744 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 00:29:16 ID:55InUuRe
お嬢様、
「革命だかクーデターだかで壮年の国王と国を去らねばならなくなった若い王妃、彼女に仕えていた同年代の侍従か執事か近衛兵も
国を捨てる。功成り名を遂げ、はじめてやってきた避暑地で見かけたあの貴婦人はもしや・・・」
といった電波を受信いたしました。厳密には主従といえない気も致しますが。
ほっしゅ
保守代わりに海外SSで読んだ話。
某小国の名家に生まれた一人娘と、ひとつ年下の乳母の息子
「ぼくがおうじさまになってずっとおひめさまをまもるからね」
と毎日のように約束を交わしていたのに
年頃になった娘は皇太子に嫁ぐこととなり、傷心の青年は傭兵となって他国の戦に身を投じる
時を経て王家直属警護隊再編に伴い彼は祖国に戻ることになったが…(尚これでも現代設定)
王子と姫にはなれなかったけれど、誤解や拒絶や絶望や悲嘆や何やかやあった末に
女王と騎士という新たな絆を見つける二人に不覚にも涙腺が緩んだり。
でもこうやって書くとハーレクイソみたいでなんだろう。
>>746 騎士切ないよ騎士
そういうの好きだわ
現代設定とは思えないけど好きだわ
現代設定はさておき、1945年以前の20世紀なら出来なくもなさそうな感じじゃな。
「できた!みてみてぼくのおしろ。もちろんリシーがすむおへやもあるからね」
「だめよジョーイ!いっしょにくらすなんて」
リシーと呼ばれたその少女は、横で得意になっている男の子の言葉に
海より碧い大きな目をまんまるにしました。
「どうして?」
「だってドクシンのダンジョがおなじいえにくらすのははしたないことなのよ、ママがいってたもの」
ドクシン? ダンジョ?
春に3歳になったばかりのジョーイには意味のわからない言葉ばかり。
でもリシーの表情から、それがすごーくいけないことだけはわかりました。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
「ケッコンするのよ」
「ケッコン?!なんで??」
「だっておはなしのおひめさまだって、まずはおうじさまとケッコンするでしょ」
砂浜に両膝をついたまま、手を腰に置くお得意のポーズでリシーは胸を張ります。
ジョーイはますますわかりません。
ケッコンという言葉の意味はなんとなく知っています。
この間いとこのイザベラおねえちゃんのケッコン式に行ったのです。
真っ白なドレスを着たおねえちゃんはまるで絵本に出てくる天使のようにきれいで、
とっても幸せそうでした。
(リシーもケッコンしたら白いドレス着るのかな…)
(きっとかわいいとおもうけど…)
でもどうしてリシーとケッコンしなくちゃならないんだろう。
ジョーイはただこの大きな砂のお城で、いっしょに遊びたいだけなのです。
二人はいつもいろんなことをして遊びます。
海賊ごっこや探検ごっこ、女の子だけど男の子みたいに木登りをして、
ヒラヒラやリボンがいっぱいついた服が汚れてもへっちゃら。
リシーは一番の仲よしで、一番だいすきでした。
それでも時々、こうやってよくわからない難しいことを言ってお姉さんぶるところはちょっとめんどうでした。
小さな眉間にシワを寄せて考えても、
やっぱりジョーイの頭の中で砂のお城とケッコンはつながりません。
でも、とっても上手にできた砂のお城で遊びたい。
リシーといっしょに遊びたい。
そう思ったジョーイは、自分より少し背の高い女の子を見上げて言いました。
「わかった。いいよ。ぼくとケッコンしよう」
返事を待っている榛色の瞳を黙って見つめる碧い眼がきらきらと輝いたことに、
たぶん少年は気がつかなかったでしょう。
それは瞬きをしたくらいのほんの僅かな間で、
次の瞬間には目の前にいたはずのリシーは砂のお城の反対側に飛びのき
「いや!」
とジョーイに砂をひとつかみ投げつけてきたのです。
訳のわからないこと続きの上、おまけに砂までかけられて、
辛抱強いジョーイもいい加減腹が立ってきました。
負けじと足元の砂をつかんでリシーの方へと投げ返します。
「もうきめたもん!ぼくがおうじさまになったらリシーはおひめさまで、
ぜったいケッコンするんだもん!」
ジョーイ3歳、リシー4歳。
これが初めてのプロポーズでした。
751 :
746:2009/12/09(水) 05:01:58 ID:6xk3Qp3T
調子に乗って冒頭の一部分を切ってはつって意訳して書いちまった。
後悔はしてないけど、海の向こうの作者さんごめんなさい。
コドモだし主従でもエロでもなくて、ここのみんなもごめんなさい。
>>747,748
思えないよね現代設定ww
実はこのSSあるネズミー映画が元ネタで…と説明しようと思ったら
一年前既に話題に出てて驚愕。あのカプ好きな人ここにいるのなw
だからして748の予想はかなり近い。正確にいえば1930〜70年代にかけての話。
ネズミー?
きっとダンホ''でち!
保守なのじゃ
というか容量が。
本当だ
容量やばい
500までだっけ?
そうそう
あれこれ書いてはみるものの、どうも台本調になってしまう。難しい話だ。
台本調てどんなだ?
執事:「台本調と申しますのは、このようにカギ括弧の左側に発言者の名前を書き込んだ会話文が続き、地の文が1つも、あるいはほとんど含まれていない文章のことでございます。」
お嬢様:「スレによっては随分叩かれることもあるので759は気になるみたいね。」
分かり易い説明だ
γ〃 `ヽ
i ノレ 从 ノ
ルイ・ν・リ Merry X'mas
( ̄ ̄ ̄ ̄)
│ ̄人 ̄│
│ ○○ 、
│____)
,,ノ
∞⌒ ̄`∞
!ιル从 ハノ
ycV゜∀゜ノy 先生!私が
( ̄∪ ̄∪) プレゼントだヨ
│ ̄人 ̄│
│ ○○ 、
│____)
カワイイ……
今年も終わりだね
終わらせません
代行していただいて1レスずつ投下します。NGは名前欄の「アリスのエステ紀行」でお願いします。
ぶつ切り投下ですので、他の書き手さんは割り込みなど気にせず投下してください。すみませんm(._.)m
年末保守〜〜〜〜〜〜
エントランスホールに立つ柱から金髪の端がヒョコヒョコはみ出ている。
(正面玄関に潜入成功!……むむむ、お客は小洒落たおじ様ばっかりですねぇ)
柱の影に身を隠したアリスは慎重に周囲を盗み見た。
辺りに広がるのは極めてリュクスな空間だった。
吹き抜けの広々としたロビーは全面黒の大理石張り。研磨された壁の表面に砂金のような
細かな模様が入っている。しつらえられた家具調度も全て黒地にゴールドのアール・デコだ。
事前にアリスがホームページでチェックした情報によると、
ロビーは日本の漆塗りをイメージしたデザインらしい……。でも、ウルシヌリってなーに?
アリスにはまるで見当がつかなかったが、恐らく黒くてツヤツヤ、ギラギラしたグロテスクな物だろう。
ソファーを立ったおじ様が近くを横切り、アリスは慌てて柱の向こうに引っ込んだ。
ここは、ネイルサロンからスパに宿泊施設まで、あらゆるサービスを内包したメンズエステの総本山。
お金をたっぷり注いで男を磨く、魅惑の高級リゾートなのだ。
(はー、ここで無数のおじさんが世俗の垢や加齢臭を落としてるんですなぁ。……なんかきちゃない)
思わずおでこに皺を寄せる。
十代少女の残酷な価値観の前では、おっさんの皮脂など激毒に等しかった。
ツヅク
あけおめ!
わくてか
明けましておめでとう
男騎士「どうやら私は姫様に嫌われているらしい……だが」
男騎士「それでも、この命をかけてお守りしよう」
姫(うぜえええ……)
侍女「キャーッ!!」
城の中庭からの悲鳴を聞きつけ、重い甲冑を身に付けたまま騎士が馳せ参じる。
騎士「何事か!?」
侍女「ひっ、ひっ、姫さまが落ちっ、落ちてっ!」
そこには震える指先で井戸を指し示す侍女がいた。
騎士「なんとっ!」
慌てて覗き込む騎士の背後に、小さな影が忍び寄る。
姫「ば〜〜〜〜〜っかじゃないの?」
嘲るような声と共に騎士へ与えられたのは、背中への鈍い衝撃。
騎士「ぐっ、う、うわぁ〜〜〜っ!!」
縁に半身を乗り出していた騎士は、仄暗い井戸の中にあっさりと吸い込まれていった。
騎士「ぐふっ、ぶ、ぶはあっ……。な、何をする!?」
騎士が持ち前の素早さを以て甲冑を脱ぎ捨て、立ち泳ぎの姿勢で見上げると、そこには悪戯っぽい笑みを浮かべて中を覗き込む姫の姿があった。
騎士「姫さまっ!?」
姫「ふふっ、不様ね。こんな単純な手に騙されるようでは騎士として失格よ。暫らくそこで反省なさい」
騎士「ご無体な!」
姫「なによ。情けないあんたにはこれがお似合いよ」
衣擦れの音
騎士「姫? いったい何を……お、おやめください!」
姫「ほらほら」
井戸の端にしゃがみ込み、放尿する姫。
騎士「うぷっ、お、おやめくだ」
姫「ほらほら、顔にかかってるわよ」
黄金飛沫を浴びながら、恨めしそうに見上げる騎士。
しかし、そこにいるのは高笑いを続ける姫一人だった。
騎士「侍女殿! そこにおられるのであろう! 姫の無体を止めてはくれぬか!」
姫「ふーん。騎士ともあろう者が、そんな簡単に助けを求めるんだ。しかも女子供に」
騎士「くっ……私個人の助けを求めているのではありませぬ。姫をお止めしたいと言っているのです」
姫「あっそ。そんな言われなくてもすぐに止まるわよ」
放尿が止まり、姫はすっくと立つ。
姫「そんなにいつまでも出続けるわけないでしょう? 人をなんだと思っているの? さっさと上がってきなさい」
騎士は脱ぎ捨てた甲冑をひもで縛り、沈まないように壁に引っかける。
こうしておけば後で回収することもできるだろう。
姫「早く昇ってきなさい」
騎士「は。ただいま!」
壁のあるかなしかの凹凸を探り、騎士は自らの身体を引き上げていく。
ほとんど光の差さない井戸内での登攀は困難を極めたが、そこは国内でも有数の騎士である。
なんとか、半分ほどを登ったところで……
姫「あ、また催してきたわ」
騎士「ひ、姫!?」
再び、衣擦れの音。
姫「ほらほら」
騎士「うっぷ。姫、おやめ、おやめくださいっ!」
姫「そう言いながらも顔はこっちに向けられているけど」
騎士「登って……うぷっ……いる途中だからです!」
姫「見てるでしょ?」
騎士「そのようなご無礼、考えたことも……うぷっ……ございません!」
姫「見てるよね?」
騎士「そもそも逆光です!」
姫「見ようとはしたのね?」
騎士「あ、いえ、そのような……」
あれから何とかして上がることのできた騎士。
すでに姫の姿はなく、侍女がタオルと温かいスープを用意して待っていた。
騎士「すまないな。貴方達にも迷惑をかけている」
侍女「いいえ。姫様が無茶をなさるのは貴女相手の時だけです」
騎士「なんですと?」
侍女「貴女がいない時は、慈悲深く聡明で、とっても愛らしい姫様なのですよ」
騎士「……人に尿をかけるのが?」
侍女「きっと、姫様なりの親愛のあらわれかと」
騎士「どこの獣ですか。そんな王族は困ります」
侍女「ですよね」
騎士「しかし……あのお戯れが私相手の時だけだとすれば……」
侍女「ええ。貴殿一人が我慢すれば済むことです」
騎士「な……」
侍女「これも国のため。忠誠を誓った王のため。騎士の務めではないですか」
騎士「…………」
772 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 03:06:29 ID:5ENg2vuV
胸がちくちくするのは何故だ
痴女はちょっと
マーキングですね、わかります
いつもどれくらいで次スレ立ててたっけ?
490KB過ぎ?
そろそろ立てるか?
テンプレ変更なしでいいよね
778 :
テンプレ:2010/01/11(月) 23:25:59 ID:TdeZbhK/
779 :
テンプレ:2010/01/11(月) 23:27:06 ID:TdeZbhK/
立ててこよう
781 :
誘導:2010/01/11(月) 23:34:39 ID:+W/hkdew
ありがとうございます
お嬢様
スレ立てありがとうございます
〜〜〜〜〜〜〜
(そういや建物全体がオーデコロン臭い気が……!おっさんによる大気汚染の影響か!)
思わず小さな鼻と口を手で覆った。
呼吸を止めると頬がリスようにぷっくり膨らむ。く、苦しいけれど、肺までおっさんに侵食されたくない。
その時、
「公共の場での奇行は自重して下さい」
冷たい言葉と共に天から手刀が落ちてきた。
脳天に直撃を喰らったアリスは「ぶぎっ!」と勢いよく空気を吹き出す。
「まったく。チェックインを済ませる間大人しく座っているようにと言ったはずですが」
よろめくアリスを見下ろし、エドガーは細い眉を僅かにひそめた。
エドガー先生、御年四十六歳。壮年の独身貴族である。
(いったたたぁ……!ちょ、ちょっと静かにしてよ。私は今潜伏中なんだから!
騒ぎ立てて女の子が居るってバレたらつまみ出されちゃう!)
何やらメンズエステという場所を凄まじく誤解しているようで、アリスは辺りを気にして声を潜める。
「まさかとは思っていましたが、アリス様のそれは男装のおつもりですか?」
アリスの服装を顎で示して問うと、真面目な顔で頷かれた。
今日のアリスは白いシャツにアーガイルのベスト、茶色のキュロットで
お坊ちゃん学校の制服風ファッションだ。ダブダブのベストで体を洋梨型に覆っているため、
ぱっと見は女の子だか男の子だか判別がつかないかもしれない。
ツヅク
楽しみにしてます
よろしく
原作を読み終わったので、尼さんから買った『日の名残り』のDVDを見てみた。
もちろんアンソニー・ホプキンスは素晴らしかったけれど、彼の仕えてるご主人様(英国人の方)役の役者さんも中々執事が似合いそうだった。
でも、どうしてか妄想する20世紀の主従は、革命か何かで途中立場が逆転するんだよなあ。
〜〜〜〜〜〜〜
(お嬢様からお坊ちゃんへ、アリスの変身能力はついに性の壁を越えた!)
えっへん!とアリスは内股ぶりっ子ポーズを決めた。
キュロットから零れたふわふわの内ももが擦れ合い、グレープフルーツの香りが弾ける。
ぴっちぴち。ふんわふわ。おっさんの世界を切り裂いてアリスの半径50センチが甘く染まった。
「……」
エドガーは迅速だった。
トランクを持つと凄まじい早足でエレベーターホールへ。
フロント前のスタッフが荷物持ちと部屋への案内を申し出るが、軽く手で制してそのまま直進。
エレベーターに乗り込み間髪入れずにドアの閉めるボタンを連打。連打連打連打。
「わー!ちょーっと待ってってば!」閉じる寸前のドアから金色の影が転がり込んで来た。
「どうして大切なお連れ様を放置しようとするのかなぁ!」
「置き去りにしようなどとは思っていません。小娘の香害から避難しただけです」
お気に入りのフレーバーソープをけなされアリスは唇を尖らせる。
グレープフルーツの香りには美容効果があると言われてるのに。先生の無知!阿呆!
口に出したら最後恐ろしい目に合うので、黙って壁の四隅の角をツンツンいじくった。
「……それにしても、先生がエステ通いしてるなんて意外だよ。先生も美しくなりたいの?」
エドガーが無表情で「身嗜みです」と返す。
流石は潔癖症の神経質。全身きっちりケアしないと気が済まないらしい。
ツヅク
wktkwktk!
続き待ってます。
わっふるわっふる
〜〜〜〜〜〜〜
(オフはせっせとボディケアねぇ)
苦節八年、やっとこさ先生の休暇スケジュールを暴けたというのに、内容は割りかし普通ですにゃー。
アリスは眼鏡の横顔をまじまじと見つめてしまった。
そう、エドガーのオフは今まで謎に包まれていたのだ。
屋敷に住み込みで働くエドガーだが、一年中業務に縛り付けという訳ではない。
季節毎に長い休暇を貰ってはプイとどこかへ消えてしまう。遊びに行くのか、はたまた故郷へ帰るのか、
出掛ける先は雇い主であるアリスパパですら分からない、完全プライベートのホリデーだ。
毎回エドガーが旅立った直後は、うるさい監視役が消えてせいせいしているアリスだが、
一週間も経てば何となくつまらなくなってくる。
残された宿題にぼちぼち着手し、一人ぼっちで予習復習。
さらに幾日も過ぎ、ようやくエドガーの帰還が近付く頃にはすっかり萎れ、
大きな目を曇らせている。
親の迎えを待つ子供のように、玄関アプローチにしゃがみ込んでエドガーの乗るハイヤーの到着を待つ……。
うう、侘しいよ……。
そこで今回、「私も先生と一緒に行きたいよ」と、駄目元で我が儘を言ってみたのだ。
ツヅク
続きが気になる…
GJ