934 :
◆ZAh5Evz9NM :
10分ぐらい歩くと閑静な住宅街に来た。その中でもひときは大きな家の前に彼女は止まった。
俺「こ・・・・・これお前ん家か・・?」
五十嵐「・・・そうよ・・・・まってて」
俺のボロアパートとは比べものにならないくらいの大きさだった。塀があって
中は見えないが相当なものだろう。
しばらくすると五十嵐が出てきた手には万札が2枚握られている。
俺「いや・・・・いいよお前に払ってもらわなくたってまた稼ぐって!」
五十嵐「黙って受け取りなさい」
俺「いや、だから・・・・」
五十嵐がうつむき出す。
二万円を持つ手は小さく震えていた。
そうか・・・・彼女も怖かったのだ。
そりゃそうだろう、男二人を相手にあれだけ威勢をはれば花丸だ。
俺「わかったよ」
俺は五十嵐の手から2万円を受け取る。
五十嵐と手が触れた瞬間だった。
五十嵐「・・・うっく・・・・う・・・うわぁあああああ」
五十嵐は糸が切れたかのようにその場に座り込み泣き出した。