1 :
Mr.名無しさん:
2 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 00:32:34
嫌だ
3 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 00:32:45
4 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 00:34:12
新スレ乙です
8 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 00:43:38
>>5 なんか読みにくいが…
乙でありまああああああああああs
10 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 00:45:29
1乙!
11 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 00:55:19
登場人物
主人公、毒男=大学生の主人公?20歳。義理の妹と関係をもってしまう
義理の妹、麻奈=ツインテールお兄ちゃん大好き!ぴちぴち女子高生だが今は兄と連絡を
とっていない
義理の姉、雪奈=麻奈の姉。美人だが酒癖悪し?
五十嵐真琴=毒男のバイト先の女の子。金持ちのツンデレ。アスカに似てる
これまでのあらすじ
義理の姉と妹が出来た毒男。ふとした事で妹と一夜をすごしてしまう。翌朝、妹は学校へ行き
それから毒男と連絡をとらなくなってしまった。
夏休に入り毒男はバイト先の五十嵐がヤンキーに絡まれているのを助け
気の強い五十嵐を泣かしてしまい、自動販売機の前でなぐさめるのであった
12 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 00:56:49
13 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 01:01:49
誰か絵上手い奴、イメージでかいてうp汁
>>11 俺も丁度書いてたとこだったw
登場人物まとめ
毒男(俺)・・・一人暮しの大学生?カフェでバイトしている。一人っ子だったが、
母親が再婚し、突然23歳の姉と17歳の妹ができる。
斉藤雪奈・・・23歳のOL、美人でしっかりものだが、酒癖が悪い。妹とマンションに二人暮らし。
斉藤麻奈・・・17歳の高校生、元々体が弱かったが、兄に心とおまたを開く。
五十嵐真琴・・・毒男と同い年のバイト仲間。気が強く、普段は毒男をこき使っている。
家はお金持ちのお嬢様。
15 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 01:03:21
16 :
最底:2006/03/16(木) 01:03:56
あれだろ
くりいむしちゅーのベタ男とベタ子がやるやつだろ
17 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 01:06:12
18 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 09:03:06
俺「落ち着いたか?」
五十嵐「・・・うん」
俺はタバコに火をつける。
五十嵐「アンタ、煙草吸ってたんだ」
俺「最近吸ってなかったけどな。今日は吸いたい気分なんだよ。」
ジジジっという蛍光灯の灯りの音と俺たちの話し声以外は静かな夜だ。
こういう日の煙草はホントにうまい。
俺「お前さ・・・」
五十嵐「・・何よ」
俺「なんで、あんなデケー家に住んでるのに自給750円の所でバイトしてんの?」
五十嵐「・・・・・」
俺「嫌なら・・言わなくてもいいけどさ・・・」
五十嵐「社会勉強よ」
俺「なんじゃそりゃw」
五十嵐「父に・・・私からお願いしたの」
俺「・・・・」
五十嵐「ずーっとチヤホヤされて育ってきたからね、私。
このままじゃどんどん私駄目になっちゃうなーって
急に思ったの。」
俺「なんであのケーキ屋にしたんだよ?」
五十嵐「うーん・・・・・・私も女の子だからねw」
そういうと五十嵐は笑った
19 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 09:09:41
俺「ケーキ屋に女って憧れるもんなのか?」
五十嵐「少しはあるんじゃない?そーいうの」
俺「いやwwwでもwwww」
五十嵐「な・・・・なによ・・・」
俺「五十嵐にはにあわねーと思ってさwww」
五十嵐「・・・・・」
むに
五十嵐にほっぺをつねられる
五十嵐「きょ・・・今日は・・・・助けてくれたし、これで・・・勘弁したげる。
け・・・けがしてるし」
俺「ふぁ・・・ふぁい」
心なしか五十嵐の耳が赤くなっている気がした。
20 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 09:14:34
すげーな、早速他板でコピペされてんぞw
21 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 09:26:13
五十嵐を見送った後、俺は家に帰りそのまま布団に横になる。
俺「そーいや・・・麻奈なにしてんだろ・・・」
連絡が途絶えて3週間が過ぎようとしていた。
雪奈姉さんはたまーに差し入れ・・・といってもビールだが
それを持って来てくれる。
雪奈さんの話では麻奈は元気とのことだった。
いや・・・考えるのはよそう
俺はそう思うと寝返りをうち寝ることに集中した。
22 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 09:41:23
次の日から五十嵐の物腰が柔らかくなった。
くどくど文句を言う事も少なくなり、こっちとしては有り難い。
五十嵐「じゃーこのダンボール倉庫に持ってくね」
俺「あー、それ重いだろ。俺が持っていってやるよ」
五十嵐「アンタ時間もー終わりでしょ?私が持っていってあげるわよ」
荷物を持ち上げた五十嵐だがフラフラしている
俺「お・・・おい・・・大丈夫かよ」
五十嵐「へーき、へー・・・・きゃ!」
段差にひっかかりつまずく五十嵐。
俺「わっ!」
とっさに五十嵐をキャッチする。
俺「だから言っただろーが・・・」
五十嵐の顔を見ると目を大きく開いて耳を赤くし顔が引きつっている
そういえば五十嵐とここまで体が触れるのは初めてだ。
俺「おい、五十嵐!おい!」
五十嵐はその顔のままコクコクうなずいている。
俺「うんうんじゃねーよ・・・」
23 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 09:45:34
何この神スレ
気になって仕事が手につかん
24 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 09:46:56
今日も朝から目が離せないわけだが
25 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 09:55:11
家に帰って夕食を作る。
今日はもやしと豚肉の炒め物だ。
簡単だし栄養満点なわけである。
俺「うん・・・我ながらいい味付けだ。」
夕食をもそもそ食べていると扉を叩く音がする
ドンドンドン!ドンドンドン!!
俺「んだよ・・・うっせーな・・・・・はいはーい」
がちゃ
雪奈「うぉ〜と〜こ〜なんてシャーボンだまぁあああ!!」
ドアを開けると泥酔した雪奈さんがいた。
俺「うわああ!困りますよ!大声だられちゃ!」
五十嵐の時のように雪奈さんの口を抑える。
雪奈「もがもがも!」
ひとまず、ぐでんぐでんになった雪奈さんを部屋の中に入れる。
俺「ちょっと・・・どうしたんだよ雪奈さん」
雪奈「しゅーじのばっきゃろーい!」
俺「はぁ・・・・・俺洗物するから静かにしといてよ・・・」
26 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 10:06:23
今日はいつにも増して雪奈さんの荒れようが凄い。
俺「シュウジって人と何かあったのかな・・・・・」
がちゃ・・・・ごそごそごそ
俺「ん・・・・あぁぁぁぁ!!」
後ろを振り向くと雪奈さんが冷蔵庫を開け
下町のナポレオンいいちこをラッパ呑みしている。
俺「だっ駄目だよ!これ以上飲まれたらたまんないよ!」
雪奈「いーにょ、いーにょ。へるもんじゃなしぃー」
俺「減るもんだよ!」
雪奈さんを羽交い絞めにして冷蔵庫から離す。
雪奈「みゅーみゅー♪」
くるりと羽交い絞めにされている雪奈さんが振り返る。
今日もスーツだがやっぱり綺麗だ。頬は酒で赤みを帯び目はトロンとしている。
雪奈「毒ちゃん、シュウジににてるわにぇ」
俺「へ?」
そういうと向き直りがばっと俺にキスをした。
27 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:11:39
パンツ脱いで待ってんだけど・・・そろそろか?
28 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 10:15:10
俺「!?」
酒の匂いが凄い、つか雪奈さんの舌が俺の口の中に入ってくる。
雪奈「ん・・・・ちゅぴ・・・・ん」
雪奈さんの舌は這うように俺の舌に絡みつく。
俺「ぷはぁ!」
雪奈「にゅふふふ〜」
俺「雪奈さん駄目ですよ、やっぱ酔いすぎですって!」
雪奈「そーかしらw」
そういうと雪奈さんは股間をもにもにと触る。
恥ずかしながら立ってしまった。まぁしょうが無いといえばしょうが無い。
29 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:19:40
神スレwww
30 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 10:23:51
座椅子にそのまま押し倒されるとまたキスをされる。
その間に俺のズボンのファスナーを下ろしてくる。
俺「んん〜〜〜!!」
俺のペニスははちきれんばかりだった。
雪奈「毒ちゃんけっこー大きいねw」
そういうと俺のものをしごき出す。
雪奈「どう?雪奈お姉さんにしごかれてる感じはw?」
俺「いや・・・気持ち良いけど・・・やっぱり・・・」
言葉とは裏腹にどんどん先からカウパー汁が出ているのが解る。
それと同時にニチャニチャと言ういやらしい音が聞こえる。
雪奈「酔ったお姉さんにしごかれて気持ち良いなんて飛んだ変態さんねw」
酒が入っているせいか雪奈さんはワルノリモードだ。
31 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:24:39
つつtつっ続きはまだk?
32 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 10:33:26
雪奈「あ〜あ、あんた言葉攻めに弱いみたいねwホントカワイイww」
そう言いながらしごく手はスピードを速める。
雪奈「じゃあ、かわいい弟の為にサービスにお姉ちゃんサービスしてあげるねw」
そういうと雪奈さんはおもむろに俺のペニスを口でくわえる。
俺「うっく・・・」
あまりの気持ちよさに身をよじってしまう。
雪奈さんの口の中はじゅるじゅると暖かくすぐにでも逝ってしまいそうだった。
雪奈「ん・・・じゅぷっ・・っじゅっぷ」
舌がが亀頭をハイ内頬でサオをしごかれる。
そのチンポをしゃぶっているのがあの雪奈さんなのだ。
雪奈「ん・・・じゅぷっ・・じゅぷっ・・・どふふぉふぁんふぃふぉふぃふぃふぃ?」
俺「きもち・・いいです・・・」
雪奈「ぶは」
顔を離すと雪奈の口から透明な唾液と我慢汁がダラダラとこぼれているのがわかる。
33 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:34:42
すげぇwww
34 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:39:03
職場でおっきした
トイレ行ってきてもいいですか?
35 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 10:42:43
雪奈さんは何も言わず腰を俺の顔に押し当て69の体制になった。
その日はスカートだった雪奈さんは下にタイツを履いている。
タイツの向こうには白いパンツが見え俺は尻をわしづかみにして
タイツ越しから秘部にしゃぶりついた。
雪奈「じゅぷ・・じゅぷ・・ふぁひゅぅ!」
1日働いた後のタイツとパンツはすごくいやらしい匂いがした。俺はスカートの
中に半分顔を隠す形で雪奈さんの股を舌で責める。
雪奈「はっ・・・・はっつっ・・・うぅん・・・・じゅぷじゅぷ」
喘ぎ声を出しつつもチンポを無我夢中でしゃぶる雪奈さんに俺は興奮を覚える。
それに呼応するかのように俺の唾液と雪奈さんの愛液でパンツとタイツは
びちょびちょになってしまった。
雪奈「ちゅぷ・・はぁ・・ちゅぶちゅぶっ・・・はぁ・・・毒男ちゃん・・きゃう・・・・・じら・・さないで・・・・・ちゅぶっ」
しょ、少尉殿!じ、自分はもうダメであります・・・
37 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:44:06
ちょwwwwまじで勃起してんだけどwwwwww
>>35 一生のお願いだから、「パンティ」って書いて!
そしたらその瞬間に逝けそう。
39 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:52:56
早く早く!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
40 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 10:53:31
俺はタイツを破りパンツの横から指を入れる。
膣はもうドロドロでいつでも準備OKという感じだった。
俺「姉さん入れるよ・・・・」
雪奈「いれてぇぇ・・・毒ちゃん・・・・」
じゅくじゅくになったオマンコにおれのチンポが入っていく。
雪奈「はぅうぅぅぅ・・・毒男ちゃんいいよぅ・・・・きゃううん」
じゅっじゅっとリズミカルな音がこだまする。
雪奈さんのスーツを着たまま俺のチンポに犯されていた。
雪奈「はうぅぅぅう・・あうっあぅ・・・はにゅうう」
甘えた声を出し俺の腕をしっかりとつかむ。
雪奈「気持ち・・・はにゅ・・あぅっ・・・いいよぅ・・・はふうう!」
きゅうきゅうと締め付ける雪奈さんの膣が俺を快楽の渦に引き込む。
雪奈「ごめんねぇ・・・・毒ちゃん・・・ごめんねぇ・・・・はうぅぅ」
41 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:55:09
早く早く!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
42 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:55:50
早く早く!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
43 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:58:01
早く早く!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
44 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 10:59:05
ぬるぽ!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
⊂彡
45 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 11:02:01
腰を振るごとに着衣は乱れ、それがまた俺の欲望の糧となる。
雪奈「あうぅぅ・・はっ・・・はぅ」
カッターシャツのボタンを外しブラの上から張りのある乳をもむ。
程よい弾力とそれに反応する雪奈さんの喘ぎ声が脳の芯に響く。
雪奈「ひゃうぅぅうう・・おっぱい・・・にゃめぇぇええ」
ブラを外し舌で乳首を転がす。
腰使いを少し緩くし胸をゆっくりと責める。
雪奈「あうぅぅうう・・・・わたし・・・きゃうううん・・胸・・・あうっ・・・よわいんだっ・・・から・・・きゃん」
胸と腰を交互に責めると雪奈さんは甘い吐息を一層、また一層と声を荒げていく
46 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:04:26
うおおおおたまらん
47 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:05:36
>「あうぅぅうう・・・・わたし・・・きゃうううん・・胸・・・あうっ・・・よわいんだっ・・・から・・・きゃん」
逝かせてもらいまして@職場の便所
48 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:09:26
49 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 11:10:53
我慢するのにも限界の時が近づいていた。
俺の腰はより一層早さと力強さを増す。
雪奈「あうぅうう・・・はぁはぁ・・・あきゅうう・・あっ・・・きゅう
雪奈さんはその細い体をくねらせ快楽に耐えている。
その姿がすごく綺麗でいやらしかった。
雪奈「あうぅぅぅ・・いやらしいお姉ちゃん・・っで・・・あうきゅううう・・・ごめんねぇ・・・はうぅう」
俺「スイマセン!・・ハァ・・出しますっ」
そういうと俺は雪奈さんからものを引き出す。
と、同時に俺は精液を自分の手で受け止めた。
雪奈「・・・ハァ・・・うっく・・・ハァ・・・」
精液はどろりと俺の指の間をすりぬけ
ぼたぼたと床を汚した。
50 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:13:52
おなかの上に出して欲しかった・・・
(´・ω・`)ショボーン
51 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:16:30
顔に出してほしかった
(´・ω・`)ショボーン
53 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:19:24
くっそー!!!
女とヤリてええ!!!!!!!
54 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 11:19:41
精液を出した後、急に冷静な自分が頭をもたげる。
ヤベえ
またヤッちまった。
雪奈さんをみるとそのままの格好でポカンと天井を見ている。
俺「あ・・・あの・・・」
雪奈「今日ねー私の彼氏がさー」
俺「・・・・・」
雪奈「違う女と子供出来たからその人と結婚するって言うんだわ」
シュウジさんの事だと思った。
雪奈「3年付き合ったんだよー私ら」
慰める言葉が見当たらない。
それでも尚、雪奈さんは話しつづける。
雪奈「なんかバッカみたい。私一人おいてきぼりだよ」
雪奈さんの頬を涙が流れた。
55 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:20:35
このエロせつなさがたまらないな
56 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:21:52
これからはエロ可愛いじゃなくてエロせつないだよな?
57 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:21:54
エロなさだな
58 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:22:28
59 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:24:38
毒ちゃんとシュウジの絡みキボンヌ
60 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:24:42
なんか愛ってなんだろうとか考えさせちゃうところがスゴいな
61 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:29:08
ぬるぽ
62 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 11:29:14
俺「あの・・・ごめん・・・ストッキング」
雪奈「そんなのいいってw
私こそごめんね・・・・・ショックだったでしょや・・・エロいねーちゃんでw」
俺「いや・・・・びっくりはしたけど・・・綺麗だとは・・・思ってたし」
雪奈「ふふw可愛い奴」
そういうとグシグシと頭を撫でられた。
雪奈さんは服を正すと玄関に向かった。
雪奈「帰るね」
俺「送ろうか?」
雪奈「うーん・・・・
やっぱいい」
俺「なんで?」
雪奈「また毒男君に甘えちゃう
それに・・・1人で帰りたい夜もあるのよw」
俺「・・・そっか」
雪奈さんは俺なんかより大人だ。
雪奈さんは手をひらりと振ると夜の闇に消えていった。
63 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:31:25
64 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:32:15
なんだこのスレ。
ド素人の三流エロ小説かよ。
クダラネー
65 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:32:19
66 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:36:21
PS2用のエロゲってあるの?
67 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 11:36:25
ちょい球形します
68 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:37:14
ゆっくり構想練ってなノシ
69 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:37:32
母親と義父の絡みは?ハァハァ
70 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 11:42:12
母親とお米屋さんの絡みはー?
71 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 12:21:03
ハゲとサングラスの絡みはー?
72 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 13:27:17
男「おーい内藤!」
ぼー
男「内藤!おい内藤ってば!!」
内藤「ん・・・な・・・何?」
男「授業終わったぜ!今日から夏休だ!!」
内藤「う・・・うん、そうだねw」
僕の名前は内藤進。
17歳、フツーの高校の2年生だ。
やっと1学期が終わって今日から夏休というわけだ。
男「今年の夏休は彼女作んなきゃなぁ・・・な!」
こいつの名前は巣鴨翔太、小、中、高と学校が一緒のの旧友だ。
巣鴨「夏!夏といえば・・・・なんだと思う?進?」
内藤「え・・・えっと・・・・カキ氷・・・かな?」
巣鴨「はぁー・・・・バッカちげーよ!海だよ海!」
内藤「で・・・でも俺泳げないし」
巣鴨「バッカちげーよ、女だよ!オ・ン・ナ」
巣鴨はサッカー部のキャプテンで結構かっこいい・・・と思う
でもこのガツガツした性格が災いして彼女は今いない
まぁ僕は今まで1度も彼女を持った事は無いわけだけども・・・
73 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 13:31:44
五十嵐はどうした?
74 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 13:33:24
どんな展開やねん
75 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 13:34:15
うほっの人向けキャラか?
76 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 13:35:26
ミンミンとセミがうるさい。
僕の高校は坂の上にあるいたって普通の高校だ。
でも景色はすごく良くて街とその向こうに海が見える。
その日は突き抜けるぐらいの青空で今日からの夏休を
祝ってくれているみたいだった。
サッカー部の巣鴨は早速部活動の練習に入った。
僕はというと・・・・放送部なので夏休みは何もする事が無いというわけだ。
坂を降りるとケーキ屋さんがある。
そう言えば巣鴨がココの「五十嵐って女の店員さんが超綺麗だ」って鼻息を荒げて言ってた。
ちらりと中を覗くとやる気のなさそうな男の人がボケッと1人立っているだけだった。
77 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 13:37:19
いきなりクロスオーバー展開かよ
78 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 13:48:11
アスファルトが熱を帯び陽炎がゆらめく。
今年の夏はどうにも暑い。
ケーキ屋を過ぎたあたりで同い年ぐらいの女の子が
電柱の影からじっーっとケーキ屋を見ていた。
制服は結構頭のいい、この近くの女子高の服だ。
僕と目が合うと「まずいっ!」という顔をしてダッシュで行ってしまった。
髪の毛を両サイドでしばり、元気で活発そうなカワイイ女の子だった。
内藤「僕には縁が無いよなぁ・・・・」
独り言を呟き歩き出そうとすると花屋のアルバイトの広告を見つけた。
内藤「どうせやることないしなぁ」
どうせダラダラ過ごすならと僕はそのチラシに書いてあった花屋に
足を運ぶ事にした。
79 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 13:54:30
おおw
80 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 13:59:05
花屋はケーキ屋から5分ほどの所にある小奇麗な店だった。
内藤「あの〜すいません」
初老の店員「はいはい、何かお探しですか?」
内藤「いえ・・・アルバイトの募集をみてお話を聞かせて頂こうと思いまして」
初老の店員「あ〜はいはいwいや、急にカミさんが倒れてバイトも辞めちゃってねぇ・・・
困ってたとこなんだよ。あ、私ここの店長の井上です。」
店長さんは品のある優しそうな人だった。
人がいないとの事だったのですぐにでも働いて欲しいと言うことを言われた。
店長「もう1人バイトの子が入るから明日からおキミも願いしますね。」
深々とお辞儀をされたので僕もつられてお辞儀をしてしまった。
面接と簡単な話を聞いて家路につく。
今年の夏休は家でゴロゴロせずにすみそうだ。
81 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:00:29
姉、妹、ツンデレときたら次は眼鏡っ子だろ
82 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:05:46
次はホモだろ
内藤もいることだし
83 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:08:15
癒し系巨乳の出番ありそう?
84 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 14:14:21
翌日、僕は顔を洗った後ポケっと朝のワイドショーを見た。
こういう時間にワイドショーをみるとあぁ夏休みなんだと実感させられる。
僕の家は共働きで家に誰もいない事が多い。
だから家に1人でいてもつまらないだけだった。
僕は服を着替え玄関をでる。
ドアを開けた瞬間ミンミンというセミの声が耳に響く。
内藤「今年はセミ多いなぁ・・・・」
実際学校の前の並木坂の所で2回ほどセミにおしっこを引っ掛けられた。
セミのおしっこはほとんど水と、どこかで聞いたことがあるけど
やっぱり嫌なものは嫌だ。
家の駐車場にある自転車を引っ張り出し花屋へ向かう。
内藤「店長いい人そうでよかったなぁ」
ペダルをこぐ足も軽やかだ。
花屋につくと自転車を止め店内に入る。
内藤「こんにちは〜」
店長「おおw来たね内藤君。今日から頑張ってくれよ」
女の子「こんにちは」
声がして振り返る。
昨日の髪を両方でしばった女の子だった。
85 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 14:23:24
店長「あ〜紹介しよう内藤君、この子が一緒に働いてもらう斎藤麻奈ちゃんだ。」
麻奈「わっ・・・えっえっと・・斎藤麻奈です。よっよろしくお願いします」
いきなり話を振られてキョどる斎藤さんはすごく可愛かった。
店長「でこっちが内藤進君。内藤君も今日から働いてもらう事になるからねw」
内藤「あ・・・えっと・・・よろしくお願いします」
斎藤さんと僕はぺこぺこお辞儀しあった、それを見て店長さんが「あっはっは」と笑った。
仕事の内容は花の手入れや納品、接客や配達なんかが主だ。
店長さんは車で配達をこなさなきゃなんないからバイトがいなくて大変だったらしい。
店長さんはすごくいい人だし、それよりも斎藤さんがすごく元気で優しくて
僕が斎藤さんの事を好きになるのに時間はかからなかった。
86 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 14:35:22
麻奈「内藤君、レジ打ちのここどうやるの?」
内藤「ん・・・?えっとそこは・・・・」
何日かが過ぎた。
店長さんの教え方がいいのか結構すぐ仕事に慣れていくことができた。
お客さんでごった返すと言う事は無かったのも幸いと言える。
最初はギクシャクしていた斎藤さんとの会話も、今ではそんな事微塵も感じられない。
まぁ、奥手な僕は「彼氏がいるのか」とか「好きな人がいるのか」っていう
会話は勿論出来てなかったりする訳だが・・・
麻奈「内藤君?どうしたの??」
内藤「へっ?い・・・いやwwなんでもないよ」
麻奈「へんなのーw」
内藤「そ・・・・そういえばさあそこのケーキ屋あるじゃん
あそこの電柱の所でで斎藤さん見かけたことがあるんだけど
なにしてたの?」
僕はそれとなく斎藤さんにその話をした。
麻奈「え・・・・いや・・・・あの」
さっきまで笑っていた斎藤さんの顔から笑顔が消えた。
87 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:41:38
いいよーいいよー
88 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:45:19
そげ?
89 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 14:47:57
麻奈「あっ・・・・もうバイトの時間終わりだ、先あがるねっ!」
そういうと斎藤さんはそそくさと奥へ行ってしまった。
(まずいこときいちゃったのかな・・・・俺・・・)
あの時ケーキ屋中にいたのはボーっとつったていた男の人だけだった。
う〜ん
考えるのは辞めにしよう。斎藤さんも聞かれたくなかったみたいだし
知らぬが仏という言葉もある。
僕が1人でうんうんと頷いていると私服に着替えた斎藤さんが出てきた。
内藤「お疲れ様!また明日ねw」
斎藤「う・・・うん!お疲れ様!」
そういうと斎藤さんはニコッと笑って街に消えていった。
90 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:48:08
これどこで抜けばいいの?
91 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:49:46
>>90 まだ待て!先の展開に期待しようじゃまいか
92 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:52:19
93 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:54:28
斉藤と内藤じゃ紛らわしい
94 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:55:49
そして俺は加藤
95 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 14:56:30
>>92 オレ…まだまだ修行が足りなかったよorz
トリップ付けてるせいで見えねーよハゲ
今すっごい悩んでるな
98 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 15:42:46
そろそろミナの登場か?
99 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 15:57:17
@実は店長がホモだった
A実は巣鴨がホモだった
B実は内藤がホモだった
C実は毒ちゃんがホモだった
D実は俺がホモだった
先生><
まだですか
102 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 17:00:38
103 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 17:15:25
104 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 17:21:35
105 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 18:09:03
バイトにも馴れ楽しい日々が過ぎていった。
内藤「ね・・・ねえ、斎藤さん」
麻奈「どうしたの?」
店を閉める時僕は勇気を出して麻奈ちゃんにデートの
約束を取り付けようとしていた。
巣鴨いわく「こーいうのは行動あるのみ!」と
電話口の向こうでドヤされたからである。
でもデートに行きたいというのもまた事実で、
そーいう事に女性を誘うという行為は僕にとって初めての事だった。
内藤「あ・・・・あのっ・・・今度の定休日の日・・・」
麻奈「?」
内藤「一緒に・・・あの・・映画見に行かない?」
心臓がはちきれそうだ。毎日一緒に働いているのに
この緊張はどこから生まれてくるんだろう。
麻奈「・・・・」
麻奈ちゃんは少し顔をうつむかせ悲しそうな目をした。
ああ・・・駄目だったか・・・・最初はこんなもんだよな・・・・
はぁ・・・明日からバイトどうしよう・・・顔合わせづらいな・・・
麻奈「・・・いいよ」
内藤「・・・・・え?」
麻奈「一緒にいこうw」
何かを吹っ切るように彼女は笑顔を見せた。
でも、彼女の目はどこか悲しそうだった。
106 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 18:27:54
一方その頃
五十嵐「ね・・・ねぇ・・・」
バイトで先に上がるはずの五十嵐が店内に残り
俺に何か言いたげだ。
毒男「なんだよ、何かケーキ買って帰るのか?
ドライアイスならおまけでいっぱいつけてやるぜW」
五十嵐「・・バカッ!違うわよ!」
店内に大声が響く。
カフェにいる客は何事かと俺の顔を覗き込む。
俺は営業スマイルでそれに答えたが顔は引きつっていたに違いない。
毒男「どーしたんだよ急に大声出して」
五十嵐「こ・・・・こんどの・・・水曜日アンタ・・・休みでしょ・・・」
毒男「休みだけど・・・俺やだよ、休み変われって言うの。俺6連勤だぜ?」
五十嵐「バカッ!違うわよ!」
カフェにいる客がまたざわつく。俺は引き釣った笑顔で客にぺこりと頭を下げる。
毒男「じゃあ・・・なんなんだよ?」
五十嵐「いや・・・だから・・・その・・・・」
107 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 18:36:01
五十嵐「今日はいい天気ねっ」
毒男「・・・ん・・・おう」
かれこれ40分は五十嵐が店に居座っている。
何かの嫌がらせなのだろうか。
五十嵐「知ってる?この前・・・」
俺「あのさ、俺今から店の片付けやんだけど要件あるなら言ってくんないかなぁ?」
五十嵐「・・・・・」
俺「?」
五十嵐「・・・・・・・・・・・バカ・・・」
俺「へ?」
五十嵐「バカッ!知らないっ!」
そういうと五十嵐は店を走って出て行ってしまった。
ズデン!!!
店の前でこける五十嵐。
108 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 18:39:46
いいねー
109 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 18:42:36
毒男「お・・・おい」
こけた五十嵐に近づこうとすると五十嵐はキッと
俺をにらむ。目には涙がたまっていた。
毒男「な・・・なんだよ・・・」
五十嵐はスッと立ち上がると自転車に颯爽と乗り
すぐに帰ってしまった。
毒男「何だったんだよ・・・」
ふと見ると五十嵐がこけた場所に紙切れが落ちている。
拾って見てみると映画の前売り券のようだ。
俺「ハァ・・・・・・あいつ・・・」
前売り券をポケットにしまうと、俺は店の片づけを始めた。
110 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 18:48:50
うはwwwwwwww何このスレwwwwwww
最高なんだけどwwwwwwwww
111 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 18:52:23
次の日、五十嵐は何となく元気が無かった。
毒男「おい、五十嵐・・・五十嵐ってば」
五十嵐「え・・・・・な・・なによ」
毒男「紅茶・・・・こぼしまくってるぜ」
紅茶のトレーがビチョビチョだった。
五十嵐「あ・・・・」
毒男「熱でもあんのか?」
五十嵐のおでこに手を当てる。
見る見るうちに五十嵐の顔が赤くなる。
毒男「熱は・・・無いみたいだな」
五十嵐は目をカッと見開いてフリーズしている。
まだ男に触られる事に免疫がついていないらしい。
112 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 18:57:30
毒男「今度の水曜日さ・・・」
五十嵐「・・・?」
毒男「一緒に映画でもいかね?」
五十嵐の目が点になる。
毒男「店の前でさ・・・拾ったんだよこれw」
五十嵐にピラピラとチケットをはためかせる。
五十嵐「ま・・・・まぁ私も丁度休みだし・・・・一緒に行ってあげてもいいわよ・・・」
毒男「じゃあ決まりだな」
五十嵐は顔を真っ赤にしたままコクコクと頷いた。
毒男「あのさ・・・」
五十嵐「・・・・え・・・な・・・何よ」
毒男「紅茶・・・・またこぼしまくってるぜ」
113 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 19:01:39
ツンデレ最高
114 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 19:15:20
家に帰ると玄関の前に誰かいるのがわかった。
毒男「・・麻奈・・・か?」
麻奈「あ・・・・毒男・・ちゃん・・・」
1ヶ月ぶりの再会だった。
部屋に上がらせコーヒー牛乳を入れる。
麻奈を見ると忘れていた記憶が鮮明に蘇る。
麻奈の舌の感触、柔らかい唇、未発達な乳房
やめろ・・・今はそんな事を思い出すな
そう自分に言い聞かせる
毒男「久し・・・振りだな」
麻奈「・・・うん」
毒男「夏休み入ったんだよな。どうだ?・・楽しいか?」
麻奈「うん・・・楽しい」
毒男「・・・そっか」
麻奈「バイト・・・・・始めたんだ・・・」
毒男「凄いじゃないかw」
115 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 19:32:44
麻奈との話はその日の夜の事を
避けるかのように会話を重ねた。
俺は・・・・逃げていただけなのかもしれない。
麻奈「そろそろ・・帰るね」
毒男「送るよ」
麻奈「え・・・でも・・・」
毒男「気にすんなよw大事な妹になんかあったら困るもんな」
麻奈「・・・うん・・・・」
外はもうすっかり日が落ちて夜風が気持ちいい。
毒男「バイク乗った事ある?」
麻奈はフルフルと首をふった。
毒男「じゃあしっかりつかまってろよ」
俺はクラッチを外しバイクを走らる。
麻奈はぎゅっと俺の体にしがみついた。
116 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 19:37:40
はあはあ
117 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 19:46:07
バイクは海の見える公園に止まった。
月が海面に映り空と地に2つの月があるかのように
見る人を錯覚させる。
麻奈「ここは・・・?」
毒男「ああw綺麗だろ。今日、月が綺麗だったからさ
海に映る月っていうのを麻奈に見せたかったんだよ。」
満月の夜の海は月が海面を照らし思った以上に明るい。
麻奈「きれい・・・・」
毒男「・・・ああ」
波の音は小さく、しかし力強く俺たちを包み込む。
毒男「・・・・ごめんな・・・麻奈・・・」
麻奈「・・・・・」
毒男「・・・・ゆるしてくれとは言わないさ」
俺は煙草に火をつける。
麻奈「・・・毒ちゃん・・・煙草吸うんだね・・・・」
五十嵐にも同じ事を言われたのを思い出す
毒男「ああ・・・・・・そうだな」
118 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 19:58:45
麻奈「毒ちゃん・・・あのね・・・・」
空に浮かぶ月と揺らめく水面を見ながら
俺たちはベンチに座っていた。
潮風少ししょっぱく、じっとりと肌にまとわりつく。
麻奈が搾り出すように一つ一つの言葉を形にしていく。
小さな体でずっと悩んできた事を俺に伝えようとしている。
麻奈「ずっと・・・1人で考えたの・・・あの日の夜からずーっと・・・」
毒男「・・・・・」
麻奈「私・・・・おかしいんだ・・・・・友達としゃべってる時も・・・・テレビ見てるときも
なんか・・・毒男ちゃんの事しか考えられないんだ・・・・・」
麻奈の頬を涙が流れる。
麻奈「駄目なのに・・・・・お兄ちゃんなのに・・・・・胸がくるしいんだよぅ・・・切ないんだよ・・・」
先生!俺せつねぇっス><
くうううううううううううううううう
121 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/16(木) 20:04:02
急用、キリ悪いけどここで休憩
122 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 20:05:06
涙はあかん
123 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 20:13:44
プリンタスレで毒ちゃんの母親の話が始まってる件
124 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 20:22:07
エロい物語やせつない物語はくさるほどあったけど、
こんなにもエロくてせつない物語があっただろうか!!
125 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 20:24:53
この先どうなるのか気になる
126 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 20:26:48
いつかいなくなるのなら
127 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 20:37:39
ナルニア国物語並みのおもしろさ
先生!おらぁ泣けてきたけど抜いたぜ!!
129 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 21:40:32
全 米 が 抜 い た
130 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 21:42:07
神スレはここでつか?
131 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 22:59:09
はぁはぁ。。
132 :
Mr.名無しさん:2006/03/16(木) 23:53:54
毒男からイケメン臭がする
また明日なんかな?
続きが早く読みたい・・・・
早く抜きたいの間違いだった
134 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/17(金) 01:36:35
毒男「・・・・麻奈」
麻奈「ひっく・・・・ひっく・・・・・」
麻奈も悩んでたんだと改めて実感した。
俺は何も麻奈にしてやる事は出来ない。
なんて自分勝手で無力なんだろう。
麻奈「わたし・・・・ひっく・・・ずっと・・・・ひっく・・・毒ちゃんの・・・・ことが・・・」
麻奈の言葉を遮るように俺は口を開く。
毒男「・・・・・麻奈・・・・俺たちは・・・・」
麻奈「・・・ひっく」
毒男「・・・・俺たちは兄弟だ」
麻奈「・・・うん・・・・」
毒男「だから・・・・・・もう・・・・」
麻奈「・・・・うん・・・・・わかってる・・・」
毒男「・・・・・ごめん」
麻奈「・・・・・これからも・・・・・よろしくね・・・・・お兄ちゃんw」
涙は止まる事無く、それでも一生懸命の笑顔を作り、俺に笑いかける麻奈は
俺の心にグサリと突き刺さった。
135 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 01:47:00
うわぁぁぁぁぁぁんヽ(`Д´)ノ
136 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/17(金) 01:47:35
毒男「落ち着いたか?・・・・麻奈」
公園のベンチで麻奈の頭をぽんぽんとたたく。
麻奈「うん・・・・ありがと」
これ以上、男と女の関係を麻奈と続けるのは
麻奈にとってよくない事だと思った。
この関係を続ければ続けるほど麻奈は不幸になる。
割り切った関係を維持できるほど麻奈は大人じゃない。
きっと麻奈はこれを乗り越えていい女になる。
そう思う事で自分の犯した罪を誤魔化そうとしていただけなのかもしれない。
毒男「・・・帰ろう・・・麻奈・・・」
麻奈「うん・・・・」
麻奈はぎゅっと俺の手を握る。
俺もその手を握り返す。
月は青さを増し、海と街と僕たちを照らした。
137 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 01:59:01
涙が止まらないのは俺だけか?
138 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 02:04:05
ウッ…(´;ω;`)
139 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 08:14:04
誰かまとめろ
これ・・・マジで映画化してほしいな
単館上映でいいから
映画館で見たら涙が止まらなくなりそうだ。
今日も会社でwktkモードです
うはw
先生、深夜に執筆してたなんて・・・
143 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 12:37:41
誰かまとめてくれ
頼む頼む頼む
>>143 自分でやんなよ
まだ前スレ残ってんだし
これは童貞には書けない文章だな
146 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 17:00:13
>>145 ,一-、
/ ̄ l | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■■-っ < んなこたーない
´∀`/ \__________
__/|Y/\.
Ё|__ | / |
| У.. |
147 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 17:14:43
これさ、弟氏じゃねえ?
148 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 23:04:45
前スレ教えて
149 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 23:10:32
続きマダ?(;´Д`)
150 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 23:11:57
151 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 23:14:12
152 :
Mr.名無しさん:2006/03/17(金) 23:15:09
153 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 01:16:41
今日はおあずけか
今ケータイからだがプロ串規制かなんかで書き込めないお・・
orz
俺はいつまでも待ってるぜ。
156 :
150:2006/03/18(土) 02:34:52
157 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 03:20:33
先生書き込めないでいるのかな・・・・・
159 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 16:30:26
マターリと待つべし
160 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 16:50:52
(´・ω・`)
161 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 17:50:44
バイクは麻奈を乗せ夜の街を走る。
オレンジ色の街頭はぼんやりとアスファルトを照らした。
毒男「なぁ!麻奈!」
バイクの風はごうごうと耳をおおう。
俺は麻奈に聞こえるよう大きな声で言った。
麻奈「なあに!?お兄ちゃん」
毒男「バイト、楽しいか!?」
麻奈「うんwたのしいー!みんなすっごく、やさしいの!」
毒男「そっか!」
麻奈「あのね・・・・毒ちゃん・・・・映画・・・・」
毒男「ん!?なんて言ったの!?」
麻奈「んーん、なんでもないw!」
毒男「??」
バイクを飛ばし麻奈の家へ向かう。
スピードを上げると麻奈は「きゃっ!」といい
家に着くまでの間、ぎゅっと俺にしがみついた。
脳裏に焼きついたこの言葉がフラッシュバックする
俺の中で悲しそうな麻奈が問い掛ける
「麻奈・・・幸せなのかなぁ・・」と
先生キター(AAry
163 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 18:09:24
ミーンミンミンミー
内藤「・・・・ハァ・・・どれも高いなぁ・・・・」
店のショーケースに並んだ服をみて僕はため息をついた。
麻奈ちゃんと映画館デートに着ていく服を買うため僕は
少しお洒落な服屋さんに来ていた。
さっきからイケメン風の男の人がたくさん出入りしている。
店の選びのセンスは間違っていなかったようだ。
しかし・・・どれも高い・・・
高校生の僕にとって5000円も6000円もポンポン出るもんじゃない。
内藤「あ〜あ・・・・FF諦めるか・・・ちくしょぅ・・・」
なんでイトーヨーカドーならあんなに安いのにこっちではこんなに高いんだろう。
世の中間違っている気がする。
「おい」
がっくりしながらショーケースを眺めていると後ろから声をかけられた。
巣鴨「なにやってんだよ?」
内藤「あ・・・あれ?巣鴨こそ何やってるの!?」
巣鴨「何って・・・妹の誕生日に服かってやろうと思ってなw」
よく見ると巣鴨の後ろに小学生くらいの女の子がもじもじしている。
妹との絡み
期待してるぞw
165 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 18:21:59
今日もエロせつないんだろ?
166 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 18:22:53
巣鴨「くるみ、挨拶しなw」
くるみ「えっと・・・・は・・・はじめまして・・く・・くるみです・・・・」
内藤「あ・・・えっと・・・内藤です・・」
巣鴨「ハァ・・・なーに緊張してんだよ」
巣鴨はそう言うと背中をドンと叩く。
内藤「げふっ」
体育会系はパワーが違うと実感する。
巣鴨「くるみこー見えても中2なんだぜwww」
くるみ「う・・・・」
内藤「そ・・・そうなんだw」
どう見ても小学生高学年までにしか見えない。
最近の子は発育いいとよく聞くが逆もあるんだとしみじみ考えたりした。
くるみちゃんは背が小さくてショートカットの可愛い女の子だった。
兄貴のシャツを離さずぎゅっと持っている所が寂しがり屋さんぽかった。
巣鴨一家は結構イケメン家族なんだと脳内にインプットする。
巣鴨「事はついでだ、内藤。お前も来い。」
そういうと巣鴨はぐいぐいと店の中へ僕を押し込んだ。
どれもこれも最高の材料wwwwww
(・∀・)イイヨイイヨー
169 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 18:36:30
内藤「ちょ・・ちょっと!」
巣鴨「いいからいいからw」
店員「いらっしゃいませー」
店内には色んな服が飾ってある。
僕は初めての店に戸惑いキョロキョロ辺りを見回した。
巣鴨「くるみ〜、なんか良いのあったら兄ちゃんに言いな」
くるみ「・・・うんw」
こくんとうなずくと、くるみちゃんは笑顔で奥へと消えていった。
内藤「ちょっと見直したな」
巣鴨「ん・・・?」
内藤「妹にプレゼント買ってあげるとか偉いじゃんw」
巣鴨「そうか?」
内藤「そうだよ、くるみちゃん凄く嬉しそうだよ?」
巣鴨「そっか・・・なら・・いいんだけどな」
内藤「どーしたんだよ、巣鴨らしくも無い。今日は話俺が聞くよ?」
巣鴨「あ〜・・・・・うん・・・・そうだな」
巣鴨は哀しそうな目をする。
こんな顔をする巣鴨を見るのは初めてだった。
(・∀・)イイヨイイヨースッゴクイイヨー
171 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 18:56:13
液より涙が先にきそうな悪寒
172 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 19:00:41
先生!サインくれw
173 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 19:03:11
巣鴨「オレん所のオヤジのさ・・・会社潰れたんだ」
内藤「・・・・」
巣鴨「それから毎晩毎晩、酒飲んで帰ってきて暴れんだよ。・・・・
俺も何度か殴られたっけな・・・」
そういえば昔、巣鴨が顔にアザを作ってきた事があった。
その時は自転車でこけたんだと巣鴨が言っていたが、今考えると
殴られた時のものだったんだと直感した。
巣鴨「まー、典型的な家庭内暴力ってやつ?wけど、そんなオヤジから
俺とくるみと母さんを俺の兄貴がいっつも守ってくれてたんだ・・・」
内藤「・・・うん・・」
小さい頃、何度か巣鴨のお兄さんを見かけた事があった。
背が高くて足がたしか早かったっけ・・・・
巣鴨「特にくるみは兄貴にすげーなついててさw俺も兄貴とよく遊んだりしてたんだ・・・けど・・・」
内藤「・・けど?」
巣鴨「夏休み入る前ぐらいかな・・・・急にいなくなっちまってさ・・・・・オヤジも家に寄り付かなくなったけど
いつ金に困って戻ってくるか・・・・・・」
僕はかける言葉が見当たらなかった。
巣鴨「お袋は毎日俺たちの為に頑張って働いてくれてる。だから俺も兄貴がいない間は、何があっても
くるみを守ってやろうと思うんだ・・・ガラじゃねーけどさw」
せつねぇじゃねーか・・・・・・・・
今北
先生待ってたぜ
早くおれを逝かせてくれw
機内に出版社の方どなたかいらっしゃいませんかー!?
177 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 19:14:49
巣鴨はまっすぐに、しかし哀しそうな目で嬉しそうに服を選んでいる
くるみちゃんを見た。
僕の想像を絶する環境で巣鴨は毎日を生きていた。
それを知らなかった事、それでも巣鴨が明るく振舞っていた事
色んな想いが胸の中でごっちゃになった。
内藤「あ・・・あのさ」
巣鴨「ん?」
内藤「なんかあったら言えよな・・・俺・・・・できる事あったら助けるからさ」
巣鴨「あははwww期待してねーよww
・・・・・・・・・・・・
でも・・・・・ありがとな・・・・・・」
こーいうのは何だか照れくさい。
僕が言葉を捜しているとくるみちゃんがトコトコっとやって来た。
巣鴨「お〜くるみ、決まったか?」
くるみ「うん・・・・コレ・・いいかな?」
くるみちゃんが持ってきたのは白っぽいワンピースだった。
巣鴨「お〜いいじゃん!これで少しは大人っぽく見えるなwくるみ」
くるみ「・・・もう、お兄ちゃんのバカ・・・・」
くるみはヤラんとってくれるか・・・?
179 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 19:33:21
ワンピースに値札はついていなかった。
くるみ「い・・・いくらかわかんないし・・・・やっぱり返してくるね・・・・」
巣鴨「くるみ!ちょっとまった!」
くるみ「え・・・・」
巣鴨「お兄ちゃんパワーなめんなよw」
そういうと巣鴨はズンズンとレジへ向かった。
心なしかくるみちゃんが嬉しそうな顔をした。
内藤「良かったねwくるみちゃん」
くるみ「は・・・・はいw」
内藤「いいお兄ちゃんしてるよ、あいつww」
くるみ「あ・・・あの・・・兄が・・・いつもお世話になってます・・・」
内藤「え・・・いや・・・こっちこそ・・」
また二人でペコペコお辞儀をし合う。
店員「あっすいませ〜ん、値札取れちゃってるな・・・ちょっと調べてきますね」
店員は小走りでどこかへ行ってしまった。
巣鴨「くるみー心配すんなw今日は1万3000円持ってきたからな!」
大声でくるみに話し掛ける。
くるみ「・・・恥ずかしいよ・・・もう」
顔を真っ赤にしてうつむく、くるみちゃん。正直僕も恥ずかしい。
店員「お待たせいたしましたwえっと、こちらのワンピース2万500円になります。」
wwwwwwwwwwwwwww
予算オーバーワラタ
181 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 19:38:44
くるみとの絡みとか言ったの撤回させてくれまいか?
わすれなーいでーおかねよーりもーたいせつなものはないー
これがお兄ちゃんパワーか
くるみちゃんがヤラれてしまわないか心配なヤツ挙手
(・∀・)イイヨイイヨー!
187 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 19:45:12
巣鴨「えっ・・・2万500円ですか?」
店員「はいwこちら2万500円になります。」
素顔の顔色が一気に青くなる。
7千円どう計算しても足りない。
巣鴨「あ・・・・くるみ・・・やっぱりこれ・・・」
内藤「・・・コレ」
僕はしわくちゃの1万円札を巣鴨に渡した。
巣鴨「え・・・・何言ってんだよ、こんなの受け取れねーよ」
内藤「僕バイトしてるし、また返してくれたらいいよw」
巣鴨「じゃ・・・じゃあ借りるだけな!恩にきる!」
店員「ハイ、こちら2万500円ちょうどお預かり致します。ありがとうございましたー!」
店を出るとむっとした空気が全身を包み込む。
巣鴨「返せるのいつになるかわかんねーけど・・・けど、絶対・・」
内藤「そうかしこまられても困るよwいつでもいいからさ」
くるみ「内藤さん・・・・ありがとうございます」
内藤「いやwホントイイから」
持ってきたお金を全部渡してしまった僕はしかたなくその日は家に帰ることにした。
服は買えなかったけど、気持ちは軽やかだった。
ど、どうやらくるみちゃんはヤラれずに済んだようだな
やってほしくないけど
やってほしい・・・・・・
191 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 20:00:45
内藤「しっかりしろ〜ただ映画を見に行くだけじゃないか」
鏡に向かって僕は自分自身に言い聞かせる。
今日は待ちに待った麻奈ちゃんとのデートの日だった。
服は母さんに土下座をし、おこずかいを前借りしたお金で
新中古の店で買った。ちなみにその店は巣鴨が教えてくれた店で、
置いてある服の型は古いらしいが、賞味期限があるわけじゃ無し、問題は無い。
今日は2時に公園で待ち合わせだ。
見る映画は動物ものの映画だ。犬と人とのふれ合いを描いた感動巨編らしい。
麻奈ちゃんに聞いたところ「この映画がいい」との事だった。
時間はまだ12時。さっきから緊張のせいか貧乏ゆすりが止まらない。
内藤「早く時間が進まないかな・・・・・」
僕は何度も時計を見直した。
イイジャナーイwwww
193 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 20:03:17
194 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 20:10:32
毒男「むお・・・今日は映画祭か・・・」
目覚ましが鳴り俺は布団から起き上がる。
今日は五十嵐と映画を見に行く日だった。
あれからというもの五十嵐はバイトの時妙に優しく
気持ちが悪い。この前も俺がつまずいてケーキを1ホール床に
ぶちまけた時もニコニコしていた。ちなみに昔は小一時間説教され
1週間はその事をくどくど言われたが、最近何も言われないし、問題は無い。
今日は2時に本屋で待ち合わせだ。
見るものは動物ものの映画だ。犬がどーにかなる映画だったっけ?
まぁ、五十嵐が落とした前売り券がコレだったからしかたが無い。
時間はまだ12時。最近の寝不足のせいであくびが止まらない。
毒男「もう少し・・寝ようかな・・・」
俺はもそもそと布団にもぐった。
195 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/18(土) 20:18:17
ちょっくらでかけますんで止めまっす
エロを随所に入れるべきか入れないべきか難しいですね・・・
197 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 21:29:08
乙
そろそろ性描写頼む
198 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 21:41:54
俺はこのまま青春な展開でもいいけどな
199 :
Mr.名無しさん:2006/03/18(土) 21:58:23
萌え転がれればそれでいい
先生もくるみを野郎の毒牙にかけるかお迷いなのだろう
NMは喪板で書いてた「ツンデレ市場」違うッスか?
ま、誰であろうが、ここまで展開を上手く広げられる職人なら応援するッスけどね。
エロもいいけど、切なくなるような展開を期待するッス。
ところで財布男はドコ逝った?
>>201 財布は洗車してると思われ
先生の作品面白いな
ツンデレ五十嵐を早く脱がしてほしいのが、俺の希望
先生のスペックが知りたい
204 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 01:49:56
内藤「はぁ・・・・大丈夫かなぁ・・・」
時間は1時30分。僕は約束より30分早く公園に着いた。
家の中でじっとしていたら緊張と不安と期待でおかしくなってしまう。
内藤「あっついなぁ・・・」
ホント連日の暑さには参る、エルニーニョ現象ってやつだ。メカニズムとかわかんないけど・・・
僕は公園の木陰のベンチに座る事にした。
真夏の太陽を長時間浴びるものではない。
内藤「ふぅ・・・・」
木陰に入るとびっくりするぐらい涼しくて心地いい。さわさわと緑の葉がざわめく音がする。
噴水の周りで子供達が水遊びをしているのが見えた。僕にもあんな頃があったのかなぁ・・・
内藤「・・・・なんだか・・・眠く・・・ふぁーあ」
僕はおおきなあくびを一つする。昨日の夜、緊張であまり眠れなかったせいだろう。
ベンチの心地よさに僕はついウトウトと眠ってしまった。
205 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:01:10
ワクワク(・∀・)
206 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 02:03:07
まどろむ意識、風の音、体がふわふわする、そして・・・優しい匂い
内藤「ん・・・むにゃ・・・」
僕はゆっくりと目を開ける。前に噴水が見える。子供達はもういなかった。
あれ?どうやら僕はだれかにもたれ掛かっているようだった。起きたばかりのせいか
記憶の整理がまだついていない。なんだかいい匂いがする・・・
麻奈「おはよう、内藤君wよくねむれた?」
ん・・・・僕が・・・もたれ掛かってるのは・・・・・まさか・・・
麻奈「あんまり気持ちよさそうだったから・・起こすのためらっちゃってw」
内藤「うわぁああああああああ!」
あまりの出来事に飛び起きる。
麻奈「えっ!ごめん」
一気に目が覚めた。僕は寝ている間に麻奈ちゃんにもたれ掛かっていたのだ。
内藤「いやいやいや、いいよ!僕こそゴメン!!もたれ掛かっちゃったりして!!!」
僕はまくし立てるように謝った。
麻奈「あw全然いいよ、すごく幸せそうだったんだもんw」
そういうと麻奈ちゃんはニコリと笑った。
207 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:09:23
萌える…燃えるよおおおおおおおおおお
208 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:10:20
(*´ω`)
209 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:11:22
俺が虫歯で苦しんでる間にここまで進展してたのかい。
うぇうぇヴぁヴぁっヴぁヴぁvっヴぁヴぇヴぇヴぁヴぉヴぉブ
210 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 02:18:01
いきなりのアクシデントに少々テンパリ気味の僕がいる。
麻奈ちゃんは淡い黄色の肩の出たワンピースを着て麦わら帽子をかぶっていた。
夏のイメージとぴったりで少し見とれてしまいそうだった。
麻奈「あの・・・服・・変じゃないかな・・?お父さんに買ってもらった麦わら帽子なんだw」
内藤「似合ってるよ!凄く似合ってる!うん!いい感じだよ!うん!」
麻奈「アハハwありがとう、よかったよ。やっぱ優しいね、内藤君って」
内藤「あ・・・いや・・・そんな事無いよ」
麻奈「私はそー思うのw」
麻奈ちゃんはそう言うと無邪気に笑った。
ほんとうにいい子だと思う。
僕なんて到底つり合わない気がしてきた・・・・
麻奈「どうしたの?映画始まっちゃうよ?」
内藤「あ・・・そうだね。いこっかw」
麻奈ちゃんは僕の少し前を歩き、たまに振り返っては手をひらひらと振る。
僕は映画館に着く前に幸せで死んでしまいそうだった。
211 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:25:39
(;´Д`)'`ァ'`ァ
212 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 02:31:46
毒男「やべー遅刻だよ・・・・」
五十嵐を20分ほど待たせている。これ以上遅れるとココ最近せっかく
機嫌が良かったのにまた説教の日々に逆戻りだ。
12時に起きたのはいいが、2度寝したのがマズかった。瞬く間に俺は夢の世界へ
ダイブしてしまった。弁解の余地は無い。
今日は歩きメインなので公共機関と自分の足で移動するしかない。
もちろん寝過ごしたのでバスには乗れずこうやってクソ熱いなか走っていると言うわけだ。
路地を曲がると本屋が見えた、ゴールは近い。
しかし危険を察知したのか本能が足にブレーキをかける。
毒男「う・・・・・・うわぁ・・・・・・」
本屋の前で仁王立ちしている女がいる。体から発しているオーラは怒りに満ちていた。
毒男「これは・・・・もう駄目かも知らんね・・・・」
説教の日々だけでは済まない気がしてきた・・・・・・
213 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:36:12
ここまで起きて待ってた俺は勝ち組
214 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 02:40:13
('`)
215 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 02:45:10
毒男「よ・・・・・・よう・・・・・・」
俺は仁王立ちしている五十嵐におそるおそる声を掛けた。
五十嵐「私を待たせるなんて大した度胸ねw」
腕をぽきぽきと鳴らす五十嵐は顔は笑っていたがこめかみに血管が浮いている。
毒男「い・・・・・いや・・・・ハハハ・・・前の日に酒・・・呑んじゃってさ・・・w」
見た目は可愛いかも知れないが中身はゴリラだ。これで見た目がゴリラなら完全にゴリラである。
毒男「ぷw」
しまった・・・・五十嵐ゴリラの想像をしてついつい笑ってしまった。
五十嵐「そうとう・・・・・私を・・・・怒らせたい・・・みたいね・・・・・」
さっきので完全に五十嵐の逆鱗に触れたようだった。俺は適当な事をいってその場を誤魔化そうとする。
毒男「そ・・・それにしてもその服!似合ってるなぁ!ホント、バイト場で見るのよりも数段可愛く見えるよ!!」
五十嵐「え・・・・・・・・・そ・・・そうかな?」
毒男「そうそう!そうだよ!一瞬俺五十嵐ってわかんなかったもん!今日一日一緒にお供出来るなんて
俺鼻たかいなぁ〜!わっはっはっはっは」
216 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 02:55:20
(効いたか?)
ちらりと五十嵐を見る。まんざらでも無いようだ。
五十嵐「ふ・・・ふん・・・・・アンタが似合うって言うんならまた
バイトに・・・・着てきてやってもいいわ・・・・よ・・」
ふぅ・・・助かった・・・・これからは気をつけたほうがいいな・・・・
それにしても最近の五十嵐はなんだかおかしい。何か悩み事でも
あるんだろうか・・・・・
俺は映画館に向かいながら五十嵐に話し掛ける。
毒男「なあ、五十嵐」
五十嵐「な・・・・・オホン・・・・・な、なによ?」
毒男「最近変じゃないか?お前」
五十嵐「別に何も変じゃ無いわ・・・」
ガコン!
鉄製のポールに足をぶつける五十嵐。
五十嵐「いっつぅ・・・・・・」
毒男「・・・ほら・・・やっぱり・・・・」
217 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 03:07:05
毒男「あのさ・・・・」
五十嵐「なによ、どーせまたドン臭いとか言うんでしょ!」
毒男「悩みあんなら相談にのるぜ」
五十嵐「・・・えっ・・・・・・」
毒男「俺達さ、何だかんだいって知り合ってから結構長いだろ?
こーなんつうか・・・・・これも何かの腐れ縁ってことだよ。
相談にも乗るし、出来る事あったら俺に言えよなw」
五十嵐「毒男・・・・・」
一緒に歩いていた五十嵐がふっと止まる。
毒男「どうしたんだよ?」
少しうつむいている五十嵐の顔が心なしか赤い。
五十嵐「あ・・・・・あのね・・・・・・私・・・・・最近・・・・・・何ていうか・・・・・」
毒男「?」
五十嵐「その・・・・毒男の・・・・事・・・が・・・・・・す・・・・・・す・・・・・」
218 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 03:15:34
毒男「おばちゃーん、アイス2つおくれー」
アイスクリーム屋「あいよー、500円ねーおおきにー」
毒男「ほらw五十嵐アイスだぜアイス!やっぱ夏はこれだよなー!!」
見ると五十嵐がワナワナ震えている。
そうか!そんなにアイスが嬉しかったのか!
毒男「そういや途中から聞いてなかったんだけど最近どうしたって?」
五十嵐は尚もプルプル震えている。
毒男「わかった!体重だろ!?そーいやバイト入った頃に比べてちょっと肉ついたもんなー!
でも安心しろ五十嵐!少し肉余ってるほうがマニアックでウケはいいぜ!」
五十嵐の顔がみるみる赤くなる。やっぱり図星だったか・・・うんうん
五十嵐「お・・・ま・・・・え・・・」
毒男「・・・へ?」
五十嵐「一回死んでこいいいい!!!!」
毒男「ぎゃあああああああああああああああああああ!」
219 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 03:24:26
ここいらでお休みします
>>201 ss書くのは初めてです
>>203 隠れヲタです@ロリコン
というかエロをからめるのってこんなに難しいものなのか・・・・orz
かといって無理やり何の脈絡も無くエロを入れるのは魅力半減ですし・・・
修正の効く範囲なら出来るだけリクエストには答えていきたいと思います
220 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 07:07:46
先生、続きはまだですか?
映画館の後は、少し乱暴に、主人公がツンデレをラブホに連れ込み…
な展開を希望
221 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 09:53:16
おもしろいのか?これが。
222 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 10:51:57
内藤「えっと・・・・この席だね」
ロビーで渡された座席券を見ながら言った。
なんとか映画の上映に僕達は間に合う事が出来、ほっと一安心。
内藤「ジュース買ってくる。何がいい?」
麻奈「え・・えっと・・・じゃあ・・・コーヒー牛乳を・・・・」
内藤「わかったw待っててね」
そういうと僕は席を立ち自動販売機のある映画館のロビーへ向かった。
映画館のジュースはなぜあんなに高いのだろう。まぁ今日はそんなケチった事は言ってられない
内藤「えっと・・・コーヒー牛乳コーヒー牛乳っと・・・」
僕が自動販売機の前で飲み物を買っていると後ろの受け付けの方から声がした。
男「いてて・・・・・女がハイキックかますか?普通・・・」
男の人が首をさすっている。
女「五月蝿い!」
綺麗な女の人が怒鳴った。
男「ハイキックなんかするから・・・パンツ見えちまうんだよ」
女「あんた・・・・見たの・・・・?」
男「うんww白」
女は顔を真っ赤にしながら男の足を踏み抜いた。
あれ・・・・?あの男の人、ケーキ屋でいっつもボーっとしている人だ。
いいなぁ・・・あんな綺麗な彼女がいて・・・・ちょっと怖そうな人だけど・・・・
223 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 10:58:55
wktk
224 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 11:01:54
期待age
225 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 11:04:48
麻奈たん麻奈たん はぁはぁ
226 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 11:08:47
おまえら当然、オナ禁してるんだろうな?
227 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 11:09:27
当然だ まとまってから一気に開放予定
228 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 11:20:06
内藤「ただいま〜」
麻奈「おかえりっ、ありがとーw」
席につくと僕は麻奈ちゃんに紙パックのコーヒー牛乳を渡す。
麻奈「えへへ、コーヒ牛乳が好きなんだ・・・私」
内藤「へぇーそうなんだw美味しいよねコーヒー牛乳」
麻奈「うん・・・・美味しいねw」
一瞬、麻奈ちゃんが凄く寂しそうな目をしたように見えた。
映画上映のブザーがなる。
辺りは徐々に暗くなり室内は闇に覆われる。
僕は映画を見る振りをして、ついつい麻奈ちゃんを見てしまう。
映画を見ているその横顔は可愛くて・・でも・・・どこか哀しげなようも僕には映った。
229 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 11:29:41
毒男「いてて・・・・女がハイキックかますか?普通・・・」
首にモロに入った五十嵐のハイキックは俺の意識を刈り取るのに十分だった。
そーいやコイツ・・・・護身術でなんか習ってるって言ってな・・・気をつけよう・・・
五十嵐「五月蝿い!」
毒男「ハイキックなんかするから・・・パンツが見えちまうんだよ」
実際意識が飛ぶ一瞬に目に焼きついたのは五十嵐のパンティーだった。
スポーティーな感じの飾りがあまりついてないやつで、俺はそういうのは嫌いではない。
五十嵐「あんた・・・・見たの・・・・?」
俺「うんww白」
あ・・・・やっちゃった
それと同時に足に衝撃が走る。案の定五十嵐は顔を真っ赤にしながら俺の足を踏み抜いていた。
俺の五十嵐を怒らせる性格は簡単には治りそうに無かった。
230 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 11:40:11
毒男「えっと・・・ここだな」
上映室に入ると中はもう真っ暗で他の映画の予告をやっていた。
五十嵐「もう!あんたがモタモタするから」
毒男「人を気絶させといて何言ってんだよ」
そう小声で話ながら席を探す。暗くて番号がよく見えない。
毒男「結構、感動巨編らしいけど泣くんじゃねーぞw」
そう言うと俺はニヤリと笑う。
五十嵐「そんな簡単に私は泣きません。とっとと席探す!」
(簡単に泣かないねぇ・・・)
ふと五十嵐がヤンキーに絡まれたときの事を思い出す。
毒男「ま、そうだなw」
五十嵐「?」
俺たちの席は少し前のほうだった。
席に座ると俺も五十嵐も映画のスクリーンに集中した。
231 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 11:50:33
麻奈「・うっ・・・・・くす・・・・」
目を潤ませ麻奈ちゃんは映画を見ながら泣いていた。
クライマックスの犬が死んでしまうシーンだ。
僕もこういうのは苦手なほうで結構泣きそうだ。
映画「タロー!なんでだよ!なんでだよーーー!!」
山場のシーンで前のほうに思いっきり泣いている人がいるのがわかった。
「えっつえっつ・・・・ぐすすす・・・・えっつえっつ」
このシーンはで泣いてしまうのはしょうが無いと言えばしょうが無い。
「えっつえっつ・・・・・ずびびーずびびー!」
ど・・・どんな人なんだろう・・・・僕は少し気になって映画どころでは無くなった。
232 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 12:00:02
毒男「ちょ・・・・五十嵐泣くなよみっともねぇなぁ・・・」
五十嵐「だって・・・・えっつえっつ・・・ぐすすす・・・・タローが・・・・えっつえっつ」
毒男「・・・・・まいったな」
山場の犬が死ぬシーンで五十嵐は大粒の涙を流しながら映画を見ている。
俺はというと回りの人の迷惑にならないよう五十嵐をなだめるので精一杯だった。
毒男「ほ・・・ほら・・・ティッシュ」
五十嵐「えっつええっつ・・・あり・・・えっつ・・・がつぉ」
そういうとティッシュを俺から奪い取る。
五十嵐「えっつえっつ・・・・・ずびびーずびびー!」
毒男「う・・・落ち着こ、一旦でよ」
五十嵐はふるふると首をふる。どうやら最後まで見たいらしい。
毒男「ハァ・・・・つ・・・つかれた・・・」
上映室の中は映画の主人公の「タロー!」という叫び声と
五十嵐の嗚咽と鼻をかむ音がこだましていた。
233 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/19(日) 12:02:41
予定があるのでこの辺で
もしかしたらまた夜に頑張るかもです
234 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 12:03:47
先生乙です
NM先生最高ッス!
236 :
Mr.名無しさん :2006/03/19(日) 14:15:35
同日にこのスレにめぐり合えたことに感謝します。
職場からなんで、合間ぬってしかみれませんが、先生がんばれー。
237 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 18:45:01
先生続きマダー?
238 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 18:59:30
239 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 21:21:55
はあはあ
240 :
Mr.名無しさん:2006/03/19(日) 23:49:05
さっそく騙されてきますた
241 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 01:18:21
上映が終わり僕らは席を立つ。
正直こんなに感動するとは思っても見なかった。
内藤「映画よかったねーw僕ももらい泣きしちゃいそうだったよ・・」
麻奈「うん・・すっごくいい映画だったね」
麻奈はまだ少し目が潤んでいる。まぁ、そうなるのも仕方が無いか・・
内藤「この後さ・・・・ちょっとついて来てほしい所があるんだけど・・いいかな?」
麻奈「え・・・・うん・・・いいけど・・・何かあるの?」
内藤「えへへ・・・内緒w」
麻奈「え〜教えてよぉ」
内藤「駄目だよーw」
麻奈「むー、けちー」
口をとんがらせ麻奈ちゃんはスネたそぶりをする。
気が付くと僕は麻奈ちゃんと気兼ねなく話せるようになっていた。
きっと麻奈ちゃんの人なつっこい性格のおかげなんだろうけど、僕はそれだけで幸せだった。
242 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 01:30:11
ラーン━━━━━━ヽ(´∀`ヽ)━━━━━!!!!
243 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 01:33:10
毒男「五十嵐、落ち着いたか?」
五十嵐「ハァ・・・・・」
泣きつかれたのか五十嵐はロビーの椅子にぐったりと座っていた。
目は涙で少し腫れている。五十嵐がこんなに感動ものに弱いとは思わなかった。
毒男「五十嵐って意外とこーいうの駄目なんだなw」
五十嵐「うぅ・・・・・わ、悪かったわね・・」
毒男「でも俺はいいと思うぜ?そーいうの」
五十嵐「・・・・・・そう・・・かな?」
毒男「感受性豊かって事だろ?いいじゃんw」
五十嵐「・・・・・・・・・あ・・・・ありがと・・・」
顔をあげふとエレベーターの方を見ると麻奈らしき人影が見えた。
(ん・・・あれは・・・・麻奈か?)
何だか隣の男の子とやけに仲良くしゃべっている。
幸いにもこっちには気づいていないようだった。
244 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 01:42:10
これからの展開考えただけで切ねぇっす先生・゚・(ノд`)・゚・
245 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 01:45:57
(麻奈が・・・デート!?)
麻奈を乗せたエレベーターの扉が閉まる。
毒男「おい・・・五十嵐」
五十嵐「・・・・どーしたのよ」
ぐったりした五十嵐がダルそうに聞いてきた。
毒男「俺と付き合え」
五十嵐「えっ!」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔を五十嵐はした。
五十嵐「そんな・・・・・い・・いきなり言われても・・でもアンタがそこまで言うなら仕方ないわね、
ま・・・まぁ、私とあんたじゃ釣り合いは全然とととと取れないでしょうけど・・・
そ、その勇気に免じて、考えてあげてもいいかな〜なんて思ったりなんかしたりして・・・
け・・・・けど急すぎない?いきなりなんだもん、少しは時と場所・・考えなさいよね
な・・・何ていうの?乙女に対する配慮がなってないというか・・・だいたいアンタは
マイペースすぎるのよ、でもそー言う所がたまにいいかなーなんて・・・・・・・
かっ勘違いしないでよ!別に私はアンタの事なんとも・・」
毒男「俺と一緒に妹の後、追いかけるのに付き合え」
五十嵐「・・・・・・・・・へ?」
246 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 01:58:19
五十嵐「てゆっかさ・・・・・・」
毒男「ん?」
俺と五十嵐は物陰に隠れ麻奈とヤサ男の後をつける。
麻奈もヤサ男も何だかいい雰囲気だ。兄として何だか複雑な気分である。
五十嵐「なんで私があんたの妹のデートをストーキングしなきゃなんないのよ?」
毒男「しゃーねーだろ、俺1人でやってたらそれこそストーキングじゃねーか」
五十嵐「まぁ・・・・・・いいけど・・・・てゆっかさ・・・・あの二人いい感じなんじゃない?」
毒男「うむ・・・・ヤサ男め・・・麻奈になんかしやがったら承知しねーからな・・・」
麻奈とヤサ男はどんどん街の中を歩いていく。
その後をコソコソとつける俺と五十嵐。
つーか、何やってんの?俺
247 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 02:08:53
内藤「間に合ったw」
僕達は海の見える公園についた。
日が傾く前にここにつけて良かった。
内藤「ここの夕焼けがすっごく綺麗なんだ!」
麻奈「・・・う・・・うん・・・」
何だかこの公園に来てから麻奈ちゃんの様子がおかしい。
さっきまで笑ってたのに何かもの哀しげだ。
内藤「あの・・・・麻奈ちゃん・・・・海・・嫌い?なんだか元気ないみたいだけど・・・・」
麻奈「えっ?・・・そんなことないよwすっごくたのしみ」
内藤「そ・・そう?」
麻奈ちゃんが無理に笑顔を作ったように見えた。
僕は少し心配になってきてしまう。
太陽はオレンジ色になって海の向こうに沈もうとしている
海もオレンジ色の衣をまとって、世界が全部その色にそまってしまう錯覚を覚えた。
248 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 02:17:53
毒男「この場所か・・・・・」
俺が麻奈をバイクに乗せてつれてきた公園。
俺と麻奈のこれからの関係を決めあった場所だ。
あの日の夜・・・・公園は月明かりで青くぼんやりと染まっていたが
今は黄金色にすべてを照らしている。
五十嵐「ちょっと、ちょっと!この夕日の展開はまずいんじゃないの!?」
鼻息を荒くした五十嵐が興奮している。
毒男「・・・ん?・・・・ああ・・・・」
俺は麻奈にどうなって欲しいんだろう?
もちろん幸せになってほしい。けど・・・・麻奈にとっての幸せとはなんだ?
新しい恋をを見つけることか?毎日を笑って過ごす事か?
自分に自問自答を繰り返す。
あの青い月の夜。この場所で出した答えは本当に正しかったのかと・・・
249 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 02:30:10
内藤「ほらwすごく綺麗でしょ?昔、父さんにつれて来てもらったんだ」
空は徐々に暗く、水平線の向こうが太陽によってぼんやりと明るい。
内藤「この景色を・・・・麻奈ちゃんに見てほしくって・・・・」
麻奈「・・・・・・・くすん・・・・」
内藤「麻奈・・・・ちゃん?」
麻奈ちゃんは目から一筋の涙を流していた。
内藤「えっ・・・あっ・・・ごめん!!なんか悪い事しちゃった!?」
麻奈ちゃんはふるふると首を横に振る。
麻奈「ごめんねぇ・・・えっく・・・・内藤君・・えっく・・・ごめんねぇ・・・・」
内藤「何か・・・・あったの・・・?」
麻奈「わたし・・・・・わたし・・・・・っ」
そう言うと麻奈ちゃんは僕の胸に額を押し付けボロボロと涙を流した。
250 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 02:48:54
内藤「えっ!・・・あっ・・・・麻奈・・・・ちゃん?」
急におでこを押し付けられ僕は硬直してしまう。
麻奈ちゃんは尚も大粒の涙を流す。
麻奈「あの人には幸せになってほしいんだ・・・・えっく・・ずっと大好き・・・・えっく・・・だったんだ・・・・
・・えっく・・・・だけど・・・だけど・・・・」
内藤「・・・・・・」
麻奈「そんな簡単に・・・・・うっく・・・・変われないよ・・・・・うっく・・・・答え、出したのに・・・・
えっく・・・・それでいいって・・・・きめたのに・・・・・えっく・・・・」
麻奈ちゃんの体が小さく震えている。いっつも元気で優しい麻奈ちゃんが
こんなにも小さく、こんなにもか細い声で泣いている・・・
麻奈「せっかく・・・えっく・・・内藤君が・・・・映画誘って・・・えっく・・・くれたのに・・・
ほんと・・・・えっく・・・最低・・・だよね・・・・うっく・・・」
内藤「・・・・・麻奈ちゃん・・・」
僕は麻奈ちゃんをぎゅっと抱きしめる。それ以上かける言葉が見つからなかった。
僕は何も出来ない・・・・・彼女に・・・何もしてやる事が出来ない、無力な存在だと感じた
普通に泣けてるのは俺だけか?
252 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 02:54:03
(´・ω・)ノシ
ノ
254 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 03:01:26
ところで先生一つ聞いておきたい
今 日 で 完 結 で す か ?
それによって明日会社忌引になるかもしれん
(´Д`)
255 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 03:02:43
毒男「・・・・・」
麻奈が大粒の涙を流し泣いているのが見える。
きっとあの日の約束の事だろう。俺は胸が締め付けられる思いがした。
五十嵐「・・・毒男・・・?」
さっきから押し黙って神妙な顔をしていたせいだろう。
五十嵐が心配そうに俺の顔を覗き込む。
毒男「・・・・すまん・・・俺・・・帰るわ・・・」
五十嵐「え・・・・ちょっ、まってよ!」
俺はまた逃げ出そうとしている
あの日の約束から・・・麻奈から・・・・
・・・・最低だ・・・俺って
公園の入り口にさしかかった時五十嵐に腕をつかまれる。
五十嵐「ちょっと!まちなさいよ!」
毒男「・・・・・・なんだよ・・・」
悲しそうな目で五十嵐は俺を見つめる。
五十嵐「何か・・・・あったの?」
毒男「お前には・・・カンケーねーよ。俺の家の事だ・・・・でしゃばんじゃねーよ」
五十嵐「そんな・・・私は・・・・ただ・・・」
イライラを五十嵐にぶつける自分が嫌になってくる
256 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 03:04:39
257 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 03:08:40
おk 邪魔して悪かった
頑張ってくれよ(´Д`)ノシ
258 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 03:11:47
先生、乙でありますゞ
259 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 03:22:24
毒男「人1人幸せにできねー、それどころか逆に傷つけてる!
そんな自分ウンザリしてんだよ!!」
かっこわりい
五十嵐「そんな事無い!毒男は・・・・・私を助けてくれたじゃない・・・・・」
毒男「イライラしてたんだよ!何にもわかってねー癖に説教すんじゃねーよ!!」
五十嵐「わかってないのはアンタよ!!」
五十嵐が大声で叫んだ。目には涙を浮かべている。
五十嵐「何でも自分の思い通りになる訳ないでしょ!?他人の頭の中覗けるわけじゃ無いんだよ!?」
毒男「知った風な口聞くんじゃねーよ!俺の事はほっといてくれ!」
五十嵐「いやよ!」
毒男「しつけーな!ほっといてくれって言ってるだろ!」
五十嵐「・・・・好きなのに・・・・ほっとける訳ないじゃない!!!!」
260 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 03:34:58
五十嵐「あ・・・・」
毒男「五十嵐・・・・お前・・・」
好き?確かに五十嵐はそう言った。
五十嵐が俺のことを好きだって?
五十嵐「あ・・・・・・・ご・・・・ごめんっ」
毒男「お・・・オイ!五十嵐!」
あっという間に五十嵐は走ってどこかに行ってしまった。
俺は五十嵐を追いかけようともせず、ただただ突っ立っていた。
何もわかって無いのは自分自身だったんだと
その時初めて気が付く・・・・
日は沈み辺りは静かに闇をまとう。
電柱に備え付けられた蛍光灯はジジジっと音を立て
俺は1人その灯りに照らされながらその場に立ち尽くした。
261 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/20(月) 03:36:16
ここいらで置きます
おやすみ〜
ノシ
262 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 05:16:16
先生! ゆっくり寝て構想を練って下さい。
先生乙
最近深夜に執筆なんだな
お陰で、仕事がはかどるはかどるwww
このスレに出会えてよかった
続きが気になるage
265 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 21:27:19
先生続きマダー?
266 :
Mr.名無しさん:2006/03/20(月) 23:48:05
どう見ても神スレです
本当にありがとうございました
267 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 00:11:35
麻奈「内藤君・・・・・今日はありがと・・」
内藤「いや・・・僕のほうこそ。ホント楽しかった」
麻奈ちゃんはあの後、暗くなるまで涙を流しつづけていた。
なんとか泣く麻奈ちゃんをなだめ、僕達は帰路につく。
この街はけっこう小さい街だけど綺麗で僕は結構好きだった。
麻奈「ほ・・・ほんとごめんね・・・ずっと泣いちゃって・・・・ホント・・・・笑っちゃうよねw・・・」
そういうと麻奈ちゃんは寂しそうに笑った。
内藤「あ・・・あのさ・・・」
麻奈「・・・なに?」
内藤「泣きたい時は・・・さ・・・泣けばいいと・・・思う」
麻奈「・・・・」
内藤「麻奈ちゃんはすっごく優しいし、いつも元気だよ?・・・・・けど・・・
僕だって落ち込んだり・・・・悲しかったりする時あるんだ・・・・・
麻奈ちゃんにだってそういう事・・・・あると思う・・・」
麻奈ちゃんの歩く足が止まる
内藤「けど・・・そーいうの・・・愚痴ったり・・・泣かずに・・・自分の中にずっとしまってたら・・・・・
俺は・・・・おかしく・・・なっちゃうと・・・思うんだ・・・。
だから・・・・僕も・・・友達に愚痴ったり・・・たまーに、泣いたりしたりするんだ・・・恥ずかしいけどねw」
僕も歩く足が止まる
内藤「だから・・・・麻奈ちゃんも我慢しないで・・・・泣けばいいと思う・・・・・僕・・・・聞くからさ・・・・」
生きる希望なんてなにもないけど
この話を見届けるまでは死ねない。
269 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 00:24:20
麻奈「・・・・うん・・・」
麻奈ちゃんはこくんとうなずく
内藤「あ・・・・僕が泣くっていうの・・・内緒ねw」
麻奈「・・・・うんw」
僕達はオレンジ色の街灯が並ぶ夜の商店街を二人で歩く。
麻奈「・・・・内藤君」
内藤「何?」
麻奈「他にもね・・・・私見たい映画が・・・・あるんだ・・・・・」
内藤「・・・うん」
麻奈「また・・・・一緒に・・・・見に行ってもいいかな?」
内藤「僕でよければ・・・よろこんでw」
麻奈「クスw・・・ありがとう・・」
内藤「お・・・おかしかった?」
麻奈「んーん、なんでも無いw」
内藤「なんだよそれーw」
その日の夜はとても涼しくて、僕達はお互いに少し照れくさそうに笑った。
270 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 00:33:28
グスッ…(´;ω;`)
うおーーーー
(ノД`)うおぉぉぉぉぉぉん
273 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 00:40:49
内藤「それじゃーお先失礼しまーす。」
店長「ハイハイ、おつかれさん」
僕はバイトが終わり家に帰ろうとしていた。
麻奈「内藤君またね〜w」
内藤「うんwバイバイ」
僕は麻奈ちゃんに手を振ると自転車をこぎ出す。
昨日のデートから僕は麻奈ちゃんとの距離が少し縮まったように思う。
告白とかまだ全然考えてないけど、それでも僕は幸せだった。
内藤「あ・・・そーいえばケロロ軍曹の新巻出てたな・・・」
巣鴨が薦めてくれた漫画なんだけど、これが結構面白い。
少し遠回りになるけど僕は本屋さんに寄って帰る事にした。
空は昨日とうって変わって灰色をしている。
内藤「こりゃー早くしないと一雨来るな・・・」
僕は独り言をいうと、立ちこぎをして急いで本屋さんに向かった。
274 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 00:59:14
内藤「あ・・・・降ってきちゃった・・・」
僕が本屋さんから出ようとした時、バラバラと大粒の雨がアスファルトを濡らしていた。
女「・・・・あ」
横で声がして、僕はそっちを振り返る。
内藤「・・・あ」
僕の横にいたのは昨日映画館のロビーでケーキ屋のお兄ちゃんの
足を踏み抜いた女の人だった。確か・・・パンツは白いんだっけ・・・・
雨は強さを増し、どうにも傘を忘れた僕は帰れそうに無い。
ザァという雨音は幾重もの波となって音を奏でる。
女「君・・・・傘無いの?」
女の人は僕に言った。
すげークロスだな先生wwwww
276 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 01:08:11
内藤「あ・・・・いえ・・・あの・・・」
急にしゃべり掛けられて僕は戸惑った。
僕はこの女の人を映画館で見たけど、この人はなんで僕の事を知ってるんだ?
内藤「あ・・・あの・・・どこかで会った事ありましたっけ・・?」
女「えっ・・・・あー・・・会ったというか何と言うか・・・・」
内藤「えっと・・・どちら様・・・ですか?」
女「麻奈ちゃんのお兄さんの・・・・・・お友達って所かなw」
内藤「えっ・・・あっ・・・・そ・・そうなんですか・・」
麻奈ちゃんの事を知ってるって事はどうやら嘘は言って無いようだった。
でも、そんな人がなんで僕に話し掛けてきたんだろう?
今日も起きてた俺は勝ち組
(・∀・)イイヨイイヨー
先生っていつも即興で書いてんの?
280 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 01:21:19
女「ご・・・ごめんね、急に話し掛けたりして・・・びっくりしたわよねw」
そういうと女の人は少し疲れた顔で笑った。
女「あ・・・・あのね・・・・えっと・・・・・何ていうか・・・・そう!
麻奈ちゃん最近元気無いって、麻奈ちゃんのお兄ちゃんが心配してて、
それでキミなら何か知ってるかなーって思ったりなんかしたりして・・・・・」
内藤「え・・・あっ・・・・ハイ・・・・
けど・・・麻奈ちゃんちょっと元気になりましたよw」
女「・・・え・・・あっ・・・そうなんだw」
内藤「ハイwだからお兄さんにもよろしくお伝えくださいね」
女「う・・・・うん・・・・」
何だかこの人綺麗だけど変な人だなぁ・・・・
>>279 それとなく骨組みは考えてますねー
肉づけは即興ですが・・・
これで明日も仕事頑張れるよ
先生もがんがれ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!☆
283 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 01:25:40
まだあったのこのスレ。長いな。
で、面白いの?これ。
284 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 01:33:09
内藤「あ・・・あの・・・僕映画館でアナタの事見たんですけど・・・
あの男の人彼氏さんなんですか?」
僕は少し気になっていた事を女の人に話した。
女「えっ・・・・いや・・・・・その・・・・なんていうか・・・・・」
内藤「?」
女「・・・・・・カ・・・・彼氏よ・・・・うん・・・彼氏って事にしとこう・・・」
内藤「やっぱりーw仲よさそうでしたもんねー」
こんな綺麗な人が彼女だなんてケーキ屋の兄ちゃんは幸せ者だと思う。
内藤「で・・・・どんな人なんですか?彼氏さんって?」
女「へっ!?・・・・う、うーん・・・・」
五十嵐最高wwテラモエス
>>281 ますます尊敬
かっこいいよ先生
これからも頑張って下さい
287 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 01:45:34
女「ずぼら」
内藤「えっ・・・?他には?」
女「ルーズ」
内藤「・・・」
女「鈍感」
内藤「悪口ばっかりじゃないですかw」
女「・・・・あは・・・・そうねw・・・けど・・・・・」
内藤「けど?」
女「すごく・・・・まっすぐな人・・・・・それが良いか悪いかはわかんないし・・・・・
正しいかどうかもわかんない・・・・けど・・・・・自分じゃなくて・・・人の為に・・・・・
本気になれる人・・・・・」
内藤「・・・・」
女「それで・・・・1人で迷って・・・悩んで・・・・・私はね・・・・ただ力になってあげたかった・・・・
けど・・・どうしていいのか私・・・・わかんなくて・・・・・ただ・・・傍にいたかった・・・・・」
内藤「・・・大好きなんですね、彼氏さんの事が・・・」
288 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 01:50:38
(`・ω・´)
289 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 01:57:56
女「私・・・・?」
内藤「あなた以外に誰がいるんですかw好きだから付き合ったんでしょ?」
女「えっ・・・・あ・・・・・うん」
内藤「きっと彼氏さんもあなたの事大好きだと思いますw」
女「・・・・・」
内藤「だって、こんなに想ってもらってるんですからw」
見ると女の人は少しうつむいていた。
女「私は・・・・・・・私は・・・・・・」
がしっと女の人に両肩をつかまれる。
女「ありがとう・・・キミのおかげで・・・・決心がついたわ・・・・」
内藤「え・・・・・はい?・・」
女「私も・・・・・逃げてただけだったのかもしれない・・・・・ありがとう・・・・」
そういうと女の人は雨の中を走っていってしまった。
内藤「ちょ!傘わすれてますよ!」
女「それあげるー!私急がなくちゃなんないのー!」
僕は赤いその人の傘とケロロ軍曹の単行本を持って呆然とその場に立ち尽くしていた。
290 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/21(火) 02:01:29
今日はこのへんで
ちょっと最近回りが忙しく、これから書き込めない日が結構出てくる
と思います。見てくださってる方ホントすいません・・・orz
291 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 02:18:38
先生乙
保守るよ
292 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 03:31:31
凄く気になる所で終わってやがる・・・・orz
293 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 09:39:06
そろそろエロ頼む
何なのこのエロくてせつなくてどこかなつかしくて心の底に響く物語は?
泣かそうったってそうはいかないからね!
このバカ!!
登場人物まとめ
毒男・・・・・一人暮しの大学生?カフェでバイトしている。一人っ子だったが、
母親が再婚し、突然23歳の姉と17歳の妹ができる。
斉藤雪奈・・・23歳のOL、美人でしっかりものだが、酒癖が悪い。妹とマンションに二人暮らし。
3年付き合った男(シュウジ)に捨てられ、自暴自棄になり、毒男と体を重ねてしまう。
斉藤麻奈・・・17歳の高校生、元々体が弱かったが、父親の再婚でできた兄になつき、禁断の一夜
を過ごしてしまい、毒男との関係は微妙なものに。
五十嵐真琴・・・毒男と同い年のバイト仲間。気が強く、普段は毒男をこき使っている。
家はお金持ちのお嬢様。鈍感だが真直ぐな毒男に恋心を抱くが、気が強い性格が災い
してか、すれ違い続ける。
内藤進・・・・17歳の高校生、フツーの高校生、アルバイト先の花屋で出会った麻奈に思いを寄せる。
巣鴨翔太・・・17歳の高校生、内藤とは幼なじみでサッカー部のキャプテンでイケメン。暴力的な父を
持ち、父から守ってくれた兄も家を出ていき、母と妹を守るという決心をしている。
巣鴨くるみ・・・巣鴨の妹、中2、背が小さくてショートカット小学校高学年くらいに見える。
296 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 11:42:09
>>295 まとめの人イイヨイイヨー
わかりやすくてイイヨー
内藤と五十嵐がヤッたらネ申認定
内藤進にやや加筆しますた。
登場人物まとめ
毒男・・・・・一人暮しの大学生?カフェでバイトしている。一人っ子だったが、
母親が再婚し、突然23歳の姉と17歳の妹ができる。
斉藤雪奈・・・23歳のOL、美人でしっかりものだが、酒癖が悪い。妹とマンションに二人暮らし。
3年付き合った男(シュウジ)に捨てられ、自暴自棄になり、毒男と体を重ねてしまう。
斉藤麻奈・・・17歳の高校生、元々体が弱かったが、父親の再婚でできた兄になつき、禁断の一夜
を過ごしてしまい、毒男との関係は微妙なものに。
五十嵐真琴・・・毒男と同い年のバイト仲間。気が強く、普段は毒男をこき使っている。
家はお金持ちのお嬢様。鈍感だが真直ぐな毒男に恋心を抱くが、気が強い性格が災い
してか、すれ違い続ける。
内藤進・・・・17歳の高校生、フツーの高校生、アルバイト先の花屋で出会った麻奈に思いを寄せ、
デートをこぎつけるが、夕焼けの海の見える公園で、麻奈の複雑な思いの片鱗に触れることになる。
巣鴨翔太・・・17歳の高校生、内藤とは幼なじみでサッカー部のキャプテンでイケメン。暴力的な父を
持ち、父から守ってくれた兄も家を出ていき、母と妹を守るという決心をしている。
巣鴨くるみ・・・巣鴨の妹、中2、背が小さくてショートカット小学校高学年くらいに見える。
ケータイから失礼しま
まとめの方、感謝っス!
めさ見やすいですおー
そしてまとめサイトは?
302 :
Mr.名無しさん:2006/03/21(火) 23:20:42
作ってるから少し待て
こんなに何かを待ち望むことは、久しく無かったよ
早く続きを!
保守
307 :
Mr.名無しさん:2006/03/22(水) 16:10:31
期待age
おまたせさせてすいません、転勤で今バタバタしてます。
まとまった時間とネット環境整ったらすぐ書きますので
もう少しおまちを
309 :
Mr.名無しさん:2006/03/22(水) 19:44:26
神降臨
310 :
Mr.名無しさん:2006/03/22(水) 19:53:39
移動の時期だもんな
マターリ待ってるよノシ
ふと見掛け、此処まで一気に読みますた。
ガンガレ五十嵐!
内藤、おまいは何気無い言葉でいろんな人を救ってゆくのかもね。
くるみにはちゃんと幸せになって欲しい。濡れ場は…見たいような見たくないような……
こんな素敵なエロ切ない物語はあのスレが落ちて以来だよ。ありがとう。
おまえら俺に感謝しろよ。
◆ZAh5Evz9NM 先生がんばって〜
315 :
Mr.名無しさん:2006/03/23(木) 08:42:05
待ち遠しいよ〜。。。
会社からwktkしてます
それで、まとめサイトは?
319 :
Mr.名無しさん:2006/03/23(木) 21:56:53
まとめサイトな人が
人知れず頑張って作ってると信じたいw
320 :
Mr.名無しさん:2006/03/23(木) 22:21:22
テキストデータだけだったら前に上げといたよ
今までの分もテキストにしといた方がいい?
322 :
Mr.名無しさん:2006/03/23(木) 23:02:34
324 :
Mr.名無しさん:2006/03/24(金) 12:33:46
保守
325 :
Mr.名無しさん :2006/03/24(金) 16:09:03
age
326 :
池内財閥 ◆c8OX.npJ5M :2006/03/24(金) 16:41:28
そろそろ荒らしておk?
ネット繋がるのに時間かかりそうなんだorz
ゆっくり保守冷凍でもしといてください・・・マジスマヌ
328 :
Mr.名無しさん:2006/03/25(土) 02:07:25
ゆっくり保守冷凍しときますwww
期待してる
329 :
池内財閥 ◆c8OX.npJ5M :2006/03/25(土) 02:08:01
荒らしてもおk?
スレあがってきたから神降臨か?とオモタ
年度末だもんな
忙しいけど、神ガンガレ
◆ZAh5Evz9NM 先生頑張って〜
さすがに携帯から続き書いてくれなんて言えないよなw
つ、続きが早く読みたいよ(´Α`)はぁはぁ
保守安芸
334 :
Mr.名無しさん :2006/03/25(土) 12:20:26
保守
◆ZAh5Evz9NM 先生頑張って〜
保守
336 :
Mr.名無しさん:2006/03/25(土) 15:44:36
先生ッ!!
月曜か木曜に繋がるかもです。ひとまず書き貯めしときますね
義姉妹と関係を持ち、五十嵐に好意を向けられるも自分の気持ちの有り処が見えない毒男
進に惹かれながら毒男を忘れられない麻奈
そんな麻奈の様子に戸惑う進
進を見守る巣鴨兄妹
それを見守る店長
進の言葉に励まされ自分の気持ちと向き合う決意をする五十嵐
あれっきり出番が無くエロ要員なのか?雪奈
伏線なのか?シュージ
そんな個性豊かなキャラと複雑にクロスする物語に焦がれて保守。
>>337 先生キタコレ
頼みます
エ ロ 込 み で
340 :
Mr.名無しさん:2006/03/25(土) 20:14:08
今全部読み終わった
萌えたよ・・・・・
続きが楽しみだ
毒が描く世界が、こんなにも面白いとは
悶え死にそうです!
342 :
Mr.名無しさん:2006/03/25(土) 22:18:16
ゲーム化希望
344 :
Mr.名無しさん :2006/03/26(日) 01:34:47
とりあえず、ノベライズ化した。
…つーより、ほぼまとめただけにすぎんが…。
345 :
Mr.名無しさん:2006/03/26(日) 01:46:46
保守
ほし
348 :
Mr.名無しさん:2006/03/26(日) 15:39:30
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< 先生まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
保守
残業マズウゼー
こつこつ書いてます
351 :
Mr.名無しさん:2006/03/27(月) 04:23:14
残業乙保守
352 :
Mr.名無しさん:2006/03/27(月) 13:24:01
保守安芸
早く続きを...ハァハァ
先生深夜なんかな
ノ
(゚Д゚) イェア
( (7
< ヽ
先生!
大変です!
睾丸が破裂しそうです!
356 :
Mr.名無しさん:2006/03/27(月) 20:46:23
先生!
大変です!
睾丸が破裂しました!
357 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:42:39
毒男「はぁ・・・・」
ザアザアと雨足は早くなる一方だった。
俺はごろりと布団の横になる。
時計は4時を指していた。
「好きなのに・・・・ほっとける訳ないじゃない」
その言葉と五十嵐の悲しそうな顔が頭から離れようとはしない。
雨はボロアパートの屋根にぶつかりバタバタと大きな音を立てる。
毒男「くっそ・・・」
俺は冷蔵庫を空ける。こんな日に限ってビールは空だ。
麻奈は前に進もうとしている
あんな小さな体で・・・感情を抑えきれずに泣いてまでも
それでも前に進もうとしている
俺はどうだ?麻奈に五十嵐に何かしてやれたか?
偉そうな事ばっかり言って誰一人、自分さえも幸せにしてやる事が出来ない。
358 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:44:17
俺は思い切って五十嵐に電話をかけた。
何を言おうとかは考えてい無かった。
ただそのしがらみから抜け出したかっただけなのかも知れない。
五十嵐の携帯は圏外だった。万事休すとはこの事だ。
どうやら俺は家で悶々と考えるしか無いらしい。
ピンポーン
チャイムが鳴った。
俺は不思議と動けない。
ピンポーン
少し間が空いてもう一度チャイムが鳴った。
359 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:45:04
俺はドアへと向かう。
ノブを回し戸を開ける。
全てが・・・スローモーションに映る錯覚を覚えた。
部屋の前にはびしょ濡れになった五十嵐が立っていた。
五十嵐「・・・出るの・・・遅いよ・・・」
毒男「・・・・すまん・・・」
五十嵐の髪からぽたぽたと水滴が落ちる
毒男「上がれよ・・・タオル貸すよ・・・」
五十嵐「・・・・ん・・・」
五十嵐はこくりとうなずくと俺の部屋へ入った。
360 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:46:06
毒男「ほら・・・タオル」
俺は五十嵐にバスタオルを渡した。
五十嵐「・・・あ・・ありがと・・・」
部屋を沈黙が支配する。雨音だけが部屋に響く。
五十嵐「あ・・・・あのね・・・」
最初に口を開いたのは五十嵐だった。
五十嵐「昨日・・・ね・・・・言ったこと・・・・聞こえ・・・てた・・よね?」
少しうつむきながらくちびるをきゅっと噛む。恥ずかしいのか五十嵐の顔は真っ赤だった。
361 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:46:49
毒男「・・・聞こえた・・・・残念ながら全部ね」
五十嵐「そ・・・そっか・・・」
毒男「・・・ああ・・」
五十嵐「あ・・・・あれね・・残念ながら・・・ホントの事・・・なんだよね・・・・」
毒男「・・・・」
五十嵐「あっ・・・あの・・・・えっと・・・・言いたい事・・・・・それだけ・・・」
そう言うと五十嵐は立ち上がり玄関へ向かう。
五十嵐「えっと・・・・タオル・・・・ありがと・・・・」
俺はとっさに立ち上がり帰ろうとする五十嵐の手をつかむ。
五十嵐「えっ・・・」
五十嵐の手は冷たく、細かった
362 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:47:39
毒男「俺は・・・知ってのとおりどーしようもないバカだよ」
五十嵐「・・・・」
毒男「人を傷つけてばっかで、嫌な事から逃げてばっかりで・・・」
五十嵐は俺の言葉に耳を傾ける。
毒男「五十嵐・・・・ありがとう・・・・こんな俺を好きになってくれて・・・・」
五十嵐「えっ・・・」
そのまま手を引き俺は五十嵐を抱きしめた。
服は雨で濡れ、細い体は氷のように冷たい。
五十嵐「・・・・毒・・・男・・」
五十嵐はそれに呼応するかのようにきゅっとしがみ付く
毒男「ごめん・・・・言葉になんねーんだわ・・・・」
363 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:48:11
五十嵐「・・・・ひっく・・・」
毒男「また泣いてんのか・・・w」
五十嵐「・・・ひっく・・・・泣いてなんて・・・・ないわよ・・・ひっく」
五十嵐は俺の胸に顔をうずめ涙を流した。
五十嵐の肩がこんなにも小さく、か弱いものなんだと初めて知った。
364 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:49:00
毒男「落ち着いたか?」
五十嵐「・・・・うん・・・」
俺はマグカップにホットカルピスを入れて五十嵐に差し出す。
五十嵐「おいしい・・・」
毒男「・・・なぁ・・・五十嵐・・・」
五十嵐「?」
毒男「お前ってさ・・・キスしたこととかあんの?」
五十嵐「・・・・な・・・・・ない・・・わ・・・ゴニョゴニョ・・・」
五十嵐は恥ずかしそうに口ごもる。二十歳にもなってしてない事が恥ずかしいと
思ったのだろう。お嬢様学校に行っていたいと言っていたし納得できる。
毒男「ちょっとこっち来てみ」
俺は五十嵐の手を握る。
五十嵐「・・・えっ・・・・ちょっ」
365 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:50:50
毒男「止めとくか?」
五十嵐「え・・・・・いや・・・・・その・・・・・・する・・・・」
毒男「よしw」
俺は五十嵐の肩に手をかける。少し五十嵐の体が強張った。
毒男「力抜けwその方がいいぜ」
五十嵐「・・・だ・・・だって・・・」
少し視線をそらし五十嵐はもじもじしだした。
毒男「しょがねーなぁ」
五十嵐「えっ・・・・ん・・・・・・んっ・・」
俺は隙を見計らって五十嵐にキスをした。
五十嵐「・・・・ん・・・はむぅ・・・」
強く抱きしめると甘えた声を出す。
366 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:51:40
五十嵐「・・・ぷはぁ・・・」
毒男「どーだった?初キスは」
五十嵐「ちょっと!いきなりだなんて・・・・」
毒男「わりぃわりぃwもーしないからさ」
五十嵐「え・・・・あ・・・・うん・・・・」
毒男「?」
五十嵐「も・・・もう一回・・・して・・・ほしいかも・・・」
367 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:52:15
俺は少し笑うと五十嵐を抱き寄せる。
五十嵐「え・・・・あっ・・・・」
唇と唇が重なる。雨の匂いと五十嵐の匂いが俺の鼻腔を刺激した。
五十嵐「・・・・ん・・・・んく・・・」
俺は舌を五十嵐の口へ滑り込ませる。
五十嵐は意外とすんなり口の中へ舌を招き入れた。
五十嵐「・・・ちゅ・・・ん・・・・ちゅぱ・・・」
俺は五十嵐の髪を掻き揚げる。
五十嵐「ひゃう!」
耳の後ろを撫でられて五十嵐の体はびくんと跳ねる。
368 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:53:28
毒男「耳の裏・・・弱いんだなw」
五十嵐「そんなこと・・・な・・ひゃう!」
今度は耳の後ろに舌を這わす。五十嵐の体はずっと強張っている。
五十嵐「ちょ・・・やぅ・・・やめ・・・はゆぅ・・・」
俺は五十嵐を抱いたまま舌を耳の辺りで遊ばせた。
五十嵐「だめっ・・・あうぅぅ、からだ・・・おかしぃぃ・・・ひゃうぅ」
毒男「五十嵐こっちの才能あるよw」
五十嵐「バカッ!・・・そん・・・な・・あううぅ・・・あんっ・・」
俺は五十嵐をゆっくりと横にしてやる。この方が何かと都合がいい。
俺は五十嵐の服の中に服を入れる。いかに自然とホックを外すかが腕の見せ所だ。
五十嵐「え・・ちょ・・・っと・・・・・きゃんんん」
369 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:54:00
胸を優しく触ってやる。今まで触られたこと無いであろう五十嵐の胸は
敏感に手の感触を感じ取っていた。
五十嵐「あんんん・・・ダメって・・いって・・・あっあうぅはんんん」
乳首を指で転がすとそれに反応して五十嵐は吐息を漏らす。
キスと愛撫を繰り返す。五十嵐の服は乱れ、露出した肌は熱を帯びていた。
毒男「力抜いとけよ」
五十嵐「ハァ・・・ハァ・・えっ・・にゃうぅうう」
俺はスカート中に手を入れ、パンティの上からクリをさすった。
五十嵐「だめぇえぇ!おかしく・・なっちゃうぅうう!」
五十嵐は俺の腕の中で悶える。ギュッと抱きしめると五十嵐の鼓動が聞こえた気がした。
370 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:54:35
パンティーのはじから指を滑り込ませ直接ヴァギナを刺激する。
五十嵐「あうぅぅあっあっ・・・なにやって・・・んんん・・・にゃううぅう!」
毒男「気持ちいいだろw?」
五十嵐「そんな・・あっぅぅ・・・ことっ・・・にゃいいぃ」
毒男「じゃあやめようか?」
五十嵐「ばかっ・・・あっん・・いじ・・・はうぅ・・・わるぅぅ・・・」
俺の腕の中で五十嵐は吐息を漏らす。
五十嵐の存在が溶け込むように、ゆっくりと、しかし確実に入ってくる。
毒男「五十嵐・・・・」
五十嵐「あぅぅ・・・・・な・・に?」
毒男「俺も・・・好きだよ・・・お前のこと・・・」
五十嵐「毒・・・男・・・ん・・・むぅ・・・・ちゅぴ・・・」
俺は五十嵐の唇にもう一度キスをする。
371 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:55:08
五十嵐の秘部は焼けるように熱い。俺はヴァギナに指を激しく出し入れする。
そのつど五十嵐はのけぞり歓喜の吐息を漏らす。
五十嵐はパンティーを片膝でひっかけ足を開いていた。
露出した肌は白く透き通っている。
毒男「少し痛いかもしれないけど・・・優しくしてやっから我慢しろよ」
五十嵐「んっくぅうぅ・・・えっ・・・あぅうう」
俺はチャックを下ろし自分の物を五十嵐の下半身にあてがう。
五十嵐「いい・・・よ・・・がんばる・・・」
毒男「偉いなw」
ゆっくりと俺はペニスを五十嵐の中へと滑り込ませる。
五十嵐の愛液で中は絡みつくような気持ちよさだった。
五十嵐「・・あぅ・・はい・・て・・・くる・・・」
毒男「痛くないか?」
五十嵐「ちょ・・・と・・・でも・・・しあわせ・・・」
そう言うと五十嵐は俺の腕をきゅっとつかみ少しはにかんだ。
372 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:55:51
毒男「・・・五十嵐・・・・」
五十嵐「はぅ・・・うぅぅん・・・」
ゆっくりと動くとそれに反応するかのように五十嵐が声を漏らす。
ピストン運動はゆっくりと速度を増す。
ぐちゅぐちゅと膣から音が漏れる。
五十嵐「はっあっあうぅう・・・はっにゅうあぅ」
五十嵐の肩が激しく揺れる。外の雨音、雨と五十嵐の匂い、触れ合う体温。
全てが快楽というフィルターを通して俺の脳裏に焼きついていく。
373 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:56:28
毒男「はっ・・はっ・・はっ・・」
五十嵐「あんっんん・・らめぇええ・・・あっくあうぅうう」
ずっずっと2人の体が揺れる。
絡みつく体は感覚の境界線を無くす。
五十嵐「あぅううぅあっあっつああああ」
毒男「そろそろ・・・だな」
五十嵐「はっっくぅぅぅううぅ」
俺はペニスをズッと抜き五十嵐の内モモに精を放った。
374 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:57:15
五十嵐「はぁ・・・はぁ・・・」
毒男「ふぅ・・・・・どうだった?初めては」
五十嵐「はぁ・・・はぁ・・・・」
毒男「疲れたかw」
そう言うと俺は五十嵐の頭をぐりぐりと撫でてやる。
五十嵐「ん〜」
髪をぐしゃぐしゃっとされるのが嫌いなのかイヤイヤのポーズをする。
毒男「可愛くなっちゃってw」
五十嵐「う・・・・うるさい!」
375 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:57:51
俺は雨で濡れた五十嵐にシャワーを貸した。
シャーという音がバスルームから聞こえる。
風邪をひかれてはたまらないからと服が乾くまでの間トランクスとTシャツを
貸すことにしたのだ。
シャワーの音が止まる。
五十嵐「ねーこれホントにはくのー?」
バスルームから声が聞こえる。
毒男「しゃーねーだろ?俺が女もんの下着もってたらそれこそ問題だろ?」
五十嵐「しょがうがないわね・・・・」
376 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/27(月) 21:58:51
五十嵐「だぼだぼなんですけど・・・」
毒男「それがいいんだよw」
五十嵐「バカ」
そう言うと五十嵐は俺の横に座る。少しシャンプーの匂いがした。
毒男「な・・・なんだよ?」
五十嵐「べつに・・・」
毒男「?」
五十嵐「私たちってさぁ・・・・付きあってる・・・の?」
毒男「ん・・・・あ〜そんな感じかなw」
五十嵐「・・・・そ・・」
毒男「何だよ」
五十嵐「べつにw」
俺たちはお互いに足りない何かを補ってくれる存在を探していたのかも知れない。
そう言ったら餓鬼の戯言だと笑われるだろうか?
それでも俺は五十嵐と二人で歩いていこうと、その時思ったんだ。
全ては変わっていく。
街も季節も、そして人も。
麻奈も五十嵐も俺もみんな変わっていくんだ・・・・とガラにも無く思ったりした
お待たせしちゃってすいません
書きだめ分全部ダンプしました。
今日からネット開通です。
うをををを先生降臨!!!!!
エロ無しでも十分読みごたえある作品ッス
応援してます
おおおおお!怒涛の連載再開!!!
380 :
Mr.名無しさん:2006/03/27(月) 23:32:55
魚おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
毒男は随分とジゴロに変わっちまったな
ファミレスで姉妹に会った時の挙動不審振りはどこ行ったんだよw
全然毒男じゃねぇー
383 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 00:58:15
先生待ってましたぁぁぁぁぁぁぁぁx
385 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 13:10:30
先生乙!
毒男も経験を重ねる度に成長していくんだな。
たまには雪奈姉さんとの濃厚な変態描写をおながいしまつ。
惚れられてつけ上がる毒男の描写がリアル
次回雪奈がシュージに最後に抱かれる夜を希望
387 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 13:21:39
そして次号、以外な展開が!
(;´Д`)'`ァ'`ァ
388 :
344:2006/03/28(火) 14:22:05
ZAh5Evz9NM 先生
一応公開してくださってるこの話をノベライズにしてみたいわけなんですけど(つーか、個人用にしてもうたけど
先生の許可の下やろうとおもっています。
つっても、以前書かれたものはうちのPCじゃよめなくなってるんで、どーにもなんないんですが。
許可いただけたら、組みます。
「ちょwwwwwwwwwwwまてwwwwwwwwwwwww」
なら、個人で楽しみます。
んで、ながながいうのも気分害するとおもうんで、以下レスで先生のログで書き込みあったら「許可」放置なら「却下」と受け取ります。
よろしくお願いします。
独断レススマソ
著作権はNM先生に帰属な!
つっても2chになっちまうんだろうが
それでも苗字で呼び合う微妙な距離感がたまらん
391 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 16:03:45
はあはあ…
>>388 なんだか凄い事になってますねw
もししていただけるなら是非お願いいたします
仕事5連勤休み6連勤だから一気に書けないけどがんばりますお
めでたく再開されたかっ
五十嵐テラモエスwwwwwwwwちんちんおっきした
394 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 20:00:01
>>392 先生乙
毒らしい部分も残してくれると嬉しい
396 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/28(火) 20:19:33
毒男「・・・・いい天気だな」
外は昨日とうって変わってからりと晴れ渡っていた。
白いキャンパスに青色をぶちまけたような空。
俺は初めて麻奈のバイト先に足を運ぶ事にした。
五十嵐という女の子と付き合うことにした・・・と報告するためだ。
俺なりのケジメとでも言おうか。
大学の夏休みは2ヶ月と長いが一般の小学生や中学生達は後1週間ほどで
夏休みが終わってしまう。
夏がゆるやかに終わりを告げようとしていた。
あの角を曲がれば麻奈の働く花屋がある。
俺は何故だか少し緊張しつつその角を曲がった。
397 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/28(火) 20:29:56
麻奈「いらっしゃいませーw」
麻奈は生き生きとバイトをしていた。
なんだかその若々しいオーラが眩しかったのか俺はついつい隠れてしまう。
出向くタイミングを計る事にし、少し様子を伺うことにした。
奥から男が出てくる。
毒男「あ!この前のヤサ男!」
麻奈はそのヤサ男と楽しそうに話している。
麻奈が話すと男が笑う。
男が笑うと麻奈も笑った。
毒男「・・・・」
花に囲まれた麻奈の笑顔はそれはもう幸せそうだった。
彼女は彼女なりに幸せを探している。そう感じた。
毒男「今日は・・・やめとくか・・・・」
くるりと向きを変え俺はふらふらとあても無く歩き出した。
(・∀・)イイヨイイヨー
ゴクリ・・・
400 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/28(火) 20:48:02
本屋と服屋、スーパーをハシゴすると日が傾きかけていた。
毒男「そろそろ帰るか・・・・」
俺はにもつをかかえ家の方角へと向かう。
「毒・・・ちゃん?」
後ろから声がする。
振り返ると自転車に乗った麻奈がいた。
毒男「よ・・・・ようw」
俺は声が少し裏返ってしまった。
俺たちは夕焼けの中を並んで帰る。
カラカラと麻奈の押す自転車の音が心地いい。
毒男「バイト・・どうだ?」
麻奈「うんwすっごく楽しいよw毒ちゃんも遊びにきたらいいのに」
毒男「ん〜花って柄じゃないだろ俺は」
麻奈「いいじゃん、いいじゃんw」
401 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/28(火) 20:58:37
毒男「麻奈・・・・好きな人・・・出来たか?」
麻奈「え・・・・うーん・・・・・わかんないw」
毒男「そうか・・・・」
麻奈「毒ちゃんは?」
毒男「昨日・・・付き合った」
麻奈「すごいじゃんwおめでとう」
毒男「・・・・・・すまん」
麻奈「んーんw気にしないでw」
俺は酷い男なんだろうか?
何度も何度も麻奈を悲しませその上自分は女を作る。
麻奈「先こされちゃったな〜」
毒男「麻奈なら・・・・きっといい人見つかるさ」
麻奈「なんかおごってよw?」
毒男「・・・・ああw」
二人で帰る帰り道。
夕日は俺たちを赤く染め、あの海の見える公園での出来事を思い出させた。
402 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 21:07:53
せつねえうぇえええええええ
内藤「はぁ・・・夏休みも残り8日か・・・・」
僕はバイト先でため息をついた。
もう少しで夏休みが終わる。
学生にとってこんなにつらい事は無い。
麻奈「内藤君・・・・元気ないね〜?」
内藤「だって夏休み終わっちゃうんだよ?こんなに悲しい事はないよ・・・・」
麻奈「またまたwおおげさなんだからw」
そういって麻奈ちゃんはダンボールを持ち上げる。
内藤「ところで・・・・・・わ!」
麻奈ちゃんがダンボールを落としかけた所を素早くキャッチする。
麻奈「あ・・・・ごめん!力なんだか入んなくてw」
毒男「・・・大丈夫?」
麻奈「・・・・うんwありがと」
最近麻奈ちゃんはよくこういった事が多い。少し心配になってくる。
そういえば昔体が弱かったっていってたっけ・・・・
毒男「力仕事は男にまかせとけw」
麻奈「ありがとw」
そういうと麻奈ちゃんは笑った。
404 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/28(火) 21:18:53
麻奈「ねぇ・・・・内藤君?」
内藤「どーしたの?」
店を閉める準備をしているとき麻奈ちゃんに声をかけられた。
麻奈「今度神社でさ・・・・お祭り・・・あるじゃない・・・・でさ・・・・」
おいおいおいまさか
麻奈「もし・・・よかったら一緒にいかない?」
内藤「うん!いく!」
僕はついつい即答してしまう。なんだかガツガツしているみたいで少し恥ずかしい。
麻奈「じゃあその日バイト終わってから一緒にいこーねw」
内藤「うんw楽しみにしてる」
麻奈「良かった〜w」
そう言うと麻奈ちゃんはニコっと笑う。
何度この笑顔に癒されただろう。
僕はこのバイトを選んで良かったと心から神に感謝した。
405 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 21:32:57
毒ちゃんがまじってるwwwww
406 :
Mr.名無しさん:2006/03/28(火) 21:43:18
ノベライズって何?
またネットがいきなりつながんなくなった件・・クソアパートだめぽ
そうか、まあ、ゆっくりと書き溜めておいてくれよ
俺も溜めとくから。。。
また書き溜めときまつorz
先生、乙であります(n’∀’)η
411 :
344:2006/03/29(水) 01:06:05
NM先生乙!
こっちも仕事の合間合間と自宅での作業だから順調で同時進行・・・
おいらがヘタレだと、書き溜めになる。
ノベライズっつーより、サウンドノベルかな?(例、かまいたちの夜
絵に自信ありの方挙手キボン!
(うわ、他力…orz
412 :
Mr.名無しさん:2006/03/29(水) 01:11:00
みんなガンガレ
413 :
Mr.名無しさん:2006/03/29(水) 02:29:13
40万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾
『嫌韓流2』発売中
意外とおもしれーぞ
415 :
Mr.名無しさん:2006/03/29(水) 12:37:58
>>344 期待してんだがらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜w
416 :
Mr.名無しさん:2006/03/29(水) 13:44:29
続き拝見させていただきました
◆ZAh5Evz9NM 先生・・・あなたって人は・・・・最高すぎる・・・・
◆ZAh5Evz9NM先生の作品が読めるのはこのスレだけ
418 :
Mr.名無しさん:2006/03/29(水) 23:23:57
◆ZAh5Evz9NM先生に励ましのレスを
今日は忙しくて書きだめできずorz
でも筋は会社で考えたぜぇー
深田久弥?
423 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 11:33:49
保守
424 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 13:43:07
(´・ω・`)ほしゅがな
425 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 13:45:13
久弥直樹
426 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 13:45:42
フリーダムガンダム
427 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 16:57:20
内藤「これでよしっ・・・と」
僕は鏡を見ながら呟いた。
今日は神社でお祭りがある。こんなにお祭りが楽しみなのって初めてかもしれない。
女の子と二人でお祭りに行くシュチュエーションなんてそうそうあるもんじゃない。
ここはキメておかないと、と気合が入る。
僕は持ち物をチェックし家を出た。
外はほんのりと朱に染まっている。
僕は待ち合わせ場所の神社の鳥居に自転車を走らせる。
428 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 16:58:28
坂を上っているとチラホラ浴衣をきた人たちが神社に向かって歩いていくのが見えた。
祭ばやしも遠くから聞こえる。
僕は腰を浮かし力いっぱいペダルをこいだ。
鳥居につくとけっこうな人がいる。
僕ははじっこに自転車を止めて鳥居に向かった。
麻奈「おーい、内藤くーん」
鳥居のほうから声が聞こえる。
見ると麻奈ちゃんが手を振っていた。
しかも浴衣を着ている。僕は心臓がドクンと鳴るのが分かった。
麻奈「えへへ〜、今日は私の方が早いんだw」
内藤「負けちゃったな〜」
429 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 16:59:02
麻奈ちゃんは青色の浴衣に内輪をひらひらしながら僕に笑いかける。
いつもの元気な麻奈ちゃんとは少し違ってなんだか大人っぽい。
内藤「浴衣・・・・似合うねw」
麻奈「えへへ・・・そ・・・そかなwお姉ちゃんに着付けてもらったんだ〜」
そういうと内輪で顔半分を隠し照れ笑いをする。
内藤「じゃあ、いこっか」
麻奈「うん」
僕たちは鳥居をくぐって神社への階段を上る。
提灯が赤く染まりドンドンと太鼓の音が聞こえた。
430 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 16:59:48
神社の前の広場は街中の人でけっこうごった返していた。
内藤「すごい人だねーw」
麻奈「うんw」
内藤「あ、たこ焼き!たこ焼きたべない?」
麻奈「たべるー!」
僕たちはたこ焼き屋の前まで一緒に向かう。
内藤「すいませーんたこ焼きください」
親父「あいよ!500円ね、まいどあり!」
僕はできたてのたこ焼きを受け取る。
内藤「はじっこいって食べようw」
麻奈「そうだねw」
431 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:01:17
僕たちは人ごみを掻き分ける。それにしても人が多い。
二人で並んで歩いていると人ごみに飲み込まれてしまいそうだった。
ぎゅ
不意に手をつかまれる。
離れないようにか、麻奈ちゃんは僕の手をつかんだ。
少し遠慮しがちな力で僕の手を握っている。
僕はその手をぎゅっと握り返す。
すると麻奈ちゃんもそれに答えるかのように手を握り返す。
人ごみの中を僕たちは手をつないで歩いた。
はなれないように・・・・強く・・・・
432 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:02:17
僕たちは神社の灯篭に腰掛けた。
二人でたこ焼きを開ける。
麻奈「おいしそうだねっ」
内藤「うん、僕お腹すいちゃったよw」
二人でたこ焼きを頬張る。
なんだかこうしていると僕と麻奈ちゃんが付き合っているような
錯覚を覚えてしまう。麻奈ちゃんには、僕はどう映ってるのかな?
少し切なくなってくる。
麻奈「あっそうだw今日花火もあるんだって」
内藤「そうなんだ、見よう見ようw」
僕たちは花火の見える神社の鳥居の所へ戻ることにした。
今度は勇気をだして僕から手を差し出す。
麻奈「・・・・うん」
麻奈ちゃんはそういうと僕の手をそっと握る。
麻奈ちゃんの顔が少し赤く見えたのは提灯のせいだろうか?
僕たちは海と街を眺めることが出来る鳥居の前へ向かった。
433 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:03:04
麻奈「そろそろだよっ!」
内藤「うんw」
周りの人たちもいつ花火が上がるかと心待ちにしている様子だった。
街と海の境界線の辺りからスゥーっと一筋の白い線が登る。
空に消えたかと思うと「ドーン!」という大きな音と共に花が咲く。
麻奈「わぁ・・・」
花火は次々と上がってゆく。
その度に周りの人たちは「おー」とか「きれー」なんて言っている。
僕は映画を一緒に見に行った時みたいにまたチラチラと麻奈ちゃんの方を見てしまう。
花火が上がるたびにその横顔はオレンジや緑のフィルターを通したように色を変えた。
夜空を照らすその光は一瞬はじけ、そして儚く散ってゆく。
僕はこの夏を一生忘れない
そう思ったんだ
434 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:04:31
麻奈「たのしかったねー」
内藤「うん、凄くw」
麻奈ちゃんは歩きながら、僕は自転車を押しながら坂道を下る。
花火を見た後、お好み焼きを食べて綿菓子を買って、金魚すくいもした。
麻奈ちゃんは手に金魚の入った袋をぶら下げ綿菓子を頬張る。
人ごみから少し離れ僕達はホッと一息つく。
内藤「麻奈ちゃんバスで神社まで来たの?」
麻奈「うん」
内藤「じゃあ送ってくよw」
麻奈「え・・・いいの?」
内藤「そんな離れて無いし気にすること無いよw」
麻奈「・・・・ありがとう・・」
麻奈ちゃんは僕の自転車の荷台に腰を下ろす、
内藤「つかまっててね」
麻奈「・・・ん・・」
ペダルは少しいつもより重たい。
少し力を入れてぼくは自転車をこぐ。
僕達は夜の街を走った。
435 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:05:31
内藤「よかったねー、花火」
麻奈「うん、綺麗だったw」
内藤「また・・・・」
麻奈「・・・うん」
内藤「また・・一緒に行こうね・・・お祭り」
麻奈「うん・・・行こうw」
でも・・・・もう僕達は
一緒にお祭りに行くことは無かった。
436 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 17:07:53
NM先生キタ━(゚∀゚)━ !!!!!
438 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:48:26
毒男「ありがとーございましたー」
五十嵐「ありがとーございましたー」
ケーキを買って帰る客を俺は営業スマイルで見送る。
五十嵐「はぁー、今日も暇ねー」
毒男「まーな。楽に越したことはねーよw」
五十嵐「ね・・・ねぇ・・・」
少し上目づかいに俺の服の裾を引っ張る。耳はやっぱり赤い。
毒男「ん・・・?」
五十嵐「・・・やっぱ・・・・な・・・なんでもない」
毒男「んだよw・・・キスでもねだるのかと思ったw」
五十嵐「バッ!そんなんじゃ・・・・な・・・ないわよ!」
毒男「じゃーなんなんだよ」
五十嵐「あ・・・え・・・っと・・・それは・・」
五十嵐は甘え下手だ。きっと、もっと甘えたいんだろうが
どうしたらいいのか分からない事が度々あるのだろう。
439 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 17:49:20
毒男「しゃーねーなー」
五十嵐「えっ・・・・んん!・・・・ん・・・んく・・・」
俺は五十嵐を店の少し奥に引っ張りこみ少し強引にキスをする。
五十嵐の体は少し強張っていたがすぐにそれも無くなり
俺のうでをきゅっと掴む。
五十嵐「ん・・・・ちゅぴ・・・・んん・・・・・ぷはぁ」
唇と唇の間を白い糸が引く。
五十嵐「・・・・バカ・・・」
440 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 18:49:31
441 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 19:16:23
442 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 19:22:09
ピンポーン
来客を告げるベルが鳴る。
俺は急いでケーキのあるショーケースへ走った。
毒男「いらっしゃいませー」
男「ケーキの配達ってこの店出来るかな?この街の人なんだけど」
毒男「はい、この街ならお届け承っておりますけど」
男「じゃあこのちっちゃいやつ1つ」
毒男「それでは、お客様のお名前と送り先のご住所お名前のほうご記入お願いいたします。」
443 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 19:22:59
そう言うと、俺は記入カードを男に渡す。
毒男「配達はいつが宜しいでしょうか?生ものですのでご在宅確認して頂けると
助かるのですが・・・」
男「そうだな・・・明日の夜7時頃でも大丈夫かい?」
毒男「はい、大丈夫ですよ」
男「じゃあ・・・それで頼むよ・・」
男はそう言うと記入カードを書いて俺に渡す。
記入欄を見て俺は動けなかった。
お名前 巣鴨 修司
配送先のお客様 斉藤 雪奈
意外な展開にゴクリゴクリ
445 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 19:42:41
ちょwwwwwww
仕事終わんねぇじゃねーかwwww
続きマダー
446 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 20:15:12
毒男「・・・・巣鴨・・・・シュウジ・・・・」
シュウジ「・・・・どうか・・・したのかい?」
毒男「あの・・・すいません、俺・・・斉藤雪奈の弟です」
シュウジ「・・・・・そうか・・・君が・・・」
毒男「あの・・・この後時間いいですか?聞きたい事があるんで」
俺は少し苛立っていた。
シュウジ「そうだな・・・その顔だと・・・雪奈に聞いたか・・」
毒男「・・・・」
シュウジ「分かった。八時に少し行った所にある公園で落ち合おう。」
そういうとシュウジさんはお金を置いて店を出て行った。
俺なんかが首を突っ込む事では無いんだろう。
けど俺はそれを抑える事は出来なかった。
五十嵐「大丈夫・・・?」
毒男「・・・ああ・・・ごめん、大丈夫だよw」
俺は五十嵐を心配させないようにっこりと笑った。
そ、そ、そう来たかーーーーーー!!!???
先生やっぱあんた天才だわ・・・
448 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 20:45:14
バイオレンスも込みかよw
449 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 20:46:08
バイトが終わり俺は8時に公園へと向かう。
ぼんやりと街灯の明かりが公園を照らしだす。
ブランコに人影が見えた。。
シュウジさんだった。
シュウジ「やあ・・・毒男君・・・だったね」
毒男「はい・・・」
シュウジ「言い訳はしないさ・・・雪奈には悪いことをした・・・」
毒男「・・・・」
シュウジさんはタバコに火をつける。俺のと銘柄が同じだった。
目障りだから上げないでほしい
毒男「・・・・・・・姉さんとは・・・・・・遊びだったんですか?」
俺はキッとした目つきでシュウジさんに聞いた。
シュウジ「遊びなんかじゃないさ・・・・結婚も考えてた・・・」
真剣な面持ちでシュウジさんは答える。
毒男「じゃあ・・・なんで他の女と・・・・
俺が首突っ込むような事じゃないかも知れないけど
俺・・・・返答によっては・・・・」
シュウジ「・・・・・若いなwキミは・・・」
そういうとシュウジさんは力なく笑った。
シュウジ「女作ったってのは嘘だよ。別れる為のね
・・・今から言う事は雪奈には黙っていてほしい・・・・・
迷惑がかかっちゃうからね」
毒男「・・・・はい・・・」
凍ったような時間が流れる。俺は肌がぴりぴりした。
シュウジ「殺したんだよ・・・・親父をね・・・」
そう言うとシュウジさんはタバコを地面に落とし足で火を消した。
452 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/30(木) 20:57:21
毒男「殺した・・・・んですか?」
この人は何を言っているんだろう。あまりにも突飛な事で
俺は戸惑ってしまう。
シュウジ「殺した、紛れも無くね。人に話すのはこれが最初だよ・・・」
そう言うとシュウジさんは空を見上げる。
シュウジ「俺ん家はさ・・・三人兄弟で俺には弟と妹がいる。弟は結構イイ線いってる
んだが女癖が悪くてなw」
シュウジさんは昔を懐かしむように話し出した。
俺は黙って耳を傾ける。
シュウジ「一番下の妹は人見知りが激しいんだが、俺にはなついててな・・・
これがまたかわいいんだ。」
毒男「・・・・・」
シュウジ「母さんは一生懸命俺たちの為に働いてくれてる。俺も高校を卒業して
がむしゃらに働いたよ・・・・けど・・・・親父は・・・・
親父は会社クビになってから変わっちまった・・・・暴力は振るうわ
金勝手に使うわで散々だったよw
まだまだ子供だった弟や妹には絶対手は出させたく無かった。
そんな環境で疲れきった俺を・・・優しく気遣ってくれたのが雪奈だった・・・・」
そうか・・・わかった。雪奈は俺がもらってやるよ
シュウジ「俺の親父は借金を背負ってきやがってなぁ・・それ返すのに必死だったよ。
俺も・・・母さんも。弟達の学費も払わなきゃならない。
そんで1ヶ月ぐらい前かな・・・家に帰ると普段家にいない親父がいんだよ
妹の学費もってさw」
悲しそうな目のシュウジさんに俺はかける言葉が見つからない。
シュウジ「俺は親父ともみ合いになってさ・・親父足滑らせてタンスの角にズドン。
それで終わりだ。」
毒男「そんな・・・・」
シュウジ「俺は逃げるように家を出た。仕事も行かず車の中でずっと考えさ・・・
弟や妹の事・・・・母さんの事・・・・雪奈の事・・・・
人を殺したって事実が俺にのしかかって来る。俺の手は血で汚れてる・・・・
そう考えると・・・・・怖かった・・・・」
シュウジさんはじっと自分の手を見る。その手は少し震えていた。
シュウジ「俺は・・・親父と一緒に消えた方がいいと思った。
親父とそれを殺した息子。そりゃー消えた方がいいだろw
雪奈はいい女だよ。俺にはもったいない位にね・・・・
彼女には・・・・幸せになってほしい・・・・・」
毒男「だから・・・別れたんですか?」
シュウジ「人殺しと結婚しても幸せなんて掴めやしない」
毒男「幸せかどうかは姉さんが決める事です!」
俺はついつい大きな声で反論してしまう。
シュウジ「キミの言う通りかもしれないな・・・・
けどこれは俺なりのケツのふき方なんだよ。
雪奈と過ごした三年間は本当に楽しかった。あの時間があったから
俺は頑張れたんだ・・・・」
そう言うとシュウジさんはブランコから立ち上がる。
456 :
Mr.名無しさん:2006/03/30(木) 21:21:11
シュウジさん…
シュウジ「明日は雪奈の誕生日だ・・・・最後に・・・・あいつの好きな
ケーキを・・・食わせてやりたかった。」
シュウジさんの目には涙が溜まっていた。
シュウジ「明日・・・警察に行くよ・・・・最後にあの場所へ行ってからね・・」
毒男「あの・・・場所?」
シュウジ「毒男君・・・・人は生きている事が罪だ。
人を傷つけ傷つけられる。
けれど・・・それでも
生きようとする、人を好きになる。
僕はね・・・今でも雪奈を愛してる。だからこそ嘘をついたんだよ。
憎まれてもいい。彼女には・・・・・幸せになってほしい・・・・
それだけなんだ・・・・
毒男君・・・ありがとう・・・君に話せて良かった・・・
誰かに・・・・聞いてもらいたかったのかもしれないな・・・」
そう言うとシュウジさんはポケットに手をつっこんで歩いて行く。
毒男「姉さんの!姉さんの気持ちはどうなるんですか!」
シュウジさんは少し足をとめ、そしてまた歩き出しそのまま夜の街に消えていった。
今日はここいらで
ノシ
久弥先生乙であります(`・ω・´)ゝ
しゅうじ、けつ貸してやるよ(つД`)
うほっ
登場人物まとめ書こうと思ったけど、
まだ読んでない人に悪いからやめた
463 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 00:17:00
乙
楽しく読ませて頂きますた
464 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 00:32:24
前スレのまとめ もっかいウプした方がいい?
誰か前スレのtxtおくれよう><
467 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 07:00:45
>>464 俺もうpしてほしい
前スレの流れが知りたいお
468 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 16:18:38
久しぶりに来たら、かなり進んでんのね
さすがに、ここまで話が広がるとは思わなかった
◆ZAh5Evz9NMはまじ神だわw
>>468 良いものは黙って居ても人の知る所と成るのだよ
470 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 20:05:46
471 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/31(金) 20:38:56
毒男「くっそ!!」
気がつくと俺はバイクを走らせていた。
雪奈姉さんのマンションへ急ぐ。時間が無い。
俺はアクセルを全開にした。
マンションに付く。エレベーターのボタンを連打する。
毒男「あああああ、おっせーな!!」
俺は階段を駆け上がる。
姉さんの部屋は5階だった。一段飛ばしで一気に登る。
心臓が破裂しそうだった。
廊下を走り部屋の前に着くと同時にイヤホンを押す。
毒男「ゼェッ!ゼェッ!」
両膝に手を付き息を切らす。タバコの本数を減らそうと思った。
がちゃり
扉が開く
麻奈「はいー、って毒ちゃん!どうしたの?」
出てきたのは麻奈だった。
472 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/31(金) 20:51:28
毒男「ゼェッ!ゼェッ!雪奈姉ちゃん・・・いる?」
麻奈「い・・・いるけど・・・だ・・・・だいじょうぶ?」
毒男「いいから・・・ゼェッ・・・はやく・・・」
麻奈は姉を呼びに奥へ引っ込む。
雪奈「ど〜したの!?」
雪奈さんが血相をかえて部屋から飛び出す。
毒男「シュウジさん・・・・シュウジさんが・・・・」
雪奈「えっ・・・・・・」
俺は今日シュウジさんに会った事
女が出来た事が嘘だった事
親父を殺した事
明日出頭する事
全てを話した。
口止めされていたが俺は言わずにいられなかった。
その時は真実を伝える事が俺は正しいと思った。
ぼろぼろと雪奈さんは涙を流す。
雪奈「ああああっ・・・えっぐ・・えっぐ・・・」
毒男「行こう」
雪奈「ぐすっ・・・どこに・・・」
毒男「あの場所に・・・・最後に行くって・・・言ってた」
俺は雪奈姉さんを乗せて夜の街をバイクで走らせる。
雪奈「次を右!」
毒男「わかった!」
バイクは街の南西にある小高い丘を目指す。
雪奈「ここ!とまって!」
俺はバイクを止める。
そこには小さな教会があった。
雪奈さんはヘルメットを脱ぎ捨て門を開け教会へと走る。
俺はその後を追いかける。
街から少し離れたその丘は星が綺麗だった。
教会を見上げる男の人がいる。シュウジさんだった。
雪奈「シュウジ!!」
雪奈さんは大きい声で叫ぶ。
シュウジ「・・・・雪・・・奈・・」
雪奈さんはつかつかとシュウジさんに近寄る。
シュウジ「・・・・よう・・」
バチン!
雪奈さんは平手打ちを思いっきりかます。
シュウジ「・・・っ」
雪奈「何考えてんのよ!ばかっ!」
雪奈さんの声が夜空に響く
シュウジ「考えたさ・・・色々ね・・・・」
雪奈「考えてないわよ!なんで一人でしょいこむかな!?なんで私だけ置いてきぼりに
するかな!?私アンタの彼女なんだ!一緒に生きるってきめたんだ!」
ぼろぼろと雪奈さんは大粒の涙を流しながらシュウジさんの胸元を叩く。
475 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/03/31(金) 21:27:26
シュウジ「・・・・」
雪奈「この教会で私が・・・・告白したとき、えっぐ・・・一緒にこの海の見える
教会で・・うっぐ・・・結婚しようねって・・・うっぐ・・」
シュウジ「そうだったな・・・」
雪奈「後ろ指さされても・・・うっく・・・・あなたの傍に・・・いたい」
シュウジ「・・・・・ありがとう・・・」
シュウジさんは搾り出すような声で答えた。
シュウジ「待ってくれとは言わない。だけど・・・・・
うれしいよ・・・・・・・ありがとう・・・」
雪奈「・・・・・待つ・・・よ」
シュウジ「そっか・・・」
雪奈「絶対・・・・迎えに来てもらう」
俺は二人の姿を見ながら星空を見上げる。
人は傷つけ傷つけられながら生きる
麻奈や五十嵐の顔が浮かぶ。
空の星たちは先程より、一層輝きを増した気がした。
次の日、俺と姉さんはシュウジさんを警察に連れて行った。
警察の事情聴取を俺たちも受け、ひとまずその場から開放される。
太陽は真上に上がりアスファルトが熱をおび陽炎が揺らめく。
俺と雪奈さんは警察署を出た所で二人同時にタバコを吸った。
雪奈「いっちゃった・・・・」
毒男「俺・・・・余計な事しちゃったね・・・」
雪奈「んーん・・・ありがと・・・」
毒男「でも・・・・」
雪奈さんは空を見上げる。
雪奈「いー天気w」
毒男「・・・・・ああ」
。・゚・(ノД`)・゚・。
目の前の道路を子供たちが笑いながら走ってゆく。
雪奈「家で・・・夕飯の用意してたらさ・・・・ぴんぽーんってチャイムが鳴って
「ただいまー」ってシュウジが帰ってきてさ・・・・・」
毒男「・・・・・」
雪奈「晩御飯できてるよって・・・シュウジの好きな・・・鳥のから揚げ・・・
作ってさ・・・ぐすっ・・・・今日もお疲れ様って・・・・・
一緒に少しだけお酒飲んで・・・・結婚してよかったねって・・・
そんな・・・・・事・・・・いっつも・・・・考えてたんだ・・・・」
毒男「・・・・」
雪奈「・・・・・・笑っちゃうよねw」
毒男「きっと・・・・・叶うと思う・・・絶対・・」
雪奈「・・・・そう・・・だね・・・・うん・・・・・ありがとw・・・」
俺達は歩き出す。
青い空の下を・・・・・一歩一歩・・・・・前へ・・・・
今日はこのへんで
ノシ
先生乙(つД`)
481 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 21:56:02
全世界が泣いた
482 :
Mr.名無しさん:2006/03/31(金) 21:58:35
超先生乙であります。
今夜も乙
485 :
344:2006/03/32(土) 12:48:07
NM先生乙!!
書きながら泣いた。
んでね、思ったこと
文章でも十分絵になるが
絵がはいったときの、相乗効果は は か り し れ ん ぞ?
まぁ、気分が変わらんうちにおわってくれることを いのろ。
濡れ場も描くのか?エロ目的はあまり歓迎したくないな…
個々人の脳内保管でよくねぇ?
濡れ場は無くてもいんでね?
でも雪奈さんのフェラチオシーンの挿絵見てぇ・・・
490 :
Mr.名無しさん:2006/03/32(土) 15:35:25
491 :
Mr.名無しさん:2006/03/32(土) 15:45:46
492 :
Mr.名無しさん:2006/03/32(土) 15:46:53
493 :
Mr.名無しさん:2006/03/32(土) 15:48:28
チャダ
今日はクレシンみるお
498 :
344:2006/03/32(土) 20:39:38
ここの方々は、想像力はオニあるくせに
言語理解力は、(´・ω・`)か?
誰が ”濡れ場”といった…?
「絵がはいったときの、相乗効果は は か り し れ ん ぞ?」だけでそこまで想像できるのも・・
エロゲやりs(略
スレタイどうりではあるんだけどね。
…と、揚げ足とってもはじまらねぇか。
類友でしりあいにベテランのイラスト職人おるから、NM先生となんとかコネクトして
遊びついでに挿絵でも入れようとおもったが、個人用でやめておく。
各自の脳内保管で萌えてくれ。
まとめに、もどる
ノシ
344頑張ってね^^
501 :
413:2006/03/32(土) 23:14:52
502 :
Mr.名無しさん:2006/03/32(土) 23:24:54
だんなのちんこうめぇーー^^
503 :
Mr.名無しさん:2006/03/32(土) 23:30:32
リンク貼られてたから見てみたけど、こんなんで感動っておまえら馬鹿かw
キモイんだよ、馬鹿ども
作者はもっとキモイ
じゃぁな、クズども
504 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 01:19:40
ああ もう来るなよ
505 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 02:33:19
503からバウアー臭がするなw
↑安価間違えたw
吊ってくる
先生降臨マダー
509 :
344:2006/04/02(日) 15:10:13
ちとやりすぎた。
挿絵は、だめだわ。
よんでるだけで、なんかおっきしたwwwwwwwww
個人(略
511 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/02(日) 20:31:41
内藤「はぁ・・・明日で夏休みも終わりか・・・・」
僕はバイト先でため息を漏らす。
学生にとって夏休みの終わりというのは本当に辛いものがある。
内藤「ねぇ、麻奈ちゃん。夏休みもう一回こないかなw」
麻奈「え・・・・あ・・・・うん・・・」
麻奈ちゃんは白い顔をしている。
内藤「だ・・・大丈夫?」
麻奈「うん・・・へーき・・・w」
最近の麻奈ちゃんは元気が無い。
それも日に日にひどくなって来ている。
内藤「病院行ったほうがいいよ・・・」
麻奈「・・ありがとw・・・・内藤君・・・」
バイトが終わり、片付けをする。
内藤「ふぅ・・・これでよし・・・」
そういえば麻奈ちゃんの姿がさっきから見当たらない。
内藤「あれ・・・?ダンボール捨てに行ったのかな」
僕はダンボール置き場へ向かう。
ダンボール置き場へ行った僕は体が強張り全身に鳥肌が立つ。
散乱したダンボール・・・・スカートから覗く白い足・・・・
麻奈ちゃんはうつ伏せに倒れたまま動かなかった。
店長を猛ダッシュで呼びに行きすぐさま救急車を呼ぶ。
店長「内藤君、今日はいいから君は帰りなさい・・・
斉藤さんの家にはこっちから電話しとくから」
内藤「は・・・はい・・・・・」
僕はふらふらと自転車を押す。
きっと疲れが溜まってただけなんだ。きっとそうだ。
僕は自分にそう言い聞かせる。
嫌な予感がした。
何だとー!?
いきなり降臨かよwwwwwwwww
516 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/02(日) 20:58:03
毒男「そうか・・・わかった・・・」
そう言うと俺は電話を切る。
雪奈さんから電話で麻奈が倒れたという事を知る。
俺はすぐさま病院へ向かう。
街の病院は改築したばかりですごく綺麗だった。
俺はエレベーターに乗り麻奈のいる病室へ向かう。
扉をあけると父さんと母さん、それに雪奈さんとベットに横になっている麻奈がいた。
毒男「大丈夫なのか?」
麻奈「うんw・・・心配かけてごめんね・・・・」
毒男「そ・・・そうか・・・・よかったw」
麻奈は点滴を受けており動けないとダダをこねていた。
517 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 21:00:21
繝サ繧懊?サ(縺、ミ費ス)繝サ繧懊?サ
生きてたんだな。
1週間後、入院の長引いている為麻奈の荷物を父さんと一緒に病院へもってゆく。
麻奈の大好きな漫画の本や勉強道具なんかもだ。
麻奈「ありがとーお父さんw毒ちゃんw」
毒男「勉強しろよ、ちゃんとw」
麻奈「むー」
毒男「あはははw」
俺と麻奈が話しているのを見ていた父さんは、心なしか少し顔が曇っていた。
毒男「じゃあなw」
麻奈「うん、まったきてねーw」
俺と父さんは病室を出る。
父「毒男くん・・・ちょっと」
毒男「はい?」
父「毒男くんはタバコは吸うんだっけかな?」
毒男「え・・・・あ・・はい・・・一応」
父「ちょっと・・・つき合ってもらえるかな」
そういうと父さんは喫煙ルームへ向かう。
俺はその後をついて歩く。
そういえばこうやって2人で歩くのは今日が初めてかもしれない。
喫煙ルームに入ると父さんは早速タバコに火をつける。
父「毒男君・・・・麻奈はいい子だろう・・・」
毒男「え・・・・あ・・・・はい」
父「早くに母さん死なれ男手一つでがむしゃらに頑張ってきた・・・・
いかんせん女の子だからなw
雪奈と一緒にやっとここまで育てた・・・・
私も彼女たちから学ぶ事は多かった・・・・・・」
毒男「はい・・・・」
父「これは母さんも雪奈も知らない事だ・・・・正直私もどうすればいいのかわからない
・・・・・どうするのが正しいのか・・・父として何をしてやるべきか・・・」
毒男「・・・・・」
嫌な予感がする。嫌だ、聞きたくない。
俺の思考とは裏腹に父さんはゆっくりと重い口を開いた。
父「麻奈は・・・・・死ぬ・・・・
死んでしまうんだ・・・・・・」
毒男「・・・・な・・・・治らないんですか」
のどがカラカラだった。
父さんは悲しそうな目をして首を横に振る。
父「昔から体の免疫が弱い子でね・・・・ここ数年は良くなってたのに・・・どうして・・・」
毒男「そんな・・・・」
父「どうしてやるのが麻奈にとって幸せなのか・・・・私は・・・・・
っく・・・・私は・・・・何もしてやれなかった・・・・・」
父さんは拳をぎゅっと握り目に涙をため搾り出すように話す。
麻奈は死に一歩ずつ歩み寄ってゆく。
残酷すぎるその現実は
俺の心に深く突き刺さった。
ウッ
523 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/02(日) 21:43:24
麻奈「え〜もう帰っちゃうの」
毒男「ああwすまんな、でもまた寄るからさ。いい子にしてろよw」
麻奈「うんw」
俺はそう言うと病室を出る。
なんだか不思議な感覚だった。
確かに悲しい。けれど実感が沸かない。
ぽっかりと心に空洞が空いた気がする。
死というものを俺はハッキリと認識していなかったのかもしれない。
毒男「・・・・麻奈・・・・」
涙が勝手に零れ落ちた。
524 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 21:44:45
今日はいまいちですね
死を扱うと途端に陳腐に見える
`` ―-- _
~  ̄、"ー 、
/ ,r _ ヽノ
/ / ● i"
/ _i⌒ l| i |
/ (⊂ ● j'__ |
 ̄!,__,u● |
u l| i /ヽ、
ノ(`' __ノ
-‐一~⊂ ⊃_
⊂ ̄ __⊃
_____⊃
麻奈を女として愛してやることが出来なかった俺が
今更彼女に何かしてやれるんだろうか。
ずっと一緒にいてやる事か?もう一度抱いてやる事か?
答えは出なかった。
考えれば考える程判らなくなる。
俺は病院を出る。
麻奈の病室を見上げた。
まだ明かりが漏れている。
毒男「・・・・・・ちくしょう・・・」
俺の呟きは夜の闇に吸い込まれる。
夜風は涼しく、それは夏の終わりを告げていた。
527 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 21:50:24
あっそ
ツマンネ
528 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 21:50:41
>>524 おまえさんの言ってることもわかるが
俺はこういう単純さも結構好きだな
今日はこの辺で
ノシ
532 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 22:01:24
せつなくないよ、別に。
今までは割と良かったけど、今日はいまいち
作者は反省しろ
533 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 22:07:02
批判が出るなんてたいしたもんだね
つか、エロゲスレかと思ったのに!
534 :
Mr.名無しさん:2006/04/02(日) 22:07:24
久弥乙
でもちょっと唐突感があるかな。
毒男に対する前フリが欲しかったかも。
進がどう動くか…
二人の主人公のクロスがめっさ遣る瀬無い悪寒。
>>529 先生乙
今日は賛否両論だなww
今までの流れからして、予想外の展開に期待。
俺文才ないから
物語書ける椰子が羨ましい
救いのあるエンドであって欲しい…
テーマソングとか募集しないか?
推薦でも自作でも。
ちなみに推薦で小田和正『僕らの夏』季節的に良いかと。
曲は チョモランマクオリティだろ
◆ZAh5Evz9NM先生モツカレ
個人的にはもう少し萌が欲しいがな
早く俺を萌え殺してくれ
544 :
540:2006/04/03(月) 07:34:20
>>541 集計くらいは出来るけど曲のうpは微妙。
有志を募る方向で。
545 :
Mr.名無しさん:2006/04/03(月) 10:45:49
くだらね。
546 :
Mr.名無しさん:2006/04/03(月) 10:54:26
, -‐ ''´ ̄  ̄ ` ー- .___,,.ッ1
_/ _,,..--―−- .,_,,.-- ' .|
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/:.入 j,/ 'ーっ:;::::::::;_:::::::::::/
1 ´ ,.へ,  ̄|:;:;:fr‐ぃ:::r'
ハ, i _,ノ_,ィぇ ´ r‐j |:{
`tォ'ヽー'´ニ、_..::::::: , ー '//
| j ..::::: :::: /..:::┌':::|
ヽl _, 、 l..:::::::,/`ヽ!
、 ,フ´,、 \ _,ン _,イ |
ヽ二 へ., ` ー--‐'/ l _,,.+┐
!_ _ノ ,. -'´ -‐t┤
,不-‐ ´ _, -┴.、
ソレナンティエ・ロゲ [Sorenantier Roget]
(1863〜1937 フランス)
物語の終わりが近づいてるのか・・・
しかし、これ時期が夏だったらもっと盛りあがってたね
夏の終わりのジグソーパズル(藁)
549 :
Mr.名無しさん:2006/04/04(火) 00:38:46
毎日楽しみにしてるぜ
今日も楽しみにしてるぜ
タイトルそろそろ決めないか
553 :
Mr.名無しさん:2006/04/04(火) 14:17:00
ほす
554 :
344:2006/04/04(火) 15:06:02
age
555 :
Mr.名無しさん:2006/04/04(火) 17:35:55
アタイこそが 555へとー
556 :
Mr.名無しさん:2006/04/04(火) 19:36:07
点数つけると後半伸び悩んでるので60店
557 :
Mr.名無しさん:2006/04/04(火) 19:39:40
姉しよっ!2が届いた
なんかネットまたつながんねorz
書きだめるお
>>558 ゆっくり構想ねっておくれ
楽しみにしてる
562 :
池内財閥 ◆c8OX.npJ5M :2006/04/05(水) 02:02:48
dat落ちきぼん。
564 :
池内財閥 ◆c8OX.npJ5M :2006/04/05(水) 02:13:02
人のスレとりやがって!!
ガンバレ弟氏!!
先生!結末は近いのですか?!
とにかく楽しみにしてます
捕手
投手
568 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/05(水) 21:14:16
毒男「なぁ・・・・五十嵐・・・」
五十嵐「ん?なーに?」
バイトの帰りに俺の家に寄るといって聞かない五十嵐を
俺は家に上がらせていた。
小さなコタツの上には店のクッキーとコーヒーが並ぶ。
俺はミルクと砂糖をたっぷりと入れ五十嵐は無論ブラックだ。
毒男「・・・お前がさ・・・もし医者に死ぬって言われたらどーする?」
五十嵐「なによ・・・急に」
毒男「いーから」
五十嵐「うーん」
そう言うと五十嵐は天井を見ながら考えだす。
五十嵐「毒男に・・・・・・ずっと・・・見ててもらう・・・」
目を逸らしながら五十嵐はすねた様に言う。
毎度の事ながら顔は赤い。
毒男「・・・・・」
五十嵐「・・・・なんでだまんのよ」
毒男「・・ん?・・・・あああ」
五十嵐「聞いてなかったでしょ?」
毒男「聞いてたって」
五十嵐「うそ」
毒男「ほんとだって」
五十嵐「いいもん・・・・別に・・・・」
そういうと五十嵐は少し拗ねて見せる。
毒男「すねるなよ」
五十嵐「すねてないわよ」
毒男「すねてるよ」
五十嵐「だったら何なのよ」
毒男「あのなぁ・・・」
俺は少し思いついて五十嵐の横に座る。
五十嵐「ちょ・・・な・・・何よ」
毒男「別に」
横に座るだけ座って俺は何もせずにいた。
何かを期待していたのか五十嵐はそわそわしだす。
まぁ・・・焦らすってのも大切だ。
五十嵐「向こう・・・・いってくんない?」
毒男「あっそ」
そう言うと俺は元の位置に戻ろうとする。
ぎゅむ
服を掴まれる。
毒男「なんだよw」
五十嵐「・・・・・えっ・・・と・・・その・・・」
少し意地悪しすぎたか・・・・
五十嵐の耳元でそっと呟く。
毒男「ごめんな、真琴」
五十嵐「ひゃう・・・あ・・・うん・・」
耳に息を吹きかけられ五十嵐は少し反応してしまったようだった。
そーいや下の名前で呼ぶの初めてだったな。
俺はそっと五十嵐に口づけをする。
五十嵐の唇はすんなりとそれを受け入れる。
五十嵐「ん・・・・んく・・・・」
舌と舌が絡まりあう。
俺と五十嵐の舌の境界線が無くなってゆく。
五十嵐「ん・・・ちゅぴ・・・くふぅ・・・・ん」
普段あれだけツンケンしている五十嵐もこの時だけは素直だ。
ちゅくちゅくと音を立て俺達は長い長いキスをする。
五十嵐「・・・んく・・・・はふぅ」
唇と唇が離れる。
少しうつむき加減で五十嵐は顔を赤らめた。
俺は五十嵐の指を絡めとる。
五十嵐「あ・・・・」
こうしている間だけ俺は色んな事を忘れられる。
肉欲に溺れ色んな事から現実逃避する俺は
あの頃から何も変わっちゃいない。
572 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/05(水) 21:16:42
俺の指は五十嵐のGパンのボタンを外す
そのまま指はパンティーの下へもぐりこむ。
五十嵐の感度はやっぱり高かった。
膣はどろりと濡れ俺の指をぬるりとくわえ込む。
五十嵐「あぅうう・・・いきなりなんて・・・・むきゅうう」
毒男「とか言いながらしっかり濡れてるくせに」
五十嵐「あん・・・・だって・・・・はうぅ・・・・
しゃべって・・・る・・・ひゃん・・・時は・・・
あぅぅう・・・うごかさない・・・で・・・・あんっ」
俺の指は上下前後に五十嵐の膣内をまさぐる。
五十嵐の中は熱を帯び湿り気を増す。
ズボンの中からくちゅくちゅと音がする。
毒男「好きだよ・・・・真琴・・・・」
五十嵐「バカぁ・・・・・・あうぅぅ・・・はぅぅぅう」
五十嵐が愛しかった。
麻奈を裏切るような形でもぎ取った幸せは
痛みと愛しさと切なさが混じったような感情を生む。
五十嵐「にゃぅううう・・・はぅううう」
俺にもたれかかるように五十嵐は快楽に耐えていた。
俺の耳元で五十嵐は息をあらげ歓喜の吐息を漏らす。
五十嵐「だめ・・・やんっ・・・あぅうう・・気持ち・・
あうぅ・・いいよぅうう・・・」
俺は指のスピードを上げる。
くちゅくちゅと音は大きさを増し五十嵐は腰を浮かす。
五十嵐「ああああっく・・・・だめぇぇえっぇぇえ・・・
だめぇぇぇええ・・・あうぅううう」
五十嵐は俺の腕を押さえる。しかし俺の指は止まらない。
五十嵐「あああぅぅぅうう・・・とめてぇぇぇぇおね・・・がいっ・・・
ひゃうぅううう・・・・くぅうううう」
毒男「イってもいいぜw」
五十嵐「ば・・ひゃううう・・・ばかっ・・・あああああぅあぅううあうあう」
そういうと五十嵐はパンティーをぐしょぐしょにして絶頂に達した。
五十嵐「はぁ・・・・はぁっ・・・・・」
毒男「おつかれさんw」
五十嵐「・・・・ばかぁ・・・・」
そういうと五十嵐はきゅっと俺に抱きついてくる。
そっと頭を撫でてやると、よりいっそう抱きしめる力が強くなった。
静かで幸せな時間が流れた。
五十嵐は俺にもたれかかり寝息を立てている。
俺はそっと自分の手を見た。
俺は誰かを愛したり守ってやったりするに値する男なんだろうか。
麻奈を裏切り、雪奈さんと体を重ね、五十嵐との甘い生活に浸っている。
その場の空気に流されているのが今の俺だ。
信念・・・みたいなものが無い気がする。
俺は五十嵐の寝顔を見る
幸せそうだった。
五十嵐「すー・・・・・すー・・・・」
子猫のように眠る五十嵐はバイトの時とはうって変わって静かだった。
五十嵐「すー・・・・むにゃ・・・どく・・・お」
寝言で俺の名前を五十嵐は呼ぶ。
今はこれでいいのだろうか。
麻奈の残された時間は後どれくらいあるのか俺には分らない。
麻奈の幸せを考えよう。
俺にできる事があれば何だってする。
そう思うことで呪縛にも似たこのしがらみから抜け出せる気がした。
静かな部屋で、俺の彼女はすーすーと寝息を立て
俺は冷めた五十嵐のコーヒーに口をつけた。
毒男「・・・・・・やっぱ・・・苦いな・・・」
ダンプしました
難しい
577 :
Mr.名無しさん:2006/04/05(水) 21:30:03
‥‥。
_____
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, /−、 −、 \
/_____ ヽ / | ・|・ | 、 \
| ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ
| ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ |
|` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | |
. ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l
ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / / ‥‥。
/ |/\/ l ^ヽ \ / /
| | | | l━━(t)━━━━┥
578 :
Mr.名無しさん:2006/04/05(水) 21:30:44
今回もつまんないね
_____
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, /−、 −、 \
/_____ ヽ / | ・|・ | 、 \
| ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ
| ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ |
|` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | |
. ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l
ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / / ここらへんが限界だろうね
/ |/\/ l ^ヽ \ / /
| | | | l━━(t)━━━━┥
夏が終わり僕の住む街は赤く紅葉に染まる。
後ろに山前に海というこの街は海の青と山の赤が層のようになっていて
山のてっぺんから見る景色は絶景だ。
その山のふもとにある病院に麻奈ちゃんは今いる。
麻奈ちゃんはあの日倒れてしまってからずっと入院していた。
僕はちょくちょくお見舞いに行く。
その度に麻奈ちゃんは喜んでくれて最後に必ず「またきてね、絶対w」
と、言って笑顔で見送ってくれた。
けれど会うたびに少しずつ調子は悪くなっている、素人の僕でもわかるほどに。
内藤「大丈夫・・・?」
麻奈「うん・・・へーきだよw」
そう言って笑う麻奈ちゃんが、そのまま消えてしまいそうな錯覚を覚えた。
僕は今日も病院へ行く。
男「ちょ・・・君」
渡り廊下の所で声をかけられた。
振り返ると大学生ぐらいの男の人が立っている。
どこかで見た事がある顔だ・・・・たしか・・・・
そう!ケーキ屋の兄ちゃんだ。
内藤「えっと・・・・なんでしょうか?」
毒男「ちょっと・・・いいかな?」
内藤「あ・・・はい・・・」
僕はその男の人の言われるがままに病院の屋上へ向かった。
先生乙
俺は今回の流れ好きだぞw
がんばってくれ!
うんうんそれでそれで?
583 :
Mr.名無しさん:2006/04/05(水) 22:22:16
/⌒彡:::
/冫、 )::: 今回もつまらねーな 期待はずれもいいとこだ
__| ` /:::
/ 丶' ヽ:::
/ ヽ / /::: ハァ〜
/ /へ ヘ/ /:::
/ \ ヾミ /|::
(__/| \___ノ/::
/ /:::
ついつい声をかけてしまった・・・・
俺は麻奈とデートしていたヤサ男を病院で見かけ屋上へ呼び出していた。
最近この男ちょくちょく見舞いに来ているようだ。
別にその事で腹が立っているとか、とって食おうとかは思ってはいない。
ただ話がしたかった。
病院の屋上は海と街が一望できる。街の並木道は赤く染まっていて
秋なんだと実感する。
俺はタバコに火をつけ自動販売機でコーヒーを二缶購入した。
毒男「ほらよ」
内藤「あ・・・ありがとうございます」
俺とヤサ男は微妙な距離をあけてベンチに座る。屋上には車椅子を押す看護婦さんや
腕に包帯を巻いてタバコを吸っている親父もいる。
毒男「緊張すんなよw」
内藤「え・・・は・・はい」
毒男「なんか調子狂うなぁ・・・」
内藤「だ・・・だれなんですか?」
毒男「あ〜・・・・兄貴・・・かな?麻奈の」
内藤「あ・・・そうなんですか?ど・・・どうも内藤進です」
そういうとぺこりと頭をさげる。
ヤサ男て
先生は結構年いってるだろw
半端なところでスマン
ちょい出かける事になった
続き楽しみに待ってるぜノシ
いいよ、いいよー!
これからも期待してますyo
先生乙です。
無理せずがんばってね〜
いつまででも待ってるよ〜。
これからもがんばっちくり!
591 :
344:2006/04/06(木) 02:25:52
ちょっとまじめにごめん。
だれかNM先生の過去の話っつーか…
「俺はそっと自分の手を見た。
俺は誰かを愛したり守ってやったりするに値する男なんだろうか。
麻奈を裏切り、雪奈さんと体を重ね、五十嵐との甘い生活に浸っている。 」
この描写をご存知ないか?
ピンときたわけでもないが、ここの描写…ないとまずい。
かけばおもしろさがますとおもう。
以前にもレスったが、うちのパソじゃみれん。
上記のログ、もしみれる人・もってる人がいたら
最うpよろしくお願いします。
592 :
Mr.名無しさん:2006/04/06(木) 12:23:10
イってもいいぜ?w
言ってみてええぇえぇぇ!!!!
593 :
Mr.名無しさん:2006/04/06(木) 12:31:39
>>NM
くだらない批評など気にせず、自由に書いてくれ。
ほす
けふは来ないのか…
597 :
Mr.名無しさん:2006/04/06(木) 23:03:09
けふはないみたいだな
598 :
Mr.名無しさん:2006/04/07(金) 13:17:34
期待あげ
星
600 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/07(金) 18:50:47
毒男「ストレートに聞くけど麻奈の彼氏?君」
内藤「えっ!いや・・・・あの・・・友達・・・です・・・」
毒男「まぁ・・・・・惚れてると見た・・・」
内藤「え・・・いや・・・その・・・はい・・・」
毒男「ビンゴ」
これは喜ぶべきなんだろうか、それとも悲しむべきなんだろうか。
毒男「麻奈・・・・喜んでたよ・・・」
内藤「そ・・・そうなんですか・・・?」
毒男「ああ・・・・よくバイトの友達が見舞いに来てくれるって
アイツ・・・楽しそうに話してたよ」
内藤「そんな・・・僕なんて・・」
毒男「謙遜するなってw」
俺はバンバンと内藤の背中を叩く。
内藤は麻奈が死ぬことを知らない。
俺は言うべきか
言わざるべきか
彼に伝える事は罪なんだろうか
伝えない事が罪なのか・・・・
・・・・麻奈の命があとわずかだという事を・・・・
毒男「・・・・・・」
内藤「・・・どうしたんですか?神妙な顔して・・・」
毒男「いや・・・何でもない・・・」
内藤「?」
毒男「・・・・麻奈には・・・俺は・・・・幸せになってほしい・・・
ただ・・・それだけだ」
内藤「・・・・」
毒男「・・・麻奈を・・・頼む・・・彼女の・・・支えになってやってくれ」
気がつくとそんな事を言っていた。
俺には麻奈を男として愛する資格は無い。
けれど内藤なら俺の変わりに男として弊害無く麻奈を愛してくれる。
そう・・・感じた
内藤「僕は・・・」
毒男「・・・・すまん・・・変な事いっちまったなw」
内藤「・・いえ・・」
そう言うと俺は席を立つ。
毒男「じゃ・・・俺帰るわw」
内藤「麻奈さんの所へは・・・・・・いかないんですか?」
毒男「変わりに行ってやんな」
内藤「は・・・はい!・・・・あ・・・あの・・・失礼します」
そういうと内藤は一礼して下へ降りていった。
俺は屋上に残り2本目のタバコを吸う。
肺がタバコの煙で充満していくのがわかった。
吐き出す煙は形無く消えてゆく。
内藤とかいう男にバトンを渡す、そうする事で麻奈は
幸せになれるのだろうか。
死について、愛する事について、幸せについて、
俺はずっと考え続ける
秋の空一面にうろこ雲が流れる。
これでよかったんだろうか・・・・
答えは誰も教えてはくれなかった。
木々は葉を落とし街行く人々は、早く家に帰ろうと足早に歩いてゆく。
夏の終わりから始まった病院通いも4ヶ月目に突入していた。
季節は冬になり外は早い時間にすっぽりと暗くくなる。
僕は学校の帰りに麻奈ちゃんのいる病院へ行くのが日課になっていた。
責任感とか下心とかそー言うのじゃなくてただ単純に会いたい。
その本能にも似た感覚が病院へ僕を向かわせた。
冬の空気は透き通り肌を刺す風はぴりぴりと皮膚を刺激し凍てつかせる。
今日あったこと、最近思う事、笑った事、悔しかった事。
僕は色んな事を麻奈ちゃんに話した。
麻奈ちゃんも色んな事を話してくれる。
ベッドの上でテレビを見る時間が多くなった麻奈ちゃんは
社会で起こったこと、ドラマの事、面白かった番組の事を沢山話してくれた。
ちょいでかけま〜
ノシ
しんみりしてて良いね
泣かせて下さい。
607 :
Mr.名無しさん:2006/04/07(金) 23:56:39
なるほどね
こういうのもイイもんだな・・・・
ただ・・・
毒が毒じゃなくなってきてるwwwwカコヨス
608 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/08(土) 20:51:55
恋の話とか誰が好きだとか、僕達はそういう話題は
何故か極力避けていた。
話題に僕は出さなかったし麻奈ちゃんも話そうとはしなかった。
僕は怖かったのかもしれない。
この関係が無くなってしまいそうで、好きだと言ってしまえば
全てが終わってしまいそうな・・・そんな気さえしていた。
あの日までは・・・・
僕はその日の夕方も麻奈ちゃんの病室にいた。
夕日が差し込み室内は少しオレンジがかっている。
内藤「あー病院の中はずっと暖かくていいねw」
麻奈「えへへ・・・快適だよ〜」
内藤「学校にも暖房いれてくれればいいのに・・・」
麻奈「電気代とかすごそうw」
些細な話題でも、麻奈ちゃんが笑ってくれるだけで僕は幸せだった。
病室に一人ぼっちは誰だって嫌だ。
おお始まったな
麻奈「・・・・けほっ」
内藤「だいじょう・・・ぶ・・・」
白いシーツが赤く染まる
麻奈ちゃんの口からは血が滴り落ちる。
鮮明なまでの赤。
白い病室のシーツにつく血は真っ赤なバラを連想させた。
麻奈「あ・・・・まただw」
そういうと麻奈ちゃんは口を手で押さえる。
指と指の間から滴り落ちる赤い液体。
麻奈「ごめんねぇ・・・・びっくりさせちゃったね・・・」
内藤「麻奈・・・ちゃん・・・これって・・・」
麻奈「最近出るんだ・・・・・なんか・・・血がさ・・・w」
なんで麻奈ちゃんは笑ってるんだろう。
シーツは真っ赤なのに、口から血を吐いてるのに、毎日少しづつ細くなっていってるのに、
なんで麻奈ちゃんは笑ってるんだろう
病室に僕が行くとずっと麻奈ちゃんは笑っていた・・・不自然なほどに。
麻奈「けっこう・・・前からでちゃうんだよね・・・・・・ほんと・・・ごめんねw」
笑ってたんじゃない
笑ってくれていたんだ
そう思うと僕は胸が張り裂けそうだった。
気がつくと僕は麻奈ちゃんを抱きしめていた。
恥ずかしさとか後の事なんかこれっぽっちも頭に無い。
ただ・・・彼女を守ってあげたかった。
内藤おおおおおおおお!!!!!!!!!!
麻奈「内・・・・籐・・・・くん・・・・」
内藤「ごめん・・・・なんか・・・・」
麻奈ちゃんの体は細く、小さかった。
麻奈「血が・・・血が・・ついちゃうよぅ・・・」
内藤「・・いいんだ・・・」
そういいながら麻奈ちゃんはきゅっと僕の服のすそを掴む。
日は既に落ち薄暗い病室。
静かだった。
時間が止まったのかもしれないという錯覚すら覚える。
麻奈「みんなを・・・心配させないように・・・・」
内藤「・・・・・」
麻奈「笑ってるんだ・・・・私自身も少しでもいいように考えようって・・・・
笑ってるんだ・・・・」
僕はなお強く麻奈ちゃんを抱きしめる。
鉄の匂い病院の匂い、それと・・・・麻奈ちゃんの匂い。
麻奈「でも・・・・こわいんだ・・・・すごく・・・・
こわいんだ・・・・あうぅうぅううううううううううううううう」
そう言うと麻奈ちゃんは僕の胸の中で泣き崩れる。
麻奈「怖い・・・すっごく・・・・怖いんだ・・・うっぐ・・・血がいっぱい・・・
いっぱいでるんだ・・・・まだ・・・・いっぱい・・・・いっぱい・・・・
したいこと・・・・えっぐ・・・あるのに」
内藤「・・・・」
麻奈「私何かしたんかなぁ・・・・うっく・・・死ぬのって・・・・
痛いの・・・かなぁ・・・・・・あぅうううぅ・・・・・・・こぷっ」
僕の胸は鮮血で染まる。
暖かい。
麻奈ちゃんは僕の腕の中でまだ鼓動を続けている。
たしかに生きている。
俺今日死にたいって思ってたのが恥ずかしくなった
内藤「ずっと・・・・一緒にいよう・・・」
麻奈「え・・・・」
内藤「バイト始めた日から・・・・ずっと・・・ずっと・・・
好きだったんだ・・・・麻奈ちゃんのこと・・・・」
麻奈「内藤・・・く・・・ん・・・」
心臓の鼓動が早くなる。
血まみれの僕達は暗い病室の中でじっと動かずにいた。
胸が痛い、心が苦しい、息が出来ない
麻奈「・・・わ・・た・・・・・し・・・」
麻奈ちゃんはふっ、と僕にもたれかかった。
僕の腕の中で気を失ってしまったようだった。
ぐったりともたれかかった麻奈ちゃんの体は軽い。
僕はナースコールのボタンを押す。
シンと静まり返った病室で僕は小さな命を抱いていた。
僕にとって彼女こそが守るべきものなんだと
その時気がついた。
気づくのが遅かったのかもしれない。
嫌われてもいい。ただ守りたい。
外の街の明かりが少しだけ差し込んでくるこの部屋で
僕は小さな誓いを立てた。
今日はここまで
ノシ
おつかれ。
次も楽しみにしてる。
620 :
Mr.名無しさん:2006/04/08(土) 23:23:04
作者にはこの言葉を捧げる
「陳腐」
いや、途中までは良かったよ、割と。
でも、死を扱い始めてからサイアク。出直してこい。
621 :
Mr.名無しさん:2006/04/09(日) 00:07:05
麻奈は労咳ですか?
麻奈の病名どうしまつか?
>>620 昨今殺伐としてるから多少クサいくらいが丁度良い。フィクションだし。
>>622 免疫が如何とか言ってたから白血病とか?
624 :
Mr.名無しさん:2006/04/09(日) 08:20:03
悲劇病
>>620 いるんだよなぁ、こういう椰子
自分では何も出来ないくせに口だけは一人前w
作品は最後まで観てから批評汁^^
626 :
Mr.名無しさん:2006/04/09(日) 12:47:42
>>625 カスは放っておけカスは
先生乙です
毎回楽しみに読ませてもらってます
627 :
Mr.名無しさん:2006/04/09(日) 12:49:29
>>625 黙れ低脳w
作品披露するからには批判されても仕方ない
作者でもない一個人がぐだぐだ言うなよw
まぁ作者はがんばれ。
ここから盛り上げるのは無理だろうけどな
629 :
Mr.名無しさん:2006/04/09(日) 13:26:20
先生降臨そろそろかな…
俺の好みに合って面白ければ何でも良い
俺は自由に買いて欲しい
俺は女に掻いて欲しい
昨日の執筆はなかったのかorz
続きが気になりマウス
残業続きで書けません
スマヌ
639 :
Mr.名無しさん:2006/04/10(月) 22:55:19
>>638 なんだってー?!
残念だが、我慢します><
640 :
Mr.名無しさん:2006/04/10(月) 23:21:31
スマヌ、か・・・・
一瞬、スマタかと思ったよw
641 :
Mr.名無しさん:2006/04/10(月) 23:25:08
642 :
Mr.名無しさん:2006/04/10(月) 23:40:34
644 :
Mr.名無しさん:2006/04/11(火) 13:13:15
ゲーム化きぼん
残業ガンガレ
646 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/11(火) 20:41:16
毒男「・・っく」
俺はバイクを飛ばす。
流れる街頭、揺れるテールランプ
目に入っては意識留まる所無くこぼれてゆく
麻奈の意識が途切れたと雪奈さんからの連絡だった。
麻奈に残された時間がいつの間にか無くなっていたことを
俺は今更ながら実感する。
冬のバイクは暖かい格好をしていても身を切られるような寒さだ。
その寒さの事を考えられないほどに俺は、早く病院に着くよう
意識を集中した。
647 :
Mr.名無しさん:2006/04/11(火) 20:41:57
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l 阿部高和が2getだ
| | | |
| ! | |
>>3 やらないか?
| │ 〈 !
>>4 うれしいこと言ってくれるじゃないの
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
>>5 とことんよろこばせてやるからな
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
>>6 いいこと思いついた
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | お前、オレのケツの中でションベンしろ
| | /ヽ! | |ヽ i !
>>7 ああ・・・次はションベンだ
ヽ { | ! |ノ /
>>8 ところでおれのキンタマを見てくれ
ヽ | _ ,、 ! , こいつをどう思う?
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'′
>>9 ケツの穴のひだまで
`! / あまさず写しとってくれよ・・・
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
何度この病院に足を運んだだろう。
病院の窓からこぼれる明かりが駐車場をぼんやりと照らす。
俺はバイクを置き、走って麻奈の病室を目指す。
一階にとまっていたエレベーターに俺は滑り込んだ。
3階のボタンを押しエレベーターのドアが閉まる。
小さな箱の中で拳を握る。
俺はエレベーターの壁面にもたれ掛かかった。
運命
これが麻奈に架せられた道なんだろうか。
16歳という若さで死ぬという現実。
がくんとゆれる。
ドアが開いた。
649 :
Mr.名無しさん:2006/04/11(火) 21:08:00
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l 阿部高和が2getだ
| | | |
| ! | |
>>3 やらないか?
| │ 〈 !
>>4 うれしいこと言ってくれるじゃないの
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
>>5 とことんよろこばせてやるからな
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
>>6 いいこと思いついた
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | お前、オレのケツの中でションベンしろ
| | /ヽ! | |ヽ i !
>>7 ああ・・・次はションベンだ
ヽ { | ! |ノ /
>>8 ところでおれのキンタマを見てくれ
ヽ | _ ,、 ! , こいつをどう思う?
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'′
>>9 ケツの穴のひだまで
`! / あまさず写しとってくれよ・・・
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
アルコールの匂いが充満する廊下を歩く。
病室の前に雪奈さんがいる。
毒男「雪奈さん!」
雪奈「あ・・・・」
雪奈さんは今にも泣きそうな顔をしていた。
雪奈「今は・・・・麻奈眠ってる・・・・」
毒男「だ・・・大丈夫・・・なのか?」
雪奈「うん・・・一回、目をさましたんだけど・・・・また寝ちゃった・・・」
毒男「そ・・・そっか・・・・・」
雪奈「今から・・・帰るとこ・・・」
毒男「そっか・・・・俺も・・・・帰る・・・か・・・」
俺と雪奈さんはエレベーターに乗った。
雪奈さんは屋上のボタンを押す。
毒男「あ・・・あれ?」
雪奈「ちょっと・・・・寄ってかない?・・・・景色いいんだ・・・
毒男君・・・来たばっかりでしょ?」
毒男「・・・・ああ・・・そうだね・・・・」
俺と雪奈さんは夜の病院の屋上に上がる。
外は顔が凍てつくように寒い。
街は宝石をちりばめたように光る。
俺は柵にもたれ掛かる。息が白い。
雪奈「みんな・・・・どっか行っちゃうんだ・・・・・・」
毒男「・・・・・・」
雪奈「私を残して・・・・みんな・・・・」
雪奈さんは空を見上げる。
星は申し訳ない程度にチラリチラリと光るばかりだった。
652 :
Mr.名無しさん:2006/04/11(火) 21:31:07
wktk(・∀・)
お
先生きたんだな
雪奈「麻奈はさ・・・・すっごく子供っぽいけど・・・・
自分の考え持ってて・・・・・芯があるって・・・・いうのかな・・・」
雪奈さんは一筋の涙を頬に流す。
雪奈「ほんと・・・・・ぐす・・・・神様がいたらさ・・・・
思いっきり・・・・ひっぱたいてやる・・・・・」
毒男「俺も・・・・手伝ってやるよ・・・・・」
雪奈「ぐすっ・・・・・地獄に落ちちゃうかもよw」
毒男「殴れんなら地獄でも何でも行ってやるさ・・・・」
手が風でぴりぴりと痛む。
胸は苦しく、目頭は熱い。
(・∀・)イイヨイイヨー!!
雪奈さんは俺にもたれ掛ってきた。
雪奈「ごめんね・・・・・今は・・・・何かにすがりつかないと
・・・・私・・・・だめなんだ・・・・」
毒男「雪奈・・・・さん・・・」
雪奈「ほんと・・・・チョウシいいよね・・・・わたしって・・・・」
毒男「・・・・んなことねーよ」
俺はゆっくりと雪奈さんの頭を撫でる。
雪奈「ごめん・・・・・」
毒男「気にすんなって・・・・」
病院から見るその日の街の灯は、俺の心とは裏腹に賑やかで綺麗に映る。
その時が近づいている事を、俺も雪奈さんも感じ取っていた・・・・・
僕が好きだと麻奈ちゃんに告げた次の日
僕は病室の前にいた。
冬の晴れた日曜日。
外は眩しいくらい晴れ渡っている。
あの時、僕は何も考えず自分の想いを麻奈ちゃんに伝えた。
それが今になって緊張の極地に達している。
ドアを開ける手が震える。
15分後
僕はまだ病室の前にいた。
今日はここいらで
明日早いんだ・・・・・スマソ
659 :
Mr.名無しさん:2006/04/11(火) 22:25:13
相変わらずつまらんね
作者の顔が見たい
どの面さげて書いてんだか
660 :
Mr.名無しさん:2006/04/11(火) 22:38:14
>>659 文句言わずコツコツ書いてくれてる職人様に失礼だろが
文句垂れる暇あったらお前書いてみろやwwwww
>>659 相変わらずってwww
毎回見てるんだな、カスがwww
先生乙です
ヤターヾ(〃^∇^)ノ
執筆あったんですね
仕事忙しい中、続き書いてくれるなんて優しい
これからも楽しみにしてます
663 :
Mr.名無しさん:2006/04/12(水) 02:12:39
>>659 なんかいでもつられてやる。
つ ま ら ん な ら、 み る な
664 :
Mr.名無しさん:2006/04/12(水) 02:28:19
やーだよ^^
麻奈たんどうなるんだろう
早く続きみたいです
オモシロスw
667 :
Mr.名無しさん:2006/04/12(水) 20:25:22
まとめてる人はどうなったんだろう
668 :
Mr.名無しさん:2006/04/12(水) 21:44:22
まとめてる人は星になったよ
然して置いてけぼりの五十嵐真琴。
>>669 どこかで絡んでくると信じてる、俺は
ツンデレセクロスたまんねw
671 :
Mr.名無しさん:2006/04/12(水) 23:40:27
ロリで悪いが、俺的にはくるみたん食べてほすぃ
673 :
Mr.名無しさん:2006/04/13(木) 17:33:16
キモイなこのスレ
保守
先生ーッ!
巣鴨兄妹も置いてけぼり。
くるみたんの濡れ場は賛否両論だな。漏れは反対だが。
今日の執筆はないのか(´・ω・`)
678 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/14(金) 13:00:34
どうしても入る事ができない。
内藤「はぁ・・・・僕・・・度胸無いのかなぁ・・・・」
がっくりと肩を落とす。
昨日した事がいまだに自分がした事なんだと信じられない。
内藤「あ・・・・明日に・・・しよう・・・」
今日は心の準備が出来ていない。
明日にはちゃんと麻奈ちゃんに会おう。
そう思い僕は病室の前を離れようとした。
ガラガラガラ
病室の扉が開いた。
麻奈「・・あ・・・・内藤・・・くん・・・・」
内藤「や・・・・・やあw」
僕は間抜けな顔で麻奈ちゃんに笑って見せた。
麻奈「どーぞw」
内藤「あ・・・・ありがと」
僕は麻奈ちゃんの病室でココアを勧められた。
ポットからのお湯で作ったココアは程よく温かい
内藤「お・・・おいしいです」
麻奈「よかったw」
両手でマグカップを持つ麻奈ちゃんのしぐさは
とても可愛い。
内藤「あ・・・・あのさ・・・」
麻奈「・・・・ん・・・」
内藤「昨日は・・・・その・・・・ごめん・・・・」
麻奈「あ・・・・・・私の・・・・方こそ・・・・ごめん・・・・」
内藤「いや・・・・その・・・ごめん・・・」
麻奈「・・・・ごめん・・・・ほんと・・・」
内藤「・・・・・ごめん」
麻奈「・・・・・ごめんなさい」
内藤「・・・・・ぷっ」
麻奈「・・・・くす」
内藤「僕ら・・・謝ってばっかりだねw」
麻奈「・・・・・うんw」
そう言うと二人で笑う。
麻奈「好き・・・だよ・・・・私も」
内藤「え・・・・・あ・・・」
おぉっ、突然来たな
+ ∧_∧ + +
(0゚・∀・) ドキドキ 。
oノ∧つ⊂) +
( (0゚・∀・) ワクワク 。
oノ∧つ⊂) + + 。
( (0゚・∀・) テカテカ 。
oノ∧つ⊂) 。
( (0゚・∀・) ワクワク +
oノ∧つ⊂) 。
( (0゚・∀・) テカテカ +
oノ∧つ⊂)
( (0゚-∀-) ワクワク +
∪( ∪ ∪ 。
と__)__)
急に麻奈ちゃんは口を開く。
僕は一瞬パニくってしまう。
麻奈「えっと・・・・・・・・好き・・・です・・・」
麻奈ちゃんは顔を真っ赤にしながら布団のはじっこをきゅっと持って
うつむき加減で答えた。
内藤「あ・・・・ありがとうございます・・・・」
麻奈「あ・・・いえいえ・・・こちらこそ・・・」
内藤「・・・・・」
麻奈「・・・・・」
内藤「・・・・・へんなのw」
麻奈「・・・ねw」
そう言ってもう一度二人で笑う。
? ? ? ? ? ?
? ? ?
? ∧_∧ ∧_∧ ?
? ( ´∀`)(´∀` ) ?
?( つ つ⊂⊂ )?
? ?
? ?
?
684 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 14:04:37
。゚+.(・∀・)゚+.゚イイヨイイヨー!!
先生ありがとう
この時間の続き投下により
仕事が手につかねええええええええええええええ!!!!
仕事休みな俺は勝ち組w
そう言ってもう一度二人で笑う。
内藤「な・・・なんか・・・こういうの初めてでさ・・・
実際どうしたらいいのか・・・・・・・わかんなくて・・・・・w」
麻奈「私もwなんか・・・変な感じ・・・・・だね」
内藤「えっと・・・・・どうしたらいいんかな・・・・・・・」
麻奈「・・・・・・キス・・・とか?」
内藤「キス・・・・です・・・か」
麻奈「・・・・・うん・・・」
僕はゆっくりと麻奈ちゃんの手を握る。
柔らかい。
先生、今日は神懸かってるな(;´Д`)
麻奈ちゃんの体温が手を伝って僕の体に伝わる。
麻奈ちゃんは目をつむった。
あの麻奈ちゃんと僕は口づけを交わそうとしている。
心臓は鼓動を早め外の雑音が消える。
近づく唇と唇
スローモーションのように僕たちの顔が近づいた
麻奈ちゃんの匂いがする
僕は覚悟を決めた
がらがらがら
毒男「麻奈―おみやげ持ってきたぞー」
雪奈「漫画も持ってきたわよー」
・・・・・・・
内藤「おわああああああ」
麻奈「わっわわわわわわ」
僕は椅子から転がり落ちてしまった。
いきなり北か………
北取り消しww
俺のせいで…
吊ってくる
毒男「な・・・なんだよ」
内藤「いや・・あははははは」
麻奈「うん・・あははははは」
毒男「??」
雪奈「ふーんw」
毒男「な・・・なんだよ」
雪奈「いやwなんでもない」
毒男「・・・・」
窓からさす光は優しく僕たちを包み込む。
この幸せがずっと続けばと心から願う。
清んだ空をチラリと窓越しに僕は見た。
小さく密かに拳を握る。
彼女を守りたい
彼女のそばにいたい
純粋に・・・・そう思えた
麻奈ちゃんの存在は色んな事を僕に教えてくれた。
そのどれもが、かけがえの無いものだった。
病院の中庭で話した事
好きだと告白した事
一緒に映画を見た事
お祭りに行った事
バイトで一緒にはしゃいでいた事
思い出がスライドショーのように蘇る。
(´・ω・`) ドキドキ
僕は暗い病院の待合室にいた。
非常口の緑がぼんやりとにじむ。
僕の手には一通の手紙が握られていた。
何も考えられない。
真っ白だった・・・・何もかも・・・・
麻奈ちゃんの病態は3月に入って急変する。
僕は毎日病院に通った。
いっぱい話して手を握って、こっそりキスをする。
それを毎日繰り返した。
日に日に元気が無くなってゆく麻奈ちゃんを見るのは
とても苦しい事だった。
けれど麻奈ちゃんはもっと苦しいんだと知っている。
だから僕はできるだけ麻奈ちゃんに笑ってもらえるよう
幸せでいられるよう、元気づけ、好きだと何度も言った。
いつか元気になって一緒の大学に行こう
それでバイトしたりしてお互いの家に遊びに行き合おう
お酒も一緒に飲もう
車の免許をとって一緒に旅行に行こう
温泉がいいな
海もいいな
お互い社会人になって仕事に慣れたら結婚しよう
ずっとずっと一緒にいよう
僕はそんな夢を麻奈ちゃんと一緒に笑いながら話した。
変に気取って格好をつけるよりも全力で好きだと言いたかった。
ど、どうした先生
今日はなんか違うぞ・・・・
お涙なんかお涙なんか・・・・
(´;ω;`) ウッ
仕事の手が止まる件について
そこに彼女がいるという当たり前の事が
どれだけ大切な事なのか
生きるという事、生きようとする事がどれほど
切なく意味があることなのか
僕は麻奈ちゃんと過ごす日々を重ねるごとに
思い出はその日々と同じように層となり、僕の心に積もり
刻まれていく
今が過ぎ去っても、その事を忘れないように
僕は毎日をかみ締めるように過ごした
麻奈ちゃんの幸せそうな顔や、はにかむ笑顔が見たかった
僕はずっと自問自答を繰り返す
彼女は幸せなんだろうか・・・・・と
冬は過ぎ、街は桜でピンク色に染まる。
柔らかな日差が桜の花びらごしにこぼれた。
僕はその日、麻奈ちゃんの病室にいた。
麻奈ちゃんの家族、医師や看護婦さんも一緒だった。
窓から見える病院前の桜並木が綺麗だ。
桃色の花びらが風に吹かれるたびにはらはらと舞う。
快晴と呼ぶにふさわしい日だった。
麻奈「・・・・・・ごめ・・・・・ん・・・・ね・・・・」
点滴の針が刺さる手が痛々しかった。
毒男「・・・・そんな事・・・・ねーよ」
そう言うと毒男さんは麻奈ちゃんの頭を撫でる。
雪奈さんはお父さんに寄り添って、麻奈ちゃんのお母さんは涙目だった。
僕は麻奈ちゃんのベットの横に立つ。
はぁ・・・はぁ・・・と麻奈ちゃんの呼吸は細く荒僕はぽかんと
その光景を見ていた気がする。
どうしてもっと色んな事が言えなかったんだろう。
守ると決めたんじゃ無かったのか?
何も出来なかった自分が悔しかった。
麻奈「内藤・・・・・君・・・・・」
内藤「・・・・・・」
い
苦しそうだった
麻奈「あり・・・・・がと・・・・・ごめん・・・・ね・・・」
内藤「なにいってるんだよ・・・・・・一緒に大学にいくんでしょ・・・・」
麻奈「うん・・w・・・・・そうだったね・・・・けほっ・・・・・・」
涙がこぼれる。
麻奈「あ・・・・前言ってた・・・・通り・・・・・
内藤君も・・・・・泣くんだね・・・w」
内藤「え・・・」
麻奈「これで・・・・・・・おあいこ・・・・w」
内藤「・・・うっく・・・」
ぽろぽろと意思とは関係なく溢れた。
言葉にならなかった
麻奈「えへへ・・・・内藤・・・・君・・・・・私・・・・・幸せだよ・・・・」
内藤「・・・うっく・・・・うん・・・」
きっと僕はクシャクシャの顔で泣いていたんだと思う。
涙と鼻水が止まらない。
目の前が涙でにじんで視界がぼやける。
きっとみっともなかったんだろうな
一気に行くつもりか……
麻奈「あ・・・・・れ・・・・」
内藤「どう・・・・したの・・・・」
麻奈「どこ・・?・・・・内藤・・・・・・君」
内藤「僕は・・・・ここ・・・に・・・・」
麻奈ちゃんは天井に向かって腕を伸ばす。
目を開けているのに僕の事が解らないみたいだった。
頭痛がする、胸がかきむしられる想いだった
大きな声で叫びたかった
僕はその手をぎゅっと握る。
冷たい。
麻奈「あ・・・・・・」
内藤「いる・・・よ・・・・・・・・ここに」
麻奈「う・・・・ん」
力強く手を握る。
僕達が離れないように、麻奈ちゃんの命を繋ぎ止めるために
僕はぎゅっと手を握る。
麻奈「・・・・みんな・・・・・・・・大好き・・・・w」
内藤「・・・・うん・・・」
麻奈「内藤・・・・君・・・・・・・・私・・・・・・・・
1人じゃ・・・・・ない・・・の・・・かな?」
内藤「・・・・ああ・・・・・みんないる・・・・・・うん・・・・
みんな・・・・・いるよ・・・・麻奈ちゃん」
麻奈「・・・・・・ん・・・・けほっ」
息はより一層弱く今にも糸が切れそうだった
何も考えられない、ただ悲しい
嫌だ
嫌だ
嫌だ
やめろ、連れて行かないでくれ
内藤「麻奈ちゃん・・・・」
麻奈「内藤・・・・・・く・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・」
僕の手からするりと手が抜け落ちる。
映画のワンシーンみたいだった。
(・∀・)イイヨイ・・・・イ・・・・・・・・
医師「・・・・ああ・・・・」
毒男「・・・・・・・・」
僕の耳には全ての音が入ってこなかった。
外部の情報が入ってこない
受け入れようとはしない
目の前にはもう動かなくなった麻奈ちゃんが横たわっている。
知っている人で人が死ぬのは祖父の次で2番目だった。
ただ眠っているように、またすぐ「おはようw」と元気に
起きてくるような・・・・そんな錯覚が僕の頭をよぎる
麻奈さんとお母さんは泣き崩れ、父親も目頭を押さえていた。
毒男さんはいつの間にか部屋を出て行っていた。
(´;ω;`)mjd?
僕は最後に麻奈ちゃんの手を握る。
だらりとした手は・・・・重たかった。
僕は麻奈ちゃんの両親に別れの挨拶をした後、病室をでた。
悲しみとか、苦しさとかそういうのを通り越して
僕は何だかボーっとしてしまっていた。
僕は病院の待合室の椅子のに座るとぼんやりと非常口の緑を眺めた。
トントンと肩を突付かれる。
毒男さんだった。
毒男さんは可愛らしい封筒を持っていた。
毒男「麻奈からの・・・・・・伝言だ・・・・・・・読んでやってくれ」
僕はぼんやりと手を差し出し手紙を受け取る。
毒男さんは手紙を渡すときびすを返して玄関の方へ向かって行ってしまった。
僕は手紙を受け取った後もずっと何もない空間を眺める。
もう麻奈ちゃんの笑顔も、声も見たり聞いたりする事は出来ない。
抱きしめる事もキスすることも手をつなぐ事も永遠に出来ない。
早かれ遅かれ別れは来る。当たり前の事だけれど、人は死ぬ。
その当たり前な事は僕にとってとても残酷な事だった。
714 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/14(金) 16:04:45
一般の来客は病院を出なければ時間になる。
僕はふらふらと立ち上がり病院の外に出た。
風が吹き、街灯に照らされた桜の花びらがチラチラと目の前を舞う。
僕は病院前の公園のベンチに腰掛ける。
強い風が一瞬ザァ・・・と吹く。
花びらはなお一層舞い、枝から別れを告げる。
散る桜と麻奈ちゃんの死がダブって見える。
僕はおもむろに手紙を広げる。
可愛い便せんの中には手紙が入っていた。
僕は手紙を読みはじめる。
何故か・・・・手が震えた
『内藤君へ
えっと、何書けばいいんだろ。なんかこーいう手紙書くのって照れくさいね(笑)
これを内藤君が見てるって事は私はもうそこにはいないって事だよね。
なんだかへんな気分だよ〜><
この手紙がいつ、内藤君の手元に行くかどうかはわかんないけど
けっこう血でちゃうし、何かある前に書く事にしました。
すっごいこういうの私苦手なんだから笑わないでよ?
内藤君が私の事好きでいてくれてる事は付き合う前から知っていました。
だって内藤君バイトの時とか映画の時とかいつでもすぐ顔に出るんだもん(笑)
でもその時の私は別に好きな人がいて・・・・上手く行かなくて
なんだか凄く胸が苦しかったです。今さらこんな事言っちゃってごめんね
すごく私はズルいなぁって思います。
許してほしいとか・・・・そりゃ許してほしいけど・・・そー言うのじゃなくて、
ただ内藤君が病室で色んなこと話してくれるみたいに
私のこと最後に知ってもらいたかったんだ。
自分勝手だけど・・・伝えなきゃって、思うんです。
ごめんね
手紙ってなんだかいえない事とかかける感じがしていいね〜
もっといっぱい書いておけばよかったよ(笑)
内藤君と出会ってバイトしていつからか、私も変わらなきゃって
思うようになりました。
これだ!って実感したって訳じゃないけど・・・あの夕焼けの海で
内藤君に向かって思いっきり泣いた時、そう思ったんだよ?
内藤君は凄くお人よしで何だか天然さん?だけどたまーに
すごくかっこいいです(照)
なんだか凄く好きでいてくれてるな・・・って思うんだ。
思い過ごしならごめんなさい。でもそう思いたいです。
そういう事にしといてください。
一緒にいると凄く幸せな気分になれて、いつからか私の
心の中に内藤君がいました。それは日に日に大きくなっていって
私もそーとー好きになっちゃってました(汗)
だけど私は見ての通り今病室にいます。
正直に言うと死ぬんだって事もちょっと前から知ってたんだ。
ごめんね
だから私も好きだと言えませんでした。
きっと私が死んだとき内藤君がもっと悲しむと思ったから・・・・
だけど毎日病室に内藤君が来てくれて・・・・会えば会うほど別れは辛くなるのに
私はあなたと会いました。凄く幸せだったんだ。
内藤君といっぱい話せていっぱい笑って。
好きだと伝えられなくても笑って死ねるならいいやって私は満足してました。
初めて口から血が出たとき怖くて涙が止まんなくて
死ぬって事が凄く怖くなりました。
「あ〜もう終わりなのかな」って思うと何だか涙が止まりませんでした。
一人ぼっちな感じがして、なんだか悲しいって事がマヒしてきた
のかもしれないね。
内藤君が初めて私のことを好きだって言ってくれたとき
凄く嬉しかったです。もう諦めてたから・・・色んなこと
死ぬってわかってたからあんまり言えなかったけど
私も内藤君の事が大好きです。誰にも負けないくらい大好き。
きっと死んでからも枕元に立っちゃうくらい大好きです(怖!)
それに負けないくらい内藤君は私に好きって言ってくれて
内藤君が帰ったあと私嬉しくてたまーに泣いてたんだよ、知ってた?
恥ずかしいけどホントだよ?それぐらい好きなんです、うん(納得)
麻奈たんかわいいよ麻奈たん
えーっと
いっぱい思う事あるけどとてもじゃないけど書ききれないよ〜><
これから先、あなたは1人で歩いていく事になると思います。
だけどきっといつか誰か違う人と並んで歩ける日が必ず来るよ。
きっと今は悲しいと思う。私がそうなら悲しいもん、絶対。
私なんかより残された内藤君の方が何倍も何十倍も辛いと
思うんだ、苦しいと思うんだ。
だけど・・・・生きてください
私の幸せは私の大好きな内藤君が幸せになってくれることです。
私は内藤君と出会って幸せでした。
最後の最後まで幸せでした。
切ないくらい毎日が充実してたんだ。
きっと私が死ぬまで私の幸せは続くんだろうな・・・・
そう考えるとすっごく勇気が出るんだ
若い私が言えたガラじゃないけど、きっとこの後も辛い事とか
苦しい事とか悲しい事っていっぱいあると思う
だけどきっと内藤君なら乗り越えていけるよ、きっと
私が好きって思った人だもん(照)
駄目な時は空に向かって泣いてもいいよ
あなたが私にしたみたいに私があなたに今度は勇気をあげるね
恥ずかし〜><
ここあたりの描写、先生カッコヨス
いろいろと鳥肌ものだ
じゃあそろそろ、お別れだね。
内藤君泣いてくれてるかな?そうだったら少し嬉しいかも
桜がそろそろ咲き始めて来たね。
桜って綺麗で好き。見れて良かった。
思い出を大切にしてね
今を大切にしてね
未来を大切にしてね
絶対幸せになってね!
約束!絶対ぜっーーーーたいだかんね!!!
じゃあ・・・・・・バイバイ
好き
大好き
大大大大大好きだよ!!!!!
P,S
お祭り一緒に行けなくてごめんね
大学も一緒に行けなくてごめんね
旅行も二人暮しも結婚も出来なくてごめんね
生まれ変わったらきっと・・・あなたの傍にいるね
私・・・・・・幸せなのかな・・・・・・・・
うん・・・・・幸せ・・・・・・すっごくね・・・・
斎藤 麻奈 』
うん。俺がんがるよ!!!
内藤「おおおおおっお・・・・・・おおおぅおおおぅぅおお」
僕は今まで出した事の無い声で1人泣いていた。
答えとか何が正しいだとかそんなもの全部とっぱらって
麻奈ちゃんが幸せだといってくれた事とか
もう彼女はこの世にはいないんだとか
彼女が僕の事を最後まで好きでいてくれた事とか
色んな事が一気に押し寄せてきて僕はその感情を
押さえてなんていられなかった。
麻奈ちゃんの手紙は何枚にも渡り可愛い字で書いてあった。
けれど彼女は彼女なりに精一杯生きたんだと僕は今さら思い知らされた。
笑われてもいい
気持ち悪がられてもいい
今はただ大きな声で泣きたかった
桜の花びらが雪のように舞う夜の空に向かって
僕はただ雄たけびにも似た声で
泣いた
726 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 16:19:04
大事な書類に涙した;;;;
ひとまずここいらでノシ
次回書き込みでおわりっす
まぢ泣ける
先生乙
ええええええぇ次で最後なのかあぁ?
わがまま言えないな
忙しい中書いてくれてるんだし
先生お疲れ様です
731 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 20:15:34
NM先生乙!
リナ板でかかれてた台詞流用して。
「そこに、物語があるから組みたくなる」
最後まで楽しみにしてまつよ
732 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 20:27:36
また性懲りもなく作品やってんのか
つまんねーんだよ、馬鹿
披露するならもうちょっとうまくなってから来い
ドヘタ野郎が
733 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 22:19:00
734 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 22:19:49
なんていうか、感動しないんだよね
薄っぺらいっていうか、どっかで見たような展開だなって思うわけですよ
>>734 お前は何もわかっちゃいない
ベタなのがいいんだよ
736 :
Mr.名無しさん:2006/04/14(金) 22:35:11
べたな中に新鮮みがぴりっと効いていて欲しいわけなんですよ
その新鮮さというか香辛料みたいなのが無いと思うんです
惜しいですね
737 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 00:11:12
で、まとめ作ってる人はどーなってんの?
とんずら?
738 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 00:20:08
>>732 何回でも(略
つ ま ら ん な ら み る な
739 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 00:45:47
これなんてビューティフルライフ?
740 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 00:47:05
神!
泣いた。
ええーいまとめの人!まとめの人はおらぬのかー!!
>>734>>736 スレ立ててやるから
お前見本みせてみろよwwww
文句ばっかいうヘタレニートがwww
先生スレ汚しスマソ
744 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 08:45:11
つまんねーなー↑
文句を言うヤツラは読まなきゃいーのに。
オチンチンでもイジって、出てきた白いネバネバを、ママンに報告してなさい。
いやーーーーー。。。。。。。
やられたやられた。
もおおお泣いちゃってダメ。。
悲しすぎるぜ内藤。
童貞のままじゃねーか。。。
747 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 11:48:00
なにこれ
748 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 12:37:01
泣いたお
さて、映画化に向けてタイトル考えるか
「君をわすれない」
「HA・NA・BI」
「MANA」
「オレンジ」
どれにする?
750 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 13:42:21
桜散るこの時期に、最終話の季節を合わせて来た先生の演出はマジですごい!
プロキシ規制や批判に耐えて良く頑張った!
感動した!!
>>749 主題歌はケツメイシの「さくら」ね
さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹きやまない春のあの頃のままで
君が風に舞う髪かきわけたときの 淡い香り戻ってくる
ふたり約束したあの頃のままで
花びら舞い散る
わかったからsageてな。
752 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 15:42:33
やーだよ^^
753 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 15:46:32
さっきから粘着してる香具師一人だけだなwwww
財布くさくてたまらんたまらん
755 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/15(土) 20:29:08
街は桜でピンク色に染まる。
僕の住む小さな街は街路樹が多いせいか季節の移ろいが
目ですぐにわかる。
春はピンク、夏は緑、秋は赤と黄色、冬は白
といった具合だ。
僕はこの小さな街が好きだ。
あれから3年が過ぎようとしていた。。
桜が太陽の陽にあてられて白く光る。
僕は昔のバイト先で買った花と缶入りのココアを持って斎藤家の墓の前に立っていた。
あの時と同じように花びらは雪のように舞う。
桜が好きって言ってたな・・・・
僕は手を合わせ目を瞑る。
ゆっくりと目をあけるとわっと春の光が僕の目をさす。
僕はココアを墓の前に置いた。
後ろからジャリッジャリッという音が聞こえる。
毒男「命日・・・だからな」
内藤「・・・・はい・・・・・・・久しぶり・・・ですね」
毒男さんは手を合わせ静かに目を瞑る。
毒男「3年・・・・・ぶりか・・・」
内藤「・・・・はい・・・・」
毒男さんと会うのは葬式の時以来3年ぶりだった。
毒男「早いもんだな・・・・3年ってのは・・・」
内藤「そうですね・・・・・僕も専門学生ですからw」
毒男「そーか・・・・・・何の専門学生だ?」
内藤「看護士です」
毒男「ああ・・・・・なるほど・・・」
そういうと毒男さんはタバコに火をつける。
毒男「わりぃ・・・麻奈・・・・吸わせてもらうぜ」
内藤「あんまりやると・・・・毒ですよ?・・・・タバコ」
毒男「ん?・・・・ふー・・・・まー大目に見てやってくれw」
内藤「・・・・・・」
ざざざっと枝が風にゆれる。
心地いい昼下がりだった。
758 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:32:20
___ ,,.......、 ヽ, 、
/ r''`,r'" `ヽ) ヽ , - 、
/ レ" '"∠⌒`
, -、! 、゙ヽ
/ ヽ`!
/⌒> ゙、
/ ',
/ !
i / ,i! ハハ ,!i ,'
'、 {!, i ,! l l l .l /! l ,ィ /
`ヽ! ヽj、 H,,!、! .l /'! l ,!-j/jノ i
`'!, i !r',.、\l/ jノ∠゙`'l i '、 )ヽ
/( j (i i `''゚`''` ー'''"゚-" / l) `'''゙ノ
( `''-'" '! ハ j /l .! `ヽ
`> V ゙\ ー - ,/ V `ヽ
,r''~ ̄ / ,' | `''− ''" | _ ヽ `:、 !
/,r'7 ,' ハ(ー'゙r`┘、__ __,, ゙くノ ヽ__i ! ハj
'、! !____r''T"!、 ! `ー' l----------/ ,/ ,イト:、 ノ
---''" i、 `:,、゙`'' \ '!、 ,,-'' /` ー'--'" ノ `゙ヽ,
よし!ヤムチャ様が2ゲットだ!いくぞ!新狼牙風風拳!!!
>>3 そんなに天国を旅行したいのか?
>>4 ほう、久しぶりに手応えがありそうだ…
>>5 パンツァー・ファストを喰らえっ!
>>6 あっという間に白目を剥かせてやるぜ!
>>7 なんてヤツだ!かめはめ波を跳ね返すとは!!
>>8 何!?足元がお留守だと!
>>9 俺にやらせてくれ!ここらでお遊びはいい加減にしろってとこを見せてやりたい
>>10-1000もこの俺一人で片付けてやるぜ!!(数秒後爆死)
759 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:33:21
_________
/∴∵∴∵∴∵∴∵∴\
/∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴\
/∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴\
/∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ \
/∴∵∴∵∴∵∴/ ヽ / ヽ ∴∵∴|
/∴∵∴∵∴∵∴ | ● | | ● | ∴∵∴|
|∴∵∴∵∴∵∴ ヽ ノ ヽ ノ ∴∵∴|
|∴∵∴∵∴/ / ̄ヽ \ ∴.|
|∴∵∴∵/ ヽ_/ \ |
|∴∵∴ / | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|∴∵∴| \ | / | <
|∵∴∵| \_____|__/ / | うるせー馬鹿!
\∵ | \ / / |
\ | \__/ / \_______
\ /
\________/
毒男「麻奈は・・・・・・」
内藤「・・・・」
毒男「麻奈は・・・・・幸せだったんだのかなぁ・・・・」
内藤「・・・・」
毒男「俺は・・・・・何も・・・・してやれなかった・・・・
その事がこの3年間・・・・・トゲみたいに刺さってる」
内藤「きっと・・・・・」
毒男「・・・・・」
内藤「・・・・・幸せだったと・・・・思います・・・・・うん・・・・絶対・・・」
毒男「・・・・・そう・・・か」
そう言うと毒男さんは歩き出す。
タバコをゴミ箱に捨てると毒男さんは振り返る。
毒男「禁煙・・・・・してみるよ」
内藤「・・・・はいw」
毒男さんはぷらぷらと手を振ると行ってしまった。
761 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:33:52
/ヽ /\ _
/|\ | ヽ 〈三ヽ /三/| / ! /!ヽ
| l ヽ | ヽ !\ / _| / | ,' / !
| ヘ ! ヽ ( )){ }( )) ,' !_/ / j おい、ジャンケンしようぜ
', ヽ | l トイ`|i|⌒ Y=} ! ', / /
', ヽ!≡ l { ヽ || r‐'リ -i ! ≡ ! /
ヽ ≡ ! | ミ )!!= 彡-ノ_ l ≡ ! ,.'
\ ≡ | ,.-ノ / ! ト、トく `メ、_', = / /
\ ≡ ! /てノしイ_人人ノ、 ヽ /
\― |/ヽ ,イ- 、ヽ / イ´ ̄ ̄ヽ_/
\ ヽ/ l ヽi / ̄`!
 ̄ 〉―く ァ―‐‐j
\ ̄\ / ̄/
/l \ \ / / lヽ
| ヽ ヽ | | / / |
\ ` ‐ヽ ヽ ● ● / / ‐ /
\ __ l | ||___|| / l __ /
\ \/ \ /
/\| |/\ のぞむところだゴルア!!
//\| |/\\
//\| |/\\
/ /\_____/\ \
762 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:34:46
,r-ー-ー-ー-‐- 、 てめえ…
r' ヽ ただですむと
f /´\_/´\. ヽ 思うなよ…!
_ヽー.、, -;z._ V‐-、 ,. -‐ヽ | 「 ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ.
> ` <. レ'ニ。ヽ__r'。ニヽ__〉n. | ∨ヽ__/\ |
∠ , ,、 、 ヾ. ト.二イー:ト二ノ |.|6}.| /‐-、 ,v-ー 〉 !
/イ/レ‐K ,ゝ!‐ヽ | l v L__」 u |レ' .| l==。, .=。=|n│
h|.=。=. =。=:|n l ==--== ∧ .|ヽ |u7 _、  ̄u.|lノ |
{f||u  ̄| v| ̄ .|リ _∧ ー / ヽ .! ヽ、._ l `-=== ∧ ト、
. 7l ,─三─, K _,. -‐ '"´/ ト、__/ V l `'''ー- ,、ハ ー / V lー-
_,. -‐/ l  ̄-- ̄ .l /l / | / | l ヽ iー─ ' / |
/ `rー──‐イ/ | / .| / | l ヽ| / |
\ | / | \ |`ー----‐ 7 / │ l`ー--‐'7 /
\|、.___/ .| \ |::::::::::::::::::::| / | | l∠┬─
 ̄ ̄ ̄| ̄ |:::::::::::::::〉、 .|────┬-ゝ|:::::::::::::::::::|∠-‐┬────| | | |
763 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:35:18
1 エスティマ トヨタ 10,433
2 ヴィッツ トヨタ 10,072
3 セレナ 日産 9,728
4 bB トヨタ 9,358
5 フィット ホンダ 8,870
6 ラクティス トヨタ 8,516
7 ウィッシュ トヨタ 8,100
8 アルファード トヨタ 7,719
9 ノート 日産 7,582
10 ステップワゴン ホンダ 7,364
11 パッソ トヨタ 7,196
12 ヴォクシー トヨタ 7,021
13 ノア トヨタ 6,057
14 キューブ 日産 5,550
15 カローラセダン トヨタ 5,432
16 カローラフィールダー トヨタ 5,423
17 デミオ マツダ 5,391
18 アイシス トヨタ 4,934
19 クラウン
(ロイヤル&アスリート) トヨタ 4,871
20 マーチ 日産 4,763
僕のケータイが不意に鳴る。
内藤「もしもしー」
くるみ「進ちゃん?今・・・なにやってるの?」
内藤「うーん・・・・お墓参り・・・かなw」
くるみ「その・・・今日バイト終わったら一緒にごはん・・・・」
内藤「デートの日だったもんね、うん分かったw」
くるみ「あ・・・・うんw」
内藤「また電話よろしく〜」
くるみ「・・・・うん・・・w・・・・・えっと・・・・その・・・」
内藤「?」
くるみ「・・・・・好き・・・・」
内藤「僕もだよwくるみ」
くるみ「・・・・うん・・・また・・・・後でねw」
俺はケータイをポケットにしまう。
くるみとは付き合って1年が経とうとしていた。
麻奈ちゃんがむーっと膨れる顔が見えた気がする。
内藤「ごめんごめんw」
僕は空に向かってごめんなさいする。
765 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:37:13
今年の就職活動中の出来事です。
リクルートスーツに身を包み、職くれーっと東京の
街を駆け回っていたある日。ようやく面接にこぎつ
けたT社に向かう途中、「あっ卒業見込み忘れた。」
取りに帰ってたら遅刻しちゃうし、、、っと駅で考え
こんでいると突然のお腹イタが私を襲いました。
うわっ!間に合わないかも!頑張って走ってみまし
た。しか〜し、個室に飛びこんだ瞬間。、、、やって
しまいました。パンツの中に、しかもドロドロ。
どうしようもないのでストッキングごとすてました。
当たり前ですがスペアなんて用意してません。
「この辺コンビニあるかなぁ」書類のことはもうすっか
り頭にありません。で時計をみると、、「あっパンツ
買ってる時間なんかあらへん。」仕方なく「えいやっ!」
とノーパンでT社に向かいました。
私はクリスチャンの学校で6年間躾られていたので、
ノーパンな状態なんて初めてです。しかも私はヒザ上
のタイトスカートです。バレたらどうしよう、、、。
「ひょっとして前の面接官私がノーパンなの気づいて
いるのでは。」 もう面接どころじゃありません。ヤケクソ
です。どんな質問にも、好きにして!って感じで答えまし
た。それが悪かったのか、不採用になりました。
私は21歳にもなって大きいお漏らしをしてしまいました。
しかも、女の子なのに・・・。
まだ、就職もできません。
私はどうすればよいのでしょうか?
季節も街も人も変わって行く
僕も変わってゆく
けれど麻奈ちゃんと過ごした日々は色あせる事なく残る。
僕はそれにすがる事はしなくても、たまに懐かしむように
ここに足を運ぶ。
きっと僕は死ぬまでここに足を運ぶ事になるだろう。
過去を覚え、今を生き、未来を夢見る
そうする事で僕は前に進む。
それは麻奈ちゃんが教えてくれた事だった。
767 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:38:27
_∧_∧
/ ̄ ( ・∀・)⌒\
__ / _| | |
ヽヽ / / \ | | ,,,,,,,iiiiillllll!!!!!!!lllllliiiii,,,,,,,
\\| |____| .| | .,llll゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙lllll,
\/ \ | | .|!!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!!|
| ヽ_「\ | |、 | ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ .|
| \ \――、. | | ヽ .| .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ |
| / \ "-、, `| | ヽ | |
_/ / "-, "' (_ ヽ ヽ .| |
/ __ノ "'m__`\ヽ_,,,, ヽ | |
`ー― ̄ ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliii| |
\゙゙゙゙゙゙゙!!!!!lllllllliiiii| |
\ ヽ | |
ヽ \ | |
| \.| |
`ヽ、,,_ノ| |
゙゙!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!゙゙
゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙
女の人「こらマナー!」
後ろから声がする。
見ると小さな女の子がトコトコと歩いてくる。
手にはクッキーが握られていた。
マナ「あいw」
内藤「・・・・ありがとう」
僕はそのクッキーをもらう。
女の人「すいません・・・・このこったら・・・」
内藤「いえ・・・・いいんです。ありがとうw」
そういうと僕は女の子の頭をぐりぐりと撫でた。
マナ「えへへへへ」
女の人「よかったねーマナちゃん」
マナ「うんwばいばい」
内藤「・・・・ばいばい」
そう言うと親子は奥のほうに手をつないで歩いて行く。
マナちゃんは母親の手をぎゅっと握りお母さんに笑いかける。
不意に涙がこぼれた。
内藤「クッキー・・・・ありがと」
僕は空に向かってそう言った
終
770 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:40:35
___ ___ ___
/ \ ____ / \ ____ / \ ____
/ ∧ ∧ \ / / ∧ ∧ \ / / ∧ ∧ \ /
| ・ ・ | < 銅鑼死ね | ・ ・ | < 銅鑼死ね | ・ ・ | < 銅鑼死ね
| )●( | \____ | )●( | \____ | )●( | \____
\ ー ノ \ ー ノ \ ー ノ
\____/ \____/ \____/
___ ___ ___
/ \ ____ / \ ____ / \ ____
/ ∧ ∧ \ / / ∧ ∧ \ / / ∧ ∧ \ /
| ・ ・ | < 銅鑼死ね | ・ ・ | < 銅鑼死ね | ・ ・ | < 銅鑼死ね
| )●( | \____ | )●( | \____ | )●( | \____
\ ー ノ \ ー ノ \ ー ノ
\____/ \____/ \____/
___ ___ ___
/ \ ____ / \ ____ / \ ____
/ \____/
771 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:42:45
がっかりだ・・・
今まで良かったのに最後がいまいちだ・・・・
俺だけ?
黙って最後まで見届けよ^^
俺は書いてくれる先生に感謝してる
773 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:51:54
774 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:53:38
乙!
色んな批評があったけど最後まで書き上げた事がエライと思う。
俺は楽しめたぜ、ありがとう
775 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:55:56
その終わりは…
毒男はどうなったの
最後の展開ハヤス
777 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 20:56:29
777もらったぜええええええええええええええええええええええええええええ
だらだらとお付き合いありがとうございました
初めてこーいうの書いたけど思う事は
やっぱ「難しい」です
毒男板は目が肥えた奴多いですしね
ベタな事大好きなんで結構その辺は好き勝手やらせていただきました
賛否あった麻奈の死も結構最初から決めてて、
でも殺すからにはその描写をきっちりしようと意識はしてたっス
後、書いたからには最後まで書く。
人のスレ乗っ取ってスレ立てまでして頂きましたから
何言われようがケツまではちゃんと書こうと思いました
アレです、こーいうのは作者のオナニーだと思うわけですよ
だから生暖かい目で見てやってください
779 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 21:24:33
780 :
Mr.名無しさん:2006/04/15(土) 21:28:44
>>778 そうですか
終わったならさっさとどっかイケ
これで完結か…
なんとなくくるみとはそうなる気がしてたが
三年じゃ修司の出所は無理だろうから雪奈さんのその後はいいとして…五十嵐は如何為た?
あれか、実はマナの母親が五十嵐、もとい毒の妻で斉藤真琴とか?
巣鴨と店長は?
番外編も考えたんだけど気力が・・・・誰か書いてくれw
俺は麻奈を生き返す為にドラゴンb(ry
毒男「出でよ!神竜!」
ドドーン
神竜「VIPからきますた」
毒男「カエレ」
神竜「おまwwwwwひどすwwwww」
毒男「そんなことより願いごと聞いてくれ」
神竜「その願い、叶えてやろう」
毒男「ちょwwwwww」
神竜「さぁ、聞いてやるぞ」
毒男「カエレ」
先生、『看護師』でいいっすよ。
786 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 01:41:51
先生乙!
344です。
途中の馬鹿共に目もくれずに書いた姿勢は好感に値する。
つられすぎってのもよくいわれるが、横槍はみてて吐き気がするくらいやなんでね。
まぁ、横槍とまとめは関係ないだろカスが!!って言われそうなきもするが(好きに言ってくれ。
そのおかげでまとめる気もなくなったしな。
個人用では楽しんでるが。
なにはともあれ、お疲れ様でした。
個人的には、五十嵐のツンデレがよかったので、あっちのendもみたかったwww
先生乙です
バウアースレからいる先生が来た初日からいるものですw
ふと思い出したんですけど前スレのあの駄スレの空気を一辺させた時から応援してましたw
もう先生の作品読めないと思うと淋しいですけど、またどこかで会えること期待してますよ
俺も小説っていうより過去の話で他のトコで書いたことありますけどやっぱり活字って難しいですよねw
いつか時間があれば「ブーンが○○になったようです」系で小説しようかななんて思ってましたけどw
やっぱり文才ないんで恥ずかしいんで
先生の作品はクオリティ高かったと思いますw
本当にお疲れでした
788 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 03:27:24
ッmmmmm"゙ "゙mmmミッ
ッmmmmm"゙ "゙mmミッ
mmmm;;;| iヽ l,.ヽ,. `゙〈,,,,,,,,,,,...__"゙mミッ どうしてなのですか?
mmm'i;;;;! ゙';, ノ;,.;;l;ノ;,,ヾ,,,.ブ;;' ,,.r.:,==、-、. ミッ
mmミ j;;;! i;,,.;;;;;;;;;;人;;;;;:. l; ;: ,;l.:.:.{ * .} );, ヽ 戦闘力が違うのに戦争がんばってくださいねと
mm l;;;;;! ,.;;-'ニニヾ;;、:;ヽ;; ヽ, ゙ヽ,:.:`--'.,..//゙ ゙、
mミ ゙i;;;>'",..--、 ゙i;, l;;゙;::i:;) ヽ`'ヽ`゙"゙ヽ;::゙i, l, うっかりさんとの戦争を応援してくださったのに。。。
m / /.:.{ * } ,./,. l;; :;《;. ゙、 :;:;;;;,. ヾ;;;゙i,. ゙i,
| i |::.:::.:`--'シノ,;'゙ :;l;;::,. ヽ ゙'';;;;;;,.. ゙i;;;:!. l 戦争中同盟破棄不可だけでなく布告中も含んでいましたよね。。。
| l ;;:゙`-==' ,ィ" '゙ :;゙、;;;:;:,., ゙;,`ヽ ゙';;;;;;, l;;:゙i, ゙!
.! `゙゙''''i;;;;:::| :!;;:'゙;;:;,. ;: ,ゾ゙''';;;;;;,.じ'゙.;: | (つまり無効ですよね
.| ゙i;;;::| ,;ri;;:,,,;;;;;;;:;:;:;:;;;/;;゙ ,.-、;;;; :;:;:;:;: .!
. !:,:,: ;;;;:;,.. i;;;::| .,/ ヾ:(⌒`-‐'" _,.-'",,._ ヽ,ヽ;:゙:. | 布告期間は戦争中ではありませんよねw
l;';';';:;;;;;;:;:.. |;;:l,. ,. ,. ,:;/ _,,,..--‐''"´ _,..,へ ヾ-〉;!:,:,:.:.!
゙!;;;;::;;;;;;;;;:;:;::;;:;:l;;;:!;;:;:;:;:;/ / ,,;____,,...-''i" l_,.-‐! ||;:;:;:;,' 布告中は戦争準備期間だと思っています^^
. ゙、;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;:l;;:!;;;:::;/ / ,,;/`i l ゙!,..-'゙'iY゙i, ゙!;;;;;/
゙、;;;,. ゙'';;;;;;;;,. ゙、;;゙!;: l ,' ;ノ、_ノー‐'^`''" ,..ィ' l`'l .!;;/
ヽ:,:,:,:;;;;;;;;;,. l;;;゙i |i_/∠i゙i'"゙i‐┬‐┬'''i"_,ノ"/ .//
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;,,`'";ヽ`ヽ, `ヽlヽ〜-^ー'^,.-'" .//
\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ゙''ー-‐''" //
゙ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、__,...-‐'",./
>>NM
本当にお疲れ。
俺もバウアーの馬鹿スレから読んでいたが、
NMが登場したときに、いきなり流れが活発になったのが印象的だった。
先生お疲れ様です
またどこかで書いてくださいね
先生最後まで書いてくれて
本当にありがとうございました。
俺、先生の作品を批評するほどの文才はないけど
純粋に面白かったです。
登場人物を何人もたてて
クロスさせてくって難しいことですよね
俺には真似できません。
財布みたいな中途半端なネタ師は何人も見てきてるけど
先生みたいな神は久しぶりに会いました。
またどこかで作品を読める事を期待します
お仕事も頑張ってください
793 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 14:08:36
◆ZAh5Evz9NM乙
お前みたいな椰子に出会えたことを光栄に思う
何かを楽しみに待ち続けたのは久しぶりだった
ありがとう◆ZAh5Evz9NM
794 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 15:08:46
クソスレ終了
796 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 17:22:02
まとめてる人どうなったんだよー
無事完結したんだな
乙だわ、先生。
粕財布スレから読んでたけど、文句ひとつも零さずに書き上げたことに好感。
糞スレに一筋の光を与えてくれて感謝してる。
ゆっくり休んでくれ、先生。
ありがたいお言葉の数々感謝です
救われます
誰か別の人の小説も見てみたいですね
毒男板にいる奴の想像力は他板より高いと思う訳ですよ
日々妄想してることを書くだけでステキ小説の出来上がりな訳ですから
何かいても良いと思います
色んな批評があると思います
こーいうオナニースレがあってもいいと思います
また他の誰かに何かを書いてもらいたいですね
このスレが続いていく事を密かに願ってます
>>798 乙。
ありがとうよ。
先生みたいな神がこの板にいるか疑問だが
このスレ結構楽しかったぞw
次回作予告
>950より始まります◆ZAh5Evz9NM 先生のよりパワーうpした作品を
ご 期 待 下 さ い
801 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 22:36:05
俺 が 書 こ う か ?
802 :
Mr.名無しさん:2006/04/16(日) 23:18:34
804 :
Mr.名無しさん:2006/04/17(月) 06:15:11
801にカモーンってウホッですか?
805 :
Mr.名無しさん:2006/04/17(月) 08:08:26
なんか盛り上がってるみたいだから読んでみた
エロは抜きにして
普通に感動できたよ
最後のあたりは、もう少し時間かけて書いてもよかったかな?と思う
ありがとう◆ZAh5Evz9NMさん
スレ住人が言うように、最後まで書き上げたことが、偉いと正直な気持ちで思いました
魅力的な人物を◆ZAh5Evz9NMさんの描写で見事に生きてると思う
私も◆ZAh5Evz9NMさんの作品読めるのなら、もう一度読みたいです
本当にお疲れ様でした
おいおいw完結してんのかよwww
平日の仕事中、楽しみに毎日開いてたのに;
残念でならないわっwwww
先生乙、またいつか書いてくれ
俺は漢字もろくに書けないからむりぽ
>808
消えろカス
801に期待だな
空を見上げてる
今は
──今はいいよ。そんな正しい答えなんか何もいらないから──
('A`)「あーあ。おまえもついに結婚かぁ」
( ^ω^)「そうだお」
結婚目前にしたブーンは飲み屋で旧友と酒を交わしていた。
( ^ω^)「おまえも早くいい人見つかるといいお」
('A`)「うるせー(泣」
思い出話に花を咲かせたブーンが家に着いてポストにブーン宛ての差出人のない手紙が届いていた。
( ^ω^)「ん?なんだお?」
「結婚します」
一行のみの葉書。
見覚えのある文字にブーンは思わず呟いた。
「....ツン...」
白い息が空に消えていった。
季節はもうすぐこの冬を終えようとしている。
見上げた空はあの日と同じ空の色だった。
( ^ω^)が結婚するようです
813 :
Mr.名無しさん:2006/04/18(火) 06:39:15
まぁ、その程度だよな・・・・
815 :
Mr.名無しさん:2006/04/18(火) 07:39:51
>>814 そう簡単に書けるものじゃないよ、小説なんて。
やっぱり才能なんだろーね。
816 :
Mr.名無しさん:2006/04/18(火) 14:32:10
脳内で描けても文にすることが出来ない
817 :
Mr.名無しさん:2006/04/18(火) 18:57:54
818 :
Mr.名無しさん:2006/04/18(火) 22:50:23
ちょっと書いたけど無理、難しす
俺も挑戦してみたけど
ヒドすぎる・・・・・人様には見せられん_no
820 :
Mr.名無しさん:2006/04/19(水) 03:01:25
まぁ、そんなもんだよな;;;;
やっぱ先生スゴいわ
こんな文章素人には絶対書けないよな
>血まみれの僕達は暗い病室の中でじっと動かずにいた。
>胸が痛い、心が苦しい、息が出来ない
上手く書くコツって何なの?
あるなら教えてくれー
俺も教えてほしい
小説書ける香具師は
なんかコツでもあるの?
824 :
Mr.名無しさん:2006/04/19(水) 17:26:26
漫画以外におまえら本読んでるか?
825 :
Mr.名無しさん:2006/04/19(水) 21:05:59
ライトノベル
普通に小説は読んでるけど
関係ないよ、やっぱ。。。。(多少あるかもしれんけど)
俺書けないものwww
参考になるかどうかわかりませんが・・・・・
@まずは大筋のストーリーを考える
いわば骨組みです。僕の場合はちょっと時間が空いたら
ケータイのメモに流れを書いて要望なんかを付け足していってました。
A世界観と登場人物
どんな世界感なのかをきっちり持っておく事も重要だと思います。
僕の場合はエロゲ−に出てくるような小さな街だけど綺麗で並木道が多い、
山と海に囲まれた自然が生きている所、みたいなのをイメージしてました。
人物はそのストーリーによって勿論変わりますがバランスを考えて配置しました。
台詞や行動は、もし自分だったらこうするだろうとか、物語的にこうすると面白い
みたいな事を考えて書くのがいいのかもしれません。プロフィールを考えて
おくのもいいかもです。
B肉づけ
材料が揃ったら書き始める訳ですが、シーン毎に区切って書くと
作業しやすいです。このシーンは出会い、このシーンはデートみたいな。
そのシーンの意図なんかを前もって持っていれば書きやすいのかと思います。
C表現方法
今の私の状況を例に説明すると
「パソコンを俺がしている」
↓
「休みの日にのんびりと俺がパソコンをしている。」
↓
「久々の休み。俺はのんびりとパソコンをする。
体がだるい。
毒男板に行くと物語を書くコツを教えてくれと言う書き込みを見つけた。
俺は少しでも力になれればとそれにむかってレスをする」
↓
「今日は久々の休みだ。
俺はあくびを1つパソコンの前に立つ。部屋に差し込む光は柔らかく気持ちいい。
日頃の仕事のせいだろうか骨がぽきぽきとなった。
手が少しむくんでいるのは昨日飲んだお酒のせいだろう。
俺はぽりぽりと頭をかきながらギコナビを開き毒男板の項目をクリックする。
独身男の吹き溜まり。エロと欲望が下向きに渦巻く2chきってのネガティブ系板だ。
かくゆう私もそれにどっぷりと漬かってしまっており、抜け出せなくなってしまっている。
人にはあまり言えない趣味であろう。
書き込みを見ると物語を書くコツを教えてという内容の書き込みが目にとまった。
俺なんかが偉そうに言えた口じゃないけど少しでも伝われば・・・・・・
一度背筋をぐっと伸ばし俺は書き込みを始める。
6畳1間の部屋でマウスがカチカチと鳴り
キーボードはカタカタと心地いい音を奏でた。」
・・・・こういう感じで小さな事を丁寧に増やしてかいて行けば良いかと思います。
読み返す事も重要で文章のバランスを見る事も大切かもです。
Dその他
プロの小説はタメになります。私の場合はホラー小説なんかが好きで
心理描写なんかは特に勉強になりました。普通に作品として面白いですし。
独りよがりにならない様にっていうのも気をつけました。
自分ばかりが熱くなって周りがついてこれないケースが怖いなと思い、
なおかつ熱いものがある、難しいですが心にそれを置いておくか置いておかないか
では少し違うと思います。
自分だけが読むのではなく知らない人が読むわけですから、出来るだけその風景を
思い描きやすいように書くのが良いんじゃないかなーって感じます。
それに主人公やキャラクターの心理風景を絡める事でより良い物が出来るんではないかと思う訳ですよ。
一番大切なのは書く意欲と実際書いてみること。
これがなけりゃ始まらない訳ですな。
参考になるかどうかは分かりませんが思う事ダラダラ書かせていただきました
スレ汚しスマソ
先生すげー!他に何かあったらご享受を。
>>830 外に出て遊ぶのも大切ぽいっす
色んな事経験すればするほど良いって何かに書いてあった気がします
>>831 先生はそういう道を目指してたりする、もしくはした人なんですか?
>>831 なるほど、参考になるお。
たしか夏目漱石もそんなこと言ってたなー。
いっぱい恋愛して人生経験を積めということか('A`)
>>833 先生は女性経験多いの?
本作の女性キャラで一番好きなのは?
>>835 女性経験は4回
短いのもあれば長いのもある。
好だったのは付き合う前の五十嵐
書きやすかった
つき合わしちゃうと面白みなくなったからなぁ・・・・
>>836 五十嵐は脳内で綾瀬はるかに転換して楽しませてもらいましたよ
終盤は確かに五十嵐出番無かったよね
毒男とは続いているんだろうか・・・
>>837 実は要望多かったからその後の毒男
骨組みだけはケータイにコツコツ入れていってる
書くとしてもゆっくり短編になるでしょうけど・・・・・・
短編でもいいから期待してるよ!
おなえの文章はぞくぞくするwww
雪奈とシュウジの後日談も頼むよ
ところで、先生の小説の世界って静岡っぽい
最初横浜かなって思ったけどやっぱり静岡
>>839 それよりも先に書いてるのあるからそれ先に書いてから着手しまつ
その間だけでもいいから誰かなんか書いてくれないかなーと思うんだけどねぇ
>>841 おまえの後で書くのは
荒川静香の演技の後に大観衆の前でに滑るようなもの
>>842 そりゃーいい過ぎだ
一番大切な事は書きたいの書けばいいんだよ
おまえの後で書くのは
亀井静香の演技の後に大観衆の前で滑るようなもの
じゃあとりあえず、麻奈編をゲーム化しようぜw
846 :
Mr.名無しさん:2006/04/20(木) 14:10:44
>>834 漱石みたいな偏屈な方でもそんなこというのかwwwww
先生は、感受性やら想像やらそれを書けるっつーことに人様より秀でているっつーところか?
おれも書いて一旦世に出したけど、メールで結論いそぎすぎだの、あせりすぎだの、もっとひっぱれだの、もーえらく勉強させてもらいましたよ。
参考になったよ先生。
奥が深いな・・・・
849 :
Mr.名無しさん:2006/04/20(木) 17:55:21
なにここ
VIPのパクリスレだな
五十嵐のハイキックに萌えつきた…
851 :
Mr.名無しさん:2006/04/20(木) 22:16:37
853 :
Mr.名無しさん:2006/04/21(金) 06:47:42
先生の後じゃダレも書けないよな (´・ω・`)
エロなくてもいいから誰か書いてよw
, -‐ ''´ ̄  ̄ ` ー- .___,,.ッ1
_/ _,,..--―−- .,_,,.-- ' .|
/ / ..:::l
/ / ,. ―-_ッ ... ..:::::::/
/:.入 j,/ 'ーっ:;::::::::;_:::::::::::/
1 ´ ,.へ,  ̄|:;:;:fr‐ぃ:::r'
ハ, i _,ノ_,ィぇ ´ r‐j |:{
`tォ'ヽー'´ニ、_..::::::: , ー '//
| j ..::::: :::: /..:::┌':::|
ヽl _, 、 l..:::::::,/`ヽ!
、 ,フ´,、 \ _,ン _,イ |
ヽ二 へ., ` ー--‐'/ l _,,.+┐
!_ _ノ ,. -'´ -‐t┤
,不-‐ ´ _, -┴.、
ソレナンティエ・ロゲ [Sorenantier Roget]
(1863〜1937 フランス)
とりあえず
泣 か せ て く れ
857 :
Mr.名無しさん:2006/04/21(金) 13:59:57
俺の妄想でも読むか
電車男の最終エミッションの報告とか
863 :
Mr.名無しさん:2006/04/22(土) 04:53:40
864 :
Mr.名無しさん:2006/04/22(土) 11:57:16
865 :
Mr.名無しさん:2006/04/22(土) 13:00:46
密かにコツコツと書いてる勇者がいるとみた
_ ∩
( ゚∀゚)彡 うp!うp!
⊂彡
867 :
Mr.名無しさん:2006/04/22(土) 20:26:44
で、この話の題名なんなの?先生おせーて!
後テーマ曲的なのも
868 :
Mr.名無しさん:2006/04/22(土) 20:36:57
869 :
Mr.名無しさん:2006/04/22(土) 21:50:34
>>867 だよな。
題もなにも言わずに突発的に書きだしたからなw
先生、題名つけるとしたら何?
>>867 題は「change the world]
曲はユリアシャノーの
「もういちど教えてほしい」
か
ニルギリスの「sakura」
一括うp感謝です
手直しとかしたいところいっぱいありますね
意外と題決めるのって難しいッス・・・・
曲はどっちも私が好きな曲
先生〜〜〜〜!!
は実際にエロゲするの?
872 :
Mr.名無しさん:2006/04/23(日) 01:07:55
>>872 って思ってんならレスしなきゃいいのにwwwwwwwバカ丸出しw
>>870 題つけてくれて感謝。
思い入れがヒトツ増えたよ、ありがと。
875 :
Mr.名無しさん:2006/04/23(日) 08:52:16
次の先生ドゾー
876 :
Mr.名無しさん:2006/04/23(日) 08:55:23
877 :
Mr.名無しさん:2006/04/24(月) 07:11:31
良スレage
878 :
Mr.名無しさん:2006/04/24(月) 13:21:34
先生。
ダレも書きそうにないんで、新作発表してみないか?
>>878 じゃあキリのいい所まで書けたらうpするわ
881 :
Mr.名無しさん:2006/04/25(火) 07:25:00
>>879 やっぱ毒男の末路も無いと完結した気がしないよなぁ。先の二曲聴きながら楽しみに待ちます。
ついでにガメラとエウレカも見るか。
885 :
Mr.名無しさん:2006/04/26(水) 01:49:50
886 :
Mr.名無しさん:2006/04/26(水) 02:00:00
それはなんていうエロゲーム?
887 :
Mr.名無しさん:2006/04/26(水) 09:55:59
>>879 毎回すまんな。
wktkしかできないが。楽しみにしてるよ。
>>888 マジすげ!
なんだか申し訳ないです・・・
仕事ゴールデンウィーク鬼進行でうp先になりそうっす・・・
でも書いてる事は書いてるんでまったりしといてください
ごめorz
>>889 仕事ガンガレ!
GW中頃には期待してていいかな?
891 :
Mr.名無しさん:2006/04/27(木) 11:54:24
>>888 ちょwwwwww絵師も降臨かよwww
毒板すげぇな
892 :
Mr.名無しさん:2006/04/27(木) 11:55:22
>>888 ちょwwwwww
五十嵐とくるみも頼むwwwwww
俺が携帯厨じゃなければ
まとめの人になりたかった><
896 :
Mr.名無しさん:2006/04/27(木) 19:25:31
898 :
◆ZAh5Evz9NM :2006/04/27(木) 20:58:31
深い闇はどこまでも続き俺はその中に意識を持ってゆかれる。
落下しているような浮遊感。
楽でも苦しくも無い。
ただ落ちる。
光が見えた。
小さな光。
視界を覆っていた闇の真ん中に小さな星。
その光の点はドンドン大きくなってゆく。
まぶしい・・・・・・
散らかった7畳1間のゴミ箱みたいな部屋で俺は目が覚めた。
7月になったばかりなのにこの部屋はエアコンをつけないとむっと匂いがむせ返る。
夕焼けがカップラーメンの食べさしやエロ雑誌を赤く染めた。
「ヴぁ〜あ」
あくびを一つ。
顎をさわるとじゃりじゃりと不精髭の感触。
ぐぅ
腹の虫が鳴る。
コタツの上にあった1つ80円のハンバーガーをもしゃもしゃと喰らった。
酷く不味い。
昨日食べたカップめんの汁が変なにおいをかもし出し、無性に腹が立ったが
それを片付ける事も億劫だった。
見るとマナーモードにしていたケータイが床の上で踊る。
「はい・・・・」
『お〜犬飼!時間あるか〜?』
「あ・・・・大丈夫ッスけど・・・」
『じゃあハゲと一緒に仕事頼むわ。事務所に一回顔出せ』
「あ〜わっかりやした〜」
俺は電話を切るとそれをGパンのポケットにしまう。
俺の名前は犬飼雅彦。まぁ・・・色々と下っ端だ。
だらりとハンガーにかかった服をひっつかむ。
もう一度大きなあくびをした。
鏡に映るボサボサの頭。俺は蛇口をひねり、水を出す。
顔を洗い、ドライヤーで髪の毛を落ち着かせる。
犬飼「よし」
俺は鏡を見てうなずいた。
玄関を出ると外は薄暗く、俺は止めてあった原付にまたがった。
犬飼「いきますか・・・・」
俺はアクセルを握り原付を発進させる。
ヴロロロと乾いた音を立て、俺は走り出した。
俺の仕事は危ない人たちの下請けだ。簡単に言うと便利屋兼チンピラってこと。
今現在の仕事はさっきの電話の主である沢田の兄さんの下で取り立て屋をやっている。
兄さんは関西の出身でその世界じゃ、まぁまぁのやり手らしい。
頭もいいし人望もある。俺なんかとは大違いだった。
俺に親父はいない。母親は男を変えては捨て変えては捨てを繰り返していた。
小さな頃から母親が連れてくる男を俺は利用し金をもらう。
母は酒に溺れ男に溺れる。そんな母親を俺は子供の頃から見てきた。
早くこの家から出て行きたい。
いつからか俺はそう思うようになっていた。
市内で一番バカな高校を中退し、どーしようも無かった俺を拾ってくれたのは
沢田の兄さんだった。
社会的に無力な俺は沢田の兄さんの下で色んな事を学んだ。
もちろん表沙汰にできないような事ばかりだったが俺には十分だった。
裏の世界は暴力と肉欲と金で動いていた。
比喩ではなく本当にそれらが歯車となり動く社会だった。
何をしても中途半端で頭も良くなかった俺はいつまでたってもチンピラのままだった。
それはそれで俺は心地がいい。
何も考えずただ言われた事をする。
もらった金で風俗へ行き35分の愛を買う。
そんな日々を俺は繰り返していた。
この世の中何も楽しい事は無い
あったとしても俺には無縁だと思っていた
憎くも無い悲しくも無い
俺の心は凍てついていた。
犬飼「おいハゲ、起きろ」
俺はボロアパートのドアをドンドンと叩く。
この部屋は日当たりも悪く俺の部屋のほうがはるかにマシだった。
がちゃりとドアが開く。ここの主の登場だ
ハゲ「むぅ・・・・・」
犬飼「仕事だ。起きろ」
ハゲ「おう・・・・わかった・・・・」
そういうとハゲはふらふらと部屋の奥へ消えた。
このハゲの名前は田中浩一郎。
俺と同じ時期に沢田の兄さんの下に付きそれ以来ずっと俺のパートナーを
張っている。このハゲもそうとう頭が悪く、いつも2人で組まされ、気がつくと
いつしか俺の仕事の相方となっていた。
ぽりぽりと頭をかきながらハゲが出てくる。
ただのスキンヘッドなのだが、やはりハゲと呼ばれる事が多かった。
ハゲ「おはよう」
犬飼「おはようじゃねーよ、行くぞ」
ハゲ「つれねーなぁ・・・・マーくん」
犬飼「そう言われんの嫌いだっつてんだろ」
ハゲ「こわいこわい」
コイツの性格は楽天的というかなんと言うか・・・・限りなくプラス思考な奴だった。
俺と正反対と言ってもいいだろう。
お互いあまり干渉せず、かといって仲が悪いわけでもない俺達はある意味
仕事のパートナーとしては良かったのかもしれない。
俺達はそんな悪態を付きながらハゲの車で事務所へ向かう。
いっちょ前に車はGTRだ。友人が安く譲ってくれたらしい。
まぁ正直・・・・少しうらやましい。
すでに外は暗く、俺たち裏の住人の仕事の時間が始まろうとしていた。
沢田「じゃーお前ら、今家にそいつおるさかい、行って何が何でも契約書に
ハンコおさせ、わかったか」
犬飼「わかったっス」
ハゲ「へい」
沢田「よしゃ、行って来い!」
事務所で沢田の兄さん直々に指令が下る。
今日は負債を抱えた町工場の社長サンに傘下の高利貸し契約書のハンを押させる
といった仕事だった。
事務所を出、車に乗り込む。
ハゲ「今日もいちょやりますか」
犬飼「やんなきゃなんねーからな」
ハゲ「楽しく行こうぜ、楽しくw」
このバカはなにがそんなに楽しいんだろう。
理解に苦しむ。
ハゲ「発進!」
ハゲはアクセルを踏む。
車はうなり声を上げ夜の街に溶け込む。
終わらない借金のハンを押させに、俺達は社長サンの家に向かった。
結局今回の依頼は大失敗に終わった。
犬飼「はぁ・・・・・・」
俺は部屋でため息をつく。
時計は午前四時を回っていた。
昼間とはうって変わってこの時間帯は涼しくとても過ごし易かった。
社長には警察を呼ばれ逃げるように事務所に帰り、沢田さんには
こっぴどく怒られた。
「そんな事もできねえのか!!」そう沢田さんに言われた。
カップラーメンの汁は今もなお、異臭をはなつ。
何もかもが嫌になってくる。
しかし死ぬ勇気もそれといった自殺する理由も無い。
ただ生きている。そんな感じが今の俺には丁度いい。
犬飼「朝一で風俗にでも行くか・・・・・」
俺はポツリと独り言を言い布団の上に転がる。
俺はその日、母親の中にいる胎児のような格好をして寝た。
毒男編じゃなくてスマソ
とりあえずこっちから書いちゃったんでこっちから片付けます・・・・・
先生!!
楽しみにしてますよ^^
909 :
Mr.名無しさん:2006/04/27(木) 21:35:00
これはまたベタな・・・
って悪い意味じゃないッス
前作とのクロスは…無いなww
>>910 シュウジの親父あたりが絡んできそうな気がしなくもない
912 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 01:40:58
うおおおおおおおおおおおおおおお
まだ、毒男まとめおわってねのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
まぢかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あ、どうせなたら真琴&毒男のからみよろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
913 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 05:55:42
914 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 06:56:24
次スレのスレタイ変えないか?
「どうs(ry小説でも書くか」とか「毒男が描く小説」とかにさ
別にエロなくてもいいわけだし、先生も他の毒に書いて欲しいみたいだしさ
突発的に立ったスレとは言え
こうもレスが楽しみなスレは久しぶりです
みんなの意見どお?
915 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 07:27:01
小説スレは廃れる
917 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 08:15:18
小説にしたら重くね?
エロ説〜毒男の生涯〜
>>919 先生だけの話に限定されちゃんじゃんかよwwww
ちょっぴり笑ってしまったが
921 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 12:59:46
なんか斬新な発想のやつ頼む
下手でいいからあと一点
【エ説】お胸がきゅんっ♪【泣説】
こうか?
923 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 14:30:21
【エ説】お股がきゅんっ♪【稚拙】
「クッキー…ありがと」
【エ説】チンコがビンっ!【突起】
こうだろw
926 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 14:36:16
【エ説】【突起】クッキーがパカン!
ズレてるズレてるwwwww
928 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 14:42:41
【一生かけて】毒尾のエ説【書ききります】
>>922あたりでいいんじゃない?
軽そうな感じでいいだろ
クッキーがパカン!
意味わからなすぎて、逆にワラタw
930 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 18:26:17
931 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 18:37:22
俺には小説を書くセンスはねえwwwwww
スレタイこれでいいんじゃね?
932 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 18:40:04
小説はいれないんじゃ…?
そだな、重くなりそうな小説って言葉
抜いたほうがいいな
小説てか「物語」にすれば?
毒男が書く物語
935 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 19:45:02
毒男が描く痛快スペクタクル
936 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 19:53:24
俺達がカクのはマスだけじゃねえ
937 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 20:04:52
Tales of Dokuo
938 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 20:07:22
毒男が搾り出す痛快スペルマ
940 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 20:14:29
941 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 20:16:09
943 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 20:50:18
そゲ?妄想小説
ごめん露骨じゃないほういいから
ゲームみたいな恋バナ
くらいがいい
麻奈の手紙は何度読んでも泣けるな
950まで後5レス
946 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 21:17:56
次のスレ
頭のほうで描きたいから準備してるよ
>>946 約束だぞw
お前さんの物語も読んでみたい
948 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 21:29:15
949 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 22:28:46
それ何て物語?
952 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 23:06:08
>>950 いいね
エロゲを物語に変えただけで
こうも印象違うもんだねw
好感持てるよ
953 :
Mr.名無しさん:2006/04/28(金) 23:11:33
>>951-953 ありがとうございます
調子乗ってスレたてにも挑戦しましたが無理ですた
本当にありがとうございました
955 :
Mr.名無しさん:2006/04/29(土) 03:00:39
誰か早くスレたてを
956 :
Mr.名無しさん:2006/04/29(土) 03:01:36
早くね?
958 :
Mr.名無しさん:2006/04/29(土) 03:10:39
タイトル:それ何て物語?
本文:クッキーがパカン!
こうか?