1 :
名前はいらない :
04/09/11 08:28:11 ID:a/Q6xFei ろくに読んでない奴が、 いきって書いてるだけの詩とか、たいがいふつうに糞やろ 有名な詩人の名前すら知らんで、 歌手とかミュージシャンの詩だけ読んで 自分が詩を分かってるような顔するんやめえや 詩を書くとか、いい詩を書きたいって思うなら、 もっともっと勉強して読めよ 詩は、絵や音楽とちがって とりあえず字にはなるから、ダメさが分かりにくいからな とくにアホには この板の問題点は、そこやろ ふつう、有名な詩人のスレとかもっと立ってるべきやろ まぁ、ミュージシャン詩のスレもええけど あほらしぃ
2 :
名前はいらない :04/09/11 08:29:38 ID:DXtAEwiO
だとさ。
3 :
名前はいらない :04/09/11 08:30:40 ID:a/Q6xFei
まず、詩人の名前を多くあげれる奴、 読んだ詩集の数が多い奴は、見込みがある 世界的に有名な詩人を知ってる奴は、見込みがある
4 :
名前はいらない :04/09/11 08:31:08 ID:a/Q6xFei
5 :
名前はいらない :04/09/11 08:32:08 ID:a/Q6xFei
このスレでは、いきがって詩っぽいことや 詩を書くことは厳禁です 詩について語ることと、 いきがって詩を書くことは、べつものです
6 :
名前はいらない :04/09/11 08:36:41 ID:a/Q6xFei
このスレの基本的な論点は、 いい詩を書くためには、もっと読むことが大切だ これ。 どんな詩を読むべきか 羅列して順位をつけていこう ジャンルわけしていこう また、読むことは必要ないという反論もOK
7 :
名前はいらない :04/09/11 08:37:43 ID:DXtAEwiO
>ろくに読んでない奴が、 いきって書いてるだけの詩とか、たいがいふつうに糞やろ まあ、なっとく。 >ふつう、有名な詩人のスレとかもっと立ってるべきやろ お前が立てろろ。
8 :
名前はいらない :04/09/11 08:40:12 ID:a/Q6xFei
まず、詩人をあげていきたいと思います ここにあがった詩人の詩はすべて読んで、 自分に必要かどうか、検討してください。 ●死んでる人 ・日本 ・海外 ●現代の人 ・日本 ・外国 ●詩の面白いミュージシャン ・日本 ・外国
9 :
名前はいらない :04/09/11 08:41:23 ID:a/Q6xFei
>>7 一人の詩人のスレ一つ立てるより、
まず、このスレを立てたほうがいいと思ったので、
まず、これでいきます。
10 :
名前はいらない :04/09/11 08:43:40 ID:a/Q6xFei
あと、詩人が読むべき本 (詩集でなく、詩の書き方について書いた本などふくむ) と押さえておくべきサイトも、探してみましょう
11 :
名前はいらない :04/09/11 08:48:43 ID:a/Q6xFei
あとあと、あいうえお順などに並べ替えます。 ●死んでる人(日本) あ 石川啄木、 か さ 島崎藤村、 た 立原道造、寺山修司、 な 中原中也、 は 萩原朔太郎、 ま や 与謝野晶子、 ら わ
12 :
名前はいらない :04/09/11 08:53:40 ID:a/Q6xFei
一人でもやりますが、どんどん追加してくれてけっこうです。 お勧めの詩人を教えてください。 ●詩の面白いミュージシャン ・日本 あ 浅井健一(Blankey Jet City)、宇多田ヒカル、大槻ケンヂ、 か キリト(ピエロ)、コッコ、 さ た な は BUCK-TICK、はる(The ピーズ) ま 向井秀徳 や 吉井和哉(the yellow monkey) ら わ
13 :
名前はいらない :04/09/11 08:56:28 ID:a/Q6xFei
●死んでる人(海外) あ アポリネール、エリオット か キーツ、ゲーテ、コクトー、 さ シェリー た ダンテ な ネルーダ、 は ハイネ、バルザック、ボードレール ま や ら ランボー、リルケ、 わ えっと、すいませんが中国人などは、 別にまとめてください。「海外」はカタカナ系でお願いします。
14 :
名前はいらない :04/09/11 08:57:33 ID:a/Q6xFei
●死んでる人(日本) あ 石川啄木、 か 北村透谷、北原白秋 さ 島崎藤村、 た 高村光太郎、立原道造、寺山修司、 な 中原中也、 は 萩原朔太郎、 ま 室生犀星 や 与謝野晶子、 ら わ
15 :
名前はいらない :04/09/11 08:59:40 ID:a/Q6xFei
●死んでる人 ・日本 ・海外 ●現代の人 ・日本 ・外国 ●詩の面白いミュージシャン ・日本 ・外国 ●詩人が読むべき本 (詩集でなく、詩の書き方について書いた本などふくむ) ●詩人が見るべきサイト
16 :
名前はいらない :04/09/11 09:15:17 ID:7iN35maE
お勧め詩人 死んだ人 ・シュテファン・ゲオルグ ・工藤直子 ・ヘルマン・ヘッセ ・ライナー・マリア・リルケ
17 :
名前はいらない :04/09/11 09:18:17 ID:a/Q6xFei
>>16 ありがとうございます。
あとで追加しておきます
18 :
名前はいらない :04/09/11 09:18:36 ID:7iN35maE
ニーチェ マラルメ ジャン・ジュネ
19 :
名前はいらない :04/09/11 09:19:08 ID:a/Q6xFei
20 :
名前はいらない :04/09/11 09:20:00 ID:7iN35maE
ロシアの詩人プーシキン 追加も願いします
21 :
名前はいらない :04/09/11 09:20:39 ID:a/Q6xFei
22 :
名前はいらない :04/09/11 09:30:36 ID:a/Q6xFei
*死んでる人(日本) あ 石川啄木、 か 北村透谷、北原白秋、工藤直子 さ 島崎藤村、 た 高村光太郎、立原道造、寺山修司、 な 中原中也、 は 萩原朔太郎、 ま 室生犀星 や 与謝野晶子、 ら わ
23 :
名前はいらない :04/09/11 09:31:50 ID:a/Q6xFei
追加しますた *死んでる詩人(海外) >> あ アポリネール、エリオット か キーツ、ゲーテ、コクトー、 さ シェリー、ジャン・ジュネ、シュテファン・ゲオルグ た ダンテ な ニーチェ、ネルーダ、 は ハイネ、バルザック、プーシキン、ヘルマン・ヘッセ、ボードレール ま マラルメ、 や ら ランボー、ライナー・マリア・リルケ、 わ <<
24 :
名前はいらない :04/09/11 09:35:55 ID:a/Q6xFei
25 :
通☆行人 :04/09/11 09:50:41 ID:wtyAIEWj
カート・コバーン、ボブ・ディラン、松本隆、井上陽水、石野卓球、ピーター・バラカン、ベック、ジョン・レノン、ボビー・ギレスピー
26 :
uno :04/09/11 10:59:32 ID:eN3maz2j
ダニエル・ジョンストン トム・ヨーク ジュリアン・カサブランカス ウェイン・コイン ルー・リード モリッシー
27 :
名前はいらない :04/09/11 17:52:18 ID:RoKjuvyL
ビッケ、フィッシュマンズの佐藤くん
28 :
チャッキー ◆p0KB7L1N7M :04/09/11 21:53:50 ID:GbGiMe3C
とりあえず、あげ ハイ、なんでだらう 自負しているからでした
29 :
名前はいらない :04/09/11 23:21:38 ID:0fPyGzjj
>>25-26 おれもその中の何人かの詩は好きなんだけど
なぜこう、書きこんでるおまえらの顔を想像したらむかついてくるんだろうな?
おれっておかしいんかな。
この原因を解決しないことには俺は生きていけん。死ね。
30 :
名前はいらない :04/09/14 21:14:40 ID:R/ouDJPY
31 :
名前はいらない :04/09/14 21:44:28 ID:TEfc04Bm
32 :
名前はいらない :04/09/15 22:48:57 ID:AKA5cO3a
日本の古いのは晦渋で敷居が高いんだね・・・ 小説家の書くものは俺でも遜色なくすらすら入ってくるのに。(露伴とかは無理なヘタレなんだが・・・) ていうか、漢詩のほうが解り易いってどういうことやねんて話です。 僕みたいなちっぽけな人間からすると。 ここの御仁たちはどうなの?そこらへん。
34 :
名前はいらない :04/09/18 22:41:20 ID:1/4wLxVf
詩の面白いミュージシャン TOMOVSKY 椎名林檎 CHARA UA お勧めでつ☆
>>34 林檎はどっかのJポップ論評でボロクソに言われてたぞ
筋が通って無さ過ぎだとか何とか
あと鬼束ちひろも
CHARAは良いと思うが身体言語に近いものを感じる
男性に伝わるかどうか
つーかいきなり
>>5 に反した真似に出てしまったらしいな。スマソ
個人的なオススメは
米々
THE BOOM
松井五郎
イースタンユース
>>37 それは好き嫌いの問題だろう。その本には
何かを気取ってる歌詞に限って矛盾があるとも書いてあった
39 :
名前はいらない :05/03/14 16:54:45 ID:LVvA49Yn
金子みすずが上がってない・・・。 ヽ(`Д´)ノウワァァァァン!! あと、海外ミュージシャンだとシェリル・クロウ(・∀・)イイ!よ
私は私が生まれる前の時間を知らないよ。 有名な詩人さんもそうだよ。 情報として知ってるだけだもの。 習わなければダメって変だよ。絶対。
>40 習わなければダメってのは変だね。 詩に共感して感じるってのが正解かな 生まれる前の時間を知る手がかり。 100年前に生きた人の思いを今を生きる私たちが辿るってのも素敵じゃない? ロマンだと思うよ。 >35 椎名林檎は悪くないけど詩は彼女自身が持つ個性に依存している部分が大きいと思う 評価スレとかにナナシで書き込まれていたら普通にスルーしそうな感じ
42 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 14:45:40 ID:f2GGbPZH
レベルの低い詩人の詩ばかりよんでいるから 感性が磨かれない。 ごみどもめ
44 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 17:03:43 ID:f2GGbPZH
生きてる詩人は誰がいい?
死んだ詩人を読め!
46 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 17:45:56 ID:f2GGbPZH
鮎川信夫は死んだ人? さとうただしとか…
47 :
: :2005/07/23(土) 22:43:56 ID:6cEMT/n4
石川啄木マンセー
48 :
名前はいらない :2005/07/27(水) 03:00:13 ID:VNLUGSVs
>>40 多分、時を超えて残っているものなら
余計なものを削ぎ落としても
まだ息づく何かを感じられると思う。
まずはそれを探してみれば、見方も変わるかもね。
49 :
>>1川啄木 :2006/01/30(月) 21:54:29 ID:52gex1dR
2006年 age
50getしたがこのスレは何
1800 1850 1900 1950 2000 **|*****-----l----------|----------l----------|-- バイロン (1788-1824, 36才) **|*****-----l----------|----------l----------|-- シェリー (1792-1822, 29才) -*|*****-----l----------|----------l----------|-- キーツ (1795-1821, 25才) -*|**********l**--------|----------l----------|-- ハイネ (1797-1856, 58才) --|----******l****------|----------l----------|-- ボードレール (1821-1867, 46才) --|--------**l**********|----------l----------|-- マラルメ (1842-1898, 56才) --|--------**l**********|----------l----------|-- ヴェルレーヌ (1844-1896, 51才) --|----------l*********-|----------l----------|-- ランボー (1854-1891, 37才) --|----------l-----*****|******----l----------|-- リルケ (1875-1926, 51才) --|----------l------****|****------l----------|-- アポリネール (1880-1918, 38才) --|----------l-------***|**********l****------|-- T・S・エリオット (1888-1965, 76才) --|----------l-------***|**********l***-------|-- ジャン・コクトー (1889-1963, 74才) --|----------l--------**|*******---l----------|-- マヤコフスキー (1893-1930, 36才) --|----------l---------*|**********l****------|-- アンドレ・ブルトン (1896-1966, 70才) --|----------l---------*|********--l----------|-- ガルシア・ロルカ (1898-1936, 38才) --|----------l----------|**********l*****-----|-- パブロ・ネルーダ (1904-1973, 69才)
52 :
名前はいらない :2006/04/18(火) 18:49:31 ID:dHkE1yIL
↑知らん詩人ばっか
53 :
んなこたーない :2006/04/18(火) 19:48:24 ID:J+kn5DKR
僕は、51の中だとエリオットとマヤコフスキーは入れ込んで読んだ 特にマヤコフスキーは顔が似てる(と自分で思いこんでる)のもあって 彼の諸作品には他人事ではないというような一方的な共有意識がある
>>52 同意
>>53 >51は単に生没年一覧を作ったんだけど、これでも読むことについて語ってもらえたから良かった
>>54 いつかリルケのスレが立ってたけど、あっという間に落ちてしまった
現在、>51の中で詩板にスレのある詩人は、マラルメとロルカだけみたい
>>55 なるほどー おまえマメだなー いいやつだー
>>24 あれー? おいらの好きな詩人さんがいないー
なんでーーー
なんか知らんがー
リルケの「マルテの手記」から抜粋ー
「詩はいつまでも根気よく待たねばならぬのだ。
人は一生かかって、しかもできれば七十年か八十年かかって、
まず、蜂のように蜜と意味を集めねばならぬ。
そうしてやっと最後に、おそらくわずか十行の立派な詩が書けるだろう。
詩は人の考えるように感情ではない。
詩がもし感情だったら、年少にしてすでにあり余るほど持っていなければならぬ。
詩はほんとうは経験なのだ。
一行の詩を書くためには、あまたの都市、あまたの人々、あまたの書物を見なければならぬ。
あまたの禽獣を知らねばならぬ。
空飛ぶ鳥の翼を感じなければならぬし、朝開く小さな草花のうなだれた羞らいを
究めねばならぬ。」
だってさー なんとなく書き写してみたー
57 :
北スペシャル98 ◆SkTIcYmWdg :2006/04/21(金) 20:01:08 ID:LPGMgFLK
ヒメネス
58 :
北スペシャル98 ◆SkTIcYmWdg :2006/04/21(金) 20:04:47 ID:LPGMgFLK
川藤幸三
59 :
北スペシャル98 ◆SkTIcYmWdg :2006/04/21(金) 20:10:48 ID:LPGMgFLK
アントニオ猪木
ついで 1800 1850 1900 1950 2000 --|--------**l**********|----------l----------|-- マラルメ (1842-1898, 56才) --|----------l---*******|*---------l----------|-- 正岡子規 (1867-1902, 36才) --|----------l-----*****|**********l***-------|-- ヘルマン・ヘッセ (1877-1962, 86才) --|----------l------****|**********l**--------|-- 高村光太郎 (1883-1956, 74才) --|----------l-------***|******----l----------|-- 尾崎放哉 (1885-1926, 42才) --|----------l-------***|*********-l----------|-- 萩原朔太郎 (1886-1942, 56才) --|----------l---------*|*******---l----------|-- 宮沢賢治 (1896-1933, 38才) --|----------l---------*|********--l----------|-- ガルシア・ロルカ (1898-1936, 38才) --|----------l----------|*******---l----------|-- 金子みすず (1903-1930, 27才) --|----------l----------|-*******--l----------|-- 中原中也 (1907-1937, 31才) --|----------l----------|----******l**********|-- 田村隆一 (1923-1998, 76才) --|----------l----------|------****l**********|** 谷川俊太郎 (1931-)
>>56 リルケのは簡明で良い言葉だ。どうも、考えさせられるね
>>57-59 三人目が猪木ならスポーツ選手・・・「バカになれ」だっけか
猪木ってーーーー
んな訳ねーじゃんーーー
かんけーない話だけどー
昔 職業別の統計でー
詩人は一番寿命が短いーって聞いた事あるけどー
それほんとかなー
この表
>>51 >>61 を見る限り そんな気がしないでもないよなー
でも谷川妖怪がその平均寿命を底上げするんだろーなー ってーー
独り言ーーー
>>63 寿命に関して、詩人は美しい言葉を語ってて、そして美しいものには儚く短く散ってほしいと
いう願望がみんなにあるのではないかな。どうだろう
年表の日本人版もそのうち投下してみようと思います
>>67 おまえほんといいやつだなー
すっげー
やっぱ文学板はレベルが違うなー
詩板はふにゃふにゃー
どーでもいいけどー
おいらプーシキンをずっとプーキシンだと思ってたーー
絵描きさんもいるよねー プーシキンってー
この前まで展覧会やってたよねー 行ってないけどーー
めっちゃ苦労して職業別平均寿命を探してきたー どっかのブログから勝手に抜粋ー ↓
「文献としては、森一、工藤倫夫の「職業と寿命の研究」というのがあった。
その中で「各職業集団平均寿命」を見ると、10の職種に分かれ、高い順に次の職業があげられている。(括弧内は平均寿命)。
宗教家(75.6)、実業家(73.2)、政治家(72.8)、医師・医学者、大学教授(67.7)、
俳人(67.6)、歌人(66.9)、芸術家(64.7)、小説家(63.0)、詩人(57.7)。
これは1926年〜1979年の資料によったものであり、この期間の職業全体の平均寿命は68.6歳である。」
だってさー 古いデーターだなー
詩人さんー 長生きしろよー
64-66について少し注意書き 「茨城のり子」は「茨木のり子」が正しい表記、スレ立て人が誤ったらしい あと、重複は省略する方針だったが、ボードレールのスレを2つ持ってきてしまった
今年はサミュエル・ベケットの生誕何年かだっていうことで 皆さん、ベケットを読みましょう
>>68 詩板は詩人のスレが少なすぎ?と思わないでもないな。
詩と寿命の関係については何とも言えないけど
統計がそうならしょうがないか・・・
>>70 わかったー 読んでみるー
誰やねんーー って感じだけどー アマゾンで注文するーー
ちなみに今年はモーツアルト生誕500年なんだってー
皆さんー モーツアルトを聴きましょうー
>>71 でもまー 古い統計だし 職業が10種類しかないからー
あまり当てにならないかもねー
>>72 >ベケット ・・・生誕100年だった
これを機に読まれれば良いな
>モーツァルト
500年はさすがに多すぎでないかい、300年くらいだろう
他に何かあるのかな、と年表を見てみると
来年2007年は、中原中也の生誕100年にあたっている
>>73 ごめんー 素で間違えたー
モーツアルト生誕250周年でしたー
はずかしーー
サミュエル・ベケットちょっと探してみたけど・・・値段が高いのと難解そうなので今回はパスー
ベケットごめんー ちょっと待っててねーー
75 :
んなこたーない :2006/04/26(水) 23:59:07 ID:eXqVJRLX
うーん、知らない名前が散見されるけど ヘミングウェイなんかも詩を書いているのか 吉本隆明、稲垣足穂、ニーチェ、マルクス、DHロレンス・・・ 意外とこういう人達のスレはないんですね
>>75 知らないひとは多いです
一通りネットで見て「詩人」の認知があるかを確認したので
挙げたひとが詩人とされてることに、まあ間違いはないと思います
ヘミングウェイの詩なんて知らなかったけど詩人でもあるそうです
ところで「誰がために鐘がなる」ってのは誰か詩人の詩句だったような
思い出せない
マルクスのスレはありませんでした。ニーチェも
哲学板になるのかな。
100 200 300 400 500 600 700 800 900 |--***|**---|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 曹操 (そうそう 155-220, 56才) |----*|**---|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 曹丕 (そうひ 187-226, 40才) |----*|**---|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 曹植 (そうしょく 192-232, 41才) |-----|****-|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 阮籍 (げんせき 210-263, 54才) |-----|-----|---**|**---|-----|-----|-----|-----| 陶淵明 (とうえんめい 365-427, 63才) |-----|-----|-----|-----|-----|----*|***--|-----| 孟浩然 (もうこうねん 689-740, 70才) |-----|-----|-----|-----|-----|-----|****-|-----| 李白 (りはく 701-762, 62才) |-----|-----|-----|-----|-----|-----|****-|-----| 王維 (おうい 701-761, 61才) |-----|-----|-----|-----|-----|-----|****-|-----| 杜甫 (とほ 712-770, 59才) |-----|-----|-----|-----|-----|-----|-****|-----| 韋応物 (いおうぶつ 736-791, 56才) |-----|-----|-----|-----|-----|-----|---**|***--| 白居易 (はくきょい 772-846, 74才) |-----|-----|-----|-----|-----|-----|---**|*----| 柳宗元 (りゅうそうげん 773-819, 47才) |ooooo|oo---|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 後漢 (ごかん 25-220, 196年) |-----|-oooo|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 三国時代 (220-280, 61年) |-----|-----|ooooo|oo---|-----|-----|-----|-----| 五胡十六国時代 (304-439, 136年) |-----|-----|-----|-oooo|ooooo|-----|-----|-----| 南北朝時代 (439-589, 151年) |-----|-----|-----|-----|----o|o----|-----|-----| 隋 (ずい 581-619, 39年) |-----|-----|-----|-----|-----|ooooo|ooooo|ooooo| 唐 (とう 618-907, 290年) 古体詩(唐以前) ← | → 近体詩(唐以降) 註)古体詩・近体詩というのは詩のスタイルの名称であって、 古体詩というのは唐代になってからも作られてるようだ。
78 :
んなこたーない :2006/04/27(木) 01:07:24 ID:nYMn6I7v
1800 1850 1900 1950 2000 --|----------l---*******|*---------l----------|-- 正岡子規 (1867-1902, 36才) --|----------l---******-|----------l----------|-- 北村透谷 (1868-1894, 26才) --|----------l------****|**********l----------|-- 野口雨情 (1882-1945, 63才) --|----------l------****|**********l**--------|-- 高村光太郎 (1883-1956, 74才) --|----------l-------***|******----l----------|-- 尾崎放哉 (1885-1926, 42才) --|----------l-------***|*********-l----------|-- 北原白秋 (1885-1942, 58才) --|----------l-------***|***-------l----------|-- 石川啄木 (1886-1912, 27才) --|----------l-------***|*********-l----------|-- 萩原朔太郎 (1886-1942, 56才) --|----------l-------***|**********l***-------|-- 室生犀星 (1889-1962, 73才) --|----------l--------**|**********l*****-----|-- 西条八十 (1892-1970, 79才) --|----------l--------**|**********l*******---|-- 堀口大学 (1892-1981, 90才) --|----------l--------**|**********l*******---|-- 西脇順三郎 (1894-1982, 89才) --|----------l---------*|**********l******----|-- 金子光晴 (1895-1975, 80才) --|----------l---------*|*******---l----------|-- 宮沢賢治 (1896-1933, 38才) --|----------l----------|**********l***-------|-- 三好達治 (1900-1964, 63才) --|----------l----------|**********l******----|-- 中野重治 (1902-1979, 78才) --|----------l----------|*******---l----------|-- 金子みすず (1903-1930, 27才) --|----------l----------|-*******--l----------|-- 中原中也 (1907-1937, 31才) --|----------l----------|--******--l----------|-- 立原道造 (1914-1939, 25才) --|----------l----------|---*******l*********-|-- 吉岡実 (1919-1990, 72才) --|----------l----------|----******l********--|-- 鮎川信夫 (1920-1986, 66才) --|----------l----------|----******l**********|-- 田村隆一 (1923-1998, 76才) --|----------l----------|------****l**********|** 谷川俊太郎 (1931-)
詩人の寿命・・・これ見ても何とも言えないけど 確かに平均を下げてしまっている方々は何人か見受けられるな 井上光晴という人をあまり知らなかったけど 「全身小説家」という映画はみてみたい
>>79 「堀口大学」は旧漢字で 「大學」だった気がするー
すっげー名前だよなー おフランスっぽくないよなー
「金子みすず」もたしか「金子みすヾ」だった気がするー
どっちでもいいかー ホンー ホンー おまえいいやつだー 将来出世するぞー おいらが太鼓判押してやるー ◎
空気読まずにーー 「ゲーテー格言集」から抜粋ー 朝日読めー こんにゃろー 「詩なんてものは、傑作であるか、さもなくば、全然存在してはならない。 最上のものを作る素質のないものは、芸術を断念し、 その誘惑に対してまじめに警戒するようにすべきである。 もちろん、どんな人間にも、自分の見たものを模倣しようとする漠然とした欲望が働いている。 しかし、そういう欲望があるからといって、われわれの企てるものを達成する能力が われわれにそなわっているという証拠にはならない。 子どもを見てごらん。綱渡りの芸人が町に来るごとに、子どもたちは板や材木の上を 釣り合いを取りながら、行ったり来たりする。 そして何か他の刺激によって同じような遊戯に心をひかれるまでは、それをやめない。 名手の演奏でもあると、きまってさっそく同じ楽器を習い始めるものが数人出る。 どんなに多くの人がこの道で迷うことであろう。 自分の能力に対する希望の誤断を早く悟ったものが幸せである。 (「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」第二巻第二章から) 」 だってさー ふにゃー
空気とやらを読もうにも、このスレはその空気そのものが希薄だね しょうがないので詩人の名前を並べてたんだ 「大學」「みすヾ」はこの旧字体が本来だろうと思うけど だんだん簡単な新字体に代わっていきそうな気もする
ひと通り名前を列挙して、ネタがないな
87 :
名前はいらない :2006/05/01(月) 13:35:35 ID:hXANNK7+
代表作とかお勧め作品とか挙げてってよ
名前が並んでるだけでは名簿にすぎないものな 代表作か、面白い見せ方があればいいけどね
1800 1850 1900 1950 2000 0-|----------l----------|----------l----------|-- フランス革命 (1789.7.14-1794, 5年) -0|0000------l----------|----------l----------|-- ナポレオン戦争 (1796-1815, 19年) --|--00------l----------|----------l----------|-- ウィーン会議 (1814-1815, 1年) --|----------l----x-----|----------l----------|-- パリ・コミューン (1871, 2ヶ月) --|----------l----------|--00------l----------|-- 第一次世界大戦 (1914-1918, 4年) --|----------l----------|---x------l----------|-- ロシア革命 (1917) --|----------l----------|-------0--l----------|-- スペインで内乱 (1936-1939, 3年) --|----------l----------|-------000l----------|-- 第ニ次世界大戦 (1939-1945, 6年)
1800 1850 1900 1950 2000 --|--x-------l----------|----------l----------|-- 独、ヘーゲル「論理学」 (1812) --|----x-----l----------|----------l----------|-- 独、ベートーベン「第9交響曲」 (1823) --|---------xl----------|----------l----------|-- マルクス・エンゲルス「共産党宣言」 (1848) --|----------l-x--------|----------l----------|-- 英、ダーウィン「種の起源」 (1859) --|----------l---x------|----------l----------|-- 露、トルストイ「戦争と平和」 (1869) --|----------l-------x--|----------l----------|-- 独、「ツァラトゥストラはこう言った」 (1885) --|----------l----------|-x--------l----------|-- アインシュタイン「特殊相対性理論」 (1905) --|----------l----------|--x-------l----------|-- 墺、フロイト「精神分析学」 (1910) --|----------l----------|---x------l----------|-- アインシュタイン「一般相対性理論」 (1915)
91 :
んなこたーない :2006/05/02(火) 20:21:36 ID:NRoXwuuZ
エリオットは「エリオット選集」 マヤコフスキーは「マヤコフスキー選集」がお薦め って、こんなんダメか 詩および詩人関連以外で 僕が印象に残った本を10冊挙げてみたよ↓ お薦めすると同時に「そういう趣味なら、これもいいよ」って逆にお薦めされたい 「バガヴァッドギーター」 サンテグジュペリ「城砦」 スタンダール「パルムの僧院」 ボールドウィン「次は火だ」 ルイスマンフォード「芸術と技術」 ヤスパース「歴史の起源と目標」 シャーウッドアンダーソン「ワインズバーグオハイオ」 Robert Pruter「Chicago Soul」 トクヴィル「アメリカにおけるデモクラシーについて」 マビヌオリ・カヨデ・イドウ「フェラ・クティ〜戦うアフロ・ビートの伝説」 テネシーウィリアムズかアーサーミラーの戯曲の中のどれか
92 :
んなこたーない :2006/05/02(火) 20:28:10 ID:NRoXwuuZ
↑今、読んだら11冊あった・・・ それはともかく、上の生没年一覧表を見ると 僕が好きな詩人は結構みんな長生きしている マヤコフスキーやハートクレインは自殺だし (前者は根強い暗殺説あり) 生きていくことは困難なことだけど 生き延びることも別に悪いことではないらしい
>>91 おー、いろんな人のそういうお薦めが聞けるといいな
個人的にどうだろ、トルストイの民話・童話は、けっこう印象に残ってるなー
ヘッセのメルヒェンとか。そういうのは好きかも。短くて読みやすいし
これまであげた中で分かる限りだと、マヤコフスキー、ツェラン、金子みすず、原民喜
なんかが自殺で、あとガルシア・ロルカは暗殺だって
詩人は平均寿命が短いそうだけど、病死なんかで早死にするひとが
すこぶる早死にしてるという感じか。長生きする人は長生きしてる
↓年表シリーズあとひとつ出して終わり?かな
1800 1850 1900 1950 2000 --|----------l---x------|----------l----------|-- 大政奉還 (1867) --|----------l--------00|----------l----------|-- 日清戦争 (1894-1895, 1年) --|----------l----------|00--------l----------|-- 日露戦争 (1904-1905, 1年) --|----------l----------|----x-----l----------|-- 関東大震災 (1923) --|----------l----------|--------00l----------|-- 太平洋戦争 (1941-1945, 4年) --|----------l----------|----------l--x-------|-- 東京オリンピック開催 (1964) --|----------l----------|----------l----x-----|-- 大阪万国博覧会 (1970) --|----------l----------|----------l---------x|-- 地下鉄サリン事件 (1995) --|----------l---0000000|000-------l----------|-- 明治 (1868-1912, 45年) --|----------l----------|--0000----l----------|-- 大正 (1912-1926, 15年) --|----------l----------|-----00000l00000000--|-- 昭和 (1926-1989, 64年) --|----------l----------|----------l-------000|00 平成 (1989-)
「もっと寒い山々からの」 もっと寒い山々からの 朗らかな 贈物が 六月の世界へ跳びこもうとしている 小川や貯水池のなかできらきらしながら 甦った水がひしめいている 到るところ埃りをかぶった 藪の下を 生きいきと水が走っている 水はなんと幸福そうに言っていることだろう 走ることは歌うことだと Heitres Geschenk von den kaltern…… 【作者】 ライナー・マリア・リルケ (Rainer Maria Rilke, 1875-1926)
>>95 【制作】 1922-1926(48才〜52才)の作
【出典】 新潮文庫「リルケ詩集」(富士川英郎訳)
やることのアイディアも思いつかない。詩をのせてみた
この詩を持ってきたのは特に有名とか代表作だとかでなく短かったから
だけど良い詩だと思う
97 :
名前はいらない :2006/05/08(月) 12:30:58 ID:QvEG+LOv
>>91 よく分からん趣味だな
普通の小説や詩は読まんの?
登岳陽楼 岳陽楼(がくようろう)に登る 昔聞洞庭水 昔聞く洞庭(どうてい)の水 今上岳陽楼 今上(のぼ)る岳陽楼 呉楚東南圻 呉楚東南に圻(さ)け 乾坤日夜浮 乾坤日夜に浮かぶ 親朋无一字 親朋(しんぽう)一字も無く 老病有孤舟 老病弧舟有るのみ 戎馬関山北 戎馬(じゅうば)関山の北 憑軒涕泗流 軒(けん)に憑(よ)りて涕泗(ていし)流る (訳) 以前から聞いていた洞庭湖を いま岳陽楼に上り、眼下に眺めている。 呉楚の東南はこの湖によって割かれているが、 太陽も月も変わらず湖水に浮かんでいる。 親戚友人からは一通の便りも届かず、 老病の身には一艘の小船があるのみだ。 国境の山々の北では今も戦乱が続いている。 手すりによりかかって涙がとめどなく流れる。 【作者】 杜甫 (とほ, 712-770)
>>98 【制作】 768(57才)の作
【形式】 五言律詩
【出典】 ネット上のいくつかのサイト。訳は解説を参考に拙訳。
>>97 どぅでしょう
100 :
名前はいらない :2006/05/11(木) 17:11:47 ID:0tTbyTix
オラオラ、もっと、おまえら読めよ そして100ゲッツ!! というわけで、他にもお勧めキボンヌ 参考にさせてもらいます
>>93 ヘミングウェイやブローティガンも自殺でしょう
北村透谷もそうじゃなかったかしら
>>97 基本的にあんまり本は読まない、というか読めない体質なので・・・
ちょうど、そういう怠惰で無教養な自分に克己すべく
体質改善して徐々に読書家へと変貌を試みているところです
ちなみに、ここ一年くらいの間に読んだ詩の中では、
中桐雅夫の「あすになれば死ぬ言葉」がとてもいい詩だと思いました
根府川と真鶴の間の海の あのすばらしい色を見ると、いつも僕は 生きていたのを嬉しく思う、 僕の眼があの通りの色なら すべての本は投げ棄ててもいい。 沖の方はパイプの煙のような紫で、 だんだん薄い緑が加わりながら岸へ寄せてくる、 岸辺にはわずかに白い泡波がたち、 秋の空の秋の色とすっかり溶け合って、 全体がひとつの海の色をつくっている、 猫のからだのようなやわらかさの下に、 稲妻の鋭さをかくしている海、 ああ、この色を僕の眼の色にできるなら 生きてゆく楽しさを人にわかつこともできるだろう。 ↑は中桐雅夫の「海」の一連目 これもとてもいい詩で、一部分だけを読んでもしょうがないけれど とにかく、「根府川と真鶴の間の海の/あのすばらしい色」の「すばらしい」が 文字通り素晴らしい ところで、この板を斜め読みする限り、どうもこういった直截な表現は評判が良くない気がする 曰く、「『素晴らしい』という言葉を使わずに『素晴らしさ』を表現しなければならない」みたいな (「素晴らしい」のかわりに、「嬉しい」でも「悲しい」でも 「愛しい」でも「憎らしい」でもなんでもかまわないけど) それはそれで、いかにも世俗っぽい詩観で大層立派なものだと思うけれど 僕としては、↑のような詩を読んでしまった以上 そういう指摘は、なんだかひどく瑣末なことに思えてしまう
百合の花は百合の花に百合の花で百合の花へ百合の花 が百合の花の百合の花を百合の花は百合の花に百合の花 で百合の花へ百合の花が百合の花の百合の花を百合の花 は百合の花を見せることを普通の思考の思考を思考する 思考の思考を思考する思考を思考する思考の思考で思考 する思考の思考を思考することは純粋な菫色のインク壷 から貴婦人が驚く夕暮の香気に白色の海洋の巨大な星の 心臓の隅の気候を彩色する丘の首環を訪問する不幸なピ アノの個人的な沈黙に震へる古典的な太陽の秘密に酔ふ 梨の木の徐かな影の傾斜よりも狭い中庭の家禽の一枚の 羽根を迂曲する暴風の単純な語彙を理解せんとする白亜 の百合の花は百合の花に百合の花で百合の花へ百合の花 が百合の花の百合の花を百合の花は百合の花に百合の花 で百合の花へ百合の花が百合の花を見せる思考である。 ↑は春山行夫 元々、僕は戦前モダニスムから詩に入ったんだけど やっぱりある時から興味が失せてくる どうしてもその古臭さが目についてしまうというか こういう方法論はとっくの昔に克服されたものなわけで アクチュアリティっていうんですかね、迫ってくるものがいまいち欠けている まぁ、↑なんかは今も昔もつまんない詩だと思ってたけれど 瀧口修造なんかは今でも多分好き
たばこの煙を空気がたべた。 部屋は クルチョーヌイフの地獄の一章。 おもいだして、 この窓ごしに 初めて あなたの手を夢中で撫でた。 今日はこうしてここに座り、 心は鉄の枷のなか。 また一日を 追い立てて、 たぶん罵倒に日を暮す。 すでに久しく濁った玄関では ふるえに折れた腕が袖口に通らない。 ぼくは走って外に出よう、 街に体を投げ出そう。 野蛮に 発狂しよう、 絶望で体をこまぎれにして。 これはいけないことだ、 愛する人、 やさしいひと、 今はもうお別れしよう。 それにしても ぼくの愛は (それは重たい分銅だから) あなたがどこへ走って行っても きっとあなたに懸かるだろう。 最後の叫びでわめかせて下さい、 傷つけられた怨み言のくるしさを。
(中略) あすになれば あなたに冠を捧げたことも、 花咲く魂を愛で焼き払ったことも忘れて、 せわしない日々の舞い立つカーニバルが ぼくの詩集のページをかき乱すだろう…… ぼくのことばの枯葉はそれを 無理にも立ちどまらせるだろうか、 むさぼるように息づきながら。 せめて 最期のやさしさで敷きつめて下さい、 行ってしまうあなたの足音を。 ↑はマヤコフスキーの「リーリチカ」(小笠原豊樹訳) 僕はこういう、ひどく感傷的で自己本位的な 物悲しい抒情詩が好きだ好きだ好きだ
何か知らんがー すげー そんでもって 全然知らないー おいらの趣味じゃない事だけ分かったー んじゃー おいらもー 今読んでる詩集からー 秋山清って人ー
「ある孤独」 歩道の端をだまってあるいていると 近よってきて声をかける。 ”元気そうだね ちかく、一杯やりましょうや” しかたなしに 笑顔などみせる。 ちぐはぐなんだ。 ぼくがとうにしんでしまっていることを 行きちがう誰も知ってはいないんだ。 ぼくはもう酒などのめません。 大酒のみのぼくが急にそういったら あいつ、へんな顔するだろう。 そうおもってついにやにやする。 つりこまれて相手は肩などたたきに来る。 死んだって生きたってこれじゃまったくおなじじゃないか。 ぼくは死人だから 税金など払わん。 借金したって返すもんか。 そう決心しているぼくを誰も知らんのだから。 生きているやつの不自由がすこしわかった。 あいつら知っちゃいねえんだ。 部屋の厚くとざした 鉄の扉をするりとぼくははいってゆく。 彼女はびっくりし嬉しがって双手をさしのべる。 この通りなんだよ。 ぼくはそれこそさけんでやりたい。 このぼくとぼくのひろびろとした自由について。 ―― 自由 1964 ――
おいらの記憶が正しければー 秋山清の「猫のバカが」って詩が中学校の教科書に載ってたと思うー でもうろ覚えー 違ってたらごめんー
ちょっと 空気嫁が通りますよ _ /,ァ、\ ( ノo o) ) ) ヽ◎/( ヒタヒタ (/(・)(・)\ (/| x |\) ( ヽノ ノ>ノ 。。しU
ごめんー おいらおうちに帰るー
現代詩は人気ないのか?
引用は一作者一作品まで、とかの縛りを考えて貼ろうと思ってたら
もうだいたいそんな感じになってた
>>110 109は適当にあちこちに投下されてるいわゆるマルチみたいだな
>>111 このスレは流れ的に古典に少し傾倒してるようだけど、
良いものがあったら紹介してくれ給い
>>112 現代詩って言っても比較的分かりやすいもので、
自分がいいと思ったのは、高橋睦郎、中村稔かな。
>>113 印象に残ったごく短い詩や詩句の抜粋などあったら置いてってくれると有難いな
無理にとは申せないけれど
>>114 いま酒入ってるからちょっと待っててください。 後日に。
「猫」
まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづき(、、、、)がかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
【作者】 萩原朔太郎(はぎわら さくたろう、1886-1942)
【制作】 1917(32才)の作
【詩集】 月に吠える
【出典】 青空文庫
ttp://www.aozora.gr.jp/ いずれ有名な詩だと思うけど、それでいけないという法もないだろう
(、、、、)は「みかづき」に付く傍点ってことらしい
>>115 ここはゆっくりですから、気が向いたときにでも
「地上の星」 T 鳥、千の鳥たちは 眼を閉じ眼を開く 鳥たちは 樹木のあいだにくるしむ。 眞紅の鳥と眞紅の星は闘い ぼくの皮膚を傷つける ぼくの声は裂けるだろう ぼくは発狂する ぼくは熟睡する。 鳥の卵に孵った蝶のように ぼくは土の上に虹を書く 脈膊が星から聴こえるように ぼくは恋人の胸に頬を埋める。
W 鳥たちは世界を暖めた ぼくの下の女は眼を閉じている ぼくの下の女は眼を閉じている 鳥たちはぼくたちに緑の牧場をもってくる。 彼女の肥えた牡牛のような眼蓋は こがね色に濡れている レダのように 聖な白百合のように 彼女の股は空虚である ぼくはそこに乞食が物を乞うのをさえ見た あらゆる悪事が浮遊していた ぼくは純白な円筒形を動かすことが出来る。 佛陀は死んだ。
「妖精の距離」 うつくしい歯は樹がくれに歌った 形のいい耳は雲間にあった 玉虫色の爪は水にまじった 脱ぎすてた小石 すべてが足跡のように そよ風さえ 傾いた椅子の中に失われた 麦畑の中の扉の発狂 空気のラビリンス そこには一枚のカードもない そこには一つのコップもない 欲望の楽器のように ひとすじの奇妙な線で貫かれていた それは辛うじて小鳥の表情に似ていた それは死の浮標のように 春の風に棲まるだろう それは辛うじて小鳥の均衡に似ていた ↑両方とも瀧口修造(前者は抄出だけど) 本当は「永遠の電話のための美しい男根」って一行が 妙に頭に残ってて、だけどそれがどの詩篇にあったのか忘れてしまった それはそうと、今現在こういう方法論で 詩を書く人がいるかどうかは知らないけれど やっぱ限界が見えている気がします ま、確かに両方ともいい詩だとは思うけど
121 :
高橋睦郎の詩 :2006/05/15(月) 22:05:34 ID:zXh2QzJp
一九五五年冬 寒い朝の公衆便所に もやのようにたちこめている温(ぬく)とさ ぼくは うろついていた よごれて 孤独で 空腹だった プラタナスは裸だった 人道りは乏しかった ごみ車のあとから 犬がついて行った ぼくの右手は ズボンのポケットの かくし穴からすべりこんで ぼくは飢えたこころで想像していた 公衆便所の中で 炎のように愛しあう人 光が いたい刃物のようにさして来て 行くてのでいねいをかがやかせた
122 :
高橋睦郎の詩 :2006/05/15(月) 22:06:27 ID:zXh2QzJp
狼神のかたちをした恋人たち より その3 わたしの乳房を吸うとき あのひとは 狼の嬰児(あかご)となって わたしの薄桃いろの乳暈は がりりと噛まれ 最后の一しすぐまで 吸いつくされた 乳が出なくなると 痛みとともに血が出た 血が吸われ だんだんと稀薄になり わたしは気を失った 失神の夢魔の中で いつかわたしも あのひとと同じ狼だった
進歩のために何かしているというのかい? ちがうちがう 死なないためにすぎないようだが 撃鉄は朽ちた 握手も遠くなった 鳴りわたるブザーと プッシュボタン 壁いっぱいの計器と テレビジョンの 時代となった 鳥は栄光の爬虫類 そういったのはトマス・ハックスリだが 人間について なんとかんがえていたのだろう いまや 尊厳が滅びることに やさしさを吊りあわすほか なにができる? 音なくうちあがる波 みえない島 まぶたの湾は歴史のようにひらけているが これらはこうであるしかなく ずっとこんなにつづいてゆくんだよ
すでに滅びている一種 人は そのとき 自由の根拠を得たんだよ だから他の生物には自由も その観念も与えられん なぜならかれらは滅びようなんて思わないからだ それは自然に反して 恥だからだ おうおう わが亡者らめ たった一度しか滅びなかった行為者 一度の成れの果てめ 倫理とか 理性とかいうのもうやめて 文明とか 繁栄とかいう なら この文明をもったけだもの おまえの自由とはなんだよ 経済だと 戦争が破壊する量を 平和のなかで消費することを 国家は要求するんだ 殺されない代償だよ おうおう つくったものを金を出さなきゃ買えないわれわれ しかもわれわれは知的奴隷 金を出さなきゃ子孫を知的奴隷に再生産できない 幼児から一貫生産 歴史的に一貫生産 おうおうおう
125 :
高橋睦郎の詩 :2006/05/15(月) 22:07:26 ID:zXh2QzJp
その4 私たちの愛は 咬みあい 咬み裂く愛 見交わす 目の中の 炎の樹木 接吻の口うらを 食いやぶる 息の牙 滾る血は 吹き出して 忽ち 氷る 私たちの 苛みは労り 痛みは歓び 抱きあう私たちの 長い影のまわりに 針金の毛が おののく
玩具の馬は虎をゆめみず 青年が朝の街からベッドに帰るだけなら 末ながく こわれずに生きよ 完うせずに 無感動な好奇心が詩の主人になるんだ 死者はいまこそ死化粧して 平和な空に おのがじしひとりずつ浮かぶだろう 死ね愛の言葉 老いよ 肉体のうつくしい行動 叫びはだまって舌を噛み切れ 舌は歯をながらくやさしくつつむといい 労働と愛は もうだめなんだ 手がそのむこうでおとろえて こころがそとへたれさがってもね ↑は堀川正美「家畜小屋の匂い」 あんまりいい出来だとは思わないけど なんと言うか「読まなきゃよかった」的な 妙な読後感が残る変な詩だと思いました
127 :
中村稔の詩 :2006/05/15(月) 22:17:40 ID:zXh2QzJp
「石灰質のふりつもる風景」 私の心の襞という襞のいたるところに ミミズかゴカイのような生物が棲みついて 夜ともなれば私の心の暗がりをうごめきながら キキキキ、キキキキと声を忍ばせてすすりなく。 会議の席上、法廷の弁論の最中、用談の途中など 時としてかれらが叫びだしそうになるので 私は息をつめてかれらを圧さえつける。 すると、彼らも息をつめて身じろぎをやめ やがて石灰質の微塵となってすこしずつ 私の心の襞という襞につもっていく。 かれらのキキキキ、キキキキというすすりなきに 夜ともなれば耳を傾けながら、私は予感する、 石灰質の微塵が私の心をいっぱいにみたすとき 私は寂かに私の生を終えるであろう、と。 ↑中村稔の詩ではこれが一番好き。 端正で静的なイメージがたまらない。
ああ、ゴメン 書きこむタイミングをしくじったせいで混ざってしまった 高橋睦郎ってよく知らないけど (ホモ)セクシャルな詩を書く人だよね ↑の詩もそれ系だけど 「雄雄しい恋人〜」ってやつ それはそうと、今日 ヘッセのメルヒェン トルストイ民話集人はなんで生きるか他四篇を買ってきました 他にも何かあったらよろしくお願いします
129 :
中村稔の詩 :2006/05/15(月) 22:20:26 ID:zXh2QzJp
夜 夜 おまえはゆるやかにからだを揺する おまえの唇には熟した果実のにおい 低いあえぎにたえて しなやかな躯幹をそらし また汗ばむ髪毛に顔を伏せ 吐息を洩らす あわただしく腐りゆくものがあり崩れゆくものがあり 曙を待つこともなく夜が白みはじめ ふとおまえはたちあがりたちどまり 樹木となり 枝々をさしのべ 葉ずれがわさわさと鳴っている…… ああ そのあとしばらく丘陵の砂はながれやまず 烈しく風が葉を散らせ 樹皮はみるみる裸になり 夜は終りにちかく 物言わずおまえは仆れかかる ひとりの不慮の死にちかく その埋葬にちかく 一月の天につるさがった梢があり だからこそ ぼくたちはいだきあって眠りに堕ちる ↑言葉が彫りが深く、見事なソネットです。
中村稔って人は本職が弁護士なんだよね 「法廷の弁論の最中」 おいおい、そんな時にお前、和菓子なんぞ食っているのか ・・・ってこれは前にも全く同じことをどこかで書いた気がする これはいい詩ですよね つーか、今日本屋に行ったら、この人の本やたら売ってたぞ 散文の方面でも活躍してる人なんですかね
>>130 実はセンゴ初心者スレに貼り付けたの俺です(w。
あの時は色々話を聞かせてくれてありがとうございます。
この人(中村稔)は中原中也に傾倒しているようです、
読んでないけど、図書館に中也について語った本がありました。
ちなみに
>>121 の高橋氏の詩を読んで、
自分も似たような経験があるので、
初めてこの詩を読んだときはちょっとドキッとした。
引用出来るものが手元に無いけど、高村光太郎の詩は瑞々しいな、と思います。 あと、「ばかものめ」とかなんとかで終わる詩。 女性の書いた詩と記憶してます。教科書で読んだとき物凄いインパクトだった。
いくつかはってもらって、ずいぶん参考になる
>>132 印象に残った作品があったら置いてって下さい
別に急ぎではないので、気の向いた時にでも
>>132 「自分の感受性くらい」 茨木 のり子
ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
Todesfuge
死のフーガ
Schwarze Milch der Fruhe wir trinken sie abends
夜明けの黒いミルクぼくらはそれを晩にのむ
wir trinken sie mittags und morgens wir trinken sie nachts
ぼくらはそれを昼にのむ朝にのむぼくらはそれを夜にのむ
wir trinken und trinken
ぼくらはのむそしてのむ
wir schaufeln ein Grab in den Luften de liegt man nicht eng
ぼくらは宙に墓をほるそこは寝るのにせまくない
Ein Mann wohnt im Haus der spielt mit den Schlangen der schreibt
ひとりの男が家にすむその男は蛇どもとたわむれるその男は書く
der schreibt wenn es dunkelt nach Deutschland dein goldenes Haar Margarete
その男は書く暗くなるとドイツにあてておまえの金色の髪マルガレーテ
es schreibt es und tritt vor das Haus und es blitzen die Sterne er pfeift seine Ruden herbei
かれはそう書くそして家のまえに出るすると星がきらめいているかれは口笛を吹き犬どもをよびよせる
er pfeift seine Juden hervor last schaufeln ein Grab in der Erde
かれは口笛を吹きユダヤ人たちをそとへよびだす地面に墓をほらせる
er befiehlt uns spielt auf nun zum Tanz
かれはぼくらに命じる奏でろさあダンスの曲だ
【作者】 パウル・ツェラン(Paul Celan, 1920-1970)
【出典】 思潮社「死のフーガ」(飯吉光夫訳)
【備考】 全37行中の冒頭9行、一連目のみ。
パウル・ツェラン。ルーマニア出身、ドイツ系ユダヤ人の詩人。1970年セーヌ川に投身自殺した。
強制収容所を体験していて、両親とも収容所で亡くしている。
ドイツ語は全く分からないけど対訳的に並べてみた。
原文で読めるページ→
ttp://www.celan-projekt.de/todesfuge-deutsch.html
>>134 どーもありがとう、と私が礼をいう筋合いではないのだな
でもまあ、どうも
茨木のり子が亡くなったのは今年の二月でした。79才
>>134 なんていうか、迫力ありますね。鳥肌たちました
したがって読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要であ る。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、我遅れじとばかり、 手を出さないことである。たとえば、読書界に大騒動を起こし、出版された途端に増 版に増版を重ねるような政治的パンフレット、宗教宣伝用のパンフレット、小説、詩 などに手を出さないことである。このような出版物の寿命は一年である。むしろ我々 は、愚者のために書く執筆者が、つねに多数の読者に迎えられるという事実を思い、 つねに読書のために一定の短い時間をとって、その間は、比類なく卓越した精神の持 ち主、すなわちあらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべきで ある。彼らの作品の特徴を、とやかく論ずる必要はない。良書とだけ言えば、だれに でも通ずる作品である。このような作品だけが、真に我々を育て、我々を啓発する。 悪書を読まなすぎるということもなく、良書を読みすぎるということもない。悪書 は精神の毒薬であり、精神に破滅をもたらす。 良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限 りがあるからである。 (ショーペンハウアー、「読書について」から)
それもこれもというわけにはゆかないから、
すべてのことを理解しようとしてはいけない、
君のテントをちいさくせよ。
(おれの脇腹には夏の真昼がある、
いまわのきわに投げつけるべき石がある)
このことを十分考えるつもりなら、
そのことにもあのことにも耳を塞げ、
君は十種競技のチャンピオンではない。
(走れ、走れ、汗と埃に光る少年の脚で、
自転車をとばせ、夏の真中へ)
あの問題にもこの問題にも意見があろう、
だが、君の人生はとくに短い、
この本を読めばあの本は読めないことを知れ。
(夏の難波船は空をまっかに輝やかす、
おれはその密航者、誰に頼み、何を恨めばいい)
↑これも中桐雅夫の詩の一節
>>138 と比較してみよう
ところで、僕はショーペンハウアーのこの意見には全く与することが出来ない
というのも僕の趣味は音楽、それも特にポップスであり
基本的にポップスの世界は使い捨てという宿命がある
一年も寿命がもったら、それこそ上出来だ
読書の世界はいまだ未知数だけど、どうもこういう感覚はしみついてしまったものなので
いまさら抜け出すのは困難なことに思われる
第一、僕が見たきた限りで売れ線(の音楽)を嫌う人は
ほぼ100%が妬んでいるだけで、妬むだけならかわいいもんだけど
やれ○○のパクリだ、オリジナリティが云々などと因縁をつけるに至っては悪質、有害だとさえ思う
しかし、僕はここでもう一度↑の詩を読み返そう
あの問題にもこの問題にも意見があろう、
だが、君の人生はとくに短い・・・
>>131 あー、そうそう中原中也の本だったかも
あと近代詩論みたいな本もあったかな
中原中也と言えば、大岡昇平の本は僕も読んだよ
中也自身も結構読んだ
すごくいい詩もあるし、すごくつまらない詩もあるけれど
なにより作風の幅がとても広いと思った
>>134 こういう「雄雄しい」詩を女性が書いたっていうのが面白いというか
逆に「女女しい」詩を書くのってたいがい男の方なのが面白いというか
中原中也なんか本当に「女女しい」詩ばっかり
男が書く「雄雄しい」詩で、僕が真っ先に思い浮かぶのが
高村光太郎や三好達治の戦争詩だけど
困ったことにこれが大して面白くない・・・
>>140 中也の全集読むと駄作が多いっていうけど、
たとえばどんなのありますか?
良ければ載せてください。
142 :
名前はいらない :2006/05/20(土) 15:26:47 ID:gyEBbGyP
話は変わるけど、読書量は詩作能力と比例するのか? 有力な解答求む
143 :
名前はいらない :2006/05/20(土) 17:25:37 ID:fbzn9JP2
しない。
144 :
ちっち ◆FMiYTdsunc :2006/05/20(土) 17:44:26 ID:VLo/Msj3
>>1 相田みつをさんで十分納得してますが、何か?
>>139 138を翻訳した斎藤忍随氏はあとがきで、徹底的に古典をすすめる彼の態度に
天才主義・貴族主義を見出して不快を感じる読者もいるかもしれないと心配している。
138はまさにそういう該当箇所だと思う。と、そう思いつつ何となく引用してたけど。
この一文で否定的な印象のみ与えたらちょっと責任を感じてしまうな。それはないと思うけど・・・
まあ138は同意できるかはともかく、分かりやすく刺激のある文章だとは感じる。
「読書について」という文章の中での、もう少し有名っぽい主張は
「読んでる間、我々は頭を使っていない。他人の思考をなぞっているだけだからである。
だからたくさん読みすぎる人間はしだいに自分で考える能力を失っていく」
という内容と思います。
>>142 このスレ的にはむしろ本題っぽい質問だ。何のスレだかまだ良く分からないけど
つづめると、「比例しない」と考える。けど、詰めすぎるのも気分がどうも良くないな
「読書について」では、ものを書くことと読書の関係について次のように書かれている
少し長いが入力の手間に免じて読んでみてくれ
著作家に固有の性質、才能としては、たとえば次のいくつかのものがあげられるだ ろう。説得力、豊かな形容の才、比較の才、大胆奔放、辛辣、簡潔、優雅、軽快に表 現する才、機知、対照の妙をつくす手腕、素朴純真など。ところでこのような才能を 備えた著作家のものを読んでも、一つとしてその才能を自分のものにするわけには行 かない。だがそのような才能を素質として、「可能性」として所有している場合に は、我々は読書によってそれをよびさまし、明白に意識することができるし、そのあ らゆる取り扱い方を見ることができる。また読書によってこのような才能を使用した いという気持ちばかりでなく、勇気も強めることができる。あるいは、その使用の効 果を具体的な例に照らして判断し、その正しい使用法を習得することができる。この ようにして初めて我々は、それを実際「現実に」所有することになるのである。した がって読書によってものの書き方を学ぼうとしても、ただ自発的活動を促されるだけ である。つまり読書は我々が駆使しうる天賦の才能の駆使を促すのである。だからこ の読書の教えは、生まれながらの才がある場合にのみ意味をもつ。それを欠いていれ ば、我々は読書から生気に乏しい冷たい手法だけを学んで、軽薄な模倣者になるにす ぎない。 (ショーペンハウアー、「読書について」の第3a項) やっぱり何か天才主義っぽいのかな。まあこれで彼の株が少しでも上がってくれれば幸いだ
148 :
名前はいらない :2006/05/22(月) 17:11:49 ID:Z2V33T7e
じゃあ、結局は比例するってことじゃん
149 :
名無しの詩人 :2006/05/22(月) 18:47:38 ID:RFzHZUdh
「罪」 空っぽの瓶を目の前に 幾夜も、ひたいを手に埋めて 追い求めた知恵や言葉が すべて無だったら 満ちあふれていた私の罪が すべて許されるのでしょうか 先日、刑罰の書かれた手紙が届きました 恩赦という刑が私を殺すそうです
150 :
名無しの詩人 :2006/05/22(月) 18:50:55 ID:RFzHZUdh
ごめんなさい。間違えました
このスレにあるプロの詩って セン五スレだったら絶対Aつかないと思うんだけど そこんとこ、どうなの?
たしか高橋睦郎の作品はC−だったな。
>>148 そう読めなくもないな。
能力ある人にとって、それを伸ばすのに読書が大切ということは書いてある。
ただ、『比例する』というと200冊読んだやつが100冊より2倍強い、みたいな単純に量的の感じがする。
そう簡単でもないんじゃない、と引っ掛かりを覚える。
>>151 結構セン五スレで繰り返し語られてるような話題ではあるね。
「良い詩ってどういうの?」という疑問でもありそうだ。
まあ、即座に答えは出づらそうだけど・・・どうなの?
詩集じゃなくて、詩にかんする本って何かある? 詩について色々書いてあるような
>>155 うぅん、悪いけどよく知らない。色々ありそうだけど
このスレ内だと中村稔のものが挙げられてたよ
誰か思い当たる方、紹介して下さい
吉田秀和は薦めておきたい 音楽評論のひとだけど
まずは詩に限らず、文学は勿論のこと 哲学、社会学、神学、科学・・・の古典に一通り目を通すこと やっぱ、そういう下地があるのとないのとでは 雲泥の差がある
159 :
名前はいらない :2006/05/28(日) 01:46:04 ID:+frqDdqI
怒り爆発寸前のひと☆★??正常ぢゃない人ッ????!! いませんかーーー?? 怒ってるやつはみんな闘えッ☆★!!!!!!!!!! おねがいッ!!!!!!! 人の気持ちの真実と☆事実が理解されなきゃいけないのッ!!!!!!!!!!!!☆ 人の無意識に一方的に毒を混入してはいけません。 人の無意識に一方的に釘をブッ刺してはいけません。 人の無意識に一方的に悪魔のささやきを吹き込んではいけません。 その結果人の無意識に悪魔を製造してはいけません。 吸収力の良いタイプを狙ってはいけません。 大事なことは本人にちゃんと伝えなきゃいけません。
古典に一通り目を通す、これはかなり過酷な話だ
僕の家には、新潮社日本文学全集(全45巻)
新潮社世界文学全集(全45巻)、河出書房世界の大思想(全35巻)がある
(僕を含めて家族の誰も、一冊たりとして読んだことはないはずなので新品同様)
量的に見て、これに一通り目を通すだけでも多分10数年は余裕でかかると思う
さらに言えば、ここから抜け落ちてる古典作品の方が圧倒的に多いだろうし
時々、博識さをアピールしつつ威圧的に物を言う人間がいるけど
それに対しては、たかが知れている、とある程度自信をもって対処していいと思う
中には本当に学際的かつ博覧な教養を持つ人もいるだろうけど
どうせ、ただのブルジョワ階級のひきこもり(しかも必然的に高齢)なだけだろう
「君は十種競技のチャンピオンではない」
だいいち、遅く生まれた人間の方が「読むべき古典」が多くなるので
その分不利なのはなんだか可哀相に思う
>>141 ごめん、いま手元に見当たらないのでまた今度
でもよくは知らないけど、全集じゃなくても
文庫なんかに収載されてるのも傑作ばかりってことはないでしょう
ところで、読者にとってとある詩人がのっぴきならぬ存在になると
彼の駄作すら気にならずには(愛さずには)いられなくなる
中原中也はそういう関係を作られやすいタイプなのではないかしら
>>155 詩にかんする本は僕の得意分野かもしれない
まぁ、ほとんどは詩人が書いた散文ってことになるんだけども
色々と思うところのあった本については今度詳しく書いてみようかしら
ちなみにここ数日で買ったのは↓
長谷川竜生、片桐ユズル「現代詩論6」
ウイリアムエンプソン「曖昧の七つの型(上)」
細見 和之「アイデンティティ/他者性」
吉岡実「吉岡実散文抄―詩神が住まう場所」
ただ、まだどれも読んでいないので、この詳細もまたいつか
>>157 吉田秀和・・・
知らないけれど、柔道にもそんなような人いなかったっけか
僕は前からピーターバラカンの「ソウルのゆくえ」を読みたいと
思っているんですが、再発はないんでしょうかね
おまえら、カミュの異邦人を超える小説を教えれ
>>158 個人的に、古典にひと通り目を通したとは程遠いな
ともあれ面白く古典を読む分には良いことだと思う
>>161 >色々と思うところのあった本については今度詳しく書いてみようかしら
良かったら是非。
吉田秀和って人は音楽と絵についてが著作のほとんどだと思う
中原中也と親交があったとかで、詩についても何か書いてそう。
ソウルのスレって結構面白そうだった。洋楽は全然わからないんだけど・・・
>>162 そうはいうけど異邦人ってかなりすごいのではないかな
しかし心当たりのある方、頼む
164 :
名前はいらない :2006/05/30(火) 19:42:11 ID:2iJwmhXM
58 :吾輩は名無しである :2006/05/20(土) 22:49:54 >>53 ろくにプロの詩も読んでないような奴ばかり。 投稿される詩もJ−popまがい。 コテたちの詩は9割がた自己満足のオナニー詩。
165 :
名前はいらない :2006/05/30(火) 22:22:15 ID:/7scX9xB
160 ええなー そんなにあるんだー 探してる本がなかなかないんだーorz
カミュの異邦人は僕も読んだことあるよ
ただ、ストーリーの細かい所は忘れてしまった
そんなにすごい小説だったのか
そもそも、あの主人公自体(名前失念)は別にどうでもよくて
僕の興味関心は、主にあの殺された方の人間に向かってしまうので
話の後半の裁判だかの所はほとんど読み飛ばしたように思う
「不条理」がキーワードらしいけど、どう考えても殺すより殺される方が
「不条理」だと思うんだけどな
というわけで、中原中也の短歌をひとつ
人みなを殺してみたき我が心その心我に神を示せり
ところで、僕は小説をあんまり読んだことがないんだけれど
読むなら詩的な小説っていうんですか、そういうのがいいな
詩的な、って例えばヴァージニアウルフとかヘンリーミラーとかああいうの
一番最近だと、福永武彦の「忘却の河」を読んでとても面白かったです
そういえば、この人も元は詩人だしね(
>>66 参照)
>>165 この手の全集って、古本屋に行けば、叩き売りされてるんじゃないの?
「ろくにプロの詩も読んでないような奴ばかり」 これとは反対に、「いくらプロの詩を乱読したからといって まともな詩が書けるようになるわけじゃない」という言い方もある どちらとも、それなりに説得力があるわけだから どちらとも、それなりにシカトしてかまわないと思う また、ポップスは商業的戦略と献身的、迎合的態度が不可欠なので 自己満足してるようじゃ、ポップスとしては三流でしょう だから「自己満足のオナニー詩」がJ−popのまがいもんにしか なれないのは、確かにその通りごもっともな話だと思う ただ、ここでは「J−pop」自体が侮蔑の対象になってるようだけども ミスチルにしろオレンジレンジにしろ浜崎あゆみにしろ ああいう売れ線を忌み嫌う人間の頭の中では たいがい、妬みとスノビズムと陶酔的なロマンチシズムが渦を巻いているんじゃないかしら いまや 尊厳が滅びることに やさしさを吊りあわすほか なにができる? おねがいッ!!!!!!! 人の気持ちの真実と☆事実が理解されなきゃいけないのッ!!!!!!!!!!!!☆
自分も書くことを意識して読むのと、 書くことをまったく意識しないで読むのとでは、 自ずと違ってくるんじゃないか? まぁ、自分を顧みるにたくさん読んだって、 その全てから吸収できるわけじゃないけど。 自分の波長に合うものと、合わないものがあるから。
異邦人なぁ。印象にあるのは、最初の方でココアだかを飲んだ主人公が、二部の裁判で
「母親の葬儀の直後に彼はココアを飲んでいるのであります!」て具合に糾弾されるあたり
読んだの何年前になるやらだけど
人によって印象受けるポイントは色々あるな
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(作者忘れた)も面白いんじゃないかい?超える云々は知らんけど・・・
>>168 この板は書くひとが多いのだから「書くひとのための読書」というテーマの短い文章を
蒐集してみるのも良いかもしれないな
そんなに心当たりはないけどね
異邦人いいねー でもスタインベックの「二十日鼠と人間」のほうがおいら好きー これ読んだら3日間は放心状態になっちゃうよー
171 :
名前はいらない :2006/06/01(木) 20:49:29 ID:sIB87Fiz
やっぱ、読むなら無名な詩人より有名な詩人の方がいいのか?
別に認めてもらわなくてもいいんじゃないの? 自慰のためにあるんだし、この板は。
>>171 いや、自分が好きな詩人を見つけるまではひたすらトライするしかないだろ
有名な人からとか言わず片っ端から読めば?
詩を読むばかりじゃなくて、 小説を読んだり映画を観たりするのも勉強だと思うお
>>170 「二十日鼠と人間」てエピソードがやたらと切なかったからな、確かに放心状態かも
それでも、あれだけよくできた完璧な作品はそうはない、と思ったりする
>>171 そうだな、詩・映画・小説など、良いのも悪いのも見まくったら、と思うよ
176 :
名前はいらない :2006/06/03(土) 20:43:01 ID:Kh8NhOtr
真面目な話、なんでこの板って 詩人のスレが皆無なの?
詩板の成立の経緯というのをどこかで見たなぁ 創作文芸板から、自作詩を投稿したい人を隔離する目的で詩板が作られたんだとか それを聞くと詩の専門板ってのとはちょっと違うのかな、と思うけど 知らずに来る人は詩の専門板だと思うだろう 以上は合ってるのかな?直接は知らない事だからね
たしか、ボードレールはバルザック全集を 読んで詩を書き始めた、と小林秀雄が書いていたような ただ、詩と小説、両方を書く人は結構いるけれど 不思議なことに両方とも面白い人は中々いないようだ んで、スタインベックの「二十日鼠と人間」買った ついでに読んでみた 途中で最後のオチがよめてしまった 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」も読んだことあるはずなんだけど 最初の殺人計画を猫に邪魔されるくだりしか覚えていない・・・ 最近、アンリミショー全集もゲッツしたので これは是非とも熟読したい >171 それより、僕は無名な詩人が どのようにして有名な詩人に変貌していくのか その過程の方に興味がある
「太陽へ」 小熊秀雄 それ夕暮がきた、朝だ、 昼だ、 もう夕暮がきた、 一日の通過のすばらしい早さよ、繰返しよ、 あいつ太陽よ、 草を一瞬間、温ためて去る、 お前は、我々のめまぐるしい生活に 手錠をはめて引きずつてゆく。 コンクリーの上を、砂利の上を、 丘陵の上を、河の上を、 あらゆるものの上を、 あらゆるものに影を与へて その影を片つぱしから消してゆく。 太陽よ、 約束をしろ、 われわれの待つてゐる出来事を、 われわれのために 美しい五色のテープを 投げかける日を誓約せよ、 お前は早く通つてゆく、 だが我々はまだ冷静でありたい お前はまたのろのろと通つてゆく、 だが我々は興奮しよう、 お前は年とつた姉のやうに 我々を愛してはゐるが理解がない、 お前は急速に 光つた縄を引きずつてゆく そしてあらゆるものの足を光りでさらふ。
暁――、お前は恐怖の入口から現れて、 夜――、お前は恐怖の谷に隠れる、 恐怖と恐怖の中間に 人間は無数に往復するばかりだ、 虫は人間よりも ずつと悠然と飛びまはり はにかむ事を忘れないのは花許りだ、 暁、お前太陽は我々を引ずつて行つて 夜の中においてきぼりにする、 我々の生活のために充実した夢を見るか、 でなければ馬鹿々々しい忘却の夢だ。 太陽よ、 出口を示せ、出口を指させ、 入口があつて出口のない 世界があるとは私は信じられない 探す、そいつを、探せ、君も、 あいつ太陽が 暁と夜とをすばやく走りさる 一瞬間の時間に急速に。
181 :
名前はいらない :2006/06/05(月) 01:57:54 ID:eOjk/sKg
・詩板に投稿する ・フォーラムに投稿する ・詩誌に投稿する ・同人誌を出す ・詩集を出す・・・などなど 運がよければ、有名になれるかもね
なんで立原道造スレや永瀬清子スレがないんだろと思ったらそういう事だったのか。
詩板にはまともなスレがない・・・
>>178 小熊秀雄という人を知らなかったが、ここは私が知らない詩人を覚えるスレだから、
きっと良いのだろう。
>>183 色々なスレがあって良いと思うんだけどね
>>184 嘆いているな。どーいうのがまともなスレかまでは、なかなか分からない
186 :
名前はいらない :2006/06/16(金) 18:23:47 ID:3lDmm5wA
もっと読めと言われても、何を読んだいらいいかわからない!
187 :
名前はいらない :2006/06/16(金) 20:22:34 ID:YRmrwDbn
189 :
名前はいらない :2006/06/18(日) 12:34:51 ID:7pvSEZ7+
190 :
名前はいらない :2006/06/18(日) 12:53:06 ID:8ZPjarhO
我々はどれほどの悪人なのか、それともどれほどの悪人になり損ねたのか なんとか・ランボー
紅玉に聞くがいい /ハインリヒ・ハイネ
>181 フォーラムってなんすか それはそうと、毎日毎日、新聞に一通り目を通すだけでも、ものすごい労力がかかることだろう つまり、結局は何を読むかじゃなくて何を読まないかということになる しかし、読む必要があるかないかは、読み終わってからしか判断出来ない・・・ もうこの際、しのごのいわずに独断と偏見で切り捨てていく方が賢明だ というわけで まずは、精神分析の類は話半分に受け流すのがいいと思う フロイト、ユングはもちろん、バシュラールなんかも、ちょっとどうかねぇ あと、比較○○、比較宗教学とかね ああいうのは、まずインチキと見なして間違いないと思う あと、古典と言われるようなものの中でも 文章がほとんど意味をなしていないものがある たとえそれがどんな著名な本でも、もうその時点で読むのをやめてかまわないと思う ついでに、題名や表紙や装丁が気に入らないものにもさよならをして ああ、こうすることによって紙パルプの節約、さらに森林保護へと繋がっていけば まど・みちおばりに、それはとってもいいことだと思います
>>190 そこまで書いたなら、フルネームで書けばいいのに
>>192 読まない技術、というところは分かる話である
フロイトはなにげに面白いという噂もあるのだけど、むかし「夢判断」を読んだ時、訳が悪いのか、どうも頭がくらくらした
たまには何かをはってみる、ということで
↓ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」から6.5以下
6.5 言い表わせない答えに対しては、問いもまた言い表わすことができない。 <謎>は存在しない。問いが立てられるのならば、答えを与えることもまた<可能である>。 │ ├ 6.51 問うことのできないところで疑おうと試みるがゆえに、懐疑論は反論不可能なの │ では<なく>、あきらかにナンセンスなのである。 │ 問いが成り立つところでのみ、疑いも成り立ち、答えが成り立つところでのみ、問 │ いが成り立つ。そして答えが成り立つのは、ただ、何ごとかを<語ることができる> │ ところでしかない。 │ ├ 6.52 たとえ、科学で<可能なすべての>問いが答えられたとしても、生の問題はまっ │ たく手つかずのまま残されるだろうと、われわれは感じるのである。もちろん、その │ 時もはや問うべき何ごとも残されていない。そしてまさにそれが答えなのである。 │ │ │ ├ 6.521 生の問題の解決は、問題の消滅によって気づかれる。 │ │ (長い懐疑ののち、生の意義が明らかになった人々が、それでもなおその意義がど │ │ こにあるか語ることができない、その理由はまさにここにあるのではないか。) │ │ │ └ 6.522 もちろん言い表わせないものが存在する。それは自らを<示す>。それは │ 神秘である。 │ ├ 6.53 語りうること、すなわち自然科学の命題──すなわち哲学とはなんの関係も無い │ こと──以外は何も語らぬこと。そして誰かがなにか形而上学的なことを語ろうとし │ た時、そのたびに、あなたはあなたの命題のこの記号にいかなる意義も与えていない │ と指摘する。これが、本来の正しい哲学の方法である。この方法はその人を満足させ │ ないだろう。──彼は哲学を教えられている気がしないだろう。──しかし、これこ │ そが、唯一厳密に正しい方法なのである。 │ └ 6.54 私を理解するひとは、私の命題をよじ登り──その上に立ち──それを乗り越 え、最後にそれがナンセンスであると気づく。このようにして私の命題は解明的であ る。(いわば、梯子をのぼりきった者は梯子を投げ捨てねばならない。) 私の命題を超えねばならない。その時世界を正しく見るだろう。
>>192 現代詩フォーラムって言う投稿サイト。
>>194 意味がわからん
おまえら、こんな文章ばっか読んでるのか
いきなり中途から抜粋だし、意味なんか、そう気にすることもないと思うけど 論理哲学論考は、512の短文が木構造を成して全体を構成している、ちょっと 変わった内容の本で、哲学の初学者にも薦められてるのを割と見かける わからなくとも、何となく良くないか?だめかな まあ、面白く感じなかったら、それこそ捨ててしまって良いんじゃないか ウィトゲンシュタインという人はともかく生き様が面白いのだけど、それはそうと、 詩を貼っつけるスレってことになってるのに、詩じゃあなかったな
詩を書く人間は増える一方なのに 詩を読む人間は減る一方だとか。 ミーハーな人間が多すぎるんだな。 もっと自分から掘り下げていかないと。
>>195 なるほどね、こんなのがあったんだ
試しに登録してみたよ
ってか、ここと大してかわらない気が・・・
ところで、ウィトゲンシュタインの著作はどれも難しいけれど
僕はトラウマ患者のいう
「語ることは不可能だ、しかし語らないでいることも不可能だ」
こういう方が単純で分かりやすくて、好きだ
哀しさはどうしてこのように匂うのであろう あのひとはどうしてこのように静かな距たりをもつのであろう ぼくたちは川霧のように流れの上をさまようにすぎなかつた そうして過ぎゆく時が速かに二人の頭上を追い越していつた 200ゲットは嵯峨信之で 前にセン五スレにも別の詩が貼られていたけど 最近、発見(正確には再発見)したこれは本当に素晴らしい詩人だ
>>199 確かにあんま変わらんね・・・。
でも、あそこに投稿する方が、世間的には注目されるのかな。
そうなのか そりゃ、またずいぶん功利的な まだよく仕組みがわかんないんだけど それはそうと最近、金関寿夫の「アメリカ現代詩ノート」というエッセイ集を読んだら このスレの前の方で少し話の出たヘミングウェイと詩に関していくつか書いてありました 本自体は題名通りアメリカ現代詩、特にガートルードスタインの名前がもっとも散見されるようだ 考えてみれば、僕はガートルードスタインを瀧口修造経由で読んでたけれど 一般的にはヘミングウェイとの関連での方が有名なのかもしれん
>>202 確かプロの詩人さん(だったかな?)が
フォーラムから良い詩を取り上げてたことがあったような、無かったような・・・。
204 :
名前はいらない :2006/07/07(金) 11:25:12 ID:1gbxv8kx
手っ取り早い詩のアンソロジー本があればいいんだけど 本屋に行っても詩のコーナーは狭いのよね
205 :
名前はいらない :2006/07/08(土) 17:06:44 ID:R12MF/Kq
全て解決して生命維持できなくなる理由をお教えください
206 :
名前はいらない :2006/07/11(火) 18:41:26 ID:rqx0MyQi
>205 まずは日本語の練習を
200レスを越えて良いことだ。伸びればよいけど、書き込むネタがなかなかない
これまで挙げられた名前は、日本とヨーロッパの詩人が多い
アメリカの詩人、アジアの詩人、中東、ロシア、アフリカの詩人などもいるんだよね
>>204 詩は短編小説とかと違ってアンソロジーは組みにくそうだな、どうなのか
ウィトゲンシュタインと詩人の関わりはあまり分からないが、
超ブルジョアだった彼が、使い切れない財産の一部を匿名で芸術家に寄付すると、その恩恵を
リルケやトラークルといった詩人が受けた。って、wikipediaに書いてあった
みんな、外国の詩は原文で読むわけ?
個人的には外国の詩を原文で読みこなせるほど語学力がないな だけど自分を棚にあげて言うなら、原文で読む方が良いし、原文で読もうと試みるのは価値ある事だと思う まだしもな外国語と言えば英語なんだろうけど、やっぱり、どうも英語の苦手感はなくならないな
ぼくはインド人が好きだから宇井伯壽や中村元の本はなんか読んじゃうんだけど 原文はどうだろうね〜、読むなら絶対そっちのほうがいいんだろうけどね ちなみにエズラパウンドは若い詩人に翻訳を勧めているとか なんかいいらしい 日本の翻訳詩については批判的な意見も多いけどね 上田敏や堀口大學の翻訳詩とその影響にふれて、大岡昇平曰く 「以降、日本の詩歌は大体このぬえ的言語によって製造されている」んだとか
パウンドの詩って翻訳で読んだけど、正直よくわからん。
パウンドはね、ぼくもよく分からないけど メリケン人ならやっぱポーの「A Dream Within A Dream」でしょう
A Dream Within A Dream Take this kiss upon the brow! And, in parting from you now, Thus much let me avow-- You are not wrong, who deem That my days have been a dream; Yet if hope has flown away In a night, or in a day, In a vision, or in none, Is it therefore the less gone? All that we see or seem Is but a dream within a dream. I stand amid the roar Of a surf-tormented shore, And I hold within my hand Grains of the golden sand-- How few! yet how they creep Through my fingers to the deep, While I weep--while I weep! O God! can I not grasp Them with a tighter clasp? O God! can I not save One from the pitiless wave? Is all that we see or seem But a dream within a dream?
アッシャー家の崩壊、鐘楼の悪魔、ウィリアム・ウィルソン、ナンタケット島の アーサー・ゴードン・ピム、黄金虫・・・と、うろ覚えだけどポーについては、タイトルを思い 出すだけでも少し幸せな気分になる でも、読んだのは小説ばかりで、詩はあまり知らなかったりするね
英語は練習中なので、このスレに英詩が置かれるのは個人的に悪くはない
たまには突っ込んで語ってみても罰は当たらないかも知れない、というわけで
>>213 を読んでみる
browまゆ、額/parting離別/avow素直に言う/deem思う/tormentかき乱す
grain粒/creep這う/weep泣く/clasp掴む/pitiless非情な
この詩だとこれくらい辞書を引く。つまり私的にその程度の英語力であると言いたい
過ぎ去った時間の消失と、指の間からこぼれ落ちていく砂金のイメージが重なるように、一連と二連
で照応し、「All that we see or seem is but a dream within a dream.」というフレーズが2回(2回目に
は疑問形で)繰り返されている。韻のパターンは「aaabbccddbb eeffggghhiibb」で、行数は11行+13
行=24行。歩格とかはよく分からない
そんな概観だよ。それで感想となると、何にしたって上手くは言えないんだけど・・・、
>>98 の杜甫の
詩にもあるような、繊細で密度のある空間の広がりを短いセンテンスで展開していく感覚に少し似
ているかも知れないな。と思った。思いました。強引かな。ここは何となくなんで、まぁいいか
ところで、英文を読むときは意識して、なるべく(頭の中で)日本語に訳さないように心掛けてはいる。
読んで意味が分かるなら訳す必要はないからなぁ。「心掛ける」と「出来る」の距離は長いけど。
それと、きっちり日本語に訳す翻訳詩っていうのはまた別物なんだろうな、と思う。
パウンドって人は漢字にも大層な興味を持って、英単語の配置と組み合わせで漢字みたいな表現
ができないか、とか考えたような人らしい。よくは知らないけど、言語をかなり問題にしてたのかも。
翻訳という作業は、言葉の問題を(少し外側から)考える契機になりそうだから勧めていたのかな
そういえば、「読書について」ではショーペンハウアーは翻訳業および翻訳者に文句を付けてて、巻
末の解説で日本語翻訳者が困ってた
えーと、おわり。
ポーは本国では大して評判良くないみたいだけど フランス詩に絶大な影響を及ぼし、そのフランス詩が世界中に絶大な影響を及ぼしたので なんだかんだで近代・現代詩の創始者にあたるわけだ A Dream Within A Dreamは大江健三郎の小説にも引用されていたような あれは日夏耿之介の訳だったかしら そういや大江も「詩のごときもの」を書いてるけど、どれも素晴らしくつまんなかった記憶が 「英詩を読む」っていうような原文、翻訳、解説がセットになった本もたくさんあるけど ああいうのも面倒くさくて途中で読むのやめちゃう やっぱり、根気が重要だ 翻訳についてはクワインの「翻訳の不確定性」っていうのがあって プラグマティズム好きの僕は、難しくてよく分からないのに 一通り関連してそうなのも含めて一応読んだりした 思うに、こういう苦行は全く意味ないね、何にも覚えていないもの 本当に、根気は重要なのか?
今までに読んだ本の内容は、たいがい忘れてしまっていて おぼろげな感触くらいしか残ってない、ということはある 大江健三郎ってあまり読んでなく、覚えてるのは「芽むしり仔撃ち」くらい。 これは結構良い作品だったように思う。 根気は重要、かもしれない 根気でもって、例えば詩がわかるようになるものかどうかは・・・まあ、知らない 根気って言葉の響きには、後に対価を要求してしまいそうな窮屈さも感じる 「もっとおまえら読めよ」というスレタイと、「良い詩を書くには、有名な詩人の 詩を多く読むこと」という主張には“根気”の匂いがなくもないな
219 :
名前はいらない :2006/08/10(木) 10:42:34 ID:80wQP3cB
読むより書く方が重要じゃないか?
220 :
名前はいらない :2006/08/10(木) 12:04:28 ID:62EYlJVs
ビートニクスがあげられてない アレン・ギンズバーグ 2篇以外は糞やけど その2篇は凄いとこ迄連れてかれる
>>219 書く技術の向上、に絞って考えると、ひたすら書きまくる他ないのかもしれない
書くことと読むことの重要性。卵とニワトリのような議論も出来るかもしれないけど
たいがい何か書くのは、他人に読んでもらうもらうために書くのだから
書くのと読むのとは一つの活動の表と裏のようなものだとも思える
だから「書くために読む」とかいうのは実際のところ、どうなんかなと思う
つまり、ちょっとばかり窮屈に思えるな
>>220 ありがとう
ここは詩の世界を概観するというか、まあ、そういうスレだと思うので
隙があれば補完するような書き込みはありがたいのです
詩なんざ読む前に 音楽を聞け 映画を見ろ 新聞を読め
ぼくは音楽はソコソコ詳しいですよ ビートニクの連中はレコード出してるしね 白石かずこや富岡多恵子がCD化されたときも速攻で買いました 映画と新聞は全く見ない 前にヒッチコックと若松考二はまとめ見したことがあるんですけどね あとは全然知らない
音楽はそう語ることはないなぁ 映画はあまり詳しくはないけど、以前はちょこちょこ見てたのに 最近は見てなくて、かたじけない気がする ビリー・ワイルダーは好きだ
226 :
名前はいらない :2006/09/05(火) 15:36:17 ID:aDQ7o2/i
もっと、お前ら読めよ
ポッツォ さようなら。 ヴラジーミル さようなら。 エストラゴン さようなら。 沈黙。だれも動かない。 ヴラジーミル さようなら。 ポッツォ さようなら。 エストラゴン さようなら。 沈黙。 ポッツォ そして、ありがとう。 ヴラジーミル こちらこそ。 ポッツォ とんでもない。 エストラゴン いや、ほんとです。 ポッツォ いやいや、どうして。 ヴラジーミル いや、ほんとです。 エストラゴン とんでもない。 沈黙。 ポッツォ どうも……(ためらう)……立ち去りがたい。 エストラゴン これが世の中ですよ。
保守をするというほどのこともないのだけど、このスレにそもそもある48の真の目的 の一つが百周年を記念してベケットを薦めてみようというものだったので、「ゴドー を待ちながら」の一部を抜粋してみた。「nothing to do.(どうにもならん)」とい う台詞から始まる20世紀で最も有名な戯曲の一つ。これは適当にチョイスした、ポッ ツォ氏の退場するシーン。この後、「助走をつけなければ離れられない」とか言っ て、大騒ぎをしながらようやくポッツォ氏が去っていく……というシーンにつながる わけだが、48ってのはちょっと言い過ぎたかな。
>>227 ベケットはよく知らないけれど
寺山修司・選のアフォリズム集かなんかで、そんなようなの読んだことあるぞ
戯曲はあんま知らないんだよね
昔、テネシー・ウィリアムズを読んでそのあまりの面白さに参ったけれども
あと四十八手もよく分からないんだよね
いままでずいぶんナンパな生活を送ってきたんだけど
やり残した手がまだあるのかしら?
「カーマ・スートラ」は前に読んだし、その昔、同名のレコードレーベルがあって
これがアメリカンポップスのなかでけっこう重要なのね
やっぱエロ系は熱くなれるというか、昂揚させるものがあると思います
家畜人ヤプーは全然面白くなかったけど
四十八手ってもマツバクズシ、くらいしか知らないなー。なんで四十八手の話題かと 思ったら、その直前に「48の目的が……」などと自分で書いていた。しかし目的とい う以前に、いま冷静に確認してみたら、そもそもここは私の立てたスレではなかった んだ。カーマ・スートラって名前はよく聞くけど読んだことがなかった。 百周年と推してはみるものの、別にベケットのことにくわしくもないしね。大江健三 郎は「ノーベル賞を受賞して何の影響も受けないでいられるのはベケットくらいだ」 という。ノーベル賞の発表って、もうすぐなような気がする。村上○樹?伏せ字にす る意味が分からないけど。 家畜人ヤプーは三島由紀夫がずいぶん早く「これは面白い」と発見したけど、後年に は「自分はもうこれを読めない…」とすっかり否定的だったそう。 前に読んだけど、日本人がヤプーに成り果てるまでの近未来の歴史とかあったなあ。
エリオットにオーデン、パステルナーク あとは知らないなーノーベル賞詩人 って、ノーベル賞って本当に権威あるのかしら? 受賞者の一覧を見ても知らないひとばっかっぽい気がする もちろんそこには翻訳って問題もあるだろうけど というわけで、僕は最近「青い眼がほしい」って小説を読んだ んーまぁ、こんなもんなのかしら
ノーベル賞ももちろん権威がなくはないと思うけど、 確かに知らない人がいっぱい受賞してるし、 誰が賞を獲るかなんて、そんなに興味の持てないもの。 最近、本が読めなくなっている。「お前ら」とは自分のことか。 スティーブン・キングの「ダークタワーV(上)」というのを けっこう前に買ったけど、一向に読めなかったり。
シューベルトの話をしてみる。 新進気鋭の作曲家として名を馳せていたシューベルト。 ある時、シューベルトがサロンで自作のピアノ曲を演奏した。 それは霊感に満ちた大変に美しい曲で、その場に居合わせた人たちは深く感動し、 演奏が終わると惜しみない称賛と拍手を贈った。 一人のマダムがピアノに歩み寄り、演奏を終えたシューベルトに言った。 「大変素晴らしい演奏でしたわ。ところで、今の曲はどういう意味なんですの?」 シューベルトは何も答えず鍵盤に向かうと、今しがた弾いた曲と全く同じ曲を一音も 省略せず再び演奏した。 そして演奏を終えると、マダムに向き直って言った。 「こういう意味です」 さて、どこで見た話なのか思い出せない。 ドイツ・ロマン派の絶対音楽がどうこうとかいう脈絡の話かな、と思うけど、 1回目と2回目の演奏の意味は行為としては、また違うような。 ここは、いつも何を書いたら良いのか分からないスレです。
もっと読めーーー 浮上ー
シューベルトのあだ名はキノコ。
>>233 ベタだけどー
音楽を言葉で形容してしまうと、言葉に縛られちゃうからー
言葉ではなく音楽として「感じたまま」を理解してもらいたかったんじゃないかなー?
「理解」って言葉は語弊があるけどさー
だって、一口で言えるもんじゃないもんなー音楽ってさー
今コルトレーン聴いてるけどー
それはそうとしてー
おいら少し時間が出来たから古本屋めぐりでもしようかと思うんだなー
お前の「明日死ぬならこれを読め!」って作品を教えろー
死ぬ前に読むからさー
ここがソムリエみたいに本をチョイスでもするスレだといいんだけどね。 読書家でもないし、人に本を薦めるのは、正直いまいち苦手だな。 けど、あえて言ってみると、山本周五郎の「虚空遍歴」とかどうだろう。 藤子不二雄Aに「まんが道」って、主人公が信念をもって進むうちに仕事も仲間も集 まってくるという話があるけど、それをま逆にした感じであろうか。主人公の中藤冲 也が信念をもって浄瑠璃創作の道を進むほどに堕ちてゆくという・・・。 まあ、明るい軽い作品が読みたい人には向かないかも。 現実には明日死ぬってなったら本なんかおちおち読んでられないな! このスレは(というか自分は)なんか“ドイツ”が多いとは思った。 日本人は、古典=ドイツと偏重に教育されてるふしはあるのかも。
>>237 ありがとー
明日古本屋に寄って探してみるねーー
読んだら感想書くねー
きっと死ぬまでには読むからさー
まっててーー
ドイツー ドイツー
グーグルさんで検索してみたー
古典 ドイツ の検索結果 約 1,320,000 件中 1 - 10 件目 (0.14 秒)
古典 フランス の検索結果 約 1,620,000 件中 1 - 10 件目 (0.11 秒)
古典 イタリア の検索結果 約 946,000 件中 1 - 10 件目 (0.11 秒)
古典 イギリス の検索結果 約 966,000 件中 1 - 10 件目 (0.14 秒)
なんの統計にもならないけどー
フランスが強いぞー
古典って歴史に密接に関わってる気がするー
でもかなり適当な国名挙げたから あてにならないのは確かだよー
グーグルさんー お疲れさんーー
お医者さんのカルテはドイツ語ーーー
山本周五郎買ってきたよー でもさー「虚空遍歴」はなかったんだなー 代わりに「おごそかな渇き」と「ある落日」を買ってきたよー また探してみるよー とりあえず文庫を七冊買ったからーしばらくは飽きないねー まずは業田良家の「詩人ケン」から読むことにするー ってかこれ漫画じゃんーーー
240 :
名前はいらない :2006/10/03(火) 17:41:59 ID:0Al+EV33
たしかに詩集を読むのは小説を読むのより体力を使う
「虚空遍歴」は彼の三大長編の一つらしいけど、ちょっと変わってる感じ。 まあ、好きな作品ですけど、傑作と思います。 「詩人ケン」っていうのは聞いたことないけど、市民ケーンのもじりなのかな。 バラのつぼみ。 正直あまり分かってないですが、遠慮せず、あげていいと思います
うわわわぁーー おいらーー間違ったーー
「ある落日」は井上靖だったーーー! ごめんー
山本周五郎読みやすいねー 武士だねー 侍ソウルー
詩集って肩凝るよねー てかぶっ続けでは読めないよねー
言葉を噛みしめたり反芻する時間がいるよねーー
純粋に疲れる読み物だよねーー っねーー
>>240 それはそうとさー
「市民ケーン」じゃなくて、「小市民ケーン」じゃないかー?
むかーしテレビドラマやってたよねー とんねるずの木梨が主人公でさー
でもそれじゃないよー 普通に詩人なのだー
社会に迎合せずに自分の詩を探して生きるんだよー
奥さんと子供を抱えてさー 結構面白い作品だったー
詩ももちろん載ってるんだけどー それがストーリーを引き締めるんだよなー
ギャグじゃなくて結構シビアに世界を見ているのが好きだなー
誰もきいてないけどー昨日買ったのはー
・山本周五郎「おごそかな渇き」(短編集)
「新潮記」
・井上靖「ある落日」
「遠い海」
・樋口一葉「たけくらべ」 (←今更ながらー読んでみるーー)
・森田良行「日本人の発想、日本語の表現」(実用書)
・業田良家「詩人ケン」(漫画)
しめて800円ちょっとでしたー 安いぞー 古本屋ーー
山本周五郎当人はくせのある人物というか、 「家族の団らんは文学活動の敵だ」と、ひとりで離れに住んで ずっと女房子どもと会わなかったり、そういう人だったらしい。 市民ケーンって昔の映画があるよ 漫画や映画の話でも、スレ的には別に何だってかまわない、と思う 「ダークタワーV」はプロローグ読んだだけで、何故かどこかに消えてしまい モーパッサンの「女の一生」を読んでた
そうなのかーー 知らなかったーー 市民ケーンーー 今度借りてみるよー てかさー 山本さんの短編集を今読んでるんだけどさー そんな偏屈な人には思えないほど「人情」に厚いよねーー とりあえず今は「雨あがる」まで読んだよー 映画まだ観てないからこれも観なくちゃねー どーでもいいことですがー 詩人ケンはモヒカンでグラサンだよー おいら思うんだけどさー 詩って生活の中で見つけ出されるもんじゃないのかなー? 詩人ケン読んでてそう思ったー ↓詩人ケンから引用ー (ストーリがあってこそこの詩は詩として萌芽するんだと思うーー)
可能性があると言われた(みんなが) 何かが出来ると答えた(オレには) 億兆の雨がえるがラップ 億兆の白魚がジャンプ 億兆の揚羽がランブ 億兆の馬枠がゴール そして 億兆の人間がガンバル じっとしていると焦る 友達がオレをまたぐ 動き出すと枯れる ひまわりの種大量にから ―― 詩人ケン ―― (追記) 勇気ある詩人よ 真実を語ってくれ オレたちは精子だ 精子のような存在だ
小説なら何といってもスタンダール あとはヘンリーミラーに永井荷風にメルヴィル・・・ うーん、もう他はよく分からん 樋口一葉もここんところ二千円札さっぱり見かけないね ちょっと前にミステリー、ハードボイルドの 有名作をいくつか読んだけど基本的に小説は苦手かな 詩の方が気楽に読めるからいいね短いし もちろん長い詩も多いけど、そういうのは大体つまんないから
といいつつ僕も山本周五郎の「虚空遍歴」買ってみたよ なんだかんだ言いつつ小説なら長編の方が好きなのね ドンキホーテも五巻の途中まで読んだし いつ「大菩薩峠」に挑戦しようかしら、と
>いつ「大菩薩峠」に挑戦しようかしら、と
思いながら明け方の街をひとり歩く。
ネオンが眠る時間。
ぼんやり空は薄らぎ、カラスが甲高く鳴きながら何処かへと向かう。
オレは誰かが無理矢理はめ込んだような、林立する雑居ビルの隙間でため息を吐く。
上着のポケットに手を突っ込み中を探る。
そして気付く。オレが何年も前に煙草をやめた事に。
オレは少し可笑しくなり唇の端を持ち上げる。
何を動揺しているのだ。何も変わっちゃいないじゃないか。
自分に言い聞かせる。これはオレにとって当たり前の事だ。
「これはオレにとって当たり前の事だ。」
知らぬうちに路地を抜け、街を貫く大通りに来ている事に気付く。信号は赤い。
オレには赤がお似合いだ。黒よりも赤がいい。
街はもうすぐ目覚め、オレは眠りへと堕ちる。
ただそれだけの事だ。
ってーーー言うつもりだったのかーーーーーー
このスケベーーー ヘンタイーー ムッツリむっちゃんーー
どーでもいいことかも知れないけどーーーー
樋口一葉は五千円札だよーー 五千円札ー
二千円札はまったく見かけないけどー 沖縄の守礼門が表で裏は源氏物語ー
ほいー
http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/so004.htm スタンダール読んだことないなー
ヘンリーミラーってマジシャンみたいな名前だねー
永井荷風って噺家みたいー メルヴィルはヘヴィメタやってそうーー
ぜーんぜん知らない人ばっかだーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・読み返したら赤面爆発な文章でしたーーーーーーーーーーーーー 何書いてんだろーおいらーーー でもーその人たち読んでみるからねーーー その作者さんの中で「明日死ぬならこれを読め!」ってのがあったらその作品教えてーー
250 :
番犬 :2006/10/07(土) 13:16:55 ID:j50Qtx/3
書き込むのは初なんだが なんでこの板って【詞】のスレばっかなんだ?【詩】と【詞】は全然違うだろ。 だからクソみたいな物書きが増えるんだな。 因みにノーベル賞詩人はチリ出身のパブロ・ネルーダがいる。『そのわけを話そう』は非常に有名な作品。
詞のスレはたしかにいっぱいあるけど、詩板でやるのと邦楽の板でやるのと どう違うんだろう。まあ、よく分からないな ネルーダと郵便配達の交流を描いた「イル・ポスティーノ」という映画は なかなか面白かった スタンダールは墓碑銘が「生きた、書いた、愛した」の三語の人じゃなかったかな 「赤と黒」「パルムの僧院」を読んだけど、どっちも傑作でした 山本周五郎は「どですかでん」と「赤ひげ」も黒澤映画になってるね 他にもあるかもしれないけど ミステリもSFも嫌いではないけど、そんなに読んでないな・・・ 自分には凝り性というものは、あまりないみたい うーん、長編小説が好きなのかな というか、ドンキホーテ、大菩薩峠ってさらに長くなってる どれがどれへのレスだか良く分からないことになってる そこは適当に察して、こう・・・どうにかしてください ちなみに「女の一生」の最後の行はこうです 「世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪いものでもありませんね」
>>248 樋口一葉は五千円か・・・ゴメン
ほら、僕は普段万札しか手にしないからね
あと、もし明日死ぬなら本なんて読んでないで身辺整理をしたほうがいいと思う
もし一冊挙げるなら、その作者さんの中じゃないけど
サンテグジュペリの「城砦」でどうでしょう
ただ一日じゃ読みきれないと思う
最後まで読みきれずに死んでいくと成仏できなそうだね
あとノーベル賞詩人はまだ他にもイェーツがいた
うーん、なんか実際には僕が知らないだけどたくさんいそう
>>252 ・・・・・千円札しか見たことないって正直に言ってもいいんだよーー
だって普通にお釣りで五千円札がまじる事だってあるだろーにー
あーー もしかしてあれかーーー 「お釣りはとっときな」とか言うのかーーー
うわーーー
まーそんな話は置いといてーーー
テグジュペリは好きだよー
でも「城砦」ってのは読んだ事ないなー
あの人って独りで戦ってる感じの作品が多いよねー
戦ってるってのも変な表現だけど、よく言って挑戦してるみたいなーー
まー飛行機乗りだから孤独だったんだろーなー
翼の下には「死」がつきまとっていたんだろーなー と想像ーー
今度読んでみるねー
山本さんは気に入ったよーーー
でも途中で筋が見えたりするけどねー 今度は長編読もーーーっとー
パブロ・ネルーダって悪の宗教団体の総督みたいな名前だねーー
イェーツって高島忠雄かーーー??
どーでもいい事だけどーーー
おいらに本を読む時間を下さいーー
また忙しくなってきたよーー
アジア人で最初のノーベル文学賞はインドの詩人タゴールだとか まあ、こう名前だけ挙げつらねていっても、古今東西みたいなもんだ 一度は流通した二千円札がこうも消えてなくなるとはどうしたことかな 「二千円札を回収する会」とかいう秘密結社が存在して、 うす暗いアパートの一室で回収した二千円札を粛々と破り捨てているんだろうか 「城砦」の解説だけ読んでみた。そのうち読んでみるよ いかにも分厚いね ついでなので、カフカの「巣穴」など挙げておきます その気になれば一日で読みきれるかも
>>254 二千円札は省スペースの為にコンビニATMで使われてるらしいぞ。
実際コンビニATMで五千円おろしたら、二千円札2枚と千円札1枚出てきたし。
だいぶ前に、五千円札の流通量を上回ったという信じがたいニュースが出てた気がする。
逆に言えば、コンビニATMでしか使われてなくて、
店や銀行で回収された二千円札のほとんどがコンビニATMに帰って行くから影が薄いのかもしれん。
レジのおつりでもらうことはまず無いしなぁ。
ここ何年か二千円札は見てない気がする けっこう本気で消えたのかと思ってた コンビニのATMって話はどこかできいた気がするけど、使わないからなあ これくらいのスバンで話してると、なんで二千円札の話をしてるのか思い出せなくなるな
コンビニATMでおろすと二千円札率が高いってマジで僕の友達も言ってたぞ ただほら、僕の場合万札しかおろさないからね・・・ 詳しい事はわからん ついでに、いきおい余って津田左右吉全集を買ってしまった 全35巻 こういうのはあれね、ダイエット器具みたいに買っただけで満足しちゃうね ページをひらこうとすら思わないもの
どういういきおいか分からないけど、なかなかの話題のとばしっぷりである 津田左右吉ってよく知らないんだけど、辞書が一発変換するなあ 最近、バタイユを読んでいたら、 なんか前に行ったことのある岡本太郎美術館を思い出した
ジェイムズ・ジョイスの短編「痛ましい事件」の話の筋をちょっと要約。 ---- ダブリン郊外に独り住む中年男性ジェイムズ・ダフィ氏は民間銀行の出納係である。 仲間も友人もおらず、品行方正な生活をし、たまにいくコンサートくらいが唯一の放蕩。 彼は肉体や精神の無秩序の印となるものを嫌悪した。波乱のない人生である。 ある晩、音楽会の客席でシニコウ夫人と知り合い、二人で会って語らうようになる。 彼女の夫は商船の船長であり、しじゅう留守になる彼女の家が出会いの場所だった。 思想や人生、身近な問題を語り合い、精神的な結びつきを感じるようになっていった。 しかし、ある晩いつになく興奮したシニコウ夫人が彼の手を激しく掴んで 頬に押しつけたため、ダフィ氏は幻滅し、交際は絶たれた。 彼はこう書いた。「男と男のあいだの愛は、性関係があってはならないために成立せず、 男と女のあいだの友情は、性関係がなければならないから成立しない」 四年がたった。ダフィ氏はもとの平板な生活をつづけている。 ある日、彼は夕刊にシニコウ夫人の死亡記事を見つける。 列車にはねられての事故死だった。彼女は二年前から酒びたりになっていたという。 彼ははじめ憤慨する。彼女のあさましい醜行に自分の品位が汚されたと感じる。 しかし暗くなってくると不安になってきた。彼は酒場へ行き、夜の公園へ向かった。 なぜ自分を愛してくれたらしい女性に人生を拒んで、死を宣告してしまったのか? 静まりかえった闇の中に佇んで、彼は孤独を強く感じる。
うん、いまは割りと気軽に性関係が結べるからね・・・ ぼくにしたって周りに穴兄弟や棒姉妹が入り乱れててわけが分からん 人間関係というナマなものを図式的に解釈しようとしたのが ジェイムズ・ダフィ氏の誤謬になるのかしら というわけで以前の話と全然関係ないんだけど、太宰治をまとめ読みしました ぼくははじめて読んだんだけど特に惹かれるものはなかった やっぱり文体の力が大きいのかしら 話自体はなんてことないのばっかりだね
この「ダブリン市民」って短編集のキーワードに「麻痺」という言葉があるみたい。 ジョイスはアイルランドの人々の弱々しさに不信と嫌悪の念を抱き、 ダブリンという都市はヨーロッパの田舎で、その精神は「麻痺」していると思った。 自己の中に閉じこもって人生に積極的な決断を下せない人物を何人も描いたのが「ダブリン市民」で、 「痛ましい事件」はその有名な一篇なのだそうだ。 まあ、要約ではディテールは全く伝わらないよね(つーか、なんで私は要約してんの?) ジョイスは愛想をつかして故郷ダブリンを捨てたんだけど、結局のところ生涯にわたってダブリンを描きつづけた。
知り合いが太宰の写真を見て、「なに、太宰治ってかっこいいじゃん、デブのおっさんかと思っとったわ」とか言ってた。 (たぶん名字に「太」の字が入ってたからではないか) しかし、三島対太宰みたいなのは今でもあったりするのかな。 「蹴りたい背中」の綿谷りさは太宰好きで、「日蝕」の平野啓一郎は 「太宰は道化で、自分は道化にはなりたくない」とか言ってた気がする。 その二人の仲がどうなのかは知らないけど。
ジョイスとヴァージニア・ウルフは生没年(1882-1941)が全く一緒。 意味あるのかな、ないのかな。まあ、生没年にこだわっていたような流れで、一応。 森鴎外を読んだり読まなかったりしていて、「阿部一族」は気に入りました。
264 :
んなこたーない :2006/11/19(日) 02:40:50 ID:Sgg9sIE3
「ダブリン市民」読みました ぼくのでは(結城英雄・訳)「痛ましい事故」って題になってました この本は前から持っていたんだけど、 「レースの後で」ってところまでしか読んでいなかった あと、太宰が道化なのは読めば分かるし、 道化には道化の才能が必要なのだから、なりたいなりたくないの問題でもない気がする 「蹴りたい背中」と「日蝕」はちょうど最近読んだばっかりなんだけど、 まぁ、あれかな、三島由紀夫と四人合わせて、チリ紙交換の刑でいいんじゃないかと その点、森鴎外はすごいと思います あの、読者が自分と同じだけの教養を持っていて当然だと言わんばかりの文章 あれが許されていたとは、それはそれでいい時代だったということかもしれない
まあ「ダブリン市民」て全部読んでないんだけどね。・・・追い抜かれてる。 中の一編は映画になってて、それを見た覚えはあるなあ。内容は忘れてしまった。 わりと有名な監督だった気がする・・・タルコフスキー・・・いや、ちがうかな。何でも忘れてしまう。 こういう時のためのインターネットという気もするけど、面倒だからいいや。 4人まとめてどうでもよろしい、と。特に異論はないですね。 それはそうと、本をよみきる根気が減っている。 モーパッサン女の一生を14章あるうち9章まで読んだところで、部屋を片付けてたら本がどこかにいってしまった。 7章でジャンヌが夫の寝室に突入したら、夫が女中とベッドに寝てたってあたりから面白かったんだけど。 読み終わる前に本が逃げていってしまう。責任者呼んでくれ。 鴎外は何となく敬遠していたけど、読んでみようかなーと。 「阿部一族」は無駄のないてきぱきとした文章で、「殉死」がテーマなのだけど、読みやすかったです。 文体が気に入ったということなのかな。
この男は、先月、俳優社会の消息に通じない人には、 開いた口が塞がらぬようなことを考えついたのであった。 彼の生徒の一人が、勇敢な戦死を遂げたことを知った彼は、 この両親の家を訪問した。それはこの息子を溺愛している立派な家庭だった。 さて彼は、この報知を和らげるためと信じて自作のソネットを朗読しながら それを伝えることにした。 不幸な人達は食卓についていた。ロミュアールは戸口で朗吟した。 彼等には何のことだか判らないので、この男を気狂いだと思った。 そこでもう一度、ことの仔細を後から説明しなければならなかった。 あたかも斧で殺し損なった罪人の首を、更めて斬り直すかのように。 ジャン・コクトー「山師トマ」河盛好蔵・訳
シャルロッタ (もの思わしげに)わたしには本物のパスポートがない。 自分の年を知らないから、いつまでも若いような気でいるのよ。 わたしの小さい頃、父さんと母さんは市から市へと回る旅芸人で、 とても気のきいた出し物を見せていた。 わたしもトンボ返りサルト・モルターレなんて、いろいろ芸をしたのさ。 で、父さんと母さんが死んだ時、あるドイツ人の奥さんが私を引き取って、 ついでに勉強も教えてくれた。おかげさまで、成人してからわたしは家庭教師になった。 でもわたしは、自分の生まれ故郷も身分も知らない。親が何人(なにじん)なのか、 正式の夫婦だったかどうかも、知らない。 (ポケットからキュウリを一本出して食べる)つまりなーんにも知らないんだ。 チェーホフ「桜の園」小野理子・訳
↑最近読んで、印象に残った一節 「山師トマ」は、ラディゲ「肉体の悪魔」が「アドルフ」を下敷きにしているが如く、 「パルムの僧院」を下敷きにしているのだとか 戯画的に描写されたロミュアールなる人物(超脇役) 「喪服を着た若い女優は、その生徒の許嫁だった。彼女はそのソネットを暗記していた。」 と、これに続く文章も面白い。 「桜の園」の方は、第二幕の冒頭の台詞 (ポケットからキュウリを一本出して食べる)というのが面白い。 当時のロシアの風習をよく知らないけれども もの思わしげな半生の告白との対比がいい
なおまたこの美は顔とか手とかまたはその他肉体に属するものとして観者に顕れるこ ともなく、また同様に言説もしくは学問的認識の形をとり、あるいはその他の或る者 の──たとえば、生物のうちに、または地上や天上に、またはその他の物の──内に 在るものとしてでもなく、むしろ全然独立自存しつつ永久に独特無二の姿を保てる美 そのものとして彼の前に現れるでありましょう。ところが他の一切の美はこれとは反 対に、自らは生じたり減したりするのに、美そのものはそれがために寸毫も増やさず 減ぜず、またなんらの変化をも受けぬ、そういう仕方で美そのものに与かる。 (プラトン、「饗宴」から) 美のイデアが語られるあたり。「美そのもの」と言ってイデアを指してる。 まあ、この部分だけでは「ふうん、なるほど」という感じだけど。 これはソクラテスがディオティマという女性からきいたこととして、饗宴の席で演説 しているものである。饗宴に出席していたアリストデモスがのちに演説の内容をアポ ロドロスに語り、それをアポロドロスが友人のプラトンに語り、それをプラトンが記 した書物が「饗宴」という、何だか語り手のややこしい設定になっている。
特に書くようなネタがないんだけど、何か書いておこうかな。
本の話をしてる分には、そんなスレ違いにはならないはずである、たぶん。
そういえば、むかし世界史板でチェーホフについてのフラッシュをみた。
http://www.geocities.jp/napowhis01/waltz.html あと、そうだな、カーマ・スートラを2/3くらい読んだ。
性愛のマニュアル的な経典なんだけど、気になったのは、例えば「男が行為の最中に
誤って別の女の名前を叫んでしまったとき」の節。
こんな風だったか。「女は泣いて、男を叩いたり部屋の小物を床に落として割った
りする。それから立って部屋のドアまで逃げていくのだが、このときドアを開けて部
屋の外まで出ていってはいけない」
お、女の方に説教っすか。なんか分からないが漢だな……。
それはともかく、妥当な助言かも知れない。だから、このさい声たかく言っておこう。
「部屋の外に出てはいけない。逃げていいのはドアのそばまで」部屋の外まで出られ
ると男の方はもう追うことが出来ないのだった。
逆をいうと「そろそろ潮時かな」とか思ったらドアを開けて出て行けば良いと?
忘れ物とか後で取りに来るとかすればいいんじゃない。まったく……何の話だっけ。
>>270 何の話って、もちろん恋の話、略して恋バナですよ
ぼくは最近叶わぬ恋に身悶えせんばかりで
本当にサトウハチローばりに悲しくてやりきれない
ちなみに、僕の家には北山修「戦争を知らない子供たち」という本が何故か二冊ある
親が読んでいたのだろうか、そうだとしたら結構キモい
本の内容はどこか寺山修司っぽい感じがしたけど、もう覚えていない
やっぱり現実の恋愛を前に、文学は慰めにもならない・・・
カーマ・スートラに関して言えば、昔アメリカに同名のレコードレーベルがあったんですね そのままズバリ「ブッダ・レーベル」という所の傘下で サイケ風味のバブルガムなポップソングを取り扱っていた いわゆるサンシャインポップスってやつですね 東洋志向の時代の雰囲気が漂っています
273 :
◆hon/GWhNf6 :2006/12/11(月) 22:51:16 ID:1Ha79IP2
恋の話、いつのまにそんな目を出していただろうか 実際何を語るといって、恋愛以外に特に語ることはない気もするけど でも艶めいた話もなくって、ゴイバナあたりに変えてもらおうかな、何の略か知らないが・・・ 「戦争を知らない子供たち」は知らないけど「怖るべき子供たち」は手近にころがっていた ジェラール・・・雪の夜・・・血・・・死、そんなぼんやりしたイメージしか浮かばないな 戦争を知ってる日本人なんて、もうずいぶんいないね サンシャインポップスもわからなくって話が広がらなくってわるいけど ヘッセの「シッダールタ」では「苦行はもうヤメた」と俗世に降りてきたシッダールタが いきなり街で最高級の娼婦にかくまわれてくんずほぐれつセックスの奥義の伝授にあけくれるよね
274 :
んなこたーない :2006/12/13(水) 22:44:47 ID:SWko76fK
コクトーは好きでいくつか読んだんだけど、 ヘッセのその話は知らないなぁ ヘッセもなにか読んだような記憶があるんだけど・・・ 「シッダールタ」とはそのままズバリ仏教の話なのか 今度読んでみます
275 :
んなこたーない :2006/12/13(水) 22:49:39 ID:SWko76fK
脈略なく春山行夫を引用する 白い遊歩道です 白い椅子です 白い香水です 白い猫です 白い靴下です 白い頸です 白い空です 白い雲です そして逆立ちした 白いお嬢さんです 僕の Kodakです 今ならカメラ小僧はキモいものがあるけれど、 当時はハイカラな趣味だったのかもしれない ただ、面白いかと問われれば、これはツマらない方の詩だと思う
旧仮名遣いや文語の文章って読みづらい…… 英語の文章を読むみたいにたどたどしくなって、 意味とか考えたり雰囲気味わったりする余裕がない。 たくさん読んで慣れんといかんな……
ヘッセは最初に「車輪の下」「春の嵐」と読んで、それなりに良いとは思ったけど それで特に続けて読もうとは思わなかった あとで「デミアン」読んでから、やはり重要な作家なのかなという気がした 「車輪の下」ですぐに好きになる人もいるだろうし、人によって違うんだろう 「私は私のなかから生まれ出てくるものを生きようとしたにすぎない なぜそれがそれほど苦難だったか」 デミアンの冒頭はこんなだったかなー、うろおぼえだけど 「シッダールタ」は青年シッダールタが修行のために友人と家を出て 老年になって悟りを得るまでのお話だった
この板でも社名や商品名の入った詩はずいぶん少ないんではないかな 「コンビニ」くらいは書いても「ローソン」までは書かなかったり NHK紅白だと「テトラポット」を削られたり「緑のなかを走りぬけてく真っ赤なクルマ〜」 にされたりするから、紅白を見据えて書いてるなら間違ってないんだろうな
最近、森鴎外を読んでたけど、新字体・新かなだと読みやすくって助かる でも鴎外は生前は作品を新字体に改めることを断固拒絶しつづけたというから してみると、そうして読んでいるのは鴎外の望まなかった形ということであるな まあ、新字体・新かなで読みつつ、そのことは一応は覚えておくことにしよう
280 :
んなこたーない :2006/12/27(水) 09:58:25 ID:Qq9jXIC3
>>278 社名や商品名の入った詩だと、ねじめ正一を思い出す
小説なんかを読むと、例えば着物に関するところなんかわけわからんし
あと、軍隊や貴族の名称やその序列関係もよくわからん
最近よくミステリーものを読むんだけど、警察官の肩書きもよくわからん
こういうのも慣れで解消できるものだろうか
ちなみに、記紀歌謡の類は読んだけれどまったく意味が分からなかった
英語はそこそこ読めるんだけど・・・
外国の小説だと爵位なんかもそうだけど、貨幣価値も分からなかったりする。 ルーブルとかフランとか。 「賭博者」ってドストエフスキーの小説のラスト近くで主人公が一晩で 二十万フランほど勝つんだけど、いくらなのかと。 ルーレット台の周りに人だかりが出来て、店側がひそひそと密談を交わし、 そばにいた男が「もうやめなよ、兄さん。もうやめときなよ」と懇願するぐらい。 五万フランで、パリに部屋を借りて馬車や調度品を揃えて 上流階級を招いたパーティーを二三回ひらいておけるくらい。 それで二十万フラン=現在の五千万〜一億円とふんでみる。 だからどうなのか、という話だけど。 記紀歌謡ってもせいぜい 「あをによし」が奈良の枕詞だってくらいしか分からないのです
古事記のなかで最も美しい物語のひとつという「軽太子(かるのみこ)と軽大郎女 (かるのおほいらつめ)」のことを書いてみます。 ――軽太子(かるのみこ)と軽大郎女(かるのおほいらつめ) 第19代允恭(いんぎょう)天皇が崩御ののち皇位継承権はその息子のカルノ太子に あったのだが、彼は即位の前に実の妹のカルノ大郎女と愛し合い密通してしまう。 すなわち近親相姦である。 「さすが上代は性に大らかだなあ」などと言っている場合ではない。異母兄妹なら結 婚もOKだったが、この時代だって実の妹はアウトである。スキャンダルである。朝廷 の官吏も国民もカルノ太子に背いてアナホノ御子(みこ)に心を寄せた。アナホノ御 子はカルノ太子の実弟である。 カルノ太子は身の危険を感じてオホマヘヲマヘノ宿禰(すくね)の家へ逃げこんだ。 カルノ太子は武器を作って攻撃に備えた。アナホノ御子も武器を作った。 さてアナホノ御子は軍勢をおこしてオホマヘヲマヘノ宿禰の家を包囲した。 準備万端、一触即発、決戦前夜という様相である。ところが、オホマヘヲマヘノ宿禰 は家人には自重せよと言いきかせ、アナホノ御子の前へ出て行って「陛下お待ちくだ さい。実の兄弟で兵をやりあえば世間は笑うでしょう。私が捕らえて引き渡します」 といってカルノ太子を捕らえて差し出してしまった。長いものには巻かれろというこ とか。なかなか薄情者である。 カルノ太子は伊予の湯(現在の松山市)へ流されることとなる。 カルノ太子が流された後、カルノ大郎女は衣通王(そとほりのみこ)となぜか名前が 美しい感じに変わりつつ、恋い慕う思いに堪えきれず太子を追っていく。やがてソト ホリノ王がカルノ太子に追いついたとき、太子は懐かしく思って歌をうたう。それか ら二人はその地で共に自ら死んでしまうのであった。
物語は以上であるが、この話の特長は十二首もの互いを慕う歌などを巧みに配して、 ほとんど歌が主、文が従といった感じで情感を高めつつ進行しているところである。 カルノ太子が伊予の湯に流される時に歌う歌はこうである。 天(あま)飛ぶ 鳥も使(つかひ)そ 鶴(たづ)が音(ね)の 聞えむ時は 我が名問わさね (空を飛ぶ鳥も使者なのだ。鶴の声が聞こえたら、私の名を言って私のことを 尋ねておくれ) カルノ大郎女が太子を追っていく時の歌はこうである。 君が往き 日長くなりぬ 山たづの 迎へを行かむ 待つには待たじ (あなたが旅立って日数が長くなりました。お迎えにまいります。もう待ちません) カルノ大郎女が太子に追いついた時、カルノ太子が懐かしく思いながら自死の前に歌 う歌はこうであった。 隠(こも)りくの 泊瀬(はつせ)の河の 上(かみ)つ瀬に 斎杙(いくい)を打ち 下(しも)つ瀬に 真杙(まくい)を打ち 斎杙には 鏡を懸け 真杙には 真玉(またま)を懸け 真玉如(な)す 吾(あ)が思(も)ふ妹(いも) 鏡如(な)す 吾が思ふ妻 ありと言はばこそよ 家にも行かめ 国をも偲(しの)はめ (泊瀬の川の上流の瀬には神聖な杭を、下流の瀬にはりっぱな杭を打ち、神聖な 杭には鏡を懸け、りっぱな杭には玉を懸け、その玉のように大切に思う妹、その 鏡のように大切に思う妻。その妻がいるというのならば家に訪ねても行こうし、 故郷をなつかしく思いもしようけれど) 日本書紀ではこの話はカルノ太子が悪玉、アナホノ御子が善玉という対比として語ら れ、結末もカルノ太子はオホマヘノ宿禰の家で自決、カルノ大郎女が伊予に流される ことになっているそうである。おわり。
284 :
んなこたーない :2007/01/10(水) 16:29:28 ID:qAsqFKJ5
ドストエフスキーの「賭博者」って、豪傑な婆さんが出てくるやつですよね 前に一度読んだはずなんだけど、話の細かいところは忘れてしまった 最近シェイクスピアとドストエフスキーを一通り系譜だって読みたいなって思っている 案外、この二人を読めばあとはいらないのではないか
>>157 >吉田秀和は薦めておきたい
>音楽評論のひとだけど
宇野コーホーはどうよ?
これだけ読めば他はいらない、という話なら ドストエフスキーと夏目漱石が思い浮かんだけど この辺は誰でもわりと変化ないのかもしれないな ここのスレタイも「もう、おまえら読むなよ」でも別に不都合ないのだね >宇野コーホーはどうよ? 分かり良いといって気に入っている人もいたけど どうも直感的に生理的に苦手な感じがするな ほとんど読んだことがないので単に先入観だけど
>>286 まぁ、あの人は情緒、直感優先だからね。
2chのクラ板でも色々言われてるし。
>>286 じゃあドストエフスキーと夏目漱石を読もうかな
漱石はいままで小説より文明論の方を中心に読んできたし
シェイクスピアの戯曲はあらかた読んだ
「トロイラスとクレシダ」なんかかなり面白いと思ったんだけど、
一般的にはそんなに評判高くないのね
>>287 なんとなく苦手、という程度の意見なんで聞き流してもらって良いけどね
シェイクスピアは本屋の書棚とかを見るかぎり未読のものの方がずっと多いみたい
最初にわりと気に入ったのは「ヴェニスの商人」だったかな
だいぶ前のことだけど、主人公は忘れてもユダヤ人シャイロックは覚えてる
ブックオフにて「シッダールタ」買いました 例のごとく店員がウザかった 漱石は未読なのがなかった 意味もなく福沢諭吉「福翁自伝」を購入したのは、 僕が千円札より一万円札を愛するから
正岡子規としゃべっていて 漱石はお米が稲の実だと知らなかったそうだ 個々人の常識とかスキマの多いものなんだ 「ヴェニスの商人」で、「ベニスに死す」なんだよね、まあいいんだけど 「シッダールタ」では 「・・・彼は人生のあらゆることに早く飽きてしまいたかった」といった感じの 文章を妙に覚えてるんだな、うろ覚えで
292 :
んなこたーない :2007/01/25(木) 02:22:56 ID:tyBJh9iD
三島由紀夫がドナルド・キーンに、松の木を指して「あれは何の木だ」と尋ねたそうな また、蛙の鳴き声が聞こえてきて「あれは何の鳴き声だ」と尋ねたという すると、道の向こうから犬がやって来たので、キーンが「あれは犬です」と言うと、 三島は答えた、「それくらい知っている」 ドナルド・キーン自身が書いていたのかどうかは忘れたけれど、 こんな話を読んだことがある 三段オチがうまく出来すぎていて、いかにも作り話っぽいけれど、 作家になるひとには生活人として異常なひとが多いのかもしれない
なんか「詩人 西脇順三郎」という本を思い出した たとえば、西脇と武田泰淳との対談で 「(西脇と)同郷の新潟の作家に坂口安吾がいますけど・・・」 「坂口安吾?誰それ、有名なひと?」 「それは小説家なのです」 「ぼくは日本の小説は読まないんだ」 誰でも知っていそうなことや身近な人間の名前を覚えてない それでただ超然としてるってわけでもなくて、その帰りの車の中では 坂口安吾ってきみ、知ってた? え、知ってるの? あのね、そんなものばっかり読んでるからきみの詩はダメなんですよ というようなことを言ってるらしい
まあ、僕も坂口安吾の小説はよく知らないけど・・・ んで、「シッダールタ」読みました うーん、あんま面白くなかった でもヘンリーミラー「わが読書」を読むと、みょうに高評価を与えられてるんだよな なんでも、この本はバルザック「セラフィータ」とともに 純文学の領域で独特のカテゴリーに属すんだとか ちなみに、ミラーがドストエフスキーで一番好きなのは「永遠の良人」らしい 信用して大丈夫なのか
シッダールタってはなしの骨組みをやたら意識させられた感じがしたかな あまり仏教の雰囲気はしなかったような ヘンリーミラーのいう独特のカテゴリーというのは分からないけど 「永遠の良人」、読んだはずだけどあまり覚えてないな・・・ 文庫の家畜人ヤプーの解説では高橋源一郎がマゾヒズムについて語っていて これを引き合いに出していた 関係ないけど、現代詩フォーラムに入会してみました
296 :
んなこたーない :2007/02/01(木) 18:53:54 ID:m5ICNtSR
現代詩フォーラムもそうだけど、ネット上のものも含めたら 一通り目を通すだけで物凄い労力がいりそう ちなみにヘンリーミラーも読書の量は少なければ少ない程良い、という ショーペンハウエルと似た立場をとっている 付録で特に影響を受けた百冊のリストがあるので、 それも今後は参考にしつつ・・・ ちなみに、ぼくは高橋源一郎のことをほとんど知らないけど、 この人、(現代)詩が理解出来てないんじゃないかと勝手に訝っている
ショーペンハウエルには読みすぎは有害という一方、精神が十分に強ければ それに見あったぶん、多く読むことはアリだともあった フォーラムで実際ちょっと見てみるとけっこう疲れたな どれが良いやらだんだん判別つかなくなる ネットはことさら裾野が広くって大変だとおもう
298 :
んなこたーない :2007/02/13(火) 02:11:20 ID:glnb9GM0
最近すごい思うんだけど、 詩は小説と違って読み返すのが楽だし、何度読んでも感動できる ってわけで、もう新たに開拓する必要はなく、同じ詩を繰り返し読んでればいいんじゃないかなと ハート・クレイン、マヤコフスキー、オウエン、エリオット、 金子光晴、嵯峨信之、宮沢賢治・・・、もう充分なんじゃないかしら ちなみに最近、平凡社「現代人の思想」っていうシリーズものを、 古本屋で10冊ちかく大人買いしたから、近いうちに現代人に変身する予定です
299 :
名前はいらない :2007/02/13(火) 09:33:22 ID:FEVYFrMv
あげろよ 何で下げてる奴いるの?
300 :
名前はいらない :2007/02/13(火) 15:03:49 ID:hj1MJiV2
教養自慢のスレはここでつか
301 :
名前はいらない :2007/02/13(火) 15:51:27 ID:FEVYFrMv
無知はお前か
302 :
名前はいらない :2007/02/13(火) 16:00:25 ID:hj1MJiV2
だって会話のように見えて自分の読書自慢しかしてないみたい、このスレ
303 :
名前はいらない :2007/02/13(火) 16:51:18 ID:XhOtARo+
もっと、おまえら読めよ
304 :
◆hon/GWhNf6 :2007/02/13(火) 23:01:18 ID:y9i6nU/y
はじめて強く感銘をうけたのはゴーゴリの「外套」という小説で、
今後これ以上に心を動かされる小説には会わなさそうな気がしたし、
実際に(今のところ)会ってない
こういうのは、読んだ時期とか、タイミングなんかが大きくって、
他の人に薦めて読んでもらっても、それほどのこともないのかも、と思う
しかし考えてみたら読み返したことは一度もないな
詩の方が便利・・・便利という言い方はアレかな、得をしてるかも、読み返しやすそうではある
>>299 ああ、すまん・・・
てか、なんで怒られてんの
>>300-303 なんかレスしようと思ったが、思いつかなんだ
自慢か、難しいな!
読んでるかーーーー? 本もいいけどさーー 泣ける映画をおいらに教えてくれーー この前チャンプ観たけどさーー 可哀想であれは遺憾の意を表明するよーーー 泣けたけどさーーー ほんと可哀想なんだよなーー 子ども使うなんて卑怯だよーーー しかも可愛いでやんのーーそのコーー 男のコだけどさーーー
・・・・・・・・・ごめんなさいーーーーーーーーーーーーー!!
307 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/03(土) 22:54:59 ID:bupvkKyb
泣ける映画って区分は苦手なほうだな しかし前もあげた気がするから、ビリー・ワイルダーで 「アパートの鍵貸します」ジャック・レモン主演 「麗しのサブリナ」オードリー・ヘプバーン主演 「お熱いのがお好き」マリリン・モンロー主演 この辺でどうだろう
308 :
んなこたーない :2007/03/09(金) 18:08:41 ID:+FGlKbv8
昔、男四人映画館でタイタニックを見て泣きました 映画に泣いたのか、情況に泣けたのか、それはよく分からない 「三四郎」「それから」「門」とぶっ続けに読んだ このなかじゃ「三四郎」が一番面白いと思う でもなんだろ、日本の小説って全般的につまんない気がする まだあんまり読んでないからあれだけど、いまのところは
日本の小説しか読まない私に何かお勧めはないですかね。
310 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/11(日) 00:21:42 ID:d6XTzmjr
ピアニストのグレン・グールドは二十世紀最高の小説として
トーマス・マンの「魔の山」と漱石の「草枕」をあげていて
「グレン・グールドを聴いた夏目漱石」という本によると
「草枕」の英訳版をグールドが朗読したCDが出ているんだけど
それは、けっこう高速で間をおかず、淡々と朗読しているそうだ
へえ、こんな風に読むんだ、と意外を感じるものという
>>309 さあー・・・、「麻雀放浪記」とかどうだろう
麻雀のルール知らないときついかもだけど
通し、ガン牌、ドラ爆弾、元禄積み、つばめ返し、ベタ師、キャタピラ
といった、立派な大人になるのに全く必要のない知識が得られました
311 :
んなこたーない :2007/03/14(水) 02:33:43 ID:93ZI9yz8
>>309 「パルムの僧院」か「白鯨」、と言いたい所だけど、さすがに今の時代には古臭いのだろうか
最近、ウラジーミル・ソローキン「愛」という短編集を読んだらなかなか面白かった
こういうのを読むと中原昌也なんかがいかにつまらないかを再確認させられる気がする
312 :
んなこたーない :2007/03/14(水) 02:39:18 ID:93ZI9yz8
「草枕」なんかは漢字が難しくて注がないと全然読めないという これは僕だけかもしんないけど 漱石は名文家だというけど、ああも派手なレトリックの連発があると 逆にこっちがまごついてしまうというか、いまひとつ馴染みきることが出来ない といって、志賀直哉の名文というのもいまいち分からない 僕は芥川龍之介のあの場面のぶった切り方がとても感覚に合う 戦後なら島尾敏雄がいいと思う
313 :
◆XdPvouT9Mw :2007/03/16(金) 16:32:23 ID:gbvo1u4k
僕はH・Gウェルズが好きなんですけど(詩人じゃないけど・・・)、 サイバ−パンクな詩って、ないですかね? あと、私事で恐縮ですが、 僕は詩に関してはド素人なんで、 アホな質問でも寛大に受け止めて頂けると幸いです。
314 :
名前はいらない :2007/03/16(金) 17:41:09 ID:Wt19yM0T
枕草子 小さきものは美しき?ってゆう一説に 感動しました めったに古典なんてよまないんだけれど
315 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/18(日) 00:04:31 ID:+HIFVgzc
「草枕」は漱石が遠慮なくレトリック趣味を発揮した、初期の頃の作品で これ以前も以降も、こういう作品は書いてない異色作・・・という感じではないかな たしかに注釈が多くて読むのがひと苦労だった 文章の好悪に関しては、「呼吸」が合うか、ということは大きいように思える その「呼吸」っていうのは「リズム」「構造」かなー、やっぱり ウェルズの「タイムマシン」は概念が有名だけど、小説自体が面白かったな エロイ族とモーロック族とか、格差社会を・・・
316 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/18(日) 00:06:00 ID:+HIFVgzc
サイバーパンクってマンガや映画では聞くけど、詩はあるかな 以前にネットで見た、初心者のハッカー入門という、わりと有名な文書には 「真のハッカーを目指すあなたは、正しい自国語の使用を常に心掛けましょう。 サイバーパンクという言葉は使わないようにしましょう」 などと書いてあった。どうも真のハッカーとやら相手には使ってはいけないワードのようだ まあ、このスレは久しく詩の話題をしてなくって、なかなか心苦しい 枕草子って「すさまじきもの、昼ほゆる犬・・・」とかだっけ むかし国語の授業で一部分だけ読んだ気がする
317 :
名前はいらない :2007/03/18(日) 00:07:55 ID:+OXGfp7k
ここにはいっぱい知識のある人がいるんだ!?
318 :
◆XdPvouT9Mw :2007/03/18(日) 13:28:41 ID:JA0OLdz4
>>315 そうそう、格差が進んだ状態が何十万年も進んだ先の世界では、
住む環境で人類が2種類に分かれた、と言う話でしたね。
そういう、社会的な仕組みを皮肉を込めて描いた作品が僕は好きなんです。
>>316 なるほど、でも僕はハッカーになる気はないので、
その言葉は使わせてもらいます。
319 :
んなこたーない :2007/03/29(木) 22:08:59 ID:qWo4xqOX
サイバ−パンクな詩って 未来派とかにありそうなんですけどね、ロシアの方とか 僕はよく知らないけれど、やっぱ文学はロシアが強いと思う あと、レイブラッドベリの短編なんかはどれも散文詩のように思う たしか高橋新吉に、廃墟の描写からはじまって 一個の眼鏡のクローズアップで終わるという詩があって 近未来的な終末観を感じ取った記憶がある あるいは、あれは関東大震災についての詩だったのかもしれん
320 :
んなこたーない :2007/03/29(木) 22:21:19 ID:qWo4xqOX
あと、戦後左翼系の詩人にも怪奇小説的な詩が多いかな? 菅原克己「ブラザー軒」なんか、ある意味ブラッドベリ的で 七夕の夜にかき氷屋にいると死んだ父と妹に遭遇する、 というだけの内容なのに、物悲しさはハンパない
321 :
◆XdPvouT9Mw :2007/03/30(金) 17:50:56 ID:L46L+zge
ブラッドベリをウィキで検索してみました。 マイケル・ムーアの「華氏9.11」は、彼の作品のパロディだったんですね。 勉強になりました。
322 :
名前はいらない :2007/03/30(金) 20:44:29 ID:j0Ufi0QH
>>1 に同じ 評価がありきたりすぎて不満 しかも上から評価してるし
323 :
◆hon/GWhNf6 :2007/04/02(月) 23:16:17 ID:aoA19JFg
ブラッドベリは長編の小説で読んだときも 詩のような感じはすると思った 何か「お話」って書き方のウェルズとは対照的であるかも でも、このスレの36ある真のテーマのひとつは「サイバーパンク」なんですけどね 評価ってやったことあるけど、どうも口調はエラそうになるよ なにしろ率直が肝要だとは思うんだけど、難しいことだ
324 :
名前はいらない :2007/04/03(火) 15:26:37 ID:cp3RGpsP
私は夏目漱石の「こころ」を読んで衝撃を受け、やけに死にたくなりました。 私の中では二冊目の人生の本。 もっと色々な本や映画、音楽に出会いたい。
325 :
◆XdPvouT9Mw :2007/04/04(水) 22:01:37 ID:s00IsrtA
>>323 すみません。
”このスレの36ある真のテーマのひとつは「サイバーパンク」なんですけどね ”
↑の文章の意味が解らんとです。
326 :
◆hon/GWhNf6 :2007/04/05(木) 23:52:17 ID:ete87RXa
>>324 「こころ」か、いいですね
色々のものにたくさん出会ってください
>>325 うーん、書いといてなんだけど、自分でもよくわからないな
特に意味のない「意味なし」というやつではないかと思う
手近の目についた単語をかき集めて、文書をこしらえて
エイッと送信しているわけです
↑了解
>>1 暇ができたら詩学の講義でも受ける
本も落ち着いたら読む。
後は、1日ずつ、1秒ずつ賢くなるために意識するだけ。
駄目なものは駄目だと分かるように。
足跡ぺたぺた」
329 :
名前はいらない :2007/04/12(木) 22:07:59 ID:AiycOFNm
330 :
◆XdPvouT9Mw :2007/04/12(木) 22:35:11 ID:Lc+Fbu9A
331 :
名前はいらない :2007/04/12(木) 23:23:00 ID:AiycOFNm
命の尊厳を無視し 我が身を 戦火中の国の地雷発見のために 我が身ひとつで とうもろこしという体操みたいに 転がって発見すればいいといった発言に 殺意を覚えるに100万。
332 :
んなこたーない :2007/04/16(月) 16:21:20 ID:EmfwPi98
短編小説でも梶井基次郎なんかは散文詩として読まれることもあるみたいですね
川端康成にも「掌の小説」があるし、といっても僕はどちらも好きじゃない
初期の堀辰雄も詩的だけど、いかんせん小粒な印象が・・・
やはりここは「或る阿呆の一生」の一点買いで
んなことより、
>>324 の一冊目が気になる
333 :
ちゅうや :2007/04/18(水) 22:12:30 ID:PFxg4tMM
e ブックランド 「二十一世紀の赤坊達よ」 自然 命 カールマルクス 明治 団塊 森鴎外
334 :
◆hon/GWhNf6 :2007/04/20(金) 00:51:29 ID:Yjn7/sBz
一冊目が「外套」なら、二冊目はトルストイの「復活」だったかな ちょっとかたよってる気もするけど、そうだからしょうがない 「復活」はトルストイの中でも説教臭いほうというけど そのときは読みつけないものを読んで素直に感心してたと思う 三冊目からはもうあまり記憶にないな
335 :
名前はいらない :2007/04/20(金) 22:00:51 ID:FNSRae27
「帝京高校サッカー部」 さぁ出来レースを始めよう
はい
338 :
名前はいらない :2009/01/09(金) 07:30:21 ID:ANkvpQXH
age
ほしゅ
反省してます