南雲忠一中将を再評価するスレ(波)

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659GF長官
>>658の続き

「南海支隊の輸送船は劣速である。輸送船の速力は平均八節であった。南洋部隊は
この輸送船を護衛しなければならなかった。
船団はジョマード水道を通過後、タウンスビル等の敵航空基地を横目に見て、350浬
(約ニ昼夜)を航行する必要があった。
南洋部隊としては、なるべく優速船を希望し、南海支隊としても同様であったが、優速
防空船浅香山丸一隻が配属されたのみであった」        (『戦史叢書』)
(註)ジョマード水道、タウンスビル、ポートモレスビーの位置関係は>>608参照。

確かに陸軍将兵が心配する通り、これは自殺行為にも等しい。
それにしても、8ノットとは・・・
真珠湾攻撃の時、南雲機動部隊に20ノット級の高速油槽船が随伴したのとはえらい
違いだ。泳いだ方が速いんじゃないか。
一隻だけ優速船を用意しても意味ないし・・・

南海支隊は3月10日米機動部隊のラエ・サラモア空襲での「被害者」だっただけに
なおさらというものでしょう。

「結果論からいえば、祥鳳が船団直衛に任じたおかげで、十二隻の輸送船団は海没の
危機からのがれることができたのである。米軍機93機の攻撃は祥鳳一隻に集中し、
彼らの関心を一身に集めて南海支隊将兵の身代わりとなった。祥鳳の分離はケガの
功名となったのである」                    (『暁の珊瑚海』)

一命を賭して任務を果たしたというわけですね。

ちなみに、ミッドウェー作戦では攻略部隊に空母の護衛はついてないですね。
珊瑚海の反省に立っての編成だったのかもしれません。