〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 9th edition〜〜
765 :
青い日1:
僕はゆるされるまで
畳に正座していた
父は穏やかな目をしていた
僕はゆるされるまで
畳に正座していた
父は疲労に満ちた目をしていた
僕はゆるされるまで
畳に正座していた
父は魚の目をしていた
僕はゆるされたので
畳に直立した
父は動かなかった
766 :
青い日2:03/11/19 08:53 ID:nSKqBPqA
壊れた膝から
赤ワインが 大量に
溢れ出した
僕は脛を噛じるように
夢中で赤ワインを飲んだが
間に合わなかった
畳を這って広がった
これ あかい なぁ
これ おもしろい なぁ
これ なんやろ かぁ
なぁ おとん おきーや
おもろいでぇ? なぁ なぁ!!
硬直した父は そのまま
さらさらと
夕暮れの生ぬるい風に吹かれて
とんでいった
平坦に広がる赤ワインの上に
僕は佇んでいた
母が帰ってくるまで