〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 9th edition〜〜
770 :
マリッジブルー:
P1
私は昨夜、
初恋の人と再会した。
がらんどうになった心の中を、
しくしく涙で埋めていた夜に。
意味もなく、
どうしようもなくただ切なくて、
町の明かりも乏しい窓の向こうに、そんな夜に、
ふと彼は現れた。
771 :
マリッジブルー:03/11/20 01:38 ID:k7KuDC5F
P2
何から思い出しても、頬が赤らむようなことばかり、
少しは私も大人になったところを見てもらいと思ったた。
彼はあの頃の瞳のままで、
いつからか遠く離れてしまったものを、
記憶の隅から
次々と引き出して来る。
772 :
マリッジブルー:03/11/20 01:39 ID:k7KuDC5F
P3
私は思わず、
すっぴんの顔を手で覆った。
それから丁寧に
お化粧をして、
純白のドレスを着た。
せめてもの強がりにシャンパンを
あけて、もう一度、頬をルージュに染めて魅せた。
773 :
名前はいらない:03/11/20 01:40 ID:LqWn158a
投稿者は審査を必ずするって、どう?
774 :
マリッジブルー:03/11/20 01:40 ID:k7KuDC5F
P4
く ら
...く ら と
グラスに 微睡む思い出は、
夜の淵へ
深く落ちていく‥
‐‐‐‐
朝、頭痛と目覚めた。
鏡の前には、
空っぽ
になった瓶と、
グラスが
‐ひとつ‐
転がっていた。
計4P