甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4

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1名無しさん@ピンキー
ここは甘えんぼうな女の子のエロパレスレです
人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘はもちろん、
恥ずかしがりながらもぺたぺた甘えてくる娘、
ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘、等々大歓迎です。

エロは必須ではありませんので、ラブラブオンリーな話もOK。ただし特殊なシチュを含む場合は事前に注意書きを。
なおこのスレを見て虫歯になった、糖尿病になったという方は保管庫へ行きましょう。必ず悪化します。
それでは、甘美なるひとときをお楽しみください……


〜ちゅういがき〜
このスレは基本的にsage進行です。
投下、感想、雑談問わず、書きこむ際にはメール欄に sage と入れましょう。
血糖値はいくらでもageてもらって構いません。


過去スレ
甘えんぼうな女の子のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182244124/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216485751/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223287918/

保管庫
http://wiki.livedoor.jp/amae_girl/
2名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:17:24 ID:bvh994XS
>>1
乙なのです
3名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:18:51 ID:iy7uCrW/
4名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:32:09 ID:h+ZhaybV
>>1
乙です

頑張った>>1は、甘えんぼうな女の子に囲まれて糖尿病になればいい!
5名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:52:07 ID:SSIsO/Rr
>>1乙っす!


がんばった>1は、
甘えっ娘とおこたでお汁粉で甘い汁を吸うべきだ!
6名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 01:30:00 ID:lcV0u73I
>>1


つカルーアミルク
7名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 03:15:17 ID:a6tR8e47
>>1
乙!
>>1が甘えん坊な娘とパフェでも食べさせあえますように!
8名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 12:50:33 ID:nzcPpJM9
>>1

>>1のもとにツンデレ甘えんぼう幼馴染みが駆けつけますように!
9名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 12:59:55 ID:AgkkEd91
>>1

「乙だよ〜」
 背中に温かさを感じながら、私は一ちゃんの腕の中から顔を上げて覗き込んだ。
 照れて、つい、と目を逸らす仕草が凄く可愛い。男の子なのに、私が可愛いって言うから少し複雑そうな顔で笑ってくるけど、それも私は好きなのだ。
「心臓、ドキドキしてるね?」
 背中に感じる一ちゃんの鼓動がばくばくして、私が取った腕なんか緊張でガチガチになってた。
「にひひひひ……」
 私を包ませていた手を胸タッチさせた瞬間、一ちゃんの全身が凍りついたみたいに固まった。
 ふふふ……。って少しは楽しめや、こんにゃろう。こら、逃げるなや。これじゃ、私が変態さんだよ。
 ご褒美欲しいって言ったじゃんかよぅ。あげたいのに、何で逃げるんだよぅ。
「何?恥ずかしい?」
 一ちゃんがコクコクと首を立てにシェイク。
 そうか、恥ずかしいのか一ちゃんは……。
「抱き付きとちゅ〜くらいで済むと思うなぁ〜っ!!」
 飛び掛かって、両手両足で一ちゃんを捕縛。スレ立て確保っ!!
「へっへっへっ……」
 大きくて温かい一ちゃんの体に、スリスリと頬擦りする。一ちゃんの男の子の匂いが好きだなんて言ったら、えっちな娘とか思われるかな。
 ええい、何を言わせるんだ一ちゃんは。兎に角、今はされるが儘に甘えさせられるのだ。
 ほら、ぎゅうってしてあげるし、いっぱいちゅ〜もしてあげるよ?
 違う、抱き締める時は下から抱える様にするの。ちゅ〜は、もっと深くなの。
 そして、今日はずっと私を離さないでいるんだよ?
 ……あれ?私、一ちゃんに何するつもりだったんだっけ?
10名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 18:57:29 ID:9STWoL8M
>>1

そして>>9GJ

ところで、明後日は俺の誕生日なんだが、誰にも祝われる予定がないので、せめて自分の誕生日を祝うために何か書こうと思うんだ。
……というわけで、何かネタをくれないか?エロ非エロは問わないから
11名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 19:16:58 ID:MFpmfBIi
>>10
路地裏で拾った(行き倒れてた)可愛らしい女の子。
一人寂しく食べようと買ってきたケーキを食べさせて懐かれる。

あとは分かるな?
12名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 19:17:27 ID:3t+WZvqH
こう、誕生日に「わたしがプレゼントー」って甘娘が裸にリボンで突撃してくるわけだ
んでもって、今はもう秋と冬の中間くらいの季節
そんな恰好だと風邪をひくかもしれないのであっためなきゃいけない
あとは……分かるだろ?
13名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 19:17:35 ID:iy7uCrW/
胸元にクリーム塗りたくったエロイお姉ちゃんと
対抗して口にイチゴを咥える幼馴染に祝ってもらえ
14名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 20:51:56 ID:Dqqq+v0I
>>1
乙ですよー。

「ねぇねぇはーくん。今川焼食べたい!」
 一は突然そんなことを言い出した隣を歩く彼女を見下ろした。
「今川焼ってお祭りでもないし、屋台もな……」
「あるよ?」
 彼女が指差す先にはあまり規模は大きくなさそうだが、地元の人間に愛されていそうな神社があり、お祭りをしているようだ。
 こんなところに神社が? 見覚えがなくて一は首を捻る。名前を見れば思い出すかと探して読み上げた。
「甘子神社……?」
 聞いたことがない。しかも新すれ祭とはなんだろう。
「ねぇってば! 今川焼食べよーよぅ」
 十二月の寒空のしたで立ち止まっていて辛いのか彼女は急かすように一の腕を引く。
 よくわからないけれど、何だか雰囲気の良い神社だし、今川焼で暖まるのもいいか。なんだかんだ思いつつも彼女の言う通りにしてしまうのが常。
 左腕に彼女の重みとぬくもりを感じながら歩いていく。
 彼女はクリーム。一は餡子の今川焼を買うと、ところどころに置かれたベンチに並んで座った。
 さて食べようとすると、再び袖を引かれる。
「あのね、はいっ半分こ」
15名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 20:53:03 ID:Dqqq+v0I
 彼女がにこにこと笑いながらカスタードクリームが湯気を上げるそれを差し出す。
 甘い物が大好きなくせに、うまく割れなかったためか大きなほうをこちらに向けていた。
 礼を言って受け取り、同じように半分を渡してやると一層笑みは深くなる。
「えへ、おいしーねぇ……あっ」
 あって何? と聞く間もなく、頬へ柔らかくて温かい感触。
「ついてたよ? 反対側にもついてるかも」
 そう言いながら彼女は再び唇を寄せてきた。触れやすいようにわずかに体をよせてみると、「きゃあ」と嬉しそうな声を上げて首に腕を回してくる。

 世の中案外幸せに溢れているものです。


ってなわけで>>1に捧ぐ。
ので>>9のはこっちにください。

>>10
コンビニでケーキを買って帰ったら、ケーキの精が現れて祝ってくれてフワフワのあまあまになる。
16名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 03:05:41 ID:12b14Irr
まだあっち埋まってないけど
コッチに投下してみたり。
若干似非っぽい関西弁甘えん坊

4つほど
エロなし、小さじいっぱい程度の甘さで
17ちゅう:2008/12/02(火) 03:06:36 ID:12b14Irr
「おーい、ちゅう、帰ろうぜ。」

決してさっきの『ちゅう』はキスだとか接吻とかベーゼやら・・・では無い。
俺の名前は中村中、中と書いて『あたる』とよむ。
よくもまぁ教師になれたなと思われても仕方が無い担任に、
「中村・・・ちゅう、中村ちゅう。」と入学式に点呼されてからずっとこの渾名だ。
勿論みんな安直にこの呼び方をしているのかもしれないが。

「いんや、まだ帰らん。従姉待つから。」
「あ〜・・・そう?今日生徒会会議じゃなかったか?」
「そだよ。眠てぇから寝て待つ。」
「フ〜ン。いやはや、愛だねぇ。」
「るせぇよ、はよ帰れ。」
「はいはい。んじゃ、お先ー。」
手で追い払いながら教室から出て行くクラスメートを見送る。
本来ならヤツと一緒に帰るところなんだが、
生徒会長の従姉殿はおいて帰るとたいそうお冠になる。そして、なかなか機嫌が直らない。
本当はほっとけばいいのだが、そうもいかない。
『ちゅう、今日一緒かえろ?』はたいそう可愛かったりするが、それが理由ではない。
従姉でもあるが、俺の彼女だったりもする。
同居人でもあったりして、彼女のお守りは俺の役目だったりする。
故に何の用がなくても、こうして教室に一人居残ったりしないといけない。
18ちゅう:2008/12/02(火) 03:07:16 ID:12b14Irr
「・・・う、起きて。ちゅうちゃん!」
体を腕で拘束され、背中に大質量かつ柔らかな感触―俗に言う『ぎゅー』の状態で目を覚ます。
「お疲れ様です生徒会長。そして体を離してください。」
「もお、そんな余所行き言葉せんでよぉ。いーじゃん、もう下校時刻で誰もおらんし、うち君の彼女だよ?」
「まだ先生が来るかもしらんやろ?」
「先生だってうちらが恋人同士やって知ってるし、大目に見てくれるよ。なんたってうち生徒会長やもん。」
いや、逆にそういうことは慎めよ!というのはもう無駄なので言わない。
「終わったから帰るんでしょ、こうしてたら立てん。」
実際は男性的生理現象で立てなくなるが正しいが。
「ん。あ、そうそう、ちゃんと待ってたんやね。ご褒美に“すりすり”したげる。」
そういって滑らかな頬を俺の頭に擦り付け始める。
いよいよ危なくなってきたので、
「あ〜、もう、自分がしたいだけやろ?!こんなんしてないではよ帰るよ!」
強引に立ち上がり振り払う。
「もう、恥ずかしがらんでええのにぃ。」と唇を尖らせて上目遣いになる。
可愛いなぁ、ちくしょう。
19ちゅう:2008/12/02(火) 03:07:58 ID:12b14Irr
「ねぇ・・・―ちゅう。」
な、何だ、急に改まって、怒らせたか?
「ちゅう。」
「な、なにかな?」
「ちゅう。―はやく。」
「いや、だから、なに?」
「もお、そうやなくて!」
「いや、さっきから何のことやらさっぱり?」
そう言うと、ぷくーっと膨れて涙目になる従姉殿。
ドンッと俺の体を壁に突き飛ばして、頭を両手で拘束する。
「ちゅう―ベーゼ、接吻、キスのこと。」
「いや、なんでそんな、急に?」
「お仕事頑張った。そしたらしてくれるってゆーたもん。」
た、確かに付き合うことになったおり「生徒会辞める!」といって聞かなかったので、
『生徒会のお仕事頑張ったらキスしたげる、そうじゃなかったら二度とキスしない』といったが。
「いや、学校の中やし、帰ったらちゃんとするよ?」
「だめ、我慢できへん、―するね?」
言葉から程なく唇が重なる。
味は―そりゃ、甘かったに決まってるさ!
20ちゅう:2008/12/02(火) 03:08:42 ID:12b14Irr
「えへへぇ、あったかいねぇ。」
寒空の下、手を繋ぎ寄り添って―勿論、従姉殿がそうしたいといって聞かなかった―帰り道を歩く。
ちなみな歩みはかなり遅い、こうする事で従姉殿の機嫌は上向きになる。
「ねぇ、ちゅう―」
はぁ、このお嬢さんは教室の一回だけでは足りないらしい。
されてばっかりというのはいささか男の沽券にかかわるので、
「あ―っ!」
耳を塞いで、ぶちゅーっと音が聞こえんばかりに濃厚なのをする。
幸いな事に周りには誰もいないようだし、まぁ、俺もキスは好きだし・・・。
「ん、んんぅ、はぁぅ、ん、ん―ぷはぁっ。」
キスから解放すると上気した顔でたいそう幸せそうにため息をつく従姉殿。
「えへへぇ、うれしいなぁ。」
「お気に召しましたか?」
「うん、とっても。ちゅうちゃんの方からしてくれたし。」
向き合った状態から、また手を繋いで寄り添って歩き出す。
「ねぇ?あたる?」
「ん?」

「うちが『ちゅう』って言ったらいつでも『ちゅう』してね?」
21名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 03:13:37 ID:12b14Irr
投下終了、お粗末さまでした
よく考えたらこんなに細切れにしなくてもよかったかもしれない。

糖分が足りないのは糖尿の人への配慮(嘘
22名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 03:34:41 ID:UolCV3Hg
他の生徒の前では鉄仮面みたいな生徒会長が
二人きりだとふにゃふにゃになるとか最高
23名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 11:51:04 ID:t9sjEAE7
>>21
GJ!

普段は鉄仮面みたいな生徒会長が場所状況問わず、彼氏の姿を見つけるときゃる〜ん!となって
それを目にした全校生徒があぼーんとなるのも中々面白い
さながら二重人格だが会長には自覚無し
24名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 17:52:08 ID:Jl6NQWYE
二重人格の生徒会長って言うとエロ漫画の某学園物語の会長だな
校章を身につけてると嫉妬深いクーデレな冷徹独裁者
校章が外れると恥ずかしがりなデレデレっ子に変化
基本ギャグだけどかなりの糖度があった気がする
25名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 19:18:13 ID:t9sjEAE7
>>25
それ知ってるw
校章じゃなくて帽子じゃなかった?
軍帽みたいなやつ
26名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 19:19:49 ID:t9sjEAE7
間違えた

× >>25
>>24
27小ネタ:2008/12/02(火) 22:50:28 ID:08Ykq4Qk
――本当は毎日会いたい
キミは忙しいから甘えたいのもガマンしてる
ほかの子に会ってるのも知ってるんだよ。ほかの子にもナデナデするの?
オトコのコだから仕方ないよね……でもね
私にも会いにきて
そして……熱いキミの
保守をください!
28名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:14:48 ID:MlSqhQk9
前スレ>>953-954
ちゃんと流れに絡ませた物とラストにふさわしいSS、どっちも最高だったよ!GJ!!
29名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:17:55 ID:OxfthzqO
前スレの終りが美しすぎてもう涙腺がどうしようもない
30名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:26:01 ID:nxmR9Wzm
前スレラストといい>>21といい甘すぎてあああああ
とろけそうです
31名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:46:02 ID:jEJuQvrZ
前スレで涙腺崩壊した
どうしてくれるんだチクショウ・・・CJ
32名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 01:41:04 ID:4AJFjupo
>>31
C…J……?
33名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 02:06:30 ID:N1Se/Mvo
ここ一年くらいギャグしか書けてない俺には前スレラストのはマジリスペクトだ
GJすぎる………
甘えは切ないのとも合わせられるんだなぁ
34名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 02:14:03 ID:Tr72ZG2A
前スレ乙かれさま。
このスレに糖度3という甘えん坊が居たことは
ずっと忘れないよ
35名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 02:36:23 ID:tze9gNvo
おい…前スレラスト見たら目から温かいガムシロが流れてきたじゃねえか…

絶対このスレも幸せで甘々にしような!
36名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 09:02:26 ID:s5d16Bbb
グランベリージャム
37名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 09:56:27 ID:m76reEmr
クランベリーだろう
38名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 10:16:46 ID:lr7xXz/7
いや、いいんだ!
グランベリージャム(GJ)なのだ!!
しかし前スレの〆は……
GJ!!(グレートジョブ)
39名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 11:05:27 ID:N1Se/Mvo
GJ(グレネードジョブ)
40名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 16:23:31 ID:rDGTz1pL
奄美大島
甘み多島
ごめん、なんでもない…
ちょっと吊ってくる
41名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 16:33:56 ID:mpG2CwWv
漂流して流れ着いた土地は女性しかいない島だった
男を巡るバトルが始まる
42名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 17:14:33 ID:N1Se/Mvo
>>41
sneg?
43名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 17:28:20 ID:50MT1Z7K
>>40
その発想はなかった
44名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 20:46:06 ID:SSLla48u
>>41
それなんて藍蘭t(ry
45名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 23:36:45 ID:m76reEmr
藍蘭島…
46名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 23:54:48 ID:5jkxt/uS
前スレのラストがすごすぎて、やりづらい…

けど、頑張って糖化します
超微糖です
47姉貴と消しゴム:2008/12/03(水) 23:55:46 ID:5jkxt/uS

「ま〜くん、入るよ〜?」
ドアをノックして、姉貴が俺にそう尋ねてきたのは夜9時のことだった。
「はいよ、どうぞ〜」
ベッドでのんびりくつろいでいた俺は、何の気兼ねなしにそう返答する。
姉貴が俺の部屋にやって来るのはよくあること、というかほぼ毎日のことだからだ。
「えへへ〜、お邪魔しま〜す♪」
ドアの隙間からひょこっと顔を出した姉貴はそう言って、俺の部屋に入ってきた。
そして迷うことなく俺のベッドにちょこんと腰を掛ける。
「何の雑誌読んでるの?」
姉貴は笑顔のまま、俺が読んでいた雑誌の中身を覗いてくる。
「ん〜、スポーツの専門誌」
「ふ〜ん…、読み終わったら私にも貸してね?」
「ん〜、了解〜」
姉貴は以前、それほどスポーツに詳しい人ではなかったし、興味を持っている人でもなかった。
スポーツに詳しくなり始めたのは、俺がこの雑誌を買い始めるようになってからだ。
俺が買ってきた雑誌を姉貴も読むようになり、それで詳しくなっていった。
姉貴とスポーツの話で盛り上がれるようになったので、とても喜ばしいことであった。
ただ、姉貴が本当にスポーツに興味を持っているのかが不明であるが…。

「んで、どうしたの今日は?」
俺は雑誌を横に置いて、姉貴にそう尋ねてみる。
「あ、うん、あのね…」
姉貴は右手で左の二の腕をもみもみしながら、少し顔を赤らめて答える。
姉貴が『ちょっと恥ずかしいとき』によくやる仕草だ。
「えっと、私が使っている消しゴムが小さくなっちゃって…」
俺はそれを聞いただけで、どういう用事なのかがわかった。
俺はベッドから降りて、半分くらいの大きさになっている消しゴムを筆箱からひょいっと取り出す。
「これで、いいんだろ?」
そう言って、俺は姉貴にそれを差し出した。
姉貴は「うん♪」と言って、俺が使っていた消しゴムを手に取り、笑顔になる。
ぱぁっと弾けるようなこの姉貴の笑顔は、どこの誰が見ても幸せになれること請け合いだろう。
「ありがと〜、ま〜くん♪」
「いや、たいしたことじゃないし…」
俺の声が耳に入っていないのか、姉貴は消しゴムを抱きしめるかのように両手でいとおしそうに包んでいた。
「大切にするね♪」
「いや、たかが消しゴムだし…」
それも結構使い込んでるヤツだし、と心の中で思う。
角は全部丸くなっていて、全体的に黒ずんでいる消しゴムをもらって、どこが嬉しいのだろうか。
「されど消しゴムだよ?」
けれども、姉貴はそんな俺の顔を覗き込むようにして反論する。
「ま〜くんがくれたものは、何でも大切に使うんだから♪」
そう言って姉貴は俺に微笑む。この言葉を姉貴は有言実行するのだからすごいと思う。
48姉貴と消しゴム:2008/12/03(水) 23:56:18 ID:5jkxt/uS

「んで、俺のは?」
俺は再びベッドに腰掛けながら、そう姉貴に聞く。
「あ、そうだったそうだった。あやうく忘れるところだったよ〜」
俺に言われて気付いた姉貴は、慌ててポケットをまさぐった。
すると青い包装紙で包まれた四角く小さいモノがポケットから出てきた。リボンまで付いている。
「何もそこまでしなくても…」
俺はため息混じりにそう呟いた。
「いいの。ま〜くんにプレゼントするんだからちゃんとラッピングしないと失礼だよ」
別に失礼でも何でもないんだけど、と思いながら俺はラッピングを外していく。
中に入っていたのは、小さい箱だった。
「あのさ…」
ホントにそこまでしなくても、と言おうとしたが、姉貴のむっとした顔に黙殺された。
(まぁ姉貴が好きでやっているんだから別にいいんだけどさ…)
箱を開けると、中には新しい消しゴムが入っていた。
予想通りと言いたかったが、箱と消しゴムの隙間にスポンジが敷き詰められていたのは想像できなかった。
ここまでやるか?と思ったがしかし、ここまでやって俺にプレゼントしてくれる姉貴には頭が下がる思いだ。
「ありがとな、姉貴」
俺は姉貴にそう告げる。これは俺の素直な気持ちだ。
「うん♪」
俺の感謝の言葉に対して、姉貴は満面の笑顔を浮かべた。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

姉貴は、俺が使っていた消しゴムしか使わない。
理由はわからない。だが、そうなのだ。
姉貴は消しゴムがなくなったら、今日のように俺から使いかけの消しゴムをもらいにやってくる。
その際に、姉貴は新しい消しゴムを俺へのプレゼントとして持ってくる。俺の消しゴムがなくなるからだ。
こうして、俺と姉貴はお互いに『新しい』消しゴムを使い始める…。
いつから始まったかは覚えてないが、いつの間にかそんなやりとりが当たり前のようになっていた。
だが、しかし…、

「でもさ、何で新しいモノを使わないんだよ?」
「え〜、だから何回も言っているじゃないの〜」
当然のように湧き上がってくる疑問に対して、頬をぷくっと膨らませながら姉貴は俺に文句を言ってくる。
(確かに何回も聞いてるけどさ…)
それはわかっている。それでも何回も疑問に思ってしまうのだ。
「私はま〜くんが使っていたモノを使いたいんだよ♪」
それがわからないから聞いているんじゃないか、と俺は心の中で思う。
胸を張ってそんなことを言われてもなぁ。もっとも、張れるような胸をお持ちでないようではあるが…。
49姉貴と消しゴム:2008/12/03(水) 23:56:53 ID:5jkxt/uS

「別に、ま〜くんに迷惑かけている訳じゃないからいいじゃない?」
俺が少々失礼なことを考えている中で、姉貴が問い返してきた。
「そらまぁ、そうだけどさ…」
少し納得がいかないけれども、俺はそう答える。
この消しゴムのやりとり、俺からすれば決して悪い話ではない。
むしろ新しいモノをタダで次々と使えるんだから、当然嬉しい。
ただ、姉貴の立場で考えると、少々罪悪感があることも否めない。
「私が好きでしてるんだから気にしなくていいの!」
考えていたことが顔に出ていたのか、姉貴は俺に「めっ!」とか言ってくる。
(ったく、子どもじゃないんだからさ)
子供のようにふくれっ面をした姉貴を見ていたら、なんだか追求する気もなくなってきた。
「まぁ、そうだな…」
俺は肩をすくめてそう答えた。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

それから、俺たちは他愛のない会話を楽しんだ。
学校のこと、友人のこと、テレビ番組のこと、スポーツのこと…。
毎日のようにやっている、ごく普通の姉弟の会話。
けれども今日の姉貴はずっと、両手で『あるモノ』を大事そうに握っていた。
「そんなに嬉しい?」
それに気づいた俺がそう聞いてみる。
「うん。当たり前じゃない♪」
姉貴は笑顔でそう答え、さらにぎゅっと両手を握る。
俺は、その短い質問だけで姉貴に『消しゴム』のことだと伝わったのに驚いた。
(さすがは姉弟って所かな…)
「すっごく、すっごく嬉しいんだから♪」
姉貴はそう言葉を続けて、消しゴムにほお擦りをし始めた。
「そっか…」
俺は息を吐きながら、そう言った。
姉貴はあまり嘘がつけないタイプの人だから、本当に嬉しいのだろう。
俺は姉貴の喜んでいる表情や仕草を見て、なんだか暖かい気持ちになった。

しばらく静かに姉貴を見ていたら、何かに気づいたかのように姉貴は突然ほお擦りを止めた。
消しゴムを握ったままの左手を下ろし、右手を左腕のほうに持っていく。
そして、呟くように俺に言ってきた。
「別に、新しいものが嫌いって訳じゃないんだよ…」
姉貴はさっきまでの笑顔とはまた違う、どこか静かで穏やかな笑顔になった。
そんな姉貴を見て、俺は姉貴に言葉を返すのも忘れてしまった。
姉貴は、なおも小さい声で言葉を続ける。
「たださ、これはま〜くんが使っていたモノだって思うだけで…、なんか落ち着くんだ…」
50姉貴と消しゴム:2008/12/03(水) 23:59:21 ID:5jkxt/uS

姉貴は顔を真っ赤にして、左腕をもみほぐしていた。
姉貴につられてか、俺の顔も熱くなっていくのがわかる。
(なんてこっ恥ずかしいことを言うんだろう、この人は!)
恥ずかしくて俺は姉貴と顔を合わせられなくなった。
「それに…」
そんな俺に対して、姉貴はまっすぐ前を見ながら体を俺のほうに傾けてくる。
そして姉貴は、あっけに取られている俺の肩に頭を乗せてきた。
「それにさ、私はま〜くんの匂いが大好きだし…」
赤くなってはいるがさっきと同じ笑顔で、姉貴は俺の顔を見上げてきた。
姉貴が頭を動かすたびに、肩がくすぐったくなった。
「消しゴムに匂いなんてつかないだろ?」
少しでも恥ずかしさを和らげるため、俺は顔を合わせずに姉貴にそう聞いてみた。
けれどもそんな俺に姉貴は、優しく語りかけるように言ってきた。
「ついてるよ。ま〜くんの優しい匂いが…、ね?」
姉貴の表情がふっと和らいだような気がした。

どのくらいの時間が経過した後だっただろうか。
ずっとそのままの姿勢でいた姉貴がすっと俺の肩から頭を上げ、ベッドから立ち上がった。
「それじゃあ私、もうそろそろ寝るね?」
姉貴は振り返って、そう俺に言ってきた。
「あ、あぁ…」
俺が見上げると、そこにはいつもの姉貴の笑顔があった。
「消しゴムありがとね♪ じゃあお休み♪」
姉貴は敬礼のポーズをしてから、自分の部屋に戻っていった。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

真っ白で四角い新しい消しゴム。
確かに新しい消しゴムは白くてきれいだし、新鮮さを感じる。
すべてがリセットされたようで、またやる気が出てくるかもしれない。
けれども、ただそれだけのような気がする。

黒ずんで丸みを帯びた小さい消しゴム。
使い込んだ消しゴムは汚れてて形はいびつで、小さくて使いづらい。
けれども、機械的な真四角ではない、丸くて優しい形。
その曲線や大きさが、使っていた人を映し出し、どこか温かみを感じる。
嗅覚では感じないけど、その人の匂いがあるような気がする。

そして、これは世界でたった一つしかない貴重なモノ。
大切な人が使っていた、私の大切な宝物。

大切に使おう。
私はそう思いながら眠りについた。
大好きな人が着ていたパジャマに、大好きな人の優しい匂いに身を包まれながら…。
51名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:00:20 ID:5jkxt/uS
日付変わっちまうかな?

ともあれ、糖化終了です
52名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:16:07 ID:hg9SkAqF
>>50
ラスト1行で糖分の吸収率がハネ上がったぞこの野郎
や、野郎かスケかは知る由も無いがともかくGJだ
53名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:20:22 ID:wMnQIVWo
GJ
けっ、血糖値が、、、
54名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:35:35 ID:BPEB6y74
あれ?奥歯がいてーよW
55名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:39:47 ID:AAC5RPyi
あまぁぁぁぁぁぁぁい!!!
56名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 01:04:08 ID:lYEZntt5
何てことしやがる…
明日、健康診断があるのに血糖値が上がっちまったじゃないか
くそぅ 腹減ってるのに口の中が甘い…
57名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 01:23:42 ID:0zjsXVoi
ふとこんな電波を受信した。

------------------

「あのさ、ご飯をあーん、ってやったりさ、お風呂でお互いにながしっこ、ってのはやったじゃん。」
「うん、俺は恥ずかしかったけどね。」
「私も恥ずかしいよ!」
「はいはい、わかったから。それで?」
「はい、は一回!で、子供の頃って親に歯を磨いてもらったじゃない?」
「うん。で?」
「で…貴方に口の中を見られるのはものすごい恥ずかしいんだけど…」
「?」
「だ、だから、あのね、その…」
「うん?」
「だから、貴方に歯を磨いてもらいたくって…」
58連休最後の日を過ごす男と猫娘(1/2):2008/12/04(木) 03:18:16 ID:41wex67/
 うちの飼い猫、まるが人になりました。わぁ、びっくり。
「うぬー……」
 しかし、生活態度は以前と変わらず猫ペースのままなので基本寝てます。今もなんか苦しそうにまぶたをぴくぴくさせ、寝ながら俺の手に歯形をつけているので痛い。
「ぬー……む? むー……ん。……くぁぁぁぁ」
 痛いなあと思ってたらゆっくりまるの目が開いた。数度目を瞬かせた後、大きなアクビを一つ。
「ぬ。おはような、飼い主の人」
「ご主人様と呼べ、駄猫」
「だびょー」
 だびょーと言いながら、まるはあぐらをかく俺の膝に座った。
「はふー。ご主人は最近家にいるのな。学校辞めたのな?」
「辞めるか。ただの連休だ」
「なのな。よく分からないけど、家にいるのはいいことなのな。なぜならば、あちしと遊べるから! 喜ぶのなー! はっはー!」
「お前寝てばっかじゃん」
「眠いから仕方ないのな」
 やっぱ駄猫だ、コイツ。
「くぁぁ……ぬ。また眠くなったのな」
「寝すぎると頭腐るぞ」
「ご主人は寝すぎたのな? 可哀想な。いーこいーこしてほしいのな?」
「飼い主に向かって失礼だな、キミは」
「にゃはははは。さて、寝るのな。ご主人も一緒に寝るのな」
「俺は宿題しないと。明日からまた学校だし。全然手つけてないし、ちょっとはやっておかないとな」
「え……ずーっとずーっと休みじゃないのな?」
「幸か不幸かまだ毎日が日曜日状態ではないので、明日は学校。休みは今日まで」
「……つまんないのな」
 するりと俺から離れ、まるは机の下に潜った。狭そう。
「ぬ……体がおっきくなったのは嬉しいけど、こういう時は不便なのな。ご主人、あちしを小さくすれ」
「分かった。ちょっと斧を取ってくるから待ってろ」
「殺されるのな!」
 尻をこちらに向け、まるはガタガタ震えだした。しっぽがくるりと腹側に回ってることから、マジで怖がってるようだ。
「冗談、冗談だ」
「……本当なのな? 嘘ついてないのな?」
「…………。当然じゃないか!」
「その間はなんなのな! あちしは賢いから騙されないのな! きっとあちしを出汁に猫汁を作るつもりなのな! おいしそうなのな! あちしも飲みたい!」
「猫って馬鹿なんだなあ」
「馬鹿にするにゃー!」
 まるのしっぽが膨れた。
「はいはい、いーから出た出た。そこにいられると宿題できねーだろうが」
「! ふふん、断るのな。あちしがいる限り、ご主人はずっと宿題ができなくて、学校に行けないのな。そうすれば、ずっとずっとあちしと一緒な。んで、一緒にお昼寝な。幸せなのな」
 さも名案だ、といった様子でまるはしっぽを立てた。
「いや、どっちにしろ学校には行くぞ」
「がーん!」
「がーん?」
「……なんでなのな。そんなにあちしが嫌いなのな?」
「いやいや、いやいやいや。好きとか嫌いとかじゃなくて。宿題の出来はともかく、学校に登校するのは決定済みだ」
「いーやーなーのーなー! あちしといるのなー! 一緒に昼寝するのなー!」
 まるは子供みたいにじたじたと暴れだした。しかし、体は大人(というには少々つるぺたに過ぎるが)なので、被害は相応に出る。
「こら暴れんな! ああ机が、机があ!」
「にゃ?」
 俺が使ってる机は古いものなので、防御力生命力共に低い。ゆえに、まるの攻撃で容易く足が折れたりする。
「……折れたのな」
「折った、だ、阿呆!」
 まるの頭にげんこつを落とす。
「ふぎゃっ! 叩いた、叩いたのな! あちしの頭叩いたのな! 動物虐待なのな! けーさつに連絡なのな!」
「罪には罰だ! 悪いことした時に罰与えない方がダメなの! ……ったく、どうしようかな」
「ぬー……あっ、閃きそうなのな! そして閃いたのな! 決してヒラメがいたのではないので注意が必要なのな。あ、ヒラメ食べたいのな」
 まるは馬鹿なんだなあ、という思いを込めながらまるの頭をなでなで。
「ぬー♪ ……いやいや、そうじゃないのな。机がないなら、あちしと遊べばいいのな。名案なのな! なでなでするのな?」
「しねぇよ」
「なんでなのなー……」
59連休最後の日を過ごす男と猫娘(2/2):2008/12/04(木) 03:19:03 ID:41wex67/
 悲しそうにしっぽをうなだれさせてるまるの横で、小さくため息をつく。
「はぁ……しゃーねえ。明日朝イチで学校行って、そこで宿題すっか」
「ぬーぬー……」
「つーわけで、急遽暇になったご主人様がここにいるが、どうする?」
「……いいのな? ご主人、あちしを嫌いになったんじゃないのな?」
「怒りはしたが、嫌いになんかなってないし、ならない。ほれ、早くしないと気が変わるぞ」
「……抱っこ、してほしいのな」
「ほい。来い」
 ぱんと一発手を叩き、あぐらをかいて手招き。
「にゅー……」
 まるはおずおずとその上に乗った。
「……で、なでなでしてほしいのな」
「乳を?」
「ご主人えっちなのな! えっちなのはいけないと思うますなのな! なんか、ご主人がむふーむふー言いながら見てたテレビの台詞なのな」
 まるとは猫時代からずっと一緒に住んでるので秘密を握られており、色々恥ずかしい。
「おっぱいより、頭をなでなでするのな」
「俺はおっぱいがいい」
「あたまー! 頭なでなでするのなー!」
「わがままな奴め……」
 まあいいや。適当にまるの頭をなでる。
「ぬーぬー♪ なでるのな、もっともっとなでるのな、ご主人」
「分かった、火が出るくらいなでる」
「今すぐ離れるのな!」
 ものすごい警戒された。
「冗談に決まってるだろーが。ほりほり」
 まるのアゴをくりくりと指でかいてやる。
「むぬー♪ ご主人、てくにしゃんなのな。涎出そーなのな」
「出てるっ!」
「ぬ?」
 まるの口元から涎がだろーんと出ていた。
「まあ、気にしないのな。それよりなでなでするのな、なでなでするのな」
「気にしろっ! ああもうっ、ほれティッシュティッシュ!」
「ぬー」
 まるの口元にティッシュを押し当てぐしぐしすると、迷惑そうな顔をされた。
「ご主人、心が狭いのな……」
「その通り。超狭いので、これ以上まるをなでなでしない」
「がーん!」
「がーん?」
「ご主人はずるいのな! なんか知んないけど、なでなでしてもらえなくなったのな!」
「なんか知らないけど、ではなく、涎をこぼすを是としたのでなでなくなったの」
「むぬー……んじゃ、だれーんってしなかったらなでなでするのな?」
「まあ、やぶさかではない」
「ご主人、すぐ難しい言葉使う……やぶさかってなんなのな! 草むらなのな!?」
「なんで怒ってるんだよ……」
「なでなでしてくんなくなったからなのなー! ふがー!」
 ふがー言いながらまるは俺の上でじたじた暴れだした。
「ああもう、落ち着け! 喰らえ、いま必殺の……なでなで!」
「ふにゅふにゅふにゅ……ぬー」
「落ち着いた心地か?」
「心地なー……。なー、ご主人」
「ん?」
「呼んだだけなのなー♪」
「ははは、こやつめ」
「……なんか知んないけど、髭のおっさんが頭に浮かんだのな。あちし、病気なのな?」
「そうだよ」
「死んじゃうのなー!」
 泣き叫ぶまるは可愛いなあ。
60名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 03:28:36 ID:ewqgzWpO
複数飼ってたら大変そうだな。
片方にだけ構ってたら嫉妬してカリカリ引っ掻かれそう
61名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 09:02:47 ID:OnA/BppD
ふふ……寝て、起きたら、糖分の山ですよ!! ひゃっはぁ!!

>>51
ナイス糖化。ほんのりとした甘味がさわやかに広がったぜ!!
ささやかな秘密のようなつかず離れずの距離感がいい感じ。
この姉弟の普段の様子を想像するとじわじわと甘味がくるんだぜ。

>>57
わかる。超わかる。歯を磨いてあげる/もらうは最高に萌える。
前から直接見てするか後ろから鏡を見ながらするか実に迷うところだ。
子供向けのイチゴ味やメロン味の歯磨き粉の味を思わせる妄想だったぜ。

>>59
この猫のキャラの立ちっぷりは異常。アグレッシブまったり萌え。
狭いところに嵌りたがる習性(?)を人間大でやられたら微妙に怖そうだ。
転がった金平糖を三秒ルールで食べた時のようなコロコロした甘味を楽しんだぜ。


御三方ともGJ!
砂糖菓子が振る丘の上で仰向けに寝転がるような気分になった。幸せすぎる。
62名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 11:24:24 ID:FPWC1YiM
>>51
言いたいことはわかるが、なんか盛り上がりに欠けるな

>>59
語尾の特異さがいい!
猫っ娘とか犬っ娘とか人間化したのはこういうのがいいよな
63名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 21:14:31 ID:1MqzPZ7r
ツンデレスレからきますた

いいぞもっとやれ
64名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 23:06:41 ID:jSR/yju8
>>25
いまさらながらkwsk
65名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 23:28:19 ID:LopxCUHd
>>62

>>50ですが、それはただ単に自分の文才がないだけですorz
頑張って精進します
他の方も、感想ありがとうございます
66名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 23:31:42 ID:ewqgzWpO
保管庫更新されないな
67名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 01:07:55 ID:C0LAGvTT
ここは擬人化スレじゃなくて甘えんぼうスレでいいんだなも?
68名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 01:30:25 ID:TVxDexfr
>>59
行きまっしょい!が出てくるということは、実はそこそこ年食ってるのかなこの猫娘
69名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 01:58:27 ID:QV0E7qkZ
>>66
修理に出したパソコンがそろそろ帰ってくるんで待っててくれ
帰ってきたら保管再開するお
705000回目のプロポーズ:2008/12/05(金) 05:39:32 ID:EJKwfuzN
「結婚しよっ」
 プロポーズされた。……通算4635回目。
「お断りします」
「がーん」
「ていうかいい加減諦めろよ。何回目だ」
「これで0勝4635敗だねっ」
 ……覚えてやがった。
「でもでも、あたしは諦めないんだからねっ! 覚えてろ!」
 ビシィ! と某裁判ゲーのように指をつきつける女はカナ。家はお隣さんで、窓から窓で会話ができる……わけでもなく、実は血の繋がっていない妹……ではなく、急に空から降ってきて親方に報告しに行かなければいけないわけでもない。
 それは、昔の話。少年にはともだちがいなかった。少女にはともだちがいなかった。ただ、それだけの話。
「あれあれ? どしたのみょんくん、ぼーっとしちゃってさっ」
「床で寝転がりながらプロポーズをする人間の心理を分析していた」
「あははっ、そんな変な人いないよー」
 そう言ってカナは床をごろごろと転がった。
「なあ」
「なーにー」
「何してる」
「ごろごろしてるー」
「どこでだ」
「みょんくんの部屋ー」
 また転がる。そして落ち着くのはいつもの定位置。
「何してる」
「寝てるー」
「どこでだ」
「みょんくんのひざー」
 えへへーと笑い、胡坐を掻いた俺の腿に頬をすりつける。
 いつものことながら、嘆息する。まったくこいつは。高校生にもなってこの体たらくはどうしたことか。
「ため息は幸せが逃げるんだよー」
 誰がその原因かと。
「もしかして……いや?」
 カナはすぐ落ち込む。
「………………」
 無言で頭を撫でてやる。
「えへへー」
 顔を緩ませて誰が見てもわかるように喜んでいる。まったく感情の起伏が激しい奴だ。 
しばらく撫で続けていると、真剣味を帯びた声でカナは言った。
「……あのさ」
「どうした」
「結婚したら、幸せになれるんだよね?」
「ああ」
「そっか」
 これは儀式。あの日から──4635日前──から変わらない確認作業。
「みょんくん」
「ん」
「好き」
「俺もだ」
 2人の18歳の誕生日まで、あと1年──
71名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 07:49:33 ID:mforFZK/
小学校あがる前から毎日か、すげえww
GJ!
72覚書9:2008/12/05(金) 08:35:09 ID:HyZm55JZ
>>70 GJ!
俺も久々に糖化するぜ



放課後、俺はいつも通り、生徒会の仕事をするために生徒会室の扉を開けた。
その途端、うちの高校の制服のブラウスが目に飛び込んできた。
そのまま俺の顔は大きな谷間の中に埋まる。
「やっと来おったか。待っておったんだぞ。」
俺を力一杯抱きしめながら、嬉しそうな声色でそう呟く生徒会長。
い、息ができない。幸せだけどもこのままだと死んでしまう。
「は、離してください。かいちょ〜。」
「むぅ〜。そんなによそよそしい奴にはこうしてやる。」
そうゆうとさらに会長は強く俺を抱きしめた。
「魅風(みかぜ)さん、お願いですからぁ。」
「まぁ、いいだろう。」
よ、ようやく解放された。

ん?なんだ、もううんざりって感じのその眼は?
俺は別にフラグを立ててる覚えはないんだよ!

この人が生徒会長の四條 魅風 (しじょう みかぜ)さん。
端正な顔立ちと相手を見透かすような綺麗な瞳、
すらりとした鼻に薄い唇。
モデルのように高い身長にウェーブのかかった髪をポニーテールにしている。
性格はクールで男のようにサバサバしていながら、
見た相手に女性であることをはっきりと認識させるほど出るところは出ている。
実際この人がどこぞの雑誌に出ていても信じてしまうだろう。
こんな人だから、生徒からの人気も高い。 
大学生やOLにも見えるほど大人っぽいこの人が
これで俺と一つしか年齢が変わらないってのは驚きだ。
普段、ルナや緋陽ばっかりと付き合っている分、
この人や小鳥姉みたいな年上の人は対応に困る。
でもなんで俺にだけこんなにスキンシップを取ってくるんだろうな。

「ったく、勘弁してくださいよ。」
笑いながら、生徒会長、いや魅風さんはこう答えた。
「ふふっ、これぐらいしておかないとまけてしまいそうだからな。」
「何の話ですか。全く。」
と俺が答えたとき、急に背中に誰かが抱きついてきた。

緋陽ならこんなことをするがまず感触が違う。
あいつだったらこうもっと柔らかいものが当たるからな。
おっと、いかんいかん。
で感触で近いのはルナだが、
ルナは人前ではなかなかこんなことはしないからその可能性もなくなる。
ということは
「花梨、お前なぁ。」
ため息交じりに振り返るとそこには予想通り俺の妹である
西園寺 花梨 (さいおんじ かりん)がにこにこしながら顔を埋めていた。

73覚書10:2008/12/05(金) 08:36:17 ID:HyZm55JZ
花梨は大きなくりくりした茶色の瞳、赤みがかったセミロングの
可愛いアイドルって感じの外見をしている。
黙っていれば、だがな。
実際にはこいつの性格は昔と同じいたずら坊主だ。
花梨も俺と一つしか違わないが魅風さんとは逆に小柄な体付きと
無邪気な仕草によって実年齢以上に幼く見える。
子供の頃から見てきた俺もなかなか信じられないことではあるが、

「雪兄。遊びに来たよ。」
「こんな人前で抱きつくな。」
「ふぅ〜ん。じゃあ、雪兄は正面から抱きしめられる方が
好きなのかな?」
「お前見てただろ。」
ニヤニヤしながら花梨は
「雪兄が生徒会長の胸に幸せそうに埋まってたところなんて全然見てないよ。」
すかさず俺は花梨を引っぺがし、こめかみにぐりぐりとこぶしを当てる。
「痛い、痛いってば、雪兄。軽いジョークだよ。」
これだけやれば反省しただろうと思い俺は花梨を解放してやる。
「いい加減、お前も学習しろ。」
「ええ〜。それじゃあ、面白くないよ。」
まだお仕置きが足りないようだな。おい。
「ちょっとこっちこい。」
花梨は俺の後ろに回り込み魅風さんに抱きついた。
「会長、雪兄がいじめるんですぅ。」
「魅風さんを巻き込むよ、花梨!」
「むぅ。それはいかんな。」
って魅風さんが乗ってきてる!
「妹をいじめる不届き者はどうすればよいと思う?」
「は〜い、裁判長、十分間抱きしめの刑がいいと思いま〜す。」
や、やめろ花梨。ワル乗りし過ぎだ。
「では、刑を執行するので二人とも生徒会室に入りなさい。」
魅風さん、もうノリノリだよ。こんちくしょう。
「わ〜い。」といいながら、生徒会室に入っていく花梨と
案内をする魅風さんを俺は入口の前で遠くに感じたのだった。

この後、抱きしめの刑がやたらと延長されたせいで俺は帰りが遅くなり、
怒って飛び出していった小鳥姉を迎えに行く羽目になった。
今日は特に疲れた。明日は休日だし、もう寝てゆっくりしよう。

そのまま疲れて寝入ってしまった俺は、
携帯に届いたメールに気づくことはなかった。
そのために俺の休日は潰れることになったのだが、
それはまた次の機会に話すとしよう。



終わり
74覚える人・あとがき:2008/12/05(金) 08:43:47 ID:HyZm55JZ
久し振りに書いたんで、甘さが足りないかも
しかも、後半は勢いで書いたし、
まあ、ここの血糖値の足しにでもしてくれ


75名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 12:28:38 ID:1j1Dfjt0
>>70>>74
お二人ともGJです
俺も久々に書いてみようかな
76名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 12:29:47 ID:/SR9YHoy
>>74
血糖値が上がった責任はとってくれるんだろうな?w

ちょっと糖化の意味を調べてみた。

とうか【糖化】
[意]でんぷん・繊維素などの炭水化物が酸や酵素のはたらきで、糖類に変わること。

つまり、でんぷんちゃんや繊維ちゃんが炭水化物くんや酵素くんに甘える事が糖化だったんだよ!
77名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 18:05:55 ID:ZP1Gf6r8
二人ともGJなんだぜ。

甘えんぼに羞恥心が芽生えたらどうなるんだろう。
ふとしたことから意識しちゃって・・・みたいなのどなたか書いてくれまいか。
78名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 00:16:10 ID:eDNSvIE6
お二方GJ!
血糖値が上がったお陰で、夜食を控えられそうだよ

>>76
俺はツンツンしてたでんぷんちゃんや繊維ちゃんが酵素くんや酸くんたちの後押しで甘くデレデレになって、
最終的にはリン酸くんとくっ付いて熱く燃え上がるストーリだと思っていた
79名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 00:47:05 ID:Gb0KDGbQ
糖化学会
80名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 01:08:38 ID:eDNSvIE6
>>79
マジレスすると、こんな学会は実在してたり
日本糖質学会
ttp://www.gak.co.jp/jscr/
81名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 01:20:21 ID:4IuMHoy5
糖化解放同盟
82名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 01:23:15 ID:D1s/ZFgW
>>79
ということは糖化大学もあるんだな
いいねぇ
83名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 01:25:48 ID:NhD4VsEB
つ 甘大(カンダイ)
84名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 01:25:50 ID:wB/SeqyA
>>77

「凛、あのさ。」
「ん?何?お兄ちゃん。」
「言うのをためらってたんだけどさ。」
「うん。」
「特に最近はっきりわかる様になったから、言っておくけど。」
「何よ、お兄ちゃん。そんなに言いにくいことなの?」
「うむ、非常に言いにくい。が、言ってしまうとだな。」
「うん。」
「当ててんのか?」
「何を?」
「胸。」
「?」
「だから、お前の胸が、俺の背中に当たってんの!」
「っ!?」
「ほら、顔真っ赤だぞ。だから言うのをためらったんだが。」
「あ、当たってるんじゃなくて、あ、当ててるの!」
「そんなに震える声で、顔真っ赤にしながら言っても説得力に欠けるが?」
「いいから、黙って私に甘えさせてればいいの!」
「はいはい」
「…(うー、背中から抱きつくのやりにくくなったじゃん!)」
「…あのさ。」
「…何よ。」
「こういうのはどうよ?」
「っ!?」
「こうやって正面からお前を抱きしめれば、胸が当たらなくていいんじゃないか?」
「…うん。(こっちの方が好きかも)」
「…寂しくなったら、いつでも抱きしめてやるから、な?」
「…うん!」

こうですか!?わかりません!><
85名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 01:40:00 ID:WbW5fEts
>>84
羞恥でぷいっ!なツンデレ化パターンしか思い浮かばなかった私の至らなさが浮き彫りになりました
86名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 06:01:20 ID:ldEHqLql
通常モードは標準語
甘えモードは関西弁
87名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 08:44:42 ID:uVKwHAqg
通常モードは人語
甘えモードはみさくら語
88名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 13:20:37 ID:IcLt52oo
>>87
盛大に吹いたじゃねえかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
89名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 14:16:58 ID:D1s/ZFgW
>>87
おいwwwwww
まぁ全身性感帯娘で触れるだけで発情なら可能かも
だがそれならエッチの時はどうなるんだ?
90名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 14:36:25 ID:ZJmCCzPi
>>86
繊維「ぶっ、分解しちゃらめ〜甘くなっちゃうんだから…止まらないよ〜」
91名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 20:40:29 ID:eOa7E5Rn
頭なでなでもいいけど頬をなでなでもいいよね
92名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 20:43:13 ID:krwj5Fqc
耳の後ろの耳たぶ部分の窪みなでなでは至高
93名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 20:58:50 ID:zrW2/ZvO
喉をごろごろ(*´Д`)=3
94名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 21:10:08 ID:nhSLljGH
>>87
頭にゃれにゃれきもいぃぃぃっよぉおお゙よう
もっと、もっとぎゅーってしてぇぇぇぇ゛
95名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 22:00:32 ID:lw2fvKb6
>>94
やかましいわw
96名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 22:01:10 ID:lw2fvKb6
ageちまった……orz
97名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 23:10:27 ID:zrW2/ZvO
>>94
普通に有りだと思ってしまったwwww
甘甘さと変態さの両立って難しいよね。
98名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 23:19:35 ID:D1s/ZFgW
こくまろミルクくらいなら十分ありだと思うんだがw
99名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 00:39:49 ID:yk8BU8eW
>>97-98

ゆ〜くんにぎゅ〜ってされるとあたし しあわせぇっしあわせぇっ!!
おっぱいから しあわせみるくがでちゃううっ!!
み…乳汁(ミルク)がッ!!! いっいっぱい…いっぱい射乳(で)ちゃいますうっ!!
きもぢい゙ーっ、みゆくぴゅーってっきも゙ぢい゙ぃーっ!!!
ぎゅ〜ってされるのきもちいすぎてバンザイしちゃうぅっ バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っ
ぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!
100名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 02:16:31 ID:yY9JVq6E
3スレ目まで保管しました。
職人別とか保管抜けとかあったらトップページのコメント欄でお願いします。
101名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 02:37:28 ID:200q7hI1
>>91-92から受けた電波でこんな文章が出来た。

--------------------------------

「ただいまー!寒いよー!」
「美香、お帰り。この時期の原付は寒いだろ?」
そういって悟志は私の頬を撫でてくる。
部屋で温まった悟志の掌の温度が、冷たく冷え切った私の頬に暖かい。

「あうー…悟志の手、あったかーい…」
「あはは。また猫顔になってる。」
「だってー、この暖かさは悟志じゃないと味わえないもーん。」
「はいはい。お帰り、美香。」
頬を撫でながら悟志がキスをしてくる。とても軽い口付けなのに、体中に火が付いたように、暖かくなる。

「悟志、ただいま。ありがと。」
私は自然に微笑む。悟志も柔らかい笑顔を浮かべてくれる。幸せ。
「うおっ!ちょっ、いきなりだなぁ。」
気付いたら、私は悟志の胸に飛び込んでた。でも、しっかり受け止めてくれた。もっともっと甘えてみたくなる。
「今はここまで。」
そういって悟志は頭を撫でながら、軽く抱きしめてくれる。

直後、頭を撫でていた手が私の左耳の耳たぶの後ろを軽く撫でてくる。右耳には悟志の吐息がかかっている。
ぞくぞくして、膝が笑っちゃう。私は強く悟志を抱きしめる。これ以上されちゃうと、ここでしたくなっちゃうから、
「この続きは、お風呂の後で、ね?」
そういって、悟志から離れる。

名残惜しいけど、二人の時間は始まったばっかりなんだから。
102名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 03:16:32 ID:sXhX2W8E
ちくしょう!どうしてここのスレはこんなに糖化が多いんだ!消化が追いつかないじゃないか!

とりあえず1から某ダルメシアンがたくさんアニメまで全部GJ!
みんな続編希望!特に猫の人はストライクだった期待
103名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 03:48:43 ID:yqyhPeR+
>>100
104名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 04:10:50 ID:Tc68cWcP
>>101
超ドツボだ…GJ!
お風呂の後が激しく気になる
105名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 09:19:47 ID:KyhD7wCH
>>100
保管庫乙
106チョコとささみと猫娘(1/2):2008/12/07(日) 18:57:44 ID:SEdVaKd4
 学校から帰ると、腹を丸出しにして盛大にいびきをかいてる美少女がいた。
「誰!? アレか、冴えない僕の元に異次元から美少女がってアレか! よし来た、据え膳食うぞ!」
「むにゅ、むー……あ、おはような、ご主人」
「あ、うんおはよう」
 俺の小芝居を無視し、美少女こと元俺の飼い猫で、現なんか知らんが人間になったまるが欠伸をした。
「くぁぁぁぁ〜……。ぬ、ご主人、その袋なんなのな? あちしが入る袋なのな?」
 俺の持つ小さなコンビニ袋を見て、まるの目が光った。こんなナリをしてるがやはり元猫、血が騒ぐのだろう。
「これほど小さな袋に収まるにはお前を複数のパーツに分ける必要があるが、まあどうしてもと言うのであればご主人様として協力してやろう。斧どこだっけっか……」
「殺されるのな!」
 まるは頭から布団にもぐり、ガタガタ震えだした。
「冗談に決まっとろーが。つか、尻丸出しでスカートまくれてパンツ丸見えだぞ」
 店員さんにヒソヒソされながらも買った水色ストライプが非常にまぶしい感じだ。
「ドキドキなのな?」
「うむ、土器土器」
「……なんか、あちしの思ってるドキドキと違う気がするのな」
 妙に鋭い奴め。
「ほれ、それよりこの中身を知りたいと思う猫ではないのか?」
「じゃあ、思うのな。なんなのな?」
 にゅるりと布団から抜け出し、まるは袋に鼻を近づけ匂いを嗅いだ。
「くんくんくん……ぬー、分からないのな」
「鼻が利かない猫なんて無意味だよな」
「ねこぱんち!」
 ねこぱんちられ鼻血出た。
「ぬー……血がいっぱい出たのな。汚いのな」
「お前、俺のこと嫌いだろ」
「ぬ?」
 ええい、分からないフリをしおって。
「まぁいいや……ほい、これ買ってきた」
 鼻にティッシュを詰めつつ、まるの前に袋から商品を取り出す。
「おー! チョコ! チョコなのな!」
「いや、それは俺の分。お前食うと中毒起こすだろ」
「嫌なのなー! 昔っからご主人が食べてるの見て、おいしそーって思ってたのな! 食べる、食べたいー!」
 まるは俺に奪われまいとチョコをしっかと握り、胸に抱きしめた。
「いや、しかしだな……うーん、でも人型になってるし、大丈夫か?」
「なのな! なのなのな!」
「でもなぁ……万が一ってこともあるしなぁ」
「だいじょーぶなのな! ご主人、しんぱいしょーなのな。ご主人はしんぱいしょー。売れるな?」
「売れねぇよ」
「なんでなのなー……」
 なんで悲しそうやねん、と思いながら鼻からティッシュを抜く。お、血止まったか。
「冗談はともかく、ダメ」
 一瞬のスキをついて、まるからチョコを奪う。
「あ! 取った! あちしのチョコ取った! 返すのな!」
「うべ、痛、痛いっての! お前取るんなら手狙え、手!」
 チョコを取り返すべく、まるは俺の顔やら頭やらをべしばし叩いた。
「弱らせて奪うのな」
「狩猟だ!」
「むふー。ほらほら返すのな! 痛いの嫌なのな?」
「痛かろうが何だろうが、お前が病気になるのが一番嫌だからダメ」
「ぬ……」
 そう言った途端、まるの攻撃がぴたりと止んだ。俺の隣に座り、労しげな視線で俺を見上げる。
「……ごめんなのな、ご主人。痛かったのな?」
「痛いのも、それはそれで」
「変態なのな! 助けてほしいのな!」
「冗談だっての。むしろ痛くする方が興奮する」
「ご主人、どっからどこまで冗談なのか分からないのな!」
「俺も時々自分で言ってて混乱する」
「ご主人、ダメダメなのな……」
 がっかりされた。
「ま、とにかくだ。これはダメだけど、代わりにこれ買ってきた」
107チョコとささみと猫娘(2/2):2008/12/07(日) 18:58:24 ID:SEdVaKd4
 袋の中に入ってる、もうひとつのものをまるの前に出す。
「こ……こりは! ささみ! ささみなのな! さささみなのな!」
「さが一個多い」
「さささささみなのなのな?」
「うむ!」
 もうちっとも分からなくなったので力強くうなずく。
「ご主人、これ、あちしが食べていいのな? ご主人の分じゃないのな?」
「いいのいいの。ほれ、食え。お前のために買ってきたんだから」
 ささみをほぐしてやり、皿の上に出してやる。
「ご主人、食べさせてほしいのな。あーんって口開けたいのな」
「え、いや、猫時代は確かに食べさせたりもしたけど、既に時代は人へと移行しているので、それはちょっと」
「……食べさせて、くんないのな?」
 おめめうるうるさせるなんて、どこでそんな超技術身に付けたの、まるさん。
「あげるともっさ!」
 ええ、そりゃもう断る理由なんてこの銀河に存在しませんよ。容易く篭絡しましたよ。
「やったのなー♪ ほらほらご主人、あーんってあちしに言うのな♪」
「あー」
「違うのな! ご主人が口開けてもしょうがないのな! あちしが開けるのな! あー!」
「あー」
「あー!」
 二人揃って口内を見せ合う。何コレ。
「お前、やっぱ猫だけあって八重歯すげえな。尖りまくりだ」
「あー! あーあー!」
「あーあーうるさい」
「嫌ならあーんって言ってほしいのな! あーあーあー!」
「分かったよ。ほれ、あーん」
「あー♪」
 まるの大きく開いた口に、千切ったささみを放り込む。
「もむもむ……おいしい! おいしいのな! 最高なのな! 世界で一番おいしいのな! たぶん」
「それは流石にないと思うが」
「本当なのな! 嘘だと思うならご主人も食べてみるのな。はい、あーん、なのな」
 まるはささみを手に取り、にっこり笑って俺に差し出した。
「え、いや、自分で食うからいい」
「あーん、なのな♪」
「……あーん」
 ささみを口に入れられる。
「もぐもぐ。んー、普通」
「そんなことないのな。ご主人は頭悪いからそう感じるだけなのな」
 何このちっともご主人様を敬わない駄猫。
「ほらほら、いーからあちしに食べさせるのな、あーんやるのな」
「あー」
「だから、ご主人が口開けてもしょうがないのな! あちしに食べさすのな! あー! あー!」
「うるさい。はい、あーん」
「あー♪ もむもむ……やっぱおいしいのな! このおいしさが分からないとは、ご主人の頭は可哀想なのな。いーこいーこしてほしいのな?」
「お前も大概失礼だな……ほれ、あーん」
「あー♪ もむもむ……むふー、おいしいのなー♪」
 それからしばらく食べさせてたら、ささみがなくなった。
「ほい、今ので終わり」
「ぬー……足りないのな。ご主人、もっとほしいのな」
「また後日な。食いすぎると太るぞ」
「ぬー。しょうがないから、ご主人の指舐めて我慢するのな」
「ダメです」
「ぺろぺろ……塩味が利いてておいしいのな!」
「人の話を聞け」
 俺の話なんて全く聞かずに、まるは人の指を舐めまくった。
「ぺろぺろ……はうー。ぺろぺろ……はうー!」
「はうはううるさい」
「ぺろぺろ……ふぬー! ぺろぺろ……ふぬー!」
 別に言い方を変えればいいという話ではない、と思いながら俺の指を舐めては恍惚としているまるの頭を撫でた。
108名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 19:09:09 ID:1eMGZ0mq
続編期待
109名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 19:14:00 ID:c56em8ct
なかなかいい
110名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 19:42:03 ID:KyhD7wCH
だいぶ良い!
111名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 20:10:23 ID:yk8BU8eW
「足洗邸の住人たち」のこまちんに似てるな
向こうはこんなに甘えてくれないが
112名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 20:58:02 ID:9Tgv7T/u
やっぱりほのぼのしてるのもいいよね
エロ無しでも甘ければおk
それが許されるこのスレの方針に万歳
113名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 23:06:17 ID:vLXHfZ5o
114 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/08(月) 01:03:38 ID:ImRuBM4w
ふと思いついた文章を投下させていただきます。

NGワードは「◆POBrm2R/G2」
タイトルは「男性恐怖症のリハビリ」
115男性恐怖症のリハビリ ◆POBrm2R/G2 :2008/12/08(月) 01:04:40 ID:ImRuBM4w
いつも通りベッドでうつぶせになって、DSで犬を育てていたときだった。
「みっくんとこのまりんちゃんは、いつもかわいいねぇ。」
「姉さん、いつも僕の上に乗るのはやめてください。」
「なんで?」
横からニヤニヤと僕の顔を見てくる姉さん。この人、わかっててやるから性質が悪い。
「いつも言ってるじゃないですか。胸が当たってるんです!」
「減るもんじゃないからいいでしょ?私が好きでやってるんだから。それに、みっくんの事、好きじゃないならこんなことしないよ?」

臆面もなく、ストレートに好意を示す姉さんに、思わず照れてしまう。
「あ、みっくん照れてるんだ。かわいいなぁ〜。」
「余計なお世話です!と言うか何しに来たんですか!」
赤い顔を隠すようにそっぽ向きながら、今日の目的を聞く。

「ん〜とね、みっくんに抱いてもらおうと思って、ね。」
抱く、と言ってもやましい意味ではない。ただ抱きしめてあげるだけである。
一度勘違いして、思いっきり反論したら、
『何?お姉ちゃんにいやらしい想像してるの?みっくんはヘンタイさんねぇ。』
とニヤニヤと突っ込まれたことがあった。

「わかりました。今日はどのように、ですか?」
そう、なぜか毎回オーダーが違うのだ。
正面から頭を抱えるように、とか、横から腕枕をするように、とか。
その度に姉さんの女性らしい体に触れてしまうわけで、いつも聞かん棒の制御に一苦労するわけで。
「ん、今日はね、後ろから優しく、抱きしめて。」
「じゃあ、抱きしめますよ。」
「うん、来て。」

抱きしめるとき、姉さんはいつも震えている。
実は姉さん、4年前から極度の男性恐怖症に陥り、親族でも僕以外の人に触れられると発狂した後、気絶してしまう。
自分から触れる分には問題がないのだが、相手から触れられるとダメらしい。
それを克服するために、こういうことをしている。唯一、拒絶反応が少ないの僕で、リハビリを行っているのだ。

ゆっくりと姉さんを抱きしめる。その時、腕や手が胸に当たらないように気をつける。
一度誤って当たってしまったときは、大変だった。全治3週間の怪我を負ったくらいだ。
「ん……」
姉さんがびくっと震える。頭を撫でてあげると、幾分か安心するらしい。
「ん…ふぅ…」
姉さんの震えが少しずつ治まっていく。少しほっとする。
「姉さん、どうですか?」
「…」
「姉さん?」
「…すぅ…すぅ…」
どうやら撫でられて安心したのか、眠りについてしまったらしい。
あまりに寝つきのいい姉さんに、少し苦笑する。

開きっぱなしで構ってあげられなかったDSの蓋を閉じ、姉さんに毛布をかける。
携帯のアラームを1時間後にセットし、再び姉さんを後ろから抱きしめ、僕も少し眠りにつこう。
そう思い、僕は目を閉じた。
116 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/08(月) 01:05:54 ID:ImRuBM4w
以上になります。
子ネタ、微糖で申し訳ありませんでした。
117名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 01:26:15 ID:O9C8Eja5
MOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
118名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 07:36:10 ID:rrKYJvbF
背景が気にな……ると思ったら一瞬で終わったぁぁ!!
それはそれでよし! GJ!!
119名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 19:56:14 ID:SVP0Y0Gj
>>113
そいつを是非kwsk激しく艶やかかつあでやかにうpを頼む。

>>115gj
120名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 23:19:58 ID:9llnVcXA
Woman please let me explain,
I never mean to cause you sorrow or pain,
So let me tell you again and again and again,
I love you (yeah, yeah) now and forever,
I love you (yeah, yeah) now and forever,
I love you (yeah, yeah) now and forever,
I love you (yeah, yeah)....
121名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 23:20:34 ID:9llnVcXA
間違えた…
122名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 00:01:51 ID:wuybSuET
あまえんぼうっこと英語の勉強・・・
一問とけるごとにキス、ナデナデ、ぎゅー

そして、テストで目標いったらせくr
うわなにをするやめ
123名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 00:44:16 ID:RCr87E+N
女よ、説明させてくれ
君を苦しませたり傷つけたりはしないよ
だから何度でも何度でも、いくらでも言うよ
愛してる。今もこれからもずぅ〜っと
愛してる。今もこれからもずぅ〜っと
愛してる。今もこれからもずぅ〜っと
愛してる…


ジョン・レノンだよな?
割とこのスレ向きの歌詞だし、命日だったし、誤爆なのにいいじゃないw
124 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/09(火) 01:18:56 ID:IzBA3zwp
>>118
実は姉さん視点からのものも書いたのですが、ちょっと違和感を感じてしまい、お蔵入りに…

また別の話を投下させていただきます。
今回は初の長編に挑みます。まずはプロローグを。

NGワードは「◆POBrm2R/G2」
タイトルは「おにーさんとお泊りデート」

2レス消化予定。
帰り支度をしていたら、突然美香に声をかけられた。
「おにーさん、お疲れさまですっ!」
「おう、美香、お疲れさん。」
ちなみに俺――本名は増田佳祐(21)――は美香――本名は柊美香(18)――の実兄ではないし、幼馴染とかでもない。

2年前の春から、ここ――某有名揚げ鳥の店――で働き始めたとき、一緒に働き始めたのがコイツなのだが、
何を思ったのか、『おにーさんは、おにーさんです!』などと意味不明な持論を述べ、それ以来『おにーさん』が定着してしまった。
時より社員やバイト仲間からも『おにーさん』とニヤニヤとした笑顔で呼ばれるから困ってるんだが、それはまた別の話。

「あの、この後、時間大丈夫ですか?」
美香が珍しく、困ったような表情をしている。ほんのり頬が赤いのは気のせいか?
「家に帰って飯食って寝るだけだが、どうかしたか?」
「じゃあ、この後話したいことがあるので、駅前の喫茶店で行きましょう。」
いつの間にか、社員(♀)がニヤニヤと俺らを眺めていた。
「ちゃーんとシフト確認してから帰ってねー♪」
なんのこっちゃいと思い、シフト表を見てみたら。

明日から、4日間の休暇が与えられていた。
「ほい、おまっとさん。」
「あ、ありがとうございます。おにーさん。」
場所を鶏屋から喫茶店に移し、美香に紅茶を渡す。

「で、話したいことって、何だ?」
「えっとですね。」
「おう、なんだ?」
「おにーさん、明日から4日間休みじゃないですか。」
「そうみたいだねぇ。」
なぜ突然4日も休みが入ったのかさっぱりわからんのだが。
「で、私も、明日から4日間休みなんですよ。」
「ほう、それは珍しい偶然だなぁ。」
「で、ココに夢の国の3デーチケットが2枚あるんですね。」
「ほう、友人とでもあの国に潜入するのか。楽しそうだな。」

「違いますよ〜。これは、私と、おにーさんが使うんです。」
…は?美香さん?なんと仰いました?
「よくわかってないみたいなので、もう一回言いますね。」
「私は、おにーさんと、お泊りデートしたいんです。だから、一緒に行きましょう?」
ほんのりはにかんで、頬が少し赤くなった美香は、ちょっと、いや、かなり可愛かった。

…じゃなくて。
「…お前が俺と行きたいのはわかった。だが、お泊りって、部屋は「一緒ですよ。」おい!」
「ダメですか?」
「あのさ、曲がりなりにも俺は男、お前は女。」
「そうですね。」
「だから、俺が狼にならないとも限ら「おにーさんは優しいから狼さんになんてなりませんよね?」だからわからんと言ってるだろうが〜!」
「それでもいいですよ。いい思い出になると思いますし。」
…無条件に信頼されるのも、困り者だな。

「…わかった。一緒に行ってやろう。」
「えっ!?本当ですか!?」
「…『本当ですか!?』ってダメ元かい。」
「はいっ!まさかOKしてくれるとは思いませんでしたから!ありがとうございますっ!」
美香はとても喜んで、俺に抱きついてくる。

「こ、こらっ!抱きつくな!恥ずかしいだろうが!」
「私は恥ずかしくありませんもんっ!」
ものすごくいい笑顔で喜ばれたら、ぐうの音も出なくなる。
「うれしーなぁ…おにーさんとお泊りデートできるなんて…♪」
俺は苦笑しながら、美香の頭を思わず撫でてしまう。あぁ、恥ずかしいったらありゃしない。
「で、あそこまでどうやって行くつもりだ?」
こんなこと聞かなければ良かった。

「おにーさんのバイクで行きます♪私の初タンデムですっ!」
俺とっても初タンデムなわけだが、どうやら初めては美香に頂かれてしまうようだ。
期待と不安が交差するお泊りデートは、もう半日もしないうちに始まろうとしていた。
127 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/09(火) 01:22:19 ID:IzBA3zwp
以上で今回の投下は終了です。
この先の展開をどうしようか迷っている段階ではありますが、ゆっくりいかせて頂こうかと思っています。
何かおかしな場所、変な表現などがあればご指摘していただけるとありがたく存じます。
128名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 01:32:58 ID:GurWwzpo
ぐじょーぶっ!
機種依存文字は困りますぅ
や、俺が携帯なのが悪いんですけどね
129名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 18:26:52 ID:fquOglBC
乙乙 これからの展開に期待してるよ

あ、ただセリフに割り込むって描写は最初は少し混乱してしまった
意図が理解できたからもう問題ないんだけどね
130名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:22:00 ID:QbmQ5DtY
一般甘娘とお泊りデートか任侠甘娘とハネムーンか
131名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:31:47 ID:FZxxB5HY
任侠娘だったらどこへデートにいっても
出店やってる怖いオッチャン達がいる。
132名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:46:28 ID:sbRzWQzh
つまりどこへ行ってもたこ焼きが食える
133名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:55:23 ID:xtAaDXyK
つまり関西弁でデレッデレの甘えんぼうが……



ジュルリ
134名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 22:43:20 ID:zKfNXRpz
彼女はステレオタイプの大阪人だ。
阪神を二歳の時から愛し、好きなアーティストはキダタロー。

「ん、ソースが多分粉末!失格。」
チェーン店のタコ焼きを持参したのだが、相変わらず辛口だ。
「やっぱり東京は駄目やな。こんなん本場じゃ売り物にもならへん。」
135名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 22:44:04 ID:zKfNXRpz
しかし、それなら残りのタコ焼きはどうしようか。
「せや、ちょっとそのタコ焼きくわえて。」
言われた通りにしてみる。
すると彼女はなんと唇を重ねて来たのだった。
タコ焼きが違いの腔内を行き来して、何だかふやけた生地がとても甘く感じる。

「ん♪東京のもこうすれば食べれるな!」
満面の笑みで無邪気に宣う彼女。
何て言うか、叶わないな。
136名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 22:45:05 ID:zKfNXRpz
関西弁の自信が無い上に微糖。
お目汚し失礼。
137名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 00:00:29 ID:Cl9dYlVA
>>136
こてこての関西弁よりも微関西弁の方が良い!
GJ!
138名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 00:18:16 ID:45Sg6bya
怖いオッチャン達は極度に彼氏を嫌って妨害して逆にいいムードを作ってしまうか
過剰なまでに協力しようとして失敗、帰宅後お嬢に〆られるのどっちかだよな。
139名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 00:18:37 ID:4OaZZr4a
後者が好きだwww
140名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 01:20:10 ID:X4BzxOei
過剰なまでに彼氏を気に入って語り合おうと彼氏の家に乗り込んだりして彼氏やその家族を怖がらせて駆けつけたお嬢に〆られるパパ
141 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:15:00 ID:PcxrYO13
>>128
どこら辺が文字化けしてますか?
次回からはその文字を使わないようにしたいので、教えていただけるとありがたいです。
(ウチのW61CAでは問題なかったんですが…)

>>122のレスから想像できたSSを糖化します。
ちょっと長くなりましたが、書いてみました。

NGワードは「◆POBrm2R/G2」
タイトルは「テストのご褒美は?」

5レス消費予定。
142テストのご褒美は?(1/5) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:15:35 ID:PcxrYO13
「…あのな、小テストでこの成績は何だ?」
俺の手には42と言う数字が書かれた数学のテストがあった。
「うぅぅ…だって、わかんないもん…」
そういいながら顔を膨らます加奈。可愛い拗ね方だが、俺の彼女なんだから、出来れば同じ大学に通って欲しい。
だから、言い聞かす。
「あのさ、俺と同じ大学に来たいんだろ?いくら俺と一緒がいいって言っても、この成績じゃあなぁ…」
加奈は高校で文系を履修しているくせに、俺の学部(理系)に来たいとか言っている。

「…ぅぅぅ…」
ちょっと涙目になる加奈。…仕方ない、ニンジンぶら下げてやるとしよう。
「じゃあ、こうしよう。この問題集にある問題で、レベル1〜5の問題がが5問解けたらなでなで、
レベル6〜8の問題が3問解けたらハグ、レベル9〜10の問題が1問解けたらキス。」
「…それだけじゃヤダ。」
ほう、甘えんぼのお前がこの餌でも釣られないとな。
「ふむ…じゃあ今度の期末考査で数学の得点が、そうだな、70点超えたら、加奈の欲しいものをプレゼントしてやろう。」
「欲しいものって、何でもいいの!?」
効果覿面、異常なほど食いついてきた。
「おう、何でもいいぞ。だが、それは70点超えてからの話だ。」
「…ヤってやる…絶対70点超えてやる…」
さっきまでの涙目はどこへやら、加奈の目には炎が灯っている。
と言うか、『やってやる』の響きが若干おかしかったのは気のせいだろうか。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ニンジンをぶら下げてから1週間、期末考査まであと3日。ちなみにテスト前なので毎日家庭教師をしている。
あの日から今日までになでなでした数、100回くらい。
ハグをした回数、50回前後。
キスをした回数、16回(内3回は何故かディープキス)。
小テストも3日前と今日行ったが、56→72と着々とあがっている。
ちなみに、小テストで点数アップの場合のご褒美は膝枕である。
143テストのご褒美は?(2/5) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:16:19 ID:PcxrYO13
期末考査前日。今日は五教科全ての小テストを行う。
既に数学以外の小テストは完了し、現在は数学の小テスト中だ。
「うー…」
今回の数学はちょっと意地悪な問題をわざと出したからな。悩んでくれないと困る。
悩んでる加奈はなんだかかわいいな。ちょっといたずらしたくなるが、我慢。
まぁこれで全教科平均8割取れれば、3年の前期末考査までにはいいところまで内申点を上げられるだろう。
「はい、おしまーい。」
「えぇ!もうおしまいなの!?ちょっと早くない!?」
「ほい、時計。ちなみにストップウォッチで計測してるから、いじれないぞ。」
「あぅ…本当にもう30分経ってる…」
「はいはい、あきらめなさい。採点するまで大人しく待ってなさい。」
「はぁい…」
うなだれる加奈を横目に採点を始める。
文系履修とあって国語・英語は8割を余裕で超えている。
社会・理科はまぁギリギリ8割取れてるな。
問題は数学。コイツはどうも1問解けないと先に進まない性格を知っているので、悩みやすい問題をわざと中盤に配置してみた。
結果、点数は61点と振るわなかった。
「あぅ〜…」
数学以外の4教科の採点までは『どうよ!?』と言わんばかりの態度だったのに、数学の採点を始めた途端、うなだれた。

「あのな、加奈。」
びくっとしておずおずと顔をあげる加奈。くそぅ、潤んだ瞳での上目遣いは反則だぞ。
「お前、自分の癖、分かってるか?」
え?何言ってるの?と言わんばかりの表情だ。どうやら問題を解く時の癖を本当に分かっていないらしい。
「あのな、今回の問題、一部だけでも捨てれば、お前さんなら9割取れたはずなんだ。」
「え?」
「問7、難しくて理解しにくい問題をそこに配置したのは、お前ならここで引っかかって点数が
 振るわなくなるだろうと思って配置したんだ。」
「え〜!なんでそんないじわるなの!?」
「だから、お前の癖をはっきりさせてやるためだ。」
「ふぇ?」
「お前は最初から最後まできっちり埋めないと、気が済まないみたいだが、それだと試験のときは点数を稼げないんだ。
 そんなときはあえて分からない問題は捨てて、最後に解くようにすれば、点数が稼げる。」
「あ、なるほど…」
「問8〜11まではまったく採点してないから、やってみろ。制限時間は10分。お前なら解けるはずだ。」
「う〜…分かった、やってみる。」

8分後、加奈が嬉しそうな顔で、「終わった!」と声を出した。
「見直しはやったのか?」
「うん!」
「よし、じゃあ目の前で採点してやる。ちょっと待ってろ。」
問8以降の問題に目を通す俺。加奈は俺の隣で採点の様子を見ている。
「やっぱりな。問8以降は全問正解だ。これで得点は87点。」
「わ!やったぁ!」
「こういうことだ。明日もこのことを忘れないように。」
「うん!」
「で、今日のご褒美は「いらないっ!」え?」
「ご褒美は、テストが帰ってくるまで取っておくの。その代わり、約束は守ってよ?」
「分かった。それだけ言うなら、明日のテスト、がんばれよ。」
「うんっ!」
ひまわりのような笑顔に、俺の顔も思わず綻ぶ。ま、この様子なら大丈夫だろ。
144テストのご褒美は?(3/5) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:17:15 ID:PcxrYO13
最後に家庭教師を行ってから10日後、全てのテスト結果が返ってきたというので、加奈の家に向かう。
家に着くと、非常に嬉しそうな加奈が家の前で出迎えてくれた。ほう、なかなかの好成績だったみたいだな。
「どうだった?とは聞かないぞ。良かったみたいだからな。」
「え?何で分かるの〜?」
目標をクリアしたと言う嬉しさをわざと隠さず、抱きついてくる加奈の様子を見ていると、思わずため息が漏れた。
「なんでため息なのさー!」
「なにやらされるんだろうな、と思ってな。とりあえず部屋でテストの結果を見させてもらうぞ。」
部屋に上がると、机の上に綺麗に並べられたテストの数々。
国英社に関してはもともと成績がいいが、前回と比べて若干落ちているようなので、
次回のテストは全体的に見てやる必要がありそうだ。しかし、理科は18点UP、数学にいたっては32点もUPしている。
「おお!数学が80点越えか!やったな!」
素直に関心し、加奈の頭を撫でてやる。

「ねぇ、あっくん。70点超えたら、ご褒美くれるんだよね?」
「ん?ああ、そういう約束だったな。あんまり高いものは買えないが、何がほしいんだ?」
「…んとね?」いつも大胆に甘えてくる加奈が非常にしおらしく、顔を真っ赤にしながら俺を見つめてくる。
「…あのね、あっくんにね、私の初めてを、貰って欲しいの…」
おう、この娘さんはまたご冗談がお上手で、なんて言おうとしたが、言えなくなった。
なぜなら、加奈は今にも泣き出しそうな目で俺のことを見つめてくる。
OK、俺だって男だ。加奈を抱きしめながら、問う。

「…本当に、い、いのか?」口の中がカラカラに乾いている。そして、この言葉は自分自身への問いかけでもある。
「…私は、ずっと、あっくんに貰って欲しかったんだから…お願い。」
暴発しそうになる気持ちに精一杯ブレーキをかけて、念のために言っておく。
「あの、さ。俺も初めて、だから、上手く出来るか、わからないし、身勝手に動い、ちまうかも、しれん。」
「いいよ…あっくんに…あなたに、ずっと、抱かれたかったんだから…」加奈が抱きしめる力を強くする。

もう我慢できない。加奈をベッドに押し倒す。なるべく優しくキスをする。それでもちょっと乱暴なのはご愛嬌だ。
加奈の体から石鹸の匂いがする。よくよく観察してみると、髪の毛が少し湿っている気がする。
なるほど、既に風呂に入ってたのか。すごく愛しく、でも汚してやりたい気持ちがふつふつとわいてくる。
唇を離すと、加奈が首にしがみつき、キスをしてくる。俺の舌を絡め取るような、ねっとりとしたキス。
「んんん…ふぅん…」
加奈と俺の唇の間からちゅくちゅくと卑猥な音がしている。頭がボーっとしてくる。
気付いたら俺の手は加奈の胸の辺りをまさぐっている。
「っ!んんっ!」
胸の敏感な部分を触ってしまったのだろうか、加奈の舌の動きが少し鈍り、俺の手から逃げるような動きをする。
俺の左腕は逃がさないとばかりに加奈を抱き寄せ、右手は服の中に進入していく。
「んあっ!ちょ、ちょっとまって、やぁ…」
「加奈、自分から欲しがってたのに、嫌なの?」
「やぁ、そうじゃなくて、いきなりだったからびっくりしたの…」
「じゃあ、続けるな?」加奈の返事を待たず、俺の手は加奈の肌を蹂躙する。って、コイツノーブラか!
そのことに気付き、加奈を見つめると、恥ずかしそうに視線をそらす。なるほど、ヤる気満々だったと。
なら存分に、と思い、指で乳首を弾いてやると、びくんっと大きく体が跳ねた。
「ひゃあ!あっくん、そこ、強すぎ…ぁあん!」面白いように反応する加奈。脚の方を見てみると、なにやらモジモジしている。
145テストのご褒美は?(4/5) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:17:58 ID:PcxrYO13
「加奈、下の方も、触るぞ?」
「ぅん…あっくん、お願い…気持ちよく、してね…?」
なんだこのエロ娘。そんな言葉どこで仕入れてくるんだ?
たまらなくなり、スカートを捲り上げて、ショーツの中に手を突っ込む。
初めて触れる女性の秘所。加奈のそこは、既にトロットロの蜜にあふれ、触っただけで水っぽい音が弾ける。
「ゃ…恥ずかしい…」
「すごいな、加奈。もうこんなに濡らして。触ってるだけで気持ちいいよ。」
羞恥心を引き出す言葉をかけてやる。その言葉は効果覿面のようで、
「やだぁ!あっくんのバカ!そんなこといわなぁあっ!」
加奈が言葉を発してる最中に、加奈の秘所をなで上げるように触る。
どうやら上のようにあるしこりみたいな部分―これがクリトリスってヤツか?―に触れると乳首以上に気持ちいいらしい。
念のため、そこを何度もなぞってみると、加奈の腰がまるで操られているように、ビクビクと震える。その度に、
「あっ、あっ、あっ、あっ、あああっ!」と反応するのが楽しい。可愛くって、もっといじめたくなる。
「あっ、くんぁっ、そこあっ、ダメらのぉ!強すぎちゃうのぉっ!」
おっとヤバイ、いじめすぎたようだ。どこか焦点の合わない目で、俺を見つめる加奈。さすがにバツが悪くなる。

「ごめん、加奈。気持ちよかった?」
「うん、気持ちいいけど、そろそろ、あっくんのを、ちょうだい?」
「わかった。…って、ごめん、コンドームなんか持ってないんだが。」
無言で四角い何かを渡してくる加奈。なぜ持ってる?そう目で問うと、
「あのね、友達にこのこと話したら、念のためって、渡されたの。」
おう、加奈の友達よ、君は一体…まぁとりあえずこの場はグッジョブ!と言っておこう。
「わかった、それ以上は言わんでいい。ちょっと付けるから、待ってろ。」
俺も友人とコンドームを使って遊んだことがある経験上、コンドームがどのようになっているかは知ってるつもりだった。
結局『つもり』以上ではなく、いざ付けようとすると、気が焦る。
「あっくん、焦らなくてもいいよ。」
そう言って、抱きついてくる加奈。その言葉ですごく冷静になれたのか、あっさりと装着完了。

「じゃあ、脱がすぞ?」
「ねぇ、私だけが脱ぐなんてやだよ。先にあっくんが脱いで?」
…確かに、加奈だけど裸にひん剥くのは可哀想だな。
「わかった。でもその後で、脱がすからな?」
「…恥ずかしいけど、あっくんになら、全部見て欲しいから、いいよ。」
恥ずかしがりながらも、そう答えてくれた加奈は、今までで一番可愛く見えた。ビクンと聞かん棒が暴れる。
「…っ」
コイツを直視するのは恥ずかしいのか、そっぽを向く加奈。でも、チラチラ見てる。
さすがに恥ずかしいので、さっさと裸になり、加奈の服も脱がす。
146テストのご褒美は?(5/5) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:18:29 ID:PcxrYO13
「あっくん、お願いがあるの」
「ん?何だ?」
「全部入ったら、私のこと抱きしめて、キスして。」
「お安い御用だ。」
そういって、聞かん棒を加奈の入り口にあわせ、ゆっくりと侵入する。
「〜〜〜〜〜っ!!!」
さすがに痛いのか、声を出さないよう歯を食いしばっている。
俺のほうと言えば、非常に狭く、解けそうなほど熱い。でも俺は、加奈の中を味わう余裕はなかった。
気を抜いたら、全部入れる前にイってしまう。
「まだ先っぽだけだけど、入ったぞ。」
痛いのか、コクコクと頷いている加奈。ちょっと可哀想だが、一気に行った方が痛くないと聞いたことがあるので、
「加奈、ちょっと我慢しろよ。一気に行くからな。痛かったら、俺に思いっきりしがみつけ。」
そう宣言し、奥まで貫いた。加奈の瞳孔が一気に開く。声にならない悲鳴を上げる。
背中に加奈の爪が食い込む感じがするが、加奈はこれ以上に痛いんだ、と思い、我慢する。
完全に入ったことを確認し、加奈を優しく抱きしめ、触れるだけのキスをする。

「加奈、全部入ったよ。」
「うん。痛かったぁ…」
「ごめんな。一気に行った方が痛くないって聞いたことがあってな。」
「まだジンジンするけど、さっきより楽だから大丈夫だよ。それよりあっくん、動かなくていいの?」
「加奈だけ痛いのは嫌だからな。それに入れてるだけなのに、結構ヤバイんだぜ?」
「そうなの?」
「ちなみに聞きたいんだが、こうすると気持ちいい?」
そう聞きながら、右の親指でクリトリスを弾く。
「ひゃぅ!…痛気持ちいい、って感じかな。」
「そうか。じゃあコレを続けようか。」
「え?コレってあぁんんんん!」
クリトリスを触りながら、加奈にキスをする。…ツライ体制だってのは承知の上。
繋がった口から漏れる声、ビクビクと震える加奈の体と中。特に中はどんどん熱くなっていく。
「あっくん、もう、やめっ、あああああっ!だめだめ、あっくん、なんか来ちゃう!」
クリトリスへの刺激のせいで中がグニグニと動き、俺の限界も近い。
「そのまま感じていいんだよ。思いっきり俺に抱きついて。」
「も、だめ、あっく、ぁぁぁぁあああああああ!!!!!」
加奈の中がきつく締まる。その締め付けに限界を超える。
「加奈、俺ももうだめだ!イクっっ!!!!」
頭の中が真っ白に染まる感覚に陥る。腰が別の生き物のように震える。
加奈の中に、出したことのないほどの量の精液を注ぎ込む。

「おなかのなかがあついよぉ…」
ゴム越しとはいえ、加奈の中に大量に注ぎ込んだせいだろう。
ゴムを伝って加奈の膣に精液の熱が伝わっているようだ。
熱に浮かされた加奈のその言葉に、そのままにしておきたくなる。
が、ゴムが破れてしまっても困るので、聞かん棒を加奈の中から抜き出し、ゴムを外す。
ゴムの外側には、微かに赤い液体が付着していた。
「あっくんに、しょじょ、うばわれちゃったぁ…♪」
はぁはぁと荒い呼吸をしながら、加奈はそんなことをつぶやいた。

俺はゴムなどの後始末を軽く済ませると、
「加奈、初めてを俺にくれて、ありがとうな。」
そう言葉にし、愛しい彼女を抱き寄せる。
「ううん、こちらこそ、ありがとうなの…♪」
体力を使いすぎたのか、少しまぶたが重そうだ。
「加奈、疲れたなら、少し寝なさい。腕枕してあげるから。」
「うん…♪」
加奈は嬉しそうに俺の腕に頭を乗せ、数分後には寝息を立て始めた。

数分後、俺も寝そうになっていたら、加奈が寝言をつぶやいた。
「あっくん…だいすきだよ…♪」
そんな彼女の寝言のせいで、身悶えたのは、俺だけの秘密だ。
147 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 02:22:34 ID:PcxrYO13
以上で完了です。
急ぎで仕上げたため、おかしな部分や、誤字脱字が在るかもしれません。
そんなときは指摘していただけるとありがたく存じます。
※ ちなみに、「おにーさんとお泊りデート」の方は現在1日目を書いていますが、ちょっと長くなりそうです。

それでは、また後日。
148名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 02:37:36 ID:DX1/9GSj
GJ!
お泊まりデートの方も期待してるぜ


因みに俺の携帯はDoCoMoのF905iなんだが文字化けは見あたらないよ
149名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 03:03:43 ID:sn0WxX5T
>>147
1と2の勉強の場面が長いから少しダレてます。
分量を半分以下に省略することでテンポを良くしたらもっと良いと思います。
あまり細かく書かない方が良いことも多々あります。

句点が多くて「〜する。」で終わる短文が一部多いので、もう少し構文を複雑にしたり読点を使ったりして、文を長くしたら臨場感が湧くと思います。

平時での登場人物の口調にあまり変化がないため盛り上がりがイマイチです。
甘えキャラの甘えがあまり出ていないのも物足りなかったです。

甘え分が枯渇してる。
これは幼馴染みエロパロスレの方が相応しいSSに感じました。

エロシーンは上手かったと思います。
ごちそうさまでしたw
150名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 03:42:11 ID:Y3MEAbCd
>>147
文字化けは恐らく
テストのご褒美は?(1/5)冒頭の
《「…あのな、小テストでこの》
の『あのな、』の前かも
EZwebからだと三点リーダだがimonaからだと& hellip ;(スペースはぬかしてください)になる
151名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 06:20:59 ID:an3ywpnB
Mac OSXだけど、FireFoxから見ると三点リーダーになってて
専ブラのマカエレからだとクエスチョンマークに化ける
使ってるフォントは同じだからエンコーディングの問題かな?
152名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 06:31:58 ID:rPsgMI7W
>>147
GJ!あんたの作品はまさに王道って感じで、すごくいいわ

お泊りデートwktk
153名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 13:36:54 ID:7/Q5BZ1/
Andyでも…ってなるな(三点リーダー)
これって機種依存だったのかな?
154151:2008/12/10(水) 14:43:49 ID:wgbmAlyB
その後
Mac OSX+Opera
Windows XP+IE
Windows XP+Firefox
で試したけど、ぜんぶちゃんと三点リーダーに見える
Windows環境のほうに専ブラ入れてないから確認できないんだけど
自分の持ってる環境だと Mac OSX+マカエレだけ文字化けする

練習スレで試してみたんだけど、自分がマカエレから書き込んだ「…」は
Firefox からソースを見てみると、1文字の三点リーダーとして入力されているのに対して
◆POBrm2R/G2氏の文章内の三点リーダーは、ソース内では
「…」(実際にはぜんぶ半角)となっていて
これをウェブブラウザが三点リーダーに変換してくれているっぽい。
155153:2008/12/10(水) 17:39:41 ID:As+qBPPn
あれ、携帯で入力したのPCで見たら…になっちゃってるな
「携帯用2chブラウザAndy」でも& hellip ;(スペース抜き)って事です。
156名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 21:26:34 ID:7PW8QDb4
甘々な文って結構難しいな。
ココの住人の大好物なシチュってどんなだ? 参考にしたいんで是非教えてくれ。
157名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 22:05:21 ID:45Sg6bya
武道やってる子が二人きりになると恥ずかしそうに
ぎゅぅって抱きついてきたり、キスしてきたり
それを部活の後輩とかに見られて
顔真っ赤にしてあうあうってなるとか最高です。
158名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 22:12:03 ID:I0B65p0o
「今日ねっ、今日ねっ、乱取りで最後まで残ったんだよっ」


「へえ、そいつは凄いな」


「ねっ、ねっ、ねっ、頑張ったからご褒美のちゅ〜!」





なにしてんだ俺はorz
159名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 22:39:54 ID:gTBeDc+e
>>158
さぁその話を膨らませるんだ。

>>157
「如月ー、女子更衣室の戸締まり大丈夫かー?」
「うん!大丈夫!」
「じゃあ武道場の鍵閉めるからとっとと出ろー。」
「わかったー!」
「で、俺に抱きついて何がわかったんだ?」
「えっとね、ゆーくんの匂いが大好きってことが!」
「はいはい、それはよかったね。」
「三井先輩〜!閉めるのちょっとまっ…あっ…」
「あ」
「え?あっ…」
「ご、ごめんなさい!ま、また明日取りに来ます!」
「おい、櫻田!待てって!…行っちまったなぁ。」
「あうあうあう」
「まぁ落ち着け、如月。」
「うー…恥ずかしい…」


こうですか!わかりません!?><
160年上の幼馴染に起こされる朝(1/2):2008/12/10(水) 23:33:44 ID:CXtAg4sX
 俺こと彰人には年上の幼馴染がいる。昔から色々と可愛がってもらって非常にありがたいのだが、高校生になった今でもその対応が変わらないのはどうなんだろう。
「……重いですか、アキくん?」
 そんなことを寝起きのぼんやりした頭で考えつつ、人の布団の上にのぺーと乗ってる年上の幼馴染、ちなねえを見る。
「あまりの重さに全内臓が震撼しそうだ」
「……お姉ちゃんは、映画じゃないです」
「ええっ!? 知らなかった……」
「……朝から変なアキくん」
「朝っぱらから人の布団にのっかる妖怪みたいな奇行してる人に言われたくない」
 ほっぺをうにーっと引っ張られた。
「痛え」
「……お姉ちゃん、アキくんの育て方間違ったかな?」
「はいはい。いーからのけ」
 ちなねえごと布団を横にまくり上げ、起床。おはようございます。
「にゃ。……ひどい。お姉ちゃん捨てられました。……お姉ちゃん、めそめそ」
 うるさいので布団で巻く。
「……お姉ちゃん、お寿司になりました。……出してください」
「朝、人の布団に乗ってこないなら出す」
 うにうにと体をくねらせ、ちなねえは自力で脱出しようとした。しばらくうねうねしてたが、無理っぽい。
「……出して、ください」
 泣きそうになってたので、慌てて布団から解放する。
「……アキくんのいじわる」
「いや全く。ごめんな、ちなねえ」
「……ちゅーしてくれたら、許します」
「俺のことは永久に許さなくていいです」
「がーん。……選択肢を誤りました。やはり、『許せねえ。絶対殺す』という選択肢の方がよかったのでしょうか?」
 それだけは絶対に違うと断言できるが、もう朝から疲れ果てたのでちなねえを放って部屋を出る。
「……お姉ちゃんもー」
 ふらふらしながらちなねえもついてきた。そしてそのまま俺を抜き、一人で台所に入ってしまった。
「もふもふ。……おいしい」
 続いて俺も台所に入ると、さっき台所に入ったはずのちなねえがまだ湯気の立ってるパンをぱくついていた。
「おはよ。母さん、俺のパンは?」
「ちなちゃんが食べてるわよ」
 皿洗いしてる母さんがこともなげに言った。幸せそうに人のパンを食べてるちなねえを見る。
「むしゃむしゃむしゃむしゃ、ごくん。……食べてないです」
 口周りにむちゃくちゃパンくずをつけながら、ぷるぷると首を振るちなねえ。隠す気ゼロだな、この人。
「母さん、まだパンある?」
「ないわよ」
「…………」
「……げふー」
 ちなねえの満足そうなゲップを聞いてると、朝からなんだか泣きそうになる。
「……アキくん、可哀想。……お姉ちゃんのゲップでよかったら、いくらでも吸っていいですよ? ……お姉ちゃんの思いやりに、アキくんにっこり」
 そんな許可では、とてもじゃないがにっこりできない。
「よかったわね、彰人」
「どこによかったと思える要素があるか挙げてくれないか、母さん」
「こーんな可愛い幼馴染がいて」
 母さんの言葉に、ちなねえの顔がほころんだ。
「可愛くなくても、人の朝食を勝手に食わない幼馴染の方がいい」
 ちなねえがしょぼーんな感じになった。
161年上の幼馴染に起こされる朝(2/2):2008/12/10(水) 23:34:25 ID:CXtAg4sX
「ほらほら、いーから二人とも行った行った。早くしないと遅刻よ」
 母さんの言葉に時計を見る。む、結構いい時間じゃないか。
「ちょっと俺着替えてくる。ほらちなねえ、いつまでもしょぼーんとしてないで玄関行ってろ」
「うー……お姉ちゃん、挽回します。アキくんの着替え手伝います」
「嫌です」
 そう言ったのに手伝われた。
「はい、ばんざーい」
「一人でできます」
「……ばんざーい?」
 小首をちょこんと傾げ、両手を胸の前に合わせてばんざーいと言うちなねえに負け、素直に万歳する。
「……よくできました。はい、ぬぎぬぎ。……わ、裸」
「ちなねえが俺を視姦する」
「…………」(じーっ)
「ホントに視姦すなッ! いーから制服よこせっ!」
「……はい」(じーっ)
 未だ視姦を続けるちなねえから制服を受け取り、ぱぱぱっと着替える。
「……ぷよぷよ」
「腹を突つくなっ!」
 Tシャツを着てる最中に腹をつっつかれた。
「……もうちょっと鍛えた方がいいと思うお姉ちゃんです。……ぷよぷよです。……ぷよぷよ」
「つつくなっての!」
「……癖になります」
「なるな!」
 ちなねえの頭を押さえて腹を押すのを抑制し、どうにか着替え終わる。色々邪魔されたため、ちょっと時間がヤクイ感じだ。
「……もっと押したいです」
 だというのに、ちなねえはハンターの目で俺の腹を見つめ続けている。
「押すな。何か押したいのであれば、自身のつるぺたんXな胸でも押してろ」
「……アキくんの大好きな、つるぺたんX保持者です」
 どうして俺の性癖がばれているのか。
「……アキくん、えっちな本は定期的に隠す場所を変えたほうがいいですよ? ……まあ、あんなにたくさんあっては、隠すのも大変と思いますが」
「ちなねえ、俺をいじめて楽しいか(泣)」
「……よしよし」
 頭をなでられたが、ちっとも嬉しくなかった。
 姉ぱぅわーによりなんとか泣き止んだ俺は、鞄片手に明るい光溢れる外へ飛び出し……
「待って、アキくん待って〜」
 姉がもたもたと靴を履いているので飛び出せなかった。
「5秒以内に履かないと、今日は学校休んでちなねえとイチャイチャする」
「…………。だ、ダメです。サボりなんて悪い子がすることです」
「ちなねえが俺を嫌う」
「……お姉ちゃん、アキくんのこと大好きですよ? 嫌うなんて、ありえませんよ?」
 極々当たり前のことのように、ちなねえはまっすぐな好意を俺に向けた。
「……は、恥ずかしいことを言う姉め。干からびてしまえ!」
「……アキくんは恥ずかしがりやさんですね。……そーゆーところも、お姉ちゃん、大好きです」
 人の手を勝手に取って、ちなねえはにっこり微笑むのだった。

 そして遅刻するのだった。
「ちなねえ、足遅すぎだッ! 俺の早歩きとちなねえの全力疾走が同じ速さってどういうことだ!」
「……お姉ちゃん、悪くないもん」
 膨れっ面のちなねえだった。
162名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 23:52:07 ID:lsrPSC7i
vipからの刺客と見たw
163 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 23:57:11 ID:PcxrYO13
>>150 >>151 >>153
三点リーダについて検証していただいたようで、ありがとうございます。
どうやら私の投下環境(WindowsXP+Firefox3.0.4+bbs2chreader0.4.17)に問題があるみたいですね。
とりあえず当面は三点リーダを「・・・」で代用したいと思います。

>>147
耳に痛いご指摘、どうもありがとうございます。
とても参考になるので、これからも時々で構いませんので、指摘していただけるとありがたく思います。

>>156
人それぞれ好きなシチュエーションが違うので、難しいところですよね。
私も>>142-146は勢いで書き上げましたが、見返してみるとちょっと足りないなとも思ったりします。
ちなみに自分は気付いたらくっついてて、指摘すると恥ずかしがるのが好きですね。

>>160-161
素直だけど、熱くならない感じがほのぼのしてていいですね。GJです。

さて、1日目の構想を練る作業に戻ります。
164 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/10(水) 23:58:07 ID:PcxrYO13
>>163 自己レス
>>147>>149の間違いです。
…ちゃんと見直そう、自分。
165名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 00:08:18 ID:5H3o8//A
>>164
GJ!です

>>158
主人公に甘える為に戦う女の子・・・
思わず嫉妬スレの「血塗れ竜と食人姫」を思い出してしまった
166名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 00:13:25 ID:VmC5SIND
>>161
GJ!

きっと俺と>>162とは同じスレの住人だw
167名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 00:15:00 ID:8VF6Udes
>>162
kwsk
168名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 08:17:29 ID:Yfukmm5y
>>161
GJwwwww

>>162>>166
あれ?これなんて俺?

>>167
VIPで「ツンデレに」と検索しなさい。
169名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:12:04 ID:rhq2I09e
ツンデレ甘えんぼうの破壊力はすごいよなあ
170名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:52:58 ID:jltjyI1W
「お尻が冷たいから座らせて」って言って
あぐらをかいた隙間に座ってくる。
両手を広げて「ちょっと寒いから暖めて」「頭も寒いから撫でて」
甘えた後言い訳しながらツンになるとこがいい。
171 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/12(金) 01:16:39 ID:E8zb+yQ3
ようやっと1日目の1/3がが完成しました。まだ残り2/3残っているわけですが…
ちょっと長ったらしい気もしますが、投下させていただきます。

NGワードは「◆POBrm2R/G2」
タイトルは「おにーさんとお泊りデート1日目(出発〜朝食)」
4レス消費予定。
携帯の右上に表示されている時間は7:38。既に美香を待ち始めて40分。ついでに今日は平日。
『平日に休みとはいい度胸だなおい』みたいな視線が痛い。好きでココにいるわけじゃないんです、許してください。

「・・・電話かけても繋がらないし。」
昨日別れ際に、『明日、7時に駅前で集合ですよ?遅れたら許しませんからねっ!』って言ってた本人がここにいない。
「おにーさーん、ごめんなさーい!」
そろそろ帰ってやろうか、そう思った時に、耳に飛び込んでくる声。
おいおい美香さんや、人混みの間からそんな大声を出すんじゃありません、はしたない。

この大遅刻魔になんて説教してやろうかと思い、声のした方向を向く。
「はぁ・・・はぁ・・・おにーさん、ごめんなさい!」
どちらさんですか?と思うような美人がペコリとお辞儀をしてくる。ふわっとした髪が急降下した頭につられて落ちていく。
「ん?おにーさん、どうしました?」
顔を上げて、俺の顔をじーっと見つめてくる美人さん。
「・・・ってもしかして、お前、美香なの?」
「正真正銘、私は柊美香ちゃんですよっ♪おにーさんっ♪」
『おにーさん』と言いながら抱きついてくるこの癖、この力の加減具合、美人さんの首筋から漂ってくる香水の匂い、
どれをとっても柊美香本人だった。化粧とか髪型一つで別人のように見えやがるから、女って言うのは怖いね。
「って言うかこんなに可愛い美香ちゃんのことわからなかったんですか?」
「ごめん、マジでわからなかった。」
「二年以上も顔合わせてるのにわからなかったんですか?これは許せません!」
「ってお前だって遅刻したじゃないか。」
「それはそうですげど・・・でも私のことわからなかったお兄さんも許せませんので、この際チャラってことで!」
俺から少し離れ、いつもより5割増の笑顔を浮かべる美香。その笑顔に思わず心が跳ねる。
「・・・まぁ仕方ない。チャラにしてやる。」何となく悔しくってそっぽを向く俺。
「ありがと!おにーさんっ♪」再び俺の胸に飛び込んでくる美香。恥ずかしくなって、美香の顔を見ることが出来ない。



「で?遅くなったのは、そんだけ準備してきたからか?」
思わず見間違えるほどだ、随分と時間をかけたんだろう。
「はい!おにーさんとデートだって考えたら、気合が入りすぎちゃいまして♪」
そう言いながら、てへっ、と舌を見せる。ピンク色の舌に、少し見入ってしまっていると、
「ん?おにーさん、私の唇に興味があるのかなぁ♪キスしちゃいます?」
「あぁ、キスしたくなる唇してるな。お前みたいな美人とキスできたらいいと思うよ。」
「えへっ、おにーさんなら、この唇、奪っていいんですよ?」
「魅力的な提案だが、彼氏でもないのにそういうこと言っちゃいかんぞ。せめてコレで勘弁してくれ。」
これでもお前さんを照れさせてやろうと精一杯なんだから、ちょっとは照れてくれ。
優しく抱きしめてやると、「ひゃっ・・・!」と、意外な声を出す。
意外と効果はあったようだ。美香は顔を真っ赤にしているけど、どこか嬉しそうな表情をして、俺を見上げる。
・・・どうやらこの勝負、美香に軍配が上がりそうだ、と言うのも、俺を見つめてくる美香の表情がすごく可愛いんだ。
「おにーさんから、抱きしめられちゃった♪嬉しいよぉ♪」
恥ずかしくなって美香を離し、話題を変える。
「ちなみに聞いておくが、朝飯は食べてきたのか?」
「いえ、慌てて出てきたので、まだ食べてないです。」やっぱりね。
「美香さえ我慢できるなら、高速の途中の店で食べようと思うんだが。」
「え?高速道路の途中ですか?お蕎麦屋さんとかしかないんじゃないですか?」
コイツは最近の高速を舐めてやがるな?意外と綺麗なSA・PAって増えてるんだぞ?
「よしわかった、これからちょっといいパーキングエリアに連れてってやる。ちょっと遠回りにはなるがな。」
「おにーさんが言うことなら大丈夫だって信じてますからね?」
「大丈夫だ、店自体はただのスタバだ。場所が多少変わってるが。」
スタバ自体は有名なカフェだしな。美香はそれならいいですよ、といった表情で俺についてくる。
「ほら、美香のために新調したメットだ。そいつは被ってくれないと俺が捕まっちまうからな。」
「わかってますよ。だから今日は髪型自体にはそんなに気合入れてませんもん。」
ほう、そのゆるふわウェーブなんて初めて見たがな?
「む?信じてませんね?いいからバイクに乗りましょうよ♪」
「わかったよ。ところで美香、荷物は昨日言った通りリュックに入れてきたな?」
「はい!ちょっとかさばっちゃいましたけど・・・」
「まぁそのくらいなら大丈夫だ。ハンドバッグは俺に渡せ。シート下に入れるから。」
「わかりました。お願いします♪」シート下のトランクに美香のハンドバッグを入れ、バイクに乗る。
後ろに乗った美香が俺にくっついてくる。若干胸が当たってる気がするんだが、とりあえず気にしない事にしよう。集中しないと危険だからな。
「それじゃ発進するぞ。ちなみに、走行中はほとんど声が聞こえないから、何かあるなら腹を叩いてくれ。」
「わかりました!それじゃ、よろしくお願いします♪運転手様♪」
その声を聞いて、高速道路に向けてバイクを発進させる。ひとまずの目的地は、海のど真ん中。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


私はおにーさんにしっかりとしがみついて、全身をくっつける。
普段おにーさんにはお子ちゃま扱いされてるから、こういうときは女だってアピールしないとね。
まぁ朝の時点で十分にアピール出来てたみたいだけど♪おにーさん、顔真っ赤にしながら私のことあしらおうとするんだから、わかりやすいよね〜。
でも素直に褒められて嫌な気はしない。あのまま私の誘いに乗ってキスしてくれたらもっと良かったのに。

大きなおにーさんの背中にほっぺたをぴったりくっつけて、おにーさんをしっかりと感じる。
私とは違う、がっちりとした背中にちょっとお腹の下あたりがずくんと疼く。あう、こんなところで感じちゃダメだよ私!
でも、今回の旅行の最終目的は『そこ』。おにーさんと付き合って、おにーさんに抱いてもらうこと!
あ、そういえばゴム持ってくるの忘れちゃったなぁ。もしおにーさんがそのまましたい、なんて言ってきたら断れないよぉ!
おにーさんの暖かいのを奥で受けちゃって、子供が出来ちゃって、そのまま結婚・・・ちょっといいかも。

そんな想像をしていたら、突然辺りが暗くなった。何事かと思いきや、どうもトンネルの中に入ったみたい。出口方面からは人工的な光しか感じない。
ちょっと怖くなって、おにーさんを強く抱きしめてしまう。『大丈夫』ふとそんな声が聞こえた気がした。おにーさんが私の手を撫でてくれてる。
その感覚だけで、心は温かくなり、またお腹の奥のほうがきゅんとなる。あぅー・・・おにーさん、そんなことすると濡れちゃうじゃんかー・・・
ちょっと睨んでみるものの、おにーさんは気付かない。まぁ気付かれたら困るんだけどね。

トンネルに入って10分とちょっとした辺りで、ちょっとずつ明るくなってきている。よく見るとトンネルの出口みたい。
トンネルの外に出ると同時に飛び込んでくる青いグラデーション。空と海。え?空と海?思わず顔を逆方向に向ける。道路を挟んでまた空と海。
えぇ!?海の真ん中走る道路!?突然のことに混乱しちゃう。おにーさんは平然と運転をしている。よく見るとパーキングエリアに入ったみたい。
『海ほたるパーキングエリア』ですか。・・・ほぇ?海ほたるですか?ここが海ほたるなんですかー!?

午前8時3分。海ほたるに到着。美香はやたらと辺りをキョロキョロと見回している。
ま、突然こんなところに連れてこられれば流石にびっくりするよな。
「おにーさんの言ってた、ちょっと変わった場所ってここのことだったんですねー♪」
「そうだ。海ほたるは初めてか?」
「うん!海がきれーですね〜♪」
「ま、実は俺も初めてなんだけどな。」
「え?来たこと無かったんですか?」
「ここに来るだけで三千円近くも取られたら、流石に一人で来ようとは思わないよ。
 それにこれだけ喜ぶ美香を見られたんだ。それだけで来た甲斐があったってもんだ。」
ちょっとクサい台詞だが、事実美香の笑顔でチャラだ。
「おにーさん・・・♪」
「ありがとうな。」そう言って、美香の頭を撫でる。いつもと同じ、サラサラの髪の感触が気持ちよくて、
美香の気持ちよさそうな表情が嬉しくて、自然と柔らかい表情になる。
気持ちよさそうにしている美香と目が合う。その瞳に引き寄せられるように、気付いたら抱きしめていた。美香も俺に抱きついてくる。

・・・っておいおい、これじゃまるでカップルじゃないか。その事実に気付き、恥ずかしくなった俺は美香に回した腕を放す。
まだ足りないよと言わんばかりに、美香は視線で訴えてくる。それを無視し、この甘い空気から脱出したかった俺は、
「さてと、とっとと飯食べて、夢の国に向かうとするか!」なんて言葉を発していた。
「はぁい。」そう返事した美香は、きっと納得いかなさそうな表情なんだろうな、と思って美香の顔を見る。
そこには、いつもとは違う少し大人びた笑顔を浮かべている美香の笑顔だった。予想を外した悔しさだけじゃない、
その美しさに心を乱される。守りたい、壊したい、俺だけのものにしたい。得体の知れない感情が心の中を、頭の中を暴れまわる。



美香に連れられるように、移動する俺。美香が何か話してくるが、さっぱり頭に入ってこない。俺の頭を支配するのは
さっきから続いている複雑な感情。『美香の笑顔をもっと見ていたい』『美香の笑顔を滅茶苦茶にしてやりたい』
相反する歪んだ感情。これっていわゆる『恋人を独占したい気持ち』なのか?
おいおい、大概にしろよ俺?今まで二人の女性と付き合ったけどそんな感情芽生えなかったぞ。むしろ俺が浮気相手だって
わかったら即捨てるような俺が、美香に恋したって?確かにこの感情を表す言葉なんて無いが、美香に恋し「おにーさんっ!!」
「うわぁ!」
「うわぁ!じゃありません!何を食べるんですかっ!?」
え?食べる?何の話だ?
「おにーさんがスタバで朝ご飯食べようって言ったんじゃないですかっ・・・もう、店員さんが待ってますから、早く選んでくださいっ」
あぁ、そういやそうだっけ。美香とそんな約束したよな。何ですかもう、みたいな顔した店員さんに見られ、ちょっと恥ずかしくなった俺は
手早くサンドイッチとフラペチーノを注文した。


おにーさんがさっきから私の話をちゃんと聞いていない気がする。確かバイクを降りてからおにーさんが抱きしめてくれた後辺りから。
コロコロと表情が変わるのは面白いんだけど、私の今の話はそんな難しくないもん!私の大好きな笑顔が見たかっただけなのに!
ぷりぷりしている私におにーさんは気付かないまま、スタバについて朝ご飯を選ぶ。どれも魅力的すぎて、思わず
「おにーさん、何が良いと思います?」って聞いたのに全く聞こえてないみたい。さすがに私でも無視は怒りますよ?
ムカッとして適当なサンドイッチとフラペチーノを選び、気合いを入れて「おにーさんっ!!」と叫ぶ。
ようやっと正気に戻ったようで一安心する。おにーさんが急いで選んだメニューが私と一緒で、それだけで気分が上昇し、
許してしまいそうになる。いやいやいや、今回の私を無視した罪は大きいですよ?おにーさん?


「と言うことで、おにーさんには罰ゲームを受けてもらいます!」
「どういう訳か話さないとわからないし、何故罰ゲームを受けなきゃならんのだ。」
はいー?何を仰いますか、この人は?人の言葉さんざん無視して言いますか?じとーっとした視線を浴びせると、
「いや、確かに無視したのは悪かったけどさ・・・」どうやら私にした仕打ちに気付いたらしい。だったらあーんくらいしてくれますよね?
「だから、おにーさんの持ってるサンドイッチを、私に食べさせてくださいっ!」
「ってこれ、俺の食いかけだぞ?いいのか?」
むしろおにーさんの食べかけだからこそいいんじゃないですか、何を言ってるんですか。とは口に出さず、
「おにーさんの食べかけだからいいんですよ♪」
「・・・間接キスになるんだが。」
往生際の悪いヘタレですねー。ここは必殺、上目遣いで仕留めてやる!
「むしろそれが狙いですから♪ダメですか?」
「うぅ・・・」ふふふ、おにーさんが上目遣いに弱いのはリサーチ済みですっ!
「早く食べないと遅くなっちゃいますよ?あーん♪」
無言でサンドイッチを差し出すおにーさん。それじゃダメですよ?
「おにーさん、『あーん』って言わなきゃダメじゃないですか?」
「・・・やっぱダメなの?」
「ダメですっ♪」ホントに往生際悪いですねぇ。
「うぅ・・・あーん。」
「あーん♪」ようやっと素直に従ってくれたおにーさんから差し出されたサンドイッチを頬ばる。んー!おいしー♪

「おにーさん、あーん♪」おにーさんに私の食べかけサンドイッチを近付けると、え?俺もやるの?みたいな目をした。
「・・・美香よ、なんだその食いかけのサンドイッチは。」ほほ〜、この人はわかってる癖に話を逸らすんですね?
「おにーさんも食べてください♪はい、あーん♪」そういって口に近づける私。容赦はしませんよ?
「やらなきゃ、だめ?」はぅ、キュンとしちゃいました。ダメ?なんて、そんな可愛く言ったって許しません♪
「ダメです♪」
「うぅぅ・・・」顔を真っ赤にしながら身悶えるおにーさんは、食べたくなっちゃうほど可愛いです。
「あーん・・・」
弱々しく声を出し、目をつぶりながら口を開けるおにーさん。キスのチャーンス!でもからかいたくなっちゃったから、キスはおあずけ♪
おにーさんに顔を寄せて指を唇にくっつける。「っ!?」あからさまに動揺して目を開くおにーさん。く〜、かわいいなぁ♪
「ごめんなさい、おにーさん♪今度はホントのサンドイッチですから♪」そう言って、おにーさんの口にサンドイッチを入れる。
そんなやりとりを繰り返す。おにーさんはあからさまに真っ赤なんだけど、私もきっと赤い顔してるはず。
でもこの空気が甘酸っぱくて、私は好き。周りの人たちはどう思うのかな。やっぱり恋人?そうなら嬉しいんだけどなっ♪
176 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/12(金) 01:21:49 ID:E8zb+yQ3
以上で今回は終了となります。毎度毎度長ったらしくてごめんなさいorz
いつもお願いしておりますが、ご指摘等をいただけるとありがたく存じます。

寝取られ彼氏の方の続編、期待しております!
177 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/12(金) 01:23:08 ID:E8zb+yQ3
付け加えレス。
名前が長い、と言われてしまったのでタイトルを縮小しました。
申し訳ありません。
178 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/12(金) 01:34:16 ID:E8zb+yQ3
…寝取られ彼氏は幼馴染スレの方でしたorz
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ
  ∪∪
179名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 01:42:03 ID:lWrB7hRz
うおおおおおMOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
俺もおにーさん♪なんて可愛いおにゃのこに言われてみたい


甘えん坊、幼馴染、純愛、新婚スレの住人の俺に死角はなかった
180 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/12(金) 01:53:41 ID:E8zb+yQ3
>>179
同じようなスレ住人で助かりました。ありがとうございます。

罪滅ぼしじゃ在りませんが、>>170を文章化してみました。
微ツン微糖な気がしなくもなく。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ねぇ兄さん。」
「なんだ妹よ。」
「フローリングでお尻が冷えちゃったから、ちょっと兄さんの上で暖まらせて。」
「は?ちょ、おま、待て待て待て!」
「嫌だ、待たないもん。」
もん、と声に出す前に既に俺の上に座ってくる麻衣。
非常にリッジがやり辛いんだが、ここで無理やりどけると後々痛い目に会うので、とりあえず放置しておく。

「ねぇ兄さん。」
「なんだ麻衣よ。」
「今日はちょっと背中が寒いから、後ろから抱きしめて。」
「は?今リッジやってるから無理。」
「そんなのは後でも出来るでしょ?私は今兄さんにくっつきた・・・寒いからくっついて欲しいの。」
「そんなの半纏でも着れば「かっこ悪いからやだ」はぁ?」
「とにかく、兄さんは私にくっつけばいいの!」
そういいながら麻衣は俺の両腕を自分の前に回して、自分の手で俺の両腕をがっちりロックする。
あぁ、あとちょっとでパックマンに勝てたのに・・・

「ねぇ兄さん。」
「今度の要求は何ですかね麻衣さん。」
「首筋が寒いから兄さんの唇であっため「ちょっとまて、それは危険すぎる」割り込まないでよ。」
「頭撫でてやるから、それで勘弁してくれないか?」
「・・・まぁそれならいい。」
いろいろ言われるのも面倒なので、とっとと頭を撫でる。
なんだか俺に余計にくっついてくるのは気のせいか?

「・・・なんだかんだ言って、仲良いわよね、あんた達」
「っ!?ママ!?」
「あれ、母さん帰ってたんだ。お帰り。」
「ただいま勇人。相変わらずあんたは麻衣に甘いわね。」
「ママ、違うの、これは兄さんが勝手にやったことで…ああ!もう!兄さんなんか嫌い!」
「・・・あらあら、勇人嫌われちゃったわね。」
「・・・まぁ数日経てば元に戻るだろ。とりあえず念のためアレ買ってきとくわ。」
「つくづく麻衣には甘いわね。」
「まぁ可愛い妹だからな。」
181名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 01:54:33 ID:0NnBEWMK
日曜の朝、夜勤明けでまだ眠くないので、ソファで本読んでたんです
すると、泊まりに来ていた姪っ子三人娘の一番上が起きてきて、
何も言わずに俺の膝の上に座るんですな
俺も大概無口なもんで、その辺に合った櫛で、寝癖を整えてやったりしてました

「キイ、パタン」
二階のドアが開いて閉じる音がすると、やっぱり無言のまま反対のソファに移動
「あー、にぃに(俺の事)おはよー」
下の二人で、俺の膝の上を取り合ういつものパターンに

妹に場所譲ったんだね、お前が一番可愛いよ。


誰かこれを膨らませてお姉ちゃんがわがまま言って甘えるところまで一筆書いてくれ




お願いします
182名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 03:18:05 ID:w9dBcEei
十分甘いじゃねえかwwww
183名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 11:07:44 ID:/TGyslX7
いいぞもっとやれ!
184名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 11:53:01 ID:gIQ1SSjg
かわええのぅw
185名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 12:12:44 ID:9SYFwUe6
>>179
被りすぎワロタw
ところで気の強い女の子はどうした?
186名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 12:23:02 ID:20+hCwAQ
>>179
よう俺
187 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/12(金) 12:52:22 ID:E8zb+yQ3
>>181
こんな感じでいかがでしょうか?
微甘微わがままな感じですが・・・
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ただいまー。」
現在時刻は24時間表記で06:38。今日は日曜だし、さすがに両親は起きていないようだ。
夜勤明けで帰ってきて、さらに朝日まで浴びてしまった僕はとりあえずお風呂を済ませて、リビングのソファでまだ読みかけの小説を読み始めた。
途中、喉が渇いたので台所から紅茶を持ってきて、少しだけ飲む。

しばらく小説を読んでいたら、後ろからドアが開くような音がしたので振り向くと、そこには今年で12歳になる姪っ子が居た。
「やあ、春香来てたんだね。おはよう。」そう声をかけると、春香はコクリと頷き、俺の膝の上に座る。
春香はいつもそう、妹達が居ないときはなぜか僕にくっついてくる。でも妹達の前では絶対にそんな姿を見せたりしない。
春香は手持ち無沙汰になったのか、テレビをつける。へぇ、今の戦隊物ってこんなんなんだ。
膝の上の春香の髪が少しはねていたので、手櫛で整えてやる。最初の頃はビクッとしていたが、今じゃこれが気持ち良いのか大人しく
髪を整えられている。若干気持ち良さそうにして僕に寄りかかってくるのは気のせいか?

俺がまた小説を読み始めて数分後、春香の視線が僕の飲みかけの紅茶に行っている事に気付く。
「どうしたの春香?紅茶、飲みたいの?」
無言で頷く春香。
「じゃあ今持ってきてあげるからちょっと降りてくれないかな?」
今度は無言で首を横に振る。
「・・・それじゃ取ってこれないんだけどな。」苦笑しながら春香を諭す。
「これがいい。」そう言って指を刺すのは、僕の飲んでいた紅茶。
「え?それ僕の飲みかけだけど、いいの?」
「これがいい。」なぜ繰り返した、とは思ったものの、こんなに主張してくる春香は珍しいので、
「それでいいなら、どうぞ。」と認めた。

「おにーさん、どこから飲んだの?」
「え?確かこの辺りじゃないかな?」やっぱり間接でもキスは気になるお年頃なんだね。そう思って再び小説に目を戻そうとした瞬間、
「ん・・・」なぜか僕の指差したところから飲み始めた。あの、春香ちゃん?間接キスになるんだけど、わかってる?
「あの、春香。なんでそこから?」
「ここから飲みたかったから。」
「あのさ、それってさ、間接キスになるんだけど、わかってるのかな?」
「わかっててやりました。」そう素直に答えられて、思わず赤面する僕。嬉しそうに僕に抱きついてくる春香。
直後、二階の方からバタバタと足音がする。何事も無かったかのように反対側のソファに移動する春香。

「プリキュア〜!あー!!にぃにおはよー♪」
「あ〜!お兄ちゃんかえってきたんだ!おはよー♪』
春香の妹、秋穂(4歳)と夏樹(8歳)が僕に飛びついてくる。
「はい、おはよー。夏樹、秋穂。」
僕にじゃれ付いて妹たちを暖かく見守る春香。
さっきの行動に謎は覚えるけども、嫌われて無いと再認識できてよかったと安心する。
取り合えずいまはこの甘えん坊な姪たちと一緒に、ご飯でも食べてしまおうと思う。
188名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 15:31:42 ID:uuu6zenn
うちの妹は俺のことをアッシーぐらいにしか思っちゃいないんだ。
雨の日はもちろん、今日みたいな快晴でも迎えに来いとか言うんだもん。
189名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 15:32:56 ID:uuu6zenn
誤爆あわわわ

>>187
ご飯と一緒に姪たちを食うのかと思ったら違った…
190名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 18:48:24 ID:9SYFwUe6
>>189
とても誤爆とは思えないwww
191名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 20:13:45 ID:vNr29Rm/
なんか思いついたから糖化してみます
192フリーハグ 〜下校編〜:2008/12/12(金) 20:15:48 ID:vNr29Rm/

「寒いね〜♪」
「ああ…」
学校からの帰り道。
日も傾いて、肌をつんざくような北風が吹いてくる。
「冬の季節の信号待ちってありえないよね〜♪」
「ああ…」
「寒いし、眠いし、暇だし♪」
「ああ…」
その意見にまったくをもって同感である。
冬の寒さが大嫌いな俺はポケットに手を入れたまま、心の中でそう続けた。
口に出して言わなかったのは、発言者が本当にそうは思ってはいないだろうと踏んだからである。
「んで、明日香さん?」
「ん〜、な〜に? お兄ちゃん?」
「どうして俺に抱きついているんだ?」
赤いままの信号機を恨めしく見つめながら、質問する俺。
「え〜、だってやることないし、こうしてると暖かいじゃん」
胸から顔を外し、俺を見上げながら答える明日香。
何を当たり前のことを聞いているの? と顔に書いてあるように見える。
「お前はこんな人目の多い交差点でこんなことして恥ずかしくないのか?」
「全然」
「………」
「あ〜、もしかしてお兄ちゃんってば恥ずかしいの? まったく〜、ウブなんだから♪」
思わずため息がでた俺を気にせずに、明日香はなおもしゃべってくる。
「今はフリー・ハグの時代なんだよ、お兄ちゃん?」
「意味が違えだろ! つーかお前の頭がフリーダムでどうするんだよ!」
「わ、上手い…、さすがはお兄ちゃん」
「感心するな。ほら信号が青になったぞ」
明日香の「あうぅ〜…」という情けない声を無視して、俺の体から明日香をひっぺかす。
そして人目の多いここから早く立ち去りたい一心で、俺は早歩きで横断歩道を渡り始めた。
「置いてくぞ?」
「ちょ、ちょっと待ってよ〜、お兄ちゃん!」
そんな俺を追いかけて、明日香は後ろから腕を絡ませてきた。
「えへへ〜♪」
満面の笑顔になる明日香。
恥ずかしくて俺はさらに歩くスピードを上げた。
193フリーハグ 〜宿題編〜:2008/12/12(金) 20:17:06 ID:vNr29Rm/

「んで、明日香さん?」
自分の部屋の椅子に座っている俺が呼びかける。
「ん〜、な〜に、お兄ちゃん?」
俺に顔を近づけて呼びかけに応じる明日香。
「お前、何をしているんだ?」
「えっ、う〜ん…」
しばし考え込んでから、
「え〜と…、対面座位?」
「違う! 形はそうだけど意味は違う!」
「あ、やっぱり対面座位ってこういう格好なんだ♪」
「だ〜か〜ら〜!」
「ん? どうしたの、お兄ちゃん?」
「………」
純粋な瞳で見つめられ、フリーダムな天然ボケにツッこむ気をなくす俺。
それでも、言いたいことはきちんと言わねば…。
「あのさ、宿題をやりたいんだけど…」
「やれば?」
「だから、お前が邪魔で出来ないんだろうが」
「あ、そっか。これじゃ見えないよね。それじゃあもうちょっと頭を下げておくね」
「そうじゃなくて!」
俺の胸に頭をうずめようとする明日香を制し、なんとか説得しようと試みる。
「えーと、なんつーか、目の前に可愛い可愛い妹がいるとなると集中できないっていうか…」
俺の言葉に反応し、顔を赤くする明日香。
思いつきで言ってみたものの、これは効果アリか?
「う、うん。そうだよね。集中できないよね。ゴメンネ、お兄ちゃん」
俺と顔を合わせずに明日香は素直に下りる。
そして、すごすごと俺の後ろ側に立ち去る明日香。
よ〜し、これで集中して宿題に取り組め…、る…?
「明日香さん、何をしているんですか?」
「お兄ちゃんを後ろから抱きしめながら、応援してるの♪」
「はい?」
「これなら『目の前』じゃないから大丈夫だよね? 可愛い可愛い妹が応援してるから頑張ってね♪」
にっこりと微笑む明日香に、言葉を失う俺。
俺、頑張ろう…、いろんな意味で頑張ろう…。
194フリーハグ 〜夕食編〜:2008/12/12(金) 20:17:57 ID:vNr29Rm/

「今日は父さんも母さんも仕事でいないからという理由で、こうやって『対面座位』をやりたいのはわかった」
「うん、さすがはお兄ちゃん♪」
「だけどな、明日香さん」
一拍おいてから、「なにがおかしいの?」という顔の明日香に疑問を投げかけてみる。
「この状態でどうやって夕飯を食べるんだ?」
「え…、あ、そうだね。ちっとも考えてなかったよ♪」
ちろっと舌を出して、おどける明日香。
なかなか可愛いしぐさをするじゃないか。でもソレとコレとは話が別だぞ。
「わかったら降りてくれ」
「ちょ、ちょっと待って! じゃ、じゃあこういうのはどお?」
「ん?」
「お兄ちゃん。その状態のまま、試しに何かおかずを取ってみて」
言われるがままに明日香の後ろまで手を伸ばし、から揚げを1個つまんでみる。
「それをこっちに持ってきて」
から揚げをつかんだ箸を、俺と明日香の顔の間に持ってくる。
すると明日香は「あ〜ん♪」と言って、ぱくりとから揚げを口に入れた。
「ほら、こうすれば私もお兄ちゃんも食べれるでしょ?」
「つまり俺が明日香の分のおかずも運べ、と?」
「うん♪」
「ダメ、却下」
「えぇ〜、なんでよ〜?」
「そんなことやってたら、時間食うし、面倒臭いだろ」
「そんなぁ〜、お兄ちゃんと『対面座位』で抱き合いながら食べたいよ〜!」
「…お前、それ間違ってもよそで言うなよ?」
俺の言葉を無視して「うぅ〜…」と唸る明日香。
「わかったな?」
「うぅ〜…、わかった、言わない」
「よし、それじゃ、ここから降りて…」
「その代わり、今日はこの格好で晩御飯を食べさせて?」
「は? だから…」
「何がいけないのかは全然わからないけど、この格好で食べさせてくれなきゃ学校で言っちゃうよ?」
「うっ…」
予想外の脅迫を受けて、たじろぐ俺。
明らかに本気の目で俺をにらむ明日香。
この勝負、完全に俺のほうが不利だった。
「くっ…、わかった。俺の負けだ。この状態で食べよう」
「やったぁ♪ それじゃあお兄ちゃん、から揚げをまた食べさせて?」
「ああ…」
俺は明日香のご要望どおり、から揚げをつまみあげた。
195名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 20:20:42 ID:Y9r+PUrA
糖化終了

久々に「フリーハグ」なんて単語を思い出したら、こんなにも妄想が広がってしまった
実はお風呂編とか、就寝編とかも思いついていたりする

ダメだ、ちょっと病院に行ってくる
196名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 20:33:01 ID:HuAUIeR+
>>195
病院に行く前にここで全部吐き出してから行くんだ
まだ間に合うぞ
197名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 21:47:37 ID:sVAnOZ4h
>>187
>>188
>>195
まとまてGJ
198名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 22:53:16 ID:ZWg+kxyA
全然甘くもないけど糖化
何でもいいんで意見ください




部活もとうに終わった体育館は静かすぎて耳がきーんとしてくる。
ちょっと不気味で苦手だ。俺、写真部だし。
「・・・ていやっ」
「うっわ!」
膝からこける俺。・・・今時“ひざかっくん”にひっかかるなんて。
「へっへ〜。びっくりした?情けない声でてたね!」
嬉しそーにケラケラ笑われて、心持ち凹む。
「あのなー・・・もうチューしない。」
「めっ!!!だめ!」
ちょっと意地悪言っただけなのに、バレー仕込のアタックならぬ平手が飛んできた。
毎度のことながら酷すぎやしないか?
「・・・チューはやめちゃだめ・・・」
三度の飯よりチューが好き、ってか。
涙目の俺は無視ですか、そーですか。
「たつやぁ」
そんな可愛い顔で甘い声出したってねー、アンタ。
「たつや」
わー、ドスきいてるー。
「はいっ」
「チューは?」
「はい」
勢いに任せて唇を押し付けると彼女がもじもじと身を捩る。
「んっ・・・ぅ・・・っ」
あーあ、目なんか潤ませちゃって。
「・・・ふぁ」
「満足?」
「・・・まだ・・・」
「え?」
「もっと!!」
はいはい、いくらでも。
199名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:03:28 ID:FaA1Vu95
これで甘くないとか・・・砂糖はいちまうぜ・・・
200名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:19:39 ID:ZWg+kxyA
今の気持ちを関西娘に言わせてみます

>>199さん・・・それホンマ?
信じんでぇ、あたし。
こんなんしたん(書いたん)初めてやからめっちゃ緊張しててん。
知ってた?
でも気に入ってもらえたみたいで良かったあ!!
次はもっと頑張るから、また見て(読んで)くれん・・・?」

オリジナルのこういうのを書いたのは初めてだったので拙い部分には目を瞑ってください。
ありがとうございました。
201後輩ちゃんの話(1/2):2008/12/12(金) 23:28:26 ID:mczoT/EO
「先輩先輩せんぱいっ!」
 学校から帰ってると、聞き覚えのある甲高い声が背後から聞こえた。
「パンツ一丁で駆けてくる痴女と出くわした。コマンド?」
「私、制服ですよ? それとも、下着姿のほうがぐっときますか? 脱ぎますか?」
「脱ぐなッ!」
 俺に叱られしゅんとしているこの娘っ子は俺の一つ年下の女生徒、由依という。さる事情で知り合い、それ以来なんか知らんがやけに気に入られている。
「お帰りですか?」
「レレレのレ」
「惜しいですっ、それお出かけです! そんな惜しい先輩も大好きです!」
 この後輩は隙あらば告白してくるので油断ならない。
「それはそうと、先輩っ! 私、先輩と手を繋ぎたいです! 繋いでいいですか?」
「握り潰されるから嫌だ」
「そうしないよう努力しますから!」
「潰せるの!? 怖っ、由依怖あっ!」
「嘘です!」
「…………」
 俺もよっぽどだが、コイツもよっぽどだと思う。
「あっ、怒りましたか? 怒らせてしまいましたか? ……嫌いになりましたか?」
「…………」
「やっ、髪が乱れます! 困ります! でもちょっと嬉しいです!」
 無言で髪をくしゃくしゃっとすると、由依は嬉しそうにはにかんだ。
「えへへっ……えっとですねっ、先輩はどんな子が好きですか?」
「つるぺ……っ、え、えーと、そうな、どんな子だろうな。はっはっは」
「つるぺたですかっ! 困りました、私ちょびっとだけ胸ありますっ!」
「途中で止めたんだからそれとなく察してくれ!」
「すいません! お詫びとして胸をそぎ落としますから!」
「怖っ、お前の愛情怖あっ!」
「嘘です! 痛いの嫌ですから!」
「…………」
「あっ、ひょっとして先輩痛くするのが好きなんですか? こうなっては努力して痛みを快楽に変える練習をするしかないです!」
「ちげーよ! なんでいつも色々と微妙に間違ってんだ!」
「先輩が訂正してくれるのが好きだからですっ!」
「……ったく。困った生き物だ」
 むぎゅー、と眉間を押してやる。
「わわわっ、どんな感情表現なのか分かりません! でも、なんだかちょっぴり嬉しい感じです!」
「下痢になるツボ」
「永遠に恨み続けます!」
「だから、怖いっての! にこやかに言うなッ!」
「嫌なら手を繋いでください!」
「うーん……」
 俺みたいな変人と一緒にいたら、いらぬ中傷を受けるだろうに……なんでこんな好意を抱かれてるかな。
「むっ! ばってんにゃんこ!」
「ぐげっ」
 自分の手を交差して、由依は俺の首にクロスチョップした。
「げほっげほっ……何すんだ!」
「その目はまた悲しいこと考えてます! ダメです! 許しません!」
「そ、そんなこと考えてないぞ? お前の裸体を想像してただけだグヒヒヒヒ」
「それはとても光栄ですが、私は騙されません! 先輩、また自分のこと卑下してましたね?」
「そっ、……そんなことないぞ」
 卑下とかじゃなく、ただの事実だし。
「ほらまた! ばってんにゃんこ!」
「ぐがっ」
 またしてもクロスチョップが俺の首に直撃。
「げほっげほっ……お前なぁ、いちいちクロスチョップするな。言えば分かるから」
「クロスチョップじゃないです! ばってんにゃんこです!」
「何が違うんだ」
「可愛いです!」
「…………」
「可愛いですにゃ!」
 ……まあ、可愛いケド。
202後輩ちゃんの話(2/2):2008/12/12(金) 23:31:10 ID:mczoT/EO
「話を戻しますが、先輩はもっともっと自分のこと好きになってください。なんだか先輩、ご自分のこと嫌いみたいに見えます」
「……そっか?」
「そうです! ずーっと先輩見てた私が言うのだから、間違いありません!」
「うーん……そうかなあ」
「そうです! なので、代わりといっては何ですが、私が先輩を好きになります! なりました! 好きです!」
「ずっと告白されてる」
「ずっと好きですから! 先輩のこと、いっぱい甘やかして、いっぱい甘えたいです!」
「……いいのか? 変だぞ、俺?」
「私も変ですから!」
 なんだかすごく納得する。
「……そこで納得されると、ちょっと傷つきます」
「ごめぬ」
「許します! 好きですから!」
「じゃあ、その、とりあえず、……よろしく、ということで」
「はい!!!」
 ひまわりのような笑顔を見せる由依だった。

「で、早速ですか」
「もちろんです! 私、先輩に鬼甘えます!」
 どうしても俺の部屋に来たいというので、てっきりエロ展開かと思ったが、そうではないようで、さっきから俺にべたーっと張り付いている。
「先輩!」
「うん?」
「呼んだだけです! ……なっ、なんだか恋人同士のようで素敵です!」
「なんだかじゃなくて、実際そうだろ」
「こいびと……」
 にへらっ、と締まりのない笑みを浮かべる由依。
「なんだか幸せすぎです……はっ! よもや夢ではないでしょうね!」
「実は夢なんだ」
「想像通りです! こうなっては先輩の皮を被った偽者を惨殺し、この夢世界から脱出するしか!」
「助けてえ!」
 ちょっとした冗談でラブコメがサイコホラーに。
「嘘です! 軽い冗談です!」
「重えよッ!」
「恋人同士の甘々トークですねっ♪」
 こいつには一度甘々トークというのがどういうものか、きちんと教えないといけない。
「先輩! 甘々トークが終わったので、次は抱っこしてほしいです!」
「らっこ?」
「可愛いですよね、ラッコ!」
「そうだね」
「……? 違います、抱っこです! 先輩の巧緻極まる話術にしてやられました!」
 こいつがちゃんと日常生活を送れているのか、時々心配になる。
「……あの、ひょっとして、嫌ですか?」
「んなこと言ってねーだろ。ほら、来い」
 両手を広げてカムカムする。
「じゃ、じゃあ、思い切っていきます! とうっ!」
「ぐべっ」
 ばってんにゃんこが飛んできた。
「あああああっ、ついやってしまいました! ごめんなさい先輩!」
「恋人が殺そうとする」
「……こ、こいびと……」
 その響きに、またしてもにへらっとする由依。
「せっ、先輩! どうしましょう、私、幸せすぎて死んじゃいそうです!」
「俺は物理的に死にそうだ」
「お似合いのカップルですねっ!」
 付き合うの、早まったかもしれない。俺に抱きつき、幸せそうな笑みを浮かべる由依を見ながらそう思った。




 甘えんぼうって思ったより難しいよ、パトラッシュ。
203名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:33:07 ID:gFvfYFNs
不気味な実験をしてる部活のツンデレ部長が
怪しい薬を彼氏に飲ませて普段言えないおねだりを聞いてもらう
うっかり自分が飲んでしまって甘えまくる
204名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:49:40 ID:4wpbQv+R
>>202
風子で脳内再生したオレはきっと幸せ者。GJ!
さりげなく盛況だな甘えんぼうスレ。フフフ。フフッフー。
205名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:52:37 ID:O6VSYXj1
やばいばってんにゃんこたまらん
206名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:07:33 ID:aumOxS4x
>>202
読みやすかったし、こんなお馬鹿なのも好きだ。GJ!
ベタベタ甘々ではないかもしれんがイチャイチャしまくってて和むわ。
207名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 01:05:54 ID:nMuRrOg3
失礼かもしれないけど化物語を彷彿とさせた
208名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 02:14:44 ID:9WoU3dSw
ばってんにゃんこ
良いなこれ!何か(誉め言葉的な意味で)のツッコミを入れるのに最適ww
209名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 02:39:25 ID:RcNEUSTp
>>202
GT!
お馬鹿な感じがしていいよー!

ところで>>188の続きの甘え描写はまだかね?
下半身裸で待ってるのだが…
210名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 03:25:41 ID:EzkGprAG
珈琲が飲みたいぜ…。
211喫茶で「いつもの」:2008/12/13(土) 05:26:25 ID:07tlevrq
年内の仕事を全て終わらせた。
私は忘年会をスルーし、恋人が経営している喫茶へ向かう。
店は彼女の祖父の物だったが、3年前に他界してからは彼女があの店の女主人だ。
正直、有名企業の内定を蹴ったと聞いた時は驚いた。
だが、すぐに納得した。
彼女はおじいちゃん子だったから。
212喫茶で「いつもの」:2008/12/13(土) 05:31:07 ID:07tlevrq
「遅かったじゃないか」と女主人は宣う。
すまないね、上司が忘年会について中々折れてくれなくて。
「いいよ、外の電気消してくるね」

祖父が亡くなってから彼女は変わった。
もっとも私以外は知る由もないのだが。
213喫茶で「いつもの」:2008/12/13(土) 05:43:54 ID:07tlevrq
「えへへー♪結構待ってたんだよ!」
彼女は普段はクールで通していた。
今も、私と二人だけの時以外はそうだが。
告別式で毅然としていた彼女に「もっと他人に甘えてもいいんだよ?」と伝えたのがきっかけだ。
……もっとも、私にしか甘えてこないのだが。
214喫茶で「いつもの」:2008/12/13(土) 05:50:25 ID:07tlevrq
そういえば、会社から急いで来たから喉が渇いた。
「“いつもの”でいい?」
私に拒否権は無いのだろう?
「だってぇ、私はこのお店のマスターだもん!」
『お客様は神様』という諺(違)について教えたくなったが、そこは少し大人になろう。
215喫茶で「いつもの」:2008/12/13(土) 06:00:01 ID:07tlevrq
差し出されたのはコップ一杯のアイスコーヒー。
私は少量を口に含み、唇を彼女のそれに重ねる。
彼女の控内は甘く感じ、それがブラックのアイスコーヒーと程よく調和していい案配である。

数分後コーヒーを飲み干し、私と彼女はソファーでまどろんでいた。
彼女に抱き枕代わりにされてもいるが。

今月働き詰めだったので一週間の休暇をもらえた。
はてさて、この甘えん坊の女主人とどんな休日を過ごそうか。
(了)
216名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 06:01:28 ID:07tlevrq
もはや微糖しか書けないと開き直りつつ糖化。
217名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 07:29:55 ID:TrYd1tfC
誰だよ俺のコーヒーに砂糖5本も入れた奴は………
218名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 07:48:29 ID:CG4xcO71
俺なんか蜂蜜が一リットル程も
219名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 11:49:48 ID:DnHEBx/5
ブドウ糖がガロン単位で入ってるぞ
220名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 12:45:33 ID:/M6dbkJI
キンジン食おうぜ
221名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 15:26:02 ID:aIeYitMl
煙草がなかなか禁煙できない男が
「だって、口寂しいからさ」
って言い訳したら、
女の子が、いきなりキスをして
「こうすれば、寂しくないでしょ」
って言う
電波を受信した
222名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 15:51:28 ID:sG1xspWs
「あっ、また吸って!」
 喫煙室から出てきた俺をめざとく見つけた後輩が華奢な肩をいからせながら近づいてくる。
 しつこい禁煙のすすめに降参したのが昨日のこと。まずいところを見られたな……。
 新入社員ながら慣れない仕事を頑張る後輩は『仕事の基本は健康から』が信念で、曲がりなりにも指導員である俺にもそれを強要してくる。
 主張は間違っていないからこちらが折れるはめになったのだが……。
「先輩には教えてほしいこといっぱいあるんですから、体は大事にしてくださいっ」
「……いや、減らしてはいるんだが口寂しくてなぁ」
 責める視線をかわしつつ、窓の外を眺めると強引に非常口まで連れて行かれた。
 本格説教か? やんわりと言い訳をして逃げようと開きかけた口が柔らかなもので塞がれる。
 視界が後輩で埋めつくされたと気付いたときには唇は離れていて、かわりに楽しそうな声が鼓膜を揺らした。
「……これで寂しくないですよね。言いましたよ? 教えてほしいこといっぱいあるって。まずは先輩とのキスの味ですね」
 にっこり笑って後輩は踵を返す。
「……やられた」




こうですか。
223名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 16:04:05 ID:Z8xhAWsC
いいーーーーーーー!!!
224名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 16:08:40 ID:VUm6DY9H
>>221
顔のない月を思い出した
>>222
その通りだ!GJ!
225名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 16:09:17 ID:nMuRrOg3
このスレの反応の速さに全俺が感動した
226名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 17:32:48 ID:rrtAQCOB
これが音に聞こえし神行法か
227名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 18:38:24 ID:CG4xcO71
スレ住人は皆早撃ち使いですから
性的な意味で
228名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 18:59:25 ID:TrYd1tfC
レイザーシルエットでリンゴ倒しまくったのはいい思い出
だが俺はあえてこのお茶の間のアイ(ry
229名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 19:43:47 ID:CG4xcO71
モチのロンだぜッ!
230名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 20:28:30 ID:RA7tT6Wa
>>228
俺と一緒にファルガイアに帰るぞ
231ちなねえとTV(1/2):2008/12/13(土) 21:59:07 ID:z03VtSvp
「……アキくん、アキくん」
 座椅子に座り部屋で一人テレビを見てると、近所の幼馴染、ちなねえがノックと同時に部屋に入ってきた。
 ちなみにアキくんと呼ばれているのはそう呼ばせて悦に浸っているのではなく、何度言ってもやめてくれないので諦めている彰人ですこんばんは。なぜ挨拶になっている?
「んあ」
 そんな益体もないことを考えていたため、返事が雑になった。
「……一緒にテレビ見ましょう」
 こっちが返事するより前に俺の膝の間に入り込み、ちなねえは俺に体を預けた。
「……ま、いいケドさ」
「♪」
 ちなねえのお腹に手を回し、そのままぼんやりテレビを見る。丁度クイズ番組が始まった。
「よしちなねえ、クイズで勝負だ」
「……お姉ちゃん、年上のプライドにかけて、負けません」
「年上の人は年下の人に抱っこされても、手放しで喜んだりしないと思う」
「……始まりますよ?」
 都合の悪い話は無視し、ちなねえはテレビに意識を向けた。
『第一問。ドライアイスは何が固まったもの?』
「簡単。二酸化炭素だな」
「……ちっちっち。……アキくん、まだまだです。……気体が固まるなんて無理です。……正解は、氷をもっともっと固めたものです」
『正解は……二酸化炭素です!』
「…………」
「……お、お姉ちゃんでも、時々は間違えます。時々です。ぐーぜんです」
 珍しく饒舌なちなねえだった。
『第二問。X線を発見したのは誰でしょう?』
「……エックス博士です。だから、X線って名前になったんです」
「レントゲン」
「あっ、あっ、お姉ちゃんも、お姉ちゃんもそれ」
「ダメ」
「……アキくん、いじわるです」
『正解は……レントゲンです!』
「……分かってたのに、アキくんのせいで間違えました」
「いやいや、最初にエックス博士とかとんちんかんなこと言ってたじゃん」
「……言ってないです」
 ちなねえのほっぺがぷくーっと膨れた。
「怒るねい」
 なんとなくちなねえのほっぺを押す。ぷにぷにして幸せ。
「……怒ってなんて、ないです」
 俺にぷにぷにされたまま、ちなねえは不機嫌そうに言った。
『第三問。桃太郎が家来たちに与えた食べ物は何?』
「あっ、きびだんご! きびだんごです! お姉ちゃん、自信あります!」
「あ、俺もそれ」
「ダメです。お姉ちゃん、先に言いました。アキくんは、別の食べ物にしてください」
「そんなルールなのか?」
「……です」
「あー……じゃあ、りんご」
 色々と納得いかないが、姉の言うことには逆らえないので適当な食べ物を言う。
『正解は……きびだんごです!』
 だよなあ、と思いながらちなねえのつむじを眺めてると、くるりと顔がこちらを向いた。
「……むふー」
 得意満面で俺を見るちなねえ。
「いや、こんな問題でそんな顔されても」
「……アキくん、間違えました。……むふー」
 ムカつくのでほっぺを引っ張ってやる。
「……痛いです」
 ちょっと悲しそうにちなねえの眉が八の字になった。
232ちなねえとTV(2/2):2008/12/13(土) 21:59:47 ID:z03VtSvp
『第四問。世界でいちばん深い湖は?』
 んなもん、知らんぞ。ちなねえはどうなんだろう。
「……え、ええと。……アキくんから先に答えさせてあげますよ? 優しいお姉ちゃんに、アキくんにっこり」
「えーと……びわ湖?」
「お姉ちゃんもそうだと思ってました。先に言われちゃったので追従する形になってしまい、残念です」
「ほほう」
『正解は……バイカル湖です!』
 じーっとちなねえを見る。
「……わざとですか? わざとですね? わざと間違えて、お姉ちゃんを困らせて楽しんでますね?」(涙じわーっ)
「イチイチ泣くなッ! 俺も知らなかったんだよ……」
 ちなねえの頭をわしわしなでて慰める。もう大人のはずなのに、すぐ泣くので困る。
「……うー」
 うーと言いながら、ちなねえは体の向きを変えてこちらを向いた。そして、両手両足で俺に抱きついてきた。
「うーじゃねえ。てか、何をしている」
「……もーテレビ見ません。……アキくんがイカサマしてお姉ちゃんを困らせてるのは、まるっとお見通しです」
「何一つ見通せてないぞ、ちなねえ」
「……見通せてます」
「はいはい、分かった分かった」
 適当にちなねえをなでながらテレビを見る。と、突然テレビが暗転した。
「あれ?」
「……ちゃんとお姉ちゃんの相手しなさい」
 ちょっと口を尖らせるちなねえの手元に、テレビのリモコンが。
「勝手に切るなよ」
「……切ってません」
「嘘をつくな」
「……ついてません」
「……はぁ」
 ため息ひとつついて、テレビを諦める。まあどうしても見たいワケでもないし、いっか。
「……代わりに、お姉ちゃんとクイズしましょう」
「あー、別にいいよ」
「……第一問。……お姉ちゃんは、アキくんが……好き?」
「×」
「ぴんぽんぴんぽーん。……正解です」
 なんと。嫌われていたのか。予想以上にショックを受けてる自分がいる。
「……お姉ちゃんは、アキくんのことが好きではなくて、アキくんのことが、……大好きです」
「……あー、うん。そ、そか」
 何と言ったらいいのか分からなくなって、そっぽを向いてぶつぶつと。
「……照れてるアキくんって、可愛いです」
 調子に乗ってるちなねえのほっぺをうにうにする。
「……うにうにされました。……続いて、第二問です。……アキくんは、お姉ちゃんが……好き?」
「△」
「……そんな答え、ありません。……ちゃんと答えるべきです」
「日本語分からないんだ」
「……すっごく、日本語でしゃべってます」
「ちなねえが気づいてないだけで、これはチェンバル語なんだ」
「……お姉ちゃん、そんなのでは誤魔化されません。……それで、正解は?」
「ぐ……ど、どうしても言うのか?」
「……です」
 しょうがない。意を決して、ちなねえの耳元に口を寄せ、ぼそぼそぼそ。
「……だいせいかい、です♪♪♪」
 ニッコニコの笑顔で俺にむぎゅーと抱きつくちなねえだった。
233名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 22:11:29 ID:uhQyZ3L+
某所と同じ名前でこんなの展開されるといつも以上に糖分の吸収率が高いw
234名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 22:15:31 ID:uShy5H5+
はっはっは、どいつもこいつもGJめ!!

まるで茂みの中からザッと一斉に身を起こした迷彩服姿の
見るからに甘えんぼうな女の子で構成された小隊に銃を向けられて
角砂糖の弾丸をぺちぺち食らっているような気分ですよ。ひゃっほう。
235名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 22:33:27 ID:vWNvqvHh
あんめーー
GJ
236名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 23:03:27 ID:29hhpb84
このスレは年上好きか多いのかな
237名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 23:12:18 ID:U5FdCFbu
いやだって年上の甘えん坊とかもうえらいことでしょう。
しかもそれがサバサバした男言葉な人だったらこれは犯罪ですよ、ええ。
238 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/13(土) 23:44:59 ID:hDiSQSnr
各職人さん方、糖度高めの弾丸GJです!
ここ最近の糖化を見ていると自分のが微糖どころかブラック無糖にしか見えません・・・本当に甘えん坊というジャンルは難しい・・・
書けば書くほど自分のネタがノンシュガー・ローシュガーと認識させられる次第です・・・

甘さ控えめの子ネタが出来たので、落としていきます。2レス消費。
239酒癖(1/2) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/13(土) 23:46:00 ID:hDiSQSnr
某月某日(土)、たまたまウチで彼女の冴華と鍋をつつきながら酒を飲んでいたときだった。
「ねぇさとるぅ〜、なでなでしてよぉ」
「はいはい。」苦笑しながら頭を撫でる。冴華は普段ツンツンしてるくせに、酔っ払うと人が変わったように甘えてくる。
「なでなでだけじゃなんか物足りないー」やっぱり物足りませんか、このお嬢は。
「ねぇねぇさとるぅ〜、ぎゅーってしてぇ」
「もう冴華の方からしてるじゃん。」
「さとるからもされたいのぉ」
「はいはい。」仕方なしに抱きしめてやる。
「まだまださとるからの愛が足りないよぅ」え?これでも足りませんか冴華さん?
「ねぇねぇねぇさとるぅ〜、ちゅーして?」うぐっ、酔っ払って上気した目での上目遣いは反則だろ。
何も言わずにキスしてやると、嬉しそうに目を細める。
冴華の方から舌を突っ込んできたので、応戦してやる。ちょっと息苦しくなってきたので離れようとすると、手でそれを押さえてくる。
酒の所為か、少し頭がボーっとしてくる。その瞬間、冴華の目が光った気がした。
「えいっ!」「うわぁ!」押し倒され、マウントポジションを取られる。冴華の腰がいやらしく動いている。
「えへへ、このあとのおつまみはぁ〜、さとるにけってーい♪」
「ちょ、まて!今日はしない約束だろ!」
「だって、燃えてきちゃったんだもん♪約束破っちゃってごめんね♪」

そしてその後、ベッドに移動した俺は冴華に3発も抜かされてしまい、気絶するように眠りに付いた。
240酒癖(2/2) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/13(土) 23:46:39 ID:hDiSQSnr
某月某日(日)、鍋をつついていたはずが、冴華を突付く羽目になってしまった日の翌日の朝。
「うぅん・・・暁、おはよう。」
「冴華、おはよう。」
冴華は乱れた布団に見て昨日の夜のことを思い出したようで、俯きながら顔を真っ赤にしている。
「・・・暁、昨日の夜はアンタもノリノリだったわよね。」
「まぁ、あんなに可愛い冴華に誘われたらなぁ。」
「ああなったら止めなさいっていつも言ってるじゃない!」
「いやぁ、ことわざにも『据え膳食わぬは男の恥』ってあるじゃないか。」
「そうじゃない!外で飲んであーなったらどうするのよ!」
「外ではそもそも飲まないじゃん、冴華。」
「もー!あー言えばこー言う!反論禁止!とにかくアンタは私に誘われたからってほいほい乗るんじゃありません!」
「俺はお前に甘えて欲しいんだけどな。」
「なっ!ば、馬鹿じゃないの!と、とにかくお布団干してシーツ洗うから、さっさと起きる!」
「ヘイヘイ。起きますよ。」
「返事は『はい』!」
「はいはい。じゃあまず朝飯用意すっから、お前はその裸体を隠しなさい。」
「『はい』はいっか・・・え?」そう、俺は早く起きたからTシャツとハーフパンツ着てたけど、冴華は生まれたままの姿。
「〜〜〜〜〜〜!!出てけ〜〜〜〜!!!」
枕を投げられ部屋を出る俺。まったく、ツンデレさんはかわいいったらありゃしないぜ。
241 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/13(土) 23:49:02 ID:hDiSQSnr
以上でおしまいです。

そういえば、>>232のチェンバル語に思わず噴出しましたw
242名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 23:58:49 ID:AhmiDA/P
ツンデレ!ツンデレ!
243名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 00:07:32 ID:s8qgQE0x
「うー、寒いです」
「委員長、今から北極探検隊に志願しそうなぐらいの重装備なのにまだ寒いんですか」
「私は寒がりなんです!だから仕方が無いんです!」
「はぁ……まぁそれは人それぞれですから仕方が無いと思いますが……」
「何ですか?」
「俺の腕に抱きついてくるのは何故ですか?左腕が暑くなってきたのでそろそろ放して
 欲しいんですが」
「あ、あなたは寒がっている女の子が居るのに暖めてあげようとか思わないんですか?!」
「いや、頭にニット帽子、手袋にブーツも履いてるじゃないですか。
 コートの下に何枚重ね着してるのかはわかりませんが、見た目で十分暖かそうですよ?」
「それでも寒いものは寒いのです!どうしても嫌……ですか?」
「(そんな捨てられそうな子犬のような顔するのは反則だよなぁ)わかった、わかりましたよ」
「えへへ、やっぱり副委員長は優しいから大好きです」
「(むぅ、なんか言いように操られてる感じがする……あ、そうだ)委員長、寒いんですよね?」
「え?あ、はい。この季節は嫌いじゃないけど寒くてちょっと辛いですね」
「じゃ、暖めてあげますよ」
「へ?ひゃあっ?!いいいいいきなり何を?!?!」
「(頬なでなで中)いえ、肌が出ているのはここだけなのでここを暖めれば暖かくなるのではないかと
 思いまして………って、なぜ俺の手に手を重ねるんです?」
「あ、えっとこれは気持ちよかったのでつい……じゃなくて、暖かかったから思わずというか」
「そうですか、それはよかった。じゃあ委員長、時間が迫ってきましたし、そろそろ行きましょう」
「え……?あの、もうちょっとだけ」
「また今度してあげますよ。だから今は急ぎましょう」
「絶対ですよ?約束ですからね!」
「はいはい。じゃ急ぎましょう、委員長」
そんなある冬の登校風景

正直スマンかった。
久しぶりにエロパロ板覗いて、このスレの>>91を見てこんなデムパを受信した
後悔も反省もしていない
244名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 02:29:32 ID:dmoyOD/I
どうしても嫌だ、と言わざるを得ない
245名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 02:55:58 ID:aUapJz9N
糖尿病になりそうだぜ…。
246名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 05:06:20 ID:3YAGD9gi
どいつもこいつもgjめ!

>>229 モロのチン に見えた
247名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 14:44:48 ID:92+kIKiR
GJ
ほっぺた、わっしょーーい
248名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 19:02:59 ID:+ub0CqTy
>>247
つるぺた、わっしょーーい
に見えた
249名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:00:15 ID:AhwTPoih
何でみんなこんなに書くのが速いんだ
あんまり供給量が多いから自分でも書いてみようって気になったけど遅々として進まないし
くそう負けるものかー
250つるぺた、わっしょーーい:2008/12/14(日) 23:10:07 ID:BW92rI/J
「つるぺた、わっしょーーい」
 意味のわからない奇声をあげている幼女がいる。
「つるぺた、わっしょーーい」
 目を合わせてはいけない。馬鹿が移る。
「だから貧乳はステータスなわけだよ! わかってる?」
 知るか。俺はボリュームたっぷりの乳に埋もれて死にたい。
「なによ、その蔑んだ目は。あたしだって成長すれば……」
 もう二十ピー歳だけどな。そろそろ奨励会では四段に挑戦することもできないくらいの歳だ。
「あっ、失礼なこと考えてる。えいっ!」
 この腕にまとわりつく洗濯板は何でしょう。
「ふふん、顔が赤くなってるよ?」
 この洗濯板は何を言ってるんでしょう。
 俺がこの程度の色香の『い』の字もないようなつるぺったんに惑わされるなんて、そんなわけ、そんな……
「よーちゃんってほんとに女に耐性ないよねー。何年あたしといるんだか」
「……服ぐらい着ろよ」
「むふふー、興奮する? する?」
「……」
「もー、かわいいんだからっ」
 そう言って抱きついてくる。
 今はいわゆる事後というやつで、ゆっくりまどろんでいたところ、この幼女──海野未雨(うみの みう)が奇声をあげ始めたわけだ。
 葉子はまあ、俺の恋人なわけで、こういう行為をする事は吝かでない。
 ただ、何と言うか、発育がよろしくないというか、体が流線型を描いているというか、小学校と中学校と高校と大学とでまったく外見が変わっていないというか、つまりはそういうことなのだ。
 アンドロイド、未来人、超能力者、宇宙人、異星人、神、etc.. まことしやかに色々な噂が流れたが、正体は何という事のないただの幼女……いや、女性なのである。
 しかし俺は決してロリコンなどではない。好きになった子がたまたまロリだっただけだ。……それも駄目か。
 その好きな女が裸体を晒しているのだから、反応してしまうのも道理だろう。……繰り返すが絶対に幼女趣味ではない。
「すりすりー」
 未雨は俺の胸に自分の頭を擦り付けていた。
「……」
「ふぁっ」
 頭を撫でてみる。
「なでなでだー」
「お前ってさ」
「んー?」
 蕩けきった表情で見上げる。
「……アホ面だよな」
「えへへー」
 本当にアホだった。
「よーちゃんのなでなですきー」
 甘えモードになった未雨の言動は本当に幼女のようだ。俺は今犯罪を犯しているのではないかと不安になることもしばしば。……これって犯罪じゃないよな?
「あたし、しってるよー」
「何を」
「よーちゃんが口が悪くなる時って、大抵照れてるんだよねー」
「……何を」
「あたしのこと、かわいいって思ってるけど素直に言えないんだよねー」
「……」
「あはっ、やっぱりよーちゃんかわいいっ」
 より一層力を込めて密着される。そんなに、くっ付かれると……
「あれぇ? よーちゃんよーちゃん、なんかおっきくなってるよー?」
「……」
「よーちゃん、顔も下もまっかっかだね」
 この最高に頭の悪い発言は何だ。
「しょーがない変態よーちゃんはつるぺたに反応しちゃうんだねっ」
 だから好きになった子がたまたま略。
「変態よーちゃんに、つるぺた、わっしょーーい」
251名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:12:01 ID:BW92rI/J
終わりです。
252名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:14:42 ID:qeJdMGKI
>>251
仕事速ぇw
なんというか大団円で終わった感がある
超GJ!
253名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:22:11 ID:92+kIKiR
私が言ったのはほっぺたの筈がこんなことに。
GJ!
自然に仲良さげで可愛いね
254 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/14(日) 23:30:25 ID:qNXXS8x8
>>249
遅筆でも気にしないで書いてみてください!
貴方の砂糖の弾丸を皆さん待っているはずです!

・・・こんなノーシュガーの書き手のでも、ですから。

>>250
>>248のレスを携帯で見たときに書こうと思ってたら…
いい甘さです!GJ!
255名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 00:56:55 ID:y4Isx2/K
セリフに取り入れるとはこれまた上手い&甘い
GJ!
256名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:45:18 ID:jJQt6rPQ
甘々と照れ隠しの組み合わせだなんて!
なんてGJなんだ!!
257名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:48:15 ID:fc9VU6Tb
2〜3日見て無かっただけネ申が大量に・・・みんなGJ!
258名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:22:26 ID:JJWRCfyY
砂糖を塊で食ってる様だぜ…。
259名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:42:06 ID:W1UhRUeh
甘いな。
俺はガムシロをジョッキで飲んでる
260名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 03:05:40 ID:9XAZlOVe
練乳風呂というものがあってだな…
261 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/15(月) 03:33:21 ID:a8LqA/x/
「おにーさんっ!♪練乳風呂に入りましょう!」
「はぁ?練乳風呂?ベッタベタになりそうな風呂だな・・・」
「いいじゃないですか!そこにイチゴ持っていってイチゴ練乳ですっ♪」
「いや、それただイチゴが食べたいだけだろ?」
「いえ?おにーさんとお風呂に入りたいんですって♪」
「だったらせめて牛乳風呂で勘弁してくれ・・・」
「牛乳風呂なら一緒に入ってくれるんですねっ!ちょっと準備してきます!」
「ちょ、待て待て待て!誰が一緒に入りたいと言った!」
「おにーさん、私とお風呂入りたくないんですか?」
「ぐっ・・・俺も男だから入りたくないと言ったら嘘になるが・・・」
「やーん♪おにーさんのエッチっ♪」
「おまっ!だから「でも、おにーさんになら、いいんですよ?」っ!?」
「あははっ♪おにーさんの顔まっかっか♪」
「・・・もう知らん!」
「・・・でも、そのうち、お風呂は一緒に入りましょうね?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

1日目をとっととかけって?ごもっともですorz
262名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 05:35:09 ID:UDR0anrn
葉子ってだれやねーん
263名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 11:03:23 ID:d1chRIqX
ここにいるやつ全員にススめる

つ[いちゃラブ大全]
二次元だがな(゜ω°)
264名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 12:27:58 ID:fc9VU6Tb
>>261
大丈夫、俺はそんな鬼畜なこと言わないよ!
一日目を書きつつ小ネタを書きなさい。
265名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 14:30:34 ID:85RsEn58
>>263
秋葉ブログで見たけど単なる販促が多そうで買おうか迷ってたんだが
中身どうなの?
266名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 14:50:58 ID:d1chRIqX
いままで出た7つの大全シリーズの中でもヤンデレ大全と並ぶ最高クラスの出来と思われる。

紹介作品は全シリーズの中で一番少ない。そのため量的なボリュームはいまいち。だが濃厚。

甘えというよりはひたすらイチャイチャラブラブしてるゲーム中のやり取りとかシチュエーションを紹介してる感じ。
くっついた後の紹介がほとんど。
だからゲームの紹介というよりはそのゲームのヒロインを象徴するノロケ場面の紹介みたいな感じだ。
相変わらず今回もゲーテとかガンジーとか難しいことも一部で話している(笑)
小説は甘え薄いが超純愛。

淀で立ち読み出来ないか?
267名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 19:07:49 ID:aikgT1Lw
甘えんぼうといえばやっぱ「こいびとどうしですることぜんぶ」だな
エロゲだけど
268名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 19:19:08 ID:d1chRIqX
>>267
激同
大全ではイチャラブの先駆としてトップで紹介されてたな
269250:2008/12/15(月) 19:31:35 ID:MvKG2pkG
>>262
誤字ですねー。
葉子→未雨で補完しといてください。

今の流れで思ったけど、ここってエロゲー板のバカップルスレと住民が被ってたりするのかな?
270名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 20:17:20 ID:QUsX3jQO
なんでもいいがsageようぜ!
271名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 21:39:37 ID:LtZZ6sN4
大全には余り良いイメージがないがどうなのか
272名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 21:52:03 ID:ciOL/uZ/
「先輩!私徒競走で1位になりましたよ」
「見てたよ、すごかったね」
「えらい・・・ですか?」
「えらいえらい」
なでなで
「えへへ・・・」
「えらい子にはご褒美をあげないとね・・・」
「あ・・・」
273名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 22:16:01 ID:Fbhmd9Uj
「寒いな。」
「ですね。」
「というかせめて電気ストーブくらいはあった方がいいんじゃないか?」
「あはは……、仕送りが来るまで電気止まってるんです。」
「そうかそうか」ギュム
「あのー、これは一体?」
「暫く私が暖房代わりになってやろうと思ってな。」
274無口な娘の話(1/2):2008/12/15(月) 23:44:42 ID:k1yz9DyQ
 休みなのでどっか遊びに行こうと部屋のドアを開けて外出しようとしたら、ガンッ!という景気がいい音がした。
「……えーと、だいじょぶか?」
 涙目でおでこを押さえてる幼馴染の沙夜がドアの影から現れた。悲しそうに俺を見上げながら、廊下に座り込んでる。
「…………」
 物言いたげな瞳でじぃぃぃぃっと見られると、なんだか俺が悪いような気がしてくる。
「いや、まさかこんなところにいるとは思わなくて。悪かった。じゃ、そゆことで」
 押さえてるおでこをなでなでしてから、沙夜をまたごうと足を上げたら、足首を掴まれた。
「ええと、そこを掴まれると進退窮まるのですが」
「…………」
 またしてもじぃぃぃぃっと。
「……えーと。遊びに来たのか?」
 こっくり、とうなずく沙夜。
「いや、しかし俺は外出するつもりだったんだけど。そうだ、お前も一緒に来るか?」
 ぷるぷるぷる、と首を横に振る。
「そっか。んじゃ、俺一人で行って来るな」
 またしてもぷるぷるぷる。
「……はぁ。それじゃ、一緒に部屋でぐだぐだすっか?」
 沙夜は嬉しそうにコクコクうなずいた。なんとなく嬉しそうな顔にチョップしてから、部屋に戻る。
「…………(怒)」
 チョップされて怒ってるのか、沙夜はちょっとむくれながら部屋に入ってきた。
「そう怒るな。ただの外出を邪魔された腹いせだ」
 沙夜は怒ってるぞー、という雰囲気を振りまきながら俺のベッドに座った。
「さて……することないな。することないからどっか行こうとしたわけだし」
 何をするかな、と思いながら座布団に座る。その俺に座る沙夜。
「重い」
 ぷるぷるぷる。重くないらしい。
「いや、重いっての」
 またもぷるぷるぷる。
「ていうか、怒ってたんじゃないのか」
 しばしの沈黙(まあ、いつも黙ってるのだけど)の後、沙夜はくるりと体を回転させ俺と相対すると、俺のほっぺをむにーっと引っ張り、にっこり笑った。
「えーと。これで帳消し、ってコトか?」
 コクコクうなずく平和そうな顔を鷲づかみする。慌ててる雰囲気が手の奥から伝わってくる。
「帳消しの上書き」
 手を離すと、はぅーって顔になってた。やれやれ、困ったちゃんだぜー、とでも言いたげな顔がむかちゅく。
「……まあいいや。そうだ、録り貯めしてたビデオでも見るかな」
 沙夜を膝に乗せたまま、リモコンでテレビをつける。そのままビデオを再生しようとリモコンを操作する俺の手を、沙夜が制した。
「ん?」
 ぷるぷるぷる。ダメらしい。テレビを見ると、動物系の番組をやってた。
「いや、これ再放送だし。見たことあるだろ?」
 コクコク。
「ならいいじゃん。ビデオ片付けたい」
 ぷるぷるぷる。リモコンを制される。ていうか奪われた。
「返して」
 ぷるぷるぷる、と首を振りながらも、沙夜はテレビに夢中だ。
「はぁ……このワガママ娘が」
 まあ、どうしても見たかったわけではない。沙夜と一緒に俺も見るか。
 ぼんにゃりテレビを眺める。芸能人と希少動物とのふれあいがテーマの番組のようだ。沙夜には悪いが、正直あまり興味がないので、ちょい退屈。手慰みに沙夜のほっぺをむにむにする。
「…………」
 ちょっと俺を見上げた後、沙夜はむにむにしてる俺の手を自分の手で包んだ。
「沙夜、この番組面白いか?」
 コクコク。
「そか。俺は捕食シーンが早く見たい。トドがペンギン喰らうようなやつ」
 沙夜は俺の顔をぺちぺち叩いた。
「いやいや、いいじゃん別に。それも自然の一部だし」
 ぷるぷるぷる。自然の一部ではないらしい。
「いやいやいや。あるって。何なら今見せてもいいぞ。youtubeとかにあるだろうし」
 パソコンを起動するため立ち上がろうとする俺を、必死で押し留める沙夜。
「まあそう遠慮するな」
 今までにない激しさで首を横に振る沙夜。何が何でも嫌らしい。
275無口な娘の話(2/2):2008/12/15(月) 23:45:15 ID:k1yz9DyQ
「そんな嫌か?」
 コクコクコク!と、ちょっと面白いくらいの速度で首を縦に振りまくる沙夜。首痛めるぞ。
「じゃ、やめる」
 安堵したように沙夜は息を吐いた。
「代わりに虫の捕食シーンのアップを撮影したものを」
 さっきよりも激しい抵抗にあう。
「嫌か? そんなわけないよな、虫族のヒエラルキーの頂点に立つ沙夜が、常日頃虫を捕食してはニヤリと笑ってる沙夜が嫌がるわけないよな」
 そんなのに立った覚えはない、とでも言わんばかりに沙夜は俺をぺしぺし叩いた。
「で、今日は何食べた? バッタ?」
 がぶりと俺の肩を噛む沙夜。俺を食うらしい。
「いてててて! 分かった、分かったから噛むな!」
 しぶしぶ俺から口を離すと、沙夜は恨めしげに俺を睨んだ。
「んな顔すんな。冗談だよ」
 沙夜の頭に手を載せ、なでなでなで。
「…………」
 ちょっとだけ不服そうで、ちょっとだけ嬉しそうな沙夜だった。
「それはそうと、テレビ見なくていいのか?」
 俺に言われて気づいたのか、沙夜は慌ててテレビの方を向いた。スタッフロール流れてた。
「…………」
 じぃぃぃぃっ、と俺を睨む沙夜。
「いや、そんな顔されても。まあ確かにお前で遊んで時間食ったのは確かだけど、もうテレビ点けた時点で半分以上終わってたし、その、ええと、……ごめんなさい」
 軽くため息をつき、沙夜は俺の頭をなでなでした。許してくれるらしい。
「正直俺に責任はないと思うが、許してくれるならいいや。じゃ、そろそろビデオを片付けに入りますか」
 そう言って沙夜からリモコンを受け取ろうとするも、渡してくれない。
「沙夜?」
 沙夜は俺に抱きつくと、胸に顔を押し付けた。
「ええと、ビデオ見たいのだけど」
 ぷるぷるぷる。ダメらしい。
「いや、しかし、休みくらいしかビデオ片付ける暇ないし」
 ぷるぷるぷる。やっぱりダメらしい。
「……はぁ。ったく、このワガママ娘め」
「…………♪」
 沙夜は俺から顔を離すと、にぃーっと笑った。その顔にチョップを落とす。
「チョップ軍隊だから仕方ないんだ」
 落としたチョップを両手で掴み、がぶがぶ噛む沙夜。
「痛え」
 しばらく噛んで満足したのか、沙夜は俺の指をちゅぱちゅぱ舐め始めた。
「赤子か。泣き赤子か」
 俺の話なんてちっとも聞かず、沙夜は俺の指をちゅーちゅー吸った。そうはさせじと沙夜の舌を掴む。
「秘技、舌掴み。ジョブがエンマ様だとこの後、舌引っこ抜きのコンボが可能だ」
 しかし俺のジョブはただの学生なので、せいぜい空いた手で沙夜のほっぺをなでなでするくらいだ。
「…………」
 舌を解放すると、沙夜は優しく俺の指をかぷかぷ噛んだ。どこかとろんとした目つきで俺を見てる。
「指マニアめ。将来はヤクザの落とした指を集めるに違いない」
 かぷかぷがガリガリに移行したので痛い。
「痛い痛い痛いッ! ええいっ、もう終わり!」
 沙夜の口から指を引き抜く。あー痛かった。
「…………」
 もっとしたかったのに、と不満いっぱいな様子で俺を見る沙夜。
「また今度だ、今度。これ以上やられると指がふやけて肉が削げて骨が出てくる」
 沙夜は俺の顔にチョップした。怖いこと言うの禁止らしい。
「それが嫌なら、今日は抱っこに終始してはいかがかな?」
 ちょっと小首を傾げ何事か考えた後、沙夜は俺に抱きついてきた。
「んむ。それがいい」
「…………」
 ばれないように、沙夜はそーっと俺の指に手を伸ばした。
「だから、今日は終わりだっての! また後日! ……ったく」
 残念そうな沙夜をなでる俺だった。
276名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 23:48:51 ID:vkOEvMM+
最初の三行でこれはストライクど真ん中だと判断しました
277名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 23:51:23 ID:+W0cErl7
早くね?

GJ
噛むの可愛いよ噛むの
278名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 23:57:04 ID:vkOEvMM+
>ドアを開けて外出しようとしたら、ガンッ!という景気がいい音がした
>涙目でおでこを押さえてる幼馴染

いやもうこれで十分でしょう
279名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 23:57:52 ID:Sj3wFDsI
GJ!

>>276
気持ちすげー分かるぞ
280 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/16(火) 00:46:11 ID:QRGhbXhU
>>272
GJ!出来ることなら「あ・・・」の後をkwsk!
>>273
素直クールはこのスレではなかなか無いですね。GJ!
>>274-275
冒頭で既にGJ!

おにーさんとお泊りデート続編、いかせて頂きます。
2レス消費予定。NGワードは「◆POBrm2R/G2」
281お泊りデート1日目 午後 1/2 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/16(火) 00:47:23 ID:QRGhbXhU
海ほたるから1時間ほどかけてディズニーランドに到着。海ほたるから木更津方面経由でディズニーランドに行きたいってお願いしたら、
『いいけど着くのが11時頃でいいなら』と言われちゃったので、残念ながら断念。ちぇっ、海の上を走ってみたかったんだけどなぁ。


ディズニーランドに着いてからは、私がおにーさんを連れまわした。スペースマウンテンに乗りたいと言っては連れて行き、
スプラッシュマウンテンが怖いと言ってはおにーさんの腕にしがみつきながらもそちらに足を向ける。腕はもちろん私の胸で挟んで、
女をアピール。おにーさんは当たってることに気付きながらも私には何も言ってこなかった。
え?なんでわかったことをわかってるのかって?だっておにーさん、顔を赤くしてるんだもん。意識しちゃって、かわいーんだから♪

お昼ご飯はディズニーランドのクイーン・オブ・ハートのバンケットホール!一回好きな人とここに来たかったんだぁ♪
とーぜん、私はおにーさんの横に引っ付きながらお食事。おにーさんの方に運ばれてきた料理が美味しそうだったから「食べたい!」って
お願いしたら、取り皿に分けて私にくれた。むー、取り皿じゃなくておにーさんから直接餌付けされたかったのになぁ、と思ってじーっと
見ていたら、「早く食べないと俺が食っちまうぞ」と意地悪してきた。多分朝のお返しだろう。むー!おにーさんのいじわるー!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

美香からやたらと冷ややかな視線を浴びた昼食を終え、少しぶらぶらしていたら、『そろそろチェックインできる時間ですから、一回ホテル
に行きませんか?』と美香に言われ、三時前に一度ディズニーランドを後にし、船橋のららぽーとへとバイクを走らせる。
若干交通量の多い道路だったので、30分ほどかかったものの到着。どうやらホテルはららぽーとの横にあるホテルらしい。
ここなら電車で舞浜まで1本だし、ついでにショッピングも出来て便利だと思う。

「なかなかいいホテルだな。舞浜まで電車で一本だし。」「でしょ?ついでにショッピングも出来て、一石二鳥です♪」
「でもららぽーとは横浜にもあるだろ?」「元祖ららぽーとだからいいんです♪それよりおにーさん、荷物を部屋に置きに行きませんか?」
「ああ、そうだな。」「じゃあ行きましょう♪」そう言って何故か俺の腕に巻き付く美香。
「わかったから焦るな。俺は逃げたりしないよ。」「さぁ、それはどうでしょう?」
美香の言い方に多少引っかかるものがあるが、とりあえず美香に着いていく。
282お泊りデート1日目 午後 2/2 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/16(火) 00:49:22 ID:QRGhbXhU
おにーさん、ごめんね。実は美香ちゃん、悪い子なんです♪おにーさんが逃げ出さないように、しっかりと腕を抱き締める。
部屋に入りドアが閉まると、勝手に鍵も閉まる。うふふ。これで逃げ道はなくなりました♪私は荷物を部屋のあまり邪魔にならない場所に
置き、ハンドバッグを持って準備完了。たぶんおにーさんはベッドについて文句を言ってくるから、その前に部屋から脱出しないと!
ちなみにおにーさんのサイフはポケットに収まってるから、特に問題はないはず。

「美香、念のため聞いてお「そんなことより、今はお買い物ですっ!この日のために一生懸命貯めたんですから、早く行きましょ♪」うわっ!」
私はおにーさんの話を遮り、腕に抱き付く。おにーさんを引きずるように部屋から出て、買い物好きな美香ちゃんをアピール♪
ベッドの話は夜帰ってきてからです!まぁ一緒のベッドで寝る以外の選択肢は与えませんけどね♪


とっても横に広いららぽーとは、一時間半じゃとても周り切れません!かわいいお洋服とか、綺麗なアクセサリー、おしゃれな雑貨屋
さん、アイスクリーム屋さんみたいなバスグッズ専門店。とっても残念だけどまだ二日もあるし、その間にまた来たいってお願いすれば
いっか♪そうそう、この後お部屋に帰ったらアイスクリームみたいなボディソープを使ってみようっと♪
今はパスタ屋さんで夕ご飯のパスタを待ちながら、おにーさんとお話中です。
「美香は買い物が好きなんだな。」「だって、あんなにいっぱいお店があったら見たくなっちゃいますよー♪」
「俺はちょっと疲れたが。」「おにーさんだらしないですねぇ。そんなんじゃ女の子に怒られちゃいますよ?」
「そもそも俺には付き合ってる女性も、こうして出かける女性もいないわけだが。」「むー!私はどうなるんですか!?」
「うーん・・・気の合う妹みたいな存在?」「へぇ、そういうこと言っちゃうんですね?言っちゃいましたね?」
ちょっとこわーい雰囲気を出してみる。こうなったら、お風呂作戦発動させるしかありませんね?
「う、何か嫌なこと考えてないか?」「考えてませんよー♪何考えてるんですか?おにーさんのスケベ♪」
「ち、違う!俺はやましいことなど考えていない!」「あらあら、顔真っ赤にしながら言い訳しても説得力ないですよ〜?」
「ぐっ・・・!」ちょっと悔しそうな顔をするおにーさん。言い負かしたことにちょっと嬉しくなっちゃう。
「でも、私はおにーさんが買い物に付き合ってくれて嬉しかったですよ?ありがとうございますっ♪」
自然と顔が笑顔になる。多分今の私の笑顔は最高の顔。おにーさんは照れくさそうにそっぽ向いて一言。
「・・・ま、お前が喜んでくれたなら、それでいいよ。」
その言葉にきゅん、と胸を撃たれちゃった。ちょっとこれはやばいぞー?
283 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/16(火) 00:50:46 ID:QRGhbXhU
以上でおしまい。中途半端でごめんなさい。
夜編は2日以内に出来上がる予定です。
284名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 01:31:22 ID:qHV6q5wf
くそう、久しぶりに電波をキャッチしたから書いていざ投下しようとした時にお前らときたら・・・






GJ
285名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 01:50:33 ID:c+EjCNV8
三井かw

船橋民の俺歓喜ww
GJ!
286名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 02:12:22 ID:JfROBsXJ
>>283
あんまり多くなかったから良かったですけど
他県はもちろん、花畔や占冠の人間も見てるから
ローカルなネタはあんまり多様しない方がよいかも
287名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 07:37:33 ID:0YASs++v
>>275
チョッブ軍隊GJ!
288名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 07:38:53 ID:eqG0POaT
GSと言わざるを得ない
289名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 09:13:14 ID:LoJSUBFR
>>275
GJ!愛してる!

>>283
じゃあ待ってる














全裸で
290名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 11:07:03 ID:kmVUUOAu
もうあっちとこっちと行ったり来たりだなw
291名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 14:22:10 ID:I5FEKLMu
>>283
あーもう悶え死にさせるきか俺を
俺は紳士だから全裸なんかじゃなくてキシードジャケットにパンツと靴下で待ってる
292名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:03:18 ID:qHV6q5wf
>>283が出来るまでの前座を勤めようか
2レス消費予定
293名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:09:06 ID:qHV6q5wf
爬虫類が苦手な人は指定NGワード「ヌックヌクー」をよろしく



――
―――――――――

寒い冬の朝。目を覚ますと全裸の女の子が俺に抱きついてジーッとしていた。

「ご主人、起きた・・・おは」
「えーっと・・・失礼ですがどちらさんで?」
朝っぱらから自分の身に起きた不可解な出来事に動じず、抱きついている女の子に質問する俺って超凄い。

「・・・ご主人はミドリって呼んでた」

「・・・ミドリさん、あんたは何で全裸で俺に抱きついてるの?ってか何処から部屋に入ってきたの?」

「・・・」

別に難しい質問じゃないよね?なんか俺聞いちゃいけない質問した?
改めて聞き直そうとするとやっと女の子が喋った。

「部屋、壊れた・・・寒い・・・ご主人、暖かい・・・だからこうしてる」

そうか、自分の部屋が壊れて寒い思いをしたのね。
で、俺の家に忍び込んで全裸で抱きついてヌクヌクしてたってわけね。
うん、納得・・・・・・出来るわきゃねぇだろうがぁぁぁぁ!!

「オーケー、ミドリさん。
部屋が壊れたのは可哀想だが、だからといって俺のウチに不法侵入するのはやめてくれ。
さ、自分の部屋に帰った帰った」
ミドリとかいう娘を外につまみ出そうとすると、彼女が俺の部屋の一部を指差して口を開いた。

「私の部屋、ココ。部屋、割れて無くなった」

指差された方向を見ると、俺が飼っているイグアナの水槽が粉々に割れていた。
割れた水槽とミドリを交互にじっくり見る。
よく見るとお尻から長い尻尾が生えているし。
まさか・・・

「つかのことお伺いしますが、あなたは昨日1日何をしていましたか?」

「部屋で、ポカポカ・・・ヌックヌクー」

「あなたは昨晩何を食べましたか?」

「キャベツと、白菜と、カボチャ・・・ムシャムシャ」

間違いない。コイツは俺が飼っているイグアナのミドリ(♀)だ。
水槽の中で擬人化したから水槽が割れちゃったのね。原因はよく分からんが。

「日頃の、御愛玩の感謝・・・ただいまキャンペーン実施中・・・」

最後の方を言わなければ嬉しかったのに・・・なんっつーかありがたみ半減?

「取りあえず何か服着ような」
彼女が全裸だったことをようやく思い出したので
タンスにあったセーターを引っ張り出してミドリの上から被せた。
294名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:20:36 ID:qHV6q5wf
時計を見ると針は午前8時を指していた。マズイ、講義に遅れる。

「じゃあ俺は大学に行くけど・・・1人で留守番出来るよな?
ホットカーペットの電源付けたままにしておくから、寒かったらその上で暖まれ。じゃあな」

「ご主人・・・いてら」

あいつ・・・大きくなったのは良いけど食事はどうしよう
今まで通り野菜類で大丈夫かな?
そんなことを考えながら、俺は霜が降りた大学までの道路を走って行った。
その夜、バイトの残り物の野菜を貰って帰宅すると、嬉しいことにミドリが出迎えてくれた。

「ご主人、勉学とお勤め・・・おつ」
どうやらコイツは言葉を最後まで言いきらない性格らしい。まあ意味は通じるから差し支えないけどな。

「おう、これ今日の食事な」
そう言って野菜が詰まったビニール袋を差し出す。

295名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:21:15 ID:qHV6q5wf

「餌。これ、私の?ご主人も、餌食う?」
餌とか言われるとえらく食欲がなくなるな・・・まあいいや。
俺は台所に向かうと袋からキャベツとモヤシ、冷蔵庫からハムを取り出しまな板の上に置いた。
キャベツ1個を一口大に切りミドリが食べる分を分け、
残りのキャベツをモヤシや千切りにしたハムと共にフライパンにぶちこみ、強火で炒める。
出来上がった野菜炒めとぶつ切りキャベツを食卓に持っていきミドリの前に置いた。

「と言うわけで今夜のメニューはこちらでございます」

「残り物キャベツのぶつ切りと、手抜き野菜炒め・・・」
凄い傷つく事を言われたような気がするが気にしない。

「さ、食うぞ。いただきます」
野菜炒めを箸に取り口に放り込む。美味い、我ながら良い出来だ。
手抜き野菜炒めとご飯を掻き込んでいるとミドリがキャベツに一切手をつけていない事に気が付いた。
口をポカーンと開いて何してんの?

「・・・」

「どうした?」

「食べたい・・・」

「食えば良いだろう」

「ご主人・・・早く口に持ってくる」
ああ、そうゆうことか。
身体だけ人間になったけど、習性はイグアナのままなのね
全く・・・世話の焼ける奴だ。

――――そんなこんなで食事を済ませ、明日の用意をして就寝した。

翌朝、俺が胸に苦しさを覚えて目を開けると・・・そこにはミドリがいた。
しかも全裸で、ムギューで、ヌックヌクーをしてるし。

「ミドリさん、一体何をしてるのかなぁ?」

「ご主人、目覚めた・・・おは」

「『おは』じゃない。昨日着せた服はどうした!?」

暫しの沈黙の後、ミドリの次の回答を聞いて習性だけじゃなく
おつむの方もイグアナのままだった事を俺は思い知らされた。


「服・・・何それ、オイシイノ?」
296名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:22:57 ID:qHV6q5wf
投下完了
改行の関係で変なとこでぶつ切りになってすまんorz
297名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:27:35 ID:imbkJng3
>>296
GJ!
298名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:55:00 ID:4roKO+lC
モンスター娘のいる日常シリーズ思い出したw
GJ。
299名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 19:33:12 ID:JDLUzZYB
>>296
大いにアリと思った俺はイロンナ意味で駄目かもしれない
GJ!
300名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 19:54:59 ID:4q+kQgzY
習性で甘えてくるならしかたがない
おもしろかった!GJ!
301 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 00:08:23 ID:tXFSHdr+
>>286
やっぱりローカルネタは心理的抵抗感がありますか。
今回は大分ネタを出しちゃってますんで、出した地名以外はなるべく自重するようにします。

>>290
同時進行で色んなものに手を出すもんじゃないな、と思っている次第で・・・

>>292
Good Sugar!前座と言わずにこれからも糖化を!

>>289 >>291
大変長らくお待たせしました。お風邪はひかれていませんでしょうか?
とりあえず1日目はこれで終わりになります。まぁ予定では5日目まであるんですが・・・
NGワードは「◆POBrm2R/G2」、4レス消費予定。1日目夜編、いきます。
302お泊りデート1日目 夜編 1/4 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 00:09:03 ID:tXFSHdr+
なんだかとっても恥ずかしい思いをした夕食を終え、俺たちは電車でディズニーランドへと向かう。
と言うか最近やけに美香に言い負かされてないか、俺。言い返そうとすると、美香の必殺スマイルで俺は撃沈。うーむ、どうしたもんか。

話を元に戻そう。何故夜にランドに行く必要があるのか聞いたところ、「やっぱりディズニーリゾートといえば夜のパレードですっ!」とは美香の談。
俺にはよくその思考が理解できないが、まぁ気が済むまで一緒にいてやろうと思う。
「わっ!平日なのに人が結構いますね〜!」「本当だな。夜間安いチケットでもあるのか?」
「はい。アフター6パスポートって言うのがありますね。」「ほう、そんなチケットもあるんだな。」
「でも私たちはちょっと長めの滞在ですから、複数日のパスポートがお得なんです♪」「それは宣伝かなんかか?」
「むー!違いますっ!おにーさんとちょっとでも長くデートしたい私の愛ですっ♪」「・・・堂々と宣言するのは恥ずかしくないのか?」
「えへへっ、ちょっとだけ照れますね♪」そういって恥ずかしそうにはにかんだ美香の笑顔が、夜の幻想的な雰囲気とあいまって大変な
破壊力だった。かわいさが肉体的ダメージを与えるならば、俺は間違いなく死んでいた。
「おにーさん?顔が真っ赤ですよ?どうしました?」「・・・い、いや、なんでもない。」「ふぇ?」
い、いかんぞ。今美香に言い寄られたら確実に堕ちる。思わずそこら辺の茂みに頭を突っ込んで『惚れてまうやろー!』と叫びたいくらいだ。
「と、とにかく、とりあえずは見る場所の確保か?行くぞ。」「はーい♪」
美香が俺の腕に巻きついてくる。先ほどの件もあり、妙に美香のことを意識してしまう。
美香の柔らかさと暖かさが伝わってきて、いつもより胸の感触が生々しく感じてしまう。喉が異様に渇いて、頭が熱くなる。
こんなに女を女と意識したことは今まで無かったし、普段は妹扱いしている美香だからこそ、そのギャップに混乱してくる。


美香が予め決めていた場所に到着し、しばらくくだらない話をした後、パレードが始まった。美香は俺の腕に巻きついて
目を輝かせながらパレードを見ている。俺はそんな美香を見ながら、少し思考の海に飛び込む。

最初はただの甘えん坊なんだと思ってた。それにそのうちバイトを辞めるだろうと思っていたら、そう思い続けて既に2年半が過ぎた。
しかも、日を追うごとにこいつからのアタックが激しさを増してる気がする。前は軽くあしらったり、話をそらすってことが出来たのに、
最近は逆に手玉に取られている気がする。しかも最近じゃ『好き』だの『愛してる』だの言い出してる。
おそらく『美香は俺のことが好き』と言う認識は自信を持って良さそうだ。それに昼のことといい、さっきのことといい、
俺は少なからず美香を魅力的な女性と認識しているみたいだ。

今のままの生ぬるい関係のままでいるか、さらに一歩進めてみるか。
パレードが終わる直前まで考えていたが、俺にはその決断が下せなかった。
303お泊りデート1日目 夜編 2/4 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 00:09:37 ID:tXFSHdr+

おー!花火キレーだなー!さっきのパレードも素敵だったけど♪
そういやさっきからおにーさんがおかしい気がする。パレードも花火も、見ているようで見ていない。何か考え事をしてるみたい。
おにーさんは気付いてないかもしれないけど、チラチラと私のことを見ている。も、もしかしてもしかしちゃうの!?きゃーっ♪
「あ、花火終わっちゃいましたねー。」「ああ、そうだな。」
「じゃあおにーさん、そろそろホテルに戻りましょうか?」「ああ、そうだな。」
ん?なんかおにーさん緊張してる?も、もしかして本当に!?


すごい混雑の電車に乗って、何とか南船橋で降りてホテルに向かう。あうー、汗でべとべとだー。でもちょっとだけ我慢。
「おにーさん、先にお風呂入っちゃってください。」「あ、ああ、わかった。」
おにーさんが先にお風呂に入った。私は手早く服を脱いで、お風呂の準備をする。おおっと、まだ裸でおにーさんとお風呂は
恥ずかしいから、これは身につけないとね♪

お風呂に近づくと、おにーさんはシャワー浴びてる最中みたい。
カウント 3、2、1、ガチャ。「おにーさんっ♪「うわぁっ!」お背中流しに来ました♪」
驚いたおにーさんは手近にあったハンドタオルで下半身を隠した。やーん、おにーさんのアレがちょっと見えちゃった♪
「ちょ、美香!何してんだ!?」「何って、お背中流しにきたんですよ♪」
「それにおま、なんつー格好してんだ!」「えー、タオルだけじゃダメですか?」
「ダメダメダメ!俺らはまだ付き合ってないんだ!そういうことはせめて付き合ってから「まだ付き合ってない、ですか?」っ!?」
「まだ、ってことは、おにーさん、もしかして?」「あ、いや、これは、その、言葉のあやってやつで、ほら!俺なんかじゃお前とつり合わないし!」
おにーさんがものすごい慌ててる。と言うか『つり合わない』って、自分を卑下しすぎですよ、おにーさん。
意外とバイトの女の子たちから人気が高いんですよ?その事実を思い出してちょっとムカッとしちゃったから、さらに慌てさせてみようかな?
「じゃ、これ邪魔だから外しちゃいますね♪」「うわぁぁぁぁぁ!」
私がタオルを外すと、おにーさんはしゃがんで私が視界に入らないように目を隠している。ちょっとかわいい♪
「おにーさん、絶対大丈夫ですから、こっちを見てください♪」「いやいやいやいや、お前今裸だろっ!?」
「ちがいますよ〜。さすがに私でも裸は恥ずかしいですよっ♪」「ほ、本当なんだな!?」「本当ですよ。信じてください♪」
おにーさんがあー、とかうー、とか言いながら悩んでいる。その隙におにーさんの前に回って、
「さぁおにーさん、覚悟して見てくださいね?」「え!?」「それっ!」「うわぁぁぁ・・・あ?」
そう、私の今の姿は水着。ビキニタイプだからスタイルが丸分かりでちょっと恥ずかしい。
「私の水着姿はどうですか?」「・・・うん、いい、と思う。」「えへへっ♪ありがとうございます♪」
照れたように褒めてくるおにーさんの言葉に、私もほんのちょっとだけ照れる。
思わず抱きついて、しかも素肌に私の胸が当たるのがいつも以上にわかって、私まで照れちゃう。

「じゃあ、今度こそ背中洗いますね♪」「・・・わかった、お願いする。」
さすがに吹っ切れたのか、私に背中を向けてくるおにーさん。おにーさんの大きい背中に、ちょっときゅんってなっちゃう。
ダメダメ。今はただ洗うだけなんだから。そう思い直して、私はおにーさんの背中を洗い始めた。

304お泊りデート1日目 夜編 3/4 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 00:10:13 ID:tXFSHdr+

本当に今日は何なんだ。美香は突然風呂に乱入してくるし、俺の背中を洗った後に後ろを向いたかと思えばトップの水着を外して「洗って
ください♪」なんて言ってくるし、「おにーさんとくっ付いて湯船につかりたいです♪」とか言い出して湯船にお湯溜め始めるし。
さすがに色んな意味でのぼせそうになったからとっとと出てきたけど。お願いだから少しゆっくり考えさせる時間をくれ。
美香は今、髪の毛を乾かしながら明日のことを考えてるようだ。と言うかアイツ目が悪いのか。今は眼鏡をしている。

さて、今なら少しゆっくり思考の海に飛び込めそうだ。
ところで俺は何でこんなに美香を拒否してるんだろうか。好きか嫌いかで言えば嫌いではない、だからと言って好きかといわれると、よく
わからない。そもそも恋愛って何をすればいいんだ?俺の個人的意見では、恋愛は結婚前の相性チェックだと思うんだが、よく考えてみれ
ば、俺はコイツのことをほとんど知らない。誕生日も良く知らない。知ってることといえば俺にやたらと懐いてくるくらいか?
あ、あと今わかったことだが意外と目が悪いんだろう。とりあえず、コイツのことをもっと知りたいと思う。

「美香、ちょっと聞きたいんだが。」「なんですか?おにーさんから質問なんて珍しいですね?」
「なんでお前は俺になついてくれるんだ?」何気なしに質問した内容に、瞬間、美香の目が泳いだ気がした。気のせいか?
「・・・えーっとですね、雰囲気が好きなんです。あ、雰囲気だけじゃなくて、おにーさん自身も、好きですよ?」
「うん。」「だから、一緒にいられたらいいなーって・・・えへへ、改めて言うと、恥ずかしいですねっ♪」
「そっか・・・そうか・・・」「・・・?おにーさん・・・?」美香が不安そうな目で見つめてくる。
「ごめんな、美香」「ふぇ!?」気付いたら俺の手は美香の頭を撫でていた。乾かしたばかりで暖かく、さらさらの髪が気持ちいい。
「俺さ、なんで美香に気に入られているのか分からなくて、でも誰かを好きになるってことが分からなくって、
 だから、俺を好きでいてくれる美香の気持ちが聞きたかったんだ。美香の気持ちを聞いて、なんとなく分かった気がする。
 だから、ごめん。そして、ありがとう。」
そう、美香の気持ちを聞いて、人を好きになるって理屈なんかじゃないんだって分かった。
美香の言葉を聞いて俺の胸に灯った暖かい炎は、多分、明日さらに燃え上がることになると思う。でも、今はまだ早いと思う。
というか、この言葉を伝えてしまって、関係が壊れることに怯えてるんだ。今は、とりあえず眠りについて、いろいろと整理したい。
305お泊りデート1日目 夜編 4/4 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 00:10:50 ID:tXFSHdr+

おにーさんに初めて私のことを聞かれた気がする。ちょっとドキッとしちゃったけど、答えてよかったと思う。
おにーさんの目に少し輝きが戻ったみたい、何か吹っ切れたような顔をしている。それが私とおにーさんのことであるといいんだけどな。
「さ、明日は朝一でディズニーシーに行くんだろ?とっとと寝ようぜ。」「はいっ!」

さ、あとは一緒に寝るだけです♪
「そういえば聞きそびれていたことがあるんだが。」「ん?なんですか?」
「ベッドが一つしかないんだが、どうするつもりだ?」「おにーさん、このベッドはダブルベッドです。」
もう分かってますよね、おにーさん。私があきらめるわけ無いじゃないですか♪
「ふむ、一人で寝たらさぞ気持ちいいんだろうな。」「でも一人じゃ広すぎて寂しいと思います。」
こんな広いベッドならやっぱり二人で寝るのが基本ですよね。
「じゃあ俺はそこのソファで寝るから、お前は「いやですっ♪」何?」
おにーさんが一人で寝るとか言い出したので、思わず割り込んじゃいました。私はいけない子だなぁ。
「おにーさんが横で寝てくれなきゃ、いやですっ♪」「・・・一緒じゃなきゃ、ダメなのか?」ここに来てまだヘタレますか、この人は。
「ダメです♪」「・・・わかった、ただし俺は外側向いて寝るからな。それで勘弁してくれ。」あら、意外と折れるのが早かった。
「ふむ・・・しょうがないですねぇ。わかりました。」「ほっ・・・」あからさまに安心しているおにーさん。でも、私はそんな薄情な
女じゃありませんよ?

「じゃあおにーさん、おやすみなさい♪」「・・・待て、美香。」「なんですか?」「なぜお前は俺に抱きついている?」
「私が抱きつきたいからです♪それにおにーさんは抱きつきまでは否定しませんでしたよ?」「たしかにそうだが・・・」
「あ、ちなみに今から『抱きついちゃダメ』って言うのはなしですからね?」「うぐっ・・・」
私の口からつらつらと出てくる甘えるための口実。たじたじになるおにーさん。うふふ♪
「・・・仕方ないが、変なことはするなよ。」「変なことって何ですか?教えてください、おにーさん♪」
「・・・俺が変態さん認定されるから言わないでおく。」「えー、残念ですー。」
おにーさんは何を期待していたんでしょうかね?ちょっと気になります。
「とりあえずもう寝るぞ。おやすみ、美香」「はい♪おやすみなさい、おにーさんっ♪」



おやすみの挨拶を交わして20分ぐらいしたあと、私は目を覚ました。というか、寝てなかったんだけどね♪
おにーさんは既に夢の中みたい。ほっぺたを突付いても、ちょっと身じろぎするだけで起きる様子は無い。しめしめ♪
この隙におにーさんの前に回り込んで、再び抱きつく。おにーさんの胸元に頭を埋めると、おにーさんの匂いでいっぱいになる。
お腹の奥が切なくなって、慰めたくなっちゃう。でも嫌われたら嫌だから、そんなことはしない。離れないようしっかり抱きしめて、
おにーさんの匂いに抱きしめられながら眠る。その心地よさは予想以上で、気付いたらもう翌日の朝になっちゃってたくらい。
その代わりちょっと困ったことがあって、起きたらアソコがびしょびしょに!恥ずかしくって起きてすぐに履き替えたから、
おにーさんにはバレてないと思うんだけど・・・はぅー、今日の夜まで我慢できるかなぁ?
306 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 00:11:55 ID:tXFSHdr+
以上で投下終了です。相変わらず甘さ控えめでごめんなさい。
2日目以降はまだ構想しか出来ていないので、ちょっと時間がかかると思います。
307名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:28:03 ID:fOc9EI4p
良いね
実に良いね
モニター横にあるテレビに映る俺の顔がキモイぐらい良いね
おにーさんになって毛布で一人寂しく寝る俺にぎゅっと添い寝されたいと思うほど良いね
308名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:37:09 ID:OikuwPSz
エロエロな甘えっ子とか・・・

ヒャッホーイ!GJ!
309名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:45:41 ID:eYDex5re
最近は、砂糖の海にダイブしまくりだ。
310名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 01:18:34 ID:OFjZAkIW
>>298
あれいいよな、すげぇラブくて
作者さんサイト作って欲しいわ
311名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 01:32:16 ID:2C2hz6Ff
蜂蜜のプールで溺れ死にそうだよ…。
312名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 01:42:28 ID:P4zSBy4L
そろそろミニスカサンタの出番だ
313名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 02:20:21 ID:EUYTNOom
甘えん坊ーのサンタクロース、クリスマス前ーにやってきた
314名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 04:49:46 ID:AJzIfWXC
good sweet!
略してgs!
315名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 08:36:07 ID:a8uPnhi+
>>313
このフレーズも一年ぶりくらいだなw
316名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 09:14:17 ID:46cTerpb
>>313
実は寂しさに耐えきれずちょうど中間の6月7日あたりに来てたとかだと………いい!
317 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/17(水) 10:13:45 ID:tXFSHdr+
>>313
「おにーさん!ちょっと早いけど来ちゃいました♪」
「うわぁ!・・・なんだ美香か。」
「むー!ちがいます!私はサンタクロースなんです♪」
「そんなかわいらしいサンタなら世の中の10代以上の男性は大喜びだな。」
「えへへっ♪でも、私が好きなのは、おにーさんだけですよ?」
「・・・美香、地が出てるぞ?」
「おにーさんが好きなサンタって役ですから♪」
「そうなると俺は美香でなくこのサンタに恋焦がれれば良いのか?」
「・・・それはちょっと困ります。サンタさんはみんなのものですから。」
「ほほう、さっきと意見が異なってるが?」
「むー!意地悪するおにーさんにはこうですっ!」
「えっ!?わぁ!いつの間に手足を拘束しやがった!?」
「えへへっ♪サンタマジックです♪さぁおにーさん、気持ちいいプレゼントのお時間ですよ?」
「ちょ、まて、俺はコスプレ属性な「嘘ついちゃって♪ほら、ここはこんなになっちゃってますよ?」えぇ!?」
「じゃあ、いただきまーす♪」

―――――――――――――

こんな電波を受信した私を許してくださいorz
318名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 13:37:44 ID:ZkjNyd2n
ゆるさ・・・・ゆるす!
319名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 15:14:56 ID:biEe+eow
「や、今年は6日早く来てみたよ。」
「・・・相変わらず連絡なしで来るのな。」
「いいじゃないか。それとも何か?君は私のことが嫌いなのか?」
「いや、そういう訳じゃないんだが・・・」
「じゃあいいじゃないか。ほら、ここに来て座ってくれ。」
「はいはい。」
「はぁ・・・君の匂いと体温は落ち着くな・・・」
「よしよし、遠いところお疲れさん。」
「なぁ、唇にも温もりが欲しいんだが。」
「わかったよ。」
ちゅっ・・・ちゅ・・・ちゅく・・・ちゅぱ・・・
「んんっ・・・はぁ・・・やっぱり君とのキスは落ち着くな。」
「俺は落ち着かなくなるんだが。」
「ふふっ、ここが熱いな。でも今日はまだダメだぞ。アレはイブの夜の仕事が終わってからだ。」
「分かってるよ。」
「でも、君さえ良ければ、口でしてあげてもいいんだが?」
「っ!?」
「ふふっ、冗談だ。でも、イブの夜までは、抱きしめて寝てくれるよな?」
「ああ・・・」
「ありがとう。そうやって私のことを思いやってくれる君のことが大好きだよ。」
「っ、ああ・・・」



ふと思いついて書いた。反省はしていない。
320名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 16:54:39 ID:ZkjNyd2n
反省し・・・なくて良し!
321名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 16:55:11 ID:AmVs0ZdX
Xマスネタだと・・・ 許せる!
322名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 16:59:34 ID:46cTerpb
小ネタには趣味というか好きな性格がはっきり出るようだなw
323名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 17:51:26 ID:ly5dax75
気軽に書き込めるからな、時期的な小ネタはw
その分はっちゃけてるかもしれんwww
324モノホンのお坊さんに怒られそう:2008/12/17(水) 17:55:29 ID:ZyRtawBV
世間はクリスマス一色ですが、寺のせがれには関係の無い事……の筈。

「メッリィィッ、クリスマァスゥゥ!」
ここは寺ですよ、頼絵先生。
「いいじゃないですか!お互いテストの採点も終わったんですから!?」
や、でも次男坊とはいえ私お坊さんですし。
「…………」ウルウル
……わかりました、日本酒と精進料理でよろしければ。
「先生と居れるならなんでもいいですぅ♪」
……あんなダッシュをしつつ、靴を揃えるとは流石ですね。
なんかもう……還俗しようかなぁ?
325名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 18:20:22 ID:Kw0MVvpA
>>324
してしまえ。そしてよりあまあまになってしまえ。
GS!

ここの住人はもうチェック済みだろうか?
幼馴染のとこのも甘いな。
326名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 19:05:04 ID:rwLEncgI
>>325
甘いのだよワトソン君

あのシリーズは毎回糖尿を促してくるから困る
327名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 20:13:09 ID:ZyRtawBV
>>326
推理はぴか一なんだけど、甘えん坊な女名探偵と、しっかり者の助手。
移動は常におんぶ。


という電波を受信。
その内書くwwww
328名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 21:07:50 ID:YUqB2Wsx
329名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 21:55:25 ID:P4zSBy4L
ここからでていっちゃヤダってことか
330名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 22:31:58 ID:fOc9EI4p
小ネタからすぐに反応する書き手たちに脱帽
331名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 23:51:56 ID:d0kdgE7V
>>313

「クリスマスだよ、彰人くん!」
「まだ早いと思うますが。それで犬子、何故にサンタの格好を?」
「えへへ。あのね、ちょっと早いクリスマスプレゼントだよ?」
「ほう、それは楽しみだ。ただ、『私がプレゼントー♪』とかだと殺す」
 犬子が震えだした。
「あ、あ、あのね。ちょ、ちょーっとだけ待っててくれる?」
「断る。さあ、早くプレゼントを渡せ」
「え、ええと、ええとね、その、あのね?」
 犬子の目がぐるぐるしだした。
「何だろうなあ。きっと犬子のことだ、俺が想像もつかない、かつ、もらって嬉しくて嬉しくて仕方がないものに違いない!」
「……彰人くん、分かってて言ってるでしょ?」
「うん」
「……彰人くんのいぢわる」
「犬子が拗ねた。その名に恥じぬ犬耳もしっぽもやる気なさげだ」
「しっぽも犬耳もないよっ!」
「や、しっぽはないけど、犬耳はあるじゃん」
「こ、これはそーゆー髪型だよう! 本物じゃないの!」
 怪しいものだ。
「うー……そーゆーいぢわるなこと言う人には、プレゼントあげないよ?」
「ほう、くれるのか。それは楽しみだ。ただ、『私がプレゼントー♪』とかだと殺す」
「話がぐるぐるしてるよっ!」
「話だけでなく、お腹もぐるぐるしてる。先ほどお前に盛られた毒が効いてきたようだ」
「盛ってないよ、盛ってないよ!? 彰人くんのためにクッキー焼いただけだよ!」
「プレゼントが毒とは……気が、利いて、やがる……」
 ばったり地面に倒れてみる。泡も吹いてみよう。
「彰人くん、彰人くん!? さっきの話だとお腹ぐるぐるだから、毒って下剤!? お薬屋さんで何買ってきたらいいの!? 正露丸!?」
「いりません」
 人が死んでるのにがくがく揺すってくる犬がいるので、諦めて生き返る。クリスマスプレゼントが正露丸って何の罰ゲームだ。
「だよね。……あのね、改めてクリスマスプレゼント。……受け取ってくれる?」
 犬子は自分の髪にリボンを縛り、恥ずかしげにはにかんだ。
「よし分かった、殺す」
「その話はもういいのっ! ……は、恥ずかしいんだから、とっとと受け取ってよ」
 とててててーっと俺の元へ駆け寄ると、犬子は自分から俺の胸に抱きついてきた。
「えへへへへっ♪」
「サインは印鑑? 拇印でもいいか?」
「ムードぶち壊しだよっ! 彰人くん、ムードクラッシャーだよ……」
「まあそう悲しむな。その内いいことあるさ」
「ものすっごく適当だよう……」
 ちょっぴりしょげてる犬子の頭をなでなでなで。
「……えへ。あのね、早速いいことあったよ。彰人くんになでられちった」
「安い良いことだなあ。一山100円程度のなでなででよければ、いくらでもしてやろう」
 1000円ぶんくらいなでなでする。
「わふわふ、きゅーきゅー♪」
 すると、犬子が実に犬っぽくなったので犬属性の俺としては大変喜ばしい。
「えへ、あのね、あのね、……私ね、幸せだよう♪」
「俺は腕がだるくなった。もういい?」
「ダメー。ふぁいとだよう♪」
 勝手なことを言いながら俺に抱きつき、すりすりしまくる犬子だった。
332名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 00:18:51 ID:NpwZgstl
ケーキバイキングでケーキを貪ってると思ってたら、甘えスレを見てただけだった…

な、何を言ってるか(ry


みんなまとめてハイパーGS!
333名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 00:28:30 ID:UU3NbqhO
ゴーストスイーパー
334名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 01:50:17 ID:gXFHSaAl
独身貴族なのに今年に限って、25も31日も仕事休みだよ…。
335名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 08:04:13 ID:s+E0ROXI
>>334
どうしよう、>>334君が25日と31日休みだなんて。これ甘えに行っちゃってもいいって事かな?
一緒にケーキ食べさせあいっこしたり、一緒にカウントダウンしたり…エヘヘ。
で、でも私なんかに甘えられてもきっと迷惑だよね…。
それでも>>334君の温もりを感じたいよぉ…
336名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 13:09:20 ID:sEMrTTCl
>>298
kwsk!
337名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 14:13:32 ID:lZcQcu6K
338名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 14:27:20 ID:n7qCU9ST
>>337
横から感謝させていただきます。
素晴らしい。なんだこれ。ひゃっほう。
339名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 16:41:32 ID:sEMrTTCl
>>337
正面から感謝いたします。なんだこれ。実にけしからん。
340名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 16:44:01 ID:Qn+u3UPI
>>337
とにかく感謝します。
パーティー組むとしたら非常に悩む予感。
341名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 21:52:11 ID:ffTzK0be
>>337
ハーピーかわいいよハーピーwww
342名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 22:37:35 ID:j8IGQuKY
>>337
個人的にはラミアがたまらんwww
感謝だ!!
343名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 22:48:24 ID:aVkmQJIs
んじゃあデュラハンは貰っていきますね
344名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 23:08:19 ID:JzpnW+9x
>>337
俺も全部集めたがやはりラミアが非常にけしからんな!
いいぞもっとやれ!
345名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 23:33:24 ID:YmjK/pbe
>>337 サンクス
では、俺はスライム娘を頂くとしよう…
346名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 16:14:57 ID:BX9EC6L0
>>337
なんというGJ
どれも素晴らしいが人魚が激しくツボだ
347名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 19:21:51 ID:TVpPvdv9
どれもこれもほのぼのタッチなのに
ヤルことはしっかりヤッてるなwww
348名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 21:02:46 ID:G9b2Gycb
・自分に1日3時間甘えないと死んでしまう呪いをかけた魔女系甘娘
・ポッキーゲームならぬ肉まんゲームを提案する甘娘
・バニー系甘娘
・甘神娘
・甘娘戦隊アマエンジャー
・ゴッド☆なでなで
・ゴッド☆すりすり
・ゴッド☆ぷにぷに
349名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 22:00:05 ID:2+Dcs0cl
・AMA NOTE
・砂糖のごとく!
・甘☆味☆料アマエルモンスターズ
・銀河甘党310
350名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 22:04:07 ID:SLaMjkFT
AMA NOTE は前にあったな。
351 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/19(金) 22:44:09 ID:GFlBsWQA
>>337
非常にけしからんのでケンタウロスは頂いていきますね。

>>348
「おにーさんおにーさん!肉まんゲームしましょう!」
「毎度毎度どこからそんな変な知識を仕入れてくるんだ?」
「そんなのどーだっていいじゃないですか!さぁやりましょう!」
「まて美香。肉まんは一口じゃ入らんし熱い。せめてナイススティックにしないか。」
「ぐーぜんナイススティックもあります!さぁ!」
「何で持ってんだ!?し、しかしナイススティックは喉が「あぁ!ここに牛乳(ストロー付き)が!」準備良すぎだろお前!?」
「さぁさぁ!やりましょう!」
「…わかった(途中でギブすればいいだろ)。」

――10分後――

「はぁはぁ…も、もうギブ…苦しい…」
「おにーさんの負けなので、罰ゲームです!」
「…何をやりゃいいんだ。」
「牛乳の口移しです♪ちなみに言い訳無用ですからね♪」
「ぐっ…」

――さらに5分後――

ぴちゃ…ぴちゅ…
「んはぁ…」
「はぁはぁ…く、口移しだけ、のはず、だろ…?」
「ふふっ…そんなので止めるなんて、私がすると思いますかぁ?」
「…そ、そうだったな…」
「それにここも準備出来たみたいですし…」
「ちょ、まて!」
「待ちませぇん♪」
「アッー!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

相変わらずエロバカ(微糖)でごめんなさい…
352名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 22:45:47 ID:TVpPvdv9
>>349
『あまえもん』がないぞ!!
353名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:17:10 ID:xVXiOVxG
甘執事
金魚屋甘味店
攻殻砂糖隊
わっふるシード
ガンシュガー・ガール
あまみけ
ハグパレード・マーチ
354名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:19:36 ID:CucVGPDh
>>351
ちょっくら肉まん買ってくる


と思ったけどスレ的にここはあんまんだな・・・!
355名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:19:43 ID:M0o6SUxA
>>337
実はこのシリーズ、モンスター娘を彼女にしてる8人兄弟なんだよな
親族で集まったときとか凄そうだw
356895:2008/12/19(金) 23:43:04 ID:EKTIjtaE
間甘平

ごめんなんでもない
357名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:56:56 ID:OxbV31GV
>>356
甘えながらインディーズバンドから曲を頂くんですねわかります。
358名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 00:22:02 ID:qzbRgApc
やっぱ忘年会は甘太郎に限るな、うん
359名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 00:42:57 ID:5wYNxtbu
>>358
あ ま み は ら さ で お く べ き か
360名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 03:18:38 ID:PIdIY+C2
甘えんぼールZ
甘マ軍曹
アーマード・甘
メタルウルフ甘ス
361名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 03:34:55 ID:IGS7Pfkw
真・甘転生
ブレスオブ甘え
甘ザードリィ
伝説の甘えバトル
362名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 06:57:01 ID:eS9KDw3n
天保異聞甘やかしあやし
甘゛ダム00
アマクロスFrontier
363名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 10:30:45 ID:hWhi700N
メタルギア甘ッド
甘ーオーシャン
ワイルド甘ームズ
364名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 10:33:14 ID:DpQhw0rh
 ポツンと暗いフロアに灯りがともっている。世の中はイブだと浮かれているのに、後輩は今日も残業らしい。
 一人の休日を持て余し、なんとなく立ち寄った会社で机に向かう姿を見つけた。
「あんま無理すんなよ」
「……っきゃう!?」
 声をかけると奇妙な悲鳴をあげて肩が跳ねる。
「だっ、せっ先輩?」
 こわばった顔がへにゃりとゆるんだ。
「おう」
「どうしたんですか? 年休じゃ?」
「だから好きなようにすごしている」
「……イブですよ?」
 そんな日に一人きりなのと残業なのは世間的に同レベルではないだろうか。
「ケーキもチキンもいらないということか」
「お腹ぺっこぺこりんです」
 疲れのためか、ちょいちょい言葉が変だ。余るの覚悟で買ったが、役に立ちそうでよかった。
 簡単に周囲を片付けて料理を食べ、いよいよ最後のケーキ。
「これ食ったら帰れ。明日手伝ってやる」
「でもっ」
「指導員の言うことだぞ。……サンタのプレゼントじゃなくてすまんな」
「もう、もらいました」
 料理のことかと納得しかけた頬に柔らかな感触。
「好きな人とのイブなんて最高のプレゼントです。ありがとうサンタさん」
 そう言って後輩は苺を頬ばった。

end
365名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 10:50:16 ID:gCnwZXbP
ナイススイーツ!
366名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 12:04:38 ID:KPwx3XxY
スイーツ(甘)
367名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 13:09:06 ID:/h3Xs3T+
スィーッ(甘)!
368名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 14:06:38 ID:gWYWoZml
甘ーっい(スイーツ)
369名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 14:32:00 ID:5cdn4Xb8
オレの部屋には赤い服を着た女の子が住んでいる。
クリスマス前に窓をブチ割ってやってきた、あわてんぼうのサンタクロースだ。
縁に白いふわふわのついた赤いノースリーブと赤いミニスカート。
黒いベルトを巻いているが、それがさらに服の赤さを際立たせている。
へたれた三角帽子も赤くて、この先っぽにも白いもこもこ飾りがついている。

金髪に青い瞳、ビックリするくらい可愛らしい顔立ちだが残念ながらまだ子供。
ランドセルが似合いそうなつるぺた姿は、欲情するにはほど遠かった。

サンタ娘、自称サンちゃんは、今日も遊びながら時間が過ぎるのを待っていた。
遊び道具は謎の白い袋から無尽蔵に出てくるため、レパートリーに事欠かない。
いいのかなぁと思うが、まぁサンタがすることですので、と思うことにしている。

「うにゃー、パズルゲー難しすぎるよー、連鎖ってなんなのさー!!」

ぽーんとコントローラーを投げ、大の字に寝るサンちゃん(ちゃんまで言わないと怒られる)。
ぎこちない4連鎖でじわじわ彼女を嬲ったオレは、ばつの悪さを感じながらゲームをやめた。
どうにか機嫌を直そうと、帽子がとれたサンちゃんの頭を撫でてやる。
うーと唸っていた彼女は、やがてうにゃうにゃ笑うとオレに擦り寄ってきた。

「にゃうー、もー、頭撫でるのだめぇ〜、くすぐったい〜っ」

胡坐をかいて座るオレの太ももを這って進み、ごろんと仰向けになる。
ぱらっと金色の前髪が広がって、すべすべのおでこが露わになった。
蛍光灯の光りを反射する青い瞳が綺麗で、吸いこまれそうになる。
こっちに伸ばしてきた小さな手を握ってやると、にへ、とゆるく笑った。

「えへへ〜おにーちゃん好き〜っ、ずっとこーしてたいな〜っ」

オレの手を引き寄せてほお擦りし、うっとりと瞳を閉じる。
サンタの仕事のことを言うのも無粋なので頬にかかる髪をどかしてやった。
するとサンタ娘さんはお礼をするように、オレの手の甲をぷにぷにした唇に押し付ける。

開かれる青い瞳。どこか濡れた光を宿す双眸が、心を見透かすように見つめてくる。
オレも見つめ返してはいたが、求められているものに答えられたとは思えなかった。
少しだけ大人びた苦笑をして、サンちゃんが身体起こす。
狭い部屋の中でくるくる動く少女は、今度は後ろから抱きついてきた。

後ろから首筋に縋りつき、ぎゅーっと抱きしめてくる。
首元に俯くように顔を押し付けて、じっと動かない。
小さな手を包むように握り締めて、好きなだけそうさせてやった。

夜に人知れず幸せを配るサンタクロース。その仕事はきっと孤独だ。
夢を与え、感謝を貰う。それは確かに心温まるが、肌に触れるものではない。
その反動なのだろうか。せめて、オレの側にいる間は、好きなだけ甘えさせてやりたい。
狭いベッドの中、腕の中で眠る小さな少女を見て、自然とそう思う。

「クリスマス前に来てくれてありがとな。お前と一緒にいると楽しいよ」

小さく囁くと、耳まで真っ赤にして暴れだした。起きていたとは思わなかった。
次の日からものすごく甘えんぼうになった気がするのは気のせいではないと思う。


時は流れてクリスマスイブ。別れの日に、サンちゃんは靴下を出しておくようにオレに言った。
当日までかくまってくれたお礼に、特別にプレゼントをくれるのだという。
ちょっとわくわくして眠ると、翌朝、窓辺に寄りかかって眠るサンちゃんの姿があった。

仕事を終えて疲れきっているのだろう。朝の光を受ける寝姿は神々しくさえあった。
そして気付く。彼女の片足に、オレが昨夜用意した靴下が履かれていることを。
どうやら奇妙なサンタ娘との生活は、まだまだ終わらないようだった。おしまい。
370名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 14:33:07 ID:5cdn4Xb8
短編書こうとしたけど間にあわなそうなので1レスものになってしまった。
くそー、残念なんだぜ。
371名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 14:59:10 ID:Dq1KqxPV
>>369
は……歯が……溶ける……!
372名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 15:00:01 ID:Dq1KqxPV
ageスマン。
とにもかくにもGS。
373名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 15:08:48 ID:/h3Xs3T+
>>370
GS(Good Santa)!!
374名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 16:06:52 ID:JGnq0E3l
>>370感動で蜂蜜を目から流しながら砂糖を吐く化け物が生まれたぜ。
GJ!
375名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 16:34:38 ID:DsZiaMm6
まったく、吐き気がするZE
376名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 17:18:26 ID:VJBppKvz
たまにはスパイスも必要だな
1(ツン):9(デレ)ぐらいの割合で
377名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 17:20:03 ID:iwdc78la
nice sweet.
378名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 17:45:36 ID:3RvPoR1O
>>376
先に酸味や辛味を大量に摂取しておくと甘味は少量でも抜群の効果を発揮するんだぜ?
379名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 18:52:03 ID:jJNBd8xk
つまりだ

カカオ98%チョコレートを口移しで食べて
「ビターだけど甘いね」
なんて言われたりするん?
380名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 19:06:34 ID:DsZiaMm6
甘えたスイッチ搭載の女の子まだー?
381名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 19:55:09 ID:/h3Xs3T+
>>378>>379
>>376が言いたいことはそう言うことではないと思うが………

最近の甘娘の性格のバリエーションが少し固定化されてきてるから、
以前のツン風味甘娘とか、素クール風味甘娘とかが見たいな。
382名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 19:56:22 ID:J7BQovB6
「よし、甘えモードは解除ね」
「自分で言った!?」
ってなるわけか
383名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 20:10:01 ID:DsZiaMm6
男の言動とか何かでスイッチ入っちゃって甘えたモードON→OFFになるためには女が失神するまでry
384名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 20:35:44 ID:gCnwZXbP
甘えたガールズ
385名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:35:53 ID:e5Ccaawu
あまえんぼスイッチ、「あ」!
386名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:55:15 ID:Oycb2sQV
「明日も……一緒に寝ていい、かな?」
387名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 21:57:10 ID:IFTl2WYC
あまえんぼスイッチ、「い」!
388名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:06:14 ID:0lO1lV2p
い・・・いつまでも一緒にいようねっ!
389名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:28:25 ID:IFTl2WYC
あまえんぼスイッチ、「う」!
390名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:43:21 ID:/h3Xs3T+
うわ〜ん!離れたくないよー!!
391名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:48:25 ID:IFTl2WYC
あまえんぼスイッチ、「え」!
392名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:49:11 ID:IFTl2WYC
えっち、いっぱいしよっ!
393名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:50:12 ID:IFTl2WYC
あまえんぼスイッチ、「お」!
394名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:51:00 ID:Dq1KqxPV
おにーちゃーん!
395名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 23:01:59 ID:aekuhClV
「なんで俺が激辛まんじゅうなんて食わなきゃいけないんだよ?」
「だってジャンケンじゃない」
えへへと笑う彼女と、目の前にある3つの激辛まんじゅうを見比べて、俺はため息をついた。
普段なら幸せな気持ちになれる彼女の笑顔が、今はとても恨めしく思う。
激辛まんじゅうを手に持ったまま動かない俺にじれたのか、彼女が俺にプレッシャーをかけてくる。
「ほらほら〜、躊躇してないで、早く食べちゃったほうが男らしいよ?」
「くっ…」
「ほらぁ〜、早く〜」
「うぅ…」
「ほらほらぁ〜」
「………」
じっと見つめる彼女。
とてもじゃないが、これらを食べないと逃げられそうに無い。
「わ、わかったよ! 食べりゃいいんだろ、食べりゃ!」
「うんうん♪ そうそう♪」
うれしそうな表情をした彼女を無視して、俺は精神統一に入る。

すーはー、すーはー…
南無南無、アーメン…

「ええい! 食ってやらぁ!」
俺はまんじゅうを3つつかむと、一気に口の中に放り込んだ。

もぐもぐ…

「んぐっ!」
しばらくすると口の中に唐辛子の独特の辛さが広がり、痛さと熱さを感知しはじめる。
か、か、か、辛い辛い辛い!!
「ん〜〜〜〜!!」
あまりの辛さに俺は人目を気にせずのたうち回る。
396名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 23:04:35 ID:aekuhClV
そんな俺を見て、彼女はバッグから何かを取り出す。
「そうだそうだ、そういえば私ミルクティーを持ってたんだった」
目の前に見えたのは、ペットボトルに入った飲みかけのミルクティー。
ほんの少量しかないため、辛さが収まるかは疑問だったが、飲まないよりはマシだ。
「んぐ〜〜〜!!」
俺は必死になって、彼女のペットボトルに手を伸ばした。
が、すんでの所で彼女は、あろうことがミルクティーを全部口の中に含んでしまった。
「んぐんんぐん〜〜(何しやがんだ〜〜)!!」
抗議の雄たけびを上げる俺を見ても、「何の事?」とばかりに彼女はにこやかに笑う。
そして、真っ赤になった俺の顔を両手でつかんで、キスをしてきた。
「んっ…」
彼女の口からミルクティーと彼女の唾液が流れてくる。
その甘さで、俺の口内で暴れていた辛さが徐々に引いていき、痛さと熱さが緩和されてく。
そして口の中で水分を得たまんじゅうは、吸い込まれるようにのどに流れていった。

「ぷはぁ…、どう? 辛さは引いた?」
満足そうに彼女は尋ねてくる。
「あ〜、まあな…。まだ口の中がヒリヒリするけど…」
そう言って俺は呼吸を整え、額の汗を拭う。
我慢できないほどではないが、辛さがまだ残って不快感な感じだ。
「そ・れ・じゃ・あ♪」
彼女は再びバッグから何かを取り出した。
「チョコあるけど、食べる?」
彼女はそう言って、口の中に一口チョコを含んで、ニッコリと笑った。


>>378 こうですか、わかりません
397名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 23:51:05 ID:e5Ccaawu
お前は十分分かってる
398名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:09:18 ID:DjYxtYD2
>>385-394
ワロタwww
399名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:16:55 ID:xJoKH1BW
>>391-393がとりわけ面白いなw こやつめ、ワハハ。
400名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:27:52 ID:FIw6tN62
「先輩のことなんて嫌いです。
困ってるとさりげなくフォローして相手に気づいてもらえなくても、満足しちゃうとことか。
残業してるとなんだかんだ一緒に残ってるとことか。
文句言いながらも受け取ったキャラクターもののキーホルダー使うとことか」
 後輩がビールが入ったグラスを持ちながら、すわった目で俺を見る。あぁ、完全に出来上がってるな。
 最初は正座していた足もいつの間にか崩してペタンと座り、こちらを向いていた。
「こちらの作業量を見極めてギリギリぐらいの仕事をふるとこも、できたときに頭を撫でてくるとこも、
嫌い嫌い、だいっきらいです」
 とりあえず好きにさせようと俺は後輩の嫌い発言に適当に相づちをうつ。
 こいつ酔うとこうなるのか。なだめるために伸ばした手を取られた。
 そのまま後輩の頬に当てられる。頬ずりされると、何だか照れるな。
「……嘘です。全部ぜーんぶ嘘です。反対なんですよ」
 ふらりと体が倒れこんできた。くぅくぅと寝息がかかる。
 用心とかもう少ししてほしいもんだ。
「……まいった」
 そろそろ観念するべきか?


バリエーションって難しい。
401名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 01:30:36 ID:/1+jWF6n
「あんたなんか大嫌いよ!
幼稚園で初めて会った時も、無視してるのにあんただけ何度も話しかけてきて
私がママから貰ったリボンなくした時も、馬鹿みたいに必死になって探してくれて
窓ガラスを割っちゃった時も、私を庇って謝ってくれて
悪いのはいっつも私なのに謝るのはいっつもあんた
何も言わなくても勝手に人の心読んできて
慰めてくれて、一緒にいてくれて・・・
あんたみたいな腑抜けで女心のわからないどうしようもない馬鹿をす・・好きになるのなんて
私以外にいるわけないでしょ馬鹿ぁ!」

なんか違うな
402名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 02:06:36 ID:iFE156vn
>>401

頭が『大好き』なら合ってた気がする
403 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/21(日) 02:26:34 ID:LJWU7n9I
「おにーさん的に素直クールっ子ってどう思いますか?」
「クールに『大好きだ』?・・・しっくりこないな。」
「じゃあヤンデレっ子は?」
「勘弁してくれ、俺はMじゃない。」
「じゃあS?」
「俺はノーマルだ。」
「じゃあツンデレっ子。」
「・・・美香、ちょっとツンデレ風に甘えてみてくれ。」
「べっ、別に抱きつきたくって抱きついてるんだから!」
「・・・そこは『抱きつきたくって抱きついてるんじゃないんだから!』じゃないのか?」
「おにーさんツンデレ上手ですね♪」
「ばっ!お、俺は別にやりたくってやったわけじゃない!」
「はいはいツンデレツンデレ。」
「・・・なんか最近美香俺をいじめるよな?」
「いいえ?おにーさんの新しい反応が見たいだけですよ♪」
――――――――――
酔っ払って二日目が進まないので駄ネタ落として寝ます。
美香を甘エロっ娘のイメージで話を進めたせいでどうもツンデレには結びつかないなぁ。
404名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 02:28:45 ID:FO10XTr5
ふと、彼女と眼が合う。
僕の眼を見つめたまま、彼女は何もかも分かっているかのように笑うと、両腕を広げた。
「おいで」
その誘いに僕は無言で頷き彼女の元へ歩み寄ると、ゆっくりと彼女に抱きしめられる。
と言っても、僕の方が身長が高いために傍から見れば“抱きつく”といった風に見えるのかもしれないが。
「甘えん坊だな、君は」
「うん」
ぎゅっと抱きしめてくる彼女を、僕も抱きしめ返すことで応える。
綺麗な黒髪を撫でてやると、彼女はくすぐったそうに笑い、顔を胸に埋めてきた。
「今日はまだ早い。好きなだけ、甘えていけ」
「そうするよ」
そう答えつつ、僕は苦笑する。
彼女は気付いているのだろうか。甘えん坊なのは、僕ではなく、彼女の方だということに。


もっと膨らませたかったけど挫折した
405名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 10:35:55 ID:umv21KSy
いいぞもっとやれ
406名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 12:29:09 ID:ECVczED8
新ジャンル「母性的甘えんぼう」かw
407名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 14:49:56 ID:a2PnqYfG
「そいつ、誰」
“そいつ”と顎でしゃくられた男は、ヒールの上から見下ろす女の威圧感に怯えていた。
「雪ねえ!俺の友達の友達だってばっ」
宥める俺を無視し、幼馴染の雪ねえは友達への威嚇の姿勢を弛めない。
「お、俺、ここでいいわ…」
じゃあ!と逃げるように踵を返す友達に、雪子はフンと乾いた笑いを漏らす。
「修一、何であんなのと友達なわけ」
「雪ねえっ!!言い過ぎ!」
今年の春、修一が高校2年に進学し、私は大学4年になった。どうして違う学校に通わなくちゃならないんだ?どうして5つ年が違うだけでこんなにも取り巻く世界はちがうのだろう。

暫く二人は黙々と駅へと続く道を並んで歩く。
『ピロロ〜ン』
潰れた学生鞄の中からくぐもった間の抜けた着信音が流れた。
携帯を開くとメールが1件、差出人も内容も俺は見ないでも分かる。雪ねえからの“合図”だ。
『 修一    甘えてもい? 』
二人きりになると必ず送られてくるメールだ。雪ねえはこのメールで自分自身を切り返る。
「…雪ねえ」
「なに?」
目線を外して素っ気ない顔で答えてはいるが、私の頬は熱い。ほぼ毎日のことなのにこの瞬間だけは、期待と興奮と大きな不安とでいっぱいになる。
修一から見えないほうの握り締めた手が汗でべたつく。でも、確認せずにはいられない。
「もちろん!いいよ」
「はぁーーっ…」
「ため息つかないでよ〜」
これはため息じゃなくてただの安堵なんだけどな…。まあ修一には内緒。
雪子は立ち止まり、左手を修一に突き出す。
「手」
恥ずかしそうに俯く耳がハイヒールと同じ赤色だ。その一言で雪ねえのしてほしいことは分かるんだけど、いつも聞こえないフリをしてしまうんだ。雪ねえには内緒ね。
「…手、つないで?」
答える代わりに優しく右手で包む。そのまま二人は他の学生たちに紛れて電車に乗り、いつもの家路についた。
408名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 14:51:52 ID:a2PnqYfG
雪ねえの家に入ると雪ねえの羞恥心は消えてなくなる。そらぁもう、粉々に。
この一人暮らしの部屋では、雪ねえは女王……いや、ワガママ王女様といったところかな。
「しゅうっ」
「うぐ!!…雪ねえ、ここまだ玄関」
「しゅうー」
「はいはい靴、脱ごうね〜」
雪子のか細い腕を解きもせず首に巻きつけたまま、修一は雪子を座らせハイヒールを脱がしていく。コツ、コツッと小気味いい音が鳴った。
「しゅう〜…」
ああ、いー匂い。何でしゅうの匂いはこんなに気持ちいいんだろう。ずっとくっついて嗅いでたいや…。
「もう雪ねえ、自分で歩いてよー」
「やーだ!」
修一は雪子の腰に手を回し、引き摺ってリビングまで運ぶ。女性とはいえ、人間一人の全体重を移動させるのは重労働だ。二人同時にソファに倒れ込むように座った。
「ふうっ」
「…」
抱きついたままの雪ねえの艶やかな黒髪ショートボブに目を落とすと、俺のブレザーやカッターシャツに挟まれて絡まったり所々はねたりしている。
「ははっ。雪ねえ、髪ボサボサになってるよ?」
「…はい」
「え?」
雪子は足元に置いた鞄から折りたたみ式の櫛を取り出し、修一に手渡す。
「梳いて?」
頭を撫でられるのも好きだけど、梳いてもらうのも好き。
「うん」
雪ねえの小さな頭を傷つけないように慎重に櫛をいれる。絡まっていた髪は引っ掛かることなくさらさらと下に流れた。あまりに気持ち良さ気に目を閉じる雪ねえが可愛くて、絡まりが解けた後も何度も梳いてやった。
「ボサボサなおった?」
「うん、綺麗!」
「……ありがと。しゅう、のど渇いたぁ」
「はいはい。コーヒー、紅茶、緑茶、水、どれがいい?」
「んー、水」
「はいよ」
409名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 14:52:33 ID:a2PnqYfG
勝手知ったるナントヤラ。冷蔵庫から取り出した水をコップに注ぐ修一を、ぼんやりと雪子の二つの目が追う。雪子は体育座りをした両腕に横向きにした頭を乗せると、コップを運ぶ修一と目が合った。
「水、どーぞー」
「……」
ソファにちょこんと座る雪ねえの隣に座りなおし、コップを差し出すと首をイヤイヤ振られる。
「コップやだ…飲ませて?」
苦笑しながらも俺に拒否権はないので、少量の水を口に含み口付ける。雪ねえの舌が水を求めて遠慮なしに入り込んでくる。俺はされるがままで雪ねえを受け止める。
ちゅぷ、と唇がゆっくりと離れる。
「…しゅう」
「はいはい?今度はなあに?」
不意に雪子の瞳が潤んで、修一はハッとする。
「なんでしゅうは、17なの?」
どんどん溢れて、それは潤みから涙へと変わる。
「なんで私は、21なの?これじゃあ私すぐおばさんになる。…これ以上、しゅうより先に大人になりたくない!」
「雪ねえ…」
「っぅ…ひ…しゅうぅぅ、抱っこ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
修一は、泣き喚く雪子を引き寄せる。
「おばさんじゃないよ、大丈夫」
雪子の短パンから伸びるタイツに包まれた足を持ち上げて、自分の胡坐の上へと座らせる。抱っこを強要させられる時はいつもこの体制だ。
背中を優しく摩ってやる。
「…外じゃあんなに強いのに、何でここじゃこんなに弱気になっちゃうんだろーね?」
雪子は修一の首元に埋めていた顔を勢いよく上げる。
「しゅうの所為だよ!しゅうがこうさせるんだ…こんな自分、大嫌いなのに………ふっぅ」
ほろほろ涙を流す雪子を抱きしめながら、修一は少し笑ってしまう。
「笑い事じゃないっ!!!」
「ごめん、つい。」
「〜〜〜〜〜〜っ」
「でも、俺は好きだよ?“こんな”雪ねえがいいんだよ。」
柄にもなく雪ねえが赤くなってる。初めて見たかも…。
「……ぎゅうしなさい」
「お姉さんぶっちゃってー。年上なのイヤなんじゃなかったの?」
「うるさい」
雪子の右フックが的確に修一の脇腹へ入ると、修一の口から呻きが零れた。
「ぎゅう しーなーさーいー」
“ぎゅう”してもらった雪子は、修一からは見えない事をしっかり確認してから、顔を綻ばせた。
410名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 14:54:03 ID:a2PnqYfG
おしまい
411名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 15:00:34 ID:nYuKHjug
GJだが語り手の視点は固定しようや
412名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 15:13:15 ID:a2PnqYfG
ごめん
ごちゃまぜでやってみたかったんだ
今度からはやめておきます
413名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 15:42:29 ID:heIbFv4Y
糖化します
エロ無し・糖度控えめです
414名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 15:43:25 ID:heIbFv4Y

都内のとあるボロアパート。
一番隅にある小さな部屋、204号室。
そこが俺――吉岡 俊也(よしおか しゅんや)の住んでいるところだ。

「ただいま」

玄関を開けて、部屋に入る。
すると目の前には、ひとりの女の子がこちらを向いて立っている。
俺の帰りを今か今かと待ちわびていたのだろう。
俺が玄関を閉めるのと同時に、彼女は俺の胸に飛び込んできた。

「おかえり、俊くん♪」

彼女は俺の胸にほお擦りをするようなしぐさをしはじめる。
とても幸せそうな表情をする彼女。
そんな彼女を見て、俺は思わず苦笑する。

「ただいま、小雪」

改めて彼女――白石 小雪(しらいし こゆき)にそう告げる。
小雪は「うん♪」と返事をして、にっこりと笑った。

小雪がいとおしく感じた俺は、小雪の頭の位置に手を置いて、撫でるふりをする。
気持ちよさそうにして、目を閉じる小雪。
俺が手を動かすたびに、くすぐったそうに身をよじらせる姿が可愛かった。

しばらくの間、俺と小雪はそのままの状態でいた。
お互いのぬくもりを感じるかのように、そして感じたいがために…。

つけっぱなしのテレビの光が、やけにまぶしく感じられた。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

俺がここに移り住んでくる前から、小雪はここに住んでいた。
どのくらい住んでいるのか、俺は小雪から聞いていない。
だが、おそらく長いこといるのだろうということは感じている。

当時それに全く気が付かなかった俺は、この204号室を借りて生活することになった。
何も不自由なことはなかったし、他の住人との間にも問題はなかった。
仕事のほうも順調で、会社も上昇気流に乗り始めていた。

すべてが順調すぎるほどの生活。
だがそれは、俺にとって初めてのひとり暮らし。
日を追うごとに、寂しいと感じる時間が多くなっていった。
415同居霊:2008/12/21(日) 15:44:19 ID:heIbFv4Y

そんな時に、ある少女がひょっこりと現れた。
「現れた」と言うよりは、「見えるようになった」のほうが適切かもしれない。

整っているが幼さが残る顔立ち。
腰ほどまである長い黒髪。
清楚さが際立つような白い衣服。
奥の景色が見通せるほどにすきとおった肌。

霊感がさして強くはない俺でも、一目でわかった。
少女――白石 小雪は幽霊だった。

幽霊を見るのはこれがはじめてだった。
けれども俺は、そこまで驚かなかったし、怖がらなかった。
小雪が悪い幽霊じゃないと直感でわかったからだ。

俺が小雪を見られるようになったのは、長いこと一緒の部屋にいたからだろうか。
それとも…。

その日から、俺と小雪の同居生活がはじまった。
それは俺にとって新鮮で、楽しい生活になった。
ただいまと言える存在が出来たこと、笑い合える存在が出来たこと、それは俺にとって嬉しいものだった。
寂しさも完全に消え去ってしまっていた。

そしてその後日、俺と小雪は恋人(恋霊?)同士となった。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

「今日は何を作るの?」

ふわふわと宙を浮きながら、小雪は俺に聞いてくる。
スーパーの袋から俺は箱を取り出し、小雪に見せる。

「今日は酢豚」
「えっ、酢豚〜!? 私の大好物だよ〜」

きゃあきゃあ言っている小雪を制しつつ、俺は調理に取りかかる。
一人暮らしをはじめてから長いこと料理をしているから、手馴れたものだ。
具材をささっと炒めて、レトルトのあんを絡める。
おいしそうな香りが立ちこめて、部屋中に広がっていく。

小雪はというと「いいなぁ、いいなぁ…」と呟きながら、中華鍋を覗き込んだり、匂いを嗅いだりしていた。
口の中の唾液が飽和状態になり、よだれが今にも中華鍋に流れ込みそうになっている。
我慢できなくなったのか、小雪は俺にねだってくる。
416同居霊:2008/12/21(日) 15:45:11 ID:heIbFv4Y

「ねぇ〜、私にも食べさせてよ〜?」
「…それは無理だろ」
「うぅ〜、俊くんのけち」
「そんなこと言われてもな…」
「うぅ〜…」

諦めきれないのか、小雪はうなり出した。
本当に酢豚を食べたいのだろう。
俺だって本当は食べさせてやりたい気持ちだ。

だが、小雪は幽霊なのでこの世界に存在しているものに触れる事が出来ない。
酢豚にだって、中華鍋にだって触れられない。
無論、俺の体にも…。

酢豚と御飯を盛り付けていると、小雪が急に俺の背後から抱きついてきた。
そして顔を肩の位置に持ってきて、口を大きく開けた。

「いいもんだ、私は俊くんを食べるから♪」

そう言って、ガジガジと俺の肩に歯を立てはじめる小雪。
決して俺の肩に痛みが走るわけではないので、ほうっておく。
俺の反応に負けじと、小雪はさらに口を激しく動かす。
そんな小雪を見ていて、俺はほほえましく思った。

抱きつかれる感触も、歯の感触も、小雪自身のぬくもりも決して感じられない。
けれども、小雪は俺にくっついている。
小雪は確かにここにいる。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

つけっぱなしのテレビを見ながら、俺は夕食を食べる。
我ながらなかなかの出来ばえだった。
俺が夕食をとっている間、小雪は「うぅ〜…」と唸りながら俺の肩をずっとかじっていた。

夕食を終え、皿洗いを済ませると、俺は小雪と一緒に風呂に入った。
引っ越してきた翌日から、小雪はずっと俺の裸を見ていたようなので気にしない。
手早く体を流し、体を温める。

一応断っておくが、小雪は白装束を着たままである。
「私はお湯に浸かれないんだから脱がなくてもいいじゃない」とは小雪の弁。
俺だけ裸なのは不条理な気がするが、もしかしたら発展途上な胸がコンプレックスなのかもしれない。
417同居霊:2008/12/21(日) 15:47:01 ID:heIbFv4Y

風呂を上がり、歯を磨いた俺は、ベッドの上に横になり体を伸ばす。
小雪も俺の隣のところに、横になる(ように浮かぶ)。

しばらくベッドの上で、他愛のない話をするのが日常となっている。
本当に他愛のない話で、すべてが面白い話というわけではない。
現に俺の仕事の話と、小雪の見ていたテレビの話が大部分を占めている。
それでも俺と小雪はお互いの話に笑い合い、喜び合い、頷き合っていた。

ふと気が付くと、時計の日付が変わろうとしていた。
そろそろ寝なければ、明日の仕事に支障が出るだろう。

「それじゃあ、俺はそろそろ寝るわ」
「え、もう寝ちゃうの?」
「だってもうこんな時間だし…」
「そっか…」

名残惜しい声を出す小雪。
小雪には「寝る」という習慣がないので俺が寝ると退屈になってしまうのだ。

「そ、それじゃあ、今日もまた俊くんの寝顔を見続けていい?」

必死になってお願いする小雪に、俺は「ああ」と言って頭を撫でてやる。
けれども小雪の頭の感触ではなく、空気を切る感触が俺の手に伝わってくる。

本当は小雪に触れたいし、触れてやりたい。
きっと小雪も俺に触れたいし、触れてほしいだろう。

それでも、小雪は満面の笑みを浮かべて気持ちよさそうにする。
まるで、俺の手の感触やぬくもりを感じ取っているかのように…。
まるで、俺の手の感触やぬくもりを感じ取ろうとしているかのように…。

俺の手が小雪の顔を通り抜け、枕へと着地する。

「それじゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみ…」

俺はまぶたを閉じて、眠りにつきはじめる。
俺の目の前で、小雪が俺の顔を覗き込んでいる気配を感じた。
とても優しく、居心地のいい感じがした。

「俊くん…」

意識が遠くなっていく中で、俺は小雪の静かな声を聞いた。

「ずっと一緒にいてね…」
418414:2008/12/21(日) 15:48:27 ID:heIbFv4Y
糖化終了。
>>414にタイトル付け忘れました。すんません。

もし、よろしければ続編も作ってみたいと思います。
419名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 17:25:44 ID:e9zXq5Be
>>418
これでおしまいとはなんて鬼畜な!
続きに超期待

>>412
やるなら視点が変わる時に場面変更な要領で一行空ければよい
420名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 18:11:31 ID:PdF5SA88
甘幽霊娘が強気娘の身体を乗っ取って主人公に甘々したら
強気娘が強甘娘に進化した!

登山してたら罠に嵌まってた狐を助けたら
翌々日人化した尻尾九本の狐が恩返しにひたすら甘えてきた
421名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 19:33:08 ID:8DW4krvi
>>410
冷た……と思ったら甘っ、これ甘(あンま)ーーーッ!?
っていうサプライズ甘スGJ。

>>418
ガラスケース入りの甘味に涎垂らしながら張り付いてる気分になった
っていうプラトニック甘スGJ。ラストちょっと怖かったのは秘密。
422名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 19:38:54 ID:4BFuKO4B
甘えんぼう幽霊っていったらマテリアルゴーストを思い出す俺
甘えんぼう幽霊、甘えんぼう妹、甘えんぼう幼なじみ、甘えんぼう後輩と甘えんぼう尽くしな作品だった
423名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 21:04:01 ID:4V1eh/lH
どっちもGS!
ホントこのスレの糖化量は半端ねえなw
424名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 05:40:09 ID:Yyfz9CsI
糖化させていただきます。
初糖化で携帯からなので読み難いかもしれません。ご容赦のほどを。

あとなんかツンとデレの配合比率を間違えた気がします。
425寂しがり屋な彼女:2008/12/22(月) 05:41:38 ID:Yyfz9CsI
「……きなさい」
なんか遠くから声が聞こえる。体もゆらゆら揺れてる。
「起きろって言ってるでしょ!! バカ優斗」
「うおっ!?」
ドシンッ――突然、身体に受けた痛みで目を覚ます。
「っぅ〜、なんだよ」
打った腰を押さえつつ顔を上げる。ベッドから落ちたらしい。
俺のベッドの上を見ると仁王立ちし、あまつさえ腕組みしてる銀髪ツインテールがいる。多分だが、コイツに蹴り落とされたらしい。
「彼氏に何するんだ。花梨」
コイツ――花梨に文句を言う。
ちなみに銀髪なのはハーフだからでコイツの母親からの遺伝。かなりの美人で優しい、ついでに巨乳。娘に性格と巨乳は遺伝しなかったようだ。
「すぐ起きないのが悪い」
俺の抗議を即座に一蹴する。いつもは起こすにしてももう少し優しいはずだが今日はかなり手荒い。なんか怒っているみたいだ。
「そんなことより」
彼氏を足蹴にすることがそんなこと――赤い目で鋭く睨まれる――いえ、なんでもないです。
「今、何時だと思ってるの?」
かなり怒ってるようで声が恐い。
俺、何かしたっけ? と軽くおののきつつ時計を見る。
「9時…半?」
426寂しがり屋な彼女:2008/12/22(月) 05:42:56 ID:Yyfz9CsI
「で? 何か言うことは?」
目線を花梨に戻すと冷たい目でそう言われた。
よく見るとかなりオシャレしていて全体的に青色の可愛い格好をしている。リボンも青。肌と髪は白くて、さながら雪の精といった感じだ。
この寒いのにミニスカートで白いニーソをはいている所が俺的にポイントが高い。
「い、いや、別に何も。休日ならたいていは昼まで寝てるし。お前に怒られる理由がわからんぞ?」
妙な怒気と鋭い眼光に押されつつ答える。小動物のくせに怒ると怖い。
つーか、なんで時間が花梨に蹴り起こされる理由にはなるのかわからん。今日は休みだし予定も特にない……はずだ。
「り・ゆ・う・が・わ・か・ら・な・い・ですってー!!!」
だんだんと花梨の白い肌が怒りで赤く染まり身体がわなわなと奮えだす。
「わたしが――どんだけ――待ったと――思ってるのよー!!」
怒りが頂点に達したのか言いながらゲシゲシ蹴ってくる。
体重が軽い上、足場の悪いベッドの上からの蹴りなせいで全然痛くないが。
つーか短いスカートで蹴りはやめたほうがいいと思う。いや俺的には全然いいんだが。――お、今日は白か。
「だって学校は休みだし、デートの約束も明日だし」
全然痛くない蹴りを一応腕でガードしながら反論する。
ニーソで無防備に蹴られてるとなんか変な趣味に目覚めそう……いやいやしっかりしろ、俺。
「!?」
更に追撃の蹴りを放とうとしていた動きがピタリと止まる。
片足を上げたまま止まるとは器用な奴だ。
「あ、あしたっ!?」
足を戻し、あからさまにうろたえる。
一応、近くの机に置いてあった携帯に手を伸ばし日にちを確認する。うん、今日は土曜の9時24分、約束は日曜の9時で明日だ。
ちなみに家から待ち合わせの場所まで10分くらい。――どんだけ待ったんですか、花梨さん。
「ほれ」
携帯を見せる。
「!? ほ、本当だ……」
携帯を見るとわかりやすく驚き、花梨の顔が赤く染まっていく。今度は怒りとは別の理由だろう。
427寂しがり屋な彼女:2008/12/22(月) 05:44:10 ID:Yyfz9CsI
「まさか日にちを勘違いしてたとか?」
すでに謎は解けたが一応、確認する。
つーか勘違いで蹴られたのか? 俺? まあ、気持ち良…いや全然痛くなかったから別にいいだが。
「そ、そそ、そんな訳ないじゃない!」
いや、メッチャ動揺してませんか花梨さん。顔もわかり易いほど真っ赤だし。
「あんたがなかなか起きないのがいけないのよ!!」
腰に手を当ててビシッと指を指す。
おお、なんか無理矢理、誤魔化した。
「いや、今日休日だし、まだ早いし、それにいつもはもっと優しく起こしてくれるじゃん。キスしてくれたり」
少ななくとも蹴り起こされたのは今日が初めてだ。
「〜〜〜〜〜」
花梨の顔が更に耳まで真っ赤に染まる。
「い、一回だけでしょ。そ、それにあの時のキスのことはあれだけ忘れろ言ったのにー!!」
『バカッー』とか言いながら今度は枕で殴ってくる。
「ちょっ、枕は止めろって」
何気にちょっと痛い。とりあえず枕を取り上げる。
せめてさっきみたいに蹴ってくれ。目の保養にもなる。
「つーか、あの衝撃はちょっとやそっとでは忘れられない」
忘れようがない。
キスしようかもじもじ迷う葛藤、キスする時の恥ずかしげな表情、唇の感触、俺が起きた後のあの驚きよう、恥じらい、照れ隠しに色々と口走った失言の数々。俺の永久メモリーにバッチリ登録してあります。
なんでそんな詳しく覚えてるかって? そこは君、察してくれたまえ。
「わ〜す〜れ〜ろ〜!」
俺の肩を掴んでゆさゆさ揺らされる。
「あーハイハイ」
なんか半泣きになってきたので一応了承しとく。あまりからかうのも可哀相だ。
428寂しがり屋な彼女:2008/12/22(月) 05:45:20 ID:Yyfz9CsI
「つーか、俺は二度寝するから」
ボスン――と横になる。
「ち、ちょっと! なに寝てるのよ。わたしが起こした意味がないじゃない!!」
「昨日、寝たの遅かったんだよ」
欠伸を噛み殺しながら言う。今日は特に予定がないので昨日は遅くまでゲームをやっていた。
「今日『は』予定ないからいいだろ〜」
「うぅ〜〜〜〜〜」
『は』を強調して言うとさすがに反論できず可愛く唸る。
「じゃあ、おやすみ〜」
花梨に背を向け布団に潜る。
花梨は基本こちらに非が無い限り無害だ。勘違いがわかった以上、今みたいに無理に起こしてきたりしないだろう。安心して昼まで寝てられる。
花梨が昼までいたら出掛けるのも悪くないかもな〜と思いつつ俺は惰眠を貪るのだった。
429寂しがり屋な彼女:2008/12/22(月) 05:46:15 ID:Yyfz9CsI
「むぅ〜」
優斗は完全に寝ちゃたらしい。
確かに日にちを勘違いして蹴ったのは悪いけど部屋に来た彼女を無視して寝るのは酷くないか。
(蹴ったのを怒ってるんだろうか……もしかして嫌われちゃたのだろうか……)
そんなことを考えて軽く涙ぐむ。
うんうん――と首を横に振る。
(優斗は優しいからこんなことで怒ったりしない)
そうだ。それに優斗は怒る時は真剣に叱ってくれる。そして怒っても、ちゃんと謝ったら許してくれる。だから大丈夫。
まあ、それに甘えて強気に出ちゃうのはわたしの悪い癖なんだけど……
だから、二度寝したのは本当に眠たかったからだろう。……もう9時半だけど。
「もう起きてよ〜」
ちょっと強めに揺すってみる。優斗と一緒にいても相手してくれないと寂しい。
今日はデートのつもりで優斗に目一杯、甘えようと思ったのに。
この気持ちは…もやもやは明日までおあずけなんだろうか? そんなことしたらわたしが今夜眠れない。
「……というより今、眠いかも」
あふぅ――と軽く欠伸がでる。5時起きはちょっと早過ぎたかもしれない。
しかもデート明日だし。気合いいれて早起きしたのがバカみたいだ。
「もう、いいや。わたしも寝よう」
全く起きる気配のない優斗を諦めて布団に入り込む。
「えへへ〜」
優斗の背に貼り付くと自然に笑みが浮かんでくる。なんか幸せだ。さっきまでの寂しさも心地良さで埋まってく。
背中にスリスリする。髪や服が崩れるけど気にしない。
(う〜ん♪ 優斗の背中、大きくて暖かい〜)
優斗の背中から胸に手を回し抱きついて、クンクンと臭いを嗅ぐ。
(いい臭い〜 優斗の香りだ〜♪)
なんか優斗の香りが胸に染みるたびに幸せが広がってく感じがする。
(ああっ、優斗に包まれてる感じで最高に幸せ〜♪)
そんな風に思いながら、わたしの意識は心地良い睡魔とともに幸福のまどろみの中に吸い込まれていく――
430名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 05:51:55 ID:Yyfz9CsI
糖化終了
ここを読んでなんとなく書いてみましたがやはり書くのは難しいです。
というか無駄に長いのに甘くなくてすみません。
もう糖化しないんで許して下さい。
431名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 08:42:03 ID:8QKyP1eo
何だと!?
これは翌日の甘甘えモードでデートの下準備だと思ってたのだが
432名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 09:10:50 ID:0m2q9Eo+
>>430
ハッハッハ。
ハッハッハッハッハッ。
甘かったぞこのやろうGJだ。
そしてもう書かないと言った口はこれか。がしっ。
あンまぁぁぁ〜〜〜〜い練乳を流しこんでやろう。どろどろ。
そして身体の内から湧き起こる甘さをSSにして再び吐き出すがいい。
具体的には寝起きか>>431の方向で。
433名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 15:00:48 ID:8aXPt45c
みりんを一気飲みしてるようだ…。
434名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 15:37:20 ID:sB6XngUD
でも、「におい」は「臭い」よりも「匂い」が適切だと思うな、誤変換なのかもしれないけど
435名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 16:03:43 ID:luL5HL6n
>>434
だな。匂いは良い香りで臭いが悪臭の意味だった筈。
436名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 16:27:39 ID:1rPDnFFm
普通に激甘でした
ごちそう様です
437名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 17:38:08 ID:Yyfz9CsI
>>434>>435
すみません。間違えました。ご指摘ありがとうございます。

それと他のかたもご感想ありがとうございます。
気に入ってくれたかたもいらしたようなのでもう少し書いてみようと思います。
あと自分で書くと全然甘くない感じがするのは何故でしょう?
438名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 18:33:22 ID:mVWDXOo8
>>437
単なる謙遜

逆に自分で書いてて『うっわ、甘ぇ!!』って思いつつジタバタ悶えながら
書いてる職人はほとんどいないと思う。
439 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/22(月) 18:38:06 ID:fmjmhaw2
>>437
なんか自分では物足りない気分になるのは、よくある話です。私的にはGSでしたが。
気になるのであれば保管庫とか他の甘めのスレ(純愛、新婚、幼馴染)あたりも覗いてみるのも良いかもしれません。


>>お泊りデートお待ちの方
現在2〜3日目を書いている最中で、出来るだけ24日までに投下出来ればと思っております。
440名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 21:16:42 ID:DJo0+BpR
>>437
純愛は純愛でも、ほのぼのスレには行くなよ!絶対に行くなよ!
441名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 00:05:34 ID:0m2q9Eo+
なんちゅう釣り針を……なんちゅう釣り針を垂らしてくれるんや……!
442名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 01:28:03 ID:Mn4ZTXIf
>>440のせいでVIPマリオ2のZを思い出してしまった
443名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 08:52:34 ID:+YAMTZyz
厨二病全開な駄文を投下
444名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 08:53:56 ID:+YAMTZyz
「なあ、いい加減開けてくれないか?」

閉ざされたキャノピーをコンコン叩きながら愚痴をこぼす。
すると後部座席から機械音声と肉声が入り交じった声が、さっさと帰って寝たいという俺の儚い願望を打ち砕いた。

「それはダメです。もう少しこのままで居させてください」

声の主はこの戦闘機担当の空戦支援型(Air battle Support Type)アンドロイド。
俺達はアスティと呼んでいる。スペルのまんまだ。なんの捻りもない。

戦闘を支援する目的の為なら機体に搭載されているシステムだけで事足りると俺は思っているのだが
アンドロイドのAIを戦闘機のシステムとリンクさせる事によって、従来の機体内蔵のCPUの演算能力を凌駕し、機体の性能を限界まで引き出せるらしい。

あんま人間が機械に頼り過ぎるのもどうかと思うがな。


「でも今日はもう遅いし・・・明日の為にお前の整備だってしなきゃいけないだろうが」
「私の計算では今から整備しても、メカニックに夜通し整備させても翌日の演習に全く支障はありません」
「俺の睡眠時間に支障があるんだっての!!」
「人間は3時間も眠れば次の24時間は眠らずに活動できます。
それ以上眠るのは堕眠を貪ると言っても過言では・・・」
「あ〜分かった分かった!俺の負けですお前の指示に従いますよ」
「理解していただいて幸いです」

疲労という概念が無いアンドロイドが羨ましい。
正直に言って自分は8時間寝ないとスッキリしないのだ。
しかしアスティは俺と一緒に居たいが為に戦闘機の中に俺を閉じ込めて
貴重な睡眠時間をごっそり削ってくれる。
機体の動力を落とした上で閉じ込めてくれるから、寒いわ眠いわ腹減ったわで非常に困る。

メカニックのおっさん達も「ま〜たいつものが始まった」
といった具合で助けてくれないし。
445名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 08:56:11 ID:+YAMTZyz
「お〜いアスティさんや。暖房を付けてくれんかね?わしゃ寒うて寒うて凍えそうじゃ」
「燃料の浪費を防ぐためにそれは許可出来ません。我慢してください」

この寒い冬の夜に暖房無しとか・・・非情にも程があるだろ常考・・・

「・・・お前、俺を凍死させる気か?」
「仕方ありません。私も機内で死人は出したくありませんから・・・ではこうするのは如何でしょうか?」

アスティはそう言って自分を接続していた端子を引き抜くと、シートから離れて俺の膝上に座ってきた。

「・・・貴女は一体何をする気ですか?」
「グダグダ文句を言わずにこのまま抱き締めてください」
「こ、こうか?」

言われたままにアスティを抱き締める。

「・・・どうですか?」
「冷えた人工皮膚が容赦なく俺の体温を奪って行くのがわかる。このままだと凍死は確実だ」

「ふむ・・・ではコレでどうでしょう?」
「おー、暖かくな・・・って熱い!熱い!!身体が焼ける!」

「なかなか温度調節も難しいものですね・・・これなら文句はないでしょう」
「お゙〜温い温い。やれば出来るじゃないか」

そう言って頭を撫でてやるとアスティは嬉しそうに目を細めて俺にもたれかかった。

「お褒めいただき光栄です」
・・・しかし、だ
なんで空戦支援型アンドロイドに温度調節機能や感情機能があるんだ?
しかもアスティは他のアンドロイドと違って感情豊かな感じがするし。
こんなの付けるくらいなら、単体で戦闘可能な装備でも付けてくれれば、前線で傷つく兵も少なくなるだろうに。
446甘ロボ娘萌えいいーんでない?:2008/12/23(火) 08:58:37 ID:+YAMTZyz
そんな事を考えていた時、アスティが細かく震えだした。

「おい・・・どうした、何が起こった?!」
「私にも・・・くっ・・・り、理解出来ません」

直後、アスティの口から本人のものでない無機物な声が流れる。
<<カンジョウ値、規定レベルトッパ・・・
メインシステム、セーフモードへ移行・・・回路シャダン、冷却ジェルノ分泌ヲカイシシマス>>

「はぁ!?ちょっと待て!おい、誰か来てくれ!」
機内の異変に気付いたのかメカニックが飛んで来て、アスティの異変を確認すると無線機で誰かと連絡を取った。
数分後、白衣を纏った男女がやってきた。記憶が確かならアスティを開発した人達だったはずだ。

機内のアスティの様子を見て二人とも驚いていたようだった。
何やら難しい表情で会話していたと思ったら、やがてニヤけながらデータを取り始めた。
メカニック達にも何か説明してるようだが・・・なんで皆ニヤニヤしてんの?
俺が不思議がっていると開発者の男の方が通信してきた。

「よう、調子はどうだ?」
「おい!お前アスティの開発者だろ!?様子が変なんだ、早く見てやってくれ」

「まあ慌てなさんなって。
実はアスティには従来型より高度な感情プログラムが搭載されていてな
人間の思考に限りなく似せて造ってあるんだ。スゲーだろ?」

誇らしげに胸を張る男に苛立つ自分がいた。
「自慢話は良いからさっさと直せって!」

「まあ詳しく調べたいのはやまやまだけどな・・・
今アスティはお前に触れられて発情しちゃったみたいなのよ。
それを何とかしないと調査すらままならないわけで。
前にアスティからお前の事が気になるって報告を聞いていてな。
それでアスティがお前さんに惚れてるって気付いたわけ。
試験的に導入した感情プログラムが急成長して
まさか恋愛感情まで持つようになるとは思いもしなかったがな!」
447甘ロボ娘萌えいいーんでない?:2008/12/23(火) 09:01:33 ID:+YAMTZyz
この男は何を言ってるんだ。
「惚れている・・・アスティが?俺を?」

独り言のように呟いたつもりだったが男には聞こえていたようだ。
「そう。最近演習後になかなか機体から出してくれない事があったろ?」

確かに最近は殆んど閉じ込められてたな。
でもそれとアスティがどう関係があるんだ・・・

俺の心情を悟るように男が続ける。
「いくらアスティが恋愛感情を持ったと言っても、恋愛そのものを経験してないから
どうしたら良いのかアスティなりに試行錯誤してたんだろうな」

「機械が恋するなんて・・・」
「下らないと思うか?」

俺は何も言えずただ黙ってる事しか出来なかった。


今までふざけた感じで話していた男が真面目な顔をして話しかけてくる。
「まあお前さんがどう受け止めるかは自由だがこれだけは言っておくぞ。
アスティは身体こそ造りものかもしれないが、彼女の心は本物だ。
俺達人間と何の違いもない・・・それを忘れないでくれ」

「・・・わかった。で、俺は何をしたらいい?」
「さっきも言ったろ?『発情した』って。暫く頭でも撫でて安心させてやってくれ。
もしお前さんがOKならそのまま食っちゃっても構わないぞ?」

何気にコイツとんでもない発言してるよな。
仮にも生みの親だろうに・・・

「多分2時間位経ったら元に戻ると思うがな。じゃあ後はよろしく頼んだ」

「ちょっ待っ」

男が「ハーイ皆さん撤収〜!」と言って手を叩くと
その場にいた者達はぞろぞろと格納庫の出口に向かっていく。

「おい、ちょっと!取りあえずここから出せ・・・ってこらアスティ!
抱きついてないでまずキャノピーを開けなさい」

「お断りします。漸く二人きりになれたんです。
それに・・・この体の異常を止めていただかないと困ります」

「ここから出してくれたらなんとかするから!だからまずは・・・」

「分かりました、服を脱ぐんですね?」

「違ーーーう!」




――――結局、翌日の演習が始まるまでアスティに拘束されまま搾り取られ
寝不足と疲労困憊の身体で空へ上がることになった。
448名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 09:04:59 ID:+YAMTZyz
投下完了
題名をつけ忘れた・・・お目汚しスマヌ
449名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 09:36:05 ID:apGl/3Xb
バカな……二時間に及ぶぎこちない甘えが……一秒も……っ。
二時間後にはきっとキャノピーが水蒸気で真っ白になってるに違いないな。
と妄想して補完せざるを得ないぜ。GJ。
450名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 09:39:27 ID:Uu39EHuX
FSSを思い出した
451名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 10:28:44 ID:YL5/Q/QH
>>434
その辺りはIMEや辞書登録の学習機能によって出方がかわるからな・・・。
ATOKだと「匂い」が出るんだが、MS-IMEだと違う結果になることがある。
452名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 15:44:17 ID:ccmuAbJr
恋を知ったアンドロイドというのは何故こうも俺の心を揺さぶるか

1スレ目のアンドロイドもの埋め小ネタも良かったなぁ
453名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 17:17:20 ID:wKoYBb2T
おそらくマルチの影響下だなw
454みかみけ(1/2):2008/12/23(火) 18:20:37 ID:1wGW6125
 三神仁(みかみ じん)16歳。僕には妹が三人いる。とっても可愛い妹たちだけど、僕には最近ちょっとした悩み事がある。
「おにーちゃーん」
 飛びついてきたツインテールがぴょこぴょこと揺れる女の子は末の妹の夏美花(かみか)だ。
 僕とは十歳以上も離れており、幼稚園に通っている。いわゆる甘えた盛りであり、スキンシップが大好きなのだ。
「えへへぇー」
 すりすりと自分の頭を僕のいたるとこに擦り付けている。……ってどこに擦り付けてるんだ!
「おにいちゃんのにおい、おにいちゃんのにおいだぁー」
「ったく、しょうがないな」
 口ではこう言うが、正直言って可愛くてしょうがない。これでもかと撫でくりまわしてやる。
「いーたーいーよー」
「ふへへ、よいではないかよいではないか」
「きゃー、やーめーてー」
 きゃっきゃっと喜ぶ(?)夏美花。
 夏美花とこうして遊ぶのは楽しい。だから言動がつい変態っぽくなってしまうのだ。決してモノホンの変態ではない。

「……兄さん」
 僕の服の裾をぎゅっと掴んでいるのは次女の蜜柑(みかん)。中学生だ。
 兄離れしてもいい歳の頃だと思うのだが、なかなか僕と離れようとしない。兄として嬉しいような、悲しいような。
 そもそも蜜柑は極度の人見知りであり、中々他人と打ち解けられない。もうちょっと積極的になってもいいと思うんだけどなあ。
「……兄さん」
 くいくいと裾を引っ張られる。
「どしたー?」
「……私も」
「なにがー?」
「……うー」
 ぷうと頬を膨らませる。
 蜜柑は基本的に無表情なので何を考えてるかわかりづらい……と他の人が言うのを聞く度に、僕は首を傾げる。
 蜜柑はこんなに感情豊かなのに。そう返すと、苦笑しながらシスコン乙と言われるのはなぜなのだろう。
 とりあえず蜜柑の求めてる事はわかったので実行してやる。
「ほーれ、なでなでー」
「あ……」
 蜜柑が相好を崩す。ほら、蜜柑はとっても可愛い顔で笑うじゃないか。

「仁、蜜柑、夏美花! アンタたち、何やってんの!」
 声を張り上げてこっちを睨んでいるのは妹──正確には僕の双子の妹──の実夏(みか)だ。僕と同じ高校に通っている。
「兄妹でベタベタして気持ち悪いったらありゃしない」
「蜜柑も夏美花も小さいんだからさ」
「蜜柑はもう中学生じゃない。夏美花だって甘やかしてばかりじゃワガママに育っちゃうわよ」
「そうかなあ」
「そうよ!」
 実夏はちょっと怒りっぽい。昔はそうじゃなかった気もするんだけど。
455みかみけ(2/2):2008/12/23(火) 18:21:42 ID:1wGW6125
「ほら、夏美花、離れなさい。仁の変な臭いが移るわよ」
 変な臭いて。
「やー」
「やー、じゃないの」
 引っぺがされる夏美花。
「蜜柑も、ねっ?」
「……ん」
 どことなく不満気に離れる蜜柑。
「ふう、アンタたち、もうこんなことするんじゃないわよ?」
「べー」
「……」
 夏美花は実夏にあっかんべー。
 蜜柑は無言の圧力を込めた視線を実夏に向ける。
「あ、あ、アンタたちねぇ……」
 やばい。空気が悪くなってきた。ここは僕が場を和ませねば。
「ほらほら、喧嘩すんなって。実夏は一番お姉ちゃんだろ?」
 そういって実夏を優しく撫でる。
「ふぇっ? な、な、な何すんのよ!」
「撫でられるの、好きだったろ?」
「そ、そんなの昔の話でしょ! もういい歳なんだからやめてよね!」
「……そっか。ごめんな、恥ずかしいことして。もうしないよ」
「えっ?」
「気持ち悪いよな。ベタベタするの。もう実夏とは距離を置くことにするよ」
 撫でるのをやめる。
「やっ、嘘っ、嘘だよねっ? やだぁ、仁、お兄ちゃん、あたし、お兄ちゃんと離れたくないよぉ」
「嘘だよ」
「ごめんなさい、あたし、嫉妬したのぉ。一緒にいたいのぉ、撫でてよぉ……嘘?」
「うん、嘘」
「……」
「……」
「バカァーーーーーーーー!!!」
 ぶん殴られた。でも、僕から離れようとしないのがいかにも実夏である。
「もう……仁はいじわるなんだから」
 僕の胸にぴっとりとくっついている実夏を射抜く二つの視線。
「じー」
「じー」
「……あっ」
 実夏もようやく気づいたらしい。
「こっこれは違うのよ、そう、あの、えーっと」
「かみかもくっつくー」
「……私も」
 夏美花は僕の背中に。蜜柑は裾をぎゅっと掴む。実夏も諦めたようにため息をつき、さらに僕に身を寄せる。
 僕の悩み事というのは正にこれなのだ。なんだこのおしくらまんじゅう状態は。
 三人の妹たちはとっても可愛いのだけれど、いつでも僕から離れようとしない。
 お風呂に入っていれば夏美花が飛び込んできて、勉強していればいつの間にか後ろに蜜柑が立っていたり、朝起きたら隣の部屋にいるはずの実夏が同じ布団にいたり。
 たまには一人の時間を過ごしてみたいって思うのは贅沢な悩みなんでしょうかね?
456名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 18:22:59 ID:1wGW6125
終わりです。
457名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 18:24:10 ID:Rj7qz0xU
蜜柑を俺に分ければいいと思うよ
458名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 18:39:00 ID:N+Srw4sA
えと
長男:みかみじん
長女:みかみみか
次女:みかみみかん
三女:みかみかみか

ってことでよろしいか?
舌噛みそうだ。
459名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 19:00:03 ID:WhAkG9fJ
魅上「あなたが夏美花」



ごめん。ちょっと言ってみたかっただけなんだ
460名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 19:16:39 ID:Mn4ZTXIf
ワロタwww
461名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 19:29:03 ID:hqJejNEO
その発想はなかった
462名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 21:26:59 ID:Gs4L7CVW
>>456
GJ!!できれば他の話しも(ry

>>459
頭の回転早いなwww
463名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 22:52:11 ID:YLcc4eBb
>>448
<<Excellent work!!>>
464名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 23:38:39 ID:j/cwmKil
ttp://dic.nicovideo.jp/v/sm5489786
ぬこの甘え顔にやられた
擬人化できないかなぁ・・・
465名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 01:55:14 ID:Ok5ui4b7
甘えんぼうのお嬢様シリーズの続きは期待していいのかな
466名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 02:39:44 ID:prjtXHyZ
那月懐かれの続きをいまだに待ってる自分がいる。
467 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/24(水) 06:38:53 ID:AtvduLOz
メリークリスマス!さすが甘えんぼスレの糖化量は半端無いですね。どの職人さんもGJです!
お泊りデートはひとまず2日目〜3日目朝まで完成したので投下します。4レス消費予定。
NGワードは「◆POBrm2R/G2」「お泊りデート」
「ひゃう!お、おにーさんっ、私は抱き枕じゃなくて美香ではわっ!」
「ちょっ、そ、そこはおっぱぁんっ!先っぽはだ、いや、ああっ!」
「ちょっ、そんなとこ触っちゃうあっ!ふぁっ、だめ、そこはあっ!」

「…んあ?」
なんだか『暖かくて柔らかいもの』があったからそれにくっつきながら微睡んでいたら、なんだか艶めかしい音、と言うか声がしたので『暖かくて柔らかいもの』を見てみると、そこには美香がいた。
「おはよう、美香」
「おっ、おはようございますっ!」
「と言うか何故俺は美香に抱きついて寝てるんだ?」
「ど、どうも私が寝ぼけて抱きついちゃったみたいですっ!」
「そうか。しかしなんだか艶めかしい声を聞いた気がするんだが、気のせいか?」
「きっ、気のせいじゃないですかっ?」
「そうか。と言うか美香、顔が赤いが風邪か?」
おでこを合わせ、頬に手を当て体温を比べる。昔母にこうされて落ち着いた記憶がふと蘇る。
「はぅー…♪」
「…ん、若干体温が高い気がするが、大丈夫か?」
「えへへっ♪大丈夫ですっ♪おにーさんのおでここつんで元気出ちゃいました♪」
「そうかそうか、それは良かった。・・・うおっ!」
「ひゃ!ど、どうしたんですか!?」
「ナチュラルにおでこで体温測ってた・・・うおお、恥ずかしいっ!」
「えへへっ♪私にはとっても嬉しかったので、もーまんたいですよ?」
ううむ、とっても恥ずかしいことをしたんだが、美香スマイルになんだかどうでも良くなってしまった。
「さ、おにーさんっ。そろそろ朝ご飯の時間です!着替えていきましょ♪」
ホテルの朝飯か、楽しみだな。


ホテルでの朝飯を終え、ディズニーシーへと移動中の電車内で、こんなようなやり取りが合った。
「くっつきすぎじゃないか、美香?」
「だっておにーさんとくっ付いて居たいんですもん♪迷惑ですか?」
「いや、迷惑じゃないんだが・・・」
「じゃあもーまんたいですっ♪」
「めちゃくちゃ恥ずかしいんだが・・・」
特に腕に柔らかいのが当たってるのが。周りの目もなんだか痛いし。
「そのうち慣れますよ♪さぁ舞浜に着きましたよおにーさん♪」
いやいやいや、この感覚は早々慣れませんよ美香さんや、なんて思いながら美香に引きずられていく俺。なんだか今日は昨日以上に疲れそうだ。
おにーさんは最初こそくっ付いてるのに慣れない感じだったけど、昼ご飯を食べて終わったあたりから吹っ切れたみたい。ちょっと嬉しいな、って思う気持ちと、まだ照れる顔が見たいんだけどなぁ、って思う気持ちが一緒になってる。私、欲張りなのかな?
今日は土曜日だったから乗り物の待ち時間がとっても長かったんだけど、そんなものはぜんぜん気にならなかった。だっておにーさんが私のこといっぱい聞いてくるんだもん。
今までは誰のプライベートにも踏み込もうとしなかったおにーさんが、私の領域に入ってきた。おにーさんが異性に興味を持つなんて話聞いてる分には初めてなんじゃないのかなぁ?
おにーさんの初めてって考えただけで、ドキドキして、ワクワクして、もっともっと新しいおにーさんが見たくなる。ちょっとツンケンしてみたり、ちょっと拗ねてみたり、ちょっと怒ってみたり。その度に反応が変わるおにーさんが素敵で、結局甘えちゃうんだ。

今日一番驚いたおにーさんの質問は、恋愛に関する質問だった。
「そういや美香、お前の初恋っていつなんだ?」
「初恋ですか?そうですねぇ・・・私って昔、とっても暗くって、どんくさくって、家族以外の人間ってあんまり好きじゃなかったんですよ。あ、仲の良かったお友達は何人か居ましたけど。」
「へぇ、フレンドリーな感じがする今の美香からは考えられないな。」
「そーなんですよ!でも、あの頃の事はあんまり思い出したくないですねー。」
「珍しいな、美香がそんな苦笑いするなんて。」
「あはは、ほんとーにあの頃の自分は嫌な子供だったと思いますよー。」
人一倍体が貧相で、体も弱くって、よくおちょくられたりいじめられたりしてたからなぁ。
「そうか。で、今みたいになったきっかけが初恋なのか?」
「そうです!交通事故に会いそうになった私を助けてくれた素敵な男の人がいたんですっ!」
「ほう。」
ん?おにーさんが神妙な顔をしてる。・・・そうだった、おにーさんは自分が誰かを助けたことを覚えてないんだっけ。
たしかおにーさんはあの事件のことを思い出そうとすると変になるっておにーさんのおかーさんから聞いてたから、ちょっと話を逸らさないと。
「その事件がきっかけで、人を少しは信じてみたくなって、頑張って可愛くなってやろうって努力したんです。中学生になる前あたりから、ちょっとずつ私の体が女らしくなって、そのあたりから男の子に告白されるようになったんですよっ!」
「へぇ。」
「でもみんなしていやらしい顔して告白してくるし、なんだか考え方とかも子供っぽくって、嫌で全員振っちゃいました!たしか中学校3年間で20人くらいかなぁ?」
「20人・・・俺なんて今まで告白されたのって2人だけだぞ。まったくもって非モテ系の俺にはうらやましい話だな。」
「・・・相変わらずにぶちんさんですよね、おにーさんって。」
そう、バイト先にもおにーさんを好きだって公言してる(おにーさんには伝わってないみたいだけど)子は2人、好き好きオーラを出してるのが3人いたはず。
だから私は彼女らに目の敵にされてるんだけど、おにーさんっていじめにはすごく敏感だから私に手出しできないんだよね。
「ん?何か言ったか?」
「いーえ、なにもー。」
「・・・何かバカにされたような口ぶりだが、まぁいい。」
にぶちん発言にちょっと引っかかるおにーさん。実際にぶちんなんですからしょーがないですよ。
「それよりそれより、おにーさん自身の初恋っていつなんですか?」
「俺か?・・・小学校の3年の頃だったか、近くに住んでた4つ年上のお姉さんに憧れてはいたな。」
「え?おにーさんって年上好きなんですか?」
「いや、年齢はあんまり関係ないな。と言うか自分が尊敬できる人の近くに居たいって思うな。」
「そうなんですかぁ・・・うー、私、おにーさんから尊敬されるとこなんて何も無い・・・」
「いや?美香の笑顔とか積極性はすごいと思うぞ?笑顔は見てて癒されるしな。」
「・・・え?そーなんですか?」
「ああ、俺もあの笑顔に結構癒されてるぞ?」
「やたっ!何気におにーさんポイントゲットしてたんだぁ♪」
「何だ『おにーさんポイント』って・・・」
何気ない行動とか仕草がいいって褒められるのはやっぱり嬉しい。おにーさんがあきれてるのが分かるけど、この嬉しさは止まらない。はうー、ホントに今晩我慢できるかなぁ・・・
早めに夕食を終え、2時間ほど待ったがなかなかすごいショーを見せてもらった。美香も楽しんでたみたいだしな。
ショーを見終えてそろそろ帰るか、と言うことで帰り支度整え、駅に向かいながら、美香と会話する。
「今日ももう終わっちゃいましたねー。あうー、あと二日なんて早いですー。」
「そうだな。確かにあっという間に終わっちまうな。でも、それだけ楽しかったって事だろ?」
「そうですねっ♪おにーさんは楽しかったですか?」
「当たり前だろ?お前みたいなかわいい女の子とデートしてるんだ、楽しいわけがない。」
「・・・嬉しいです、おにーさんっ♪」
頬を若干赤く染めて、とてもいい笑顔で俺に飛びついてくる美香。尻尾があったら千切れんばかりに振ってるんだろう。
「とりあえず帰るか。また明日のプラン練らんといかんだろ?」
「おにーさん、それってギャグですか?」
「・・・決して狙ってない。たまたま韻がかぶっただけだ。」

こんなくだらないやり取りがすごく楽しい。今までの俺は、積極的に美香と、と言うか他人と関わろうとなんてしてこなかった。
多分7年前の事故で記憶喪失になったときの治療法のせいだろう。あの時のことは思い出したくもない。
「・・・ーさん、おにーさん!」
「うわぁ!」
「おにーさん、どうかしましたか?すごい顔してましたよ?」
「・・・ちょっと昔のこと思い出しててな。」
「・・・?」
怪訝そうな顔をして俺を見てくる美香。安心させたくて何気なく美香の頭を撫でる。それだけで美香の顔が綻ぶ。
これでいいんだ。俺に必要なのは過去ではなく未来。昔のことを思い出す必要なんてないんだ。

しかしその夜、皮肉にも昔の夢を見てしまった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「辰徳は志望校A判定だっけ?いいよなぁ。俺なんて後1週間も無いのにCだぜ!?」
「琢弥は狙いが高すぎるんだ。それに俺の志望校はあんまり偏差値高くないしな。」
「てか辰徳ならあそこにも行けるだろ?」
「入った後まで勉強漬けになりたくないわ。」
夢の中の俺は当時仲の良かった琢弥と会話している。確か高校入試5日前の塾帰りだったか?確かこの日に事故って・・・

「あれ?あそこにいる女の子、何か探してるのか?」
「ん?ほっとけよ。それより帰ってFF進めよーぜ。」
「・・・お前それだから成績あがらんのだろうが。先帰ってろよ。」
「へいへい。ロリコンには叶わんねぇ。」
「言ってろ、アホ。」
ん?俺の記憶に無いぞ、こんなシーン。

何かを探してる女の子に近付く俺。全く気付かない女の子。美香の面影があるんだが気のせいか?
「美香ちゃ〜ん!こっちにあったよ〜!」
「ホントに!?今そっちに行くね〜?」
美香と呼ばれた女の子は、道挟んで向かいの子の方に駆け寄る。
「美香ちゃん!危ない!」
駆け寄ろうとしてる女の子は左から近付く車に気付いていないようだ。と言うか車の運転手は・・・寝てやがる!気付いたら夢の中の俺は駆けだしていた。もしかして・・・

女の子を突き飛ばし向かいの歩道に押し出し、安心した瞬間に左方向から強い衝撃を受け、吹っ飛ばされる。
若干前に推進力があったからガードレールに当たらないか心配したが、ギリギリセーフ。と安心するのも束の間、次の瞬間に両脚に走る激痛に、意識を手放した。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ゆ、夢、か・・・?」
枕元の時計で時間を確認すると朝の5時50分。と言うかまた俺は美香を抱いて・・・って今日は昨日より近いぞ!
「うわぁ!・・・美香よ、お前狙って俺に抱きついてるだろ?」
美香の返答は無い。寝息が聞こえるので、結構深い眠りについているようだ。
「・・・美香の寝顔、初めて見たけど、かわいいな・・・」
柔らかそうなほっぺた、美味しそうな唇、そんなに高くないけどかわいい鼻、くりっとして可愛い目、柔らかくてさらさらとしている髪・・・
気付いたら俺はそのパーツを愛でる様に撫でていた。美香はちょっと身じろぎしたものの、起きる様子は無い。
「キス・・・したら、起きるんだろうか・・・」
「キスしてくれたら、起きますよ♪」
「うえっ!?み、美香!?お、起きてるのか!?」
「起きてませんよ〜。王子様がキスしてくれたら起きます♪」
「・・・ちなみにどこら辺から気付いてた?」
「えっと、『美香の寝顔、初めて見たけど、かわいいな』あたりからははっきりと♪」
「・・・撫でてたのは・・・?」
「くすぐったかったけど、とっても嬉しかったです♪」
美香にからかわれ、がっくりとうなだれ・・・じゃなくて。ちょっと美香に聞いておきたいことがあったんだ。
「美香、ちょっと朝早くからなんだが、聞きたいことがある。」
「はい?なんですか?」
神妙な声色の俺に、さすがに起きる美香。
「7年位前の冬、お前、どこに暮らしてた?」
「えーっと、確か四国のほうだったと。」
「そのとき、交通事故にあいそうにならなかったか?」
「おにーさん、もしかして。」
美香は知っているようだ。でも、正解をちゃんと聞いておきたい。
「答えてくれ。」
「・・・はい、私は小学校5年生の頃に、交通事故にあいそうになったところ、おにーさんに、助けられました。」
「そうか・・・美香は知ってたんだな。」
「・・・ごめんなさい、今まで黙ってて。」
「いや、俺も夢を見るまで忘れていたからな。交通事故にあった事実しか覚えてない。」
「嫌に・・・なりましたか?」
「何がだ?」
「私、おにーさんの事、会ったときから全部知ってたんです。私をかばって事故にあっちゃって2ヶ月くらい入院してたこととか、その事故のせいで1年浪人しちゃったこととか、
 おにーさんは私のこと忘れてるってこととか、事故のこと思い出そうとするとひどい頭痛に見舞われることとか。だから、2年前に偶然おにーさんがケンタでバイトしてるのを知った後、すぐあのお店の面接受けたんです。」
なるほど、俺は覚えてないのに、美香は全て知った上で俺に近づいたことについて、ってことか。
「本当はあのときのこと謝りたくって、でも謝れないからなるべくそばに居たくて。あの時からずっとずっと気になってたんですよ?
 おませさんですよね。でも、近づけなかった。それどころかおとーさんの仕事場が変わって関東に住むことになって、でもいつかまた会えることを信じて、
 おにーさんのおかーさんに毎月手紙送ってたんです。こっちの大学受けるって知って、偶然でも会えるかなって思ってたらすぐに会えて嬉しくて。」
だから両親がやたらと『横浜の大学を受けろ』やら『大学近くのこの駅付近に住みなさい、いい物件があるから』とか言ってたのか。
「ずっと近くに居て、気付いたらあのときよりもっともっと好きになっちゃって、気持ちが抑えられなくて・・・このお泊りデートも、おにーさんが何にもしてこなかったら私からしちゃおうとか汚いこと考えてて・・・ごめん、なさい・・・」
最後のは言う必要ないと思うんだけどな・・・まぁそれだけ俺のことが好き、なんだろう。でもレイプはよろしくないぞ。


「美香、聞いてくれ。」
「なん、ですか・・・?」
不安げな瞳で俺の顔を見る美香。こんな顔は美香に似合わない。美香には素敵な笑顔を浮かべていて欲しい。
「俺は未だに『人を好きになる』って言う感情がよくわからないんだ。そんな俺でも、最近は美香と一緒に居るとめちゃくちゃ楽しいんだ。
 美香の笑顔をもっと見たい、美香の照れる顔とか、怒る顔、拗ねる顔、いろんな顔を見たいって欲が出てきた。それにさっき美香が話してくれた昔の話、別に俺は嫌な気分にはならなかったぞ?
 俺のことをそんなに思ってくれてたんだなって思うと、めちゃくちゃ嬉しい。俺は恋愛のイロハとか、どこに女の子を連れて行けば喜ぶとか、そんなことは全く分からんし、美香が好きなものとか嫌いなもの、あと誕生日もか?
 2年以上顔合わせてるのに、全然美香のことは知らない。そんな俺でもよければ、俺に美香が知ってる『人を好きになる気持ち』ってのを教えてくれないか?」
この年にもなって年下の女の子にいろいろと教えてもらいながら付き合うってのはなかなか屈辱的だが、美香が気になる気持ちは抑えられないようだ。口が勝手に動いてしまう。
「え・・・それって・・・?」
「・・・俺と付き合ってください。」
「おにーさん、おにーさん!うわーん、嬉しいよ〜!」
美香が泣きながら俺に抱きついてくる。今までと変わらない行為のはずなのに、関係が変わっただけでこんなにも嬉しいのか。
473 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/24(水) 06:45:02 ID:AtvduLOz
以上で終了。容量計算間違い&無糖&尻切れトンボでごめんなさい。そして、何かありましたらご指摘ください。
3日目朝の続き〜終了までの間にエロは挟む予定。
474名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 07:18:33 ID:cT6UC/P4
『嬉しい訳が無い』→『嬉しくない訳が無い』
475名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 07:22:07 ID:WinoQzXx
ヘルリップもえもえ
476名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 08:34:41 ID:b/NazjOc
>>473
やっぱり完結したのを一気に投下した方が
読み手としては読みやすい。
477名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 11:59:02 ID:6fzXs/v4
>>465
すみません、なるべく早く糖化できるよう頑張ります
期待しないで待っててください
478名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 14:40:22 ID:LKuvlWMh
>>473
クリスマスに一人身の俺にはつらいぜハッハー
俺にも隣にも誰か・・・誰か甘えん坊を・・・!
479名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 14:40:58 ID:NT3l666R
これから仕事なのに…、虫歯になりそうだぜ。
480名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 18:40:17 ID:3956G3wX
このスレ的にはクリスマスの名作は賢者の贈り物かな?
481名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 18:53:01 ID:PqdEnyrM
お泊りデートの人乙

ついでに俺から皆にプレゼントだ

レス書き込み時間秒1桁判定
0.婚姻届をプレゼントされる
1.ジャイアントスウィングされる
2.マウント状態でキスの嵐
3.受けよ、忠義の嵐!される
4.後ろから抱き着かれる
5.キスしつつお姫様抱っこスクワット100回5セット
6.足に座られて腹筋キス50回5セット
7.あててんのよされつつストレッチ
8.対面座位でキス肺活量向上訓練
9.ケーキ口移し1ホール全部
482名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 18:53:41 ID:CQ9epbKg
甘えるっつーよりは寧ろ嫁スレ向きの内容だと思うんだが
483名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 19:15:50 ID:Ok5ui4b7
胸にクリームつけて「召し上がれ♪」
苺を咥えてディープキス
484名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 19:59:56 ID:EXrgL7e6
じゃあこんなのどう?

1:「一番好きだよっ」とほっぺたすりすり
2:にこりと笑顔で「なでてくれ」
3:「最高の思いでつくろ?」ミニスカサンタでおでむかえ
4:「酔ったらしい……」肩に頭をこつん
5:「ごちそうさまにはまだはやいよ」膝にのっかってきて上目使い
6:「ろうそくが消えるまでキスしててほしい」とおねだり
7:「何度もぎゅってしてよぅ」一緒のお風呂のなかで
8:「やだといってもやめないからな」背中に感じる柔らかさ
9:「キスだけじゃやだ…」ベッドルームのライトを消しながら
0:「全部君にあげたい」と頬を染められる

どうよ?
485名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 20:38:39 ID:+b0Y/rGp
>>484
よっしゃいただくぜええええ!!
できれば3希望!!
486名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 20:43:48 ID:nctdV5Ti
1!何と言われても1で行く!
487名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 20:49:50 ID:PqdEnyrM
<<ガルム481 FOX5>>
488 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/24(水) 21:03:58 ID:W44QnK2b
>>484 5で小ネタ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「ごちそうさまでした。」
「お粗末様です♪」
「美香が料理出来るなんて意外だな。」
「おにーさん失礼ですね?ウチは両親がたまに遅いんで、こうやって料理するのは普通なんですよ?」
「そうか。」
「おにーさん、今日はイブなのでケーキもありますよ?」
「お、そうか。じゃあちょっと腹が落ち着いたら食べるわ。」
「わかりましたぁ♪」

――40分後――

「ケーキもうまいんだなぁ。いやはや、見直したよ。」
「おにーさんってときより私をバカにしますよね?」
「そんなことはないぞ。…ふぅ、ごちそうさま。もう食べられないわ。」
「おにーさん、まだ『ごちそうさま』するには早いですよぉ♪」
「何でだ、美香?」
「ここに美味しい美香ちゃんが居ますよ♪」
「え?そっち?」
「ダメですか?」
「う、上目遣いしたってダメなものはダ「これでも、ですか?」っ!?」
「ここがこんなにおにーさんを欲しがってるんです。食べていただけませんか?」
「けっ…」
「け?」
「けしからん娘っ子にはお仕置きしなきゃだな!寝室でお仕置きだっ!」
「きゃー♪」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

こんなエロバカでごめんなさいors
489名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:37:04 ID:+b0Y/rGp
>>485の責任を取って小ネタいきます!

とあるシティホテルの高層階。
イルミネーション輝く街を遠く見下ろせる窓辺に、一人の少女が立っていた。
白いコートを脱ぎ、赤いセーターと白いスカート姿で笑顔で街を見下ろしている。
五歳年下のその少女は、昔から兄妹のように仲の良かった従姉妹の沙織だ。

少ない貯金をはたいて予約した部屋は、まだ成長を残した彼女には不釣合いだった。
どうにも背伸びをして、場違いな場所に来ているような印象を受けてしまう。
それが背徳的に感じられてしまい、身体に常ならぬ熱が灯ってしまった。

「直人さん、夜景、とっても綺麗だよ」
「本当か? オレにも見せてよ」

内省し、渦巻いた感情をぐっと抑えつけ、沙織の隣に立つ。
頬を染めた沙織は腕と指を絡めて恋人繋ぎをし、イルミネーションを指差した。
窓から微かに滲む冷気を鼻先で感じながら、一緒に光り輝く地上を見下ろす。

「ほら、あの場所、大きなツリー。一緒に見たトコだよね」
「ああ。綺麗だな。街路樹が光の川みたいだ」

――恋人でなくてもいいから、オトナみたいなクリスマスデートがしたい――

必死に頼んでくる少女の願いを叶えてあげた、シンデレラのような一日。
その魔法はもう尽きかけていて、ただ仲良く寄り添って眠る夜を残すだけだった。
年下の従姉妹の拙い初恋は、まだ成就させておらず、接触も抱擁とキス止まり。
それは今日も同じことで、ごっこ遊びのラストに相応しい健全な夜が待っていた。

「用意したから、そろそろ風呂に入りな」
「ん……うん」

今日の終わりを促すと、沙織は形の良い眉の根を寄せて肯いた。
どこか裏切られたような、傷付いた微笑みを向けられて心が痛む。
けれど親族の、それも年の離れた少女に手を出すという決断はできなかった。

交代で風呂に入り、バスローブに身を包んで部屋に戻る。
いつの間にか証明が落とされていて、ベッドサイドの明りだけが灯っていた。
暖色の光に、ベッドサイドに座る沙織の身体が僅かに照らされている。
スプリングを軋ませながら隣に腰掛けると、手をそっと握られた。

「……キス、していい? 直人さん」

躊躇いがちな問いかけに肯くと、横を向いて膝の上に座ってくる。
細い腕をするりと首に絡ませて、沙織は大切に味わうように唇を重ねてきた。
ちゅ……と濡れた音が一度して、瑞々しい唇が離れていく。
恍惚におとがいを震わせながら息をついた沙織は、改めて唇を重ねてきた。

お互いにゆっくり唇を啄ばんで呼吸を計ってから、舌を伸ばして絡め合う。
入浴後の火照った身体が更に熱を帯びるのを感じながら、可憐な舌を味わった。
吸いつき、絡め、唾液を飲み、沙織の口内にも少しだけ唾液を送りこむ。

「ん……ちゅ、なおと……さんっ……好き、大好き……」

唇を離すと、沙織は身体を震わせながら首筋に顔を埋めてきた。
ちゅっちゅっと首筋にキスされ、心地良さにぞくぞくと背筋が震える。
聖なる夜の魔法のせいか、目の前にいる少女への愛情が膨れ上がってくる。

「キスだけじゃやだ……」

拒もうとする気力を奪うように、沙織は潤んだ瞳で哀願しながらベッドサイドの明りを消した。
490名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:38:29 ID:+b0Y/rGp
以上、>>484の9ネタでした。60行って短いね!
491名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:56:55 ID:VBpIVHMt
GJ
なんか切ないな

しかし前にもこんな流れがあったような………
というわけで3以外は認めん
492名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 23:05:53 ID:Ok5ui4b7
サンタさんのコスしたえっちなお姉さんに迫られたい
http://sukima.vip2ch.com/up/sukima016116.jpg
493名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 23:39:54 ID:e2moZJAA
…ふぅ
494名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 23:57:02 ID:kRba0yQP
>>492
いい太ももですね
凄い破壊力です
495名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 00:23:55 ID:q6PwKbQ1
>>492
これはいい摩央姉
496名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 03:30:47 ID:8o9ATAkF
メリークリスマス
書けたので投下させていただきます。内容はクリスマス関係ないです。

>>429の『寂しがり屋な彼女』続きです。
軽く後ろの穴注意。
497寂しがり屋な彼女:2008/12/25(木) 03:32:07 ID:8o9ATAkF
みなさんは寝るまでにどのぐらい時間がかかるだろうか?
――ぎゅー
まあ、状況によっては違うだろうから例をだすと彼女に蹴り起こされた後とか。
――スリスリ
少なくとも俺はいくら眠くても蹴り起こされた上、揺すられながら10分もたたずに寝られるほど寝付きは良くない。
「くぅー」
ちなみに蹴り起こした本人はすでに寝てるが。
「んぅ〜 優斗ぉ〜♪」
俺の背中に抱き着いて寝言を言いながらメッチャ幸せそうに……

「ハァ〜」
ため息をつく。
俺が寝たふり(本当に寝るつもりだったが)をしてると花梨は布団に潜り込み背中に抱き着いて、ものの5分もたたないうちに可愛い寝息をたて始めた。本当に器用な奴だ。
だが、これでは俺がムラムラして寝れないではないか!
「くそっ! 無害だと思ってたのにこんな手で俺の安眠を妨害するとは!」
一人憤る。完全に目が冴えてしまった。
幸せそうに寝てる花梨を軽く睨む――とそこでふとあることを思い付きニヤリとする。
「これはもう悪戯するしかないな」
俺の前で無防備に寝てる花梨が悪い。
それにコイツには俺を勘違いで蹴ったという罪もあるし。
「とりあえずっと」
ベッドから身体を伸ばして近くの机の上に置いてあるリモコンで暖房のスイッチをいれる。布団がめくれて寒さで花梨が目を覚ましたら台なしだ。
次にこのままでは手の出しようがないので向き180度変える。
「ん〜 やぁ〜」
「ちょっ――」
ぎゅっ――俺が離れると思ったか更に抱きしめ、あまつさえ足まで絡めてくる。
かろうじて向きを変えるのは成功したが身体が完全にロックされた。これでは腕しか自由に動かせない。
「まあ、腕が自由ならいいか」
起きた時、向かいあって足を絡めてたら花梨がどんな反応するかは心配だが今更あとには引けない。
それに足絡めてきてるの花梨のほうだし。
「さ〜て♪ どうしてくれようかな〜♪」
手をわきわきさせる。なんか楽しい。
498寂しがり屋な彼女:2008/12/25(木) 03:34:25 ID:8o9ATAkF
取り敢えず花梨の綺麗な銀髪を触ってみる。
(お〜 さらさら〜)
相変わらず手触りがいい。上質の絹糸みたいだ。
なんか邪魔だったのでリボンを取る。丸めて机の上に置いとこう。
(そういえばコイツがツインテールにしてるのって俺のためだよな)
コイツが何気なく俺の好きな髪型の話しをふってきたので花梨に似合いそうだな〜とか思いながらツインテールと言ったら次の日からしてきたのだ。
ちなみに『い、言っとくけど、あんたのためじゃないんだからね! そ、そういう気分だったのよ!』と顔を赤らめながら言った台詞は俺の胸にクリーンヒットし、危なく萌え死ぬとこだった。
そんなことを考えながらなんとなく髪をといていた手を止め、頭を撫でとく。
――なでなで
「んふぅ〜」
綺麗な顔がニヘヘ〜と幸せそうにだらしなくゆがむ。なんか可愛い。
ついでにヨダレがでているのでそれを指で拭ってやる。
499寂しがり屋な彼女:2008/12/25(木) 03:35:37 ID:8o9ATAkF
(さてっと)
暖房のお陰でそろそろ部屋が暖かくなってきたので布団をベッドの下に落とす。
――ぎゅぅ〜
まだ肌寒さを感じたか抱きしめる力が強くなる。足の絡みも大きくなりスカートが更に捲くれる。――やはり白。
(にしてもよく考えるとこの体勢だとやれることがあまりないな)
この体勢――花梨が顔を俺の胸板に擦り付け足を絡めている――だと触る所が限られるしキスもできない。
(と、なると……)
スカートがめくれて丸見えになっているデルタ地帯に目を向ける。
(ここしかないな)
ゴクッと唾を飲む。なんか緊張してきた。
正直頼めばいつでも――いやTPOをわきまえれば普通に触らしてくれるだろうがそれとこれとはまた別だ。
ゆっくりと慎重に白い布に右手を差し入れ――
「ぅん〜」
――ビクッと固まる。
「すぅー」
(ふぅ〜 セーフ)
静かに寝息を立てる花梨を見て安堵する。
寝てる間に悪戯しているのがバレたらどれだけ怒られるかわからない。
まあ、バレたら今日一日かけてでも謝ろう。
そう軽く考え、止めていた右手を再度もぞもぞと動かし、花梨の小柄な身体に見合った小振りの白桃の手触りと柔らかさをたっぷり味わう。
(う〜ん なんかいい感じ)
時々『あっ』とか『くぅん』とか感じたみたいな言葉が花梨の口から漏れるが目を覚ます気配はない。
500寂しがり屋な彼女:2008/12/25(木) 03:36:43 ID:8o9ATAkF
(よ〜し、次はここにチャレンジだ)
目を覚ます気配が無いのをいいことに俺は桃の中心部である割れ目に手を伸ばす。
「はぁんっ」
谷間をなぞるように手を動かすと花梨は一際大きな声をだす。
ヤベッ――咄嗟に手を引く。
「か、花梨さ〜ん」
花梨の様子を確認するため恐る恐る声をかけてみる。
「んんぅ〜」
……まだ寝てるようだ。
(ま、まだ、大丈夫か? なら! いけるか!?)
俺は更に禁断の領域へチャレンジすることにする。谷間の奥、その小さな窄まりに……
(ここは触らしてくれないからな〜)
一度触ってみたら烈火の如く怒られた――『ど、どどど、何処触ってるのよ!! 変態ぃーー!!!』――と
(でも俺、変態だし〜)
その時は平謝りしたが今は開き直る。というか花梨は俺のものなのに触れてはいけない場所があるとかおかしくないだろうか。
勝手にそんなことを思いながら右手を動かす。丸い丘を越え谷間を進み、その小さな洞窟へ――

パッチリ――突然、花梨の目が開く。

「うおぉ!?」
思わず声をあげる。寝ぼけた瞳がこちらを向く。
「お、おはよう」
とりあえず挨拶してみる。
(え、え〜と……ど、どうしよう)
必死に頭を巡らすが妙案は浮かばない。というか洞窟に浅く入っている中指はどうしようもない。
「? ?? !?」
バッ――と花梨が自分のお尻を確認する。
「〜〜〜〜〜〜」
花梨が声にならない声をだし、みるみる顔が、耳が、赤くなっていく。

「ま、まずは冷静に話し合おう」
右手を引っ込め、まだ抱き着いていた花梨からゆっくり離れる。
花梨は凄まじい形相で俺を睨らんでいる。……かなり恐い。
充分に楽しんだがそれだけに代償も高くつきそうだ。
501寂しがり屋な彼女:2008/12/25(木) 03:37:41 ID:8o9ATAkF
「し、信じられない〜〜〜〜」
今、わたしは怒りと恥ずかしさで頭が一杯だ。
目の前には優斗が床に正座している。わたしほうはベッドの上で両手でお尻を押さえて座っている。
「寝てる間にお尻を触り――」
これぐらいならまだいい――本当はよくないけど――だが
「――あ、あまつさえ、お、おしりの、あ、ああ、あなを触るなんて〜〜〜〜〜」
そうなのだ。彼氏とはいえ、大好きな優斗とはいえ、やって良いことと悪いことがある。
「いや、悪かったって。謝るから。この通り」
優斗は床に両手をついて頭を下げる。所謂、土下座だ。そして『すみませんでした』と謝る。
「うぅ〜〜〜」
納得できない。これだけのことをして、ただ土下座をしただけでは到底許せない。
「なんでも言うこと聞くから、な? 許してくれ」
顔を上げて拝んでくる。
なんでも? 例えば、そう――

「ぁ…ぇさせて」
「? スマン。聞き取れなかった。もう一度言ってくれるか?」
「!? な、なんでもない!!」
つ、ついトンデモない願望を口走ってしまった。顔から火が出そうだ。
「?? ともかく俺が悪かった。なんでも言うことを聞くから言ってくれ」
優斗が私の目を見て言ってくれる。その口調は真剣だ。
(真剣な優斗、カッコイイ――じゃなーい)
ポッーとした頭を横に振る。
優斗は寝ているわたしに悪戯した極悪人なのだ。見惚れてどうする、わたし。
「じゃ、じゃあ、優斗は今日一日、わたしの命令に従うこと」
あんなことをしたのだ。これぐらいの報いは当然だろう。今日一日、こき使ってやる。
「わかった」
「あ、あとわたしのアレを触ったことは忘れなさい!!」
「アレって――キッと睨む。
……いえ。なんでもありません……」
とりあえず、2、3発蹴っとこう。
502寂しがり屋な彼女:2008/12/25(木) 03:38:49 ID:8o9ATAkF
さて、どうしよう?
「じゃあ、わたしの頭を撫でなさい」
少し考えて最初に思いついた命令を言う。
「はぁ?」
いきなり優斗は不満の声をあげる。なにが不満なのか?
「頭を撫でろと言ったのよ。なにか文句ある?」
「い、いや。つーか…それって罰か?」
「と、取り敢えずよ! 取り敢えず!!」
慌てて言う。成る程、言われてみれば確かに罰っぽくない。でも、わたしは得するから問題はない。
「ヘイヘイ、ご主人様」
優斗が茶化して言う。
「余計なこと言わない」
まったく誰がご主人様か。変なこと言わないでほしい。
優斗がベッドの上に移動して座り、わたしの頭を正面から撫でる。
――なでなで
「えへへ〜」
自然と笑みがこぼれる。撫でられるだけでなんでこんなに幸せなんだろう――ハッ。優斗と目が合う。
途端に顔が赤くなる。撫でられて緩んだ顔を優斗に見られてしまった。
(恥ずかしい〜)
変な顔してなかっただろうか? そんな顔を優斗に見られたら――
「お〜い、大丈夫か?」
わたしの顔の前で手の平を振りながら優斗が聞いてくる。
「大丈夫!!」
本当は大丈夫じゃないが強がってそう言う。本人に『今、わたし変な顔してなかった?』とは聞けない。
「なら、いいけど……」
心配してくれたのだろうか? やっぱ優斗は優し――ハッ!? また顔が緩みそうになった。
(この体勢はマズイ)
そう気付く。これでは優斗に変な顔を晒してしまう。
そう思い。その場で反転して優斗の膝の上に座り、頭をコテンと胸板に預ける。
うん、いい感じだ。
「? どうした?」
手を止め、突然反転したわたしに疑問を投げかける。
「いいから続ける」
「まあ、いいけど」
優斗は気にせず続けてくれる。
よし、今日はこの調子で命令していこう。
今日一日、優斗はわたしのものだ。
503名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 03:42:59 ID:8o9ATAkF
投下終了
最初のコンセプトは『ツンな彼女が寂しいと甘えてくる』でタイトルとヒロインの外見を決めたんですが書いているうちにどんどん路線を外れていきます。
まあ、タイトルは気にしないで下さい。

それとオススメされたスレを軽く覗いて見ました。いい感じですね。時間があったらしっかり読んでみます。ありがとうございます。
ちなみにほのぼのも見てしまいました……
504名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 03:56:34 ID:SfWc6c63
>>481
マウント状態でキスの嵐とか、考えただけで虫歯が増えそうだぜ!
505名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 04:25:02 ID:R45PLf6e
>>503
GJ!
歯溶けるwww
506名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 10:53:19 ID:86xIKXer
>>503
ほのぼののことは忘れようぜ。
オレはアンタのSSで綺麗さっぱり忘れられたが!!
GJ!抱き合ってると実に触りやすい位置にあって困りますな。
507名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 11:40:19 ID:9QJJHrev
>>503
GJです!ツンデレ甘えんぼうは破壊力バツグンですね!

それにくらべて、非常につたない文章ですが糖化してみたいと思います
「同居霊」の続編です
508同居霊(2):2008/12/25(木) 11:42:09 ID:9QJJHrev

時計は深夜1時を回った。
暗い部屋がより暗さを増していき、静かな部屋がより静けさを増していく。
多分そんなには変わっていないのだろうけど、私にはそう感じられた。

カーテンの隙間から入ってくる光が、ぼんやりと部屋の様子を映し出す。
ベッドの上で眠っている俊くんの寝顔。
はっきりとは見えないけれど、とても気持ちよさそうだ。

私は、そんな俊くんの表情をじっと見つめていた。
幽霊の私にはどうやら「睡眠」という概念がないようだ。
まぶたを閉じても意識は遠ざかることなく、ずっと覚醒したまま…。
だから、私はずっと俊くんを見ていた。

以前、俊くんは私に気をつかってテレビをつけっぱなしにして眠ろうとしたことがある。
けれど、私は俊くんの親切心を丁重にお断りした。
興味のない番組なんかを見ていても、逆に退屈になるだけだ。

俊くんの寝ている姿をずっと眺めていても、決して退屈することはない。
大好きな人の寝顔を見ているほうが、私にとっては1万倍も楽しいのだ。

すうすうと寝息を立てている俊くん。
それを見続けているだけで、幸せな気持ちになれる私。
あらためて私は俊くんのことが好きなんだなと実感させられる。

私はふと、俊くんにもっと近づきたいと思った。
その感情に従って、私はゆっくりと俊くんの近くに近づいた。
俊くんの呼吸が大きく聞こえるにつれて、私が俊くんに近づいているのがわかる。

そして辿りついた、俊くんの体。
声を出さないように気をつけながら、全身を俊くんの体に密着させてみる。
けれども、俊くんの体温は私に伝わらなかった。

俊くんの胸にほおを当てて、すりすりしてみる。
すーっと息を吸い込んで、俊くんの匂いを私の体に取り入れようとする。
けれども、私の鼻腔をくすぐったのは何も匂いのしない、ただの空気だった。

私の顔を、俊くんの顔に近づけていく。
目を閉じながら、私の唇を俊くんの唇にくっつけてみる。
くっつく瞬間、自然に「んっ」という声が出てしまう。
慌ててその口を両手で塞ぐが、その口には何の感触もなかった。
509同居霊(2):2008/12/25(木) 11:43:07 ID:9QJJHrev

私は舌で俊くんの顔をぺろぺろしてみる。
おでこから、ほほから、耳から、首筋から、俊くんの顔をくまなくなめ回してみる。
何度も何度も俊くんの顔の表面に舌をつけてみたが、私の味覚は何も感知しなかった。

起きる気配のない俊くんを見て、鼻をつまんでみる。
それでも俊くんは全然起きなかった。
両手を使って、ほおを引っ張ってみる。
それでも俊くんは全然起きなかった。
小さく開いている俊くんの口に、上から唾液を流し込んでみる。
それでも俊くんは全然起きなかった。

(俊くん…)

私は切なくなった。
触れられそうな距離なのに、触れられない距離。
こんなにも近くにいるというのに、俊くんが遠い存在のように感じられてしまう。

俊くんに触れたい。
俊くんに触れられたい。
私の心の中に、その感情があふれかえっていた。

私は自分の両腕で、自分自身を抱きしめた。
寂しさや切なさを紛らわすために、精一杯にぎゅっと抱きしめた。
この腕は俊くんの両腕だと、自分自身に言い聞かせながら…。

溢れ出た涙が俊くんの体を通り抜けて、静かに落ちていった。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

「小雪、起きてる?」

その言葉にはっとする。
いつの間にか俊くんが起きて、私の顔を覗き込んでいた。

「うん、起きてるよ」

気付かれないように涙を袖で拭いながら、答える。
俊くんが私のことを心配して、寝不足になったら困るから…。
水滴をきれいに取った顔を俊くんに見せ、「えへへ♪」と笑う。
俊くんも、私に合わせて微笑んでくれた。
510同居霊(2):2008/12/25(木) 11:43:54 ID:9QJJHrev

「起こしちゃったかな? ごめんね」

声は出さないようにしていたが、もしかしたら私が泣いていたせいで俊くんが起きてしまったかもしれない。
そう考えると申し訳なさで一杯になり、私は俊くんに謝った。

俊くんは一瞬「?」という表情だったが、すぐに笑顔に戻る。
隠しているつもりなのだが、私の態度から俊くんは何かを感じ取ったのだろうか。
俊くんは私に語りかけてくれた。

「小雪が謝る必要なんてないよ?」

その優しい言葉に、私は目頭が熱くなってくるのがわかった。
ぶんぶんと顔をふって、私は必死に涙をこらえようとする。
いつ泣いてしまうかわからないから、私は俊くんから顔を背けた。

「でも…」と俊くんと目を合わせずに口ごもる私。
そんな私の頭に、俊くんの手がゆっくりと乗せられる。
直接感じることはなかったが、思わず「ひゃっ」という声を上げてしまう。

乗せられた俊くんの手が、私の頭をなでてくれているのが見える。
優しく、そして丁寧に、私の頭の上で動いている俊くんの手。
その手に呼応するように、私は頭を少し動かす。

俊くんのぬくもりはわからなかったけれど、何故か心地良い気がした。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

しばらくした後、俊くんは「おいで」と言ってスペースを作ってくれる。
それに従うように、私は俊くんの胸元に入っていく。
そして俊くんは手を背中に持っていき、私を抱きしめてくれた。

俊くんの方を向いている私は、俊くんの手がどんな風になっているのかは見えない。
けれども多分、背中をなでてくれているんだろうな、という気がする。
これが「以心伝心」というものなのだろうか。

俊くんに身を任せていると、私の体がどんどんと熱くなっていくのがわかる。
決して触れられていないのに、「触れられている」ところから熱を帯びてくる。
体だけでなく心の中も、暖かな気持ちで満たされていく。
もう、寂しさや切なさはどこにもなかった。
511同居霊(2):2008/12/25(木) 11:44:47 ID:9QJJHrev

「大好きだよ、俊くん」

心の中で思ったことを思わず口に出してしまい、はっとする。
慌てて俊くんの顔を見てみると、俊くんは少し顔を赤くして苦笑していた。
どうしようか悩んでいると、俊くんの顔が近づいてきた。
そのまま私の顔に覆いかぶさるようにして、俊くんは私にキスをした。
俊くんから私にしてくれたキス。
その暖かさは、確かに私に伝わっていた。

「俺も小雪が好きだよ」

そう告げられた私の顔は熱くなり、真っ赤になっていく。
そんな顔を俊くんに見られたくないので、俊くんの胸に顔をうずめる。
私の様子を見て、俊くんはまた苦笑しているかもしれない。

「おやすみ、小雪」

私を抱きしめながら、俊くんはそう言った。
今日二度目のおやすみの挨拶。

「うん、おやすみ、俊くん」

私は俊くんの胸の中に入ったまま、そう答えた。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

俊くんは再び眠りについた。
すうすうという呼吸が私の耳に入ってくる。

二度目のおやすみを言ってからも、私はずっと俊くんの中にいた。
どのくらいの時間が経ったかわからないが、心も体もずっと暖かいままの状態だった。

(ありがとう、俊くん)

心の中でそう呟いて、目をつむった。
眠れるわけではないけれど、目を閉じて俊くんの「ぬくもり」を感じたかった。

朝までずっとこうしていよう。
こうしていれば、全然寂しくないから…。

(大好きだよ)
512名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 11:47:57 ID:9QJJHrev
糖化終了

相変わらずのつたない文章で申し訳ないです
何かご意見・ご指摘等がありましたら、言っていただけるとありがたいです

過去のエピソードなども浮かんでいますので、もしよろしければ後日糖化してみたいと思います
513名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 14:45:39 ID:+sFCyv4P
2、3本歯が痛い、歯医者に行こう…。
514名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 15:22:40 ID:vtKCKNNp
>>513
とりあえず正露丸を詰めて…え、品切れ?
じゃあ代わりに金米糖でも
515名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 19:58:18 ID:Pr+YGw6G
甘え行為によって周囲に影響する事象を研究する女教授に甘えられる助教授
516名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:42:42 ID:q6PwKbQ1
>>515
しかもその教授は理論や論文よりも実験を重視するタイプと来たもんだ
517名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:53:33 ID:fNn3n9Cl
>>515
そして統計的に完璧なデータを取るためにいろいろな環境で何回も何回も実験するんですね
518名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 02:38:50 ID:AfOEdUpO
それ前にあったやつ?あの人どこ行ったんだろう

やっと聖夜になったんだから甘えサンタの人来てくれないかな、フライングの次は寝坊か?
519名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 13:12:39 ID:yHA+BPJd
実験の為と言い聞かせて
甘える口実を作る子
520名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 14:53:31 ID:StApKcH9
しかしそこでいじわるをする男
521名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 16:49:59 ID:vclTjOZC
一生懸命ねばる甘娘
522名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 17:24:17 ID:hCi/4Gtz
>>519
そういうのなかったっけ?
研究室の先輩と後輩みたいのであった気がする
523名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 18:45:53 ID:YPg29Ujh
必殺仕事人系甘え娘
524名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 20:01:37 ID:deSvoc8N
>>523
>必殺仕事人系甘え娘

「何奴!皆の者、曲者じゃ!であえ、であえぇ!」
「もぉ…大声出しちゃだめぇ。ぎゅ〜ってしちゃうよ?」
ぎゅ〜…メキメキ…
「くは…!が…!は…な…せ…!」
「暴れちゃやだぁ…」
メキメキ…ベキン!バキバキ!ボキ!
「ぐはっ…!」




こうですか?
525名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 20:10:43 ID:qhMuRc0f
それは違うだろ
526甘探偵事務所:2008/12/26(金) 20:56:17 ID:yTOoFnfq
ここはとある場末の探偵事務所。
その名も「甘探偵事務所」!
なんでも、オーナーの甘党が興じてこんな名前になったらしい。
だが、そんなオーナーは二ヶ月前に急死してしまった。
僕こと遠藤総一はオーナーの忘れ形見にして新オーナーの千早さんと事務所を立て直すべく、頑張っているのだけれど……
527甘探偵事務所:2008/12/26(金) 21:08:16 ID:yTOoFnfq
笑っちゃうくらい、お客様が来ないのだ。
「今日も暇ですねぇ。」
人事の様に言わないでくださいよ。
「平和な証拠じゃないですか。」
流石に二ヶ月ずっと仕事無しはきついですって!
「なぁに、幸いお父様の遺産で暫くは持ちますって。」
少しは危機感を持ってくださいよ……
「それに、私の勘だとそろそろ厄介な事件が起こりそうな気がするんですよぉ。」
やれやれ……
「あっ、本気にしてませんねぇ!?」
528甘探偵事務所:2008/12/26(金) 21:22:43 ID:yTOoFnfq
ぶつくさ言う千早さんをよそに、僕はコーヒーをいれる。
カップは一つだけれども、何も問題はない。
僕は漆黒の液体を口に含み軽く転がす、ブラックだ。
そして彼女に口移しで分け始めた。
オーナーの死は僕達の仲を決定的にさせた。
元から親しかったけど、今では立派な恋人どうしで、仕事が無いのをいい事に昼間からいちゃついている。
カップの中身が空になる頃には、千早さんの目はとろんとしていて、顔はほんのり上気していた。
「やっぱりこのコーヒーが1番、美味しいです。」
そう無邪気かつ妖艶に微笑む彼女を見て、僕は暫くはこれでいいかもと思うのだった。
529名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 22:48:08 ID:JxZsEI6m
>>524
それはどちらかと言うとヤンデレ・・・
530名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 03:38:46 ID:P1486c5h
思考回路が損傷したアンドロイドとも言うな
531名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 03:46:16 ID:iczSjSSG
GS美神のマリアが横島に惚れた回みたいな
532 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:36:24 ID:nnIgMvnI
お泊りデート3日目の続き、投下します。
6レス消費予定、NGワードは「◆POBrm2R/G2」「お泊りデート」
533お泊りデート3日目(1/6) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:36:59 ID:nnIgMvnI
再会してから2年と4ヶ月。とってもとっても長かった!やっとおにーさんの彼女になれた!嬉しくって嬉しくって涙が止まらないよ!
おにーさんが優しく抱きしめて、頭を撫でてくれる。気持ちよくって、少しずつ涙が止まってくるけど、ちょっと早起きだったから眠くなっちゃう。
「美香、眠くないか?」
「はい、ちょっと眠いです」
「実は俺も眠いからちょっと寝ようぜ。夢見が悪かったから、今度はいい夢を見れそうだ」
「えへへっ♪じゃあ、このまま私を抱きしめててくれますか?」
「構わないが・・・ちょっと恥ずかしいな」
「実は私も恥ずかしいんですよっ♪」
そう、昨日起きてショーツ穿き替えた後におにーさんに弄くられ・・・もとい、抱きつかれてかなーり恥ずかしかったんですから。
「そ、そうか・・・じゃ、じゃあ仕方ないな」
「えへへっ♪ありがとうございますっ♪」

「そういや美香の誕生日っていつなんだ?」
おにーさんが唐突にそんなことを聞いてきた。えへへ、実は・・・
「聞いて驚いてください!実は9月25日なんですよ♪」
「9月25日って・・・今日?」
「そうですっ!だから、朝からとっても嬉しいプレゼントだったんですよ♪」
「そうだったのか・・・でも知ったからには何かプレゼント買ってやりたいな」
「いいんですか?」
「そんなに高いものは無理だぞ?」
「うーん・・・あっ!おにーさんおにーさん!いいこと考え付いちゃいました!」
「うん?何だ?」
「ペアリングが欲しいかなぁって♪バイト中につけられないのが残念ですけど、やっぱり指輪は特別です♪」
食品を扱うバイトですから、手の装飾品はNGなんですよねー。そういえばネックレスとかって大丈夫だったっけ?
「ペアリング・・・ですか」
「おにーさん、ペアリングなんて恋人達の定番ですよ?」
「そうなのか・・・」
まぁ私の脳内で、ですけどね♪
「じゃあ今日はディズニーに行く前にららぽーと寄るか?」
やたっ!おにーさんとおそろいのもの、ようやっと公認でゲットです♪
「はいっ!って、なんだか興奮しちゃって眠れなくなっちゃいました!」
「俺もびっくりして目が冴えちまった。ららぽーとに行くには早すぎるから、少しドライブにでも行くか?」
「はいっ!おにーさんとならどこにでも行っちゃいますっ!」

「俺は着替える前に風呂に入るが、美香はどうする?」
そう言っておにーさんが私の体を離し、今日の洋服を取り出しはじめた。
昨日は私が先に起きて着替えちゃったから、おにーさんに私のカラダ見せられなかったけど、今なら・・・
「・・・ねぇ、おにーさん」
「ん?」
「私の裸、見たくありません?」
「なっ!?な、何を言ってんだ!?そ、そんな気軽に見せるとか、言うもんじゃないだろ!?」
「もう私は、おにーさんのモノなんですよ?だから、裸だって見たっていいんですよ?とっても恥ずかしいんですけど、見てほしいんです」
「う・・・あ・・・」
おにーさんが顔を真っ赤にして、顔を逸らす。でもやっぱり気になるのか、ちらちらと私の方を見てくる。そんなに熱い視線で見られると、私の方から襲いたくなっちゃうじゃないですか♪
パジャマの裾をあげてお腹を見せると、おにーさんがすごい勢いで背中向けちゃった。ちぇ。
534お泊りデート3日目(2/6) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:37:58 ID:nnIgMvnI
女は誰しもが女優だって言うが、今実感した。チラッとお腹を見せてきた時、一瞬美香に襲い掛かりそうになった。何とか自制して美香が視界に入らないようにしたが。
男としては非常にありがたいことなんだろう、でも俺自身は納得できない。なんとなく。
美香の方を向くと、期待したような、潤んだ眼差しで俺を見つめてくる。一回冷静にさせるために、お仕置きしてやらないとな。
近付いて顎を上げてやると、頬を染めながら目を閉じ、気持ち口を突き出してきた。俺のやることは決まっている。俺と美香の距離が近づく。3、2、1、バシッ。
「った〜い!」
「美香、付き合いはじめたからってすぐにセックスとかは良くないと思うんだが?」
「おにーさん!何するんだすかっ!?痛いですよ!」
「美香が変な気起こさせようとするからだ」
「うー!手に噛み付きますよ!」
「手は勘弁してくれ。せめてここにしてくれ」
「あ・・・う・・・は、はい・・・」
口に噛み付けって言うそぶりをしたら、予想外の切り返しだったのかしどろもどろになる美香。
めちゃくちゃ恥ずかしそうに照れる姿は、俺の理性を吹っ飛ばした。美香の唇が欲しい。ものすごく欲しい。

美香を上に向かせるために顎を持ち上げる。デコピンの痛みのせいで潤んだ瞳に吸い込まれそうだ。
美香とは身長差が30cm近くあるせいで、俺がしゃがんであげないと唇に届かないので、若干腰を落とす。
そしてしっかりと体を抱き寄せ、美香にキスをする。唇が触れた瞬間、ピクッと反応したのは気のせいか?
触れ合うだけのキス。フレンチキスって言うんだっけか、バードキスって言うんだっけか?
「・・・ふぅ・・・」
「・・・ぷはぁ・・・息ツラかったぁ・・・」
「美香は息止めてたのか?」
「だって鼻で息したらおにーさんに当たって恥ずかしいじゃないですか」
「俺は普通に息してたんだが・・・」
「ふぇ!?き、気付かなかった・・・」
「だから美香も普通に息していいぞ」
「はいっ!わかりましたぁ♪」

「ところでおにーさん、お願いがあるんですけど・・・」
キスも終えたところで、さあ風呂だ!と思っていたら、美香から唐突にお願いが。
「ん?なんだ?」
「おにーさんのこと、これからは『けーすけさん』って呼んでもいいですか?」
なるほど、名前で呼ばせて欲しいと。別に俺はいまさら名前で呼ばれようが呼び捨てされようが、美香なら構わないんだが。
「別にさん付けでも呼び捨てでもどっちでも構わんし、普段の会話もタメ口で全然構わないぞ?」
「じゃ、じゃあ・・・けーすけ・・・さん・・・」
美香は俺を呼び捨てにした、と思ったら顔を真っ赤にして小さな声で『さん』と付け足した。
意外すぎる照れっぷりに俺まで照れる。と言うか美香が可愛すぎてどうにかなりそうだ。
「はうー!めっちゃはずいー!」
「・・・お、俺も恥ずかしかったぞ?」
「な、なるべくいろいろと改めるように頑張ります!」
「お、おう」
お互い照れまくってしまいなんだか妙な空気ではあるが、嫌な感じじゃない。
甘ったるくてこそばゆい、でもとっても近い、そんな二人の距離感がだんだん好きになってくる。

「美香」
「なんですか?」
「風呂入る前に、もう一回キスしたい」
「・・・はいっ♪」
535お泊りデート3日目(3/6) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:38:58 ID:nnIgMvnI
おにーさん、じゃなくてけーすけ(と呼び捨てにするのはまだ恥ずかしいけど、心の中ではいいよね?)を誘惑するのは失敗したけど、ファーストキスをゲットできたので、良しとします♪
と言うかけーすけはもうファーストキス済ませてたみたいです。前の前の彼女に無理やり奪われたとか。残念。
ただ、『俺からキスをしようと思ったのは、美香が初めてだぞ?』と言い訳されちゃったので、むくれた振りをしてたのに、口の端がつりあがるのが隠せなくて大変でした。
あ、そういえばセックスはまだ未経験って言ってました。ってことはまだ童貞さんってことですよね?おにーさんの初めて、近いうちにゲットだぜっ!

早起きした私たちはあの後すぐ着替えて、けーすけと一緒にドライブ。海沿い、ちょっと拓けた駅前、複雑に入り組んだ道路、高速道路、綺麗なパーキングエリア。
交通量が多いところは周りに合わせて、交通量が少ないところはゆっくりと走ってくれたので、ゆっくりけーすけの背中を楽しんじゃった♪
朝ごはんはパーキングエリアにあったビュッフェのお店で食事。朝早くからビュッフェってなんだか豪勢♪でも、けーすけと恋人だって意識したら、『食べさせて』っておねだりが出来なかった。1日目は簡単にできたのになぁ?
日曜日だからかちょっと道が混んでて、ホテルに戻ってきたのがららぽーと開店直前の9時40分。ツーリング用の洋服から買い物用の洋服に着替えてららぽーとへ!

「今日は人が多いな・・・」
「そうですねー。やっぱり日曜日だからですかね?」
「だろうな。しっかしアクセサリ売ってる店って結構あるんだな・・・」
「とりあえず近いところから行ってみましょう!」
「そうだな。・・・っと、忘れてた」
「何ですか?」
「ほい」
軽い感じで右手を差し出すけーすけ。突然手を出してなんだろう?と思って、私はそれに右手を載せる。
「んにゅ?お手、ですか?」
「おかわり」
「わんっ♪」
私は『おかわり』と言われてついつい左手を乗せてしまう。
「可愛いからもっと見たくなるんだが、ちょっと違う」
「じゃあ何ですか?」
「ほら、恋人になったんだし、その、手を握って歩いたりするんじゃないのか?」
けーすけから『手を繋ごう』なんて言われちゃって、めっちゃドキドキ!嬉しくって顔がにやけちゃう。
「はいっ♪」
「こういうときって、どうやって手を繋いだらいいんだ?普通に握手みたいにか?」
けーすけの右手と私の左手を『握手』で繋ぐ。これも悪くないけど、やっぱり恋人といったら、ねぇ♪
「いいえ♪けーすけさん、手を『ぱー』にしてくださいっ」
そう言うとけーすけは素直に手を広げる。けーすけが広げた指の間に私の指を絡ませる、所謂『恋人繋ぎ』ってヤツです♪
「なるほど、こういうつなぎ方もあるのか。暖かくていいな」
けーすけの何気ない言葉なんだけど、なんだかドキドキしちゃった。そう、私も手のひらだけじゃなくて心まで暖かくなってくる。
「じゃあけーすけさん、指輪を買いに行きましょう♪」

けーすけと指輪を探し始めて1時間半、いろんなお店に行ったけど私とけーすけ両方にぴったりくる指輪がなかなか見つからない。というか私が全て却下してるんだけど。
結構男前なけーすけにはシルバー以外のリングは似合わないし、かといってスカル系のゴツイのは私が嫌だしなぁ。
やっとこさ見つけたアクセサリショップにあったシルバーのリング。デザインは割とありきたりなんだけど、ビビッと来ちゃったのでソレをけーすけにおねだり。
ついでにお互いの名前を彫ってくれるらしいので、お願いしちゃった♪けーすけと私の名前が入ったペアリング。うれしーなぁ・・・♪
536お泊りデート3日目(4/6) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:39:38 ID:nnIgMvnI
指輪の支払いをしながら時間を確認すると12時前だったので、指輪に名前を彫ってもらっている間に昼食を済ませた。
昼食後に再びアクセサリーショップを訪れ、指輪を受けとろうとしたら美香にひったくらた。んでもって指輪を填められた。美香には俺が填めた。
と言うか美香が填めて欲しいとおねだりしてきたと思ったら、店員のお姉さんが横から入ってきて、「可愛らしい彼女じゃないですか♪付けてあげないなんてカレシ失格ですよ?」とか言い出すもんだから、周りもニヤニヤと期待した目で見てきやがるし・・・
美香が右手の薬指に填めてきたので、同じ場所に填めてやろうと右手を取ったら取ったで店員さん、「カレシさん分かってないなー。女の子が好きな人にリングをはめてもらいたい場所って言えば、やっぱり左手の薬指でしょ?」なんて言い出しやがった。
美香もそれに同調するもんだから結局左手の薬指につけることに。と言うか左手薬指のリングって、結婚指輪をつける場所じゃなかったっけ?まぁ美香の嬉しそうな顔を見てたらそんな反論する気なくしたが。

指輪に昼食、この二つだけなのに結構な時間をららぽーとで過ごしてしまい、夢の国に着いたのは2時半。今日もシーのほうに行き、昨日乗れなかった乗り物、行けなかった場所、見れなかったショーやパレードを見ていたら、あっという間に閉園時間に。
もちろん、移動の間も、夢に浸ってる間も、離さないといけない場面を除いてずっと手を繋いでいた。ただ手を繋いでいるだけなのにもかかわらず、こんなに暖かくて愛しい気持ちになるんだな、と初めて知った。

昨日に比べて何歩も近づいた俺らの関係。それでも、まだ恥ずかしいことはあるわけで・・・
「けーすけさんっ!お風呂一緒に入りませんか?」
「一日ぶりだな。でもまだ恥ずかしいんだが・・・」
「そんなの、私だって恥ずかしいですよ?」
「お前は水着持ってきてるじゃないか」
「・・・今日は着ないつもりですよ?」
「ぶっ!おまっ!ちょっとまて、落ち着け、気を確かにしろ」
「落ち着いてないのはけーすけさんのほうだと思いますが・・・」
「う、確かにそうだな・・・」
「ねぇけーすけさん、ダメですか?」
美香の上目遣いは卑怯だと思う。結構カタブツだと思ってた俺の意思なんて軽くすっ飛ばしてしまう。
ヤってやろうじゃねえか、と暴走しそうになるが、何とか踏みとどまって、何故一緒にお風呂に入りたいのかを聞いてみる。
「なぁ美香、なんで一緒の風呂に入ろうって思うんだ?」
「えっと・・・一緒に入って、裸でぎゅーってしてもらったらどんな気分になるんだろう?って。それにけーすけ、に私の全てを見てもらいたくって。ダメ、かな・・・?」
ああもう、コイツ可愛すぎる。たどたどしいタメ口もそうだし、考え方もそうだし。
エロ方向に頭が逝ってた自分自身がバカみたいだ。全身全霊、コイツに尽くしてあげたくなるのも悪くないって思っちまう。

「わわっ!」
美香を思いっきり抱きしめ、耳元で俺の正直な気持ちを話す。
「美香、ごめんな。ただのスキンシップとは思わなかったよ。エロい考えしか出来なかった俺はバカだな」
「・・・けーすけさん、ごめんなさい」
美香が何故か謝ってきた。何故だろう、と思ったので、黙ってその先を促す。
「実はその、ちょっとはそういうこと期待してるんです。けーすけさんに抱かれたいって、ずっと前から思ってるんですよ?」
とりあえず『エロい考えしか出来なかった俺はバカだな』と言う言葉を脳内で撤回し、さらに先を促す。
「だって私は、けーすけさんを思って、けーすけさんのためにかわいくなろうと努力して、けーすけさんだけに見て欲しかったんです。自信なんて無いですけど、それでもけーすけさんに見て欲しいんです・・・」
日本人って『あなただけのために特別に』って弱いよな。俺も十分日本人のようだ、十二分に美香の言葉にそそられている。
「美香、卑怯だろ?そんなこと言われたら、お前を滅茶苦茶にしたくなる」
「えへへっ♪けーすけになら、めちゃくちゃにされたいな・・・♪」
この子どこでこんなエッチな言葉を覚えてくるんでしょう?たぎるリビドーのまま美香を貪りたくなるが、我慢。
「美香、あんまり惑わさないでくれ、おかしくなりそうだ」
「えへへっ♪ごめんなさい♪」
さっきの淫靡な感じはどこへやら、やっといつも通りの美香に。本当に女って恐ろしいな。
537お泊りデート3日目(5/6) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:40:18 ID:nnIgMvnI
初めてけーすけとお互い裸でお風呂。洗うのは別々でしたけどね?私でもさすがに裸で洗われるのは恥ずかしいんですよ?
今はけーすけの体に私の体を背中から預けた、けーすけが椅子みたいな感じのカッコ。エッチな言い方をすれば背面座位?お尻にあれが当たっていやんな感じです♪
最初のほうはけーすけもアレもがっちがちになってましたけど、10分も経つとふにゃふにゃになっちゃいました。
「けーすけさんとひっつくのって、やっぱり落ち着きますー♪」
「俺は今まで女性にこうして触れたことがないから、非常に落ち着かないんだが・・・」
「けーすけさんはウブですね♪」
「そういうお前はやたらと慣れてるよな?」
「えへへっ♪けーすけさんにしかこんな大胆なこと出来ませんから♪」
そう、他の男の人に触られるって想像しただけでおぞましくて鳥肌が立っちゃう。おそろしやおそろしや。

「ねぇ、けーすけさん」
「ん?なんだ?」
「ちょっと、おっぱい触ってみませんか?」
「あ、あのなぁ。そんなことしたらしたくなっちゃうだろ?俺はゴム持ってないし、美香を妊娠させたくないぞ」
「私、けーすけさんの子供なら「美香」ふぇ?」
けーすけのちょっと怒った声に、ビクッとしてしまう。今まで体感したことのない雰囲気に、泣いちゃいそうになる。
「あのな美香、妊娠とか子供作るってそんな簡単な話じゃないと思うんだよ。出来ちゃった結婚とか流行ってるけどさ、二人の親が関係を知ってて、いつでも結婚できるってなら構わないと思うんだよ。
 でも、俺も美香もまだ学生だ。俺は美香を妊娠させて食い扶持稼げるほどの甲斐性はまだないんだ。美香が結婚まで考えてるなら、俺のためにも、お前のためにも、セックスは良く考えてしたいんだ」
けーすけのしっかりとしたビジョンに、自分がどれだけお子様だったのかを痛感する。
けーすけもちゃんと二人の関係を考えてくれてるんだ、ってわかると嬉しくて、だからこそ自分の稚拙さが悔しくて、思わず涙があふれてくる。
「ひっく・・・ごめんなさい・・・ひっく・・・」
「いいんだよ、美香。お前も俺も若いから求めるのは当然だと思うし。俺だって必死に我慢してるんだ」
「ひっく・・・そうなんですか・・・?」
「ああ。だから、今はこれで勘弁してくれ」

けーすけが後ろから私の唇を奪ってきた。ファーストキスと違う、とってもエッチなキス。
舌と舌を絡ませあってする、大人のキス。ぴちゃぴちゃと涎が絡まる音がお風呂に響いて、気分が高まってくる。
「んん・・・んぁ・・・んああっ!」
けーすけが突然私の胸を触り始めて、変な声が出ちゃう。とっても拙い触り方なんだけど、乳首に触れてくれないけーすけの触り方になんだか感じちゃう。
「やぁ・・・けーすけさんのエッチ・・・」
「仕方ないだろ?風呂入ったときからずっと触りたかったんだよ」
やわやわとけーすけはおっぱいを揉んでくる。ただそれだけなのに、興奮して息が上がる。
はぁはぁと切ない吐息が私の口から漏れる。乳首にはまったく触れないで乳房だけを揉み解すような動きに、乳首がジンジンと切なくなって、おねだりしたくなっちゃう。
「んぅ・・・けーすけさぁん・・・先っぽも触ってよぉ・・・」
「さきっぽ?ここのことか?」
「ふあっ!そ、そこです!」
けーすけに乳首を触られて、段違いの気持ちよさに体がびっくりする。もっと触って欲しくて、私に触れているけーすけの腕を握る。
「あっ、あっ、ああっ!」
「美香の声、可愛いな。もっと聞きたくなる」
「やっ、はずかし、あんんっ!」
けーすけに指と言葉でいじめられて、とってもエッチな気分になっちゃってる。自分でする時より激しくないのに、いつもよりお腹の奥が切ない。
興奮したけーすけの息が耳をくすぐるけど、それすら快感と認識しちゃう。口が閉じられなくなって、だらしないあえぎ声が止まらない。
538お泊りデート3日目(6/6) ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:40:58 ID:nnIgMvnI
おっぱいだけの刺激じゃ物足りなくって、多分アソコは切なく涎をたらしちゃってる。下も触って欲しいと思っていたら、
「美香、どこがいいのか教えてくれるか?」
絶妙のタイミングでけーすけがおねだりのチャンスをくれた。それに甘えて、私の一番感じる部分を触ってもらうことにした。
「ぁん・・・は、はい・・・あの、乳首と、その、ここが・・・」
ここ、と言ってけーすけの手を導く。多分普通の女の子と同じ、私の一番感じる場所、クリトリス。
「ここ?ここのどこがいいんだ?」
「あの、ワレメの上の方にでっぱった部分があるんですけど・・・」
「ん?・・・これか?」
「ひゃう!そ、それです・・・」
けーすけがクリちゃんに触れた瞬間、脚から完全に力が抜けた。憧れの人にちょっと触られただけなのに、軽くイっちゃったみたい。
「気持ちいいか?」
「ふぁ、は、はい。けーすけ、さん。キスしながら、ぁん、してくれますか?」
けーすけは口では答えず、行動で示してくれた。
とってもエッチなキスで、舌と舌を擦り合わせる。おっぱいの先っぽは撫でるだけじゃなくて摘んだり、わざと触らないようにしてくる。
私のお豆さんはちょっとちっちゃめだからけーすけの指はあんまり当たらないんだけど、だからこそ当たったときの快感が数十倍に膨れ上がって体を駆け巡る。
私の口は開きっぱなしで、目もちょっとうつろな感じ。あたまがぼーっとして、時よりはじける刺激に体がビクンと反応するだけ。
「あっ!あぁ・・・はぁ・・・ひゃあ!」
だらしなくて淫らな声しか出せない。けーすけの腕を止めるような力が出てこない。だから力なくけーすけの腕につかまるだけしか出来ない。

「あああっ!だめだめ!そこだめ!」
突然けーすけがお豆さんを直接刺激できるポイントに指を動かし、柔らかく刺激してきた。
そこから指を離してくれなくって、けーすけの腕を思いっきりつかむ。
「ん?ここダメなのか?体は気持ち良さそうに反応してるんだが・・・」
「気持ちよすぎておかしくなっちゃうの!おにーさん!あああっ!」
「あ、そういうことね。いいよ、気持ちよくなりな」
「あああああっ!おにーさん!だめだめだめ!」
さっきよりねちっこく、私の快感ポイントを刺激してきて、頭も体も言うことを聞いてくれない。気持ちよすぎて逃げたいって思ってるのに、体はけーすけの腕を掴んで離さない。
体がビクビク震えて、それがさらにお豆さんを擦る動きになっちゃって、止まらない。
ふわふわ浮いているような感覚に襲われ、どっかに飛んでっちゃいそう。
ああ、そうか、もうイっちゃうんだ。
そう認識した瞬間に、頭も体も同じ方向に向く。けーすけにイカされちゃうんだ。
「ああああああ!イっちゃう!イく!イっちゃいます!あああああああああっ!」
ビクン、と体が大きく跳ねた瞬間、ふわっとどっかに飛ばされるような感じになる。抱えていたけーすけの腕が折れちゃうんじゃないかってくらい強く強く抱き寄せる。
けーすけは指を快感ポイントから外し、そっと私を抱き寄せてくれる。ああ、なんて暖かいんだろう。
このまま、ちょっとだけ寝てもいいよね?そう思って、体の中をたゆたう快感に身を任せ、少しだけ意識を夢の中に落とす。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

さて、どうしたものか。美香をイカせたのはいいが、そのまま眠ってしまったらしい。
美香の淫らな姿、声を聞いたお陰で滾りに滾ったリビドーを内蔵した俺の息子さんをどうしてくれよう。
とりあえず美香を湯船から出して体を拭き、ブラはよくわからんので放置、ショーツとパジャマを着せて布団に寝かせる。
俺は冷えてしまった体を温めなおしてから布団に入った。息子さんは体が冷えたからか治まってくれた。ありがとう。

美香の幸せそうな寝顔を見ていたら、『自分だけ気持ちよくなりやがってこんちくしょう』とか思ってた気分が晴れてしまった。
随分と深い眠りみたいなので、美香を抱き寄せて俺も寝ることにしよう。
539 ◆POBrm2R/G2 :2008/12/27(土) 07:41:56 ID:nnIgMvnI
以上で3日目終了。エロ本番は4日目の予定。
何かありましたら指摘していただけるとありがたく。
540名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 09:36:10 ID:WGj5os1m
>>539
とりあえず全部書いて完結させてから、構想見直してもっとコンパクトにした方がいいんじゃない?
変に長いと読んでて中折れならぬ中弛みする。
前話の内容あんまり覚えてないからまた読み直さなくちゃならないし。
541名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 10:09:25 ID:QatoIcX6
>>540
投下時に前話までのリンクを貼ってもらえれば、無問題じゃないか?

あと、続話は気長に全裸で待とうぜ。
書いてくれるだけでも、幸いだと(ry
542名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 14:15:26 ID:oWoEtIZ8
んだ、んだ

>>539
GJ!  4日目wktk
543名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 14:26:07 ID:FmJ/SFA9
蜂蜜をぶっかけられてるみたいだ…。
544名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 14:47:12 ID:ir3h7Wm+
>>543
俺なんか練乳風呂に浸かってるぜ。
545名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 21:43:09 ID:cCCyI3Md
>>544
俺は砂糖の中に埋まってる。
546名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 21:52:44 ID:0wojJ39T
>>543-545
言っておくがお前らが今触れているのは俺、つまりただの砂糖になってしまった俺の体だ
547名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 23:21:23 ID:KyRBoHiS
>>546
その中に俺もいるぜ
548名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 23:59:25 ID:7V2kW96L
≫469
>「20人・・・俺なんて今まで告白されたのって2人だけだぞ。まったくもって非モテ系の俺にはうらやましい話だな。」
2人に告白されて非モテ系…ちくしょおおおおお
549名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 00:48:59 ID:gsjKdEV4
いいじゃないか
三次元の人に告白されたって汚点なだけだぞ
550名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 12:20:19 ID:WgxhUWl8
>>548
お前には告白されるやつの気持ちなんかわかんねーよ

















男子校で同級生たちに告白されるなんてな orz
551名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 13:13:47 ID:QUnAzw0a
>>550はショタ
552名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 14:19:07 ID:ee4hbdqJ
まずショタの意味から考えてみようか
553名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 14:42:55 ID:t5Cbitk1
年越しはくっついてこたつに入ったり
554名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 15:15:55 ID:balvSXEh
『むしろ私がこたつになる!』
とか甘娘に言われたり
555名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 18:20:09 ID:Jte19YC5
ちゅーしたまま年を越したり
556名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:12:24 ID:eTyf9A0U
大掃除後の洗いっこ(;´Д`)
557名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:13:15 ID:gsjKdEV4
年越しと同時に中出しして
『今年世界で一番最初に中出ししたカップルになる!』
と甘娘が駄々っ子
558名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:39:56 ID:BENJdvhw
おせちや雑煮を口移しは基本
559名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:24:58 ID:3vAvFx37
>>557
日本だと世界で一番最初に日付が代わらないからと一緒に海外へ。もちろん飛行機内でもイチャイチャ
560名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:53:20 ID:QUnAzw0a
ホテルはもちろんスウィートルーム

スウィートルーム……
561名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 23:13:06 ID:isPlQ3iJ
>>560
ローションがわりにれん乳、湯船にはチョコレート、ベッドは角砂糖ですね。
わかります。
562名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 23:20:02 ID:liR83vsL
>>561
マジレスすまんがそんなホテルいやだwww
563名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 23:29:21 ID:yR0SEK7g
>>561
互いの体をなめ合う光景が目に浮かんだ
564名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 23:41:24 ID:ATgWTnxF
ぎゅー♪
すりすり♪
にこー♪
きゃー><♪
565名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 00:34:57 ID:u/y3xDYJ
ベッドは二人抱きあう必要があるほど狭く
食事は量は二人分だが食器は一セットしか出てこないので食べさせる必要があり
広い風呂にはボディソープはあれどスポンジはないので素手であらってあげることになる

そんなスウィートルーム
566名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 00:43:37 ID:YFK2NBb8
>>559

>>557
> 飛行機内でもイチャイチャ

スイートクラスか!スイートクラスなのか!!
567名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 05:20:42 ID:zIn0LROx
CAが海女(あま)さん
568名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 12:53:43 ID:POYj8FLR
>>567
想像して吹いたwww
569名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 17:44:54 ID:7tT+t4kR
大喜利じゃねぇか!!
570名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 19:13:18 ID:SH8LIi+V
>>561
大真面目に考えるとローション代わりになりそうなのは生クリームくらいか
間に合わせで卵白をローション代わりに使えるらしいし、いけそうな気がする
571名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 19:36:23 ID:g2CgAErd
もう自宅でちゅっちゅっしながら対面座位でいいな
572名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 20:04:26 ID:9pdrrGss
投下してもヨかですか?
エロ無しで7〜8レス、有りなら10レス程消費してしまうががが
573名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 20:06:56 ID:QEKyhIgg
いいんじゃない
余裕あるし
574休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:13:02 ID:9pdrrGss
サンクス。では投下

「おい」

微睡んでる私の耳元で大好きな人の声が聞こえる。
えへへ・・・幸せぇ〜・・・グースーピー

「起きんかゴラァ!」

ゴッ

鈍い音と共にオデコに痛みが走った。

「痛った〜い!何すんのさぁ!!」
「何って・・・デコピンだけど」
私の気持ち良い朝の目覚めを妨害しておいて何シレッと言ってますか。

「そうじゃなくて!起こすならもっと優しいやり方があるでしょ〜!?」
例えばチューとかキスとか接吻とか。
ベッドに潜り込んでコチョコチョとか擽りとかプニプニとか!

「お前目覚め悪すぎだからこうでもしないと起きないだろ?」

うっ・・・

「それに誰かさんがクリスマス用の食材をつまみ食いして仕事しに行ってくれたお陰で
早朝から全部仕込み直す羽目になったし・・・」

・・・

「いやぁ大変だったな〜クリスマス」
「スイマセン私が悪かったです勘弁してください」

已然にもまして私と彼のミリタリーバランスの差が顕著になった訳は
クリスマスの2時間前、彼が料理の下準備を終えて寝てしまった後に
私が配達前の腹ごしらえで料理を平らげてしまった事が原因だった。

彼の料理は美味しいし、あの時は私の為に用意してくれてたと勘違いしてたし
いっぱいあったけど残さず食べなきゃ!って思ってて・・・

12月上旬にサンタ協会から
「今年は前代未聞の大不況だから我がサンタ協会も活動の縮小を決定です。
つーわけでクリスマス当日はエルダーサンタとサンタだけで活動よろしく」
という通達が来た。

ちなみに協会の認定ランクは上からエルダーサンタ、サンタ、バイトサンタの3つがある。
要するに、今年は経費が無いからアルバイト無しで配れってこと。


私みたいに代々サンタクロースをやってる家は無条件でエルダーサンタに認定されるんだけど、
今の時代サンタ家業だけで食べていける人は極一握りしかいない。
エルダーサンタの私だって彼のお店でお世話になってるんだし。

せっかく彼との甘いクリスマスを過ごそうとしたのに、協会からの通達で全てがパーになった。
これも全部アメリカの「会社員兄弟達」っていうファンド?が破綻した皺寄せが協会にも押し寄せたせいだ。
575休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:14:21 ID:9pdrrGss
彼との甘〜い夜をぶち壊された私は腹いせに
ソリを引っ張るトナカイに1日中鞭を打ってプレゼントを配達しまくったけど、
それでも帰宅したのは26日になってからだった。
帰宅した私が見たのは綺麗な器に盛られた料理の隙間で突っ伏して寝てる彼の姿。

無理矢理起こして甘えるわけにもいかないので、私はクリスマスの夜に
彼の家に2人きりでいるにも関わらず、火のついた情欲を独りで消す羽目になった。
今頃他のカップルはベッドの中でキャッキャウフフしてるんだろうな、
私もそんなことしたかったな〜と考えながら。

配達と情欲を独りで処理した疲労感で直ぐに眠りについた私は、翌朝彼にデコピンで起こされ今に至る。

「今何時だと思う?」
と機嫌が悪そうに彼が聞いてきた。

私は時計を見ると針はもうすぐ午前10時を指していた。
「もうすぐ10時だよ〜」
と答えると今度は頭をチョップされた。

「何日の?」
私は26日だと思ったが、平然と答えるとまた虐められる気がした。DV反対。
答える前にケータイで確認してみる。

「え〜っと、12月の27日・・・・・・27ぁ!?」
彼の顔とケータイに映し出された日付を何度も見比べる。
念のため時報の電話をかけてみた。

「ただ今の時刻、2008年、12月27日、午前10時、3分でございます」
どうやらドッキリではないようだ。丸一日寝てたなんて・・・

「よくもまあそんなに眠れるもんだ」
あぅぅぅごめんなさい・・・

彼が続け話す。
「それでだ。今の気分は?」
「お腹が空きました!!」

・・・あれ?何でポカーンとしてんの?
もしかして呆れてる?

「・・・まあそうだよな。よし、飯にしようか」
彼はそう言うと手をヒラヒラさせながら階段を降りていった。
彼がいなくなった後、ベッドから這い出ると自分が下着を履いていない事に気付いた。
576休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:15:29 ID:9pdrrGss
軽くシャワーを浴びて出てくると、丁度食事が出来上がる所だった。

「はい、お待ちどう」
そう言って彼が完成した料理を持ってくる。
シーザーサラダにほぐした鶏肉を乗せた物、鶏の唐揚げ、鶏ガラで出汁をとったスープ。
右を見ても左を見ても鶏、鶏、鶏。

「どうしたのこれ・・・?」

「いや、昨日と一昨日の余った食材を使ってたらこんな風になった」
どうみてもクリスマスの残り物である。お客さん少なかったのかな・・・?
まあ鳥肉は好きだし、元はと言えば私が1日中寝ちゃったのが悪いんだから別に文句はない。
私は彼が席に座るのを見計らってから、彼の膝の上に乗った。

「・・・お〜い、何してるのかなあ?」
彼が怪訝な顔をして尋ねる。
そんなもの言われなくても分かるでしょ!

「君の上でご飯を食べます」
「俺は椅子か!」
私は彼の反論を無視して料理を食べ始めた。クリスマス頑張ったご褒美ってことで文句はないよね?

半分ほど食べてから何か物足りなさを感じた私は、彼にフォークを持たして手首を掴んだ。

「お次はなんだ?」

「ふふ〜ん♪こーゆうことです」
彼の手首を掴んだまま、フォークを料理に刺して自分の口に持ってくる。
自分で食べるより何百倍も美味しく感じたのは気のせいではないはずだ。ああ、幸せ〜♪♪

食事が済んで彼の上でリラックスしてると、不意に彼が立ち上がったので下に落とされた。

「どうしたの?」

「まだ年越しの準備をしてなかった。
足りないもの買ってくるから、その間に大掃除の準備をしててくれ」
そう言って彼はコートを羽織ると足早に出掛けてしまった。
買い物なら私も一緒に行きたかったな・・・
私はションボリしながら大掃除に必要な道具を揃えていた。

2時間後に彼が帰ってきたので、それから日が暮れるまで大掃除をした。
一緒に掃除をしたいと提案したけど、「無理」の一言で却下された。
一緒にいると抱きついてばかりで掃除にならないんだって・・・ケチ。

結局私は大晦日まであまり彼に触れられずに悶々と過ごすことになった。
577休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:16:40 ID:9pdrrGss
――――大晦日・・・それは今日までの1年間に別れを告げ、新しい年を迎える為の大切な日。
私と彼の関係も大きく変化することになるのを、この時の私はまだ知るよしもなかった。



彼とベタベタ出来なくなって早3日。私の我慢はとうに限界を突破し、悶々とした感情は苛立ちと不安へ悪化した。
私が抱きつこうとすると、彼は腕を突き出し私の頭を掴んで、それ以上近づけないようにする。
一緒にお風呂に入ろうとした時は、私がお風呂に入ってきたと同時に出ていってしまった。
夜、添い寝をしようとしても部屋に鍵をかけられて入り込むことができない。

・・・あからさまに避けられていた。私は彼に嫌われたのだろうか?認めたくない。
何故?私が彼に甘えすぎていたから鬱陶しくなった?
私が連日のようにお皿を割ってしまったから?要領の悪い私にウンザリしたのか?
思い当たる節が多過ぎて気が滅入る。話したくても彼の本音が怖くて聞くことができなかった。
私は気晴らしに散歩へ行くことにした。勿論1人で。

外に出ると、1階にある厨房の換気扇から湯気が立ち上っていくのが見えた。
彼は大晦日でも厨房に立ち続けているのだろうか?
今年度の営業を終えたにも関わらず、翌年の新メニューの開発でもしているのかもしれない。

私はそこから立ち去った。
元々私がまだ見習いサンタだった頃、配達予定の家と間違えて侵入したのが彼との出会いだった。
その時に一目惚れして一方的に転がり込んできたのだ。
本当は私を追い出したかったのかもしれない。
兎に角、独りで考える時間と場所が欲しかった。
人気のない道を行くあても無くさ迷い歩く。
578休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:17:36 ID:9pdrrGss
やがて住宅街で囲まれた小さな公園へたどり着いた。
周辺の住民は全員帰省でもしたのか、公園にいる者は私を除いて誰もいなかった。

私はブランコに腰かけた。
軽く前後に揺らしながら、過去へ思いを巡らす。

「私・・・今まで迷惑をかけてばかりだったな・・・
お皿は割るし、出来た料理はつまみ食いしたり躓いてこぼすし、
スカートを覗いたお客さんを冷凍肉で半殺しにしたことも・・・客商売してる彼にとっては迷惑もいいとこだよね・・・
私なんかいなくなった方が良いのかな?その方が彼も・・・喜ぶ、のか・・・な?」

自分の不甲斐なさと彼の恋しさに涙が滲む。
こんな時でも空気を読まない腹の虫がお腹が空いたと根をあげる。
そういえば今日はまだ一口もご飯食べてなかったな・・・このまま食べてなかったら死んじゃうかな?

「・・・それも良いかな・・・?」
そう呟いた矢先、背後で誰かの靴が砂利を噛む音がした。
振り向くとそこには今1番会いたくて、今1番会いたくない人がいた。

「こんなとこで油を売っていたのか?」
私の心に響く彼の声。
抱き締めて甘えたい。でもまた拒絶されたらどうしよう・・・?
そんな葛藤に際悩んでいて行動出来ない私を尻目に彼が続ける。

「ほら、年越しの準備が出来たから帰るぞ。
早くしないと麺が延びちまう。蕎麦ってのはな、練りたてが一番美味いんだ!
早く帰って蕎麦を食べたら、コタツに入りながらカウントダウンライブを見るぞ!!」

そう言って彼は私の腕を掴んで自宅へ引っ張って行く。
いつもと変わらない優しくて少し強引な彼。
私は彼の腕をギュッとしながら勇気を出して聞いてみた。

「私・・・まだいても良いの?」
「お前何か悪いものでも食べたか?
そんなの当たり前だろう、大切な彼女なんだから」
「だって・・・最近避けられてたみたいだし・・・」

そう言うと彼が挙動不審になった。

「あ、いや、そんなつもりは無かったんだが・・・
新年までには言おうと思ったんだけど、タイミングが分からなくてなぁ・・・
一晩中あれこれ1人で考えてたんだけど、ムードも無いのに突然切り出すのも・・・な」
「何の事?」

私の視線に耐えきれず観念したのか、彼はポケットをまさぐりながらこう言った。

「こんな所で言いたくはなかったけど・・・ほら、クリスマスプレゼントだ。少し遅いけどな」と。
ポケットから出した掌には小さな箱が乗っかっていた。
579休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:18:40 ID:9pdrrGss
「これは・・・?」
「もし、だ・・・もし俺が自惚れてなかったら、コレを受け取ってほしい」
彼はそう言ってその小さな箱を開く。

箱の中には―――大小の指輪が収まっていた。
装飾品に疎い私にも分かった。これは・・・


「・・・俺と結婚してくれますか?可愛くて甘えん坊なサンタさん?」

全てはこの為だったのか。
彼に嫌われたと思い込んだ私は勝手に落ち込んで、勝手に家出し、寒い公園で黄昏ていたのか。
先程とは違う、悲しさとは別の涙が流れた。どこまで私はバカなんだろう・・・

「それで・・・答えは・・・?」
黙って俯いていた私を見て、彼が不安げに尋ねる。
私は何も言わずにその答えを―――彼の唇に優しく、ゆっくりと応えた。

その夜。
テレビでは新人から大御所まで、芸能人達が迫り来る新年に向けて多種多様な催し物を行っていた。

今、私は彼の部屋で彼と一緒にいる。
互いに一糸纏わぬ姿になり、薬指には無色の宝石をあしらった白金の指輪が填められていた。

どちらからともなく軽く唇を重ね、見つめあい、私が彼の胸に顔を埋めると、彼は私の頭を優しく撫でる。
それだけでとても満ち足りた気持ちになった。

でも―――

もっと彼を感じたい。
もっと彼を喜ばせたい。
彼と1つになりたい。

私の中にある本能がそう命じていた。
580休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:21:58 ID:9pdrrGss
軽く触れあうキスから深く貪るようなキスへ、息が続く限り彼と舌を絡ませ口腔内を侵食する。
口を放すと彼のいきり立ったモノを愛撫するため、彼の顔にまたがる様に覆い被さった。
鈴口を舌で2、3刺激して頭を優しく口に含む。同時に彼が私の秘所を舌でなぞったのでビクッと反応してしまった。

「ひゃっ!いきなりやられるとびっくりするよぉ・・・」

「もうこんなになってるなんて・・・もしかしてずっと我慢してた?」

正直に言うとクリスマスの夜に1人でしちゃったけど、あんなのでは一回のうちに入らないよ。
やっぱり君でなくては物足りない。
「そ、そんなこと言ってる君だって!もうこんなに固くなってるじゃない・・・」

「お互いに溜まってたんだな・・・」
という言葉を最後に彼は強引に私を攻め始めた。
そんなにされると私がもたないって。

もっとしてほしいのか止めてほしいのか自分でも分からない。
腰が勝手に動き、ただ彼の舌が与える刺激に身を任せることしか出来なかった。
私の秘所がいやらしく水音を立てるのを掻き消すように、彼もモノに音を立ててむしゃぶりつく。

「ん・・・そんなにされると、もう出ちゃうって・・・」

普段の私からは想像もつかない様な言葉が次々と出てくる。
「良いよ・・・私の中に出して・・・私の口に・・・あなたの溜まったモノをいっぱい出して!」

彼が小さく声を洩らして私の口に放った瞬間に、私も彼の舌で中をえぐられ達した。

「んん!んふ・・・んく」

口に出された大量の白濁を、飲みやすいように暫く唾液と混ぜて薄める。
少し勿体無い気もするけど、むせて吐き出してちゃったら元も子もないしね。

適度に唾液と混じった白濁を飲み干していると彼がプルプル震えだした。
気にせず絶頂に達した余韻に浸っていると、今度はお尻をペチペチ叩かれた。

(スパンキング?私は痛いのとか苦しいのは好きじゃないんだけどな・・・
君が望むなら少しだけやっても良いよ?)
そんなことを考えていたら次はお尻をつねられた。

「痛い痛い!流石にそれはダメ!」
そう言って覆い被さっていた体制を解くと、彼は青ざめた顔をしてゼーゼー呼吸をしてた。

「ハァハァ・・・おまっ!ハァハァ・・・俺を・・・殺す、気か・・・」
「アハハハ・・・ごめん」
今の私の表情を顔文字で表現したら
きっと某掲示板でよく見る「ショボーン」という顔をしているだろう。
581休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:23:08 ID:9pdrrGss
気を取り直して続きをしようとしたら、彼は私の肩を掴んで押し倒してきた。

「あ・・・」
「続き・・・しても良いよな?」
「ハイ・・・」
彼は1度出しても衰えずに固さを保ったままのモノを私の秘所にあてがう。
十分過ぎるほど潤った私の秘所は彼の挿入を今か今かと待ち構えていた。

「挿れるぞ?」
毎回思うけど、この時だけは未だに初めてだった時の様にドキドキする。

「・・・いっぱい感じさせてください♪」
私の甘えた問いかけに片目を閉じて応えた彼は、キスをしながら固いモノをゆっくりと挿し込んでいく。

私の奥まで到達した彼のモノは己の先端を暫く壁に密着させていたが
数回軽くノックしたのを合図に素早く動き出した。
同時に空いていた両手で胸を揉み始めてくる。

「んっ・・・そんなに乳首つねると痛いよぉ・・・って、あ・・・噛んじゃらめぇ・・・」

私は腕を彼の背中に回して強く抱き締めていた。
こうして彼に密着してるだけで安心する。その後も彼に貫かれてながら
キスをしたり頭を撫でられりしてるうちに彼の腰の動きが一段と早さと力強さを増してきた。
その強烈な快感で私も思考も視界も白くボヤけていく。
無意識のうちに彼の腰へ自分の脚を絡めて離れられないようにする。

「わ、私・・・もうイキそう・・・」
「俺も。もう限界っ・・・」
もう互いに何を望んでいるのか言わなくても分かる。
彼の激しさを増す動きと共に、私も絶頂への階段をかけ上がっていった。

「出すぞっ!」
「あぁぁ・・・」
彼のモノから吹き出る熱い白濁が私の中へ広がっていくのを感じながら、私は意識を手放した。
582休業の多い料理店〜年末年始:2008/12/29(月) 20:24:03 ID:9pdrrGss
気が付いたとき、私は彼の胸の上にいた。
いつの間に私が上になったんだろう?
部屋の中では音量を小さくしたテレビの音声が微かに聞こえる。

「さあ皆さんもご一緒にカウントしてください!10!!」

「9!」

「8!」

「7!」

私は彼の顔を見上げた。
彼はいつもと同じ優しい表情をしながら頭を撫でてくれた。

「5!」

私はまた彼の胸に顔を埋める。
今までも、これからも。
そうする度に彼は微笑みながら少し乱暴に撫でてくれる。

「3!」

「2!」

そっとキスをした。
テレビからは季節外れな花火の音がする。

「A Happy New Year!」



―――――今年も、なんて言わない。ずっと、ず〜〜〜っと宜しくね!!
583名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 20:25:21 ID:9pdrrGss
(´・ω・`)
やあ。休業の多い料理店へようこそ
このハチミツは例の二人のサービスだから、まずはジョッキ1杯分飲んで落ち着いてほしい。

うん、出遅れなんだ。すまない。
ここはエロパロ板だしね、「執筆する食指が動かなかった」なんて言い訳はしない。
でも他に甘露な書き手さんが金平糖が降るようにいるこのスレで
こんな駄文フルスロットルな書き手のSSを待ってくれてた人が居た、それに応えなくては
そう思ってこんな粗雑なSSを投下させてもらったんだ。

それじゃあ、注文を聞こうか。
584名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:06:56 ID:JIJu9ebv
甘いんだよ、このココアはよ…。
585名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:08:14 ID:uMADZ/8v
甘いのぉ〜
甘いのぉ〜


ありがたや〜
ありがたや〜
586名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:15:49 ID:QEKyhIgg
コーヒーを頼む
黒砂糖山ほど入ったやつ
587名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:16:56 ID:/fid4HcN
>>583
貴殿はそれを駄文と申すか?よろしい、ならばこれを贈ろう。
つ GREAT SWEETS!

貴殿のせいで口が熱くて溶けそうなので、こんな料理をくれないか?
つ クーデレ先輩なSS
588名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:37:11 ID:yFgjdC7F
マスター、ホットケーキ一つ頼む
とびっきり甘いやつを
589名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 22:46:51 ID:Y8D/YxAl
マスター、メープルシロップをたっぷり乗っけたホットケーキと、ガムシロップ5杯をぶちこんだアイスコーヒーをミキサーにかけたのちょうだい。
590名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 09:44:54 ID:4hJqMLU7
雨は夜更け過ぎに 砂糖に変わるだろう
GOD SANTAと言わざるをえない
591名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 09:57:07 ID:y90pyWdL
 ――キーンコーンカーンコーン。
 授業終了の合図にして、弁当なき食に飢えし者どもにとっての戦いの
ゴングが鳴り響く。
「あー、じゃあ今日はここまでな。宿題諸々特になし。」
 4時限目を受け持っていた我らが担任・通称ヤマセン(独身)が空気を
読んでさっと授業を切り上げる。と、同時に餓鬼と化した級友達が我先に
と教室を飛び出していく。
 教室に残った者達は戦友達の雄姿を見送ってから、自分の机・或いは
別の机に移って弁当を蓋を開き始める。
 かくいう僕は傍観者を気取ってそんな教室の風景をぼうっと眺めていた
りする。別に昼食を買うお金がなかったりだとか、意地悪な継母が弁当を
作ってくれなかったりだとかそういうワケではない。
 人を待っているのだ。
 ――コンコン、ガラガラ。
 控え目なノックの音と後に教室の扉が開く。
「良く――じゃなかった、相良くん、いる?」
 廊下側最前列の女子にそう尋ねた、この来訪者こそ我が待ち人。
「先輩、ここですよ。」
 普段教室では静かにしているというか極力目立たないようにしている僕に
しては、珍しく声を張り上げて存在を主張する。ついでに軽く手なんか挙げ
てみたりする。
「あ。」
 先輩の表情は、僕の姿をみつけるとほんの少しだけ緩んだ。「ほんの少し」
などといっても、先輩を知る人にとってそれは大きな変化なのだ――そうだ。
僕としても先輩の妹さんから聞いただけの話だから真偽は定かではないの
だが。
 先輩は声を掛けた女生徒A(別に名前を覚えてないわけではない、断じて
ない)に軽く頭を下げてから窓側最後列の僕の席へと向かう。
 すらりと伸びた背、流れる様なという慣用句がよく似合う長い黒髪、モデル
のような美しい歩き方――まったく、歩くだけでも先輩は絵になるなぁなんて
惚気たことを考えつつ、先輩の姿を目で追う。
「この席、大丈夫?」
 先輩は僕の前までくると、すぐ前の席を指してそう尋ねてきた。
「大丈夫ですよ。昼休みが終わるまで戻ってこないでしょうから。」
 その席の主、僕の数少ない友人は僕の勧めに従って近くの定食屋まで足
を伸ばしているはずだ。あそこは非常に美味しくお値段もリーズナブルなの
だが、料理が出るまでに結構時間がかかるのだ。おそらく友人は昼休みが
終わるまでには、どころか5限目半ばくらいまで教室に戻ってはこれないだろ
う。許せ、わが友よ。これも僕と先輩の和やかな時間のためなのだ。
 などと考えている間に先輩からお弁当箱が差し出される。
「これ、良くんの分のお弁当。」
「いつもいつもすみませんねぇ、ごほごほ。」
「……?」
「……わからなかったら気にしないでください。」
 ノーリアクションというか思いきり怪訝な顔をされてしまう。どうやら先輩には
この定番ネタが通じないらしい。……まぁ箱入りのお嬢様だしなぁ。
 お弁当の包みを開けると、そこには色とりどりの手料理が並んでいる。若干
茶色の配分が多かったりするのは愛嬌ということで。一番最初に作ってもらっ
た墨色のお弁当からはだいぶ進歩しているんです、えぇ。
「それじゃ」
「「いただきます」」
 手を合わせて軽く礼。これは礼儀正しい彼女の習慣――ではなく僕の習慣
だったりする。そんな僕に一々合わせてくれる先輩も、何というかその、可愛ら
しいなぁと惚気ておこう。
592名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 09:57:39 ID:y90pyWdL
「……どう?」
 僕が最初の一口を口に運んでから行われるいつもの儀式。
「ん、美味しいですよ。」
 ミートボールは硬すぎず、かといって簡単に崩れるわけでもない絶妙な食感。
鳥だんご鍋なんかを自分で作ってみるとわかるのだが、実際うまい具合の固さ
にするのにはそれなりの慣れが必要なのだ。
 と、こんな論評をできる程度には僕も実は自炊していたりする。だからこそ先輩
は僕に忌憚ない意見を求めるのである。
「よかった。」
 口にしてしまえばたったの4文字のその言葉で、先輩が心底安堵しているのが
わかる。……あー、こういうのっていいよなぁ。
「ささっ、先輩も。」
 僕は調子に乗って自分の弁当箱から一つミートボールを箸でつまんで、先輩の
前に差し出してみた。いわゆる「あーん」状態だ。
「……あ、ん。」
 先輩は周囲を軽く気にするような素振りを見せてから、意を決したように僕の差
し出したミートボールをぱくりと食べる。
 うん、これは何とも言えぬ至福の瞬間。小鳥に餌なんかを食べさせてあげたこと
のある人なら何となくこの幸福をわかってくれるだろうか。愛おしさと保護欲に満た
されるような、そんな感覚――世の恋人達がこんなことをするのも頷ける。
「美味しい……でも、ちょっと、恥ずかしい。」
 そういって頬を赤く染める先輩の可愛らしさを例える日本語が僕には思い浮かば
ない。人目がなければ思わず抱きしめてしまいそう――なんて言いつつも僕には
そんな度胸も甲斐性もなかったりするのだけれど。
「良くんも。」
 そう言って目の前にずいっと卵焼きが差し出される。
「……えぇっと、恥ずかしいとか言ってませんでした?」
 先輩はアウェーだからまだいいけれども、ここは僕のホームなわけで。流石に自
分の教室で食べさせてもらうのは、微妙に恥ずかしさが勝るというか、つまるところ
僕はヘタレだった。
 さっきのはノリで突き進んだ感があるしなぁ。
「恥ずかしいけど、私も良くんに食べさせたい。」
 頬を未だに赤く染めてる様は確かに恥ずかしそうなのだけれども、その口から出た
言葉はきっぱりとして淀みがなかった。
「ん。」
 早く食べてと催促の言葉――言葉か?――が出る。
 まぁ、こうなったら僕も腹を括るしかあるまい。先輩から差し出された卵焼きをパクリ
と頬張る。甘い。この甘さは卵焼きのに含まれる砂糖の甘さだけではない気もする。
では何なのかという突っ込みには推して知るべしと返そう。
「これはその……確かに恥ずかしいですね。」
 恐らく僕の顔も赤くなってるんだろうなぁ。
「でもこういうの……」
 恥ずかしいのかその続きの言葉は先輩の口から出てこなかった。
「た、食べよ。ゆっくりしてると昼休み、終わっちゃう。」
 照れているのを隠すように先輩は自分の弁当を食べ始める。先輩ともっと甘い時間を
過ごしたいのは確かだけれども、食事の時間も確かに惜しい。というわけで。
「でもこういうの、嬉しいですよね――美咲先輩。」
「――――ッ!!」
 先輩の顔がりんごのように真っ赤に染まる。というわけでイチャイチャするのはこれくら
いにしてまずはお弁当をいただくことにしようか。
 先輩、普段はクールな割にこういうのに結構弱いんだよなぁ。おかげで先輩を照れさせ
て真っ赤にさせたいという若干嗜虐的な嗜好が身についてしまった気がする。
593名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 09:58:13 ID:y90pyWdL
 さて、今回のオチについても触れておこうと思う。
 放課後、僕の携帯に一通のメールが届いた。

題名:副流愛被害者の会
本文:
教室での副流愛の垂れ流しは我が学級のルールに違反しています。
つきましては明日、後述する副流愛被害者全員に対して購買のデザートを賠償として支
払うことを要求します。
尚、賠償に応じない場合被害者の会による私的制裁が加えられる可能性がありますの
でご注意ください。

 どうやら世界は砂糖だけで出来ていないらしい。甘い時間を過ごすにはそれ相応の代
償が必要というわけか。
 でも、でもそんなことですら楽しいと思えてしまう辺り、僕は所謂恋の病というヤツにやら
れているのかもしれない。そんなわけで今日の帰りも先輩とご一緒させていただくとしよう
か。
594名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 10:02:15 ID:y90pyWdL
良作の後にブランクを取り戻すための習作で申し訳ないです

ところで保管庫に掲載された自作品の誤字等の手直しをしたい場合どうすればいいのでしょうか
具体的に例を出すと前スレ553の名前ミスとか
595名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 11:01:58 ID:OsNvIZCX
112 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/12/30(火) 04:31:00 ID:xQ1Bawv9
某雪見は言った
「あいつの身体は血液じゃなくて砂糖が流れてるんだな」




間違いなくこっちへの誤爆だな
596名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 12:46:00 ID:Sq6QdYdV
甘弁GJ!
597名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 13:25:31 ID:CSSbgU1/
>>82
多分こんなかんじだろう
http://sukima.vip2ch.com/up/sukima020883.jpg
598名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 13:26:41 ID:CSSbgU1/
ごめん誤爆
599名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 13:38:18 ID:mnSNLALD
>>597
全然間違っていないんじゃないか?
むしろ糖化大学ってそんな感じなのかもしれないぞ?
600名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 14:12:34 ID:7WuTZn3p
…デザートより、塩分が欲しいとです。
601名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 14:15:19 ID:qsYB8Etj
>>597
おっ、真・恋姫か
ただし時代背景的にまだ大学はない戦乱の世

ところで今日がコミケ3日目だな
自分と恋人の名前をそのまま使ってドロ甘エロエロな同人誌を売るオタク甘娘という電波が来た
602名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 15:49:46 ID:rN7fXb5E
>>594
GJです。

wikiなんだから修正も自由にできるはず……と思ったらlivedoor IDが必要なのか。
IDを登録して自分で編集するか、それが無理なら管理人さんにコメント欄↓でお願いするか、かな。

ttp://wiki.livedoor.jp/amae_girl/comment/%a5%c8%a5%c3%a5%d7%a5%da%a1%bc%a5%b8#comment
603名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 15:53:12 ID:CsHomKIq
>>594
乙乙 いいよいいよー
wikiはやったこと俺もないんだが、
どうしても駄目だったら他の住民に頼んでみたら?
無責任極まり無いが
604名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 16:16:26 ID:wG1tgGyC
>>594
編集権限のロックを解除しておくの忘れてました。
編集したいページを開いて画面左上あたりの編集ってリンクを開いて編集してください。
わからなければWikiトップページにでもコメント書いてくれればこちらで編集します。
605604:2008/12/30(火) 16:18:14 ID:wG1tgGyC
これじゃ誰だかわからないか、Wiki管理人です。
一時Wikiが荒らされていろいろ作業したときに編集権限規制してからそのままになってました、ごめんなさい
606名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 16:18:28 ID:y90pyWdL
>>602-604
ご助言ありがとうございます
修正しておきました
607名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 16:20:36 ID:ik28Fdtz
>>604
管理人氏お疲れさまです
やっぱりどこでも荒らす人間はいるんだなぁ
608名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 16:36:06 ID:Rw3GEWRI
乙だ
褒美は5万すりすり券と練乳蜂蜜ぜんざいだ
609名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 22:34:39 ID:40c7VG11
PSPで失礼するよ
何もかもがGS!
この頃冷たい物だけじゃなく甘いモノまで歯にしみる・・・
地核過敏かしら
610名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 22:35:30 ID:dg1TePvT
地核って地球規模ですか
611名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 23:11:05 ID:HE2lnOjb
らめぇぇぇぇっ!かじゃんかりゃまんとるでひゃぅぅぅぅぅっ!
612名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 23:23:32 ID:cVjAdrPp
火口にロケットを出し入れするとそうなるんですね、分かります。
613名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 00:16:55 ID:NOz6JjAn
誰がうま(ry
614名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 00:56:17 ID:8hr09kgB
>>612
ウマウマ
615名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 07:51:11 ID:382j/BUz
あまあま
616名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 12:42:02 ID:TpwtWSH/
メープルダンシング
617名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 15:56:57 ID:42S1SAI8
砂糖の蜂蜜漬け
618名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 17:43:45 ID:hpcwfYec
>>617
ライナス乙
6191/2:2008/12/31(水) 17:53:09 ID:hF2usGoF
 年が末ということで、妹のみゆが買い物について来いと言うの。
「兄は非常にめんどいので嫌だと答えると、妹はどう答えるのだろう」
「お兄ちゃんだけお正月に餓死する羽目になるよ?」
 ついていくことにした。
「それで、みゆさん。何を買うんだ?」
「えっとー……洗剤と、洗濯バサミと、サランラップと、あと食材」
 メモの切れ端を見ながら、主婦感たっぷりな様子でつらつらと並べるみゆ。
「色気が足りん。それでは兄を動かすことは出来ない」
「洗剤うっふーん! 洗濯バサミあっはーん! サランラップうっふーん! 食材はにゃーん!」
「それは色気ではない」
「にゃんと」
 小芝居に満足したので、二人で近所の大き目のスーパーに向かう。さすが歳末、人がごった返しており一寸引き返したくなる。
「後日にしないか、みゆ?」
「ふぁいとだよ、お兄ちゃん!」
「妹の励ましを受けたとあらば、頑張る兄である!」
「かっくいい……かっくいいよ、お兄ちゃん!」
「ふおおおお……唸れ俺のゴリラパワー!」
「見える……お兄ちゃんの背後にゴリラが見えるよ! でも、かっこ悪いので出さないで」
「あ、はい」
 背後のゴリラオーラを消す。しょうがないので、普通に入店。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、カゴだよ、カゴ。カートに入れようね」
 みゆがカートを転がしてきたので、受け取る。そのまま自然にみゆの手を握る。
「にゃー♪」
 嬉しそうに笑顔を見せるみゆの顔を、なんとなく手で覆う。
「見えない、何も見えないよー。世界終わっちった?」
「終わった」
「んじゃ、生き残ったお兄ちゃんとみゆが新世界でアダムとイブになるよ!」
「しかし、本当は終わってないのでその予定は棄却されます」
 覆っていた手を外す。みゆは目をぱちくりとさせると、こっちを見た。
「実は終わってないと知ってるみゆなのですだよ! えへへ、お兄ちゃん騙しちゃった♪」
「がむでぶ! 騙された! 最愛の妹に騙されたとあってはもう生きていけない! よし、死のう」
「不許可だよ! 簡単に諦めないの!」
 許可が出なかったのでまだ死なない。
「じゃ、まず何買う?」
「んと……洗剤かにゃ?」
 カートを押して洗剤コーナーへ向かう。液体やら粉やら種類が色々あって、何を買えばいいのか分からない。
「どれ?」
「えーと……あ、あれあれ」
 みゆは高い位置に置いてある洗剤を指し、背伸びした。しかし、みゆの身長ではとてもではないが届きそうもない。
「うー……」
「無理するねい。兄が取ろう」
 軽く手を伸ばし、洗剤を取ってカートに入れる。
「これだよな?」
「……ほわー」
「どした、妙な声を出して。いや、常に妙ではあるが」
「その称号はお兄ちゃんに譲るけど、そうじゃなくて、おっきくてすごいなーって。みゆもお兄ちゃんくらいおっきかったらよかったのになーって」
「ふむ。……じゃあ、大きくてたくましいと悩ましげに言ってみてはどうだろう」
「お、お兄ちゃんの、……おっきくて、たくましくて、……みゆには入んないよぅ」
 大変なことになったので、悩ましげな吐息を吐きつつ兄の股間を凝視するみゆを小脇に抱えてその場から逃げ出す。
「そこまでは頼んでません! 頼んでませんとも!」
 自販機の近くに腰を下ろし、半泣きでみゆに訴える。
「にゃははー♪ お兄ちゃん、顔まっかっかー♪」
「内臓が紫だから、そこでバランス取れてるから大丈夫」
「お兄ちゃんが奇病に侵されてる!?」
6202/2:2008/12/31(水) 17:54:11 ID:hF2usGoF
「妹が可愛く見えてしょうがない病魔に侵されてるんだ」
「それは兄妹であれば誰しもが侵されてるからへーきだよ、お兄ちゃん!」
 そんなことはないと思う。
「それより、お買い物の続きしよ?」
「了解」

 その後もちょっとした騒ぎを起こしつつも、なんとか買い物終了。ベンチに荷物と腰を下ろし、一息つく。
「いやはや、結構な量になったな」
「お疲れ様、お兄ちゃん。はい、ジュース」
「お、サンキュ」
 みゆからジュースを受け取り、プルタブを上げごくごく。
「……ぷはー! いや、潤った」
「みゆも飲むー! 口移しで!」
「胃から逆流した内容物も送っていいならやる」
「ゲロを送らりる!? ……ううにゅ、それでもお兄ちゃんから送らりるなら……やるしか!?」
「やるな」
「にゃっ」
 みゆのどたまにチョップを落とす。
「だってだってだって! お兄ちゃんとちゅーしたかったもん! たとえ吐瀉物を口に含まされるとしても!」
「吐瀉物を主食とする妹は嫌だなあ」
「じゃあ普通に口移しすればいいんだよ!」
「なるほどそうか! ……ん?」
「早くー! はーやーくー!」
「あ、はい。……いやいや、おかしいっての! ていうか、人前でキスとか、無理無理。兄の顔を見てみろ、あまりの羞恥に青紫色になっているだろ?」
「なってないし、なってたら明らかに病気だよ、お兄ちゃん! あ、それから、だいじょぶだよ」
「何が?」
「このベンチはちょーど窪みにあるから、お兄ちゃんがみゆを隠してくれたら誰にも見られないよ?」
「む……」
 確かに、ベンチは窪んだ壁を背にして置いてあり、両脇も壁で覆われている。ベンチにみゆを座らせ、俺からすればばれないとは思うが……いやしかし。
「お兄ちゃん……みゆとちゅーするの、いや?」(おめめうるうる)
「まさか!」
 条件反射的にみゆとちゅー。すぐ騙されます。
「むちゅー♪」
 嬉しそうにむちゅーと言うみゆとちゅっちゅちゅっちゅした後、口を離す。
「にゅ……えへ、えへへ、お兄ちゃん♪」
 恍惚とした表情のみゆのほっぺを、優しくなでる。
「ふにゅー♪ ……あのね、お兄ちゃん。ジュースがみゆのお口にきてないんだけど?」
「口移しとか言ってる時点でジュースは飲み終えてたからな」
「がががががーん! それなら先に言ってよ! みゆ、飲んでなかったのにぃ……」
「許せみゆ! 略してゆるみゆ」
「反省の色が見えないよ!」
「すまない……すまない! こうなったら、死んでお詫びを!」
「お兄ちゃんが錯乱した!?」
 死のうとする俺を必死で止める妹の図を作ってから、はたと気づく。
「たかがジュース一つで、なんでここまでしなくちゃいけないんだろう」
「お兄ちゃんがすぐ死のうとするからでしょ! めっ!」
 叱られた。
「じゃあ死なないから許してくれ」
「んー……今日、一緒にお風呂入ってくれるなら、許す」
「入る入る、入りまくり。入りすぎて皮膚が液体状になっても出ない」
「そうなる前に速やかに出るの! ……んじゃ、今日は一緒にお風呂だよ、お兄ちゃん?」
「分かった分かった。じゃ、帰るか」
「ラジャったよ、お兄ちゃん!」
 敬礼するみゆの手を取り、一緒に帰りました。風呂にも入りました。いや、皮膚が溶ける前に上がりましたよ。大人ですから!
621名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 17:55:39 ID:hF2usGoF
投下完了。
俺には……甘えんぼうとか言われても、こんなのしか!
622名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 18:05:46 ID:MdubCfVB
干し柿
623名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 19:45:01 ID:IuUxJFgQ
>>621
おバカ兄妹いいよおバカ兄妹
笑い萌えたww
624名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 20:13:47 ID:9n0azUuC
だれかが年末ネタ落としてくれると信じてたよ!GJ!
625名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 20:31:07 ID:JLB0qmgQ
>>621
これはいいスイート。

じゃあつぎはえんぼうで書いt
おっと、こんな時間に客のようだ。
626名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 21:00:55 ID:TpwtWSH/
>>621
これはバカ甘というジャンルなのかw
627名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 22:51:45 ID:CW5jqVJg
「もうすぐ新年ですね。」
「そうだなぁ。」
 四畳半の安宿で、俺と俺の恋人・雨ケ崎恋はのんびりと大晦日を過ご
していた。
「寒くないか?」
「辰巳くん、その質問はこれで5回目ですよ。」
 そう返して恋は苦笑する。
「いや、ホラ、このオンボロアパートだとお前の家と違って、隙間風とか入
ってくるから寒くないかなぁと。」
 幸い木造ではないものの、窓枠の辺りからスースーと隙間風野郎が不
法侵入を敢行してくる。訴えたら勝てるんじゃないだろうか。
 ましてや相手はいわゆる名家のお嬢様、こんな荒んだ環境で過ごして
きたことなどないはずだ。って思うんだけど、それはやはり貧乏人から見
たお金持ちのイメージなんだろうかねぇ。
「厚着してきてますし、その……」
 ゆっくりと俺の肩に重さが加わっていく。そして頬には恋の髪が触れる
感触。預けられる体重が心地よいのは何故だろうか。ある人は、それが
信頼の重みだからだと答えたそうだ。俺はうまいことを言う人もいたもんだ
と感心したね。
「こうして、くっついてますしね。」
「あぁ。」
 恋の右手に重ねた俺の右手、その手にほんの少しだけ力をこめる。恋は
そんな俺の仕草を黙って見つめることで応えてくれた。
 そのまま、特に何も話すことなく1時間ほどのんびりする。時刻は既に22
時を回った。新しい年まで、あと2時間弱だ。
「今年は色々なことがありましたよね。」
 唐突に恋がそんなことを言う。
「だよなぁ。」
 ちょっとした感傷に俺も浸ることにしよう。
「――2月14日」
「俺らが付き合いだした日か。」
 思い返す。あの日俺は体育館裏という定番スポットで
「まさかバレンタインに男の人からチョコを貰うことになるだなんて思ってもみ
ませんでした。しかも手作りだなんて。」
 くすくすと彼女が笑う。
「欧米式に日本のスタイルを混ぜてみたんだよ。」
 本当なら花束を持っていくつもりだったんだが――とは流石に言いづらい。
流石の俺も学校に花束は持っていけないよなぁ。
「でも、そうやって笑うくせにOKしてくれたじゃないか。」
「だって、今までそんな面白い人、見たことなかったんですもの。遠巻きに
ねだるような視線を送ってきたり、無理やりにでもそのあたりの話に結びつ
けてきたりだなんて、浅ましいじゃないですか。」
「やっぱり男は直球勝負だよな!」
「う、うぅん、辰巳くんはちょっと直球過ぎるような気が。」
 困ったような笑顔でやんわりと否定されると却って傷つくこともあるよな!
「それに、ただ面白いだけの人じゃないっていうのもすぐにわかりましたし。」
 そう言って一瞬目を伏せる。
「あの時はすみませんでした。辰巳くんを試すような真似をしてしまって。」
「いいっていいって。……寧ろ盛大に騙されすぎたせいで大事にしちまった
しなぁ。」
 我ながら暴走しすぎた感のある3月半ばの出来事。彼女を恨むつもりは
勿論毛頭ないのだが、主に自分の暴走っぷりのせいであまり思い出したく
ない事にカテゴライズされている。
「でも、格好良かったですよ、辰巳くん。親が唐突に破産して行く当てがない
だなんて言った私を、即断即決で家に連れ込むだなんて、絶対普通はでき
ませんから。」
628名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 22:52:17 ID:CW5jqVJg
「そこまではいいんだけどさぁ……。」
 その後流石に良心の呵責に苛まれ、真実を口にしようとしていた彼女に
対して、『何も言わなくていいから!』などと強引に口を閉ざさせてしばらく
家に監禁同然のことをしていたのだ。幸い警察沙汰になることはなかった
けれども、なぁ。
 あ、これは直球過ぎるってことか……反省。
「でも、おかげで辰巳くんが『雨ケ崎』目当てで近づいた人じゃないって、
確信できましたから。」
 天使のような微笑を浮かべて、女神のようなフォローを入れてくれる。
「そもそも雨ケ崎がそんなお嬢様だって知らなかったからな!」
 ごめん、大嘘。知ってはいたけれども、別に彼女が雨ケ崎だから惚れた
わけではない。彼女が彼女だから惚れただけだ。
「でもま、それからだよな。」
 我ながら少し強引に話題を変えてみる。
「こうして雨ケ崎が俺に恋人っぽい甘え方をするようになったのってさ。」
 そういって重ねた二人の手に視線を送る。
「甘えには前提として信頼関係が必要なんですよ。だから全面的に信用し
た相手にその身を委ねることは、とても自然なことなんです。」
 くすりと笑ってから、雨ケ崎は俺の頬にキスをする。
「あ、でもそう考えると――」
 彼女が重ねた手を振り解く。
「辰巳くんって私にあんまり甘えてくれないですよね? もしかして私、信用
されてなかったりします?」
 拗ねたような口調でそう言ってはいるが、目元は緩んでいる。恐らくから
かわれているんだろうな。でも
「そう言われても、結構甘えてないか? 毎日弁当作ってもらったり、試験の
たびに勉強見てもらったり、バイトに迎えに来てくれたりとかさ。」
「全部私がしたくて勝手にしてることなので、甘えてる内に入りません。」
 きっぱりと、速攻で否定された。
「じゃあ一緒にいるだけで――」
「その後に何が続こうと、私も一緒だって答えますよ。」
 今度は最後まで言葉を続けさせてもくれません。もしかして実は本当に怒っ
ていたりするんだろうか。不安になって恋の瞳の奥を見つめる。
 うん、綺麗だよなぁ、恋。――って違わないけど違うぞ!? 再度目をこらし
て瞳から恋の感情を読み取ろうと――あぁ、睫毛長いし綺麗だよなぁ。やっぱ
手入れとかして
「私が覚えている限りでは5回です。」
「え?」
 そんな阿呆みたいなループをしそうになっていたところで、恋が痺れを切らし
たのか喋り出した。
「辰巳くんが私に甘えてくれたと思った回数ですよ。」
 何故かはわからないけれども、彼女はそう言って笑ってみせた。
「……むぅ、わからん。」
 心当たりが多すぎてどれがそうだかわからない。
「それ以外は私が甘えてる思い出ばかりですよ。
体育祭では転んで怪我をしてしまった私をおんぶして一緒に帰ってくれて、夏
休みには無理して稼いだお金で私が行きたいと言っていたところに連れ出し
てくれて、文化祭では打ち上げが終わった後眠ってしまった私に膝枕をしてく
れて――ホラ、行事の日だけでもこんなに。」
「ってそっちだって俺がしたくてしてることじゃないか。」
「ふふふ、違いは何だと思いますか?」
 俺の突っ込みもどうやら想定の範囲内だったらしい。恋は余裕のある笑顔で
すぐさま切り返してきた。
「む。」
 違い、か。何だろうか。恐らく恋の表情から察するに、既にヒントは貰っている。
そして俺が答えてくれると信じている。しん、じて。
629名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 22:53:12 ID:CW5jqVJg
「……あー、成程。」
「気づいてもらえました?」
「でもやっぱり、それでも俺はお前に甘えてるよ。」
 うん、そうだ。だって俺は恋を信頼しているし、恋が信頼してくれているから。
「じゃあもっと態度に出してくれないと、私、拗ねてしまいますよ?」
「それじゃそうならないように抱きしめておきますか。」
 そう言って、僅かばかり離れていた距離を詰めてぎゅっと抱きしめる。彼女の
体は柔らかくて、いい匂いがした。
「ずるいですね、こんなことされたら嬉しくなるしかないじゃないですか。」
 言葉とは裏腹にご満悦な彼女。
「恋に愛されることに甘えてるっていうのはどうだろう?」
 そして俺は答え合わせをしてみた。ちょっと意味合いがずれているけれども、
恐らくこれで正解なのだろう。
「ふふっ、お互い甘え甘えられですね。」
「……来年もそれで宜しく。」

 多分「甘える」ってことは自分の都合のいいことを相手に求めることで、それは
相手がそうしてくれるという信頼がないと成り立たない行為。
 甘え甘えられる関係が成立するなら、それはきっと自分も相手も互いに何か
を望みあって、自然にそれを叶えあっていく関係。都合のいい見方かもしれない
けれども、俺にはこの時確かにそう思えた。

 除夜の鐘が鳴る。
 A HAPPY NEW YEAR!!
630名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 22:55:40 ID:CW5jqVJg
年末ネタを考えるつもりが、少し方向性がズレてしまったような?
甘えんぼうの甘えとはまた違うものの、『甘えの構造』も読んで勉強してみたいものです
631名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:09:01 ID:qlwh2tis
お前らあまおめ
632名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:31:42 ID:vtcXhvqC
初詣は
「○○君とずっと一緒にいられますよーに」だな
633名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:35:07 ID:Duo7iOqF
初詣の出店でりんご飴を一緒になめ合う電波を受信した
634名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:43:55 ID:VEaxQDfP
おいおい、姫始めはどうした?
635名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:45:23 ID:vtcXhvqC
彼女の胸元にたまった雫を舐める
636名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 00:48:17 ID:OkoS8Lzj
年越し蕎麦一緒に食べて
「これからもあなたのおそばにいれますよーに」もべただがグッド
637名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 01:19:01 ID:NNZy+h4V
年越しの瞬間は粘膜が繋がってるんですよね
638名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 01:27:58 ID:UZKyryxJ
>>634
姫初めは一月二日に行われるもの
元旦の一日くらいは穢れの無い純粋な心身でいようというもの
だが甘娘に言わせればした方が純粋で清められるらしいです
と、姫初めものを誰かが書いてくれると願う

ところでセンターまであとわずか。
甘えんぼ受験生はこの時をどう過ごすのか!?
639名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 01:38:08 ID:eNkm2bUQ
今年も皆が甘えんぼな女の子に苦しめられますように。
640名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 01:45:38 ID:ogaSjACA
今年も俺はこのスレから逃れられない
641名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 02:36:36 ID:MIqVqtOu
みんなあまおめ!
642名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 06:23:14 ID:+W8zisiR
また虫歯と戦う一年が始まるお…
643名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 09:06:19 ID:LamxSwtJ
おせち料理って、けっこう甘いよね
644名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 10:35:43 ID:KMFM8ONt
>>630
なんかツボにハマったGJ
645名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 14:36:31 ID:4gcLyCx7
あまおめです皆さま今年も虫歯に気をつけ頑張りましょう
646名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:34:14 ID:i9i8QnhE
「さて、それじゃどうしようか。」
 元日、初詣も終わって僕と柚姫は二人で神社の石段を降りていた。
僕としてはこのままブラブラ歩くのもいいのだけれど、借り物の晴れ着
に慣れない草履を身に纏った柚姫はそういうわけにもいかないだろう。
 どこか落ち着けそうな所に行くか、少し早い気もするがこのまま別れる
か。この二択が無難なところ、かな。
「それでは武様の家に参りましょう。」
 柚姫は笑顔でそう提案する。
 しかし……今年も様付けかぁ。軽く肩を落としそうになる。あらぬ誤解
を周囲に与えてきたので、正直やめて欲しいのだが柚姫は頑なとして
それを聞き入れてはくれない。
 曰く『旦那様を様付けで呼ぶのは当然にして自然の摂理です』との事
だそうで、『もしかして武様は私のことを愛しておいででないのですか』
と涙目で言うのだから、僕としてもそれ以上強くは言えなかった。
 以上、喜んでいいのか悲しんでいいのかよくわからない回想終了。
「うん、そうしようか。……足、大丈夫?」
「えぇ、歩くのに支障はありま――」
 と、そこまで言って考え込むような表情になる。どうかしたのかと思って
柚姫の顔を覗きこうもうとした時、柚姫が再度口を開く。顔が近い分、可
愛らしいその唇にどうしても目が言ってしまう。
「いえ、やはり少し慣れませんので転ばないよう腕を絡めても宜しいでしょ
うか?」
 月並みに言ってしまえば子悪魔的な笑みを浮かべて、柚姫はそう言った。
僕も男の子、こんな風にあからさまに甘えられた時に応えないほど情けなく
はないつもりだ。そう信じたい。信じさせてください。
「うん、喜んで。」
 そう言って僕の左腕を柚姫に差し出す。柚姫は僕の腕を恭しく抱きとめ、
僕のすぐ隣りの定位置へと納まり、可愛らしい笑顔を浮かべる。
 ……だから、腕を取る前に軽く舌なめずりしていたように見えたのは、多分
というか絶対僕の気のせいだ。
「やはりこの方が落ち着きますね。」
「うん。」
 却って歩きづらいのではないかという野暮なことを言う気はなかった。
 隣りを歩く柚姫を見て癒される。今年もどうやらいい年になりそうだ――こ
れはそんな風に思った元日のお話。
647名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:34:51 ID:i9i8QnhE
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

「ただいま。」
「お邪魔します。」
 玄関を開けると、どちらからとなく自然とそう言った挨拶が口を出る。
「って言ってもウチの家族は僕を残してハワイに行ってるんだよね。」
「え、そうだったんですの!?」
 驚いた表情で僕を見る柚姫。……柚姫と一緒に正月を過ごしたいがために
僕だけ残った、などという話をするわけにもいかないよな。
「うん、商店街の福引で当たったのが3人分だったからさ、父さんと母さんと、
妹の珠美で行くように勧めたんだよ。」
 僕は別段ハワイに興味ないしね、と締めくくる。我ながらよく出来た嘘だ。
「武様、わざわざ私のために残ってくださったなんて……!」
 って聞いちゃいないよ!?
 とはいえそれで自分を責めている様子はなく、何故か目を輝かせている。
それならまぁ、いいのか、なぁ?
「行ってくだされば私もハワイに着いていきましたのに! 何でしたらお父様
にお願いしてホテルのひとつでも私達用に買占め――」
「い、いやいや、そんなことしなくていいから!」
 携帯を取り出そうとする柚姫を止める。冗談でなく本気でそうしてしまおうと
するのが柚姫で、そうしてしまえる財力が平然とあるのが柚姫の家だ。
「ほ、ほら、柚姫とこうして二人きりで過ごせるなら、ホラ、場所なんて関係な
いし!?」
 本音ではあるのだけれど、こんな誤魔化すみたいな使い方になってしまう。
「武様……ッ!! そうですよね、武様さえいてくださればそれがどこであろう
と、極楽浄土ですら霞んでしまうほどの聖地に違いありません!」
 そうであろうと、こうして真に受けて喜んでくれるのが彼女のいいところだと
思う。時折暴走気味なのはともかくとして。
「それじゃ居間ででものんびりしよっか。」
「そうですね、武様のお部屋で姫はじめと致しましょう。」
 ……はい?
「何だか今おかしな言葉が聞こえてきたような気がするんだけど……?」
「? そうですか? 私には聞こえませんでしたけど。」
 本当に何もわかっていなさそうな表情で、柚姫は首を傾げる。
「えっと、さっき言ったことをもう一回繰り返してくれる?」
「『そうですね、武様のお部屋で朝まで姫はじめと致しましょうか。』ですか?」
 何か追加されている気がする。
648名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:35:25 ID:i9i8QnhE
「あのね、柚姫、姫はじめって何かわかってる、かな?」
 念のための確認。
「はい、その年最初に男女が交わることですよね? 日本の素晴らしき文化
です。」
 流石HENTAI発祥の土地日本。いつの間にか姫はじめも『素晴らしき文化』
として認められていたらしい。
「……まず一点、姫はじめは1月2日の行事だよ?」
「あら、そうでしたか。では明日改めて姫はじめを致しませんと。」
「ってそうなるの!? ていうかそれじゃ姫はじめにならないよ!
 姫はじめは元日の一日くらい穢れのない純粋な心身でいようってものだよ!
 ――って>>638さんが言ってた、ような。」
 あれ、>>638さんって誰だ? 何か変な電波を受信してしまったような気が
する。
「それはおかしなお話ですね。男女の交わりなくして人類は発展しないという
のに、それを穢れと呼ぶだなんて嘆かわしいですわ。寧ろより純粋であるため
に交わるべきでしょうに。」
 ……反論は気持ちよく一蹴されました。
「そ、それだけじゃなくてさ。」
「はい。」
「そもそも『ひめはじめ』はどんな行事か正確にはわかっていないんだよ。
 男女がどうこうっていうのは一説に過ぎないんだ。」
「流石は武様、博識ですのね!」
「あ、いや、それほどでも。」
 どうでもいい知識なんだけどね。
「でも、それはそれとして……抱いて頂けませんのね。」
 途端柚姫が悲しそうな表情を浮かべる。
「え、いや、ほらさ。」
 うまい言い訳が思い浮かばない。そもそも僕は何でこうして拒否しているんだ
ろうか。
「うぅ、年の初めは愛しき殿方に抱かれていたいという乙女心、受け入れてはも
らえないのですね……。はっ、もしや既に私に飽きられているのでは!?」
「そんなこと、ないよ!」
 思わず大きな声が出る。
「武様……。」
「僕は柚姫のことが大好きだし、僕も年の始めの思い出が柚姫と一緒なら嬉しい
よ。でなきゃ今日だって誘ったりしないだろ?」
 うん、そうだ。だったらこうして否定する必要なんてなかったはずだ。
「ごめん、柚姫。ちょっと驚いちゃってさ。
 そ、それで、今からでもさ、僕の部屋にあがってくれない、かな?」
 我ながらたどたどしくなってしまうのが情けない。こういう時に淀みなく柚姫の
喜ぶ言葉を言える自分になりたいと思う。
「はい、喜んで!」
 さっき泣いてたカラスがもう笑った――あまりの急激な変わり身の早さに、もしか
して嘘泣きだったのでは? とほんの少しだけ疑ってしまいそうになる。この期に
及んで、僕は何て失礼なやつなんだろうか。
「それじゃ、ね。」
 柚姫に恭しく手を差し出す。柚姫は僕の手を取って、嬉しそうに微笑んだ。

 そうして部屋に向かう途中、『ふふふ、計画通り、ですわ。』なんて独り言が聞こえ
たような気もするけど、きっと幻聴だよね?
649名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:36:51 ID:i9i8QnhE
 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 スル、スル。
 布擦れの音が部屋に響く。着物を着たままでも構いませんよと彼女は言うけれど
も、僕としては脱がせ方もわからないし、汚したくもないしでその申し出は拒否させ
てもらった。
「脱ぎ終わりましたわ、武様。」
「うん――ッ」
 僕が振り返ったと同時に、柚姫が結っていた髪を解いた。美しいプラチナブロンドが
宙を舞う。それは何とも幻想的で蠱惑的な情景だった。
「どうかしまして?」
 柚姫が僕の目を覗き込むまで、僕は目を奪われたまま動けなかった。
「あ、うん、正直見惚れてたんだ。」
 そのことを素直に言葉にする。
「まぁ、お上手ですのね。」
 ……したのだが、冗談として流されてしまう。彼女のことを褒める時はいつもこうだ。
だから僕は、そんな柚姫に自分の言葉が嘘偽りのないものであることを示すために
すぐ唇を求めた。
「んぅ…ちゅぅ、はぁ、んっ」
 互いが唇を貪りあう音が淫らに響く。僕は彼女の唇を、舌を、歯を、唾液を、口の中
にあるもの全てを求める。
「あ、んんっ……はぁ、ゃん!」
 柚姫はされるがままに僕を受け入れる。そして僕が舌を吸うたび、彼女の口内の唾
液を飲むたび、可愛らしい反応をしてくれる。
「んっ――はぁっ、武様、今日はとても積極的ですのね?」
 一度息を整えるために唇を離す。柚姫は積極的に攻める僕に気分を良くしたのか、
とてもエッチな微笑を浮かべていた。
「柚姫に見惚れてしまったって言ったよね? 見惚れるほど綺麗で、可愛い恋人相手
に我慢できるほど、僕はヘ、紳士的じゃないよ。」
 ヘで始まる3文字の言葉は飲み込む。なまじ自覚症状がないではないだけに、どう
しても口にはしづらいのだ。
「ふふ、それだけではないのでしょう?」
「え?」
 いつもとは違う、何か獲物を目にしたかのような獣のような瞳が向けられる。
「『ひめはじめ』について、随分とお詳しかったじゃないですか。」
「――ッ!?」
 ……もしかして、ちょっとだけ期待して調べてみたのがバレてますか?
「それに、ここだってもうこんなに大きくなっていますわ。」
 そう言って柚姫が僕のものを、ズボン越しに強く擦ってくる。
「ちょ、ちょっと、柚姫!?」
 僕はいつもと違う柚姫の様子と、下半身から駆け上がってくる刺激に戸惑わされて
いた。
「ふふ、ごめんなさい。」
 そう言って軽く笑むと、柚姫は僕から少し離れた。
「少しおふざけが過ぎてしまいました。」
 そう言って見せた笑顔は、普段見慣れた柚姫の顔だった。
「は、はは、ちょっとビックリしちゃったよ。」
「さっき焦らされた分の意趣返しですわ。」
「うっ。」
 言葉に詰まる。流石にアレは全面的に僕が悪い、よなぁ。
「その、ホントにごめん。」
「謝らなくていいんですのよ。私も我慢できず少し急ぎすぎてしまいましたし。」
 ……我慢?
「ほら、ここを触ってみて下さいな。」
 彼女は再度僕の傍まで寄ってくると、僕の右手を取り、秘所へと導いた。
「あっ」
「武様と致すことを考えてしまうと、すぐにこうなってしまうんですの。
 ……武様は、こんな淫らな女は嫌いですか?」
 柚姫の声色は冗談めいていたが、その目は真剣に僕を射抜いていた。
650名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:37:46 ID:i9i8QnhE
「ううん、僕のことを考えてそうなってくれるんなら、凄くうれしいよ。」
 僕は彼女から目をそらさず嘘偽りない気持ちを吐き出した。
「とても、嬉しいですわ。……今の言葉だけで達してしまいそうなくらいに。」
 その言葉に偽りなく、彼女の秘所からまた新たに淫猥な蜜が溢れ出してくる。
「何回イっても大丈夫だよ。」
 僕はそう言って彼女の胸に手を伸ばす。
「達するなら私は武様と一緒がいいですわ――んっ」
 女性の胸というのは不思議だ。そう大きくない――彼女の名誉のために敢えて
こうボカさせてもらう――というのに、それは柔らかく、実に女性を感じさせてくれ
る。
「ふぁ――んっ、ひゃぅ」
 右手は彼女の胸を機械的に揉むのではなく、優しく、感情を込めて、じっくりと揉
んでいく。そして左手は空いているほうの胸の乳首へと伸びていく。
「やぁ! そこは感じすぎてしま、ひゃうん!?」
 乳首を軽く弾いてみると、彼女の口からは甘い悲鳴が漏れた。感じてしまうなん
て言われたら、僕でなくともこうするに違いない。
「ひっ……あん、ひゃう、や、やぁ、このままでは、んっ、私だけっ!」
 左手だけでなく、右手も乳首の周りを重点的に攻めるようにしてみると、柚姫の
嬌声は更に艶を帯びた。折角だからこのまま先にイってもらおうかと思った矢先に
手首を掴まれる。
「た、武様、もう前戯は十分ですから、その。」
 蜜の溢れた花弁を見せ付けるかのように、彼女は足を開いた。
「武様のものを私にくださいませ。」
 少女の体と恥じらい、僕を求め溢れる愛液と淫らなおねだり、――相反した二つ
が僕を更に興奮させる。
「うん、わかった。」
 もう我慢の限界だった。彼女に自分のものを突き挿れて、あえがせたい。
 僕は服を脱ぎ捨てると、すぐに怒張を彼女のクレヴァスへとあてがった。
「武、様」
「柚姫」
 切なげな表情を浮かべてこちらを見る彼女に、キスをする。そして濡れそぼった
彼女の秘所を一気に貫いた。
「――ッ!」
 声なき声とともに、彼女の体が痙攣する。突き入れられて軽く達してしまったの
だろうか。ただ、もしそうであったとしても、僕は動かずにいるつもりはなかった。
「――ッ!? た、武さまぁっ! あ、私、達して、ひう、やぁっ、あぁん」
 腰を大きく動かし、何度も奥へと打ちつける。挿れたばかりで素早く動かすこと
ができない分、奥をしっかり突くことで快感を貪る。
 柚姫はイッたばかりの敏感な体を奥まで貫かれて、息も絶え絶えになるほどに
悶えているようだった。
「そんなぁ、んぅ、いきなりこんな激しく、なんて……ッ」
 結合部から更に新しい蜜が溢れる。挿入も次第にスムーズになってきたので、
僕は更に早く、もっと激しく腰を動かし始める。
「んんっ、やぁ、武様ぁ! こんなの、激しくて、あぁん、やぁっ!」
 彼女が弱い場所を攻め立て、そして胸への愛撫も再開する。
 まさしく僕は、彼女を貪っていた。
「武様ぁ、武さまっ――んん、ちゅ、んくっ」
 そんな僕に当てられてしまったのか、興奮の余りか、今度は柚姫の方が僕の
唇を貪り始めた。
 キスの音、腰を打ち付ける音、嬌声――そのどれもが耳から僕を更に興奮させ
ていく。
「んん、はぁ、んちゅ――はぁ、旦那様ぁ、私、もう、もう!」
 唇が離れ、柚姫が何かを訴えてくる。
 上気した頬に潤んだ瞳、いつの間にか彼女の方も僕に負けじと振っている腰、
なるほど彼女も達してしまいそうなのか。
651名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:38:17 ID:i9i8QnhE
「うん、僕も、そろそろ…ッ」
「一緒に、一緒に、んぅ、達しま、しょう?」
 ねだるような瞳に僕は唇を重ねあうだけのキスで答える。
「柚、姫ぃ、ゆずきぃっ!」
「武さまぁ、私の、私の、だんなさまぁっ」
 ラストスパート。彼女の最奥を何度も突く。そのたび彼女の中は僕のものをきつ
くきつく締め付ける。
「あぁ、中ぁ、中に出して、くださいませぇっ!」
 その言葉に合わせるかのように、僕のものを一気に搾り取ろうと引き締めにか
かる。
「――くぅ、柚姫、出すよ!」
「あぁ、私も、んんんっ」
 彼女の奥に、欲望を吐き出した。彼女の体が軽く跳ねる。どうやらうまく同時に
イくことができたようだ。
「あぁ、はぁ、んっ……武様のが、中に……。」
 柚姫はうっとりとした表情でお腹を撫でる。
「ところで、あの、思い切り中に出しちゃったけど、大丈夫なの、かな?」
 我ながら若さにかこつけて、ついやってしまった気がする。うぅ、こういうのって
男が無責任なのっていけない気はするんだけどさ……。
「ふふ、今日は大丈夫な日ですから、ご安心くださいな。」
 そう言って彼女は優しく僕の頬を撫でる。お返しに僕も彼女の頭を撫でてやる。
「あ、でも」
 機嫌を損ねないため、というよりかは僕も気持ちをしっかりと伝えておきたいから
こそ続ける。
「子供を作りたくない、だとかそういう意味でも、ないから。
 まだ僕らは、大人じゃないし、ね?」
 僕がそういうと彼女はとても驚いたような顔を見せ、そしてすぐに、今まで見てき
た笑顔の中でもとびっきり嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「うふふ、そんなことを言われてしまっては、私も、またしたくなってしまいますわ。」
 そしてその表情が今度はえっちなものへと変わる。そして『そんなことを言われて
しまったら』、僕の方もまたしたくなってしまうんだけどね。
 僕らは見つめあい、そしてまた唇と、体を重ねあった。

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 あれから、私達は何度も愛し合った。
 武様は疲れてしまったのか、シャワーを浴びて一緒に布団に入るなり、すぐに寝
入ってしまった。私は彼の隣で、彼の頭を抱きしめながら寝顔を眺めている。
「可愛い寝顔。」
 笑みが漏れる。寝顔も、私の無茶に振り回されて困った時の顔も、普段の頼りな
さげな顔も、時折見せる妙に格好いい顔も、全部が好き。あぁ、でも困った顔が好き
だからといっても、あまり困らせすぎても嫌われてしまうので注意しなくては。
 あぁ、もう私は全身全霊で彼を好きになってしまっているのだと自覚する。
 下腹部をそっと撫でる。女陰には異物感が残っていた。誘っておいて言う台詞では
ないのだが、寧ろ望むところではあるのだが、今日の彼は凄く積極的だった。
「ふふっ、子供ができたらどうなさるんでしょうね?」
 勿論大丈夫な日というのは嘘だ。18になったと同時にゴールインという計画を考え
ると、それまでに子供を作って武様に決断させてしまった方がいいに決まっている。
いざという時には頼りになるけれども、やはり普段はヘタレ――というと彼が凹んで
しまうので、情けないと言い換えよう――だから。
 どんな手段を使ってでも欲しいものは手に入れる、それが我が家の家訓だ。勿論
花も恥らう乙女として、愛しい旦那様の子供は勿論普通の意味でも欲しい。できれ
ば大家族にしたいところではあるものの、その辺りは現実を考えて決めないと。
 彼の頬にそっと触れる。彼は恐らく私がこんなことを企んでいるなんて知らないの
だろう。でも、女の子は砂糖だけでなくスパイスも含んでいるものだから。
「今年も何卒宜しくお願いしますね、私の愛しい旦那様。」
 額にちゅっとキスをする。
 さて、一体明日はどんなことをして困らせて、甘えてみようかしら――。
652名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:40:11 ID:i9i8QnhE
書き終わり

>>638
こうですか、僕にはわかりません><
653名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 17:42:37 ID:b20eKgeH
>>652
いや、君はとてもよくわかっている。
ということであけおめGJ!
654名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 17:58:19 ID:h65OQsg3
>>652
限りなく正解。非常にGJ。
655名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 19:43:26 ID:4JuunmT4
いいぞもっとやれ!
656名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 20:29:50 ID:rn6Mg6zi
このスレの、ネタへの対応の速さは異常w
657名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 22:48:34 ID:7PXRN0+H
まったく新年しょっぱなから非常にけしからんスレだな
658名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 01:45:39 ID:vW/+cdbP
まったく、年の暮れから立て続けに甘いものをドカドカと…

あけましておめでとう!そして職人たちみんなにGJ!!
今年も、虫歯が増えそうです
659名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 02:00:25 ID:P2ON4N/W
>>638だが…
せっかく姫始めは二日だって教えてやったというのに
全くけしからん!GJ!
660名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 08:05:57 ID:+bIQ9G/Y
>>656
ネタ見てからじゃないと書かない俺みたいなのもいるからな
661名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 08:53:23 ID:REIIink2
「ねえ未奈美、>>659さんが姫始めは一月二日だって教えてくれたんだけど…」
「えー、今更言われても…。じゃあ一日のはプロローグって事で!」
「姫始めにプロローグなんて付けちゃっていいのかな…」
「私は慎ちゃんとこうやって触れられているだけでいーの。ふみゅ〜ん♪」
「分かったから耳掃除中にあまり動かないで。未奈美に怪我させたくないんだよ」
「は〜い♪」


うーん、甘くならんなあ…。後は任せます。ぐふっ!
662名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 02:39:47 ID:EocGp3k/
いやいや、これを甘くないと言ったらこの世に甘味は存在しないに等しいレベル
663 ◆POBrm2R/G2 :2009/01/03(土) 03:03:31 ID:CA3ZTG5G
>>661
こんな風な電波を受信しました。違っていたらごめんなさい。

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 

「みゅ〜・・・」
「未奈美って耳掻きの間、気持ち良さそうにするよね」
「だって慎ちゃんの匂いとか温もりとか優しさが伝わってきて心まで溶かされちゃうんだも〜ん・・・」
「よくもまあそんな恥ずかしい台詞が言えるよね・・・」
「えへへぇ♪慎ちゃんのこと好きじゃなきゃこんなこと言えないよ?」
そう言いながら僕の太ももを撫でてくる。ちょっとくすぐったいのでやめさせるためにちょっとイジワルをする。
「はい、これで左耳おしまい。逆向いて」
「慎ちゃん、ふ〜しないとだめだよぉ」
「・・・くすぐったがるくせに」
「えへへ♪でもアレがないと終わった気分にならないんだもん」
「はいはい・・・ふっ」
「ひゃうん!・・・えへへ♪ちょっと気持ちよかった♪」
「・・・早くしなさい」
「は〜い」
なぜこんなに恥ずかしい言葉を言えるのだろうか、僕にはそれが不思議でならない。
・・・まぁこんなに無邪気で、危なっかしくって、それでいて芯が強い彼女だから、僕は惹かれたのかもしれないけど。
そんなことを考えながら未奈美の右耳を丁寧に掃除する。
「ふっ」
「ひゃう!」
「はい、おしまい」
「慎ちゃ〜ん、くすぐったいからいきなりはやめてってばぁ」
「ごめんごめん」
非難しながらもちょっと楽しそうにする未奈美。次の瞬間には表情が変わるのも彼女の特徴で、
「ね!私いい子にしてたでしょ!?」
目を輝かせながら僕の目を見つめる。その言葉自体は本当のことだったので、素直に未奈美を褒めてあげる。
「うん、耳掃除の間はいい子にしてたね」
「だから、ご褒美に後ろからぎゅーしながらなでなでしてくれるよね?」
これだから甘えん坊さんは。隙さえあればくっついたり触ってって要求してくるからなぁ。
後ろから抱き付いてるとムラムラしちゃって生殺しなんだけど・・・
「・・・分かりましたよ。はい、ここにおいで」
「えへへ♪はい、ぎゅーってして?」
ぎゅー、と言葉にはせず、黙って抱きしめながら頭を撫でてあげると、まるで懐いた犬のように僕の胸に頭をこすり付けてくる。
「ん〜・・・♪きもちー・・・♪」
とろんとした表情で、口調でそんなことをつぶやく未奈美。
眠たいときの未奈美の癖、と言うか何なのか分からないが、その言葉に僕のリビドーが刺激されてしまい襲いたくなる。

「ねぇ、未奈美」
「・・・」
「未奈美?」
「・・・くー・・・くー・・・」
「・・・寝てる・・・このやり場のない欲求はどうしたらいいんだろうか・・・」
664名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 03:22:11 ID:5N0H1Avq
他人が考えたキャラ勝手に使うなヴォヶ
使ったことへの謝罪とかもないし
ネチケット学べ
665名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 05:46:21 ID:TCFjkEyf
>663

GJ。馳走でありました。
666名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 19:28:26 ID:QviIPupL
3の倍数の日だけデレデレになる女の子
667名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 21:28:40 ID:2LuGJ55I
3の倍数の日だけ懐妊する女の子
668名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 21:49:50 ID:rB9RFjmp
3の倍数と3のつく日に「あたしの中で出してぇぇ」と淫らにねだり、
4の倍数と4のつく日に前戯の段階から逝きっぱなしになってしまう、


そういう器用で不器用な子と付き合える初夢は、どこで見られますか?
669名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 23:11:59 ID:/kPX0jK3
>>668
ちょっと待てよ、お前それ12日とか公倍数の日に大変なことになるんじゃないか?
670名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 00:19:41 ID:BpucB+MH
>>668
24日とか大変だな。
3の倍数で4の倍数で4のつく日だ。
671名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 01:27:57 ID:w0nVq8si
新年から甘々なおまえ等に幸多き年であるよう願ってる。
あまおめw

672名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 03:53:23 ID:gbvP0oHo
個人的に男子生徒と従兄弟の女教師カップルが好きなシチュだ。
家ではまとめてる髪をほどいて露出度の高い格好で
後ろから抱き付いてきて頭ぐりぐり〜って擦りつけてきたり
673名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 22:34:37 ID:fI+Voixw
いちゃラブ大全注文してみたよ。
674甘系シチュスレ等一覧 1 /2:2009/01/05(月) 02:19:18 ID:3WSP24Vm
Hの時だけデレデレになる女の子2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198830040/l50
百合カップスレ@18禁文章創作板5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167898791/l50
傷ついた主人公をヒロインが慰めるSS
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193663674/l50
無口な女の子とやっちゃうエロSS 七言目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228989525/l50
【離れない】繋がりっぱなし【離したくない】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188615688/l50
純愛SS『其の4』
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185975371/l50
金の力で困ってる女の子を助けてあげたい 2話目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227429153/l50
【ご主人様】メイドさんでSS Part7【旦那様】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230849997/l50
素直クールでエロパロPART10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224945913/l50
【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第3夜【嫁!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215355199/l50
ツンデレのエロパロ7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201418764/l50
【友達≦】幼馴染み萌えスレ16章【<恋人】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221583669/l50
675甘系シチュスレ等一覧 2/2:2009/01/05(月) 02:19:48 ID:3WSP24Vm
【従者】 主従でエロ小説 第六章 【お嬢様】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222667087/l50
お姫様でエロなスレ10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo
おんなのこでも感じるえっちな小説9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224972874/l50
女性上位で優しく愛撫される小説ver5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171159735/l50
【痴女】淫乱な女の子でエロパロ【絶倫】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196538373/

クーのいる世界
ttp://coobard.blog64.fc2.com/
ゲーパロ専用の保管庫
ttp://green.ribbon.to/~geparosenyo/index/gameparos-01-index02.html
ツクバ屋さん
ttp://red.ribbon.to/~tukuba/page004.html
【イチャイチャ】バカップルスレpart4【ラブラブ】
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1227373827/l50
676追加:2009/01/05(月) 13:36:28 ID:3WSP24Vm
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第9章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206353662/l50
年の差カップルにエロ萌え 3歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214833826/l50
677追加:2009/01/05(月) 13:38:24 ID:3WSP24Vm
お姫様でエロなスレ10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229610737/l50

URL間違えてた…ごめん
678名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 01:12:54 ID:lg2Mz6Lf
半分くらい常駐スレだったw
残り半分は新たに常駐スレになったw
679名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 02:25:55 ID:g0L6QqCT
巡回が大変そうだな

ここのss書きの仕事の早さはどこにも負けないよな。
まるでこのスレに甘えているようだ。
680名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 03:39:56 ID:Sfr306i7
今から、巡回行ってくる
681名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 05:26:22 ID:Lz81PbVV
「よし、書き込み、と。」
 今日も今日とて常駐スレにSSを投下する。
 これで投下した作品は何作目だろうか。10を過ぎてからは数えるのも
面倒になって、すっかり数えるのもやめてしまった。一応下書きに使った
リッチテキストドキュメントファイルの数でおおよそはわかるだろうが、数
作品ほど紛失させてしまっているので、正確な数字まではわかりそうに
なかった。
『パンパカパーン、おめでとーございまーす!』
 いい加減コテとかつけた方がいいのかね? そんな風にも考えるが、
スレの空気上好ましいかどうかはわからなかった。
『これで貴方の投下したSSは50本目になりましたよー!』
 しかしさっきから何か変な声が聞こえる気がする。
 今流しているプレイリストには電波ソングなんて入ってなかったと思うん
だけどなぁ……。
「って華麗にスルーしないでくださいよ!」
「うわっ!?」
 突如耳元で声がしたので、俺は驚いて椅子から転げ落ちてしまった。
こんなの今時漫画でもやらないだろうに……我ながら情けないというか
何というか。
「うぅ、驚かれてなお私が相手にされてない気がしますよ……。」
 声のする方を振り返ってみると、そこには妙に可愛らしい少女の姿が
あった。ふわふわのプラチナブロンドに、目いっぱいのレースに彩られた
ワンピース――見る人が皆お人形さんみたいだという印象を抱きそうな
子だった。
「おぉ!」
 わざとらしく驚いてみる。いや、実際驚いてはいるんだよ。俺の部屋に
女の子が入ったことなんてないしさ。
 ただ、唐突の出来事に頭が追いついていないからこそ、こんな風にな
るんだろうなぁ。とりあえずそう分析してみた。
「うぅ、わざとらしい驚き方をされても嬉しくないですよぉ。」
 何だかすっかり涙目になってしまっている。うん、可愛い女の子の涙を
見せられるとたとえ自分が悪くなくても罪悪感を感じるよな。……今回は
どうやら俺が悪いみたいだから尚更か。
「それで君は一体何者? というかどこから入ってきたの?」
 まずは話の流れを変えておこう。彼女の求める方向に話を進めるために
も、この流れのままではマズいだろう。
 転んだ姿勢のままでもいけない気がしたので、椅子に座りなおす。
「うぅ、私は貴方の常駐スレの妖精ですよぉ。普段甘えられてる分甘えられ
るためにやってきたんです。」
「ほぉ、妖精さんか。」
 つまりどこからともなく現れたのはご都合主義で脳内保管すればいいん
だろう。ついでにこれ以上の突っ込みも尺の都合上カットすべきか。
 とはいえ突っ込まないと話が進まない部分もある。
「スレに甘えてるとはこれ如何に。」
 寧ろSS投下してるし貢献してるんじゃね?
「……え、えっと、心地よい居場所に甘えてるってことでお願いしますっ。」
「成程、深いなぁ。」
 そういった甘えがあるからこそ、SSの投下で貢献しているなんて傲慢な
考えが頭に浮かんでしまうわけか。今度賢者になった時にでも冷静に自
省してみよう。
「と、とにかくそういうわけで甘えさせてもらいにきたんですっ!
 等価交換がこの世界の理なんです!」
「さしづめ砂糖の錬金術師か。」
 スクウェア○ニックスに訴えられないよう気をつけないとな。
「? それだと錬砂糖術になるんじゃ?」
「いや、わからないなら流してくれ。」
 どうやら妖精にネタは通じないらしい。今度某泉の番組に投稿しておこう。
682名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 05:26:54 ID:Lz81PbVV
「それで、甘えるとは具体的に何をするんだ?」
 これで最後の質問。答えをもらったらもう甘々な展開一直線のはずだ。
「えっと、じゃあ膝に座らせてもらっていいですか?」
 おずおずと尋ねる姿勢がとてもディモールトです。これだけでしばらくオカ
ズには困らなさそうだ。
「OK、どんとこいだ。」
 ぱんぱんとひざの辺りを叩いてみせる。
「そ、それじゃ失礼しますね。」
 たずねた時と同じように恐る恐るといった感じで膝の上に乗る。妖精さん
の重みはどこか心地よかった。そういえばしばらく誰かとこんなに密着した
覚えがないよなぁ。
「しかし何故に横向き?」
 こういう時って背を胸に合わせるんじゃないのか。
「あ、いえ、この方がお互いに顔が見えていいかなぁと思ったんですけど。」
「なるほど。」
 今度SSのネタにさせてもらおう。
「ただこれだけだと何だか甘えられてるって感じじゃないよなぁ。」
 もう少し何かインパクトがないとスレ住民は満足しないだろう。彼らは甘さ
を求めるアーティスト故に妥協はすまい。
「じゃ、じゃあ頭を撫でてもらってもいいですか?」
「うおっ」
「!? ま、まずかったですか? 調子乗っちゃいました?」
「い、いや、そうじゃないんだ……。」
 まさかこんな密着状態から秘奥義上目遣いを使われると思わなかった。
ただでさえ上目遣いには男を言いなりにする魔法がかかっているというのに
至近距離からそれを浴びせられたんじゃ溜まったものではない。
「ほ、ほぉら、なでなでだぞー。」
 内心の動揺を押し隠すように妖精さんの頭を撫でてやる。髪を乱さぬよう
繊細に、だけれども腫れ物に触るような感じではなくいとおしさをこめて。
ただ頭を撫でるだけの行為と侮ることなかれ、実はうまく撫でるには相応の
テクニックが必要なのだ。
 ……ごめん、童貞が調子に乗った。
「〜♪」
 しかし彼女は期待通りご満悦な表情を浮かべていた。撫で方ばかりの問
題ではないのだろう、こういうのはきっと。
「――しかしこうしてると何だかペットを相手にしてるみたいだよなぁ。」
 ただ黙って撫でるだけというのも何だったので、何とか話題をひねり出して
みる。我ながらもうちょっと小粋なトークはできないものかと思うのだが、彼女
いない暦=年齢の20代男性にできることなどたかがしれてるというものだ。
「んー、それじゃあにゃーとか鳴いた方がいいですか?」
「まぁありだな。」
 というかツボだ。
「……なー。」
 ぐふっ。
 まさか本当にやってくれるとは思わなかった。しかも手の動きに合わせて
頬を胸にこすり付けてくれる仕草付きとは……ッ! スレの妖精、恐ろしい
子!
「なーなー。――あむっ。」
「うおおおっ!?」
 撫でてる手を一旦払いのけて、指を咥えてきましたよこの子! やべぇ、
マジで愛らしすぎるんですけど。
「なぁ、抱きしめてもいいか。」
 俺は興奮の余りとんでもないことを口走ってしまっていた。もしかして調子
に乗っちゃってドン引きされちゃう典型的パターン?
「え? あ、ダメですよダメですぅ!」
 首を振るだけでなく手まで大きく横に振ってくれた。
 そこまで嫌かと凹みかけたのだが、続く言葉に驚かされる。
683名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 05:27:26 ID:Lz81PbVV
「わ、私から言わないと甘えることにならないじゃないですかぁ……。」
 そう言って妖精さんは恥ずかしそうにうつむく。
 この子マジパネェっすよ。
「そ、それじゃあおねだりかもん!」
 ばっちこいといわんばかりの姿勢を見せる。ってこれじゃダメか?
「え、ええっと、じゃあ――ぎゅってして、ください。」
 再度の上目遣いで俺の理性は吹き飛んだ。
「だぁー、もう可愛らしすぎなんじゃあーい!!」
 思い切りハグして頬ずりする。彼女はほんの少しだけ驚いた様子を見せた
が、すぐに嬉しそうな、でも少し恥ずかしげな表情に変わる。
「にゃ、にゃー。」
 彼女のそれは、後になって思えば照れ隠しだったのかもしれない。


 それから1時間後。
「さて、一通り甘そうなシチュはやってみたわけだが。」
「で、でもまだまだ足りませんよ?」
「何と!?」
 つまり俺はまだこの可愛らしい妖精さんと夢のような時間を過ごせるわけ
か。
「SSを書いてスレ住人を甘い気持ちにさせた分だけ、私と甘い時間を過ご
さないとダメなんですっ。」
「おぉ、ワンダフル!」
 やっててよかったSS職人!
 そうして、俺と妖精さんの二人暮らしは始まったのであった。

   〜続かない〜
684名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 07:09:27 ID:U617YdLB
>>683
まじで萌え死んじゃうかと思った
GJGJ!
685名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 08:10:42 ID:0o6VmCGZ
禁断少女っぽい設定だったけど甘かった!
686名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 08:30:22 ID:T8Q6cGmM
あー、俺の所にも妖精こねーかなー


GJ!
687名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 12:54:25 ID:8sJhwBY+
SS50本か……険しい道のりだぜ!!
しかしおざなりなSSでは妖精さんに顔向けできん……!!
GJ……!!
688名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 16:18:14 ID:5VPMmZd7
つまりこれはあれか?SS50本糖化すれば俺んとこにも妖精さんが甘えに来てくれると解釈していいんだな!?
689名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 17:15:21 ID:3UK2UPeE
甘えんぼうな陵辱小説家
690名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 19:49:03 ID:FAqVxLES
つまり仕事中はずっと凌辱シーンを練ってるわけだろ……?
彼氏も甘えられながらいつハードなプレイになるか心配でたまったもんじゃないなwww
691名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 22:08:15 ID:28+Sulm6
甘える描写が必要だからと彼氏に甘えまくる女性ハードボイルド小説家
692名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 07:16:09 ID:rWvgDBUy
甘えを軍事に盛り込むため参謀に甘えまくる総帥
693名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 11:05:03 ID:QYwMtuNM
「突撃だ……そう、喩えるならご主人様に向かって駆けていく子犬系甘えんぼうのように」
「ゆっくりと後退だ……そう、喩えるならご主人様に口付けをしながらベッドへじりじり下がるように」
「挟撃だ……そう、喩えるなら左右からご主人様を挟んでたっぷりと奉仕してさしあげるように」
「殲滅せよ……そう、喩えるなら限界を迎えたご主人様を一息に絶頂に導いてさしあげるように」

「我が軍の勝利です!」

「きゃーんっ! 総帥様に御報告だよー!! 総帥様、褒めてくれるかなぁ〜っ! ……ハッ、コホン。撤収準備。急げよ」

というわけで総帥に参謀と将軍の二人を甘やかす任務が発生しました。
うーむ、うっかり総帥に甘える形になってしまった。
694名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 13:33:59 ID:eIPp25qI
…ふう

このスレの反射神経は異常w
695名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:33:38 ID:ukjdSQBC
実に喜ばしい...
696名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 22:32:33 ID:bEIKzhtn
彼氏の匂いがする物をクンカクンカする
697名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 12:14:44 ID:vZJRmD+7
>>696
男「あの……大量に買い置きしたリ○ッシュは何処に?」
女「捨てた、こんなにいい匂いがするのに勿体ないだろう?」
男「人のワイシャツ嗅がないで下さい!」

こうですか?わかりません><
698名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 12:41:59 ID:90S0nG74
ワイシャツにだけ甘える甘えんぼうなんて甘えんぼうじゃないやい!

というわけで
女「ワイシャツを嗅がれたくなかったらずっと私のそばにいろーーー!!」
がっばあああ! ごろごろすりすりくんかくんかふんふんすんすんもふーもふー

こんな感じでお願いしたい。だめですか?><
699名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 19:59:41 ID:1rh8ZXz3
 朝、脱衣所で何ともコメントに困る光景を目にしてしまった。
「はふぅ、将ちゃんのにおい〜♪」
 姉さんが俺のYシャツに顔を埋めて、何だか妙にうっとりとした声をあげ
ている。
「――って生将ちゃん!?」
 これは見なかったことにすべきだろう――そう思って回れ右して退散し
ようとしたのだが、どうやら遅かったらしい。
 というか生ってなんだ、生って。
「……おはよう、姉さん。」
 朝なのでとりあえず挨拶をしておく。
「お、おはよう、将ちゃん。」
 目を泳がせながらも、姉さんは一応挨拶を返してくれた。
「で、何してるの?」
 聞かない方がよかったのかもしれないが、見つかってしまった以上追求
しておこう。
「え、ええっとね、朝の将ちゃん分の補充をしよっかな〜と。」
 将ちゃん分って何だろうか。自分でいうのもなんだが、あまり体に良さそ
うな成分ではない気がする。
「うぅ〜。」
 そのままさめた目で見続けていると、うめき声を上げ始めた。不覚にもそ
んな姉さんを可愛いかもしれないと思ったのはここだけの話だ。別に俺に
サドっ気はない、多分。
「しょ、将ちゃんが悪いんだよっ!!」
「なにゆえ。」
 突然の責任転嫁の戸惑う。そもそも姉さんの奇行は今に始まったことじゃ
ないんだし、別に責めたつもりもないんだけどなぁ。
「最近外出歩いてばっかだしー。」
「年始だから友達から声がかかるんだよ。」
 かくいう姉さんも結構出歩いてる気がする。
「最近お姉ちゃんとお風呂入ってくれないしー。」
「その言い方だと最近まで入ってたみたいだな。」
 などと言いつつも、小学校4年くらいまでは姉さんに請われるままに一緒に
入ってたんだから、我ながら付き合いのいい弟だと思う。
「最近お姉ちゃんに愛してるって言ってくれないしー。」
「あぁ、うん、愛してる愛してる。」
「ってそれじゃ愛を感じない!」
 素っ気無く返したら怒られた。
 ……個人的にそういう言葉はそう何度も言うものじゃないと思うんだが、そ
れは男女の見解の相違というヤツなのだろう。
「将ちゃんは私が浮気してもいいの!?」
 あー、しかし逆ギレした姉さんをどう静めたものか。
「あぁ、うん、わかったわかった。
 じゃあ姉さんの気の済むように将ちゃん分とやらを補充していいよ。」
 やっぱり自分の身を差し出すのが一番手っ取り早いんだろうなぁ。朝だから
考えるのも面倒くさいし。
「え、いいの?」
 途端に目を輝かせる。我が姉ながら現金なものだ。
「どうぞどうぞご自由に。但し遅刻しない程度にな。」
 両手を上げて降参のポーズを取る。
「ふふーん♪ それじゃあねぇ。」
 姉さんがニヤニヤしながらすり足で近づいてくる。そしてあと30センチくらい
で密着するよなぁなんて考えいたら、一気にその距離をつめてきた。
「ぎゅー♪」
 アンタ何歳だと思わず突っ込みそうになったが自重する。まともに年齢を答
えれるのがオチだろう。
 ちなみに登場人物は全員18歳以上ですという注釈を入れておこう。
700名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 20:00:13 ID:1rh8ZXz3
「将ちゃん将ちゃーん。」
 胸に頬をすり寄せる。
「将ちゃんのにおいー♪」
 すんかすんかと鼻を鳴らす。
「……何か犬みたいだな。」
 素直な感想を口にする。一応かわいいの類義語のつもりだ。今の姉さんに
直接そんな言葉を与えるのは、猫にマタタビを与えるのと同じなので自重して
おく。
「んぅー? 将ちゃんそういうのが好み?
 お姉ちゃん、犬耳と首輪つけて将ちゃんの部屋で飼われよっか?」
「そしたら飯はドッグフードな。」
「……将ちゃんだと本気でやりかねないよね。」
「そりゃ本気だしな。」
 こうでも言わないと姉さんも本気でやりかねない。
「うぅ、将ちゃんが冷たいです、お父さんお母さん。」
「その父さんと母さんからも俺は姉さんに甘すぎるってよく言われるよ。」
 友人に至ってはシスコン呼ばわりしてくる。否定はできないので、手を出し
ておいたのはここだけの話。
 うぅーと呻いてはみせたが、姉さんはそれ以上何かを言うのをやめ、黙っ
て俺に抱きつくことに専念したようだ。
 俺はそんな姉さんの背中に手を回し、口を開く。
「――それにしてもアレだな。」
「うん? どうかしたの、将ちゃん。」
「いや、最近姉さんと一緒にいる時間が少なかったかもなって話。
 ……今日学校の帰りにでもデートに行く?」
 こうして改めてデートと自分から切り出すのも結構恥ずかしいものだ。大抵
姉さんに振り回されるがままにしてるし。
「――!! うんうん行く行く♪」
 顔を下げるとすぐそこに姉さんの幸せそうな、なんて言葉でも表現しきれな
いくらいの眩しい笑顔があった。
 全く、こんな笑顔を見せられて落ちない男がいるとでも思っているのかね、
ウチの姉さんは。

 ちなみにどうでもいい余談ではあるのだが、今日は勿論遅刻だった。
701名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 20:06:00 ID:a0ZLv6JK
どうでもいい感想ではあるのだが、素晴らしい甘さだと思った
702名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 20:46:20 ID:vZJRmD+7
腎臓が……ショ糖を再吸収できないだと!?
>>700……恐ろしい子……
703名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 20:49:33 ID:CGxUnqAQ
とにかくGJ!
704名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:26:08 ID:90S0nG74
やっほう! GJ!
705名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 23:02:27 ID:URWEa0D/
GJ
なんだかんだで姉が好きな弟が更に良い


ところで偶々かもしれんが読んでる最中に胃が重くなってきた
胃薬飲んでくる
706名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 12:24:18 ID:+80Xe5JO
どっかのメシ屋だと思って下さい。
 
「あー腹減った。あれ?メニューがいつものと違うぞ?」
頭撫で撫で定食
後ろからギュッ丼
匂いクンクン漬け
ほっぺムニムニエル
ずっと蕎麦にいてね
酢おんぶ
接吻
※砂糖水はセルフサービスとなっております。
「…何これ?」
707名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 14:28:11 ID:0VARXnXF
>>706
全部注文させてもらおうか
708名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 17:07:39 ID:+80Xe5JO
>>707
味付けはいかがいたしましょう?
 
普通に甘々
「もっとくっつこうよ〜♪」
 
すっきりさわやかクールスイート
「私を抱きとめて欲しい」
 
ちょっぴり刺激のツンアマ
「べ、別に甘えたい訳じゃないんだからね!?」
709名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 21:18:16 ID:DOj/0Ofq
現実ならただのバカップルなのに
文章でみると、ときめきを感じるのはなぜだろう

職人の表現の巧さの恩恵か?
710名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 21:27:16 ID:uoRqBfYr
冬は巨乳+ブレザーに埋もれたい
711名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 21:34:38 ID:rwEkVc/o
冬は貧乳+ぱじゃまをギュッとして温めてあげたい
712名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 00:42:07 ID:G/ZiwKwd
冬は炬燵の中で足を絡ませ合いたい
713名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 00:55:43 ID:ODxh9jol
公園or駅のベンチで身を寄せあいたい
714名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 02:19:28 ID:FsCO3nE6
あの娘の胸を寄せて上げたい
715名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 03:09:41 ID:KP04ERN+
敢えて言おう


おっぱい枕は暖かくて柔らかくて最高だ
力なく肩から胸板にそっと添えられた腕の感触も良い

更にその状態で軽く乳首を弄ったりすることで
「えっち〜〜」といった甘えた言葉と共に
添えられた腕でぎゅっと抱き締められるのがまた良い
716名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 03:20:15 ID:HDQZyS5m
こたつで寄り添って暖まりたい
717名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 03:48:21 ID:JO5w5KqO
想像しちまったじゃ、ないか…。
718名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 05:04:01 ID:CiVeHI2q
>>717
想像したのなら後はそれをスレにしたためるだけじゃないか
719名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 09:14:28 ID:B0iRKngv
>>715
頭を預けるか顔を埋めるか
どのみち男が甘える展開

ただ、甘えっ娘が彼から甘えられて戸惑うシチュもたまにやる分には面白い
720マシュマロ:2009/01/10(土) 10:57:55 ID:pEotL2OA
 不意をついて湯上がりのほのかに桜色に染まった、甘くボディソープの香る彼女の胸に顔を埋めてみた。
いつも彼女がするみたいに。
 温かくて柔らかい。包みこまれてどこまでも沈みそうなのに、ちゃんとハリがある。
すべすべの感触を思う存分楽しんでいると、不満げなため息とともに細い指で髪をすかれた。
「かずくん、ずるい」
「たまにはいいだろ」
 動かしにくい口で言いながら届く範囲にキスをして、あいた片手で腰から胸の脇までゆっくりと撫であげる。
「ん……えっち」
 鼻にかかった声。それに釣られて思わず上げた顔にくちづけが降ってきた。
「かわりに今日は一日中くっついていよ?」
 少しでも触れている場所を増やしたいのか腕が背中に回される。
 答えるかわりにそれ以上の力で抱きしめると、今度は安心したような吐息が肌をかすめた。
 三連休はこれから。
721名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 11:57:27 ID:B0iRKngv
早いw

いつもみたいに濃くてねっとりとした甘さもいいけど
たまにはこういうすっきりとした優しい?甘さもいいよね
722名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 19:45:05 ID:NfsYbgJz
甘いの人別れたな
723名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 21:06:55 ID:v+gbDUFv
いまさらだが後輩ちゃんの話やべぇな。読めば読むほどハマルw後輩可愛すぎるぞ
724名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:56:08 ID:2WFeK6HX
>>723
どれだっけ?と探したらさんざん爆笑したはずなのにもう一度笑えたw
たしかに読めば読むほどハマルwww後輩可愛すぎるwww
725名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 01:08:05 ID:jS+O0U+t
PCで書き込もうとしたらアクセス規制中とか\(^o^)/
年明けてからこのスレに3本も投下したのがマズかったか
726名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 01:27:41 ID:yh8yWpkN
>>723
すまぬ…!詳しく…
727名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 01:49:16 ID:f2F22FB1
あぁ・・・ばってんにゃんこされたい
728こたつ:2009/01/11(日) 12:57:04 ID:F7ul57H6
「にーチャ」
こたつに当たりながら、うつらうつらフネを漕いでいた俺に、遠慮がちな声が掛けられた
「……んっ、チイか
お帰り」
「おこた出したんだ」
「ああ、お入り」
学校帰りで寒そうにしている女の子に、隣の布団を捲って誘う
「……いい」
しかし、チイは素っ気なく踵を返し、居間から出ていってしまった
「嫌われたかなぁ」
売れないライターの俺の家に、毎日通って世話をしてくれる女の子
そんなありがたい存在を昨日は
「仕事の邪魔だ」と、追い出してしまった
もちろん、邪魔にするほどの仕事などなかった
ただ、花が開くように愛らしくなっていくチイに、抑えが効かなくなりそうだったから……
兄とも慕ってくれる女の子
大家の娘だからといって、掃除どころか、食事や洗濯の世話までしてくれる恩人を、毒牙にかけるわけにはいかない
一人、鬱々と自省をくりかえす
カラッ……
台所に荷物を置いたチイが、居間に戻ってきた
『ンッ?』
替わりに何か抱えている
「なにソレ?」
「……おともだち」
見ればぬいぐるみのようだ
前にキャッチャーで取ってきた奴
「……ジュン君、チョーサク君、ショージ君」
名前を呼びながら、こたつの席に一つづつ置いていく
当然、三つ置けば席は埋まる
「……寒い」
俺の隣に来て、伏し目がちに訴えた
『そういうことか』
席はいっぱいなので仕方ない
あまりの微笑ましさに笑いをこらえながら、自分の前の布団を捲る
「どうぞ」
間違いではなかったようだ
俺の膝の上、彼女の言うところの指定席におさまると、のどを鳴らさんばかりの上機嫌で体を預けてきた
「にーチャ、大好き」
729名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 13:58:45 ID:EpkZnDam
三匹が気になって萌えきれないw
730名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 13:59:25 ID:6cAQyMNM
GJGJ
女の子がめっさかわええ
731名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 15:09:57 ID:00bKpeMz
にーチャの名前は三波春夫か
732名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:59:05 ID:aa7Qr1lm
続きwktk
733名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 22:21:30 ID:370CxRPP
ぬいぐるみのネーミングセンスが末恐ろしいw
734名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 02:38:33 ID:cEs/tpv8
>728

その三匹はファミリアなのかい?
735名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 05:35:03 ID:0VZAdc6F
>>734
甘えんぼなサスガ嬢とな?
736名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 08:22:19 ID:NCBe2b0S
>>736
にーチャと呼ぶ女の子の声はかないみかで決まりだな
737道場:2009/01/12(月) 10:47:38 ID:euriK8eV
うぅ…寒い…
セーラーから胴着に着替えるのは気合いが入るから大好きなんだけど、最近凍てつくように寒いんだよね。
でも早く着替えればみんなが着替えているところをみる事ができるし、一石二鳥なんだけどね。

私が合気道をはじめて早一年。
まだまだ袴をつけられるような腕前ではないのはもちろん、
おじさまに全力でかかっていっても先に息がきれるのは私の方で、日々鍛練不足を感じていたり…

そんなことを考えながら更衣室を出ると、道場の隅でいそいそと着替えている永武さんを発見。
永武さんはかなりのベテランだけど、無口で
私が話し掛けても二言三言しか喋ってくれないおじさまなんだよね。
まぁそんな永武さんが大好きなんだけど。

永武さんの黒い袴。動くたびに徐々に開く胸元。
そして、永武さんの匂い。
これらを感じながら徐々に近付く。隙あり。
永武さんを後ろから羽交い締めにする。温かい!

今日の稽古も頑張れそうな気がする。
738名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 10:56:25 ID:nlmbccpj
なぜだろう・・・永武さんがスネークに見える
739名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 11:54:31 ID:NXKqwYUM
俺にはスネークPに見えて来たぜ
740名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 13:54:21 ID:euriK8eV
ごめんなさい。精進しますorz
スレ汚し失礼しました。
741名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:27:47 ID:0VZAdc6F
>>740
普通にGJ
742名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 17:13:58 ID:oM1+BYZo
>>740
スレ汚し…どこがだ?
GJと言いたくなるじゃないか。
743某スレに誤爆してきた orz:2009/01/12(月) 18:27:49 ID:08KFOE3P
>>740
普通にGJ!
あんまり自虐してるとばってんにゃんこが飛んでくるんだぜ?
744名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 20:54:55 ID:lF6MszE/
にへらー って擬態語良くない?
ほっぺたが緩む感じ
745名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 21:26:28 ID:rsD+/eJ6
にへへへへへw
746名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:12:22 ID:QEfFmlQW
個人的には、「にゃはw」かな
747名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:23:21 ID:FaarxXW1
「にひひひっw」


って、なんか違うな
748名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:24:42 ID:FmQYJ34i
普通に「にこにこ」はだめなのか
それとも某CCSやアステロイド帰りの人みたく「はにゃーん〜♪」とか?
749名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:31:10 ID:08KFOE3P
>>748
あんたはわかってる!
にこにこしてる甘えっ娘を想像するとこっちまでにこにこできる(*´∀`*)
750名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:35:55 ID:oweNqiwh
今更これを書くのもなんだが、ばってんにゃんこって
空飛ばない天空x字………いや、なんでもない
751犬子(1/2):2009/01/12(月) 22:42:02 ID:BfX1p/5a
 お正月なので人間なのか身体がコタツの亀なのか分からない生物になってる符長彰人ですこんにちは。
 暖けえと思ってたら、インターホンが鳴った。しかし、今の俺は亀なので移動に時間がかかるので移動せずにぬくぬくモードを持続する。
 すると、今度は連続してインターホンが鳴った。うるせえ。しかし、今の俺は強情な亀なのでやっぱり移動せずにコタツに篭る。
「符長くん符長くん符長くーん!」
 無視を決め込んでいたら、表から頓狂な叫びが聞こえてきた。正月から俺の名前を見知らぬ人々に知らしめても恥ずかしいだけなので、急いで表へ向かう。
「ミラクルうるせえ!」
「あ、符長くん。あけましておめでとうございます。今年もよろしくね?」
 表でニコニコしてる友人の犬子の頭をはたく。
「ぶった!? 符長くん、わたし女の子、女の子!」
「俺は男の子だ」
「知ってるよ?」
「じゃあいいや。それじゃまた学校で」
「待って待って閉めないで遊びに来たんだよ!」
 玄関のドアを閉めようとしたら、犬子は慌てて用件を伝えた。
「なんだ。最初からそう言えばいいのに。寒かったろう、早くあがれ」
「言う暇も与えられずドア閉められそうになったのにぃ……」
 ぶちぶち言いながら犬子は家に入った。ドアを閉め、外から鍵を閉める。さらにノブを押さえて開かないようにする。
「えへへ。あのね、符長くん。……符長くん? あれ、いない!? 符長くん外!? ……あっ、開かない! 閉じ込められた!?」
 混乱する様が面白かったので、しばらく様子をみることにする。
「出して符長くん出して! あっ、そだ、中から鍵開けたら……あれ、開けたのにドア開かない!? 符長くんドア押さえてる?」
 黙ったまま事の成り行きを眺める。
「む、無視しないでよ符長くん! そ、それともいないの? ……ふ、符長くん?」
 声が不安そうになってきた。よし、いい感じだ。
「ふ、ふえぇ……」
 あ、いかん。慌ててドアを開けると、涙目の犬子が迷子の子供みたいな表情でそこにいた。
「い、いるなら返事してよぉ! うー……」
 怒ったようなほっとしたような表情で、犬子は俺を見た。
「すまん。一人で混乱するお前が面白くて面白くて」
「符長くん、悪趣味だよぉ……」
「確かにちょっとやりすぎた。ごめん」
 詫びの意味も込めて犬子の頭をなでる。
「わふー……」
 変な声で不満を訴える犬子。鳴き声?
「お詫びと言ってはなんだが、姫初めしよう」
「しっ、しないよっ! 符長くんのえっち!」
「思春期の男子なんてこんなもんだ。さて、どうする? どっか遊び行くか? それとも家で遊ぶか?」
「んー……とね、家で遊ぼ? 外はどこも人多いし。ね?」
「そうすっか」
 犬子と一緒に家に入り、そのまま滑らかにコタツへ侵入。もう動けねえ。
「あ゛ー……寝間着で外にいたから、コタツのありがたみが普段より150%増しだ」
「猫みたいだね、符長くん」
「お前は犬だからコタツ苦手だろ」
「いっ、犬じゃないよ、犬じゃないよ!?」
「犬子という頓狂な名を持つくせに犬じゃないとな。解せぬ」
「犬子って符長くんがつけたあだ名だよ!? 解せぬ、じゃないよ!」
 変なことを言う犬だなあ。
「うー、分かってないフリするしぃ……」
「何のことやら。さて、何する? ゲームでもするか?」
「んー……どしよっかな」
 俺のすぐ隣に座り、犬子は軽く宙を眺めた。何をするか考えを巡らせているようだ。
 なんとなく、無言で犬子の犬耳をいじる。
「ん? なぁに?」
「体温を感じないが、この犬耳は血が通ってないのか?」
「こっ、これは犬耳じゃなくて髪型だよう!? マクロスのランカちゃんの髪型といーっしょ!」
 変な犬耳だなあ。
「うー、ちっとも聞いてないしぃ……」
 変ではあるが、さらさらで気持ちいいなあ。
「……あの、符長くん。なんで私の髪ずーっと触ってるの?」
「あ、すまん」
 慌てて手を離す。いくら親しい仲とはいえ、馴れ馴れしかったか。
752犬子(2/2):2009/01/12(月) 22:42:33 ID:BfX1p/5a
「あ、嫌とかじゃなくて! なんでなのかなーって」
「いや、深い理由はない。さらさらして気持ちよかったから触っただけだ」
「え、そう? えへ、ちょーっとだけ自信あるんだ。もっと触りたい?」
「大胆な犬だな。よし、乳をまろびだせ。揉みしだいてやる」
「髪の話だよう!?」
「知ってたけど、話の展開によってはむにむにできるかなーと思ったんだ」
「できないよっ! 符長くんのえっちえっちえっち!」
 犬子はぺけぺけ俺の胸を叩いた。犬子はよわよわなのでちっとも痛くないが、鬱陶しいことこの上ない。
「さてと、何するかな」
「うー、叩いてるのにちっとも堪えてない……」
「……そうだ! 飼い主と犬ごっこをしよう! 説明しよう、飼い主と犬ごっことは」
「全部言ってるよ! どーせ私が犬なんでしょ? わんわん!」
「早速犬になりきっている……なんという犬ぢからか!」
「ばかにされてるよぉ……」
「というわけで、この遊びをしましょう。やったことない上にさっき思いついただけの底の浅い遊びだけど、きっと楽しいよ?」
「楽しそうな要素ぜろだけど、いいよ。することないし、やるよ。でも、あんまり酷いことしたらヤだよ?」
「…………。うん、酷いことしない」
「不安しか感じないよぉ……」
 俺はあまり犬子に信頼されていないようだった。
「じゃ、今から犬子は犬。あまり変化がないな。わはは」
「ありまくりなのに……それで、どんな犬なの? 室内犬?」
「ちっこいの。飼い主が好きだぜ好きだぜ好きすぎて死ぬぜってくらいの犬」
「え……そ、そーゆーのを私がするの?」
「じゃあ、飼い主が嫌いで嫌いで隙あらば喉笛を噛み千切ろうと画策している犬にするか」
「物騒だよ! そ、それなら最初の、……えと、符長くんのことが好きな犬でいいよ」
「よし、それなら開始。可愛いなあ、犬子は可愛いなあ」
 今の俺は飼い主なので、飼い犬の犬子の頭をなでて可愛がる。
「わ、わわ……は、はぅ」
「はぅ、じゃねえ。犬だろう、今は」
「あ、そだった。えと……わ、わんわん♪」
「いやはや、まったく犬子は可愛いなあ。特に小便を所構わず垂れ流すのが頭足りない感じでたまらないな」
「酷い設定だよう!?」
「喋るなっての」
「うー……不満がたっぷりだよ」
 その不満を消すように、犬子の頭をなでる。
「くふ。……わふ?」
 上目遣いで俺を見る犬子の頭を、さらになでなで。
「……わふわふ。わふ♪」
 嫌いではないようだ。さらに犬子の頭をなでる。
「くぅ〜ん……ふゅん」
 犬子は自分の鼻を俺の胸に押し付け、胸いっぱいに息を吸い込んだ。
「……きゅー♪」
 よく分からんが、楽しそうで何よりだ。
「わんわん、わんわん♪」
 満面の笑みでわんわん言う犬子を見てると、こう、胸の内側がきゅーっとしてくる。
「むう。心筋梗塞か?」
「符長くんが死にかけてる!?」
「あ、喋った。アウト」
「アウト!? え、そーゆールールなの?」
「そう。なので、罰ゲーム」
「は、はぅぅ……何するの? 痛いのなしだよ?」
「丸刈り」
「女の子に対してあんまりな仕打ちだよう!?」
「それが嫌なら、今年も俺と仲良くすること。それが罰ゲーム」
「? それ、罰ゲームでもなんでもないよ? だって、私と符長くんは仲良しさんだもんね?」
 犬子は俺の手を取り、にっこり笑った。まっすぐな笑顔を向けられると、俺みたいな根性ひん曲がった人間は照れて身動きができなくなる。
「あっ、符長くん顔真っ赤! あは、かわいー♪」
 調子に乗ってる犬子のほっぺをぎうーっと引っ張る。
「ひゃ、ひゃふー……」
 困った顔をする犬子だった。
753名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:43:20 ID:0VZAdc6F
受験間近であたふたしている男の子と、それを支えつつも甘えまくる女の子。




という電波を受信したんだがどうだろう?
754名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:43:24 ID:BfX1p/5a
sage忘れた。ごめん。
755名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:55:23 ID:xNA4qA7/
僕は受験生です
もうやるだけ勉強したんで学力には自信があります
でも中高と男子校の僕には糖分が足りないんです
誰か僕に甘さをください!!
756名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:58:58 ID:qsg1TTtX
>>744-749

布団というものは、あったかいものである。特に冬場の朝は、そこが桃源郷といわんばかりに抜け出すことを躊躇してしまう。
それは俺にとっても同じ。同じなのだが。
「おい、なに人の布団に入って来てやがんだ」
「いいじゃんか別にぃ。減るもんじゃなし!」
そう言って香奈(かな)は俺の布団へと潜り込んでくる。
何だかんだで場所を開けてやる俺も俺だと思うけどな。
何故か足の方から入ってきて、布団のトンネルを抜け、俺の隣からすぽっと顔を出す。
「ぷひゃー!到着〜」
にへらーと緩んだ笑顔で言いながら、俺の体に抱きついてくる。
「大探検だったな」
「にへへー。香奈二等兵、無事帰還しましたっ!」
キリリと敬礼を決める香奈。
「うむ、御苦労」
威厳たっぷりに言ってみる。
「怖かったよー!」
恐怖心は欠片も感じさせない声で楽しそうに笑っている。なんか香奈の行動を見ていると、猫を彷彿とさせるな…
「ごろごろ〜」
心の声が聞こえたのか、本当の猫のように俺の腕の中でくるりと丸まって、上目遣いに見つめてくる。
「褒美は出んぞ」
「にゃにー?!」
こういうときは大抵何かご褒美をくれとねだられることが経験上知られているので、先手を打っておいた。
ふはは、お前の思う通りになる思うな!
「ふにゅ…いいもん。明日からご飯も作ってあげないし朝起こしてあげないし、キスだってエッチだって禁止しちゃうもん」
「すいませんでした」
あっけなく思い通りになってしまいました。本当に(ry
「にゃはw」
とりあえず、抱きしめておいた。女の子特有のやわらかい抱き心地と、リンスの甘い香りがほのかに漂ってくる。
あ、いかん。ムラムラしてきた。仕方がない、少しナデナデしてみよう。
「ひゃうっ!…さ、触り方がえっちだよぅ」
「お前が柔らかすぎるのがいけないんだ」
「んもー!それって私が太ってるってこと?!」
「そんなことないぞ。女の子特有の、柔らかい感じだ」
「むぅ…ってこれじゃあ私ご褒美もらえないじゃない!」
おっと、気付かれてしまった。さらりと流すつもりだったのに…
「ご褒美ー!ご褒美ー!」
俺の手を払いのける勢いで駄々をこねる香奈。可愛くて仕方がない。
「はいはい、わーったよ。何がいいんだ?」
「え?!いいの?!やったーぁ!それじゃーねぇ…うーん…うーん?」
「…あれか、なんも考えてなかったのか」
「…にゃはは。そういうことだね」
再びふやけた笑顔でにへらーと笑う。
不意に、こんな景色をずっと守って行けたらなあ、なんて考えていた。
この笑顔を絶やさないように、この幸せな空気をいつまでも。
そんなことを思った、冬のある日。

「もう考えるの面倒だし、今日は1日布団の中でごろごろしたい!」
「えらい極論に出たな…。まあいいよ」
「わーい!やったぁー!一度こういう過ごし方してみたかったんだぁー」
まあ、俺は一緒にいるだけでいいんだからな、ご褒美になってるのかはイマイチ不明だが、喜んでるしまあいいだろ。
ところで。
「…すごく腹減ったんだが」
「あーそうかー。ずっと布団の中だとご飯食べられないね…じゃあ…」
嬉しそうに、それでいて恥ずかしそうに。
「今日の朝ご飯は…私だよ。…とか、言っちゃったりして」
もちろん、おいしく頂いたのは言うまでもない。


少し時間あいたけど、思いついちゃったので糖化しました。今は後悔してる。でも、謝ったりしないんだからね!
757名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:03:07 ID:dXEbv/0l
※この後の二人はスタッフがおいしくいただきました
758名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:04:09 ID:qsg1TTtX
それから遅れたけど>>751GJ!
犬子かわいいよ犬子。符長君もいい味出してるww
759名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:05:19 ID:BZtQQ8C3
ひええええええええ
いきなりGJが連続で・・・
760名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:13:02 ID:7pHTsLw1
何て言うかそのや・・・お前らGJすぎるぜバーロー
761名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:40:50 ID:19jHg/6A
勘弁してくれよ
折角ブラックコーヒー飲んでたのに、口の中に甘みしか無い…
762名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:58:02 ID:Z86aG9hI
アイスコーヒーの氷が、角砂糖になってるジャマイカ…。
763名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:58:16 ID:yoj/apja
「おね〜ちゃ〜ん」
――ボフッ
私がべッドメイクしていると妹が胸に飛び込んできた。
「こら! ご主人様の部屋で抱きついてきたりしないの!」
私たちは今、ご主人様の部屋の掃除中だ。
「ごめんなさ〜い」
と口では言いながら胸にグリグリと頭を擦り寄せて甘えてくる。
「おね〜ちゃん」
まったく。この娘はいつまでも甘えっ娘だ。ここは姉としてビシッと言わねば。
「こ〜ら〜 甘えないの」
「い〜や〜」
「貴方も、もう大人でしょ?」
言い聞かせるように言う。仕事中に甘えるようでは困る。
「お姉ちゃんも大人だけど、ご主人様に甘えてるじゃん」
「そ、それは……」
それとこれとは話が別だ。だがこの件はあまり強く言えない。
私は嫌だと言ったのにご主人様が3Pなんてしたせいだ。
姉の尊厳が危ない。
「胸とか揉まれて」
そう言うとメイド服に手を滑り込ませて胸をムニムニ揉む。
「気持ち良さそうに甘えまくるじゃん」
「……ちょ……やめっ……」
妹は巧みに私の弱い所をついてくる。かなり上手い。ご主人様に隔日で可愛いがられてせいだろうか?
「あと、ココも」
胸の先端部――乳首を弄る。
「ああぁん!」
思わず声が出る。開発された肢体は敏感に反応する。
「お姉ちゃん。もっと気持ち良くしてあげるね……」
そう言い妹の指が私の太腿からショーツの中に――

「い、いい加減にしなさ〜〜〜い!!」
私は妹を跳ね退け、ベッドに倒すと両手を掴んで組敷く。
「ハァ、ハァ……」
「お、お姉ちゃん?」
私の怒気を感じたか妹が恐る恐るといった感じで声をかけてくる。
「ハァ、ハァ……どうやら……姉を……舐めてるようね」
そう言って妹のメイド服の前をガバッと開く。
「いいわ……ハァ、ハァ……思い知らせて……あげる……」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


それから小一時間、メイド姉妹はすっかり淫欲に支配されていた。
「あぁ……うぅん…………」
どちらの声とも知れぬ嬌声が部屋に響く。
二人は互いの性器に顔を埋め、舐めあっている。
着ているメイド服は半分脱げていて下着は床に転がっている。
二人の肢体は透明の液体――唾液と愛液――でドロドロだ。
「んんっ……ぺちゃ……あふぅ……」

――カッ、カッ

快感に夢中な姉妹は気付かない。
彼女たちの主人――アンドリュー=スタッフが部屋に帰ってくるのを……

―――――――――――

※この後の二人はスタッフがおいしくいただきました
764名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:59:44 ID:yoj/apja
いや>>757を見てなんとなく思いついて。すまない。
765名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 04:01:44 ID:t7WEnc8L
アンドリューってw
スタッフ人名だったのかw
766名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 07:56:22 ID:AaLIvpub
その発想はなかったwwww
767名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 09:06:34 ID:NSPwmANk
斬新すぎるwwwGJ
768名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 11:22:45 ID:UBPPWYs9
なんだこの糖下ラッシュはwww
スタッフのネタとかほんと早いなwww
そしてなにより犬子可愛いよ犬子w
769名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 19:39:08 ID:Ui4l0toD
>>763
「お、甘えん坊新作来てる……あ、違ったメイドスレかこれ」
>>768
「え、糖下?……あれ?やっぱりここ甘えん坊スレか」

やべえ本気で分からなかった、しかしGJには変わりない。スタッフいいよスタッフ。
770名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 20:20:13 ID:T8MopP0m
後ろからグリグリされたい
771名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 20:47:48 ID:QcgX7kuM
犬子の台詞を見てブレスオブファイアの妖精を思い出した。
和んだ。
772名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 01:01:59 ID:wXvoIbgC
ならば次は猫子だ……と思ったけど、やっぱり甘えんぼう描写では猫より犬だよな。俺猫派だけど。
773名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 01:10:41 ID:y+LWrSHs
>>772
お前の常駐スレが手に取るように分かるぜwww
774名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 01:16:30 ID:JvJTuKYT
最近ずっと思ってるんだが、犬子が欲しい
775名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 01:22:11 ID:LzpF13SO
どうも犬子といわれると「んあ〜」な人が頭をよぎってしまうw
776名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 01:23:24 ID:cC7lRPlI
猫系は一度気を許したらゴロゴロ甘えてくる
777名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 02:25:53 ID:m1Z6/Xni
猫系、とはどんな女の子を指すのだろうか。
おそらく、僕の目の前の女の子はそれに含まれると思う。
アーモンド型のつり目がちの瞳や、気まぐれで甘えん坊なところとか。
あと我が儘なところも。

休みだから良い機会だと思い、DVDをまとめて借りてきたのがそもそもの間違いだったのだろうか。
映画を見始めて一時間、上映開始と同時にソファーの隣ではなく、僕の膝の上を占拠したのは幼なじみで恋人の美依子(みいこ。僕はみーとしか呼ばないけど)。
始めは何時ものことなので別段気にすることもなく、みーのお尻柔らかいなぁ…ぐらいにしか考えて居なかったのだが、
今ではみーに乗られている太股から下の感覚が薄れてきている。
どいて貰ったところで、もの凄い痺れを伴う痛みを避ける事はできないだろうが、これ以上の苦痛の増加を黙って見過ごす訳にはいかない。

「あのー…どいてくれない?」
「どこから」
「膝の上から。…いい加減足痺れてきたんだけど…」

ジロリ、と睨み付ける視線だけで『いやだ』と言っているのがわかった。
我ながら情けないことに、あの猫科の肉食獣を思わせる瞳で睨まれると、どうにもうまく言葉を続けられなくなる。
その結果、居丈高な視線で僕を黙らせた主はと言うと、我が物顔で僕の膝の上を占領しつづけているのだった。とほほ。

「あのね」

膝上の猫の姫様はぽつりと呟くと、背もたれに体を預けるように僕に体を預けて続けた。

「ゆーやと離れたくないから…だよ?」

真っ赤に染まった耳をみて、足なんかどうにでもなれ、と思った。
778名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 02:29:07 ID:m1Z6/Xni
勢いでやった
反省はしていない
779名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 02:58:34 ID:a521PSLp
やっぱ猫はただ尽くすだけじゃなくて自由気ままな所もないとね
この人には凄く共感
780名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 03:10:58 ID:tyAdGP5g
>>778
よくやった。
781名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 03:25:21 ID:nF6zHtZZ
いいぞもっとやれ。
褒美としておまいにはばってんにゃんこを進呈しよう
782双子1:2009/01/14(水) 09:22:20 ID:WpHvlhSc
「だーれだ!?」
「キャッ!なによ〜マヤ〜いきなり胸を後ろから鷲掴みは無いでしょ〜?普通は目でしょ〜?しかもあんたの胸〜背中当たってる〜!しかもわたしのを揉まないでよ〜!」
マヤ「えへへ〜マユ〜ゴメ〜ン、でも〜それそれ〜モミモミスリスリ〜♪」

マユ「あ、あん…こ…こら〜!勉強中なのに甘えるな〜!あんたも勉強しなさい〜!」
マヤ「わたしも感じちゃった…でも、大丈夫よ!だって、マユが覚えたらわたしも覚えちゃうもん!二人一篇に覚える必要無いじゃない?マユが勉強してる間、今週のドラマとか漫画を見といてあげるからね?♪」
マユ「それ、わたしも見たいのに〜ずるいぞ〜マヤ〜!」
マユ「いいじゃない〜役割分担♪どーせ同じ事でしょ〜?」
マユ「よくな〜い!直接見たいの〜!勉強代われ〜!」
マヤ「やだよ〜ッ!じゃね〜お姉ちゃん♪」
マユ「も〜しょ〜がないなあ〜…」
783マユによる双子自己紹介:2009/01/14(水) 09:42:20 ID:WpHvlhSc
…と、いきなりこんな調子ですが、わたしの名はマユそして、わたしに抱き付いて勉強を押し付けた困ったさんの甘えっ子は、妹のマヤ…ま〜妹と言っても…実は同じ学年で同い年…つまり〜双子なの!

一卵性双生児で、わたしが先に産まれたので一応わたしが姉って事だけど〜マヤったら、それにかこつけて何かと甘え…嫌な事押し付けるのッ!もう〜…

私達、外見はまるでそっくり!お母さんでさえ間違える程…だから、わたしはロングもしくはポニーテールなの、学校ではロング禁止なので…
妹のマヤは、ショートヘアーで、前はツインテールだったけど、とある事故で片方切れちゃたから今はショートなの…まあ、今の髪型も可愛いけどね!

それから、私達ちょっと普通じゃなくて、でもこれは二人だけの秘密で、記憶を共有しちゃうの…だから、片方が勉強すれば片方はしなくて済むし、片方がドラマ見ちゃえば、片方は見なくて良いし…

でもね…あ…それから、片方が感じた事…特に快楽は、ダイレクトに伝わるの…だから、さっき揉まれた時、あたしもマヤも、同時にかんじちゃうの…お互い想ってる事も、おでこくっつけたり〜キスしたり等すごーく近くなら解るし、遠くでも強く想えば伝わるのよ…

たまに不便なことあるのよね〜なぜって?
ご想像にお任せします…;
…てな訳で、わたしとマヤの双子による日常的で、時々非日常的な物語スタートです!

…続くかな?
784名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 17:29:55 ID:cpj2uSeG
いいぞもっとやれ
785名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 20:09:05 ID:6xl9j+wq
うああああああああああああ
甘々成分が無くなりそうだああああああああああ
誰か投下してくれええええええええええ
786双子2:2009/01/14(水) 20:23:47 ID:WpHvlhSc
マユ「こらマヤ…わたしのベッドで寝ないの!」
マヤ「だって、マユ姉ちゃん大好きなんだもん!」
マユ「大好きだからって甘えないの!どいて!もう寝るんだから!」

マヤ「やだよ〜だ!今夜はマユ姉ちゃんと一緒にねるんだもん!」
マユ「別々に寝るって最初に言い出したのはマヤでしょ?もうやめるの?」
マヤ「だって、わたしがオナニーしたらマユ姉ちゃんも感じちゃうんでしょ?わたしがイッた時、隣りでマユ姉ちゃんの喘ぎ声聞こえたよ?わたしね、どうせイクなら、マユ姉ちゃんのやらしい顔を見ながら一緒にイキたいの!」

マユ「まさか…今から?」マヤ「そうよ!覚悟してね?明日は休みだし今夜は寝かさないよ?それ!(くちゅ…)」
787双子3:2009/01/14(水) 20:35:29 ID:WpHvlhSc
マユ「ちょっとま…マヤ…あッ…」

マユが止める前にマヤは、オナニーを始めた…既に濡れて居たらしく、マヤの性器はくちゅくちゅ音を立てる…同時に発育途中のやや小振りだが膨み始めた乳房をさすり始める…

マヤが、その自らの愛撫により快楽によがると同時にマユもまたまったく同じ様によがってしまう…

マユ「ま…マヤ、服脱ぐから、下着濡れちゃうから、ちょっとやめて…してあげるからまって…ハァハァ…」

マヤ「…フフフ…やっとその気になってくれたね…マユ姉ちゃん…」

マヤは、オナニーを止めてマユの服を脱ぐ姿をうっとりと赤らめつつ眺めてる…オナニーを始めた事により月明りに映る彼女の少女らしいほっそりした裸体は、ほんのり赤くほてり喩えようが無い色気を醸し出して居た…
788双子4:2009/01/14(水) 20:47:45 ID:WpHvlhSc
うっとりとほてった体を横たえながら、月明りの中全裸になった姉の裸体をマヤは、眺めてる…

顔も同じだが、体の発達及び乳房の大きさや可愛らしいお知りの形まで寸分違わず同じなのだが、それでも美しくて可愛いなと、マヤはマユを見上げる…

マユは、そんなマヤを愛しく想いながらお互いしばらく見つめ合う…
先に口を開いたのはマヤだった

マヤ「ぶっちゃけ、期待してたでしょ?それが証拠にここ濡れてるよ?(くちゅ…)」
マヤは、マユの性器に触れて、蜜を掬い上げる…
マユの性器とマヤの指先の間に愛液が透明なる糸を引いた…

マユ「ええ、そうよ…あッ…」
マヤが、恥裂に沿う様に指でマユの愛液を掬い上げたので、思わず声を上げる
マユ「貴女がオナニーするからよ、それにほら…乳首も…じゃあ始めましょう…」
789名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 20:50:40 ID:WpHvlhSc
あー用事が出来たので、終わったら後ほど…不評なら止めます。

では
790名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:35:11 ID:cpj2uSeG
>>789
どうでもいいけど、句点の代わりに三点リーダ使うのはよしといた方が良いよ
まあエロいから許す
791名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:51:14 ID:wXvoIbgC
あと、「 」の前に名前入れるのもアレだな。読みづらい。
792名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:40:32 ID:WLxh5SVD
メイン規制解除きた! これで書つる!
しかし明日卒業論文の締め切り+試験な中書くべきか書かぬべきか
793名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:41:50 ID:ojlsJS5w
悩む時間が惜しい! 並列して両方するんだ!!
794名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:03:53 ID:dhZqCr9l
>>792
まず卒論と試験を終わらせてからその後にゆっくりと書けば良い。
ここは甘えん坊スレなんだから書き手も少しは甘えてみても良いんじゃないか?
795名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:18:15 ID:JJPCt8Cd
自分の人生を優先しろwww
796名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:24:15 ID:5waHIrQV
コーヒーをくれ…、ブラックで。
797双子5:2009/01/15(木) 00:44:34 ID:l+gihR3q
あッ!あんッ!あっあっ!マユとマヤは月明りの中肢体を絡ませて居る
お互いの快楽がお互い増幅されてお互いに伝わる訳だから、尋常ではない絶頂の波が二人を襲う

愛しい・・チュクチュク

大好き・・二チュニチャ

可愛い・・あっあっ!はあぁ〜ん!

互いの性器を愛撫し、互いの乳房を揉みし抱き、互いの口付けを交しつつお互い一気に上り詰めた
美しい少女達は、そのままぐったりと裸体を晒して居る

むくりとマヤが上半身を起こしてまだ荒い息をしてりるマユに自身も肩で息をしながら語りかける

ハァハァ・・気持ち良かったね・・ハァハァ・・
と、マヤはマユに語りかけ
ハァ・・フゥ・・ハァハァ・・でも、二人同時にしちゃうとやっぱり続きは無理よ・・ハァハァ

だね〜ハァハァ・・やっぱ、片方がして片方が見守り交代でイッた方が沢山出来るよね〜・・ハフゥ〜

マヤはまたマユの側に倒れ掛かりちょっとした反省会をしていた

じゃあ、寝ましょう・・
裸で構わないよね?
良いわよ、じゃおやすみ
おやすみ〜

全裸の少女二人は、すぐに寝息を立てて可愛い胸を上下させた
798名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:46:12 ID:DmLUzNCL
あれだよね、切羽詰まったときの逃避のエネルギーってのは異常だよね
自分の書いたものを全部読み返しても、あの時に書いたやつほどリビドーの奔りを感じさせるものは見当たらない…
799名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 04:07:45 ID:0AkVqBIj
双子の人。
>>791が指摘したのは「」をなくすのではなく「」の前の名前をなくすということ。
あと投下するならまとめてやるべき。他の人が困る。

最後にこれはただの個人的感想だけど男が全く絡まないのはどうかと思う。
800名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 08:41:02 ID:TawTgUNC
気に入らないならスルーしろ
そんなに文句ぶーたれるなら自分で書け
801名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 09:29:12 ID:oaIGqWwd
一般的な文章の書き方とか、投下の作法も知らないのかな?
とりあえずは、このスレだけでも>>1からちゃんと読んでみて、
他の人がどうやっているかを把握してから書き込んでほしい。

……というか、女の子同士が普通にいちゃいちゃしてるのって、
甘えシチュというよりはただの百合のような気がしなくもない。
802名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 10:56:38 ID:mUiIe87L
>>801
それを言ってしまうと他の糖化作品もクーデレを扱えばクーデレスレとかになってしまうと思う
あくまで「甘えんぼうな女の子」のエロパロとしか限定してない以上、俺は百合もありだと思う
803名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 11:17:18 ID:PVvRZ6Ua
少なくともスルーしたい人のために百合注意と事前に書くべきじゃなかろうか?
804名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 11:25:45 ID:fEjESV39
投下するSSについて事前告知はしておいた方がいいな
805名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 11:56:00 ID:qErouScp
ていうか百合は板違い
百合板でもいけ屑
806名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:00:28 ID:5M2oH6x4
ていうか>>1も読めない厨房はイラネ
普通に特殊シチュはって書いてあるじゃん
こういう馬鹿出さないために>>1にヘテロって書いたほうがいいわね
807名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:09:26 ID:pTCgTWqI
ぐわああああああああああ
誰か甘甘なの投下してくえええええ
甘いのが見たいよおおおおお
808名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:15:18 ID:NQx3PWTH
次スレには百合禁止とのことを>>1に追加して保管庫にもスルーしてもらえば解決
じゃあ次いってみよう
809名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:17:48 ID:eN7GIwC+
百合が板違いって、アホか。
810覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 拷問変:2009/01/15(木) 12:20:45 ID:BEGqUCMO
流れ豚切りで糖化するぜ。
シチュは特撮もの
長いので後半は後日に






 この世界には、二種類の人間しかいない。
それは性別などではなく、『甘える人間』と『甘えられる人間』だ。

俺は『S.W.E.E.T.』という謎の組織によって作られた人造人間である。

 ちょうど俺が完成する直前に一時的に洗脳が解けた博士が俺に
組織の野望を止めることを託し、博士の協力のもと俺は組織から脱走した。
その後、俺はたった一人で『S.W.E.E.T.』が送り出す戦士と戦った。
共に闘った仲間も連れ去られ、俺一人となっても俺は戦い続けた。
しかし、何度も引き分けが続き勝負が付くことはなかったが、
とうとうこの戦いに決着が付いてしまった。

俺の負けという形で
 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 俺が目を覚ましたのは石でできた冷たい床の上だった。
わずかな光の中、俺は意識をはっきりさせ、辺りを見回す。
鉄の檻 粗末なベッド 
どうやらここは牢屋のようだ。
と俺が確認していると、足音が響いてきた。
徐々に見えてくる俺の天敵。
ヤツのコードネームは『スカーレット・サン』
やや小さめな身長と体にフィットした真っ赤な
ボディスーツによって強調される豊かな胸と肉付きのいい脚。
顔はヘルメットに隠れているがそれでも十分魅力的な女性だ。
だが、油断がならない相手だということは俺はよく知っている。
「俺に何の用だ。」
「ついてこい。『レクイエム・スノー』。」
「俺をその名で呼ぶな!俺の名前は『スイートパニッシャー』ユキトだ!」
『スカーレット・サン』は鼻で笑いながら冷たい声で答える。
「はっ。そんなことはどうでもいい。私についてこい。」

811覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 拷問変2:2009/01/15(木) 12:22:22 ID:BEGqUCMO
 クソっ。どこが太陽だ。あいつのほうがよっぽど冷たいじゃないか。
洗脳でもするつもりなのか?
俺にはまだ利用価値があるということか。
どうせここで従わなければ、俺を殺すつもりなんだろう。
隙を見て逃げ出すのが一番得策だと判断した俺はヤツに付いて行くことにした。
「おとなしく付いて来てくれる様だな。」
そう言いながら、ヤツは牢屋のカギを外し、扉を開けた。
「博士やあいつはどうした?」
「拷問を受けてもらった後、また我が組織に仕えてもらっている。」
「なっ。クソっ。」
俺は苛立ちに任せ壁を殴った。
無機質な廊下に鈍い音が響く。
「人の心配をする前に自分のことを心配したらどうだ。
お前にもこれからその拷問を受けでもらうんだからな。」
心の底から愉快そうにヤツは俺の耳元で呟く。
「それが目的か。」
「おおっと。くだらないおしゃべりをしているうちに着いたようだ。」
人の神経を逆撫でするように、ヤツはわざとらしく話を逸らす。
ヤツによって開かれた扉の先には文字通り別世界が広がっていた。

 ファンシーな飾り付け 部屋の中に転がる大量のヌイグルミ
 俺が見たこのアジトの雰囲気に全く似つかわしくない光景が
そこには存在していた。
「なななななな、なんなんだ!この部屋は!」
そう叫びながら、思わず俺は部屋の中に入った。
質問に答えたのは俺の背後から聞こえる声だけで美少女と一発でわかるような
今まで聞いたことのない可愛く、澄んだ女の子の声だった。
「私の部屋だよ。ゆーくん。」

 ゆーくん?いや、それはどうでもいい。
この声の主は誰だ?
あらかじめ、誰かが待ち伏せをしていたのか?
俺が疑念を晴らすための思案を巡らせ、すかさず振り返ると
ヘルメットを脱いだ我が宿敵が俺の懐に飛び込んでくる。
 一瞬の判断が遅れてしまったために避けきれず、敵の侵入を許してしまった。
その瞬間、ヤツの長く艶やかな黒髪から香る太陽のような暖かな匂いが
俺の鼻孔をくすぐる。
「やっと、ゆーくんといちゃいちゃできるね。」
812覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 拷問変3:2009/01/15(木) 12:23:37 ID:BEGqUCMO
驚きを伴いつつ、ヤツを見下ろすと
 そこには吸い込まれそうな大きな瞳をキラキラさせながら上目遣いにして
俺を見つめる美少女がいた。
それも悔しいが思わず見惚れてしまうほどの、だ。
「なにしやがるッ!?」
「えへへ。ゆーくん、あったかい。」
俺の胸に頬ずりしながら締まりのない顔になっていく『スカーレット・サン』
 理解できない。これが組織の拷問なのか?
胸の下のほうで、なんか柔らかいものがどんどん密着して来るし、
「ど、どうゆうことか説明してくれ。これは拷問なんだよな?」
「そうだよ。これは拷問だよ。」
幸せそうに頬ずりをしながらヤツは詳しい事情を俺に説明してくれた。
「えとね。ゆーくんは『S.W.E.E.T.』の最大の計画の要でね。 
その計画において、私のパートナーとして作られたんだよ。
でも、ゆーくんが脱走しちゃったから、みんなで頑張ってようやく昨日、
ゆーくんを捕まえたんだよ。」
「大変だったんだよ。ゆーくんに大怪我させないように捕虜にするの。
でも、戦ってるゆーくんカッコよかったなぁ。」

 いままでよりさらに顔がゆるむ『スカーレット・サン』
 なんなんだ、このギャップは本当にこいつがあの『スカーレット・サン』なのか?
だが、今まで戦ってきた経験と部屋に入るまでの立ち振る舞いを
考えると本人であることは間違いない。
「ふざけるな!今まで戦ってきた相手にイチャつく拷問なんか聞いたこともない。
それに俺はお前たちの計画に協力する気はない。」
相手のくだらない言動に苛立った俺は、『スカーレット・サン』を引き剥がす。
俺たちの間に流れる気まずい雰囲気。
 しばらくの沈黙の後、
「どうしてそんなこと言うの?私頑張ったのに。」
は?なんで急に泣き出すんだ?
「ゆーくんとご飯食べたり、デートしたり、一緒にお風呂で流しあいっこ
とかいーっぱいしたくて頑張ってきたのに。なんでいじめるの?
えぐっ、私のこと嫌いなんだぁ。」
大粒の涙を流しながら、どんどん思考が飛躍していき、ついにぐずり始めた。
「な、なに急に泣いてんだよ。別にお前が嫌いだなんて一言も言ってないだろ?
俺はお前のこと結構認めてるんだぜ?」
俺は慌てながら彼女に弁解を始める。
敵とはいえ女の子を泣かすのはヒーローのやることではない。
実際、実動部隊の三人組の中では一番手こずらされた分、
俺はこいつを一番評価している。
813覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 拷問変4:2009/01/15(木) 12:25:01 ID:BEGqUCMO
「ほんと?」
「ああ、ほんとだよ。だからもう泣かないでくれよ。」
多少笑顔を作りながら、俺はそう答えた。
だが、甘い顔をしたのがまずかった。
「じゃあ、ナデナデして。」
「はぁ?なんでだよ。」
「やっぱり私のこと嫌いなんだ。」
また目に涙を溜め始めた。
涙は女の武器というのはこうゆうことか。ずりぃなぁ。
「あー、ったく、わかったよ。撫でればいいんだろ撫でれば!」
こうなりゃヤケクソだ。
おそるおそる彼女の頭に手を載せる。
さわり心地のよい髪に触れながら、手をゆっくりと動かしていく。
その間、こいつはしばらく俯いていたが、突然、震え始めたかと思うと
「ゆーくんゆーくんゆーーくんっ。だいすきだいすきだいだいだーいすき。」 
頭を撫でる行為だけで感極まったしまったらしくこいつは
再び俺にタックルをかまし、そのまま俺はベットのほうへ押し倒されてしまった。
俺の視界は彼女の長い髪に遮られ、自然見つめあうような形になってしまう。
首を傾げ、俺に満面の笑みを浮かべる美少女。
こいつの無邪気な笑顔を見ているうちに、俺の心臓は鼓動を増していった。
「えへへ、ゆーくん。」
 このままだと、いろいろとやばい。
話題を変えて時間を稼がないと。
「ひ、ひとつ聞いていいか?なんで、ゆーくんって呼ぶんだ?」
「それはね。ゆーくんがユキトって名乗ったからゆーくんって呼ぶのが
ぴったりだと思ったからだよ。」
こいつ。俺の質問に答えながら、さりげなく顔を近づけてやがるな。
814覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 拷問変5:2009/01/15(木) 12:26:31 ID:BEGqUCMO
「………なにしてるんですか?ひよさん。」
よし、誰か来たみたいだ。とりあえずこの危機は脱出できたようだ。
非常に残念な気もするが。
しぶしぶ彼女は俺の上からどいてくれた。
ところでこいつの名前、ひよっていうんだな。
 俺はとりあえず体を起こし、この部屋の入口のほうを見ると
そこには平均的なスタイルに黄色いボディスーツを着た
ショートカットのひよとはまた違ったタイプの可愛い少女が立っていた。
黄色いボディスーツを着ている。
つまり、こいつは実動部隊の中の一人『シューティング・スター』か!?
『シューティング・スター』は顔を赤く染めながら衝撃発言を放った。
「……独り占めはずるいです。」
 あれ?こ、こいつもなのか?
もしや状況はさっきより悪化してるんじゃないか?
「………ひよさん。僕もユキトさんの拷問に参加してもいいですか?」
無表情だが顔は赤いまま、ひよに尋ねた。
「ちょっとだけだよ?」
セイナはコクコクと頷くと俺の方に駆け寄ってきた。

「…………、コードネーム『シューティング・スター』。
基地内ではセイナって呼ばれてます。よろしくおねがいします。ユキトさん。」
「あ、ああ、よろしく。」
「では、早速拷問を開始します。」
膝立ちでベットの上に乗り、俺に体重を預けながら背後から抱き締める。
 ひよよりは大きくはないが、それでも十分な弾力を持ったセイナの胸が
しっかりと背中にが当たっているのが感じられる。
 やばい。むちゃくちゃ気持ちいい。いかんいかん。これは仮にも拷問なんだ。
俺はヒーローとして、この快楽に堕されるわけにはいかない。
数分間、俺が精神力で耐えていると
「ゆーくぅん。私もう我慢できないよ。」
急にひよが正面から抱きついてきやがった。
背中と胸の両方から心地良い感触が俺に伝わる。
その上、ひよは邪魔された分を取り返すような勢いで俺の胸に頬ずりをし始めた。
セイナにいたっては俺の耳をはむはむと甘噛みしてきやがった。
 流石にこれを続けられるのはまずい。
「くすぐったいから、もうやめてくれぇ。」
「これは拷問なんだから絶対やめないもん。ねー。」
「………当然です。」
悲鳴混じりの俺の懇願はあっさり却下された。
「マジかよ。」


後篇へつづく
815覚える人・あとがき:2009/01/15(木) 12:29:29 ID:BEGqUCMO
とりあえず今日はここまで
二、三日以内には糖化できると思う





甘さが足りなかったらごめんな
816名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:31:11 ID:pTCgTWqI
全裸でまってますぞおおおお
817名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 12:39:36 ID:EpWQd8gg
>>815
大将、めっちゃ甘いよ!おかわりー!!
818名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 14:13:11 ID:Fp4GjW1A
寒いので早く服を着させてください!
何が言いたいかというとGJ&wktk
819名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 19:32:00 ID:EpWQd8gg
>>818
ちょっと待てよ?全裸待機して寒さに凍え死にそうな時に
「体全体でギューってして暖めあおうよぉ」
なんて甘えん坊な女の子が>>818のとこに来てくれるんじゃないか?
820名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 20:04:07 ID:feTDt/0Q
>>819
世の中そんなに甘くない






恥かしがり屋タイプが(ry
821名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 20:08:15 ID:pTCgTWqI
お願いしますから、みんなもっともっとこのスレにSS書き込んでえええええ
糖分が足りなくて逆に糖尿病になっちゃううううう
822名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 20:41:01 ID:t9jyyum9
今日のこの空気じゃ書き込む気がしないと思うの
823名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 20:47:10 ID:oaIGqWwd
>>821
一週間くらい間が空いてるならともかく、投下の直後にそういうこと書くのはやめような。

というか自分で書いてくれ。そんなに滾る糖分があればいいものができそうじゃないか。
824名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 21:03:29 ID:EMj3FZr7
>>815
GJ! しかしあれだ。さりげなく羨ましいぞ博士ぇぇぇ!!
825名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 22:02:00 ID:/dkICnVq
別に世界征服でも何でもしてくれて構わない
というかやれ
826名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 22:28:26 ID:p2keRWd6
博士は一足先にこの素晴……もとい恐ろしい拷問を堪の……いや、受けたのか
まさか博士その為に主人公を
827名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 14:47:41 ID:o7nD0qIX
亀だけど>>799-808に捧ぐ

僕の目の前には、双子の小学生の女の子が左右対称を成して座っている。今は、確か、二年生だったか。
二人は僕の従妹に当たる。一ヶ月ぶりにこの家に遊びに来た僕は、リビングに通されたまま、こうして
鏡に映したような二人がじゃれ合うのを見せられているわけだ。
二人とも全く同じ可愛らしいワンピースに、全く同じツインテールの髪型。大きなリボンは、ご丁寧に二人で左右逆に結ばれている。
お互いのほっぺをむにーと引っ張り合う。自分と同じ愛らしい顔を変形させて遊んで、
少し経つと、飽きてしまったのか相手のツインテールを指でクルクルと回す作業に移る。
そのうち、右側の子(どっちがどっちだったか?)は首に腕を回して抱きついて、髪を弄られるに任せた。
「くー、可愛いなあ」
脇で見ていた僕が声を洩らすと、「ほぇ?」と同時に僕のほうを目を丸くして見る。
僕のことを見上げてくる不思議そうな顔があまりに可愛くて、僕にロリコンの気はないはずだが、思わずキュンと来てしまう。
と、騒々しい足音がした。
凄い勢いでリビングに突入してきたのは、彼女たちの歳の離れた姉で、つまりは僕と同い年の従姉。こいつが僕を待たせた張本人だ。
そのままの勢いで歩いてこようとしたらしいが、まだ床の上でうにうにしている妹たちに目をやって足を止めた。
「あんたたち、せっかくおじちゃんが久しぶりに遊びに来てくれたのに、相手してあげないなんてどういうつもり!」
いや、僕としては割と楽しかったのだけど……それより、大学生をつかまえて「おじちゃん」は無いんじゃないか。
それに、僕がおじちゃんなら同い年の君はおばちゃんと呼ばれるのではないのか。その点を問い質したところ、
「それはないよ。だって、この子たちにとって私はずっと『おねえちゃん』だからね!」と無い胸を張られた。別にうまくはない。
「とにかく、おじちゃんに構ってあげないんだったら、ここにいないで上で遊んでなさいっていつも言ってるでしょ。
ほらほら、早く行った」
どう考えても構ってやるのと構ってもらうのが逆のような気がするが、それに納得して素直に出ていく双子も双子だ。
僕を嫌っている訳でもないが、自分の分身と遊ぶほうが楽しいらしい。まああれだけ可愛ければな。将来が楽しみだ。

双子がじゃれ合いながら部屋を出て、ドアが閉まった瞬間、その姉の方が飛び付いてきた。そのままソファに押し倒される。
「んー、んー、んー」
「ちょっと、待っ………息が苦しい」
力が少し緩んだ。「んふー。34日ぶりのあっくんの匂いー」
「数えてたのか…」
「だってあっくん、なかなか遊びに来てくれないんだもん。寂しかったよ」
いや、距離を考えると一月に一度ってのはかなりの頻度だと思いますが…てかアナタ、毎日電話掛けてきてるでしょ。
「んーん。本物のあっくんじゃないとダメなの」やれやれ。
頭をくいくいと動かしてくるので、なでなでしてあげると、回された腕の力がまた強くなった。
「ふにゅー。目の前にこんなにカッコいいあっくんがいるのに放っておくなんて、あの子たちも見る目がないねー。
ま、あっくんは私の彼氏さんだから、遊んであげられるのは私だけだけど」
ねー、と顔を見上げてくる。
にへら、と弛むその顔を見て、こいつには敵わないな、と思った。
828名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 20:32:53 ID:aa6bKoV6
双子が序章だった…だと…
見事。GJです
829名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 20:50:52 ID:2s/oVwMk
ぐあっ…お姉ちゃんつぼった…そろそろ血が砂糖水になりそうなんだぜ
GJ&続き期待!
830名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:06:28 ID:2cZswdix
百合もおkならこれからは百合で書くかな
前の作品も百合カプに変えたいから管理人に頼めば書き換えてくれるんだよね?

むしろ百合以外全部削除するべきかも!
831名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:09:23 ID:YohaKAYL
(クマーAAry
832名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:11:16 ID:Lr7O3kKe
年上の従兄弟のお姉さんに甘えられたい
833名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:13:38 ID:jJ5fhauF
そろそろ次スレだし荒れるだけの百合は禁止ってことをテンプレに入れるべき
今はただのキチガイだけだけど本当に危険だよ
834名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:14:27 ID:+93kqW+k
>>833
同意。ハーレムスレとか見てるとな。
俺は賛成する
835名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:22:45 ID:objWyhLD
>>827
うはwwあまあま過ぎて総入れ歯だわwwww
最高だお!
836名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:41:22 ID:dohlDCTF
俺はスレ住人の総意に任せします。
百合OKなら俺が今まで投下したSSまとめから消してスレから出てけばいいだけですし…
837名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:44:53 ID:objWyhLD
>>836
お願いですからそんなこと言わないで・・・
このスレに来て悲しい思いしたくないです・・・
838名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:47:24 ID:YohaKAYL
>>827
可愛いけど、同い年なのになんかお姉さん系に見えた、何故だろうか?
839名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 21:55:03 ID:dHWcgqgD
少し早いけど、荒れる前に次スレ立てといたほうがいいんですかね。
840名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:04:17 ID:TkZamMXR
荒らしとかくるかもしれないしね…けど結論出てからのほうがいいのかな?
先送りして次スレもこんな雰囲気だとあれだし

>>1になければ百合も良いというのならスレによっては>>1にないから801もいいよって話に…
百合とかどう考えても人を選ぶジャンルなのにそれを受け入れられて当たり前みたいな顔でくる奴等にはスレにこないで欲しいね
テンプレ改変賛成
841名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:09:25 ID:VVjqlS1l
投下前に注意書きすればいいだけの話じゃないのか?
余裕ないやつ大杉
842名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:19:58 ID:gyBLxBIx
>>841
同意
あくまで特殊シチュの一つにすればいいだけかと。
843名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:22:00 ID:2cZswdix
ていうか百合アンチはただの荒らし
ウザイからとっとと消えろボケ
844名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:25:00 ID:objWyhLD
フジリンゴうめええ。蜜の部分食ってるときこのスレ思い出した。
845名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:34:57 ID:TkDd8xNF
>>841
同意
ようは特殊シチュの注意書きがあれば良いかと
そのうえで有りなし論をする書き込みはぜんぶスルーで
846名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:36:20 ID:2cZswdix
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232112947/



スレ立てたけどタイトルミスった・・・orz
847名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:37:07 ID:Lr7O3kKe
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度5

ここは甘えんぼうな女の子のエロパレスレです
人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘はもちろん、
恥ずかしがりながらもぺたぺた甘えてくる娘、
ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘、等々大歓迎です。

エロは必須ではありませんので、ラブラブオンリーな話もOK。
ただし特殊なシチュを含む場合は事前にきちんと注意書きを。
なおこのスレを見て虫歯になった、糖尿病になったという方は保管庫へ行きましょう。必ず悪化します。
それでは、甘美なるひとときをお楽しみください……


〜ちゅういがき〜
このスレは基本的にsage進行です。
投下、感想、雑談問わず、書きこむ際にはメール欄に sage と入れましょう。
血糖値はいくらでもageてもらって構いません。


過去スレ
甘えんぼうな女の子のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182244124/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216485751/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223287918/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228057798/

保管庫
http://wiki.livedoor.jp/amae_girl/

これでいいなら立ててくるよ
848名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:37:39 ID:objWyhLD
>>847
お願いします!
849名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:39:47 ID:2cZswdix
スレなら立ってるからそれ使ってよ
850名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:48:11 ID:TkDd8xNF
えーと、立てちゃったなら番号間違えてても使えってのが運営の方針だっけ?
だったら立てちゃったスレのテンプレに「このスレは実質5です。次は6で」と書き加えて使ったほうがいいのかな。
851名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:48:30 ID:NZVgD13K
タイトル違うのはやっぱり気になるけどな。糖度4(新スレ)使うならちゃんと次は糖度6って覚えておかないとな
852名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:51:16 ID:Lr7O3kKe
じゃあそれ使うってことで
853名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:54:05 ID:jJ5fhauF
百合禁止を入れるのは駄目
百合推奨と入れるのは良い


もう知らね、氏ね
854名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 22:59:25 ID:VVjqlS1l
>>853
推奨もおかしいだろ
濃厚に百合やりたい人は百合スレあるんだからそっちでやればいいだけの話
ちょっとした単発程度の作品なら投下前にNG注意すればいいけど、ダラダラやるのならば余所様に行ってもらうべき
855名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:00:01 ID:TkDd8xNF
あー、確かに番号重複させてスレたてた奴がテンプレに妙な改変入れてやがるな。
スレを無駄にするのは運営に怒られるから、あらためて
>>847のテンプレに「これは実質、糖度5です」を加えたテンプレを
改訂版として貼っとかないか?
856名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:03:16 ID:E/ZXWxVd
もう次スレか。早いなぁ。
こんなペースで糖分摂取してればそりゃ肥えるわ。
857名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:04:13 ID:VVjqlS1l
削除依頼とか無理なん?
858名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:04:29 ID:objWyhLD
みんなで太れば怖くないよね
859名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:05:40 ID:lbdY1jsA
一度スレタイミスって削除したはず
というかみんな落ち着こうぜ、先日までのあの空気はどこへ行ったんだ
860名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:06:29 ID:objWyhLD
みんな落ち着こう。煽ってるのは一人だけ。
861名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:06:30 ID:E/ZXWxVd
「一緒に運動すれば痩せるよっ☆」
「やめろっ、これ以上俺に糖分を摂取させるなっ」
「えへへ、ぎゅーっ」
「うわあああ」

・・・ふゥ。
862名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:06:32 ID:YohaKAYL
現在474KB
863名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:07:21 ID:Lr7O3kKe
幸せ太りか
864名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:11:39 ID:lbdY1jsA
ああ、幸せ太りって何もしなくても一緒にいるだけで糖分摂取になるから太るのか
865名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:13:15 ID:dHWcgqgD
>>859
あれはなんぼなんでも酷かったもの。
今回の程度じゃぁねぇ。

と、あの時やらかしたアホが言ってみるw
866名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:56:32 ID:lcE4Pkpa
誰か百合系姉妹もっと書いてくれ!
姉は学校じゃクールな鉄壁防御の家ではデレデレシスコん
妹は家でも学校でもお姉ちゃん大好きな子犬系甘えん坊
お願いします
867名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:58:39 ID:sQCsA8hM
868名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:02:08 ID:Kmq1UMPM
>>867
ちょっと上の流れも読めないの?馬鹿なの?

>>866
ここの職人さまは小ネタには良く反応してくれんだぜ。
いや俺は職人じゃないから無理だけど、楽しみに待ってるといい。
869名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:02:28 ID:gOaJHaP0
自分もそうなんだけど百合が特殊シチュって思わない人もいると思うんだよね
ふたなり人体改造SMスカトロBLその他諸々OK過ぎて何が一般的な特殊シチュかわからん

書き手として注意書きが必要な特殊シチュが何か参考までに聞きたいです
870名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:09:46 ID:2eKl0586
普通に考えれば男女で普通の恋愛が普通っていうんじゃね
ていうか参考もなにもお前があげてるのは全部その手が好きな人以外には嫌われてると思うが
そんなのすら分からないのかお前は
871名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:12:43 ID:gOaJHaP0
>>870
いや、流石に特殊シチュに入るだろうなぁっていう極端な例を挙げただけなんだがな
過去書いたものに尿程度は入れてしまったんだが、あれも注意書き必要だったかね?
872名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:12:45 ID:Kmq1UMPM
>>869
それは全部特殊だと思います><
それとスレの雰囲気や反応見れば何が嫌われて何が好まれてるのか常人なら聞かなくてもわかるんではw

けどまー注意書きすればおkってことだから俺もこれから頑張って百合SS職人になるつもり
そのときはアドバイスお願いします。
873名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:14:28 ID:XxzYi1kH
そのジャンルを専門にしているスレがあるとか、末尾に「〜プレイ」と入るものとか
極端に言うと和姦以外とか?
あと>>869さんが例に挙げてるのは全部注意書きいると思うw
874名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:53:55 ID:2be9Y8/V
>>Kmq1UMPM
馬鹿だな
何でもありじゃ糞味噌一緒じゃねぇか

読み手が居るから書き手もいるんだぞタコ
875名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:59:26 ID:sQCsA8hM
節操のない人間のせいで荒れてきたな
876名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:05:14 ID:gOaJHaP0
>>875
すまんかった
それじゃスレからおとなしく消えるわ
以後、通常の流れに戻って欲しい

>>wiki管理人氏へ
>>591>>646>>681>>699 はwikiに掲載しないようお願いします
また、wikiに保管済みの自作品に関しても削除しておきますのでご承知のほどを
877876:2009/01/17(土) 02:09:41 ID:gOaJHaP0
wikiの方編集できなかったので、3スレ目の485、517、553の削除もお願いします
878名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:16:15 ID:Kmq1UMPM
あっけなく決壊したなwwwwwwwwwwwwwwwテラワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
百合嫌いからこうなるんだよ、わかった?わかったら百合禁止とか言うなよ?
言ったらまたこうなるよ?俺は飽きたからもう帰るわw

ID:gOaJHaP0、荒らしに煽られて先走ったからって一度消えるって言ったんだから消えろよ?
それじゃじゃーねwwwwwwwwうえwwwwwwwwwwwwwww
879名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:35:28 ID:tK5uULiM
嫌いから?
ナチュラルにキモいな。
880名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:46:35 ID:Dz+a1Qgv
>>869を見るかぎり、ID:gOaJHaP0は百合好きの職人さんじゃないの?
(百合は特殊シチュとは思わない=抵抗がない=執筆の可能性あり)
>>878は自分の味方を潰すのが目的だったんだろうか?
881名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 03:05:10 ID:NhyI7I7x
こういう流れになるから百合禁止で終了
マジ百合うぜぇ
882名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 06:25:22 ID:3AINqbrd
意味不明
883名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 06:36:41 ID:TFBDrjw8
百合が特殊だとは思わないってのはアレだ
ホモが嫌いな女子なんていませんってやつと同じレベルだよ
同性同士の絡みが特殊じゃなかったら何が特殊なんだろうな

あと、俺がこう思うからみんなこう思うだろって考えは普通に改めるべきだと思うんです
884名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 07:07:21 ID:mnZrmOln
ときどきエロパロ板の各スレに出没している百合論争で書き込むやつは
別に百合好きでも百合嫌いでもなくて単にそれをネタに荒らしてるだけだと思うけどな
たぶんIP変えるなりして両方の立ち場で書き込んでかき回してるやつがいるし

次スレの流れも別に百合禁止ではなく、特に推奨はしないが、特殊シチュは注意書きいれれば基本OK
と言う流れになってるんだから、876の人も職人さん本人ならそんな捨て台詞書いて去るようなことはしないでほしい
後々、また荒らしのネタにされるから
885名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 07:36:42 ID:n/WienoR
たぶん自転車置き場の議論ってやつです
886名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 07:42:55 ID:xiSFyS1b
う、うそだ……っ! あのほのぼの甘くて、住民がみんな優しかった甘スレが、
百合論争ごときでこんなになるなんて……っ!!

たぶん、どこぞからやってきた悪意あるあらしさんの自作自演だなっ。私はだまされないんだからねっ!
……信じてるんだからぁ。
887名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 08:10:18 ID:xflsxZSH
そ、そうだ…っ!!
イライラするのは頭に糖分が足りないせいだ…っ

だ、誰かとびっきりの甘々SSを…っ!!
888名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 10:12:23 ID:aCeJJO3u
だからキチガイ沸くと言ったのに
889名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 10:14:47 ID:IT3Ji2FZ
>>887
とびっきりではないが新スレに落としてきた。
こっちにすべきだったかね?
8901レスネタ:2009/01/17(土) 12:37:28 ID:3AINqbrd
フフ…流れを無視する男とは……俺のことだ………ッ!

センター試験当日としては珍しく晴れの日だが、北風は容赦なく吹き付けてくる。
予想以上の寒さに膝が震える。
全く、外で待たせて廊下にも入れてくれないなんて、酷い学校じゃないか。
「だーれだ?」
可愛い声がして、視界が塞がれる。ポフッと暖かい感触。
「誰だ、って、俺が恋人の声が分からないとでも思うか?」
「はうっ」
視界が明るくなったので後ろを振り向くと、そこには顔を赤くした俺の彼女。照れてるのか?
さっきのは、完全防備のこいつの手袋の感触だった。
「お、おはよ。どこの教室?」
「俺か?…ん、204だけど」
「ぐ……やっぱりそうだよね……」
目に見えて肩を落とす。どうやら一緒の教室で受けられないのがかなりショックらしい。
「教室が違うくらいでそんなに落ち込むなよ。
だいたい、お前一緒の教室だとこっちばっかり気にするだろ」
「そりゃ……まあ…そうだろうけどさ……」
「同じ大学に行きたいんだろ?じゃあ、お前もせめて試験中はそれに集中して、良い点取ろうよ。
終わったらぎゅーでも何でもしてあげるから」
「本当!」
「本当だよ。頑張ったら、な」一気に目が輝く。分かりやすい奴だ。
さあ行った行ったと背を向ける。と、回り込まれて思い切り抱きつかれた。
「エネルギーほきゅー!」
「やめてくれないか、周りの目が痛い……」
「やだ、こうやってキミのエネルギーもらわないと頑張れないもん」
まあ、エネルギーをもらってるのは俺もだし、いいのかな。冷たい視線は相変わらずだが。
「あんまり吸いすぎないで、俺の分も残しておけよ」
お礼に髪をクシャクシャしてあげると、とても嬉しそうな顔をしてくれた。



891名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 12:44:13 ID:sQCsA8hM
甘えん坊とタダのバカップルの違いがよくわからん
892名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 12:48:32 ID:tle3GSXU
>>890
GJだおおおおおおおおおお
センター組ガンバレー

>>891
甘えん坊は、女の子が一方的に甘えてくるイメージだな
893名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 15:44:16 ID:XxzYi1kH
GJ そうか今日センターなのか
8941/3:2009/01/17(土) 18:24:57 ID:x/xnkt5D
ジリリリリリ、と目覚ましの音で目が覚めた。今日は土曜日のはず・・・昨日、止めるの忘れて寝たのか。
自分のバカさ加減にうんざりしながら目覚ましを止め2度寝に入る。
親は出かけるとか言ってたし、この際だから昼まで寝てるか。そう考えて布団を頭までかぶった瞬間、カラカラ
と窓が開く音がした。
『あれ?目覚ましが鳴ったのに、おにぃ寝てる』
女の子の声。隣に住む2つ年下の幼馴染の梓の声だ。小さい頃二人で遊んでいた時に、ふざけて窓伝いで
お互いの部屋を行き来してからというもの、ずっと窓から入ってくるようになった。
布団を被っていても、窓から吹き込む冷たい風に身震いしてしまう。
「早く閉めろ、寒いだろ」
『あは、やっぱり起きてたんだ』
窓が閉まる音の後、布団がめくられた。ニッコリと太陽のような笑顔で俺の顔を見る梓。
こんな可愛い子が俺を慕ってくれるのだから世の中分からないものだ。
『ねぇ、おにぃ。遊ぼ?』
「・・・寝る」
とは言えたまの土日、ゆっくりしたい時もある。ほとんど毎日顔をあわせてるし、早く帰ったときは
一緒に過ごしたりもしてるのだから、こんな時は寝せて欲しい。
けど・・・そう言っても聞かないだろうな。元気の塊みたいな奴だから、ゆっくりしたいという気持ちも
分かってくれないだろう。どうせたたき起こされて、どこそこへと連れまわされるのがオチだ。
しかし、一向にそんな気配が無い。もしかして、俺の切なる願いが通じたのか?と思い、布団から顔を出すと
梓は服を脱いでいた。・・・しかも赤い顔で。
『おにぃ・・・朝からなんて、ボクびっくりだよ』
「ちょっと待て!何をしようというんだ?」
『ボクが遊ぼって言ったら、寝るって言ったじゃん?。寝るって、えっちしたいって事だよね?』
その発想は無かった。コイツ、もしかして屁理屈をこねて、結局そういう方向へ持っていくつもりだったのか?
そういえば最近してなかったっけ・・・?
布団の中に進入し、ぎゅーっと抱きついてくる。このままでは、ゆっくり過ごすという目論見が崩れてしまう。
「寝るって言ってもそういう意味じゃなくて、普通に寝るって事だよ」
『えー・・・でもボク脱いじゃったから。いいでしょ?』
「ダメだ。まだ朝なんだから」
『でもさ・・・最初にえっちしたときも朝だったよ?』
8952/3:2009/01/17(土) 18:25:32 ID:x/xnkt5D
確かに部屋で二人きりで抱きつかれた時に、朝っぱらにも関わらず思わず手を出しちゃったんだっけ?
今思うと盛り過ぎ、ムードも何もあったもんじゃないな。ちょっと恥ずかしい思い出だ。
『思い出した?そしたら張り切ってえっちしよー!』
妙にテンションが高い。大人同士のしっとりした感じの恋愛には程遠いな・・・お互い。
梓は俺を見上げる形で顔を上げて目を瞑る。大体したいって言い出すのは梓の方だが、自分からは何もしよう
としない。そこは恥ずかしいって気持ちが働いてるところなのだろうか?
もちろん、俺からアレしろコレしろといえば、どんなことでしてくれるけど。
唇を重ねて、舌を絡めあう。最初はねっとりと、次第に激しく。結局俺の目論見は崩れてしまったのだが
今となってはどうでも良い事に思えた。
『はぁ・・・おにぃと大人のキスすると、凄くドキドキしちゃう』
目を潤ませて、恥ずかしそうな顔。こんな顔をされると苛めたくなるのは、俺がSだからだろうか?
「じゃ、もっとドキドキさせてやろうか?」
エアコンのリモコンを手繰り寄せ、スイッチを入れる。さすがに布団に入りっぱなしじゃ、普通の事しか
できないからな。
『今日はどんな事してくれるの?』
「ん・・・梓のオナニーしてるところ見せろ」
『や、やだよ。おにぃがいるのに、1人でなんて・・・』
「じゃ、えっちは終わりだ」
ちょっと怒ったふりでそっぽ向く。我ながら凄く意地悪と思うが、俺の安息を妨げた罰は受けてもらわないと。
『おにぃ、怒っちゃやだよ。ねえ、こっち向いてよ』
「じゃぁ、するか?」
『・・・す、するから』
振り向いて悲しそうな顔をしている梓にキスをしてあげる。けど、あくまでも軽く。
ご褒美はちゃんとできるまでお預けだ。
「ほら、そこに座って。俺に見えるように足を広げて」
『そ、そんなに見詰めちゃ恥ずかしいよぉ』
「よく舐めてあげてるだろ?そんときは丸見えだぜ?」
『そ、そうだけど・・・』
「出来ないのか?」
8963/3:2009/01/17(土) 18:26:07 ID:x/xnkt5D
『す、するよ・・・』
そう言うと、自分の秘部を指で擦り始めた。もうすでに濡れていたのか、くちゅくちゅという卑猥な水音が
部屋中にあふれ出す。
「気持ち良いか?」
『はぁ・・・はぁ・・・ん・・・きもち・・・ひぃよ』
最初は恥ずかしがっていたが、次第に目がトロンとなり、半開きの口からは時折気持ちよさに出る言葉に
ならない声が漏れる。
行為自体も激しくなり、外側を摩っていた指は中をかき回し始め、反対の手で乳首をいじくっている。
『おにぃ・・・もうボクがまんできなよぉ・・・おにぃにして欲しいよぉ』
「イキそうなのか?」
『うん・・・そうなの。おにぃの入れて欲しいの・・・お願いだから』
「じゃぁ・・・自分で入れな?」
ズボンを脱ぎ、寝転がる。梓は四つんばいで近づき、俺に覆いかぶさる形になると、そのまま腰を下ろした。
そして、激しく腰を振るう。
『んあ・・・いいよぉ、おにぃの・・・きもちいよぉ』
「自分でするのと、俺のと、どっちがいい?」
『おにぃのに決まってる・・・あっ・・・い、イク・・・おにぃ、いってもいい?』
「まだだ。俺まだ気持ちよくなってないぞ?」
『ふぇぇ・・・でも・・・でも・・・おにぃ、おにぃ、ボク・・・ボクもう、ダメ』
「しょうがないな・・・いっちゃいな」
梓の腰の動きに併せ、俺も激しく腰を動かす。ぬちゃ、ぬちゃとさらに卑猥な音をあげながら、梓がぎゅう
ぎゅうと俺の物を締め上げる。もう限界間近の合図だ。
『おにぃ、すきだよぉ、ボク、ボク・・・あ・・・い、いっちゃう、いっちゃ・・・ああああぁぁ』
ビクンと体を震わせ、俺に体を預け動かなくなる。幸せいっぱいという表情の梓を見て、こんな休日も
ありかな?と思うのと同時に、次はどうやって苛めてやろうか?と思うのだった。
897名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 19:10:41 ID:U0vV0T0w
ふぅ・・・ところでお前ツンデレスレから来ただろ?
898名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 19:24:28 ID:tle3GSXU
甘々ボクっこもいいね!
899名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 20:28:19 ID:LPlx7lGO
>>891
テンションというか、愛情表現の強さが女>>男だったら甘えだと思ってる
てか甘えるほうがそれなりの年齢になると、男がよほど冷たくない限り全部バカップルっぽくなる罠
900名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 21:23:42 ID:Vzk7sYRb
また刺客がやってきたか…なんというGJ
901覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 よくじょうへん1:2009/01/18(日) 00:32:39 ID:/lcEJCIv
予告どうり糖化
シチュは風呂場、ハーレム




 暗闇から目を開けるとヌイグルミだらけのファンシーな光景が目に飛び込む。
さっきの出来事は夢ではなかったらしい。 
どうやら俺は意識を失っていたようだ。
湯上りらしいひよとセイナが俺の顔を覗き込んでくる。
「ゆーくんが急に寝ちゃったから、私達でお風呂に入ってきたんだよ。」
「………気持よかったですよ。ユキトさんも入ってきたらどうですか?」
 時計を見るとあの拷問から約二時間ほど経ったようだ。
確かに寝汗でシャツが濡れてしまって気持ち悪い。
「じゃあ、そうさせてもらうか。」
精も根も尽き果てていた俺は何も考えずに、その甘言に従ってしまった。

「疲れた。なんかすげー疲れた。さっさと風呂に入って気分転換しよう。」
俺はぼやきながら浴場の更衣室の扉を開く。
そこには、タオル一枚を羽織った体付きはたいぶ違うが
雰囲気がよく似ている活発な感じの少女と綺麗な女性の二人組が立っていた。
 少女の方はくりくりとした茶色い瞳に赤みがかったセミロング、
仕草から見た目の年齢より更に幼くを見える。
もう一方の女性は優しそうでもあり、気弱そうでもある。
何と言うか詐欺とかに引っ掛かりやすそうだ。
こちらの女性はなにかほっとけない感じがする。

俺と彼女たちは見つめあったまま、しばしの沈黙。
「きゃー!!!」
女性の方が思いっきり悲鳴をあげる。
「ご、ごめんなさい。間違えました。出ていきます。」
「ふむ。もしかして、あなたがユキトさんかな?」
慌てふためく俺たちをよそに冷静なままの少女が俺に質問をする。
「そうなんですか?」
その言葉に反応する女性。
「あ、ああ、そうだけど。それがどうかしたのか?」
俺の答えを聞くとぶるぶると震えだす女性。
「弟君、会いたかったよぉ。」
女性のほうがなぜか俺の右腕にしがみついてきた。
「じゃあ、わたしもー。」
少女の方も空いている左腕にすかさずしがみついてくる。
右腕は女性のふんわりとした胸の感触に包まれ、
一方、左腕は少女のひんやりとした頬ですりすりと頬ずりをされた。
タオル一枚で幸せそうに俺の腕にしがみつく姉妹。
とりあえず、会話の中で出てきた疑問を口にしてみる。
「お前らは一体何なんだ!俺のことを弟だの兄貴だの言いやがって!」
ちっこい方が的確に俺の知りたい答えをを告げてくれた。
「じゃあ、自己紹介するね。私たちは兄貴と同じ理論を基にして造られた
いわば兄弟なんだよ。で、私のコードネームは『ビューティフル・フラワー』
基地内での愛称はカリン。お姉ちゃんの方がコートネーム『バード・ケイジ』、
愛称はコトリ。これでいいかな?兄貴。」
こいつ、あの参謀の『ビューティフル・フラワー』だったのかよ!
で、こっちが実動部隊の最後の一人である『バード・ケイジ』か。
902覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 よくじょうへん2:2009/01/18(日) 00:33:57 ID:/lcEJCIv
「さーてと、せっかく会えたんだし、兄弟の触れ合いをしなくちゃね。」
にやにや意地の悪い笑みを浮かべながら、そんな提案をしてきやがるカリン。
「そうだよね。カリン。」
「な、なに言ってんだ。お前ら。」
顔を引きつらせながら俺は必死に逃げようとする。
「コラッ。お前じゃなくてお姉ちゃんでしょ。」
コトリが俺にぷうっと頬を膨らませ反論してくる。
「そんなこと言う兄貴は早速脱がせちゃおー。」
「おー。」
「やめろ。いや、やめてください。」
隙を見せてしまった俺は瞳を輝かせたこの二人の勢いに負け、
服を脱がされ、風呂場で兄弟の触れ合いとやらをすることとなってしまった。


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 「なんで俺がこんな目に、なんで俺がこんな目に、なんで俺がこんな目に
遭ってるんだぁー。」
 この姉妹が言っていた兄弟の触れ合いとはいわゆる
背中の流しあいだった。
コトリが俺を、俺がカリンの背中を流すという形になり
逆らえないまま、自称妹の背中をスポンジで洗う。
時折、触れてしまうカリンの肌はスベスベしてひんやりしてんなぁ
と思ってしまう訳で、って違う違う違う!
俺はこんな時に何考えてんだぁ!
「ぼやくなんて男らしくないなぁ。」
「うるさい、だまってろ。」
「はーい。」
軽く答えるカリン。まったく反省してなさそうだな。こいつは。

考えないように集中する俺の背中にコトリがそっとその柔らかな手が触れる。
「弟君の背中、大きいね。」
「うわぁ!なにすんだ!急に。」
突然のことに俺はつい反応してしまった。
「ふふっ。そろそろ。泡流さないとね。弟君。」
俺の発言はスルーですか。
 兄弟仲良く泡を流して、俺はようやくのんびりと風呂に入れることとなった。
なぜか俺の両隣にコトリとカリンがいることを除けば、であるが。
「ここは広いから、二人とももっと離れたらどうだ?」
「兄貴の隣がいいんだよ。隣がね。」
「うん。そういうことだよ。」
「物好きだな。まったく。」
満面の笑顔で答えやがるこいつらに俺が呆れたその時、
更衣室の扉が開く音がした。
903覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 よくじょうへん3:2009/01/18(日) 00:36:53 ID:/lcEJCIv
 その瞬間、俺に言葉にできない嫌な予感が走った。
やはりそこには、
顔のパーツの一つ一つが小さく可愛らしくパッと見、カリンと同い年ぐらいの
金髪碧眼でどこか気品漂う美少女と、
少女とは逆に大人っぽい端正な顔立ちに
ゆるやかにウェーブのかかった綺麗な黒髪を束ね、短いポニーテール
にしている凛としたモデルのような美人の、
方向性は違うが思わず男ならドキドキしてしまうような二人組が立っていた。

「あ、あなた、ユユユ、ユキトですわよね?」
驚いたように少女の方がいわゆるロリ声で俺に問いかけてきた。
「ほお、こいつがあの。」
「ああ、そうだよ。」
ここまでの出来事で疲れ切っていた俺はやや投げやりに答える。
「弟君。えっーと。この二人と会うのは初めてでしょ?
この二人は、『ブルー・クレッセント』ルナちゃんと
『フリーダム・ウィンド』ミカゼさんだよ。」
確かに俺は聞いたこともないな。
おそらく幹部クラスか別地域の担当なんだろう。

「やはりそうでしたの。よくお聞きなさい。
貴方が部下になった暁には、私の部隊に入れてあげますわ。」
「いや、私の部隊に入ってもらう。」
不敵に笑いながらそう宣言したミカゼをルナはギロリと睨みつける。
「まったく、ここで争っても仕方ありませんわ。」
ルナが睨むのをやめるとミカゼは肩をすくめ、
そのまま二人揃って体を洗い始めた。

体を洗いながら、こっちをちらちら見てくるルナ
「なんだよ。」
「ななな、なんでもありませんわ。」
明らかになんかありそうだな。
ミカゼの方は俺のことなど意に介さず黙々と洗っているが、俺の目には
その大きい胸と形のいい尻がどうしても目に入ってしまう。
「どこ見てるのかな?弟君。」
にこやかだが眼は笑っていないコトリにほっぺたをつねられる。
「いたた。どこでもいいだろ。」
「お姉ちゃんヤキモチやいてるのかな?そうだよねぇ。
兄貴はモテるから心配なんだよね〜。」
カリンがニヤニヤしながら茶化すと、コトリは頬を膨らませながら反論した。
「そんなんじゃなくて、私は純粋に弟君を心配してるんです!」
904覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 よくじょうへん4:2009/01/18(日) 00:43:45 ID:/lcEJCIv
 そうこうしているうちに体を洗い終わったルナが沸騰しそうなほど
顔を真っ赤に染め、もじもじしながら、さっき出していた声以上に高くて甘い
耳が溶けそうな声で命令してきた。
「幹部として部下と親交を深める必要がありますわ。
わ、私も一緒に入って差し上げますわ。感謝しなさい。ユキト。」
俺達だけではなく、自分にも言い聞かせるような響きが混じってる気
がするんだが、気のせいか?
「では、私もそういうことにしておくか。」
対照的に落ち着いた声でミカゼも便乗してくる。
またこんな状況かよ。
どうやらここ数時間で俺の勘は鋭くなったようだ。
泣きたくなってきたな。ほんと。

 湯船に入るとルナは俺たちに近づいてきて、俺の胸板に寄りかかってきた。
真っ赤になっている顔を隠すようにうつむき、そのままピタッとくっつく。
花のようにかぐわしい甘い香りが漂わせるルナ。
しばらくの間、三人に密着される状態が続き、
俺の鼓動はどんどん高まってくる。
何俺はドキドキしてんだよ。いかん、いかん、いかん。
これは『S.W.E.E.T.』の陰謀なんだ。負けてたまるか!

 やや離れていたミカゼが急に俺のほうに近づき、
俺の顔をその豊かな胸に抱き寄せる。
顔が埋まると、枕のような弾力が適度に反発して
その感触のよさに思わず俺は気持ちよくなってしまう。 
「油断大敵だな。ユキトは私と親睦を深めてもらう。公私ともにな。」
「なにしてますの!私たちの親睦を深めるのを邪魔しないでくださる。」
怒ったルナが俺をミカゼから奪い、自らの薄い胸に俺の頭を押しつける。
先ほどより濃厚な甘い香りを俺はたっぷりと味わわされた。
頭がクラクラしてきた。大丈夫なのか、俺。
「だめです。兄弟の触れ合いを邪魔しないでください。」
今度はコトリがルナ、ミカゼと同じように抱きしめ、
俺の頭をミカゼと同じぐらい大きな胸に埋めてきた。
さっき、腕にしがみつかれた時も沈むような柔らかさがあったが、
今、感じているものの比ではない。
そろそろ意識が飛びそうだ。
その上、さらにカリンが加わってきやがった。
「私も混ざろーっと。」
ぎゅっとそのつるぺたな胸に抱きしめられる。
背中を洗っていた時にも味わっていたひんやりとした冷たさを再び感じる。
これもまた腕で感じていたときよりも心地よい。
もうダメかも。
「そろそろ私に返してもらおうか。」
 俺は再びミカゼに奪い返されてしまった。
結局、俺はこの調子で四人の胸の間をたらい回しにされ、
とうとう気を失ってしまったのだった。
905覚書外伝『S.W.E.E.T.』の恐怖 よくじょうへん5:2009/01/18(日) 00:45:40 ID:/lcEJCIv
 意識を覚醒させ、薄眼を開けると視界には心配そうに俺を見ている
ひよ、セイナ、コトリ、カリン、ルナ、ミカゼたちがいた。
起きたら絶対またベタベタしてきやがるだろうな。
そう考えた俺はそのまま寝ることにしたのだが、
再度目を覚ましたとき、全員が寝息を立てながら俺の周囲で寄り添うような形で
寝ていたのだった。
その後、俺はしばしの間頭を抱えた。


追記

連れ去られていた仲間であるマサユキはルナの双子の妹とやらの
レナと、博士は多重人格の女の子とイチャイチャしていた。
とりあえず二人とも殴っといた。


終わり
906覚える人・あとがき:2009/01/18(日) 00:54:17 ID:/lcEJCIv
これは>>810-814の続きな

思ったより長くなって自分でもびっくりだ
勝手に埋めてしまったが、大丈夫だろうか?
とりあえず、住人のみんな 
こんなのでよかったら糖分補給していってくれ

907名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 00:55:50 ID:/rMSEfFu
最高すぎる
908名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 01:22:12 ID:StluMicy
よくじょうへんがようじょへんに見えてしまった俺はもうダメかもしれない
909名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 06:15:36 ID:QULbhTff
>>908
は じ ま っ た な
910名無しさん@ピンキー
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