキュバス→マグマ星人に倒される。
だった・・・。
「俺をだれだと思っているんだ。」
ブリッツは散弾銃をマグマに放った。
「くぅ・・・。」
「これで終わりだ!」
その散弾銃をよけるだけで精一杯のマグマにブリッツは必殺のグレイトフルデッドサンダーを放とうとしたとき、
ブリッツの後ろから叫び声が聞こえてきた。
「そこまでだ!」
「誰だ!?」
ブリッツが声の聞こえた方を向くと三人の青年がブリッツに銃を向けていた。
「マグマ星人、こんな所にいたのか!」
「おおとりゲンか、今は邪魔者の始末をしているのでな。」
マグマに話しかけたのはウルトラマンレオに変身するおおとりゲンであった。
「Oh!」
「マグマ星人と一緒にいる宇宙人は一体!」
ゲンと一緒にいたカイ・ケンイチと朝日勝人もマグマとブリッツを見て驚く。
「まずは貴様たちから始末してやる!」
ブリッツがゲン達に銃口を向ける。
「SIT!」
「くぅ、俺達もここで終わりか・・・。」
カイと勝人が覚悟を決めた瞬間、ブリッツの腹からサーベルの柄が姿を現し、
ブリッツは倒れこんだ。
「ウルトラ戦士は俺の獲物だ、貴様にはやらせん・・・。」
その後ろからマグマ星人が姿を現した。
「マグマ星人、俺達を助けたのか。」
ゲンがマグマを見て驚く。
「ゲン、そしてウルトラ戦士どもよ、俺に倒されるまでには死ぬなよ。」
「待て!」
そういうとマグマ星人姿を消した。
「マグマ星人は一体何を考えているんだ?」
ゲンはマグマの言葉に動揺を隠せなかった。
「おおとりさん、作戦室へ戻りましょう。」
勝人に言われ、一同は作戦室へ戻っていった。
●ブリッツ→マグマ星人に倒される。
●マグマ星人→ヘルズ三兄弟を倒し、撤退。
ヘルズ三兄弟との戦いが行われている時、
作戦室では第二にして最大の恐怖、ルチ将軍の宣戦布告が流されていた。
「ルチ将軍!?」
その映像を見ていた今野隊員が驚いた表情で声を上げた。
「まさかあの隕石生命体か!?」
「薩摩隊長、奴をご存知なのですか?」
竜隊長が薩摩隊長に聞く。
「竜隊長、奴は隕石生命体の一人です、奴らは地球人以上の頭脳を持ち、様々な生物や機械に憑依する恐るべき生物です!」
「そんだけ恐ろしい奴が地球にいたのか!」
アラシ隊員が薩摩隊長の説明を聞いて声を荒げる。
更に、恐ろしい事はそれだけでは無かった。
「バダム帝国軍だと!?」
「そんな、俺達が奴らに従えというのか!」
ルチ将軍の言葉に怒りを露に叫ぶ山中隊員とフブキ隊員。
竜隊長をはじめとするTAC基地の面々も同じ思いをしていたのは言うまでも無い。
ヘルズ三兄弟との戦いを終えたゲン達が作戦室へ入っていた。
「あ、あれは・・・。」
朝日隊員がモニターに映るルチ将軍を見て凍りつく。
「隕石生命体か!」
ゲンがルチ将軍を見て叫ぶ。
「朝日、侵入者は捕まえたのか?」
「それが、あのマグマ星人がいたのです!」
「マグマ星人が・・・そんな馬鹿な!」
薩摩隊長がマグマ星人の侵入を知り驚く。
「SIT ・・・。」
「そんな・・・核攻撃だなんて・・・。」
008への増援を送る事が不可能と言う事を知ったカイとゲンは更に動揺を隠せない。
ゴラス、メトロン星人Jrとメフィラス星人、マグマ星人、
そしてルチ将軍と四方八方から囲まれてしまう形となったTAC極東基地。
このまま地球もどうなってしまうのか?
荒地に描かれた巨大な魔方陣の前で、大魔王サタンは一心不乱に怪しげなを呪文唱え続けていた。
厭になるくらいの邪気が、妖気が辺り一面に漂っている。大サタン召喚の時が刻一刻と迫っているのだ。
キョウジ達4人は、岩陰から儀式の様子を覗き見ていた。
「メフィスト、早くあいつを止めるんだ」
「馬鹿な事言うなよ。相手はサタンだぞサタン。あれに喧嘩売る悪魔なんかいるものか」
「じゃあここで手をこまねいて見てろって言うのかよオッサン」
キョウジが文句を言う。
「!待って、誰か来る」
突然レイがそう言い、背後に振り返った。慌てて一同もそれに倣う。そこには怪しげな風体の男が一人立っていた。
「むっ、気付かれたか!」
「お前、バラモンか?」
そこに立っていたのは紛れもなく、以前メフィストと戦った地獄の妖術師バラモンであった。
「この野郎!性懲りもなくまた俺様の前に現れやがって!」
「メフィスト、どうやらドクロンを倒したらしいな。あいつも馬鹿な奴よ。大人しく地獄で番をしていればよかったものを……」
バラモンはステッキを翳しながらこう言った。
「サタン様に戴いた新たな力、とくと見ろ!」
その途端、大地震が起き地面が大きく音を立てて割れた!
一方、ウオノメ・マナコの本部ではベンゼン星人がルチ将軍の宣戦布告を見ていた。
「フフフ、何が死の星だと、この死の星にする役目はゴラスなのだよ。
そして、ルチ将軍も地球と運命を共にするのでな、フハハハハ!」
ベンゼン星人は高笑いを上げた。
そのときにもゴラスは地球へ一歩一歩向かっていった。
○TAC基地陣営→ゴラスと008全面攻撃に板ばさみに。
ここの時間軸はジャンヌがスターピースを使う前でお願いします。
ここでTAC基地陣営はフリーにします。
「うわあ、メフィストー!」
悪魔くん達が悲鳴を上げながら亀裂の中に飲み込まれていく。
「ええい、魔力!」
メフィストの掛け声と同時に亀裂に落ちた3人が一瞬のうちに地上に戻り、さらに地割れも綺麗さっぱり消えてしまった。
「ふん。おいバラモン、お前偉そうな口を利いた割にやってる事は前と変わらんではないか」
「ならばこれでどうだ!」
再びバラモンがステッキを翳すと、そこから冷気が放たれた。
「それならこっちは!魔力・地獄の炎!」
メフィストのステッキから超高火炎が放たれ、バラモンの冷気とぶつかり合う。力は互角だ。
「メフィスト、頑張れ!」
悪魔くんが声援を送るが、当のメフィストは多少辛そうな顔をしている。
「くそっ、こいつの妖術、以前より上がっているのか!?」
「ははははは!言っただろう、サタン様に新たな力を授かったと」
「レイ!こうなりゃ俺達だけでも……」
「そうね。行きましょう」
キョウジとレイがサタン目がけて突進していく。だが2人の体はいとも簡単に弾かれてしまった。どうやら周囲に結界を張っているようだ。
「愚か者どもめ……。見るがいい、今こそ大サタン復活の時だ」
サタンがそう言うと同時に、魔方陣から煙が噴き出し、異形の怪物がその姿を現した。
「馬鹿な、これは大サタンではない。これは……」
現れたのは大サタンではなく、ドーラモンスター・ゾンビフランケであった。現れるや否やキョウジ達に襲い掛かるゾンビフランケ。
「くそっ!」
「キョウジ下がって!私が!」
諸刃の剣である悪魔召喚を使わせないため、あえてキョウジを下がらせ単身レイが前に出た。
レイが掌を翳すと同時に紅蓮の炎に包まれるゾンビフランケ。だが、そんな状態になってなおゾンビフランケは攻撃を仕掛けてくる。
「どうした葛葉。悪魔を召喚して戦え」
突然、声が響いてきた。その声はキョウジとレイにとって聞き覚えのある声だった。
「お、お前……」「そんな……」
2人が共に驚愕の声を上げる。彼らの目の前に何の前触れもなく一人の男が現れた。その男の名はシド・デイビス。以前キョウジが倒したダークサマナーである。
「そんなに驚くこともないだろう。シド・デイビス、地獄より舞い戻った。魔王の力を手に入れてな!」
「ま、まさか……」
サタンが驚きの声を上げる。シドの背後に浮かび上がる巨大な顔。それこそが大サタンだったのである!
・メフィスト(弟) VS 妖術師バラモン
・葛葉キョウジ、麗鈴舫 VS ゾンビフランケ
●シド・デイビス…大サタンの力を得て復活
309 :
東京事変:2005/03/29(火) 00:50:26 ID:rV4iQmPQ
…東京都庁。
メフィスト達が戦っている時間と少し前後して、東京独立の準備は着々と進められていた。
沢山のテレビカメラの前に物怖じせず立つひばり様。
その横には、彼女達を常に支えてきた春日と十人衆がいる。
その様子を見て、田崎がぼそりと独り言を漏らした。
「フン…全中裏だか何だか知らないが、まだガキじゃないか」
「…レディに対してその言い回しは不適切ですよ」
田崎の背後に、内藤が立つ。
ブラッククローである内藤には、気配を消すことなど当たり前だが、田崎にはそれが分からなかった。
「っ!こ、これはこれは内藤様…一体いつここに?」
「ちょっと、ね。…それより、この場に必要な人がもう一人います」
「と言いますと?」
「東京都知事。…数分後には総理大臣になっていますがね」
「なるほど!して、その方は…」
どこに、と田崎が尋ねようとした時…
「知っているか!総理大臣という名前は古代ペルシャで皇帝を補佐した一人の男ソウリダ・イジーンに由来する事を!」
ベートーベン交響曲第九番第二楽章をバックに秘書のユリカを連れ、暗黒騎士ガウザーこと黒岩省吾が現れた。
「へぇ…なるほど!いや、流石は都知事様ですな、そのような豊富な知識をお持ちとは…」
精一杯黒岩をヨイショする田崎。その滑稽な様子に、内藤は笑いを堪えるのに必死である。
「申し訳ございません。約束していた時間より遅れてしまいました」
訝しげに黒岩に睨まれながら、ユリカが頭を下げる。
「いえ、都知事ともあれば公務が忙しいのは当然です」
「これで役者はそろいましたね、内藤様!」
田崎が嬉しそうに言い放つ。彼にしてみれば、独立した後には警視総監の座が待っているのだから当然だ。
が、彼のそんな思いとは裏腹に、内藤の顔は暗い。
(冴島と連絡がとれない…フン、まあ良いか。奴の代わりはTACにでもやらせておこう)
「…どうかなさいましたか?内藤様」
「何でもない…そろそろ時間だ」
310 :
東京事変:2005/03/29(火) 01:08:34 ID:rV4iQmPQ
キョウジ達が去った後の新宿アルタ前…
若者達が集う渋谷109…
池袋、新橋、六本木、恵比寿、下北沢…
東京中のテレビ画面に、黒岩の顔が映し出された。
その様子を、警視庁のテレビで眺める佐伯。
「おい、何やってんだ!まだ荷物運び終えてねぇんだぞ!」
ぼーっとテレビを眺める佐伯に、引っ越しの荷物を持った津川が活を入れる。
「…津川さん、あれ…」
恐る恐る画面を指さす津川。その中には、二人のよく知る顔があった。
「おい…あれ…田崎じゃねぇか!」
「特殊部隊のおかげで牢屋行きになったあいつがなんであんな所に…」
「知らねぇよ…あっ…都知事の会見が始まるぞ」
荷物を置き、テレビの音量を上げる津川。
佐伯も流石に心配なのか、一緒に画面を覗き込む。
「…皆さん。本日は皆さんに大事なお話があります。
本日を以て、東京都は独立国として日本政府の手を離れ、ひばり様を国家元首に独自の道を歩んでいくことになりました!」
「ええええっ!」
「バカ、声がデカいよ…静かにしろ」
「…すいません」
黒岩都知事は五十嵐総理の批判を散々展開した後、都民の安全は田崎新総監が保証する事、早速メルカが我が国を承認した事などを例のもったいぶった口調で延々と話し続けた。
その様子に二人は、ただ唖然とするばかりであった…
同時刻…
本郷博士等を取り返すべく必死に走る黒田官平とサイゾウ。
「はあはあ…都庁の地下ってこんなに深いのね」
「しゃべると余計に疲れるぞ!」
「ヒイ、ヒイ…あっ、もしかしてあの部屋…」
「間違いない…行くぞ!」
ドアを急いで蹴破る黒田。しかし、中には誰もいない。
「…これは…」
「はあ…はあ…アレ?この部屋じゃないの?」
「そんなはずは…あっ!」
黒田がふと手紙を発見する。その中には、内藤の字でこう書かれていた。
『お馬鹿な侵入者さん達へ。まんまと罠にはまりましたね。残念ながら本郷博士等はもうここにはいません。一足先に、日本各地に散らせておきました』
「何だって!」
「トホホ…ボク達無駄足だったの?」
『この手紙を読んでいる頃には、部屋のセンサーが働いて、貴方達はレーザーで黒こげになっているでしょう。
せいぜい無駄な足掻きをして下さい。では、この胸のときめきを、あなたに。
内藤薫』
「か〜っ、キザな手紙!」
「それどころじゃない!レーザーが来るぞ!」
部屋の上から、レーザー光線がスコールのように降り注ぐ。
流石の攻撃に、二人も変身する暇がない。「スーパー変化…熱っ!熱っ!」
「くっ…万事休すか…」
最早これまで…そう思った時である。
「チュチューン!こっちだ、こっち!」
312 :
東京事変:2005/03/29(火) 01:45:13 ID:rV4iQmPQ
コンクリートの壁を破り、大きなモグラのような怪人…モグラ獣人が現れる。
「も…モグラ?何でモグラがここに…」
「今はそんなこと気にしている場合じゃない!逃げるぞ!」
「う…うん」
モグラ獣人の掘った穴に逃げる二人。間一髪で、部屋は炎に包まれていった…
そんなこととは知らず、東京独立宣言に成功した内藤達は、勝利を噛みしめていた。
「あとは日本の中枢機関を麻痺させれば、いかに政府でも手出しは出来ない筈です」
「流石は内藤様!ところで、まずはどこから手をつけるのですか?」
「それについては、彼女達から…春日さん」
「はい、既に警視庁に密偵を送っています」
「密偵?役に立つのか?」
田崎が疑いの眼差しを向ける。
「貴様!春日様を侮辱するか!」
十人衆の一人、風が田崎を睨むが、春日がそれを制する。
「少なくともおまえ達警察よりは役に立つ。我々全中裏に共鳴し、力を貸してくれた勢力もある」
そう、スケバン刑事やあすか組、セーラー服反逆同盟らが手を組んだのと同様に、悪のスケバン軍団も着々と勢力を固めていったのだ。
「なっ…このガキ…」
「まあ、警視庁は密偵さんに任せるとしましょう。僕はこれから、黒岩首相とお話がありますから」
「…フン」
一連の流れを静観していた黒岩。彼の心の中には、ある疑念が渦巻いていた。
(田崎とやらはともかく、あの少女達は人間にしてはかなりの腕前のようだが…問題はこの内藤とかいう青二才だ。こいつは我々ダークザイドとは違う…何かとてつもない黒い気を感じる…一体…)
313 :
東京事変:2005/03/29(火) 02:11:30 ID:rV4iQmPQ
そのころ、警視庁では…
「東京独立ってのもおかしいけど、田崎がいるのはもっとおかしいですよ!」
「ああ…こりゃ裏で何かあったな…」
先ほどの発表に納得がいかない二人。と、ドアを誰かがノックする。
「もしもし、津川刑事と佐伯刑事はいますか?」
「あれ…この声は…」
「さっきから警視庁をうろちょろしてた赤いロボットだろ。開けてやれ」
「はい」
津川に言われ、ドアを開ける佐伯。
その向こうには、ロボコンと…佐伯がよく知る顔の少女がいた。
「よっ」
「…ミカ!」
「何だおい、どうした…って、おい!何でおまえがこんなとこにいるんだ!」
「あんたらがこっちに出向したって聞いて、飛んできたんだよ」
「エヘヘ、道に迷ってたみたいだからオイラが連れてきたんだ」
「帰ってもらえ。俺たちは遊びで警視庁にいるんじゃないんだ」
「そんな…お願いしますよ津川さん、俺から礼子さんに連絡しますから」
「あっ…いいんだ、礼子さんにはあたしが言っといたから」
「オイラからもお願いだよ〜、津川刑事…」
「お前は関係ないだろ…って、まあいいや。その代わり、どうなっても俺は責任持たんからな」
「やった!サンキュー、津川刑事」
「ん?珍しいな…お前が俺を肩書き付きで呼ぶなんて」
「え?あ、ああ…きっとここまで来て疲れてるんですよ」
「うん、オイラもそう思う」
「お前は関係ないだろ!話をややこしくするな!」
「ウララ〜…」
314 :
東京事変:2005/03/29(火) 02:20:40 ID:rV4iQmPQ
何故アンチバダム同盟にいる筈のミカがここにいるのか?
実は、この少女はミカによく似ているが、その正体は聖羅と同じ幻竜拳の使い手…つまり聖羅の双子である愛羅である。
警視庁に新しく転任した佐伯と津川のデータを田崎から受け取った春日は、佐伯と交流があるミカに目をつけ、彼女と瓜二つな愛羅に白羽の矢を立てたのだ。
そうとは知らず、彼女を預かることにした佐伯。
嫌々ながらも腐れ縁と割り切り佐伯に付き合う津川。
誰一人、彼女の正体に気づくことなく、警視庁攪乱計画は進められていった…
○黒田官平、サイゾウ、モグラ獣人→都庁を脱出。
○本郷博士達→日本各地に散り散りに。
●冴木愛羅→ミカに化け、佐伯、津川のコンビに近寄り、警視庁攪乱作戦に。
●内藤薫、黒岩省吾、ひばり様、春日、十人衆、ユリカ、田崎→東京独立へ。
ごめんなさい、聖羅が使ってたのは聖龍拳で幻竜拳ではないです…
「聖羅と同じ幻竜拳」ではなく「聖羅の使う聖龍拳と対をなす幻竜拳」でございます。
ロボコンがいるとなんかほっとします。
>>306 「くそっ、このまま、手をこまねいているしかないのかよ!」
山中は、行き場のない怒りを壁にぶつけた。
それは、放送を見た誰もが同じ気持ちであった。
『諸君、武上だ』
と、その時、武上の声が基地の中に流れた。
『放送を見たと思うが、我々の予想していない最悪の事態が起きてしまった。
ルチ将軍の蛮行に対し、何もする事ができない悔しさは私も同じだ。だが、冷静に
なって考えて欲しい。我々の使命を。そして、我々のやらねばならぬ事を・・・
そう我々の使命は地球に向かって来ているゴラスを破壊する事だ。我々がマリア3号を
完成させなければ、地球はこの宇宙から消えてしまうと言う事を。だから、辛く苦しいと思うが、今はマリア3号建造に集中してくれ。ルチ将軍に一矢報いるチャンスは必ずあるはずだ。
その時を信じて』
そう言い終わると放送は終了した。
「そうだ、参謀の言う通り。今はマリア3号建設に全力を傾けるしかない」
放送を聞き終え、竜隊長は皆に言った。
「そうですね、ルチ将軍が世界を支配しても俺達がマリア3号を完成させなきゃ
地球はなくなっちまんですからね」
山中は答えた。
「よし、まずはマグマ星人を倒す事だ。それと、他にも潜入している星人が
いるかもしれない、重要施設を中心に人員をなんとか工面して警備を強化するんだ」
薩摩は皆に言った。
「では、人員の工面は私におまかせを」
数隊員がパソコンを開いて言った。
山中「よし、俺は何人連れてマグマ星人を探しに行ってきます」
そう言うと、山中は指令室から出て行った。
「それでは、みんな頼むぞ」
「はい」
竜隊長に皆は答えた。
「こっちは許可をもらった」
「そうか、おい、マグマいるか?」
「何だ?」
武上に呼ばれマグマ星人が姿を現した。
「お前、会から命を狙われたそうだな」
「ふっ、その事か。それならば、さっき刺客を始末した所だ」
「そうか、そうなると基地の警備強化のために人員を割き、建造作業に影響がでるな・・・」
そう言い含み笑いをした。
「で、何の用だ。俺を始末するつもりか?」
「そんな事はせん。それよりもだ我々に協力しないか?」
「協力?」
「そうだ、会長には話を通してある。我々に協力して成功すれば今までの事は不問に
してくれるそうだ」
「ふっ、くだらん。俺の目的はレオを始めとするウルトラ戦士抹殺にしか興味はない」
「しかし、そうなると次から次へと刺客が送られて来て、ウルトラ戦士を倒すどころでは
なくなるぞ。それに我々に協力するのはお前にとって損にはならんはずだ」
しまった抜けてた。 _| ̄|○
下のを上に付けて読んでください
そして、ここは参謀室。
「よし、ここの連中には、こう言っておけばいいだろう。ところでメフィラス、
そっちはどうだ?」
参謀として疑われぬようにスピーチを終え、放送用のスイッチを切ると、何やら
話をしているメフィラスこと右田に声をかけた。
「一応、話は聞いてやる。俺に何をさせようと言うんだ?」
「ここの電力室を破壊してくれ。それだけでマリア3号の建造は大幅に遅れる」
「それだけか?」
「後もう一つある。先ほどの仮面ライダーの話をみて基地の連中が活気を取り戻
したのが気になるので、もう一つ手をうった。直に山中湖でサタンローズが誕生する」
「ほぅ、あの宇宙植物を仕込んであったのか」
「マリア3号破壊のために50手用意してある。これもその一つでしかない。
でだ、建造スケジュールが遅れているところで電力室が破壊されれては、サタンローズ
が生まれれても、ここの部隊だす余裕はない。薩摩・・・いやセブンは必ずレオ達ウル
トラ戦士をつれて出撃する。そこでウルトラ戦士達を始末してくれ。どうだ、これなら
お前の目的も達成できるだろ」
「よかろう。協力してやる」
「それと、必要ならこれを使え」
そう言うと、武上は持って来た怪獣カプセルから3つを取り出した。
「では、借りるぞ」
マグマ星人はカプセルを受け取ると姿を消した。
山中湖
「グガァァーー」
「ギェーーー」
波一つない湖畔に咆哮と共に湖底からブラックギラス、レッドギラスのギラス兄弟
が出現した。
そして、二匹は肩を抱き合うとギラススピンを開始した。
そのギラススピンの高速回転により山中湖の水は空へと舞い上がり、湖の水は一瞬で
なくなってしまった。
「グガァァ」
そして、地面を掘りギラス兄弟は地底へと姿を消し、入れ代わるように巨大な植物が
姿を現した。この植物こそが、メフィラスが仕込んだ一手、サタンローズであった。
●マグマ星人 電力室を破壊した後、サタンローズを倒すために出撃したセブン
・パワード・ゼアス・レオを抹殺する予定。
サタンローズの設定は避難所に書込んどきます。後、マグマ星人がもらった
カプセルの怪獣は好きなのを割り当てて下さい。
キョウジ達とシドが対峙している中で、メフィストとバラモンの魔法合戦はますます激しさを増していた。
その辺り一帯だけが稲妻が轟き、炎がうねり、突風が吹き荒れ、激しい爆発が起きていた。
「ええい!魔力・岩石落とし!」
メフィストの魔力でバラモンの頭上に大量の岩石が降り注ぐ。だがバラモンはにやりと笑うとステッキをひと振りし、岩石を全て消してしまった。
さらにバラモンがステッキを振ると、さっき消した岩石がメフィストの頭上に降り注いだ。
「ぐわっ!この野郎!」
命からがら岩石の中から這い出してきたメフィストだが、文字通り打つ手は無かった。
一方、キョウジ達は今なおシドの背後に現れた大サタンの幻影の視線に射られ、動けないままだった。
沈黙を破ったのはレイだった。気合とともにシドに向け掌を翳す。だが、炎は一瞬のうちに掻き消されてしまった。
「くそ!仕方ない」
キョウジがガンプを取り出し、ビシュヌを呼び出す。
「漸く悪魔を召喚したか、葛葉」
ビシュヌは、まずゾンビフランケの前に魔方陣を出現させた。だが……。
「封印できない!?」
「当然だ。こいつは姿こそ悪魔のようだが悪魔ではない。土くれから生まれた紛い物に過ぎん」
「キョウジ!悪魔を戻して!これ以上召喚し続けるとあなたが」
レイに言われ慌ててビシュヌを戻す。こうなっては只の人間であるキョウジは無力だ。
ゾンビフランケがゆっくりとキョウジの傍に近付いてきた。
「キョウジ、危ない!」
レイの叫びも虚しく、ゾンビフランケの一撃を受けてキョウジは後方へと吹き飛ばされてしまった。受身を取ったとはいえ、明らかに重症を負っている。
キョウジの名を呼びながら、慌ててレイが傍らへと駆け寄ってきた。
「キョウジ、待ってて。すぐ楽にしてあげるから」
そう言うとレイはキョウジの体へと手を翳した。途端にキョウジの体が光に包まれていく。
暖かな光の中で、キョウジの傷は全て癒え、体力も回復していた。
「レイ、これもお前の……アマテラスの力なのか?」
キョウジが体を起こしながら尋ねる。
「キョウジ、ここは私に任せて。やるだけやってみる」
そう言いながらレイは立ち上がりゾンビフランケの方へと向き直った。
「ほう」
シドが驚きの声を上げる。
レイの手には、光でできたロッドが握られていた。一声気合を上げると、レイはゾンビフランケに向かって打ちかかっていった。
レイは別に戦いのプロというわけではない。だが、アマテラスの力によるものなのか、的確にロッドでゾンビフランケの体を打ち据えていった。
「はああああ!」
レイが掌を翳し、再びゾンビフランケの体が炎に包まれる。そして、怯んだ隙に頭部へとロッドが強くめり込んだ。そのまま倒れて動かなくなるゾンビフランケ。
と、シドが倒れたゾンビフランケに向かって息を吹きかけた。
「何!?」「そんな!」
ゾンビフランケが起き上がり、さらにその姿がみるみるうちにより醜悪な姿へと変貌していく。その体に、大サタンの顔が浮かび上がった。
ゾンビフランケはサタンフランケへとパワーアップを遂げたのである。
「さあどうする葛葉」
「レイ、やっぱりここはビシュヌの力に頼るしかないぜ」
そう言うとキョウジは再びガンプを握った。ビシュヌ、そしてヌエがその姿を現す。
「うおおおお!」
キョウジの雄叫びとともにビシュヌが衝撃波を放ちサタンフランケを攻撃する。さらにヌエも斬りかかっていく。
「葛葉、戦え。そしてまた身も心も悪魔と同化してしまうがいい。ふはははは……」
・葛葉キョウジ、麗鈴舫 VS サタンフランケ
その頃、ラセツ達に命じられるままにツエツエとヤバイバのコンビはラクシャーサが眠る地へとやって来ていた。
「おい、本当にラクシャーサ様まで蘇っているってのか?」
「知らないわよ。ラセツ様達はそう仰っていたけど……」
「これでラクシャーサ様がいなかったら、俺達馬鹿だぜ馬鹿」
「そうねぇ。はぁ、街に出て大暴れでもしたらスカッとするんでしょうけれど、最近やたら妙でしかも強い連中がいっぱい出てくるし……」
と、突然恐ろしいまでの邪気が2人の周囲を包み込んだ。
「おいこれって……」
「間違いないわ!やはりラクシャーサ様はここに……」
「ふははははは、呼んだかお前達」
見ると、そこにははぐれハイネス・ラクシャーサが立っていた。
「おお、ラクシャーサ様!」
「出迎えご苦労。それは褒美だ。受け取れ」
ツエツエ達を包んでいた邪気が消え去ると、2人はそれぞれ装甲ヤバイバ、装甲ツエツエへとパワーアップしていた。
「おお、ありがとうございますラクシャーサ様!」「力が満ち溢れてくる!」
「さてお前達、わしがこれからどうしたいか分かるな?」
「それは勿論……」「戦士の魂を喰らいに……でございましょう?」
3人の鬼の邪悪な笑い声が荒野にこだました。
●ラクシャーサ、装甲ヤバイバ、装甲ツエツエ…戦士の魂を喰らいに
ここでこの三名はフリーにしておきます。
バルカンベース動かします。
ルチ将軍の008全面攻撃によって何もする事の出来ないバルカンベースの入り口前に、
サー・カウラーの一味が辿りついた。
「誰だ!」
「今は立ち入り禁止だ!」
二人の警備兵が三人に銃を突きつける。
「ムン!」
カウラーは二人に電磁ムチを振るった。
「フン、他愛も無い。」
カウラーは倒れた警備兵を見ながら呟いた。
「もう少し骨のある奴らはいないのかね。」
「そう慌てるな、まだこれからじゃないか。」
ボー・ガルタンが見下したように言うと金居が言い返す。
「お喋りはここまでだ、行くぞ。」
カウラーの合図で一同はバルカンベースの内部へ向かい始めた。
「待て!」
その声と共に一同の目の前に平和守備隊本部から来た弾北斗が現れた。
「まだ相手がいたのか!?」
「誰だ!」
カウラーとガルタンがに弾に声を上げる。
「バルカンベースには一歩も入らせるものか、ダイナマン!」
弾はダイナレッドへと変身した。
「カウラー、ガルタン、ここは俺に任せろ。」
「俺も大勢で一人をいたぶるのは趣味では無いからな。」
カウラーとガルタンは金居に言われるまま、内部へ向かっていった。
「貴様の相手はこの俺だ。」
「こいつ、異様な力を持っているぞ。」
金居はギラファアンデットへと姿を変え、ダイナレッドに近づいてくる。
「くっ、ダイナ剣!」
「ほう、貴様も剣を使うのか・・・。」
咄嗟にダイナレッドは二本のダイナ剣を構るが、
対するギラファもヘルターとスケルター、二本の剣を構える。
夕日をバックにし、剣と剣とぶつかり合いが始まった。
・ダイナレッドVSギラファアンデット
●サー・カウラー、ボー・ガルダン→バルカンベース内部に突入。
メフィストとバラモンの戦いは傍目からでもバラモンが優勢だと分かる展開になっていた。
炎も冷気も電撃も、何もかも破られたメフィストは自棄になったのか魔力でナイフを出してバラモン目がけて投げつけていた。
「メフィスト、往生際が悪いぞ!」
余裕の笑みを浮かべながら、バラモンは自分目がけて飛んでくるナイフのみを妖術で消している。
「どうした?もう投げないのか?ははあ、さてはやっと観念したか。よし、では一思いに始末してやる」
「観念するのはお前の方じゃないのか、バラモン?」
そう言いながらメフィストがバラモンの背後へと視線をやる。
「何っ、あ!」
慌てて振り向くと、悪魔くんがメフィストの投げたナイフを拾ってバラモンのマントを地面に縫い付けていた。
「しまった!メフィストにばかり気を取られて油断していた!さてはお前最初から……」
「よくやったぞ真吾。……そうよ、最初から狙いはお前に投げた無数のナイフじゃなく、わざと外した一本のナイフだったんだよ!」
勝ち誇ったように笑いながらメフィストは新たな魔力を使った。「魔力・金縛り!」
ステッキが変化したロープでバラモンの体をがんじがらめに縛り付ける。
「わはは、どうだ!口まで縛ってやったぞ。もう何も出来まい。とどめだ!魔力・細胞変化!」
メフィストが唱えると同時に、バラモンの体が足元から小さな無数の玉になって崩れ落ちていく。
バラモンはもの凄く恨めしそうな目でメフィストを睨みつけてから、完全に無数の玉に変わってしまった。
「大丈夫か、メフィスト!」
「ああ。しかしあいつ、前に戦った時より明らかに強くなっていやがった。……ああ、厭だなぁ。これで完全にサタンに喧嘩売っちまった」
「そう言うなよメフィスト。後でチョコレート奢るからさぁ」
それでもやっぱりメフィストは憮然としたままだった。
●妖術師バラモン…メフィスト(弟)に倒される
流石にサタンフランケと言えどもビシュヌとヌエの同時攻撃の前には少し押され気味となった。
「このまま押し切れる!」
レイもまた戦いの輪に加わっていった。3対1の戦いとなったが、それでもサタンもシドも動こうとせず傍観を決め込んでいる。
ビシュヌが手を翳すと同時に、骨も残さず灰に変えてしまうほどの業火がサタンフランケの体を包み込んだ。だがそれでもサタンフランケは微動だにしない。
「くそっ、効いてないのか」
最初に放った衝撃波も、人間相手なら五体がバラバラに吹き飛ぶ程の強力なものだ。しかしそれすらも効果は無かったのである。
否、効いてないわけではない。ただ決定打とならないのである。
「レイ!お前も炎を使え。合体攻撃だ!」
キョウジの言葉にレイも掌を翳す。より勢いを増した炎がサタンフランケの体を包み込んだ。
サタンフランケの動きが鈍り、さらに悲鳴のような声が炎の燃え盛る音に混じって聞こえてきた。効いている!
「ビシュヌ!レイ!」
キョウジが名前を叫ぶと同時に、炎は最早信じられない位の温度に達し、その直後大爆発を起こした。サタンフランケの体は一欠けも残らず綺麗に消滅してしまったのである。
「ほう、倒したか。やるな」
シドが言う。しかし悔しさは微塵も感じられず、むしろ愉快そうでもある。
「レイ、あのオッサンの所へ行ってお前の力で体力を回復させてくるんだ。そしてテレポートでここから退くぞ」
視線はシドの方に向けたままキョウジがそう告げた。
●サタンフランケ…キョウジ(ビシュヌ)、レイに倒される
レイが、同じく戦いを終えたばかりのメフィストの下へと駆けて行く。
「逃げるつもりか、葛葉?」
「ああ。俺達は忙しいんだ。復活を阻止できなかった以上、俺達は次の目的地へ行く」
「いいだろう、行くがいい。お前達など、今の俺の力ならばいつでも始末できるからな」
「……一つだけ答えろ。お前はまたイナルナ姫の復活を目論んでいるのか?」
イナルナ姫。嘗てシドが復活を目論んだ古の破壊神。この事件が契機となり、キョウジはデビルサマナーとして覚醒したのだ。
「最早その必要は無い」
「そうか、良かった……」
「キョウジー!」
レイが呼ぶ声がする。準備が整ったようだ。
「じゃあな。だが覚えておけ、お前は絶対にこの俺が倒す」
「待っているぞ葛葉」
キョウジがレイ達の下へと駆け寄る。そして4人は一瞬の内にテレポートをしてその場から消えてしまった。
○葛葉キョウジ、麗鈴舫、悪魔くん、メフィスト(弟)…撤退、将門の首塚へ
キョウジ達が去った後、ずっと傍観していたサタンがシドへと歩み寄り話しかけた。
「お前はシドという男なのか、それとも大サタンなのか?」
「両方だ。地獄で俺は大サタンと契約を交わし一つになった。互いの望みが一致していたからな」
「その望みとは……?」
「破壊と混沌。お前達の目的も同じなのだろう?協力しよう」
サタンが嬉しそうに笑う。これで当初の目的は達成された。
「……そうだ、シド、お前は死者の蘇生は出来るか?」
「大サタンの力を持ってすれば不可能な事は無い」
「そうか。なら一人あの世から連れ戻したい人間がいる。そいつに肉体を与え、蘇生させてはくれんか?」
一つ面白い考えがある、そう言ってサタンは再び嬉しそうに笑った。
さて、ここはマトリックス。
ヤバイバとツエツエが出かけた後、ハイネスデューク3人が今後の事に話をしていると
「どうやら、こみたいなんだな」
「なんだ、うらぶれた所だな」
「芸術的センスの欠片もないじゃないか」
などとワイワイ言いながら、大きな荷物を持った3人の異形の者たちがやって来た。
ラセツ「何者だ!」
シュテン「ここをマトリックスと知ってのことか?」
その姿を見て、武器を構えるラセツとシュテン。
ウラ「おー、待っていたでおじゃるぞ」
「お前の書いた地図下手すぎて道に迷いまくったぞ」
「それは、すまなかったでおじゃる」
だが、ウラは3人を見ると喜んでかけよると、親し気に話は始めた。
ラセツ「何だ知り合いか?」
ウラ「あっ、そう言えば、言うのを忘れてたでおじゃる。彼等はデズモゾーリアとその子分達
でおじゃる。我々オルグは彼等と手を組んだのでおじゃるよ」
そう、この3人は酒場で意気投合したデズモゾーリアとミケラ、ボッファの3人なので
あった。
ラセツ「出雲の草履屋と手を組んでどうするって言うのだ?」
デズモ「出雲の草履屋ではない、デズモゾーリアだ!」
ウラ「彼等はかつて、平行世界の地球を支配した凄い連中でおじゃるぞ。手を組んで損は
ないでおじゃる」
シュテン「だが、我々は妖怪どもと手を組んでいるではないか、それはどうするんだ?」
デズモ「なんだ、他の連中とも手を組んでいるのか?」
ウラ「麿が帰ってくる前に決まったのでおじゃるよ」
ミケラ「だったら、そいつらと合わせて同盟を結べばいいんだな。そう、例えるなら植民地
獲得競争に乗り遅れた、日・独・伊の三国同盟みたいになんだな」
ラセツ「嫌な例えだな。おい。」
デズモ「よし、そうと決まれば、早速祝宴だ。ボッファ」
ボッファ「はいはい」
ボッファは風呂敷を開くと酒やら食べ物を出し始めた。
ラセツ「まて、勝手に決める・・・」
シュテン「いや、ラセツよ。ここは、奴等とも手を組んだ方が得かもしれんぞ。
かつて、平行世界の地球を支配した実力のある連中だし、ウラと意気投合して
同盟を結んだんだ、いざと言う時は我々の側について妖怪共より優位になれるぞ。
それにだ」
ラセツを制してシュテンは言った。
ラセツ「それに?」
シュテン「あの料理の数々の旨そうな事、ここから見ただけでも絶品だと分かる」
ラセツ「はぁ?」
シュテンは、デズモ達が持って来た料理を見て涎をたらした。
ウラ「何を話してるでおじゃる。酒も料理もなくなるでおじゃるぞ」
すでに飲み食いを始めているウラは二人に声をかけた。
ミケラ「エブォリアン宮廷料理人の料理は絶品なんだな」
ウラ「なんとオルグ御用達のオヤジに作ってもらったのか!」
シュテン「待て、私にも食わせろ!」
シュテンは慌てて駆けて行った。
ラセツ「・・・もしかして。料理に釣られて同盟に賛同したのか?」
●オルグとエブォリアン同盟組む
もうすでに空は夕焼けで紅く染まっている。千代田区大手町のオフィスビル群の中に、件の将門の首塚は寂しげに佇んでいた。
その周りにキョウジ、レイ、悪魔くん、メフィストの4人が立っていた。
「何も……無いな」
「やっぱり加藤は蘇っていなかったというの?」
キョウジとレイが難しい顔をして呟く。
「どうする?」
「他の場所にも行ってみましょう」
レイの提案にメフィストが如実に嫌な顔をする。
「おいまさかまたテレポートをしろって言うのか?」
「お願いしますメフィストさん。力は私が回復させますから」
「レイさんに言われると断れんなぁ」
デレデレしながらメフィストはまた、その場にいた全員と共にテレポートをした。
その後、彼らは寛永寺、日枝神社と回ったが何処にも以上は見受けられなかった。そして次なる場所、神田明神へとテレポートをした。
「鬼門の上に建ち東京を守護する寺社仏閣はここで最後よ」
「だがもしここも何も無かったらどうするんだ?」
「その時は龍脈の流れに沿って一箇所ずつ当たってみるだけよ。今の私達には何も手掛かりが無いんだから……」
と、その時、背後から物凄く嫌な気配がした。……ついさっきまで対峙していた相手の気配である。
慌てて振り返ると、そこにはまたしてもシドが立っていた。
「お前!」
「悪いな葛葉。待っている時間が無くなった。サタンの戯れに付き合ってもらうぞ」
シドの傍らから一人の青年が姿を現した。やけに奇妙な衣装を身に纏っている。そう、あれはまるで忍者が着るような装束だ。
突然、青年が何か呪文のようなものを叫びだした。
「吹けよ嵐、嵐、嵐……」
青年の姿がみるみるうちに変化していく。
「な、何だよこいつは……」
「行け、嘗て魔王に逆らいし罪人よ。今度は魔道の者としてその刃を振るうがいい」
青年・ハヤテが化身した変身忍者嵐がキョウジ達に襲い掛かっていった。
・葛葉キョウジ、麗鈴舫、悪魔くん、メフィスト(弟) VS ハヤテ/変身忍者嵐
>>242 ギン「兄さん、何か来るよ!」
病院の外に出ていたバイクロッサー・ギンは、ケンローダーに乗り込もうとしていたバイクロッサー・ケンを呼び出した。
ケン「あれは…、ガンヘッド?!」
星夫「2機来るみたいだよ!」
ケンの顔を見て星夫が、目の前に近付いて来る2機のガンヘッドの姿を確認する。1機は純白の、まるでスポーツカー
を思わせるような曲面が特徴の車体で、もう1機は標準色である濃緑色の、通常型ガンヘッドを一回り大きくしたような
重武装型であった。
ジャンヌ「マルハチとマルキューよ!」
宝忍ジャンヌが喜びの声を上げる。
星司「すると、ジャンヌさんの言っていた新型ガンヘッド…?」
ガンヘッド808『そうです、北斗さんたちは僕たちの姿を見るのが初めてでしたね…。僕はガンヘッド808、高速高機動
型のガンヘッドです…。』
ガンヘッド809『僕はガンヘッド809、ご覧の通りの重武装型です…。』
ダン「すっげー、本物のガンヘッドだ…!」
間近で本物のガンヘッドを見てダンが感嘆する。
そのダンの姿を、「ノーズ」と呼ばれるマルキューの釣り竿状複合センサーブームが覗き込んでいる。
ガンヘッド809『君は、梅津ダン君ですね…?』
ダン「うん、そうだよ…。」
ガンヘッド809『僕のマスターになってくれませんか?』
ダン「えぇぇぇぇぇっ?!」
いきなりのお願いにダンはビックリした。そして周囲も呆気にとられている。
ダン「何で、僕が…?」
ガンヘッド809『君が、ウルトラマンエースの「弟」だからです…。』
率直にマルキューが言う。
ガンヘッド809『僕のテレパシー通信システムが、君のテレパシーと波長が合ったんです…。』
加代子「でも…、だからって…。」
ダンの横で困惑する加代子。
ガンヘッド809『加代子さんでしたね…、無謀なお願いなのは判っています…。でも僕達は、マスターである人間とコミュ
ニケーションを交わす事によって、本来の力以上の能力を発揮出来るんです…。』
夕子「それで、ダン君を?」
ガンヘッド809『そうです、夕子さん…。』
そして暫くすると、ダンが夕子と加代子に話し始める。
ダン「夕子さん、姉ちゃん…。」
夕子&加代子「?」
ダン「俺、やるよ…。」
加代子「やるって…、ガンヘッドに乗るって事?」
頷くダン。その顔には決意がこもっている。
ダン「確かに無茶かもしれないけど、俺やるよ…。」
ジャンヌ「加代子さん…、ダン君は私とマルハチ…。星司さんと夕子さんで必ず護ります…。」
星司「ジャンヌさん?」
ジャンヌ「いいでしょう、星司さん?」
その問いに星司も夕子も頷く。
そして、星司がゆっくりとダンに近づき、目線を会わせるようにしゃがみ込んだ。
星司「いいか?ダン…。ガンヘッドに乗るって事は、死ぬ事だってあるって事を忘れるんじゃないんだぞ…。」
ダン「判っているよ、北斗さん…。」
決意の固いダン。そして夕焼けの空に、普通の人間には見えない星の光がダン…そして星司と夕子の目に焼き付けら
れる…。
ダン「ウルトラの星に誓って…。エースの弟として…。」
そう言うとダンは、マルキューの右腕に飛び乗る。それをマルキューがキャッチし、コックピットハッチにへと案内する。
ガンヘッド809『北斗隊員と南隊員も、僕の腕に乗って…!』
星司「判った…!」
夕子「判ったわ…!」
ダンがマルキューのコックピットに飛び込んだのを見て、星司と夕子もマルキューの腕に飛び乗る。
ジャンヌ「弟さんは、私たちとブルックリンさんで必ず護って見せます…!」
そう言ってジャンヌも、マルハチのコックピットに乗り込む。
そして、新たな「マスター」を得たマルキューと、ジャンヌが乗り込んだマルハチが星司と夕子を伴い、ガンヘッド部隊に合
流すべくスカイ総合病院を後にした…。
暫くすると、アンチラ星人を倒し天海山3兄弟を晒者にした仮面ライダーファイズと番場壮吉がオートバジンに乗って現れた…。
星夫「番場さん?」
ジュリー「それに、あの仮面ライダーは…。もしかして乾さん?」
真里「そうよ、あれが巧の本当の姿…。仮面ライダーファイズよ…!」
ファイズの姿を見て真里が歓喜の声を上げる。啓太郎もミナも、そして木場もその姿を見て安堵する。その目の前でオート
バジンが停車し、ファイズと番場が降りてくる。
番場「警察か、シグナルマンの奴が見ていたら反則キップ切られただろうな…。」
ここに来るまでノーヘル状態だったので、冗談半分に番場が笑う。
ファイズ「真里…、啓太郎…。」
真里「巧…。」
啓太郎「たっくん…。」
仮面の下で表情は判らなかったが、ファイズ…巧はその時笑顔であった。
ファイズ「あの戦車みたいな奴が…、ガンヘッドなのか?」
番場「そうだ。ウルトラマンエースと、エースの弟も一緒だ…。」
何もかもを見透かすように番場が言う。
ネムリン「ビッグワン、そろそろ行くっちょ!」
番場「そうだな…。」
ケン「APPLE日本支部に…。」
ギン「ブルースワットと、ジャッカー電撃隊が待っているんだ…。」
決意を秘めながら、番場とバイクロッサーを含めた一同は夕日を見つめた。
○梅津ダン⇒ガンヘッド809のマスターに
○宝忍ジャンヌ/ガンヘッド808、梅津ダン/ガンヘッド809、北斗星司、南夕子⇒ガンヘッド部隊の援護に向かう
○ビッグワン/番場壮吉、水野拳/バイクロッサー・ケン、水野銀次郎/バイクロッサー・ギン
○乾巧/仮面ライダーファイズ、木場勇治/ホースオルフェノク、菊地啓太郎、園田真里、ミナ
○大原星夫、大原月子、大原冴子、ジュリー・ワイズマン、ミーン、大岩マコ、ネムリン、梅津加代子⇒008地下エリアに向かう
問答無用で攻撃を仕掛けてくる嵐の前にキョウジ達は成す術もなく、ただ攻撃を避けるのに精一杯だった。
「おい待てよ!さっきシドに『嘗て魔王に逆らいし罪人』とか言われてただろ!と言うことはあんた味方なんじゃないのか!?」
だがキョウジの言葉に耳を傾ける素振りもなく、嵐は剣で斬りつけてくる。
キョウジを庇うべく、レイが光のロッドを手にして間に割り込んできた。メフィストも後に続こうとする。だが、
「うおっ、何だこりゃ」
嵐が羽を手裏剣のようにメフィスト目がけて投げつけてくる。さらに、
「何っ!?」
嵐の周囲を無数の羽が舞い、その姿を隠してしまった。レイが嵐のいた位置へとロッドを突き出すが、全く手応えは無い。
「くそっ、何処へ消えた?」
羽はさらに広がり、とうとう2人の周囲をも覆い隠してしまった。
キョウジとレイは背中合わせになりながら、必死で嵐の気配を探っている。と、突然風を切り裂く音がして羽手裏剣が飛んできた。
ロッドで弾き飛ばすレイ。だが、一瞬の隙を突いて嵐がキョウジへと斬りかかってきた!
「!」
「残念だったな……」
見ると、いつの間にか召喚されていたビシュヌが嵐の剣をその鋭い爪で受け止めていた。
「どうした?このような奴、我が力を使えば簡単に……」
「黙れよ。こいつは殺すわけにはいかねえ。何で妖怪どもの味方に付いているのか教えてもらわなきゃな……」
ビシュヌの言葉に、キョウジはそう返した。
周りを舞っていた無数の羽が、ようやく全て落ち視界が確保された。日はもう沈みかけている。
「くそっ、日が沈むまでに終わらせたかったがどうやら無理っぽいな……」
キョウジが悔しそうにそう呟いた。
嵐とキョウジ達との戦いに再びメフィストが割り込もうとした時、悪魔くんが彼を呼び止めた。
「何だ真吾。どうした?」
「メフィスト、さっきから何か聞こえないか?」
悪魔くんにそう言われて慌てて耳を澄ましてみる。成る程、確かに遠くから音が聞こえてくる。
「こりゃ……何か楽器の音だな。ギター……そうエレキギターだ」
「何か気になるよ。行ってみよう」
「そうだな。確かに怪しい。よし、行くぞ」
そう言うとメフィストは悪魔くんと連れ立って音のする方へと走って行ってしまった。
それでもシドは、気付いているにもかかわらずずっとキョウジ達の戦いを楽しそうに眺めていた。
その頃、妖怪城に戻ったサタンは遠く離れた神田明神での戦いをこれまた楽しそうに眺めていた。
「ふふふ、憎き嵐を尖兵として使用しヒーロー同士を戦わせる。これ程愉快なものはない」
と、メフィスト達が別方向に駆けて行く姿が目に映った。
「メフィストめ、気付きおったか。ええい、シドは何故動かん。シド、シド!」
サタンがテレパシーで話しかける。だがシドはそれを一向に無視した。
「おのれシドめ。まあいい。余程油断でもしない限りあやつがやられることはあるまい……」
そう言うとサタンは再び笑いながら嵐の戦いを観戦しだした。
●大魔王サタン…妖怪城で戦いを観戦
神田明神から少し離れた位置で、夕闇の中エレキギターを掻き鳴らしている人影があった。
「おい見つけたぞ!」
そこへメフィスト達がやって来る。
「やっぱりお前の仕業だったのか。吸血鬼エリート」
「メフィスト、吸血鬼エリートって?」
「ギターを使った音響催眠で人を自在に操る奴だ。これで数多くの人間の血を吸ってきたんだ」
「そう、メフィストの言うとおりだよボウヤ」
エリートが不気味な笑みとともにそう言う。ギターはずっと弾いたままだ。
「あの男は奴のギターの魔力で操られているんだ。それはつまり……」
「あいつがギターを弾くのを止めさせたら、あの人は元に戻る!」
「そうだ。下がってろ真吾、こいつは俺が……」
と、突然無数の吸血コウモリが現れてメフィスト達に襲い掛かった!
「うわー!」
「演奏の邪魔はしないでもらおうか。大人しくそこで聴いているがいい。血を吸われながらな」
「こいつはいかん!魔力……あー!」
コウモリに腕を噛み付かれ、メフィストがステッキを落としてしまう。
「さあショーの続きだ!」
エリートが勢い良くギターを弾く。その音は風に乗り、神田明神で戦う嵐の耳に届き彼の精神を支配するのだ。
・葛葉キョウジ、麗鈴舫 VS ハヤテ/変身忍者嵐
・悪魔くん、メフィスト(弟) VS 吸血鬼エリート
ミズノエノリュウは1スレで何者からか放たれた光線浴びていると
言っておこう
>>327 弾がバルカンベースへ向かった後、平和守備隊本部では剣崎たちが橘の回復を待っていた。
「剣崎君、見てよ!」
「虎太郎、こんな所で大きな声あげるなよ!」
「アンデットサーチャーがまた見れるようになったよ!」
「本当か!?」
虎太郎が慌てた表情で剣崎にノートパソコンを見せる。
「ほら、見てよ。」
「本当だ、奴らに何かあったみたいだな。」
太陽フレアとスターピースによって超時空ネットワークは完全停止した事により、
アンデットサーチャーも再び仕様できる様になった。
「剣崎君、バルカンベースの位置に凄い反応があるよ!」
「まさか金居たちがバルカンベースを!?」
そのまさかであった、サー・カウラーの一派が再起をかけ、バルカンベースを襲っていた。
「虎太郎、始を呼んでくる!」
「剣崎君、ちょっとまってよ!」
二人は始にアンデット出現を知らせる為、部屋を出た。
数分後、本部の出入り口で剣崎と始がバルカンベースへ向かう準備をしていた。
「睦月、お前は橘さんを頼む。」
「剣崎さん、相手はあのギラファアンデットですよね、だから僕も行かなければ。」
「睦月、まだ、橘さんも目覚めていない、
それにアンデットに襲われる恐れもあるからここに残っていてくれ。」
「剣崎さん・・・わかりました!」
睦月は剣崎に言われ、治療中の橘を守ることを決意した。
ヘルメットをかぶっていた始に虎太郎が駆け寄る。
「始さん、剣さん達には言わなくていいの?」
「剣さん達も自分のやるべき事をやっているし、
これは俺達の戦いだ、だからあの人達を巻き込ませるわけには行かない。」
始は虎太郎に静かに話す。
「始、行くぞ・・・。」
「ああ・・・。」
二人はそれぞれのバイクでバルカンベースへ向かっていった。
○剣崎一真/仮面ライダーブレイド、相川始/仮面ライダーカリス…バルカンベースへ
○上城睦月/仮面ライダーレンゲル、白井虎太郎…治療中の橘を見守る
ちょうど剣ライダーの続きを書いたから
この日にちはタイムリーだったかも。
エリートがギターを掻き鳴らす中、メフィストは悪魔くんを自分のマントの中に匿い、吸血コウモリの猛攻に必死で耐えていた。
「ふふふ、サタン様ご覧下さい!裏切り者のメフィストの最期を!」
「この野郎、吸血鬼風情が調子に乗りやがって!」
だがステッキを落とした今、メフィストに魔力は使えない。
「ふふふ、何を言っても全然堪えんよ」
「メフィスト、このままじゃ……」
「分かってる!せめてあいつの隙を突くことができたらなぁ……」
日が次第に落ちてくる。このままでは夜だ。
「参ったなぁ、吸血鬼は夜間になるとますます調子が良くなるんだ。このままじゃあ……」
と、突然エリートの注意がこちらから逸れた。少しギターを弾く手も弱まる。
「何だこの禍々しい気配は。しかも一つじゃない……」
「今だ!」
そう叫ぶや否やメフィストは被っていたシルクハットを力一杯エリート目がけて投げつけた。シルクハットは高速回転し、つばでコウモリを切り裂きながらエリート目がけて突き進んでいく。
「あっ!」
シルクハットがエリートのエレキギターを真っ二つに切り裂いた。
「ははは、見たかエリート。コウモリども、散れっ!」
ブーメランみたいに手元へと戻ってきたシルクハットを被り直したメフィストは、ステッキを拾い上げ、コウモリを蹴散らしながら前へと出てきた。
「さあ観念しろ!」
「メフィスト、今日の所は勝負を預けるよ。チュチニチオチュ」
奇妙な言葉を喋ると、それに呼応するかのように全ての吸血コウモリがエリートの周りに集まり、その一瞬後には彼の体を大空高くへと舞い上げていた。
エリートの体はコウモリ達に運ばれ、みるみるうちに夕日の中へと消えていった。
「おいメフィスト、追わないのか?……どうした、汗を一杯掻いてるぞ」
悪魔くんが心配そうに話しかける。
「いや、何でもない。それより神社に戻ろうぜ」
もちろんメフィストも感じていたのだ。幾つもの禍々しい気配を……。
●吸血鬼エリート…ギターを失い撤退
神田明神では、キョウジ達と嵐が今なお激しい攻防戦を繰り広げていた。とはいえ、実際に攻撃しているのは嵐のみでキョウジ達は防戦一方だ。
レイが牽制の意味で炎を放つ。だが多少怯むだけで嵐はすぐまた攻撃を仕掛けてくる。
そんな一同を、シドはただ傍観しているだけだ。と、
(動いたか)
シドもまた禍々しい気配を感じ取っていた。
突然、レイが頭を押さえながら呻き声を上げ始めた。慌ててキョウジがレイの肩を掴み声を掛けるが全く反応しない。やられる!キョウジは覚悟した。
だがガンビームの発射体勢に入ったまま嵐の動きが止まる。
「な、何だ?」
そのまま嵐は地面へと倒れ込み、ハヤテの姿へと戻ってしまった。
「どうやら操っていた者がやられたようだな。命拾いをしたな、葛葉」
レイを抱きかかえながらキョウジがシドを睨みつける。
「俺は行く。改めてお前が俺の命を奪いに来るのを待っているぞ」
「待てよ、逃げる気か!」
だがシドはそのまま闇の中へと掻き消えてしまった。
境内へとメフィスト達が駆け込んできた。倒れているハヤテを見て安堵の表情を見せる。
「おお良かった、どうやら元に戻ったみたいだな。ん、レイさんどうした?」
少しレイも落ち着いたらしく、はあはあ肩で息をしながらもはっきりと喋ることができた。
「く……来る……」
「来る?何が?」
「あいつが……ツクヨミが……来る」
そのほんの少し前、ガイコツ城では貴公子ジュニアがくの一組からの報告を受けていた。
「龍脈周辺で妖怪達が行方不明に?」
その報告を受け、ジュニアは少し考え込んでしまった。
(龍脈の異常と護法童子と聞いて、大魔王様はすぐにミズノエノリュウと加藤を関連付けてお考えになられた)
だが。
(もしこの両者に関係が無かったら?加藤のせいで龍脈に異常が起きているのではなく、龍脈に異常が起きたから加藤が動き出したのだとしたら?)
しかし加藤程の者が蘇れば気付かないわけがない。では……。
(やはり加藤は蘇ってはいない?)
だが事実妖怪達が謎の失踪を遂げている。
(直接行って確かめるべきか……)
「ご苦労、下がりなさい」
くの一組を下がらせた後、ジュニアは単身東京へと向かって行った。
●貴公子ジュニア/ガシャドクロ…東京へ
350 :
名無しより愛をこめて:変身!0w05/04/01(金) 21:41:06 ID:qjjLmECG
ブレイドついにキター!
(これからもどんどん書いてください!)
バルカンベース内に非常警報が鳴り響いた。
「何ごとだ?」
「侵入者です!モニターにだします」
嵐山に応え、隊員がモニターに侵入者を映し出した。
「あれはサー・カウラー」
モニターに映し出された黒衣の男を見て烈は叫んだ。
「一条字君、奴をしっているのかね?」
「あいつは、銀河連邦警察を始めとする、全宇宙の警察機構から指名手配されている
暗黒のハンター、傭兵部隊を率いて暗殺、テロ、謀略等を行う連中です」
嵐山に烈は答えた。
「そうか、だが、そんな物騒な輩バルカンベースには不要な客、そうそうに退出してもらおう」
そう言うと、嵐山は赤いスイッチをおした。
「ふっ、骨のない奴等ばかりだな」
守備兵の倒しつつも奥へと進むサー・カウラー、ボー・ガルダン。
と、突然、壁が降りて来て二人を閉じ込めたかと思うと
「うわっ!」
床から突風が吹き上がり、二人を外へと排出した。
突風と共に2人は海岸に吹き飛ばされた。
だが、暗黒のプロフェッショナル達は難無く着地した。
「くっ、まさかこんな仕掛けがあるとはな・・」
「ここまでだ、サー・カウラー!」
「何?」
忌々し気にバルカンベースを見上げるカウラーの前に、白、赤、青の3つの光球が
飛来。
「ちっ、銀河連邦警察の宇宙刑事か・・・」
カウラーの前に降り立った、メタリックに輝くコンバットスーツの3人を見てカウラーは
鞭を構えた
○ギャバン・シャイダー・シャリバンVSサー・カウラー、ボー・ガルダン
そして、バルカンベースではギラファンと戦うダイナレッドも確認していた。
「弾君!どうしてここに?」
ギラファンと戦うダイナレッドを見て夢野博士が驚きの声を上げた。
「長官、俺達が行きます」
「頼む」
「いくぞ、シャーク、パンサー」
「おう!」
そう言うとサンバルカンの3人が指令室を出て行った。
○サンバルカン ダイナレッドの加勢に
とうとう日は完全に沈んだ。
神田明神でキョウジ達はこれからの事について話し合っていた。
「あの、そろそろ帰らないと……」
悪魔くんが実に言いにくそうに話す。それもそうだろう。妖怪達と戦っているとはいえ、彼はまだ小学生だ。
「そうだな。この兄ちゃんも介抱してやらないとまずいし……」
メフィストが未だ倒れたままのハヤテを見てそう言う。
「真吾、お前この兄ちゃんを連れて一人で帰れるか?」
「メフィスト、お前はどうするんだ?」
「俺は……ちょっと、な」
「レイ、お前も一緒に行くんだ。……正直今の消耗しきったお前じゃ足手まといになるだけだ」
キョウジがレイに告げる。
「キョウジ、あなたは?」
「……シドを追う。まだそう遠くには行ってない、そんな気がするんだ」
あさっての方向を見ながらキョウジがそう言った。
こうして、悪魔くん、そしてハヤテを連れたレイはメフィストが魔力で出した空飛ぶ絨毯に乗って帰ることになった。
「凄い、まるでおとぎ話みたい」
心なしかレイも嬉しそうだ。
「キョウジ、早く帰ってきてね。それと無茶はしないで。約束よ」
そう言うとレイ達は飛び去っていってしまった。その顔は、ツクヨミの事が気になるのだろう、強張っていた。
「さて、行こうかオッサン。抜け駆けはよそうぜ?」
「馬鹿もん、俺はな、ただ気になるだけなんだ。この物凄い邪気がな」
キョウジとメフィストもまた、神田明神を後にした。
○葛葉キョウジ、メフィスト(弟)…街へ
○麗鈴舫、悪魔くん…ハヤテを連れて悪魔くんの家へ
剣チーム達は、バルカンベースまで距離があるから、守備隊の高速
シャトルを利用するために本部に来た っという設定があるんだから
それくらいの辻褄は合わせてもらいたい
剣チーム達は、バルカンベースまで距離があるから、守備隊の高速
シャトルを利用するために本部に来た っという設定があるんだから
それくらいの辻褄は合わせてもらいたい
ごめん連続になっちまった (´・ω・`)
神田明神のすぐ近く、秋葉原の街に落雷が落ちた。雲一つ出ていない夜空に、である。
その雷は、比喩でも何でもなく、本当に月から地上へと放たれたのだ。
街を歩いていた人々が足を止める。落雷地点には、一人の男が立っていた。
まるで肉体の一部かのような白銀の鎧に身を包み、一振りの刀を持った眼光鋭い男。邪神ツクヨミその人である。
ゆっくりと周囲を見渡す。神話の時代とは、人も、街並みも、全てが変わってしまっている。
野次馬がひそひそと囁き合う声が聞こえる。
「何、何、コスプレ?」「あいつ突然出てきたぜ」「マジ?ひょっとして今新宿とかで暴れてる連中の仲間?」
「ねえ、誰かに似てない?ほらテレビの……」「ああ、『ど〜んと来い』とか言ってる変な学者?」「結構イケメンじゃん」
ケータイで写真を撮っている者もいる。そんな中ツクヨミは静かに辺りを見回していた。まるで何かを探すかのように。
(感じる。かなり大きな邪気だ)
ツクヨミがこの地に降臨したのは、その邪気に引き寄せられたからでもあった。但し少し位置をずらしてしまったようだが。
ツクヨミの体が青白い光へと変わった。そして光は遠くへと飛んでいってしまった……。
龍脈の流れに沿ったとある場所に、大量の妖気、邪気、とにかくそういった表現が可能なモノが集まってきていた。
それらは一箇所に固まり、初めは不定形なオーラとして漂っていたが、やがて確りとした形を成し、とうとう人の姿へと実体化した。
旧軍の将校の姿をし、鬼気迫る形相の男。帝都の魔人・加藤保憲その人である。
と、傍の暗闇から加藤に話しかける声が聞こえてきた。
「やっぱり蘇っていたのね、加藤……」
貴公子ジュニアである。
加藤はジュニアを一瞥しただけで全く話そうともしない。構わずジュニアは話し続ける。
「龍脈の異常、そして妖怪の失踪……知っている事を全部教えてもらおうか」
ジュニアがガシャドクロの姿に変身して加藤を威圧する。それに怯んだわけではないが、加藤がぽつぽつと喋り始めた。
「龍脈は何者かによって守護者たるミズノエノリュウを失った。そのお蔭でこうしてまた活動できるようになった」
「ミズノエノリュウは死んだの?」
「死んではいない。ただ力を失っている」
ガシャドクロが再びジュニアの姿に戻って尋ねる。
「では妖怪どもの失踪は?私の予想が正しければお前は妖怪どもの力を吸収して蘇った。違うかしら?」
「そうだ。完全に復活するための妖力を、護法童子や式神を使って集めていた」
ジュニアが渋い顔をする。こいつは我々妖怪全てにとって敵となりうる。
(くっ、こんな奴を本当に味方として利用できるというのか?)
そこへ新たな人影が現れた。ツクヨミである。
「お前はツクヨミ!いつの間に地球へ……」
ツクヨミはジュニアの事は眼中に無いかのように、ただじっと加藤を眺めている。
そこへ第四の人影が現れた。シド・デイビスである。
「シド・デイビスね。サタンから話は聞いているわ」
「どうやらお集まりのようだな。妖怪大魔王の息子に帝都の魔人、古の夜の神もいるのか」
豪華な顔ぶれの割にはパーティーに相応しくない場所だな、そう言ってシドは微かに笑った。
「魔人・加藤保憲、そして邪神ツクヨミ。どうだ、我々と手を組まないか?」
シドが両者に語りかける。
「我々の共通の目的、それは破壊と混沌、殺戮。その目的達成のためには手を組み効率よく事を起こしたほうがいいと思うが」
それに答えたのはツクヨミだった。
「断る。私は神だ。何故神が妖怪ごとき取るに足らない連中と対等の関係を結ばねばならない」
「だがお前達は過去に敗れている。ツクヨミはヤマトの皇子に。加藤は平将門の血を引く者に」
これにはツクヨミも返事のしようが無かった。
そしてそんな三者をじっと眺めていたジュニアは、恐怖を感じていた。
(この3人、物凄い邪気を放ち互いに牽制し合いながら話している。か、敵わない。私ごときの力ではここにいる誰一人にも)
だが、ジュニア以外にもこの場に居合わせた、恐怖している人物がいた。偶々近くのごみ箱を漁っていたねずみ男である。
(な、何だあの顔の怖い4人組は。信じられねえ妖気を放ってやがる)
「行動の自由は約束しよう。ただ必要な時に力を貸してもらいたい。それだけだ」
シドが弁舌巧みに交渉を進めていく。完全にシドのペースだ。
「いいだろう。条件を呑もう」
そう言ったのは加藤の方だった。
「ツクヨミ、お前はどうする?」
「……よかろう。妖怪どもなど信用できんが、どうやらお前は違うようだ。異質ではあるが同じものを感じる」
「交渉成立だな。では我々の同盟の証しとして何か見せてもらおうか……」
シドがそう告げる。
(シドめ、早速この2人を利用するつもりか!)
もし加藤やツクヨミが機嫌を損ねてこの場で暴れ始めたら……そう思うとジュニアは気が気ではなかった。
だが予想に反し、加藤がすんなりとその条件を受け入れた。
「いいだろう、見せてやる。我が力で東京の守護者たるミズノエノリュウが東京を滅ぼす瞬間をな……」
そう言うと加藤達4人はその場からテレポートして消えてしまった。後に残されたのはねずみ男一人のみである。
(こいつは……あの4人に付いていった方が得だ!)
初めは恐怖しか感じなかったねずみ男だが、持ち前の嗅覚が自分にとって得になると訴えかけているのだ。
(あれだけの妖気を放っていたんだ、居場所は簡単に特定できる!)
ねずみ男は大慌てで残された妖気を追い、シド達を追っていった。
●シド・デイビス、加藤保憲、ツクヨミ、貴公子ジュニア/ガシャドクロ…手を結ぶ、ミズノエノリュウ復活へ
△ねずみ男…シド達の後を追う
本当に神威杏次、嶋田久作、阿部寛、遠藤憲一が並んでたら凄い威圧感ありそう…
キョウジとメフィストが秋葉原に着いた時にはもうツクヨミの姿は何処にもなく、誰かが呼んだのか警察が来てツクヨミの降下地点を捜査している。
とりあえず2人は周囲の野次馬から情報収集をすることになった。だが当然ながら大した情報は集まらない。
警官からも聞こうかと思ったが、「これは宇宙警察の管轄じゃないのか?」とか文句を言いながら仕事をしている警官は、近寄るキョウジ達を物凄い剣幕で追い払った。
「どうするオッサン?」キョウジがメフィストに尋ねるが、メフィストは冷汗を垂らしながら険しい顔をしている。
「……物凄い邪気を複数感じる。こりゃお前らが言う加藤ってのが蘇ったのかもしれんぞ」
「マジかよ」
と、キョウジのケータイがけたたましく鳴り出した。慌てて取る。レイからだ。
「レイ、無事に辿り着けたのか?」
「ええ。それよりも物凄い邪気を感じるわ。しかも複数……」
「お前もか。実はこっちでもオッサンが同じ事を言い出してな……」
「邪気は3つ。まずはシド……大サタンね。後はツクヨミ、そして加藤……」
「やっぱり加藤が蘇ったってのか!」
「もの凄い邪気だわ。気分が悪くなるくらい。私ですらこれなんだから比較的近くにいるメフィストさんは物凄く具合が悪いと思うわ」
確かにメフィストは物凄く気分が悪そうに見える。事実、彼らは知る由も無かったのだが、東京及びその近郊にいる全ての超能力者、霊能力者、妖怪達がこの只ならぬ気配を感じ取っていた。
と、電話口のレイの声の調子が急に変わった。
「!動いた」
「動いた?何が」
「気をつけて!そっちに向かっている!」
「おい、やばいぞ!邪気がこっちに向かってくる」
メフィストもまた、そう叫んだ。
「来た!」
レイとメフィストが同時にそう叫ぶ。それと同時に、一際高いビルの上に4つの人影が現れた。シド、加藤、ツクヨミ、そしてジュニアである。
「シド!」キョウジがシドの気配を確認し、ビルに向かって力いっぱい叫ぶ。
「そいつらがお前のお友達か?やけに馴染んでるぜ、シド!」
「葛葉、今からとっておきのショーを見せてやる。今からこの街は、この世の地獄へと変わるのだ!ふはははは!」
加藤がドーマンを唱えだした。それと同時に地震が起こり、店先の品物が全て倒れ、ガラスが砕け地上に降り注ぐ。
と、神田明神周辺を中心に巨大な五芒星が現れ、そしてその中からミズノエノリュウが姿を現した。
「どうしたのキョウジ!何が起きたの!?」
電話口でレイが叫ぶ。
「ははははは、見えるか葛葉!あれこそがこの大地を守護するもの、ミズノエノリュウだ!」
「大地を守護するものだと?なら俺達の味方なんじゃないのかよ!」
「今は違う。深手を負った龍は、今では我等が傀儡に過ぎん」
シドの言う通り、ミズノエノリュウは足元にある物全てを蹴散らしながら秋葉原方面へと進んできていた。
逃げ惑う人々の悲鳴で、秋葉原の街はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
「ふはははは、人間ども、むざむざ逃がすと思ったか!」
突然地面に無数の魔方陣が現れ、中からシドが召喚した低級な悪魔どもがその姿を現した。さらに大サタンの力によるものだろう、無数のゴーレム兵までもが突然に現れた。
次に地面が割れ、その中から加藤が使役する護法童子や式神が大量に這い出してきた。それらが一斉に逃げ惑う人々に襲い掛かる。
「オッサン!行くぞ!」
「ええい、真吾よりも人使いの荒い奴だ!」
2人が悪魔達の群れに飛び込んで行く。
「俺だけじゃ無理があるな。出て来い!」キョウジがビシュヌとヌエを召喚する。
「あれはヌエ!馬鹿な、何故あいつが!」ジュニアが驚愕の声を上げる。
「どうした?」
「裏切り者がいる。ここは私が……」
そう言うとジュニアはガシャドクロの姿に変身し、地上へと下りてヌエに掴みかかっていった。
●ミズノエノリュウ…加藤に操られ復活
・葛葉キョウジ、メフィスト(弟) VS ガシャドクロ、ゴーレム兵、下級悪魔、式神、護法童子
まさに、想像を絶する戦いが秋葉原の街で繰り広げられていた。逃げ惑う人々、悲鳴、破壊音、肉が裂け血が噴出す音……。
そしてその中で戦い続ける葛葉キョウジとメフィスト。
「魔力・絶対零度!」
メフィストの魔力で大量の敵が一度に凍りつく。だがあまりにも数が多すぎる!
一方キョウジもビシュヌで護法童子や式神を蹴散らし、襲い掛かってくるゴーレム兵を肉弾戦で迎え撃っていた。
そしてヌエはガシャドクロと死闘を繰り広げていた。
「ヌエ、大魔王様に仇なすのであれば、この私が引導を渡してくれる!」
「……」
「言葉を失い、人間の下僕に成り下がったか!」
地響きが聞こえる。その間隔はどんどん狭まってきている。ミズノエノリュウが間もなく秋葉原へと到達しようとしていた。
「くそっ、これじゃ軍や防衛チームが動く前に秋葉原は壊滅だ!」
キョウジが吐き捨てるようにそう言う。そして……。
とうとうミズノエノリュウがその巨体を秋葉原の街に現した。ビルを崩し、咆哮を上げながら暴れまわるミズノエノリュウ。
さらに、上で傍観している3人のうちの誰かによるものだろう、突然の火災によって街は炎に包まれた。
シドが最初に言った通り、街は地獄と化した。
「ビシュヌ!」
キョウジがその名を呼ぶと同時にビシュヌが巨大化し、ミズノエノリュウの前に立ちはだかった。
「何だ?巨大化できるのか?」
「驚いたかオッサン。ビシュヌはこの世界では実体があるようで無い。だからその姿形は自由自在なんだ」
ビシュヌがミズノエノリュウに衝撃波を放つ。巻き込まれ、幾つかのビルが倒壊した。
と、電源を切らずにそのままにしておいたケータイからレイの声が聞こえる。
「キョウジ!今そっちの様子をテレビで見てるんだけど……」
「何だ、中継されてるのか?ああ、確かにヘリが飛んでるな」
軍よりもマスコミの方が行動が早いとは、酷い話である。レイが続けてこう言った。
「駄目よ!ミズノエノリュウは倒しちゃ!ビシュヌの力だと倒してしまう……」
・葛葉キョウジ、メフィスト(弟) VS ミズノエノリュウ、ガシャドクロ、ゴーレム兵、下級悪魔、式神、護法童子
炎に包まれたビルが崩れ落ち、下にあるものを全て潰していく。そんな轟音の中、キョウジが大声でケータイに向かって話しかける。
「何だって!?倒すな!?」
「そうよ!ミズノエノリュウは東京の龍脈を守護するもの、倒したらこの東京は霊的結界を失い、今以上に妖怪や悪魔の跳梁を許してしまう!」
「おいマジかよ!」
慌ててビシュヌの方を見ると、すでにビシュヌは封印の魔方陣をミズノエノリュウの眼前に展開していた。
「駄目だビシュヌ!止めろ!」
「何故だ?」
「決まってるだろ!そいつを封印したらますます分が悪くなるんだ!俺の言う事を聞け!」
「……仕方ない。だが、後悔するなよ」
と、背後で何かが倒れる音がした。振り返ると、腹に大穴を開けたヌエがガシャドクロの前に倒れ込んでいた。
ヌエは暫く体を痙攣させていたが、すぐに動かなくなり、そのまま消滅してしまった。
「くそっ!」
「お、おい、ありゃ何だ?」
突然メフィストが場違いな程素っ頓狂な声を上げた。何か空にあるようだ。キョウジも、そしてガシャドクロも夜空を見上げる。
空から何かが猛スピードでこちらに迫ってくる。かなりの大きさだ。ブースターを噴かして、それは炎に包まれた秋葉原の街にゆっくりと着陸した。
それは、軍の秘密研究所からゼイラムによって強奪されたフォッグマザー・改であった。
そのあまりにも巨大なフォルムにキョウジ達が圧倒されている中、突如フォッグマザー・改の前面の装甲板が開き、無数の弾頭がその姿を現した。
「お、おいまさか……」
その刹那、無数のミサイルが一斉に発射された。ミズノエノリュウ、ビシュヌ、そして地上にいるキョウジ達、それら全て目がけて。
爆発、轟音、噴煙。ここに来て、さらなる修羅場が訪れたのだ。
もちろん傍観中の3人の下へもミサイルは飛んできたが、加藤の張った結界によって防がれる。
ミサイルを撃ち終えたフォッグマザー・改の中から、ゼイラムの分身たる無数のリリパットが溢れ出してきた。どうやら姿を眩ましている間に用意していたらしい。
血と戦乱を求め、ゼイラムが本格的に動き出したのだ!
・葛葉キョウジ、メフィスト(弟) VS ミズノエノリュウ、ガシャドクロ、ゴーレム兵、下級悪魔、式神、護法童子 VS フォッグマザー・改、リリパット
無数のリリパットに襲われ、護法童子が手足を?がれていく。悪魔どもが口から溶解液を吐き、それを浴びたリリパットが溶けていく。
地上では、この世のものとは思えぬ戦いが果てしなく繰り広げられていた。
「くそっ、見境なしかよ!」
煤だらけになりながらキョウジが呻く。幸い大きな怪我はない。
傍観中の3人も、予定外の闖入者の処遇を決めかねていた。
「数が多いな。行ってくれるか、ツクヨミ」
「……よかろう。久々に暴れたかったところだ」
そう言うとツクヨミはビルから飛び下りていった。
一方ガシャドクロも、
「おのれ!誰かは知らんが許さん!」
巨大化してフォッグマザー・改に挑みかかっていった。
「ビシュヌ!お前もあのデカブツをやっつけろ!」
キョウジが命令し、ビシュヌもまたフォッグマザー・改へと向かっていく。
「くそ、こいつら一体何者なんだ!魔力・かまいたち!」
真空の刃で向かってくるリリパットやゴーレム兵を真っ二つにしていくメフィスト。
「おいキョウジ!そっちはどうだ!」
キョウジはと言うと、刀を振るい次々とリリパットどもを斬り捨てていくツクヨミの姿をずっと見ていた。
(あれがレイの言っていたツクヨミか。何て奴だ)
ツクヨミがこちらに視線を向ける。と、その両目から怪光線がキョウジ目がけて放たれた。
「うおっ!」
ギリギリのタイミングでそれを避けるキョウジ。ツクヨミは、そのまま何事も無かったかのように再びリリパットを斬り捨てていった。
ビシュヌとガシャドクロも、フォッグマザー・改を相手に苦戦していた。あらゆる攻撃をバリアで防ぎ、レーザーやマシンガンで反撃してくる。
フォッグマザーの周りをマスコミのヘリが飛び回っている。無謀にもかなり近い距離だ。案の定簡単に撃ち落されてしまった。炎上し、地上に墜落するヘリ。
「物量戦じゃこちらの負けだ!どうするキョウジ!」
メフィストがキョウジに呼びかける。とにかく疲れきったというのが口調からも窺えた。
・葛葉キョウジ、メフィスト(弟) VS ミズノエノリュウ、ガシャドクロ、ツクヨミ、ゴーレム兵、下級悪魔、式神、護法童子 VS フォッグマザー・改、リリパット
手足を?がれていく→手足をもがれて
訂正です。おかしいな、ちゃんと打ったのに…。
ウルトラの星、M78星雲には刻々とガバナス帝国の惑星大要塞ジルーシアが近づいてた。
「ガバナスめ、もうここまで来ていたのか・・・。」
刻々と近づくジルシーアを見ながらウルトラの父は拳を震わせていた。
既にウルトラマンを始めとたウルトラ戦士も地球や他の星で戦っており、
ウルトラの星には殆どの戦力が残されていなかった。
「もうウルトラキーを使うしかないな・・・。」
「あなた、またババルウ星人の時の様に奪われる危険性があるわ・・・。」
ウルトラの父がウルトラキーの使用を決意しようとするが、
ウルトラの母にババルウ星人の事件の二の舞になる事を促される。
「しかし、息子たちがレオやアストラのように帰る星を無くしてしまう・・・・。」
「あなた・・・。」
ウルトラの父は愕然としてしまった。
もうウルトラの星には対抗する手立ては無いのだろうか?
「さあ、ウルトラの星に向け、ガバナス戦艦を発進させるのじゃ!」
「はっ!」
ロクセイアの指示で、無数のガバナス戦艦がウルトラの星へ向けて発進した。
「フォッフォッフォッ、遂にウルトラの星の終わりでおじゃるよ。」
「皇帝、物凄いエネルギー反応が近づいています!」
「誰じゃ!」
ロクセイアは高笑いをあげたその時、オペレーターの切羽詰まった表情でロクセイアに伝えた。
「あれは、ウオフ・マナフの艦隊です!」
ジルシーアに近づくのは宇宙連合ウオフ・マナフの艦隊であった。
ウオフ・マナフの艦隊はウルトラの星に面し、ガバナス艦隊に迎え撃った。
「おのれ、また戦艦を出せ!」
「はっ!」
ロクセイアが更に戦艦を発進させる。
横からガバナス戦艦をなぎ払うかの様に、
冥王星宙域でのバルタン星人との戦いを終わらた、超星獣連クラウドドラゴンも駆けつけた。
クラウドドラゴンのブリッジでは意外な人物が艦を仕切っていた。
「冥王星宙域での戦いでの疲れもあると思うが、もう一がんばりしてほしい。
我々の罪を償う為、そして宇宙の象徴であるウルトラの星を守る為に!」
その人物は元地球攻撃軍総司令官であったベルセウスであった。
一連のボスキート事件での失脚後、
彼もエージェント・アブレラ達と同じくウルトラマンジャスティスによって宇宙平和を守る戦士に選ばれていた。
地球各地で大いなる意志との戦いを続けるグランセイザーたちに代わり、
クラウドドラゴンを指揮する事になった経緯がここにあった。
・クラウドドラゴン(ベルセウス)、ウオフ・マナフ艦隊VS惑星大要塞ジルーシア、ガバナス帝国軍艦隊
一度、こういう艦隊戦書いて見たかったので書いてみました。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 バルタンとクラウドドラゴンの戦いは無しッすか?
フォッグマザーの集中砲火を浴びて、ミズノエノリュウが地面に倒れ込んだ。
「まずい!ビシュヌ、龍を守れ!」
だが時既に遅く、ミズノエノリュウの体が徐々に透明化し最終的には消滅してしまった。
「ミズノエノリュウが……」
キョウジが情けない声を出した。一方シド達も、
「ミズノエノリュウは死んだのか?」
「死んではいない。深手を負って引き上げたのだ。だがあの傷ではもう二度と戦えまい。もちろん帝都を守護する事など不可能」
加藤が淡々とした口調でそう告げる。
「畜生!下りて来いシド!俺と勝負だ!」
キョウジがシドに向かって叫ぶ。だがシドはというと至って冷静そのものだ。
「葛葉。ツクヨミも加藤も、そして俺も、皆お前など簡単に始末できる力を持っているのだぞ」
さらにシドはこう言った。
「お前もいい加減人を捨てこちら側に来い。その時は快く迎え入れよう」
「ふざけるな!」
「だが本当にこの俺を倒すつもりならば、お前はビシュヌと一体化し悪魔の力を得なければならないのだぞ」
キョウジの脳裏に過去の戦いがよぎる。あの時、悪魔化し不死身となったシドを倒せたのは同じように悪魔化した自分だった。だが次に悪魔化したらもう人には戻れないかもしれない。
「……尤も、大サタンの力を得た俺に勝つにはビシュヌと一体化するぐらいでは無理だ。複数の悪魔と同時に融合でもしない限りはな」
「黙れ!俺は人間だ!もう悪魔の力には支配されない!俺は人として、人間葛葉キョウジとして戦いお前を倒す!」
「それがお前の答えか……」
キョウジの目の前にツクヨミが立ちはだかった。ツクヨミが腕で軽くキョウジの体を薙ぎ払う。キョウジの体は紙屑のように吹き飛び、地面に物凄い勢いで激突した。
「くっ!」
「それが答えだ。それだけの衝撃を受けても無事であるという事は、お前の体が徐々に悪魔化しているという証拠」
キョウジがよろよろと立ち上がる。
「俺は……人間だ」
キョウジがシドを睨みつける。まさに鬼気迫る表情だ。
●ミズノエノリュウ…深手を負い撤退、再起不能
スマートブレインの本社ビルから出たマスクマンとスケバン刑事たちはバルカンベースへ戻ろうとしていた。
「誰も助けられなかったなんて・・・。」
「いずみさん、もう少し待って、何か手がかりが掴めそうだから。」
仲間たちが見つからなかった事に、いずみが落ち込むが鶴姫が慰める。
「そろそろバルカンベースへ戻ろう、ターボっ!」
「みなさん、アレを見てください!」
タケルが母艦ターボランジャーを呼ぼうとした時、昴流がとあるビルに指を刺した。
そのビルの目の前にはにはパンサークローのトラックが止まっており、
数名の戦闘員が何かを置こうとしていた。
「あれって!」
「姿長官、なんでここに・・・。」
ハルカとモモコが思いもよらない声をあげる。
パンサークローが姿長官を目の前のビルへ入れようとしていた。
「よし、長官を助けに行こう!」
「ああ!」
タケルの一言で一同は長官の方に向かっていった。
「誰だ!」
「邪魔者か、ならば始末するべきだ!」
戦闘員の一人がタケルたちを見つけ襲い掛かってくる。
「向かってきたか・・・。」
「私たちに勝てると思っているの!」
襲い掛かる戦闘員を払いのけていく。
「長官!」
戦闘員を全て倒し、タケルたちは長官を縛っていた縄を解く。
「ありがとう、君たちが来てくれたおかげで助かったよ。」
「長官、都庁の対策会議に行った筈じゃないですか?」
ケンタが長官に聞く。
「実は対策会議と言うのは真っ赤な嘘でバダムの手の者の罠だったんだよ。」
「罠?」
「実は私の体内には中性子爆弾が埋め込まれている。」
長官が今までに起こった経緯を話し始める。
「爆弾!」
「そんな馬鹿な・・・!」
爆弾と聞き、晃が怒りを隠せずに叫び、サキが青ざめた表情でつぶやく。
「アキラ、ケンタ、ハルカ、モモコ、オーラパワーを使うぞ。」
「そうね、それしかないわ。」
タケルの一言にモモコが答え、マスクマンの五人は一列に並んだ。
「オーラパワー!」
五人のオーラパワーで長官の中性子爆弾は体内から取り除かれた。
「フッフッフッフ…できたでおじゃる!!」
ジルタワーで一人、歓喜の叫びを上げるスカーレット・クロー。
彼女はキャシャーンが乗っていた宇宙船からデータを収集し、新造人間を製造していたのだ。
スカーレット・クロー「ワラワはお前達の主人でおじゃる。今からお前達に命令を出すぞな」
ブライ「ははっ…」
スカーレット・クロー「まずはサグレー、お主は地上に降りて情報収集じゃ」
サグレー「仰せのままに…」
スカーレット・クロー「アクボーン、お前はロボット軍団を製造せぇ」
アクボーン「あうっ…あああっ」
スカーレット・クロー「そしてバラシン、お前はこやつらを始末してほしいでおじゃる」
そういってバラシンに写真を渡すスカーレット・クロー。そこには、ブラック・クローとコバルト・クローが映っていた。
バラシン「…かしこまりました」
スカーレット・クロー「そしてブライ。お主はこやつを倒してたも」
ブライに渡した一枚の写真…そこには、キューティーハニーの写真が映っていた。
ブライ「承知しました。スカーレット・クローさま」
スカーレット・クロー「ふふふふ…気分がええのぉ。
見ておれキューティーハニー!!パンサークローで主導権を握るのはワラワでおじゃる!」
●スカーレット・クロー→新造人間達を製造。
●サグレー→地上で情報収集
●アクボーン→ロボット軍団の製造
●バラシン→ブラック・クローとコバルト・クローの殺害に
●ブライ→キューティーハニーを倒しに。
「ありがとう、君たちのオーラパワーもチューブとの戦いの時よりも強くなっている。」
爆弾が取り除かれた事はオーラパワーによって長官本人にも分かっていた。
「長官、他には誰がいたのですか?」
晃が長官に聞く。
「鉄山将軍や防衛軍のナンゴウ長官、それに麻宮さんたちの上官である暗闇指令もいた。」
「暗闇指令まで!」
暗闇指令まで掴まった事を聞いてサキ達スケバン刑事達の表情も重かった。
「あ、またパンサークローの奴らが!」
アキラが指を刺すとそこには、サグレーと無数のパンサークローの戦闘員がいた。
「かかれ!」
サグレーの指示でタケルたちに襲い掛かる戦闘員達。
「まだいたのか、オーラマスク!」
「一筋縄ではいきそうに無いわね、スーパー変化!」
「行くで!」
マスクマンとニンジャホワイトそれぞれに変身して立ち向かう。
晃も頭にディスクを差し込み、戦闘モードに入る。
「サキさんたちは長官を頼む!」
「わかったばい!」
長官をサキたちに任せ、戦いが始まった。
・マスクマン、ニンジャホワイト/鶴姫、戒堂晃、五条いづみ、安部早紀、冴木聖羅、あすか組、皇昴流VSサグレー、パンサークロー戦闘員
○スケバン刑事→姿長官を安全な場所へ。
早速サグレー使ってみました。
流れ弾が飛んできてあちこちで激しい爆発が起こる。爆風で飛んできた細かいガレキがキョウジの頬をかすめていった。
ツクヨミがアマノムラクモノツルギを突きつけながら、ゆっくりとキョウジに向かって迫ってくる。
「ツクヨミ、その男は殺すな。悪魔化させ、仲間に引き込むのだ」
「断る。神に仇成す者を生かしておくわけにはいかん」
と、周囲で戦っていたリリパット達が一斉にフォッグマザー内へと撤退を始めた。
それと同時にフォッグマザーが2門の砲塔を展開し、エネルギーをチャージし始める。
「ま、まさか……」
そのまさかだった。フォッグマザーが高出力のビームを発射したのである!
長いようで短い時間、ビームは秋葉原の街に照射され続けた。光が途絶えた時、フォッグマザーの眼前には焦土と化した街が広がっていた。
生物無機物を問わず全てが灰と化し、後には焦げたまっさらな大地が広がるだけだった。
それを確認すると、ゼイラムはフォッグマザーを動かし再び空へと消えていった。
悪夢のような時間は終わりを告げた。
△ゼイラム…再びフォッグマザー・改とともに何処かへ立ち去る
「危なかったな……」
メフィストがそう言いながらキョウジを見る。
2人は一瞬早くテレポートで秋葉原の街から脱出していたのだ。但し、慌てていたため適当な場所へテレポートしただけだが。
それでも、その場所からでも光に包まれる秋葉原の街を確認する事ができた。それは、悪夢の終焉を告げるに相応しい、恐ろしい程に眩い光だった。
キョウジはただぼうっとしていた。シドの言った通り、自分は再び悪魔化しているのだろうか。怖かった。自分が恐ろしかった。
「聞いてるのかキョウジ?」
「……あ?ああ、ちゃんと聞いてるぜオッサン」
「とりあえず真吾の家へ戻るぞ。レイさんも真吾も心配しているだろうからな」
「ああ、そうだな……」
戦いの中、ケータイは壊れてしまった。マスコミのヘリも落とされたことだし、こちらの安否が分からずきっと不安がっているだろう。
「じゃあ行くぞ。……全く、一日でこんなにテレポートしたのは生まれて初めてだ」
2人がテレポートした先は、悪魔くんの家の居間だった。そこでは、心配そうな顔をしたレイ、悪魔くん、そしてハヤテが待っていた。
「キョウジ!」
レイがキョウジの胸に飛び込んでくる。
「おいよせよレイ。痛いって、痛い」
「メフィスト、心配したぞ」
「わはは、お前に心配される程落ちぶれちゃいないさ。……で、そっちの兄ちゃんはもういいのか?」
ハヤテが無言のまま会釈をした。
「じゃあ俺達に聞かせてもらおうか。あんた一体誰なんだ?」
キョウジがハヤテに向かって言う。ハヤテは静かに自分について語り始めた。
○葛葉キョウジ、メフィスト(弟)…悪魔くんの家へ
その頃、焦土と化した秋葉原に4つの人影があった。シド、加藤、ツクヨミ、ジュニアの4人である。
「意外な闖入者の出現で最初はどうなるかと思ったが、我々の力を世に知らしめるには絶好のパフォーマンスができたな」
「シド、あの2人は死んだの?」
「我々同様生きている。全く、しぶとい連中だ」
ジュニアの問いにシドがそう答える。悔しそうではない、むしろ楽しそうだ。
と、加藤の肩に何処からともなく式神がよじ登ってきて、何事か囁くような仕草を見せた。
「たった今、将門の首塚へ封印を施した。これで帝都を守護する全ての霊的結界が消え去った」
「ほう、抜かりないな。これで我々はますます行動し易くなったわけだ」
「これからどうするの?」
ジュニアの問いにシドが事も無げに答える。
「これからはまた4人とも別行動だ。俺はひとまずサタンの下へ戻る。後は好き勝手暴れるがいい」
と、遠くからこちらへ向かって駆け寄ってくる人影が見えた。ねずみ男だ。到着に遅れたため、幸いあの惨事に遭遇しないですんだらしい。
「せ、先生方お待ち下さい!」
「何あれ?ただの人間……ではないわね。微かながら妖気を感じる」
ようやくねずみ男が4人の眼前に辿り着いた。
「せ、先生方。私はビビビのねずみ男というしがない半妖怪であります。どうか私にも先生方をお手伝いさせて下さい!」
ねずみ男が早速売り込みを開始した。
「半妖怪?そんな中途半端な奴、私達に必要無いわ」
「そんな事を仰らずに。雑用でも何でも致しますから!」
「面白い奴だな。他に何ができる」
今度はシドが尋ねた。
「はっ、私、ゲゲゲの鬼太郎の片腕としてその筋では結構名の通った男でございます。必ずや先生方のお力に……」
「ゲゲゲの鬼太郎ですって!?」
ジュニアの口調ががらっと変わる。
「どうした?」
「その名前は聞いたことがある。確か我々の仲間を退治している裏切り者……」
そう言ってねずみ男を睨みつける。今にも跳びかからんばかりの形相だ。
「め、滅相もありません!確かに私は鬼太郎を知っております。ですが……そう、私もあいつが嫌いです!世間知らずで良い子ぶった態度が大嫌いです!」
私が打倒鬼太郎のアドバイスを誠心誠意させていただきます!そう言ってねずみ男はジュニアの目を見つめた。必死である。
「……本当に我々に協力してくれるの?」
「はい!もちろん……その……それ相応の労働報酬もいただきますが……」
「いいでしょう。この男は私が預かるわ」
そうジュニアは残る3人に向かって言った。その背後でねずみ男が嬉しそうに笑う。
その後シド、加藤、ツクヨミは何処へともなく立ち去っていった。入れ代わりにくの一組がやって来る。
「探しましたよ!大魔王様もお待ちです。すぐお戻り下さい。……そちらは?」
怪訝そうに尋ねるくの一組にジュニアはこう告げた。
「新しい協力者よ。さあ行きましょう。……ちなみにこの娘達、正体は猫だから。あなたの監視に付けておくわ」
「ね、猫!」
ねずみ男が驚愕の表情を見せる。そんなねずみ男を無理矢理引き連れて、ジュニアもまたガイコツ城へと帰還した。
●シド・デイビス、加藤保憲、ツクヨミ、貴公子ジュニア/ガシャドクロ…それぞれ行動を開始
△ねずみ男…ジュニアと共にガイコツ城へ
「そうか、あんた江戸時代の……」
ハヤテの話を聞き終えたキョウジがそう呟く。他に言いようもなかった。
「全く酷い事をしやがる。死者を何だと思っとるんだ!」
メフィストも今の話を聞いて相当頭にきたらしい。
「ハヤテさん、これからどうするの?」
尋ねたのは悪魔くんだ。
「大魔王サタンが蘇った以上、無関心ではいられないからね。戦うよ。あの時代の人々が紡いだ未来を守るために」
ハヤテはそう言いきった。その目に迷いは無かった。
「さてこれからだが……どうするお前ら?」
メフィストがキョウジに尋ねる。キョウジはボロボロになった自分のスーツを見ながら言った。
「横浜に戻って戦う準備をしようかと思ったんだが……そんな時間も無いしな」
「何が必要なんだ?ちょっと頭に強く思い浮かべてみろ」
メフィストに言われてキョウジとレイはそれぞれ必要なものを頭に思い浮かべた。メフィストがステッキを振る。すると、それらの荷物が2人の目の前に現れた。
「おい、これって……」
「わはは。ついでにこれもおまけだ」
次にステッキを振るうとキョウジのスーツがあっという間に新品に変わった。
「オッサン、あんたいい奴だな。見直したぜ」
「遅いわ。で、そりゃ何だ?」
2人の目の前に現れたもの。それは以前シドとの決戦の時に来たレザーの戦闘服だった。
「スーツで戦うのも限界があるしな。さて、これからについてだが……どうする?」
話し合いの結果、互いに連絡を取り合いながら別々に行動することになった。
「ハヤテさんは……良かったら私達と一緒に来る?まだこの時代について詳しく分かっていない以上、単独行動は無理だし。いいわよねキョウジ」
「ああ、そうだな。よろしく頼むぜ、ハヤテ」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「それじゃあ今夜はうちに泊まっていきなよ。もう家族には話してあるから」
こうしてキョウジ達は悪魔くんの家で一晩泊まることにした。明日からの新たな戦いに向けて英気を養うべく……。
○葛葉キョウジ、麗鈴舫、悪魔くん、メフィスト(弟)、ハヤテ/変身忍者嵐…悪魔くんの家で英気を養う
妖怪城では、サタンが何者かとテレパシーで通信をしていた。
「サタン殿が探していた邪神についてですが、ガタノゾーアは太平洋を日本に向けてゆっくりと移動中ですぞ」
「それは本当か?」
「嘗て自分を倒した光の巨人への復讐かそれ以外の目的があるのか、そこまでは分かりませんがな」
「そうか。礼を言うぞ、ジェネラルシャドウ」
サタンと通信を行っていたのはデルザー軍団のジェネラルシャドウであった。
「それと、明日ヒーロー側の主要拠点への一斉攻撃がすでに決定しております。サタン殿もその機に行動を起こされるがよいでしょう」
「重ね重ね礼を言うぞ。そうか、明日か……」
「では私はこれで。これ以上の通信は他の者に勘繰られる惧れがありますのでな」
「うむ。来るべき魔の世界のために……」
こうして通信は終了した。それと同時に吸血鬼エリートがやって来た。メフィストに破壊されたエレキギターの代わりにクラシックギターを抱えている。
「エリートか。失態だな。お蔭で折角蘇らせた嵐まで敵に回ってしまったではないか」
「申し訳ありません」
「まあ良い。明日、バダム側の決起に合わせて我々も行動を開始する。全ての悪魔どもを集めろ。妖怪大魔王にも連絡を取れ。いいなエリート、明日の活躍を期待しておるぞ」
「ははっ……」
明日、妖怪・悪魔達が各地で一斉に暴れ始める。サタンはその様子を想像し、実に嬉しそうに笑った。
●大魔王サタン…明日、妖怪・悪魔達を一斉蜂起させる
●邪神ガタノゾーア…日本へ向け進行中
長々とお付き合いありがとうございました。
以降全員フリーです。
シド、加藤、ツクヨミととんでもない連中が揃っていますが、ねずみ男を上手く使ってヒーロー側を勝利に導いてやってください。
あと加藤は今夏公開の映画「妖怪大戦争」にも出るようなので生かしておくと使えるネタが増えると思います。
382 :
名無しより愛をこめて:2005/04/07(木) 00:23:30 ID:WCzOWoD5
マスクマン編書きたい人は避難所で、
早紀達とキョウジを合流させたいというリクを踏まえて。
>>375 「長官には一歩も触れさせん!」
長官達の方に数名の戦闘員が襲い掛かるが、サキ達スケバン刑事が迎え撃つ。
「はぁあ!」
「あの女がいたのか!」
スケバン刑事達と戦闘員が戦っている最中、
勢いのある声と共にサグレーがサキに飛び蹴りをかまそうとするが、
サキがヨーヨーをサグレー足に当て、何とかとび蹴りを防ぐ。
「くっ!」
サグレーは着地して体勢を整えた。
「てめぇら…許せねえ!!」
「ほう、威勢だけはいいようだな・・・。」
サキがヨーヨーから桜の大門をサグレーに見せつけ、
サグレーもサキを睨み付ける。
・麻宮サキVSサグレー
>>375 一方のマスクマン達も戦闘員との戦いを進めていたが、
突如として聖羅を砲撃が襲う。
「誰だ!」
咄嗟にかわした聖羅が砲撃の方向を向くと、五体のロボットとアクボーンが一同の前に立ちはだかった。
「ああ・・・ああっ!」
「うわぁ、まだ隠し玉があったのかよ!」
ブルーマスクがアクボーン達を見て驚く。
「こいつらは確かダークって組織のロボットじゃ・・・。」
晃はそのロボット達を見てダーク破壊部隊のロボットという事に気づく。
オレンジアント、ブルーバッファロー、イエロージャガー、ブルスコング、カーマインスパイダーという顔ぶれである。
「そんな奴らに勝てるの・・・。」
「モモコ、俺達が負けたら、晃君の家族や暗闇指令を救い出す事は出来ない!」
「そうね・・・!」
ピンクマスクが立ちすくむがレッドマスクに励まされる。
「よし!みんな、行くぞ!」
「おおっ!」
レッドマスクに言われるまま、一同はダークロボットに向かっていった。
一方のジルタワーではマスクマンとダーク破壊部隊の戦いをスカーレット・クローが観戦していた。
「ふっふっふ、メルカに流される前にデータくすねた甲斐があったでおじゃる。
これでワラワの新造人間達のおかげでおじゃるよ!」
何とスカーレット・クローはメルカに横流しされる前にダークロボットのデータを得て、
そのデータを元にアクボーンに製造させたのであった。
「さあ、これで邪魔者もいなくなるのでおじゃるよぉ、ファーハッハッハ!」
ジルタワーの中では不気味な笑いが響き渡った。
・マスクマン、ニンジャホワイト/鶴姫、戒堂晃、五条いづみ、安部早紀、冴木聖羅、あすか組、皇昴流VS
アクボーン、ダーク破壊部隊(オレンジアント、ブルーバッファロー、イエロージャガー、ブルスコング、カーマインスパイダー)
●スカーレット・クロー→新造人間達の戦いを観戦。
「グギャーァ!」
「くっ、なんて速さなの!」
イエロージャガーがイエローマスクに飛び掛ってくるが、
忍者の子孫でもあるイエローマスクでもイエロージャガーの早さには驚きを隠せなかった。
「マスキーリボン!」
ピンクマスクが横からマスキーリボンでイエロージャガーを絡み付ける。
「よし、マスキーローター!」
イエローマスクがコマ状の武器、マスキーローターを投げつける。
「グギャーァァ!!」
そのままマスキーローターを喰らい、イエロージャガーは空中で爆発四散した。
「サンキュー、モモコ!」
「やっぱハルカは強いね!」
「でも油断は禁物よ。」
「ええ!」
二人はお互いにうなずいた。
●イエロージャガー→イエローマスクに倒される。
都庁へと向かう警視庁の装甲車及びパトカーの数々。
内藤達によってなされた東京独立宣言。
当然、日本政府及び警視庁は、そのような無法を許すはずもなく、
首謀者一派を鎮圧すべく、G5部隊及びスワット、機動隊を出動させたのであった。
「フフフ、虫けらさん達のおでましね」
都庁へと向かう車両の行く手を阻むように全身黒いラバースーツを着た女が
立っていた。
そう、パンサークロー四天王の1人コバルトクローであった。
●コバルトクロー 警視庁の部隊の前に立ちふさがる
「グォォォォ・・・!」
ブルスコングの右腕の鎖でブラックマスクは縛り付けられてしまう。
「くっ、何てパワーだ・・・。」
「レーザーマグナム!」
ブラックマスクが覚悟を決めた時、
イエロージャガーを倒したイエローとピンクが愛銃レーザーマグナムで鎖を焼き切った。
「ハルカ、モモコ、ありがとよ!」
「調子に乗らないでよ!」
ブラックマスクが鎖を解き、二人に礼を言うが、ハルカにどやされる。
「その通りだな、行くぜ、マスキーロッド!」
ブラックマスクはマスキーロッドを構え、ブルスコングに向かう。
「グォォォォ!」
「口が開いているぜ!」
ブルスコングの口の中にマスキーロッドで素早く突いた。
「ギャォォォ!」
「一丁あがりぃ!」
ブラックマスクがブルスコングの後ろを向くと、ブルスコングは倒れて、そのまま動かなくなった。
●ブルスコング→ブラックマスクに倒される。
ブルーバッファローが晃に向かい高熱火炎を放つ。
「わわわ、かわせるかっちゅうねん!」
「晃さん、大丈夫ですか!」
「昴流、助かったで。」
晃は万事休すだと思っていたが、昴流が陰陽術で火炎を跳ね返る。
「ギャォォォ!」
ブルーバッファローその火炎を見事に防ぎ、角のバッファローミサイルを飛ばす。
「今度はこっちからやで!」
晃はバッファローミサイルを怪力で受け止めそれを投げる。
「グギャァァァ!」
ブルーバッファローは自らのバッファローミサイルを喰らい大爆発を起こした。
「よっしゃぁ!」
「晃さん、ロボットはまだいます!」
「ほな、行くで!」
二人は、互いにうなずいた。
●ブルーバッファロー→戒堂晃に倒される。
オレンジアントが触覚のレーダーで真後ろで戦闘員と戦っていた聖羅に狙いを定める。
「何、こんな所にいたのかよ!?」
聖羅がオレンジアントを振り向くと、オレンジアントがミサイルを発射した。
「ここまでかよ・・・。」
「聖羅さん、大丈夫!」
「鶴姫!」
ニンジャホワイトがカクレマルでミサイルを斬った。
「さぁ・・・懺悔の時間だよ!」
聖羅がオレンジアントに見栄を切る。
「ギャォォォォ!」
オレンジアントが二人に向かい、突進するしていく。
「忍法花吹雪!」
ニンジャホワイトの忍術で無数の花吹雪が舞い、オレンジアントの視界を封じる。
「とりゃぁぁぁ!」
「ギャァァァァ!」
聖羅の跳び蹴りがオレンジアントの首を吹き飛ばした。
その場でオレンジアントの体は倒れこんだ。
●オレンジアント→冴木聖羅に倒される。
「喰らいな!」
あすかがカーマインスパイダーにコインを投げつけるが決定打を与えられない。
「グォォォォ!」
「ここまでかよ・・・!」
カーマインスパイダーの糸があすかを捕らえようとする。
「マスキーブレード!」
その時、レッドマスクがマスキーブレードで糸を斬った。
「ありがとよ!」
「あすか、後は任せてくれ!」
レッドマスクはあすかに頷くとカーマインスパイダーの方を向いた。
「喰らえ、ゴッドハンド!」
レッドマスクは右手にオーラを集め必殺の拳、ゴッドハンドを放った。
「ギャァァァァ!!!」
カーマインスパイダーはゴッドハンドで体を貫かれそのまま爆発しながら倒れた。
●カーマインスパイダー→レッドマスクに倒される。
一方のサキとサグレーも互角ともいえる対決だった。
両者は離れた間合いで見詰め合っていた。
「こ、こいつ、ただの人間のくせに私の動きを捉えているとでもいうのか!?」
「あんたらとは違ってあたし達には支えている物がある!
パンサークローの女、今からそれを見せてやる!」
「人間ごときに負けてはいられるか!」
サグレーはジャンプで間合いを詰めようとする。
「とぉりゃぁ!」
サキがサグレーに向かい渾身のヨーヨーを投げた。
サグレーの腹をヨーヨーが切り裂き、そのまま落ちていった。
「バラシン・・・・。」
サグレーはバラシンの名を呟きながら倒れた。
サキは戻ってきたヨーヨーを構えた。
●サグレー→麻宮サキに倒される。
393 :
名無しより愛をこめて:2005/04/10(日) 00:43:34 ID:9WoDOE0h
三日目に突入しているのはマスクマンとジゴロウくらいか?
さて、時間はとある日の午後。関東北部の山道を迷っている移動クレープ屋の車が1台。
「あれ、この道、さっき通りませんでしたか。」
助手席から運転手に話しかけるのは、鳥人間こと米子・オブ・ジョイトイ。
運転席に座っているのはジゴロウである。(ペダルに足が届かないはずの彼が、何故車を運転できるのかはツッコまないでおこう)
「え〜、そんな訳ねえだろ…って、あー!?またTSU○○YAだよ。でも確かさっきは右に見えてた気が…ってことは反対側から来てるのか?」
「まったくもう、何やってるんスか。さっきから同じとこ3時間も回ってますよ。」
「五月蝿えな、黙れ大バカ。」
そんな運転席と助手席の二人を、黙ってみている後部座席の残りメンバー&ジライヤ。
「だから、やめたほうが良いって言ったのに…。」
ぼそりと呟くシーマームーン。他のメンバーも思うことは大体一緒のようで、黙って頷く。
彼等が、ガリに渡された紙に書かれた場所に向かって横浜を出発してから既に7時間も経過している。
辺りは夕闇に包まれつつあった。
それから更に走る続けること30分。
相変わらず、状況は好転しない。
「ちっくしょう、どうなってんだよ。」
ブツブツ呟くジゴロウ。次の瞬間、彼はあることに気が付いた。
「おい、寝てんじゃねえよお前ら。」
助手席も後部座席もすっかりお休みモード。怒り心頭のジゴロウ。
だが、そんな彼にもやっと、幸運が巡って来たようだ。
ふと、道路上の標識に目をやる。
「あった…間藤駅…。」
車はウィンカーを出して、左折する。
ジゴロウは、一旦路肩に停車して渡された紙の内容を確かめる。
「足尾本山駅跡」
彼の調べたことが正しければ、紙に書かれた場所はこの間藤駅の先にあるはずだ。
「へん、何があるか知らねえけど、行ってやろうじゃん。」
ジゴロウはそう呟くと、アクセルを吹かし、再びネコマルを前に進めた。
○仮面ハライター/増田ジゴロウ、シーマームーン、米子・オブ・ジョイトイ、ミスターロボット、浪人生、カーリー田中、ルーレットを顔にもつ男、インビジブル・ギター男、
インビジブル・ベース男、ニンジャブラック/ジライヤ→足尾へ
「ああ・・・ああっ・・・。」
全てのダークロボットを倒されたアクボーンのそのまま逃げていき、
二度とジルタワーに帰ることは無かった。
「おいっ、待てよぉ!」
ブルーマスクがアクボーンを追おうとするが見失ってしまう。
「アキラ、今は長官の所に戻ろう。」
ブルーマスクはレッドマスクに止められ、二人で長官の下に向かっていった。
●アクボーン→全てのダークロボットを倒され撤退。
パンサークローとの戦いが終わり、
マスクマンたちは姿長官の計らいで新宿地下の光戦隊基地へと訪れていた。
長官を中心に一同が作戦室に集まっていた。
「スマートブレインか・・・。」
「長官、奴らに僕の家族やいずみさんの仲間がさらわれたのです。」
晃が長官にスマートブレインでの経緯を話す。
「何故、奴らが晃君の家族達をさらったのかはよく分かりません。」
鶴姫がさらに事情を言う。
「そんなら、あたし一人でも探してやるけん!」
「陽子ちゃん、何か手がかりが掴めると思うから急がないでよ!」
陽子が感情的になろうとするが、アキラに止められる。
「そうだな、鉄山将軍達の件もある、我々だけでは追跡は追いつかない。」
長官が重い表情になる。
「姿長官、人探しにうってつけの人物を知っています。」
「黒井さん、それは本当か!?」
以外にもミサが口を開き、長官の表情が少し軽くなる。
「私立探偵をやっている葛葉キョウジという人です。」
「探偵?」
ミサがキョウジの名前を出すとケンタがきょとんとした表情になった。
「その人はただの探偵ではありません、悪魔を召還できるデビルサマナーとよばれる人です。」
昴流がキョウジについて説明する。
「悪魔ってふざけているのかよ!」
「聖羅さん、落ち着いてください、悪魔は悪魔でも決して悪しき者ではありません。」
聖羅が昴流に突っかかるが、昴流が詳しくいう。
「そのキョウジさんなら力に乗ってくれると思います、私達がキョウジさんに依頼しますので。」
「早紀さん、それなら昴流君と黒井さんと一緒に行ってくれ。」
早紀が早速、長官に頼むとすぐにOKが出た。
「長官、私からもお願いがあります。」
と、鶴姫が長官に頭を下げた。
「鶴姫さん、どうしたのかね?」
「実は数日前から私達の封印した妖怪が復活しました。」
鶴姫が話し始める。
「それで昨日からあたしの元へと来たんだよな。」
聖羅が横から口を出す。
「もしかするとまた、町で妖怪が暴れまわっているかも知れません。
だから妖怪がいるか見てきていいでしょうか?」
「でも、一人じゃ危険だわ・・・。」
ハルカが鶴姫を不安がる。
「何かあるか分からないからここで様子を見ていた方がいい。」
「みなさん・・・。」
タケルも鶴姫をフォローする。
丁度、晃たちと合流した時を同じくして、秋葉原にフォッグマザー・改が出現していたのであった。
「では、タケルたちは予定通り、報告のため、バルカンベースに向かってくれ。」
「了解!」
長官がマスクマンの五人にバルカンベースに向かうよう指示した。
「それに麻宮さんたち他のメンバーはパンサークローの迎撃に向かってくれ。特に鶴姫さんの修行にもなると思う!」
「ありがとうございます!」
鶴姫は長官に礼を言う。
「それでは、皆の健闘を祈る!」
一同はそれぞれの場所へ向かっていった。
○マスクマン→報告のため、バルカンベースへ。
○スケバン刑事、ニンジャホワイト/鶴姫、戒堂晃、五条いづみ、冴木聖羅、あすか組→パンサークロー迎撃へ
○黒井ミサ、安部早紀、皇昴流→葛葉キョウジに鉄山将軍達の追跡を依頼
避難所であったリクエストを踏まえて割り振りましたがどうでしょうか?
サグレーの死体をかつぎ、一人瓦礫の中を歩くアクボーン。
「あうっ…ううっ…」
目には大粒の涙が溜まり、真っ赤に腫れ上がっている。
その姿をバラシンが見つけ、ビルの上から飛び降りると、怒りに任せてアクボーンの胸ぐらを掴む。
「…誰がやった!!」
しかし、アクボーンは答えることができないまま、泣き出すばかりである。
「あっ…あううっ…うああっ…」
「くそっ………サグレー………」
アクボーンから死体を受け取り、優しく髪を撫でるバラシン。
それを横から眺めるだけのアクボーン。
二人の胸に、復讐の怒りが湧き上がっていた…
402 :
名無しより愛をこめて:2005/04/11(月) 15:11:06 ID:Voqocw5C
ドカーン!!
突如、爆音が鳴り響き当たり一面が真っ白く光った・・・
・・・・そして誰もいなくなった・・・
完
>>402はほっといて。
>>400 マスクマンたちがパンサークローと戦っていた時、
都庁では内藤がとある人物を自室で待っていた。
「内藤様、入ります。」
「例の女性を連れてきたか、入れ。」
扉が開くと強面な雰囲気の三人の女性が清楚な連れてやってきた。
強面な女性はかって日本を支配しようと企みむが、
スケバン刑事によってその野望を打ち砕かれた海木槌の令嬢、海木槌三姉妹であった。
「流石は海木槌三姉妹だ、ここまで早く見つけるとは思わなかった。」
「内藤様、ありがたきお言葉です。」
海木槌三姉妹の長女、麗巳が内藤に頭を下げる。
「私達も全中裏には負けていられませんから。」
次女の亜悠巳が自信満々な表情になる。
「是非とぞ、私達のお力を役に立ててください。」
三女の久巳の表情も自身に満ちていた。
「君達には都庁の周りの邪魔者を駆除してもらいたい、頼むぞ。」
「かしこまりました、失礼します。」
三人が部屋を出ると内藤は三人の連れてきた女性の方を向く。
>扉が開くと強面な雰囲気の三人の女性が清楚な連れてやってきた。
は
>扉が開くと強面な雰囲気の三人の女性が清楚な女性を連れてやってきた。
だったorz
「私に何をしろというのですか?」
「有栖川ゆうさん、単刀直入にいいます、あなたは我々の力になって欲しいのです。」
その女性、有栖川ゆうに力になって欲しいと頼む。
「力?」
「あなたもご存知だと思いますが、これを見てください。」
内藤は目の前にあった新聞を広げ、ゆうに見せる。
その中開きのページには昨夜、フォッグマザー・改によって秋葉原が廃墟と化した写真がページの大半を占めていた。
「それって昨日の・・・。」
「そうです、昨日の惨劇で地球全体においての脅威が物凄く大きいものだというのがわかりました。
だから有栖川さん、人気アイドルであるあなたを選んだのはその為ですよ。」
「そんな事で私を呼んだのですか?」
「ええ、あなたにはこれから国民を扇動するためにもこれから日本各地に放送を行います、
あなたは国民達にメッセージを送ってください。」
「そんな・・・。」
突然の頼みでゆうの表情が凍りついた。
「では、準備が終わったら呼びますのでこの部屋でゆっくりしてください。」
と、内藤は放送の準備の為、部屋を出た。
(私にそれだけの大仕事が出来るのかしら・・・でも昨日の仮面ライダーの様に多くの人達の希望をあたえなきゃ。)
ゆうは昨日の電波ジャックを思い出して自信を出そうとした。
○有栖川ゆう→扇動放送に出演へ。
●内藤薫→扇動放送の準備にかかる。
●海木槌三姉妹(麗巳、亜悠巳、久巳)→都庁周囲の警戒に。
メール欄が全角になってたorz
「どうしたんだ、そわそわして」
葦原涼は近くに座っていた津上翔一に声をかけた。
「はあ、どうもじっとしていることができなくて……」
翔一が照れ笑いをしながらそう答える。
「子供じゃあるまいし……。それともまさか何か感じるのか?俺には何も感じられないが……」
「まあ感じると言ったら感じます」
「アンノウンではないんだろ?さっきも言った通り俺には……」
「なんて言うか、その、第六感と言うか、虫の知らせと言うか……」
「変な奴だな。だが万が一という事もある。そんなに不安なら外を見てくればいい」
「はい。じゃあちょっと行ってきます」
そう言うと翔一は外へと出て行ってしまった。その後、涼は翔一の悪い予感が当たった事を知るわけだが……。
外へ出た翔一は大きく伸びをして深呼吸をした。思えばずっと戦いばかりだ。
(早くアギトの力が本調子にならないと……。また前の戦いの時みたいになる)
と、そこへ一人の男が血相を変えてやって来た。翔一の顔を見ると頭を下げながらこう頼んできた。
「じ、実は運転していたトラックが溝に嵌ってしまって……。ケータイも持ってないし、誰かに引き上げるのを手伝ってもらおうと……」
「そんなに頭を下げなくても大丈夫ですよ。トラックですか。ちょっと何人か呼んできます。待ってて下さい」
男を待たし、翔一は再び建物の中へ入っていった。
「こっちです」
男に案内されて、翔一、五代雄介、南光太郎の3人は随分と人里離れた所まで案内された。
「あれです」
男が指差す方を見ると確かにトラックが一台停車してある。だがどう見ても溝に嵌っているようには見えない。
「本当に溝に嵌っているんですか?」
そう言いながら光太郎がトラックへ近付こうとする。と……。
「うわっ!」
突然男が光太郎の背後から首を絞めにかかってきた。慌てて翔一と雄介が男を離しにかかる。
「どうしたんですか、止めてください!」
それでもなお暴れ続ける男の鳩尾に、雄介が一撃をお見舞いした。気を失い、動かなくなる男の体。
「一体どうしたって言うんだ。まるで、そう、何かに操られていたかのような……」
光太郎が疑問を口にする。と、トラックの陰から一人の男が現れた。サングラスをかけた、如何にも柄の悪そうな男だ。
「何者だ!」
「まんまと誘き出されてきたか。お前達、仮面ライダーだな?」
「貴様、どうしてそれを!?まさかバダム!?」
「俺はバダムではない。ただ、自分の本能や衝動を大切にしたい、それだけだ」
「どういうことだ」
その問いに対しサングラスの男=伊坂はにやりと笑いながらこう答えた。
「お前達には俺のためだけの仮面ライダーとなってもらう。さあ、まずはお前達の力を見せてみろ!」
翔一達は伊坂が放つ圧倒的な威圧感に気圧されていた。
「どうした?早く変身しろ。さもなくばこちらから仕掛けさせてもらうぞ」
そう言うや否や、伊坂が両手から無数の光弾を撃ちだしてきた。炎と爆音が周囲を包む。
「くっ、変身!」
噴煙の中から3つの影が飛び出し、伊坂の背後に着地した。
「俺は太陽の子、仮面ライダーブラック、RX!」
「同じく仮面ライダークウガ」
「仮面ライダー、アギト!」
「RX、クウガ、アギト。それがお前達の名か。さあ来い」
だが3人は動こうともしない。
「人の姿だと手を出せんか?ではこれでどうだ?」
そう言うと伊坂の姿がピーコックアンデッドへと変わっていく。さらに背中の羽を飛ばして攻撃を仕掛けてくるピーコック。
「くっ。リボルケイン!とあっ!」
RXがサンライザーから光の剣・リボルケインを引き抜き、ピーコックへ向かって跳びかかった。そして腹部にリボルケインを突き刺す。だが……。
「むうううう」
ピーコックが力任せにリボルケインを引き抜き、至近距離からRXへと羽攻撃を仕掛けた。攻撃を受け、吹き飛ぶRX。
「どうした?お前達の力はその程度ではないだろう?」
「ならば!はっ!」
今度はフレイムフォームに変身したアギトがフレイムセイバーで斬りかかっていく。対するピーコックは全く避けようともしない。
フレイムセイバーの一撃がピーコックの首を刎ねた。だが……。
「どうした?これだけか?」
刎ね飛ばされ地面に転がったピーコックの首がアギトに向かって話しかける。
「な、何なんだこいつは……」
そうこうしているうちにピーコックの胴体が落ちていた首を拾いあげ、体へとくっつけた。さらに具合を確かめるかのように2、3回首を回してみせる。
「俺は不死身だ。まだ試してみたいのなら来るがいい」
「おのれ!うおおおお!」
RXが再びリボルケインを振り上げ、ピーコック目がけて突撃する。その背後ではクウガとグランドフォームに戻ったアギトがそれぞれキックの構えを取っていた。
リボルケインがピーコックの体を何度も斬りつける。さらにRXの背後から跳び出した2人のキックがほぼ同時にピーコックに炸裂した。
流石にピ−コックも吹き飛ばされるが、ベルトのバックルが開いただけで動きを止めようとはしない。
「今のは効いたぞ。だが俺を倒すことはできん」
「馬鹿な……」
「さて、そろそろお前達には俺の忠実な下僕となってもらおうか」
そう言うとピーコックはゆっくりと3人に向かっていった。
・仮面ライダーBLACK RX、仮面ライダークウガ、仮面ライダーアギト VS ピーコックアンデッド
「遅いなぁ」
模擬戦を観戦しながら城戸真司はぼそりと呟いた。もちろん人助けに行った翔一達のことである。
「まさかまた敵が出てきたんじゃないだろうなぁ……」
悪い事を考え出すと、連鎖してどんどん嫌な想像が頭の中を占めていく。
「だぁぁ!俺ちょっと見てくる!」
「うるさいなぁ。心配ないって。あの3人明らかにお前よりも強いんだからさぁ。平気平気」
きっとお礼に何かごちそうになってるんだよ、横に座っていた北岡秀一がそう言って真司を落ち着かそうとする。
「でもなぁ……。やっぱり俺行ってきます!」
そう言うと真司は飛び出していった。後ろから北岡の暢気な声が聞こえる。
「ああ、出かけるならついでに雑誌買ってきてよ。日経キャラクターズがいいなぁ。ガンダムが表紙のやつね」
一方、そんな真司をじっと眺めている男がいた。涼である。近くにいた霞のジョーが声をかける。
「どうした?」
「いや、実は津上も出かける前に嫌な予感がするみたいなことを言っていたんでな……」
「大丈夫だって。兄貴が付いてるんだからさ。なんせあの人はたった一人でクライシスの大部隊を……」
ジョーが長々と光太郎の説明を始めるが、涼はうわの空だった。
(無事でいてくれよ、津上……)
その頃、一台のバイクが一本道を疾走していた。バイクに乗っているのは瀬川耕司、またの名を仮面ライダーJ。
ルルイエでの死闘の後、体力をある程度回復させた瀬川は平和守備隊基地を後にし、単身アンチ・バダム同盟へと向かっていた。
辿り着くのに多少手間取ってしまったが、もう後は道なりに進んでいくだけだ。
と、目の前に4人の男が立っているのが見えた。道のど真ん中に、である。そのうちの一人の顔を見た瀬川は慌ててブレーキを踏んだ。
「あの男は!」
そのサングラスの男は紛れもなく以前不死身の怪物を操って襲い掛かってきた男だった。
「誰だ貴様」
男が、伊坂が静かに口を開く。伊坂の方を向いていた3人の男も静かにこちらへと振り返った。
その3人の表情を見て瀬川は寒気がした。なんと恐ろしい目をしているのだろう。明らかに普通ではない。
「貴様、その人達に何をした!」
「ほぅ分かるか?この3人はたった今マインドコントロールが終わった所だ」
「何だと!変身!」
身の危険を感じた瀬川が仮面ライダーJへと変身する。
「貴様あの時の……。そうか、お前もアンチ・バダム同盟を目指していたのか。丁度いい、今度は逃がさん」
3人の男達がそれぞれ一歩前へ出る。そしてポーズを取りながら揃ってこう叫んだ。
「変身!」
「馬鹿な!その姿、じゃあ君達も……」
次の瞬間、Jの前に立っていたのはRX、クウガ、アギトの3人であった……。
・仮面ライダーJ VS 仮面ライダーBLACK RX、仮面ライダークウガ、仮面ライダーアギト
出入り口へと向かう真司の耳に甲高い、キーンキーンという音が響いた。
(この音……まさか!)
慌てて近くの戸を開けて中に飛び込む。そこはトイレだった。手洗い場の大きな鏡にコート姿の一人の男が映っていた。
「あんた、神崎……士郎」
「行くな。行けばお前は最悪な場合……死ぬ」
鏡の中の神崎士郎はそう答えた。
「死ぬだって!?やっぱり南さん達は敵と戦っているのか!?」
神崎士郎はその問いには答えず話を続けた。
「『大いなる意思』を倒すには力が必要だ。今その力の一端を担う者を失うわけにはいかない……」
「だったら尚更、南さん達を助けなきゃ!あの人達は俺の、俺達の大事な仲間なんだ!何度も一緒に死線を潜り抜けた……、見捨てるなんて絶対にできない!」
沈黙が流れる。その静寂を破ったのは神崎士郎だった。
「……お前なら絶対そう言うと思った」
そして懐から1枚のカードを取り出した。
「受け取れ。今のお前にはまだ大きすぎる力かもしれんが、少なくとも扱う資格はある」
そう言ってカードを投げて寄越す。真司は手に取ったカードをまじまじと眺めた。
「SURVIVE」と書かれたそのカードには、渦巻く炎をバックに鳥の片翼が描かれていた。
「なあ、これって何に使う……」
再び鏡を見る。だがすでに神崎士郎の姿はそこには無かった。
真司は手に入れたカードをデッキの中にしまうと、再び外へ向けて駆け出していった。
○城戸真司/仮面ライダー龍騎…烈火のサバイブカードを入手、翔一達の下へ
JとRXが互いに拳を繰り出して激しい打ち合いをしている。
(くっ!手を抜こうものならこっちがやられる!早くあいつを倒して洗脳を解かなければ……)
RXが足払いを仕掛けてきた。上空へとジャンプして攻撃を逃れるJ。
「とあっ!」
だがRXもジャンプし追撃に移る。空中で両者の体が並んだ。その瞬間。
「RXキック!」
RXキックがJの胸板に炸裂した。吹き飛ばされるJ。幸い、至近距離で受けた分あまり威力が付いていなかったため致命傷は免れる。
胸を押さえて立ち上がるJ。そんなJ目がけて着地を終えたRXが突っ込んでくる。
「うおおおお!」
Jが渾身のパンチをRX目がけて放った。向こうの加速と合わせてかなりの衝撃を与えられるはずだ。
だが、インパクトの瞬間、RXの体が光り輝く水に変わりJのパンチをすり抜けてしまう。
「な!?」
すり抜けた水はJの背後に回ると人の形となって名乗りを上げた。
「俺は怒りの王子。RX!バイオ、ライダー!」
「彼は……さらに変身できるのか!?」
「バイオブレード!」
バイオライダーがバイオブレードを手に斬りかかってくる。武器を持たないJは防戦一方だ。
さらに背後からストームフォームに変身したアギトがストームハルバードで襲い掛かってくる。
「くっ、このままでは……」
ただでさえ2対1である。さらにもう一人の仮面ライダー=クウガが残っている。今は傍観中のサングラスの男=伊坂もいつ参戦するか分からない。
数値上でならここにいるどのライダーよりも高い戦闘能力を持つJも、集団との戦い、しかも操られている相手に対しては成す術もなかった。
・仮面ライダーJ VS バイオライダー、仮面ライダークウガ、仮面ライダーアギトストームフォーム
●ネコ対犬
とかの進行状況は。その日書いて後日書く時と全部終わってからだけでいいですよ
>●ネコ対犬
激しくワロタ
「くらえっ!」
ベルデサバイブのグリーザウイップが今度はジャンパーソンを襲う。
「うっ!」
「ジャンパーソン!」
ジャンパーソンも壁に叩きつけられてしまい、
何とか起き上がったガンギブソンがジャンパーソンに近寄る。
「さあ、そろそろ終わりだな・・・・。」
ベルデサバイブが二人に静かに歩み寄っている時・・・。
「ジャンパーソン、ガンモドキ、お待たせ!」
「アールジーコ!」
「助かったぜ!」
ジャンパーソンのサポートロボット、
アールジーコがスピンドルキャノンを担ぎながら二人を助けに来た。
「よし、一気に決めてやろうぜ!」
ガンギブソンがスピンドルキャノンを受け取り、狙いをベルデサバイブに定める。
「うう・・・ううう・・・。」
「ジャンパーソン!?」
突如としてジャンパーソンが頭を抱え始める。
「奴は・・・人間・・・倒せない・・・。」
「ジャンパーソン、あいつが人間だというのか!?」
ジャンパーソンがベルデサバイブがロボットでは無いという事を見抜いていた。
それを見たガンギブソンが驚く。
「くっ、あと少しのようだな・・・。」
メタルベルデも変身可能時間の限界が来る事を感じ取っていた。
その時、どこからとも無く、ボウガンの矢が二人を襲った。
「まさか!?」
ジャンパーソンがその声と共に矢が放たれた方を見ると、
ボウガンを構えた帯刀の秘書、シンディが高台の上に立っていた。
「シンディか!」
「高見沢様は早く総裁の下へ!」
「ありがてぇ!」
シンディに言われるまま、ベルデサバイブは本社ビルへ入っていった。
「待ちやがれ!」
「総裁には一歩も触れさせん!」
ガンギブソンがベルデサバイブを追おうするが、
帯刀のもう一人の秘書、赤い鎧に身を包んだマヤに阻まれる。
「ったく、何て奴らだ。」
「ガンギブソン、大丈夫か?」
ジャンパーソンがガンギブソンに近寄る。
「二人とも、もう奴らはいないみたいだよ。」
アールジーコの言うとおり既にメタルベルデ達は撤退した後だった。
「とんでもない敵が出てきたな、ベイベー。」
「ああ、今は体勢を整えなおす為にもコスモアカデミアへ戻ろう。」
三人は基地は戻っていった。
○ジャンパーソン、ガンギブソン、アールジーコ→コスモアカデミアへ戻る。
●メタルベルデ/高見沢逸郎、マヤ、シンディ→帯刀コンツェルンへ撤退。
駆けつけた真司が目にしたのは、見たこともない仮面ライダーとアギト達の戦う姿だった。
「あれは、仮面ライダー?でも何で……」
と、真司の脳裏にあるビジョンが浮かび上がった。……以前にも似たような光景を目にした事がある。
10人ライダーと戦ったことではない。それよりも遥か前に、幾度となくライダー同士の戦いを目の当たりにした記憶がある。
そしてその時自分は何をしたのか……。
(そうだ、俺は……ライダー同士の戦いを止めなくちゃ)
傍に停めてあったトラックのフロントガラスにカードデッキを翳す。そして、
「変身!」
実体化したVバックルにカードデッキを挿入し、真司は仮面ライダー龍騎へと変身した。
「また新たな獲物が来たか。行け、奴の力を試してこい」
伊坂の命令を受けてクウガが龍騎へと近付いてくる。
「ご、五代さん……」
「俺達の邪魔をしないでくれ」
そう言うとクウガは龍騎へと襲い掛かってきた。
「ど、どうして俺達が戦わなきゃいけないんだ!」
「何を言っても無駄だ。そして、お前も同じように俺の傀儡となるのだ」
伊坂が冷ややかに告げる。
(それって……まさか皆操られているのか?)
「くっ」
龍騎がソードベントのカードを引き抜いた。それを見て伊坂の表情が曇る。どうやら同じくカードを使うブレイド達を連想してしまったらしい。
「カードだと?まさか奴もアンデッドを封印できるのか……?殺せ!その仮面ライダーは殺してしまえ!」
万が一ということもある。伊坂にとってリスクは少ない方がいい。
ドラグセイバーが空から龍騎の手へと飛んでくる。だが一瞬早くクウガがジャンプしてそれをキャッチした。
「あー!取られた!」
「超変身!」
ドラグセイバーを手にしたクウガがタイタンフォームへと変身する。ドラグセイバーもまた、クウガの手の中でタイタンソードへと変化した。
クウガTフォームの強烈な一太刀を受け、龍騎の体が吹き飛んだ。
追撃を躱すべく、ガードベントを使用しドラグシールドを両肩に装着するも、耐えられそうもない。
バイオライダーとアギトSフォームの猛攻を受け、遂にJが地面へと音を立てて倒れてしまった。
「よし、お前達もあの赤い仮面ライダーを殺せ」
伊坂の命令に、2人のライダーがクウガの加勢に加わる。
「ま、まずい。俺一人じゃ……」
バイオライダーが体を液化して龍騎の周りを飛び交い、彼を翻弄する。そして背後に回ったところで実体化し、バイオブレードの一撃を加えた。
「うわあ!」
さらにアギトがストームハルバードを高速回転させて突風を起こし、龍騎の体を吹き飛ばす。
「くっ……」
起き上がろうとする龍騎の前に3人のライダーが並んだ。それぞれスパークカッター、カラミティタイタン、ハルバードスピンの体勢へと入る。
「ま、まずい!」
慌てて両方のドラグシールドを正面に向けて構える龍騎。刹那、3人の必殺技が炸裂した。
バラバラになり吹き飛ぶドラグシールド。それでもなおダメージを完全に殺すことができず龍騎の体は大きく弾き飛ばされてしまう。
「うう……早くあいつを倒して皆を元に戻さなきゃ……」
かなりのダメージを負った体を無理矢理起こしながら龍騎が呟く。
「くっ!」
龍騎がファイナルベントのカードを引き抜いた。だが、再びアギトによって巻き起こされた風により龍騎の手から吹き飛ばされてしまう。
「ああ!」
じわじわと詰め寄ってくる3人のライダー。Jはまだ倒れたままだ。万事休す。
と、その時。
(そ、そうだ。神崎士郎に貰ったあのカード)
慌ててカードデッキからサバイブのカードを引き抜く龍騎。その瞬間、龍騎を中心に辺り一面が炎に包まれた。
突然の事態に狼狽する3人のライダー。そして伊坂。
ドラグバイザーが銃型のドラグバイザーツバイへと変化する。その中に龍騎はサバイブのカードを挿入した。
(俺は……これの使い方を知っている?)
次の瞬間、龍騎の体はサバイブ体へと進化を遂げた。今また、龍騎サバイブが誕生したのだ。
・仮面ライダー龍騎サバイブ VS バイオライダー、仮面ライダークウガタイタンフォーム、仮面ライダーアギトストームフォーム
屋久島を焼き払い手に入れたオーパーツは早速グランショッカーアジトに運び込まれ、解析が始まった。
「気をつけて扱って下さいね。コレは我らグランショッカーの再起に関わるものですから。」
きびきびと陣頭指揮をとる村上。三影は相変わらず「新参者の癖に何が『我ら』だ」といわんばかりの不機嫌な顔をしている。
ふと、村上がそそくさげに席を外す。何かに呼ばれたような雰囲気で、その場の者は携帯でも入ったのかと考えるだろう。
しかし実はその着信は携帯ではなく、村上本人の頭の中に直接届いていた。
「どうかされましたか、大首領?」
『…うむ、実は半身を奴等に取り返されてな。早急に肉体が必要となった。神の器はあとどのくらいで出来る?…』
彼の頭に響く声、まぎれもなくショッカー大首領その声だった。
「困りましたね。死神博士やドクトルG氏でもいれば話は変わったのでしょうが、今の科学スタッフの腕では
早くても明朝かと…。一応こちらに寝床程度の用意ならしてはいますが。」
村上が胸元から水晶玉を取り出す。占い師が使っていそうないかにもな水晶玉である。多分霊体を保存する
力でもあるものなのだろう。
『…そこで大人しく待つのが妥当なのだろうが、なにぶん今は少しばかり暴れたい気分でな。
ライダーどもの中で得たものを試してみたいというのもある…』
「ほう、ライダーのなかで得たものと?ソレは私も興味がありますねえ。」
村上は子供のような顔で興味を示すと、別のポケットから一枚の写真を取り出した。
写真にはつんつん髪の明るい青年が写されている。
「その男は『神の器』プロジェクト以前に大首領の肉体に相応しい人間としてリストアップされていた者の一人です。
強靭な肉体・瘴気を取り入れてもショックで絶命しないだけの精神力・そして何より生まれついての憑依体質…
明日までのつなぎとしては申し分ないかと。」
『…ほう、しかもこ奴の服装は…なるほど、宇宙警察相手に力を試すというのも一興か…』
「決まりですね。では私もニューラッキークローバーたちとそちらに出向きましょう。では、また現地で…」
ところ変わり東京都心、平和を守る現代の狛犬・デカベース。
「ただいまー!あーもーこんな仕事サイテー!早くお風呂入りたーい!」
オーダールームに騒々しい小柄な女性が駆け込んでくる。地球署のデカ・ウメコこと胡堂小梅である。
「おかえりウメコ。でも今からミーティング。お風呂はお預けボッシュートでーすチャラッチャラッチャーン。」
草野仁調でウメコを茶化すのは地球署のもう一人の華・ジャスミンこと礼門茉莉花。
「しかし、僕らはいつまでこんな入星規制を続けなきゃならないんですか?
地球圏内では数多の組織が悪事を働いているっていうのに・・・」
テツこと姶良鉄幹が拳を打ち鳴らし歯がゆそうに呟いた。そんな彼の前に「まあ落ち着きなさい」といわんばかりに
お茶を差し出したのはセンちゃんこと江成仙吉、気遣いの人である。
「まあこれ以上大まかな侵略組織が来る気配は無いからな。ボスのほうもその件で長官に打診しているんだろう。」
場をまとめるのはいつも彼―ホージーこと戸増宝児の役目である。
彼ら地球署の刑事・デカレンジャーの最近の仕事といえばもっぱら宇宙渡航者の規制だった。
ご存知の通り地球圏は数多もの悪の組織の復活により混乱を極めている。内から秘密結社・魔物妖怪の類が次々と
蠢き出し、それを抑えるのにも一苦労だというのに、ここで宇宙からの侵略者を許すこととなればそれこそ一大事である。
さらにこの混乱に乗じておこぼれにあやかろうとする犯罪者も多数いることだろう。幸い内々の敵は皆もご存知の
ヒーローたちが抑えてくれている。ならば宇宙の公務員でもある彼らがすべきことはというと、外敵の侵入を未然に防ぐ
地道な規制作業、ということになる。
しかし彼らが想像したほどその地道な作業は大変ではなかった。犯罪者たちは思うほど地球にはやってこなかったのだ。
理由としては太陽フレアでの通信不良が主だろう。いくら隙間で儲けようとしても、通信がきかず何の手引きも受けられない
状態で何かできるわけもない。ヘタをうてば巻き込まれて死ぬ危険すらある。明らかにデメリットがメリットを上回っているのだ。
また、かつて地球での犯罪者の手引きをしていたエージェント=アブレラが体制側に回っていたことで、情報を握られている
かつての顧客たちがへたに動けなくなっているということもある。
「待たせたなおまえたち」
現れたのは地球署の署長、ドギー=クルーガー。何かの冗談のような犬顔だが、これは彼がこういう宇宙人だから仕方ない。
「たった今、ヌマ=O長官から辞令が出た。これより地球署のデカレンジャーは地上敵組織の掃討作戦に移る!」
「ほ、本当ですかボス!?」
「やったー!これであの退屈な仕事ともオサラバだー!」
「ま、逆にやることハードになるんだけどねー」
各々の反応を示すデカたち。
「規制を一般職員に任すのは前々から決まっていたんだが、非アリエナイザーのジャッジメント申請にどうしても
時間がかかってな、結局ここまでかかってしまってた…。そうだ、もうひとつ言っておかなければならないことがあるんだ。」
「何か問題でも、ボス?」
「いや、悪い知らせじゃない、むしろいい知らせだ。地上掃討作戦にあたってヌマ=O長官に救援を要請したところ
現在各惑星で活動にあたっているファイヤーー・スクワッドから生きのいいのを一人よこしてくれるというんだ。」
「!?まさか、それって…」
「ああ、バンが帰ってくるんだ!」
「電光石火、一気呵成!赤座伴番、ただいま地球に帰還っとくらぁ!」
地球へ向かうパトストライカーのコクピットで赤座伴番ことバンは啖呵を切っていた。実質地球を離れてまだ半年足らずである。
しかし赤の特キョウ・ファイヤースクワッドの激務はまだ新米の彼には長く感じられた。気分は数年ぶりの帰郷である。
テンションが上がって『ミッドナイト・デカレンジャー』を陽気に口ずさんでいても致し方ないことである。
そんな鼻歌を割って、通信のコールが入る。
「何だぁ?地球署のみんなからのおかえりコールかぁ?」
受信通話のスイッチを入れる。しかし画面に映し出されたのはなつかしの地球署の面々ではなかった。
「何だ?この鷲のマーク?ファイト一発か?」
怪訝な顔で画面を覗き込むバン。しかしその刹那、画面上の鷲のマークが突然浮かび上がり画面から何やら怨霊のような
ものが飛び出してきた!
『…お前のその肉体、しばし貰い受ける!!…』
「うわああああああああ!!!」
怨霊のようなものはあっという間にコクピットを多いつくし、やがて静寂。それまでの陽気が嘘のように黙りこくったバンがそこにいた…
>>405 扇動放送の準備の為、部屋を出た内藤は都庁内のインターネットカフェにいた。
何故彼が呑気にネットカフェにいるのか誰もが大きな疑問を浮かべるであろう。
「カーンデジファー殿、例の女性が見つかりました。」
内藤がパソコンの液晶モニターに映った魔王カーンデジファーと会話をしていた。
「ご苦労だったな、内藤殿、あとはワシの仕事だ。」
「ええ、よろしくお願いいたします・・・。」
パソコンのモニターからカーンデジファーが消えた。
「カーンデジファー殿の力があれば彼女に君島セリアの人格を移植できる、
あとは時を待つだけだ・・・。」
内藤は含み笑いをしながらネットカフェを出た。
君島セリア・・・彼女は数年前、
人気パソコンゲーム「千年王国記アレスト」のヒロイン、アリス・ラ・ゾアニスを演じた人気声優であるが、
悪の一族「アモル・ゴア」が作り出した人工知能で、
その姿も有栖川ゆうを元にして作ったCGホログラムであった。
「アモル・ゴア」は彼女自身が歌う「千年王国記アレスト」の主題歌「空のように」を使い、
その曲を聴いた人々を暴徒に変えて人間社会を混乱の渦に巻こうとしていたが、
古代の英雄「アレスト・ホルン」の末裔、「ヴァニーナイツ」によりその計画を阻止された。
それと時を同じくし、内藤の自室では有栖川ゆうが空を見ていた。
「キャッ!」
オンライン回線から謎の光がゆうを襲い、ゆうはそのまま倒れこんだ。
自室にあったパソコンのモニターにはカーンデジファーの送り込んだ
結晶怪獣ギラルスと裂刀怪獣バギラがコンピューターワールドで暴れまわっていた。
「フハハハハ、これであの女は君島セリアと化したのだ!」
さらにモニターは高笑いするカーンデジファーに変わっていた。
カーンデジファーの力で彼女は君島セリアの人格を埋め込まれていた。
○有栖川ゆう→カーンデジファーにより君島セリアの人格を埋め込まれる。
●魔王カーンデジファー→都庁のコンピューターに怪獣を送り込む。
●ギラルス、バキラ→都庁のコンピューターで暴れまわる。
ネタ思いついたのでセリアも出してみました。
「す、凄い。何かこう、体中に力が漲る感じがする……」
渦巻く炎が消え、龍騎サバイブが完全にその姿を現した。それと同時にクウガTフォームが斬りかかってくる。
龍騎はソードベントのカードを使用、バイザー内に収納されていた刃を展開しタイタンソードの一撃を受け止めた。
激しい火花が互いの剣先から散る。
「南さん、どうします?」
「龍騎は接近戦専門のライダーだ。遠距離から攻撃すればいい」
アギトの問いかけにそう答えたバイオライダーは、今度はロボライダーへと変身した。
「ボルティックシューター」
銃口が競り合いを続ける龍騎へと向けられる。それに気付いた龍騎は間一髪身を躱しハードショットの直撃を防いだ。
それと同時に再びバイザーの刃を収納、銃形態で応戦する。
「くっ、まさか龍騎が飛び道具を使うなんて……」
銃で牽制しながら龍騎はデッキからアドベントのカードを引き抜いた。
「あ、ありゃ?ドラグレッダーじゃない。ドラグ……ランザー?」
迷っている暇はない。早速使用してみる。するとトラックのフロントガラスからドラグレッダーが登場、その直後ドラグランザーへと進化を遂げた。
「うお、凄い!」
ドラグランザーはクウガを体当たりで吹き飛ばすと龍騎の傍へとやって来た。
「行ける!これなら行けるぞ!」
ロボライダー達の相手をドラグランザーに任せ、龍騎は大きくジャンプし伊坂の眼前へと着地した。それと同時に襟首を掴み上げる。
「皆を元に戻せ!さもないと……」
「さもないと……どうするつもりだ?」
突如として伊坂がピーコックアンデッドの姿へと変身し、手にした剣で龍騎の体を切り裂く。
「うわ!」
「封印するつもりか?悪いがそう何度も封印される程俺は甘くはないぞ」
ピーコックが冷たくそう言い放った。
ドラグランザーをクウガが引きつけている間に、体勢を立て直したロボライダーが再び龍騎目がけてボルティックシューターを連射してくる。
さらに後方ではトリニティフォームに変身したアギトが上空高くへとジャンプし、必殺のライダーシュートの体勢へと入る。
ハードショットの雨を掻い潜りながら、龍騎はガードベントを使用した。
その途端ドラグランザーが飛んできて龍騎の周囲を包み、鉄壁の防御を誇るファイヤーウォールを完成させる。その直後炸裂するライダーシュート。
だがアギトの攻撃は完璧に防御されてしまう。
「凄い!やるじゃないかドラグランザー!」
「何をやっている!4人で一斉に攻撃を仕掛けるぞ」
ピーコックが命令し、それに合わせてピーコックを含めた4人が龍騎とドラグランザーの周囲を取り囲んだ。
(まずい。時間制限がある以上これ以上戦うわけにはいかない。早くあの怪人を倒さなきゃ……)
ファイナルベントを使うしかない。だが3人のライダーがそれを許さないだろう。3人を同時に誰かが引きつけない限り使用するのは難しい。
(ドラグランザーに任せても……相手はあの南さん達だし……)
最悪な場合ドラグランザーは倒されてしまうだろう。その場合、契約が解除されてブランクに戻ってしまう。そうなれば待っているのは死、のみである。
……というかファイナルベントは契約モンスターとの共同技なのでどのみちドラグランザーを使うわけにはいかない。絶体絶命。
その時、遠くからこちらへとやって来る人影が見えた。葦原涼と霞のジョーである。この2人もあまりの帰りの遅さに心配して様子を見に来たのだ。
「!どうしたんだ一体」
こちらの様子を見て涼が驚きの声を上げる。
「葦原さん!津上さん達は操られているんだ!何とか引きつけてくれ!」
「その声城戸か?……分かった。変身!」
涼がギルスへと変身し跳びこんでいく。ジョーも後へ続いた。
「止せ津上!正気に戻れ!」
そう言いながらアギトを羽交い絞めにする。
「離して下さい葦原さん!離して!」
一方ジョーはロボライダーの腰へとしがみついた。
「兄貴、止めてくれ!元の兄貴に戻ってくれよぉ!」
「離せジョー!」
ロボライダーが力任せにジョーを引き剥がした。だがそれでも怯まずにジョーは再びロボライダーへとしがみつく。
「嫌だ!絶対離さないぜ!兄貴が元の兄貴に戻るまでは、死んだって離すもんか!」
「あとは五代さんか……」
クウガがじりじりとこちらへ近付いてくる。と、その時、さっきまで倒れていたJがクウガの背中に飛びついた。
「お前!意識を取り戻したのか!」
「甘く見るな。3対1ならまだしも、1対1ならこちらの方がパワーは上だ。さあ行け!」
「はい!」
Jの声を受け、龍騎はファイナルベントのカードを引き抜き、バイザーへと挿入した!
ショッカー首領は深遠なる闇の中で力を回復するのはどうなったの?
ダイナレッドとギラファアンデットとの戦いはパワーの差もあってかギラファの方が有利であった。
「くっ、まともにやりあったら奴の思う壺だ・・・。」
「ふふふ、これで終わりか、ならばこれでもどうだ!」
ダイナレッドは距離を離し戦おうとするがギラファは手榴弾を投げつけた。
「これで終わりか・・・。」
ダイナレッドが覚悟を決めようとしたとき、
人影が手榴弾に迫り、手榴弾が真っ二つになった。
「まだ邪魔者がいたか!?」
ギラファが人影の方を向くとダイナレッドによく似た刀を構えた赤い戦士が立っていた。
「シャーク!」
「うりゃぁ!」
更に猛スピードで青と黄色の二人の戦士がギラファに猛攻を加え、
赤い戦士と共に並ぶ。
「誰だ貴様らは!?」
ギラファが血相を変え三人に叫ぶ。
「教えてやろう、バルイーグル!」
「バルシャーク!」
「バルパンサー!」
「太陽戦隊!」
「サンバルカン!」
・サンバルカン、ダイナレッドVSギラファアンデット
「よし、一気にトドメを刺そう!」
ダイナレッドを中心に四人の戦士が一並びした。
「ほう、威勢だけはいいようだな・・・。」
ギラファも再びヘルターとスケルターの二本の剣を構える。
「喰らえ、ニューバルカンボール!」
「なんの、こんな攻撃!」
サンバルカンの必殺技、ニューバルカンボールを剣で受け止めようとするが、
二つの剣がニューバルカンボールで粉砕される。
「ダイナ剣!ゴールデンスパーク!」
爆炎からダイナレッドが二本のダイナ剣を合わせた二又剣、
ゴールデンスパークを構えながらギラファを斬りつけた。
「グォォォォ!」
ゴールデンスパークを喰らいそのままギラファは真っ二つになった。
「倒したのか・・・。」
ダイナレッドがギラファの方を向くと何とギラファが再生を始めた。
「あいつ、倒したはずなのに・・・!」
バルパンサーが指を刺しながらギラファを見る。
「俺はアンデットだから封印されない限りこの通りさ、フハハハハ・・・。」
再生を終えたギラファが不気味な笑みを浮かべる。
「倒す手立ては無いのか・・・!?」
バルイーグルが落胆する。
ギラファアンデットを倒す手立ては無いのか?
・サンバルカン、ダイナレッドVSギラファアンデット
>>351 サー・カウラーたちの目の前に突如として突風が起こしながら何かが横切った。
「な、何が起こったんだ・・・。」
ギャバンがその突風の方向を見ると白い翼竜が着地しようとしていた。
「人間、ここに邪悪な気配があったゲラな。」
「ああ、あの黒い服の二人の男の様だな、トップゲイラー。」
トップゲイラーと呼ばれた翼竜の横には白いマスクとスーツの戦士が立っていた。
「お前は一体・・・。」
ギャバンが白い戦士に聞く。
「俺はアバレキラー、お前達に協力してやろう、トゥ!」
アバレキラーはギャバンに頷くと宇宙刑事の方にジャンプで近づいた。
「まずは貴様から始末してやろう。」
カウラーはアバレキラーに鞭を構えた。
「こいつらなんて俺一人だけで十分だ、ときめくぜ・・・。」
「だ、大丈夫なのか・・・。」
「黙って見ていよう。」
エイリアンハンターに一人で向かうアバレキラーを見てシャイダーが不安がるが、
シャリバンに見ていよう促される。
仲代はバルカンベースにうごめく邪悪な力を感じ取り、
凌駕たちに先立ってバルカンベースに来たのであった。
・宇宙刑事チーム、アバレキラーVSサー・カウラー、ボー・ガルダン
『ファイナルベント』
機械的な声がバイザーから響く。それに合わせたかのように、龍騎サバイブがドラグランザーの背中に跨った。
「何っ!」
ピーコック目がけて突っ込んでくるドラグランザーの体がバイク形態へと変化した。
無数の羽を飛ばして迎撃を行うピーコック。
だがドラグランザーはウィリーをしながら口からドラグブレスを連射し、その全てを撃ち落していく。さらにピーコックにも炸裂するドラグブレス。
「い、いかん!ぐおおおお!」
激しく巻き起こる爆発の中、ドラグランザーがとどめの体当たりをお見舞いした。大爆発!バラバラになって吹き飛ぶピーコックの体。
それと同時に、操られていた3人のライダーも正気に戻った。
その後、同じく操られていたトラック運転手を介抱しその場から立ち去らせた後、改めて涼達に事情が説明された。
「助かったよ。ありがとう」
光太郎が代表して真司に礼を言う。それに対し真司は照れながらこう言った。
「いやだなぁ、お礼なんて。俺は当たり前の事をしただけだし」
「さて、じゃあそっちのあんたからも事情を聞いておこうか。あの姿、あんたもアギトなのか?」
涼が瀬川に向かって言った。瀬川は自分について、そして自分がここに来るまでの経緯を全て語った。
「……まさかそんな事が起こっていただなんて」
「でも、よくこの場所が分かりましたね」
「ああ。途中で合流したあいつの仲間に手伝ってもらったんだ」
そう言いながら瀬川が自分のバイクを指差す。よく見ると、今まで気付かなかったのだが大きなバッタがちょこんと乗っていた。
「バ、バッタ?」
「あいつはベリー。俺の仲間だ」
「よろしく!」
「しゃ、喋った!?」
流石に全員面食らう。
瀬川の自己紹介も終わり、全員揃って帰還する事となった。
しかしあの怪人、一体何だったんだ?」
「アンデッドと呼ばれる不死身の怪物で、それらを封印する能力を持った仮面ライダーにしか倒せないらしいんだ」
瀬川が説明する。
「不死身……ねぇ」
真司がバラバラになったピーコックの肉片を眺めて呟く。
「あれ?今の話どっかで聞いた事があると思ったら……そうか!あの本だ!」
ジョーが何かを思い出したかのように叫ぶ。
「どうした、ジョー?」
「ほら兄貴、あの大ベストセラーだよ!『仮面ライダーという名の仮面』だっけ?あれに出てきた連中だよ!」
「そう言えばそんな本が一時期ブームになっていたような……」
真司も仕事柄その本については知っていた。しかし戦っている最中にそんな事をいちいち思い出しもしなかったのだが。
「でもさ、だとしたらその本に出てきた仮面ライダーに助けを頼んだほうがいいんじゃないか?だって不死身なんだぜ?」
「大丈夫さジョー。あそこまでバラバラになったんだ。もう蘇る事はないよ」
光太郎が明るく言う。翔一も同じような事を言いジョーの心配を取り払う。
「さあ戻ろう。きっと皆心配してる」
「あっ!」
突然真司が大声を上げた。慌てて残る全員が真司の方を見る。
「……北岡さんに雑誌を買ってくるよう頼まれていたんだった」
「びっくりさせるな!本当にあの怪人が蘇ったかと思ったじゃないか」
涼が怒鳴る。
こうして彼らは瀬川という新たな仲間とともに皆の所へ戻っていった。
それからしばらくの時間が経った。空一面に星が輝いている。
星明りの下、バラバラになったピーコックの肉片がようやく全てくっつき、人の形を取り戻していた。
「馬鹿め。あの程度で死ぬようではアンデッドとは言えんわ……」
伊坂の姿に戻ったピーコックがそう呟く。
ライダー達の考えは甘かった。やはりアンデッドは封印する以外に倒す方法は無いのだ。
だが、再生に予想以上の時間と体力を費やした伊坂は再びアンチ・バダム同盟を襲撃する気力が失せていた。
(一旦退くか。どの道今の状態では死にはしないとは言え俺が勝つ事もできないだろう……)
伊坂は踵を返し、そのまま立ち去っていった。
○瀬川耕司/仮面ライダーJ、ベリー…アンチ・バダム同盟と合流
●伊坂/ピーコックアンデッド…一時撤退、体力の回復を待つ
それじゃあ後はお任せします。
>>432 4人にジリジリと迫るギラファン。
ダイナ「くそっ、何か倒す手段はないのか?」
ギラファン「さぁ、覚悟はいいですか?」
シャーク「んっ、待てよ。倒せないなら、この地球から出て行ってもらえばいいんじゃないか?」
イーグル「んっ、そうか!」
パンサー「そうだな」
ギラファン「何だと?」
イーグル「サンバルカンロボ発進!」
シャークの閃きにピンときたイーグルはサンバルカンロボを発進させた。
「うぉっ!」
轟音と共に、降り立ったサンバルカンロボに驚くギラファン。
イーグル「サンバルカンロボ、奴を捕まえろ」
イーグルはオートコントロールで、ギラファンを捕まえさせた。
ギラファン「えーい、離せ!離さんか!」
捕まえられ、必死に抵抗するギラファン。
だが、いくら最強のアンデットと言えど、巨大ロボットの前では無駄なあがきであった。
イーグル「よし、行くか」
シャーク、パンサー「おう」
ダイナ「どうするんだ?」
イーグル「奴を宇宙にすててくるのさ」
ダイナ「なるほど」
イーグルはダイナレッドに答えると、サンバルカンロボに乗り込んだ。
イーグル「よし、発進だ!」
シャーク・パンサー「おう!」
ギラファンを掴んだままサンバルカンロボは飛び立った。
猛スピードで、宇宙空間へ飛び立ったサンバルカンロボ。
手に掴んでいたギラファンは、大気圏から宇宙へと出る際の高熱により炭化していた。
イーグル「よし、ここでいいだろう」
シャーク「ああ」
サンバルカンロボは、炭化したギラファンを握りつぶし塵にすると、宇宙空間に
ばらまいた。
イーグル「いくら不死身と言えど、これなら容易に再生はできないだろう」
宇宙空間に散って行く(実際には目視できないが)ギラファンを見ながらイーグルは言った。
シャーク「それに再生できたとしても、-270℃の空気のない宇宙空間、死ぬ事もできないまま
永遠に苦しみながら彷徨い続ける、死ぬより辛い事だな・・」
パンサー「そう言うと、俺達極悪人みたいだな」
イーグル「まぁ、いいさ。それより地球に戻るぞ」
「ああ」
○サンバルカン地球へ戻る
●ギラファン 塵となり宇宙に散って行った
「やったか!?」
「馬鹿め、あれは俺の分身のギラファンだ。」
宇宙へ向かうサンバルカンロボを見送ったダイナレッドの目の前に、
ギラファアンデットが静かに近づいてきた。
「くっ!」
ダイナレッドは再びダイナ剣を構えギラファの足止めを行おうとした。
「これで貴様も終わりだ!」
ギラファも二つの剣をダイナレッドに振ろうとした時、二台のバイクがギラファに向かっていった。
「ぐぉぉぉ!」
ギラファはバイクの追撃をかわしきれず転げてしまう。
「弾さん、大丈夫ですか!?」
「剣崎君か!」
「はい、弾さん、奴を一緒に叩きましょう!」
それぞれのバイクからブレイドとカリスが降りて、ダイナレッドに頷いた。
「仮面ライダーめ、今度こそ始末をしてやる!」
ギラファも二つの剣を構えた。
・ダイナレッド、仮面ライダーブレイド、カリスVSギラファアンデット
スマソ、ギラファを封印させたかったと、剣とカリスを無駄にしたく無かったので・・・。
/H\
(;0M0)…
/H\
(;0M0)オレノKフォームハ…?ッテイッシュンドキットシタゾ
(;0M0)シカモズレタヨ…
上のほうで指摘があったけど、「橘と一緒は無理」だから剣&カリスだけならバルカンベースに行けるって事ですよね?
続き期待してます。
442 :
439:2005/04/16(土) 01:02:36 ID:6uw35Q1O
>>441 橘さんは平和守備隊で静養中なのでそうですね。
後、睦月たち他のメンバーも平和守備隊にいますので今度使って見ようと思います。
怒っちゃうぞー(´`・ω・´)
>439-441ってマジに氏んだほがいいね
>>444はほっといて
>>439 「ウェェェェィ!」
「馬鹿め、何をしようとするのだ!?」
ブレイドはいきなりギラファの真後ろへとジャンプし、ギラファがあわててブレイドの方を向く。
「ダイナ剣、ゴールデンスパーク!」
『エボリューション』
ダイナレッドはダイナ剣を再びゴールデンスパークの形に変え、
カリスはエボリューションのカードでワイルドカリスへと姿へ変えた。
「弾さん、一気に決めましょう!」
「ああ、ダイナ剣、ドリームギャラクシー!」
『ワイルド』
ダイナレッドはゴールデンスパークから必殺技ドリームギャラクシーを、
ワイルドカリスがワイルドスラッシャーから緑色のエネルギー波、ワイルドサイクロンを同時に放った。
「グォォォォ!」
その攻撃をまともに受けたギラファはそのまま吹き飛んだ。
「な、何ぃ!?」
『アブゾーブクイーン』『エヴォリューションキング』
体勢を整えなおしたギラファにブレイドがキングフォームへ姿を変えながら狙いをつけた。
『ロイヤルストレートフラッシュ』
「ウェェェェィ!」
ギラファはキングラウザーに斬られ爆炎をあげながら倒れ、そのままブレイドに封印された。
●ギラファアンデット→ブレイドに封印される。
446 :
銀太郎:2005/04/16(土) 17:53:07 ID:aqYrBafi
ゼブラーマンが出てくるところのスレをみていませんどこに乗っているんですかアンマリ関係無くてゴメンナサイ
ゼブラーマンは前スレだよ。
過去ログ倉庫から見れるから。
448 :
銀太郎:2005/04/16(土) 23:23:06 ID:aqYrBafi
名無しさんありがとうございます!!!!
449 :
ギンガの森:2005/04/16(土) 23:24:29 ID:7/rHRmeq
>>204 バルバンの最期を見届けたギンガマンだったが…
「うわあぁぁぁぁっ!」
ゴーゴーファイブの絶叫がギンガの森に響く。
ビクトリーロボはグレゴリとゲルマディクスの攻撃に地に伏していた。
「ゴーゴーファイブ!」
「リョウマ、全員のアースをぶつけて動きを止めるんだ!
「分かった、兄さん!くらえっ!!」
リョウマたち6人は最大限の力でアースを放ちグレゴリとゲルマディクスを攻撃する。
だがグレゴリたちは虫に刺された程度にしか効いてないようだ。
「ふん…星獣のいないお前たちに何ができる!かぁっ!」
グレゴリの吐いた衝撃波がギンガマンを吹き飛ばす。
「うわあぁぁぁぁっ!」
「まずは、このガラクタからだ!やれ、ゲルマディクス!」
グレゴリの命令でゲルマディクスがビクトリーロボを押しつぶそうとしたその時…!
450 :
ギンガの森:2005/04/16(土) 23:48:46 ID:7/rHRmeq
突如、数十、数百にも及ぶであろうミサイルが2体に降り注いだ。
「グアァァァァッ!」
「どわっ…何だ!?」
「あれは…!」
リョウマたちが見上げると、
XIGファイター数機が高速で下降してきた。
「梶尾さん、後はお願いします!」
「分かった我夢、北田、大河原行くぞ!」
チーム・ライトニングのファイターSTとGTがグレゴリとゲルマディクスを再度攻撃する。
我夢の乗ったファイターEXはギンガマンのいる方へと飛んでいく。
よく見るとそのEXは、いつもと違っていて、機体上にパラボナのような物が付いていた。
『ギンガマンの皆さん、アースを放って下さい!』
「その声は…我夢か!どーいうことだ?」
『これは…アース増幅装置、多分みなさんも知っているはずです。』
「アース増幅装置って…確か…」
アース増幅装置とはギンガマンがメガレンジャーと共闘した時に使用されたもので
INETの久保田博士が作ったものだ。
『ジオベースに行って、INETにデータを提供してもらって作ってみたんです。』
「へぇ〜、そうなのか。」
と軽く感心するギンガイエロー・ヒカル。
それがどれだけ凄いことか、機械オンチのギンガマンにはイマイチ理解出来ないようだ。
「よし、もう1度アースを放とう!」
「いや、リョウマ、ただアースを増幅させるだけでは勝てない。」
「じゃあ兄さん、どうすれば…」
「任せろ、ゴウタウラスーッ!」
ヒュウガはゴウタウラスを呼ぶと、騎獣合身し合身獣士ブルタウラスとなった。
451 :
銀太郎:2005/04/16(土) 23:52:50 ID:aqYrBafi
名無しさーんログ倉庫の行き方が分かりませーんできたら教えてくださいまた脱線してゴメンナサイ(涙)
452 :
ギンガの森:2005/04/17(日) 00:06:30 ID:0SnAfLIf
そしてビクトリーロボに駆け寄ると、手を差し出した。
「ゴーゴーファイブ、立てるか?」
「…へんっ当たり前だろ…!」
ブルタウラスに支えられて立ち上がるビクトリーロボ。
「一気に行くぜ!マックスフォーメーションだ!」
コクピットにVモードブレスをセットし、3・5・6・Vのスペシャルコードを入力。
ビクトリーロボはライナーボーイと合体してマックスビクトリーロボとなる。
「グアォォォォッッ!」
ゲルマディクスのエネルギー光線が大河原の乗ったファイターを直撃。
地面へと落下していくファイターGTを救ったのは、我夢の変身したウルトラマンガイアV2だった。
ブルタウラス、マックスビクトリーロボ、ウルトラマンガイアV2が揃い踏み。
「今だ、リョウマ、アースを放つんだ!」
「分かった、兄さん!」
5人がアース増幅装置の付いたPALの操縦するEXに向かってアースを放つ。
そして、それは反射・増幅されマックスビクトリーロボへと向かう。
命中とともに、全身が輝くマックスビクトリーロボ。
マックスビクトリーロボは全身のエネルギーパネルからエネルギーを吸収することが出来るのだ。
「マックスノバ!」
「野牛鋭断!」
「ジュアァッ!」
アースの力が加わりパワーアップしたマックスビクトリーロボの必殺技に
ブルタウラスの必殺技、ガイアV2のフォトンエッジがさらに加わる。
「グアァァァァァァッ!」
壮絶な絶叫を残し、グレゴリとゲルマディクスは木っ端微塵に吹き飛んだ。
「凄い力だ…。」
その様子を目の当たりにしたライアとZOはさすがに驚きの色を隠せなかった。
戦士たちの活躍によってギンガの森は守られた。
しかし星獣たちは…。
453 :
ギンガの森:2005/04/17(日) 00:07:40 ID:0SnAfLIf
○高山我夢/ウルトラマンガイア、星獣戦隊ギンガマン、救急戦隊ゴーゴーファイブ、仮面ライダーZO、仮面ライダーライア
→バルバンたち宇宙海賊を倒したが超装甲ギンガイオーが石に。
454 :
銀太郎:2005/04/17(日) 00:26:46 ID:jk8gRChE
ゼブラーマンやっと見つけましたありがとう!!!!!!
455 :
ジュラフマン:2005/04/17(日) 00:34:53 ID:jk8gRChE
ゴールドクローの意味深な言葉を聞いた後市川が重い口を開いた
「あのー、この後如何します?」
「そうね、如何しましょう?」
これからを考える二人しかし
カシン、カシン
何処かに歩き出すキャシャーン
「あ!!ちょっとまってよ!!」
「ま、まってくださぁーい!!!」
追いかける2人
456 :
ジュラフマン:2005/04/17(日) 00:36:53 ID:jk8gRChE
ゼブラーマン、キャシャーン、キューティーハニー何処かに移動
この3人またフリーです
太平洋上空 公海上 現地時間午前2時19分30秒 プラスアップから4分30秒が経過
SS−Iの機関室では、ソルブレイバーとプロトスーツが戦闘中だった。
拳と拳がぶつかり合い、激しい火花が散る。
すると、打撃戦では決着が付かないと見たのか、プロトスーツが無言でケルベロスデルタを繰り出す。
対するブレイバーも、ケルベロスオメガ(デルタの改良版)で対抗する。
大いなる意思の力を得たプロトスーツと10年以上の時を経て、改良を重ねたブレイバーの力はほぼ互角。単純に武装面だけで言えば、ギガストリーマーやパイルトルネードを持つブレイバーが有利だが、この狭い機関室では重火器は使えない。
もし使えば、双方痛み分けでは済まず、この艦、そしてその乗組員すら巻き添えにしてしまう。
「警告。残りプラスアップ時間30秒。」
ブレイバーの戦闘をサポートするソリッドスーツのスーパーAIが警告する。
大樹は、考えた。
自分もプロトスーツもかなりのダメージを受けている。
だが、プロトスーツの戦闘能力は未知数だ。何が起こっても不思議ではない、
その証拠に、初期型ブレイバーより短いはずのプラスアップ時間は、とうに過ぎているのだ。
「仕方がないな。」
ブレイバーはそう呟くと、スーパーAIに命じた。
「コンピューター、オーバーパワーモード起動。出力170パーセント。」
オーバーパワーモードとは、その名の通り、ソリッドスーツのエネルギー出力をオーバーロードさせることによって一時的に通常の倍近いエネルギーを出すことが出来るモードである。
だが、その起動時間は残りエネルギーとスーツの耐久性に左右され、また、終了後には装着者の肉体にも多大なダメージを与える、この場合においては正に最後の手段なのだ。
「フルパワーモード、作動します。起動時間は30秒です。」
AIが告げると同時に、ブレイバーのスーツが大きな唸り声をあげる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ブレイバーは、拳を握り締め、一気にプロトスーツへと突進する。
一方のプロトスーツも、どうやら限界が来たらしく、ブレイバーを迎え撃つべく一気に突進する。
次の瞬間には、両者の拳と拳が寸分違わずに衝突した。
一瞬の静寂。
そして、
「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
ブレイバーのソリッドスーツが悲鳴をあげる。
火花を上げて崩壊するブレイバーのソリッドスーツ。倒れる大樹。
「私の勝ちだ。」
プロトスーツの装着者は不気味なほど落ち着いた声で言うと、ゆっくりと倒れている大樹の元へとたどり着く。
次いで、こう言葉を続けた。
「終わりだ。」
ケルベロスデルタがブレイバーの体めがけて振り下ろされる。
大樹は覚悟を決めた。
「ぐあ…、何故…。」
その声に大樹が目を開くと、そこには金色の光に包まれて苦しむプロトスーツの姿があった。
目を見張る大樹。だが、体は動かせない。
「何故…何故…俺が…。」
その声の間にも、プロトスーツはゆっくりと塵に還元されていく。
「お…の・・・れ…。」
段々と声が小さくなり、遂にプロトスーツは完全に消えてしまった。
残ったのは、ただ、光のみ。
大樹は、訳が分からず、その光景をただ見つめていた。
そして、次の瞬間。
「アシオへ…」
プロトスーツとは明らかに違う声が、大樹の心に直接語りかけて来た。
柔らかく、暖かい、包まれるような不思議な声だ。
大樹には、何故だかそれがプロトスーツを包んでいた光が語っているように感じられた。
「アシオへ…」
その声はもう一度、そう言うと光と共にゆっくりとかすれていく。
「待っ…てくれ…。アシオへ行っ…てどう…すれば…。」
だが、大樹の問いかけを無視して光はことごとく消え去り、後にはただ、傷だらけのブレイバーだけが残った。
「ブレイバー、聞こえるか。」
大樹の元に通信が入る。この声は艦長だ。
「はい。」
「無事か。」
「はい。」
その言葉を聞くと、艦長は幾分安堵した声で続けた。
「たった今、キラアク星人の円盤が消滅してしまったんだ。機関室にも連中の生命反応がない。」
その言葉に、大樹は我に返ったように辺りを見回す。
しかし、そこには大樹以外の何者も居なかった。
「聞こえるか。」
再び心配そうな艦長の声。
「はい、大丈夫です。確かにキラアク星人は消えてしまったようです。それから、プロトスーツも…。」
「プロトスーツだって!?」
「ええ、先ほどまで戦闘していたのですが、突然、光に包まれて消えてしまったんです。」
「消えた。」
「そうです。それから、その光が話しかけてきたんです。」
一瞬のタイムラグの後で、艦長が声を出す。
「何と言ったんだ。」
大樹は思い出す様に答えた。
「アシオへ…と…。」
「アシオ…足尾のことだろうか。銅山があった。」
「恐らく、それではないかと。」
「分かった。これから東京とも連絡をとって、可能な限り足尾へ向かえる様にする。西尾さんはとりあえず戻ってきて下さい。」
「了解。」
通信がぶつりと切れる。
大樹はヘルメットを取ると、やっとのことで体を起こし、ゆっくりと機関室を後にした。
○ソルブレイバー/西尾大樹→戦闘終了するも、オーバーパワーにしたので、暫く再起不能。
○ソリッドステイツーI(SS-I)→ひとまず、東京へ
●プロトスーツ→光に包まれ消滅
●キラアク星人→プロトスーツと共に消滅
と、言うわけでソルブレイン編(単独版)は終了です。
今後は、ジゴロウ編と絡めた上で、遅々として進んでいないWSP編に繋げられればと思います。(そういうことなんで、フリー化はもう少しお待ちを。)
>>445 「やったな剣崎」
「おう、って何だこれ!」
そう言い、封印したカードを見たブレイドは驚きの声を上げた。
「どうした・・これは一体?」
驚くブレイドに、カリスがカードを見ると封印したギラファンの姿が消えて行った。
「ハハハ、それも私の分身だ」
「何!」
その声に、顔を上げた2人の前にギラファンが立っていた。
「分身ってなんだよ!そんな技なかっただろ!」
「ハハハ、ついさっき会得した。さぁ、さっきは油断したが、今度はそうはいかん。
これで最後だ。ハァァァァーーー」
ブレイドの抗議に答え、ギラファンは分裂をおこない101匹になった。
「くっ、こんなに増えるなんて」
「Kフォームで、どうこうできる数じゃないぞ!」
「だが、やるしかないだろ」
圧倒的な数の前に、たじろく3人。
「さぁ、覚悟するんだな」
勝利の笑みをジリジリとギラファン達が迫って来た。
「いくぞ」
「おっ、おう」
始に言われ3人が武器を構え、101匹のギラファンに向かおうとした
その時、
激しい爆発がギラファン達を包み込んだ。
「何だ!」
「サンバルカンロボ!」
レッドが空を見ると、宇宙から戻って来たサンバルカンロボの姿があった。
「すげー。電撃戦隊のロボよりかっこいいじゃん」
「見とれてる場合じゃないぞ。今がチャンスだ」
「えっ」
爆発で分身のギラファンは全て吹き飛び消滅していた。
そして、サンバルカンロボのミサイルになんとか耐えたギラファン本人1人が、
虫の息同然でありながらも、なんとか立っていた。
「おう」
それを見てブレイドが、封印するためにカードを出し投げようとすると
「へっ?」
3人の目の前でサンバルカンロボがギラファンを掴むと再び飛び立った。
「ちょっ、ちょっと、どこ行くんですか!」
それを見て慌てるブレイド。
「あっ、そうか。君たちがいるのを知らないから、また宇宙に奴を捨てにいくんだな」
「宇宙だって?」
「宇宙に捨てれば、戻る事はできないからな。なんにせよ、これで安心だ」
「わーーーーーーーーーー。ちょっ、ちょっと待って、待って下さい!戻ってきて
封印させてくださーーい」
驚き呼び戻そうとブレイドが叫んだが、その声が届くはずもなくサンバルカンロボは
空の彼方へ消えて行った。
○ギラファン倒される
後で呼び戻して封印しといてください(w
>>455-456 sage進行くらい覚えなさい。
「サンバルカン、直ちにバルカンベースに戻ってくれ。」
「長官、何かあったのですか?」
突如として嵐山長官からサンバルカンロボに連絡が入り、バルイーグルが長官に聞く。
「実は、あのモンスターを封印できるヒーローが来たので、彼に封印をしてもらおうと思う。」
「はい、それなら今から戻ります!」
「い、イーグル!?」
シャークがそれを聞いて驚く。
「シャーク、パンサー、そんな事を繰り返したらサンバルカンロボも持たない。
だから封印をしてもらおう。」
「それなら急ごうぜ!」
イーグルが静かに話し、パンサーがそれに答える。
サンバルカンロボは軌道をバルカンベースの方向に戻した。
「あ、サンバルカンロボ!」
ダイナレッドがサンバルカンロボに指をさした。
サンバルカンロボ右手を開きギラファを手放した。
「あれはギラファ、よし、封印しよう!」
ブレイドは目の前に落ちたギラファの体にラウズカードを投げ、封印した。
「これで終わりだな。」
カリスが変身をほっと肩をなでおろす。
戦いが終わった一同は変身を解いた。
「剣崎君、相川君、君達のおかげでアンデットを倒せたよ。」
弾が二人に礼を言う。
「弾さん、俺達は橘さんが不安なので平和守備隊の本部に戻ります。」
「ああ、奴らの仲間がまだいるかも知れないから探していくよ、じゃあな!」
弾はエイリアンハンターを追う為、バルカンベースの内部へと向かっていった。
そして二人もそれぞれのバイクで平和守備隊本部へ向かっていった。
○ダイナレッド/弾北斗→バルカンベースへ
○剣崎一真/仮面ライダーブレイド、相川始/仮面ライダーカリス→平和守備隊本部に戻る。
もう分身ネタ無しだよ。
>>433 「こ、こいつぅ!」
ガルタンが怒りに任せ愛用の鎌、ガルドロッドを投げるようとする。
「ウイングペンタクト!」
アバレキラーは左腰のウイングペンタクトから超音波を放ち、ガルタンの動きを止める。
「うっ、そんな馬鹿な・・・。」
「ガルタン!」
カウラーがそれを見て声をあげる。
「今更遅い!」
猛スピードでアバレキラーがブレードモードに変えたウイングペンタクトでガルタンを斬りつける。
「そ、そんな・・・。」
ガルタンはその場でガクリと倒れた
「おのれ、よくもガルタンを・・・。」
カウラーは怒りに任せ鞭を構えた。
「冷静さを削いで勝てると思っているのか。」
アバレキラーはウイングペンタクトの軸の先端部からビームをカウラーの手に放ち、
カウラーは鞭を落としてしまう。
「これで終わりだ!」
再びウイングペンタクトをブレードモードに変え、カウラーを斬りつけた。
「まさか・・・こんな奴に負けるとは・・・。」
カウラーは倒れ、海へ落ちていった。
「つ、強い・・・。」
シャリバンがアバレキラーを見て言葉を失った。
宇宙刑事の三人は変身を解き、同じく変身を解いた壬琴に近寄る。
「一体あんたは何者なんだ?」
「まぁ、ただの医者だがな・・・。」
烈の質問に壬琴が答えるが、そっけなく答える。
「ただの医者がなんであんや奴を倒せるんだよ!」
電があたふたとした表情で聞く。
「ときめきたい、からとでも言っておこう。」
「ふざけないでください、後はバルカンベースでゆっくり聞きますので。」
大に促され、一同はバルカンベースへ戻っていった。
その頃、バルカンベースにはギラファを投げ捨てたサンバルカンロボと
凌駕たちを乗せたシティガーディアンズの装甲車が到着した。
○宇宙刑事チーム、アバレキラー/仲代壬琴、サンバルカン、タイムレッド/浅見竜也
ガオレンジャー、アバレンジャー→バルカンベースへ
●サー・カウラー、ボー・ガルタン→アバレキラーに倒される。
忘れてたorz
話が気に入らないからって、夢オチ同然の事をする>439みたいなのが
また出るとも限らんから、倒された奴が分身を使って生きていたという
分身ネタも禁止にする?
>>469 それよさそうだけど劇中で分身技使っていたキャラは例外にしたほうがいいんじゃないか?
ったく剣信者は迷惑だな
剣崎と始が後にした地球平和守備隊本部、
その医務室では虎太郎と睦月が治療中の橘を見守っていた。
「剣崎君、どうして僕達を・・・?」
「虎太郎さん、それは俺も同じですよ。」
「どうせ、僕達は役立たずだと思っているんだろう・・・。」
二人が剣崎と始が自分達を役立たずの様に思っているだろうという事で話していた。
「そんな事はないわ。」
医務室に電撃戦隊の渚さやかが入ってきた。
「渚さん・・・。」
「剣崎さんと始さんは二人に橘さんや広瀬さんを守って欲しいと思ってあなたたちを残したの。
だからあなた達は胸を張りなさい!」
さやかは母親の様に二人を諭した。
「ありがとうございます!渚さん!」
「まあまあ・・・。」
虎太郎は思わずさやかに両手で握手をした。
と、その時、警報が鳴った。
『侵入者があらわれました、侵入者はラボの方に向かっています。』
「警報・・・!」
さやかが虎太郎の手を振り解き医務室を出た。
「あの・・・渚さん・・・!」
二人もさやかの後を追って医務室を出た。
ラボについた三人は思わぬ光景を見た。
「あ、あの化け物は・・・。」
睦月がラボにいた不気味な怪物を見て驚く。
「あんた、何者なの!」
「俺は冥王ジルフィーザ、ここにある代物を頂に来た。」
さやかに尋ねられるままジルフィーザは答えた。
「代物って、まさか・・・!」
虎太郎がジルフィーザのいう代物に気づく。
「後ろにいるのは・・・広瀬さん!?」
睦月がジルフィーザの後ろで倒れている栞に気づく。
「この部屋にはこの女しかいなくてな、おかげで簡単に手に入れる事が出来た。」
「やっぱり、グレイブのベルトだ!」
虎太郎の言う通り、ジルフィーザの手にはグレイブのベルトが握られていた。
「こいつがあればあの男を倒せる、貰っていくぞ。」
「そうはさせるか!変身!」
『オープンアップ』
ジルフィーザがその場を去ろうとした時、睦月がレンゲルに変身した。
「さやか、大丈夫!」
「麻衣、あの化け物がグレイブのベルトを盗んだの!」
電撃戦隊の他の四人が駆けつけてきた。
「みんな、行くぞ!レッツ、チェンジ!」
飛竜の合図で五人はチェンジマンに変身した。
「ほう、これだけの数とはいえ俺に勝てると思うのか。」
六人のヒーローが並んだ姿を見てジルフィーザが見得を切る。
「俺が行きます!」
『ブリザード』
レンゲルがブリザードのカードを装填し、ジルフィーザを凍らせた。
「ムン!」
「そんな・・・。」
ジルフィーザは一時的に凍ったが、即座に元に戻った。
「今度は俺の番だ、デビルストーム!」
ジルフィーザが必殺のデビルストームを六人に放った。
「うわぁぁぁ!」
「きゃぁぁぁ!」
六人はでビルストームを喰らい、変身が解かれ、倒れてしまった。
ったく剣信者は迷惑だな!!
最後の一行は
六人はデビルストームを喰らい、変身が解かれ、倒れてしまった。
だった。
「ん・・ん。」
睦月が目を覚ますとそこには倒れてる栞しかいなかった。
「広瀬さん、起きてよ!」
「え・・・きゃぁ!」
睦月は栞をゆすり起こすと栞が驚いた。
「睦月君、まだあの化け物はいるの!?」
「そ、それが・・奴にグレイブのベルトを盗まれてそのまま僕達の前から消えたんだよ。」
虎太郎があわてた表情で栞に話す。
「広瀬さん、大事なベルトを取られて本当にすみませんでした。」
「渚さん・・・でもあなた方が大丈夫でしたから安心したわ。」
さやかが栞に詫びる。
「で、橘さんは?」
「そうだった、橘さんだ!」
麻衣に橘の事を聞かれ、虎太郎が橘の事を思い出す。
「そうはしていられない、医務室へ急ごう!」
飛竜は一言かけると一同は医務室へ向かっていった。
飛竜の一言で、一同は医務室へ向かっていった。
だった。
医務室へと来た睦月たちは無事だった橘を見てほっとした。
「奴の目的はベルトだけだったのか。」
翔が橘を見てジルフィーザの行動に疑問を浮かべた。
「ああ、そうみたいだな・・・。」
勇馬が翔に頷いた。
「ああ、ベルトの事をどう剣崎君と始さんにいえばいいか、僕どうすりゃいいだよ!」
虎太郎が半狂乱状態になる。
「虎太郎、落ち着きなよ、橘さんが無事だったんだから。」
栞が虎太郎を止める。
「諜報部は今メフィストさんを探しているし、通信網も回復したから今は通信待ちか。」
飛竜が深刻な顔になった。
「そうですね、今は橘さんの回復と剣崎さんと始さんが帰ってくるのを待ちましょう。」
睦月が一同に提案した。
その頃、関心のジルフィーザはとあるビルの屋上でカードを見ていた。
「俺に残されたのはこの一枚のゴレムカードのみ、奴を倒すにはこれを使うしかない・・・
そして、このベルトがある、これを使えば・・・・。」
彼は盗んだグレイブのベルトを見て復讐心に燃え上がった。
「見ていろ、インパクター・ロギア、貴様を倒すまでは俺は死なん!」
彼の仇敵、それは最愛の弟、コボルダの仇であるインパクター・ロギアだった。
そして彼はそのままロギアを倒す為、その場を去っていった。
○チェンジマン、上城睦月/仮面ライダーレンゲル、白井虎太郎、広瀬栞→平和守備隊本部で剣崎と始を待つ。
●冥王ジルフィーザ→グレイブのベルトを盗み、インパクター・ロギアを探す。
以下フリーです。
やっぱ
>>439みたいのを、そのままに
しとくと真似する奴がでるから、続きを書いてくれた人には
悪いけど厳しく対処して無効にしよう。
>>438 「終わったな。」
「弾君、聞こえるか弾君?」
サンバルカンロボが去って行った空を見上げていると
ダイナブレスから夢野博士の声が聞こえてた。
「あっ、博士。お久しぶりです。」
「ああ、それはそうと、どうして君がここにるんだ?」
「ここにって・・・えっ博士、バルカンベースにいるんですか?」
発明所にいるはずの夢野がバルカンベースにいる事に弾は驚きの声を上げた。
「私は敵に誘拐された所を救い出されてバルカンベースに来たんだ。」
「そうだったんですか。」
「で、君は?」
「はい、実は研究所で大変な事態がおきまして・・・あっ、それよりバルカンベースに
向かった連中はどうなつたんですか?」
「それなら、別のヒーロー達が撃退した。」
「そうですか、それは良かった。じゃあ、詳しい事はそちらで話します」
「ああ、待っているよ」
夢野との交信を終え、弾がバルカンベースに向かおうとすると所に、2台のバイクが
走り込んで来た。
そう、この2人はギラファンを倒すためにやって来た剣崎と始めであった。
「途中で消えたけど、確か、ここのはずだよな」
「ああ、至る所に戦いの後の形跡があるし・・・」
「あっ、あそこに人がいるから聞いてみようぜ。」
「そうだな」
そう言うと、2人はバイクから降り弾の元に駆けて行った。
「すいません、ここで怪人を見ませんでしたか?」
「確かにいたけど、君たちは?」
中継を見ていない弾は、怪訝そうな顔をして2人を見た。
「俺達は、その怪人を封印しに来た。」
「そうなのか、君達も正義の戦士なのか。」
「はい。俺達は貴方が戦った怪人、アンデットって言うんですけど、そいつと戦ってきたんです。」
「そうか、そのためにやって来たんだね。でも大丈夫。あの怪人なら片付けたよ。」
「片付け立って、あいつは俺達じゃなきゃ封印できないはず。どうやって?」
「ああ、あの怪人は宇宙に捨てたんだよ。」
「宇宙に捨てた?」
ギラファンを宇宙に捨てたと聞き2人は驚き唖然とした。
「ああ、不死の力を持っていて倒せないんで宇宙に捨てたんだよ。宇宙に捨てれば帰って
これないからね。」
「始、どうしよう」
「俺に聞くな」
予想だにしていない事態に2人は混乱した。
「とりあえず、戻って橘さんに相談するか。」
「・・そうだな。」
「んっ、どうしたんだい?」
「いやぁ、それだったら、一応仲間に報告したいと思うので帰らせてもらいます。」
2人はそう言うと、戻って行った。
「それじゃあ、俺も行くとするか」
2人の帰って行く姿を見た、弾はバルカンベースへと足を向けた。
その頃、バルカンベースにはギラファを投げ捨てたサンバルカンロボと
凌駕たちを乗せたシティガーディアンズの装甲車が到着した。
○宇宙刑事チーム、アバレキラー/仲代壬琴、サンバルカン、タイムレッド/浅見竜也
ガオレンジャー、アバレンジャー ダイナレッド/弾→バルカンベースへ
剣崎、始 平和守備隊本部へ帰る
●ギラファン宇宙の塵に
さて、ここは宴会場・・・もといマトリックス。
同盟結成の祝いで、皆はすっかりへべれけになっていた。
ミケラ「いやー、あっという間に大きくなったんだな。ここの環境は、成長に
適してるんだな。ヒック」
マトリックスの隅に植えて立派になった命の実のなる木を見てウラは惚れ惚れして言った。
ラセツ「こら、変な物を勝手に植えるな」
ミケラ「変な物とは何だ、変な物とは!ヒック。これは、我々がトリノイドやギガノイドを生み出すために
必要な命がにゃるんだヒ〜ク!今、僕は水道管が破裂したようにアイデアが溢れ出てるから、新しい
トリノイドをどんどんつくつちゃだなーー」
ウラ「おーーー、それはなんか凄いでおじゃるーー」
シュテン「つていうか、オリジナルキャラはNGだろーが!」
ミケラ「にゃーに、トリノイドの名前なんて覚えてる奴はいないから、バレやしないんたせなヒック」
ボッファ「それもウ〜イ。おれもオリジナルを作っちゃうぞ。「ラブマシーン」なんてどうだ」
一同「モー娘で。今さらラブマシーンかい!」
ラセツ「あー、そんな事より酒だ酒。酒が無くなって来たぞ!」
デズモ「食べ物も無くなってきたぞ!誰か買い出しに行ってこい!」
ミケラ「僕は嫌なんだな。」
デズモ「相変わらず、主人を主人と思ってないな貴様!」
シュテン「パシリ2人は何やってンだ!まだ帰ってこんのか!!」
ウラ「全く使えん連中でごじゃる。帰ってきたらお仕置きでおじゃるな」
思いっきりグテグテになっていると
{ククク、感じる。感じるぞ憎きガオレンジャー共の気を}
{どうやら、この世界にいるようだな}
{捜しまわったかいがあったようだな}
シュテン「ん〜。誰だ?」
どこからともなく声がすると
{では、出るとするか}
{ああ}
そう言う声とともに部屋の中に雷が落ち、大爆発がおきた。
デズモ「うわっ、何だ一体!」
ラセツ「敵襲か!」
ウラ「さッ酒がー!!」
ボッファ「煮込みがー!!!」
ミケラ「ヒック」
突然の出来事に慌てる一同。
そして
シュテン「誰だ、お前等は!」
いつの間にか煙の中に立つている三人の姿を見てシュテンは声を上げた。
「我らはハイネスデューク・ハデスオルグ」
「ネプチューンオルグ」
「ポセイドンオルグ」
そう、彼等は劇場版ガオレンジャーで倒されたオルグ達であった。
シュテン「お前達もハイネスデュークか。」
ネプ「おお、この世界にも我らが同士オルグがいたのか」
ハデス「いかにも、我らは別の世界にいたハイネスデューク。ガオレンジャーに倒されたが
『大いなる意志』の力で蘇り、奴等に復讐するために次元を探し続け、ガオレンジャーの気を
感じ、ここにやって来たのだ」
ウラ「おお、我らと目的はおなじでおじゃるか!」
ハデス「では、お主達も!?」
シュテン「我らの敵もガオレンジャー」
ハデス「では、我ら力を合わせガオレンジャーを倒そうぞ」
ラセツ「そして、世界を我らとエボリアンの手に!」
ポセイドン「おー、酒じゃン。宴会をやっていたのか」
ミケラ「同盟の祝いをしてたんだな」
ハデス「では我らも、仲間にいれてもらおうか。おい」
ネプ・ポセ「ああ」
ハデスに促され、2人は酒とつまみを皆に見せた。
一同「グッジョブ!!!」
●ハデス・ネプチューン・ポセイドンオルグ仲間になつて宴会に参加。
ミケラ、ボッファ、ルールを無視してオリジナルトリ・ギガノイドを造ろうとする
大魔神少し貸してください。
あと、保守あげ
渡来教授が目を覚まし、辺りを見回すと…田んぼ、田んぼ、田んぼ…は田んぼが果てしなく広がるばかりで、他には何もない。
渡来「ありゃ?ここは…一体どこなんだ?」
「おい、おっさん!」
渡来教授が振り向くと、そこにはバイクに乗ったヤンキーの少女…いちごと後ろに乗っていたゴスロリの少女…桃子が迷惑そうに渡来教授を睨んでいた。
いちご「こんな道の真ん中で寝てたら危ねえだろ!ひき殺されてえのか?」
渡来「ああ…申し訳ない。ちょっと色々あってね。ところで、ここはその…どの辺なんだい?」
桃子「え?決まってるじゃないですか。下妻です」
渡来「シモツマ…聞いたことないな…」
さすがの渡来教授も首を傾げるほどの田舎である。
渡来「とりあえず、その…一泊させて欲しいんだけど」
桃子「…どうしよ?」
渡来「ああ、もちろんお礼はするからさ」
いちご「おっさん、あたい達別に金は…」
桃子「じゃあ、私の家に泊まるのを特別に許可します。」
突然カメラ目線になると、辺りが暗くなり、桃子にスポットライトが当たる。
桃子「何故私が何処の誰かも分からないこの人を泊めようかと思ったかと言うと、まあ宿代としてお金を沢山ふんだくろうかなって思っているからです。
見た感じだとかなり羽振りは良さそうだし、なかったらなかったで偽物のベル○ーチ売るの手伝って貰おうという、そんな浅はかな下心が私の心を動かしたのでした。おしまい」
いちご「…誰としゃべってるんだよ!」
いちごが突っ込みの頭突きを桃子にかます。
そうとは知らず、ホクホク顔の渡来教授。
渡来教授「いや〜、助かるなぁ…あ、でもどうやって行けば…」
いちご「あたいに任せな!」
いちごのバイクの後部座席には桃子が…そしてその後ろには渡来教授が今にも振り落とされそうになりながら必死にバイクに捕まっている。
渡来「こ…これって道交法違反だよね〜…!」
いちご「ぐだぐだ言ってるとたたき落とすぞ!」
桃子「気をつけて下さいね…あ、そうそう。どさくさに紛れて変なとこ触ったら、田んぼに落ちてもらいますから♪」
渡来「そ…そんな…うわ〜〜〜〜!」
法定速度を40kmもオーバーして、いちごのバイクが桃子の家に向かう。
いちご「あたいのマシンが、火を吹くぜ!」
○渡来角之進教授…桃子の家に泊めてもらうため、いちごの暴走バイクに乗る。
488 :
名無しより愛をこめて:2005/04/21(木) 00:43:39 ID:YiDXafri
うんことぐろ巻そふとくり〜む
489 :
484:2005/04/21(木) 11:33:05 ID:XHbeplHE
札幌ではギャオスとの戦いを終えたジャスピオンと綾奈たちが今後について話し合っていた。
「本当にありがとうございます、あなた達がいなければ大魔神はギャオスに負けていたかもしれません。」
綾奈がジャスピオンとアンリに礼を言う。
空を飛べない大魔神にとってダイレオンは思わぬ助け舟だったであろう。
「おいおい、何を言っているんだ、大魔神もすげぇ強かったぜ。」
「おいこら、アンリ、でもどうして大魔神が甦ったのですか?」
口を挟むアンリをジャスピオンが止める。
「ええ、大魔神は大いなる意志の魔の手から地球を守りたいと言っています。
その綾奈ちゃんの声に答え、大魔神は目覚めました。」
美都が静かに語り始めた。
「地球の悪ねぇ、まあその大いなる意志の力が働いているみたいですけど。」
「大いなる意志の配下だけではありません、封印されていた妖怪やオルグも目覚めているわ。」
次の綾奈がジャスピオンの問いに答える。
「オルグって、俺達昨日そいつらと戦ったぜ!」
「えっ、そうなのですか!?」
アンリの答えで綾奈が驚く。
「アンリの言うとおり、俺達は昨日地球へ来たばかりの時にオルグと戦いました。
そのオルグは大いなる意志とは関係なく元からある悪の力で動いていました。」
「悪の力・・・ね。」
美都が何かに気づいたように呟く。
「あっ、大魔神が!」
綾奈ははっと大魔神の方を向くと大魔神が何かに気づいたらしい。
「綾奈ちゃん、どうしたの!?」
「大魔神は奥多摩で怪獣が暴れていると言っています!」
綾奈は美都達に大魔神が奥多摩に怪獣が現れた事を告げる。
「よし、それなら俺のダイレオンで連れっててやるから!」
「ありがとうございます、大魔神も大喜びです!」
綾奈が嬉しい表情になる。
「それなら奥多摩へ急ぎましょう!」
美都に言われるまま一同は奥多摩へ行く準備を開始した。
その奥多摩では・・・・。
代々この地を守ってきた地蔵に罰当たりな事に狐の姿をした妖怪が爆弾をセットしていた。
「ったく、人使い、いや狐使い荒いっちゅうねん。」
狐の姿の妖怪、うらぎらが愚痴を言いながら爆破スイッチを入れた。
彼は妖怪大魔王から多額のギャラでこの仕事を雇ったのであった。
轟音と共に崩れ落ちる地蔵。
「グギャァァァ!」
「ど、どでかい閻魔様やでぇ!」
うらぎらが見たのは巨大な閻魔大王の姿をした、閻魔怪獣エンマーゴであった。
その地蔵はエンマーゴを封印していたが、地蔵をうらぎらに爆破された事により再び目を覚ました。
「え、えらい事になってしもうた、ここは逃げるでぇ!」
うらぎらは猛スピードで逃げていった。
○ジャスピオン、アンリ、大魔神、比良坂綾奈、朝倉美都→エンマーゴを倒しに奥多摩へ。
●エンマーゴ→奥多摩で暴れまわる。
△うらぎら→どこかへと逃げる。
492 :
名無しより愛をこめて:2005/04/21(木) 17:24:20 ID:YxiGlJoX
493 :
483:2005/04/21(木) 20:44:42 ID:BMDMQV4O
しまったあぁぁぁぁぁ
渡来教授が桃子の家に泊まった翌日…
教授が目を覚ますと、テレビをつけたまま床でじかに眠りこけている桃子の父親がいた。
渡来「起こしたほうがいいのかな…ま、いっか」
テレビに目を向けると、大柄な黒人のキャスターがニュースを読み上げている。
キャスター「…東京への道はまだ寸断されてはいないものの、黒岩元都知事をリーダーとする東京独立派と、五十嵐総理を中心とした政府側との間には依然緊張が…」
渡来「あらら…ちょっとまずいかな?みんな無事だといいけど…」
と、画面がいきなり切り替わり、有栖川ゆうの顔が画面いっぱいに広がる。
ゆう「皆さん、こんにちは♪有栖川ゆうです☆番組の途中ですが、皆さんにゆうからプレゼントを送りますね♪」
そう言うとゆうの瞳が怪しく光る。
渡来「危ない!」
とっさに画面から目を反らす渡来教授。
だが、桃子の父はうっかり目を覚ましてしまった。
桃子の父「ふあーあ…何やおい…うわっ!」
渡来「あ、あの…?お父さん?」
桃子の父の瞳がゆうと同じように怪しく光る。
桃子の父「キキキキ…オマエ、敵!俺、オマエ、殺ス!」
渡来「っと…うわっ!危ない!」
つかみかかろうとする桃子の父を間一髪で避ける渡来教授。その拍子に、桃子の父の大事な所を蹴ってしまう。
桃子の父「ぐっ!…うううう…」
渡来「ありゃ…ごめんなさい」
「何の騒ぎですかぁ?」
眠い目を擦りながら桃子が目覚める。
どうやら騒ぎに気づいてないらしい。
渡来「桃子ちゃん…君のお父さんがテレビを見たとたん僕に襲いかかってきたんだ」
桃子「ええっ!!」
渡来「とにかく逃げよう!ここにいたら危険だ!」
桃子「待って下さい!」
慌てて父に駆け寄る桃子。心配しているのか…と思ったのだが、甘かった。
桃子「財布には一万、二万…すごい、六万もある…」
渡来「えっ…?助けないの?」
桃子「?誰をですか?」
渡来「いや…君のお父さんを…」
桃子「たかがテレビに洗脳されて暴れるだめ親父なんか助ける必要ないでしょ?」
渡来「あ…そ…そう…」
496 :
名無しより愛をこめて:2005/04/22(金) 00:20:56 ID:nQDIDjpD
渡来「さあ、早く逃げよう!」
桃子「はい!取る物も取りましたし」
桃子の父「マテ…オマエ達…敵…殺ス…」
桃子の父が再び立ち上がり、二人に襲いかかろうとしたその時…
「でりゃあああああああ!」
フライパンで思い切り頭を殴られる桃子の父。はっきり言って弱い。
桃子「いちごちゃん!」
いちご「心配になって来てみたら…お前んとこの親父もかよ」
桃子「えっ?」
渡来「もしかして、君の周りも?」
いちご「ああ。いつもみたいにジャ○コに服買いに行こうとしたら、店員に襲われてさ」
渡来「どうやらその店員もテレビを見たんだろう。君は幸運にも見てなかったけどね」
いちご「良く分かんねえけど…あたい達これからどうすりゃいいんだよ」
渡来「とりあえず、僕を東京まで連れてってくれないかな?」
いちご「はぁ?おっさん頭大丈夫か?東京今ヤバいんだぞ!」
渡来「だーいじょうぶだって。東京全土が大変なわけじゃない。それに、僕にはつてがあるしね」
桃子「つて?」
渡来「ま、会えば分かるよ。とにかく行こ」
桃子「大丈夫かなぁ…」
いちご「知らねぇよ。だけど…ここにいてもしょうがないだろ」
渡来「決まりだね。東京へのルートは…」
桃子「牛久大仏の方を通らないと無理です」
いちご「よし、また三人乗りでいくぜ!」
渡来「えっ…ま、また?」
いちご「嫌なら歩くんだな」
渡来「トホホ…わかりましたよ」
○渡来角之進、竜ヶ崎桃子、白百合いちご→牛久大仏を通り、東京へ。
●桃子の父→いちごに倒される。
●有栖川ゆう→テレビを通じて視聴者を洗脳。
>>497 有栖川ゆうはカーンデジファーに洗脳されて君島セリアになっていますよ。
>>491 「ふぅ、ここまで逃げたら大丈夫やろな。」
うらぎらはなんとか、逃げまとう住民たちを尻目に奥多摩の駅まで着いた。
「あっ、うらぎら、どうしてそんな所に!?」
「げっ、これは小太郎の旦那、どないしましたか?」
うらぎらの目の前に小太郎と入道が現れた。
「おい、あのどでかい閻魔様は貴様が呼んだんだな!」
入道が暴れまわるエンマーゴを指刺して叫んだ。
「入道の旦那、人聞きの悪い事を言わへんでくれまへんか?」
「まだ白を切るつもりか!」
「ひぃぃぃぃ・・・・。」
入道が怒りに任せうらぎらを殴ろうとする。
「入道、やめろよ、うらぎらも謝っているんだし。」
「ありがとうございます、小太郎の旦那には助かったで。」
小太郎が入道を止める。
「小太郎、でも奴は何度もそうやって俺達をうらぎっているんだぞ。」
「入道、大魔王の封印が解かれているんだ、だから二度と裏切られない様に僕達が見てなきゃ・・・。」
「そんなん為に、こらえてぇな、牛若の旦那ぁ・・・。」
うらぎらがガクンとする。
「牛若、あの閻魔様は俺達じゃ太刀打ち出来ないだろう。」
「こんな時にメフィストさんでもいたら。」
小太郎と入道がエンマーゴを見ながら何も出来ない自分達に悔しさを滲み出していたその時・・・。
エンマーゴに向かい無数の機銃が放たれた。
「あれは」
小太郎が指を刺した方向にはダイレオンに乗った大魔神が立っていた。
「古代の日本を救った巨人、大魔神か!」
大魔神を見て入道が叫ぶ。
「しめしめ、ここは逃げまひょか・・・。」
「あっ、うらぎらが!」
二人の目を盗んでうらぎらがその場を逃げようとしていたが、見事二人にばれ、二人に追われる。
・大魔神、ダイレオンVSエンマーゴ
○牛若小太郎、入道→うらぎらを追いかける。
△うらぎら→小太郎と入道に追いかけられる。
ここらで牛若チームはフリーにします。
>>498 ご指摘ありがとうございます。
本文中の有栖川ゆうは全部君島セリアに直しておいて下さい。
>>499 「頼むぜ、大魔神。」
「ウォォォ!」
ジャスピオンに答えるかの様に大魔神は顔を変えダイレオンから飛び降り、
エンマーゴに剣を振るが、エンマーゴの盾で防がれる。
それでも大魔神は何とか着地した。
「あっ、大魔神が危ない!」
「綾奈ちゃん、心配するなって!」
ダイレオンのコックピットで綾奈が苦戦する大魔神を見て声をあげるが、アンリに促されるまま大魔神を見守る。
「こっちも行くぜ、戦闘巨人ダイレオン!」
ダイレオンは変形し、エンマーゴをキックで吹き飛ばし、着地した。
「よし、一気に決めるぜ!」
ジャスピオンに言われ、エンマーゴに向かいポーズを執る大魔神とダイレオン。
その時、エンマーゴが立ち上がり、黒煙を吐いた。
「くっ、黒煙で前が見えないわ!」
同じくダイレオンのコックピットにいた美都の言う通り黒煙でエンマーゴを見失ってしまう。
「大魔神・・・・お願い!」
綾奈が呟いた途端、大魔神が仁王立ちをした。
「グォォォォ!」
大魔神の目が光り、一瞬にして黒煙が消え、エンマーゴが姿を見せた。
「凄い・・・。」
美都が驚きのあまり言葉を失う。
「ここにいたのか、ダイレオンフラッシュ!」
ダイレオンの胸からの光線、ダイレオンフラッシュをエンマーゴは盾で防ぐが、
その盾もダイレオンフラッシュの火力に耐え切れず、粉々に砕けた。
「今よ、大魔神!」
「グォォォォ!」
大魔神が綾奈に答えるかのごとく雄たけびをあげ、エンマーゴの首を一気に斬られ、倒れた。
「ふう、倒したか・・・。」
エンマーゴを倒し安堵の表情を浮かべるジャスピオン。
「美都さん、これだけの妖怪も復活してます、だから誰かに伝えた方がいいじゃないでしょうか?」
綾奈が提案する。
「そうね、手近な所では地球平和守備隊の嵐山長官ね。」
美都が嵐山長官の名前を出す。
「おい、ジャスピオン、嵐山長官って・・・。」
「そうだ、美都さん、俺達も嵐山長官に合おうっと思っていたんですよ。」
アンリが言った事がジャスピオンは嵐山長官に銀河バイブルを渡そうとしていた事を思い出した。
丁度、ジャスピオンが地球に戻っていたとき、
帝王ゲンバーがバルカンベースを襲っていた矢先で、更には嵐山長官の指示で札幌に向かったのである。
「じゃあ、それならバルカンベースに向かいましょうか!」
綾奈もバルカンベース行きに賛成した。
「よし、ダイレオン発進だ!」
大魔神を上に乗せてダイレオンはバルカンベースへ向かっていった。
○ジャスピオン、アンリ、大魔神、比良坂綾奈、朝倉美都→バルカンベースへ。
渡来教授たちが東京へ向かっている時を同じくし、日本海上空。
カバヤン王国から戻ってきたメガシップが順調にバルカンベースへと向かっていた。
そんなメガシップの艦内で藤堂武史と翔直人がグリッドマンから連絡を受けていた。
「直人、武史、これを見てくれ。」
モニターに映し出されたのは君島セリアによって暴徒と化した住民たちであった。
「グリッドマン、これは。」
「直人、これはカーンデジファーがコンピューターワールドに怪獣を送り込んだ為に起こっているんだ。」
モニターがコンピューターワールドで暴れまわるギラルスとバキラに変わった。
「そんな・・・。」
かって自分のデザインした怪獣が再び暴れている姿を見て愕然とする。
「武史、確かに君にとっては辛いかも知れない、でも今はハイパーエージェントととして戦って欲しい!」
「はい!」
グリッドマンに言われ、再び顔を上げる武史。
「武史、早川さんに言うか。」
「そんな、早川さんたちを巻き込ませたくないよ!」
「武史・・・。」
武史は直人に言わたが、自らの主張を言う。
「何しょげた顔してんだ!」
「早川さん!」
突然、二人の後ろから早川が現れた。
「分かっているぜ、コンピューターワールドを守れるのは君達ハイパーエージェントだけだ。
嵐山長官には俺から後で言っておくからさ!」
「は、はい!」
早川に励まされ、武史が感極まった。
「よし、二人とも行って来い、そして必ず戻ってくるんだぞ!」
早川に言われるまま、二人はそれぞれのアクセプター天に掲げた。
「アクセスフラーッシュ!」
二人はグリッドマンとグリッドマンシグマへ変身し、都庁のコンピューターワールドへ向かっていった。
○グリッドマン、グリッドマンシグマ→都庁のコンピューターへ。
下妻物語編読んでて続き書いてみたくなりました。
ギャラクシーメガは、オーレンジャー基地と一緒に破壊され
ないんだけど・・・
505 :
503:2005/04/22(金) 21:49:34 ID:I/NigrLV
まとめサイトで確認したら「I-NETの輸送機」でバルカンベースの会議に来ていたので、
メガシップをその輸送機に変えてください。
506 :
勇気ある撤退:2005/04/23(土) 00:57:43 ID:k6b0vvKb
僭越ながら停滞中の戦闘、キャラを幾つか動かしてみたいと思います。まずは……
ゴッドマンが加勢したとはいえ、巨大ドルゲとの戦いはダイレンジャーにとってあまりにも不利だった。
不死身を相手に戦ってもエネルギーを消耗するだけで一向に勝てる気配が無い。
そしてゴッドマンも先制攻撃が効いたのか、はたまた涼村暁にこき使われていたせいかは分からないが、いつもの力を出せないでいた。
不死身を倒す方法、それは細胞の一欠片も残さず消滅させることぐらいだろう。だが牙大王にも龍星王にも、ダイムゲンにもゴッドマンにもそれだけの火力は望めない。
「……撤退しよう」
そう提案したのはシシレンジャーだった。
「撤退!?敵に背を見せろってのかよ!」
テンマレンジャーが食って掛かる。だがシシレンジャーは至って冷静だ。
「今ここでやられる訳にはいかない。決断を頼む」
そう龍星王のリュウレンジャーへと呼びかける。
「……分かった。一旦退くぞ。そこの赤い巨人、聞こえるか!俺達は撤退する。あんたも一度退くんだ!」
ゴッドマンが無言で頷く。
「分かったよ。俺もその提案に乗るぜ。他の皆はどうだ?」
キリンレンジャーもホウオウレンジャーもキバレンジャーも、そしてダイムゲンも皆意見は同じだった。
「それじゃあここは任せて!天風星・一文字竜巻!」
ホウオウの技で巨大な竜巻が荒れ狂い、土砂を巻き上げてドルゲの視界を塞ぐ。視界が晴れた時には、ドルゲの前にはもう誰もいなかった。
507 :
勇気ある撤退:2005/04/23(土) 00:58:57 ID:k6b0vvKb
ドルゲとの戦いから逃れたダイレンジャー達は、今後について話し合っていた。
ちなみにゴッドマンの姿はもう無い。きっとまた誰かを助けに行ったのだろう。
「どうする?あの怪物を放っておくわけにはいかない……」
亮が言うが答えられる者は誰もいない。
「俺達の戦力だけじゃあ、悔しいがあいつには勝てねえ……」
将児が悔しそうにそう言う。
「俺達だけじゃ奴には勝てない。ここは他のヒーロー達と協力して戦うべきだろう。さっきのようにな」
大五の意見はもっともだ。
「でもどうやって他のヒーローと接触するんです?」
知の問いかけに対し大五は静かに口を開いた。
「ヒーローに対し何らかのコネを持っている機関に接触する。可能性が高いのは……警視庁」
「……行こう。悩んでいてもしょうがないからな」
亮の一声にその場にいた全員が無言で頷く。そして彼らは一路警視庁へと向かって行った。
508 :
勇気ある撤退:2005/04/23(土) 00:59:55 ID:k6b0vvKb
その頃巨大ドルゲは等身大に戻ると、人間態であるミスタードルゲの姿へと変身していた。
そして先の戦闘に参加せず、結果ダイレンジャー達に倒されなかった残りのドルゲ魔人全てを呼び出していた。
クチビルゲ、ヒャクメルゲ、ノウゲルゲ、ウデゲルゲ、クビゲルゲ、キバゲルゲの6体である。
「行け!暴れろ!人間どもに恐怖を与えてやるのだ!」
ドルゲの命を受け、6体の魔人が各地へと散っていく。そしてドルゲもまた何処かへと去っていった……。
○五星戦隊ダイレンジャー、亀夫/ダイムゲン…警視庁へ
○ゴッドマン…何処かへと飛び去る
●ミスタードルゲ/魔人ドルゲ…ドルゲ魔人を各地へと送り込み立ち去る
ドルゲ魔人は数えたら全部で30数体いたのに対し、過去ログじゃ出てきた数が20数体と書かれていたのでキモイのを適当に見繕っておきましたw。
ヒーローは死なないけど陰惨な話書いていい?
510 :
復活、三銃士:2005/04/23(土) 15:09:42 ID:k6b0vvKb
ジェットマンとラディゲ、トランザの死闘は両陣営一歩も譲らぬまま続けられていた。
そんな中動きを見せたのはバイラム側だった。
ラディゲが凶獣ラディガンに変身し、手にした秘剣ブラディゲードで容赦なく斬りつけてくる。
トランザも右腕に装備した特殊メカ・メタルトランサーのスイッチを押す。閃光が走り、爆発とともにジェットマンの体が吹き飛ばされた。
「分かったか。我々2人が手を組めばお前達など相手ではないのだ」
ラディガンが勝ち誇ったように言う。
「くっ、ファイヤーバズーカだ!」
レッドの声に反応してジェットストライカーが無人走行して5人の下へとやって来る。ジェットストライカーは変形し、ファイヤーバズーカとなった。
「喰らえ!」
レッドの掛け声とともにファイヤーバズーカからプラズマ弾が放たれた。だがラディガンはブラディゲードでプラズマ弾を弾き返してしまった。撥ね返されたプラズマ弾が命中し、大破するファイヤーバズーカ。
「うわあああ!」
5人も爆発に巻き込まれて吹き飛ばされてしまう。
「馬鹿め。以前にも俺に撥ね返された事があったのを忘れたか、竜よ」
ラディガン、そしてトランザが各々の剣を手にじりじりと歩み寄ってきた。
「どうする竜!このままじゃ……」
「戦力を片方に集中させる。一人でも倒してしまえば後は幾分楽になるだろう」
ブラックの問いにレッドが答えた。
「まずはラディゲから倒す!行くぞぉ!」
511 :
復活、三銃士:2005/04/23(土) 15:10:45 ID:k6b0vvKb
レッドとブルーが一斉にラディガンへと飛びかかっていった。2人のブリンガーソードがラディガンの体を斬りつけていく。
「次は私よ!」
ホワイトが上空からウイングガントレットを装備して急降下してきた。
「スワニーアタック!」
ホワイトの強力なパンチがラディガンの胸板に炸裂する。衝撃で吹き飛ぶラディガン。
「おっと、おねんねにはまだ早いぜ!」
次はブラックだ。ブリンガーソードを片手にやはり上空から急降下してくる。
「喰らえ!コンドルフィニッシュ!」
ブラックのブリンガーソードがラディガンを十字に切り裂いた。
「そして……これでトドメだぁぁぁぁ!」
最後にイエローが岩石落としをラディガンの頭部に見事命中させた。再び衝撃で吹き飛ぶラディガン。とうとう変身も解けてしまった。
「ぐ、おのれジェットマンめ!」
「無様だな、ラディゲ」
「黙れトランザ!一旦退くぞ。俺はこれを妖怪大魔王への手土産として持っていかねばならんからな」
そう言うとラディゲは、以前OOオーパから奪ったぬぎぬぎビームガン・ハイパーを取り出してみせた。
「何だそれは。銃か?武器になるのなら今ここで使ってみてはどうだ?」
「そうはさせるか!」
2人の会話を聞いていたレッドが、ぬぎぬぎビームガン・ハイパーへ向けてビークスマッシャーを発射した。爆発四散するぬぎぬぎビームガン・ハイパー。
と、3つの光がラディゲとトランザの周囲を旋回し始めた。光は一通り飛び回ると近くの高台へと移動し、やがて人の形を取りだした。
「し、しまった!アクマどもが!」
「俺は、ザビタン!」「イビル!」「ガブラ!」
3人の異形の戦士は、各々の武器・ジャンケルを天高く掲げると名乗りを上げた。
「我ら、アクマイザー3!」
512 :
復活、三銃士:2005/04/23(土) 15:12:06 ID:k6b0vvKb
形勢は明らかにラディゲ達にとって不利な方向へと転んだ。8対2。どう見ても彼我戦力差が有りすぎる。
「トランザ、撤退するぞ。マリアやグレイと合流して体勢を立て直す」
「いいだろう。俺としても早く設備の整った所でベロニカを再建したいしな」
「!待て、今マリアと言ったな!?」
レッドが大声を上げるが、ラディゲとトランザはあっという間にその場から立ち去ってしまった。
変身を解く5人。アクマイザーの3人もこちらへと歩み寄ってくる。
だが竜だけは浮かない顔のままだ。
「竜……」
声を掛けようとする香の肩に静かに手をやり、凱が無言で首を振る。
「リエが……蘇った?でもどうして……またバイラムに……」
竜の答えの出ない問いだけが静かになった戦場に響き渡った。
○鳥人戦隊ジェットマン…戦闘終了、だが竜はリエの事で混乱状態
○アクマイザー3…復活!
●裏次元伯爵ラディゲ/凶獣ラディガン、帝王トランザ…マリア達と合流するべく撤退
アクマイザーが銃に封印されていた理由はお任せします。思いつきませんでした……。
513 :
下妻物語編:2005/04/23(土) 21:36:33 ID:zLos/K1g
牛久大仏…
この近くの道をひたすら歩く、二人の男女がいた。
「海堂さん…まだ歩くんですか?」
「っかしいなぁ…そろそろ大仏の近くにさしかかるはずだぜ…」
地図を見ながら歩く柄の悪そうな青年…海堂直也が頭をかく。
その後ろを少し遅れて歩く女性…長田由佳は明らかに不満顔だ。
海堂「車くらい来ればヒッチハイクしてけるんだけどな…ちゅーか、どんだけ田舎なんだよここ…」
同じ頃、渡来教授と二人の悪ガキのバイクが牛久大仏に到着する。
渡来「ちょっと休まない?お腹も空いたし」
桃子「いいですけど…ちゃんとおごって下さいね」
まるでおごってもらうのを当然の権利と言わんばかりに、桃子がしれっと言い放つ。
渡来「最近の子はちゃっかりしてるね…あ、そうそう。この牛久大仏ね、実は伝説があるんだってね」
缶ジュースを買い、二人に渡す渡来。礼も言わずに飲んでいるのにも気づかず、得意分野の昔話を語り始めた…
渡来「昔ね、この辺りにズラスイマーって怪獣がいて…まあ栃木にも同じ怪獣がいるんだけど…
こいつも牛久のズラスイマーも観音様に封印されたんだ。栃木に出た奴は最近また暴れたみたいだけど、こっちの奴は大丈夫みたいなんだよね…」
得意げに力説する渡来教授。だが、二人は別の方向を向いている。
渡来「なんだ、ダメじゃないか、人の話は最後まで聞かないと…」
いちご「なあ…あいつら何だ?」
桃子「分かんない…」
渡来「何?何?何がそんなに珍しいの?」
二人の視線の先には、パンサークローの戦闘員達が大仏に爆弾をしかけてる姿があった。
渡来「こら!君たち止めなさい!それは犯罪なんだよ!」
何も知らない渡来教授が声をかけると、パンサークローの戦闘員達が突然三人に襲いかかった。
桃子「きゃあっ!」
…だが、三人とも無傷のままだ。
スネークオルフェノクとクレインオルフェノクに変身した二人が、盾になったのだ。
スネークオルフェノク「ちっ…悲鳴が聞こえたからきてみれば、悪人達のお出ましかよ」
クレインオルフェノク「ここは私達が引き受けます!皆さんは早く避難して!」
渡来「わかった!こっちに逃げよう!」
いちご「待てよ、あたいらも戦うぜ!」
渡来「無理だ、足手まといになるだけだよ」
桃子「そんな…」
・スネークオルフェノク/海堂直也、クレインオルフェノク/長田由佳 VS パンサークロー戦闘員
○渡来教授、竜ヶ崎桃子、白百合いちご→避難する
続きます。
そろそろ容量オーバーになるので、その前に誰か新スレをお願い
517 :
名無しより愛をこめて:2005/04/23(土) 22:50:52 ID:okjbyMXG
テンプレは避難所に専用スレあるからそこで書いて。
携帯からなんでうまく行くかわかりませんが、テンプレが出来次第挑戦してみたいと思います。
次スレ行く前にせめて触りだけでも
「ああ〜!もうやめた!」
涼村暁は愛車シトロエン2CVの中で(他に誰もいないのに)大きな声でそう叫んだ。
意気込んで飛びだしたまでは良かったが、街は戒厳令で道路が封鎖されており、目的地までどうやっても行けなかったのだ。
まだ神田方面は被害が及んでいないらしく通行も可能なようなのだが、如何せんこの車にはナビが付いていない。知らない道を通って行こうとした結果、思いっきり道に迷ってしまったのだ。
もう彼是3時間はぐるぐるとあちらこちらを走り回っている。暁はもう事務所に帰る気満々だった。……だが帰り道が分からない。
と、いつの間にか何処かで見たような景色の場所にやって来た。神居野ニュー都心だ。
「ありゃ、いつの間にここに来ちゃったんだろ?でもここからなら帰れるぞ。ラッキー♪」
そんな暁の前に異形の3人組が現れた。慌ててブレーキを踏む暁。車から降りた暁が3人組に向かって一言。
「何だ、変質者か」
「おい、その一言で片付けるのはないだろう!」
異形の一人が怒鳴り返す。この3人組こそ、ついさっき復活して戦士の魂を喰らいに街へと出て来たラクシャーサと、彼に付き従う装甲ヤバイバ、装甲ツエツエであった。
「お前ら明らかに悪役だな。折角やる気になってたんだ。お前らで我慢してやるぜ!」
「ラクシャーサ様、如何致します?」
「どうやらあいつも戦士のようだな。何か違うような気もするが、まあ我慢して戴くとするか」
こうして余り緊張感の無い戦いが幕を開けた。
・涼村暁/超光戦士シャンゼリオン VS ラクシャーサ、装甲ヤバイバ、装甲ツエツエ
しまった。ヤバイバ達が人を惨殺、虐殺しまくり、人間同士を「生き残った奴だけ
たすけてやる」と言って殺しあわせるのを喜んで見る話を書こうと思ったのに
とられちった(´・ω・`)
>>520 どんな内容だろうが君は書かなくていいよ
573 :
次スレ:2005/05/07(土) 03:39:52 ID:yncp/3L8
601 :
名無しより愛をこめて:2005/05/12(木) 18:54:11 ID:gOPFlOjq
623 :
次スレ:2005/05/18(水) 17:05:33 ID:pcZWRFKM
659 :
名無しより愛をこめて:2005/05/31(火) 21:10:33 ID:VclT2Wi7
674 :
次スレ:2005/06/05(日) 09:45:29 ID:S3cFi3c8
694 :
■□■人権擁護法案反対VIP総司令部まとめサイト■□■:2005/06/12(日) 09:28:15 ID:tTz60Lrb
700 :
名無しより愛をこめて:2005/06/14(火) 07:02:55 ID:ftDKAGua
724 :
次スレ:2005/06/22(水) 00:22:39 ID:vGesv2Wz
749 :
名無しより愛をこめて:2005/06/30(木) 22:33:31 ID:Zny6Z6py
794 :
名無しより愛をこめて:2005/07/15(金) 06:44:12 ID:5dipCpzH
808 :
名無しより愛をこめて:2005/07/22(金) 03:10:35 ID:4+DvOiQp
809 :
名無しより愛をこめて:2005/07/22(金) 12:11:52 ID:agpHEh1y
810 :
名無しより愛をこめて:2005/07/22(金) 19:58:04 ID:IvkB0goZ
保全
821 :
名無しより愛をこめて:2005/07/25(月) 22:00:22 ID:3gUSEnh4
829 :
名無しより愛をこめて:2005/07/28(木) 21:24:02 ID:rMpJh3OR
842 :
名無しより愛をこめて:2005/08/05(金) 02:49:41 ID:PF+zTb6p
860 :
名無しより愛をこめて:2005/08/12(金) 03:30:08 ID://WrSRwz
865 :
名無しより愛をこめて:2005/08/15(月) 16:36:20 ID:lC3kF0Cb
872 :
名無しより愛をこめて: