強面で無口だけど、可愛い物の前では頬が緩む
それを見られちゃって顔が赤くなっちゃったり
さっき初めてこのスレに来て保管庫読み漁ったけど良作ばっかりだな。
ところで保管庫の作品の更新が滞ってるのは何か意味があるのか?
このスレのことはよくわからないんだが
このスレのヒト
みんなダイスキ♥
733 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 12:41:47 ID:P7NIS4Iu
>>732を見て、日本語が難しくて誰とも喋れない留学生の女の子も良いと思った。
>>732おめー無口っ娘っじゃねーな。
何ッ!?
敵かッ!敵かッ!バキッドガッ
736 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 22:49:25 ID:fj/BTjuc
上山道郎のゾイドにも
そんな感じの子がいたな
長門かわいいよ長門
お久しぶりです。
9レスほど頂きます。エロは寸止め。
この所、仕事の帰りが早い。
今までは2、3時間の残業は当たり前だったが、最近は効率を上げ、業務時間中に仕事を終わらせるようにしている。
女でも出来たか、などと同僚に揶揄されてしまった。
女。
成る程そうかもしれない。
確かに女性であるにはある。
俺は苦笑しながら、窓から電灯の光が漏れているのを確認して、我が家のドアノブを捻った。
「ただいま」
「あ、……おかえりなさい」
フライパンと菜箸を操りながら、ツーピースの部屋着にエプロン姿で、ショートカットの少女が俺の方に笑顔を向ける。
「夕飯まだなんだが、俺の分も用意できるか」
頷く少女。
最初からその心算だったのだろう、皿は二人分用意してある。
まるで新婚の夫婦のようなやり取り。
相手は中高生くらいの外見で、厳密では人間ですらないと言う奇妙な状況ではあるが。
「デザートを買ってきた。食後に食おう」
俺はネクタイを解きながら、持参したビニル袋をテーブルの上に置いた。
中からまだ温かい紙の包みを取り出す。
「?」
「胡麻団子だ。屋台で売っていた。
まだ早いが、冷めない内に一つ食うか?」
火を扱っている最中の彼女は手を離せない。
一つ摘み上げ、少女の口元に運んでやる。
彼女は暫し躊躇っていたが、おずおずと口を開いた。
咥内に団子を放り込む。
そのまま口を閉じ、ゆっくりと咀嚼する、その度に彼女の表情に変化が生じた。
まずその熱さに驚き、目に涙を浮かべながら、口を開けるのを耐える。
やがて熱さに慣れると、餡の甘さに目を見開き、胡麻の香りに目を細め、それら全ての味に目を輝かせた。
見ていて飽きない。
「どうだ?」
口を片手で抑えたまま、ぱたぱたと身振り手振りで感想を伝えようと慌てる彼女を止め、俺は紙の包みを元に戻した。
「残りは食後。先ずは飯だ」
うがいと着替えを済ませ台所に戻ると、既にテーブルには出来上がった料理が配膳されていた。
炊き立ての白飯に浅漬け、麻婆豆腐と筑前煮に隠元の胡麻和え。
俺は椅子に座ると、少女も席に着くのを待って手を合わせた。
「頂きます」
「いただきます」
俺はまず筑前煮から頂くことにした。
里芋を一口齧る。
旨い、昆布出汁が芯まで染みていて、火の通り具合も程よい。
若干塩味が薄い気がしたが、許容範囲だろう。
ふと顔を上げると、少女が何かを期待するような目でこちらを伺っていた
「美味しい」
素直に感想を伝えると、少女の顔がぱっと輝いた。
彼女も麻婆豆腐のレンゲに口をつけるが、すぐに目をしかめて口を離し、慎重に息を吹きかけ始める。
猫舌なのに、冷めにくい料理を作るからだ。
だがそれは俺の好みに合わせた結果であり、なんだか申し訳ない気分になった。
「お前も随分料理が上手くなった。最初の頃は塩と小麦粉間違えてたってのに」
返って来る、はにかんだような笑顔。
見ていると、何だか毛恥ずかしくなる。
俺はとっさに別の話題を探した。
「今日も探してたのか、飼い主」
途端に残念そうな顔になり、少女は頷く。
その様子だと、今日も見付からなかったようだ。
残念なような、ほっとしたような、複雑な気分にさせられる。
もし見付かったなら、俺は彼女がどうすることを望んでいるのだろうか。
彼女がここに住み着いてから、大体1ヶ月が経つ。
急に始まった同居生活も、大分落ち着いて来た。
彼女は大分変わったと思う。
傷も癒え、臆病ながらも多少は行動的になった。
家事を色々とこなすようになった。
よく笑うようになった。
ただ、その笑顔にも時折拭いがたい影がさしている。
住民登録していない、戸籍も無い、俺意外に知る人もいない、存在しないはずの人間。
先行きの見えない不安。見知らぬ世界に一人放り投げられる孤独。
そもそも、彼女は人間ですらない。
そして、本来の家族の行方は、杳として知れない。
「スズキミチ、か……」
それが、引越しの際はぐれてしまった"彼女"の飼い主の名前。
俺は流しで食器を洗っている少女を眺めながら、シンプルな黒皮の首輪をもてあそんだ。
判っているのは、この名前の人物が小学生の女の子で、その家族と共に、約1ヶ月前このH県Y市に越してきているであろうと言うことのみ。
30万を超える人口の中から、かの人物を探し出すのは至難だろう。
興信所に頼むのが一番手っ取り早いが、事情をどう説明すれば良いか判らない。
プライバシー保護に煩い昨今、あいまいな理由だけでは人探しを頼まれてくれないだろう。
他に手が無いわけでもないが……。
溜息を吐いて、首輪をテーブルに置く。
顔を上げると、洗い物を終えた少女が、冷蔵庫の前で思案顔をしていた。
「どうした?」
彼女はぱたぱたと俺の方へ近寄ってから、ゆっくりと口を開いた。
「えと……牛乳、が」
「切れてたか?」
少女は首を縦に振り、買い物かごを手に掲げた。
買い物に行って来ると言うことだろう。
「今からか? 女の夜道は危険だ。
俺が買ってくる」
少女は首を振って俺を押しとどめ、エプロンを外すと、上着を羽織って靴に履き替える。
直後、少女の体が青白い炎に包まれ、数秒後に黒い犬が炎の中から姿を現した。
彼女の"変化"はもう何度も目にしているが、未だに信じ難く、不可思議であり、理解不能だった。
「毎度の事ながら心臓に悪いな……。質量保存則とかはどうなっているんだ」
首を傾げる彼女の前に買い物かごを置いてから、その首に首輪をつけてやる。
「何でもない。
スーパーに入る前には人間になるんだろうが、人目に付かないよう気をつけろ。
"手袋を買いに"の二の舞は御免だ。
財布は持ったな?」
鍵を外し扉を開けてやると、かごを咥えた黒いフラットコーテッドレトリーバーは、隙間を抜けて夜の街へと消えていった。
30分もしない内に、インターホンが鳴り、俺は鍵を外して少女を出迎えた。
「ただいま」
「ああ、おかえ……」
ビニル袋を携えた彼女の姿を見て、ぎょっとする。
今は人間の姿、行きと同じツーピースにカーディガンの家庭的な格好。
ただ、その首には犬の首輪が掛けられたままだった。
「お前……まさか、それしたままスーパーに入ったんじゃ――」
「?」
何が問題かわからず、首を傾げる少女。
俺は溜息をつきながら、首輪を外した。
「……いや、いい。今度から、人間になる時は首輪を外せ」
でないと、彼女と一緒の所を見られたら、間違いなく俺が性犯罪者扱いされる。
そこら辺の事情はおいおい話すとして。
「お疲れ様、だ。
一足先に風呂を頂いた。お前も入って来い」
静かな排気音とともに、熱風が濡れた髪を揺らす。
買い物から帰り人間の姿に戻ってシャワーを浴びた後、黒犬の彼女は俺の膝の上でドライヤーを受けていた。
少し伸びた髪を傷めないよう、そっと頭を撫でると、少女は気持ち良さそうに目を細める。
その仕種に、何やら形容し難い衝動を感じてしまう。
首を振ってそれを振り払いつつ、俺は適当な話題を探した。
「お前の名前、考えてみたんだけどな」
なされるがままに風を受けていた少女は、きょとんとした顔で俺を見返す。
「いつまでも"お前"呼ばわりだと不便だろう。例の"パトラッシュ"は問題外だし。
幾つか人間向きの名前を用意してみた」
俺はメモ帳を取り出すと、開いて彼女の目の前に掲げてやった。
新生児の名前ランキングの上位から、彼女のイメージに合いそうなものを順に並べてある。
「文字は読めるんだよな。
幾つか、お前に似合ってそうな名前を抜粋した。
気に入ったのがあれば良いけど」
だが彼女はメモを見ようとせず、困ったような顔で俺の顔を見返してくる。
「俺、センスないか?」
彼女は静かに首を振ると、そっとメモ帳を押しのけた。
「貰った、大切な、名前ですから」
大事なものを抱え込むように、胸に手を当てて、一言ずつ呟く少女。
「どんなに、奇妙で、今の姿に、合っていなくても」
「例のパトラッシュが、か?」
彼女は、こくんと首を縦に振った。
ぬるま湯に浸っているような、曖昧な関係を続けている内に、忘れていた。
いや、気付いていない振りをしていた。
彼女は、いつまでもここに居る訳ではない。
帰るべき場所があるのだ。
それを見付けたら、きっとこの家を去って行く。
あの人みたいに。
ぬるま湯に浸っているような、曖昧な関係を続けている内に、忘れていた。
いや、気付いていない振りをしていた。
彼女は、いつまでもここに居る訳ではない。
帰るべき場所があるのだ。
それを見付けたら、きっとこの家を去って行く。
あの人みたいに。
「……?」
「何でもない」
俺はドライヤーを切り最後に髪を一撫ですると、不安げに見上げてくる彼女を膝の上から床に下ろした。
「俺は寝る。お前も夜更かしは止めておけ」
メモ帳を放り投げ、ドライヤーを仕舞いに椅子を離れる。
戸惑うような彼女の視線を背に感じながら。
『どうして、何も言ってくれないの』
彼女が泣いている。
もうその顔もはっきりと思い出せないけれど、艶やかな長い髪ははっきりと覚えている。
顔を埋めると良い香りがしたことも、記憶の底から離れない。
笑顔がまぶしい、明るい太陽のような女だった。
その彼女が、その時は声を枯らして泣いていた。
『毎日、残業ばかり。偶に帰ってきても、疲れた顔で自分の部屋に引きこもってしまう。
そんなので、一緒に暮らしてる意味、ないじゃない』
けして激しくはない、けれど積もり積もった悲しみが込められたその声。
テーブルの上には冷め切った二人分の料理。
『お金なら、私の稼ぎもあるじゃない。
貴方の職場だって業績は安定してるし、貴方の成績も悪くない。
貴方の誕生日くらい、一緒に祝って何が悪いの』
伏せた瞼から滴が零れる。
『付き合ってから、もう4年も経つのに、籍も入れてくれない。
同じ家に住んでいても、会話する日の方が珍しい。
子供なんか出来そうもないし、私達を繋ぐものなんて、何もないんだね』
自嘲気味に呟く彼女。
その指を握りたくて、その背中を抱きしめたくて、手を伸ばすのに。
『触らないで!』
宙をさまよう手の平を見て、彼女は悲しげに呟いた。
『言われただけで、引き下がっちゃうんだ。
本当に触れて欲しいときには、傍にもいてくれないのに』
そのまま床に崩れ落ち、泣き伏せる彼女。
その背中に掛けてやる言葉を、俺は知らなかった。
何もかもが無意味に感じられた。
あの時、どうして俺は、手を引いてしまったのだろう。
あのときには戻れないけど、やり直すことは出来ないけれど、今度こそ俺は――――。
「行かないで、くれ」
「――っ」
宙に伸ばした手が、何かを掴み取る。
それを離したくなくて、強く引き寄せた。
何かが俺の上に覆いかぶさる。
温かな体温。
その衝撃で、夢の中にあった意識が急速に覚醒する。
「……あれ?」
暗闇の中、目の前に少女の顔があった。
彼女は、俺に引き倒された格好で、俺の奇怪な行動に戸惑っている。
訳がわからず、傍らの時計を見た。
午前1時。
二人とも、いつもならとっくに寝静まっている時間だ。
「お前、どうしてここにいる?」
取りあえずは彼女を上から除けるのが先だろうが、頭が上手く働かない。
彼女はそんな俺のもの抜けた質問に、律儀に答えた。
「あ……寒くて」
唖然。
確かに彼女の布団は未だに夏用だった気がする。
「夜這いじゃないのか」
「?」
きょとんとした表情。
言葉の意味が判らないらしい。
「本当に、ただ単に寒いから、二人で布団にはいれば暖かいと思って、一緒に寝ようと、そう言ってるのか」
曖昧に頷く少女は、暫く躊躇った後、口を開く。
「ツヨシさん、さびしそうでした」
寝る前の挙動について言っているようだ。
どうやら、余計な気を遣われているらしい。
俺は溜息を吐いて起き上がると、電灯をつけた。
「少し早いが、電気ストーブを出す。
明日布団を換えてやるから、今晩はそれで我慢しろ」
少女は不満げな様子。
「何か問題あるか」
「一緒に寝れば、さびしくないですよ」
寝込みを襲われたことで苛立っていたのだろう、直前に変な夢を見たこともある。
俺は彼女の胸倉を掴むと、ベッドの上に押し倒していた。
「おい」
低い声で呼びかけられ、ビクンと震える少女。
俺はそのTシャツの裾から、滑らかな素肌に手を伸ばした。
「人間の女が、人間の男と寝るって意味、判って言ってるんだろうな」
久しぶりに触れる、滑らかな女の肌の感触に、衝動が止められない。
俺は彼女の薄い乳房を掴むと、強すぎない程度の力で圧迫する。
「――――!」
途端、少女は顔を真っ赤にして反応した。
俺は構わず、掴んだ塊を上下に揉みしだき、先端を指先でいじくる。
恐らく成長途上であろうそれには、未熟な果実同様に堅さがあり、反発の力が独特な感触を生む。
彼女は動揺はしているものの、抵抗はしなかった。
空いている左の膨らみも服の上から掴みあげると、先端を親指と人差し指で挟んでつねる。
そうして両の乳房を弄んでいる内に、少女は目を強く瞑りながらも、微かに熱い吐息を漏らし始めた。
俺はそのまま、右手を下ろして行き、下腹を伝って、薄い下着に覆われた熱い谷間にそっと触れる。
「ッ――――!! ……ゃぁ」
初めて見せた拒絶に、俺の頭は一気にクリアになった。
組み敷かれた少女は瞼を強くつむり、微かに震えている。
俺は胸と下腹にかけていた手を離すと、彼女の上から退き、背を向けてベッドに腰かけた。
「すまん」
少女は小刻みに喘ぎながら、戸惑ったような目線で俺を見てくる。
のしかかる気まずさと自己嫌悪。
「"寝る"ってのは、こう言う意味だ。
判ったなら、自分の部屋に戻れ。ストーブは出してやるから」
すっと少女が立ち上がる気配。
そのまま出て行くのかと思いきや、俺の背中に倒れこんでくる。
俺の腹を抱きしめる両手。
「おい、離れ――」
「うれしかったんです」
引き剥がそうとする、その前に彼女がぽつりと呟く。
「名前をくれるって、言ってもらえて。女の子として、見てもらえて。
だけど、私は、まだ、あの家の飼い犬で。ここにいても、迷惑ばかりで」
一言一言、必死に言葉を紡ぐ少女。
その肩は小さく震え、言葉は涙でくぐもっている。
ああ、こいつは。
この小さな少女は、不安なのだ。
家族とはぐれ、一人見知らぬ街に、自分のものでない姿で放り出され。
野良犬として生きる術も持たず、人として生きる道も知らない。
「お前は」
俺は腹の前で結ばれた彼女の指に、そっと手を重ねた。
「帰りたいか。昔の家に、家族と、一匹の犬に戻って」
背後で彼女が頷く気配。
でも、と少女は続けた。
「ここにも、いたいんです」
俺はその言葉を、期待していたのだろう。
同時に怖れてもいた。
ここにいてほしい。
でも、いつか出て行ってしまうかもしれない。
執着しなければ、いずれはいなくなるものと諦めていれば、楽になれる。
寂しさを埋め合わせるための、一時的な家族ごっこ、そう考えればいい。
けれどそれ以上の衝動、情欲かもしれないし支配欲なのかもしれない、そう言ったものが俺の腹の中でふつふつと煮えたぎり。
気が付くと俺は少女の両肩を掴み、再びベッドの上に押し倒していた。
「何をヌルい事言ってる。
本当は判ってるんだろう? 認めたくないなら、俺が言ってやる」
それは禁句。彼女を傷つける醜い言葉。
言ってはならないと知っていたから、今まで黙っていた。
彼女も恐らくは気付いている。
けれど、お互い口にしないことで表向きの平穏を保っていた。
もう、口が止められなかった。
「捨てられたんだよ、お前は!
飼うのが面倒になったからなのか、新しい家に場所が無かったのかは知らないけど。
他にどんな理由があって、引越しと同時にはぐれるなんて事がありえる。
今さら飼い主探したって、何の意味もない。
ご主人様のお家には、お前の居場所なんかとっくに無くなってるんだ!」
彼女は、ただ呆然と、俺の言葉を聞いていた。
大きく見開かれた目に、じわりと滴が浮かぶ。
不意に少女の顔が歪み、堰を切った様に瞼から涙が零れ落ちた。
口から漏れ出る微かな嗚咽。
ベッドの上、仰向けで、声もなく、少女はこの姿で初めて泣いた。
「……ごめん」
痛々しくて、俺は目を逸らした。
捨てられたと、決まっている訳ではない。
ひょっとしたら、飼い主は今でも彼女の帰りを待ってるかもしれない。
「けど、どんなに望んでも、なくしたものは取り戻せない。
少なくとも、昔の家には帰れないんだ。
だから、どうせなら……」
この言葉は、俺の願望。
弱っている彼女につけこみ、自分の都合の良いように、彼女を誘導しようとしている。
罪悪感に、ちくりと胸が痛んだ。
「どうせなら、ずっとここに、いないか」
彼女が泣き腫らした目で俺を見上げる。
俺は上からその瞳を見下ろした。
黒目がちなその瞳が、そっと閉じられて行く。
顔と顔が近付く。
唇は温かかった。
投下終了です。
前回からかなり間が開いてしまい、申し訳ない。
リアル事情で後編も時間がかかりそうですが、憶えていて頂けると幸いです。
……犬耳カチューシャとかしっぽとか首輪プレイとかは一切期待なさらないで下さい。
>>750 GJ! 結局新しい名前はもらえるのかな
ところで犬っ娘ということは舌技に定評(ry
GJ!!
葛藤感がなかなかどうして
胸に沁みる!!
保守
…そろそろ次スレの時期?
気付けばもう481KBか早いもんだな
誰かヒマならかけよっ
まずは次スレ立てが先じゃないか?
ほし
>>760 判定基準は書き込みの有無だからsageでいいんよ
すまん、スレ立て行ってみたが規制でアウトorz
誰か代わりに頼む
無口でツンツンな彼女〜次スレ移動埋めネタ〜
「黒美ちゃん、どうしたの?そんなに多くの荷物かかえて」
「………」
「あぁ、もうそんな時期かぁ」
「………」
「僕?まだ時間はありそうだし、もう少しのんびりしていこうかなぁ…なんて」
「………」
「冗談だよ、そんなに睨まなくてもいいじゃない。可愛い顔が台無しだ」
「………」
「やれやれ…それはそうとして、すぐ追いつくから先に行ってていいよ」
「………」
「何?待っててくれるの?嬉しいなぁ」
「忘れ物しないように見張っているだけです…勘違いしないで下さい」
「素直じゃないなぁ。昨日の夜、ベッドではあんなに素直だったのに」
「………」
「あれ?黒美ちゃん、耳が赤くなってるんじゃない?」
「……先に行きます。後は自分でお好きにどうぞ」
「わっ、ごめんごめん。ちょっと!?黒美ちゃん行かないで、待ってよ」
おわり
そして
>>763乙です
ふと思いついたネタ。ファンキー無口。……難しいな
寝転んで本読んでる無口っ子にセクハラしたい
>>767 デジタル大辞泉より
ファンキー【funky】
[名・形動]
1 ジャズ・ソウルなどの音楽にファンクの要素が含まれること。また、その演奏や、そのさま。ポップスやロックの、野性的で躍動感のあるリズム・演奏などの形容にもいう。「―なボーカル」「―ミュージック」
2 服装などが原色を多用していて、けばけばしいこと。また、そのさま。「―なファッション」
服は紫、髪は緑でサングラスかけていて、メタル大好きな無口さん
の電波を受信した。 ・・・あれ、なんかファンキーと違う・・・
ファンキーってより格好いいクールビューティー系が浮かぶな
いや無口なだけで性格も相当ファンキーなのか?
言葉の分、身振り手振り多用とか
こんにちは。埋めネタ投下します。
保管庫の『彼女の趣味』『彼女の不安』の続編。
エロあり。というかエロばかり。
主人公の男の子がだいぶ欲望に忠実になってます。
『彼女の至福』
「泊まり?」
学校からの帰り道、一緒にいた彼女の言葉にぼく、日沖耕介は思わず訊き返した。
青川文花はこくりと頷くと、こちらの様子を窺うようにどう?という目を向けてきた。
上目遣いに見つめられてぼくはどきりとする。
青川が言うには今週末、両親が泊まりがけで祖父の家に行くらしい。
青川も一緒に行く予定だったらしいけど、土曜の夜にテレビで格闘技中継があるために
断念したのだそうだ。祖父の家は山奥で、テレビの映りが悪いという。
ぼくは青川の小柄な体を見やる。
百五十センチくらいしかない背丈にセミロングの艶やかな髪。
そのかわいらしい容姿にはまるで似合わないけど、青川は格闘技マニアだ。
それもそこらのミーハーなファンとは一線を画す程重度のマニアで、自身も柔術を
やっている。彼女の部屋には地上波ではまず流れないくらいマイナーな大会のDVDが棚に
並んでいるのだ。
そんな彼女だから、テレビの格闘技中継を優先するのは当然といえた。
録画すればいいのではと思わないでもないけど、そんな意見は通用しない。結果を遅れて
知ることに耐えられないと青川の目が言う。いや、実際にそう言ってるわけじゃないけど
そう見える。
で、せっかく親が出掛けるのだから、うちに来ないかと言うのが青川の提案だった。
青川の家にお泊まり。それも、二人っきりで。
反対するわけがない。
ぼくは喜んで青川に頷いてみせた。
青川もほっとしたのか安心したように微笑み、頷いた。
◇ ◇ ◇
そして土曜日。
ぼくが青川の家に着いたのは夕方も近い時間だった。泊まりに行くならせめて行く前に
手伝えと、ずっと家の掃除をさせられていたのだ。
煉瓦色の大きな家に着いて呼び鈴を鳴らすと、青川はすぐに出迎えてくれた。
「ごめん、遅くなって」
青川は軽く首を振ると、急かすように中へと招いた。
そっけない態度に怒ってるのかと一瞬思ったけど、そうではないらしい。なんだか急いで
いる感じだ。訝しく思いながらも靴を脱いで中に上がる。
玄関からすぐ左。ドアを開けると灰色の絨毯に三つのソファーが鎮座するリビングが
現れる。壁際のプラズマテレビがCMを流している。
青川は手早くお茶とお茶受けを出すと、ぼくの方には見向きもせずにリモコンで操作を
始めた。録画の準備をしているのだろうか。確か格闘技中継は夜九時からだったと思うけど。
と思っていたらいきなりテレビの画面が切り換わった。
アリーナだ。今日のイベントの会場だけど、今はまだ夕方の四時。放送までまだ五時間
あるはずなのにどうしてテレビに、
……いや、リアルタイム放送はありうる。
「衛星専門か!」
地上波放送は夜九時からだけど、PPVの衛星専門チャンネルならリアルタイムで大会が
視られる。
なるほど、と納得した。さっき急いでいたのはこれに間に合いたかったのか。
衛星専門チャンネルでリアルタイム、しかもプラズマテレビの大画面で視る。これって
なかなかに贅沢なことだと思う。
青川……君はどんだけ格闘技好きなんだ。さすがにちょっと呆れますよ。
ぼくは思わず肩をすくめたけど、青川は意に介さない。ソファーに座ってじっと画面を
見つめている。まだオープニングセレモニーで試合始まってないんだから、もう少し肩の
力を抜こうよ。
とはいえ、ぼくも格闘技ファンの端くれ。一瞬たりとも見逃したくないという青川の
気持ちは十分わかる。リアルタイムで視れるなら尚更。ぼくは苦笑しながら青川の隣に
腰掛けた。
青川は何も言わなかった。無言のまま画面を注視している。
ただ、そっと左手をぼくの右手に重ねてきた。
柔らかく温かい、小さな手。
ぼくは嬉しくなって、甲に乗せられた青川の手を握り直した。掌を合わせて指同士を
絡めると、無表情だった青川の顔に僅かに赤みが差した。
それからぼくらは何も言わず、ただテレビ画面を見つめていた。
◇ ◇ ◇
五時間後。
全十二試合の熱戦が終わり、ぼくらはようやく一息ついた。
途中の休憩時間に雉撃ちと花摘みを済ませた以外は、ソファーから一歩も動かなかった。
お茶受けの煎餅がまるで減っていない。
イベントは大当たりだった。第一試合から好勝負の連続で、メインの試合など判定決着
ながら手に汗握る名勝負で、終わった瞬間には深い溜め息が洩れる程だった。
さすがに五時間ぶっ続けで視ると疲れる。ぼくはんんー、と伸びをして体をほぐした。
青川が地上波放送に切り換えている。あ、そっちも見るんですか。さすがです。
が、さすがの青川も今度はしっかりかっちり固まって視聴、ということはしなかった。
台所からお皿を運んでくる。食事をしながら適当に流し視るつもりのようだ。手伝いを
申し出ると小さく首を振って断られた。
仕方なく座って待っていると、すぐに青川が料理を持ってきた。あらかじめ作っていた
らしい。シーフードカレーにグリーンサラダだ。カレーに盛った福神漬けが嬉しい。
烏龍茶をグラスに注ぎ直し、ぼくらは少し遅い夕食をとり始めた。
シーフードカレーはやや甘口。でもエビやイカの味がしっかり効いている。辛すぎると
魚介類の味が負けてしまうだろうから、これくらいが丁度いいのかもしれない。
「おいしい。これ作ったの?」
尋ねると青川は小さく頷いた。
「へえ、料理得意なんだ」
「……初めて」
「へ?」
青川の言葉にぼくは目を丸くした。
「ひとりで作ったのは、初めて」
「……じゃあ普段は料理しないの?」
再び頷く。
「ひょっとして、ぼくのため?」
青川は顔を伏せて呟いた。
「耕介くんに、作りたかったの」
ぼくのために。
嬉しくないわけがない。普段料理をしないという彼女が、わざわざ泊まりに来る彼氏の
ために腕をふるったというのだから。しかもうまい。
「ありがとう、青川。とってもおいしいよ」
ぼくは感謝の念を込めて礼を言った。
しかし彼女はその言葉を聞くや眉をひそめた。
じっとこちらを見つめてくる。というかはっきり睨んでいる。
ぼくは慌てた。あ、あれ、何かまずいこと言ったかな?
「あ、青川?」
青川の目がさらに険を増した。
な、なんでだ。ただ名前を呼んだだけなのに、なぜそんな冷たい視線を向けてくるんだ。
仮にも恋人にそんな目を向けるなんて、ぼくには君の名前を呼ぶ権利さえ、
名前。
「……」
それが原因なのでしょうか。
「えっと……文花?」
改めて下の名前で呼ぶと、文花はようやく気付いたかとばかりに重々しく頷いた。
ぼくはしばらく前まで青川を苗字で呼んでいた。
ところがある時、ふとした際に下の名前で呼んでやったら、彼女はこれをいたく気に入り、
以来二人っきりの時は名前呼びを義務付けてくるようになった。
もちろん異論はない。しかしあの時はなんというか雰囲気で呼べたわけで、普段から
慣れている苗字の方が呼びやすいのも確かなわけで。
まあでもとりあえず謝ろう。
「ごめん文花。まだ慣れてないみたいだ」
青川は軽く溜め息をつくと、小さな声で言った。
「ゆるさない」
すねたように呟く青川。
困った。さて、どうすれば機嫌を直してくれるだろう。
「どうすれば許してくれる?」
青川は言った。
「……いっぱい気持ちよくしてくれたら、いいよ」
耳元で囁くように。
その言葉に正直くらりときた。頭が酔いそうなくらい揺れる。
「……えー、……つまりその、」
「罰、なんだから」
楽しそうな声で言う。
からかいの意味もあるのだろうけど、青川はえっちなことに積極的だ。
だからよく主導権を握られてしまうのだけれど、やっぱり男としては巧くリードしたい。
「精一杯ご奉仕させていただきます、お姫様」
ぼくはにやりと笑みを見せる。
青川はぼくの芝居がかった台詞に目を見開いた。いや、似合わないのはわかってるん
だけどね。
青川は面白そうに微笑んだ。
「楽しみ」
◇ ◇ ◇
食事を済ませるとぼくらはお風呂に入った。
まずは体を洗ってほしいとお姫様が言うので、ぼくは素直に従う。というかむしろ洗わせて。
小さな体に似合わず、青川は出るところは出てる。巨乳とまでは行かなくても形の整った
美乳はとても揉み心地がいい。お尻の柔らかな感触はいつまでも撫でていたいくらいで
病み付きになる。
そうした感触を楽しもうと念入りに泡立てたスポンジを這わせると、青川はくすぐった
そうに身をよじった。
もちろんきちんと洗ってやる。いろいろ弄りたいところはあるけど、まずはちゃんと
綺麗にしてやりたい。ご奉仕するのだから。
青川は体の力を抜いてだいぶリラックスしていた。いやらしい意味じゃなく気持ちよく
なっているのだろう。
「気持ちいい? 青川」
言ってからはっと気付く。苗字呼び。
青川の手がぼくの股間を握り込んだ。
「ちょっ」
一瞬力を込められてぞくりとする。快感じゃなく不安感で。
「ごめん文花」
「……」
途端に優しくマッサージされる。青川の小さな手に逸物をしごかれて、ぼくは快感に
呼気を洩らした。
性欲が高まっていく。ぼくは青川の背後に回り込んでぎゅっと抱き締めた。
「文花……」
青川──文花が体を微かに震わせた。
もうご奉仕とか考えてられない。
首筋に舌を這わせながら両胸をほぐすように揉み込む。泡まみれの胸が指先に従うように
形を変える様はひどくいやらしい。
(柔らかいなあ……)
何度触ってもこの柔らかさは飽きない。もう一日中揉みまくりたい。
「んん……んぅ」
苦しげに息を溢す文花。悩ましげな声はこちらの興奮をいっそう煽る。
乳首を指で丁寧にこねる。柔らかさの中で唯一こりこりと固い部分は、あっという間に
勃起してしまう。
ぼくはシャワーを手に取り、文花の体に付いた泡を洗い流した。間を置かずに左の乳首に
吸い付く。
「あぁ、あんっ」
ちゅううっ、と乱暴に吸い上げる。ミルクが出ないのは仕方ないけど、唾液の立てる
音は十分それっぽい。
今度は舌先で舐め回す。傷口を癒すように念入りに唾液を塗り込んでいくと、充血した
乳首が透明な液で艶やかに光った。
ぼくはしばらく胸を吸うのに没頭した。
「こーすけ、くん……だめ、だめぇ……」
荒い息を吐きながら文花は悶える。
「んむ、気持ちいいでしょ?」
「……んっ、いい……きもちいい……」
「下も弄ってあげるね」
乳首を吸いながら右手を文花の下腹部に伸ばす。
ずっと胸ばかり弄って下には触っていなかったけど、そこはもうすっかり濡れきっていた。
今すぐ挿入してもすんなり男を受け入れてしまうだろう。
欲望に従うならさっさと勃起したペニスをあてがって打ち込みたいところだけど、そんな
乱暴な真似をしても早撃ちするだけでもったいない。もっとたっぷり文花を味わいたい。
ぼくは中指でかき出すように内襞を擦った。びくん、と文花が体を強張らせる。
くちゅ、じゅぷ、と浴室に卑猥な音が響く。
「やらしい音だね」
「……」
「文花のおまんこぐちょぐちょだよ。おもらししてるみたい」
「……」
文花は応えない。
はあはあと荒い息を吐くのが精一杯で、ぼくの言葉もろくに聞いていないのかもしれない。
指をあっさりくわえ込みながらも秘部の締め付けは強烈で、かき回す度にぎゅうぎゅうと
圧が指にかかる。
親指でクリトリスを撫で擦ると文花が体をくの字に曲げた。
「だめ……もう」
潤んだ目で懇願するように見つめられて、ぼくは息を呑んだ。
駄目だ。そんな目で訴えられたら我慢が利かない。
挿れたい。中に入りたい。
先程までの余裕なんて一瞬で吹き飛び、ぼくは文花を正面から強く抱き締めた。
唇をむさぼるように重ねる。舌を絡め、唾液を交換し合い、息がかすれる程長い長い
キスを交わした。
浴槽の縁に手をつかせて、お尻を突き出させる。
女陰から垂れる愛液がひどく淫靡に映る。何度も見ているはずなのに、何度見ても興奮する。
ぼくは文花の腰をがっちり掴むと、すっかり硬くなったペニスを一息に突き入れた。
「あああっ!」
学校では普段まったくの平静を保って表情一つ変えることのない文花が、繋がった瞬間に
嬌声を上げた。
愛液のおかげでスムーズに入れたものの、直後万力のような締め付けが襲ってきた。
下半身から脳天に快感が電流のように走る。
思わず射精しそうになって、慌てて下腹部に力を込めてこらえた。
文花も耐えるように身を強張らせている。
リラックスさせたいところだけど、ちょっと余裕がない。ぼくはとりあえず動く方に
専念することにした。
「ふああ!」
ずん、と力強く一突きすると、文花が鳴いた。
内襞がペニスのエラに引っ掛かって、たまらない快感が波のように襲ってくる。奥に
突き入れれば狭い膣穴が進入を拒むように締め付けを増し、腰を引くと今度は離すまいと
襞々がぴったり絡んでくる。
とろけそうな快楽に頭が染めあげられていく。ぼくは文花の背中に覆い被さると、美乳を
鷲掴みにしながら体を密着させて、小刻みに何度も何度も肉棒を突き入れた。
「あ、あ、あんっ、あっ、んんうっ、あっあっあっ、だめ、たって、られな……あうっ」
子宮に響くように奥までガンガンに突きまくった。ふっくらと柔らかい胸を両手で
手加減なく揉みしだきながら、背中から首筋にかけてキスの雨を降らせる。ボディソープの
優しい香りが文花の体を包んでいて、こちらの情欲をさらに引き立てた。
逸物はますます硬度を高め、互いの液でぐちゃぐちゃになった膣内を果てしなく蹂躙した。
ずっとこうやって繋がっていたい。もう一生これだけやっていたい。
こんなに気持ちのいいこと、終わってほしくない。
しかし終わりはくる。そしてその終わりの瞬間が一番気持ちよくて、ぼくはそこを目指して
高まっていく。
文花も自ら腰を振って快楽をむさぼっていた。
「文花、もういくよ」
「わ、わたしも、ああっ、もういっちゃう、いく、いくの」
「精液出すよ、奥にいっぱい、文花の子宮にたくさん出すよ!」
「うん、だして、だしてえ、いっぱいかけてえ」
いつもの文花ならありえないくらいの言葉の数。たがが外れたように淫らな言葉を吐き
出して、文花は乱れに乱れる。
体の奥から快感が迫り上がってきて、陰嚢が飛び出そうな程ペニスの奥が痺れる。
腰の動きがまるで衰えないまま、ぼくらは互いを高め合い、そして、
「うう!!」
文花の一番奥でぼくの性欲が弾けた。
「ひあっ、ああ、あああああっっ!!」
同時に文花も甲高い嬌声を上げて絶頂を迎えた。
溜めに溜めた精液が精巣から次々と外に飛び出していき、文花の膣内をどろどろに
満たしていく。
びくびくと痙攣するように震える文花の体を抱えながら、ぼくはどすんとタイルの上に
腰を落とす。
「きゃっ、んっ!」
ぼくに抱えられて依然繋がったままの文花は、後ろに倒れ込むように座った衝撃でまた
ちょっと感じたようだ。不意の衝撃に振り向いてぼくを睨む。
「いや、腰が抜けてさ」
そう弁解しながら入れっぱなしのペニスをぐりぐり動かすと、文花は弱い声を洩らした。
「や、うごかないで」
「ちゃんと最後まで出したいんだ」
「も、もう……」
戸惑う文花の体を抱き締めながら、ぼくは最後の一滴まで絞り出す。
すべてを出し切ると強烈な虚脱感に襲われた。とは言えそれはなかなかに心地好い感覚で、
ぼくはしばらくそれに浸った。
文花が振り向いて、もの欲しげにぼくを見る。
ぼくはにっこり微笑むと、文花の期待に応える。
体を正対して抱き直すと、ぼくは文花と口付けを交わした。
浅いタッチのそれは、しかし互いの想いを伝え合うには十分だった。
お風呂から上がり、ぼくらは文花の部屋でまったりと過ごした。
ベッドに並んで横になりながら、何を話すわけでもなく軽いスキンシップを繰り返す。
髪を撫でたり、頬を触ったり、キスをしたり。
文花はまったく口を開かず、でもとても楽しそうに微笑んでいる。
幸せそうな笑顔にぼくもつられてはにかんだ。
文花が体を寄せてくっついてきた。小さな頭をぼくの胸に押し当てると、一言だけ呟いた。
「大好き」
真っ直ぐ放たれた言葉にぼくの心臓が大きく跳ねた。
ぼくにだけ向けられる、彼女の想い。
ぼくだけの彼女。
嬉しさで胸がいっぱいになる。
「…………」
と、嬉しさだけで済めばいいのだけれど、
あいにくこっちは欲望に忠実な高校生なわけで、
「文花」
ぼくは文花にのしかかると、有無を言わせず唇を奪った。
驚いた目を向けてくるが無視。強引に舌をねじ込み、相手の口内をねっとりとなぶる。
たっぷり十秒は味わって唇を離すと、細い透明な糸が繋がっていて、すぐに重さに耐え
かねて滴り落ちていく。
文花が小首を傾げて言った。
「火、つけちゃった?」
ぼくは首を振る。文花、それは違うよ。
「文花を好きになった時から、火はもうずっとつきっぱなし」
「っ」
文花は赤くなった顔を逸らした。
ぼくはそんな文花のパジャマを脱がしにかかる。
文花もぼくの服に手をかけて、お互いに脱がし合う。
中途半端に脱がしたところで我慢できなくなって、漲った性器を腰に押し当てると、
文花は呆れたように肩をすくめた。
◇ ◇ ◇
それから明け方近くまでひたすら快楽を求め合った。
最初は正常位で一回。それからバックと側位で達した後、シックスナインで互いをイカせ
合って、対面座位でさらに二度の回数を重ねた。
そのあと疲労と快感に包まれながら昼過ぎまで眠りこけていたのだけど──
「もうこのまま文花を軟禁していたいな」
「……ふぇ?」
昨日から数えて都合七回目のセックスに耽りながら、ぽつりと呟く。
起きたらなんとなくまた熱が高まって押し倒してしまったわけだけど……客観的に見て
さすがにヤリ過ぎだよね。
文花はとろんとした目でぼんやりぼくを見つめてくる。
「軟禁して、朝から晩までずっと文花とえっちなことをして過ごしたい」
「……」
いや本当に一生これだけヤっていたいくらいです。
文花はくすりと笑った。
「ケダモノ」
さらりと毒を吐かれた。今の状況では何も言い返せないので、ぼくは軽く落ち込む。
「でも」文花が続けて言った。「それもいいかも」
この子はどうしていつもこちらが喜ぶことばかり言うのか。
文花は息を弾ませながら嬉しげに言った。
「耕介くんと一緒なら、私はずっと幸せだから」
それはぼくも同じだ。
文花を抱きながら、ぼくは幸せを噛み締めた。
そのあと文花の両親が帰ってくる前に、急いで身支度を整えて家を飛び出したために、
ほとんどゆっくりした時間を過ごせなかったのは自業自得だったけど。