〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 9th edition〜〜
760 :
天色ワイン:
神のワインは
天の器に注がれた
人々の眠りは
夜のワインを熟成させて
紫紺の深みに透き通る
朝の目覚めに
昼のワインは鮮やかに
青く蒼く染み渡る
濁ったワインは落ちてきて
大地の中でろ過される
光があたって七色にキラキラ輝く不思議なワイン
人には飲めない神のワイン
いつかは神が飲み干すだろうか?
コルクがスポンと抜け落ちて
大きなクレーター残していった
空色ワインはこぼれ出し
神はどこかに去っていった
神のいないその星で
大きなトカゲは滅んでいった
ワインは徐々に創られて
神はここに戻ってきた
人には創れない神のワイン
いつかは神が飲み干すだろうか?