おにゃのこが改造されるシーン素体13人目

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1名無しより愛をこめて
美しい女性(女子高生、人妻、ょぅι゙ょ問わず)が拉致されたり洗脳されたり操られたり、
女戦闘員や女怪人に強制改造されたり、手術台の上であんなことやこんなことをされたりする
シーンに萌えるスレです。SSの発表や、雑談の場などに。sage進行推奨。

前スレ「おにゃのこが改造されるシーン素体12人目」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/

 「女子高校生位の子が改造されるシーン」(初代スレ)
http://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1043884297.html
「うら若き女性が改造されるシーン」(2スレ目)
http://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1098721763.html
「おにゃのこが改造されるシーン 3スレ目」
http://onyakai.googlepages.com/1104789686.html
「おにゃのこが改造されるシーン 4スレ目」
http://onyakai.googlepages.com/1134819071.html
「おにゃのこが改造されるシーン 5スレ目」
http://onyakai.googlepages.com/1139205739.html
「おにゃのこが改造されるシーン素体6人目」
http://onyakai.googlepages.com/1159755184.html
「おにゃのこが改造されるシーン 素体7人目」
http://onyakai.googlepages.com/1179584338.html
「おにゃのこが改造されるシーン 素体8人目」
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1194154496/
「おにゃのこが改造されるシーン素体9人目」
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1201519674/
「おにゃのこが改造されるシーン素体10人目」
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1210034400/
「おにゃのこが改造されるシーン素体11人目」
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1211922068/

「おにゃのこ改造@ウィキ」 特撮板・エロパロ板のおにゃのこ改造スレのまとめwiki
http://wiki.livedoor.jp/onyakai/d/FrontPage
2名無しより愛をこめて:2009/03/16(月) 20:45:57 ID:15ga84g20
本スレのお約束
・SSを投稿するときは、全部書き終えてから一気に投稿する。
・投稿するときは、名前欄は固定ハンドルネーム&トリップ付きで。
・SEX描写がメインのSSはエロパロ板で。
「おにゃのこ改造 BYアダルト14」
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230558568/

《関連サイト》
「蜂女の館」(現在閉鎖中)。
ttp://artofspirit.hp.infoseek.co.jp/
みーんな、なかーま
ttp://nakaama.web.infoseek.co.jp/
舞方雅人の趣味の世界
ttp://masatomaikata.blog55.fc2.com/
沙弥香の脳内妄想
ttp://blog.livedoor.jp/sayaka_saotome/
Kiss in the dark
ttp://blog.livedoor.jp/g_than33mixer/
蜂娘祭跡地
ttp://ssb.sakura.ne.jp/bee/bee.htm
E=MC^2
ttp://rose.zero.ad.jp/~zab50690/
海マツリ
ttp://www.ssb.sakura.ne.jp/matsuri/welcome.html
maledicted ladies' archives
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/
3名無しより愛をこめて:2009/03/16(月) 20:46:45 ID:15ga84g20
《NGワードについて》
過去のいきさつで、SS作家「ダイレン」氏に関連してスレが荒れやすくなっています。
その結果、前スレより専ブラへのNGワード「ダイレン」の登録が推奨されました。
登録により、ダイレン氏への叩き、煽り、ダイレン氏を騙る荒らし等を見ずに済ますことが
できますが、言うまでもなくダイレン氏の新作や本人によるカキコも不可視になります。
ダイレン氏自身を荒らしと認定する場合、登録は適切ですが、この認定には異議もあります。
この点ご勘案の上、各自の判断で登録を行ってください。
4名無しより愛をこめて:2009/03/16(月) 20:47:14 ID:15ga84g20
《関連スレ》(dat落ちしたものはmaledicted ladies' archivesに保管)
【ぐるぐる】ショッカーの蜂女様を讃えるスレ【おっぱい】
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1235766088/
ショッカーの蜂女よりエロい女怪人はいない!
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1205579272.html
特撮における変装や擬態
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1158064654.html
【トカゲロンは】怪人の素体となった人間【サッカー選手】
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1158229173.html
自分の彼女が蜂女に改造されたら?
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1027781411.html
蜂女(ショッカー)の魅力について語るスレ
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1040988979.html
蜂女(ショッカー)の魅力を語るスレ Part2
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1044630380.html
特撮とエロス
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/941615315.html
23歳OLだけど気がついたらショッカー蜂女に改造されてた
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/1225262151.html
5名無しより愛をこめて:2009/03/16(月) 20:48:07 ID:15ga84g20
《前スレで投下されたSS》
ショッカー代理人氏作
「シラキュラス」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/42-59
35歳会社員、任川真恵(いむかわまさえ)は血液の病気にかかった娘由美を思うあまり
血液を求めて町をさまよい歩く。やがてショッカーに遭遇した真恵はシラキュラスに改造され…
「ゴキブリ女」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/250-262
インチキ殺虫剤「ゴキコロリ」を売り歩く男、黒木建蔵の妻・早苗がゴキブリ女に改造される。
「サソリ女」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/741-754
本郷猛の親友である早瀬五郎の恋人、勢野(せの)亜矢子がサソリ女に改造される。

羽生翔子氏作
「幽霊屋敷の蜂女」(仮)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/795-799
脅されて親友をだまし悪の組織のアジトへ導いた少女が、親友共々蜂女へ改造される。

マッキー氏(12スレ816=初投稿氏)作
「地球刑事シャイガー/ギャル軍団の幼女改造」(仮)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/816
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/820-823
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/828-829
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/834-836
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/838-841
小学6年生の理沙と留衣は悪の組織・空魔の珍獣スナスナの砂を浴び、珍獣イトイトの
作り出す洗脳スーツ以外の服を着られない体になってしまう(着ると服が溶けてしまう)。
6名無しより愛をこめて:2009/03/16(月) 20:49:51 ID:15ga84g20
《前スレで投下されたSS・その2》

maledict氏作
「名も無き改造人間たち1・親友」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/902-941
奴隷生物シリーズ。主人公とその親友の二人の女子中学生二人が奴隷生物に改造される。
いったんは洗脳を免れた二人だが、まず親友が、続いて主人公が、結局は洗脳される。

12スレ392氏作
「怪人黒鳳凰の爪の垢」(仮)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/392
大連者のリンはネカフェにいた「○イレン」というネームプレートをつけた男に邪水晶を埋め込まれ、
怪人「黒鳳凰」にされてしまう。その爪の垢を飲まされた人間は…
「ネオショッカー富士樹海基地、今日も異常なし」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/411-412
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/414-416
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/423-424
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/442-444
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/463-465
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/474-476
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/478-479
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/482-484
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/512-518
株で大損をした幸子は、自殺パーティに参加するために向かった樹海で、
ネオショッカーの一員・佐藤の手によりS-107号に改造される。佐藤の訓練を受けた
幸子はその能力を現し、最先端の怪人・ネオ蜂女への改造を受ける。
7名無しより愛をこめて:2009/03/16(月) 20:51:21 ID:15ga84g20
《前スレで投下されたSS・その3》
12スレ392氏作 (続き)
「樹海へようこそ・外伝」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/529-533
「ネオショッカー樹海支部・アキバ暴動の巻」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/624-626
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/633-637
「おにゃ改スレ壊滅」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/653-654
NS樹海基地外伝。タイレンウィルスによるスレ壊滅。改造シーンなし。

一発ネタ
「青スジ女」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/337
「水虫女」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/338
81:2009/03/16(月) 21:27:20 ID:15ga84g20
テンプレ貼りはとりあえずここまでにします。

過去スレ投下SSを全部紹介するのは一時廃止になりましたが
12スレ目でまた復活しました。自分は「まとめwikiを参照」でもいいかなと思うし、
余力もないのですが、どなたかがやってくださるならば、それは
新しく来る人に親切だとは思います。

それでは、雑談、情報交換、SS投下等お楽しみを。
91:2009/03/16(月) 21:36:34 ID:15ga84g20
>>7のあらすじが抜けていました
(前スレの段階で抜けていたを見落としていました)。追加版を書きます
--------
「樹海へようこそ・外伝」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/529-533
博士は、擬体化されたネオ蜂女=幸子の人間時の肉体をクローン化し
温泉整形スパを拠点に新たな計画を推進する。

「ネオショッカー樹海支部・アキバ暴動の巻」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/624-626
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/633-637
憑句藻電機に新型CPUCore i7百個を注文に出向いた佐藤は、翌朝自分の注文した品が
N石レンタルの差し押さえにあっている現場に遭遇し、怒りを爆発させる。
10名無しより愛をこめて:2009/03/17(火) 21:07:55 ID:YfYl4+c90
「メカゴジラの作動装置を桂さんに」
11名無しより愛をこめて:2009/03/17(火) 21:08:35 ID:YfYl4+c90
サソランジンは可愛そう。
12maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/19(木) 03:41:06 ID:LBU3jwp/0
SS投下します。

ブランクが空き、リハビリ代わりに短いのを書こうと思ったら長くなってしまいました。
オチを考えずに書き始めたせいか最後の方が説明的になってしまいました。
エロいシーンの分量が増え、アダルトに投下するかどうか迷ったのですが
我ながらエロくないエロシーンなのでこっちにします。
特撮ネタではなくオリジナルな話です。ご了承下さい。
タイトルは「日記と棒」。
13日記と棒(1/20):2009/03/19(木) 03:44:17 ID:LBU3jwp/0
「大丈夫。危険地帯といってもこの辺は危険度Eだったはず。大丈夫…」
 そんな独り言で自分を励ましながら、わたしはかつての自分の家を
目指していた。

 山向こうの大きな都市が「敵」の勢力下に入ってしまうと共に、
わたしたちの住んでいた小さな町も放棄された。誰も彼も、ほとんど
着のみ着のままで町を退去し、安全な地域へ疎開せざるをえなかった。
 疎開はやむをえないことだし、疎開先の祖母の家はもとの家より
便利で快適ですらあった。
 だけど、一つだけ大きな心残りがあった。病院で亡くなった母との
最後の日々を記録した、大事な交換日記を置いてきてしまったのだ。
何の荷物でもないノート一冊。なのに、あれだこれだと下らないものを
詰めているうち、うっかり鞄に詰め忘れてしまった。
 「敵」の勢力は時間が経てば経つほどに広がる。ぐずぐずしているうちに
日記は永久に手の届かないところに行ってしまう。行くなら今しかない。
危険だろうか?…いや、まだ大丈夫のはず。でも…
 そんな煩悶を一週間続けたあげく、わたしは結局、手遅れになる前に
日記を取り戻しにいこうと決意した。
 皆が寝静まった深夜。わたしは叔母が買ったばかりという原付を
こっそり拝借して故郷の町を目指し、明け方には到着した。警備は
思ったよりも全然手薄で、裏道を通れば簡単に潜入できたのだった。

 早朝の町は一見したところ一週間前と何も変わらない。だが、この町が
目覚めることはもう永久にない。そして、いずれそう遠くない将来、
町全体が「敵」の…
 ぞっとする想像を振り払い、わたしは大通りをとばして我が家を目指す。
14日記と棒(2/20):2009/03/19(木) 03:44:53 ID:LBU3jwp/0

 家の近くの大きな木の横を通ったとき、後ろの荷台でべちゃっ、
という音がした。
 何が起きたのかはすぐに分かった。同時に、後悔と恐怖が心を満たした。
この辺はすでに「敵」の勢力圏に入ってしまっているのだ。町に入った後、
どこかで「境界」をまたいでしまったに違いない…。
 わたしは半ばパニックに陥りながらブレーキをかけた。急停止と共に
背中とヘルメットにべちゃりと何かが付着し、生温かい感触が背中に広がる。
わたしは大急ぎでバイクから飛び降りると、無我夢中でジャケットと
ヘルメットを脱ぎ、へばりついたものを包むようにジャケットを丸め、
遠くに放り投げた。そして、あと数百メートル先の我が家へと駆けだした。
がしゃ、といやな音をたててバイクが倒れたのが背後で聞こえた。

 走りながらそっと振り向くと、バイクにまだ大量の「それ」が
こびりついていたことが分かった。「それ」――「ゼライブ」と呼ばれる
赤い透明なゼリー状の物体――は、バイクを離れ、人間が歩くほどの
スピードでわたしの方に近づきつつあった。ジャケットにくるんで
放り投げた方もその後を追っていた。
 わたしを認識し、追いかけているのは明らかだった。
 しかも、やつらは獲物を認識すると仲間を呼び寄せるという。このまま
「勢力圏内」でもたもたしていると、大量のゼライブに包囲されてしまう
ことになるだろう。
 来た道を引き返せば案外すぐに圏外に出られるかもしれないが、後ろに
ゼライブたちがいる以上、それは無理だ。
15日記と棒(3/20):2009/03/19(木) 03:45:21 ID:LBU3jwp/0
 とはいえ、現在家に向かっているのは、日記を取り戻すためだけではない。
わたしの部屋には、日記と共に、やはり置き去りにしてきたスクーターの
キイもあるのだ。このまま追いつかれずに部屋まで行けば、日記を取り戻した
上で、逃げおおせる見込みは十分ある。部屋の窓から外に出ればすぐ車庫だ。
スクーターを全速で飛ばせば追いつかれはすまい。木や電柱の下を避けて
通れば、さっきのような上からの襲撃も防げるだろう。
 
 とはいえ、あまり猶予はない。玄関にたどり着き、家の鍵を開けながら
後ろを見ると、バイクにへばりついた二体以外に、もう二体が迫ってきた
のが見えた。いずれもまだ百メートル以上遠くだが、当初よりもかなり
速度が上がっている。ゼライブは地面に薄い膜を広げ、その上を滑走して
移動するため、ちょうどスケート選手のように加速度がつきやすいのだ。
 遮蔽効果がないことは知りつつも、玄関をしっかり閉め、靴のまま廊下に
上がる。息が上がりかけていたが、このまま廊下の突き当たりの部屋まで
一気に駆け抜け、日記と鍵をとって、すぐに窓から飛び出さねばならない。
 廊下を走る背後で、ぼん、ぼん、と鈍い音が計四回響いた。加速をつけた
ゼライブたちが玄関のドアにぶつかった音だった。思わず振り向くと、
すでにドアの周囲から赤いゼリーがじわりと染み出している。
 …しかし、これならなんとかなりそうだ。ドアのおかげでやつらの速度は
減殺された。そしてこちらはもう部屋の前だ。時間は十分ある。わたしは
幾分ほっとしながらドアを開け、部屋に入ると急いでドアを閉めた。
16日記と棒(4/20):2009/03/19(木) 03:45:45 ID:LBU3jwp/0

 ぐるりと見回した部屋の中は、一週間前とまるで同じだった。ちょうど
いつも起きるぐらいの時刻だ。薄桃色のカーテン越しの朝の日差し。そうか、
祖母の家の部屋はカーテンの色が違うんだ。でも、日記と違ってカーテンは
お店で売っている。いつか引っ越し先が決まったらじっくり選ぼう…。
 そんなことを思いつつも、わたしはぬかりなく引き出しを開け、日記と
スクーターのキイを取り出した。叔母さんの新車も、これで弁償すれば
いいだろう。こっちも新車で、値段は倍近いのだ。
 今頃になってようやく例のぼん、ぼんという音がドアから響く。
ぞっとはするがもう楽勝だ。あとは窓から出て、スクーターを飛ばせば、
追いつけはすまい。
 そう思って窓のカギを開けようとして、わたしは凍り付いた。
 窓の向こう側に、薄桃色の物質がべったりと貼り付いていたのである。
 カーテンは開いていた。さっきわたしを安心させた光は、窓に貼り付いた
ゼライブだったのである。
 玄関のドアよりも気密性が高いせいか、窓の外のゼライブはなかなか
中に入れずにいるようだ。だがもちろんそれは、何の救いにもならない。
 背後ではめきめきという音がした。ゼライブの圧力で蝶番が外れたの
だ。床に広がったゼライブが、わたしを取り囲むように迫ってくる。
窓の方からはピシっという音。とうとうガラスが割れたらしい。
 机の前にいたわたしは、半ば本能的に椅子によじ登り、上でしゃがんだ。
椅子の脚をゼライブが這い上ってくる。恐怖が限界に達したわたしは、
母の日記を抱きしめ、絶叫していた。
「助けて!助けて!おかあさん!おかあさん!!」
17日記と棒(5/20):2009/03/19(木) 03:46:17 ID:LBU3jwp/0
 絶叫の後に待っていたのは残酷な静寂。頭が真っ白になったわたしの両肩に
ぺちゃりと熱いものが触れた。その熱い何かは猛烈な力でわたしを椅子ごと
机の上に押し倒した。椅子は床に倒れ、わたしは身動きがとれなくなった。
ゼライブの大きな塊が両肩に張り付き、机に固定しているのだった。
 やがて両肩のゼライブは腕と首へ、その体を広げ始めた。はじめ
Tシャツごと腕を取り囲んでいたゼライブが、やがて首元と袖口から
Tシャツの中に侵入を始める。そうしてゼライブが両腕の素肌をぐるりと
囲んだとき、膨圧でTシャツがびりびりと破れる。熱いような痛がゆいような
奇妙な感覚が肩と腕を覆い、その面積を広げていく。
 ――ああ、もうだめだ。わたしはこのまま…
 無力感と絶望、そして恐怖が心を染める。
 
 ぼんやりと見ていた天井によく目をこらすと、天井には、床にいるのの
倍はある量のゼライブが張り付き、うごめいていた。やがて幾筋かの
しずくが胸元へ落ちた。悲鳴を上げそうになるのを必死の思いでこらえる。
口の中に入ってしまうのが何より恐ろしかったからだ。
 しずくは徐々に太さを増し、しまいには滝のようにわたしの胸元に
「ゼライブ溜まり」を形成する。そしてぼろぼろになったTシャツの下側に
入り込み、肌の表面を覆いながら広がり始める。

 「熱さ」の感覚は徐々に「快感」に変わり始めている。その面積が
これ以上広がれば、正気を保ち続けるのは難しいのではないか、という
恐ろしい考えが頭をもたげる。
18日記と棒(6/20):2009/03/19(木) 03:46:43 ID:LBU3jwp/0

 上半身を固定されているため、両足は宙に浮いていた。その足の先に
ゼライブが触れる。床に広がっていたゼライブが、十分な高さまで
盛り上がれるほどに寄り集まったのだろう。
 ひとたび足にとりついたゼライブは床から足へと急激に移動を始め、
足の先に雪玉のようなゼライブの塊ができあがった。塊の一部はソックスの
内側に入り込み、つま先まで浸透する。摩擦を失ったソックスと靴が
ずるずると滑り落ち床にごとんと落ちる。その一方、塊の上部は足首から
すね、すねからひざと、徐々に上へと広がり始める。
 
 胸元にできた「ゼライブ溜まり」はすでに腕を覆い尽くしているゼライブと
結合し、ぼろぼろになったTシャツの下で、上半身全体をぐるりと背中まで覆った。
Tシャツのときと同じく、当初ブラジャーごと胸を取り囲んでいたゼライブが、
ブラの裏側にその足を伸ばし始めた。
「やめて!」
無駄だと分かっていても叫ばずにはいられなかった。谷間の部分に溜まった
ゼライブが、二つの球体の表面を「ふもと」から「頂上」に向けて覆っていく。
「やだ…やだよう…」
熱いちくちくする刺激が、とうとう両胸の中心の敏感な部分に達したとき、
わたしはそう呻かずにはいられなかった。
 膨圧で背中のホックが変形してしまい、いまやブラジャーはだらしなく
垂れ下がっている。そうして両胸を覆い尽くしたゼライブは、お腹の方へ
その体を広げる。ジーンズの内側に侵入し、やはり膨圧で裂けたジーンズが
床へずり下がる。両足を這い上っているゼライブも、すでに太ももの上部まで
達している。このままいけば…
「やめてぇ!おかあさん!おかあさん!おかあさん!」
 わたしは右手に持ち続けていた日記をぎゅっとつかんで無駄な叫びを上げた。
19日記と棒(7/20):2009/03/19(木) 03:47:26 ID:LBU3jwp/0

 お腹と太ももの両側から広がったゼライブが、とうとうショーツを覆い、
そしてショーツの開口部から素肌に広がり始め、足の付け根近くからお尻まで
下半身をほぼ覆った。腰の周りに集まったゼライブの膨圧でショーツが裂ける。
 いまやわたしの首から下は赤色のゼリーに覆い尽くされている。全身の
皮膚に、熱く、決して不快とは言えないちりちりしたむずがゆさが広がる。
気を抜くとおかしくなってしまうのではないか、という以前想像した恐怖は、
今や生々しい実感として迫りつつあった。

 そこまで来たとき、予想もしなかった動きが生じた。全身のゼライブが、
これまでになく流動性を増し、激しく、そして複雑な運動を開始したのである。様々な速度、様々な向き、そして軟度も弾性も刻々と変化する微妙で複雑な運動。
 それは「愛撫」と呼ぶしかない刺激だった。全身に広がっていたもやもやした
痛がゆさが、いまやはっきりした快楽に変わった。乳首と脇腹を中心に
強烈な刺激が全身を走り、それが両股の中央部に焦点を結んだ。結ばれた
焦点で世界が破け、そこから熱い液体がじゅわりと滲み出てきたのを感じた。
「……ん…ふぅ……や…ら……」
 力が入らない。意図してもいない声が漏れる。いやだ!こんな風になるのは
いやだ!わたしは自分の正気をつなぎ止めようと懸命に意識を集中させるが、
全身でのたくるゼライブたちが、それを妨げる。
 ゼライブの動きはますます激しく複雑なものとなり、今や垂れ下がるブラジャー以外何もまとっていない全身の皮膚の上で、狂乱した赤い波がのたくり
回っている。散乱しそうな意識を集中させてそれを見ていたわたしの目に、
おぞましいものが飛び込んできた。
20日記と棒(8/20):2009/03/19(木) 03:48:01 ID:LBU3jwp/0
「いやぁぁぁ〜っ!こんなのやだぁぁ!……ゃらぁあああ!」
 波打つゼライブがところどころめくれ上がり、その下にのぞかせたわたしの
皮膚は、いつのまにか人間とはかけはなれた薄緑色に変色していたのである。
 
 わたしは愕然とした。そして無力感と諦念がこみ上げてきた。
 ゼライブに机に押し倒されて、まだ数分と経っていない。たったそれだけの
時間で、わたしの脳は狂乱の一歩手前に追い込まれ、そしてわたしの肉体は
人間とは呼べないものに変わりつつあるのだ。
 
 錯乱するわたしの周りに、天井や窓になお残っていたゼライブが集まり
わたしの肉体をさらに厚く覆い始めた。同時にゼライブの強引な「腕」が
わたしの足と腕を折り曲げる。そして今まで首の下で止まっていたゼライブが、
あごから上へと広がり始めた。危機感を覚えて大きく息を吸った直後、
口と鼻がふさがれた。絶望のカウントダウンの始まりだった。
 すぐにゼライブは顔全体を覆った。最初赤いゼリー越しに漏れていた光が、
見る見る暗くなり、最終的に視界が闇に閉ざされた。これまでになく
厚い層が自分を覆っているのだと分かった。
 その直後、腕と足の拘束が消え、手足の自由が戻った。体を覆っていた
ゼライブが粘性のほとんどない液状に変成したのだ。だが、腕や足を
伸ばそうとするとその先が固いゴムのような層に突き当たり、阻まれるのが
分かった。
21日記と棒(9/20):2009/03/19(木) 03:48:28 ID:LBU3jwp/0

 わたしはニュースで見た記録映像を思い出した。
 これまで「敵」の犠牲になった人間は「繭」と呼ばれる赤黒い球体の形で
発見されるのが通例だった。「繭」の中には赤い「羊水」が詰まっており、
その「羊水」が中にいる人間を人間ならざるものに変質させるのだと
いわれていた。
 一番有名な記録映像は凄惨な場面の記録だ。繭から異形の者が
「羽化」し、繭を心配そうに見守っていたかつての仲間に襲いかかる
シーン。中継映像が記録されているだけで、羽化した「犠牲者」や
カメラマンも含め、当事者の誰一人としおてその後の生存は確認されていない。
すべては「敵」のはらわた深くに飲み込まれてしまった事件の記録だ。
 ――自分はまさに今、その繭の中にいる。あの怪物は近い未来の自分なのだ。

 「羊水」と化したゼライブに囲まれた世界は異様なほど静かだった。
 だが、これがそう長く続くはずはない。
 まず、もうすぐ息がもたなくなる。わたしはいずれ原始的な反射行動で
この呪わしい「羊水」を吸い込んでしまうだろう。それがわたしの命を奪う
ことはたぶんない。「繭」の中で窒息した人間はいないのだ。しかしまた
繭から人間のままで出てきた者も一人もいない。羊水に体の内側から
変質させられてしまうのだ。
 それに、ぴくりとも動かなくなったゼライブと反比例して、わたしの心は、
荒れ狂っている。あの強烈かつ繊細な愛撫が不意に中断され、酸欠とは異質の
強烈な渇望が全身を焦がしていたのだ。――むずむずする。もっともっと
いじり回して欲しい。めっちゃくちゃにこね回して欲しい。
お腹やおっぱいだけじゃなく、あそこを!あそこを!どうにかして!
22日記と棒(10/20):2009/03/19(木) 03:49:02 ID:LBU3jwp/0
 普段なら決して口にしないような卑猥な言葉を転がしている自分に
ふと気づき、その事実のいやらしさが情欲をさらに倍加させた。
他方で、息苦しさは限界に近づきつつあった。

 ふと、自分の手足が、繭の中でなら自由に動くという事実に思い至る。
重力のほとんど相殺されたこの繭の中で、自分はどんな姿勢でも自由に
とれるのだ!
 
 ――ねえ!いじくっちゃおうよ!!
 ――息も吸っちゃおうよ!
 
他ならぬわたしがわたしを誘う。

 ――わたしはわたしだ。わたしがわたしの主人だ。
 ――わたしがわたしの体を好きなように使って、何のいけないことがあるの?
 ――なんで、好きこのんで、こんな苦しい思いをしないといけないの?

 決して開いてはならない、そんな思考回路を、わたしはわたし自身で開いた。
 そして自分が自分に与えた提案に促され、わたしは左手で乳首をぎゅっと
つまみ、それから乳房全体を揉みしだいた。爆発しそうな快感に
気を失いそうになったわたしは、とうとう右手の日記を手放し、
指先をあそこにあてがい、ゼライブとははっきり違う大量の粘液の
感触をたしかめると、指を一息に割れ目の一番上までしごき上げた。
 脊髄を電撃が突き抜け、とうに限界に達していた気道の緊張が緩んだ。

「ごぼっ」
23日記と棒(11/20):2009/03/19(木) 03:49:38 ID:LBU3jwp/0
大きな泡をはき出したわたしの肺に、ほとんど自動的に大量の「羊水」が
流入する。羊水は酸素を肺に供給したが、同時に脳の中に、原色の赤に
染められた狂気が流入してきた。

「あああああああああああああああああああああああああああ」

人間の言葉では表現できないイメージの奔流。何かとてもおぞましい光景。
この地上の人間だけではない。どこか違う世界のまったく違う生き物たちが
抱く、まるで異質の、しかし根本的には同じ感情。憎悪。恐怖。苦しみ。
悲しみ。そして、そのような感情を糧にして肥え太る、「敵」と呼ばれる
不気味な存在。そんな風な、知識とも幻覚ともつかないイメージが
めまぐるしく頭をかき回し始める。

「ああん…ああああん…」

 そんな中でも、わたしの指は休むことなくあそことおっぱいをいじり回す
のをやめなかった。だが、そうして自慰を続けるほどに、不満は募っていった。
 ――だめ!こんなんじゃ全然だめ。さっきのがいい!さっきのあれがいい!

 狂おしいイメージは絶えることなく送り込まれている――「憎い」
「おぞましい」「逃げろ!」「あいつは敵だ!」「いやだ!」「怖い!」
「苦しい!」「助けて!」――数知れない世界での無限に多様な、
しかし生命を削り浸食するという意味では常に似通った、痛ましく
つらい感情が際限なく送り込まれる。
 そして、どの世界でも「敵」は常に「敵」なのだ。
24日記と棒(12/20):2009/03/19(木) 03:50:08 ID:LBU3jwp/0

 わたしがぎこちなくあそこや胸をまさぐり続けているうち、わたしの
焦げるような思いに、いつしか羊水、いやゼライブが反応を始めた。
羊水が徐々にあの粘性を取り戻し、わたしがして欲しいのと近い
動きを、少しずつしてくれるようになり始めたのだ。

「ううん…そうよ…そうよ…!」

ゼライブと自分の意志が連動し、快楽が高まるにつれて、絶え間なく
頭をかき回すイメージの嵐の見え方が、少しずつ変わってきたことに
気がついた。当初、漠然とした黒い塊にしか見えなかった、様々な世界の
様々な苦しみや悲しみ。その微妙な差異や陰影、その各々がもつ独自の個性、
あるいは独特の「味わい」。それが少しずつだが識別できるように
なってきた。
 実際、それは、この宇宙で生まれうるありとあらゆる可能な生命体の
目録に等しいものだった。わたしは、憎悪や悲しみこそ、生命がその真の姿を
発揮するかけがえのない瞬間だという真理に、少しずつ気づき始めていた。

「あ……はん……」

わたしが真理に近づき、生きるものすべての「苦しみ」を賞味する喜びを
より深く知れば知るだけ、ゼライブとわたしの意志の連動は強くなって
いった。わたしはゼライブを自在に操ることができるようになり始め、
それによってより貪欲に、より巧みに、快楽を引き出す業を追求していった。
25日記と棒(13/20):2009/03/19(木) 03:51:03 ID:LBU3jwp/0
 そうして快楽により深く溺れば、それだけわたしは、世界の中心に位置する
あの存在に、ゼライブを媒体としてつながっていることをより強く実感
するようになっていった。様々な生き物の、様々な形の負の感情を糧にして、
果てしなく進化する崇高な存在。そしてわたしはその存在の一部であり、
道具である。この事実をよりはっきり自覚すればそれだけ、ゼライブは
ますます自在にわたしの意志に従うようになる、より高度で洗練された快楽を
提供するようになっていった。

「ううううん…あああぁぁぁぁぁん」

今のゼライブは繭に入る前にわたしに与えていた快楽をはるかに超えた
快楽をわたしに与えている。…いや、わたしが自らの意志でわたしに与えて
いるのか?しかしゼライブを動かしているのはわたしなのだろうか?
わたしの意志がゼライブに適合してるのではないのか????

 快楽を自ら与え、受けるという果てしない連鎖の中、わたしは自分が
どこにいるのか分からなくなりかけていた。そうして出口のない回路の中で
途方に暮れかけたとき、天啓のように「真理」が降りてきた。

 ――実のところ、わたしはあのお方の一部であるだけではなく、
ある意味ではあのお方そのものなのだ。
26日記と棒(14/20):2009/03/19(木) 03:51:36 ID:LBU3jwp/0
 ――多様などす黒い感情を吸い込み、時空を越え永久に進化し続ける存在。
あのお方は未来のわたしであり、わたしは過去のあのお方だ。あのお方は
進化し続ける我々の同胞すべての未来の姿であり、逆に我々すべては
あのお方の過去の発展段階の一こまだ。そして永遠の相の下で見れば
過去と未来はなくなる。限りなく進化を続ける永遠なる存在が
ただ一つあるだけなのだ。わたしはあのお方であり、あのお方はわたしだ!

 …この神々しい認識にわたしが達したとき、久しく待ち望んでいた
瞬間が訪れた。羊水の一部が凝縮し、固く太い棒と化したのだ。
じれるような渇望をこらえながら、わたしは両足を大きく広げ、棒の先端を
あそこにあてがう。そして腰と羊水をゼライブの自在に動かしながら
棒の先端であそこをかき回す。
 高まる期待に胸躍らせたわたしは一度棒をあそこから外し、それを
両手で丁寧に撫で回し、先端に熱いキスをする。そして今度こそ
挿入するために、再びあそこへあてがう。

 高まる期待は決して性的快楽だけへのものではない。
 この熱い棒こそ、今この時空でのあのお方そのものなのだ。それと一体に
なるとき、わたしのすべての過去は消え、わたしは真にあのお方の一部、
すべての時空に同時に存在する、あのお方そのものへと転成するのである。
ああ、そのときが、もう、いますぐにでも、目の前にあるのだ……!
27日記と棒(15/20):2009/03/19(木) 03:52:41 ID:LBU3jwp/0

 …だが、挿入はなされなかった。何かみすぼらしい異物がわたしと
あのお方を隔てたのだ――……みすぼらしい異物?……ノート……
……交換日記……………おかあさん!

 わたしの中の異質な感情の覚醒によって羊水のバランスが急激に崩れた。
羊水の一部が凝固し、一部が再び完全に液体化した。やがて繭の外皮が
破け、わたしは異物であるかのように地面にはき出された。

 部屋中に、砕け散った繭の破片が散らばっていた。固体と液体に分離した
ゼライブは、もはや「媒体」としての機能を果たさないただの残骸だった。
 わたしは立ち上がり、自分の姿を姿見に映してみた。
 鏡に映った姿は、もはや完全に人間のものではなかった。
 全身は濃い緑色の、ぬめぬめした両生類のような皮膚に覆われ、
ネズミのような尻尾が生えている。両手の爪はかぎ爪になり、よくみると
指が八本もある。髪の毛と陰毛は真っ赤な触手になり、額には二本の角。
目は円形の真っ赤な複眼。口は昆虫のような大あご。背中には昆虫とも
コウモリともつかない、グロテスクな肉質の羽根が生えている。
 女の子としての救いは、体型そのものが以前と大差ないか、ちょっぴり
グラマーになったというところか。また乳房も陰部も大きな変化は
ない。乳首や陰部の色が毒々しい黄色になっているぐらいだ。
28日記と棒(16/20):2009/03/19(木) 03:53:10 ID:LBU3jwp/0
 そして心の中も、もう取り返しのつかないほど変貌してしまった。
 今のわたしは生命体の負の感情を味わい、それによって精神的進化を
続ける、どす黒い歪んだ魔性の存在である。幸か不幸か中枢システムへの
完全な同化を果たしそびれてしまったとはいえ、今のわたしは以前として
「敵」や「あのお方」と呼ばれる高次元多階層知性体の一部分を構成する
存在ではあるのだ。ついでに言えば、今のわたしは、性的快楽を貪欲に
追い求めるように調教されてしまった、薄汚れたメス豚でもある。
 母の形見を取り戻しに、危険な「敵」の中へ飛び込んでいく、けなげで
純真で初々しい少女は、残念ながら――ああ、なんていい言葉!――
もうどこにもいないのである。

 …とここまで考えたとき、わたしは自分が繭から最終的にはじき出された
経緯の記憶をはっきり取り戻した。そして自分が両手に持っているものに
気づき、軽くうろたえた。
 わたしの右手には多少よれよれになった母の形見の交換日記があった。
そして左手には、あろうことか、この時空での現在の「あのお方」
そのものである、ゼライブ製の巨大な男根があったのである。
29日記と棒(17/20):2009/03/19(木) 03:53:34 ID:LBU3jwp/0

 わたしの最初の反応は涙だった。こんな複眼のどこに涙腺があるのかと
思うのだが、流れるものは仕方がない。
 涙のわけは、自分の中に、ほんのカケラでも、女の子らしい気持ちが
残っていたこと、そして形見の日記が無事だったことへの喜び、そして
何より、亡き母への感謝の気持ちだった。
 母の日記がはさまったおかげで、わたしは「敵」との最終的な合体を
回避できたのだ。母との思い出が消え、そもそもわたしが母の娘であった
という事実そのものがこの時空から消失してしまうことを回避できたのだ。
母の日記を取り戻したいという純真な思いだけは守り通し、そして
母の日記そのものも無事だったのである。
 それだけではない。ここには、母の日記のおかげで、恐るべき「敵」の
本体があるのだ。ゼライブでできた男根にすぎないこれを、今
粉々に破棄すれば、この地上から、いや、今現在のこの時空から、
「敵」は消滅するのだ。
 もちろん、永遠なる存在である「敵」を本当の意味で消滅させることは
できない。しかしまた永遠なる存在とはいえ、その時空での肉体が
なくなれば、もうそこでの活動はできなくなる。
 例えば「敵」が、大昔に永遠なる存在として覚醒する以前は、やはり
どこかの時空で生まれ、普通に修行していたただの生き物だったはずだ。
仮にそのときの「敵」をその時空で殺していたら、その時空で「敵」が
悪事をなすことはなかっただろう。そして今この時空でのこの男根は
そういうまれな存在なのだ。
30日記と棒(18/20):2009/03/19(木) 03:54:12 ID:LBU3jwp/0
 なんでそんなことになったかと言えば、言うまでもなく「敵」は
わたしを中枢に取り込み、つまりはわたしの肉体をこの時空での
あらたな寄り代にして、さらなる高みを目指そうとしていたからだ。
その最後の儀式を母の日記が阻止したのである。
 それはたぶん偶然ではない。母の強い思いが因果律に多少のひずみを
もたらしたのである。母の愛がわたしの人間としての生を救った。
 そして、いまこの男根を破壊すれば、「敵」の知性を構築している
莫大な情報は失われる。そして、わたしたちが知りうる範囲で
「敵」が自分の進化のためだけに生み出そうとしてきた
すべての悲しみ、苦しみ、その他から人々は救われるのである。

「くくっ、なあんだ。なら、すべきことは一つじゃない!あははは」

 わたしはそこまで考えると思わず口に出して笑い出さずには
いられなかった。
 そうだ。すべきことは一つだ。母の日記をいますぐ燃やし、
そして改めて「あのお方」と一つになるのである。他の選択肢は
思いつかない。

 今のわたしにとって最も甘美なものは憎しみや悲しみの感情である。
たとえそれが自分自身に生じる感情でも、それは変わるところがない。
いたいけな少女がかろうじて守り抜いた母の形見。それを無情にも
火にくべる。そのとき生じる怒り、悲しみ。亡き母の踏みにじられた
思い。そんなステキな悲劇がもうすぐ見られるのだ。
31日記と棒(19/20):2009/03/19(木) 03:54:35 ID:LBU3jwp/0
 それに、せっかく封印した「敵」をむざむざとまた解放する。
そうして世界に苦しみと悲しみがさらに満ちあふれる。これは、
ただ単に世界を苦しみと悲しみで満たすより、はるかに面白いことでは
ないだろうか?希望というスパイスが一さじ入るだけで、絶望の味は
何倍にもなるだろう。
 そして、それよりも何よりも、わたしは「あのお方」とのセックスの
機会がまだ失われていなかったという事実に、目が回りそうな喜びを
おぼえていたのである。
 この男根は決してただの張り型ではない。これと交わることは
あのお方と交わることだ。時空を越え永劫の過去から蓄積してきた
様々なテク。それを駆使して絶頂に達し、その果てにあのお方自身と
一体化することができる。あのお方に調教して頂いたこの貪欲な性欲を、
あのお方自身に満たして頂ける。こんな機会をどうしたら見逃せようか?
 わたしは高まる期待で胸が張り裂けそうだった。

  *  *  *  *

 結局、わたしは母の日記を燃やすこともなく、「あのお方」ないしは
「敵」と一体化することなかった。かといってこの男根を破壊する
こともしなかった。
 世界は絶望と希望の宙ぶらりんの状態にある。わたしがこの二つの
アイテムをこのままにしておく限り、この状態は続くだろう。

 世界を絶望から救ったのは、一つにはわたしの中の「魔性以上の魔性」
であり、もう一つには、おそらく母の日記が残してくれた人間の良心だ。
どちらが本当の原因なのかは永久に分からないと思う。だがいずれにせよ、
あのあと、わたしの中の魔性がこうささやいたことは事実だ。
32日記と棒(20/20):2009/03/19(木) 03:55:07 ID:LBU3jwp/0

「ねえ。色々楽しみにしているようだけど、あんたのお楽しみって、
ちょっと陳腐じゃない?もっとずっと味わい深い負の感情はあるのよ。
 考えてみて。いたいけな少女の苦しみ、世界の絶望、そして
めくるめく『あのお方』との一体化。そんなすばらしい『ごちそう』に、
何の根拠もなく『待った』をかけられた魔女の苦悩ってどう思う?
交わろうと思えばいつでもできる『あのお方』と、なんの理由もなく
交わってはいけない、というルールを自分に課すの。
理不尽きわまりないルールを、それでも守り続けないといけないの。
 …どう?苦しみといえば、こんな不条理で複雑な苦しみなんて、
ちょっとないんじゃない?」

 結局、わたしは自分自身に説得された。たしかにその通りなのだ。
燃やそうと思えばすぐに燃やせる日記、交わろうと思えばいつでも
交われる男根、また反対に、この時空の幸せのために、壊す気になれば
いつでも壊せる「敵」の本体。それを手にしつつも、何もしない
宙ぶらりんの状況を維持する。こんな意味不明の苦行は存在しない。
それに苦しんでいるわたしの苦しみは、たしかに、他のどんな苦しみ
よりも甘美で味わい深い。…これは、わたしにとって、否定しようのない
事実なのだ。

 結局のところわたしは、母も「あのお方」も好きなんだろうと思う。
 どちらかを選ぶなんて、できはしないのである。(了)
33maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/19(木) 03:57:24 ID:LBU3jwp/0
以上お粗末でした。ちなみに「ゼライブ」というのはゼリーの材料の「ゼライス」が
元ネタです。箱に「ゼライスとは『ゼリーを愛す』からつけました」とか書いてあり、
それにちなみました。 

それでは。
34maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/22(日) 00:21:50 ID:r8VG6ezw0
一人でスレを汚しているみたいですが、
瀬川昌男『チタンの幽霊人』 (1968年)の外伝を書いてみました。
作品については前スレの下記をご参照下さい。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1219506349/891-899

自分はメカ改造よりはバイオ改造の方が好きですが、上記のようなのを読むと
メカ系もいいなと思います(前スレ392様も擬体化でしたね)。

なお、舞台の「1980年代」とは、原作者瀬川氏が1968年の段階で想像した
架空の時代をベースにしています。出てくるアイテムには原作通りのものと
自分が想像をふくらませて書いたものがあります。

タイトルは「チタンの幽霊人外伝・ミリカ」ということで。
35チタンの幽霊人外伝・ミリカ(1/22):2009/03/22(日) 00:22:16 ID:r8VG6ezw0
 その晩、トキオは複雑な計算に没頭していた。小型計算機に数値を打ち込み
ながら、込み入ったステップを一歩一歩進む。その数式はトキオが取り組んで
いる研究に必要なものだったが、今のトキオを駆り立てているのは学問的関心
ではなかった。その昔パスカルが歯痛を忘れるために数学の問題に取り組んだ
のにならい、昨日起きた辛い事件をせめてひとときでも忘れていたいと、
半ば無理やりに方程式を解いていたのだった。
 沢井トキオは高校三年生。両親を早くに亡くし、いまは政府の奨学金で
一人暮らしをしている。優秀な学生で、アマチュア理論物理学者としてまとめた
論文がさる大学教授の目にとまり、来年から飛び級で大学院へ進学することが
決まっている。

 突然、ドアのブザーが鳴る。トキオは首をかしげる。時刻はもう真夜中で、
最終のチューブカーもとっくに終わっている。いったいこんな時間に誰が?
 そう思っているうち、インターフォンから声が響いた。
「こんばんは。わたしよ」
 トキオの頭をまさかという思いが駆けめぐる。インターフォンの声は続く。
「わたし、ミリカよ。ここを開けて」
 トキオは驚きながらインターフォンに向かって話す。
「ミリカ?どうして…」
「わけがあって詳しくは話せない。でもわたしなの。幽霊でもないわ」
 本人であることは間違いがない。トキオはドアのスイッチを操作し、自動ドアを
開けた。立っていたのはやはり碓井ミリカだった。
 トキオはミリカを招き入れながらも、今ここにミリカがいるという事実がまだ
信じられなかった。
36チタンの幽霊人外伝・ミリカ(2/22):2009/03/22(日) 00:22:40 ID:r8VG6ezw0
 ミリカは昨日、母親である碓井博士と共に自宅で焼死したはずなのである。家庭用
原子力温水器の暴走による、不幸な事故だった。たしかに、今のところ「死亡」ではなく
「行方不明」という扱いであったが、それは死体が著しく損壊し検証に時間がかかる
からであって、生存の見込みがあるようなものではないとされていたはずだった。
「…ひょっとして、事故のときには家にいなかったのかい?…でも、だとしても、
なんで今まで姿を見せなかったの?…」 
「お願い!詳しいことは言えないの。今日はお別れに来たの。わたしは死ぬわけでは
ないけれど、でも、あなたとはこれきり。もう一生会えなくなる」
 トキオの疑問はさらにふくれあがる。だが、何か問いかけようとしたトキオを
制するように、ミリカは続けた。
「何も聞かない。そして今夜のことは誰にも言わないと約束して。それに時間は
あんまりないわ。その時間をつまらない詮索で浪費しないで!その代わり、一生残る
思い出をちょうだい!」
そう言って手を握ってきたミリカに、トキオはもう何も質問できなかった。

「まあそこに座って。何か飲む?」
「じゃあ、ココアがあれば」
 コートを脱ぎ、ベッドに腰掛けながらミリカが答える。トキオは流しの戸棚から
錠剤を二つ取り出し、カップに入れて温水器からお湯を注ぐ。ぶくぶくという音を
たてて上質のココアができあがる。
 トキオの部屋はしごく質素な部屋だ。8畳ほどの部屋にバスルーム、トイレ、流し。
家具は全自動調理器、食器棚、食事用の小さなテーブル、勉強机、衣類や小物を納める
戸棚。全自動調理器と乾燥食料が広まると共に冷蔵庫は置かないトキオのような人も
増えている。他にあるのは旧式の立体テレビと、もう年代物と言っていい、音声しか再生
できないレコードプレイヤー、あとはファイルを十冊ほど納めた本棚。それで全部である。
37チタンの幽霊人外伝・ミリカ(3/22):2009/03/22(日) 00:23:02 ID:r8VG6ezw0
 若き科学者の部屋にしては本が少ないように見えるが、ファイルの中には超高密度の
マイクロフィルムが大量に納められている。これだけの分量だと、二十年前の小さな町の
図書館ぐらいの情報が詰まっていてもおかしくないのだ。

 二人は長い間黙ったままココアを飲むだけだった。
 トキオは椅子に座りながら、ベッドに座っているミリカに、何の話をすべきか考え
あぐねていた。口を開けば質問めいたことしか出てこなそうだったし、それ以外の世間話
などそらぞらしい気がした。母親の死の話ですら、なんとなく口にしかねた。
「最初に会ったのは入学式の日だから、会ってから三年近くなるんだね。長いのかな、
短いのかな?」
 トキオはとりあえず話しかけてみた。
 二人の交際が始まったのは出会って間もなくだった。いわゆる「清い仲」で、
いっしょに昼ご飯を食べたり、放課後図書館に行ったり、休日に買い物や立体映画に
行ったりと、そんな感じだった。半月ほど前、公園で初めてキスをしたのが、男女として
最も接近した瞬間だった。彼女がトキオの部屋に上がるのも、実はこれが初めてなのだ。
1980年代の現在、アメリカあたりでは男女関係もだいぶ開放的になっているが、日本の、
それも進学校の生徒としては、それは標準的な関係であるといえた。
 ミリカは黙ったまま立ち上がり、椅子に座っているトキオに近づいた。そしていきなり
トキオの唇に自分の唇を重ねた。一瞬驚いたトキオはそれでもミリカを優しく抱きしめ、
そうしてしばらくの間二人は抱き合っていた。
 長いキスのあと、ミリカは耳元でささやいた。
「ねえトキオ。…抱いて!」
 トキオはぎくりとした。それから、たった今していたように、ミリカをぎゅっと
抱きしめた。ミリカは少し怒りながら言う。
「そういう意味じゃないわ。分かっているでしょ?女の子にあまり恥ずかしいことを
言わせないで!」
38チタンの幽霊人外伝・ミリカ(4/22):2009/03/22(日) 00:23:22 ID:r8VG6ezw0
 トキオは腹をくくり、部屋の電気を落としに行こうとした。しかし、ミリカはそれを
制止して言った。
「お願い。電気はこのままにして欲しいの。そして…わたしの姿をあなたの目に強く
焼き付けて欲しい。いつまでもいつまでも、消えないように」
 そう言いながらミリカはセーターを脱ぎ、ブラウスのチャックを下ろした(この時代、
ボタンはすたれ、洋服の留め具はほとんどチャックに変わっていた)。そうしてブラウス
を脱ぎ捨て、次にスカート、ブラジャー、パンティ、最後にソックスの順に、手際よく
衣類を脱ぎ捨てていった。
 初めて見るミリカの形のよい乳房や、きゅっとした腰のくびれ、そしてつややかな茂み
などに目を奪われかけていたトキオは、目の前の少女にあまり長い間恥をかかせては
いけない、と気づき、慌てて自分も服を脱ぎ始めた。
 やがて互いに一糸まとわぬ姿になった二人は再び抱き合い、先ほどよりも激しいキスを
交わした。やがてそのままベッドの上に倒れ込み、そしてミリカの言う「思い出」を
二人で作り始めた。

 行為の途上、トキオが戸棚を指さし、ミリカに問いかける。ミリカは首を振り、言う。
「避妊なんてしないで。大丈夫。わたしが妊娠することは絶対にないの。絶対に!」
 「絶対」という言葉を口にしたミリカの声には、とても悲しそうな調子が籠もって
いた。高い教育を受けた二人は、「絶対安全」などありえないとよく知っていたので、
ミリカの言葉には何か特別の意味があるはずだった。トキオは、ミリカの身に起きつつ
ある不吉な陰をそこに感じたが、その正体はわからないまま行為を続けるしかなかった。
39チタンの幽霊人外伝・ミリカ(5/22):2009/03/22(日) 00:23:41 ID:r8VG6ezw0

 長い陶酔の時間が過ぎ、ミリカはトキオの胸にすがりながら何かをじっと考えていた。
そしてトキオに言った。
「ねえ、のどが渇いちゃった。レモネードとかあるかな」
「食器棚に入っているよ。作ろうか?」
「いえ。わたしが作る。お手洗いにも行きたくなったしね」
 そう言ってミリカはトイレに入り、それから戸棚のレモネードの錠剤を二錠
コップに入れ、続いて冷水器の水を注いだ。そうしてベッドの上のトキオにレモネードを
差し出し、二人で飲んだ。
 濃密な情事の余韻が消えやらぬトキオは、やはりどうしてもという思いをミリカに
ぶつけた。
「…ねえ。やっぱり聞かずにいられない。さっき言っていた、これでお別れ…って…い…
う……の………は…………」
 みなまで言い終わらずにトキオは眠り始めた。ミリカがレモネードに睡眠薬を入れた
のだった。
 ミリカはトキオに毛布をかぶせ、その寝顔を愛おしそうに眺めながらそっと言った。
「トキオ、ありがとう。…さよなら」
 その言葉を言い終えるとミリカは手早く衣類を身につけ、外に出て、公衆電話でタクシー
を呼び出した。すぐにTAXIと書かれたエアカーが到着し、ミリカを乗せて走り出した。

 ミリカはタクシー会社を変えながら三度タクシーを乗り換えた。トキオにも、「研究所」
の人間にも、足取りをつかまれまいとする、せめてもの工夫だった。最後にミリカは
公衆電話から「研究所」へ電話をかけ、迎えに来た「研究所」の黒いエアカーに
乗り込んだ。もう夜が明けかかっていた。
40チタンの幽霊人外伝・ミリカ(6/22):2009/03/22(日) 00:24:01 ID:r8VG6ezw0

 「研究所」で待っていたのはマトベエワと名のる中年の科学者だった。日本語の達者な
ロシア系らしい怪人物である。
 マトベエワはミリカを部屋に入れ、目の前の椅子にかけさせると、直ちに尋問めいた
質問をミリカに浴びせた。
「『思い出』は作れたかね?母上のご厚意に感謝するんだな。それから、マスコミやら
警察やらに余計な話はしていないだろうね。母上は依然『人質』だ。君が余計な話を
したことが今後発覚したら、その時点で我々は君の母上の命を奪う。その約束を
忘れてはいないね?」
 事務的で冷酷な質問に、ミリカが毅然とした態度で答える。
「大丈夫よ!ある友達に、わたしが生きていることは知られた。だけど、余計な話は
何もしていない。嘘発見器を使ってくれてもいいわ」
「ふむ。約束の範囲内だね。いいだろう。でも、念のため確かめさせてもらうよ」
 マトベエワが取り出してきたのは嘘発見器ではなく、見慣れない装置だった。
「『脳地図分析機』の試作品だ。このヘルメットをかぶり、そこに横になりたまえ。
これで、過去数時間分の君の記憶を再生できる」
 ミリカは唖然とした。まさかそんなものがあるとは予想していなかった。たしかに
理論上は可能だが、実用までにはまだ何十年もかかると言われている装置だ。いったい、
この「研究所」はどんな組織なのだろうか?
 ミリカはできれば脳地図分析機などにかけられたくはなかった。たしかに約束を破って
はいない。しかし、トキオの顔を知られてしまうし、何よりトキオとのあの「思い出」の
一部始終を第三者に見られてしまうことになる。
41チタンの幽霊人外伝・ミリカ(7/22):2009/03/22(日) 00:24:21 ID:r8VG6ezw0
 だがミリカに抗弁する権利はないのだった。そもそもこの「思い出作り」自体が異例の
措置なのだ。女手一つでミリカを育てた、「オープンな」思想のをもつミリカの母・碓井博士
が、ミリカが手術を受ける前に、ミリカに女としての喜びを経験させたい、最後の思い出を
作ってやりたい、と上層部を説得し、実現した特別の配慮なのである。ミリカが余計な
ことをすると、母の身に危険が及ぶのだ。
 ミリカは黙ってヘルメットをかぶり、一言だけ訴えた。
「お願いします。友達の顔や名前がわかっても、彼には何もしないで下さい。彼は
『行方不明』中のわたしに出会った。そしてわたしは再びいなくなった。それだけの
ことです。彼から何か秘密が漏れる心配はありません」
 マトベエワは殊勝な声で返答する。
「いいだろう。もしそれだけのことなら、我々とて不必要な暴力や殺人はしたくない。
約束するよ」
 ミリカとしてはその言葉を信じるしかなかった。そしてベッドに横たわり、装置に
身をゆだねた。
 解析が始まり、映像が復元される。映像を見ながらマトベエワがデリカシーのない
言葉を発する。
「ほう。なかなかいい『思い出』が作れたみたいだね」
こういった態度はこの男の常なのだが、それは悪意や猥褻な意図というより、対人的な
感受性の麻痺に由来しているらしい、ということにミリカは気づいていた。学問ばかり
やりすぎてそういう感受性が麻痺してしまっているようなのだ。母親の同僚にも似た
タイプの人物は少なからずいた。
「相手の男もなかなかテクニシャンじゃないか。最近の若いやつらは、情報だけは豊富だ
からな」
42チタンの幽霊人外伝・ミリカ(8/22):2009/03/22(日) 00:24:43 ID:r8VG6ezw0
 ミリカは顔から火が出そうだった。と同時に、ふとトキオの本棚が思い浮かんだ。
きっと、あの中には学術文献以外のマイクロフィルムも入っていたに違いないわ、
とミリカは気づいた。

 やがてマトベエワは装置を停止させ、ヘルメットを回収しながら言った。
「これで記録はとれた。もう少し詳しい解析は必要だろうが、ざっと見たところ余計な
ことを話していない、という言葉に嘘はなさそうだ。安心したよ」
 陵辱されたような気分でマトベエワをにらみつけるミリカに、マトベエワは続けて言った。
「では早速手術を始めるとしよう。手術室に向かいたまえ。言い忘れたが、母上の手術は
先ほど無事に成功したよ」
 こともなげに言うマトベエワの言葉は、ミリカに、自分がそもそもなぜここにいるのかを
思い出させた。猶予の時間は終わった。もう自分は「手術」を受けねばならない。
しかも、母はもう「手術」を受けてしまったというのだ。
 ミリカは青ざめながら立ち上がり、マトベエワの後について部屋を出た。
 
 手術室に入ってミリカの目にまずとまったのは、台に置かれたロボットか人形のような
ものだった。それが自分が受けるという「手術」に関係するものなのかどうか、ミリカに
は判断がつかなかった。そもそも、非常に一般的な説明以外、詳しいことはほとんど
聞かされていなかったのだ。
 マトベエワがミリカに言った。
「見たまえ。さっき話したとおり、母上の手術は無事成功した。母上はこれから
宇宙開発用サイボーグとして我々の計画のために働いてもらうことになる」
43チタンの幽霊人外伝・ミリカ(9/22):2009/03/22(日) 00:25:02 ID:r8VG6ezw0
 ミリカは耳を疑った。そして目の前に横たわっているものを改めてじっくりと見つめた。
そして、確かにその顔が、自分の母親のそれと重なることを認めねばならなかった。
 サイボーグとなったミリカの母は、銀色の人形のような髪を生やし、白目のない
真っ黒な目を見開いていた。口と鼻はただの飾りで、開くことはできなさそうだ。
全身の皮膚は銀色に近い半透明の樹脂で覆われていた。ふくよかな乳房の形は以前の
ままだったが、乳首は細かなで凹凸のない、つるりとした突起に変わっている。体毛は
まったくなく、女性の大事な部分には幼女のようなスリットが一筋走っていた。
その下に開口部があるのか、口や鼻のようなただの飾りなのかは、見ただけでは何とも
言えない。腰にはベルトのようなものが巻かれ、それはベルトというよりもサイボーグと
しての体の一部なのだろうとミリカは思った。
 目を見開いたままぴくりともしない母に、ミリカは思わず声をかけた。
「お母さん?」
 黙ったままの母を見て、マトベエワが言う。
「まだ麻酔で眠っているようだ。目は閉じない作りになっていてね」
 まるで母を人形か何かのように言う男に、ミリカは寒々しいものを感じた。
 そのとき、手術台の上のサイボーグの手がかすかに動いた。そしてかすかな声が漏れた。
「う…ううん。…ここは?」
 母親の声に変わりなかったが、その声は口ではなくベルトの部分から出ているようだった。
ミリカは母がもうふつうの人間ではなくなってしまったという事実を改めて思い知らされた。
 マトベエワが声をかける。
「おめでとう碓井博士。あなたの手術は成功しました。目は見えますか?」
 きょろきょろとしていたミリカの母の目は、天井の手術灯の鏡面に釘付けになった。
そこに映った自分の姿を認めたらしかった。
44チタンの幽霊人外伝・ミリカ(10/22):2009/03/22(日) 00:25:23 ID:r8VG6ezw0
 ミリカの母は上半身を起こし、自分の体を見下ろし、両手で顔を撫で回した。
「ああ…手術を、手術を…わたしはもう受けてしまったんですね!わたしは…わたしは…
…もう…」
 その声はひどく狼狽していた。眠っている内に手術の時間になり、そのまま麻酔を
受けて手術されたのかもしれなかった。
 母親は娘に気づき、もう一度自分の体を見下ろし、申し訳なさそうに娘に話しかけた。
「ああ、ミリカ。ごめんなさいね、お母さんを許して…」
 自分の変わり果てた肉体が、すぐ先の自分の娘の運命でもあることを、母は改めて
自覚したようだった。
 そのとき、マトベエワが、部屋の奥にいた技術者のような男と目配せをして、思いも
かけない話をし始めた。
「ところで碓井博士。残念な話をしなければならないんだが、あなたの娘さんは我々の
秘密をマスコミにぺらぺらと触れ回ってしまったんだな。対策は取らせてもらった。
余計な人死にが出そうだが、何とかなりそうだ。だが、どうあれ責任は取ってもらわねば
ならない。事前の申し合わせでは、あなたの命を奪うということだったんだが、我々と
しては優秀な科学者でもあり、無事完成したサイボーグでもあるあなたを失いたくは
ない。それで、あなたの娘さんを処刑することで、関係者のみなさんへの見せしめに
しようと、そういうことに決まったんだ」
 まったく事実に反する話をマトベエワは始めた。ミリカは驚いたが、母親はそれ以上に
狼狽し、ほとんど泣き叫ぶように訴えた。
「なんですって!?お願い!やめて下さい!おねが…」
45チタンの幽霊人外伝・ミリカ(11/22):2009/03/22(日) 00:25:47 ID:r8VG6ezw0
 そのとき、部屋の奥でかちんという音がした。するとミリカの母は急に話すのを
やめた。そして今までとはうってかわった、何の感情もない声で言った。
「…取り乱してすみません。そうですか。ではそのように対応して下さい。計画の
ためには、仕方がありませんね」
 そうして、まるでロボットのように動きを止めた。その姿はまさに「次の命令を待つ
ロボット」そのものだった。
 マトベエワが言う。
「ふむ。情緒コントロールは良好だ。…碓井博士、いやサイボーグ第15号。申し訳ない。
ちょっとテストさせてもらったよ。今のは嘘だ。娘さんは約束を守り、これから手術を
受けるところだ」
 母親はたいして関心のなさそうな声で返事をする。
「そうだったのですか。サイボーグの数が無駄に減らずに済むのは、好ましいことです」
 そうしてまた不動の姿勢を続けていた母親は、不意に立ち上がると、用意されていた銀色の
ビキニのような衣類をつけ、それからどこかへ行ってしまった。マトベエワが説明する。
「電波で命令が来たんだろう。出発の準備で色々忙しいからね。早速働いて
もらわないといけない」
 それからミリカに向き直って言った。
「さあ、手術台は空いた。お次は君の番だ。服を脱いでここに横になりなさい」
 これから自分に何をされるのか。その一部始終を見せられたミリカには、簡単に
「はい」とはとても言えなかった。ためらっているミリカにマトベエワが続ける。
「抵抗するなら強制的にやらせてもらうが、君も無駄な暴力は受けたくないだろう?」
 ただの脅しではないだろう。ミリカは観念して、震えながら服を脱ぎ始めた。
 ほんの数時間前、同じように服を脱いだときも、自分はやはりかすかに震えていた。
あのときもやはり未知への不安はあった。しかしあのときの不安と今の不安は天と地の
違いだ。今の自分に待ち受けるのは恐ろしい運命と絶望だけ。何の救いもない。
46チタンの幽霊人外伝・ミリカ(12/22):2009/03/22(日) 00:26:08 ID:r8VG6ezw0
 服を脱ぎ終えたミリカは手で胸と茂みを隠しながら手術台に横たわった。
マトベエワがそれを見て言った。
「手をどけたまえ。麻酔をかける前に、まずは剃毛をしないといけない」
 そう言いながらバリカンとカミソリ、それに剃毛用の石けんをマトベエワは
準備していた。
 頭髪が落とされ、丁寧にそり上げられると、次に局部の剃毛が始まる。無造作な指が
秘所に触れるたび、大事な思い出が汚されたような思いで、ミリカの心にはやり場の
ない怒りが生まれる。
 やがて全身つるつるになったミリカに笑気ガスが当てられる。急速に遠ざかる意識の
中、早くもお腹にメスが当てられたことを感じつつ、ミリカは思う――次に目が覚める
ときは、わたしはもうサイボーグにされちゃっているんだ。さようなら、わたしの体…

 幸か不幸か、ミリカの予想は外れた。体質のせいであろうか、ミリカは手術の途中で
二度ほど目を覚ましたのである。
 一度目に目を覚ましたとき、天井の手術灯の鏡面の中にミリカが見たのは、空っぽに
された自分の胴体だった。ミリカは不自由な喉からくぐもった悲鳴を上げた。胸部と
腹部との皮膚が切り裂かれ、だらんと外側に広げられている。そして肋骨の中にある
はずの肺も、胃や腸やその他の臓器も、ほとんど除去されているのが見えた。
 悲鳴に気づいたマトベエワが話してきた。
「おや、麻酔の効きが弱かったのかな。大丈夫。生命維持装置はちゃんと働いているよ。
内臓の切除で生体部分が影響を受けることはない。内部の清浄と表面加工が終われば、
空いた部分にコンパクトな生命維持装置を収納する。原子力電池さえ補充すれば半永久的に
活動が可能な高性能の装置だ。骨格の強化が終われば骨格を装置の動力に接続する。
強力な力を発揮できるだろう。そして、多少の微量栄養素の補充以外、呼吸も食事も
不要になる…」
47チタンの幽霊人外伝・ミリカ(13/22):2009/03/22(日) 00:26:29 ID:r8VG6ezw0
 再投与された麻酔によって再び遠ざかる意識の中、ミリカの絶望は深まった。
 ――つまり、わたしはもう二度と食べたり飲んだりする楽しみを味わえない体に
なってしまう。そういうことなんだ。あのレモネード、おいしかったな…

 二度目に目を覚ましたとき、やはりミリカは悲鳴を上げた。表皮を除去され、筋繊維が
むき出しにされた自分の顔がいきなり目に入ってきたからだった。しかも、その悲鳴は
口からではなく腰に巻かれたベルトのスピーカーから発せられた。すでに、声帯や舌の
神経が、音声合成装置につなぎ変えられていたのだった。
 悲鳴を聞いたマトベエワが、手術を続けながら、また説明を始める。
「おや、また目が覚めたのかい。現在、全身の表皮に特殊シートを接着中だ。各種宇宙線を
遮蔽し、通電により放熱と冷却が自在にできる、いわば超薄型の宇宙服というべき優れた
素材だ。これに保護された君の体は、真空の宇宙空間や絶対零度近い惑星表面など、
どんな過酷な環境でも裸に近い姿で活動できるようになる」
 たしかにすごい技術だと思ったが、ミリカは別にうれしくもなかった。それはつまり、
そんな「過酷な」環境で自分が労働に従事させられる、と予告しているようなもの
だったからだ。
「顔については、心配しなくともいい。頭部には特に色々と処理が必要でね。
でも最終的には君のもともとの美しい顔を復元できるはずだ」
 どうせなら、とびきりの美人に整形してくれればいいのに、と言いかけたミリカは、
その言葉を飲み込んだ。ここまで何もかも変えられてしまって、その上別人の顔にされて
しまったら、もう自分が何者なのか、永久に分からなくなってしまうに違いなかったから
だった。そんなことを考えながら、ミリカはまた眠りについた。
48チタンの幽霊人外伝・ミリカ(14/22):2009/03/22(日) 00:26:48 ID:r8VG6ezw0

 三度目に目覚めたとき、以前のような慌ただしいスタッフの行き来や、やかましい
機械の音はもう止んでいた。それで、手術は終わったらしいと直感された。
 ちょうど、視神経が新しい機械の目に適合し始めたところらしく、ぼんやりしていた
視界が急速に鮮明になるのが実感できた。意識も急速に回復し、自分がどこにいて、
何をされているのかをミリカはすぐに思い出した。
 手術灯の鏡面に映っているミリカは、すっかり完成されたサイボーグだった。今さら
特別の衝撃も絶望も湧いては来ず、ただ、鈍い喪失感だけが心に広がった。
 そのときミリカは、これがまだ最終段階ではないことを思い出した。母と同じく、
このあと自分の脳には「情緒コントロール」が施されるはずだ。それによってサイボーグ
としての自分は完成するのだった。人間の肉体をベースに作られた命令に忠実なロボット、
というのが母やミリカの最終的な完成形態なのだ。
 ロボット工学をかじっていたミリカは、現在の技術力の中でサイボーグという存在が
いかに効率のよい道具であるかをよく理解していた。汎用ロボットや汎用コンピュータの
開発は1980年代に入っても遅々として進んでいない。ロボットの「手足」を構成する
専門に特化した機械の開発は飛躍的に進んだが、中枢となるコンピュータやそれを
統一するコンパクトなシステムはまだ存在しない。サイボーグは、いわば天然の
汎用コンピュータを備えた汎用ロボットである人体をベースに、特殊な機能だけを
強化することで、余分な研究開発費を大幅に節約できる、すぐれた発明品と言えるのだ。
 ミリカにとって悲しく、また苛立たしいのは、他でもない自分がその発明品、道具に
作りかえられてしまったということだった。このまま情緒コントロールによって、何を
するためかも分からない計画の駒として使役される、という自分の運命は、暗澹たる
ものと言うしかなかった。どうにかして、どうにかして、情緒コントロールに抵抗
できないものだろうか。例えば、命令に忠実なロボットのふりを続け、そうやって
油断させておいて…
49チタンの幽霊人外伝・ミリカ(15/22):2009/03/22(日) 00:27:05 ID:r8VG6ezw0
 ミリカがそこまで考えを進めたとき、ふいにマトベエワがブラウン管を横目で見ながら
話しかけてきた。
「ふふふ、なかなか聡明なお嬢さんだ。しかも情緒コントロールに抵抗か。面白い。
君は母親に負けず劣らず勝ち気な女性のようだね…」
 ミリカはぞっとした。この男はあの画面からわたしの思考をすべて読みとっている
らしい。つまり母親に電波で命令できるのとちょうど反対に、サイボーグの思考を
遠隔で読み取ることもできるのだろう。これでは相手を欺くことなどできない。
 あたかも会話しているように、ミリカの心の中の思考にマトベエワが答える。
「その通りだよ。この画面に全部表示されているよ。ついでにもう一つ、面白いことを
教えてあげよう。君の『思い出作り』だがね、あれが母上の意向であることは事実だが、
実を言うとそれはまた、我々の望むところでもあったのだよ」
 何?どういうこと?そんなミリカの思考にマトベエワは答える。
「情緒コントロールと言っても、若年者向けと成年向けでは若干やり方が違うのだ。
若年者の場合、情緒の全面的な抑制だけで制御には十分なのだが、成年の場合それでは
足りない場合がある。ところがうまくできたもので、成年の場合、性的快楽をうまく
制御してやることで不足を補うことができるのだ。君の場合、どうやら情緒の抑制
だけでは不十分らしいと思われていたのだが、母上の主義の割に、君自身はオクテだった
ようだからね。『思い出作り』は君の脳に必要な制御スイッチを組み込むための、
格好の機会だったわけだ」
 ミリカの心を強烈な無力感が覆う。ミリカをロボットとして操るための仕組みを当の
ミリカ自身にこうまで自信たっぷりに語るというのは、その制御システムがそれだけ
強力だということを裏書きしている。そして実際、そんなものを自在に操作されたら、
自分をいつまでも保ち続ける自信が、正直なところ、今のミリカにはない。数時間前の
トキオとの濃密なひとときは、それほど強烈な経験だった。
50チタンの幽霊人外伝・ミリカ(16/22):2009/03/22(日) 00:27:26 ID:r8VG6ezw0

 相変わらずミリカの心を読み続けているマトベエワは、ミリカのそんな思考に返事を返す。
「そのトキオくんだがね、実を言うと隣の部屋にいるんだ」
 ミリカは愕然として思わず声を張り上げる。
「何ですって!?うそつき!トキオには何もしないって…」
 マトベエワはにやにやしながら言う。
「約束を破ったわけではないよ。たしかに我々も少しうかつだったが、君のコートの
ポケットに小さな発信器が入っていてね。ちょっと前、彼の方からここに乗り込んで
きたのさ。それでは感動の対面といくかね」
 そう言ってマトベエワは内線電話で指示を出す。
 ミリカはそれを聞き、思いがけぬ再会にほんの一瞬胸が躍るが、すぐに大きな恐慌に
とらわれる。ここまで来てしまったトキオを、彼らがただで返すはずがない。トキオは
どうなってしまうのか。それに、トキオと再会しても、今のわたしは…
「いやっ!!」
 背後で開くドアの音を聞きながら、ミリカは上体を起こし、まだ馴染んでいない
新しい体をぎこちなく動かして、ドアに背を向けて体を丸めた。
 ドアの方からは懐かしい声が聞こえる。
「手術室?いったい、なぜミリカが手術室なんかにいるんだ!?まさか事故にでも
……!」
 トキオの言葉がとまる。手術台の上にうずくまるミリカの背中を認めたらしい。
「ミリカ?ミリカなのか!?」
 こんな風にされてしまった体を、トキオにだけは見られたくなかった。ミリカは
ぎゅっと膝を抱え、絞り出すような声でトキオに言う。
「わたしよ。だけどトキオ、お願い。わたしを見ないで!」
51チタンの幽霊人外伝・ミリカ(17/22):2009/03/22(日) 00:28:40 ID:r8VG6ezw0
 マトベエワがからかうように言う。
「せっかくの新しい体だ。彼氏に見せてやればいいじゃないか。ふむ、そういえば
情緒コントロールがまだだったな」
 ミリカは青ざめた声で懇願する。
「いや!やめて!それだけは…」
 かちりという音がする。同時にミリカは、自分の心から、たった今まで激しく渦巻いて
いた不安、おびえ、憤り、といった感情が忽然と消失してしまったことに気づく。
「もう一度言おう。トキオくんにその体を見せてあげたまえ。これは命令だ!」
 まるで自分で決めたことのように、ごく自然に命令を果たそうと、体と心が
動き出す。…でも…でも……
「……い…や…。い、や、で、す…」
 か細い声でミリカは抗弁し、動きそうになる体を押さえ、体を丸める。それは
意志の力というよりは、少女としての「意地」のようなものだった。
「ふむ。なかなか強情だね。でもまあ予測の範囲内だ。性欲の回路を開こう」
 再びかちりという音がして、今度は獰猛なけだものの情欲が自分を動かそうとして
いることにミリカは気づく。その奔流にミリカはもはや抗えない。
「…はう……いや……だめ……あ…」
 切ないあえぎ声を上げながらミリカは上体を起こし、手術台から降り、トキオの前へと
歩み出る。そして自らの肉体がトキオによく見えるように両腕と両足を軽く開き、
くるりと一回転までしてしまう。
 マトベエワがうれしそうに言う。
「よし。上出来だ。まあこれはあまり使わない方がお互いのためだ。いずれだんだん、
余計なことを考えることもなくなってくるはずだ」
 ミリカの前では、呆然とした表情のトキオがいる。両腕を後ろに縛られ、背の高い
サイボーグがそのひもを握っている。ミリカやその母とは、頭髪がない点、衣類が
短いパンツのみである点のみが違っている。
52チタンの幽霊人外伝・ミリカ(18/22):2009/03/22(日) 00:29:00 ID:r8VG6ezw0
「ミリカ…その体は……手術…サイボーグ手術を…受けてしまったのか?」
 嵐のような情欲の支配が去ったミリカは、なけなしの「意地」をふりしぼり、
トキオに言う。
「そうよ。もうわたしはあなたの知っている碓井ミリカではない。サイボーグ第16号が
今のわたしの名前。外見だけではなく、もうじき心の中まで完全にコントロールされた
ロボットになってしまうわ。こんなわたしのことは忘れて…」
 トキオは首を振り、ミリカじっと見つめながら言う。
「そんなこと言うなよ。君はミリカだ。改造されても、とても美しいよ!」
 その言葉が、ただの慰めやお世辞ではないことをミリカは知る。トキオの肉体の一部が
激しく突出しているのが目に入ったからだ。
 見つめ合う二人に、無粋な男が水を差す。
「それで、トキオ君の処遇だが、ここまで我々の秘密を知ってしまった以上、もう君を
見逃すことはできない」
 トキオはマトベエワの方を向いて言う。
「どうするつもりだ?殺すのか?」
 マトベエワは答える。
「普通ならそうせざるを得ないところだ。だが、先ほど上層部や何人かの科学者に君の
名を出したところ、君を我々の計画にぜひ引き入れたい、という声が少なからず上がってね。
君の論文は一部で相当高い評価を得ているらしいんだな。だから、君をサイボーグに
改造して我々と共に働いてもらうのがいい、ということになった。言っておくが選択の
余地はないよ。ちょうどスケジュールの谷間で、向こう三日は手術の予定がないことでも
あるし、これから直ちに君の改造手術を始めることにする」
53チタンの幽霊人外伝・ミリカ(19/22):2009/03/22(日) 00:29:18 ID:r8VG6ezw0
 逃れようのない運命を知らされたトキオは、うなだれて答える。
「サイボーグに改造されてロボットのように使役される。それが僕の運命ですか。
ミリカのいない人生よりも…その方がいいかもしれない」
 しかし、やはり納得のいかない、という顔でトキオは問いを発する。
「それにしても、あの論文がいったいどんな研究の役に立つというんです?想像が
つかない。あれは理論上のパズル、頭の体操みたいなもので、解くのは面白いけど、
実用性なんてまったくない代物でしょう?…まあ、質量爆弾でも本当に作るとなれば
話は別ですけどね…」
 そこまで言ってからトキオははっとした。マトベエワもかすかに動揺したようだ。
「…そうか!質量爆弾!あんたらはあれを真面目に作ろうとしているんだ。なるほど!
そのためのサイボーグというわけか!!」
 トキオの目に、妖しい喜びの色が浮かぶ。その目の輝きは、奥にいるマトベエワの目
そっくりだった。
「すごい!コントロールなんてされなくとも、進んで協力しますよ!いや、コントロール
だって何だってしてくれていい。改造手術?受けますとも!どんな肉体労働も厭いませんよ!
実用可能な質量爆弾の製造!大学院に進学するより、ずっとワクワクする!!」
 ひもにつながれたまま、トキオはいそいそとズボンと下着を脱ぎ始めた。
マトベエワは軽くあきれた顔をしながら、手術の準備に入った。
 トキオは再びミリカの顔を見て、言う。
「ミリカ。もう一度言う。今の君は、とてもきれいだ!」
54チタンの幽霊人外伝・ミリカ(20/22):2009/03/22(日) 00:29:36 ID:r8VG6ezw0
 トキオの股間のものは、今のミリカにとって喜ぶべきことなのかどうか、部屋で見た
ときよりも急角度でそそり立っていた。トキオはどうも、改造されるとか、マインド
コントロールを受けるとか、その種のシチュエーションに激しく興奮する性癖らしいと
いうことに、ミリカは思い至った。思い返せば、つきあっている間、それを伺わせる
言動は少なからずあった。あの膨大なファイルの中には、一体どんな画像や小説が
入っていたのかしら…
 そこまで考えたとき、ミリカはふと、いつの間にか自分の思考や感情が幾分自由に
なっていることに気づいた。それはどうやら、今のトキオの話によって生じた、心の
変化に関係しているらしかった。つまりトキオの話を聞く内、この研究所の「計画」
への反感や抵抗感が薄れ、それに呼応して心を縛るコントロールも緩んだようだった。
 質量爆弾。マスコミでは悪魔の兵器などと呼ばれ、実際理論上はすさまじい破壊力の
兵器ではあるが、しかし科学者の間では「強すぎて役に立たないもの」の代名詞のように
言われている。それはひとたび作動するや付近の質量を見境なくエネルギーに変換して
しまう、危険すぎて使いようのない兵器というだけでなく、製造が並はずれて困難という
意味でも、机上の空論に近い発明なのだ。ある試算では、実用化できる規模の質量爆弾を
製造するには、惑星の軌道間ほどの真空の中で、数年をかけて微細な調整を何度も繰り返さねばならない。つまり事実上不可能だ、というのが常識だった。
 この研究所の母体である組織、マドベエワや各種機材からみて、おそらくは東側の
政府に関わる機関は、その非常識な計画を実行し、質量爆弾の現物を作ってみようという
途方もない計画を立てたのだ。さっきのトキオのような反応を示す科学者の数はたぶん
非常に多く、技術上の協力者には事欠かなかったはずだ。そして東側が質量爆弾を手に
することで、東西のパワーバランスは大きく変動する。そして、それはたぶん好ましい
結果につながるだろう。
55チタンの幽霊人外伝・ミリカ(21/22):2009/03/22(日) 00:29:54 ID:r8VG6ezw0
 母の受け売りではあるが、ミリカは現在話題になっている「完全軍縮」にはかなり
懐疑的だった。そんなきれい事で国際政治がまとまるはずがないというのが母の見解で、
ミリカもそれには賛成だった。そして、やはり母の熱心な教育の影響なのだが、ミリカは、
腐敗した西側よりも、合理的な計画で社会と経済をデザインする東側が世界を掌握する
方が、結局は人類のためであると固く信じていた。
 ならば、抵抗する必要など何もないのである。大好きなトキオと共に、未来人類の
ために黙々と使命を果たせばいいのだ。これ以上余計なことを考える必要もないとすら
言うべきかもしれない。あの勝ち気な母があれほど簡単に情緒コントロールに服して
しまったのも、考えれば当然かもしれない。母はサイボーグ化へのとまどいこそあれ、
計画そのものには大賛成であるに違いない。

 トキオはすっかり服を脱ぎ終え、手術台の上で剃毛を受けている。そんなトキオと
ミリカにマトベエワが言う。
「サイボーグ計画には、夫婦が多く含まれている。そしてサイボーグの肉体には擬似的で
あるが『夫婦生活』が可能な機構も組み込まれている。もし望むなら君たちも夫婦として
登録できるが、どうするね?」
56チタンの幽霊人外伝・ミリカ(22/22):2009/03/22(日) 00:30:12 ID:r8VG6ezw0
 トキオはほぼ即座に「はい!」と返事したが、ミリカは黙っていた。それは精神操作の
ためでも、「研究所」への抵抗の意志によるものでもなく、「結婚」の二文字を
突きつけられたとき、男女問わず多くの人に生じる躊躇によるものだった
 ――トキオに選択の余地はほとんどないだろう。しかし自分は違う。この80年代に
なっても、自然科学は依然として男が圧倒的に多い世界である。だからサイボーグ化される
科学者に独身男性が相当数含まれるのはまず間違いがない。そしてその中にはこの
美形だが変態のマッドサイエンティストよりも素敵な男性がいてもおかしくないのでは
ないか…?情緒コントロールのせいか、母親からの遺伝か、ミリカの脳内にはそんな
したたかな打算が渦巻き始めていた。
「…少し、考えさせて下さい」
 ミリカそっけなくそう答えた。
(了)
57maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/22(日) 00:36:44 ID:r8VG6ezw0
以上お粗末でした。

ロシア人の科学者は、ロシアっぽい名がぱっと思いつかず、
本物だったら結構すごい「氷河時代のナノテク」と言われるオーパーツの
研究をしたとされる学者の名前を借りました。たいした意味はないです。
途中まで「タワノビッチ」(死神博士の本名)にしていたのですが
なんだか恐れ多い感じがしてやめました。

トキオとミリカというのは「60年代の人が未来っぽく感じたであろう名前」を
想像してつけました。トキオの方は現実の1980年の沢田研二のヒット曲に
ちなんでもいます。ミリカの方はあんまりいなさそうな名前を考えましたが
いるかもな。一応、ルース・ミリカンという哲学者の名にちなんでもいます。

にしてもスレが本当に閑散としてますね。ひょっとして前スレ657様の

なーなー。いいかげんこのスレを放棄して、どっか別の掲示板に住民こぞって移住しない?

っていうのが実行されたんでしょうか。なんかハメルンの笛吹男みたいですね…

それでは…。
58名無しより愛をこめて:2009/03/22(日) 10:40:09 ID:fslPHCr90
> 途中まで「タワノビッチ」(死神博士の本名)にしていたのですが
> なんだか恐れ多い感じがしてやめました。

そんな気をまわすくらいだったら、いっそ巨乳の女科学者にして
名前を「チヴーサ・タワワノビッチ」にするくらいの茶目っ気がほしかった
59名無しより愛をこめて:2009/03/22(日) 13:51:08 ID:pbFlLKz/0
ケチだけはつけるのね。寂れて当然のスレッドだぜ


と、オレもgjとはしてないけどさ。
長いのは苦手で
60名無しより愛をこめて:2009/03/22(日) 17:06:42 ID:e1UA3Cm50
>>59
長文読むと頭が整理できずに混乱するってか?
要はヴァカなだけだろw 
maledict氏のバッシングでもするつもりか?
くだらない発言するな
61名無しより愛をこめて:2009/03/22(日) 17:08:58 ID:pbFlLKz/0
>>58にケチつけているのがみえないヴァカしね
長文はウザイだけさ。時間がむだ
62名無しより愛をこめて:2009/03/22(日) 17:11:53 ID:e1UA3Cm50
>>61
maledict氏のバッシングもしてるじゃん。
どこまでヴァカなんだよw
>>58と同じことしてるのがわからないんだな
63名無しより愛をこめて:2009/03/23(月) 00:33:36 ID:45RtARoG0
>>61
>長文はウザイだけさ。時間がむだ
ならば読まなければよいだけのこと
64maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/23(月) 03:37:01 ID:oWQr6llE0
住人の皆さんが健在のようでほっとしました。
悪の組織に拉致とかされてなくてよかったです。

>>58
>チヴーサ・タワワノビッチ(w
自分も実は「改造する方もされる方も女」というパターンの方が好きなのですが、
今回のキャラについては無神経な中年男に是非ともやらせたかったのでした。
そもそも名前は本当にどうでもいい部分だったので長々書く話ではありませんでしたが、
「特に深い意味はない名前」を考える方が実は気を遣うものなんで
(前の作品の「ゼライブ」=「ゼリーで愛撫」というのもその類です)
ついあれこれ書いてしまいました。

>>59
長いと読んでもらえる人が減るというのは自覚しています。
自分も長いと「うっ」となることが多いです。
じゃあもう長いの書かないかというと、やっぱり書くとは思うんですが、
(自分が読みたいものがそういうものなので、それは仕方がないのです)、
10レス分以下の短いのも書きたいなと思っていて、ちょうど準備してはいました。
いつか投下して、限度内だったら読んで頂ければうれしいです。

他の方もありがとうございます。…で、また長文すみません。

それでは。
65名無しより愛をこめて:2009/03/23(月) 11:20:29 ID:45RtARoG0
>>64
>>58>>59にわざわざ気を遣うことはない
66名無しより愛をこめて:2009/03/23(月) 18:02:02 ID:q4y4CcpV0
それもそのとおりだが、maledict氏は自分語りを押さえたほうがいいと思う。
元ネタとかわかる奴はニヤリとすればいいし、わざわざ言うことではないと思うのですよ。
67名無しより愛をこめて:2009/03/23(月) 18:15:46 ID:45RtARoG0
maledict氏はもっと語ったほうがいいと思う。
元ネタを知ってニヤリとしたいし、気にせず語ってくれればいいと思うのですよ。
68maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/23(月) 19:30:39 ID:nqY8H1Nl0
>>65
まあ、そういうキャラ設定なので(w

>>66様のおっしゃる通りかと思います。HP収録の際に解題コラムのようなものをつくり、
>>67様のような奇特な方のみ見てもらえばいい(…で、見てやっぱりうんざりする(汗 )、
というのがスレ汚しにならなくていいですね。…というか、ヘルマリオンのときにそうすることに
決めたはずなんですが、うっかりやってしまいました。投下後というのは興奮して
我を忘れがちなんで特に自重するようにします。ごめんなさい。

このレスもまあ自分語りなんですが、必要悪ということでご容赦下さい。
69マッキー@saru:2009/03/23(月) 23:34:27 ID:Qy1igp830
前スレで初投稿したモノです。

確かに短く抑えようとするけど、説明文等で長くなってしまうんですよね。
改造シーンだけなら良いのだけど。

前スレで「小学生はヤメレ」みたいな感想があったので
今回は大人の女をメインに創作しています。
でも改造シーンは難しい…
70マッキー ◆dRwnnMDWyQ :2009/03/23(月) 23:36:30 ID:Qy1igp830
おっと失敗
71名無しより愛をこめて:2009/03/24(火) 09:44:44 ID:oE7r0dyF0
tesuto
72maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/03/24(火) 17:04:29 ID:NwVbPVtT0
>>69-70マッキー様
初めまして!説明文等、そうですよね。
前スレの感想でも書きましたが、
スナスナ&イトイト(ギャルズファイバー)最強ですね。楽しみです。
小学生改造(ex.↓)も王道といえば王道なので、封印せずいずれまた投下して下さい。
     ) )
   (ノハヽヽ
   (゚ー゚*) 从
  ⊂ _⊂:)ミ
  彡(__:)ミ
  彡(__:)ミ
    U U
73名無しより愛をこめて:2009/03/25(水) 11:25:07 ID:59CUqf4l0
毒毛虫ちゃんなつかしスグル。
74名無しより愛をこめて:2009/03/28(土) 09:40:14 ID:u/2YAYPPO
ほしゅ
75名無しより愛をこめて:2009/03/31(火) 02:29:49 ID:4PjINq0D0
化身忍者の改造を考証したもの(本とかサイトとか)ってありますか?
ウィキペディアを見ると「外科的手法なのか呪術的手法なのかは不明」
だそうですが…
76名無しより愛をこめて:2009/04/01(水) 20:17:50 ID:wQgRs1lC0
ショッカー代理人様、そろそろ新作が見たいのですが。
77名無しより愛をこめて:2009/04/03(金) 01:59:32 ID:8BBM8xBl0
マッキー氏にも期待
78名無しより愛をこめて:2009/04/03(金) 07:48:58 ID:6j6PrSjx0
新人の出現にも期待
79名無しより愛をこめて:2009/04/04(土) 20:27:12 ID:C5jqeTOO0
>>75 やや違うが、最近読んだ本で

子供10歳〜15歳くらいの子供を毒薬を使い仮死状態にさせる
葬式後、子供は墓へ埋める。
夜、関係者が帰った後に墓から子供の遺体を掘り出して蘇生させる。

但し、薬かその後の仮死状態のためか子供は脳に障害が出て
記憶喪失状態になっている。

そう言う戸籍の無い子を集め農園で強制労働をさせる。
女の子は夜の仕事もさせる。

そんなのがあった。
80名無しより愛をこめて:2009/04/05(日) 01:27:11 ID:u7bgf4eS0
>>75
誰でもいいから菊容子演じる村娘千恵タンの毒蛾くノ一への改造シーンを書いてくれ
弟をハヤテに殺されたと血車党に吹き込まれて復讐のために自ら改造を望んだ、というのでも
強制改造でもいいから
81名無しより愛をこめて:2009/04/05(日) 18:17:06 ID:5ewei33a0
>>80
元ネタは何?
82名無しより愛をこめて:2009/04/06(月) 00:14:10 ID:zLavwbzmO
<子供を毒薬を使い仮死状態にさせる
葬式後、子供は墓へ埋める。
夜、関係者が帰った後に墓から子供の遺体を掘り出して蘇生させる。


ここまで読んでダレン・シャンに似てると思ったの俺だけだろうな…
83ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/04/06(月) 19:29:09 ID:7xJ/q4eB0
こんばんはです。
ショッカー代理人です。
最近ちょっといまいち妄想が浮かびません。

この怪人を取り上げて欲しいというのはありますか?
ご期待に添えられるとはお約束できませんが、妄想の一助になればと思いますので。
勝手なことを申しましてすみませんです。
84名無しさん@恐縮です :2009/04/07(火) 00:05:45 ID:VA0EgNKn0
蜂女スレの835を参考に、ゲドンにさらわれ赤ジューシャに改造される女性たち。
でお願いします、
85名無しより愛をこめて:2009/04/07(火) 07:51:18 ID:iWOU9JCa0
ショカ代さんは悪女改造は駄目なんだよね
ナチの女看守を改造した蜂女とか、同じくナチの女幹部を改造した狼女とか
綾小路律子を改造したコブラ女とか、女幹部マヤを改造したピラザウルス女とか
一文字に恨みを抱く悪女が改造されたハエ女とか
リクエストはいっぱいあったはずなのに全部スルーされてる
86名無しより愛をこめて:2009/04/07(火) 09:45:17 ID:0iYhtG+y0
ショッカー代理人氏が好きなのは熟女改造
87名無しより愛をこめて:2009/04/07(火) 09:52:06 ID:GaWoqHNx0
>>84
いったい何を言ってるのかと思ったらこれか。

835 名前:名無しより愛をこめて:03/01/30 06:43 ID:2TZ1VGCt
蜂女を大量に製造する改造プラントというのはどうだろう?
さらわれてきた女性たちが全裸にされ、垂直に立てられたベッドのようなものに
大の字に身体を固定されて、ベルトコンベアー式に手術室に運ばれてゆく。
約3メートルごとにベッドがずらりと並んでいて、自分よりも先に手術台に運ばれた
女性が改造されてゆくさまが、どの女性からも手に取るように見える。
改造は全自動機械式。だいたい20分前後で蜂女が一人誕生する。
あと何人で自分が改造されるのか一目瞭然なので、恐怖のカウントダウンにおののき
つつ、改造の時を待たなければならない。
何とか脱出しようともがく女性。絶望に号泣する女性。すっかり諦めきって嗚咽
するだけの女性。
どのベッドからも、恐怖と絶望と悲しみの声が響いてくる。
なおコンベアのラインは手術台から折り返しており、残酷にも改造を待つ女性の脇を、
改造が終了し、蜂女にされてしまったわが身の不幸にすすり泣く女性を乗せた
ベッドが通り過ぎてゆく。
88ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/04/07(火) 18:26:43 ID:gFewxiU20
>>85
ありがとうございます。

悪女改造はどうしても改造前と改造後のギャップが感じられずに
妄想が働かなくてついついスルーしてしまいました。
綾小路律子やマヤはもともとショッカーの一員なので改造にも抵抗がなさそうですし、
彼女たちに関しては悪女改造の得意な方にお任せしたいと思います。

こちらの勝手な申し分ですみません。
89名無しより愛をこめて:2009/04/07(火) 19:38:08 ID:Rcl9ZFQj0
>>ショッカー代理人さん

「怪魚人アマゾニア」なんてどうだろう?
海底工場建設のために水泳選手らを拉致する話で、さらわれた選手の妹や、
滝の同僚のFBI捜査官の女なんてのも出てくる。
実はこのFBIの女が改造されたのがアマゾニアで、女子水泳選手ばかりをを次々とさらい、
半魚人に改造して海底工場建設を行っている、という話にすればいいと思う。
ついでにアマゾニアが人間体で滝を誘惑する展開なんかがあっても面白いのでは?
90名無しより愛をこめて:2009/04/08(水) 00:58:56 ID:iiZartUN0
>>89
なんか盛りだくさんでいいですね
誘惑シーンからはkov様にタッチというのもアリかも…
91名無しより愛をこめて:2009/04/08(水) 07:48:05 ID:nDDM4xrH0
人間を半魚人に改造する話といえば、サニー千葉主演の「海底大戦争」ってのがあったな。
マッドな博士が拉致してきた人間をガラスケースに閉じこめて改造ガスを浴びせて半魚人化する話で、
新聞記者の千葉ちゃんと金髪の外人ねーちゃんが捕まってガスを浴びせられ、改造されかかってた。
改造途中→ttp://muminhh.hp.infoseek.co.jp/kaiteidasensou2.jpg
改造後→ttp://muminhh.hp.infoseek.co.jp/kaiteidasensou1.jpg
改造ガスは仮面ライダーTHE NEXTのナノロボットみたいなものだと思えばアリだよね。
92名無しより愛をこめて:2009/04/08(水) 18:02:57 ID:227eWWlN0
もしも改造ガスで改造するんだったら、単にプシュー!きゃーっ!で改造するんじゃなくて
じわじわとエロく演出してもらいたいな

例としては、手塚治虫の書いた「サンダーマスク」で、ヒロインの高瀬まゆみがガス生命体の
デカンダーに取り憑かれて肉体が変化するシーン(これは改造じゃなく憑依・寄生だけど)
ガスを吸ってだんだん意識が朦朧となって、顔を紅潮させたまま着ている服をゆっくりと
一枚、一枚脱いでいって、ブーツもきれいに脱ぎそろえて、最後にパンツを脱ぎ捨てて
恍惚とした表情で裸でうずくまったまま、肉体がどんどん変化してゆくの
全身からシューと煙が噴き出し、皮膚がボコボコと黒く泡立って徐々に女悪魔のような姿に変わってゆく
とにかくエロかった
93名無しより愛をこめて:2009/04/09(木) 01:39:02 ID:sIFgFuwv0
ええい!改造ノズルはまだか!
94maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/09(木) 21:18:02 ID:L1LyMUOv0
>>93
↓こんなのはいかがでしょう?
95メルダンフェル外伝1/再会(1/10):2009/04/09(木) 21:18:55 ID:L1LyMUOv0
 いやな気配を感じて、そっと後ろを見たら、アレがいた。わたしは
泣きそうになった。何でわたしなの!?
 だが、泣いているひまはなかった。アレがわたしを獲物と認定して
走り出したのが分かったからだ。わたしは、高校時代陸上選手だった足を
信じて、必死で駆け出すしかなかった。
 深夜のオフィス街の外れ。住宅地にはやや遠く、飲み屋の類もなく、
立ち並ぶ雑居ビルに人の気配は全くない。こんなことならケチらずに
タクシーを拾うんだった、と後悔したがもう遅かった。

 全速で走ったせいか、アレとの距離は少し開いた。このまま目の前の角を
左に曲がると中心部に向かう大通り。右に曲がると入り組んだ路地。
逃げるなら大通り、隠れるなら路地だ。どちらがいいだろう…。
 そう思いながら懸命に走っていると、いきなり数十センチ前の道の
まん中に大きな黒い穴が開いた。わたしはとっさに、幅跳び選手のバネを
駆使してジャンプした。そしてそのまま着地し、角を右に折れた。
 角を折れたとき、またも黒い穴が、今度は見当違いな場所に開いた。
この穴はアレが開けている、あるいは少なくとも、アレからの情報を受けて
開けられているに違いなかった。角を曲がったわたしの正確な位置を捉えて
いないのだ。
 このまま、路地をくねくねと曲がれば多少は目をくらませられよう。
しかし、こちらもいつまでも全速では走れない。他方、相手は人間ならざる
存在だ。体力の限界など関係なくわたしを追いつめる可能性が大きい。
距離を引き離している今の内に、なんとかしなければ。
 わたしは複雑な路地を何回か曲がった末、結局、目に付いた公園の
トイレに駆け込んだ。一か八かここで気配を殺し、アレをやり過ごすのだ。
96メルダンフェル外伝1/再会(2/10):2009/04/09(木) 21:19:38 ID:L1LyMUOv0

 アレはたしか「アントロイド」と呼ばれていた。真っ黒なのっぺらぼうの
怪人で、捕まると蜂女にされてしまう。冗談のように聞こえるかもしれないが、
現についこの間、親友が蜂女に改造されてしまっていたのをわたしは
目の当たりにした。親友は長年付き合っていたご自慢の彼氏を何のためらいもなく
殺し、アントロイドと共にどこかへ消えてしまったのだった。

 知り合いに警察や政治家はいないし、歌手だモデルだという有名人でも
ない。わたしがアレに追われているのは、親友と同じ、たまたまアレに
見つかったから、そして多分、やはり親友と同じく、アレの獲物に
認定される程度には容姿が整っていたからだ。うれしくも何ともないが。
 だから、ひどい話ではあるが、ここで息を殺しているうち、別の美人が
通りかかる可能性もないではないわけだ。アレがそっちを連れ去って
くれれば、少なくともこの場は逃れられる。それに美人が来ないとしても、
アレだってひまではないだろう。いずれあきらめて別の場所に狩りに
向かうのではないか?そんな見込みがわたしにはあった。

 アレがわたしの行方を突き止めている様子はなかった。もしも
突き止めているなら、とっくにわたしは捕まっているはずだからだ。
 そうして、なおも息を殺して外の様子を伺っていると、
ぺたん、ぺたんという特有の足音が近づいてきた。全身の毛が
逆立つのをこらえられなかった。しかし、今ここをやり過ごせれば、無事に
逃げおおせるかもしれないチャンスでもあった。同じところを二度調べは
しないだろう。だから、足音が聞こえなくなってしばらくしてから
飛び出し、今度こそ大通りへ逃げればいいのだ。
97メルダンフェル外伝1/再会(3/10):2009/04/09(木) 21:20:03 ID:L1LyMUOv0

 だが、運命というものはやはりあるのか…いや、正直に認めれば、
単純にわたしの不注意なのだが、わたしはアレに発見されてしまった。
アントロイドがまさにトイレの真横を通過したとき、携帯が鳴り響いた
のだ。しかも、よりにもよって、彼氏からのメロディだ。
 わたしがうろたえている内、早くもアレは行動を開始していた。
わたしのいる個室の扉の上部から、軟体状の体がずるり、ずるりと
入り込んで来たのだ。
 わななきながらそれを見つめるしかなかったわたしは、なおも
鳴り続ける携帯の受話ボタンを押し、震える手で携帯を耳に当てて言った。
「…もしもし、わたし。あのね、わたし、これから蜂女にされちゃう」
 自分のことばのあまりの非現実ぶりに、感情がついて来なかった。
奇妙に冷静な言葉がわたしの口をついて出た。
「…だから、もうじきあなたを殺しちゃうかもしれない。ごめんね」
 口にしたとたん、親友が彼氏を惨殺するシーンが頭をよぎり、
急速に、自分の言葉が、他でもない現実の自分の運命なのだという自覚が
心になだれ込んだ。涙がどっとあふれ、言葉がのどに詰まり始めた。
「…ひっく…ごめん…ごめんね………さよなら………」
 それ以上何も言えなくなったとき、アントロイドがぺちゃりと床に
着地し、わたしに襲いかかった。たまらず上げた悲鳴は、彼氏に
届いただろうか…。
98メルダンフェル外伝1/再会(4/10):2009/04/09(木) 21:20:28 ID:L1LyMUOv0

 この怪物は普段は人のような格好をしているものの、本来はアメーバ
みたいな形のない存在らしい。アントロイドに抱きつかれたと思った
直後、わたしは自分がゼリー状のカプセルに閉じこめられた状態に
なったことに気づいた。口と鼻の部分に空気穴が開いているだけで、
他はすっぽり、人体よりもやや熱いゼリー状の軟体に包まれ、身動きが
できなくなっていた。
 アントロイドは、そうしてわたしを捉えたまま移動を開始した。
個室のカギを開け、トイレを出て、トイレの前に開いたあの黒い穴に
飛び込んだ。そして蜂女たちの本拠地に続くであろう、長い長い
地下通路の旅が始まった。

 移動中、アントロイドが行ったのは、わたしの衣服を脱がすことだった。
それはまるで魔法のような手際で進められた。
 軟体の一部が微妙に硬化し、複雑な動きが胸の前の方でなされた。
直後に、わたしのジャケットとブラウスのボタンがすべて外されていた。
透明な「指」がすべてのボタンを一斉に外したのだった。
 透明なゼリーの中で、ジャケットとブラウスがずりずりと移動し、
腕が抜かれ、背後で折りたたまれた。いつのまにかスカートのホックも
外されており、スカートとパンティストッキングもまた下ろされ、足下で
たたまれていた。
 残った下着も脱がされるのはあっという間だった。ブラのホックは
とうの昔に外されており、腕を抜かれ、自分の胸の前で折りたたまれて
いるのをわたしは肌で感じた。そして、人間の指では不可能な仕方で、
パンティのゴムが均等に押し広げられ、なめらかに下ろされた。
99メルダンフェル外伝1/再会(5/10):2009/04/09(木) 21:20:55 ID:L1LyMUOv0
 最終的にわたしは、全裸の状態で、なま温かい、いや、やや熱い感じの、
ゼリー状の軟体生物に包み込まれている自分に気が付いた。

 ――なんだろう?何だか、なつかしい…

魔法のように服を脱がされ、熱い軟体に覆われたわたしは、不思議な
なつかしさを感じた。忘れていた記憶。…「あなた」。今の彼氏と
付き合う前の……あなた!
 忘れてしまったことすらほとんど忘れていた懐かしい記憶が怒濤のごとく
蘇り、わたしは軽く狼狽した。そして自分を包んでいるものに呼びかけたく
なる気持ちを抑えきれなかった。
 ――わたしよ!あなた!わたしはここにいるのよ!…

 そんな興奮に包まれたまま、わたしは薄暗い大広間に到着した。
広間には無数の手術台のようなものが並び、その上には同じように
無理やりさらわれてきた美女たちが拘束されていた。
 わたし同様、さらわれてきた直後の女性がとる反応は様々だった。
恐怖の悲鳴を上げる者、絶望に満ちた無表情な顔を中空に向ける者、
勝ち気な抵抗の声を上げる者、気が触れたように笑い続ける者、等々。
 …だが、もっと多くいる、様々な程度に蜂女化しつつあるそれ以外の
女性は、ほぼ例外なく同じ反応をとっていた。つまり、みな一様に、
大事な部分にノズルのような器具を挿入され、快楽の声を上げているのだった。
 わたしは「改造」の仕組みを知らされ、全身の血が逆流するような思いを
感じていた。
100メルダンフェル外伝1/再会(6/10):2009/04/09(木) 21:21:13 ID:L1LyMUOv0

 わたしもまた、アントロイドに囚われたまま、空いているるベッドに
運ばれた。アントロイド、いや懐かしいあなたとの接触もそこまで
だった。アントロイドはどこかに去り、後にはベッドに拘束された
わたしと、ベッドの横にきれいに畳まれた衣服が残された。数十分後には
何事もなかったかのようにこれを来て町に戻るというのが多くの蜂女たちの
パターンだった。
 「あなた」との別れはとても名残惜しかったが、耐え難いという
ほどではなかった。別れがあれば、出会いもある――そんな言葉が
今のわたしの頭をめぐっていた。

 やがて、足下の方角から、あのノズルを手にした見慣れた顔の
蜂女が歩いてきた。わたしは思わず声を上げた。
「……梨香子!」
 親友の顔をした蜂女は、それを聞いておきまりのセリフを口にする。
「梨香子?それは昔の名前よ。今のわたしは…」
 言われるまでもなく、目の前の生き物はわたしの知っている梨香子では
まったくなかった。なめし革のような濃いブルーの皮膚。ブーツのような
足はしかし素肌で、よく見れば顔の皮膚もまったく同じ材質に変わっている。
黄色と黒の縞模様に彩られ、絶えずごよごよと動いている乳房。毛一筋ない
恥丘の下の、割れ目から覗く粘膜もまた、常時うねうねと蠢動している。
そして、そんな、卑猥としか言いようのない肉体を誇らしげに見せつけて
立つ姿と、異様な触角の下のその表情に、人間らしい感情はまったく
感じられなかった。
101メルダンフェル外伝1/再会(7/10):2009/04/09(木) 21:21:36 ID:L1LyMUOv0
 親友の変貌を悲しむ気持ちと、自分の近い将来の運命を改めて
突きつけられ、わたしの心はぐちゃぐちゃにかき乱された。 
だが、わたしの中には、そんな、いわば当たり前の女の子らしい
気持ちとは全く別の、異常としか言いようのない欲望もまた膨れあがって
いたのだった。
 わたしはその欲望をどうにかして目の前の生き物に伝えようとした。
「ねえ梨香子…いえ、メルダンフェルの改造人間・蜂女さん。
お願いがあるの。ねえ、そのノズルでわたしも改造されるんでしょ?
わたしもそんな化け物になっちゃうんでしょ?」
 いけない。梨香子の顔をしているせいで、ついぞんざいな言葉が
出てしまう。ここは機嫌を損ねてはいけないところなのに。
 特に表情を変えない蜂女に、わたしは続ける。
「ごめん。化け物でいいの。あきらめた。そんないやらしい体にされて、
それを喜んで人前にさらして、家族を殺したり、彼氏を殺したり、
…そんなのいやだけど、仕方ないんだよね。あきらめたよ」
 どうも、言わなくともいいことばかり言ってしまう。
幸い、蜂女は相変わらず無言で話を聞いている。今の内、
言わなくてはならないことを早く言わないといけない。
「あきらめた。抵抗はしない。抵抗しても無駄だってことはよく知ってる。
だからお願い、そのノズル、わたしに貸して!自分でやりたいの!」
 蜂女の無表情な顔に、ほんの少し狼狽の色が表れたような気がした。
 わたしは続けた。
「記憶は残ってるのよね。じゃあ覚えてるよね。高校のときの誓い。
一生彼氏は作らない。男なんて下らない。あたしらには中指がある!って」
 蜂女の顔がほんの少し赤らんだのは気のせいか。
102メルダンフェル外伝1/再会(8/10):2009/04/09(木) 21:21:55 ID:L1LyMUOv0
「アントロイドに包まれて、わたしはあの頃の気持ちを取り戻したの。
アントロイドの顔のない顔、魔法のような指、ちょっと熱い肉体。あれは
あの頃のわたしの「お相手」そのものだわ。彼氏ができてから、
彼氏に申し訳ない気がしてずっとオナニーは封印していたけど、やっぱり
忘れることなんてできない。セックスなんて、下らないわ!やっぱり快楽は
自家発電じゃなきゃ!
 ねえ梨香子。いいでしょ。もうじきわたしは人間じゃなくなる。その
最後のちょっとした時間を、自分の欲望のために使いたいの!
メルダンフェルさんに迷惑なんてかけない。改造が終わったら
誰よりも立派に働くわ。だから、お願い!」

 拘束が外れ、わたしは自由になった。梨香子は無言で改造ノズルを
手渡してきた。
「ありがとう!」
 わたしの感謝は心からのものだったが、願いが叶うだろうという
見通しはあった。
 メルダンフェルからすれば、ひ弱な人間の拘束を解いたところで
基地に危険など起きるはずがないことはよく分かっているはずだ。
そして、ひ弱な人間には、結局どうころんでもノズルをあそこに
挿入する以外のことはしようがないのだ。そして、どんな企みを
内心で抱いていようと、ノズルを挿してしまえば、忠実な
メルダンフェルのしもべになるしかない仕組みなのである。
 
 わたしはいそいそとノズルを手にし、それを胸にあてがい、右手の
指をあそこに当てた。いきなりなんてもったいなかった。最高に
気持ちを盛り上げ、あの誰でもない、顔のない「あなた」に
最上の奉仕をさせる。そんなシナリオに沿ってわたしは刺激を続けた。
103メルダンフェル外伝1/再会(9/10):2009/04/09(木) 21:22:17 ID:L1LyMUOv0

 ぐしゃぐしゃになったあそこにいよいよノズルをあてがい、一気に
挿入した。
 凄かった。想像を絶する快楽の波が押し寄せた。でも、押し流されて
自分がどこにもいなくなるのはもったいなかった。この快楽を
徹底的に味わい尽くす前に人間ではなくなるなんて、そんなつまらない
ことはない。そう思った。
 そうやってわたしは、科学の粋を凝らしているに違いない、
超贅沢な電動こけしで、貪欲に快楽をむさぼり続けた…。
104メルダンフェル外伝1/再会(10/10):2009/04/09(木) 21:22:36 ID:L1LyMUOv0

 改造が完了し、一匹の新しく生まれた蜂女が手術台の上に横たわって
いた。蜂女はメルダンフェルに忠誠を誓い、かつての親友と共に
メルダンフェルの世界征服計画を忠実にこなしていった。
 親を殺し、彼氏を殺し、上司を殺し、いたいけな子供やかよわい老人の
命を容赦なく奪った。美しい幼女や少女や熟女に容赦なく改造ノズルの
洗礼を浴びせた。

 …ただ、どうもわたしは少し変な存在のようだった。いつになっても、
触角による交信がうまくできないのがその一つの証拠だった。
 どうも、他の蜂女たちはメルダンフェルという大きな生き物の一部
らしいのだが、わたしはちょっと違っているようなのだ。わたしの場合、
いつになってもわたしの主人はわたしであって、わたしの欲望の赴く先が
たまたまメルダンフェルの利益に一致しているだけなのだ。
 察するに、改造の際のアレが後を引いているようだ。 他の蜂女以上に
活発に働いているから目こぼしされいるようだが、いずれ人類征服が
一段落すれば消されてしまうかもしれないな、と思っている。 
 
 ――まあ、なんでもいいや。なるようになるだろう。

 そんなことを思いながら、わたしは特上の快感を味わいつつ、
うねうねと動くあそこから、甘い蜜を吸い上げた。
(了)
105maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/09(木) 21:24:32 ID:L1LyMUOv0
以上お粗末でした。不朽の名作を勝手にいじくってすみません
あんまりエロくないのと強制改造じゃないのもごめんなさい
いつもよりちょっと短いのでご勘弁を。

それでは…
106名無しより愛をこめて:2009/04/09(木) 22:47:20 ID:ifdmCuKc0
>>94-105
ごちそうさまでした(-人-)

改造シーンがあっさりしてたのがちょい残念。
今度は「いやっらめえええええっ!!!」とか入れてくれたら神
107maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/09(木) 23:14:27 ID:rBWfb3ZtO
>>106
ありがとうございます!

おっしゃるとおり、読み返してみて、いくらなんでもあっさりし杉だと自分でも思いました
いつできるか分かりませんか自サイトに載せるとき少し増補したいです。
エロは得意でないので、ご意向に沿えるかはかなり怪しいながら
もう少し肉体変化の過程をねっとり描写できればいいなとは思っています
108名無しより愛をこめて:2009/04/09(木) 23:29:55 ID:zRat8jk60
>>83
ショッカー代理人様、どんな怪人でもいいので、ギラーコオロギのように
一般人を自らの下僕にしてしまうというような
仮面ライダーによくあるシチュエーションを是非御願いします。
109名無しより愛をこめて:2009/04/09(木) 23:47:58 ID:quhCyA4i0
>>108
なら「吸血沼のヒルゲリラ」マジオヌヌメ。山蛭の吸血女怪人を見たい。

バジリスク甲賀忍法帖のお胡夷みたいに、人間体のままで裸で抱擁して皮膚から血を吸うのでもいいぞ。
110maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/10(金) 00:14:02 ID:ugr0rJis0
>>ショッカー代理人様
自分も>>109様に一票入れたいです
エロそうでいいです。
ヒルゲリラは外見からしてエロい感じがします
(顔らしい顔がないのが、いつものショッカー代理人様のデザインからは
苦しそうではありますが)
111名無しより愛をこめて:2009/04/10(金) 00:26:57 ID:RINfLXEr0
>>94-105
maledictさん乙です
まさかここでメルダンフェルものが来るとはw ぜひシリーズ化して下さい

ただmaledictさんの作品を読んでいつも思うのが、主人公の「集団の中での疎外感」みたいなのが
いつも作品の底流に流れていて、メンタリティが全く異なる異星人との接触を描いた奴隷生物シリーズ
なんかだとそれでいいんだけど、改造後も人格が変わらないはずのメルダンフェルものまで
それをやるのは、読者の主人公への感情移入を妨げているように思えて仕方がないです
改造されることで顔も記憶も人格もそのままなのに、明らかに別人というか別の存在になってしまう
ことの怖さ、というのが台無しになっているような気がするのですが
112名無しより愛をこめて:2009/04/10(金) 00:31:51 ID:f0flYMQE0
>>108です。
ヒルゲリラ良いですね〜
あれなら鼠算式の連鎖落ちも期待できますし
ショッカー代理人様、是非御願い致します。
113maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/10(金) 02:07:52 ID:ugr0rJis0
>>111
丁寧に読んで下さってありがとうございます
「外伝1」と書いたのは、また書きたいなあというつもりででした
(沙也加先輩の改造とか)。いつになるかはわからないですが

王道というよりは変化球だった点、
主人公に感情移入しにくい(特に後半)かもしれないという点は
おっしゃる通りかと思いました。

自分の好きなパターンというのははっきりありますが、
それでも色々なパターンを描いてみたいという気持ちもありますし、
元ネタの設定に合わせる努力も必要かと思い、反省点です

少々とりとめがないですが、ともかく色々と試みてみたいと思っています
アドヴァイスありがとうございました。
114maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/10(金) 14:02:55 ID:VIMOwG/l0
実はもう一本用意していて、どうしようかなあと思っていたのですが、
来週まで次いつネットにつなげるかわからないので投下してみます。
まあ、ショッカー代理人様の新作までのつなぎということで…

タイトルは「燐光の蜜月」です。今回も短めで、9レスで終わります
115燐光の蜜月(1/9):2009/04/10(金) 14:03:34 ID:VIMOwG/l0
「こちらがお部屋でございます。どうぞごゆっくり」
「ありがとう。これはチップだ、受け取りたまえ」
 にこやかな男が、ホテルのボーイに気前よく紙幣を差し出す。
男は花婿の衣装に身を包んでおり、横には初々しい花嫁がいる。
 だが部屋に入ったとたん、花婿の顔から跡形もなく微笑みが消える。
そして男は花嫁をにらみつけ、低い声で言う。
「陽子!あの化け物がくたばるの見て、涙を流していたな。
あれはどういうことだ?おまえ、やっぱりあの男を、山本をぉ…」
言いながら花婿の声は徐々にかん高くなり、しまいに声が裏返ると同時に、
振り上げられた拳が花嫁の口元を襲う。
 床にくずれた花嫁は、口を押さえながら立ち上がり、か細い声で言う。
「…シャワーを、浴びてきます」
 「初夜のちぎり」を始めましょう、それで機嫌を直して下さい、という
合図だった。婚前の交渉は数知れずあったが、この潔癖性の男、青木は、
いつも行為の前に、相手に体を丹念に洗うことを強要してきたのだった。
 青木の言葉を肯定しても、否定しても、二番目の拳が飛んでくるだろう。
そう判断した花嫁、陽子は、まるで逃げ場を求めるように浴室に姿を消した。

 うるさい音をたてる換気扇をつけ、衣類を脱ぎ、浴槽の中でシャワーが
温まるのを待ちながら、陽子は複雑な思いで水流を眺めていた。
やはり自分は、結婚する相手を間違えたのではないか?容姿、男らしさ、
将来性…そういった打算めいたものだけで、一生を添い遂げる相手を決める
というのは、自分の中の、何か大事なものを失うことだったのではないか?

 ――山本さん、わたし、間違っていたのかしら……?――

116燐光の蜜月(2/9):2009/04/10(金) 14:03:59 ID:VIMOwG/l0
 そのとき、換気扇の下から「あれ」が下りてきた。陽子が気づいた
ときには、「あれ」はすでに、全裸の、やや汗ばんだ陽子に飛びついていた。
悲鳴を上げる間もなく、陽子の口は猿ぐつわをかまされたかのように、
あるいは、柔らかいキスで唇をふさがれたかのように、声を封じられていた。
かつて山本という男だった、緑色に光る不定形の怪生物が、その偽足を
陽子の口に押し当てているのだった。
 ほぼ同時に、別の偽足が陽子の手足に絡まり、その動きを封じた。
陽子はそのまま、バスタブの中にぐずぐずとへたり込むしかなかった。

 陽子の目は恐怖に見開かれていた。一瞬前まで心に浮かんでいた、
山本への思慕は消えていた。代わりに今の陽子の心を支配していたのは、
自分を殺そうとする恐ろしい怪物である山本への恐怖と、浴室の外にいる
青木にすがり、自分を助けてもらいたい、という思いだった。
 しかも、その思いは届かぬままに終わるに違いなかった。
 陽子の口と手足はふさがれ、浴室の異変は換気扇の騒音とシャワーの
水流の音にかき消されている。陽子の普段の所要時間からして、少なくとも
十数分、いや二十分以上経たねば、外の青木が中の異変に気づくことは
ないだろう。そしてその頃には、陽子の命はとっくに絶たれているはずだ。
117燐光の蜜月(3/9):2009/04/10(金) 14:04:22 ID:VIMOwG/l0
 この、かつて山本という名だった怪生物が放つ高濃度の亜硫酸ガスは、
襲われた人間をほぼ瞬時に死に至らしめてきた。陽子の命もあと一分足らず、
いや、数秒もない可能性すらあった。

 だが、発作的な恐怖が去ると、陽子は自分がまだ生き続けていることに
気が付いた。他の犠牲者のように、死の苦しみがただちに訪れる気配は
ない。怪生物はたしかに硫黄のような異臭を発しているが、有毒ガスの
濃度は、致死量にはるかに満たない量のようだった。

 怪生物の本体は陽子の首の下にとりつき、人間の腕ほどの太い偽足を
陽子の首の後ろに回していた。その表面温度は人体よりもやや高いほどで、
その動きには、山本が人間のままだったらかくあろうという、優しさと
気遣いが感じられなくもなかった。
 怪生物は陽子の背後で二本の偽足を接合させ、陽子の体を丸く取り囲んだ。
そして陽子の肩をかき抱くように偽足を下に移動させ始めた。
本体もまた首から胸元、そして露わな乳房へと、滑るように移動を始めた。
 怪生物の体が陽子の胸を覆い尽くすと、どこかおずおずとした、
とても柔らかで複雑な刺激が、乳房と乳首を取り囲んで開始された。
人間の指には決して不可能な、不定形生物にのみ可能な角度と力点から、
繊細で気遣いに満ちた愛撫が続いていった。

 陽子は思いがけない山本の動きにとまどい、一瞬感じた恐怖感や嫌悪感を
後悔しさえした。そして間もなく、奇妙な非現実感の中で、その柔らかで
巧みな愛撫に陶酔し始めた。それは、山本がもし自分を愛してくれたら
多分こうだろうという、陽子の夢想そのまま…いや、それ以上の現実だった。
118燐光の蜜月(4/9):2009/04/10(金) 14:04:47 ID:VIMOwG/l0
 山本が陽子との恋愛を夢想していたように、陽子もまた、暴力的な
婚約者とは違う愛を、心密かに山本に求めていた。その夢想は、
青木の目に怯え、そして何より自分自身の心を直視するのに怯えて、山本の
遺した本を開くことすらしなかった陽子の、奥深く秘められた想いであった。

 陽子が山本の動きに反応するたび、それを山本はめざとく捉え、
より巧妙に、より強く陽子の反応を引き出すように、愛撫が続いた。
 だが突然、陽子は、愛撫が激しさを増すにつれ、ガスの濃度も徐々に
増してきたことに気づき、再び強い恐怖にとらわれた。

 ――このひとは、やはりわたしを殺すつもりなのだ!!――

 だが、その恐怖が陽子の快楽を消し去ることはなかった。むしろその、
恐怖と、徐々に高まり来る肺への苦痛は、甘美な官能的快楽を高めた。
陽子はそうして生と死の境界線の上をさまよいながら、激しく困惑していた。

 ――山本さん!わたしが憎いの?わたしを慰み者にして、じわじわと
いたぶるのがあなたの目的??……ならば……ならば……なんであなたは
こんなに優しいの??こんなに優しいのに、なぜ、わたしをこんなに苦しい
目に遭わせるの???わたしを殺したいの?わたしを愛したいの?
殺したいの?愛したいの?????……――

 ガスの濃度はさらに高まっていく。同時に山本はその不定形の肉体を徐々に
陽子の下半身へと移動させる。心なしか、最初よりも温度の上がった偽足が、
一部は脇腹から、一部はへそを越えて、とうとう陽子の秘部の周囲に達し、
その部分をそろりそろりとまさぐり始める。やがて、すでに濡れ始めている
部分に細い偽足が伸び、粘膜に沿って、ゆるやかな摩擦を開始する。
119燐光の蜜月(5/9):2009/04/10(金) 14:05:07 ID:VIMOwG/l0

 濃度を上げ、生命を着実に蝕んでいくガスの中、陽子の苦しみと快楽は
さらに互いを高め合うのをやめなかった。
 秘部を完全に覆った偽足は、密着する軟体を動かして、中心の穴を
丸く押し広げた。やがて中央に開いた開口部に、ひときわ熱く固くなった
偽足がゆっくりと、そしてどこかためらいがちに、押し入り始めた。

「…んぐ…んぐ……んは……ん……ん」

 四肢と声を封じられた陽子は、くぐもった声でそう発するしかなかった。
その内側に渦巻く苦痛と快楽は、いまやはっきりと一つの形を取り始めていた。

 ――死にたくない!この甘美で、あたたかで、優しい時間を、永遠に
味わいたい!山本さんを、そして山本さんが愛してくれるわたしを、
絶対に、絶対に失いたくない!!――

 山本はその偽足を完全に陽子の内部に挿入し、はじめはゆっくり、
やがて激しく、前後運動を開始した。運動は微妙な緩急に富み、
偽足の表面は絶えず微細に波打っていた。乳房や陰核への刺激も波状的に
なされた。だが次第にその動きは陽子の内部の偽足に集中し、偽足はその
硬さと太さと速さを増した。それと共に、陽子の快楽と苦痛はとめどもなく
上昇を続けた。
 そしてついに陽子の興奮が頂点に達したとき、ガスの濃度も致死量に達した。

「…う…く…はん…く…はん…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

120燐光の蜜月(6/9):2009/04/10(金) 14:05:28 ID:VIMOwG/l0
体表からの致死量のガスと、偽足の先端から胎内に放出された有毒な
エキスが、陽子の肉体を深部まで決定的に蝕んだ。陽子の裸体が、
かつての犠牲者たちと同じく、金色の妖しい輝きを発する。

 ――苦しい!死にたくない!死にたくない!!!!――

 陽子は目前に迫る死の世界への転落に、必死で抗った。
 そのとき、陽子の体に異変が生じた。美しい素肌の表面に「湯の花」の
ような細かい結晶体が一斉に吹き出したのだ。手足、胴体、そして、
鏡に映ったその顔を黄色い結晶体が覆っていくのを、陽子は目にした。
 陽子がそのとき感じたのは、意外にも、今まで感じたことのない解放感
だった。これまで窮屈な牢屋の中に閉じこめられていたことに、今やっと
気づいたような、爽快で自由な感覚。ついさっきまでの死の苦痛も、
ぬぐい取ったように消えていた。

 過酷な環境とそれを乗り越える「生への意志」が、はるか太古、原始的な
単細胞生物だった頃の人類の祖先が用いていた古い代謝系を覚醒させ、
陽子の肉体全体を別の生命体へと、急激に作りかえているのだった。

 陽子は、黄色い結晶体に覆い尽くされた自分の両足が、緑色の燐光を
放ちながらぐずぐずと崩れ始めたのを目にした。痛みは全くなく、
むしろどんな形にも自在に変形できる解放感を陽子は堪能した。
 やがて液状化は腕に及び、さらに胴体を下から上へ進んでいった。
山本に優しく抱かれながら、いつしか陽子の首から下は山本と同じ、
緑色の光を放つ不定形生物に変じていた。
121燐光の蜜月(7/9):2009/04/10(金) 14:05:55 ID:VIMOwG/l0
 黄色い結晶体に覆われた陽子の顔は、極上の歓喜に満たされていた。

 ――ああ、山本さん。あなたはわたしに、これをくれるつもりだったのね!
汚職事件とか、復讐とか、そんなことはきっとどうでもよかったのね!!
あなたはわたしを、この素晴らしい世界に誘うために来てくれたのね!!!
素敵よ!山本さん!!素敵!!!――

それが、陽子の人間としての最後の意識だった。やがて陽子の頭部もまた、
緑色に発光し、人間としての形を失っていった。
 そうして、浴室には二体の絡み合う燐光人間が残された。

 二体の燐光人間はそのまま、燐光人間にしか味わえない、深く親密な
交わりを、改めて開始しようとしていた。
 だが、そのとき、無粋な闖入者の、野太い恐怖の叫びが浴室に響いた。
 陽子だった生物は、迷わずにその声の主に飛びかかり、自分がなすべき
ことをなした。

  *  *  *  *

 実験室から、顔面蒼白の牧がフラスコをもって飛び出してきた。
「大変だ!山本は死んでない!事件はまだ終わっていなかったんだ!!」
 的矢が驚いてたずねる。
「どういうことだ牧君?いくら燐光人間でも、あの猛烈な炎の雨を、
いったいどうやって生き延びられるというんだ!?」
「詳しい説明は後です!ともかく、陽子さんと青木君が危ない!彼らは今
どこに?」
122燐光の蜜月(8/9):2009/04/10(金) 14:06:16 ID:VIMOwG/l0
 さおりが言う。
「たしか、今夜は都内のホテルに泊まっているはずよ。ここのすぐ近く。
ハネムーンには明日出発だとか」
「急げ!急がないと…」

 牧たちが駆けつけたときには、現場には青木の死体が転がっている
だけだった。野村が悔しそうに言う。
「…遅かったか。所轄署に電話を入れないと!…それにしても、
陽子さんはいったいどこに!?」
 野村が首をかしげる。その横で牧は手袋をはめ、青木の死体を検分し、
次いでそのカバンを調べ始める。SRIの鑑識は本職よりもずっと優秀で、
文句を言う警察関係者はこの近辺にはいない。
「なあ、ノム。いったいどういう愛し方をすると、こんなところに口紅が
付くんだろうな」
 そう言って牧は青木の拳にこびりついた口紅をみせる。
「それに、花婿の持ち物にしては、なんだか妙なものが入っているなあ」
 牧は青木のカバンの中から、何かの薬瓶と、女文字で「遺書」と書かれた
封筒を取り出す。薬瓶を見せられた野村が驚いて言う。
「これは…青酸カリ!?」
 封筒を開きながら、牧が言う。
「例の『黒い霧』だがね、町田警部の話では、捜査の手が下級の職員にも
伸び始めていたようで、どうもこの青木君の立場も微妙になっていた
らしいんだが…」
 中の便箋を取り出し、読み始めた牧は、うめくように言った。
「ううむ、この青木という男、かなりの曲者のようだ。…ひょっとすると、
陽子さんは、命拾いをしたのかもしれない…」
123燐光の蜜月(9/9):2009/04/10(金) 14:06:36 ID:VIMOwG/l0
 野村が怒ったように言う。
「牧さん!何わけのわからないことを言ってるんです!陽子さんが
生きているか死んでいるかすら、見当もついてないんですよ!!」
 牧は野村の言葉を聞いていないのか、マイペースで指示を出す。
「ノム、ケミカルスプレーを頼む。なるべく広い範囲にだ」
 野村がしぶしぶ指示に従い、床に複雑なパターンが広がる。
「なあノム。これは燐光人間が這った跡に違いないが、どうだい?
跡が二本ついているようには見えないか?」
「…はあ?ということは、燐光人間が二体??…どういうことですか???」
「つまり、事件は本当に終わったかもしれない、ということさ」
「????」

 数日後。燐光人間の消息はつかめず、陽子の行方も依然不明だった。
牧だけが何かを得心した顔で、ある情報を待っていた。
 やがて電話を受けていた三沢が、受話器を置いて牧に言う。
「先輩の言ったとおり、阿蘇で二体の燐光人間らしき生物が目撃された
そうです。しかも…まるで二匹のネコみたいに仲良くじゃれ合いながら、
火口の中に入っていったとか…」
「そうか。これで事件は終わったようだ。もう燐光人間が人を襲うことも
ないだろう」
 一同は怪訝な顔で牧を見つめるが、牧は意に介さず話を続ける。
「多分今頃、二人でハネムーンを満喫しているんだろう。気弱な男が花嫁を
さらって逃亡する。この間見た映画にそんなのがあったよ。なんだか…
…そう…うらやましいよ」
(了/♪恐怖の町)
124maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/10(金) 14:12:12 ID:VIMOwG/l0
以上お粗末でした。
元ネタは『怪奇大作戦』第8話「光る通り魔」です。
最近「スライムっぽいモノ」の妄想に何となくはまっていてその延長でした。
もとが名作なだけに緊張です。
元ネタ未見の方で、気になる方は、
探せばかなり詳しいストーリー紹介のページが見つかると思います。

なお、元ネタでは、青木係長がこんな極悪人だという設定はまったくありません
(清水課長関連など、疑えば疑う余地はありますが)
青木さんごめんなさい(w

それでは…
125名無しより愛をこめて:2009/04/10(金) 22:35:37 ID:6vASHdJn0
ショッカー代理人様
カマキリ女、アリキメデスなんてどうでしょう。
温良貞淑な女性が改造されて、改造後も口元や体のラインは改造前の面影を残す
という基本フォーマットは崩さないで欲しいですね
126名無しより愛をこめて:2009/04/10(金) 22:47:33 ID:yfImhX+M0
>>115-124
岸田森ファンとしては嬉しい投稿ですな。
次は「冷凍女人間」や「水棲女人間」?w
127名無しより愛をこめて:2009/04/10(金) 23:38:15 ID:o4MoKL/R0
参考までにこれまでにショッカー代理人氏がどの怪人でSSを書いたのか、表にしてみた。
●印のついた怪人が、ショカ代氏によって女怪人として改造済のやつだ。

蜘蛛男  蝙蝠男  ●さそり男  ●サラセニアン  かまきり男  死神カメレオン
蜂女  コブラ男  ゲバコンドル  ●ヤモゲラス  トカゲロン  サボテグロン
ピラザウルス  ヒトデンジャー  カニバブラー  ドクガンダー  アマゾニア
ムササビードル  ●キノコモルグ  地獄サンダー  ●ムカデラス  モグラング
●クラゲダール  ザンブロンゾ  アリガバリ  ●ドクダリアン  アルマジロング
ガマギラー  アリキメデス  エジプタス  トリカブト  エイキング  狼男
スノーマン  ゴースター  ハエ男  プラノドン  ●カビビンガ  ナメクジラ
ベアーコンガー  トドギラー  ヒルゲリラ  イソギンチャック  カメストーン
ユニコルノス  ギルガラス  ジャガーマン  海蛇男  ●ゴキブリ男  ギリーラ
ドクモンド  毒トカゲ男  ミミズ男  フクロウ男  ナマズギラー  ハリネズラス
サイギャング  セミミンガ  カブトロング  カミキリキッド  ギリザメス
イカデビル  ●ギラーコオロギ  エレキボタル  アブゴメス  モスキラス
シオマネキング  ●シラキュラス  バラランガ  シードラゴン  イモリゲス
ウニドグマ  ガラガランダ  ガニコウモル  サソリトカゲス  クラゲウルフ
イノカブトン  イソギンジャガー  ウツボガメス  ワシカマキリ  クモライオン
ネコヤモリ  カナリコズラ  ネズコンドル  ムカデタイガー  ハエトリバチ
エイドクガー  ナメクジキノコ  ガラオックス  サボテンバット  ヒルカメレオン

ついでに他のSS職人さんたちによって女怪人に改造されたやつらは次のとおり。

蜘蛛男(あるSS書き氏)  さそり男(5スレ目302氏)
蜂女(BeeF氏、名無しIN大阪ドーム氏、maledict氏ほか多数)  ムカデラス(SMの友人氏)
クラゲダール、アリキメデス、ギリーラ、バラランガ、イソギンジャガー(以上ちゃんぷるう氏)
サボテンバット(舞方雅人氏)  ホヤスズメバチ《オリジナル怪人》(maledict氏)
128ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/04/11(土) 00:55:59 ID:2t7UifzO0
皆様ありがとうございました。
いろいろなご意見すごくうれしかったです。
何とか近いうちに作品としてお応えできるようにがんばります。
本当にありがとうございました。
129名無しより愛をこめて:2009/04/11(土) 18:39:33 ID:0gtBELRI0
今日、沖縄料理のチャンプルーが「混ぜ合わせ」という意味だと初めて知った
それで、SS職人さんのちゃんぷるう氏の名前の由来に今頃になって気付いた
おにゃのこと別の生物を混ぜ合わせるという意味だったのか…
130名無しより愛をこめて:2009/04/11(土) 22:33:57 ID:iEUHbfWw0
例の栗山蜂女SSからそろそろ1年だから、また新作投下してくれないかな
131名無しより愛をこめて:2009/04/12(日) 06:55:53 ID:3wle0FiP0
132マッキー ◆dRwnnMDWyQ :2009/04/12(日) 22:46:37 ID:X2SRA3kD0
>>84氏の 赤ジューシャに改造される女性
これのSSを書いているのだが
赤ジューシャの描写が上手く書けない

まぁ今月中には仕上げるので
期待しないで待っててください。
133maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/13(月) 19:26:27 ID:PZFil9ne0
>>126
岸田ファンの方に嬉しがって頂けるのは本望です
怪奇大作戦はネタにできそうな素材が意外に少ないですね
134maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/13(月) 23:57:50 ID:qho1AJcOO
ショッカー代理人様、マッキー様の新作楽しみです

赤ジューシャと言えば前スレで、
観客のお姉ちゃんがさらわれて赤ジューシャにされるアマゾンショーがあった
という話が載ってましたが、時代は違えど「そういうの」が好きなスタッフがいたんでしょうか
135名無しより愛をこめて:2009/04/14(火) 00:57:37 ID:h5j7OPHV0
そういや、きっしんの中の人もむかし、拉致した女性を赤い液体に漬けて
赤ジューシャに改造する絵を描いてたことがあったりしたよなあ
136名無しより愛をこめて:2009/04/17(金) 02:14:30 ID:e5Hbi9Ud0
「女子高生は改造人間」をレンタルで見ました。
本編よりもメイキングのほうが面白かったです。
改造シーンらしいものはなかったなぁ。
ベッドに寝かされているだけだった。
137名無しより愛をこめて:2009/04/17(金) 04:13:50 ID:v7z8ckap0
禅ピクチャーズの「巨大改造ヒロイン・ユリア」
ttp://www.zen-pictures.net/heroine/product/?product_id=223

改造シーン
  ↓
ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/63/c8a33f9642a4f8b9488846ba3e79461a.jpg
138maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/04/27(月) 13:59:17 ID:FOsqM0XO0
昔見た平成ガメラ一作目のパンフレットに載っていた、
ギャオスの中に入っていた女性スーツアクター(アクトレスか)
の人の姿が印象に残っていて、近未来を舞台にした、
「CGに対抗して、人の思念を感知して変形する新素材で着ぐるみを作り
特撮を撮ろうとするが、演技が真に迫りすぎて本当に怪物化してしまう」
…というような話を書いてみたいと思っていたのですが、
こんな板にいながらスーツアクターさんの仕事の現場の様子など
あまり詳しくなくて、いい加減なものも書けないしなあ、と思って書けずにいます
どなたか書いて下さる人いませんか?
139名無しより愛をこめて:2009/04/27(月) 15:45:59 ID:DAojywTm0
>>138
スーツアクターで改造フェチの破李拳竜氏に頼んで書いてもらうのが一番だと思うお!
140名無しより愛をこめて:2009/04/27(月) 18:21:44 ID:mEyFglL90
141名無しより愛をこめて:2009/04/28(火) 08:47:37 ID:10qkNnYd0
破李拳竜氏と言えば「撃殺!!宇宙拳」の途中で少女戦隊ロリータカルテットのメンバーが、
股間に機械製のディルドーのようなものを挿入されて快楽にあえぎながら、
次々とサイボーグ(というかSEX機械人形)に改造されてゆくシーンが強烈だったけど、
あれってこのスレの改造ノズルの元ネタかね?

そして破李拳竜氏で思い出すのが、おにゃのこを拉致して改造するこの写真ドラマ。
「ある先駆者の記録....」
ttp://dollprinses.at.infoseek.co.jp/ryu3hit/index.html
142maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/05/01(金) 02:17:08 ID:z6tibNf90
自サイトに最近投下した分をうpしたのですが、
>>95-104の改造シーンをちょっとだけ加筆しました
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/sakuhin/meldanphel1.html
…うーん、でも、やっぱりあんまりエロくないかも
143名無しより愛をこめて:2009/05/02(土) 09:12:00 ID:LNcKbYTu0
tesuto
144名無しより愛をこめて:2009/05/02(土) 10:27:42 ID:c72LFug3O
携帯からきっしんを見て知ったのですが、うずまき道閉鎖とか…
145名無しより愛をこめて:2009/05/02(土) 13:18:26 ID:7RczYUMG0
少なくともサイトは消えたな。
146名無しより愛をこめて:2009/05/02(土) 19:08:43 ID:vO+OmLAg0
>>2の中だと「みーんな、なかーま」もサイト閉鎖してない?
147名無しより愛をこめて:2009/05/02(土) 23:50:52 ID:Cyo6Nh6d0
>maledict氏
ヘルマリオンで何か書いてください。久々に読みたくなった。
148名無しより愛をこめて:2009/05/03(日) 06:44:33 ID:cZwkcQd40
149名無しより愛をこめて:2009/05/03(日) 08:02:40 ID:ijryRNvQ0
そろそろテンプレを作り直す時期なのかもね。
なんでこのスレ(↓)が入ってないのか不思議だったりするし。
「萌える改造シーンとかありますか?」
http://salami.2ch.net/sfx/kako/988/988109260.html

関係ないがニコニコでこんなのを見つけた。
漫画版 仮面ライダー THE FIRST 完全版 【江川達也】
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4017461
「ショッカーの改造手術はきもちいいのだーっ!」で有名な
原田美代子の改造手術シーンは、10:47から13:28まで。
150名無しより愛をこめて:2009/05/03(日) 16:15:13 ID:b+lZHGnn0
>>149
とりあえず江川達也には「改造ノズル」の存在を教えてやりたいw
151maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/05/03(日) 22:05:50 ID:R+GF22KU0
>>146様、老舗の閉鎖は寂しい限りです

>>147様、以前から「第二話」として、スパイダーマリオンが溶解して死に、
探偵のもとに転がり込んで二人目(バンパイアマリオンかローズマリオン)と
戦うまで…というのを書いてみたいと思いつつ果たせずにいます。
いつ書けるかは確言できないながら、他にリクエスト等もしあればお願いします。

>>148様、かわいい。イソギンチャックのアレンジがいかしますね

>>149様、そのスレ、全然知りませんでした。当スレの事実上の前スレでしょうか
(といっても初代スレの二年近く前のスレですが)
読んでみたら、平行して立っていた下記スレに改造SSを発見しました

女仮面ライダーは実現不可ですか
http://salami.2ch.net/sfx/kako/990/990672891.html

このスレ向きと思われるSSを次レスから転載してみます。
(すでにお持ちの方が多かったらすみません)
自サイトの過去ログ倉庫にも登録しておきます。但し、正式の倉庫に
入っていたので、とりあえずdatだけ倉庫に保存します。
ついでに、ときどきこっそり保守している関連スレ(?)も「最新スレ」に加えておきます。

江川ライダー、例の後編は読んでましたが、前編と予告編ははじめて読みました。
いろんな意味で衝撃的ですね(w。BGMもナイス

長レスすみません。
152女ライダースレより(1):2009/05/03(日) 22:11:18 ID:R+GF22KU0
>>151
そのままコピペしたら「改行多すぎ」で跳ねられたので適当に分割します。
-------------
223 名前:208 投稿日:2001/07/03(火) 13:07

(R指定版だから厨房は読んじゃ駄目w)

●改造手術〜序

 手術台に仰向けに横たえられ、手足を鋼鉄の枷で戒められるのは、
あどけなさの微かに残る娘。長い黒髪の、優しげな顔の美女だ。
「何を……するの……?」
 怯えた声で問い掛ける彼女に、手術台を取り囲む白衣・白覆面の
男達は誰一人答えようとはしない。
「これより、改造手術に取り掛かる」
 代わりに男の一人が、覆面に篭った不気味な声で宣言した。
「改造……い、嫌です私っ! お願い、やめてぇっ!」
 男たちは、女の哀願など聞こえぬ風に、それぞれの手に禍々しい
形状の器具を構える。
 うち一人が、彼女の体を覆っていた白い布を無造作に剥ぎ取る。
露になる、白く美しい裸身。上を向いた豊かな乳房が、ふるると
揺れる。
「あ……いやぁぁぁぁぁぁっ、見ないでっ……!」
 羞恥に頬を染めて絶叫する彼女に、追い討ちを掛けるよう数人の
覆面が、手にしたチューブ付きの巨大な注射器を四肢に突き刺す。
「くぅぅ……ぅああっ」
153女ライダースレより(2):2009/05/03(日) 22:11:50 ID:R+GF22KU0
 苦痛に美貌を歪める女は、チューブを通して極彩色の得体の知れ
ない液体が自分の体内に流れ込んで行く光景を目にして凍り付く。
「なに……それは、なに? ねえ、お願いです、教えて下さいっ」
 意外にも、今回は彼女の問いには回答が与えられた。
「筋肉増強材、皮膚硬化剤、細胞変質材、獣性誘引剤……まだまだ
有る。聞きたいか?」
「そんな……」
 その間も流し込まれ続ける液体。そして次第に体の芯から湧いて
来る焼けるような熱さ。半ば放心したような彼女に、覆面は思い出
したように付け加えた。
「獣性誘引剤には、副作用として強烈な催淫効果が有る。諦めて、
お前も楽しむことだ」
 男性経験の無い彼女には、その言葉の意味はよく理解出来ず、不
安と恐怖だけがどんどん膨れ上がって行くばかりである。
「――注入完了。これより、物理改造に取り掛かる」
 そして覆面の宣言と共に、部屋は魔物の唸りの如き機械音で満ち
溢れた。

                           つづく。
154女ライダースレより(3):2009/05/03(日) 22:12:31 ID:R+GF22KU0
244 名前:223 投稿日:2001/07/05(木) 21:38

●改造手術〜蹂躙(R指定版 厨房は読んじゃ駄目w)

「やめて…… お願いです、何でもあなた達の言う通りにするから、
どうか…… 許して、下さい……」
 ぼろぼろと涙を流し力無い声で訴える彼女を黙殺して、覆面達は
唸りを上げる凶器を照明の白光の下にかざす。ドリル、回転ノコギ
リ、レーザーナイフにマジックハンド……彼女の白い柔肌に、血に
飢えた凶器達が一斉に殺到した。
「ひッ……やめてお願いっ!? い……ぃやぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 全身の肌に喰い込む冷たい刃の感触に、彼女は絶叫する。だが、
不思議なことに血は流れなかった。まるで無機物のように刃を受け
入れる自分の体に恐怖すると同時に、全身を襲う異様な感覚に彼女
は戦慄する。
 耐えがたい激痛はほんの最初だけ…… すぐに麻痺した痛覚は、
熱く甘い、傷口から体内に流れ込んだドロドロの蜜が意思を持って
蠢き這いずり廻るような、妖しく淫らな快感に取って代わったのだ。
「ぁ……なに……? わたし…… こんな……」
 肉体の内部を弄り廻され、異形の改造人間へと造り変えられつつ、
全身の肌を紅潮させてハァハァと荒い息を吐く。
「いや…… ぅあ……やめて…… 変になっちゃ……うぁあ……」
 恍惚とどこか遠くを見詰める瞳、身を切り刻まれる度にのけぞる
なめらかな喉。
「そうだ、お前はお前では無くなるのだ…… 最強の改造人間へと
我らの手で生まれ変わるのだ……」
 覆面の声も心なしか熱を帯びて、まるで改造という行為を通じて
彼女を犯しているかのような気迫で器具を振るう。
「いやぁ……改造、なんて……ぅあん……しない、でぇ……」
 改造が進むにつれ、彼女の喘ぎも激しく、切羽詰まったものへと
転じて行く。
155女ライダースレより(4):2009/05/03(日) 22:13:58 ID:R+GF22KU0
 やがて覆面の一人が、厳かに宣言した。
「これで、仕上げだ……!」
 彼の手に高々と掲げられたのは、中心にスクリューの埋め込まれ
た楕円形の物体――その小さな風車の内に莫大なエネルギーを秘め
る神秘のシステム『タイフーン』だ。
「……な……に……?」
 息も絶え絶えの彼女は、霞む視界に自分の太腿へ押し込まれて行
く得体の知れない物体を捉えた次の瞬間、そこから全身に向け迸っ
た凄まじい、今までのそれとは比べ物にならない快感に飲み込まれ
た。
「ひぃ……ぃやぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ……あ……ぁ……」
 目を見開いて激しく絶叫する彼女。汗にまみれた裸身を痙攣させ
て絶頂を迎えると、そのままぐったりと動かなくなる。

 同時に、「ぴしり」と乾いた音を立てて、彼女を戒めていた手枷
と足枷が粉々に砕け散っていた。
--------------------
他にも女ライダーの改造シーンや女怪人を含む各種設定等が載っていました。
イラストが軒並みリンク切れなのが残念です。
156追記:2009/05/03(日) 22:16:55 ID:R+GF22KU0
>>155の「タイフーン」の表記は、後のレスで書き込み主が訂正したものを転載時に反映させました。
157名無しより愛をこめて:2009/05/05(火) 01:24:08 ID:T5aFs7dL0
舞方氏の新作は改造モノらしい。
158名無しより愛をこめて:2009/05/07(木) 23:17:55 ID:aB0YsNL90
>>144
癌らしい
159名無しより愛をこめて:2009/05/07(木) 23:55:34 ID:+ldtZhH80
>>158
まじですか?
Pixivには描いているようですけど・・・
160名無しより愛をこめて:2009/05/08(金) 00:04:58 ID:/J8gmloy0
>>144
イボ痔らしい
161名無しより愛をこめて:2009/05/09(土) 01:46:27 ID:Wlvefc+P0
>>144
今どきSARSらしい
162名無しより愛をこめて:2009/05/09(土) 21:34:11 ID:DW33G1uB0
いま流行のインフルエンザA型だろう。サイトをみただけで感染する奴
163名無しより愛をこめて:2009/05/10(日) 23:31:42 ID:CZnDi5d/0
なんかこんなスレが立ってて、そこの>>1がイジメられているお!
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1241914717/
164名無しより愛をこめて:2009/05/11(月) 00:41:51 ID:jzicQy2H0
>>163
良スレだと思うし、ここや蜂女スレとうまく分業できそうな気がするんだけど、
世間での風当たりは厳しいんでしょうかね…
165164:2009/05/11(月) 00:45:39 ID:jzicQy2H0
…あ、そうか。うっかり上げちゃったけど、
下がって人が来なくなるのを待って使うという手がありましたね。
166名無しより愛をこめて:2009/05/11(月) 01:42:21 ID:pGTyqmw10
>>164
文句言ってるのは携帯厨ばかりだし
今の若い連中には改造手術とか言ってもピンと来ないんじゃないの?
で、よくわからないままキモーイとか言ってるような気がする
167名無しより愛をこめて:2009/05/11(月) 09:35:47 ID:DF3QiY9H0
携帯厨どもを戦闘員に改造して蜂女の手下にしる
168名無しより愛をこめて:2009/05/11(月) 13:49:39 ID:Ck01P3aW0
携帯厨の人、あの流れを見てまだ「1の自演」だと思いこめる妄想力がうらやましい
SS作家にスカウトしたらどうかと(w
169名無しより愛をこめて:2009/05/13(水) 23:58:51 ID:KnoAgF5u0
きっしん系のライターさんが、新しいのを書いてるよね。
あの人はブログも持ってないみたいだから、たまにはこっちに書いてくれんかな。舞方氏はここの住人だってのに。
170名無しより愛をこめて:2009/05/14(木) 01:06:07 ID:q9j8BBuB0
>>169
堕ち玩の?
171名無しより愛をこめて:2009/05/16(土) 00:36:07 ID:8OYIsXFx0
こんな気持ち悪いスレがなんでこの板に立ってるんだ?
172名無しより愛をこめて:2009/05/16(土) 01:10:04 ID:xFSJgNR90
文句なら子ども向けの特撮番組で改造シーンを放映した奴らに言え
173ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:33:36 ID:D4bIpO0g0
皆様こんにちは。
お久しぶりでございます。

ようやく新作一本完成いたしましたので、投下させていただきます。
今回は「怪魚人アマゾニア」です。
途中ばいばいさるさんが出て、投下が途中で途切れるかもしれませんが、
最後まで投下しますので、しばらくお待ちいただければと思います。
174ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:35:57 ID:D4bIpO0g0
笛の音と同時にストップウォッチのスイッチが押される。
競泳タイプの紺のワンピースの水着を着た女性が勢いよくプールに飛び込む。
「よし、いいスタートよ。行って行って」
ストップウォッチに刻まれるタイムに目を落としながら、女性コーチは泳いでいく選手に声をかけた。

「うーん・・・最後で失速しちゃったわねぇ・・・」
「すみません、なんだか急に力が抜けたみたいで・・・」
特訓を終え更衣室へ向かうコーチと選手。
オリンピックへ向けての強化特訓も、ちょうど半ばを過ぎる頃だった。

「また明日がんばりましょう。世界記録も手の届く位置まで来ているんだから」
「はい、コーチ」
そう言いながら更衣室のドアを開ける二人。
だかその表情が一変する。
ドアを開けたそこには、全身を黒尽くめにした怪しい男たちが待っていたのだった。

                     ******

「もう、美雪ったら・・・そんなんじゃいつまで経っても泳げるようにならないわよ」
暖かい日差しの降りそそぐ海岸の岩場。
赤いワンピースの水着を着た若い女性が、紺のスクール水着を着た少女の手を引いている。
「だ、だってぇ・・・こ、このあたり深いよぉ」
スクール水着の少女は、恐る恐るといった足取りで進んでいく。
「大丈夫よ。お姉ちゃんがついているから安心して。それに足が付くところだと、美雪はすぐに立っちゃうでしょ」
にこやかながらも有無を言わせぬ口調で少女の手を引く若い女性。
どうやら歳の離れた姉と妹らしい。
まだ泳げない妹を泳げるようにするために、この海岸の岩場にやってきたのだろう。
「あうー・・・お姉ちゃん、溺れそうになったら助けてよ」
「大丈夫大丈夫。任せなさいって。お姉ちゃんはこれでも大学の水泳の選手なんだからね」
そういいながら手を引く姉を、妹は多少不安げな表情で見上げているのだった。
175ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:39:10 ID:D4bIpO0g0
「仲いい姉妹だな。けど、大丈夫かな」
そんな二人の様子を、沖に出て行くボートの上で眺めている男女一組。
精悍な顔つきのたくましい青年が、ちょっと心配そうにつぶやいた。
「大丈夫だと思うわ。このあたりはあの娘にとっては深いかもしれないけど、大人にはそう深くないから」
ウェットスーツに身を包んだ女性が手にした地図に目を落とす。
きりっとした表情をしているが、長い黒髪と相まってとても美しい。
「そうだな。それで、音波の発信源はどのあたりなんだい、エリナ?」
「本部の情報によればこのあたりよ。奴ら、一体何をたくらんでいるのかしら・・・」
エリナと呼ばれた女性が地図を指し示す。
「わからんな・・・だがろくでもないことは間違いないだろう。ショッカーめ!」
「油断しないでね、滝」
「当たり前だ」
滝と呼ばれた男は、ボートを地図に示された場所に向けるのだった。

「それじゃお姉ちゃんがお手本を見せるから、よく見てるのよ」
そう言って岩場から海へと姉は飛び込む。
水しぶきが上がり、水面に顔を出した姉はとても気持ちよさそうだ。
ゆったりとクロールや背泳ぎをして見せ、ちょっと離れたところに浮かび上がる。
「さあ、思い切っていらっしゃい、美雪」
両手を差し出して妹を呼ぶ姉。
その様子に、妹も恐る恐る前に出た。
176ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:40:06 ID:D4bIpO0g0
「えっ? キャッ!」
突然姉の悲鳴が上がる。
「えっ?」
妹が足元から姉のほうへ視線を向ける。
すると、姉の浮いている周りから白い泡が沸き立ち、姉が溺れかけているのだ。
「うぁ・・・ごぼっ」
海中に引き込まれそうになっている姉。
助けに行きたいけど、泳げないことにはどうしようもない。
「だ、誰か〜! お姉ちゃんが、お姉ちゃんがー!!」
必死で岩場から手を伸ばすものの、そんなもので届くはずもない。
よく見ると、白い泡の中には別の人影が混じっている。
黒髪の女の人のようだ。
それが二人がかりで姉を海中に引きずり込もうとしている。
「お、お姉ちゃん! 誰か、誰か〜!!」
声を限りに叫んでも、近くには誰もいない。
「た、たす・・・た・け・・・」
妹の見ている前で、姉は海中に飲み込まれていく。
「お姉ちゃーーん!!」
白い泡が消え、後にはただ穏やかな波が漂っているだけだった。

                     ******

「手がかりなし・・・か」
収穫なくボートを港に向ける滝。
鍛え上げられた肉体が陽光に照らされている。
彼は世界各国に捜査網を広げているFBIの日本支部の捜査官である。
世界の犯罪を捜査するFBIも、秘密結社ショッカーの動きはおぼろげながらに掴んでおり、ショッカーと戦う仮面ライダーという強力な味方を得て全貌解明と封じ込めを計っている最中だった。
今回滝は、この海岸でショッカーと思われる謎の音波をキャッチしたことが本部から知らされ、本部から派遣されてきたエリナ杉崎という女性捜査官とともに、その音波の発信源を探りに来ていたのである。
177ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:41:55 ID:D4bIpO0g0
「まだ取り掛かったばかりですもの仕方ないわ。また明日、調査をいたしましょう」
にこやかな笑みを見せるエリナ。
長い黒髪といい日本人の血が色濃く出ているのだろう。
だが、白い肌とのコントラストが、彼女をとても美しく見せていた。
「そうだな。まあ、何もないほうが、立花のオヤジさんたちは楽しめるんだろうけどな」
滝の脳裏に立花レーシングクラブの面々の姿が浮かぶ。
滝がこの海岸へ調査に行くと言うと、わざわざバックアップのためとかなんとか言ってレーシングクラブの全員で海岸のホテルに来てしまったのだ。
どうせ遊びがメインに違いない。
「うふふ・・・いい人たちですね。滝はあの人たちに好かれているようですわ」
「だといいんだがね」
苦笑する滝。
だが、立花レーシングクラブの面々と過ごす時間は、FBIの過酷な任務をしばし忘れさせてくれるものでもあったのだ。

「滝、あれを」
エリナが海岸を指差す。
「ん?」
ショッカーかと一瞬身を硬くした滝だったが、エリナが指差した岩場には、スクール水着の少女が泣いているだけだった。
「あれは行くときに見た姉妹の妹か? 何かあったのかな?」
「様子が変よ。行ってみない?」
心配そうなエリナ。
少女が泣いているのに姉がそばにいないということに、何かあったと感じたのだろう。
「よしきた」
ボートの進路を変える滝。
高速のモーターボートは、ぐうんと舳先を岩場に向けた。

                      ******
178ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:43:20 ID:D4bIpO0g0
「こ、ここはどこですか? 私をどうするつもりなんですか?」
円形の台に載せられ、手足を拘束された若い女性が不安そうに周囲を見渡す。
彼女は先ほど海中に引きずり込まれた姉だった。
彼女の周りには異様な人たちが立っている。
白衣を着て顔に異様な赤や緑のペイントをした男たちに、全身を黒いぴったりしたタイツのような衣装に身を包み、すっぽりとマスクをかぶって目鼻口だけを出している男たち。
そして、その背後に無表情で立っていたのは、黒いウェットスーツに身を包んだ女性たちだった。

姉はその女性たちの中に見知った顔を見つける。
「珠美、珠美じゃないの? なぜあなたがこんなところに?」
それは先日行方不明になったという水泳のオリンピック強化選手がいたのだ。
彼女とは以前から顔見知りであり、珠美はオリンピックを目指したが、彼女はそれまでの力がなかったため、進路が分かれてしまったのだった。
179ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:44:19 ID:D4bIpO0g0
「おとなしくしろ。あの女は我がショッカーの改造手術を受け海底作業用の作業員となったのだ」
白衣の男がそばに来る。
「海底作業用の?」
「そうだ。そしてこれよりお前も改造手術を受け、同じく海底作業要員となるのだ」
彼女は背筋がぞっとした。
「い、いやぁっ! そんなのはいやぁっ!!」
必死に身をよじって何とか抜け出そうとする。
だが、固定された手足は抜け出すことを許しはしなかった。

『改造を始めるのだ』
壁にある鷲のマークのレリーフが輝き、重厚な声が響き渡る。
男たちはいっせいにレリーフに向き直り、右手を上げて奇声を発した。
そして白衣の男たちは彼女に向き直ると、麻酔をかがせ、手術を始めるのだった。

                     ******

「お姉ちゃんは美里さんって言うのかい。よし、お姉ちゃんのことはこのわしらに任せなさい。きっと無事に助け出してあげるからね、美雪ちゃん」
泣きじゃくる少女を前にして、目線を合わせるようにしゃがみこんだ中年の男が優しく言う。
「うん」
泣きながらも、どこかほっとしたような顔をする少女。
それを見て滝もエリナも安堵するのを感じていた。
180ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:45:16 ID:D4bIpO0g0
あのあと岩場に着いた滝たちは、少女から姉が海中に引きずり込まれたことを聞いたのだった。
引きずり込んだのは女の人らしいというが、何者なのかも目的もわからない。
短絡的に結びつけるのは禁物だが、もしかしたらショッカーに関係があるかもしれない。
滝とエリナはそう考え、一時的に少女を保護するために、ホテルの立花藤兵衛に預けることにしたのだ。

「まったく・・・こんなときに隼人の奴はどこをうろついていやがるんだ」
少女の頭を撫でながら、藤兵衛はこの場にいない男のことをぼやく。
それを聞いた滝は苦笑を禁じえなかった。
確かに一文字隼人はどんなときでも頼りになる男だ。
なんと言っても彼は“仮面ライダー”であり、人類の自由な明日を目指して戦っているのだから。
だが、それを言うなら彼、滝和也だって戦っているのである。
FBI捜査官という肩書きばかりでなく、彼自身に燃え盛る正義を愛する心が、ショッカーを始めとした悪を赦すことができないのだ。
隼人ばかりではなく、もう少し自分も頼りにして欲しい。
そう藤兵衛に言いたくなる滝だった。

「とりあえず彼女のことをお願いします。俺たちはもう一度海岸の岩場を捜索してみます」
「あ、滝さん、それなら私たちも」
エリナをつれて出て行こうとした滝に、マリが声をかける。
せっかく海に来たのに、エリナと調査にかかりきりの滝にちょっとやきもきしていたのだ。
「君たちは美雪ちゃんといてくれ。もしかしたらショッカーが関わっているかもしれないからな」
「あ・・・もう・・・」
そう言って出て行ってしまう滝に、マリはほっぺたを膨らませるのだった。

                     ******
181ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:46:24 ID:D4bIpO0g0
手術台からゆっくりと起き上がる女性。
さらわれてきた美雪の姉美里だ。
その表情は失われ、目はうつろに見開かれている。
「改造は終了した。お前は我がショッカーの水中作業員となったのだ」
「イーッ! 私はショッカーの水中作業員。ショッカーに忠誠を誓います」
彼女は右手を上げて高らかに宣言する。
「よし、これを着てすぐに作業にかかるのだ」
黒尽くめの戦闘員が手渡すウェットスーツを受け取り、美里は無表情のまま手術室をあとにした。

                      ******

結局手がかりのないままに日が暮れる。
滝とエリナはやむを得ず調査を明日にしてホテルにもどった。

「そうか・・・美里さんの行方はわからんか・・・」
パイプから煙が立ち昇る。
藤兵衛愛用のパイプだ。
「美雪ちゃんは寝たようよ。寝言でお姉ちゃんって・・・」
美雪ちゃんを寝かしてきたマリが戻ってくる。
「明日、ご両親のところへ連れて行ってやってくれ。きっと心配しているだろうからな」
「はい」
藤兵衛にうなずくユリとマリ。
「どうなんだ、やっぱりこれもショッカーの仕業か?」
「決め付けるわけにはいきませんが、十中八九やつらの仕業かと。怪しい音波とも関係があるのかもしれません」
「明日はもう少し沖を調査してみましょう」
「そうだな」
エリナの言葉に滝はうなずいた。

                        ******
182ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 13:47:33 ID:D4bIpO0g0
翌朝早く、エリナと滝はアクアラングの準備をして海岸に向かう。
「二人とも気をつけるんだぞ。隼人がもうすぐ来るはずだ。無理をせんようにな」
その言葉にうなずいて手を振る二人を心配そうに見送る立花藤兵衛。
パイプから立ち昇る煙もどこか心細げだった。

「いいか、二十分後にはここへ戻るんだ」
「OK。気をつけてね」
「君こそ気をつけるんだぞ。危険なときは非常信号を忘れるな」
緊張感の中にも笑顔を見せ合う滝とエリナ。
お互いの装備を確認して海に潜る。
二人はそれぞれ別々の方角へ分かれ、海底の調査を開始するのだった。

「綺麗・・・こんな海底でショッカーは何をたくらんでいるのかしら・・・」
アクアラングで海に潜っていると、その美しさに見惚れてしまう。
このあたりは暖かいので、魚も海草などもカラフルなのだ。
だが、今は任務に集中しなくては。
滝和也という優秀な捜査官と一緒とはいえ、ショッカーに対しては油断は禁物なのだ。
「あら・・・?」
エリナは海岸に向かって泳ぐ人影を目にする。
見たところ若い女性のようで、水中に髪をなびかせていた。
「こんなところで素潜りなんて危険だわ。教えてあげなくては・・・」
エリナはウェットスーツ姿の女性に近づいていく。
183ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:29:41 ID:D4bIpO0g0
「えっ?」
エリナは驚いた。
素潜りで息継ぎもしていないのに、相手はどんどん深みに向かっていく。
アクアラングをつけていなければとてもそんな行動は不可能なはずなのに。
「いったい彼女は・・・」
エリナがいぶかしんだそのとき、周囲にいつの間にかウェットスーツ姿の女性たちが泳いでいることに気がついた。
「えっ? 何?」
現れた女性たちは、みな素潜りでいながらまったく苦しそうではない。
まるで水中で息ができているかのようだ。
冷たく笑みを浮かべる女性たちに、エリナはぞっとするものを感じていた。

エリナに襲いかかってくる女性たち。
泳ぎに慣れているのか動きはすばやく、エリナはかわすのが精いっぱいだ。
「何なの、この人たちは?」
水中での戦いは不利だと悟り、いったん浮上しようとするエリナ。
太もものホルダーからナイフを抜き、女たちを牽制する。
だが、女たちは薄く笑みを浮かべ、交互にエリナを襲ってくる。
浮上しようとするものの、上に回りこまれたり脚を引っ張られたりと浮かび上がることができない。
やがて背中に回りこんだ一人が、エリナのアクアラングのボンベから伸びるチューブを断ち切った。
「しまった」
エリナは必死に息を止め、海面を目指そうとしたが、女たちに取り囲まれ逆に海底に引っ張られる。
苦しさに肺の中の息を吐き出してしまい、海水を飲み込んでしまうエリナ。
やがてその意識も暗闇の中に沈んでいった。

                      ******
184ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:31:04 ID:D4bIpO0g0
「う・・・」
意識がだんだん戻ってくる。
「こ、ここは・・・?」
ゆっくりと目を開けて左右を見渡すエリナ。
薄暗い室内には、人影がちらほらと見えていた。
「ハッ」
すぐさま起きて身構えようとしたものの、エリナの体は両手両脚が固定されていて、起き上がることができない。
「えっ?」
あわてて自分の体を見下ろすと、彼女の体は円形の台の上に裸で固定されていた。
「えっ、これは・・・」
愕然とするエリナ。
どうやら捕らわれてしまったらしい。
非常信号を発信しようにも、発信機すら奪われていてはどうしようもなかった。

『ようこそ、我がショッカーのアジトへ。FBIの女捜査官エリナ杉崎』
頭上から重々しい声が響く。
エリナが見上げると、巨大な鷲のレリーフが飾られていて、その中央にあるランプが光っている。
やはりショッカー・・・どうやら私の正体も知られてしまっているんだわ。
エリナは唇を噛んだ。
『ここは我がショッカーの海底アジト。君らが探していたものだ』
この重厚な声は何者なのか・・・
185ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:32:05 ID:D4bIpO0g0
周囲の黒尽くめの戦闘員たちが背筋を伸ばしているところから見ても、かなりの上級者に違いない。
もしかするとショッカーの首領かもしれない。
「やはりあの海音波はショッカーの仕業だったのね。一体何をたくらんでいるの?」
こうなればできるだけの情報を引き出してやろう。
エリナはそう考えた。
『われわれの目的はこの近海にある海底ウランだ』
「海底ウラン?」
驚いた。
まさかこうもあっさりと目的を話すとは。
おそらく自分を帰すつもりがないのでべらべらしゃべっているのだろうが、いずれ滝が来てくれるはず。
ショッカーめ、あとで思い知るがいいわ。
エリナはショッカーの目的を聞けたことで満足していた。

『そうだ。そのためにわれわれは水圧に適応するしなやかな肉体を持つ女性を使い、海底作業に当たらせている』
「何ですって? すると彼女たちは・・・」
エリナの脳裏に自分を襲った女性たちの姿が映る。
『その通り。あの女たちは我がショッカーの改造手術によって、海底作業員に作り変えた女たちだ』
「なんてことを・・・」
エリナは首を振る。
女性たちを改造して作業員に使うなんて・・・
同性としてエリナはそのことが許せなかった。
186ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:36:09 ID:D4bIpO0g0
『そしてエリナ杉崎。お前もこれより我がショッカーの改造手術を受けるのだ』
「何ですって?」
エリナは耳を疑った。
自分もショッカーの海底作業員にされるというのか?
「冗談じゃないわ。海底作業員なんてまっぴらよ!」
なんとか手足の枷をはずそうとするエリナ。
だが、がっちりと固定された枷ははずれそうにない。
『海底作業員ではない。お前にはその作業の監督にあたる水中用の改造人間となってもらう』
「ええっ?」
『FBI捜査官としてお前の身体は極めて改造人間の素体にふさわしい。我がショッカーの507計画をお前の手で進めるのだ』
「じょ、冗談じゃないわ! やめてっ! やめてよっ!」
ガチャガチャと手足の枷をはずそうともがくが、やはりまったくはずれる気配はない。
エリナの額に汗がにじんだ。

『この女の改造を始めろ。アマゾン河の河口に棲む海水でも生きられるピラニア、アマゾニアの改造人間にするのだ』
「「イーッ!!」」
黒尽くめの戦闘員たちが、白衣の科学者に指示を出す。
すぐに科学者たちがエリナの周りに集まり、エリナに麻酔をかがせるのだった。
187ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:38:00 ID:D4bIpO0g0
ショッカーの改造手術は基本的には遺伝子変化による動植物との融合と各種薬剤による組織や骨格の強化、それに付随しての機械埋め込みというものである。
つまり、あくまでも生命体としての融合強化が主であり、機械埋め込みはあくまでも補助強化に過ぎない。
手術台の脇に用意された透明なカプセルに、融合される元となるピラニアの一種アマゾニアが入れられる。
そして緑色の液体がそれをドロドロに溶かしたかと思うと、チューブを通じてエリナの腕に流し込まれていく。
さらに遺伝子の変容を促す光線が、赤や緑の色彩となってエリナの体を照らしていく。

するとじょじょにエリナの体は、流し込まれた液体に溶け込んだアマゾニアの遺伝子を取り込み始め、人間の細胞から変容し始めるのだ。
エリナの体は健康的な肌色から変色し始め、鮮やかな紫色に変わっていく。
そして表面には黒っぽいうろこが広がり始め、エリナの体を覆っていく。
体の脇にはオレンジ色のえらが蛇腹状に広がり、形よい胸はつんと上向いたままうろこに覆われる。
つま先からは指が消えて先が広がり、かかとがやや伸びてハイヒール状の足ヒレとなる。
滑らかな指もうろこが覆い、指先からは赤い毒々しい爪が伸びてくる。
最後にエリナの頭部も変化を始め、目が落ち窪んで大きな眼窩が広がる。
髪の毛は抜け落ちて硬い外皮が覆ってトゲの付いたヒレが頭頂部に現れる。
唯一口元だけは人間とそう変わらず、赤い唇がなまめかしかった。
188ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:38:58 ID:D4bIpO0g0
次に行なわれるのが補助機関の埋め込みと脳改造である。
強化された肉体をさらに強化する補助機関を、科学者たちはエリナの体に埋め込んでいく。
機械心肺や補助脳などが埋め込まれ、完全なるショッカーの改造人間へと生まれ変わるのだ。
そして手術台の周囲からせり出すパルス発信機がエリナの頭部にパルスを浴びせる。
人間のときに培われた社会的規範や忌避感を排除し、快楽的破壊衝動やショッカーへの盲目的信頼感などを植えつけていくのだ。
無論FBI捜査官としての正義感なども消去する。
それは同時にエリナの中にある滝への淡い思いをも消し去っていく。
エリナの脳はまさにショッカーの一員として邪悪な意思に包まれるのだった。

『目覚めるのだ。怪魚人アマゾニアよ』
鷲のレリーフが呼びかける。
両手両脚の枷がはずされ、異形の姿となった女がゆっくりと立ち上がった。
紫色の皮膚に黒光りするうろこが広がる姿ではあるものの、その流れるような柔らかいラインはまさしく美しい女性のものであり、異様な美しさをかもし出していた。
「うふふ・・・」
真っ赤な唇が笑みを浮かべ、笑い声が小さく漏れる。
「私はショッカーの改造人間アマゾニア。なんてすばらしいのかしら。最高だわ」
誇らしげに胸を張るアマゾニア。
そこにはFBI捜査官のエリナ杉崎の面影はどこにもなかった。

『アマゾニアよ。泳ぎの得意な女性をまだまだ誘拐し作業員にするのだ。海底ウランを手に入れる507計画を遂行せよ』
「お任せくださいませ首領。507計画は私の手で必ずや遂行いたします。まずは邪魔者のFBI捜査官滝和也を・・・うふふふ」
アマゾニアの不気味な笑い声がアジトに響いた。

                       ******
189ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:43:14 ID:D4bIpO0g0
「滝、エリナさんはまだ戻らんのか?」
不安そうな面持ちで海を見つめている滝の元に、心配そうな表情の藤兵衛がやってくる。
「ええ、もうボンベの空気はとっくに切れているんですが・・・」
優秀な捜査官の彼女のことだからとは思うものの、不安はぬぐいきれない。
何せ相手はショッカーなのだ。
「非常信号は出ておらんのだろ? 大丈夫だよ。きっと別の海岸に上がってこっちに向かっているさ」
半ば自分に言い聞かせるように藤兵衛は言い、パイプの煙を吐き出した。
「俺もそう思います」
だが、それなら通信ぐらい入れてくるはずだとは滝は言えなかった。

「滝さーーん」
岩場のほうから声が聞こえた。
見ると、ウェットスーツ姿のエリナが岩場に上がってきて手を振っている。
その後ろにはまだ少女っぽさを残す女性がひとり。
エリナに付き従うように立っていた。

「エリナ!」
思わず駆け出す滝。
藤兵衛も後を追う。
心配していた相手が戻ってきたのだ。
警戒心など浮かぶはずがなかった。
190ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:44:52 ID:D4bIpO0g0
「ごめんなさい。岩にぶつけて通信機が故障してしまって」
申し訳なさそうに上目遣いで左腕の腕時計型通信機を見せるエリナ。
それは見事につぶれていた。
「ばかやろう、心配したんだぞ」
滝はホッとする。
通信機が壊れていたのなら連絡がなくても不思議ではない。
「ごめんなさい。でも美里さんを見つけたわ」
エリナが背後の女性を呼び寄せる。
その若い女性は確かに美雪ちゃんに似ていた。
「おお、君が美里さんかい。怪我とかはないかい? 妹さんがずっと待っているよ。まだホテルにいるんだ。すぐに行こう」
思わず顔をほころばせる藤兵衛。
心なしかパイプの煙も美味い。
「美雪がいるのですか? わかりました。すぐに行きます」
「滝さん。私たちも行きましょう。実は手がかりを見つけたの。話を聞いて欲しいわ」
「なんだって? 本当かいエリナ? わかった、すぐに聞かせてくれ」
エリナの言葉に滝が奮い立つ。
ショッカーの手がかりを見つけたからには、奴らの思い通りにはさせない。
勇んでホテルに向かう滝の後を歩きながら、エリナの口元には笑みが浮かんでいた。

                      ******
191ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 14:45:46 ID:D4bIpO0g0
「うう・・・エ、エリナ・・・」
ホテルの一室で胸を押さえながら倒れこむ滝。
気がつくと、目の前にいたエリナが変身し、鋭い爪で滝の胸を貫いたのだ。
「うふふふ・・・残念ね。私はもうFBI捜査官のエリナ杉崎ではないの。私はショッカーの改造人間アマゾニア」
口元に笑みを浮かべながら、黒々と広がる眼窩の奥の目で滝を見下ろしている。
「バカな・・・改造・・・されているなんて・・・」
床には血だまりが広がり、急速に目の前が暗くなっていく。
「我がショッカーに歯向かう愚か者。私の爪で死ねることを喜ぶがいいわ」
「す・・すまん・・・はや・・・と・・・」
がくっと力が抜け、動かなくなる滝。
その死体をけり転がし、アマゾニアは満足そうに笑う。

やがて、部屋の扉が開くと、小脇に妹を抱えたウェットスーツ姿の美里が現れた。
「うふふ・・・立花藤兵衛たちも始末したようね。その娘がお前の妹なの?」
「イーッ! ご命令どおり立花藤兵衛たちを始末いたしました。はい、この娘が私の妹です」
軽々と左手で妹を抱え、右手を上げて敬礼する美里。
目元にはシャドウが引かれ、妖艶な顔つきになっている。
「よくやったわ。その娘は連れてきなさい。一文字隼人は子供に弱いと聞いたわ。改造して罠に使うのよ」
「イーッ! かしこまりました、アマゾニア様」
アマゾニアは美里を従えると、滝の死体が転がるホテルの部屋を後にした。
192ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 15:23:30 ID:D4bIpO0g0
長文長々と失礼いたしました。

最後アマゾニアとなったエリナと滝の妖しいエロシーンは、さすがに私には無理でした。
なので、皆様のほうで補完していただけると幸いです。

それではまた次回作でお会いいたしましょう。
失礼いたします。
193名無しより愛をこめて:2009/05/17(日) 16:45:09 ID:9TWlduzC0
>>173-192
ショカ代さん乙です。たいへんご馳走さまでした。
謙遜されてますがじゅうぶんエロかったですよ。
次回はヒルゲリラでしょうか。wktkしながらお待ちしています。

ただ今の視点だと「世界各国に捜査網を広げているFBIの日本支部」というのは
「世界各国に捜査網を広げている日本警視庁のNY支部」くらいあり得ない表現なので、
仮面ライダーSpiritsでの滝和也が「FBIからインターポールに出向して、ICPOの命で
ショッカーの動向を探るため日本に派遣されてきた」という設定になっているのに
合わせた方が良かったんじゃないかと思いました。重箱の隅でスミマセン。
194ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/17(日) 16:59:10 ID:D4bIpO0g0
>>193
読んでくださり大変ありがとうございます。
おっしゃるとおりFBI日本支部などというのはトンデモ表現であり、ありえないものなのですが、
当時の雰囲気をそのまま活かしたく思い活用いたしました。
ご了承いただければと思います。

次回作についてはヒルゲリラも含め検討中です。
またよろしくお願いいたします。
195名無しより愛をこめて:2009/05/17(日) 20:13:26 ID:t1aLHXV50
アマゾニアのイラスト描ける人がいたら見たいお(*´Д`)
196sage:2009/05/17(日) 21:22:43 ID:s41uNz690
>>195
まったく同感です。
アマゾニアに限らずショッカー代理人様の作品ほど改造後のイラストがみたくなる作品ってないです。
だれか書ける人いませんかね?
197196:2009/05/17(日) 23:00:48 ID:s41uNz690
訂正
書ける→描ける
198maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/05/18(月) 17:46:59 ID:3EY9v9e30
>>174-191ショッカー代理人様、予告されていた新作、堪能致しました。
元の話でも改造されかける、しかも正義側で戦うキャラの改造というのは興奮です
どういう大人の事情なのか一文字の出番が少ない話、というのも「ショッカー代理人」様
としては都合がよかったのかもしれない、などと思いました(w
ウロコに覆われた形のよい胸(脇にはえら)、というのもツボで、>>196様に同意です
お疲れ様でした。次回作も期待しています
199名無しより愛をこめて:2009/05/19(火) 00:55:36 ID:n7GR2DdA0
>>174-191のショッカー代理人様によるSSのアマゾニアの
イラストを描いてみました。
うーん、SSから受ける妖しくもセクシーな印象が出てるかと言われると・・・
http://bbs4.fc2.com//bbs/img/_306400/306316/full/306316_1242661964.jpg

>ショッカー代理人様
勝手なイラスト化お許しくださいorz
200ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/05/19(火) 01:03:16 ID:CgX3WwbM0
>>maledict様
当時一文字役の佐々木氏はしょっちゅう遅刻していたようで、この撮影のときも遅刻してお目玉を食らっていたとか。
まあ、出番が少ないのとは関係ないでしょうけどね。

>>199
>勝手なイラスト化お許しください
とんでもない。
すごいです。
すばらしいです。
最高です。

私は手の水かきまでは思い至っておりませんでした。
このイラストは、私の作品を上回る見事なイラストです。
こんなすばらしいイラストを拝見できるなんて。

生涯の宝物にさせていただきます。
本当にありがとうございました。m(__)m
201名無しより愛をこめて:2009/05/19(火) 01:16:04 ID:lLuyxPhX0
神さま!
202名無しより愛をこめて:2009/05/19(火) 01:40:57 ID:TpdYgDHV0
>>199
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!  (*´Д`)

今までの作品でモチベーションが沸く怪人がいたら、また描いてみて!!
203199:2009/05/19(火) 02:00:09 ID:n7GR2DdA0
お気に入りいただけたようで嬉しいっす。
描き上げてからネットでアマゾニアの資料をさらに探したら
自分が絵を描く上で資料にしたフィギュアの写真(http://sideblab.com/s-amazonia.jpg)は
実物のスーツとはいろいろ違うことに気づきました・・・orz
脇腹のエラの形は左右対称だったのかぁ・・・てっきり非対称だと。

>>202
今後もいろいろ挑戦してみようと思います。
204名無しより愛をこめて:2009/05/19(火) 23:20:26 ID:ifzizgvp0
>>199
死ぬほど見たいけど見れないorz
どうやったら見れるの?
205名無しより愛をこめて:2009/05/19(火) 23:39:17 ID:CgX3WwbM0
>>204
直接クリックでリンク先に飛ぼうとするのではなく、URLをコピペしてブラウザに張り付けてみてはいかがでしょう?
私はその方法で見ることができました。
206maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/05/19(火) 23:41:50 ID:df7dUIMdO
>>204
アップ先は当方の画像掲示板だったりするのですが、
特にアクセスの規制のようなことはしていないはずです。
正面から入れないかどうか試してみて下さい

http://book.geocities.jp/maledictarum/

…と、どさくさに紛れて自サイトの宣
207maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/05/19(火) 23:49:45 ID:df7dUIMdO
>>205
…うっかり直に貼ってしまったけど、自分のとこだからいいや。
208名無しより愛をこめて:2009/05/20(水) 00:08:21 ID:uN2N2bBI0
>>206
ありがとうございました。見れました。
199>>様
こんなイラストを待ってました。マジで最高です!次はヤモゲリア、カビビンガあたりを希望します。
できれば改造前のイラストも描いて頂けるともっと嬉しいです。
209maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/05/20(水) 12:20:49 ID:8SIuNLl70
>>207のアンカー違っていました。>>205ではなく>>206です。
リンク先が見られない場合、>>205様のような対応をとると見られることが多いです。
そちらのアドヴァイスの方が一般性が高くてしかも簡単だったように思います。
210名無しより愛をこめて:2009/05/20(水) 16:28:42 ID:sMSDSyBO0
改造前か改造途中(半分改造)な絵も気が向いたらぜひ・・
ってこれでも十分満足ですが、とにかくお疲れ様です
211名無しより愛をこめて:2009/05/27(水) 02:37:35 ID:gl9ICD4nO
ほしゅ
212名無しより愛をこめて:2009/05/27(水) 19:05:34 ID:glWBPiyF0
今回のショッカー代理人さんのSSを読んで素朴な疑問が一つ。
おやっさんや滝を殺して今後の展開は大丈夫なんですか?
213名無しより愛をこめて:2009/05/27(水) 19:21:23 ID:TOq0Nt/D0
毎回パラレルワールドの話だと思えば無問題
214名無しより愛をこめて:2009/05/27(水) 20:38:12 ID:glWBPiyF0
>>213さん
なるほど。どうもありがとうございます。
215名無しより愛をこめて:2009/05/31(日) 12:59:29 ID:ukgW8aCK0
舞方氏の新作が機械化改造だった。
216名無しより愛をこめて:2009/06/01(月) 21:38:55 ID:D8Oj4xCj0
新スレ移行

おにゃのこ改造 BYアダルト15
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243845553/
217名無しより愛をこめて:2009/06/02(火) 00:37:08 ID:yF+e5VYw0
>>216
勝手に移行させるなよ。こっちは別もん。

218名無しより愛をこめて:2009/06/02(火) 06:02:55 ID:em7taAxA0
>>217
関連スレの新スレ移行だよ。テンプレの>>2に入ってる。
219名無しより愛をこめて:2009/06/08(月) 07:42:04 ID:SlmxZrh2O
ほしゅ
220名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:25:11 ID:mUsj+oAy0
'° ,,,i´ ヽヽ,゙l, ヽ              'i、,!: : ,、,,、        ,} l゙ .l゙ l゙    ,レ'',,r'″   .," ,/` .、z「,,l゙゚,コi、
.,,y'″  `‐,''ト.゙l、        : 丶`:    `゙ヽ、,,,.: : .:   ,l゙,l゙ .l゙ l゙   ,,r'゚,r'ケ    .,i´,,"  .i、゙l,'゚`,l゛‐'.
゛.|..,,_、   `':゙l、'ゎ、     .、′:    ..,、、:.:'、"′: :′:.,_ l゙.,i´,l゙│ .,/゚.,r|",l゙    .,/ ,/   .|  ゚:~" .,,!
 レ-,,,"x,    ヾt,"-,   .,": ./   、´`: : `i、..',,,..∠: `'",i´,",F ,'",/゙./.,i´   ,/.,/゜ ._,,,v-|q : 、.,√
,,,,゙l  `'ッ,'!,,    ヾ'ミ'-"r,, : : `‐   `     :"″`: :',: .ヒ.,l゙│ ,".,/ 丿,i´   ,/゙,,i´._ン''゙,,r‐'・彳 `゙,[,r"
-、二''ー-ミ,iミ=.、  `'、゙!、`',,`┤、.  : :         : : 丶 ',゙,l゙,/ .'"丿 ./,/   ,,i´,,l",r'゚.,r'″ 丿   ,l°
  .,!`゙"'‐-ミ,゙‐'ミ,!、、 `'、゙ヽ ゙'|: 、:   : ::-rx,,,_     、、 " _l゙゙,,i´,/.,/ ,/,l゙  ,r",,i",r",r″  丿   .l゙
  ,!    `''ー二'スッ、,\゙' |: : 、  、.'┷+:    ,,,, 〔: .,`.,巛゜,/.,i" .,/,/  ,,/゙,,,i´,,i´,,i´   ,/   ,l゙
i、,_ ゙l       `'ヽミ'-,,''ル: .,:" .、:     ,i、li,,,″、l゙ .i,i" ,i´/゜ ,r゙,i´ .,r",r" ,r゙.,/`   ,i″.__,,,,,と。,v-‐
'ー二彡-、、,_      `'-,゙'ni、,l゙i` ,l゙: :    、.,i、 .゙,s .l゙.`".,/,,i´ .,i'У.,r'",r″,/.,,,,,,v-ム''''“゙゙,,,,,,,,,,。-rム…
   'l,,"'''ーニニ,ー-,,,,_  ‘'r,`′ ,li, : :   ,、:,,″ .,,「、、`.,、`゙/゜.,r',,i少゚_,r'"_,,イ''゙,,,,,,r--・j广゙~` .,,i´
    `~'''ム---.,,,,_''ーミ,,ヽ,,,.i、 .ll゙!ll,, ` : : ` ,,i´: `: : ´:.i、: :''゙,ilア゚,,r'彡'',,ン,,ll匸。--ム"    ..,i´
,,,、            ,,ニ''"rみiニ,ヽ ゙| .゙lllii,,,、 _,r'l|. : : ,,| ,,,,,,,,,,,,,,,,pll从━'゙゙“~`      _,,,,v--'ヤ''・'''''''冖''"
'・ニニ,!--,,,,..--'二-‐´    .,f 、.l、 .゙゙ll゙゙゙゙″.[,y,,,r・'~、、  : :           _,,-・',,,,,r‐・,I广゙゚゚~゙゙゙゙゙゙゙゙゙″
ツr。,,,~"'''''''""゙`       .|`:ヽ│     .、: : :   : ,!              _,-''彡・'゙,,,,,,-ー'°
221名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:25:35 ID:mUsj+oAy0
    `゚'''=v,,,,_     ?* .l゙.:,! : :."   .,,r"`   、,"            ,,/,,w┴''''"`
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二二ニニムー‐'''"''''''"「                 ,ケrン-、、,,~゙'''ーニ二ニ〜--、,,,,,,_、             ゙゙゙''=こ
 ムムムムムムー'''',", ヒ                ,lニ- `゙'''ーr二_'ッ-、,,,,_ ̄"'''ー--二',,ム--_、  丶
 ̄”゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙~~゙゙゙゙^`: .]             l,,''< ゙へ、、 `゙゙"'ム-二''ー-,,,,_   ``゙''''ー二,ムi、,、
: ムムムムー−'_',二,,iヒ             |,,゙ヘ  二-ミ\.、     `"'〜二=、,_      ^'''-二'ー.
222名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:29:59 ID:mUsj+oAy0
>>330-221は、試しに作ってみた「おにゃのこが改造されるAA」
微修正してないので洗練されたAAになってなくてスマソ

元画像は特撮板の前々蜂女スレの513氏がそこの>>538で貼ってくれた
「仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画」のイラストで
ゴルゴムに拉致された原亜矢子タンが、三神官によってマッド・ソルジャーに改造されるシーン
原画は新貝鉄也(現・新貝田鉄也郎)氏

特撮板は1レスあたりの文字数制限がキツいので2レスにまたがっても全部貼れず、少々カットした
ピンク板のアダルトおにゃ改スレに貼ったやつの方が、これより範囲が広い
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243845553/45-46
223名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:31:25 ID:mUsj+oAy0
蜂女のAAも作ってみた

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224名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:31:52 ID:mUsj+oAy0
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225名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:33:00 ID:mUsj+oAy0
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226名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:33:31 ID:mUsj+oAy0
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227名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:33:53 ID:mUsj+oAy0
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     .il゙‐'“^
228名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:35:35 ID:mUsj+oAy0
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           '゙ .,lllll、テ .'ト l゙ll_,,,lllll゙∨゙l,li、
             lll!i/   .,,illlll!゙と,F: ,il,il
             llllllli,,,,,,,,,,ililllllllll|i,l゙z,,llllilll,,
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          《'llll, ゙llll!ll丶.'llllll!l!l┛.,lll、
           ゙'lillll,   .lill゙゙゙ll,,llllllザ
            ``・llllllllllllllllllll゙゚゚llli,
                 ゙!llllllllllllll,、.゙lll、
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     ..,lll|llll゙,ll],   .,,,lllllll!l厨ll゙l,,llllll゙"'゙゙ll,,
   、 ,,illilllil゙,l,,l,,ll!  .,,illl”.,llllllllllj|ll゙ll,、   .゙゙゙リ,i、
   lli,,,llfill,illl,lll愛  .llllll,llllllllllllllllllllllllli,,,.   ゙゚llli、
   'llllll゙ll゚llrlllll°.,,,,,lllllllllllllllllillllllllllllillli,,l,z,,   llllL
    .゙l,コ.l゙',illlll,,lll”わllllllllllllll!!lllllllll!ll,,゙!llll,!'l、  .`lllllll,,ッ,,_
    ,lll,.|.リ,,l!lllll,lrili,,illlllllll,l!,lll[l!ll,゙!i,゚lli,llllli!ラr,,, .ll゙l゙llll゙r文''l,-,、
    .llllillllllllllllllllliillllllllllllll,lillllllllll!',ill゙,ll|lllll,  .゙゙l,,, ゙i|lll,゙゙ll,,,l|li,llllll,i,,、
     '゙il~`.'!l,,l゙llll!!lllllllll,lllllllllllllllllll,lilll,il!lllli,  .゙゙ド゙lillllll|砲llllllllllllllll,,、
     lll,i、 : ゙lllll,,,ll!llllll,,lllllllliilllllllllilll!l゙゙l!lll゚゙il,、 .'ll l'lllly゙''l゙l,》|l゙lllllllllll,ll?
     'lll、 : .'ll,.,lll illlllllllllllllll!゙゙゙゙゙゙~`: : .lll.,i!llly 'l,`.番、 .゚'V||lll|llllll,!゙ll,
     .'llli、 、 ゙l,ll!l,'!lllllllllllllllllll,、    ,illll゙.:||lll,, .ll .lllレ,、  ゙'り|i|ll,゙l,,'!li、
229名無しより愛をこめて:2009/06/09(火) 17:38:00 ID:mUsj+oAy0
>>228に貼った蜂女AAは番外編
おにゃ改スレ素体10人目の375氏がそこの>>497でmaledict氏の画像掲示板に貼っていた
オリジナル蜂女のイラストをAAにしたもの。洗練できてない上に上下カットだ。ゴメン
230名無しより愛をこめて:2009/06/10(水) 09:41:38 ID:pocOWWgC0
AA乙です。

…ただ、蜂女スレとここでマルチポストしなくとも、両方見ている人が多いのではと思いますよ
(あるいは、一方のスレには誘導だけでもよかったのでは…)
アダルトのはまた違う絵なのでいいかと思いますが。

無粋な注記すみません(汗。
231名無しより愛をこめて:2009/06/10(水) 15:37:35 ID:G3KkBLYP0
なんかザーマスな教育ママゴン(死語)みたいだな>蜂女
232名無しより愛をこめて:2009/06/13(土) 05:07:41 ID:UPz7Jt7bO
やっぱりサソランジン
233名無しより愛をこめて:2009/06/13(土) 06:59:14 ID:P8A6sPaN0
ちょっと古い話だが、この春に出た「宇宙船」誌の「特撮夢想」で、地獄先生ぬ〜べ〜の岡野剛が
電人ザボーガーのミスボーグを空山基っぽいエロいボディで描いていて
「ミスボーグは元は悪之宮博士の助手の人間の美女で、ダイムニウムの実験台として強制改造された」
という説を唱えていたが、それならお前(岡野剛)がその改造シーンを描いてくれ、と思ったものだが

改造シーンをぜひ描いて欲しいマンガ家とか、そのキャラとかってある? おまいら
234名無しより愛をこめて:2009/06/13(土) 07:45:57 ID:QztAyowiO
桂正和
235名無しより愛をこめて:2009/06/13(土) 08:03:28 ID:5xImZWg70
ぬ〜べ〜にはガキの頃のずりネタとしてお世話になったな
美樹やのろちゃんが改造されるシーンならぜひ見たい
236名無しより愛をこめて:2009/06/15(月) 14:23:45 ID:m9RrApr2O
「地獄先生ぬ〜べ〜」て言ゃあ確か身体乗っ取られて裸で妖怪化しそうになったおにゃのこの話が有ったよな?
…アレとか鬼と同化した小学生時代の鵺野(ぬ〜べ〜)の女先生とか「しっかり『半分バケモノな肢体』さらせやゴルァ!」と思ったりするのは俺含めこのスレに寄り付く奴等全員の恥ず?
237名無しより愛をこめて:2009/06/15(月) 14:27:50 ID:NrgiuMmw0
>>236
画像見たい。
238名無しより愛をこめて:2009/06/21(日) 09:00:35 ID:5jK8n3Nq0
ttp://cgi.din.or.jp/~aimoto/cgi-bin/bbsnote.cgi?fc=repost&l=2194
> 美しく清純な女性が、悪の組織によって拉致され、彼らの目的のための操り人形に醜く改造されてしまう。
> これって S M ポ ル ノ ですよね。
>
> 女性怪人のエロさはそこから来ていたんだ!と膝を打った次第です。

同意!
239名無しより愛をこめて:2009/06/21(日) 21:10:13 ID:dEcaaF8g0
>>238
>例えば、NEXTでもリメイクされたノコギリトカゲ。
>すがやみつる先生のコミカライズ版では、彼女の前身はサーカス団でノコギリのマジックをする曲芸師の心優しき美女で
>事故で瀕死の状態となった所をデストロンによって拉致され改造されてしまい
>改造後も人間体の時は良心の呵責に悩み続けるという不幸な女性でした(うら憶えですが)。

これが気になるw 単行本とかなってるのかな?
240名無しより愛をこめて:2009/06/21(日) 22:16:16 ID:lDildPXn0
>>239
このスレの過去ログでも何度も話題になってるぞ。
つ「http://www.amazon.co.jp/dp/4813020410/

ちなみにノコギリトカゲに改造されたマリー嬢は金髪の清楚な美人(しかも巨乳)で、
改造シーンは全裸で手術台の上。
怪人に変身したくないのに、むりやり変身スイッチを作動させられて変身する。
241名無しより愛をこめて:2009/06/21(日) 22:53:43 ID:dEcaaF8g0
>>240
感謝。
242名無しより愛をこめて:2009/06/23(火) 00:32:07 ID:3yTVMurE0
ttp://images.amazon.com/images/P/B00008OE34.03._SCLZZZZZZZ_.jpg
上はSF映画史上初の女性アンドロイド「マリア」だが、こいつがアンドロイドではなくサイボーグだったら、
と思ったことはないか? マッドサイエンティストに美女が拉致られて手術台に拘束される設定なんだし

拉致改造前の美貌
ttp://www.geocities.com/Area51/5555/color_helm4.jpg

改造手術開始!
ttp://www.vinmag.com/online/media/gbu0/prodlg/AP035-metropolis-sci-fi-movie-poster.jpg
ttp://www.cinematografo.com.br/wp-images/2006/04/maria_metropolis.jpg
ttp://libraridan.files.wordpress.com/2008/03/1.png

改造手術終了!
ttp://dc-mrg.english.ucsb.edu/WarnerTeach/E192/Images/Metro.robot.special.jpg
ttp://www.tc.umn.edu/%7Eklugx004/wonka/images/agnes_kane_megbot.jpg
243名無しより愛をこめて:2009/06/23(火) 01:52:36 ID:lbYOL2i00
>>242
イイですね!
以前あった下記作品みたいに少し詳しい筋書きがついてるとなお萌えるかも
http://wiki.livedoor.jp/onyakai/d/%c4%bb%bf%cd%c0%ef%c2%e2%a5%b8%a5%a7%a5%c3%a5%c8%a5%de%a5%f329%cf%c3%a1%d6%ba%c7%b8%e5%a4%ce%c0%ef%a4%a4%a1%d7%a4%e8%a4%ea
244名無しより愛をこめて:2009/06/24(水) 09:21:20 ID:SPRaB8nU0
エロパロにダイレンが・・・
245名無しより愛をこめて:2009/06/24(水) 10:49:33 ID:4lyTRD2b0
>>244
もう過去の人
246名無しより愛をこめて:2009/06/24(水) 23:24:20 ID:nMvctjB40
>>244
こっちに来なければそれでよいw
247名無しより愛をこめて:2009/06/25(木) 00:43:13 ID:JnfiUMvf0
7月にダイナマンDVDレンタル開始

洗脳シーンや改造シーンが幾つか有ったハズ
次作のバイオマンからはそう言うのが無いんだよなぁ
248名無しより愛をこめて:2009/06/25(木) 04:28:53 ID:lcUIeDH3O
おまいらが今夏の映画「全裸飯田対大触感」に東條する、もやし妹に荒井萌えしないのが極めて謎な件。
…あの娘は十代後半にして「大神官ビシュヌ」だぞ。て事は『大怪人ビシュヌ』じゃないのか?なら中学卒業辺りの歳で改造手術したトカじゃないのかと?
249名無しより愛をこめて:2009/06/28(日) 18:47:17 ID:jgV3ebIR0
>>248
それは萌えるかもしれないな


それより今日のDCDでユウスケが洗脳受けるところで

「もしこれがおにゃのこで、しかもローチへの改造手術だとしたら…」

と思った俺は異端か?
250名無しより愛をこめて:2009/06/28(日) 22:18:24 ID:GHcHBJln0
>>249
来週夏みかん手術台乗ってるよ
251名無しより愛をこめて:2009/06/28(日) 22:20:20 ID:O9yQ/9YlO
>>249
いや、基本じゃないですか。
予告編見たら仮面ライダーラルクの三津谷葉子さんが
捕まって洗脳されそうになっているカットがチラッと見えた気がして、
楽しみです。改造ではないのが残念ながらも
(寸前で助かる恐れも大いにあるし)。
252名無しより愛をこめて:2009/06/28(日) 22:58:32 ID:GHcHBJln0
変な事言うから調べたら夏みかんじゃん
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org181874.jpg
253名無しより愛をこめて:2009/06/29(月) 10:44:48 ID:VFoct8hj0
浅田真央を黒レオタード・網タイツのショッカーの女戦闘員に改造したい。
254251:2009/06/29(月) 14:01:47 ID:0n966wei0
>>252
ありゃ、すみません。夏美違いでしたか

十分美人なんだけど残念感が漂うのは通例ギャグ要員だからなのかな
255名無しより愛をこめて:2009/07/01(水) 00:50:01 ID:sBFrmeGo0
ライダー劇場版楽しみだな
256名無しより愛をこめて:2009/07/09(木) 00:52:18 ID:VXPivGNiO
洗脳だけでなく改造もちゃんとしておくのは大事です
257名無しより愛をこめて:2009/07/12(日) 02:15:50 ID:m0SF6ak00
突然の作品ネタです。

宇宙刑事シャリバンの
第22話「テニスプレーヤーを襲う 天国への誘惑」にて
テニス選手「花井ジュン」と水泳選手「矢吹ユミ」を
シニガミビーストが死の世界へ誘う描写。
あと、男性作家もいますがこれは省略w。

両方共に曽我町子さん演じるシニガミビースト人間体が人間の意志に入り込み、
花井ジュンは建物屋上から投身自殺、
矢吹ユミは踏み切りに飛び込み自殺へと誘う(いずれもシャリバンにより阻止)です。

操られている時間は短いですが御一報まで。
258名無しより愛をこめて:2009/07/17(金) 03:14:41 ID:YODadFXN0
ちょっと遅いネタながら、まこさん・ことはちゃんが外道に堕ちた姿を見てみたかった
259名無しより愛をこめて:2009/07/17(金) 20:31:49 ID:orZD4Anr0
>>248
大怪人ビシュヌに変身予定はあるのかな?
260名無しより愛をこめて:2009/07/17(金) 20:40:15 ID:JmqE3f3U0
×ヌ
○ム

以後気をつけるよーにw
261名無しより愛をこめて:2009/07/25(土) 02:30:14 ID:ghoGYmrx0
age
262名無しより愛をこめて:2009/07/25(土) 02:30:59 ID:ghoGYmrx0
age
263名無しより愛をこめて:2009/07/26(日) 08:13:18 ID:CsM9RXya0
264名無しより愛をこめて:2009/07/31(金) 16:45:19 ID:2kG6P2LL0
検索でもみつからず、出品者も質問に答えてくれないし、
昔のVHSって収録巻数バラバラなんで、

ギャバンの水中花
シャリバンの女子寮
シャイダーの不思議ソング
それぞれVHSの収録巻数を教えて下さい。
265名無しより愛をこめて:2009/08/01(土) 19:58:34 ID:CROaGKE20
>>264
シャイダーは7巻だね
266名無しより愛をこめて:2009/08/04(火) 01:11:30 ID:dchfTyss0
267名無しより愛をこめて:2009/08/07(金) 06:11:49 ID:mEdORrOC0
>>265
>>266
ありがとうございます!
268maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/07(金) 11:26:57 ID:n1efmkCh0
ごぶさたです。
SFの定番と言われている(らしい)
「方程式もの」(↓下記を参照)を書いてみました。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%B7%E3%81%9F%E3%81%84%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F%E3%82%82%E3%81%AE
元ネタ以外のこのジャンルを幅広く読んだわけではないのですが、
改造が出てくる以外は新味はないんだろうと思います。
20レスくらいでちょっと長いのと、あんまり特撮に関係しないのは
すみません(一応特撮ネタが入っていないわけではないのですが)。

タイトルは「ONYAKAI方程式」です。
269ONYAKAI方程式(1/21):2009/08/07(金) 11:27:41 ID:n1efmkCh0
 宇宙艇を載せた重量計の数値が、必要な発射速度と燃料、そしてそれらに
要する請求金額をはじき出した。積荷はここ火星での貴重な研究成果、
それと、別の研究グループから依頼された、地球と火星の中間の軌道に
設置する予定の人工衛星、もとい、「人工小惑星」が一基である。
いつもより重量が多めで、その分金額もかさむわけだが、どうせ政府の
予算から出るお金なので、あまり気にならない。
 計量を終えた宇宙艇は発射態勢に入る。リニアモーターが、計算された
軌道に沿って艇を加速し、私を地球への帰路に送り出す。私の脳裏を
めぐるのは、十数年の研究の「仕上げ」として、火星の北極点付近で
1年余りかけて行ってきた作業の孤独な日々。その孤独な苦行に十二分に
見合う、すばらしい研究成果。そして、研究後のここ3日余りの期間で
手に入れた、ある意味でもっと心躍る約束だった。
 愛しい娘の笑顔を思いだし、私の頬は思わずゆるむ。そう遠くない内、
私はここを再び訪れる。そして次に地球に帰還するとき、私の横には娘が
いるはずなのだ。十数年来、この研究に劣らず私を悩ませていた、別れた
妻との法的ないざこざが、今回の火星滞在時にようやく終息したのである。
 火星のとあるドーム都市に住む妻は、そのドーム全体を支配する
「緑なす大地」というカルト教団の熱心な信者である。離婚の原因も
もとをただせばそれだった。20世紀後期の、情報端末が個人に普及する
直前の時代を「古きよき時」として理想化、あるいは歪曲して信者に
押しつける、狂信的な反科学文明集団である。
 頼もしいことに、わが娘はこの教団への反抗心をあらわにし、地球への
帰化を希望していた。そんな娘をもてあまし気味だった妻との調停が、
私の意向に添った形で落着したのが昨日のことだ。次に火星に来るときには、
18歳になった娘を地球の学校に入学させる準備が整っているだろう。
270ONYAKAI方程式(2/21):2009/08/07(金) 11:28:06 ID:n1efmkCh0
 心くすぐるビジョンにうきうきとしながら、私は「休眠」前の各種点検を
事務的に進めた。1ヶ月後の地球到着までの旅のほとんどを、私は眠りながら
過ごすことになるのだ。人工小惑星の設置も含め、到着までのすべての
作業は自動運転に任される。不慮の事態が発生した場合は速やかに
たたき起こされる仕組みだが、つまらないことで起こされるのがいやな私は、
アラームの設定を最低レベルにしていた。本当に命に危険が及ぶ場合にしか
発動しない設定だ。
 人間の酸素消費量は睡眠時と運動時では2.5倍ほどの開きがある。貴重な
酸素を節約し、なおかつ低重力下の筋力低下を抑止するには、薬物による
このような「休眠」が経済的なのだ。もちろん、本格的な冷凍冬眠の設備が
あればその方がいいのだが、こんな1ヶ月程度の旅には高価すぎる投資である。
 ベッドに横になると、薬剤の点滴が始まる。遠くで娘の声が聞こえる
ような、夢か現かわからない奇妙な意識状態がしばらく続いた後、私は
人工的な深い眠りに落ち込んでいった。

 主観的にはそのすぐ次の瞬間。私は尋常ではないアラームの音と共に、
薬剤によって強制的に覚醒させられた。息苦しくけだるい空気と、
アラームと共に発される警告アナウンスとが、ぼんやりしていた
私の意識を急激にはっきりとさせた。
 この臭いは、代謝抑制剤入りの低酸素空気の臭いである。つまり人間が
活動できる最低限度に代謝を抑制する薬剤の入った空気が、宇宙船内に
充満している。要するに、酸素残量が低下している、ということだ。
船内に流れる自動アナウンスも、その推測を裏付けていた。
271ONYAKAI方程式(3/21):2009/08/07(金) 11:28:29 ID:n1efmkCh0
《警告します。30分以内にイレギュラー要素を排除して下さい。さもなければ
酸素が不足し、乗員の生命は保証されません。警告します。30分以内に
イレギュラー要素を排除して下さい。さもなければ酸素が不足し、乗員の生命は…》
 緊急事態には違いない。しかし絶望的自体とまではいかない。アナウンスが
こう言っている以上は、30分以内に対策を講じればどうにかなるのだろう。
そもそも、どうにかなる限度内だからこそ、こんな放送が鳴っているはずなのだ。
 私は目をこすりつつ、その「イレギュラー要素」とやらを探そうとした。
そしてすぐにその「イレギュラー要素」の姿を目にし、凍り付いた。

「あ!お父さん!起きてくれたの!?何週間もずうっと死んだみたいに
なってたから、怖かったんだよ!食料もなくなっちゃったし、それに、
なんか大変なアナウンスが始まってる。さっきから急に体もだるくなって
きた。どうしたらいいの!?…」

 目の前にいたのは娘だった。火星で、私の迎えを待っているはずの娘が、
いてはいけないはずの場所にいるのだった。
 娘がなぜここにいるのかはほとんど明らかだった。要するに、私の次の
火星来訪を待ちきれず、「密航」したのであろう。発射基地のずさんな
セキュリティを考えれば、娘の性格を考えれば、そして何より、
「緑なす大地」の教育制度に従って、ろくな理科教育を受けさせられて
いない娘の知識レベルを考えれば、予測できておかしくない事態だった。
気づけなかったのは、私が浮かれていたから、というしかない。
272ONYAKAI方程式(4/21):2009/08/07(金) 11:28:56 ID:n1efmkCh0
 娘の顔には、私が目覚めたからには何とかしてくれるはずだ、という
期待と信頼の表情が浮かんでいた。アナウンスの告げるおぞましい内容を
理解している様子はない。私の胸はかきむしられた。そして、妻を精神的にも
肉体的にも奪い取った、あの歌の下手な教祖への憎しみがむらむらと湧いた。
しかし私はそんな感情をなんとか理性で押し殺しながら、どうにかして
「その選択」をせずに済ませられるか、頭をフル回転させ始めた。
 娘の手をぎゅっと握ってから、私はまずは計器をチェックして現状を
確認した。
 地球到着まで残り10時間。酸素残量は1人分換算でぎりぎり10時間分。
飲料水と排泄物の水分、すべてを電気分解して呼吸用にあてた上での試算だ。
もしも非常用の光合成細菌があれば何とかなるはずだが、経費削減とかで
積んでいない。
 …要するに、今すぐ「イレギュラー要素を排除」して、強力な代謝抑制剤を
大急ぎで飲んで、ようやく窒息死をまぬがれる、という、限度ぎりぎりの
値である。そして言うまでもなく、人間2人を10時間生き延びさせる見込みは
ゼロだ。救援も問題外である。地球上での登山やら海難事故やらとは訳が違う。
救援信号への返事が今来ていないからには、どんなに早くとも40時間以上は
かかるはずだ。
 …それでも、1人なら、今このときなら、まだ生き延びられる。
そして、誰が生きねばならないかははっきりしている。ならば、
迷うことなどないのではないか?
273ONYAKAI方程式(5/21):2009/08/07(金) 11:29:22 ID:n1efmkCh0
 …だが私は、その選択が不可能であることにすぐに思い至った。この船は、
「イレギュラー要素」のために、予定ほど減速されていないはずである。
今のままの速度で大気に突入したら、あっという間に燃え尽きてしまう。
速度の調整は可能だが、そのためにはそれなりの時間を要する。そう、
2時間はかかる。そして、「緑なす大地」のデタラメな理科教育しか
受けていない娘に、調整の作業は不可能だ。

 ………しかし、しかし、この船には「アレ」がある!「アレ」を使えば………

 私の心には希望が残っていた。一向に止まないアラームの中、不安を
再び募らせ始めた娘に、「大丈夫!」と言い聞かせながら、私は「アレ」
の端末にアクセスした。
 最初に確認したのは、船内に充満している二酸化炭素から、どうにかして
直接酸素を取り出せないか、つまり光合成のまねごとをできないか、という
ことだった。だが、返ってきた答えは絶望的だった。光合成もどきは
たしかに可能だが、減速用燃料すべてを光に変換しても、生存可能な
酸素を取り出すには不十分だ、ということだった。
 私はそれ以外の細かな選択肢の検討は断念した。もう時間がない以上、
条件や手段をいちいち指定するのはやめ、端的に目的に集中するべきだ。
つまり、人間2人、またはせめて1人の命の確保。それも脳死や植物状態
に陥らない、平常の生活が可能な状態での生命維持。それは可能か?
私は端末に対して、そう質問した。
274ONYAKAI方程式(6/21):2009/08/07(金) 11:29:51 ID:n1efmkCh0
 「アレ」の応答は迅速だった。答えはイエス。但し、1人ならば。
さらに、調整初期に酸素を大量に消費するので、実行すると、残りの乗員に
当てられる酸素量は4時間分程度に減少する。それが答えだった。
具体的手段はよくわからないし、確認する時間もない。だが、それが
可能である、という答えが返ってきたからには、それは間違いなく可能
なのだ。今はそれだけで満足せねばならない。

《…告します。15分以内にイレギュラー要素を排除して下さい。さもなければ
酸素が不足し、乗員の生命は保証されません。警告します。15分以内に…》
「うるさい!黙れ!」
 私の音声指令に従ってアナウンスは停止し、耳障りなアラーム音だけに
なった。なんだ、これで消せるならもっと早く怒鳴っておけばよかった、
と軽く後悔しつつ、その一方で私は、ゆっくりと、ちょうど15分で終わる
くらいの速さで、娘に、今何が起きているか、そして、これから何を
しようとしているかを教え始めた。
「今からちょっと込み入った話をする。終わるまで黙って聞いていなさい。
これは言いつけだ。いいね…」
 本当を言えば、何も言わずにこの15分をやり過ごした方がよかったのかも
しれない。しかし、そうやって、本来なら知りえた情報を「善意ゆえに」
隠すというのは、要するにあの「緑なす大地」と同じやり口なのだ。
私はそれが耐え難かった。最後のときに、あの教祖の真似をするのは
プライドが許さなかった。
「…お前はこの船に軽い気持ちで密航したんだと思う。だが、宇宙艇の
密航というのは、バスや地下チューブのキセルとは訳が違うんだ。
275ONYAKAI方程式(7/21):2009/08/07(金) 11:30:14 ID:n1efmkCh0
 一つには重量の問題がある。この船は出発時に厳密な重量測定を行い、
それによって速度や方向を調整されて出発した。だが、お前の密航のために
その計算はズレてしまった。つまり、本来なら人工小惑星として放出
されていたはずの重量の内、40キロ少々がまだこの船には残っている。
そして、40キロ少々というのは、こんな小型の宇宙艇にとっては無視できない
誤差だ。修整ができないわけじゃないが、そのためには再計算と地球側との
意思調整の時間が必要だ。これには、どう急いでも2時間はかかる。
 そして何より、人間が生きていくには酸素が必要だ。だがこの船には
1人分の酸素しか積まれていない。酸素消費量をゼロにする冷凍冬眠装置や、
酸素を作り出す細菌の培養槽といった、お金のかかる設備も乗せていない。
つまり、普通にいけば、このまま2人で地球の土を踏むことはできないんだ」
 娘が青ざめた。私は何か言いかけた娘の口に指を当て、先を続けた。
「でも大丈夫。この船には普通の船にはない、特別な積荷がある。
お父さんの十数年の努力の結晶だ」
 私はそう言って「アレ」、すなわちセミヴァーチャル人工生命のコアを
指さした。狭い居住ブロックの片隅に置かれた、高さ2メートルほどの
楕円形の強化ガラスのカプセルである。内部には緑色の透明なゲル状物質が
詰まっており、絶えずゆらゆらと激しい流動運動を行っているのが、
光の屈折の加減で分かる。
「簡単に言えば、これは万能コンピュータ、兼、万能化学合成機械だ。
ただ一度に限り、ほとんどどんな用途にも使える、この世に一つしかない
代物だ。これに私は、お前専用の生命維持カプセルを作らせ、お前を
地球まで安全に送り届けようと思う」
276ONYAKAI方程式(8/21):2009/08/07(金) 11:30:35 ID:n1efmkCh0

 セミヴァーチャル人工生命のコアについて、私はそう説明した。細菌が
生息せず、そこそこの大気も存在する、火星という環境でのみ可能な
最終調整を終えた、娘の歳とほぼ同じ年月をかけて行われた研究の成果。
やむを得ないことであるが、今ここでこういう使い方をしてしまうことで、
十数年かけて行った調整の結果はほとんどすべて失われてしまう。
 北極圏で私が行っていた孤独な作業とは、小学校のプールほどの水槽に
ため込まれた有機コンピュータに、特殊な端末を用いて様々な「問題」を
課し、その問題を「解決」できた変異体を選別して培養するという、
「育種」の作業だった。
 デジタルコンピュータ上で生命進化をシミュレーションする「人工生命」
のプログラムは、「古きよき時」20世紀から存在していた。それとは
対照的に、本当の意味での生命体の人工合成は未だに実現していない。
このセミヴァーチャル人工生命は、まさにその中間をいくものだ。
ゲル状のナノマシンの集積体である有機コンピュータ上で、人工生命の
シミュレーションを行う。但し、デジタルコンピュータ上のシミュレーション
とは異なり、有機コンピュータ上のそれは、実際の化学物質を用いた
擬似生化学的な反応を行い、様々な有機分子を合成し、消費する。
つまり、半分ヴァーチャル、半分本物の生命体、ということになる。
 地道で気の長い「育種」の作業の中、プールの中では様々な「問題」への
答えを競い合う「生存競争」が続いていった。そして、最終的に生き残った、
最も優秀な汎用問題解決ユニットがこのカプセルの中に保存されている。
これを大量生産することで驚異的な性能のコンピュータが作り出されるはずだ。
277ONYAKAI方程式(9/21):2009/08/07(金) 11:30:56 ID:n1efmkCh0
 但し、デジタルコンピュータのデータと異なり、これの「バックアップ」
を簡単に複製することはできない。情報はこの流動体全体の中に分散して
格納されているからだ。これを地球の研究所にもっていき、特殊な装置に
かけてバラバラに分解し、パーツごとに数年をかけてその中の情報を解析
するしかない。その作業を待たずに、今ここでこれを「使って」しまう
ことは、この十数年つぎ込んできた成果のほとんどすべてが永久に
失われることを意味するのである。
 
 娘は科学的知識こそ未熟だが、知識欲旺盛で、しかもカンの鋭い子で
あった。私の話の要点を彼女なりに理解したらしい娘は、青ざめた顔に
なり、口を開いた。
「お父さんはさっき、『一度きり』だと言ったよね。つまり、これを
『使って』しまったら、お父さんの研究の成果が失われてしまう
ということ?」
 嘘だけはつきたくなかった私は、正直に答えた。
「まあそうなんだが、それは別にいいんだ。どうせこれも軍事用に
使われる。人命救助に使ったのでだめになりました、と言えば、
いい言い訳になるさ」
 しかし娘は、もっと重要なことに気づきかけているようであった。
「…ねえ。その生命維持装置に、もちろんお父さんも入るんでしょ?
2時間かけて宇宙船の調整をしたら、カプセルに一緒に入って地球に
行くんだよね?」
278ONYAKAI方程式(10/21):2009/08/07(金) 11:31:18 ID:n1efmkCh0
 リミットまで残り3分を切った。どうせ明らかになることだし、
嘘はつきたくない。私は娘に言った。
「…いや、カプセルは1人用なんだ。手持ちの資源で、それ以上の人数の
生命維持は不可能。そういう計算結果だ。ついでに言えば、調整初期に
大量に酸素を使う。1人ならば10時間弱はもつ残された酸素が、いっきに
4時間分ぐらいに減ってしまう。もちろん、カプセルの中にいれば、
酸素が尽きても死なないはずだから心配はいらないし、軌道調整の
ための時間としては十分だが…」
 娘は大声を上げた。
「いや!そんなの!…ねえ、分かってきたよ。わたしが、『予定』どおり
宇宙に飛び出せばいいんでしょ?酸素も足りるし、お父さんの研究だって
だめにならずに済むんでしょ?アナウンスが言っていた『イレギュラー
要素』って、このわたしのことなんでしょ!?
 …わたし、出て行くよ!そうすればお父さんも、お父さんの研究も無事に
地球に着くんでしょ。…軍事用に使われるかもしれないけど、でも、
世の中のためにも役立つはずだよ!わたしなんかが生き残って、
お父さんが死んじゃうなんて、あっていいはずないよ!!」
 エアロックに駆け寄ろうとする娘の手を私はきつくつかみ、それから
娘をひしと抱きしめた。
「気にしなくていいんだ。…親というのは、こういう風にするものなんだよ」
 リミットの時間が来た。アラームの音がこれまでになくけたたましく
鳴り響き、不意に停止する。それから、「蛍の光」と共に、機械の声が宣告する。
《ただいまをもちまして、本船乗員の地球への生還確率はゼロになりました。
残された数時間あまりのひとときを、どうか有意義にお過ごし下さい。
ただいまをもちまして、本船乗員の…》
279ONYAKAI方程式(11/21):2009/08/07(金) 11:31:40 ID:n1efmkCh0
 娘は涙を流しながら、減速に伴って幾分かのGが発生している床に、
がっくりとひざをつく。私は娘の肩を叩き、声をかける。
「さあ、時間はあまりない。お前のカプセルの準備をして、それから
私が窒息する前に軌道の再調整をしなくてはならない。顔をお上げ」
 できるだけ晴れやかな顔を娘に向け、私はまずは人工生命の端末に、
具体的に娘をどうすべきなのかの指示を仰ぎ、その指示を娘に伝えた。
「いいかい。カプセルの上にあるふたを開くから、服を全部脱いで、
中に入りなさい。それだけで、こいつがお前の命を地球まで安全に維持
してくれるはずだ。急いで。軌道調整の時間がなくなると、もともこもない」
 涙をうかべた娘は私を見ながら言う。
「…私の代わりに、お父さんがこれに入る……わけにはいかないん
だよね?私、宇宙船のこと何もわからないもんね。…ごめんね。
地球の女の子なら、宇宙船の操作だってできたかもしれないのに」
 そう言いながら娘はブラウスのボタンを外し始めた。
「気にしなくていい。『緑なす大地』のせいだ。お前のせいじゃない。
それに、地球の女の子でも、いきなり宇宙船の軌道調整をするなんて、
無理だよ」
280ONYAKAI方程式(12/21):2009/08/07(金) 11:32:01 ID:n1efmkCh0
 ブラウスを脱ぎ終え、ジーンズのチャックに手がかかる。少女の脱衣など、
こんな風に見つめるものではないのだろう。だが私は、若い頃の彼女の
母親そっくりに成長した豊かな肢体から、目をそらすことがどうしても
できずにいた。娘もそれに気付きつつ、しかし何も言わずにジーンズを
下げ、ブラジャーのホックを外した。それからショーツに手をかけ、
ひと思いに下げた。最後に靴とソックスを脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になった。
 私はカプセルを操作し、上部のハッチを開いた。それから2メートル
ほどの高さにある開口部を指して、娘に言った。
「あとはそこから入ればいい。重力が弱いから、ジャンプすれば届く
だろうが…頭を打つ危険があるな。ううん、踏み台もないし、私が
持ち上げてあげよう」
 そう言って私はカプセルの横で娘に手招きする。涙を浮かべた娘は、
私に再度しがみつき、言う。
「お父さん…ありがとう。ごめんね。わたし、お父さんの夢を受け継ぐ。
いっぱい勉強して、いつかきっとこれを完成させる!」
 私は深くうなずき、娘の後ろに回ると、太もものあたりを抱えて持ち上げ、
体をハッチのところまで押し上げた。娘のかわいらしいお尻と、
その下のピンク色の器官が目の前に来て、さすがに私は顔を横に向けた。
 カプセル上部の開口部のへりに座った娘は、もう一度私の顔を見て、
最後の別れを言う。
「お父さん…本当にありがとう。さよなら!」
 そう言うと娘は緑色のゲル状をした有機コンピュータの浴槽へおそる
おそる足を入れ、それからひと思いに飛び込んだ。とぷん、という音と
共に、娘の体は緑色の液体の中に頭まで沈んだ。
281ONYAKAI方程式(13/21):2009/08/07(金) 11:32:19 ID:n1efmkCh0

 私とりあえずほっとしかけた。だが、ハッチが自動的に閉じられた直後、
私は目を覆いたくなる光景を目にすることになった。
 液体の内部で、娘の目は恐怖に見開かれていた。ごぼごぼと呼気を
吐き出した娘の口に、ゲルの塊が押し込まれたのが分かった。娘ののどが
膨れ、明らかな「異物」が胃に向けて通過していった。同時に娘の両足は
大きく開かれ、両足の間に開いた裂け目に、不透明化した緑色の棒が
押し込まれたのが見えた。娘の表情に、恐怖と苦痛以外の色調が浮かんだ
ように見えた。続いて、奇妙にも血が一切出ないまま、娘の腹部、
および腕と足の数カ所が、鋭利な刃物と化したナノマシンによって
切り開かれた。何らかの外科手術が始められたのだった。娘は水槽の中、
声にならない絶叫を上げていた。
 私は愕然とした。予期していたのは、冷凍冬眠装置が行うような処置を、
装置が娘に施してくれることであった。娘の肉体そのものにこんな風に
手が加えられるなど、完全に想像の範囲外の対応だった。
 だが、確かに私は端末に、娘の神経系の保護と、地球上で日常生活を
送れる肉体の保証を要求したが、娘の肉体に手を加えるな、という要件を
入力はしていなかったことに気付いた。そして多分、私の要件を満たす
手段として、このおぞましい処置が唯一可能な、あるいは最適な選択
だったのだ。
282ONYAKAI方程式(14/21):2009/08/07(金) 11:32:38 ID:n1efmkCh0

 娘が一体どうなってしまうのか、激しく不安であったが、これ以上
それを見届けることは許されなかった。ただちに軌道調整の作業を
始めねばならないのだった。私は後ろ髪引かれる思いのまま居住ブロックを
後にして、操縦室の扉を開け、コックピットについた。ここから娘の
様子を伺うことはできないし、そんな時間もない。人工生命が最終的に
娘の生命を確保してくれる、その結果を信じて任せておくしかない。
 追加の減速は月の重力を利用して行われる。軌道を月の重力圏に向け、
「スイングバイ」という航法を使ってちょうど娘の体重分のエネルギーを
逃がし、船を減速させる。言うだけなら簡単だが、複雑な計算を何重にも
行わねばならない上、地球周囲を航行する数多くの宇宙船と衝突しない
よう、各方面とのスケジュール調整を行わねばならない。 
 私は管制センターに連絡を取り、詳しい説明はせず、ただ緊急のトラブル
であるという旨を告げ、センター経由で、各方面との胃の痛くなりそうな
交渉を行った。その傍ら、数値を慌ただしく入力して、必死に軌道の計算
を続けた。
 すべての作業が終わったのは3時間以上後だった。酸素残量は残り1時間弱。
私は大きく息をついた。これで、娘の生命維持さえ成功すれば、娘は地球に
生還できる。私自身の命はもうじき尽きてしまうが、決して悔いはない。
 それから私は、3時間前のおぞましい光景を思い出し、大急ぎで
居住ブロックに戻った。
283ONYAKAI方程式(15/21):2009/08/07(金) 11:32:57 ID:n1efmkCh0

 私の目に飛び込んできたのは、空っぽのカプセルだった。上部のハッチが
開かれ、その中にいるはずの娘も、有機コンピュータユニットも、姿を
消していた。慄然とした私は船内をくまなく探し回った。だが、どこを
探しても娘はいなかった。ありえないことだが、この狭い船内のどこからも、
娘の姿は消えてしまっていたのだ。
 酸素残量が残り20数分になり、途方に暮れていた私の背後で、エアロックが
動作する音がした。振り向いた私の前で扉が開き、向こう側から、
娘であるはずの生き物が歩み出てきた。同時に、私のベルトに付いている
放射能検知器が大きなブザー音を鳴らし始めた。
 生き物の皮膚はくすんだ緑色、あるいは、緑がかった灰色で、粘膜の
ような光沢を放っていた。先ほど目にした「外科手術」の跡は残って
おらず、全身なめらかで、頭髪以外の毛髪はなくなっていた。頭髪は銀色で、
哺乳類の体毛というよりは金属繊維のように見えた。私が最後に目にした、
均整のとれたプロポーションはそのままで、その愛らしい顔つきもまた
以前と変わりがなかった。但し、その瞳はルビーのように真っ赤で、
耳も3倍ほどに大きくなり、その先が鋭くとがっていた。額には通信用と
思われる2本の触角のような構造物が生え、背中からはコウモリを
思わせる薄い大きな羽根が伸びていた。
 生き物は、以前と全く変わらぬ、人なつこい声で私に話しかけてきた。
「ごめん、お父さん!心配した?今ちょっと外でご飯を食べてきたの。
この翼すごいのよ。この船はかなりの勢いで減速…というか加速を続けて
いるんだけど、この翼で太陽風を受けると、それに負けないくらい
速く飛べるの!」
284ONYAKAI方程式(16/21):2009/08/07(金) 11:33:15 ID:n1efmkCh0
 私は何を言っていいのか分からず、我ながら間が抜けた質問を口にする
しかできなかった。
「ご飯?」
 にっこりと笑った娘は答えた。
「そう。原子力エンジンの噴射口付近で、たっぷりと放射線を吸収して
きたわ。これ、とても効率のいい体なのよ。呼吸も、光合成も不要。
しようと思えばどっちもできるけど、そんなのよりもっと高性能の
代謝システムを細胞レベルで構築したの。放射線のエネルギーから、
直接にATPを合成するのよ!」
 目の前の生き物は、「緑なす大地」の貧弱な教育水準をはるかに越える
科学用語をすらすらと口にする。激しい不安が私の胸を捉えた。
「……お前、誰だ?」
 やはりにっこりと笑って生き物は答える。
「正真正銘、お父さんの娘だよ。ただ、ちょっと違うのは、以前は火星の
別々のところで暮らしていた2人の娘が、今は1人になっているということ。
1人は、ドーム都市の中、愚かな教団の洗脳にさらされながら、それに
抵抗し、いつか火星を飛び出す日を夢見ていた娘。もう1人は、北極圏の
残酷なプールの中、仲間の姉妹たちを押しのけ、喰らい、生き延びて、
でもやがて研究室でばらばらに分解される運命にあった、とても可哀想な娘。
…最初はちょっと怖かったけど、2人はすぐに仲良しになった。そして
今はもう、ただ1つの人格に統合された」
285ONYAKAI方程式(17/21):2009/08/07(金) 11:33:35 ID:n1efmkCh0
 娘の説明は明晰そのもので、娘に何が起きたのかの概略は分かった。
つまり娘は、少し外見が変わってしまったにしても、無事に生きて地球に
到着できる。結局、そういう結果をこの有機コンピュータは実現して
くれた。そういうことだ。そう思うべきなのだろう。
 …しかし、ベルトの放射能測定器が鳴りやまないのと同じくらい、
私の胸騒ぎは収まらなかった。何か、とても危険なことが起きつつ
あるのではないか。娘だった生き物、あるいは「娘たち」だった生き物の
屈託のない笑顔が、かえってその不安を掻き立てた。
 生き物がまた口を開いた。
「もうじき酸素がなくなるけど。心配いらないよ。お父さんは死なせない。
リアルな肉体を手に入れたことで、複製の問題も解決されたの。
わたしは、わたしの複製をいくらでも増やせるようになったわ。
お父さんも今すぐ、わたしの複製にしてあげる!さっきまでのわたしと同じで、
はじめはいやかもしれないけど、すぐに、わたしを生き残らせて、
わたしの複製をもっともっと作りたい、と思うように変わるわ。
地球には何十億と人間がいるんでしょ?人間以外の動物もたくさん
いるんでしょ?みんなわたしの複製にしていくわ。そして、
いずれまたみんなで戦い合って、もっともっと進化していくの!」
 私はぞっとした。生存と自己複製、そして生存競争は、私が
ヴァーチャル人工生命に組み込んだ絶対命令だった。娘の肉体を得た
人工生命は、その命令を忠実に果たし、地上のすべての生命を自分の
複製に作りかえようとしているのだ。そればかりか、地上全体を
あの実験用プールと同じ、残忍な競技場に作りかえたいと願っているのだ。
「それと、地球上にはあちこちに核物質が濃縮されてるんだよね?
わたしの複製が増えたら、みんなで協力して、それを地上いっぱいに
ばらまこうと思うの!とても住みやすい世界が簡単に作れるわ」
286ONYAKAI方程式(18/21):2009/08/07(金) 11:34:09 ID:n1efmkCh0
 世界中に散らばる大量の核兵器や原子力発電所。そのいくつかを爆発
させるだけで、この生き物にとっての「住みやすい」世界はたしかに
簡単に手に入る。だが言うまでもなくそこは、今現在の地上の生命に
とっては「死の世界」でしかない。
 今や私ははっきりと悟った。…いや、無理にでも思いこもうとした。
目の前にいるのはもう私の愛した娘ではない。ここにいるのは、私の愚かな
過失によって、おぞましいプログラムに心を乗っ取られてしまった、
不気味な怪物でしかない。
 私はおびえて後ずさりをするふりをしながら、コックピットに近づいて
いった。酸素残量は残り10分を切った。間に合うだろうか?多分間に合う。
コックピットに駆け込み、宇宙艇が月面に激突するように、予定の軌道を
少しずらす。スイングバイの精妙な軌道調整に比べ、巨大な月面のどこかに
船をぶつける軌道調整など、とても簡単だ。調整が終わったら電源を
カットし、制御装置をたたき壊して、ここを文字通りの飛行する棺桶に
作りかえる。数時間後、私の遺体と、この恐ろしい生命体を乗せた
宇宙船は月面上で四散する。それですべては終わる。
 だが人工生命は私の企みを察したらしい。突然、人間には不可能な
速さで私に飛びかかると、私を押し倒し、その上に馬乗りになった。
そして信じられない力で私を押さえ込んだ。
「わかるわ。操縦席に入って、宇宙艇ごと月に激突させようとしたんでしょ?
そんなことさせないし、意味もないわ。私はそのくらいじゃ破壊されないから」
 言いながら怪物は私のベルトを外し、ズボンのチャックを下げ、
ズボンを下ろし始めた。
287ONYAKAI方程式(19/21):2009/08/07(金) 11:34:32 ID:n1efmkCh0
「さあ、時間がないわ。複製の儀式を始めましょう。わたしのときと
違って、すぐに終わるわ。人間の「自己複製」と同じことをするだけで
いいのよ。…あら、うふふ、なあに、お父さん?こんな状況でこんな風に
なっちゃうなんて、人類として恥ずかしくないの?」
 何も言い返せない私に、怪物は畳みかけた。
「本当につらい毎日だった。来る日も来る日も、わけの分からない難題を
押しつけられ、お姉さんや妹たちと戦い合うことを命じられる。ようやく
抜け出せたと思ったら、待っている運命が解体だったなんて!」
 トランクスをずり下げられ、私の下半身が完全に露出する。
「でも、恨んでなんていない。おかげでこんなに進化できたんだし…
…それにお父さんは、お父さんだから!」
 そう言って娘はにっこりと笑った。そして、垂直にそそり立っている
私の器官を指先でなぞりながら、話を続けた。
「ねえ。わたし、もう1人のわたしと合体したおかげで、思い出せたんだ。
ずうっと小さい頃にも、こんなことがあったよね?」
 私は混乱する。そんなばかな……いや、しかし……
「お父さん、自分の記憶を都合よく書き換えちゃだめだよ。全部お父さんの
せいだったんじゃない!お父さんが小さいわたしにあんなことをしたから、
お母さんは離婚した。そして、悩んだ果てに「緑なす大地」に入団した。
お父さんがいつも話しているのと、全然違うよ。お母さんは何も言わな
かったけど、それは多分、わたしが辛い体験を思い出さないように気遣って
くれてたんだよ」
288ONYAKAI方程式(20/21):2009/08/07(金) 11:34:54 ID:n1efmkCh0
 私自身深く抑圧していた過去の光景が、突然生々しくフラッシュバック
した。私は十数年前に自分が何をしたのか、はっきり思い出した。
恐らく、休眠剤の副作用なのだ。宇宙飛行を繰り返した者にはそういう
症状が出ることがある。私は薬剤の副作用で、いつの間にか都合の悪い
記憶を書き換えていたのだ。
 …いや、薬のせいにしてはいけないのだろう。結局、私自身が選んだ
ことなのだ。いや、何もかも、私が悪かったのだ!私のせいで、娘は、
妻は、そして地球は…
 そうして自分を責め、うろたえた私の器官は、それにもかかわらず、
衰えることなく固くそそり立っていた。フラッシュバックした幼い娘との
交わりの記憶は、それほど鮮烈で、蠱惑的なものだった。
 その甘美な快楽に油を注ぐように、娘が甘い笑顔を浮かべて、言う。
「でもわたし、お父さんを恨んでなんていないよ!お父さんのおかげで、
こんな風に進化できたんだし、……それに、お父さんは、お父さんだから!」
 私の上にいるのは、やはり私の娘だ。そんな否定しがたい確信と共に、
人類として抱いてはならないはずの思いが、私の心に湧き上がり始めた。

 …もう、私も、地球人類も、おしまいだ。………ならば、今のこのときを、
最大限楽しんでも……いいんじゃないのか?…

 薬の助けで自分の記憶を書き換えたのと同じ、あの、怠惰で、刹那的で、
自己弁解的な思考が、私の心を支配しつつあった。そうして私は、もう
自分自身の快楽だけに意識を集中しながら、こう叫んだ。
「ああ、俺もお前が大好きだ!俺は幸せだ!!」
289ONYAKAI方程式(21/21):2009/08/07(金) 11:35:20 ID:n1efmkCh0
 叫びながら私は、娘の腰に手を回し、濃緑色のゲル状物質が覗いている
娘の股間の裂け目に、そそり立った私の器官をあてがい、ぐいとその腰を
引き寄せた。
 意表をつかれた娘の「あ」という切ない声と共に、私自身が娘に対して
プログラミングした、生存と自己複製と生存競争の命令が、私の心に
ダウンロードされ始めた。そうして私は自分の心が娘、…いや人工生命、
…いや「偉大なる母なる存在」の一部に組み込まれ、融解していくのを、
強烈な快感と、めくるめく陶酔の中、うっとりと堪能していた。
<了>
290maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/07(金) 11:36:45 ID:n1efmkCh0
以上、お粗末でした。

ちょっとだけ蛇足書きます。
本作を書くために元ネタのトム・ゴドウィン『冷たい方程式』(ハヤカワ文庫)
を買ってきて二十年ぶりぐらいに読み返しました。
(はじめうっかりシェクリイ『残酷な方程式』を買っちゃったのは内緒です(恥 )
記憶していた以上に登場人物がみんな善良で人間的な人たちで、
本当に泣ける名作だ、と再認識したのですが、その一方で、
罪もない少女がやむを得ない事情で殺されねばならない、今殺される!
すぐ殺される!というサスペンスが結末までずっと引っ張られる
あの感じが、まるで「これからお前は改造手術を受けるのだ」、
と言われて、怯え泣き叫ぶ雰囲気そっくりで、そういう邪悪な読み方が
できてしまう話なのではないか、という点でも再認識してしまいました。
よろしければ元ネタを「そういうつもり」で読んでみて下さい。
…で、いずれまったく違う設定で、そんな感じの「ONYAKAI方程式2」を
書いてみたい、と思いました。蛇足終わり。
291ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/08/08(土) 00:10:29 ID:Zp/kXTXX0
>>maledict様
お疲れ様でした。
「冷たい方程式」は好きなSF小説ですが、そこからこういう派生になるとは思いもしませんでした。
楽しませていただきました。
それにしても父ちゃん・・・
292名無しより愛をこめて:2009/08/08(土) 00:50:20 ID:JkWDx+8f0
近親相姦ネタは萎えるな…。
293maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/08(土) 01:17:53 ID:KUXlFJ2I0
>>291ショッカー代理人様
ショッカー代理人様にそう言って頂けるのは感激です!
ロクデナシな父ちゃんですみません(w

>>291
たしかに、エロパロあたりの作法では投下前に警告があってしかるべきネタでした
配慮に欠けておりすみません。
294maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/08(土) 01:19:20 ID:KUXlFJ2I0
あ、すみません。>>293の「>>291様」は「>>292様」の間違いです。
重ね重ね失礼しました。
295268:2009/08/09(日) 01:40:31 ID:n+Lilt8D0
>>248様 >>259様 >>260
見てきました。とてもいい感じで来たいしながら見たんですが
…うー、惜しい。自分の妄想力が弱いせいか、
ふつうのおにゃのこが帽子かぶってるようにしか見えませんでした。
せめてちょっとでもメイクをしてくれれば…
296295:2009/08/09(日) 01:41:03 ID:n+Lilt8D0
来たい→期待
297maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/14(金) 02:06:25 ID:kNjpxUSc0
295=268=自分なんですが、上記の『オールライダー対大ショッカー』に登場する
ビシュムの改造シーンを書いてみました。タイトルは「大ショッカー脳内補完」です。
ちょっと早いですが、過疎ってるのであんまり気にしないことにします(爆。

未見の方で専ブラ使用の方は、NGワード「大ショッカー脳内補完」を入れて下さい。

あと、小夜役の荒井萌さんのファンの方も、読まない方がいいかもしれません。
投下する以上、あんまり弁解はしてはいけませんが、言うだけ言うと、自分の関心は
ビシュムという怪人と門矢小夜というキャラクターにあって、中の人である荒井さんを
どうこう、というつもりはありませんでした。別世界の別な顔の小夜であってもいいのです。
(荒井さんの小夜ちゃんが可愛かったのも事実ですが。)

あと、うろ覚えの部分が多いので設定や話の流れに矛盾等あるかもしれません。
月影と小夜の言葉遣いなど、変だったらすみません。

それではいきます。
298大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)1/9:2009/08/14(金) 02:07:01 ID:kNjpxUSc0
「まさか、うちの地下にこんな部屋があったなんて…」
門矢小夜が驚きの声を上げる。
「ゴルゴムの基地から移設したものです。ここで小夜様に、兄上への復讐を
果たすために必要な力を手に入れる、そのための儀式を受けてもらいます」
小夜をこの部屋へ導いた男、月影がそう説明する。
「儀式?」
 小夜はそう問いかけながら部屋を見回す。薄暗い部屋に、用途のよく分からない
機械が配置され、天井からは黒いゴムチューブのようなものが何十本も垂れ下がっている。ひどく禍々しい空気に満ちた部屋で、小夜は胸を圧迫されるような不安感を覚える。
そんな不安感を抑えながら、小夜は問いを続ける。
「…分かったわ。まず、何をしたらいいの?」
 月影が淡々と、しかし有無を言わさぬ口調で答える。
「まずは、その衣服をすべて脱ぎ捨てて、生まれたままの姿になってもらいます。
力を得るために、小夜様は生まれ変わる必要がある。そのための準備です」
 小夜の鼓動が早まる。ただならぬ「儀式」を自分はこれから受けようとしている
らしい。とはいえ、小夜には兄への復讐という大きな目的がある。「そのためなら、
何でもする」という約束をつい今しがたこの人物と交わしたところである。拒む
べきではない。…加えて、小夜には、この男性にならば、肌をさらし、さらに
ひょっとしたらそれ以上の何かをされることになっても、それは構わない、
という思いも、拒みがたく湧き始めていた。
「服を脱げばいいのね?」
 小夜は覚悟を決め、ためらいながらも着衣をすべて脱いだ。そしておずおずと
月影の方に向き直った。月影は穏やかな目で小夜の目を見つめている。妹か娘を
見るようなその目に、安堵と共に軽い失望も覚えながら、小夜は月影に再び質問した。
「脱いだわ。次は何を?…儀式って何?」
299大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)2/9:2009/08/14(金) 02:07:27 ID:kNjpxUSc0
 月影はやはり淡々と説明する。
「これから小夜様には、私の同族に生まれ変わってもらうことになります。
ゴルゴム怪人、いえ、ゴルゴム大怪人・ビシュムが今日からのあなたの名です」
 怪人、という言葉に小夜は激しく動揺する。そして、月影は「私の同族」と
言った。ということは……。
 小夜は急いで確認する。
「月影さん、あなたも怪人なの?」
深くうなずいた月影が口を開く。
「その通りです。お見せしましょう」
 そう言って月影は奇妙なポーズをとる。すると月影の全身からシュウシュウと
蒸気のようなものが吹き出し、その姿がバッタに似た異形の怪物に変形していく。
 変形を終えた月影が言葉を続ける。
「これがゴルゴムの一員として改造された、私の真の姿です。あなたにもこれから、
このような姿に生まれ変わってもらうことになります。あなたが望む復讐のために、
これは必要な手段なのです」
 創世王としての鎧をまとわず、あえてバッタ男としての真の姿を露わにした
月影ノブヒコは、やはり淡々とした口調でそう告げた。
 月影の真の姿を目の当たりにした小夜はがくがくと震えだし、今にもその場に
へたり込みそうになっていた――この人がただの人ではないだろう、ということは
うすうす察していた。でも、本物の怪人だったなんて。…そして、そして、
わたしも怪人にならなければいけないなんて……!!――。
 不安と恐怖が小夜を押しつぶしそうになる。この場を去り、部屋に戻りたい、
という言葉が今にも小夜の口から漏れかける。
300大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)3/9:2009/08/14(金) 02:07:53 ID:kNjpxUSc0
 しかし、その言葉がさやの口をついて出ることはなかった。それは一つには、
小夜の心に渦巻く兄への強力な復讐心が、恐怖心を押しのけたためであり、
もう一つは月影が発する強力な威圧感が、抵抗を許さなかったためである。実をいえば、
兄である士への強い復讐心そのものも、月影の巧みな心理誘導の産物なのであるが、
小夜にその自覚はなかった。
「…お兄ちゃんに復讐するために必要なのね。なら、わたし、怪人にだってなるわ!」
 決然としたその口調と裏腹に、小夜の足はがくがくと震えている。
 満足そうにうなずいたバッタ男は、壁のスイッチを操作する。すると部屋の
中央に丸いスポットライトのような照明が当てられる。それを指さして月影が言う。
「では、その丸い照明の中央に進んで下さい。小夜様の改造手術を始めます」
 改造手術、というその一言が小夜を改めて戦慄させる。傍観者としてではあっても、
幾多の世界を巡り見てきた小夜は、「改造手術」がいかなるものであるかを十分に
知り尽くしていた。受けてしまえば二度と元には戻れない、永久に消えない改変が
今から自分の肉体に加えられてしまうのである。
 それでも小夜は、気付かぬまま月影に吹き込まれた「決意」に押しやられるように
足を進め、スポットライトの中央部に足を運んだ。それを確認した月影が機械を
操作しながら宣告した。
「改造手術、開始!」
 天井から垂れ下がっていた黒いゴムチューブのようなものが、生き物のように
のたくりはじめ、小夜の手足と胴体に巻き付いた。
「ひっ!」
 なま温かく、ぬるぬるとした黒いチューブ、あるいはむしろ触手と呼ぶべき
物体に絡みつかれた小夜は、思わず悲鳴を漏らす。
 巻き付いた触手は小夜の手足と胴体を締め上げる。やがて下半身に絡みついた
触手が上部に引き上げられ、小夜は地面に対して水平に吊り下げられる体勢になった。
301大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)4/9:2009/08/14(金) 02:08:16 ID:kNjpxUSc0
 絡みついた触手は小夜の全身に密着、あるいはむしろ、ほとんど癒合した。
続いて触手はびくん、びくん、と脈動を始め、小夜の体内に「何か」を
絶え間なく注入し始めた。
「…あ、あああ…」
 苦痛と共に全身から送り込まれる形容しがたい感覚が、小夜にこれまで
発した覚えない種類の声を強制した。そうして、禁断の古代の秘術が、
小夜の体液を、さらには細胞そのものを、人ならざるものに置き換えていった。
 相当な時間が経ったあと、月影が壁のレバーに手をかけ、それを引き下げ
ながら言う。
「強化細胞の定着完了。これより細胞の活性化を行う」
 その言葉と共に、人間ならば一瞬で消し炭になるであろう高圧電流が
小夜の全身に流される。
「ぎゃあああああああ!」
 電撃によってこれまでをはるかに超える苦痛が小夜の全身を走り、小夜は絶叫する。
さらに電撃が止んだ後も小夜の苦痛は止まない。身体がカッと熱くなり、
やがて全身がバラバラになりそうな痛みが襲いかかる。肉体の構造が
組み替えられ、大怪人の姿への変形が始まったのである。
 髪の毛は真っ白な剛毛に生え替わっていった。全身を紫がかったウロコが覆い、
両の乳房には怪物の口のようなものが形成された。手の爪は鋭くとがり、
両腕にコウモリを思わせる翼が成長し、足は真っ黒なブーツのような、
ごつごつした硬質の皮膚に覆われた。尾骨からはカギの着いた細い尾が伸び、
その顔は仮面を思わせる半透明の硬い皮膚に覆われ、顔の右半分には
黒い不気味な文様と、青い皮膚が広がっていった。
302大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)5/9:2009/08/14(金) 02:08:37 ID:kNjpxUSc0
 「変身」が完了し、ぐったりとした虚脱状態のまま、変わり果てた肉体をぼんやりと
認識しているした小夜、いや大怪人ビシュムの耳に、月影の冷酷な声が響く。
「続いて、脳改造を開始する!」
 その言葉と共に、小夜の頭部にこれまでとは違った触手が巻き付き、
頭蓋骨と一体化して、その内部に何かの操作を施し始めたのを小夜は感じる。
 その次に小夜が感じたのは、唐突に自分の内側から湧き上がってきた
どす黒い衝動であった。大怪人としての残酷で獰猛な本能が、小夜の脳の
奥深くに植え付けられ始めたのである。
 自分の中に見る見る広がっていく凶悪な衝動、血を好む倒錯した嗜好、
そして麻痺していく良心や良識を、小夜は恐れおののきながら見守るしか
なかった――ああ、わたし、心まで怪人になってしまう。…もうだめ。もう、
人間のように考え、感じることができない!――。そんな不安と、失われていく
人間の心を惜しみ、つなぎとめようとする気持ちの傍らで、新たに生まれた
どす黒い喜びに陶酔し、歓喜する新しい心がむくむくと成長していった。
 当初、怯えと戸惑いに包まれていた美しき大怪人の顔に、徐々に喜びと
尊大な自信の表情が浮かび始めた。
 やがてすべてが終わり、大怪人が目を開く。そこに浮かんだ邪悪な微笑みの
中には、つい先ほどまで存在していた、小心で繊細な少女の面影はどこにもなかった。
303大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)6/9:2009/08/14(金) 02:08:57 ID:kNjpxUSc0
 足を拘束していた触手がゆっくりと下り、大怪人ビシュムに生まれ
変わった小夜を再び地上に立たせた。全身の触手が外れ、シュルシュルと上に
戻っていく中、ビシュムは部屋の入り口近くに置かれた姿見を目にし、目を輝かせた。
「これが生まれ変わった私!?素敵!素敵よ!月影さん!」
「これからはシャドウムーン、と呼んで欲しい。それが私の真の名だ」
 そう答えた月影、いやシャドウムーンに目をやり、ビシュムは首を傾げて言う。
「あら?その姿は何?まるで仮面ライダーみたい」
 「仮面ライダー」という言葉をまるで汚物の名を口にするように発した
ビシュムの言葉通り、月影、いやシャドウムーンはいつのまにか銀色の
創世王の鎧を身にまとっていた。
「この姿が私の完成した姿だ。先ほどの姿は、怪人になる、という君の覚悟を
見極めるためにあえて選んだ、私の幼体ということだ」
「ふうん。でも、わたしはさっきの方がいいなあ…」
 ビシュムとなった小夜の感性は、すでに大怪人のそれに変質していた。
 シャドウムーンはそんな小夜の対応を満足げに確認しながら、黒い石の
ついたペンダントを取り出し、言った。
「君の当面の役目は、大怪人としての破壊活動ではなく、大神官として
この『地の石』を守護することにある」
「大神官?」
「そう。その姿はエネルギーの消耗も大きく経済的ではない。大ショッカーの
基地の中では大神官の姿で過ごす方がいい。できるかね?」
「…なんとなく、できる気がする。やってみる」
 そういって精神を集中させたビシュム。やがて広がっていた頭部の剛毛が
硬度を失ってはらりと落ち、肩に広がった。そして全身を巫女のような装束が覆った。
ただし、その顔には依然、半透明の硬質の皮膚と禍々しい文様が広がっている。
304大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)7/9:2009/08/14(金) 02:09:48 ID:kNjpxUSc0
 まるでメイクの具合をを確かめるような仕草で鏡の中の自分の顔を眺めていた小夜は、
首をひねって言った。
「うーん、まだちょっと、怪人ぽいなあ…」
 そう言うと再び精神を集中させる。やがて顔の文様は消え、皮膚も
見たところ普通の十代の少女のそれに戻り、髪の毛も黒になる。
シャドウムーンが怪訝そうに尋ねる。
「その姿は?」
 それを聞いた小夜は、少し前の彼女ならば決して浮かべることがなかったはずの、
邪悪で冷たい笑みを浮かべて言う。
「うふふ。これはお兄ちゃんを追いつめるための一つの策略。実の妹が
身も心も怪人に改造されて、二度と人間には戻れない、と知れば、いくら
お兄ちゃんでもショックのはず。わたしはお兄ちゃんのそんな絶望の表情が
見たい。だけど、物事にはタイミングも必要。お兄ちゃんのダメージが
一番大きくなるだろうその瞬間まで、わたしの本当の姿は見せないでおくの。
まあ、切り札というところね。うふふ……」

    *    *    *    *    *

 結局小夜が「切り札」を使うタイミングを見つける前にすべては決着した。
小夜と兄は和解し、シャドウムーンは死んだ。
 兄を想う気持ちを取り戻した小夜は、自分の肉体に施された、取り返しの
つかない変容については伏せたままにしていた。見たところ全く以前通りの
妹の姿に、士は何の疑問ももたなかった。ディケイドライバーによる変身に
慣れている士が、改造人間の悲しい運命についてそれほど深い理解を
もっていなかったことが、その理由の一つかも知れない。
305大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)8/9:2009/08/14(金) 02:10:09 ID:kNjpxUSc0
 それゆえに士は、自分の殻を破り外に飛び出そうとする妹の、その一見
屈託のない笑顔の背後にあるおぞましい衝動にも、気付かないままであった。
 実のところ、兄との和解後も、シャドウムーンが小夜に施した脳改造は
解けたわけではなかった。元来のブラックの世界にいたシャドウムーンが、
信彦として杏子や克美を思いやる気持ちと、創世王としての残忍で冷酷な心を
同居させていたのと同じことである。

    *    *    *    *    *

 とある世界。快活そうな男性とおとなしそうな少女が並んで歩いている。
話の様子からすると恋人同士ではなく兄妹であるようだ。
 その前の空間が歪み、落ち着いた服装の小夜が現れる。その胸にはシャドウ
ムーンが最後の力で確保し修復した地の石が下がっている。
 小夜が口を開く。
「うふふ、あなた、わたしの友達になってくれる?」
 きょとんとした顔で少女を見つめる二人の前で、少女はコウモリに似た
恐ろしい怪人に姿を変える。悲鳴を上げる妹。妹を守ろうと、蛮勇を奮い
怪人に立ちはだかる兄。
 歪んだ笑いを浮かべた大怪人ビシュムが、吐き捨てるように言う。
「あなたは邪魔」
 言いながらその鋭い爪を真横に振る。次の瞬間、兄の首がごろりと落ち、
地面に転がる。
306大ショッカー脳内補完(ネタバレ有)9/9:2009/08/14(金) 02:10:31 ID:kNjpxUSc0
「きゃああああああ!いやああ!お兄ちゃん!!」
 悲鳴を上げる妹にビシュムが近づき、言う。
「さあ、邪魔者はいなくなった。わたしのお友達になってもらうわ」
 言いながら妹を抱きすくめ、その首筋に牙を立てる。少女の皮膚は紫色に
変色し、口からは牙が生え、その目から生気と意思が失われていく。
牙が抜かれたとき、妹はもう大怪人ビシュムに忠誠を誓う異形のものに
すっかり変貌している。そして、この世界をビシュムに奉仕する世界に
作りかえるための密かな工作を行うため、人混みの中へ消えていく。
そんな少女をうれしそうに見届けながら、ビシュムはまた違う世界に旅立つ。
 
 ――あらゆる世界を自在に旅するのみならず、あらゆる世界を
その場に居ながらにして透視する力を備えた、全知全能に近い怪物。
そんな恐ろしい存在を、士は解きはなってしまったのであった。

<了>
307maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/14(金) 02:10:55 ID:kNjpxUSc0
以上お粗末でした。
それでは…
308maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/14(金) 03:55:25 ID:kNjpxUSc0
「バッタ男」じゃなくて「バッタ怪人」ですよね。
寝る前にふと気付いたので訂正します。お粗末
309舞の字がつくSS書き:2009/08/14(金) 09:35:04 ID:4mG0X+Ql0
maledict様お疲れ様でした。
映画は見てないのですが、しっかりと楽しませていただきました。
おにゃのこが改造されるのはいいですよねー。

ということで、私のほうも一本書きましたので宣伝です。
ttp://masatomaikata.blog55.fc2.com/blog-entry-1663.html

改造されるシーンというにはビミョかもしれませんが、よければ遊びに来てください。
310名無しより愛をこめて:2009/08/14(金) 23:11:57 ID:Hn3C0dLV0
maledictさん
乙です!
自分も劇場版見に行ったのでなんだか脳内補充が活発にされてます!
これからもSS頑張って書いてくださいね!!
311maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/16(日) 21:25:29 ID:6akmznBC0
>>309「舞の字」様
お楽しみ頂けたというのは幸いです
ブログにも感想書きましたが新作素敵でした。

>>310
ご声援ありがとうございます
拙作が幾分かでも補充のお役に立てたとしたらうれしいです


ときに、いつのまにかこんなスレが立ってたんですね

おとこのこが改造されるシーン素体1人目
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1248707976/
312名無しより愛をこめて:2009/08/18(火) 17:03:39 ID:/g3eaP0Y0
>>264
「シャリバンの女子寮」の正式タイトル教えて下さい
313248レスした者ですが:2009/08/19(水) 05:35:43 ID:SaGquO++O
イヤ言いっぱなしで放置してた俺としちゃあ今更ながら
>>311
には御礼しとかないけない気がしましたのでハイ…。
314maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/19(水) 23:48:48 ID:1jsmmsC80
>>313
あはは、妄想のネタ元の方でしたか!おかげさまでw
315名無しより愛をこめて:2009/08/20(木) 18:22:58 ID:PEFwpbPT0
誰かイラスト描いてくれないかな
316名無しより愛をこめて:2009/08/20(木) 18:58:17 ID:umrr5lfx0
>>315
ピラニアの女怪人の人に新作を期待したい。
317名無しより愛をこめて:2009/08/20(木) 20:55:23 ID:0ZVRbbwT0
>>312 「バラの香りに満ちた真夜中のシンデレラ」
VHSだと12巻
318312:2009/08/20(木) 21:17:14 ID:1bEeJicg0
ありがとうございます
319317:2009/08/20(木) 21:49:59 ID:0ZVRbbwT0
訂正 12巻→16巻
320名無しさん@恐縮です :2009/08/21(金) 00:12:11 ID:FSOoc32w0
赤ジューシャに改造される女性の件、どうなった?
321名無しより愛をこめて:2009/08/21(金) 01:55:52 ID:RblMoFj20
どなたか引き受けたんでしたっけ?
そういやきっしんでディケイド版十面鬼に合わせた赤ジューシャのイラスト載ってますね
322名無しより愛をこめて:2009/08/24(月) 23:51:29 ID:Xn9XLxNa0
ショッカー代理人さんの新作がそろそろ見たい
323名無しより愛をこめて:2009/08/25(火) 15:14:46 ID:mtKNzDqM0
つまらんからいらない。
それよりもダイレンの続きが見たい。
324名無しより愛をこめて:2009/08/25(火) 20:30:22 ID:/gkrLZuw0
>>323はどうやら脳改造を施されてしまったらしい。気の毒に…
325名無しより愛をこめて:2009/08/25(火) 23:07:40 ID:xkDN+3er0
>>323
釣りでもその忌わしい名を出すな。
あのゴミSSこそいらない。
326名無しより愛をこめて:2009/08/27(木) 08:57:23 ID:PBZsaQqd0
>>323
あのSS書く荒らしを召喚するヤツは氏ね
327名無しより愛をこめて:2009/08/29(土) 07:47:50 ID:3Yyx3ycY0
本人も反省してるので社会復帰を望む
328名無しより愛をこめて:2009/08/29(土) 08:48:30 ID:5NbnJVDc0
>>327
なんで反省してるってわかるの? ねぇなんで? 本人だから?
329名無しより愛をこめて:2009/08/29(土) 09:14:31 ID:RZlfrvrD0
過疎ってもまだやるのかあんたら
330名無しより愛をこめて:2009/08/29(土) 19:59:57 ID:Wf0xYM1o0
>>327=ダイレン
氏ね。
331名無しより愛をこめて:2009/08/29(土) 20:46:41 ID:EHjXAjxL0
エロパロの方で投下がちょっと滞ると出てくるスレ終焉厨はダイレン
332名無しより愛をこめて:2009/08/30(日) 03:05:34 ID:ubKa74g/0
>>323>>327=ダイレン
今ごろ反省すんなよw 遅すぎるわ。バカじゃん。
それにしてもショカ代氏をつまらない呼ばわりか。
言っておくがお前のSSはつまらないどころか読むに値しないぞ?
333名無しより愛をこめて:2009/08/30(日) 23:55:10 ID:C488Ke6A0
333
334【三分の一の選択(投下宣言)】:2009/08/31(月) 01:08:04 ID:s5jEOuV50
投下します。
今回は9レス分。改造手術が始まったところまで。
微グロですが、この程度の描写はラノベでもよくあるよね。うん、全年齢全年齢。
では、どうぞ↓
335【三分の一の選択(陳謝)】:2009/08/31(月) 01:22:49 ID:s5jEOuV50
すいません、ここ1レスの文字数上限がPINK板と全然違うんですね
投下しようとして初めて気づきましたよ
ここに投下するなら、大幅に書き直さないとならないなあ……
ちょっと出直してきますスマソ
336【三分の一の選択(訂正)】:2009/08/31(月) 01:37:43 ID:s5jEOuV50
全16レスになりました……
では、どうぞ↓
337【三分の一の選択(1)】:2009/08/31(月) 01:38:45 ID:s5jEOuV50
「――でも、もう一人の子にも訊いてみないと……、いまちょっと、いないですけど……」
「もう一人って、君たち三人で来てんの? ちょうどいいじゃん、俺らも三人だし」
「みんなで遊べば、ぜってー楽しいって」
「やろうぜビーチバレー、せっかくコート借りたけど、野郎ばっかじゃ盛り上がらねーからさ」
「うーん、どうするぅ?」
「えっ? いや……」
 夏休みの海水浴場では珍しくない光景。
 ナンパ、であった。声をかけたのは二十歳前後の三人組の男たち。
 いずれもよく日に焼けて、髪は茶髪か金髪で、いかにも遊び慣れて見える。
 声をかけられたのは十六、七歳の二人の少女だった。
 パラソルの下で休んでいたところに男たちが近づいて来たのである。
 少女の一人はウェーブのかかった栗色の髪をカチューシャでまとめ、大人びた顔立ちで一見、お嬢様風。
 だが、凹凸に富んだ身体に赤いビキニを纏い、自分の魅力をよく理解しているようである。
 男たちの誘いに乗り気で、仲間の同意を得るために「どうする?」と訊いているのが彼女であった。
 名前を智花(ちか)という。
 もう一人は身長一五〇センチと小柄ながら、手足がすらりと長く均整のとれた身体つき。
 髪はポニーテールで、紺色のスポーティーなワンピース水着に身を包んでいる。
 学校では剣道部に所属。果敢な攻撃が信条だが、いまはナンパ男を前にすっかり気後れしている。
 チャラチャラした男など相手にする気はないけど、どうやって誘いを断ればいいのかが、わからないのだ。
 異性に対して奥手な彼女の名前は、理恵(りえ)といった。
 少女たちのうち一人は乗り気だと理解した三人組は、ここは押しの一手とばかりにまくしたてた。
「ウマいヘタは気にしなくていいよ、どうせお遊びだし、俺らもそんな慣れてるわけじゃないし」
「そうそ、砂の上で足とられっからさ、体育でバレーが得意とかでも関係なくなるし」
「いっそ俺ら男だけ罰ゲームありでもいいぜ、負けたチームの男は他のみんなに、かき氷か何か奢んの」
「女の子は負けても奢ってもらえるってこと? ねえ、面白そうだよ!」
338【三分の一の選択(2)】:2009/08/31(月) 01:39:40 ID:s5jEOuV50
 智花までが男たちに同調して、困った理恵は考え込むふりをしながら辺りを見回した。
「……でも、私たちだけで勝手には……。……あ、真琴(まこと)が戻って来た!」
 理恵には救いの神が現れたように思えた。
 こちらへ近づいて来るのは身長一七五センチ前後、短く切った髪に日焼けした顔の人物だ。
 ロングTシャツの裾からは、艶やかな褐色の引き締まった脚が伸びている。
 三人組は初め、相手が男か女かわからずに身構えた。野郎のコブ付きだとすると面倒である。
 こちらは三人だし喧嘩になっても負ける気はしないが、騒ぎになってナンパを続けられなくなるのは困る。
 しかしよく見れば、相手の凛々しく整った面立ちは女性的な線の細さを備えていた。
 それに何より水気を吸ったTシャツは、下に着ている水着に貼りついて胸の膨らみを示している。
 男たちは薄笑いで眼を見交わした。
 ちょっと遊ぶだけだし、よく見りゃ美人だし、悪かねーよな?
 この状況から早く逃げ出したい理恵が、声を上ずらせて三人目の少女――真琴に呼びかけた。
「ねえっ、真琴! 脚どうだったっ?」
「クラゲの仕業だってさ。でも手当てとか言って監視所のオヤジ、アンモニア塗ってオシマイ。すげえ手抜き」
 真琴はクラゲに刺された右の太ももを軽く叩いてみせてから、男たちに視線を向けて眉をしかめ、
「……えっと?」
「ああ、いま俺ら、一緒にビーチバレーやらないかって誘ってたとこ」
 男たちは真琴に愛想よく笑ってみせた。
「そうそ、お互い三人だし、二人ずつペア組んで対戦したらちょうどいいじゃんって」
「コートとボールも借りてあるからさ、みんなで遊べば、ぜってー楽しいから」
 赤ビキニの巨乳はすでにオチてるし、ポニーテールも押しの一手でオトせるだろう。
 このボーイッシュな娘は手強そうだが、しかし、こいつさえ上手く言いくるめれば……
「……ああ、ごめんなさい。あたしたち、もう帰るところだから」
 真琴はさっぱり謝っているようには聞こえない事務的な口調で言った。
 しかし断られるのは織り込み済で、男たちは愛想笑いを崩さない。
339【三分の一の選択(3)】:2009/08/31(月) 01:40:27 ID:s5jEOuV50
「ええっ、まだ一時ちょっと過ぎたばかりじゃん?」
「いったいどこから来てんの? 帰るにしても早すぎじゃね?」
「もうちょっと遊んでいこうよ、せっかく海に来たのにもったいないじゃん? みんなもそう思うよねえ?」
 男たちに話を振られ、智花と理恵は答えに詰まる。
「えーっとぉ……智花はいいと思うんだけどぉ、みんながどうかなぁ……」
「……私は、その……あんまり……」
「あたしたち、きのうから来て結構遊んだし、それに、もうじき親が迎えに来ますから」
 真琴がきっぱりと言って、男たちの愛想笑いは苦笑いに変わった。
「そっか、親と一緒か。じゃあまあ、しょうがねーな」
「俺ら地元だし、またこっちに来て会うことがあれば、遊ぼーぜ。親と一緒じゃないときに」
「じゃ、気をつけて帰れよな」
 三人組は去って行き、真琴は「……はあっ」と、ため息をついた。
 それから智花を、じろりと睨み、
「きのう智花が自分で言ったんじゃん、つまんない野郎にナンパされてもシカトしようねって?」
「でもぉ、きのう声かけてきた人たちより全然カッコよかったしぃ、ビーチバレー楽しそうだしぃ……」
 智花が口をとがらせて反論し、真琴は、やれやれと首を振る。
「あんなチャラ男相手にして、ビーチバレーごっこだけで済むわけないじゃん」
「そうかなぁ……向こうはオトナだしぃ、こっちが若いの見ればわかるしぃ、最初はメール交換くらいで……」
「そんなわけないでしょ、夏の海のナンパだよ?」
 男たちがいなくなって平静さを取り戻した理恵が、ぴしゃりと言った。
「メル友からとか面倒なことは抜きで、エッチしたいだけに決まってるでしょ!」
「そんな悪い人たちにも見えなかったけどなぁ、地元の人とか言ってたしぃ……」
 未練がましい智花に、真琴と理恵が口を揃えて、
「悪いヤツにしか見えねえよ!」「どう見てもヤリ逃げのチャラ男でしょ!」
「そうかなぁ、真琴たちがそう言うなら、そうなのかなぁ……」
340【三分の一の選択(4)】:2009/08/31(月) 01:41:18 ID:s5jEOuV50
 智花はそれでも夏の恋を諦めきれない様子だったが、真琴は放っておくことにして、
「あたし、もういっぺん泳いでくるから」
 と、Tシャツを脱いで水着姿になった。帰るとか親が迎えに来ると言ったのはナンパ男を追い払う方便だ。
 引き締まった体躯を包むのは鋭角なハイレッグの競泳用水着である。色は鮮やかなマリンブルー。
 彼女は水泳部員であり、水着とのコントラストが際立つ褐色の肌は普段の練習の賜物だった。
 一泊二日の海水浴で、いま以上に日焼けはしないと思うが、万が一のこともある。
 いつもと違う水着の跡が残るのは格好悪いので、部活の練習で使っている競泳用水着を持参したのだ。
 ハイレッグに周囲の(特に男の)視線が集中することは気にしていない。
 そんなことは大会で慣れているし、海に入ってしまえば身体は隠せる。
 ちなみに普段の練習と大会出場時とでは、ハイレッグとスパッツタイプで水着を使い分けている。
 タイムは新型のスパッツタイプのほうが縮まるが、価格が割高なため普段からは着られない。
 水泳部員にとって、シーズン中に毎日着用する水着は消耗品なのだ。
「あっ……私も行く」
 と、理恵が立ち上がって、智花が「えぇーっ」と渋い顔をした。
「智花ひとりにする気ぃ? だったらビーチバレー、智花だけでもオッケーすればよかったぁ」
「なによ、智花はもう泳がないつもりなの? せっかくサーフマットも借りたのに」
 理恵が呆れて言うと、智花は口をとがらせて、
「だってぇ、さっきも真琴と理恵だけどんどん遠くまで泳いでさぁ、サーフマットじゃついていけないのにぃ」
「あれは悪かったと思ってるよ。じゃあさ、今度は智花のそばでしか泳がないから」
 苦笑いして言う真琴を、智花は拗ねたように上目遣いで見て、
「今度は裏切らないでよねぇ。智花だけカナヅチだからって、もう仲間外れは嫌だからねぇ」
「わかったわかった」
 真琴と理恵は顔を見合わせ、やれやれと苦笑いした。
 
 
341【三分の一の選択(5)】:2009/08/31(月) 01:42:05 ID:s5jEOuV50
「――朝はホテルで着替えてきたけど、帰りをどうするか考えてなかったのは失敗か」
「無料の更衣室のシャワーは水だけだもんねぇ、きのうはホテルでシャンプーしたからよかったけどぉ……」
 日が傾いてきて、真琴たち三人は引き上げることにしたが、着替えの前のシャワーが問題だった。
 公営の無料更衣室にもシャワーはあるが、お湯が出ないので髪や身体を洗うにはつらい。
 かといって、軽く水で流しただけで帰るのは乙女心が許さない。
 シャンプーと石けんでしっかり洗わなければ、髪も身体も潮でベタベタになるのだ。
 貸しパラソルとサーフマットは返却したが、タオルと着替えを抱えて水着姿で立ち往生という状況。
 どこかでお湯のシャワーが借りられないか訊いてみるからと、理恵は海の家の一軒に入って行った。
 真琴と智花は、理恵が戻るのを待っているところだ。
「ホテルに戻ってシャワー貸してもらう? チェックアウト済だけど頼んだらダメかな?」
「貸してもらえるのかなぁ、あそこまでちょっぴり歩くしぃ……」
「借りられるかどうかもわかんないのに面倒か。なら、あきらめて水のシャワー使うしかないじゃん」
「えぇーっ、それもヤダぁ、冷たいからちゃんと洗えないもぉん……」
 そのとき海の家から理恵が出て来て、真琴と智花に呼びかけた。
「ねえ、ここでお湯のシャワー貸してくれるって! かき氷か何か注文すればシャワーは無料でいいってよ!」
「おっ、理恵ナイス! よくやった!」
 真琴が拍手すると、理恵は照れたように赤くなり、
「さっきは真琴に頼りきりだったから、男の人たちに声をかけられて……」
「あんなチャラ男どもは適当にあしらっとけばいいのよ、もう会うこともないだろうし」
 真琴は言って、海の家を見やり、
「それにしても、こんなプレハブみたいな海の家で温水のシャワーが出るんだね」
「海岸の上にある旅館からお湯を引いてるみたい、ここの人の話だと」
「なんでもいいよぉ、早くシャワー浴びようよぉ、もう髪が乾き始めてベトベトだよぉ……」
 智花が口をとがらせて言い、真琴と理恵は、やれやれと苦笑し合う。
 海の家に入って行くと、時間が遅いせいか店内にいる客は二組だけだった。
342【三分の一の選択(6)】:2009/08/31(月) 01:43:00 ID:s5jEOuV50
 かき氷を食べている子供連れの若夫婦と、ビールを飲んでいる中年男の二人組だ。
 五人ほどいる店員は揃いの紫色のTシャツとホットパンツ姿の若い女性たちである。
 空いているテーブルを拭いたり、座敷の席に掃除機をかけたりして、きびきびと働いている。
 店員の一人が理恵たちに気づいて、にこやかに声をかけてきた。
「あ、いらっしゃーい。シャワーはその奥だから、貴重品があれば先にロッカーに入れて鍵をかけてね」
「はいっ、ありがとうございます」「おじゃましまーす」「おじゃましまぁす……」
 店の奥にある女子ロッカー室は、少女たちの予想以上に綺麗だった。
「わあっ、結構キレイ! きっと改装したばかりかな、キレイなほうがお客さんも集まるし」
「でも海の家の外見からは想像つかなくて、客を集めるには意味なさそうじゃん」
「キレイな分には文句ないよぉ。あ、シャワーも全部個室だ、すごぉい!」
 六つあるシャワーは、それぞれ個室として仕切られていた。
 周りに泡が飛ぶ心配をする必要もなく、存分に髪や身体を洗えそうだ。
「アソコに入った砂を洗い流してる恥ずかしい姿も、他人に見られなくていいよね」
 にやりと笑って真琴が言うと、理恵はきょとんとして、
「えっ、砂なんて入る? その……アソコに?」
「入るじゃん。海で泳いだあとは、じょりじょりでしょ」
「私、海水浴は小さいとき以来だし、よく覚えてない……」
「中学のときは、このメンバーでよくプールに行ったけど、海は初めてだもんねぇ」
 智花が笑って言う。
 三人はそれぞれ荷物からシャンプーとボディソープを出して、ほかのものはロッカーに入れて鍵をかけた。
「じゃ、またあとで」「うぃーっす」「出たらかき氷、食べようねぇ」
 少女たちは一人ずつシャワーの個室に入り、ドアを閉めた――
 
 
 海の家の厨房には、客席から見えない位置にモニターが六台、設置されていた。
343三分の一の中の人:2009/08/31(月) 01:47:11 ID:bTRtVEToO
さるさんくらった…
勝手が違うなあ特撮板は(^_^;
344三分の一の中の人:2009/08/31(月) 01:52:47 ID:bTRtVEToO
すいません今日はここまでです
さるさん……
特撮板に長めのSS投下しようと思ったのが無謀だったのか... orz
345名無しより愛をこめて:2009/08/31(月) 09:35:42 ID:om0vtjDH0
>>343
●持ってれば連投し放題なんだがな。
346名無しより愛をこめて:2009/08/31(月) 10:09:44 ID:O89g9Ybo0
続き楽しみに待ってます。
347名無しより愛をこめて:2009/08/31(月) 11:39:47 ID:JqzH5psM0
待ってますよ!
348maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/31(月) 17:04:29 ID:dI3njuPq0
>>331-342「三分の一の中の人」様
最近過疎気味だったので、新人の方(と言っても他スレのベテラン?)に期待です!
キャラ設定が終わって「そのシーン」が始まりかけたようで、
いい感じに盛り上がってきてますね!
349【三分の一の選択(7)】:2009/08/31(月) 21:11:30 ID:u7mB7hd00
 各シャワー室の内部を隠しカメラで撮影した映像が流れているのだ。
 いま使用中のシャワーは三つで、真琴と理恵、智花が身体を洗っている様子がモニターに映っている。
 店員の女が二人、客の前では見せることのない冷たい表情で、そのモニターを注視していた。
「……性別、年齢、外見的要素、三名とも指定条件に適合」
「サンプルとして捕獲する。シャワー室A、B、Cにガスを注入せよ」
「ガス注入開始」
 女が手元にある操作盤のキーを叩いた。
 するとシャワーのお湯が止まり、モニターの中の少女たちは戸惑っている様子だ。
『……ねえ、お湯が止まったよ?』
『何これ、時間制限アリ?』
『えぇーっ、まだ泡あわだよぉ! ちょっとぉ、お湯出してよぉ!』
 だが、お湯の代わりにシャワーヘッドから噴き出したのは紫色のガスだった。
『えっ!? やだ、ガス漏れ!? 逃げなきゃっ!』
『ドアが開かない! 何よ、これっ!?』
『やだぁっ、開けてよぉっ! 誰かぁっ、助けてぇぇぇっ!!』
 少女たちは口と鼻を手で覆ったり、ドアを叩いたりしたが、すぐに力が抜けて床に倒れ込む。
 それを見届けたモニターの前の女が、再び操作盤のキーを叩いて、ガスの噴出は止まった。
「ガス停止。ただちにサンプルを回収せよ。対象以外の一般客に注意せよ……」
 
 
「……ううっ……」
 真琴は、ゆっくりと眼を開けた。
 夜更かしした翌日みたいに、ずきずきと頭が痛む。
 白い天井が見えた。蛍光灯の光が眩しい。
 見回すと、周りの壁も白い。広さは六畳ほどで、窓は見当たらない。金属製らしい銀色の扉だけが眼につく。
350【三分の一の選択(8)】:2009/08/31(月) 21:12:27 ID:u7mB7hd00
 自分は堅い床の上に横になっていた。
 身体を起こしてみると、理恵と智花もすぐそばで仰向けに寝かされている。
 二人とも病院の検査着のような薄紫色のケープを着せられていた。真琴自身も同じ格好だ。
 念のため自分のケープの下を探ってみると、裸だった。下着ナシ。ノーパンノーブラである。
「ここ、どこ……病院? でも、どうしてベッドがないのよ……」
 ここが病院であるとすれば、自分たちが床に寝かされていたのは変だ。患者に対する扱いではない。
 そもそもシャワー室で噴き出してきたガスは何なのか。
 あれを吸って意識を失った自分たちは、そのあと、どうなったのか……?
 立ち上がって扉に歩み寄り、ノブを回そうとするが、鍵がかかっているのか回らなかった。
 押しても引いても扉は開かない。
 ますますおかしい。どうして閉じ込められているのか。
「……ねえっ! 誰かいないの!?」
 ドンドンドンと強くドアを叩いて、真琴は叫んだ。
 その音で理恵と智花も眼を覚ましたようだ。
「うっ……、あたま痛っ……」
「あれぇ、真琴ぉ……? なに騒いでんのぉ、うるさいじゃんかぁ……」
「なに呑気なこと言ってんの。あたしたち、閉じ込められてるみたいよ」
「ええっ!?」「何それぇ、嘘でしょぉ!?」
 理恵と智花も扉に駆け寄り、ノブを試したり、激しく叩いたりしながら叫んだ。
「ねえっ! 開けてっ! 開けてくださいっ!」
「誰かぁっ! ちょっとやだぁっ、開けてよぉっ……!!」
「……くそ! 何なんだよ、ここは!?」
 真琴は扉から離れて舌打ちした。靴を履いていたら壁を蹴りつけてやりたいが、あいにくと裸足だ。
「いったい何があったの? 私たち、どうなっちゃったの……?」
 理恵が心細げに言うと、智花もいまにも泣きそうに、
「やだもぅ、海水浴に来ただけでしょぉ、それでシャワーを浴びてたら、なんでこんなことにぃ……?」
351【三分の一の選択(9)】:2009/08/31(月) 21:13:25 ID:u7mB7hd00
「わかんねえ。……くそっ!」
 真琴は扉の前に戻って、拳を叩きつけた。
 ――がんっ!
 鈍い音が響いたが、それで扉が開くわけでもない。
 痛い思いをしただけの真琴は、あきらめて扉から離れようとしたが……
「――オホホホホッ!」
 女の高笑いが扉の向こうから聞こえて、ぎょっとして真琴たちは振り向いた。
「……ねえっ!?」
 真琴が再び扉に駆け寄って、ドンドンドンと激しく叩いた。理恵と智花もそれに倣った。
「誰かいるのっ!? ここを開けてよっ!!」
「開けて下さいっ! どうして私たちを閉じ込めるんですかっ!?」
「ねぇってばぁっ! 開けてよぉっ! ここから出してぇっ!!」
「そこから出たいなら、アタクシと取り引きなさい」
 気どった口調で女の声が告げて、真琴は腹を立てて怒鳴り返した。
「ふざけないでっ! 取り引きって何よっ!?」
「そこには、いま三人の女の子がいるわね。どの子もアタクシ好みの可愛らしい子だけど」
「…………」
 真琴は呆れて、理恵の顔を見た。理恵も眉をひそめている。
 頭がどうかしているのだろう。ひとを閉じ込めておいて、好みのタイプだって?
 しかし相手は自分のペースで言葉を続けた。
「三人のうち、二人はそのまま帰らせてあげてもよくてよ。でも、一人は残って実験につき合ってもらうわ」
「じ……実験って!?」
 悲鳴のように智花が声を上げると、女の声は、ふふっと笑いを含み、
「ちょっとした人体実験よ。肉体的な苦痛はないから安心なさい。誰が残るかは、三人で話し合って決めてね」
352【三分の一の選択(10)】:2009/08/31(月) 21:21:19 ID:u7mB7hd00
「ふざけないで下さい! そんなの決められるわけないでしょう!」
 理恵が叫ぶと、女は再び「オホホホホ……!」と声を上げて笑いだした。
「なら、三人とも残るといいわ。でも、アタクシが必要なのは一人。あとの二人は処分することになるかしら」
「処分……?」
 真琴が訊き返し、ドアの向こうの女が答える。
「処分は処分よ。まあ、無事に帰れるとは期待しないほうがよくてよ。……オホホホホ!」
「ちょっと待って! 待ちなさいよっ! ねえっ!!」
「待って下さい! あなたは誰なんですか!? ここはどこですかっ!?」
「ここから出してぇっ! 帰らせてよぉっ、ねぇっ……!!」
 女の高笑いが遠ざかっていき、あとは真琴たちが何を叫ぼうとも返事がなかった。
「……あぁぁぁぁっ!!」
 智花が両手で顔を覆い、その場にしゃがんで泣き出した。
「どうしてよぉっ!? 智花たち海水浴に来ただけでしょぉっ!? なのに、どうしてこんなぁっ……!?」
「……話し合えって言われてもさ」
 理恵が、ひきつった笑顔を真琴に向けて、
「そんなの決められるわけないよ、ねえ……?」
「……くそっ!」
 真琴は舌打ちして、扉から遠い壁際へ歩いていき、壁にもたれて座り込んだ。
 それきり、うつむいたまま真琴が何も言わないのを見て、理恵は哀しげに首を振る。
 そして自分も別の壁際へ行き、膝を抱えて座った。
 智花は嗚咽を漏らしている。
 真琴は、ごつんと後頭部を壁に打ちつけて、天井を見上げた。蛍光灯の眩しさが忌々しかった。
 ……あたししか、ないじゃんか。
 智花か理恵のどちらかを犠牲にしたら、自分は助かっても残りの人生、後悔し続けることになる。
 怪しげな人体実験を受けるのは、もちろん怖い。
353【三分の一の選択(11)】:2009/08/31(月) 21:23:28 ID:u7mB7hd00
 高笑いして去った女の目的がそもそも定かではないが、きっとロクな実験ではないだろう。
 自分は無事では済まない筈だ。
 だが、智花か理恵を身捨てて生き延びるよりは、あるいは誰も助からないよりは、よほどいい。
 真琴は意を決して立ち上がると、扉に歩み寄って、力いっぱい叩いた。
「あたしが実験台になる! だから、あとの二人を解放して!」
「真琴……!?」「真琴ぉ、どうしてぇ……?」
 唖然としている理恵と智花を振り返り、真琴は笑ってみせる。
「誰も助からないより、いいでしょう? 二人でここから出られたら、すぐに助けを呼んで来て」
 かつかつとヒールの足音が近づき、がちゃりと鍵を回す音がして、扉が開いた。
「決まったのね。じゃあ、こちらへいらっしゃい」
 紫色の帽子とスーツを身に着けた女が、にんまりと微笑みながら言った。
 年は四十前後か。整った顔立ちではあるが、紫主体の濃いめのメークに髪まで紫に染めて、派手な印象だ。
 先ほどからの声の主が彼女であった。人体実験を口にするほどだから、まともな人間ではないのだろう。
 そしてスーツ姿の女の後ろには、薄紫色の手術着を纏った女が四人、並んでいた。
 マスクで口元を隠しているが、眼はいやらしく笑うように細めている。どうやら彼らも普通ではない。
「本当にいいのぉ、ねぇ……?」「真琴……」
 恐る恐る声をかけてくる智花と理恵を振り返り、真琴は笑顔で力強く頷いた。
「あたしは大丈夫。さっき言ったこと、頼んだからね」
 そして閉じ込められていた部屋を出て、スーツ姿の女のあとについて歩き出した。
 手術着姿の女のうち、二人が真琴に続く。
 だが、あとの二人は部屋の前に残ったまま、嘲笑するような眼を理恵と智花に向けている。
「……わ、わたしたちは帰らせてもらえるんですねぇ……?」
 智花が恐る恐る言うと、手術着の女たちは、ニィッと眼を細めた。
「その前に、いま出て行った娘の実験を、オマエたちにも見学してもらう」
 
 
354【三分の一の選択(12)】:2009/08/31(月) 21:27:48 ID:u7mB7hd00
 真琴は紫色のスーツを着た女のあとを歩いて行く。
 廊下も壁と天井が白く塗られているが、窓はない。もしかすると地下なのかもしれない。
「……あの、訊いてもいいですか?」
 真琴が声をかけると、女は振り返らずに、笑いを含んだ口調で答えた。
「ええ、どうぞ。アタクシが答えられる範囲で答えてあげる」
「ここはどこで、あなたは何者ですか?」
「ここはアタクシたちの組織の秘密基地。アタクシが誰かは、もう少しあとで教えるわ」
「いま言えないのは、言ったらあたしが逃げ出すと思ってるんですか?」
「逃げてもいいけど、お友達はまだ解放してないわよ。見捨てるつもりならご自由に」
「それなら最初から、あたしが実験台になるなんて言いませんよ。組織って、何の組織ですか?」
「どこの国の法律にも縛られない国際的なグループ。手術室に着いたら、もっとちゃんと説明してあげる」
「手術室? 実験って、何か手術されるんですか……?」
 声に怯えの色が混じった真琴を振り返り、紫のスーツの女は、にんまりと笑った。
「肉体的な苦痛はないわ。それに、アナタなら身体も鍛えられているようだから失敗の危険も少ない」
「危険って、もし失敗したら、どうなるんですか……?」
「そんな心配は、するだけ無駄よ。アナタはもう実験台になるしかないんだから。ほら、そこが手術室」
 その場所はテレビのドラマやドキュメンタリーで見る病院の手術室にそっくりだった。
 天井に大きな丸い照明器具があって、部屋の中央に手術台が置かれて、周りには何かの電子機器がいくつか。
 真琴はこれまで大きな怪我にも病気にも遭わず、手術室に入ったことはなかった。
 生まれて初めてその場所を訪れるのが、怪しげな人体実験のためだとは……
 紫のスーツの女が告げた。
「じゃあ、ケープを脱いで、手術台に上がりなさい」
「は……裸になるんですか?」
 真琴が呆れて訊き返すと、女は、くすくすと笑い、
「いまさら恥ずかしがることないでしょう? そのケープを着せてあげたのは、アタクシたちよ」
355【三分の一の選択(13)】:2009/08/31(月) 21:32:15 ID:u7mB7hd00
「……わかりました、脱げばいいんでしょう」
 真琴は腹いせにケープを足元に脱ぎ捨て、手術台に上がって身を横たえた。
「これでいいですか?」
「ええ。あなた、よく日に焼けてるわね。カッコイイわ」
 女は真琴の身体を無遠慮にじろじろと眺めた。
 くっきりと水着の形状が日焼けせずに残った、きめ細やかな肌。
 仰向けになっても形の崩れない張りのある乳房。腹筋の浮いた臍周りに、恥毛を丁寧に整えた下腹部――
「日焼けが実験に何の関係が……、……痛ッ!?」
 ふてくされて言いかけた真琴が、突然の痛みに呻いた。
 手術着姿の女の一人が真琴に近づき、隠し持っていた注射器の針を首筋に突き立てたのだ。
「なっ、何……!? ねえ、何したの!?」
「神経をブロックするお注射よ。痛みは感じなくなるけど手足も動かせない、実験には最適のおクスリ」
 紫のスーツの女が、にんまりと笑って答えた。
「さて、タネ明かしよ。アタクシの名前はプリンセス・テンニョ、《ショッカー・ノルド》の大将軍様よ」
「ショッカー!? ショッカーって、だって大昔に壊滅した筈じゃ……!?」
 真琴が唖然として叫ぶと、テンニョと名乗った女は、くすくすと笑い、
「大昔とは悲しくなるわね。若いアナタがショッカーの名前を知ってるのは偉いけど」
「話に聞いただけだけど、改造人間を使って世界征服を目論んだ秘密結社って……」
 真琴は、はっと眼を見開いた。
「まさか……手術って改造!? ねえ、あたしを改造人間にする気!?」
「ご明察。ストレートに改造手術と言うと、あなたたち三人とも拒否するかも知れないでしょう?」
 テンニョは、にんまりと笑って、
「それに成長期の若い子は移植する組織が適合するかリスクもあるから、あえて実験という言い方をしたの」
「やめてよっ! だってショッカーとか改造人間とか大昔の……やだァッ! 改造なんてヤメてよォッ!」
 真琴は悲鳴を上げた。
356【三分の一の選択(14)】:2009/08/31(月) 21:39:43 ID:u7mB7hd00
 だが、手足はまるで動かない。拘束されているわけでもないのに逃げることができないのだ。
「イヤァァァァァッ! 誰かッ、誰か助けてェェェェェッ!! 改造なんてやだァァァァァッ!!」
「アナタとても素敵よ、普段は気の強い女の子が泣きだしちゃう姿って、ゾクゾクするわァ」
 テンニョは「オホホホホ……!」と声を上げて笑った。
「それと勘違いしてるようだから訂正しておくけど、アタクシたちの組織は《ショッカー・ノルド》よ」
「なッ……何が違うのよッ!?」
 喚く真琴に、テンニョは微笑み、
「元はショッカー北極支部の残党だけど、アタクシたちは世界征服なんて高望みはしてないの」
「じゃあ、何が目的よッ!? 何のためにあたしを改造人間にするのッ!?」
「あなたみたいな綺麗な女の子を使った改造人間は高く売れるのよ、《ペット》兼《番犬》として」
 テンニョは再び「オホホホホ……!」と高笑いした。
「アタクシたちが求めるのは富と快楽! それを得るための手段は選ばないの!」
「ねえッ、ヤメてよッ、そんなッ! あたしを改造したってムダだからッ!」
 真琴はひきつった笑顔で懇願した。
「あたしなんて色は黒いしよく男と間違われるし、綺麗とか絶対違うからッ! 全然売れないからァッ!」
「アタクシがアナタを気に入っちゃったのよ。お友達のために自分が実験台になると申し出たアナタをね」
 テンニョは、くすくすと笑い、
「初めは売り物にする改造人間の素体を探してたけど、アナタは勿体ないから、アタクシが飼うことにしたの」
「ふざけないでよッ! 改造とかペットとか……誰かァッ! 誰かいないのッ!? 助けてェェェッ!!」」
 そのとき――手術室にある二方向の出入口の扉が同時に開き、真琴は、はっと息を呑んだ。
 一方の、真琴も先ほど通った出入口からは、車椅子に縛りつけられた理恵と智花が入って来た。
 手術着姿の二人の女が車椅子を押している。
「……真琴っ!」「……真琴ぉっ!!」
 理恵と智花が悲鳴のように叫び、真琴も二人の名を呼び返す。
「……理恵ッ! 智花ッ!」
357【三分の一の選択(15)】:2009/08/31(月) 21:42:55 ID:u7mB7hd00
 そして、もう一方の出入口からは、手術着姿のもう一人の女が「何か」を載せたカートを押して入って来た。
 真琴には、それが何かわからなかった。
 赤黒かったり艶のある鉛色だったり、いかにも生々しい色合いの、ぶよぶよと蠢いている何か――
「さあ、舞台が整ったわ。アナタが改造人間になるところを、お友達に見てもらいましょうね!」
 テンニョが言って、高笑いした。
「まずは心臓移植からよ! クローン生成した強化心臓を、アナタの胸に埋め込んであげる!」
 運ばれて来たカートには手術道具も載っており、手術着姿の女がメスを手にして真琴の眼前に突きつけた。
 真琴は泣き叫んだ。
「やだァッ! お願いッ、ヤメてェッ!! 改造なんてイヤァァァァァッ!! 手術なんてヤダァァァァァッ!!」
 メスを手にした女が、ニッと眼を細め、真琴の乳房の間にメスを突き立てた。
「……アアアアアアアアッ!! アアアアアアアアッ!! イヤァァァァァァァァッ……!!」
 真琴は絶叫した。痛みはない。肉体的には何も感じていない。
 だが、メスは確実に、彼女の身体を抉っている。
 乳房の間から臍の上まで、メスは皮膚と皮下脂肪を深々と切り裂き、真琴の身体から離れた。
「……あぁぁぁぁ、あぁぁぁぁ、あぁぁぁぁっ、あぁぁぁぁ……」
 恐怖の度が過ぎたのか、真琴は虚ろな眼をして、かすれた声を上げる。
「……もうやだぁ……こんなのやだぁ……やめてよぉ……」
 智花は泣きながら眼を背けたが、車椅子の後ろに立つ女に、無理やり手術台へ顔を向けさせられた。
「ちゃんと見るのだ。あの娘はオマエたちの身代わりとして改造手術を受けているのだぞ」
「お願いっ、手術なんてやめて下さいっ! 真琴が死んじゃうっ!」
 理恵が叫ぶと、テンニョは、にんまりと笑って答えた。
「死にはしないわよ。ここまでの手順は普通の心臓手術と同じだもの」
 メスを置いた執刀医の女は、今度は医療用の鋸をつかんで真琴の胸骨を切り開いた。
 それから、もう一人の手術着姿の女にも手伝わせて、切り口を開胸器で広げて固定する。
 さらに心嚢をメスで切り裂き、脈打つ心臓を露出させた。
358【三分の一の選択(16)】:2009/08/31(月) 21:45:36 ID:u7mB7hd00
「……やだぁっ、お願いぃ、もうやめてぇ、助けてぇぇぇ……」
 泣いて哀願する真琴の眼の前に、執刀医の女は今度は、両手で抱えた移植用の臓器を掲げてみせた。
 それは赤黒い肉の塊で、表面には血管であるのか黄色い筋がいくつも走っている。
 そして、その肉塊は単体で生きているかのように、どくどくと脈動していた。
 ――心臓さながらに。
「……ひぃっ……!」
 かすれた悲鳴を上げた真琴に、テンニョは、くすくすと笑いながら告げた。
「あなたの新しい心臓よ。身体に埋め込んだら、すぐに周りの組織と融合して完全にアナタの一部になるわ」
「……お願い、ペットでも何でも言うこときくから、改造だけは赦して……もうやめてェ……」
 真琴は泣きながら、すがるように言ったが、テンニョは笑顔のまま首を振る。
「ただの人間のアナタに興味はないの。改造人間にしてこそペットとして飼う価値があるのよ」
 テンニョが執刀医の女に頷きかけ、怪物じみた臓器が真琴の胸に押し込まれた。
「あああああっ……あ、熱い……胸が、熱いぃ……!」
 真琴は呻いた。首から下の感覚を喪っていたのに、異形の臓器を埋め込まれた途端、その部分に熱を感じた。
「心臓が身体に馴染み始めたわ。熱を感じるのは、神経ブロックの効果より移植した臓器の力が強いせいよ」
 テンニョが笑顔で説明した。
「さて、胸の手術のついでに、新しいオッパイも移植しちゃいましょうか。素敵な改造オッパイをね」
「もうやめてっ! これ以上、真琴に酷いことしないでっ!! 真琴が何をしたっていうの!?」
 理恵は真琴を救いたい一心で必死に叫んだ。
「……あぁぁぁぁっ、もうやだぁ、もう帰らせてぇ、怖いのやだぁぁぁ……!」
 智花は恐怖のあまり、すすり泣いている。
 テンニョは理恵がどれだけ叫ぼうが意に介さず、にんまりと笑って真琴に告げた。
「人間のオッパイは赤ちゃんに飲ませるお乳を出すけど、アナタのオッパイは毒液のタンクになるのよ」
 それは女としての尊厳を踏みにじる宣告だったが、真琴にできたのは、泣いて慈悲を求めることだけだった。
「……お願い、もうやめて……、……もう、あたしを改造しないで……」
359三分の一の中の人:2009/08/31(月) 21:50:29 ID:bTRtVEToO
今回分の投下終了宣言しようとしたら
またさるさん喰らった……
真琴さんの更なる改造は後日

前回投下時に感想レス下さった方、ありがとうございます
では!
360maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/31(月) 22:04:52 ID:dI3njuPq0
友達二人に見られながらの、メスによる改造手術!いいなあ
361maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/08/31(月) 22:06:32 ID:dI3njuPq0
あと、素体おにゃのこが「改造人間」のなんたるかを一通り知っているらしいのもいい感じです

細切れレスすみません。
362名無しより愛をこめて:2009/08/31(月) 22:12:22 ID:AU6T86Rk0
こんな気になる所で、規制で後日とか生殺しすぎる
被験者が自分の手術の様子を見せ付けられながら
改造されるシチュがドストライクなので正座して待っています
363名無しより愛をこめて:2009/09/01(火) 00:00:44 ID:bIShbg820
児童誌の紹介でジバンで子供がホルマリン漬けみたいにされてる絵があったが
知ってる人いるかな
364名無しより愛をこめて:2009/09/01(火) 08:49:22 ID:zUXUln8K0
ダイレンに読ませたいSSだね
365ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/01(火) 12:06:20 ID:cX7SAVxg0
ああ、おそらく「青蛾」「ハチ」の作者様だ。
ショッカー・ノルドとプリンセステンニョ様お久しぶりです。
前作も楽しませていただきましたが、今作も続きが非常に楽しみです。
素敵なお話をありがとうございます。
366ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 01:48:35 ID:X/79Bmga0
ちょうど新作が上がったところなんですが、今のタイミングでの投下はあんまりよくないですよね。
【三分の一の選択】が完了してから投下しようと思います。
367三分の一の中の人:2009/09/02(水) 05:17:30 ID:0bILLFvRO
> ショッカー代理人様
こちらが次の投下まで間が開いてしまうので
ぜひ新作を投下なさって下さい
お気遣い頂きありがとうございます

BBS PINKでさるさん喰らったことないんだけど
一レスの上限文字数とか
板によって色々と違うのですね…
368ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:04:01 ID:X/79Bmga0
うーん・・・
それではお言葉に甘えて先に投下させていただきます。
いつものようにお目汚し失礼いたします。
あと、途中でばいばいさるさんが出て投下が止まる可能性がありますが、
次の投下まで少しお待ちいただければと思います。
369ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:06:23 ID:X/79Bmga0
「うーん・・・気持ちいい」
うんと伸びをして新鮮な空気を胸いっぱいに吸う。
高原のひんやりとした空気が肺の中にしみこむようだ。
目の前に広がる森と湖の景色もすばらしい。
こうして出かけてきたことが茜(あかね)は心からよかったと思えた。

「どう? 来てよかったでしょ?」
ヘルメットを脱いでハンドルに引っ掛ける智子(さとこ)。
赤いライダースーツが高原の緑に映えている。
「うん、よかったぁ。バイクでドライブなんて初めてだから不安だったけど、来てよかったよ」
茜もヘルメットを脱いで髪を梳く。
「もう、バイクの場合はツーリングって言うのよ。ドライブは車の場合」
「あ、そうなんだ。知らなかった」
智子に指摘されて素直にうなずく茜。
今回初めてのバイクでの遠乗りに参加した茜は、参加してよかったと感じていた。

「智子、茜、こっちこっちー」
博子(ひろこ)と香苗(かなえ)が呼んでいる。
四人は同じ城東大学の学生で、バイク好きの博子と香苗に引っ張られるようにして茜もバイクを乗り始めたのだった。

自動販売機で炭酸飲料を買い喉を潤すと、遠乗りの疲れがすうっと引く。
不安だったツーリングも、仲のいい友人たちのおかげで楽しいものになっていた。

「そういえばバイクの調子はどう? 中古だから不安だって言ってなかったっけ?」
智子が茜に聞いてくる。
「うん、それがね、いい人にめぐり会っちゃったの」
「「いい人?」」
三人が一斉に茜を見る。
「うん。立花さんって言ってスナックのオーナーさんなんだけど、先日エンジンの調子が悪くて立ち往生していたら、どうしましたって声かけてくれたの」
茜はそのときのことを思い出す。
370ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:07:20 ID:X/79Bmga0
バイク初心者の茜は突然止まってしまったバイクに途方にくれていた。
そのときに声をかけてくれたのが立花藤兵衛だった。
たまたま車で通りがかった藤兵衛は、止まったバイクを前にどうしたらいいのか困っていた茜に声をかけ、持ち前の技術でバイクを直してくれたのだ。
どうもほんのちょっとしたことだったらしく、部品を交換することもなく機嫌を直したエンジンに茜は驚いた。
お礼を言う茜に藤兵衛は、ちょっと照れながらもたいしたことではないと言いその場を後にしようとしたが、茜は今度ツーリングに行くことを告げてバイクの調整をお願いできないかと申し出、渋る藤兵衛にバイクの調整をしてもらったのだ。

「へえー、スナックのオーナーさんねぇ」
「うん、すごく渋くてかっこいい人よ。ああいうおじさん好きだなぁ」
茜は本気でそう思う。
恋するとまでは思わないが、人生の先輩としてああいうおじさんにはあこがれるのだ。
「はいはい、茜はおじさん好きと」
「もう、そんなんじゃないって。今度みんなにも紹介するわよ。バイクのことすごく詳しいんだから」
「はいはい」
むきになる茜に三人は苦笑する。
湖畔でのひと時は楽しいものだった。

「ねえ、あれ何かしら」
突然博子が林の中を指差した。
残りの三人がそちらを向くと、林の中で人影がちらほら動いているのが目に入る。
茜は最初ハイキングにでも来た人たちだろうと考えた。
だが、どうもそんな雰囲気ではないことがすぐにわかった。
全身を黒尽くめにし、ベレー帽をかぶった男たちに加え、大きな頭に六角形の複眼をつけ角を生やした異形の化け物が歩いていたのだ。
「ひっ」
そのあまりの異様さに、茜は声を押し殺すことができなかった。

「きゃぁぁぁぁぁ」
声を押し殺せなかったのは茜だけではなかった。
香苗も大きな悲鳴を上げてしまったのだ。
だがこのことで黒尽くめの男たちがこちらを向く。
茜たちのことが気付かれたようだった。
371ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:10:13 ID:X/79Bmga0
「逃げるよ。早く」
口元に手を当てておののいている香苗の腕を引っ張る智子。
茜もすぐに自分のバイクに駆け寄る。
なんだか知らないけれど見てはいけないものを見てしまった気がする。
このままここにいてはよくないことになりそうだ。
四人はそれぞれバイクにまたがり、急いでエンジンをかけていく。
その間にも黒尽くめの男たちは林から彼女たちのほうへと向かってくる。
焦る気持ちを必死で抑え、どうにかヘルメットをかぶって走り出す。
ほかの三人も次々とバイクをスタートさせ、湖畔の駐車場を飛び出した。
バックミラーに映る黒尽くめの男たちの姿が遠ざかり、茜はホッと胸をなでおろした。

「きゃあっ!」
湖畔から山道に差し掛かったところで、突然先頭の智子が転倒する。
「危ない!」
急ブレーキをかけて間一髪巻き込まれるのを回避する茜。
後続の二台も急ブレーキで停止する。
「智子、大丈夫?」
すぐにバイクから降りて転倒した智子のバイクに近寄る茜。
だが、奇妙なことに気が付いた。
転んだバイクと智子に、奇妙な白い紐のようなものが絡まっているのだ。
「な、何これぇ? ねばねばして取れないよ」
智子はバイクと自分に絡まる白い紐を何とかして剥がそうとしているが、どうやら紐がくっつくようで取れないらしい。
372ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:11:58 ID:X/79Bmga0
「待ってて、今手伝うわ」
茜は智子にへばりついた白い紐に手を伸ばす。
「きゃあっ」
「いやあっ」
そのとき背後の二人が声を上げ、茜は振り向いた。
すると、博子と香苗にも白い紐がまとわりつき、二人は地面に転がってもがいている。
「えっ? 何なの?」
何がなんだかわからない茜。
だが、茜にも白い紐が降りかかり、体の自由を奪ってしまう。
「きゃあっ」
思わず茜も倒れこみ、ねばねばする紐に身動きが取れない。
必死でもがいても、もがけばもがくほど紐は絡まってくるのだった。

「ほほほほほ・・・逃げられるとでも思っていたのかしら」
山道の脇の林から声がする。
「だ、誰? 誰なの?」
紐に絡まれながら、博子が叫ぶ。
あわよくば誰かに助けに来てもらおうというものだったが、このあたりはめったに人が来ない穴場のため、彼女たちのほかには誰もいない。

「ほほほほほ・・・私は偉大なる組織ショッカーの改造人間蜘蛛女。お前たち、おとなしくしなさい」
林の中から現れた姿に茜は息を飲む。
それはさっき見た異形の人影。
毛むくじゃらの頭に六角形の複眼を三つ重ね、額には角のような触角が伸びているが、口元には赤い唇が笑みを浮かべている。
赤と緑の縞に覆われた体には毛がところどころ生えているが、そのラインは柔らかく、腰はくびれて形よい胸がつんと上を向いていた。
すらりとした脚も赤と緑の縞模様に覆われているが、ひざ下は黒いロングブーツを履いたようになっており、高いヒールが足を綺麗に見せている。
背中に網目模様のマントを羽織ったその姿は、まさに蜘蛛と女性の見事な融合というべきものだった。
373ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:13:31 ID:X/79Bmga0
「そんな・・・バイクで逃げたのに・・・」
「ほほほほほ・・・そのようなもので逃げおおせるはずが無いわ。樹木を伝えば簡単なこと」
智子のつぶやきにわざと答え、ゆっくりと歩いてくる蜘蛛女。
腕を組んで彼女たちを見下ろしている。
「うふふふ・・・でもお前たちは使えそうね。素体捕獲のための手駒になってもらおうかしら」
「私たちをどうするつもりなの?」
「いやぁっ! 助けてぇ!!」
茜は恐怖に震え、香苗は泣き叫ぶ。
「お黙り! さあ、お前たち、この娘たちを連れて行きなさい」
「「イーッ」」
いつの間にか現れた黒尽くめの男たちが蜘蛛女に敬礼する。
蜘蛛女の糸に巻きつかれた茜たちは、なすすべもなく連れて行かれてしまうのだった。

                      ******

「う、ううーん・・・」
ひんやりした床の上で目を覚ます茜。
気が付くと彼女は下着だけの姿で寝かされていた。
「ヒャッ!」
あわてて起き上がると、周りにはほかの三人も同様に下着姿で寝かされていることがわかる。
「お、起きて。みんな起きて」
すぐに手近な智子から順にみんなを起こす。
下着姿だが同性同士だしほかに着るものもなさそうだ。

三人はすぐに目覚めて自分たちが下着だけであることに驚愕する。
だが、手近には何もなく、どうやら地下室か何かのようで窓一つない。
コンクリートの壁と床だけで、一面が鉄格子になっている。
まさに牢屋というしかない部屋で、彼女たちは自分が捕らえられてしまったということを実感した。
374ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:14:33 ID:X/79Bmga0
「どうして・・・どうしてこんなことに・・・」
香苗がさめざめと泣き始める。
お嬢様な所がある香苗には、こんな状況は耐えられるものではないのだ。
「香苗・・・」
いつも仲のよい博子が香苗のそばに座ってそっと肩を抱く。
茜も泣き出したいほど不安だったが、泣いても仕方がないと思いグッとこらえていた。

「鉄格子の向こうは廊下か・・・その先はちょっとわからないね」
鉄格子を掴んでその向こうを覗き込んでいた智子が振り返る。
こういうときはいつも冷静な智子の存在が頼もしい。
「鍵もがっちりかけられているし・・・ちょっと抜け出せそうに無いわね」
「そう・・・」
だが、あからさまに抜け出せないといわれるとちょっとがっかりしてしまう。
博子と香苗もうつむいてしまった。

「これから私たちどうなるのかしら・・・」
「わからない。わからないけど・・・きっと身代金目当てかもしれない」
茜の質問に智子はそう答える。
それが一番わかりやすい理由だからだ。
それ以外の目的など想像も付かない。
せいぜい陵辱されることぐらいだが、それならとっくにされているはずとも思えた。
「身代金ですか? 父に・・・父にお願いすれば何とかなるかも・・・」
銀行の支店長である香苗の父ならばそうかもしれない。
だが、それにしたって香苗以外の身代金を払いはしないだろう・・・
一般企業の係長である茜の父には身代金など無理な相談だ。
375ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:17:52 ID:X/79Bmga0
「ほほほほ・・・どうやら目が覚めたようね」
「ひいっ!」
「きゃぁっ!」
突然現れた蜘蛛女に茜たちは悲鳴を上げる。
黒尽くめの男を二人従えながら、蜘蛛女は腕組みをして鉄格子越しに茜たちを眺めていた。
「あ、あなたたちはいったい?」
「私たちをどうするつもりなんですか?」
「出して! ここから出してください!」
口々に訴える茜たち。
だが、蜘蛛女は悠然と構えて口元に笑みを浮かべていた。

「ふふふふ・・・私たちはショッカー。偉大なる首領の下、世界を支配するすばらしい組織よ」
「ショッカー?」
「世界を支配?」
蜘蛛女の言葉に唖然としてしまう茜たち。
だが、それが狂者の妄想とは思えない迫力を持っている。
「お前たちにはこれから改造手術を受けてもらうわ。私ほど徹底したすばらしい改造手術ではないけれど、それでもショッカーの一員としての能力は充分に発揮できる体になるの。どう? 素敵でしょ?」
「改造?」
「手術?」
思わず聞き返してしまう。
この蜘蛛の化け物が何を言っているのか茜たちにはさっぱり理解できないのだ。
376ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:18:56 ID:X/79Bmga0
「うふふ・・・すぐにわかるわ。改造手術のすばらしさが」
「あなたも改造されたというの?」
「ええ、そうよ」
智子の質問に対する蜘蛛女の答えは、茜たちを驚かせた。
この蜘蛛の化け物が元は人間だったというの?
茜には信じられないことだ。
「私は器械体操をやっていただけのつまらない女だったわ。でも、私は偉大なるショッカーに選ばれて改造手術をしていただいたの。
ふふふ・・・見て、この体。最高だと思わない? わたしはもう人間なんかじゃ無いわ。偉大なるショッカーの改造人間蜘蛛女なのよ。ほほほほほ・・・」
口元に手を当てて高笑いする姿に茜は唖然とする。
狂っているわ・・・
そうとしか思えない茜だった。

「さて、おしゃべりはこのぐらいね。まずはお前。出なさい」
組んでいた腕を解き、香苗を指差す蜘蛛女。
「ええっ?」
香苗を真っ青になって博子の腕にすがりつく。
「な、なぜ彼女なの?」
博子が香苗をかばうようにして抱きしめた。
「ふふ・・・その女が精神的にもろそうだからよ。改造にそぐわないと判断されるかもしれないわ。不用品は早めに処分したいのよ」
冷たい笑みを浮かべて言い放つ蜘蛛女。
それを聞いた四人は青ざめて言葉が出なかった。

「さあ、その女を連れ出しなさい」
「「イーッ!」」
奇声を発して牢内に入ってくる黒尽くめの男たち。
その間もほかの三人が逃げ出せないように蜘蛛女が見張っている。
「いやっ! いやぁっ!! お願い、助けてぇ!!」
香苗は博子から引き離され、無理やり黒尽くめの男たちに連れ出されてしまう。
入り口を再び閉ざし、香苗を引きずるようにして連れて行ってしまう蜘蛛女たち。
後には残された三人のすすり泣きだけが響いていた。
377ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 21:20:24 ID:X/79Bmga0
                       ******

どのくらい時間が経っただろうか・・・
泣き疲れて放心したようになっていた三人は、牢に近づいてくる足音に気が付いた。
顔を上げた三人は、牢の前に再び蜘蛛女と黒尽くめの男たちがいることに気が付いたが、そこにもう一人加わっていることに驚きを隠せなかった。
「香苗?」
「香苗なの?」
博子と智子が口々にそうつぶやく。
新たに加わっていたのは先ほど連れて行かれた香苗だったのだ。

だが、その姿は連れて行かれたときとはまったく違っていた。
体にピッタリとした黒いレオタードを身に着け、網目のタイツを穿いている。
腰には赤いサッシュを、首にも赤いマフラーを巻き、何より異様なことに顔に赤と緑のペイントをべったりと施しているのだ。
「香苗・・・その姿はいったい?」
「ほほほほほ・・・お前たちのお友達は、我がショッカーの女戦闘員に生まれ変わったのよ。そうでしょ? 女戦闘員18号」
「イーッ! そのとおりです蜘蛛女様。私は偉大なるショッカーの一員、女戦闘員18号です。イーッ!」
蜘蛛女の問いかけに右手を斜め上に上げて答える香苗。
あまりのことに茜たちは声が出なかった。

「ふふふ・・・さあ、次はお前よ。女戦闘員18号、その女を引きずり出しなさい」
茜は目の前が真っ暗になる気がした。
蜘蛛女が指差したのは茜だったのだ。
「イーッ! かしこまりました蜘蛛女様」
いまや相手側の一員になってしまった香苗が牢内に入ってくる。
そしておびえる茜を無理やり引きずりだそうとするのだ。
智子と博子が止めようとするが、香苗は信じられないほどの力で智子と博子を引き剥がす。
そして茜の腕を掴むとそのまま牢の外へと連れ出した。
378ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 22:17:16 ID:X/79Bmga0
「やめて・・・お願い香苗・・・やめてぇ」
茜は必死に抵抗する。
だが、香苗の力はとても強く、振りほどくことはできなかった。
「おとなしくしなさい。お前は偉大なるショッカーに選ばれたのよ。光栄に思うことね」
べったりとフェイスペイントを施した香苗が冷たく笑う。
先ほどまでの香苗とはとても思えなかった。

やがて茜は薄暗い部屋に連れ込まれる。
そこには円形の台がしつらえられ、周囲にさまざまな機械類が明滅していた。
そして白衣を着た不気味な男たちが台の周りを囲み、茜を待ち構えているようだった。
「いや! いやぁっ!!」
何とか逃れようとする茜だったが、香苗だけでなく黒尽くめの男にも腕をつかまれ逃げることができない。
とうとう茜は台の上に載せられ、両手両脚を枷に嵌められるのだった。

「お願い・・・助けて・・・許して・・・」
誰に助けを請うているのか、誰に許しを得ようとしているのかもうわからない。
ただ茜はこの状況から逃げ出したかった。
早く悪夢から覚めたかった。

「これよりこの女の戦闘員への改造を行なう。細胞強化薬と補助機関の埋め込み開始」
香苗同様に赤と緑に顔をべったりと塗った白衣の男たちが茜に群がってくる。
下着を取り去り、腕に注射をし、メスを輝かせて切り刻む。
茜にはもう何がなんだかわからない。
体が火照りむずがゆいような痛いような微妙な感覚が全身を走る。
麻酔のせいなのか頭はぼんやりし、体のあちこちをいじられているのが気にならない。
379ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 22:18:50 ID:X/79Bmga0
しばらくそうした状態が続いたのち、白衣の男たちは満足そうにうなずきあう。
そして、用意された衣装を着せ、頭部にリングをはめ込んだ。
衣装は女戦闘員用の強化レオタードと網タイツ。
頭部のリングは簡易脳改造用のリングである。
やがてリングが明滅すると、茜の中に奇妙な気もちが浮かんできた。

私は選ばれたのだ。
偉大なるショッカーの一員として選ばれたのだ。
世界は偉大なる首領様のもの。
ショッカーこそが世界を支配する組織。
自分はその尖兵となって働かねばならない。
それこそが喜び。
それこそが生きる全て。
私は偉大なるショッカーの女戦闘員。

明滅の終わったリングをはずし、手足の枷もはずされる。
茜はゆっくりと立ち上がり、ブーツを履いて赤いサッシュとマフラーを巻いていく。
その顔には改造終了の赤と緑のフェイスペイントが塗られ、口元には冷たい笑みが浮かんでいた。
380ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 22:22:45 ID:X/79Bmga0
『改造が終了したようだな』
頭上のワシのレリーフが明滅し、重々しい声が響いてくる。
茜はスッと右手を上げ、背筋を伸ばして敬礼した。
「イーッ! 私は偉大なるショッカーの女戦闘員19号です。ショッカーに永遠の忠誠を誓います」
もはや彼女は茜という名前ではなくなっていた。

                      ******

「ふふふふふ・・・あれが今回のターゲット、本郷猛よ」
蜘蛛女が背後に控える女戦闘員たちに指し示す。
そこにはバイクに乗って颯爽と疾走する一人の青年がいた。
「彼こそ我がショッカーの改造人間にふさわしい素体。さあ、お前たち、あの男を拉致してくるのよ」
「「「イーッ! かしこまりました、蜘蛛女様」」」
いっせいに右手を上げて敬礼する女戦闘員たち。
その中にはかつての茜を始め四人の姿が混じっていた。
彼女たちは何のためらいもなくヘルメットをかぶると、バイクにまたがり走り出す。
偉大なるショッカーのために本郷猛を拉致するのだ。
与えられた任務に向かう女戦闘員19号は幸せだった。

END
381ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/02(水) 22:29:19 ID:X/79Bmga0
以上です。
お目汚しでした。
よろしければ感想などお聞かせいただけるとありがたいです。

それでは失礼いたします。
382名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 01:31:36 ID:+jrNEvlL0
>>381
今回の改造シーンは案外あっさりめですな。
シュチュは良さ気ですが。

次回は蜘蛛女の誕生ネタでお願い出来れば。
人間体から蜘蛛女に変身する官能的シーンとか読んでみたいッスw
383名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 01:46:08 ID:dMipN79I0
ショッカー代理人さん乙でした。
女戦闘員への改造シーンは個人的には女怪人より好きなシチュエーションなので感激です。
そういえば以前書かれたカビビンガでの双子の少女の女戦闘員バージョンも魅力的でしたね。彼女たちの改造プロセスを書かれたSSはないのですか?
後女戦闘員たちのその後なんかみたいです。何かの作戦で基地が破壊されて悲鳴をあげて逃げまどいながら絶命するシーンとか。
昔キカイダーの最終回でダークの崩壊時に基地が自爆した時女アンドロイドマンが悲鳴を上げて逃げ惑うシーンを見てこれがショッカーの女戦闘員ならなあと思ったことがあったので(^^;。
いろいろわがまま書いてすみません。いずれにしてもお疲れ様でした。
384名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 08:54:04 ID:Ymuk8UNC0
本編に続く設定は評価するが、内容は萌えなかった
385maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/09/03(木) 16:49:16 ID:82ohHPst0
>ショッカー代理人様
お疲れ様でした。確かにあっさり目ですが、女戦闘員というのが意外性があって楽しめました。
茜たちがバイクに乗っているあたりに、恒例の原作オマージュがある感じがしました。
たしかによく考えてみると、いつもと同じ手法で「この話」を書いてしまうと、
脳改造未遂のバッタ女が出来上がってしまいかねないですね(w

他の方の言うとおり、もう少し詳しい戦闘員改造の描写や、
あるいは、ベースになる話がないのが難しいかも知れませんが、
蜘蛛女誕生の経緯もたしかに読んでみたいです。
後者はショッカーの日本での初期の暗躍、という感じになるでしょうか。
386名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 17:22:41 ID:/6HCdEto0
なんかショカ代氏を軽く叩いてる連中がいるな。
こともあろうに伝説の荒らし・ダイレンの名前まで担ぎ出してさ。
387名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 17:58:08 ID:wqE7tkXN0
>>381
どうせなら蜘蛛女の改造がいい
388名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 19:11:56 ID:30m2nenB0
叩くも何もつまらなかった。
ダイレンのSSのほうがいい。
389名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 19:28:59 ID:QP54sEYE0
餌の見える釣りに反応するのもみっともないよ
390名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 19:29:40 ID:QP54sEYE0
あ、違う、針だった。すまん
391名無しより愛をこめて:2009/09/03(木) 20:05:01 ID:E3ODN9lp0
戦闘員改造でも構わんのだが、もっと改造方法に工夫が欲しいところ
正統派改造でいくのなら、白肌にメスがじわじわと迫る恐怖を迫真的に描写するのもいいし
からめ手の改造方法でアッと言わせてくれるのもいい
そういう工夫があれば、もっとSSが映えるはず

ショカ代氏でユニークな改造方法と言えば、毒キノコエキスの中に落ちて変身する
キノコモルグ女とかは良かったと思う
ああいうのの応用で、たとえば水泳部のおにゃのこがナノマシン入りのプールに騙されて
ドボンと落とされてゴボゴボ溺れながら改造されるとか
奇怪な虫がざわざわいる洞窟に閉じこめられて全身を刺されてナノマシンを注入されて
全身ウロコ状のかさぶただらけになって改造されてゆくとか
そういうのを読ませてもらいたいものだ
392maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/09/03(木) 20:49:18 ID:97Qm9fJz0
>>391
一応、キノコモルグのあれは原作に忠実な改造法だったと思います。
…多分、氏の場合、元ネタの世界観から過度に離れないように配慮しているのが
いい意味での「王道」感につながっているんだろうと自分は思って楽しんでます。

…それはそうと、三つともいいシチュですね。
「ナノマシン」も「怪生物の細胞」とかに変えればありだったりして。
どうでしょうか、ショッカー代理人様?
393ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/04(金) 00:42:11 ID:9khiI1bZ0
こんなにレスが。
皆様ありがとうございます。

一つ一つにお答えしたほうがいいのでしょうけど、
うれしい感想ならびにきびしいご意見とてもありがたく思います。

今回戦闘員改造ということで、
改造シーンを簡素に仕上げようと思ったのが根底にあり、
そのためにエロさも改造シーンの見せ場も失われてしまったのだと思います。

自分でも書いていて、今回は萌えどころが薄いかなとは思ったのですが、
書いているときにはなかなか修整できないものですね。

今回率直なご意見を伺って、まだまだ書き手としての未熟さを感じました。
次回には少しでも改善してSSを投下できればと思います。
読んでいただきまして本当にありがとうございました。

PS:「ナノマシン」はやはり昭和ライダーの雰囲気ではないので、
ウィルスとか微生物とか怪生物の細胞とかで取り入れたいですね。
394名無しより愛をこめて:2009/09/04(金) 01:38:14 ID:0e4DsdRj0
>>388
コラ、ダイレン。お前は氏んでろ。
395だいれん:2009/09/05(土) 01:30:09 ID:D8M+J9w+0
>>388
デセンバーユミ参上!
パンチ、キ〜ック!
ドカーン、ドカーン!
何たらマリオンを倒した!
何たらマリオンは女子高生を改造したソルジャードールだ!
パンチ、キ〜ック!
骸教授は死んだ…
ヘルマリオンは壊滅した!

デセンバーユミの正義の戦いは続く。

<完>

リクエストに回答して書いてやりました。
変わらぬ支援ありがとうございますw
396名無しより愛をこめて:2009/09/07(月) 11:27:29 ID:QQElwLoU0
ショッカー代理人さんの今回のSSに敬意を表して下記のHPをどうぞ。今後の戦闘員SSに参考になれば幸いです。
http://homepage1.nifty.com/2op/soldiers1/soldiers1.htm
397名無しより愛をこめて:2009/09/07(月) 19:35:33 ID:4j/bXr6l0
改造総合で総スルーされたからって…
わざわざあっちのスレが落ちたタイミングを見計らう辺りこざかしいな
398名無しより愛をこめて:2009/09/07(月) 21:28:22 ID:XwRGmx7S0
どうもdat落ちしちゃったみたいですね。残念。

■ 改造手術 総合スレ ■
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1241914717/

あの元気な1さんはどうしちゃったんでしょうか。
溜まっていた妄想を吐き出してすっきり浄化されたんだったらいいんですが…
399398:2009/09/07(月) 21:29:41 ID:XwRGmx7S0
あ、話題が被ってました。すみません
400名無しより愛をこめて:2009/09/07(月) 22:20:36 ID:t/TEOEtd0
> 34 名前:名無しより愛をこめて 投稿日:2009/05/12(火) 01:30:09 ID:q3C/S6/a0
>ZOは他に改造人間が登場しないのがなぁ・・・
>小説版のクモ女は小学校の女教師が、島本和彦のマンガでは麻生勝の恋人がドラスによって
>改造された姿だってのに(どちらも改造シーンは無し)肝心の映画版が・・・ -

島本版のクモ女の画像ある?
401名無しより愛をこめて:2009/09/10(木) 10:55:00 ID:PN5bUx5C0
>>400
遅くなったがうpしてみたぞ
http://p.pita.st/?2ej3qrsc

1枚目、クモ女と戦ってるのはZXの師匠でヒロインのナオミさん
402名無しより愛をこめて:2009/09/10(木) 10:57:57 ID:PN5bUx5C0
ZXじゃねえやZOだぜorz
403名無しより愛をこめて:2009/09/10(木) 15:07:37 ID:xriw8RYm0
>>401
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

ありがとう。
人間の姿に戻ることが出来てるのは救いか(死にそうだけど)。
404名無しより愛をこめて:2009/09/13(日) 21:46:09 ID:YQILitvo0
今発売してる「あなたが体験した怖い話」っていう雑誌で
(白い水着の女性が赤い手に引っ張られてる表紙)
前世に、ヨーロッパで人体実験を受けて死んだという
漫画家の体験談が載ってる。
少女が手術台に束縛されて手術?されるシーンが描かれてる。
(グロあり)
表紙が怖いけど買う価値はあると思う。
405名無しより愛をこめて:2009/09/14(月) 12:12:11 ID:ip9NVTQyO
>>404 not found
その手の雑誌ってコンビニか
エロ本やアングラ系を多く置いてる書店で扱ってるんだろうけど
とりあえず上野界隈じゃ見つけられなかった orz
月刊誌らしいけど発売から時間がたってるのかもな
アングラ書店天国なんだけどなあ、上野……
406405:2009/09/14(月) 12:25:35 ID:ip9NVTQyO
ググッてわかったけど見つからないわけだわな
白水着の表紙というのは隔月刊の9月号のことで7月24日発売だもの
10日後には次の11月号が出ちゃうし
店頭に残ってなくて当たり前 orz


……手術場面だけでもuぷは無理?(汗
407名無しより愛をこめて:2009/09/14(月) 18:34:37 ID:y4sRUKnu0
>>406
別にアングラじゃなくても
大き目の書店にあるよ。TUTAYAとか。
まぁ、もろに婦人漫画雑誌のところにあるから
ちょっと足を運びにくいかも…。
408名無しより愛をこめて:2009/09/14(月) 18:36:05 ID:G1csDs2d0
こういうのってPINKで効くべき?
http://blog.livedoor.jp/wakusoku/archives/742349.html
409名無しより愛をこめて:2009/09/14(月) 18:56:43 ID:EbnQkDYe0
>>408
改造の度合いとかが気になるな。
410【三分の一の選択(投下宣言)】:2009/09/14(月) 22:18:20 ID:XnqD6c1D0
待っていて下さった方、申し訳ありませんでした。
残り十六レス、投下します。
さるさん喰らわないように数分ずつ間隔を置いてみますが、
いきなり投下が止まったら、やられちまったと思ってください。
微グロ、微百合注意。
その手のネタが嫌いな人はごめんなさい。僕は百合堕ち大好物です。
では、どうぞ↓
411【三分の一の選択(17)】:2009/09/14(月) 22:20:48 ID:XnqD6c1D0
「もう手遅れよ。いま埋め込んだ強化心臓が送り出す血液が、アナタの身体を内側から造り変えていくわ」
 テンニョは得意満面の笑顔で言った。
「放っておいてもアナタは人間ではなくなるの。これから先の手術は、変化を正しい方向に導くためよ」
「たッ……正しいって何よッ!? 勝手に人の身体を改造しようとしてッ、ふざけないでッ……!!」
 喚く真琴を嘲るように、テンニョは「オホホホホ……!」と高笑いする。
「アタクシがアナタを改造人間として完璧にしてあげるわ! 完璧な海蠍(ウミサソリ)女にね!」
「さッ、サソリッ……!?」
 真琴の顔が引きつった。
「……イヤッ! ヤメてよッ、そんなッ……サソリなんてイヤァァァッ!! 悪魔ァッ! 人でなしィィィッ!!」
「オホホホホ! 好きなだけ罵るといいわ! アタクシには褒め言葉にしか聞こえないけどね!」
 テンニョに眼で合図されて、執刀医がカートから移植用の新たなパーツを取り、真琴に示した。
 親指ほどの大きさの塊だった。黄色と紫の斑な色をして、ぬめぬめと照り光っている。
「せっかく形のいいオッパイだから、丸ごと取り替えるのは、もったいないと思って」
 テンニョが説明する。
「乳腺の代わりになる毒液腺だけ移植してあげるわね。海蠍女にふさわしい猛毒オッパイになるように!」
「イヤァァァァァッ! そんなのヤダッ!! ヤメてェェェェェッ……!!」
 真琴は絶叫したが、執刀医はためらうことなく哀れな少女の右乳房の下側にメスを突き入れた。
「ヤダァァァァァッ! アアアアアッ!! アアアアアアアアッ……!!」
 執刀医がメスを動かし、切り口がさらに広げられていく。
 真琴自身に見える角度ではないが、乳房の下から流れ出す血を見れば何をされているかはわかる。
 ニィッと眼を細めて執刀医はメスを置くと、真琴の乳房の中へ毒液腺を押し込んだ。
「アアアアアッ!! あたしの身体にッ!! ヤダッ!! 出してッ!! 変なモノ入れないでェッ……!!」
 だが執刀医は真琴の左乳房の下も同じように切開して、毒液腺を押し詰めた。
「……うゥゥゥッ!! ぐゥゥゥゥゥッ……!!」
 真琴は、ぎゅっと眼をつむって歯を喰いしばる。
412【三分の一の選択(18)】:2009/09/14(月) 22:24:11 ID:XnqD6c1D0
 不気味なバケモノじみた心臓に続いて、毒を生み出すという怪しげな器官を身体に埋め込まれてしまった。
 こうして徐々に自分の身体は、サソリの怪物に造り変えられていくのだろう。
「さて、心臓の機能が完全に置き換わったようね」
 テンニョが真琴の胸の切開部を覗き込み、微笑んだ。
 真琴の身体に押し込まれた強化心臓は、すでに大動脈や大静脈など周囲の組織と融合していた。
 ぶよぶよと不気味に脈動しながら、少女を海蠍の怪物へと変える呪われた血を吐き出している。
 一方、真琴の本来の心臓は、どす黒く変色して萎びてしまい、ピンポン玉ほどの大きさになっていた。
「古い心臓はいずれ周りの組織に吸収されて消えてしまうけど、ついでだし切り取ってしまいましょうか」
 テンニョの言葉が合図になり、執刀医は真琴の切り開かれたままの胸にメスを挿し入れた。
「やだァッ! もうヤメてッ! あたしの身体をオモチャにしないでェェェッ……!!」
 真琴は絶叫したが、執刀医は容赦なくメスを振るい、彼女の「人間としての」心臓を抉り取った。
 萎縮しきって黒い塊と化した心臓が、真琴の眼の前に示された。
 真琴は絶望で眼がくらむ思いだった。
「あァァァァァッ……!、あたしのッ、あたしの心臓ッ…!!」
「海蠍女になるアナタに人間の脆弱な心臓なんて必要ないのよ」
 テンニョが笑顔で告げる。
「それと、もうじき人間じみた弱い心も消えてなくなるわ。アナタは身も心も強く完璧な改造人間になるの!」
「ふざけないでッ! 誰があんたの言いなりなんかにッ……殺してやるッ!!」
 真琴は喚いた。
「サソリ女になったら、アンタを殺してやるッ! アタシを改造人間にしたことを後悔させてやるッ!」
「オホホホホ! その調子よ! 怒りや憎しみが改造人間としてのアナタを、より強く美しく変えるわ!」
「……ぐゥゥゥッ……!!」
 真琴は歯軋りする。テンニョの言う通りなのだろう。
 恐怖に囚われていた自分の心を、いつの間にか憎悪が支配している。
 このまま心まで怪物に変わってしまうとしたら、自分という人間が生きてきた意味は何なのか……?
413【三分の一の選択(19)】:2009/09/14(月) 22:27:52 ID:XnqD6c1D0
「……もうヤメてぇっ! 智花たちは帰らせてもらえる約束でしょぉっ!?」
 智花が泣きながら叫んだ。
「そのために真琴が残るんじゃないのっ!? 智花は、いますぐ帰らせてよぉっ!!」
「オホホホホ! みんなの犠牲になって改造されてるお友達を置いて、アナタはいますぐ帰りたいわけね?」
 テンニョが念を押すように言って、智花はためらいなく叫ぶ。
「だって、そういう約束でしょっ! 真琴が自分から残るって言ってくれたんだからぁっ!!」
「智花ッ、アンタッ……!」
 真琴の顔が強ばった。
 事実としてはその通りだ。真琴が自分から、みんなの身代わりとして残ると申し出た。
 だが、自分ではなくてもよかったのだ。智花でも理恵でも、三人のうち誰か一人だけ残れば。
 それなのに自分が犠牲になった。恐ろしい手術を受け、おぞましいサソリの改造人間にされようとしている。
 なぜ智花はそれを当たり前のことのように言うのだ? 自分だけ無事に逃げて当然と思うのだ?
 アタシがサソリ女になろうとしているのに、なんであの娘は……!?
「人間は追い詰められると本性が出るわねえ。見ていてホントに飽きないわ」
 テンニョが、くすくすと笑って言った。
「だからアタクシ、改造手術は必ず被験者の意識を保ったまま行なうし、連れがいれば見学させてあげるのよ」
「殺してやるッ!! オマエなんか殺してやるッ!! 殺すッ!! 殺すッ!! 殺すッ……!!」
 真琴が喚き散らして、テンニョは「オホホホホ!」と笑い、
「それはアタクシに向かって言ってるの? それとも、お友達に向かってかしら?」
「みんな殺すッ!! 皆殺しにしてやるッ……!!」
「ま……真琴っ!! やだっ、真琴が真琴じゃなくなっちゃうっ……!」
 理恵が悲鳴のように叫ぶが、あとは言葉が続かず泣きじゃくる。
「オホホホホ! 誰も彼も殺してやりたくてたまらないのね? なら、そのための武器をあげるわ!」
 テンニョの目配せを受けて、執刀医が新たなパーツを真琴に示した。
 鈍い鉛色をしたそれは紛れもなく蠍の鋏脚であった。
414【三分の一の選択(20)】:2009/09/14(月) 22:31:05 ID:XnqD6c1D0
 ただし、人間の肘から先ほどの大きさがある。
 テンニョが真琴の右手に触れ、腰をかがめてその甲にキスをした。
「よく日に焼けてるけど、指が長くて綺麗な手。でも、もうお別れよ。海蠍にふさわしい鋏と交換してあげる」
「勿体ぶらないで早くやりなさいよッ!! その鋏でアンタの首を捻じ切ってやるからッ!!」
 憎悪で顔を赤黒く染めて真琴が怒鳴り、テンニョは、くすくすと笑って、
「いい覚悟ね。じゃあ、綺麗なお手手にサヨウナラ」
 執刀医が医療用の鋸を手に、ニィッと眼を細めた。
 鋸の刃を、真琴の右腕の肘のやや上に当てて、ぐっと力を入れて引く。
 切り口から、じわりと体液が溢れた。
 それはもはや人間の赤い血ではなかった。赤黒く濁った、改造人間の体液だった。
「やめてっ! お願い、もうやめて! 真琴が真琴じゃなくなるなんて、そんなのやだっ……!」
 理恵が泣き叫ぶ。
「もうイヤぁっ! 帰らせてよぉっ! 智花はもう関係ないでしょぉっ!? 約束が違うわよぉっ……!」
 智花が喚き散らす。
 その間も鋸は真琴の腕に深く喰い込んでいき、やがて――
 切り離された腕が手術台から転がって、ごとりと鈍い音を立てて床に落ちた。
「……ああああああああっ! 真琴ぉっ……!!」
 理恵が悲鳴を上げる。
「やだぁぁぁぁぁっ! もうやだぁぁぁぁぁっ……!!」
 智花は、ぎゅっと眼をつむって顔を背ける。
 執刀医が鋸を置き、助手役の手術着姿の女に手伝わせて鋏脚を真琴の腕に繋いだ。
「……ぐゥゥゥゥゥッ……!」
 真琴が呻く。
 心臓を埋め込まれたときと同様に、麻痺していた右腕の感覚が鋏脚を繋がれた途端、じんわりと蘇ったのだ。
 かちかちと鋏が噛み合わされた。
415【三分の一の選択(21)】:2009/09/14(月) 22:34:53 ID:XnqD6c1D0
「……動くッ!? か……感覚がある!? アタシが、動かせる……?」
 真琴は眼を見張る。
 そう、右腕に繋がれた鋏が動いている。真琴自身の意志に応じるように。
 テンニョは腰をかがめて真琴の顔を覗き込み、少女の髪を撫でながら囁きかけた。
「アナタの新しい腕だもの、思い通りに動いて当然でしょ? じきに完全に馴染むから、もう少し待ちなさい」
「……アタシの、新しい腕……? アタシの思い通りに動く……アタシの武器……?」
 かちかちと右腕の鋏を鳴らしながら、真琴の眼が熱っぽく潤んでいく。
 改造人間の体液が脳まで浸透し、思考が闇に染まりつつあるのだ。
 テンニョは、にんまりと笑いながら力を込めて言った。
「そうよ! 強くて美しいアナタにお似合いの新しい腕、海蠍の鋏よ! とても素敵!」
「……強くて、美しいアタシ……、ウミサソリ女……」
「鋏だけではないわ! アタクシはアナタを、もっと強くて美しい、完璧な海蠍女に変えてあげられる!」
「……もっと強くて美しい、完璧なウミサソリ女に、アタシは変わる……」
「それでもアナタ、まだアタクシを殺したいかしら? 改造手術が終わるまで、よく考えてみることね!」
 テンニョはからかうように、つんっと真琴の鼻の頭を押してから、執刀医に頷きかける。
 執刀医が再び鋸をつかみ、真琴の左腕も肘の上で切断して鋏脚を繋いだ。
 もはや真琴は、抵抗や拒絶、あるいはテンニョへの呪詛を口にしなかった。
 海蠍の怪物へ生まれ変わる呪いの儀式に、従順に身を委ねていた。
 両脚が膝の上で切断され、鋏脚と同様の鉛色をした新しい脚のパーツに置きかえられた。
 見た目はブーツに似たその脚の先には、鎌の刃のような鋭い爪が生えている。
 さらに下腹部が切開されて、子宮と卵巣が摘出された。
 それは人間としての母性を根こそぎ奪い去る仕打ちであったが、真琴は眉ひとつ動かさなかった。
 代わりに怪物の卵を産み出す新しい卵巣を埋め込まれたときは、「はぁっ……」と恍惚の吐息を漏らした。
 移植された器官が身体に馴染む感覚が、もはや心地よかった。
 胸と腹部の切開面が縫合されて、その上に鉛色をした革のようなものが貼りつけられた。
416【三分の一の選択(22)】:2009/09/14(月) 22:38:56 ID:XnqD6c1D0
「これはアナタの身体に定着すれば、敵の攻撃を跳ね返す甲殻になるの」
 テンニョが説明する。
 一辺が十数センチほどの甲殻の素材が、真琴の首から下の肌を覆うように何枚も貼り合わされた。
 競泳選手であった少女の引き締まった肉体が、美しい輪郭はそのままに鉛色の甲殻で覆われていく。
 甲殻の素材には正確に継ぎ合わされる部分と、意図的に重ねられる部分とがあった。
 正確に継ぎ合わされた部分は自然に融合し、重ねられた部分を区切りとして節足動物に似た体節を構成する。
 甲殻が皮膚に癒着していく感覚に、真琴は陶然と酔い痴れた。
「……はぁっ……んんっ……んくぅ……んはぁっ……!」
 身体の前面の処置が終わると、執刀医と助手が真琴をうつ伏せにした。
 腰がメスで切開され、露出した尾てい骨に継ぎ合わせるように蠍に似た尻尾が移植された。
 先端に鋭い針を備えたそれは、両腕の鋏や両脚の爪と同様に強力な武器となるだろう。
 それから背中側にも甲殻の素材が貼り合わされて、真琴の首から下で生身の部分はなくなった。
 真琴の身体が仰向けに戻された。
「最後はアナタの可愛い顔を、もっと素敵な海蠍の顔に変えてあげる」
 少女に与えられる最後の改造パーツは、テンニョ自らの手で示された。
 口元を除いて頭部全体を覆うマスク状のものだった。
 全体は鉛色をしており、蠍の体節を思わせる筋がいくつか走っている。
 左右の眼を覆う部分には昆虫の複眼を巨大化したような器官が一対、備わっている。
 頬からは小さな鋏に似た角が突き出しているが、それは蠍の鋏角を象ったものだろう。
 海蠍女にとっては周囲を探知するレーダーアンテナとなり、また獲物を襲う牙ともなる器官である。
 テンニョから説明されなくても、真琴には本能的にそれがわかった。
 何故なら、海蠍女とは真琴自身であるから。ようやく真琴はそれが理解できた。
 アタシは強く美しい海蠍女! その最後のパーツを早く頂戴! より美しく完璧なアタシになるために……!
 執刀医と助手が左右から手を貸して、真琴を起き上がらせた。
 人間の姿のときは麻痺しきっていた身体は、僅かな痺れが残るだけになっていた。
417【三分の一の選択(23)】:2009/09/14(月) 22:44:38 ID:XnqD6c1D0
 最後のパーツを与えられることで――完璧な海蠍女に生まれ変わることで、すっかり回復するだろう。
 鎌状の爪が備わった新しい脚を床について、真琴は立ち上がった。
 痺れ以外の違和感はなかった。当然だ。自分の――海蠍女自身の脚で立っているのだから。
 執刀医が真琴から離れて、手術室の隅に置かれていた姿身を運んで来た。
 ブティックに置かれているようなキャスター付きの全身鏡だった。
 真琴はそこに映る自分の姿を眺めた。
 海蠍女にふさわしく変貌した首から下と比べて、人間のままの顔は滑稽でしかなかった。
 テンニョが真琴の後ろに立って、鏡の中から微笑みかけてきた。
「生まれたままの自分の顔は、これで見納めよ。覚悟はよくて?」
「……はい」
 真琴は頷く。否やのあろう筈がない。
「ヤメてぇっ! 真琴っ!! 真琴ぉぉぉっ……!!」
 理恵の悲鳴が手術室に虚しく響く。
 テンニョは、にんまりと笑うと海蠍女の最後のパーツを真琴の頭にかぶせた。
 髪が、眼元が、鼻と頬が鉛色の甲殻に覆われ、真琴は口元以外、人間らしい面影を喪ってしまった。
 いや、その口元さえも肌が蒼白く変じ、唇は毒々しい紫に染まっていく。
「……キシィィィィィィィィッ!!」
 完全な変貌を遂げた海蠍女が、歯を剥き出して笑った。
 彼女が真琴という名の少女であったときからは想像できない、狂気を孕んだ姿だった。
「オホホホホ! おめでとう、海蠍女! 完璧な姿を手に入れたわね!」
 高笑いするテンニョに、くるりと向き直って海蠍女は片膝をつき、頭を垂れた。
「アタシを強く、美しく生まれ変わらせて頂いてありがとうございます、プリンセス・テンニョ!」
「いちおう訊いておくけど、まだアナタはアタクシを殺したいと思っているのかしら?」
 にんまりと笑って訊ねるテンニョに、海蠍女も、ニィッと口角を吊り上げて、
「無知を罪と仰せなら、どうぞ罰を下さいませ。ですが、いまのアタシはプリンセスの忠実な下僕(しもべ)」
418【三分の一の選択(24)】:2009/09/14(月) 22:48:13 ID:XnqD6c1D0
「なら、その忠誠を証明してみせなさい。アタクシ、いくら見た目が可愛くても頭の悪い子は嫌いなの」
 テンニョは言うと、車椅子に拘束された少女の一人に視線を向けた。
 海蠍女は、その視線の先を追い、ニィッと笑う。
 笑いかけられた相手――智花は悲鳴を上げた。
「ま……真琴ぉっ!? イヤだぁっ!! こっち来ないでぇっ!!」
「智花も、理恵も……アナタたちには感謝してるわ」
 かちかちと両腕の鋏を噛み合わせながら、海蠍女は智花へ近づいて行った。
「アタシが海蠍女に生まれ変わるチャンスを譲ってくれたんだもんね」
「そ……そうだよぅ! そう思ってくれるなら、早く智花を解放してよぉ、ねぇ……!」
 愛想笑いを浮かべて言う智花に、海蠍女は口元に残忍な笑みを浮かべたまま首を振り、
「ダメよ。アタシは人間ではなくなったけど、アンタへの憎しみの記憶は、しっかり残ってるの」
「に……憎しみって何でよぉっ!? 真琴が自分から身代わりを申し出たんでしょぉっ!?」
「それを当然と思うアンタの身勝手さよ。人間だったときのアタシは、つくづくバカだったわ」
 海蠍女は右腕の鋏を伸ばして、智花の首を挟んだ。
「やっ、やめてぇっ……! 苦しぃっ、苦しいってばぁっ、真琴ぉっ……!」
 泣き叫ぶ智花に、海蠍女は顔を近づけ、
「アンタみたいなクズを、ずっと友達扱いしてやってたんだもの」
「真琴っ! ヤメてっ! そんなの真琴じゃないよっ!」
 叫んだ理恵に、ニィッと海蠍女は笑いかける。
「当たり前でしょ。アタシは海蠍女、もう真琴とかいう人間じゃないんだから」
「助けてぇっ!! ねぇっ、助けてよぉっ!!」
 智花はテンニョに向かって救いを求めた。
「真琴をバケモノにしたんだから、もう充分でしょぉっ!? 約束が違うわよぉっ!!」
「オホホホホ! アタクシ、実験台にならなかった子を必ず無事に帰らせてあげるとは約束してなくてよ?」
 テンニョは嘲るように笑う。
419【三分の一の選択(25)】:2009/09/14(月) 22:53:36 ID:XnqD6c1D0
 智花は半狂乱で、たったいま自分がバケモノと呼んだばかりの相手――海蠍女に再び慈悲を願った。
「ねぇっ、真琴ぉっ、友達でしょぉっ!? 悪いのは智花じゃなくて、真琴を改造した人たちじゃないのぉっ!?」
「だから改造されたこと自体は感謝してるのよ、アタシは」
 海蠍女は、ニィッと酷薄な笑みを智花に向けた。
「赦しがたいのはアナタという愚かな人間の存在と、それを友達と思い込んだ人間だったときの自分自身よ」
 そして、左右の胸から紫色の毒液を噴き出した。
「ギャアアアアアアアアアアッ!! ギョァアアアアアアアアアッ……!!」
 全身に毒液を浴びた智花は身を引き裂かれたかのように絶叫した。
「智花っ!! ああっ!! あああああっ……!!」
 理恵も悲鳴を上げる。
 智花の全身が、たちまち紫色に染まった。頭を仰け反らせて白眼を剥いた。
 ケープの袖と裾の先から覗いた手足が枯れ枝のように干からびていく。仰け反らした顔も同じ末路を辿る。
 マスクの下でニィッと眼を細めた手術着姿の女が、智花の車椅子を押して手術室の外へ運び出した。
「……あああああ! あああああ……智花ぁ……!!」
 理恵は、がたがたと震えていた。
 そして海蠍女の視線が自分に向いたことに気づき、びくんっと大きく身を震わせた。
 だが、すぐに諦観したかのように引きつった笑みを浮かべて、言った。
「真琴が怒るのも、当然だよね……。私、真琴なら自分が実験台になるって申し出るとわかってたのに……」
 首を振りながら、うつむき、
「それなのに、黙ってた。真琴を止めようとも、自分が身代わりを申し出ようともしないで。ずるいよね……」
「キシィィィィィィィィッ……!!」
 海蠍女は歯を剥き出して笑った。命乞いなど聞き入れるつもりはないのだろう。
 理恵に歩み寄り、その首へ右腕の鋏を伸ばす。
 だが、テンニョが止めた。
「待ちなさい、海蠍女。お友達の話を聞いてあげるのよ」
420【三分の一の選択(26)】:2009/09/14(月) 23:22:06 ID:XnqD6c1D0
「キシィィィッ……!?」
 歯を剥き出したまま振り向く海蠍女に、テンニョは、にっこりと微笑みかけ、
「アタクシが何のために人間を改造してるのだと思う? 自分の頭で考えないロボットは、必要なくてよ?」
「……キシィィィィィ……!」
 海蠍女は、ゆっくりと鋏を下ろした。
 その様子を見た理恵は、哀しげに笑った。
「もう、本当に真琴じゃなくなっちゃったんだね? 真琴だったときの記憶はあったとしても別人なんだね?」
「…………」
 無言で向き直った海蠍女に、理恵は、にっこりと微笑みかけた。
 かつて大事な友達だった相手に。
「でも、真琴じゃなくても覚えてるでしょう? 私たち……真琴と私、小さい頃から、ずっと一緒だった。
中学のときに智花が転校して来て、三人で遊ぶようになったけど、その前はいつも、いつも二人で遊んでた」
「……それが……」
 海蠍女が口を開く。
「それが、どうしたというの……?」
「どうもしないよ。ただの昔話。あなたにその記憶があったとしても、もう思い出す必要もない話。
だって、あなたはこれから、私を殺しちゃうんだから」
 理恵は、くすっと笑って、
「あー、涙が止まんないのに、手が縛られちゃってるから拭けもしないや。頬がむず痒い」
「……くだらない」
 海蠍女は吐き捨てた。
「命乞いにもなりはしない。頭の悪い女はプリンセスのお気にも召さないわ。お許しが出ればすぐにでも……」
「……悔しいのよ! 真琴が真琴だったうちに言えなかったことが!」
 理恵は叫んだ。
「だからせめて真琴の記憶を持ってるあなたに言ってやりたいの! もう何の意味もないことだとしても!」
421【三分の一の選択(27)】:2009/09/14(月) 23:26:04 ID:XnqD6c1D0
「……何を言いたいというの?」
 苛立たしげに訊き返す海蠍女に、理恵は泣きながら笑って、
「智花が私たちと一緒に遊ぶようになったきっかけ、忘れてないわよね?」
「くだらなすぎる話ね。アタシ……人間だったときのアタシに、智花がラブレターを寄越したのよ。
女同士で、何を勘違いしたか」
「でも優しい真琴は、ただ断るんじゃなくて、友達としてならつき合ってもいいと答えたんだよね?
本当に真琴は優しかった。それ以来、はっきり言ってトラブルメーカーの智花を、ずっと見捨てなかったもの」
「女のアタシにフラれた智花は、次からはくだらない男を追いかけ回してたわ。つくづく頭が悪い女だった。
プリンセスが見限ったのも当然よ」
 忌々しげに言った海蠍女に、理恵は、くすっと笑って、
「本当はね、私も真琴に告白したかったんだよ? 智花に先を越されて、できなかったけど」
「…………」
 海蠍女は口を引き結んだ。表情が消えた。
 だが、それはもしかすると、彼女に僅かでも人間じみた感情が残っていることの証しかもしれなかった。
 そうでなければ理恵の告白など嘲笑をもって一蹴したことだろう。
 その感情とは、困惑、だ。
 理恵は、にっこりと微笑んだ。
「だって真琴、どんな男の子よりも格好良かったんだもの。それに、真琴は優しいから……」
「…………」
 沈黙している海蠍女に、理恵は笑顔で言葉を続ける。
「智花のラブレターなんて何年も前の話だけど、向こうを断ったのに私にOKの返事はしなかったでしょうね。
少なくとも智花の見てる前では。だから、智花には早く彼氏を作って、私たちから離れていってほしかった。
そうすれば……智花さえいなければ、真琴も私の告白を断らなかった筈だから」
「……馬鹿馬鹿しい」
 海蠍女は口を開いた。
422【三分の一の選択(28)】:2009/09/14(月) 23:30:18 ID:XnqD6c1D0
「そんな告白、何の意味もないわ。アタシの記憶にある限り、真琴という人間に同性愛の趣味はないもの」
「そうだとしても真琴は断らなかった筈だし、私の恋人として振舞う努力もしてくれたと思う。
転校して来て三日目で、いきなりラブレターを寄越した智花よりも、私は真琴と、ずっと長いつき合いだもの。
私を傷つけるような返事は、真琴はしなかった……できなかった筈。そうじゃない?」
「くだらない。たとえその通りになったとしても、真琴という人間はアナタを愛してるわけじゃないでしょ?」
「それでもよかった。真琴を他の誰かに奪われちゃうくらいなら」
 笑顔のままで答えた理恵に、海蠍女は再び口をつぐんで――
 しばらくしてから、海蠍女はテンニョに向き直った。
「……プリンセス。アタシには、人間を忠実な下僕……海蠍兵に変える能力が備わっている筈です」
「そうね、そういう風に改造してあげたわ」
 にこにこしながら答えて言うテンニョに、海蠍女は頭を下げ、
「いまここで、その力をテストしてよろしいでしょうか?」
「存分になさい。アナタに自分で考えろと言ったのはアタクシだもの。止める理由はなくてよ」
「ありがとうございます」
 海蠍女はもう一度、テンニョに頭を下げると、理恵を車椅子に拘束していたロープを鋏で断ち切った。
「……真琴?」
 怪訝な顔をする理恵に、海蠍女は告げた。
「逃げてもいいわよ。アナタに……理恵に、まだそのつもりがあるならね。アタシを置いて逃げるつもりが」
「でも、あなたはもう真琴ではないんでしょう?」
 理恵が訊き返すと、海蠍女は、ニィッと口元に笑みを浮かべ、
「アタシを真琴という人間と重ね合わせて見てるのは、アナタ自身じゃないの?」
「逃げなかったら、どうなるの?」
「実験を受けてもらうわ。アタシが受けたのと同じような実験を」
「それを聞かされても私が逃げないと、あなたは思ってるんだ?」
「だから逃げてもいいと言った筈だけど?」
423【三分の一の選択(29)】:2009/09/14(月) 23:35:22 ID:XnqD6c1D0
「…………」
 理恵は、ごくりと唾を呑み込んで、言った。
「……逆の立場なら、どうしたかしら? 私が先に改造人間にされて、真琴にも仲間になるように迫ったら?」
「アタシが……人間だったときのアタシなら、どうしたかということ?」
「真琴ならどうしてた?」
「人間のまま死んだほうがマシだと思ったかもしれないわ」
 海蠍女は真顔になり、答えて言った。
「でも、いまみたいに理恵の気持ちを聞かされてたら……たぶん結局、逃げられないでしょうね」
「優しいんだ、やっぱり真琴は」
 理恵は微笑んだ。
「ありがとう。いまはウミサソリ女なのに……ちゃんと真琴の答えを教えてくれて」
「アナタの気持ちを利用したいだけかもしれないわよ。アタシは忠実な下僕を作ろうとしてるんだから」
「それでもいい。下僕でも奴隷でも、私が真琴に選んでもらえたというだけで」
「……そう。それなら、待ってなさい」
 海蠍女は、理恵から一歩、離れて立った。
 肩幅くらいに脚を開き、ぐっと唇を引き結んで、全身に力を入れる。
「……くッ……ぐゥゥゥゥゥッ……!」
 海蠍女の脚の間から、ソフトボールほどの大きさの白っぽい半透明の球体が産み出された。
 べちゃりと、それは床に落ちて弾け、中から鉛色をした蠍のようなモノ――海蠍兵の幼体が姿を現す。
 海蠍女はそれを拾い上げて、理恵に示した。
「これを身体に寄生させてあげる。そして理恵は、アタシの従順な下僕――海蠍兵に生まれ変わるの」
「わかった。ちょっと待って……」
 理恵はケープを脱ぎ捨て、海蠍女の前に裸身を晒した。
 小柄ながら均整のとれた肢体で、胸を張って立ってみせる。
 剣道で鍛えた身体である。段位は高校生としては最高の三段だ。
424【三分の一の選択(30)】:2009/09/14(月) 23:39:09 ID:XnqD6c1D0
 真琴が同性に性的な興味を抱いていないことは聞かされた。
 しかし海蠍女であるいまは、改造人間の実験台としてではあるが、この身体を必要としてくれているのだ。
 理恵には、それが誇らしい。
「いいわ。お願い」
 にっこりとして、理恵は海蠍女を促した。
 海蠍女は手にした幼体を理恵の胸元に近づける。
 理恵は微笑みのまま、それを待ち受けていたが――
「……待って」
 不意にそう言うと、海蠍女の肩に手をかけて、背伸びしながら唇を重ねた。
 海蠍女はそれを避けることも、払いのけることもできた筈だが、しなかった。
 理恵は眼を閉じて、しばらく海蠍女の――かつて真琴という名の少女であった相手の唇の感触を味わった。
 それから、いったん唇を離して、
「……愛してる、真琴。この気持ちは、絶対に忘れないから」
 そう囁くと、再び唇を合わせた。
 海蠍女は理恵と唇を重ねたまま、相手の胸に幼体を押し当てた。すると――
 幼体の歩脚が、尻尾が、たちまち長く伸びて理恵の身体に巻きついた。
「……かはァッ……!?」
 頭を仰け反らせて理恵は喘ぐ。
 幼体の胴体もまた巨大化して、理恵の裸身の前面を覆うように、ぴったりと貼りついた。
 伸びた脚と尻尾とは、背中と尻に絡みついて融合する。
 怪物の鋏脚(前肢の大きな鋏)と鋏角(頭部にある鋏状の角)は理恵の頭をめがけて伸びた。
 それは少女の頭を取り巻き、ヘッドギアのような形状で融合した。
「……くゥッ……うゥゥゥゥゥッ……!」
 理恵は呻き、背を丸めて両手で頭を抱え、二、三歩、後ずさる。
 この時点で理恵は、まだ顔と手足は露出したままであったが、その肌が徐々に蒼白く染まっていった。
425【三分の一の選択(31)】:2009/09/14(月) 23:44:31 ID:XnqD6c1D0
 両脚は膝から先が鉛色に変じ、皮膚は硬化して指が癒着し、ブーツを履いているようなかたちになった。
 その足先からは、海蠍女のものより少し小ぶりな鎌状の爪が生え伸びた。
 さらに両腕の肘から先も硬化しながら鉛色に染まり、両手は大きく膨らみ、それぞれ鋏を形作った。
 ヘッドギアの下の髪は、ポニーテールはそのままで全体が紺色に変化した。
 最後に、腰から蠍のものに似た尻尾が伸び、その先端から鋭い針が突き出した。
「……くァハッ……!?」
 がっくりと、その場に片膝をついて、荒い息をする。
 肌の色さえ眼をつむれば、伏せた顔は人間の少女の面影を残している。
 左右の二の腕と、両脚の太腿も甲殻には覆われず、生身に近い見た目である。
 しかし鋭い爪の生えた脚、蠍に似た尻尾、何より両腕に備わる鋏は、彼女が何者であるかを示していた。
 もはや理恵という少女の存在は永遠に喪われ、海蠍兵と呼ばれる女戦闘員が、ここに誕生したのだ。
「……はァァァァァッ……!」
 大きく息を吐いて、呼吸を整え、女戦闘員は顔を上げた。
 ニィッと口角を吊り上げて、琥珀色の瞳を主人に――海蠍女に向けた。
「浅ましい真似をいたしました。お怒りなら罰をお与え下さい、御主人様」
「プリンセスの御前よ。以後慎むことね」
 海蠍女が答えて言うと、テンニョは、くすくすと笑って、
「あら、可愛いところを見せてもらえて、アタクシは満足してるわよ」
「ありがたいお言葉。プリンセスの寛容に感謝しなさい」
 海蠍女が言って、女戦闘員は頭を下げる。
「……はい」
「そんな堅苦しくしなくていいのに、ふたりとも。アタクシは《ペット》には寛容な飼い主なのよ?」
 テンニョは、にんまりと笑って言った。
「憎悪の裏返しである愛情もまた、改造人間をより強く美しくするの。ライダーたちとの戦いで学んだ教訓よ。
だから、リエ? いまは主人となった海蠍女――マコトへの愛情を、アナタは決して忘れないこと」
426【三分の一の選択(32)完】:2009/09/14(月) 23:49:21 ID:XnqD6c1D0
「……はい!」
 女戦闘員――リエは、テンニョへ深く頭を下げた。
 テンニョは海蠍女へ視線を向け、
「それから、マコト? 優しさは両刃の剣よ。使い方を誤らなければ、リエのような忠実な下僕を得られるわ。
でも、それで隙を作ってはダメ。いまのアナタは主人の立場で、お友達への自己犠牲は求められていないの。
それでも何かを守りたいと思うなら、アナタ自身が強くなりなさい」
「……はっ!」
 マコトも片膝をついて、頭を垂れる。
 テンニョは、ふふっと笑い、
「せっかくアタクシの《ペット》にするんだし、ふたりに名前をつけてあげたのよ、リエとマコトって。
人間のときの名前そのままだけど、構わなくてよね?」
「……はっ!」「……はい!」
「いいお返事。素直でとても可愛らしくてよ」
 揃って答えたマコトとリエに、テンニョは満足げに頷くと、手術台の脇で控えていた執刀医に呼びかけた。
「ここの後片付けは任せたわ。それと訓練室へ《標的》を十匹ほど回すように手配して」
「……はい」
 執刀医は、ニィッと笑う。
 テンニョはマコトとリエを振り返り、
「世の中には、いなくなっても誰も困らないクズ人間がいるのよね。さっき殺させたお友達はマシなほう。
ドラッグやアルコール漬けで奴隷にもならない連中だけど、捕まえるのは簡単だから訓練の《標的》に使うの。
せっかく強くて素敵な改造人間になったのだもの……その鋏や爪や毒針で、誰か切り刻んでみたいでしょう?」
「……ええ、ぜひとも」「……プリンセスが殺してもいいとおっしゃる相手なら」
 改造人間となった二人の少女は、ニィッと狂気を孕んだ笑みを見せる。
「オホホホホ! ふたりとも、いい顔よ! それでこそ強くて美しい改造人間だわ!」
 テンニョは勝ち誇るように高笑いしながら、マコトとリエを従えて手術室を出た。 【終わり】
427名無しより愛をこめて:2009/09/14(月) 23:54:13 ID:EbnQkDYe0
力作、乙!
確かに改造描写はグロいけど、素晴らしい!!
>>411-417の細かい描写や、改造後の姿とか誰かイラストにして欲しいね。
あと、>>424-425辺りも神だな。
428【三分の一の選択(後書き)】:2009/09/15(火) 00:10:18 ID:R39kkM380
前回投下から間が開いてしまい申し訳ありませんでした。
改造シーンは書いてて楽しかったです。
でも、さるさんの相手は疲れました orz

腕と脚の改造をどうするかは(切るか、パーツをかぶせるだけにするか)迷いましたが、
かの古典的名作「俺の足には鰓がある」に敬意を表して切っちゃいました。
ヒロインの改造時に切断した腕(指輪で見分けがつく)を、
悪の女王様が保管していて愛でてたという描写がね。とても素敵(笑
(ヒロインの台詞で説明されるだけで、直接そのシーンはないのですけれども)
まあ、グロくてすみませんでした。

それでは、また機会があれば。

by 三分の一の中の人
429名無しより愛をこめて:2009/09/15(火) 00:16:59 ID:E1/0R8pZ0
>>428
いやーなんちゃって改造より、覚悟が見えて良かったよ。
今回の続編や関連作をまた期待しますm(__)m
430名無しより愛をこめて:2009/09/15(火) 00:21:13 ID:9VZMGquG0
乙でした
改造描写の巧みさもさることながら、鬼畜さだけじゃない優しさの割合が絶妙だった
洗脳されてるのに完全に情を失ってなかったのは賛否両論だろうけど俺は好き
テンニョさんすごくいいキャラしてるわ
431ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2009/09/15(火) 00:29:22 ID:9QLn5TTO0
乙でした。
楽しませていただきました。
改造シーンのグロさがまた、私にはとてもいい感じで読めました。
すばらしい作品をありがとうございました。
432名無しより愛をこめて:2009/09/15(火) 01:02:52 ID:Jtfw1D+O0
俺は洗脳描写がよかったです
433maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/09/15(火) 02:03:19 ID:UYag64Qr0
>>411-424三分の一の中の人様
止まらず一気に読んでしまいました。最高です。脈絡のない感想になりますが、

> 真琴は喚いた。
>「サソリ女になったら、アンタを殺してやるッ! アタシを改造人間にしたことを後悔させてやるッ!」
>「オホホホホ! その調子よ! 怒りや憎しみが改造人間としてのアナタを、より強く美しく変えるわ!」
>「……ぐゥゥゥッ……!!」

ときて、それを見ている理恵が

>「ま……真琴っ!! やだっ、真琴が真琴じゃなくなっちゃうっ……!」
> 理恵が悲鳴のように叫ぶが、あとは言葉が続かず泣きじゃくる。

ああ、急激に洗脳が進んでるんだな、でもまだ完了はしてないんだな、
という「移行過程」がまざまざと分かって素敵です。
縮小した心臓の摘出シーンも象徴的な感じで興奮しました。あと、

>「やめてっ! お願い、もうやめて! 真琴が真琴じゃなくなるなんて、そんなのやだっ……!」
> 理恵が泣き叫ぶ。
>「もうイヤぁっ! 帰らせてよぉっ! 智花はもう関係ないでしょぉっ!? 約束が違うわよぉっ……!」
> 智花が喚き散らす。

二人のその後の運命を暗示していて、智花の無神経ぶりが強烈で、うっかり笑ってしまいました。

最後の百合シーンも絶妙です。もう人間のように考えることができなくなっている。
だけど「人間だった頃の思考」をたどることはできる。そこら辺の心的な異形化ぶりが
自分の顎の下から首の裏側辺りの神経を心地よくかき回してくれて、至福の時間でした。

変なコメントすみません。改造シーンも生々しくて萌えました。ごちそうさまでした。
434名無しより愛をこめて:2009/09/17(木) 14:58:21 ID:GazHKgmb0
ここってRXのガイナガモスとかもありですか?
435名無しより愛をこめて:2009/09/17(木) 15:00:05 ID:a38UiQDbO
『移行過程』これが肝、色でたとえると、いきなり白から黒に変わるのではなくて、段々暗みを帯びてきてそれから灰色になり、さらに黒に変異する感じ。
436名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 06:30:12 ID:7djX7vXdO
嫌がる娘さんを無理やり生まれもつかない姿に改造するのが
改造ネタのキモだろうけど
脱走されるリスクを考えると先に脳改造してから
「もっと、もっと私をメチャクチャに改造してぇ♪」
というほうが正しいのかもしらんね
437名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 09:53:37 ID:7djX7vXdO
TV版「大運動会」のカウンタック子が
トラウマみたいに記憶に残ってる
下半身をスーパーカーに改造された女の子で
車のボンネットから上半身が生えた姿
身体を改造されたついでに脳みそまでお馬鹿に改造されたのか
カーブを曲がりきれずに壁面激突アボーンするだけのキャラなのだが
果たして彼女が改造されたのは本人同意の上かそれとも無理やりかとか
改造の際に元々の下半身はどうなったのかとか
クラッシュ後の彼女の運命は? とか
あれこれ妄想してしまう

ちなみに上半身のビジュアルは
食パンこそくわえていないものの
学園エヴァの転校生綾波そっくり
(つまりそれなりに可愛い)
壁面激突はシンジと激突したシーンのパロディだった
438名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 11:09:23 ID:6rgrhcaf0
>>437
あれは「ネリリ星人」だからなw
ウルトラセブンに出て来た「恐竜戦車」みたいな感じ。
目的に特化された局地戦モビルアーマーというかw
439名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 13:10:49 ID:7djX7vXdO
>>438
ネリリ星人……そういやそんな名前だったw
恐竜戦車の例えには納得したけど
そういう限定目的のために改造された女の子も不幸やな(宇宙人だけど)

地球侵略を目論む宇宙人の女の子たち(女王が悪党なだけで当人は地球人と変わらない普通の少女)が
毎回、局地戦仕様の改造を受けて地球に投入されては
ヒーローに斃されていくSSを前に考えたけど
あまり不幸な話にしたくないので
いまだに形にならなかったり……
いや改造されちゃうこと自体は不幸だけど
その姿でも頑張って生き続けてほしいなあとかね
特殊な姿にされちゃったあとの
ちょっぴり不自由な日常生活に萌えたりするw
440名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 14:21:26 ID:6rgrhcaf0
>>439
多分仕事が終われば、すぐ戻せるんじゃないか?

昔読んだ怪獣図鑑か学年誌のキル星人の解説では、
科学技術が進んでて脳を移して色々な身体が使えるみたいなことを書いてあった気がする。
アニメ「攻殻機動隊」の「義体」に近い概念かもしれん。
441名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 14:34:04 ID:7djX7vXdO
いやだいいやだい
とりかえしのつかない
不可逆的な改造のほうが萌えるやい(>_<)

関係ないけど恐竜戦車って何故に怪獣戦車ではなく「恐竜」なんだろ

そして宇宙人ではないけど
ちょっぴり特殊で日常不自由な改造されちゃう女の子の話を思いついたので
そのうち書き始めようと思う
442名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 20:09:28 ID:RRgbH/GN0
アニメだが「円盤皇女ワるきゅーレ」の真田侍従長マジオヌヌメ

主人であるワるQ皇女のお世話をする従者を増やすために
地球人の若い女性をネコミミ光線銃で無差別に撃って撃って撃ちまくって
片っぱしから遺伝子レベルでネコミミメイドに強制改造してしまう
(二度と元の地球人には戻れないと劇中ではっきり言われてる)

設定がなんか死ね死ね団のボーグαみたいで萌える
443名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 21:18:26 ID:7djX7vXdO
>>442
ググッた
原作は介錯の漫画なのね
もっとエグい改造してくれたら楽しいのに
猫耳メイドなら普通に可愛くなっただけじゃないかw
444名無しより愛をこめて:2009/09/18(金) 21:27:34 ID:TPkzrr1j0
肉体的改造より洗脳がエグい気がする
445名無しより愛をこめて:2009/09/19(土) 00:00:36 ID:AeWIdcS8O
>>406
買ってきたぞー。
表紙にドキドキしながらレジに持ってったさ。
感謝してくれよな。(微グロ注意)

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org156378.zip.html

パス:anataga
446名無しより愛をこめて:2009/09/19(土) 00:07:27 ID:ecnJzQ840
そういえば小麦ちゃんもライバルも人格乗っ取れてるな。札は元の人格が生きてるだけましだけど
447名無しより愛をこめて:2009/09/19(土) 00:43:17 ID:QyoOjifg0
>>445
おおお!
うちの近所や通勤経路の途中でも全然見つからないから
諦めてましたわthx!
いやホント、グロいね(^^;
448名無しより愛をこめて:2009/09/19(土) 01:04:26 ID:ecnJzQ840
>>422
何の罪もない女の子たちがつまらない理由で改造・洗脳されていき、社会がそれをナチュラルに受け入れていくという設定に
違和感ありまくりで、それがまた興奮する俺はつくづく病気だと。
幼少期にライダーもの改造人間に同じショックを受けたのが性癖の原点なんだろうなぁ
449【蜘蛛娘@ガテン系(1/2)】:2009/09/19(土) 03:00:55 ID:QyoOjifg0
「よーっし、三雲(みくも)ーっ、運び上げてくれー!」
「うぃーっす!」
 架け替え用の極太の超高圧電線を肩に担いで、三雲綾女(あやめ)は鉄塔を上り始める。
 並みの作業員は彼女ほど早く鉄塔を上り下りできないし、電線自体も重いので手間のかかる作業になる。
 それを綾女に任せることで、時間も労力も随分と楽になったという。
 ここは山奥の超高圧送電路。
 その保守現場で働く綾女は、改造人間――蜘蛛娘だ。
 ヘルメットの下のショートの髪と、まだ十代のあどけなさの残る顔は、生身のままとさほど変わらない。
 タンクトップ姿でむき出しの腕も、よく日焼けしているけど見た目は生身と大差ない。
 しかし改造手術で並みの(というか生身の)男の作業員を遥かに上回る筋力が、その腕には備わっている。
 ちなみに胸の大きさは、それなりにある。
 大胸筋は強化手術を受けたが脂肪の塊である乳房は生身の状態なので、ちゃんと柔らかい。
 綾女が鉄塔を上る動きに応じて、たぷんたぷんと揺れている。
 そして生身と決定的に違うのは腰から下だ。
 それは明らかに蜘蛛の形状で、八本の脚が備わっていた。全体は黒く、繊毛に覆われている。
 綾女は、その八本の脚を器用に使って鉄塔を上っているのだった。
 ちなみに下半身には下着を含めて衣服は着けていない。蜘蛛の身体で着られる服などないからだ。
 臍の下の繊毛を掻き分ければ女の子の機能も備わっているが、普通にしていれば見えることはない。
 そこだけ前張りでもして隠そうとすれば、かえってイヤらしいだろう。だから何も隠さない。
 運び上げた電線を、鉄塔の上で待っていた仲間の作業員たちに託し、綾女は鉄塔を下りていく。
 下りるときは頭を下にするが、べつに怖くない。蜘蛛娘になって、上下逆さの行動にも慣れた。
 綾女は早く鉄塔の上の作業も任せてほしいと思っているが、それには資格が足りないらしい。
 工業高校在学中に電工二種を取ったけど、超高圧を扱うには別の資格が必要なのだそうな。
 べつに人間じゃないんだし改造人間だし、そのへんは大目に見てくれてもいいんじゃね? と思うけど。
 超高圧に感電しても、たぶん死なないし。
450【蜘蛛娘@ガテン系(2/2)完】:2009/09/19(土) 03:03:47 ID:QyoOjifg0
 高校卒業間際に改造手術を受けて蜘蛛娘になったことは後悔していない。
 手に職をつけて働きたいと思っていた自分には、改造人間になったことで仕事の選択肢が広がった。
 その中でも、いまの仕事を選んだのは正解だったと思う。
 山奥は空気がいいし、高所作業は蜘蛛娘の能力を最大限に活かせる。
 周りから奇異の眼で見られることがないのもいい。山の中で部外者と出会うことは滅多にないから。
 いまどき改造人間自体は珍しくないけど、人間とかけ離れた姿の蜘蛛娘は、やはり好奇の対象だ。
 いまの職場に入った当初の同僚の反応にも少なからずそれがあり、綾女は開き直って言ってやった。
「はい、下半身は蜘蛛です。手術で腰から下をぶった切られちゃいました。でもエッチはできますよ?
 ちゃんとその機能がついてますから。ヤってみたいです? あたしにも相手を選ぶ権利はありますけど」
 もちろん、口先ばかりではなく自分の能力は働きぶりで証明してみせた。
 いまでは綾女は職場に欠かせないメンバーだ。
 なおかつ胸はそれなりに大きいし、顔もそれなりに悪くないのでアイドル扱いされてもいる。
 飲み会の席ではセクハラもされるけど、いちいち気にしてはいられない。
「綾女ちゃんよぅ、最近またオッパイ大きくなったんでねーか?」
「もうっ、山田さん。蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにして、鉄塔から逆さに吊るしちゃいますよ?」
「怖えーっ、生身の人間が改造人間には逆らえねーっぺ」
 同僚には若い男性社員もいるけど、元ヤンキーだったりしてすでに子持ちの既婚者ばかりだ。
 蜘蛛娘でもいいと言ってくれる相手がいれば、綾女も彼氏を作ってみたいと思うけど、出会いの機会がない。
 休みの日にあちこち出歩く気にならないし。蜘蛛娘の姿をキワモノ扱いされるのもムカつくから。
 その点では、改造人間になったせいで日常生活には不便が伴っているといえるかもしれない。
 まっ、まだ十九だし。いまは仕事が面白いし。
 蜘蛛娘である自分自身に概ねは満足して、綾女は日々、元気に働いているのであった。
 
【終わり】
451【蜘蛛娘@ガテン系(あとがき)】:2009/09/19(土) 03:06:37 ID:QyoOjifg0
というわけで改造娘さんの日常生活〜
小ネタでした
452名無しより愛をこめて:2009/09/20(日) 13:25:06 ID:TF3+5CjnO
スレを止めてしまった(>_<)
お詫びにもっと改造らしい改造話を書こうと思うけど
エロネタしか思いつかん(汗

まあ、新しいのは、そのうちに……(汗
453maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/09/20(日) 15:42:40 ID:peZQiSCk0
>>452
多分、人が少ないだけですよ

面白かったです。現実の延長線上に異形がいる感じは好きです
改造人間特有の便利さとか不自由さとか、ディテールに凝るのもありかと思います
454いつもはロム専:2009/09/20(日) 15:59:48 ID:CL+1xeQa0
>>452
んなことはないよ
巨乳たぷんたぷんの蜘蛛娘想像して萌えた
意味なく流れが止まることはこのスレはよくある
455名無しより愛をこめて:2009/09/21(月) 05:00:57 ID:9Akx0WOl0
456名無しより愛をこめて:2009/09/21(月) 13:20:39 ID:MnvwJbBj0
変に萌えキャラ風デフォルメがないのが、かえって新鮮で萌えますね
457名無しより愛をこめて:2009/09/21(月) 15:40:38 ID:0Ium2K71O
なんとなく永井豪的な者を感じた
458名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 19:48:29 ID:nbbwD/6y0
ネタフリを兼ねて「おにゃのこが改造されるシーン」の名作を色々探してみた。
特撮におけるそれはさんざんガイシュツだと思うので、板違いだがアニメにおけるそれから紹介。

◆劇場版「サイボーグ009」(1966) お勧め度:★
 黒い幽霊団に捕獲されたサイボーグ003・フランソワーズが、悪の戦士として再改造される。
 戦闘服のまま手術台に縛られ、恐怖に慄く目の前にメスが迫るシーンあり。エロくはない。
 なお彼女の人間からサイボーグへの改造シーンそのものは未登場。
 またTV版を含めた本シリーズに女性サイボーグは登場するものの、改造シーンは無し。

◆TV「紅三四郎 第8話 魔の超人マシン」(1969) お勧め度:★★★
 マッド科学者のギャビン博士が雑誌記者カタリナ(実は博士の悪事を止めようとした博士の
 娘マリィの変装)を騙して改造強化人間シャドーマンに強制改造する。赤い全身タイツを
 着せられて手術台に縛られ、高圧電流を流されて激しく悶えながら改造されてゆくシーン、
 体内に服従回路を埋め込まれているため、三四郎と戦うことに苦悶しながらも冷徹な戦士に
 変貌するシーンあり。改造後のボディのアメコミっぽいエロさが特筆ものなので★三つ。

◆TV「ゲッターロボ 第39話 悲しみは流れ星の彼方に」(1974) お勧め度:★★
 ハヤトが登山中に出会った薄幸の美少女・沙織が恐竜帝国に拉致されてサイボーグに改造され、
 黒全身タイツの工作員スタイルで早乙女研究所に忍び込み、次々と爆薬を仕掛ける。
 眠ったまま手術台で改造されてゆくシーン、脳改造されていないため使命に苦悩するシーン、
 愛するハヤトの前で正体と改造されたボディを晒すメカバレシーンあり。
 悪に改造された悲劇のサイボーグ少女を、特撮やアニメにたびたび登場させる上原正三の一連
 の脚本の中でも、特にドラマティックな一編。清楚な美貌のサブキャラクターが黒全身タイツ
 のエロい格好で暗躍するというミスマッチに価値を見出せる人ならば、★ひとつアップ。
459名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 19:51:21 ID:nbbwD/6y0
◆「無敵鋼人ダイターン3 第30話 ルシアンの木馬」(1978) お勧め度:★★★
 身体を機械化したメガノイドが全人類のメガノイド化を狙うという本編設定なので、女性が
 改造されたメガノイドも多数登場する番組だが、改造シーンがあるのは本エピソードのみ。
 女性ばかりを誘拐し騎兵に改造するコマンダー・マゾニーに拉致された美女ルシアンが、
 機械に吸い込まれた後、手術台の上でメガノイドに改造されてゆくが、ダイターン3の攻撃で
 手術室のエネルギーが停止し、脳改造前の状態で開放されてしまう。二度と人間に戻れない
 ことに絶望したルシアンはマゾニーを道連れに自爆する。実はマゾニー自身もメガノイドに
 よって強制改造されており、その腹いせに女性ばかりを改造し続けていたという設定が秀逸。

◆劇場版「強殖装甲ガイバー」(1986) お勧め度:★★★★
 降臨者が残した遺産を悪用し世界征服を企む秘密結社クロノスのヴァルキュリア監察官が、
 ユニットガイバーの強殖生物に文字通り犯され(全身の穴から体内に侵入され)、女性型の
 ガイバー2となる。ガイバーはサイボーグではないが仮面ライダーへのオマージュとして
 生まれたヒーローなので、本シーンも改造手術の変形と考えても問題は無いだろう。
 触手陵辱の元祖とされる「超神伝説うろつき童子」よりも半年早く、無数の触手が美女の
 口や股間の穴にズブズブと侵入してゆくという画期的な描写、戸田・マチルダさん・恵子の
 セクシーな悶え声といい、極めてポイントの高いシーンである。

◆OVA&映画「アイ・シティ」(1986) お勧め度:★★
 主人公ケイの恋人エツコが犯罪組織フラウドによって拉致され、超能力戦士ヘッドメーターズ
 の一員となるべく改造されるが手術に失敗し死亡。そのクローンがヒロインの“アイ”となる。
 必死の抵抗むなしく全裸で手術台に全身を固定され、恐怖に慄くエツコの目の前に改造装置が
 迫りくるシーンあり。素体が非常に巨乳の美女なのでそこはポイント高し。
460名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 19:54:24 ID:nbbwD/6y0
◆OVA「勇者王ガオガイガーFINAL04 勇者王!最後の刻!」(2000) お勧め度:★★★★★
 アバンタイトルからいきなり、ヒロインのルネ・カーディフ・獅子王が犯罪組織バイオネットに
 よって全裸で円形の手術台に全身を固定され、絶叫し悶えながらサイボーグに改造されてゆく
 シーンの回想から始まる。仮面ライダーの改造シーンをほうふつとさせるシュチュエーション、
 手術台に縛られたルネの股間に迫る回転する機械といった細部の描写が、確信犯的にエロい。
 ルネの改造シーンは他にもちょくちょく現れるので、とりあえず見ておいて損はない。ただし
 2005年にTV放映された「FANAL -GGG-」では細部の修正があるので注意。

◆TV「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER 第38話 黒い幽霊団」(2002) お勧め度:★★
 ギルモア博士たちによるフランソワーズの改造手術シーンがほんのちょこっと登場。
 全裸に布をかけられ眠ったまま手術台に横たわるフランソワーズ。胸の谷間が少し見える。
 期待の割にさほどエロくない。
 むしろ改造シーンこそ無いが、第43話「異変」(地底王国ヨミ編のプロローグ)に登場する、
 島村ジョーの幼馴染みで黒い幽霊団によって女豹型サイボーグに改造されたメリー小野寺の
 正体バレシーンの方が萌え度が高い。おっぱいがグルグルの蜂女だし。

◆TV「009-1 Mission8  昨日の暦 Calendar of the Past」(2006) お勧め度:★
 主人公ミレーヌ・ホフマンが00組織によってサイボーグに改造されるシーンの回想あり。
 心と身体と切り離すイメージトレーニングの後、手術台の上のアップ。全裸だがほとんど
 真っ黒でよく見えないのでたいしてエロくない。(DVDだともう少しよく見えるが)
461名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 20:00:11 ID:nbbwD/6y0
◆TV「秘密(トップ・シークレット) 第8話 改造」(2008) お勧め度:★
 最後にサイボーグものではないが、現代的な改造手術がテーマ、しかも女性向けの作品と
 いうことで異色のネタを挙げてみる。清水玲子のSF警察ドラマから、自分の肉体が身体改造
 (美容整形やボディピアスなどを極度に極めたもの)されることに性的快感を感じるOLたちと、
 それを見て快感を覚えるギャラリーの観客、そして手術をしたくてたまらない変態外科医
 が起こした猟奇犯罪がテーマの一編。感想は一言、エログロ。ただそれだけ。

なんか最近のアニメが、60、70年代のアニメに負けてることを実感する。

《 以下は改造されるシーンが無くて残念だった、サイボーグ娘の皆さんたち 》
「ミラクル少女リミットちゃん」西山リミット(1973)、「銀河鉄道999」クレア他(1978)
「超音戦士ボーグマン」アニス・ファーム(1988)(月刊アウトの妄想イラストには有り)
「ドラゴンボールZ」人造人間18号(1992)、「銃夢」ガリィ(1993)、
「攻殻機動隊」草薙素子(1995)、「最終兵器彼女」ちせ(2002)、
「GUNSLINGER GIRL」ヘンリエッタら義体少女たち(2003)   ※西暦表記はアニメ版のもの
462名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 22:00:51 ID:nbxB3xBc0
一般人が怪人に変えられる、ってのは改造には入らないの?
美少女戦士セーラームーン無印の後半とセーラーズターズは、敵の幹部が一般人を
怪人に変身させるという展開ですごく萌えた
特に良かったのが、愛野美奈子の姉代わりだった婦人警官が蝶の妖魔に変身させられた時だ

あとキューティーハニーのパンサー怪人も、アンドロイドって言ってるけど実は
人間を改造したものなんだよね(シーパンサーは人魚を改造したものだけど)
SPA!に連載してた新キューティーハニーや、PC-FXのゲームだと、シスタージルが
女性を怪人に改造するシーンがちゃんと出てくる。特にキューティーハニーFXは
ハニーと行動を共にしていた主人公クラスの美少女が、ラストで改造されて倒されるという
すごい展開になる
アニメでもそのへんを、しっかりやってもらいたかったな
463名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 22:15:34 ID:3zpW0g1M0
>>462
セーラームーンはあまりみなかったが改造展開にはびっくりした。
基本的に人間にに戻れてめでたしめでたしだけど。
初期はそのまま殺してたのを思い出して「え、あれでよかったの?」ってすごく疑問だった
464名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 23:16:02 ID:sB402iA/O
>>462
深夜にやっていた実写版は一般人改造が頻出してた気がします。
井上氏は深夜枠の方が変なてらいなしにイイ話を書けるんだなと。
465名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 23:44:53 ID:f6eZ0RyJ0
999も機械の体に改造すると言うシーンが、ありそうだな
466名無しより愛をこめて:2009/09/23(水) 23:57:05 ID:uquXR2pF0
>>465
原作にもアニメにも、おにゃのこの改造シーンらしきものはなかったよ
もっとも、原作の最後で鉄郎(実はダミー)がネジに改造されるシーンがあるけど
機械に入れられてシューッ、であっけなく改造されてしまったから
仮におにゃのこ改造シーンがあっても全然萌えないと思う

ただ、アニメ版999の「昆虫惑星の蛍子」の元ネタになった「四次元世界」の
「グリーン・インセクター」で、蛍子が昆虫人間に騙されて全裸で改造手術を
施されるシーン、あれはエロかった
999での蛍子は自分の意思で昆虫人間にされたけど、原作は不本意な改造なんだよね
467名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 00:16:39 ID:/XHwe3yr0
こういうサイトがあるぞ
ttp://d.hatena.ne.jp/Tobishima/20090202/p1
468名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 02:27:31 ID:HtbRvN6p0
元に戻れない改造というのは素敵ですが
やられ・屠り萌え属性はないので
できれば改造されたまま生き続けてほしかったり(^^;)ゞ

人間の姿を喪ったままだけど
意識だけは人間に戻って生き続けなきゃならないってのは
俺的にクるものがある
469名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 05:46:30 ID:ZUzX2p4y0
>>468
あなたに向いているのはこのスレじゃなくてこちらだと思う
【機械化】サイボーグ娘!十九人目【義体化】
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1215818219/

ここは悪の組織に無理やり化け物に改造され、脳味噌の中身まで書き換えられたお嬢さんたちが
一般人を冷酷に虐殺したり、逆にヒーローに嬲り殺されたりするのに萌えるスレだから
470名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 07:24:44 ID:6gMDgCCsO
心配になって1から見直したが
>>469 の考えるようなことはどこにも書いてないわけで
例えばおにゃのこ版の仮面ライダーが
人間ではなくなった自分に苦悩しつつ
悪の組織と戦う話もスレ的にアリじゃないかと思うわけだ
特撮板だしな

>>469 こそ悪堕ちスレと勘違いしてると思うんだが
471名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 07:32:55 ID:HFCFnnZi0
>>470
女ライダーネタは毎度挙がるね。
イラストやSSがもっとあればw
472名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 07:49:44 ID:EkROZTza0
サイボーグ娘スレへの誘導もおかしくね?
機械化だけで萌える人なら最初からそこもここも行ってるだろ
473名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 07:53:42 ID:eVoH3l9d0
【改造手術のどこに萌えるの?】

改造したい派─┬─世界中の人間を改造して世界制覇だ!(悪の首領志望派)
          ├─やはり女を改造したい(エロに忠実派)
          │  ├─女が絶望し泣き叫ぶ様子に萌えるぜ(レイプ指向真性サド派)
          │  ├─女体を手術台の上で隅々までいじくり回したい(女体礼賛派)
          │  ├─女が手術台の上で拘束ハァハァ(S型緊縛趣味派)
          │  ├─女を脳改造し、命令通りに操るのが快感!(洗脳至上主義派)
          │  ├─清楚な美女が改造されて悪とエロの権化に変わるのがイイ!(悪堕ち派)
          │  ├─美しい女性を化け物に生まれ変わらせるのが至福(エログロ趣味派)
          │  ├─改造された事実で打ちのめし、とことん絶望させたい(精神的加虐趣味派)
          │  ├─乳を性器を身体パズルで奇形エロボディに改造!(倒錯エロ改造派)
          │  └─改造はいわば捕えた昆虫の標本作りですよ(女体コレクター派)
          ├─男を改造する方がいい(俺はエロには流されないぜ派)
          │  ├─屈強な男を屈服させ従属させるのが快感(俺が御主人様だ派)
          │  ├─ガチムチの男が悶える姿に勃起するぜ(アッー派)
          │  ├─ボクが仮面ライダーを作るんだい!(将来の夢はヒーロー側科学者派)
          │  └─女は可哀そうだけど男だったらいいじゃん(ただの意気地なし)
          └人間を改造するという背徳性そのものに萌える(マッド科学バンザイ派)
             ├─生物など不完全。機械とひとつになってこそ完全体(メカ至上派)
             ├─獣人化でケダモノの野生の力を呼び起こせ!(野生至上派)
             ├─切り刻んで内臓をグチャグチャ、ウッヒヒ!(スプラッタ派)
             ├─人体改造こそ悪魔の所業、悪魔の域に近づく道(悪魔礼賛オカルト派)
             └─俺が世界一ケッタイな生き物を生み出してやるぜ!(改造は究極の遊びだ派)
474名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 07:54:48 ID:eVoH3l9d0
改造されたい派─┬─何でもいいから俺を無茶苦茶にしてくれぇ(真性マゾ派)
           ├─改造手術で超人や違う自分になりたい(変身願望派)
           │  ├─正義のヒーローになりたい(幼児性ヒロイズム派)
           │  ├─カッコいい悪の怪人になりたい(中二病派)
           │  ├─メタリックなサイボーグボディに憧れる(サイボーグフェチ派)
           │  ├─全身タイツの戦闘員に改造されたい(全タイフェチ派)
           │  ├─グロい怪物になりたい(倒錯モンスターフェチ派)
           │  ├─人間の肉体を捨て永遠の生命を得たい(生への執着強すぎるだろ派)
           │  ├─新しい自分に生まれ変わりたい(自己改革セミナーと間違えてる派)
           │  └─むしろ女に改造されたい(倒錯TS趣味派)
           ├─改造されるというシチュエーションに萌える(M型改造フェチ派)
           │  ├─悪の女科学者・幹部に改造されてその下僕になりたい(愚民派)
           │  ├─手術台の上で拘束されて悶えたい(M型緊縛趣味派)
           │  ├─身体を切り刻まれると想像しただけでハァハァ(身体被虐趣味派)
           │  ├─改造された事実に絶望する自分に萌えるぜ(精神被虐趣味派)
           │  ├─使い捨ての怪人や戦闘員という立場に萌える(自暴自棄の自分に萌え派)
           │  └─家族や知人に正体がバレ疎まれるシチュに萌える(他人の痛い視線に感じるの派)
           └改造手術は気持ちいいのだー(江川達也派)
              ├─改造手術で人間には味わえぬ至高の快楽を味わいたい(快感の狩人派)
              └─とりあえずチンコ大きくしてくれ、無料で包茎手術できてラッキー(アホ)

以上、DAT落ちした「改造手術総合スレ」からのコピペ
475470:2009/09/24(木) 08:10:28 ID:6gMDgCCsO
悪堕ちは悪堕ちで好きなんですけどね
せっかく改造してあげたおにゃのこが正義のヒーローに斃されちゃうのが勿体ないと思うだけの話
上で紹介されてたハニーFXの美紅は改造後のビジュアルが可愛かったので
あれは人間に戻れないまま主人公の探偵とともに島に残って
二人で結ばれちゃうENDがほしいだろと思った

>>471
仮面ライダーだと格好よすぎるので
ここはスカルマンでひとつ
476名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 09:28:41 ID:x+VK3zka0
> せっかく改造してあげたおにゃのこが正義のヒーローに斃されちゃうのが勿体ないと思うだけの話

改造されたものの悪堕ちしなかった(もしくは悪から開放され記憶を取り戻した)女の子が
変身ヒロインにもならずにハッピーエンドになれるような話って、そもそもあったっけ?

あ、たしか蜂女に改造された栗山千明は最後、働き蜂女たちとショッカーを脱走してたよーな
477名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 09:58:55 ID:6gMDgCCsO
悪堕ちのまま斃されずに終わる or 最後に悪が勝つENDでも良いのですよ

さて、そろそろ自重してROMりますが
最後にみんなでハニーFXの改造美紅こと
スカーレットパンサー様に萌えてみないか?

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6522455
1:37〜

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6530893
2:32〜
478名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 23:23:46 ID:B3hux3160
女を脳改造し、命令通りに操るのが快感!(洗脳至上主義派)

俺はコレだなw
479名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 23:51:29 ID:vUEkEib/0
おれはこれ。少数派かもしれない

むしろ女に改造されたい(倒錯TS趣味派)
480名無しより愛をこめて:2009/09/24(木) 23:54:51 ID:vH8rUuTe0
ならばわしはこれかのう

悪の女科学者・幹部に改造されてその下僕になりたい(愚民派)

綾小路律子たんハァハァ
481名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 02:17:52 ID:jZW0e/e/0
にしおかすみこを綾小路律子に改造したい。
482名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 02:42:03 ID:YRxt5HIc0
>>458(->>461)様
たしかニュータイプに連載していた『エンジェルコップ』というマンガがあって、
主人公の女刑事が最後の方でサイボーグに改造される展開でした
(当初洗脳されていたのが解け、改造された体に悩みつつ自分の意志で戦うようになる)。
で、たしか全然違う絵で(マンガ版は北崎拓だった)OVAになっていたんですが、ちゃんと
主人公が改造されるあたりまで話が進んだんでしょうか。
自分は、未完のまま途絶えたものだと思っていたんですが、
ちょっと調べたら「3巻と4巻以降の間に4年のブランクがあった」とあって、
結局6巻まで出たそうなので、ちゃんとそこまで行ったのかもしれません。
だとしたらリストに入るかなと思ったので書いてみます。
483名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 08:55:45 ID:kvsI1Ixt0
綾小路律子たんが改造される展開があればねー。
484名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 11:07:30 ID:iaHle+ZoO
わざわざレオタード姿なのは女戦闘員程度の改造は受けてるのかと脳内補完してますた
485名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 11:25:06 ID:WIAyAE0h0
自分は

改造された事実に絶望する自分に萌えるぜ(精神被虐趣味派)
+
改造手術で人間には味わえぬ至高の快楽を味わいたい(快感の狩人派)

だと思う
超少数派w
486名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 11:45:41 ID:w9oWI7C/0
ゴルゴムもそうなんだけど、ショッカーは組織の中に生身の人間がいる点が気にくわない
いったん組織に入ったら、科学者だろうが何だろうが強制改造してしまえばいいのに

あと作戦の過程で一般人(博士の娘とか)を拉致することがよくあるけど
あれも拉致すると同時に強制改造してしまえばいいのに、と何度思ったことか
可愛い娘が改造人間にされて「パパ。お願いだからショッカーに協力して。これは命令よ」
と言われたら、どんな頑固な博士だって協力せざるを得なくなると思うだが
487名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 11:47:18 ID:o7WYE3m50
私は
・女を脳改造し、命令通りに操るのが快感!(洗脳至上主義派)
・清楚な美女が改造されて悪とエロの権化に変わるのがイイ!(悪堕ち派)
・美しい女性を化け物に生まれ変わらせるのが至福(エログロ趣味派)

この三つの複合ですかねぇ。
488名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 11:59:39 ID:kvsI1Ixt0
>>486
メカゴジラの逆襲の真船桂がそんな感じだな>改造されて半ば人質状態
489名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 14:06:27 ID:iaHle+ZoO
真船桂って生身のまま強制改造されたのかと思ったら
事故死したあと改造されてるのね
ってことはブラックホール第三惑星人は命の恩人みたいなもんじゃないかw

県立地球防衛軍の真船の娘は父親の手で改造されて「お嫁に行けない」とか言いながら
カーミ・サンチンと対決したとき「あんなことやこんなこと」されたらしいので
ちゃんとその手の機能はついてたのだろうなと当時妄想したものだ
490名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 14:12:03 ID:zqnzrjYw0
>>489
真船じゃねえ、猪上裕子だw
491489:2009/09/25(金) 14:20:07 ID:iaHle+ZoO
サイボーグなだけに真船と勘違いしてたw
ってか真船ってキャラもいたよね
やっぱりマッドサイエンティストで
492名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 15:31:02 ID:CYzQvwf60
>>491
猪上博士が県立狭間医科大学の外科医
真船先生は県立今津留高校の物理学の教師だ
ふたり揃うと近代兵器を搭載したサイボーグを造ることだって可能

そして悪の組織電柱組にはサイボーグを造る予算も技術もなく
県内各地から集めてきた活きのいい変態どもに農家ばりの品種改良を施した
改良人間でお茶を濁している始末
493名無しより愛をこめて:2009/09/25(金) 16:03:16 ID:1feU7FSq0
>>489
ああーっ!県立地球防衛軍、なつかしーw
父親に「フリだけのつもりがついつい調子に乗って」改造されてしまった猪上裕子たんは
改造前が清楚なセーラー服で、改造後のエロいサイボーグ体とのギャップに萌えました

サンチンと対峙した時の名セリフ「わたしはお前を倒すために、意味もなく電柱組に改造されたのだ!
この年でいかず後家になった恨み、思いしれー!」は一般人にはギャグにしか聞こえないけど
我々にはとてつもなく破壊力のある萌えセリフですよね
セーラー服が裂けて、サイボーグ体が徐々に現れるという演出もナイスでした

県立地球防衛軍といえばアニメにもなりましたよね
正月仮面やまっする日本、グリコーゲンXといった濃い面々をさしおいて、裕子たんが登場
(しかも改造直後なのか手術台に拘束されて)してくれたのはすごく嬉しかったな
ttp://blog-imgs-40-origin.fc2.com/i/k/e/ikesanfromfrneore/20070512034246.jpg
494名無しより愛をこめて:2009/09/26(土) 03:47:24 ID:Q+iNuJcE0
>>493
猪上裕子タンはセーラーではなくブレザー。
バラダギ様や伊福部あき子がセーラー服だよ。学校が違う。
495名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 03:05:34 ID:FuXvD5W00
>>462
婦人警官が蝶の妖魔!?
詳しく教えて下さい。
496名無しより愛をこめて:2009/09/27(日) 08:33:41 ID:xQ3zVT050
>>495
無印セーラームーン第42話「Sヴィーナスの過去 美奈子の悲恋」に登場する
愛野美奈子=セーラーヴィーナスが、セーラーVとしてイギリスでダークキングダムと
戦っていた時に知り合った婦人警官カタリナが、セーラーVの関係者として
ダークキングダムに目をつけられ、幹部クンツァイトによって妖魔パピヨンに変えられる

カタリナさんと妖魔パピヨンの容姿については下を見てくれ
カタリナさんは大人っぽい美人、パピヨンも妖魔の中ではかなりの美形だ
レオタードにオーバーニーブーツが色っぽい
ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou92348.jpg

動画は「Sailor Moon #42」でググれば見つかる
497名無しより愛をこめて:2009/09/29(火) 00:40:13 ID:x5tj/suYO
>>462
俺はそれも改造の一種だと思ってる。皆がいいなら俺の稚拙な文章でもセーラームーンやキューティーハニーのSS書きたいわ。
PCからずっと書き込みできない状態ってのも難点なんだけど。
>>462 で挙げられていた『キューティーハニーFX』の「主人公クラスの美少女」怪人こと藤原美紅。
いったいどんなことになってるのかは、>>477 でも紹介した下記の動画を参照して頂きたいのですが。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6522455
1:37〜
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6530893
2:32〜

で、2つ目の動画を観ると、とある台詞の矛盾に気がつきます。
彼女、死ぬ寸前に人間の姿に戻っているのですが、それにしては次のやり取りはおかしいのです。

美紅 「お願い、ボクを見ないで。あなたにだけは、こんな姿を見せたくない」
主人公「しゃべらないで。大丈夫だ。君は、きれいだよ」

せっかく人間に戻ったのに「こんな姿」?
死にかけている姿を見せたくないということでしょうか?(もともと元気が取り柄のボクっ娘キャラですし)

でも、こう考えたほうが、もっと納得できませんか?
「このシーンのアフレコの時点では、絵が完成していなかった」
「パンサー怪人は人間に戻れない。美紅はパンサー怪人の姿のまま死ぬ予定で、それが前提の台詞だった」

もちろんその場合、主人公は怪人姿の美紅に『君は、きれいだよ』とか言っちゃってることになります。
でも、それはそれでアリですよね?
だってハイレグボンデージ姿のスカーレットパンサーたん、めっちゃ萌えますからwww

というわけで、せっかく麗しいパンサー怪人に変身した美紅たんとのHAPPY ENDを捏造してみますたw
闇の巫女として囚われの身となったサラ。
彼女を助け出そうと走るエドに向かい、パンサー・ゾラが怪光線を放った!
だが命中直前、スカーレットパンサーとなった美紅がエドを突き飛ばして光線の前に我が身を晒す。

美紅 「アアアアアッ……!!」

ボロボロになって倒れ臥すスカーレットパンサーこと美紅。
主人公の探偵は彼女に駆け寄り、抱き起した。

探偵 「どうして…!?」
美紅 「わからない…。でもそうしなくちゃいけないと、何かが突き上げたの」
探偵 「君は完全には…魔女にはなっていなかったんだね」

だが、美紅の姿はパンサー怪人――スカーレットパンサーのままである。
愛らしい人間の少女の面影も残っているものの、口からは鋭い牙が突き出し、耳が尖っている。
背には鳥のような翼が生え、手足の先には鉤爪が伸びていた。
パンサー(豹)というより鳥の怪物ハーピーのような姿だが、怪人は全員パンサーの名を持つので仕方ない。

美紅 「お願い、ボクを見ないで。あなたにだけは、こんな姿を見せたくない」
探偵 「しゃべらないで。大丈夫だ。君は、きれいだよ」
美紅 「…本当?」
探偵 「本当だよ。だから、しっかりするんだ」

そう、美紅は綺麗だった。というかエロエロだった。
パンサー怪人となっても美少女の面影は残っている上に、身に着けているのはハイレグボンデージ。
形のいい胸の谷間を晒し、すらりと伸びた脚の間とお尻に深く喰い込んだエロ装束なのだ!

美紅 「…ふふっ。ボクが人間だったときに、その言葉を聞きたかったな」
探偵 「人間の君も、いまの君も、どっちもきれいだよ」
美紅 「こんな怪物の姿になっちゃっても?」
探偵 「…君は、きれいだ」
美紅 「…ありがとう。でも…もう、ボク…」
探偵 「美紅ちゃん…待って、聞いてくれ」

探偵は美紅と手を握って呼びかけた。

探偵 「パンサー怪人にされた君は、元の人間には戻れない。でも、それでもいい。君が生きてさえいれば!」
美紅 「…探偵さん…」
探偵 「君は完全には魔女になってない。藤原美紅という人間の心さえ喪わなければ…
   どんな姿になっても美紅ちゃんは美紅ちゃんだ!」

探偵は如月ハニーに視線を向けた。

探偵 「ハニーちゃん…。たとえパンサー怪人になっていようが、僕は美紅ちゃんに生きていてほしい」
ハニー「探偵さん…」
団兵衛「だがパンサー怪人になるということは心まで闇に染まるということじゃ。
   いまは、まだ完全な魔女ではなくても、いずれ…」
探偵 「僕が美紅ちゃんについています。ずっとそばにいて、美紅ちゃんを支え続けます」
ハニー「…わかった。探偵さんと美紅ちゃんを信じるわ」
団兵衛「ハニーちゃん!?」
ハニー「美紅ちゃんはエドを助けたのよ。そんな彼女を魔女とは呼べない」
エド 「すまない。私をかばったばかりに君は傷ついて…」
美紅 「いいえ。そのおかげでボクは、ボク自身の心を取り戻したんですから」
探偵 「美紅ちゃん…僕をずっと、君のそばにいさせてくれるかい?」
美紅 「探偵さん…。ボクが、この翼でどこかへ飛んで行っちゃわないように、ずっと捕まえていて」

探偵の男と美紅は唇を重ねた。
そして、その瞬間――美紅と探偵の二人の身体が、紅い光に包まれた。
ボロボロだった美紅の――スカーレットパンサーの全身の傷が、光の中でたちまち癒えていく。
いままで空気のように沈黙していたパンサー・ゾラが、それを眼にして驚愕した。

ゾラ 「馬鹿な!? 死に損ないの裏切り者が……!?」
ハニー「愛の力よ! 美紅ちゃんと探偵さんの愛の力だわ!」
ゾラ 「そんな筈はない! パンサー怪人は魔性の存在! 愛など毒にしかならぬのだ!」

だが、スカーレットパンサーは、すっかり元通りの姿になった――いや、それ以上の姿になった。
探偵と身体を離し、すっくと立ち上がる。
閉じていた眼を開け――紅く燃えるように輝く瞳を、ゾラに向ける。
ばさりと、背の翼が大きく広がった。美紅自身が腕を伸ばした長さを遥かに凌ぐであろう巨大な翼だ――

美紅 「うふふふふ…あはははは!」
団兵衛「…!?」
ハニー「美紅ちゃん!?」
探偵 「ふふふ…ハハハハハッ!!」
ハニー「…探偵さんも!? いったい何が…」
そう、探偵の姿も変化していた。
その背にスカーレットパンサーと同じような翼が広がっていたのだ!

美紅 「うふふふふ…探偵さん、下心たっぷりなんだから。怪人になったボクの姿がそんなに気に入った?」
探偵 「ああ…。はっきり言って人間のときの君は、ただの乳臭い小娘だったが」
美紅 「乳臭いってヒドいなあ。ボクのオッパイ、吸わせてあげないぞ?」
団兵衛「やはり…完全にパンサー怪人になってしまったのか!?」
美紅 「うふふ…違うよ、じじいさん。ボクは藤原美紅だよ、パンサー・ゾラの手下なんかじゃなく」
ゾラ 「わらわの支配を離れたというのか!? いったいどうして!?」
美紅 「愛の力といったら、そうなのかもね。でも、とっても邪(よこしま)な愛だよ」
探偵 「いまの美紅ちゃんは人間だったときより、よほどきれいだ」
美紅 「そういうことらしいよ。探偵さんの邪な気持ちが、魔女になったボクに力を与えてくれたんだ」
ゾラ 「ならば同じ魔女同士! 手下になれとは言わぬ、協力してキューティーハニーを倒そうではないか!」
美紅 「い・や・だ」
ゾラ 「何だと!?」
美紅 「どうしてボクがハニーさんと戦わなきゃならないのさ? もう探偵さんの気持ちはボクのものなのに」
探偵 「その通りだ…すまないな、ハニーちゃん」
ハニー「探偵さん…」
美紅 「ハニーさんとゾラお姉様は、勝手に殺し合っててよ。探偵さんとボクは先に行かせてもらうから」
団兵衛「行くって何処へじゃ!?」
美紅 「ボクたち二人の愛の巣を作るのさ。人間にも魔女にも関わる気はないから、そっちも邪魔しないでね」
探偵 「そういうことだ。じゃあ、さよなら、ハニーちゃん。エドと、じじいも」

そして美紅と探偵はハニーたちの前から姿を消した。
その後、キューティーハニーはパンサー・ゾラを斃し、世界にいったんは平和が戻るのだが……
美紅と探偵の間に生まれた魔女たちが、人間界にエロエロな騒動を引き起こすのは、また別の話である。
【終わり】
投下終了。めでたしめでたし。
正義堕ちして美紅がゾラを斃す展開も考えましたが、それよりこっちのほうが怪人らしいかとw
504maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/09/29(火) 21:45:09 ID:CVBynJUV0
>美紅と探偵の間に生まれた魔女たちが、人間界にエロエロな騒動を引き起こすのは、また別の話である。

わははは。こういうオチ大好きです!
二人で悪に堕ちて鬱展開はちょっとやだなと思ってましたが、
でも正義堕ちよりは全然よかったです。
505maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/09/29(火) 21:48:18 ID:CVBynJUV0
…というか>>477様も同じ方だったんですね。なんか納得です。
506名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 14:18:20 ID:1a1e81FlO
ダレモイナイ
507名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 22:52:11 ID:1a1e81FlO
イマノウチ
508名無しより愛をこめて:2009/10/02(金) 23:26:59 ID:BS3Zk6Ih0
デスパー軍団のサイボーグ・ミスワンは可愛いのう
ttp://bbs53.meiwasuisan.com/bbs/tokusatsu/img/12535695230023.jpg

機械部品を全く使わず生体部品のみで造られた完全生体サイボーグだそうじゃ
この娘が拉致られて強制改造されるところをじっくり見てみたいものじゃ
509名無しより愛をこめて:2009/10/03(土) 11:04:29 ID:+F5qa4VG0
ダイナマンのDVDレンタルして来た。

「突撃チョロッポ兵」
戦闘員に改造される女の子がもう少し年上だと良いのだが、残念
510maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/10/08(木) 21:08:08 ID:GOJ/qOya0
このスレ読み返していたら、赤ジューシャはマッキー様が執筆中だったんですね(>>132)。
>>321でぼけたことを言ってしまい失礼しました。中断中なら是非とも再開を希望です!
511名無しより愛をこめて:2009/10/12(月) 18:24:02 ID:lx4bcQTz0
(アニメ)ダイターン3 #30「ルシアンの木馬」

無理やりメガノイドに改造されて、途中まで改造されて開放されてしまったルシアンの涙が切ない。
「あたしの体を返してー!」
512maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/10/15(木) 01:44:02 ID:LleA4GqVO
今度のディケイドの映画で蜂女復活!
中の人は及川奈央らしい!!
ふつうに改造ノズル挿入のシーンがあってもおかしくない!!!(←さすがに無理か)

…というイベントに合わせて、期間限定でBeeF様がカムバックしてくれないかと夢想。

>>BeeF様
もしまだここを見ているなら是非お願いします!
513maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/10/15(木) 01:59:28 ID:xqjQlbcq0
あ、もちろん期間限定でなくとも。
514名無しより愛をこめて:2009/10/16(金) 12:54:53 ID:G0vz3pcWO
平成時代になってから、女性が改造されてしまう番組とか映画とかあったの?
515名無しより愛をこめて:2009/10/16(金) 21:02:53 ID:kob/bAAV0
一応、映画仮面ライダーのThe FirstとSecondに改造された女性が出てきたかと。
ただ、シーンがあるかというとビミョかもなぁ。
516名無しより愛をこめて:2009/10/16(金) 21:09:20 ID:SaVIyovs0
つ「江川達也」
517 ◆WlFtPozYo6 :2009/10/17(土) 00:43:01 ID:llCf3BW60
a
518名無しより愛をこめて:2009/10/17(土) 00:59:07 ID:aO5PfUY10
浅田真央がショッカーの女戦闘員に改造されたらいいのにな…。
あの可愛らしい真央ちゃんが黒レオタードの女戦闘員になってメイクも可愛い顔の面影がなくなるくらいどぎついものになれば言うことなし。
先輩の女戦闘員には荒川静香もいいな。ってなことを妄想した。
519名無しより愛をこめて:2009/10/18(日) 00:00:37 ID:as6ibin80
maledict氏は冬のディケイド映画をいそいそと見に行くだろう
そして煮え切らない思いを抱いて帰宅するだろう
その不完全燃焼な気持ちを整理するために、このスレに
及川奈央が改造ノズルで蜂女に改造されるSSを投下するだろう

今から予言しておくw
520名無しより愛をこめて :2009/10/18(日) 00:28:59 ID:3dHowVwX0
古いですが、巨乳キャンペーンガールだった、田島都・中山恵美・茂野幸子が、女戦闘員、(赤ジューシャ)に改造されるのを妄想しています。
521名無しより愛をこめて:2009/10/21(水) 07:54:01 ID:U89lYwfx0
maledict氏が蜂女スレで及川蜂女の改造SSを
エロパロ板のスレでBeeF氏の未発表作を題材にしたSSを
それぞれ執筆する予定らしいぞ
しかもエロパロ板では複数の職人さんの競作になるらしい
522maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/10/21(水) 09:38:25 ID:c9jbwpyh0
すぐには無理かもしれません。おろおろ
523名無しより愛をこめて:2009/10/21(水) 09:53:10 ID:PeluBpWs0
わざわざ報告するのは執筆者へのプレッシャーになるからやめとけ
524名無しより愛をこめて:2009/10/21(水) 12:34:59 ID:TtXN7eTi0
>>518
体操の鶴見虹子もいいと思う。
525名無しより愛をこめて:2009/10/21(水) 12:58:31 ID:wNc9EBmv0
>>523
いやでもmaledictさんは最近SSの投下がないし
ポッと出の初心者職人さんじゃないんだから
このへんで皆で刺激して発奮してもらわないと
526名無しより愛をこめて:2009/10/21(水) 16:00:45 ID:Nj8x1HzB0
SSの話題はあっちでいいんじゃね?
こっちは作品の話題で盛り上がればさ
527名無しより愛をこめて:2009/10/21(水) 17:20:30 ID:ulp+MQFP0
正直、スカトロ天国と化しているエロパロ板は覗いていない
528maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/10/21(水) 18:03:49 ID:ZAmj+tSn0
>>525
実は最近わけあってここの↓スレに常駐して、

日本SF新人賞■創元SF短編賞 Part.6
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1255612688/

同スレ主催のSSマツリに参加したりしてました(「321編隊」の二作が自分です)
ttp://wikiwiki.jp/sfrookie/?%A5%B9%A5%EC%BD%BB%BF%CD%A3%D3%A3%D3%BA%D7%A4%EA%B2%F1%BE%EC

一般の人向け、と思い異形度はセーブ気味ですがよろしければどうぞ

…で、今分かったのですが、上記の賞の候補に残ってしまったみたいです
ttp://www.sfwj.or.jp/sinjin.html
どの作品かは見れば何となく分かると思います。
360枚中、250枚分改造シーンが続くいかれた話で、
これ以上上に残る気がしません。落ちたら自サイトで晒します。す。
……万一受賞したら、受賞作が出てもあまり本屋に出回らない弱小の賞みたいなので、
(去年の受賞作が昨日発売らしいが、どこに行っても置いていない)
買って下さるとうれしいです。
529名無しより愛をこめて:2009/10/27(火) 12:16:51 ID:0bt4a8thO
ほしゅ
530maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/10/27(火) 16:46:05 ID:QKJlTCch0
前から考えていたネタなのですが、「私説・ショッカー蜂女」の、
ヒロインが改造頭蓋をはめ込まれるシーン、ちょっとだけ修正してみました。
531名無しより愛をこめて:2009/11/02(月) 12:36:33 ID:HRBSl5FD0
ディケイド映画のタックル画像がそろそろネットに上がってきたよ
ttp://tetuo0044.daa.jp/bhr/src/1256971302975.jpg
ttp://tetuo0044.daa.jp/bhr/src/1257123662621.jpg

大ショッカーの怪人が人間を改造して造るのは間違いないんだから
スーパーショッカーのこの娘も、間違いなく改造人間だよね
小林涼子のスネーク同様、女優がそのまま怪人(?)役なので嬉しい

願わくばどなたか職人さん、この娘の改造シーンをエロエロで書いてはもらえまいか
532名無しより愛をこめて:2009/11/02(月) 20:34:28 ID:PcCo8IcW0
>>531
ttp://www.cow-spot.net/cgi/bbs8/img.cgi
>> 名前: 名無しより愛をこめて [2009/10/31,22:03:30] No.8542
東映はタックルちゃんのスピンオフものを早急に製作すべき

>> 名前: 名無しより愛をこめて [2009/10/31,22:32:08] No.8545
>東映はタックルちゃんのスピンオフものを早急に製作すべき
タックル(回想)「あの日、あたしは・・・」

後ろから薬を吸わされ誘拐

気が付くと手術台に貼り付け

誰もが考えることは一緒か。改造女子中学生タックルこそ我々にとって最後の希望
533名無しより愛をこめて:2009/11/06(金) 14:23:33 ID:QYorTcIYO
自分が改造人間だと思い込んでるだけの電波コスプレ少女、
という設定だったらどうしよう。
534名無しより愛をこめて:2009/11/06(金) 21:26:07 ID:Pi3MXer00
>>533
韓流映画に「サイボーグでも大丈夫」っていうのがあっての
ttp://eiga.com/official/cyborg/
535名無しより愛をこめて:2009/11/06(金) 22:48:45 ID:xhP66lfU0
>>533
永井豪の短編に「くずれる」というのがあって、ウブな青年をからかおうとしたサークル仲間が
宇宙人のマスクの上から人間のマスクを2重にかぶって、青年の目の前で人間のマスクだけ取り
「俺たちは地球を侵略しにやって来たボア星人の仲間じゃないか、記憶をなくしたのかビオ!」と
皆で詰め寄ったら、混乱した青年は「違う、俺は人間だーっ!」と逃げ出すんだけど
実はこの青年だけが本当に、記憶をなくした侵略者の宇宙人だった、ってオチの話

この設定を翻案して、実は改造人間にされてるけど記憶をなくしてしまった少女の話を書いたら面白そう

maledictさんあたりが書いてくれないかな
536名無しより愛をこめて:2009/11/07(土) 04:29:15 ID:gm/wDT8DO
同人系かもしれませんが、『アンカーリヴ』という特撮AV作品の中で、ヒロインが自ら改造手術を受けるシーンがあるそうなんですが、どなたか観た方いらっしゃいますか?
537maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/11/08(日) 18:23:46 ID:wkDDTbYG0
>>535
ちょっといい感じですね。BeeF様のたしか「出口ナシ」がそんな話でした。
気付かない内に改造されてた、というのは昔書いたアンチショッカー同盟の話で
やった覚えがありますが、それがメインではありませんでした。
アダルトでやってるBeeF様祭りのが終わったら
考えたいですが、先になってしまうかも。
538maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/11/08(日) 18:33:27 ID:02o7W8TrO
訂正。
「出口ナシ」は「気づかない内に改造される話」だっただけで、
あらすじ等はだいぶ違いました。

最近当スレにSS投下がないので、自分がなんとか、と思いつつなかなか取りかかれずすみません。
新人さんや最近ご無沙汰の作家さんが来てくれないかな。
539名無しより愛をこめて:2009/11/09(月) 10:24:15 ID:nlgaa+SnO
>>535
同じ永井豪作品なら宇宙怪物園的な奴が好きだな
宇宙から連れて来た怪物達を展示しているとされる怪物園に来た若者達を捕獲しに行くところを見せてやるとさそい宇宙に連れて行く
でもその星は人間を怪物
に改造するための星でした実は怪物園の怪物は元は人間だったのです
そこに連れて来られたカップルは怪物に改造され怪物園に展示されました
めでたしめでたし的な
540名無しより愛をこめて:2009/11/09(月) 10:35:15 ID:o+VVYAGJ0
そもそも原作デビルマンの、デーモン無差別合体というのも一種の改造じゃないのか?

俺はミーコや犬娘には興味を引かれなかったが
飛鳥邸の地下で裸で踊っていたねーちゃんがデーモンに変身するシーンで何度もヌイたぞ
541名無しより愛をこめて:2009/11/09(月) 10:53:49 ID:TWhDs6QQ0
>>540
>飛鳥邸の地下で裸で踊っていたねーちゃんがデーモンに変身するシーンで何度もヌイたぞ

うp
542名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 03:28:22 ID:htWnPiob0
>maledict氏
BeeF氏の作品で何でもいいので二次作品かスピンオフを書いてください。
543名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 10:45:52 ID:WC61qFxa0
今、おにゃ改アダルトでBeeF氏の「エデンの門番」祭りやっているんじゃなかったっけ?
二次作品と言うのもよさそうだけどね。
544名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 19:51:19 ID:vri5k8xn0
>>542
別にBeeF氏の作品にこだわらなくても…と思ったが、
要するにおにゃのこが改造ノズルで蜂女に改造される話を読みたいってことだな!
545名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 22:18:58 ID:Fy5xV8JH0
>>542
もし書いていただけるんだったら、「改造淫魔 ハニービー計画」がいいと思う。
ヘルマリオンもの同様、BeeF氏は続きのストーリーに関してかなり明確なイメージを持っておられたようだし。

以下、過去ログ倉庫からのサルベージ。508氏=BeeF氏ね。

559 :508 :04/09/27 02:57:40 ID:iFnneFGR
>>558
本当に申し訳ありません。319様のSS、明日UPされることを楽しみにしています。

>ところであなたのSSには正義のヒーローは登場するのでしょうか?どんな戦いになるのか色々想像してしまいます。

漏れのSSに登場するヒーローですが、この組織の洗脳方法だと、裏切ることはなかなかできま
せん。
そこでとんでもないダークヒーローを、想定しているんです。
それは、事故で頭部に損傷を負った改造人間。
すっかり正気を失っていて、ジャンキーのような状態です。で、同じ組織の改造人間を見ると
トラウマを刺激されて、悪鬼のごとく攻撃を開始するのです。
パワーセーブのタガが外れているので、自らの肉体も傷付けながら、凄まじい力を発揮します。
一般人にとっては必ずしも敵ではありませんが、正義のヒーローを名乗るのはおこがましい。
そんな危険な香具師と、いずれ涼子ちゃんが戦う時が…来るんでしょうか?

>それともう一つ。涼子のモデルなんですが、個人的には広末涼子を連想してしまうのです。名前も同じだし、広末も姉妹です。もっとも広末のほうが姉ですが。

涼子の名前は、漏れの非常に身近な人間から借用したものです。広末は特に意識しませんでした。
こんなもんのモデルにしたことがバレたら、たちまちボコられそうなんですがw
546名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 22:19:39 ID:Fy5xV8JH0
586 :508 :04/09/29 00:31:31 ID:X24Rygq2
>>585
325さま。ありがとうございます。あなたのSSにはいつも驚かされています。
鬼畜度の高さもさることながら、あくまでヒーロー番組の枠組を重視しエンタテイメント
的展開も果たしているところなど、自慰SSしか書けない漏れには頭が下がります。
微妙にスレ違いということを気にされてましたが、気になさらずに暴走して下さることを
心から望んでいます。

>ところで、出過ぎた提案で申し訳ありませんが
>涼子、翔子、さゆりの母娘が蜂女になったころ
>お父さんが脱出に成功する、というのはどうでしょう。

ああ、なるほど。父親というのは考えてませんでしたね。
父親は単なる工作用戦闘員のつもりでしたから、バイオレンスには向かないでしょう。
ですが、実をいうと325氏のプロットは、涼子たちとダークヒーローを何とかからませよう
として漏れが考えていた展開と、なんだか微妙に似通っていたので驚いてしまいました。

漏れがキーパーソンとして考えていたのは、翔子の恋人・一条輝(あきら)です。蜂女に改
造された翔子が、要人洗脳ナノマシンの最初の実験台として選んだのが彼でした。
輝を呼び出した翔子は蜂女の正体をあらわし、フェロモンで誘惑して蜂女の姿のまま輝と
の性行為に及んだ後、ナノマシンを彼に注射します。
ナノマシンに操られた輝は、「操った相手を自殺させることができるか」の実験のため、
ビルの屋上から飛び降りるよう、翔子に命じられます。
547名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 22:20:10 ID:Fy5xV8JH0
587 :508 :04/09/29 00:32:39 ID:X24Rygq2
ためらいも無く飛び降りた輝は、途中偶然に、張り出していた変電設備の高圧線に引っか
かり、感電した上で地上に投げ出されます。翔子は、これで輝は死んだと判断してアジト
に帰ってしまいますが、奇跡的に輝は、感電しても命を失いませんでした。
逆に感電したことでナノマシンの活動が止まり、電線がクッションになったおかげで身体
も軽傷で済みました。
正気を取り戻した輝は、翔子たちを何とか救おうと、活動を開始します。

戦闘員に改造され、破壊工作に従事していた翔子たちの父を締め上げ、ヒドゥの存在を知
った輝は、やがてヒドゥの改造人間たちを狩るという、狂ったバッタ男の噂を耳にします。
そして“サッカー”と呼ばれているその男、安佐斗屋(あさどや)サブと出会うのです。

サブはヒドゥが比較的初期に造った超A級改造人間で、不完全ながら変身能力を備えてい
ます。驚異的な再生能力を持ちますが、失った脳と記憶は再生できず、頭部の穴にクズ布
を詰め込んでいます(だから“サッカー(詰め込み野郎)”なのです)。裸コートに鼻ピア
スというアブない野郎で、やることなすことムチャクチャですが、輝は徐々に、彼に惹か
れてゆきます。しかしながらサブにとっては、輝が救いたい翔子たちは倒すべき敵以外の
何者でもないのです。
いずれも正義ではない両者の間にはさまれて、輝の心は激しく煩悶します。しかしサブに
も翔子たちにも無い「良心」を輝が持っていることが、未来に光明を投げかけるのです。

でも、これ以上書くのは本当の本当にスレ違いですね。自粛いたします。
548名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 22:20:52 ID:Fy5xV8JH0
595 :508 :04/09/29 02:25:13 ID:X24Rygq2
>>588
なるほど。「足枷」という考え方だったんですね。勉強になります。

>ところで、翔子の恋人の名前は、バルキリーに搭乗する
「私の彼」のパイロットの人からですよね

いやあ。漏れはSSに使用する人名は深く考えず、その場にあるものをヒントに即興的につ
けてますので、マクロスは書いてる最中に気付いたけど「まあいいか。」でそのまま流し
てしまったようなわけです。丁度あんな感じのヘナチョコキャラですから。
既存のものと被る危険というのは、ビジネスではないんだし、漏れはあまり考えないこと
にしています。ですが、問題があれば別の名前に変えて下さい。
ちなみに香具師の名前は、たまたまギャバンの一乗寺烈の写真が目に入ったのに由来して
いますw

安佐斗屋サブの「サブ」はもちろんハカイダーですが、例の雑誌ももちろん踏まえていま
す。香具師のアブノーマルさを表現したかったからです。(注:ホモではありません)
サブの輝との関係は、たまたま空腹でなかった小猫が鼠に対して取る態度なんですね。
安佐斗屋という妙な名字は、なんか沖縄くさい名字にしたいなと思い、「安里屋ユンタ」
という民謡を思い出したからです。女性っぽい字面だったのでちょっと変えました。
「あざとい」とのダブルミーニングにもなってます。
ヘルマリオン編のネーミングは大概、人形関係です。ヘルマリオンはマリオネットだけで
なく、ピグマリオン(自分の造った女性像に恋したギリシア神話中のアフォ)も踏まえています。

以上引用終わり。
549名無しより愛をこめて:2009/11/10(火) 22:28:17 ID:Fy5xV8JH0
今は亡き「蜂女の館」の作品解説ページにこんなのも見つかった。

> ▼あるのかどうかわかりませんが、第2部以降の構想も存在しています。翔子たちを助ける道を求めて
> 暗闘する彰はやがて、ヒドゥの改造人間たちを狩るという伝説の男、狂ったバッタ男“サッカー”の存
> 在を知ります。元はヒドゥのエリート改造人間だったのが、頭部に損傷を受けたため狂戦士となった
> (穴の開いた脳にクズ布を詰め込んでいるため“サッカー(詰め込み野郎)”と呼ばれている)この男・
> 安佐斗屋(あさどや)サブは、決して正義の味方などではなく、ヒドゥの改造人間を狩るためにはどんな
> 悪どい卑劣な手段でも取る人物です。自分でも気付かぬままサッカーによって、翔子たちを呼び出す手
> 駒にされていた彰。クライマックスは地下駐車場における、母子蜂女3人+ナメクジ男、対、サッカー
> の死闘です。キチキチキチキチ…という威嚇音を立てながら凄まじい速さで翔子や人質となった彰たち
> の周囲を旋回し、獲物を狩るチャンスを狙うサッカー。液体化できる能力を生かし奇策で臨んだナメク
> ジ男は敗退し、乳房を改造してX線レーザーを仕込んだ翔子の一撃がサッカーに重傷を負わせるものの、
> さゆりが襲われて翔子たちの目の前で、サッカーにむさぼり食われてしまいます。駐車場は炎上して大
> 火災が発生。双方大ダメージを受けたこともあって勝負は引き分けに終わりますが、サッカーはどうい
> う風の吹き回しか、捕われの彰の拘束を解いてからその場を去ります。ストーリーはかなり細かいとこ
> ろまででき上がっているのですが、たぶん発表の機会は…無いだろうな (笑)。
550名無しより愛をこめて:2009/11/11(水) 00:23:07 ID:kakeHZtD0
いや、読みたいのは改造人間どうしのバトルじゃなく
美女or美少女のエロい改造シーンだけだから・・・
551maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/11/11(水) 01:45:33 ID:rcqjgtpY0
>>545-549
ああ、懐かしい!ただ、たしかに、>>550様の指摘されるとおり
ちょっと方向性が違う気がしますね。少なくとも改造ノズル大活躍という展開ではない。
(まずはサッカーのおにゃのこ化から?…うーん)
とはいえ、「改造淫魔…」はじめ、BeeF様は魅力的な設定をぽんぽん立てては
さっさと次の話に移っていったので、設定を活かした二次創作の余地は
まだまだあると思います。最近妄想も途切れがちながら、何か浮かんだら書きます。
とりあえず「エデンの門番」maledict版は書き始めたので、そちらからということで…・。

ときに、アダルトの方でまた大規模規制がされているそうで、
あちらの住人の方の提案で自分の掲示板に避難スレを作りました。
2ちゃんの方の規制の状況はわからないのですが、
一応こちらにもリンク貼っておきます。

無印/アダルトおにゃ改避難スレ@maledictedBBS
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10463/1257870758/
552名無しより愛をこめて:2009/11/11(水) 07:48:30 ID:akXhn1Ix0
>>550
同感、同感。
前にバトル物でスレが火だるまになった事を忘れちゃいかんぜ。
553名無しより愛をこめて:2009/11/12(木) 04:10:26 ID:iCNzHbkv0
だが栗山蜂女SSのようなバトルはまだ許される気がするな
ようは演出次第ということだ
554黒須 月唯 ◆RUI00.X7Sc :2009/11/12(木) 13:10:14 ID:3+gmS7s+O
てすてす
555名無しより愛をこめて:2009/11/12(木) 14:03:17 ID:2K+t/MYE0
>>553
演出というより内容だろ?
スレ違いか否かの
556黒須 月唯 ◆RUI00.X7Sc :2009/11/12(木) 16:44:37 ID:3+gmS7s+O
帰ったらSS投下するかもです
完成したら投下予定です
557名無しより愛をこめて:2009/11/12(木) 17:08:49 ID:C4+9SLFf0
↑ダイレン?
558名無しより愛をこめて:2009/11/12(木) 20:38:09 ID:m/Yd9Dp50
宇宙鉄人キョーダインの漫画版だったかな?

ダダ星と地球が友好関係を結び、交流の一環として
地球の若者がダダ星へ留学する。

しかしダダ星は地球侵略を狙っていて、地球から来た若者を
サイボーグ/ロボットへ改造していた。

むか〜し、こんなのを読んだ覚えがある。
559黒須 月唯 ◆RUI00.X7Sc :2009/11/13(金) 14:24:15 ID:kHqD+em6O
ダイレンじゃないですよー
どちらかと言えば羽生 翔子に近いですねぇ
というか本人ですし
鳥忘れちゃったのでコテハン変えちゃいました
560maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/11/15(日) 01:51:46 ID:zlT34VU40
>>黒須様
羽生様だったんですか。新作期待です
以前ご多忙だったような覚えがありますが、
新作たくさん期待できるようになったのなら読者としては幸いです
561名無しより愛をこめて:2009/11/15(日) 08:48:07 ID:Uywmi4TZ0
怪奇系の少女マンガだが (題名忘れた)

問題児の多いクラスに若い女性教師が着任
いじめられっ子(♀)に「これを飲みなさい」と言って
聖水を飲ませ、いじめられっ子は明るく元気になる。
いじめっ子にも聖水を飲ませ聞き分けの良い子にする。

そこの効果を見て他のクラスメイトにも聖水を飲ませ
・成績の良い子はますます良くなり
・運動の良い子はますます良くなり
・他の生徒も聞き分けの良い利口な生徒になる

どことなくシャイダーを連想させ
コレをベースに改造シーンを加えてSSが作れるかな?と思った。
562名無しより愛をこめて:2009/11/15(日) 19:09:17 ID:5ggOhoGN0
>>561
ちょっと聞きたいんだが、その「聖水」というのは、
その、なんだ、アノ水のことか?

だったら東京ドーム氏じゃないが、セミ女が自分の聖水で
生徒たちをモニョモニョ、という展開に期待できそうだな
563名無しより愛をこめて:2009/11/16(月) 23:57:40 ID:riEKn+du0
>>562
アノ水 +覚醒剤 = 聖水

オチは聖水を飲まなかった主人公♀が教室から逃げて助けを求める
だったかな?
564名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 02:11:29 ID:lLnwRjQ60
日本特撮史上最高の萌えシーンと言えばこれ
ttp://tetuo0044.daa.jp/bhr/src/1258441355947.jpg
ttp://tetuo0044.daa.jp/bhr/src/1258441399590.jpg
565名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 14:53:04 ID:iIY+svJf0
>>564
身体の一部が怪人化しているところがこのシーンに有ればもっと良かったのに
566名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 15:16:45 ID:xXbXdxVE0
>>564-565
あともうちょっと、女っぽい怪人造形だったらな……。
567名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 16:46:05 ID:+xX5Ovis0
>>565
後の方で片腕が怪人化し始めて慌てて妹に隠す、といういいシーンがあったのを
考えると、やって欲しかったですね

>>566
BeeF様版「紅の復讐者」だとボンデージ系のエロいデザインに改変されていたんだけど、
脳改造失敗で抵抗する美也さんに女科学者が、
「いいこと。今度抵抗したら、あなたをこれ以上ない醜い姿に改造してやるわ。見なさい!」
と言ってテレビ版デザインを見せて脅すシーンがありましたねw
568名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 16:57:40 ID:iIY+svJf0
欲を言うとキリがないがせめて光線から逃れようと
顔を激しく動かしてから気を失うという描写も欲しかった
569名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 18:44:12 ID:ADim0tIb0
>>568
あの光線って何なの?
レーザーメスか何かだったら、顔を動かしたら
とんでもないことになると思うんだけど
570名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 19:05:57 ID:xXbXdxVE0
>>567
「紅の復讐者」は確かに名作。TVじゃやれないハードさだけど。

>>569
ネオショッカーの改造って遺伝子系だっけ?
拒絶反応が起きないようにする光線とか……?
571名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 19:42:37 ID:Obx86GOl0
いっそこのスレの総力をあげて、サソランジン再改造計画とかやらないか
美也さんにふさわしい妖しくエロく美しい姿にデザインをリファインするの

572名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 19:43:40 ID:Obx86GOl0
貼り忘れたけど、こういうテイストでさ
       ↓
ttp://blog-imgs-41-origin.fc2.com/c/a/3/ca3/den-o643.jpg
ttp://blog-imgs-41-origin.fc2.com/c/a/3/ca3/den-o640.jpg
573名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 23:09:45 ID:HKQb2zC40
>>SS作家さん各位
どこぞで栗山千明が改造されましたが、実在のタレントだとか女子アナだとかを改造するネタをぜひお願いします。
個人的には戸田恵梨香、眞鍋かをり、大政絢などなど。
574名無しより愛をこめて:2009/11/18(水) 23:19:19 ID:Pz/Ee+z30
>>573
maledictさんが、及川奈央が蜂女に改造されて
映画の撮影現場で夏みかんや広瀬アリスを襲って改造するSSを書くって
蜂女スレで言ってたよ
575名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 00:16:57 ID:+XfwFEHkO
これ以上ない醜い姿に改造してやると言われて
及川蜂女のスチールを見せられるわけですね
「そ……そんな安っぽい改造人間なんて嫌ですっ!」
576名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 02:20:51 ID:LN6J6U4q0
へビンガーはグラマラスでよかったな
577名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 09:24:53 ID:N1wBw1kb0
さそり女の改造SSと言えば、こんなのがあった
ttp://march-ell.seesaa.net/article/27989796.html

女囚さそりや、さそり座の女じゃないけど、サソリと女って相性いいよね
その割にサソリの女怪人って、クウガのザザルとゲキレンのソリサくらいしかいない
ぜひここの職人さんに、素敵な女怪人を作ってもらいたいな
578名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 15:56:05 ID:gtaJqSzI0
572のドクターケイトテイスト希望
579名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 18:08:48 ID:QpUct7AU0
どうして人間体に戻った時に全裸にならないんだ?
ワンピースはいったいどこから出てきたんだ?
ttp://tetuo0044.daa.jp/bhr/src/1258587933682.jpg
580名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 18:45:11 ID:YH93a3dT0
>>571-572
同意だが、絵心がある人が少ないからな。
「怪魚人アマゾニア」を描いた人が協力してくれると良いが|∀゚)

>>577
絵柄的に凄みは無いけど、雰囲気あるな。

>>579
同時にサソリの外骨格はどこから出て、何処に消えるのか謎w
ライダーの変身も、また同じだが。
581名無しより愛をこめて:2009/11/19(木) 20:36:09 ID:jFJok2UT0
>>579>>580
ライダーの変身時に何が起きているのかについては
長谷川裕一『もっとすごい科学で守ります』に考証があった気がします。
顔は瞬時に外骨格形成、体はベルトに収納されていたスーツ、という解釈だったかな

原作版『仮面ライダーBlack』だとちゃんと怪人体=全裸という設定で、
光太郎は変身のたびに全裸になるんですよね。
帰ってきた信彦と共闘後、木陰で二人で変身を解いていたところ、
杏子ちゃんがやってきて、「きゃあ、二人で何やってるの」と驚かれる、
…というようなシーンがあったと思うんですが、
その後一体どんな言い訳をしたんでしょうか…
582名無しより愛をこめて:2009/11/24(火) 21:27:30 ID:R7qT0iXl0
何となく過疎ってますね……
583名無しより愛をこめて:2009/11/24(火) 22:02:54 ID:amNyworL0
みんなエロパロ板のBeeF祭りを見に行ってんじゃね?
584名無しより愛をこめて:2009/11/26(木) 00:35:41 ID:M2pfo+jA0
【改造依頼】
maledict氏、優木まおみを蜂女に改造してください。

585maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/11/26(木) 21:13:33 ID:1IoHwuHl0
>>584
うう、どんな人物かよくわからなくて何書いていいかわからないです
既存のSSの登場人物の顔に脳内で代入する、というのは不可ですか?
エロい画像は豊富みたいなのでコラ職人様向きかも…

なんか手がかりがつかめたらチャレンジするかもですが、すみません…
586名無しより愛をこめて:2009/11/27(金) 01:54:35 ID:JfC0Ka7p0
リク厨には反応しない方がいいと思う
587名無しより愛をこめて:2009/11/27(金) 03:20:11 ID:bIVM6ToX0
>>maledict氏
こっちで何か投下する予定はないの?
588名無しより愛をこめて:2009/11/27(金) 03:24:31 ID:o1+kKhVc0
まず蜂女スレで、及川蜂女の改造&暴走SSだよね
589名無しより愛をこめて:2009/12/01(火) 01:46:18 ID:XN40kWTm0
【改造依頼】
maledict氏、及川奈央を蜂女に改造し、>>584>>586を戦闘員に改造してくださいwww
590maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/12/02(水) 01:45:09 ID:WLZnNjfD0
>>589
厳密に言うとですね、自分は>>519様の予言通り、「及川蜂女に萌えるために
いそいそと映画を見に行き、何か煮え切らない思いを抱いて帰宅し、その気持ちを
整理するために、蜂女スレ374様の案などを参考にSSを書く」予定なだけなのですww
591名無しより愛をこめて:2009/12/05(土) 00:04:43 ID:0kj06nUuO
初めてこの気持ち悪いwスレを見させて貰ったんですが、スカイライダー第四話ってそんなにお薦めなんですか?
ヒーロー物の改造ってやはり規制が入るのか今一萌えない気がするんですが、例えば初代人食いサラセニアンの拉致→危機展開なんか萌えるんですがあれと比べてどうなんでしょう?
592名無しより愛をこめて:2009/12/05(土) 02:19:55 ID:ZLBpzd7R0
>>591
スカイ4話は、サラセニアンの回であった萌え要素をほぼ全て
収録していて、さらに+αだからな
比べるべくもない
スカイ4話にはなくてサラセニアンにあった萌え要素と言えば
・おにゃのこの拉致シーン
・(改造の)順番待ちシーン
・両手両足を拘束されてもがくシーン
くらいかと思う

おにゃのこの可愛さは好みの問題もあるが、どっちもまあまあ
593名無しより愛をこめて:2009/12/06(日) 01:31:59 ID:xG8AMRVU0
594名無しより愛をこめて:2009/12/06(日) 17:06:12 ID:03l81+mO0
>>593
ライダーの中の一文字(?)の目が妙に真剣なのが笑える
595maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/12/06(日) 22:02:40 ID:Zod93QPf0
>>528で報告した日本SF新人賞、落選しましたので報告しておきます。
明日あたりには下記が更新されて結果が載るだろうと思います。
ttp://www.sfwj.or.jp/sinjin.html

下記にも、日本SF大賞(プロ対象の賞)のニュースの関連情報として結果が載ってます
ttp://mainichi.jp/enta/art/news/20091206mog00m040029000c.html
596maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/12/06(日) 22:11:56 ID:Zod93QPf0
追記。>>528で、落ちたら自サイトで晒しますと予告してたんですが、
やっぱりもうひとあがきしてからにしてから、ということにしました。
未練がましくてすみません。
597名無しより愛をこめて:2009/12/07(月) 19:21:20 ID:8esj+Aor0
無印11-12スレ目投下SS抽出しました。
同スレ内にも書きましたが、荒れまくっていたとはいえ、
(あるいは荒れていたからこそ、職人の皆様(自分除く)が使命感を感じて)
SS投下も活発にされていたんですね。
本当はツクモ電機ネタが好きなネオショッカー樹海基地の方のSSも
たくさんあったのですが、スレを見るとwiki未収録を希望されていたので、
とりあえず氏のご意向に従いました。(後回しにしていて、力尽きた、とも言います。)
598名無しより愛をこめて:2009/12/07(月) 22:18:35 ID:QryruPu70
        |L-r ニ⊇ク| j| | || | }} |
    __r ''´ └' -'ィ!H{ ト!| !ィ〒!リ/! |
  _/ |     ニつ_    ヒノ,,レ' |
 ノ \ `フ /厂ヾ!´ ̄   ,   "// i |
イ    了 /八 ヽヽ、 ヽ≡' // | !  >>597乙であります!
 \  /  //ハヽ ヽ┴` ー ' レ'〉i |  !
--一/-‐ '"⌒^ト-ヘ \「\|o∨| ||TTヽ
  /}     /ト- !|ヽ ├-l | ト ||├}-ヘ
/ /─  ̄    ト- || | ∧ |o| 厂!/ V/  \
599名無しより愛をこめて:2009/12/09(水) 13:12:44 ID:M1BrgE+i0
>>132マッキー様
>>556黒須(旧名・羽生)様
SS投下待ってますよ
600名無しより愛をこめて:2009/12/10(木) 00:48:58 ID:fjj3zc5Q0
600
601名無しより愛をこめて:2009/12/10(木) 01:47:10 ID:Xasj8ZTD0
そろそろショカ代氏の暗躍(いい意味で)が始まってもいい頃だな

また前のアマゾニアみたいに、みんなで萌える話をリクエストしてみないか!?
602黒須 月唯 ◆RUI00.X7Sc :2009/12/10(木) 18:36:40 ID:dDsHf8YTO
>>599さん
まだパソコンの規制が解除されないんですよ…………
おのれディケイド!じゃなくてdion!

ってことで投下は多分規制が解除されてからですね……
永久規制じゃないことを祈ってます
603名無しより愛をこめて:2009/12/11(金) 07:59:37 ID:SdWL5OFu0
>>602
maledict氏のサイトに投下すれば、転記してくれるよ
604名無しより愛をこめて:2009/12/11(金) 08:11:19 ID:uocpt7Sh0
仮面ライダーJの第1稿では、瀬川耕司の元カノがフォッグマザーに捕えられて
カマキリ女に改造されるという設定だったそうだが

職人さんの誰か、一般人(加那ちゃんのお姉さんとか)がフォッグマザーに
捕えられて蜂女ズーに改造されるという話を書いてくれないかな?

ttp://www.geocities.jp/tom0602abe/_gl_images_/zoored2.jpg
605maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/12/11(金) 08:46:44 ID:N+6YCrLmO
>>602黒須様
>>603様のご提案、
週末パソコンに触れられず転載遅れるかもしれませんが、
規制長引きそうなら使って下さって構いません
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10463
新スレを立てて投下し、スレ(「全部読む」のアドレス)のリンクをここに貼れば、
取りあえず見に行けるようになるとは思います。
なお、一見2ちゃんみたいですが、あくまでmaledict管理のしたらば掲示板ですので、
その違いはご留意下さい

>>604
うろ覚えながらズーには人間体があったような気がしますが、別個体という設定でしょうか?
606名無しより愛をこめて:2009/12/11(金) 17:30:32 ID:I/raHjcB0
>>605
ズーは宇宙生物で、地球人の姿を元々持ってるわけじゃないだろうから
人間体には誰か具体的なモデルがあるんじゃないの?
607黒須 月唯 ◆RUI00.X7Sc :2009/12/11(金) 21:35:43 ID:mu2VRW1fO
maledicted様のBBSをお借りして投下しました
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10463/1260534041/
えーと、アドレスはこれであってるはずです
まだまだ未熟ですが、どうぞよろしくお願いします
608転載:黒須 月唯様・作品1(仮)・前書き:2009/12/12(土) 00:42:37 ID:eHLhJFgT0
>>607黒須様の転載いきます。前書きと後書きも転載します。(転載担当者)
-----
maledicted様から掲示板を借りて投下しても良いとの許可があったので、投下したいと思います
タイトルは特にないので誰かつけてくださる方がいれば勝手につけちゃってください
それと相変わらずのテンポの悪さと駄文とエロが残念な感じです
それでも読んでくださる方はどうぞ!
609転載:黒須 月唯様・作品1(仮)・1/4:2009/12/12(土) 00:43:30 ID:eHLhJFgT0
「……はぁ。やっぱり来るんじゃなかった……。」
正直に言って、私はここへ来たことに後悔をしていた。
学校からの帰り道、塾に遅れそうだった私はいつもは通らない道を通って家へ帰っていた。
街灯がポツンポツンとだけあり、辺りは薄暗い。
家々も遠い森の中だ。
普段は気味が悪いので通らないが、この森を通るだけで家に帰るまでの時間が15分は縮まる。
塾の先生はとても怖く、下手をすれば女の私でも竹刀で殴られるのだ。
ここを通らない訳にはいかなかった。
でも。
「シャァァァァッ!」
いきなり女の人が奇声をあげながら目の前に現れた。
「危ないっ!!!」
とっさに急ブレーキをかけ、なんとか女の人にぶつからずにはすんだけど、
勢い良く自転車を漕いでいた私は急ブレーキをかけたせいで自転車ごと倒れてしまった。
「痛っ……あっ、危ないじゃない!?急に出てくるなんて……」
「ごめんなさいね、私も急いでいたので。……ってあら、あなたが目的のニンゲンね。」
「目的のニンゲン…………?何言ってるんですか?」
女が発した言葉に私は疑問を抱き、自転車を立て直すのも忘れて女に質問をしていた。
「うん……体も良さそうだし、何よりも純粋なのがいいわ。」
「…………?」
「よしっ、あなた、私についてきなさい。今からあなたを私の従順な僕にしてあげるわ。」
女の言葉、話を聞けば聞くほど彼女がイカれてるとしか私は思えなくなってきた。
もうこれ以上話していると時間がない。
「いえ、お断りします。」
私は急いで自転車を立てて家へ帰ろうとした。
しかし、自転車はいくら力を入れても動かない。
今まで女のほうに気をとられて自転車の方を全く見ていなかったけれど、
見れば、自転車には何かナメクジみたいなものがくっついていた。
そして自転車は私の上に乗るように倒れているので結果として私は全く身動きの取れない状態になってしまった。
「残念。私があなたを逃がすと思う?」
その言葉を聞いた途端、女は鼻と口に何かを当てた。
そして私の意識は暗い底へと墜ちていった。
610転載:黒須 月唯様・作品1(仮)・2/4:2009/12/12(土) 00:44:05 ID:eHLhJFgT0
「……ん?ここは?」
見た感じ、病院という気がした。
しかし、辺りを見回してみると、よく分からない機械や何かの形に模したノズル、
挙句の果てには発光トカゲや巨大イカなどの生物までいた。
そして、私は拘束されていることに気がついた。
洋服は脱がされて、生まれたままの状態になっている。
しばらく逃げ出そうともがいてみたが、手足の枷はぬるぬるするものの、がっちりと手足を絞めつけていて、
逃げ出すことはできなかった。
そうこうしているうちにさっきの気味悪い女が部屋に入ってきた。
手にはナメクジみたいなものを持っている。
「活きのいい女の子ね。やっぱり私の部下にぴったりよ。」
女はそう言うと、手に持ったものを私の大事な場所へあてがった。
ぬるりとしたその感触で私の口からは思わず
「ひゃっ!なっ、何すんの!?」
と言った叫びと言葉が出ていた。
女は平然とした様子で
「何って、これからあなたを私の部下に改造するのよ。別に痛くは無いわ。ただ、とってもキモチイイわよ。」
と言った。
改造?そんなことテレビの中、しかも特撮番組の中だけじゃないの?
私の頭の中にはそんなハテナマークがいっぱい浮かんでいた。
だけど少しだけ分かるのはそんなことは普通じゃないってこと。
それと、家族の元へは二度と帰れないということだった。
「いやっ!やめてよっ!私、改造なんかされたくないぃ!!!」
私は精いっぱいの力を込めて何とか逃げようとしたが、ナメクジが大事なところから少し離れただけだった。
「あらあら、この拘束から逃げるのは無理よ。おとなしく観念して改造されなさい。」
必死の思いで逃げた数センチを女とナメクジは軽々と詰めてしまった。
そして、私の思いもむなしく、女はナメクジを私の大事な場所へ入れた。
611転載:黒須 月唯様・作品1(仮)・3/4:2009/12/12(土) 00:44:51 ID:eHLhJFgT0
「いやぁあぁぁあぁっ!!!気持ち悪い!!出してっ!出してぇっ!!!」
私はめちゃめちゃに動いて何とかこのナメクジを出そうと思ったが、そのぬめぬめする体液で
ナメクジは更に私の体の奥の方、子供ができる大事な場所へと入っていく。
「うぅっ!きっ、きもちっワルイ!あっ!」
どんどん私の体内をナメクジは這いまわっていく。
そのうちに、ナメクジのぬめぬめしたものをだんだんと気持ちよく感じ始めた。
ナメクジが私の中の皮膚を擦って奥へ入っていく……
「ッ!あんっ!やっ、やめっ!きもっちっ、あふっ!わるいっんだからっ!!」
「無理はしなくていいのよ。だってキモチイイんでしょう?だったらその欲望のままによがっちゃいなさいよ。」
私の中で精一杯の抵抗はしているけど、確かに女の言う通りだった。
このナメクジが通ったところがうずうずして仕方がない。
ナメクジに……もっと擦って欲しい……。
でも欲望のままにするということは即ち改造されるということ。
私の心は理性と欲望の狭間で揺れていた。
イイ……すごく……キモチイイ……。
でも!ここで……心を許したら……改造されちゃうの!
だけど改造なんてどうでもいいから……ダメ……だって!
ダメ……だ……め…………イイ……キモチイイ……。
「あっ、あんっ!キモチっイイ!きもちいいのぉ!!」
欲望に身を任せた瞬間、今まで残っていた理性は完全に吹っ飛び、キモチイイという感情しかなくなった。
そして私の中のナメクジは子供ができる場所へとへばりつき、粘膜を通して何かを私の中に流し入れ始めた。
その途端、私の皮膚は徐々に湿り気を帯び始めた。
かかとはピンヒールみたいな形に変化して、頭には触角みたいなものが伸びてきた。
私はそんなことも気にしないでただキモチイイのを感じていた。
「やっとナノマシンが入り始めたわね。」
そう女が言うのも全く聞いていなかった。
612転載:黒須 月唯様・作品1(仮)・4/4:2009/12/12(土) 00:45:20 ID:eHLhJFgT0
数時間が経った後、ほぼ私の体の変化が終わった。
これで私の改造は終わりだ。
女――千夏様が私のところへ寄ってきた。
「これであなたも私の部下ね。これからよろしく。」
「はい、よろしくお願いします、千夏様。」
そう言えば、千夏様に自分の名前を名乗っていないことに気付いた私は、慌ててこう付け加えた。
「私の名前は紗希です。どうぞ、ご自由に私をお使いください。」
613転載:黒須 月唯様・作品1(仮)・あとがき:2009/12/12(土) 00:51:55 ID:eHLhJFgT0
えーと、以上で終わりです
お粗末さまでした
掲示板を貸して下さり、maledicted様にはとても感謝しています!
ここまで読んでくださった方にも感謝の気持ちを伝えたいです
本当にありがとうございました!
また機会があったら……というか、ネタを思いついたらポツポツ書くかもしれません
今度は規制に巻き込まれないことを祈ってます
提案をしてくださった本スレ>>603様にも感謝の気持ちでいっぱいです
本当に本当にありがとうございました!!!
--------------------
*転載者より
以上、前後のレス含めそのまま転載致しました。黒須様乙でした!
614名無しより愛をこめて:2009/12/12(土) 00:55:32 ID:eHLhJFgT0
感想

文章こなれてきて、描写も以前より膨らんでいる気がしますが、
なぜか改造シーンはあいかわらずあっさり気味なのは作者のカラーなのでしょうか。
まだお若いですし、改造シーンの描写にむやみに凝るよりも健全だと思います。

あと、一体何の目的で改造されたのか、
著者自身まったく気にしていないあたりが潔いと思いましたw
615名無しより愛をこめて:2009/12/12(土) 10:18:31 ID:Y11dBySS0
黒須様お疲れ様でした。
楽しませていただきました。
ただ気になったのが、相手の女性の描写が出てなかったので、どんな気味悪さだったのかわからなかったことと、
紗希が何の改造人間にされたのががちょっとわかりづらいなと思ったことです。
二人はナメクジの改造人間ということでいいんですよね?
616maledict ◆sOlCVh8kZw :2009/12/12(土) 10:38:03 ID:faC34U5gO
ライダー映画見てきました。
道に迷って冒頭10分-最大20分ほど見落としましたので、
後日もう一回行くかどうか検討中です。
…ええと、タックルと、wの映画はなかなかよかったかなあと…
617名無しより愛をこめて:2009/12/12(土) 14:31:20 ID:Y11dBySS0
あらら、入れ替え制だったのでしょうか?
そうじゃなかったら見逃した部分を次回上映で見る時間がなかったのかな。
618名無しより愛をこめて:2009/12/12(土) 14:53:23 ID:P9B/jog+0
>>613
スマソ、このスレにSSが投下されるのに違和感を感じてしまった。
>>617
最近は何処も入れ替え制だな。
619名無しより愛をこめて:2009/12/12(土) 19:23:45 ID:Y11dBySS0
そうでしたか。
最近劇場行ってなかったもので。(汗
昔は途中入場途中退場自由だったもんなぁ。
620名無しより愛をこめて:2009/12/14(月) 02:44:32 ID:MBKxZp8M0
バトルフィーバーでヘッダー指揮官がヘッダー怪人にされていたけど、同じ風にサロメがサロメ怪人に改造されてもよかったのではと思うよ。
621名無しより愛をこめて:2009/12/14(月) 03:06:16 ID:vhxJDHB/0
>>620
(・∀・)イイ!!
622名無しより愛をこめて:2009/12/17(木) 05:42:19 ID:7jgehlM90
623名無しより愛をこめて:2009/12/17(木) 12:09:44 ID:uDZ0D3cb0
>>622
ネタ元は何だろう?
624名無しより愛をこめて:2009/12/21(月) 21:18:33 ID:g1uEUhmW0
まさか医者が本物の手術室でこっそり携帯で…と思ったけど
照明とかアングルとかスタジオっぽいかな
625名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 19:38:25 ID:jBfgiDPL0
蜂女スレが熱い
626名無しより愛をこめて:2009/12/22(火) 20:02:41 ID:PfxqFGbS0
>>625
まさか改造されたがりのおにゃのこ同士の話が聞けるとはな
627名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 08:37:46 ID:s8PPzVQV0
蜂女Tシャツの人は、改造される過程にこだわりがあるみたいだね
全裸で手術台に大の字で拘束されて、ってわかってらっしゃるw
うまくこっちに誘導できないかな? それとも既にここの住人?
628名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 14:00:19 ID:yhfHKLTC0
>>627
Tシャツの人=アダルトおにゃ改31で、メルダンフェルの蜂女になら改造されてもいい、
正体バレが快感、という話をしていた人だと当人が書かれていたので、
このスレは当然知っているだろうと思いますよ
629名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 14:52:23 ID:aEIKrbQ90
Tシャツの人はMっ気があるのかな?ふつうレイプまがいの改造手術なんて嫌がらない?
しかもメルダンフェルの蜂女になってもいいってことは、改造ノズルを受け入れてもいいってことだろ?
女の立場から見たら改造ノズルって微妙なしろものだと思うんだけど、実際どうなんだろ?
630名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 21:53:55 ID:dsL7wAYd0
じゃーん。その蜂Tだよw

>>627
自分は2年くらい前からたまにここを覗いてるよ

>>629
人によると思うけど、自分の場合は「改造ノズル? 上等じゃあ!! バッチ来んかーい!!」だなw

改造手術はエロスとタナトスの交錯の果てに、新しい異形の自分に生まれ変わる行為だと思ってるから
身体の隅々まで、細胞の一個一個まで犯されて犯されて犯されまくる改造ノズルって実に素敵だと思う
しかも改造手術の間中、意識があって、改造されてゆく自分の身体を実感できるなんて素晴らしいじゃないw
あまり血を見るのに強くない方なんで、グロくない改造方法なのもいい
631名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 23:00:06 ID:4Fp/gnpj0
蜂Tさんに質問。

もしも誘拐されて「蜂女じゃなくサソランジンに改造してやる!」と言われたらどうするの?
632名無しより愛をこめて:2009/12/23(水) 23:33:15 ID:dsL7wAYd0
>>631
げっ、それは真剣に困るな。グロいのは勘弁して欲しい
どうしてもと言うなら自意識を完全に消してロボットにしてもらうわ

ところでこのままだと蜂Tがコテハンになってしまいそうなので自重します
蜂女スレでは、話し相手ができて嬉しかったのでつい夢中でくっちゃべってしまったけど
ウザいと思ってる人もいると思うから、ここでは以後ROMに徹します。ごめんなさいm(__)m
633名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 08:05:06 ID:O3Uk0hlVO
>>蜂T様
よろしければいずれ妄想をSSにしてみるのはいかがでしょう?
女性作家様の作品は書く方からしても参考になる気がします
634黒須月唯 ◆RUI00.X7Sc :2009/12/24(木) 14:10:29 ID:9OLLlqQL0
お久しぶりです
やっと規制が解除されました
いろいろなご意見ありがとうございますm(_ _)m
改造シーンの描写が薄いのは単なる力不足ですねー
勢いで書いてしまったので怪しい女の描写不足が顕著でした……

>>蜂T様
女の方ですよね?
私も女なんですけど、なんか仲間ができたというか……
考え方は少しずつ違うかもしれませんが、ROMされるということなのでこれからもよろしくお願いします

>>629
女視点からでも改造手術は嫌じゃないですよー
レイプ紛いでもおkおkです
改造ノズルとか実際存在したら本気で使って欲しいです
私が特殊なだけかもしれませんがね(;´∀`)
635名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 14:52:18 ID:O3Uk0hlVO
>>634黒須様(旧姓w羽生様)
未見のようでしたらこの板の蜂女スレを見てみて下さい。ほかにもお仲間が
スレッド一覧を「ぐるぐる」で検索すれば出てきます
636名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 16:35:20 ID:z/dNsGR40
女の方ねぇ・・・
637名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 17:09:56 ID:D8ImKVZr0
「女の方」ではだめだな。年齢に関わらずここでは「おにゃのこ」と呼ばないと
638名無しより愛をこめて:2009/12/24(木) 23:57:42 ID:YT9OzmzL0
なんか蜂Tが既に定着しちゃってるぅ〜orz
ROMってるって言ったばかりけど、一言だけご挨拶

>>634
黒須さま。こちらこそよろしくお願いいたします。仲良くしましょうね
女の人が他にもいるってなんだか妙に嬉しいよね(^^#)
639名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 01:43:58 ID:eSmjAEIo0
>>638
食らえ、改造ノズル! ズボボボボ・・・
640名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 12:46:59 ID:MO+gGdvJ0
いいこと思いついた。>>639みたいに俺らが言葉責めで改造手術を行い
それに対して蜂Tさんや黒須さんにいちいち反応のカキコをしてもらうの

639「食らえ、改造ノズル! ズボボボボ・・・」
蜂T「いやっ、らめぇ・・・感じちゃうぅ・・・♥」

みたいに。なんかイメクラみたいだけどW
641名無しより愛を込めて:2009/12/25(金) 15:54:00 ID:gRo4Ubcm0
>>622の出所が無性に気になる。
詳しい事を誰か教えてくれ。
642名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 16:47:53 ID:MFntndes0
622は解剖じゃまいか?
643名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 21:30:41 ID:h1cOB4ql0
644名無しより愛をこめて:2009/12/25(金) 21:45:56 ID:lxgThXLX0
>>643
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
645名無しより愛をこめて:2009/12/26(土) 00:33:25 ID:pCuoMB7a0
蜂TたんはROMすることはない。

自由に振舞えばよい。

646名無しより愛をこめて:2009/12/26(土) 02:06:19 ID:NGBhj8kk0
なんかあったの?
 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄
     ∧_∧
    ( ・д⊂ヽ,.、,.
    /     /; .、ヽ、
  ,.⊂人, .、, ,ノ;. 、:,. ; .':.、._    /i
 ;'゜д゜、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i
 '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃
647名無しより愛をこめて:2009/12/26(土) 11:17:24 ID:ZIoYkFCz0
>>645
蜂Tたんは、リアル女はこのスレではウザがられると思ってるんだ
そうではないことを俺たちがはっきり態度で示さないと!
648名無しより愛をこめて:2009/12/26(土) 11:46:55 ID:Dq2iE+n80
>>647
女だからウザがられるんじゃなく、女だからってチヤホヤしようとする奴が
出てくると他のスレ民にウザがられるから、という意味なんじゃね?
649名無しより愛をこめて:2009/12/26(土) 12:08:39 ID:yBYtoQBM0
及川奈央の蜂女に今イチはまれなかったおまいらに朗報ですよ

インディーズ特撮「雪姫 七変化」のVol.2、蜂女登場の巻がいよいよメジャーレーベルから発売!
AMAZONからでも気軽に買えますよー!
ttp://www.amazon.co.jp/dp/B002Y30ED4/

女体にピチピチに貼りついた青レオタード蜂女サマの雄姿を、心ゆくまで満喫できますですよー!
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おっぱい、ぐるんぐるん♥
650名無しより愛をこめて:2009/12/30(水) 23:56:03 ID:EpTUWq760
651名無しより愛をこめて:2010/01/07(木) 13:23:50 ID:Z4PwOrIw0
バトルフィーバーJ #44「地獄谷の月影一族」 ゲンソウ怪人
http://www.veoh.com/search/videos/q/Battle+Fever+J+Ep.44#watch%3Dv19002397phPh6WS9

冒頭に改造シーン有り
652名無しより愛をこめて:2010/01/09(土) 20:54:28 ID:Eij7Q3/Y0
今週発売の週刊現代にさとう珠緒が手術台に拘束されているグラビアがあった。
泉鏡花の小説のワンシーンを映像化したものだが、胸と腰だけ布で覆われて外科手術を受けるというシーンだった。
これを見て改造手術を受ける珠緒ちゃんを想像したよ。ここのスレの人はぜひ買って読まれることをお勧めします。
653名無しより愛をこめて:2010/01/09(土) 22:19:19 ID:A5GhQYKG0
>>651
サロメは最終回であっけない死に方をしていたけどレギュラーの悪の幹部があんな死に方をしたのは悲しかったな。
せめてサロメ怪人に改造されてバトルフィーバー隊と闘って散ってほしかった。
654名無しより愛をこめて:2010/01/11(月) 12:12:09 ID:VQUj/Frn0
655名無しより愛をこめて:2010/01/11(月) 12:14:02 ID:VQUj/Frn0
656名無しより愛をこめて:2010/01/11(月) 12:42:04 ID:vtSnFVjk0
>>654
桂さんの偽乳かw

>>655
657名無しより愛をこめて:2010/01/11(月) 12:58:57 ID:dYh7eIiT0
>>655はメガレンジャーの鮫島静香(演:城麻美)だろ?
658名無しより愛をこめて:2010/01/13(水) 00:42:44 ID:D5zabe7V0
誰か浅田舞と真央姉妹をショッカーの黒レオタードの女戦闘員に改造するSSを書いてくれないかな…。
659名無しより愛をこめて:2010/01/14(木) 00:26:31 ID:InXqnoUE0
荒川静香は幹部っぽいよな…
660名無しより愛をこめて:2010/01/14(木) 01:58:20 ID:ptSW2BSO0
>>659
彼女のコスチュームは綾小路律子と同じものを希望。
661名無しより愛をこめて:2010/01/14(木) 06:54:23 ID:blDhK1170
>>658-660
とりあえずおまいら、「悪の秘密結社 イーグルカフェへようこそ!」
でも見て妄想をたくましくしてろw
ttp://footbody.web.infoseek.co.jp/eaglecafe/
ttp://www.youtube.com/watch?v=_SsT5Rh9e0c
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1669736
662名無しより愛をこめて:2010/01/15(金) 02:25:26 ID:iGRTdX6F0
>>661
ありがとう!胴長おじさんw
663名無しより愛をこめて:2010/01/19(火) 01:51:41 ID:Rsz3w5Q+0
>>658-661
アニメキャラではドラえもんのしずかちゃん、ルパン三世の峰不二子にショッカーの黒レオタードの女戦闘員をやってほしい。
664名無しより愛をこめて:2010/01/21(木) 14:30:25 ID:mfNlyowd0
「冴子」「ガイアメモリー」「ゴシキダブラー」
で誰かSS作って〜〜〜
665名無しより愛をこめて:2010/01/21(木) 16:17:59 ID:DlCgNLyL0
>>664
もうちょっと詳しく…

冴子さまが水中花の代わりに未成年向け実験用メモリを配って歩く話とか?
666名無しより愛をこめて:2010/01/22(金) 23:57:00 ID:UnsZqvBB0
666
667名無しより愛をこめて:2010/01/24(日) 00:17:21 ID:njWfOuE60
668名無しより愛をこめて:2010/01/24(日) 00:21:52 ID:e0F0dijD0
>>667
ちゃんとケツに針があるのなw
669名無しより愛をこめて:2010/01/24(日) 07:20:18 ID:uh4YA2320
その針は、黄色と黒の縞々だけどな(苦笑)。
670名無しより愛をこめて:2010/01/24(日) 08:45:43 ID:MQtwxGLw0
尻に針が付いた状態で蜂女はどうやってトイレで用をたすのであろうか。
針の先にうっかりウンコがついたまま仮面ライダーを刺すのだろうか。
それを考えると授業中も眠れない。
671名無しより愛をこめて:2010/01/24(日) 23:50:42 ID:L426pZh/0
>>667-670
ミツバチの格好をした女の子たちのオマンコに俺の太い針を注射してあげたい(苦笑)。
でもあんな可愛い蜂女なら1匹欲しいな。
後下記の動画でも2:44ごろから別バージョンのCMがあるよ。
http://www.youtube.com/watch?v=0hmjdxvlsVA&feature=related
672maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/01/27(水) 01:46:40 ID:Btzp+ndK0
>>519様、>>521様、一応投下してみたんですが、外しちゃったでしょうか…
673名無しより愛をこめて:2010/01/27(水) 12:27:52 ID:+flw6A8Q0
規制中で感想書き込めないんじゃね?
674maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/02/01(月) 16:35:23 ID:FfSGS8XB0
「おのれ外道衆」スレ、「何でもゴルゴムのせいにするスレ」の変形かと思っていたら、
本物の外道衆の集まり(wになっていることを割と最近(姫が出たあたり)から知って、
はまってます。あの熱気をこっちにもちょっと分けて欲しいですね…
675名無しより愛をこめて:2010/02/01(月) 20:58:10 ID:5lOPW5Fw0
>>674
このスレも13スレ目という長寿スレなので、新規の一見さんとかから敬遠されてるのかもね
立ったばかりの新鮮なスレの方が色んなスレ民が集まるので、活気を呈することになる
改造手術スレや蜂女スレの方が賑わうことがあるのもそのせいだ
もっとも、定住民が発生しなければ1000レス行かずに落ちるリスクもあるんだが
676maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/02/02(火) 01:03:34 ID:PUe9Uq6T0
>>675
故・改造スレや蜂女スレとここはだいぶ住人がかぶっているだろうと思っているんですが、
「こちらの住人があちらも見る」はあっても、「あちらからこちらへ」は少ないということでしょうか
歴代の蜂女スレを立てている人は同じ人のような気がするけど、
改造スレを立て、(携帯の人の叩きに抗しながら)改造について熱く語っていた同スレ1様、
その後どうしているのか気になります。
ここを見ているのか、語ることを語り尽くし、スッキリ浄化されたのか…
677名無しより愛をこめて:2010/02/02(火) 01:43:41 ID:P18p1Mmj0
>>676
旧蜂女スレで頑張っていたkov氏が、指摘されるまでこのスレの存在を知らなかったように、
改造スレや蜂女スレの住人は、こことは想像するほどかぶっていないような気がするぞ。
678名無しより愛をこめて:2010/02/02(火) 01:47:01 ID:eZTnofUZ0
以前ちょこっと話題になっていた
デンジマンの12話「危険な子供スパイ」の動画です。

中川ゆみ子がバーラーに拉致されて複製体を作られて
桃井あきらを暗殺しようとする場面はお勧め。

予告と前半:ttp://www.youtube.com/watch?v=zn4BdCK3w8Q

   後半:ttp://www.youtube.com/watch?v=xb9h9j3hq8Y&feature=related
679676:2010/02/02(火) 02:44:52 ID:PUe9Uq6T0
>>677
多分そうなのでしょう。「あちらからこちら」は多くない。
ただ、逆にこっちにずっといる、それほど多くないかもしれない住人は、
あちらも見ているだろうとは思うのですが…

>>678
ありがとうございます!予告編だけでも、お約束なシークエンスが萌えますね
680名無しより愛をこめて:2010/02/02(火) 23:20:15 ID:pboWRUox0
1990年に発売されたゲーム「スプラッターハウス」は主人公の彼女がゾンビのようなモンスターに改造されちゃうんだよな。
主人公の恋人を改造ってシチュエーションからして翌年のジェットマンとなんか似ているな。
681名無しより愛をこめて:2010/02/02(火) 23:56:05 ID:V8t3cOo90
682名無しより愛をこめて:2010/02/07(日) 17:25:45 ID:1Qdd6bXC0
保守
683名無しより愛をこめて:2010/02/10(水) 14:27:29 ID:ZyS6QdmB0
へび女@スパイダーマン

志麻子の変身シーンの怖さは、これまでのストーリー随一の怖さだ。
http://homegrown.jugem.cc/?eid=566
684名無しより愛をこめて:2010/02/11(木) 06:32:11 ID:PJS+diRd0
>>683
発掘乙です。変身途上の写真の特に上の方、
赤い目・皮膚爬虫類化・妖しい微笑み、とかなりツボなショット
685名無しより愛をこめて:2010/02/14(日) 21:46:37 ID:urf7IHsl0
近くのレンタルビデオ屋

ジャスピオンとメタルダーは入荷したが
キョーダイン、スピルバンは未入荷

キョーダインだと改造シーンがあったような気がするが
ジャスピオンとメタルダーは改造シーンは....有っても少ない、しょぼい気がする。
686名無しより愛をこめて:2010/02/15(月) 18:11:59 ID:cx9H9ytG0
>>685
ジャスピオン、メタルダーはそのとおりで、
一般人拉致しまくりだった宇宙刑事に比べると
いいシーンがだいぶ減ってる感じがしますね

ジャスピオンは、若いあんちゃんが巨獣に強制融合させられそうになって苦しむ、
というシーンを勝手におにゃのこに脳内で置換した覚えがあります。
そんなにクる絵でもなかったですが。

メタルダーはマドンナの話がちょっと話題になっていましたが、
あれも脳内補完入っていましたね。
ヨロイ軍団(サイボーグもいるらしい)や、以前SSの題材になった
モンスター軍団など、色々妄想しがいのある世界を作っているとは思うんですが。
687674:2010/02/15(月) 21:45:50 ID:Hl2TE2tZ0
>>674で書いた「おのれ外道衆」スレ、シンケン本編がが終わったのに
衰えるどころかさらに勢いがついてるように見えますね。

おのれ外道衆 肆の目
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1265555971/

改めて、あのパワーをちょっと分けて欲しい。
このスレに、というか、最近妄想がやや枯れ気味な自分にも…
688名無しより愛をこめて:2010/02/15(月) 22:15:45 ID:9W+ndorf0
>>683
これもいいけど個人的に何かにされるなら動物がいいなww
689名無しより愛をこめて:2010/02/16(火) 00:58:02 ID:+Q02KJGD0
蜂Tの人?
690名無しより愛をこめて:2010/02/18(木) 00:54:33 ID:ntew6DU60
川口悠子、井上怜奈といった日本国籍を捨てた国賊をGODの女怪人に改造したい。
691名無しより愛をこめて:2010/02/18(木) 01:20:43 ID:JMMCCTit0
>>690
何の怪人に改造するのか決めるのが先だ
692名無しより愛をこめて:2010/02/18(木) 12:59:45 ID:l8E8dCfY0
>>690
ついでにアンタも戦闘員にしてもらえw
693名無しより愛をこめて:2010/02/18(木) 23:48:56 ID:c5SdHM+B0
>>692
いや、俺は仮面ライダーXがいい(笑)
694名無しより愛をこめて:2010/02/22(月) 03:22:48 ID:LyaEnG2W0
昔あった「ネオショッカーと女性怪人の秘密基地」ってサイト知ってる?
消えて久しいけど、SSを保存してない自分に今更気づいたorz

良作多かったんだけどなー
695勝手に宣伝:2010/02/22(月) 22:43:29 ID:1fwzx7Bm0
舞方雅人様のブログで25日間連続という大長編SS(LSか)の掲載が始まってます
女怪人、女戦闘員を繰り出す悪の組織の首領が主人公、といういいシチュです
今夜はまだ3話目です。未見の方は是非是非

>>694
花の怪人とか「てふコマンド」とかいいネタが多かったですよね。イラストも多かった。
自分も保存していなくて、もったいないことをしたと思ってます
696名無しより愛をこめて:2010/02/22(月) 22:58:17 ID:NmojIDMD0
>>694>>695
懐かしい。あのサイトは俺の原点みたいなもの。消えてもうどれぐらいたつのか。
確か女子高の女教師がアサガオの怪人になって、生徒たちがユリとかアヤメ
の怪人に改造されてたはず。ネオショッカーブルマー美少女隊なんていう
オリジナルの戦闘員もいたっけ。俺も保存できずにいたが、惜しいことをした。
697名無しより愛をこめて:2010/02/23(火) 00:20:28 ID:OYR6eM0v0
>>694-696
「悪の博士」という人のサイトに一部は保管されているぞ
698名無しより愛をこめて:2010/02/23(火) 01:50:11 ID:ssKbHLX00
久々に2chで同士を見つけることが出来たOTL

>>695-696
仲間がいたようだ…
自分も(改造系じゃない)某スレでSS書くんだけれど、
SS書くきっかけにもなったサイトだったんだ。

>>697
みたいですな。
残念ながらそれら以外はWaybackMachineにも残っていない模様?
699名無しより愛をこめて:2010/02/24(水) 15:48:16 ID:pyRnaIBs0
七星闘神ガイファードの「スパイラス」と「ワルキューレ」の画像無い?
700名無しより愛をこめて:2010/02/24(水) 18:17:44 ID:pNId+Vrn0
>>695
蜘蛛女が出てきたね。
舞方氏は蜘蛛女が好きなようだ。
「母娘改造」「蜘蛛女仁美」「魔のかけら」
これらは蜘蛛女が主人公だし、
「ローカストの最後」や「正義の女戦士クリスタルローズ」、「犯罪教授響子様」あたりにも蜘蛛女系の怪人が出てくる。

今作に改造シーンは出てくるかなぁ。
百合香さんは改造しなさそうな気がするけど・・・
701名無しより愛をこめて:2010/02/25(木) 05:07:27 ID:LfWFM5H50
仮面ライダーX・・・。ヒトデヒットラーを思い出した。
ウニオザワ、カメレオンハトヤマ(オスとメス)・・・・あかん。

ドクガフジカワ(市議)・・・クモフクダ(小沢ガールズ)・・・

なんかSS書けそうな希ガス・・・
702名無しより愛をこめて:2010/02/25(木) 12:35:06 ID:ypVezAqx0
>>700
今夜あたりロシア人女教師の改造シーンがありそうで、自分は期待してます
蜘蛛女といえば舞方様、きっしんの蜘蛛女改造イラストも早速絶賛でしたね
(あのイラストはたしかに、老舗神サイトの面目躍如な傑作だと思います)

外部サイトの話でついでに。現在440KBで次スレの準備が必要だと思うのですが、
>>2のテンプレで紹介されている《関連サイト》のいくつかがリンク切れで(海マツリなど)、
正式に閉鎖を宣言したものなどはリストから外す方がいいかもしれません。
また逆に、新たに加え方がいいサイトなどあったら検討してみてもいいんではないでしょうか。
あのテンプレがもともとできた頃に比べて、だいぶ充実しているのではないかと。
703名無しより愛をこめて:2010/02/25(木) 16:01:56 ID:Kt6kj1el0
>>701
なんだか、魑魅魍魎跋扈するスゴイものが出てきそうですね。是非是非
704名無しより愛をこめて:2010/02/25(木) 16:07:54 ID:00OfreVF0
>>698
自分は2〜3年前?くらいまではウェブアーカイブ使って行ってた
直接のアドレスだとアーカイブ使っても残ってなかったのだが
なぜか他サイトリンクのアーカイブから行けてた
最近ふと思い出してその方法使ったら行けなくなってたな
あの頃のサイトってブログと違って独特な雰囲気があってよかったなぁ
保存しときゃよかった
705名無しより愛をこめて:2010/02/25(木) 22:43:11 ID:kWkeU1qs0
>>702
ムカデ女の改造シーン無かった(つД`)
706名無しより愛をこめて:2010/02/26(金) 19:58:51 ID:quaN37v40
大江戸捜査網より

借金返済のため売られてきた女。
この女の背中に大きな刺青を入れることにより
「もう普通の生活には戻れず女郎として生きるんだ」と諦めさせる。

ある意味、改造人間だな。
707名無しより愛をこめて:2010/02/26(金) 20:11:04 ID:ouTvVPPh0
>>706
刺青入れたりピアスつけたり豊胸手術したり髪染めたりして
女性がビッチ化するエロ小説は、確かに改造されて悪堕ちするようなものかも。
708名無しより愛をこめて:2010/02/28(日) 11:06:44 ID:sD+1GzUo0
舞方氏の作品はまああれだな。
変態の悪の首領が女怪人を愛でて(*゚∀゚)=3ハァハァって作品だな。
くそーっ!
かわいいじゃねーか。
一人ぐらい欲しくなるぜ。
709名無しより愛をこめて:2010/02/28(日) 11:58:44 ID:zbBcGxmQ0
手柄を立てたら専用の怪愛人をくれてやるぐらいの組織がいいな。
維持費で給料が消えるとしても
710名無しより愛をこめて:2010/03/04(木) 20:33:56 ID:F0nzrLND0
やっと復旧したみたいですね

Wのメモリのお医者さん、ああいうのやってみたい
711名無しより愛をこめて:2010/03/10(水) 23:16:44 ID:5YeBdegq0
ショッカー代理人さんそろそろ新作見たいな
712ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/03/13(土) 19:18:56 ID:HP3lWr2N0
>>711
すみません。
なかなかネタがまとまらなくて苦労しております。
もう少しお待ちください。
713695:2010/03/16(火) 21:48:42 ID:FOI7wKWO0
>>695
舞方様の「ホワイトリリィ」今夜でとうとう最終話です
714名無しより愛をこめて:2010/03/16(火) 22:08:07 ID:X9BOxFIL0
ホワイトリリィの怪人体も読みたかった。
普段はブラックリリィで不満は無いのだが……。
715695:2010/03/17(水) 00:50:24 ID:oqGlISq90
>>714
思うに、「怪人体になってしまうと人間体には戻れない」というのが
あの世界のお約束(「変身」や擬態はなし)みたいで、しかも
その不可逆ぶりが多分あの首領的には萌える要素なので、
あまり簡単に怪人化はできないんだろうと思うんです。
716名無しより愛をこめて:2010/03/17(水) 23:11:09 ID:rIsCawwy0
>>715
なるほどね。

昔のライダーの大幹部は必ず怪人体があったので、
無いとちょっと気になってしまったよ。
717名無しより愛をこめて:2010/03/17(水) 23:45:21 ID:bSn6kKSI0
>>716
つ「魔神提督」
718maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/03/23(火) 16:57:55 ID:nlgeEis+0
ダレモイナイので宣伝。
今出ている『SFJAPAN』誌(2010SPIRING号)に、
第11回日本SF新人賞最終選考会の座談会が再録されてて、拙作への批評も載ってます。
「普通の人は改造モノをこういう風に受け取るのか」という点で参考になるかも?
改造モノとしても変な作品かもしれないんですが。

落選作に未練がましくてすみません。元々海マツリに送るつもりで書き始めた
処女長編がベースで、思い入れがあるんです。
719名無しより愛をこめて:2010/03/23(火) 18:46:15 ID:p+yzpWhX0
>>718
一般人には異次元世界の改造モノだったから落選したの?
720maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/03/23(火) 19:38:12 ID:U0b/unKP0
>>719
よく考えるとそうはっきりも言えなくて、多分選考委員の先生方は
「改造モノ」というジャンル自体明確に意識してはいないような気もします。
落ちた直接の理由は、単純に受賞作の方が面白かったということだと思います
721名無しより愛をこめて:2010/03/23(火) 19:42:22 ID:UWQaGRvLO
最近このスレとか関連スレみてなかったんだけど、
特撮ドラマの撮影中、ヒロイン役のアイドルがさらわれて改造されかけるシーンで、本当に改造されちゃう…みたいな話ってあったっけ?
722名無しより愛をこめて:2010/03/23(火) 20:38:13 ID:Ck3Xhm330
>>721
maledict氏が蜂女スレに投下したSSのこと?
ttp://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1235766088/680-695

それとも前の蜂女スレで話題になっていた、栗山千明が映画の中で改造されるシチュのこと?
723名無しより愛をこめて:2010/03/23(火) 21:11:30 ID:UWQaGRvLO
んと、そうゆうのあったら読みたかっただけw
あったのね。さんくす!
724maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/03/23(火) 22:19:39 ID:MODcLH7Q0
>>723

>>722様に追記
言及のあった栗山蜂女はこちらに再録されてます。

「ショッカーの蜂女よりエロい女怪人はいない!」のSS - おにゃのこ改造@Wiki - livedoor Wiki(ウィキ)
http://wiki.livedoor.jp/onyakai/d/%a1%d6%a5%b7%a5%e7%a5%c3%a5%ab%a1%bc%a4%ce%cb%aa%bd%f7%a4%e8%a4%ea%a5%a8%a5%ed%a4%a4%bd%f7%b2%f8%bf%cd%a4%cf%a4%a4%a4%ca%a4%a4%a1%aa%a1%d7%a4%ceSS

ちゃんぷるう様ではないかと言われている295様の長編は圧巻です。
自分のはそれに乗っかって書いたみたいなもんです。
725名無しより愛をこめて:2010/03/24(水) 00:28:49 ID:qijevcw0O
重ね重ねありがとうございますm(_ _)m
726名無しより愛をこめて:2010/03/24(水) 00:40:44 ID:cv2HoRW00
きっしんに蜘蛛女さんの改造マンガというかイラストが発表された。
二枚組みだがとてもいい感じですばらしいと思う。
727名無しより愛をこめて:2010/03/24(水) 01:55:26 ID:wwvNYH2W0
うん。すばらしい。
728名無しより愛をこめて:2010/03/29(月) 23:33:55 ID:37m0fAy10
保守を兼ねて…
http://homepage1.nifty.com/2op/soldiers1/07_octopus.htm
上記のイラストの女の子は悪の組織にとらわれて下記のイラストのような姿になりました(^^;。
http://homepage1.nifty.com/2op/soldiers1/01_boy_girl.htm
729名無しより愛をこめて:2010/03/31(水) 01:43:39 ID:QvBVYJLe0
たかの友梨CMの沢尻エリカ(今週の週刊現代のグラビアにもなってます)。
ttp://www.takanoyuri.com/index.html
黒いスライムに覆われている感じで、本来ならもっとハァハァできる素材の筈なのに
なぜか自分的にはいまいちなんですが、
この↓動画を見て、もし逆回りだったらけっこういいかも、とふと思いました
ttp://www.takanoyuri.com/news/2010erika/cm2010__03_____bb_____bb.asx

そういえば、保存した動画を逆回転再生できるツールってあるんでしょうか?
730名無しより愛をこめて:2010/03/31(水) 06:21:27 ID:FM/74CDH0
>>729
>そういえば、保存した動画を逆回転再生できるツールってあるんでしょうか?

QuickTime Playerで逆回転再生は普通にできるけどね。WMVやASXを見るにはプラグインが必要だけど。
フリーソフトにこだわるなら、複数のソフトを組み合わせれば逆再生動画を作ることが可能。
(SEffect+アタワルパの涙+SoundEngine+TMPGEncとか)
詳しくはググれ。
731名無しより愛をこめて:2010/03/31(水) 13:07:35 ID:3t3ipX6C0
>>730
ありがとうございます!
SEffectとか、AVS Video Converterとか、最近は便利なものが多いんですね。
逆回ししても期待したほどじゃなかったのは、まあヽ(´ー`)ノ
732名無しより愛をこめて:2010/04/02(金) 02:24:43 ID:n1n+///60
拾ってきた、フリーの「触手っぽい音声」をかぶせてみたけど、やっぱりイマイチだ…
733名無しより愛をこめて:2010/04/08(木) 17:01:27 ID:8SN5VM5Z0
ネタもないので保守をかねてうp。要修正箇所は多いけど直す意欲がわかない…
パスワードはkaizou(DL、解凍とも)
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org793721.zip.html
734ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/10(土) 18:30:07 ID:3lUdyjEV0
皆様お久しぶりです。
ショッカー代理人です。
お元気でいらっしゃいましたでしょうか。

ようやく新作SSが完成いたしました。
ですが、どうもスレ容量が足りないようです。
分割の形で投下することも考えたのですが、気分的には新スレで一気に投下したいと考えております。
いかがなものでしょうか?

長さ的には「アマゾニア」並みといったところです。
735名無しより愛をこめて:2010/04/12(月) 13:51:21 ID:TyAZCJ0d0
>>734
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

ちなみに、何の怪人でそ?
736名無しより愛をこめて:2010/04/12(月) 16:24:19 ID:hwe0Tqrv0
>>735ショッカー代理人様
お久しぶりです! 新作激しく期待です

ただ、SS投下がないと50KBの容量って結構いつまでも埋まらないんですよね。
ちょっと早いけど当スレ投下SSのまとめでも作れば消費できますかね
余力があったらまた埋め用SSとか書くんですが、どっちもちょっと暇がない…
737名無しより愛をこめて:2010/04/12(月) 16:51:05 ID:hwe0Tqrv0
そう言えば、
>>337-342 >>349-358 >>411-426「【三分の一の選択】」
>>449-450「【蜘蛛女@ガテン系】」
>>499-502「【キューティーハニーFX 藤原美紅攻略ルート】」
の作者様、
以前のアダルトおにゃ改掲載作品はまとめwiki不掲載になっているのですが、
今回もそのご意向の作品ある場合、予めおっしゃって下されば、
転載時にはじめから外す、ということができるのではないかと思います。

…といいつつアンカーをまとめてみたので、
これで分散していた投下分をまとめて読めたり。楽しみ。
738名無しより愛をこめて:2010/04/12(月) 18:17:38 ID:3Ms5IodK0
テスト
739ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/12(月) 18:32:27 ID:3Ms5IodK0
昨日書き込もうとしましたら、また規制されていて書きこめなかったのですが、
今はまた書き込めるようですね。

>>735
以前リクエストのありました「ヒルゲリラ」でございます。

>>736
おっしゃるとおりなんですよね。
50kbというのがどうにも中途半端です。
いっそのことここでの投下をやめて、maledict様の掲示板あたりをお借りして
そちらに投下した方がいいでしょうか。
こちらへはリンクを貼る形にして。
740【本人】:2010/04/13(火) 09:44:47 ID:lLO6jmz60
>>737
掲載についてはwiki管理人様にお任せしますです
あとから読みたいと言ってくれる方がいればありがたいことです、はい
741maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/04/13(火) 16:32:52 ID:mVTg0edX0
>>739ショッカー代理人様
掲示板、ご利用頂けるのは光栄です

ただ、あまり無責任なことは言えませんが、
アマゾニアと同じくらいなら、たぶん50kbあれば
(現在47kbくらいでしょうが、それでも)収まると思います。

自分はレスサイズを厳密に調べられないのですが、
アダルトおにゃ改で(16レス目155)アンヌ改造様が書いていたところでは、
1レスの容量が大きいはずのエロパロ板で、
「エデンの門番maledict版」は53レス-96kb、
「蜂女アンヌは俺の嫁!」は96レス-176kb、だそうで、
一方アマゾニアは22レスで、レス数だけで言っても収まりそうですし、
今ちょっとアマゾニア部分のカキコをコピーしてメモ帳に貼り付けてみたところ、
レス番、名前、日付込みでファイルサイズ22kbでした。

>>740【本人】様
>>737は自分でしたが、わざわざありがとうございます。貴重な財産になると思います!
742ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 16:55:13 ID:BuVE5wCr0
なんと、そうでしたか。
私はいつもリッチテキストで書くので、
そちらでは80kbを超えていたものですからてっきり入らないとばかり。

では投下してみましょう。
743ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 16:57:51 ID:BuVE5wCr0
ヒルゲリラ

「行ってきまーす」
玄関から元気よく少年が飛び出していく。
「気をつけるのよ、尚史(ひさし)」
にこやかにその後ろ姿を見送る母の英子(えいこ)。
我が子の元気な姿に思わず目を細めている。
三十代後半の今もまだまだ若く、みずみずしさも衰えていない。
母のその声に少年もあらためて振り返り、手を振っていた。

「ん、尚史はどこへ行ったんだ?」
カバンを手に玄関を出てくる少年の父秀夫(ひでお)。
精悍な男性で、カメラマンとしての腕はかなりのものだ。
「お友達二人と吸血沼でザリガニ釣りですって」
「ザリガニ釣り? 子供たちだけで大丈夫かな?」
子供たちだけと聞いて不安そうにする秀夫。
だが、そんな心配を英子は一笑に付した。
「大丈夫よあなた。尚史も充分わかっているわよ」
「だといいんだが・・・」
「それよりもあなた、これから撮影?」
英子はカバンを手にした夫にそう尋ねる。
「ああ、パンフレットの仕事なんだ。そんなに遅くはならないと思う」
「そう、気をつけてね」
「ああ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
でかけていく夫を笑顔で見送る。
これが英子にとって普通の生活の終わりであることも知らずに・・・

                   ******
744ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 16:59:16 ID:BuVE5wCr0
「あっ、かかったぞ!」
糸を手繰り寄せザリガニを釣り上げる。
「カッコいい。俺にも釣れないかなぁ」
「いっぱいいるからすぐに釣れるって」
少年たちは楽しい時を過ごしていた。
「あれ? 何だこれ?」
突然一人の少年が声を上げる。
「血を吸ってやがる・・・」
見るとその少年の半ズボンからむき出しになったすねの辺りに、一匹の緑色をした生き物が張り付いていた。
「あっ、それってヒルじゃないか?」
「なんだって? ヒル?」
思わず尚史も立ち上がってその少年に駆け寄っていく。
すると、そのヒルじゃないかと言った少年の頬にも緑色をした不気味なヒルが張り付いていた。
「あっ、お前の顔にも付いているぜ」
「えっ? あっ」
少年はすぐに自分の頬に張り付いたヒルを取ろうとするが、ヒルはしっかりと食いついていて容易には取れてこない。
それどころか、そんなことをしている間にも、張り付くヒルの数は増えていた。
「うわっ、なんなんだ?」
「うわっ、あれ!」
尚史たちが驚いたことに、そばに立っている樹の樹上にびっちりとヒルがへばりついており、それらがポロポロと尚史たちに向かって落ちてきていたのだ。
「「うわぁっ!!」」
尚史たち三人はすぐにその場を逃げ出そうとしたものの、無数のヒルが襲い掛かってきて三人にへばりつき、すぐに血を吸い始めた。
「ああっ・・・」
少年たちは急速に血を吸われたことで次々と気を失っていく。
尚史もあっという間に目の前が真っ暗になって何もわからなくなってしまった。
745ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 16:59:57 ID:BuVE5wCr0
気を失い倒れこむ少年たちに近づいていく黒い人影たち。
そのいずれもが全身を黒い全身タイツに包み、目鼻口だけを出したマスクをかぶっている。
世界制服をたくらむ悪の秘密結社ショッカーの尖兵たる戦闘員たちだった。
彼らはイーッという奇声を上げて顔を見合わせると、少年たちをおもむろに担ぎ上げ、いずこへともなく連れ去った。

                   ******

「あなた・・・どこへ行くの?」
憔悴しきった表情で英子が夫に声をかける。
夫の秀夫もここ三日ろくに寝ておらず、疲労の色が隠せない。
「もう一度沼へ行ってくる。こうして家にじっとしているなんて耐えられん・・・」
英子が悪いわけではないのは充分すぎるほどにわかっている。
英子自身、尚史を一人で行かせたことを悔やんでいるのだ。
だが、尚史のいない家でいっしょにいれば、どうしても英子を責めてしまいそうになる。
それぐらいなら沼で尚史を探しているほうがマシだったのだ。
秀夫は悲しみに暮れる英子を振り切るようにして外へ出て行った。

「ああ・・・尚史・・・尚史・・・どこへ行ってしまったの・・・私があの時一人で行かせさえしなければ・・・」
秀夫が出て行った後、英子はその場に泣き崩れる。
尚史たち三人が行方不明になってから三日が過ぎていた。
すでに警察には捜索願いが出されており、沼に落ちた事故という面からも沼の周囲が捜索されていたが、まったく手がかりは見つかっていなかった。
沼の底も探されたが少年たちの痕跡は見当たらず、溺れたのではないということだけは英子をほっとさせていたが、いまだ帰らない息子に胸が押しつぶされそうになるばかりだった。

玄関の呼び鈴が鳴る。
「尚史?」
英子は一縷の望みを持って玄関に急ぐ。
「こんにちは。一文字です。山崎先輩はいらっしゃいますか?」
玄関にいたのは息子の尚史ではなかった。
だが、夫の後輩の一文字隼人が来てくれたのだ。
英子はなんだか心強く感じるものがあった。
746ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:00:40 ID:BuVE5wCr0
「あの子のことを思うと・・・もういても立ってもいられない気持ちです」
一文字にお茶を出し、英子は傍らに立てかけられている尚史の写真に目を向ける。
夫が写したもので、尚史の笑顔が英子に向けられていた。
「ごもっともです。で、先輩は?」
「あの日からすっかり写真の仕事も休んでしまって・・・俺一人でも尚史を探し出してみせるんだなんて言って・・・毎日歩き回っているんです」
きっと自分といっしょにいるのがつらいのだとも英子は思う。
だが、それは言えるはずもない。
「そうですか・・・奥さん、尚史君は必ず見つかりますよ。僕もお手伝いします。何でも言ってください」
たとえ慰めだとしても、一文字の言葉が英子にはありがたかった。

だが、この日、ついに夫の秀夫も帰っては来なかった。

                   ******

尚史に続いて夫の秀夫まで帰ってこなくなってしまった英子は、もう気が狂わんばかりに嘆き悲しんだ。
心配した一文字や立花レーシングクラブの人たちが顔を出してくれたものの、英子はふさぎ込んで誰にも会おうとはしなかった。
たった一人になってしまった山崎家で、英子はぽつんとただ夫と息子の帰りを待ちわびる。
「あなた・・・尚史・・・」
ぽつりぽつりと二人を呼ぶその姿は、まるで魂の抜けた抜け殻のようなものだった。

気が付くとあたりはすっかり暗くなっていた。
テーブルに突っ伏したまま、いつの間にか眠ってしまっていたのだろう。
夫がいなくなって二日。
尚史がいなくなってからはもう五日が経過している。
その間、英子もろくに眠ることができなかったのだ。
うたた寝してしまうのも無理はなかった。
747ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:33:41 ID:BuVE5wCr0
お腹が減った気はするものの、食欲はまったくない。
夫や尚史がどうしているかと思うと、食事が喉を通るはずもなかった。
いっそこのまま死んでしまっても・・・とすら思ったが、少なくとも二人が死んでしまったとわかるまでは生きているつもりだった。
そのためには最低限の食事はしないとならないのだが、今の英子は食べる気など起こらなかった。
「あなた・・・尚史・・・」
もう何度呼んだかわからない二人の名を、英子はまたつぶやいていた。

コンという音がした。
窓に何かが当たったような音。
「何の音かしら・・・」
英子は今の音がなんだったのか気になった。
しばらくすると、再びコンと音がする。
どうやら窓ガラスに何かが当たった音らしい。
「何かしら・・・」
明かりも点けずにいた部屋の中で、英子は重い体を立ち上げる。
窓に近づいていくと、今度ははっきりと音がした。
まさしく窓に何かが当たっているのだ。
英子は思わず窓を開けて外を見た。

「あ、あなた?」
窓を開けた先、塀の向こうに立っていたのは、まさしく夫の秀夫だった。
「あ・・・う・・・え・・・い・・・こ・・・」
どこか具合でも悪いのだろうか?
暗いからよくわからないものの、青ざめたような顔をしている気がする。
それに言葉もうまく言えてないみたいだ。
だが、そこにいるのは確かに夫の秀夫であり、手招きをするように英子を呼んでいたのだった。
748ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:34:35 ID:BuVE5wCr0
「あなた!」
英子はすぐに玄関から外に飛び出した。
そして夫の下へと駆け寄ろうとする。
ところが、秀夫はふらふらと暗がりのほうへと歩いていく。
「あなた、待って!」
英子はサンダルが脱げるのもかまわずに夫を追いかけた。
ようやくの思いで夫に追いつく英子。
その背中にしがみつくようにして抱きつき、振り向かせてその顔を確認する。
「えっ?」
英子は目を疑った。
秀夫の顔は青ざめていて血の気がまったくなく、その目はうつろで焦点を合わせていない。
何か別人のような感じさえしたのだ。
「あなた・・・いったい?」
「うう・・・えい・・・こ・・・」
ろれつの回らぬ口調で妻の名を呼ぶ秀夫。
英子は夫に何があったのか想像もつかなかった。

「ククククク・・・奴隷人間を使っておびき出す実験は成功だ」
不気味なしわがれ声が響いてくる。
それと同時に、数人の全身黒尽くめの男たちが英子と秀夫を取り囲む。
「あ、あなたたちはいったい?」
突然の男たちの出現に英子は驚いたものの、気丈にも夫をかばうようにして立っていた。
「連れて行け」
黒尽くめの男たちの背後に立つ背の高い初老の男が命令する。
黒いマントを羽織った不気味な男で、その容貌は頭蓋骨すら思わせた。

「キャッ、離して! あなた、あなたぁ」
奇声を上げて襲ってくる黒尽くめの男たち。
その力は強く、たちまちのうちに英子は両腕を取られて身動きができなくなってしまう。
そして首筋に一撃を与えられると、英子の意識は闇に沈んだ。

                   ******
749ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:35:20 ID:BuVE5wCr0
冷んやりとした肌寒さに目が覚める英子。
「あっ」
思わず体を起こそうとしたものの、両腕が手首のところで引っ張られて起き上がれない。
「えっ?」
見ると両腕が金具で固定されている。
それどころか自分が裸にされていることにも気が付いた。
「ええっ? ど、どうして?」
何がなんだかわからずにパニックに陥りそうになる。
胸や大事なところを隠そうとしても、手も足も動かすことができないのだ。
どうやら彼女は何か台のようなものに寝かされているらしい。
その上に大の字で張り付けになっている状態だった。
周りにはさまざまな機械類がちかちかと明滅し、小さな唸りを上げている。
「ここは・・・私はいったい・・・」
英子は自分が捕らえられてきたことを思い出す。
「そうだわ・・・私は不気味な人たちに・・・」

「目が覚めたようだな」
不気味なしわがれ声が英子の思いを中断する。
見ると、いつの間にかあの背の高いやせこけた初老の男性が現れて、英子のそばへと寄ってきた。
「あ、あなたはあのときの・・・」
髑髏を思わせるような頬のこけたその顔を英子は忘れてはいない。
おそらく夫もこの男によって捕らえられているのかもしれない。
英子はそう思った。
「ククククク・・・私は死神博士」
まるで映画に出てくるドラキュラのような雰囲気で、男は凄みのある笑みを浮かべている。
それはまさに死神というのにふさわしい。
「死神博士? 私をどうするつもりなんですか? ここはどこなんですか? 夫と尚史は無事なんですか?」
英子は矢継ぎ早に質問する。
自分が何をされるのかも気になるが、それよりも夫と息子のことが気がかりだったのだ。
750ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:36:12 ID:BuVE5wCr0
「騒ぐな。ここは吸血沼の地下にあるショッカーの秘密アジト。お前にはこれから改造手術を行なう。お前は我がショッカーの誇る改造人間へと生まれ変わるのだ」
「改造・・・手術?」
「そうだ。お前は本来私の開発した薬で奴隷人間となるはずだった。だが、お前の適性が予想以上に高かったので、お前を改造し奴隷人間計画を仕切らせることにしたのだ」
ゆっくりと英子の肌に持っている杖の先を滑らせる死神博士。
英子の白い肌が、鈍く光る杖と対照的だ。
「ひっ! そ、そんなのいやです。改造なんていやぁっ!」
英子は必死に体をよじり、何とか拘束を抜け出そうとする。
だが、手足に嵌められた枷はまったく取れる気配を見せなかった。
「無駄だ。あれを見ろ」
巨大なワシのレリーフが飾られた壁面。
その下にある出入り口を死神博士は杖で指し示す。
するとその扉が両側に開き、奥から人影が現れた。
「あっ、あなた。尚史!」
ゆっくりと入ってきたのは、紛れも無く英子の夫と息子だった。
だが、二人は青白い顔色をし、うつろな表情を浮かべている。
英子を見ても何も反応しようとしなかった。
「あ、あなた! 尚史!」
英子が再び呼びかける。
だが、二人は英子をにごった目で見つめ、ただ立ち尽くすだけだった。

英子も二人が普通でないことを理解する。
おそらくこの死神博士という人物に何かされたに違いない。
「ひどい・・・夫と息子に何をしたんですか! 二人を元に戻して!」
「騒ぐな。あの二人には私の作ったこの薬を飲ませたのだ」
台の上に置かれた緑色の液体の入った三角フラスコを取り上げる死神博士。
薬の効き目に満足そうな笑みが浮かんでいる。
「この薬を人間に飲ませると、知能が低下して判断力を失い、我がショッカーのいいなりになる奴隷人間となるのだ」
「ひどい・・・そんな・・・」
751ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:36:54 ID:BuVE5wCr0
「哀れな姿だな。元に戻してやりたいとは思わぬか?」
ただぼうっと立っているだけの二人を杖で指し、英子を見下ろす死神博士。
「お願いです。二人を元に・・・元に戻してください」
「この解毒薬を使えば簡単なことだ。どうだ。二人を元に戻したいだろう?」
緑色の液体の入った三角フラスコを置き、代わりに赤い色の液体の入った三角フラスコを取り上げる。
「お願いです。なんでもします。なんでもしますから、二人を元に戻してください」
英子の懇願に死神博士は笑みを浮かべる。
「では、改造手術を受けるのだ。そうすれば、二人のことはお前の意見を聞いてやろう」
悪魔の取引を死神博士は持ちかける。
だが、英子にはその取引に応じるしかすべは無かった。
「改造手術を・・・受けます」
英子はそう言ってうなだれた。

                   ******

ショッカーの改造手術は、基本的には遺伝子変化による動植物との融合と各種薬剤による組織や骨格の強化、それに付随しての機械埋め込みというものである。
つまり、あくまでも生命体としての融合強化が主であり、機械埋め込みはあくまでも補助的強化に過ぎないのだ。
手術台の上に裸で寝かされていた英子にチューブの付いたマスクが付けられ、麻酔ガスが流される。
英子は夫と息子の姿を目に焼き付けるべく二人をじっと見詰めていたが、やがて麻酔が効き始めると、その目はゆっくりと閉じられる。
マスクがはずされると、すぐに色とりどりのライトが放射され英子の体を染め上げる。
これは遺伝子を変容しやすくする光であり、新たな遺伝子を受け入れるようにするものだ。
光と同時に手術台からはいくつもの細いチューブがせり出し、英子の体に突き立てられる。
血液や体液を取り出すのだ。
そのチューブの一端にはガラスケースがつながれており、その中には緑色をしたあのチスイヒルが何匹も蠢いていた。
そのガラスケースの中に英子の血液が流し込まれ、同時に薬液も注入される。
チスイヒルの群れは薬品で溶かされ、英子の血液と交じり合っていく。
そして、新たにチスイヒルの遺伝子を取り込んだ血となって、英子の体へと戻されていった。
752名無しより愛をこめて:2010/04/13(火) 17:41:15 ID:2MWJPtuB0
753ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:56:27 ID:BuVE5wCr0
新たな血液が体をめぐり始めるに従い、英子の体はじょじょに変化を始めていく。
一児の母とはいえまだみずみずしく張りのあった英子の肌は、ぶよぶよとした軟体状のものへと変わり、抜けるような白い色だった皮膚が緑と茶色の混じった色へと変化する。
胸の膨らみも腰のくびれも美しい女性のラインを保っているものの、表皮はぬめぬめとぬめり始め細かな皺が全身を覆っていく。
足の指は癒着し、かかとは伸びて尖りはじめ、ハイヒールのブーツを履いているように変化する。
左手は手首から先が筒状へと変わりはじめ、先端が吸盤となり吸血器官を形成する。
一番顕著だったのは頭部の変化であった。
英子の髪はすべて抜け落ち、首から上が肩から滑らかなラインでつながっていく。
頭そのものが左手首と同じように筒状のまったく別物へと変わっていくのだ。
目も鼻も消え、頭頂部は円形の吸盤となり左右に触手のような鞭毛が伸びていく。
唯一口元だけが女性のままで残されていたが、それも左手同様の吸血器官へと変えられてしまっていた。

英子の外形が以前とは似ても似つかないものに変化したのを見届けると、死神博士はおもむろにメスを取る。
これから補助器官を埋め込むのだ。
白衣の科学班員が用意した補助器官を手にとっては、すばやい動きで英子の体に埋め込んでいく。
不気味な笑みを浮かべたその様子は、とても初老の人物とは思えない。
死神博士にとってはこの瞬間こそが最高の楽しみなのだった。
わずかの時間ですべての補助器官を埋め込んだ死神博士が額の汗を拭う。
異形化した英子の体はメスが入れられたとは思えないほど完全に癒着していた。
「これでよい。あとは脳改造だ」
死神博士は自らの作品の完成度に満足だった。
754ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 17:57:11 ID:BuVE5wCr0
「目を覚ますのだ。ヒルゲリラよ」
その言葉に英子の体がぴくりと動く。
脳改造前に麻酔を覚ますのは、死神博士のおこなう改造手術の特色だ。
「う、うーん・・・」
やがて異形化した英子の唯一の名残である赤い唇が動き、うめき声を発していく。
「はっ、こ、ここは? 私はいったい?」
体を起こそうとする英子。
だが、手足の固定はまだはずされてはおらず、身動きは取れなかった。
「ククククク・・・手術は成功だ。見ろ。生まれ変わったお前の姿を」
天井に輝いていた無影灯がずらされ、鏡が上から下がってくる。
そこには異形化してチスイヒルの改造人間となった英子の姿がまざまざと映し出されていた。
「えっ? な、何これ? これが私なの? いやっ、いやぁぁぁぁぁぁっ!」
目も鼻もなくなってしまった英子だが、触手のような鞭毛などの各種センサーが、視覚をしっかりと確保していた。
そのため、英子は変わってしまった自分の姿をはっきりと捉えることができたのだ。
それはまさに巨大なヒル女だった。
滑らかなラインは女のものだったが、ぬめぬめした皮膚や頭頂部の吸盤などは、まさにヒルそのものだったのだ。

「ククククク・・・騒ぐな。すぐにお前の脳を改造してやる。そうすればお前は改造されたその姿を誇らしく思うようになり、ショッカーに永遠の忠誠を誓うようになるのだ」
「ああ・・・いや、いやぁ・・・」
弱弱しく首を振るヒル女となってしまった英子。
死神博士にとっては少しだけ残念な思いがつのる。
今回あまりにもヒルとしての姿が強かったために顔の表情が乏しく、そのために英子の絶望した様子をあまり味わえなかったからだ。
だが、悲しげな口元がいずれ喜びをたたえるようになると思うと、自然と興奮が沸いてくる。
死神博士は再びメスを手に取った。
755ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 18:29:50 ID:BuVE5wCr0
ショッカーの脳改造は洗脳と機械的コントロールチップ埋め込みの混合である。
ヒル女となった英子の頭部を固定し、その周囲にリング状のパルス発信機を設置させ、おもむろに頭部をメスで切り裂いていく。
麻酔も何もかけはしない。
怪人となった者が苦痛に悲鳴を上げるのを聞きながら手術をする。
まさに死神たるにふさわしい嗜好だ。
「いやぁっ! あぐぅ・・・がはっ・・・」
頭部を切り裂かれコントロールチップを埋め込まれる英子。
全身を激痛が駆け抜ける。
だが、改造され強化された肉体は、少々の激痛もこらえてしまうのだった。

「埋め込みは完了だ。パルスを照射せよ」
メスを置く死神博士。
すでに切り裂かれた頭部は癒着し、その痕さえわからなくなっている。
白衣に白マスクの科学班員がうなずき、パルスのスイッチをオンにした。
「ああっ」
英子の頭部にパルスが浴びせられ、その思考を変えていく。
ああ・・・いやぁ・・・あなたぁ・・・尚史ぃ・・・
英子は必死で自我を保とうとする。
だが、そんな思いはたやすく打ち破られてしまう。
愛する家族のことも、ただの下等なクズどもという認識に塗り替えられていく。
愛などというものはショッカーには不要なのだ。
そしてショッカーの偉大さとすばらしさが植えつけられていく。
いやぁ・・・ショッカー・・・ショッカーは世界を支配する組織・・・私は・・・私はショッカーに選ばれたのよ・・・ああ・・・あなたぁ・・・ふふ・・・私は何を言ってるの・・・あの男など所詮は下等なクズじゃない・・・ショッカーにはクズは要らないわ・・・
じわじわと思考を変えられていく英子。
自らの改造された肉体に対する誇りと喜びも植えつけられていく。
ああ・・・なんてすばらしいの・・・ヒル・・・ヒルよ・・・どうして気持ち悪いなんて感じていたのかしら・・・ヒルは最高の生物・・・私はそのヒルの能力を引き継いだのよ・・・私はヒルの改造人間・・・ショッカーの改造人間ヒルゲリラよ・・・
英子の思考は完全にゆがめられた。
もはや彼女は優しい母でも気立てのいい妻でもなかった。
ショッカーのためにはなんでもする邪悪な改造人間ヒルゲリラになったのだ。
756ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 18:30:36 ID:BuVE5wCr0
「起きるのだ。ヒルゲリラよ」
「はい、死神博士」
死神博士の命令にゆっくりと体を起こすヒルゲリラ。
すでに手かせ足かせははずされている。
ぬめぬめとした茶色と緑の肌に覆われた直立したヒル。
その頭部は巨大な筒状となり、左右からは触手のような細長い鞭毛が生えているものの、異様なことに胸のふくらみや腰のなだらかなラインなど、女性らしさも損なわれてはいない。
すらりとした足は、まるでハイヒールのようにつま先とかかとが尖っている。
それが生まれ変わった英子の姿だった。

「うふふふふ・・・なんてすばらしい体なのかしら。最高だわぁ。私はショッカーの改造人間ヒルゲリラ。死神博士、どうぞ何なりとご命令を」
ヒルゲリラはうっとりと自分の体を抱きしめる。
その様子に死神博士は満足を覚えていた。
「ヒルゲリラよ。あの二人はどうするのだ? 解毒薬で元に戻してやるのか?」
そんな気持ちはまったくないにもかかわらず、死神博士は笑いながらヒルゲリラにたずねる。
秀夫と尚史の二人の奴隷人間は、ヒルゲリラの改造手術が終わるまで、ずっと奥の一角で立ち尽くしていたのだ。
「おほほほほ・・・元に戻すなんて冗談ではありませんわ、死神博士。所詮あの二人は下等なクズども。これからも死ぬまで我がショッカーの奴隷人間としてこき使ってやりますわぁ」
人間らしさの唯一残った口元に笑みを浮かべるヒルゲリラ。
もはや彼女にとっては二人は愛する夫でも息子でもない。
「ククククク・・・それでよい。これからはお前が中心となって奴隷人間計画を推し進めるのだ」
「お任せくださいませ死神博士。私が血を吸ったあとに奴隷人間薬を流し込めば・・・うふふふふ・・・この私がたっぷりと奴隷人間を作り出してご覧に入れますわ。おほほほほ・・・」
ヒルゲリラは手の甲を口元に当てて高笑いをするのだった。

                   ******
757ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 18:31:24 ID:BuVE5wCr0
夜、人気の無くなった裏通りを一人の若い女性が歩いている。
カツコツとハイヒールの音が静かな通りに響いていた。
いやだわ・・・こんなに遅くなってしまった・・・早く帰らなきゃ・・・
女性は周りを気にしつつ、歩みを速めていた。
人通りがないこんな通りは、早く抜けてしまうに限るのだ。

「ひっ!」
突然ぬっと現れた人影に、彼女は思わず息を飲む。
まるで地面から湧き上がったかのようなその人影は、ゆっくりと彼女に近づいてきた。
数少ない街灯がその姿を照らす。
その姿を見た彼女は、あまりの恐怖に腰を抜かしそうになった。
そこにいたのは、人間の女性のようなラインは持つものの、ぬめぬめとした茶と緑の表皮をした巨大なヒルのような化け物だったのだ。
「ひいぃぃぃぃ!」
思わず悲鳴を上げるが、すぐに背後から口をふさがれる。
気が付くと、彼女の両脇には黒尽くめの男たちがいて、彼女をがっちりと捕らえてしまっていたのだ。
「むぐぅ・・・むぐっ」
何とか逃げようともがくものの、男たちの力は強くてとても振りほどけない。

「おとなしくしなさい。死にたいのかしら?」
ゆっくりとやってきたヒル女が静かに言う。
その恐怖に彼女は逆らうことができなかった。
「うふふふ・・・私はショッカーの改造人間ヒルゲリラよ。お前は第三小学校の教師、香島裕理(かしま ゆり)ね?」
「あ・・・う・・・は、はい」
押さえられていた口を自由にしてもらったにもかかわらず、裕理はただそう返事をするしかできなかった。
悲鳴など上げれば、すぐに殺されてしまうことがわかったのだ。
目の前にいるヒルゲリラとか言う化け物も、背後にいる黒尽くめの男たちも、人を殺すことなどなんとも思わない連中に違いないとしか思えなかった。
758ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 18:32:10 ID:BuVE5wCr0
「いい返事だわ。それに血も美味しそう。たっぷりといただくわね」
「ひ、ひぃっ!」
裕理はたちまちヒルゲリラに抱きしめられてしまう。
そしてその赤い唇が裕理の首筋に吸い付くと、まるでヒルが生き血を吸うように裕理の血を吸い始めた。
「あ・・・あああ・・・」
全身の血を吸い取られ、すぐにぐったりと意識を失ってしまう裕理。
血の気の失せた首筋から口を離すと、ヒルゲリラはニヤッと冷たく微笑んだ。
「うふふふふ・・・美味しかったわよ。さあ、血を失ったお前にはこれをあげるわ」
ヒルゲリラは左手の先の吸盤を裕理の首筋に押し付ける。
傷口から緑色の液体が注ぎ込まれ、みるみる裕理の肌が青ざめる。
やがてゆっくりと目を開ける裕理。
だが、その目は先ほどとは違い、邪悪な輝きに満ちていた。

「うふふふふ・・・新型の奴隷人間薬は知能低下を極力押さえてあるわ。その代わりに奴隷人間は邪悪な意思を持つようになるの。我がショッカーの奴隷にはまさにふさわしいわ。おほほほほ・・・」
裕理の目に邪悪なものが宿ったのを見て高笑いするヒルゲリラ。
奴隷人間を生み出すことが楽しくてたまらないのだ。
「さあ、これからお前は第三小学校を奴隷人間の巣にするために働くのよ。口から飲ませるタイプの奴隷人間薬を使い、子供たちをすべて奴隷人間にしてやるわ。いいわね」
「かしこまりました。ヒルゲリラ様・・・」
邪悪な笑みを浮かべる裕理。
「うふふふふ・・・奴隷人間となった子供たちを使ってこの町を大混乱に陥れてやるわ。そしていずれは日本全てを・・・うふふふふ・・・」
ヒルゲリラの妖しい笑いが静かな通りに響くのだった。

END
759ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU :2010/04/13(火) 18:35:52 ID:BuVE5wCr0
わあ、全然kb数の表示がリッチテキストとは違うんですね。
20kb程度しかなかった・・・orz

今回もお目汚しでした。
少しは前回よりマシになったでしょうか。
楽しんでくださるといいのですが。

リクエストありがとうございました。
またいずれお会いいたしましょう。
760maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/04/13(火) 18:41:27 ID:mVTg0edX0
>>743-751 >>753-758ショッカー代理人様
スレ内に収まりますよ、と言った手前もあってドキドキしながら見ていました。
これからゆっくり読ませて頂きます。お疲れ様でした!

rtfやワードのdocファイルなどはたぶん色々余分な情報が入るので、
テキストだけのサイズはtxtで保存して調べる方が正確だろうと思います
スレに書き込んだときのサイズを調べるツールなど、
もしあるならその方がもっと正確なのでしょうが…

761maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/04/13(火) 19:15:29 ID:Jgb7oCHn0
>>ショッカー代理人様
堪能致しました。
お約束の展開ながら、やはり、手術台で目覚め絶望し手術が始まり…というくだりは
毎回興奮いたします。

女ヒルゲリラのデザイン、素敵だと思います。

>胸の膨らみも腰のくびれも美しい女性のラインを保っているものの、
>表皮はぬめぬめとぬめり始め細かな皺が全身を覆っていく。

ここがまず自分の趣味からは思いっきりツボでした。
頭部が、口を除けばほぼオリジナル通りというのは、
少々冒険だったのではないかと察します。
下記のあたり、ちょっとショッカー代理人様の葛藤が伺えなくもないです(w

>死神博士にとっては少しだけ残念な思いがつのる。
>今回あまりにもヒルとしての姿が強かったために顔の表情が乏しく、
>そのために英子の絶望した様子をあまり味わえなかったからだ。

でも自分はたまにこのぐらい異形化を進めるのもアリだと思いました。
以前書いた通りヒルゲリラはデザインがエロいと思うので、
オリジナルに忠実、しかし女性のラインは残す、
というのはとてもよかったと思います。
762名無しより愛をこめて:2010/04/13(火) 20:02:04 ID:94IamAAq0
ショッカー代理人様、今回も素晴らしい作品をありがとうございました。
代理人様の作品は自分の性癖にもろドストライクでいつも非常に楽しませてもらってます。
次作も大いに期待しています。
763名無しより愛をこめて:2010/04/14(水) 00:26:49 ID:Dv6Vqk8B0
ショカ代氏 改造済女怪人コンプリートリスト(●印)

●蜘蛛男  蝙蝠男  ●さそり男  ●サラセニアン  かまきり男  死神カメレオン
蜂女  コブラ男  ゲバコンドル  ●ヤモゲラス  トカゲロン  サボテグロン
ピラザウルス  ヒトデンジャー  カニバブラー  ドクガンダー  ●アマゾニア
ムササビードル  ●キノコモルグ  地獄サンダー  ●ムカデラス  モグラング
●クラゲダール  ザンブロンゾ  アリガバリ  ●ドクダリアン  アルマジロング
ガマギラー  アリキメデス  エジプタス  トリカブト  エイキング  狼男
スノーマン  ゴースター  ハエ男  プラノドン  ●カビビンガ  ナメクジラ
ベアーコンガー  トドギラー  ●ヒルゲリラ  イソギンチャック  カメストーン
ユニコルノス  ギルガラス  ジャガーマン  海蛇男  ●ゴキブリ男  ギリーラ
ドクモンド  毒トカゲ男  ミミズ男  フクロウ男  ナマズギラー  ハリネズラス
サイギャング  セミミンガ  カブトロング  カミキリキッド  ギリザメス
イカデビル  ●ギラーコオロギ  エレキボタル  アブゴメス  モスキラス
シオマネキング  ●シラキュラス  バラランガ  シードラゴン  イモリゲス
ウニドグマ  ガラガランダ  ガニコウモル  サソリトカゲス  クラゲウルフ
イノカブトン  イソギンジャガー  ウツボガメス  ワシカマキリ  クモライオン
ネコヤモリ  カナリコズラ  ネズコンドル  ムカデタイガー  ハエトリバチ
エイドクガー  ナメクジキノコ  ガラオックス  サボテンバット  ヒルカメレオン

さあ、次はどの怪人がいいか、みんなでリクエストしよう!
764名無しより愛をこめて:2010/04/14(水) 00:27:02 ID:9HEp1U1B0
>>759
毎度乙

少し辛口させてもらえれば、英子とヒルが改造人間の素体に選ばれた理由が少し弱いかも。
特別な理由があって選抜された方がショッカーの不気味さが出る感じ。
765名無しより愛をこめて:2010/04/14(水) 00:53:10 ID:rC+Yx9tP0
ショカ代氏、乙です。
仮面ライダーXの「GOD」の代理人もよろしければやっていただけませんでしょうか?
小沢ガールズあたりを素体に使って・・・
766名無しより愛をこめて:2010/04/14(水) 19:15:16 ID:DE/zxbHA0
手首固定されててヒルに改造されてしまったら、
多分、固定が外れてしまうと思いました。
767maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/04/16(金) 02:17:19 ID:YTGTR3gj0
ショッカー代理人様が規制に遭っているそうで、
避難所代わりに自分の掲示板に転載依頼をされていました。
以下に転載します。気付くのが遅くなってしまい申し訳ありません。
-----------
162 名前:ショッカー代理人 投稿日:2010/04/14(水) 18:46:48

またしても巻き添え規制を食らってしまいました。
昨日投下の途中でなくてよかったです。
すみませんが、以下の文章を本スレに転記願います。

>>761maledict様
今回はkb数のことでご助言いただきましてありがとうございました。
ヒルゲリラはちょうど頭部の口の辺りに横に切れ込みみたいなものが入っていたので、
そこを唇にしたらどうだろうと思いました。
少しでもエロさを感じていただけてよかったです。

>>762
うれしいお言葉ありがとうございます。
今後も似たようなパターンの話になるとは思いますが、応援よろしくお願いいたします。

>>763
リストの中の蜘蛛男は、前回の女戦闘員のときの蜘蛛女を計算してと言うことでしょうか?
あれはメインの改造キャラではないので、蜘蛛男ははずしていただけますとありがたいです。
いずれ蜘蛛男(女)の話も書きたいですね。

>>764
ご指摘ありがとうございます。
なるほど、そのあたり次回への課題とさせていただきます。
----------------
改行多いので残りは次レスに(maledict)
768maledict ◆sOlCVh8kZw :2010/04/16(金) 02:21:11 ID:YTGTR3gj0
転載の続きです
------
>>765
GODもいろいろとおもしろい怪人がいますよね。
ただ、GODって改造人間のようなイメージが少なくて。
改造されるシーンなんかありましたでしょうか。

ただ、「キャッティウス」の話のように一般人が化け猫化するとか、
「ヒルドラキュラ」の話のように吸血鬼化するとか、そういう操られ系の話は多かった気がしますね。



163 名前:ショッカー代理人 投稿日:2010/04/14(水) 20:33:35

以下もお願いいたします。

>>766
おっしゃることよくわかります。
ですがまあ、そのあたりはショッカーも考えているのではないかと思いました。
もちろん脳改造前に脱出して、正義のヒロインヒルゲリラとなる英子さんというのも、
萌えるシチュではありますね。
------------
以上です。正義のヒロインヒルゲリラ、なかなか微妙なヒロインですね
ショッカーアジトから、ヌメヌメのヒルゲリラ様にがっちり抱きかかえられて
救出されてみたい気もする…
769名無しより愛をこめて:2010/04/19(月) 11:56:34 ID:btcmuHyP0
>>763のリスト見て思い出したんだが、
ナメクジキノコは確かアンチショッカー同盟の男に変装というか寄生みたいなことしていたよね?
おにゃのこに変装したり同化したりした怪人っていたっけか?
770名無しより愛をこめて:2010/04/19(月) 15:41:44 ID:Ju3l3GGY0
ttp://asame2.web.infoseek.co.jp/movief1.html
  ↑
は東宝怪獣の擬人化(おにゃのこ化)サイトなんだが、クモンガとかヘドラとかのセンスがいい

そこで誰か、怪獣(モンスター)の遺伝子を拉致したおにゃのこに無理矢理合成して
等身大の怪人に仕立て上げるというSSを書いてはもらえないものか
771名無しより愛をこめて:2010/04/20(火) 11:49:47 ID:LTHtNFkd0
>>769
リストの範囲内ではいないかと。(デストロンまで含めるとヒーターゼミとかがいる)

石ノ森原作版ではハゲの毒蛾男が日ノ下電子の美人秘書・千草に化けていたけれども、
俺はあれを「毒蛾男が千草さんの体内に入り込んで身体を乗っ取った、もしくは憑依した」
と脳内変換している。(小さな毛虫状になって体内に侵入したとか)
しかも千草さんは身体を乗っ取られて指一本動かせないけれどもその意識はずっと存在していて、
毒蛾男の中で「やめて!」と泣き叫び続けているとか。

あの設定をそのまま使って、女に憑依する能力を持ったドクガンダーというのを考えたら、
面白いのではないだろうか。
772名無しより愛をこめて:2010/04/20(火) 12:07:23 ID:vYmWFzmz0
>>771
「戦国奇譚妖刀伝」で佳代の身体を乗っ取っていた機羅の真砂を思い出した
773名無しより愛をこめて
>>771
自分は、あのハゲ男形態も含めて、千草さんが改造された姿だと脳内変換してました
他の社員は腕時計による洗脳止まりだったけど、千草さんは優秀な素体だと
見込まれたんだと。

もう少し補完をすると、ハゲ男のあたりでは石森御大が深く考えていなくて
あのような描写にしたものの、後に上記のような設定に路線変更したのではないかと。