南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)

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196GF長官
>>195の続き

その報告を受け、原少将は会心の笑みを浮かべ(たはず)、攻撃隊発進を下令。
攻撃隊はおそらく甲板待機だったと思われます。『戦史叢書』の索敵計画には、
「索敵隊発艦後、第一編成飛行機隊(制空隊各艦九)第三待機」とあります。

「第三待機」については、
「試運転後、直衛機発艦ニ差シ支ヘナキ程度ニ、一部庫内待機トナスコトヲ得」
つまり、試運転が完了した状態で飛行甲板に並べるが、先頭には上空直衛機が
入るために、一部を格納庫待機にするということになります。
全力出撃なので、攻撃隊全機を並べてしまうと、直衛機発艦用の滑走距離が
確保できなくなるのでしょう。

0522時の報告から、0600の発進まで約40分。
攻撃隊の一部を格納庫から上げることを考えれば、迅速な発進作業と言えます。
ミッドウェーもこういけばなぁ・・・

搭乗員たちもまた意気軒昂。
「ようやく俺たちに主役の座がまわってきた」
「真珠湾以来、追い続けて来た米空母撃沈の手柄は我々のものだ」
「もう、一・二航戦の奴らに”妾腹”とは呼ばせるものか!」

それを見送る原少将の頭の中には、インド洋作戦でのハーミス攻撃時のことが
思い浮かんでいたかもしれません。
「あとは、高橋君のト連送を待つだけだ」