1 :
GF長官 :
2010/04/15(木) 22:59:28 ID:???
2 :
名無し三等兵 :2010/04/15(木) 23:01:48 ID:???
へたれ
3 :
名無し三等兵 :2010/04/15(木) 23:04:41 ID:???
とりあえず
>>1 乙
最近空母スレ共々被弾しやすいスレだが。
4 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:17:34 ID:???
5 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:19:11 ID:???
6 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:20:23 ID:???
(千)スレの
>>205 〜 敵情不明の章
>>613 〜 翔鶴被弾の章
(利)スレの
>>92 〜 <回想>印度洋機動作戦の章
>>464 〜 長波輻射の章
戦史検証が中心なので、雑談は支隊スレへどうぞ。
7 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:24:04 ID:???
[MI作戦の作戦目的] 「機密聨合艦隊命令作第一二号」の作戦要領 「機動部隊ヲ以ツテ上陸前ミッドウェー島ヲ空襲、兵力ト防禦施設ヲ壊滅サセ 攻略部隊ヲ以テ一挙ニ攻略スルトトモニ、出撃シ来ル敵艦隊ヲ捕捉撃滅スル」 第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」と「米空母部隊の捕捉撃滅」です。
8 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:26:34 ID:???
[MI作戦の作戦日程] 6月4日(N−3日)第二機動部隊、ダッチハーバー空襲 ミッドウェー島攻略部隊、敵哨戒圏(600浬)内に突入 6月5日(N−2日)第一機動部隊、ミッドウェー島空襲 6月6日(N−1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、 ミッドウェー島攻撃を続行 6月7日(N日) ミッドウェー島攻略部隊上陸 第一機動部隊、上陸支援 (註)第一機動部隊のミッドウェー島空襲は、当初N−3日の予定だったが、出撃が遅れたためN−2日となった。
9 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:30:09 ID:???
[ミッドウェー海戦戦闘経過](6月5日三空母被弾まで)日本時間 (日出0152時・日没1543時) 0130 第一次攻撃隊発艦(指揮:友永丈市大尉)零戦36・艦爆36・艦攻36(計108機) 上空警戒機・索敵機も発進(利根四号機は遅延し、0200発進) 0220「敵情特ニ変化ナケレバ第二次攻撃隊ハ第四編成(指揮官加賀飛行隊長)ヲ以テ本日実施ノ予定」 (南雲長官・第二次攻撃隊のミッドウェー再空襲を予令) 0234 PBY、南雲機動部隊を発見、触接開始 0334 第一次攻撃隊、ミッドウェー島攻撃開始 0400 「第二次攻撃ノ要アリ」(友永隊長、再攻撃要請) 0405 ミッドウェー島基地からの敵機第一波来襲(TBF6機・B−26 4機) 0415に終了 0415「第二次攻撃隊本日実施、待機攻撃機爆装ニ換ヘ」(南雲長官・雷装から爆装への兵装転換を下令) 0440「敵ラシキモノ一○隻見ユ」(利根四号機から0428時の報告・敵艦隊発見) 0445「敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘(ソノママ)」(南雲長官・雷装復旧を命令) 0453 ミッドウェー基地からの敵機第二波来襲 (SBD16機・B−17 15機・SB2U11機)0540に終了 0506 第一次攻撃隊帰投開始(対空戦闘中のため上空待機) 0509「敵ノ兵力ハ巡洋艦五隻・駆逐艦五隻ナリ」(利根機・続報) 0520「敵ハソノ後方ニ空母ラシキモノ一隻ヲ伴ウ」(利根機・敵空母発見)
10 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:31:57 ID:???
0530「直チニ発進ノ要アリト認ム」(山口少将・即時発進の意見具申) 0537 第一次攻撃隊収容開始(0617終了) 0555「収容終ワラバ一旦北ニ向ヒ、敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」 (南雲長官、第二次攻撃隊をもって敵空母を攻撃することを明示) 0618 敵空母から敵機来襲(ホーネット第8雷撃中隊 TBD15機)0637終了 0640 同(エンタープライズ第6雷撃中隊 TBD14機)0700終了 0713 同(ヨークタウン第3雷撃中隊 TBD12機) 0722 同(エンタープライズ第6爆撃中隊 SBD31機) 0723 加賀被弾 0724 赤城被弾 0725 同(ヨークタウン第3爆撃中隊 SBD15機) 蒼龍被弾
11 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:34:51 ID:???
Q1.事前の索敵計画(七線一段索敵)は、索敵軽視ではないのか(その1) A1.当時の日本海軍では、重視でも軽視でもなく、標準である。 (註)「当時の聨合艦隊戦策では、索敵は一段索敵とすることが定められており、二段索敵を実施することに 改められたのは、昭和18年5月のことである」 (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』) Q2.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その2) A2.真珠湾でもインド洋でも珊瑚海でも、二段索敵は実施されていない。 そもそも、二段索敵そのものがミッドウェー海戦の戦訓から生まれたものである。 (註)二段(多段)索敵という方法自体は、開戦前から考えられていた。 「偵察が大事であるということは私自身もこれを痛感し、昭和2,3年ころ、初めて航空界に身を投じた時、 第一に選んだ研究課題が"航空機による敵情偵知"であって、各種索敵法というものを考え出した元祖が 私であったといっても過言ではないと思う」 (『聨合艦隊』草鹿龍之介/著)
12 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:36:50 ID:???
Q3.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その3) A3.索敵機の数を増やすことは万能の解決策ではない(収容の手間) (註1)艦上機(九七艦攻・二式艦偵等)の場合、収容の際、風上に立たなければならない。 珊瑚海海戦一日目(昭和17年5月7日)、艦隊針路と風向が逆だったために、攻撃隊収容時に 反転しなければならず、 その結果敵空母との距離を詰められず、薄暮攻撃になってしまった。 (註2)水上機(九四水偵・零式水偵等)の場合、着水した機体を揚収しなければならない。 艦隊の行動が止まってしまい、敵潜水艦の格好の標的となる。 (註3)母艦が対空戦闘中の場合、帰艦した索敵機は上空待機を強いられる。 ミッドウェー海戦では、利根四号機が0730頃に自艦上空に帰投したが、防空戦闘及び三空母 被弾の混乱から、収容したのは0847時になった。 (註4)索敵機の中には、機位を失い不時着する機体が出るおそれもある。 「インド洋作戦で起きたある不運な出来事のため、偵察に必要最小限度以上の兵力を割くことを、 南雲およびその幕僚はためらうようになっていた。索敵機が機位を失し、そのために母艦が無線 封止を破って電波を出し、艦隊の位置を敵に暴露することになったからである」 (『ミッドウェーの奇跡』GordonPrange/著・千早正隆/訳)
13 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:38:21 ID:???
Q4.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その4) A4.索敵機の数を増やすことは万能の解決策ではない(誤報の増加) 索敵機を増やせば、敵情報告も増加するが、同時に誤報が含まれる恐れも大きくなる。 (註)珊瑚海海戦一日目(昭和17年5月7日)では、20機以上の索敵機を出したが、最初に 入ったのが誤報(油槽船を空母と誤認)だったため、攻撃隊が空振りに終わった。 同海戦二日目では、わずか7機の索敵機だったのにも関わらず、正確な敵情報告のため、 攻撃隊は会敵に成功した。
14 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:39:21 ID:???
Q5.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その1) A5.0400時、友永大尉より「第二次攻撃ノ要アリ」と要請があった。第一次攻撃隊長が「効果不十分」 と判断したのだから、再攻撃が必要なのは当然である。 (参考)「日本海軍には、第一線下級指揮官の判断を尊重する伝統があった」 (『太平洋戦争航空史話』秦郁彦/著) Q6.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その2) A6.0405時から、南雲機動部隊はミッドウェー基地航空隊の攻撃を受けている。同島航空兵力は未だ 健在であり、速やかにこれを壊滅させなければならない。 (註)「この攻撃によって、ミッドウェーに対する第二次攻撃の必要性についてのすべての疑問が解消した。 いったいこれらの飛行機はどこから飛来したのか。南雲にとっては、もはや確認する必要はなかった。 ミッドウェーから来たことは明らかだった」 (『逆転』WalterLord/著・実松譲/訳)
15 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:41:16 ID:???
Q7.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その3) A7.味方攻略部隊は、すでに前日からミッドウェー島の敵哨戒圏(600浬)内を進撃中である。 輸送船団に損害が生じては作戦全体に大きな支障をきたす。敵基地制圧が急務である。 (註)「聨合艦隊命令は敵艦隊撃滅を第一順位としていたが、同命令はまた機動部隊によるミッドウェー空襲を 6月5日と特に指令していた。もし我が機動部隊が計画通りミッドウェーの航空兵力を無力化しなかった場合 には、空襲の二日後に予定されている上陸作戦は猛反撃を受け、全攻略作戦は重大な支障を受けるであろう」 (第一航空艦隊先任参謀・大石保中佐)
16 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:42:56 ID:???
Q8.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その4) A8.0130時から発進した索敵機(巡航速度120節・進出距離300浬)は、2時間半あれば索敵線先端に到達する。 (最も遅い利根四号機でも0430頃) 0415の時点で報告がないということは、南雲機動部隊の半径300浬内に敵艦隊は存在しない可能性が高い。 よって、ミッドウェー島再空襲を優先すべきである。 (参考1)昭和19年6月19日マリアナ沖海戦1日目について。 「0730第一段索敵機、概ネ端末ニ達シタル時機、攻撃距離内ニ他ノ母艦群ヲ 認メザリシヲ以テ、 一航戦第一次攻撃隊ヲ発進セリ」 (『戦史叢書(12)マリアナ沖海戦』) 小沢長官もまた、索敵機が索敵線先端に到達した時点をもって、「他に敵空母群は居ない」と判断している。 南雲長官の兵装転換下令は、決して「航空戦の素人」だからではない。 (参考2)昭和17年5月8日珊瑚海海戦2日目について。 索敵機が米機動部隊発見を報告したのは、側程に入ってから約20分経過した時点に相当。 よって、南雲長官の決断は「時期尚早」という評価も成立する。
17 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:44:49 ID:???
[補足1]兵装転換評(国内) (1)『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』(防衛庁防衛研修所戦史室) 「第一機動部隊は0405ころから防空戦闘を開始した。この戦闘中南雲長官はミッドウェー島再攻撃を決意し、 艦内で雷装して待機していた艦攻の兵装を爆装に換えるよう命じた。 ところが敵水上部隊発見に伴い、南雲長官はこれが攻撃を企図し、0445『敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘』 と下令した。 この命令に『其ノ儘』(そのまま)という字句を使っているところでも判るとおり、同長官は兵装転換に長時間を要する ことや、30分前兵装転換を下令してから防空戦闘が続いたことなどから、爆装への転換作業はほとんど進んでおらず、 簡単に雷装に復旧できると判断したのである」
18 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:45:45 ID:???
(2)『ミッドウェー』(淵田美津雄・奥宮正武/共著) 「第二次攻撃隊をミッドウェー基地に向けるって、もう命令が出たのか?」 「イヤ、いま司令部で話し合っているのを艦橋で聞いてきました」 「だって、またインド洋のときみたいに、出たあとで偵察機から"敵艦見ユ"と来るかも知れんぜ」 「イヤ、しかし偵察機は、もう全部、とうに索敵線の前端まで行きついた時刻なのに、報告がありませんから、 攻撃圏内には敵艦隊はおらんと判断されていますよ」 「そうか、しかし魚雷を抱いているんじゃないか?基地攻撃はちょっと困るね」 「ええ、それでいまから、陸用爆弾に積みかえろって命令が出るんですよ」 「いやあ、それは大変な騒ぎだ。それに、もうそろそろ敵の陸上機が来るころだぜ」 このとき司令部はすでに、第二次攻撃隊をミッドウェー攻撃に振り向けることに一決していた。
19 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:46:44 ID:???
(3)『写真太平洋戦争』(第3巻) (光人社NF文庫) 「南雲長官は、最初に兵装転換を下令してからまだ30分しか経っていないので、艦攻の大部分はまだ雷装のまま だろうと考えた。しかし兵装転換というのは、外すのは簡単なもので、たちまちカタンと外してしまう。問題は装着に 時間がかかるのだ。したがって全機の魚雷がすでに外されて、格納庫内で爆装作業が始まっていた」
20 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:47:38 ID:???
(4)『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』(学研) 「第一機動部隊司令部にとっては、これはミッドウェー島の航空戦闘能力は未だ健在で、今なお脅威となり得ることを 示しており、15分前に友永大尉機から送られてきた報告が正しいことを裏付けるものとなった。 この時点では、敵艦隊出現の兆候は聨合艦隊及び軍令部の対敵情報でももたらされていない。 また、発進させた索敵機はまもなく索敵線の先端にたどり着く頃だが、いまだに敵発見の情報がないということは、 敵空母の攻撃圏内に第一機動部隊が存在しないことを示してもいた」
21 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:49:19 ID:???
[補足2]兵装転換評(海外) (1)『ニミッツの太平洋海戦史』(ChesterWilliamNimiz/著・実松譲 冨永謙吾/共訳) 「この時機(米空母の攻撃隊発進)までの南雲提督の作戦は、見事な慎重さで実施された。 彼の得た敵情報告からは、海上兵力による抵抗は予期されなかったが、ミッドウェー攻撃には使用可能な飛行機の 半分だけを発進させ、その残りは魚雷を装備、万一米艦隊が出現した場合の戦闘に備え、飛行甲板上に待機させて いた。 午前7時、ミッドウェー攻撃から帰艦した攻撃隊指揮官は、ミッドウェーに対し第二次攻撃の要ありと進言した。 その直後に行われたミッドウェー基地機による雷撃は、この意見具申を裏書きするように思われた。 このときまでに、南雲部隊の巡洋艦搭載機はすでに二時間から二時間半の索敵を続けており、少なくとも200浬の 索敵線に達しているように考えられた。いまや米艦体に対する警戒を緩めても、安全であるように見えた。 いずれにせよ、ミッドウェー攻撃隊は間もなく帰投し、補給を必要とするであろう」 (註)「午前7時」は、日本時間0400時。 「ミッドウェー攻撃から帰艦した攻撃隊指揮官」は、友永大尉の無電を指す(戦闘経過参照)
22 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:51:02 ID:???
(2)『太平洋戦争アメリカ海軍作戦史』(SammuelEliotMorison/著・中野五郎/訳) 午前7時(0400時)、彼(南雲長官)はミッドウェー島空襲を終わったばかりの攻撃機隊指揮官友永大尉から 「ミッドウェー島に対しては第二次攻撃の要あり」という電報を受け取った。 その十分後に、ミッドウェー島から出たアメリカ軍爆撃機の来襲があったが、これは友永海軍大尉の具申した 意見を裏書きするものであった。 これに基づいて日本機動部隊指揮官南雲海軍中将は、7時15分(0415時)に彼にとって致命的となった決定をした。 すなわち彼は敵軍の水上部隊に対して即時待機の姿勢にあった攻撃機隊93機の「準備を解いた」のである。 すると7時28分(0428時)に至り、遅れて発進した巡洋艦利根の飛行機から電報が受領され、これで情勢は忽ち 一変した。この電報を受けた当初、南雲海軍中将はこの敵艦隊を処理しなければならぬと考えた。しかしこの報告は、 敵の航空母艦に関して何らの暗示もない漠然としたものであったから、同中将は彼の麾下の攻撃飛行隊の急速兵装 転換を取り消すことを至当とは考えなかった。 15分間熟慮して7時45分(0445時)決心を変えた。すなわち彼は直率部隊に対して、 「敵の艦隊に対する攻撃実施を準備せよ。爆弾装備に変更未済の攻撃機に搭載の魚雷はそのままに残せ」と信号した。 恐らくは当時、彼は珊瑚海海戦における原忠一海軍少将の大失策、すなわち航空攻撃隊の大部分を油槽艦に向けて 無駄に費やしたことを想起したのであろう。 そのため2分後に、利根機に対して「艦種知らせ。触接を持続せよ」と無電で指令した。 利根機の操縦士は、8時20分(0520時)に「敵ハ航空母艦ラシキモノ一隻ヲ伴フ」と報告した。 彼の計画していた攻撃隊はすでに編成を解かれていたし、その麾下の各航空母艦の飛行甲板は、ミッドウェー島から 刻々帰還してくる飛行機のために取り片付けておかねばならなかった。 彼は航空母艦間の戦闘において達成すべきものを、与える側ではなく、受ける側に立たねばならなかったのである。 これは何たる重大な運命の破局であったろう! (註)( )内は日本時間。戦闘経過参照。
23 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:52:43 ID:???
(3)『空母ヨークタウン』(PatFrank/著・谷浦英男/訳) 「多くの著述家が、これ(兵装転換)を取り返しのつかない大失策であり、 おそらく日本に敗戦をもたらした 大錯誤だったと強調している。 そういうことにつながるとしても、その時点においては、これは妥当な決断 だったと言える。 ミッドウェーを再攻撃しなければならないのは明白だった。 現にたった今、 ミッドウェーからやってきた飛行機隊が、南雲自身の乗艦を攻撃したばかりである。 一方、索敵機が付近の海域に敵水上艦隊を発見したという徴候は全くない。 南雲長官は、正当な決断である、と判断した。 ミッドウェーに第二次攻撃をかけることは決して賭けではない。 第一波は間もなく帰投して、発進して行く飛行機と交替する。 第一波は着艦するやいなや爆弾と魚雷を 搭載して、 索敵機が敵の艦隊を 発見したなら、いつでも発進できるように待機するだろう。 客観的に見れば、これは論理的な決断だったと言える」
24 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:53:59 ID:???
(4)『ミッドウェーの奇跡』(GordonPrange/著・千早正隆/訳) 「南雲のこの決定は、その後に激しい批判の的となった。高い外野席からの結果論からみれば、南雲のこの決定は 重大なミステークであったと思う読者は、きわめて多いかもしれない。が、著者は草鹿や源田と同じく、当時の情況 からして南雲の決定は妥当なものであったと信ずる者である。 ミッドウェーを攻撃した友永が再攻撃の必要があると意見を具申したこと、 ミッドウェー基地の航空部隊がまだ攻撃を続けていること、 彼がもっとも信頼している源田が同意したこと、 南雲は彼自身の常識に基づいて決定を下したからである。 しかも、その前日に東京から『わが企図が敵に察知された兆候全くなし』という電報を受信していたのである 南雲のこの重大な決定の是非を判断するには、彼が赤城の艦橋でその決定をした当時の状況を見なければならない。 その決定は少なくとも、敵艦隊の配備および能力を知ることなくして為されたものであった。とすれば、それは指揮上の 失策ではなく、情報上の失策と看なすべきであった。 『知っていれば怪我はない』との古諺とは逆に、南雲は知らなかったために大怪我をした、と言ってよいであろう」
25 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:55:46 ID:???
26 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:57:40 ID:???
Q10.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その2)
A10.第二次攻撃隊の制空隊(零戦)のほとんどは、母艦直衛に上がって対空戦闘中である。
護衛なしの艦爆隊で敵空母を攻撃しても、戦果は期待できない。
(参考1)珊瑚海海戦一日目には、護衛なしの薄暮攻撃を実施した。(編成は艦爆12・艦攻15の計27機)
しかし、米戦闘機の奇襲に遭い、未帰還機9(艦爆1・艦攻8)の損害を出した。
薄暮ですら、この大損害なのだから、昼間攻撃では到底有効な打撃は与えられないだろう。
During these battles, it became clear that attacks without fighter escort amounted to suicide.
これらの戦闘(珊瑚海海戦)を通して、護衛なしの攻撃隊は結局自殺行為になることが明らかになった。
(『Grumman F4F Wildcat』Coral Sea)
http://users.skynet.be/Emmanuel.Gustin/history/f4f.html 米側の認識も同じである。
(参考2)ミッドウェー海戦において、単独で南雲機動部隊に攻撃してきた米空母雷撃隊は壊滅した。
護衛なしの攻撃に躊躇したのは、間違ってはいない。
(註)VT−8(ホーネット) 15機中全機撃墜
VT−6(エンタープライズ)14機中10機撃墜
VT−3(ヨークタウン) 12機中10機撃墜(2機未帰還)
計41機中35機撃墜。
(参考3)0530時点での米空母情報は、利根四号機の「ミッドウェーヨリノ方位10度・240浬」(0428時発信)のみ
であり、 実際の位置より北へ100浬近くずれている。よって、即時発進しても会敵できない恐れが大である。
27 :
GF長官 :2010/04/16(金) 19:59:17 ID:???
[補足3]第二次攻撃隊の兵装状態(推定)作業はすべて格納庫内 一航戦(艦攻隊) 二航戦(艦爆隊) 備考 0130 雷装 空装? 第一次攻撃隊発進 0415 転換作業開始 爆装開始 兵装転換命令(一航戦は雷装から爆装へ) (二航戦は陸用爆弾装備開始) 0445 復旧作業開始 転換作業開始 一航戦は未換装機の爆装作業中止 爆装転換済みの機体は雷装復旧開始 二航戦は陸用爆弾を通常爆弾へ換装開始 0530 復旧作業途中 転換作業途中? 二航戦は陸用爆弾と通常爆弾の混載状態? 山口少将、即時発進の意見具申 0723 復旧作業途中 転換作業完了 三空母被弾
28 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:00:12 ID:???
(1)「空装」とは、魚雷も爆弾も装備していない状態。 (2)一航戦が雷装待機なのは、事前のGFの指示によるもの([補足4]参照) (3)二航戦が空装なのは、インド洋作戦時の戦訓によるもの。 「(第二次攻撃隊の)二航戦の艦爆は、一航戦同様に対艦装備で待機していたとも言われているが、最近の米側の 研究では爆装がなされていない状態で格納庫内にあったともされる。これはインド洋で攻撃準備中に敵艦隊を発見 して雷爆換装に追われた戦訓を踏まえて、状況を見極めた上で敵情がはっきりするまでは、あえて艦爆隊の準備を しなかったのではないかと考えられる」 (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)
29 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:01:19 ID:???
Q11.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その1) A11.第一次攻撃隊は0500時過ぎから帰投を始めていたが、母艦が対空戦闘中であったため、上空待機を 強いられていた。速やかに収容しなければ、燃料切れで不時着する機体が生じる恐れがあった。 Q12.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その2) A12.第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」である。 この後のミッドウェー島再空襲、及び攻略部隊の上陸支援のためにも、母艦兵力を減少させる わけにはいかない。
30 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:02:55 ID:???
Q13.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その3) A13.第一機動部隊の任務は「米空母部隊の捕捉撃滅」である。 0530時点で、発見した敵空母は一隻のみ。新たな空母が別の場所で発見された場合、第三次攻撃隊を 編成する上でも、母艦兵力を少しでも確保しておきたい。 (参考)海外の評価 「南雲としてはそのような意見具申(山口少将の即時発進)を必要としていなかった。真珠湾の勝利者である彼(南雲) 以上に航空攻撃の奇襲性と迅速性の価値を認識している者はなかったと言ってよい。が、彼は山本に対し、天皇に対し、 更に祖先の神霊に対して責任を負っている幾千の将兵の生命をその手中に預かっていた」 「南雲は理論的には、非難の余地のない作戦決定をしたのであったが、それが皮肉なことに裏目に出たのであった。 南雲は彼が戦闘の主導権を失っていたことに気づかなかったが、彼が入手していた情報を見る限り、彼がそのことに 気が付かなかったことを非難する理由は見出し難い。 だからこそ、彼にはパニックに陥り、中途半端の兵力で敵艦隊の攻撃に向かわす必要性がなかったのであった」 (『ミッドウェーの奇跡』)
31 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:05:20 ID:???
Q14.南雲長官は米空母が付近に居る可能性を考えていなかったのか。油断し過ぎではないか。 A14.考えてはいたが、A7の理由から、敵空母所在の「確証」がない限り動けない事情があった。 敵空母所在の「兆候」のみでは、ミッドウェー島再空襲の方を優先したいという考えだった。 「このとき南雲長官は大した逡巡もなく(ミッドウェー島再空襲の)決断を下している。 が、ここで読者諸氏は疑問を浮かべられるであろう。米空母部隊の所在に、ここまできても気を遣わなかったのか という当然の疑問である。 敵機動部隊に対する配慮は、当たり前のことながらあった。ただ何度も書くように 『味方の輸送船団は休むことなく前進を続け、ミッドウェー島に近づいているであろう』 という焦慮が、絶えず南雲長官以下各幕僚の頭から離れず、思考の弾力を奪っていた。 草鹿参謀長の言う『二兎を追うわずらわしさ』である。 もし、それなりの処置をとって敵空母部隊に出合えばよい。が、遭遇することなく無駄な時間と兵力を費やし、 空からの援護なしに味方輸送船団を裸でミッドウェー島に近づけ、作戦を根底から崩してしまうようなことが あってはならない。 そういう思いが片時も離れない。責任の重圧から来るその感情は、恐怖にさえ似ていた」 (『ミッドウェー戦記』亀井宏/著)
32 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:07:01 ID:???
Q15.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。 (その1) A15.南雲長官は、GFの作戦方針を正しく理解していたと思われる。 現に、0520時の敵空母発見の報告を受けて、0530時には敵艦隊に対する第二波準備を下令し、 0555時には「敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」と敵空母撃滅を優先することを明示している。 (参考) (1)珊瑚海海戦1日目には、索敵機が油槽船を空母と誤認し、攻撃隊が空振りに終わり、その後の作戦に 大きな支障をきたした。 (2)珊瑚海海戦では、敵空母2隻を撃沈破したにも関わらず、MO作戦は失敗に終わった。 「敵空母を全滅させても、味方攻略部隊が上陸できなければ、作戦は失敗である」 (3)0530の発令とは、 「発:機動部隊指揮官」「宛:機動部隊」「本文:艦爆隊二次攻撃準備 二五○粁爆弾揚弾」 収容した友永隊(第一次攻撃隊)の艦爆隊(一航戦)に対艦装備を施し、第二次攻撃隊発進後、 すぐさま第二波として敵空母に向かわせることを企図したもの。
33 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:09:15 ID:???
Q16.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。(その2) A16.雷装待機中の第二次攻撃隊は「最強編成」である(板谷制空隊・江草艦爆隊・村田雷撃隊) 新任の友永大尉に基地制圧を任せ、真珠湾以来の熟練指揮官を敵空母撃滅用に残していたというところから、 南雲長官が米空母撃滅の方を重視していたことがうかがえる。 (註)板谷茂少佐(赤城)真珠湾攻撃では第一次攻撃隊制空隊長。 江草隆繁少佐(蒼龍)真珠湾攻撃では第二次攻撃隊艦爆隊長。「艦爆の神様」インド洋作戦で8割超の命中率。 村田重治少佐(赤城)真珠湾攻撃では第一次攻撃隊雷撃隊長。「雷撃の神様」 「まことにこの三人の指揮官は、この舞台ではベストワンのトリオである。そして彼らに続く 搭乗員は、すべて一騎当千の精鋭で、かけ値なしに当時日本海軍のベストワンの編成である。 もしこれでスポーツのように国際競技が行われるものとしたら、金メダルは確実である。 南雲中将は、米空母群は近くに居ないと一応は判断しているが、それでも万一に備えて、このように 敵空母群攻撃の最良編成で待機させたのである」 (『ミッドウェー』淵田・奥宮/共著) 「(第二次攻撃隊の)パイロットたちはぶらぶら歩きながらくつろぎ、待機していた。こんなに数多くの 優秀なパイロットをこのように待機させておくのは、なんだか無駄遣いのように見えた。 しかし、南雲は艦隊の安全を希望していた。 誰でも動かない島を攻撃できるが、動きまわる艦船を攻撃するには伎倆が必要である。だが、見込み がなくても米艦隊の出現の恐れがある限り、南雲は使用できる優秀な搭乗員を待機させておきたかったのだ」 (『逆転』WalterLord/著・実松譲/訳)
34 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:12:02 ID:???
[補足4]第二次攻撃隊雷装待機について (1)雷装待機は事前にGFより厳命されていた。 「ミッドウェー攻撃ノ間、母艦搭載機ノ半数ハ、敵艦隊ノ出現ニ備ヘテ艦上待機ヲ行フ 対敵艦隊攻撃待機ハ、第一編成(指揮官 赤城飛行隊長)トスル」(『戦史叢書』MI作戦要領) (2)雷装待機に対する反論(『ミッドウェーの奇跡』より) 「山本長官が兵力の半数を、敵の空母部隊に備えるよう望んでおられることは、南雲長官もその幕僚も よく承知していた。事実、情況の許す限りそうしていた。 が、敵のミッドウェー基地の航空兵力が我々に対して攻撃を開始し、敵の空母部隊がまだ発見されない 情況では、居るのか居ないのか分からない敵に対して、その兵力の半数を無期限に放置しておくのは、 前線の指揮官としてほとんど耐えられないことであった」 (草鹿龍之介少将・一航艦参謀長) 「そのような考えにこだわると、適当な敵が発見されない限り、攻撃兵力の半数が有効に使われないこと になる。情況によって決定はなされなければならない」 (源田実中佐・一航艦航空甲参謀)
35 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:13:41 ID:???
Q17.『第一航空艦隊戦闘詳報』の「経過概要」では、0428時送信の利根機敵艦隊発見電は
0500時受信となっているが、戦闘経過では0440時受信としているのは何故か。
A17.0445時の換装中止命令と矛盾するから。
0500時受信の場合、情勢に何の変化もないのに、いきなり換装中止命令を出したことになる。
兵装転換の中止を命ずる限りは、その前に何らかの敵情の変化が入ったはず。
0445時の発令自体が虚偽とする説もあるが、0447時の無電を米側が傍受した記録が残されている。
(『歴史群像ミッドウェー』より)
(註1)『戦闘詳報』の出典は、『記録ミッドウェー海戦』(澤地久枝/著)
または、「国立公文書館 アジア歴史資料センター」のホームページより
http://www.jacar.go.jp/index.html 【レファレンスコード】C08030023900(11/54)
(註2)0447時の無電とは、
「発:機動部隊指揮官」
「宛:利根四号機」
「本文:タナ一、艦種確メ触接セヨ」
つまり、南雲長官が利根四号機に「艦種を確認せよ」と命ずる以上、0447時以前に利根機からの
敵艦隊情報を赤城が受信していたことになる。
36 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:18:12 ID:???
以降は珊瑚海海戦編テンプレ [珊瑚海海戦要図] 日出は0420時、日没は1614時(日本時間) □■ラバウル □□□ □□□□□□□ □□ ソロモン諸島 □□ □□ □□□□ □□ □□ □□■ラエ □□ □□ □□ □□□□□ □□ ■ツラギ □□□□□□□ ジョマード水道 □□□ガダルカナル島 □□□■□□□□ ↓ ルイジアード諸島 ポート □□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島 □ モレスビー サマライ デボイネ □ □□ 珊 瑚 海 □□ □□■クックタウン 豪□□ 州□□ ニューカレドニア □□□■タウンスビル □□ □□□□ □■ヌーメア □□□□□□
37 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:20:44 ID:???
[MO作戦日本側編成] <南洋部隊>第四艦隊司令長官・井上成美中将 (1)MO機動部隊(第五戦隊司令官・高木武雄中将) [主隊](高木中将直率) 第五戦隊 重巡「妙高」「羽黒」 第七駆逐隊 駆逐艦「曙」「潮」 [航空部隊](第五航空戦隊司令官・原忠一少将) 第五航空戦隊 空母「瑞鶴」「翔鶴」 第二十七駆逐隊 駆逐艦「有明」「夕暮」「白露」「時雨」 [補給隊] 給油艦「東邦丸」
38 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:22:34 ID:???
(2)MO攻略部隊(第六戦隊・五藤存知少将) [MO主隊](五藤少将直率) 第六戦隊 重巡「青葉」「衣笠」「加古」「古鷹」 空母「祥鳳」 駆逐艦「漣」 [ポートモレスビー攻略部隊](第六水雷戦隊司令官・梶岡定道少将) 第六水雷戦隊 軽巡「夕張」 駆逐艦「追風」「朝風」「睦月」「望月」「弥生」「卯月」 敷設艦「津軽」 掃海艇「第二○号」 輸送船12隻 [掩護部隊](第十八戦隊司令官・丸茂邦則少将) 第十八戦隊 軽巡「天龍」「龍田」 水上機母艦「神川丸」「聖川丸」 特設砲艦「日海丸」「京城丸」「勝泳丸」 特設掃海艇2隻 (3)ツラギ攻略部隊(第十九戦隊司令官・志摩清英少将) 第十九戦隊 敷設艦「沖島」 駆逐艦「菊月」「夕月」 特設掃海艇2隻 特設特務艇2隻 特設駆潜艇2隻 輸送船2隻
39 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:23:18 ID:???
[珊瑚海海戦米側編成] 第17任務部隊(フランク・フレッチャー少将) [第2群]攻撃隊(トーマス・キンケード少将) 重巡「ミネアポリス」「ニューオリンズ」「アストリア」「チェスター」「ポートランド」 駆逐艦「フェルプス」「デューイ」「ファラガット」「エールウィン」「モナガン」 [第3群]支援隊(ジョン・クレース英少将) 重巡「オーストラリア」(豪)「シカゴ」 軽巡「ホバート」 駆逐艦「パーキンス」「ウォーク」 [第5群]航空部隊(オーブレイ・フィッチ少将) 空母「ヨークタウン」「レキシントン」 駆逐艦「モリス」「アンダーソン」「ハマン」「ラッセル」 [第6群]補給隊(ジョン・フィリップス大佐) 油槽船「ネオショー」「ティッペカヌー」 駆逐艦「シムス」「ウォーデン」 [第9群]索敵隊(ジョージ・デーボン中佐) 水上機母艦「タンジール」(PBY12機) (註)フレッチャー少将はヨークタウン坐乗、フィッチ少将はレキシントン坐乗 この他に、ポートモレスビー及び豪州の陸軍航空隊が加わる。
40 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:29:26 ID:???
41 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:30:28 ID:???
42 :
GF長官 :2010/04/16(金) 20:31:44 ID:???
テンプレ終了。 従来のテンプレ(Q1〜Q17)を「初年兵用テンプレ」と呼称します。 士官用テンプレ(Q18)追加しました。 とりあえずはお試し版です。 内容は要点のみを記述し、詳しくは過去スレのリンクを参照という形式にしました。 (全文転載すると、長文になってしまうため) 自由な議論の妨げとならないよう、本職の考えは控えめにして客観的事実を中心に構成しました。 次スレより順次追加していきたいと考えています。 初年兵テンプレと同じく、これらは確定事項ではありません。 ご意見があれば何なりと。
テンプレ
>>7 に補足ねw
山本長官、5/25の打ち合わせで以下の通り、南雲たちに訓示したという。
「実際に不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、十分に研究しておかなくてはならぬ。
この作戦は、ミッドウェーを叩くのが主目的でなく、
そこを衝かれて顔を出した敵空母を潰すのが目的なのだ。
よいか、決して本末を誤らぬように。 …だから攻撃機の半分に魚雷をつけて待機させるように…」
(半藤一利「山本五十六」p277)
【不意に横槍】の意味は、「雷装待機」にもあるように、不意に敵空母に(急降下)爆撃を受け、
日本空母大破・撃沈喰らうという、宇垣図演の再現のことを指すことは言うまでもない。
冷静に
>>7 を読み返すと、「出撃シ来ル敵艦隊」に関しては、
「ミッドウェー島ヲ空襲後ニ」など、出撃してくるだろう時間について、特に言及されていないところに注意。
44 :
名無し三等兵 :2010/04/16(金) 20:53:38 ID:???
先任参謀!着任お疲れ様です! お手柔らかにw
45 :
GF長官 :2010/04/16(金) 21:05:37 ID:???
46 :
GF長官 :2010/04/16(金) 21:06:54 ID:???
>>45 の続き
色々と出典を探すのはご苦労さまですが、それは単に「成功例を集めてきた」に過ぎない。
「この前もうまくいったよ。あの時も成功したし、今度も大丈夫だよね?よね?」
なんか緒戦の連戦連勝で慢心して自滅した、どこかの機動部隊を思い出しますよねぇ。
>「索敵には慎重を求めるのに、自隊や船団の安全には全く無頓着」
ほんと論理一貫してないな。
極端な話、新米の輸送船船長でも確実に回避できる保証がなければ、「脅威でない」とは言えない。
索敵により敵空母が居ないのを”完全に”確認することが不可能なのと同じく、万が一にでも被弾する
可能性が残る限り、水平爆撃は脅威であり続けるのです。
故に、「輸送船団を無視するなんて有り得ない」、「水平爆撃が脅威でないという論理も有り得ない」。
いまさら手遅れかもしれませんが、先任参謀殿が「基本、趣旨は了解」され、最後に「そこだけが不満」
との話なので、老婆心ながら申し上げた次第です。
47 :
GF長官 :2010/04/16(金) 21:21:35 ID:???
48 :
GF長官 :2010/04/16(金) 21:28:01 ID:???
前スレ埋まりました。 毎度テンプレだけで50レス近くを埋めてしまうのは無駄なような気もしますが、 これが重要なんですよ! 本職だって、しがないサラリーマンだもの。 倦怠期に陥る時もあるのですが、そういう時にテンプレを読み返すと、 「やっぱ南雲長官は間違ってなかったよ!」と勇気づけられるのです。 前記の通り、確定事項ではありませんので議論の材料として頂ければ幸いです。 それでは開幕〜
>>45-46 >実戦でこれらの条件が”完全に”満たされるのなら、その主張も成り立つでしょうが。
マリアナ沖海戦以降、そういう条件で急降下爆撃すら回避した例が、
複数ありますが、何か?
伊勢艦長・中瀬さんは、艦長としては「新米」でありながら、
ハルゼーに「老練なる艦長の回避運動により」と誤解されるような見事な回避をエンガノ沖で行ってる。
教科書は「爆撃回避術」だったそうですがw
更に言えば、「極めて精練な爆撃手と操縦員とでコンビを組んだ」を軽視または無視しましたねw
どちらかが精練では、高精度の水平爆撃は無理なんですよ。
精練な爆撃手が照準中、方向を微調整する際に、横すべりをおこすのは、
投下弾がその方向に流れるため禁物であり、
「髪の毛一スジ右」という細かい要望を、横すべり無しで操縦する、腕達者の操縦員が必要なんです。
そういうスペシャリスト爆撃手と操縦員10組、猛特訓を行って、「動かぬ」真珠湾の戦艦に水平爆撃を行って、
高度3000mで公算誤差遠近左右30mという神業(補足率80%相当と推定)を持っていながら、
49発投下して、たった13発しか確実命中(26%)しないのが水平爆撃なんです。
艦隊戦技における日本海軍の水平爆撃のスコアは、
高度3000mで14ノット航行中の主力艦(一杯舵30度ができる艦でしょうw)に対し、命中率10%なんです。
ワシントン条約で、月月火水木金金の特訓で、錬度を高めた日本軍が10%だとして、
米軍がそれ以上の的中率だ、と推定していたとは、自分には思えない。
「最大で」2コ中隊18機×10発×(10%×26%)=5〜6発ぐらいの命中はありえそう、として、
演習と実戦は違って、命中させづらい(真珠湾の事例が好例)とすれば、1〜2発命中すればオンの字、
という知見が当時の日本海軍にあっても不思議はないでしょう。
この数字、本当に脅威ですか? >GF長官
だから、ミッドウェーでB-17×15の水平爆撃を南雲艦隊が喰らっても、
敵空母攻撃隊の発進準備が出来たぐらい、飛行甲板を含め、被害が無かったのではないですか?
ノルデン式爆撃照準機によって正確な投弾が可能という話も、“正確な投弾”は理論上の話であり、
実際は補正外の風や敵の投弾妨害によってあまり命中精度は良くなかったとも言われている、ようですし。
50 :
名無し三等兵 :2010/04/16(金) 22:03:54 ID:AhkPP8l+
>>49 を一部訂正
【誤】 「最大で」2コ中隊18機×10発×(10%×26%)=5〜6発ぐらいの命中
【正】 18機×10発(250kg級爆弾)×10%×(26%÷80%)=5〜6発ぐらいの命中【動かぬ目標の場合】
意味
一航艦の「戦闘詳報 ミッドウェー作戦」に記載された、敵機推定1コ中隊が倍増された仮定で18機。
陸軍機が最悪の仮定でB-17だとして、2,722 kgの爆弾を搭載した、という仮定で10発程度。
米軍の水平爆撃命中率が日本海軍と同様、と見込んで10%。
実戦での命中率がどこまで低下するかを、真珠湾の事例(補足率80%→命中確実26%)から引用。
アメリカ軍の力量が日本よりも低い、と推定したいなら、
動く目標に対して、演習→実戦のスコアはもっと低下する、と主張したいなら、
命中弾はせいぜい1〜2コがいいところ、という数字は、より確からしくなる。
52 :
GF長官 :2010/04/16(金) 22:45:32 ID:???
53 :
名無し三等兵 :2010/04/16(金) 22:48:59 ID:???
>>51 つまり、
1〜2発くらいの命中しか期待できないのに何を怖がる必要あるの?
と言いたいということか?
54 :
名無し三等兵 :2010/04/16(金) 22:56:12 ID:???
苗字が珍しい 南雲なんて奴にあったことない
55 :
名無し三等兵 :2010/04/16(金) 23:06:30 ID:lPBIpsn0
あはは
>>53 そういうこと。
6月6日の深夜に攻略部隊上陸、という想定だと、
N-2日(6/5)の0130頃だと、11ノット×24時間≒250浬圏内にいる計算だから、
ミ島基地からの直線距離では、1AFと似たりよったりの距離か。
0100にミ島基地から索敵機が飛んで(400km以上、東に位置するミ島は、日本軍よりも20〜30分ほど日の出早い)
0230〜0300あたりに輸送船団発見の打電がされ、
ミ島基地から0300頃に爆撃隊が発進すれば、空襲は対1AF同様、最速0400頃あたりからか?
爆撃に30分、基地に帰還に1時間、燃料と爆弾の補給で30分ぐらい見込んで。
反復攻撃の第二波は0700とか0800あたり、になる計算か?
近藤部隊には、水上機母艦千歳・神川丸、空母瑞鳳には九六艦戦が搭載されていたんだっけ?
ゼロ戦でB-17を撃墜したケースは、昭和16年12月10日のクラークフィールド上空、17年1月25日にバリクパパン上空、
と、ミッドウェー前にも記録がある。
ゼロ戦が配備されていれば、数機の撃墜まで持ち込めるかもしれないが、
九六艦戦でも、正確な照準をさせように、適宜投弾妨害をするだけで、水平爆撃の精度は落ちるだろうね。
57 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 00:30:45 ID:???
>>53 >0100にミ島基地から索敵機が飛んで(400km以上、東に位置するミ島は、日本軍よりも20〜30分ほど日の出早い)
いまさらですが、なにを根拠にそんな出鱈目を?
N-2日(6/5)のミ島の日の出時間は米軍の記録でも0152(日本時間)ですぜ。
>>43 でも引用した半藤一利「山本五十六」p512に、こんな一節が記載されている。
「発見されたのは、ミッドウェー占領のための陸軍兵5000名を乗せた輸送船団であったのである。
南雲機動部隊は、しかし、味方輸送船団が発見されたことも知らなかった、という。」
この本を書くにあたっての参考文献として、
戦藻録@宇垣、連合艦隊@草鹿、機動部隊・ミッドウェー@淵田・奥宮、戦史叢書、他多数が挙げられており、
信頼度が低いと笑い飛ばすわけにもいかないだろう、と思う。
>>57 「ミ島」の日の出時間は米軍の記録で0152でしょ?
ミ島の北西250海里にいる「1AFの位置における」日の出時間が、0152であるハズがない。
ミ島よりも経度で西にいるわけだから、その分だけ日の出時間は遅い。
東京と大阪で、日の出の時間が違うのと同じ理屈。アタマ悪いね、あなたw
59 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 01:54:17 ID:???
>>58 そうですね、機動部隊がいたミ島の北西210浬(計画では250海里だけど)の地点の日の出が0152のわけないですね。
じゃあ、一体何時でしょうか?
機動部隊の位置は概ね北緯30度41分東経179度44分、対するミッドウェーの位置は北緯28度13分西経177度22分。
下記のサイトで海戦当日の日付と上記の緯度経度の数字を入れると、両者の数値がわかります。
http://star.gs/cgi-bin/scripts/hinodet.cgi 是非、ご自分の目でご確認ください。
そして結果がどうであったか、ご報告くださいな。
まあ緯度経度の差からすると、冬であれば仰るとおりだったんですが。
>>59 ミ島 JST0152
1AF JST0158
ミ島の方が6分日の出が早い結果だね。
「日本軍よりも20〜30分ほど日の出早い」というのは、14〜24分ほど出鱈目だったね。
訂正しましょう。
それ以外で
>>49 ,51,56の記載に突っ込みを入れたい箇所はありますか?
日の出時間は、B-17 2コ中隊が水平爆撃した際の、命中想定数のロジックとは
直接は関係しないネタでありましたが。
61 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 02:26:39 ID:???
>>60 じゃあ遠慮なく。
>>49 >>51 ささいなことですが、一航艦の敵情判断の大本となってる軍令部の出してたミ島航空戦力見積もりは、
各機種12機(=1個中隊)なんですが、いつの間に9機=1個中隊になってるので?
>高度3000mで公算誤差遠近左右30mという神業(補足率80%相当と推定)を持っていながら、
>49発投下して、たった13発しか確実命中(26%)しないのが水平爆撃なんです。
マレー沖で日本海軍は高速で回避を行う動目標に対して、水平爆撃を実施し39発投弾して25番の命中3発(命中率7.7%)と判定。
ラバウル沖での敵機動部隊攻撃では18機出撃で、命中弾数不明ながら適巡洋艦乃至駆逐艦1隻撃沈、空母1隻が大火災と判定。
スラバヤ沖でドルーマン部隊に対して27機が投弾して25番が命中6発(11%)と判定。
ラングレー攻撃でも16機で25番が3発(9%)と6番が3発命中と判定。
珊瑚海においてもクレース支隊相手に19機が攻撃して1隻に対して2〜3発(5.2〜7.9%)が命中したと判定。
つまり、実際の命中率はともかく、実戦において水平爆撃は演習より悪条件でありながら、
演習より若干低い程度の戦果を上げえていると日本軍は判断できる材料を得ている訳で。
>演習と実戦は違って、命中させづらい(真珠湾の事例が好例)とすれば、1〜2発命中すればオンの字、
>という知見が当時の日本海軍にあっても不思議はないでしょう
なんて知見を得るどころか、米軍の技量を日本軍以下と見なしていたとしても、
1/3の命中率なら高速回避している軍艦相手に2〜3%、1/6の命中率でも1〜2%は見込めてしまいます。
それが軍艦に対して速度でも運動性でも劣る輸送船が相手となれば、その数倍の命中率を見込む必要がでてきますね。
1個中隊12機のB-17が水平爆撃しかけてくるなら投弾されるのは25番で120発、2個中隊なら240発です。
米軍の命中率を日本軍の1/6と最低限の割合で見積もって、輸送船相手と言うことで軍艦相手の倍の命中と補正を書けた場合、
水平爆撃の命中率は2〜4%となり、B-171個中隊で命中弾は2.4〜4.8発、2個中隊なら4.8〜9.6発はありうる計算に。
62 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 03:04:21 ID:???
>>56 >>1〜2発くらいの命中しか期待できないのに何を怖がる必要あるの?
>そういうこと。
1〜2発でも甲板に命中したら大事じゃないのか。
一発でも当たり所によれば下手すると発艦不能、もしかしたら発艦能力の低下程度で済むかもしんない。
また飛行艇の任務の一つに対艦攻撃があるわけで、カタリナの空襲も十分考えられる。
来るかもしれない米空母との戦闘を前に一部の戦闘力を損失しちゃいました、は中々愉快だな。
敵機の多い少ないはどうでもいいけど、夜明けと共に敵飛行場を空襲することで敵航空兵力の撃滅はそんなにおかしいのかね。
63 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 03:23:53 ID:???
前スレから散々反論や質問してるのに、全部スルーされとるな。
もう諦めたら?
>>43 拘束力のない単なる「訓示」と違って、正式な命令である大海令第18号や、大海指第94号についてはどう思ってんの?
>>51 戦艦の主砲命中率は1%とかだけど、10%で脅威じゃないなら、1%なんて些細なもんだよね。
日本海軍は何で米戦艦を恐れたのかな。
>>56 上陸日は6/7、当日の満潮時刻から夜8時頃の予定でしょ。
6/4正午に600浬圏、6/7の2000まで80時間。
つまり船団速度は7.5kt程度でないのか。
護衛の第16掃海隊(徴用捕鯨船)他の速度から見ても。
それと支援の第7戦隊とはぐれ、瑞鳳他近藤艦隊は輸送船団の150浬後方にいる。
64 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 03:41:31 ID:???
>>63 そうだね。
艦砲は結構当たってないもんだし、当たっている場合はその分ベラボウに外れとるしな。
それに、駆逐艦エドソルや第二十三日東丸のように回避、逃走を図る艦艇だと結構当たらない。
だから艦砲射撃は回避を取れば結構当たらない、だから爆撃も艦砲射撃も脅威じゃない(キリ
65 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 05:10:01 ID:???
因みに
>>63 の計算から見て、6/5の0130時点で輸送船団はミ島から500浬の位置。
B17やカタリナは届くけど単発機は届かない距離で、南雲艦隊は単発機も空襲できる距離にいた。
南雲艦隊は哨戒圏700浬から、空襲位置につく250浬圏まで実に450浬もの間敵索敵機に発見されていない。
基地航空隊の脅威度に関係なく、本来なら南雲艦隊が先に発見される予定だった。
基地航空隊が脅威でないと必死で証明したかったみたいだけど、前提がことごとく間違ってる。
66 :
65 :2010/04/17(土) 05:31:13 ID:???
おおっと、現地時間と日本時間が混同されちまったぜ。 日本が想定してたカタリナの哨戒圏は600浬だが、実際は700浬圏を哨戒している。 輸送船団は正午で600浬、現地時間0430なら480浬あたりか。 あんま変わらんけど。
67 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 05:38:19 ID:???
>>63 >>65 >上陸日は6/7、当日の満潮時刻から夜8時頃の予定でしょ。
占領予定日たるN日は確かに6/7なんですが、上陸予定日はN-1日の20:00なんですわ。
>護衛の第16掃海隊(徴用捕鯨船)他の速度から見ても。
低速の輸送船や駆潜隊、掃海隊は船団本隊と先行・別行動させられてるんで、
船団本隊は計画速力12.5.ノット、実測11ノットで航行です。
なので、N-3日の正午前後にミ島から600浬圏にいるなら、上陸予定時刻までの残り56時間。
予定の11ノットで走れば600浬強進めますから、多少の余裕を持って計画通りにミ島に着けるかと。
68 :
65 :2010/04/17(土) 05:50:57 ID:???
>>67 オーマイガッ!
前日から上陸するのか。
て事は明け方の輸送船団は400浬あたりか。
69 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 07:09:43 ID:???
>>58 経度15度で時差1時間て習わなかった?
発見と空襲は違うよね?
70 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 10:24:39 ID:???
>>47 詳しくないのでスルーしようと思ったけど、編制で指揮官が変わるはず。
第一編制=赤城飛行隊長
第三編制=蒼龍飛行隊長
第四編制=加賀飛行隊長と。
第二次攻撃隊は単に病床の淵田と指揮官を代えて第四編制なんだと思うが。
編制によって誰の機が出撃するかっていう基準でないかと思う。
第五編制だと飛龍飛行隊長指揮になるのかね。
>>61 > ささいなことですが、一航艦の敵情判断の大本となってる軍令部の出してたミ島航空戦力見積もりは、
> 各機種12機(=1個中隊)なんですが、いつの間に9機=1個中隊になってるので?
常用9機、予備3機ぐらいの運用だと、稼働する1コ中隊は9機のつもりで書いたんだけどね。
> ラバウル沖での敵機動部隊攻撃では18機出撃で、命中弾数不明ながら適巡洋艦乃至駆逐艦1隻撃沈、空母1隻が大火災と判定。
命中弾数不明のモノを、例に取るのはやめません? 他の例については、書いてくれてありがとう。
> 実際の命中率はともかく、実戦において水平爆撃は演習より悪条件でありながら、
> 演習より若干低い程度の戦果を上げえていると日本軍は判断できる材料を得ている訳で。
ここの部分に関しては、貴信了解。
> 米軍の技量を日本軍以下と見なしていたとしても、
> 1/3の命中率なら高速回避している軍艦相手に2〜3%、1/6の命中率でも1〜2%は見込めてしまいます。
> それが軍艦に対して速度でも運動性でも劣る輸送船が相手となれば、その数倍の命中率を見込む必要がでてきますね。
12ノットで、15度舵をとって、回頭開始まで100秒という運動性が悪い大和の例を挙げました。
「速度でも運動性でも劣る輸送船」と決め付けていますが、輸送船の一杯舵は15度以下なのでしょうか?
舵を切って75秒以内で回頭開始できる運動性があれば、4000mからの水平爆撃は回避できる可能性大です。
「数倍の命中率を見込む」ためには運動性の具体的証明が必要です。
>>62 >夜明けと共に敵飛行場を空襲することで敵航空兵力の撃滅はそんなにおかしいのかね。
「夜明けと共に敵飛行場を空襲」ではなくて、「夜明けと共に敵飛行場【に向けて出発】」ですからね。
奇襲が成立するなら、夜明けと共に出発でもいいんですが、
前夜に利根が敵機に発砲、「敵機ノ発見ニ関シテハ【多少ノ】疑問アリ」と、
意図秘匿の維持・奇襲成立が怪しい状態ですからね。
>>63 >
>>43 > 拘束力のない単なる「訓示」と違って、正式な命令である大海令第18号や、大海指第94号についてはどう思ってんの?
訓示だから、半数雷装待機に関しても拘束力がない、という主張でよろしいですか?
: 大海令第18号
: 大海指第94号
: 昭和17年5月5日 機密聯合艦隊命令
: 作第12号 「聯合艦隊第二段作戦計画」
:
: 一般方針
: 作戦方針はミッドウエー方面とアリューシャン群島とに二分するが、両者は一体の作戦とし
: 要地攻略も重要な作戦目的であるが、
: この攻略作戦を契機として反撃が予想される敵艦隊を補足撃滅することを目的とする。
:
: ミッドウエー作戦要領
: 機動部隊を以って上陸前ミ島を空襲、兵力と防御施設を壊滅し、攻略部隊を以って一挙に攻略するとともに
: 出撃し来る敵艦隊を補足撃滅する。
「訓示」と、上記の「一般方針」の中身は一致してるし、更に発令者は同一です。
>
>>51 > 戦艦の主砲命中率は1%とかだけど、10%で脅威じゃないなら、1%なんて些細なもんだよね。
> 日本海軍は何で米戦艦を恐れたのかな。
戦艦主砲の携行弾数まで思いが及べば、理解できませんか?
>>69 > 発見と空襲は違うよね?
「南雲機動部隊は、しかし、味方輸送船団が発見されたことも知らなかった」の部分ですね。
空襲されたことを知ってたが、発見されたことは知らなかった、って、どういうことですか?
「発見されたこと【も】知らなかった」とは、空襲されたことすら知らなかった、と自分は解釈しましたが。
>GF長官
テンプレ
>>8 は、
>>67 の指摘に基づいて訂正だね
6月6日(N−1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、ミッドウェー島攻撃を続行
ミッドウェー島攻略部隊上陸予定(2000)
6月7日(N日) ミッドウェー島占領予定日
テンプレ
>>7 の
>第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」と「米空母部隊の捕捉撃滅」
は言葉足らず。
機密聯合艦隊命令作第12号の一般方針を加味すると、
第一機動部隊の任務の目的は「米空母部隊の捕捉撃滅」である。
「ミッドウェー島航空兵力の無力化」は重要な作戦目的であったが、任務の目的(戦略目標)ではない。
75 :
GF長官 :2010/04/17(土) 18:58:24 ID:???
>>49 ・・・まぁいいでしょう。以下は最後通牒と心得て下さい。
>>45 では「B−17の接近に気づかないまま投弾されたら、回避運動すら行えないが、
それでも脅威でないと言えるのか」と尋ねました。
全く答えられていません。
>マリアナ沖海戦以降、そういう条件で急降下爆撃すら回避した例が、複数ありますが、何か?
何ですかこれは?「そういう条件」が満たされない場合のことを聞いているんですが。
「急降下爆撃すらかわせたのだから、水平爆撃なんてチョロイ」?
それを「成功例を集めたに過ぎない」と言ったのですよ。
それとも、輸送船の船長(と見張)に軍艦と同じ伎倆を求めるの?
非現実的ですね。
そもそも先任参謀の主張は、「黎明に友永隊を発進させると直衛戦闘機が不足するから、
敵空母攻撃隊が発進できなくなる」
貴官の言う通り、「一コ中隊のB−17が脅威でない」のなら、防空は当初の零戦12機だけで
十分ですよね。つまり黎明に友永隊を発進させても何の問題もない。
自ら墓穴を掘っているのに、まだ気が付かないのですか?
これらの矛盾点は、本職が記すまでもなく、これまでに何度も指摘されている。
それら一切を無視しながら、
>更に言えば、「極めて精練な爆撃手と操縦員とでコンビを組んだ」を軽視または無視しましたねw
よくもこんな台詞が吐けるもんですな。
今後もその人をなめきった態度を改めないようなら、本職もまた貴官の発言を無視する
ことを予め宣告しておきます。
あとは先任参謀次第ということで。良いお返事をお待ちしております。
76 :
GF長官 :2010/04/17(土) 19:01:34 ID:???
>>70 有難うございます。そういうことだったんですね。
>編制で指揮官が変わるはず。
第二編成が気になる・・・
>>74 仮想戦記はこちらへ→
>>4
78 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 19:19:43 ID:???
>>76 「編成」じゃなくて「編制」ですね。編制というのは各母艦がどの機種を何機出すかを決めた
ものですから、編制が決まれば必然的に指揮官も決まります。
79 :
GF長官 :2010/04/17(土) 19:29:09 ID:???
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/725の続き 攻撃を終えたバーチ隊は避退行動に移る。
「バーチ隊に続いて1000ポンド爆弾を投下した、二番機のヨーゲンソン少尉は
降下中に対空砲火で左翼のエルロンを吹き飛ばされた。ついで安部小隊二機の
追撃を受け、おびただしい機銃弾を射ち込まれた。
”機銃弾は風防を粉々に撃ち砕き、計器類のほとんどを破壊し尽くしてしまった”
だが、SBD搭乗員の背後を取り囲んでいる厚い防禦鋼板が彼らの生命を護る
ことになった。かえって攻撃に向かった安部機の方が後部機銃の集中射撃を受け、
油圧系統に被弾、のちに不時着水を余儀なくされている」 (『暁の珊瑚海』)
坂井三郎氏の被弾を思い出しますね。
これだけ銃撃されても墜ちないどころか火も噴かないとは!
米海軍史における記念すべき初正規空母攻撃の先陣を務めたバーチ隊ですが、
結局、その被害は7機中、わずか1機が不時着したにとどまった。
零戦の攻撃や対空砲火が集中する先頭集団に居たという不利な条件を考え合わ
せれば、その強靭さがよく知らされますね。
80 :
GF長官 :2010/04/17(土) 19:32:03 ID:???
>>78 あ・・・、テンプレも間違ってますね。次スレから直しておきます。
有難うございました。
81 :
GF長官 :2010/04/17(土) 19:39:03 ID:???
>>79 の続き
バーチ隊に続いて、ショート隊が急降下に入る。
[ショート隊による翔鶴攻撃図]
←┐
△バーチ隊(SBD・7機)避退
└─┐
┗┓
┗┓
┗┓
┗┓
■翔鶴
┃
┏┛ ←┐ショート隊(SBD・17機)
┏┛ └△┐
┏┛ └┐
↓ │
82 :
GF長官 :2010/04/17(土) 19:49:19 ID:???
>>81 の続き
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/694の通り 、
バーチ隊による攻撃を取り舵一杯で回避した翔鶴ですが、今度はショート隊が
艦首左舷前方から急降下に入ったため、面舵一杯でかわそうとした。
ちょうど『写真太平洋戦争第3巻』(p88-89)に、回避運動中の翔鶴があります。
これがどの時点での写真なのかは注釈がないので明言できませんが、上図の通り
大きく蛇行している。
実際は図示したよりもっと激しく転舵しており、ちょうど鈴鹿サーキットのS字カーブ
のような航跡を描いています(分かりにくくてごめんなさい)
さぁ今度は第一波の倍以上(17機)のSBDによる急降下爆撃です。
塚本航海長、かわしきることは出来るのか?
83 :
70 :2010/04/17(土) 20:01:33 ID:???
>>78 >編制というのは各母艦がどの機種を何機出すかを決めたものですから、編制が決まれば必然的に指揮官も決まります。
戦鳥のQ&A覗いた時もそう書いてあったけど。
それだと機種や機数の組み合わせで、編制パターンがいくつもできてしまう、と疑問だった。
例えば護衛の戦闘機が12機だったり、36機だったりするパターンもあるでしょ?
艦爆のみで艦攻が参加しない場合もあるだろうし。
もっと単純化されたものなんじゃないかね。せいぜい分隊の組み合わせ程度で。
84 :
GF長官 :2010/04/17(土) 20:03:43 ID:???
>>74 追加ね。
>6月6日(N−1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、ミッドウェー島攻撃を続行
ミッドウェー島攻略部隊上陸予定(2000)
正しくは、6月6日2000時から上陸部隊の運搬船移乗が始まるという日程です。
そこからミッドウェー島周囲の環礁内に進入し、実際に上陸作戦が開始されるのは
真夜中の日付が替わる頃から黎明にかけて。
何のために、N日が下弦の月(月齢22.9)の日に選ばれたのかをご存知で?
下弦の月は真夜中に月が出て、真昼に月が沈む。
上陸部隊にとっては、運搬船に移乗してから環礁内に進入するまで(日没から真夜中)は
敵に見つかっては困るから、月が出てない方が望ましい。
実際に上陸する真夜中から黎明にかけては、同士討ちを避けるためにもある程度明るい
方が望ましい。だからN日は6月7日なのです。
「ミッドウェー上陸作戦は、月出が現地時間午前零時頃の7日が最適である。
すなわちミッドウェーは環礁を越え礁湖を渡って上陸するので、前夜半月がないことが
絶対必要である」 (『戦史叢書』)
簡単には、作戦延期出来ない理由が分かりましたか。
85 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 20:24:36 ID:???
>>83 戦いが始まる前に予め決められた編制は、まさにおっしゃるとおり分隊の組み合わせ
ぐらいのものだと思いますが、出撃→帰還→再出撃といったケースになると損害も出て
いるでしょうから、出撃が可能な機数も変わりますよね。そこらへんのところを含めて、
「何機出す」と書いた次第です。
>>75 >
>>45 では「B−17の接近に気づかないまま投弾されたら、回避運動すら行えないが、
> それでも脅威でないと言えるのか」と尋ねました。
「B−17の接近に気づかないまま投弾」とは、零戦の直掩体制に不備があるときに
生じるわけですよね?
敢て「ミ島攻撃隊発進は早い」という部分だけは書き込み控えていますが、
小職は「敵空母がこの海域にいるかいないかの確認をまずは優先すべき、
その間は直掩体制を強化し、ミ島なり敵空母なりに先制されるリスクを小さくすべく運用すべき」を主張します。
> それとも、輸送船の船長(と見張)に軍艦と同じ伎倆を求めるの?
> 非現実的ですね。
早く、輸送船は(一杯舵で15度が出来ず)80秒以内に回頭不可能、であり、
輸送船の船長なり見張りなりの伎倆では無理、という具体的な根拠を示してください。
「非現実的」と主張するなら、その根拠はお持ちなんですよね。だから議論が噛み合わないんです。
> そもそも先任参謀の主張は、「黎明に友永隊を発進させると直衛戦闘機が不足するから、
> 敵空母攻撃隊が発進できなくなる」
> 貴官の言う通り、「一コ中隊のB−17が脅威でない」のなら、防空は当初の零戦12機だけで
> 十分ですよね。つまり黎明に友永隊を発進させても何の問題もない。
「不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、十分に研究」しましょうよ、GF長官どの。
友永隊に36機の直掩を用意する前提で、黎明に発進させるのですか?
ミ島基地のB-17に対して、12機用意して、
敵空母攻撃隊直掩用に待機させる零戦の数は何機のつもりですか? 10数機で足りますか?
更に敵空母からの攻撃隊を迎撃する直掩機は、何機のつもりで書き込みしてるのですか?
>>74 機密聯合艦隊命令作第12号の一般方針は、ここの記載を参考としました。
http://yokohama.cool.ne.jp/esearch/sensi-midway1.html 架空戦記系の記載ではないので、念のため。
87 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 21:36:18 ID:???
>>72 ●大東亜戦争第二段作戦 帝国海軍作戦計画
第3章 作戦方針
(三) 東正面に対しては左に依り作戦す
(イ) 主として敵の奇襲作戦を困難ならしむる目的を以て「ミッドウェー」を攻略す
●大海令第18号
昭和17年5月5日
奉勅 軍令部総長 永野修身
山本聯合艦隊司令長官に命令
一 聯合艦隊司令長官は陸軍と協力し「AF」及「AO」西部要地を攻略すべし
二 細項に関しては軍令部総長をして指示さしむ
●大海指第94号
昭和17年5月5日
軍令部総長 永野修身
山本聯合艦隊司令長官に指示
大海令第18号に依る作戦は別冊「AF」作戦に関する陸海軍中央協定に準拠すべし
別冊 「ミッドウェー」島作戦に関する陸海軍中央協定
一 作戦目的
「ミッドウェー」島を攻略し 同方面よりする敵国艦隊の機動を封止し 兼ねて我が作戦基地を推進するに在り
二 作戦方針
陸海軍協同して「ミッドウェー」島を攻略し 海軍は急速同島の防備を強化すると共に 航空、潜水艦基地を整備す
三 作戦要領
1 海軍航空部隊は上陸数日前より「ミッドウェー」島を攻撃制圧す
2 陸軍は「イースタン」島、海軍は「サンド」島攻略に任じ 別に海軍単独で「キュア」島を攻略す
3 攻略完了後概ね一週間以内に 陸軍部隊は海軍部隊擁護の下に「イースタン」島を撤収し 同島の守備は海軍に任ず
4 海軍は有力なる部隊を以て攻略作戦を支援擁護すると共に 反撃の為出撃し来ることあるべき敵艦隊を捕捉撃滅す
88 :
名無し三等兵 :2010/04/17(土) 21:37:59 ID:???
>>87 つづき
●機密聯合艦隊命令作第12号
ミッドウェー攻略要領
まず空母基幹部隊(主力空母6隻基幹)をもって同地の奇襲を行ない、同島の航空戦力を撃滅し基地の使用を一時不可能とする。
その後攻略船団は、同島の飛行哨戒圏と見なされる600浬圏内に突入する。
その後空母基幹部隊は、同島北方海面に進出して同島の航空兵力の制圧と防御施設の破壊に努め、
上陸部隊の上陸戦闘に協力しながら、敵艦隊の出現に備える。
敵艦隊捕捉撃滅要領
基地航空兵力のミ島進出を急ぎ、その飛行哨戒とハワイ、ミッドウェー間に散開配備させている潜水艦をもって、
早期に来航する敵艦隊を発見捕捉するように努める。
空母部隊や攻略部隊の決戦兵力は、ミッドウェー付近海面にあって待機し、敵艦隊出現せば急速南下して、
基地航空兵力の傘の下で艦隊決戦を行う。
●聯合艦隊機密第29番電(MI作戦兵力部署の第一次改定、攻略部隊並びに機動部隊関連)
主目的
一 ミッドウェー方面攻略
二 敵艦隊撃滅
作戦要領
N-3日以降「ミッドウェー」を空襲し同島攻略を支援し爾後(N+7日頃迄)「ハワイ」群島方面に機宜 行動、
敵艦隊の捕捉撃滅に任じたる後「トラック」に回航第3機作戦準備を行う
指示されている命令は、まずミッドウェーを攻略し、その次に敵艦隊の撃滅。
>>84 月だけの問題なら、
1AFの出発1日遅延にあわせて、6月7日2000頃に運搬船移乗開始、した場合、
月齢が1コ進むことがビハインドになる理屈の提示がほしいところですね。
月だけが理由なら、一日程度なら、簡単に作戦延期できそうに考えられますし。
http://star.gs/cgi-bin/scripts/hinodet.cgiのサイトで 、
ミッドウェーの位置(北緯28度13分西経177度22分)を入力して、
月の運行をJSTで確認すると。
6月6日 出21:38 没8:48 月齢 21.9
6月7日 出22:15 没9:45 月齢 22.9
戦史叢書にそう記載あるのは理解しました。
例えば、6月7日は最適ではないが、順当、と解釈できますね。
1週間単位での延期する場合は、1ヶ月順延が必要となり、
この後に控えたFS攻略や10月予定のハワイ攻略のタイムスケジュール調整問題が浮上する。
月だけに拘らない方がいいでしょう。
>>88 自分が引用した資料には、
機密聯合艦隊命令作第12号で、「ミッドウェー攻略要領」の前に「一般方針」の記載があるのだが、
その記載がないのが、
>>88 。
そりゃ、意見が噛み合うハズがないな。資料精査から始めないとね。
機密聯合艦隊命令作第12号に、「一般方針」の記載の有無に関しては、両論あるようだから、
一旦判断保留(資料精査)とするとして、
5月25日の山本長官の訓示は、単なる口頭による訓示だから無視して構わない、という立場?
それとも、そんな訓示はない、という主張?
91 :
主計科三水 :2010/04/17(土) 22:18:45 ID:???
恐れながらGF長官に申し上げます。 これまでの再三にわたる長官の譲歩も、残念ながら実を結ぶ事なく議論は平行線のままとなっております。 事ここに至っては、もはや先任参謀殿との議論は無意味なスレの浪費でしかありません。 ここに、「先任参謀を相手にせず」との声明をお出しになるべきかと考えます。 でないと、本編がさっぱり進みません。 米攻撃隊は翔鶴上空で何日旋回しなければならないのでしょうか? ショート隊、そのうち燃料切れで墜落しちゃいます。史実が…w
92 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 00:51:15 ID:???
山本長官もいい出したら聞かないとこがあったけど ここの長官もいい出したら聞かないからな 話を聞いているようで、結局持論を押し付けるだけだから 時間の無駄レスの無駄 長文転記の垂れ流し専用スレにしたらどうよ?
メモ ■昭和17年3月1日〜昭和17年5月31日 第1水雷戦隊戦時日誌 ・5月30日2210 発通信部隊指揮官 宛GF長官、GF各司令官、呉鎮XX 「30日午後ニ於ケル通信諜報ニ依ル敵情 …」 ・5月31日1020 発通信部隊指揮官 宛GF各司令長官、G各司令官 「敵は最近北方方面…」 6月の1水戦戦時日誌がアップされてないが、5/30〜31、東京から連日敵情を送ってたところまでは 確実か。 ■昭和17年3月1日〜昭和17年11月30日 第11航空艦隊戦時日誌(C08030024700) ・41pに記載ある、5/20以降の6ABの主要任務 一 本邦東方海域哨戒、ニ 敵機動艦隊捕捉撃滅、三 敵艦隊邀撃撃滅、四 MI作戦協力、五 AH?方面哨戒 MI作戦協力よりも、敵機動艦隊や敵艦隊の方が順位が上。 ■昭和17年6月1日〜昭和17年6月30日 ミッドウエー海戦 戦時日誌戦闘詳報 C08030040400 ・18pの赤城「戦闘前ノ敵情一般」の(三)、宇垣とほぼ同じ情報(5/31軍令部所報)は赤城も受信。 宇垣は意図がバレたか、と心配したが、さて赤城艦上の面々は…、と。
94 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 04:23:50 ID:???
メモ ■昭和17年5月29日〜昭和17年7月31日 第1水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報 (C08030081000) ・28pに記載ある、6月2日1400「発 軍令部第一部長 宛GF各参謀長」電 「通信諜報其ノ他ヲ総合セル敵情判断概ネ左ノ如シ …」 ・30pに記載ある、6月4日2040「発 通信部隊指揮官 宛GF各司令官・各参謀長」電 「4日2000ニ於ケル通信諜報ニ拠ル敵情 …」 一水戦だから、ミッドウェー方面の記載は略されての記載だが、東京の情報は各部隊に伝達されていますな。 ■昭和17年5月1日〜昭和17年8月7日 第2水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報 (C08030094900) どう通信するか、の資料、あるねぇ… p40には輸送船団の基準舵角として、「各分隊一番艦ノ15度」という記載まで出てきたw ■昭和17年5月1日〜昭和19年9月30日 特設船あるぜんちな丸戦時日誌戦闘詳報 (C08030680800) p35が6月4日におけるカタリナ機の触接、p36-37がB-17爆撃回避 「1338 全速(二文字読めず)節面舵一杯 次デ射撃開始ヲ下令シ…」
95 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 06:47:53 ID:???
>>58 ひとつの間違いもなく、完全に信用できる戦史とかあったら楽なんだけどね。
現場にいた人間でさえ、魔の5分間とか言って否定されたり、公刊戦史でさえ間違いはある。
まして経験者でもないのに、又聞きや資料を参考に自分なりの解釈を交えて歴史をまとめていく。
誰の証言なのか、その証言者の記憶に間違いはないのか、資料で裏をとったのか。
疑えばキリがない。
山本の訓示にしろ、当時本人が言った内容そのままなのか、著者が意訳してないか等。
中には自説証明の為に都合のいい資料だけつまみ食いしたり。
そうでなくても先入観や勘違いで間違って解釈したりする。
せめて他の資料にも同様の記述があるか、挙げられた参考文献で裏をとるとか、チェックが必要。
96 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 07:27:51 ID:???
山本の訓示が天皇からの勅命たる大海令や、大海指(軍令部から「山本への」指示)に優先されるのか。 機密聯合艦隊命令作の作戦要領より優先されるのか。 輸送船団で零戦の手厚い直衛が得られるのか。 作戦を1日ずらすと全軍のスケジュールが狂うが、その修正や調整は可能なのか。 もう一度自分の中でよく考え直しなさい。 直衛確保の為に友永隊発進延期の主張にこだわらないなら、水平爆撃の命中率やら回避やらの問題はどうでもいいでしょ。 敵の不意をつかれた場合にも、後顧の憂いを断って敵艦隊に専念する為に、早期に基地を無力化しておきたいし。
97 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 08:07:02 ID:???
>>88 なるほど、ミッドウェー島に進出して米空母捜索か。
六空36機(33機?)の他に陸攻10機と大艇6機が同島に進出予定らしいのだがその航空隊名知らん?
98 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 09:18:18 ID:???
>>97 三沢空(陸攻)と14空(大艇)じゃないか?
三沢空はミッドウェー作戦時に、先遣隊9機をウェークに派遣してる。
飛行艇は開戦時に横浜空と東港空の2つしかなかったが、ショートランドやチモールに進出した。
その為内南洋には両航空隊から大艇を抽出して、新編された14空(後の802空)しか残ってない。
99 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 10:37:10 ID:???
>>86 >>94 『グアム島玉砕戦記』光人社文庫には船団の運動に関して以下の描写がある
高速貨物船「崎戸丸」にて
・之字運動の転舵角を指令していた(略)「おもかーじ十五どォ、針路二十どォ」
・五時四十五分に、船団は面舵三十度で針路百七十度をとっており
>>98 成る程、三沢空と12空か。
すぐに進出つもりだろうからウェーク島あたりに待機はしていそうとは思っていたがやっぱりか。
情報サンクス。
>>95 公刊戦史も、戦史叢書も2次資料だからね…
昨晩、詳細に記録残している部隊の戦時日誌・戦闘詳報に、
「機密聯合艦隊命令作第12号」の「受信原文」が記載されていたかどうか、アジ歴で探してたんだけど、
記載されていないものだねぇ、というべきか。
昭和17年5-6月の記録に関しては、命令がどうであったか省略記載されてる方が多いというか。
アジ歴が「機密聯合艦隊命令作第12号」の原文をネットで公開してくれれば、
一般方針の有無の件に関しては、一発で解決する話なのだが。
>>99 サンキュー。昭和19年段階の輸送船団、とはいえ、「面舵三十度」が実施できる運動性を有している、
という有力な傍証だね。
この傍証により、12ノットで航行可能な輸送船団、面舵30度が可能となると、
4000mからの水平爆撃を交すことは不可能ではない。
勿論、見張り員が、投爆寸前、を見極められるかどうか、は重要なカギ。
(史実では、6/4にあるぜんちな丸を襲ったB-17に関し、水平爆撃で命中ゼロ)
>>96 まずは山本長官の訓示関係から。
「機密聯合艦隊命令作第12号」には一般方針の記載がない、という前提ですね?
形式論では、大海指は永野→山本への指示であり、永野→南雲への指示ではないんです。
南雲への指示は、「機密聯合艦隊命令作」、つまりは山本→南雲、という命令系統。
その山本から、命令作の解釈基準といえる訓示があった場合、無視する方が命令系統から見ておかしい。
だから南雲司令部は、同時に出された半数雷装待機を遵守したんじゃないですか?
そこを踏まえ、南雲たちは半数雷装待機すら遵守する必要がない、という主張ですか?
「命令策第12号に一般方針の記載がある」方が事実だった場合、
南雲司令部の命令解釈は正しくなかった、で確定したいところ。
>輸送船団で零戦の手厚い直衛が得られるのか。
得られないですね。
ただ
>>99 ,101にあるように、輸送船団は水平爆撃を交すための運動性は有してる模様(S19年段階)。
>作戦を1日ずらすと全軍のスケジュールが狂うが、その修正や調整は可能なのか
これは南雲司令部の問題ではなく、GFの問題ですね。
誤解を受けないよう、自分の主張を書くなら、
「輸送船団の安全性確保を最優先させる場合、黒島を初めとするGFは、
空母部隊の出発1日遅れとなった時点で、アリューシャン方面を含めて、N日を1日順延し、
ミッドウェー空襲日(6/5)に敵哨戒圏(500浬)に突入させるように調整すべきであった。」
そうしなかったのは、水平爆撃の精度から見て、被弾1〜2弾程度なら、面倒な調整を行わなくてもいい、
とGF側(特に黒島)が思ったほど、
この当時の水平爆撃は、12ノットで一杯舵30度が可能な艦船に対しては、有効な攻撃方法でない、
というコンセンサスがあったのではないか、と自分は考えたし、そのための傍証を挙げた次第。
ミ島上陸作戦のみ1日遅らせたとき、一番やっかいなのは、アリューシャン陽動から間隔が開くのを、
黒島が嫌ったから、と自分は見てますが。それは月齢の問題ではない。
103 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 17:04:01 ID:Y/y4YEl4
一式陸攻ならウェークから偵察できたと思うが
>>101 >この傍証により、12ノットで航行可能な輸送船団、面舵30度が可能となると、
4000mからの水平爆撃を交すことは不可能ではない。
先任参謀殿、その一事に固執するのは短慮ではないでしょうかね?
荒れる前にご指摘しますが、MI作戦二ヶ月後のソロモン戦以降では、
B-17の水平爆撃により輸送船、駆逐艦への命中、撃沈事例が頻発してますよ。
戦うどころか船倉から出る事もできず藻屑となる陸兵さんカワイソス。 先任参謀黒島はクズだな。 味方への配慮を「せん」任参謀め!
>この当時の水平爆撃は、12ノットで一杯舵30度が可能な艦船に対しては、有効な攻撃方法でない、 その理屈なら、水雷艦艇からの雷撃も怖くないのだろうな。 雷撃投下時の運動を見極めれて舵を切れば間に合いそうだ。 航空雷撃も投下距離と舵効きの速さ次第では脅威とは呼べる攻撃では無さそうだ。
そうなると、脅威と言えるのは急降下爆撃のみとなるな。 つまり、雷爆兵装転換云々以前に零戦を上空に配置して急降下爆撃にそなえなかった南雲はやはり無能だったという結論となる。 これにて先任参謀の論戦勝利が確定しますた
>>103 ウェーキ⇔ミッドウェーが片道1200浬だし、往復4320kmだから、
偵察時の航続距離5,882km(G4M1)なら十分偵察可能だね。
ただ、敵空母の偵察、という観点から言うと、
ワンショットライターだと昼間の偵察はかなり厳しいだろうね…
月夜の明かりで夜カラス偵察員の活躍を念頭におきたいね。
6月3日に、第六艦隊の司令部特務班は、ウォッゼ・ヤルート・ウェーキ基地の特務班の協力を得て、
ニ群の米空母と哨戒機との交信と思われる電波の位置の特定(ミッドウェー島北北東170浬付近)に成功した、
という説がある。(高橋勝一氏: ただし緊急電報は現存せず、とか)
このときのウェーキ基地、水上機隊や飛行艇の基地を整備されてたから、
九七大艇があるようであれば、ミッドウェー島北北東170浬付近への夜間索敵は、
実施しようと誰かが意図すれば可能だったね。
>>108 九七艦攻や零式水偵と一式陸攻で偵察する違いがわからないな。
速度の面で一式陸攻の方が有利に見えるがな。
>>106 ,107
雷撃については、雷撃手法によっては「怖くはない」とは言えない、と思う。
単機雷撃だったら回避する手法はあるだろう。
ただ、編隊で雷撃された場合、どの方向に一杯舵切っても、編隊が発射した複数の魚雷の1コは必中する、
という事例はあるだろうから。
急降下爆撃は、晴天下の場合、急降下体制に入ると下から見ると、太陽の反射でキラキラする、とか。
急降下爆撃を回避した艦長談話には、この話が良く出てくる。
スコール雲の下に入れば安全だろうから、「曇天時において一番怖い」のが急降下爆撃、となるのだろう。
>>110 >ただ、編隊で雷撃された場合、どの方向に一杯舵切っても、編隊が発射した複数の魚雷の1コは必中する、という事例はあるだろうから。
じゃあ、水平爆撃も編隊で爆撃してきたらどうなるのっと。
112 :
名無し三等兵 :2010/04/18(日) 18:45:55 ID:Y/y4YEl4
>>108 そうだよね
今までハワイの偵察がK作戦中止で云々の議論はあったが
ミッドウェーの事前偵察については史実でも検討されていたのかな
ミッドウェー基地の増強ぶりを知る為にも
危険を冒してもやる価値はあったと思う
>>109 九七艦攻ではなくて、九七式飛行艇(九七大艇)。
ミッドウェー島往復が2400浬のウェーキ島から、、ミッドウェー島北北東170浬地点を索敵するとなると、
2800浬(約5000km)ぐらいは飛行するだろうから、零式水偵の最大航続距離 3,326 kmでは無理。
ウェーキ島に一式陸攻が17年6月4日に存在した、という情報を探しきれなかったし、
飛行艇の基地は整備されていたのなら、九七大艇はいそうだな、と推定して、
「九七大艇があるようであれば」という書き方をした次第。
一式陸攻が17年6月4日に存在してたのなら、一式陸攻の夜間偵察でもOKだと思う。
>>111 B-17が「横一列」で編隊飛行してきました。
全幅は31.6 mですが、翼端と翼端とをぴったり重ね合う飛行は、
よっぽど技量が優れたパイロットのみで編成した飛行隊でない限りは不可能です。
てなわけで、爆弾幕の間隔は50〜100mぐらいになるんじゃないですか?
一杯舵を切ったら、切りっぱなしにするのでなく、更に反対に一杯舵を切って、ジグザグ航行すれば
爆弾幕の狭間に回避できそうなものです。1機10発ぐらいしか搭載していないのだし。
九死に一生を得るような、そんなに危険で危険でしょうがない、というモノではない。
114 :
99 :2010/04/18(日) 19:20:07 ID:???
その「崎戸丸」は敵潜の雷撃で沈没したんだがもう少し補足しておく 以下抜粋 ・そのとき、突如として見張り員が大声をあげた。 「雷跡ッ!左舷後方四十度、距離千五百、本船に向かうッ!雷跡は三本!」 とっさに隅田三運士は、 「面舵一杯、全速前進、急げッ!」 と怒鳴ると長声一発の汽笛を鳴らして船団に敵潜襲撃の合図を送った。とある。 この回避運動で扇形に発射された魚雷を二本かわしたが最後の一本は回避できなかった 一般の船舶は三十度で舵が振り切れる。「面舵」は舵角十五度「面舵一杯」は舵角三十度。 日本海軍の「面舵一杯」舵角三十五度 。 以上のことから一般の輸送船でも舵角三十度切れるのは間違いない。 ブリッジの描写は生き延びた隅田三運士の証言を元にしているから信憑性は高い。 注目度がないからか徴用船に関しての書物は驚くほど少ない。 徴用船の乗組員の船を守るための努力、技量は決して軍人に劣るものではない ということを知ってもらいたいと思う。
>>112 ミッドウェー事前偵察は、3/10の二式大艇は撃墜されて失敗。
5/31からの一空による偵察も失敗してるはずだ。
成功したのは直前の伊168だけだろう。
そうなると事前の戦力見積もりは、どんな根拠でしたのかと。
>>113 編隊による水平爆撃は横一線じゃない。
小隊3機が三角形に編隊を組み、艦砲の公算射撃みたいに中隊で一斉に投弾する。
百発百中を狙うのでなく、中隊のうちどれか当たればいい、という方法。
雷撃も複数を扇型に発射して、回避してもどれか当たるように発射するもんだ。
116 :
115 :2010/04/18(日) 19:48:45 ID:???
いや一空の偵察成否は不明と訂正しておく。
>>113 >ウェーキ島に一式陸攻が17年6月4日に存在した、という情報を探しきれなかったし、
飛行艇の基地は整備されていたのなら、九七大艇はいそうだな、と推定して、
……先任参謀殿、MI作戦計画を本当に読んでますか?
読んでますよね?
嘘だと言ってよバーニィ!
閑話休題
>>108 >6月3日に、第六艦隊の司令部特務班は、ウォッゼ・ヤルート・ウェーキ基地の特務班の協力を得て、
これが事実なら、4Fに何らかの記録がある可能性が高いんですがね。
さらに11AFとかも関係(協力)している可能性もありますが。
GF長官並びに>>ALL、お疲れ様っす 前スレで、戦力不足を唱え、参謀長?に一参謀の分際で!と一括され(笑)、GF長官にも戦力は充足してるよと作戦延期を否定された者です。 ここ数日の変人参謀のレスは全般的にウザく(許せ!)感じておりますが、幾つかのレスにはハッとさせられます。 特にミッドウェーの直前偵察が航空偵察により可能なようなんです。確かに誰も言い出さなかったのは大きな疑問です。 MI作戦の前提は1AFのミッドウェー攻撃後に米機動部隊が動くとのことですよね。つまりミッドウェーハワイ間の近さを意識してる証拠ですよね。 ならば… 誰もミッドウェーの戦力補充は比較的簡単であると想定しなかったのか? もし想定した者がいたら、その想定を無視した根拠は? 本当に、不思議だ…
>>99 ,114 貴重な情報提供、重ね重ねサンキューです。
「徴用船の乗組員の船を守るための努力、技量は決して軍人に劣る」というのは、
【単なる思い込みだ】という有力な傍証となりました。
第二十三日東丸も敵発見と同時に自らは助かる見込みは全くなくなったのに 粘りに粘って打電を続けたからなあ 本当に頭が下がる
>>117 > ……先任参謀殿、MI作戦計画を本当に読んでますか?
> 読んでますよね?
> 嘘だと言ってよバーニィ!
我が家には、MI作戦計画の原文が記載された資料はない(苦笑)
> これが事実なら、4Fに何らかの記録がある可能性が高いんですがね。
> さらに11AFとかも関係(協力)している可能性もありますが。
昨晩アジ歴で、5月下旬から6月にかけての通信資料の記載がロクにない、1AFの資料ではなく、
MI作戦に参加している、水戦、11AF、2F、6F、潜水戦隊の戦時日誌・戦闘詳報の記録の中から、
探したかったモノは
■機密聯合艦隊命令作第12号における、一般方針の記載の有無
■6F通信参謀が発進したと回想した敵艦隊位置の緊急電を受信した記録があるかどうか?
■日本出発から、東京通信隊から発信されたであろう敵情情報(特にミ島方面)はいつか? どんなものか?
メモに残した程度の資料はあったが、肝心要の部分は、記載ないんだよなぁ…
>史料の大半は終戦時に焼却され、あるいは戦後の混乱により散逸してしまいました。
>焼却をまぬがれたものは米軍に押収され、米国国務省公文書部の保管するところとなりましたが、
>長い外交交渉の末、昭和33年4月にようやく我が国に返還され、
>その大部分が防衛研究所に所蔵されています。
史料の大半は焼却のかなた。当事者の回想、という一次資料を重要視したいわね。
関係各位からすれば、都合が悪い部分は「記憶にない」で逃げられるしね、正式記録が焼却されてるなら。
>>86 専任参謀さん、素人ですが質問させて下さい。
>「不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、十分に研究」しましょうよ、GF長官どの。
前スレで敵索機が側程まで行ったら空母はいないと言ってましたよね。それで友永隊を出して復路に空母がいたら「不意に横槍を突っ込まれ」ることにならないですか?
素朴な疑問ですみません。
>>102 あのー、みんな変人参謀の説に納得してるの?それともうざいだけ?
>「命令策第12号に一般方針の記載がある」方が事実だった場合、
>南雲司令部の命令解釈は正しくなかった、で確定したいところ。
これってさあ一般方針のこの部分を変人参謀がそう解釈したってことだよね。
>要地攻略も重要な作戦目的であるが、この攻略作戦を契機として反撃が予想される敵艦隊を補足撃滅することを目的とする。
でも前スレからさんざん言われてるけど、その山本長官から「黎明から島を空襲しろ」って言われてるわけじゃん。
これだけ明言されてるのに「空母撃滅が主目的だから」という理由でやらないってのはアリ?
それは出撃直前の打ち合わせで言うべきことぢゃ・・・
南雲だって「黎明から空襲しろ」と命令されてその通りやったのに、解釈が間違っていたなんて言われたらカワイソウ
やるとしてもいきなり108機はまずいんじゃない
>>122 > 前スレで敵索機が側程まで行ったら空母はいないと言ってましたよね。
> それで友永隊を出して復路に空母がいたら「不意に横槍を突っ込まれ」ることにならないですか?
> 素朴な疑問ですみません。
不意に横槍を突っ込まれることになりそうだ、と自分も思う。
索敵機全機が側程まで行ったら、雲上飛行や見落としとかをやらない限りは、
ダブルチェックする索敵線に関し、索敵線上に敵艦隊がいない、とシングルチェックしたことになる。
その意味では、友永隊発進は、索敵機復路帰還まで待ち、ダブルチェック完了させるのが「理想的」。
ただ、ミッドウェー基地空襲を急がないといけない、と理由で、復路帰還を待たないとするなら、
索敵機全機が側程まで飛行した、と判断できる時間(利根4号機遅延込みなら0450〜0500)か、
早漏気味なら索敵機全機が索敵線先端まで到達した、と判断できる時間(利根4号機遅延込みなら0430)までは、
つまり、せめてシングルチェックが終わる時間を待つべきではなかったか、と思う。
>>123 だよな。
「米空母撃滅が主目的」「黎明からミッドウェイ空襲」は誰が読んでもその通りだけど、
「米空母撃滅が主目的だから索敵が終わってから友永隊発進」は変人参謀独自の解釈だし。
少なくとも俺はここ以外で聞いたことがないw
一応変人参謀殿に聞いときたいだんが、5月25日の最終打ち合わせで貴官の主張をして
賛同を得られると思ってるの?いや思ってるからこれだけ粘着してるんだろうけどさ。
じゃあなんでわざわざ「黎明からミッドウェイ空襲」なんて言うの?って話にならない?
>>125 横槍だけどw
>ただ、ミッドウェー基地空襲を急がないといけない、と理由で、復路帰還を待たないとするなら、
これだったら黎明に出すのとそんなに変わらんのでない?
だって0430くらいから出したとしたら、当然基地からB−17が来るわけだよね?
不意打ちをくらわないように直掩体制を増強しないといけないじゃん
>>86 で言ってるし
そうすると復路で米空母を発見しても即時発進できなくなるよね。
史実とどこが違うのか分からないんだが、解説してくれんかね。
それとさ
>更に敵空母からの攻撃隊を迎撃する直掩機は、何機のつもりで書き込みしてるのですか?
って言ってるけど、結局何機零戦を上げれば直掩体制に不備がないと言いたいわけ?
40機以上あってもマクラスキー隊に気づかなかったわけじゃん。
万が一米空母がいたときのために待機しておけっていうのはまだ分かるけどさ、
不意打ちをくらわないように、常に零戦を何十機も上げておけってことは保有兵力の半分しか
出せないってことにならない?
つまり、0430に出た友永隊が戻って零戦不足が解消されるまで敵空母攻撃隊が出せないってこと。
どうなの?
>>123 山本長官が1AFに出した命令は、矛盾するんだよ、
>>123 も分かっている通り。
■戦力の半数を雷装待機(発見次第、敵空母攻撃準備せよ)
■不意に横槍を突っ込まれないよう研究せよ(≒ある程度の直掩機を1AFに残せ)
■黎明から島を空襲しろ
矛盾してるなか、「空母撃滅が主目的」と明示されているのだから、
主目的(戦略目標の達成)に向けての作業を最優先に行い、重要な作戦目的に関して後回しした、として、
誰が文句が言える立場なのだろう。
>>126 ゼロ戦が不足してるんだぜ。
ミッドウェー島攻撃隊に直掩を36機つけて発進させた時点で、残りは36機+六空21機。
ミッドウェー基地機や不意に横槍入れてくるかもしれない1AF直掩に、40機近く充てる必要あるんじゃないの?
ハワイにいるだろう敵空母の数の見積は2〜3隻。
2隻の搭載機を目一杯100機積んでミッドウェーに来ると見込んで、戦闘機の数は1/3として70機弱。
そのうちの半数が敵空母直掩に回るとして、日本空母攻撃隊に35機前後は飛行してくるだろう、
って後知恵でもなく計算することは可能だろ?
繰り返しになるが、1AF直掩に36機とか40機充てる必要があるなか、
ミッドウェー島攻撃隊に36機も直掩つけて発進させたら、
攻撃隊が帰還して、給油・弾薬補給が終わるまでは、敵空母攻撃隊が発進できないんだよ…
「変人参謀独自の解釈」かもしれないが、理屈上はそうなる。ここまでの説明で何か文句ある?
と説明し、5月25日の最終打ち合わせで、N-2黎明のミッドウェー島攻撃に関して、
どの時間に発進させるかは、1AFに対して白紙委任を貰うよう説得したいし、
だめだ、というなら、主力部隊にいる軽空母一隻を引っ剥がすよう工作したいところだね。
>>123 >>91 に同意なんでレスするの一時止めてる。
今後もレスするかは長官のご意向次第だけど>、>75で既に最後通牒らしきものが出されてるからさ。
あえて一般方針というか命令作第12号にだけツッコむと、原文が見つからないと防衛庁戦史部の中の人が言ってるわけで。
そして現存してる他の命令に関しては、
>>87-88 のとおりだし、出撃直前に行われた図上演習でも敵機動部隊が出現するのはミッドウェーの攻略後。
また、ハワイからの敵部隊の出撃も、我が意図を探知後、出撃準備に一昼夜弱、燃料補給も含めミッドウェー海域に到着するまで三昼夜の、
合計四昼夜弱はかかるだろうと想定しているんで、奇襲が成立する前提なら、当初予定のN-3日に敵がMI作戦に気付いても、敵がやってくるのはN+1日。
つまり、原文が見つかっていない命令作第12号の一般方針や作戦要領が
>>72 の通りだとしても、
GFの想定しているMI作戦のメインストーリーは、どうみてもミッドウェー攻略後に迎撃にでてくる(かもしれない)敵機動部隊を撃滅しよう!で、
敵情判断でも敵空母の出てくる可能性は極めて低くいと判断されてて、通信傍受や偵察で得られた情報もそれを裏付けそうなものばかり。
攻撃隊の半数待機を命じてるせいで、作戦失敗に対するGFの責任が免罪されてる気配が強いけど、
攻略中(N日以前)の敵艦隊出撃は想定こそ可能性の一つ以外の何物でもないのんだよね。
そして攻撃隊の半数待機も、正しくは「ミッドウェー攻撃の間、母艦搭載機の半数は敵艦隊出現に備えて艦上待機を行う」、
つまり、ミッドウェー攻撃中に待機させておけであって、ミッドウェー攻撃を控えてまで敵艦隊に備えろ!、ではない事も忘れちゃいけないわけで。
はっきりいって、仙人参謀の解釈の方が後知恵に基づく曲解もいいところと言わざるを得ないね。
>>127 > >ただ、ミッドウェー基地空襲を急がないといけない、と理由で、復路帰還を待たないとするなら、
> これだったら黎明に出すのとそんなに変わらんのでない?
> だって0430くらいから出したとしたら、
0430に「早漏気味に」命令を出すとして。
友永隊が既に飛行甲板にいるのか、格納庫にいるのか、で全然違うね。
自分の想定は、0430に格納庫にいる友永隊を飛行甲板に上げる命令を出すところから。
赤城通信班が司令部に0440頃「敵ラシキモノ一○隻見ユ」を届けて、友永隊発進延期になる。
エレベーターで飛行甲板に上がった飛行機、多分ゼロ戦からだろうが、まぁ5機ぐらい?
0445あたりから格納庫に収容する作業が始まった直後、0453から敵機来襲第二陣。
0540までは艦爆も艦功も、飛行甲板に上げるどころの騒ぎではなさそう…
0500まで待てるなら、上記のドタバタ騒ぎは発生しない。
いずれにせよ、0540〜0618までの空襲の狭間に、敵空母攻撃隊の発進が叶うかどうか、が全てのカギ。
> 不意打ちをくらわないように、常に零戦を何十機も上げておけってことは保有兵力の半分しか
> 出せないってことにならない?
「常に」零戦を何十機も上げる「用意をしておけ」ってことになるね。
保有兵力の半分しか出せない、というのはその通り。だからゼロ戦不足状態だろう、と主張し続けている。
> つまり、0430に出た友永隊が戻って零戦不足が解消されるまで敵空母攻撃隊が出せないってこと。
> どうなの?
第一段落に自分の回答を書きました。
131 :
127 :2010/04/19(月) 00:43:06 ID:???
ついでにもうひとつね。
>>101 とかで輸送船団、とはいえ、「面舵三十度」が実施できる運動性を有している、
という有力な傍証だね。 って言ってるけど。
それって一番良い条件での場合を例に上げてるだけじゃないの。
これこれこういう場合なら(たぶん)回避できるよって。
実際はそうじゃない場合もいっぱいあるわけじゃない。天候条件如何ではB−17を発見できないこともあるし、
そうなると回避運動も出来ないわけじゃん。長官も言ってるし
結局何が言いたいのか分からないんだけど、輸送船団の「面舵三十度」とやらがあれば空襲を何度受けても
心配ないってこと?それってものすごい「希望的観測」にしか聞こえないんだけど。
いや、0130に友永隊を出してもB−17の出撃を阻止することは出来ないって理屈はよく分かるよ。
でも、黎明に発進させてとりあえず一回だけでも基地を叩いておいたら、再出撃は大きく遅れるんじゃない?
滑走路を埋められても、燃料補給装置とかやられてたら時間かかるよね。
それに
>>127 でも言ったけど、米空母が先に見つかった場合は友永隊は出せなくなるよね。
そうなると空母機と基地隊の両方の攻撃を受けることにならない?
基地が無傷なだけに、史実より大変なことになると思うんだけど。
132 :
127 :2010/04/19(月) 00:47:34 ID:???
>>130 これってまさに後知恵じゃんw
>赤城通信班が司令部に0440頃「敵ラシキモノ一○隻見ユ」を届けて、友永隊発進延期になる。
友永隊を出してしまった後という想定での話を聞いてるんだけど。
133 :
127 :2010/04/19(月) 00:57:00 ID:???
>>130 途中でカキコんでしまった。すまん
>「常に」零戦を何十機も上げる「用意をしておけ」ってことになるね。
これもさ、
>>86 に矛盾してるじゃん。
長官はインド洋みたいにB−17を発見できないまま投弾されたら回避できないだろって聞いたのに対し、
>「B−17の接近に気づかないまま投弾」とは、零戦の直掩体制に不備があるときに
>生じるわけですよね?
ってことわさ、常に上げとかないといけないじゃん。
艦上の見張りだけじゃ直掩体制は不備だから見落とす場合があるってことじゃないの?
>>127 でも言ったけど40機以上あってもマクラスキー隊を発見できなかったんでしょ。
いや、これは後知恵だけどさw
それに言葉足らずですまんかったけど、これ米空母発見後の話ね。
いつ米空母機が来襲するかわからない状況なら上げとかないとだめだよね。
結局史実とあんま変わらんのじゃないの?って質問に答えられてないし。
>保有兵力の半分しか出せない、というのはその通り。だからゼロ戦不足状態だろう、と主張し続けている。
これって変人参謀説でも結局同じってこと?じゃ命令違反までしてやる必要ないじゃん。
134 :
126 :2010/04/19(月) 01:07:29 ID:???
>>128 つまり変人参謀独自の解釈だってことが確定したわけですね。
>矛盾してるなか、「空母撃滅が主目的」と明示されているのだから、
>主目的(戦略目標の達成)に向けての作業を最優先に行い、重要な作戦目的に関して後回しした、として、
>誰が文句が言える立場なのだろう。
だったら、「黎明に基地空襲」という明確な作戦命令を否定する根拠にはならんよね。
だって「ソースは俺の脳内」って言ってるのと同じだしw
そういう解釈もできるねって話なら分かるけど、
「米空母撃滅が主目的」「黎明からミッドウェイ空襲」←誰が読んでも他に解釈しようがない作戦命令
「米空母撃滅が主目的だから索敵が終わってから友永隊発進」←脳内ソース
これで決着ついてるじゃん。
>>129 > あえて一般方針というか命令作第12号にだけツッコむと、原文が見つからないと防衛庁戦史部の中の人が言ってるわけで。
貴重な情報ありがとう。ということは、
>>87-88 が全てであり、
>>86 のサイトに記載された一般方針が創作である、
と断言できる証拠は今のところない、ということですね。
> 正しくは「ミッドウェー攻撃の間、母艦搭載機の半数は敵艦隊出現に備えて艦上待機を行う」、
> つまり、ミッドウェー攻撃中に待機させておけであって、ミッドウェー攻撃を控えてまで敵艦隊に備えろ!、
> ではない事も忘れちゃいけないわけで。
何のために、「ミッドウェー攻撃中に待機させておけ」という命令が下るのですか?
敵艦隊が不意を突いて出現したときに、即座とは言わないが適切な時間に攻撃できるように、準備しておけ、
というためでしょう。
敵空母+ミッドウェー基地対策で、
1AF直掩機は、敵空母からやってくると想定される戦闘機と同数(30数機)ぐらいは必要でしょう。
ミッドウェー基地攻撃隊の直掩が、史実通り36機としたら、
「ミッドウェー攻撃中に待機」させる意味がない、というか、直掩ゼロで出撃させることになりますね。
それでもヨシとする、という主張ですか?
「母艦搭載機の半数は敵艦隊出現に備えて待機」するのが正しい判断だという前提では、
たった93機しかゼロ戦しかいない故に、
空母がこの海域にいない、と確信できるまで、ミッドウェー島攻撃できない、という論理的帰結になるのです。
136 :
126 :2010/04/19(月) 01:19:11 ID:???
>>134 補足ね。
>山本長官が1AFに出した命令は、矛盾するんだよ
って言ってるけど、少なくとも敵空母を発見するまでは矛盾してないよね。
だって、空母がいなけりゃ空母撃滅もできるわけないし。
だから「黎明からミッドウェイ空襲」を否定することは出来ない。
さらに論理的帰結をするなら、戦闘機が不足なミ島攻略は早計でした。 さらにさらに帰結させれば、戦闘機も用意できて搭載できる母艦も揃う19年頃まで作戦延期するべきでした。 こんな感じ?
138 :
126 :2010/04/19(月) 01:27:48 ID:???
>>137 同意w すべて立案した山本と黒島が悪いってことでFA?
>135 >〜空母がこの海域にいない、と確信できるまで、ミッドウェー島攻撃できない、という論理的帰結になるのです。 先任参謀殿、既に敵基地航空隊攻撃圏内で行動しているのに、 何をどうしたらそんなマゾ全開な論理的帰結に到れるんですか? 「雷装待機半数」なんて目じゃないくらいの縛りプレイですけど。 そんな中途半端な作戦変更を実施するくらいなら、 そもそもミ島哨戒圏内に突入しないでこれを北方から迂回、ミ島東方に進出して、 「敵艦隊は存在しない」と確信できるまで、好きなだけ索敵を実施したらどうですか? いや、マジで。
>>139 基地航空隊は少なく水平爆撃は回避可能、と確信できるので、ミッドウェー航空兵力は怖くない、という論理的帰結になるのです。
>140 水平爆撃でも当たるんだけどね〜。 てか双発爆撃機に襲撃されて 「水平爆撃なぞ無駄っ!無駄っ!!」 と調子こいてたら、B-26に雷撃されて 「馬鹿なっ!?」 とか言ってるシーンしか思い浮かばない。 てかね、そんだけ索敵優先と主張してるのに、PBY放置とかありえないわけだが。
>>111 >>141 ミッドウェーでも船団護衛をしてる二水戦が、メナド攻略作戦で船団護衛した時に、
四発重爆や双発中爆、PBYらの少数機による水平爆撃を複数回受けており、それに対して
・攻略作戦は航空撃滅戦略完了したる後に於いて実施するを要す
・本作戦は我航空撃滅戦の成果充分ならざるに於て実施せられし為敵機の猛反撃を受けたり
・幸いにして我に被害は生起せざりしは敵機の爆撃が単機爆撃にして且つ其の技量優秀ならざるに起因す
・相当数の編隊爆撃を蒙りたらんには我被害亦大なるものありしと認む
と戦訓に書いてますからね。
水平爆撃を回避できるどころか、それなりの機数でこられたら回避できず大きな被害がでると言う認識を持ってるのが日本軍です。
しっかし、水平爆撃は当たらない、むだーむだーむだー、を言い出したのは誰なんだろうな。
前からその話はどっかで聞いた事あるから結構昔からその話はあるんだろう。
だけど、当の日本軍が陸攻の水平爆撃に多大な期待を寄せている事、
>>142 やその他の戦訓などから日本軍が水平爆撃は回避できるものと思っていたとは思いがたい。
誰やねん、水平爆撃を回避できると布教活動した偉大なる作家様は。
水平爆撃は損害が大きい割に効果が期待できないとはよく言われるな
>>136 ,139
136 >少なくとも敵空母を発見するまでは矛盾してないよね。
139 >何をどうしたらそんなマゾ全開な論理的帰結に到れるんですか?
■敵空母いる/南雲発見の場合
・ミッドウェー基地攻撃決行済: 基地攻撃隊帰還まで、敵空母攻撃隊発進できず… 史実
・ミッドウェー基地攻撃延期済: 基地攻撃隊用のゼロ戦で防空可能、空母攻撃隊発進チャンス有り(0540〜0618の間)
■敵空母いる/南雲未発見
・ミッドウェー基地攻撃決行済: 基地攻撃隊帰還まで、敵空母攻撃隊発進できず。但し空母攻撃隊用のゼロ戦で防空可能
(このケースの場合、敵空母未発見故に、敵空母攻撃用のリソースを防空に廻すことが可能)
・ミッドウェー基地攻撃延期済: ゼロ戦は潤沢に防空に使用可能
(このケースの場合、敵空母未発見だから敵空母攻撃の選択肢はナシ、基地攻撃を行わない、何モタモタしてるの、という意味になるが…)
■敵空母いない/南雲発見(敵空母発見報が誤報)
・ミッドウェー基地攻撃決行済: 基地攻撃隊帰還まで、敵空母攻撃隊発進できず
(ただし、敵空母の存在はないため、基地機の水平爆撃だけを耐えられれば、南雲艦隊の被害は小)
・ミッドウェー基地攻撃延期済: 30数機+αの1AF直掩機を残し、敵空母攻撃隊発進可能
■敵空母いない/南雲未発見
・ミッドウェー基地攻撃決行: 基地攻撃隊帰還まで、敵空母攻撃隊発進できず
(ただし、敵空母の存在はないため、基地機の水平爆撃だけを耐えられれば、南雲艦隊の被害は小)
・ミッドウェー基地攻撃延期: ゼロ戦は潤沢に防空に使用可能
(このケースの場合、敵空母未発見だから敵空母攻撃の選択肢はナシ、基地攻撃を行わない、何モタモタしてるの、という意味…)
上記8ケースで最悪のシナリオが、敵空母がこの海域にいて、南雲がミッドウェー基地攻撃隊を発進後に発見したケース。
敵空母の有無は、南雲司令部の判断とは独立の事象。
敵空母を発見できるかどうかも、南雲司令部の「判断」とは独立の事象。(日本軍の技量の事象)
基地攻撃を決行するかどうか、は、南雲司令部の判断ひとつ。
敵空母の有無を確認するため、理想的には索敵機発進から5時間半を待って基地攻撃隊を発進させることで、
不意を衝かれるリスクを減らせるんですが。
146 :
草鹿 :2010/04/19(月) 13:12:21 ID:???
長官、この5時間半ほどは赤城から釣り糸を垂らしてマダイでも狙いますか。 いい肴になりますぞ?いやー、天下泰平♪
>>139 そうだね。
敵哨戒圏内で、敵基地からの先制攻撃に甘んじつつ
索敵が終わるまで5時間半もその状態で待つのが理想的ってw
トーチカにでも篭ってんのならともかく、ありえんだろ。
後知恵バイアスかかり過ぎw
戦闘機が少ないから何々できないというけどさ。 珊瑚海海戦の5航戦の艦戦は「たった37機程度」しかないんだぜ。 航空機からの情報により2隻の空母の存在は確認している。 その場合の直掩機は、敵空母からやってくると想定される戦闘機と同数(30数機)ぐらいは必要らしい。 何故かは知らないけどそうしなければならないらしい。 なのに18機も攻撃隊に費やし、上空直衛の艦戦は19機しか残していない。 参謀さん的には攻撃隊の艦戦と艦隊防空の艦戦の両方が足りていない事になるな。 戦闘機少ないと敵空母を発見しても攻撃隊発進ができないし、艦隊防空もできないのにこの決断をした井上は(以下ボロクソに批判が続く)。
>>113 ちげうよ。
>ただ、敵空母の偵察、という観点から言うと、
>ワンショットライターだと昼間の偵察はかなり厳しいだろうね…
陸攻の偵察が駄目なら機動部隊が飛ばす艦攻や水偵の昼間偵察も大変なんだろうと言っただけ。
>>145 もう観念しろよ。
>>134 で決まりだろ?
変人参謀の説が完璧な作戦案だったとしても、黎明に友永隊を出さなければ命令違反。
敵空母撃滅が主目的だからと無理やり結びつけるのは脳内妄想。
だいたい完璧どころか、素人(
>>122 )から「不意に横槍を突っ込まれ」て攻撃隊出せないでいるじゃんw
「まだだ、まだ終わらんよ!」と頑張ってるのは変人参謀だけだって。
住人のほとんどは「あー終わった終わった、メシ食いに行こう」って思ってるぞ(たぶん)
別に負けを認めてもいいじゃん。長官だって常に勝ってるわけじゃないし、いつだったか
自信満々の「意見具申は一航戦宛説」(本出したら売れるとか言ってたよなw)を参謀長?に論破されて撤回してるでしょ。
長官も人間、変人参謀も人間だから間違いは起こすって。
別に空母戦じゃないんだから一回負けたらそれで終わりってわけじゃないでしょ。
また別のネタ見つけてきて挑めばいい話じゃない。
誰か言ってたけど、このスレの予定調和的な雰囲気を打破した功績は大だと俺も思うぞ。
その人の話を聞かない態度は改めた方がいいと思うがな。
俺もメシ食ってくる ノシ どうせ長官来るのは9時過ぎだろうからな。
この場合は井上じゃなくて高木だわな。 いかん、関係無い人を叩いてしまったw
俺もスレが沈静化するまでメシ食ってくるわ。 「過ちて改めざる。これ過ちなり」 変人参謀、貴官の再起に期待する。
154 :
GF長官 :2010/04/19(月) 21:21:00 ID:???
>>83 本職も最初は零戦・艦爆・艦攻の各機数で編制が決まるものと思っていましたが、
実際はどうなんだろう。
>>91 具申了承セリ。ま、もともとそのための「最後通牒」(
>>75 )でしたから。
どうやら、本職がF1中国GPを楽しんでいる間に決着はついたようですね。
それにしても”鮮やか”の一言に尽きますなぁ。
本職が1スレ以上費やしてもお手上げ状態だったのに、わずか数スレで決めてしまうとは!
>>126 、
>>127 様って常連の一人なのかな。同一人物?
最初からこう言えば良かったんですよねぇ→
>>134 ちょっとお二人を特別待遇でお迎えしたい・・・というかGF長官の職を譲りますw
弟子入りさせて下さい!
勝負には勝ったはずなのに、なにこの敗北感・・・
WBCのイチローみたいに、おいしいとこ全部持ってかれたよみたいな。
くやしい・・・でも感じちゃう!
155 :
GF長官 :2010/04/19(月) 21:22:47 ID:???
>>154 の続き
>でないと、本編がさっぱり進みません。
ですねw 本編の方にレスがつくことはあまりないので、皆さん興味ないのかな・・・とか。
べ、別に手を抜いてたわけじゃないんだから。勘違いしないでよね!
スレ防空は常連様に任せて、本職は本編に専念した方が良いんだろうか・・・
実は話題となっていた「機密聯合艦隊命令作第12号」は先任参謀と同じソース(
>>86 )です。
スレ初期に作ったので、ソースとか詳しく確認してませんでした。アジ歴も知らんかったし。
不注意でしたね、すみません。次スレからはテンプレ(
>>7 )を「陸海軍中央協定」(
>>87 )に
変更しておきます。簡潔な文章だったのでお気に入りだったのですが・・・
156 :
GF長官 :2010/04/19(月) 21:26:09 ID:???
>>92 てへっ
>ここの長官もいい出したら聞かないからな
本職も今回の騒動で、自分が思ってるほど”寛容”ではないなと知らされた次第です。
「忌憚のないご意見を・・・」と言いつつ、しつこく食い下がられると冷静さを失ってしまう。
まだまだ精進が足りませんな。
>>126 、
>>127 様を見習いたいと思います。
2chの強みは何と言っても「誰でも自由に発言できる」ですから、それを妨げるような
ことは戒めたいですね。これかも忌憚のない・・・おっとw
>>118 いつぞやはお世話になりました。
>ここ数日の変人参謀のレスは全般的にウザく(許せ!)感じておりますが、幾つかのレスにはハッとさせられます。
>特にミッドウェーの直前偵察が航空偵察により可能なようなんです。確かに誰も言い出さなかったのは大きな疑問です。
同意ですね。本職もK作戦以外頭になく、全く抜け落ちていました。
これは新たな検討課題となりそうかな。
>>146 太公望ですな、お供しますぞ。
>長官、この5時間半ほどは赤城から釣り糸を垂らしてマダイでも狙いますか。
しかし、昨晩の日付変更を境にスレの勢いが全く落ち着いてしまいましたなぁ。
>>150 有難うございます。これまたきれいにまとめて頂きましたね。
あれ?このスレでの本職の立場って・・・居なくても支障ない?(涙目)
>自信満々の「意見具申は一航戦宛説」(本出したら売れるとか言ってたよなw)を参謀長?に論破されて撤回してるでしょ。
ちょw 人の消したい過去を・・・容赦ないですなぁ。
157 :
GF長官 :2010/04/19(月) 21:28:16 ID:???
>>154 訂正
本職が1スレ以上費やしてもお手上げ状態だったのに、わずか数スレで決めてしまうとは!
→本職が1スレ以上費やしてもお手上げ状態だったのに、わずか数レスで決めてしまうとは!
>>77 の続き
そして、4月5日の主役「江草艦爆隊」の登場です。
実は、以前スレ内で紹介して頂きました、
『天空からの拳〜艦爆の神様・江草隆繁の生涯』(PeterSmith/著・地主寿夫/訳)
を読んでいます。面白いですよ。
インド洋作戦関連だと、
「このイギリス艦隊は数だけ見れば、戦艦5隻に空母3隻、巡洋艦と駆逐艦を多数
擁した強力な部隊であった。しかし実際には艦船の多くは第一次世界大戦時から
就役していた旧式艦であり、空母に搭載されていた航空機は全くの時代遅れで、
日本軍機にはとても歯が立たなかった。
さらに英東洋艦隊司令官の司令官ソマービル、セイロン島司令官のジェフリー・
レイトンその副官アーバスノットらが一連の戦闘の過程でまずい決断をし、艦隊は
戦力を分断され、日本軍の攻撃にさらされることになる」
回想編のテキストとしている『NAVY YARD』の相曾裕樹氏とは全く正反対の
評価ですよね。
著者は著書が65冊にもなる急降下爆撃研究の大家とのこと。
>>158 の続き
自国の軍人を悪く言うのは日本だけかと思っていたのですが、イギリスにも同じ
類の人が居たようです。他の部分も読めば分かるのですが、公平に評価して
悪い点を挙げるというより、”こき下ろす”といった文体なんですよねぇ。
例えば、
「レイトン司令官は、セイロンにおける同僚達の失敗を痛烈な調子で延々と報告
している。彼はほとんどの失策を部下のアーバスノット中将のせいにしている」
「コロンボ上空での戦闘でイギリス軍は日本軍に大打撃を与えたと報告し、
チャーチル首相も議会で同じ主張を繰り返した。戦後も真相を知っているはずの
人々が嫌になるほど繰り返している」
「これより先ソマービルは妻への威勢のいい手紙の中で、”日本軍は私のガタガタ
の艦隊と怖くて戦えないでいる”と書き送っている。後に彼は後悔したであろう。
彼もまた、ピーター・ロウが言うところの”日本軍に対する米英両国のゆゆしき
見くびり病”に陥っていた」等々・・・
ミッドウェー作戦前、日本軍の慢心を”勝利病”と表現しますが、人間の考えること
というのは、洋の東西を問わないようですね。
160 :
GF長官 :2010/04/19(月) 22:30:29 ID:???
>>82 の続き
ヨークタウンのバックスマスター艦長が、江間艦爆隊14機の投弾をかわし
きれなかったのと同じく、塚本航海長もまたショート隊17機の急降下爆撃を
回避することは出来なかった。
「続いて塚本中佐は、反対側の南東方向から殺到してくる第二群を右に転舵
することで回避しようとした。”面舵一杯”。だが、第二群の急降下爆撃はあまりに
数が多かったために、そのすべての投弾を避けることは不可能となった」(『暁の珊瑚海』)
巧みな操艦によりある程度の航空攻撃は回避可能ですが、それにも限度があると
いうことでしょう。
『戦史叢書』によれば、命中弾は2発。
「第一弾は、飛行甲板左舷前部寄りに命中。飛行甲板破損、前部リフト一時使用不能。
第二段は飛行甲板後部右舷側に命中」
161 :
GF長官 :2010/04/19(月) 22:31:35 ID:???
>>160 の続き
まず一発目の1000ポンド爆弾ー
「最初の一弾は左舷側の前甲板に命中した。次の瞬間、艦全体を震わせるような
衝撃が走った。”前部応急班報告!前甲板爆弾命中火災”
爆風により100メートル後方に離れた右舷艦橋の窓ガラス前部がくだかれた。
両舷の主錨は吹き飛ばされ、投揚錨装置は全損、飛行甲板先端は上方にまくれて、
飛行機発艦を不能にした。前部飛行機エレベーターは陥没して中途で動かない。
更に前部揮発油庫から火災が発生し猛烈に燃えさかる」
ついに翔鶴は被弾してしまいました。
ここから、彼女のドジっ娘伝説じゃなかった、被害担当艦伝説・・・これも違った、
栄光の空母翔鶴・歴戦不死身の武勲艦伝説が幕を開ける。
162 :
GF長官 :2010/04/19(月) 22:33:23 ID:???
>>156 史実でやってないことは、大抵理由があってやってないと思うのです。
叢書の『ミッドウェー海戦』に目を通せる方は、二十四航空戦隊の作戦準備に関する部分をお読みあれ。
少なくとも飛行艇を用いた偵察に関しては、環礁内は暗礁が多くて離着水可能水面が狭く、
燃料満載離水や夜間使用の見込みがないからと理由をつけてますし、
陸攻を用いてやるはずだった1200浬進出偵察も、理由はともかくウェーキからの最大進出距離は800浬なので、
ウォッゼ発→ウェーキ着の1050浬進出偵察に切り替えたいと意見具申してGFに認められてますぜ。
滑走路の長さ的にウェーキからでは燃料満載の偵察状態では発進できないのか?とも思いましたが、
ウェーキにある滑走路の長さはウォッゼと同じ長さ(5000フィート=約1500m)なので、
少なくともウェーキ基点でも1050浬偵察はできそうなんですけどね。。。
GF長官と同じリンク先
ttp://yokohama.cool.ne.jp/esearch/sensi-midway1.html から引用して、
>>76 では「仮想戦記はこちらへ」って罵倒されるんだからね…
GF長官が最初に見たときには、「一般方針」は記載されてなかったんだろう、と信じたい。
リンク先で一般方針が記載されているのを見たうえで、それでも「陸海軍中央協定」に変更するんですね?
自説に都合が悪い資料には目を瞑りたい、という姿勢が見え隠れしてるようですが。
それはさておき、確かに一般方針の有無を確認し辛いのですが、
>>93 がどうしてもひっかかる。(アジ歴の資料)
4空母に搭載された、17年5月下旬における、11航艦6空の主要任務の順番は、
>ニ 敵機動艦隊捕捉撃滅、三 敵艦隊邀撃撃滅、四 MI作戦協力
となっており、見るからに敵機動艦隊捕捉撃滅の順位が先となっている。
確かに、6空は、木更津方面・南鳥島・ミッドウェーに配備される前提。
とすると、ニや三は、木更津方面・南鳥島に配備された6空への主要任務なのか、
それとも4空母に配備された6空零戦を念頭に記載されたのか、どちらなのだろう?
南鳥島沖に、敵空母が出現するかも、って想定だったんだっけ ???
もしも4空母に配備された6空、を念頭に記載されたと仮定すると、MI作戦よりも敵機動艦隊捕捉撃滅が先、
と塚原司令官よりも上級、言い換えれば山本長官か軍令部から、そういう指示・命令があった、
と解釈したくなる。
もひとつ突っ込むなら、
>>75 で、「それとも、輸送船の船長(と見張)に軍艦と同じ伎倆を求めるの?
非現実的ですね。」と言い放ち、「今後もその人をなめきった態度を改めないようなら」とまで記載したのに、
>>99 や
>>114 の資料に対して、目を瞑り続けている。
そういうお人柄なんだな、と理解します。
>>164 一般方針の有無に関係なく、その独自解釈とそれによる論理的飛躍が「仮想戦記」と言われるんでしょう。
>>93 の六空の主要任務も第一に本邦東方海域哨戒とある。
>>88 の敵艦隊捕捉撃滅要領にも
>基地航空兵力のミ島進出を急ぎ、その飛行哨戒をもって敵艦隊を発見捕捉
とあるのに、何でそんな発想になるかね。
基地航空隊である六空は空母発着艦や、母艦航空隊との連携にも支障がある。
基地進出が前提であって、空母で運用する事なんて期待されてないから。
史実では現場の志願により、ダッチハーバー空襲や空母直衛に一部の搭乗員が参加してるけど。
事前の作戦計画で、そうした運用を期待してた訳じゃない。
米空母の搭載機数はF4F18機/SBD36機/TBD12機の計66機程度。 ミッドウェーから戦闘機が主翼折畳みになり、F4Fが27機に増加。 攻撃隊内訳は珊瑚海海戦時のヨークタウン隊F4F6機/SBD24機/TBD9機。 ミッドウェーでのエンタープライズ隊F4F10機/SBD33機/TBD14機のように、護衛戦闘機が6〜10機と少ない。 一般に日本は攻撃隊護衛重視で、アメリカは艦隊防空重視の傾向にあり、防空と護衛の比率は均等ではない。 珊瑚海海戦での日本側直衛はミッドウェーの半数で防いだ。 同様に敵空母2隻の事前情報では、友永隊発進により戦闘機不足になる、とは認識されないだろう。
>>148 米空母の搭載機数はF4F18機/SBD36機/TBD12機の計66機程度。
ミッドウェーから戦闘機が主翼折畳みになり、F4Fが27機に増加。
攻撃隊内訳は珊瑚海海戦時のヨークタウン隊F4F6機/SBD24機/TBD9機。
ミッドウェーでのエンタープライズ隊F4F10機/SBD33機/TBD14機のように、護衛戦闘機が6〜10機と少ない。
一般に日本は攻撃隊護衛重視で、アメリカは艦隊防空重視の傾向にあり、防空と護衛の比率は均等ではない。
珊瑚海海戦での日本側直衛はミッドウェーの半数で防いだ。
同様に敵空母2隻の事前情報では、友永隊発進により戦闘機不足になる、とは認識されないだろう。
まだ、やってるのかw ガンジー参謀はどうにかして南雲(&GF長官)を貶めたいらしいが、 自説としての結論が、「索敵完了まで基地攻撃隊を出すな、攻撃を受けつつ5時間半待て」 じゃあ、底が知れてる。初心者か?
169 :
GF長官 :2010/04/20(火) 21:09:16 ID:???
>>163 毎度ながら本職が調べる前に報告が上がっていますね(汗)
>史実でやってないことは、大抵理由があってやってないと思うのです。
言われてみればその通りで、職業軍人なんだから当然と言えるかも。
>陸攻を用いてやるはずだった1200浬進出偵察も、理由はともかくウェーキからの最大進出距離は800浬なので、
>ウォッゼ発→ウェーキ着の1050浬進出偵察に切り替えたいと意見具申してGFに認められてますぜ。
それでも1000浬超えるのか。
>>159 の続き
江草少佐は海兵58期。
ちょうど緒戦の黄金期を支えた優秀な士官を多く輩出している。
その同期生は、村田重治・奥宮正武・関衛・中島正・千早正隆・佐藤善一・宮崎勇・・・
錚々たる顔ぶれですね。
更に奥宮氏の回想によれば、
「同期生に奥義光という男が居たが、少尉任官時に悪天候下の訓練中、不時着水して
悲劇的な死を遂げた。もし奥が生きていれば、艦爆の江草・雷撃の村田、そして戦闘機
の奥と、三人の偉大な航空部隊指揮官が58期から出ていたでしょう」
いったい日本海軍には何人”神様”がいるんだよ。
ただ在校中は、後の活躍から想像も及ばぬほど”目立たない”存在だったようです。
「隆繁は茶目っけがあり、よくいたずらをしましたが、人目をひく存在ではなく、優秀な
スポーツマンでもありませんでした。だから有名なパイロットになり、あのような偉業を
成し遂げるとは予想しませんでした」 (聨合艦隊通信参謀・市来崎秀丸少佐)
>>170 の続き
二重巡の最期については、
「一年前に北大西洋でドイツ海軍のビスマルクを魚雷で沈めたドーセットシャーは、
カタパルト・艦橋の電信室・機関室・ボイラー室と立て続けに命中弾を受けた。
舵は右舷方向を向いたまま動かなくなり、同艦はぐるぐると回りながら更に爆弾を
受け続けた。やがてその中の一発が弾薬庫を貫く。きっかり8分間でドーセットシャー
は姿を消した。
コーンウォールは7分間でおよそ15発が命中。同艦は大きく傾き艦首を上にして
沈没する」
まさに瞬殺。
本編では、漂流中の英国水兵に対し機銃掃射を加えるようなことをしなかった、
という「戦場美談」を紹介しましたが、さらにおまけがあり、
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1218288706/82 「しかし江草は、そんな戦い方(機銃掃射)はしないし、部下がするのも許さなかった。
それどころから母艦に帰投する途中、イギリスの病院船に遭遇したので、サメが棲息
する海でもがいているイギリス人生存者たちの居る所を教えたのである」
これはハーミス撃沈の時の挿話かもしれません。
>>171 の続き
内地帰投後の江草少佐自身の言葉が残されています。
「江草が大きく頭角を現したセイロン沖海戦の直後に私たちは日本で再会できた。
私はミッドウェーとアリューシャン作戦の準備をしていた。旧友の江草にイギリス
艦船をどうやって撃沈したのかと聞くと、彼は私を見て肩をすくめた。
”摂津(標的艦)を爆撃するよりも簡単だった。それだけだよ”」
ちょっと格好良すぎるんですけど・・・
最後はモリソン博士の言葉で、本戦闘を締めくくりましょう。
「日本帝国海軍が勝利を収めたとき、そこにはいつも江草がいた」
もう、抱いてくれw
173 :
GF長官 :2010/04/20(火) 22:46:04 ID:???
174 :
GF長官 :2010/04/20(火) 22:55:15 ID:???
>>173 の続き
しかし空母は一発でも命中弾があれば発着艦が不能となり、その戦闘能力は
大幅に減じられてしまう。
翔鶴零戦隊は全機直衛に上がっていますが、
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/158 着艦して補給を受ける等の作業が出来なくなってしまった。
無傷の瑞鶴に代行させることは出来そうですが。
何より「母艦がやられた」という精神的衝撃は、搭乗員たちを動揺させたでしょう。
特に一発目の命中弾によりガソリン庫が炎上し、猛煙が甲板上を覆っていたから、
より事態を深刻に見せたと思われる。
「米海軍機との初めての交戦に夢中になっていた小町三飛曹は、ふと眼科に視線を
転じて愕然となった。味方空母からは黒煙が激しい勢いで噴き上がっている。ついに
翔鶴が被弾したのだ!」 (『暁の珊瑚海』)
175 :
GF長官 :2010/04/20(火) 22:59:26 ID:???
記録マニアとも言える、第2水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報、 「令達報告」等で、どういう通信を受信したかキチンと記録に残し、 思わずニヤリとするものもある。 17年4月には、大海令や大海指すら、記録されているw ミッドウェーに出発した5月31日までの記録、及び7月1日以降の記録は、ビックリするぐらい残っている。 が、肝心要の6月1日〜30日の記録がオソマツ。 一応、「昭和17年6月1日〜昭和19年6月30日 あ号作戦戦時日誌戦闘詳報(4)」の中に、 一水戦(表紙に59枚と記録あって12枚のみアジ歴にアップ)の次に掲載があった。しかし、たった7枚。 分類されているのが「あ号作戦」だって? 都合が悪い部分、防衛庁戦史部にいた旧海軍関係者が捨ててしまったのだろうか ??? アメリカ側に英文された資料が残っている、と仮定すると、 日本ではなくアメリカ側で資料を検索した方が、良質の資料が発見できるのかもしれない。 機密連合艦隊命令作12号に一般方針があるのかどうか? 第六艦隊の敵艦隊の位置情報は、本当に打電されたのかどうか? 「あ号作戦」の記録はキチンと現存し、第一機動艦隊司令部はよくぞ詳細に記録に残したものだ、 と感心するのだが…
日米艦爆の降下爆撃命中率 珊瑚海 日本3/33=9%・米軍16/79=20% ミッドウェー 日本3/8=33%・米軍13/74=18% 第二次ソロモン 日本3/10=30%・米軍4/31=13% 南太平洋 日本8/41=20%・米軍4/11=36% 平均 日本23%・米軍22%
珊瑚海海戦での米軍報告では ・日本の戦闘機隊は我が方の雷撃隊より、むしろ戦闘機に攻撃を仕掛けてくる ・被害はSBDに集中しており雷撃隊の損害が少ない とあり、これがミッドウェーでの雷撃隊護衛軽視に繋がる。 レキシントンのF4F(ガイラー隊)はTBDにあわせ100kt程度の低速で飛行、零戦直衛隊に対応できず一方的な損害を受けた。 この為ミッドウェーのホーネット隊は、より高空のSBD隊にF4Fの護衛をつける。 ミッドウェーでの零戦直衛隊は、TBD(VT3)だけでなくF4F(VF3)にも気を取られ、SBDの侵入を許したと思われる。
>>177 それは三隈、最上への爆撃も入ってるの?
>>179 どうみても谷風の分も含めて入ってないね。
>>177 よく投弾数とかわかるな。
もし知っていたらインド洋作戦での命中率も教えて欲しい。
183 :
GF長官 :2010/04/21(水) 21:05:04 ID:???
>>172 の続き
そして4月5日の太陽が沈もうとしている。
ソマービル大将にとっては、待ちに待った時間帯です。
「ソマービル大将は、軽巡エンタープライズを分派して漂流者救助に向かわせ、
同時に艦隊を北北西に向け、続けざまに索敵機を放った。この時彼が目論んで
いたのは、南西に下ってくる南雲機動部隊の頭を押さえて夜間攻撃を実施する
奇襲作戦だった。
しかし、その夜大将の手元に敵艦隊発見の報は届かず、遂に黎明を迎えたため
艦隊を西へ離脱させた」
位置関係は以下を参照
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/400 「この時、一航艦はセイロン島南東海域を航行していた。簡単に撃沈したとはいえ、
重巡2隻がセイロン南方海域を航行していたことから、英空母が存在する可能性を
危惧した南雲中将は、同島及び敵艦隊から一度間合いを取り、攻撃計画を立て直す
ために南東方向へ針路を変更していたのだ」
南雲長官の適切な判断により、ソマービル大将は千載一遇の好機を逸した。
誰ですか?ズブの素人とか言っている輩は!
>>184 の続き
4月5日夜から6日にかけては日英双方ともに重要な時機であり、スミス氏によると、
「前年の12月に、英東洋艦隊の一隊が日本軍に撃沈され、チャーチル首相はひどく
ショックを受けたと記録されている。翌4月に更に大きな艦隊が被害を被っていれば、
首相だけでなく国民全体が深刻な打撃を受け、チャーチルの政治家生命は終わって
いただろう。
英防衛相でもあったチャーチルが自覚していたかは知らないが、1942年4月6日、
彼の地位や未来、歴史における位置づけなどは、索敵中の多数の日本軍哨戒機の
うち一機が英艦隊を目にするかどうかという運にかかっていたのである」
スミス氏自身が「日本軍が英艦隊主力を発見しなかったことを感謝すべきである」と
書いているように、もし見つかっていたらソマービル艦隊は鎧袖一触で沈められて
いただろうとの認識のようですが、こと5日夜に限って言えば、”首”がかかっていたのは、
チャーチルでもソマービルでもなく南雲長官の方ではなかったのかと思いますね。
186 :
GF長官 :2010/04/21(水) 21:53:26 ID:???
>>174 の続き
米戦史によると、命中弾を与えた一人はショート隊のジョン・パワーズ大尉。
One of the dive bomber pilots who scored a hit was Lt. John J. Powers. This officer, according to
his fellow pilots, had sworn previously to get a hit at any cost and made good his promise by diving
to within several hundred feet of the enemy carrier's flight deck before releasing his bomb. It was
believed that his plane was destroyed by the blast of his own missile. His extraordinary heroism
and devotion to duty were noted by President Roosevelt and resulted in a posthumous award of
the Congressional Medal of Honor.
「命中弾を与えた急降下爆撃パイロットの一人が、ジョン・ジェームズ・パワーズ大尉である。
同僚の話によると、彼は出撃前に”いかなる犠牲を払っても敵空母に爆弾を命中させる!”と宣言し、
爆弾投下前に日本空母の飛行甲板上空数百フィートまで降下することによって、見事その約束を
果たした。彼の乗機は、自らの命中弾の爆風によって破壊されたと信じられている。
彼の驚くべき英雄的行為と任務に対する献身は、ルーズベルト大統領によって特に言及され、
戦死後”栄誉勲章”を贈られた」
日本でいうと金鵄勲章に相当するでしょうか。
187 :
GF長官 :2010/04/21(水) 21:55:06 ID:???
>>186 の続き
『空母ヨークタウン』には、更に克明に記されており、
「ショート隊のビル・ゲスト、ベン・プレストン、ハンク・マクドウェルの三人は、急降下の時この
海戦の最も劇的な光景を見た。はるか下方、雲と砲煙を通してパワーズの操縦する爆撃機が
見えたのだ。彼は敵弾を次々に受けてよろめきながらも、爆撃針路を保っていた。パワーズが
電話で情況報告していたため、彼が負傷していることを他のパイロットたちは知っていた。
パワーズ機は今や炎に包まれている。1000ポンド爆弾を投下した時には200フィート以下まで
高度を下げていた。爆弾が翔鶴の飛行甲板で炸裂した直後、彼の機体は海に突っ込んだ。
死を賭して昨夜の約束を守ったのだ」
200フィートといったら約60メートルですから、翔鶴の機銃員らにとってみれば、ほぼ頭上と
言っても差し支えない。
水上砲戦に比べ近代的と評される空母戦ではありますが、その実相は意外と”肉弾戦”。
敵パイロットの顔まで見える距離での戦闘は、まさに死闘と言えるでしょう。
ショート隊は17機のうち3機を喪失し、バーチ隊に続いて北西のスコール内へ避退した。
>>188 の続き
そしてハーミス発見の報を受け、艦爆隊出撃。
今回の指揮官は高橋少佐。江草少佐と並ぶ艦爆隊長の二枚看板です。
その風貌からは体育会系?の印象を受けますが、榛名水偵の報告に基づく
予想海面に敵艦隊を見つけられなかった場合の対応にも、冷静さがうかがえる。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/235 彼の人柄を『炎の海』ではこう紹介されています。
「あまりにあっけなく敵空母は沈んでしまった。
その時意外な無電が入ってきた。”われ敵機と遭遇、目下交戦中”
艦爆が空中戦を始めたのだった。
”やったあ!あの男はいつも空中戦をやりたがるが、あれじゃ爆撃屋か戦闘機屋か、
区別がつかんぞ” 総隊長の淵田中佐が叫んだ。
そのうち次の無電が入ってきた。
”われ敵双発機二機撃墜せり、いまより帰途につく”
戦闘機の板谷少佐が冗談半分に言った。
”艦爆は爆弾を落としてりゃいいんだよ。あまり戦闘機の縄張りを荒らさんでほしいね”
みんなドッとふき出してしまった。
帰投後に山田大尉が話すことには、
”それにしても高橋少佐は全く空中戦が好きですね。敵機を発見するとすぐ飛び掛って
行くのだから”」
こちらも帝国海軍の至宝。珊瑚海での戦死が悔やまれます。
190 :
GF長官 :2010/04/22(木) 21:27:58 ID:???
191 :
GF長官 :2010/04/22(木) 21:33:18 ID:???
>>190 の続き
[テイラー隊による翔鶴攻撃図]
←┐ショート隊避退
└△─ ┏━┛
┏━┛
┏━┛
┏━┛
┃
┗━┓
┗━┓
┗━┓
■翔鶴
┏━┛ ←┐テイラー隊(TBD・9機)
←━┛ └─△─
192 :
GF長官 :2010/04/22(木) 21:53:10 ID:???
193 :
GF長官 :2010/04/22(木) 21:54:48 ID:???
194 :
GF長官 :2010/04/22(木) 22:01:58 ID:???
明日から、ちょっと出かけてきます。 それでは、また来週〜 ノシ さーらばラバウルよ〜 また来るまでは〜 しばし別れの 涙がにじむ〜♪
塚原二四三が健在なら出番のなかった程度の男だよ南雲は
長官また名無し3等兵として書き込むんですね
久々に定期便の爆撃か
ミッドウェーの敗因て何か色々言われてるけど、それは被弾した原因であって敗因ではない。 爆弾2発程度で沈む脆弱性が最大の敗因。 米空母並に爆弾数発被弾しても30分程度で復旧できるなら、負けていない。 お互い互角程度の戦力で航空戦してるのだから、被弾は当然。 珊瑚海でも南太平洋でも被弾はしてる。 さすがに空母3隻一気に被弾は痛いけど。 見張りと戦闘機の妨害が有効に機能して、被弾を最小限にできていれば、戦闘を継続できたかもしれない。 その場合、兵装転換や攻撃隊即時発進却下への後世の評価も全く違っていただろう。 まあ負けてなかったら、欠点が改善されずにその後痛い目見るだろうけど。 どうも空母4隻喪失の印象が強すぎて、必要以上に粗探ししてるだけな気がする。 これが駆逐艦4隻喪失なら、これ程敗因を細かく追求されないだろうに。
脆弱性の問題は航空機の方が大きいと思うが ただ、作戦の不備を脆弱性のみに責任を転嫁するのはいかがなものかな
200 :
.. :2010/04/23(金) 08:44:10 ID:???
南雲提督のライバルと言うとハルゼー提督になるのかな。 南雲提督もミッドウェーの件さえなければ、GF長官に なっててもおかしくなかったね。
>>199 別に脆弱性に転嫁してるんじゃない。
ミッドウェーで何故負けたか→空母沈んだから→何故沈んだのか→爆弾くらったから。
と考えただけ。
珊瑚海の祥鳳みたいに、爆弾13発と魚雷7本食らって沈むなら納得もいくけど。
でも珊瑚海では何故爆弾くらったか、ミッドウェーみたいに細かく追求されない。
南太平洋で翔鶴は爆弾4発くらったけど、沈んでいない。
んでミッドウェーで何故被弾したか→SBDの降下に気づかず、投弾阻止も回避もできなかったから。
もし早く気付いていたら、回避できた可能性だってある。
作戦に不備があっても、結果的に成功しちゃう作戦だってあるし、その場合作戦の不備はあまり追求されない事が多い。
何か空母が4隻沈んだから、という理由で過剰に敗因追求してるだけに思える。
例えば基地航空隊の攻撃で沈んでたら、兵装転換や索敵不備が敗因とは誰も言わないだろう?
>>193 ふと思ったんだが
>100ノットそこそこのTBDでは
この速度で、たいした高度にもいない敵機なら対空砲火で撃墜できないか?
要するに駆逐艦の3倍程度の速度だろう。
本気で撃ちまくれば当たりそうなんだが。
ザクを撃つ要領でシャアザク落とすような感じで。
珊瑚海で高度5000メートルで進入する敵艦爆は見えないという報告があったが 生かされなかったな
>>202 89式12.7p砲使用時の94式高射装置の命中率は、平射距離5980m/高度1500m/艦速28.6kt/的速80kt/の場合で8.43%。
しかし高度3000mで的速96ktの場合は命中率が1.56%に低下する
1機ならともかく、空母1隻に中隊9機で同時雷撃された場合、撃ち漏らすだろう。
低空の雷撃隊相手なら、戦艦主砲で手前に撃ち込んで水柱で妨害する手もあるが。
まあ実際何機かは対空砲火で撃墜してる。
もちろん機銃も含めてだが。
高角砲なら有効射程距離から投弾するまで、4分位は射撃できるかな。
毎分14発なら56発撃てる。
日本の高角砲は150発撃てば1機撃墜できるみたいだから、3門で1機撃墜できるかな。
205 :
202 :2010/04/23(金) 20:57:21 ID:???
>>204 レスありがとう。
>中隊9機で同時雷撃された場合
これ逆に、複数撃墜できないかな?
高角砲弾が散布されるわけだから、扇状に散開している敵編隊には有効っぽいんだが。
まあ、たいして当たらなかったのが史実だから素人の妄想なんだけどね。
米側の喪失記録から、一応ミッドウェーでは空母機を空戦で41機、対空砲火で20機。 基地航空隊は空戦で戦闘機15機、攻撃機6機、対空砲火で4機喪失となってるが。 日本側の戦訓所見で 我防禦砲火ノ威力ハ平時砲術学校等ニ於テ机上ノ計算ニ依リ算出セルガ如キモノニ非ズシテ実情ハ真ニ寒心ニ堪ヘザルモノアリ とあるから、余り頼りにしない方がいい。 戦闘機直衛も機体同士・機体と艦との連携・連絡手段不足。 見張り能力も目視頼みで確実でない。 そうしたそれぞれの欠点を補いつつ、何とか防いでいた。 ミッドウェーとかは陣型からも各艦5q間隔とかで、対空砲火を集中より攻撃隊の早期発見重視、射撃は個艦防御のみ。 実際低速のTBDでさえ、投弾に成功した機は多いし、最終的には操舵で回避してる。 対空砲火は撃墜より、侵入阻止と攻撃妨害、撃墜は戦闘機メインで、投弾された分は回避する感じかな。
直掩機もついてないTBDに雷撃を許しているようじゃ 零戦もダメだな。
3空母被弾時の零戦直衛隊は、低空に引き付けられたというより、各空母が5q間隔なので。 離れた位置にいた飛龍を狙ったヨークタウンVT3に、零戦が集中して他の3空母上空が手薄になった。 つまりは零戦が飛龍に集中したから、3空母が手薄で被弾し飛龍のみ被弾せず、てのが実情じゃないかな。 みんなで行かずに、例えば直衛36機なら9機ずつ交代で敵を攻撃、残りは高度3〜4000mをグルグル旋回待機。 とかなら後続の攻撃にも対応できたかもしれんね。
209 :
名無し三等兵 :2010/04/24(土) 16:31:16 ID:5l0qeax6
>>201 確かにミッドウェー基地の攻撃隊に被害を受けたのであれば、南雲もここまで糞カス言われなかっただろうな
変わりにミッドウェーの事前策敵の不備が論点になっていたと思う
>>206 >>208 攻撃したアメリカ側の証言を信じるなら、珊瑚海の時と同様に隊形は相当に崩れており、
各艦の距離はむしろ当初よりも近接していて、飛龍も日本側で言われているほど他艦から離れていなかったようですがね。
そして赤城などの記録をみると雷撃機は、飛龍だけでなく赤城にも攻撃をかけているようですし。
>実際低速のTBDでさえ、投弾に成功した機は多いし、最終的には操舵で回避してる。
第8雷撃隊は15機中、魚雷を投下できたのは1機。
第6雷撃隊は14機中、魚雷を投下できたのは5機。
第3雷撃隊は12機中、魚雷を投下できたのは1〜5機(公式記録は5機だが、生存者の証言を信じるなら1機のみ)
直援機が最大で40機弱、最小でも28機いる状況でこの情況です。
この投弾成功機を多いと見るか少ないと見るか判断は難しいとおもいますが、魚雷を投下できた機体の割合でいえば、
同じく30機弱の直援機がいた情況でミッドウェー攻撃隊のB-26(4機中3機)やTBF(6機中2機)の方が優秀だったり。
>みんなで行かずに、例えば直衛36機なら9機ずつ交代で敵を攻撃、残りは高度3〜4000mをグルグル旋回待機。
>とかなら後続の攻撃にも対応できたかもしれんね。
まあ実績から判断する限り無理でしょう。
珊瑚海の段階からレーダーを使用して戦闘機の一元管制を行っていた米軍でさえ、直援機が投弾前の爆撃機を発見・阻止できた例は少なく、
日本軍はインド洋で直援機は敵機に気付かず、珊瑚海では直援機はギリギリまで爆撃機を発見できず投弾はほぼ阻止できず、
ミッドウェーの戦訓を得ている南太平洋でさえレーダーによる探知情報を得ながら投弾前に阻止しきれないで翔鶴が被弾してますから。
むしろ雷撃機に対して直援機が中途半端な対応をすると、雷撃も防げず、爆撃も防げないという、
史実以下の情況になりかねない可能性の方が高くなるでしょうね。
あえて長官に
>>33 の判断の是非を問うてみたい。
基地攻撃を一度で完遂できなかった(その日一日の基地リスクを十分に減らせなかった)
場合のリスク評価って事前にはどうなってたのかね?$
そんなこと聞いたところで 差し迫るミッドウェー基地攻撃隊からの攻撃を取り除くのが優先されるので 南雲の判断は悪くない って話に落ち着くと思うが
>>211 事前の計画ではN−3日からN日まで空襲の予定だけど、誰も一度の空襲で完遂できるなんて考えてないが。
リスク評価も何も、空襲圏内にいて基地航空隊が健在なら、相応のリスクがあるが。
リスクないならそもそも空襲して制圧しようなんて思わん。
つか友永からは「第二次攻撃の要あり」だけで、どの程度成果があったのか、基地航空隊がどんな状態だったのか艦隊では不明だ。
島を空母と思えば、空母1隻がいるのと同じ脅威だろ。
基本的に陸上基地攻撃には奇襲攻撃が成立しないなら 波状攻撃を考えるべきで、特にミッドウェーの時は前日に艦隊の接近が米に知れ渡っているのに 安易な108機の攻撃隊出撃だったよな
>>214 108機が安易なら何機ならよかったんだ?
基地航空隊いなくても対空砲やら格納庫やら、地上施設は叩けると思うが。
そして少なかったら27機の敵戦闘機に叩かれてしまうが。
タイムテーブル的には第二次攻撃隊がそのままミ島へ飛び立てば、 南雲部隊を襲って帰還した基地機を地上撃破できるタイミングになるな。 航続力の長いPBY飛行艇、同じく航続力があり撃墜の難しいB−17爆撃機を真っ先にたたきたいところ。
>>216 空襲中は攻撃隊を半数待機の命令違反しろって事か?
タイムテーブルがどうだろうと、当時知り得る事じゃない。
せいぜい基地航空隊が機動部隊に向かってると警告されて、空襲に備えて直衛強化するだけだ。
218 :
名無し三等兵 :2010/04/25(日) 20:28:55 ID:bjoFbgr/
>>215 頭の切れる指揮官なら
一波目は戦闘機と急降下爆撃機を2個中隊づつ計36機で偵察を兼ねた攻撃で、レーダー施設と対空火器を制圧
第二波目で水平爆撃による飛行場の破壊を図る。
機数は第一波と同じ各2個中隊の36機
第三波は米空母の策敵を完了させた後に、100機前後の空襲をかけ
ミッドウェー基地を完全に叩く
ツマンネ
220 :
名無し三等兵 :2010/04/26(月) 05:15:40 ID:QVa9khfW
雷装に変えないで爆装のまま行けよ
221 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:27:03 ID:???
>>195 塚原中将に関しては、wiki程度の知識しか無いんですよね。
艦隊運用の手腕とかどうだったんだろう・・・あ、その手腕が・・・失礼
>>196 そうそう。自作自演でスレを活性化して・・・って、ようやく落ち着いたんだから、
しばらくはのんびりさせて下さい。
>>197 いつも留守を狙われるよなぁ。
>>198 そうですよね。
>爆弾2発程度で沈む脆弱性が最大の敗因。
普通なら、数発の被弾だけでは沈没まではいかないはずなのに。
>どうも空母4隻喪失の印象が強すぎて、必要以上に粗探ししてるだけな気がする。
全く同意。ありとあらゆる事象を(関係ないことまで)結びつけようとする傾向を感じます。
>>200 そうなりますかね。
>南雲提督のライバルと言うとハルゼー提督になるのかな。
直接対決となると、ソロモンまで待たないといけないな。
>南雲提督もミッドウェーの件さえなければ、GF長官に
>なっててもおかしくなかったね。
ですよね。ミッドウェー勝利で陸上勤務に異動していれば・・・
南雲忠一聨合艦隊司令長官の誕生か。
開戦前に1AF塚原長官、2F南雲長官でも、その可能性あるかも。
222 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:28:42 ID:???
>>201 有難うございます。この視点はなかったですね。
>例えば基地航空隊の攻撃で沈んでたら、兵装転換や索敵不備が敗因とは誰も言わないだろう?
索敵復路まで兵装転換待機→B−17爆撃により被弾だったら、
それはそれで「決断が遅い」と叩かれるんだろうなぁ。
>>202 詳しくは
>>204 の通りですが、本職も距離の関係だったのではないかと。
本編でも触れる予定ですが、テイラー隊は約2000メートルの距離から投下し、
そのまま反転避退しているので、高角砲の射程にとどまっている時間が比較的
短かったことが原因だと思われます。
ショート隊の急降下爆撃とほぼ同時ですので、目標の変更が間に合わなかったとか。
>ザクを撃つ要領でシャアザク落とすような感じで。
よく分かったような分からないような喩えですなぁ。
>>203 そんなのがあったのか。
>珊瑚海で高度5000メートルで進入する敵艦爆は見えないという報告があったが
高高度水平爆撃にも共通してそうですね。
>>204 情報感謝します。この命中率では難しいかな。
223 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:29:30 ID:???
>>206 有難うございます。
>対空砲火は撃墜より、侵入阻止と攻撃妨害、撃墜は戦闘機メインで、投弾された分は回避する感じかな。
それでも十分役割は果たしているのではないかと。
>>207 搭乗員のせいですか・・・
>>208 そういうことだったのか。
>つまりは零戦が飛龍に集中したから、3空母が手薄で被弾し飛龍のみ被弾せず、てのが実情じゃないかな。
無線がないとそうなるのかも。
>>209 結局南雲長官は叩かれる定めなのですね・・・
>>210 そのあたりの判断は難しいですよね。結果論ならいくらでも言えるでしょうが。
>むしろ雷撃機に対して直援機が中途半端な対応をすると、雷撃も防げず、爆撃も防げないという、
224 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:31:51 ID:???
>>211 ご指名を賜りましてので、
>
>>33 の判断の是非を問うてみたい。
これは「友永隊だったから一回で制圧できなかった」という意味でしょうか?
まず一度で制圧するべきというのは無理があるようにも思います(
>>213 )
少し整理してみますと、ミッドウェー空襲の目的は、
(1)航空兵力の無力化
(甲)敵飛行機の撃滅
(乙)航空施設・滑走路の破壊
(2)地上兵力の無力化
(丙)防禦施設の破壊
(丁)兵員の殺傷
6月5日に限って言うと、南雲機動部隊の任務は(1)です。
(甲)を達成すれば、輸送船団の航行に支障なくなるので最優先されるのは当然。
次善の策が(乙)で、一時的に使用不能にできる。
ウェーク島の戦訓の通り、わずか数機に敵飛行機が残っているだけでも上陸作戦が
頓挫する恐れは十分にある。
225 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:33:33 ID:???
>>224 の続き
では(1)を達成すれば、攻略作戦に支障はないかと言えば、沿岸砲等が無傷だと
これまた上陸作戦の脅威になる。翌6日も引き続き「ミッドウェー攻撃」(
>>8 )となって
いるのは、(2)の方を指しているのでしょう。
南雲司令部の見込みとしては、黎明発進の友永隊により、場合によっては再空襲を
実施して(1)を達成すれば、船団の安全は確保できるから、あとは上陸作戦開始まで
に(2)を実施すれば、任務完遂です。
ともかく、5日中に何が何でも(1)だけは終わらせておきたいという思いだったかと。
226 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:34:40 ID:???
227 :
GF長官 :2010/04/26(月) 20:35:20 ID:???
>>212 そうなってしまいますかw 新たな展開を希望しますが。
>>214 波状攻撃は同意ですが、「安易な」はどこにかかるの?
108機? それとも黎明発進?
>>215 そうそう。戦力の集中は基本です(キリッ
>>216 こ、これはミッドウェー島に魚雷をぶちこめと?
確か魚雷一本で家が建つくらい高価なんですよね。もったいないお化けが出るべさ。
>>218 真珠湾の時みたいに30分前に偵察機を出しておくというのが一つの手かも。
まぁ、基地が空と分かったところで、友永隊は発進した後なんだけど・・・
>>219 ソウダナ
あえて突っ込むと、被弾で沈没した艦はありません。 見方駆逐艦の魚雷で処分しております。まあ、即戦闘能力を失ってしまったあたり、 揚弾経路の問題点とか、格納庫内で弾薬を搭載する運用の問題点とかダメージコントロールの 不備が色々あるのは確かではありますが。
229 :
GF長官 :2010/04/26(月) 21:03:46 ID:???
只今帰投セリ 今回は聖地巡礼の旅ということで、鹿児島まで行って来ました。 片道560浬(1000km)! 土曜日の0700発→1900着 さすがに12時間を一人で運転するのは無理がありましたw ラバウルからガ島までこんなに遠かったのかと思い知らされた次第です。 もっと近くに飛行場を造るよう進言してきます・・・ なんとか目的地には到着できたのですが、一つ不覚をとりまして、 覆面パトカーに捕まってしまいました・・・orz
230 :
GF長官 :2010/04/26(月) 21:06:03 ID:???
>>229 の続き
ずっと6時方向には気を付けていたんですがねぇ。
鹿児島を目の前にして気が緩んだのか、桜島SAの手前でやられました。
坂井三郎氏の空戦心得を思い出しましたよ。
「戦闘機乗りは見張が命。百回のうち一回でも見落としがあれば命取り」
80km/h制限のところを140km/hで走行していたので、本来なら一発免停
でしたが、先にミラーで気付いて減速したので、サイレンが鳴った時の速度
(108km/h)で勘弁してもらいました。
鹿児島県警の方に
「鹿児島の高速道路はアウトバーンじゃないよ」と叱られちゃいました。てへっ
免停回避できたのは一安心だが、罰金1万8千円は痛いなぁ・・・
ちょっと主計科三水殿に俸給の前借りをお願いしてきます。
皆様も「グレーのクラウン」には注意されたし。
231 :
GF長官 :2010/04/26(月) 21:08:38 ID:???
>>230 の続き
さて、今回の目的地は、
「知覧特攻平和会館」と「海上自衛隊鹿屋航空基地資料館」。
日曜日の朝から回ってきました。
知覧の方は中学生の修学旅行?と重なったようで、元特攻隊員の方のお話が
聞けてお得でした。
お目当ては飛燕と疾風の実機だったのですが、撮影禁止・・・orz
陸軍機は塗装が派手で良いですよね。
遺書の文面はもちろんですが、何より写真に残る笑顔が涙を誘いました。
自分が十九や二十歳の頃とは比ぶべくもないですね。黙祷
もう一つは鹿屋資料館。
こちらのお目当ては、二式大艇。
とにかくデカイ。大和の映画セットを見た時もそうでしたが、あんなデカイ
機体が離水できるとは信じられない。水上機王国万歳!
232 :
GF長官 :2010/04/26(月) 21:10:53 ID:???
>>231 の続き
「鹿屋会談」と言われるものがありまして、
昭和16年2月に空母加賀が志布志に入港。
当時加賀乗組みだった源田参謀は、11AF参謀長大西少将から呼出しを
受け鹿屋に出頭。そこで山本長官からの手紙を見せられ、真珠湾攻撃の
研究を命じられる。
南雲機動部隊の伝説は鹿屋から始まったと言えますね。
さすがに往復車を運転するのは無理なので、帰路は日曜日の夕方志布志発の
フェリーに乗船。
初めての経験でしたが、意外にも?その速度に驚かされました。
「さんふらわあ きりしま」の巡航速度は23.5ノットですが、体感速度から言うと
高速道路で100km/hくらい出てる感じです。
何より風がもの凄い。空母の飛行甲板に遮風柵がある理由がよく分かりました。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/558 30ノットも出せば真っ直ぐ歩けないどころか、まず立ってられないですね。
233 :
GF長官 :2010/04/26(月) 21:37:25 ID:???
お土産話ついでに、鹿屋資料館にあった 「大正5年7月 海軍兵学校入学試験問題」より抜粋。 みんなも挑戦してみよう! 【問1】(三角法) 次ノ方程式ニ適スル360°ヲ超エザルθノ総テノ正値ヲ求メヨ 2sin^2θ+3cosθ-3=0 【問2】(平面幾何) 平行四辺形ABCDノ辺AD上ニ一点Pヲ取リ、PB・PCヲ引ケバ、 △PBC−△PAB=△PDB ナルコトヲ証セヨ D┏━━━━━┓C ┏┛ ┌─┘┏┛ ┃┌─┘ ┃ P●┤ ┃ ┏┛ └─┐ ┏┛ ┃ ┃ A┗━━━━┛ B 【問3】(算術) 某軍艦特別任務ヲ帯ビ、ウラジオストック港ニ向ヒテ舞鶴ヲ出港シ、途中風浪 ノタメ一時間丈ケ速サ12ノットトナル外、23ノットノ速サヲ以テ航行シ、目的地 ニ達シ、五時間碇泊ノ後、19ノットノ速サヲ以テ帰投シ、総計42時間ニテ舞鶴 ニ帰着セリト云フ、両港ノ距離如何 【問4】(代数) 2{(x-a)(x-b)+(a-x)(a-b)+(b-x)(b-c)} ヲ三ツノ平方式ノ和ニ変化スベシ
234 :
GF長官 :2010/04/26(月) 21:38:10 ID:???
>>233 の続き
【問5】(物理)
一本ノ導線ニテ電池ノ両極ヲ連結セル電路アリ、更ニ一本ノ導線ヲ列ニ附加スレバ
全電流ハ増スベキカ、或ハ減ズベキカ、理由ヲ附シテ答ヘヨ
【問6】(化学)
石灰水ニ無水炭酸ヲ通ズレバ、一旦白濁スルモ、尚ホ之ヲ止メザレバ遂ニ透明ナル
液トナル、次ニ之ヲ煮沸スレバ再ビ白濁ス、此等ノ変化ヲ説明シ、且ツ其ノ化学方程式
ヲ示セ
【問7】(地理)
揚子江沿岸ノ都ヲ上流ヨリ順次五ツ挙ゲヨ
【問8】(歴史)
大政奉還ヨリ明治十年マデノ事変ヲ列記シ、簡単ナル説明ヲ加ヘヨ
【問9】(英文和訳)
There is something wrong about it.
235 :
GF長官 :2010/04/26(月) 22:11:40 ID:???
>>234 の続き
本職も帰りのフェリー内で取り組んでみました。
【答1】
sin^2θ+cos^2θ=1 より
2sin^2θ+3cosθ-3=2(1-cos^2θ)+3cosθ-3
2cos^2θ-3cosθ+1=0
(cosθ-1)(2cosθ-1)=0
cosθ=1、1/2
cosθ=1のとき、θ=0°、360°
cosθ=1/2のとき、θ=60°、300°
236 :
GF長官 :2010/04/26(月) 22:12:18 ID:???
>>235 の続き
【答2】
辺BC上に点Pと同じ高さに点Qをとると、
D┏━━━━━┓C
┏┛ ┏┛
┃ ┃
P●─────●Q
┏┛ ┏┛
┃ ┃
A┗━━━━┛ B
平行四辺形ABQPとPQCDができ、
△PAB=△PQB 、 △PQC=△PCD
また、△PBC=△PQB+△PQC
よって、△PBC−△PAB=(△PQB+△PQC)−△PAB
=△PAB+△PQC−△PAB
=△PQC
=△PCD
□ABCDは平行四辺形であり、底辺(PD)が共通、高さも等しいので、
△PCD=△PDB
故に与式が成立する。
237 :
GF長官 :2010/04/26(月) 22:13:21 ID:???
>>236 の続き
【答3】
両港間の距離をX浬とすると、
(X-12)/23+5+X/19=42
X=390(浬)
【答4】
与式=2[{x-(a+b)/2}^2-{(a-b)/2}^2+{x-(x+b)/2}^2-{(x-b)/2}^2+{x-(x+a)/2}^2-{(x-a)/2}^2]
=2{(x-a)(x-b)+(a-b)(a-x)+(b-a)(b-x)}
【答5】
並列回路では各回路に等電圧がかかるので、全電流量は増える。
【答6】
石灰水に無水炭酸を通ずると、炭酸カルシウムが沈殿するので白濁する
Ca(OH)2+CO2→H2O+CaCO3↓
更に無水炭酸を通ずると、炭酸水素カルシウム水溶液に変化するので透明になる
H2O+CaCO3+CO2→Ca(HCO3)2
これを加熱すると、再び炭酸カルシウムが沈殿し白濁する
Ca(HCO3)2→H2O+CaCO3↓+CO2
238 :
GF長官 :2010/04/26(月) 22:13:54 ID:???
>>237 の続き
【答7】
重慶、武昌、漢口、南京、上海
【答8】
戊辰戦争(明治新政府と旧幕府側との内戦)
佐賀の乱(明治6年の政変で下野した江藤新平ら不平士族の反乱)
神風連の乱(廃刀令を不満とした太田黒伴雄ら旧熊本藩士族が鎮台を襲撃)
秋月の乱(政府の開明政策に反対した宮崎車之助ら旧秋月藩士族の反乱)
萩の乱(前参議・前原一誠ら不平士族の反乱)
西南戦争(西郷隆盛ら鹿児島士族が士族解体に反対して起こした内戦)
【問9】
それはどこか故障している。
満点の自信があります!
栗田校長、入学許可して頂けますか?
239 :
GF長官 :2010/04/26(月) 22:15:14 ID:???
>>228 あれ?加賀と蒼龍もそうでしたっけ・・・
240 :
GF長官 :2010/04/26(月) 22:28:16 ID:???
>>237 訂正
与式=2[{x-(a+b)/2}^2-{(a-b)/2}^2+{x-(x+b)/2}^2-{(x-b)/2}^2+{x-(x+a)/2}^2-{(x-a)/2}^2]
→与式=2[{x-(a+b)/2}^2-{(a-b)/2}^2+{a-(x+b)/2}^2-{(x-b)/2}^2+{b-(x+a)/2}^2-{(x-a)/2}^2]
241 :
主計科三水 :2010/04/26(月) 23:51:04 ID:???
ちょwww 長官、私先日に相方が誕生日でして、「四月の誕生石」の進呈を強要されたんですが。 したがって私のほうが金欠ですがなw 試験問題、さっぱりピーマンでございます。 いーんですよ、調理師には数学なんて、原価計算ができる程度で(それは算数ですが)
しまった、加賀と蒼龍の事を完全に忘れていた。 初歩的なミスで板を汚し申し訳ない。責任をとってサイパン守備に行って参ります。
243 :
GF長官 :2010/04/27(火) 21:05:01 ID:???
>>241 こうなりゃ踏み倒すかw
>長官、私先日に相方が誕生日でして、「四月の誕生石」の進呈を強要されたんですが。
ダイヤモンドですか! それはお気の毒・・・じゃなかった、奥様?を大切にされているのですね。
>試験問題、さっぱりピーマンでございます。
実は本職もかなり苦労しまして、帰宅してから高校時代の参考書やらを引っ張り出して
悪戦苦闘したわけでございます。
まぁその、なんですな。よく思うんですよ。当時の”エリート”達が考えた作戦案や情勢判断を
軽々しく「無能」などと言って良いものなのかなと。
素人の我々が考えるようなことは、当然彼らも考えていたでしょうし。
もちろん職業軍人が判断を誤って敗れたのなら。叩かれても仕方ないのですがねぇ。
>>242 ま、勘違いなら、本職も他人のことは言えませんからねw
>責任をとってサイパン守備に行って参ります。
ご武運を。くれぐれも若い娘とテニスに興じるようなことがなきよう。
>>189 の続き
ハーミス攻撃でのひとコマ。
「江草が戦闘海域に到着した頃には大勢は決していた。
ハーミスがたちどころに沈没したので、付近の艦船に矛先が向けられた。
その中に給油艦アセルステーンがある。
同艦は艦隊用の燃料7千トンをツリンコマリからコロンボへ運ぶ途中だった。
護衛はコルベット”ホリホック”。
アセルステーンの防御装備は4インチの軽機銃と2個のPAC弾だけである」
(『天空からの拳』)
>>244 の続き
PAC(パラシュート・アンド・ケーブル)弾とは聞き慣れないですが、注釈が
笑えるものでして、
「PAC弾は、これまでで最も役に立たない兵器であろう。
固定燃料のロケット推進剤が一定の高度までロケットを打ち上げ、その後
時限信管により前方部分を切り離す。そこにはパラシュートと約120mの
ケーブルが入っており、ケーブルには小さな爆弾が仕掛けられていた。
パラシュートが開くとケーブルが垂れ下がり、敵の飛行機(もしパイロットが
笑い転げて死んでいなければ)がケーブルの間に突っ込んで行くというもの
だった。
この兵器は開発、訓練に莫大な時間を浪費した後、1940年6月のドーバー
にて一度だけ成功と言える成果を挙げた。しかし、フッド沈没の一因ともなった。
上甲板がロケットにより火災に見舞われたのである」
さすがは兵器開発にアレなセンスを発揮する英国軍ですね。
パンジャンドラムばかりを目立たせないぜ!
>>245 の続き
で、実際役に立ったのかと言うと・・・
「我々はPAC弾を撃ったが、ひとつは発射装置の中で詰まり、ひとつはケーブルを
付けずに発射してしまった」
ご愁傷様。
この間、南雲機動部隊はブレニムによる奇襲を受け、作戦中最大の危機を迎えて
いたのですが、それもスミス氏にかかると、
「ビッカース・ウェリントン爆撃機が南雲艦隊に反撃をしかけた。
太平洋戦争勃発以来、連合国軍が日本の機動部隊を目にしたのはこれが初めて
である。この反撃は戦術的には奇襲となり、日本軍の進撃にしばしの休止をもたらす
はずだったが、爆撃は相変わらず不正確で、英爆撃機の大半は追撃してきた零戦に
撃ち落とされた。こんな惨状も、イギリス本土ではまたしても大勝利と喧伝される」
そこまで言わなくても・・・
248 :
GF長官 :2010/04/27(火) 21:57:43 ID:???
>>193 の続き
ただ一方向からとはいえ、9本の雷跡は決して容易にかわせるものではない。
しかも、米側の記録によれば、これらの雷撃は「理想的に行われた」となっている。
挟撃したわけでもないのに、「理想的」とは・・・?
ヨークタウンのアクションレポートを確認すると、
http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ships/logs/CV/cv5-Coral.html The torpedo planes approached in a close echelon of divisions, with the planes
in each division in column; on reaching the attack point the planes of the division
turned simultaneously towards the CV and from this point on each pilot made an
individual run.
「雷撃隊は、各小隊が縦隊で構成された密集した梯形編隊で接近した。
各機は攻撃点に到達すると、敵空母の方へ向けて、各パイロット独自の判断で
魚雷を投下した」
249 :
GF長官 :2010/04/27(火) 21:59:28 ID:???
250 :
GF長官 :2010/04/27(火) 22:08:17 ID:???
>>249 の続き
おおざっぱな比較を試みると、
[日本軍攻撃隊]
←□米空母
↑↑↑ ↑↑↑ ↑↑↑(雷跡9本)
[米海軍攻撃隊]
←□日本空母
↑
↑
↑ ↑
↑
↑ ↑ (雷跡9本)
↑
↑
しかも日本側が1000メートル以内まで肉迫するのに対して、テイラー隊は
2000メートル以遠からバラバラに投下したと言われています。
果たして、どちらが”回避し易い”でしょうか?
252 :
名無し三等兵 :2010/04/28(水) 00:12:30 ID:KNHRfls9
>>250 回避し易いのは米空母
しかし、その条件は空母が、自身が狙われていることを知らないということ
等速運動していること。魚雷の速度も等速ということ。
敵空母が等速で魚雷も等速で一斉に真っ直ぐ魚雷が進行したら日本はアホ。
魚雷の発射角度が自在に操作できるなら、差はない。距離が近いだけ日本が有利。
253 :
名無し三等兵 :2010/04/28(水) 00:32:22 ID:KNHRfls9
>>252 訂正。米空母有利
一斉という負荷を架けることにより魚雷軌道の計算に
ミスを発生させ易くなる。
もし右端の魚雷で成功した場合、他の魚雷は無駄になり
経済的ロスも生じる。
>>250 雷撃機を常に艦尾に見るように舵を切るのが雷撃回避の基本だから
適切な舵取りをするならば、どちらも大差は無いような
絶妙な時間差で挟撃されるのが一番つらそうですね
まあ多方向同時での雷撃が一番ツライだろうな。 それに爆撃が加わればもっとシンドイ。
>>251 阻塞弾の事言うとるんかいな。
主に低空用の観測機とか相手ならたまに戦果を挙げていた。
イギリスのはどちらかというと、日本の12cm28連装噴進砲に近い。
まあ日本では38歩兵銃で敵機撃墜した記録すらあるからな。
陸軍では中隊200人全員が仰向けで垂直に小銃構えて、合図で一斉射撃。
機銃の代用として対空射撃するなんてのが教範にあるからな。
しかし低速の観測機や複葉機撃つのと最新鋭の艦上機撃つのは違うからな。
257 :
名無し三等兵 :2010/04/28(水) 19:28:31 ID:KNHRfls9
>>238 There is something wrong about it.
この一文だけ出されて’故障’と訳すのは飛躍しているな。
258 :
GF長官 :2010/04/28(水) 21:09:22 ID:???
>>251 、
>>256 情報感謝します。それは知らんかった。
>まあ日本では38歩兵銃で敵機撃墜した記録すらあるからな。
なんというパイロットハンターw
松本御大の作品も創作ネタばかりではなかったのですね。
>>252 失敗失敗、少し単純化し過ぎたかな。
>>254 、
>>255 でも指摘されていますが、射線の方向や射距離によって変化するので、
一概には言えませんね。
>>250 は横陣による一斉投下は高度の伎倆を要することを
確認したかったものでして。
>>257 有難うございます。
まさか真面目に読んでいる方がいるとは思ってませんでした(汗)
>この一文だけ出されて’故障’と訳すのは飛躍しているな。
「調子が悪い」程度の方が良かったかな?
今更ですが本職は英語が苦手でして、志望校も二次試験に英語がないところを選択
したくらいです。アクションレポート等の和訳もかなり意訳が入ってますので、遠慮なく
駄目出しして下さいw
>>259 の続き
それとは別に、霞ヶ浦にはイギリスのクランウェルにあった英国航空士官学校を模して
海軍練習航空隊が設置され、大正11年には海軍航空学校が開設。
そこへ一人の海軍大佐が訪れた。彼は40才という年齢ながら優秀な成績で卒業し、
3ヶ月後には、霞ヶ浦航空隊副長として戻ってきた。
その男の名は、山本五十六。
「彼は若い航空兵を鍛えるため、着任早々から非常に厳しい管理体制を敷いた。
長髪は坊主頭にされ、厳格な服装規定が導入され、履修科目は増大し、規律は
強化された。山本が大正14年に駐米武官として転出した時には、航空隊は見事
に統制の取れた組織になっていた」
ここから海軍航空隊は大きく飛躍する。
1920年代の日本海軍航空の黎明期、やる気満々で学んだ”生徒”たちは、
わずか20年後には「海軍航空兵力はいかに的確に使用すべきか」を”先生”
たちに示して見せることになる。
「青は藍より出でて、藍よりも青し」
262 :
GF長官 :2010/04/28(水) 22:38:03 ID:???
>>250 の続き
ここに「対空砲火」が加わる。
短時間でその射程を通過してしまう急降下爆撃とは異なり、雷撃隊は比較的長時間
射程内にとどまり、同一進路・同一高度で敵空母に接近して行く。
彼らにとって対空砲火は脅威と言えるでしょう。
The AA fire from the CV and other ships was very heavy during the approach and attack.
「雷撃隊の接敵から攻撃までの間、敵空母とその護衛艦艇から猛烈な対空砲火を浴びた」
バーチ隊が同じMO機動部隊の対空砲火を”皆無だった”と回想しているのとは対照的。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/499
263 :
GF長官 :2010/04/28(水) 22:39:57 ID:???
264 :
GF長官 :2010/04/28(水) 22:42:02 ID:???
>>263 の続き
「雷撃隊が日本空母の視界内に入った時、零戦は爆撃隊との交戦に忙殺されていた
から、この新しい”お客”に気が付いたのは、ほんのわずかだった。実際テイラー隊は
二機の零戦に阻まれたに過ぎない。
このように順調な経過をたどったにもかかわらず、雷撃隊は不運だった。またしても
魚雷が偏斜するか跳出するかして目標に命中しなかったのだ。数本の魚雷は極めて
低速で航行したので、翔鶴は容易く回避してしまった」 (『空母ヨークタウン』)
どうやら全機が魚雷を投下したものの、翔鶴に向けて走っていったのは、その半分
くらいだったようですね。
航空魚雷に限らず、緒戦における米海軍の魚雷はまさに「欠陥兵器」と呼べる代物
でして、モリソン博士などは、
「特に”何故、米海軍は不完全な魚雷を以て戦争に突入したのであるか?”という
質問は、その回答を烈しく要求しているのである。日本軍の魚雷は意地悪いくらいに
効果があった」と痛烈に批判している。
またニミッツ提督も同様で、
「第二次大戦において長い間米海軍を悩ました魚雷の不備な性能は、ひと口に言えば
磁気爆発尖の不完全な設計と、それに対する馬鹿らしいほどの妄信に帰することが
出来る」 (『ニミッツの太平洋海戦史』)
265 :
GF長官 :2010/04/28(水) 22:43:41 ID:???
>>264 の続き
詳細は略しますが、
「磁気信管は極秘扱いで、その取扱方法を知る者は前線の将兵でもわずかだった」
「予算が少なく演習で実装魚雷を使用出来ず、実際に爆発するかを確認できなかった」
「調定深度よりも3m深く航走していたため、艦底下を通過しても磁気信管が作動しない」
「航走中に上下に大きくうねりくねって走っていた」
「深度を浅く設定すると、早発事故が頻発した」
「触発信管の強度が不十分で、45度以上の深い角度で命中すると不発になった」
「開戦時キャビテ軍港にあった魚雷の在庫233本が日本軍の爆撃により喪失」等々
これらは主に潜水艦用の魚雷に関する事項ですが、航空魚雷(Mk13)の方も、
高度120フィート(37メートル)未満、速度100ノット未満で投下する必要がある
など問題山積みだったようです。
初めて目にした九七艦攻の”高速接敵”に驚いている様子からも、日米の魚雷の
格差がうかがえるでしょう。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/320
なんていうか、魚雷投下というよりそっと置いてくる感じだね<高度120以下、速度100以下
世の中バカが多いよ。 70年前も同じだろ。 あッ関係ないか。
>>266 日本も開戦直前までは投弾速度130ノット高度30mでの投弾だった。
真珠湾攻撃では、浅深度に対応して当初100ノット10mで訓練してたし。
その後浅深度対応魚雷が完成して、訓練内容を160ノット20mに変更。
戦争後半には魚雷頭部強化して、300ノット300m程度まで向上。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E4%B8%80%E5%BC%8F%E9%AD%9A%E9%9B%B7 アメリカは1943年まで、150ノットで投弾した場合。
満足いく結果は105発中33発程度という悲惨な状態。
しかし以後は日本同様尾部に、木製匡板や魚雷頭部覆いなどで改善。
400ノット700mでの投弾に耐えられるようになった。
逆に言えばこの頃までせっかくの新鋭TBFの性能を生かしきれなかった。
だからイギリスでもソードフィッシュが長く現役だったんだろうね。
アメリカのMk13魚雷は速度33.5ノットだから、距離2000mで投弾なら、
着弾まで100秒以上はかかるし、回避はさほど難しくなかったかも。
ついでに以前の対空射撃を補足。 89式12.7cm高角砲は距離8000m高度3000mでの射撃の場合。 敵機1機撃墜に必要な弾数が150発。 96式25o機銃は距離1500m高度1000mの場合同1500発。 それ以上の射程で射撃した場合は、全く非効率で弾の無駄使いになるだけ。 これは南太平洋海戦での結果から計算されたものらしい。 しかし複葉機時代の砲だから、新戦術の急降下爆撃に対応できていた とは必ずしも言えない訳で。 新たに開発された98式長10p砲は、高度5500mで侵入した敵機に100秒間で 120発射撃して撃墜を目標としていた。 100秒で120発って事は4門での運用前提だね。 砲塔に予備弾がある2分半の間なら毎分19発撃てるが、それ以降は4秒毎斉射。
真珠湾攻撃 大海指第一号 第一航空艦隊ヲ基幹トスル部隊ヲ以テ開戦劈頭布哇所在敵艦隊ヲ奇襲シ其ノ勢力ヲ減殺スルニ努メ 爾後主トシテ第四艦隊ノ作戦及南方攻略作戦ノ支援ニ任ズ 機密聯合艦隊命令作第一号 作戦方針 開戦劈頭先遣部隊、機動部隊ヲ以テ之ヲ奇襲撃破シソノ積極作戦ヲ封止シ 米国艦隊機動スル場合ハ之ガ捕捉撃滅ニ努ム 対米国艦隊作戦第一法 機動部隊及先遣部隊ハ米国艦隊ヲ布哇方面ニ攻撃ス 機密機動部隊命令作第1号 作戦方針 機動部隊ならびに先遣部隊は極力其の行動を秘匿しつつ布哇(ハワイ)方面に進出 開戦劈頭機動部隊を以って在ハワイ敵艦隊に対し奇襲を決行し之に致命的打撃を与えると共に 先遣部隊を以って敵の出路を扼し極力之を補足せんとす 空襲終わらば機動部隊は速に敵より離脱し一旦内地に帰還整備補給の上第二段作戦部署に就く 敵艦隊を攻撃せんとする場合は敵有力部隊と遭遇し先制攻撃を受ける虞れ大なる場合はX日以前と雖ども之を反撃撃滅する。 反復攻撃について事前の計画があったのか、命令文か作戦計画でもないもんかと 探したものの見つからないな。 機密機動部隊命令作は事前に戦隊司令官にも伝えてるはずだから、空襲後速やかに離脱は艦隊全体の合意事項と見ていいかな。
宣伝うざい
273 :
GF長官 :2010/04/30(金) 21:36:14 ID:???
>>266 そうですよね。
>なんていうか、魚雷投下というよりそっと置いてくる感じだね<高度120以下、速度100以下
>>268 のwikiの「安定器(ロール安定制御システム)の開発」の項にも、
「安定器(ロール安定制御システム)が導入される以前は、九一式航空魚雷は、当時の他の
航空魚雷がもっていたのと同じ、ある深刻な問題を抱えていた。荒っぽく高速で射出されると、
魚雷は空中で2回転以上することがあった。大波の立つ荒れた海面に突入するとき、魚雷は
さらに激しい衝撃を受け、スピン回転を受けることがあった。そのような魚雷は走行方向が
曲がってしまったり、浅い湾では海底に突き刺さったり、100m を超える水深にもぐって水圧で
壊れたり、水中から飛び上がったり、水面を飛び跳ねたりし、反対方向に走り出すものも出た。
確実な雷撃は、ほんとうの精鋭航空パイロットだけが静かな海で行うことができた」
ちょうど
>>264 で出て来る「偏斜」や「跳出」も、これが原因なのでしょう。
>>267 「阿呆はいつも彼以外の人々を悉く阿呆と考えている」(『侏儒の言葉』芥川龍之介/著)
274 :
GF長官 :2010/04/30(金) 21:37:39 ID:???
>>268 有難うございます。wikiの記事が詳しすぎてふいたw
>アメリカのMk13魚雷は速度33.5ノットだから、距離2000mで投弾なら、
>着弾まで100秒以上はかかるし、回避はさほど難しくなかったかも。
過去スレでも似たような記述を見つけました。参考まで。
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1218288706/402-403 42ノットの九一式航空魚雷を1000m以内から投下されると、命中まで47秒といったところか。
それに比べると2分近くかかる米海軍の魚雷は回避しやすいかも。
魚雷の速度も重要ですが、それに加えて
@投下時の機体速度(いかに速く射点まで到達するか)
A必中の射距離(敵艦に回避する余裕を与えない)
B編隊による一斉投下(扇形の射線を構成し、逃げ場を塞ぐ)
このあたりの伎倆の差が問われそうですね。
>>270 情報感謝します。
>機密機動部隊命令作は事前に戦隊司令官にも伝えてるはずだから、空襲後速やかに離脱は艦隊全体の合意事項と見ていいかな
最初からそんなにうまくいくとは思ってなかったでしょうなぁ。
>>271 懐かしいスレが多いな・・・
「すべて栗田のせいにするスレ」なんて、いつの間にか消えて、いつの間にか復活してるしw
275 :
GF長官 :2010/04/30(金) 22:07:11 ID:???
>>265 の続き
結果的に、翔鶴は全ての魚雷を回避することに成功。
だいたい3本も命中(
>>190 )したら、沈没は免れないでしょうから。
塚本航海長が後に回想していますが、回避に成功した理由は、
@ショート隊により二発被弾したが、機関・操舵系統に異常は生じなかった
Aテイラー隊の魚雷投下距離が遠かった(約2千メートル)
Bテイラー隊は挟撃による雷撃を行わなかった
こんなところですね。
中でもAが大きい。
雷撃隊員にとっては、敵直衛機の邀撃や対空砲火の妨害の中を「必中射点」
まで肉迫しなければ、命中は期待できない。
「攻撃機隊ノ襲撃ハ常ニ猛烈果敢ニシテ、身ヲ以テ敵ニ衝撃スルノ覚悟アルヲ要ス、
敵機ノ阻止又ハ敵防禦砲火ノ危害ヲ顧慮シテ、遠距離発射若クハ高高度爆撃ヲ企図
スルカノ如キコトアルベカラズ」 (『海戦要務令』)
276 :
GF長官 :2010/04/30(金) 22:20:29 ID:???
>>275 の続き
日本海軍の場合は、艦攻隊が雷撃後に、そのまま敵空母目掛けて突っ切り、
飛行甲板すれすれを飛び越して、全速力で護衛艦艇の脇をすり抜けて避退する
・・・といった光景がお馴染みですね。
激闘!南太平洋海戦
http://www.youtube.com/watch?v=4Xl_qgCB0Lo [5:23][6:30]あたりから。
以前も紹介しましたが、
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1215089973/845 『空母艦攻隊』(滝沢聖峰/作)のこの場面が好きなんですよねぇ。
う〜む、やっぱり航空雷撃は男の花道だな。
あれ?急降下爆撃の時も同じことを言った気がするが・・・ま、いっか。
それに比べると、2千メートルの距離から投下し、さっさと反転避退したテイラー隊の行動は、
なんとも”逃げ腰”ですなぁ。
ただ米海軍がいつもそうなのではなく、ミッドウェーでのゲイ少尉機などはまさにそれ。
「この後ゲイ少尉は空母蒼龍の前甲板を飛び越えてから旋回し、艦尾の方向へ向かって
離脱を図った。彼の目には艦橋で地団駄を踏んでいる艦長とおぼしき士官の姿が映った」
(『歴史群像 日米空母決戦ミッドウェー』)
277 :
GF長官 :2010/04/30(金) 22:21:44 ID:???
>「なぜか南雲機動部隊には魚雷が当たらないよ伝説」 南雲機動部隊に配属されていない祥鳳はともかく龍驤はミッドウェー後の新生南雲機動部隊の一員ですやん。 そういえば、祥鳳の時も龍驤の時も微妙に原さんが関わってますな。 …ひょっとして原さんって疫病神?
2000メートルつーと水上艦艇の雷撃とだいたい同じくらいか。 水上艦艇は遠くて問題ないけど、航空機は遠いと問題だ、は不公平だわな。 水上艦艇だと航空機以上に挟撃が難しいわけだし、水上艦艇の雷撃は数でカバーだったり優位な位置に付かないと航空機以上にムズそうだな。
>>273 憎しみの果ての戦争を微塵の疑念もなく是とし、人殺しの
知識技術をひけらかし自己陶酔してる愚かさを知らぬ哀れな輩よ。
てめーの棺桶の心配でもしてろ
水上艦艇は5000m位だったと思うが。 はともかく、水上艦艇の方が雷速が速く射程も長い、方位盤で正確に照準しながら、 回避運動も予測して一度に数本の魚雷を扇状に射出できる。 航空機では同じことはできない。
>回避運動も予測して一度に数本の魚雷を扇状に射出できる。 それは雷撃機の数を増やす事で達成できないか? 照準も接近することでカバーできるわけで、水上艦艇の雷撃も航空機の雷撃も根本的には変わらんだろ。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2687/jinjiotu/jinji11.html >歴史と人物/昭和56年5月号より
>松田千秋
>44期 元少将
>戦艦「日向」のち「大和」艦長。
>その後、第4航空戦隊司令官として比島沖海戦では小沢艦隊の中で最前線に進出して作戦参加。
>終戦時横須賀航空隊司令官
>松田 僕は当時「日向」艦長だったが、図上演習があり、米国通というので赤軍(敵軍)の総指揮官をさせられた。
>図演では米軍は相当足の長い飛行機(陸上機)で索敵する。日本軍は艦上機だけ。
>米軍は日本軍の行動が手に取るようにわかるので、やりたいだけやれる。
宇垣図演で赤軍に袋叩きにされた1AF、カタリナなりB-17なりでキチンと索敵、1AFの位置を正確に把握された、
ことがかなり大きな要因だったのだろう。
このときの反省を実戦に活かすなら、米軍の索敵機が飛ぶ前にミッドウェー島空爆を敢行すべきである。
N-3予定がN-2の0130に変更したGFの作戦参謀、日本時間の0300以降の空爆で、
米軍索敵機を阻止できる、という判断だったのだろうか?
もっとも、カタリナの離水を阻止するためには、飛行場を爆撃しても意味がなく、
例えば、夕暮れ直後ぐらいに、潜水艦で接近して艦砲射撃で破壊、のような枝作戦が必要なのだろうが…
>>282 これは
>>279 の
>水上艦艇は遠くて問題ないけど、航空機は遠いと問題だ、は不公平だわな。
に対するレスだから、この内容で問題ない。おっしゃるとおり、雷撃機は水上艦艇に
比べ至近といえる距離まで接近しなければならないし、編隊で攻撃をかけないといけない。
しかも、対空砲火を回避しつつだ。難易度高いですよね。
水上艦艇の雷撃も主砲や副砲・高角砲を回避しつつだぞ。 しかも艦艇は遅いわけで、接近は大変だ。相手が逃げ腰なら接近は困難と言えるだろう。 難易度高いですね。
286 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:10:55 ID:???
>>278 あ・・・
南雲先生「龍驤? うちのクラスにそんな生徒居たっけ。級長、知っているか」
赤城「いいえ、知りませんわ」
加賀「確か転校初日に座礁して、そのまま入院された方がいたのではなくて?」
蒼龍「それは加賀みんのことでしょw」
加賀「なんですって!」
赤城「加賀さん、落ち着いて」
飛龍「そう言えば、昔鳳翔先輩から聞いたことがあるような・・・」
翔鶴「瑞ちゃん、居眠りしてると、また廊下に立たされるわよ」
瑞鶴「ふぁい?」
あくしず宛、ドラマCD第二弾はこんな感じでぜひ!
龍驤の活躍については、「闘将角田覚治の章」でやりましょう。
わっはっはっ・・・すみません、
「水雷☆無双伝説」(龍驤は除く)。お詫びして訂正します。
287 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:12:46 ID:???
>>279 なるほど、水雷戦隊の戦術と比較するのも興味深いですね。
以下は『ミリクラ(14)雪風と陽炎型駆逐艦』より、
駆逐艦による雷撃は、射距離5000m。
第一雷速48ノット、第二雷速42ノット、第三雷速36ノット。
1隻につき8本(四連装発射管×2基)を扇形に発射。
一コ駆逐隊(4隻)で実施すれば32本なので、5000mでも逃げ場はないかも。
水雷戦では「六度一割」という言葉がある。
2本の魚雷を同一射点から6度の開角で射出すると、5000m先では射距離の1割
(500m)間隔に広がるという計算。
(註)tan6°=0.1 から概算できます。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/469 例えば、2度ずつ4本を射出すると、5000m先では160m間隔になる。
大型艦(全長200m以上)なら、2本の命中が期待できるといったところ。
通常は同時発射ではなく、2秒間隔で艦尾側から発射する手順。
288 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:14:01 ID:???
>>287 の続き
艦側でこれらを調整できる駆逐艦とは異なり、すべてを搭乗員に頼らなければ
ならない航空雷撃は高度な伎倆を要することが分かりますね。
雷撃機により4〜8本の扇形射線を構成するのは、全盛期の南雲機動部隊でも
難しいのではないかと。
その分高速で接近できる強みを活かして、「必中射点」を得るといった感じかな。
>>284-285 の通り、難易度の問題ではなく、それぞれの長所を発揮する攻撃法
だと思います。
>2000メートルつーと水上艦艇の雷撃とだいたい同じくらいか。
上記の射距離5000mは昼間襲撃(艦隊決戦)時のもので、前日の夜戦においては
2000mまで肉迫するとありました。水上艦艇の2kmって、もはや”目の前”ですねぇ。
真っ暗闇だからこそ出来ることなのでしょうが。
>>280 そういえばもうすぐ憲法記念日ですね。連休なのに活動ご苦労さま。
289 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:16:07 ID:???
>>283 ご無沙汰ですね。先任参謀?殿
>歴史と人物/昭和56年5月号より
鬼籍に入った反論できない相手に対し、一方的に攻撃するのはさぞかし痛快でしょうなぁ。
>N-3予定がN-2の0130に変更したGFの作戦参謀、日本時間の0300以降の空爆で、
>米軍索敵機を阻止できる、という判断だったのだろうか?
そんなわけないでしょう。ていうか索敵機発進阻止にこだわる理由が分かりません。
>もっとも、カタリナの離水を阻止するためには、飛行場を爆撃しても意味がなく、
>例えば、夕暮れ直後ぐらいに、潜水艦で接近して艦砲射撃で破壊、のような枝作戦が必要なのだろうが…
なんのための攻略作戦ですか?また夜間照準の話ですか?もうお腹いっぱいです。
滑走路砲撃ですら大変なのに、カタリナ一機一機に命中させるなんてどんな神業ですか。
個人的には、1AF出撃延期が確定してもN日を延期しなかった理由の一つは、
「あまり早くミッドウェー島を攻撃すると、ハワイから出撃した米空母部隊来襲と
上陸作戦(N日)が重なってしまうかもしれない」
これを怖れたのではないかと思っています。
あくまで理由の一つですよ。これが全てではないので念の為。
ワシントン条約頃の日本海軍水上艦艇の雷撃距離は、昼戦時5000m・夜戦時2000m程度。 水雷戦隊は4個駆逐隊を編成し、巡洋艦戦隊の火力支援を受ける。 航空雷撃と違うのは、他艦の支援があるのと航空は昼メイン・駆逐艦は夜メイン。 もちろん水上艦での雷撃も回避される可能性は充分にある。 しかし特型駆逐艦は、9射線×3隻×4個駆逐隊の波状攻撃でカバーする。 更に無航跡遠距離雷撃可能な酸素魚雷も開発された。 これはどちらかというと、水雷戦隊突撃前の支援攻撃に近いのだが。 まず重雷装艦が距離35kmから片舷20射線を遠距離隠密雷撃。 次に巡洋艦戦隊による砲戦が始まり、遠距離雷撃が敵艦隊に到達して混乱してる隙に、 水雷戦隊が火力支援を受けて敵警戒隊を撃退しつつ突撃して至近距離からとどめの雷撃。 艦隊決戦では、更に潜水艦の追尾攻撃やら航空決戦やらあって、決戦前日の夜戦になるのだが。 水上艦の雷撃であっても、昼間であれば戦艦の副砲に撃退されたりして難易度は高いよ。 1940年4月のノルウェー沖ナルビク海戦時の、ウォースパイトとドイツ駆逐艦みたいにね。
291 :
290 :2010/05/01(土) 20:28:05 ID:???
ぬ、長官のレスとかぶってしまったか。
リロードせんといかんかったな。
因みに
>>274 の過去レスも自分の書いたもんだったり。
あの頃はみんながミッドウェーの話ばっかりなので、対抗して真珠湾の話を振ったり。
その後はしばしこのスレから離れてたが、またたまにツッコミ入れにきますわ。
292 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:43:29 ID:???
今週の立ち読み情報
『へんな兵器』(広田厚司/著)NF文庫
もう題名だけでふいてしまいました。
もちろんPAC弾(
>>245 )も登場しますよ!
合計6204門も生産されたそうですね。役に立たなかったけど。
それと、日本陸軍でも似たような兵器が開発されていたようです(
>>251 )
名前は「阻塞弾」。
口径4.5センチのロケット弾を1000mの高さまで打ち上げ、パラシュートが開く。
長さ100mのワイヤーの先に弾頭が吊り下げられる。敵機がワイヤーに接触すると
信管が作動し、爆発した破片が敵機を撃破するという仕組み。
煙弾を搭載するものもあったとか。
地上に落下したら50秒以内に自爆し、味方への被害を防ぐよう設計されていた。
「これは戦場の環境は異なるものの、実によく似ていることに驚かされた」
全くだ。
冒頭には主役?のパンジャンドラムが出てきますが、もともと開発の目的は
ノルマンディー上陸における欺瞞作戦用のものだったとか。
(独側に上陸地点はカレーだと思わせるための作戦)
例の海岸をのたうちまわる有名な映像が残されているのも、その一貫で
”公開試験”の形で行われたそうです。
つまり、実戦で役に立つかどうかは二義的なものだったというわけ。
う〜む、勉強になりました。
293 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:44:54 ID:???
>>292 の続き
もう一つ、『日本の航空母艦パーフェクトガイド』(学研)
内容が一部加筆されて、店頭に並んでますね。
年頭に「翔鶴の飛行甲板が短い」ことを紹介しましたが、
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1253350314/714 これは設計ミスなどではなく、「敵機の空襲を受けた際に被弾面積を小さくするため」
翔鶴型は飛龍の改良版ですが、新型艦上機に対応できるよう”最低限”の拡大に
とどめている。それ故に赤城よりも飛行甲板は狭い。
「翔鶴型が空襲による被害を数で吸収するために、やや小型の艦型を採用した経緯は、
計画当時軍令部第一課にあった中沢祐中将の回想ノートの中に残されている」
戦艦の設計でも、最高速力を上げるには全長を長くすれば良いが、そうすると被雷面積
が大きくなってしまうと言われますね。
軍艦の設計とは難しいもんですなぁ。
294 :
GF長官 :2010/05/01(土) 20:48:39 ID:???
>>290 情報感謝します。
>まず重雷装艦が距離35kmから片舷20射線を遠距離隠密雷撃。
これって、合計100本くらいですよね。まさに飽和攻撃。
>>291 そうでしたか。なんとなく文体から想像できたのですが・・・
>因みに
>>274 の過去レスも自分の書いたもんだったり。
またのお越しを。
>>292 阻塞弾は7cmと8cmの2種類で、7cmタイプの射程が1000m。
一応効果ありと認められて、後に8cmタイプが開発されてる。
個人的には野戦で敵歩兵の頭上にばら撒いたら、とか思ったり。
296 :
GF長官 :2010/05/01(土) 21:09:50 ID:???
>>277 の続き
戦果誤認は戦場の常とはいえ、「魚雷3本命中」はさすがにひどいよなぁ・・・
ショート隊の爆撃により、艦首はガソリン庫炎上、艦尾は短艇類炎上だったので、
その猛煙を魚雷命中と勘違いしたのだろうとは、容易に想像できますが。
米戦史には詳細な”記録”が残されており、
The last two pilots to attack stated that the first torpedo struck the carrier on
the port bow and laid it open from waterline to flight deck. The second and third
torpedoes hit between the bow and the midships section. The whole side of the
carrier from the bow aft for 50 or 100 feet was afire. Another small fire was visible
on the starboard quarter.
「最後尾の二人のパイロットが証言している。
最初の魚雷は左舷艦首に命中し、喫水線から飛行甲板まで亀裂を生じさせた。
2、3本目は艦首から中央部の間に命中。艦首後方50〜100フィート付近の
艦腹から炎を噴き出していた。別の小火災が右舷側にも見られた」
297 :
GF長官 :2010/05/01(土) 21:11:04 ID:???
>>296 の続き
最後にテイラー隊が翔鶴を見たのは、攻撃開始から15分後(0923時)であり、
「敵艦は大火災を起こしていた。おそらく沈没したものと思われる」
と、アクションレポートでは締めくくられています。
When the carrier was last seen, about 15 minutes after the attack, the fires
were burning fiercely. It is believed probable that this carrier was so badly
damaged that it finally sank.
日本側も、第五空襲部隊によるクレース部隊攻撃の”大戦果”があるだけに、
あまり他人のことは言えないですよね。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1237378505/139 空母決戦では百海里彼方で戦闘が行われるため、索敵も戦果も搭乗員の
証言を信ずるしかない。「ちょっとおかしいんじゃないか?」と思っても、決死
の攻撃から生還したパイロットの証言を否定することは忍びないでしょう。
298 :
GF長官 :2010/05/01(土) 21:12:20 ID:???
>>295 そうでしたか。有難うございます。
>一応効果ありと認められて、後に8cmタイプが開発されてる。
確かに数を揃えられれば、威力を発揮しそうだ。
299 :
GF長官 :2010/05/01(土) 21:20:37 ID:???
>>292 訂正
それと、日本陸軍でも似たような兵器が開発されていたようです(
>>251 )
→それと、日本陸軍でも似たような兵器が開発されていたようです(
>>256 )
>翔鶴に魚雷3本命中撃沈と誤認。 暗号解読のさい祥鳳をリュウカクという正規空母と誤認してたらしいけど アメリカ海軍発表の珊瑚海海戦の戦果は敵正規空母2隻撃沈なの?
>>300 『ニューヨークタイムズ』が「軍艦17隻ないし22隻撃沈破、敵艦隊逃走、合衆国艦艇追撃中」と報じてるけど、米海軍は戦果を発表してないよ。
海戦後のActionReportでは、5/7に1隻(リュウカク)撃沈、5/8にレキシントン隊が1隻(翔鶴)撃沈、
同じく5/8にヨークタウン隊が
>>297 にあるとおり1隻撃破(撃沈確実)。
44年3月にキングのおっさんが作成した報告書では、祥鳳撃沈と空母1隻に大損害とほぼ正しい情報に訂正されてるけどね。
戦果を発表していないのに新聞で書かれる不思議。
別に不思議でも何でもない普通のこと。 この頃の米海軍は情報統制の影響で「どこどこ方面で活動中」とか「海軍部隊が激戦、詳細な戦果は不明」とか曖昧な発表しかしてないから、 報道機関は前線にいる軍艦に乗艦していた従軍記者が集めた情報のうち、 海軍が出した緘口令で喋っちゃ駄目という情報(主に自軍の損害)を差し引いて、記事にしてるだけだから。 だから、自軍損害を米海軍が公式に認める声明出すのは、海戦後2〜3ヶ月たってからとかざらだし。
>>301 訂正。防曇処置は95式でなく99式射爆照準器だな。
照準器ついでに、米海軍の射撃術について。
米海軍では固定機銃の攻撃基準距離を1000フィートとしている。
これは撃墜に必要な機銃の破壊力や、散布界などによるのだが。
ガンカメラの記録では、距離1500ftで射撃しても90%は命中せず、
1000ftで射撃した場合は80%が命中した。
この為、機銃の取り付け角及び照準器サイトの中心点を、距離1000ftで収束させた。
(1943年からは各機銃の収束点をばらけさせ、350〜250ydを包み込むように設定)
M2航空機銃の弾丸到達時間は距離1000ftなら4/10秒、弾道低下量は750ftで16インチ、
1200ftで40インチになる。
照準器サイトは同心円で、照準器の目盛りから標的までの距離を把握するのに使える。
例えば長さ50ftの標的を50ミルの円の幅に捉えた場合、その時点での標的までの距離は1000ft。
同じく100ftの標的が100ミル円の幅である場合も距離は1000ft。
米軍は標的となる機体の一覧表を作成・配布しており、例えば零戦の場合 長さ29ft/幅39ft/巡航175kt/最大325ktとされている。 米海軍以外の場合、見越し射撃を必要としない後ろ上方または下方射撃が基本。 しかし米海軍は正面または真横からの射撃も訓練している。 では真横から射撃した場合、標的の未来位置はどうやって予測するのか。 戦争後半のP51Dなどに搭載したK14などはジャイロ式で、角速度を設定できるが、 戦争初期のMk8などは通常の光像式である。 M2の弾着は4/10秒であるから、4/10秒後の未来位置を予測できればいい。 標的の速度が300ktの場合、未来位置は概ね200ftである。 ここから米海軍は、ノット換算での的速の2/3ミルを見越し量として設定していた。 つまり距離1000ft/的速300kt/の標的に対する、真横からの射撃の場合。 照準器では200ミルを見越し量として、狙えばいいのである。
308 :
GF長官 :2010/05/04(火) 20:41:04 ID:???
309 :
GF長官 :2010/05/04(火) 20:43:03 ID:???
>>303 何もニュースソースは「大本営発表」だけじゃありませんよ。
>>304 の従軍記者情報もそうですが、当時の有力な情報源は「外電」です。
朝日新聞の縮刷版等に目を通せば分かりますが、見出しを拾ってみるだけでも、
上海、ストックホルム、ブエノスアイレス、リスボン、マドリード、ベルリン、バンコク・・・
中立国を中心に多岐に渡っています。
例えば、珊瑚海海戦に関する記事なら、
(昭和17年5月9日 朝日新聞朝刊より)「米の虚報横行」と題して、
「当地(ブエノスアイレス)の新聞の朝刊のトップを飾っているのは、オーストラリアに
逃げているマックアーサー司令官からの発表として、大海戦が東ソロモン島付近で
起こっており、戦闘は継続中で詳細は目下のところ不明だが、すでに日本海軍に
大損害を与えたとまことしやかに報じている」と記し、
「(日本の大本営発表と)まるっきり逆のニュースがブエノスアイレスの新聞のトップ
ニュースとして出ている。難攻不落を誇るコレヒドールがあへなく陥ちた直後、また
この大敗北を喫して、米英側の驚愕狼狽ぶりも察せられる」と論評を加えている。
まぁ、どっちもどっちなんですがねw
「誇大戦果」と「控えめ被害」は洋の東西を問わないと言ったところでしょう。
310 :
GF長官 :2010/05/04(火) 20:45:01 ID:???
>>304 そうですね。米国内でも厳しい報道管制が敷かれていたと聞きますし。
緒戦の頃は、日本の紙上には景気の良い記事であふれていますからねぇ。
(昭和16年12月17日 朝日新聞夕刊)
「さすが宣伝上手と言われるアメリカも、その(真珠湾奇襲)深傷と蔽いえず、
”太平洋艦隊の壊滅に驚愕したノックス海軍長官は急遽ハワイに飛び、損害情況を調査し、
戦艦三隻(オクラホマ・アリゾナ・ユタ)と発表。極力事実を自国民に知らしめないよう努めている”
アクラホマ・アリゾナは我が方の発表にもある通りであるが、ユタは旧式戦艦を標的艦に改造
した”ボロ船”であって、我が精鋭なる海鷲の目もくれぬところのものであり、かくの如きものを
撃沈されたと進んで発表するのは、ウエストバージニア以下の損害を、この標的艦一隻で以て
隠蔽し、自国民を欺瞞せんとする窮余の一策に過ぎない」
わっはっはっ。
いつもながら「他人の粗捜し」をする時の朝日新聞は輝いていますなぁ。
>>305- 有難うございます。「サッチウィーブ誕生の章」の復習になりますね。
日本軍なら「先輩の技を盗め」で済ますところを、ちゃんと理論化して訓練に
取り入れてしまうところが、やっぱりアメリカのすごいところですな。
国力のせいばかりにするのは誤りかもしれない。
311 :
GF長官 :2010/05/04(火) 21:11:22 ID:???
>>297 の続き
米海軍の雷撃については、
『南洋部隊MO機動部隊戦闘詳報(3)』(68/71)
アジ歴 【 レファレンスコード 】 C08030728600
「尚A國雷撃機ハ射点占有以前、相当遠距離ヨリ低高度・蛇行運動ニテ近接
(多クハ風上側ヨリ)シ、離隔スルヲ以テ、主砲ノ効果モ相当重視スルヲ要ス」
(註)A國とは米国のこと
日本側にとって、米雷撃機の射点が相当”遠距離”と認識されたことが分かる。
高角砲のみならず主砲まで使えと言うくらいですから。
更に防空陣形についても言及されており、
「一母艦ヲ中心トスル一群ハ、四囲ニ巡洋艦及ビ駆逐艦ヲ配シ、母艦ニ集中
スベキ敵機ノ攻撃ニ最適ノ陣形ヲ制リ置クヲ要シ、特ニ雷撃機ニ対シテ、適当
ナル占位ノ巡洋艦・駆逐艦ハ、其ノ撃攘ニ対シ効果顕著ナルヲ痛感セリ」
まぁ、今回は陣形どころか単艦で対空戦闘を行っていたようなもんですからねぇ。
312 :
GF長官 :2010/05/04(火) 21:13:33 ID:???
>>311 の続き
ともかく、これでヨークタウン隊による攻撃は終了。
前記の通り、分散進撃により絶好の戦機を逃した感は否めないものの、
それでも各隊は会敵に成功し、全機が投弾(投下)した。
魚雷が外れてしまったとはいえ、1000ポンド爆弾二発命中は立派であり、
彼らは与えられた任務を十分に果たしたと言えるでしょう。
次のレキシントン隊到着までの間、しばし(と言っても10分ほどですが)の
静寂がおとずれる。
直衛機は無傷の瑞鶴に着艦して、給油給弾作業を急ぎ、次の来襲に備える。
また翔鶴艦内では、必死の消火復旧作業が続けられています。
さて、レキシントン隊は合同して戦場に到着できるのか。
はたまた、零戦隊はそれを有効に邀撃できるのか。
313 :
GF長官 :2010/05/05(水) 21:15:15 ID:???
314 :
GF長官 :2010/05/05(水) 21:16:34 ID:???
>>313 の続き
ヨークタウン隊の場合も進撃を阻害した米空母機の「分散進撃」ですが、
レキシントン隊の方は、その問題点がより明確に現実化したようです。
The entire force did not attack, however. The 3 fighters escorting the dive bombers
lost contact with their charges en route and returned to the carrier. The 18 bombers
went on but failed to locate the enemy and returned without striking a blow. One torpedo
plane was turned back by engine trouble. The navigational data available to the pilots
was none too good, and the visibility was extremely poor.
「しかしながら、レキシントン隊全機が攻撃に加わったわけではなかった。
急降下爆撃隊(ハミルトン隊)に随伴していた戦闘機3機は、途中で爆撃隊とはぐれてしまい、
そのまま母艦に帰投した。
18機の爆撃隊は進撃を続けたが、会敵出来ずに、敵艦隊に一撃も与えることなく帰艦した。
1機の雷撃機が発動機の不調で反転した。
パイロット達に与えられた航法情報は正確でなく、また視界は極めて悪かった」
315 :
GF長官 :2010/05/05(水) 21:18:28 ID:???
>>314 の続き
もう目も当てられない惨状ですね。
発進当初はお互いを視認しながら進撃を続けたレキシントン隊ではありますが、
北上するに従って、南緯11度から14度の間に停滞していた不連続線の中に
突入して、お互いの姿を見失ってしまった。
昨日(7日)は日本側を悩ませた不連続線ですが、本日は米海軍の前に立ち
はだかったわけです。
よく戦記もので、「雲の中に飛び込んで敵機の追撃をかわした」といった描写が
しばしば見られますが、単発飛行機にとって雨雲は大敵であります。
「小型機で低気圧や不連続線を突き抜けるのは大変な難事である。中攻程度の
大型機でも、不連続線を抜ける場合は寒いのを我慢して高高度をとり、その弱い
部分を見つけて一気に突き抜けるか、あるいは危険を冒して海面すれすれに飛ぶ
かするのである」 (『八月十五日の天気図』矢崎好夫/著)
おそらく各機は燃料の関係もあって、そんなことをする余裕はなかったのでしょう。
また、当時の不連続線は東西何百kmにも渡っていたようなので、これを迂回して
進撃することは実質不可能です。
316 :
GF長官 :2010/05/05(水) 21:23:16 ID:???
>>315 の続き
しかし、ここまではまだ想定内の出来事と言えるでしょう。
お互いの姿が見えない時でも連携が取れるように、良好な機上電話を装備して
いるのだし、分散進撃の米海軍にとっては、僚隊を視認しないまま進撃するのは
日常茶飯事と言えます。
ところが、まずハミルトン隊に随伴していたF4F 3機が、護衛対象のVB−2を
見失ってしまい、結局見つけられないまま帰投。
続いて当のハミルトン隊も会敵出来ずに帰投。
SBD18機と言えば、これだけで一隻の敵空母を行動不能(場合によっては沈没)
に追い込むことが出来るほどの兵力です。それが一発の爆弾も投下しないまま
帰艦するはめに陥るとは、信じられない失態ですね。
これでレキシントン隊の打撃力は半減したも同然。
これ以外にTBDの一機がエンジントラブルで反転している。これは仕方ないか。
ミッドウェーの友永隊でも同じことが起きているし。
どうしてこのようなことが起きたのでしょうか。
中立国はどのように情報収集したのだろう。 一次大戦では観戦武官がいたけど、太平洋戦争では聞かないな。 戦闘の結果次第では株価が暴落したり、色々影響があるみたいだし。 何故か当事者よりも、中立国のが情報に通じていたり。 スペインの須磨公使による東機関とか。 あと、米軍の分散進撃のメリットてなんだろう? 練度の問題で仕方なくなのかね。マリアナの日本も似たような感じだし。
318 :
GF長官 :2010/05/06(木) 21:04:09 ID:???
>>317 どうなんでしょうかねぇ。
>中立国はどのように情報収集したのだろう。
確か米国がB−29を開発しているという情報もスイス経由じゃなかったっけ?
>あと、米軍の分散進撃のメリットてなんだろう?
色々あるでしょうが、伎倆の問題が一番かな。
搭乗員の手記を読んでいると、末期には「緒戦では当たり前のようにやっていた
編隊を組むとことすら出来なくなっていた」と練度の低下を嘆く場面をよく見かけますし。
「飛行場上空を大きく旋回しながら、我が二中隊は9機編隊を組んだ。
前方を行く一中隊はまだ編隊が組めていない。後方の三中隊にいたっては
6機しか見当たらない。
訓練不足をひしひしと感じる。結局攻撃は中止になり、30分後に編隊解散し、
各機着陸した」 (『空母艦爆隊』)
複数の空母から百機以上の飛行機を発艦させ、15分程度で編隊を組み終わる
というのは、並の練度では出来ないでしょうなぁ。
319 :
GF長官 :2010/05/06(木) 21:14:46 ID:???
320 :
GF長官 :2010/05/06(木) 21:22:23 ID:???
>>319 の続き
図示すると相対関係がよく分かると思います。
[米索敵情報]
│
☆A0715(ディクソン少佐機)「地点ZEDより北160浬」
│
↓敵針180節・25節
─┐
★@0638(スミス中尉機)「地点ZED地点よりの方位6度・距離120浬」
└─→敵針120度・速力12節
●ZED地点(南緯14度・東経156度)
─┐
□米機動部隊
└─→
321 :
GF長官 :2010/05/06(木) 21:30:19 ID:???
>>320 の続き
最初にMO機動部隊を発見したスミス機によれば、「敵針120度」だから南東方向に
進んでいることになるが、続報を伝えて来たディクソン機によるとスミス機の報告位置(@)
よりも、更に北方になっている(A)
両者の隔たりは約45浬。
30分余りで移動するにしては遠すぎる。
両機とも日本軍空母を「視認」したことは確かでしょうが、どちらかの報告が
(あるいは両方とも)間違っていたということになりますね。
実際のMO機動部隊は何処に居たのでしょうか。
スミスの素ミスだな
323 :
GF長官 :2010/05/07(金) 21:35:03 ID:???
324 :
GF長官 :2010/05/07(金) 21:45:12 ID:???
>>321 の続き
>>320 にMO機動部隊の航路を重ねると、このようになります。
[米索敵情報]
┃
(甲)■MO機動部隊(0630)「「地点ZEDよりの方位3度・170浬」
┏┛ 針路215度・速力18節
↓
│
☆A0715(ディクソン少佐機)「地点ZEDより北・160浬」
↓針路180節・速力25節
┃
(乙)■MO機動部隊(0715)「「地点ZEDよりの方位2度・150浬」
┏┛ 針路200度・速力30節
↓
─┐
★@0638(スミス中尉機)「地点ZED地点よりの方位6度・120浬」
└─→針路120度・速力12節
●ZED地点(南緯14度・東経156度)
325 :
GF長官 :2010/05/07(金) 22:23:11 ID:???
>>324 の続き
ちなみに、MO機動部隊(甲・乙)の「地点ZEDよりの方位・距離」は目安です。
(本職が航路図に定規と分度器を当てて出した数字)
正確な位置(0630頃)は、南緯11度51分・東経156度4分。
菅野機の敵発見電が入るまでは、MO機動部隊は針路215度・速力18節で
南東下していた(甲)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/249 スミス中尉はそれを発見した(@)はずですが、速力はともかくとして、針路が
見当違いの方向を指している。そして一番の問題は艦位です。
実際は報告位置よりも、北北西・約50浬に居た。
ミッドウェーの利根四号機ほどではありませんが、かなりの誤差です。
”素ミス”では済まされませんよ! ぷぷっ
326 :
GF長官 :2010/05/07(金) 22:25:16 ID:???
327 :
GF長官 :2010/05/07(金) 22:26:57 ID:???
>>326 の続き
索敵において、「敵発見→触接交代機発進」は通常の手順ですが、交代機が
到着するまでの”つなぎ”として、隣線の索敵機を向かわせることは、有効な
確認手段であることが分かります。
もし、米側が得ていたのがスミス機の情報だけだったならば、攻撃隊全機が
空振りに終わっていたかもしれない。
なにかと「粗雑」「軽視」と叩かれるミッドウェー索敵計画ですが、索敵線間隔は23度。
珊瑚海の場合、米空母(レキシントン機)は計18機で全周索敵を行っていますから、
索敵線間隔は20度。それほど差があるわけではない。
ただミッドウェーの場合、発見時刻(0428時)は、他機がすでに側程に入っている時間帯
だったので、向かわせるにしても距離が少し遠いかも。
ディクソン機の報告が入った時(0715時)には、ヨークタウン隊が進撃を開始し、10分後
にはレキシントン隊も続いている。
米空母においては、進撃中の攻撃隊に対して修正情報を無線で伝達することは、前日の
祥鳳攻撃時にも行っている。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/480 つまり、レキシントン隊各機は「正確な航法情報」を得ていたと考えられる。
じゃあ、なんで迷ったんだ?
328 :
GF長官 :2010/05/07(金) 22:42:31 ID:???
>>325 訂正
南東下していた(甲)
→南西下していた(甲)
>>327 >「正確な航法情報」を得ていたと考えられる。
のと航法技術は=では無いって事ですね
おお、F4F スレのネタが
>>330 あのスレ、アクションレポートを多用し
照準器とサッチウィーブの話は面白かった。
次は攻撃機動の予定だったようだが、
もう続かないのだろうか。
吉原の振替店「翔鶴」は、なぐもグループである 正しいか否か
333 :
主計科三水 :2010/05/08(土) 14:34:07 ID:???
>>332 あそこ振替えあるのか。最悪だな。
まあオキニしか入らん…ごほんごほん、相方ひとすじの私には関係ない話ですが。
搭乗割を見て トランジスタグラマーの彗星に乗れるのかと思ったら 姥桜九九艦爆に振り替えられたでござるの巻
>>327 え、珊瑚海の米軍て全周索敵してんの?なんつう非効率的な事を。
通常米軍の索敵って1機15度担当で、進行方向120度程度を索敵だろうに。
んで敵のいそうな範囲のみ2機での重点索敵にしたり。
珊瑚海の場合は機動部隊だけでなく、攻略部隊とかも警戒せにゃならんが。
米軍の水上機は観測だけで、索敵には使わんのだろうか?
モレスビーの基地航空隊やクレース隊は何やってたんだ。
336 :
GF長官 :2010/05/08(土) 20:22:07 ID:???
337 :
GF長官 :2010/05/08(土) 20:39:59 ID:???
祝!珊瑚海海戦戦勝記念
後にも先にも、正面から挑んで米海軍の正規空母を沈めたのは、
我が帝国海軍だけだぜい。わっはっはっ
日本側の呼称は「珊瑚海海戦一日目」「同二日目」が一般的ですが、
米側の呼称も「The Battle of the Coral Sea」。その名の通り「珊瑚海海戦」。
ところが、5月7日の戦闘(祥鳳撃沈)に限って言えば、「The Action off Misima」
(ミシマ島沖海戦)と呼称される。
(註)Off は、「〜沖」という意味
ミシマ島とは、ルイジアード諸島(
>>36 )の島です。
みんなもグーグルマップで探してみよう!
338 :
GF長官 :2010/05/08(土) 20:41:23 ID:???
>>337 の続き
それにしても、この鮮明な航空写真を見たら、当時の軍関係者は泣いて喜ぶでしょうなぁ。
ちなみにミッドウェー島を観察すると、サンド島の方が雲に隠れてしまっている・・・orz
歴史、特に戦史を学ぶ上で地図は必携ですが、出来ればネット上ではなく、紙の地図を
机に広げたいものですね。PCの画面ではスクロールしないといけないから、全体像が
つかみにくいし。A0版の地図を眺めれば、気分はもう作戦会議。
閑話休題
「南雲機動部隊は、真珠湾から帰投後、南方やインド洋には行かずに、
太平洋で米空母撃滅に専念すべきだった」とよく言われます。
ところが太平洋の地図を広げて、米空母のヒットエンドラン作戦を記入していくと、
「無茶言うな」という気がしてきますよ。
339 :
GF長官 :2010/05/08(土) 20:45:49 ID:???
>>338 の続き
[米空母ヒットエンドラン作戦]
☆←
東京(4/18)
☆←
南鳥島(3/4)
☆←
ウェーク島(2/24)
☆←
マーシャル諸島(2/1)
☆←
ラバウル(2/20)
☆←
ラエ・サラモア(3/4) ☆←
ツラギ(5/4)
>>339 どうみても、
米空母発見→日空母出撃→米空母帰還後に日空母現地に到着
です。
本当にありがとうございました
341 :
GF長官 :2010/05/08(土) 20:58:37 ID:???
>>339 の続き
陸地は各自で脳内補完されたしw
昨日はこちら、明日はあちら・・・といった具合で、
我が方の哨戒圏の縁を、満遍なく、チクチクと、まるで枕元の蚊のように、
まことにもってうっとおしい!
この神出鬼没の米空母部隊を、どうやって捕捉すれば良いのでしょうか?
まず、南雲機動部隊はどこに待機すべきなの。
トラック?マリアナ?マーシャル?パラオ?ソロモン?
それとも、毎日全周索敵を繰り返しつつ、あてもなく彷徨えと?
うまく会敵出来れば良いんですけど、”燃料の無駄遣い”に終わってしまいそうな・・・
もちろん、日本側も各拠点から日施哨戒を実施しており、実際2月20日のラバウル空襲では
事前に米機動部隊を発見し、阻止に成功している。
それですら、護衛なしの陸攻隊を出して全滅するほどの大損害。
342 :
GF長官 :2010/05/08(土) 21:01:21 ID:???
>>341 の続き
本職が「MI作戦計画は間違っていなかった」(完璧だったという意味ではない)と考えるのも、
このあたりに理由があるのです。
敵勢力圏内に進入していって、要地を攻略し、米空母を誘出する。
反撃に出てきた米空母を捕捉撃滅する・・・
これくらいしか、「米空母の捕捉方法」が思いつかないのですがねぇ。
追いかけっこをするには、太平洋は広すぎる。
どうやって米空母撃滅に「専念」するのか。
そこまで考えた上で発言しているのか、ぜひうかがいたいもんですなぁ。
343 :
GF長官 :2010/05/08(土) 21:07:21 ID:???
>>340 全くw
空母戦は特に、夜間に作戦行動できないですから、
燃料は十分、天気は良好、朝一番で索敵機が発見・・・
色んな条件が揃わないと戦闘が生じないんですよね。
344 :
GF長官 :2010/05/08(土) 21:21:32 ID:???
345 :
GF長官 :2010/05/08(土) 21:22:56 ID:???
>>344 の続き
後述しますが、会敵に成功したオールト隊やブレット隊にしても、すんなり
発見出来たのではなく、予測位置に到達するも艦影を見ず、周囲を捜索して
ようやく見つけた・・・という危うさ。
ミッドウェーにおいても、マクラスキー隊長の機転に救われた感じは否めない。
「分散進撃=航法が未熟」ではない。
編隊進撃でも、航法が未熟ならば、みんなで迷子になるだけですから。
しかし、会敵に成功した部隊と失敗した部隊に分かれるということは、やはり
その進撃形態に問題ありと言わざるを得ない。
「ミッドウェーの奇跡」は紙一重の勝利だと感じるのは、本職だけでしょうか。
346 :
名無し三等兵 :2010/05/08(土) 21:46:15 ID:5U8jyYda
>>342 米空母補足の唯一の方法はフィリピンの米軍を
包囲し、兵糧攻めにし本国に救援を求めさせるのが
現実的かとは思うが、地の利は日本にあり
ウエークやグアムからの哨戒圏を通過するので
発見も容易だし、潜水艦も活躍しやすい海域
>>346 こんな不利な状況でも米軍は救援の為やってくると考える方が非現実的。
とりあえず、バターン半島に立てこもった米比軍を放置(国際法上問題なし) コレヒドールにマッカーサーが逃げられないように配慮。 米国内で、バターン半島のアメリカンボーイズを殺すな世論が盛り上がれば何とか。 ニミッツもローズベルトもする気はなかろうが、国民が助けろコールに覆われたら動かない訳には行かない。
日系人が収容されたり国外退去してる情況でどうやって日本が米国内の世論を望む方向に盛り上げるわけ? バターンの米軍が降伏してきたらどうすんの? 史実のバターンですら5月まで持ったわけだけど、そんな米軍の戦力を縛るほど極端な世論の盛り上がりはなかったわけだけど。 むしろ、そんな待ちの姿勢で居る間に東京空襲をやられて、逆に日本軍内で米空母への早期対策圧力が盛り上がりそう。
ダメか……
先に敵に動いて貰うのは有効な戦術 珊瑚海以降は膠着状態が予想されるので 本来であれば米の戦力をハワイから遠くの戦場に 引き出させるのが理想なんだが
ラバウルを最前線にしておけば 多少はましな展開になったと思うが
age厨へのお触り厳禁
すまん、ageてるとは気が付かななんだ
あはは
>米空母の捕捉方法 そこは潜水艦を真珠湾に貼り付けて、 通信諜報と航空哨戒・監視艇や潜水艦の散会線に頼るしかないな。 何も空母で迎撃する必要はないし、お返しにこちらも空母で機動空襲だ。 つか向こうも南方だけでなく、グアム・ウェーク・ラバウル・ラエ・ツラギと、 順次占領されていって、機動空襲以上に嫌な思いしてるからお互い様。 フィリピン放置はマニラ港が使えないとか、デメリットのが多い。 それにバターン半島はどうせ4/15までしか食糧がもたず降伏は時間の問題。
360 :
GF長官 :2010/05/10(月) 21:13:12 ID:???
>>346 それなんて漸減邀撃作戦?
>>342 にも書きましたが、「敵勢力圏内に進入していって」。
ある程度こちらが不利になる状況を作らないと、敵さんは出て来てくれないような・・・
いっそ各拠点に「南雲機動部隊在泊中」の巨大看板でも立てておくか。
それはさておき、偽電作戦とかやってみる価値はあるように思います。
「ナグモタスクフォースは31ノットでミッドウェーへ急行中!」と流しておいて、
タンカーを改造した巨大ハリボテ空母部隊(飛行甲板にでっかい日の丸付き)を
ミッドウェー哨戒圏に突入させる。
確か北アフリカ戦線でも、”ダンボール戦車”が走り回って砂塵を巻き上げ、
大部隊が突進中であるかのように見せかけるといったことがあったそうだし。
361 :
GF長官 :2010/05/10(月) 21:14:06 ID:???
>>360 の続き
翌週も同曜日・同時刻に同じことを繰り返して・・・×8
名付けて「エンドレスエイト作戦」!
いやぁ、各方面から苦情が寄せられそうだなw
とにかく「網にかかるのを待っているだけ」というのは効率が悪い。
こちらから何か仕掛けるしかないですね。
>>359 ようやくまともな(ry
>そこは潜水艦を真珠湾に貼り付けて、
超厳戒態勢の真珠湾に接近できるかな?
それが可能ならば、史実でも実施してたでしょうし。
362 :
GF長官 :2010/05/10(月) 21:58:40 ID:???
363 :
GF長官 :2010/05/10(月) 22:01:09 ID:???
>>362 の続き
これまでの本編から「なんだ米海軍もたいしたことねーな」と侮る方があるかもしれませんが、
むしろ、これくらいの誤差を生じるのが当たり前で、常に正確(毎回攻撃隊が索敵機報告位置
に到達出来る)な日本海軍の方が異常と言うべきでしょう。
もちろん日本側だって完璧なわけじゃない。
珊瑚海海戦一日目を振り返れば、「誤報だらけ」と言った方が良い。
しかし、前半の空母戦(南太平洋海戦まで)では、攻撃隊を出して会敵出来なかったことは皆無。
唯一の例外が第二次ソロモン海戦での第二次攻撃隊ですが、これは通信不良で第一次攻撃隊
からの敵艦位修正情報が伝わらなかったためと言われ、航法を誤ったからではない。実際、
エンタープライズのレーダーは50浬まで接近した日本軍編隊を捉えている。
これらは、その比類なき打撃力と共に、南雲機動部隊にとって強力な武器です。
偏に猛訓練の賜物と言えるでしょう。
364 :
GF長官 :2010/05/10(月) 22:03:20 ID:???
>>363 の続き
飛行訓練の最終段階に「計器飛行」なるものがあります。
これは計器のみで、機体姿勢・機首方位・現在位置・高度・対地速度・昇降率・
進行方向・偏流角度・風向・風速等を把握する飛行法で、
ちょうど風防をカーテンで覆った状態で飛ぶと思えば良いでしょう。
この計器飛行を身に付けなければ、夜間飛行や雲中飛行は出来ません。
現在はGPSを利用するのが一般的ですが、もともとGPSは米国が軍事利用
目的で開発したもので、仮に米帝様がダダをこねて「俺の言うこと聞かない国
には使わせないもんね」とか言い出したら困るわけです。
そこで各国は民間機も含めて、自前の航法装置を装備しておかねばならない。
昔はINS(慣性航法装置)が主流でしたが、今はIRS(慣性基準装置)。
レーザージャイロと加速度計から構成されており、ジャイロで姿勢を、加速度計
から速度や移動距離を算出する。
(加速度を積分すれば速度が、速度を積分すれば距離が分かる)
詳細は省きますが(というか本職もよく理解してないので)、この装置のすごい
ところは、加速度を積分して出す速度は「対地速度」なので、天候気象等に
影響されることなく、現在位置を知ることが出来るのです。
365 :
GF長官 :2010/05/10(月) 22:08:33 ID:???
>>364 の続き
ほんとこういうことを思いつく人は天才ですね。当たり前だけど・・・
本職も理系の人間なので、昔から数学や物理は好きなのですが、それでも
高校時代は「三角関数や微積分を勉強しても、社会に出たら役に立たない。
あくまでも受験のため」と割り切っていました。
ところが、このスレを始めてから意外にも役立って、驚かされることばかり。
まだ現役?の方は、しっかり授業を受けといた方が良いですよ〜
>>287 の「六度一割」とか、”ああ、タンジェントってこういう場面で使うんだな”
と目の覚める思いでした。
話がそれました。
さすがの米海軍でも、こんな便利な装置が各機体に装備されているわけはないので、
頼りになるのは、目の前の計器と自らの目で得る情報のみ。これらを総動員して、
自機の現在位置を確認しながら進撃する苦労は、並大抵のものではない。
それを難なくこなしてみせる南雲機動部隊の母艦航空隊は、いかに練度の高い
精鋭集団であったかがよく知らされることと思います。
366 :
GF長官 :2010/05/11(火) 21:17:24 ID:???
こっそりと、祝!スレ立て二周年
これまでのご愛顧に感謝しつつ、粛々と本編を進めて行く所存であります。
>.365の続き
もう一つの原因は、「悪天候」。
レキシントンの艦上指揮官ギル大尉の報告によると、
(註)ギル大尉は、防空戦闘機指揮官も兼ねている。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1253350314/401 「日本空母付近の天候は非常に悪かった。
55浬ほど進出したところで、高度1300フィート(400メートル)を飛んでいた
第二雷撃機中隊(ブレット隊)は厚い雲の層に阻まれ、さらに高度を下げねば
ならなかった。
16000フィート(4876メートル)を飛行中の第二爆撃機中隊(ハミルトン隊)は、
時折眼下に見え隠れする彼らの姿を見たが、やがて離ればなれとなった。
同隊は目的地付近で高度を下げ海上を捜索したが、日本空母を発見することは
出来ず、爆弾を投棄し帰途に就いた」 (『暁の珊瑚海』)
367 :
GF長官 :2010/05/11(火) 21:19:28 ID:???
>>366 の続き
天候や気象の乱れが飛行機にとって大敵であることは、今も昔も変わらない。
先に紹介したGPSやIRUを装備した機体でも同じで、アイスランドの火山噴火に
より、欧州の航空網が大混乱に陥ったのは記憶に新しいところであります。
軍用機もまた、その例外ではなく、2008年9月11日にF−15が山口県沖の
日本海に墜落しましたが、落雷が原因だったと聞きます。『よみがえる空』という
アニメの中では、この事故を題材とした小松救難隊の話が出てきますね。
無敵のキルレシオを誇る”ストライくっイーグル”も雷様には勝てなかったとさ。
まして60年前の話ならば、その影響の大きさは容易に想像できる。
ただ、民間機なら「悪天候のため欠航」と言われても、「台風なら仕方ないな」と
諦めもつくが、空母機が「悪天候のため迷子になりました」では話にならない。
好天でしか運用できない母艦航空隊など、太平洋戦線では間に合いません。
現に先発のヨークタウン隊は、わずか10分前にその「不連続線」を突破して、
MO機動部隊発見に成功しているのだから、言い訳にはなりませんよね。
日本軍の偵察機に発見された時 ニミッツは南雲には2つの選択肢があると 側近に話したそうだ 1.即時攻撃隊を発艦させる 2.ミ島攻撃隊を収容し万全を期して攻撃隊を発艦させる 南雲が2を選択した時、われわれに勝利の女神は微笑むだろう と
はいはい、でまかせ乙。 何でハワイのニミッツが日米双方の状況を手に取るように把握してるんだ。 ところで航法については、隊を率いる中隊長クラスさえしっかりしてれば。 他の小隊長以下は、中隊長の誘導についていけばいいだけでないの? 雷撃隊と爆撃隊が互いを見失うだけならまだしも、戦闘機隊まではぐれたらいかん。 むしろ各隊に航法・誘導専用機をつけるとかな。
別に日米双方の事情が分からなくても日本がミッドウェー島攻撃中に 米軍が奇襲をかける、もしくはかけれたらいいなってのが基本だから 一般論として出てる話じゃね? もっとも出典はニミッツ著の太平洋海戦史だったはずだけど「俺ならこうする」が 満載な内容だから時系列が前後してるかもしれないけどw
371 :
GF長官 :2010/05/12(水) 21:26:43 ID:???
>>368 有難うございます。どこがで見た記憶はあるのですが・・・これまた、
「米海軍が当時知り得た情報」と、「後から分かった史実」が混同されていますね。
ニミッツ長官は、「第二次攻撃隊雷装待機」も「兵装転換下令」も知らなかったはず。
おそらく、南雲機動部隊は全力で(真珠湾と同じく二波に分かれて)ミッドウェー島を
攻撃すると考えていたのでは?
しかし実際は半数のみであり、残りは米空母撃滅用に待機していた。
だいたい、この「究極の選択」は矛盾している。
もし母艦に攻撃兵力が残存しており「即時攻撃隊を発艦させる」ことが可能な状態なら、
索敵報告が入り次第、攻撃隊を出すでしょう。
友永隊が帰艦するまで待っている理由はない。
どのみち、二波に分けないと全力出撃は不可能ですから。
南雲長官の作戦指導(見込み)も、「敵艦隊発見→第二次攻撃隊発進」の一択のみで、
他に選択肢はない。
それが出来なかったのは、兵装転換を実施したためで、友永隊の収容を待っていた
からではない。
「南雲機動部隊は兵装転換で大混乱していた」。
史実を知っているからこそ出て来る”二者択一”ではありませんか?
仮に知っていたとしても、利根機が発見した段階での話ですから、
「兵装転換を完了してから発進」と「現装備のままで発進」の二択であり、
友永隊の収容は直接関係ありません。
372 :
GF長官 :2010/05/12(水) 21:27:42 ID:???
>>369 その通りですね。
>ところで航法については、隊を率いる中隊長クラスさえしっかりしてれば。
>他の小隊長以下は、中隊長の誘導についていけばいいだけでないの?
本職の記述(
>>345 )が曖昧だったようで、進撃形態と航法伎倆は直接関係
ありません。分散進撃でも各隊長が正確に誘導すれば問題ないわけですし。
>むしろ各隊に航法・誘導専用機をつけるとかな。
理想的ですが、効率が悪いですよねぇ。
別に編隊を組まなくても、お互いを視界にとらえながら進撃すればいいのに、
4000メートル以上も高度差をつけて飛行する(
>>366 )はどうしてなんだろう・・・
>>370 本職も探してみましたが、無かったです。>出典はニミッツ著の太平洋海戦史
何かの本で読んだ記憶はあるんですがねぇ。
373 :
GF長官 :2010/05/12(水) 22:04:38 ID:???
>>367 の続き
たとえ予測位置に敵艦隊を発見できなかったからと言って、そのまま帰るのでは
「ガキの使い」と言われても仕方がない。普通は周辺海域を捜索するはず。
ハミルトン隊が、それを行わなかったのは何故なのか。
そこには、「燃料事情」があったようです。
「無為に終わったハミルトン隊の反転について、『米海軍大学校研究』の評は
同情的である。
”第二爆撃機中隊(ハミルトン隊)の各機は、搭載可能燃料250ガロンのところを
220ガロンしか積んでいなかった。指揮官(ハミルトン少佐)がその事実を飛行前
に抗議したところ、飛行長(ダクワース中佐から、緊急事態だから全機発進のため
に、そのような時間の余裕がない、と説明された”
ダクワース飛行長の判断では、これだけの燃料でも戦場付近に到達するのは、
十分可能とみていたようである」 (『暁の珊瑚海』)
そりゃ、抗議もしますよねぇ・・・
374 :
GF長官 :2010/05/12(水) 22:06:17 ID:???
>>373 の続き
『モリソン戦史』の方も同様で、
「緊急に発進したために各機とも、燃料を最大積載量たる250ガロンまで積載
せず、それより12パーセント不足していた」
(註)1USガロン=3.785リットル
250ガロン=946リットル、220ガロン=833リットル
参考までに、零戦の搭載量は525(機内)+330(増槽)=855リットル
オスプレイの『日本海軍空母VS米海軍空母』によると、
SBDの作戦行動半径は325浬(500ポンド爆弾×1搭載の場合)
当時彼我の距離は175浬。1000ポンド爆弾×1搭載
どうも「緊急発進だから間に合わなかった」という理屈がよく分からんなぁ。
米海軍では索敵報告が入ってから給油作業を始めるんだろうか?
ダメコン対策の一環なのかな。
ヨークタウン隊の方では、そんな話は聞かないし。ポンプが故障していたとか?
375 :
GF長官 :2010/05/12(水) 22:08:13 ID:???
>>374 の続き
同様に燃料ギリギリでも、粘りに粘って南雲機動部隊を発見した、ミッドウェーの
マクラスキー隊と比べると、”必勝の信念”が足らんようだなw
とはいえ、当のマクラスキー少佐も「0700までに発見出来なかったら帰投する」
と考えていたようですが・・・
ちなみにマクラスキー隊もまた、進撃予定針路240度のところ、実際は235度
だったので、南寄りに進んでしまい、目標地点で会敵できなかったそうですから。
その行動から見れば、ハミルトン隊と大差はない。
>>287 の通り、わずか5度の誤差でも、175浬先では15浬も違ってきます。
ほんと米空母機の航法はボロボロだな。なんでこんなのに負けたんだよ・・・
「天は我々を見放した!」とでも叫びたくなりますよねぇ。
376 :
名無し三等兵 :2010/05/12(水) 22:31:47 ID:zZ10vNuB
さらには二ミッツは日本軍は奇襲にこだわり過ぎるとも語っている 奇襲となりえない状況下でありながら奇襲を期待し大部隊の攻撃隊を 繰り出した南雲の戦略を理解できないとも語っていた。
便乗煽り乙
後日談だが、二ミッツは南雲が各空母から均等に攻撃隊を繰り出し 第二次攻撃隊の編成に制約を加えてしまうミスも犯した とも語っていた
で、なにを言いたいの? 魔の5分間みたいな話がしたいなら、自分の解釈を加えてくれ。 その辺りの時代の解釈に肯否関係なく批評するのがこのスレだ。 そもそも、アメリカの分散進撃の方がよほど奇襲前提じゃねぇか。 日本は奇襲にも強襲にも対応出来るだけの戦力を一時にブッコンでるだろ。
>各空母から均等に攻撃隊を繰り出し第二次攻撃隊の編成に制約を加えてしまうミスも犯した どゆこと?
>>380 米軍の考えでは2隻づづの空母でミ島攻撃と対空母攻撃に
役割を明確にすることによりリスクを分散し
不足の事態に備えるのが当時の状況では最善ではないか?
と言う事
382 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:14:34 ID:???
>>376 またまたご冗談を。
ヒットエンドラン作戦ばかり繰り返している本人が「奇襲にこだわり過ぎる」って?
こりゃ傑作だわw 逃げ回ってないで正々堂々勝負しようぜ!
本職もニミッツ提督を尊敬していますので、あまり彼の品位を貶めるような発言は
自重してもらいたいものですなぁ。
>>377 便乗結構!
ゼナ「もはや米海軍には、この程度の煽り隊しか残っておらぬのか。嘆かわしい。
今回の作戦も楽勝だな」
シャル「ゼナちゃん、上!上ー!!」
どどーん(被弾)
ゼナ「あれ?」
「ミッドウェーの奇跡」最大の功労者は、米海軍諜報部2ちゃんねる対策室工作員
であったことは、知る人のみぞ知る秘話である。
(『運命の五分間なんてデタラメなのよさ』民明書房刊)
383 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:17:28 ID:???
>>378 均等に出した方が、柔軟に運用できると思いますけど。
米海軍の考えが、
>>381 のようなものだったとして考えてみましょう。
一航戦(全力)→ミッドウェー島空襲
二航戦(全力)→敵空母撃滅(対艦装備で待機)
これで基地隊の空襲により蒼龍や飛龍が被弾したら?
索敵機が米空母を発見しても、攻撃隊発進できなくなりますよ(兵装転換に関係なく)
更に兵装転換を実施した場合、
一航戦→第一次攻撃隊の帰投待ち
二航戦→艦爆・艦攻全機の兵装転換
つまり、一航戦の整備兵はヒマヒマでミッドウェー空襲隊の帰投を待つだけ。
対する二航戦の整備兵は各艦で艦爆18機・艦攻18機の兵装転換に大わらわ。
完了まで待ってたら日が暮れるかもね。
384 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:18:16 ID:???
>>383 の続き
均等に出撃させた方が、リスクの分散になるし、整備兵の作業能力から言っても
妥当だと思いますが?
限定された条件でしか当てはまらない事例を出しても意味がないと、前スレで
さんざん繰り返したはずなんですけどねぇ。
>>379 そうですよね。
>日本は奇襲にも強襲にも対応出来るだけの戦力を一時にブッコンでるだろ。
奇襲が成功しないなら、尚更戦力を集中しないといけないだろうに。
まぁ現実問題、日本の空母は一回では格納庫を空に出来ないだろw
386 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:45:25 ID:???
>>375 の続き
かくして、ハミルトン少佐指揮のSBD18機は空しく帰投した。
残るは、オールト隊(SBD4機)+F4F 2機
ブレット隊(TBD11機)+F4F 4機(
>>313 )
彼らは、どのようにしてMO機動部隊発見に成功したのか。
The remaining 11 torpedo planes, under Commander Brett, joined up with
the 4 scouts, which comprised a section led by the Lexington group commander,
Commander Ault. After flying to the end of their navigational leg without sighting
the enemy, these planes, with their combined escort of 6 fighters, began flying
a "box." Within a few minutes they entered a clear area. About 20 miles away on
the far side of the clearing were enemy ships. At this point Commander Ault tried
to pick up the lost dive bombers by radio without success.
「残った11機の雷撃隊(ブレット少佐指揮)は、4機の哨戒隊(レキシントン隊総指揮官
オールト中佐指揮)と合同した。索敵機の報告に基づく敵艦隊の予測海域に到達したが、
敵影を見なかった。
そこで6機の戦闘機に護衛されたレキシントン隊は、”ボックス(桝形)飛行”を始めた。
数分以内に彼らは雲のない空域に出た。そのまま更に約20マイル進出したところで、
敵空母部隊を発見した。
その地点でオールト隊長は、途中で見失った急降下爆撃隊(ハミルトン隊)を無線で
呼び寄せようと試みたが、うまくいかなかった」
387 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:47:14 ID:???
>>386 の続き
雷撃隊と哨戒隊の方は燃料満載で出撃したから、捜索に費やす余裕があったという
ことでしょうか。
当時の彼我の距離は175浬であり、ミッドウェーでスプルーアンス少将が攻撃隊発進
に躊躇したことからも分かる通り、TBDの作戦行動半径ギリギリの距離です。
ブレット少佐の方は、敢闘精神にあふれる軍人だったようですね。
ま、精神力で飛行機が飛ぶわけじゃないのだけれど。
ゲイラー大尉(雷撃隊護衛の戦闘機隊指揮官)の回想によれば、
「めざす海域に日本空母は見当たらず、目に映るものはただスコールだけだった。
天候は悪く、敵影はどこにもなかった」
ハミルトン隊と状況は同じだったということになりますね。
388 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:50:00 ID:???
>>387 の続き
そこでオールト中佐は「ボックス飛行」による敵艦隊捜索を命じる。
これは一点を中心として、直角に変針しながら、その一辺を拡大していく方法。
偶然にも、日本側の捜索法と同じです。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1263203379/380-381 というか、これ以外に有効な手段は無いでしょうなぁ。
その結果、MO機動部隊を発見に成功した。
「数分以内」とあるように、比較的近距離まで到達していたので、捜索にかける
手間は、最低限で済んだようです。
その後、オールト隊長はハミルトン隊と連絡をつけようとするが叶わず、結局、
雷撃隊との協同攻撃を企図することになる。
この記述から察するに、オールト中佐はハミルトン隊の帰投を知らなかった
らしい。独断で戦線離脱って、軍法会議ものじゃないのか?
新撰組なら士道不覚悟で切腹だぞw
悪天候のため、無線が通じなかったんだろうけどねぇ。
389 :
GF長官 :2010/05/13(木) 21:51:38 ID:???
>>385 そうなんですよ。
>>371 にも書きましたが、全力出撃には二波に分けて発艦させねばならない。
空中集合にも時間がかかるし、効率が悪いんですよね。
まぁ珊瑚海の五航戦は一回で全力出撃でしたね(全機ではない)。 チャチャ入れスマソ。
391 :
名無し三等兵 :2010/05/13(木) 23:15:43 ID:V1hE3IYa
>奇襲が成功しないなら、尚更戦力を集中しないといけないだろうに わかります、索敵に前日から発見され、レーダーにも察知された もぬけの殻のミ島基地を全力で叩いて米機動部隊にチャンスを与えるんですね
age厨だからバカなのか?、バカだからageるのか?
ageて何が悪い? sage てオナニーレスを垂れ流すのはもっと悪い
善悪の彼岸
しかし真珠湾作戦時のように、対ミッドウェー島に一波二波と連続で攻撃隊を 出撃させておけば、とりあえず陸上基地は制圧出来たのではないだろうか。 その間、空母の格納庫は空になって防空任務のみになる。 誘爆の危険性は減るものの、敵空母部隊が発見されても見逃すしかなくなるw 攻撃隊の帰投時に米空母の攻撃が重なったらアウトですかな。 その前のインド洋でも半分は対艦攻撃用に残す運用だったので可能性は少な いか。しかし対陸上基地では母艦数の減少と共に効果が減っている。 MI後の正規空母2隻体制ではガ島などの対陸上攻撃などもはや効果無しだな。
>>395 >MI後の正規空母2隻体制ではガ島などの対陸上攻撃などもはや効果無しだな。
それは言いすぎじゃないのか?
5航戦というか第三艦隊ならば一波で60機程度、二波ならば100機規模で出せるわけで、この規模の攻撃隊を効果無しと呼ぶのはどうかと。
効果無しとやれなかったは別物。
397 :
名無し三等兵 :2010/05/14(金) 22:55:03 ID:gI9rw66y
>>395 ミッドウェー島に一波二波と連続で攻撃隊を
出撃させておけば、とりあえず陸上基地は制圧出来たのではないだろうか
もぬけの殻の飛行場に連続で攻撃しては駄目
退避中、攻撃から帰還の航空機が着陸するタイミングを狙う
そういうオフェンシブカウンターエアみたいな概念ってはっきりしてたんだっけ
399 :
主計科三水 :2010/05/15(土) 14:56:16 ID:???
素朴な疑問ですが、一回の発艦で出撃可能な機数ってどれくらいなんでしょう? 飛行甲板の長い赤城、加賀が艦攻を。やや短い飛竜、蒼竜が艦爆を目一杯だせば けっこうな攻撃兵力を出せなくないですか?
数字上の記録ではマリアナ沖で一航戦が3隻合計で128機、 1隻辺り40機以上出してる(零戦48・彗星53・天山27) 実際の問題として艦爆はともかく艦攻の多数発艦になると 甲板の長さは勿論機体や兵装の整備上も結構厳しい (魚雷の調整本数に限界があるし、南太平洋では作業遅延で瑞鶴の発艦が遅れた)
>>399 発艦に必要な距離は、12試艦戦で合成風速10m/sで70m、11試の艦攻・艦爆で100m。
艦爆と艦攻に必要な発艦距離は大差ないと思う。
んで空母の飛行甲板は大型で250m・中型で220mとして、大型の場合70〜100mに艦戦を
100〜250mに艦攻・艦爆を並べるとして。
艦戦6機と艦爆・艦攻30機程度が並べる限界でないだろうか(中型は艦爆・艦攻24程度)。
魚雷の同時調整可能数は翔鶴型で9機までだけど、これは気にしなくていいみたい。
その場で調整する必要はないらしく、出撃前に陸上で調整したのを積んでいけばいいらしい。
因みに空母の爆弾搭載量定数は、
エンタープライズ(1943/10)
Mk13魚雷x36・2000lbsGP爆弾x18・1600lbsGP爆弾x18・1000lbs爆弾x各378・500lbs爆弾x各288
・100lbs爆弾x504・325lbs対潜爆弾x288・100lbs焼夷弾x288
翔鶴(1941)
魚雷×45本・80番爆弾×60発・50番爆弾×60発・25番爆弾×312発・6番爆弾×528発・3番爆弾×48発
>>401 >11試の艦攻・艦爆で100m。 艦爆と艦攻に必要な発艦距離は大差ないと思う。
爆弾や燃料などの搭載重量の条件で変わるような気がするが。
どういう状態で発艦距離100mなんだ。
>>401 ポートダーウィン空襲で、赤城・蒼龍が艦戦9+艦爆18+艦攻18の合計45機、加賀が艦戦9+艦爆18+艦攻27の合計54機だしてるよん。
ミッドウェーの米空母は(ヨークタウンの偵察爆撃隊をのぞいて)ほとんど全機発進だな。
405 :
名無し三等兵 :2010/05/15(土) 19:00:56 ID:hA1EF23A
艦戦の数が少ないな
>>403 加賀sugeeee!!! 蒼龍型の全機発艦に等しいじゃん!! しかも艦攻27機って(ry
米エセックス級空母は4個飛行隊分72機が同時発艦可能機数(予定) 5個飛行隊分(18機×5=90機)が常用機。他補用機も多数格納。 ヨークタウン級では4個飛行隊分72機を常用機として搭載。他補用機。
408 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:30:34 ID:???
409 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:33:35 ID:???
>>408 の続き
参考までに、『写真太平洋戦争第3巻』(p75)には、瑞鶴甲板上の列機が見られる。
注釈によると5月5日撮影で、日除け用に白い布がかぶせてある。
また、『歴史群像(13)翔鶴型空母』(巻頭)には、同じく翔鶴甲板上の攻撃隊の写真がある。
こちらはプロペラを回しているので、7日か8日どちらかの発進直前と思われる。
上記の写真で確認すると、10列か11列です。
(零戦は3列9機、その後ろは艦爆と艦攻で詳細は識別不能)
先頭の零戦の位置は、艦橋後部の信号檣付近。
もし全機並べるとなると、先頭は艦橋より前に出てしまいそうな感じ。
ここで、再度『歴史群像』の写真を見ると、最後尾の艦攻が主翼を折り畳んで
いるように見える。
7日の攻撃隊発進時において、公刊戦史には「一部庫内待機」とあるので、
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1228736921/196 1回目で零戦と艦爆が、2回目に艦攻が発進するといった変則的な二波発進
方法ではなかったか・・・というのが本職の”予想”です。
誰か詳しい方、あとは任せた!
410 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:35:20 ID:???
>>391 いまひとつ論点が見えてきませんが、一応お答えしておきますね。
本職の勘違いがあれば、遠慮なく指摘して下さい。
>もぬけの殻のミ島基地を全力で叩いて米機動部隊にチャンスを与えるんですね
これは「奇襲成立の見込みが薄いのなら、黎明に友永隊を発進させても無駄」
ということでしょうか?
南雲機動部隊の任務の一つは、「ミッドウェー基地制圧」。
その際に大きな障害となるのは敵戦闘機と対空砲火。空母戦でも同じですね。
前日に輸送船団の位置が判明しているので、早朝からB−17が船団攻撃に
向かうでしょう。残念ながらこれを阻止することは困難。すでに指摘済みです。
しかし敵戦闘機に限って言えば、基地に残っているはず。船団攻撃に護衛は
不要だから。
故に友永隊により、地上(もしくは空中)の敵戦闘機を撃破すれば、以降の
反復攻撃が容易になる。
411 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:36:59 ID:???
>>410 の続き
仮に、前日に南雲機動部隊が発見されており、基地隊が同隊の方へ向かった
としても、B−17は開戦前から「空の要塞」を豪語していたので、直掩戦闘機
無しに出撃すると考えられる。護衛を付けたとしても少数でしょう。
よって敵戦闘機隊主力は基地にあり、上記と同様に撃破が見込まれる。
更に、敵機(B−17他も含む)の撃破は零戦隊の仕事であり、艦爆・艦攻の
任務は対空砲陣地の制圧・滑走路・航空施設の破壊等。これらは奇襲の成立・
不成立に関係なく実行可能。高角砲は空中退避できませんからねw
以上のように、B−17の出撃阻止は難しいという懸念は残るものの、基地攻撃
そのものは有効であり、命令違反云々は抜きにしても、「黎明に友永隊を発進
すべき」が結論です。
412 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:38:11 ID:???
>>392-393 To age, or not to age, that is the question.
>>394 ニーチェは読んだことないなぁ。今度図書館で借りてきますね。
>>395 そうですね。
>しかし真珠湾作戦時のように、対ミッドウェー島に一波二波と連続で攻撃隊を
>出撃させておけば、とりあえず陸上基地は制圧出来たのではないだろうか。
作戦指導的には、単純明快でいいかも。
ご指摘の通り、敵空母が出てきた場合困るわけですが、その点では真珠湾も
同じ。二日前にレキシントンが出港したことは知っていたわけだし、攻撃中に
付近の海面で索敵機が発見するかもしれない。もし触接に成功したとしても、
攻撃隊が戻るまでは何もできない。
ま、雷装待機は作戦命令ですから、どっちみち無理ですがねぇ。
>MI後の正規空母2隻体制ではガ島などの対陸上攻撃などもはや効果無しだな。
効果無しはちょっと・・・→
>>396
413 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:39:18 ID:???
>>397 第三次攻撃ノ要アリになりそうな・・・
>退避中、攻撃から帰還の航空機が着陸するタイミングを狙う
その「タイミング」はどうやって知るの?具体的に第二波は何時に発進?
>>398 kwsk
>>399 正直なところ分かりません。具体例は>>400-に挙がっていますが、
物理的に全力出撃(例えば、零戦9+艦爆18+艦攻18)は無理だと思います。
(二回に分けて発進させないと無理、という意味です)
ただ搭乗員の手記等を見ても、「二回に分けて発進」なんて描写は記憶に無いん
だよなぁ・・・どうなんだろうか。
414 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:51:51 ID:???
>>388 の続き
時刻は0935頃。
ヨークタウン隊によるMO機動部隊発見(0849時)から、実に45分後。
ずいぶんかかりましたねぇ。
出撃時には10分遅れだったのに、飛行中に30分以上の差をつけられて
しまったわけです。コローニかよw
これまた分散進撃の弊害と言えるでしょう。
この後翔鶴は、もう一発1000ポンド爆弾を受けることになるのですが、もし
米攻撃隊が編隊進撃で、一斉攻撃をかけて来たとしたら・・・彼女は珊瑚海の
海底深くに沈んでいたかもしれませんね。
415 :
GF長官 :2010/05/15(土) 20:55:28 ID:???
>>414 の続き
[レキシントン隊接敵図](推定)
│
▽オールト隊(SBD4機)
│ ──┐
└┐ └──┐
↓ ▽ブレット隊(TBD11機)
↓
┃
┏┛
■翔鶴
┏┛
↓
416 :
GF長官 :2010/05/15(土) 21:10:24 ID:???
>>415 の続き
おそらくレキシントン隊は、最初MO機動部隊の北東海域に到達したと思われる。
戦闘機隊のゲイラー大尉の回想によると、
「指揮官オールト中佐から”桝形飛行”で飛ぶように命令がきた。これは一点を中心に
して、九○度ごと直角に飛び、その桝形の一辺を次第に広げて行く捜索法である。
我々は左に九○度折れ、最初の直線飛行に移った」 (『暁の珊瑚海』)
数分の飛行の後、日本軍空母部隊を発見したという流れです。
更に日本側から見ると、瑞鶴艦長・横川市平大佐が右舷側はるか後方に米編隊を
発見したと記録されている。
つまり、レキシントン隊は予測位置に到達するも発見できなかったので、左(西方)へ
九○度曲がり、しばらく直線飛行をした後、前方から左手方向にかけて敵影を発見
したのではないでしょうか。
彼らは哨戒隊と雷撃隊が合同していたので、ヨークタウン隊のように”時間調整”する
必要はなかった。「敵発見=即攻撃開始」です。
オールト隊はそのまま直進して翔鶴直上を目指し、ブレット隊は東方へ迂回して、
翔鶴左舷側からの雷撃を企図する。
第二ラウンドの開始です。
先の戦闘では防空態勢の不手際ばかり目に付きましたが、今度は大丈夫かな。
頼んだぞ、零戦隊!
417 :
主計科三水 :2010/05/15(土) 21:44:48 ID:???
おお、皆様どうもです! 要するに、搭載全機発艦はほぼ不可能っぽいですね。 と言う事は、搭載機の半数待機の妥当性が(多少なりとも)示されたと言えそうです。 どうもありがとうございました。
>>409 >7日の攻撃隊発進時において、公刊戦史には「一部庫内待機」とあるので、
過去スレ見れないのであれですが、そんな事書いてありましたっけ。
『南東方面海軍作戦1』にはそんな記述見当たらないような・・・?
419 :
GF長官 :2010/05/18(火) 21:35:09 ID:???
>>308 補足 レキシントンのアクションレポートによると、
http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ships/logs/CV/cv2-Coral.html [SUMMARY OF RESULTS]
Enemy Damage May 7th.
By Lexington Air Group:
1 carrier (Ryukaku) sunk. In addition probably all her planes were lost and practically all personnel.
Enemy Losses, May 8th:
1 carrier (Shokaku) probably sunk with all planes and heavy loss of personnel.
こちらは「1942年5月15日作成」となっているので、やはり海戦直後は、
「空母一隻撃沈(龍鶴)」、「空母一隻撃沈確実(翔鶴)」との認識だったと思います。
420 :
GF長官 :2010/05/18(火) 21:36:39 ID:???
>>327 もう一つ。アクションレポートから。
「米空母の索敵線間隔は20度」と書きましたが、これは誤りでした。
8 May 1942
0645 Lexington launched 4 VF combat patrol, 12 VSB scouts to search 200 miles
from 260° to 080°, searching singly and 6 VSB bombers to search 100 miles 080°
to 260°, searching singly. One bomber went 200 miles because of a mistake in navigation.
「0645時(日本時間0445時)、レキシントンは4機の戦闘機を空中哨戒に出した。
また索敵のため、12機のSBDを方位260度から80度(北半分)・進出距離200浬、
6機のSBDを方位80度から260度(南半分)・進出距離100浬に発進させた。
そのうち1機のSBDは航法の誤りから200浬まで進出してしまった」
よって北半分は15度間隔、南半分は30度間隔となります。
>>335 様のご指摘の通りでした。お詫びして訂正いたします。
それにしても、100浬進出予定のところを、200浬まで行ってしまうとは。
とんだうっかりさんだぜw どうも米パイロットの航法には根本的な欠陥があるようだ。
421 :
GF長官 :2010/05/18(火) 21:38:32 ID:???
>>373 で「燃料不足」をとりあげましたが、
「飛行機は少数機の場合より大編隊での飛行の方が余計な燃料を必要とする。
その理由は編隊が大きいと、飛行中に飛行機同士の間隔が伸び縮みを繰り返し、
総指揮官以外の機は予想以上に燃料を消費する」(『零戦の真実』坂井三郎/著)
つまり、最先頭の指揮官機はスロットルレバーを操作する必要はないが、後続機は
それに合わせて編隊間隔を保つために、微妙に調整しなければならず、燃料も、
また搭乗員の疲労も大きくなるらしい。
米海軍が「分散進撃」を採用した理由も、このあたりにあるかもしれません。
坂井氏の回想でも、単機なら巡航で10時間以上は飛べるが、編隊飛行だと8時間が
やっとのこと。いや、それでも十分すごいんですけどね・・・
>>417 一応写真が見つかりましたので、
http://www.tante2.com/navy-s-kubo-zero.jpg これだと小さいので、分かりにくいかもしれませんが、
『写真日本の軍艦第3巻(空母1)』(光人社)の翔鶴の項にもあります。
こちらはB4サイズの見開きで確認できるので。
たいていの図書館には置いてると思います。興味のある方はぜひ。
422 :
GF長官 :2010/05/18(火) 21:39:43 ID:???
>>418 それは困りましたなぁ。
>過去スレ見れないのであれですが
本職は「かちゅ〜しゃ」を使用していますが、過去スレをお気に入りに登録しておくと、
リンクのURLにカーソルを合わせるだけで表示されます。
改めて開く必要がないので便利ですよ。
>『南東方面海軍作戦1』にはそんな記述見当たらないような・・・?
p272にあります。
「索敵隊発艦後、第一編成飛行機隊(制空隊各艦九)第三待機(試運転後、
直衛機発艦ニ差シ支ヘナキ程度ニ、一部庫内待機トナスコトヲ得)」
これは「五航戦信令第五一号」の一部で、5月6日の1900時に、翌朝の
索敵計画を命令したもの。
叢書にも「資料がなく詳細不明」と注釈があるので、想像するしかありませんが・・・
>>422 確認しました・・・が、攻撃隊の一部庫内待機は、索敵機発進から直援機発進の間の措置で、
直援機がなければ攻撃隊は全て飛行甲板に並べられる事を示しているというか、
攻撃隊(庫内待機分を除く)に加えて、複数の直援機が発進できる状態で飛行甲板に並べられることを示している気がするのですが。
他の海戦の例を見ても、数にもよりますが、庫内待機させてある機体を飛行甲板に上げて発進可能にするまでには、
それなりの時間(20〜30分)は掛かりますから、第二次攻撃隊として使用するならともかく、
一刻を争う状態での第一次攻撃隊として使用する前提なら、
>>409 で長官が仰られたような変則的二派発進はさせないような?
またもしさせていたなら記録に残っていると思うんですよね。
何気に変則的二派発進をさせてたりするポートダーウィン空襲に関する行動調書を見ると、一航戦・二航戦の空母が、
第一派で艦戦+艦攻を出した20〜30分後に艦爆を出撃させてることがちゃんと記載されているのに対して、
珊瑚海関連の行動調書では、攻撃隊の発進時刻は艦戦も艦爆も艦攻も全て同一時刻になっていますし。
424 :
GF長官 :2010/05/18(火) 22:17:32 ID:???
>>416 の続き
ここからは、再度動画を確認しながら進めていきましょう。
激闘 珊瑚海海戦
http://www.youtube.com/watch?v=WOIfu_pgRLc 内容を見ればお分かりの通り、これはレキシントン攻撃隊に対する防空戦闘を
描いたものです。
ヨークタウン隊の時は、敵機を視認してからあわてて発艦するといったドタバタ劇
を演じてしまいましたが、同じ失敗はもう許されない。
「まもなく艦橋から敵の第二群が接近中と通報してきた。私たちは直ちにスコール
の中を発艦する。雨脚が激しく翼をたたくのを感じながら、ひたすら急速上昇、
雲上に達してみると、そこは嘘のような青空だ。
第一群の攻撃で乱れたわが輪型陣も、ほぼ隊形を整え、瑞鶴だけがまだスコール
の中に離れている」 (『零戦撃墜王』)
動画では[1:23]〜
いやぁ、翔鶴型は実に美しい!零戦美人!
どこかで聞いた話ですが、ファッション等の流行とは違って、「機能美」というのは
時代を超えて感動させるものがあるそうですね。
425 :
GF長官 :2010/05/18(火) 22:19:27 ID:???
>>424 の続き
岩本氏の回想によれば、前回に比べるといくぶんか余裕があったようだ。
瑞鶴はまたスコールの中か。
「第二中隊も補給が終わって、スコール雲から一機、二機と飛び出してくる。
翔鶴隊も母艦上空高度四千メートル付近を旋回している。
やがて母艦から敵らしき大群が見えたと、その方向も合わせて知らせてきた
ので、直ちに変針する。前方高度五千メートルくらいのところに黒点の群れを
発見する。高度を七千メートルにとりながら接敵した。前回よりやや少ないようだ」
動画では[2:03]〜
母艦からの連絡は、無線か、もしくは警告発砲といったところでしょう。
今回はすんなりと発見できたと思われます。
426 :
GF長官 :2010/05/18(火) 22:20:59 ID:???
>>425 の続き
米側戦史も同じで、
Soon enemy fighters, Zeros and Me-109's, appeared and were engaged by our fighters.
「すぐに敵戦闘機(零戦とMe109)が現れて、我が戦闘機隊と交戦を始めた」
Me109?
なんと、五航戦にはミーナ隊長やエーリカ、エイラまで乗艦していたのか!
そりゃ不死身なわけだわw
・・・失礼。
確か、真珠湾の時も似たような報告があったらしいですね。
日本人にはこんな高性能戦闘機は作れないと思われていたのでしょう。
なめられたもんだな。
「アメリカ国民も誤った優越感に浸っていた。1941年においては、知識に欠けながら
自己宣伝だけは得意な自称専門家を名乗るマスコミ関係者の、信じられないほどの
愚かさと無知に、日本人は助けられていたのである。
このような偏見に満ちた報道の典型例が、雑誌『フライング・アンド・ポピュラー・アビエーション』
の1941年1月号(真珠湾攻撃の約一年前)に掲載された、レナード・エンゲルなる人物の記事である。
中でもおかしいのは、”蒼龍は30機しか搭載できない”とあるが、実際は70機以上だった」
(『天空からの拳』)
427 :
GF長官 :2010/05/18(火) 22:22:16 ID:???
>>426 の続き
この件について、『写真日本の軍艦』によると、開戦前唯一公表された蒼龍の写真があり、
『ジェーン海軍年鑑』にも載っていた。それをもとに搭載機数は30機と推定されたようです。
http://m3i.nobody.jp/military/IJN_Soryumenu.html いずれにせよ、米英が日本軍の航空兵力をなめきっていたことは間違いない。
「エンゲルは日本機について、”品質も性能も大リーグ入りできない”とあざ笑って
いるが、その数ヶ月後、バッファローとP40に乗っていたアメリカのパイロットたちは、
日本海軍の零戦と対戦するのはほとんど自殺行為であると思い知らされた」
わっはっはっ、ざまぁ。
428 :
GF長官 :2010/05/18(火) 22:23:11 ID:???
>>427 の続き
特に搭乗員たちは、それを肌身に感じていたようで、
「海軍軍人として、戦いに臨んで日本を勝利に導くために死力を尽くして戦うのは
当然の義務なのでありますが、零戦を操縦して戦う私たちには、更にもう一つの
意地がありました。
それは、自ら先進国と豪語する敵の戦闘機と操縦者、特に敵の戦闘機には絶対に
負けてはならない。たとえ総合力で日本が敗れることがあっても、我々戦闘機隊は
負けてはならないという考えでした。
これが日本海軍戦闘機乗りの心意気だったのです」 (『大空のサムライ』)
冒頭の「著者から読者へ」と題された箇所にある。
初めて同書を読んだ時、本職はこの部分に強い感銘を受けたことを今でも覚えています。
ほんと『大空のサムライ』は青少年課題図書にすべきだと思うんだがなぁ・・・
「あとがき」と合わせて読んでもらいたいところですね。
429 :
GF長官 :2010/05/18(火) 22:29:27 ID:???
>>423 有難うございます。そういうことでしたか。
>攻撃隊の一部庫内待機は、索敵機発進から直援機発進の間の措置で
>庫内待機させてある機体を飛行甲板に上げて発進可能にするまでには、
>それなりの時間(20〜30分)は掛かりますから
仰る通りでありまして、テンプレ(
>>25 )でも自分で書いてますしね。
やっぱり一回で発進させたのかなぁ。
>>421 の写真を確認すると、明らかに全機は並んでいないんですよねぇ。
これは直衛機発進前の写真ということかな。
.
>>427 井原裕司氏の訳本ですが、『空母エンタープライズ』上巻p.191最後から2行目にも
ワイルドキャットが「ゼロ戦とメッサーシュミット109を撃ち落とした」と書かれています。
この時は東ソロモン海戦ですが、井原氏が訳注で「これは何かの間違いであろう」と書か
れています。もしかして二式艦偵の間違いでしょうか。
最後の行は…史実だけで充分なのに、こんなトコでネトウヨオナヌーっぽく品を落とされ
なくとも…と、ちょっとその…ねぇ(汗
>>427 日本の蒼龍は元々1万トン空母の条約縛りの空母として作られているという事情を加味する必要があるのではと。
ついでに言えば、日本自身も国民向けの発表として、改装前の赤城ですら搭載機は数十機であると言っているわけだし。
その日本の発表を疑うことも必要とはいえ、発表を鵜呑みにしてしまうのは俺達もやってしまうことだと思うけどな。
というか所詮マスゴミだしw
>>430 第二次ソロモン海戦において二式艦偵の出撃記録は無いからな。
どうせ珊瑚海と同じように零戦か何かをBf109と勘違いしたんだろ。
そのまえに109どうやって運用できるくらいの数と部品を運んだとおもってたんだろう
日本軍も「スピットファイアを撃墜」とか記録してやればよかったのに。
東洋の猿が植民地の機体をわが国のものと間違えた? 所詮は猿、この優美さが理解できないとはな…
>>432 スペイン戦時には飛んでいるわけだから、39年の開戦前に堂々と船でどんぶらっこっこと運んだと思ったんだろうw
ドイツ様の手厚いアフターサポートサービスと最大で5年近い時間があれば日本で量産体制が整う事を完全否定することはできないと
まあ今だからこそ、ドイツはそんなに気前がいいわけが無いし、親切とは程遠い国ということがわかるのだろうけど
>>427 >>431 まあ日本の空母は搭載機数を空欄にしたりよく速力を差し引いたりと
潜水艦並みに情報を公表してなかった艦ですので
(赤城については改装自体直接には発表してないし、飛龍の艦影は2600年記念観艦式で初披露)
それでも当時の軍事愛好家は進水式で艦名だけが報じられた
翔鶴・瑞鶴を蒼龍型に続く新型空母と認識してたみたいだが。
真珠湾攻撃では2航戦と赤城は航続力不足といわれ、荒れる北方航路で洋上給油も危ぶまれたけど 空母よりもっと航続力短い駆逐艦の給油は、どうするつもりだったんだろう? 空母には万一に備えてドラム缶積んだけど、駆逐艦は強度問題から積まなかったみたいだし。 いざとなったら駆逐艦は、随伴できなくなってもやむなしって事なんかね? それと珊瑚海の現場判断って誰がやってたん?井上なのか高木なのか原なのか。 航空戦は原だろうけど、井上って戦闘にどこまで関与してたんだろうか。 ミッドウェーの山本みたいに、現場からの無線連絡聞いてるだけ?
>>437 イザとなったら潜水艦が三隻居ますので<前路で哨戒
止む得ない時は引き上げだったかもねえ。
>珊瑚海
暁の珊瑚海を読もう。
439 :
GF長官 :2010/05/19(水) 21:25:32 ID:???
440 :
GF長官 :2010/05/19(水) 21:27:19 ID:???
>>439 の続き
特に戦闘機搭乗員にとっては、空戦中は命がけですから、索敵機が艦種誤認する
のとは、また次元が違うのでしょう。
>最後の行は…史実だけで充分なのに、こんなトコでネトウヨオナヌーっぽく品を落とされ
>なくとも…と、ちょっとその…ねぇ(汗
最近はこの程度でネトウヨ認定なのか・・・orz
せちがらい世の中になりましたなぁ。これからは気をつけます。
>>431 そうですね。せいぜい龍驤クラスと思っても無理はない。
>日本の蒼龍は元々1万トン空母の条約縛りの空母として作られているという事情を加味する必要があるのではと。
>>432 そこまでは考えてなかったんじゃないかな。前線のパイロットが見たというだけの話だし。
>>433-434 全くだw あのセンスは日本人には理解不能。
本職もスピット大好きで、MkTのプラモデルを作りましたが、あの”バックミラー”だけは
どうしても納得できなくて外しました。それにオーブンレンジの扉みたいなのを開いて
搭乗するというのも・・・ねぇ。
441 :
GF長官 :2010/05/19(水) 21:29:46 ID:???
>>435 持つべきものは、良き同盟国ということですな。
やっぱり一番は日英同盟でしょうか。これなしに日本海軍の発展はなかったし。
>>437 曳航・・・いや何でもありません。
>航続力短い駆逐艦の給油は、どうするつもりだったんだろう?
駆逐艦がないと何かと困りますね(
>>438 )
>それと珊瑚海の現場判断って誰がやってたん?井上なのか高木なのか原なのか。
井上中将→全体の作戦指導(作戦日の延期等)
高木中将→MO機動部隊の指揮(航空戦以外)
原少将 →航空戦の指揮
実際は原少将が色々と意見具申して、高木中将の名で命令が下されるといった感じかな。
ただ高木中将の情勢判断は驚くほど正確ですよ。さすがというべきか。
ミッドウェーの山本長官と異なるのは、陸上司令部(ラバウル)なので、無電で適宜命令を
出していますね。
442 :
GF長官 :2010/05/19(水) 22:02:17 ID:???
>>428 の続き
岩本小隊を始めとして、直衛零戦各機はSBD隊を発見できたようです。
しかし、動画を見て違和感を感じませんでしたか?
[1:41]あたりから、空を覆わんばかりの何十機ものドーントレスが登場しますが、
実際は、オールト隊のSBD4機と直掩のF4Fが2機のみです(
>>415 )
その後([2:40]〜)、零戦隊の突撃により「約四十機の敵機、瞬く間にその三分の一を撃墜」
とありますが、そんなに墜とせるわけがない。合計6機しか居ないのだから。
これは岩本氏の手記(『零戦撃墜王』)を脚本にしたからであって、同書にも同様の記述が
見られます。
もちろん本職も責めるつもりはありません。これほど質の高い作品にケチをつけては、
バチが当たるというもんですよ。
443 :
GF長官 :2010/05/19(水) 22:06:18 ID:???
>>442 の続き
では、実際はどうだったのか。
「オールト中佐の攻撃は、悪天候による対空見張の不利をついて、雲間を利用して
巧妙に行われた。艦橋にいた見張長が米軍機に気付いて”急降下爆撃!”と叫んだ時、
すでに彼の機は降下態勢に入っていた」 (『暁の珊瑚海』)
ミッドウェーを思い出しますね。
どうやらオールト隊4機は、零戦の追撃を逃れることが出来たらしい。
もしかしたら、最初から発見されずに接近できたのかもしれない。
わずか6機相手なら、直衛零戦隊の圧倒的勝利で瞬時に決着がつきそうなものだが、
ハミルトン隊が迷子になるほどの悪天候という条件を考えれば無理もないかも。
当たり前のことですが、岩本一飛曹以下の誰もが敵機の全貌を把握していないし、
電探も無線も使えない以上、各自が発見した機体に向かっていくという形式になら
ざるを得ない。日本軍空母部隊の根本的な欠陥と言わねばなりません。
警告発砲等の手段が無いことは無いですが、結局「零戦隊、頼んだぞ」と祈るしかない。
何とも情けない有様。せめて無線でも使えたらなぁ・・・
444 :
GF長官 :2010/05/19(水) 22:10:03 ID:???
>>443 の続き
また、米側の報告によると、
「日本の戦闘機隊は我が方の雷撃隊よりむしろ戦闘機に攻撃を仕掛けてくる。
被害はSBDに集中しており雷撃隊の損害が少ない」
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1218288706/179 どうも我が零戦隊はSBDやTBDより、F4Fがお好みのようですね。
ともかくオールト隊は全機、翔鶴直上に達した。
時刻は0939時。敵発見から5〜10分程度だったと思われる。
ヨークタウン隊とは違って迅速な接敵に成功。
しかし相手はわずかに4機、なんとかなるはず。
塚本航海長「貴様らの命、俺が預かった!」
面舵、取舵、どっちだ?
445 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:20:37 ID:???
>>444 補足
『モリソン戦史』では、以下のようにある。
「これらの零式戦闘機は、その機数に於ては圧倒的に優勢であったが、ワイルドキャット
戦闘機の犠牲によって、各爆撃機に襲いかかってゆかないように有効に牽制されたので、
各爆撃機には、比較的僅少な妨害しか与えることが出来なかった」
わずか2機とはいえ、直掩任務を十分に果たしたと言えますね。
446 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:22:21 ID:???
>>445 の続き
参考までに、各『飛行機隊戦闘行動調書』によると、
[瑞鶴]
0945 敵艦攻機32機・敵戦闘機12機ヲ発見
1000 fc×3(2D)発進、1D及ビ翔鶴機ト共ニ、敵飛行機ト交戦、
敵艦攻機5機・戦闘機8機ヲ撃墜、其他2機ニ損害ヲ与ヘ撃退ス
(註)fc=零戦、2D=2小隊、1D=1小隊
[翔鶴]
1005 二次ニ亘リ、敵機爆雷ノ連合隊約70機、母艦ニ来襲ス
我ガ直衛機之ヲ迎ヘテ交戦、敵機21機ヲ撃墜ス
岩本氏の手記と同じく、何十機もの敵機が来襲したことになっている。
「また群れ飛ぶ鳥を見ても、その数を出来るだけ確実に早く数える練習などもやった。
これは、不意に敵機群と遭遇した時のためだ。敵編隊の機数はたいていの者が、
実数よりかなり多く感じるものだからである」 (『大空のサムライ』)
まさにその通り。空戦において冷静さを維持ことは至難であると分かりますね。
447 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:23:27 ID:???
>>446 の続き
なお、上記の通り、オールト隊の来襲は0945以降となっていますが、
今回は栃林氏の動画に合わせて、0939時としました。
『歴史群像 翔鶴型空母』にも同様の記述があります。
『軍艦瑞鶴戦闘詳報(珊瑚海海戦に於ける作戦)(1)』では、
アジ歴【 レファレンスコード 】 C08030742700 (9/62)
0947 敵飛行機5機見ユ
0950 敵爆撃機1来襲
実際はもう少し遅れたものと思われます。
448 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:29:51 ID:???
>>444 の続き
正解は「面舵」。
「”面舵一杯、急げ” 間髪入れず塚本航海長が叫ぶ。”全速、急げ!”
翔鶴の全長257.5メートルに及ぶ艦体がゆるゆると右に回頭する。舵が
利き始めるまでに数秒の間合いがあった」 (『暁の珊瑚海』)
[オールト隊攻撃図]
│
▽オールト隊(SBD4機)
└┐ ┃
└┐ ┏┛
└─→ ■翔鶴
┏┛
←━┛
449 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:48:07 ID:???
>>448 の続き
と言うか急降下爆撃の場合、どっちに舵を切るかは、あまり関係ないように思います。
それよりも敵機の急降下を発見し、いかに速やかに転舵するかによって決まる。
「回避運動で取り舵ばかりとっていたのは、特に理由なんかありません。
あれはむしろ、私のクセですね。”トーリカージ”と言った方が言い易かったからです。
しかし毎回取舵をとったのは、多少ご利益があったかもしれませんね。
つまり敵の後続編隊が”今度は面舵にとるだろう”と考えて、先頭隊とはやや反対側を
狙ってきた。ところが、同じように取り舵をとるもんだから、弾着位置が右舷遠方に
なってしまった。敵のウラのウラをかく結果となったわけです」
(『艦長たちの太平洋戦争』伊勢艦長・中瀬泝少将)
エンガノ岬沖における四航戦の全弾回避ですね。
450 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:49:23 ID:???
>>449 の続き
ところが、日向艦長・野村留吉少将は正反対で、
「爆撃に対しては、面舵でも取舵でもどっちかにとればいいんです。とっさの場合だし、
それが言い易かったから、僕は面舵一本でやったわけです。伊勢の中瀬艦長は
もっぱら取舵で回避していたと言ってましたね」
面白いもんですねぇ。
急降下爆撃回避の秘訣は「言い易かったから」とは。
ぜひ、南雲機動部隊の各艦長にも伝えねば!
451 :
GF長官 :2010/05/20(木) 21:50:22 ID:???
>>450 の続き
逆に雷撃に対しては、どちらでも良いというわけにはいかない。
雷跡の方角・距離・本数などを正確に見極めて、適切に選択しなければならない。
まぁ、これは南雲長官には不要でしょうが。
”釈迦に説法””河童に水練””南雲に魚雷回避”といったところかな。
ちなみに日向の場合、急降下爆撃に対しては艦長が、雷撃に対しては航海長が、
というように操舵指示の分担が決められていたようです。
この方がそれぞれに専念できて、効率的かもしれませんね。
でも同時に逆に号令が出たら、操舵員はどうするんだろう・・・
珊瑚海海戦ってツラギ空襲されたと思って向かったら、今度は祥鳳攻撃されたんだっけ? 祥鳳他MO攻略部隊は結構ニューギニア寄りなのに、ツラギ方面から来た空母に攻撃されるなんて。 MO攻略部隊だけでなくツラギ攻略部隊もいるから、MO機動部隊は振り回されるな。 更にツラギの後にはナウルとかもあるし、ひとつの作戦としては作戦海域離れすぎだろ。 モレスビー攻略に目的絞って、機動部隊も攻略部隊に寄り添う感じならやられなかったろうに。 それに機動部隊は相手の機動部隊への対処に忙しいし、基地航空隊への対処はどうすんだ? モレスビーにもタウンズビルにも、それなりに敵機がいただろうに。 ラバウルの航空隊はまだ小規模だろうけど、攻略部隊の上空直衛はしなかったんかね。 当時この方面の連合軍機(基地航空隊)って何機くらいいたん? それと5/8は機動部隊(原)と主隊(高木)の位置が離れすぎてない? なんか珊瑚海もミッドウェー並みに計画・準備が杜撰な感じだ。
というかモレスビー攻略が、呉第3陸戦隊と設営隊だけだったような。 MIも一木支隊と陸戦隊で敵前上陸が成功するか怪しいが。 MOもまるで無人の土地に上陸するかのような舐めっぷりじゃないか? FS作戦もニューカレドニアはじめ、米軍はそれなりに兵力置いてたはずだが。 日本側は川口支隊や青葉支隊しか用意してなかったような。
>>453 >というかモレスビー攻略が、呉第3陸戦隊と設営隊だけだったような。
>MOもまるで無人の土地に上陸するかのような舐めっぷりじゃないか?
舐めているのはお前さんだ。
ツラギ攻略と勘違いしてるだろ。
455 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:10:06 ID:???
456 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:11:57 ID:???
>>455 の続き
>それに機動部隊は相手の機動部隊への対処に忙しいし、基地航空隊への対処はどうすんだ?
>モレスビーにもタウンズビルにも、それなりに敵機がいただろうに。
MO作戦に先立ってラエの台南空がポートモレスビーに対して航空撃滅戦を実施しています。
タウンスビルの制圧までMO機動部隊に任せては、まさにミッドウェーの二の舞ですね。
>ラバウルの航空隊はまだ小規模だろうけど、攻略部隊の上空直衛はしなかったんかね。
ツラギ攻略(大艇による珊瑚海哨戒開始)→デボイネ攻略(
>>36 、水偵隊進出)
→ラバウル航空隊と協力しつつ船団護衛にあたる
→MO機動部隊は敵機動部隊出現に備えながら珊瑚海に進出
ミッドウェーと違って陸上基地を漸進させながら哨戒圏を広げていくという
着実な作戦だと思いますがねぇ。
>当時この方面の連合軍機(基地航空隊)って何機くらいいたん?
『二十五航戦戦闘概報』によれば、4月23日時点で
P−39 200機
P−40 30機
(以上はポートモレスビー・タウンスビル・シドニー・メルボルン基地)
B−26 35機
B−17 15機
(以上はタウンスビル基地)
>それと5/8は機動部隊(原)と主隊(高木)の位置が離れすぎてない?
こちらを。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/222
457 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:12:38 ID:???
>>453 主力は陸軍南海支隊ですよ。
>というかモレスビー攻略が、呉第3陸戦隊と設営隊だけだったような。
以上は全て公刊戦史に記されています。
>MOもまるで無人の土地に上陸するかのような舐めっぷりじゃないか?
と頭から決め付けるのではなく、まずは自ら調べてみることをお勧めします。
『戦史叢書(49)南東方面海軍作戦(1)』(p163〜)
「第四章 ツラギ、ポートモレスビー攻略作戦」
たいていの図書館には置いてあると思いますので。
>>454 まぁ、誰もが通る道ではないかと。
458 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:23:13 ID:???
>>451 の続き
翔鶴頭上に迫り来る、4個の1000ポンド爆弾ー
至近弾だって構わない あなたを沈めたい(キラッ☆)
SBDにまたがって あなたに急降下〜ahah
紺碧の海原に 私たち花火みたい 対空砲火 矢を放つ♪
またしても、またしても翔鶴は被弾してしまいました。
動画の[4;26]では後部リフト前方付近に着弾していますが、正確には、
「右舷艦橋後部信号檣付近」です。
459 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:27:08 ID:???
>>458 の続き
[三発目の爆弾命中箇所]
一番25ミリ機銃台 煙突
□ □□□
━━━━━━┳━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━┛○ ★命中箇所
艦橋 信号檣
←艦首 艦尾→
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
460 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:38:19 ID:???
>>459 の続き
塚本航海長の回想によれば、
「急降下爆撃の一弾はは、不幸にして艦橋の右舷後部に命中した。
このため艦内の重要通信、指揮系統は途絶し、飛行甲板は波状となって
発着艦不能、大砲も使用に耐えなくなった。無線アンテナの被害で発信が
出来ず、手旗信号しか使えなくなった。
この爆発で艦橋後方にいた乗員はすべて吹き飛ばされ、機銃指揮所及び、
一番25ミリ三連装機銃台が破壊された」 (『暁の珊瑚海』)
これまた被害は深刻。
461 :
GF長官 :2010/05/21(金) 22:39:22 ID:???
>>460 の続き
『写真太平洋戦争第3巻』には、機銃座の写真があり(p105)
「機銃本体は全壊のため海中に投棄された。第一機銃群指揮官・杉山寿郎
特務中尉は、この指揮所で戦死した」
と凄惨な現場が目に浮かぶ。
更に、信号檣の方は三脚支柱の根元で爆発したため、三本のうち二本までが
折損したようです。
艦橋は文字通り軍艦の”頭脳”ですから、指揮系統の途絶は痛いところですね。
果たして復旧は可能なのだろうか・・・
462 :
GF長官 :2010/05/22(土) 18:00:46 ID:???
今週の新刊情報 『空母決戦のすべて』(enterbrainMOOK) 付属DVDには、ゲーム「空母決戦」の体験版付き。 内容は真珠湾から南太平洋海戦まで。 本職が良いなと思ったのは「攻撃隊ダイヤグラム」。 鉄ヲタの方には説明不要でしょうが、双方の攻撃隊の動きが時系列でよく分かる。 例えば真珠湾では第三次攻撃隊を出すと、収容が夜間になる等。 もう一つの付録、「四大海戦ムービー」が気になるなぁ。 おまけ。日米艦上機紹介の項で、 「恐れを知らぬ”雷撃機”ドーントレス」とありました。 さすがのSBDも魚雷を抱いたら発艦できないだろうに・・・
463 :
GF長官 :2010/05/22(土) 18:15:55 ID:???
>>461 の続き
結局、翔鶴はヨークタウン・レキシントン両隊の攻撃を一身に受けて、三発被弾。
決して少なくない数字ですが、その命中箇所を確認すると、
[翔鶴被弾図]
艦橋
┏━━━━━━━┳━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┗━━━┛★B ★A┃
←┃ ┃
┃★@ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
@飛行甲板左舷前方(ガソリン庫炎上)
A飛行甲板右舷後方(短艇格納庫炎上)
B右舷艦橋後方信号檣(一番25ミリ機銃台全損)
いずれも飛行甲板の端っこであり、あと少しでも外れていれば至近弾になっていたかも
しれない、際どいところです。
悪天候のため視程が悪く、見張りも利かない条件での回避運動であったことを考え合わ
せれば、「この程度で済んで良かった」が正直なところですね。
あとハミルトン隊が反転して攻撃に加わらなかったことが大きい。
464 :
GF長官 :2010/05/22(土) 18:20:59 ID:???
>>463 の続き
続いて復旧作業の暇もなく、0941時、左舷後方よりブレット隊が接近。
[ブレット隊攻撃図]
│
┃ ┌┘
┏┛ ┌┘
┏┛ ←△─┘
■翔鶴 ブレット隊(TBD・11機)
┏┛
←━┛
465 :
GF長官 :2010/05/22(土) 18:32:53 ID:???
>>464 の続き
ヨークタウン隊と同じく、雷爆同時攻撃を帰途するも低速のデバステーターは遅れ気味、
更に挟撃ではなく片舷からの雷撃を選択し、遠距離からの”逃げ腰”投下だったようです。
動画では[4:56]〜
岩本氏の手記によると、
「幸い、私たちの中隊が艦隊上空から敵雷撃隊を発見したときは、わが空母との距離は
十数キロもあった。私が反航接敵で攻撃を開始したときも、まだ7,8キロもあって、魚雷
投下までに数回の反復攻撃ができ、その大半を撃墜し得たのである」 (『零戦撃墜王』)
とありますが、実際はどうだったのでしょうか。
466 :
GF長官 :2010/05/22(土) 18:35:54 ID:???
>>465 訂正
ヨークタウン隊と同じく、雷爆同時攻撃を帰途するも
→ヨークタウン隊と同じく、雷爆同時攻撃を企図するも
>>465 >魚雷投下までに数回の反復攻撃ができ、その大半を撃墜し得たのである
嘘と決め付けるつもりは毛頭無いけど、嘘の匂いがプンプンするな。
TBDの損害はほとんど無かったような気がするけどきっと俺の見間違い。
>さすがのSBDも魚雷を抱いたら発艦できないだろうに・・・
機銃取っ払って、燃料減らせば魚雷で発艦できると思う(ぉぃ
それでも重量オーバーなら乗員一人にするとかw
何言ってんだ。魚雷の方を軽くしろよ。
>>467 そこでスカイレーダーが出てくるのですね…きぃぃぃくやしい
スカイレーダー以前に、SBDでなくTBFなら降下爆撃もできたみたいだけどな。 それと>輸送船団の航行速度は8節 護衛してる6水戦の機関は故障するのか? 直衛という意味でなく、6戦隊みたいな支援隊という意味だったんだが。 つか輸送船団は機動部隊出現で北上したのに、祥鳳だけ南下したのが解せん。 あと基地航空隊だが、モレスビーにもB17かB24いたんでないか? ラバウルがたまに空襲受けてるが、あれはタウンズビルから空襲時だけ出張?
472 :
GF長官 :2010/05/24(月) 21:15:39 ID:???
>>467 そう、きっと貴官の見間違い。
『零戦撃墜王』は血湧き肉踊る痛快戦記ですから、多少の誇張は問題なし。
>機銃取っ払って、燃料減らせば魚雷で発艦できると思う(ぉぃ
なんという震天制空隊、もとより生還は期せず!
>>468 そうだそうだ。九三式酸素魚雷に兵装転換すれば航跡も消えて一挙両得。
>>469 魚雷と一緒に、便器とバスタブとキッチンも投下するんですね。
「敵新型雷撃機ノ意図ハ意味不明ナルモ、ソノ桁違イノ搭載能力ニハ注意ヲ要スベシ」
『軍艦翔鶴戦闘詳報(珊瑚海海戦戦訓)』より(民明書房/刊)
>>470 も、もしかして”質問コーナー”がずっと続くんでしょうか・・・
色々調べながら、成り切って考えてみるのは面白いですよ?
戦史を検証するに当たって、
「自分が思いつく程度のことなら、当時の人も考えていたはず」
「まして職業軍人である指揮官なら尚更のこと」
「それを実施しなかったのは、何か別の事情があったに違いない」
このような視点が大切だと思いますね。余計なお世話なのかもしれませんが。
>>471 戦争でも2chでも、人間相手というのはままならぬもんですなぁ。
473 :
GF長官 :2010/05/24(月) 21:44:45 ID:???
>>465 の続き
米戦史によれば、ブレット隊の喪失はありません。
これは直掩F4F隊の奮戦によるものでしょう。
Lt. Noel Gayler, the only survivor of the 4 fighter pilots escorting the torpedo planes,
reported that he and the others had accounted for at least 1 and probably more of
the enemy fighters.
Lieutenant Gayler took cloud cover during this dogfight. After flying on instruments
for about 3 minutes he came out of the clouds at an altitude of 1,000 feet directly
above a Japanese carrier accompanied by a cruiser and a destroyer. He circled the
carrier twice, unmolested by either planes or antiaircraft fire, The enemy ships
apparently did not see Lieutenant Gayler's plane.
「ノエル・ゲイラー大尉は雷撃隊直掩(F4F 4機)のうち、唯一の生存者であるが、
彼と僚機との協同により、少なくとも1機もしくは数機の敵戦闘機を撃墜したと報告
されている。
ゲイラー大尉はこの空戦の間、雲を利用して逃れ、約3分間の計器飛行の後に
雲から出た時には、巡洋艦と駆逐艦に囲まれた日本軍空母の直上1000フィート
(304メートル)に居た。
彼は敵空母上空で二度旋回したが、戦闘機や対空砲火による妨害は受けなかった。
どうやら、彼の機体は敵艦隊から発見されなかったようである」
474 :
GF長官 :2010/05/24(月) 21:47:35 ID:???
>>473 の続き
直衛零戦による防空戦闘は、岩本氏の手記に代表されるように、双方の記述が
かけ離れすぎていて、いまひとつ真相が見えてこないのですが、このゲイラー隊
に限り、日米の戦闘記録は一致している。
TBD突入阻止のため降下して来た零戦隊とゲイラー隊(F4F 4機)の直接対決は、
零戦の圧勝で、ゲイラー大尉のみがかろうじて雲の中に逃れ、残る3機は撃墜された。
文中にある「flying on instruments」が、
>>364 で紹介した計器飛行ですね。
周りは雲ばかりですから、便りになるのは目の前の計器盤しかない。
余談ながら、計器飛行訓練はどのように行うのかと言うと、練習航空隊では
九三中練(複座)の後席に練習生が乗り、通常の発進作業の後、水平飛行に
移った段階で後席を幌で覆ってしまう(オープンカーをイメージしてもらうと良い)
あとは、計器のみで規定の飛行を続ける。万が一失敗しても、前席には教官が
乗っているので安心というわけです。
475 :
GF長官 :2010/05/24(月) 21:49:01 ID:???
>>474 の続き
また「敵戦闘機を一機撃墜した」と記録されていますが、宮沢一飛曹機のこと。
(翔鶴3小隊長)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1263203379/759 「宮沢機ハ敵第二次攻撃時、翔鶴ニ対シ雷撃運動中ノ、敵一番機ニ体当リヲ
決行シ、次イデ之ニ追突シ来レル敵二番機ト共ニ、火達磨トナリ自爆ス」
(『軍艦翔鶴戦闘詳報』)
身を挺して任務を果たしたことになるが、既述の通りブレット隊の被害は無し。
おそらく宮沢機はTBDではなく、直掩のF4Fの方に体当たりしたのではないかと
思われます。
その隙をついてブレット隊は全機魚雷投下に成功。
雷跡の行方に注目しましょう。
476 :
GF長官 :2010/05/24(月) 21:53:53 ID:???
>>475 の続き
それにしても、高度300メートルって、まさに直上ですよね。
これで気づかれないとは・・・
目視による見張りは、やはり頭上が死角となりそうだ。
特に敵雷撃隊が突入となれば、直衛機だけではなく、見張員の意識も
海面付近に集中するだろうし。
ますますミッドウェーの”予兆”に思えてくる。
直上監視専門の見張員を配置した方が良いかもしれないな。
477 :
GF長官 :2010/05/25(火) 21:42:07 ID:???
>>476 の続き
レキシントンのアクションレポートのよると、「5本(!)の魚雷が命中した」。
5 torpedo hits were made by VT-2 as follows:
2-T-3, pilot, Ensign N.A. Sterrie, USNR
2-T-5, pilot, Ensign T.B. Bash, USNR
5-T-6, pilot, Ensign H.R. Mazza, USNR
2-T-7, pilot, Lieut. E.W. Hurst, USN
2-T-l2, pilot, C.A.P. B.C. Shearn, USN
しかも、搭乗員の名前まで列記するほど自信の表れと見える。
つまり、翔鶴はヨークタウン隊から3本、レキシントン隊から5本、計8本の魚雷を
受けたことになる。そりゃ「撃沈確実」(
>>419 )ですわな。
まぁ、日本側も「レキシントンに魚雷9本命中(正しくは2本)」と報告しているから、
あまり他人のことは言えないけど。
478 :
GF長官 :2010/05/25(火) 21:43:53 ID:???
>>477 の続き
では、実際は何本だったのかと言うと・・・もちろん、命中魚雷は無し。
何故かって? そりゃあ、「水雷☆無双」ですから!
「またそのデバステーター雷撃機中隊については、またしても”魚雷の速力の
のろい事と、発射距離の遠すぎる事”の実例が繰り返されたのである。
”わが母艦は方向を転換して魚雷を回避することが出来た”と一名の日本海軍
士官は当時を回想して述べた」 (『モリソン戦史』)
テイラー隊(ヨークタウン雷撃隊)と全く同じですね。
挟撃を選択せず、遠距離から、各機バラバラに投下し、更にその魚雷は低速で
真っ直ぐ走らない・・・これでは戦果は期待出来ませんなぁ。
とはいえ、いくら遠距離からと言っても、11本の雷跡はそう簡単にかわせるもの
ではないと思いますが・・・
479 :
GF長官 :2010/05/25(火) 21:46:20 ID:???
>>478 の続き
この点に関して、ミッドウェーにおいても全く進歩していない。
「本戦闘(ミッドウェー海戦)において、アメリカの魚雷の貧弱な性能と、米軍飛行機の
劣っている事が再びはっきり示された」 (『ニミッツの太平洋海戦史』)
防空態勢やダメコン対策など、珊瑚海海戦終了後、短期間で増強した米空母では
ありますが、何も「戦訓から学ばなかった」のは日本海軍だけではない。
そもそも、戦訓を活かすのは非常に難しいのです。日本側が電探の開発に苦労した
ように、米側も「航空魚雷が低性能だから」といって、次の海戦から新型魚雷を投入
するなんてことは簡単に出来るものではない。
480 :
GF長官 :2010/05/25(火) 21:48:10 ID:???
>>479 の続き
この間、姉さんを放ったらかしで、瑞鶴はずっとスコールの中と思いきや、
「米軍側の記録は見当たらないが、レキシントンの第二雷撃機中隊の一部が、
瑞鶴にも攻撃を加えたようである。横川大佐の回想メモには次のようにある。
”三機の米軍雷撃隊が低空飛行で襲来してきたが、遠距離で魚雷を発射した。
実に拙劣な攻撃で、これでは魚雷は当たりっこないと思った。魚雷の航跡を
見ようとしたが、遂に見つからなかった”」 (『暁の珊瑚海』)
こちらも無事だったようですね。
米戦史には、それをにおわせる記述はありますが、
In a few moments another larger group of enemy ships became visible
15 miles to the eastward.
「(ゲイラー大尉は)しばらく後に、別の敵大艦隊を東方15浬に視認した」
ゲイラー機が発見したというだけで、攻撃したとの報告はありません。
ブレット隊は各機反転して母艦へ帰投します。
481 :
GF長官 :2010/05/26(水) 21:28:20 ID:???
>>480 の続き
戦場を去るブレット隊の目に、翔鶴はどう映ったのか。
They further reported when last seen she was on fire, settling and turning
in a circle. It is believed that this ship was sunk. Radio intercepts later
tended to confirm this belief. She was rapidly losing headway.
「彼ら(ブレット隊)が最後に目撃した時には、空母は猛火につつまれて速力が
落ち、ぐるぐると旋回していた。おそらく沈没したものと思われる。後に無線傍受
からも、この報告は確認された。彼女(翔鶴)は急速に艦首から沈んでいった
模様である」
当時の翔鶴は三発の命中弾により、艦首・艦中央・艦尾から火炎が上がっていた
だろうから、「撃沈確実」と判断しても無理はないと言えます。
無線傍受って何だろう・・・
彼らは任務を達成した満足感を噛みしめながら、帰途を急いだものと思われます。
482 :
GF長官 :2010/05/26(水) 21:30:12 ID:???
>>481 の続き
史上初の空母決戦、いかがだったでしょうか。
予備知識なしに、この戦闘を体験した両軍の将兵は、その激烈さ・展開の速さに
圧倒されたのではないかと思います。
個人的な感想を申し述べますと、
「もし自分が当事者だったら、何も出来なかっただろうな」ですね。
例えば本職が機銃手なら、銃身が焼けただれるまで撃ちまくって、射撃指揮官から
「オイ止めろ、”撃チ方止メ”だ。聞こえなかったのか?」とぶん殴られて、はじめて
我に返る・・・こんな情景が思い浮かびます。
どれだけ訓練を重ねても、その延長線上に実戦があるのではない。
日米の両海軍では、搭載機も兵器も運用思想もまるで違う。まさに「未知との遭遇」。
脅威を目の前にして、見込みの甘さを悔やんでも、もはや手遅れ。
483 :
GF長官 :2010/05/26(水) 21:31:48 ID:???
>>482 の続き
『孫子』曰くー
「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」
開戦半年にして、ようやく空母戦力が主役であることが明らかになり、
また初の会敵により、お互い”手の内”を知った。
モリソン博士は、珊瑚海海戦を「過誤の戦い」と評している。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1222691768/590 本海戦では、双方とも数々の失策を重ね、同時に多くの戦訓を得た。
今後どのように戦術を変えていくのか、目が離せないですね。
太平洋の双璧、日米の国運を賭けた長く苦しい死闘は、まだ始まったばかり。
これからの南雲スレの行く末にご期待下さい。
・・・え、南雲長官が全然出て来ないって? もちろん、真打は最後に登場ですよ!
てか、このスレはいつ完結するんだ・・・
>>483 そりゃあサイパンで南雲長官が無くなられるまでですよ!
あ号作戦かねえ、あとはエピローグでエンガノ岬沖
>>483 次回新番組「怒涛の提督 角田覚治物語」
次スレ
>>1 よりスタート!ご期待下さい!
じゃね?w
海軍記念日 国旗掲揚!
488 :
GF長官 :2010/05/27(木) 21:11:28 ID:???
>>484 そうですね。あと十年くらいはかかりそうだ・・・orz
>>485 一応南雲スレなんで、サイパンで完結かな。マリアナ以降は支隊長官にお任せ。
>>486 おおっと、いきなり南太平洋海戦編ですか?
闘将角田編はAL作戦の時に、とりあげたいと考えています。
>>487 ですね! >海軍記念日
というわけで、三笠保存会の会報より日本海海戦を振り返ってみましょう。
題して、「ネボガトフ少将の降伏と東郷長官の沈黙」。
この世紀の決戦は、東郷ターンばかりに注目が集まりますが、戦闘そのものは、
5月27日の昼・夜戦に続いて翌28日の追撃掃討戦と二日間に渡っている。
「日本海海戦は二日間つづく。しかし秋山真之は終生、”最初の三十分間だった。
それで大局がきまった”と語った。更にこうも語っている。
”ペリー来航後五十余年、国費を海軍建設に投じ、営々として兵を養ってきたのは
この三十分間のためにあった”」 (『坂の上の雲』)
司馬史観には否定的ですが、この人の文章の上手さには嘆息するばかり。
本職が十作品以上読んだ作家は、吉川英治と司馬遼太郎の二人だけかな。
>>489 の続き
閑話休題。
この三十分の戦闘により、バルチック艦隊旗艦スワロフをはじめ、多数の敵艦が
被弾し、後に沈没した。更に夜戦によって完全に陣形が乱され、残存艦は単艦、
もしくは少数の集団に分かれて、ウラジオストックを目指していた。
その中で唯一健在だったのが、ニコライ・ネボガトフ少将麾下の第三戦艦隊。
艦隊防空の章でも紹介しましたが、秋山先任参謀が立案したのは「全滅作戦」。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1222691768/279 ”一艦たりともウラジオストオクへは逃げ込ませない”の方針の下、周到な掃討
計画が用意されていた。いわゆる「七段構えの戦法」です。
これに基づき、聨合艦隊は一日目の日没と同時に戦闘中止。夜戦は水雷戦隊に
任せて、主力艦隊は鬱陵島の向かう。位置は竹島の隣と言えば分かりますかね。
ちょうど対馬とウラジオストックの中間海域にあたる。
>>490 の続き
そして28日の夜明けと共に、各艦隊は索敵を開始。
最初にネボガトフ艦隊を発見したのが、第三艦隊(片岡七郎中将)。その編成は、
第三艦隊(司令長官:片岡七郎中将)
第五戦隊(司令官:武富邦鼎少将)海防艦「厳島」「鎮遠」「松島」「橋立」
第六戦隊(司令官:東郷正路少将)巡洋艦「須磨」「千代田」「秋津洲」「和泉」
対する露艦隊は、
第三戦艦隊(司令官:ニコライ・ネボガトフ少将)
戦艦「ニコライ一世」
装甲海防艦「アブラクシン」「セニャーウィン」「ウシャーコフ」
これに前日の海戦で落伍した艦が加わっていた。
第一戦艦隊 戦艦「アリヨール」
第二巡洋艦戦隊 二等巡洋艦「イズムルード」
>>491 の続き
さて、ここで片岡中将の決断は?
今回は、なんと特別ご奉仕の十択です!
@見敵必戦
A降伏勧告
B威嚇発砲
C全力遁走
D煙幕展張
E暗号解読
F二段索敵
G兵装転換
H即時発進
I自沈処分
つづく
493 :
GF長官 :2010/05/27(木) 22:26:31 ID:???
>>483 の続き
戦いはまだ終わらない。
日本軍攻撃隊が空中集合時に待ち伏せに遭い、大損害を受けたのは既述の通り
ですが、米攻撃隊の方にも、同じような話が残されています。
こちらの主役は、レキシントン隊総指揮官、ウイリアム・オールト中佐。
日本側が高橋少佐を失ったのと同じく、米側もまたかけがえの無い熟練搭乗員を
失おうとしていた。
Enemy fighters or fuel shortage accounted for all but one of our attacking scouts.
One of our torpedo planes also was forced down and lost because of running out
of gas. Commander Ault was among those lost.
「敵戦闘機の妨害と燃料不足により、哨戒隊の1機を除いて、全ての機体が失われた。
雷撃隊の1機は燃料が欠乏し不時着した。喪失機の中には、オールト中佐が含まれていた」
494 :
GF長官 :2010/05/27(木) 22:29:35 ID:???
>>493 の続き
レキシントン隊(
>>313 )のうち、ハミルトン隊と護衛戦闘機3機は会敵できずに帰投。
オールト隊(SBD4機)は全機投弾には成功しましたが、離脱時に零戦に捕捉され、
1機が撃墜。残り3機は被弾しながらも雲の中に脱した。直掩のF4F(2機)も撃墜。
また、ブレット隊(TBD11機)は全機魚雷投下に成功、母艦に帰投したが、ガス欠で
1機が不時着(搭乗員は救助)。直掩F4F(4機)のうち、ゲイラー大尉を除く3機が
撃墜されたことは、先に記述しました。
Lieutenant Gayler began to look for the rendezvous point. Soon he came up with one
of our scouts, piloted by Ensign Marvin M. Haschke, and followed it back to the Lexington.
Ensign Haschke was the sole survivor among the four scouts of Commander Ault's group.
「ゲイラー大尉は集合点を探し始めたが、すぐに1機の哨戒機(マービン・ハシュケ少尉機)に
追いついた。両機は合同して母艦に帰投した。ハシュケ少尉はオールト隊(SBD4機)のうち
唯一の生存者であった」
”rendezvous point”という言葉から、米海軍も分散進撃とはいえ、空中集合を実施していた
ことが分かる。単座戦闘機にとって洋上航法が困難であるのは日米双方に共通する事実だ
ということですね。そして空中集合時が狙われることも、また共通している。
ゲイラー大尉は幸運にもオールト隊の1機と合同することが出来たので、無事に帰還できた。
残るはオールト中佐とその僚機のSBD2機。
彼らは何処に行ったのだろうか。
>>492 の続き
正解は、
「直ちに全艦隊に通報し、主力艦隊の到着まで敵戦艦の射程外から触接を維持する」
当然ですよね。
五戦隊の三景艦は、日進戦争では”主力艦”でしたが、あれから10年。戦艦二隻を
相手にするには少し力不足。賢明な判断かと。
やがて、第二艦隊が到着。
第二艦隊(司令長官:上村彦之丞中将)
第二戦隊(司令官:島村速雄少将)装甲巡洋艦「出雲」「吾妻」「常磐」「八雲」「磐手」「浅間」
第四戦隊(司令官:瓜生外吉中将)巡洋艦「浪速」「高千穂」「明石」「対馬」
しかし、まだ攻撃を開始しない。遠巻きに包囲するだけ。
何をしていたのか・・・主力である第一艦隊の到着を待っていたのです。
>>495 の続き
実は、このネボガトフ少将麾下の第三戦艦隊ですが、旧式戦艦であることを理由に、
当初はバルチック艦隊の編成から外されていた。
ところが乃木第三軍による総攻撃で旅順要塞が陥落し、露旅順艦隊が壊滅したため、
急遽編成された寄せ集め艦隊であり、地中海からスエズ運河を通過して本隊を追い、
仏印でようやく合流したほどです。
諸元を比較すると、「ニコライ一世」が一世代前の戦艦であることが分かります。
(日) 排水量 兵装 全長 速力
戦艦「三笠」 1万5千トン 12インチ砲×4門 131メートル 18ノット
装甲巡洋艦「八雲」 1万トン 8インチ砲×4門 132メートル 20ノット
海防艦「鎮遠」 8千トン 12インチ砲×4門 94メートル 15ノット
(露)
戦艦「スワロフ」 1万3千トン 12インチ砲×4門 121メートル 18ノット
戦艦「ニコライ一世」 1万トン 12インチ砲×2門 105メートル 15ノット
(註)12インチ=30.5センチ、8インチ=20.3センチ
それでも聨合艦隊は攻撃待機。
本作戦は「全滅作戦」(
>>490 )であるから、磐石の包囲網を構築する必要があったのです。
497 :
GF長官 :2010/05/31(月) 22:22:43 ID:???
>>494 の続き
オールト中佐の僚機について。
アクションレポートにも記載がなくパイロットの氏名は不明。
ただ母艦との通信記録が残されており、機体番号は分かっているので、
ここからは「5V−53機」と呼称します。
オールト中佐と5V−53機は無線不良のため、母艦とも、またお互いの機体間も
通信できない状態だった。ようやく連絡がとれたのは1432時(日本時間1232時)。
オールト隊が翔鶴を攻撃してから、実に3時間。
ほぼ同時に攻撃したブレット隊はすでに帰投している。
「2時32分になってから、はじめてオールト中佐の僚機から連絡が入った。
機番号5V−53機。日本空母攻撃からようやく帰投してきた第二哨戒機中隊の
一機は、もはや母艦にたどり着くまでの燃料がなかった。
”最も近い島に不時着したいと思う。指示を頼む”(発:5V−53機、宛:レキシントン)
”彼らへの重要無線を中継されたし。我が方の暗号室は使用不能”
(発:レキシントン、宛:ヨークタウン)」 (『暁の珊瑚海』)
ヨークタウンに通信代行を依頼しているのは、すでにレキシントンでは艦内爆発が
連続しており、通信不能状態だったからです。詳細は後述。
498 :
GF長官 :2010/05/31(月) 22:25:08 ID:???
>>497 の続き
「2時43分(1243時)、オールト中佐から最初の連絡が入った。
”我れ110度のコースで帰投中”(発:オールト中佐、宛:レキシントン)
僚機がこの隊長機の無線を傍受したらしい。母艦では二人のやりとりがキャッチされた。
”ビル、そちらの強度2の無線を傍受した。互いに相当遠く離れた距離にいるらしい。
もし、そちらの日本空母への命中弾が2発なら、私の方の1発も記録に入れてもらいたい”
(発:5V−53機、宛:オールト中佐)
”我が方のレーダーでは5V−53機の機影を発見し得ず”(発:ヨークタウン、宛:レキシントン)」
MO機動部隊から見て、米空母の方位は約200度。
オールト中佐が帰投針路を110度と報告していることから、すでに機位を失っている
ことが明確に読み取れる。
「オールト中佐自身も刻々と減少していくガソリンの量に不安を抱いていた。
”無線は聞こえているか?レーダー上に我が機の機影があるかどうか、教えてほしい。
燃料はあと20分しか残っていない”(発:オールト中佐、宛:レキシントン)
”無線は傍受している。だが、レーダー上に機影を捕捉することは出来ない”
(発:ヨークタウン、宛:オールト中佐)」
航法を誤った機体に対して、母艦のレーダーで捕捉し誘導するという方法は、日本側
には真似できないことですね。
先に反転帰投したハミルトン隊の方も、相当迷ったようですが、幸いにもレーダーに
探知され、全機無事に帰艦しています。
499 :
GF長官 :2010/05/31(月) 22:27:04 ID:???
>>498 の続き
そして、オールト中佐に最期の時が訪れようとしていた。
「”旋回を続けるべきだろうか?それとも高度を上げれば良いのか、下げるべきなのか。
教えてほしい。燃料はあと20分しか無いんだ”(発:オールト中佐)
”レーダー上に機影を捉えることが出来ない。近くの島に不時着せよ”(発:ヨークタウン)
”最も近い島でも200浬以上ある。不時着は不可能だ”(発:オールト中佐)
”最善を尽くせ。幸運を祈る”(発:ヨークタウン)」
オールト中佐は自己の置かれた状況を認めざるを得なかったのでしょう。
彼の最期について、米戦史には以下のように記されている。
He was in radio communication with the force for some time but could not
find his way back and it was not possible to pick him up on the radar screen.
Finally, at 1454, he was told that he was "on his own" and to try to find land.
He replied: "O. K. So long, people. Remember we got a 1,000-pound hit on the flat top."
「オールト中佐はしばらくの間、母艦と無線で交信したが、帰投針路を見つけることは
出来なかった。また母艦のレーダーにより、彼の機位を捉えることも叶わなかった。
ついに1454時(日本時間1254時)、オールト中佐は”独力で”近くの島に不時着する
よう指示を受けた時、次のように返信した。
”了解した。さようなら皆さん、我々は敵空母に1000ポンド爆弾を命中させたよ”」
一パイロットの「遺言」まで、公刊戦史に残されているのは米海軍ならではと言える
かもしれませんが、広い広い太平洋を戦場とする日米両機動部隊の搭乗員たちは、
常に”燃料切れ”の恐怖と闘いながら、洋上を飛行していることが分かります。
>>496 の続き
ミッドウェーでは、多聞の意見具申を退けたところから、「兵は拙速を尊ぶ」を
引き合いに出して非難することがよく見られる。
「こうした時点で誤ってはならないことは、手順であろう。
戦後、南雲部隊の作戦参謀であった源田中佐は”帰って来たミッドウェー島
攻撃隊を早く降ろしてやりたいという恩情が仇になった”などと述懐しているが、
この判断ミスは彼我切迫した時は、『巧遅より拙速を尊ぶ』の鉄則を信じない
実戦の修羅場を体験していない者の誤判断の典型であり、この修羅場に於て
恩情などとは戦闘以前のものの考え方である」 (『零戦の運命』坂井三郎/著)
>>500 の続き
しかし、本職はこの言葉があまり好きではない。
「故に兵は拙速を聞くも、未だ巧久しきを賭(み)ず」(『孫子』)
「兵には拙速を聞くも、巧遅を聞かず」(『晋書』)
出典はれっきとした史書・兵法書ですから、デタラメだと言うつもりは毛頭ない。
そもそも「作戦篇」の冒頭を確認すればお分かりの通り、『孫子』の言う「拙速」とは
「兵力集中による短期決戦」を意味しており、長期戦による国力疲弊を戒めたもの。
更に古今の戦史を振り返れば、拙速(決断が速いという意味)で成功したのと同じ
くらい拙速で失敗した戦例が存在する。ガ島の一木支隊などその代表例でしょう。
もちろん「山口少将の意見具申は誤りだった」と主張するものではありません。
「兵は拙速を尊ぶだから、即時発進を採用すべきだった」といった論法には賛同
しかねるという意味です。
刻々と戦況が変化する戦場において、「拙速」と「巧遅」の二者択一が成立すると
考えている方が、本職にとっては危険に思えますね。
>>501 の続き
日本海海戦においても、聨合艦隊は「巧遅」(時間をかけても兵力を集中し、
完全包囲による殲滅を行う)を選択した。
それは万が一にでも取り逃がすことがあれば、その一隻のために、以後補給線
確保に多大な戦力を割かねばならないから。
まぁ、前弩級戦艦時代と空母戦を単純に比較することは出来ませんがね。
とはいえ実際は、巡洋艦「イズムルード」 (
>>491 )が包囲網突破に成功している。
これは、「バルチック艦隊の敗北を本国に通報するだろう」と東郷長官が判断し、
あえて見逃したからだと言われています。
ただ、当のイズムルードはウラジオストック港外で座礁、放棄されている。
結局、無事に到着したのは巡洋艦「アルマーズ」、駆逐艦「グローズヌイ」他一隻の
計三隻のみ。聨合艦隊の完勝でした。
503 :
GF長官 :2010/06/01(火) 22:22:48 ID:???
>>499 の続き
日本側にも同じことがあった。
AL作戦における、隼鷹艦爆隊・岡田忠夫三飛曹機(偵察員・杉江武二飛曹)。
同機はダッチハーバー空襲からの帰途、P−40と遭遇し、雲の中に逃れた。
しばらくして「只今より帰投針路につく」と打電した後、消息を絶った。
「搭乗員たちは戦友の身の上を案じて電信室に集まり始めた。
やがて岡田機から”我れ機位不明、方位知らせ”の電報が来た。
”針路180度に帰れ” ”我れ針路180度に帰る”
35分も経過したが帰還しない。霧はますます深くなってきた」(『空母艦爆隊』山川新作/著)
米空母のようにレーダーで機位を捕捉することは出来ないから、おそらくは長波を輻射させ
それを母艦で捉えて方位測定し、同機に知らせたものと思われます。
それにしても何の躊躇もなく、無線封止を解除してますね。さすがは闘将角田少将。
正確な方位が与えられても、真っ直ぐ飛行することが如何に難しいかは、これまでも
確認しました。わずか1度ずれただけでも、100浬飛行すれば約2浬の誤差となる。
これくらいなら余裕で発見できそうなものですが、あくまでも「好天だったら」の話です。
当時の母艦上空は濃霧で覆われていた。
504 :
GF長官 :2010/06/01(火) 22:24:11 ID:???
>>503 の続き
「一同がもどかしく思っているところへ、”燃料あと一時間”と知らせてきた。
燃料はどうにか間に合いそうだが、心配なのは濃霧である。母艦付近に来ても、
低空直上ならばともかく、少しでも左右に逸れれば発見することは困難な状況だった」
これも電探を持たない悲哀か・・・
ところが、同僚達の思いが通じたのか、希望の光が見えてくる。
「まもなく、かすかに爆音が聞こえてきた。岡田機に違いない。飛行機の姿は見えない
けれど、爆音は遠ざかって行く」
この時、母艦の所在を知らせるために、探照灯を空に向けて照射したり、発煙弾を
打ち上げたりと懸命の努力がなされたそうです。
しかし、無情にも爆音は離れて行ってしまった。
505 :
GF長官 :2010/06/01(火) 22:27:42 ID:???
>>504 の続き
「”我れ母艦を発見できず、島に引き返す”
”待て、母艦を捜索せよ”
”最後まで努力す”
再び爆音が近づいてきた。だが、機影は全然見えない。
”おーい、ここだ”と知らせてやりたいが声が届くはずもない。こんなとき
直接話し合える無線電話があればうまく誘導できるだろうに、トンツーの
連絡方法しかないのがもどかしかった」
「島に引き返す」とは、ダッチハーバーまで戻って自爆する覚悟の表れですね。
どうせ死ぬなら、何もない海上に突入するより、一機でも敵を道連れに・・・との
思いからでしょう。
オールト中佐が最後まで「島への不時着」、すなわち生き延びる手段を模索して
いたのとは対照的。
506 :
GF長官 :2010/06/01(火) 22:29:11 ID:???
>>505 の続き
そして岡田機にも最期の時が・・・
「爆音は次第に遠ざかり、やがてかすかになって行った。
”燃料あと三十分” ”最後までがんばれ”戦友たちの顔に焦燥の色が見え始めた。
”我れ燃料あと十分、島に引き返す” ”燃料あと五分”
それに対し、”頑張れ!”と意味のない激励を送るだけだった。
”我れ燃料なし、自爆す。皆様の好意に感謝す。天皇陛下万歳!”
私たちは、頬に伝わるものを拭おうともしなかった」
国は違えど、戦友を思う気持ちは驚くほどに似通っている。
軍人を志した時から、もとより死は覚悟の上でしょうが、敵と戦って死ぬならともかく、
無傷に身を自ら絶つことになろうとは、さぞかし無念であったことでしょう。
ただ米海軍の場合、無線電話で肉声が聞こえるだけに、余計に悲痛だったかも
しれません。
>>504 >この時、母艦の所在を知らせるために、探照灯を空に向けて照射したり
ここの部分ですが、実際には被発見を恐れて探照灯を点けなかったが、龍驤から「探照灯を点じあり、と杉江機に伝えよ」と命令があった、と言う話もあるそうで。
どちらにしろ諸々検証してみないと鵜呑みに出来る話ではありませんが、もしかすると南雲さんと同様に角田さんも、
実際の姿と一般に広まっている姿が異なっているかもしれません。
>>500 空母同士の航空戦の場合、実際に闘っているのは俺達だ、という坂井氏の自負の
ようなものが感じられました。まして戦闘機搭乗員ともなれば、刹那的、瞬間的な
判断の繰り返しだったでしょうから。素人として、想像するのもおこがましい感じも
受けてしまいます。
『暁の珊瑚海』では、全てが初めての事ばかりで、空母艦内での搭乗員の重みが
海戦途中までは、まだそれほどでもなかったのが(高橋隊長ですら、戦果の無さで
責められるほどだったところが)、海戦を経て真っ先に倒れるのがまさに搭乗員達
で、彼らがガランと減ってしまった事の重みが次第に実感される様子が印象に残り
ました。
源田参謀の見識として、機動部隊の戦力は一度失ってしまえば、戦闘中には回復
出来ない点があったようにも見受けられます。
うまく回収出来なければ、戦力が見る見るジリ貧になっていく…。まさに刻々と迫る
時間との戦いであり、その目まぐるしさに南雲中将が馴染めなかったとしても宜な
る哉と思いますね。
航空隊の収容を迅速にする事だって節足だろうにね
510 :
GF長官 :2010/06/02(水) 21:07:03 ID:???
>>507 有難うございます。
>ここの部分ですが、実際には被発見を恐れて探照灯を点けなかったが、龍驤から「探照灯を点じあり、と杉江機に伝えよ」と命令があった、と言う話もあるそうで。
本職も「探照灯を点けたけど、敵機らしき爆音が接近して来たのですぐに消した」
と聞いたことがあります。気を付けないといけないですね。
>>507 その通りですね。
>素人として、想像するのもおこがましい感じも受けてしまいます。
戦闘機乗りは一瞬の判断の遅れが命取りになりますから。
ただ『零戦の真実』や『零戦の運命』の中で、ミッドウェー海戦や上層部(主に山本長官)
批判を坂井氏自身が展開しているのですが、ちょっと・・・
体験至上主義の危うさを感じます。
>『暁の珊瑚海』では、全てが初めての事ばかりで、空母艦内での搭乗員の重みが
真珠湾からインド洋までの大戦果と比較すると、二度出撃して二回とも手ぶらで
帰って来るというのは、情けないことだと思われたのかもしれませんね。
>まさに刻々と迫る時間との戦いであり、
まぁ、南雲長官の作戦指導は批判されて然るべきだとは思いますが、それと
「南雲長官が空母戦の迅速性を理解していなかった」とはまた別物ではないか
というのが、本職の見解であります。
>>509 そうですよね。
発進まで40分もかかるのでは、拙速とは言えまい。
>>511 の続き
ところが、東郷長官は砲撃開始を下令。三笠以下、各艦は一斉に射撃を開始。
三笠保存会の会報によると、
「東郷長官の双眼鏡でも、距離が遠すぎてよく見えないため、1万メートル位に
近づいて、まず春日に砲撃を命じた。同艦の10インチ砲は大仰角が可能で、
艦隊随一の射距離を誇っていた。
次いで8千メートル付近で第一・第二戦隊が相次いで砲撃を開始した。
命中弾の爆煙が上がったが、露艦隊からの反撃はなかった」
どうやら降伏の意図が伝わっていなかったようですね。
>>512 の続き
しかし、接近するにつれて白旗が確認されます。
「秋山作戦参謀は望遠鏡を持っていなかったが、肉眼で何か旗が揚がっている
らしいことは見え、傍らの加藤友三郎参謀長に尋ねると、
”旗が揚がっているようだが読めない。白旗は見える”との返事。
清河純一参謀が、信号旗を確認し”降伏ス”と怒鳴った。
しかし、東郷長官にも聞こえているはずなのに沈黙のまま。砲撃は続く・・・」
東郷長官の胸中や如何に。
514 :
GF長官 :2010/06/02(水) 21:44:01 ID:???
鳩山首相辞任 まさに「遅きに失した」 拙速や巧遅どころじゃない、「拙遅」ばかりの無能政権だったな。 あーあ、麻生政権の頃が懐かしい。 あれほど有能な”指揮官”は、めったに出るもんじゃなかろうに。 とかく「日本の総理は誰がなっても同じ」と言われますが、それが誤りであることに 国民も気付くと良いんですがねぇ。
515 :
GF長官 :2010/06/02(水) 21:44:56 ID:???
>>506 の続き
以前にも紹介しましたが、零戦には「クルシー」と呼ばれる帰投装置が装備されていた。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1237378505/231 坂井三郎氏も何度かお世話になったようで、
「そこで零戦に搭載されたのがク式無線帰投方位測定器、略してクルシーと称した
アメリカ製の無線機であった。パイロットの後方、風防内にO型のループアンテナが
あるが、このアンテナで必要な電波を受ける。
例えばマニラ空襲(台南基地発進)の時、零戦が受けた電波はNHK台南放送局の
760キロサイクルであった。有効距離は100浬が限界であったと記憶している」
(『零戦の真実』)
516 :
GF長官 :2010/06/02(水) 21:46:03 ID:???
>>515 の続き
実際はどのように使用するのかと言うと、
「ルソン島北端でクルシーのスイッチをONにしてダイヤルを回すと、台南放送局の
ラジオ音声が聞こえてきた。それを受けながら、計器の針を中心(零時方向)に保持
して飛行する。最後には放送局の電波塔の真上にたどり着く。
その瞬間、針がピーンとはねて真上に来たことを知らせるから、雲中・雲上・夜間でも
操作を誤らなければ効果があり、便利そのものであった」
前述のAL作戦では、機位を失った艦爆(岡田機とは別)が、随伴していた零戦の
クルシーの誘導に従って、無事に母艦に帰投したとの話もあるようです。
特に濃霧等の悪天候時には有効と言えるでしょう。
517 :
GF長官 :2010/06/02(水) 21:53:01 ID:???
>>516 の続き
[クルシー概念図]
▽帰投機
↓
────────── ──────────
└┐ ┃ ┌┘
└┐ N帯 ┃ A帯 ┌┘
└┐ ┃ ┌┘
└┐ ┃ ┌┘
└┐ ┃ ┌┘
└┐ ┃ ┌┘
└┐┃┌┘
■母艦
(註)A帯とは、モールスで「・−」
N帯とは、モールスで「−・」
中央線(┃)上では、A帯とN帯が重なり合って「−−−−」と聞こえる。
中央線に沿って飛行すれば、電波の発信源にたどり着ける。
518 :
GF長官 :2010/06/02(水) 22:04:03 ID:???
>>517 の続き
文中にもあるように、クルシーは米国製。
米海軍機には搭載されていなかったのだろうか。
レーダーと無線電話があれば、不要と思われていたのかな。
日本側にしても、数が少なくて全機に装備されていたわけではなく、
また開戦後は、アメリカからの輸入が途絶えてしまったため、いつしか
消えてしまったとの話。
519 :
GF長官 :2010/06/02(水) 22:05:22 ID:???
>>510 >上層部(主に山本長官)
>批判を坂井氏自身が展開しているのですが、ちょっと・・・
いやいや、長官はそう言うことは真摯に聞く人だよ。
何れにしろ長官も人間だったんだしなあ。
井上も言っていたが、神にしちゃイケナイ、それは長官が一番いやがることだ
といって、山本神社の動きを潰した。
>>515 >有効距離は100浬が限界であったと記憶している」
有効に機能すれば十分な距離ですね。
機動部隊戦の相対距離は、だいたい230〜250海里だし
尺取り虫戦法でも基地前進の距離は200〜250海里ですし。
南雲スレなのに、全然南雲が登場しないので。 坂本金美少佐(海兵61期)が戦艦山城乗組だった昭和10年頃。 山城は連合艦隊旗艦で長官は高橋三吉、山城艦長は南雲だった。 ある日参謀長の近藤信竹が命令めいた事を言うので、南雲艦長は 「黙れ参謀長!参謀長に指揮権はない!」と先輩参謀長を怒鳴りつけた。 この頃の南雲は威勢が良いが、後年丸くなったのは何かキッカケがあったのだろうか? 機動部隊指揮する南雲は、慎重で部下の話を聞き部下を可愛がる印象なのだが。 後は馴染みの芸者と仲良くしてたら、芸者がトイレに行った隙に若手士官がその芸者を自分とこの座敷に連れて行ってしまった。 馴染み芸者がいつまでも戻らないので怒って暴れたとか。
523 :
GF長官 :2010/06/03(木) 21:06:08 ID:???
>>520 いえいえ。批判すること自体は結構なんですよ。
問題はその内容が・・・(ごにょごにょ) これ以上は自重します。
>>521 そうですね。「最後の手段」が残されていれば、搭乗員も思い切って
任務に集中できると思います。
>>522 あはは・・・南雲長官の出番はまだまだ先になりそうですね。
>この頃の南雲は威勢が良いが、後年丸くなったのは何かキッカケがあったのだろうか?
やっぱり年のせいかな?
過去スレにもあったのですが、
「艦隊指揮官としての南雲の功績は、最先任指揮官として各戦隊司令官や艦長など
に 有無を言わさず作戦遂行にあたらせた「重み」である。
これには序列のみならず水雷屋として長年培った「潮気」もあるだろう。つまり重厚で
潮気にあふれた提督である南雲こそが、最前線で戦う機動部隊指揮官に誰よりも
ふさわしかったのだ」
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/army/1218288706/422 自信の表れではないかと思っております。
>>513 の続き
東郷長官にはその作戦指導において、明確な「指針」があった。
それは戦時国際法です。
そこには「降伏の際には機関を止めて停止しなければならない」とある。
「秋山はたまりかねたように、”敵は降伏です!”と怒鳴った。
が、東郷長官はやや不機嫌そうな表情をするが、依然として顔色一つ変えず、
右手に双眼鏡を、左手に”一文字吉房”を握ったまま微動だにしない。
ついに秋山は叫んだ。
”長官、武士の情けであります。砲撃をやめて下さい”
この言葉に切り返すかのように、東郷長官は
”本当に降伏すっとなら、艦を停止せにゃならん。現に敵は動いとるじゃないか”」
まさに国際法規の知識に基づく的確、冷静な判断、処置であり、戦う武人の
真骨頂とも言える言葉でしょう。
>>525 の続き
明治新政府の一大国家戦略は「不平等条約の改正」。
そのためには、欧米列強に「日本は野蛮な国ではなく、自分たちと同じ文明国だ」
と認めさせなければならない。日清・日露両戦役では、国際法遵守に特に配慮
されていたようです。
東郷長官がこの時、どこまで意識していたのかは想像するに任せますが、
聨合艦隊司令長官の立場は、政治的な関わりから逃れられないと感じますね。
ネボガトフ少将の方も、きっと動転していたのではないかと。
すぐに間違いに気づいて機関停止。それに合わせて日本側も砲撃中止。
正式に降伏は受諾されました。
527 :
GF長官 :2010/06/03(木) 22:01:56 ID:???
>>519 の続き
これで珊瑚海海戦は実質終了。
双方とも復旧作業に精一杯で、とても第二次攻撃隊を編成する余裕など無い。
翔鶴とレキシントン、生き残るのはどっちだ?
まずは、日本側から。
翔鶴の命運は塚本航海長から、この男に託された。
その名は運用長・福地周夫少佐。ちなみに読み方は「ふくちかねお」です。
この塚本−福地コンビは南太平洋海戦まで続き、ドジっ娘翔鶴を守り抜く
ことになります。頼りになるお兄ちゃんたちですね!
528 :
GF長官 :2010/06/03(木) 22:03:06 ID:???
>>527 の続き
とかく「日本空母のダメコンはダメダメだ」と酷評されますが、
(ダメコンだけに・・・ぷぷっ)
決して日本海軍も手をこまねいていたわけではない。
中でも”ダメコンの神様”(本職が勝手に命名)として挙げられるのが、
翔鶴運用長・福地周夫少佐と、隼鷹内務長・桜庭久右衛門少佐。
本題に入る前に、経歴をちょこっと紹介しておきましょう。
明治35年佐賀県生まれ。
海兵52期(源田参謀、淵田隊長と同期)
海兵教官などを経て、翔鶴竣工と共に初代運用長に着任。
坂井三郎氏と同郷になるかな。
529 :
GF長官 :2010/06/03(木) 22:04:33 ID:???
>>528 の続き
五航戦関連では、真珠湾からの帰りにこんなことがあったそうです。
「真珠湾からの帰路は平穏な航海であった。敵の追撃もなく、大戦果をあげた
艦隊は意気揚々、悠々たるものであった。
しかし、警戒を解いたわけではなかった。敵潜水艦の出現に対しては、神経質
すぎるくらいに警戒を厳重にしていた。
果たせるかな、前路警戒中の翔鶴機が敵潜水艦を撃沈したとの報告が入った。
敵の潜水艦は艦首を水上に突き上げて沈没したとのこと。
翔鶴艦長・城島高次大佐は、さっそく旗艦瑞鶴の原忠一少将に伝えた。
530 :
GF長官 :2010/06/03(木) 22:06:14 ID:???
>>529 の続き
するとしばらくして、次のような返信があった。
星の艦 頭を上げて お辞儀をし
翔鶴艦橋では、はじめ妙な信号だと思ったが、その意味が分かるとみんな
笑い出した。戦争に勝って帰る司令官”英雄閑日月あり”の心境であろう。
原忠一司令官は水雷戦術で鍛えた猛将で、容貌魁偉、キングコング愛称で
呼ばれていた人であるが、こんな当意即妙な歌が出るとは思わなかった」
(『海軍くろしお物語』福地周夫/著)
(註)「英雄閑日月あり」とは、ゆったりとして余裕のあること。
531 :
GF長官 :2010/06/03(木) 22:06:41 ID:???
>>530 の続き
なんてお茶目さんw
なんかこう憎めないんですよねぇ、この人は。
新成五航戦司令官には適任だったと思いますよ、ほんとに。
「原忠一と愉快な仲間たち」みたいな。
これが謹厳実直な司令官だったら、搭乗員も窮屈だったかも。
大らかな司令官の下でのびのびと育った、末娘たちの活躍に期待。
532 :
GF長官 :2010/06/03(木) 22:18:55 ID:???
明日は新入社員歓迎会のためお休み。 次回はあさってにお会いしましょう。 敵機直上急降下ー!!
533 :
名無し三等兵 :2010/06/04(金) 10:00:22 ID:iDie/VJy
ミッドウェーはまんまとニミッツの策にはまった南雲だが、南太平洋海戦の指揮はなかなか良かったけど 途中で逃げ出すのはいただけないだろう
>>533 |
∩___∩ |
| ノ _, ,_ ヽ (( | プラプラ
/ ● ● | (=)
| ( _●_) ミ _ (⌒) J ))
彡、 |∪| ノ
⊂⌒ヽ / ヽノ ヽ /⌒つ
\ ヽ / ヽ /
\_,,ノ |、_ノ
ミッドウェー基地に気を取られている隙に横っ腹を突かれる危険性は 事前の図演や作戦会議でも話し合われているのに 南雲はなにやってんだ
長官が来ないとわかると喜んで書き込みするって事は、このスレを毎日愛読(ストーカー)してるんだな。 しかも保守あげまでしてスレの存在をアピールしたり。
規制が解除されただけだよ チンカス野郎
ああ…ageてまで詰んないことばっかり書き込みから規制されるんだw
>>537 重要情報をありがとう〜w
我、第二次携帯規制突破に成功セリ
(早くPC環境に復帰したいorz)
長官不在のようなのでネタ振り。
通説というか俗説では、ミ海戦敗北要因の一つとして
「空母は他艦種より通信能力が低く、重要情報の受信に失敗した」
というのがありますが、これ変じゃないですか?
いえ、情報処理能力とかのソフトや、通信機器の性能とかのハードでもなく、器つまり船としての『プラットホーム』の部分で。
むしろ空母は甲板がクリアーな分、通信環境自体は有利な部分もあるんじゃないのかと。
実際、戦後に米軽空母ライトが通信指揮艦に改造された理由の一つですし、第7艦隊旗艦ブルーリッジは空母船型に近いわけで。
確かに空母のマストは起倒式ですけど、航空機運用時以外(夜間等)でも倒しぱなしじゃないでしょうし、艦橋にも固定マストがありますから。
本来なら造船工学に係る話しで空母スレ向きの話しかもしれませんが、
空母の通信能力で勝敗云々はミ海戦くらいしか聞きませんし、最後まで日本機動部隊旗艦は空母なんですよね〜。
レイテの大和も受信し損なってる。 それと携帯規制が解除されたのは木曜からだが、また月曜には規制されるだろう。
甲板クリアにしなきゃならないから、レーダーとかそういうもんおったてるわけにはいかんのよ 排気の位置とか苦労するし
542 :
名無し三等兵 :2010/06/05(土) 11:13:39 ID:DlxIHoBh
>>539 諸説あるが、赤城以下も空母が大本営情報部からの米空母の情報
米艦載機と空母の通信、呼び出し符号、ホノルルからの緊急電の
すべてを傍受、受信できなかった可能性は少ないので
私の推測ではおそらく赤城艦橋では米空母近しの情報を持った
うえでミ島に大部隊を繰り出しその後の攻撃の選択肢を狭める
というミスを犯した
また索敵も当時としては十分な索敵を行ったとの意見も多いが
それは全くの詭弁であり、索敵の軽視は後の黒島や源田も認めており
特にミ島基地、ハワイの事前偵察を怠った点は弁解の余地も無いと思うが
>>539 艦の周囲にアンテナを並べるのは空中線を取り回せないからやはり不利ではある
(指揮艦や通信中継艦として改造された米空母は甲板上に巨大なアンテナを置いたし、
戦後の米空母はマストを高めたりホイップアンテナを採用してこの辺を改善した)
>>542 第二次K作戦失敗と潜水艦展開の遅れは一航艦でなくGFの作戦指導に問題があるけどな
ガ島の上陸敵兵力を勝手に2000程度と希望的観測で根拠も無く決め付けた陸軍と全く同じ構図。 南雲が、辻が、ってレベルじゃなく、 これは俺ら日本人全体の弱点だ。
>>544 > ガ島の上陸敵兵力を勝手に2000程度と希望的観測で根拠も無く決め付けた陸軍と全く同じ構図。
> 南雲が、辻が、ってレベルじゃなく、
> これは俺ら日本人全体の弱点だ。
>
今日はミッドウェー海戦記念日
547 :
主計科三水 :2010/06/05(土) 17:01:05 ID:???
兵装は 魚雷と君が言ったから 6月5日はミ島記念日 失礼しました。
548 :
539 :2010/06/05(土) 17:08:18 ID:???
>>543 >〜やはり不利ではある
これ自体については同意です(米空母の指揮艦改造要領も承知)。
ただ「日本空母の通信能力」は、
・艦隊旗艦として使用することにほぼ問題は無い
・仮に他艦種より遜色があったとしても、それは空母戦指揮との兼ね合いでは許容範囲内である
ではないかと。
許容できないほど支障があるなら他艦種を旗艦にすると思われますが、
ミ海戦戦訓で再編された3F(就役した大淀も後に配属)でも空母のままですし。
あ号作戦要領では全艦載機を陸上運用する場合、
一機艦長官(兼3F長官)は航空巡最上を旗艦として水上部隊を指揮することになっていますが、
これは空母が出動しない場合ですし。
「空母は他艦種より通信能力が低く〜」云々は誇張されすぎで、
『運命の5分間』同様の戦場伝説の類ではないのか?
が
>>539 で提起した骨子です。
549 :
名無し三等兵 :2010/06/05(土) 17:22:59 ID:SnNur1SM
でも大和の通信設備が最新のもので 赤城や加賀に比べると能力が高いんじゃない?
>>544 >ガ島の上陸敵兵力を勝手に2000程度と希望的観測で根拠も無く決め付けた陸軍と全く同じ構図。
その2000程度という情報を陸軍に提供したのは海軍なんだが。
>>548 大型空母の船体規模と部内での扱いを考えたら
重巡と同程度かそれ以上の通信設備自体は持ってると思われ
552 :
GF長官 :2010/06/05(土) 18:01:23 ID:???
>>533 せっかくの記念日なのに、わざわざサンタクルーズへ話を振るんですね・・・orz
>>534 ついに我が南雲スレにも有名AAの登場か。そろそろ老舗の看板を出しても良いかな?
>>535 ・・・どこかで同じ話を聞いたような・・・
>>536 もしかして長官私室も盗撮されているのか? もうお嫁に行けない。
>>539 そうですね。>「空母は他艦種より通信能力が低く、重要情報の受信に失敗した」
東京放送はハワイ沖でも受信できたわけだから、通信能力が低いとは言えない。
黒島参謀が転電しなかった理由が、「米空母呼出符号を後方の大和でも傍受できたんだから、
ミ島に近い赤城も傍受しているはず」ならば、マストの高さだけが問題になるのだろうか。
>空母の通信能力で勝敗云々はミ海戦くらいしか聞きませんし、
GF司令部が出撃したのもミ海戦だけだったから、それと関連付けられたのかな。
553 :
GF長官 :2010/06/05(土) 18:02:42 ID:???
>>542 これまた”でじゃぶ”の予感。
>>544 敗因を民族性に求めるのも「日本人全体の弱点」か。
>>546 戦没将兵の奮戦に敬意を表し、黙祷
>>547 「兵装転換だね」と具申すれば「兵装転換だね」と答える人のいるあたたかさ
>>548 これは新しい視点。
>「空母は他艦種より通信能力が低く〜」云々は誇張されすぎで、
>『運命の5分間』同様の戦場伝説の類ではないのか?
ただ仮に受信していたとしても、索敵計画が変更される可能性はありますが、
黎明基地空襲を行わないという選択肢は有り得ないですね。
何だかスレ主がいないと盛り上がるスレなんだな。 空母は飛行作業に支障が出るから、縦横に充分な空中線を張れない点はあるけど。 基本的に通信能力は通信機と通信員の配備数の違いで、艦隊旗艦か戦隊旗艦か旗艦でない艦かで配備数は決まっている。 だからミッドウェーで艦隊旗艦の赤城は比叡・霧島より通信能力高いし、レイテ沖の愛宕は大和よりも通信能力が高い状態。 草鹿が宇垣に依頼した件も、味方通信は受信できても敵信は滂受できない場合があるから、大和で滂受した時は知らせてくれと。 周波数あわせてないと滂受できないし、様々な条件で通信状態が悪くなる場合がある。 それとガ島戦では上陸部隊の輸送船30隻との情報から、当初は1個師団規模と正しく読んでいる。 第一次ソロモン海戦後米軍は撤退中との報告から、一木支隊で敵は少数で戦意に乏しいと判断しただけ。 ラバウルに寄港して詳細な打合せや偵察報告聞かずに、ガ島に直行したから。
角田の囮作戦は失敗したので、小澤が囮になってれば米空母は釣られてミッドウェー作戦は成功したとか言ってみる。 つまり失敗したのは角田のせい。
>>526 の続き
降伏手続きのため、秋山参謀がニコライ一世に派遣された。
「上甲板に上がると乗員が騒がしく動いており、反乱かと一瞬たじろいだが、
先の砲戦で戦死した水兵五名の水葬の準備であった。
秋山は傍らに行き跪いて黙祷を捧げた。この所作に艦内の空気は平静に
なっていった」
当時、装甲巡洋艦「日進」乗組みだった山本五十六少尉候補生も、この一部
始終を目撃していたことでしょう。それとも医務室のベッドの上か・・・
また南雲忠一少年は米沢中学を卒業し、海兵入学を目指して猛勉強中。
彼らの前途には無限の未来がひらけている。
>>556 の続き
軍歌『日本海海戦』には、こう歌われている。
「明るく晨(あした)の晴天に 敵を索(もと)めて行き行けば
鬱稜島(うつりょうとう)のほとりにて 白旗掲げし艦(ふね)四隻
副将ここに降を乞い 主将は我に捕らわれて
古今の歴史に例(ためし)なき 大戦功を収めけり」
これにて、海軍記念日特集はお開き。
年末にはNHKのスペシャル大河「坂の上の雲」が放送予定。
日本海海戦は来年の最終回ですが、もしかしたら登場するかも?
>>557 の続き
ネボガトフ少将は戦後、軍法会議にかけられ「軍籍剥奪の上、死刑」を宣告されるも
禁固十年に減刑。服役後はシベリアで紅茶の行商を行っていたとか。
前述の通り、彼は「浮かぶタライ艦隊」とまで酷評された第三戦艦隊を率いて、
4ヶ月遅れでリバウ港を出撃、本隊との合流を急ぎましたが、その間も無為に過ごす
ことなく、夜間無灯火航行訓練を実施する程の実戦的な指揮官だったらしい。
坂井三郎氏は、その著書の中で「エースになる第一条件は戦機を得ること」と強調
している。どんなに有能な人でも会敵しなければ、その能力を発揮できない。
当たり前のことですが、支那戦線では出撃してもなぜか交戦の機会が訪れない
搭乗員もいれば、逆に「彼が上空直衛に上がると、必ず敵の空襲がある」といった
下士官もいたようです。
>>558 の続き
「源田サーカス」として名を馳せた源田参謀も、一度も実戦を経験してないとか。
映画『太平洋の翼』の中では、自ら紫電改を操縦し、出撃してますがね。
ネボガトフ少将もまた、戦機を得なかった悲劇の提督と言えるかもしれません。
その点、南雲長官は戦機に恵まれ過ぎた指揮官でしたね。
南雲長官の赴くところ、必ず敵艦隊が現れる! 陽動のAL作戦は不要だったのでは?
開戦から最期まで、ほとんど最前線に居ましたから。
どうか今はゆっくりと休んで下さいね。お疲れさまでした。
>>555 第二機動部隊は囮作戦?
囮とは何の事だ?
561 :
GF長官 :2010/06/05(土) 18:40:52 ID:???
今日は環境の日。 「環境基本法」第十条に明記されています。 実は公害防止管理者という資格を取得する時に知ったのですが、講習会で解説を 受けた際「これは絶対に忘れないな」とほくそ笑んだのは本職だけでしょう。 余談ながら、本職は化石燃料史上主義なので、エコカーの類には全く興味がない。 そもそも「CO2主犯説」があやしいと思ってますから。 やっぱり男は、ターボにハイオクですよね〜 良質の英国炭を燃やして、幾条もの煤煙を吐きながら突進する戦艦群。 なんと燃える光景でしょうか! 日清戦争時代は、好天に恵まれれば、かなり遠方から煤煙を発見できるため、 「敵艦見ユ」から「打チ方始メ」まで相当の時間を要したと聞きます。だから、 敵艦を発見してから腹ごしらえするなんてことも、 なにしろ、敵艦の煤煙と発砲煙と命中弾の爆煙により測距が不可能となり、 一時砲撃を中断せざるを得なかったとかあったそうですから。 重油専焼缶が発達しなければ、航空母艦という艦種は誕生しなかったのかも しれませんね。
562 :
GF長官 :2010/06/05(土) 18:53:19 ID:???
>>531 の続き
運用長とは何をする人ぞ。
以下は、『歴史群像(13)翔鶴型空母』より
[空母瑞鶴艦内配置](昭和19年10月レイテ沖海戦出撃前)
艦長━副長
┣砲術長┳1分隊(高角砲)
┃ ┣2分隊(機銃・噴進砲)
┃ ┗3分隊(射撃管制・観測)
┣通信長━4分隊(送信・受信・暗号)
┣航海長━5分隊(航海・信号・電探・聴音)
┣内務長┳6分隊(運用・応急)
┃ ┣7分隊(工作)
┃ ┗8分隊(電気)
┣機関長┳41分隊(機関・補機)
┃ ┗42分隊(缶)
┣整備長┳10分隊(航空兵器・魚雷)
┃ ┣11分隊(整備)
┃ ┣12分隊(艦爆整備)
┃ ┣13分隊(艦攻整備)
┃ ┗45分隊(軽質油庫・倉庫)
┣軍医長━43分隊(看護)
┣主計長━44分隊(経理・厨烹・衣糧)
┗飛行長━航空部隊(戦闘機・艦爆・艦攻)
日清戦争の砲戦距離は3000m程度、日本海海戦で8000m程度。 日露戦争の砲戦距離でさえ、前例のない遠距離砲戦で英観戦武官が驚く程だった。 日清戦争では吉野以外黒色火薬で測距儀すらなかったし、日露戦争でも測距できる距離は4000m位だった。 でも戦犯として収容中に、夢で小型艦に襲撃されて応戦、目が覚めてから「今の判断は正しかった」と呟く黛はガイキチ。
564 :
GF長官 :2010/06/05(土) 19:05:31 ID:???
>>562 の続き
どんなに優秀な軍艦を建造しても、それを動かすのは人です。
そこで艦内は各科に区分され、各科長の下、日頃から鍛錬に励んでいた。
各科長の下には分隊があり、分隊長(大尉・中尉)が指揮。
分隊士(少尉・准士官)が分隊長を補佐する。
さて、運用長は上図の内務長に相当する。
開戦時は運用科・工作科・機関科と分かれていたが、昭和18年12月の編制改正により、
内務科が新設され、旧運用科と工作科を統合。更に機関科の電気分隊が内務科に編入
された。
>>528 で紹介した「福地運用長」と「桜庭内務長」の役職名が異なるのは、以上の理由から。
565 :
GF長官 :2010/06/05(土) 19:07:19 ID:???
>>564 の続き
この背景には、兵科と機関科の格差問題があったと言われている。
運用長→海兵出身(兵科系統)
工作長→機関学校出身(機関科系統)
復旧作業では一致協力しなければならない両科長の間にしこりが存在していた。
例えば艦橋に被弾して司令部が全滅、新米の兵科少尉だけが生き残った。
このような場合でも、機関参謀(機関中佐・少佐)はその指揮下に入らなければ
ならない・・・といった話は有名ですね。
これらの格差是正の一環として、総合新設されたのが内務科だったとか。
566 :
GF長官 :2010/06/05(土) 19:12:39 ID:???
>>551 そうですよね。艦隊旗艦の最低条件として「良好な通信設備」は欠かせない。
>>554 ちょっと修善寺へ行って療養してきます・・・orz
>何だかスレ主がいないと盛り上がるスレなんだな。
>艦隊旗艦か戦隊旗艦か旗艦でない艦かで配備数は決まっている。
有難うございます。そういうことだったんですね。
味方内の通信と敵信傍受は、設備数によって差が生じるのか。
>>555 主目的は米空母撃滅なんだから、待ち伏せされていたこと自体は成功だった。
と言ってみる。
>>561 竣工時の赤城は混焼缶を使ってるから凄まじい煙上げて走ってる写真があるね
こうして過疎っていくんですね
スレ主がいると題材提供の時間になるから レスしたら話の腰が折れるじゃん
そいや、長官さん。 インド洋の馬来部隊が約30隻撃沈・撃破したといわれる商船の名前とか知らん? せめて以前それについてやったかどうかだけでも教えてもらえれば助かるのだが。
572 :
名無し三等兵 :2010/06/06(日) 17:08:35 ID:oXTPHpTL
おそらく赤城以下の4空母でも、米空母がミ島近海に居ることは掴んでいたはずだが、米空母との距離がまだあると判断して 兵装転換をし千載一遇のチャンスを逃し後は皆さんの知っての通り しかし、そのことを正直に戦闘報告書に書くと自らの立場が悪くなる為、偽りの戦闘報告書を
いつの時点での話をしてるんだ? 兵装転換て事だから0415以降だと思うが。 0445だと空母攻撃の為に雷装にする事をわざわざ修正する必要もないし。 無線傍受の時点を言ってるなら6/3とかだし。 直接敵信傍受したのか、味方から転電されたものかで話が違ってくる。 単に無線傍受するだけと、それが米空母からのもので、その傍受により方位や距離まで判明していたってのでは全然違うから。
第二次ソロモン海戦で戦艦ペンシルバニアを撃破したらしいのですが、詳しく知っている方はいますか?
575 :
名無し三等兵 :2010/06/07(月) 19:23:23 ID:td2/n+1g
>>573 6/4だよ
脆弱な潜水艦の無線設備でも
傍受できているのだから
南雲機動部隊も知っていたと推測してもおかしくないだろ
いつ潜水艦がそんなもの傍受したのやら?
577 :
GF長官 :2010/06/07(月) 21:38:19 ID:???
578 :
GF長官 :2010/06/07(月) 21:40:44 ID:???
>>570 ごめんなさい、知りません。>商船の名前。
『天空からの拳』に、南方作戦で沈めた商船名は記述されていますけど。
>せめて以前それについてやったかどうかだけでも教えてもらえれば助かるのだが。
過去スレでも扱っておりません。
ちなみに、途中から「インド洋作戦編」→「印度洋機動作戦編」と改名したのは、
角田編にて「ベンガル湾通商破壊編」を設けようと思っているからであります。
たぶんイギリスの戦史サイトを探せばあると思うんだがなぁ・・・調べ方が分からない。
>>571 そうでもないかも。>スレ違い
当スレは専門化し過ぎて「木を見て森を見ず」状態になりがちなので。
関係なさそうな話題でも、あとで役に立ったり立たなかったたり・・・
ただ本職がそのネタ振りに応じるかどうかは、その時の気分次第ですので悪しからず。
先任参謀殿のように名前欄で区別してくれると、議論を発展させやすいと思います。
579 :
GF長官 :2010/06/07(月) 21:44:38 ID:???
>>572 おっ、とりあえず「米空母がミ島近海に居ることは掴んでいたはず」でも、
黎明に友永隊を出すことには賛同頂けたようですね。安心しました。
次は兵装転換下令の是非か。おおいに盛り上げていきまっしょい。
>>573 本職も「米空母との距離がまだあると判断した」根拠がつかめませんが、
仮に米空母が攻撃圏外(250浬以遠)と判断したのなら、0415時点では、
30分送れの利根四号機でも270浬進出していますから、「攻撃圏内に米空母は
居ない」との判断は妥当だと思います。
>>574 米戦艦はノースカロライナだったような・・・被害はなかったはず。
>>575 >>573 様と同一人物で良いのかな?
ネタじゃないのであれば、論点をハッキリさせたいのですが、
「敵信傍受したのに、米空母が攻撃圏外に居ると判断した南雲司令部は誤り」?
「敵信傍受したのに、兵装転換を決断した南雲司令部は誤り」?
「敵信傍受したのに、戦闘詳報を改竄した南雲司令部は誤り」?
そもそも、
「米空母がミ島近海に居ることは掴んでいたはず」の根拠は何ですか?
続編に期待しております。
>>576 本職も初耳。
580 :
GF長官 :2010/06/07(月) 22:39:03 ID:???
>>565 の続き
一般的に船舶の「運用」とは、
・入出港時の錨作業(投錨・抜錨)
・ブイ取り
・桟橋への横付け作業
・重量物の運搬
・搭載短艇の取扱い
・甲板、船体の手入れ、補修等
参考までに「ブイ取り」について。ブイ(浮標)とは、
繋留ブイ
http://sea.ap.teacup.com/shunsuke/img/1239720957.jpg 通常、軍艦が軍港内に停泊する場合は投錨を行わない。
なぜなら、軍港の海底には電線・電話線・各種配管が敷設されているから、
投錨すると、それらを破壊してしまう恐れがある。
開戦前に柱島の長門と東京の軍令部が、直接電話でやり取りしていのは、
よく知られていますね。
ブイには鎮守府に近いものから順番に番号がふられており、駆逐艦等の
小艦艇は若い番号のブイに、戦艦や空母は陸地から離れたブイに繋留する
ことになっていた。
581 :
GF長官 :2010/06/07(月) 22:40:43 ID:???
>>580 の続き
「ブイ取り」とは、入港時に艦をブイ傍にピタリと寄せて、繋留する作業のこと。
ここが、各艦長(航海長)の腕の見せ所であります。
繋留には二種類あり、
「入船繋留」は、入港針路のままブイに向かい繋留する。
安全で確実な方法だが、出港時には後退しながら出て行くので操艦が難しい。
場合によっては、汽船(タグボート)で曳き出してもらうこともある。
「出船繋留」は、入港時にいったん回頭して艦首を港外に向け、後進しながら
ブイまで寄せて行かねばならないので、高度の伎倆を要する。
ちょうど車の車庫入れと同じですね。
バックが苦手だからと言って、頭から突っ込むと出る時に苦労する。
582 :
GF長官 :2010/06/07(月) 22:43:16 ID:???
>>581 の続き
>>530 で紹介した『海軍くろしお物語』の冒頭では、福地少佐が少尉時代に、
第一水雷戦隊の駆逐艦「葦」乗組みだった時、悪天候の横須賀に入港する際、
この出船繋留を行った話が紹介されています。
「先任将校は後甲板に行って作業指揮にあたり、艦長は艦橋にあって艦を回頭させ
後進を始め、艦尾を見ながら右に左に舵を操って、見事に各駆逐艦が入船に繋留
している最左端の浮標の位置にピタリと止め、無事に出船繋留を終えた。
艦長の顔を見ると、”どうだ”と言わんばかりであった」
今でも海上自衛隊の繋留伎倆は随一であり、各国の観艦式等の行事に招かれた際、
ピタリと艦を停めて見せて、「さすがは帝国海軍の末裔」と一目置かれているとか。
舵の効くギリギリの微速で艦を自在に操るなんて惚れちゃうなぁ。
583 :
GF長官 :2010/06/07(月) 22:45:02 ID:???
>>582 の続き
閑話休題
運用科には、もう一つ重要な任務がある。それが応急作業。
敵からの攻撃による損傷を最小限にとどめ、艦の戦闘能力を維持する。
いわゆるダメージ・コントロールです。
編制上は、その指揮官を「応急指揮官」と名付け、運用長をあてる。
内務科創設後は、内務長が「防御指揮官」。その上に副長が「防御総指揮官」として、
応急作業を統括することになっていた。
各分隊(
>>562 )の任務は、
6分隊→防火(消火管・泡沫消火剤・液化炭酸ガス消火装置による消火作業)
防水(被雷箇所を角材で補強し、浸水を防ぐ)
7分隊→木工(6分隊に合流して被害箇所の補強や応急処置にあたる)
金工(注排水作業により、傾斜した艦の平衡を取り戻す)
8分隊→発電機・配電盤・各配線の復旧
珊瑚海での翔鶴では、福地少佐は運用長なので上記の6分隊、すなわち防火・防水の
指揮に当たった。実際は魚雷が命中しなかったので、消火作業が主任務となる。
584 :
GF長官 :2010/06/08(火) 21:18:30 ID:???
>>582 余談ついでに。
当時の駆逐艦長は森友一大尉。後に羽黒艦長となるが、そこでも「操艦第一」を
発揮しています。
「羽黒が戦闘の合間に洋上給油をしていた最中に、突如敵の飛行機群が来襲した。
羽黒はたちまち油槽船との連結を解いて戦闘行動に移ろうとした。
ところが、一人の水兵が海に落ちたのである。
この時、森友一大佐は少しも騒がず、即座に”救命ブイ落とせ”と命令した。
しかし、兵は落ちた際に失神した模様で、ブイにつかまろうともせず沈んで行く。
これを見た艦長の、次の命令がもの凄かった。
傍らの下士官を指し、”海へ飛び込め”と命じた。
下士官は間髪を入れず、その意味を解し海中に飛び込み、沈む兵を抱きかかえ
ブイにつかまる。
艦はすでに33ノットの最大戦速で交戦に入った。
585 :
GF長官 :2010/06/08(火) 21:19:28 ID:???
>>584 の続き
それから40分。敵機は去った。
やがて艦長は艦首をめぐらして、太平洋上の一点にピタリと一万トンの大艦を
横付けした。一点とは先ほどのブイである。
停止したのは、ほんの一秒にも満たない。上甲板からはロープが投げられ、
下士官が失神した兵をかついでつかまった。
その脚が海面から30センチも離れた時には、艦ははや走り出していた」(『海軍くろしお物語』)
ここにも”操艦の神様”が居ましたか。
586 :
GF長官 :2010/06/08(火) 21:47:06 ID:???
>>583 の続き
幸いにも翔鶴が無事に生還できたのは、なんと言っても「魚雷が命中しなかった」。
これに尽きるでしょう。
日本海軍に少しでも興味のある方なら、まず最初にミッドウェーの”運命の五分間”が
思い浮かぶので、ついつい忘れがちですが、
「造船学上の見地から述べれば、艦船は喫水線より上の船体構造の損傷だけでは
決して沈没しない。
たとえ船内に浸水しても、浸水区画が浸水許容区画より少なく、浸水後の喫水が
制限喫水以下の状態で、海上がよほどの荒天でなければ安全である」
(『艦艇工学入門』岡田幸和/著)
よーく読んで下さい。”決して沈没しない”ですよ。
587 :
GF長官 :2010/06/08(火) 21:48:37 ID:???
>>586 の続き
軍艦にとって、何より怖いのは喫水線下の浸水です。
魚雷命中→浸水→浮力を失い沈没
魚雷命中→浸水→復原性の限界を超えて転覆
魚雷命中→浸水→機関損傷して戦闘速力不可
(至近弾による浸水も同様)
例えば翔鶴型ならば、水平防禦に関して800kg爆弾(水平爆撃)に耐えられるよう
設計されており、1トン爆弾でも命中しない限り、まず致命傷には至らない。
急降下爆撃により戦闘能力が失われても、沈没することはない。
もちろん沈没した例はあるが、それは爆弾命中によるものではなく、発生した火災を
制御できなくなり艦を放棄した場合がほとんどです。
588 :
GF長官 :2010/06/08(火) 21:50:41 ID:???
>>587 の続き
我々が戦史を検証する場合、史実の南雲機動部隊の行動が基準となる。
一部の例外を除けば、同隊には魚雷が命中しなかったため、無意識のうちに
雷撃の脅威を除外してはいないだろうか。
先に話題となった「兵は拙速を尊ぶ」(
>>500 )
「格納庫内に燃料を満載した飛行機が、魚雷や爆弾を抱えてひしめいている
ところに被弾すれば、大火災が発生し収拾がつかなくなる」
この理屈はよく理解できます。だがしかし、この時に「魚雷が命中したら・・・?」
とは考えないのでしょうか。
589 :
GF長官 :2010/06/08(火) 21:53:48 ID:???
>>588 の続き
魚雷の命中は、直接格納庫火災には結びつかない。
(あくまで原則の話です。ワスプは魚雷命中により格納庫に火が入り、補給中の
機体に誘爆して放棄されたと言われている)
その代わり、艦の傾斜や機関の損傷により発艦作業不可になるといったことが
想定される。
日本の空母は急降下爆撃に弱かった。その通りでしょう。
しかし、それは雷撃が脅威でなかったとは同義ではない。
設計者の視点から考察するのも、また有意義ではないかと思います。
とにかく、珊瑚海の翔鶴には魚雷は命中しなかった。
これ偏に「水雷☆無双」・・・じゃなかった、塚本航海長の適切な操艦と、また
米雷撃機の拙劣な伎倆に助けられたと言えますね。
>>587 レベルが低すぎて苦笑するわw
>例えば翔鶴型ならば、水平防禦に関して800kg爆弾(水平爆撃)に耐えられるよう
>設計されており、1トン爆弾でも命中しない限り、まず致命傷には至らない。
翔鶴型にそんな大和並みwの水平防御はないからw800kg爆弾の対応防御は弾庫のみ。
重要防御区画の缶室、機関室でさえ250kg爆弾の急降下爆撃に耐える防御までしかしていない。
そんな半端な知識でよくもまあ自説を主張できるもんだ。
小学生からやりなおしてこいよw
誤りの指摘ならともかく、煽りは不要。 その一点だけ指摘して誇らしげにしているところ悪いが。
エセックスは飛行甲板こそ無装甲だが格納庫の床の装甲がイラストリアス並みだよな。 翔鶴と排水量は大差ないのに明らかに船体が大きく、しかも防御も上とはどういうことだ?
台風に対する備えの差 かなぁ。
594 :
GF長官 :2010/06/09(水) 21:23:03 ID:???
>>590 有難うございます。ご指摘の通りですね。
「翔鶴型では弾薬庫には水平爆撃で投下される800キロ爆弾に耐えられ、
重巡の20センチ砲による砲撃にもビクともしない防御がほどこされた。
さらに缶室、機械室など主要部には急降下爆撃が投弾する250キロ爆弾に
耐えうる防御甲鈑が張られた」 (『空母入門』)
お詫びして訂正致します。
>>591 いえいえ、誤りが直ちに正されるのは良いことだと思います。
・・・ここだけの話、上記の箇所は確認済みでしたが、「皆さんはちゃんと本編を
読んでもらっているのだろうか・・・?」と悪戯心が生じまして、「弾薬庫」を省略
してみた次第です。ごめんなさい、もうしません。
実際のところ、本職自身「成りきり力」は自負しておりますが、知識量では住人の
皆様には及ばないと自覚しております。
「艦隊防空の章」に引き続き、ここからは技術的な話が中心になるので、忌憚の
ない指摘をお願いするものであります。
595 :
GF長官 :2010/06/09(水) 21:23:47 ID:???
596 :
GF長官 :2010/06/09(水) 21:32:33 ID:???
>>589 の続き
ミッドウェー海戦を知る我々からすると、三発も1000ポンド爆弾を受けて、
よく中破程度で済んだなと驚きですが、その理由を挙げると、
(1)全力出撃のため格納庫が空だった
(魚雷や爆弾は魚雷庫や弾庫に収納。格納庫内に誘爆の原因となるものがなかった)
(2)被弾により、機関・操舵・電源・消火系統に故障が生じなかった
(3)魚雷が命中しなかったので艦の傾斜が起こらず、応急員は消火活動に専念できた
そして急降下爆撃による被弾の場合、「どこに命中したか」によって艦の運命が左右
されることが多い。こればかりは”運まかせ”と言った方が適切かもしれません。
597 :
GF長官 :2010/06/09(水) 21:45:47 ID:???
[ミッドウェー海戦 日本空母被弾箇所] <赤城>命中弾2(左舷艦尾は至近弾とも言われる) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ★ ┃ ←┃ ┃ ┃ ┏━━━┓ ★┃ ┗━━━━━━━━━━━┻━━━┻━━━━━━━━━━━━━┛ <加賀>命中弾4 ┏━━━━━━━┳━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ┗━★━┛ ★ ┃ ←┃ ★ ┃ ┃ ★ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
598 :
GF長官 :2010/06/09(水) 21:46:15 ID:???
>>597 の続き
<蒼龍>命中弾3
┏━━━━━━━┳━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┗━━━┛ ┃
←┃ ★ ★ ┃
┃ ★ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<飛龍>命中弾4
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ★ ★ ┃
←┃ ★ ┃
┃ ★ ┏━━━┓ ┃
┗━━━━━━━━━━━┻━━━┻━━━━━━━━━━┛
これらと翔鶴の被弾箇所(
>>463 )を比較しながら、順番に見ていきたいと思います。
まあ、あと命中したあとどこで爆発するかも影響するだろうな。 比較的、日本の場合は深くアメリカは浅い場所で爆発するわけで。
>>592 つってもフランクリンが爆撃で沈没寸前までいってるからな
状況によるだろ
601 :
名無し三等兵 :2010/06/09(水) 23:41:55 ID:G7zTjFQg
日本の急降下爆撃の精度の高さがよくいわれるが MI時の4空母の命中率をみると、米もかなりのものだな
錬度が高いと言われている割にはエドソール爆撃は怪しいもんだけどな。 いくら駆逐艦相手とはいえ、沈没までもっていけなかった事から考えると命中どんだけしたのかなと。
>595 転覆するところと言われても信じるかもしれんな
>>591 確信犯的に煽った長官には何も言わないのですね
>>604 法の遡及適用は認められない。
あの時点ではそうだとは判明していなかった訳ですし。
607 :
GF長官 :2010/06/10(木) 21:41:35 ID:???
608 :
GF長官 :2010/06/10(木) 21:43:26 ID:???
>>602 米駆逐艦エドソールについては、『天空からの拳』にありました。
「(昭和17年)三月初め、南雲機動部隊は三戦隊・八戦隊と共にジャワ島の
南部に出動した。海路逃れようとする敵の残存兵力を掃討するためである。
その中にはアメリカの駆逐艦エドソール(艦長ジョシュア・ニックス大尉)もあった。
同艦は積載爆雷の一つが爆発し、すでに損傷を受けていた。
三月一日午後、クリスマス島南南東250浬でエドソールは近藤提督の戦艦隊
(三戦隊)と遭遇した。
単艦で救援もないまま、エドソールは煙幕を張りつつ小さな船体に古いエンジンを
ふりしぼって、最高速度でジグザグに走り非常なねばりを見せた。
この船の長い船歴の中でも最高の戦いといえる。スコールにも助けられて一時間
ほどは神通力に守られたかのように無傷だった。
609 :
GF長官 :2010/06/10(木) 21:44:46 ID:???
>>608 の続き
日本側の記録によると、比叡・霧島・利根・筑摩から計1268発が発射されたが、
命中はたったの2発だけだった。
しびれを切らした近藤長官は、機動部隊に支援を求めた。
赤城から8機、蒼龍から江草率いる9機の九九艦爆が急降下爆撃を行った。
第一弾は何とかよけたエドソールだが、数発の命中弾を受け大火災が発生、
ついにジャワ島の南海に沈んだ」
『空母艦爆隊』の方にもありますが、むしろ給油艦ペーコスに対する爆撃の方が
いまひとつでしたね。
(加賀艦爆9機により爆撃したが、最後の9機目・山川新作機でようやく命中)
>>603 全く。空母雑談スレの方には、他にも色々ありますよ。
610 :
GF長官 :2010/06/10(木) 21:46:15 ID:???
>>604 恐縮です。実際はこんな感じでした。
耐弾防禦が250kgだと話がつながらなんなぁ・・・
→まぁいい、仕事しながら考えよう
→(仕事が忙しくて考える余裕なし)
→まぁいいか、どうせレスはつかんだろうし
どうも投げやりですみません。
最近では「長波輻射の章」でも行いましたが、
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1268653116/511 翌日に「誰も気づいてないようですが、耐弾防禦800kgなのは弾薬庫だけですよん」
と自己レスするつもりでした。
これは単調なスレ進行に変化をつけるための自作自演?で、話がうまくまとまらなかった
時によく使う手です。気分を害されたようなら申し訳なかったです。
611 :
GF長官 :2010/06/10(木) 21:46:55 ID:???
>>605 神聖不可侵ですかw
ちなみに、『蒼天航路』の郭嘉は好き。
「軍師なんてものは、どうしようもなく戦が好きで、常に頭の中ではまだ見ぬ敵と、
まだ知らぬ苛酷な戦を戦っているものだろうが!」
須らく参謀はかくあるべし。
>>606 思わぬ反響で困惑しております。
これからも遠慮なく、本職の知識不足を補って下さい。
「小学生からやり直せ」と言われても気にしませんので。
むしろ、ょぅι゛ょに囲まれて・・・ハァハァ
|┃三 /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::', |┃ i:::::::イ ` ̄ー─--ミ::::::::::::| |┃ {::::::::| ::\:::/:::: \:::リ-} ガラッ. |┃ ',::r、:| <●> <●> !> イ |┃ ノ// |:、`{ ` ̄ .:: 、 __ノ |┃三 |::∧ヘ /、__r)\ |:::::| |┃ |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉 l::::::》 |┃ |:::::::::::::'、 `=='´ ,,イ::ノノ从 |┃三 ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
空母さくらの知世ですわ、さくらちゃん攻撃隊発艦よろしですわ。
こちら、直援隊指揮官シャオラン!敵機発見
>>612 直ちに攻撃する。 攻撃隊は直衛隊と共に行け。
>>608-609 元の本を読んでいないので何ですが、当時の第3戦隊は4隻揃って機動部隊の指揮下におります。
なんで、現場におらず第3戦隊を指揮下にも置いていない近藤提督から支援を求めてくることはないと思うのですが。
616 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:17:50 ID:???
今晩の「クローズアップ現代」を御覧になりましたか?
週末の日曜日(13日)に探査機はやぶさが帰還予定ですが、その特集でした。
はやぶさ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95_ (%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
そもそも本職が注目したのは、「名前」でした。
探査機”はやぶさ”が小惑星”イトカワ”に着陸して試料を採取して戻ってくる・・・
イトカワとは、もちろん日本ロケット開発の父、糸川英夫博士からとったものですが、
彼は一式戦闘機「隼」の設計に携わっていたことでも有名です。
それ故、5年前に通信途絶事故のニュースを聞いた時はがっかりしたものです。
今年に入って、帰還の見込みが出てきたと知って耳を疑いましたよ。
617 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:19:13 ID:???
>>616 の続き
当初は4年で往復する予定が7年にもなってしまった。
その行程は、「茨の道」にふさわしく、
「イトカワ着陸時に機体が傾き、燃料漏れ」
「離陸には成功するも通信不能」
「機体制御が行えず、イオンエンジンも停止」
いったいどうやって地球まで戻って来れたのか、奇跡と言うより他にない。
プロジェクトリーダー川口淳一郎氏がインタビューの中で、
「最後の最後まで絶対にあきらめない」
「当事者の我々があきらめたら、誰もはやぶさを救う者が居なくなるじゃないか」
と繰り返していたのが、心に残っています。
現在本編ではダメコンをとり上げていますが、最も大切な心がけだと思いました。
618 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:20:04 ID:???
>>617 の続き
余談ついでに、
イオンエンジンとは「イオン源」と「中和器」から成り、はやぶさには4基搭載。
どうやって復旧したのかというと、4基のイオンエンジンのうち、まだ生きている
「イオン源」と「中和器」を別個に連結させ、再点火に成功した。
その時のナレーション
「イオンエンジンの開発責任者は、こんなこともあろうかと、別々のイオンエンジンを
連動させる部品を取り付けておいたのだ」
真田さんかよ!
はやぶさの帰還とカプセルの無事回収を期待しましょう。
619 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:39:12 ID:???
>>598 の続き
最初は三発目の「右舷艦橋後方信号檣」(
>>463 のB)
わずかに外れましたが、もし艦橋に直撃していたら・・・と考えると、そら恐ろしい
ものを感じます。
司令部が全滅すれば指揮系統が崩壊し、応急作業どころか作戦行動そのものが
不可能になってしまう。
例えばレイテ沖海戦において、武蔵は艦橋に直撃弾を浴びます。
(1515時からの第五次対空戦闘)
爆弾は防空指揮所の右舷に命中し、第一艦橋にて炸裂した。
防空指揮所の右舷は吹き飛ばされ、第一艦橋及び作戦室は大破。
(防空指揮所)艦長・猪口敏平少将右肩重傷、高射長・廣瀬榮助少佐戦死、
測的長・山田武男大尉戦死
(第一艦橋) 航海長・仮屋實大佐戦死
(作戦室) 摩耶副長・永井貞三中佐戦死
大損害となりましたが、第二艦橋に居た副長・加藤憲吉大佐が指揮権を継承し、
対空戦闘を続行した。
620 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:43:56 ID:???
>>619 の続き
[武蔵艦橋構造略図]
┃ 防空指揮所 ┃
┣━━━━━━━┫
┃ 第一艦橋 ┃
┣━━━━━━━┫
┃ 作戦室 ┃
┃ 電令室 ┃
┣━━━━━━━┫
┃ 第二艦橋 ┃
┣━━━━━━━┫
┃ 海図室 ┃
┃ 司令塔 ┃ 上甲板
━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━━
>>609 >(加賀艦爆9機により爆撃したが、最後の9機目・山川新作機でようやく命中)
日本の記録には命中弾1は記録されているけど本当に命中したんかね。
エドソールにも5発命中書いてあるし、命中率6割以上錬度たけぇと喜ぶよりまず誤認くせえと疑いたくなる。
パイロットの命中しましたの鵜呑みが許されるのは戦中までだと思うんだ。
622 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:55:22 ID:???
623 :
GF長官 :2010/06/10(木) 22:57:31 ID:???
624 :
名無し三等兵 :2010/06/10(木) 23:22:10 ID:WzBReYlA
やっぱり、何度考えても2航戦の艦爆は即時発進だね 1航戦が友永隊の燃料の少ない機を収容して、2航戦の艦爆隊の 発進が完了したら、残存機を収容し攻撃準備に取り掛かる 山口は混乱し浮き足立った状態の4空母の危険を察したんだね さすがだよ 多聞
つまらん
大和型戦艦の第三艦橋って後部艦橋のことだっけ?
大和の第三艦橋と言えば泣く子も黙る・・・(ry
たかだか円盤の自爆テロやら硫酸の海やらで毎度やられてるアレか。 根性ねえ艦橋だな。
629 :
名無し三等兵 :2010/06/11(金) 19:36:38 ID:RZG6FKHl
インド洋作戦時にブレニムの奇襲で一発でも被弾しとけば MIで多少は緊張感・危機感のある対処ができたかなと思う でも痛い目にあわないと分からない指揮官ってのも痛いな
痛い目に会う前からわかるなら、空母の設計段階で伊勢日向Likeな対空兵装/運用になり 航空戦自体が成り立たなくなってるよ。
631 :
GF長官 :2010/06/11(金) 20:57:02 ID:???
>>612 もう、部屋に入る時はノックしてって、いつも言ってるでしょう!
>>613 はにゃ〜ん
いやぁ、あくしずとか見てると「CV−能登」とか「CV−釘宮」とか出て来るのですが、
見る度に海自の新型空母か?と思ってしまうんですよねぇ。病院行って来ます。
>>614 帽ふれ〜ノシ
>>615 引用したままなので、詳しくは・・・
『戦闘行動調書』によれば、江草少佐は出撃していないようですね。
632 :
GF長官 :2010/06/11(金) 20:58:01 ID:???
>>621 エドソールに5発命中したかは確認しようがありませんが、
ペーコスは確実でしょう。
1820 敵発見
1840〜1857 爆撃、二十一小隊ヤリ直シ
1900 二十一小隊ニ、三番機、二十二小隊、二十三小隊帰途ニツク
1905 敵艦沈没
1910 二十一小隊一番機帰途ニツク
隊長機が戦果確認したものと思われます。
>>624 ”即時”発進できればねぇ。
本当に艦爆隊が飛行甲板上に整列していたのならば、10分もあれば十分ですから、
収容を後回しにするのは当然でしょう。そこからまた格納庫内に戻して収容するとなっ
たら、ウォルドロン隊来襲までに間に合わないな。
633 :
GF長官 :2010/06/11(金) 20:59:30 ID:???
>>625 ナンテコトナイッテ
>>626 第三艦橋とは言わないと思います。
>>627 そうそう。ヤマトの第三艦橋は、マル百計画において真田技術中将が
提案したもので、その内部は上下対称に設計されており、艦がどんな姿勢に
なっても指揮できるという画期的な発想なのですよ。
「10月15日、冥王星勢力圏内に進入した宇宙戦艦ヤマトは14ノットで航行中、
不意に敵の砲撃を受けた。これはガミラス冥王星基地の反射衛星砲によるもの
であった。ヤマトはレーダーでこれを捕捉するも回避運動は間に合わず、左舷側
中央部に被弾。機関室損傷のため冥王星に不時着水した。
続いて第二弾が直上よりヤマトを直撃。同艦は転覆沈没した。
着底後、艦長沖田十三大佐は第三艦橋による指揮続行を決断。その時の台詞、
『船を回転させて第三艦橋で指揮を執る。死んだふりをするんだ』
は、後々まで乗員たちの語り草になったことは言うまでもない」
(『戦史叢書(8010)冥王星方面作戦』民明書房/刊)
634 :
GF長官 :2010/06/11(金) 21:00:17 ID:???
>>628 な、何を言っているのですか。
硫酸の海で脱落しても数コマ後には完全復旧していますよ。
米空母も顔負けのダメコンの鑑ですね。
>>629 直衛機を40機近く上げても、危機感なしですか・・・
>>630 最初から装甲甲板に、ガソリン庫はコンクリ詰めですね。
南雲部隊といわれてたけど、南雲ちゃん自体なにしたかよくわからない
636 :
GF長官 :2010/06/11(金) 21:43:08 ID:???
>>623 の続き
巨大な飛行甲板と比べれば、(ちなみに加賀の格納庫面積は第二次大戦最大らしい)
艦橋の占める面積なんて微小たるもの。それでも命中してしまうとは!(
>>597 )
「敵の第一、第二、第三弾はかわしたが、第四弾は右舷後部に、第七、第八弾は
前部昇降機付近に、第九弾は飛行甲板の中央部に命中した。
この第七弾の爆発によって艦橋の窓ガラスが破壊し、爆煙と火災の煙で前方が
見えなくなってしまった。艦長は応急操舵を下令した。
続いて第八弾の爆発により、艦橋の前半は骨組みだけを残して飛散し、艦長以下
艦橋にあった者はほとんど全部戦死した。第九弾は格納庫内に入って爆発し、
これが大火災の原因となった」 (『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)
骨組みだけって・・・
艦橋はその構造上装甲を施すわけにはいかない。せいぜい弾片防禦程度。
直撃したら文字通りあとかたもなくなってしまう。
637 :
GF長官 :2010/06/11(金) 21:45:01 ID:???
>>636 の続き
艦橋に居た艦長・岡田次作大佐、副長・川口雅雄中佐以下、全員が戦死。
生き残り士官の中で最先任であった飛行長・天谷孝久中佐が独断で指揮権
継承し、消火活動を指揮した。
どうやら天谷飛行長は、艦橋後部の発着艦指揮所に居たため死傷を免れた
ようです。
「幸い艦橋に居たが負傷しなかった天谷飛行長は直ちに指揮を執り、挙艦
全力を尽くして消火に努めたが、火勢が強く炭酸ガス消火装置を発動する
のが間に合わず、また消防ポンプ系統も破壊していたため、ほとんど有効な
消火作業は行えなかった」
もちろん加賀は四発も被弾しているので、艦橋が健在ならば沈没に至らなかった
のかと問われると、疑問符がつく。
638 :
GF長官 :2010/06/11(金) 21:46:44 ID:???
>>637 の続き
戦後、亀井宏氏が天谷氏に直接尋ねたところ、
「火の手が回るのが実に早かった。私はもう一人でも多くの人間を救いたいという
気持ちがいっぱいで、他のことは念頭になかった。もう手がつけられんかったです
からねぇ、火災は」 (『ミッドウェー戦記』)
ただ艦内編制(
>>562 )の通り、飛行長にとって応急作業は管轄外。
例えば、艦内にどのような消火設備があって、その稼働状況や何処にどの応急班が
作業しているのか等、完全な把握は出来ていなかったでしょう。
公刊戦史に「炭酸ガス消火装置を発動するのが間に合わず」とあるのも、そのあたりに
原因があるのかもしれません。
639 :
GF長官 :2010/06/11(金) 21:48:38 ID:???
>>638 の続き
証言の中にもありますが、天谷氏が考えていたことは消火活動はもちろん、貴重な貴重な
搭乗員の命を一人でも多く救うことだったようです。
「加賀の飛行長である天谷は、もはや艦内の消火の望みを断念し、いまとなっては他日に
備えて、搭乗員を救助することが彼の主な念願であった。艦長が総員退去の命令を下した
ことを知らなかった天谷は、独断で部下に”海に飛び込め”と命じた」 (『逆転』)
前記の亀井氏によると、
「帝国軍人の中には、自ら退艦するような者は居ないので、”飛び込め、飛び込め”と
怒鳴りながら歩き回った」そうです。
しかも、飛行甲板の高さは海面から10メートル以上もある。
人間が恐怖を感じる高さが約11メートルで、消防隊員や空挺隊員の地上訓練は
この高さで実施されると聞いたことがあります。
天谷飛行長は、角材や畳など浮くものならば何でも放り投げ、尻込みする乗員の
背中を押すように、叱咤激励していたとか。
640 :
GF長官 :2010/06/11(金) 21:50:04 ID:???
>>639 の続き
以上を鑑みると、翔鶴の被弾箇所(
>>463 のB)は、紙一重といった感じですね。
距離にすれば数メートル、操舵号令の時間にすればわずかコンマ何秒の遅れが
艦の生死を左右する。
こうなると、「どうか当たらないでくれ」と祈るしかないかな。
一番機銃台は全員戦死するも、艦橋内の要員に対する被害は限定的で、その後も
応急指揮を継続することが出来た。
厨質問で済みませんが、加賀の元戦艦としての防御性能は活きなかったので しょうか?水平防御は空母になる際に撤去されていたんでしょうか?
________ /:.'`::::\/::\ /:: \ /::. /""" """\ヽ |::〉 ●" ●"| (⌒ヽ |) ( __ ( ∩∩ ) | | 、_____ / ヽ \____/ / シラネーヨカス \ / \__/
>>641 加賀も赤城も上甲板以上は戦艦時代とは別物に等しい設計
(舷側防御も原設計の半分程度に減厚した装甲張ってる)
>>630 痛い目見なくても、日英は飛行甲板の装甲化に向かっていっているけどね。
イラストやインプラ、大鳳(と改大鳳)も起工は戦前、構想・計画まで遡ればもっと前になる罠。
>伊勢日向Likeな対空兵装/運用になり航空戦自体が成り立たなくなってるよ。
対空兵装を強化した程度で航空戦が成り立たないわけないだろ、常考。
>>632 >ペーコスは確実でしょう。
命中確実なのか?至近弾という可能性は無いのか?
至近弾で船体損傷し浸水発生で沈没に至った可能性は無いもんかなと。
沈んだ事は米側も認めているから間違いないけど、命中弾の有無はペコスの記録でも無い限り信用できないと思うのだが。
無論、ペコスが正しく記録されている保障は無いが、攻撃側の命中記録より信頼性は高いだろうな。
>>644 日向伊勢級の対空運用をなされるという事は、同程度の規模で殴りかかると
航空部隊は打撃を与えられずに航空部隊の方がダメージ受けるって事だぜ?
そうなれば地上部隊もそういう運用になるわけだ。
どうやって航空戦が発生するのさ。
>>646 >日向伊勢級の対空運用をなされるという事は、同程度の規模で殴りかかると
>航空部隊は打撃を与えられずに航空部隊の方がダメージ受けるって事だぜ?
よくわからないけど、そうなの?
>>647 結論だけ言えばNO。
伊勢と日向が敵に航空部隊に大打撃を与えたなんてのは、日本側の記録だけに頼った過大評価でしかないから。
649 :
GF長官 :2010/06/12(土) 19:38:15 ID:???
>>635 南雲っちはやれば出来る子なんです。まずはテンプレからどうぞ。
>>641 お気遣いなく。
>>643 の通りですが、
加賀に命中した爆弾はいずれも上部格納庫で爆発しており、発生した火災が
中部格納庫から下部格納庫へと拡大していった。
そのため、「元戦艦の防禦性能」とは直接関係ないと思います。
>>642 最近AA投下が増えてきたな。これが最近の流行なのか。おじさんには
ついていけないよ。
650 :
GF長官 :2010/06/12(土) 19:39:03 ID:???
>>644 そうでしたね。
>痛い目見なくても、日英は飛行甲板の装甲化に向かっていっているけどね。
「航空母艦の飛行甲板は防禦上の宿命ともいえる弱点だったが、英海軍の動向などを
参考に、昭和13年当時の日本海軍は、将来の航空母艦は飛行甲板に装甲防禦を施す
だろうとの見通しを持つに至った。
大鳳はそうした将来の予測に対応した日本空母の正常進化型として、装甲甲板を持ち、
従来型空母の弱点を克服しようとした艦だった」(『日本の航空母艦パーフェクトガイド』)
的確な分析ですね。
>>645 可能性は否定しませんが、>至近弾という可能性は無いのか?
攻撃から10分程度で沈んでいることから「命中確実」と判断するのが自然ではないかと。
651 :
GF長官 :2010/06/12(土) 20:35:50 ID:???
>>640 の続き
また艦橋が健在であっても、「指揮系統が崩壊」して艦を喪失することもある。
それが、「通信系統の途絶」です。
被弾箇所の被害状況が正確に艦橋に届かず、その結果適切な応急作業が
実施されなかった等々。
『艦艇工学入門』の「第五部 応急対策編」には、大戦中のダメコンの例が多く
掲載されていますが、一通り目を通してまず感じることは、
「応急設備の本来の機能が発揮できずに、手遅れになった例が非常に多い」です。
例えば、
「被弾により火災が発生したが、艦内の電源が落ちたため消火ポンプが作動しなかった」
「通信系統が遮断されたため、艦橋で被害状況を把握できなかった」
「艦内の混乱により被害状況が誤って伝えられたため、対処が遅れた」他。
652 :
GF長官 :2010/06/12(土) 20:38:46 ID:???
>>651 の続き
いくら日本空母のダメコンがダメダメだからといって、艦内に消火設備が無いわけではない。
応急作業の難しいところは、想定外のことが起きて、対処できない事態がしばしば発生する。
被弾→格納庫火災発生→消火ポンプ作動→鎮火
訓練ならばこれで合格でしょうが、実戦となると被弾により消火ポンプが作動しなくなり、
消火できないといったことが引き起こる。
じゃあ、そういう場合に備えて、二重・三重の消火系統を準備しておけば良いじゃないか
と思いますよね?
「米海軍は艦艇の電気回路の設計を改めて、一つの回路がショートしても全艦の電力
供給が断たれない形に改善するとともに、主発電室自体が損傷した場合に備えて、
ガソリンもしくはディーゼルで作動する小型発電機を複数搭載することとした」
(『歴史群像(53)アメリカの空母』)
日本側も最初からこうすれば良かったんじゃないのか。
防禦軽視の日本海軍は無能・・・と酷評される常道であります。
653 :
GF長官 :2010/06/12(土) 20:45:44 ID:???
>>652 の続き
しかし設計者の視点から見た場合、それは本当に「公平な評価」と言えるのか。
過去スレにて、このような質問を頂戴しました。
>非常に危険な割には日本やイギリスの重巡洋艦の砲塔の装甲はめちゃ薄いわな。
>弾薬庫はそれなりの厚さなのにな。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1263203379/673 本来なら砲塔には、弾薬庫に準ずる装甲を設けるべきではないのか。
これに対して、戦鳥のQAサイトによりますと、
「重巡の砲塔に十分な装甲を施すと、排水量が軽く1万トンを超えてしまう。
1万トン以内に収めるためには、8インチ砲6門までが限度。
10門搭載するためには、どうしても装甲を犠牲にせざるを得ない」
本職が用兵側の人間でも、多少の防禦は犠牲にしても10門の方を選ぶでしょうね。
まして、個艦優越しか生き残る道がない日本海軍なら尚更だったかと。
当時の状況を鑑みて、この方針を責めることが出来るだろうか。
654 :
GF長官 :2010/06/12(土) 20:47:32 ID:???
>>653 の続き
だから本当の「大戦型重巡」は、条約の制限を受けない米ボルチモア級となる。
基準排水量 兵装 砲塔装甲厚(天蓋)
妙高型 1万1千トン 8インチ砲×10門 25ミリ
ボルチモア級 1万3千トン 8インチ砲×9門 76ミリ
え、新造時から条約の制限を超えてるって?
そ、それは・・・(ごにょごにょ)
「本型は他国の重巡とは異なり、新造時の時点で排水量が条約制限を大幅に
超過していることが、その高性能に寄与したことを考慮しなければならないが、
その余裕ある排水量故に優良な性能を有する艦として就役した。
そういった意味で、本型の設計は優良であり、”日本で最初の1万トン型重巡”
としては成功作の部類に入ると言って良いだろう」 (『妙高型重巡』)
ちょっと苦しい言い訳・・・かな。
655 :
GF長官 :2010/06/12(土) 20:49:38 ID:???
>>654 の続き
空母に話を戻しまして、通信・消火系統を複数装備するのは理想です。
しかしそれを実現するには、他の何かを犠牲にしなければならない。
「機関・弾薬庫の防禦は完璧」「飛行甲板の装甲化」「搭載機は100機以上」
「十分な対空兵装」「速力は35ノット」・・・
そんな空母を設計したら、いったい排水量は何万トンになるのでしょうか。
無類の強靭性を誇った米空母も復原性に問題を抱えていたことは先に述べました(
>>595 )
「魚雷に対して十分な抗堪性を持っていた改装後のサラトガやエセックス級にしても、
対空兵装強化を含めた新装備の追加による復原性の悪化によって、本来であれば
備えているはずの被雷に対する抗堪性を発揮できない可能性があった」
656 :
GF長官 :2010/06/12(土) 20:51:02 ID:???
>>655 の続き
米空母の防御性能も決して完璧だったわけではない。
設計者の視点から眺めれば、やはり「問題あり」なのです。
史実で表面化ところばかりに注目していると、評価を誤る恐れのあることを
ここで指摘しておきます。
もちろん、大戦中における米空母の応急術の進化は目を見張るものがあり、
それと比べると、日本側が見劣りすることは認めざるを得ないのも確かです。
では「通信系統の途絶」に関係して、空母飛龍の喪失を次に見ていきましょう。
つまんねー
空母スレ共々最近はよく被弾するスレだ
|┃三 /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::', |┃ i:::::::イ ` ̄ー─--ミ::::::::::::| |┃ {::::::::| ::\:::/:::: \:::リ-} ガラッ. |┃ ',::r、:| <●> <●> !> イ |┃ ノ// |:、`{ ` ̄ .:: 、 __ノ |┃三 |::∧ヘ /、__r)\ |:::::| |┃ |::::::`~', 〈 ,_魚雷にはよかえんかい! 〉 l::::::》 |┃ |:::::::::::::'、 `=='´ ,,イ::ノノ从 |┃三 ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
飛龍は駆逐艦のホースで鎮火寸前だったのに、大丈夫と駆逐艦を返したところ再び出火。 燃えていたのは機関室との通路。 電話連絡も電源が落ちて通話不能のところを機関員が全滅したと判断し、総員退去。 まさにダメコンが失敗した例だと思う。
661 :
名無し三等兵 :2010/06/12(土) 23:21:02 ID:d6mozVim
山口の無能ぷりと無責任さがよくわかるな。
662 :
名無し三等兵 :2010/06/13(日) 00:57:42 ID:7yL5p/0D
南雲の杜撰な作戦指揮で 4空母喪失 が、責任が問われないところが???だよな
責任とはresponsibilityの事で、つまり意思決定の事だろ。 意思決定について問い続けてるのがこのスレじゃないか。
>>661 艦喪失にいたるまでの複合要因は、それぞれの役割(責任)で区別し、その経過を考慮しないと。
物凄く単純化すれば、
・戦隊司令官:戦隊の運用(作戦指揮)
・艦長:艦の運用
>>652 長官、『歴史群像(53)アメリカの空母』は未読なんですが、
>「米海軍は艦艇の電気回路の設計を改めて、一つの回路がショートしても全艦の電力供給が断たれない形に改善するとともに、
具体的には1943年以降のことですかね?
例えばサラトガは何度か改装されてますが、
ソロモン戦では潜水艦魚雷1本で電源が落ち航行不能、最低限の応急作業にすらかなりの時間支障をきたしました。
これが海戦ならほぼ致命的かと。
かと思えば珊瑚海のレキシントンは、航空魚雷2本、爆弾2発でも戦闘航海可能だったりしますが(直後にガソリン漏れ気化爆発ですけど)。
>主発電室自体が損傷した場合に備えて、ガソリンもしくはディーゼルで作動する小型発電機を複数搭載することとした」
補機室等の予備発電機なら列国主要艦は装備してますけど(発電能力自体は各国でかなりの差がありますが)、
この“小型発電機を複数搭載”は、応急現場に持ち込めるような『移動式』のことでしょうか?
応急現場に持ち込むんではなくて 水密ハッチを全開しながら涙目でケーブルを引っ張るんだと思う
>>653 それ書いたの俺だけど、質問じゃなくて皮肉だったんだがな。
>そこで砲塔に敵弾が命中すると、弾薬庫に命中したのと同じ状態になって >非常に危険です。 弾薬庫被弾と砲塔被弾を同列に見た事に対する皮肉が伝わらなかった事がとち残念。
670 :
名無し三等兵 :2010/06/13(日) 21:57:09 ID:v9IaIv8a
ハワイに米空母がいないことは分かってたようだが ミ島近海で待ち伏せしているとは万が一にも思わなかったのか 最悪の事態を想定して行動することを南雲は知らなかったんだね 危機感も緊張感も無かったようだね
また毎度の嵐か
太平洋の嵐
おいらはドラマー
赤城 ベース 旗艦だし 加賀 キーボード なんとなく 蒼龍 ギター 何か影薄いから 飛龍 リードギター 山口繋がり 瑞鶴 ボーカル+ギター 頑張る人 翔鶴 ドラム 被弾でドカンドカンだから
675 :
名無し三等兵 :2010/06/14(月) 00:50:16 ID:A4opXfru
よくよく考えたら南雲機動部隊ってMI作戦まで まともな相手と戦ってないよな 真珠湾で停泊中の旧式艦艇、インド洋で航空支援の無い艦艇 コロンボ上空での複座戦闘機フルマーとの戦い ラバウル他の上陸支援も旧式かつ少数の米軍・豪軍との戦闘 やっと、まともな相手と戦ったミ島では完敗 どこが無敵南雲機動部隊なんだか
676 :
名無し三等兵 :2010/06/14(月) 02:21:27 ID:q+hrKtqX
源田が手柄独り占めで有頂天になっていたため、 水無月島でヤラレたことで他の部隊は溜飲を下げた。
>>675 そんな「イメージ」全開で語られましても。
「イメージ」だけなら、44年(と前段階の43年)以降の日本と連合国側はそんなもんですが。
>真珠湾で停泊中の旧式艦艇
これ戦艦群、オマハ級軽巡、平甲板型駆逐艦のことですか?
それの日本側カウンターパートが何なのか考えてみましょう。
戦艦に限れば、開戦時の日本にはその旧式戦艦だけしか存在しません(大和は就役前)。
まあGF長官も「回想の印度洋作戦」では、
引用著作の「ソマービル艦隊の大半は旧式艦」を無批判に紹介してますが(規制巻き込みで突っ込めなかった)。
>よくよく考えたら南雲機動部隊ってMI作戦までまともな相手と戦ってないよな
その“まともな相手と戦ってない”はずの帝国海軍は、
何故南方作戦に決戦兵力の大半(具体的には2F、11AF等)を注ぎ込んだのか考えましょう。
柱島の待機艦隊はスカスカで、真珠湾どころじゃないんですが。
ついでに言えば、後世「船団護衛軽視」と言われる帝国海軍(主にGF)ですが、こと作戦輸送に関しては誤りです。
この南方作戦では第一水雷戦隊以外の第二〜第六水雷戦隊の主力が上陸船団の直接護衛についています。
『ちょろい敵』ではないのですよ。
>どこが無敵南雲機動部隊なんだか
自称してましたっけ?
プロパガンダな無敵帝国海軍、無敵皇軍以外で。
まぁage厨は莫迦揃いだからな。
679 :
GF長官 :2010/06/14(月) 21:33:05 ID:???
>>657 ハナシキイテナイノカ、オマエー
>>658 ツンツンアラシノイウコトナンカ、キニスンナ
そろそろ台詞ネタが尽きてきたな。どうしたもんだか。
>>659 あー、びっくりした。
整備長「急げ急げ、司令官殿がお怒りだぞ」
>>660 先に言われてしまった・・・
有難うございます。今日明日の本編をまとめるとそうなりますね。
>>661 おや?ダメコンは最終的に艦の最高責任者である艦長の管轄であり、
戦隊司令官である山口少将は直接関係ないでしょう。
>>665 総員退艦も加来艦長の判断ですよ。無論多聞の了承を得ての話ですけど。
>>662 アンカーミス?
680 :
GF長官 :2010/06/14(月) 21:35:07 ID:???
>>663 ふぉっふぉっふぉっ、何度でも言っちゃいますよん。当スレの趣旨は、
「ミッドウェー敗戦の責任は全て南雲長官にある」
「しかし南雲が航空戦の素人だったからではない」
「空母戦史を検証すれば、それを明らかに出来る」
前にも書いたと思いますが、過去スレに於て「南雲長官の作戦指揮は正しかった」
とは一度も発言していないはず(たぶん)。
「南雲は空母戦を理解していなかった(=航空戦の素人)から作戦指揮を誤った」
との通説に反証を加えているのです。
違いが分っかるっかな〜?
>>664 ですよねー、結果のみで評価するならスレ立ての意味がないし。
>>666 説明不足ですみません。
>>652 は1942年末とあり、開戦前から米空母が
そうだったわけではありません。
詳細は不明。詳しい方ありましたら支援宜しく→
>>667 ?
>この“小型発電機を複数搭載”は、応急現場に持ち込めるような『移動式』のことでしょうか?
681 :
GF長官 :2010/06/14(月) 21:37:21 ID:???
>>668 そうだったのか・・・orz
砲塔の装甲=飛行甲板の装甲の喩えは分かりやすいと思ったんだがなぁ。
後学のために質問を。
「造船学上、砲塔に装甲を施す主目的は何ですか?
また、弾薬庫のそれと何が異なるのですか?」
>>670 釣られちゃダメだ×3
>>671 なかなか論点がしぼられませんねぇ。
>>672 本日の本編は『太平洋の嵐』を鑑賞しながらどうぞ。
>>673 嵐を呼ぶ男w
石原裕次郎と言えば、『零戦黒雲一家』という映画がありましたが、どうもこの人は
軍人役が似合いませんよね。演技の上手下手ではなくて、個性が強すぎるというか。
『君を忘れない』のキムタクを見た時もそうだったんですけど。
682 :
GF長官 :2010/06/14(月) 21:37:56 ID:???
>>682 ヒットチャートナンバーワン!になったりして。
そして収益で、赤城の高角砲を12.7cm連装砲に換装するんだ……
高角砲も機銃も単装でよろしい。数は必要だけど。 それよりレーダーの装備と改良に費用をかけてだな。 戦闘機にも無線を搭載させてだな。 護衛の駆逐艦をもっと増やしてだな…
>>684 南雲統括プロデューサー 「すると、もう一番武道館あたりでコンサートだな」
源田統括管理 「レーダーのいいのを全空母と我が護衛の戦艦につけるのならそれだけでよいでしょう」
草鹿「うむ、是非クルーシーや艦上搭載電探も導入したい」
源田「そこで、一斉にキャンペーンを張ります」
南雲「概要は」
源田「けいおんポニキャ方式です」
南雲「まかせた」
686 :
GF長官 :2010/06/14(月) 22:21:56 ID:???
おかえり、はやぶさ!
この感動を書き連ねるとスレが埋まってしまいそうなので、一言だけ。
「地球か、何もかもみな懐かしい・・・」
>>656 の続き
悪夢の「同時多発被弾」の後、無傷の飛龍は単艦奮闘、ヨークタウンを撃破した。
続く第三次薄暮攻撃準備中に、またしても上空からドーントレスが!
「このように警戒を厳にしていた最中1401、敵急降下爆撃機13機が飛龍に奇襲
して来るのを発見したが、上空警戒機はほとんど間に合わず、わずかに対空砲火
で対応する有様であった。
この奇襲により1403、飛龍は四弾の命中弾を受け火災が発生し、発着艦不能と
なってしまった」(『戦史叢書』)
命中弾はいずれも飛行甲板前半部に集中(
>>598 )、
中でも第一弾は前部リフトを貫通、爆発の衝撃でリフト自体が吹き飛ばされ、艦橋
前部に激突した。
687 :
GF長官 :2010/06/14(月) 22:23:36 ID:???
688 :
GF長官 :2010/06/14(月) 22:25:38 ID:???
>>687 の続き
被弾後もしばらくは28ノットの高速を維持するが、例によって被弾の衝撃により消火
設備が故障し、バケツリレーで対処するも効果なし。
そのため、駆逐艦4隻が近接して消火作業を支援。その甲斐あってか2058頃には
鎮火の望みが出てきたが、再び誘爆が起こった。
>>660 の通り、駆逐艦からの放水を中断したのが原因とも言われている。
ついに加来艦長は艦の放棄を決断。2330時に総員退去準備を下令。
加来艦長「司令官と司令部職員は早急に退艦して下さい。私は本艦の最後を見届けます」
山口少将「私も残るよ」
加来艦長「いいえ、司令官は・・・はい」
鹿江副長「艦長、我々もぜひお供させて下さい」
加来艦長「艦喪失の責任をとるのは艦長の私一人で十分である。本当の戦いはこれからだ。
君たちは生き残り、祖国に忠誠を尽くせ。全員退艦せよ。これは命令である」
伊藤首席参謀「それでは、何かお形見を」
山口少将「これでも家族に届けてもらおうか」
こう言って多聞は戦闘帽を渡したとか。
今でも江田島の教育参考館にて見学することが出来ます。
689 :
GF長官 :2010/06/14(月) 22:26:28 ID:???
>>688 の続き
翌6日0210時、駆逐艦巻雲より二本の九三式魚雷が発射された。
「その魚雷一本が命中したので沈没確実と判断し、駆逐艦はその沈没を
確認しないで現場を去った。
その位置は北緯31度27分30秒・東経179度23分30秒と報じられている」
ところが、飛龍はまだ沈んでいなかった。
しかも、艦内には多数の生存者が残っていたのです。
モヒカン機関部員「ヒャッハー!火災は消火だーっ!」
>>675 インド洋で英東洋艦隊をボコボコにしてみたかったな。
空襲で空母インドミとフォーミを沈め、他の戦艦にも損害を与える。
夜間に水上砲戦に持ち込んでウォースパイトやR4隻を金剛型戦艦で包囲殲滅する。
金剛型戦艦の兄弟(金剛の生家はエゲレス)の末裔と戦うのは本望かもねえ。
>>691 制空権を奪取した状況でわざわざ夜戦に持ち込むとは、マタパン岬を再現したいんですね。
694 :
GF長官 :2010/06/15(火) 21:48:44 ID:???
>>683 ここは南雲スレの組織票を総動員してだな・・・
ライバルはストパン2期か、こいつは手強いぞ。よし作戦会議だ!→
>>685 >>684 レーダーは外せないな。無線も欲しいし防弾も、あと消火設備も充実させて・・・
うーむ、何百枚売ればいいんだ?
>>685 源田艦隊w
>>690 お前はもう死んでいる・・・って何のスレだ、ここは。
>>691 同意。ガ島反攻がなければ、新生第三艦隊VS英東洋艦隊が実現したかも。
>>692 師弟対決ですな。
>>693 戦艦部隊にも活躍の機会を!
695 :
GF長官 :2010/06/15(火) 22:38:56 ID:???
NHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』。今週のタイトルは「連合艦隊再建」
ついに本職にも出演依頼か・・・と思ったら、プラモデルの話でした。
まぁ、日本男児なら誰もが通る道ですよねぇ。
>>689 の続き
味方駆逐艦の魚雷により処分されたはずだったが・・・
「ところが同艦はこの時沈没せず、まだ生存者が残っていたのである。
翌日早朝主隊所属の鳳翔の索敵機(九六艦攻)はなお浮いている飛龍を発見し、
偵察の結果、艦上に人影があり帽子を振っていたと報じた」 (『戦史叢書』)
>>687 で紹介した写真はこの時のもの。
これらの生存者は機関科員でした。
696 :
GF長官 :2010/06/15(火) 22:40:39 ID:???
>>695 の続き
機関科とは実に苛酷な職場です。
兵科と機関科との格差については先に触れましたが(
>>565 )、砲術科や飛行科等の
”花形”と比べると、対照的に裏方の印象は拭えない。
またその職務上、最後の最後まで部署を離れることは許されない。軍艦にとって、
戦闘海域での機関停止は死刑宣告に等しいですからね。
「艦が沈む場面で、艦首を海中に突っ込み、艦尾を空中に突き出して、そのまま
スルスルと引き込まれるように姿を消すのをよく見る。そのとき空中で勢いよく
スクリューが回っているのを見かける。それは艦底の機関室で機関科員がちゃんと
配置を守っていることの証しである」 (『指揮官たちの太平洋戦争』吉田俊雄/著)
仮に総員退艦が下令されても、艦底に位置する機関室から最上部の飛行甲板まで
脱出するには困難を極める。
「なにしろ缶も機械も艦底にあるから、さあ総員退艦だと言われても、上甲板への
通路は火の海だったり、閉めていた防火・防弾・防水用のハッチや隔壁が敵弾の
ために開かなくなったりして、出るに出られないことの方が多い」
697 :
GF長官 :2010/06/15(火) 22:41:46 ID:???
>>696 の続き
ミッドウェー海戦全体で見ても、
[機関科戦死者数]
機関科/全体
赤城 115/267 (43%)
加賀 212/811 (26%)
蒼龍 121/392 (31%)
飛龍 242/711 (34%)
計 690/2181 (31%)
全体から言うと整備科(721名・33%)が一番多いが、これは格納庫内の誘爆
による死者だと考えられる。
「搭乗員の犠牲の大きさよりも、格納庫や飛行甲板にいた整備科の兵員たちの
戦死が目立つ。機関科という艦底近くに閉じ込められた配置で死んだ人々の多さ
にも目をとめられたい」 (『記録ミッドウェー海戦』)
698 :
GF長官 :2010/06/15(火) 22:43:23 ID:???
>>697 の続き
故に機関科将校には、兵科将校とは異なる一面が求められていた。
「機関長というのは、部下の前でまず立派に死んでみせるのが任務なんだ」
その心は。
「機関科では実際に機械を動かすのは下士官や兵の仕事だ。そしてその命令は
艦橋から通信機で伝えてくる。
例えば”第四戦速”と命令があったら、主機の回転数をどれだけに増し、缶では
バーナーのどれとどれを使って蒸気圧を何キロにする、というふうにマニュアルで
すべて決まっている」
つまり、職務的には機関長はそこに居ても居なくても良いことになる。
対する兵科将校は状況に応じて判断し、命令を下さなければならない。
699 :
GF長官 :2010/06/15(火) 22:45:24 ID:???
>>698 の続き
では、機関長は何のために居るのか。
それが上記の「部下の前で立派に死んでみせる」です。
「敵の魚雷が命中し海水が機関室に奔入して来る。敵の砲弾・爆弾が機関室に
貫通炸裂する。そんな時室内では高温高圧の蒸気が噴出し、一瞬にして焦熱
地獄になる。火攻めに水攻めで逃げ場を失い、否応なしに死に直面してパニック
を起こしそうになる。
そういう状況で若い兵たちを落ち着かせるものは、皆から見えるところに居る
機関科将校が慌てず騒がず、眉一つ動かさずに守所を離れぬことである。
根が生えたようにそこから動かぬ。動かずにいれば死ぬことは分かっている。
それを見て部下たちは、”俺たちだけが死ぬんじゃない。機関長も一緒に死んで
くれるんだ”とようやく落ち着きを取り戻すのだ」
700 :
GF長官 :2010/06/15(火) 22:46:34 ID:???
>>699 の続き
兵学校とは異なり、機関学校では卒業席次はあまり問題とされず、
「軍人として命を懸けよ、下積みになれ、名利を求めるな、死をもって己の職責を果たせ」
と徹底的に叩き込まれるようですね。
軍艦が沈む時、艦内ではもう一つ別の死闘が展開されていることを心に留め置きたいと
思います。
飛龍の機関科員が多く取り残された事実は、彼らが最後まで持ち場を死守していたことを
示すものであり、同時に、まだ生存者が居るのにも関わらず魚雷を射ち込んだ行動から、
通信系統の途絶、並びに意思疎通の欠如に起因する「指揮系統の崩壊」が生じていたこと
を知ることが出来ますね。
701 :
GF長官 :2010/06/16(水) 21:26:24 ID:???
>>700 の続き
飛龍機関室に迫り来る危機!
・・・と言っても、命中弾が機関室まで到達したわけではないので被弾直後は無傷。
しかし、格納庫内で発生した火災の影響が徐々に現われ始めた。
飛龍機関長附・萬代久男機関少尉の回想から、
「飛龍被爆時、機関科指揮所に機関長、機械分隊長などと配置についていた。
飛龍は大火災となり、機械室の給気装置から煙と火焔が入り苦しくなった。
被爆約2時間(?)後、艦橋との電話連絡が途絶えた。
当時は機械室の天井は赤く焼け、熱気と煙のため焦熱地獄のようであった」
(『戦史叢書』)
702 :
GF長官 :2010/06/16(水) 21:31:48 ID:???
>>701 の続き
[飛龍艦内略図]
┏━━┓
┃艦橋┃ 飛行甲板
━━━━┳━━━━━━━┻━━┻━━━━━━━┳━━━━━━
┃ 上部格納庫 ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃ 下部格納庫 ┃
━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━
機械室 缶室
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
艦底
703 :
GF長官 :2010/06/16(水) 22:00:18 ID:???
>>702 の続き
まずは、「給気装置から煙と火焔が入り苦しくなった」。
機関室は喫水線下にある。密閉された空間で罐を焚いていれば、当然酸欠状態になる。
そこで新鮮な空気を取り入れるための「通風筒」と呼ばれる給気装置が設けられていた。
ちょうど、ターボ車のボンネットに開いている吸気口を思い浮かべれば良いかと。
ところが、火災により通風筒が機能しなくなってしまった。
「通路は煙と炎で充満している。空気を取り入れる役目をする通風筒があるのだが、
そこから本来の新鮮な空気ではなく、熱風というより炎の柱と言って良いかもしれない、
そいつが吹き込んできた。すでに意識を失う者が続出していた」 (『ミッドウェー戦記』)
704 :
GF長官 :2010/06/16(水) 22:04:02 ID:???
>>703 の続き
この影響で8つの缶室のうち4室が停止した。
しかし缶の半分は生きていたので、前述の通り28ノットを出すことが可能だった(
>>688 )
『妙高型重巡』によると、妙高の缶室は前部で12あり、全力で35ノットですが、
第一巡航全力では使用缶数は7で、28ノット。
飛龍の場合も缶室の半分だけでも、これくらいは出せそうですね。
未だ戦闘行動には支障なし。機関長以下の総意としては、
「機関室は我々が死守するから、何とか上部の火災を消し止めてもらいたい。
消火さえ成功すれば飛龍は助かる」との思いで一致していたでしょう。
だが、その願いも空しく火災は格納庫全体に広がり、収まる気配はない。
萬代少尉の証言に「機械室の天井は赤く焼け」とありますが、
下甲板(=下部格納庫の床面=機械室の天井)が赤く焼けているのは、
下部格納庫が火の海になっていたことを示すもの(
>>702 )
705 :
GF長官 :2010/06/16(水) 22:06:07 ID:???
>>704 の続き
そんな中、
「突然機関科の缶部指揮官・日下部知二中尉が、下士官一名をともなって
艦橋に上がってきた。風路から這い上がったために、全身汗と油と煤で汚れ、
まったくアフリカの黒人のようである。
”機関科は熱気と硝煙と火焔の煙で呼吸さえ困難であります。しかし総員
決死の覚悟で部署を守っています。現在出し得る速力は28ノット。どうか
一刻も早く消火をして下さい”
加来艦長は日下部をねぎらい、途中は危険だから艦橋にとどまるように
勧めたが、彼は再び風路から缶室に帰っていった。上司、同僚、部下が
命懸けで戦っている処へ帰るのが当然だという様子であった」
(『勇断提督山口多聞』生出寿/著)
機関科魂ここにあり、といった感じですね。
すでに通路は煙で塞がれていますから、サンタクロースよろしく通風筒を
上がってきたわけです。
以上のように、艦内の状況は深刻でしたが、艦橋も機関室も誰一人として
艦の放棄など考えてはいない。未だ士気旺盛なり。
その間も拡大する一方の格納庫火災。闘魂多聞丸は飛龍を救えるのか。
706 :
GF長官 :2010/06/16(水) 22:08:07 ID:???
明日より出張で仙台へ行って参ります。 今回は久しぶりに飛行機なので、航空偵察訓練でも実施しようかな。 果たして上空から艦種識別はどの程度可能なのか? 次回は土曜日に ノシ
707 :
GF長官 :2010/06/16(水) 22:12:52 ID:???
長官、
>>682 で
>>675 対等の条件でなければ勝っても価値がないのか。いつから戦争はスポーツになったんだ?
と言ってるのに
>>694 で
>>691 同意。ガ島反攻がなければ、新生第三艦隊VS英東洋艦隊が実現したかも。
>>693 戦艦部隊にも活躍の機会を!
と、戦争に“ロマン”を求めてどうすんですか(苦笑)?
想定状況が色々不明ですが、巡洋戦艦に過ぎない金剛型を純戦艦のR級にぶつけるなんてリスク以外の何物でもないでしょう。
ましてや夜戦だと、夜間蝕接が継続できなきゃ地中海海戦線の例のとおりレーダーで不意打ち喰らう可能性大かと。
金剛型の水上戦使用は、不期遭遇時の空母の盾、残敵掃討、巡洋艦以下の撃破で十分だと思いますが。
やっと規制がとけたか。
>>681 >「造船学上、砲塔に装甲を施す主目的は何ですか?
被弾しても砲撃し続けるという継戦能力保持の為。
装甲が薄くても断片防御の効果はあり、それも継戦能力保持の一環。
>また、弾薬庫のそれと何が異なるのですか?」
弾薬の量が段違い。
>>708 >巡洋戦艦に過ぎない金剛型を純戦艦のR級
巡洋戦艦じゃない罠。
改装後は旧日本海軍は金剛を戦艦に分類しとる罠。
言いたいことはだいたい理解できるけど、開戦時の金剛型は戦艦であることは疑いようがない罠。
710 :
708 :2010/06/18(金) 21:13:38 ID:???
>>709 >改装後は旧日本海軍は金剛を戦艦に分類しとる罠。
「分類」だけなら、比叡は戦没まで“練習戦艦”のままですけどね。
金剛型は第一次改装で水平・水中防御を強化し若干の速力低下(1.5ノット減)で“戦艦”に分類変更されましたけど、
垂直防御の弱体さは以後も基本的にはそのままなので、「実質的には巡洋戦艦のまま」と考えている次第です。
あくまで個人的見解ですので争う内容はありませんです。
711 :
GF長官 :2010/06/19(土) 18:30:18 ID:???
>>708 ありゃりゃ、ネタじゃなかったのか。てっきり仮想戦記の話かと。
また読み間違えたな・・・orz
>戦争に“ロマン”を求めてどうすんですか(苦笑)?
だってさ、金剛型四隻揃ったのはこの時だけだったし、
あの一斉回頭の写真は一番のお気に入りだし、
夜戦になれば南雲長官の真価が・・・!
>>709 有難うございます。
砲塔に直撃弾があっても、誘爆→大火災発生→沈没とは考えにくいですね。
不適切な喩えでした。すみません。
>>710 巡洋戦艦って浪漫がありますよねぇ、バトルクルーザー!
712 :
GF長官 :2010/06/19(土) 18:42:47 ID:???
今週の立ち読み情報
『連合艦隊VSバルチック艦隊』(ロバート・フォーチェック/著、平田光夫/訳)
オスプレイ対決シリーズの新刊です。
>>563 で出てきた測距について。当時の測距義は、
(露)リュージュク測距儀(有効距離4000ヤード=3658メートル)1880年製
(日)バー&ストラウドFA3測距儀(有効距離6000ヤード=5486メートル)1903年製
ロシアの方はマストの高さの目盛りを読み、実際の高さとの比較から換算して出す。
日本側のは二つの望遠鏡から成り、左右の照準像が重なった時に距離が出る。
日本の方は精度が良く、換算の必要がないので修正が容易だったとか。
それにしても開戦前年に出来たばかりの測距儀を採用するとは。進取尚武!
713 :
GF長官 :2010/06/19(土) 18:49:12 ID:???
久々の飛行機なので少し興奮気味でしたが、大したネタは無かったですねぇ。 仙台空港1905着だったので、仙台上空は薄暮の時間帯。 天気快晴でしたが、わずかに艦影がぼんやりと黒く見える程度で艦種識別どころじゃない。 航跡も見えないので、どっちに動いているのかも分からない。 やはり航空偵察は難しいですなぁ。 それと出発前の非常時の対応説明、 「救命胴衣のふくらみが足りない時はホースから息を吹き込んで下さい」 せっかくCA(重巡じゃないよ)の実演を楽しみにしてたのに、映像で済まされてしまった。 今はこれが主流なのか、JALのバカヤロー!
714 :
GF長官 :2010/06/19(土) 19:26:33 ID:???
>>705 の続き
そして今回の本題である「通信系統の途絶」と「意思疎通の欠如」です。
萬代少尉の回想(
>>701 )には、「被爆約2時間後、艦橋との電話連絡が途絶えた」とあるが、
公刊戦史も(?)と記しているように、おそらくは記憶違いではないかと。
飛龍被弾(1403)から総員退艦(2330)まで9時間余りあるので、もっと長い間通話可能
だったと思われる。
「艦長の加来は機関科員を脱出させようとして電話をかけた。かすかではあったが、まだ
電話は通じた。第四機関室にいた機関長の相宗邦造機関中佐が出た。
”脱出は可能か”と加来が問うと、
”出来ません”という返事が返って来た」 (『ミッドウェー戦記』)
この段階では艦橋−機関室間の通話は、まだ維持されていたようです。
加来艦長と相宗機関長はともに手が離せないため、ここから司令部と機関室とのやりとりは
久馬武夫機関少佐(二航戦機関参謀)と萬代機関少尉に委ねられた。
715 :
GF長官 :2010/06/19(土) 19:27:52 ID:???
>>714 の続き
時間経過を確認すると、
1403 被弾
1543 日没
1556 火勢が少しおさまる。速力微速(4ノット)
1630 左舷へ7度傾斜
1635 敵機攻撃圏外への離脱を図る。速力強速(16ノット)
1810 第一戦速赤二○(18ノット)
1823 再び火勢強まる。速力微速(4ノット)
艦橋に火が回ったため司令部は飛行甲板へ避難。機関室との連絡不通
1905 第十駆逐隊の駆逐艦風雲が飛龍左舷より放水開始
1945 第十七駆逐隊の駆逐艦谷風が飛龍右舷より放水開始
2000 後部舵取機室と機関室との電話がつながる
機関停止(機関がやられたのではなく、消火作業に専念するため)
2030 火勢弱まる。加来艦長は両駆逐艦に礼を述べ放水をやめさせた
2058 格納庫内で誘爆発生
決死隊が組織され、機関室への通路確保に向かうも失敗
716 :
GF長官 :2010/06/19(土) 19:29:16 ID:???
>>715 の続き
この経過を見ると、火災が発生した場合は艦は停止した方が良さそうですね。
速力を上げると、ちょうど山火事が強風にあおられて拡大してしまうように、
消火作業がはかどらない。
ただ夜があければ敵機の来襲が予想されるだけに、ずっと止まっているわけ
にもいかない。どの時点で離脱を決断すべきか、評価が分かれそうだ。
これも第一次ソロモン海戦等で見られた、制空圏を持たない悲哀か。
もう一つはようやく鎮火の見込みが出てきたのに、途中で駆逐艦による放水を
やめさせたこと。詳しい状況が分からないし、放水停止が誘爆につながったのか
直接の因果関係も断定できないので何とも言えませんが、もう少し慎重だった方が
良かったかもしれません。
717 :
GF長官 :2010/06/19(土) 19:30:04 ID:???
>>716 の続き
艦橋から飛行甲板に逃れた久馬参謀は自ら決死隊を率いて機関室への突破を
試みるが、火勢が強すぎて果たせず。そこで唯一生きていた通信系統であった
舵取機室へ向かい機関室との通話を図った。
機関室側の受話器を取ったのが萬代少尉です。
二人の間にはどのような会話が交わされたのか。
>>712 バー&ストラウド製測距儀(レンジファインダー)については、故小倉磐夫氏の
『カメラと戦争―光学技術者たちの挑戦』朝日文庫のご一読をお薦めします。
http://homepage2.nifty.com/muraji/gunji/camera.htm 当時の光学機器メーカーがいかに軍事と密接に関わっていたか。
また光学系のみならず、高射指揮装置の開発やノルデン爆撃照準器のコピー
などの制御装置と言うか、アナログ式コンピュータというか、今日で言うハイテ
ク関連の開発をほとんど一手に引き受けていた事も分かります。
著者は東大理学部出身でバリバリの専門家ですが、本書は一般向けで読み
やすいですよ。むしろ軍事知識的に若干薄味かもしれませんが。
長年アサヒカメラ「ニューフェース診断室」の担当ドクターを務められた事で
有名な方です。
719 :
GF長官 :2010/06/21(月) 21:05:13 ID:???
>>427 で紹介した蒼龍の写真が違っていたので訂正を。
萌えよ!空母学校 二時限目
http://furusityofu.gozaru.jp/index.html/sinjyuwan/moe-2.html 下から二番目の写真です。
御覧の通り、全長が推定しにくいような角度から撮影し、また飛行甲板より下から
見上げる視点であるため、艦橋の上部しか見えない構図になっている。
「これは開戦前に唯一公表されていた蒼龍の写真で、基準排水量10050トン、
速力30ノット、寸法なども控えめな数字を発表していた。
特にこの写真では艦橋が一部しか見えないので、『ジェーン海軍年鑑』でも、
怪しげな艦型図を作成し、搭載機も30〜40機程度と推定していた」
(『写真日本の軍艦 第三巻』空母1)
確かにこの角度からだと、龍驤クラスに見えなくもないかな。
720 :
GF長官 :2010/06/21(月) 21:31:40 ID:???
>>718 有難うございます。>『カメラと戦争―光学技術者たちの挑戦』
本職に写真の趣味はありませんが、面白そうですね。
これまでスレ内で紹介して頂いた書籍は、順番に図書館で借りています。
現在は『海軍反省会』(戸高一成/著)。
珊瑚海海戦関連では、末国正雄中佐(第五戦隊参謀)の証言から。
「珊瑚海海戦においてはね、四艦隊長官(井上中将)の命令を無視して、
五航戦司令官(原少将)と五戦隊司令官(高木中将)の相談で、北へ100
マイル(実際は120浬)位置を移している。5月7日の晩です。
夜間に飛行機を収容した後にですね、四艦隊長官から明日機動部隊は
ここへ行けっていう電報が来てるんですが、それを五戦隊と五航戦と相談
の上で、なけなしの飛行機になってるから北へ敵がおったら困るからですね。
721 :
GF長官 :2010/06/21(月) 21:33:37 ID:???
>>720 の続き
明日は南の方へ偵察機を六機しか使えない(実際は七機)。それで敵を
掴める位置へどうしても移動しなけりゃならんっていうのでね、四艦隊長官の
電報を幕僚がポケットに入れとけということになって、私がポケットへ入れて、
両司令官が相談で北へ移った問題があるんです」
詳しい経緯は、以下を参照のこと。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1237378505/582 本編の中では、「索敵開始位置を北へ120浬移動させた」ことは、原少将の
臨機応変な対応だと絶讃しましたが、どうやらこの件は四艦隊司令部に報告
してなかったようですね。
「ポケットに入れとけ」とあるように、握りつぶしたわけです。
今までは、こういう話は信憑性が疑わしいと思っていましたが、ここまではっきり
と書かれてしまうと、そうも言ってられなくなりましたねぇ。
ミッドウェーの赤城やレイテの大和でも、「ポケットに入れとけ」があったかも。
722 :
GF長官 :2010/06/21(月) 21:34:51 ID:???
>>721 の続き
どうも本職の評価とは裏腹に、参謀間では原少将の評価は低かったようで、
同じく野元為輝大佐(瑞鶴艦長)の証言から。
「私はね、その(珊瑚海海戦)直後に五航戦に乗った訳なんです。そしたら、
山岡三子夫君(五航戦先任参謀)が、珊瑚海の話を盛んにやるんですよ。
五航戦司令官も、五戦隊司令官もクソミソに言うんだな。司令官の決断力が
ないんです。あの時は山岡さんが非常に困ったらしいですな。原さんという人は
強そうな豪傑みたいな格好はしていて、なかなか決断の鈍い所があるもんだから」
まぁ主観全開なので全面的に受け入れるわけにはいきませんが、人物評価とは
実に色々な見方があるもんだなと思います。
723 :
GF長官 :2010/06/21(月) 21:46:31 ID:???
号外号外〜 今週の新刊情報『歴史通7月号』 久々に本職のツボを浪漫ちっくストライクしたトンデモ本だったので、ぜひご一読を。 「山本五十六は名将だったのか」と題し、特集を組んでいます。 対談形式の記事なのですが、その内容たるや・・・ 「インド洋作戦で南雲機動部隊は、ハーミスだけ沈めてさっさと引き返した。 あの時はそのまま突っ込んでスエズ運河を爆撃し、既成事実を作っておけば 良かったのに、それをしなかった。当時インド洋に英戦艦は居なかったし、居た としても簡単に撃沈できたんだから」
724 :
GF長官 :2010/06/21(月) 21:47:28 ID:???
>>723 の続き
この程度で驚いてちゃいけませんよ!続いては珊瑚海海戦、
「最後の海軍大将として、今井上成美を褒める人が多いけれど、あの人が指揮
した珊瑚海海戦の航跡図というものがある。それを見ると、一晩中ウロウロして
るんですよ。
あんなもの、敵艦隊がどこに居たってシドニーに帰って来るに決まっている。
こっちが優位なんだから、先回りして南下し、待ち伏せするべきだった。
井上は気が小さくて、実戦向きの指揮官じゃなかった。もっと度胸のある田舎モノ
を起用するべきだった」
・・・仮想戦記の話じゃないよね?
てか、仮想戦記でもこれはないだろ・・・
一応、肩書きを紹介しておきますか。
日下公人(評論家)
茂木弘道(史実を世界に発信する会 事務局長)
お願いだから、妄想を世界に発信するのだけはやめてくれw
>>723 >>724 またまたご冗談をww
本書きレベルの人がそんな事書くわけないじゃないかw
「GF長官は嘘つき創作太郎www」と言う為に書店で確認してきてやるわww
726 :
GF長官 :2010/06/21(月) 22:22:41 ID:???
>>717 の続き
電話口に出た萬代少尉は、機関室の被害状況を説明し、
「息苦しいですが頑張りますから、早く火災を消してまた航進を起こすように
して下さい」と訴える。
すでに蓄電池の容量が減って電話の出力が下がり、音量が小さくなっていた。
聞き取りにくくなった声に耳を澄ましていた萬代少尉に、久馬参謀の驚くべき
言葉が届いたー「機関長へ、何か言い残すことはないか」
「声は小さかったが、話の内容は青天の霹靂というか、あきれてものも言えない
というものであった。萬代は自分の耳を疑いながら、相宗機関長にそのままを伝えた。
相宗は、何をたわけたことを・・・というようにキッとなったが、
”何もない。そんなことより早く火を消せと言え”と答えた」 (『勇断提督山口多聞』)
727 :
GF長官 :2010/06/21(月) 22:25:18 ID:???
>>726 の続き
『ミッドウェー戦記』の萬代少尉の回想では、機関長自らが受話器を奪って、
「言い遺すことはないかとは何事か!」と怒鳴ったらしい。
その後再び萬代少尉がかわり、
「飛龍が沈むとは、まだ我々は考えていない。
強いて遺言を求められるなら、思い残すことは何もないが、ただ今後の戦いに備える
ための貴重な体験資料を伝えることが出来ないのが残念だ。それだけだ」
と続けた。
両者のやりとりから分かるのは、「意思疎通の欠如」。
萬代少尉が「機関室も全力を尽くすから、司令部も全力で消火に努めて欲しい」と
伝えているのに対し、久馬参謀は「もはや機関室全滅は時間の問題」と思い込ん
でいる。機関長に遺言を求めていることからも、それがうかがえる。
728 :
GF長官 :2010/06/21(月) 22:27:31 ID:???
>>727 の続き
久馬参謀の”誤判断”は明らかですが、それを簡単に非難することは出来ない。
現に彼自身が機関室への通路を確保しようと赴き、機関室周辺の絶望的な状況を
肌身を以て体験した直後の話なのだから、無理もないと言える。
更に双方とも混乱した状況で、また電話の声も不明瞭だったと思われる。
これらの会話の直後、電話は普通となった。バッテリー切れです。
そして、久馬参謀はこれを「機関室全滅」と判定した。
「午後十時十五分、火が消えた艦橋で久馬機関参謀は、山口司令官と加来艦長に
次のような要旨の報告をした。
”機関長から、機関科員は全員持ち場を死守しているが、すでに多数の兵は力尽き、
次々と倒れているという状況報告があったので、機関長に何か言い遺すことはないか
と聞くと、何もないと”
加来は唇をかみしめてこの報告を聞き、しばらく考えていたが、やがて思い切った
ように姿勢をあらため、山口に”司令官、本艦の命運もこれまでと思います。乗員の
総員退去を命じます”と言った」
かくして飛龍放棄は決まった。
>>724 もっと度胸のある田舎モノを起用するべきだった」
このあたりがネタ(釣り・故意のトンデモ?)臭いな…。
730 :
GF長官 :2010/06/21(月) 22:29:02 ID:???
>>728 の続き
空母戦は相手を視界内に捉えず、双方とも索敵情報を基にして、手探り状態で
戦闘を進めて行く。故に錯誤が生じやすいのだが、一旦被弾すると、勝手知ったる
艦内の状況すらつかめなくなる。普段は顔を合わせて、言葉を交わす間柄であっ
ても錯誤に陥ってしまうのです。
戦争とは、もともと「非日常の世界」でありますが、中でも更なる「非日常」が展開
されるところに、ダメコンの難しさがあると思います。
まさに「有事の中の有事」。
「常在戦場」や「治に居て乱を忘れず」の格言が、そのまま適用される事例と言える
でしょう。
731 :
GF長官 :2010/06/21(月) 22:43:46 ID:???
>>725 、
>>729 いえいえ、本職自身が一番信じられなかったくらいですから。
『歴史群像』とか『歴史街道』とかの隣に平積みしてあったんですよ!
表紙を見て、「ああ、また山本五十六凡将論か、淵田とか千秋とか出てくるんだろ」
と手に取ってみたら(ry
千秋いうなw
ああ、あのみなみけ姉妹。 姉 瑞鶴 (ほよよんさん 真ん中 隼鷹(暴れるの好き 妹 瑞鳳 (地道に努力
>>721 >ミッドウェーの赤城やレイテの大和でも、「ポケットに入れとけ」があったかも。
うろ覚えですが、その末国中佐が3F参謀時の南太平洋海戦でも同じことをやったと、昔の丸の座談会で本人が述べていました。
内容は南太平洋海戦会敵直前の艦隊行動に関するもので、
GFから随時来る艦隊行動指示に「忠実に遂行しなければならない」と憔悴気味の南雲長官に休息を取らせるため、
参謀一同が示し合わせてGF電を握り潰し、末国中佐が自分のポケットに入れたと。
要は、現場の3F参謀がGF命令を妥当ではないと判断し、邪魔になる南雲長官をハブッたみたいです。
まあ、その判断が妥当であったかどうか、結果として作戦(海戦)を左右したかどうかを別にしても、
これらが事実であるとすれば、命令と統帥という軍隊組織の根本を自ら否定しているわけで。
随時あるいは事後にその旨報告をしているならば話しはまた別ですけど。
(とはいえ、組織社会では普通にありがちなことでもありますが)
ネルソンが片目に目を当てて、見えない見えない、と言うエピソードがあったな。
○片目に手を ×片目に目
>>731 歴史通見てきた。
い号作戦の日本は1000キロ先まで飛行したとか書いてあったと記憶している。
何の事か最初わからなかったが、よくよく考えればブイン〜ガダルカナルは600km弱、ラバウル〜ポートモレスビーは800キロであり、両方とも四捨五入すれば1000キロ。
つまり、い号は1000キロ先まで飛行したで全然間違いではなかったわけだ。
他の内容?
歴史群像が面白かったという記憶しか残りませんでしたw
これはまたアウトレンジ廚が沸く前兆だな
739 :
GF長官 :2010/06/22(火) 21:26:27 ID:???
>>732 ”さん”を付けろよ、バカ野郎
>>733 このスレは、南雲機動部隊所属空母の平凡な日常を淡々と描く物です。
過度な期待はしないでください。
あと、部屋は明るくして、モニター画面から3メートルは離れて見やがって下さい。
戦闘旗をかかげて〜ドキドキ楽しんじゃおう〜防空能力上昇みててね〜♪
>>734 有難うございます。これは初耳でした。
>要は、現場の3F参謀がGF命令を妥当ではないと判断し、邪魔になる南雲長官をハブッたみたいです。
南雲長官カワイソス・・・でもあの航跡図を見ると、そりゃ憔悴もするわなぁ。
740 :
GF長官 :
2010/06/22(火) 21:27:57 ID:??? >>735 隻眼隻腕提督ホレーショ・ネルソンですね。
1801年4月2日、デンマーク艦隊とのコペンハーゲン港海戦。
エレファント号にあったネルソン提督が追撃戦に移ったところ、旗艦ロンドン号の
ハイドパーカー提督から「戦闘中止、後退して戦線を収拾せよ」の旗旒信号。
「”提督、艦隊旗艦より信号!戦闘中止です” 檣楼の見張が告げた。
”なに、戦闘中止だと?” ネルソンは望遠鏡で旗艦のマストを見た。しかし彼は、
それを容認しようとはしなかった。
”見えぬな。戦闘中止の信号などは見えん” 彼は望遠鏡をひねり回しながら言った。
”提督、見えませんか” ハーディ艦長が言った。
”見えん、わしが片目のせいかな”
”そうですか、それは弱りましたな。では、戦闘を中止する必要はありませんな”
ネルソン隊はなおも砲撃を続け、遂にデンマーク側は白旗を掲げた」
(『炎の提督』豊田穣/著)
さすがはロイヤルネイビー、帝国海軍の師匠だけはありますな。