476 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :
第二十四回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十四回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
舗装の行き届かない道を一人の若い女性が歩いていた! 引いているキャリーバッグは中に人が入れそうな程に大きい!
季節は秋を迎えていたが日中の陽射しは厳しい! 女性は立ち止まって額の汗を手の甲で拭った!
その様子を目にした地元の青年が声を掛ける! 二人の偶然の出会いで何が起こるのか! 未来の書き手に委ねるとしよう!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
見栄えの観点で少し修正!(`・ω・´)
おちつけ
「大きめのキャリーバッグは〜〜」のままでも彼女が引いているってことは
スッと頭に入ってくるのが日本語ってやつなんだねぇ
でも直後の「季節は秋を」のくだりでは、その場面が日中であることを
理解するのに少しのひっかかりがある。汗で気づかされる
ことばの足し引きはホンマむずかしい
>>478 キャリーバッグがどういうものか大概の人は知ってるからなw
いちいち揚げ足取るようなポイントでもなかろうに
9月が半ばを過ぎても、眩しい程の日差しが乾いた石畳の上にマロニエの影を濃く落としていて、
時折吹く風だけが季節の移ろいを知らせていた。
僕はブノワ爺さんのカフェのテーブルから通りを眺めていた。乾涸びたパンと薄いワインで昼食をとった後だった。
革命と戦争が、もう長い間庶民から仕事と満足な食事を奪っていた。一昨日、ヴァルミーでは我がフランス軍がついにプロイセンを撃退したそうだ。
タンプル塔では、反革命派の人々を「裁判」の後処刑したらしい。革命はいずれ達成されるだろう…それがもはや市民の手を離れた残虐な歴史の嘔吐であったとしても。
僕は革命なんかどうでも良かった。僕は仕事を失った町外れの職工にすぎなかった。
道の向こうに女がひとり現れた。布を被せた荷物を乗せた小さな荷車をゆっくりとひく女は、
額に汗を浮かべ暑さに耐えかねた表情で、やがて僕の前を通り過ぎようとした。通りには僕と彼女の他には誰もいなかった。
女は立ち止まると手の甲で汗を拭った。中年の太った女で着ている物は悪くなかったが、
酷く汚れていて疲労困憊している様だった。僕は立ち上がると、彼女の方に歩み寄って言った。
「何か飲んだ方がいいのでは?店に入ればワインがありますよ」
女は何も言わず、躊躇うように僕を見た。僕はついてくるように促したけれど、女はそこを動こうとしなかった。
「荷車を寄せましょう」僕が荷車に手を伸ばすと、女が僅かに狼狽した。僕は荷車の横に回ると、荷物を覆っていた布をはぎ取った。
荷台にはまだ幼い男の子と女の子がいて、怯えた目で僕を見ていた。良い服を着て、やはり酷く汚れていた。
女が割って入ってきて、僕の両腕をつかみながら興奮して訴えた。
「お子様方は…お子様方はまだお小さいのです。どうか…!」
「僕は何も言っちゃいませんよ」僕は感情を込めずに言った。それから女を後ろ手に押え込むと、
後頭部を殴って気を失わせた。そして静かに泣く子供たちを両脇に抱えて、ブノワ爺さんの店に戻っていった。
今日の僕は運がよかった。反革命派の貴族が子供達を逃がそうとするのは最近よくあることで、これを捕まえて差し出せば、いくらかの金になるのだった。
僕は仕事を失った町外れの職工にすぎなかった。ただ、今日のパンを得て妻と子供の待つ家に帰れさえすればそれでよかった。
481 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/24(火) 18:14:40.59
第二十四回ワイスレ杯参加作品
>>480 見た目が中年に見える若い女性と考えて参加作品として認める!(`・ω・´)
そこ忘れてたーー!
「若い」と一言書けばよかったのに…自分が理解できないorz
とりあえずワイさんありがとねん
舗装が行き届かない=未舗装って解釈でいいのかしらん
修繕なんかの舗装工事が行き届いてないのかしらん
青年は、近所の山の狭い峠道を歩いていた。ここは交通量が少なく、地元の人間でもめったに通らない。その為、時折される不法投棄が問題になっている。それを取り締まるのが、彼の仕事だった。
山中を紅葉が彩る季節といえども、日中の陽射しはまだ暑い。彼は額に滲む汗を拭いながら、パトロールに励んだ。山頂でルートを折り返し、峠道をしばらく下っていると、視線の先に、若い女性の姿が見えた。
真っ白なワンピースを着たかなりの美人で、大きなキャリーバッグを引いている。はたからみてもそれは重そうで、舗装の悪い凸凹した坂道を登る彼女の額には、汗が光っていた。
「どうかされたんですか? こんな山道を、お一人で」
「この先にある展望台に行きたいんだけど、途中で車が故障してしまったの。だから、歩いていこうと思って」
「そうでしたか。だったら僕が、手伝いますよ」
「本当? ありがとう。これ重くて、助かります」
彼女は手の甲で汗を拭いながら、ほっとした様子で笑顔を見せた。その魅力に一瞬で心を奪われた彼は、抱いていた不信感を忘れ、彼女と共に山奥の展望台を目指した。
この先にある展望台は、特に何もないが、景色だけはいい。恐らく彼女は誰かに噂を聞いて、訪れたのだろう。
「それにしても、これ、結構な重さですね。大事な物なんですか?」
「そうね……あたしにとって、とても大事だった物。だからもう少しだけ、頑張ってね」「はい。任せてください」
ずしりと重い彼女のバッグを引きながら、彼は胸を張った。美人に頼られるのは嬉しいものだったからだ。
「やっと着いたわね。本当にありがとう。あなたのおかげで助かったわ。あたしには、なにもお礼は出来ないけれど……」「いえいえ、お気になさらず」
彼が笑ってそう言うと、彼女はバッグを引きながら、展望台の先端に向かっていった。そして迷う様子もなく、崖際に設置された鉄柵の隙間を通り抜ける。
「ちょ、ちょっと! 何やってるんですか!」
彼が叫ぶが早いか、彼女はバッグを崖から突き落とした。
「ここはあたしと彼が始まった場所よ。終わってしまった今、全てをここで終わらせるの」
振り返って言った彼女は、両手を広げて身を投げた。
「とても大事だった、ものか……」
呆然とその場に残された彼は、バッグの中身を悟ると、止められなかった自分を悔やみ、涙した。
485 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/24(火) 22:30:58.68
――暦の上では確か、秋と言った季節のはずだ。
青年にとって生まれてこの方、死んだ両親が語る実りに喜ぶ世界とはずっと乖離した世界が全てだった。
さぞ美しい世界だったのだろう。そう幼少時の自分は思ったのだが、この目の前の現実はどうであろうか。何もかもが色あせて崩れたいた。
そんな滅びた世界で物資を求めて彷徨う青年は、かつて空港と呼ばれていた広大な空間に居た。
本来このような場所には来ない。傷んだアスファルトが続くだけの平らとも言えない地面に、近くの建物にも生活に糧など既に存在しないのだから。
しかし、目を離せない存在が居る。青年の先を歩く女の存在だ。
白く簡素な衣服で包んだ細い身体で、トランクと言っただろうか。とにかく大きな鞄に滑車でもついているのだろう。
時折立ち止まっては額に首にと手の甲を当て汗を拭くような仕草をしては、ごろごろと音を立てるそれを引いて歩き続ける彼女が気になって仕方が無くここまで追ってきていた。
何を、そして何所を目的にしているのだろう。
そして、ついに堪えきれなくなった。女を、彼女が引く鞄を追ってついに走り出した。
「あんた何者だ。どこへ行くんだ?」
端的に訊けば、
「わたしはこの失敗した世界を終わらせに来たの。ここ、なかなか丁度いいわ」
振り返った彼女から、青年にとって理解のできない無機質な応えが返ってきた。
「終わらせるって、このぶっ壊れた世界を?」
この世界を終わらせる。つまり壊すのであれば、もしかしたら両親が懐かしんだ世界へと修正するのか。
淡い期待を持つ青年に、女は無常な言葉を放つ。
「全て、よ。あなたですら例外ではない。この世界があったことすら消し去るのよ」
裏切られたとの思いから女に掴みかかろうとした青年であったが、それは適わなかった
彼女がトランクを開いた途端、青年は膝が落ちるどころか地べたに這いつくばる事さえできなかった。
溶ける。それが青年が覚えた感覚だった。目の前の光景も、思考も、何もかもが消えていく感覚。
その中で青年は思う。両親の語った思い出の世界だけでも残って欲しい、と。そこに自分が居なくてもいいとでさえも。
想いが通じたのかは分からなかった。ただ塗りつぶされるように消えていく意識の中で願っただけ。結末を見届けることはできなかったのだから。
487 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 06:04:45.56
488 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 06:31:23.00
第二十四回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十四回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
舗装の行き届かない道を一人の若い女性が歩いていた! 引いているキャリーバッグは中に人が入れそうな程に大きい!
季節は秋を迎えていたが日中の陽射しは厳しい! 女性は立ち止まって額の汗を手の甲で拭った!
その様子を目にした地元の青年が声を掛ける! 二人の偶然の出会いで何が起こるのか! 未来の書き手に委ねるとしよう!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
再度の告知!(`・ω・´)
考えるよりも先に行動してしまう性分は、俺の数少ない取り柄の一つだと思っていた。それで、裏目に出ることが少なからずあったけれど後悔なんてしなかったし、行動していなかったら何時までも引きずって悔やんでいたと思う。
きっと何かの間違いであって欲しい。そう思わずにはいられなかった。取り返しのつかない失敗は俺の行く末を暗示していた。
吹いてくる風に湿り気はなくて十分に涼しかった。けれど、未だに日中の陽射しは夏を感じさせて額から滴る汗を手の甲で拭う。
思わず、引っ張ってきた大きめのキャリーケースに跨いで腰を下ろす。辺り一面、田園風景が広がっている。陽射しを遮るものはなく、避けるように自然と俯いた。
「××ちゃん?」
「……」不意に声をかけてきた青年の質問に答えることができなかった。緊張のせいか、口は乾くし嫌な汗は首筋を通って鳩尾に流れる。
アタシは喉を指差して悲壮感を漂わせながら目を伏せた。
「そっか。……そうだったね。聞いてるよ。苦しかったね。でも、僕は××ちゃんのこと、見捨てないから」
本当ならアタシはこの世にいない。初対面の青年のために俺は自分で喉を切った。喋れないのなら声を出す必要がなくなる。俺が元男だと気づかないはずだ。そのために身体も変えた。俺とアタシは双子なのだから。妹が好きだった人を悲しませたりしない。
何も言えない代わりに微笑みを浮かべた。妹がそうしていたように愛しさをこめて。
「君たちはホント良く似てるね」
「××くんだろ?」
「××くんが女の子になるとは思わなかったな」
「けど、別にいいかな。改めて言うよ。大好きだよ、××」
「××ちゃんを邪魔だと感じるほどにね」
……アタシは俺を取り戻せない。
考えるよりも先に行動してしまう性分は、俺の数少ない取り柄の一つだと思っていた。それで、裏目に出ることが少なからずあったけれど後悔なんてしなかったし、行動していなかったら何時までも引きずって悔やんでいたと思う。
きっと何かの間違いであって欲しい。そう思わずにはいられなかった。取り返しのつかない失敗は俺の行く末を暗示していた。
吹いてくる風に湿り気はなくて十分に涼しかった。けれど、未だに日中の陽射しは夏を感じさせて額から滴る汗を手の甲で拭う。
思わず、引っ張ってきた大きめのキャリーケースに跨いで腰を下ろす。辺り一面、田園風景が広がっている。陽射しを遮るものはなく、避けるように自然と俯いた。
「××ちゃん?」
「……」不意に声をかけてきた青年の質問に答えることができなかった。緊張のせいか、口は乾くし嫌な汗は首筋を通って鳩尾に流れる。
アタシは喉を指差して悲壮感を漂わせながら目を伏せた。
「そっか。……そうだったね。聞いてるよ。苦しかったね。でも、僕は××ちゃんのこと、見捨てないから」
本当ならアタシはこの世にいない。初対面の青年のために俺は自分で喉を切った。喋れないのなら声を出す必要がなくなる。俺が元男だと気づかないはずだ。そのために身体も変えた。俺とアタシは双子なのだから。妹が好きだった人を悲しませたりしない。
何も言えない代わりに微笑みを浮かべた。妹がそうしていたように愛しさをこめて。
「君たちはホント良く似てるね」
「××くんだろ?」
「××くんが女の子になるとは思わなかったな」
「けど、別にいいかな。改めて言うよ。大好きだよ、××」
「××ちゃんを邪魔だと感じるほどにね」
……アタシは俺を取り戻せない。
491 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 08:50:56.15
第二十四回ワイスレ杯参加作品
「くそ、なんなのこの道は」みどりは後ろ手にバッグを引きずりながら埃だらけの道を進んだ。
秋だというのに日差しは暑く、髪の毛が汗でべっとりと顔に貼りつく。立ち止まって額の汗を手の甲で拭った。
「手を貸しましょうか?」後ろから男の声がする。
みどりは無視するようにまた歩き出した。
「どうしたんです? 手を貸しますよ」
「……」
「ねえ、返事くらいしてもいいじゃないですか」
「……うるさいわね」
「え?」
「うるさいって言ってんの!」
「そんな、僕はただ親切で……」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!」みどりはつぶやく。
子供をつれた若い女がこっちを見る。
「どうしたんです? みんな見てるじゃないですか、なんかおかしいですよ、だいたいあなたには荷が重過ぎる。
悪いようにはしませんよ、変な下心じゃないんですよ、僕だって同じ方向に行くんだし」
みどりはバッグから手を離すと耳を押さえて叫んだ。
「うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい!
全部あんたのせいじゃないか! あんたのせいでこうなったんだ」
「だから手を貸すって」
「い・ら・な・い! 黙らないと殺すわよ」
「どうやって? 無理でしょ」
「じゃあこうしてやるわ」
*
金村今日子はその時のことを警官にこう証言した。
「ええ、たしかに私見ました、あの女が、突然叫びだしたかと思うと、バッグの中から、
血のついた腕をとりだして『手なんかいらないわよ』って叫んだかと思うと肉に噛み付いて
……それを見て私恐ろしくなって」
493 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 09:53:35.80
友貴は眩しさに顔をしかめる。道脇の大木から太陽が顔を出していた。ランドセルの肩紐の下に熱がこもっている。
駅の売店まで買い物に行った帰りだった。女は駅からずっと友貴の前を歩いている。
暗い赤のスカートに菱形の黒の模様が入ったシャツの格好はこの田舎にはどこか浮いている。人が入ることもできそうな大きなキャリーバッグは舗装されていない道の至る所にある小石に悪戦苦闘している。
『あの人』もあんな大きなバッグだったな。
『あの人』は元々都会の人だったらしい。友貴が『あの人』を思い出すときは決まって最後のシーンだ。
もうこんな田舎なんてうんざり、玄関口で吐き捨てるように言って、追い縋る父や友貴を睨みつける。大きなボストンバッグを両手で引きずるように持ちドアを開ける。
お母さん待って、友貴の言葉は『あの人』には届かなかったのだろうか。振り返ることをせずそのまま出て行ってしまった。
あんなに大きなバッグを持って行っても自分を連れていくことはなかった。あのバッグに入っていたのは自分よりも大切なものだったんだと友貴は漠然と思っている。
前の女は真っ直ぐ歩き続ける。このまま行くと友貴と同じ地区に着く。ひょっとしたら知っている人かもと思い、女が立ち止まり汗を手の甲で拭っているときに声を掛けてみた。振り返った女はテカテカとした唇が印象的な若い女だった。
「ひょっとして友貴君?」女は微かに目尻に皺を寄せた。近所の昔遊んでくれたことのあるお姉さんだった。大学進学のために上京していたのだ。
「大学はどう?」ずいぶんと垢抜けた女に戸惑いながら友貴は聞いた。
「うん、まあ、楽しいよ」女は何でもないように言った。友貴は続けての質問が胸の中で霧散する。しばらく黙ったまま二人は歩く。キャリーバッグが小石と格闘する音だけがやけに響く。
「何で帰ってきたの?」ぽつりと友貴はこぼした。
「そりゃあ、ここが私の町だし」また何でもないように女は返した。友貴はまた黙り込んだ。
ときどき足の裏に感じる小石の感触、吹き抜ける風の涼しさ、上から照りつける陽光の温かさ。道の向こうに林の切れ間が見え、その先には古い家並みが続いていた。
『あの人』もいつか帰ってきてくれるのかな。
友貴は胸の内で呟いた言葉は誰も聞くことはない。絶え間ないキャリーバッグと小石の格闘はもう時期終わる。
495 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 10:58:46.59
健之が車で出かける目的は女を拾う事だった。
しかし、日中に獲物はおらず、街中はとうに過ぎ去った。山道へと入る手前、舗装されていない道を横切ろうとした時、キャリーバッグをひいた長い黒髪の若い女が歩いていた。整った顔立ちをした美しい女だ。
クラクションを鳴らして呼び止めた。女は突然の出来事に驚いた顔をする。
「ねえ、何してるの?」健之が自慢の爽やかな笑みをたたえて、声をかけた。
女は少し訝しんだ顔をしていたが、その台詞に事情を汲んだのか、上品な笑みを浮かべた。
健之は女を乗せると、車を山道へ走らせた。女が山の中がいいと望んだのだ。どうやら、車の中ではなく野外で事に及ぶらしい。綺麗だが、変わった女だ。
「キャリーバッグには何も入っていないの?」車の後部座席に乗せたキャリーバッグは重そうな見た目と違い、軽々と持ち上がった。
「必要最小限のものだけ。現地調達ってこと。あのバッグに入ってるものと言えば、シタイだけかしら」女はそう言っておかしそうに口元に手を当てて笑った。
「へえ……? 死体?」健之が意味がつかめず、繰り返した。
「驚いた? 男の『したい』っていう気持ちが入ってるってことよ」なるほど。必要最小限。現地調達。したい。……現地で男に春を売った金が入っているという訳か。危ない冗談だ。
車を山の中腹で止めると、健之と女は山の中へと入っていった。女が先に進んでいく。形の良い尻がリズムを打って揺れる。
「ここらへんでいいかしら」女が周囲を窺う。
女が白い指を自分の口元に持っていった。「あなたのを舐めさせて」
スケベな女だ。健之が息遣い荒く股間から自分のモノを取り出した。すぐに女は下品に頬張る。健之が意識を股間に集中しようと目をつむった時だった。ぶちん、というひどく嫌な音がした。ぽとりぽとりと血が滴る。腹部の筋肉がひきつり、何度も波打つ。
女が何かをほおばったまま満足げに目を細め、二歩三歩と後ろへ下がる。健之が自然と股間に手をやった。しかし、そこにあるべきものが、無い。その時になってようやく、ざああっと股間から血が噴き出した。
健之が声にならぬ叫びを上げ、地面へと倒れ込んだ。女が口を醜く開け、健之のペニスを血とともに吐き出した。
「嬉しいわ。また、キャリーバッグにシタイが増える……」女は目を爛々と輝かせて笑うのだった。
>>494 レベル高すぎるだろ
ワイ杯ってこんな情緒ある作品多かったっけ
てか、ネクサスだと三点リーダの出しかたが分からんわ
498 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 15:03:01.93
>>497 なに評価前に印象操作しようとしてんだよww
バレたかw
響子は実家の母親に、三歳になる息子を預けると、人が入れそうな程大きなキャリーバッグを引きずり、駅へと向かった。
彼女は幼なじみの夫と出来ちゃった結婚してから三年間、旅行など行けたためしがない。夫の稼ぎが少なく、家族三人生活していくだけで精一杯だったからだ。
だが先日、響子は夫から突然、温泉宿の宿泊券を手渡されたのだ。
「お前誕生日だろ。旅行でも行ってこいよ」
「覚えてくれてたんだ、ありがとう。でもこれ、一人ぶんじゃん」
「俺はいいから、気にすんな。二人で行ける程の、余裕無いしな」
そう言って笑った夫の優しさに甘えて、響子は旅行に行く事を決めた。
駅に着いた彼女は、鈍行に揺られて温泉宿を目指した。格安だが景色がよく、海の幸をふんだんに使った料理が美味しいらしい。
日頃の子育てで疲れているせいか、うとうとしているうちに、列車は宿の最寄り駅に到着した。響子は駅から出ると、バッグを引きずり歩き出した。
普段からの貧乏性の為、タクシーなどは、使っていられなかった。だがこの日は秋とはいえ快晴で、照りつける陽射しや、凸凹した田舎道の歩きにくさが、響子の体力を奪っていった。
バッグを引き疲れ、額に流れる汗を拭っていると、彼女の前にライトバンが停車した。
「お姉さん、観光かい? ちょうど旅館のほう行くから、よかったら乗ってく?」「本当ですか? 助かります」
運転席に座る、人が良さそうな青年に声をかけられ、響子は宿付近まで送って貰う事にした。
バンの後部にバッグを積んだあと、彼女を乗せた車は走りだした。海辺の景色が目に入ってきた頃、車は宿付近に停車した。
青年に礼を言い、車を降りた響子は、漂う潮の香りを味わいながら、温泉宿に辿り着いた。
美人の女将と仲居達に出迎えられた彼女は、部屋へと案内された。窓から海が見える、古風な雰囲気の部屋だった。
(おい、そろそろ出してくれよ)
響子がくつろいでいると、聞き慣れた声が響いてきた。彼女ははっとして、すぐさまバッグを開けた。
まるでお腹の中にいる赤ちゃんのように丸まっている夫を見て、響子は吹き出しながら言った。
「ごめん忘れてた。でも絶対見つからないでよね。見つかったらお金、とられちゃうんだから」「わかってるよ、任せろ」
その後彼女は、昔から隠れんぼが得意だった夫と共に、一泊二日の温泉旅行を、存分に楽しんだ。
502 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 17:58:38.82
503 :
第二十四回ワイスレ杯参加作品:2013/09/25(水) 20:20:40.70
世界はこのうえなく平和だった。数ヶ月前までの戦火に包まれ、皆が憎み合い殺し合っていたのが嘘のようだ。
民族、国家、宗教…、様々な対立が錯綜し滅亡寸前だった人類を調停神が救ったのだ。
調停神のおかげで人びとは憎悪から解放され、かわりに心は無垢の愛で満たされた。
たとえば、ほら、あの青年。巨大なキャリーバッグを引いた女性に駆け寄って、手をさしのべている若者、
かつて名を馳せた殺戮者だったとは到底思われない。そう、誰彼構わず傷つけ殺すことを快楽としていたのはもはや昔、
現在は純朴な青年へと変貌を遂げたのだ。そんな彼の夢はただ一つ、調停神の足元に跪き、
人類を憎悪の悪夢から目ざめさせ、博愛という真理へと導いてくれたことに対する、限りない感謝の念を伝えることだという。
「お手伝いしましょう」明朗で快活な声。「いえ、だいじょうぶですから」戸惑う女に青年はまっさらな微笑みを向ける。
「遠慮は無用です。このあたりはとりわけ足場が悪いですからね」青年はキャリーバッグの持ち手を掴む。
女の掌が汗ばんでいたせいだろうか、持ち手は不気味なほどぬめりとしていた。
さぞ大変だったことだろう。青年は力強く歩き出す。荷は思ったより重いが、人助けの喜びに満ちて足どりは軽い。
「足元に気をつけて。まだ爆撃の跡が残っていますから」
青年は女の方へと振り返る、と、そのあまりの美貌にしばし陶然とする。
なんという美しさだろう。この世のものとは思えぬ。まるで女神のような…。
女に見とれたせいで、道のくぼみに足を取られてしまった。慌てて態勢を整えようとするがさらにバランスを崩し、
荷物もろとも路肩に倒れ込んでしまう。
キャリーバッグの蝶番が壊れ、なかからどす黒い靄がもうもうと湧き上がる。
この世の終わりのように女が叫ぶ。「なんということ! ようやく取り除いた世界中の憎悪が…!」
靄のなか、青年の瞳に暗い光が宿る。と、突如猛然と女に躍りかかった。女を殴り倒し蹴り上げその顔を踏みつける。
「おおおおお!」飢えに飢えた猛獣さながらのおそるべき咆哮。青年は血走った目を剥き涎を撒き散らし、血と肉の塊を残してあらたな獲物を求め駆け出してゆく。
やがてあちらこちらから火の手が上がる。ほうぼうから怒号が、銃声が、ミサイルの音が、爆発音が響き渡って…。
そして世界は、ふたたび夢から目をさます。
おまえら、よっぽどワイ杯で書きまくりたかったんだなw
嫉妬するな
こりゃ審査は日をまたぐことになるぜ
507 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 20:59:55.50
508 :
第二十四回ワイスレ杯参加作品:2013/09/25(水) 21:18:37.23
じょーわじょーわじょーわ……
九月も半ばを過ぎたのにまだまだ暑くて日差しが強い。蝉時雨も耳を劈くようだ。
もう腕が千切れそうだ。重たい革張のキャリーバッグを引きづって、あたしはかれこれ三時間山道を歩き続けてる。完全に道に迷ったらしい。
「あーあ、だから女はダメなんだ。地図も読めないのか?」
あたしの背中から、男が声をかけて来た。
「いーから、黙ってて」
あたしは男を見向きもせずに不機嫌に答える。
「どうだい道案内するよ?この辺は地元だし道は良く知ってるんだ」
しつこい男だ。
「うっせーつってんだろ!」
あたしはついカッとなり、引きづっていたキャリーバッグを思い切り蹴り上げた。
バッグが鈍い音を立てる。いけない、落ち着け。こいつがこれ以上『痛む』前に、早く処分場に行かないと。
元々財産と保険金目当てで結婚した男だったけど、半年足らずの結婚生活は本当最悪だった。金持ちのくせにケチで、口うるさくて、夜もしつこくて。全く『始末』がつくまで良く我慢できたと思う。
山持ちだった男が一度だけ連れて来てくれた群馬にある自分の山の採石場跡。幾つも空いた暗くて深い穴ぼこに、こいつを放り込んでおけば絶対バレやしない。
完璧な計画だったのに、歯車がズレたのは車を降りてからすぐだった。狭い山道で足を滑らせて転んで頭を打ってしまった。
それから、何だか様子が変になった。地図を頼りにどこまでも進んでも、採石場は見えてこない。
おまけに山道なのに、そこかしこで血色の水溜りがボコボコと湧きあがってるし、硫黄の匂いが鼻をつくのだ。
まあいいや。あたしは首を振る。あいつの『臭い』も気にならなくて、丁度いい。
「もう、何でもいいから早くココから出してくれ!暗くて狭くて暑くて、気が狂いそうだよ!」
あたしの背中からあいつの悲鳴。まったく最悪だ、死んでからもまだ五月蠅い男なんて。
あたしは汗を拭う。頑張れ、お金が下りたら、世界旅行。高級ブランド。毎日パーティ……
少し道に迷っただけ。採石場はきっと、すぐ、そこだ。
気がつけばいつの間にか日も暮れかかり、赤黒く夕陽に染まった山道。
辺りは暗くなって林も抜けたはずなのに、何時まで経っても鳴り止まない蝉の声。
じょーわじょーわじょーわ……
蝉の声が、何だかあたしを嘲る嗤い声みたいに聞こえてきた。
509 :
第二十四回ワイスレ杯参加作品:2013/09/25(水) 21:21:16.22
じょーわじょーわじょーわ……
九月も半ばを過ぎたのにまだまだ暑くて日差しが強い。蝉時雨も耳を劈くようだ。
もう腕が千切れそうだ。重たい革張のキャリーバッグを引きづって、あたしはかれこれ三時間山道を歩き続けてる。完全に道に迷ったらしい。
「あーあ、だから女はダメなんだ。地図も読めないのか?」
あたしの背中から、男が声をかけて来た。
「いーから、黙ってて」
あたしは男を見向きもせずに不機嫌に答える。
「どうだい道案内するよ?この辺は地元だし、道は良く知ってるんだ」
しつこい男だ。
「うっせーつってんだろ!」
あたしはついカッとなり、引きづっていたキャリーバッグを思い切り蹴り上げた。
バッグが鈍い音を立てる。いけない、落ち着け。こいつがこれ以上『痛む』前に、早く処分場に行かないと。
元々財産と保険金目当てで結婚した男だったけど、半年足らずの結婚生活は本当最悪だった。金持ちのくせにケチで、口うるさくて、夜もしつこくて。全く『始末』がつくまで良く我慢できたと思う。
山持ちだった男が一度だけ連れて来てくれた群馬にある自分の山の採石場跡。幾つも空いた暗くて深い穴ぼこに、こいつを放り込んでおけば絶対バレやしない。
完璧な計画だったのに、歯車がズレたのは車を降りてからすぐだった。狭い山道で足を滑らせて転んで頭を打ってしまった。
それから、何だか様子が変になった。地図を頼りにどこまでも進んでも、採石場は見えてこない。
おまけに山道なのに、そこかしこで血色の水溜りがボコボコと湧きあがってるし、硫黄の匂いが鼻をつくのだ。
まあいいや。あたしは首を振る。あいつの『臭い』も気にならなくて、丁度いい。
「もう、何でもいいから早くココから出してくれ!暗くて狭くて暑くて、気が狂いそうだよ!」
あたしの背中からあいつの悲鳴。まったく最悪だ、死んでからもまだ五月蠅い男なんて。
あたしは汗を拭う。頑張れ、お金が下りたら、海外旅行。高級ブランド。毎日パーティ……
少し道に迷っただけ。採石場はきっと、すぐ、そこだ。
気がつけばいつの間にか日も暮れかかり、赤黒く夕陽に染まった山道。
辺りは暗くなって林も抜けたはずなのに、何時まで経っても鳴り止まない蝉の声。
じょーわじょーわじょーわ……
蝉の声が、何だかあたしを嘲る嗤い声みたいに聞こえてきた。
行頭に一文字空白開けない奴、何作品投稿するつもりだ?
511 :
【訂正】第二十四回ワイスレ杯参加作品:2013/09/25(水) 21:34:02.76
じょーわじょーわじょーわ……
九月も半ばを過ぎたのにまだまだ暑くて日差しが強い。蝉時雨も耳を劈くようだ。
もう腕が千切れそうだ。重たい革張のキャリーバッグを引きずって、あたしはかれこれ三時間山道を歩き続けてる。完全に道に迷ったらしい。
「あーあ、だから女はダメなんだ。地図も読めないのか?」
あたしの背中から、男が声をかけて来た。
「いーから、黙ってて」
あたしは男を見向きもせずに不機嫌に答える。
「どうだい道案内するよ?この辺は地元だし、道は良く知ってるんだ」
しつこい男だ。
「うっせーつってんだろ!」
あたしはついカッとなり、引きずっていたキャリーバッグを思い切り蹴り上げた。
バッグが鈍い音を立てる。いけない、落ち着け。こいつがこれ以上『痛む』前に、早く処分場に行かないと。
元々財産と保険金目当てで結婚した男だったけど、半年足らずの結婚生活は本当最悪だった。金持ちのくせにケチで、口うるさくて、夜もしつこくて。全く『始末』がつくまで良く我慢できたと思う。
山持ちだった男が一度だけ連れて来てくれた群馬にある自分の山の採石場跡。幾つも空いた暗くて深い穴ぼこに、こいつを放り込んでおけば絶対バレやしない。
完璧な計画だったのに、歯車がズレたのは車を降りてからすぐだった。狭い山道で足を滑らせて転んで頭を打ってしまった。
それから、何だか様子が変になった。地図を頼りにどこまでも進んでも、採石場は見えてこない。
おまけに山道なのに、そこかしこで血色の水溜りがボコボコと湧きあがってるし、硫黄の匂いが鼻をつくのだ。
まあいいや。あたしは首を振る。あいつの『臭い』も気にならなくて、丁度いい。
「もう、何でもいいから早くココから出してくれ!暗くて狭くて暑くて、気が狂いそうだよ!」
あたしの背中からあいつの悲鳴。まったく最悪だ、死んでからもまだ五月蠅い男なんて。
あたしは汗を拭う。頑張れ、お金が下りたら、海外旅行。高級ブランド。毎日パーティ……
少し道に迷っただけ。採石場はきっと、すぐ、そこだ。
気がつけばいつの間にか日も暮れかかり、赤黒く夕陽に染まった山道。
辺りは暗くなって林も抜けたはずなのに、何時まで経っても鳴り止まない蝉の声。
じょーわじょーわじょーわ……
蝉の声が、何だかあたしを嘲る嗤い声みたいに聞こえてきた。
目覚めると私は闇の中にいた。闇は狭いが、その分濃厚な闇であり、そしてひどく揺れていた。
ここは一体どこだろう?
意識を集中した。風の音…木の葉のざわめき…足音…。足音?
そして不意に男の声がした。
「こんにちは。どちらへ?」
すると振動が止まって今度は女の声が聞こえてきた。
「ええ、ちょっと…」
私は会話に耳を澄ませた。何か手がかりが掴めるかもしれない。
「こんな所で人に会うなんてね。それ、大きいですねぇ。何が入ってるんです?」
「何でもないんです」
「何でもないってことはないでしょう。そんなに大きくて、重そうだ」
「しつこいですね」
「まぁ、はっきり言わせて貰うと、あなたとっても怪しいですよ。いや、なに。僕は何もあなたに悪意を持ってるわけじゃない。興味本位ですよ。で、何なんです?」
「…わかりました。ちょっとだけですよ」
――唐突に眩しい。眩しい中に、真っ黒い影が二つ、佇んでいた。
「こりゃあ…」男が言った。「驚いた。チャーじゃないですか」
「はい、おしまい」
また唐突に暗くなった。会話が続く。
「いや、すみませんね。そういうわけだったんですか、いや、なんとも…そうですか、この時代にチャーを見つけましたか」
「どうか内密に。上が色々とうるさいですから」
「ええ、そりゃそうでしょう。そうでしょうとも。とするとこれからしばらく歩くんですね?」
「ええ」
「それはそれは…どうか道中お気をつけて」
「どうも。ではご機嫌よう」
再び揺れ始めた。男はまだ「なるほど、いや、そうか…」などとぶつぶつ言っていたがすぐに遠ざかって間もなく聞こえなくなった。
私はチャー。ただ、それだけが分かった。言い換えれば、それしか分からなかった。私はチャーと呼ばれる何かしらの現象であり、チャーという響きだけを胸に、揺すぶられ、どこかへ運ばれようとしている…。
大変そうだったら土曜日じゃなくて明日の23:59:59あたりで
前半戦終了とかしちゃえばいいじゃん
それ面白いなぁ
>>510,513,514
だから2ちゃんは半年ロムらないとダメなんだよw
「それ面白いなぁ」と書き込んだら何か言われた。
∧,,,∧ なんのこっちゃ?
(´・ω・)
/っ旦o-_。_-.、
(´ c(_ア )
[i=======i]
何回目か忘れたけど30作以上集まったことあったよね
規制が酷くて長い間参加できなかった奴多そうじゃない?
今回はかなり集まりそう。
φ(`д´) ヘッ、そうかよ!
キャリーバッグはいかにも重たげで、砂利を噛んでがらがら鳴るそれを、女は強い日差しの中、額に汗して引き摺っていた。女は若く、飾り気の無い服装は今朝方思い立って出てきた、というような風情だった。
ここは山奥の見捨てられた町だ。バスも無い。どこかしらその姿に心惹かれたのも無理は無かった。
彼女は一人であの荷物?を引き摺って歩んできたのか?
「あの…」と思わず声を掛けていた。
女は訝しげに僕を見て言った。
「将太くん…?」
化粧気の無いその顔に、あどけない少女だった頃の面影が潜んでいる。
「葵か…?」
葵が都会へ出てから十年が過ぎていた。子供の少ないこの町で、僕らは兄妹のようによく遊んだものだ。夕暮れの山の中で初めてキスをされた、そのときの感触が、俄か雨のように意識に降り付けてすぐに去った。
「戻って来ちゃった」と葵は言った。
「都会はやっぱり大変なんだね」と、そう僕は言った。彼女は何も答えなかった。自分の馬鹿みたいな声が耳に残った。
息苦しい沈黙だった。
「それ…」ふと気になって、キャリーバッグを指して言った。「…重そうだね。何が入ってるの?」
急に、木々を抜けて強い風が吹いた。
「色々…荷物とか…」葵は風に靡いた髪を抑えながら風の抜けていく方を眺めやって言った。
「持ってやるよ」
そう言うと初めて安心したような笑顔を見せた。
「相変わらず優しいんだね?」
バッグは恐ろしく重かった。僕は動けなかった。ただの一歩も…。その間にも、身軽になった葵はどんどんと先を行って、その背中は小さくなる。一度も振り返ることは無く、やがて、見えなくなった。
僕は、このバッグを手離してしまうだろうか? 先のことは何一つわからない。でも、まだ離したくはなかった。
それは多分、僕とバッグとのプライドの問題だった。
何とか第一稿を書き終えた。
これからどうにかして65行を半分まで削らなきゃいけねーやw
三回目の参加だけど、これが毎回きつい。
月末月初は忙しいし、月半ばにやってくれたらいいのに。とは思う。
525 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/25(水) 23:23:33.64
∧_∧__
/(´・ω・`) /\
/| ̄ ̄ ̄ ̄|\/
| |/
 ̄ ̄ ̄ ̄
\パタンッ /
_____
/ / /|
| ̄ ̄ ̄ ̄| |
| |/
こちらスネーク
ワイスレに潜入した。
____
/ / /|
_| ̄ ̄ ̄ ̄| |__
/ |____|/ /
 ̄ ̄ |し |  ̄ ̄
し⌒J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
30作超えたら下読みシステム導入だね
俺が10作残してふるい落とすよ
ワイちゃんいつでも呼んでくんな!
キャリーバッグを使ったうまいオチっていうのがおもいつかないなあ
ショートショート選手権みたいな性質が強いからオチは考えちゃうよね
ぷはぁっ。やっぱり夜勤明けのタバコはたまらない。アパートのベランダは日差しが辛いけど虫の音が気持ちいいや。
あれ、ベランダ先の裏庭に女がいる。艶のある長い黒髪だ。雑草よりもずっと大きなキャリーバッグを引きずっているや。上の階の人かな。何か落としたのかな。
あ、立ち止まって額を手の甲で拭った。うわ、美人。これはお近づきになるチャンスか。
声を掛けたらこっちを向いた。何か陰のある笑顔だ。たまんないね。
うん? キャリーバッグから何か取り出したや。大きな熊手に縄梯子がついている。あ、上に向かって放り投げて引っ掛かった。
うん? キャリーバッグから金属バットを取り出したや。小脇に抱えて梯子に、やっぱり登れない。
うん? キャリーバッグから包丁を取り出したや。野球の硬式球も取り出したや。包丁を口にくわえてボールをポケットに入れて梯子を登る。何か様子が変だぞ。
(バリーン、ドタバタ、ウギャー)
何これ? 上で一体何が起こっているの? 警察は、救急は、セ○ムは?
あ、女が梯子で降りてきた。おかっぱ頭になっている。あ、続けて男が降りてきた。丸坊主だ。まさか、髪を切っていただけというオチ?
二人見つめ合って手を繋いで裏庭を出て行った……。
いやぁ、夜勤明けのせいかな、頭が痛くなってきたや。もう部屋に戻ってベッドで寝るか。
うん? キャリーバッグが残っている。ゴトゴト動いている。赤ん坊のような泣き声も漏れてくる。
ま、いっか。夜勤明けだしな。
533 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/26(木) 11:31:49.30
これって長編の練習にはならないよねえ
無駄な文章をすっきりさせる練習になるよ
発想や構成のやり方は人それぞれだ
こういうのだって長編につながるやつはつながる
そもそもワイスレ自体が作文の体力を身につける場所じゃないからな
筋トレみたいなのは自分ひとりでやりゃいい
一レスの掌編を書くことに意味があるのか!
ワイは「ある」と断言する!
千文字程度の話で無駄なことはできない!
その為、文章の基本である「起承転結」、または「序破急」を強く意識して書くことになる!
文字数が少ないので推敲も容易! 時間の制約を受け難いので書く人を選ばない!
プロットと推敲を繰り返し学ぶことによって、その延長上にある長い小説にも活かすことができる!
ワイの考え!(`・ω・´)気分転換や自信を回復する目的でも構わない!
538 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/26(木) 15:53:56.31
第二十四回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十四回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
舗装の行き届かない道を一人の若い女性が歩いていた! 引いているキャリーバッグは中に人が入れそうな程に大きい!
季節は秋を迎えていたが日中の陽射しは厳しい! 女性は立ち止まって額の汗を手の甲で拭った!
その様子を目にした地元の青年が声を掛ける! 二人の偶然の出会いで何が起こるのか! 未来の書き手に委ねるとしよう!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
ワイスレ杯は気軽に手早く実力の一端が見えるところに意義がある!(`・ω・´)ちょっと宣伝!
大きな瞳が印象的な人だった。
「手伝いましょか? 街の人? 博多から来たと?」
コンクリートで簡単に舗装しただけのデコボコ道。大きなキャリーバックを引きずる女性の辛そうな顔に、畑仕事の手を止めて思わず声をかけた。
「えっ、あっ、ああ、いいえ、大丈夫ですから」
彼女は一瞬、迷ったのか変な間をおいて断った。
こんな山奥の村には決して似合わない、肩を出した白いワンピースとツバ長の帽子。
彼女はこちらの申し出を断ると、ガラガラとバッグを引いていく。その後ろ姿がだんだん小さくなっていく。
彼女は街から村への最終バス(16時にこの村が終点なのだが)に乗ってやって来た。
彼女はしばらく、バス停のベンチに座っていたので、誰かが迎えに来るものと思って見ていた。
だけれど、彼女はキャリーバックを引きずって村の奥へと進み始めたのだ。
そこで声をかけてみたのだが、案の定、あっさりと断られた。下心がなかったと言えば嘘になる。綺麗な人だった。
初恋の相手がふと脳裏をよぎる。村から街に出て行って以来もう会ってない。意気地のなかった昔を思い出すと、
大事なものを無くした後のような諦めのつかない変な気分になる。
しかし、あの大きな荷物は何だったのだろう、こんな山奥に。
それが気になった時、バス停で彼女の座っていたベンチの下に水溜りがあるのに気が付いた。
ゆっくりと近づいてみる。目に入った瞬間、鳥肌が立った。胸の奥がギュッと締め付けられて体が強張る。
透明な水溜りに混じる、赤黒い、血のような色。鉄錆のような生臭い匂いがほのかに漂っている。
気が付けば、無意識のうちにケータイを取り出して駐在さんに電話していた。
「ばーちゃん、ただいまぁ」
「陽子ちゃん、よぉ帰ったねえ。それなんね、大きか鞄ば持って」
「とーちゃんが食べたい言うとった活きガツオたい。朝市で仕入れてきたけん新鮮とよ。
保冷剤と一緒にキャリーバッグに詰めて来たとさね」
「あらあ、大変やったねえ、近所に声かけて酒でも振る舞おうかねえ」
「伸吾は呼ばんでよかよ」
「なしてね? 昔はよう遊んどったろうもん」
「さっき、わたしに気づかんかったと。あげん奴はもう知らんけん」
後日談。伸吾は駐在さんにこっぴどく怒られて、村の笑いものになったとさ。
こっぴどく怒った駐在さんひどいw
541 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/26(木) 16:26:02.98
孝之にとって洋子は目を離せない存在だ。
『世間知らずなところもありますけど、よろしくお願いします』
あれは祖母が運営する下宿に彼女が入居した日のことだった。
最初は謙遜なのかと思った。さらりとした翆髪に整った笑顔の持ち主にそう言われ、奥ゆかしいどこかの令嬢を想起させたものだ。
孝之の推測は正鵠を射ていた。そして彼女の言葉は謙遜などではなく、本物の世間知らずであることもすぐに判明した。
幸い本人が世間とのズレに悩んでおり、彼女の現状に危機感を抱いた両親の思惑もあって遠縁の祖母の下での暮らしを始めたのだそうだ。
日々奮闘する彼女の姿は好まく映るが、空回り気味で何をしでかすか分からない。だから目を離せないのだった。
あれから半年が経過した今でも孝之は洋子に振り回されていた。
放課後、孝之は高校の校門を出たところで洋子を見かけた。
十月にしては夏を思わせる暑さの中、未だ舗装が追いつかない道を薄手のワンピース姿の洋子がこちらに歩いてくる。妙に大きなキャリーバッグを引きながらゆっくりと。
「洋子さん。こんな時季に旅行ですか?」
「……あ、孝之くんだ。ごきげんよう」
キャリーバッグに気を取られていたのだろうか。孝之に気付いていなかったらしい。
孝之の姿を確認すると、すっかり見慣れた柔らかな笑顔とそれに似合いの声が返ってきた。
「で、今日はどちらへ? 大学にそれは要らないですよね。まさか、その格好でキノコ狩りですか?」
山際にある孝之の通う高校の向こうには山しかない。
額の汗をぬぐう彼女に訊いてみると、孝之には予想を大きく裏切る答えが返ってくる。
「ううん。スーパーでお野菜が詰め放題なんですって。だから――」
「……それに詰めようと思ったわけですか」
「いいアイディアでしょ」
巨大な旅行鞄を指差す孝之に、洋子が誇らしげな表情を向ける。
「スーパーはこっちじゃありませんよ。それに鞄はルール違反です」
きょとんとする洋子から鞄を取り上げると、孝之は歩き出す。
最近、やっと包丁が使えるようになったと喜んでいた彼女だったが、方向音痴だけは治らないような予感がする。
気付かれないようにと苦笑する。孝之は存外、洋子に振り回されるこんな日常を気に入っていた。いつまでも続けばいいのに、とも。
544 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/26(木) 18:04:46.18
30作超えたら落第システムを導入してはどうですか。
最低限の水準に達してないものは落第として寸評ナシ。
バッサバッサと投げ捨てましょう。小説だけに。
批評があるから改善できる
あまり馬鹿をさらす真似はよしなされ
>>546 それは545たる我への言葉か
落第する者などは人に教えを乞う以前の段階
一人でも学べるものがそこらじゅうに転がっているものだ
自分でなにひとつ学べぬのなら、どの道その者に未来はない
バッサリと斬り捨ててやるのが武士の情けというものよ
黙って作品を奉納する。それが俺達にできる唯一のことだ
>>547 おまえが書いてんのはどうせライトノベルだろ
>>549 ラノベの連中の程度が低いと思ってる人の言う反論が、
「お前なんてラノベだろ」ですか
それちょっと面白い
拉野辺覚蔵48才
バレたかw
どういう一人遊びなんだか
気持ち悪い連中の住まうスレでござるな
/ ̄ ̄\
/ ─ .\
⌒ ⌒ | ____
(、_, )ヽ | / \
l=ニ=- | / ― ― \
. { |/ ⌒ ⌒ ヽ
{ / | ,ノ(、_, )ヽ |
,-、 ヽ ノ、\ -=ニ=- /_
/ ノ/ ̄/ ` ー ─ '/>< ` ー─ ' ┌、 ヽ ヽ,
/ L_  ̄ / _l__( { r-、 .ト
_,,二) / 〔― ‐} Ll | l) )
>_,フ / }二 コ\ Li‐'
556 :
第二十四回ワイスレ杯参加作品:2013/09/26(木) 21:25:55.56
ゴロゴロゴロ……
日曜日の昼下がりの事だった。
まだまだ暑くて陽射しが厳しい秋の多摩川。土手沿いの砂利道を、一人の少女が歩いていた。
足取りは鈍い。自分の背丈ほどもあるキャリーバッグを重そうに引きずっているのだ。
「ゆすら?ゆすらじゃないか?何やってんだそんなの持って?」
土手沿いをプラプラ散歩していた聖痕十文字学園中等部二年、時城コータがすれ違った少女に声をかけた。
「せ、先輩!」
うかない顔の少女が、ようやくコータに気付く。
山桜ゆすら。桃色の髪にクリクリした瞳が愛らしい、コータの美術部の後輩だ。
「重そうだな、運ぶの手伝おうか?」
みかねてそう言ったコータに、
「あ、ありがとうございます。そんな事より……」
ゆすらが切羽詰まった表情でコータの手を握り締めた。
「今日、ちょっとした……お食事会があって!一緒に来て欲しいんです!」
あえ……?コータの顔が見る見る赤くなって行く。お食事会に一緒て!
「わかった、ゆすら。事情はわからんが俺も行くぜ!」
眉毛をキリッとさせてコータはそう答えた。
#
「あら〜、ゆすらちゃん。買い出しお疲れ様〜!」
ゆすらとコータの着いた先。『炎浄院』。いかめしい表札のかかった大邸宅の玄関を開けて顔を出したのは、コータのクラスメート。エナだった。
「先輩!豚骨30kg鶏皮50kg!買ってきました!あとコータ先輩も、先輩のラーメン食べたいって!」
ゆすらが震え声でエナに挨拶。
「コータくんも一緒?いーわ。上がって上がって!もう『一の丼』の準備はできてるから!」
コータに気付いたエナは、眼鏡を輝かせてそう言った。
そういうことだったのか!コータは怒りに燃える眼でゆすらを見た。口元をヒクつかせながら、シレッと彼から目をそらすゆすら。
謎のJCラーメンコンサルタントを名乗る輩が、後輩やクラスメートを家に招いては凶悪に不味い実験ラーメンを無理矢理食べさせていると言う黒い噂は、本当だったのだ。
ゆすらは、風紀委員会でエナの後輩。誘われたら断れないだろう。それでコータを道連れにして一人当たりの『食い扶持』を減らそうと……!
「お待たせ!一の丼『真説爆熱灼刹麺』!今日は五の丼まであるからね!」
食卓でブルブル震えるコータとゆすらの前に、エナが強烈な異臭を放つ漆黒のスープ麺を運んできた。
557 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/26(木) 21:36:49.97
ラーメンの人はコテハンみたいなもんだな。
「ミセス・テイラー、どちらまで?」彼女が立ち止まり左手の甲で汗を拭う仕草が五度目を数えた所で僕は堪りかねて声を掛けた。
彼女は信じられない物でも見た様に目を丸くして、「あの丘まで」とそう言った。『あの丘』と言えば『あの丘』しかない。随分と距離
が有る。しかも彼女は自分の体重の半分ほどは有ろうかというスーツケースを引きずっていた。丘までは麦畑に挟まれたあぜ道
を只管進むしかない。当然、舗装なんてされている筈も無い。僕は無言で彼女のスーツケースを右手から引ったくり、彼女の前を
進んだ。
道程を半分程残した辺りで彼女が口を開いた。「ここに来るまでに何人かとすれ違ったけれど、薄情なものね。知らない顔じゃな
いのに。紳士と呼べそうなのは貴方ぐらいだったわ」
僕は頭にきて彼女を怒鳴りつけた。「紳士的でないというのは貴方の旦那の事を言うんだ。ここらの土地は全てミスタ・テイラーの
物だった。にも拘わらずこの辺りでは誰も彼の事を尊敬してはいない。貴方の事も同様にです。今や貴方が未亡人になったとはい
えね」「知ってるわ、そんな事」と彼女は吐き捨てる様に呟いた。「私だってこの村で生まれたのよ」
それから暫らく僕らは口を利かずに黙々と歩き続けた。丘を登りきる頃には日差しも幾分弱まっていた。頂上で彼女が開いたスー
ツケースの中には折畳み式の自転車が入っていた。それを組み上げると僕の顔を見上げて「ねぇ、パット」と僕の名前を呼んだ。
「後ろに乗せて」
僕は黙って頷いて、彼女を乗せて自転車で丘を駆け降りた。その短い間、風や太陽や風景の全ての境目が無くなった。全てが一つ
になって僕らを包み、あの日の空気や息遣いを運んで来た。気付いた時には僕らは地面に寝ころんでいた。全てがあの時と同じだった。
「また、ここに住めばいい。やり直せる」と僕は彼女に言った。でも彼女は首を振って「無理よ」と言って立ち上がった。「人は変わるものよ。
私、彼を愛してたもの。変わらないのは思い出だけ」
「アイリーン」と僕は彼女の名前を呼んだ。彼女は少しだけ振り返り、「ありがとう、パット。最後に逢えてよかった」とそう言って僕の前から
去って行った。僕はうまくさよならを言う事も、彼女の後姿を見る事も出来ずに、ただずっと空を見上げていた。
夜風の冷たさがいつも通りに秋が来ることを教えてくれた。
若い女が大きなキャリーバッグを引いてやって来た。
髪が汗で額にべっとり貼りついていても、それなりに美しい女だった。
「やあ、キミは大きなキャリーバックを引いているんだね」と僕は女に声を掛けた。
「ええ、これは中に人が入れそうなくらい大きなキャリーバックよ」と女が立ち止まって答えた。
面倒臭そうにも意地悪そうにも優しそうにも聞こえる声だったので、僕はその女がいっぺんに好きになった。
「でもどうしてそんな大きなキャリーバッグを引いているんだい」と僕は思ったことをそのまま口に出した。
しかし、正しい質問の仕方は〈その中には何が入っているのかな〉だったのかも知れない。
それは、中に入っているものが何であったら僕らの未来は上手くいくのだろうということを意味しているのだけど、
本当は〈その中に入れるべきものは何だろう〉について相談できたら、お互いにもっと楽しい時間になったと思う。
「もう秋なのに今日はとても暑いのね」
僕の質問を無視して曖昧に微笑みながらそう言うと、女は額の汗を手の甲で拭った。
暑さは切実な問題だった。
女は汗にまみれていて薄いワンピースが身体に貼りつき、柔らかそうなお腹の臍の窪みまではっきりわかった。
その少し下にはショーツの線が浮き上がり、しなやかな太腿まで薄い三角を作っていた。
僕はまるで剥き出しで立っているような女の格好を“そんなことはいいんだけどさ”というように流し見ながら、
“これはある意味重要なことでもあるんだけど”と受け取ってもらえるように聞いた。
「それにしても、どうしてこんな舗装の行き届かない道を歩いているんだい」
間違いを指摘するような言い方にならないように小さな声で口に出した言葉が尾てい骨から螺旋に上昇すると、
女が驚いて僕の頭頂部を見た。クンダリーニが飛び去った方向から厳しい日中の陽射しに照らされて、
それなりに美しい顔がイライラしていた。
「ねえ、あなたが私を呼び止めてあれこれ聞いてくるのがなぜなのかわからないけれど、
この中に入っているものなんて誰も知らないし、あなたの目付きはバカみたいにいやらしいわ」
そう言われて嬉しいわけでも悲しいわけでもないけど、なんの質問もせずにキミを通すわけにはいかないんだ。
だって僕は地元の青年なのだからさ。
561 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/27(金) 06:27:39.25
真打ちは最後の日にだす
それがワイの流儀です(´・ω・`)
>>560 なんかメタな話なんだろうけどよくわかんないな
>>564 俺も苦手だ。なんだよ、あの説明的な書き出しは。
読んでねえけど、またいつもの奴か?
この設定の大きさなら、キャリーバッグじゃなくてキャリーケースって言うしろものだろうとおもつた
なんかやる気がでないなあ
キャリーケースってのがいかん
田舎者との対話になってしまう
上空ではカラス達がギャアギャアと騒いでいる。舗装路が終わり、その先に人家はもう数軒しかない。
女は顔を覆った長髪を振り払い神経質な指の動きで額の汗を拭った。
「おい、でけートランクだな。何が入ってんだ?」
男が言った。女が坂を上ってくるのを待ち構えていたのだ。
女は今気づいたように目を丸々と見開いたが、そのまま異様な早口で喋りだした。
「どこに逃げてもアイツが追ってくるの。死んだはずのアイツが」
私、東京で三葵商事の受付してたのよ。たかが受付だと思ったら大間違い。田舎者のあんたには分からないだろうけど三葵本社の受付は秘書業務もこなすエリート中のエリート。
知性と美貌と愛嬌と、美貌と知性と美貌と美貌を備えた完璧な女だけが務められるOLの頂点、女の頂点よ。私がそうだった。超一流の女には超一流の報酬が有ったわ。できる女の充実感、毎週エステに通っても余裕のお財布、そして厳選された男だけが集まるパーティー。
でもアイツが追ってきた。ある日私の背後で囁いた。
「知ってるぞ。お前はそんな女じゃない。身の程知らずが!」
私は邪魔だったアイツを……アイツを殺したはずだった。いや確かに殺して処分した。完全犯罪だったのに。
三葵系の御曹司が私にアプローチしてきた時から、耳元で囁くアイツの声が止まらなくなった。私は三葵を、東京を諦めなくてはいけなくなった。大阪に逃げホステスに身をやつした。それでもアイツは満足しなかった。
「まだだ。まだお前には過ぎた身分だ」
福岡に逃げブティックの店員にまでなった。それでもアイツは許さなかった。私にこの美貌がある限りアイツは成仏しないのよ。アイツはどこまでも追ってくる……。
女はキャリーバッグの取っ手をブルブルと握り締めた。と、そこにカラスが舞い降りてきた。女は声も上げずにバッグを引き寄せた。荒い地面の衝撃でバッグの蓋がバクンと開いた。「いやああああ!」女はそこで悲鳴を上げた。ケースからこぼれ出したのは、沢山の……。
沢山の、野暮ったく巨大な洋服達。そして数枚の写真。写っているのは洋服に相応しい造作の田舎娘。女は顔を覆ってうずくまった。
「なーにやってんだぁ、とし子」
「…………私のこと、わかるの? ……たかちゃん」
「たりめーだぁ。おけーり」
十ヵ月後、女は野暮ったいマタニティで同じ道を病院へ向かう。その時は男も横で大汗をかいている。
570 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/27(金) 21:13:04.57
思ったより作品数少ないね
明日はラッシュかな
ワイよ 参加作品にアンカーつけるとき、募集告知のルールも含めてくれ
甘えなさんな! ピシピシ
誰かに似ている、と彼は思った。
寒村には珍しいヨソ者に興味を惹かれ、少し離れて彼は彼女の姿を眺めていた。人が入れそうなくらいに大きなキャリーバッグを引いていた。
みつめるうち、誰かに似ているように彼は感じた。その感覚の正体を探りたい好奇心と、些かの下心を抱き、彼女に声を掛けた。
「観光ですか?」
なにか考え事でもしていたのだろうか、はっと我に返った様子で彼女は答えた。
「――これから発つんです。妹と一緒に」
村人はみな顔なじみであるような小さな村だから、地元の人間なら彼が知らぬはずはない。しかし、誰かに似ているような印象は受けるものの、彼に見覚えはなかった。
気付くと、今度は彼が彼女に見つめられていた。
「谷中さん――ですよね」
「え、はい。そうですが」
「やっぱりそうでしたよね。さっき写真と手紙を見たんです。妹が、お世話になっていたようで」
彼の頭の混乱は加速する。一向に話が掴めない。彼女は、彼女の妹とはいったい何者なのか。
「失礼ですが、あなたは、いったい――」
「忌み子って、御存知ですよね。この村の因習である」
彼女は唐突に言い放つ。確かに彼には聞き覚えがあった。ただ、誰として積極的には語りたがらず、彼自身も詳しくは知らなかった。
「聞いたことはありますが――、迷信の類でしょう」
「この村では、双子が生まれると、そのうち早く出てきた方を忌み子として、決して家の外には出さないのです」
「はあ――」
ふと、彼女の肌が病的なまでに白いことに彼は気付く。
「妹が、お世話になっていたようで。本当にありがとうございました」
そう言うと、彼女は突然に歩き去って行った。
彼は婚約者の家へと向かった。このことを誰かに話したかったのだ。
門前に着いて、扉越しに声を掛けるものの返事はない。田舎特有の気安さで、中に入って待っているかと、彼は家へ上がった。
居間へと歩いていると、妙な臭いを感じ、彼は臭気のもとを探そうと家中を歩き回った。すると、婚約者の私室からその臭いは発生しているようだった。
戸を開ける。
彼の目に入ったのは赤。畳が真っ赤に染まり、その上には写真や手紙が散乱していた。写真は彼と婚約者が二人で撮ったもの、手紙は彼が婚約者へ送ったものだった。
死体はなかった。
576 :
第二十四回ワイスレ杯参加作品:2013/09/28(土) 00:02:33.05
おんぎゃおんぎゃおんぎゃ……
秋だった。
よく晴れた高い空を一羽、二羽と懸巣が飛びまわる眠たい昼下り。
女が一人、重そうにして乳母車を押しながら河っペりを歩いている。
車の籠からは火がついたような赤ん坊の泣き声。
赤ん坊か。丁度いい小腹が空いてた。
「ねーちゃんねーちゃん。重そうだの。手伝うか?」
俺が河から女に声をかけると。
「あら、ありがとう。お願いするわ!」
女が俺にニッコリ笑って乳母車を差し出した。
俺が河から飛び跳ねて、車の持ち手に手をかけると、
「重くて困ってたの! あとはよろしくね!」
女がそう言うなり、
「ケーーン!」
銀色の尻尾を翻して草叢に消えてしまった。
「き、狐?」
驚いて追っかけようとするが、俺の手が車から離れない!
「河太郎。今度はお前がお守か。よろしくな!」
籠の中の赤ん坊が、しわしわの顔を俺に向けて二カッと笑った。
「こ、子泣き爺!」
俺はまたまたおったまげた。
それからかれこれ七年。
俺は次の子守りを探して今日も河っペりをぺたぺた這いまわってるのだ。
いちごポーンとさけた。
>>576 いちごポーンとさけた、っていうのははじめて聞いたなぁ、そういう言い方もあるのね
>>574 告知のアンカつけてくれって意味でしょ
俺はべつにどっちでもいいけど
579 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 00:43:13.26
クソ重い荷物だった。情を移したオトコの為とはいえ馬鹿馬鹿しくなる。
陸路での入国は簡単だった。掘っ立て小屋のような事務所の役人に少し掴ませればよかった。
彼らが生活の苦労……養うべき子供の多さなど愚痴り始めたら、適当に相槌を打って微笑み
紙幣を仕込んだ煙草を窓口に置けば事は済んだ。すべてアイツの言ったとおりだった。
国境から20分位、商店も殆どない未舗装の通りを自棄っぱちでスーツケースを引きずっていると
唐突に左手に視界が広がり、そこがバスターミナルらしかった。
吹き溜まりのような広場に白人のバックパッカーが数人とおんぼろの軽トラが1台。
思わず立ち止まって左手で額の汗を拭った。アイツに貰った指輪は汗と埃まみれだった。
女の扱いだけは上手いアイツの手の甲のタトゥー…… 蜘蛛の巣の意匠、が脳裏に浮かび
舌打ちして見上げると、軽トラから浅黒い小男が軽いステップで降りてきた。
「上等上等!あんたのボーイフレンドには明日の朝一番で送金しとくよ」
宿でスーツケースの中身を確認した男は上機嫌だった。
中身の殆どは高級酒のボトルだった。
「この国じゃ酒は禁制品なんだ。どうだ、さっそく祝いに一杯やらないか?」
男の端整で人懐こい笑顔から真っ白い歯が溢れた。
ウィスキーを小さなグラスに2杯飲み、焼けた肌がますます火照った。
初めて嗅ぐタバコや香水の混ざったような匂い。気がついたら男と抱き合っていた。
「俺は指名手配されてるんだ」 私は楽しい気分だった。
「よう、姉さん、帰りも重たそうな荷物だな」
出国の係官は入国時と同じ中年男だった。楊枝を咥え、目を細めてニヤついている。
「たくさん土産でも買ったのかい? いいよなぁ金持ちの外国人は。うちの家なんて……」
私は面倒になって早々に煙草をカウンターに置いた。今度は自然に笑顔が湧いてきた。
が、旅券にスタンプが突かれる寸前、スーツケースから微かな唸り声が聞こえた。
「うん?何か聞こえたようだが。気のせいか?」
「気のせいよ」 私は咄嗟に薬指から指輪を引き抜きカウンターに置いた。
「これ、そこに落ちてたんだけど、奥さんにでもプレゼントしたらどう?」
係官は暫くバタフライを模したデザインの指輪を眺めた後、私に最高の笑顔を見せた。
男は野戦服に身を包み、茂みの木々をも纏い潜んでいた。緑の濃い山間の、見通しの良い一本道のすぐ脇で。
『全く嫌な予感しかしない。十月にもなってこの暑さだ』
手元の無線機が苛立った声を伝えてくる。
肩の小銃が重く鬱陶しいからか、男はつい嫌味を言ってしまった。
「すまんね、こっちは日陰で快適なもので。いいから奴が来るかちゃんと見張ってろ」
『……っ!? いや……こっちこそ、すまん』
何故謝られたのか分からない。
『奴の接近を見逃していた。もうそっちから見える位置だ』
手筈が崩れた。高台から辺りを窺っていたはずの通信先の同僚の言葉に、男は絶望を覚えた。
咄嗟に茂みから顔を出し、双眼鏡で左右を見渡す。と、左側。遠目に見えた物体が微かに安物の掃除機のような音を響かせながら近づいてくる。情報通り、かなりの高速で。
男と同僚が所属する、この近隣に駐屯する陸自の普通科小隊に命令が下ったのは今朝の事だった。
開発中の自立型兵器が脱走し、ひたすらに南下しているのだと言う。
弾薬が搭載されている可能性もあって警察ではなく、中隊規模の戦力を複数の予想経路に分けて展開されることとなったのだ。
その一つ、この道の向こうには村があり、そこへの侵入を阻止しなければならない。
戦友からの報告が上がったのであろう、小隊長からの通信が入った。
『応援はできるだけ早く寄越す。死ぬな』
小隊長の命令とも要請ともつかない言葉が終わる頃には、双眼鏡越しに対象が姿形が分かるまでに接近してきていた。
若い女性をイメージさせる人型を模った機械兵が大型のキャリーバッグを思わせる武装コンテナを引き疾走している。
その足が接地している様子はなく、土煙を巻き上げながら滑るように向かってくる。
こちらには小銃が一丁。対して、奴にはどれだけの武装が施されてのだろうか。
震えに無線機を取り落としそうになる男の視線の先で、ふと機械兵が額にした汗をぬぐうような仕草を――その手に火花が一つ。遅れて銃声がする。頭部を庇ったようだ。
掴んだ小銃の重さも分からない。それを合図に男は転がるように茂みから飛び出し、
「止まれええええええぇぇぇぇッ!!」
警告ともつかぬ叫び声を向かってくる機械の女に浴びせ、引き金を引いていた。
582 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 06:16:51.69
夜明け前に雨は降り飽きていた。
村祭りの会場へ続く坂道はぬかるんでいる。僕は軽トラで会場へ急いだ。昨日、秋空には珍しく雷鳴が轟き、
準備が滞った。「耕作、遅いぞ」村長の孫、達也が声を荒げてきた。「途中でちょっとあって」と僕。
その女性は旅行鞄を泥で汚しながら、坂で難儀をしていた。僕は車を寄せた。汗をぬぐう眉間に、ホクロがぽつり
と乗る。女性は若くなかった。むしろ老婆といっていい。だが、立ち姿は凛としていて、瑞々しく感じられた。
「秋川さんの屋敷は昔のままですか。って、尋ねてきたから途中まで送ったんだ」達也の反応を探る。「俺の家に?
ああ、招待客だな」達也が浅くあごを引く。「へえ。十二年に一度の退屈な祭りに、見物客か」僕はやぐらを見あげた。
前回の祭りがおぼろに浮かぶ。僕たちは小学生だったので、男衆が声をひそめる祭りのクライマックスを知らない。
祭りがはじまった。僕たちはやぐらの上で、祝詞を囃子にあわせた。女衆が踊る。村は圧倒的に女が多い。
女衆は入れかわり輪を成し、地味な踊りを延々と続けた。
月が遥かに隠れたとき。女衆が泥の染みた旅行鞄を引いてきた。場違いなサンバの曲が流れ、鞄が開かれる。
あらわれたのは、リオのカーニバルを彷彿とさせる若い踊り子。身の膨らみを官能的に揺らし、激しく踊り出した。
「あっ、眉間にホクロが」
僕は、かがり火に浮かぶ顔に驚いた。坂の女性だ。
「おお、今度も至福がきた」「先の祭りと同じ女なのか」「そうだ。ずっとかわらぬ女じゃ」男衆が放心したふうに
いう。僕は村長に尋ねた。「あの女性は?」翁は眼を細める。「祭り祓(まつりはらえ)じゃ。古くから踊りながら
祈願をしてきた」
翌日、いまだ踊り子の官能が疼き、やぐらで呆然としていた。男衆がいうように、女は十二年後も踊りにくるの
だろうか。僕はすぐに村を出る予定だったのだが、それを確かめたいおもいが湧く。そういえば気になることに、
「村へ残ってよかった」男衆の声が耳朶に張りついていた。
――もしや踊りは、村に男を引き止めるための祭り祓なのか。
しかも、あの鞄。老女を若い女性にかえる、逆玉手箱じゃないか。
584 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 09:22:53.49
ルールのアンカーないと、どのルールで書かれたものかあとでわかりにくいじゃないか
実際、今回のお題だって何度も訂正されてるし。
青の絵の具を塗ったような空に二羽のとんびが飛んでいる。遠くには渺茫と流れる河がある。祖母の千恵子にいわれて彼女がむかっているのは、Y県の山中にあるN村という場所であった。
そこには千恵子の、昔の恋人が住んでいる。
彼女は、千恵子の昔の恋人、恒三に謝るためにやってきたのだった。
それは第二次大戦のころの話だ。
千恵子と恒三は将来を誓い合っていた。
しかし時代がそれを許さず、彼は仕事で異国へむかうことになり、二人は運命に引き裂かれた。恒三が帰国したのは十年ものちである。
彼女は消えていた。その消息は杳として知れなかった。恒三は諦めかけた、そんな折に運命の皮肉な奇跡が起こった。新聞に千恵子の投稿が載っていたのだ。名はない。しかしそれは、千恵子と恒三の幸せな日々と、その別れであった。
彼女は戦争の悲しさを訴えていた。長い投稿の最後を読んで、恒三は、泣いた。
彼女は――来春結婚するのだった。
迷惑かも知れない。だが、千恵子に生存の連絡だけはすることにした。震える手で電話した。彼女は出た。驚いて、そして泣いてくれた。恒三は、それだけで、どこか救われたような思いがした。それから、たくさんの話をした。千恵子は会いたいと言った。
恒三は断った。まだ笑って会えないから、と。だから約束した。いまの気持ちも笑って話せるほど時間が経ったころ、五十年後に、また会おう、と。
今年が五十年目。
彼女は、祖母からその話を聞かされて、代理としてやってきたのだ。
千恵子は昨年、亡くなっている。
だから、彼女は祖母の想いを、代わりに届けなければいけない。引いているキャリーケースには祖母の遺影などが入っている。
ふと彼女は空を見上げた。二羽のとんびがまだ頭上にいた。
「あの、もしかして道に迷ってます?」
急に声をかけられ、見ると、若い男が立っていた。
「少し、N村に行こうと思ってるんです」
「そこは僕の村だ。よければ案内します」
ちょっと迷った。しかし案内してもらうことにした。彼が、とても優しそうな人に見えたからだ。
「僕は恒夫っていいます」
「私は千恵美です」
はにかんだように笑って、二人は並んで、歩きだした。
ぴゅーと鳴きながら空を旋回していた二羽のとんびは、何かに安心したように、水面をかすめるようにして河を渡っていった。
>>480以前のワイのレス読めばルールは分かると思うが
それ以降は宣伝でしょ
年中暑いマニラの路地裏に、色黒で精悍な顔つきをした男が佇んでいた。タンクトップにハーフパンツといういでたちで、首にかけたマリアのネックレスが光っている。
ウイリーという名のこの青年は、地元でも名の売れたナイフの使い手だった。幼くして両親をなくした彼は、死んだ父から譲り受けたナイフ一本を握りしめ、他人を襲って日銭を稼ぎ、今日まで生き抜いてきた。
彼はこの日も人気の少ない路地裏で、ひっそりと獲物が来るのを待っていた。
狭く荒れた路地の先から、キャリーバッグを引いた若い女が歩いてくるのに気付いた彼は、迷わず近づいていった。彼には女が日本人観光客だと、一目でわかったからだった。
「荷物重そうですね。観光ですか? ワタシ、案内しましょうか?」
流暢とは言えないが、はっきりとした日本語で、満面の笑顔でウイリーは女に話しかけた。
彼はこれまでの経験により、日本人観光客は、こちらが日本語を使った途端に、警戒心が薄れるのを知っていたからだ。
「日本語上手ですね。じゃあ、お願いしようかな」
白いワンピースの女は、ウイリーの思惑通り、話に乗ってきた。彼はいつものように、フレンドリーに会話を続けながら、女を人気のない廃墟に誘いこんでいく。
ノコノコ付いて来やがって、馬鹿な女だと言わんばかりに、ニヤリと笑ったウイリーは、ポケットに忍ばせたナイフに手をかけながら、女のほうにゆっくりと振り返った。
「こんな所に連れてきて、何をする気なの?」
流石に不審だと思ったのか、女から笑顔が消えた。彼はすかさずナイフを取り出し、金を寄越せと女に凄んだ。ウイリーはこの後泣き叫ぶ女を見ることが、いつもの楽しみだった。
だが女は、怖がる素振りも見せず、キャリーバッグに手を入れる。直後に取り出されたのは金ではなく、消音機付きの拳銃だった。
「やっと見つけた。姉さんのカタキ。あなたを殺してから、そのネックレスは、返して貰うわ」
意表をつかれ、うろたえたウイリーは、女の顔をまじまじと見た。何年か前に襲った女と、雰囲気が似ている。
そういえばこのネックレスは、その女から奪ったものだった。彼がそれに気付いた直後、女は引き金を弾いた。
鉛弾を受け、地面に崩れ落ちたウイリーの首から、マリアのネックレスを回収した女は、冷ややかな目つきで、とどめの弾丸を放った。
締め切った後は論評自由なんだろう。
>>587 だれに何を言ってるの?熱心にスレ読み込んでないんでわからない。
落ち着いた文学作品が多いな
エンタメ系はいつものラノベさんだけか
>>591 これのどこが優勝なんだよ
凡作過ぎるだろ
どうやら優勝はこれから書かれるはずのオレの作品だな
いちばん上手に自演するやつが優勝だ
>>593 「日本語で話しかけてくるやつ注意しろ」とかパンフにも書いてあるしな
物売りとか、こっちから話しかけた店員ならともかく
むしろ警戒するよ
自演で荒らそうとしてるのか知らんけど
感想の言いっこはワイの選考がすべて済んでからやるものよ
>>597 前に作品の感想が順位に影響することは一切ないって書いてた気がする
>>598 まあ影響されてますとは言わんだろうねぇ
締め切り後に予想合戦、講評やら感想は発表後、がだいたいの流れだっけか。毎回の
その女がホームレスなのだと誰もが気づき始めたのは、女の髪が脂で固まりかけた頃だった。
女は自分が入れそうなくらい大きなキャリーバッグを重そうに引いて、
時折、邪魔にならない場所でパソコンを開いてブツブツと呟いたり、バラしてはまた組み上げたりしていた。
大手ハイテク企業の本社ビルが林立するオフィス街で、薄汚れた女の黄色いジャージは異様に浮いていた。
「どうせ、どっかの研究所で潰されたメンヘル女だろ」
「上司とデキて捨てられたらしいぜ」
「うろついてるルートからするとスパテクあたりかな」
残暑の厳しい日だった。
自販機の前で冷たい缶コーヒーを片手に額の汗を拭っていたスパテク社開発課長の細馬大祐は、
いきなり噂のホームレスに名前を呼びかけられてうろたえた。大祐は女に心当たりはなかった。
見なかったことにしようと歩きかけたとき、剥がれた舗装に足を取られて女が盛大に転んだ。
大祐はしかたなく女の手を取って起き上がらせると、人の波を避けて歩道の端に寄せた。
「キミ、大丈夫?」
「やっと見つけた」女は大祐の顔と社章を見つめながら放心したように呟いた。女はまだ若かった。
女は何も言わずにいくつかの数式を書いたメモをいそいそと大祐に渡すと、
「覚えたら焼き捨てて。さあ、目立たないように早く行って」と囁いた。
腑に落ちないながらも、これ以上あらぬ噂を立てられないように大祐は女の言葉に従った。
振り返りながら遠ざかっていく大祐の向こうから、すぐにひとりの男が女に近づいてきた。
それに気付いて満面の笑みを浮かべた女は、男に飛びついて「細馬くん!待ってたよお」と叫んだ。
「ご無事でなによりです、先生」
「ここに落っこちてから目立たないようにずっとホームレスしてたの。死ぬほどお風呂入りたいわ」
「もうずいぶん目立ってますよ、先生」笑いながらそう言うと、細馬は大きなキャリーバッグに目をやった。
「二十一世紀で次元ビーコンを組んだら、やっぱりこのサイズになっちゃいますよね」と楽しげに言った。
「細馬くんのご先祖が優秀な人でよかった。でないとあたしこの時代で死んじゃうとこだったよ」
「先生のヒントのおかげです。でも過去を変えちゃっていいんですか?」
「いいのよ、未来なんて誰にも無限にあるんだから」そして二人は音もなく未来へと消えた。
>>591 これの事なら自演じゃないよ
あなた杯優勝って事だな
ありがとう
>>589 安価付けなかった俺も悪いしスルーして構わないよ
お前以外は熱心にスレ読み込んでないからスルーしてるけどね
先週突如発生した台風により、夏の暑さは全て吹き飛ばされたかのように思われた。
その油断が悲劇の引き金となったのだった。
涼しかった一昨日とは打って変わって、ゲリラの如く訪れた猛暑日。今時のゲリラ襲撃が一日で鎮圧されるはずもなく、陽の弾丸は今日も無差別だった。
舗装はお世辞にも整っていない、錆びれた駅前。人一人分は入れそうな大きなキャリーバッグを、小柄で若い女性が大変そうな形相で引いていた。それは、ともすれば風邪とも言える、妙に赤らみ、そして苦しそうな顔だった。
彼女はちょっとした上り坂を前にして足を止め、額の汗を何度も何度も手の甲で拭う。だがキャリーバッグを引いているその手は一瞬たりとも離そうとはしない。
私は意を決して声を掛けた。
「あの、お具合大丈夫ですか? もしよければ運ぶの手伝いますが――」
「えっ……そんなに具合が悪そうに見えますか……いえ、大丈夫です」
そう言いながらも彼女はその手を離すことはなく、グリップから汗が流れ落ちる。
「でも、少し心配ですから、ホームまでご一緒しましょう」
私は何か言いたげな彼女を強引に言いくるめて、彼女の横を歩く。その間、習性でつい彼女の左手を見る。薬指に指輪の日焼痕が付いていて、私は少し落胆した。
駅構内は冷房が利いていた。
「どうもまた猛暑日が続くようで憂鬱になりますね」
「……ええ。油断していました。……外になんて出なきゃよかった」
そんな会話を交わしながら改札を通り抜けた。そして、ホームに繋がるエレベーターに乗りこんだ時だった。
「あの……何だか変な臭いしませんか?」
彼女は唐突にそんなことを言いだした。
私は大きく息を吸った。汗独特の匂いを感じながら、私はにこやかに答えた。
「いえ、変な臭いなんかしないですよ。どうかされました?」
「そうですか……いえ、それならいいんです」
その時、エレベーターのドアが開いた。彼女は私に先んじて一歩足を踏み出して、そして項垂れるように会釈した。
「もう電車が来るようなので、すみません、もういきます」
そう言って彼女は電車に飛び込んだ。
砕けたスーツケースには、熱中症で亡くなったと思われる女児が入っていたそうだ。
606 :
589:2013/09/28(土) 16:02:10.78
>>600 >締め切り後に予想合戦、講評やら感想は発表後
なるほどトンクス
607 :
589:2013/09/28(土) 16:10:35.63
>>604 そうなんだ。
なんか奥歯にものが挟まったようなもの言いだが
なんだかわかんねえw誰かと俺と取り違えてる?w
>>606 600だけど、その辺に集中しやすいってだけなので、目安程度ってことで
毎回発表前にランダムでいくつか抜粋して寸評をやっている人とかもいるし
ただ、入賞予想は作品が出そろった締め切り後にやった方がおもしろいと思う
舗装の行き届かない道を一人の若い女が歩いていた。引いているキャリートランクは中に人が入れそうな程に大きい。季節は秋を迎えていたが日中の陽射しは厳しい。女は立ち止まって額の汗を手の甲で拭った。
「柚木先生ですね?診療所までご案内します。俺近所に住んでる者で雨宮っていいます。」
「あ、すみません。お世話になります」
「診療所前にも停留所があったのに。それ、俺が持ちますよ」
「いえ、結構です」笑顔だったが、きっぱりとした口調だった
「そうですか? やけに重そうだったので」
「まあ、二人入ってますからね」
「え?二人分の荷物ですか?」
「いえ、元カレとその彼女が」
大きいとはいえ、人間二人が入るサイズではない。いぶかしげにトランクを見る俺に、彼女は笑顔のまま続けた。
「そのままだとさすがに無理ですね。生命維持に必要ない部位は除いてます。手足とか
大腸とか。肺や腎臓も片方ずつだけですね」
死体じゃないんだ……。気味の悪い冗談だが、そういうジャンルは俺も嫌いではない。
「箱を開けると美少女が『ほぅ』と息をもらすってやつですか」
彼女はふふっと笑った。
「お互いの肛門、尿道、性器は相手の唇と縫い合わせてますので、そういうのはないですね」
「食事や排泄はどうするんです?」
「胃瘻による経管栄養ですね。排泄物は循環してますからね。ときどき鼻から尿らしきものが出ますが、摂取してるのは高カロリー輸液だけですからね。いまのところ問題ないみたいですね」
「意識はあるんですか?」
「ええ、声を掛けるとふたりとも目をぱちぱちしてますよ。あ、あれがそうですか」
診療所で業者のトラックが待っていた。運び入れる荷物は少なく、作業はすぐに終わった。いずれ改めてお礼しますいえいえそれには及びませんというやりとりの締めくくりに、ふと気になったことを聞いてみた。
「ちなみに、二人をトランクに入れた理由は何なんですか」
彼女は人差し指を振って微笑んだ。
「だめですよ雨宮さん。会ったばかりの人にそこまでは教えられませんね」
別れ際、この話は誰にも言わないでくださいね、と片目をつぶって念を押されてしまった。
あれから1年、俺と先生は折に触れトランクの会話を愉しんでいるが、いまだにその答えは教えてくれないままである。
「魍魎の匣」とドイツ映画「ムカデ人間」かな
どうしても入んないのを無理やり削りまくって入れたから、こりゃダメだ、と思ったけど改めて読み返しても俺のが最高だな
秋の深まった頃。私は鈍行の列車に乗り込み、過ぎていく景色に目を細めた。
木調の古びた車両内には地元の人間がおり、めいめい自分の時間を過ごしていた。
夏の終わりに私は大学卒業後に数年勤めた会社を辞めた。必死に働いていると思っていたが、今にしても思えば、ただの現実逃避であった。
大学時代に親しい女友達が交通トラブルに見舞われたことがある。彼女は因縁をつけてきた相手に罵詈雑言を浴び、ひどく殴られた。彼女は茫然としていた。
しばらくのち、何かに耐えきれなくなったのか、彼女は自殺した。相手の怒った顔が忘れられないと生前、周囲に話していた。そのことに原因があるのだろうと皆、言った。けれど、それは間違っていると私は知っていた。
彼女が最も衝撃を受けたのは、相手に罵られた事でも、殴打された事でも、その怒りをぶつける相手の顔でも無かっただろう。助手席で黙って怯える私に愕然としたのだろう。
恋人であると思っていた男が助手席でただ震えていたのだ。怒声と暴力の中、彼女はどれほど絶望しただろう。
彼女が自殺したあとに私が心配したことと言えば、本当のことがばれることだった。けれど、彼女は黙って死んだ。
ぶおおおおっと汽笛が響く。
私は前方の景色を見た。線路の横に続くアスファルト舗装されていない道に、なにかを引いたような恰好の女がこちらを向いて歩いている。
その女に違和感を覚えた。大学時代に自殺した彼女に似ているのだ。風に煽られる黒い髪、透き通った白い肌、華奢な体つき。
私の体を驚愕と悔恨が突き抜けた。しかし、どこかおかしい。そうだ。彼女の瞳が、えぐられたように真っ黒に塗りつぶされているのだ。
列車が驀進する。彼女がこちらを見上げる。私と目が合った。だが、彼女に眼はない。がらんどうの眼孔で私をまっすぐに射抜くのだ。列車は彼女に近づき、彼女の恨むような空洞の眼と私の目が、腕を伸ばせば届くかのような距離になり、――過ぎ去って行った。
がたんごとんと列車の揺れる振動がする。私ははっと我に返った。悪い夢を見たような気分だ。
ふと、彼女が引いているものを思いだした。あれはキャリーバッグ……? いや、違う。あれは……。
私の体中から血の気が引いた。がたがたと体が震えた。彼女は奪ったことを見せつけに来たのだ。あれは大学時代の、……私の首だ。そして、今の私は――
613 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 18:01:57.54
614 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 18:02:57.39
ラッシュ来るか!
秋の夜長に祭りって感じだねえ
環境にもよるってのは分かってはいるけど、
できるなら行頭の一字下げをしてほしいなー
スマホだと逆に読みにくくなるんでない?
いたらだけど
そっか、読む側の都合もあるのか。ムズいな
俺ネクサスだけど一文字空けて投稿してるよ
晴れた空は高く、街路樹は濃い影を落としている。見覚えがある田舎町…だけど行くべき先はどこなの?
手にしていたキャリーバッグは、アスファルトの割れ目でできた段差すら苦労する重さ。
しかし何もわからない今、これが頼りだ。置いていけない。滲んだ涙と額の汗を拭った。
ついでに耳にかけた髪が黒いのに気づいて違和感を覚えたところで、男が
「フリーマーケットに行くところならご案内しますよ」と声をかけてきた。
「ありがとう。関係者の人?」と返すと
「ええ、まあ。いろいろわかりにくいんで案内する係がいるんです。」と苦笑いする。
そして「この階段を登るんですよ」と教えてくれた。
言われないと気づかないような小さな石畳の階段が、家と家の間にひっそりあった。
ひょいと、バッグを片手で持ち上げ、青年は登っていく。
年齢は同じくらいなのに…男女差にしてもあまりにも、と唖然としていたせいか気づけば会場にいた。
人が集まって品を広げている。神社か寺かの境内にいるみたいだ。
「ご存知でしょうがここは物々交換方式なんです。」と青年は受付に連れてきてくれた。
「参加費も物でお願いします。代わりに記念品をお渡しします。帰るときに声をかけて下さいね」
バッグを開けると懐かしい物が沢山入っていた。どれも重い。身軽になりたい。参加費は一番重いのにしよう。
*****
交換してきたわ。ワクワクしてる。
「はい、じゃあ荷物をお預かりしますね。記念品は川を渡るチケットです。
貴方はこれから生まれ変わります。荷物はこれからの人生でまた得ていく物です。
順次届けますから、安心してくださいね。
…この場所に持ち込めるのは、大事にしてきたモノの象徴なんです。重さは執着度。
重くて置いていく方もあれば、それでも手放さない方もいます。
…新しく得た物はどれも軽いでしょう?どうぞ新しい人生を楽しんで。では、よい旅を!」
>>620 その発想は無かったわ。確かに莫迦にできん文字数が確保できるのな
それ前提で書くとやっぱり足りなくなりそうだけど
>>621 どっかのスレで見かけたんだけど、なんか条件があるのかもね
晴れた空は高く、街路樹は濃い影を落としている。見覚えがある田舎町…だけど行くべき先はどこなの?
手にしていたキャリーバッグは、アスファルトの割れ目でできた段差すら苦労する重さ。
しかし何もわからない今、これが頼りだ。置いていけない。滲んだ涙と額の汗を拭った。
ついでに耳にかけた髪が黒いのに気づいて違和感を覚えたところで、男が
「フリーマーケットに行くところならご案内しますよ」と声をかけてきた。
「ありがとう。関係者の人?」と返すと
「ええ、まあ。いろいろわかりにくいんで案内する係がいるんです。」と苦笑いする。
そして「この階段を登るんですよ」と教えてくれた。
言われないと気づかないような小さな石畳の階段が、家と家の間にひっそりあった。
ひょいと、バッグを片手で持ち上げ、青年は登っていく。
年齢は同じくらいなのに…男女差にしてもあまりにも、と唖然としていたせいか気づけば会場にいた。
人が集まって品を広げている。神社か寺かの境内にいるみたいだ。
「ご存知でしょうがここは物々交換方式なんです。」と青年は受付に連れていってくれた。
「参加費も物でお願いします。代わりに記念品をお渡しします。帰るときに声をかけて下さいね」
バッグを開けると懐かしい物が沢山入っていた。どれも重い。身軽になりたい。参加費は一番重いのにしよう。
*****
交換してきたわ。ワクワクしてる。
「はい、じゃあ荷物をお預かりしますね。記念品は川を渡るチケットです。
貴方はこれから生まれ変わります。荷物はこれからの人生でまた得ていく物です。
順次届けますから、安心してくださいね。
…この場所に持ち込めるのは、大事にしてきたモノの象徴なんです。重さは執着度。
重くて置いていく方もあれば、それでも手放さない方もいます。
…新しく得た物はどれも軽いでしょう?どうぞ新しい人生を楽しんで。では、よい旅を!」
行頭開けて無いのはこのスレだと字数稼ぎで間違いないと思われ
∧_∧
(´∀`) 行頭行頭あ〜さ〜はか行頭
( 0┳0
≡◎━J┻◎
628 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 19:39:09.82
ワイ強情だな なぜお題のアンカーを頑なに入れない
ではおまえが入れろ。
これは業務命令だ。
「あー、くそおおおお! 良い話が浮かばねえ!」
久しぶりのワイスレ杯だというのに、ぼくは投稿するネタがまったく思い浮かばず朝からいらついていた。
残されたリミットはもう8時間もない。
一週間続く凶悪な便秘を打倒するように必死に力んで考えているのだが、まるでアイデアが出てこない。
打つ手なしか……いや、まだやれることはある……そうだ、現場取材だ!
そう思い、地元の塗装の行き届かない道を、歩いたり眺めたりしてインスピレーションを高めることにした。
幸いにも、ぼくは青年といえる年齢だし、今日は秋といっても差し支えない気温だった。
塗装をしていない道路、というか砂利道をジャリジャリ音を立てて歩くと、足の裏が刺激されて気持ちがよい。
ジャリジャリ、砂利でジャリジャリ。砂利とジャリ。こんなダジャレで面白いことが書けたら苦労はないよなーと考えていると
前から、でかいキャリーバックを運ぶ若い女性が歩いてきて、ぼくの近くで立ち止まって額の汗を手の甲で拭った。
そのキャリーバックは人が入れそうなほど大きい……ん? これはお題どおりではないか!
神からの天啓に違いない! とぼくは思い、思い切って声をかけることにした。
「あ、あ、あのー」
「え!」 女性はびくっと予想以上の驚きを示した。見知らぬ男から急に話かけられた、という事実以上の反応を感じさせた。
すると若い女性は、ぼくが思いもよらぬ発言をした。
「もしかして……あなたもワイスレ杯投稿者ですか?」
は? え? ええええええ! この人もか!
「そ、そうです! そうなんですよ!」ぼくは興奮しつつ答えた。
「わたし、ワイスレ杯のネタを考えるためにお題の女性と同じ行動をしていたんです! うわあ、こんな偶然があるなんて!」
まさか、こんなことになるとは……なんという天文学的確立! ワイスレ杯恐るべし。
「いっしょにがんばりましょう!」「はい!」
こうしてぼくたちは意気投合をし、アイデアを出し合って合作をすることにした。
このありえない、嘘にしか見えない奇跡は、きっと素晴らしい作品となって結実されるに違いない。
ぼくたちはこれまでのスランプが嘘のように湧き出てくる面白いアイデアを出し合っていた。
これから24時までに投稿される、あるレスは必ず1位になるだろう……それがぼくらの作品だ。
「あー、くそおおおお! 良い話が浮かばねえ!」
久しぶりのワイスレ杯だというのに、ぼくは投稿するネタがまったく思い浮かばず朝からいらついていた。
残されたリミットはもう半日もない。
一週間続く凶悪な便秘を打倒するように必死に力んで考えているのだが、まるでアイデアが出てこない。
打つ手なしか……いや、まだやれることはある……そうだ、現場取材だ!
そう思い、地元の塗装の行き届かない道を、歩いたり眺めたりしてインスピレーションを高めることにした。
幸いにも、ぼくは青年といえる年齢だし、暦は秋だし、日差しも強かった。
塗装をしていない道路、というか砂利道をジャリジャリ音を立てて歩くと、足の裏が刺激されて気持ちがよい。
ジャリジャリ、砂利でジャリジャリ。砂利とジャリ。こんなダジャレで面白いことが書けたら苦労はないよなーと考えていると
前から、でかいキャリーバックを運ぶ若い女性が歩いてきて、ぼくの近くで立ち止まって額の汗を手の甲で拭った。
そのキャリーバックは人が入れそうなほど大きい……ん? これはお題どおりではないか!
神からの天啓に違いない! とぼくは思い、思い切って声をかけることにした。
「あ、あ、あのー」
「え!」 女性はびくっと予想以上の驚きを示した。見知らぬ男から急に話かけられた、という事実以上の反応を感じさせた。
すると若い女性は、ぼくが思いもよらぬ発言をした。
「もしかして……あなたもワイスレ杯投稿者ですか?」
は? え? ええええええ! この人もか!
「そ、そうです! そうなんですよ!」ぼくは興奮しつつ答えた。
「わたし、ワイスレ杯のネタを考えるためにお題の女性と同じ行動をしていたんです! うわあ、こんな偶然があるなんて!」
まさか、こんなことになるとは……なんという天文学的確立! ワイスレ杯恐るべし。
「いっしょにがんばりましょう!」「はい!」
こうしてぼくたちは意気投合をし、アイデアを出し合って合作をすることにした。
このありえない、嘘にしか見えない奇跡は、きっと素晴らしい作品となって結実されるに違いない。
ぼくたちはこれまでのスランプが嘘のように湧き出てくる面白いアイデアを出し合っていた。
これから24時までに投稿される、あるレスは必ず1位になるだろう……それがぼくらの作品だ。
>>632 今回は友人に飲みに誘われなかったんだね
「あー、くそおおおお! 良い話が浮かばねえ!」
久しぶりのワイスレ杯だというのに、ぼくは投稿するネタがまったく思い浮かばず朝からいらついていた。
残されたリミットはもう半日もない。
一週間続く凶悪な便秘を打倒するように必死に力んで考えているのだが、まるでアイデアが出てこない。
打つ手なしか……いや、まだやれることはある……そうだ、現場取材だ!
そう思い、地元の塗装の行き届かない道を、歩いたり眺めたりしてインスピレーションを高めることにした。
幸いにも、ぼくは青年といえる年齢だし、暦は秋だし、日差しも強かった。
塗装をしていない道路、というか砂利道をジャリジャリ音を立てて歩くと、足の裏が刺激されて気持ちがよい。
ジャリジャリ、砂利でジャリジャリ。砂利とジャリ。こんなダジャレで面白いことが書けたら苦労はないよなーと考えていると
前から、でかいキャリーバックを運ぶ若い女性が歩いてきて、ぼくの近くで立ち止まって額の汗を手の甲で拭った。
そのキャリーバックは人が入れそうなほど大きい……ん? これはお題どおりではないか!
神からの天啓に違いない! とぼくは思い、思い切って声をかけることにした。
「あ、あ、あのー」
「え!」 女性はびくっと予想以上の驚きを示した。見知らぬ男から急に話かけられた、という事実以上の反応を感じさせた。
すると若い女性は、ぼくが思いもよらぬ発言をした。
「もしかして……あなたもワイスレ杯投稿者ですか?」
は? え? ええええええ! この人もか!
「そ、そうです! そうなんですよ!」ぼくは興奮しつつ答えた。
「わたし、ワイスレ杯のネタを考えるためにお題の女性と同じ行動をしていたんです! うわあ、こんな偶然があるなんて!」
まさか、こんなことになるとは……なんという天文学的確立! ワイスレ杯恐るべし。
「いっしょにがんばりましょう!」「はい!」
こうしてぼくたちは意気投合をし、アイデアを出し合って合作をすることにした。
このありえない、嘘にしか見えない奇跡は、きっと素晴らしい作品となって結実されるに違いない。
ぼくたちはこれまでのスランプが嘘のように湧き出てくる面白いアイデアを出し合っていた。
これから24時までに投稿される、あるレスは必ず1位になるだろう……それがぼくらの作品だ。
639 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/28(土) 20:19:42.90
あと何作品集まるだろう
40作品を越えた事はあるの?
>>635に対応する話で見える景色が違えば面白そうだな
なんかゴチャゴチャしてきたな
三十オーバーか。
こりゃワイさんたいへんだな。
選評、結果、ワイさんの都合でOKです。
無理しないでください。
選評も結果もいるぞ
詳しくヨロシク!
一人で5つ出しとる奴がいるな。
下手糞だからすぐにわかるな。
駅前はひっそりとしていた。捨てたという思いはなかったが、三十年ぶりの帰郷だった。
ストックホルムから成田に着くと、凉子は自宅には寄らずその足で新幹線の切符を買った。
ひと言母の墓前に報告しようと思ったのだ。
記憶を頼りに歩き始めると、所々傷んだ歩道に大きなキャリーバッグが引っ掛かる。
秋とはいえ陽射しは強く、汗が滲んだ。額にハンカチを当てたとき、十八歳の春が甦った。
「東京に行くんだって?」
駅で汽車を待つ凉子に、ふらっと現れた公平が話しかけた。
たまたま通りかかったと公平は言ったが、こんな時間に駅前を通る地元の若者はいない。
「東京に行くんじゃないの。東大に行くの」
「すげえな」
凉子はもっと多くの言葉を期待したが、公平は黙って凉子のキャリーバッグを見つめていた。
「それ、婆ちゃんの手押し車みたいだな」ぽつりと公平が言った。
「これは押すんじゃなくて引くの」
「帰ってくるのか?」
「わかんない。ここはバカばっかりだから」
この街から初めて東大へ行く人間なのだと思うと、凉子はザマミロと叫びたい気持ちだった。
うつ病の母親との二人暮らしにも生活保護にもうんざりだった。
スケバンとチンピラが花形の狭い街で、凉子は隠れるように暮らしてきた。
ただ二歳年下の公平とは馬が合って、中学の頃から時々勉強を教えたりしていた。
「汽車、来たから行くね」
「おばちゃんのとこ、時々行ってみるから」
公平の言葉を背中に受けながら、凉子は振り返りもせず汽車に乗り込んだ。
発車してしばらくぼおっと揺られていると、国道を併走する公平の青いシャコタンが目に入った。
バカなやつと呟くと涙がこぼれた。
どうしてあのとき窓から手を振ってあげなかったのだろう。
懐かしい路地を歩きながら、それを長いあいだ後悔していたことを凉子は思い出していた。
やがて、自宅が近づくにつれ次第に人が多くなっているのに気付いた。みんな凉子と同じ方向に歩いていた。
馴染みのポストの角を曲がると、空き家になった自宅前の狭い道が大勢の人で溢れていた。
『西田凉子さんおめでとう』と手書きされた即席のノボリが目に入った。面影のある顔もいくつかあった。
滲んでいく景色の中に凉子は公平の姿を探した。
俺はそんなに書いてない、無実だ!
おまえ、日暮か?
すまんが、そのネタは分からん
数打ちゃ当たるってか、千文字サイトの連投野郎みたいだな
あん?
>一人による複数投稿も可!
とあるのだから、そんな指摘をしなくとも。
それより、感想を短くとも添えてあげたらどう。
ワイ杯は開かれた修行の場。私は今回一作だけの参加だったけど、
時間の余裕があれば、もう一作はワイさんに読んでもらいたかった。
どれとどれが同一人物かは、終わってからのお楽しみ
多すぎて読んでると話が混ざってくるわ
ここからさらにラストスパートが来るのか
しかし実力差はいかんともしがたいな
二人を除いてクズばっかりだな
ロボットはないのか?ただの鞄だと思っていたのが変形して
女がそれをリモコンで操作して、大量のカレーを作って男に振る舞うとか、そういう。
あれが楽しみなのに。
>>659 生身の女が男に大量のラーメン振る舞ってるヤツならあった。
駅前はひっそりとしていた。捨てたという思いはなかったが、三十年ぶりの帰郷だった。
ストックホルムから成田に着くと、凉子は自宅には寄らずその足で新幹線の切符を買った。
ひと言母の墓前に報告しようと思ったのだ。
記憶を頼りに歩き始めると、所々傷んだ歩道に大きなキャリーバッグが引っ掛かる。
秋とはいえ陽射しは強く、汗が滲んだ。額にハンカチを当てたとき、十八歳の春が甦った。
「東京に行くんだって?」
駅で汽車を待つ凉子に、ふらっと現れた公平が話しかけた。
たまたま通りかかったと公平は言ったが、こんな時間に駅前を通る地元の若者はいない。
「東京に行くんじゃないの。東大に行くの」
「すげえな」
凉子はもっと多くの言葉を期待したが、公平は黙って凉子のキャリーバッグを見つめていた。
「それ、婆ちゃんの手押し車みたいだな」ぽつりと公平が言った。
「これは押すんじゃなくて引くの」
「帰ってくるのか?」
「わかんない。ここはバカばっかりだから」
この街から初めて東大へ行く人間なのだと思うと、凉子はザマミロと叫びたい気持ちだった。
うつ病の母親との二人暮らしにも生活保護にもうんざりだった。
スケバンとチンピラが花形の狭い街で、凉子は隠れるように暮らしてきた。
ただ公平とは馬が合って、中学の頃から時々勉強を教えたりしていた。
「汽車、来たから行くね」
「おばちゃんのとこ、時々行ってみるから」
公平の言葉を背中に受けながら、凉子は振り返りもせず汽車に乗り込んだ。
発車してしばらくぼおっと揺られていると、国道を併走する公平の青いシャコタンが目に入った。
バカなやつと呟くと涙がこぼれた。
どうしてあのとき窓から手を振ってあげなかったのだろう。
懐かしい路地を歩きながら、それを長いあいだ後悔していたことを凉子は思い出していた。
やがて、自宅が近づくにつれ次第に人が多くなっているのに気付いた。みんな凉子と同じ方向に歩いていた。
馴染みのポストの角を曲がると、空き家になった自宅前の狭い道が大勢の人で溢れていた。
『西田凉子さんおめでとう』と手書きされた即席のノボリが目に入った。面影のある顔もいくつかあった。
滲んでいく景色の中に凉子は公平の姿を探した。
前回6つ書いたけど今回、ワイ杯に気づいたのが遅く、かつ忙しくて1作しか書いてない
もう1作品くらい書きたいが…まあ無理だね
締め切りに追われるとたまにライティングハイ来るよね
「お姉ちゃん、ここ本当に日本なの? 道路が舗装されてないじゃん」金髪の女は手汗のついたスマホに向かって愚痴を言っているようだった。
スニーカーを履いてきたのは運がよかったが、それでも足取りは時折よろめいた。
細身の彼女が引いている大きめのキャリーバッグはとんだお荷物だ。車輪がついていてもそれは邪魔であった。だが主役はこっちなのだから捨てるわけにはいかない。
女はスマホを相手にぶつぶつとつぶやき、時折周囲の様子を怪訝に見回す。轍が続くので道は間違いではないと思われるが、そこは人家のない山道が続いている。
タクシーを使うつもりだったが、駅で行き先を告げると青白い肌の運転手がいやがった。
あそこには、いけない、と。
(まあ、無理もないけどね)
スマホが圏外になってしまったので、女は黙々と歩き続けた。
日が暮れる前に、女はその村に到着することができた。
彼女を見つけたらしい青年が、手を振って走り寄ってきた。
(なんだこいつ、テロリストかよ?)女は青年のなりを見て何かの犯罪映画かと思った。
銃こそ下げていないものの、彼は全身を分厚い衣服で包んでおり、その頭部も目と口しか開いてない真っ赤な頭巾で覆っているのだ。
それでも女が、覆面を青年だとわかったのは、遠くからでも濃い精液の臭いが漂ってきたからなのだが。
(たしかここ、ほとんど男しかいなかったんだっけ)
女の妄想をよそに、覆面の青年は握手を求めてきた。
「こんにちは、お待ちしてました。指山さんですね」
「あなたは、弟さんのほう?」
後で聞いたが、兄は死んだらしい。指導力のあった村長も、今は危篤状態だそうだ。
「本当に女性に一人で来させてしまってすいません。でも僕らは汚染されていて、村から出られない状況なので」
「わかってる」
集会所のような屋敷についた。
赤黒くただれた肌の人々が、金髪の指山を物珍しげに見つめている。
「指山さん、一刻も早くそれを使って下さい。でないとあなたも私たちみたいになりますよ」
「大丈夫よ。だって私、地球人じゃないんだもの」
指山は微笑むと、持ってきたキャリーバッグを慎重に開き、中にある放射能除去装置の点検をはじめた。
「キャリーバッグの女を知ってるか?」と恒彦はニキビ面を歪め黄色い歯を見せた。
秋の空が赤く染まる。屋上には冷えた空気が漂い、学校には夕日が忍び込んできた。
「都市伝説だ」恒彦がこちらの返答を待たず続けた。
「寂れた道を歩くキャリーバッグを引いた女の話だ。汚れて黒ずんだハンカチで長年溜まった垢をこそげ取るように必死に汗を拭ってるらしい」
夕日が校舎の下まで忍び寄ってきた。俺が赤く染まった顔で恒彦を見上げると、嬉しそうにひひっひひっと咳き込むように笑った。
「キャリーバッグには何が入っていると思う?」俺は答えが浮かばず、何も言えない。
「――『悪意』だよ」恒彦がどこか得意げに濁った眼を鈍く光らせた。「『悪意』がたんまり入っているんだ。そのキャリーバッグの中には」
荒唐無稽な話だ。俺は反応しなかったが、恒彦は気を悪くした様子はない。暗く醜く、ひひっと笑っている。
「お前は嫌な奴だったな」見下すように俺を見つめる恒彦の瞳に憎悪の炎が灯った。
「近藤さん……っと、里奈ちゃんだったな、お前はそう呼んでる」口の端から涎が垂れる。「俺が好きだってお前に話したのに……!」
里奈が好きだと恒彦から聞いたのは先月だった。今みたいに屋上に呼び出され、恒彦は顔を歪めて歯を見せたのだ。
そんな話を聞いた後、里奈から声をかけられた。俺が好きだと彼女は顔を赤らめて言った。俺は恒彦の顔を思い浮かべながらも、承諾した。
しかし、それを知った恒彦は俺を許さなかった。「抜け駆けしやがって! 俺の相手を奪い取るかよ!」
屋上に呼び出された俺はバットで殴りつけられた。「俺はいい話を聞いた。ただの噂話だと思ったが、俺はその女を見つけた。そして、そいつに願った。『悪意』をくれ、と」
恒彦は涎をだらだらと垂らし、笑い続ける。「屋上からお前を突き落とせたのも、その女からもらった『悪意』のおかげだ! ざまあみろ!」
転落死体となった俺は屋上の恒彦を見上げる。恒彦は俺を見下ろして、げらげらと笑う。
夕日が屋上を覆う。今や世界は真っ赤に染まっている。恒彦は焦点の合わない眼で笑い続ける、涎を垂らし、俺を罵倒し、母に声をかけられても医者に薬を打たれても、
病院に入院しても、誰にも気づかず、恒彦は笑い続ける、俺を罵倒し続ける、それは止まらず、永遠に、まるで、悪意に操られているかのように――
空はカラリと晴れていた。
右手に引いているトロリーバッグが地面を這う音が響く。道路はきちんと整備されておらず、それは一際大きな音を立てて鳴った。
カラカラカラ…。その音を聞くと思い出すことがある。母はトロリーバッグのことをカラカラと呼んでいた。
他にも犬はワンワン、リモコンはピッピ。それらの呼び名が昔は酷く幼稚に思えてとても嫌だったが、今となっては愛おしい思い出だ。
「お嬢さん、そっちには山しかないよ」
声のする方へ振り向くとそこには作業着に身を包み、軽トラックに乗った男性がいた。
「君、地元の人間じゃないだろ、迷子?」
「この町の風景を描きに来たの。どこか見晴らしが良くて絵を描くのにいい場所はないかしら」
「ここからなら町が見渡せる」
彼が連れてきてくれたのは丘の上の古い公園。そこから見下ろす風景はのどかな田園地帯といった印象で、町の向こうに見える山々は木々の赤や黄がよく映えていた。。
今が一番見栄えの良い時期なのだろう。運が良かったと一瞬思い、その考えに苦笑する。母も幼い頃にこの風景を見たのだろうか。
私がセッティングを終えても彼はまだそこにいた。描き始める前にやるべきことがあった。出来れば誰もいない時がよかったのだけれど。
私はバッグから壷を取り出し、その中身を眼下の町並みに向け振り撒いた。砂状のそれはサラサラと風に流れ、やがて風景に溶け込み消えていった。
彼の様子を伺うと、酷く驚いた顔をしていた。あれが何なのか分かってしまったのだろう。
「『骨は故郷の町に撒いて。絵になるような景色の場所がいいわ』というのが母の遺言なの」
勿論骨なんて勝手に撒いていいものではない。怒られるかなと思ったけれど、彼は何も言わず俯いた。
多分、怒るべきか哀れむべきかわからなくなってしまったのだろう。きっと優しい人なんだなと思った。
私がキャンパスに色を乗せ始めると、
「君も死んだらどこか自然に還りたいって、そう思う?」と、彼の声。
自分の骨をどうするか、なんて考えたこともなかった。
ふと頭上を仰いでみれば、どこまでも高く澄んだ空。降り注ぐ光は眩しく、この時期にしては暑いくらいではあったけれど、かえって山からそよぐ風が心地よかった。
「空に溶けてしまうっていうのは素敵かもしれないわね」
一面に広がるインディゴの中を、鶴が三羽翔けていった。
あー書き直してーが、今更いいか
これで優勝したる
36作品か
あとちょっとおまえら頑張れ
今市子の「僕は旅をする」みたいのがあるな
さようなら、と言って歩き去る彼女を、あの時僕は見送ることしかできなかった。
僕らは山奥のコミュニティで出会った。世間に馴染めなかったり、社会から弾き出された人間の集うコミ
ュニティ。いくつかのロッジが立ち並ぶ、できあいの村みたいな場所。僕はウェブエンジニアとして外から
細々とした仕事を貰って収入を得ている。芸術の才に恵まれた者も多い。彼女の場合は絵だった。
二年前僕がやって来たとき、彼女は言った。世の中と喧嘩をして、逃げ出したの。彼女は戦うだけの強さ
を持った女性だった。あなたは? 僕は戦うこともせず逃げ出した臆病者だった。
僕らの性格はあまり似てはいなかったし、どちらかというと正反対に近かったが、不思議と波長があった。
部屋は別々にあてがわれていたが、どちらかの部屋で一晩を過ごすこともあった。
あの日の朝、僕が彼女の去り際に立ち会えたのは偶然に他ならない。陽は既に昇っていたが普段ならまだ
眠っている時間だった。偶々何か外で物音がしたとか、ショッキングな夢を見たとか、そういう些細な理由
で目を覚まし、窓の外に彼女の姿を目にしたのだった。僕は慌てて飛び出し、大きなバッグを引いて敷地を
出ようとする彼女を呼び止めた。
ここを出るの、と彼女は言った。どうして。行かなきゃいけないから。急すぎる。ごめんなさい。
彼女の生活全てを満載した白いバッグに日差しが照り返っていた。暑い一日になりそうだった。もう戻ら
ないのか? と僕は聞いた。決意の眼差しで彼女は頷く。僕も――と言いかけてその後が続かなかった。言
い出せなかった。彼女は儚げに笑って、あなたはここに居て、と言った。あなたが確かにここに居ると思っ
たら、頑張れるから。
あの時無理やりにでも付いて行っていれば、未来は変わっていたのだろうか。
先日、彼女が死んだと知らされた。いつ、どこで、死因は。全てわからない。ただ死んだらしいとだけ告
げられた。僕は確かめなければならない。彼女に何があったのか。彼女はなぜ死ななければいけなかったの
か。本当に死んだのか。それを知ることだけが目的になった。そして僕は部屋を出た。彼女と違い身一つだ。
売れる物は売って残りは処分した。顔を上げ、彼女の辿った道に踏み出す。
避暑地の林道に不釣合いなそのノイズは、今日も鳴りつづいている。
ラジオのチューニングが狂ったようなこの音が、いつから聞こえだしたかはもう忘れた。
耳鼻科へいって検査をしたこともあるが、耳自体には異常はないそうだ。
ただの幻聴、精神科へいけ。医者は暗にそういっていた。
ずいぶんと悩まされたものだが、もうその悩みは終わる。
日差しは少しきついが、雲ひとつ無い秋空だった。
俺は、道の脇に設置された汚いベンチに座り、木々の隙間からのぞく太陽に目をやる。
死ぬにはちょうどいい陽気だと思う。
人生の最後の日にきれいな太陽が見れた。
喜びという感情が湧いてくるわけではない。
ただ、太陽ってあたたかくまぶしいんだなと改めて思った。
その太陽も、自分の人生を照らすものではなかったのが残念だ。
自分が頭を打ち抜いて死ぬ瞬間のイメージが浮かぶ。
俺はどんな顔をして生を終えるのだろう?
ふと、ノイズに別の異音が混じる。
そちらに目をやると、白いワンピースを着た若い女がキャリーバッグを引いてこちらの方に歩いてきていた。
世界一周旅行にでも出かけるようなでかいバッグだ。
だが、その女はそんなことをする活動的な人間には見えない。
なぜあんなキャリーバッグを引いているのだろう?
まあ、どうでもいい。とりあえず、バッグを引く音がノイズと不協和になり耳障りだった。
「静かにしてくれ」無意識に思考が口からでた。
女は立ち止まり、俺に視線を向けきょとんとした表情を浮かべた後、額の汗を手の甲で拭った。
「いや、なんでもない」
俺がそういうと、また女は音を立ててバッグを引きずっていく。
ああ、なんて耐え難い不協和音、ほんと耐え難い、耐え難い……耐えられない。
女は地面に倒れた。
俺は倒れた女に、何度も拳銃のトリガーをひく。
女の全身が白いワンピースごと紅い液体でびしょびしょになった。
「ごめんな、ひどいことをした」
俺は自分が生きる価値のない人間であることを心から理解する。
でも俺は悪くない、このうるさいノイズが悪いんだ。
そうだろう?
車輪がコンクリートからはみだした雑草に引っかかるのを
引きちぎりながら強引にここまで来たが、限界が来たらしい。
図体だけはでかいキャリー(偽名)は無用の長物と化した。
こんなこともあろうかと精神を、はやぶさ並に備える私は、
風呂敷をテレテレッテレーと取出して包む。…重い。
風は爽やかに吹き、乾いた大気は秋の気配を含むが、早くも私の背中は汗に湿り始めている。
額に汗がにじむ。現代人らしさを保つ眉が消える恐れが発生。
乙女にあるまじき行為ではあるが、仕方ない。手で汗をぬぐい、そのままズボンの尻部分でごしごしする。
もう一度荷物を下ろして、靴紐を結び直すことにした。
うっかりこけでもしたら、首の骨を折る大参事になりかねない。ふざけていると死ぬ。
そこに、上から声がかかった。「ふざけてるのか?」
この声はサークル仲間の腐れ縁のあいつだ。
そっちこそ、ふざけとったらあかんで、やろ。
「真面目に遠い実家から大荷物を運ぼうとしてるやん」と
顔をあげてにらみつける。
「その唐草模様はどう考えても泥棒だけどなあ…」
コイツがサークルのまとめ役になってから、どうにも腹がたつ。
一人暮らし先が大学から近いから、サークル棟の主になってるだけなのに。
「秘策があるから大儲け間違いなし、というからどんなかと思ったら鉄板…。レンタルできるし、だいたいさあ…」
なんやねん、その言い方。
「この穴の大きさ、特注やもん。慣れてる方がいいやんか!」
構内では辺境の地にあるサークル棟も、学祭準備の今は人が多い。
ここで言い争ってもこいつは逃げる…と思っていたら、
「はああ、慣れるって、お前が作るとゴミみたいになるやんか」
つられて大阪弁で話しよった。
「そうやで、秘策はアンタがつくるたこ焼きやもん、めっちゃおいしかったやん。」
ちがう、そういうのを言いたいんじゃない。
「なんで大阪弁で話せへんの?大阪嫌いになったん?…私のこともなかったことにしたいん?」
沈黙が流れる。どうしたらいいんだ、この空気…
「そんなこと思ってたんか。大阪弁にビビる奴も多いから、サークルではまとめ役として避けてたんや。
最近、機嫌が悪かったん、それか」…ちょろい。
奴の絶品たこ焼きを作ってくれることになり、大儲け間違いなし。満足である
締め切りを迎えた模様
すでに陽が落ちかかった周布山は暮色に包まれていた。鴉が空を飛び、陰々たる不吉な鳴き声が山間に吸い込まれてゆく。
未舗装の昏い路を女が歩いていた。若く、美しく、どこかはかなげで、透きとおるようなかんばせは薄紅に塗り込められている。
幽暗のなかキャリーケースを引いて落莫と歩く彼女は、つと足をとめて、丹唇をニンマリと歪めた。だれかつけてきていることに気がついたからだ。
「もし、そちらはどこへ行かれるところですか?」
時代にそぐわない笠をかぶり、その身を法衣に包んだ男が訊ねた。
「はてさて、どこへまいりましょうや。いささか決めかねているところであります」
瓊玉の瞳を男へ向けて、女は怪鳥のように笑い、つづけて、
「されど、貴方さまがまいられる場所なら、存じております」
「ほう、それはどこでござりましょうや」
男の糸のような目が鋭く光った。
「あの世に決まっておろうが!」
女の口から火が飛び出た。
妖狐玉藻と高野山のたいましの戦いがいまはじまった!
始まったじゃねえよw
おいしいとこもってくなあ
始まる前から試合終了であった。
こりゃ本格的に寝てるなw
681 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 00:04:51.27
あ、起きてた
携帯で見てるのとPCで見るのとではずいぶん印象が違う…
レイアウトしなおしたい…
して
書けなかった…文字制限厳しい
優勝だわ俺が
ワイのミスリードのままに本当に鞄に人間を入れた奴は負けだ
676がコンビニ寄らなければ大台に乗った
改めて読み直すと、独りよがりっていうか
さらっと読むと分かんない話になったかも…
キャリーバッグに人間を入れなかったやつは腰抜けだ
人間が入るくらいでかいバッグなら、人間が入っているに決まっている
物書きなら出されたお題には真っ向勝負あるのみ
なんとか2作書いたどー
ミステリー仕立てだと、
最初にキャリーのなかに人間がいるんじゃないかって
最初にネタばれ部分が設定にあるから、
それ以外に何か意外性をもってこなきゃいけなくて
なかなか難しそう
味付次第だな。人が入ってるか入ってないかは
がっつり入れちゃったよ
695 :
名無し物書き@推敲中?:2013/09/29(日) 00:48:11.74
「ア・バオ・ア・クゥーですよ」
「はあ?」僕は予想もしなかった言葉に頓狂な声を上げてしまった。
残暑の厳しい田舎の砂利道。彼女は大きなトランクケースを引き摺っていた。あまりの暑さに足を止め、額に浮き出る汗を拭っているところへ僕が通りかかったのだ。
「こんにちは、暑いですね」空気がきれいなことぐらいしか取り柄のないこのド田舎だ、変な下心がなくったってついつい声を掛けてしまう……いやあったかもしれないが。
「あら、こんにちは。本当、あつい…」彼女は僕の挨拶に応えにっこり微笑んだ「ねえ、この先にどこか宿が取れるところってないのかしら?」
若くて可愛らしくて本当に美しい女性だった。僕の胸は高まった。
「ちょっと先に民宿がありますよ、よかったらご案内しましょうか?」人がひとり入りそうな大きな白いトランクケースをちらりと見た。
その視線を感じて屈託なく放ったのがその言葉だ。あばおあくぅー、って何!
「クゥーは『勝利の塔』に棲む幻獣です」彼女は言った。
「螺旋階段の最下層に眠り、階段を登り始めるものが現れると目を覚まして一緒に階段を登り始めます」はあ……。
「そしてついに最上段に辿り着いたとき、クゥーは完全な姿となって一緒に上がったものをあの世へと連れて行くのだと伝えられています」
待ってくれ、クゥーって何?それがそのトランクケースに入っているっていうの?
「でも、クゥーが最上段まで行けたのはただの一度しかないそうなんですよ」
彼女は遠くを見て寂しそうに笑った。
ただひたすら、なんと言っていいかわからずただ立ち尽くす僕の目の前に取っ手が差し出された。
僕にトランクケースを託し彼女はにっこり微笑む。
わずかだけ、先行した彼女が呆けたような僕に笑いかけ、でこぼこの砂利道を肩を並べて歩き出す。
くぅー……。トランクケースの底の車輪の軋みが怪物の名前を反芻したような気がした。
あとで知ったことだが、ア・バオ・ア・クゥーは、ほとんどの場合階段の途中で、ほんのかすかな悲鳴をあげて最下層へ落ちていってしまう。
そしてまた次に階段を登るものがあらわれるまで眠りにつくのだそうだ。
僕と彼女の道のりはどうなのだろうか?徐々に完成へと向かっているのかな、それとも……。
作品が多いなかで、ざっと読んで印象に残るのが良いやつだと思う
革命期の貴族の子供を売る話は良かったな
まず、読みやすかった。
俺のはちょっと高尚過ぎるから選外かもしれんな
今回は力作ぞろいだと思うんだー。
好きな作品多いよ、みんな面白い。
俺は最初に思いついたネタにこだわりすぎてダメダメだったー。
削りすぎておかしくなったし。
ネタも大事だけど、それで文章がおろそかになったらいけんね。
今回、自分の体調が悪いせいか、
自分のを含めてを読みにくいのが多い…
今回なんか全体に重い
青春物とか読後感がさっぱりしたのがないような気がする
>>701 >>674だとすると、ものすごく達者な作者だと思うけど、1回で頭に入らなくて最初は感想がでてこなかった
>>702 >>674 あと魚を鞄に入れて運ぶ博多っぽい女性の話も爽やかだったような
もう携帯から布団の中だからアンカーは探さないぞ
精神をはやぶさ並に備える?
どういう表現だよ?
>>706 こんなこともあろうかと はニコ動ではやぶさに使われてた真田さんのアレだと思う
おれは674じゃないけどこれは読み手を選ぶんじゃないかな
だな
こんなこともあろうかと精神ってのは、真田さんをパロったはやぶさ動画を参照してる
>>674ははなり捻り込んであるから時間かけたんだろうな
>>674の投稿が23:57でラストってものいかにも自信ありげだな
とは言ってもワイもこれを一位にする勇気はないだろう
優勝だろうな
そりゃない
>>674 純文学じゃないけど、起承転結が綺麗だね。
頭一つ抜けてる。
714 :
名無し物書き@推敲中?:2013/09/29(日) 04:25:41.48
他のはまだ全部は読んでないが
寝ぼけて今
>>674読んだ大参事ってなに
もたもたした文章
また寝よひどいもん読んだ。
674はどう読んでも下手
面白くもなんともない
どこに称賛する点がある?
>>674 文章が読みにくい。
いい加減自演やめれ
717 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 07:32:21.51
今回は作品数が多いので上位の発表は十一作品とする!
全作品の寸評は可能な限り、夕方までにスレッドに挙げる!
上位の発表は午後八時頃とする!
ワイの予定!(`・ω・´)
お前らのおすすめベスト5おせーて
俺はまだ全部読んでないけど
ワロタのは
>>539
↑当然こいつが539
巧妙な自演はやめちくり〜
笑えんな、普通だろ
自演かどうかより、作品について納得のいく論評ができているかどうかが問題だろ
まあどこが良かったか書いてほしいね
>>484 落ち着いた文章で説得力がある
かなりいいと思う
この辺が入っていそうかなと予想
>>480 残酷なオチをすんなりと受け入れられる構成
>>539 オチに至って二つ伏線があった事に気付く
>>580 小道具の指輪のオチへの組み込み方がいい
>>668 強力なオチは無いが読後感が一番良かった
このスレの民度として論評を加えるのは自作以外としないか?
もちろん確認のしようはないが
俺のは今のとこ一覧意外から安価が一切無い
毎度のことだが
車輪がコンクリートからはみ出すかよ?
ばかじゃねーのw
ここまで来た、限界が来た、とか重複表現だし、日本語ができてないなw
>>729 密輸業者だろ
帰りに男をケースに入れて運んでる
無用の長物と化した、とか手垢の付いた古くさい表現だし、才能ないねw
>>737 なんで男をケースに入れてるのか説明がないな
秋を連想させるワードが入ってない作品が結構ある
お題でも秋を強調してないし問題ない可能性もあるけど
>>740 男が指名手配されてるって言っている台詞があるよ
それで空になったバッグで輸出したんじゃね
読み返してきになったんだけど、
>>580は、軽トラの男と酒を受け取った男って同一人物でいいのかな
>>581 なんだこれ、士郎正宗のブラックマジックのワンシーンだろ、ただの
>>742 自分を密輸してくれと頼んでる様子もないし、無理矢理詰めたらしいがその理由がわからない
>>717 前、三十五作で十二位まで発表だったから、三十九作なら十三位くらいまで発表が妥当なんじゃないですかね
>>742 主人公が何故指名手配犯を殺してバッグで持ち運ぶ必要があるのかがわからない
>>744 情を移したオトコ
俺は指名手配されてるんだ
↑これで読み取れないならそもそもなにも読めてないw
>>749 どうやってバッグに詰め込んだ? 半殺し?
ちょっと説明が足りなくないか?
>>744 段落が変わった辺りですっ飛ばしている気はする
その間に酒を捌いて金を作って、心移りした女を利用して外国へ高飛び
こんな感じかな、と思ってる
>>746 死んでなくね?
実のところ、全作品に順位が付いている!
従って上位作品の数を増やすことは容易である!
ただ上位の価値は少し下がる!
要望があったので上位の発表は十三位までとする!(`・ω・´)ちょっとビールを買ってくる!
一見良くできていそうだが実は荒い作りでみんなを悩ませる作品w
>>746 死んでないだろ
何のためにとっさに係官に指輪を渡したと思ってるんだ?
この調子で進めば夕方には次スレだな
>>755 おれは作者じゃないがそんない難しい話じゃないだろ
バードボイルド、アクションなんかによくあるシュチエーションだと思うがなあ
いや、おまえが作者だ。
バードボイルドなんて読んだことねーよw
バレたかw
鳥のゆで卵だ。
知らない奴はバカ。
>>761 おまえそうやって混乱させるのやめろ
なにがしたいんだ?
そもそも碌な読書経験も積まないでものを書こうって方がどうかしてる
正しいものを選びなさい。
a) チュッチュエーション
b) シュチュエーション
c) シチュエーション
d) シチューエーション
男がケースに入って密出国するのがありえねーといってるわけじゃない
そうしてくれと男が頼んだのか、後頭部を殴ったかして詰め込んだのかが
書かれてない。頼んだのなら税関でうめき声を上げたりしないだろうし。
無理矢理詰め込んだにしてもその理由がわからない。どっちにしてもわからん話。
話せる人が数人いるみたいだから今日限定のトリップでもつければいいのに
ハードボイルドなもんで
釣れたw
>>766 頼んだ、もしくは女が提案したんじゃないかと思う
最終的には合意したんだろう
人が入りそうでも、人が入るものじゃないから快適性はゼロ
息苦しかったりするし痒いところに手が届かなかった可能性もある
税関でたまたま、じゃなくて、税関では我慢していたけど思わず。なのかもしれない
トリップなんてめんどくせー
キャリーケースの現物を見てきたが最近のは凄い軽い。
1ウィーク用の巨大な物でも、小学一年生が引いて走れるほど。
>>580の説明不足は字数制限からだろうな
なにしろそれが一番やっかい
我慢してたけど思わず声がもれたっていうならそれでもいいが、
密出国に至った理由はやはりわからない。指名手配されてると書けばそのまま
密出国の理由になると作者が思ってるなら、明らかな思い込みであり説明不足
>>773 冷静になってみるとそんな気もしてくるなぁ、確かに
女は、男を無理やりにでも欲しくなってのか勘違いなのか無理やりに
税関で気付いた男に焦って指輪を、て事か
そもそも語りあかすほどの作品かよ?
外国を舞台にしたものがやけに多いが、他と差別化をはかる意図としては、極めて初歩的な創案と言えよう
山場というか肝心な所が無いから、想像のしがいがあるんだよな
>>777 作品を書くうえでいろいろ参考になるじゃないか
どう書けば伝わるか、伝わらないかとか
あんまりたくさんレスすると、まじで次スレになっちゃうぞ
そのほうが都合いいような。発表リスト長いから
次スレになったっていいじゃん フルパスでアンカーつけなおせばいい
作品の曖昧なところは自分の読書経験からそれを補って読んでるんだろうな
だから蓄積されたものがないと、書いてあることがわからないってなことになる
妄想補完しないとダメな駄作ってことかよ
>>580 は、尻軽女の話じゃないのかね。
今の男に対し、酒の密輸へ協力。
酒の仲介人と寝て、「俺指名手配」と告白される。
鞄の中に、酒の仲介人を詰め込んで出国。
前の男の思い出の品の指輪を入管にくれてやる。
あらすじはこんなもんじゃないの?
告白されて「いいわ。私にまかせて」くらいのやりとりがあれば納得できる展開
>>784 1000字程度じゃ読み手に依存する部分があってあたりまえ
その案配が書き手の技量だろう
案配をミスったね
>>788 同じく嫉妬
含蓄がある作品になって
読んだ人がちょっと考えてくれるかな
って思ったのに、話題にすら上がらない
>>787 からいばりはよしてもらおう。自信があるんなら強がりをいうことはない
強がりをいわなければならないようなら、ぼくと張りあっても勝ち目はない
>>790 読み手が書き手より上だったら含蓄なんて世迷い言に過ぎなくなる
>>796 意外性があって読みやすいと思うよ
でも、物語というよとアイディアの説明に重点が移ってしまているように思う
だからお話しに引き込まれていかない
大事にしてきたものを手放して新たな人生を生きるんじゃなくて、
他人のと交換するというのが腑に落ちない。含蓄ってかんじでもないな
一説によると小説の最小単位は300字らしい。ここはその三倍もあるんだから、
書き切れなかったらどこかおかしい
二行の小説とかあるしね。一行もありそうかな
>>796 キミが含蓄だと思っている部分は、キミの自身の人生についての解釈のように思える
人生の解釈はそれこそ人それぞれだから、含蓄として普遍化されるには
そうとうに精錬される必要があるじゃないかな
スーツケース いっぱいにつめこんだ
希望という名の重い荷物を
君は軽々と きっと持ちあげて
笑顔を見せるだろう
その二行の小説ってオーヘンリだっけ……
「自分で自分の最高傑作を挙げるならという質問に答えて、その短い小説をだしたんだよな
いや日本人だったか……
鈴鹿ひろ美か
807 :
624:2013/09/29(日) 11:27:59.54
確かにお題消化と説明に費やしたのは自覚ある
一つは執着を捨てないと生まれ変われない
ってことを考えてくれたら、って。
このシステム、良くない?って思ったけど
確かに他人の物だったの交換って嫌な人は嫌だろうなあ…
貨幣を持ち込ませたくて物々交換にしたけど
ツイッター小説は、そりゃハナシかもしれないが、小説とは思えん
次スレいくとなんかめんどくさいから、自重したら。
たとえば家族の思い出だったらどうする 他人のと交換しても意味がない
ふわふわしたものを盛りすぎ、かな。皿に収まってはいるが。
813 :
名無し物書き@推敲中?:2013/09/29(日) 11:33:06.90
>>807 >一つは執着を捨てないと生まれ変われない ってことを考えてくれたら、って
なんで上から目線なの?
迷い家とか輪廻転生とか死後は若い姿とか、思想が多いw
>>813 え、別に?
>>810 象徴だから、それだと「家族を大事にする思い」
を得て
新しい人生で、また物としたら違う形で得る(送られてくる)
みたいなことを考えてた。
字数があれば
物に纏わる話を聞いて交流するのが、この場所なんですよ
その人が大事にしていたことを気に入ったら交換してくださいね
みたいな説明も入れたかった
全部に順位があるって言っちゃうってことは発表する気があるのかなワイさん
自分がどのくらいダメなのかわかるのも面白いかも知れない
>>813 考えてくれたら
書き手としての狙いがはまるから嬉しいし
って意味
考えさせる書き方をできてないから
恥ずかしくてぼかしたんだよ
言わせんな、恥ずかしい////
>>817 たとえば会議で自分の意見を考えてみて欲しいなんて言ったら、
こいつ相当自信があるんだなって思われるよね
その場合、実力が伴っていればいいんだけど
作品を発表するってことは、世に問うってことだからね
順位が全部あるっていうのは毎回のことで、極力厳密に評価してますよって事。宣言した上位数以外の発表は無い。
これだけ作品が集まるのはマレなんだから自分の実力のレベルを知るいい機会だと思うんだけどなあ
ダメならダメなりに知りたい
まあいいじゃない。だれだって読み手に何らかの影響を与えようと思って書いてるんだから。
ほかにこれ読んでっていうのはあるかな?
順位が全部ついたら、ワイさんの評価はおかしいとか文句言い出すやつが
沢山でてきて荒れるから、13位まででいいよ。
順位ったって、所詮個人の決定だからな。そこを勘違いするとヌカ喜びにもなりかねん
>>818 彼はそういう意味で言ってないわ。
考えてくれたら、って。
↓
表現してみたくて。
こう言いたかったっぽい。言葉のちょっとした選択ミスや
826 :
名無し物書き@推敲中?:2013/09/29(日) 11:55:11.62
加えて言えば、ここで上位を取ったとしてもそれが世間的な評価には直結しない
基本的な文章力を除いて他の場ではまったくの低評価になる可能性もある
>>826 これが自演なら自演でいいんじゃね?悪意はないだろ。
以後「自演」はNGワードにしとこ。
たぶんカレじゃなくてカノジョ
>>827 >世間的な評価には直結しない
どの世間の話だよ
2ちゃん見てるってことすら知られたくないのにw
あーあ
みんなで叩くから次の自薦候補いなくなっちゃた
同じ2ちゃんねるの中でも。評価する人間が違えば評価も異なる
これまでの上位作品を思い出しても、割と叙情的なのが多い印象
>>743 映像作品ってことでいいんだよね、それ
それが想起されたのは設定からだろうか、描写からだろうか
後者だとうれしいんだが
お前ら病んでいるよ
頭おかしいって
838 :
624:2013/09/29(日) 12:14:56.42
>>817は本人の弁明です
自演してないよ
いやいや本当。ほ・ん・と!(余計に嘘臭くなる図)
624は素晴らしいよ
情景がすごくよく書けていて、読後感がいいもん。
間違いなく書き手には才能があるよ
気になったもの。
>>480 一発目にこれか。「僕」にちょっとブルジョア感。僕が解説してるから?
>>494 扱ってる内容は好き。でも主人公が離反気味?
>>512 チャー。たむけんしか思い浮かばない。でもSF的な何かを感じた。
>>560 もうひとひねりあったらな。
>>612 いろいろ惜しい気がした。話は好き。
>>663 田舎に帰ろう。忘れた物がきっと見つかる。そんなキャッチコピーが目に浮かぶ。
>>667 全体にわたる夕暮れ色の雰囲気が良い。最後の処理がうーん。
>>668 雰囲気が好き。でもなんで鶴? しかもインディゴ。画としては映えるけど。日本画チック。
以下番外編。
>>576 最後がタートルライク(謎)。
>>581 設定は好き。でも切り出されたシーンは好みじゃなかった。
>>635 もうひとひねりあったらな。
>>480はたしかに一発目にしては捻りが利いててオチのキレがよかった
>>842 キレがあるよね
一つの短編として形が終わってるというか
一場面を抜き出したような話が多い中で、完成度が高い
荷車はキャリーバッグの一種でいいのか ちょっと無理があるだろう
>>846 丁寧な描写が好感持てる
でもオチが微妙なんだよね
>>846 子どもを亡くした悲しみが納得できるようなオチだったら上位だと思うんだけど
ように、とか、ようなが口癖の奴だな。まるで成長してない。
女の人が自殺した 持っていたケースには死んだ子どもが入ってた
っていうだけの話。はあ、そうですかというしかない。なんかひねりがないと。
おれの
>>492はどうよ?
褒めてる人がいてちょっとうれしかった
でも、すげえ自演ぽいのでお礼言えなかったw
>>851 面白かったよ
これといった欠点ないとおもうよ
でも第二十四回ワイスレ杯参加作品が名前欄にないから不合格だけどw
複数の作品で被るネタは良くない。
外国が舞台、特殊部隊のやりとり
殺すとか、実はもう死んでいてとか
キャリーバッグに本当に人間を入れた、とかな
>>844 ワイがOKならいいんじゃない
おれは一読してやられたって思ったけど
ネタかぶりそのものはどうでもいい。お題自体が同じなわけだし。
それをどううまく読ませるかが問題。ひとが入ってるのは誰でも予想するんだから
それ自体がオチになってるのはまあ論外だな
>>851 べったり
って表現が好きじゃないし読後感があんまり良くないから
個人的には好きじゃない。
何をしに歩いてるのかもよくわからないし…
でもオチの意味不明さはなくてシンプルでわかる話だった。
俺は意味わかんなかったw
血の付いた腕って誰の腕?今まで手を貸すって言った人の手を借りパクしちゃったとか?
あんたのせい、っていうのはあんたみたいに手を貸したがる人のせいってこと?
殺してスーツケースに入れた男の霊か幻覚に手を貸すよとしつこく言われてブチ切れる話
手を貸せといわれて殺した男の腕を引っ張り出すあたり、無理矢理感があった
ああ、なるほど、一人で喋ってるのか。
>>511もそうかな
860 :
511:2013/09/29(日) 14:21:59.58
やばっ!ネタが被ってることに今頃気付いた
>>511はふたりとも死んで地獄をさまよってるぽいな
整合性が求められるような作品で、よくわかんないのあと何個かあった。
>>490 最初の取り返しのつかない失敗って何のことをいってるの?
>>575 何のために死体持ってった?
>>612 今の私は…何?
作者さんか読解力のある人解説頼む
492
>>860 いえーい、先にアップした俺の勝ちー(ってこともないかw)
でもまあ、最初に思いつくのこれだよねw
最後にもってくるセミの声の使い方とかすげえわかるわ
なんか
同じところで道に迷った人と、同じ店とか通行人とかについて
話し合ってる時みたいな不思議な気持ち
>>862 >>490の後悔って、如意棒を取っちゃったことじゃないかな
妹の彼氏が男の方がいい的な発言をした後の最後の行を見ると
俺は切っちゃうまでの意図がさっぱり分からなかった
866 :
575:2013/09/29(日) 14:45:43.47
>>862 『彼女』は基本的に妹を大事に思ってて、村を抜け出そうとするときに妹も一緒に連れて行こうとした。
でも、妹が嫌がったから仕方なく殺してバッグに詰めて一緒に村を出て行こうとした。
と、『彼女』自身は思っていたけど、殺害した根底には本人も押し隠して気付いていない怨みがあった。
……っていうつもりで、ある程度匂わそうとしてみたんだけど、無理だったよ!
投稿した後から、あそこは変えられたここもどうにかできた、って絶賛後悔中
それにしても、色々とネタ被りが激しくてやばい
斬新なアイデアだ! とか思ってた自分を殴りたい
>>863 え、自分が殺したの?どこでわかる?
>>865 彼氏が殺したんだと匂わせてるのかなぁと思った
>>490 まったくわからない ××くんと××ちゃんが別人ならば記号を変えるべき
>>575 死体隠蔽なんだろうけど 外の世界で成り代わるつもりなのかも
と考えたところで作者の解説があったな
>>612 あいまいすぎてオチを断定するには情報が足りない
>>867 ごめんもっかい読んでみたら「俺」が殺した感じではないね
>>865が言ってるように性転換のことかなあ
>>575 ああなるほどね。一言でもそういう感情を表すセリフがあったらよかったかも。でも不穏な雰囲気出てると思ったよ
871 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 15:21:53.52
寸評の発表は夕方に間に合わないかもしれない!(`;ω;´)
無能なやろうだ
消えな
もうお前は用済みだ
ワイの分際で遅れるとかあり得ない。
何様のつもりだ。
慌てなくていいから無理しないで
速やかに責務を全うしろ
寸評が終わるまでビールは禁止だな
適当に読まれるよりかは納得する時間をかけた評価を知りたい
うへー、みんな厳しいw
>>871 お疲れ様。全部に目を通すだけでも大変そう。というか大変だった。
個人的には多少遅れたところで問題ない。他の人がどう思うかは知らないw
皆さん、たかが900文字でいじくり過ぎですよ
まあ、大変だろう。大した人だ。労いはしないが、敬意を表しておくよ。
どうせ点数化するならいくつかの指標毎に評価した上で総合評価を出した方が
見る分にはわかりやすい ここを直せばいいんだなというのもすぐわかる
というわけだからそのようになワイ
>>879 そうそう
お題消化35点
(舗装、若い女性、キャリーバッグ、秋、陽射し、汗を拭う、地元青年各5点)
日本語25点
加点要素
エンタメ度10
わかりやすさ10
文章の美しさ10
特別点10
こんな感じとか
気持ちはわかるがー
言葉でやってこそのような
実際そんな感じで付けてんじゃないかな、点数は
通常評価とは基準が違うって話だし
しかし、3000字程度のレポートを毎回100人分くらい読まされる大学の先生ってのも
考えてみればキツイ仕事かもしれんな
>>880 お題の消化度は発展系とかとらえ方とかいろいろ変化するし、
そこが創作の見せ所だから点数化できないと思う
885 :
名無し物書き@推敲中?:2013/09/29(日) 16:40:23.33
>>884 そこは加点要素でやればいい
ネタのよさや発展アイデアはエンタメ度、特別点で
>>880 自己採点で100点だったわ
みんな、すまんな、オレの勝ちだ
十時頃からだらだら読んで今までかかったわ。
いま帰ってきたが俺のが挙がってるな
そうかそうかおまえら見る目があるじゃないか
>>889 基礎点としてお題を満たすから5点(存否だけを確認)
個人的には荷車にした点はアイデアだと思ったから
加点として特別点も付加
むしろ
中年女性部分で0点…となるところ女性は満たすし
若いと書き換えても筋は通る単なるミスだから
おまけの3点
ワイは何時に寸評を出すんだ?
逃亡したんだろ
>>890 >個人的には荷車にした点はアイデアだと思ったから
↑ここでもう点数化する意味がなくなってるんじゃないかなあ
今回は全作品にレスする人いなかったな
やる気ねーな
遅くなるなら、ついでにスーパーで見切り品の惣菜買ってきて。
あれ? まだ?
いつになったら始まるの?
五段階評価する人今回いないな
ワイの評価とともに参考にしていたが
901 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 17:15:14.00
午後八時を迎えるまでには寸評を挙げる予定!(`・ω・´)
5段階評価は半日かかる もっと参加作品少ないときにやりたい
その前にスレが終わりそうなんだけども
ちょっとみんな書き込み控えようぜ1000行っちゃって
評価がスレまたぐのいやだろ
今回はやけに熱いな
半沢効果かw
寸評あげてすぐ順位発表?
いっそ 次スレ立てて埋めちゃった方がいいだろ。
39作次スレにコピペすんのも何かもしれんけど。
寸評と順位発表で50レスくらいか
足りねーだろ
俺たちは騒ぐぜー
寸評のあと読み比べたいからちょっと時間開いた方がいいな
もはやワイスレ杯でスレまたぐのも恒例だろ
そうだなしばらくは板にあるだろうしな
と言うわけでYちゃん、次スレよろしく哀愁
ワイさんは立てられないんじゃなかったっけ?
こんな事もあろうかと、俺は既に全作品をプリント済み
ワイスレ杯は作品専用のスレがあったほうがいいと思うな
とりあえず参加作品のまとめよろしく
お気に入り作品紹介できんわ
参加者増えてきたのかな
普段あんまり伸びないのにワイ杯の集客力は感心する
わけのわからない規制で参加できなかった人多かったんじゃないか?
久しぶりに参加出来てはりきっちゃったにみたいな。
俺なんかはそんな口なんだけど。
まあ1本しか書けなかったんだけど。
暇で2chテクを持て余してる人に次スレ用の直リンリスト作って欲しいな、とささやかな希望をいってみたり。
とりあえず次スレいくぜ?
立てられるかどうかやってみないとわかんないんだけど
お、おう
立てたざんす
だって暇だったんだもん。
俺も暇だ
ワイはまだか
テンプレおわってるかよくわからないから、ここでイチオツ!
>>926 まずはURLコピペだ
それぐらいわかるだろマヌケ!
テンプレどこにあるの?
おつ
おつだよ
テンプレって1だけコピっておけばいいんじゃないの?
基本のテンプレはとりあえずいいはず
今、直リンリスト作ってる奴っている?
貼ってきた。仕事早いな。
941 :
次スレ1:2013/09/29(日) 18:21:59.27
ほんとすまん、ちょっと離れないといけない。
943 :
次スレ1:2013/09/29(日) 18:27:26.13
とりあえず貼るだけ貼った。またな。
リンク作ってくれたひとありがとう。
ワイさんの寸評は次スレがいいよね
埋めるにしてもどうやって埋めたもんかな
おまえら好きな作家は?
俺は重松やけど(´・ω・`)
前スレ見てたら
ちなみに設定を守っていた方が僅差の争いでは有利に働く!
ワイスレ杯の対策は集まる作品の質や傾向に左右される!
投稿された作品を一読して、それを上回るものを書けばよい!
ただし、ネタが被る可能性があるので、必ず後発が有利になるとは限らない!
ってあったんだけど、逆に言えば
僅差の場合以外は影響は薄い、ネタ被りは先発有利、ってことなのかな
ところでオレは今背中が痒いがおまえらはどこが痒い?
先発後発関係なく同評価って事なんじゃね
同じネタでも、どれだけ活用しているか、とかで差がつくと思う
隔靴掻痒
>>947 後発は先発に影響を受けたと捉えられそうだから、その時点でおれなら書きかけでもボツにするな
かっかそうよう
ワイが許しても俺は似たようなネタにゃ閉口だな。
とにかくSSでどんだけ人が死ぬんだよ?
三題噺みたくお題出されて折り込む設定のほうがいいな
俺ならネタかぶってももっとおもしろく書ける自信があったらドヤ顔で書いちゃうかな
んー三人殺した
まだかな まだかな ワイさんまだかな〜
958 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 19:11:04.86
ようやく寸評を書き上げた!
どこに書き込めばいいのか!(`・ω・´)
とりあえずYちゃんを応援しよう。
締め切りを守れない奴はプロじゃないよね、Yちゃん。
頑張れYちゃん。
どっちにも貼ってよ
すぐに次スレになってしまうから
あ、やられた。
乙、Yちゃん。
次スレでいいだろ。
ちょっとまてワイ そのアンカーではリンクしない 上の直リンのマネをしろw
直リンから辿ればいいじゃん
ワイさんに手間かけさせるなよ
ワイさん乙です
>>965 cだったし寸評読んだけど指摘だけだったし……
武者修行にでも出るか
しょーがねーな ワイがやらないなら俺が直リンでワイの寸評張り直すぞ
いま途中で止まってるようだけどいいか?
おれはいまのままでまったく構わんが
973 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 19:32:40.79
>>962 頭がぼんやりしていた!
仕方がないので前の形式に合わせて書き切る!
向こうのスレに何か書き込んで欲しい!
五連投の規制に引っ掛かり、続きを書けない状況に陥っている!
ワイのお願い!(`・人・´)
いちごポーンとさけた、っていうのはめでたしめでたし、っていう意味らしい
どっかの方言みたい
976 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2013/09/29(日) 19:39:39.02
ようやく全部の寸評が書き込めた!
本来の開始時間は午後八時ではあるが、
少し時間を遅らせてもいいかも!
|ω・´)八時半くらいにする?
ワイ今回ちょっと読みが雑すぎ
作品中に書いてあるのに書いてないとかw
結果がぼんやり見えてきたのでもう寝るわ
おれのは重要事項が2つ無いことになってる
そりゃ話は通じんわな
>>977 読み落としたのかもしれない!
読み返す時間がないので、
よければ教えて欲しい!
俺のはラスト読んでくれてないな
まあ、ここで点数付け直すのもたいへんだろうし。ぜんぶ終わってからネタばらしでもいいやん
いや、読めてるよ
惑わそうとしてるだけ
不満がある人は、審判員にはもう抗議することはできないけどさ、
あとで作者として何を書きたかったのか、解説してほしいなあ
そのほうが勉強になるし、面白いから
まあそれでよし
発表いこう
では、発表の場は新しいスレッドでおこなう!
ちょっと私用で席を離れる!
仕事絡みのチャットの遣り取りが済み次第、発表を開始する!
八時を少し回るかもしれない!(`・ω・´)申し訳ない!
仕事とか嘘はいいよ
どうせエロチャだろ
読者に完全性を求めるのは酷だし、レフェリーの判断は誤審も含め
その時その状況ですべて正しい。
作者としていいたいことをいえば誤読を認めてくれるかもしれないが、出版された小説で
その手はつかえないからな
受容理論も知らない馬鹿が吠えてるだけ
まあ言いたい事があるなら、終わってから書けばいいんじゃね
ああそうかとなるかも知れないしならないかも知れないけど
じゆようりろん?なんやそれ
む
で、こっちはどうしようか
うめる!
ひゃっはー
ワイハイとWi-Fiって似てるとおもいませんか?
せやな
Hi-Fiか懐かしいな
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。