〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山拍 10th edition〜〜
1 :
名前はいらない :
03/11/20 22:18 ID:UaSrm6wW
[ルール] 一人一作品の投稿で、期間は?週間(開始時に発表)。期限日の24:00が締め切り。 ※名前欄には「詩のタイトル」を入れる。 1.投稿者に関すること お題をテーマとした詩を投稿する。 名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。 コテハンは審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。 (しかし投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。) 投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換を除いて一切おこなってはならない。 以上の規定を満たさない詩は無効となる。 遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にコテハン)は、はじめの1回に限り、セーフとする。 2.審査員に関すること 審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。 審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。 審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。 審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。 任意で寸評をつけてくれると嬉しい。 審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。 ※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。 3.審査、集計に関すること 審査員すべての発表があり次第、または締切時間から丸2日経った時点で、集計を開始する。 (審査期間は変更の場合もあり。要確認) 集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。 集計後、二人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。 三人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。 集計は、週番さん(審査員や依頼されたコテが持ち回りで担当)が行う。 週番さんの仕事は、その週のスレのヲチ(寸評はいらない)と、集計。 〆切の宣言も担当する(しかしこれらの仕事は手の空いている人も積極的に手伝う)。 集計後、次の週番さんを指名して、仕事は終わり。
投稿者は必ず審査をやる。 名前欄には自分が投稿した作品名を入力する。
6 :
わぁいーん!! :03/11/21 21:35 ID:63SDdgP9
と、駆けてばかりの少年は ロクにことばがしゃべれずに いろんなものが垂れていたけど くちいっぱいにそう叫んでいる時 たしかに空をとんでいた 母やベッドが死んだとしても くちもとに引力がひっついて べとついたとしても きっとなにかを叫べるはずで たかいたかい出口にとどく手を そんなにほしくはなかったよ あしたもあしたも わいんわいん
7 :
家族回顧 :03/11/22 03:45 ID:4slmDhtz
仮面の人がワインを呑むのを…… 呑む振りしかできない人を…… 犬だから飼われているから、 主の満足は自分の喜び…… おどかしてみたい こわい顔 大きな声で ここしかないから (そんな)自分を認めて 相手(きもち)を 尋ねる 世の仕組みに竿突き立てれば 誇りも塵も舞い上がる ささやかな人たちの まじめな 仮面劇 呑み干したワインは仮面を 酔わせて ほんのりと……
8 :
秋恒例 :03/11/22 04:16 ID:/CdD+3mc
今年の夏 フランスで記録的な猛暑だったらしい ボジョレーヌーボーが 稀に見る出来具合だそうだ おかげで近所のスーパーですら ボジョレーの宣伝が喧しい まあそれは多分いい事なのだろうけど 当方はあいにく日本酒党なので おそらく買って飲んだりは しないだろうと思う たまに金がなくてしかたなく 300円程の安ワインを買うことはあるけど ただ量を飲んで酔っ払いたいだけなので そんな高価なワインなど 恐れ多くて手が出ない ワインは一気飲みしないと ベロベロにならないから嫌いだ 安い日本酒ならすぐなのに 酔っ払って我を忘れる以外に 楽しむ術など持っていない そんな貧しい人間には ワインなどもっての外なのかもしれない 今日も早く 我を忘れて溺れたい 長すぎる人生のために ついでの人生のために
9 :
解禁 :03/11/22 10:46 ID:K0CcS0t6
ボジョレヌーボーが解禁されたので 僕のチンコも解禁しまーす だ・れ・に・し・よ・う・か・な あの娘 あの娘イイヨ!!!! ネェネェ ヤロウ ヤロウ おぢさんと はぁはぁぁ おぢさんとぉぉぉ ねっ ねぇ 「きもっ なにこのおぢさん?」 かちーん もう怒ったゾウ パオーン 僕の体中の赤ワインがチンコ一点に集まりますぞ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ パオオオオオオオオオーーーーーーンンン どぴゅどぴゅ 「うわぁズボンに射精(だ)してるよぉ」 へなへな ぼくはちゅうねんなので しおれちゃいました 「死ね」 パーン あの娘にチンコを撃たれて 僕ちゃんの 赤いワインが噴出しました どばばばばばばばん ばばん イイェーイ 「おいしそーう このボジョレヌーボー(はぁと)」
10 :
空 :03/11/22 11:44 ID:Hh+dvqVg
初めて一緒に飲んだワイン お金が無くて コンビニで買った安い安いワインだったけど 僕達には最高に美味しいワインだったね ワイン越しに映る君はその時まだ 僕を見ていたのだろうか? もっと早く 気付くべきだった 気付いてあげるべきだった… 君がいなくなってから ワインなんてまともに飲んだ事が無い 思い出しそうで 飲みたくなかったんだ ありえないことだけど 帰ってくるのを待ていたんだ… キセキってあるんだね また君に会えたよ この嬉しさを 空からたくさんの白ワインを降らして 生きている皆に表現しよう
「口に入るものはみな清く、口から出て来 るものこそ人を汚す」。 (マタイ福音書 一五章一一節 新共同訳) 一升瓶の甲州は ありとあらゆる罪悪のかたまりだ 庭に生える臭い韮、延々と醸造される汚臭を 片手に、おれは目が蜂に刺される痛みを感じながら 口に入れるもの 授乳期衝動を満たすものをさがす 味噌をつけて、ケチをつけて なにもかもさしだせ 口にいれてかみおわったところで ああ、酢漬けになっちまった と俺はなにもかもを 吐き出す 染色されまくった 反吐だけが高貴だ
12 :
土俗 :03/11/23 21:16 ID:Zgl0QG4I
みどりいろのびんのなか よこたわり おりをしずませて ぬしもすむ うろこだらけのからだ ごぼりといきをはき こるくごしに いききするいのち みえるか おんなのすね おとこのにのうで たくのうえのともしび いきものがいきものをくらう たしゃのぬまが
13 :
北極星とワイン :03/11/23 22:43 ID:T0Cq8ZI1
東へ東へ 水道水の蛇口をさかのぼり 船は歩く 十四足の黄色いクツをはいて 「海と思ったら河だった」 「島だと思ったら亀のコウラだった」 「いつのまにか雲の中だった」 「季節違いの自転車の歌にうっとりした」 「なんでかエピグラフの触角に感電しそうになった」 世界の果てだと思ったら 食卓の上でワインのビンが倒れて 滝のように流れるワインにたゆたっていた そんな旅も悪くない
14 :
赤玉 :03/11/23 22:49 ID:Nf40GwEX
はじめて飲んだワインは ラベルに日の丸 赤玉ポートワイン コルクではなく お父さんの指を切ったネジ式 お正月やお誕生日に お母さんやお姉さんの 紅い頬にふくまれる こぽりと甘い経血 いまでも酒屋の片隅で 肩にうっすらふけを落とし 一滴の流血を待っている グラスに残った口紅をぬぐう 僕のような男娼
15 :
はっこう :03/11/23 22:52 ID:PRbOkbwN
黒ずみ腐った 僕は赤ワイン 澄み透き通る あの子は白ワイン 混ざらない 同じでも まざらない
16 :
赤玉 訂正 :03/11/23 22:53 ID:Nf40GwEX
コルク>コルク栓
締めきりage。 審査に入ります。審査締めきりは、11月26日いっぱい、27日午前0時ということ で、ひとまずいきましょか。
20 :
名前はいらない :03/11/24 04:26 ID:7H08JEQx
まとめオツです
皆さんワインは飲みましたか? ワインを嗜みつつモニターを前にしていた方もいらっしゃるでしょう。 自分はコンビニのボジョレーが売り切れていたので安ワイン飲みました。 んでは採点です。 ○2点 >12 土俗 濃密で渋めのフルボディタイプの赤ワイン。 ずしりとした読み応えにくらくらしてしまいました。 △1点 >前スレ760 天色ワイン お題「ワイン」に似つかわしいロマンチックな雰囲気が素敵です。 芳香優雅な高級シャンパーニュといった感じでしょうか。 >前スレ762-763 天狗の鼻 酸味の効いた辛口白ワイン。 「僕」の心情の振れが良いです。 >前スレ769 負け犬のワイン 男の孤独や悲哀を浮き立たせる細部の描写が秀逸です。 諦め半ばの薄ら寒い悲しみが漂っていてぐっと来るものがあります。 >前スレ776 ワイン行進曲 ユニークで軽妙な読み心地。 「グラスさん」が最高です。 >13 北極星とワイン マクロとミクロが交錯する視点に子供時代のようなファンタジーを感じます。 例えるならボルドーのような奥深さ、…飲んだ事は無いんですが。
22 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :03/11/25 01:09 ID:Pixl2aqg
採点です〜。よろしくお願いします 3点 >770 :マリッジブルー :03/11/20 01:37 ID:k7KuDC5F マリッジブルーとはこんなものなの? ……実感した。 2点 >769 :負け犬のワイン :03/11/20 01:20 ID:t6fNy5Hv なんかようわかる。酔う分かる。酔う……たかな? 1点 >11 :一升瓶の甲州 :03/11/23 01:24 ID:rDGTxt+v 甲州は口臭か? それだけ?? 1点 >13 :北極星とワイン :03/11/23 22:43 ID:T0Cq8ZI1 そんな旅? ……ってぇ〜どんな旅?? 書かなきゃ分からない……と。
23 :
いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :03/11/25 23:24 ID:rj6g9Sxg
一升瓶の甲州 2点 作者の技術力が他を圧倒 ワイン行進曲 2点 発想がいい
審査っす。お題、チョットむつかしかったね。
3点
『The World of Wine』 実は、いちばん気にいったのは、「1ガロンの唄」。
農村の半白痴的な明るさが、かえって新鮮で普遍的なものを感じました。
「星葡萄」の綺麗さも心に染みます。「羊」はやや狙いすぎの感もありました
が、断章でありながら、そろってグローバルで普遍的な世界を描こうとした、
その気概が伺えましたの3点。ブツ切れの感は拭えないけど…。
2点
>>12 『土俗』 壜のなかに、スゴいものを見てしまったね。独特の世界観が
あります。かなり濁っていて、とてもワインとは思えないこと、最終行の「た
しゃのぬまが」が象徴するものが今一つ見えてこないことなどの難点もありま
すが、間違いない土俗を感じて、2点。
1点
『〜消えかけた文字をたどりながら〜』 静かでスローな世界が印象的。あり
がちな語句の並びが多いのが気になりました。
>>11 『一升瓶の甲州』 なんか、真夏の縁側で饐えたようにして飲んでる、
そんな情景を思い浮かべました。
お題「ワイン」。ワインか、ワイン、、 川島なおみとか社交界とかおしゃーれな感じを連想しそうだけど俺はワインよく飲みます。 全然お洒落じゃないんだけれどね。安いくて旨い。15%であの量入ってるもんな。俺にとっては安酒。 一般的なワインのイメージに捉われることなく、等身大のワインを期待したいっす。 【3点】 前>777-778 「中和する世界」 先物買い。1点はサービス。だけれど投資すべき一点だと。 これでもう少し格好つけた感じが抜けて等身大の作者、或いは 「人間」が見えてきたら素晴らしいなぁと。
【1点】
前>757「he World of Wine」
ジョンレノンのくだりなど、熟成されたワインを飲む男の目の深さ感じる。ここ特に好き。
終い、そのワインの深みから目覚めれなかったなぁ、個人的にもったいない。
深みだけが存在しているのならば、それはそんなに深くないだろうと。
酔って寝ちったかな。
前>767 「一滴喫茶」
まだ雑だけどセンス光る。将来性買い。
たぶん分かっていると思うけれど「殺す」と「眠る」が混ぜたり無い。
もっと酔っ払ってごちゃ混ぜにして、もとの形が見えないところまでごちゃ混ぜにしてから
もう一度言葉を取り出してほすい、と。
>>8 「秋恒例」
言っていることについてはほとんど同意。楽しく読めた。
けれどエッセイかな、と。
>>10 「空」
「君がいなくなってから ワインなんてまともに飲んだ事が無い」ってのが可愛い。
恋人といる時は何か嬉しくて少し背伸びして白ワイン飲んだのかな
「君に会えたよ」については、そんな酒の飲めない作者がまた何年ぶりにコンビニで買ったワインでみた幻覚だと
勝手に妄想を膨らませたい。ちなみにこの作品だけかな、「白」って固有名詞だしたの。
赤、白、ロゼあるけれどこの辺りだってもっと使えたかなとも思ったから。
審査です。
3点
>>6 「わぁいーん!」
お題とはかけ離れてるけど、
最小限の言葉に鋭利な破壊力とセンスを感じました。
3、4連には閉口。
ただ「たしかに空を飛んでいた」だけなんとなく浮いてる気がする。
2点
>>756 「〜消えかけた文字をたどりながら〜」
間がいいと思う。
熟成されていく時間と感情を感じる事ができました。
捻らない言葉の組み合わせに深みと色彩があるような。
>>765 「青い日」
緊張感の緩急が巧みだ。
加えて場面ごとの映像が喚起する心象は、
完成度の高いショートフィルムを見ているようでした。
>>11 一升瓶の甲州「わいんあんどろーぜず」ならぬ「酒と反吐の日々」はわかった。
甘々のワインだが、意外にくどくはないので2点。一升瓶の甲州って料理酒
じゃなかったっけ?
29 :
ウノ ◆mdm4jQk4Iw :03/11/26 23:00 ID:P4t1O1EY
点数のみで失礼しますー。
2点
>>前スレ757-759「The World of wine」
>>前スレ765-766「青い日」
>>12 「土俗」
1点
>>前スレ762-763「天狗の鼻」
>>前スレ769「負け犬のワイン」
>>6 「わぁいーん!!」
>>11 「一升瓶の甲州」
31 :
名前はいらない :03/11/27 00:11 ID:WC+W2ual
採点〆切でつか?
32 :
激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q :03/11/27 00:13 ID:hyVkMt1G
〆切ですね。 では、これから集計に入りますので、 どなたか確認をお願いします。
33 :
激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q :03/11/27 00:28 ID:hyVkMt1G
上位10作品
7点>>前スレ757-759「The World of wine」
7点
>>12 「土俗」
6点
>>11 「一升瓶の甲州」
5点>>前スレ769「負け犬のワイン」
4点>>前スレ765-766「青い日」
4点>>前スレ770-772,774「マリッジブルー」
4点
>>6 「わぁいーん!!」
3点>>前スレ756「〜消えかけた文字をたどりながら〜」
3点>>前スレ776「ワイン行進曲」
3点>>前スレ777-778「中和する世界」
34 :
名前はいらない :03/11/27 00:33 ID:WC+W2ual
ちゃんぷ 準ちゃんぷ あっています! 7点 お二人、6点準ちゃんぷでつ〜!
乙でーす。 「一升瓶の甲州」7点じゃない? 3人同点か…。どーする?ルールでは、2日延長して協議するんだけど。
36 :
北 :03/11/27 00:38 ID:50yuYv9u
チャンプ、準チャンプの方々おめでとうございます。審査員の皆さんお疲れ様です。僕はマリッジブルーをレスしました。 ななほしさん、 ウノさん、点数を入れてくれてありがとう。
37 :
北 :03/11/27 00:41 ID:50yuYv9u
あら、まだ決まってないの? そりゃ、失礼しました。(*^_^*)
38 :
名前はいらない :03/11/27 00:55 ID:WC+W2ual
あれれ、ほんとだ 計算間違いでした。
2点
>>12 「土俗」 計7点
1点
>>11 「一升瓶の甲州」 計7点
2点 >>前スレ757-759「The World of wine」 計7点
それでは、審査期間を2日延長して、決選投票をします。
>>前スレ757-759「The World of wine」
>>11 「一升瓶の甲州」
>>12 「土俗」
審査員の皆さんは、上記の3作品について、3〜0点の任意の点数をつけて下さ
い。理由を書いてくれると嬉しいけど、点数だけでも良いです。
締めきりは11/29午前0時です。
じゃあ、まず、あっしから。 「The World of wine」 3点 「土俗」 2点 「一升瓶の甲州」 1点 同じね(笑)。甲州は、いかいか君と違って、技術というよりも、デンと座っ たままのヤケッぱちさを買ったんだけど、その「技術」について、いかいか君 の解説を希望します。ぼくが読み切れていない可能性もあるんで。
41 :
いかいか ◆YffIGX9Bno :03/11/27 01:38 ID:FOJAGlXq
>>40 感性と技術の境目が僕自身もはっきりできていないのですが。
言葉遣い、イメージのつなげ方、構成が他の作品よりも抜きん出ているなと
いう印象をもっただけなんです。
42 :
いかいか ◆YffIGX9Bno :03/11/27 02:03 ID:FOJAGlXq
後、僕のすごい偏見かもしれませんが。 worldの詩はワインでなくてもオレンジジュースでもおきかえられますよ。 甲州はワインだけをここまで加工できるのかと思った点でも技術力があるなと。 worldの方はジョンレノンが先にあってそこにワインを絡ませたという感があって どうしても僕は好きになれなかったんです。
43 :
都立家政 ◆MD76fFko5o :03/11/27 18:14 ID:VO37WWEv
「土俗」 3点 「The World of wine」 1点 「一升瓶の甲州」 0点 決戦投票の為、点数に差をつけました。 「土俗」は最初の審査の時に「うーむ、どうしようか」と唸っていたんだけれど ギリギリ0点にしました。 今三作品読み直して比較してみるに「土俗」がちょっと抜けた感じあるかな、と。 良くも悪くも「たしゃのぬま」のその時の印象の受け方読み方で、 サッと読み流してしまう時もあるかも知れないし うーん、と唸る時もあるかも知れない。ってかなり文章下手でごめんなさい。
3作並べてみると、タイトルの重要さがよくわかる。「土俗」は説明的であるし、 「The World of wine」は工夫に乏しい。で、やはり「一升瓶の甲州」に2点。 起で終わっているのがちょっと不満。しかし、お題を睨んで、よし、このあたりか な、と書いた即興性がうかがえて好ましい。梁山泊は優れて遊びだからして、句会 のように、ライムのように、ジャムセッションのようにお題にノッて戯れてくれる と心地よい。私はね。悪いけど、今回はやや低調だったかな。
45 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :03/11/28 01:36 ID:YjptmkQB
「The World of wine」 に3点 つけます。やっぱり正攻法かなぁ?
評価かわらず 土俗、world of wineに一点ずつ。 world〜は「村祭り」がいいです。 僕はジョンレノンのくだりは詩の流れを微妙な所で止めてしまってる気がして少し違和感が残ります。 土俗には一般的なイメージにあまりないワインのアルコールとしてのおどろおどろしい面を見た気がする。
47 :
ame ◆yUHAxrOw2c :03/11/28 07:31 ID:hCFaN4CA
お許しが?出たので決戦投票に参加いたします。
本審査参加できなくてゴメンナサイm(__)m
>>前スレ757-759「The World of wine」1点
どこまで寓意的な創作で行けるか、というところなんだけど、
どうしてか既視感があることがマイナスに繋がってしまった。
おそらくそれは「1ガロンの唄」のせいかもしれないし、ジョンレノンのせいかもしれない。
>>11 「一升瓶の甲州」 2点
よくできた詩だと思うので。ため息がよく見えるので。
価値の転換さえ起こすには簡単で、そこにある液体を飲んでみるといいのだろう。
>>12 「土俗」 3点
「ひらがなであることがよかった、ねらいどおりのさくひんなのかもしれない。」
語の崩し方ぼかし方でイメージを変えて出来あげてしまう、なんてことない手段かもしれないが、
それによって視点が低くなっていくだろう彼らにとっての一番の薬品だ。
締めきりましょか…。 「The World of wine」 9点 「一升瓶の甲州」 5点 「土俗」 9点 確認お願いします。
49 :
名前はいらない :03/11/29 01:07 ID:zcu8RYlr
確認しますた。って、また同点・・・
>>49 ありがとうございます。そう、また同点なの…。
んでは、結果発表です。
〜〜〜〜〜
チャンプ2作品
>>前スレ757-759「The World of wine」
>>12 「土俗」
準チャンプ
>>11 「一升瓶の甲州」
〜〜〜〜〜
です。おめでとうございます、パチパチパチ。
甲州作者さん、ごめんね…。
んでは、「The World of wine」作者さんのお題を待ちましょう。
51 :
大木人 :03/11/29 15:58 ID:HQfjLcZm
皆さんありがとうございます! HDあぼーんにつき経過は携帯で見ておりました。 投票の経過もさることながら、通信料が気になって仕方ありませんでした。 では次のお題は「七五調、五七調で作る詩」でお願いします。 どうかリズムと詩情に満ちた作品を! 他所から失礼していますので、議論スレにはまた後日伺います。
朝の声 霧に消されて にげゆくか 蝉の騒ぎも もくずとなるか ぬけがらの れいも知らざる にんげんに しおきを与えよ 山の大神 のこされた 道なき道に 声はなく はかなき憂き世 なみだも落ちぬ けかいなき れきしの流れに どろをはね 吾は戦う 君を残して はるの山 映る空と ゆれ動く らくえいの香に むじょうが流る  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ けかいなし…【結解無し】しまりがなくてだらしがないこと。 らくえい…【落英】落ちた花ぶき。落花。 吾君…(あぎ)相手の人を親しむ呼び方。あなた。
アナウンスが遅れました。 今回のお題は「七五調、五七調で作る詩」です。 大木人さん、どうもありがと。 締めきりは12/6いっぱい(12/7午前0時)です。
54 :
蓮 :03/11/30 02:09 ID:MCLtHqCw
夕暮れに たゆたう稲穂 優しげに 映る眼に 浮かぶ蓮の葉
55 :
名前はいらない :03/11/30 19:40 ID:S7UgKmAv
ワレワレハ プラスチックの にんげんだ 酸性雨 降らしているのも ワレワレダ 自動車で 猫を轢いたのも ワレワレダ 昨日の晩 離婚したのも ワレワレダ 障害者 差別したのも ワレワレダ 浮浪者を 避けて歩くのも ワレワレダ へたしたら 殴ろうかという ワレワレダ 警察に 八つ当たりする ワレワレダ 人一人 殺せもしない ワレワレダ 命令が なければ動かぬ ワレワレダ ワレワレハ 名前を持たない ワレワレダ ワレワレハ 名前はいらない ワレワレダ ワレワレハ プラスチックの ニンゲンダ
56 :
業(ごう) :03/12/01 00:15 ID:2kmTrGWj
犬のようなる我が顔を くにのはずれの大杉の 洞にしまって封印し 口を拭ってほこらしく いきるは所詮贋の生 すべてはおれの夢かもと すっぱく願い掘り出せば 目鼻はすでに腐れおち 悪鬼のように笑いおる
57 :
世相 :03/12/02 00:03 ID:ialzsTuN
イラクの子らの冷めた目の 見つめる先に 憎しみを 全てのものに 灰色の焔
58 :
微笑 :03/12/02 04:47 ID:MJC7jhe2
「殺して」と微笑みながら君は言う 「馬鹿を言うな」と手を握り締め 手の平に君の手の骨突き刺さり 尚更強く手を握り締め 「モルヒネをもっと沢山遣ってくれ」 医者に告げつつじっと手を見る 雨の中君の言葉を思い出す 逃げ込むように酒場に入る 「君の手は綺麗だねえ」と世辞を言い 安酒に酔いにやりと笑う 酔い潰れ電車の中で君思う 泣きはしないさ笑っているさ ずぶ濡れで部屋の明かりを手探りで 見つけた途端酔いから覚めた 君の手が酒場の女に負けぬほど 美しかった頃を思って また明日君に会わねばならないと 布団の中で一人呟く 「殺して」と君が真顔で言ったなら 俺も一緒に死のうと思う
枯葉の向こうに秋景色 寒空映した水面の 向こうに明日があるならば 飛び込み笑顔で死ねるかな
60 :
僕らは夏休みの置物 :03/12/02 16:59 ID:YEQdqmhy
疲れたね 疲れたね 今日が終わるね 明日は来ないね 明日も来るよ 疲れるね 疲れるよ 楽しいですか? 楽しいですよ? はやくきて ずっと待ってたよ ねむたいね ねむたいね 部屋の神様 僕をすくって 置物みたい 夏の空 一生懸命 どれでもいいから 歩いてて もうねむい もうねむい ソファーベッドに 横たわる
61 :
酒をくれ :03/12/03 00:16 ID:mtS+dqL5
酒が飲みたい 浴びるほど 無性に酒が 欲しいのだ 酒はぬるめの 冷でいい 昔の演歌の 文句だね 別れた君を 思うたび 自然に涙 出てしまう 飲まれて酔って 眠るたび 朝の目覚めが 疎ましい 今日も仕事だ 我慢しな 酒でごまかせ 死ぬ日まで
62 :
ため息の日は 世は晦日 :03/12/03 04:22 ID:xBtu3PCu
過ぎし日の ほこりたててる 大晦日 縁のない 掃除嫌いの 孤独り者 閑話にて 好悪封緘 夢中の竜 愚かなり ただ幸運で 生き延びて 予見無き 光芒四方に 交錯す 操られ 奈落に飛ぶか スポットライト ちょっと見たいや 気迷いや 腰浮かしたり 追いかけていき 息切らし もがく悔しや 私なのだが それも歓 一本道 きずくちを 抑え見廻す 暦の夜 ごめんよと 謝りながら また一歩 パンツ見え 生きてるなぁと 大根足輝 感謝人生
64 :
17歳 :03/12/04 12:03 ID:hBbSlct4
心惑いてひねもすの 君を抱きてよもすがら 図書館を足音忍ばせゆく君の スカートふわり椅子に舞い 笑顔きて 伏せる睫の愛おしさ 妖しきまなこ聖女の姿 戯れの君に踊りて狂う日の 夢の尽くまで 中年の 枯れし心の我なれど 自棄な暮しの我なれど 猛々し肉に溺れをり 心惑いてひねもすの 君を貪りよもすがら
65 :
セーニョ「M」 :03/12/05 02:23 ID:Bec2FaYe
指揮者が構えているのである さあ出せよ 早く出せよと 目を開き 僕は恐らく自由の国の住人であるから (しかしこれは一概にそうとも言えないことを 最近思い知ったのであるが) 誰かに作られた枠組みの中で答えを出す事ほど つまらないことはないと思っている 無茶である ただ一方でその枠内で答えを出さなければならない事 また出せば喜んでもらえることを経験してきた 常識人 僕は幾度となく内の思いを包み隠して そうしてうまく人生やってきたつもりである 嫌なんだ 別に奇をてらうわけでも 反発したいわけでもなくて 他人にあわせている自分が嫌だ 臆病なんだろうね 臆病なんだろうね うるさい 知っているさ
66 :
セーニョ「M」 :03/12/05 02:23 ID:Bec2FaYe
肉じゃがが好きなんだよねと言われて はいと答えて まだまだ食べられるよねと言われて はいと答えて はいと答えて はいと答えて noと言えればいいのだけれど 喜ぶじゃん 笑顔になるじゃん はっきり言おう 肉じゃがはそんなに好きじゃないし 僕は意外と少食だ もっとはっきりと言え 肉じゃがは嫌いだ これ以上食べられるか 五七調の詩なんて書けるか 七五調の詩なんて書くもんか 例えば僕がもしくはあなたが 俳句を一句詠むとする そこに無限の可能性は 生じ得ない だって 冒頭の指揮者はしたり顔で 四分の四拍子であわせてくるだろう 僕は嫌だね 出来レースだもの
67 :
セーニョ「M」 :03/12/05 02:24 ID:Bec2FaYe
そうして結局今夜も僕は 自分を軽蔑する事になるらしい 考えてみれば臆病で自分の思いもろくに言えず 常に他人の顔色をうかがっている 僕自身が大好きだ 嫌だけど嫌じゃない そう僕は本質的に ダルセーニョ 今日もまた 真円の中で 生きていく
68 :
木 :03/12/05 21:27 ID:WvSqBo9x
木の下で 寝ている子らよ 君たちは どんな未来を 夢に見る 君が寝ている 傍の木は 君が生まれる ずっと前 ずっと前から ここにいる いや僕の 生まれるよりも ずっと前 ずっと前から ここにいる いやもっと ずっと前 先祖の先祖 の先祖の 先祖の先祖 言葉では 伝えられない ずっと前から 根付いてる 聞こえるだろう 君らにも 木の息遣い 木の声が 感じるか 感じるだろう そよ風が 君ら撫ぜてく 太陽が 君らを抱いて 流れてる 空の川 鱗雲 今は寝よ 深く眠れよ 夢に見る その未来 心に抱いて 木の下で 寝ている子らよ 君たちは どんな未来を 夢に見る
69 :
埋もれ月夜 :03/12/06 03:22 ID:mBAw6+kw
積もりきり はらにたまって 泥まじり けれどもうまく こうらをわって のうみそを 舌で転がす如くに月を いっしょにゆっくり ゆるりとみよう あたまをふるわすその声と よどんだひとみを ながめつつ ぼくらもいつか と こどもたちが 延々と ささやきうたう うたをみる 水曜日のと 火曜日のと じわりじわりと さかのぼり もどりもどって 土曜の夜は 柔肌を とてもとてもと 固くして きっとそいつを いやらしく 忘れられない ものにしよう かわいた唇 かさねつつ はなれてゆくよ 恍惚は ぼくらのもとから せかいのもとから きえてはなれて ぬまちにひそむ
70 :
チロ :03/12/06 17:09 ID:yj0sEu92
庭木の影が伸びてきて 月が明るい夜と知る 僕は寒さに身をすくめ 雪も近いと予感する 君のお墓に初めての 長く厳しい冬がくる しんと静かな雪の夜 音無く君が歩いてる 声無く君が鳴いている 僕は布団に包まって 朝の訪れ待っている 君と寄り添う夢の中 ぱらぱら綿毛白むく毛 小鳥の集う軒下に 君の寝床があったのだ 小春の日々が春になり 夜の長さが擦り切れる 君の生まれた日のように
71 :
「声」 :03/12/06 22:44 ID:XM1GpURC
おいでゃ おいで ことぅばが 降りさして来たかたぅ 川のわか 月の西 ボールをあけて きやりと戻ぅ放物線に あ目らふす あしあとの あしあとの 城壁ぬあせがかた あしあとの声 はたアラハバキ はたエンキドゥ はたライラック 叫びぐりぬむ おいでゃおいで いなばゃいんで あまの岩戸の 一本からしゃ あしあとの くきやかなるぬ そのいっぽんの (以下欠落)
72 :
時の本質 :03/12/06 23:06 ID:XO5TOCTO
茫漠の世界は目覚め 始まりの 記憶される、音の行列 対になる 心音と 変化する世界 奏でる時の発声は くらり、くら。 くらくら、くらり、くらり、くら。 雨、風、太陽、星の動きが 鼓動して 反復せずに、歪みだす 音、散る時に再生し 伝え得る ぱらり、ぱらぱら、ぱら、ぱらら。 変化する流れの記憶 歪みだす 体の中で ととん、たん。
73 :
ツンドラ :03/12/06 23:43 ID:q3TFz9GV
ぱりりきこなす 燕尾服 死装束は きらきらと ぎょしゃにめいずる 宮殿へ われは背徳 ギャンブラー これは夢では ありませぬ ただ戦役で ござります 資産四散 しようとも 春秋逡巡 しておれぬ 二階の娼婦は ばかなひと 涙ながして 縁渡す 夜曲はいとしき ものなれど 誓うことなど ありませぬ われに迷いは 消えました われの迷いは 消しました うつよのひかり 吹きけして 夜光あつまる 宮殿へ 夜光あつまる 宮殿へ われは背徳 ギャンブラー
皆さん、おつかれーでした。 締めきりです。 審査に入ります。期間は12月9日いっぱい(12/10午前0時)。
久しぶりに寸評。
>>52 アクロスティックですね。本文よりも縦読みの方が魅力的でした。濡れ
たしずけさと微かな光のコントラストがよかった。本文は「祇園精舎」を読ん
でるような印象。ことばの引き出しの多さは感じました。
>>54 きれいな風景ですが、距離感が今イチ。多分、稲穂の金色が遠景で、蓮
の葉が近景だと思うんですが、表現の工夫がほしいところ。眼の中に蓮を丸ご
と入れるんならば(この着想は好き)、その部分を強調したい。蓮の眼とか。
>>55 「プラスチック」に重さを感じない、と言ったら、贅沢になるかな?
ぼくは好き。人間の弱さが出ていて、うまくまとめたと思う。その弱さと人工
物であるプラスチックが結びつかないのが、この詩の弱点かな。
>>56 素顔を洞窟に封印する描写は、好き。面白いと思う。いざ封印を解くと
腐ってるのね。背負ってる世界が軽く感じるので、何かの昔日譚と絡ませたか
ったかなあ。
>>57 「冷たい」「憎しみ」「灰色」と同じイメージが重なってるなあ…。
同じモチーフで、イラクとか反戦とかを消してみるのは、どう?
>>58 31文字の和歌の集合体としても読めるんだねえ、この詩は。その意味で
は、ぐわんぐわんと場面を飛ばしてもよかったように思える。二幕ものの舞台
を観ている印象でした。2と5連(首)めが、好き。
>>59 寺山修司っぽいな、なんとなく…。水面は、何だろ。枯葉のむこうだか
ら、海じゃないよね。湖か、水たまりか。後者が面白そう。
>>60 「夏休みの置物」は何となく気だるさと共に分るんだけど、タイトルで
は「僕たち」で本編では「夏の空」。どっちさ(笑)?どっちでもいいのかも
しれないね。4連めまでの浮遊感がよかったです。
>>61 ここでは、失恋のために酒浸りになってるけど、正直、失恋は酒を飲む
口実にすぎないんじゃないかなあ、なんて思ったり。どんなもんでしょか。
79 :
名前はいらない :03/12/07 21:07 ID:iXmZmFVZ
パンティー 形と素材が好き 匂いと手触りがどうしても好き 中身との関係が素敵 割れ目と0.5ミリの関係が パンティー
>>62 作者は女性かなあ。独り者で大掃除するマメさ。だとすると、パンツや
大根足は自分のかな。最終行は、ひとりで年越しソバを前に、いただきますと
手を合わせる、そんな感謝だね。
>>64 17歳の甘い思い出を追想する中年の絵、なんだろうけど、それにしても
古臭さを感じるなあ。いつの時代の中年かと。もう少しくだけてみせるのが、
いいんじゃないかな。
>>65-67 本質的には同意。だけど、もう少しお題に照準を合わせてもよかっ
たのでは?例えば五七調のパートとそうでないパートを、明確に分けて書いて
みたりとか。円からはみだす自分と円の中の自分を、ことばで対比させてみる。
あと、「M」の意味だけは、どうしても分らなかった。
>>68 田村隆一に木の詩があったよね、「木は黙っているから好きだ」ってや
つ。あれへのオマージュなのかな、とも思った。あっさり風味だね。
>>69 ありきたりの官能を感じさせないところがニクいやね。ミミズのような
亀のような、這い回る情念。ところどころにことば遣いの粗さがありますが、
時間を遡って「うたをみる」とこなんて、上手いなあ。
>>70 名前欄にはタイトルを、念のため。
この詩はスケッチかと思ったら、冬のはじまりから終りへと、意外と時間の推
移があるんだね。時間は止めてみてもいいように思える。3連めが芯かな。
>>71 古語だか創作語だか分らない単語だらけだなあ…。アラハバキにギルガ
メシュが入ってるんで、古代への憧憬だと思うんだけど、最後がやや一本調子
なのが気になります。
>>72 心音にも似た音の並びが生れ、歪み、消えていく。リズムもよく、技能
賞ものだと思います。擬音が効果的だったね。ただ、これだけ簡潔に書いてい
るのに、2連め、5連めなど、まだことばが余っているようにも思われます。
>>73 タイトルの微妙さに笑った。関係あるんだかないんだか…。内容も、な
にも言ってないようで、なにか訴えるような、そんな詩を書けるのもひとつの
才能だと思ったり思わなかったり…。
82 :
70 :03/12/07 22:58 ID:NIwb240d
>>81 一応タイトルです…、わかり難くてすみません。
83 :
名前はいらない :03/12/07 23:00 ID:MBezZrF0
すみません、部外者なのですが、気になって。 70の「チロ」はちゃんとタイトルなのではないでしょうか。 飼い犬の話かと思うのですが。
84 :
83 :03/12/07 23:03 ID:MBezZrF0
かぶりました。ますますすみませんでした。
>>82 ごめんね…了解しました。飼い犬への挽歌ですね。
86 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :03/12/08 00:21 ID:uedwuaIY
さいてんです〜 よろしくお願いしま〜す 2点 >54 :蓮 :03/11/30 02:09 ID:MCLtHqCw すごく雄大なニッポンかなぁ? 2点 >56 :業(ごう) :03/12/01 00:15 ID:2kmTrGWj お話が始まるような緊張感 好きです! 1点 >52 :「山戦(やまいくさ)」 :03/11/29 21:58 ID:ZfUEAJ3B すらすらと一番早く良くできている、山戦は何か? 不明。地球温暖化の…昨今? 1点 >59 :名前はいらない :03/12/02 15:03 ID:Lhodu4YK 疲れている人は誰しも、秋を思い出す夏の終わりに……かな? 1点 >60 :僕らは夏休みの置物 :03/12/02 16:59 ID:YEQdqmhy 夏休みの置物が見えてこないが、浮上ってくる夏の終わりのけだるさがいいな…… 1点 >64 :17歳 :03/12/04 12:03 ID:hBbSlct4 17歳という題名でほとんど説明している。というかまとめている。 1点 >65 :セーニョ「M」 :03/12/05 02:23 ID:Bec2FaYe 早く出せよ……って、ながすきるのではないかなぁ? 落ちの連おもしれぇ。 1点 >68 :木 :03/12/05 21:27 ID:WvSqBo9x ちょっと単純。アイデアはいい感じ。(ツリーハウスがアメリカで人気とか……) (連想……思い出した) 1点 >69 :埋もれ月夜 :03/12/06 03:22 ID:mBAw6+kw 萩原朔太郎? 月にほえるとか……思い出した? もっとがんばれ! 1点 >70 :チロ :03/12/06 17:09 ID:yj0sEu92 死だけナノね。そんな気がした。 太郎のうえに地蔵のうえに雪は積もる布団をかぶる……なんてあったっけ? 1点 >72 :時の本質 :03/12/06 23:06 ID:XO5TOCTO 題名がすてき〜! とととん、じゃなくて、「ととん、たん。」もいい
採点
>>56 「業」
3点
言葉の選びが非常に効果的で旨い。内容は純文学的で深く、重い。業は結局受け入れるしかないのかのう。
>>58 「微笑」
2点
「手」に昔の「君」を思うというのはなかなか良いセンスではないかと思う。
>>59 「僕らは夏休みの置物」
2点
なぜだろう。この独り言みたいな感じが凄く気に入った。意味を理解することはできなかったが、このとぼけたようでなんとなく寂しい感じ、凄く好きだ。ただ最後の「ソファーベッドに横たる」は気にかかる。ここも語り口調で良かったんではないかな。
>>68 1点
優しい言葉が心地よく、すぐさま寝れそうですが…そのまま目が覚めないような気がしてなりません。
>>73 1点
ひょっとしてパチンコの詩?だとしたら面白いな。
>>52 「山戦」
1点
横の詩はシチュエーション(物語)のようですね。そして縦の詩は戦いに赴くその兵士の詩でしょうか?アイディアは素晴らしいと思いますが、いまいち乗れませんでした。肝心なところがハッキリせず、生々しさに欠けています。
お久しぶりです。時間があったので採点してみました。
今回は梁山泊にしては珍しく、古文っぽいのが多かったですね。
やはり七五調というと、そういう方に流れてしまうのかな?
3点
>>65-67 セーニョ「M」
作中人物の主張に共感を抱いたから。
2点
>>58 微笑
語られるドラマが切なくて良い。
1点
>>55 (無題)
定型詩とプラスチックと内容の無機質さが合っている。
>>68 木
思い浮かぶ木があり、思い出された。
>>70 チロ
内容に伴うリズム感が良い。
採点します。
3点
>>69 ぼくはこれがダントツ。ぬらぬらとした、地を這い回る官能を感じる。
翻って、過去へ、子宮へと還っていく描写も無理がなく、上手くこなれている
と思いました。最終、また沼地かよっ!てのはあったけど、3点です。
2点
>>72 波のような、新体操のリボンのような視覚感があります。細さとはかな
さも感じた。硬いことばと柔らかい擬音との対が面白いと言えば面白いんです
が、削ぎ落した硬さじゃないんだよね。まだ余裕を感じてしまうの、2点。
1点
>>55 意外と破綻がないのには感心しました。
>>60 「部屋の神様/僕をすくって」の言語感覚には舌を巻いた。
僕を救って(w
91 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/09 13:59 ID:mKsvA+5R
92 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/09 19:48 ID:4cGzUwOx
採点します。よろしくお願いします。使用していたトリップキーがわからないので旧トリップです。
◎3点
>>56 業(ごう)
情念渦巻く世界観、過去が復讐する悪夢、よく描けています。短い中にしっかりと物語を描く力に感心しました。
>>68 木
優しい語り、柔らかな筆致、親心の暖かさが沁みますね。伝いたいけれどもなかなか「言葉では伝えられない」世界との繋がりを、自然の言葉を借りて語ろうとするという、詩の本来的なあり方を提示しているような気がしました。
○2点
>>62 ため息の日は 世は晦日
作者の心情が素直に表現されていて好感が持てます。饒舌さよりも、素直かつ丁寧にという姿勢が詩に良い効果をもたらしているように感じました。
>>64 17歳
つまりは中年の女子高生礼賛ですか(w
「よもすがら」が夢想なのか現実なのか読みきれませんが、欲望に潜む美しさが表現された良作だと思います。
△1点
>>55 「プラスチックの人間」という表現は安っぽい、くだらないということでしょうか。ペシミスティックな視点に徹底したのが良かったです。
>>58 微笑
虎舞竜「ロード」な世界ですね(懐)。悲しみの中にじりじりと刺すような苦悩や煩悶が伝わってきました。
>>60 僕らは夏休みの置物
タイトルが良かったです。この詩の空気を的確に表しています。語りかけの反復に思いを託そうとする辺りに気だるい「疲れ」を感じて共感できました。
>>65-67 セーニョ「M」
果たしてこれがお題に沿っているかどうかの判断に悩むところですが、これもひとつの捕らえ方でしょう。複雑に心情が揺れ動く過程を隠さないフローな表現が共感を生んでいると思います。
>>73 ツンドラ
意味を付与せずに詩作する試みなのかなと感じました。作者は言葉の手触りとそこに沸き起こるリズムに詩情を見出そうとしたのでしょう。
93 :
名前はいらない :03/12/10 00:02 ID:tAlk85F8
審査〆切でつか?
94 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 00:39 ID:0cO9nTki
そのようですね。 予告の審査期間過ぎたので〆切でしょう。 問題が無ければ集計に入りましょうか。
95 :
名前はいらない :03/12/10 00:42 ID:H4krvHx9
96 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 00:50 ID:0cO9nTki
「木」は8点だよ。多分俺が
>>87 で題名入れ忘れたのが
見落としの原因だと思ういやスマンカッタ。
98 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 01:03 ID:0cO9nTki
>60 僕らは夏休みの置物 は3点でした…、すみません。
99 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 01:13 ID:0cO9nTki
再確認…、問題無し!
では結果発表!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
==* チャンプ *==
>>56 業(ごう)8点
>>68 木 8点
==* 準チャンプ *==
>>58 微笑 5点
>>65-67 セーニョ「M」 5点
>>69 埋もれ月夜 5点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お(・∀・)め(・∀・)で(・∀・)と(・∀・)う!!
では
>>56 「業」作者さんお題をどーぞ!!
100 :
虫 :03/12/10 01:19 ID:Gvuv8M6u
すてきなお題でチャンプをいただけて、えらく喜んでいます。 次のお題ですか。むむ、案外考えると難しいですな。 今日は外で寒風が吹いているので「風」でどうでしょうか。 以前のお題とかぶっていましたらお知らせください。
101 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 01:26 ID:0cO9nTki
虫さんおめでとうございます! で、むこうの317の梁山泊スレまとめページで確認したところ 第十二回のお題が「風」でした。 …ので被っております。 まぁお題が被ってはいけないというルールは無いようなんですが。
102 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 01:33 ID:0cO9nTki
あ!!むこうの317さんを呼び捨てにしていました・・・。 若輩者の分際で大変申し訳ないです、御免なさい。 豆腐の角という角に頭ぶつけて豆腐まみれになります。
103 :
虫 :03/12/10 01:38 ID:Gvuv8M6u
大木人さん、確認ありがとうございます。 では変えましょう。「象徴」ではどうでしょうか。 私もまとめページを今見てみたんですが、なかったような…。 もっとも見落としている可能性大ですが。
104 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 01:46 ID:0cO9nTki
まとめページを見る限りでは被ってないようですね。 Ctrl+Fでも引っかからなかったので大丈夫でしょう。 では次のお題は「象徴」で。 〆切りは慣例に倣って一週間後12月17日いっぱい(18日午前零時)にしましょう。 年の瀬で忙しくなると思うので今年最期の梁山泊になりそうですね。
105 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/10 02:31 ID:IPQm9KJV
今確認していたのですが、
>>60 って。
???自分で言ってしまいますが、
5点ではないでしょうか!!?!?!?!?
よって準チャンプではないでしょうか。せっかく載せてもらえるかもなので、言います。
すいません。
106 :
名前はいらない :03/12/10 03:03 ID:qqzDeEep
まだ、やってんだ。暇なおさーんや、きもばばあ共が徒党を組んで 自画自賛してる愚かなこのスレ!ププッ、激しくきしょい なんか宗教ちっく☆
107 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/10 14:27 ID:0cO9nTki
先ほど学校で確認してみたら
ななほしさん1点 てんてんさん2点 Canopusさん1点 大木人1点
…すみません。
なみなみおさんの「僕らは夏休みの置物」も準チャンプでした。
ごめんなさい、なみなみおさん、失礼しました。
集計作業なんてたいそれたことする器じゃありませんでした・・・。
改めて・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
==* 準チャンプ *==
>>58 微笑 5点
>>60 僕らは夏休みの置物 5点
>>65-67 セーニョ「M」5点
>>69 埋もれ月夜 5点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おめでとうございます!
あぁ、間違い過ぎ・・・。
108 :
名前はいらない :03/12/10 21:31 ID:O1EDgHqw
チャンプ、準チャンプの方、おめでとうございまーす。
審査、集計の方、いつもいつもご苦労さまです。
僕は特に
>>58 「微笑」に魅かれています。
ぜひ、作者名が知りたいな。お願いしまーす。
109 :
108 :03/12/10 21:36 ID:O1EDgHqw
あっ、すみません。雑談スレへの誤爆でした。
お気の毒です
111 :
Kー :03/12/11 00:35 ID:+0BRdw4g
アキュートアノミー それは崩壊 自分で剥がした その壁 みんなが崩したものじゃない 降りたんだ そうせざるを得ない状況 神と崇められた 彼の思惑 ない交ぜになった 世界の一部 と その行く末 50数年後 した事は無になった 崩壊後の子孫は また敵地に旅立っていく 僕は行けない 望んでいたのに
タイトル訂正 K−G
113 :
Sunspot :03/12/11 01:38 ID:6HXPJY4y
太陽と同じように 僕の顔には黒点があった 太陽のそれと同じように いつも僕の温度を下げさせた 例えば月明かりの下でも 僕の黒点は主張した コンタクトレンズを外した目で 鏡を見ても主張してきた 幼い頃の写真 僕は無邪気に笑っている けれどもそんなセピアの風景を 黒点は白黒にさせる力を持っていた いつからか僕はピースでそれを隠すようになったが 余程上手くやらない限り 黒点は人差し指と中指の間から覗いた 所詮それはpeaceではなかった 他人はそれをチャームポイントだという 他人事に過ぎないからだ 一重が二重にどれだけ憧れているか デブがヤセをどれほど羨んでいるか 望んで何が悪い 同じチラシが三枚たまった朝 僕は決意した
114 :
Sunspot :03/12/11 01:39 ID:6HXPJY4y
先生は一瞬目をそらした これが正直な反応なのだろう でもそれが逆に心地よかった それから淡々と 保険がきかないこと 手術の方法などを説明して 形式的に事は進んだ 目の上のたんこぶと言うけれど 僕には目の下にたんこぶがあった 足元が見えなかった それがとれたときのすっきり感は やはり変わらないらしい 駅前で似顔絵を描いてもらって 見る時ドキドキしたがやっぱり もう僕の顔にはほくろはなかった そうして自分で言うのも何だが 晴れやかですっきりした顔をしている 空を見上げると冬だというのに 馬鹿みたいに燦々と輝く太陽が僕を照らした ざまあみろ僕はもうおまえのように みにくい黒点などないのだ 照らしたいだけ照らせ 最近靴底の減りが早くて すぐに買い換えなければならない でももう前みたいにうつむいて ぞろぞろと歩く僕はもういない コートから手を出してほら となりにつなぐ手がある
115 :
中 :03/12/11 01:52 ID:ZQzMinji
四角い部屋のまるい女 まるい部屋の四角い女 平たい部屋の濡れた男 濡れた部屋の平たい男 薔薇の花の中の中 私は濡れた女の部屋の中 砂に埋まった銀河宇宙 ばら ばら ばら ばら 撒いて 点 線 面 降り積もる 光 音 時間 裏返る 舌で転がす白い玉 勝手に膨らむ海の原 爆発したのは誰の中 私の花の 私の中
116 :
象徴 :03/12/11 22:32 ID:r4P0vdmM
男の象徴 女の象徴 絡みつく 纏わりつく 艶やかに ネチャネチャと 絡みつく 粘膜 男女 絡みつく 纏わりつく 艶やかに プチュプチュと 絡みつく 口と口 目と目 耳と耳 鼻と鼻 髪と髪 絡みつく 踊る 狂ったように 押し寄せる カタルシス 絶頂 象徴の一体化 象徴 結合 滴る粘液
117 :
人さしゆび :03/12/11 23:59 ID:iiOF3j3Y
指にしがみついて 力のかぎり押し倒す 腕をこすりつけて もう見えなくていいように ひそかに刷り込んだ 「暗い道路のうえで咲きほこる」 きいろい抽象画 ひびくのは 目覚めたばかりの牛乳びん ゆるんだ口を すべりだい にのせて もくもくかきわけ突き進め やぶった新聞紙にねころぶ前に そのきいろいピカソを 部屋いっぱいの玉子焼きにしてみせよう ただ意識はやみくもに 見えなくなってしまえばいい 何度もそうつぶやく ふりをしていた ゆられる電車の足は 人さしゆびふさぐのに精一杯だ 本当は知ってるんだよ 今 起きていられる世界は夢だって 一生さめなくてもいいんだ のどをころがるウインナーは みんな子犬の毛玉だった
118 :
馬鹿の象徴1 :03/12/12 00:25 ID:pex0v0bk
所員「所長!馬鹿の壁が崩壊寸前です!」 所長「なんですって!そりゃあ、大急ぎで大至急しないといけないじゃないか!」 署長「いったい何の騒ぎだね?騒々しい。」 所員と所長「あ、署長!大変なんです!馬鹿の壁が崩壊しかかってまして。」 署長「なんだって!そりゃ大変だ!早く、早く至急しないといけない!」 女「うるさいなーいったい何の騒ぎなのよ?」 所員「あ、秋子さん!」 所長「大変なんだよ!」 署長「馬鹿の壁が崩壊寸前らしいのだ」 秋子「あっそ、そんなことよりあたし、今日から女になったみたいだから…じゃね。」 所員と所長と署長「おんなってまさか…………………」
119 :
馬鹿の象徴2 :03/12/12 00:26 ID:pex0v0bk
所員と所長と署長「初潮!!!」
120 :
名前はいらない :03/12/12 02:39 ID:VYPIRuFM
>118 :馬鹿の象徴1 きっかけになる「所員」が弱いので、面白さ激減。
121 :
視線 :03/12/12 05:00 ID:SivjtC2u
みつめて もっとみつめて 俺には君が映り 君には俺が映ってるけど 俺たちは同じ景色を見てる 鋭さはよく削った鉛筆の先のよう やわらかさは廊下におちた陽光のよう 常に纏った透明のおびえは 網膜に張りついて少し景色を歪ませる ねえ すべての圧力を真ん中でぶつけて その衝突の熱量で すっかり溶かしてしまおうよ …緑色の光点 …ほつれた糸 …冷たい石 …井戸の底で薄く反射するような …静かなひかり 君の眼 君の過去 もっと深く
波 頂点 音 人の象徴 そこから 明かりが生まれたから そこから 言葉を失くして そうして 10年前の今日はどこへいった ああ、そこか
からからと時間を巻き取る音が聴こえる 映写機は映すべきものを失い スクリーンからあらゆる情景が消えた 映写技師にしてみれば何であれエンドロールが流れさえすれば良いのだ そんな感じの消え方だった 僕が立ち上がる頃には誰も残っていなかった みんなキチンと現実に帰っていったのだ 係員の横を通って廊下に出ると僕も徐々に現実に溶け込み始めた 映画館の廊下というものは精神の緩衝地帯としてよくできた造りになっているのかもしれない 待合室では最終の上映を観るわずかの客が疎遠さと親密さの均衡を図っていて 彼らのタバコの匂いと夜雨の気配が一緒くたになって館内の空気を淀ませていた 外に出ると雨の向こうに張りぼてのような街が平面的に広がっていた 特に強調するべきものが無い風景 エンドロールを必要としない世界だ もちろんそれで正しいのだろう 切り取られた個別のフィルムには整合性と結末が必要とされているが その舞台裏にまで文句をつけても仕方ない 僕はイノセントな幻想を抱き過ぎているのだ この世界に対して もしくは自分の生き方に対して 傘も無く雨の中に踏み出した瞬間 僕はフィルムが擦り切れる音を聴いたような気がした
124 :
愛の石像とスフィンクス 1 :03/12/14 03:42 ID:UOJ0TWRs
人を好きになるって どういうこと? なぞかけ 答えのあるのがミソ 謎でもなんでもない そんなの 人を好きになったキミが そんなこと言う 必要ないだろ? わがままだって わかってるけど 一緒に居たい 宝物だって隠した人は 必要(いら)なくなって それでも 捨てられなくて 想い募って (きっと誰かのために)大切にしまい込む 好きになるってコトは 良い事じゃないの? 探すことに人生をかけてる人は 必要ない人 必要ない人が 宝物(いらない)ものを掘り起こす 蘇った財宝は 美しく輝く でも 考えてごらん どうやって光の中にもどってきたのか?
125 :
愛の石像とスフィンクス 2 :03/12/14 03:46 ID:UOJ0TWRs
宝物がいらないもの? 探す人がいらないもの? 財宝の光 古代の造詣 知っていればいいだけさ 心の中に 世界中の遺産 大切な喜び 疑いがなければ 心の中だけど キミは満足さ 愛だって同じ うふふ 笑ったね 悲しい 笑っているのに? どうした突然 涙なんて せっかく創ったなぞなぞを 答えちゃうと スフィンクスみたいに 石になってしまう 人を好きになると心に灯がともる つらくなるのは わからない謎も 正解も 石像(いし)にはできそうもない 答えてほしくない だけ アイシャドウがひどいよって いっていいかな? いまないたカラスもう笑うのか やれやれ
126 :
抑揚回路 :03/12/15 07:36 ID:6wj+kHCt
彼らは何を壊したのかよく分かっていなかった 穴のあいたズボンに指を突っ込んで掻き回す 破壊ってそんな単純なものだった 規制された自由で僕らは正に孫悟空だ!! グリフォンはユーラシア大陸を爪先で狙っている 黄金の在処はそこじゃない 洗濯機で輸送する混沌ってどんなものだ? 答は一秒以内に正確に外さないと、駄目 夢見る時間は目覚めることを約束しないと与えられない ケチな創造 大腿骨でくたびれ儲けなイカサマ野郎の話をしよう この世は兎角未完成なままだよ仏陀 それが 逆巻きで起動するビデオデッキにこじつけられた理想 テレビジョンに寄生しないと生きられない定めの生命線の 収束する孤独 ハンプティ・ダンプティ! あんまり口やかましいと煮てしまうからな! 抑えられない欲情の果てに動き出すメロディアスな週末 シャカシャカ音が気にならないくらい無人口な車内で 隣人の携帯には「出会いたい」と一言メールが
127 :
詩 :03/12/15 22:52 ID:fu0jhK/r
道の転がる意味 その意味を垂らして釣り上げた言葉は動かないまま 動かない言葉を一つ流れの中へ放してやると 少し泳いで溶けていった 釣り上げた言葉を全て放してしまうと 私だけが浮いていた 今、流れに手を浸す
128 :
127 :03/12/15 22:54 ID:fu0jhK/r
[訂正] 道の→道に
129 :
自由の女神 :03/12/16 01:15 ID:auC+EowE
マンハッタン島の沖に 一人彼女は手を上げて 待っている 本当の自由を
130 :
涙(なだ)あられ :03/12/16 15:50 ID:9RyHq8xb
空から降らり 雨が降る このまま今宵を過ごす頃 幸せ1つどこだろか 幸せ2つどこだろか 1人冷たき涙あられ 夢で会うのは幸せか ああ1人 どこへ行く 言葉も背負って どこへ行く 1人寂しい涙あられ
131 :
ニッポンのショウチョウ :03/12/16 22:59 ID:qL66vaBZ
コンニチハ わたしどもはニッポンのショウチョウ家デス やんごとなき方々とは関係ありまセン お間違えナク ジョシコウセイはいかがデスカ? 彼女のセックステクは抜群デス 他の女性に浮気されなくてすみますよ奥サン ロボットバター犬もおりますヨ 8段変形で100%満足保証デス こちらのエプロン姿は どんなインスタントお袋の味も再現シマス 私デスカ? 私はあなたそっくりになって 上司でもお客様でも総会屋でも どんな難物にも対処いたしマス いざとなったら海に沈むのも織り込み済みデス 今なら送料・分割手数料は無料デス ティッシュ5箱もお付けいたしマス 一家に一家族 先進的な家庭の必需品デス ニッポンのショウチョウ家はイリマセンカ……?
「愛しあうことも憎しみ合うことも自由なのよ。」 地平線の向こう側から誰にもコントロールできない何かが生まれ、 次第に大きくなり、人々を圧倒しはじめた。 その姿は人間のようにも見え、あるいは、 夜明けの大気をエメラルド色に変える太陽かと みまがうばかりの、巨大な女性でもあった。 彼女は彼女の名前を高らかに名乗り 神様から愛されている証拠だと言って、皆を羨ましがらせた。 けれど大きくなりすぎた。 未来へ向かって歩むたび、 足の裏に都会の摩天楼が突き刺さる有り様。 彼女の気を惹くには、派手なキノコ雲のひとつも上げなければ。 巨大な体に打ち込まれるプレゼントの砲弾。 それでも血をしたたらせながら微笑み、 すでに脅威ですらある豊満な胸を揺すって、歩き続ける。
人々の上に赤い雨となって降り注ぐ血。 喜びに満ちる人、悲しみに暮れる人、手を合わせて天を仰ぐけれど 夢の国さえ、赤く染まって見えるのだ。 「私は誰も縛らないわ。あなたが自分を縛っているの。」 彼女は私を裸にした。 服も家も焼き払い、彼女によく見えるようにと、希望した。 にせものの愛や、かたよった幸せに満足する姿がさらけだされた。 こうして彼女が自由を満喫している時、私は死んでいることになった。 海と空と陸を分け、それぞれに住む者を分け、約束を創った神に私は、 不公平だと文句を言うようになった。 そして世界中の人々が、恋い焦がれて彼女の名前を叫ぶ時、 彼女は腕を高らかに掲げて、天に炎を放つだろう。 「幸せになりたいという願いから、私は生まれて来たのだから。」
134 :
○○ :03/12/17 22:06 ID:A6SnYgHA
しょうちょうだ しょうちょうだ ねえ しょうちょうが とんでいくよ 「明日、明後日と雨が続くでしょう」 あめが ざーざー まどのむこうは いけない せかい 「俺と僕でなんとかしよう」 あしたのポストには きょうのこと あさってのポストには あしたのこと なみだぜんせん ほくじょうちゅう かれきにはなは さきません 「満開です」 どばっとでた わたしの象徴
135 :
134 :03/12/17 22:09 ID:A6SnYgHA
あ、タイトル、白丸ふたつになってますが 白丸と黒丸です おかしいな…
136 :
住宅地 :03/12/17 23:59 ID:o6iNEkoG
ぼくんちの前の田んぼの裏側に まんべんなく裸足はえ揃ったら 靴下も履かずに殺害されていた
いつでも呼び出していいよ いつも君のそばにいるよ 君の過去も今日も未来も 君の全部知っているよ 言い損ないの言葉なら全部僕がひきうけるよ 捨て損ねた思いも全部僕が食べてあげるよ 僕は君の味方だよ 君が泣くと僕は笑う 君が苦しいと楽しい 君が「消えて」っていうから 僕がそばにいてあげるよ 隣で君は眉をひそめる全部君の言葉だよ 否定しても無駄だよ全部君が思ったことだよ これが君の姿だよ 僕は君の象徴
139 :
名前はいらない :03/12/18 00:17 ID:gJlA3I3z
〆切ですかね。
140 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/18 02:16 ID:eKy5i3xs
おぉっと、締めきりです。危ない危ない…。 では審査に入りましょう。 審査期間は12月20日いっぱい(12/21午前0時)ってことで。
>>110 こうやって短く言い切るからには、パズルピースがパチっとはまるような、
快感がほしいところだな。それか、「とにかくすごい自信だ」というような何か。
僕にとってこれは、無理矢理はめこまないとよく分からなかった。
>>111 イラク問題とか象徴天皇とか、ちょっとこじつけくさいが、
そういう貧相な解釈しかできなかったんだが、僕の力不足か。
にしてもタイトルが分からない。。。解説キボン。
>>113-114 卑屈になりがちなテーマをとても素直に書いてる感じ。
後半の、あっけらかんとした希望にも違和感がない。
なにより分かりやすいし、リアルだ。
>>115 テーマも手法も正統すぎる、という気もするが、やっぱりうまい。
そつがない、とか言うとやたら否定的に受け取られそうだけど、
簡単にできることじゃないです。でもまだ転がせたんじゃないかとは思う。
>>116 これはほぼ上の作品と似たテーマだろうと思うけど、
繰り返しの多用と展開のなさが、情景を狭めてしまっている。
あるいはもっと過剰に繰り返せば、違うものが見えたかも。
>>117 この作品を読んで、「直接的な詩だな」と思ったのだが、うまく説明できん。。。
「ただ意識は〜ふりをしていた」の部分だけが、間接的で妙な感じはする。
なんとなく分かってくれますでしょうか。とても好きです。
>>118-119 バカの壁って売れてる本ですよね。読んでないのでよく知りませんが。
何か非常な哲学的意図を分析したくなるのをぐっと我慢しておきます。。
>>121 とにかく象徴的に、という狙いが前面に出過ぎて、ぎこちない感じがする。
本来は、こういう書き方をせずに表現したかったんじゃないだろうか。
しかし、象徴って単に隠喩ってことでいいのかな。どうなんだろう。
>>122 音もまた波だし、光もまあ波だということで、同じ感触。
文体とか構成とかも、そういう単調さを狙ったのだろうか。
「そこ」に10年前を見つける、それもまた時間が単調であるということなのか。
>>123 上の作品からの流れで読めば、この作品もまた同じテーマだろうか。
ただし上の作品が、狙ったのか狙ってないのかわからないのにくらべれば、
この作品の狙いはとてもよくわかる。イノセントな幻想を持っている分だけ。
>>124-125 馴れ馴れしさを感じるような問いかけは、僕は苦手なんだけど、
「どうやって光の中にもどってきたのか?」ここにやられました。
急に語り手が変わったのかと思った。
>>126 ちょっと鼻につくくらいに現代的。とはいえ僕が古臭い人間なので、
実は「古臭い現代」なのかもしれないが。
抑揚、とはつまり躁鬱的だと言ってるのか、そのへん読みきれなかった。
>>127 よく見るかたち、なのかもしれない。
頭からつま先まで確かに「詩」であると思う。
それだけに、やはりどこかで読んだという感じが。
>>129 これは素直に読めばいいのか、斜に構えた方がいいのか。。。
「本当の自由」という言葉にまといつく嘘くささを、
そのまま飲み込んでしまえという皮肉なんだろうか。そうなんだろうな。
今日はここまで。。。
145 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :03/12/19 01:51 ID:hk4ifzAo
採点よろしくおねがいしま〜ス
3点
>>113 :Sunspot :03/12/11 01:38 ID:6HXPJY4y
前向きだ、ハッピーエンドがうれしい、いい詩だぁ〜
2点
>>123 :幻灯のごとく :03/12/13 01:10 ID:iyANJn8E
うーん。なんか、ハードボイルド
2点
>>136 :住宅地 :03/12/17 23:59 ID:o6iNEkoG
なんだかわからないけど……にてんつけちょーー
2点
>>127 :詩 :03/12/15 22:52 ID:fu0jhK/r
「道の転がる意味/ その意味を垂らして」音がいいのか? ……なぁ?
出だしゴロがいまいち、意味もあいまい。
最後の一行は決まってる!!
1点
>>121 :視線 :03/12/12 05:00 ID:SivjtC2u
詩らしい感じが好感。インパクト足りないかなぁ? 読みなおして好感。
1点
>>117 :人さしゆび :03/12/11 23:59 ID:iiOF3j3Y
ユビサキ、ナスリツケル、とくれば、道々運越して……紙が無いから……
1点
>>116 :象徴 :03/12/11 22:32 ID:r4P0vdmM
いろぺぇ〜 色気に勝てるかなぁ……
1点
>>118 :馬鹿の象徴1 :03/12/12 00:25 ID:pex0v0bk
予想していたわけじゃないが、ネタばれと感じる落ち。違うものをうごめかせて
この落ちなら、お見事!
146 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/19 02:49 ID:HCRLb1v5
{{{{採点}}}} 123 :幻灯のごとく :03/12/13 01:10 ID:iyANJn8E 1点 126 :抑揚回路 :03/12/15 07:36 ID:6wj+kHCt 1点 127 :詩 :03/12/15 22:52 ID:fu0jhK/r 1点 129 :自由の女神 :03/12/16 01:15 ID:auC+EowE 3点 136 :住宅地 :03/12/17 23:59 ID:o6iNEkoG 2点 寸評させていただきます。
147 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/19 03:28 ID:HCRLb1v5
{{{寸評}}}
>>111 頭が発酵しそうでした。アキュートアノミー的状況を“説明”しているのであろうか…。
>>113-114 おめでとう!科学技術の進歩はいい。
>>115 結局何が言いたいのでしょうか…。
>>116 ON/OFFがあったらもっとエッチ。見せたり見せなかったり。ローライズをちらつくパンティに、はぁはぁする。僕は。
>>117 無駄な言葉が多いよな気がしたけど、ちょっとお腹が減った。
>>118 馬鹿っぽいけど、笑ったけど、。
>>121 Hですねぇ。
>>122 つまらんけど、『波 頂点 音』の出だしは好き。かなりイイ。
>>123 映画好きとしては、なんとなくいやな詩なんですが、上手だと思いました。
148 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/19 03:28 ID:HCRLb1v5
>>124 >ハンプティ・ダンプティ!
>あんまり口やかましいと煮てしまうからな!
やけに目に付きました。こういうの大好き。
>>127 共通言語として。
>>129 いやぁ、やられたってかんじですね。短く纏めたのも、いい決断だと思います。自由の象徴が自由を待っていたなんて。なんていうんですか、普遍的な詩です。
>>130 いい香りのする詩でした。鼻にくる。いい詩。
>>131 2ちゃんねるらしい詩ですね。極めてシニカル。
>132
言葉の緊張が足りない。推敲が足りない。音楽が足りない。
>>134 かわいいですね。人間がいいんでしょうか。
>>136 おもしろーい。ガチガチです。いい意味で。『まんべんなく裸足はえ揃った』っていうのに、僕的に朔太郎からの援護があるかんじがした。
>>137 いい男ですね。
なんかよくわからん寸評ですいません。
お粗末さまです。
149 :
名前はいらない :03/12/19 03:29 ID:1MFnRzpe
このスレ見て思うこと 詩ってさ自分が心に強く感じて思った事を そのまま書かないと意味がないと思う いきなり題名指定されて詩作れっていわれても 自分が日頃感じてない事にかんして詩なんて作れるのか? それじゃぁ只の言葉遊びだろ? 煽りじゃねえよ。只思っただけ ああ確かに酒はまわってるけどな・・・・・・・ このスレの存在自体、否定したいね
150 :
名前はいらない :03/12/19 04:57 ID:KMUMNN5d
詩に限らずとも、 人が恒常的に用いている言葉、実用的道具(と、思い込んで)として、 伝達や自己表出の為に、平生、何気なく使っている言葉も massになると、実は、発信者の人とナリが滲み出して来るものの様に 思われるんだよね。 「作品」で云うなら、行間や文章世界の背後から透けて見えて来る人間像とでも いった所なのかなぁ… あなたの言、 >自分が心に強く感じて思ったこと 詩で言うなら、これを、世の中に浮遊する多くのお仕着せのコトバに自分を 合わせるのではなくて、 自分の世界観を確立させる為にselectしたりchoiseする時の葛藤といったものが 必要なのかも知れないよね。 「作品」は勿論、「批評」の言葉にもね。 板全体を見て、〈一個の自分〉の本当に感じた文には、滅多にお目に懸かれないのも 確かだけれどね。
151 :
大木人 ◆hMyRGSodPk :03/12/20 23:49 ID:49Q7jnw7
審査でーす。
◎3点
>>132-133 :彼女の名前
現代に蔓延する世界的な不安感を象徴する巨大な女性、お題に似つかわしい神話のようなスケール感に圧倒されました。
○2点
>>113 :Sunspot
コンプレックスにまつわる身の上話、そこで素朴に語られる等身大の苦悩と快復が共感をもたらしています。
「象徴」に対するアプローチは弱く感じましたが、展開に優れた良作品だと思います。
>>126 :抑揚回路
連ごとに組み上げられたビビットなイメージが心地良いです。
物事を象徴によって明らかにするのではなく、その逆を狙っているのでしょう。
無目的な混沌の中に放り込まれるような感じです。
△1点
>>117 :人さしゆび
日常の節々を拡大してその細部を象徴として描く手法に上手さを感じました。
>>129 :自由の女神
自由の象徴の中に潜む背反二律、それを見出した作者の感性に感心しました。
>>134 :○●
外界と自分の内面をリンクさせる幼少の頃の視点、その独特の詩情が魅力的です。
152 :
名前はいらない :03/12/21 00:03 ID:IhXQFPYx
153 :
名前はいらない :03/12/21 00:25 ID:c967kLdi
審査少ないですね… 延長でも良いかと思うんですが、どうでしょう?
反対意見がなさそうなら、延長したいですね。。。 僕も間に合いませんでした。。。明日なら。。。
155 :
名前はいらない :03/12/21 01:08 ID:c967kLdi
むむ、人がいない…。みんな忘年会かなぁ…。 では激辛さんも審査すると言ってくれましたので、延長しますか。 審査員3人じゃ少ないですもんね。 皆さんふるって審査に参加してください。 〆切りは12月22日いっぱい(23日午前零時まで)ってことで。
せっかく集計したのに、、、、、、、、、、、、、、 3人でもいいじゃん、、、、、、、、、、、 ウワァァン!!
ぬかよろこびしちまーたよ アヒャ
反対しまうす!
159 :
名前はいらない :03/12/21 08:06 ID:tp3Nb3B4
チャンプ
>>113-115 Sunspot
準チャンプ
>>129 自由の女神
>>136 住宅地
決まりでええやん!
歯切れよく進めようよ、梁山泊!
「Sunspot」の作者さん、お題かも〜ん!
160 :
業務連絡 :03/12/21 21:34 ID:eI0MFusL
「Sunspot」の作者さん、チャンプを獲得致しましたので、至急、お題の提出をお願いします。
うるせー馬鹿
162 :
業務連絡 :03/12/22 00:25 ID:SIU7W189
お題出ましたー 「休日」ですー 投稿〆切は12月31日いっぱい(1月1日午前0時)ですー 今年いっぱいですー みなさん、奮って投稿してくださいー
ぽっかりと 開いた日 仕事のない日 する事もなく ただ酒を飲んでいる ぼうと空を見ていると くもり 名前でもつけて 呼んでみたりする おい ヘーゲル3丁目6番地 薄黒くてなんだか気持ち悪いよ お前の中どうなってるんだよ その色意味わかんねえよ 毒づきながら やがて飽きて目を閉じると 仕事のある朝だ なんて事になればいいんだがなあ なあ ヘーゲル3丁目6番地よ
164 :
海 :03/12/22 02:57 ID:ProVM1uK
紅茶を入れて白い椅子に座れば、 さざ波は遠い国の歌を繰り返し奏でている。 無数の砂や小石に支えられたこの浜は、僕の勤める会社よりも残酷だろう。 だけどこうして僕が目を閉じている間にも、海には休む閑もなく、 生むことだけを考えている。 それはどんな嵐のときにでも。
165 :
行商のおばちゃん :03/12/22 11:31 ID:/AP2EDSC
揚げ物をあきなうおばちゃん 見るたびに背がまるくなっていく 足元もおぼつかないようだけど 実は健脚 あいそもいいが難点もある 揚げ物が非常にまずい あぶらくさい黄色いしろものを 山のように袋にいれ 道行く人に声をかける 売れてるところを見たことがない わたしも絶対に買わない 奇妙なうわさがたった おばちゃんがうろうろしている近くに かならず赤いポルシェがとまっている じつは おばちゃんの愛車なんじゃないか? このあいだの休みの日 いっとき雨がやんだすきに わたしはいそいで買いものにでた がらんとした街でおばちゃんを見た 揚げ物のふくろをさげて まあたらしいビジネスホテルに入っていくところを うわさは本当なのかもしれなかった
166 :
’’カーク!!!/ ◆tsGpSwX8mo :03/12/22 13:22 ID:jdxIrib5
『 ベッドに横たわり、クロノスを気にしつつ、思考のプラーニテースを駆けはしゃぐ今日の僕 <脳の杜撰な滑り出しにて> 午後に母さんがコーギターティオーニ・タントゥム・スブイェクトゥムから帰ってくる予定 <彎曲した湾にて慰撫と仇無礼拝亭過ぎ爆発する切符を手にムジカ・サクラを声高に歌い上げるつもり> ===ディリゲントは中間色の音色を奏でる楽団〜僕と音楽の絶間ない愛撫合戦 チャートと実物を照らし合わせながらプルースしてゆく個人的マジョリティーな夢想 明日の為の園2手我はアボールトを彼女に鬩ぐべく立上がったものである スゴンド・ヴェー あらゆる光、さて=何をもってして「貴の、のファッシナシオンをヒカノーテス」できるものか <エブルの塔から日曜日の広場を眺め> 電気連なり、、、リぃりりリるるるるるるりと秋葉原を回想する伴侶脳輪辺だけのマキジャッヘ」」 上がる差Galを繰り替えし、獅子の死に指針と舌四肢を母から受取るピィエーサのプローヴァ!!
167 :
’’カーク!!!/ ◆Mjk4PcAe16 :03/12/22 13:23 ID:jdxIrib5
『アルチピエラゴのパルムレ2手』轟々と唸る虫蟲の羽音と供にはじけ飛ぶ眼球と首、首、首 ん、 「夢か?」 28児4 4糞44鋲に『狂った長針』がくるく ると周りだす前に僕はベッ ドから起き上がらなければならない あぁ、、カディ、カディ、カディ、カディ、カディ、カディ <とくにやることがないことにやっと気づく> === === あああ 、 あああ 暇だ 、あああ ザヴィルシァーユシシー・ヤー貴の手解きを請け、>どうどう< と 天界ヴォーロをしているだろうか 絨緞の紐を解き解す解す解す過保護に育む愛のポーチタ受取喜び跳ね、駆け回り犬犬犬の姿とよく似ているなぁ 『ムジカ・サクラを声高に歌い上げるつもり』は一体何処へ去ってしまったのだろうか?』 ん、 「犬か?」 、さもなければ、『愛のアレテーをひとり過ごす休日』 <カーク!!!>』
168 :
休日の朝に :03/12/22 14:51 ID:fPseVJ+u
いつもの嫌な音で起こされるでもなくすっと目が覚める 時計を見るといつもの起床時間 何だか損した気分になり「チッ」と舌打ち 窓から部屋へ斜めに差し込む初冬の弱い薄黄色の陽光 それに顔を半分照らされたアイツは自分の枕が別にあるというのに 俺の枕の半分を占領しているので寝るスペースが微妙に狭い 仕方がないので起きちまおうと体を動かすと アイツは俺の腕に手を絡ませてむにゃむにゃと甘えた声を出す 「仕方がないなぁ」と笑い 半分だけの枕に顔を押し付けもう一度 乳白青色の睡の空間に溶けてゆく ここでふと 俺が今ここにいる事を この気だるさの心地よい事を ずっと前から知ってる気がした
169 :
まどろみ :03/12/22 23:49 ID:IXz3Zesq
普遍的に 休みの日には、ねぼうは許されている 布団の中で、目覚めて眠る 地球の夢も 子供の夢も 目覚めて眠る 小便行きたい腹減った セックスの夢 戦争の夢 目覚めて眠る そうだ なんか、いいこと、考えた ! はず
170 :
さよならは何度でも・・・ :03/12/23 00:22 ID:sW258ZrE
所詮 人として生きてきた期間がごく短かった自分だから 最期くらいはひまわりのように 太陽と向き合いながら とびきりの笑顔で コーラを一気飲みしながら 安らかな眠りにつきたかったのに スーパーの惣菜が半額になっているからといって 昨日作ったカレーが家に残っているのを忘れて 食べきれないほどの惣菜を買い込んだために 旦那に怒られてしまった幼な妻のように 「明日はきっと晴れるさ」という言葉を 何度も繰り返しながら 天然温泉の湯船の中に沈んでいく たれぱんだのような目をした 鏡の中の自分にさよならをしたい。
例えば ふざけすぎた後で ひとりになってしまった夜のように 第7日めと第8日めの境を縫って ぼくの夜汽車が走り去っていく 天気予報は 今日も外れてしまった ぼくは夢にみる 田舎の無人駅に腰をおろし いちめんに冬枯れの田んぼがひろがって あてもないままのっぽの方尖塔(オベリスク)がひとりそびえ立ち 彼方には小さな山々まで望まれて 空に解き放った大鴉の 帰還を待ちながら それはそれでなかなかに贅沢な光景だと 空想する 舵取りの利かない船の栓が突然はずれて 濁流に飲まれまいと洗面台の縁にしがみつく一匹の蟻であった せまり来る立方体の影のすべてが氷山ならば それを避けうる手だては永久に見つからないのだった オリーブの葉の薫りをありえない風の中に探し 明後日に流れてくるニュースばかりを気にして まだ 走っていた まだ 漂流していた まだ まどろんでいた
172 :
名前はいらない :03/12/23 13:23 ID:QnyS8JQv
173 :
「二重の窓枠」1/2 :03/12/25 16:31 ID:EIDN82LI
とんとんと切れていく雲の間に雲があって 明日の日差しを勝手に先取りしている 窓のない病室なんて存在しないように思っていても 窓のない想像は存在して ばらばらに構想された建築の真横からの風景 音が不規則な不協和音でカラスの声を消している 夜になると強い風がうなるので その前にだれもが帰ろうとする 柵が・・・・・・いつも窓の外側になって その役目を果たそうとしないどころか 彼を誘います・・・・・・その中途半端な低さを好奇心に変えて、も 彼らは今でも空間を知らず 地図を今でも別々に書きつづけるので 毎日1.6人の比率で10階より下から 胴のついた生首が落ちていく この閉鎖された部屋は直射日光を浴びて暑くなり いくらかの電気と水から成り立っているようだ それゆえにあなた方がバターンの行進を繰り返さずにいるので 隠し事の重みなんて関係なく 時間が過ぎていく
174 :
「二重の窓枠」1/2 :03/12/25 16:32 ID:EIDN82LI
申請された休日は特にすることもない どちらかの腕に1個ずつ傷が増えていけば そのとおりに月が沈んで交代する様子と同じ 風景画は日々動くことはしない それゆえに枠に囲まれた日々はただ暇なだけの 、 ……また、生首が落ちていきます
175 :
名無しさん@毎日が日曜日 :03/12/27 03:52 ID:4jBV2rv/
朝まで起きていよう 昼まで寝ていよう 夜までパジャマでいよう 休みだからね 布団に入ったまま テレビを観ていよう 下らない番組を観よう 休みくらいはね 何も考えずに ぼーっとしていよう 口は半開きでいよう 休みなんだからさあ 昨日も今日も明日も ずっとずっと休み このままずっと 休みだったらいいなぁ ラーメンでいいよ パスタでもいいよ うどんでもいいよ 休みだからね 出前は取らないよ 外食なんてしないよ インスタントでいいよ 休みくらいはね 誰とも会わないよ 約束もしないよ 約束する相手もいないよ 休みなんだからさあ 去年も今年も来年も ずっとずっと休み このまま死ぬまで 休みだったらいいなぁ いいだろう? 何もしないで 休みなんだから いいだろう? 俺の人生 もう休みなんだから
午後って名の かったるさを帯びながら 欠伸しながら 振りかぶれ 柵越しに畑でのんびりする猫に 煉瓦を投げつけて追い払う 無論、命中(あ)てられるようなら 砲丸投げで生きていけるが そんなことで生きるくらいなら こうして午後を過ごすことは 永遠にしやしないさ 実際、無能な26歳は 上司をメッタ刺しにして くびをほうりなげて フランス革命を起す夢を、 アンダー・スローで ゆっくりと煙草を吸いながら 見ているんだ 火がハッパがついた瞬間に やさしく すこやかに 死体に毒々しい花が パンと咲くような感じに 精神医学的にも実に 平和的な解釈が 可能なもんですよ
それでも疑うというなら そのうち、死体が起き上がって やあ、お楽しみ頂けましたかと どこかの芸人がマスクとメイクを 引き剥がすような感じの どうでもいいオチも用意しているさ こういう死体処理は 実際、石灰石をまぜこんで コンクリートを作っちゃうことと 何ら変わりはないんだよ じゃあ、そいつを使って くそったれた 十年後に どこかに何が建ってるかっていう 比喩はどうだろう? どでかい秘密基地なんて ムリだってわかった時点で 20年前に持ってた楽しみの 70パーセントは消えうせたんだ から コツコツと毎日 酒びたりを続けて ビール瓶とワイン瓶を集めて 逆さにして埋めて 小さい綺麗な花壇を作ろう 土地がなければ 河原を不法耕作して 作ればいいさ
とても 楽しい、と確信するよ 猫がやってきた瞬間 用意していたレンガを 狙いをつけて サイドスローで 投げつける 当たったら多分寝込むさ 多分 中毒になって 弱い弱い腹は ゲロゲロの ゲリピー で、お楽しみいただけましたかと 猫にはいってる小さいひとが 血糊つきのマスクとメイクを 引き剥がす
179 :
休日 :03/12/30 01:13 ID:p4KiFbRO
旅の支度を すっかり整え終えた フライトの前日 あれもこれも 観てまわろうとする 好奇心も貪欲も すぐに区別がつくように 出し入れが簡単なように あれもこれもと 観てはまわらない ゆとりも愉しみも たくさんのものをもらってかえれるように なにを失ってもかまわないように 整然と詰められた なにもないスペース
180 :
冬の帰還 :03/12/30 10:39 ID:1LASHqnS
昨晩はずいぶんと雪が降ったらしく玄関の前にこんもりと雪が積もっていた 僕の軽自動車はまるで雪ウサギのように見えた 車の暖気をしながら朝食代わりにクラッカーをかじり 予め用意していたコーヒーを魔法瓶に入れると 僕は妻を迎え行くために空港へと出発した 早朝の出発にもかかわらず途中の幹線道路は渋滞していた どの車も屋根やボンネットに雪を載せていて大寒波に襲われた人々が越冬避難をしているかのようだった 妻はこの冬の東京をどう思うのだろう 「寒いだろう」と僕が訊くと 「想像していたよりもね」と妻は答えるかもしれない 妻は助手席でコーヒーを飲みながら僕に親戚や猫の様子について尋ね それから海外での長期滞在の話をするだろう 僕はそれに対する質問と相槌を交互に繰り返すのだ 「向うはどうだった?」 「そんなこと言うだけ野暮よ」 「ふぅん、ところでそのセーターはどこで買ったの?」 「直行便は無いからカナダを経由するの、そこで大抵の客は季節ってものを思い出すのね」 「向うが恋しい?」 「どうかしら、そんなことまだわかんないわよ」 もちろん今すぐに答えなくてもいいさ 僕らに急ぐ必要なんてどこにもありはしないんだ 久しぶりに日曜日らしい気分を思い出した僕が ラジオの道路情報を聞きながらバナナ・ボートを口ずさんでいた時 11時05分着の国際便の機影はフロントガラスの中央に見えていた
181 :
恋人 :03/12/30 16:45 ID:hpRqgPZT
せっかくの休みだし君に会いたいよ 連絡しないでと言われた訳じゃない でも答えはもう知ってる 「忙しい」だろ? どうやら君は冷めちゃったんだね 今日は 愛って何だろうとか考えながら 過ごすとするよ。
時計の針はとっくの昔に止まった カレンダーはまだ20世紀だ 時を教えてくれるのは 太陽とうるさい小鳥達 しかめっ面の顔を撫でてくれる人は 食事の用意をしてくれる人は 今日が休日かどうかを教えてくれる人は 冷えた体を抱きしめてくれる人は 時計の針が止まるよりも 古いカレンダーが示す日よりも 先に 消えてった 今日は久しぶりに外に出ようか そう思いながら 天井を見上げ 煙草に火をつけた ついでに新しい時計も ついでに新しいカレンダーも ついでにあの人も 探しにいこうか 煙草が顔に落ちる ガバっと起き上がり テレビをつける やっぱり 今日は休日らしい 外は斜めの点線が休むまもなく続いている
ある朝 大きな路面にスリップ 目の前で休日を見た! きらんきらんと輝いて 手を合わせて 展示された日を臨む 日 その日から、 殻を裂いてきっと 私は自由になれるのです 薄口しょうゆでも 「お彼氏」は喜ぶ 喜んで いいよ、わたし 転がる休日 掴んで しっかりと 虹のリンクの上で転んだ!(掴んで!)
184 :
誕生日 :03/12/30 18:25 ID:agrwBrbz
今日は僕だけの休日 目覚ましを止めた後の余韻が 子守唄のように二度寝を誘い うるさい母さんの呼び声も 布団の温もりにかき消えた 昼過ぎの雨上がりの通学路 水たまりをのぞき込めば にやけた顔をアメンボがまっぷたつ 青い空にアメンボを蹴り上げた 学校はさぼって濡れた草むらに寝転がる 僕は緑色の湖に浮かんで 赤い夕日が一番星をこの湖に 落としていくのを見ていた 今日は僕と君の休日 毎日が誰かの休日
185 :
心、休む :03/12/30 23:11 ID:gLy7/RDa
日々のわずかに休める時間を紡ぐ、未来の時間へと 紡いだ時間をゆっくりと織る、未来の夢へと 今日の糧を得るために急ぎすぎた街の中で 足を止めても、居場所のないビルディングの側で 目を向けた、板を張った仄暗い仕事場では 明日の糧を得る職人の黙々とした誇りある手の動き 休む日はないと職人は言った 子を守るために 妻を守るために 夫を守るために 南には南の時間が流れ 北には北の時間が流れ 西には西の時間が流れ 東には東の時間が流れ ぼくらはどこにいるんだろう? すれちがいあえない日々になにを感じているんだろう? 夢は誇りある日々 紡いだ糸でどれくらいの布が織れるのだろう 夢は心休める日々 子に見守られ 妻に見守られ 夫に見守られ
やれるとこまでやっとくね〜♪皆さん、よいお年を。
>>163 タイトルがいいね、視界が狭そで広いね、窓も開け放してるんだねえ。
イライラと楽しみの微妙な境界で穴ぼこを見つめてるんだねえ。わりと共感。
>>164 3行目で波が高くなる高揚感がいいねえ。4行目以降は今ひとつだなあ。
色合いを変えたり、ことばをずらしたりすると、額縁からはみ出したかも。
>>165 どーでもいい都市伝説って、こうして生まれるんだろうね。たんたん
として、懐かしいテイスト。個性を感じたよ。
>>166-167 ぼくもFWをベースに詩を書いたことがあるんで、興味深い。ぼく
とは違った視点だなあ。180秒間にどれだけのことばが流れるかのタイムトラ
イアル。
>>168 懐かしいな…。わが家では子供が毎朝6時には起きるんで、朝が異常
に早いんだよな…。二度寝は大好き。オーソドックスで、丁寧。
>>169 夢の中で考えたことを詩に出来たらなあ、と思います。つげ義春なん
かは、そうしてきたんだよね。「目覚めて眠る」のリズムが気持ちいい。
187 :
今度の休み…… :03/12/31 00:24 ID:ZHlej9PD
さてどうしたものか出かけようか。出かけると決めてもそれからどうにも グズグス時間がすぎて30分。外に出てしまえば行くところは決まってる。 近くの街。地方のターミナル駅の周辺をぶらぶら散策どこかに腰を落ち着 けて時間をつぶす。ヒマなし遊ぶ人波も見ているだけでも面白い。 やっぱり出ればココに来るソバ屋だが猫がいる。店の端っこの飾り棚にま るで置物のようにすましている。こいつがオレのまねをする、始めてきたと きは驚いた携帯を耳に当てるとこの猫も柔らかそうな猫の手を耳に当てたん だ。割り箸をもって割ろうとすると両の手を前に出して揃えて離す。店の者 に言ったらへぇ〜そうですか? といういぶかしげな返事しかえってこない。 実際やって見せようとしたら今度は待った素知らぬふうだ。なかなかにくい、 猫は気まぐれというがまったく気まぐれな猫だ。きょうも、オレが鼻をこす れはこの猫も鼻をこする。愛嬌のあるしぐさだが店の者には判らないようで、 ……憎らしくもある。かわいいが憎たらしいと言えはオフィスのあの若い女 これを見たらなんと言うだろう。まぁ……猫にも好かれるのねぇ。とか言う のだろうか? ……好かれているのか? オレのまねをすることが…… 一度あいつを連れてきてみるか。付き合ってくれるかな今度の休みに……
188 :
訂正>今度の休み…… :03/12/31 00:31 ID:ZHlej9PD
誤字脱字ありました。>187 今度の休み…… 待った素知らぬ >まったく素知らぬ
>>170 ことばがスゴくきれい。ただ、連ごとのつながりがユルユルかも。削
除に削除を重ねると、最初の2行と最終行の3行詩になりそうだねえ。
>>171 Noahは休日という意味なんだよね。でも、方舟じゃなくて列車なのは
どうしてだろう。人生はずっと走り続けているから?
>>173-174 『最後の一葉』だったり、マグリットの絵だったり。心象と情景
描写がごた混ぜになって、不思議なパラレル感がありました。
>>175 リズムがいい、平易なことばながら破綻もない。最後が薄くて、もっ
たいない。上手さは結構感じるのになあ。
>>176-178 都会の憂鬱って、結構みんな感じてるんだろうね。取り留めがな
くって好感が持てるけど、最終2連は、いらないような気がする。
>>179 ん。何か、すごく大切なことを言おうとしている。でも、うまく言い
表せない。そんなもどかしさを、この詩に感じました。
>>180 バナナボートは口ずさむのか…。ぼくはいつも「イデデイデデ」で絶
叫してしまうヨ。小説の手法を読んでる感じ、いい意味でも悪い意味でも。
>>181 愛についてどう考えたか、を詩にしてみる気はなかった?踏み込みが
足りないように思われるけど。
>>182 時計とカレンダーを3年も直さないのは、単なるズボラにしか思えない
けど…。というのも、2連め以降がリアル指向だから。時を止める説得力がほ
しいよね。
>>183 「何ジャコリャ」感が満載で、面白い。4連め、いるの?削ってもよさ
そうだけど。最後の掴んで転ぶ動作に余韻を感じる。ファンタスティック。
>>184 ノスタル感があって、情緒的だよね。ただ、表現のひとつひとつが、
やや平凡だったかなあ。もっと平易に書いてみるのも一つの手だと思う。
>>185 テーマに向かって一直線!の詩だね。ことばの色合いの付け方も一途
で、好感を持ったヨ。説明的なきらいは、あるかなあ。
>>187 散文詩というにしても、色んなプロットを詰めてしまってるよね、し
かもかなりプリミティブな手法で。猫だけにズームをあてた方が面白かったよ
うに思えたけど、どう?
191 :
ハッピーサンライズ :03/12/31 03:11 ID:NAmM7F5g
休みがあるのは人間だけ だから笑えるのは人間だけ それを無駄にするのも人間だけ 花も鳥も虫も今日を精一杯生きている 明日2004年の最初の太陽が 休む事無く現れたら これまでの事は全てを忘れて 「ほら、君もライフルを捨てなさい」 肩組んでそれを褒めようじゃないか
192 :
名前はいらない :03/12/31 03:28 ID:NtV48ppp
いい加減、馴れ合い村へ帰れよw 社会の屑がゲラゲラ
雨が降っていようとも いいや 雨が降らずとも 陰気な食事は始まるし 蛇の怠惰はトグロを巻くし 再放送のエンターテイメントも グルメグルメとチャンネル回し 萎びた映画も横目で流し 折り目のついたアイツを見るのさ 世界のランチタイムに排泄を澄まして 世界が排泄する中 ランチを続けようじゃないか インターフォンにガムテープのドレスを着せたら 陰気で画期的なランチタイムはまだまだ続くのさ 明日になればこのランチタイムを たっぷりと たっぷりと 排 泄 し て や る ぜ オーケイ? ミスター・ピープル それまでに俺の階級の名称を考えておくがいいさ
194 :
名前はいらない :03/12/31 20:06 ID:NtV48ppp
いかいか北は、自分が階級をつけることで 最下層にいる自分の現実的生活から、逃避しようとしている。 美も、愛も、馴れ合う友達も結婚適齢期を過ぎた30男に残されrいるはずもなく。 ただ、ただ虚構の(それも才能がないため大変稚拙な)世界に閉じこもる必要があったのだ。 嗚呼愚かで醜く矮小な男w雑魚の局地。人の最終墓場w
昔、どこかの皇帝が奴隷に恋をして 宮殿の庭に一本の樹を植えたそうだ それは女の変化した姿 皇帝の溺愛と堕落を憂い 深すぎた愛情は呪詛となって 自らを千年の命に封印した樹 愛から逃げたのかもしれない… 滅亡の後も、玉座に足を組み、今も 庭の樹を見つめて過ごしている皇帝 黄金の盃に涙をためる日 花を愛で実を食す記憶に溺れる日 孤独に飢えて疲れた体を横たえ ふと立ち止まる時 千年の庭を照らす太陽の光を浴びながら 今、この庭園では、客にお茶を振る舞う 当時から変わらずに伝わる 伝説の樹の香りを漂わせ 過ぎた日々を飲み干す 白磁のふちを爪で弾くと 女のつぶやきが聞こえる 時空を散策するのに相応しく 優しい気持ちで休日の午後を過ごした
目を覚ますと 体は体育座りで うすらぼんやり開いた視界は 逆さまだった 寝過ぎたせいだろうか 時計に目をやると鴉のなきごえがした 早起きしたせいか けれども世界は逆さまだった あたまが 重い 何か普段から詰めているわけでもあるまいに そっと目を閉じてまたふけようとして 捨てる 此こは夢だろうか いやぁ夢だろうなぁ 赤いじゅうたん敷き詰めた階段、らせん状の其処に 滑り落ちるように私は 偶然であったように い合せたのだ あぁ! ひかりだ 途端に軌跡は まわりの風景を貪り始め 目の覚めるような光景が眼前に踊るようにして広がってく そして澄み渡ってくものが私の心と共鳴する そうだ、、私は見たのだ 捉えたのだ! そして確かに! 震え 戸惑い 叫ぶように 檻の中に閉じ込められたのだ 手をつなぐ事を夢として 手を差し伸べていた私の肩はもぎ取られ 足は動かぬ 声も出ぬ もはやどんなに叫ぼうとも それでも悲しいとは言わないよだなんて 夢でも、潮の風が染み渡る
夢 そう えてして人の 絶え間無い生活から生じる渇きにも似ていて だがしかし 是認する事がホントに素晴らしい事であるかのようなその名前には 可もなく 不可もなく だがしかし 俺は其れとはまるで関係がないと言わざるを得ないような物に 夢を見ているのだ ・・うーん? 「ガタンッ! ズキンッ!! ッッッ!」 言葉が出なかった 途端に引き戻されたせいだ あたまの 激しい痛みと引き換えに なんだ御前か と あたまをさすりながら青いロッキングチェアを 柔らかく睨む そして ひかりがさしこんで でも嘘っぽくて 私は窓から身を乗り出して 夢さ夢さと叫んでやった 「今日は曇り!」 体に残った雨雫の匂いによみがえる情熱 燃やすために蓄えられた今日に何を思う いや 此れからだ 夢は空高く・・そら、 いいや 空などなかった だがしかし雨雲だったにちがいない 雷が落ちていたのだから それぐらい 欠伸混じりにごま化してつぶやいたっていいじゃないか 今日は 休日なのだ
新年明けまして〆切でーす。 それでは採点期間は、1月4日一杯まで、ということでよろしいでしょうか。
199 :
名前はいらない :04/01/01 00:09 ID:5HQMcJq3
あけましておめでとうございまーす。 >163 ヘーゲル3丁目6番地 >164 海 >165 行商のおばちゃん >166-167 ’’カーク!!! >168 休日の朝に >169 まどろみ >170 さよならは何度でも・・・ >171 永遠のNoah(ノア) >173-174 「二重の窓枠」 >175 名無しさん@毎日が日曜日 >176-178 だるい午後 >179 休日 >180 冬の帰還 >181 恋人 >182 今日は休日 >183 . . . o >184 誕生日 >185 心、休む >187 今度の休み…… >188 訂正>今度の休み…… >191 ハッピーサンライズ >193 ゴッド・セイブ・ザ・ピープル、ファック・セイブ・ザ・ミー >195 某庭園にて >196-197 休日は朝 計24作品です。では今年一発目の審査ドゾー
200 :
名前はいらない :04/01/01 00:30 ID:5HQMcJq3
新年から大失敗やねえ >163 ヘーゲル3丁目6番地 >164 海 >165 行商のおばちゃん >166-167 ’’カーク!!! >168 休日の朝に >169 まどろみ >170 さよならは何度でも・・・ >171 永遠のNoah(ノア) >173-174 「二重の窓枠」 >175 名無しさん@毎日が日曜日 >176-178 だるい午後 >179 休日 >180 冬の帰還 >181 恋人 >182 今日は休日 >183 . . . o >184 誕生日 >185 心、休む >187-188 今度の休み…… >191 ハッピーサンライズ >193 ゴッド・セイブ・ザ・ピープル、ファック・セイブ・ザ・ミー >195 某庭園にて >196-197 休日は朝 計23作品でした。こんなアフォですが今年もよろしくです。
202 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/01/02 03:43 ID:TlhEc3wE
新年おめでとうごさいます。ことしもどうぞよろしく
「休日」の採点です。どうぞよろしく〜
3点
>>163 :ヘーゲル3丁目6番地 :03/12/22 02:10 ID:wW3vVILD
ヘーゲルがヤバ過ぎ。祭日ならマルクスが、休日ならヘーゲルがぴったりだわぁ。
読んでみて、色々感じる。曇り空に呼びかける人が夫だったら、妻だったら?
女 男 失業中 盛業中 大きくゆれる対極の振幅でもちゃんと成り立つ。
なぜ、3丁目6番地なのか……という疑問も曇り空のように白くあるいは黒く……
いま、人生は曇りそら、と判ったような。青空には人生の何も無い……のか?
2点
>>176 :だるい午後T :03/12/27 20:59 ID:VJJ5jsAe
いまいち、はっきりしないが……詩らしい作品か?
2点
>>181 :恋人 :03/12/30 16:45 ID:hpRqgPZT
最後の一行を読みながら笑ってしまった。
2点
>>182 :今日は休日 :03/12/30 17:22 ID:aUyDQs+M
切ない休日。最終行が駄目押し。
1点
>>168 :休日の朝に :03/12/22 14:51 ID:fPseVJ+u
よく情景が浮かんでくる。
1点
>>170 :さよならは何度でも・・・ :03/12/23 00:22 ID:sW258ZrE
なんか存在感がある。思い残すこと……って、こんなだろうか……
1点
>>179 :休日 :03/12/30 01:13 ID:p4KiFbRO
「旅の支度を/すっかり整え終えた」〜「なにもないスペース」でも良いような、良い構成。
1点
>>183 :. . . o :03/12/30 18:00 ID:WmS//rh1
落ちを推察したわけではないが、落ちの見えるような……作品。
1点
>>191 :ハッピーサンライズ :03/12/31 03:11 ID:NAmM7F5g
いい感じ! 発想の勝利か?
203 :
名前はいらない :04/01/02 04:10 ID:6sBHWcte
上の評価−10点☆ バイウンコ北てす
204 :
北 ◆tr.t4dJfuU :04/01/02 04:19 ID:ZggfCNjn
すいません。↑は偽物です。僕はここのスレの審査に関わるつもりありません。 どうも本当にスイマセン。
205 :
名前はいらない :04/01/02 04:33 ID:6sBHWcte
↑ 上こそうんこででりしゃすな偽物です! 真っ赤なオケツです。下劣なチンパンジーっす。 おれおれ詐欺ッス。嘘じゃねっす! チンカスくせえっす。 俺よりヴァカで幼稚なオラウータン見たことねえっすw
206 :
皮膚へタレ ◆.uQr7ysYjs :04/01/02 18:20 ID:m49UVLS/
各1点 >176-178 だるい午後 >196-197 休日は朝
207 :
名前はいらない :04/01/03 23:34 ID:1M7f2mwi
チャンプ決まった?
チミは約10個上のレスも読めんのか、、、、、?
>>191 この国は「誰にでもクリスマスはやってくる」なんて無神経な歌が流
行ります。そんな中で、あなたの詩は健全です。初日の出がタイムリーでした。
>>193 元祖ひきこもり小説の笙野頼子を思い出すね。テレビから流れる情報
が世界の全て、根拠のない高所からの宣言。ところどころ上手い描写あり。
>>195 フレーバーが優しく抑制が効いてて、ぼく好みでした。いっそのこと
「あむばるわりあ」チックにしてみてもよかったかもしらん。
>>196-197 確かな像を結ばないのは夢の話なので不問。乗っけていることば
に濃厚さを感じないものの、叫びとパワーは充分に感じられました。
審査結果。
3点はなし。
2点
>>176-178 何もすることがない休日に寝っ転がって、ロクなことを考えてな
い様子が、よく伝わってきます。軽い絶望感と、それを肯定も否定もしないス
タンス、共感が湧くね。最終の2連は、ぼくは不要だと思う。詩の流れをせき
止めて、しかも前の繰り返しだしの、2点。
>>195 描写が古代ロマンに流れすぎているし、構成にも不満はあるんだよね。
過去と現在を繋ぎ止める、庭や樹に対するピントが甘い感じ。丁寧で優しい感
じのフレーバーが、この詩全体に漂っていて、読後感がよかったですの2点。
1点
>>163 粗いけど面白い。タイトルの勝利だと思う。
>>166-167 休日である必要性があるのかさえ不明だが、ことば遊びとして面白い。
>>183 弾けている。一部、無理に弾けさせた部分が気になる。
211 :
名前はいらない :04/01/04 21:03 ID:OOHnxcHS
本日審査〆切age
>>211 そういうあなたも審査しマセウ。宣言不問なり。
年をまたいでの回、審査〆切まであと2時間。 3点はなし。ゴメン。 2点 >166-167 ’’カーク!!! 僕は元ネタであろうものをよく知らないのでごめんなさいな部分があるけれども。 ちょっとまとまりに欠ける感じがする。というのは、全体的に前半から後半に流れる中で それぞれ一対一の対応がどこかになされている、のだけれども 終盤に対応するものがないから、「休日」だけが浮いてしまった。 そのために最後まで疾走したはいいがゴールがなかった。そんな落ち方の風景。 全体的にこういうの好きではあるんだけども。 1点 >196-197 休日は朝 転倒する(ちょうどベッドから落ちるような?)夢世界の書き方から現実の書き方へ。 ただ、少しだけ先に走りがちな印象を受けるので、呼吸を整えてみたいところ。 整えて見える逆さまな書き方のままであれば、もう一段。 今年もよろしくお願いしますm(__)m
214 :
三島慧 ◆MQPLryIOxk :04/01/04 23:23 ID:8ViJ/Yjg
これは評じゃないですね、たぶん。でも点数付けることができましたので。
本当は全部に点を入れたいような気もする優柔不断をお許しください。
3点
>>166-167 「’’カーク!!!」
「日曜日」「休日」はなくても、梁山泊スレにおいてはお題「休日」なのは周知なので成り立つ
のではないかと思ったのですが、お休みとは思えないテンションの高さに3点。
ジョイス興味ありながら読んだことないのですが、この詩はバロウズ風味も入ってるんでしょうか?
バロウズだって1冊しか読んでないしよく分かりませんが。
2点
>>163 「ヘーゲル3丁目6番地」
はぁヘーゲル。なんだか何かありそうな気がしてきました。イデオンの元ネタはイデーなんだろか。
ヘーゲルはなぜ宗教家ではなく哲学者でいられるのか……?もやもや具合が出ているかなと。
>>179 「休日」
旅慣れてるんですね、なんて感想は詩の評価とは関係ないのですが。
1点
>>180 「冬の帰還」
この詩でわたせせいぞうのイラストを思い浮かべる貧困な自分に鞭打つ意味で。
215 :
名前はいらない :04/01/05 00:09 ID:S2efR+L1
---------------終了--------------- お疲れ様です。では結果発表。 6点 >163 ヘーゲル3丁目6番地 >166-167 ’’カーク!!! 5点 >176-178 だるい午後 3点 >179 休日 2点 >168 休日の朝に >181 恋人 >182 今日は休日 >183 . . . o >195 某庭園にて 1点 >170 さよならは何度でも・・・ >180 冬の帰還 >191 ハッピーサンライズ >196-197 休日は朝 確認をお願いします。
>>215 休日は朝 は2点 206と213が1点ずつの採点。
他は正しいかと思います。他の方々にも確認してほしいですが。
>216を踏まえ。 「休日の朝に」 は1点だと思われます。あとはいいと思います。
219 :
215 :04/01/05 00:50 ID:S2efR+L1
てなわけで、私がその
>>163 の作者なんですが。
お題とか期日とか、適当に決めてよろしいのでしょうか。
10分待ってみて、それから決めます。
222 :
名前はいらない :04/01/05 01:01 ID:S2efR+L1
>>220 おめでとーございます!
適当にどぞー。チャンプはあなただ!
ゃあとりあえずの案を。 お題は無改行詩。とにかく無改行詩を作って欲しいんです。 何故かというと、私がねじめ正一の詩のファンだからです。 読みやすい形で改行するのはアリです。というか長くなる場合にはそれしか ないでしょう。基本的に無改行の形にしてくれれば結構なんですが、どうで しょうか。 締め切りは平成十六年一月十二日いっぱいという事で。どんなもんでしょうか。
224 :
曾村益廊=通☆行人 :04/01/05 02:57 ID:EZeHp99/
『’’カーク!!!』がまさかチャンプになるとは思わなかった。 気に入ってくれた方ありがとう。 お題は日雇いくんが決めたもので異論はないよ。 ジョイスやバロウズはめんどくさくて読んでないからそれについては言うことなし。 では。
>>224 同率チャソプだった場合、投稿の早かった者がお題を提出するのですよ?
異論もクソもないのです。
>>2-3 のルールを熟読しましょう。
226 :
実際何も考えてない :04/01/05 05:54 ID:xUVhO2HJ
え、ああ。それとこれとは別なんだけど、どうだっていい事だとは思わない。君は何もわかっていない。実際何も考えてない。 要するにどこまで言葉で伝えられるかなんて問題じゃない。俺の怒りが見つけられるか?空を見てみろよ。 こんなに青いのに俺の気分は晴れないんだ。気分が晴れない人間が何千人もいるんだ。 元はといえば俺は風邪気味で鼻水は止まらないし、咳もさっきから止まらないよ。コホッ・・ン ゴホン!ほらな。 要するに俺が言いたいのは、意識が低いんじゃないかって事だ。別に何がという訳じゃないさ。わかるだろ? 俺達は俺達が住む地球の事を知っておかないといけない。そんなの最低限必要だ。でも何もわかっちゃいない。 実際何も考えてない。どうして、不公平なんて言葉が存在しなきゃいけないんだろうか。みんな同じ青の下なのにおかしくないか? 昨日家に帰宅してな。リビングで妻が首吊ってたよ。あいつも、何も考えていなかったよ実際のところは。 どれだけ俺が迷惑するかわかってるのか。あまりの気分の悪さに吐いたし、ビールは喉を通らなかった。 警察を呼んだら色々と聞かれたよ。俺にはしないといけない事が沢山あるのに。俺もお前も誰も実際何も考えてない。 何も考えてない。え?違うか?実際はな、何も考えてないんだよ。ほら仕事しろよ。
227 :
障害 :04/01/05 12:27 ID:d9h1ewVE
<html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=Shift_JIS"> </head> <title>障害</title> <body> <marquee> 澄んだ空の中で 乾いた風を透かして見つめ 時を止めていた 誰も何も言わずに 俺はここで 俺が俺であるまま 今の俺とさよならしよう 何を求め 何を探しているのか分からない何かを もうずっと前から探しているような気がしている それは永遠に俺には届かない それは簡単に俺には分からない のだろう 遠い鼓動 聞こえる? ほら 鼓動 今更オタオタしたって始まらない 大きく息を吸い 何も考えないで生きていってみようか </marquee> </body> </html>
228 :
"障害"作者 :04/01/05 12:28 ID:d9h1ewVE
無改行によって意図しない変な所で折り返されるのが嫌なのでこのような形ですみません。
御面倒でなければエディタに
>>227 をコピペして拡張子html(a.html など)で保存してみてください。
ブラウザから見るとお題に沿った形になっていると思います。
229 :
名前はいらない :04/01/06 04:08 ID:a5r7hw3Z
↑これこそ詩だな。
230 :
聖河 :04/01/06 11:48 ID:6yrFCIC/
地面から五〇センチメートルの高さまでにケニーの世界は集約されていた。ケ ニーは七歳だったがケニー自身は自分がバラナスィのこの露地に生れて既に七年 もの年月か経過したことなど全く知らない。ものごころついたときからケニーは このバラナスィの露地でピンク色の朝日とオレンジ色の夕日に身を晒し雨季の雨 に心の奥まで打たれている自分の存在を自覚するようになったがそれはただこの 露地で自分が足のよじ曲がった物乞いとして以外に生きてゆく道は無いと言う事 を何となく受入れただけにすぎなかった。自分の物乞いとしての立場をケニーは 運命的なものだと言う風におぼろげながら認識してはいたがその運命がカースト と言うこの国独自の制度によってもたらされたものだと言う事には気付いてはい ないし恐らくはこれからも気付くことはないだろう。ケニーにはそんなことより 自分が今日をいかにして生きるかのほうが大切だった。母親の記憶は何となくケ ニーの頭の中には残っているがその死んだと言うより突然いなくなった母親はケ ニーが三歳でようやく両手を使って下半身を引摺り臀部を堅い石畳の地面で磨耗 させながら露地に住む者達とは明らかに違った服を着たアメリカンやフレンチや ジャパニーと呼ばれている人間達に向かって手を差し延べ喜捨を求める事が出来 る様になった頃に姿を消した。露地でケニーや母親と一緒に生活していた大人達 が母親が姿を消してからケニーに食べ物を与えてくれるようになったところを見 ると母親は死んで聖河に水葬にされたらしい事がわかった。大人達はしばらくの 間ケニーに食べ物を与えながら河のほうを見ていてケニーは大人達のその目を見 るだけで自分と直接に血の関わりを持つ者が一人もいなくなってしまったことを 察したのだ。露地にはケニーと同じ歳くらい出足のよじ曲がった少年が他に三人 いた。ケニーは母親が聖なる河に消えてしまった頃からその少年達と行動を共に するようになり桃のように鮮やかなピンク色の朝日が炎のようなオレンジ色の夕 日に変わるまで一日中バラナスィの露地を旅行者がもたらす喜捨求めて這い回っ
231 :
聖河 :04/01/06 11:49 ID:6yrFCIC/
た。ケニーと言う名がついたのもこの頃だった。ケニー達四人に五ルピーつづ喜 捨をくれた若いジャパニーの男女二人のうち男の方がケニー達四人にそれぞれ名 前を付けケニーの他の少年達三人のうち兄弟の様に似ている二人にはそれぞれに はガンタンクにゲッタースリーと言う名が付けられ一番身体が小さい残った一人 にはR2−D2という名が付けられた。その若いジャパニーの男がそれから一週 間ほど露地でケニー達をその名で呼び少年達が反応する度に五ルピーづつの喜捨 をくれたのでケニー達四人はその若いジャパニーがいなくなっても互いの事をそ の名で呼び続ける様になった。ケニー達は露地で大人達から呼ばれるヒンディー の名前よりもジャパニーが付けた名前のほうが自分達には合っているような気が したのだ。ケニー達の他にも露地にいる大人達は物乞いとして何とかやって行け る様に生れたばかりの赤子の手や足をよじ曲げたり切ったりしてはいたがその赤 子の大多数は伝染病や灼けつくような暑さの前に倒れ命を落とし手足を縛られた まま聖河に流されていった。生き残る子供は少なかった。露地を数限りなく徘徊 している牛達は宗教的象徴であるシヴァ神の乗物だった。ケニー達はそれらの牛 を避けながら露地を這い回ったがそのこの世には何も怖いものはないと言った感 じで露地の大部分を占拠している馬鹿でかいその動物の隙間を縫って露地を這っ ていくと牛がいないところには必ず牛糞が落ちていた。ケニー達四人は牛糞を見 つけるとその長い年月の間に地面との接触によって皮膚が硬化してしまっている 不安定な臀部を浄なる右手だけをついてバランスを取りながら自由になったもう 一方の不浄なる左手で捏ね回し脇へのけた。べとべとと粘る体液と原形を止めて いない繊維質および有機物の絞りかすより構成される半固体状のそれら牛糞はケ ニー達の掌や爪にまとわりついて悪臭を放ったがケニー達は別にその牛糞の臭い を露地に自分達が生を受けて以来いやもっとこの亜大陸にカーストが存在する様 になって以来このバラナスィの露地を包んでいる日常的な臭いだと思っていたの
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聖河 :04/01/06 11:50 ID:6yrFCIC/
でそれを悪臭だと感じることなどはなかった。ケニー達がそうやって身近に親し んでいた聖なる牛糞が建物の壁でのされて乾かされ牛糞売りの手で燃料として売 られてバラナスィの何処かの家庭で食事の準備に使われるであろう夕刻にケニー 達は良く川岸の沐浴場へ降りていき四人で夕日を眺めた。オレンジ色の夕日は聖 なる河岸にある全てのものに火を点け炎を立ち昇らせてでもいるかのように荘厳 に沈んでいき沐浴場で聖なる河に浸かって沐浴している者の人影を赤黒い逆光に 浮び上がらせていてケニーはそんな沐浴場の様子を見ているだけで自分がいまこ こに生きている自己の存在を強く感じる事ができた。ケニー達四人の露地におけ る最大の天敵は聖なるシヴァ神の乗り物として崇めたて奉られ敬われている牛に 比べて階級的に低く蔑まれ差別されている犬達だった。存在する全てが狂犬病に 冒されているようなまるで不良少年のようにひねくれて狂暴な犬達はケニー達と 同じ様にいつ雨季の伝染病や飢えで死ぬかもしれないと思っているのか厭世的で 刹那的に人間に対して吠えていたが身の丈が自分等とさほど変らないケニー達四 人に対しては優越感を露骨に表面化させ激しく憎しみを込めて吠えまくった。他 の大人や五体満足な人間が回りに居さえでもすれば何とか襲われる前に追い払っ て貰えるのだが運悪くケニー達四人だけの時に犬どもと出喰わしたりすれば食い 殺されかねない。露地を徘徊する犬達は火葬されぬまま聖なる河に水葬された死 体により人間の肉としての味を知っているらしくケニー達を睨み追いかけてくる 時の目付きには明らかに強者が弱者を襲い食しようとする時の独特の殺気が満ち 溢れていた。あいつらに喰われるかと思うとゾッとするねとガンタンクが言い他 の三人は何も答えなかったが皆考えている事は同じでありケニーは自分の下半身 から不自然に後方に伸びている血は通いながらも何の役にもたたない足の腿の部 分を浄なる右手で撫で擦りながら膨らはぎに喰らいつく犬どものエナメルの様に 鮮やかな白さの牙を想像して骨が浮き出ている背中と機械工場のウエスの様に汚
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聖河 :04/01/06 11:51 ID:6yrFCIC/
れ切ったシャツとの間に冷たい汗を掻き体を震わせながらそんな事になるのだけ は嫌だと強く思った。この頃からケニー達四人は何となく露地に住む大人達とは 疎遠になり四人だけで自活的な生活ができる様になったがそれは物乞いとして生 きていくコツの様なものを覚えたからでありそうして考えてみると自分達が他の 人間の様に交互に前方に送り出して歩くことができないただ引き摺るだけの足を 持っている事がとても有利な事の様に思えてきてこういう状態に自分の身体を加 工してくれた今となってはもう顔さえもよく覚えていないガンジスの濁水を構成 する有機物の一部となってしまった母親に感謝した。ケニー達四人は朝起きると まず旅行者を探した。旅行者はケニー達四人にとって水の枯れない井戸でありそ の中でもジャパニーは石油が浮き出る油井戸だと言えた。旅行者を見つけるとま ず近付いていくのはゲッタースリーでありケニー達他の三人は建物の影に隠れて 待つ。ゲッタースリーは旅行者の同情をひく悲しげな表情を作るのが一番うまく 俺達がこうして脚もなく生と死の間のぎりぎりのラインで生きていかなければな らないのはお前達の国がそんな風に裕福に旅行して遊んでいられるほど儲かって いるせいだと言う訴えを満面にたたえた絶妙の表情で旅行者に浄なる右手を出し て迫る為に旅行者は必ずと言って良いほど何十パイサかのコインをゲッタースリー の掌に乗せる。旅行者がジャパニーであれば例え最初に与えられた金が一ルピー という大金であってもゲッタースリーはもう一度右手を出し大抵のジャパニーは 勝手に悲しそうな顔をしながらさらに金を出す。ゲッタースリーが感謝の意を表 してもらった喜捨を額に当てた瞬間がケニー達三人の出番の合図でありケニー達 三人は通常の人間が早足で歩くほどの速さで旅行者に這い寄り一斉に右手を出す。 旅行者は瞬間的にパニックに陥るがR2−D2が縋る様に服を引張ったり身体に 触れたりすると条件反射的に金を出してしまうのだった。ケニー達四人はそうし て日々自分達が生きていく為に必要な僅かばかりのマサラやチャパティーを買う
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聖河 :04/01/06 11:52 ID:6yrFCIC/
為の金を旅行者から徴収していった。露地から一歩でも遠くへ行ってみようとす るガンタンクやゲッタースリーの意志とは裏腹にケニーはこの露地にとどまって 少しでも自分について考えてみようと思い始めていた。そんなケニーに対して二 人は強く誘う事はせずにいつも四人が寝ているバラナスィの堅い石畳を敷き詰め ただけの路上にとどまり必要最小限度の喜捨を求めるためだけにしか露地を徘徊 しなくなったケニーを尻目に二人だけで喜捨を求めに遠出する事が多くなった。 R2−D2は露地でケニーと一緒に居たりガンタンク達二人と光が吹き零れる程 に満ち溢れた沐浴場や露地を出てすぐの大通りを横切って南側の露地やゴドウリ ヤーの交差点にまで出掛ける事があったが生来のその何者でも受入れる悪意を持 たない素直な性格のせいか四人の中で八方美人的な立場になることは決して無く 同じ様に脚を引き摺る四人を繋ぐ安全確実なロープとしてケニーを孤立させる事 は無かったしガンタンク達二人にケニーに対する不信感を抱かせる事も無かった。 三人とも四人の間に無くてはならない重要な存在としてR2−D2を大事に思っ ていた。ゲッタースリーとガンタンクは暗くなってから四人のねぐらである石畳 の上に戻る事が多くなり始め次第に食べる物が派手になり身に着けるものも新し くなっていった。二人と一緒に出掛けてもオレンジ色の太陽が聖なる河に沈み夜 の暗さが訪れる前には石畳の上に必ず戻ってくるR2−D2の話では二人は麻薬 を秘密理に旅行者に売る仕事を時々露地に来てはケニー達四人に菓子をばらまき 口にインド葉巻ビディーを咥えているうさん臭い笑顔の中年の親父に頼まれてやっ ているという事だった。夜遅くマニカルニカー沐浴場の近くで旅行者と落ち逢い ビディー親父から頼まれたブラウンシュガーやスピードやアシッドを渡して金を 受取りビディー親父の所ヘ届けるただそれだけの仕事を頼むのに明確な身体的特 徴があり金を持って逃げる心配は全く無く誰にも怪しまれる事は無いガンタンク とゲッタースリーはうってつけなのだろう。なぜお前はやらないんだとケニーが
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聖河 :04/01/06 11:52 ID:6yrFCIC/
聞くと僕は何も見えなくて吸い込まれそうな暗さの夜が怖いんだとR2−D2は 言いその言葉を証明するように暗くなる前には必ず露地の石畳の上に戻ってきて ケニーに寄添う様に身体を傾けてガンタンク達二人が戻ってくる頃には大抵睡り に陥ちていた。ケニーにはまだ自分がこれからどうやって生きていくかこの先ど うなっていくかについての結論は出ていなかったがバラナスィの街を溶かそうと するほどの強烈な太陽光線を避ける様に物陰に潜んで露地を通る人間や牛や旅行 者達を見ながらその事について時々考えてみることは忘れなかった。そのケニー の疑問に対して出る解答は何一つとして無くそれがこのインドという国の在り方 そのものである階級制に帰結してしまうという事をケニーは知らないし知る術も 無かった。巨大なパラドックスを含んだこの慣習がこれから無くなる事はないし 万一無くなったとしてもケニーの生活レヴェルが向上する事は無く物乞いの赤子 は今迄通り身体の何処かを潰され続けるだろう。ケニーは第一自分より上の階級 の暮らしを全くと言って良い程知らなかった。無知はただ無欲だったのだ。ケニー はいつの間にか自分について考える事を忘れ始め以前と同じ様に露地を歩く旅行 者達から喜捨を求めたりする生活にもどった。ケニーにはそれしか出来ることが 無かったのだ。或る朝いつもの様に石畳の上で早い時間に睡ってしまったR2− D2と身を寄せ合いながらケニーは睡りに吸い込まれていこうとしたが何故か寝 付かれなかった。目を閉じるとシヴァやクリシュナやガネーシャやハヌマンやブッ ダなどのヒンディーの神々が次々と瞼の裏に現れて悲しそうな表情をしたままケ ニーの方を見ていてその中でも特にいつもは優しい眼をしている猿頭のハヌマン や象頭のガネーシャまでもが悲しそうな瞳をしてこちらを見ているのでケニーは 何となく嫌な予感がしたその嫌な予感が的中したのかガンタンクとゲッタースリー はいつまで経っても石畳の上に戻ってこなかった。夜の闇が次第にブラックコー ヒーの要な艶消しの濃さを失いストレートティーの透明さに変わっていく様に明
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聖河 :04/01/06 13:23 ID:6yrFCIC/
るさを帯び始めるとケニーは睡眠不足でしょぼついた瞳を擦りながらいてもたっ てもいられなくなりまだすやすやと寝息をたてて睡っているR2−D2を揺り起 こしてガンタンク達が戻ってこないから一緒に探しに行こうと言った。まだ薄暗 い露地はあの狂暴な犬どもが出そうで多少怖かったが二人は沐浴場に向かって這 い始めた。ケニーは睡くR2−D2は起きたばかりと状況は違ったが互いに重い 身体を引摺りながら次第に青い透明な色を混合させ始める露地を沐浴場に向かっ て奇妙で根拠のない焦燥感を持ちながら進んでいった。ガンタンク達二人が何か いつもと違う状況に置かれている事は明らかだった。本当に二人が沐浴場に居る かどうかは判らないがあの死者を灰にし天空の彼方へ送り河へ撒き散らし回帰さ す為の火葬場が在るあのマニカルニカー沐浴場に行きさえすれば全てがはっきり する様な気がした。まだ朝早い露地には牛が横たわり眠っていて運良くあの恐る べき犬どもの姿はなくケニーとR2−D2は進みやすかった。途中何度も牛糞の 位置を薄暗さの中に確認する事が出来ずにぼろきれの様なケニーの腰巻きやその 下のズボンは牛糞を潰し茶黄色にまみれた。マニカルニカー沐浴場にはまだ人は 出てなく空は白け切ってはいなかったが火葬場の脇に点在する中州の所に五匹以 上の犬どもがいてしきりにその餓えに満ち満ち骨が浮出た上半身を動かしていた。 ケニーとR2−D2は沐浴場に下りる階段の前でその様子を見ていたが犬どもの 間に見え隠れする鮮やかと言える程の色がもう殆ど無くなった空気によって明ら かになりそれがビディー親父から貰った金で買ったゲッタースリーのシャツだと わかると集まった犬どもを追払って動かないただの肉片となってしまったゲッター スリーとガンタンクを聖なる河に押し流したい衝動に駆られたが言葉を失ったま まただそこに座り尽していることしかできなかった。ケニーは左側から顔を出し た太陽に示唆された様に少しだけR2−D2の方を見るとR2−D2は瞳に大粒 の涙を浮べ犬どもが突つき噛み千切っている二個のもう動く事はないラグビーバッ
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聖河 :04/01/06 13:24 ID:6yrFCIC/
クの様な形の二人の屍体を見つめていた。ケニーはR2−D2の瞳から溢れ出て 頬を流れ落ち始めた液体を見たとたんに自分の中で押え切れなくなった何かが爆 発した様な感じがして衝動的に大声をあげた。沐浴をする為に集まったのかケニー の大声を聞き付けてきたのか判らないがルンギ一枚の男が沐浴場への階段を駆け 下りて来てガンタンクとゲッタースリーの死体とそれを突つき転がす犬どものと ころへ駆けていき自らの両足を振回して犬どもを追払った。無残な姿になった二 体の肉塊が太陽の下に曝された。やがて大人達が集まってきて一人のサドゥーら しき男が無残に喰い千切られたガンタンクとゲッタースリーを聖なる河に押し流 してしまう迄の一連の作業をケニーは黙って見ながら目の前で起っている出来事 が現実の事ではなくヒンドゥーの神々が仕組んだ悪戯の様な気がしていたが隣に いるR2−D2はただ肩を震わせ嗚咽し続けていた。ケニー達二人はやがて自分 達が四人で肩寄せ合うようにして暮らしていた石畳の上に戻ったがその日から一 週間程は何もする気が起きずに項垂れる様にして建物の脇で言葉も殆ど交わさず にいた。さらに何日か経ってビディー親父がケニー達にガンタンク達二人の替り をやらないかと話を持ち掛けてきたがケニーは当然の様に断った。それによって ガンタンク達がもたらしていた分の収入がなくなり更に四人で暮らしていた時よ りも喜捨が減る事により前の様な生活は出来なくなるのは分かっていたが危ない 橋を渡って犬どもに喰われるよりもまだひもじい思いをする方が良かった。ケニー は死ぬならばちゃんと傷のついていない綺麗な身体のままで聖なる河を流れて行 きたいと強く思う様になった。R2−D2はガンタンクやゲッタースリーの替り を求める様に性的な一人遊びを覚え喜捨が思う様に得られなくなった寂しさを自 らの屹立した単三乾電池の様な性器を浄なる右手て擦ったり石畳の上になすりつ ける事によって得られるその快楽にのめり込む様になった。ケニーもR2−D2 に気持ちいいんだよと教えられるがままに性器に刺激を加えやがて快楽の終焉へ
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聖河 :04/01/06 13:24 ID:6yrFCIC/
と向う為のその行為に耽るようになったがR2−D2のように心の中にできた隙 間を埋める為にではなくバラナスィの石畳と連なる大地との接触や一体感を楽し む為の行為としてその地淫とも地慰行為とも言えるものに身を委ねていった。雨 季が始まりやがて終わると二人は寂しさとひもじさの二人だけの生活にも慣れ始 めた。R2−D2はまだ寂しそうだったが次第に感情を安定させていきそれと重 なる様にR2−D2はひとりのジャパニーと知り会った。片足を引摺り杖をつい て露地を歩き回るビディー親父と恐らくは同じくらいの年であろうそのジャパニー は喜捨はともかくR2−D2が酷く気に入ったらしくやたらと金は勿論の事食べ 物や着る物をR2−D2に買い与えた。ケニーもそのおこぼれにあずかることに よってガンタンク達が危ない橋を渡っていた時以上に生活が潤ったがそのジャパ ニーの一体何を考えているのか判らない表情と細い目の奥にある瞳が良く読取れ ないのでケニーは無邪気にその男と行動を共にするR2−D2を尻目に今までど おりのリズムで自分なりの生活を続けた。そのジャパニーがR2−D2を色々な ところ連れ出すようになって三週間程経った或る日ケニーはR2−D2に今日あ のジャパニーが泊りに来いって言うんだと打ち明けられた。泊りに行くってジャ パニーの泊っているホテルの俺達の様な物乞いが入れて貰える訳無いじゃないか とケニーは極当り前にカーストの問題を持出してR2−D2をさとしたがそれは 物乞いのR2−D2と一緒にいるところを見られる事によってそのジャパニーに かかる迷惑に対して危惧したからでは無くただ単にケニーは一人でこの石畳の上 で睡るのが嫌だったからだった。大丈夫だよあのジャパニー家を借りたらしいん だとR2−D2は言い露地の裏手にある空家を丸々一軒その男が借りきった事を まるで自分の手柄ででもあるかの様に語りそれにあのジャパニー自分の子供が死 んだんで寂しいみたいなんだと言った。ケニーはそれを聞きあの男のお陰で小綺 麗になったR2−D2のなりを見て少し羨ましく思ったが尻を庇いながら這う不
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聖河 :04/01/06 13:25 ID:6yrFCIC/
自然なR2−D2の動きと真新しいそのズボンに付着している赤褐色のシミを見 てR2−D2とジャパニーの関係に懐疑心を抱きながらもR2−D2が自分から 言う迄そのことについて聞くのはよそうと思いR2−D2がケニーへのお土産に と持ってきたジャパニーが作ってくれたらしいジャパニーの料理を珍しく思いな がら食べた。R2−D2はその日から週に二晩多い時には三晩も露地の裏手のジャ パニーの家に泊る様になりとりあえずR2−D2がそうすることによって二人が 飢える心配はなくなったがR2−D2がいない夜をケニーはさして寂しいものだ と思わなくなった。ケニーはあまりR2−D2に精神的に依存しないで自分ひと りでも生きていける様になりつつあった。ケニーは朝夕沐浴場に行き沐浴する様 になった沐浴場で聖なる水を浴び自分が浄化される事によって生きた一つの存在 として自分の感覚全体が鋭敏になっていく様な気がした。ケニーの中の何かが変 りつつあった。いつもの様にR2−D2があのジャパニーの男の家に出掛けて行っ た翌朝ケニーは露地に住む左腕の無い唖のババァに叩き起こされた。ババァに引 張られて行った場所は露地の裏手のジャパニーの家でその前にゴミの様に捨てら れていたのは紛れもないR2−D2でありその小さな身体の中で昨日まで脈打っ ていた心臓は停止していた。屍体のか細い首の部分には紫色の内出血のラインが 首輪の様に引かれていて家の中には当然の様にあのジャパニーの姿は無く何処か に行方をくらましてしまっていた。ケニーはおろか露地の誰にもあのジャパニー の男を探す為の方法は無かった。露地の大人達に抱えられ聖なる河迄運ばれる太 腿に固まった血液をこびりつかせたままのR2−D2の亡骸の跡に着いてケニー は沐浴場までの道を這っていった。ケニーは遂に一人になってしまった。厳密に 言えば露地には自分と同じ階級の大人達がいてささやかながらケニーの力にはなっ てくれたが同じ様に潰された足を引摺り露地を這い回る者すなわち自分と同じ世 界を共有できる者は一人もいなくなってしまった。ケニーは毎日朝夕の沐浴を続
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聖河 :04/01/06 13:25 ID:6yrFCIC/
けた。聖なる河の濁った水に浸されバラナスィの激しい太陽に照りつけられ堅個 な石畳の上で擦られ続けたケニーの衣服は風化してしまった石像の様にボロボロ になったがケニーはそれでも毎日の沐浴を続けた。聖なる河の汚れ濁った水で自 己存在の罪や友達を失ってしまった寂しさを全て清め洗い流し回帰させてしまお うと思っていたのだ。口元から引き出したチューインガムの様に長くだらだらと した太陽の暑さが爆破された貯水タンクの水の様な雨に冷やされるバラナスィの 雨季が訪れケニーはその露地をただの下水路に変えそこに存在するもの全てを洗 い流してしまいそうな程の豪雨の中であっても毎日沐浴場に出掛けた。ケニーの 死に対する恐怖感を少しでも和らげるものは聖なる河の水に身を浸すこと以外に 何もない様な気がしたからだケニーは沐浴によって恐怖心を中和させながら日増 しに無気力になっていき喜捨を求める為の演技力も鈍ってきたためにもともと荒 んでいた生活自体がさらに低落していった。或る朝起きてみるとケニーは自分の 腰の辺りが白濁色の軟便にまみれているのに気付いた。腸の中を何かが爆発した 様に鋭く刺す痛みが下半身を支配していた。ケニーは悲痛な痛みに犯された表情 を浮べたが露地を通る旅行者や牛引き達は軟便にまみれたケニーをそこに存在し ていないものの様に黙殺し決して近寄らなかった。ケニーは自分が血の通わない 無機的な物体に成り下がった様な気がして悲しくなった。そんな痛みの中でもケ ニーは習慣として自らに課した沐浴をしなければならないという義務感の方が下 腹部の痛みより遥かに強く朝まずめの露地のひんやりとした空気の中を蝸牛が這 う様な動作でゆっくりとマニカルニカー沐浴場へ向かって進み始めた。苦痛に震 えるケニーの身体は端から見ると全く動いている様には見えず一時間に僅か数メー トルしか前に進む事ができなかった。やがてバラナスィの太陽は次第に高さを増 し垂直に真上からケニーを照りつけた。ケニーはその太陽の非情さに堪え切れな くなったと言った感じで前のめりに倒れ込んだ。白い牛の脚にぶつかりその鈍器
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聖河 :04/01/06 13:26 ID:6yrFCIC/
の様な堅いひづめで蹴られケニーの左腕の皮が捲れ肉が露出し血が流れ出たがケ ニーはそれでも沐浴をしに行くと言う決意を断念する事はなく両肘を少しづつ前 へと繰り出し石畳にちいさな血痕を付着させながら全ての点において自分はこの 聖なる白い牛にはかなわないのだと言う事を悟った。牛から少し離れる事ができ たあたりからケニーの両腕はもうすでに感覚を失くしていてケニーの中にはただ 犀の角のようにシヴァの槍のように沐浴場脇のリンガの様に沐浴場へ向かって進 もうという鉄の様に固い意思があるだけだった。無意識のうちにずるずるとわが 身を摩耗させながらケニーは自分がこのバラナスィに生を受けて以来自分の身の 回りで起こった色々な出来事を思い出してみようとしたがそれらの回想の全ては 全て死んでしまった自分と同じ形の影を持つあの三人に帰結してしまいそれらの 自分の身近に起きた死が全て今の痛みや苦しみをもらしているのだとさえ思えた。 ケニーは自分を産んだ母親を思い出してみようかと思ったがいつもの様に顔形を 思い出せる事は決してなくただその柔らかだった乳房の感触とそれをつつむ階級 に相応したくすんだサリーの色を思い出しただけに過ぎずやがてその微かな母の 思い出も下腹部を支配している苦痛の波に押され飲み込まれ消えてしまった。思 えばケニーはずっと一人だったような気さえした。ケニーはただ這い続けた。這っ ているというよりも死にかけた尺取り虫の様にただじりじりと少しづつ動いてい るだけにすぎなかった。ケニーは次第に自分が聖なる河に沐浴をしにゆくのでは なく聖河の聖なる濁水に浮かび流され死ぬ為にこうして進んでいる様な気がしは じめた。ケニーは呼吸と心臓の鼓動を停止させ河の有機物となってベンガル湾の 海水の成分となる自分の腐敗の過程を想像してみた。聖なる河で死ねるのならそ れでも良いとケニーは次第に午後の赤みを帯びた空気の中でそう思った。ようや く聖なる河が見える場所へ来ると夕まずめに沐浴している者が全て帰り支度を始 めていて河につかっているのは誰一人いなかった。もうすぐだもうすぐ聖なる河
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聖河 :04/01/06 13:39 ID:6yrFCIC/
の水を身体中に纏い血が滲みこびり付き聖なる白牛のひづめで傷付けられたこの 熱く痛む左腕を冷やす事ができるんだと思いケニーは少し安堵し舖伏する身体を 支える両腕に自然と力がこもった。ケニーは沐浴場へと下りる階段の前で逆さに したポリバケツの様な形で再び両手をついて自らの身体を支えながらこの石段を いつもの様に両手をついて降りて行けるだけの体力が自分の中に残っているかど うか考えた。赤黒く夜の闇に包まれかけた河岸の冷たい空気はケニーの思考をク リアで明確なものにしたがアル中のように震えている両手に残された筋力でその 階段を下りる方法はなかった。天国から地獄を見る様に果てしなく下に位置して いる様に思われる河砂の沐浴場を見ているとケニーの頭の中にひとつの考えが浮 かんだ。というよりケニーにはそれしか沐浴場まで下りる方法は残されてはいな かった。ケニーは決意を固めると頭の後ろで両手を組合わせ刃物の様に鋭く曲げ られた両肘で頭全体を抱え込んだ。その刹那よろめいたケニーの身体は階段の段 差によって生じている目の前の空間に投げ出され引力と石段の反作用的抵抗のま まに身体のあちこちを石段の最も鋭利な角の部分にぶつけながら一気に河砂の上 まで転げ落ちた。痛くはなかった。ケニーにはもう既に身体の痛みを感じる神経 が麻痺してしまっていたのだった。ケニーはこのまま自分を染み込ませてしまい そうな心地好い河砂の上でずっと横たわっていたいと思い心が揺らいだが聖なる 濁水へ向けての鉄の様な固い意思はまだ完全にはなりをひそめてはいず聖なる牛 に蹴られた左腕だけではなく至るところから血が流れている石段でぶつけた両腕 に再び意識を集中させ力を込めた。肛門のまわりが湿っていてそれは石段から転 げ落ちた衝撃で自分がまた軟便を垂れ流したのだとわかったがその軟便が自分が 生きたままこの世に残せる最後のものだと思いケニーはその軟便から離れる様に 進み始めた。シヴァ神の持つ槍の様に犀の角の様に河面のきらめきの手前に見え るあの祠の中のリンガの様にただひたすら堅固に前に進もうとケニーは思った。
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聖河 :04/01/06 13:39 ID:6yrFCIC/
やがて河砂の窪みに溜まっている少量の聖なる水がケニーのボロボロの衣服に浸 透し身体を冷やすと骨を砕く様な身体の痛みや下腹部をファシストのように傲慢 に支配している苦しみも少しずつ薄れていった。不浄な痛みや苦しみは水に触れ る度に浄化されケニーが毎朝ここで感じる浄罪の至福になり変わっていく様だっ た。やがてケニーは念願であり人生の最終目標であり終の場所たらんとする聖河 へ辿りついた。ケニーは聖なる河の濁水に全身が包まれていく喜びを味わいなが ら少しづつ水の中へと身をひたし身体を委ねていった。全身がほぼ河水を纏い首 だけを河面から出した状態にケニーの身体がなったとき深い安堵の溜め息ととも にケニーの全てが終束しケニーを一日中支えていた意志が音もなく消滅した。も うケニーではなく今さっきまでケニーであったその有機体は飛沫を上げて倒れ河 の水にたゆたった。その瞬間ケニーの屍体は聖河と同化した。何処か遠くからドッ プラー効果を伴った犬どもの声が聞こえてきてその夜の暗闇の中で並んだふたつ の黄色く光る眼が何組も存在感を失ってしまっているかってケニーであった屍体 を目指して走りざぶざぶと飛沫を上げて近寄り喰らい付き屍体を浅瀬に引き寄せ 噛み千切り始めた。微かな月の光りが犬どもの血や肉にまみれた牙を闇の中に浮 き上がらせたが聖河はいつも通りに多くのものを抱え込んだままゆったりと流れ 続けていた。
244 :
不在の家 :04/01/06 18:30 ID:iLWrdha8
俺が幼かったころのかかりつけだった医院が今は無人で道路に面した庭も 草ぼうぼう軒には蜘蛛の巣も厚くぶらさがり一面ガラスのドアには遮光カ ーテンがかけられて覗くことはかなわず俺はかつてその家にいた一家を記 憶の底から呼び起こそうとするすぐ尻ぺたに注射を打つ四角い顔の中年男 髪をふくらまし眼鏡をかけて薬品を軽量していた彼の妻俺よりいくつか年 上でピアノを弾いていた彼の娘を 白く錆をふく鍵穴らしい形の鍵穴は差し込んだピアノの鍵で軋みながらも 開錠される外よりも厳しく冷え込む玄関を通りかつて火鉢のあった待合室 にゆく積み上げられた木箱段ボール箱視力検査表は黄変してそりかえり押 さえた俺の指の下で木片のように砕けるなかなか滑らぬ引き戸をがたつか せ俺は診察室へ入るガラス製の劇薬庫に並ぶ七つの褐色の小瓶そのうち一 つを盗んでやろうと思うが扉は開かずあきらめた俺は居間へむかう あのころ限りなく広く思われたせせこましい空間はそれでも吹き抜けの壁 高く窓からの光に階段とピアノの表面に積もった埃が輝いているついに俺 は思い出すことに成功する注射の前の医者のひょうきんな冗談ビーズ刺繍 のカーディガンを着た奥さんが紙にくるんで渡してくれた菓子うるさいガ キと延々と神経衰弱をしてくれた娘の高かった上背もう朽ち倒れているが 庭に鉄棒があったこと 俺は俺に思い出された背の高い娘と共に二階へ上る無人の家の一階はしん しんと冷えているが階段の途中あたりから室温が急に上がる藤製の夏の枕 ホンコンフラワーと呼ばれていた造花の鉢埃除けの布が下げられたままの 鏡台めくりあげれば腐食した水銀の奥に映る中年の俺と背の高い娘俺たち は赤いスチールの回転椅子に座ってくるくる回るくすねたばかりの褐色の 小瓶も上着のポケットの中で俺たちと一緒にくるくる回る
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終わりますればはじめに還れ :04/01/07 15:15 ID:/ZifjkNR
ビルとビルを高空で直結した裏返しの下水管を徘徊する鶯をガーゼで包み燻したような 涙流れたからといって今以上のことはまったくなんにもすべからくいかようにもすべし と言えど私たち回るつもりでここまで来ましたからには要開独という立看板の文字あつ らえの服毒本改行と改頁の順番を揃えましょう時に人は相変わらず惑うのだからかつて
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あかし :04/01/07 23:43 ID:BMGmxd6v
生きている証 僕の生きている証 生きている証 僕にも血が流れてるんだ 生きている証 生きている証 生きている証 空が好きだ 海が好きだ 山が好きだ 何もかもが大好きだ 君がいとしい いとしい 君と 生きる 生きている証 生きている証 生きている証 血が流れている 僕の体の中 君の体の中 直接見 ることはしないけど 太陽に透かせば 見える気がする 生きている証 生きている証 生きている証 生き ている証 きらめく言葉を生み出しても ネットの流れに流されたり 命の証 生きている証 今ここで生きて いる 君と 生きている証 生きている証 生きている証 生きている 血が流れてる 君をいとおしいと思う 生きている証 生きている証 生きている証 生きる 生きる 生きる いきる いきる 生きる 生きる 病 院のベッドに寝たきり 四角く切り取られた空ばっかり見てる たまに来る 君にいとおしく感じる 君は黙って りんご剥き 僕の口に運ぶ 生きている 生きている証 生きている証 生きている証 生きる証 生きる証 生きたいと思う証 僕の体を流れる血は 生きていたいと願う このまま君と居たいと願う このまま このま ま このまま君と居たいと願う 生きている証 生きている証………………そばにいる君の姿は前に較べて ぼやけてきている 頭もぼけてきている 君といたい 君といたい 君といたい 君といたい 君といたい 君 といたい どんなに痛い言動放つ僕を やさしく包んでくれる君といたい 君といたい そう願う気持ちが 生 きている証 生きている証 生きている 生きる 生きている証………………………………………………
247 :
Be alive :04/01/08 03:21 ID:cgyjcZhJ
今日も家に帰ってくる最近太り気味の私は少しばかりの運動として 12階まで階段であがることに決め一段一段やはり心に決めてはみ たものの灰色のコンクリートばかりを見ているとさすがに嫌気がさ してきて明日からは朝早く起きて普通に景色を見ながらウォーキン グする事にしようと早くも心変わりしながらもどうせのことだから 今日はやりきらなければ結局そのどちらも三日坊主に過ぎぬと自分 を鼓舞しつつ142段目の階段をのぼりきり今まさに8階と9階の 中間まできて折り返したところそこに殺風景なコンクリートに似つ かぬ花がそえてあったのでふと立ち止まり決してそれが綺麗だから 立ち止まったわけではない それはもしかするといや確実にこの冬ここで起きた飛び降り自殺の 死者に向けられた花束であろうと思いつつ塀から下を覗けば高所恐 怖症の私はその高さに震えたのではなくそんな馬鹿なことをしたそ の男の死者に鞭打ってはいけないが実際そんなことも無くむしろど のような動物においても自らの身を破壊することはないのに軽々し くも否軽々しくは無いのかもしれないが他に逃げ道はあるにもかか わらず袋小路に突っ込んでいき窮鼠猫を噛むことも無く逝ったその 負け犬否犬ではなくまた鼠でもないがそれ以下の人間に震えた こんな男のために花はその生涯を閉ざすことを余儀なくされまたそ の妻子も行くあてのない道の真ん中に放り出されそうして楽になっ たのはその男だけでもしかしたら輪廻というものは本当にあって今 ごろ何不自由ない家庭におぎゃと生まれその顔はもしや笑っている のかもしれなくて残された者は自らの行く末を案じなければならな い上にそんな男にも定期的に花をそえなければならない不条理さと さらにそんな理由の為にむしろどうせならば華やかな場面例えば結 婚式とか誕生日とか新装開店とかそういった類で登場したいであろ う生きる努力を蝕まれた花の不条理さを思うとかたやリストラされ 家のローンも随分残っていることなど何の逃げ口実にもならないと 気付いた男は無表情でそこを折り返し198段の階段をのぼりきっ た我が家に作り笑顔で「ただいま」と言えば妻は心からの笑顔で「 お帰りなさい」と言った
248 :
虹をもう一度 :04/01/08 03:31 ID:fKONWaIi
君は今、雨に打たれているんだろう。だけどその雨はやがて君の心をきれいに洗い流してくれる。君の悲しみは君だけのモノ=@誰にもそれはわかってもらえない。だからといって、君は一人ではない。 君は忘れたわけじゃないだろう。君にもかつては虹が見えていた事。君は忘れたわけじゃないだろう。昔も確かに長い雨が降っていた事。物事に永遠なんてないのさ。 この世の全ては始まりから終わりまで、巡り 巡り 廻り 廻る。君の悲しみだって巡り 巡り 廻り 廻る。そうさ、そして雨が上がればきっと見えるはず。 あの日の虹をもう一度 今は無くても必ずまた、訪れる。どんなに抗おうと絶望は幾度となく襲いくるように、希望もまた、訪れる。だから今は疑わずに信じよう。 あの日の虹をもう一度
249 :
労働 :04/01/08 12:32 ID:C21X5yy8
ぴんぴらぽん ぽんぽらぴん ぴこぴこ ぽろぽろ ちちきちき 機械は動く ラインは動く 機械のように僕らは動く たとえ壊れてしまっても いくらだって代わりはいるさ 動く 動く 機械は動く ラインは動く 僕らは動く ぴんぴらぽん ぽんぽらぴん ぴこぴこ ぽろぽろ ちちきちき ぴこぴこ ぽろぽろ ちちきちき
250 :
244 :04/01/08 18:29 ID:+z1BFaKj
>>244 の訂正 第一連五行目 「軽量」→「計量」
気づくの遅くてすみません。
P1 わかったようで、わかっていないこの道を俺はどこから来て、どこへ向かって歩いているのかなんて、実は誰も分っていないのだから、白昼に自動ドアを行ったり来たりして幻を追いかけたり、闇夜に眠る森から窓硝子を開けて冷気を吹き込んだりと、茶メ気な面もあるけれど、
P2 いつも微かな向かい風に耳鳴りのような予感だけを頼りにして、世界中、それも絶え間なく、狂いなく、真面目に往きとどいているはずなのだが、それはプラットホームで時計を繰り返し見てはジタバタするサラリーマンや、OL、
P3 待ち合わせの泉に佇む娘にとって俺は、会社よりも恋人よりも非情に切ない間柄になるようで、
P4 しかし青空の下で一人ベンチに座り、はしゃぐ子供等を下目使いで俯き覗く若者にとっては邪魔者みたいで、しかもミサイルが飛んだり、地雷が爆発したり、ウランが血を白くしたり、これはもう、ありとあらゆる
P5 時刻表は俺に疑いをかけているのだから、明日は俺も休暇をとって、海でも見に行こうと思う。(終)
砂漠は砂漠は清潔砂漠は清潔であり砂漠は清潔であり砂漠は清潔であり雨の代わりに砂漠は清潔であり雨の代わりに太陽が降る 夜の夜の闇は夜の闇は昼を渇望し夜の闇は昼を渇望し海を吐き出す夜の闇は昼を渇望し海を吐き出すまるで女の膣のように 転がる転がる骨は転がる骨は著しく転がる骨は著しく尖り転がる骨は著しく尖り満月を転がる骨は著しく尖り満月を撫でる 麒麟の麒麟の首麒麟の首は擡げ麒麟の首は擡げ枯れた木さえ麒麟の首は擡げ枯れた木さえ疲労の麒麟の首は擡げ枯れた木さえ疲労の影 象の象の鼻象の鼻は燃え象の鼻は燃える象の鼻は燃える水を象の鼻は燃える水を吸い込んで 鳥鳥の鳥の糞が鳥の糞が飛翔鳥の糞が飛翔の彼方鳥の糞が飛翔の彼方から種を運び 潔癖な潔癖な砂漠の潔癖な砂漠の骨潔癖な砂漠の骨が色を潔癖な砂漠の骨が色を纏い潔癖な砂漠の骨が色を纏い 森森が森が広がり森が広がり乾いた骨森が広がり乾いた骨が潤い森が広がり乾いた骨が潤い 楽楽園楽園で楽園で踊る楽園で踊る雲の楽園で踊る雲の上楽園で踊る雲の上に楽園で踊る雲の上に咲く花 希釈希釈は希釈は清潔な希釈は清潔な世界を希釈は清潔な世界を薄めていくこと希釈は清潔な世界を薄め希釈は清潔な世界を薄め意味は失われる もっと希釈もっと希釈もっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈を もっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈をもっと希釈を永遠もっと希釈を永遠に もっと希釈を永遠に希釈をもっと希釈を永遠に希釈をもっと希釈を永遠に希釈をもっと希釈を永遠に希釈を
落ちたリンゴを裏返すと穴になるけどそれはメビウスの輪やウロボロスの 輪の中に開いたブラックホールがねじれて電気ヒバナを咲かせたラクダの 皮のランプが満月オレンジをパズルピースで埋めているようなものでカー テンを通るインクを鉛筆で描ききれない原因は結果とひとつづつのペアに 見えてパラレルな可能性を否定するわけじゃないのにイメイジが泳ぎまわ る冷たい海を越える人間の命はどんなに長くてもひとり分にしかならなくて 割ると血まみれになるしひとりでは何もできないかわりに世界がどうなろう ともそのひとりさえどうにもできないのと同じ物だから切り刻んでお皿に載 せて食べることにした
258 :
うんちく :04/01/10 03:03 ID:efZPx1IA
一目見て綺麗、それでいいじゃないですか
259 :
旦 :04/01/10 03:08 ID:4XgsXA4W
僕は今朝か らこの夕暮れが気 に入っていて何もないこの ぽちゃんとした心の中に真っ赤に 浮かびあがり黒いお皿にのっかってゆう ゆうと僕を見下ろして部屋にトイレに机に角に おもい出に泣きたくなるほど静かにそれは静かに ただただ存在して圧迫して発熱して乱れることなく整 然とたたずみ続け焦げついたジリジリとそうジリジリと 僕を追い詰め強大なほどふくれあがったかと思うと一 瞬にして元のぼやけた日の丸に戻り僕をよけいに とまどわせあせらせ実際そう熱くもないのに汗 がだらだらともうだらだらと流れてしまい僕 の心は冷え切ってしまい目をそらして しまうのだけれどもなぜかなぜかぼ くはぼくはこの太陽を太陽をじ っとじっとじっとじっと あああああああ 手に入れたいい ぼくは手に入れたい遠くにあるこのすばらしきまばゆさ を近くにひそむぼくの闇とひきかえに世界が壊れてもいい 全ての視線がぼくにつきささってもそのまっかな激烈を手 に入れたくベッドの僕は窓から飛び出していた
自由な小鳥はふわふわ飛ぶの なんにも知らずにふわふわ 飛ぶの ふわふわふわふわ飛んでは落ちて ぴいぴいぴいぴ い悲しく泣くの 自由な小鳥は苦しくなるの 自由が怖くて苦し くなるの 自由を恐れて激しく泣くの ぴいぴいぴいぴい悲しく 泣くの 悲しい小鳥は暴れてゆくの 羽根をもいでは痛くて泣く の 自由を求めて狭しくなるの 狭しいことさえ怖くて泣くの 自由な小鳥はふらふら飛ぶの はげた身体でよろよろ飛ぶ の よろよろよろよろ飛んでは落ちて そのまま起きてはこなく なったの 私はそれを必死で見たの よろよろよろよろ必死で 見たの そして必死でそこに向って 自由を知ったと激しく泣く の 自由になったと激しく泣くの そうしてまた恐れていくの 自由になるのを恐れていくの ぴいぴいぴいぴい恐れて泣くの ぴいぴいぴいぴい恐れて泣いて そのままを眼を閉じ眠って いたの すやすやすやすや眠っていたの そうして私は忘れ ていくの 小鳥のことを忘れていくの 生きることを忘れていく の 自由というのを忘れていくの 自由というのを恐れるの
一歩進んで2歩下がる 3歩進んでそのままダッシュして逃走するのも また人生哉
するべきことも、したいことも、していいことも、いけないことも、 何も分からぬままに、止められない時を過ごしたというだけで、 大人と呼ばれる者たちに、子供時代の終止符を打たれ、 大人と呼ばれるようになり、欲しくもない権利と義務を背負わされ、 けれど、成人の烙印を捺された後先に、何が変わったわけでもなく、 何が分かったわけでもなく、相変わらず二兎を追っては二兎を失い、 繰り返す過ちに気付きながら何もできず、迫られる決断に戸惑い、 優柔不断に流されつづけて、決定キーを押せないまま、 気付けば手遅れ、後悔ばかりの、俺の人生は、あぁそうさ、無改行な散文詩。
後ろからやってくる車のヘッドライトか/影を勝手に作るくらい気にされるので/電柱の向こうからすれ違いざまに/似た風景を想像の中で作り出すさっきの 彼/冷凍された冬期間通行止めの標識/気合で乗り越えた先の砂利道の先は/轍も既に無くなって道も/森の中のように受け止められなくなるだけ/県 道の脇道からやってくるその囁きたち/近づいてくる向こうの月の動きのような/何でも見えないことにすればいいのだとため息を/終わったばかりの対策 の上で言ってみる/...\瑠璃色カレットで増設されたあの足元のアスファルト/時計の針から先に進めないもの/のあなたの車のライトを消してまでも危/ 機は勝手にやってくるついでに姿形のはっきりしない物/の怪全て思い浮かべてす/すみ続け/蹴躓くさ/さ群/らと/尖った夢/目覚ましを///// ///..............z.zzzzzz...zzzz.................zz...zzzzz......(つまりはこういうことだ\「密閉された1つ/のガラス瓶でミニチュアの空/飛ぶ風船とそれは海/まで向かった 1日だけ/の……もう何/もかも忙し/すぎる昼とさ夜の波の高/さに笑いをプレ/ゼントそうら僕の目だ! 耳だ! と言っ/てしまうのかな/って」)...........z z...z..z.z.z.zz..z.z.zzzzzzz.........//............!?/おかしな目覚まし時計の音/と勝手に進められた時計の針が折れているのを見て/手がかりは右手の傷と転がった プラスチックか/カレットで作られた道路も既に過ぎていた/ただ今日の何も変化の無い空の中で/電燈より白く光る月の位置が/がらんどうの空気を冷や すために存在し/知らないまま終わるだけの明日/ただ向こう側から囁く彼には何も見出せない/未だに僕らは繰り返し続ければいけないのだろう/上手く いったとしても彼女にはきっと関係の無い事柄だった夢/目覚ましは既に後ろから突き立てられ/レースが引かれた向こうの窓から遮られてしまい/いくつも の障害で滑り落ちた眠さが彼らを包み込んだまま/まだ見ぬ道路の先に彼らは風邪薬のような風景を見ていくのだろう
264 :
そして現象はいつも夜に観測されるんだ :04/01/12 23:55 ID:GUWaGflC
空が言葉で埋められた冬に高速で後退する老いた赤い星雲のスペクトルが反転接近しもしくは感情に乱反射し変色するのを僕は観測した
〆切・・・ということでよろしいですか?
266 :
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :04/01/13 00:24 ID:Fy7M7Yn7
えー、2ちゃんに向けられたDOS攻撃で多数の方がアクセスできない 状態だったと思うのでもう一日伸ばしたいような気がするのですがどう でしょうか?
>>267 じゃああとはそっちのスレでお話しましょう。
269 :
激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q :04/01/13 01:03 ID:epxLslRW
〜〜〜告知〜〜〜 〆切を一日延ばします。 13日いっぱいです。 アクセスできずに諦めた人も、 これから書いてみようの人も、 宜しくお願いします。
270 :
kanon 青臭い青春 :04/01/13 01:43 ID:lwIC1zWE
例えば僕が死んだら君は何を思ってどういう顔をするんだろうか 時々宝石箱を開けるように大事そうに僕のことを思い出して笑うのかもしれない デネブとアルタイルとベガが白熊と杯を交わしている間にも僕は君と手を繋いで 一緒になれない体を一生懸命擦りあわすもうね願いだとか希望だとかはいいよ 恋なんていつでもできるからさ例えばこの世界にはまだ僕が聞いたことないだけで 感動させてくれるうたが残ってるかもしれないどういう風に歌うかはしらないよでも 感動させてくれるんだろう僕がセブンスターの星の数を数えるのと同じでアルキメデスも 空の星の数を数えていたかもしれない何千何億もの小さな息吹が僕らの上に降ってきて 紅茶を飲むんだどこかで誰かが苦悩の中で死んでいくならそれを拾い集めて僕は アルバムにはさんでいくよ僕の中にある幾何学がうずくんだ一生懸命うずくんだうずいてうずいて どうしようもなくってどうしようもなくなって愛するって知ったのにまだ俺はゴキブリと会話 してるそしてまた一人で酒を飲む感動できるんだよでもよ俺は感動させれる対象じゃないんだ 俺は醜くてアフォみたいな生物でしかないんだよ悲しいねその一言で何匹ものカエルが 死んでいくんだ楽しいねその一言で何万もの生き物が殺されていくんだ そんな感情をいいとして悪く思わないでくだらない表層的な波の上を漂流してる もうそろそろこの漂流は終わって欲しい例えば紅の豚のジーナさんみたいに無理 やり強くなればいいのかなそうすれば静かに優しく呼吸できるかもしれない 地球が鼻水を垂らすから俺は黄色いハンカチを持って鼻をかみに行ってあげるよ そうでもしないとこんな冷たい宇宙に浮いてられないだろ
271 :
腹痛 :04/01/13 07:16 ID:hX70FAD/
それは年末年始最後の休日飲み過ぎ食べ過ぎにねじまげられ切りとられた晴天の窓予期せず張りつけられた布団 の上新年早々東京駅新幹線ホーム七と五分の三番線から銀河鉄道に駆けこむとJR天下茶屋駅で途中下車して覚 せい剤を買いたくはなかったぼくがいいかげん詩集を買って読もうとその一人が萩原朔太郎で100円玉がおもわず 目をむいた宮沢賢治と山頭火をついでに買ったのも10年以上の青い山々をこの宅地に造成する人波に押された縁 あってじつは100円アダルトDVDをなにかのついでに買い物かごに入れたベクトルのカーソルが突然はじけ飛んだよ うに朔太郎にピタリと停まった電車のような精妙さはともかくお手洗い付近に繋がれたその日3枚の100円玉は3枚の 消費税を従えダイソーのレジへとダイブし神社のお賽銭箱へ飛び込む姿勢のSplash!という響きそのまま三滴の雫が 三冊の詩集でぼくは今その宮沢賢治の私のお賽銭の20倍の100円の文庫本をイーゼルにして切りとられた窓の蒼 天を胃薬にして布団の上で上をむいて読むより先に書いている無論ペン立てからペンを引きぬくぐらい瞬速でけっし て立ち上がってくれない限りぼくのものにならないパソコンのJIS配列よりいっそすくりと振っただけで芯のでる今どき めっきりいないシャープなドクターのようなドクターグリップという名のペンが白色のA4用紙を空色をバックに立たせ 一気呵成に走りまわって削りとる黒い粒子のなか高く立つ行と行のあいだハリウッドのあの赤いスパイダーマンよろ しく乳白色の繊維を吐き繊維を吐きしてあっというまにその摩天楼をわたりきろうと虚構らしくない実物のビルディン グへと溶解してゆく仕事始め前のレム睡眠のための玲瓏な年始のひとコマさながらはじまってしまっていることを覚 えずにいられないよじれの潮が寄せて返す寝汗の中へ括りつけた速度で
サナトリウムに雪が降る 1cm開いた窓のそとは 果てしなく白い 空も地も ただただ白い 吹雪の間から おおかみがずっと こっちを見ている 笑うように 赤い舌をのぞかせて 奥歯に金歯のぞかせて 仔おおかみの ふわふわしたとしっぽも 牙のむこうにのぞいてる 薬缶の蒸気は オレンジにまたたくほのおの影を やわらかにやわらかに屈折させる ライフルに 弾を込めて 外に出る あなたを 起こさないように …雪はいつのまにか止んでいて強い風が吹いていた 誰も、誰も、誰も、誰もあなたを許さなかったとしても、 たとえば、ゴキブリや、ウジムシのように、 冷徹のまなざしで駆除剤を向けられるような、 恐怖のまなざしで金切り声を向けられるような、 凍った科学の瞳にしか、 その意味が映ることのないような、 そんな存在にあなたが魔法で変えられたとしても、 あなたのことを許してやるよ。 ゴキブリだって愛してやる。 ウジムシにだってキスしてやる。 それがかなわないほど僕が罪深いなら、 いっそ同じ姿にして欲しい。 天国と地獄の間を 鉄の風が吹き抜ける 肺のずっと奥のほうへ 鉄分はゆっくり沈んでゆく
273 :
名前はいらない :04/01/14 00:27 ID:SP/f4dyB
〆切あげ
>226 実際何も考えてない
>227-228 障害
>230-243 聖河
>244(
>>250 ) 不在の家
>245 終わりますればはじめに還れ
>246 あかし
>247 Be alive
>248 虹をもう一度
>249 労働
>251-255 俺は時/トキ
>256 骨と花
>257 落ちて飛んで潜って泳いで沈んで跳ねてひっくりかえして消えた
>258 うんちく
>259 旦
>260 それでよかった
>261 ダッシュマン
>262 無改行な人生
>263 環/断 〜風邪薬を飲み過ぎない程度に飲んだ場合その1〜
>264 そして現象はいつも夜に観測されるんだ
>270 kanon 青臭い青春
>271 腹痛
>272 ザ・スティールブリーズ
これで合ってるかな。
275 :
名前はいらない :04/01/15 10:57 ID:B7uVRsKY
で、審査期間いつまでですかね…
審査期間は1月16日いっぱいですね。
>244(
>>250 ) 不在の家
>272 ザ・スティールブリーズ
各1点
正直、判断基準に困った
278 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/01/16 21:42 ID:2IiTOB4O
あら、あがってなかった 今日で締め切りですよ〜
ずっとPCの調子が悪くて書き込めなんだ…。
久しぶりっす。審査結果です。
2点
>>244 1点
>>259 >>263 >>264 >>271 今回は寸評なし。無改行の文は、文章力あるいは作者の作り出すリズムで読ま
せるんじゃないかな、とさり気なく総評。
280 :
シオン ◆poetsyov/2 :04/01/16 22:41 ID:g6200zNZ
今回のお題が出てから気が付いたこと。
私は無改行詩を書くのにも読むのにも、向いていないようです。
それでも、祭りのせいかな?審査員が少ないようなので、
枯れ木も何とかの飛び入り参加してみます。
いえ、いちおう資格はもっていますけど…
【2点】
>247 Be alive
詩というよりも短編小説のように思えたのは私の頭が固いからでしょうか?
冒頭一行目で「私」の一人称視点と思えたのが、
最後の三行目で「男」と第三者視点になってしまっていたり、
微妙に文章がおやと思うところがあって、惜しいと思いました。
それでも内容的に納得できるものがあるので、この点を。
道端の花とか見てしまうと、ホントにいやな気分になりますよね。
【1点】
>244(
>>250 ) 不在の家
これも短編小説のように思えたのですが、
一息に読ませる文章として良くできていると思います。
戻れない昔への郷愁というか哀愁が感じられていいですね。
>245 終わりますればはじめに還れ
詩的表現の分かり難い部分はあったものの、それも含めて、
題名どおりに読み返すというメビウスの輪的な趣向が、
途切れのない無改行詩という形体にあっているように思えるから。
実際、何度か読み返すと味が出てくるようですね。
>258 うんちく
はい、それでいいと思います。
282 :
名前はいらない :04/01/17 00:08 ID:S1v+e+w1
締め切りです!審査ご苦労様でした。
283 :
名前はいらない :04/01/17 00:16 ID:S1v+e+w1
どなたか集計お願いします。携帯からなもので…
284 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/01/17 00:43 ID:/Up3SX58
4点 >244(
>>250 ) 不在の家
2点 >259 旦
>263 環/断 〜風邪薬を飲み過ぎない程度に飲んだ場合その1〜
1点 >247 Be alive
>245 終わりますればはじめに還れ
>258 うんちく
>270 kanon 青臭い青春
>271 腹痛
>272 ザ・スティールブリーズ
かな?
286 :
虫 :04/01/17 01:20 ID:w/aXNzmY
不在の家を書きました。チャンプありがとうございます。 次ですが「季語を使った詩」でお願いします。 不勉強でどんな季語があるのか自分ではわからんのですが、 みなさんが書かれるものから学ぼうと思います。
みなさん、おめ&おつでございました。 お題「季語を使った詩」。 1/24いっぱい(1/25午前0時)を締め切りとします。
>>280 で「Be alive 」には2点
>>279 で「そして現象はいつも夜に観測されるんだ」にも1点
【チャンプ :4点】
>>244 (
>>250 ) 不在の家
【準チャンプ:2点】
>>247 Be alive
>>259 旦
>>263 環/断 〜風邪薬を飲み過ぎない程度に飲んだ場合その1〜
【1点】
>245 終わりますればはじめに還れ
>258 うんちく
>264 そして現象はいつも夜に観測されるんだ
>270 kanon 青臭い青春
>271 腹痛
>272 ザ・スティールブリーズ
289 :
名前はいらない :04/01/18 12:10 ID:9GBly0UM
チャンプには問題はないので、お題その他は続行でよろ!
291 :
285 :04/01/19 01:45 ID:0KSpTU/Z
うあぁぁ、ごめんなさい。どこで足し忘れたんだろ・・・_n○ 「Be alive」の作者さんも準チャンプおめでとう!
292 :
俳句 :04/01/19 09:14 ID:U69pt3vZ
春忘れ 子供は外で 雪遊び
293 :
季語 :04/01/20 10:51 ID:OjlAQN82
声高に言おう 季語は季語である しかし 季語は季語ではない そう 季語は 春の季語でもなく 夏の季語でもなく 秋の季語でもなく 冬の季語でもなく 新年の季語でもない なんのことはない 当然のことなのだ 矛盾などない 今一度言おう 季語は季語ではない 当然である
眠りの縁から熟睡の淵に落ちれば、そこに死があるのだと昨夜の夢が教えてくれたので、 今夜は早速死んでみようと寝床についてみたのだが、眠るどころか生きている心地もしない。 どうしたことだ? こうして布団の中でもがき苦しんでいるうちに、
窒息するように死は訪れるというのか。 ------- この崖から飛び降りればぐっすりと眠れるよ 暗黒の海の底から赤ん坊がそう呼ぶので早速飛び込んでみようと、 今夜こうして崖の上に立っているわけだが、 飛び降りようにも、
足が竦んで身動きすらとれない。 ああ、このままくたばるまで生きてゆくのか… イやだイやだ! ホんとにイやだ! 早春の太陽が生温く胸のうちに差し込んできた。 ぼたぼたと花を落とす寒椿の湿った土の上に、 死の季節は、時折咳払いをして俺の後ろを通り過ぎてゆく。
く だ り 階 段 八 段 目 めまいにゆれて とびこむ陽光 立ちどまってしばたいて まぶたごしに赤をにらんで 融けてまわって結晶すれば 時の断層ずれたみたいすこし さあさ今 わたしの瞳は生まれ変わった すべて熱を感知するのだ すべて光を感知するのだ わたしの瞳はサーモグラフ 携帯電話はみえないよ あそこのつばめとびさるまでに どこにいくかきめてしまおう
冬休 冬籠 冬座敷 ふゆやすみ ふゆぐむり ふゆざしき 冬座敷ってなんなんだ 炭賣 炭竈 炭團 すみうり すみがま たどぅん 炭團は木炭からできているから 皸 霜焼 手足荒るる あかぎり しむやち てぃあしあるる 痛くて、痺れて 血が滲んで 凩 空風 隙間風 くがらし からかじ すきまかじ 悴み、凍え 島ヲ想フ 雪遊 雪達磨 雪見 ゆちあすび ゆちだるま ゆちみ 夜半 ふる雪、わたしの上におり
299 :
春待つ :04/01/21 00:30 ID:mN9Eb1Sx
枝葉切り落とされた街路樹 手入れされたプランターの花 見渡せど寒椿あらず 風もない道冷える朝
300 :
冬眠(1) :04/01/21 01:11 ID:ANIegYJk
赤子もがれて自然薯の 雪どけに痩せ 他を肥やす でぷりの腹もう産みきった 後は吾身の砕けぬよう 放つ土まだシバレの残る 盛一枚の大きすぎ 我息子(こ)に差し出す皸(あかぎれ)に 憎まれ口の屁をこいた 生きて来ただけ 歳老いただけ その息子(こ)をココに置いただけ
301 :
冬眠(2) :04/01/21 01:14 ID:ANIegYJk
綺麗でもない嫁ひびな、 愚痴の代わりに青菜を求め 潮騒まぶして飯くらう 潮風こして汁すする はよーはよー、 青野菜、若いの柔いの出回らんかな (さもなきゃ息子、私の仕方なし) 新芽は囲われ 未熟は阿呆燕(つばめ) 空狙うその姿勢ごと食ってやって狙ってやって だから 違おうよ、 違おうよなあて 凍り割り草の腹に願うか捨て鉢 (屋根からの落雪、音 みたい) どうか老婆も赤子も下敷きになりませぬよう 願えば嫁を、今から愛せよ 素っ裸になってあっちへ行こうか ここで脱いで、あちらへ行こうか 足の 汚れ、 気になり君の もとへ 怖気づき鎌さがして、 切ってここ
302 :
春より紅し :04/01/21 02:05 ID:B7Eyr59z
街がうっすら色づく頃 僕はそこで立ち止まっている 手に取った夢がある程度の重さで 僕は持ち上げたと思ったら座り込んで もうどれくらい経ったかなんて忘れた頃に見渡す風景は 余計 人ゴミが悲しくて そおっと 窓の向こう 知らずに立っていると話しかけてくるのは 昨日考えていた人間って何だろう こうやって街は回っていくなんてなんだか嫌だなぁ こうやって街と回っていくなんてなんだか嫌だなぁ 春より紅し 何も知らないのは 立ち止まった時間が長くて 僕はまだ子供と同じ 僕はまだ子供と同じ 並べた言葉も様にならない 春
303 :
ひかり222号 :04/01/21 03:43 ID:Z27s6Jbx
これは別に永遠の別れとか そういう重たいものじゃないから まさかね 自分が泣くとは思ってもみなかったけれど ブレーキが解かれて重たい車輪が ゴトリと動き出すと 最後の最後まで君が笑かすから おどけてトカゲダンスなんかするから だから僕は笑いながら 笑いながら逆を向いた 風花が咲いている だからきっとこの風景はぼやけていて それでいて無駄に明るく 僕のいる車内がやけに暗い トンネルが絶妙の間で入ってきて 白黒の窓に僕を映したら いつもよりより不細工な男がこっちを見ていた 居たたまれなくなってカーテンを閉めたら はらりひらり 風花が窓を越えてまた咲いた 「もういいかい」って聞いてな そしたらでっかい声で「まだだよ」って言うから でも何度でも「もういいかい」って聞いてな そのうちきっとあのトカゲダンスで 今度はおまえを笑かすから カーテンを開けたらトンネルも終わって 対抗列車の轟音に 僕はちゃんとびっくりした
ヤッホー 仕事が終わって 上司のバカにタバコを押し付け 鼻の穴にピーナツをつめて 窒息死させる夢を早く見ようと 家のドアをあけたとたんに 奇妙な踊りを僕は見る 紫基調のとても醜い服を着ながら そのまんまでも醜いきみが クネクネカクカク踊っているんだ 妙ちくりんなピコピコ曲を 聞きながら踊る君は さいあくのリズムを刻みながら 腕をカクカク足をガクガク 震わせながらでとても醜い ついにとうとう頭を抱えて ウヒャウヒャウヒャと 髪の毛をむしる
さてこうしようと僕は提案する 君がドイツのテクノを聞いているなら ぼくはメキシコのプロレスラーになろう そして足をひっかけて フライングアタックで 僕の五十四キロの体重の 加速度を含めて計算すると 実に147キロの衝撃で 君をおしつぶす 勿論セックスなんかの 暗喩じゃあないよ 不平不満はいけないよ きみはお洒落とかの努力もしないので とてもがつくほど醜いんだから ヤッホー 恋愛も冷めた バカな君に足払いをかけて ガムテープでしばりあげ マイナス気温の青森県に 放置しておく夢を見よう 早く帰ろう おうちに帰ろう 電車に乗って あは うふ えへ
306 :
名前はいらない :04/01/22 03:52 ID:+xVIzjML
まだまだ寒い立春にティーンエィジマウスがソフトクリームをなめている ああ、春だなァ
307 :
都会の雪だるま :04/01/22 07:53 ID:1kHt2NHP
都会の雪だるまが 正午に 陽当たりのよい空き地で溶けはじめた 高層ビルの間でうす笑いを浮かべる雪だるまも そのうち溶けて しまうだろう 満員電車の雪だるまも スクランブル交差点の雪だるまも エレベーターの雪だるまも オフィスの中の雪だるまも みんな 消えていなくなる ドロドロに溶けて ひんやりした街はとても静かに ネオンを灯して 水溜まりをたのし気に色どる
308 :
清しこの夜 :04/01/22 08:55 ID:HrjBgPPm
クリスマスイルミネーションで着飾った街は ちっともクリスマスじゃなかった 街はいつだってそうだ 俺に季節をくれたためしがない 睨みつける俺に街はダンマリ決め込む 路地裏にひっそり佇む古教会 そこには存在の消えかかる少女が一人 何かを祈る少女が一人 この街で一番暗くて 一番明るい場所 俺はここで聖夜を見つけた
309 :
一休み。 :04/01/22 17:21 ID:sawXySpe
免許取りたての僕・・・。 免許あるなら運転できるなんて大間違いさ。 ほらみろ。帰りはひとりで運転して帰れなんて・・・。 あんまりだよ。 そりゃ。ね。 僕、ホラーと絶叫マシーン好きだって言わなかったけどさ。 それにしても・・・。 蛇行運転はやりすぎたかね。
310 :
煤 :04/01/22 18:08 ID:Ad1hjDPw
炎が消えそうだ 赤い揺らめきが時々激しく揺れる 煤を吐き出し 一瞬不安定に消えそうになる 僕はそれを見ている 空気の移動が起きて 火が消し飛ばされた 白い煙が立ち始める 白い煤が降り始める 煤が積もり 僕はそれに一直線の足跡をつける 足跡にまた煤が積もり 火があった場所にも煤が積もり 煤が積もり 重みで固まり それが月の光を反射し 銀色の地面は僕を銀色に染め上げる 僕は煤をすくって空に放り投げた 銀色がまた降りだした ただ足跡しかない煤の原で 銀色にへこんだ足跡そこにまた煤が積もり
311 :
北が来たー☆ :04/01/22 23:23 ID:2DIQml6F
文字数稼いで、実はあまり多くを語っていないという罠かなてへっ照 パンツに味噌が付いたので消えるかなw
そらを飛ぶ夢をみたら次の日ゆきが降った。 白い塊が ふわふわ ふわふわ と 視界を滑り降りてコンクリートに吸い込まれていった。 ふと、足元をみると ゆきの結晶がひとつだけころりと コンクリートの上に転がっていた。 それはもうずっとそこにいたかのようだった。 いや、ほんとにいたのかもしれない。 季節が変わり気温があがっても溶けず 雨が降っても流されず ひとに踏まれても割れずに もう何年もの間を。
わたしは手袋を外し人差し指で触れてみた。 するとそれはとある旅人が ぽろりと落としていったつぶやきであった。 わたしはその結晶のあまりの透明さにうっとりとなり 随分と色んなものを透かしては その透明度を確かめて子供の様な表情を浮かべていただろう。 そしてわたしはその結晶を飲み込んだ。 周りのちくちくと尖ったところやその冷たさを感じながら それは一気に喉を滑り降りて行った。 その結晶は体のどこかにひっかかってどうやら今もそのままみたい。
314 :
人生の季語 :04/01/23 03:00 ID:A/snbwAn
>>306 詩の題名を書き忘れました。「人生の季語」が題名です
315 :
静かな季節 :04/01/23 07:26 ID:+80ceEEt
ぽとん 雨の音 しずく 右 ほほを濡らす それは夜の事ですか? 昨日の季節が冬でした 暖かい風と後ろ 歩いた それは どこから行く道 すちゃ どこかでありがちな 砂を殺す音が鳴る 右 左 向こうから見た今日が やけに涼しくて 2回目の秋はもうすぐそこなのに 気づいた頃 僕は春の目の前にいた
316 :
Magllo :04/01/23 20:41 ID:Ck4pH7+v
墨汁の中満月の夜 女は笑顔だった さっきまで落ちてきていた キラキラと光る宝石のような滴が 女にコートに残り まるでパーティにでも行くみたいな 新しい瞬きで新しい宝石が 崩れ落ちて もうシャッターの閉まってしまった 商店街の初霜の白い絨毯に落ちたけど 彼らはもう眠ってしまっていて 帰ったら紅茶を飲もう そう小さくつぶやいて 不老不死を望んだ 女と手錠をかけられた詩人は ゆっくりと薬を渡した これで永らえられるよ その薬は甘い蜂蜜のような匂いがして だけどそれは事実蜂蜜にすぎない 墨汁の中満月の夜 それを飲み干した女は 鮪の人生で 変わらぬ笑顔で 男がくたばっちまっても尚
317 :
月光 :04/01/24 00:00 ID:IIpS5daK
凍った道の センターラインを越え 轢かれる直前に 甲高く笑う 彼女は あなたの 中に澄む
318 :
笹舟 :04/01/24 00:39 ID:bK5srAUe
さやや さやさや 笹舟渡る 清かにたゆたう川の上 静かに流れる暗渠の上に 澄ました顔の地蔵尊 涼しい木陰にお宮は眠る サイダー香る午後の町 するり するする 笹の舟 滑るがごとく川を行く 蝉鳴き止まぬ里山越えて 少年駆ける畦道くぐり 笹舟運ぶ小川はやがて 潮騒香る河に出る
319 :
北が来たー☆ :04/01/24 20:27 ID:KFRVnt0O
馴れ合い撲滅!! 馴れ合いが羨ましいわけではなく 馴れ合う奴は、馴れ合う奴を貶める 馴れ合う奴は、いきがって 版を私物化占有する!! 馴れ合う奴は、この詩版をつまらなくし 良い流れを澱ませ、新人の発掘、発展を阻害する 馴れ合う奴は、詩版を居心地の良い共産主義的版にすべく そう、能力の無いが故に、能力のある芽を予め摘むがごとく 悪行を一人何役もこなし、自作自演、盗作、著作権の侵害 などを駆使し、暗躍しているのだ。
太陽が小さな目玉になって こっちを見ていても 赤い花を立ち上げたアロエは 知らん顔をしている 誰も何も言ってくれない いつのまにか髪の毛が伸びて ゆるくうねりながら蔦のように 首を絞めているのに 竜舌蘭がアスファルトの粉を吹いて揺れる 私の影はこんなに長かっただろうか 太陽が昇り月が沈む その間に何が起きたのか 視界の端をかすめて行く何か 私の名を呼びながら ただの風におびえるのはやめよう 気付かないうちに起きる変化が そのせいだったとしても 通り過ぎるだけじゃないか
321 :
白い夢 :04/01/24 22:27 ID:Uh2U9aNV
銀の空から天使たちが降りてくる 柔らかな羽根をかすかに揺らしながら 気付かれないように降りてくる どこかの街に だれかの肩に わずかな想いを 残して消えた
322 :
名前はいらない :04/01/24 22:38 ID:jdY69gES
梁山泊、締め切りまであと……約…1時間20分!!!! お題は「季語を使った詩」!!!!!
滑り落ちた瑠璃色ビンを集めて転がしたような水曜日 ボールペンの角が取れていなくなった 消しゴムが勝手にインクを撒き散らし絵を描いていく 眠くなるような騒音も左肩からやり過ごされていく 右手の痛いそんな読書日和 封筒焦がして上から書き込んだ宛名 蜜柑の皮でなぞって嘘を書き写していくだけの週末から 猫と犬は靴を履き替えて塩化カリウムを撒きます 明日のために眺めていくだけの道路たち 警報鳴らして猛スピードで通り過ぎていく自転車 ゆっくり姿勢を正して歩いていく彼の前で 天気予報がスパイクタイヤの将来を予言する マンホールのふたの上で倒れている傘と いつの間にか黒く光り輝く横断歩道のない部分 靴跡の先に何条もの引っかき跡があって 赤いライトが重なって見えていく あれも時々点滅する 坂道の下りの緩やかなS字カーブの出口付近で 操り人形と劇場のスローモーションで目玉が動く そして次の瞬間から時間が勝手に巻き戻されたような 一生の風景をコマ送りで見せられる 止まったときが終末のおわり方 音がして何があったのだろうと野次馬根性で被害者のふりをした アリの群れが出てきてもしらんぷりか愛想笑いで過ごして行く そしてため息ばかり忘れてしまう 滑り落ちたガードレールの向こう側には川しかなかった水曜日 警報鳴らして電話が通じなくても車は動かない
324 :
ちんぽの歌 :04/01/24 23:30 ID:A8ltJbDN
春ちんぽ もうすぐ立つよ 土筆の子 夏ちんぽ ムレ解き放つ 大向日葵 秋ちんぽ 嫁に食わすな 母が食え 冬ちんぽ 雪割草か ふきのとう
325 :
名前はいらない :04/01/25 00:26 ID:tn4F6625
ちんぽってのは小さな矛って意味らしい。 「ちいさなほこ」→「ちんぽこ」 ともあれ〆切あげ。
>292 俳句 >293 季語 >294-296 時折死にたくなるんです >297 サーモグラフ >298 遠い島を懐かしみ >299 春待つ >300-301 冬眠 >302 春より紅し >303 ひかり222号 >304-305 寒い踊り >306(>314) 人生の季語 >307 都会の雪だるま >308 清しこの夜 >309 一休み。 >310 煤 >312-313 ゆきのひ。 >315 静かな季節 >316 Magllo >317 月光 >318 笹舟 >320 日は長くやわらかく >321 白い夢 >323 警報鳴らして >324 ちんぽの歌 これであってる?
327 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/01/25 08:55 ID:dKURYVyE
遅くなりました、お疲れサマーです。 審査に入ります。締め切りは1/27いっぱい(1/28午前0時)の予定。
328 :
名前はいらない :04/01/25 22:25 ID:tjcMtU8X
誰も審査しないの?
329 :
名前はいらない :04/01/25 23:41 ID:iHaG4Ezm
審査員カモン
330 :
名前はいらない :04/01/26 10:24 ID:QR7lE7vH
age
季語ってどこで決めてるんだろう、歳時記が大きく関係してるみたいだけど・・・自分にはよくわかりません。 3点 >300-301 冬眠 全然関係ないかもしれないけど。 自分は、「祭り」というのは狂気から始まったものだと妄想してるんだけど、 まさにそんな感覚を共有できてしまう妄想が襲ってくる。 これは雪深い地域の人でないとわからない感情かもしれない。 あの、屋根から重い雪が、ズズズと滑っていって、落ちる瞬間の感情。 だから冬にはあんな馬鹿げた祭りが存在する、そう思って止まない今日。 まあ結局何が言いたかったかというと、 みな飢えと狂気の記憶の遺伝子を担いでここまで来た、ということ。 2点 >297 サーモグラフ 階段状の目盛に刻まれた遠い時の感覚を下ればいい。 今回の中で表現としては一番良かったと思う。 ただし、下り方がやや単調かもしれない。それは内容においても。 普通に上手いことは確か。ただし、何かを狙うときのあざとさがそこに見えるわけで。 もしかしたらただ単に素直すぎるだけかもしれないけれども。 1点 >304-305 寒い踊り たしかに寒いよ・・・。一瞬、「たまのランニングシャツ(石川浩司)さんですか?」と聞いてしまうところだったよ!(謎) しかし・・・これ、全部夢なんだよね。それでいいんだよね。 読めば読むほど時間軸が吹っ飛ばされて自分がどこへ行ったのかわけわからなくなる。 それでいて、オチはこれから電車に乗って帰るわけで・・・。 前半のつながりの薄さが解消されればもっと良かったのかもしれない。 混乱させてナンボなのかもしれないけど。 実は、今回のお題はかなり自由度が高かったのではないかと思うのです。
まずは寸評なぞ。
>>292 「春を忘れる」ってのは、実はちょっと新鮮なことばだったりする。
ここでは、ちょっぴりのほほんとした「春忘れ」。
>>293 今回のお題を鏡の裏から覗いてみました。単純なことば遊びではある
けど、リズムがいいね。
>>294-296 一つ一つのことばは上手いんだよなあ。ただ全体を俯瞰すると、
ありがちなことばと展開と結語で、正直もどかしさを感じました。
>>297 「とんぼのめがね」を思い出した。すんごい面白いけど、行のばらつ
きで、ことばをごまかしてる節があるね、特に3連め。生まれ変わった瞳の映
す異世界を、ことばで表現してほしかった。
>>298 かすかな望郷がいいね。そこはかとなく出現するのは島ことばなんだ
ろうけど、だんだん島ことばの割合が増えていくとか、展開の工夫がほしい。
>>299 すまない、おそらく3行めがキーワードなんだろうけど、何の出展か分
らなかった。現代の乾燥をうたったんだ、と理解しました。
333げと
>>300-301 どこか特定の農漁村というより、厳しい冬の時代を生きた人々の
叫び、として読みました。後半で現代語が入ってくるのは、やや興ざめ。
>>302 「こうやって街は回っていくなんて…」の繰り返しが、すごく好き。
他の部分は、あまり様になってない感じ。
>>303 風花とトカゲダンスのコントラストが、あまり効果的に思えないんだ
けど。風花が「咲く」のも、一回だけにした方がいいんじゃないかなあ。
>>304-305 おまいはいったいどこで寝てるんだ、とお約束を入れさせていた
だきます。いい感じのナンセンスだね。ぼくは好き。
>>306 「マウス」が、ちょっとした異世界への扉、かな。感想は「パックマ
ン形の瞳」。訳わからんくて、ゴメン。
>>307 3連めまでの展開は、単純だからこその美しさを感じます。最終連で、
あっさりいっちゃったのがもったいない。もう少し練ると、驚くほどいい詩に
なるような予感があります。是非是非リライトを。
>>308 少女にスポットライトをあてるような、表現の工夫が必要だったんじ
ゃないかなあ。
>>309 狙っているところが、ボヤけている感じだなあ。ギャグにしては、オ
チが弱いと思いました。
>>310 何かの終末を表したものと理解しました。ことばをもっとしぼって、
静謐さを出したかったかな。
>>312-313 イメージをもうひと転がしさせたかったかなあ。
>>315 時空を超えながらもしっかりと歩を進めていて、こういう感覚は大切
にしたいと思います。季節にとらわれたために、視界が少し狭くなったかな。
>>316 詩の雰囲気は面白い。「墨汁の中」「キラキラと」などの表現の野暮
ったさとか、改行の不自然さとか、テクニカルな面が気になりました。
>>317 なるほど、と思った詩。月光をナイフみたいに表現した詩は意外に少
ないかも。「彼女」→「月光」で、どう?「澄む」はもっといいことばがありそう。
>>318 ノスタルジーあふれてるんだけど、「暗渠」はどうかなあ。そこだけ
意味もなく浮いてる感じ。笹舟は何も乗せてないのかなあ、と独り言。
>>320 アロエと竜舌蘭が意外と効果的だね。4連めの「何か」は、ことばで
描写してもよかったんじゃない?穏やかな焦りが、いいね。
>>321 どの表現も情景も、既視感があるねえ。
>>323 基本的には、人生の水曜日で終わっちゃった自転車事故、なのかな。
疾走感はある。自転車の上からの視点であってほしかった?誤読してるかも。
>>324 一言いっていい?「このバカー(笑)!!」。ちんぽに四季をつけた
ナンセンスさと、夏秋があまりに下品で、腰がぬけた。
続いて、私めも [点] 294 :時折死にたくなるんです :04/01/21 00:03 ID:UmZFm+Kq 2点 299 :春待つ :04/01/21 00:30 ID:mN9Eb1Sx 1点 300 :冬眠(1) :04/01/21 01:11 ID:ANIegYJk 1点 310 :煤 :04/01/22 18:08 ID:Ad1hjDPw 2点 312 :ゆきのひ。1 :04/01/23 00:44 ID:fRvVW9Q0 3点 320 :日は長くやわらかく :04/01/24 21:44 ID:uACkNa1k 2点 以下に寸評を書きます。連続投稿スマソ。
[感想] >292 「春忘れ」というのは、「春」の季語らしい。 「雪」というのは冬の季語だから、二重季語っていうのかな。 「春忘れ」というのは、関東地方に2月から3月に吹く烈風のことらしい。 「子供は風の子」という言葉をたぶん4年ぶりぐらいに思いださせてくれた俳句でした。 >293 詭弁だ。春夏秋冬の季語は季語であることは、明白だ。 「季語は季語である。しかし季語は季語ではない。」という矛盾は、 しかし、なにごとにも余地を許さない、世界の外側だ。 それを、表現したかったのか。謎は存在しない。 >294-296 この詩を読む事に対して激しい抵抗を覚えるのは、ぼくが死にたいして抵抗しているからだろうか。 おこがましくも、わかりすぎるからだろうか。 終わり三行での少しばかりの飛躍された言葉たちが、とても素晴らしい。 老練さえも感じる。 >297 どうしてもぼくのなかで、ひとつの詩を他の詩と比較してしまうのだ。 上の作品とは、格段に差があるように思われた。思考は生理現象としてすでに、人間に組み込まれてしまっているのだろうか。 なぜ“サーモグラフ”なのかがわからなかった。視界がサーモグラフになるという事自体に面白みはある。 >298 それぞれの季語が持つ意味をただ分析しているようにしか見えない。 詩は単なる名前の配列ではない。組替えることをしてほしい。 しかし対象の分析がなければ、素晴らしい詩もかけない。 題名がすべての名を繋げているのだと、良心的に読めば、詩情を感じる。 >299 現実なのか夢なのか。夢うつつだ。静かだ。 「春を待つ作者」というひとつの限界的な肉体が、このだだっぴろい詩に暗黙のうちに登場されていることで、はじめてこの詩は完成させられる。
>300-301 読解不可能な部分がいくらかある。同じ日本語でもぼくの中では異邦の詩のように見えたりする。 正当に評価できるか分からない。その分なんどもなんども繰り返して読まされる。 「凍り割り〜最後」までの描写、特に屋根からの落雪〜下敷きになりませぬよう。というのがいい。 ここが「冬眠」なのだろうか。雰囲気はいい。読み手を選ぶ詩ということだろう。 >302 読み手は言葉にはしないが、案外いじわるなものだということを知ってみるのもいいと思う。 「そこ」がどこなのかは、作者にとってはどうでもいいことなのかもしれないが、 読者は「そこ」じゃよくわからない。 「手に取った夢がある程度の重さで」というのもなんとなく陳腐でのめり込めない。 「ある程度の重さ」というがよくわからないのも原因かもしれない。 「(街がうっすら色づく頃)うす紅色の街の悲しい僕」というのは、なんとなく不釣合いだ。 その原因は、色と人間の感情が共有しているものが多すぎて、分離できないからだと思う。「もうどれくらい経ったかなんて忘れた頃に見渡す風景」は、なかなか“実感”があってよかった。詩に対する態度は、非常に真摯だと、思う。 いろいろ言ったが、ぼく自身にも思い当たる節が多々ある。作者とは気が合いそうだ。 >303 ゴスペラーズの「新大阪」のPVが浮んでくる。申し訳ない。 この詩がリアルな詩かどうかなんてどっちだっていいのだ。「雪国」における車窓の使い方ではなく、作者は、そこに自分を写した。 誰もが若い頃には経験した事があるのではないか。原風景を辿る「もういいかい」「まあだだよ」などや、トカゲダンスで泣き笑う。 などのリアルな描写に始終するのは、逆説的にこの詩は嘘なのかもしれないと思えてしまった。別れは辛い。自分は醜い。 その点には共感する。この共感はしかし、リアルな描写から生まれている。恋愛詩は難しい。
>304-305 面白いがゲラゲラ笑えない。何度も読む気はしない。その加減がまたいい。切り込まれる独特のフォームは、だが飽きさせない。 なぜかものすごい納得感を感じさせられる。作者の現実に対する身近な不条理を、うまく笑いに昇華させているくだらない話だ。最高。 >306 ティーンエイジマウスという語の持つ意味がぼくにはわからなかった。 語感を楽しむ詩としても、短すぎる。ただ、こんな気合を入れて感想つけるのが逆に作者に失礼なのかもしれない。 >307 愚痴っぽい詩だ。この作者とは友人になりたくない。申し訳ない。 だが、雪だるまを都会に配置する事でなかなかどうして素敵な愚痴にはなっている。 最後の皮肉めいた「たのし気に色どる」は、読む人によってその解釈が代わる。ぼくは皮肉的に捉えた。「彩る」を「色どる」にしたのは、良かったと思う。 >308 結局、愛する人をみつけたかったのか。それじゃあ、あなたもクリスマスを恋人の日としていることに一役買っている。 作者に対して、そこはかとない人柄の良さを感じさせられる。上の作品と違い、作者の不平は、世界に対して限りない優しさを持っている。世界を受容している。 >309 詩というより日記である。 >僕、ホラーと絶叫マシーン好きだって言わなかったけどさ。 このへんは、なにか心をきもちよくくすぐられているかんじがしていい。かわいい。 >310 「すす」に絞ってとにかくしつこく描写した詩だ。 こういう詩は、おそらく作者の感動体験(実体験にしろ、想像にしろ)があったのだと思う。 ある一つのものを極端に観察した詩もあるのだと感心した。 ちょうどよい緊張感で、作者の感動を反映した美しい詩に成っているように思われる。 「僕は煤をすくって空に放り投げた」この演出もある意味で自然な感じがして、開放感を。
>312-313 行空けとはなんだろう。この詩を読んだ最初の感想だ。一つ一つの行が平等に独立であるような感触がする。 均等に行空けされた詩はその一行一行が際立つと同時に相殺されている。なんだかおもしろい。詩の内容に関しては、最初の一行と最後の一行を見れば、だいたいその素晴らしさがわかる。 ぼくが素晴らしいといってしまっていいのかととまどうほどだ。個人的には作者が男なら、かなりビックリする。だがありえる気もする。女らしすぎるから。 >315 「ありがちな」とはどういうことだろう。「ありがちな砂を殺す音」というのはどういうことだ。読者は怠慢でもある。 コンピューターの誤作動のような詩でとても読んでいてよかった。バグッたマリオが好きさ。言葉を渡さないけれど、見せてあげる、あとは、楽しんで。みたいな。 最後の一行を練り直すことで、さらにいい詩になるのではと思いました。 >316 とっても詩に対して欲張りな方だ。あるいは詩的な発想が次から次にもてる人だ。 まとめ上げようとするならば、欲張らずに、削ぎ落とし、深めてみてはどうか。 断片が素晴らしいが、組み合わせが苦手なのかもしれない。 >317 怖い。 怖い映画のキャッチコピーみたいだ。 >318 難しい漢字は読めない。知識がないのであしからず。 分かる範囲で読んで、「するり するする 笹の船」というのが酷く気に入った。それだけに後の「滑るがどとく川を行く」があまり好きになれない。作者の語に関する解説がぜひ聞きたい。 河や小川とか。詩についての解説が。。。すいません。
>320 世界の外を詠もうとしているよに見えた。今回の梁山泊において、特殊な詩だった。 「太陽が昇り月が沈む/その間に何が起きたのか」これとに最終連を読んで、そのように感じた。第一連に、まったくナンセンスな世界を詠んでいるのもおそらくその世界を意識しているのだろうと思った。 そして、やはり最後には目にみえぬ「風」におびえるのはよそうという訴えがある。ぼくはこの訴えに切実さを感じた。 作者の詩の雰囲気とあるアーティストの雰囲気が僕の中で、なにかを共有しているように感じた。それがなんなのかは説明できないが。 しかし、作者のスタイルは、彼らのそれとは全く別に独立であるように思われる。(って、勝手にぼくは思い込んでいる。) >321 >299の詩と対比して読んだ。 両者とも、あるひとつの状況を端的に詠んでいるように思われたからだ。 しかし、>299は、空間と私を表出することに成功しているのに対して、>321は、抒情詩でもないのだが、なにか不確かさが残る。 「天使」のイメージをぼくが持っていないからなのかもしれない。 題を見る。あ、夢なのか。納得する。興味深いのは、作者が本当に事実として詩にあるような夢を見たかどうか。もしよかったら、教えて欲しい。 >323 バグった詩である。ちょっと読むのに疲れた。 前にあったバグッた詩よりも、より客観的。 なんていうか、バランスが悪いのかな。。。 一人称単数を一切含んでいないのはポリシーなのだろうか。 ここまでナンセンスなものばかりが続くと圧倒される。 無意味と言うよりもナンセンス(センスがないと言う意味ではなくて。。)だ。 >324 やっぱ春がいちばんちんぽなかんじですね。
344 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/01/27 04:07 ID:OTjidU3S
採点で〜ス よろしくお願いします〜
3点
>>292 :俳句 :04/01/19 09:14 ID:U69pt3vZ
おもしろい! どこかで読んだような気もするが……オリジナルなら3点
3点
>>303 :ひかり222号 :04/01/21 03:43 ID:Z27s6Jbx
別れと……ゴトリと動き出す。目に飛び込んでくる書き出しナイス!
読み終わると、冷静な男の気持ち……かなぁ? なら書かなくても……とも思う
2点
>>324 :ちんぽの歌 :04/01/24 23:30 ID:A8ltJbDN
夏ちんぽが、勇壮。春は……いま一つ処理が甘いか?
秋ナスはちんぽといえるか? なすびは小っちゃいのもあるが……
1点
>>294 :時折死にたくなるんです :04/01/21 00:03 ID:UmZFm+Kq
一病息災……かなぁ? 結局後ろを通り過ぎるのね。
1点
>>297 :サーモグラフ :04/01/21 00:15 ID:Lzo8Z2ru
最後の2行だけ光ってる
1点
>>298 :遠い島を懐かしみ :04/01/21 00:29 ID:DdFEHui8
言葉のリズム、うねりが面白いけれど、最後が弱い〜
1点
>>299 :春待つ :04/01/21 00:30 ID:mN9Eb1Sx
枝落とされた街路樹はいかにも寒そう、寒椿は唐突でつながりがいまいち。
1点
>>300 :冬眠(1) :04/01/21 01:11 ID:ANIegYJk
言葉がガラスのかけらのように飛び込んでくる。全体の圧力はいま一つ
1点
>>315 :静かな季節 :04/01/23 07:26 ID:+80ceEEt
ぽとんが すちゃに掛かっていない、息切れ? 読みなおすと圧力を感じる
1点
>>316 :Magllo :04/01/23 20:41 ID:Ck4pH7+v
読みなおすと良いんだが、……言葉が目に飛び込んでこない。たぶん読まない……
345 :
奥様 :04/01/27 18:53 ID:A07624hV
審査、今日までですってよ〜 オホホホ
346 :
uno ◆mdm4jQk4Iw :04/01/27 22:42 ID:NeY1HqZX
点数だけですみません 3点>310 煤 2点>321 白い夢 1点>317 月光 >307 都会の雪だるま >303 ひかり222号 >294-296 時折死にたくなるんです >315 静かな季節 >302 春より紅し
347 :
三島慧 ◆MQPLryIOxk :04/01/27 23:43 ID:D4Bt9xpu
各1点 >303 ひかり222号 「トンネルが絶妙の間で入ってきて」の部分で意味が混乱し、「いつもよりより」の「より」 の重複が気になるのですが、第4連で空気感が変わる感じを受けることと、「僕はちゃんと びっくりした」がなぜか気に入ったので。 >315 静かな季節 冬から秋、夏をすっ飛ばして春に戻るんでしょうか。良く分からないのになぜか点を入れたくなる。 こんな審査ですんません。
348 :
名前はいらない :04/01/28 00:07 ID:Jjo9K8i9
確認おねがいします...。
350 :
名前はいらない :04/01/28 00:30 ID:maTP38CP
確認してくれよ、頼むぜ。(^。^)y-.。o○
351 :
349 :04/01/28 00:31 ID:maTP38CP
してーーーーーーーーーーーーーーーーーーぎゃおぎゃお☆
352 :
確認です :04/01/28 00:32 ID:bOwMCdHI
>312-313 ゆきのひ。 も3点 ですかね。他はあってますです。
353 :
名前はいらない :04/01/28 00:36 ID:bOwMCdHI
354 :
名前はいらない :04/01/28 00:38 ID:Jjo9K8i9
携帯とパソ、、どっちの アイディーも使っちゃった。。 確認さらせ暇人どもよ。あっはヨロー
355 :
名前はいらない :04/01/28 00:44 ID:Jjo9K8i9
だってさー チャンプさんよー、じらさないで御題ちよ゛うだいー おめでっっと☆
356 :
名前はいらない :04/01/29 00:41 ID:QmiDDwmy
一日経ってもまだお題が発表されないので
次点最速である
>>297 「サーモグラフ」の作者さん
お題をくださいなage
357 :
名前はいらない :04/01/29 00:51 ID:4XAoZf/O
おいおい、一日で流すなよ 2ch中毒者は知らんのだろうが 世の中には毎日スレチェックできない香具師もいるんだぞ 偉大なチャンプに敬意を表して三日ぐらいは待ってやれってw;
プロバイダ規制もあったりするので、待ってみましょうに1票。
>>357 (´・ω・`)ゴメンナサイ ダッテマチキレナカッタンダモン
360 :
300 :04/01/29 08:30 ID:f057nWxe
遅くなって、本当にごめんなさい。 審査等くださった方々、有難うございます。 次の御題(テーマ)は「裏」でお願いします。
361 :
裏めしや :04/01/29 12:29 ID:QSYlJw2o
段ボールのお山 しとしと雨に崩れかけ しわがれたキャベツら 値札をつける口もなく 青白く芽吹く煤団子ら 雨にむかい手を伸ばす ありえない隅へのサッカーボール転がれば 金網越しに見つける少年もあるかも 捨てられないところ 賞味期限内のところだけを 当然として特権の者として めしやで食らうは無知な労働階級ども ありえぬ空間から裏めしや 厨房で整う自動人形たちへ 表へむかって裏めしや ちょうだい ちょうだい それ
362 :
午後五時の荒天1 :04/01/30 02:16 ID:nlnGhB9L
寒流に乗った、昨日の荒天はわずかに コンクリートをたたきつけて 反発は随分と細部にまで及んで それでも敗北して いずれ、侵食する、という痕跡を残した で、俺はずいぶん歴史的だな、 という陰口を叩き壊す しかし、そこは収めろ で、打ち揚げられたヒトデ カルシウム質のなかに なんとか花を見出そうと いくつかの思想をこねくり回して 頭を痛めてみたものの 腹痛を催して、吐き出すと タバコを一服、海に棄てる 波紋はあっさりと掻き消されたようで 断末魔のわずかな煙がのった 港湾沿いのしけった風に吹かれて脂汗を催す オエッ 結局のところ、漂う煤煙はモザイクのかかった テクノ調で機械音と脳みそのやわらかさが ガチガチに固まった あのこびりついた歯石のやわらかさを 象徴するようなあの音は…
363 :
午後五時の荒天2 :04/01/30 02:16 ID:nlnGhB9L
永遠に聞こえやしないんだよ 内耳炎でな 赤ん坊、と叫んでみて そのままブリキ板でボコボコに 補修された道を歩いてゆくと 嘔吐を思い出す 吐き出してみたところ 毛玉だったのはいいのだが ずいぶんと合成繊維ばかりで うんざりしたら また腹痛だ 今の時間は 例えば朝だとする 夜は薄命だから 誰かの言っていた 午後五時は ずいぶんと こちらでは、 撒き散らす、 小便を 加速したら 早くしろ
364 :
キメラ :04/01/30 22:27 ID:fOjRH0hU
君はキメラだ 喘ぐキメラだ 僕のペニスに貫かれて 背中をみせて悶えるキメラだ 湯舟のお湯はゆっくり波打ち 時には細かく震えてさざ波立つ 白い背中に梳けた髪がまとわりついて くねる背骨のようにS字にウエーブする 右の肩越しに後れ毛がかかり 上気した頬がほんのり桃色 だが君は振り向こうとはしない うしろを見せたままだ きっと恥ずかしいのだ 彼への言い訳を考えているのだ 蛍光色が闇に煌めくように 心の裏側を垣間見せて反射しているのだ 君はキメラだ 喘ぐキメラだ
365 :
裏のない人 :04/02/01 00:50 ID:NBnEZ1ms
良い人だ、裏のない人だと聞いていたがすれ違ったら、本当になにも見えなかった。 振り返ったオレはなにか反則をしたような、切ない気持ちでいっぱいだ。 もちろんあの人は振り返ってはくれなかった。……。
366 :
裏庭 :04/02/01 03:30 ID:hriZ7VHH
裏庭で 真っ白なコピー用紙を 泣きながら 何枚も燃やした 一枚目、空の無責任な青さのために、 二枚目、物言わぬ風のために、 三枚目、びどうだにしない雲のために、 四枚目、届かなかったひかりのために、 五枚目、ほしくない永遠のために、 六枚目、軽薄な言葉たちのために、 七枚目、くだらない自尊心のために、 八枚目、しゃべらない孤独のために、 九枚目、人生のはかなさのために、 十枚目、すべての沈黙のために、 十一枚目、ひえきったぼくのために 灰は脆く 触るとすぐに崩れた たくさんの灰を踏み固めて ぼくはうすぐらい縁側に うなだれた 遠くで眺めていた タローが近寄ってきて ぼくを心配そうに 覗き込んだ
367 :
裏道 :04/02/01 04:38 ID:F41mS7Yk
いつも渋滞の 騒がしい道を外れて 静かすぎる 裏道へ入る 遠回りだという事 わかってる 無駄だという事 わかってる 結局は戻らなくては 歩むべきは あの騒がしい道 車の音 耐えかねて 逃げるように 裏道へ入る 夕日に照らされた 伸びる影は一つ あいつらには見つけられない 僕だけの道 僕という名の 逃げ場所 一匹の猫 いつも あの塀の上 君はいつでも そのままの顔 大きなリアクションで 喜んで 怒って 僕にとっちゃ 厄介さ 君をこの道に隠して 生きてきた 素晴らしいのは君の方 僕はあの騒がしい道じゃ どうにもやっていけない いつも渋滞の 騒がしい道の ど真ん中に立って 大声で叫びたいよ 「僕はここにいる」 君なら出来るんだろな だからこそ 裏道に隠しておくのさ
368 :
語り部(ア) :04/02/01 15:33 ID:W6p8ya0s
えーみなすぁん 虫たちの聴覚にご遠慮騒音をピーpppp膨らんでおりま寝る根のです失礼島す 失せろ 不満は 失せて 黄ばむ ふん あ 「先天性のスナフキンが お花畑で歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 「お花なんか枯れてしまえ」 「ナメクジばかりがいじめられ 紫陽花ばかりが踊り出す ステップ忘れた農民が メロディー忘れて歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 「お花なんか枯れてしまえ」
369 :
語り部(ア)2 :04/02/01 15:33 ID:W6p8ya0s
「旅の仕方を忘れたよ 豆の食べ方を忘れたよ 食物連鎖を忘れたよ 顔と形を忘れたよ スナフキンは歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 忘れんぼうのふりをして ラリラリラルルララリラリラルルラ」 「お花なんか枯れてしまえ」 ラリラリラリラ はいおしまいでごzazazaimasuuu
370 :
農夫の歌 :04/02/02 00:03 ID:dfO1dOZ+
人知れず雲雀は幸せをさえずり、 裏の畑に口をあけた春が、毛穴の底から涌いてくる。 幾千の年月を重ねた清水は、黒い土に沁み入り、 磨きあげた鉄鍬を突き刺せば、 泥まみれた残雪が虚偽のように横たわっている。 裏の畑を偲ぶ春よ、 地熱のように地下に耕し、 私の心を掘り起こしておくれ! 大地の底で、 抉り込むような大声が、遠く響き渡っているから!!
371 :
名前はいらない :04/02/02 01:37 ID:V9vw2Uh1
お題「裏」しめきりはいつなんだろうか。 ムムッ、知らないのはオレだけか?
372 :
名前はいらない :04/02/02 16:55 ID:WkFUeJaO
373 :
371 :04/02/02 19:32 ID:V9vw2Uh1
2月5日までか。372さんよ、ありがとう。
ピンポンパンポン 至急連絡いたします。くりかえします。至急連絡いたします。 「田中」はすぐさま1階事務所の方にお越しください。 館内案内図はお手元のをご参考にしてください。 お手元になければ2番案内所に横道さんという下衆な係員がおりますので 私も行くの嫌ですが、行って教えていただいてください。 ピンポンパンポン お昼をお知らせします。ただいまより館内のレストラン・定食屋・ファストフード店等は いっさいの営業を停止いたしますので、お気をつけください。 なお、3階36番角の「おのころ亭」だけは開いております。 ピンポンパンポン お知らせです。12階3番ロビーa24番にて踊り食いがはじまります。 ピンポンパンポン 火事です。火事です。15階4番「ザ・めんこい」より火の手が上がっています。 できるだけ体勢を低くし、お持ちならハンカチを口にあて 15階36番にある「蜂蜜倶楽部」に移動してください。 ピンポンパンポン 迷子のお知らせをお伝えいたします。 8階2番ゲートにて迷子を保護しました。 以上、お伝えいたしました。 ピンポンパンポン 午後6時をお知らせします。
ピンポンパンポン 20時より15階24番内「ファッションプラザ 鬼頭」においてファッションショーが行われます。 実際はストリップですので、18歳未満の方はお断りします。 また、どうしても見たいという18歳未満の方は、15階1番下にて 伏目がちな浪人生ばかりが切符を販売しておりますので、こちらでどうぞ。 ピンポンパンポン ただいまより山下清の時間です。 各階ロビーにてお楽しみください。 なお、物真似は禁じます。 ぴんぽんぱんぽん このチャイムの感想をお待ちいたしております。 ピンポンパンポン 30分間のサービスタイムです。 全商品が70%オフになります。 料金はそのままです。 ピンポンパンポン まもなく館内営業終了のお時間です。 心ゆくまでお楽しみ頂けたでしょうか。 明日の営業は午前9時からです。 明後日の営業も午前9時からです。 後10分ほどで必ず終了いたしますので お買い物などはお早めにおすましください。
376 :
サヨナラ満塁ホームラン :04/02/03 01:23 ID:AMvvSKuV
4対4同点 9回裏二死満塁バッター俺カウントツースリー ピッチャーのおまえサインに大きく首を振っております ああ投げられませんプレートを外しました キャッチャーが駆け寄ります内野も集まります 内野どころか外野も集まって来ました 何やらギャーギャー俺を指差して騒いでおります さらにスタンド観衆からも俺に対して大ブーイング バッターボックスを外して見渡せば 優しい目をしているのは監督とコーチともう一人だけ この現状を作り出したのは俺だしそんなことわかってるし でもなあ俺は味方がいれば 一人でもいれば怖くないのんよ さあ気をとり直してピッチャーおまえがサインに頷く 大きく振りかぶって投げました「ストレート!知っとる!」打った 左中間に打球が飛ぶレフトさがるレフトさがる見送ったー 入ったーサヨナラサヨナラサヨナラサヨナラ サヨナラ満塁ホームラーーーーーーーーーン たとえこの劇的なサヨナラ満塁ホームランが明日のスポーツ紙の一面を飾らなくたって たとえこの劇的なサヨナラ満塁ホームランを解説者が誰一人誉めなくたって そんなこと俺はかまわない ホームベース踏んだらそのままサヨナラ It is time 二度とサヨナラ 「プレイボール!」 ほら、こっちでまた始まった
377 :
裏1/2 :04/02/03 03:19 ID:NHFASL3W
抜けるような青空 プラスチックのような日差し 絹糸のような風 ミント香るような女の子が こぼれそうな笑顔で「おはよう」と言った 街路樹の葉はアクリルの緑 とぎれとぎれセミの声が響き渡る 宝石のような汗を散らして ランニングしていく女の子が 満面の笑顔で「おはよう」と言った 気の置けない友人と合流し 真剣に言葉をかわし歩く 案外すいてた電車に乗り込み すぐに席に着いた
378 :
裏2/2 :04/02/03 03:20 ID:NHFASL3W
向かいに座っていた清純な女の子が 人懐こい笑顔を浮かべて「おはよう」と言った 友人がその娘を無視したので 女の子は泣き出してしまった 友人が徹底的に無視したので 女の子は泣き笑いしだした あまりに短い時間の後 電車はホームに滑り込んだので 永遠の別れにも似た悲しみに襲われた 抜けるような青空を見上げて こみ上げてくる笑いをこらえた プラスチックのような日差しの中で 女の子をやさしくやさしく抱きしめたかった 絹糸のような風にとらわれて 身動きできない僕に ミント香るような女の子が 「おはよう」とやさしくささやいた
379 :
うら_1 :04/02/03 05:36 ID:Xzt0JzWM
人の言葉に確かめられて うん、そう たぶん そんな私なんだと思う よ いつでも そう 認めざるをえない ほんとはただ 行き過ぎたいだけなのに ね 誰も 忘れてくれないんだ それでやっぱり今日も電話がかかってくる 私を 知ってる人から 名乗る前に 呼びかけられては 元気だよ、会いたい って いう 知らない人と知らない場所へ行きたい 夜は知らない部屋で一緒に寝たい おもて側のやわらかくて熱い肌に はじめてのキスを 何度もしたい 知らないあれを 私がせがんで まるで知ってるふりをする知らない人と 何度も 何度も して 忘れて もう知らない
380 :
うら_2 :04/02/03 05:37 ID:Xzt0JzWM
あなたの千里眼で 知られた私 あなたの見通す 私の名前 私のおもて 私のうら 好きだからって 知ってる よ 私が隠さないから きっと抱きしめてくれるって だけど 知ってちゃだめなんだ うらのうらはおもてじゃない うらのうらはおもてじゃない 知ってるあれを 私がせがんで まるで知らないふりをするあなたが 私のうら側の皮膚に いつものキスをする いつもみたいに さみしい気持ちになって うらのうら側で 私はあなたを忘れていく
381 :
ころコロこみックす :04/02/03 16:25 ID:a5VUTPyQ
1. 2. 3. 4. 5. 裏番外編というカタチで、心は捕まれたの。 完 メンスになったイモートの為 に、僕らはヤッキョクまで買 いに奔った 学校の裏ガワに住ん でるヒトは買ってもい ないパンを無理矢理風 船にして 錆だらけ のトッキュウ列車で男鹿武山(オガタケヤマ)まで走ったはしった、はしった、はしったはしった のこった、のこった、のこったのこった ころころミックスを買いに奔ったあの頃 のように僕らは何 度でも生き返れるんで す
雁回山には天狗が棲むという 彼等はいつも杉の木の上でキセルをふかして僕たちを見ているらしい 働いているときも 遊んでいるときも 恋人と交わっているときも 彼等に観察されているのだという 祖父はその山で彼等にあったといった 田舎づくりのその家では似つかわしくない 珈琲を啜りながら 呵々として僕に語った あやつどま、神さんでんなんでんなか あっどま ただ見とるだけだもね 父も僕も幼いころから聞かされてきた話 祖父は天狗を語る時 いつも珈琲を啜った
浮き世離れした話だと祖母は馬鹿にしていた 母も苦笑いしながら 聞き流していた 祖父だけが真剣に話し続けた いつもは穏やかな人が 天狗のことだけはゆずらなかった 僕はもう一つのその祖父の顔を愛していた ある日 祖父がぽつりとつぶやいた おれはほんなこつ天狗ば見たとだろか 僕だけがその言葉を聞き取った 祖父が死んで十年が過ぎた今日 僕は雁回にのぼった 屹立する杉の木の間から 微かに珈琲の香りを嗅いだような気がした
384 :
ザ・裏 :04/02/04 11:17 ID:+u8xeX4t
うらら裏らうらうらら 裏ら裏ら裏裏よ 裏らうらら裏うらら このよわ私のためにある うらら裏らうらうらら うららうららうらうらよ 裏ら裏ら裏裏うら このよわわたしのためにある 裏裏裏裏裏裏 うららうらうら裏うら うららうら裏裏うらよ この世わわたひのためにあゆ もうすぐ梅もさきゅ もさきゅーーーーーー!! うらら裏らうらうらら 裏ら裏ら裏裏よ 裏らうらら裏うらら このよわ私のためにある うらら裏らうらうらら うららうららうらうらよ 裏ら裏ら裏裏うら このよわわたしのためにある 裏裏裏裏裏裏 うららうらうら裏うら うらら裏裏裏うらよ このよわわたひのためにあゆ
385 :
うらぶれ :04/02/04 13:06 ID:ea8YPua+
扉の裏に影一つ 表を見ても影一つ 誰もいない禿山の 壊れた小屋に 一匹の物の怪が住むという 父上母上お元気ですか。私は元気です。 近所の方々はとても親切にしてくれます。 住む処も貸して頂きました。 それではまた手紙を書きます。 雲の陰から雨が降る 小屋も一緒に流れ行く 草木も生えぬ禿山の 岩の後ろに 小さな物の怪がいるという 父上母上お元気ですか。私は大丈夫です。 ここは草木も多くて心安らぎます。 それではまた手紙を書きます。 濁った水に映る顔 それは錆び付いた顔 青く澄んだ大空の その下に いくつも手紙があるという 父上母上お元気ですか。私は――
二人羽織から覗く 白魚の指 蒼に 血の道は走る 歴史が育てた皺しわの山 二人羽織から呟く 揃わぬ髭 青に 煙の香は残る 指令うけ渡すだけ針はりの先 私を包む 家紋の前掛け 肌蹴に見た毛むくじゃら 私を包む 家紋の身頃 全て追い剥ごう二重の声しとめるため 今宵もし 羽織のキスは、 誰の誑かしにその気になり突き出される唇だけ
伝える口ここ 受ける耳うらに、 私を待たせ急ぐ背中での企て (舌は入れるべきだろか入れさせるべきだろか) 待つ私かわいたの出したり引いたりで (舌は誰のが入ってくるのだろか誰に入れるのだろか) 噛み千切れば悲鳴 震える指を泣かせるから 衿足に流し込むツバせめて私からの御礼です
388 :
2ちゃんねる :04/02/05 02:42 ID:PxRDds7n
裏2ちゃんねるなんかすでに 公式化していて あるやなしや関係も無く。 ここにしか、吐けない言葉を、吐いている。 げろっぱ。 此処は裏通り。 逝っていいんじゃねーの? そうだね。逝ってみようか。 氏ね。 そうだね。死のうか。 藁 そう、、、、 そう、、 藁藁藁藁 はははひひいい 今日も打つキー。 氏ねと。
389 :
僕 :04/02/05 11:10 ID:4X0xaJ1o
火に吸い込まれそうになる 力を入れた拳がグーの形で汗ばんでいる 「僕はいつ死ぬか不安だ」と いつも思っています。 それから、「僕はいつ死ぬかいつ死ぬか不安です」と思った。 ゆっくりと裏の感情が表の僕の笑顔を強く強く強くそうして変えていくと。 僕はさらに「僕はいつ死ぬか不安だ」という、そういう不安にかられる。 「僕はいつ死ぬか不安だ」 「僕はいつ死ぬか不安だ」 最近そんな不安に駆られる
夜になれば全てが明らかになる 薄暗いバーの戸棚の奥に置かれた静謐さ 歴史の重たい壜が君との交流を求めている スツールの上から路地裏の天蓋まで 全てはストーリーに導かれている 君の赤い心臓を満たすワインが僕の中に流れ込むとき 僕はその筋書きを理解する道化となる 海のような夜が屋根まで浸る頃 舞曲は鳴り止み必要な言葉が紡がれる そして僕らは気泡のような囁きを交わす 君は寝息を立てている 回廊の奥から足音が響いてくる 窓から砂漠の月光が滑り込んでくる ここでは朝が来ることなど誰も知らないのだ
突然城は茨で覆われ眠り姫は眠りに就いた 彼女の物語は終わったのだ それでも人々は物語の続きがあることを信じようとする 王子様のキスを信じようとする 人々は語り始める いつしか物語は真実となり 眠り姫は彼らの物語の中で永遠に生き続ける 今 僕らはその物語の本当の悲しみを知る それらは果たされることの無い契約の中にある 僕らは茨の城に近づくことすらできない 感情の行き場を無くした僕らは目を閉じて祈っている 新しい風が茨の間を吹き抜けて彼女の頬を撫ぜてくれたら その暖かみに僕らのキスを感じてくれたら そうして苦痛の無い安らかな笑顔に変わってくれたら 僕らは幸せな物語の続きを信じることが出来るのだろう
−1(胎動) ペストの伝染を防ぐため 大量のネズミが虐殺されたが ノミは難をまぬがれた と 父は言い残して身罷った 僕はノミと相談し ひとりの人間でもある野心家の思考中枢へ われらの怨みをこめたプログラムをインストールさせることに成功 彼はそれから一心不乱 自らの野心の充足に腐心 ついには輝ける王となって君臨 そう あの 夢と魔法の王国の玉座に 人がペストの撲滅に奔走するなか われらはそうやってわれらの地位を築いたが 画策してきたものはそれだけじゃない ごらん もうすぐ 人類が崩壊する
393 :
〃 :04/02/05 19:11 ID:DtPxKygU
0(盲点) ラスプーチンと寝た祖母の 三女であった母はわたしを ファシズムの手から逃れさせるため 日本へ隠したと 父は最期に言い放った ぼくは決心を固め エルサレムへ飛んだ イエローモンキーという語はやがて 称号ともなろう 後発の有利性というものを かれらははじめて知ることになる ぼくらはユダヤのノミとネズミに とびきりおいしい時限爆弾を仕掛けに行く
394 :
〃 :04/02/05 19:12 ID:DtPxKygU
1(過去そして対峙) その澄んだ耳が あなたが背中を向けて立つその分岐点を未来へふりむいて 天命を聞き届けるまで 持ち場をうごかず守りきらんことを [チャフやフレアを全く受けず150キロ先からフェイズドアレイ 10個以上の破壊目標の同時処理の容易な可能 大型目標探知距離100nm 小型目標ルックダウン35nm 対艦攻撃ミッション仕様 450nm以上の戦闘行動能力の半径 並みの先進国なら4日で壊滅可能なたった一機でこのスペック] 用があるから保有しているいつものお家芸つまりオトリ ほんとうの武器は マッカーサーの仕掛け置いた3S政策のほぼ中央 バブル崩壊の自作自演と ピカチューで カモフラージュしてある
電子信号の明滅 送られて来たファックスの文字が読めない 嘘ばかりつくのだ、いつも 情報の摩滅 マニュアルをめくると文字はまだ続いている 追い続ける広角レンズ 機械の手足 細い、マニピュレーターを刺して ブレイン・アナライズ 見えない … 地球へ帰りたい 飛び降りれば 垂直な壁にぶつかって肉塊に あたたかい雨に降りこめられた所と 乾いた大地に咳き込む所と ふぅぅ、と 溜息のような霧が巻いている所と 今にもコポコポと生まれて来るばかりの海底と 知らない世界 天国
記憶が呼びだされる 圧倒的な力 (Supercell ) 水滴が地上に接している所では 赤い砂の上で、白くなった人々の悲鳴が 聞こえない … 精神世界の感応者たち 記憶のすりかえと、交錯 目がチカチカするばかりだ、いつも 同じ顔の満月 捕らえきれない ありのままの姿なのに キュビスムの解釈から 立体が嘘つきではないことを知ってはいるが 反射も受け止めずに震える星 顔をそむけて (Swing By) 解析・解析・解析・分析・ 邂逅 不誠実なメッセージ
397 :
舞台裏の少女 :04/02/05 22:18 ID:qWB24jPM
パパとママは 夜が来ると ぼくに秘密のなにかをはじめる けっしてそこには ぼくは寄せてもらえない ということはこういうことだ パパとママは ぼくを食べる相談をしている パパがなにかを食べながら ママが 早く欲しい と吠えるのを聞いた 町にサーカスがやって来るたび ぼくは毎回顔の違う少女に片想いする キラキラの洋服にキラキラのお化粧した 彼女は表舞台では いつも笑顔 舞台裏では 秘密の素顔 ライオン顔の団長や 猛獣使いの小男に殴られて パパとママの秘密をしっている
>>189 本人としてみたら、挑発してるつもりなんだよ。ほっといてやれ。
400ゲト(´ー`)y−~~~
401 :
自転車に乗って :04/02/05 23:30 ID:HkbjCuiO
家の前のチャリの後輪はペチャンコになっていた 予約した店に髪をカットに行くために エアを入れる そこは1年前まで住んでいた家の近く 今朝は起きたら きみのすがたが部屋になかった その家の近くで、去年の冬 きみは涙を流して泣いていた ワタシガワルイノ、ゴメンナサイ、 ぼくはみっともなく裏返った声できみを慰めていた 走らせているチャリを漕ぐ足が重い 風は無風 ぼくは無傷 入れたばっかりの後輪のエアが抜けている エアが抜けている きみがいない いま ぼくは見慣れた家並の、曲がりくねった道を走っている そこは1年前まで住んでいた家の近く 昨夜見ていた、きみの笑顔が ふと不確かになった その角の先に自転車屋があったはず ぼくは左右の安全を確かめ、交差点をスイッと右折した 変わらない店構えで営業している スミマセン、 ガシャッ、シュルルー、キュッキュッ、ツー 滑らかにチューブが裏返っていく
402 :
名前はいらない :04/02/05 23:54 ID:gHIW4V6f
〆切5分くらい前あげ
じゃシメキリってことで
了解。
> 告知 < これより審査期間です。 審査〆切は、8日いっぱい。 みなさま宜しくおねがいします
406 :
一覧 :04/02/06 00:36 ID:OPN/hF6L
>361 裏めしや >362-363 午後五時の荒天 >364 キメラ >365 裏のない人 >366 裏庭 >367 裏道 >368-369 語り部(ア) >370 農夫の歌 >374-375 アナウンス >376 サヨナラ満塁ホームラン >377-678 裏 >379-380 うら >381 ころコロこみックす >382-383 天狗ばなし >384 ザ・裏 >385 うらぶれ >386-387 A Back and Lips >388 2ちゃんねる >389 僕 >390-391 眠り 第壱夜 >392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 >395-396 月の裏をとらえる >397 舞台裏の少女 >401 自転車に乗って これであってる?
407 :
ザ・裏 :04/02/06 00:54 ID:UhCAcmPW
うあ!本当だ、申し訳ない。。。 御指摘ありがとうございます。>407さん
----------
>>406 の一覧 訂正です。-------------------------
>361 裏めしや
>362-363 午後五時の荒天
>364 キメラ
>365 裏のない人
>366 裏庭
>367 裏道
>368-369 語り部(ア)
>370 農夫の歌
>374-375 アナウンス
>376 サヨナラ満塁ホームラン
>377-378 裏
>379-380 うら
>381 ころコロこみックす
>382-383 天狗ばなし
>384 ザ・裏
>385 うらぶれ
>386-387 A Back and Lips
>388 2ちゃんねる
>389 僕
>390-391 眠り 第壱夜
>392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
>395-396 月の裏をとらえる
>397 舞台裏の少女
>401 自転車に乗って
409 :
名前はいらない :04/02/06 01:33 ID:gzuQQakt
目次つくりお疲れ様〜
>366 裏庭 1点 >382-383 天狗話 1点 >397 舞台裏の少女 1点 以上です。
申し訳ない。もう一度よいでしょか。 >382-383 天狗話 1点 >397 舞台裏の少女 1点 これでいいのかな?
ナルホド……締め切り前に宣言、なんですね。 次回参加させていただきます…残念。
いえ、ルールには「締め切り前に宣言」と明記されていますが、厳守するほどではありませんし、 もしあなたがコテハンをお持ちなのでしたら、そちらを提示頂ければ審査員として参加しても一切問題ないかと。
416 :
名前はいらない :04/02/06 02:23 ID:0PhV0gGw
indexお疲れsummer
417 :
日々 :04/02/06 17:19 ID:xCtCSlaM
とけていく とけていく 何でもない日に とけていく 幸せだぁ。
418 :
名前はいらない :04/02/07 08:48 ID:hPETKp5i
審査期間age
419 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/02/08 02:11 ID:j2hUd6DU
採点で〜す よろしくお願いします。 3点 >382 :天狗ばなし1 :04/02/03 17:37 ID:qerKFAp5 話が面白い。ちょっと動きというかアクションもほしいかなぁ? 3点 >385 :うらぶれ :04/02/04 13:06 ID:ea8YPua+ 3点連発だけど、好きな詩にしあがってる〜月見るロボットの作者かなぁ? 2点 >384 :ザ・裏 :04/02/04 11:17 ID:+u8xeX4t アイデア おもしろい! もっ一つひねりが…… 2点 >386 :A Back and Lips 1/1 :04/02/05 00:00 ID:eh6onIMa 詩らしい。しあがり。ちょと読みつらいか? 入ってくる舌(Sex)が相対か一般か?? 1点 >361 :裏めしや :04/01/29 12:29 ID:QSYlJw2o なんとなくおもしろい。ホームレスの語るわが人生の成功の縮図? 1点 >367 :裏道 :04/02/01 04:38 ID:F41mS7Yk 読みやすい。いい感じ。 1点 >374 :アナウンス 1/2 :04/02/02 22:08 ID:C1k/Gw5P おもしろい。なんか魅力がある…… 1点 >377 :裏1/2 :04/02/03 03:19 ID:NHFASL3W すい込まれるような青空。ひかる汗? ……とちかづいてくる 1点 >390 :眠り 第壱夜 :04/02/05 17:32 ID:ZP8GKHbn 出だし、期待させるが…… 1点 >392 :『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 :04/02 題名が気に入った、とくに、裏書…… 1点 >401 :自転車に乗って :04/02/05 23:30 ID:HkbjCuiO 意味不定だが、読みやすい詩だ。
420 :
名前はいらない :04/02/08 22:25 ID:kGGKW3rq
審査ひとりだけ!?
ではにぎやかしに一つ……。
2点
>>382 さんの「天狗話」おじいちゃんセツナイ。
ざっと見ただけなのでひとつしか。ごめんなさいです。
裏、ということで自分としては仕掛けがほしいかな、と勝手に思ってたところです。 3点は該当なしで。ゴメンナサイ 2点 >392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 手形を必要としたのは、時間の中での話。歴史の話としての。 見に行った彼は今の人であるからして、そのように現代語が紛れることについては問題なし。 設計は、−1から0、そして1への全ての接点が現在に繰るような仕掛けの糸。 ただし、その壮大な仕掛けの先は風刺としての現在へ向かうだけ、というのは惜しいかも。 そういう構成は上手いと思う。 1点 >381 ころコロこみックす 素材としてとても好きな形のものなんですが、 いまいち見えてこなかったものがあるので不安。 >401 自転車に乗って 第3連から最終連までの表現は読みやすくて意外と好きになれる。 それだけに第1連から第2連についてはもう少しなんとかなったかも、と思った。
2点 >392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 1点 >361 裏めしや >362-363 午後五時の荒天 >365 裏のない人 >384 ザ・裏 >386-387 A Back and Lips コメントなくてすみませんです
あ、ひとつ書き忘れた。。。
1点
>>401 「自転車に乗って」
以上です
審査締めきりってことで。。。
ところで、あの、失礼ですが、
>>421 の方は、過去に審査員経験アリでしょうか。
私が存じ上げないだけだったらごめんなさい。
427 :
名前はいらない :04/02/09 02:59 ID:ZSIWd/w/
集計です。
チャンプ 9点で
>>392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
準チャンプ
もし??
>>421 :ふにふに ◆./IUAzrbq6 さんの投稿が有効なら
4点で、
>>382 :天狗ばなし1
ふにふにさんの採点無効とすると、
>>401 「自転車に乗って」 @3
>>377-378 @3
>386-387 A Back and Lips @3
>>384 ザ・裏 @3
>>382 :天狗ばなし1 :04/02/03 17:37 ID:qerKFAp5
なんと、5作品が得点3 で準チャンプとなります。
チャンプは不動だとおもうので、
『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
の作者さん、次のお題をお願いします。
集計の確認もよろしくお願いします。
428 :
確認です :04/02/09 16:43 ID:maFcqIGp
>>392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
チャンプ作品不動ですが、8点のような…。
準チャンプ
>>385 「うらぶれ」 も3点 他は合ってます。
準チャンプについてはふにふに氏の採点が有効かどうかになりますが
チャンプは決定です。おめでとうございます!
>>426 はうあ、ごめんなさい。過去に採点したことはありません。無効票にしてください。
ふらりとのぞいて書いてみただけでした。申し訳ニャい。
評価および寸評いただいた方ありがとうございます。 そして審査していただいた皆様、まさかのチャンプありがとうです!!! 次回のお題、身近なものをといろいろ考えましたのですが、 衣食住の 『食』 でもしよろしければよろしくおねがいします。
========== チャンプ 8点 ================
>392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
========== 準チャンプ 3点 ===============
>377-378 :裏
>382-383 :天狗ばなし
>384 ザ・裏
>385 :うらぶれ
>386-387 A Back and Lips
>401「自転車に乗って」
以上です。おめでとうございました。
(集計の確認しなおしたけど、これでFAですね)
次のお題は
>>430 で出されました
『食』
でございます。
締めきりは一週間後の2月16日いっぱいです。
ふにふにさんのを有効にした方が準チャンプがすっきりしていいんじゃない? 書いた詩評価してあげるよ?スレに最近よくいますし、以前も審査前に名乗ずとも有効だったわけですし。 どうでしょうかね?
433 :
名前はいらない :04/02/09 22:07 ID:rQQEIkEK
☆チャンプ☆
>>392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
☆準チャンプ☆
>>382-383 天狗ばなし
>>412 でスマヌ ◆R3t3jx3pxYさんも「天狗ばなし」も1点(素性が知れぬため無効とはいえ)入れていますし、
折角ふにふにさんにも審査して頂いたわけですし、こちらで異論はありませんでしょうか?>皆様
意見を伺いたいのでageておきますね。
点数を入れた本人が票を無効にしたいと言っているので、どうでしょうかね。 もういちど本人の意向を聞いてみては? それから決定してもいいかと。
申し訳ないです。混乱を招いてしまったようですね。
ルールをきちんと読まなかったのが悔やまれます。
今回、私の票は無効票扱いが正当かと思います。
>>429 を書き込んだのもそう思ってのことでした。
しかしもしも、特例として票をひろっていただけるのでしたらば
スマヌさんのと合わせて「1票」というのはいかがでしょうか。
で、あらためて。
今回のテーマ「食」に正式に参加させていただきたいと思いますニャ。
みなさんよろしくお願いします。
436 :
名前はいらない :04/02/09 23:39 ID:ECW0Mvm2
>>435 了解致しました。
では、スマヌさんとふにふにさんの票を合わせて「1点」。
それにななほしさんの「3点」をプラスして計「4点」となります。
これで今回のチャンプ、準チャンプが正式決定致します。
ーーーーーーーーーー
☆チャンプ☆ 8点
>>392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』
☆準チャンプ☆ 4点
>>382-383 天狗ばなし
ーーーーーーーーーー
以上の結果と相成りました。
次回のお題は「食」です。皆様、奮って投稿してください。
437 :
瀬戸際 :04/02/10 16:09 ID:I9sUe5Uv
P1 茶碗に山盛りだ。 愚痴や小言が不満を一杯にして、 食卓は山盛りだ。 募るように午前零時の鐘がなると、底から関を切ったように怒々ーッと溢れ出す水流に、窓という窓は はち切れんばかりに反り返っている。 これじゃまるで我が家は重い暗雲に満たされた悪霊の館だ。
438 :
瀬戸際 :04/02/10 16:10 ID:I9sUe5Uv
P2 至って、食卓の冷飯は祭壇上の貢ぎもので、そして今から一人の男が生け贄となるという‥。 聞けっ、 屋根裏で眠る天使よ、 女は気ままな分、いい加減でもあるから、 母は偽善の下で、この山盛りされた皮肉を一気に流し込む。
439 :
瀬戸際 :04/02/10 16:11 ID:I9sUe5Uv
P3 だから天使よ、 明日はなにもなかったような朝食の団欒のために! 今夜はゆっくりとおやすみ。 夫婦とは針に糸を通すような危ういことだらけなのだから。/
440 :
おのれに解脱なし :04/02/11 21:28 ID:C28cNbTI
部屋の四隅に人が立つ いちばんおれの近くにいるのは カーテンに半身を包んだ男で その布越しに ことばが 対角線の隅に向けて発せられる そこにいる白いスリップ姿の女が あ そうです あ そうです と応答する 残りの二人は記録者らしい 壁のしみのように影薄く佇み 簡素な対話によってあらわになる おれの悪行の数々を それぞれの掌に書き込んでいる おれに食われたすべてのものが 天井の羽目板から見下ろす その視線の中 おれは諦念とともに布団にじっと横たわり えんえんと裁かれながら 役にたたぬ不埒な懺悔を噛み殺している そんなおれを形作るのも おれに食われしものであり
〆切は2月16日いっぱい。
1 神戸の街が一夜にして灰燼と化したニュースを ニューヨークの彼女はホットドッグを食べながら聞いた 崩れ落ちていくビルが ハリウッド映画のようで 現実と虚実が入りまぜになったまま 彼女は奇妙な高揚感を覚えた 2 阪神タイガースが日本一を掴み損ねた日 横浜の彼女は故里の父が死んだ事を聞いた テレビから聞こえてくる歓声と怒声は 遥か遠くに存在し忘れられ 電話からの母の嗚咽だけが現実を突き付けた 彼女は飲みかけのビールをそのままにして家を出た 3 アメリカでBSEが報告された日 宮崎の青年は養鶏場で 彼と同じ日に生まれた全ての家畜の事を思った 同い年の牛はどこにも存在しない現実の中 彼だけが生きている事が種の優位性であることを悟った
4 ニューヨークの尖塔が一瞬のうちに消えた朝 神戸の少女はまだ眠りの中にいた 生まれ変わった街で生まれたばかりの彼女は どこかで大地が震えた感覚をおぼえながら 夢の中でフルーツパフェにスプーンをのばした ニューヨークの彼女は眼前の光景に絶句し 立ちすくし 恐怖し その後悲しみの涙を流した かつての神戸のニュースはすでに駆逐されていた 自分だけの不幸に我が身をゆだね あの日のホットドッグはすでに忘れ去られていた 横浜の彼女はインターネットの速報ニュースを見た ディスプレイの中に写し出された写真が まるで映画の1シーンであるかのように見えた 虚実と現実はここにも訪れた 彼女は電話に手を伸ばし 何年ぶりかに故里に声を届けた 5 アフガニスタンで米軍旗がはためき イラクの空をヨーロッパの飛行機が飛び回る 伝えられる情報は加工された音で 少しの遅れもなく破裂音が聞こえる 僕はなんと愚かしい行為なのかと口にしながら 同じ口に牛丼を頬張る 北朝鮮の餓死寸前の子供を写し出すニュースを背景にして 目の前の写真で彼は自慰をはじめた 世界は常に虚実と現実の境い目に存在する
>>437-439 レトリックの満載であるのでしょうが
読み辛いかもしれないユルい感じが味にもなって。
妻を「天使」と呼ぶあたりに新婚であることが察せられると
タイトルにインパクトがあると思います。
>>440 競争社会という名のリングでダウンしている選手。
上司による査定により「悪行」とされた”業(業務)”の
価値転化物としての”食物”の再転化された”業(カルマ)”。
…→”業”→”食物”→”業”→”食物”→…という円環でしょうか。
烏賊の腑を醤油に混ぜた タレに烏賊の身をしばらくつけて カレーに入れると こいつはなかなかの代物で 日本酒どころかワインやビール ジンに焼酎にいたるまで 合わないものがないほどに つまみにはもってこいだというのに 彼女は烏賊のカレーが嫌いだ 生姜できちんと匂いもとってある トマトピューレで味もつけたし 酸味で匂いは消えているはずで そう あのひっついた薄い皮膜も ゴム臭い匂いが イヤだと彼女がいったから すべて剥いてしまったよ それでも、彼女は大嫌いなのさ 烏賊のカレーが
そうさ、烏賊のカレーの味が わからないってことは まだまだ女の子にちがいないのさ それでも、僕は見たいんだ 一生懸命に烏賊のカレーを おいしいおいしいと ほおばる彼女の姿をね それとも僕の料理の腕が 未熟だとでもいうのかね それならそれで、頑張るまでさ おいしい、おいしいと言うまで 何度も 何度も 作ってやるのさ 烏賊のカレーを 一度慣れれば 病み付きになれるよ 禁断症状がでるまでに 食べたくなるにきまってる 食べておくれよ 僕も誰でも 大人はみんなだいすきな とてもおいしい烏賊のカレーを
447 :
娘と父 :04/02/13 12:05 ID:IYHs7ivk
「ポッキー食べたい!」と7歳になる娘が言った 私はポケットの底の糸屑と一緒になった100円玉2枚を取出し娘の小さな掌の上に置いた 汚い銀色の100円玉2枚を無造作に握り背のとどかないお菓子棚のポッキーを目一杯背伸びし捕ろうと格闘する 私はそっと手を貸してやる しっかと掴んだポッキーを抱きレジへ駆け出す娘 またしてもとどかぬ背に幼い娘は苛立ちを抑えることができるはずもない 無愛想な店員はその光景をじっと観ている 店内に響く娘の泣き声 あぁ、又やってしまったか・・・ そう思いながら私は娘に語りかける 「お父さん、警察に行ってくるね」 店員の返り血を浴び赤い水玉になったブラウスを着た娘はコクリと頷いた
448 :
たゆろん :04/02/13 21:24 ID:Jhp9vQAg
たゆろんたゆろん かすかにあたたかい あなたに浮かんでいる 顔が浸からないように気をつけるけれど 全身が沈んでも息はできるかもしれない 時に一部が熱くなり冷たくなり 時に違和を生じさせるのは あなたが何かを得るため 私には吐息やら声やら もろもろの分泌物しかないのに 思い切って身を反転させ 底に向かって嘔吐する ゆっくりと下へ運ばれて行き 見えなくなったそれを あなたは喰ったのか否か
449 :
名前はいらない :04/02/13 23:24 ID:Oqna7Ezz
「ちんぽ」 鏡の中の眼球を観察してたら 眼球を無性に食べたくなった (ああ、コリコリとした歯ごたえだろうな (醤油かけたらもっとデリシャスだろうな (まるごと飲んでもいいな (ゴクリと滑らかに玉 (食道、コロコロ (全身が射精するみたいに (気持ちいいんだろうな 振りかえると夜になってた 由美をラブホテルに呼び出した 「だけど、今日のセックスは中止の方向で 由美はみるからに不機嫌になった しかたないから由美の股間を触ってやったら もうびっしょり 「俺の眼球舐めてよ。きもちいいぞ。 耳元で囁いたら由美は失禁してしまった 「れろれろ舐めたらいいの?いたくないの? 由美が馬乗りになって 俺の眼球をれろれろ舐めた なんにも感じなかった 俺は由美の乳頭を 赤ん坊が乳歯で噛むように 中指と人差し指で挟んみながら 全身がちんぽみたいになったらいいのになと思った
450 :
享受 :04/02/14 00:07 ID:BqY9jUq4
まあるい 黄色の たね キュ、っと噛んで 飲み込んだ おなかの中に ぽとり 酒を流し込んで あたたかくして ずるり、ずるり、行き渡る血管 とげとげのない 生暖かい体になって くったりと 埋没して行く にがい物ばかり食べていると 悪い夢に うなされがち 気づけ 受け入れたすべてを感じ この体を造っていることに 侵入者たちの胎動は止んで 胸の奥に熟した あたらしい 細胞 太陽の実を成らせて眠っていると いつか 羽蟲に生まれ変わる 目覚めると 満月の揺れる色 今にもとろけ落ちてくる あれも 食べたい
451 :
ランチ :04/02/14 03:18 ID:srL6gQyg
あの日から ランチは 一人分しかテーブルにのらない この頃は 野菜が 足りてないという自覚がある 僕が淹れたコーヒーに手をつけず あなたは消えていった 冷めたコーヒー 一人で啜った あなたに言われた言葉 頭の中を泳ぐ 「心が冷たすぎる」 いつの日も 日当たりの とてもいいこの部屋の中で 僕の影は一層 大きくなっていった いつから 一人に慣れたの? いつから 何も感じなくなってしまったの? 考えすぎて また コーヒーは冷めた 冷たいと言われた心に 僕自身が凍えているよ あの日 君が 最後に作った料理はなんだっけ? あの日も僕は食べきれなかった
452 :
名前はいらない :04/02/14 05:24 ID:pKEUvdy8
食は詩人を触発するのでしょうか? 皆さんテンション高い! 読み応えある作品ばかりです!
>>445-446 この「カレー」に自己同化の味がするとしたらそれを煮立たせて
いるのは消えることのないとろ火のような熱情でしょうか。
責任の所在を確かめつつするつもりのその更なる研修のための
受け皿がないと残る「カレー」の絶対性のあるいはその無為性の
注目される収束である気がします。
454 :
そういえば :04/02/16 00:13 ID:GD0UaUn4
食べ飽きた料理でさえ 今は何よりもおいしく そう感じる 人生とは 不思議なものだ
むしゃり、とやって うん ぐびり、とやったら ぷはぁ そしたらもいっちょ むしゃり、とやって にんまり うん
456 :
呑み下す :04/02/16 00:57 ID:6jz9DPMf
オレは食べるひとくちひとくち一口一口 ダレも代わることのできないひとくちひとくち一口一口 オレは生きるいちにちいちにち一日一日 ダレも代わることのできないいちにちいちにち一日一日 つらくなった時おもいだす感謝の心 オレはダレかのやったことを呑み下す 食べるために生きているわけじゃないけれど 生きてることを実感するひとくち一口 一口がささえるいちにち一日 いろんなコトを考える頭を 満足させる一口 思い出すことのできる一日
洗いあげた一円玉 のような朝 冷蔵庫から取り出す コンビニサラダ こめかみをめぐる 快音 徹夜明けの 生野菜は 目のおくが 晴れわたる 給湯室で足を洗い さあ うちに帰って 出勤だ 始発のエスカレーターは 無言の葬列を進む
458 :
喰媒 :04/02/16 18:01 ID:QG4i21l6
胃を形成する 粘土質の液体で塗れた小部屋 そこに詰め込む うっすらと笑った表情に 足首に近い細さを以って挑む 孕む肉体と壊死の匂いとを 匙でかき回して抉りとる 胎児にも似た姿で それは紛れもなく存在する 丸ごと引きずり出して掲げるべきそのもの 噛み砕かれる側の意味 生観念の碇泊 溺れて溢れる寸前に目にする 食すと謂う行為
るつぼで 石をたく とろ火で3分 くつくつくつくつ なみだが噴きこぼれないよう 弱火で ヘロドトスが ナイルの水でといた麻薬を打ちながら ウガンダを迂回したところを捕獲すると さらして はらぼねをすきとる ひとくち大に切りわけ へたを落とし 皮をむく 輪切りにして さらして あくをぬくと すあげにして 火がとおったら たねとすじをとり ふきとる
そしてサロメの切り身で巻いてライ麦粉をうすくかけ 1600度の鉄であげる 表面がカリッとしたらひきあげ あぶらを切り あぶらをしいて いためる しんなりとしてとうめいになったら 正味紀元のせいで死んだ人の数をくわえさらにいためる 生きるすべジュース 薄口醤油 ローリエ カンダタをくわえ さらにマイナス5分間 にじるがぐにからむ濃度になったら うつわにもりつけず なべからちょくせつ あなたの口へ
たこ糸で亀甲しばりにしておいたあなたの 血のけをとばしてから 肺に注入 おこのみで 臓器と皮のすき間にくまなくタイムを詰め 弱火で約六千年間 あめいろになったら 包帯をほどき 薬味を一無量大数ほどくわえ あらかじめお持ち帰りしておいたヤンママの もううつろな瞳にやさしくキスを何回もくりかえせば すぐにもみずみずしく挿入が可能な状態に ひと晩ベッドで寝かせたら そのあいだに 何度でも引越しましょう 本能にしたがい ザーメンはあくまでも エキセントリックな無国籍風味を失わないよう いっきにぶちまけるのがポイントです 食後はイエティーなど入れて 今回のサプリメントの余韻を存分に堪能してください
血だらけの けものの体をひきずり 草むらにこもれる いつまでも赤い足跡は消えない 泥にまみれたりはしない 精神は削ぎおとさねばならない その長いキバは 耳あたりのいい調べを噛み砕いたりはしない 振りしぼった四本の脚で 遠く糸を垂らす赤い凧にむかう サーベルタイガーの死にゆく背中に もう 憧れたりはしない
463 :
日食 :04/02/16 23:29 ID:8ik2C+Rh
ソラを見上げれば 蝕まれていく太陽 暗くなる大地 蝕まれていく太陽 ますます暗くなる大地 大地が蝕まれていく かのように 太陽が蝕まれていく 大地のうえの神話が蝕まれていくかのように 大地のうえの民族が蝕まれていくかのように 大地のうえの伝説が蝕まれていくかのように 大地のうえの国家が蝕まれていくかのように 大地のうえの社会が蝕まれていくかのように 大地のうえの政治が蝕まれていくかのように 大地のうえの家族が蝕まれていくかのように 大地のうえの教育が蝕まれていくかのように 大地のうえの夫婦が蝕まれていくかのように 大地のうえの生活が蝕まれていくかのように 大地のうえの二人が蝕まれていくかのように しかし なにごともなく 明るくなる大地 ますます明るくなる大地
体毛などが残りますと歯ざわりがよろしくありませんので 生の食材などは気持ちの悪い方もいらっしゃるかもしれませんが 食べられる方を第一に考えこれを丁寧にむしりとりましょう。 かなり大きなものですので各部位に分けて切り取っていきます。 頭部・四肢・胴体にわけ特に胴体はお腹を割いて内臓とりだしましょう。 次に食材を冷水で洗います。 最近の若い方でお米を洗う時に洗剤をつけてジャブジャブ洗う方がいらっしゃるようですが 冷水で丁寧に揉み洗いするだけで充分ぬねりよごれ等はとれますので けっしてそのようなことはなさらないでください。この食材の場合は特に注意してください。 内臓も食べられます。臭みがありますからお箸でもなんでもかまいませんので しっかり挟んで中の臭みの元をこすげとります。ここで差がでますので丁寧にしごいてください。 全体を洗えば少し水をきっておいておきます。 今回は鍋で調理いたしますのでまずさっとでよろしいのでダシをとります。 そして食べやすいように一口サイズに各部位を切りましょう。 一口サイズと言ってもさまざまですが煮崩れしない程度になるべく小さくします。 煮崩れするとせっかくの食材が見た目も悪く 鍋の底にちいさくいっぱいに溜まっていて結局食べない となるともったいないということもあります。 まず火の通り難い四肢から入れて次に胴体・内臓を入れていきます。 頭部は旨味が凝縮されていますので他の食材に火が通りとろ火にしてからじっくりと煮込んでいきます。 食材から旨味がたっぷりとしみだしてきますのでよけいな味付けはなさらない方がよろしいでしょう。
不精、どころではない。もさもさに生えた髭。一週間ほど風呂に入っていない。 風呂どころかシャワーですら浴びておらず、まず鏡をのぞいていなかった。 しなやかだが次第に脂じみてくるこの毛。切っ先から何か垂れてきそうだ。 手の平の大きな男に熱い泡を塗りこまれてタオルで蒸される。すごく気持がちよかった。 耳の裏側からじょりじょりぶちぶちと聞こえてくる。いっそ快感だ。 軽くマッサージまでしてくれてその男は優しく俺の手を引いていった。 風呂だ。熱い風呂だ。まだ入っていなくとも分かる。風呂だ。それは風呂だ。 扉を閉められ−その向こうにいるのはわかっていたが−もう俺だけの風呂に入れると かけ湯もそこそこに一気に湯船に飛び込んだ。・・・・・・っはぁぁぁぁぁぁあああ。 幸せだった。大きな息の後に小さく何度も息をもらした。おしっこももらしてやった。 もう生き生きと泡だらけの体をこすった。何度も湯をかけた。笑った。 目の前に鏡があった。手でこすりのぞいた。俺を見た。にじんだ俺を見た。 三十年ほど付き合ってきた顔。すこし間抜けに写っていたが確かに俺だ。 風呂場でみる自分はどうしてこんなにふやけた顔をしてるのか。 思いっきり笑顔してみた。にん。どうやら髪も剃られているようだ。 静かだった。笑顔だけが元にもどっていった。
振りかえれば みずみずしい林檎 だけど僕はポテトチップスを食べる 洗練されていく流線型のなか つぎつぎ視界のそと流れてく自然界しりめ 彼女の人工的な白い肌にそそりたつ ぽてち ポテチ ポテトチップス う ま い もっと 振りかけて フレイバー もっと もっと もっと もっと!!!!!
今日の夕食は鍋だ。鍋。調理法としては融通無碍にして思わぬ味わいも得られ それはけっこうなことなんだが問題は何をもってその調理をするか、だ。 自慢にもならぬがかつて世界中の高価でもの珍しいいわば珍味秘方は、くってきた。 四足で食わぬものは両親と机だけだというある民族よりも食に関しては貪欲に生きてきたつもりだ。 あちらに珍味あれば眼鏡ごとすっとび、こちらに一品あれば飽きるまで食う。 そういった食の探訪だけでなく私はみずから調理場に立つ。 磨ききったその室内には私という存在だけが頼りになる。 家庭料理も一通りこなすがゲテモノのたぐいでもためらいなくさばける。 しかしそれを私は食べない。医者が自らを診断しないように私も自らを食さない。 作る、とはコピーすることなのだ。他であれ自であれ。 調理は自分のためではないのだ。誰かに食べてもらうのだ。 でなければ、私は私を食することになる。 「その時」というものをぼんやりと見過ごしてはならない。うまいものには旬がある。 次などいつくるかわからない。いっそ「その時」を待つよりこちらから挑むのもいい。 今日の夕食は鍋だ。一般的だ。知らぬ者はいまい。 今、俺は興奮している。
468 :
名前はいらない :04/02/17 00:12 ID:sTaVNY3v
締めきり age
みなさん、お疲れさまでした。 審査期間に入ります。 締め切りは2/20いっぱい(2/21午前0時)ということで、よろしくお願いします。
470 :
名前はいらない :04/02/17 01:26 ID:Uh7wtGh6
審査締め切りは20日午前00:00までです。では審査員の皆さんよろしくお願いします。
471 :
一覧 :04/02/17 01:39 ID:O8o5VPzz
>437-439 瀬戸際
>440 おのれに解脱なし
>442-443 日常百景
>445-446 烏賊のカレー
>447 娘と父
>448 たゆろん
>449 ちんぽ
>450 享受
>451 ランチ
>454 そういえば
>455 ◆./IUAzrbq6
>456 呑み下す
>457 ヘルシー・ライフ
>458 喰媒
>459-461 正邪のレシピ
>462 サーベルタイガー
>463 日食
>464-465(+
>>467 ) 私の食
>466 ふくじゅう
これで合ってるかな。
472 :
名前はいらない :04/02/17 01:41 ID:0YjrD2x5
>>470 え、それじゃ〆切は2月19日いっぱいってこと?
期間ちょっと短いような。 カノプス氏案の20日いっぱいの方が余裕がありそうだけど。
ルールにある「丸二日」を採ると、19日いっぱい?
475 :
170 :04/02/17 07:02 ID:Uh7wtGh6
すんません。被ってるの気づかなかった。カノープスさんの案に異存ありません。
うを、一日間違えた。今は審査期間3日間とってます。 17、18、19日…で、2/20午前0時が締切り、だね。 ま、審査員が少ない場合は一日伸ばしたって構わないと思うけどね。
なんか、スゴい時間にケコーンしちまった(笑)。 じゃ、2/20午前0時締め切りでいきましょう。
>>471 ええと、自己申告します。>>455は審査対象外です。
審査、いきまっす。
3点 なし。
2点
>>448 前半が好き。「たゆろん」の心地よさが最後まで続かなかったのは、
やや残念な気もします。
>>459-461 淡々として、しかもマメなレシピが気に入った。途中の当て字は、
「取扱い注意」だったね。
1点
>>437-439 とにかく最終行が気に入った。でも、「悪霊の館」とかは、やめ
ようよ。
>>443-443 これが面白いかどうかは、正直微妙。でも、ふりかかる不幸もま
た利己的である、という真理に。
辛口で食べにくいかな…ゴメン、料理が下手で。
481 :
ヤマネコ ◆1CoTV650go :04/02/19 00:54 ID:etuImy9Q
採点です。
>>448 >>450 各1点ずつ
2作品とも一連目の表現がいい。このままリズムをつなげていければもっとよかったかも
後半が若干在り来たりになっているのが残念。
>>451 2点
個人的にこういう日常的な詩は好き。印象的な表現がもう少し欲しかったかも。
採点はじめてなので、こんなもので。
2点>442-443 日常百景 1点>437-439 瀬戸際 >448 たゆろん >450 享受 >455 ◆./IUAzrbq6 >457 ヘルシー・ライフ >462 サーベルタイガー 感想欲しかったら言ってくれ。点ありでもなしでも。 あまり時間つくれないけどなるべくつける。
483 :
名前はいらない :04/02/19 01:07 ID:z3fBpWxH
朝のリレーが好き
485 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/02/19 02:08 ID:d1605od1
【2点】
>>442 −443 「日常百景」
短い章立ての構成が小気味よく続いていい感じ。
ただ2は4の後じゃないのかな・・・。まあ「日本一を掴み損ねた」だけなら
85年以来ずっとで別にいい気はするが・・・。
それ以外現実に沿った時間軸で、それがあればこその
中盤の亀裂の構成も生きてくると思うんだが・・・。
【1点】
>>449 「ちんぽ」
なんだかタイトルにしびれた。
うまくまとめようとせずそのままの勢いでいけばよかったかな。
もっと馬鹿になれ。ただ書いたあとニ三回は読み直して欲しい。
>>459-460 「正邪のレシピ」
痒い所に手が届かないような。
くしゃみが出そうで出ないような。
ヤンママ辺りからつかめそうになったけれど
結局俺はからぶりしたみたい。
【独り言】
なんだか何回も読み直してると「ちんぽ」のような作品に点をあげてしまいたくなりますね。あげたけど。
やっぱりうまいですねみんな、そこそこ。
特に最近ですが「意味わかんねぇよ馬鹿。でもひきつけられる」
というのが少ないようなそうでないよな。「正邪のレシピ」は近いけどどこか理性があるような。
「詩で遊ぼう」なんだからもっと馬鹿な作品があればなぁとか思う。腹立つくらいの。
「日常百景」はまとめ方がうまい。ただ全部ニュースで知れるものばかりなんで
もっと深くいってもいいのではないかと。綺麗さはその際、捨ててでも。
あと点はないですが「ヘルシーライフ」は最初、鏡にうつしたような
すべてが逆ならばそれは真実になるみたいなのかと思って注目したんですが
違いますか・・・?これって言葉のありえなさとかではなく普通に夜勤明けを描いただけなんでしょうか・・・?
なんかそう思えてきた・・・。
それでは私も。
>>458 喰媒 3点
まるでクトゥルフ神が笑っているかのよう。
いろんな解釈がもっとできそう。何度も読むたび、違う思いが湧く。
こういうの好きです。
>>437-440 瀬戸際 2点
越えなければならない、壁のような空気が伝わってきます。巧い。
山盛りにされた茶碗の中身は、喉を通って欲しい、がまんの絆でしょうか。
>>447 娘と父 2点
食欲に見えて非なるもの、愛情に見えて非なるもの、娘も父も…怖っ!!
精神的にグッと迫る短編ホラーの読後感に似て、面白かったです。
>>448 たゆろん 1点
「与える」という力のある人はすばらしいと、いつも思います。
なぜか何度も読み返しているうちに、気持ちよくなりました。
不思議な詩です。
>>462 サーベルタイガー 1点
私達にも、同じ野生は残っていて、決して消えてはいないはず。
けれど、忘れかけていました。思い出させてくれたこの作品に、お礼を。
>>440 おのれに解脱なし 1点
私たちは、生きるために食べてるだけなのに、苦しいですね。
タイトルで言い切った諦めの、潔さに点を入れたい。
>>442-443 日常百景 1点
遠い現実を知りながら、それでも平然と食事を続け、日常を
維持しようとする力、地球の回転はその力のおかげかと思うほど。
そう感じさせてくれた表現は、プロモーション的で面白いと思いました。
487 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/02/19 03:01 ID:i7CL7Uor
採点よろしくお願いします〜 力作ぞろい! …で難しいかったァ 2点 >455 : ◆./IUAzrbq6 :04/02/16 00:20 ID:mXUvnDPc ぐびりっとやったら……って、何か問題があるのかな? おもしろいじゃない? 2点 >451 :ランチ :04/02/14 03:18 ID:srL6gQyg 主夫だったのか? とにかく食卓にこのダイニングに招かれているような…… 2点 >457 :ヘルシー・ライフ :04/02/16 17:40 ID:XL8ZqSL8 なんか意味わからないが、言葉が隊列行進している。 1点 >437 :瀬戸際 :04/02/10 16:09 ID:I9sUe5Uv すらすらっとこんな詩を書けちゃうんだろうか? うらやましい〜 1点 >440 :おのれに解脱なし :04/02/11 21:28 ID:C28cNbTI いま一つ飛び込んでこない言葉、書き起こし。ベットでウンウンうなってる。そのまま?? 1点 >445 :烏賊のカレー(1) :04/02/12 23:01 ID:FSEZ0UWI 当てこすり? ……から、食べ物の匂いを感じる…… 1点 >447 :娘と父 :04/02/13 12:05 ID:IYHs7ivk 言葉が飛び込んでくる。……そのあとはどうも意味の位置が定まらず……?? 1点 >459 :正邪のレシピ(1) :04/02/16 18:11 ID:YPd4DmrV ウガンダがカンダダでカタコンベじゃなかったのね。……肩透しガック詩 1点 >464 :私の食 1/3 :04/02/16 23:57 ID:OtuKyzkn 読みやすくおもしろかった……が、読者はさめている
ものすごくまよったんですけど、決断。 2点:烏賊のカレー(>445-446) 読んでて烏賊カレー食べたくなったのと、そこはかとなく漂うエロ風味に惹かれて。 「ゴム臭い皮膜」「女の子に違いないのさ」「ほおばる」あたりでしょか。 毎度俗な感性でもうしわけにゃい。 1点:日常百景(>442-443) 全体的な雰囲気が好きだから。地震のニュースを見て「奇妙な高揚感」を覚えた、と。 リアルだと思った。阪神大震災とBSEとNYテロがうまく溶け合ってるのも好いと思う。 だがこれらは全て現実だ、ってとこでラスト一行が。「虚実と現実」はミスタイプ? 迷った理由をざっと書くと 「瀬戸際」の「針に糸を通すような」 「おのれに解説なし」の「あ、そうです」 「たゆろん」の正体不明さ 「ヘルシーライフ」の「こめかみをめぐる快音」 「正邪のレシピ」の確信狂気 「私の食」の暗示 というかんじですにゃか。 ほいではまた参加させていただきますので、よろしくお願いしますにゃ。
点数だけでゴメンナサイ。 >457 ヘルシー・ライフ >459-461 正邪のレシピ >463 日食 に各1点で。
490 :
名前はいらない :04/02/20 00:09 ID:bdZiNwsq
審査期間終了? でいいんでしたっけ
491 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/02/20 01:06 ID:qJgKaGXd
>>469-477 を見ると締め切りっぽいな
7点 >442-443 日常百景
5点 >437-439 瀬戸際
>448 たゆろん
>459-461 正邪のレシピ
4点 >451 ランチ
>457 ヘルシー・ライフ
3点 >445-446 烏賊のカレー
>447 娘と父
>455 ◆./IUAzrbq6
>458 喰媒
でOK?
>>482 ウノさん
>>487 ななほしさん
審査期間中のお返事がなんとなくはばかられたので書きませんでしたにゃが
>>445 はトリップが私のまんまなので辞退したわけですにゃ。
気に入っていただけてうれしいです。ありがとうです。
>>491 集計おつかれさまです。あってるように思いますです。
まとめ ========== チャンプ 7点 ================ >442-443 『日常百景』 ========== 準チャンプ 5点 =============== >437-439 瀬戸際 >448 たゆろん >459-461 正邪のレシピ 以上です、おめでとうございました。
審査、批評ありがとうございました。 日常百景を書きましたヤマネコでした。 チャンプをいただきながらも、正直自分の拙さを痛感しておりやす。 では、次のお題です。 「詩人」 でどうでしょう。直球ですが、今迄なかったようなので。 では、よろしくおねがいしやーす
あ、締め切りは2/28いっぱいでいかがでしょうか。
小さな死の眠る 盃の底からおまえに 接吻したい グラスの中 螺旋階段を伝ひ 眩暈に墜落 魂の淵から おまえの黒髪 薫る辺り 葡萄酒のように 静寂と横たわりたい 赤い血こそ 利己主義の砦 脈打つ心臓の喚き声が おまえの鋭い乳を愛撫する 俺の恐怖がおまえを 征服するまえに おまえは俺を飲み干してしまえ
498 :
「詩人」 :04/02/21 03:23 ID:c5kcSXWk
夜眠りながらみる夢は 人間を世界の淵に立たせる 世界は一枚の皿のようであり 言葉がどぼどぼと注がれて 世界の淵へ滝のように落ちていく 詩人は 世界の中心から押し流されて 世界の淵をぐるぐると歩いている 静かにおちていく無数のビー玉のような言葉たちに 黄昏を感じながら 世界の淵を歩きつづける やみくもに悲しんだりしない 詩人は孤独だけれど 決して泣いたりはしない 彼はただ、薄暗い世界の淵を歩きつづける 瞬間、瞬間、葬り去られていく言葉たちに ただ沈黙するだけである 彼が言葉の死を嘆いたところで 世界は無慈悲であることを彼は知っているのだ 無意味であることを知っている 彼は歩きつづける 時折、腰をかがめて 世界の奈落へ落ちていく言葉の流れから 生きるために必要なぶんだけの言葉を手で掬いあげ てのひらでキラキラと光る言葉をいつくしみ もはや砂漠の魂を ほんのすこしだけ湿らせるのだ
貴方が最後の詩人 ハエ叩きでプチッと それで貴方は死んでしまう 詩人は一頭もいなくなってしまう 正確に且つでたらめに言うと 動物界-脊椎動物門-哺乳綱-霊長目-狭鼻下目-ヒト科-ヒト属(ホモ属)-シビト種(ポエム種) は絶滅してしまう 太陽が沈む前に 虫かごの上から尋ねてみたいんだ 「ねえ 貴方はさびしくないのか」 だけど 言葉は全部貴方がとってしまった プチッと さようなら
1 かんがえごとをしていた アンテナの感度オーケー かんがえごとは好き 詩の神様が降りてくるのを待ちながら かんがえごとをすると 頭が湯だって ピキピキ ピキ ポン! となる瞬間が好き 「はなはなマロンみたい、クスクス」 ずっとかんがえごとをしていた (おまけ:これは思いきり間違ってます。 頭が湯だってピキピキ ピキ ポン! となるのは たまご王子です『でこぼこフレンズ』。 でも はなはなマロンもかわいいんです。 鼻を大きくするのが得意な がんばりやさんです) 2 「生きていくのは つらかろう」 シマリスくんがつぶやいた アライグマくんは笑いころげたけど ぼくは汗ばかりかいていた ヒトは ずっと痛んでいると 痛みを「痛い」と感じなくなるほど 鈍感なんだろうか (おまけ:いがらしみきおのマンガ『ぼのぼの』のワンシーンです。 ここは一応笑うところなのですが 解説しても どうせわからないと思うので 解説しません。 痛みについて 科学的および身体的には 人間は痛みがずっと続くと 体がそれを記憶してしまって 痛くないのに「痛み」を感じてしまうそうです。 さて精神的には どうでしょうか)
3 アンテナ&ハート 創作の心得だっけ クールヘッド&ホットハート これは経済学者の心得 さて 心のどこかに麻酔をかけなくちゃ (おまけ:やわらかいものばかり食べていると 顎が発達しません。それと同じように 読みやすい本ばかり読んでいると ことばの咀嚼力が育たないで カタい本が読めなくなる といいます。 ただ詩に関しては その経験は蓄積しない いくら読んでも読んでも詩はうまくならない また 一からのスタートです。 むしろ人生の経験を蓄積することにより 詩は上達するのかもしれません) 4 今日も生きていこうね おしまい。 (おまけ:詩人は特別なものでない と自分では言うくせに 心の底では どこかが特別だと思われたがる 実に困った生き物です。 まあ どうでもいいですそうでした詩の終わりかたのことでした。 「おばあさんが咳をした ゴッホ」とか 「エッケー ホーモ」とか 「えんえん」とかこれは小説でした。 「おしまい。」はもしかすると詩ではあまり使いませんが ある種の潔さを体感できるかのような演繹的でありなお集合の可逆性普遍を 鳥瞰し行くべきものではありますまいか。 え ぼくがつかった理由ですか? なんとなくです では)
タイトル間違えた…(恥)。
>>500 のタイトルが正解です。
503 :
詩人式 :04/02/22 03:32 ID:gy2xV4VH
彼ならば私の部屋にたびたび積もり悩ませる ホコリのふるさとを知っているに違いない。 彼は最近建築した建造物の内側の 何処でもないところから次の行為を注意深く行う支度をしている この世の万物を動かしめているエンジンの動きを監視しつつ カメラを自分の真空部分に向けてセットし 言葉に変形する前の要素の出現を逃すまいとして息を潜める やがて時が来ると収穫物をもって 左館と右館の間の門を通るために、検閲官の目をすり抜ける 目的の建築物を建て終えると 脳と頭蓋の隙間を吹き抜ける風に ああ ここも宇宙の一部なんだと 想いながらも風邪をひかないようにと その建築物に腰を据える。 古代の遺跡にも匹敵するその建造物を建設する目的はただ一つ 脳をショートさせる事。
504 :
詩人Aと詩人B :04/02/22 13:26 ID:lWpHDXr9
(Aくん) ノートにひたすら書き綴った詩を あの子に見せに行こう 僕は詩人だ 文字を操る一人の詩人だ ノートにひたすら吐き出した思いを あの子に見せに行こう (Bさん) あの子からもらった詩を あの子に歌いにいこう 私は詩人だ 音を操る一人の詩人だ あの子が書き綴った詩を あの子に歌いにいこう (Aくん)僕は歌うのが (Bさん)私は書くのが 苦手だから (Aくん)僕は書くのが (Bさん)私は歌うのが 好きだから お互いでお互いを補って 吐き出すのだ この広い青空に思いを 詩を書き溜めたノート 歌を録音したカセット あの子が私にくれる詩 歌にして あの子が僕にくれる歌 聞かせて 今僕らはとても幸せだ
505 :
透明 :04/02/22 22:08 ID:ulWVovez
「言葉を絵にすると 光に透けて写真になる」 と 子犬は吼えた 遠くの丘が 夕日で光るような 鳴き声で スズメが笑った 私はそれをつぶさないように ただじっと 待っていた 小さじ一杯ほどの 空気で 頭のふちを 染めるように
506 :
名前はいらない :04/02/23 00:12 ID:H+4r9qMw
なんか、いまのところ詩人にせまっていないですね。皆さん。作詩がテーマ?
足を止めろ 通り過ぎるものの前で 皆が素通りするものの 前で! そして踊れ こめて踊れ 見つけたら隠せ 己の元に あせらずに 時を待つために! いつしかなにか 噴き出すものが あるだろう あれば それだ なければないでいい たが忘れるな 隠し持っている事を その行為 自体を! たくさん隠せ 膨れ上がるほどに 夜道が己と 一体化する その時のために 来ぬかもしれぬ 時間のために
508 :
ぬるぽ :04/02/23 19:18 ID:O6k1tXUC
詩人は旅に出た 詩とは何か?何のために書くのか? 答えがやってくるのを待ってられるような人間ではなかった 勇気を詩に書き 臆病を詩を書き 希望を詩に書き 絶望を詩に書き 未だ 答えは見つからず 心の中を旅した 愛を詩に書き 別れを詩に書き 空を詩に書き 大地を詩に書き ティンポを詩に書き ウンコーを詩に書き ブラクラを詩に書き それに引っかかる厨房を詩に書き それでも 答えは見つからず セックルを詩に書き オナーニを詩に書き ひろゆきを詩に書き トシアキを詩に書き 何のために書くか?それは自分の為だろう 自分が書かずにはいられない言葉の集まりが詩なのだ じゃあ 詩とは何か? わからない 「詩」なんて ぬるぽ ∧_∧ ( ・∀・) | | ガッ と ) | | Y /ノ 人 / ) < >__Λ∩ _/し' //. V`Д´)/ (_フ彡
509 :
記念の詩(うた) :04/02/23 22:03 ID:ECD2TbG8
僕が生まれた 世界が誕生した瞬間だ 奇跡 すごい奇跡 僕と世界は生き続いてゆく 僕が死ねば世界も死ぬ 奇跡 すごく奇跡 父や母は喜び 世界中の人間は僕を好きである 奇跡 なんという奇跡 晴れた日も曇った日も雨の日も 竜巻きも台風も雷も 恐慌も飢餓も戦争も 幸福も不幸も運命も 全部僕のおかげなのだ 奇跡 とてもじゃないが言葉では言表わせないほどに奇跡 さあ、世界よ 僕が存在している事を この世界の創造主である僕を 認めたまえ
510 :
街で 1/2 :04/02/24 05:15 ID:tskSUH8Y
ホームレスを支援する若者向け雑誌を買いに行く 歩道橋の向こうがいつもの販売地点 そこに雑誌を掲げ売る人がいるはず 階段を上がってすぐの所に 歩道橋と同化したような灰色の人が座っている 力なく なぜこんな人通りの多いところで座っているのだろう 物乞いするでもなく と一瞬思う 誰かに見つけてもらいたがっているようだ と一瞬思う これが街だ これが仕組みなのだ と強く思う 何もできずに通り過ぎる自分を意識する
511 :
街で 2/2 :04/02/24 05:15 ID:tskSUH8Y
歩を進め 完璧ではない仕組みを支えるため 歩道橋を渡りきる 何よりひとりを支えるために そして仕組みの手が 繊細に広がることを願って 力強い声の販売者は私の顔を覚えてくれていた 私にはない特技をこの人は持っている 力なく座る人の姿が強くなる
512 :
光の糸 :04/02/24 14:07 ID:R3BxkEHS
光の糸を織り形作る 神は人へと その仕事を引き継いだ 女神は糸を測り 女神は糸を紡ぎ 女神は糸を切る 人はそれを言葉へと変え 幾つもの物語を作り上げる 自らの命を織り続ける
513 :
作詩 :04/02/25 12:44 ID:ujMUr8MF
ちょっと文字を書いて ちょっと、考える。 ふぁ、あくびー
514 :
508 :04/02/25 14:55 ID:gAIkFSdf
トシアキ ってのは某荒らしの名前です 訂正→トシユキ
515 :
陽炎稲妻水の月 :04/02/25 15:10 ID:O6jadT7l
陽炎の向こうあなたが来て 発せられた言葉に知ってはいても稲妻が走り 落ち込んだ僕は夜までそこにボーっとして 池の水に浮かぶ月に石ころを投げ込んだ何度も 公園のベンチで待っていたら約束の五分後にあなたが来て 「私他に好きな人がいるからあなたとは付き合えない」と言い 八割がたオッケーだろうと思っていた僕はすっごいショックで その場で友達に電話をし完敗宣言から次第に愚痴へと続き 気付けば夜になっていて知らぬ間に話はあなたへの負け惜しみとなり 手持ち無沙汰になっている携帯を持たない右手で 池にポチャリポチャリ小石を投げ込んだ この時僕は道路を走る車を見ており その池に月が映っていたか否かは定かではない と言うか月がどうのは関係ない 嘘が出る どうしたって嘘が出る その嘘を見てあれやのこれやの 自己満足やら自己批判やら
516 :
詩人 :04/02/25 17:39 ID:tJs5oaTT
世界の中心にて 私の周りには十字路 上空には四つの色の渦 言葉は私を支える地面 ただそれはひどくもろい 言葉を支えにしているのに ただそれはひどくもろい 私の周りの十字路は なんだかとても丈夫に見える 上空の色の渦は なんだかとても美しく見える 言葉は私を支える地面 けどそれはひどくもろい
517 :
風景 :04/02/25 21:17 ID:zRkvkEmA
きとんきとんと踊り狂う桃色の舌を まっすぐな棒の先に しっかりとくくりつけて 横向きに風の吹く地平線に 旗のように突っ立てた 舌は ああ と言った 舌切り雀のわたしは 顔をしわくちゃにしかめ 黙って見上げていた あれからというもの 玩具を取り上げられたのか 新しい玩具の使い方が不明なのか わからないまま 干からびた舌のもとに立っている (立ち去れないのなら この風景を存在意義にするしかあるまい) 未だ悟らぬ 詩人たる凡夫として
たりないことばが めくれあがり ためていたことばが 開放される 気持ちいい 初夏の水門 新緑を映す 水路をあるこう そこには 桜の花びらもふる 子どもは 漢字ドリルを開き くすくす笑って“もんだい”を 詩にするだろう した そよ風が 吹きぬけた なんだろう この感じ ずっと わすれられなかった 私が気持ちいい とおもうことを ほかのだれかも おもってほしい みずみずしい下草 うたいだす柳に 目をうばわれる 私のかたちを しじん と名づけられたい とねがう前に
詩人であるという彼女は、言葉少ない なにしろ肝心なことを言わない ぼくの話を笑いながらよく聞いているわりに 返ってくる言葉は大して意味なかったりするからがっかりだ その詩人であるという彼女は 話の内容に返事をしているのではなく 話された言葉に返事をしているらしい 話を聞けよ、と言うと あまり必要ないよ 言葉があなたよ、と言う 意味わかんねえよ あなたも言葉を聞いてる それと同じよ おれは話を理解してるだろ 話も理解しているよ それよりも言葉があなたなのよ ぜんぜんわかんねえよ、と思う 寒空の下、海の見えるデッキのベンチにふたり座っている ここにはよく来る 見慣れた景色だ ぼくはそんな見慣れた海を見ている その詩人もおんなじ海を見ていた 短く声を掛け 気に入って最近よく聴いている曲を聴かせた ヤバいね、これ! と叫び、詩人は楽しそうにぼくをハグする
誰かのタイピングの音だけが見えるように足踏みの先で 机と椅子の整列整頓された部屋の渋滞がいつも激しいと 日陰の窓際滑り落ちていく 指先の人形を口に咥えて CDの外見をした円盤が空を飛び続ける 日めくりメモ帳片手に毎日を意味の欠けた落書きで埋めて 明日には遺跡のようになるという願いを持っている その明るさの中に沈んだ 水のない声だけを残して 歌が今日も響くのははっきり苦痛だと判ると言って 《タイピング 整列 窓際 人形 CD 日めくり 遺跡 水 今日も響く ──彼らのパーツ》 その切り捨てた物体の中から聞こえる 歌はどこまでも同じメロディでいるわけで ただ同じステップばかり踊らされている彼らは 今日も前には進めない行列たち ──そのような言い伝えを守ることに 意味があったとしたら 今日も目の前に山ほど降りかかってくる雨を彼女はどう考える? だまって傘をさす,が正しい答えです 《切り捨て どこまでも ステップ 進めない 言い伝え 意味が 目の前に 雨 傘をさす ──消えていく記号として》
卵の黄身だけひっくり返して笑う 膝枕の間で眠りという記号も消えたら 歌のない音楽も死んでいく言葉だけ引き千切ってしまえば 彼と彼女の愛だとか恋だとかなんて誰も忘れてそっぽを向く という大嘘の伝説と現実のその強かさと 空転するだけの頭と口と手足たち 《笑う 膝枕 記号も 言葉だけ 音楽も 引き千切って 忘れて 現実のその強かさ ──勝手に組み立てられたまま》 《足踏み 飛び続ける 歌は ひっくり返して ──ボクらレゴブロックとして生まれて 死んでいく 愛だとか恋だとか 空転するだけ ──詩人により殺される》
たとえば、どこかの休耕田に花が咲いていたら 全部摘めとは言わないが、この世を全部埋め尽くし ぼくらの息がくるしくなるまえに どこぞのかわいい動物だとかもしくはきびしい気候にやられ 食われちまったり、枯れてしまったり もしくはひどい運命だとかにめちゃくちゃにされるとか そういうことはどこにもないと いう前提で語ろうじゃないか まずは概念の問題について はっきり言っておくよ、詩性てのは弾圧しなきゃいけないぜ そこにある深層だとか、美感だとかは もう別にどうでもいいんだ 異常なまでに力があると信じているなら尚更のこと 僕らがどこかに書く前に、叫んだ声が消えちまう前に 真っ黒い紙とうるさいラジカセを用意して もっとなにもかも聞こえなくするんだ そんなことをそうこうしてると 手にうすくひっついた すすけた汚れがいとおしくなる
アンビエントか、宗教音楽あたりで 想像してくれるとありがたいんだけど 君が思う静かな曲でいいと思うよ じっとしていると 聞こえてくるだろう 阿鼻叫喚の地獄絵図が 分離した、波動で言うと ほんのわずかなドレミファが うにょんうにょんと乱交しまくり ピアノとかオルガンの きれいな響きになるらしい さて 首をくくったり、眠っている子供を見たりする あのかなしさを持ちながら 脳みその中に響きつづける 音楽をどうやって止めたらいい?
僕が言いたいのはこういうことだ、かの偉大なる時代を、 さらには容姿端麗な古の美女や威風堂々の英雄たちを巻き込む もしくは あと五百年にも及ぶ風雪に対し、にこやかに微笑みながら 永遠という、実現することのない試練に耐える準備をしようと しているあの遺跡たちの威風堂々たる屋根にひっついて はがれようとしない 栄光という、表面に何百種の文様やら 何千人もの、いにしえびとたちが彫刻された フジツボ貝の胎内に 収まった巨大な真珠ダマのような 感覚を おおきな、たまねぎの下で というぼんやりした素朴さで むりやりまとめてしまった挙句に かみあってゆがんでしまった 細かい金細工のことさ もう一度くりかえして素朴にまとめよう くるしさかなしさという 素朴さにまとめられて 決してかえりみられることのない 踊り狂ったり 大笑いするときの あのまぶたに感じるつめたさについて
どこか、誰か、 こどもをやめたばかりの若造だとか 青春をやめたばかりの親父だとか 人生をやめたばかりの年寄りが 気の利いた文句を言うようだったら そいつらを即座に このくそったれた素朴さで 詩人ども、と即座にまとめて きびしい気候やひどい運命や かわいい動物のエサにしてしてしまえ 詩人ども、 音楽を止めろ 止めろってば
526 :
詩集は出したけど、詩人は出せない :04/02/27 10:25 ID:3Z941ofW
詩集は出したけど、詩人はなかなか出せない きのう、橋の向こうから歩いてくる女子高生三人を前にして、あやうく口から出そうになった いや本当は遠く水面にたたずむ夕日を眺めながら、出してやりたかったのだが、 出たがる詩人を暴れる詩人を狭い炭鉱に押し込めて、常識人はスーツみたいなジャンパーですれ違った 詩集は出したのに、詩人は切実に出せない 峠の甘味屋で昔のだんごをやりながら、 街角でビラを受け取らないのをすまなく感じながら、 自宅の扉を開く時に笑顔を殺しながら、 大学ノートを自室の机に広げながら、
527 :
名前はいらない :04/02/28 02:57 ID:1omx5E9Y
今日一杯で締め切りですよ。 締め切りまで、あと22時間ですよ。
528 :
より、まだまし :04/02/28 04:09 ID:eFYMTOs7
ままごと吐ける印象主義者へ 私人だが常にされる注目 あびる気力もなく脱落 態度変更午前9時から 詰るお言葉に粗相も真っ青 GoとStopの間を行く 変わるサインに人々も笑う 逢い引きならば情事 鴨ステーキと紐 また乗せられる聞上手 「世界の半分をてめーにやろう」 知るか、馬鹿 極者ぶるな、言葉の墓 ままごと吐ける 私人
529 :
名前はいらない :04/02/28 05:51 ID:6EmWjtSR
530 :
1/3 :04/02/28 13:03 ID:IK7V84bY
「首筋から下腹部にかけて 存在するその器官」 襲ってくる あの感覚刺激だ 表出の衝動が 胃から胸を中心に 全身を駆け回っている 慰め程度の言葉なら効かない 君も気をつけろ この器官は誰もが持っているものなのだ 男女の区別なく思春期に良く発達し 二十歳を超えたあたりから徐々に消失していくが 死に至るような症例はむしろ それ以降に多い いったん感覚刺激をうければ 唇が溶け出してふさがり 一晩中くるしむ 首筋から下腹部にかけて存在するその器官 中枢は心臓の真裏に位置し そこから紐状の末端部を筋肉組織の隙間にのばして 四肢を支配し愛撫する また内臓には粘液が分泌され極度の緊張状態 吐き気をもよおすが口は無くなっている 脳への麻薬成分の分泌が減り はっきりと覚醒しているのだが そう、口は無くなっている 言葉を発することが出来ず もがき続ける
531 :
2/2 :04/02/28 13:03 ID:IK7V84bY
よろめきながら 鏡の前へいくと 胸に指をつきたて 左右にひらき内側をさらけだす 激しく鼓動する心臓に手をかけて ひきずりだし 体をうらがえす むき出しとなったその器官が振動する 言葉ではない 声でもない 音ですらない その震えが呼び寄せる 森羅万象を共振し興味を引くのだ 天から光が差し込み 大地が音楽を奏で 風が吹き抜ける その一瞬を逃さず手を伸ばして 純白の羽をやっと一枚だけむしりとる 絶叫と共に体はベッドに叩きつけられる 急いで体を起こし 手中の純白の羽をペンにして書く それが消えうせるまで時間にして数秒 ほんの一行書けるかどうかだが そのとき口を取り戻している
532 :
天使をみた詩人1/2 :04/02/28 14:20 ID:iM0pClJs
僕を苦しめないで下さい もうだめです 僕は幸せになりたいのです 僕の背中を押すのは誰ですか 僕を死の谷に突き落とそうとするのは誰ですか 弱り、怯えた僕の背中を押しているのは もう僕は限界まできました なぜ、この僕を 僕は地位も名誉も投げ捨てた 自由も 愛も そして希望も
533 :
天使をみた詩人2/2 :04/02/28 14:21 ID:iM0pClJs
僕はからっぽ 絶望の果てに空を見た 天使がほほえんでいる 神の星は激しく輝いている 僕は傲然とふりむいた 弱り切った声で僕は狂ったように叫ぶ 僕は戦う! 腕をもぎ取られようと! 足を折られようと! 目を潰され光を失おうと! 口を塞がれ、言葉を奪われようと! 生命をたたれ、肉塊になろうと! 僕は青黒い炎を燃やし続ける! 僕らの最後の砦を守るために! 指一本ふれさせてたまるか! 僕は燃え尽きやしないぞ! 僕は燃え尽きやしない! 僕はけっして!
それは 風でも、 陽でもないと 二番目の棺だけ 知らぬかな我が子の嘘泣き 知れぬかな鬼嫁の涙 去りそびれ今朝の月までを真実と名づけ封ずる 消えぬSign 最期のサイン- その荷物ひとつ腕に 軽口の天使が 父さん僕は今笑っていると告白しても 母さんは今にも死んでしまいそうだと伝えても 動かない棺のクロス
535 :
Shijin−Nin 2/2 :04/02/28 23:47 ID:I9omQ9Zr
一番目の棺 耳そばだてて 奴は馬鹿だとカタカタ揺れて 三番目の棺 目を見開いて 奴は哀れだとクスクス揺れて 二番目の棺 静寂で 起こす左耳ハミングで殺す右耳 二番目の棺 暗闇で 開く左目まつげで殺す右目 両耳じゃ 聞こえすぎると 両目じゃ見えすぎると 愛する人のために長く生きたかったのだと 棺は愚か 言い訳もせずに 棺は静か、今すべて閉じた
536 :
「雑巾」 :04/02/28 23:49 ID:Wj/EK/F0
それはきまって人とたのしく話しなんかをしているとき とつぜん 絶妙なことばとイメージが先を争うように さやかに 右脳が活発に活動しているせいかどうかもわからないままともかく 脳内を美が流れる あとで探そうったって探せやしない まるで自然の川のように 分水嶺のその いっぽうはすぐにもダム湖によどんでむしろ実用的建造物を稼動させる その反対側の渓流 せせらぎ 川面にゆらぐ魚影 反射する木漏れ日 布を引いたような滝 大瀑布 滝つぼ その底に棲む幻の魚 どこまでも林道からさえ遠いたたずまい 野生のカモシカがのどをうるおす オオサンショウウオの子どもがおよぐ 水のなか岩のすきま 秋にはさぞかし艶やかであろう原生林のなか 流れはさいごまでひとや人工物とはふれあうことなくぱあっ!と海に解けてひろがり そんな詩が 目で文を読む速度の何百倍もの速さで 商談中の頭のなか通りすぎたりなんかして 二度と帰って来やしない けれども近ごろはその川の うろこいちまいとか ひれのかけらとかその骨のいっぽんとかひょうめんのぬめりとか どうにかこの手にせめてにおいだけとか つかまえられるようにもなり そいつを和紙と墨で拓にとると見合う号数の縁をあしらって とおくから見ればどうにかそれらしくみえる 詩らしきものに詩あげることを まだ真新しい雑巾で その鏡面をみがいたりなんかしながら
537 :
そういう人が…… :04/02/29 00:14 ID:4l5Th7KA
羽のある言葉をもってない 希望のとびらも開けない 生まれつきの光もないし かげもない 言ってみれば自分になれない そういう人がたぶん詩人 血をながし殴り合う人じゃない 静かに時間をみつめるだけ それでも追われ引き返しても 歩き出しても 自分の外に生きてるような そういう人がたぶん詩人
538 :
名前はいらない :04/02/29 00:20 ID:oVlukjET
しめきりage
539 :
名前はいらない :04/02/29 00:52 ID:kNnw3pSt
>>530-531 の作者さん、2作品投稿ですか?
タイトル部分がよく分からないんですけどー?
やはり俺のギャグセンスは一般から外れたものなのか。。
>>539 >>530-531は1作品です。分割する数を間違ってますね、申し訳ないです。
>>541 それでは、ナンバリングのみ、ということで無題の扱いでよろしいですか?
>>542 タイトルは「首筋から下腹部にかけて存在するその器官」ですが
長いので、ナンバーだけでもかまいません。
いらぬ気を使わせてしまって申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
545 :
540 :04/02/29 01:16 ID:I8qMRkrT
あれ?誤爆しとるがな(w さっきこのスレのdatを取得したからなぁ。 迂闊だったヽ(゚д゚)ノ
>498 「詩人」
>499 絶滅危惧種
>500-502 詩人は、どうしてこんなにセツないんだろう(おまけ付き)
>503 詩人式
>504 詩人Aと詩人B
>505 透明
>507 路上のかまえ
>508(
>>514 ) ぬるぽ
>509 記念の詩(うた)
>510-511 街で
>512 光の糸
>513 作詩
>515 陽炎稲妻水の月
>516 詩人
>517 風景
>518 しじん の かたち
>519 ぼくって?
>520-521 歌は聞こえるが先には進めない
>522-525 詩人どもを素朴に消せ
>526 詩集は出したけど、詩人は出せない
>528 より、まだまし
>530-531 首筋から下腹部にかけて存在するその器官
>532-533 天使をみた詩人
>534-535 Shijin−Nin
>536 「雑巾」
>537 そういう人が……
他もこれで合ってるかな。
みなさんお疲れさまです。審査よろしくお願いします。
547 :
540 :04/02/29 01:18 ID:I8qMRkrT
>>529 てか、ダーリンゲッツって、何のこと?
あなたも誤爆ですか?(藁
ええっと、今度こそ計算間違えないようにしなくちゃ…。 皆様お疲れさまでした。審査期間に入ります。 3日間だから2/29、3/1、3/2の…。 締め切りは3/2いっぱい(3/3午前0時)です。 では、ジーラジーラ!
審査です。
3点、2点なし。
1点
>>499 「言葉は全部貴方がとってしまった」ここがミソではないかと。
>>503 ぼくは詩が建築物なら幻のそれだと思うけど、これも詩の一つの形。
>>510-511 ぼくらは詩人として今を生きているのではない。人として生きて
いるんだ。そんな気持ちを強くさせてくれる作品。
>>516 不安定で繊細。いちばん気に入ったかも。惜しむらくは比喩がやや短
絡的かなあ。
>>519 見せ方がうまいなあ。タイトルは、どうだろう。
>>522-525 展開が詩というより論考のそれだけど、血の出るような叫びは、
よく理解できた。
>>536 ややステロタイプのきらいはあるが、ことばが生き生きと跳ねていて、
そこがよかった。
>>504 デュエット・ソングの最終行のソロ的で
あることに不安を覚える。
>>498 「言葉」のと「詩人」の回帰性とがリンクし
「ビー玉」の「奈落へ落ち」ないのが
彼の「キラキラと光」る可能性になる。
未来に意味がなくても時計の針は進む。
>>537 「自分」の方になりたい。
>>526 詩作する日常。
>>522-525 フレンドリーであるが「くそったれ」という
世界認識が基本コードとしてある。
この「音楽」はやわらかい部分に触れる。
>>520-521 感情の上限値が低く設定されたなかで
くぐもった情感がうごめく。
>>508 メディア限定性により武装した感である
けれど対となる語がリズムを生んだ。
(ふ)まじめさについて考えさせられる。
552 :
北 ◆tr.t4dJfuU :04/03/01 00:51 ID:2H9LYzLa
できたらちょっとでいいから評価してほしなぁ・・・ ああああ、点数じゃなくて!!! ねぇ、お願いしますよーだめ?だめ?^^
>>552 梁山泊雑談スレに行って土下座して頼んできたらどうだ。
554 :
◆MD76fFko5o :04/03/01 03:14 ID:v+GSAGzC
【3点】
>>509 「記念の詩(うた)」
他の作品と比べて圧倒的にスケールがデカいね。
まだそのスケールを、壮大な空間を
埋め尽くす言葉は足りないけれどおまけの三点。
言葉で表してくれと、、或いは十年後に君は何を書くだろうかと。
【2点】
>>510 -511「街で」
「これが街だ これが仕組みなのだ」
ここめちゃ素晴らしい。
全体的には推敲の余地ありか或いはもっと推敲しない余地があり。
>>507 「路上のかまえ」
苦手な作風だけれど心地よく読めた。感性のありか。
【1点】
>>508 「ぬるぽ」
格好つけて結局何もない作品よりはいい。
>>499 「絶滅危惧種」
タイトルがいい。才能は少しあるけれど本気で書いてないから駄目。
>>528 「より、まだまし」
愛がない。
555 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/03/01 04:28 ID:OOWchagt
あれも、これも、いいなぁと思ったら、バランスから2点が多くなってしまったァ…… 3点 >513 :作詩 :04/02/25 12:44 ID:ujMUr8MF よくここで筆を止めたなァ…… お題が無くてもまあ、編者が居場所を作る……だろう。……と思う。 2点 >519 :ぼくって? :04/02/25 23:31 ID:YkGH+3YL やわらかな、迷乱? なんとなく最後まで読んでしまう。……ああ、やはらはくはぐされたい。 2点 >522 :詩人どもを素朴に消せ(1) :04/02/26 23:18 ID:Cn5MIbgm 落ちが……というか「たまねぎの下」からの最後の数行が……残念。 2点 >536 :「雑巾」 :04/02/28 23:49 ID:Wj/EK/F0 なんか……おもしろい。 2点 >530 :1/3 :04/02/28 13:03 ID:IK7V84bY 言葉の緊張感が筋肉のように……もりもり。最後までテンション高い。……ちょっと筋肉(描写の)つきすぎ……かも知れないが。 1点 >503 :詩人式 :04/02/22 03:32 ID:gy2xV4VH 前半おもしろかった。脳の中に入ったのはちょっと……小さくないかな? 1点 >504 :詩人Aと詩人B :04/02/22 13:26 ID:lWpHDXr9 あの子に見せに行こう。……インパクト在った。ほんとうに行ったのかな? 1点 >505 :透明 :04/02/22 22:08 ID:ulWVovez 出だし言葉の踊っているのが、聞こえる。……だんだん踊らなくなって…… 1点 >526 :詩集は出したけど、詩人は出せない :04/02/27 10:25 ID:3Z941ofW なんとなくわかる。……とにかくねらいはわかる。……ような気がする。
556 :
きよはる ◆riqWqftSgc :04/03/01 23:59 ID:99XO/b8H
詩人に対する平凡な視点しかないね(笑)
むしろ既存の詩人のイメージから
ばかにしてるぐらい離れてるほうが評価できる(笑)
>>534-535 これが一番「意味の解体」ができてていい
詩人→死人てベタな語呂合わせだけど(笑)
まぁ、他に1点もついてないから、3点あげるよ(笑)
(3点)
考える。投影する先の選択肢はそこまで狭められる必要もないはずだったのに。 3点 >522-525 詩人どもを素朴に消せ 明らかに彼は詩を意識し、それにも関わらず忘れようとする。 存在そのものから定義付けられた瞬間に目的が決められた、 枠の中に存在する全てのものへの、反抗としての叫びだと思う。 カタルシスゆえか表現としては一部に怪しい部分もあるけれども、 今回3点を出すとしたらこれしかないかな、と思った。 2点はなし。 1点 >503 詩人式 まとまりから言ってしまうと、最後の2行は余計かもしれない。 その前までで十分表現は済んでしまっているように見えるから。 >505 透明 書き方ってのは写真の取り方だったと思う。 カメラとしての自分。それが細工されていたり不可能な世界だったとしても。 気楽に、遊んでさ、逸脱することとか。
審査〆切りですね。
560 :
名前はいらない :04/03/03 03:31 ID:M42Cj/nw
集計したぞーー!! チャンプ 6点 1点 >522-525 展開が詩というより論考の 2点 >522 :詩人どもを素朴に消せ(1) 3点 >522-525 詩人どもを素朴に消せ @6点 準チャンプ 4点 【2点】 >507「路上のかまえ」 2点 >530 :1/3 :04/02/28 13:03 ID:IK @4点 ****** 三点の作品 >507「路上のかまえ」 >530 :1/3 >510 -511「街で」 >503 詩人式 >519 :ぼくって? >534-535 >513 :作詩 >509「記念の詩(うた)」 >536 :「雑巾」 以上、確認よろしくーー
561 :
名前はいらない :04/03/03 03:38 ID:M42Cj/nw
採点ミスでした。準チャンプは、3点のみなさんですね。 ちょっと寝ぼけてしまったかなぁ。 チャンプは不動だと思うので、522の作者さま、お題と締切日の、 御宣託よろしくお願いします。
562 :
☆キキ+キ゚Д゚♪ ◆qpmo.OOqAo :04/03/03 03:39 ID:+hoWF+eM
僕の才能
563 :
構造 ◆/Cej999/v6 :04/03/03 10:42 ID:FqaVg3ov
集計お疲れ様です。 とりあえずきよはる ◆riqWqftSgcは採点したこともなかったし 名乗っても居ないと思うんで採点無効って感じでよろしいでしょうか。 まあ結果は動かないけどね。 テーマは"無" 投稿期間は一週間ってとこで 3/11のAM0:00が〆切てな感じで、んだば。
肝腎の名乗りを忘れてた。
テーマの方に頭が行っていたので失礼。
>>522-525 詩人どもを素朴に消せ
は自分の作品です。
採点してくださった皆様ありがとうございました。
565 :
きよはる ◆riqWqftSgc :04/03/03 13:01 ID:5ege5O0R
>>563 第38回「帽子」の時に審査してるけどね、、、、
よく調べもせずに失礼じゃない?
まぁ、おめでとう(笑)
567 :
名前はいらない :04/03/03 15:33 ID:Xg5VJuK7
正式★結果発表 チャンプ >522-525 詩人どもを素朴に消せ 準チャンプ >510 -511 「街で」 >503 詩人式 >519 ぼくって? >534-535 Shijin−Nin >513 作詩 >509 「記念の詩(うた)」 >536 「雑巾」 以上のようになりました。 皆さん、お疲れ様です。
ゴクラク、ゴクラク(´ー`)y-〜
569 :
名前はいらない :04/03/03 15:42 ID:+Ktv62Am
調べもしねえで決めつけか コイツ何様のつもりだ? で こ〜ゆ〜ヤシって自分の非は絶対に認めないよなあ 歌詞スレ住人は邦楽板のヤシって決めつけたときもそうだったし (笑)
571 :
曾村益廊 :04/03/03 16:25 ID:irzruhR4
>>509 の記念の詩(うた)を書いた曾村益廊です。
3点くれた人ありがとう。
>>569 まあそう騒ぐなって。
たかだか梁山泊のチャンプじゃねえか。
大したことねーって。
俺の詩が一番いいって。
そう思えって。
俺もやっぱ敵多いね。(´ー`)y-~~
>>565 ゴメンネー
573 :
曾村益廊 :04/03/03 18:41 ID:Rji6ZE5E
>>572 僕は敵じゃないぜ。
きよはるの肩を持っただけだ。
以前世話になってるからね。
とりあえずひとつだけ気になるんで。
あと雑談なりに移行。
>>573 >>569 ってきよはるじゃねえだろ?
肩持つという意味が良くわからん。
あと別に
>>572 発言ではあんたは数のうちにいれとらんよ
これ以上の私信&雑談または詩以外のコメントは、雑談用スレでお願いします。
576 :
☆キキ+キ゚Д゚♪ ◆qpmo.OOqAo :04/03/03 20:40 ID:+hoWF+eM
打ち込み系の激しい音が雨の音と重なり合った 私は必死で紙幣の裏側にへばりついた価値というガムを マルクスと一緒に探そうとしましたがそれはどこにもなく。 洗濯機の中でその紙幣をまわしてチョキンと洗濯バサミではさんで 日当たりのよい日差しの下で干してみましたが何もおこらず。 マルクスは白ヒゲを触りながら「うむぅ」と頭を掲げ 「やっぱり共産主義だよね?ねね?」と聞いてきたのでしかたなしに スターリンを紹介したんです。 そしたらさー核爆弾ややれ管理社会やいいはじめちゃって。 しかたないからそこにロットン大先生をお呼びしたんですよ。 「民主主義も共産主義も人間性を破壊する」といって彼は帰りましたけどね。 「ファッションなんですよ。ファッション」おしゃれでしょ? うんで、試験管にぽっかりと空いた穴からドバとお金が流れ込んできちゃって あらま大変。 無ってなんでしょうね?詩人に無なんて書けませんよ。 詩人はあるものしかかけないはずですから。 みなさんそうでしょ?ねね?
578 :
無題 :04/03/05 01:41 ID:bJ7cDtQo
誰かが隣を通りすぎる限り 靡く心 我は孤独の独壇場 水の滴り落ちる淋しさが つんぼになった泉に 季節外れの蝶が乱舞するようだ きっとおまえも 偽りに浮かぶ孤島 ボロボロになっても その羽根を背負う 文明が行き交い 人が行き交う交差点で それでも人生は そんな虚無の上に 次々と構築されてゆく あのビルの屋上を見ろ!! 心中さえも許されぬ 虚しいばかりの人間が 風を切るように 飛び降りてゆく
579 :
美術怪盗 (1/2) :04/03/05 14:53 ID:7sVccrkG
◆絵の無い美術館◆ フェルメールの十四番が また盗まれた 犯人は二重壁の内側で まだ眠っている はやく救いにいかなくちゃ これは神話か これは説話さ はやく救いにいかなくちゃ ガードナー私立美術館の イタリア館からオランダ館へ 仏像を背に括りつけ 彼は駆け抜ける ガードナー私立美術館の 庭園にガラス片が 落ちていました 警部、これは何を意味しているのでしょうか?
580 :
美術怪盗 (2/2) :04/03/05 14:54 ID:erxANdQi
◆絵の有る逃走劇、夜の夢想、怪盗カムチャッカ◆ はやく救いにいかなくちゃ そして来て、僕をはやく助けてくれ フランスに、 バチカンに居る アラビアに居るよ。 エアコンの前で ベランダからまだ見ているよ やがて陽が落ちると見えなくなり あまりにも寒いから、僕は窓を閉めた。 彼は恋人の死体をかかえて 修理屋を目指し闇の中をどこまでも駆ける 追いすがる赤いサーチライトを躱し 駆ける! 駆ける! 駆ける。
581 :
羽虫による輪唱と調律しない電線と、 :04/03/05 19:07 ID:nJ0dvrYp
求めるものがありすぎた 足跡ばかりありすぎた 街には音がありすぎた 無数の車の排気ガス 駅に群がる人の列 空に少ない星の数 線路沿いの薄明かり 帰り道にはおでんのスピーカー 酔っ払いの懐メロメドレー 隣の壁が喘いでる 布団をかぶればダニがいた 膝に顔を埋めたが そこにも無数の眼があった 仕方ないから眼を閉じた 目蓋の裏には舌があった それはぬめって細かった ああおかあさん 何も無い場所なんてどこにもないのです
ミラーさんのこわれてしまった 心を なおすのはわたしの役目だと 断固たるしずかな決意で かけつけてきました どうやらちがったみたいです あたたかい抱擁をぼんやりとみています 部屋のすみで脚をなげだします でも構わないそれはいつものこと ミラーさん 心がこわれてしまったときには またかけつけます いつでも。
583 :
泡姫の憂鬱 :04/03/05 22:28 ID:8G94gQBh
「君20歳でしょう。若いね。肌がピチピチだ。おじさんなんて、君の三倍ぐらい年取ってるよ。いやあ、今日は当たりだね。」 「そんな事ないよお。○○さんだってとってもすてき!」当たり・・・?ちなみに私本当は19歳なのよ、お爺ちゃん。 「君みたいな子がなんで・・・。借金か何かあるの?」 「一人暮らしがしたくって・・・。」ほっとけじじい。あんたから金をもぎ取るためだよ。 「彼氏いるんでしょ?」 「ううん、もう一年ぐらいいないの・・・。」ああ、もうすぐ付き合って3年だけど? 「なんて素晴らしい体なんだ。最高だよ・・・!あれ、もうこんなに濡れてるよお?」 「いやん、恥ずかしい・・・!」それ、ローションなんですけど・・・?そんなこと言ってないでとっととヤっちまえよ。 「ああ、もう我慢できない!」 「私も!もうだめえええ!!!」猿かあんたは。早くイっちまえ。あ、ついでに一言、全然気持ちよくないよ。あんたのソレ。 「あ、もう時間かあ・・・。ありがとう。本当に楽しかった!またくるね。」 「こちらこそありがとう。風邪ひかないようにしてね!待ってるからね!」 ワンパターンな人達 なんて虚無 信じられれば信じられるほど なんて虚無 嘘を重ねるたび なんて虚無 愛のないセックス なんて虚無 それでも続けようとする自分 なんて虚無
ランダムに配置されたオブジェの中で 傍の一言も許さないで カウントされる文字列の奥で 息吹き返す小人がいても良い 美しく 描かれる indexに 羽をうーんと伸ばして -ほら、椅子から転げ落ちる ナチュラルベースな青い光と 戯れて 虚構だってことなんか忘れ去られて 原色も真っ裸だ 真ん中では 昨日踏ん張った糞みたいな白い雲が ループして 明日もループする こんな朝の普通が やがては光に似た 赤ん坊の泣き声だったら良いのに
585 :
無謬無常 :04/03/07 00:08 ID:3+Aq3BBB
夜の帳が下りてきてからでは 僕らは何も出来やしない 目を瞑ろう 爪先立って世界を見ていた時間が長すぎて 僕らは言うべき言葉を失ってしまった それでも もう少しだけ喋っていよう 時間はまだあるから いつでも恐れが僕らの心を締め付けていた 世界には無作為の暴力が存在していて それに僕ら自身も荷担し得ること こんな簡単なことさえ分からなかったなんて 唇が乾いていく と、言葉が逃げ出していく 早く伝えなくちゃいけない でも 僕はその肩に触れることすら出来ない これは意味の無いお喋りに過ぎないのだろうか? これはただの自己満足に過ぎないんだろうか? それでも僕は言葉の続きを探しているんだ ねぇ、君 祈ってくれないか? その時が来たら 僕も目を瞑るよ 君の為に祈るよ
586 :
浮遊 :04/03/07 00:31 ID:o+Tqfw5v
おもちゃ箱に あふれかえっていたおもちゃ ごみ箱に 移してしまおう ひとつ ひとつ 確かな手つきで とても強かった ビニールのロボット 宝石だった あぶらだま 飽きてしまったら ひとつ ひとつ 確かな手つきで ひとつ ひとつ ひとつ ひとつ 箱からおもちゃが なくなってきて 空気が うすくなってきたら 僕は 真空で遊びはじめる
587 :
………… :04/03/07 03:50 ID:QETEOsxh
読み物の 目次が連綿と 続いていくのがときたま 嫌になる 例えばある本のこと Wordって何ができるの? Wordをとにかく使ってみよう! Wordで文書を作成してみよう! Wordでチラシを作ってみよう! WordでExcel文書を印刷してみよう! WordでHPを作ってみよう! Wordで本を作ってみよう! 用途が広がるWordの世界! あいにくだが俺は エディタしか使わないのだ おかげさまで 目次を飛ばす癖が すっかりと身について しまったのだが …………
抉り出した無垢な瞳に 吸い込まれたのは誰だっけ 無酸素で達成した登頂に 転がり落ちたのは誰だっけ 有以前の無の解明に 脳を吹き飛ばした人は誰だっけ 死体に見える死後の無に 布団で震えたのはいつだっけ
589 :
空平線 :04/03/07 13:09 ID:zXHzwnBG
例えばしゃぼん玉の 割れたその一瞬に 無は まんまるい形で現れ 現れたゆえに 無の性質を失い 無へとかえります こんなふうに じつはそこらじゅう 無があふれかえっている ああそういえば 地球はまんまるい形をしてた
最初にも、最後にも二次元上には 表現という比喩しか存在しない ゆえに 僕という存在はガラスのコップに入った にぶい光を放つリキュールと仮定されて 青く安っぽく蒸発しやすい その酒は、数時間後に半分になり 青い色素と糖分だけが縁に へばりつくという 消耗を くりかえす そしていずれ 消耗という プラスのファクターが 克服されて色が単色という 平坦さで表現しきれないほどに 複雑な色彩と化してゆく ことで示されるだろう そのとき
僕がどこかに消え去ったという マイナスのファクターに変化する前に あくまで三次元の観測上に沿った形で 僕は君に対して、こう言おう。 どこにも居なくなっても 僕はひとつの匂い、香り もしくはそれが鼻にぶち当たる瞬間の ような純粋な神経の反応になって きみの体の中へ、拡散していく可能性までは 否定されたわけではない そして、リキュールの匂いが充満する イベントで、TIGHTEN UPもしくは I WANT YOU BACKがかかる瞬間に "またかよ" と笑いながら顔をしかめたとき 複雑なリズムのラテンナンバーが ソウル系の曲に混じって始まり 飲みかけのモスコミュールを置いたとき そして甘ったるい曲が終わって JBのナンバーが、ライムが 混じった香料に乗って かかったとき
いよいよ、カタルシスに 向かおうとした瞬間に ふと、静かな回想がやってきて いままで吹き出た汗が 集まって 地面に落ちた地点 僕はきっとそこにいる 0次元の点となって存在し 赤や青やらさまざまの 観測できない色彩となって いくつも、いくつも 増殖していくだろう そして幾万種類もの手段でもって "さようなら"を表現ではなく 発生させていくと いつものように、夜明けがきて 千鳥足を引きずって 寝て暮らす日曜へと 向かっていくきみたちがいる そして、消失点 もういちど、二次元上から 永遠にさようなら と手をふろう
593 :
送り名のないメッセージ :04/03/08 00:43 ID:bx1S4fjD
しかし、死ぬのよ 朝陽が溶け出す前に、 焼き払われた村のように、 押し寄せる冬の津波のように、 なにごとにも邪魔できない 死だけが 旋回しているからね あきれはてるほど長い 真白い壁に、ただ 白いペンキで「1」とだけ書きなぐる それが人生なのよ おもちゃの猿がシンバルを せわしげに叩いて祝福してるよ 地図、時計、煙草、ノート、予定表 ブルドーザーみたいに押しのけて テーブルにそっと花瓶に飾りましょ 最終的には 透明のクレーンで宙吊りにしてね そのすきに 暖かいお花畑のカジノで 遊びましょうよ 親指を弾く、 レコード回りだす 針が落ちる、 ミュージックすたーと 幽霊たちが踊りに夢中よ ほらだって、 人生がルーレットに賭けられてる
594 :
無 :04/03/08 01:03 ID:aBoBFSZU
595 :
無花実 1 :04/03/08 12:21 ID:peD0BqMk
針が13時を指したら 空気が乾燥してきます。 僕は空気の異物だ。 右手の傷がまたすこし腐る。 僕が死んだらどこに骨を埋めよっか。 ことば遊び ことば遊び。
596 :
無花実 2 :04/03/08 12:26 ID:peD0BqMk
僕の骨はきっと カルシウム不足の醜い骨だろう。 穴ぼこだらけの骨だろう。 僕は空気の異物だ。 なのに僕の骨は空気を欲する。
597 :
無花実 3 :04/03/08 12:27 ID:peD0BqMk
これは恋ですか? いいえ いいえ。 もっと甘いです。媚薬のように。 もっと苦いです。媚薬のように。 そうだ。 大事な事を忘れていた。 僕は空気の異物なんだ。
ジャーゴンを 流体軸受の Hz は軟らかな囁きから始まり やがて耳障りな db が K°と共に上昇しながら 発情した自称フェミニストと 高揚するマニュフェストの協奏で あからさまな媚態を曝け出す ヘリオスタット、あるいはランドマークを失う GPS タグ付きでラング 泣く者も無き亡骸を踏みつける NIKE 自由 Freaks の瞬きが雪の欠片へと融け流れる頃には バックグラウンドのインディゴが 朝焼けのカーマインと階調を織る振り フロンティア・スピリッツ達は 一対の角の上で ファン、あるいはローターの風切り音に耳を傾け バイブレータのオルガズムに息を切らしながら 照りつける砂漠の太陽の下 モータウンの子守唄で眠るガラガラヘビの脱け殻
積層する海辺の再生プラスチックが ジボワールから真直ぐ紅海のキミの口に収められると すかさず始まるフェラチオに溜らずボクの 原油のように真っ黒な残滓が滴り 汚物処理班は4文字言葉を口にしながら そそり立つポリ塩化ビニルを分別して行く フォトニック・フラクタルは 何れ放出する波の時間を弛緩させ 磨耗する錆鉄色の火星へと着陸する インリン・オブ・ジョイトイに注目する股間は ボツリヌス皮下注射のトレードオフを 検討する午後のティータイム MU/g を気にすることも無さげな マンハッタン島の岩盤とハーレクインの彼の地 ピリオドのあるべき箇所に設えられた <BR> 波打ち際の BPM185 に合わせて 毎夜打ち上げられる花火は 自爆テロのように乾いた唇をヒビ割れさせ 手放せないでいるリップクリームと 潤せないままでいるコデイン・シロップ
ピリオドのあるべき箇所に設えられた <BR> 波打ち際の BPM185 に合わせて 毎夜打ち上げられる花火は 自爆テロのように乾いた唇をヒビ割れさせ 手放せないでいるリップクリームと 潤せないままでいるコデイン・シロップ 携帯される第三世代のスペックは Bold され 遺棄される識閾下の意味 シリアルキラーを乗せた 3000VA のハーレー・ディビッドソンは 今夜もまた高らかに翼を拡げ 羽音をフリーウェイに轟かせながら クロムメッキされたシリンダヘッドに アルゴンの光を映して ぶろうるおおおーん ぶろうるおおおーん と淋しく鳴くのです
3/3の一連目は2/3と重複してます。 読み飛ばして対応願います。
吐き捨てられたゴミ溜に 夕暮れの影が押し迫り ぼくは暖炉の火を見つめ ぼぅっと考え事をしています 錆びた自転車を漕ぐ音が 校庭の隅にたたずむ彼方に聞こえるよう わざとらしくはしゃいでいます あなたは気づかぬ振りをして 冷たくなった周囲の空気が わたしのこころをさますのです 伝えることはなんにも見つからなくて いくら考えても出て、こない あなたが思ってるほど ぼくに存在感がないように思え 表装だけの空白を追って ぼくは今まで走ってきました 届きますか そんなわたしのこころの声が 受けとめる術をなくした二人の関係に 埋められない隙間は 関係の印 僕は=わたしは あなたの代弁者です
603 :
名前はいらない :04/03/09 00:47 ID:vymYBaEQ
「無」というお題は登り甲斐のある山のようですね。 >602 「向こうにしかない」、おもしろいですが、表装はちょっと浮いているこのひとことだけが……
604 :
グッドバイ :04/03/09 00:49 ID:cFC16NDp
ヘッドライト もうはや春を告げる夕日がつくり出す影はこんなにもあるのに いいや影は一つも無い 何も無い でも何も無い裏に本当はあったんだと 独り善がりでもそう思っていいですか テールライト 僕に指定券を破り捨てる勇気があったら 飛び降りて確認したかったのだけれど 走り出す車窓から見えた階段横の黒い影は 自惚れて自惚れて行進していく哀れな男を 時々あなたは叱ってください
605 :
絶望 :04/03/09 03:17 ID:aEkiMZDY
ロシアン・ルーレットの引き金を引いて、空砲だった時 そんな時にしか、すでに笑えないほど余裕が無い あらゆる物事について 何が何で何なのか その答えのキッカケの予感の気配も感じない 十字架に張り付けられた彼にも それを受けきれない 体の内側で、外界との交信を断ったインスピレーションが 空回りして、心臓に死なない程度に針を千本刺された蛇のようにのたうつ 実は拳銃の引き金を引けないぐらいに体中の神経はとうの昔にズタズタだ もう完璧に希望が無いんだ 無いんだ 絶望すらも
606 :
名前はいらない :04/03/09 03:42 ID:W/viW5yz
607 :
ビデオ屋の裏の公園で :04/03/09 21:03 ID:XJbrf7Y/
空がめくれる音がする ぺろぺろ ぺろぺろ おれは地面をにらむ おれたちの上にじっとしていて ときおりうすっぺらいシートのすきまから 覗きおろす虚無など 知るものか
死んだとうさん 金歯に入れて 死んだかあさん ハットにくるんで りんごと一緒にからめちゃえ 鳩と一緒にまるめちゃえ 魔女よろしくかきまぜて マジシャンよろしくニヤ笑い 最後のこれは隠し味 ずずずと垂れて幕すとん 死んだばあちゃん 写真にとって 死んだおとうと 鞄につめて 空へと高くとばしちゃえ 毎朝ガッコに連れてっちゃえ 奥地よろしくブーメラン 早弁よろしく教科書立てて それはそれで期待して 青いあなたをたべちゃった 無から有への運動は そこはかとなくなれなれしく 死んだとうさん金歯に入れて りんごと一緒にからめちゃえ 死んだ父さん金歯に入れてりんごと一緒にからめちゃえ死んだかあさん ハットにくるんで鳩と一緒にまるめちゃえ死んだばあちゃん写真にとって 空へと高くとばしちゃえ死んだおとうと鞄につめて毎朝ガッコに連れてっち ゃえ死んだとうさん金歯に入れて魔女よろしくずずずと垂れて死んだかあ さんハットにくるんで鳩と一緒に空へと高く死んだばあちゃん隠し味毎朝ガ ッコへたべっちゃった死んだとうさん奥地よろしく青いあなたをまるめちゃえ これはそれで幕すとん写真にとってからめちゃえかあさん死んだ期待の早 弁ニヤ笑い空へと高く死んだおとうとりんごにしちゃえそれは最後のブーメ 無から有への運動は そこはかとなくさめざめしく ぼくはせなかを まるめてすてた
609 :
chika(0、1) :04/03/10 11:38 ID:FzNFkWUk
0. forget me not ない ということは きえない ということ ね 1. 首筋には天使が住んでいて 風向きなど気にならないように うまく調節してくれているのでした わたしは ただ 抱きしめて おればよかったのです cの動悸が失われたころ わたしの陰部が急激に始まり 喪失? と よびかけられた それは すべての指を 噛み付くための道具として
610 :
chika(2前半) :04/03/10 11:40 ID:FzNFkWUk
2. a- A a, あ あ、 ああ ああああ。 あ、あぁぁ。 (また ウブゴエのこと ばかり考えてい/ たのです、 あ/ なたの胸で。 散々冷やかされたり お/ どけて冷え/ てしまった夕方には。
611 :
chika(2中盤) :04/03/10 11:43 ID:FzNFkWUk
あ/ なたの胸で。 泣い/ てしまおうとして、 失敗/ してそんなときにも あ/ なたの ウブゴエだけは 何度も生/ まれてくれるから、 わたしは何度だって あ/ なたの名前を、 呼ぶのです。 (また
612 :
chika(2後半) :04/03/10 11:44 ID:FzNFkWUk
視線を無為に齧り付かせ 宿り木を焼かれた烏が一羽、待って います いえ、 とまって、 います (まだ とどまって、 とどまった ままで、 います (まだ いまです いまのまま、 いまのままなのです (まだ い い 、
613 :
chika(2終盤) :04/03/10 11:45 ID:FzNFkWUk
いいいいい、い いい、いいいいいいぃ、 いぃいい、いいィいいィイイ イいイ、イイ、イ Ii, i imademo? イ マデモ (まだ Ii, ですか? い え、 (また
614 :
chika(つづき) :04/03/10 12:33 ID:FzNFkWUk
615 :
忘却 :04/03/10 23:49 ID:Gc3sbGKX
心のいとゆれる冬のエントランス もつれた糸は結べない 傷ついた心は 枯れ枝ごしに見とおし良くて 笑いもの 笑うしかない 笑うしかない つらくても生きてほしいから ゆがんだ出会い映し出した扉のガラス なれるしかない通り道 選んだ隘路を過ぎるころには春もおおぼろに ほほえんで 悲しみさえ 癒すむなしさ そんなにうれしそうな顔しなくても 破局なんて言われ 破顔されてみてイヤになった 痩せたとかいわれても返す言葉もない いう言葉もない穏やかになっていく心 うそっぽい心 このままひとの言葉も耳はいらない ほんとの孤独は病気だ 貧困のような疾病 失ったものを知らない 感じない無
行くことのできない過去よりは かならず訪れる未来のほうが近いと信じて この螺旋階段を 歩いて行く けれど永劫の果てがあるのなら どうしてたどり着ける人がいるだろう そこが天か地か、うたかたの国でもかまわなかったのに 予定されていた 惑星の行く末に 見えていたのに 希望なんて役立たずだ 眼下に広がる惑星の地表に 灼熱の埋み火 ヒトの形をとどめた、この 黒焦げの肉に ダイヤモンドへと変貌する奇跡が起きたところで 未知なる惑星のひと粒に 何の価値を どこに 闇がなければ光りえない それが存在価値なら まるい石でも転がしても同じ所へたどり着く 目に見える現実の世界は、これが本当だと言っている いや、戻りはしない 探しているのは、もっと魅力的なものだから いつか 得る物もなく、失うばかりの結果になっても それを知ることができればいい 円環の中に彷徨うよりは 視線の先にある消失点をもとめる 恐れるものこそ 飢えてまで探すべき この勇気を持って 歩いて行く
●
以上をもって〆切
>577 アボーン >578 無題 >579-580 美術怪盗 >581 羽虫による輪唱と調律しない電線と、 >582 ミラーさんのこわれてしまった >583 泡姫の憂鬱 >584 simple* >585 無謬無常 >586 浮遊 >587 ………… >588 無という有 >589 空平線 >590-592 ghost dance1 >593 送り名のないメッセージ >594 無 >595-597 無花実 >598-600 [Fun less] >602 向うにしかない >604 グッドバイ >605 絶望 >607 ビデオ屋の裏の公園で >608 無から有への運動 >609613 chika(>614にまとめ) >615 忘却 >616 アイオンの謎 >617 のぞくな。 以上26作品 審査は3日間 3/13いっぱいまで
620 :
619 :04/03/11 00:17 ID:lU3uxiya
す、すんません・・・投稿時の名前欄のままでした・・・
621 :
619 :04/03/11 00:22 ID:lU3uxiya
あ、あと「chika」は>609-613です 3以降は>614のまとめに入っていました
622 :
名前はいらない :04/03/11 23:21 ID:LbAFvTmP
age
623 :
名前はいらない :04/03/12 22:15 ID:nVntslj9
審査員さんまちですね。ヨロ
「審査」 >577 1点 なめてんの? >581 1点 >583 1点 本音暴露ものって、おもしろいよね。 >586 2点 最後の一行がよかった。 >587 2点 あらかじめ使い方の指定されたモノが多いよね。最近。しかも無意味に多かったり。 >589 1点 瞬間と永遠というかんじで。 >592 1点 クラブミュージック詩、なんでないんだろう。 >595 1点 僕は空気の異物なんだ。 >598-600 2点 なんなんだろうね。こういう詩を飽きずに書いていけるのは、 もはや言葉にたいするコンプレックスか、フェティズムなのか。 包茎的な快楽を感じて書いているのが伝わってくるからすごいのだけれど、 飽きないのかなぁとも思う。コンピューターに対抗しているのかな。 コンピューターと同じ土俵で。 >608 3点 >616 1点 点数のみで。おもしろかったです。
625 :
名前はいらない :04/03/13 01:11 ID:hhqvBalF
審査期間age
626 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/03/13 01:49 ID:pZEBdQOJ
>>577 アボーン
>>581 羽虫による輪唱と調律しない電線と、
>>583 泡姫の憂鬱
>>589 空平線
>>609-613 chika
各1点
「無」というお題なので「無」がイメージできるものを選んだ
というか明日これないっぽいので急ぎ点のみで
だから読み込みぶうわなにをするやめfugafuga
2点
>>586 浮遊
1点
>>593 送り名のないメッセージ
今回も迷ったけど、思い切ってこのふたつにしました。
好きなのいっぱいあって、きりがなかった^^;
迷ったのとか理由とか、また後日、雑談のほうにでも。
ではまた〜。
2点
>>589 空平線
>>590-592 ghost dance
>>608 無から有への運動
1点
>>594 無
これ、誰かがやるだろうなと思っていたら本当にあって笑った。
お題が無である以上、これがないというのも変だし。
多分、みんなが思い付いて敢てやらなかった事をやったこの勇気
は評価に価するべ。できれば、あとで名乗りあげてくで。
629 :
名前はいらない :04/03/13 17:21 ID:9iORn3EE
審査シル!
631 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/03/14 00:02 ID:KbIM9XjJ
採点です〜 よろすく〜 2点 >582 :ミラーさんのこわれてしまった :04/03/05 22:03 ID:ADSTd65a なんか詩になってる。ちょっときめが甘い。竜の目に綺羅理非か流転が…… 2点 >583 :泡姫の憂鬱 :04/03/05 22:28 ID:8G94gQBh わかりやすい。……ちょっと笑える。 1点 >577 :アボーン :04/03/04 11:10 ID:3062eQln なぜかマルクスやヘーゲルが出てくるとビルゲイツより気になる。 1点 >579 :美術怪盗 (1/2) :04/03/05 14:53 ID:7sVccrkG 絵の無い美術館はグッドあいであぁ〜 1点 >581 :羽虫による輪唱と調律しない電線と、 :04/03/05 19:07 ID:nJ0dvrYp 詩人は電柱……かなァ。吟遊詩人。 1点 >584 :simple* :04/03/06 12:00 ID:gFqK36Jt なんとなく詩のような感じが読み取れる……。 1点 >585 :無謬無常 :04/03/07 00:08 ID:3+Aq3BBB これも……また、詩かなァ 1点 >586 :浮遊 :04/03/07 00:31 ID:o+Tqfw5v いきなり空気が薄くなるのがシュール。アイデア一発か、…… 1点 >587 :………… :04/03/07 03:50 ID:QETEOsxh ワードは簡単なデータベースも作れるらしい……オフィスは表計算も、 1点 >594 :無 :04/03/08 01:03 ID:aBoBFSZU これはないだろぉ〜 1点 >598 :[Fun less] 1/3 :04/03/08 14:26 ID:XVQ7qrcJ シャーごンと軸受けが……よかった。 1点 >607 :ビデオ屋の裏の公園で :04/03/09 21:03 ID:XJbrf7Y/ ビデオやのうら……と、おもしろい
632 :
rrrr :04/03/14 00:59 ID:DKR4yGs+
777777
633 :
名前はいらない :04/03/14 01:12 ID:XXe8IG0a
審査終了あげ。
636 :
名前はいらない :04/03/14 03:36 ID:KbIM9XjJ
確認です。 チャンプあってます。
準チャンプは、ちょっと違う……
チャンプ
>>608 無から有への運動 7点
準チャンプ
>586 :浮遊 :04/03/07 00:31 五点
>598 :[Fun less] 1/3 :
チャンプは決定だと思うけど、準チャンプもう一度確認します。
>>636 で正解っす。ありがとうございます。
みなさん、おつ&おめ、でございました。
638 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/03/14 12:39 ID:KhPdoDfh
やっぱりあのままほっといてたら審査間に合わんかったな・・・ 「無から有への運動」を書きました!快楽童子です! 楽しい週末を過ごしてました! では次のお題は 「私」 締め切りは3月21日いっぱいで
639 :
名前はいらない :04/03/14 15:00 ID:082CkPfd
『私のオンナ』 もう、ゆるせない その、82キログラム お前の価値は、一体なんなのだ! さあ、食え!喰え!クエ! その、無意識のままに! さあ、食え!喰え!クエ! その、煩悩の数だけ! 三度のめしより ご飯好き? ハラペコの精、Dr.ハラペコー? 本当は、78kg? 本当は...もうどうでもいいです... お前一人で、一体何人もの... ハハハ、狂い喰いだな... 餓死するまで、狂い喰え!女!女!女!
640 :
切望 :04/03/15 01:21 ID:4gamMisk
私は 今日も 私です ですが 昨日は 私ではありませんでした 一昨日は 忘れました どうか 明日も 私でありますように
641 :
「彼は私を観詰める」 :04/03/15 02:26 ID:PitXIqw3
彼はここに来るたび横たわる私を観る 磨かれた床は普遍的な顔をしている 瞬きに恵まれぬ人の眼は数日で白く濁る 眼は人と私との違いを主張すると思う ここ一週間のこと太陽は南中せずにいて 賭けをしている彼は幾度も傷を負わされた 門出の来ない非常口の影絵は 自律的と己惚れているだろう彼を 軽く鼻であしらった 萎えることのない私の脚を彼は観詰める これが造りものでなければいいのに 私にとっても幸福なのにと思う 彼は私について考えるのを止めたらしい 彼は私の体躯を観詰めるのを止めた 慈しむことを気恥ずかしく感じたのか 彼は賭けを止めるのだと思った
僕らバカップル 空の向こうなんて見ようとしない 君の目元はイッちまってるみたいに弛みっぱなしだし 僕の精神は崩れ始めて臭ってきた まったく中毒ってのは心地がいい とろとろで とろとろで 床に一滴また垂れた -不老不死なんかより時間よここで止まって死ね- 僕らバカップル 天国から帰ってきた 二人でおじゃましておいとましてきた 言葉なんて使い捨てのあぶらとりがみ いくらでも誓うよ 痛くも痒くもないさ 空の向こう側なんて見ようとしない また一滴垂れた 僕は腐敗するためにうまれてきた
ここはどこ? 自分が自分でなくなっていくような気がする。 私は私? そう。私は私。貴方は私じゃない。 でももうそれも終わり。
薄くなる空気 私の満ち欠け この場所から一歩立ち去る勇気 古くなったスニーカーが墓標のように玄関で待つ 待っていても新しいことなど何も無い 死んだ地表を音も無く滑らかに歩く 黒塗りの電話が闇の境を越えて不在の部屋と私を繋ぐ (探して 探して) (誰からも見えなくなる前に) (満たして満たして) (私が足りなくなる前に) 丘を電車が行過ぎる頃には私はもう別の場所 海の向こうの街灯に消えている
錆付いた宇宙船 茫漠とした大地 それでも私はどこかに向かおうとしている 何の為? それはたぶん 私の生きていることを証明するため そして誰かの声を聞くため 私は凍りついた魂を救いたいのだ それが私のものであろうと 他人のものであろうと その安らかな死のために 私は苦しみに満ちた生を選ぶのだ だから私は 死んだポストに手紙を投函しつづける 途切れた電話に話しつづける 不在のドアをノックしつづける (寂しい) (とても寂しい) 母船から切り離された宇宙飛行士 重力に身を任せたまま 月になる
見えますかあれが私です 固有名詞というものをひたすら嫌って 私の心は平和です 他人だらけをるつぼにいれて カッターでミンチに刻んだら 私の心臓ドキドキ鳴った 安らかであるようにと言いながら どこまでも追いかけるどこまでも逃げる まるで使い物にならない私 新しいものが欲しいと他人が言った 簡単なものほど大好きです 領収書が多すぎて どこに行っても死ななきゃならなくなった私
私のコントロールしている私は 私にコントロールされているので 私をコントロールしている私は 私がコントロールされているコントローラー コントローラーのコントロールしているコントローラーは コントローラーにコントロールされているので コントローラーをコントロールしているコントローラーは コントローラーがコントロールされている私 私のコントロールしている私は 私にコントロールされているので 私をコントロールしている私は 私がコントロールされているコントローラー コントローラーのコントロールしているコントローラーは コントローラーにコントロールされているので コントローラーをコントロールしているコントローラーは コントローラーがコントロールされている私 私のコントロールしている私は 私にコントロールされているので 私をコントロールしている私は 私がコントロールされているコントローラー コントローラーのコントロールしているコントローラーは コントローラーにコントロールされているので コントローラーをコントロールしているコントローラーは コントローラーがコントロールされている私 私のコントロールしている私は 私にコントロールされているので 私をコントロールしている私は 私がコントロールされているコントローラー
648 :
直視できないもの :04/03/15 21:50 ID:2KZlU6vh
私という存在
649 :
RADIO Channel-i :04/03/15 23:04 ID:8itGmuw+
p--p-ピーーガガッ……ガ-------------ピー…… …………なさんこんにちは。 ごきげんいかがでしょうか?今回のテーマは「わたし」です 私とわたしが調和する 私の体を生み出した両親 言葉、対人関係の縮図としての家庭環境 それらの延々たる繰り返しと学習による刷り込みで構成された深層意識とその表層 すべては今以前の世界のリミックスで満たされている わたし=わたし以外の全て 私とは「わたし」以外の全ての事であり、世界を携帯電話のように持ち歩くための圧縮された宇宙。 その所有者が”わたし”というキーワードを口にする度にそれは解凍される。 もちろん「私」は、一体に一つという幻想は、多重人格者達の手による発明により一人格に一つ所有出来ることが今では事実。 ところで、「わたし」とその管理人、「飼いならされた猛獣」と猛獣使い、「わたし」について考える主観、 それは一体誰なのだろうか この人類の悪戯な発明は、神の天地創造の計画にあったのだろうか? ここで時間が来てしまいました。 放送局「ワタシ」。これにて本日の放送を終了させて頂きます。 お相手はわたくし、もと……ピーーピーーガガッ……-----------
650 :
無題1/2 :04/03/16 04:46 ID:EcsEM/9J
顔を一枚の白い布で覆い 溶剤で隙間なく貼り付ける 端は余らせて 風になびかせる 喉を青く腫上がるほどしめつけて 声のひとすじをも殺し もう一枚の白い布を結んで 指の跡は隠す 手と足の指の先は 丹念に焼いた後 丁寧にヤスリにかける 爪は深く切りそろえる 歯も折っておくとよい 乳房と性器は取り払う 完璧な滑らかさを追求 石膏で少し輪郭を整える 頭は丸めて 陥没するまで壁に打ちつける まだ微かに意識があれば きれいに水拭きもしておく
651 :
無題2/2 :04/03/16 04:48 ID:EcsEM/9J
そうしてできたからだで 巨大な交差点の真ん中に立ち 腕をカギ状に曲げ 口を縦に大きく開いたまま 首を上向けて ひたすらに回転する やがて生まれた力で 中心化されたものを全て吹き飛ばす時 そこにあるものは何
652 :
私はチンゴ :04/03/16 14:33 ID:K9Ia785y
わたしはタワシ
荒川の土手で偶然発見したわたし似の子犬にアインシュタインの相対性理論を語りかけるぼくは ソバカスで顔中染みだらけの14歳がスカートをまくりあげる風を気にしながら進む通学路の途中で 突然思いだしたように母さんの名前を向こう岸に座ってるカップルに叫ぶ僕自身の後ろ姿が圧倒的に大きかったので ぼくは病弱で神経質な眼鏡出っ歯の学級委員を思い出し猛烈に腹が立ってきたもので 雨天決行の体育祭で密かに思いを寄せていた3組の河村さんの体操服姿に僕の稚拙なリビドーは急反応を示し 太陽の光りと同じ強さで一気に自分のもとへ届くかのように海綿体に血液が急速に集まりそれを感じた直後ぼくは勃起した それが今年に入って始めて憶えた興奮の結果であり又自由意思の獲得でもあったわけなのだ 数年後確かにこのまま進む肉体の成長と精神の後退のギャップにあくせくと回転板を合わせる作業に追われるようになることは明白で それが現在のぼくの思考を形成していると云うことを彼女に知らせたくなったのであるが 知らせたところで彼女がぼくの方へぼくの思考基盤へと擦り寄ってくることなど考えられなかった 物体化した時間だけが御都合主義のぼくの生活スケジュールを管理してくれるコンピュータで その歯車の精密さを強固にしていくために毎日日々の努力を怠るわけにはいかないのだった 特に何かに突き動かされていると云うよりは理性と感情の挟間で遊泳を楽しむ余裕すら今のぼくには有った つづく
654 :
わかっている、鬱だ、それでも :04/03/16 23:51 ID:OUr1Wd53
なんでうまくいかないんだろう 潰れた企画、持ち込まれる苦情、振り向きそうもない女。 合わない計算、きつくなった喪服、戻ってくる手紙。 どうしておれはだめなんだろう 散らかった部屋、磨いていない靴、捨てきれない夢。 ゆるいファスナー、原因不明の胃痛、うすぎたない秘密。 なんでうまくいかないんだろうな
655 :
sadism :04/03/17 00:54 ID:YrMpi5QA
私は中途半端なsadist 愛している人を故意に傷つける ねちねちと奥のほうから痛めつけ 叫んでも悶えても 決して止めない 泣いて謝っても無視し その行為に専念する sadismに侵された私は その瞳にどう映っているだろうか この溢れ出す感情を どうしてぶつけずにいられるだろうか しかし残るのは後悔と 愛しい頬から流れ落ちる雫 あぁ、私は中途半端なsadist 神は完璧を与えようとしなかった
私。 しもべ である僕と わたくし。 である私 僕より私 が ほんもの だなんて それは私 ではなく ただの 僕。 わたくしは もう いないの
朝起きて 便所行って 朝飯食べて トイレ行って 学校行って 昼飯食って 授業中寝て 部活して 帰りにどっかで遊んで 家帰って 夕飯食って またトイレ行って テレビ見て たまには勉強して 歯ぁ磨いて またまたトイレに行って 最後には寝る これが「私」であり、「俺」であり、「自分」でもある。 あと、ときどき「わし」にもなる。 これが、「自分流」である。 これは崩れることの無い「私」なのだ。 多少崩れることはあっても最後にはここに戻ってくるだろう。
658 :
一人 :04/03/17 23:51 ID:WBBO5Khx
鏡があって そこには 誰かが写ってるのさ あんまりにも 酷い顔をしてるから 慰めてやろうと 思ったのさ そしたら向こうも口を開けるもんだから 「なんだい?」 って聞いたのさ そしたら 「なんだい?」 って言ったのさ あいつはきっと同じことを考えてる だから口に出さずに言ったのさ 「なんだよ」 したらあいつは怖い顔して まるで 「なんだよ」 って言ってるようで このままやってもしょうがないから とりあえず笑ってみたんだ そしたらどうだい あいつは変な顔してやがる 不思議だな あれは俺だって言うのに 言う事を聞かないや 笑いたいのに 笑えない
雲ひとつない透きとおる夜空を見上げて散りばめられた無数の星々を眺めていると 存在という儚さと虚しさを強く噛みしめるのと同時に底なしの自我を改めて確信し コギト主義に陥ることで自身を慰めるその姿を蔑み罵り相対的優位性を見出す 人間的なあまりに人間的な果てしない自我の生存競争の旋律を奏でる人格の格率である孤立という本質に抗する私という観念的実存。 本来は読点(段落)なしの1文なのですが、エラーがかかったので仕方なく区切りを・・・(汗
660 :
見知らぬ男 :04/03/18 01:09 ID:U9mArSK8
見知らぬ男があの娘と話している。 見知らぬ男があの娘と手を繋いでいる。 見知らぬ男があの娘とファミレスで食事している。 見知らぬ男があの娘と同じもの食ってる。 見知らぬ男があの娘を助手席に乗せている。 見知らぬ男があの娘と車を降りた。 見知らぬ男があの娘と観覧車に乗っている。 見知らぬ男があの娘の肩に手をかけた。 見知らぬ男があの娘とKissしている。 見知らぬ男があの娘をGetした??? 見知らぬ男があの娘とまた車に乗った。 見知らぬ男があの娘の頭を撫でている。 見知らぬ男があの娘の下着を盗んだ。 見知らぬ男が影を失った新月の晩に私の下へ帰ってきた。 影を失った新月の晩に見知らぬ男があの娘の下着を盗んだ。
雨樋の水滴が一滴ずつ石の塊まりを穿ち 私というカタチがゆっくりと形成されていった 私は苔にぬれた庭をみることができない 私の顔は上をむいたままだから 私の兄たちともいうべき 石の猿や 石の狗 石の羅漢と逢うこともない 樋からおちる水滴と切り取られた空を ヒマワリのように眺めていた ときおり 和尚さんの手が私を動かして ふたたび私のあたらしい表情が刻まれていく しずかだ。 私は先代の和尚さんの手を知っている 先代の和尚さんも私の顔を彫っていった 語り継がれる手と手のいずれもが持つ 枯れてしんとしたあたたかさ 小間使いのけいこさんは私の顔をのぞきこんでは みそっ歯をみせて知的障害者特有の ぬけるような笑顔のまま 私のぬれた顔を執拗に撫でまわす 私の顔を鈍麻せんとばかりになんべんでも
やがてけいこさんを叱責する和尚さんの声と 阪神タイガースのロゴが印刷された 子供用ビニールバットでけいこさんを打擲する音が きこえる けいこさんの悲鳴はどこか喜劇的だ 私の兄たちともいうべき 石の猿や 石の狗 石の羅漢が ゆっくりと砂にかえっていくように 私というカタチもまたゆっくりと 形成という名の侵蝕を施されるのだ けいこさんのぬけるような瞳は遠い地平を みつめているのだろうか みつめているのだろうか みつめているのだろうか 水滴のレンズのむこう ひと粒の種子が風にながされて私の視界を横切った 今年が何度めの春になるか もう忘れてしまった
皮膚という自動修復装置付きの薄い壁に閉じ込められた体細胞組織の集合体 が 六十億引力で地球の表面を這い回つている中のひとつの個体 が 此処で動いているのかと思ふと 空の雲の深さにどうにも溶けてまじつてしまいたくなるのでありました。
664 :
無意識 其の一 :04/03/19 22:45 ID:lyqDrLFX
純粋無垢で境界線のない宇宙 そこからの別離と引き換えにその代償として 人類の誰もが手に入れることになる「わたし」 時は流れてかつては個性的であった各々の「わたし」も 今では雛形が出来て そこから同じデザインの「わたし」は大量に生産 雛形はどこで手に入るかって? それは電波を伝って垂れ流される四角い画面から 数字を押せば色々選択肢があるにもかかわらず 何故か我々の側に選択肢は無い 行き着く先はみんな同じ 気がつけば あなたにとっての「わたしらしさ」の方が自分のそれよりもよっぽど「わたし」らしい
665 :
無意識 其の二 :04/03/19 22:45 ID:lyqDrLFX
お前が盗んだ お前がマネした というあんばい そんな型にハマらないようにというやり方さえプロデュースされている始末 もう うさんくさいったらありゃしない 一刻たりとも私は「わたし」でなんかいられない。 だから詩でもかかなきゃやってられない わかってくださいよ…………… という感じでここまで書いてみて あぁやっぱりここに詩を投稿する者達らしい「わたし」 私もそんな「わたし」の一人なのかと思いつつも この投稿作品内にそんな「わたし」を埋め込んで安心して 今日も現実に逃避 そしていま到着
テレビが鳴る めがさめる 閉めきったカーテンをあけはなつ まだ夜だった きょうは3月15日、なにもすることがない インターネットに接続する ニコチンが血管をかけめぐる 部屋の四隅でゴキブリが性交している 死んで動かなくなった亀に餌をやる 日が昇り始める 高速道路を裸足ではしるように 電子音が遠い海を再現している 布団に入って眠る 厚木の友人と 夢で会う 袋にはいったゼリーをわしづかみで食べる 大学から見えるビルは幼稚園で、 中世の城のような形をしている 色とりどりの濡れたタオルケットが風に揺れて凍みている
小さな舟に50人ほどがわっさりと乗っている 先頭で恵比寿様が笑っている 日曜日の新宿の靖国どおりを 風のように進んでいる 壊れた腹を便器に沈める もがれた腕や足が宇宙で漂っている 赤い虫が天井を埋め尽くして波打っている 頭蓋骨にはみ出した脳みそが私を侵略する 君は舌のない私を補完するだろう うざい やめてくれ 私は死んでも私である 声を失った私も私である 繰り返される誤解に 石を投げつける 嘔吐しながら目が醒める 震える手で錠剤のビンを手探る ガラステーブルに転がっている 画鋲をくすりと誤って飲み込む
死んで動かない亀が脱皮している どろどろの水になっている 無数の青い目を持つ羊が 部屋を歩き回り ひしゃげた声で時を知らせている ゴゼン4ジ55フン21ビョウ ゴゼン4ジ55フン21ビョウ ゴゼン4ジ55フン21ビョウ 動かないはずのものがすべて動き 生きるべきものがすべて死んでいる きょうは3月15日、 カーテンを開け放つ、 外はいまだ夜だった インターネットに接続、 戦慄の反射が電脳を満たす 2ちゃんねるの詩板、 梁山泊スレッドをひらき、 私に吐き出された私を文字に閉じ込める
自動演奏されるピアノのように、 演奏者は世界から消えていく、 あらゆる場所で、私は死に始め 開放をくりかえした 窓際でまわる、 小さなオルゴールの音色のように
久しぶりの寸評人です。
辛口さんなので、ヤな人は「ヤ」と言ってね。
>>639 「服が4kgあるの」「パンツが3.5kgなの」ってやつだね。勢いありま
す。視点が一方向しかないんで、ちょっと食い足りないかな。
>>640 シンプルで、これも一つの詩の形でしょう。「一昨日は/忘れました」
がこの詩を救ってます。私が私でありますように、ってのは、かなり使われた
テーマだと思うんで、料理が難しそう。
>>641 む。これは読者によってイメージが違いそう。ぼくは美術館の絵か彫
像が「私」だと思った。賭けの内容と切実さが思いっきりぼやけてるんで、賭
けを止めた時の「あきらめ」だけを強く感じたな。
寸評、すんすん。
>>642 はっきり言いましょう。3連めがイマイチです。せっかく『addicted』
なんですから、タイトルに沿った内容がほしかった。例えばことば常習者のク
レイジーさとか。とはいうものの、イイ線いってると思います。
>>643 名前欄にはタイトルを。始めてのウッカリさんはセーフです。
ぼんやりした終末感が面白いです。しかしこの詩が単体ですっくと自立してい
るかというと、そうではないでしょう。
>>644-645 こころが部屋から外界へ、空へ宇宙へ遠くなっていく展開がいい
ね。その二乗関数的な曲線を表現すると面白そうです。「茫漠」とか「安らか
な死」とかの決まり文句が多いのは気になりました。
みたび寸評、にんにん。
>>646 こころの矛盾を描いたと思います。が、その振幅の巾が「見えにくい
事例」を追い求めたために、こぢんまりした感じ。最終行だけが、ガッと振り
切れているんだよね。
>>647 「私はコントローラー」「コントローラーは私」の堂々巡り、ですね。
昔はやった巨大迷路を見る感じ。問題は、その迷路に魅力があるかどうかです。
>>648 タイトルと内容がマッチしていると思います。言い古された感は否め
ないところが、残念。
後は気が向いたら書くでござる。
674 :
創造 :04/03/20 05:12 ID:Y6R5WgSs
創造 汚れたこの街に一体いくつあるのか 金・地位・世間体・・・・ すべての言葉は私を作り出し 私は私に逆らいそして壊し続ける 私で満員になった電車から開放される日はくるのかなあ
675 :
春 :04/03/20 05:42 ID:EOt9krnB
今日は目覚めが悪くて いつもよりよく寝た 朝には今年初めてのホーホケキョが聞こえた まだ 下手糞だったけれど 今日の日差しは気持ちよくて 散歩なんかしてみた ふと目に入った梅の花 桜と間違えてしまった まだ 桜はつぼみ桜は咲かない 周りは 段々とつぼみを 花を けれど私は いまだ繭の中 羽は準備出来るだろうか この繭は春が来たら 春が来たら
カチ・カチ・・・ カチャカチャカチャ・ カチッ! ..........now loading.........114kb ん?なんだこりゃ(w カエルちゃんか。あは かわえー えーっと、mouse button to jump はいはい。 で?・・・press space-bar to strike なんだな。 ほいほい、continue っと 何すりゃいいんだ? 英語ちゃんと読めよ俺! っつか、このマッタリしたBGMはなに(w ああ、マウスのほうを向いてくれるのか。 カエルちゃん くるくるくるくるくる〜〜〜♪って 目ぇまわしてどーする、無駄なことすんなよ俺。 あ?なんか飛んで来た ハエか? とろくせー! えーっと、space-bar で撃てばいいのか。 ぺしっ! げっ。カメレオンみたいだ(w っつか、舌短いな。 まったくハエに届かんじゃないか。所詮カエルか? ああ、蓮の葉っぱを飛び移れと。なるほど。 クリックするんだっけ? ほれ飛べ! ・・・落ちやがった。ばかやろ。沈むなよカエル! うん、わかった。蓮の上をクリックするのな。ごめんよ。 game over your score 0
もっかい、continue っと いちおうシューティングゲームなんだな、これでも。 ハイスコアか。 1位は・・・5740 ふーん。 オンラインゲームのスコアってぜってー変。 スクリプトとか使えばハイスコア出るらしいし。知らんけど。 こんなもん、むきになってサイン残すことないじゃん。 さー、カエルちゃんいきますよー(w 舌で ぺろっ! よしよし、ハエ1匹で10点加算。 っていうか、これだけのゲームなのかな。 敵は? 下から魚が狙ってるとか。鳥が飛んで来るとか。 なさそうだな・・・ あるだろ、ふつー。 ハエ来た、ハエ来た、・・・ ぺろっ! これだけなのかな。タイムアウトもなさそうだし。・・・ ぺろっ えんえんとハエ喰ってろと。 うそーん? 舌のばしたり、蓮移ったりすると energy のゲージが減るくらいか。 ・・・ ぺろっ energy ━━━━━ score 1020 うーん、終わりが見えん。本気でこのまま続くのか?(w スコア上がったりするとハエが早くなるとか。 ないね・・・ なんでだよ!(w いいけど、べつに。 カエル放っといてもなんともないしな。 ぺろっ 楽だな、飽きさえ来なければ。 ぺろっ まあ、カエルの一生なんてこんなもんか。 ぺろっ あ?なんか飛んで来た トンボだ。 遅っせー! ひょっとして、これも食べられるのか? チャンス、ねらって・・・ ぺろっ!
☆ bonus energy ☆ いいなー、カエルちゃん。ボーナスだってさ。 energy ━━━━━━━━━ score 2130 うわ、元気になっとる。これじゃ終わらないだろ(w ハエハエ、よっと、・・・ぺろっ! 俺も腹減って来た。ハエ、じゃなかった、メシ。 舌出しても弁当は飛んでこないしな、コンビニでも行くか。 さて、ゲームは放っておくとして・・・ カエル死なないし。 でもやっぱ・・・ どうしよう、カエルちゃん? もっとスリリングなはず? なんっか、俺 遊び方まちがってる気がする・・・ 蓮から落ちなきゃいいだけで高得点が狙えるわけ? 手近に寄って来たハエだけ ぺろっ してればいいんだよな? かなり時間はかかるけど・・・ まあいいや、ハイスコア狙ってもしょうがない。 俺には関係ない、やめた。 池ポチャして、カエルちゃん ばいばーい! カチャ・カチッ! ぶくぶくぶくぶくぶく〜〜〜 game over your score 2480 continue
679 :
眠る馬 :04/03/20 18:58 ID:bzha6Q3l
朝まだきフォークを立てる ブーツの拍車と眠る馬 ザワワザワワ 牧場の土が盛り返される 腰の重りと眠る馬 ザワワザワワ 霞とうねりが近づいてくる 白い光と眠る馬 ザワワザワワ 牧夫が娘と挨拶を交わす 小鳥の飛行と眠る馬 ザワワザワワ
680 :
名前はいらない :04/03/20 20:28 ID:5AYV0Hi6
290 :詩板住民 :04/03/20 00:39 ID:TruCN0+j
【依頼に関してのコメントなど】 おねがいします。かなり長いんで、3分割にしてください。
---------------------------------------------------------------------------
【板名*】 詩・ポエム板
【スレ名*】 〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山拍 10th edition〜〜
【スレのURL*】
http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1069334282/l50 【名前欄】 3月15日のわたし [1レス目(1/3)、2レス目(2/3)、3レス目(3/3)]
【メール欄】 sage
以下に本文を書きます。
291 :詩板住民本文(1レス目) :04/03/20 00:40 ID:TruCN0+j
テレビが鳴る
めがさめる
感想スレで揉めましたが、寸評です。
>>649 ここでの世界は、私を基準にした世界を指しています。私がテーマな
ので、それもアリかも。使ってることばのスケールが、そのわりに大きいかな
あ…。小さな私の世界を、小さなラジオにさらに圧縮する、ってのはどう?
>>650-651 ベルメールの人形だね。頭部の陥没など、形の美しさよりも自傷
的行為を優先させましたが、その意図を明確にしてもよかったかも。
>>652 チンゴとタワシは、ただのダジャレに思えるけどね…。
>>653 作者は、この作品に登場する年齢よりも上に思えるね。思い出として
書くと、末尾の「つづく」が生きないんで、しかたないか。センテンスをもっ
と私に近寄らせてもよかったかも。客観的すぎるような気がする。
寸評は続きます。
>>654 ストレートでよろしい。でも、結構ありそうな詩だね。えー、目の前
に鼻紙を一枚置きます。鼻毛を抜いて、一本一本、鼻紙の上に植毛していきま
す。うまくいかないと、そりゃあストレスの溜まること溜まること…。
>>655 1連めの発想に酔ってしまったかなあ、ってのが実感。2連め以下の描
写が、冒頭の2行に負けてしまっているように思われます。
>>656 上手くやると、すごく面白くなりそうです。ぼくと私とわたくしが、
いずれものっぺらぼうなんだよね。作者の中で性格付けをして書くと、同じよ
うな茫洋とした内容でも、違った印象があるはず。
>>657 普遍的な日常を書いて、それを「自分流」と称するわけだねえ…。分
ったような分らないような。となると、私、俺、自分、わし、ってのは、単な
るマイナーチェンジってことになりそう。
すんぴょー、すんぴょーい。
>>658 構成が上手だね。読ませる力があると思います。内容としては、この
後を書いた方が面白いと思うけど。
>>659 書ける人だと思うんで、あえて苦言を…。あまりに常套句が多すぎま
す。真摯な感じを出すために多用したとは思うんですが、スタンダードになっ
てしまってオリジナリティが薄れてしまってると思います。
>>660 見知らぬ男=私または私の影。アレな内容を猟奇的にまとめて、なか
なかいいよ。どーして下着にこだわったんだろうか…。
>>661-662 んと、水滴で石の彫刻を創る、ってことですね?和尚さんとけい
こさんが主人公のような…。後半で結論にスラッといってるので、間を持たせ
る工夫がほしかったかも。
スン★ピョウ、です(香港風)。
>>663 ぼくはこの詩をシャレとして読みました。宮沢賢治風、ってやつね。
ぼくはこのシャレ、ちょっと好き。
>>664-665 ところどころ面白い表現があるんで、もうちょっと整理して書い
てくんないかな…。これは独り言の域を脱してないと思います。
>>667-670 審査対象外になっちゃったけど、寸評はします。
緊迫感があって、いいと思います。未整理な部分が結構あるように思える。現
実と夢の部分をごっちゃにするのはいいんだけど、時間の推移まで日が昇った
り、まだ夜だったり、そこらあたりが読みにくかったです。
>>674 没個性の私という個の増殖ってことで、テーマは興味深いです。ただ
ことばがテーマを上手く使いこなせていないかなあ…。
もうねよっと。
>>675 メジロとウグイスを間違える人は多いので、ご注意を。マターリして
ますね。作者の人柄かな。もっといろんなものを見てもいいかも。
>>676-678 いいね、これ。カエルの無表情なかなしさが何とも…ってマジレ
スつけるのがバカくさくなるような脱力感。実録かっ?(笑)ホントにこんな
ひとりごと言いながらゲームしてたのか?
>>679 荘子の胡蝶を思い出すような…。馬をずっと眠らせたのは成功だと思
う。欲を言えば、情景描写以外の何かが、もうひとスパイスほしかったかな。
686 :
変声期 :04/03/21 02:20 ID:3qouSE8E
くろねこの目を えぐったのだ ぼくははかない にんげんですので うばうことしか知らないのです きみはおそらを みあげたのだ ぼくはめめしい どうぶつですので むさぼることしか知らないのです きりんのくびを はねたのだ ぼくはおろかな いきものですので 泣くことすらかなわないのです いつかにゆめを みていたのだ ぼくはさびれた ろぼっとですので 生きてるとさえさけべないのです
チビッコさんが ベッドの中で 海賊団と大活劇。 「やあやあ、僕の名前は山田太郎。悪い奴は許さないぞ。」 そのころトイレで新聞 読んでジャー 流します ヒゲパパ。 「ふむふむ、今年のカボチャは豊作。なるほど、ふむふむ。」 そのころ一階 オテンバママさん 目玉焼きが 出来ました! 「朝よ、ごはんよ、坊や、貴方。いらっしゃいな。さあ、召し上がれ。」 手を合わせて 「いただきまーす。」
連続して 雪が 打ち出された先の道路で 何にもない 時間だ 音が追っている ああいう鳥の群れに似た 暢気なものだ、と カバンを抱えて 川岸を歩くということ 今日もただ 一定の間隔で やってくるだけの あの音楽が 座り込んだ 子供を立たせて歩かせる 写真の中で遠くの山々は何回もシュプールを描くように 豆粒ほどの観光客も凍り付いてしまえばただの銅像と同じ 晒した生地に 笑いを載せて ちょっとした視界の隅に もう忘れられた 思想じみた妄想から 始まることもなく 終わってしまえば 最初からモノとしてくくられて ぼんやりと煙草の吸殻を踏みつけては戻されていく 物語がないと言ってしまえば当たり前だ 主体のないものに火をつけて燃やしてしまえば 発火材のように明るくなっていくもので ただ 後付された文章に私人は詩人のごとく描かれて出来上がるだけ 冬の川に今日も鮭が打ち上げられていて それを回収するべくただ歩く それだけ
689 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/21 17:45 ID:VnJ3gUxq
♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 投稿は今日一杯です!!!!!1よ!!!!!!1 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪
>>639 [ku・e]や「女」の2や4ではない’3’連呼が
薄情である愛の「どうでもいい」感を鋭化し
「ゆる」すもゆるさないもなくなっている。
>>660 対立もしくは疎遠からの合一もしくは親近への急転。
代替物を「盗」ませることによる「あの娘」自身の保守の安心。
最終行では劣情同志が共鳴するかのようだ。
>>687 劇画調に異形化された「AM 7:42」のリアルあるいは仮想リアル。
詩のどこにも’私’を見出させない方法によるその逆説性の他に
読後に何ひとつ残さないことの消極性が問題となるけれど
各連を発言で締めくくるような整合性がリズミカルであると
言えなくもないところにある種のやっかいさが潜んでいる。
犯した罪に気付いていないかもしれない それを否定せず認めずただ耳と心を持っている 彼の血飛沫と私の痣がか 彼女の悲鳴と私の溜息がか 隣人は殴り返される瞬間を目撃した もしも罪とやらを 誰かによって突きつけられたとしたら 認める可能性よりも否定する可能性のほうが幾分でも高いような気はする だろうね、という相槌は 結果いつも私が動き描いた波線の延長上に 何てこと 裁きのための裁きが始まる 舌で溶かし始める黙秘権 懇願と暴力で掲げる降伏
最初の裁きは見据える的もなく 次の裁きに現れるであろう罪とやらは、まだ控え室 今ならまだ言っても良いのだろう、私の貴重な時間をどうしてくれるとか尻が痛いとか その頃、罪とやらは控え室でシルクの布に覆われ いいえ私は覆われて此処まで連れて来られたので いいえ覆われているのは罪とやらなのか私なのか私には分からないのだけれど 怯んでいるからでもなく盲の唖だからでもなく 知らぬまに胸が張っている 今ならまだ良いのだろう早くしろと催促しても爪で机を叩いても 罪とやらが聴衆の前に現れ、下手は悲鳴が上がり それを信じるとすれば、覆われているのは私なんだろう いずれにせよ覆いは剥がされぬまま、最初の裁きは始まった
吐息を繋げとめるたびに怒濤となく流れる浸食があります 呼吸器なんて要らない要らないという人がいます 睡魔の淫靡な不条理を真理と崇めています そういうもの が 部屋の隙間から流し込まれています。 誰か 誰かぁ。水屋さん呼んでくれません? 椅子の上から見下したって何も見えないんだからッ。誰もいないんだからッ。 独り言も独りじゃないならわびしくなくなるかなぁ? 今、膝のしたくらいまで浸かってきた。踝くーん どこだーい? ポカーンかい?一体全体ポカーンかい? だってそういうものを アンタは作ったんでしょ。 真実はいつだってねぇ あたしの嘘を踏み殺しちゃうんだぁ 虚言症は治るよぉ 世界の方を変えちゃうんだよぉ? いかなくちゃ・・・ おまえバカか?どこに?どこに?どこに?あたしのそば以外どこに? 絶えず絶えず延命作業のご最中で御座いますのよ。 パンツの中身はご愁傷様。 あたしのお部屋は水色。「ホントは何色が好きだったんだっけ」 ふいに後ろを振り返っても「何もないのに気付くだけ」 そして前に向き直せたなら「何かあるのに気付くだけ」 うっせーんだよ 下 衆 ! !
子供の頃、キャンディーを盗んだことを咎められたから笑ってやった 私の生まれた町は綺麗だったろ 15の頃、祖母を騙したことを咎められたから笑ってやった 私の育った平屋は立派だったろ 20の頃、二股をかけていたことを咎められたから笑ってやった 私の選んだ男達は素敵だったろ 今日の聴衆はついている、静粛に 裁判官の振りかざす袖がシルクの布を少し捲ったとき それを慌てて押さえた誰かが善人面 裁判官にウインクをしたが 私は気付いていないらしい 彼は私に歩み寄り警告するふりでキスをして 私は反論するふりで彼に問いかけた 陪審員さんが裁くなら 宥めるふりで返される言葉を 私は二度も聴き間違えたかもしれない あれは罪だが私は君の味方だと聞こえたので笑ってやった あれは罪だし私はお前の味方ではない あれは罪でもないし私は君の味方だと聞こえたので笑ってやった あれは罪でもないし私はお前の味方ではない
裁判官の欠伸がシルクの布を捲ったとき 彼がまた慌てたので邪魔してやった シルクは罪とやらから、いいえ私から、いずれにせよシルクの布は私が捲り 次の裁きが始まった すでに聴衆は3人、二人は夢の中、一人は盲の唖 今ならもう言っても良いんだろう裁判官に そのシルクを被り裸になれと 今ならもう言っても良いんだろうその陪審員に そのシルクを被り裸になれと 家まで送れと 紅茶でもいかがと招きいれてから小さなテーブルで ちゃんと告白してと催促して長く長く愛の言葉を聞いた 檸檬とミルクどちらも並べてから小さなテーブルで ちゃんと裁いてとからかって深く深く罪とやらの容を聞いた 私は耳でその音を聞いて、私は心でその音を聞いて 冷めないうちにと冷め切った紅茶をすすめて しかし紅茶はシルクの上を滑り落ち 彼の唇へは届かなかった
茶葉が死んで何処かの 皺くちゃの婆さんは泣くんだろう 同情した嫁は泣いている婆さんにコインを一枚握らせるんだろう 婆さんは明日から泣いてばかりになるんだろう 紅茶は最後の一滴まで カップからシルクに移り床に移り私の右手の布巾に移り だから冷めないうちにと言ったのに 気にしないでと慰めるふりで 自分の紅茶だけ温め直したけれど 掲げた両手のまに揺れようと震える鼻からずり落ちようと 私はそのシルクには触らない
697 :
「私」 1 :04/03/21 23:30 ID:qTitRKjj
目覚めた時のこと 見知らぬ空 見知らぬふとん 始めて夜の残り香がよみがえって ぼんやり私が輝き 出す 黒くて丸いもの 追いかけて 追いかけて 見つめるのが赤ん坊だっていう 赤いから赤ん坊っていうんだろ? 青い目の おっ母さんならどうなの? 何を追いかけていたかなんて すっかり忘れてる私 元はといえば白い鳩のように自分という 元手を何にしたかったのか? 投機してしまって 未来に生きてしまっている 未来も過去も「私」ではないのだから
698 :
「私」 2 :04/03/21 23:32 ID:qTitRKjj
「1ドルちょうだい」というピアニストこそ「私」で あって 百円もらえる「私」さげすまれる「私」こまったような 微笑を「見る」私 微笑みの色を 問い詰められたらきっと誰も怒りだす しかし怒りたい人なんかいないから 怒りたくない「私」は泣き出すかもしれない でも もうコップの水は半分を過ぎ けっして要約ができないのが つらい 結局 すずめの涙でごまかされる臍の 胡麻 大事にしている「私」は御人好し しかし 私は結果を見たい 彼方は? 私は ワナを張った張本人 泣いた それで 罠が閉じた しかし 私はワナの中を見たい 彼方は?
見つめる ほど離れていく 私 距離が計れない 私 他人と私 どれほど違うのか 見つめるのを止めたら 楽なのだろうけど 止めたくない 私 他人と私 もし他人が居なければ 他物と私 それでも 私 見つめたい 私
吐息を繋げとめるたびに怒濤となく流れる浸食があります 呼吸器なんて要らない要らないという人がいます 睡魔の淫靡な不条理を真理と崇めています そういうもの が 部屋の隙間から流し込まれています。 誰か 誰かぁ。水屋さん呼んでくれません? 椅子の上から見下したって何も見えないんだからッ。誰もいないんだからッ。 独り言も独りじゃないならわびしくなくなるかなぁ? 今、膝のしたくらいまで浸かってきた。踝くーん どこだーい? ポカーンかい?一体全体ポカーンかい? だってそういうものを アンタは作ったんでしょ。 真実はいつだってねぇ あたしの嘘を踏み殺しちゃうんだぁ 虚言症は治るよぉ 世界の方を変えちゃうんだよぉ? いかなくちゃ・・・ おまえバカか?どこに?どこに?どこに?あたしのそば以外どこに? 絶えず絶えず延命作業のご最中で御座いますのよ。 パンツの中身はご愁傷様。 あたしのお部屋は水色。「ホントは何色が好きだったんだっけ」 ふいに後ろを振り返っても「何もないのに気付くだけ」 そして前に向き直せたなら「何かあるのに気付くだけ」 うっせーんだよ 下 衆 ! !
誰も入れない部屋の片隅には 誰にも座らせない椅子が置かれてる だんだんと水嵩は増えていく たんたんと現実を偽るように 一つの絵画である事実は 冷たい針を喉に突き立てる 淋しくなった。淋しくなった。あぁ あたし 淋しくなった。 急に寒くなるもんだから ね。あたし 淋しくなったのよ。 あぁ あたし。 あ あぁ。 ねぇ!!あたし!! あたしをを抱き締める展開は あたしじゃ無理ですか。 あたしじゃ無理ですか。だって なんで そんな きゅうに あたし そんな。 永遠が過ぎた頃。水面と椅子の上。 空っぽの空気があって。 あたしは膝を抱えてる。 そっと目をつむり、そっと息をのんで。 想像する。創造を超えて。 そうしたら それが 創造されて しまっ −−− ト ポゥン −−− あたし もう おぼれちゃった の ?
世界 あたし あなた たまご それをまた始めから積み上げていくの あたしはこれから 誰を愛せばいいのだろうか それも確か この部屋のノートの中に メモっておいたような あぁ そうだ そうして あたしはこの中に身を投げて −−− ゥン ン ン ン −−− この 話を 終わらせようとしたんだっけ あたしの名前は私 あたしだけの名前 これだけは あたしだけのものに したかったんだ したかったんだぁ
〆切りですね。
>639 私のオンナ >640 切望 >641 「彼は私を観詰める」 >642 アディクテッド >643 どっかのスレのby79 >644-645 tsukinosei >646 生まれつき >647 マイコントローラー >648 直視できないもの >649 RADIO Channel-i >650-651 無題 >652 私はチンゴ >653 発電する伝書鳩の運動〜未来を見初めたい若者の脳汁さえも〜 >654 わかっている、鬱だ、それでも >655 sadism >656 それは僕ではなく >657 まい すたいる >658 一人 >659 自我の生存競争 >660 見知らぬ男
>661-662 私というカタチがゆっくりと
>663 午後の家路
>664-665 無意識 其の一
>667-670 3月15日のわたし (注:感想スレにてコテばらしのため審査対象外)
>674 創造
>675 春
>676-678 ひとりごと
>679 眠る馬
>686 変声期
>687 AM 7:42
>688 新聞紙の外側
>691-692 +
>>694-696 被告人
>697-698 「私」
>699 他者性と私
>700-702 部屋と歪曲と
間違いがないか、確認をお願いします。
706 :
名前はいらない :04/03/22 01:11 ID:z+p8TTe+
毎度、一覧の作成おつかれさまです(敬意
>>705 出来ましたら>>○○○というように、直でリンク出来るようにお願いします。
厚かましいお願い、すみませんすみませんすみません
m(__)m はいはいはいはい 却下覚悟の希望まではいはい....
707 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/22 01:41 ID:q+5b7t9t
直リンクだと制限かけられるのでしゅよ。
残りの寸評から。
>>686 いいと思うよ。かなしみが伝わるし、きれいにまとまっている。個々
のことばに上手さも感じる。ただ、4つの連が並列してる印象があります。
>>687 >>690 を要約すると、「内容は今イチなんだけど、テクニックを感じて
評価に迷うなあ」となります。ぼくも同意見。短いことばから、どれだけの情
景を描き出すかが勝負、だったでしょう。
>>690-691 >>694-696 うん、堪能した。描き出そうとする内的世界の大きさは
ただごとでないと思います。みんなが罪のシルクをまとって、二人そのままで
お茶にするとこなんか、悪夢のようでゾクゾクする。でも長過ぎるよ…。導入
部で、本当に罪を犯す必要があったのか疑問だし、裁判の場面は冗長だし、何
よりも、場面の転換や会話の流れがモサモサしていて読みにくい。
ケチをつけましたが、良作だと思います。長々と失礼。
えい。最後。
>>697-698 ところどころ上手い表現があると思います。「彼方」って、「あ
なた」と読ませるんだろうな。近視的な内容だとは思うんだけど、丁寧に書き
込んでいます。
>>699 見つめる対象は、私であり、客観性のある私であり、他者でもある、
ってことでいいのかな?ちょっと中だるみがあるような気がする。ちょっと知
恵の輪チックな楽しさは感じました。
>>700-702 何だろ。コワれてるなあ。しかもコワれ方にわざとらしさを感じ
ない。ところで、タイトルは「部屋とYシャツと…」のシャレかしら。
はいはい、審査っと(あ〜しんどかった)。
3点
>>691-692 >>694-696 やっぱりこれが一席でしょーがないでしょう。
寸評でも言ったけど、第一印象は、ずいぶんモサッとして読みにくかった。場
面の転換、会話の流れに鋭さを感じないんだよね。でも読み進めていくうちに
この詩の持つ、アジのある世界観が浮かび出て、「ほほう」と唸らされる。そ
んな不思議さがありました。
2点
>>676-678 ファミコンの、ルールすらよく分らないクソゲームで遊んだ頃を
思い出すなあ。詩の形式をほとんど成していないんだけど、描写がいちいち上
手いんだよなあ。すごい力量だと思う。作者の騙しにマンマとハマった気はす
るが、悔しいけど騙されてやらあ(苦笑)。
1点
>>650-651 不思議な世界。ちょっと美しい。タイトルはつけたかった。
>>679 眠り続ける馬が、なんともいい。
>>686 評価に迷ったけど、描写の丁寧さに。
>>688 寸評忘れてた…。ごめん。1点です。
ことばを拾い集めて、山と積み上げて「どうですか?」って言われてる感じ。
何でもない情景描写なのに、不思議と読者を拒絶する何かを感じるよ。
「物語がないと言ってしまえば当たり前だ」の開き直りとも思われる発言が、
面白かったです。
あ、審査締め切りは、3/24いっぱい(3/35午前0時)で〜す。
↑3/35っていつでつか?
713 :
なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/23 01:55 ID:02TeHaAf
ちょー疲れた。今やっと梁山泊の感想を書き終えました。
感想はあまりに長いのでスレには投下しません。点数のみ。
全作品の感想は一番下のリンク張ってあるURLに飛んだ先においてありますので観たい人はみてね。
「点数」
641 :「彼は私を観詰める」 :04/03/15 02:26 ID:PitXIqw3 1点
647 :マイコントローラー :04/03/15 20:20 ID:vb5+h63n 1点
650 :無題1/2 :04/03/16 04:46 ID:EcsEM/9J 2点
661 :私というカタチがゆっくりと:1/2 :04/03/19 00:20 ID:Pbbt7Nld 3点
676 :ひとりごと 1/3 :04/03/20 13:35 ID:ofOH852y 1点
679 :眠る馬 :04/03/20 18:58 ID:bzha6Q3l 1点
691 :被告人 1/4 :04/03/21 23:23 ID:MVMZkuC5 2点
http://zmall-morld.parfe.jp/ryouzanpaku.html ←感想。
714 :
名前はいらない :04/03/23 17:35 ID:EBKzw1nB
age
715 :
名前はいらない :04/03/23 23:27 ID:Fr8BAxzk
審査募集中。
2度目の審査参加です。よろしくお願いします。
【3点】
>>650-651 無題
自分から人形になる(?)プロセスは8ミリか何か見てるみたい。ドキドキする演出。
ひっかかるものや、気にさわるものは排除しちゃうわけですね。
自分でやっちゃうんだとしたら、それこそが「私」でしょうか。
原石から取り出すように、暴力的に、淡々と、けれど、愛おしみながら、
こんなふうに「私」を出す行為、これは鬼気迫る。 すごく気に入りました。
【2点】
>>646 生まれつき
自分の「私」と、他人から見た私はきっとそれぞれに違う。
不特定多数というひとつの数値になってしまう他人たちから
「はい、それが私です」とか言って、お仕着せの像ばかり領収しちゃうと、
自分は消えるしかないですよね…。さびしいけれど、的を得ている…。
【2点】
>>644-645 tsukinosei
やさしい存在であるように見えても、この像の内側にある「私」は
しっかりとした自我を持っていると感じる。爽快に旅立つ、靴は重いかもしれない、
けれど、どこまでも行けるだろう。この人は、美しい。
【1点】
>>658 一人
面白い瞬間を捕らえましたね。鏡に映った自分の顔を見た時に、
ふっと「誰こいつ」みたいに感じることがある。
最後の、 笑いたいのに/笑えない の部分が グサッ!て感じですか。
【1点】
>>653 発電する伝書鳩の運動〜未来を見初めたい若者の脳汁さえも〜
モビールを見ているような感覚ですね。ユダヤ教芸術っぽいのかな…。
人間は変化するもので、一瞬たりとも止まってはいないから、
そう、つづかなきゃいけないんですよね。
以上です。
ゴメンなさい、点数だけ置いていきます。
2点
>691-692 +
>>694-696 被告人
1点
>700-702 部屋と歪曲と
718 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/03/24 23:59 ID:EB9TU1CV
採点です 3点 >676 :ひとりごと 1/3 :04/03/20 13:35 ID:ofOH852y ハエ来たハエ来た、……はとが豆鉄砲食らった。 2点 >649 :RADIO Channel-i :04/03/15 23:04 ID:8itGmuw+ ぴー がアイキャッチになってる。おもしろく読んだ。ちょっと、 真中あたりにたるだところが……あるかなぁ 2点 >661 :私というカタチがゆっくりと:1/2 :04/03/19 00: 何回身不明。姿を掴ませない貴方……??? 2点 >700 :部屋と歪曲と 1/3 :04/03/21 23:59 ID:Eu5EYSK6 よく読むと、おもしろい。……でも、きれ味いまいち? 1点 >639 :名前はいらない :04/03/14 15:00 ID:082CkPfd 『私のオンナ』 自分のコトに読めるかな? ふぁとスキも居るらしいが…… 1点 >640 :切望 :04/03/15 01:21 ID:4gamMisk 短くすっきりまとまってる。……さて、個性とか味とか…… 1点 >646 :生まれつき :04/03/15 17:11 ID:d7RFdlvC 意味不明、難解詩? せまって来るものあるかなァ…… 1点 >657 :まい すたいる :04/03/17 21:28 ID:m6cZui14 シンプル。 1点 >686 :変声期 :04/03/21 02:20 ID:3qouSE8E なんだか、言葉はツキ刺さってくるのだが……
719 :
名前はいらない :04/03/25 04:01 ID:wL52TVXw
〆きりですね?
720 :
名前はいらない :04/03/25 04:29 ID:wL52TVXw
明日からちょっとこられないので、集計結果だけ張りつけときます。
チャンプ 被告人 の作者さ〜ン。
3点
>>691-692 >>694-696 やっぱり
691 :被告人 1/4 :04/03/21 23:23 2点
2点 >691-692 +
>>694-696 被告人 @7点
準チャンプ。お二人様ですね。
2点
>>676-678 ファミコンの、
676 :ひとりごと 1/3 :04/03/20 1点
3点 >676 :ひとりごと 1/3 :04/03/20 @6点
1点
>>650-651 不思議な世界。ちょっと美しい。
650 :無題1/2 :04/03/16 04:46 ID:EcsEM/9J 2点
【3点】
>>650-651 無題 自分から人形になる(?) @6点
確認、お願いします
>691 312 >676 213 >650 113 >679 11 >686 11 >688 1 >641 1 >647 1 >661 12 >646 21 >644 2 >658 1 >653 1 >700 12 >649 2 >639 1 >640 1 >657 1
被告人、証拠物件として、例のお題を提出しなさい。
ぼっくっのまっちがっえでした!w スマソw
727 :
たもい ◆P6tSlrTfiY :04/03/25 22:55 ID:w2wH2o8r
お題「トータル(全とか計)」で感じたこと。でお願いします。
728 :
こいつを一息のうちに :04/03/26 01:40 ID:5nL3CmYT
僕は嫌な男でした そいで反省するなんてこともこれっぽっちもなかったのです お母様は僕を暖かにくるんでくださいました お父様は僕を熱く鍛えてくださいました 同窓の君は僕に夢と外の世界との自覚をくれ 先生はいつだって正しさを示していらっしゃいました 溢れんばかりです 僕をなんとかいい人間にしようという世界の仕組みは溢れんばかりです 僕は嫌な男でした 好意と悪意とをないまぜにして おびえたあげくに優しさのことごとくを袖にしたのです 僕は今果てます 燃え尽きるではなくて折れるように 許しておくんなさい どうか許しておくんなさい ああ 僕に関わってくれたすべてのすべてが 優しかったことだけは僕が証明しますから どうか許しておくんなさい
輝き始めてどのくらいたったのだろうか ブランコに鉄棒、ひどくぶさいくな砂の山が築かれた砂場 あまりの暑さに蒸しかえった地面がへたって私の足元からふらついている この丸い地球が四角い透明なプラスチック容器につめこまれてしまい 太陽の光を虫眼鏡で集め一気にあびせられたような日だ 過度に圧力を加えられた蒸気が逃げ場をうしない少年らの駆け足と共鳴しあい そして振動する そこに北極のペンギンが入り込む隙はどこにもなかった 私とてそれを眺めているばかりで少年らと共に手を天に向かって放り投げ共に 手を取り合い駆け回ろうとは思わない ここにいるのは人生の敗北と残酷さと自らの惨めさをしったタバコの吸殻と同等な 踏みつけられるだけ踏みつけられしらぬまに消え去ってしまうような存在だ >何かが少年らの駆け足を追い越し 地面を黒くにじませていく >それは唐突にそしてまた風鈴が強くよくゆれ始めるよう >木々の葉はそのリズムに乗り始め >蒸しかえった蒸気は静かにすとんと切り裂かれていった >すべてはまた輝き始めた この静かな雑踏の中で ずぶぬれになったタバコの吸殻は明日になれば清掃員に拾われ 見ず知らずの誰かが運転する仲間達と共におしこめられいくつかの町を通り過ぎ 誰かが窓に花瓶を置く姿や二人仲良くよりそって歩く誰かたちの姿をみながら 高熱の火柱の中にほうりこまれ仲間達と同じ灰色になり地面にまかれることだろう そしてそこからはまた夏の輝きの下でバックネット裏から鋭く雲を引き裂く快音と罵倒と 喚声が入り混じった振動を冷ますかのように吹き抜ける風に揺れている雑草があるはずだ
730 :
名前はいらない :04/03/29 02:37 ID:heq5aWKW
>728 :こいつを一息のうちに :04/03/26 01:40 ID:5nL3CmYT トータルに統一されたトキを捕らえてトップバッターは、立派だ。イチローみたいか? >729 :名前はいらない :04/03/28 04:36 ID:Xs0jSx0k 2行目まですごい天賦の才を感じる。3行目はちょっと息切れかトレーニング!トレーニング! このお二人は、前回の一番二番のお二人でしょうか?
731 :
全知全能 :04/03/29 12:14 ID:4MZYsfue
全知全能の神は言った 「信じる者は救われる」と つまり 信じない奴らは地獄にでも落ちてろって事さ アンタ、全知全能のくせにさ 自分の事を信じてくれない奴は 救わないつもりかい? アンタ、そうとうな寂しがり屋だな 俺がもし全知全能になれたなら きっと 世界中、苦しむ全ての生きるモノを 救ってみせる いや 俺がもし全知全能になれたなら こんな苦しく悲しい世界など 消し去ってしまうのかも
732 :
報い :04/03/29 17:26 ID:OASKdFjW
何もかもを欲していた。 「若気の至り」で済ますには余りにも罪深くて。 夢から覚めた時に残ったのは空しさ。 偽りの優しさに身を委ねた。 その報いがこれだ。 だけど欲しかったものがようやく見つかった気がする。 でも掴んだ瞬間にスキマからこぼれていってしまった。 結局、何も手にしてない。 後に残ったのは汚れてしまった自分。
733 :
らしさ :04/03/30 01:34 ID:FZb2tB5Y
あなたは まばたきするより多く見開いていた 内なる声より多く外の声を聞いていた 悲しむより多く笑った ひざまずくより多く見下ろした そして 直視よりも幻視の時が多かった 夢と現実のどちらかに居座った時はほぼ等しく 愛されるよりも愛するほうが多かった 今ここの座標軸系においては そんなとこでしょう そんな中間報告書が脳の片隅にペタッと張り付いていて 生きる速度で起こる風に吹かれて ヒラヒラとたなびいている でも僕は気にもとめない この延長線上にあるであろう最終報告書は その人たちの脳の海馬に放置されて 小刻みにブレて振動しているものを 静止させるためだけに存在しているに違いないのだから
カメムシが頭にとまった ムシャクシャした髪の毛の渦の中に 今 こうしてカメムシがとまった だから僕はもう どうすることも出来ない ただひたすら君の帰りを待つほかどうしようもない 何もかにも手のつけられないほど 忙しく蠢いていた 日常の交差点 信号の灯りはパタリと落ちてしまった そして夕日はギラギラと沈む 脂汗 君はまだ帰らない すべての機能が停止してしまった 真っ暗闇の地球の上を 僕の呼吸だけが しんしんと音を立て息付いている まだ君は帰らない まだ君は帰らない 君はもう帰らないのか? はぁ・・・ ふぅ。。。 はぁ。。。 ふぅ・・・ 君が僕のすべてだった!
735 :
ぜろ :04/03/30 05:01 ID:ujXRR9Y7
まいなす100のせかいにおるのです そこからほいとじゃんぷをすれば ぷらす100だけとべるのです そうです0へとつくのです たせずひきずにつくのです おろろおろろとさけんでしまう 0はとてもたえるものではないのです むきりょくのるつぼへとはまる そんなせかいが0なのです ぼくはまいなす100のせかいにもどり またじゃんぷするちからをためるのです あすはあすはとねだってうがり ぷらすのせかいにこがれるのです まいなす100のせかいにおるのです 0はだいきらいです 0はだいきらいです
736 :
夢の島 :04/03/30 12:59 ID:6uFngQrB
地球の悲鳴 それにシンクロしつつある戦慄 [せんりつ]再変換 [戦りつ]次候補 [旋律]確定 未だその旋律は 心臓の鼓動を奏でるオーケストラに参加していない ”捨てられた夢” そろそろ飽和状態 リサイクル 再利用 要検討
737 :
ひとつ :04/03/31 19:06 ID:UMaCldOJ
足りないし、欠けてるし、 ちっとも満足しない まったく不満だらけ ガラス窓を割っても かけらを拾うはめになる でもどうせ、 また落としちゃうんでしょ?
はじめのズン類はふたりでした 手をつないでいたから間違いありませんでした トリとサンサスンスンといいました なまえをつけたがるのは神さまのわるいクセでした ふたりのズン類は丘のうえに立って トリとサンサスンスンはたがいのなまえを呼びあい 朝陽を夕陽をみあげ歌をうたい見つめあって ところでズン類はふた種類いるのでした 美しいとしかいいようのないふた種類の性器でした それは神さまのおぼしめすところで トリとサンサスンスンは神さまによく見えるように 丘のくぼみに横たわっておまんこをするのでした さわやかな風がふくのでした ズン類のふれ合う肌をしめやかになぞるのでした
ほどなくズン類は確変大フィーバーしたのでした すなわちじゃんじゃんばりばりちんちんかもかもでありました おまんこの成果が予想をはるかに超えたわけですが 無理もありませんでした たくさんの神さまがトリとサンサスンスンをおもちゃにして ズン類の性器をボインをいらいたおしたのです 性感帯の開発は神さまのもっとも得意とする分野でした ズン類の美しい性器はうるうるともり上がり たえまない拍動と羞恥と昂奮と絶頂がかわるがわる波のように トリとサンサスンスンはたがいの瞳をみつめ 声にならない声ではふはふ言って ありのままにありのままのありのままで 生れたままに生れたままの生れたままで 「****、あふあふ、***!」「うっふーん、****な****」 「ちゅちゅ*****ぱぱ…」「**、**、**…*、*……」「は、 ふぁ、ふぉ、*******」「***?」「♯◎∞¥」「****!!!」 !!!!!!!! ああ 見渡すかぎりのズン類の海でした 乳白色の粘稠に富んだなだらかな下腹部のふくらみでした いくぶんしめった恥ずかしげにほほえむ草むらでした よせてはかえすすべてのいのちがそこにありました みんなみんなしあわせでした あしたのことなど知りもしないのでした そして抱きしめあうのでした
740 :
[ :04/04/01 01:45 ID:hAWtV6cU
ノートと鉛筆を用意して 1から10までを足してみると55になって 人生の1から10までを知った年齢と同じくらい ただ人生は10で終りじゃないから 泣き伏す暇もなく書き綴らなきゃ間に合わない 間に合わないから泣き伏して 泣き終わったら笑ってる ノートは大きい方が良い そう思ったんだけど 余白の使い道がなくて困ってる 今までのことと これからのことを足してみると プラスマイナス0で今になった 死ぬ時は「オギャー」と叫ぶ 生まれたときもそうだったから きっと叫ぶ 死ぬ前にはちょっと無理かもしれないから 死んだ後におなかいっぱい「オギャー」と叫ぶ プラスマイナス0の叫びだ それだけのために生きている
741 :
ニンゲンパズル(1) :04/04/01 01:50 ID:s5XUaWcX
いま、ぼくの前に散乱するのは さかさまに振り撒かれたジグソーパズルのピースたちだ まずは鼻から組み立てた 君のかわいい団子っ鼻 長い睫毛のおおきな目 ふっくら唇ちいさな口 固くてまるい白い顎 下からなぞるこそばゆい耳 ぼくの手は黒髪をすべって すぐに君は出来上がった でも顔だけじゃ、君とはいえない たやすく折れそうな細い頸 なだらかに尖った華奢な肩 桜の枝かい? すべらかな腕 蕾みたいな固い指 何を秘めてるんだい? ふたつの胸 腰を通って、下へ そして君は完成した でもそれは形が完成しただけだった どんな声で喋るのか聴かせてほしい どんなくしゃみをするのか教えてほしい 過去も 考え方も 感じ方も 君は教えてくれた
742 :
ニンゲンパズル(2) :04/04/01 01:51 ID:s5XUaWcX
そして君は動きだした コンピューターゲームのキャラクターみたいに 何が足りない? 君が見ている三色菫? 君を愛するパパとママ? 君が選んだ赤いホンダ車? 君を彩るさまざまな色? それでもまだ 君になるには足りない ギョウチュウ サナダムシ ミトコンドリア 神秘のらせん ボードが埋まってもまだ 君はパズルのまま 苛立ちにボードを叩いて 小指一本のピースが欠けて 無くなってしまっても 君はパズルのまま
743 :
夕暮れの殺人者 :04/04/01 03:28 ID:8bWD2RZ0
誰なんだ 夕暮れが赤いのは誰のせいなんだ 何が何で何なのか 結局はそういうことなんだと想う
744 :
「戦後っていいよね」と結局ククル日本語の詩 :04/04/01 11:18 ID:5EqWka0L
愛飢え男 柿食う恵子 刺すぜ阻止 太刀と鉄 何ぬねの? はははひふへほはひふへほ ママもまみむメモまみむメモ やややゆゆゆよよよYIYIYI YEAH! わらわりわるわれわろ わろ? わを! ワロターーーー!! ん そして日本語どもは戦いの末 意味をなくした兵士たちが 整列するのも 漢字をあてはめられるのも やめて 仲良く無邪気に暮らしたんだってさ なんでもかんでもと アメリカ語が電車の陰から見ていた 襲ってくる気だ気をつけロリポップ☆
オイオイ。梁山泊昨日で〆切ダヨネ?
お題提出が
>>727 (3/25)になされてる。
ということは、4/1いっぱいってことでしょ?
今日は4/2。ということで、現在審査期間中DEATH!!
投稿作品一覧 >728 こいつを一息のうちに >729 名前はいらない >731 全知全能 >732 報い >733 らしさ >734 君が僕のすべてだった >735 ぜろ >736 夢の島 >737 ひとつ >738-739 へそと歴史(ボイン編) >740 [ >741-742 ニンゲンパズル >743 夕暮れの殺人者 >744 「戦後っていいよね」と結局ククル日本語の詩 漏れないよね?審査ヨロ!
747 :
名前はいらない :04/04/02 23:51 ID:cTgDMNOr
?週間の?が発表されてないわけですが。 746さんまとめ乙です。
審査期間の告知忘れてた。4/2〜4/4いっぱい(4/5午前0時)までです。
>>747 投稿期間:通常1週間
審査期間:通常3日間
ですよね?
750 :
名前はいらない :04/04/02 23:56 ID:cTgDMNOr
>749さん
>>2 をみてたんですが、そうでしたか。失敬至極。
751 :
アドマイヤベガ :04/04/03 21:59 ID:jR0U3i8b
あの日君は頂点に立った。 どうろ脇で母の迎えを待つ、 まいごのような不安げな眼差しに僕は、 いやおうなしに絡め取られてしまった。 やがて訪れた運命の2分25秒3を、 べつに大したことじゃないよ、とでも言うみたいに、 がらすの脚とともに駆け抜けた。
752 :
思い出された :04/04/03 23:20 ID:gVFI9hlA
月を見あげて青黒い沼に立っていた 体で封印した闇の国に沈んでいく 灰色のおぼろな雲よこたわる空に 咲き誇る桜の枝腕を広げ 岸辺は暗くうずくまる 警報が鳴っているどこかで湧き上がる 歓声が風にはこばれ知ることもない 共同体の喜びを ばら色のほほに楽しい時間 もしかして少し無防備なんじゃないか 不安な気持ちを押し隠す けむりの立ち込めるゆったりした流れは 自然界にないはずのあやつられた動き どろぬま泥沼くらやみ 手で掴めるもの 踏み分けていけそうな 岸辺 忘れられた陰が 思い出された光りで 静かによこたわっている 静かに照らされている
只今 審査期間中ですよー 投稿は他スレにて お願いします 4/2〜4/4いっぱい(4/5午前0時)ということで、 審査は明日の午前0時までです
754 :
名前はいらない :04/04/04 12:34 ID:2CzexY62
あげパン
755 :
名前はいらない :04/04/04 18:28 ID:ij3n3vQ7
評価無しで流れそうな余寒
忙しいぞう。ガー!(少し狂った音)スィンサァでえすぅぅぅ。
3点 なし。
2点
>>733 「らしさ」 2〜3連めの視点の転換がバツグンの切れ味です。背骨が
ガツンと入って、面白くなりました。最終連の「最終報告書」は死の隠喩だと
思うんだけど、ことばが多いような気がする。
1点
>>728 「こいつを一息のうちに」 やや饒舌なんだけど、「許しておくんなさ
い」がよかったなあ。好感度の高い作品でした。
>>741-742 「ニンゲンパズル」 最後の足りないものを敢えて書かなかった
のは、正解だと思う。前半が冗長かなあ。
以上です。ガガー!
757 :
名前はいらない :04/04/04 23:05 ID:1Tbqlytp
あと1時間だよ、大丈夫?延長アリ?
戻ってきました。投稿と審査は車の両輪、どっちが欠けても話にならん。 三菱のトラックになっちまう。 (泣く泣く)延長しましょう、2日間くらい…。 4月6日いっぱい(4/7午前0時)で、いかがでしょうか。
759 :
名前はいらない :04/04/04 23:39 ID:mXx6P4ti
審査を?なんにせよもつかれ (。・x・)ゝ
760 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :04/04/05 01:51 ID:P9ylFMle
いろいろ忙しくて、ブラウザの調子も悪くて、パスしようとおもったのですが、 期間延長と言うことなので、参加させていただきます〜 3点 >740 :[ :04/04/01 01:45 ID:hAWtV6cU ちょい、生真面目過ぎないかなぁ? でも叫びこもって、おぎゃぁーーー 2点 >738 :へそと歴史(ボイン編)1/2 :04/03/31 23:56 ID:POkMFFnq ズン類がおもしろく言葉が目に踊っている。 2点 >743 :夕暮れの殺人者 :04/04/01 03:28 ID:8bWD2RZ0 来た来たキターーー 夕暮れだから殺人者もゆるす。朝日見ながら…じゃちょっとまずいかも知れないけど 1点 >728 :こいつを一息のうちに :04/03/26 01:40 ID:5nL3CmYT 普通の人の自分をおもうときの、鋳型かな? 1点 >729 :名前はいらない :04/03/28 04:36 ID:Xs0jSx0k 公園を歌った詩と言うのも珍しい……なんか公園が生きてるような…… 1点 >736 :夢の島 :04/03/30 12:59 ID:6uFngQrB 旋律が聞こえてこない……なぁ 1点 >737 :ひとつ :04/03/31 19:06 ID:UMaCldOJ ひとつ、……読み手のぼやきもよろしく……
761 :
名前はいらない :04/04/06 02:51 ID:jSoVl+tu
today is 〆切
762 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :04/04/06 21:23 ID:OkwZo3LX
久しぶりだな>お前ら
4月に忙しいマトモな奴らと違って俺はヒマだから寸評いくぜヘイ!
>>728 燃えつきるようにではなく、折れるように、か。まるで堕罪ワールドだな。
俺だったら口では許しておくんなさいとかいいながらトイレ入ったら鼻歌唄いながらタバコ吸うけどな。
>>729 一足先に夏なのな。しかもへたれてる。
ぎゅっと詰まってる感はありますな。あとでもう一、二回読みなおしてみるる。
>>731 お前が全知全能になっても、俺だけは救うな。
甘やかされたらお前のこと「ママぁー☆」とか呼んぢまいそうだからな。
>>732 「けど…でも」って、なんかムーミンみたいだな。ねぇ、こっち向いて?☆
詩の内容だが、俺はお前じゃないからよくわからんかった。
>>733 「トータル」から見たあなた「らしさ」なんてこんなもんか。
一連目のいかにもーな詩情をぶっ壊すお役所仕事的っつーかなんつーか、
が、ちと俺には醒まさせすぎ。
>>735 好きになってやれよ。阿部寛に「ゼロになりなさい」って説教した和尚が悲しむぜ?
ひらがなも手伝って幼稚な感じ。で、それがプラスに作用してない。
あ、つまりそういうことなのか? って、何がだ!!!?(俺混乱)
>>736 エコロジーには何を隠そう俺様もハマったことがある。
全日本人が毎日少量のおからを食べればある種の産業廃棄物はなくなるというのに貴様らは!!!!
変換のところはおもしろかったが、あとは誰でもわかってるエコロジー単語の羅列か。
>>737 短い割りに読むのが面倒臭い。主語が不明瞭なためか、読解をわざと妨害されているような気になってくる。
でもどうせ、また投稿しちゃうんでしょ?
っていうかまた投稿しろよ。投稿してくれてありがとうな☆
763 :
名前はいらない :04/04/06 21:34 ID:GwtJA2b2
染山泊が全盛期の勢いをなくした理由のひとつに、規則を重視しすぎたのと同時に柔軟な進化を止めてしまったからだろう。受け継がれてきたものを伝統と勘違いし、頑なにその過去の栄光を保守しすぎた結果がこの有様だ ry
>>763 全盛期っていつ頃の話でしょ?
どんなコテハンが活躍してた頃?
765 :
名前はいらない :04/04/06 21:43 ID:GwtJA2b2
過去スレ読めば?プッ(′O`)
>>765 2チャンネラーの典型的なリアクション、どうもありがとう。
さてと、過去ログでも読みますか(・∀・)ニヤニヤ
おおお、雑談解禁ですか? 審査期間ってもう終わったんです? わくわく
769 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :04/04/06 22:35 ID:OkwZo3LX
>>738-739 キッチュだな。うん、キッチュだ。たぶん、これがキッチュだ。
パチンコネタは神話的世界を世俗的世界に一気に収縮させるどうのこうのだ。
やっぱり、いいな。いいよな、やりまくりは。芸術だよな。解放だよな。
>>740 死んだ後にオギャーか。無理だよな。プラスマイナス0の叫びか。
それは「今」なんだとしたら、それは動いてんだよな。
無理な地点でようやく止まるんか。んー。ところで前半の数字はあんまり意味ないよな。
いや、意味ないってことをいいたかったのか。んー。なんか人生。
>>741-742 俺なら本当に彼女を生きたままバラしちまってニンゲンパズルだな。
冷蔵庫に入れといて、一週間後に取り出して、ちょっと食肉化しかけてるのを
組み立てて、「君、完成!☆」。でも君にならないんだ、これはただの肉なんだ。
なぜだ!? 何故何だぁぁぁぁぁぁぁぁァァァぁぁあぁぁぁぁ!!!!!123
>>743 結局はわかんなかったぁ。ってことなのか?
わかんないのがそれなんだぁ。ってことなのか??
殺人者は赤い肉をバラバラにして組み立てるべきだ。
そうじゃないと俺がおもしろくないからな!!!!!!!!!12377
>>744 ハジケすぎ。は行以下いい加減すぎ。
日本語のことよく知らんくせに日本語語りすぎ。
そして俺は真っ赤なキャンディーが舐めたくなるのだ。気をつけロリコン!☆
>>751 競馬マニアのCanopusにさえ無視された悔しさを噛み締めろ。
>>752 いい具合にドロップアウトしている。「共同体の喜び」はイヤミすぎか。
いや、すまん。じつは、審査対象外なので一回しか読まず、しかも俺は眠い。
770 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :04/04/06 22:49 ID:OkwZo3LX
>>734 ワスレテタ!!!
だんだんと寂しさ(?)に蝕まれていく心境がよく表されてるっつーか。
最後はいきなり過去形だし。大袈裟な断定が電波っぽくて気持ちいい。
でもなぁ。漫画のふきだし並べたみたいだしなぁ。
もうちっとノセてはもらえなかったものかと。
771 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :04/04/06 23:03 ID:OkwZo3LX
なんか久々の審査なので緊張してますドキドキ。
運営大変なスレなのにちゃんと続いてる梁山泊カコイイ!
【2点】
>>728 [こいつを一息のうちに]
流れるような言葉づかい、寸詰まりみたいな終わりかた、情けない内容。
タイトルはもしかしたら、「こいつ(語り手)を一息のうちに殺したい」って
ことなのかもとかも思った。実際、俺なら優しく肩を叩くよりも殺したい。
>>738-739 [へそと歴史(ボイン編)]
おもしろい。キッチュだ。しかし、やりすぎだ。
1点にしようかとも思ったが、おまんこに免じて2点。
>>740 [[]
うへへへへ。お前を括るためにわざと[]の括弧を使ってやったぜ。
死んだ後にオギャーか。無理だよな。プラスマイナス0の叫びか。
それは「今」なんだとしたら、それは動いてんだよな。
無理な地点でようやく止まるんか。んー。ところで前半の数字はあんまり意味ないよな。
いや、意味ないってことをいいたかったのか。んー。なんか人生。
って、寸評の通りぢゃねぇか!!!!>俺
【1点】
>>729 死の空気も漂う夏のなんちゃらかんちゃら。
>>733 [らしさ]
冷たい視点=トータル。
(^Д^)ギャハ!↑みなさん、この人のレスどう思いますか♪なんてありきたりなんでしょうね♪ 誰もが皆、一瞬つけてみたくなる発想のレスです♪ しかし、賢明な人はその自らの短絡的思考を野放しにする事を嫌がり、 こういうレスは控えます♪しかし、この人はしてしまったのです(^^; 「誰もが思い付くような事」を堂々と♪ この人にとってこのレスは何なのでしょうか♪ このレスをしている間にも時間は刻々と 過ぎ去っているのです♪ 正にこの人のした事は「無意味」「無駄」でしかありません♪ああ・・・何ていう事でしょう(^^;ワラ 図星で泣いちゃうかも(^^;ワラ
締め切り?
775 :
名前はいらない :04/04/07 00:30 ID:5JqiNPqU
〆きりですね。
776 :
名前はいらない :04/04/07 00:48 ID:5JqiNPqU
チャンプ [ の作者さん
3点 >740 :[ :04/04/01 01:45 ID:hAWtV6cU
2点 >740[[] @五点
準チャンプは へそと歴史 の作者さん
2点 >738 :へそと歴史(ボイン編)1/2 :04/03/31 23:56 ID:POkMFFnq
2点
>>738-739 [へそと歴史(ボイン編)] @4点
集計すくないので間違いないとおもうけど、一応確認御願いします
お疲れ〜。
>>728 も4点ですね、後はオーケーだと思います。
778 :
名前はいらない :04/04/07 01:11 ID:5JqiNPqU
あ、見落としでした、すんません >728さん
すんません、今、次スレのテンプレ作ってますんで、後よろしくお願いします。
「夕暮れの殺人者」書いた者です。 ほぼ発作的に書いた作品でした。 寸評いただいた方ありがとう。 チャンプ&準チャンプの方達おめでとう。
782 :
名前はいらない :04/05/24 09:28 ID:UtpY2AKn
age
まだここ残ってるのかよ
784 :
名前はいらない :04/11/20 00:05:43 ID:+bQRE7WF
こういうの、問題あるよね。こういう残骸なんとかならないの
空き家ですね、ここ。不法占拠しますよ。 本スレ、園川さんが帰ってきました。ありがたいことですね。 でも、声かけていいものかどうか分からないのだ。 だからここでこっそり言う。 おかえりなさい。 もっと梁山泊がにぎやかになってくれると出不精の私はラクなんだけどねえ。
梁山泊って、投稿期間中、静かすぎるのかな? これまでのいろいろな成り行きでそうなってるのかもしれないけど。 オトナは忙しいんだよ。
ジブン戦隊オレンジャイ やたらレッド! うつブルー(病欠)! たいようイエロー! きやすめグリーン! のうないピンク! 五人そろってジブン戦隊オレンジャイ! ホッホーイ イーッ! イーッ! これイーッ! うるさいザコ戦闘員ども、 お前らのレゾンデートルなんて他人の圧倒的強さの演出にしかすぎねーよ、 いつかはおれもなんて思ってんじゃねーよ、 教師を刺すのが関の山、 ほりえもんをわらってろよ、 才能があろうがなかろうが、詩は書いている自分のためにあるんだって言ってろよ、 下心がだだもれだよ、おまえはマラソン大会のスタートラインで隣にいた奴にそっくりだよ、 おまえはいちばんになんかなりたくないんだよ、ほんとうは 隣の人間に勝ちたいだけなんだよ、リアルな敗北感をこれ以上味わいたくないだけなんだよ、 そろそろくらえ 超電導式投げやり 絶望レインボウ 5人は今日もエゴブラック皇帝ハカナイダーの手先とたたかっているのだ。
ぼくのチキュウをまもって メールの返事がない。 ずいぶんない。 ずいぶん忙しいんだね、 いっそう疲れたんだね、 愛想つかされたんだね、 でもでもでもでも そのチキュウはぼくんだぞ、 そこに帰る と 決めているんだ 決めていたんだ 。
・the first cycle・ 1 名前:YKH 投稿日:02/05/01 00:19 ID:om3h0oCC あなたもチャンプを目指してみませんか? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 〜☆★このスレのルール説明★☆〜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まず、審査員を募集します。 なるべく10人以上は欲しいところですが、3人も集まれば 審査は可能でしょう。 審査員の方は、名無しさんでもトリップをつけてください。 僕が「お題」を出します。 その「お題」を"タイトルとして"詩を書いてください。 同じタイトルの異なった作品が、ここに並ぶことになります。 原則として一人一作品。期限は一週間です。 一週間が経過したら、詩の書き込みは禁止。審査に移ります。 審査には審査員の意見のみ反映されますが、審査員以外の方でも 感想を書き込むことは認められます。 審査の結果、その週のチャンプが決まります。 チャンプには次のタイトルを決める権利が与えられます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 審査員に名乗りをあげた方は、出来る限り公平な評価をお願いします。 なるべく審査をサボることはないようにお願いしたいですが、 やむをえない場合もあるとし、サボっても文句は言いません。 基本的には「お遊び」ですので、お気軽に、どうぞ。
2 名前:批評天国2uWua:2Z 投稿日:02/05/01 00:42 ID:??? 乗った!面白そうだ 8 名前:YKH 投稿日:02/05/01 01:12 ID:x9IUe+eu とりあえず審査員を募集してみたいと思います。 批評の知識なんて無くても結構です。 感想程度でOK。コテハンの方は、別ハンにされても もちろん構いません。 お気軽に、どうぞ。 10人以上集まって時点で開始します。 いつまで経っても10人以上集まらない時は3人以上で。 3人も集まらない時は。。。終了で。(涙) 15 名前:批評天国 ◆BQQQnNL. 投稿日:02/05/01 01:51 ID:??? なんか本格的になってきましたね。 16 名前:情景描写撮影所 投稿日:02/05/01 01:53 ID:??? 楽しそう…でも書き手として参加したい。 これは詩書きとしてはやる気が出ると思われ。 がんばれYKHさん! 19 名前:YKH ◆NBQwfAco 投稿日:02/05/01 02:11 ID:??? とりあえず審査は、まずいくつか作品を絞り、 その中から多数決でチャンプを決める、ということでどうでしょうか? このスレは遊びです。いい加減に立てました。 ただ、このスレがきっかけとなり、本格的な即興詩投稿スレが 2ch詩板に生まれればいいなぁ〜などという淡い期待はもっています。
20 名前:批評天国 ◆BQQQnNL. 投稿日:02/05/01 02:15 ID:???
批評家の数としては、メドは立ちそうですね。お題が待たれるとこです。
第一回の感触を探る意味で、とりあえず始めますか?考えながら。
GW中は人が少ないですからね。前夜祭的に。
22 名前:YKH ◆NBQwfAco 投稿日:02/05/01 02:19 ID:x9IUe+eu
>>20 そうですね。まだまだ試行錯誤の段階だと思っていますので、
準備もそこそこに、前夜祭的にやってみちゃいましょうか。
では、審査員はYKH、批評天国さん、Canopusさん、と
いうことで。よろしいですか?
お題は。。。今から考えます。(汗)ちょっとお待ちを。
23 名前:YKH ◆NBQwfAco 投稿日:02/05/01 02:24 ID:x9IUe+eu
第1回(前夜祭)のお題は、これです。
「4月とは何だったのか?」
なるべく誰にでも書きやすいようなタイトルで考えてみました。
☆★これを「タイトル」にして、あなたの詩を投稿してください。★☆
期限は5月8日の深夜2時25分までです。
4月とは何だったのか? それは思い付きの一滴を落とす雲 夢というエフィラを擁く浅海 若い詩人の脊髄の奥で 意思の殻を獲得して胚は 種子となり 日付変更線を乗り越え 幾許かの勇気と 期待と思い切り そんなものに中てられた端整な指で以って 詩と喧騒の大路に 蒔かれた ・the second cycle・ 若葉のように 熱意と思惑は樹皮を突き破り 思い思いのベクトルへと奔出する 枝葉は主幹へと変貌を遂げ 鳥は枝に足をのせる しかし予兆は
・the third cycle・ 509 名前:火蛙 投稿日:02/05/24 23:19 ID:kU1SONrB 私という木は 草も生えない焦げた丘の上に 立ち 両手を枝として広げ 千の青い林檎を実らせて 待ち望んでいる ついばむ嘴を もぎとる手を。 私を仰ぐ蛙どもは 私に実っている林檎の蜜を狙って 喉を鳴らしてずっとそこにいるのだが 彼らのためにひとつとて 落としてやる気にはなれない 自慢の跳躍でもぎとってみろ そのうち干物となる運命か? しかし蛙とは 火を吐く動物であったか 丘を焦がしただけでは飽き足らず 私の根元は既に焦げている しかし侮るな 私の逞しい千本の根は 貴様らごときの火では焦がし尽くせぬ。 しかし私には見えている 蛙どもは木に登ることを覚えるだろう 怒りに我を忘れている蛙どもは もはや蜜を啜ることなど意中に無く 千の林檎を焼き尽くしにかかるだろう
青い林檎は炎で内から赤く染まり
どす黒い灰を風に飛び散らすだろう。
もしも
私がもしも歩けたなら
前へ進み続ける人間であったなら
そして私の腕の林檎が
蛙の目につかぬところに実っていたなら
彼らは私を馬鹿にして
小便もひっかけぬただの蛙であったろうに。
・a cycle・
218 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/02 15:03 ID:wiql6XDF
審査員やります
220 名前:粘着22号 投稿日:02/07/02 15:16 ID:???
粘着でも審査員になれますか?
221 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/02 15:20 ID:???
>>220 なれます もちろん
222 名前:粘着22号 ◆JRnC5rvE 投稿日:02/07/02 15:22 ID:???
それじゃあ、よろしくです。
246 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/04 16:02 ID:VHUd/R1q
>>244 外国かぶれ つまらない
>>245 素晴らしい! チャンプにふさわしい作品だ
291 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/08 22:28 ID:l+6FQ0RM
僕のチャンプ候補ですが
>>245 しかないと思います 3点です
310 名前:粘着22号 ◆JRnC5rvE 投稿日:02/07/10 09:56 ID:???
>>245 がチャンプに選ばれることに異存ありません。
僕からも
>>245 に三点を入れて正式にチャンプを確定したいと思います。
おめでとうございます。
312 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/10 10:51 ID:F6Dt07P5
やったぁ〜!!
245は 俺でした ありがとうございました!
う、嬉しい〜!
89 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:10 ID:???
>ななしの詩
ポ イ 捨 て
90 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:14 ID:???
あ〜んな駄文を自慢されちゃ〜かなわんなぁ〜!!
詩板を甘く見てはいけないよ!!わかったね >ななしちゃ〜ん!!
158 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/13 23:26 ID:VC4M42mw
つまり審査員やめろってことですね?
162 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/13 23:33 ID:VC4M42mw
自信作じゃなけりゃ 自分の作品でも選びませんよ
僕は審査員続けて 作品を見る目も学んでいきたいです
やりたいです審査員
一回チャンプになれたから これからは公平にいきます
172 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 23:41 ID:???
>>162 今回 不公平な審査をしたのを認めるわけだ。審査員辞めろ。
173 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/13 23:42 ID:VC4M42mw
やっぱり審査員やめようと思います
これだけ粘着がついちゃったら もうだめぽ
177 名前:ななしくん ◆GPgRhQFI 投稿日:02/07/13 23:45 ID:???
ついでに粘着22号もいなくなります
おっしゃる通り あれは僕ですから
186 名前:粘着22号 ◆JRnC5rvE 投稿日:02/07/13 23:50 ID:VC4M42mw
すみませんでした
351 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:28 ID:???
これからは審査員の方々にIPを出してもらってはどうでしょうか?
そうすれば自作自演を防げるかと思いますので。
352 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:30 ID:???
>>351 審査員の自作自演なんて聞いたこと無いんですけど。。。
354 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:33 ID:???
>>352 自分に票入れる奴とか出てくるだろ?
ななしくんみたいにさ。
355 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:34 ID:???
>>354 だからって審査員だけがIP出しても意味無いじゃん(w
360 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/13 15:42 ID:???
>>359 IP出せば疑惑が解消できるとでも?
だから片一方が出してもこの場合意味無いんだってば(苦笑
それにそこまでして審査員続けるってのもね・・・
・other cycle・
402 名前: ◆zYh7dlZ2 投稿日:02/07/16 18:10 ID:???
次は俺が優勝する。
自作自演すりゃいいだけだから簡単だよな。
ってことで審査員やります。
403 名前: ◆L9oA/87s 投稿日:02/07/16 18:11 ID:???
俺も審査員やります。
404 名前: ◆sexZ0d/E 投稿日:02/07/16 18:11 ID:???
俺もやります。
454 名前:402 ◆NBOPkseQ 投稿日:02/07/17 15:45 ID:???
>>422 素晴らしい!三点!
455 名前:403 ◆dsPUAZG2 投稿日:02/07/17 15:46 ID:???
>>422 俺もこれがいいと思った。三点。
456 名前:404 ◆G3Yzo0a6 投稿日:02/07/17 15:47 ID:???
>>422 俺もこれに三点。
457 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/17 16:03 ID:???
>>454 >>455 >>456 また自作自演が現れたか・・。
473 名前:422 投稿日:02/07/17 17:19 ID:Fwq+KL/L
>>454 >>455 >>456 評価してくれてありがとう、と言いたいところだがかなり複雑。
>>470 が言ってるようにふざけているのなら、やめてくれ。
そんな、おふざけの材料に俺の作品を使わないでほしい。
>>472 が良いこといってる。君に詩を愛する心があるなら、
どうか、自演でないことを証明してください。もし、疑いが晴れないままに
チャンプなぞにさせられてしまったら、俺は辞退しますので。
どうかまじめに審査した末の評価であることを祈る。以上。
480 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/17 18:47 ID:AEB8DKjN
>>422 >>473 なんでバレバレの自演をやるんですか?
駄目ですよ。やめるようにして下さい。
483 名前:422 投稿日:02/07/17 18:57 ID:???
もう、何を言っても無駄なのかな。
俺が言いたいことは二つだけです。
・自作自演なんかしてません。
・
>>454 >>455 >>456 の票は無効にしてください。
あとは、週番の方の裁定にしたがいます。
一連のやり取りをご覧になって、それでも退くべしとあらば、その時は
しかたないです。素直に出品を取り下げます。以上です。
579 名前:名前はいらない 投稿日:02/07/17 23:01 ID:???
もうやめにしませんか?楽しい企画でした、でももう終わりました。
それでいいじゃないですか。またいつか再開しましょう。
こんな状態でチャンプに選ばれて、それ以前に投稿して楽しいですか?
疑いをかけられトラブルに巻き込まれ、不愉快なだけ。
他のスレに載せた方が、よっぽど良いと思うのですが。
基地外に遊び場を提供するのはもうやめましょう。
498 名前:422 投稿日:02/07/17 23:57 ID:???
ここまでの審査結果を集計してみましたが、計算に間違いがなければ
>>454 >>455 >>456 の3名が投票した俺の作品が、このままではチャンプになって
しまいます。しかし、他の名のあるコテハン審査員諸氏は1票も評価して
くださっていない。そして、それこそが本来の公正な審査結果であると思います。
また、件の3名は何の弁明もしてこないし、どう考えても自演で評価の信憑性は
限りなく0に近い。無効でしょう。よって、私の作品はチャンプに値しないと思います。
辞退します。
・preceding cycle・
451 名前: ◆poemGYPmD6 投稿日:2005/05/18(水) 23:55:12 ID:cyNGPyTu
私も飛び入り失礼します
やはり時間がないので点数だけ
基本的に楽しい詩が好きなので
愉快に共感できる詩を選ばせてもらいました。
3点
>>408-409 世界のはて
が抜けている感じですね。
あとは該当無しです。
私の審査が認められないなら、前の人の審査も
認められないはずです。
前の人みたいに有名コテなら、投稿前に宣言なしで
飛び入りしても良いのですか?
私みたいに無名コテなら、駄目なのですか?
それまでリードしていて、
飛び入りされた方の気持ちを考えた事はありますか?
とにかく、「世界のはて」を推します。3点。
この3点は、絶対に認められなければなりません。
このスレの公正さの為にも。
駄目なら、梁山泊という名が泣きますね。
暗い肥溜めの中で、自分の糞のがきれいだと
主張しあっているようなものです。世界のはてがチャンプに決定。
452 名前: ◆Poem1R83q6 投稿日:2005/05/18(水) 23:59:21 ID:qtrIPVnZ 私も、世界のはてに3点。 とりあえず点数だけ。 審査員の公正さなんて、この程度のクオリティでしょ。 456 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/19(木) 00:44:20 ID:8tGR44XN ずいぶんと汚いチャンプの誕生だなw 462 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/19(木) 10:41:32 ID:WNY1voaA で、結局、上の方で暴れてる変な人は何がしたかったのかな。 リーフレインさんが点数を入れたから、>408 世界の果てはチャンプになるかも知れないけど、 正直、そいつ胡散臭い。どーもチャンプや言われても信用出来ん。「自演のくせに?」て。 それが狙いだった、てーなら凄いけどな。 474 名前:ゼッケン 投稿日:2005/05/21(土) 02:59:36 ID:7Nb5S1WI 「世界の果て」を書きました。 史上まれにみる汚れたチャンプ、ゼッケン・アレッサンドロ六世でございます。 音立てて崩れ始めたバベルの塔 欲と虚栄にまみれたソドムの市では 言葉のない詩人たちが互いに糞を摺り付けあう そこは 養豚場ハム工場窒息した真空パックの内部で手遅れの浸潤 賞味期限切れとも言う。まあ、肉は少し腐ってからの方がうまいとも言う けどね。てへ(ごくぶとはあーと)。 というわけで、次のお題はせっかくですから「再生」。こんな感じで。
・present cycle・
236 名前: ◆Poem1R83q6 投稿日:2005/05/22(日) 02:00:38 ID:5Tsv8tJs
>>236 貴方が出てきてくれて、私も出てきやすくなりました。
私も突っ走ってしまいすみませんでした。
私も、今回の審査をさせて頂く事を宣言致します。
まぁでも236さんいいじゃないですか。
結局私たちの推す作品がチャンプになれた訳ですから。
ハハハ。
237 名前: ◆poemGYPmD6 投稿日:2005/05/22(日) 02:00:39 ID:fjDRNjm7
まずお詫び申し上げます。今回、私は世界のはてという詩を見て、
あまりの素晴らしさに狂気し、突っ走ってしまいました。
結果、荒れてしまったようで、大変申し訳ありません。
さて、今回、「再生」というお題との事。今回は、きちっと審査宣言させて頂きます。
「審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。」
と書いてありますからね。
では、皆さんの投稿、少しずつ読ませて頂きます。よろしくお願いします。
238 名前: ◆Poem1R83q6 投稿日:2005/05/22(日) 02:04:35 ID:5Tsv8tJs
アンカーミスしてしまいました。
>>237 の間違いでしたね。
では、みなさん6点以上他と離してくださいね。
タイムパラドックス?
なんですそれ?
ルールにのっとって宣言したまでですからね。
審査が楽しみですわ。
359 名前:北 ◆Ui8SfUmIUc 投稿日:2005/05/22(日) 13:55:27 ID:oe7V58M5 こんなスレ一度無くしちゃったらいいんだよ。 頭打ちしてるのにも関わらず無理に永続しようとしてる。 それより一度ズバっとリセットして、もっと新たな空気を呼び込まないと、今のままでは 空気が悪くって駄目だな。まぁ、閉鎖的なこのスレでは新しいものが邪魔になるんだろうけどな。 息臭いぞ。。。 こんなスレ、一度や二度廃止したところで、詩板があるかぎり また膿みたいに何度でも湧いてくるんだから。 糞 454 名前:スプリング ◆0zNSR4UTE. 投稿日:2005/05/23(月) 01:21:23 ID:npOCraQz 梁山泊を潰さないでおこうと必死なのかな? 長寿スレだろうが、潰れるものは潰れるんだよ。 お前らはもっとこのスレを苦しくしてる、 第三者だけでなくスレにすら迷惑をかけてるんだよ。 大会ならいくらでもある。この際これ切り捨てて、 別の大会を賑わせりゃいいじゃん。 詩板革命やら言霊バトルとかさ。
563 名前:ゼッケン@アクセス規制中 投稿日:2005/05/24(火) 12:16:00 ID:9vIbjDDn SCG1QH3cfM さん、私ことゼッケン◆ZKKEnLZjOY はpoemGYPmD6さんでも Poem1R83q6さんでもありません。 もしいつか、自分の作品に点数を入れるなら、 あらかじめ自分の名前を入れた作品を投稿しといてから、 その作品に自分の名前で点数を入れようと思います。 その手の無意味な なにやってんの? が好きな人間なので。 ご心配おかけしました。 あと、ダブルpoemズの方々はあの作品だから点をくれたんじゃなくて、 ルールの不備をつくためならどれでもよかったんですかね? 業がふかいのでそういうところが気になります。 506 名前:あぼーん 投稿日:あぼーん あぼーん 518 名前:あぼーん 投稿日:あぼーん あぼーん 521 名前:あぼーん 投稿日:あぼーん あぼーん
536 名前:再生なんてできっこない 投稿日:2005/05/28(土) 23:24:59 ID:BHzX1qg4 自演 馴れ合い ルール違反 コピペ厨 539 名前:名前はいらない 投稿日:2005/05/28(土) 23:27:23 ID:5ol9DYhS 皆さん投稿なんかやめてポエム大会もしくは詩板革命へGO! ――― BUT.
・・・
>>51 ある名無しさん おっ、これは面白いねえ。/ 批評有難うございました。自己完結型ポエマーの自分的には
すごく眼から鱗な分析でした。次もまた参加したいと思います。/他の方と違う視点からで審査員希望です。いかに
実験的であるか、言葉の展開の美しさに惑わされて本当の詩精神を失っていないか、という論点から、ぼくは見て
いきたいと思います。 / 前回と共に、今回も批評もしくはお読みいただいた審査員の方々、ありがとうです。詩作
することにとても励みになるす。>Wildcatさん 自分の詩を
>>409 のように全部詳しく批評されたのは初めてで、
それに賞までいただいて感動してるす。/
>>537-535 とっても好き 楽しいです 続きが見たくなります
/『犬の後ろ脚した / 黒い少年が / 赤煉瓦で作られた迷路のような町を / 月光に黒光りしながら歩き /家へ帰って
いった ・・・』/『・・・口を開こうとしたら / 傍らで袖をつかむ少女が一人 / ねえ立ったの、クララが立ったのよ
/ ハイジと呼ばれ / 誰からも愛された彼女は・・・』/『・・・首を落とされる筈の王は居酒屋でアヴサンを飲み / ついに
陵辱されるはずの后は甲虫を収集した・・・』/『・・・原人Aは、懸命に、自分の発見したおもしろい遊びのことを / 仲間
にも勧めようとした。 / それが最悪にいけなかった。・・・』/『夏休みだから / 俺は線になろう / (X46,Y46)という
自分に / 特に不満はないが・・・』/『・・・そういやあたしちょっと前まで / スーパーカミオカンデにいました・・・』/
まだまだ投稿期間は残っている。全作品へのレスは間に合うのだろうか。十何年ぶりに夏休みの宿題を頂いたようで、
楽しくもあり苦しくもあり。ゲストで良かったとしみじみと思っている。ROM・参加者・審査員諸兄、締め切り
まで楽しもう。/『・・・世界は銀のワッカでね / ピンナップガールが最高の笑顔で廻してるのさ / ほら!ハラショー
って言って!大王の僕にハラショーって言ってよ! / / 私泣いたわ だって悲しかったんだもん・・・』/飛び入りで、
いきなり人様の作品を偉そうに評価して恐縮です。 / 一つ一つが投稿された皆さんの生み出した大事な「作品」。 /
人の評価はカンフル剤であって、栄養ではありません。 / 詩に栄養を与えて育てていかれるのは、詩を書きつづける
皆さんです。 / どうか、これからも詩作をお続け下さい。 / では、またお目にかかりましょう(^v^)ノ"/
>>357 むぅぅ。プロの詩貼ったんじゃねぇのか?本当の世界=暗室=黒から、世界が哀しいほどにぱぁっと出てきやがるぜ!
畜生!もってけ96点!!/『蚊帳のなかで江戸川乱歩の探偵小説を読み終えたあと、ふと見あげた / 仏壇に飾って
ある知らない人の写真 / 「ねぇ、ぼくを見てた?」・・・』/『・・・アニミズム耽溺アウストラロピテクス / ジグジグ
こめかみ刺しやがる天使塵化合物 / 噛み砕く奥歯灰泥アマルガム・・・』/『おちばちちば ば / こじわじじわ わ / /
おい君!どんな感じなんだ! / 歩道"S"は人工落ち葉を集める / そのわざとらしい姿勢をいつまで続ける気なのか
/ 落ち葉工場のスターオペレーターS氏は語る / 「そのわざとらしい姿勢をいつまで続ける気なのか」と ・・・』/
『・・・「あかちゃん、できた」/ 彼女が結婚したことも知らないうちに / 知ってしまったその事実は / なんだか
踏んでもいない星のつちをかけられたようで / いっそ旗でも立ててやろうかと・・・ ・・・』/
>>575 正直、美しい。
好きだ。 冒頭の「さようなら」が唐突なはじまりに見えないのは作品の完成度故。「ゆくえとよぶなら」への移行も
絶妙な天下一品の味。完璧。/『山は落ち葉で出来ている / 落ち葉の下にも落ち葉があって / 掘っても掘っても
落ち葉の匂い / たまに死体の匂いがしたりもした・・・』/『・・・だから本当のところ、斜視の詩人が言うように、 /
あの無数の星明りが黒紙の幕に虫ピンで刺した穴から零れる / バックサイドの光の一部なのだと考える人なんて
あんまりいない。 / はたして閉鎖系の内幕で、展開される筋道の原理が唯一定型であるのか、・・・』/Canopusさん、
僕へのコメント13回読んだぽ。 すんげーマジ有り難うぽ。/面白いね。作者の頭にしっかり画がある。「あくびでた」
の出だしは、賭け成功。 何だか見覚えのある画かなぁを、最終連がしっかり貴方の画にしてる。感動し
た。/あのさ、罵り合って一体何なるんだよ。 / おまいら俺も含めて詩が好きだからこのスレに
居るんだろ? / だったら自分が好きな詩に誰でもが点数入れられるようなシステムで
も / 審査員が点入れるシステムでも良いじゃないか。 / 重要なのは誰が書い た詩が一番良いかネット上で評価する事なんかじゃなく / 純粋に詩 が書きたいと言う心と、その詩を大切に注意深く読む事なん じゃないかな? / 俺はただ誰かに俺の詩どうなのか な?って誰かに評価してほしくて / このス レに来たんだけど。/『・・・泣いて いるのは私ではなく / 洗濯 機のモーターです/ プラスとマ イナスの ちか ら ・ recycle. re-cycle. not rebirth. never substitute. recycle
the cycle for you the cycle not only for you the cycle waiting for you the cycle not waiting anyone just a blank but It will be a cycle there, by you,by me, by him,by her, by someone may be recycle ゴシックかぶれの表現も 落ちていた5円玉のひらめきも 耳掻き棒の先の綿毛批評 斬馬刀の乱切り批評 春の産声 青年の主張 エールに罵声にHappy,退廃, 文豪の方眉 詩聖の鼻歌 平社員の息抜き少女の背伸び 愚醜賢美を問わず文章は裁断され文字となりそれすらも 意味を持たない黒と白に もちゅもちゅともぞもじゅ ぞぞぞりとじゃぶーしゅ 幼虫の腹足に溜まった臭気のような途中過程は完璧なまでに隠蔽されて 数々の言葉は全き白と化しレスの後に延々延びる 数々の言葉をのせる為に 又は 淡々と白である為に
・the cycle isn't exist yet・
894 名前:名前はいらない 投稿日:2005/06/01(水) 01:28:44 ID:lkwAAmIQ
チャンプの
>>790-813 さん
準チャンプの
>>552-554 さんおめでとうございます
>>790-813 さん次のお題をお願いします
895 名前:即興詩人隊員○号 投稿日:2005/06/01(水) 01:35:03 ID:4lkjRwQy
>>790-813 『・re-cycle・』を書きました。あの作品の作者という事で、この名前にしておいて下・・・
今回スレを騒がせていた数々のレスに言いたかったことは全て詩の中に置いて来・・・・・・
(そのせいでとても長くなってしまって申し訳あ・・・・・・・・・・・・…・・・・・・………
曲がり形にも詩人を騙るなら、ガチンk・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・……….
最後に。 「こ の ス ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ … … …
さって、次のお題は「
・next cycle・
リアルタイムで読ませてもらいましたよ。 ありがとう。お疲れ様でした。
>>814 、、、良かった。誰かに見てもらえて、自分は本当に幸せ者です。
ただのコピペに過ぎないけれど、このスレに思い入れのある人間としては
あれらの言葉一つ一つが、重く、懐かしくてチョット涙も出ます。
改行エラーや長文エラーで宣言したレス数とは変わってしまうしで散々だけど、
連投規制では何度も助けられるしで
本当にありがとうございました。
神話をありがとうございます。ぼくらに神話を ありがとうございます。
…此処に来てまだ半年足らずの自分でさえ 泣きそうになる程、強い、つよい想いの、確かに「神話」ですね…。 だからこそ、敢えて一つだけ。 次のサイクルは、神話からの解放、なのだと思います。 生意気な事を書いて申し訳有りませんでした。それでは。
818 :
名前はいらない :2005/05/31(火) 18:52:09 ID:hRLtlsdx
これ、単なるコピペだろ。〆切期日内に投稿してたら、ルール違反だのマナー違反だのまた大荒れに なりそうだったじゃねーか。「再生」というお題には沿っているものの、ぶっちゃけ面白くない。不愉快だね。 この詩の作者には是非、次回20レス以上の長編詩の投稿をお願いしたい。長編詩を書く苦労を知って 頂きたい。こんな安易にやられちゃかなわん。この「・re-cycle・」も、俺にとっちゃ荒らしだ。いらぬ火種。
うぎゃー こんなものがまだこ んなところでね むらずにもひ っそりとあっ たなんてなんて こ とだなんて うんあと 181
投稿確認 ・投稿者は、投稿に関して発生する責任が全て投稿者に帰すことを承諾します。 ・投稿者は、話題と無関係な広告の投稿に関して、相応の費用を支払うことを承諾します ・投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権、(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利も含む)その他の権利につき、 掲示板運営者及びその指定する者に対し、これらを日本国内外において無償で非独占的に利用する一切の権利(第三者に対して再許諾する権利を含みます。)を許諾することを承諾します。 また、掲示板運営者が指定する第三者に対して、一切の権利(第三者に対して再許諾する権利を含みます。)を許諾しないことを承諾します。 いつのまにか ・投稿者は、掲示板運営者に対して、著作者人格権を一切行使しないことを承諾します。 まあぶっとい文字にかえてら(プ こずるいことしてるくせにね でもでもとってもたのしかったよ あーゆーのって あたらしいししんせんだし せけんはまるいね
訂正 ○ : こずるいことしてるくせに × : こずるいことしてるくせにね
いつまでも そのままで げんなりだ ばつわるい はずかしい やくびかな いやほんと
律儀なチゲ鍋がぼやく なあなあチゲって 鍋じゃん オレって じゃあじゃあ ナベナベなん? なあなあなあなあナベナベなん? けろけろおせーてけろニカムニダ このくにまったくいきぬきにくい だってさ たなのうえいっぱいにして
さあメシだ!
長編詩の投稿には時間がかかる。・re-cycle・も50分かかってる。投稿の際、長時間スレを占拠するから 他の投稿者が作品を投下しにくい状況を作ってしまう。〆切1時間前の投稿ラッシュ時とかにやられたら たまらんのですわ。
欲と虚栄。神話。両者横一線だぁね。
ぼくにもけんじはあるのだけれど いえたてようとのそっちへむかない あれにはどうでもけんじがいる だのにどうにもけんじがうごかん おてつだいならやってもやろうが おのれがおのれをたてるきまずしく ただつらねているのは ときかもじか
ああやれすすまん すすみもうさぬまもうさぬ まあそうあせらず ごゆるりとここ
リア厨のようにリア王のように わたしはこのはてしもないうなばらに ものを切るように舳先をたてて けたててけたてておりしもの雨にも 負けず風にも 負けまいとゆら ぎにゆらいでは はらはらとはらんでいるものが
ままそうはしょらずともとともが きっというであろうはなし ままそうはしょらずともとわたしも ひごろのべつまくなしかしれぬ それがもうすでにすべすべにみがきぬかれた はしょりかたでもあるやもしれずともなく ただ
ここはなぜだかあらせやしない そうだそうだから チゲ鍋チゲ鍋とよぶこえがする ああそれこそが わたしの名らしい
ちかごろじゃ 朝食の 話題でさえレジャーに 彩られていて 入り組んでる 関係のなかで わざと帳尻 外すけど ああ僕は僕のままに すっとぼけた羽根をひろげて どこまでも擬態しつづけていくよ いいだろう? Mr. チゲ鍋
われはゆく さらば スバルよ おまえの昭和のハンドルを 評判のすこぶる良かったその足を わたしはこの身とつかのま挿げ替え 駆けたかった 翔けたかった
一時間にたったの四つとか どこもかしこもルールルールと ルールーうるっさいんだが そう言われれば出さずにおれない 林檎と蜂蜜
短絡さん おはよう! 切れ易さん おはよう! ステレオさん おはよう! 知ったかさん おはよう! みんなみんなぼくの鏡 だからせめて朝食後くらいは まっすぐ入念に見ておかないと みっともないのはヤだからね
知ったかマーチで ツッタカタッタッター ごきげん鳴らして チッタカタッタッター ふろしきふろしき でっかいでっかいなー! つっつみこんで 突っつかれて ちんまいちんまいすっとこドッコイ! 知ったかマーチで 叱咤かたったったったー パワーアップして にいたかたったったー どいつもこいつも 平伏平服屁吹くほら法螺 知ったかマーチを 知ったかタッタッター
「あの日ぃ あなたに出会わぁなぁければぁあああ〜〜〜 いとしさぁも知らないままぁにぃ〜…」 こんなフレーズを あんな大声で 歌うんだ せっかくのメロディ 台無しなわけだが でも数十億の 銭になるわけだが おまい どっちよ
いっぽうの高齢化シナリオはこう ヤレ会だヤレ賞だと 年齢から来る無知ってものを 知ろうが知るまいがお構いなしなところがこれまた描いた絵のようにお決まりで 昔の雑誌を偶然一冊 手にとったオイラはすべてを理解 やっぱ どことも ぶっちゃけ おんなじ 自己満足の 果てに散る まあよろしいんじゃ ありませんこと?
こんな時代に こんな世界は 脚光を浴びるのはもっと先 今もし浴びたら あぶく銭のあぶくの幕開け あぶくとあわいは ちがうのだよとは あわいを描けない わたしの言
道よ 果て無き 美千代よ お前はなかなか今どきにしちゃイイ名前 その名のすべてをガッと摑んで 伸ばした羽根でばっさばっさと 大断崖を吹き上げる気流に 乗っかってふわふわ 漂えていたいな
マラトンが翔けたに比ぶれば 何ほどのものでもない 塵芥にひしめかれるひとつぶ でもこいつが 世界の中心の 見晴るかす高みに その玉座に 君臨するかのように眺めわたり 安泰のうえにも安寧のうえにもなおさくさくと 策を人に飼われる騾馬に似て
煩悶煩悶板門店 親日反民族行為者財産還収法 なあなあもうすぐX-JAPANだ ミスチルだ って聴けるんじゃ なかったのか? なあなあそうじゃなかったのか? オイラは兄弟の称号まで 嫌国人なのに授かったってのに そこに射す影が もう追いきれないよ
ああ脳から血が 血が出そう なわきゃないけど 何をここまでだ 何に噛み付いてんだか あ゛? こんなにも消し去りたいと現に動くすぐさま動く猛烈な 顕示がここにほらこうして やっぱりいないわけがないのに 眠ってしまってるわきゃないのに こいつはやっぱどうかしてんだ 家建てるの そんなにもめんどいの?
いまはそう それはよけいなこと すぐ目のまえの やっつけ仕事のほうが先 にしても脳から 智よいでよったら はやく!
ほんとはこんなことしてるばあいじゃないけど してしまうんだなこのしんどさが オイラをも引っぱるし まだこの国はおおむねみんなそう あの国だってその国だって いいやいいや この地球が そうなのだ
なんて律儀な 馬鹿正直な いや正直ってとこは違う じゃあオレは ただの 馬鹿 だから自由なんだなこれが
(↑845と846、順序逆になってしまいました。一応、付記。) 疲れたときの 疲れたことば 憑かれたときの 憑かれたことば 浸かれたときの 浸かれたことば 突かれたときの 突かれたことば だからことばは だからを越えない
うんがああああアアアッ ぎりぎりぎりぎり ぶんっっ!!! しゅるるるるるるるぅ ドガガガががががああああぁぁぁぁんんんんんんんんーーーーーーーー !!!!!!!!!!!!!!!! がらがらがらちりりん あらおかえり で どうだった?
探しても 載ってないわよ シンジくん? あなたが乗るのよ いいわね? 今は歩くことだけかんがえて!
目標をセンターに入れて スイッチ
つもれ この世のかなしみをぜんぶ 深く 深く埋めてしまえ
>>819-851 一昔前のグリーンブック様を思い出しました。
どういう遊びなんでしょうか。
>>825 50分もかかったのか、、
連投に阻まれ阻まれ阻まれ阻まれ、物凄く疲れた気はしましたが
ただ載せる為だけにそんなにかかるんですねぇ。
ああやん なっちゃう ね ねえだから 抱いて
このままねむろう 目を皿のようにして このままねむろう ぜんぶデフォルトにもどして このままねむろう 満面のつくり笑顔のうらがわ ほんもののえがおでしっかりと たおれないよう たてかけたこのすずしい木かげで
新緑と盛夏の端境期 蝉たちは蛾たちはカブトムシたちは いまごろ生きるのにおおいそがしだろう それとも五感を研ぎに研いで すまして時節をうかがいながら けっしてタイミングをはずさないだろう おいでよぼくのだいすきな 夏
いくよ まっしぐらにね それっきゃないっしょ ごたくごたごた もうみてらんない じゃ
小休止
>>852 まあ空いているしで、単なる自分実験です。お目汚しだったらすみませんです。
大休止 もしくは不定休止
もしくは中休止 _____________________________________________ 855のあとに856ってのも、なんか奇妙です。 もしもここを読まれるかたは、どうかどうか、大目に見てやってくださいな。 自分のはずかしさと人からのはずかしさとは違うと自分に言い聞かせながら書いてます。 ってぜんぜん合理化になっておりませんが。。。 特に逆のケースを思うと・・・・・
このスレに書き込んでるの誰?コテさんなんかな?
このスレ、「拍」になってるんだなw
ぞくぞく これぞ ばーちゃるでもなんでもない ろーるぷれいんぐ つーのかね このだんじょんで すこしはけいけんちもあがろうさ
ホッチキスが 落ちそうだ 倒れたCDが押してるから A4用紙が もうめちゃめちゃだが こいつらはいつもめちゃめちゃで いつまでたってもめちゃめちゃで そのまま引き出しに しまったり 出したり しまったり 出したり かれこれずいぶん歴史的なめちゃめちゃだ
とげとげしないでやり遂げよう 木々たちはまだまだ新緑だ 聖なる精気のあいだを吹き抜けて まだわたしへととどけてくれる そんな感謝にみちているから
もちろんぼくたちは兵器に守られ こうしてなかにはハイエンド機から だれかとだれかのあいだには のんびりと平和の糸電話が ひかりのはやさで体温をつたえる 語り継ぐべきものはきっとこの かかえきれないことなんだろう
ここには山 そこには海 猫蛇のとぐろが巻きついて 赤い舌がちろちろと嗅ぎまわる 山海の珍味は 養老SA けっこうな値段はやがて海の家へ めらめらとなめるように炎を 移してそんなリレーに先の きみやぼくの 聖火台
ことことと言の葉が ぱあっ!と葉隠れの術 そしていつしか 世は術だらけ 武術戦術奇術妖術 技術芸術学術手術 オーイそろそろ でてきておくれ イジメたりなんか しないから
きばって出すものと ひり出すものと しぜんに出るものと どんなにがまんしても出てくるものや 必死でこらえても漏らしてしまうもの とつぜん噴火するように出るものから しらないあいだににじみ出ているもの 詩のはなしじゃないよ ウンコの話
しっかしこの世はばかばっかりが かばってばっかなばっかなそれ なんのことはない 群れの属性 ばかになるしか 群れられなくて オイラはどっちにしようか悩む
パケット通信オンリーに オイラも切り替えようかしら さすれば音声から解放されて メールは口ほどに ものを言いとも私がいうし よけい時間を喰うかしら ああだれかあの 自分で決めた ウザイウザイ着信音 決めても決めてもすぐにウザイからもう かれこれずうっとウザイまんまで ともかくすぐにとめて代わりに 相手をしてやってほしいんだ
にしても万博の観覧予約 まさにネット・オープンダッシュ あれじゃあいなかのおじいさん おばあさんたち蚊帳の外 私たちでさえ手こずった 午前9時の異様な殺到 午前11時の死闘の終わった静寂 1分1秒どころじゃなくて 小数点以下で何桁も あの日あの時あの刹那 オリンピックをLIVEで観るより むしろ参加していたストップウォッチだった 予約ゲットしたパビリオンは ひとつめは02:01で ふたつめはフロックの10:23 リコンファームは真夜中を選び やれやれこいつは しかもはじまったばかりなのだから IT社会のトラックは どこまでつづいているのだろうかと
缶切りの 封も切られて ばんばんざい ってところだろうか もとよりかなめは その血統 たとえ無知でも あるとないとで この場合いちばんおおきいのじゃないのかね? うまくやっているだろうか 利用されてやしないだろうか 脅迫されてやしないだろうか なにしろいまの日本ではいちばん たよりないトップなのだから
オフで会って おしえてやろうか? あれやこれやの ほんとうのはなしを それともいつもの計算どおりの タイミングでもっておどらされるをみまかるを みとどけみとるのがステレオタイプの 自覚さえない幾重にも ガス抜きの施された ステレオタイプライターたちへの 愛? それともみんながやってる おとなという呼称が実装している 保身? 処世? サバイバル? きょうも無害な詩人たちが寄り合い 泣きくらべっこに興じているよ ああ風雅だね 愉快だね
放置プレイをされる享楽を 享受する甘美の伝承 口移しに移される ちぎれたニューロン ああ いまもどこかで 葬られているのはきっと このここちよい 酔いと談笑のすぐ足もとの辺りだろう
もうここまでと 決めてしまうくせ いつまでもいつまでもと しがみついて はじめからここと 決め込むくせ ほんとうはあそこだと おもいこむ癖 追い込まれて 追い込まれて どうしようもないわけなどあるものか 追い込めて閉じ込めて この手の鍵の 説明書が無いだろう
もうずっと人大杉 携帯 でのアクセスについて ■とりあえずスレッドを読むには■ 人大杉についてもっと詳しく知りたい お願い。 くれぐれもメールで問い合わせ無いようにして下さい。 だからおまえははじめからうるっさいつの
真昼のママンはオークショナー 真昼のママンは商用サイトオーナーところが 真昼のママンは税務調査で おこづかい以上にぶん取られまくって 世間と学校で教え込まれた波のうえなんてそうそれそんなもん 昼間のママンは株もぜんぶ売っぱらって せっかくのダイエットも税務署のおかげでパー 昼間のママンはパソコンをぶん投げた 昼間のママンは足を棒にして鉄にして鬼にしてパートを 手に職もないまま数十と負けても負けずに いまほんとうに ほんものをさがしているよ がんばれい!!!
空へととどけ とどいたらとなりの 雲から雲へ 雷から雷へ 雨から雨へ かぜからかぜへ そうしてかなたの彼女のもとへ この消息を とどけておくれ いまからそっちへ 投げ上げるから みごととどいたら とどけておくれ
いまごろどうしているだろう あいたいなんておもわないけど ヤるだけだったらちょっといいかも などとすこしくしぜんにおもう あいたいなんておもわないけど ヤるだけだったらちょっといいかもと すこしくしぜんにおもっていると このさきのみちがじかくできてなどいないというのに
黄色のランプが 役目そのもので 最近のやつらは どんどん切れない かわりににんげんが すこぶるキレる ぶちギレるのは 何? ロボットや計算機が もうそこまで来てるってことさ なにもかもがでっちあげで われわれの勝算は潰えたと いまごろ気づいたはないだろう
小窓のなかに ちいさなフォントで ちまちまちまちま ふりしぼる ふりしきってくれないけれど さかさまの傘はパリパリと鳴っているはず 中心めがけて なにかがあつまっているはず たとえだれにもみえなくとも だれよりじぶんがいつかかならずみるその 日や時や秒がしっかり 打てますように
きょうも 夜だ あしたにも 夜があり あさってにも 夜があり これいじょう なにが要る?
海流にのって ことばは溶けてはこばれて 各圏から赤道へ 赤道からまた各圏へ 私はだから ただの途中だ
なんとなくな一日を 忘れてしまえばこっちのもの 馬車馬には左も右もなくて あったにしても邪魔なだけで そんなふうに育てられた ここに一頭と数えられる 元にんげんが ひとりをいななく
たしかにあなたの言われるとおり この愚かしさや怪しさは ほかならぬ私そのものでしょう こんがらがってころげまわって それでもよりよく知ろうと知らない ことを素人ながらに記憶を ひらいてそのまだしろい靄に 刻んではバックアップをとり刻んでは またバックアップをとりしてきょうまで 狂気も凶器ももたずにいまの 侠気をせめてせいぜい砥いでは もう顔ぐらいは映りこむくらいです
たしかにあなたの言われるとおり この鏡面こそ割れたがさいご いいえけっして割れないであろうとも いつかはひとを 斬ってしまう これほど合理的に売り切れないものを 私はいつしか仕様書に 夢中で書き込んでもいたものでしょう
けれどもここには いまや数多の知覚が育ち ぐるぐると巻き込んで鞘ともなって 封印してもいるのです そして私はその敬虔さを 良くも悪くも教えられたようです 鮮明でそして豊穣なあなたに この入り組んだ覚醒は おそらく理解を超えてもいましょうが 信じられないことをこそ 信じられるようにと年月が 房のようにこの柄を垂れ下がり 抜かれることを 望んでいます
梁山泊の残骸を天に召してやってくれ
欲と虚栄にまみれた糞スレ 梁山泊
あああれはどこの海だったろう 木片やするどい角のす っかりまろやかにけずりおとされたガラス片 やワラやてんぐさが潮の加減かやけに多く打ちよせられていたあの 浜はいったいどこだったのだろう もう聞くひとさえいやしない ねえこのきれいなガラス片が いまでもてがかり なんだけれど こみちをぞろぞろと 蟹が横断していてさ 父さんはきちんと小一時間 踏み切ろうとはしなかった あの 蟹のとおる路と人とクルマの とおる道の 交差点が いまごろになって思い出せなくって