>>27の続き
まずは、見張員の見張能力向上ですね。
とはいえ、何をどう訓練するのか。詳細は不明。
そこで、夜戦の方の見張員を少し紹介。
(以下は『あの戦争』産経新聞社/編より)
ソロモン海戦の緒戦においては、米海軍のレーダーより優れていたと
言われる、見張水兵の視力。
米軍からは「キャッツアイド・ルックアウト」(猫の目)と怖れられていた。
どうも白人種の青い目は光に弱いようですね。
プロ野球のデーゲームで、外人選手がよく、目の下の隈の位置を黒く
塗っているのを見ますし。
夜戦は帝国海軍の伝統ですから、その「目」である見張水兵の視力向上
には相当力を入れていたと聞きます。
見張員は入隊時に、特に視力優秀な者を選抜し、特製のビタミンA剤を
飲ませて訓練。夜間8千メートルの敵影を識別出来たと言われています。
>>28の続き
その夜間見張能力が、いかんなく発揮されたのが「第一次ソロモン海戦」
第八艦隊旗艦「鳥海」には作家丹羽文雄氏が同乗し、その従軍記は『海戦』
として発表され、戦時下のベストセラーとなった。
それによると、丹羽氏は艦橋の旗甲板上で観戦、見張り員と同じ位置。
「左四十一度、艦影一つ」
「左三十度、敵艦一つ、向かって来ます。向かって来ます」
「六戦隊異常なし。全部見えます」
見張員が叫ぶたびに、丹羽氏はその方向を振り向くが、何も見えずイラ
イラさせられたとか。
連合軍側のレーダーの性能が悪かったことにも助けられ、三川艦隊は
圧勝します。ひとえに卓越した夜間見張能力のおかげと言えるでしょう。
空母の見張員は対空が主になるため、条件もまた違ってくるでしょう。
これら夜戦と比べたら、容易な気はしますが・・・