南雲忠一中将を再評価するスレ(千)

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306名無し三等兵
>>276
当日・同海域の日の出は、0152です。
史実の第一次攻撃隊の発進の0130前後がまさに黎明時でミ島到着が0315前後、
それを0130にミ島到達に変更するというのは、1時間半以上早い発進させることに。
これは準備の問題もさることながら、攻撃隊に夜間発進・夜間侵攻を強いることになりますから、
攻撃隊の規模を考えると、実施はかなり困難ではないでしょうか?

また発進時間の前倒しは、進出距離の増大を意味します。
史実で攻撃隊の発進はミ島から250浬、黎明時攻撃を実施するためには2時間は早く発進させるとすると、
ミ島から300浬弱の位置から発進することになり、攻撃隊の航続距離的にかなり厳しいことになります。

進出距離だけなら機動部隊の侵攻速度を上げることで対応は可能ですが、
今度は母艦側の燃料消費の増大を意味し、後の航空戦を考えるとこれまた悪影響がでかねません。

以上を以て、(甲)案は実現困難と考えます。


(乙)案も、実現性は(甲)案よりも勝るものの、雷装待機の問題に加え、
MI作戦で想定された占領後の速やかなる航空隊進出を考えると、
機動部隊単独でそれを覆すような攻撃を実施するのは、些か問題ありではないでしょうか?


このように考えると、0220に予令が出された「敵情に変化なければ、第二次攻撃隊をもってミ島を再攻撃する」
という南雲司令部の構想自体は、攻略部隊の被攻撃という事態による情勢の変化への対応も含め、
実現性もあり作戦目的に合致した、ベストといえなくてもかなりベターな選択であり、
>>275における叢書や長官ご指摘の油断・失策という評価は、少し一厳しすぎるようにも思えます。