776 :
Mr.名無しさん:
俺「ちょっと!ねーちゃんおきてよ!!」
雪奈「くお〜すぴ〜〜」
俺「まいったなぁ・・・」
泥酔したお姉さまは空のビール缶片手に爆酔中だ。
ムクリと欲望が顔を覗かせるがいきなり家庭崩壊はマズい。我慢だ。
考えあぐねた俺はおぶって姉のマンションに連れて帰る事にした。
バイクもあるが酔った姉を後部座席に乗せるわけにはいかない。
俺「家そこそこ近いしおぶって帰るよっ!」
雪奈「く〜く〜」
俺「のん気だよなぁ・・・」
家を出ると4月も近いというのにやはりまだ寒い。夜の街頭の中を
姉をおぶって歩くというのは中々良いものだ。
首元に姉の息がかかりゾクッとする。もちろん背にあたる胸の感触は
絶対に覚えておこうとも思う。
俺「もうすぐだよ姉ちゃん」
雪奈「くー・・・・・シュウ・・・ジ・・・・」
俺「・・・・・・・・・ハァ・・・・」
付き合ってる男の名前か、それとも好きな男の名前か・・・・
考えるのはよそう。
姉なのだが、やっぱり違う男の名前が口から出るとヘコんでしまう。
俺「・・・・彼女・・・・・ほしいなぁ・・・・」
月は青い光を帯び俺の独り言は白い息と共に
暗い街に吸い込まれたのでありました。