〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 9th edition〜〜

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762天狗の鼻
3年ものの恋 である
初めは緊張して何も喋れなくて
やがて仲良くなっていくと
ああ、多分あの緊張は人見知りからくるものだったのかと
何故そう思ったのか知らないが
話は展開していってしまって
一度二度三度別の恋にそれる

一般道から高速道路へ上がったとき
どうしても僕は開放感から
スピードを上げすぎてしまうらしい
あっという間に目的地についてしまって
そうしてすることは何も無い
何度同じことを繰り返した事かしら

拘束道路から一般道に降りると
やはりそれは慣れからか
制限速度をオーバーすることばかり
かと言ってパトカーが僕を咎めてくれないのは
僕が要領がいいからではなくて
僕を気にも止めていないからだった
天狗はもう押さえが利かない
少しずついや大胆に
僕は変わってしまった







763天狗の鼻:03/11/19 01:25 ID:1sWMx/HD
それでもと思う
三年ものの恋 である
思い出の奥底から大事に取り出して
じっくりと眺めてみる
ボトルにいやらしく彎曲した僕の顔
僕はそれをもう一度
そっと奥底にしまいなおした

と書けば聞こえはいいが
その実相手にされなかっただけ
彼女は高嶺の花になっていくばかり
すみませんでしたさようなら
ただこの赤いシミが
いくら洗濯してもとれない
開けてもいないのに
情けない男