827 :
Mr.名無しさん:
トラックに引かれる事は無かったが
麻奈は俺に抱かれる形になっていた。
胸に麻奈が顔を埋める形で
手を握ったまま
夕焼けの路地で
(う・・・・動けん・・・)
麻奈も動こうとはしなかった。
心臓ばかりがいたずらに鼓動を早める。
どれぐらい時間が立っただろう。
俺はゆっくりと体から麻奈を離した。
俺「大丈夫?」
麻奈「・・・・・・・」
麻奈はうつむいたままだった。
俺「じゃあ買い物にいこっかw」
俺は明るく振舞うとうつむいた麻奈の肩をぽんと叩いた。
麻奈は顔をあげると目に涙を溜めて顔を真っ赤にしている。
(男に免疫がないという事か・・・)
そう思っていると麻奈はきびすを返しタタタタっと走って行ってしまった。
俺「おい!麻奈!麻奈ーーーー!!」
麻奈は来た道を曲がり1人で帰ってしまった。
俺は1人、スーパーへ行って麻奈の好きなハンバーグの材料を買って
帰る事にした。