795 :
羽生 翔子:
ども、羽生です。賛成多数のようなので投下します。腐女子とか言われてますが、違います。ただのオタです。
文章、改行などおかしいかもしれませんがよろしくお願いします。
「真子〜、待った?」
と彼女は言う。
「ううん、待ってないよ。じゃ、行こうか。」
私は何も知らないふりをする。彼女を陥れるために。何も知らない彼女を巻き込むために。
私は偶然ある森で複数の人を見かけた。それは人類を滅ぼそうと企んでいる組織だった。
私は見つかってとらわれてしまった。そこで人類を滅ぼすと聞かされたのだ。
明日までに若い女を連れてこなければ家族とお前を殺すといわれてしょうがなく従うことになってしまった。
実際私は家の周りにそれらしきマフィアがうろついているのも見てしまったし、GPSの付いたチップも
埋め込まれてしまった。親友を売るのは辛いことだけれど、知り合いに若い女がいないので
必然的にそうなってしまった。
796 :
羽生 翔子:2008/12/17(水) 19:29:21 ID:J899RNn50
「ここ・・・どこ?」
彼女が聞く。
「えっと、ほら、巷で噂の幽霊屋敷。一回見に行きたいと思ってたんだけど、一人じゃ怖いから・・・」
私ははぐらかす。
「そっか。私も幽霊は怖いんだけど、二人だから大丈夫だよね?」
彼女は明るく聞いてきた。
「うん。じゃあ、行こうか。」
私は中に入った。
797 :
羽生 翔子:2008/12/17(水) 19:30:12 ID:J899RNn50
「約束通りつれてきたかね?」
組織のえらい人らしき人が聞く。
「殺されたくないですから。」
私はこう答える。何も解っていない彼女は、
「何?この人。幽霊?」
と聞いてくる。
「私は『神』だよ。」
と彼は答える。
「神?そんなはず・・・」
彼女は戸惑う。
「いや、神だ。」
彼はそう答える。
「これからお前も神にしてやろう」
「いいえ、別に結構です。」
私はそう答えた。実際『神』にするなどただのたわごとにしか聞こえなかった。
「いや、断る必要はない。断るな。」
といい彼は手下を呼び、私達を無理やり奥の部屋に連れて行った。
798 :
羽生 翔子:2008/12/17(水) 19:31:16 ID:J899RNn50
「ここはどこ?」
私は彼に聞く。
「これからお前らを私達の仲間にする。」
やっぱりただでは返してくれないらしい。それもそのはず私はとても残忍な実験を偶然見てしまったから。
体は固定されていて動かない。彼女も同じ状態だった。急に絶望にさいなまれた私はひたすら彼女に謝っていた。
「ごめんね、ごめんね・・・」
彼女の瞳は絶望に染まっている。
「改造を始めろ。」
死刑宣告のように聞こえる彼の命令によって私達には薬が注射された。
「お前達には私達組織の働き蜂になってもらう。」
そんなものになるか!と最初のうちは思っていた。だけど、彼女の体を見て考えが変わった。
なんと、彼女は洋服を着ていなく、体は青く染まっていて、背中には羽が生えていた。
そう、それはまるで蜂のようだった。
「いやだ!怪物なんかになりたくない!」
私は叫んだ。でもそれは本心だろうか?実際隣の彼女の姿を見ているとキレイだとすら思い始めている。
心まで変わってしまうのだろうか?体の変化よりも心の変化の方が怖かった。だんだん今まで起こったことが
思い出せなくなっていく。人だった頃の思い出が色あせていく。その代わりに組織への忠誠心が芽生えていく。
そのイメージが強烈すぎて私は溺れそうになっていく。
799 :
羽生 翔子:2008/12/17(水) 19:32:20 ID:J899RNn50
私は人。化け物なんかじゃない。私は・・・ひと?神の使い?あぁ、私は人なの?
まだ・・・人なの?人・・・ヒト・・・?
彼女達が洋館に来てから数時間。あらたな組織のメンバーが増えていた。
「いいか?若い女を連れてくるんだ。連れてきたらお前らの僕にしてやってもいい。」
「「はい、わかりました。」」
彼女達はもういない。いるのは組織に忠誠を誓う構成員だけ・・・
「世界の再生まであと数日、死ぬ気で働け!」
「「はい・・・」」
以上です。短いですね。お粗末さまでした。文法とか突っ込み待ってます。