南雲忠一中将を再評価するスレ(千)

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111名無し三等兵
ふと気になった記述があったので。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1253350314/745
「陸用爆弾は着発信管なので〜」というのは正しくないかもしれません。

日本軍は、通常爆弾だけでなく陸用爆弾も信管で爆発遅動時(甲0.03秒、乙0.01秒、丙0.02秒)を設定しています。
(機密機動部隊命令第三一号)
少なくてもインド洋機動作戦の時には、事前に目標に応じて信管設定を指定する行動要領があり、
第一兵装・第二兵装の艦爆は二五番通常で信管丙(=遅動0.02秒)、第三兵装の艦爆は二五番陸は信管乙(=遅動0.01秒)、
飛行場攻撃隊は二五番陸信管甲(=遅動0.03秒)と指定されています。
つまり、瞬発(に近い)か遅動かは爆弾の種類ではなく、信管で区別されており、
陸用爆弾であっても目的によっては通常爆弾よりも遅動となるように指定されています。

叢書の「ミッドウェー海戦」のP348にも、「陸用爆弾を一部に搭載したのは〜(中略)〜爆発量が多く瞬発に近い陸用爆弾で、
まずその爆発力をもって敵艦の防御砲火を制圧し〜」という記述もありますし、
インド洋でのハーミスと重巡2隻攻撃時の通常爆弾と陸用爆弾の信管は共に丙(=遅動0.02秒)になっていますので、
陸用爆弾に関する戦訓は、「着発信管だから〜」より「爆発量が多いから〜」が正しいと思うのですがいかがでしょう?