1 :
名無しさんだよもん:
再びdat落したSS統合スレ。しかし、そこにSS書きが居る限り、このスレは何度でも蘇る!
投稿、感想、アドバイス、葉鍵っぽいSSネタならなんでもOK!
トラブルのない投稿の方法は
>>2-5を参考にしてね。
力作はもちろん、実験作、シチュ等、君がSSだと思ったらそれはSSだ!
職人修行中の方も気軽に質問、投稿よろしく。
初心者の質問・素朴な疑問なども大歓迎。
スレを盛り上げるためにも、投稿作品には(・∀・)イイ!の一言でも
いいので感想を書いてみよう!
もちろん無言で答えるのも感想のうちだけど(;´Д`)
前スレ等は
>>3-5 ※SS投稿の告知があった場合は、投稿を優先させてあげましょう。
※板が重くならないように、長文投稿後しばらくはageない方が良いでしょう。
※スレの寿命を伸ばすために、雑談などではリダイレクトの使用を控えよう。
かちゅーしゃ対応(>1、>1)がお勧め。
【便利な関連サイト】
700/1300による回収サイト
http://uenohighschoolz.virtualave.net/sslib/ 三告平氏によるSSトレーニングルーム
http://www.hakagi.net/ss/
2 :
名無しさんだよもん:01/12/31 14:00 ID:vno3Ymg+
【投稿の手順】
1:まず、投稿する旨を告知するカキコをすると良い。
「今からSS投稿します。なお、××な内容です」など。
鬼畜・陵辱・スカなどのジャンルでは特に。読むのを嫌がる人もいます。
(時間帯・スレの状態・信念・その他で省略可)
2:書いたSSを30行程度で何分割かしてひとつずつsageで書き込む。
(名前欄に、タイトルと通しナンバーを入れると分かりやすい)
3:回しは不要。旧スレからの変更です。
4:最後にsageで作者名・タイトル・あとがきなどと共に、
アップしたところをリダイレクトする(
>>1-2みたいな感じ)とトッテモ(・∀・)イインチョ!
基本的には、手順の【3】だけでOK。
初めて投稿する人は、前スレや、前回投稿なども参考に。
3 :
名無しさんだよもん:01/12/31 14:00 ID:vno3Ymg+
4 :
名無しさんだよもん:01/12/31 14:00 ID:vno3Ymg+
あのね、新スレおめでとうなの。
にこにこ。
(SSでないので、sage)
新スレ建て、お疲れさまでした>1
新規投稿カモーン!!
連載物ってウザイ?
>>9 将軍様、ついにご出馬かッ!!
親征じゃァ! 親征じゃァ!!
是非お願いします。
>>11 一度試みられたし。
お待ちしております。
>12
将軍様の作品なら、前スレに高瀬瑞希のギャグ(むしろ陵辱?)SSがあったよ。
…ショックだった…。
まじか。逝ってきます♥
>>13 確かに、SS総合スレッド#7に陵辱もの、ありましたね……。
ショックでしたか…そうですか…。
>16
つか、さすがに「あんまり好きじゃない」世界で書くのでは
いくら技術があってもあんま良い出来にはならないかと……
まして前回、あなたそれを公言してたでしょ。
それじゃあ読者がショック受けるのも当然だわ。
陵辱モノに限らず、
「好きだよ書きてえよもう我慢できねえよー!」と
筆(?)先から「何か」がほとばしるくらいの勢いで書かなきゃあ、場の空気は握れませんぜ。
そうでないと読者が冷めちまう。そしたらSS屋は終わりだよ。
頼んまっせー?
自分とこの原稿もよぅ上げないヘタレ駄文書きだけどさ、俺。
質量ともに期待してるよ?
今からSSを上げさせていただきます。
内容はシリアスです。
以上、よろしくお願いいたします。
もう少しで秋も終わり。
保育園のお庭にある木はどれも、葉っぱが落ちちゃってる。
「未来(みき)ちゃ〜ん、護(まもる)く〜ん」
お昼休みにお砂場で遊んでいると、晴子先生が来て、わたしと幼馴染の護くんに
話し掛けてきた。
「どや、明日のお休み、先生のお家にお泊りにきぃへんか?」
晴子先生の事は大好きだったから、わたしは二つ返事でそれに頷いた。
護くんもそうだった。
「あ、一応、お父さんかお母さんには言っておくんやで? 先生の方からも電話は
するけど」
それにまた頷くと晴子先生は「よっしゃ!」と言って、笑った。
その笑顔が、大好きだった。
何故だか、懐かしい気がした。
「ほな、明日はごちそう用意してまっとるで〜」
晴子先生は気を良くしたのか、踊るような足取りで園舎の方へ歩いていった。
それを、護くんは複雑な表情で観ていた。
なんでだろう?
何か、気になる事でもあるのかな?
「護くん、どうしたの?」
ずっと、へんな顔をしている護くんにそう尋ねた。
すると護くんは慌てて、わたしを見る。
「いや、なんでもないんだ。未来は気にしなくていい」
護くんがそう言ったなら、わたしは気にしない。
ずっと、護くんはわたしを守ってきてくれたから。
ちょっと前、夏の終わりごろにいじめっ子に大事な髪留めを取られた時も。
ずっと、その前からも。
そして多分、これからも。
次の日、わたしと護くんは神尾、と書かれた表札がある家の前にいた。
「ここ、だよね?」
とわたしが尋ねると、護くんは何故かは知らないけど、懐かしそうな目でその
家を見て、頷いた。
少し気になったけど、護くんが何も言わないって事はわたしが気にしなくても
いい事なんだろう。そう思った。
「晴子先生〜!」
二人で声を揃えて晴子先生を呼んだ。
このお家にはインターホンがないみたいだから。
呼ぶとすぐに晴子先生が家の前に出てきた。
「おー、よう来たな。まあ入りや」
晴子先生が玄関の戸を開けて、手招きする。
わたしたちはそれについていくように、家の中に入った。
「おじゃましまーす」
二人で声を揃えてそう言うと、晴子先生はにっこりと笑った。
「そうや、いい挨拶やな」
そしてわたし達を部屋の中に入れてくれた。
入った部屋はどうやら居間のようだった。
でも、なによりも居間の片隅にあるお仏壇が気になった。
そこにはわたしなんかよりうんと年上のお姉ちゃんがピースサインをしている
写真があった。
わたしのお家も、おばあちゃんが死んで、お仏壇におばあちゃんの写真が飾ら
れているから、すぐにわかった。
ああ、あのお姉ちゃん、死んじゃったんだなって。
なんでかは知らないけど、心がずきん、と痛んだ。
胸の中で、熱いものがぐるぐると回った。
耐え切れなくなって視線をそのお仏壇からそらすと、護くんがわたしをまた、
複雑な表情で見ていた。
何時の間にか、わたしはまたその写真に視線を戻した。
「なんや・・・・・・ああ、その写真の子な、先生の子供やねん」
晴子先生がお台所のほうから缶ジュースを持ってくると、そういった。
「もう、死んでしもたけど、先生の大事な一人娘やねん」
まるで何かを抱きしめるかのように、優しく晴子先生が呟いた。
また、ずきん、と心が痛くなった。
「っと、あかんあかん。気が滅入ってまうな。ほら、ジュースでも飲み」
晴子先生がわたしたちに缶ジュースを差し出す。
「わぁっ、ありがとう」
受け取り、すぐさまプルタブを開けようとしたけれど、わたしには開けられな
かった。
困り果てていると、それを横目で見ていた護くんが片手で器用に開けてくれた。
「なんや、護くんはまるでお姫様を守るナイトみたいやなぁ」
晴子先生がその様子を見て、笑うと護くんは照れたようにジュースを飲んだ。
なんだか、急にわたしも恥ずかしくなって、さっきの心の痛みを忘れてしまった。
晴子先生はそんなわたしたちを見てまた笑って、言った。
「それじゃ、何してあそぼか?」
「かくれんぼ!」
わたしはすぐにそれに答えた。
「かくれんぼか、ええで。じゃ、先生が鬼や」
にっこりと先生が笑って、そして急に数を数えだした。
「い〜ち、に〜い」
「わっ、晴子先生早いっ」
慌てて立ち上がり、わたしと護くんは今までいたお部屋から飛び出した。
「どこに隠れようかな・・・・・・」
わたしは辺りを見回しながら、晴子先生のお家のどんどん奥へ歩いた。
「こっち、お風呂場かな・・・・・・あ、やっぱり」
どんどん、奥へ奥へと歩いた。まるで最初から全部知っているかのように。
「ここ・・・・・・」
吸い込まれるように、わたしはそのお部屋に入った。
とたんに頭にズキッとした痛みが走った。
お部屋の中には怪獣・・・・・・ううん、恐竜のぬいぐるみがいっぱいだった。
そして並べられたぬいぐるみの中に一つだけ、古そうなお人形があった。
それを抱きかかえるように手にとる。
手にとって抱きしめた後、もう一度部屋を見回した。
「わたし・・・・・・ここ、知ってる」
素直に、そう思った。
とたんにまた頭に痛みが走る。
古い何かを掘り起こすように。
『観鈴、今日からここがあんたのお部屋やで』
急に、知ってる人の声が聞こえた。
『なんや、また学校で癇癪おこしてもうたんかいな・・・・・・』
これも・・・・・・知ってる。
『観鈴っ俺だっ』
この男の人の声も・・・・・・知ってる。
『俺がずっと、笑わせ続けるからっ!』
知ってる。
『カァー』
からすの鳴き声・・・・・・知ってる。
『観鈴っどこが痛いんやっ!?』
知ってる。
『そやな・・・・・・そしたら、明日は海までお散歩や』
これも・・・・・・知ってる。
『観鈴っ! 何でやっ!? 何でうち置いて、逝ってしもうたんやっ!?』
頭にまた、痛みが走った。
それはどんどん大きくなり、わたしを壊してしまいそうだった。
「いや、いやぁっ!!!」
叫んだ瞬間、いろんな光景が頭の中で生まれた。
そして、わたしは全てを理解した。
「ずっと、笑わせ続けるっていっただろ」
気がつくと、わたしは護くん、ううん、往人さんに抱きかかえられていた。
「往人・・・・・・さん」
「思い出してしまったんだな・・・・・・」
往人さんが頭を振りながら、ため息をつく。
「わたし、空の女の子に会って・・・・・・そして・・・・・・」
「ああ、お前は星の記憶を受け継いだんだ。立派にな」
往人さんがそういってわたしの頭を撫でてくれた。
その身体はまだ、小学校にも上がっていない幼いものだったけれど、間違
いなく往人さんだった。
「でも・・・・・・なんで往人さんは覚えてるの?」
「ああ、俺もわからん。まあ、これも俺の家に伝わる力の一つかもな」
全て、思い出した。
星の記憶を受け継いで、わたしは本当の人間として生まれ変わったのだ。
その際に、今までの記憶を失った。
お母さんとの幸せな記憶も。
「保育園児のフリをするのも疲れるが・・・・・・まあ、お前のそばに居たいから
な。ガマンだ」
往人さんはそういって、笑った。
つられてわたしも笑う。
「にはは・・・・・・」
わたしがそう笑うと、往人さんがまた笑った。
「ああ・・・・・・その笑い声、久しぶりに聴いたよ・・・・・・」
笑っている往人さんの目の端には、光る物があった。
ズキッと頭に痛みが走った。
「痛っ」
たまらずそう声を上げると、往人さんがわたしの頭を抱えた。
「やっぱりな・・・・・・。俺はまだ法術で生まれ変わっているから大丈夫だが、
お前は普通に生まれ変わったんだ。人間二人の記憶は脳が耐えられない」
往人さんがわたしの頭を抱えたまま、そう言った。
「わたし、どうなるの?」
「多分、お前の古い記憶はまた忘れてしまう。そしてまた、『未来』になる」
少し悲しそうに、往人さんが呟く。
その声に、わたしは気を落とした。
「・・・・・・には・・・・・・は、しょうがない・・・・・・よね」
「・・・・・・そうだな。それに・・・・・・お前はもう『未来』なんだ。今更『観鈴』
には・・・・・・』
往人さんの言いたい事はわたしにもわかった。
もう、『未来』として生まれ変わったわたしには、産んでくれたお父さんも
お母さんもいる。
もう、『未来』として生きてしまっている。
だから・・・・・・『観鈴』として、お母さんの所には戻れない。
でも・・・・・・でも!
「往人さん、どれくらいでわたし、『未来』になっちゃうのかな?」
「・・・・・・持って今晩」
往人さんがそう言って、わたしを抱きしめた。
「今晩だけ・・・・・・、最後にうんと甘えたらいい」
往人さんは耳元でそう呟いて、笑った。
わたしもそれに頷いた。
その晩、わたしは久しぶりの『我が家』を満喫した。
「わっ、すごいお料理っ」
「ふふふふ〜、先生な、一生懸命お料理したんやで。お腹一杯食べや」
お母さんと一緒にご飯を食べて・・・・・・。
「なんや〜、護くんもいけずやな〜。一人でお風呂に入るなんて」
「多分、恥ずかしいんだと思う・・・わっ、目にシャンプーの泡がっ」
お母さんと一緒にお風呂に入って・・・・・・。
「やった。またわたしの勝ち」
「未来ちゃんはほんまトランプ強いな〜、先生知らんかったわ」
いっしょにトランプで遊んで・・・・・・そして・・・・・・。
縁側にわたしと往人さんが座って、星空を眺めていた。
今、お母さんはお母さんのお部屋にわたしと往人さんの布団を敷いている。
「どうだった?」
往人さんがそう尋ねる。
「うん・・・・・・、お母さんはやっぱり、お母さんだった」
「なんだそら」
呆れたように、往人さんがため息をついた。
「でもね・・・・・・」
わたしがそう切り出すと、往人さんの目が真剣になる。
「最後に・・・・・・『お母さん』って・・・・・・呼びたいな」
「・・・・・・」
敵わぬ願いだと知っていた。でも、それでも・・・・・・それでもっ!
「わかった」
往人さんが笑って、わたしに耳打ちをした。それを聞いて、わたしも笑った。
「ありがとう、往人さん」
そう言ってから、わたしは往人さんにキスをした。
『神尾観鈴』として、往人さんにする最後のキスだった。
唇を離すと、どちらとも無く赤くなって、そっぽを向いてしまった。
「お布団敷けたでっ。お眠の時間やっ」
お母さんの元気な声が家の中に響いた。
「ほな、電気消すで」
お布団に寝転がって、お母さんが電灯の紐に手を伸ばすのを見ていた。
電気が消えたら、お母さんの顔が見えなくなってしまう。
だから、しっかり、最後にお母さんの顔を覚えておきたかった。
そして、最後に・・・・・・『お母さん』って、呼びたかった。
「なんや、護くんはもう寝てもうたんかいな。ごっつ寝付きよすぎるで・・・・・・」
「にはは、うん、おやすみなさい。お母さん」
「うん、お休みや・・・・・・ってっ!?」
慌ててお母さんがわたしの枕もとにしゃがみこんだのが目を閉じていても分
かった。
「未来ちゃんっ!? いま、『にははっ』って、ほんで、『お母さん』って・・・・・・」
これがさっき往人さんから教えてもらった方法だった。
ちょっと強引な気がしたけど、でも、最後に『お母さん』って呼べた。
「ちょっと、起きぃ!」
その慌てたような声にわたしは寝たフリをした。
「・・・・・・なんや、寝ぼけとってうちをお母さんと間違えたんかいな・・・・・・」
お母さんがそう呟いて、わたしのほっぺたにキスをした。
「おやすみ、や」
そう言って、自分の布団にもぐりこみ、暫くたって寝たのが音で分かった。
涙が溢れた。ちゃんと、最後に『お母さん』って呼べた。
寝たふりをしてくれている往人さんの方を見ると、笑顔でお母さんの布団を指刺す。
最後に沿い寝しろって言ってるんだろう。
それにわたしは頷いて、すっ、とお母さんの布団に入った。
「お母さん・・・・・・」
と呟き、抱きついた。ズキッとした痛みがまた、頭の中で起こった。
明日、起きれば、もう『神尾観鈴』としての記憶は忘れてしまっているだろう。
でも・・・・・・、最後に『お母さん』って呼べて、良かった。
大好きなお母さんと一緒に寝られて、良かった。
頭の中で沸き起こる痛みで意識が遠のいていく。
さよなら、お母さん。
「ほら、未来ちゃん、おっきの時間やでっ」
急にそんな声がして、お布団が身体の上から無くなった。
「うー・・・・・・」
目をこすりながら起き上がると、晴子先生が笑顔で立っていた。
「うぅ・・・・・・晴子先生、おはよー」
ふぁあああ、とあくびがでた。
「うん、おはようさんや。護くんはもう起きてるで」
晴子先生が笑って、わたしを抱き起こした。
パジャマから着替えて居間にいくと、護くんがTVを見ていた。
「護くん、おはよー」
「ん、おはよう」
挨拶を交わして、ちゃぶ台の前に座る。
すると、またお仏壇が見えた。
ピースサインをした、お姉ちゃんが笑っていた。
もう、頭に痛みは起きなかった。
なんでだろう?
でも、なんだかすっきりとした気分だった。
長く、つっかえていたものが取れたみたい。
楽しい気分になって笑顔になると、それを見た護くんも笑ってくれた。
「ほら、朝ご飯やで〜っ、あまあまの卵焼きや!」
お台所の方から晴子先生の元気な声が聞こえた。
ぐ〜、とお腹がさっきから鳴っていた護くんと目を合わせ、わたし達は
走り出した。
―――了
>16
>13だけど
漏れがショックを受けたのは、『萌えエロ』『シリアスエロ』を書く方が突如路線変更したことで
別に他意はないです。
たとえるなら、日頃おとなしい初音ちんが突如反転したときの驚きと同じというか(w
瑞希スレでの反応もそんな感じだったし。
>>NICさんへ
ちょいとうるりましたよ。
AIR萌えの漏れとしては、観鈴END後の晴子さんSS(・∀・)スゴクイイ!
無理なく話がまとまっていていい感じです。
機会があれば次回作キボン。そいでは、スレ汚しでスマソ。
>NIC氏
今回も凄く良い話、有り難うございました。
一回戦で見た晴子さんSSも読んでいてかなり心を救われた気分になりましたが、
今回はそれの続編に当たるものですね。
今後の護君の成長が個人的に楽しみに思うのは私だけでしょうか。
そして、何らかの理由で護君が流転(っていうか、必ず風来坊になりそう(笑))
して、晴子さんのところに転がり込む(養子縁組を組むってのもアリか?)、
護は未来と恋仲に、そして結婚(全く逆のパターンも考えられますが)。
おお、形式上はハッピーエンド!?(観鈴のハッピーエンドとは言えませんが・・・)
見習い氏の頃から何度もSSを読んでますが、
よくもまあ私の心を掴んで離さない作品ばかり作ってくれるものだと驚くばかりです。
話の嗜好が合うからなのかもしれませんね。
また楽しみにしています。
・・・でも、本戦にアップしないでリンクという形になると目を通す人がかなり
減ってしまう(と思う)のは残念ですよね。
まぁ長編SSの宿命、仕方がないのですけれども・・・。
>青色名無しさんだよもん氏
ご感想ありがとうございます。
確かに、話の嗜好が合うのかも(笑
これからもお読みいただければ、嬉しい限りです。
〜本戦にアップしないで・・・・・・
それが悩みなんですよね(TT。
それに1レス1レス、区切りをつけないと読みづらいし・・・・・・となると、
どうしても削らなくてはならない個所も出てきますし・・・・・・。
もういいかげん、「改行が多すぎます!」って怒られるの、嫌です(TT。
ご感想、ありがとうございました。
護という名前を聞くと、どうしても住井護が思い浮かぶんですけど…
はっ!! もしかして、住井は往人の生まれ変わり!?
…なんて裏設定はないですよね、やっぱり(w
>33
SS投稿時の注意ですが
>2 にも書いてあるように、分割の目安は30行です。
そこに注意すれば「改行が多すぎます」は出ないです。
私が投稿する場合も、1レス30行以内に収まるようにしてますし
区切りが悪い場合は、SS自体を修正するようにしています。
削るだけじゃなく、追加するとか。
私は分割時のバランスも推敲の一部と考えてます。
では、次の作品も頑張ってください。
# 作品の感想でなくてごめんなさい。
>34氏
ぐはっ!
・・・・・・き、気付かなかった(滅
すっかり奴のことを忘れていました。
おとなしく守にしておけばよかったかな・・・・・・。
>>35 それ俺もずっと知りたかった事だ
横入りでスマンがありがとう
連続カキコ申し訳ない。
>35氏
その30行に収めるのがわりと難しいんですよね・・・・・・。
分割時のバランス・・・・・・。今度から気を配ってやってみます。
>作品の感想でなくて〜
いえいえ、大変参考になりました。
ありがとうございました。
コテ付け忘れてた(汗
それと書き忘れてましたが、長い場合は
「連続投稿」のエラーがでます。
その場合は……自力で何とかしてください(汗
ダイアルアップなら、一度回線を切るとかして。
トーナメント本スレ投下の場合は、他の人の書き込みが
あるので、その心配はないですけど、SSスレとかキャラスレに
投稿してリンクを張る、という場合、結構発生しますので。
再萌でちょっと不完全燃焼気味なんで、今からSSアプしますですよ。
ONEのみさき先輩、いやこれは雪見SSかな?
とりあえず長くなっちゃいました。(9/9)です。
内容的にちょっと痛いかもしれません。
「シカクショウガイシャ」(1/9)
みさきと食事に出たのは、もう昼もだいぶまわってからだった。
高校を卒業して、私――深山雪見は大学へ進んだ。
大学のサークルで演劇を続けたかったからこその選択だったが、あまり期待していなかった授業もそれなりに面白かった。
みさきは、進学しなかった。
私やみさきの両親が勧めた点字翻訳の勉強という道も、結局みさきは選択しなかった。
いま彼女は、家にいる。
今日のように私が半ば無理やり誘い出さなければ、家の外に出る事も無い。
「ちょっとみさき、痛いって」
「あっ、ご、ごめんね雪ちゃん」
繋いだ手を握り締めてくるそのあまりの強さに、抗議の声を上げる。慌てて手を緩めるみさき。
ぎこちない笑みを浮かべてはいるが、その顔は明らかに未知の世界への恐怖から、強張っていた。
私は……
「こないだのようににバカみたいに食べないでね、今月厳しいんだから」
言いかけた言葉を飲み込む。
「シカクショウガイシャ」(2/9)
わざと怒ったように声をかけると、みさきも乗ってきた。
「私そんなに食べないよ」
「みさきの言う“そんなに”は、基準が違うから……」
「うー、雪ちゃん酷いよ……」
「事実よ」
いつも通りのやりとり。
ここが歩道で、私がみさきの手を引いて歩いているのでなければ、全てが普段通りの光景。
歩道の中心にある、黄色い突起のついたタイル。
みさきにその上を歩かせるように、私は歩く位置を調整しながら彼女の手を引く。
「みさき、段差」
「う、うん」
歩道の切れ目、ほんの少しの段差。
それでも目の見えないみさきには、十分に脅威となりうる段差。
「あ、ちょっと待ってて」
「ゆ、雪ちゃんどうしたの?」
「放置自転車。まったくこの辺はマナーが悪いわね」
歩道の中心。
みさきが歩く黄色いタイルの上に、幾台もの放置自転車が止めてある。
私はみさきの手を離し、その自転車を道の端に除ける。
「シカクショウガイシャ」(3/9)
「ゆ、雪ちゃん?」
「よいしょっと! もうちょっと待ってて、みさき」
「う、うん」
不安なのだろう。
私の繋いでいた右手を胸に抱えるようにして、立ち尽くすみさき。
「ふぅ、お待たせ」
「う、うん。ありがとう雪ちゃん」
またみさきの手を繋いで歩く。
もう少しで目的の店に着くというとき、向こうから背広姿の大人が、急ぎ足でやってくる。
腕時計をしきりに気にして、あまり前を見ていない。
危ない!
「ゆ、雪ちゃん」
咄嗟にみさきの手を引いた。
それがちょっと急過ぎたのか、みさきはその場に踏み留まるようにして抵抗する。
結果……
「うわっ!」
「きゃっ!」
男性とみさきは、歩道の真中で激突した。
衝撃で繋いでいた手が離れ、体重の軽いみさきはその場に尻餅をつく。
「シカクショウガイシャ」(4/9)
「気をつけろ!」
よほど急いでいるのだろうか。
信じられないことに、男性は尻餅をついたみさきにそう吐き捨てると、その
まま足早に歩み去ろうとする。
「ちょっと!」
思わず呼び止めようとするが、みさきに止められた。
「いいんだよ、雪ちゃん」
そういって手を差し伸べてくるみさき。私はその手を取って立たせてやる。
「さあ、早く行かないとお店閉まっちゃうよ」
笑いながらそう言って手を引くみさき。
私は……
「こんな時間に閉まるわけ無いでしょ、まったく」
また、言いかけた言葉を飲み込んだ。
「シカクショウガイシャ」(5/9)
昼時をだいぶ過ぎ、店は空いていた。
「点字のメニューのあるお店なんだって、店の人に言えば持ってきてくれるわ」
普段であれば、私がメニューを読んで、みさきの注文をしてやる。
でも今日は点字メニューのある店。 店員を呼び、自分が目が見えないことを
伝え、点字メニューを頼む。ただ、それだけのこと。
「ご注文はお決まりになりましたか?」
私は応えない。 私が応えないので、みさきが応対せざるをえない。
「あ、ま、まだです」
「それではお決まりになりましたらこちらのボタンを押してお呼びください」
「は、はい」
じっと黙って見つめる私に、みさきはちょっと膨れっ面で恨めしげに声を掛けてきた。
「雪ちゃん、いつもみたいにしてよ、お願い!」
冗談に紛らわせるように。 ちょっとおどけて私に手を合わせるみさき。
私は……
「……わかった」
また、言葉を飲み込んだ。
「シカクショウガイシャ」(6/9)
「みさき、ちょっと話があるの」
私がそう切り出したのは、食事を終え、みさきの家に着いた時だった。
玄関に入り、繋いでいた手が離れる。
「えっと、ごめん雪ちゃん、私この後ちょっと用事があって……」
もう長い付き合いだ。
私が何を言い出すのか、悟ったのだろう。みさきはばつが悪そうに、そう言った。
「聞きたくない」と。
無言のうちにそう言っていた。
私は……
「みさき、あなたわかっているの」
今度こそ、言葉を飲み込みはしなかった。
「やめて……」
みさきが弱々しく呟く。
私が今まで聞いた中で、一番力の無い声だった。
「あなたの目は、もう二度と見えないのよ」
「シカクショウガイシャ」(7/9)
痛い。
心が痛い。
「やめて!」
溜まりかねたように叫ぶみさき。
でも私の言葉は止まらない。止めるわけにはいかない。
「ずっとそうやって生きていくつもり?」
「やめて! 雪ちゃんやめてよぉ!」
みさきは裏返った声で叫ぶ。
「目が見えるように振舞って、ずっと私に頼って、これからずっとそうやって生きていくつもりなの? あなたは」
「どうして? 雪ちゃん、どうしてそんな酷いこと言うの?」
痛い。
胸の奥がズキズキと、痛い。
いつかは言わなきゃいけない事だった。
みさきが白い杖を持ち歩かないこと。
一人では決して出歩かないこと。
店で注文するときに、私にまかせっきりにしていること。
何より
目が見えないことを、知られたくないと思っていること。
「シカクショウガイシャ」(8/9)
誰よりもまず私が。
彼女の一番の友達である私が、言わなきゃいけないことだったんだ。
ずっと今まで、先延ばしにしてきた。
言わなきゃ、指摘しなきゃいけないことはわかっていて。
それでも、先延ばしにしてきた。
『一番の友達だから、みさきを傷つけたくない』
偽善だ。
そんなのは偽善。
本当はわかってた。
本当は、傷つきたくなかったのは私。
本当にみさきのことを思っていたのなら、私はすぐにでもこうするべきだったんだ。
『みさきを傷つけるから』
その言葉を、口実にして。
私はずっと、逃げてた。
一番の友達を傷つける事で、私自身が傷つく事から、逃げてたんだ。
でももう逃げるのはやめよう。
はっきり、言おう。
「あなたは視覚障害者なのよ、健常者とは…… 違うの」
そう言った途端、鼻の奥がつーんとして、喉の奥がカッと熱くなって。
涙が、溢れた。
「シカクショウガイシャ」(9/9)
「雪ちゃんに何がわかるの!」
「普通に目が見える雪ちゃんに、何がわかるの!」
バタン、と。
私の目の前で、扉が閉まった。
拒絶。
膝が崩れた。
閉じられたドアにもたれかかるように、私は嗚咽と共に呟く。
「ごめん…… みさき、ごめんね……」
痛い。
痛い。
痛い。
ココロが、痛い。
わかっていたことなのに。
覚悟していたことなのに。
涙と、ココロの痛みは。
いつになっても、止まらなかった。
<終>
お終いで。
次のみさき先輩支援に使おうかと思い、書いていたのだが。
気付けば、雪見先輩SSに……。
駄目なんだ、雪見先輩だけは駄目なんだよ。
だって相手がまこぴだから!(w
>MITUKI氏
辛いとわかっているのにそういう選択をしなければならなかった雪見の心が
伝わってきます・・・・・・。
でも、辛くても、そうする事が友情だと、思いますし、そうでなければなら
ない・・・・・・なんて健常者の戯言でしょうか(汗?
みさきが雪見の言葉の意味を考えて、立ち直ってくれる事を祈るばかりです。
大変、面白く読ませていただきました。
>50
むー。良い作品だと思いますが、このままですと
個人的にこのままではチトつらいので、
みさき先輩が立ち直ってくれる続編など
期待してしまったりなんだり。
ところで。氏はまこぴ陣営でしたか(w
さすれば、とりあえず作品を投下だけして
票はまこぴに入れてしまうというのは
いかがでしょうか。
>>41-49 作品には、表現や技術より大切なことがあると思います。
それは、"真実"がその作品に含まれているかどうかということ、
人を揺り動かす何かを持っているかということです。
が、その一方で、作品は、読み手というものを意識せねばならぬ存在でも
あります。
この作品はどうですか?
確かに、"真実"は含まれています。正直、心を揺さぶられました。
しかし、読み手の感情はどうですか? 読み終えた後、突然放り出され、
不安になっている、まるで作中のみさきのような読者の姿が見えますか?
現実の冷酷さを突きつけられ、何ら救いを提示されなかったことに呆然と
している人たちが見えますか?
出来ることなら拍手を、"よくやった、現実から目を背けず、よく書いた、
頑張った、素晴らしい"と、賛辞を贈りたい。
でも、この作品を読んだとき、この作品に宿る"真実"は、私にこう問い
かけてくるのです。
"ならばみさきはこれからどう生きるのですか? 誰が救いますか?
あるいは立ち直るのですか? それとも死を選ぶしかありませんか?
現実の厳しさはなるほどその通りです。ですがこの現実をただ
受け入れるだけが真実なのでしょうか。盲目の彼女は閉じこもるだけの
未来しかないのですか、どうかこの先を教えてください"
意義深い作品をありがとう。思わず引き込まれてしまいました。
もし可能なら、この続編を書いてください。よろしく、お願いします。
まあ、途中のことはMITUKI氏が書くかどうか知らんけど、
最後の結末だけはみんな分かってるんだよね。
皆さんありがとうございます。
今日はちょっともう限界なんで、明日、また続編については考えます。
お返事も明日に回させてください。ごめんなさいね。
>>55 もうしわけない。
読み返してみると、
>>53は、感想と言うにはあまりに感情的に過ぎました。
心を動かされる内容でしたが、だからといって「続編を」と要求するのは
分をわきまえない行動だったと思います。あらためてお詫びします。
すみませんでした。
>>51 ありがとう。
我々健常者は、真の意味でみさき先輩みたいな立場の人の辛さは判らない
のかもしれませんね。悲しいことだけれど。
>>52 続きは未だ迷ってます。何れにせよ、もうちょっと時間下さると幸い。会社
始まっちまったのが痛ぇ(泣)
まこぴ支援も仕事でパー。
>>53 名無しでSS討論スレ住人の私としては、氏に批評していただけるのは嬉しい
限り。多謝です。
あんまり作者のエゴをSS以外で表に出すとウザイだけだから一言だけ。
あなたがそこまで考えて下さったなら、私としては報われた。
>>54 最後の結末、あなたの考えを聞かせて欲しいと切に願う。
済まん、皮肉じゃないんだ。それだけは信じてほしい。
ちょっとだけ言わせてくれ。
最萌トーナメントも二回戦になってSS支援が活発になってきたんだけど、
本スレにここみたいなノリを持ち込むのは極力控えて欲しい。
「SS」投下自体に問題はない。感想も多いほうがいいだろう。
ただ、本スレのSSはあくまでも「支援」なわけで、「作品発表の舞台」ではないということだ。
職人側が感想に対してレスを返したりするのは、正直、見ててうざい。
「ここはSSスレですか?」なんて煽りが出てきてもしょうがないと思う。
過度の馴れ合いは極力控えるべきだ。ここはあくまでも「2ch」なんだから。
SSの質云々を言ってるわけじゃない。ネタスレなんだから、ヘタレSSでもいいと思う。
だが、聞いてもいない近況を述べられたり、職人同士で馴れ合うのはかなり萎える。
ここと直接関係ないけど、今のマルチスレに人がよりつかないのは
SSが問題じゃなく、「ここは本当に2chか?」と思わせるような
いきすぎた馴れ合いが原因であることは一目瞭然。
SS職人諸氏は「支援SS」という言葉の意味をもう一度考えて欲しい。
もうみんなわかってることかもしれないが、あえて苦言を呈させてもらった。
長文&批判レスで申し訳ない。これからも良質の支援を期待している。
>>58 それでは、今度から、感想は感想スレッドに書くようにしましょうか。
というか、本来は感想スレッドを使うべきだったんでしょうね……(鬱
提言有り難う。
言いにくいことを言わせてしまうようなことをして、申し訳ない。
>>59 >>58が言いたいのはトーナメント本スレにここのこれまでのレスのような雰囲気を
持ち込むなということではないか?
トーナメント本スレで職人が感想にレスするのはウザく感じるのは同意。
きびしいようだが、そういうのはあまり好ましくないと思う。
ここのスレは別にいいんじゃないかな。
過度の雑談をしなければ。
ん? このスレから誕生した職人がそちらで最萌えで馴れ合ってるということ?
最萌えデビューの職人がこちらにSSを書くことはあっても、
ここで生まれた職人が最萌えで馴れ合ってることはないと思うんだけど。
SS書き始めの人は、感想貰うのが凄く嬉しいから、ちょっと舞い上がっているんじゃないかな?
書こうかどうしようか迷ったんだけれど。
58の言いたいこと、わかる。当事者だったから。
七瀬戦、茜戦は正直、舞い上がってた。他者から見たら不快だったと思う。
今更だし卑屈と取られても仕方ないが、私自身のケジメとして謝罪する。
申し訳なかった。
今後はあのようなことがないようにするから、私の言動で不快な思いを
なさった方も、今後も支援は許容してほしい。
で、皆さんにもお聞きしたいのだが、支援に投下されたSSに感銘を受け
作者にメッセージを送りたいような場合は、どうすればよいのだろうか。
本スレでコテにて感想がまずいことは身を持って知った。
なにがし氏の言う「感想スレ」がトーナメント感想スレだとすれば、今の
あそこは集計各氏の打ち合わせ場所という色が強いだけに、躊躇われる。
(あくまで私見、私自身それが悪いことだとは思っていない)
ベストは無いにしてもベターは何か、意見をお聞きしたい。
葉鍵板での行動範囲が極端に狭いため、板全体が見えていない私がいけない
のであって、決して皮肉やあてつけの意図が無いことをご理解いただけると幸い。
こっちに書いてトーナメントスレにリンク張れば?
64 :
58:02/01/08 20:41 ID:PJMk8YQ7
言葉が足りなくてすまない。
SSに対する感想は本スレで多いにやるべき。
読んでもらわなきゃ意味がないSS支援だから、感想あるいは反響が
たくさんあれば、普段見過ごす人でも興味を持つだろうから。
それでこそ「支援」になる。
職人またはコテが感想をレスするのも個人的には上と同じでいいと思う。
が、職人同士だと内容について深く入りこんだ感想になりがちで
どうしても長文になってしまう。この辺が外から見て「馴れ合い」ととられるんじゃないだろうか。
本来、名無しと区別する問題じゃないのだろうが、職人及びコテが感想を書くときは
できるだけ短くまとめればいいと思う。コテ使用料ってことで我慢してくれ。
俺が言ってるのはあくまでトーナメントのことで、このスレについては今のままで問題ない。
ここは職人を育てるスレでもあるのだから、馴れ合うのが必然だろう。
65 :
58:02/01/08 20:50 ID:PJMk8YQ7
つまり、職人Aが投下したSSに名無しZが「よかったよー」と感想を書きこむ。
このZに対して職人Aがレスするのが問題ということ。
59氏はいつも、こまめに支援ひとつひとつの感想を述べているが
これは職人にとって大変ありがたいことだと思う。
どうかこれからも続けていってほしい。
>>62 すまんが正直ウザかったと言っておく。
でも、途中で気づいたようなのでそこは評価したい。
これからも支援がんばってくれ。
>>60 あ、こちらの表現が足らなかったようです。申し訳ない。
SS総合スレッドに投下されたSSについては、従来通り、
こちらに感想を書かせていただきます。
問題はトーナメントスレッドのSSに付ける感想なのですが、
感想がつくと、レスしちゃう作者さん、必ず出てくると思うんですよね。
ならいっそ、感想スレッドに感想を誘導してはどうかと思ったんだけど、
>>62 >>64 諸氏のご意見ももっともです。
>>63 氏の提案も興味深いのですが、感想はこちらで、とリンクだけ
書くのもなんか素っ気ないきもするし。
どうしましょうかね…。
>67
俺は基本的にトーナメントスレで感想を言っていいと思う。
問題になるのは、職人同士がトーナメントスレで感想を言い合う状態かと。
それが同陣営なら、尚更。
名無しさんの支援に感銘したなら、それを言う場所はトーナメントスレしかないし。
ただ、キャラスレが作戦本部になってるような所では、キャラスレに行って感想を言うのが
今のところベターだと思う。
そうすれば、少なくともトーナメントスレがコテのチャット状態でウザイ状態になることは
避けられるし、それに普段常駐していないコテも試合の時はキャラスレに顔を出しているだろう。
キャラスレで馴れ合うとサロン化と揶揄されるが、それは試合の日だけの事だと思われる。
ここの住人の職人さんやここのROMの人、支援経験が豊富な職人さんとかなら、そんなに心配
する必要はないと思う。
まあ、そういう人達も含めて支援職人達がそういう状態になってるのを見かけたら、軽く注意して
キャラスレに誘導するとかすれば良いのでは?
そう言えば、以前スレ建て相談スレで最萌支援職人控え室の案が出てたけど、そういうのが
あれば、こういう問題はなくなるかもね。
あの時はサロン化するのがオチかもしれない、と言うことで否定されて建たなかったけど。
建てる必要があるかどうかはともかく、そういうのがあれば気兼ねなく感想や批評が言えるかも
しれない。
再度相談しても否定されるかもしれないが、一考の価値はあるかと。
スレ違いな意見&長文失礼しました。
むしろ、最萌支援職人控え室というサロンスレを立てることによって、
トーナメントスレやキャラスレのサロン化を防げるかもしれないですね。
とか、思ったりしますが……。どうでしょうなあ。
(ちなみに、以前提案した者の一人だったり)
集中的に荒らされることになると思われ……
根本的な問題は、2ちゃん、つーか葉鍵板初心者が
そのままトーナメントに流れ込んでくるところなんだよね。
こればっかりはどうしようもない。
昔に比べると煽りも減って、空気読めない人が(これは初心者だからしょうがない)
そのまま放置されて、こういう状態に(;´Д`)
まあとにかく、これ以上トーナメント関係のスレはたてないほうがいい。余計に刺激するだけ。
感想は本スレでOKかと。
とりあえず、俺はNIC氏マンセーヽ(`Д´)ノ
と叫んどく。
×「・・・」
〇「……」
74 :
とっとこ名無しさん:02/01/10 23:00 ID:4VKTAgXW
うーん……最萌えで支援投下させてもらってる者ですが、2ch激初心者故に(言い訳)
上記のような感想への感想を書いてしまいました……スマソ。以後気をつけるです。
>>74 お気になさらず。私も感想にお礼とか書いてましたし。
お互い、次から気を付ければ良いと思います。
また楽しいSSを書いてください。
まあ、あくまでトーナメントは
「キャラへの愛を支援という形で表す場所」
であって、
「自分の作品を発表する場所」
ではないことさえ常に念頭に置くように心がければ、全てOKかと。
正直、毎試合毎試合出てきてSS書いてる人に対しては、
「お前応援したいんじゃなくて、ただ単に自分のアピールしたいだけちゃうん?」
とか思ったり思わなかったり。そういう人同士でレスのやりとりとかされると特に。
あ、無論、SSを読んでもらいたいって思うこと自体は問題なっしんぐ。
SSスレに書いた場合の30倍くらいの注目を浴びるチャンスなんだし。
要は、応援と自己アピール、どっちが主(に見える)かってことを配慮すること。
これ重要。
「空気を読め」は場合によっては煽り文句でも何でもない、と。
>>76 の言は正直、身に染みた。
まったくもって仰る通り、自己顕示はサイト上でしなさい、ということ
ですな。
土曜日はまた休日で、かつ瑞佳支援にまわろうと思っているので、今度
こそはバカやらないように注意しようと思いますですよ。
78 :
とっとこ名無しさん:02/01/11 23:13 ID:tQs0fbtQ
SS投稿させていただきます。みさき先輩のほのぼの18禁。
極端に長いのは愛嬌と言うことでよろしく(何
卒業してはいるものの、オレと先輩は月に一回ぐらいは高校に遊びに行った。
なにせ先輩の第2の家のような場所だ。
澪に会いに行ったり、学食で新たな伝説を築いたり、割とやりたい放題だった。
私服で来るわけにもいかないので、制服を着込んでいる。
先輩は「意外とバレないものだね〜。」と言ってるが、まず間違いなくバレてる。
そんな細かいことは気にも留めず、その日の5時間目、オレと先輩は屋上にいた。
「そろそろ暖かくなってきたね。」
「そうだな。」
もう六月なんだな……
グラウンドで行われている体育の授業の声を聞きながら、ぼんやり先輩を見ていた。
今では、制服の先輩ってのも貴重な姿だった。
先週20になったばかりだが、見た感じはアルバムに載ってる在学時の姿とあまり変わらない。
「……どうしたの?」
黙っているオレを不思議に思ったのか、先輩が尋ねる。
「いや、ただみさき先輩に見とれてただけだぞ。」
「わ、浩平君が恥ずかしいこと言ってるよ〜。」
事実だから仕方がない。
「……なぁ、先輩。」
ふと、一つの欲望が目覚めた。
「なに?」
「しよう。」
「………………えーーーーーーーっとぉ…………」
ストレートすぎたのか、十秒以上考え込んだ。
が、オレのいつもの行動から理解したのだろう。
ボッと顔を赤くする。
「あ、あの………ここで?」
「ああ。ここで。」
「えっと、すぐそこに私の家があるから、そこで、とか……」
オロオロとして、なんとか回避しようとするみさき先輩。だがオレ相手には何の意味もない。
「無理だ。待てない。」
「あ、あの、その、何もこんな所でしなくても……」
「ここでなきゃ嫌だ。それに教室も屋上も大して変わらない。」
「変わるよ〜。」
「大丈夫。ここなら滅多に人は来ない。」
「………ふぇーん。」
諦めたのか、情けない声を上げる。
早速みさき先輩を抱き締め、唇を求めた。
「んっ……………」
すぐに先輩の方から舌を絡めてくる。
本人は絶対認めないが、どうやらオレの一年間の不在のせいで相当溜まってるらしい。
一緒に寝るとき、毎回毎回貪欲に求めてくる。
「は……んぅ………」
そのまま息が続かなくなるまで舌をしゃぶり合った。
「ふ…………ぅ……」
口から透明な糸を引きながら、満足そうに息を吐いた。
オレは先輩の後ろに回り込み、制服の裾に手を入れた。
そしてブラジャー越しに胸を愛撫した。
「ぅ………なんだか裸の時より恥ずかしいよぉ……」
緩慢な刺激を受け、むず痒そうに身をよじる。が、そのうちすぐに艶っぽい溜息を吐き始めた。
「は……ゃ………ん………くすぐったいよ……」
首筋をそっと指でなぞると、溜息はますます深くなった。
「く……ふ…………なんだか浩平君、痴漢みたいだよ〜……」
ちょっと頭に来たので、ブラジャーの裏に手を滑り込ませ、突起を強めにつねった。
「ひゃぅっ!? ……こ…へいくん……いきなりは……ズル……っあ!!」
親指と人差し指で、固くなった乳首を刺激し続ける。
「ふぁ……! ち、ちょっと痛いよ、浩平く…………ん…ぅ…っ……!」
「どうせオレは痴漢だからな。」
「あふ………ち、違っ………あっ!! さっきのは……冗談だったんだよ……はぁっ…!」
形が変わるほどにみさき先輩の豊満な胸の感触を楽しむ。
「やっぱり先輩って胸大きいな……」
「やぁ………は……ぁ……」
口の端から僅かに唾液が溢れている。
そろそろ別のところも責めてみるか。
そう思い、制服から出した手をスカートの中に差し入れる。
「……っ!!……浩平君………!」
「やっぱり濡れてるな……先輩。」
「…………ふぇ……」
半泣きになってぶんぶん首を振っている。
「いや、否定されても……」
ショーツの中に指を入れ、それを少しすくい取って先輩の頬に塗りつける。
「ほら、こんなに。」
「うー………」
羞恥心から顔を朱に染める。
「浩平君、意地悪だよ……」
「ああ。よく言われる。」
そう言って、先輩の正面に回ってしゃがみ込む。
「……浩平君?」
とりあえずショーツだけは邪魔なので脱がせておいた。
「わっ………!な、何するつもりなの……?」
「エッチなこと。」
「………ふぇーん。」
スカートの中に顔を突っ込み上を見上げると、暗い中に先輩の秘裂が見えた。
少し首の痛い体勢ではあるが、そのまま割れ目を舌でなぞる。
「ふぁ……!?」
先輩の脚がよろけ、先輩の股がより強く顔に押しつけられる。
「きゃっ……ご、ごめんなさい……」
律儀に謝って、よろけながら立ち上がるみさき先輩。
「ちなみに、次からは座り込んだりしたら罰ゲームだぞ。」
「ば、罰ゲーム……?」
不安そうな声が上から聞こえる。
「すぐにわかる。」
オレはクンニリングスを再開した。
「ひぐっ………ん……! あっ…………!!」
過剰なほどに反応が返ってくる。演技でないのは止めどなく溢れてくる液体でわかるが……
次第に奥の方まで舐め上げていく。
「こ……浩平君……なんだか熱いよ…………っあ……!」
「どこが?」
「い、言わないよっ………ふぁ……! もうちょっと……優し……ひぅ…っ!」
太股を零れる筋も舐め取りながら、指で割れ目を押し広げる。
「はぁ……ふ…ぁ……! ……ひっ…ぐっ……!」
先輩の息づかいが荒くなってきて、脚が小刻みに震え始める。
「先輩……もう限界なのか?」
「……っ……ぅ……! こ……これ以上されたら……ぁ……!」
脚がガクガクと震え、溢れる愛液の幾筋かは靴下まで濡らし始めた。
「も……もう……ふぁ……ぁぁぁぁーー!!!」
先輩の身体がガクンと崩れ落ち、視界が開けた。
尻餅をついた先輩が、紅潮しきった顔で全身を震わせている。
スカートにじわじわと染みが広がっていく。
まさかこんなにも簡単にイくなんて思ってなかった。
「ふぇ………うくっ……」
目元を拭って恨みがましそうな表情をする。
「浩平君のえっち……」
「痴漢だから仕方がないな。」
「……うー。」
「お詫びに拭いてやるから。」
「わわっ、ショーツで拭かないでよっ!」
「どうせ湿ってるんだから同じことだろ。」
「ふぇ……」
「じゃ、罰ゲーム始めるか。」
立ち上がってズボンのジッパーを下げると、すっかり固くなったモノを出した。
「え……?あの、罰ゲームって……まさか……」
「口でしてくれ。」
「……うー……やっぱり……」
目の前にある男根から顔を背ける。
「……いっつもしてあげてるのに……」
「だから今日は趣向を変えてみる。」
「趣向って……? ……んぅっ!?」
オレは先輩の頭を掴み、口の中に強引に押し込んだ。
突然口の中に異臭が広がって、先輩は子供がいやいやするように首を振った。
それすらオレにとっては快感だ。
「先輩の口の中、あったかいな。」
唾液が溢れていた先輩の口の中は予想以上に気持ちよかった。
そのままゆっくり腰を動かす。
先輩はしばらく首を振って抵抗していたが、すぐに諦めて舌を使い始めた。
「んっ………ふぅ……」
頭を撫でると、先輩は涙を浮かべながらも嬉しそうに目を細めた。
……この人、やっぱり悦んでる。
モノに先輩の舌が艶めかしく絡みつく。
この前、ここ数ヶ月で随分上手くなったと言ったら「うー。」と拗ねたのを思い出す。
「先輩……そろそろ、出すぞ。」
「ん……! ――っんーーー!」
いつもなら顔などに出すが、それじゃ帰るときに面倒だと思い、口に直接出した。
口から肉棒を引き抜くと、先輩の口から少し白濁液が零れた。
「ぅ……ゲホッ! の……飲んじゃったよ……」
「美味かったか?」
「苦かったよ〜。」
言いながらも、零れた精液を指ですくい取って口に運ぶみさき先輩。
「でも、浩平君の味がするよ。」
「どういう味だ……それは……」
「秘密だよ。」
口の回りをベタベタにしてるが、先輩は意外と嬉しそうだった。
「あ、これ飲んだら妊娠しちゃったりするのかな?」
突然慌てだした。
「先輩、保健の時間寝てたろ。」
「え?なんで浩平君が知ってるの?」
不思議そうに訊ねてくる。
……はぁ。
「これじゃ罰ゲームって感じがしないな……」
「あ、あれってズルいよ。私が勝つ条件がなかったもん。」
バレた。
「まぁ先輩もオレも気持ちよかったからよしとしようか。」
「よくないよっ。」
「しかしオレが戻ってきてから、敏感過ぎだぞ。どうかしたのか?」
先輩は「……うー。」とうなった後、白状した。
「……だって、浩平君がいない間一度もしてなかったんだもん。」
「一度も……って、自分でしたことないのか?」
「うー……だってよく知らないし……見えないからちょっと怖いんだよ……」
「そ、そんなことないよっ!」
無視して先輩を背後から包みこんだ。
「え?」
オレはへたり込んでる先輩の腕を取り、それを所々染みのできたスカートに入れさせた。
「な……何してるの、浩平君?」
「いや、先輩に正しい自慰のやり方を教えてあげようと思ったんだ。」
「……ふぇーん。」
スカートを完全に捲り上げ、先輩の指を湿った秘裂の上に押し当てた。
「ぬ、濡れてるよ……」
「濡れてるな。」
そのまま指を挿入させる。
「は……ぁ……」
唇を噛み締め、喘ぎ声を殺そうとしている。
けど、一回イッた直後でますます敏感になっている先輩にそんなことができるはずもない。
半分沈めた指をゆっくり円運動させると、すぐに声が漏れ始めた。
「……はっ……ぐ…………あっ!! あ……ふぁ……っ!!」
「じゃ、一人でやってみてくれ。」
「はぅ…………う、うん……」
手を離し、先輩の正面に回った。
「こ、浩平君……見るの?」
「当たり前じゃないか。」
「うー………わかったよ……」
俯いて呟くと、スカートの中の手を、今度は自分で動かし始めた。
「ふぁ……ぅ……! ……あふ……ぅ……ん……」
余った方の手で自分の胸の膨らみをいじっている。
随分と飲み込みが早く、見ていて楽しい。
「あっ……う……!気持ちいいよぉ……」
最初はクチュクチュとしていた音が次第に大きくなり、しまいにはグチュグチュとなっていった。
スカートの中はすっかり先輩の愛液で水浸しになっていた。
それに比例して、先輩の指の動きも激しく、大胆になっていった。
「……く……はぁ……ぁぁ……! ふぁ……ぁぁぁっ!!」
とうとう両手の指を使って膣の中をかき乱し始めた。
それから一分と経たないうちに先輩は達した。
「―――っ! はぅ…………あぅぅ……! ふぁぁぁぁぁ!!!」
ビクンビクンと身体を痙攣させ、力が抜けたように床に倒れた。
「……大丈夫か?」
先輩の顔をのぞき込むと、初めて見るほど淫乱な表情を浮かべていた。
「ふぁ……ぅ……気持ちよかったよ……」
まだゆっくりと秘裂をいじっている。
「可愛かったぞ、先輩のオナニー。」
「そ、そんなこと言わないでよ……恥ずかしいよぉ……」
「その割には相当に大胆だったな。」
オレは先輩の腰を抱えた。
「……え?え?」
「いや、先輩のあんな姿見たら欲情してきたんだ。」
「ちょ、ちょっと待って……私、まだ……あっつっ……!」
膨張したモノが先輩の中に入っていく。
ぐしょぐしょになっていた先輩の膣は、何の抵抗もなくオレを受け入れた。
「……先輩の中、凄いことになってるぞ。」
「ふぇ……そんなこと言わないで……く……は……ぁぁ……!」
結合部から絶え間なく流れる愛液は、先輩の腹から胸へトロトロと流れていった。
……上着の方にまで染みができてしまった……
「ひぅ……っ! も…もうダメ……! 私……ぁっ…………はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
過剰なほど敏感になっている先輩は、挿れてから2分と経たずにイッた。
その絶頂の最中にも、オレは動きを止めない。
「っふぁ………! と、止めて……! へ…変になっちゃいそうだよ……! ふぁ……あぁぁっ!!!」
激しい痙攣をしながらも必死に逃げ出そうとしているが、オレの方がよっぽど強い。
「みさき先輩の中……凄い気持ちいいぞ。」
「気持ち……いいけど……!これ以上されたら………私………!」
口の周りを唾液で、上半身を愛液で汚した先輩は息も絶え絶えになっている。
「ふぁぁ……っ!……やだぁ………ま、またイッちゃ………ひっ…ぅぅ……!」
「オレも……もう出る……」
「ひゃぅぅぅっ!! 浩平君……こうへいくんっ…………!!」
避妊なんて考えもせず、オレは先輩の中に精液を注ぎ込んだ。
「……先輩、大丈夫か?」
長い髪をあちこちに広げ、大の字になって倒れている先輩に話し掛ける。
「…………」
返事はなく、肩で息をしている。
……ヤりすぎたかな……
とりあえず、気絶してないか確かめるために、先輩の陰核をつまんでみた。
「………っ!あっ!!」
激しく身をよじって反応した。
「なんだ、起きてるじゃないか。」
さらにクリトリスを刺激する。
「やめて……も、漏れちゃう……」
……漏れる?
「あ、あの……私、ちょっとトイレに……」
「……なるほど。」
それならやることは一つしかない。
「手伝ってやるよ。」
「……手伝うって……?」
先輩の後ろに座り、だっこするように抱える。
前に行ったり後ろに行ったり忙しい。
「浩平君……?」
「ジッとしててくれ。」
意外と軽い先輩の腿を持ち、小さい子におしっこをさせるようなポーズを取らせる。
先輩は狼狽しながら逃れようとする。
「こ、浩平君……まさか……」
「ああ。先輩がお漏らししてるところを見たいんだ。」
「い、嫌だよっ!」
「……嫌って言われてもな。」
言いながら先輩の上着のボタンを外していく。
「………」
制服の前をはだけさせ、ブラジャーをずらす。
予想通り、さっき交わったときの愛液にまみれていやらしく光っている。
それを音を立てて揉みしだく。
「やだ……恥ずかし………!」
左右の胸を交代交代に責める。
「や……やめて…!本当に出ちゃ……ふぁぁっ!!」
本当に出させようとしてるんだから仕方ない。
先輩の顔の赤みはどんどん増していき、反応も顕著になっていく。
「みさき先輩、可愛いな。」
「こ、こんな時に言われても嬉しくないよ……!」
このままじゃ結構時間がかかりそうだ。
そう思い、再度先輩の腿を持って、立ち上がった。
「……っと、食欲のわりにはそんなに重くないな。」
「こ、今度はなに……?もうやめよ………ひぁぁっ!」
涙目で抗議してくる先輩の秘裂に、再度肉棒をねじ込む。
抱えたまま、激しく上下に動かす。腕は疲れるが我慢できないほどじゃない。
「くふぅ……!はぁ……っ!ふぁぁ……!」
全体重が結合部にかかり、快感と羞恥に悶えている。
「いや……我慢……できな………ふっ……えっ……!」
先輩が絶頂に達して膣が収縮する。
同時に、別の穴から薄黄色の液体が噴き出て、床をピシャピシャと叩いた。
「み……見ないで…………!!」
「見る。」
「浩平君……っ!」
やがてそれが止まるまで、失禁する先輩を見ていた。
性器を引き抜き、先輩を地面に下ろす。
「………は……ぁ……」
真っ赤になって震えている。
「酷いよ……」
ぽつりとそう言ったが、そんなに怒っているようには聞こえない。
「もうお嫁にいけないよ〜。」
「オレがいるから大丈夫だろ。」
「……そ…そうだけど……」
「ところでな、先輩。」
ビクッと震えて後ずさる。
なんつー反応を。
「……オレってそんなに信用ないのか?」
「あたりまえだよっ!」
「今さっき、まだ出してないのに終わったから、かなり中途半端な感じで。」
「……それで?」
「もう一回。」
「……ふぇ〜ん、やっぱり……」
「その代わり、方法は先輩に任せるから。」
「……うー。」
しばらく真剣に悩む先輩。
数十秒後、顔を上げて消え入るような声で言う。
「じゃあ…………………口で。」
「…………」
「…………」
「……先輩のエッチ。」
「……絶対に言うと思ったよ〜。」
悲しそうに俯く。
確かに、何と答えても言うつもりだったが。
「わかったわかった。先輩はフェラ好きなんだな。」
「違うよっ。」
抗議する先輩はさておいて、とりあえず男性器を先輩の顔に寄せる。
「えっと……ここかな?」
手探りでそれを探し当て、根元を握る。
「それじゃ………ん……」
舌を伸ばして、それを優しく舐め始めた。
同時に手をゆっくりと動かして全体に刺激を与えてくる。
「うー……ちょっと目に入っちゃったよ……チカチカするよ〜。」
顔にかかった分を拭って、愛おしそうに舐め取る。
「みさき先輩……今の……」
なんだかもう全部出し切ったという感じだ。
「浩平君がさっきから意地悪なことばっかりするから仕返しだよ。」
えへへ、と笑って言う。
「……まぁ、気持ちよかったからいいけど。」
「うん。」
「今日はこれ以上出ないな……」
それにしても……
「先輩……その状態でどうやって帰るつもりだ……?」
「え……? わわわ〜〜!」
初めて体中に付着した粘液に気付いたらしい。
「わ……服にまでこんなに……」
「やっぱり後先考えてなかったな……」
「……ふぇ〜ん。」
「顔中汚れたみさき先輩ってのもかなり可愛かったけどな。」
「嬉しくないよ〜。」
情けない声で言う。
「何かで拭くにしても……こりゃ跡が残るな……」
「どうしよう……」
小動物が毛繕いするように髪や服に付いた液体を取っている。
「人通りが少なくなるまでここにいるしかないな。」
「うん……ごめんなさい……」
しゅん、と肩を落とす。
「まぁいいか。これで気兼ねなく先輩にいたずらできるし。」
言って、先輩の剥き出しの陰部に指を添える。
「ひゃ……ちょ、ちょっと……もう出ないって……!」
「ああ。でも指なり舌なりで弄んでやるから心配しなくていいぞ。」
「……ふぇ〜〜〜ん。」
結局……
「じゃ……暗くなってきたし、帰るとするか。」
「ふぁ…………」
「って……先輩、大丈夫か?」
「大丈夫じゃ……ないよぅ……」
ほとんどずっとイきっぱなしだった先輩は、すっかりへなへななっていて、オレがおぶって帰ることになった……
続く(ぉ)
>>79-94 な、長……(罪悪感 なにげに17分割で直死っぽさが素敵とか(何様)
18禁は書き始めたばかり(つーか二作目)で稚拙ですので、辛口の感想くださると幸いチックです。
あ…(2)が(1)になってる……鬱……
96 :
代理:02/01/11 23:29 ID:xD9RXKJe
……あれ?書き込み失敗してました?……スマソ(号泣
「んっ……浩平君……」
「やっぱり先輩、上手いな……」
「……うー。」
先端だけでなく全体を、舌と唇を使って舐めている。
どうも見えない分大胆にできるようだ。
「ん……んっ……」
さっきまで不満そうだったにも関わらず、やっぱり嬉しそうだ。
……って、オレのせいか。
そんな先輩を見ていると、すぐに快感の波がやってきた。
「先輩……そろそろ……」
「うん……」
返事はしたが、先輩は舐めるのをやめない。
「お、おい先輩……?」
我慢しようと思ったが、とてもじゃないが耐えられることじゃない。
「っ……!」
先端がぐっと膨らんだ直後、先輩の顔中に白濁液がかかる。
「ん……ぅ……」
それでも先輩は止まらずに舌を絡め続ける。
「せ、先輩……もういいって……」
断続的な快感が続き、多量の精液は先輩の顔を汚し尽くし、既に髪から服にまで飛び散っている。
それが止まるまで先輩は奉仕を続けていた。
ハァハァ(;´Д`)
>>95 良い、と思う。
が、なんというかその、終始二人の間の空気がらぶらぶなままなのが刺激に欠ける
というか…。
時には険悪になったり、破局を迎えそうになった方がひやひやできてスリルが
あったんじゃないかと思う。
このSSの中のみさき先輩って、ひたすら押しに弱いイメージがあるので、そこが
もの足りないかなと感じた。
と言っても、決して出来が悪いわけじゃないんだよな。
読後感は悪くないんだけど、深く心に残るものがないというか…。
ちょうどこのスレ内のMITUKIさんの「シカクショウガイシャ」と対象的
な感じだった。(MITUKIさん、引きあいに出してすみません)
俺が即レスを返しにくかったのは、ぱっと見で特に悪い点が見あたらなかったから。
余計なお世話だと思うが、他の人もそう感じたのかもしれない。
いったんここで区切ります。
>>101の続き
で、ここまで書いといてなんだけど、この「刺激に欠ける」ってのはあくまで
俺の感想なのであてにはならないかもしれない。
初めに「ほのぼの18禁」って断っているわけだしなあ…。
こういう空気が好きな人にはたまらないSSだと思う。
なんか、欠点ばかりつつくような感想になってしまったが、これだけの量の文章を
最後まで書けるってのは誰にでもできることじゃないんだから自信を持て。
あと、
>>86の6行目、なんか違和感があるんだが?
む、なんか偉そうだな、俺。
まず自分の文章の反省をしなくちゃ…。
>>101-102 どうも。
自分の中では先輩は押しに弱いというイメージがあるもので……(いわゆる『強さ』とは別に)
で、破局とかスリルとかは一番苦手なジャンルであります。
とりあえずこっち系は初心者なので当たり障りのないものを書いたのが裏目に出やがりましたかね。
……修行してきます。
>>86の6行目
あ…文章抜けてる…鬱だ氏のう……
>>79-98 明るく楽しく濃くHという観点から見る限りは、かなり良い。
個人的には80点を付けられる。
人によってはこれでも濃さが物足りないという見方はあるだろうが、
純愛系としては大半の人が満足できる濃さがこのSSにはある。
ほのラブ…というにはちょっと疑問だが……。
文章に関しては、非常に読みやすい。
心理描写は少なめだが、作品の性質上しょうがないだろう。
ただ、
>>89の19行目が少し分かりにくい。
浩平の行動なのか、みさき先輩の行動なのかが疑問。
あと、これは個人の好みだが『。」』が少し気になった。
>>104の続き
ただ正直、次に書くときはエロシチュやキャラスレのほうが良いと思う。
えろ小説としてだけみる限りは高評価を受けられても、
小説としてだけ見たら、確かに心に残るものが少ない。
(どっちが良い悪いというのではなく、作品の性質が違うだけ)
実際問題、このスレは小説的な観点から見る人が非常に多い。
貴方が今のままの作風で行くなら、正当な評価は受けにくいだろうと思う。
スレを移動するか、別のスタイルにも挑戦することを進めたい。
アイロニカルな見方かもしれないが、
ここで高評価が受けられるのは、心理描写が多く上手いシリアス系がほとんどだ。
あとは、ウィットが上手くきいたギャグ系が僅かにあるだけだろう。
正直、今までのスレを見る限り、ほのぼの系はかなり評価が低くなりがち。
シリアス系でも、心理描写の少ない淡々としたものや、
散文調のものは何故だか非常に評価を受けにくい。
嫌な言い方だが、ここで高評価を受けようとするのなら、
シリアス系で心理描写を書くのが大好き! …な人ではないときついと思う。
>>105 「高い評価を受けたいがために書く」のではなくて、
「書いた物を評価してもらいたい」のでは?
まず創作ありき、だと思うんですが。
>>106 正当な評価をされなくても?
『書いたものを評価してもらいたい』
確かに、これは正しい。
高い評価を受けるために小説を書くのではなく、
好きだから小説を書くのが本来正しいものなのだろう。
だが、高い評価を受けたいと願うことは決して間違っていない。
そして、自分が受けた評価が正当でないと思うのなら、
自分をもっと評価してくれる場所に行くべきだろう。
どんな評価でも甘んじて受けいれるべきだという意見は傲慢だ。
客観的に見れる読者など誰もいない。
主観が必ず入る評価が絶対に正しい…と言うことこそ傲慢だろう。
(読者の評価を無視して良いといっているわけではない)
読者が作品の質を評するように、作者が読者の評価の質を評しても良いのでは?
だから、その評価が正しくないと思うのなら、
ちゃんと評価をしてもらえると思うところに行った方が良い。
私はそう言いたかっただけだ。
そして、私はここのスレは前述のとおりの評価を下しやすいと見た。
心理描写主体のシリアス系が得意な人なら良いが、
それ以外の人にはこのスレで書きつづけることは本人にとって害でしかないと思う。
だから、スレを移動するか、作風を変えることを勧めた。
まあ、これはあくまで私の考えだが……。
>>104-105 まぁ別に18禁専門ってわけじゃないんですが……確かにスレ違いチックかもしれません。
とりあえず高評価でなくとも、短所長所がわかれば自分の場合満足ですね。
次はシリアスでも書くとします。的確なご意見サンキュです。
>>105 >アイロニカルな見方かもしれないが、
>ここで高評価が受けられるのは、心理描写が多く上手いシリアス系がほとんどだ。
というコメントを見て、ふと昔のことを思い出した…。
ある限られた空間で特定ジャンルが一線を超えて優勢になると、
他のジャンルは自然に淘汰されてしまう。
それというのも、他のジャンルに身を置く者にしてみれば、
その場に根付くより、新天地を探す方が容易だからだ。
かくして特定ジャンルが圧倒的な寡占状態になると、
今度はそのジャンルの中で競争が起こるようになるが、
そうした競争は「より純度を高める」方向に進み勝ちである。
自分たちは正しく努力しているつもりでも、外部からその場を
眺めたとき、神学的な論争や、抽象的表現を繰り返して
いるようにしか見えない場合がある…。
このSS総合スレッドはまだそこまでにはなってないとは思うけど、
気を付けないといけないかも……。
>>106 >「書いた物を評価してもらいたい」のでは?
>まず創作ありき、だと思うんですが。
そりゃそうなんですが、好意的でない(と思われる)場所に、
大切な我が子を送り出す親はおりますまい…。
色々とお話中かと存じますが,SS透過させて頂きます.
今暫く書き込みのほうご遠慮願えれば,と.
俺が敷布団、長森は掛け布団を持ち、我が家の階段を登る。
俺の部屋に入り、布団ベッドの骨格の上に戻した。
「ふぅ、一世一代の大仕事だったな」
完成したベッドに座り人心地付く。
「でも、このベッドはお布団を載せるだけだからお布団干し楽な方だよ?」
ふむ、確かにそうなのかもしれん。
アルミ骨格の上に布団をどかっと乗っけるだけ、布団を干すのも戻すのも簡単だ。
「然し疲れたもんは疲れた」
そう言って布団に突っ伏し、掛け布団に包まる。
………ぬぅっ、掛け布団も敷布団も、前より三倍以上(当社比)はふかふかだ。
やるな長森、俺の反対を押し切って干しただけの事はあるって訳か。
“俺があっちに行ってる間”は干してなかっただろうし、まぁいい機会だったのかもしれない。
「あ、いいなぁ。私もふかふかしたい」
長森も俺の隣に入り込む。
ふっくらと仕上った布団に満足そうなあいつの顔。
俺の顔とその顔まで、三十センチと少し有るか無いか。
なるほど、確かに住井の言ってた通りこいつは可愛い方に属するんだろう。
俺も惚れた何とかではなく、可愛いと思う。
が一方で、矢張り変哲ない無難な顔だと言う感想も変わらなかった。
それも単に俺が見慣れてるだけなんだろうか。
「どうしたの?難しい顔して?」
最悪のタイミングで目が合ってしまった。
幾ら俺でも『まじまじと惚れた女の顔を観察してました』などとは言えない。
まして二人で一つの布団の中のこの状況。
「いや、労力の割にはふかふかになってないと思ってただけだ」
「そんなことないよー、こんなにふかふかだもん」
顔を布団に埋めて主張する。
拗ねるように言っているが、内心は
『浩平ったら、またあんな事言ってるよ』
と微笑んでたりするんだろう。
衆人環視の教室で告れても、こういうシチュエーションは駄目とは………俺も意外と初心なのか?
「もう疲れたから寝る」
「未だ夕方だよ」
確かに時計の短針は未だ下り道。
然し、この気恥ずかしさから逃れるには最早睡眠しかあるまい。
いや、睡眠しかないって事は無いんだろうが手早いし寝るの好きだしな。
ただ単にいつもどおり長森を困らせたいってのもある。
「いいんだ、俺は寝るぞ」
そう強く宣言して目を閉じる。
我が親友たる睡魔君は、俺が呼べばすぐさま駆け付けてくれた。
友達甲斐のある奴だ。
間も無く、段々と意識が閉じ始める。
そんな中、ふわりと俺を包む何か。
暖かく柔らかく、懐かしい匂いがした。
あぁそうだ、これは長森の匂いだ。
一年間嗅いでなかったんだな、それまでは毎日の様に嗅いでたのに。
腕に擁かれたまま、長森の体に引き寄せられる。
母親に抱かれる子供の様に胸元に顔を埋め、頭をゆっくりと撫でられる。
甘くて落ち着かせる、それでいて誘惑し引き付ける、そんなかすかな香り。
心地よい香りと包み込む柔らかさに身を委ねる。
「なぁ瑞佳………」
「なに?」
「ぁぃι……………やっぱ牛乳臭いな」
「あはは、そんなこと無いもんっ」
あいつのあの目は解っている目だ。
--FIN--
>>111-113 長森らしさと浩平らしさが炸裂してますね。
敢えて苦言を呈するなら、「矢張り」「衆人環視」など、硬い表現が混じってるのが気になりました。
少なくとも、浩平の言葉としては合わないかな、と。
ほのぼのっぷりは素敵ですけどね。
……偉そうなこと言ってますね……
いきなり違和感を感じるような硬い表現ってもの鍵系主人公っぽいような気もする。(使いすぎなければ、か)
まあ、「矢張り」、「然し」、「最早」等は某板某コテを感じさせ訳であるが(苦笑
何故か2ちゃんの果てでも通用する某研口調(w
頻繁過ぎのカキコ申し訳ありませんが、みさき先輩支援の最後に放った奴の加筆修正版を落下させます。
今度は心象描写オンリー、かな? ……なんて極端な(汗
夕焼けの屋上で初めて会ったときから、あ、本当にいい人なんだなって思ってたよ。
少しひねくれてて、ちょっと寂しそうで、それでもきっと優しい人だなって。
目が見えないって分かった後も、すぐに普通の女の子として扱ってくれた。
みさきちゃんって呼んでもらえなかったことだけが、今でもちょっと残念かな。
ほんの少し言葉を交わしただけ。でもあの時から、私は浩平君のことを好きになってたよ。
もちろん、その時は友達としてだけどね。
次の日もまた会えた。今度も普通に話してくれた。そんな人はとても少ないけど。だから、嬉しかった。
あの日掃除をサボって本当に良かったよ。雪ちゃんには悪かったけどね。
そしてまた次の日。競争の約束をしてて、廊下でぶつかっちゃった日。
ぶつかって黙ってた相手が浩平君だって分かって、悲しかった。
浩平君も私のハンデを面白がってると思って。
今までそんな人は沢山いたけど、今度は本当に悲しかった。
おかしいよね。会って二日しか経ってなかったのに。
この人はそんなことしないって思いこみがあったんだと思う。
でも浩平君は心から謝ってくれたよね。聞いてるこっちが気の毒になるくらいだったよ。
だけど罰はちゃんと与えなきゃって思って、いつか仕返ししてあげることにした。ただの悪戯心だったんだよ。
それから、学食で一緒にお昼ご飯食べたよね。
あの日はマラソンの後であんまり食べられなかったけど、なんか驚いてたね。
確かに他の人と比べるとちょっと量が多いかもしれないけど。食べ盛りだからね。
そして、澪ちゃんに会った。
雪ちゃんから喋れない後輩がいるってことは聞いてたから、本人だって知ってちょっと驚いた。
素直でいい子だよね。
私は直接話をしないと相手のことが分からないって思ってたけど、澪ちゃんは雰囲気だけでいい子だって分かったよ。
テスト期間のときは図書室に行ったっけ。
浩平君は初めてって言ってたけど、きっとあの後も行ってないんだろうな。
東校舎の3階。私はよく行ったけどね。点字の本が結構たくさんあったんだ。
本っていいよね。読んでるとその光景が浮かんでくるんだ。見たこともない光景がね。
そうそう、住所を教え合ったんだね。私、その日から頑張って字の練習したよ。
お友達の分はお母さんに書いてもらったけど、浩平君の分はちゃんと自分で書かなきゃって思ったんだ。
……なんとか読める字を書けるようになるまで、一週間ぐらいかかったけどね。
おかしいね。私、その時もう十八歳だったのに。
それから……クリスマス。
他の人みたいに友達や恋人と出掛けることもできなくて、それでも何となく家に帰りたくなかった。
そしたら浩平君が声をかけてくれたんだよね。ビックリしたよ。昔見たドラマみたいだって思った。
浩平君、パーティしようなんて言いだして。冗談かなって思ったんだけど、本気だったんだね。
いろいろ調達してくるって言って教室を出ていった後、私はワクワクして待ってたよ。
あの好きだったドラマの次回を待ってた気分に似てた。ううん、それよりもっと楽しみだった。
何を持ってきてくれるかじゃなくて、どんなパーティになるのかが楽しみだったよ。
それで持ってきたのはポテトチップス。ほんの少しがっかりしたのは内緒だよ。
でも何だか美味しかったな。楽しかったからかな、二人で過ごすのが。
それから二人でロウソクを囲んで。寒かったけど暖かかったよ。変かな?
この時には、もう浩平君に恋してたんじゃないかな。
だから無駄な時間なんて言われて頭に来たよ。あんなに怒ったのはあれが初めてだよ。
私は本当に楽しかったんだからね。
……本当に嬉しかったんだからね。
年賀状、ちゃんと届いたんだよね。
浩平君は二枚くれたんだよね。一枚目は文字だけだった。それでも嬉しかった。
お母さんに読んでもらわないといけなかったのがちょっと残念だったけど。
そしたら何日か経って二枚目が来て。しかも今度は私の読める字で送ってきて。
嬉しくて涙が出てきたよ。例えじゃなくて本当にね。
浩平君のことだから無理したんだろうな、なんて思って。
だから始業式の日に浩平君が自分のこと悪く言って、理由は分からないけどなんとなく分かって。
きっと私の送った年賀状、私が出したって分からなかったんだろうなって。そうだとしても仕方がないけどね。
でもいいよ。すぐに気付いてくれたんだよね?
それに、あんなに素敵な年賀状送ってくれたもんね。
今でもとってあるよ。「あけめして」のままだけど。私の宝物だよ。
いつだったっけ。珍しく早く学校に来て、また図書室に行こうとしたんだよね。
そしたらまた誰かにぶつかって……思い出すだけで痛いよ……
すぐに浩平君だって気付いたよ。少し声が聞こえただけだけど。
廊下をあんな勢いで走って私を追いかける人なんて、浩平君しかいないもんね。
今度はすぐに謝ってくれたね。
……でも本当にわざとじゃないよね? なんか「かわいい」って呟いてるのが聞こえた気がするんだけど。
それからしばらく経って、屋上に浩平君がやって来て。
その時、ちょうど出会った頃のこと思い出してたんだ。そしたらぶつかったときのことも思い出して。
あ、まだ仕返ししてなかったなって。だからちょっと意地悪したんだよ。
浩平君が「俺が先輩のこと忘れたらどうする?」って言ってたから、そうだ、忘れたフリをしてみようって。
うろたえてたけど、冗談だよって言ったら、きっと浩平君は困ったように笑って許してくれると思ってた。
でも違ったね。抱き付かれるなんて初めてだから、すごく驚いた。ドキドキした。でも、変な意味で抱き付いたんじゃなかったね。
浩平君、泣いてたよね。張りつめた糸が切れたように、泣いてた。
傷つけちゃった。それも、本当に深く。
もしかしたら浩平君、私のこと嫌いになっちゃうかもって、それだけが心配だった。
それだけは絶対に嫌だった。他の誰に嫌われても、浩平君にだけは嫌われたくなかったよ。
だから、恥ずかしくても我慢したよ。……不謹慎かもしれないけど、嬉しかったよ。
私のことをこんなに思ってくれてる人がいるんだなって。
……好きな人に抱き締められるのってこんな気分なんだなって。
それからの浩平君、ちょっと変だった。よく家に帰るときに会うし、付き合ってる人はいるかなんて聞くし。
本当は昔ちょっと付き合ってる人がいたんだけど、振られちゃったんだよね。
私といると窮屈だって言ってた。私のハンデが重荷だって言ってた。
あの時から、絶対に誰とも付き合ったりしないって決めたんだ。
私と一緒にいることが相手にとって迷惑なことだって、分かっちゃったから。
卒業式、来てくれなかったのは残念だったな。でも浩平君のことだからきっと事情があると思ってた。
あ、でも壇上から降りる時に転けそうになったのを見られずに済んだんだ。あれは恥ずかしかったな。
形だけの卒業式って分かってても、やっぱり寂しいものだね。三年間お世話になった学校とお別れするのは。
私の場合は余計にね。
だから最後に、もう一回だけ校舎を回ってみようって思ったんだ。
まずは一番好きな屋上からスタートしようって思って、そしたら浩平君がいて。
ひょっとしたらいるかもしれないって少し期待してたんだけど、本当にいたって分かったら何だか笑えてきた。
それから二人でいろいろ見て回ったね。あ、私は見たんじゃないけど。
すっかり遅くなって、あとは教室をみたら帰ろうかなって。
図書室の本はすっかり忘れてたけどね。
そして、クリスマスの時と同じように、二人だけで卒業式をして。
やっぱり浩平君に見送ってもらわないと、私の卒業式は終わらないって思ったんだ。
……たった五分だけの卒業式。
夜の学校に浩平君と二人でいるってことが不思議な気分で。
何か一つでも違ったら浩平君はここにいなかったんだなって思うと、今二人でいることが奇跡みたいで。
そして、浩平君はキスしようって言ってくれた。私を好きだって言ってくれた。
嬉しかったけど、困った。浩平君のことは本当に好きだから、束縛したくなかった。
でも浩平君は、私のすべてを受け入れてくれた。ずっと一緒にいてくれるって言ってくれた。
本当なら、浩平君の気持ちに答えちゃいけないって分かってたけど……
もう一度だけ信じてみようって思った。ううん、信じないことなんてできなかった。
そして唇を合わせて……初めて体を重ねて。痛かったけど、怖かったけど、それ以上に幸せだった。
ああ、浩平君と一つになれたんだなって。浩平君の体、温かいなって。
本当に……浩平君で良かったよ。
屋上で、初めて自殺しようとしたことを他の人に話したよね。
親にも友達にも話したことないんだよ。浩平君だから話したんだよ。
浩平君は、私が強いって言ってたけど、でも私は結局甘えてたんだ。
自分は学校以外の場所に行けないって決めつけてた。それって卑怯だよね。
屋上で、いつも外の世界を感じていた。それで満足してた。
……それが分かってて、浩平君は商店街に行こうって言ってくれたんだね。
私の扉を開いてくれようとして。
そう気付いたのはもう少し後だったけど、その時は浩平君と一緒ならどこにだって行けるって思ってたんだ。
この日が、ずっと狭い世界に閉じこもってた私の最後の日。
この日の星空を、私はきっとずっと忘れないよ。見えてなくても、本当に綺麗だって感じられたんだ。
次の日、初めてのデート。目が見えなくなって初めて商店街に行って……初めて桜の香りを感じて。
本当に世界が綺麗だって思って。本当に浩平君のことが大好きだって思って。
今まで考えたこともなかった幸せな未来に思いを馳せて。春休み、きっとすごく楽しいだろうなって思って。
毎日浩平君といられること。それはどんなに素敵なことだろう。
ずっと一緒にいる。こんなに心強いことはない。こんなに素晴らしいことはない。
……でも、浩平君は……
一年間、毎日泣きながら待ったよ。
他の人から、そんな人はいないって言われても待ち続けたよ。
酷いよね。雪ちゃんも澪ちゃんも浩平君のクラスメイトも、浩平君のこと覚えてなかった。
きっと浩平君は遠くに行っちゃったんだね。光を失った頃の私が行こうと思ってた世界より、もっとずっと遠く。
でも私は覚えてたから。浩平君の優しい声も、抱き締められたときの温もりも、あの日交わした約束も、全部覚えてたから。
だから待ってたんだよ。いつも泣きながら待ってたよ。また浩平君が私の手を握ってくれるって信じて。
卒業式の日も、涙を出し尽くしてから出席してたんだよ。学校で泣き出すわけにもいかなかったからね。
……だけど、泣いちゃったね。
嬉しかった。それ以外に何も感じることができないぐらい。ただ純粋に嬉しかった。
もう離さないって決めちゃった。勝手だよね。でも、お互い様かな?
私、結局弱かったのかな。浩平君がいないと……ダメだったんだ。
……そして、今隣に浩平君の寝息を感じられて、すごく幸せだよ。
ずっと好きでいられることがこんなに幸せだなんて思わなかった。
……本当に、今度はどこにも行かないよね。私を置いていかないよね。
ずっと信じるからね。ずっと一緒にいるってことを。
悲しいとき、寂しいとき、いつでも浩平君に抱き締めてもらうんだからね。
だから、私はそっと囁いた。心からの言葉を。
「……浩平君、大好きだよ。」
>>119-125 先輩シリアスSS、「思い出と、幸せと。」でした。
……まずは短くまとめる練習から始めます(逃走)
丁寧な心理描写というのは、諸刃の剣だと思う。
無論、足りなければそれはそれで満足できないのだが、過多だと逆に退屈
してしまう。
>>119-125 の作品、非常に丁寧にみさき先輩の思いが綴られていて面白
かった。
だけどやっぱり、心理描写、一人称による独白オンリーということを考え
ると、ご本人も仰っている通り、長すぎると思う。しかも内容がゲーム本編
をなぞっているため、みさき視点という新鮮さはあっても出来事自体は繰り
返しで意外さが無い。
キツイ言い方になるが、正直、読んでいる最中はちょっと退屈だった。
このスタイルを貫くのであれば、もっと読者の意表を突く演出を入れても
よかったかもしれない。例えばみさき先輩は実は最初は澪を嫌っていた、浩
平に対する第一印象は、実は最悪だった、とか。
極端かもしれないけれど、そこで読者に「えっ!」と思わせれば成功なの
かもしれない。物語に惹き込むもっとも単純で効果的な手段は、意表を突く
ことなのだから。
なんだか苦言ばかり呈してしまったみたいになったけれど、丁寧な心理描
写ってのは非常に有効な手法だと思うし、それを書けることは素晴らしいこ
とだと思う。後はもうちょっと話にメリハリを付けるよう考えてみてはいか
がだろうか。
長文スマソ。
>>127 ここははっきり意見が来るから好きだな(何
確かに……心理描写オンリーというのも極端ですしね……
とりあえず意表をつこうと思うと毒満載の暴走系に走ってしまうので。やっぱ極端だな。
参考になったのは間違いないので、ありがとうと言わせてもらいます。
さて、今週は旅行なのでこれ以上投下できませんです……残念鬱……(何語か)
>>119-125 初出版はトーナメントで読んでところどころ目頭が熱くなった。
今回のも、読んでてぐっとくるものがあったよ。
念のため断っておくと、俺はみさき先輩萌えなのでフィルターがかかっているのは
間違いない。(w
一方で、
>>127の指摘したように、展開は本編をなぞっているだけなので意外性が
ないという欠点も感じた。
しかし、それはこの形式を選んだ時点でとっとこさん自身始めから覚悟していた
ことだろうしなあ…。
個人的には、今回のはこれはこれで(オリジナルに沿う形での)一つの到達点だと
思うよ。
>>107-109 ここはシチュスレとも統合したはずではなかったのかな?
>力作はもちろん、実験作、シチュ等
投稿しやすい雰囲気を作ると言うのはスレ存続の前提だと思うけど。
>130
つか、「今頃掘り返して論争再燃させる」のが
一番投稿しにくい雰囲気を作る行為だ、という気がする。
今この瞬間の「投稿させる雰囲気」なんてどうでもいい。
「投稿できる場が無い事」に比べれば。
〇「おお! これだ!」
×「おお!これだ!」
136 :
名無しさんだよもん:02/01/14 14:31 ID:x22SXCls
AGE
書きます。
祐一美汐夫妻シリーズ
第一話「月曜の朝」
「今日も雨……か」
朝食を片付けていた美汐はテレビの天気予報を見ると、形の良い眉をひそめて小さくため息をついた。
「ん?美汐、今日何か用事でもあるのか?」
広げていた新聞を下ろして祐一が尋ねた。
「あ、いえ、ただここの所ずっと雨が続いているでしょう?」
確かに、と祐一もうなづく。
断続的にではあるが、もう一週間ぐらいは降り続いていた。
おかげでこの週末はどこにも行けなかったし、これから仕事に出かけることを思うと少し憂鬱になる。
「あ、ごめんなさい、朝からこんな話で」
こういうときこそ元気をつけるのが妻の役目だ、と美汐はすぐに思い直し、ニコッと微笑んで、
「でも、ほら、『明日からは天気も回復に向かうでしょう』ですって」
とテレビを指さした。
笑顔に照らされ、パッと部屋が明るくなる。
「ん、そうだな……」
祐一もすぐにいつもの笑顔に戻った。
晴れることも嬉しいが、それ以上に美汐の気持ちがありがたかった。
彼女のために働くなら雨でも槍でも苦にならない、そう思えてくるのだ。
ひそかに幸せを噛みしめながら、美汐の淹れたコーヒーをゆっくり口に運んだ。
テレビは天気予報も終わり、今日の運勢を三択式で占うコーナーが始まっている。
他愛ない企画だな、と思いながらもどれにしようか悩んでしまう祐一だったが、ふと、そんな自分に違和感を覚えた。
こんなに今日の運勢が気になるのは初めてだ。
いつもは気にならない……のではない、こんなコーナーは見てもいない。
天気予報の頃にはもう家を出る時間のはずなのだから!
画面の時刻表示に今更ながら祐一は気がついた。
慌ててコーヒーの残りを飲み干し、美汐に呆れられながらドタバタと騒々しく支度を整えるが早いか、
「じゃ、行ってくる」
と言い残して祐一は玄関を飛び出した。
「あ、行ってらっ……」
美汐が慌てて祐一を見送ろうと台所から出てきたときにはすでに、
バタンッ
とドアが閉められた後だった。
と思いきや、そのままの勢いで、
ガチャッ
とドアが開いて、祐一がひょっこり顔を出した。
どうやら外の曇り空を見て思い出したらしく、玄関脇でまだ湿り気の取れない傘に手を伸ばす。
と、廊下の向こうで呆気に取られている美汐に気づいた。
「お、美汐、ただいま」
そして間髪を入れず、
「行ってきます」
と顔を引っ込めた。
「あ、行ってらっ……もうっ」
またしても言いそびれてしまった美汐はすっかりむくれて、ぶつくさ文句を言いながら玄関の鍵を掛けに行く。
ふうっとため息が出る。
美汐にとっても月曜の朝は憂鬱だった。
学校に通っていた頃の感じとはまた違う。
平日の朝はいつも忙しくて、ろくに会話もできなくて、夜も遅いときがあって、夫を会社に取られるようで嫌なのだ。
「まったく、だから祐一さんは……」
となぜか祐一に責任転嫁したところで、
ガチャッ
とまたまたドアが開き、祐一が顔を出した。
「……今度はなんですか?」
むくれ顔を見せつけて美汐は皮肉を込めてみた。
「ああ、ちょっと忘れ物」
祐一はまるで意に介してないふうにそう言うと、美汐の尖らせた唇に、
「!」
キスをした。
「これを忘れてたよ」
目が点になっている美汐の髪をクシャッとなでて、祐一は笑った。
「もうっ、遅刻するんじゃなかったんですか?」
やっと我に返った美汐が嬉しそうに悪態をつく。
「おっといかん、そうだった」
祐一もわざとらしく慌ててみせる。
美汐はただ無邪気に嬉しかった。
この人を好きになってよかった、と思った。
そして、深い感謝を込めて今度こそ、
「行ってらっしゃい、祐一さん」
と微笑むのだった……
>>138-140 『月曜の朝』
するりと読めた。
新婚当初の熱が抜けた、フツーの夫婦をしている二人の描写が
気に入った(キスをするあたりはまだアツアツだけど…)。
TVの占いコーナーを見て時間がおしていることに気付くあたりなど、
生活感が出ていて良い。
それでいて、何度も家に戻ってくる祐一が、平穏な物語の中に変わった
面白みを与えていて、読んでいて楽しめた。
違和感があったのはこの表現。
>笑顔に照らされ、パッと部屋が明るくなる。
"部屋の空気"か、"部屋の雰囲気"なら分かるのだけれども。
…んと、気になったのはこれくらいですか。
連載ですか。こういうの、いいですね。実にいい。
祐一×美汐の夫婦生活が楽しみです。
是非、続けてください。
>>138-140 面白かった。
何もない平穏な朝の一幕という感じが良く出ていて、肩の力を抜いて自然に
読め、それでいて読了後はほんわかと幸せな気分になれた。
その上で。
感情を表に出すようになった天野に新鮮な違和感(いい意味での)を
感じたが、「別に天野じゃなくてもいいじゃん」なんて思ってしまった
私はひねくれ者だろうか。
なぜ天野なのか? 天野である必要性はあるのか?
作中の固有名詞を「栞」や「佐祐理」に置き換えたとしても、恐らく
さほど違和感はないのではないか、という気がしたのも事実。
天野じゃないとダメというエピソードや描写が欲しかった気もする。
どうしても小説的にしかSSを読めない私の方が異端だってのは自覚して
いるつもりです。
まぁ、こういう意見もありますよ、ってことで。
>>79-92 >>98 >>93-94 『川名みさきの情事談 屋上編』
長い。…が、内容はエッチの連続なので、満足度は高い。
文章は読みやすい。そのせいかなぁ。上の方々が指摘
されていた文の抜けに気付かなかった(鬱
不満点は、みさき先輩がロボットみたいで生気が感じられ
ないこと…か。浩平の要求にただ応えているだけという
彼女を見ていると、もっと色々反応してよ、と言いたくなる。
浩平のナニを握りしめて"反撃"するシーンはあるのだが、
淡々とおしゃぶりするだけなので、今ひとつ意外性を引き
出せていない。せめてここで何かドキッとする行動を
取ったりなんかすると、股間度…じゃない、好感度赤丸
急上昇なんだけれども。
あ、それと季節。6月は"暖かい"ではなく"暑い"では
なかろうか。
…とは書いたものの、迷う作品です。
読んで楽しめたかと問われれば、「Yes」と答えるでしょう。
こう言ってはみもふたもないですが…「エロイから」です。
決して悪いわけではない、多分あと数シーン、読者を
驚かせたり、笑わせたりする場面を加えるだけで、
本作品から受ける印象はかなり変わるのではと思うのです。
長さを気にされるやも知れませんが、あるべき限度を超えて
長さを調整すると、物語を損なってしまいますので気を
付けてください。
「長さは必ずしも悪ならず、短さは必ずしも善ならず」です。
悪くない作品です。次も頑張って下さい。
>>138-140 キャラスレにリンクしてみるとまた違った評価が得られるカモ。
>なにがしだよもんさん
メール欄を借りて、お礼をば。
>>111-113 『布団』
何処かしら古色を帯びた文体。布団に二人くるまるだけの筋立て。エッチなし。
本編と同じ口調の台詞と、地の文とのギャップ。
だが萌える。何故だ!
「萌えシチュだからさ」(byシャア)
読んで素直に萌えた。萌えたがそれだけではない。浩平が長森に抱かれてなでなでされる
シーンや長森の匂いに安らぐシーンには、萌えに加えて癒しも感じられる(欲を言えば、
お日様の匂いと絡めた表現があっても良かったのではないかと思うが…)。
本作品、用いられた表現が何とも懐かしい。
>我が親友たる睡魔君は、俺が呼べばすぐさま駆け付けてくれた。
旧仮名遣いの文学作品には、こんな表現が結構あったように思う。
擬人化することで、ユーモラスなあたたかみが生まれてくる。
>あいつのあの目は解っている目だ。
この締めくくり方に、キレが在る。
一々確かめずとも分かり合えている関係が却って鮮やかに描き出せて居り、其れが
佳い余韻を残すのだ。
いやいや、うまい作品だと思います。楽しめました。
えー、ただいまからSSを上げさせていただきます。
ほのぼの系、由起子さんSSです。
ではよろしくお願いいたします。
疲れた身体を引きずってようやく家にたどり着いた。
「ただいま」
そういいながら玄関の扉を開けると、パタパタと足音を鳴らし
ながら浩平が出迎えに来てくれた。
「叔母さん、お帰りなさい」
と別段変わる風でもなく、いつものようにそう言ってくれる。
ただ、一つだけいつもと違ったのは後ろ手にして隠すように、
B5サイズほどの紙を持っていることだ。
学校のプリントだろうか。
「あら、浩平。何それ?」
一応保護者となっているので、学校のプリントならば目を通さ
なければならない。
そう思い、浩平にそう尋ねる。
「な、なんでもないよ」
浩平は慌てたようにそう言って、走り出した。
「あっ、こら、待ちなさいっ」
ハイヒールを脱ぎ捨て、慌ててスリッパを履き浩平を追いかけ
る。
階段を駆け上がるように登ろうとしていた浩平の首根っこを引
っつかみ、居間へと引きずっていくとようやく浩平が白状した。
「・・・・・・明日、授業参観日なんだ」
居間のソファーの上で、浩平がうなだれるようにそう呟いた。
「明日って・・・・・・、なんでもっと早く言わないの?」
言いながら、プリントに記載された日付を確認する。
その日付から、もう一週間以上前に配布されたものである事が
見て取れた。
プリントから顔を上げ、少し睨むようにして浩平を見ると、浩
平はそっぽを向くように視線を私からそらして、また呟く。
先ほどの呟きよりもさらに小さな声で。
「だって・・・・・・叔母さん忙しいから」
「忙しいからって・・・・・・、一週間も前に言ってくれれば出れるよ
うに調整できたのよ?」
その言葉にまた浩平がうなだれる。
「・・・・・・明日はどうしてもはずせない仕事があるから出られない
けれど、今度からこういう物はすぐに見せなさい」
諭すようにそう言っても、浩平はうなだれたままだった。
「返事は?」
ともう一度きつく言うと、ようやく浩平が顔を上げた。
何かを堪えるように、目に涙を溜めて。
その表情を見て、私は呆然としてしまった。
「わかったよぅっ」
そう、叫ぶように声を上げ、浩平はそのまま走り出した。
「あっ浩平っ!?」
慌てて立ち上がり、浩平の後を追おうと走り出す。
「待ちなさいっ!」
階段を駆け上がると、浩平が自分の部屋に入り、扉を閉めるの
が見えた。続けて鍵を閉める音が廊下に響き渡った。
慌てて、浩平の部屋の前へと駆けつける。
「浩平、開けなさい」
言いながら、ドアノブを回す。
しかし、ガチャガチャと音がしただけで、一向に扉が開く様子
は無かった。
「・・・・・・ひ・・・・・・ぐすっ・・・・・・」
扉の向こうから、浩平の押し殺した鳴き声だけが、聞こえてき
た。
私はただ、それに耳を傾ける事しか出来なかった。
次の日の朝、私が仕事へ行く時間になっても浩平は部屋から出
てくる様子は無かった。
「浩平、学校には行くのよ?」
と一言だけ、浩平の部屋の扉の前から声をかけ、私は家を後に
した。
別に、浩平の授業参観に出たくないわけじゃない。
ただ、仕事が忙しいのだ。浩平もそれは理解してくれている。
そう思っていた。
しかし、昨晩、あの何かに耐えているような表情で泣いていた
浩平の泣き顔を見てから、どうもその自信が揺らいでいるように
思えた。
考えれば浩平はまだ小学校2年生だ。
まだ甘えたい盛りなのだ。
出来る事なら、もっと浩平に「親」とはいかなくとも、「親の
代わり」として何かをしてあげたい。
でも、有り余る程の量の仕事がそれを許してくれなかった。
私が一日休むだけで、その間止まってしまう案件が何件もある
のだ。
仕方が無い。
そう納得しようとしても、何故か妙に心に引っかかるものがあ
った。
「小坂せんぱ〜い。どうしたんですか?浮かない顔をして」
次から次へと流れてくる仕事を捌いていると、心配したように
隣の席から後輩の安田美香が声を掛けてきた。
「別に・・・・・・何でもないわよ」
捨て置くようにそう呟くと、安田が少しだけ怒ったような表情
をした。
「別に・・・・・・なんて言われても、顔をみれば分かりますよぅ〜」
言いながら、問い詰めるように私の方へ身を乗り出した。
安田はこうなってしまっては自分が納得するまで引こうとはし
ない。
それをもう何回も見てきたので、私はため息をつきながら、昨
晩の事を説明した。
「あ、あたし、浩平くんの気持ちわかるな〜」
全てを話し終えると、安田が頷きながら、そう漏らした。
「安田が?」
思わぬ言葉にそう、尋ねる。
「あたしの家、両親が共働きだったから、あんまり授業参観なん
て来てくれなかったんですよ〜」
少しだけ、悲しいような顔で安田が言葉を続ける。
「その頃は無理だと知ってても、やっぱり『来て欲しい』って思
ってましたよ〜」
言い終えて、急に安田が真面目な表情になった。
「せんぱい、浩平くんの所に行ってあげるべきです」
そう言って、安田はまたとろん、としたどこか足りないような
表情に戻った。
「行ってあげるべき・・・・・・か」
反芻するように安田の言葉を繰り返し、呟いてみた。
そして目を閉じる。
目を閉じると、脳裏に父や母の顔が浮かんだ。
私が小学校の時は必ず、父か母が授業参観に出てくれた。
授業参観日に親が来られない子供の気持ちなんて、一度も味わ
った事が無かった。
他の子供達は親が見に来てくれているのに、自分だけ親が来て
くれないなんて、どれほどの疎外感、孤独感だろうか。
ただでさえ、浩平は父親とは死別し、母親は行方不明となり、
さらには妹まで病気で亡くしている。
どれほど、孤独なのだろう。
どれほど、悲しいのだろう。
目を開けると、私は勢いよく立ち上がった。
安田がびっくりして私を見上げるほど、勢いがついていたのだ
ろう。
フロアにいた全員が、私を見ているのが分かった。
その視線をことさら無視しながら、唖然と私を見ている上司の
元へと歩を進める。
「な、どうした?小坂くん」
口をぽかんと開け、私を見上げている上司に向かい、私は口を
開いた。
「息子の授業参観があるので、早退させていただきます」
そう告げると、上司は表情もそのままに私に言葉を返した。
「息子って・・・・・・君は独身じゃ・・・・・・?」
「未婚の息子です」
「いや、そうか」
動転しているのか、上司は意味不明な事を言っていた。
「ではそういうわけでして、早退してもよろしいでしょうか?」
「あ・・・・・・う・・・・・・」
返答につまっている上司をにさらに詰め寄ると、フロアの入り
口から声が響いてきた。
「I allow. Go.(私が許す。行きなさい)」
その言葉にフロアに居た全員が声のした方を振り向く。
「あ、これは上級副社長」
課長が慌てて立ち上がり、会釈をする。全員がそれに習った。
副社長がそれに手を振って返し、私の側へと歩み寄る。
課長を一瞥し、笑顔で、口を開いた。
「Those who cannot make a home important cannot prize work.
(家庭を大事に出来ない者は仕事を大事にする事が出来ない)」
副社長がそう言い終え、私に向ってウインクした瞬間、私は頷
き、自分の席にあるカバンを引っつかんで走り出した。
「Thank you! boss!」
フロアの出口を出る前に、副社長に向かい、感謝の意を込めて
大きな声でそう叫んだ。
後ろから、課長が何か言いかけている声と、それを制止する副
社長の声が聞こえた。
会社のビルを出て、辺りを見回す。
運が良かったのか、すぐにタクシーを捕まる事が出来た。
私はそれに飛び乗り、運転手に浩平の学校の住所を告げた。
学校には独特の匂いがあった。
どんな匂いにも例える事が出来ない、独特の匂いだ。
いくつになっても、その匂いは忘れる事が出来ない。
今でも心の奥底に眠っている、大切な記憶だからだろう。
「え〜、ではここの問題が分かる人?」
「は〜い」
「はいっ、はいっ!」
浩平のクラスの教室を目指して廊下を歩いていると、そういっ
た声がどこの教室からも聞こえてきた。
郷愁、と言うのだろうか。
懐かしさがこみ上げる。
十年以上も前、私もこうやって机を並べていたのかと思うと、
妙な感慨があった。
階段を使い、3年生の教室がある階へと登る。
浩平の教室はすぐに分かった。
階段を上った目の前が浩平の教室だったからだ。
教室の後ろから音を立てずにそっと、教室の中に入った。
教室の中には既にもう、親御さんたちがずらりと並んでいた。
よく見ると、夫婦で来ている親御さんもいるようだった。
浩平は・・・・・・いた。
恐らく疎外感を感じているのだろうか。
鬱向き気味にして、時間が過ぎ去るのを待っているかのように
見えた。
あんな気持ちにさせるなんて、親代わり失格だ。
素直にそう思った。
「えー、それじゃ、次の問題を・・・・・・折原くん、君にやってもら
おう」
担任の中年の男性教師が浩平を指差す。
俯いていた浩平がびっくりして、黒板に書かれた問題と、教科
書を見比べているのが伺えた。
「あ、えっと・・・・・・」
浩平はうろたえながら、助けを求めるように視線を彷徨わせて
いた。
私が来てくれないのなら、自分にはこの時間はもう関係ない。
そう考えていたのだろう。そして、ただひたすら時間が過ぎる
のを待っていたのだ。
それだけに急に指名され、慌てたのだろう。
たまらず、声を掛ける。
「浩平、しっかり!」
その私の声で、クラス中が後ろを振り向いた。
もちろん、浩平も。
私の顔を見た瞬間、浩平の顔がほころび、急に生き生きとした
のが見て取れた。
それに向って、私はピースサインを送る。
次の瞬間、浩平は満面の笑顔を見せてくれた。
それだけで、今日ここに来た甲斐があった。
そう思った。
浩平が教科書と黒板に書かれた問題を見比べる。
そう。
落ち着いてさえいれば、浩平に解けない問題ではない。
あの子は馬鹿ではないのだ。やれば出来る。
私はそう、思っている。
そして、その私の期待は数秒後に一つの形として、現実の物と
なったのだ。
クラス中、そして父兄からの拍手という形で。
夕暮れの中、私は浩平と家へと帰る道を歩いていた。
私の影の隣に短い影が一つ。
その影と私の影は手が繋がれていた。
不意に浩平が口を開く。
「ね、なんで来てくれたの?」
不思議そうに、浩平が私を見上げ、そう尋ねた。
私はちょっと考えるふりをする。
「んー、浩平が寂しがってないかな、って思って」
そう言うと、少し拗ねたように、浩平が口を開いた。
「べ、別に寂しくなんかなかったよぅっ」
「ふーん」
少し可笑しくなって、流すように相槌を打つと浩平が膨れ面に
なった。
「な、なんだよっ」
見透かされた。そう思ったのだろう。
「何でもないよぅ」
茶化すようにそう言うと、浩平がさらに頬を膨らました。
「うー」
恨めしそうに私を睨む浩平に苦笑して、私は手に握られている
浩平の手をさらに強く、握った。
この子が寂しくないように。
悲しまないように。
今日最後の陽光が煌き、急に辺りが闇に包まれた。
薄闇の中、握った手の先から、
「ありがとう」
という呟きが聴こえた。暗かったので、その表情は見えなかった。
精一杯、浩平が私の手を握り返している事だけがわかった。
―――了
>>148-156 以上、由起子さんSSでした。
書いてしまってから気付いた事。
・・・・・・もしかして由起子さんの職業、公式設定とかあったんじゃ・・・・・・(ぉ
訂正です。
150の「考えれば浩平はまだ小学校2年生だ。」
の部分は
「考えてみれば浩平はまだ小学校3年生だ。」
です。
修正忘れてました・・・・・・鬱だ。
>>148-156 「参観日」
「いいね、これは。とてもいい」
「この作品の底流には、心に訴えかけるものがあるな。母性愛という普遍的なテーマが心棒に
据わっているのが強い。読み手が感情移入しやすいテーマを選んだのは、明らかに成功だ」
「うん、父兄参観はみんな経験しているし、よく知られているフォーマットだよね。
ただ、この手の物語はつらい…父兄が来てくれない…結果に終わるんだけど、本作品は
救いが入る。そりゃご都合主義と言われるかも知れないよ? でも、誰だってハッピーエンドを
読みたいじゃないか。そういう意味でも、この話は良いんだ」
「"家庭を大事に出来ない者は仕事を大事にする事が出来ない"…いかにも欧米人っぽいな。
彼らは、自分の面倒を見ることが出来ない者が他人を助けることは出来ないという信条を持っているらしい」
「彼らは家庭を大切にする。その意味で、外国人の上司を登場させたのは、とてもうまい、説得力の
あるやり方だったと思うよ。インパクトもあったしね。…この国はガイアツに弱いから」
「表現なんだが、
>>155で浩平が正解を言う場面があるだろ? あそこを周囲の拍手という形で
あらわしたのに技巧を感じたな」
「視覚的な表現もいいよね。
>>156では、本人達が手をつなぐのではなくて、影に繋がせてる。
日没直前の陽光のひらめきとか、その後に訪れた暗闇の中で手を強く繋がせて、言葉で
伝わらない気持ちを表現するあたりとか…とても素敵だった」
「で、欠点なんだが」
「うーん、誤字かなぁ…」
この作品に敬意を表し、あえてコテで。
素晴らしい作品だと思う。これは多分に私の好みの問題かもしれないが、
読み終えた後に心に暖かいものが心に残った。こういう作品を私も書ける
ようになりたいものだ。
話の筋だけ追えば、正に「お約束通り」なのだけれどそれがいい方向に
作用していると感じた。変に捻るよりは、あえて王道を行った方がいいと
いう見本のようだった。読者の期待通り話が進行し、そして期待を裏切ら
ない。正直、読者としては完敗。
あえて苦言を呈するとすれば、由美子の会社での描写は必要無かった気
もした。この辺はさらりと流しても良かったように思う。副社長が変にキャ
ラ的に立っているため、この辺は消化不良の印象だった。
それと浩平の下に駆けつける際の由美子の心理描写を、もう少し掘り下
げてもよかったかも。
偉そうでスマソ。
良い作品を読ませて貰った。ありがとう。
>160
×由美子
○由起子
スモールアスホールな指摘でスマンが、名前を間違っちゃうのはちょっと…。
>>148-156 相変わらずいい作品書くね〜。
感想はだいたいみんなと同じです。
そこでちょっとNIC氏に質問。
もしかして晴子戦でも授業参観ネタ書いてる?
既に俺はそのネタで書き終わってるんだけど…(w
もし、かぶってたらスマソ
>名前を間違っちゃうのはちょっと…。
正直、スマンかった……
ご感想ありがとうございます。
>なにがしだよもん氏
誤字・・・・・・は単純にチェックミスです(汗。
やはり何度も見直す事が重要なんですね。
表現についてなんですが、最近いろいろと試してみています。
ただ、多用は禁物、かなと。
お褒めのお言葉、ありがとうございました。
>MITUKI氏
書いている途中、「こんな王道パターン」でいいのかな?」などと不安が
よぎりましたが、あえて書き上げました。たまには「お約束」もいいかと。
由起子の会社でのやり取りなんですが、うーん、人にとってはそう思われ
るのかも知れませんね。
ただ、浩平の泣き顔が気になった。それだけで仕事を休んで由起子が授業
参観に赴くのは理由が弱いかな、と思いまして。
ご感想、ありがとうございました。
>晴子さん命氏
相変わらずなんて・・・・・・、いや、正直に嬉しいです。
晴子さん戦なんですが、全然何も書いていないのが現状です。
仕事が急がしく、投票できるのかすら疑問(ぉ。
今晩ぐらいから少しずつ書き溜めようかな、と思っておりますので、
とりあえず晴子さん戦では授業参観ネタは使いません。
っていうかネタがまだ浮かんでおりません(滅
ご感想、ありがとうございました。
連続カキコ申し訳ない。
>晴子さん命氏
ただいまトーナメント表を見直してきました(汗
休日だったんですね・・・・・・。
どうやら晴子さん戦は参加できるかと。
それでも参観日ネタは使わないと思いますので、そういう方向でよろしくお願い
いたしますね。
>>159の追加というか、大幅改訂(;´_`;)です。
後から気になってきたんだけれども、由起子さん、あんまり忙しそうには見えない…。
それは、由起子さんから早退を切り出されて上司が口ごもるシーンが原因に思える。
「そんなこと言われても…」と途方に暮れる弱気な上司というのも味はあるけれど、
由起子を多忙にさせているのはその上司なのだから、もっと毅然とした意見を言う
のではないかと思えてきた。
由起子が早退を申し出たとき、
「今日は大切な日なんだぞ、いきなり土壇場で勝手を言うな、正気か!」と
上司が強烈に反対していれば(朝食のシーンで、由起子が浩平に「前もって
言ってくれていればスケジュールを調整出来たのに」と叱ったセリフと対を
なすようにする)、
そして、
それに対する由起子の反論が理路整然としたものではなく、
感情的な、たとえば「浩平が泣いているから」」など、仕事人間には納得しかねる
ものであったならば、
由起子の精神状態がいつもと違うことがあらわせたであろうし、
また、
伝統的に家庭を大事にする外国人上司の、「行きなさい、私が許す」というセリフが
より活きたと思う。
と思ったら、
>>164にレスがねー…。
ウチ、いつも仕事おそいのよねー…。
167 :
はね〜〜:02/01/17 08:07 ID:+jBREgNm
>>とっとこ名無しさん氏『思い出と、幸せと。』
1人称での独白形式……私にはとても書けませんね。目頭が熱くなった……
なんてレベルじゃありません。本気で涙でました。退屈……という意見もあり
ましたが、私としては本編の良さを再認識させられると同時に、真琴VSみさき
戦でどっちに入れようか再び悩んでおります(笑)まあ、私もみさき先輩萌え
なんで、ひいき目な可能性大ですが(笑)
>>NIC氏「参観日」
しまった、これを読んでいれば昨日由紀子さんに投票したのに……
だれがなんと言おうと、私はハッピーエンドの方が好きです。正直、由紀子さん
来るのかな……なんて心配しながら読んでおりました。どうなるんだろ?という
風に、読んでて話に引き込んでくれる素晴らしい作品だったと思います。ただ、私
としては、最後まで由紀子1人称で書くよりは、浩平に視点を変えて心情を書いて
くれた方がよかったなぁ……なんて思ってしまいました。(浩平が自分の部屋で
泣いている時の心情や、参観日の時、由紀子がくるまでの浩平の思いなど)
すいません……なんだか偉そうですが、思った事そのまま書いてしまいました。
良い作品を読ませていただきありがとうございました。
くう……今日がこのスレの初カキコですが、もっと早く存在に気づいていれば
良かった……長すぎて出せなかったSS、私も出したいです。その時は駄文ですが
どうぞ読んでやって下さい〜。
168 :
はね〜〜:02/01/17 08:17 ID:+jBREgNm
あと、
>>58氏の意見、あれは絶対に私にももろに当てはまります……七瀬戦、
茜戦と2CHなのも忘れて騒いでいた事は今でも反省しております……とり
あえず、かなり前の話ですが、一応ここでもう1度ご迷惑をおかけした皆様
にお詫びを言いたいと思います。
連続カキコですみませ〜ん。
ちょっと馴れ合いが激しいと思うのだが、どうか?
サロン化が進むと、新規参入者が入りづらくなる。
最萌でもそうだが、こちらでも少し配慮が欲しい。
>170
……レスつけるとこ、間違ってないかね?
あんたが言ってる内容とレスつけられた相手と、まったく言ってることがかみ合ってないんだが。
そりゃそうとサロン化が進んでるように見えるのは、新規参入者が少ないことに起因してる。
ここはSSを書いて批評するスレなので、ちゃんとSSあげれば反応はつく。
「サロン化してる」なんて文句つけるのは、
新規参入者の作品が無視されるようなときになってからでも遅くは無い。
というか、それ以前に「サロン化」と言い張るのはただのコテ叩きで
2ちゃんでそういうことを言う奴に、場を改善する意思が本当にあったためしは無い。
いじめないからなんでも書いてみてちょ。
ちょっとばかしキツいこという奴もいるかも知れないけど、
ここで感想書いてる奴のほとんどは書き手でもあるから
最初の一文を貼り付けるときの「勇気」の価値ってのはみんな分かってる(はずだ)し。
トーナメントとかキャラスレとかで書くことに慣れてきたら、
ここでちょっと違った立場からの批評を受けてみるのもいい。
複数の立場からの批評は、書き手の実力アップの特効薬だから。
172 :
170:02/01/17 16:58 ID:1f2S+Ftv
>>171 >>170の上二行と下二行は別。一行空けるべきだった。
と、前置きして。
>
>>148-156は
>>138-140と同様、別に由紀子さんじゃなくとも通用するSSだ。
>長さではなく、最低限『そのキャラを登場させた必然性』がほしいところだ。
これが叩きに見える?あくまで俺の感想なんだが。
俺は作中の設定にプラスアルファを加えた、アイデアのあるSSに惹かれるだけのこと。
「嫌なら読むな」とでも言うのだろうが、読むのもカキコするのも自由。
>172
マテ、べつにあんたを叩くつもりは毛頭ない。
むしろ「このキャラである必然性がない」というあんたの発言こそ、
俺が言った「ちょっと違った立場からの批評」に類する部分と思って書いたのだが。
キャラスレやトーナメントなら気にしなくて良いことだが
(だってそのキャラについて語る理由を説明する必要は無いからな)
SSを単品SSとしてみるこの場所ならそういう批評は絶対的に必要だと思うのだよ。うん。
あんたが禿同してた相手の>169の言うことには正直首をかしげたので>171のようなことを書いたが、
あんたの>148-156に対する批評に関して反論するつもりはなかったのだが……
まあ、俺の書き方が悪かったがゆえの誤解ということで水に流してはくれまいか。
馴れ合いっちゅうても雑談をしてるわけじゃないでしょ。
ここで感想にレス返したりするのは、職人同志がお互いを高めるために必要なものなんじゃないかな?
お世辞しか言えなくなったらダメだけどね。
下手に制限して投下したSSに全く反応がこなくなるより、確実にここの住人から感想・指摘がもらえる方が
新規SS職人も意欲が沸きやすくなるんじゃない?
馴れ合いしたくない職人は無理して合わせなくてもいいと思う。。
>>169が言ってる「新規参入者」ってのは、「SS投下したいけど、こんな長文で馴れ合いな感想
もらっても、それに合わせてレス返すのがしんどいよ」ってことでしょ?(わかりにくくてすまん)
俺は、2ちゃん内における馴れ合いの第一歩が「過剰な丁寧語」(コテ使うときの罠)にあると思ってるから
その辺をちょっと治すといいかも。
まあ、職人同士の馴れ合いを隔離するっちゅう意味でも、このスレを馴れ合いOKで通してみるのはどうか?
最初に苦言を呈した58氏も、64で「馴れ合うのは必然」と仰ってるじゃないか(w
>>165 了解っす。
無理しない程度で支援よろしく。
正直、NIC氏の参観ネタも読んでみたいけどね(w
サロン化ねぇ……
「馴れ合い」の基準は人それぞれだろうから、水掛け論だろうが、一言。
ここにSSを書くと結構厳しい意見も貰えるから、私的には価値ある場所だと
思っているんだけれど。
苦労して書いたSS、誉められりゃそりゃ嬉しいし、不当に(あくまで作者の
主観においてだが)貶められれば反論だってしたくなる。そういう意見交換の
全てを「サロン化」と一言で切って捨てられるのは正直納得できん。
そりゃSSとは全然違う雑談でコテハン同士延々と、ってんなら馴れ合い以外
の何物でもないのだろうが。
「サロン化が進むと、新規参入者が入りづらくなる」、至極最も。その点に
関しては同意だ。だけど程度ってもんがあるだろ?
で、結局170も169に同意なのか?
なんか議論になっているようですが。
馴れ合い>
ご感想を頂けたら返事を返す。
それが『常識』だと思っています。たとえ2chでも。
何か間違ってますか?
それが『馴れ合い』になってしまうならこのスレは殺伐とし、それこそ
誰も書き込まなくなってしまうかと。
>はね〜〜氏
ご感想ありがとうございます。
浩平への視点チェンジですか。それは思いもつかなかったです。
というよりも視点がチェンジするSS、まだ書、いた事ありません。
>170氏
ご感想ありがとうございます。
プロットを立てる時、私はまずキャラから話を膨らませます。
そもそも、今回はトーナメントの由起子戦への支援SSなので、そこまで
考えていませんでした。
横から割り込みすまん。
が、俺も馴れ合い化してるように見えた。
返事や感想を貰ったら、それに対して返答をする。
それは当たり前の事だし、それをもって「馴れ合い」と言う気はない。
しかし >162 のように私信的な書き込みから派生する流れは
すでに雑談であると思うが、どうか?
>176 でも言っている事だが確かに限度と言うものはある。
その限度を超えているように見えるから、注意を促す発言が出てくるのではないのか?
その点を考えてみて欲しい。
馴れ合い化していると見えた人間が何人かいると言う事。
そしてその事を否定する人間が居ると言う事。
ついこの間も最萌の支援関係で色々言われていたし、その時の試合のキャラのスレでは
かなり深刻な事態に陥っていた。
あの時もそうだったが、当事者に自覚がないからこのようなスレの趣旨と関係ない、くだらない問題が起きる。
一度、冷静な視点でスレを読み返して欲しい。
その上で、やはり違うというなら……
お互いの視点、限度が違うのだろう。
殺伐とした空気を継続してしまって申し訳ない>ALL
179 :
はね〜〜:02/01/17 20:44 ID:J2AvkfBU
うぐぅ……なんだか雰囲気が殺伐としてるよ……とりあえず、前に書いた作品
1つUPしてみます〜、これ読んで和んで……くれればいいなあ(汗)
というわけで、『銀河kanon伝説』これよりあげます〜、私が初めてkanonを
題材に書いたSSですが……しょぼいです(笑)しかも銀英伝知らないひとには
何の事かわかりません……まあ、とりあえず読んでやって下さい。
180 :
はね〜〜:02/01/17 20:51 ID:J2AvkfBU
銀河英雄伝説「Kanon」(その1)
※これは銀河英雄伝説の「リップシュタット戦役」のカノン版パロディです。
宇宙暦797年、銀河「カノン」帝国は相異なる二つの勢力の激突による内乱 に突入していた....。一つは主人公「相沢祐一」が率いる作中登場回数の多いヒロ
イン側、そして、もう一つはいわゆる脇役軍団である。作中で唯一名前があるの
に顔が出てない(笑)生徒会長久瀬と同じく相沢元帥の女の子の独占に見るに見か
ねた(正確にはうらやましくていじけた)北川が、他の出番の少ないキャラを同
士として反旗を翻したのである。
「私がこの連合の盟主である久瀬である。われわれはあの顔のかかれてない小僧
を打倒するために立ち上がっただけではない!!諸君らシナリオの用意されていな
い貴官らを救い、ヒロインとして活躍の場を見せるという重大かつ究極の目的の為
に立ち上がったのだ!我々に賛同してくれる提督たちには、K●yを襲撃してでも
(こらこら)諸君らの為のシナリオを書かせる事を約束しよう。集え!わが同志た
ちよ!!!!」
既にこのような内容の放送が帝国全土に流れてから3日....。
「うぐぅ、祐一君。どうするの〜」
「どうするのっていったって......」
そう、この放送が流れてから離反者が続出したのである。美汐、香里といったメン
バーはむろんといおうかやっぱりといおうかまっさきに寝返り、どういう工作をし
たのか名雪の母秋子さんや果てはメインキャラの真琴までが敵軍へ走ったのである。
「まあ、秋子さんまで向こうに行ったのは確かに意外だったな....」
「うー、祐一。そんな事いうなんてひどいよ....」
名雪が後ろでむくれている。まあ、名雪にしても一言の相談もなく秋子さんが向こ
うに行ったのにはびっくりしてるようだが。
「あははーっ、祐一さん。そんなこと言ったらかわいそうですよ。」
佐祐理さんだ。
181 :
はね〜〜:02/01/17 20:55 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その2)
「そういや、唯一佐祐理さんだけはサブキャラなのに残ってるなあ。」
「佐祐理は舞と祐一さんと一緒ににいられればいいんですよ〜」
「....私も佐祐理がいないと嫌だ」
まあ、唯一ちゃんとしたシナリオがあるって事実もあるしなあ。
「お姉ちゃん....私に黙って向こうに行っちゃうなんて、そんな事する
お姉ちゃんきらいです」
「なあ、栞。香里を説得したら戻ってくると思うか?」
うーんと口に手をあてた後、
「無理ですねえ....たぶん」
そうか......
「だから、さっきも言ったけどどうするの、祐一君〜」
「うーん、そうだな。彼らと戦うのは忍びないが、ほおっておくと帝国の
屋台骨にもそしてKe●のスタッフにも迷惑がかかる事だし、戦うしかな
いだろうな、やっぱり」
「えー」
名雪から非難の声が上がる
「えーじゃない!」
「うー」
「うーでもない!」
「くー」
「だから寝るなって....」
「うん。でもできるかぎり助けてあげてね、みんな」
「そりゃ、努力はするさ」
「うん、ふぁいとっ、だよ。じゃあ、作戦だけどさっき北川君がドーリア星
系に攻め込んできてるのがわかってるからまずこれを潰すね。総司令官は双
璧の佐祐理さんと舞さんでおねがいします、相手は『理屈だおれの』北川君
だからたぶん二人の攻撃に耐えられないと思うよ〜」
「了解」「あははーっ、わかりました」
182 :
はね〜〜:02/01/17 20:58 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その3)
「なあ、名雪。北川は『みんな』のうちに入らないのか?」
「いいよ、北川君くらい。kan○so64でもあっさり死んでるし」
不憫なやつ....
そのころドーリア星系....北川率いる20000の艦隊は前進を続けていた。
「ふっふっふ、相沢。おまえばっかり本編ではいい思いしてたけどこんどは俺が幸せに
なるんだ。お前の天下もこれで終わりだ!!これからはこの北川が!北川潤が!主人公
として君臨してくれるわ〜」
「提督!正面に敵影発見!その数およそ15000。敵旗艦の形状より倉田佐祐理と川
澄舞とおもわれます」
「ほう、この前の舞踏会をパーにしてくれた二人か。いいだろう、相手にとって不足はない!」
....その頃
「あははーっ、舞。見つかったみたいだね。どうしようかな?」
「佐祐理、4時間だけ前線を維持して。私に考えがある....」
そして戦端は開かれた。最初数で勝る北川の艦隊は優勢だった。
「どうだ、この厚み。この陣容。そして戦術書における無駄のない動き、相手は押され
ているではないか!!」
しかし戦いが始まって2時間後....
「あははーっ、やっぱり北川さんはやられ役ですねー、『マジカルサンダー』!!」
突如巨大な雷撃が北川の艦隊を襲った。
「な、なんだ。この非常識な攻撃は!!全然艦隊戦と関係ないじゃないか〜」
とその時相手から音声が入る
「あははーっ、それだから「理屈倒れ」なんて言われるんですよー。佐祐理が魔法を使
えるのなんて、特別版のビジュアルファンブックに書いてるじゃないですかー」
「うるさい!俺は人が極端に並んでて買えなかったんだよ!!」
かくして劣勢にたちながらも奮戦する北川艦隊、しかしそれからさらに2時間後....
183 :
はね〜〜:02/01/17 21:01 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その4)
「北川提督が討ち死にされたというしらせが入った。なぜか!!彼は我々の崇高な目的の
為に戦ってそして死んだのだ。我々は彼の死を無駄にしてはいけない、我々の目的を達す
ることでかれの死を慰めるのだ!!!!」
「ジーク久瀬!」
「ジーク久瀬!」
「ジーク久瀬!」
.......
「はあ、こんなんで大丈夫なのかしら。なんだか、早まったかもね」
「何を言う、同士美坂主席よ。彼の死を無駄にしてはいかん!第一、君は彼のことが....」
「久瀬君、世の中には言わないほうが幸せってことがたくさんあるのよ....」
そう言ってメリケンを取り出す香里。
「わ、わかった。すまなかった。本題に入ろう、副盟主たる君にレンテンベルク要塞方面の
守りについて欲しいのだ」
「まったく、余計なこといわないで、さっさと本題を言いなさいよ。わかったわ、それじゃ
艦艇の三分の一は連れてくわよ」
「あ、ああ、わかった。われらが崇高な目的の為に尽力してくれたまへ」
それから2時間後....
「あれ、何か数が減ってるよ。お船の」
「そうね真琴。それに美坂さんの姿も....あ、久瀬さん」
そういって美汐は久瀬に声をかける。
「ああ、これは天野提督。真琴殿も。どうしました?」
「美坂さんがいらっしゃらないようですが....」
「うんうん、香里どこ〜」
「彼女は今、レンテンベルク要塞の防備についてますよ、あそこは重要な拠点ですからね」
「でも、そんな重要な事を私達や秋子さんに話さないで....」
「いや、彼女もここにいると何かとあるからな、彼女が同意した以上行かせたほうがいいのだよ」
「あう〜っ、なんだか嫌な感じ....」
えっと、最萌トーナメントの方に一部投稿しましたが、長いため
続きはこちらの方に投稿させていただきます。
ちなみに、この話は一度某所に投稿したものを少し編集したものなので、
読んだことがある方がいるかもしれませんが、作者は同じ輩です。
暗いへやだった
とびらからさしこむ光が、かすかにへやを照らしていた
まん中にベッドがあった
そこにあなたはいた
白いぬのをかぶせられて
誰かがぬのをとってくれた
わらっていた
たぶん、そうおもった
うでに抱いた名雪があなたをつかみたそうに手をのばしていた
でも、あなたはその手をとってくれない
あっけなかった
けむりとともに空にきえていった
たくさんの人がいた
あなたが愛されていることがわかった
でも、あなたは私のそばにいてくれない
たくさんの人がきてくれた
たのしかった
そのうち、ひとりひとりと帰っていき
ここには
私と名雪だけがのこされた
一生懸命、そうじをした
一生懸命、すいじをした
一生懸命、せんたくをした
一生懸命、名雪のめんどうをみた
いつでも、あなたが帰ってきてもいいように
チャイムが鳴るのがたのしみだった
きっとあなたが帰ってきたんだと
いそいでげんかんのとびらを開ける
でも
あなたは、いつもそこにいなかった
まどの外をながめていた
とてもきれいな空だった
もっとちかくでみたいとおもった
名雪をつれてそとにでた
この子を残してはかわいそうだから
かぜがふいていた
とてもたかいところだった
あぁ、ここなら空がちかくにみえる
でも
もっとちかくでみたい
いっぽづつ、すすんでいく
……マ
空にちかづいていく
……マ
さくがあった
……マ
なんでこんなものがあるんだろう
……マ
空はこんなにちかいのに
のりこえる
……マ
その先にみちはなかった
……マ
空はつづいていた
……マ
もっと空にちかづきたいんだ
……マ
だから、このあしをひとつ先にだせば……
「ママァ〜!」
鳥が羽ばたく音がした
遥か下に車のクラクションの音がした
歩道の闊歩する人々の足音さえも聞こえるようだった
何ヶ月も止めていた時間が動き始めた瞬間だった
「ママッ」
腕に重みを感じる
とくん、とくん、と生きる鼓動を感じる
あたたかな体温を感じる
ちいさな口から吐き出す息を感じる
「な……ゆ……き……」
その子の名を呼ぶ
「な……ゆき……」
もう一度
「なゆき……」
もう一度
「名雪……」
もう一度
「……名雪っ!名雪、名雪、名雪……名雪」
何度も
その名前を自分の中で確かめるように何度も言い続けた
「……ママァ」
名雪が腕の中でぐずっていた
「……いちごぉ」
「えっ……」
ん、イチゴか?よし、了承だ!
「そうか……」
第一、俺がお前たちの約束を破ったってことないだろ?
「そうよね……」
あなたは私達の約束を破るような人ではなかった
でも、もうあなたはいない
このままだと、あなたは名雪との約束を破ってしまう
だから
「えぇ、イチゴね……」
私が守ってあげないと
191 :
はね〜〜:02/01/17 21:08 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その5)
さてその頃、二人は
「うぐ、うぐ、おいしいねえ、栞ちゃん」
「はい、おいしいです。」
予想通り輸送船二隻を丸々たいやきとアイスクリームで埋め尽くした二人は到着までの間、
食べながら悦に浸っていた。
「あ、あの……司令官閣下、目的地付近に到着致しましたが……」
「うん、じゃあこれからは警戒体制で進んで行くよっ」
そして、それから少しして、両軍が激突した。
「栞ちゃん、今回は相手を倒すことが目的じゃないから、相手を混乱させて要塞へ引っ込め
た後、降伏勧告を出すよっ」
「はいっ、わかりました。じゃあ、二人であれを....」
「うんっ。」
「閣下、敵軍は何やら部隊を4つにわけてなにやら始めようとしていますが....」
「そうね、各個撃破の好機と見るのが普通でしょうけど……少し様子見ね」
「はっ!ん?あ、あれは、香里提督!」
「え、きゃっ!」
その時、香里の目に移ったものはとんでもないものだった。
「うぐぅ〜、どいて〜」
「えう〜、どいてください〜」
なんと数にして二万以上の艦艇がてんでんばらばらに突っ込んで来ているのだ。当然まわ
りは大混乱に陥った。そして、その隙に、のこりの艦が一斉に敵の艦に照準を合わせたミサ
イルを撃ちまくったのである。
「大変です、今の第一波攻撃で8000隻以上の損害がでました!!第二波攻撃きます!!」
「もおっ、要塞の砲門を開いて迎撃に当たらせなさいっ!」
「駄目です、味方に当たります!!現時点での敵の損害6000に対し我が方26000!!」
「み、味方にも当たる可能性あるってのに、なんていう作戦なの……。仕方がないわ、一旦
要塞に戻って態勢立て直すわよ」
かくして香里艦隊は要塞に撤退した。
私達は街角の喫茶店の一席にいた
二人の前にはイチゴサンデーが一つ
あまりに大きすぎて名雪には食べられそうもなかった
名雪は背を伸ばして頂上のイチゴをスプーンにすくうと、そのまま口に運んだ
あなたがいた頃にはうまく使えなかったスプーンも、上手に使えるようになっていた。
「おいしい?名雪……」
「うん!」
それにしても、名雪のイチゴ好きは大したもんだな。
「えぇ、そうね……」
将来、イチゴ星人の嫁にでもなるつもりじゃないのか?
「そんなこと言わないで……」
何言ってるんだ、名雪は俺の子供じゃないだろ?
「えぇ、違うわ……」
俺とお前の子だ、名雪は
「そう、あなたと私の……子」
目の前にいるはずの名雪の姿がだんだん霞んでくる
「それなのに……それなのに……」
情けなかった
「あなたとの……大切な……この子と……」
身勝手な考えしかできなかった自分を
「私は……私は……」
そして
「どうして……どうして……」
あなたとの約束を忘れていた自分を
「……あなたぁ〜!」
あなたとの別れのときでも出なかった涙が、そのとき初めて溢れだした
しばらくして、名雪の泣き声が聞こえてきた
それから私は決めた
この子の前では笑顔でいようと
あなたがいなくても寂しがらないように
あなたがいなくても良く育ってくれるように
それがあなたと交わした最後の約束だから
『秋子、名雪をしっかり頼むぞ』
トン、トン、トン、トン
階段を降りてくる足音がする。
片手にカゴをさげた家主だ。そのカゴの中には洗濯物がぎっしりと詰まっている。
家主はそのままリビングに入ると同時に、玄関から元気な声が聞こえて来た。
「ただいまぁ〜」
「あら、おかえり名雪」
「ふ〜、今日はずいぶん暖かかったから、いっぱい汗をかいちゃった」
「そう、それじゃシャワーを早く浴びてすっきりしてきなさい」
「うん、そうするよ」
バタバタバタッと浴室に向かう少女。
家主はそんな彼女を眺めていると、何かを思い出したらしく、浴室のドアを開けようとする少女に尋ねた。
「ねぇ、名雪。シャワー浴びた後に時間空いている?」
「うん、空いているけど」
「じゃあ、お父さんのお墓参りにつき合ってもらおうかな」
「えっ……」
「ダメ?」
「うぅん、そうじゃないけど……何だか急だなって」
「今日はお天気がとってもいいから、お父さんも喜んでくれると思って。
……そうだっ、祐一さんもご一緒にいかがですか?」
「えっ、俺なんかついていっても……」
「いいんです。祐一さんはもうこの水瀬家の一員なんですから。
……それに、お父さんに名雪には素敵な彼氏ができたって報告したいし……」
「!?」
「わっ、お母さん、恥ずかしいこと言ってるよっ!」
「そ、そ、そうですよ、お、俺と名雪はそんな……」
「あら、誰も名雪が祐一さんと……だなんて言ってませんけど?」
あっけにとられる約二名。
「そ、そ、そうですよね。俺が名雪とだなんて……
ははははははははっ……はぁ……」
「……うー、お母さんの意地悪ぅ〜」
少女の小さな非難に、悪戯っぽく舌を出して応える家主だった。
ねぇ、あなた
「祐一、ちゃんと持ってくれた?」
私があなたのそばへゆくのは
「持ったぞ。マッチと新聞紙と般若心経だな」
ずっと、ずっと、先のことになるでしょうけど
「般若心経、って祐一読めるの?」
きっと、あなたなら
「あれ、お母さん。何を見ているの?」
返事一つで済ませてしまうでしょうね
「うん……空をね、眺めていたの。本当に気持ちがいい青空だから……」
了承……って
「ねぇ、お母さん」
「なぁに?名雪」
「帰りにね、三人でイチゴサンデーを食べない?」
「了承」
広がるのは空、雲一つない澄みきった青空。
198 :
はね〜〜:02/01/17 21:15 ID:J2AvkfBU
はぅ……とりあえず、終わったようなんで続きあげます……
やれやれ…… 遅かったか。
200 :
はね〜〜:02/01/17 21:19 ID:J2AvkfBU
あああ〜っ!!すいません、191はミスです!!途中の文章抜かした上に、
別のバージョンの文章のっけてしまいました。191は無視して下さい〜。
交通渋滞を引き起こしていますね。
もう一度、ちゃんと載せ直された方がよいのでは?
判断はお任せします。
202 :
はね〜〜:02/01/17 21:22 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その5)
既にオーディンでは副盟主香里が動いたことを敏感に察知していた。
「あゆ、報告してくれ」
「うんっ、えっと栞ちゃんのお姉さんの香里さん率いる50000の艦艇がレンテンベルク要塞
に移動したっていう情報が入ってきたよ」
「お姉ちゃん....」
「栞....」
そこまで聞いて名雪が言った。
「うん、ありがとうあゆちゃん。わたしも、香里の事は気になるけど、ここを落とさないとどう
しようもないからね。北川君はどうでもいいけど今回はそういうわけには絶対にいかないから、
香里を降伏させることを考えて行動に移るよ。」
「ああ、わかった。名雪。ぜひそうしてくれ」
「おねがいします、名雪さん」
「うん、香里は私にとっても親友だから....じゃ総司令官だけど今回はあゆちゃんがそして副司
令官として栞ちゃんにお願いするよ」
「えっ、ボク?」
「私もですか....?」
「うん、期待してるよっ二人とも。そして、栞ちゃんは....香里の説得もお願いします...」
「はい、わかりました」
「栞....辛くはないか?」
「大丈夫ですっ!必ずお姉ちゃんを連れて帰ってきますから!!」
「ねえ、祐一君ボクには何か言うことは?」
「ああ、途中の補給所で積載しきれないほどたいやき積むなよ」
「うぐぅ〜、祐一君いじわる〜」
203 :
はね〜〜:02/01/17 21:23 ID:J2AvkfBU
あああ、もう滅茶苦茶……そうですね……一回最初からあげ直します……
う〜、いきなり別の作品が来て混乱しちゃいました。
事前に全何スレかを明記していただけるとありがたい。
スレじゃなねぇ、レスだ……
「全8レス、しばらくカキコご自粛ください」
みたいな感じに事前告知があるとありがたい。
206 :
はね〜〜:02/01/17 21:43 ID:J2AvkfBU
ですね……配慮が足りなかったような気がします。えーっと全19レスです。
出来ましたら、暫らくご自粛下さい。再投下行きます……
207 :
はね〜〜:02/01/17 21:44 ID:J2AvkfBU
銀河英雄伝説「Kanon」
※これは銀河英雄伝説の「リップシュタット戦役」のカノン版パロディです。
宇宙暦797年、銀河「カノン」帝国は相異なる二つの勢力の激突による内乱に突入していた
....。一つは主人公「相沢祐一」が率いる作中登場回数の多いヒロイン側、そして、もう一つは
いわゆる脇役軍団である。作中で唯一名前があるのに顔が出てない(笑)生徒会長久瀬と同じく
相沢元帥の女の子の独占に見るに見かねた(正確にはうらやましくていじけた)北川が、他の出
番の少ないキャラを同士として反旗を翻したのである。
「私がこの連合の盟主である久瀬である。われわれはあの顔のかかれてない小僧を打倒するため
に立ち上がっただけではない!!諸君らシナリオの用意されていない貴官らを救い、ヒロインと
して活躍の場を見せるという重大かつ究極の目的の為に立ち上がったのだ!我々に賛同してくれ
る提督たちには、Keyを襲撃してでも(こらこら)諸君らの為のシナリオを書かせる事を約束
しよう。集え!わが同志たちよ!!!!」
既にこのような内容の放送が帝国全土に流れてから3日....。
「うぐぅ、祐一君。どうするの〜」
「どうするのっていったって......」
そう、この放送が流れてから離反者が続出したのである。美汐、香里といったメンバーはむろん
といおうかやっぱりといおうかまっさきに寝返り、どういう工作をしたのか名雪の母秋子さんや果
てはメインキャラの真琴までが敵軍へ走ったのである。
「まあ、秋子さんまで向こうに行ったのは確かに意外だったな....」
「うー、祐一。そんな事いうなんてひどいよ....」
名雪が後ろでむくれている。まあ、名雪にしても一言の相談もなく秋子さんが向こうに行ったの
にはびっくりしてるようだが。
「あははーっ、祐一さん。そんなこと言ったらかわいそうですよ。」
佐祐理さんだ。
「そういや、唯一佐祐理さんだけはサブキャラなのに残ってるなあ。」
「佐祐理は舞と祐一さんと一緒ににいられればいいんですよ〜」
「....私も佐祐理がいないと嫌だ」
208 :
はね〜〜:02/01/17 21:45 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その2)
まあ、唯一ちゃんとしたシナリオがあるって事実もあるしなあ。
「お姉ちゃん....私に黙って向こうに行っちゃうなんて、そんな事するお姉ちゃんきらいです」
「なあ、栞。香里を説得したら戻ってくると思うか?」
うーんと口に手をあてた後、
「無理ですねえ....たぶん」
そうか......
「だから、さっきも言ったけどどうするの、祐一君〜」
「うーん、そうだな。彼らと戦うのは忍びないが、ほおっておくと帝国の屋台骨にもそしてK●y
のスタッフにも迷惑がかかる事だし、戦うしかないだろうな、やっぱり」
「えー」
名雪から非難の声が上がる
「えーじゃない!」
「うー」
「うーでもない!」
「くー」
「だから寝るなって....」
「うん。でもできるかぎり助けてあげてね、みんな」
「そりゃ、努力はするさ」
「うん、ふぁいとっ、だよ。じゃあ、作戦だけどさっき北川君がドーリア星系に攻め込んできて
るのがわかってるからまずこれを潰すね。総司令官は双璧の佐祐理さんと舞さんでおねがいしま
す相手は『理屈だおれの』北川君だからたぶん二人の攻撃に耐えられないと思うよ〜」
「了解」「あははーっ、わかりました」
「なあ、名雪。北川は『みんな』のうちに入らないのか?」
「いいよ、北川君くらい。kan○so64でもあっさり死んでるし」
不憫なやつ....
209 :
はね〜〜:02/01/17 21:46 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その3)
そのころドーリア星系....北川率いる20000の艦隊は前進を続けていた。
「ふっふっふ、相沢。おまえばっかり本編ではいい思いしてたけどこんどは俺が幸せになるんだ。
お前の天下もこれで終わりだ!!これからはこの北川が!北川潤が!主人公として君臨してくれ
るわ〜」
「提督!正面に敵影発見!その数およそ15000。敵旗艦の形状より倉田佐祐理と川澄舞とお
もわれます」
「ほう、この前の舞踏会をパーにしてくれた二人か。いいだろう、相手にとって不足はない!」
....その頃
「あははーっ、舞。見つかったみたいだね。どうしようかな?」
「佐祐理、少しだけ4時間だけ前線を維持して。私に考えがある....」
そして戦端は開かれた。最初数で勝る北川の艦隊は優勢だった。
「どうだ、この厚み。この陣容。そして戦術書における無駄のない動き、相手は押されているで
はないか!!」
しかし戦いが始まって2時間後....
「あははーっ、やっぱり北川さんはやられ役ですねー、『マジカルサンダー』!!」
突如巨大な雷撃が北川の艦隊を襲った。
「な、なんだ。この非常識な攻撃は!!全然艦隊戦と関係ないじゃないか〜」
とその時相手から音声が入る
「あははーっ、それだから「理屈倒れ」なんて言われるんですよー。佐祐理が魔法を使えるのな
んて、特別版のビジュアルファンブックに書いてるじゃないですかー」
「うるさい!俺は人が極端に並んでて買えなかったんだよ!!」
かくして劣勢にたちながらも奮戦する北川艦隊、しかしそれからさらに2時間後....
「提督っ!!上方より超高速で落下する物体多数接近中です。このままいくと1分後には衝突し
ます!!」
「至急回避運動に入るんだ。まだ間に合う」
「いえっ、その数およそ....2000以上!?戦艦です!戦艦が追尾ミサイルと化してわが艦隊
に突っ込んで来てますっ!!」
210 :
はね〜〜:02/01/17 21:49 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その4)
「落ち着け、短距離ワープで逃げればすむことではないか。ミサイル状態の艦ならついてこれな
いだろう」
「無理ですっ!!前方の倉田艦隊の魔法でワープができません!!」
「何だとーーーーーーーーっ!!!!何とか回避しろ!!!!方法を考えるんだ!!」
「無理です、直撃来ます!!」
「なぜだ、なぜこの俺は、なぜこの北川潤は負けたのだーっ。香里ーーーっ」
ちゅどどどーん。かくしてこの攻撃により残存艦隊の8割が消滅。提督北川は壮烈な死を遂げ
たのであった。
「ほえー、舞。すごいねえ」
「まともに戦っても勝てたけど....きれいな花火が見たかったから」
「あははーっ」
そしてそれからまもなくオーディンに勝利の方が舞い込んだ
「祐一君っ、舞さんと佐祐理さんたちが勝ったって連絡がきたよっ」
「そっか、やっぱりな。それであゆ、北川はどうした」
「うぐぅ、名雪さんの予想通り....」
はああ、悲惨なやつ。
その頃....
「なんと、北川提督が討ち死にされたというしらせが入った。なぜか!!彼は我々の崇高な目的
の為に戦ってそして死んだのだ。我々は彼の死を無駄にしてはいけない、我々の目的を達するこ
とでかれの死を慰めるのだ!!!!」
「ジーク久瀬!」
「ジーク久瀬!」
「ジーク久瀬!」
211 :
はね〜〜:02/01/17 21:50 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その5)
「はあ、こんなんで大丈夫なのかしら。なんだか、早まったかもね」
「何を言う、同士美坂主席よ。彼の死を無駄にしてはいかん!第一、君は彼のことが....」
「久瀬君、世の中には言わないほうが幸せってことがたくさんあるのよ....」
そう言ってメリケンを取り出す
「わ、わかった。すまなかった。本題に入ろう、副盟主たる君にレンテンベルク要塞方面の守り
について欲しいのだ」
「まったく、余計なこといわないで、さっさと本題を言いなさいよ。わかったわ、それじゃ艦艇の
三分の一は連れてくわよ」
「あ、ああ、わかった。われらが崇高な目的の為に尽力してくれたまへ」
それから2時間後....
「あれ、何か数が減ってるよ。お船の」
「そうね真琴。それに美坂さんの姿も....あ、久瀬さん」
そういって久瀬に声をかける。
「ああ、これは天野提督。真琴殿も。どうしました?」
「美坂さんがいらっしゃらないようですが....」
「うんうん、香里どこ〜」
「彼女は今、レンテンベルク要塞の防備についてますよ、あそこは重要な拠点ですからね」
「でも、そんな重要な事を私達や秋子さんに話さないで....」
「いや、彼女もここにいると何かとあるからな、彼女が同意した以上行かせたほうがいいのだよ」
「あう〜っ、なんだか嫌な感じ....」
既にオーディンでは副盟主香里が動いたことを敏感に察知していた。
「あゆ、報告してくれ」
「うんっ、えっと栞ちゃんのお姉さんの香里さん率いる50000の艦艇がレンテンベルク要塞
に移動したっていう情報が入ってきたよ」
「お姉ちゃん....」
栞....と、 そこまで聞いて名雪が言った。
212 :
はね〜〜:02/01/17 21:51 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その6)
「うん、ありがとうあゆちゃん。わたしも、香里の事は気になるけど、ここを落とさないとどう
しようもないからね。北川君はどうでもいいけど今回はそういうわけには絶対にいかないから、
香里を降伏させることを考えて行動に移るよ。」
「ああ、わかった。名雪。ぜひそうしてくれ」
「おねがいします、名雪さん」
「うん、香里は私にとっても親友だから....じゃ総司令官だけど今回はあゆちゃんがそして副司
令官として栞ちゃんにお願いするよ」
「えっ、ボク?」
「私もですか....?」
「うん、期待してるよっ二人とも。そして、栞ちゃんは....香里の説得もお願いします...」
「はい、わかりました」
「栞....辛くはないか?」
「大丈夫ですっ!必ずお姉ちゃんを連れて帰ってきますから!!」
「ねえ、祐一君ボクには何か言うことは?」
「ああ、途中の補給所で積載しきれないほどたいやき積むなよ」
「うぐぅ〜、祐一君いじわる〜」
その頃、レンテンベルク要塞では....
「報告致しますっ!こちらに敵の本隊が近づいてきております。その数およそ38000。敵の
司令官は月宮提督とおもわれます。それと....」
「それと、なに?」
「それと、閣下の妹君であらせられます、美坂栞提督が副司令として共に出撃したと....」
「栞が....わかったわ、報告ありがとう」
「はっ、失礼致します」
「栞....負けないわよ。元からあまり乗り気じゃなかったけれど、北川君の為にもここでやめる
わけには行かないからね....」
どうやら、大方の予想通り香里は北川が好きだったようである。
213 :
はね〜〜:02/01/17 21:53 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その7)
さてその頃、二人は
「うぐ、うぐ、おいしいねえ、栞ちゃん」
「はい、おいしいです。」
予想通り輸送船二隻を丸々たいやきとアイスクリームで埋め尽くした二人は到着までの間、食
べながら悦に浸っていた。
「あの……司令官閣下、目的地付近に到着致しましたが……」
「うん、じゃあこれからは警戒体制で進んで行くよっ」
そして、それから少しして、両軍が激突した。
「栞ちゃん、今回は相手を倒すことが目的じゃないから、相手を混乱させて要塞へ引っ込めた後、
降伏勧告を出すよっ」
「はいっ、わかりました。じゃあ、二人であれを....」
「うんっ。」
「閣下、敵軍は何やら部隊を4つにわけてなにやら始めようとしていますが....」
「そうね、気になるから少し後退するわよ」
「はっ!ん?あ、あれは、司令官閣下!」
「え、きゃっ!」
その時、香里の目に移ったものはとんでもないものだった。
「うぐぅ〜、どいて〜」
「えう〜、どいてください〜」
なんと数にして二万以上の艦艇がてんでんばらばらに突っ込んで来ているのだ。当然まわりは大
混乱で陥った。そして、その隙に、のこりの艦が一斉に敵の艦に照準を合わせたミサイルを撃ち
まくったのである。
「大変です、今の第一波攻撃で8000隻以上の損害がでました!!第二波攻撃きます!!」
「もおっ、要塞の砲門を開いて迎撃に当たらせなさいっ!」
「駄目です、味方に当たります!!現時点での敵の損害6000に対し我が方26000!!」
「み、味方にも当たる可能性あるってのに……なんて作戦なの……仕方がないわ、一旦要塞に戻
って態勢立て直すわよ」
かくして香里艦隊は要塞に撤退した。
214 :
はね〜〜:02/01/17 21:54 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その8)
「うまくいったね、栞ちゃん。って栞ちゃん?」
「大丈夫です〜、ちょっと目が回っただけですから〜」
そりゃあれだけ無茶な軌道を動いたら目も回るだろう。
「えっと、じゃ降伏勧告をだそうっ」
「はいっ、で、どうやるんですか?」
「......」
「......」
「うぐぅ....やり方がわからない」
「ま、まあ。とりあえず呼びかけるだけはやってみましょう」
「うぐぅ、うん。えっと『えー、きみたちは、完全に包囲されてるから武器を捨てて降伏して〜、
君達の親兄弟は泣いてるよ〜』って、うぐぅ、こんなんでいいのかな?」
「なんか違いません?」
「うぐぅ....でも言いたい事は伝わってると思うんだけど」
「ええ、そうですね。お姉ちゃんには、あゆさんの思ってることがそして私の考えも伝わってる
と思います。」
もしこの場に祐一がいたら絶対に違うと言うような気がするがそれは言わぬが花である。
さて、この降伏勧告(?)をうけ要塞側では当然のように主戦論を唱えるものが圧倒的多数を
占めたのは言うまでもない。
要塞という拠点がある以上まだ彼らのほうが有利なのだからそれはあたりまえである。しかし、
香里は悩んでいた。むろん、あゆの降伏勧告に心動かされたわけではない。さっき栞から個人的
な電文が届いたのである。
『ね、お姉ちゃんもうやめようよ。お姉ちゃんが北川さんを思う気持ちはわかるけど、祐一さんも、
名雪さんも、あゆさんも、みんなが....そして誰より私がお姉ちゃんに帰ってきてもらいたいんで
す。それに....せっかくお姉ちゃんに編んでるストールが無駄になるじゃないですか....』
「栞....」
かくして、香里は降伏勧告を受け入れレンテンベルク要塞は陥落したのであった。
215 :
はね〜〜:02/01/17 21:55 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その9)
こうして、香里をつれて一行は帰還した。
「ただいま、祐一君。おわったよー」
「おっ、おかえり。あゆ」
「祐一さん....良かったです」
「栞、頑張ったな。そしてお帰り香里」
「うん、お帰りなさい、だよ。」
「あははーっ、よかったですねえ」
「はちみつくまさん」
そして....
「みんな....ただいま」
そう言って香里が笑っていた。
さて、その頃....
「なんだと!!レンテンベルク要塞が陥落、香里が降伏しただと!くそ、妹に説得されたかあい
つめ。あとはこのガイエスブルグのみか....しかし我々には最終兵器がある、秋子さん!」
「はい、久瀬さん。準備はできてますよ。いつでも発射できます」
「頼みますよ....」
そしてオーディンではガイエスブルグ要塞攻略についての軍議が行われていた。
「香里から大体の戦力を聞いた限り数はそれほど脅威ではないよ、でもお母さんがなにやってる
のかが香里でも全然わからなかったから....」
「確かにあの人には底知れないものがあるよな....」
「それに、ガイエスブルグ要塞には主砲ガイエスハーケンがあるからうかつに手は出せないしね」
「そうだな。なあ、佐祐理さん。久瀬ってこういう時どうすると思う?」
「あははーっ、あの人は我慢できなくなって出撃してくると思いますよ。多分もう少しでしょう」
216 :
はね〜〜:02/01/17 21:58 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その10)
さて、その頃要塞ではうって出るかそれとも篭城するかで揺れていた。
「あう〜、こんな時に出て行くなんて真琴以上に無謀だよ〜。動物だって寒いときは穴の中に入っ
てじっとしてるのに〜」
「久瀬さん、真琴の言う通りです。ここは、篭城に持ち込んで敵方の疲弊を誘うのが一番です」
「うーむ、美汐提督は別として真琴殿までまともな事をいうとは思わなかったな」
「までってどういう意味よっ」
「しかし、数において勝り、この当たりの地形の知識において勝り、強さにおいて勝っている以上
我々には負けはない!長期戦に持ち込めば持ち込むほどこちらもきつくなってくる以上ここで決
着をつけるのだ!!」
どう考えても、強さ的には大きく水を開けられてる気がしたものの、さすがに真琴も美汐も声を
大にしてそれを言うわけにはいかないらしく、結局開戦が決まった。まあ、真琴は認めたくないだ
けだろうが。
「うぐぅ〜、祐一君。ガイエスブルクから10万以上の艦隊が出撃したよー」
「く〜」
「祐一、私のまねしないでっ!」
「冗談だ。さて予想通り出てきたわけだが、さてどうする名雪?」
「うん、向こうは数も多いし、なにより美汐さんや真琴も出てきてるからね。全員出撃だよ。みん
な、ふぁいとっ、だよ」
「秋子さん、美汐、そして真琴はできる限り無事に取り戻したい。みんなその事を念頭において戦
ってくれ」
かくして戦端は開かれた。両陣営の艦隊数は以下の通りである
久瀬側 祐一側
久瀬 50000 祐一 40000 栞 10000
美汐 22000 あゆ 15000 名雪 11000
真琴 20000 舞 12000 香里 8000
雑魚(笑) 佐祐理 12000
40000
217 :
はね〜〜:02/01/17 21:59 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その11)
かくして、戦いは始まった。
「あう〜っ、祐一達強いよ〜。でも、まけないよっ」
数で勝っているはず(笑)の久瀬側であったが、予想通り双璧、舞と佐祐理の攻撃で雑魚400
00はあっさりと壊滅したため、久瀬側は苦境に立たされることになった。しかし、祐一側にとっ
て予想外だったのは....
「北川君....」
いまだにショックから立ち直れないア●ロ状態となっていた香里である。それでもなんとか戦線
を維持していたのだが後退していく段階で敵要塞主砲の射程圏内に入っているのに気がつかなかっ
たのである。
まさにその一瞬の隙を秋子さんは見逃さなかった。
「あれは、香里ちゃんの艦隊ね。主砲発射!!」
「提督、後方より敵の要塞主砲が来ます!」
かくしてガイエスブルク要塞の改造された主砲「謎ぢゃむハーケン」が栞の艦隊に炸裂したのであ
る。一方では乗組員が全員気絶し艦同士がぶつかり合って爆発したり、また一方ではあまりの味に
「えいえんのせかい」へ転送される艦がでたりで結局8割の艦が消滅、香里の旗艦を始めとする一
部の艦だけが帰還できたのだった。
「あ、あのじゃむって要塞の弾になるくらいあったの....」
かくして、一進一退の攻防が続いたものの、その均衡はあっけないほど簡単に崩壊した。攻撃的
な戦術で(というか、守る事を知らない)戦線を支えていた真琴の艦隊が降伏したからである。
その理由は....祐一からの通信だった。
「真琴、お前の為に肉まん100個買ってあるんだが食わんか?」
「うん♪」
かくして、肉まんでこの戦いの趨勢は決する事となった。もし、久瀬が要塞の食料に肉まんを用
意してれば結果は違ってただろうに。
「......」
それを黙って眺めていた美汐は戦いの決着がついた事を知り自決しようとしたが、部下に説得さ
れ、だよもん同盟共和国へ亡命していったのだった。
218 :
はね〜〜:02/01/17 22:00 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その12)
かくして、ほうほうの体で要塞へと逃げ延びた久瀬であったが....
「秋子さん、至急講和の準備だ」
「講和....ですか?」
「ああ、相沢のやってる事を黙認し奴を皇帝にすえてやるんだ。条件的に問題はあるまい」
「久瀬さん、100%負けが決まっている相手からそんなこと言われても無理ですよ。ましてや、
舞さんの件であんな事をやっているあなたを祐一さんが許すわけないじゃないですか」
「い、いやだ、地位や財産を投げ出しても良いから命だけは....」
かくして、久瀬は自裁(中身は謎ぢゃむスペシャル)を強要され、永遠の世界へと旅立っていった
のだった。
この瞬間帝国全土を2分した「リップシュタット戦役」はここに終結したのである。
「これより、捕虜の引見を始める」
かくして、真琴が引き出されてきた
「あう〜っ、祐一。ごめんなさい」
「真琴。お前なんで、あんな奴の所についたんだ?」
「だって、だってえ、祐一をぎゃふんと言わせたかったんだもん」
「....お前、久瀬の目的知ってたのか?」
「ううん、知らないよ。ただ、美汐もむこうに行ってたし....」
はああ....艦内全員の声からため息が出る。かくして反省の為、3日間肉まん断ちという条件で
許されたのだった。(←「あう〜っ、肉まん」)
その後も、引見は続き、それほど厳しい処断をされる事もなく最後の秋子さんの番になった。
「お母さん....」(名雪)
「秋子さん....」(あゆ)
秋子さんは黙って歩いてくる。と、その時秋子さんの足が止まった。
「祐一さん、我が主君と同じ味、味わっていただきます!!」
そういうと、ものすごい速さで謎ぢゃむが祐一めがけて飛んできたのである。名雪が体を張って
祐一の前に出たが、ぢゃむは名雪にも祐一の口にも入らなかった。祐一の前に飛び出したあゆの口
に一ビン全部入ったのである。
219 :
はね〜〜:02/01/17 22:02 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その13)
「.......................................................................................」
あゆの体がまるで糸の切れた人形のように地面にたおれこむ....
どさっ....
その時、祐一の周りから全ての音が消えた。視界にはあゆの横になっている姿しか移らない。そ
の時、
「ゆういちくん....」
か細い声で、今にも消え入りそうな声であゆが祐一を呼んでいた。
「あゆっ!!」
「ゆういちくぅん....」
「馬鹿だな、あゆ。なんでこんな事....」
声が出ない、まわりにはぢゃむの赤色がひろがっていく。
「ゆういちくん、まずいよ....すっごくまずいよ....」
「あゆっ!!いいからもうしゃべるな!!」
「でもね、今は全然まずくないよ....」
そりゃ、全部一気に飲み込んだんだからそうだろう。
「ぼく、どうなるのかな....」
「まずくないんだったら、絶対に大丈夫だ!!」
「あはは、体動かないよ....」
「おれが、病院までつれてってやるから!!だから動かなくたっていいから!!」
「でも、体動かないと遊べないね....」
「ゆういちくんまたぼくと一緒に遊んでくれる?」
「ああ、約束だ」
そういって指切りをする
「うんっ、約束、だよ」
「あゆ?」
「あゆーーっ!!」
そして、名雪に肩をたたかれて祐一はきがついた。
220 :
はね〜〜:02/01/17 22:03 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説(その14)
「祐一....あゆちゃんと二人だけの世界に浸ってるところ悪いけど、あゆちゃん死んでないよ」
「へ?」
「うぐぅ....名雪さん、どうしてわかったの〜」
「あゆ、お前まさか....」
「え、ええっ。べべべ、別にどさくさにまぎれて祐一君の本音が聞きたくて死んだ振りしようと
なんてしてないよっ」
「あゆーっ(怒)」
「うぐぅ〜、ごめんなさい〜」
「だって、お母さんが祐一を殺そうとなんかするわけないじゃない」
名雪である。
「冗談のつもりだったんですけどねえ....この機会に、もう1度食べていただきたかったんです
けど」
秋子さんが頬に手を当ててのほほんと言う。まったく平和な話である。
「祐一さん、私ちょっとだけ妬けちゃいました」(栞)
「あう〜っ、なんでだかしらないけど、すごくいらいらする〜っ」(真琴)
「祐一....馬鹿」(舞)
「あははーっ、これは祐一さんあとが大変ですよ〜」(佐祐理)
かくして、祐一、あゆ、名雪のたっての願いにより秋子さんへの処罰は謎じゃむの封印と言う
事で落ち着いたのであったのだが。
それとは別にあゆを除く4人の怒り(やきもちとも言う)を祐一が収めるまでにそれから1ヶ月
もかかったそうである。
完
221 :
はね〜〜:02/01/17 22:04 ID:J2AvkfBU
銀河kanon伝説・配役(その15)
配役 相沢祐一 ラインハルト=フォン=ローエングラム
月宮あゆ ジークフリード=キルヒアイス
水瀬名雪 オーベルシュタイン(笑)
倉田佐祐理 ウォルフガング=ミッターマイヤー
川澄 舞 オスカー=フォン=ロイエンタール
美坂 栞 (とりあえず)ワーレン
ジーク久瀬 ブラウンシュバイク公
北川 潤 シュターデン
美坂香里 リッテンハイム候
佐渡真琴 ファーレンハイト
天野美汐 メルカッツ
水瀬秋子 アンスバッハ
でした〜。
222 :
はね〜〜:02/01/17 22:07 ID:J2AvkfBU
えっと……19レスも使いませんでした(汗)節約してぎりぎりまで詰めていった
ら15レスで済んじゃいましたね、あはは……これが、私の初kanonSSだったんで
すが、もう1年くらい前のものなんで、今読むと恥ずかしいです。
板、混乱させましてすみませんでした。
2chでクロスオーバーものを書く度胸は賞賛しよう。
いや、これは限りなく自爆ネタに近い行為だろう。
続けてもぎすぎすした空気しか生産しない、答えの出ない議論に場をゆだねるよりは
あえてみずから地雷原を思いっきり踏み抜いて空気を変えようという高潔な意思よ。
まあ、とりあえずマターリいこうということだな。
はね〜〜氏がこの作品に対する「厳しい批評」とかを望んで貼ったとも思えないし(w
というか、クロスオーバーもの(しかもまったく別世界の)なんて、
俺の脳ではどう批評してよいものやら分かりませぬ。
まあ、葉鍵英雄伝説スレが現存してて、そこに書き込まれてた
とすれば絶賛されてたでしょうな。もったいない。
こういうのも、クロスオーバーって言うの?
複数の作品のキャラが共演するのをクロスオーバーと称すのだと思っていたよ
これはクロスオーバーじゃなくてパロディでしょ。
まあ、どっちでもいいけど。
228 :
はね〜〜:02/01/17 23:10 ID:J2AvkfBU
あ、あはは……まあパロディのつもりだったんですけどね……まあ、まったり
いってください〜、って意味は確かにありました。お馬鹿SSなんであんまり
気にしないでください。さて……次戦は聖戦だな……気合入れよっと。
遅くなってしまいましたが、はね〜〜さんの SS に割り込んですいませんでした。
SS 書く以前にスレの流れを読む力をつけるべきでした。
本当に申し訳ありません。
久しぶりにSSを投稿します。雫SSです。
しばらくの間、レスはお控えくだちぃ。
――白い。
扉を開け、始めに受けた印象はそれだった。
時が凍りついてしまったかのような部屋。壁も、カーテンも、そして、部屋の奥で仲良
く並んだ二つのベットも、すべてが白かった。
開け放たれた窓から、三月の暖かな陽射しが差し込み、部屋の白さを一層際立たせ
る。時折、その窓から柔らかな春風が吹き込み、白いカーテンをひらひらと揺らしていた。
「ひさしぶりだね、瑠璃子さん。元気にしていた?」
僕は、二つある内の片方のベットへと歩み寄り、そして声をかけた。返事はない。元
より返事なんて期待していなかったから、別に失望などはしなかった。ただの自己満足
のようなものだ。
「あれから、もう一年も経つんだね。僕がこの部屋を最初に訪れてから一年、あの日以
来、今日までこの部屋を訪れたことは一度もなかったけど、その事はできれば大目に
見てほしい。僕にだって色々と物事を整理する時間が必要だったんだ」
僕は、瑠璃子さんに向かって話を続けた。瑠璃子さんは、身動ぎ一つすることなく、
ただ天井を見上げながら静かな呼吸を繰り返している。ふと窓の外に視線を向けてみ
ると、そこには一年前とまったく変わらない風景がひろがっていた。
……あれから一年。思えば、この一年間は色々なことがあった。
何事もなく三年生へと進級した僕は、まず新しいクラスに新城さんの存在があること
に驚いた。新城さんが同じクラスに居るということ自体は、別段なんの不思議もない。
ただ、あの時のことが頭の中にある僕は、彼女の顔を直視することが、なんとなく憚ら
れた。しかし、電波の力によって、あの時の記憶を消されている新城さんは、他のクラ
スメイト全員にそうするように、僕に対しても明るく話し掛けてきた。僕は、改めて電波
の力に舌を巻きつつも、次第と新城さんと打ち解けて話せるようになっっていった。
また、僕は高校に入って始めて、友達と呼べる存在を持つようになった。
きっかけは到って単純。ただ席が隣であったということ、ただそれだけだった。
232 :
此処−2:02/01/18 00:42 ID:FiOxnsiG
始めは何気ない挨拶、それから少しずつ話をするようになり、気がつけば、友達と呼
んでも問題ないような仲になっていた。一人友達ができればあとは簡単で、その彼の
紹介で、僕には、さらに数人の友達ができた。もう何年もの間、友達といった存在と無
縁であった僕には、それすごく新鮮なものに感じられた。色々と話してみると、彼等は、
びっくりするくらいの知識や経験を持ち、面白い考え方をしていた。彼等の話を聞いて
いると、今までなんの根拠もなく他人を見下してきた自分が恥かしくなった。今年は大
学受験が控えているということもあり、あまりハメを外すようなことはできなかったけど、
高校生活最期の年に友達をつくることができて本当に良かったと思っている。
そう、受験と言えば、僕はなんとか大学には入ることができた。二流の私立大学の哲
学科だけど、一応、本命の大学ではあったので、それなりに喜んだことを憶えている。
あと一ヶ月もすれば、僕はその大学に通うことになるわけだ。
三月の風は暖かいようで、それでもどこかに冬の冷たさを含んでいる。僕は、時折吹
き込む風に、そんなものを感じながら、瑠璃子さんにこの一年間のことを話して聞かせ
た。瑠璃子さんは、あの時からずっとそうだったように、今も静かに瞳を閉じたまま僕の
話を聞いてくれている。
こうして、改めて振り返ってみると、この一年間は本当に平凡な一年間だったと思う。
むしろ順調であったと言ってもいいかもしれない。穏やかで、それでいて、毎日はそれ
なりに充実していた。一日一日、着実に前進しているという実感を持てた。
そんな日常の中、僕はふとしたきっかけで、あの夜のことを思い出す。一年前のあの
日、夜の学校で起こった凄惨で、悲しくて、それでも、どこかに優しさを感じたあの夜の
出来事は、平安な日常を送っている僕の心を激しく揺さぶった。
夕暮れの屋上、誰もいない教室、新城さんの笑顔、そんなものを見ると、僕はあの夜
のこと思い出す。そして、本来、その中にあるべき存在――瑠璃子さんのことを想った。
あの夜の出来事は、あまりに現実離れしていて、あれは本当にあった出来事なのか?
233 :
此処−3:02/01/18 00:44 ID:FiOxnsiG
今でも信じられないことがある。夕暮れの屋上の、その真っ赤な世界の中心で、瑠璃
子さんはあの微笑を浮かべてるのではないだろうか? 僕は時々、そんな想いに駆ら
れてしまう。あの出来事は、全てが幻で、ちょっと視線を変えてみれば、瑠璃子さんは
ひょっこりと姿を現わしてくれるのではないかと……。
でも、今、僕の目の前には、こうして瑠璃子さんの体がある。真っ白な病室の中で、
身動ぎ一つすることなく昏々と眠り続ける瑠璃子さんの姿。自ら食事を摂ることもない
為、もっぱら点滴によって必要な栄養分と摂取しなければならず、その白く細い腕へと
伸びる透明な点滴のチューブが痛々しく映った。
僕は、瑠璃子さんのそんな姿をしばらく見つめたのち、その手をそっと握ってみた。
瑠璃子さんの手は仄かに暖かく、あの夜に感じた瑠璃子さんの体温そのものだった。
そして、それは僕に、今、ここにいる瑠璃子さんが、幻でもなんでもないということを教
えてくれた。瑠璃子さんは、夕暮れの屋上でも、放課後の教室でもなく、この白い病室
でずっと眠り続けているのだと。
僕は、改めて瑠璃子さんの手を握りなおし、そして目を閉じた。
あの夜、僕はたしかにあの場所にいた。こうして瑠璃子さんの手を握っているだけで、
僕は、不思議とそのことを実感できた。今まで、色を失っていたあの夜の出来事が、生
々しいほどに甦ってくるのを感じた。
そう、僕はたしかにあの場所にいのだ。繰り返される平穏な日常は、あの夜からリア
リティを奪っていた。リアリティを維持するには、あの夜の出来事はあまりに非現実的
であり過ぎたし、日々の暮らしは、あまりに平穏過ぎた。だけど、今、ここにいる瑠璃子
さんは間違いなく本物であり、現実だった。そして、その存在はあの夜が真実であるこ
との証明だった。僕は、こうして瑠璃子さんの体温を肌で感じることにより、始めてリア
リティを取り戻すことができた。
234 :
此処−4:02/01/18 00:45 ID:FiOxnsiG
僕は、そっと目を開け、そして瑠璃子さんの手を元の位置へ戻した。
僕の手から瑠璃子さんの手が離れたあとも、その体温は僕の手の中に残っていた。
僕は、自分の手をぎゅっと握り締めた。
一年前のあの夜。あの夜を境にして僕は大きく変わった。僕は、今の僕の暮らしに
小さな満足感をもっている。一年前の僕なら、一笑に付すどころか、嫌悪の眼差しを向
けたかもしれない。でも、それでもいいと思っている。人は変わるものだし、変わらなけ
ればならないと思う。じっと一つのところに留まることなんて、未来へと続く今を生きる
人間には不可能だからだ。でも、僕は以前の僕を否定しようとは思わない。あの時感
じたことも、また、真実だと思うからだ。
ふと、僕は瑠璃子さんの寝顔へと目をやった。瑠璃子さんは相変わらず身動ぎ一つ
することはなかったけど、こころなし、その小さな唇に微笑みを浮かべているように思
えた。だから、僕は瑠璃子さんに微笑みを返した。
穏やかな風が吹き、真っ白なカーテンがひらひらと揺れる。僕は、その風に背中を押
されるようにして席を立った。そして、小さな声で「さよなら」と言い、僕の入ってきた扉
へと足を向けた。部屋を出る時、僕はもう片方のベット――月島さんが眠るベットへと
一礼をしてドアを閉めた。部屋を出てからは、病院の出口まで一度も振り返ることなく、
真っ直ぐに歩いた。病院の庭先に植えられている広葉樹には、新緑の葉が生い茂り、
新しい季節の薫りをはなっていた。
FIN
>>229さん
いえいえ、むしろ折角の良作SSがこっちのスレでも分断されてしまい、申しわけ
ないです。事前に何レスにわたって投下します、と書いておくべきでした。
銀英ファンとしてはたまらないです
KANON風にアレンジが効いてよし
次は折原ウェンリーとの対決が見てみたいっす
238 :
全日空:02/01/18 02:09 ID:PhVAhr8I
>>235 いつも思うだが、狗威氏のSSは縦書きの小説タイプの文章だね。
改行のしかたも一センテンス毎ではないし。SS界ではかえって
新鮮だ。
239 :
全日空:02/01/18 02:24 ID:PhVAhr8I
…ゴメン、肝心の内容の感想忘れてた。
あえてエピソードで語るではなく、モノローグで語る手法を
選んだのかな?
人と共に生きていけるようになった祐介を表現するためには、
人と共に生きている描写、つまりコミュニケーション描写が
必要だと思うのだが、このSSではそれが排除されているよ
うに感じた。
「未来へと続く今を生きる」のであればそのようなエピソードを、
例えば沙織と一緒に見舞いにくるような展開にすればより分かり
やすくなるのではと思う。
このSSだけでは祐介はいまだ「ただの自己満足のような」
コミュニケーションしかとれていないような、そんな不安が残る。
もちろん、それは氏の意図したものであると言われれば俺の
読解力不足を認めるほかないのだが。
240 :
TaKe:02/01/18 02:26 ID:LaV5TEOS
えーと、それでは恥ずかしながらあゆ支援SSを投稿させて頂きます。
なんか中途半端な長さなので2レス使います。
ちなみに、ほのらぶ――だと思います。私は。
241 :
TaKe:02/01/18 02:27 ID:LaV5TEOS
あゆ支援SS(1/2)
「なあ、あゆ……?」
「ん――なに、祐一君」
「どうも俺には納得いかないんだが」
「え、どうして?」
「普通、男はしないと思うぞ。 ――膝枕は」
「うぐぅ、そうかなぁ……。 でも、順番だって言ったよ、さっき。 ボクもう足痛いし」
「いやまあ、それは寝てしまった俺が悪いんだけどさ。 だけど、男なんかに膝枕してもらって嬉しいか?」
「うん、だって祐一君の匂いとか、温もりとか……そういうの、近くで感じられるから」
「――別に、それだったらあゆが膝枕してたって良いだろうし、ぶっちゃけ膝枕じゃなくても良いんじゃないか?」
「うぐ……で、でも、祐一君だって、ボクに膝枕されて嬉しかったでしょ?」
「お、自信過剰だな、あゆ」
「えっ、あ、ち、ちがう、違うよっ! そういう意味で言ったんじゃ」
「冗談、冗談だって。 でも、そっか、あゆも俺に膝枕されて嬉しいわけだ」
「うん……嬉しい。 祐一君と一緒に居られるの、ボク嬉しいよ」
242 :
TaKe:02/01/18 02:27 ID:LaV5TEOS
あゆ支援SS(2/2)
「……そこで素で返すかな」
「えへへ……ボクだって、成長するんだよ」
「もっと別の場所が成長して欲しいところだが」
「うぐぅっ、祐一君!」
「はは、まだ修行が足りないな。
――でもま、あゆが嬉しいんなら、別にいいか、膝枕」
「うん。 ……じゃあ、ボクも寝ちゃおっかな、祐一君みたく」
「足が疲れるから嫌だ――と思ったけど、あゆの寝顔が見れるんならまあいいか」
「うぐぅ、ちょっと恥ずかしいよ……」
「気にするな。 それにさっきだって俺の寝顔見たんだろ? 膝枕交換するなら、一緒に寝顔も交換だ」
「うん……じゃ、そうする。 おやすみ、祐一君」
「おやすみ、あゆ」
243 :
TaKe:02/01/18 02:28 ID:LaV5TEOS
最初sage忘れた……。
>241-242
いいですね、こういうシチュエーション。
ただ、この長さだったら、トーナメントスレに直接張ったほうが支援効果高いんじゃないでしょうか。
長い場合こっちに張らないと邪魔になったり、途中分断されたりするんですが、5レスもないような場合でしたら気を使ってこちらにすることはないと思いますよ。
もちろん、こちらに投稿していけないということはないと思いますが。
帰還。
ってわけで書き込ませて頂きます。
みさき先輩のやや暗めのシリアスで全3レスです。
―――また悲しくて幸せな夢を見ていた。
目元が熱くて、私は目を覚ました。触ってみると、耳にまで液体が流れていた……泣いていた。
浩平君の夢を見るといつもこうだ。
あの日浩平君がいなくなってもう半年になる。
あの日の絶望が、今も私を苛む。
アイスクリームを買っている間に、私の傍からいなくなった浩平君。
それに気付いたとき、周りも気にせず泣き叫んだ。それでも、いつまで経っても帰ってきてくれなかった。
目が見えたら、探せたのに。いついなくなったか分かったのに。
そう思うと、私は自分のハンデが本当に嫌になった。
私の目が光を失っ時。その時と同じほどの悲しみと喪失感を抱えて、今私は生きている。
でも、絶対に自殺なんかしない。あの日浩平君に言ったように、やっぱりこの世界が好きだから。
……そう思っていた。
お母さんの声が聞こえたので、1階に降りた。
そして朝ご飯。どんなに気分が優れなくても、食欲は減らない。
……こんなに悲しい日なのに。
「みさき、病院は一時からだからね」
「……うん」
お腹をさする。少しだけ大きくなったお腹を。
それは太ったとかそういうことじゃなくて。
私が妊娠したと判ったとき、周りの人はみんな、私がレイプされたと思った。
……目が見えない私を狙うのは簡単だし、何より浩平君のことを覚えている人は誰もいない。
誰も覚えていない人のことなんて、誰も信じてくれなかった。
私は、嬉しかったのに。
浩平君と一つになって、幸せと喪失感と、苦痛と快楽と、そんな矛盾の結果孕んだ新しい命。
浩平君がこの世界に存在したという証拠。
でも、それは今日なくなってしまう。奪われてしまう。
違うのに。私には、この子が必要なのに。この子がいれば、待っていられるのに……
私に抵抗する手段なんてない。
「川名みさきさん」
「……はい」
名前を呼ばれ、お母さんに連れられて歩き出す。
……もうダメかもしれない。
―――手術が終わって、お腹の中の穏やかな鼓動が聞こえなくなった時。
私は、絶叫した。
その夜、私はずっとずっと泣き続けた。
両親の声もまるで耳に入らなかった。
ただ浩平君の名前を呟き続けながら、幸せな思い出だけを追想し続けた。
そうでもしないと、狂ってしまいそうだった。
この世界が嫌いになってしまいそうだった。
机の中にあるはずのカッターナイフに手を伸ばしてしまいそうだった。
……やっぱり、私は強くなんかなかったよ、浩平君……
―――そして、私はまた屋上にいる。
ここの風を感じていれば、浩平君との思い出が次々に思い出される。
私だけの大切な記憶が。
……またここに逃げ込んでいるんだ、私は。
もう、いてはいけない場所……期限の切れた避難所に。
せっかく浩平君が連れ出してくれたのに。
もう私だけのものでしかないお腹に手をやる。ただ呼吸に合わせて前後に動く。
この真っ暗な世界に私一人。そんな錯覚に陥る。
……また目が熱い。
「う……えぐっ……」
気がつくと、うずくまっている私がいる。
今にもフェンスを乗り越えてしまいそうな川名みさきがいる。
それでも、ギリギリのところで踏み止まることができた。
「……約束、したよね……?」
何があっても、最後には傍にいる。そう言ってくれた。
そして浩平君は今いない。だったらまだ最後じゃない。きっともうすぐ帰ってきてくれる。
帰ってきたときに私がいなかったら、きっと浩平君は悲しむだろう。
だから私は待ち続ける。何日でも、何年でも。正気を保っていられる限りは、死ぬまで。
帰ってきたら、今度こそ私たちの子供を作ろうね。
だから……嫌いになる前に帰ってきてね、浩平君……
とりあえず、トーナメント用のSS「たいやきを見た小径」これから投下します。
25レスくらいでしょうか……長くてすいません。
たいやきを見た小径(その1)
注:これはone、茜happy後のパロディです。(一応)
あと、あゆの方はhappyendから1年後です。
「なあ、茜」
「……何ですか?」
「前回の汚名挽回のためにも、今日の放課後たいやき食いに行かないか?」
「行きます」
またしても即断だった。かくして放課後....
「しかし、茜。たいやきとなると目の色変わるな、お前」
「そんなことないです....」
「しかし、2人で食いに行くというのも最近では珍しいな」
これというのも、毎度毎度どこからともなく柚木が出てきて一緒についてくるから....
「呼んだ?」
出た....
「安心しろ、お前の事なんてただの一人も呼んでないぞ」
「茜、うれしそうだね。これからおでかけ?」
「はい....」
「たまには脈絡のある登場の仕方をしろっ!」
「で、どこ行くの?」
相変わらずマイペースな奴め....
「茜と一緒に甘いものでも食いに行こうと思ってな」
「詩子も来る?」
「来るなっていっても来るだろこいつは」
「うん、もちろん。で?何食べに行くの」
「たいやきだよ」
「えっ....」
その瞬間、柚木の顔に恐怖が走った、ような気がした。
たいやきを見た小径(その2)
「え、えっとごめんね、茜、浩平君。私ちょっと休養が....」
「休養じゃなくて急用だろ」
「詩子、来ないの?」
「う、うん。それにせっかくの2人のデートを邪魔するのもね、あはは....」
「....」
「....」
2人して顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。その隙に....
「じゃあ、また明日ねー」
といって走っていってしまった。
「なあ、茜。今の、逃げたように見えないか」
「……見えました」
「でも、柚木が気を利かせるなんて始めてみたな」
「私もです....」
というか、どうみても柚木は何か隠してた様に見えたが....
「行こ」
「あ、ああ」
心中に、なにやら得体の知れない不安がよぎったものの、俺はそれを無視した。
かくして、店に行ってみたものの....
「閉まってます」
「みたいだな....」
考えて見ればもう5月だから当然だ。
「どうする、茜。このまま帰るか?」
「嫌です」
「山葉堂でお茶を濁すのはどうだ?」
「嫌です」
「はあ、わかったよ。一応年中無休のたいやき屋があるにはあるんだが....」
「行きましょう」
(茜にしては珍しく)話を最後まで聞かずに茜は即答した。
たいやきを見た小径(その3)
「でも、この間迷った道の先にあるんだが....」
「.....」
「.....」
「.....不安です」
「だよなあ」
「でも....浩平と一緒なら、どこに行くのでもかまいません」
顔を赤らめながら、そう言う。
「茜....いってて恥ずかしくないか?」
「聞かないで下さい」
「じゃあ、行くか」
「はい」
この時が、引き返す最後のチャンスだったのかもしれない....しかし、茜の
台詞に喜んでいた俺には、引き返すなどという選択肢はすでになかった。
かくして、俺達は再び細い路地を進んでいったのだが....
12回目のあと少しを言った頃
「分かれ道だ....」
「はい....」
そこは確かに分かれ道だった。しかし....
「右の道と左の道はまだいいとしてだ....」
「浩平....このトンネルなんですか?」
「さあ....
なんだろうなあって言ったら怒るよなあ、やっぱり」
「はい」
「しかし、ここでこうしていてもしょうがないしな、行くか?」
「....はい」
一抹の不安を感じたことは確かであるが....
「茜っ、あと少しだ....」
「31回目です...」
たいやきを見た小径(その4)
................
「40回目聞きたいか?」
「聞きたくないです」
................いい加減、歩くのが嫌になってきたとき、
「出口だ!」
「はい」
心なしか、茜の声も喜んでいるように見える。そして、トンネルを抜けると....
そこは雪国だった....
ヒルルルルルルルルー
風が吹き込んでいるような気がした。ただ、作者のおちが寒かっただけだろうか。
「何なんだここは〜〜っ!!」
「雪国に見えます」
「ま、待て茜。ちょっと現実を把握しよう」
「はい」
「今日は何日だ?」
「5月1日です」
「こんな時期に雪なんか降るか?」
「降りません」
「で、茜。地面にあるものは何に見える?」
「どこから見ても雪に見えます」
「......」
「......」
「それに、寒いです」
「た、確かに……」
「なあ、茜....あのトンネルが異世界に通じていたとしたらどうする?」
「嫌です」
「いや、嫌ですといっても仕方ないと思うぞ」
「帰りましょう」
たいやきを見た小径(その5)
そう言って、俺達はくるっと回れ右をしたのだが....
「なあ、茜....」
「はい....」
「......目の前に何が見える?」
「......雪山が見えます」
「......そうか、実は俺にも雪山に見える」
「......少なくとも、トンネルには見えません」
「茜、可能性は3つある。1、二人して夢を見ている 2、二人して幻覚を見ている
そして....」
「3、現実に異世界にきてしまった....ですか?」
「その通り....っていっててむなしくなってきたな」
「はい....」
「とりあえず、街の人間にここがどこなのか聞こう」
「たい焼き....」
「この期に及んでまだたい焼きか?」
「たい焼き....」
「……わかった、売ってたらな」
「はい....」
そんなものを買ってる場合ではないような気がするのだが....しかし....
世の中探してるときには見つからなくて、探すのをやめた後には見つかるものである。
「茜、あれって....」
「たい焼き屋さんです」
あっさり見つかった。しかし、
「うぐぅ〜!! どいて〜〜!!」
前方から、羽の生えた女の子が突進してきた。
って、羽?
ドンッ!!
見事なまでに、俺と茜に激突していた。
たいやきを見た小径(その6)
「うぐぅ〜、ごめんなさい」
その時、後ろから「待て〜」と声がした。
「わっ!!」
いきなり、その女の子はがばっと起きあがった。年の頃は....13〜14くらい
だろうか?
「うぐぅ....とりあえず、2人とも逃げようっ!」
「あの....」
「ちょ、ちょっと待てって....」
「待てないよ〜っ」
かくして、俺達は3人で商店街の中を全力疾走する羽目になってしまった。
大分走った頃、
「な、なあ茜」
「はい....」
「お前結構長い間走れるんだな....」
「そんな事ないです」
「って、あれ?」
気がつくと、例の女の子の姿がなかった。いや、遠く後ろの方に小さく見える。
「何で俺達の方が早く走ってるんだ?」
それから、少し遅れて、あの女の子がやってきた。
「はあ、速いよ〜」
「お前が遅すぎるんだ」
「ボクは遅くないよっ、キミ達が速すぎるんだよっ」
「あの....」
「どうした、茜」
「とりあえず、自己紹介しませんか?」
「うんっ、いいアイデアだねっ」
はあ....ま、いいか
たいやきを見た小径(その7)
「俺は折原浩平だ。浩平でいいぞ」
「私は里村茜です」
その女の子は茜の方をじっと見ていた。
「わあ....きれいな人....」
「....」
照れたらしい。
「それに長いなあ....」
そういや澪も初めて茜にあったとき、同じ事を言ってたな。
「あっ、えっと、ボクの名前は月宮あゆだよっ。あっ、ボクって言ってる
けど、女の子だからね」
そう言った後も、しきりに茜の髪をじっと見ていた。
「髪長いの、珍しい?」
「うんっ」
なんか、澪がしゃべったらこんな感じなんだろうな....
「それはそうとして、何でこんな所まで逃げてきたんだ?」
「えっと....すごく複雑な話なんだけど....」
「大丈夫だ」
「話せば長くなるんだけど....」
「どうせ時間はあるから気にするな」
「はい....」
「うぐぅ....。えっと、大好きなたい焼き屋さんがあって....たくさん注文
した所までは良かったんだけど....」
何となく話の雲行きが怪しくなってきたような気が....
「お金を払おうと思ったら財布がなくて、そして走って逃げちゃったんだよ....」
「......」(俺)
「......」(茜)
「......」(あゆ)
たいやきを見た小径(その8)
「ひょっとして、それは食い逃げというやつじゃないのか?」
「うぐぅ〜、しかたなかったんだよ〜」
ひょっとして、何かとてつもない理由があるのだろうか?
「一体、どうしたんですか?」
「うぐぅ....」
あゆはおずおずと口を開いた。
「実は....すごくおなかが空いてたんだよ〜」
「それで?」
「それだけ」
「......」(俺)
「......」(茜)
全然長くもないし、複雑でもなかった。
「やっぱりお前が悪いんじゃないかっ!!」
「うぐぅ〜!」
「浩平」
茜が俺の方を見ていた。
「あゆちゃん...でいいですか?」
「うん....」
「たい焼きが大好物なんですか?」
「うん....」
「そう....。大丈夫です。私も似たようなことがありましたから....」
「そうなのか?」
「はい....」
なんとなく柚木が逃げた理由がわかった気がする。
「だから、そんな気にしないで。後で、お金もって謝りに行こう」
「うぐぅ....うん」
「茜、なんだか母親みたいだな」
「そんなこと....ないです」
たいやきを見た小径(その9)
「それに、こっちは子供そのものだし」
「うぐぅ、ボク子供じゃないもんっ」
「そうか? まだ小学校じゃないのか?」
「違うよっ!」
「……あゆちゃん、中学生ですよね」
「うぐぅ〜違うよ〜!! ボク17だよ〜!!」
「......」
「......」
俺達と同い年だった。
「本当か?」
「うぐぅ〜本当だよ〜」
「本当に本当か?」
「本当に本当だよ〜」
「本当に本当に本当か?」
「本当に本当に本当だよ〜」
「本当に本当に本当に本当に....」
「……きりがありません」
確かに....
「うぐぅ、浩平君いじわる〜。……って、あれ?茜さんも浩平君も
そんな格好で寒くないの?」
「おう、今にも凍死しそうなほど寒いぞ」
「すごく寒いです....」
そこで、俺は思った。あゆに聞けば何かわかるかもしれない。
「なあ、あゆ...」
「うん?」
「この街ってtacticsの街だよな?」
「ううん、ここはkeyの街だよ」
たいやきを見た小径(その10)
げ!
「ええと、あゆちゃん....今は5月1日ですか?」
「ええっ、何で?今は1月5日だよっ」
げげっ!
「なあ、茜」
「....はい」
「1・2・3のうち、答えはどれだと思う」
「3番だと思います....」
はああ....
「え、えっと。二人ともどうしたの?」
「......」
「......」
「えっと、もしかして2人とも迷子になっちゃったの?」
「迷子ならまだ救いもあるだろう....」
「......」
さっきから茜は黙り込んだままだ。
「う〜ん、そうだ!とりあえず、困ったときにはたい焼きだよ!」
「なぜそうなる」
「いいからいいから。ほら、茜さんもたい焼き食べよっ」
「たい焼き....」
かくして3人でたい焼き(あゆが食い逃げしてきたやつ)をほおばる
事となった。
「やっぱりたい焼きは焼きたてに限るよねっ」
「それはちゃんと金を払ったやつが言うセリフだぞ」
「うぐぅ〜」
そして、念願かなった茜の方を見てみると....
「おいしい....」
涙目でたい焼きに感動していた。
たいやきを見た小径(その11)
かくして、たい焼きを食べ終わった後....
「あゆ、実を言うと俺達....」
かくして、茜が無類のたい焼き好きでたい焼き屋を求めるあまり
トンネルを抜けてきたらここに来てしまった....という経緯を説明した。
「わあ..茜さんもたい焼き大好きなの?」
「はい...」
「毎日でも平気?」
「毎日でも、ご飯代わりでも平気です」
「すごいっ、ボクと同じだねっ。という事は、ボクも大きくなったら茜さん
みたいになるかな?」
「ならないな」
「うぐぅ、即答〜」
「こうして目を閉じてみると結果が浮かんでくるんだ」
「うぐぅ〜、祐一君とおんなじ様なこと言わないで〜」
「祐一君?」
「うん....やさしくて、意地悪で、ボクを困らせる人だよ....」
顔を赤らめながらあゆが言う。
「あゆちゃん、その人のことが大好きなんですね」
「え、ええええっ。ぜぜぜ、全然そんなことないよっ....あっ、いや、
でも嫌いって言う訳じゃもちろん無いんだけど....」
ばればれだった。
「うふふ、あゆちゃん。私も、そういう人を好きになったんですよ...」
そういって、おれの方を見る。
「茜、いってて恥ずかしくないか....?」
「聞かないで下さい」
そんな俺達を見て、あゆは何かに気付いたようだった。って普通気付くか。
「で、ででで、でも、ふ、2人とも大変だよねっ」
俺は思わず苦笑する。どうやらとことん分かりやすい奴らしい。
たいやきを見た小径(その12)
「そうだっ、2人とも帰る方法が見つかるまで、秋子さんの所に来ればいいんだよ」
「秋子さんって誰だ?」
「ボクが居候している人のやぬしさんだよっ」
「でもなあ....」
ちらりと茜の方を見る。
「そちらの方のご迷惑になります....」
「迷惑な事なんて何もないよっ。みんな大歓迎だよっ」
「うーん、でもなあ」
「......」
しかし、いくら迷ったとこで帰る方法が見当もつかない以上、まさかこの寒空の
中、茜に野宿をさせるわけにもいくまい。
「わかった。でも本当にいいのか?」
「うんっ、大歓迎だよっ」
「お世話になります....」
というわけで、あゆが居候している、秋子さんという人の家に行くことになった。
「しかし、どうしてこんな事になったんだろう」
「茜さんのたい焼きを求める気持ちがこの世界に道を作った、ってのはどうかな?」
「そんな非現実的な....」
「だよね」
「....その可能性は、あるかもしれません....」
しかし、意外なところからその意見を肯定する声が出た。当の本人、茜である。
「小学校の頃、詩子とたい焼き屋さんを探しに行ったとき、そういえばこんな事
があったような気がします....」
柚木め....逃げたな。
「えっ、それだったら茜さん、その時はどうやって帰ったの?」
「思い出せません」
「思い出せ、思い出すんだ茜!」
「....やっぱり思い出せません」
たいやきを見た小径(その13)
なにぶん昔のことですから....と付け加える。
「うーん、まあその時も戻れたんだから多分今回も大丈夫だろ」
「はい....」
「うんっ、物事は前向きに考えなきゃねっ! それじゃあ行こうっ」
かくしておれたちは、あゆの居候先である秋子さんの家に向かうことになった。
「ここがそうだよっ!」
あゆが元気そうに振り返る。結構大きな家だった。
「お邪魔します....」(茜、浩平)
あゆに進められるままに俺達は玄関に入った。
「えっと、浩平君、茜さん。絶対に大丈夫だと思うけど一応秋子さんに話をしてくるねっ」
「了承」(1秒)
話をしてくるまでもなかった。
「えっ?わっ!!」
靴をぬいで秋子さんの所に行こうとしたときにいきなり言われたからだろう。
あゆは見事にあわてて玄関でつまづいた。
べチッ!
「うぐぅ、痛いよ〜」
「あらあら、大丈夫あゆちゃん。ほら、カステラがあるから手を洗ってらっしゃい」
「うぐぅ....うん」
まんまこどもだな、ありゃ。
「あ、はじめまして。折原と言います」
「はじめまして....里村です」
「ゆっくりしていってね。家族が増えて楽しいわ」
そういって、頬に手を当てる仕草がすごく似合っていた。
「本当は娘の名雪とあと祐一さんがいるんですけど....2人とも修学旅行に行ってるんですよ」
「はあ....」
「でも、そんな格好でどうしたの?まだ冬なのに....」
たいやきを見た小径(その14)
仕方がないので、理由を1から説明した。最も普通の人ならとうてい信じられない
内容だと思うのだが....。と、説明の最中、茜が口を開いた。
「あの....私、秋子さんに以前お会いしたような気がします....」
「え?」
茜の意外な台詞が飛び出す。さらに....
「そうですね....私もそんな気が...」
と、秋子さんまでがそんなことを言い出す。
「あら?里村さん、あなたもしかして茜ちゃんていう名前じゃないかしら?」
ずげげげげげっ!!
「!! どうしてご存じなんですか?」
茜もびっくりしたらしい。
「とりあえず、そろそろ夕食の準備をしますので、良かったらその後に話しましょうか」
「あ....あの....」
「そういえば、茜ちゃんてあゆちゃんと同じくらいたいやきが好きだったわね、
今日のご飯はたいやきにしましょうか」
「え....えと....」
茜がこれだけあわてる姿を俺は初めて目の当たりにした。
「はーい、ボクも手伝うよっ!」
いつのまにやらあゆが戻ってきていた。
「そうね、でもあゆちゃんには作り方から教えなきゃならないし....」
「うぐぅ....」
「……わたしが教えましょうか?」
そういったのは茜である。
「わあっ、本当? じゃあボクにも教えてっ!」
「はい....」
「茜、普段とは違ってずいぶん積極的だな」
「そんなことないです....」
「よし、だったらおれも手伝おうか?」
たいやきを見た小径(その15)
「嫌です」
「独創性あふれる、他に類を見ないたいやきが出来上がると思うんだが」
「絶対に嫌です」
「2人とも仲がいいのね」
秋子さんが頬に手を当てて、平和に言う。
「......」
茜が真っ赤になってしまった。その様子を見ていたあゆもなぜか顔を赤らめる。
「どう、似てた?」
「何がだ?」
「茜さんみたいに顔を赤くしてみたら、少しは似てくるかと思ったんだよ」
「安心しろ、全然似て無いぞ」
「うぐぅ....そんなことないもんっ」
「第一、茜とおれはあゆと同い年だぞ」
「えっ....?」
「そういや言ってなかったな。でも事実だ」
「うぐぅ〜」
かくして、たいやきづくりが始まった....しかし。
「あれ?いくら練っても生地ができないよ〜」
「あゆちゃん、それ強力粉です....」(←たいやきの生地は薄力粉で作ります)
「なんだかしょっぱいよ〜」
「それは塩です....」
「今度は甘すぎるよ〜」
「小さじ3杯いれましたか?」
「えっ?小さじってこれだよね」
「それはスプーンです....」
「わあっ、焦げてるよ〜、うぐぅ〜」
あゆは俺の知っている誰よりも(澪よりも)不器用だった。
そして、あゆのたいやき第1号は....
たいやきを見た小径(その16)
「これ、何だ?」
「うぐぅ、たいやきだもん....」
「黒いぞ....」
「焦げちゃったけど、でもたいやきだもん....」
「あゆちゃん、まだまだ頑張ろうっ」
「頑張りましょう....」
秋子さんも茜もやる気まんまんだ。しかし、秋子さんって何歳なんだろう....
と、その時....
「ピンポーン」
とチャイムの鳴る音が聞こえた。と同時にあゆが「あっ」と言って玄関へ走り出す。
ついでに、暇な俺もついていく。
「祐一君っ!お帰りなさいっ!!」
そういってドアを開けると....
「あの〜、新聞の集金なんですが....」
「うぐぅ〜」
全然関係なかった。
「うぐぅ、恥ずかしかったよ〜」
新聞屋が帰った後、あゆは恥ずかしさで顔を真っ赤にしていた。
「まったく、ドジだな」
「うぐぅ、そんなことないもんっ!」
「拗ねるなって、子供じゃあるまいし」
「うぐぅ」
と、落ち込んでいたのもつかの間、すぐに又、台所に向かう。
「なあ、茜?」
「はい?」
「何であいつはあんなに必死なんだ?」
「好きな人に、大好きなたいやきを作ってあげたいんだと思いますよ....」
「そうなのか?」
たいやきを見た小径(その17)
「はい....」
なるほど....。そう感心したところで、俺も台所に向かった。
「うぐぅ? どうしたの、浩平君?」
「まったく....子供だな。お前は」
「うぐぅ〜そんなことないもんっ」
「拗ねてる暇があったら続きをやるぞ」
「うんっ....って浩平君?」
「どうしたんだ、変な顔して?」
「うぐぅ、変じゃないもん」
「危なっかしくて見てられないからな、おれも真面目に手伝ってやるよ」
「うぐぅ....ありがとう...」
「しかし、嬉しくても悲しくてもうぐぅだな」
「うぐぅ〜、ほっといて〜」
「というわけでおれも手伝わしてもらいます」
「はい....」
「いいのか?茜」
「今の浩平なら大丈夫です....」
「やっぱり料理はみんなでやった方が楽しいですよ」
秋子さんである。
かくして、再びたいやきづくりが始まった。それから1時間後....
「できたっ!」
形は崩れたものの、あゆの作ったたいやきも、食べておいしいと感じるレベル
まで到達することが出来た。と、その時、再びチャイムが鳴った。
またしてもあゆが走る!
ベチッ。
しかし、廊下で滑って転けた。
「うぐぅ〜」
しかし、鼻の頭をさすりながらあゆは玄関まで走っていく。
たいやきを見た小径(その18)
「どちら様ですか?」
さすがに同じミスはやらないようだ。先に相手の名前を聞いている。
「新聞の集金です」
「……ついさっききたよっ!」
「だったらガスの集金です」
「それは明日だよっ!」
「うーん、じゃあ何にしようか」
「うぐぅ、祐一君の意地悪〜」
たまらずあゆがドアを開ける。
「ただいま、あゆ」
「うんっ、お帰りなさいっ!」
そういって、あゆは目の前の男に抱きついた。
「祐一さん、お帰りなさい。どうでした、修学旅行は?」
「あ、秋子さん、ただいま。いや〜、名雪が起きなくて大変で大変で、
これ、香里に渡しておいて良かったです」
「うふふ、あの子にはこれが一番目が覚めるのよ」
そういってオレンジ色のジャムを受け取る。
「あら、名雪はどうしたの?」
「それが、ちょっと油断した隙に猫の方に行っちゃって、病院に行って
から帰ってくるそうです」
「え?どこか悪いのか?」
そう俺が聞いたところ、
「ああ、名雪は重度の猫アレルギーだからな....って、秋子さん、誰です?
この2人は?」
そう言って、俺と茜の方を見る。
かくかくしかじか....とあゆと、秋子さんから説明が入る。
「はあ....もう何も言うまい」
呆れているようだった。
たいやきを見た小径(その19)
「まあ、とりあえず....俺は相沢祐一だ。一応、秋子さんの親戚に当たる。
よろしくな」
簡単な自己紹介が入る。
「おれは折原浩平だ」
そういって、ちょっとだけ遠くに離れて相沢と2人で話しをする。
「どうしたんだ?」
「いや....さっき秋子さんやあゆから聞いた話は普通の感覚でいったら信じ
られないと思うんだが....正直おれ自身半信半疑だし....」
そんな俺の疑問に相沢はあっさりと答える。
「まあ、あゆはああいうヤツだし、秋子さんの考えは何も考えてないようで
実は海よりも深い考えがあると、俺は思っているからな」
う〜む、秋子さん....謎だ。
「ところで....お前の側にいたあの女の子は誰だ?」
と、逆に聞いてくる。
「ああ、あいつは里村茜。俺と一緒にたいやきを食いに来たんだが....」
と、そこで俺は重大な事を思い出した。
「ああっ!そういや、あゆが食い逃げして走ってきたんだった!!相沢、
大丈夫なのか、あゆは!?」
俺がそう言ったとたん、大きなため息をついた。
「まったく、あいつはまた....。
まあ、ちゃんと後でいつも金を払ってるらしいから、大目に見てやってくれ」
「そっか。あ、そういや最初あゆと会ったとき、おれはあゆの事を中学生だと
ばっかり思ってたんだが....」
「いやいや、おれなんか去年あゆと再会したときは小学生だと....」
と、話しが脱線して、2人であゆの話しで盛り上がっていると....
「うぐぅ〜〜!!祐一君も浩平君もいじわる〜〜〜!!」
後ろのあゆに丸聞こえだった。
たいやきを見た小径(その20)
「おっ、あゆ。いつからいたんだ?」
「うぐぅ〜、ついさっき会ったばかりだよ〜」
「悪い悪い、全然まったくさっぱり気づかなかった」
「うぐぅ....」
どこから見ても、名コンビだった。
「ひょっとして、2人は恋人どうしか?」
試しに聞いてみる。
「全っ然そんな事は無いぞ」
「うぐぅ〜〜、祐一君のいじわる〜」
かくして、その後4人で出来たばかりのたいやきをほおばった。秋子さんや
茜のたいやきはもちろん、あゆのたいやきも結構おいしかった。
「はあ....しかしこれからどうしよう」
1日なら由起子さんも茜の両親も、いきなり捜索願を出したりはしないだろうが
何日も経ってしまうと、一体どうなる事やら....
「浩平....」
「どうした、茜?」
「秋子さん、知りませんか?」
「あれ、ついさっきまでそこに....っていないな」
「はい....」
「相沢〜、秋子さん知らないか?」
「ああ、名雪を迎えに行くって言ってたからな。たぶん病院だろ」
「そんな事ありませんよ」
「のわっ!」(祐一、浩平)
後ろを見てみると、そこに秋子さんが立っていた。その側には年頃の可愛い女の子
が眠そうな顔で立っている。
「ちょうど今、名雪を迎えに行って帰ってきたんですよ」
「でも、秋子さん。ここから中央病院まで30分はかかると思うんですけど....」
たいやきを見た小径(その21)
あまりの帰りの早さに相沢が秋子さんに尋ねる。
「それは、企業秘密です」
謎だ....。
「うにゅ、ただいま〜。あれ、お客さん?」
後ろの女の子が俺と茜のほうを見る。
「はじめまして、俺は折原浩平だ」
「....里村茜です」
すると、その女の子はふらふら〜としながら柱に頭を向けて、
「はじめまして〜、私は水瀬名雪だよ〜。なゆちゃんって呼んでね〜」
と、柱に向かって自己紹介をする。
そして、ゴンッ!と柱に頭をぶつける。
「く〜」
そして、ものの見事に眠っていた。
「......」
茜はその様子を呆然と見ている。
「まったく、また名雪のやつあんなところで寝てる。あ〜、相沢、ちょっと
手伝ってくれないか?」
「何をだ?」
というか、『また』というあたりに凄まじいものを感じるのは俺だけなのだろうか?
「最近は、俺一人でチョップ入れても起きなくてな....というわけで、名雪にチョップ
をいれるのを手伝って欲しいんだが」
「名雪って低血圧なのか?」
「見るからにそんな感じだろ」
かくして、2人で名雪を部屋までつれてった。けろぴ〜、とか言ってたが、つくづく
わけわかんない女の子である。
そして、一階に戻った後....
「あら、もうこんな時間ね。お布団敷かないと」
たいやきを見た小径(その22)
そんな風に秋子さんが言う。時間を見てみるともう11時だった。
「そうですね。確かにもう結構な時間です。しかし、あゆは元気だな」
「ボク、朝や夜は強いよっ!」
「結構意外だろ?」
確かに....かくして思わずおもいっきりうなづいてしまう。
「うぐぅ....2人とも意地悪〜。なんか祐一君が2人いるみたいだよ〜」
とりあえず、あゆの言う事はほっとくとして....
「えっと....2人は同じ部屋でいいわよね」
ぶっ!!
「な、ななな、秋子さん。そ、それは」
「......」
茜は顔を赤らめてうつむいてしまう。
「ほ、ほら。茜、頼むから否定してくれ」
「......」
またしても顔を赤くしている。
「あの....浩平さん?何か勘違いしてませんか?」
へ?
「私は祐一さんと同じ部屋で寝て欲しいという意味でいったんですけど...」
「あ、ああ。そうですか。ええ、もちろん大丈夫ですよ」
我ながら取り乱してしまった。
「それとも茜ちゃんと一緒のほうがよかったかしら?」
ほおに手をあてて秋子さんがのほほんという。
「えっ!!あ、あのっ....」
「嫌です....恥ずかしいですから嫌です」
「茜、顔真っ赤だぞ」
「....言わないでください」
結局2人とも慌てているうちに、秋子さんが俺達のどんな事を知っているのか
を聞くのはすっかり忘れてしまった。
たいやきを見た小径(その23)
かくて、翌日....。
「おはようございます」
食卓に行くとあゆと祐一が既に食卓についていた。
「うぐぅ、おはよ〜」
あゆが食卓で手を振っていた。
「しかし、挨拶までうぐぅだな」
「うぐぅ〜」
あれ、そういや茜がいないな。それと、昨日の女の子も...確か名雪とか言っていたような..
「あれ、あとの2人はまだ寝てるのか?」
「みたいですね」
フライパン片手に秋子さんが言う。
「起こしてきましょうか?」
「そうですね、茜ちゃんの方は起こしてきてください」
「あれ?えっと、名雪の方は?」
「折原....やめとけ。お前には無理だ」
相沢がポツリとつぶやく。
「うぐぅ....ボクも多分無理だと思う」
しかし!!自他ともに認められている寝起きの悪いこの俺以上に寝起きの悪いヤツ
などいるわけがない!!
かくて、2階に行ってみたが....
ドンドンドンッ!!
「名雪っ!起きろっ!」
反応無し。
「名雪っ、朝だぞっ!」
やっぱり反応無し。仕方がない。かくて中へ進入する。そこで中で見たものは。
「く〜」
寝ていた。しかし!これくらいは俺の予想の範疇!おもいっきり揺らせば普通は起きる!
「名雪っ、おきろっ!」
たいやきを見た小径(その24)
ユサユサ....
「う〜、地震...だお〜」
くっ、なかなかやるな!しかし、これならどうだ!
バフッ
上から布団をかぶせてやる。しかし....
「うにゅ....けろぴ〜......」
くっ!こ、こいつ手強い!ならば最終手段!
「足の裏をくすぐってやる!!」
かくて、布団を足のほうからめくりあげようとしたその時....
「....だめです」
茜だった。
「おっ、茜いつからいたんだ?」
「ずっと最初から横にいました....」
そして、茜の髪を見てみると....
「茜、前髪はねてるぞ」
「....じっと見ないでください」
そういって横を向いてしまう。しかし、回り込んで茜の顔をもう一度のぞきこむ。
「......」
また、茜が横を向いてしまう。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる....
「....目が回りました」
確かに....
「く〜」
横で名雪はまだ眠っていた。
「ほっとくか....」
「はい....」
かくしてほっといて2人で下に行く事にした。
たいやきを見た小径(その25)
「おっ、どうだった?名雪はおきたか?」
「いや、世の中にはできる事とできない事があると初めて知ったよ」
「いや、まったく」
そうして、朝食が出来あがる。
「うぐぅ、このコーヒー熱い....」
「牛乳足すわね」
「うぐぅ....うん」
やっぱり子供だった。
「あの....秋子さん」
「はい?」
「....どうして私のことをご存知だったんですか?」
あ、そういえば。
「昔、茜ちゃんは知り合いの女の子....確か詩子ちゃんていったかしら。
その子と一緒に私の家に来た事があったんですよ。たしか5年くらい前
だったかしら」
わーん、なんなんだよ一体!!
「でも....確かそのときの秋子さんの顔、うっすらと覚えてますけど....
あまりそのときと顔が変わってないような気が....」
「えっと、それでね....」
質問に答えてないぞ、秋子さん....
「そのときに、ある物を使って2人を帰したんですよ」
そういって、俺達のまえにオレンジ色のジャムをだした。
と、同時に!!周りの空気が張り詰めた、ような気がした。
「え、えっと秋子さん俺そう言えば、北川と約束が....」
そういって相沢が席を立つ。
「うぐぅ、ボクたいやき屋のおじさんにあやまりに行ってくるね」
同じく席を立つ。
そして茜の方を見てみると....
たいやきを見た小径(その26)
「おいしそう....」
茜さんがきらめいていた。
「浩平」
「どうした」
「おいしいですから、食べましょう」
茜がこれだけ熱心に食い物を勧めるなんて初めてじゃなかろうか....
そうして、ジャムをたっぷりつけたトーストを俺のほうにずずいと
近づけてくる。
ぱくっ
そして、おれはいつもの癖でいっきにパンを1枚口の中に放り込んだ。
そして....
次に目がさめた時には由紀子さんの家だった。
「ここ、どこだ?」
とりあえず意識を失ったような気がする。そして日付を見てみると5月3日
だった。なんとなくみさおが手を振っていたような気がする。
ピンポーン
「ん?」
だれか来たようだ。長森のヤツだろうか。
下に降りて、ドアをあけると茜が目の前に立っていた。
たいやきを見た小径(その27)
「....こんにちは」
「よう、なんだか俺おまえとたいやきを食いに行った夢を見てたんだ」
「....夢?」
「ああ、そしてたいやきの食い逃げをする女の子なんかにも出会ったりして....
って、妙に生々しい夢だったなあ」
「......」
「そして、最後に何か食べたところで夢が終わってるんだが....変な夢だったなあ」
「浩平....それってこれですか?」
そして、茜が俺に差し出したのは....あのジャムだった!!!
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
完
>>245-248 これは、ツボにはまった。
ネタで勝負しているスタイルが感じられた。
短いが切れ味は抜群だった。
特に、「私は、嬉しかったのに。」はぐっときた。
浩平が忘れられていくことと妊娠という設定とが見事に噛み合っている。
名シチュだと思うよ。
これ、ONEの他のキャラでも適用できそうなんだが、俺は読んだことがない。
ただ、もっと先輩の過酷な状況をわかりやすく説明した方が良かったかもしれない。
堕胎させられてしまうというのにみさき先輩がまるで抵抗していないようにも
読めてしまうからだ。
つーか、俺は最初そんな風に読んでしまった。
浩平の存在が忘れられていく―>周囲はレイプされたとしか思ってくれない
の構図をなにかしらのエピソード(例えば母親との会話とか)で語られた日には、
やるせなさでもう胸がぐはああああ…って感じになったのではないかと思う。
にしてもほんと、よく思いついたなあ…。
ネタ好きの人間としてはこういうのがもっと読みたい。
278 :
名無しさんだよもん:02/01/19 21:29 ID:9RoQTMYH
新しい書き手の人達は、ちゃんと
>>2の投稿手順を読んでるのかな?
説明書を読まずにゲームを始めるタイプとみた。
西暦2025年春。
爽やかな春風がラボを吹き抜ける。日差しは居眠りを誘うほどに柔らかく、暖かい。
そんな麗らかな日、人々は先ほどから身じろぎ一つせず、とあるものを見守っていた。
部屋の中央に置かれたベッド上のそれは、ゆっくりと、動き出そうとしていた。
それの実現に携わった設計者達は…その殆どが四十代、五十代の男達だったが…
感慨深げに顔を見合わせた。
まさか実現するとは思わなかった。
彼らが若かった頃、全ては夢の彼方の存在だった。
しかし。
一歩、一歩。
ときに挫折し、絶望にひしがれ、迷いながらも。
ようやく、ここまでたどり着いた。
同僚に背を押された設計主任は、緊張しているのか、何度も咳払いした。
声をうわずらせながらも、精一杯優しくこう呼びかけた。
「おはよう、マルチ」
上体を起こし、眩しそうに目を細めていた彼女は、呼びかけられたことに気付き、満面の笑みを浮かべた。
その口が動く。
「おはようございます、みなさん」
人々の目は潤んでいた。肩を抱き合う者、低く嗚咽を漏らす者。静かに涙を流す者。
設計主任はほんのひととき顔を伏せたあと、今度はもっと明るい、
そう、まるで少年のような表情になり、しっかりと頷いて見せた。
そしてささやくように付け加えた。
「やっと、君に会えた」
>>281 はわわーっ(汗)
すみませぇぇん、誤爆ですぅ。
SS投下しま〜す。内容はヘタレエロで〜す(w
7レスぐらいかな?
「お母さん、まだ飲んでるのっ」
ガタンと勢いよく扉を開けて観鈴が入ってきた。
「あれ、なんや観鈴、まだ寝てなかったんか?」
「お母さんがうるさいから目が覚めちゃったの!」
なんだかよくわからないが、かなり怒っているようだ。
そんなにうるさくした覚えはない。いつも通りにちびちびやっていたはずである。
「なんや、機嫌悪そうやな〜。ほら、観鈴もこっちきていっしょに飲も」
横に座らせて、場をとりなそうとしてみる。
「お母さんが飲んだくれさんだから怒ってるの。ちょっとは控えてほしいな」
「酒は人類の友やで。友人を見捨てられるかいな」
「もうっ、お母さんのバカバカ、バカミックスっ!! そんなにお酒が好きなら
お酒と結婚すればいいじゃないっ!」
声を張り上げ、一升瓶を取り上げた。
「なにおかんみたいなこと言うてんねん。んぐぐっ! こ、こら、いくらうちでも一升瓶ごと
ラッパ飲みできるかいっ」
「わたしのお酒が飲めないって言うのっ!」
ぐびぐび。
「んんんーーーー!!」
「お母さんのアンポンたんっ。お母さんのいき遅れ!」
ぐびぐびぐび。
「んぐっ、わかった。わかったから、せめてコップで飲ましてぇや…」
息も切れぎれに懇願する。
「ちゃんと、わたしが注いだお酒飲む?」
「の、飲むで。飲む飲む」
なんだかよくわからないが、ここは大人しくしておいた方がいいだろう。
それにしても、一体どうしてしまったのか。
明らかにいつもの観鈴ではない。
トクトクトク。
「はい、お母さん」
もう何杯目になるだろうか。いくらコップを空けても、容赦なく次が注がれる。
「ううぅ…。さ、さすがにもう飲めんわ。体がフラフラする…」
量的にはまだ大丈夫なはずだが、今夜はちょっと調子が悪いようだ。
「それより観鈴、あんた今日おかしないか? やけに絡んできよるし…」
「わたしのこと、いらない子だって言うの!?」
「ちゃ、ちゃうって、ちゃうって。なんかいつもと変わったことなかったかなって、
大事な娘のこと心配しとるんや…」
「…うーーん、変わったこと……」
「なんかヘンなもん食べたとか、なんかヘンなもん拾って食べたとか…」
「なんか引っかかる言い方…。でも、そういえば、拾い物じゃなくて
往人さんが持って帰ってきたやつなら食べた」
「お、何食うたんや? それが原因かもしれへん」
「キノコ食べた。すっごくおいしいの。なんとかハンテンタケっていってた」
「ごっつベタやでっっっっっ!!!!!」
全身でつっこむ。
どうやら性格反転茸を食べたらしい。
「ほら、お母さん、もっと飲んで」
「ううぅ……今の観鈴は悪い子になってしもとるんやな…。無理矢理、酒飲まして
うちをいじめて喜んどる……」
しずしずとコップを口に運ぶ。今日はもう諦めるしかないらしい。
「あ、さっきね、お母さんが飲んだお酒に目薬入れといたよ。にはは」
だらーーーーーー。
「わ、お母さん、お酒こぼしてみっともない。服もびしょ濡れ」
「あ、あんた……それ犯罪やないかっっ!!」
普段より調子が悪いのは、どうやらそのせいらしかった…。
「タオル持ってくるからちょっと待ってて」
とことこと居間を出る。
一方の晴子は、ショックとアルコールと目薬のせいで唖然としている。
「お酒拭くからじっとしててね」
戻ってきた観鈴がタオルで口元から拭っていった。
「お母さん、おいたしたらだめだよ」
「あ、あんたなぁ……」
開いた口が塞がらないらしい。
「おいたした悪い子にはお仕置き」
「なんでやねん……」
「しかもエッチなお仕置き」
「!」
「お母さん、フラフラで動けないから今がチャンス」
「こ、こら…あんたなに考えてるんや……」
「お酒拭くふりして、いっぱい触っちゃう」
「セクハラやないかっ。だいたい、なんでうちがそんなことされなあかんねん」
「お母さん、わたしにお仕置きするとき、いつもエッチなことする。だから仕返しするの」
「そりゃ居候の妄想やろっ。うちはそんなことしてへんで」
「にはは。問答無用」
「こらっ、笑いながら手にぎにぎさせるんやめいっ。う…うそやろ、観鈴……冗談やんな。
観鈴ちんはええ子やから、そんなことせえへんやんな?」
「観鈴ちん、悪い子。ぶいっ」
妖しい微笑を浮かべて、にじり寄る…。
「服びしょびしょだから、脱がせちゃうね」
「こらっ。や、やめんかい…」
「メッ。お母さん、じっとしてて」
必死の抵抗を試みるが、フラフラの体ではそれもままならない。
結局は素肌を晒してしまうことになった。
ふに。
「んん……」
「わ、やっぱり大きい…」
両胸を下から持ち上げるように掴んで、たぷたぷしてみる。
「すっごいやわらかくて、すべすべ……」
むにむにしながら頬ですりすりしてみる。
「あんた……性格反転っちゅーより、ただのエロオヤジ化しとるやないか…」
「わ、わたし…変態おじさん」
「そ、おっさんや」
「が、がお…。そんなひどいこと言う口はこうしちゃう」
「むーーーーっ!」
ぶちゅーっと、濃厚なキスが繰り広げられる。
どたばたともがいてみたが、結局は観鈴に押し倒されてしまった。
もうこうなってはされるがままである。
ぷにぷにぷに。
「あんたなぁ……いくらうちらがラブラブ親子やからってなぁ……これはちょっとやりすぎやで」
「どうして? いっつもお母さんといっぱいちゅーしてる」
「あれは家族のちゅーや。こんなん、セフレの領域やで」
「セフレ…ってなに?」
「……冗談や…意味わからんでええ」
ふにふに…。
「ね、お母さん。お母さんはおっぱい出ないの?」
「…んなもん出るわけあらへんやろ」
「うーん、残念。お母さんのおっぱいなら、お酒が混じってカクテルみたいになってそう」
「あんた、出たら飲む気なんか…」
「そうだ、いいものあるよ。はい、これ」
どろり濃厚牛乳。
「またこのシリーズかいっ。しかも今どっから出したんや…」
「これをこうして…こうしたら……」
「うわっ、冷たっ」
「にはは。おいしそう」
「あんた、なんちゅーマニアックなプレイを……」
酒の次は牛乳まみれの晴子であった。
「ん……おいしい………」
ぺろぺろ…。
ちゅっちゅっ。
れろれろ…。
「は…ん………あぁ……」
一通り舐め終わると、今度は執拗に乳首を吸われる。
それは、赤ん坊がおっぱいを飲む行為となんら変わりはない。
微かに動く腕で観鈴を抱きしめると、本当に授乳しているような錯覚を覚えた。
「………なんか…ほんまの親子みたいやな……」
頭を撫でながらつぶやくが、それにしては快感の要素が強すぎた。
ちゅーっ。
「あああぁぁんっ。そ、そんなに強(つよ)吸うたらあかん……」
やっぱり感じてしまう。
世の中の母親たちはどうしているのだろう。
自分が産んだ子供なら、気持ちよくなったりしないのだろうか。
場にそぐわない疑問を抱いて、ふとそんなことを考える自分が可笑しくなった。
「………え?」
股間にもぞもぞとした感触を覚えて我に返る。
「お母さん、濡れてる」
いつのまにかジーパンが脱がされていた。
「女の子の大事なところ。どうしてお母さんは濡れてるの?」
観鈴の言う通り、ショーツのその部分が隠しようもないくらい湿っていた。
目薬の効果もあるのかもしれない。
「おもらししちゃう悪い子には、やっぱりお仕置きが必要だね」
そう言って、素早くとショーツをずりさげる。
くい。
「ああぁぁんっ」
直に刺激されると否が応にも反応してしまう。
くちゅくちゅ。
くにくに……。
声を荒げる晴子をおかまいなしに蹂躙する観鈴の指。
「にはは。お母さん、ここ、つんつんされるのすごく弱いみたい」
「んんんっ、はぁぁぁぁ……」
いわゆる、女の中の男の部分である。
くにくに。
くりくり。
「にはは。すごく気持ちよさそう。なんかうれしいな」
気をよくした観鈴はさらに動きを早める。
「はぅぅっ、み、観鈴っ、そ、そっちは、そっちは違うっ」
明らかに今までと違う過剰な反応を見せる。
勢い余った指が後ろの穴まで到達していたのだ。
「そういえば、お母さん言ってたね。はじめてのときはお尻だったって」
「あ、あれは冗談やって言うたやろっ」
「よし、じゃあ次はこっちを攻めてみよう。うん、それいい考え」
「そ、そんなん嫌やぁ…」
指を少し入れてる。が、予想以上に抵抗が強い。
「うーん…意外と入りにくい。本当に冗談だったみたい」
「み、観鈴。お願いやからそっちは堪忍してぇ…」
「うーん……」
いつものように、邪気のないしぐさで観鈴は考え込んだ。
「じゃあね、がおって言ってみて」
「………へ?」
「がおって鳴くの。がおって。これから気持ちよかったときは全部がおって言ってね」
「…なんの意味があんねん」
「お仕置きだから。お母さんががおって言ったら観鈴ちんがお仕置き。にはは」
「それ、ごっつい矛盾してんで…」
構わず指の動きを再開させる。
つぷ……ぬぷ……。
「ああぁぁんっ」
「ほら、お母さん。がおーって」
くちゅ……ずちゅ……。
「がおーっって」
ぬちゅ……ぐちゅ……。
「が、がおぉ……」
観念したように晴子は呟いた。
こだまするセミの声。目に差し込んでくるまぶしい朝日。
「なんや、もう朝か…」
寝ぼけまなこで天井を見つめるが、なにかいつもと違う。
「居間で寝てもうたんか、うち…」
原因がわかったところでもう一度目を瞑ったが、
異常がそれだけには無いことに気付き慌てて跳ね起きる。
「なんでうちが朝に目ぇ覚めるねんっ」
それだけではない。
やけに肌寒いと思ったら、なにも身につけていないのだ。
そして、傍らには同じく素っ裸の観鈴が寝息を立てている。
……とたんに昨夜の出来事が思い出された。
「こら、観鈴、起きんかあーーーーーーーーーぃっっ!!」
一瞬、家全体が揺れたようだった。
「あんた昨夜はよくもやってくれたなぁ…。しかもあんやイヤらしいお仕置き……。
絶対、絶ぇぇ対っ許さへんからな! 三倍にして返したる。もう足腰立たんようになる
くらいのごっつエッチなお仕置きしたるからな!!」
一向に起きない観鈴に向かって誓いを立てる晴子だったが、なにやら庭の方が騒がしい
のに気付く。
「……居候、なにやってんのや…?」
「あ、おはようございます、晴子さんっ。
納屋の修復やりました。庭の雑草抜き終わりました。
次はなにをやればいいですか!!」
すっかり良識人となった往人が、ボランティアに瞳を輝かせていた…。
>292
実に爽やかな往人にワラタ
>292
ま、待たれよっ!
>290と>291の間をすっ飛ばしていきなり朝にしてしまうって、
そんな酷なことはないでしょう……
いくらここが「AF団十尻の諸君!」スレではないとはいえ。
定番ネタの料理ですけど、
途中で「授乳の連想」に触れているあたり、ちゃんとツボを押さえてるな、と思います。
ただ、ちょっと思ったのは
「筋がすごくえっちなのに、ちょっとさらっと展開しすぎかな……?」ということ。
スムーズに読めるのはさすがだと思いますが、
「読み手の性欲を高ぶらせることに重点を置くのなら」ちょっともったいないという気もします。
そういう意図で書かれたものではないという気もしなくはないのですが。
あ、やっと冷静状態に戻ってきたや。これで外出できます(w
では。
ただいまからSSを上げさせていただきます。
晴子モノで、内容はシリアス、長さは14レスほどです。
暫くの間、書き込みお控え願います。
それではよろしくお願いします。
初めてあの人を見たのは夏を直前に控えた、6月の終わりの
夕暮れだった。
高校の部活を終え、ちょっと疲れた身体を引きずるようにし
て海岸線の道路を歩いていると、自動販売機が目に付いた。
喉も乾いていたし、ちょうどいいや、と一休みしようとポケ
ットから財布を取り出しながら自動販売機に近づくと、すでに
先客がいたのに気付いた。
そこにいたのは長い髪を後ろでまとめ、スーツに身を包んだ
女性だった。見た目の年齢は―――20代後半だろうか。
切れ長の鋭い、しかし優しそうな目。
やや赤い、というよりも紫色に近い長い髪。
そして着こなしたスーツ。
綺麗なお姉さん、それが第一印象だった。
流れるような手つきで缶コーヒーを自動販売機から取り出し、
一息にそれを飲み干すとそのお姉さんは空き缶となったそれを
自動販売機の横にあるくずかごに投げ入れた。
その一連の動作がとても美しく、僕には眩しいものに見えた。
ぼー、と見とれていると、お姉さんが小脇に抱えていたヘル
メットをおもむろに被り、自動販売機の側に停めてあったバイ
クにまたがった。。
ヴォン!とエンジン音が夕暮れの風景に響く。
そのバイクの真っ赤なボディは、夕暮れの光に照らされ、更
に紅く、映えて見えた。
時間を確認するように腕時計に視線を落とし、再び顔を上げ
るとお姉さんは爆音を響かせ、走り出した。
あっと言う間にお姉さんは見えなくなってしまった。
遠くから、時折バイクの排気音だけが響いてきた。
夕暮れが夜の闇の変わった頃、ようやく僕は我に帰り、自動
販売機からジュースを買い、それを飲みながら歩き出した。
胸が何故か、高鳴っていた。
あっという間に夏休み前の最後の試練―――一学期の期末テ
ストが終わり、僕は夏休みを迎えていた。
テストの結果は・・・・・・まあ、補修授業に出る事無く、こうし
てグラウンドで部活が出来る。それだけ言っておこう。
真夏の日差しに照らされながら、僕はセンタリングされたボ
ールを胸で受けた。
バチンッ!と音がなるほど激しいパスだったが、なんとか胸
でトラップする。
Tシャツは既にもう、脱ぎ捨ててあった。
汗を吸い込み、もはやそれはTシャツとして意味をなしてい
なかったからだ。
他の部員も、全員上半身裸だった。
休憩を促す笛の音が鳴り響き、僕はグラウンドに設置されて
いる水飲み場まで走った。
蛇口を限界までひねり、吹き出した水の中に頭を突っ込む。
冷たい水が心地よかった。
ぱさぱさに乾いた髪を冷水で潤し、頭を降る。
水しぶきが夏の光を受け、輝いた。
後輩から受け取ったタオルで頭を拭いていると、遠くからバ
イクの排気音が聴こえて来た。
まさか、とは思ったがやはりそれはあのお姉さんのバイクだ
った。
校門からその真っ赤なバイクが突っ込んできて、生徒用玄関
の目の前に横付けされた、と同時にお姉さんがヘルメットを脱
ぎ捨て、校舎へ走り込んだ。
暫くすると、一人の髪の長い女の子を背に担ぎ、お姉さんが
校舎から出てきて、そしてそのままバイクにまたがると爆音を響かせ走り去ってしまった。
僕はそれを呆然と見ていることしか出来なかった。
部活の無い休日、僕は部活の仲間とともに、町の商店街にあ
る玩具屋にいた。
というのも、この町はゲーム屋が無く、ゲームを買うとなる
とこの玩具屋しかなかったのだ。
部活の仲間とあのゲームは面白かった。あれは糞ゲーだ、な
どとゲーム談義に夢中になっていると、店員の声が響いた。
「いらっしゃいませー」
その声に反射的に振り向くと、そこにはあのお姉さんがいた。
「ぬいぐるみ・・・・・・でええやろか」
と呟きながら、ぬいぐるみコーナーに足を向け、お姉さんは
歩き出した。
「恐竜・・・・・・あった。あ、でももうこれと同じ物持っとるみた
いやし・・・・・・ああ、どれ持ってへんのかわからへん」
恐竜のぬいぐるみをあれこれと選びながらも、それでもお姉
さんは嬉しそうだった。
誰かへのプレゼントだろうか。
いや、多分そうなんだろう。
というのも、この前、お姉さんが女の子をバイクで連れて帰
った後、後輩から聞いていたのだ。
『俺のクラスの神尾っていう女、なんか病気らしくてよく癇癪
起こすんですよ。んでよく母親が迎えにくるんです』
とその後輩は言っていた。
恐らく、その子へのプレゼントなのだろう。
「お、これはたしか持ってあらへん・・・・・・う、ごっつ高いわ。
でもあの子喜ぶやろうし・・・・・・」
暫く、お姉さんが首が長い恐竜のぬいぐるみとにらみ合って
いると不意に立ち上がった。
「決めた。これにするわ」
そう呟きつつ、お姉さんは嬉しそうにそれを買っていった。
それを見て、僕もなんだか嬉しい気持ちになってしまった。
玩具屋であのお姉さんを見かけてから数日後、部活の休憩時
間に僕は後輩にあのお姉さんと女の子についてさらに詳しい話
を聞いた。
『いや、俺も親から聞いただけなんですけど、結構この町じゃ
有名ですよ。あの家』
後輩はそこで意味ありげに言葉を切り、また続けた。
『ほら、よく癇癪を起こすって前に言ったでしょう・・・・・・?
あれ、保育園の頃かららしいんです。少なくとも今年の春に俺
と神尾が同じクラスになってから、一ヶ月に一回は癇癪起こし
ていて・・・・・・もうクラス中も慣れっこというか、無視している
感じで・・・・・・一部の奴らに変な噂なんか立てられてて』
もっと詳しく、とせっつくと、後輩がため息をついてまた話
だした。
『それに、あの親子、本当の親子じゃないんですよ。確かあの
母親のお姉さんの娘らしいんです。どんな事情があるかは知り
ませんけどね』
そこまで言うと、後輩は喋りすぎたか、というような表情を
して、練習に戻っていった。
僕はというと考え込んでしまっていた。
あのお姉さんは、僕ぐらいの年齢にあの子を引き取ったのだ
ろう。
どれだけ苦労したのか、容易に想像が出来る。
なんでだろうか。
なんで、これほどまでにあのお姉さんの事が気に掛かるんだ
ろうか。
同情?
好奇心?
いや、違う。
そんなものじゃない。
今の僕の気持ちは。
八月に入り、夏がさらに深まった。
蝉の鳴き声に耳を傾け、商店街に向う道を歩いていると、女
性の叫び声が聴こえた。
「観鈴を連れていかんといてやっ!」
弾かれるようにその声のするように走った。
門を曲がると、驚くべき光景が繰り広げられていて、慌てて
身を隠した。
伺うようにそっと壁から覗くと、あのお姉さんと若い男が何
やら言い争っているようだった。
観鈴、という名前は聞き覚えがあった。
たしか、あのお姉さんが学校に迎えに来た女の子の事だ。
そしてその子は・・・・・・車椅子に座り、大人二人の言い争いを
見上げていた。
あの印象的な長い髪は肩口で切りそろえられていた。
病気なのだろうか。
ただ気になったのはそんな事ではなく、どこか幼い表情をし
ている事だった。
まるで全てを忘れてしまったかのような。
気がつくと、言い争っていた男が踵を返しこちらに歩いてこ
ようとしていた。
慌てて身を隠す。
男は僕に気付く事無く、立ち去っていった。
また様子をうかがうと、お姉さんが車椅子を押して歩いてい
く所だった。
その後姿があまりにも儚く途方にくれていて、思わず手を伸
ばして声を掛けそうになってしまった。
でも、掛けるべき言葉なんて見つからなかった。
何を言えばいいんだ。
向こうは、僕の事なんて知らないのに。
夏の日差しとは対照的に、僕の気持ちは暗く沈んでいた。
その晩、僕は布団の中で、身悶えていた。
いきなり現実を突きつけられてしまったような・・・・・・そんな
感じだった。
あの人は僕よりずっと年上で、それでいて義理とは言え一児
の母で、そして・・・・・・。
胸で燻っているのは拙い慕情。年上の女(ひと)への憧れ。
頭の中に渦巻いているものは・・・・・・悩み、葛藤。
そして・・・・・・嫉妬。
いったいあの男は何者なんだろう?
『観鈴を連れていかんといてや!』
あの人はそう叫んでいた。
まるで自分の一番大切なものを奪われるかのような必死の表
情で、涙を流して。
恐らく、あの男は観鈴というあの女の子の本当の父親なのだ
ろう。
だからといって・・・・・・十年も放置しておいて、急に連れ去ろ
うというのは許せないだろう。
あの人にしてみれば。
何か、してあげたかった。
でも、何も出来ないのは自分でもわかっていた。
何か、声を掛けてあげたかった。
でも、何て声を掛ければいいのかわからなかった。
僕にはどうする事も出来ない。
僕は他人だから。
それが、とても悔しかった。
もう、あの人の事は忘れよう。
そう、思った。
そう、思う事にした。
それから僕は極力、あのお姉さん―――あの人の事を考えな
いようにしていた。
考えれば考えるほど、自分の無力さに心が沈んでしまう。
だから、考えない。
幸い、最近はあのバイクを見かけることも無かったし、排気
音が聴こえてくる事も無かった。
それが良くも悪くも、今の僕には嬉しかった。
でも、夏も終わりに近づいていたあの日、僕はまたあの人に
会ってしまったんだ。
よりにもよって、あんな時に。
その日は前日の嵐のせいか、町じゅうに篭っていた熱気が吹
き飛ばされたかのように清清しかった。
日差しはいつものまま、照り付けていたけれど、それでも優
しかった。
部活帰り、棒アイスを口に咥えながら自宅への家路をたどっ
ていると見慣れた人が道路にうずくまっていた。
慌てて踵を返そうとした。
忘れようとしている人が、そこにいた。
二、三歩走り出し、また僕は足を止めた。
よくよく考えると、様子が尋常ではなかったからだ。
あの人の背中は震えていて、あの人がいる場所から少し離れ
た場所に車椅子だけがぽつん、と置かれていて・・・・・・。
蝉の鳴き声にかき消され、先ほどは聴こえなかったけど、あ
の人の嗚咽が響いていて。
僕は慌ててあの人の所へ駆け寄った。
「ど、どうしたんですか?」
その声に振り返ったあの人の顔は涙に濡れて、ぐしゃぐしゃ
になっていて、そして・・・・・・その胸にはあの子が眠るように抱
かれていた。
「き、救急車・・・・・・呼んでくれへんか?」
あの人は悲痛な声で、それだけ僕に伝えると押し黙ってしま
った。
「きゅ、救急車って」
僕は動揺してしまった。素人目にも分かった。
その人の胸に抱かれている女の子にはもう、生命が宿ってい
ない事が。
「あ、ああ・・・・・・この子な、うちの娘やねん。大事な・・・・・・大
事な一人娘やねん。何や、今はちょっと疲れて眠っとるだけや。
心配あらへんねん。でも・・・・・・一応救急車を呼んだ方がええや
ろ?」
その人は、そう言って笑った。
「だから・・・・・・早く、早く救急車呼んでやっ!」
そう絶叫し、だらり、と力が抜けきっている自分の娘の身体
を抱きしめ、また泣き出してしまった。
僕はその声に促され、少し先にあった商店の外に備え付けら
れた公衆電話から、救急車を呼んだ。
「まだ、生きとるんや。そうに決まっとる!」
そう絶叫しながらさらに激しく、きつくその子を抱きしめる。
「やっと、やっと親子になれたんや。血の繋がりなんて関係あ
らへん、気持ちで繋がっとる本当の親子やっ!」
その人はそう叫んで、力なくまた、泣き出した。
「本当の・・・・・・親子なんや・・・・・・」
そう呟いた言葉は蝉の鳴き声にかき消された。
夏の日差しに照らされ、僕はその人の側に立ち尽くす事しか
出来なかった。
その人が漏らす嗚咽と、蝉の鳴き声だけが辺りに響いていた。
見上げた空には夏の太陽と、流れる入道雲だけがあった。
遠くから救急車のサイレンの音が響いて来るのにはもう少し
だけ、時間が掛かりそうだった。
気がついたら、家にいた。
あの後の事は正直覚えていない。
救急車が来て、あの人と娘さんを乗せて走り去った所までは
覚えていた。
『な、頼むわ、うちの娘を助けてやっ!』
もう冷たくなりかけたその身体にすがりつき、そう救急隊員
に向って泣き叫んだあの人の顔だけが、瞳の奥に焼きついてい
た。
その後はどういう道順で、どのように家に帰ってきたのか、
さっぱり覚えていなかった。
あの人は・・・・・・あれからどうなったんだろう。
何を思っているんだろう。
娘の死を受け入れる事が出来たのだろうか。
それから数日、僕は何も考える事が出来ず、部活にも出ない
で家に閉じこもった。
部活の顧問には体調がわるいので、とだけ断った。
心配した後輩から電話が掛かってきて、ようやく僕は家を出
る事にした。
『明日、神尾の通夜があるんです。クラス全員一応出る事にな
って・・・・・・それで先輩も無関係じゃないんで、一応伝えておこ
うと思って・・・・・・』
僕が救急車を呼んだ、というのは知れ渡っているんだろう。
その後輩の言葉でそう察する事が出来た。
なら、出ないわけにはいかない。
『わかった。伝えてくれてありがとうな』
とだけ返事をして、僕はまた考え込んでしまった。
なんて、言葉を掛ければいいのだろう。
伝えるべき言葉が、見つからなかった。
見つける事が出来なかった。
通夜があるその日は雨が降っていた。
まるで天が悲しみ、涙を流しているかのように、しとしとと
雨が降りしきっていた。
「あ、先輩」
記帳の列に並んでいた後輩から声が掛けられた。
「・・・・・・おう」
とだけ返事を返し、僕は記帳の列の最後列に並んだ。
後輩もそれ以上、声を掛けてくる事は無かった。
僕もそれ以上、何も言わない。
誰の言葉も聴こえてくる事は無かった。
雨が地面に降り注ぐ音だけが、響いていた。
最後尾から辺りを見回すと、学校の制服に身を包んだ数十人
の生徒がいた。
恐らく同じクラスの生徒だろうか。
誰も泣いていなかった。
暗い表情はしていたものの・・・・・・誰一人、涙を流す者はいな
いようだ。
それがあの子の高校生活の全てを物語っていた。
『もうクラス中も慣れっこというか、無視している感じで』
という後輩の言葉が思い出される。
あの子はいつも孤独で、悲しんでいたのだろう。
胸に込み上げてくるものがあった。
表現しきれない、不思議な感情だった。
やがて記帳も済み、僕は本堂へと足を踏み入れた。
焼香はもう始まっていて、僕はその列に並んだ。
親族席に、ぼー、とひざを抱えて座り込んでいる、あの人が
見えた。
その表情は遠すぎて見えないが、それでも雰囲気で尋常では
ない事が伺えた。
何を言えばいいんだろう。
何て声を掛ければいいのだろう。
心の奥でそれだけがぐるぐると回っていた。
気がつくともう、僕の番だった。
作法通りに焼香を済ませ、あの人に向かい、一礼する。
顔を上げると、あの人の表情が目に映った。
力が抜けていて、さらに生気さえ抜けきったような表情だっ
た。
まるでこの世の全てを諦めたような。
そんな、悲しい顔だった。
「・・・・・・っ」
何か言おうとした。
でも、言葉が見つからなかった。
辺りに視線を彷徨わせると、あの子の遺影が見えた。
遺影の中のあの子は、ピースサインをして笑っていた。
そうだ。
あの子は、最後には笑っていたんだ。
「あの子は・・・・・・僕が見た時、笑っていました。あなたの胸の
中で、本当に幸せそうに・・・・・・笑っていました」
それ以上、言葉が出なかった。
それだけしか、伝える事が出来なかった。
例え僕が掛けた言葉がその人の心の傷口を掻き毟るだけだと
気付いていても。
「あ・・・・・・うぁ・・・・・・ひぃ・・・・・・ん」
その人は僕を見上げ、悲痛な泣き声を上げた。
僕はその声から逃げるように、踵を返した。
本堂から出ると、涙が零れた。
雨はまだ降っていた。
まだまだ、降り止みそうに無かった。
あの人も、まだ泣き続けるのだろう。
「ま、これでもう授業中に癇癪起こされて迷惑掛けられる事も
なくなるな」
「ひひ、そうだな」
というやり取りが聞こえてきたのは、寺の境内を出る瞬間だ
った。
慌ててその声がした方へ視線を移す。
あの子と同じクラスの奴だろう。
そんな事を言いながら、笑っていた。
身体が震えた。心が熱くなった。
たまらず走り、片方の方を殴った。
「っ痛!」
「て、てめぇ、何すんだよっ!」
僕は無言でさらに殴った。
殴られて倒れ込んだ奴の腹部をさらに蹴上げる。
サッカー部で鍛えているんだ。僕の蹴りはさぞや効くだろう。
もう一人の方に向って、僕は感情に任せて怒鳴りつけた。
「『迷惑掛けられる事もなくなるな』だって!?」
怒鳴りつけ、また殴った。
「よくそんな事が言えるな!不謹慎だろうがっ!」
再度、また怒鳴りつけるとその二人組みは顔を見合わせた。
「お、おいっ!こいつ3年のサッカー部の・・・・・・!」
「うぁっやべぇっ!」
そう叫び、逃げようとした先にはサッカー部の後輩がいた。
「逃がさないよ」
と後輩が笑い、一人に殴りかかった。
「お前ら、神尾が生きていた時、根も葉もない噂立ててたろ!」
その声にさらに僕の気持ちが昂ぶった。
やがて警察が駆けつけるまで、僕と後輩と、その二人は殴り
合いを繰り広げた。
胸の奥で、何かが燻っていた。
あれから2週間が過ぎた。
部活は活動停止、僕と後輩は自宅謹慎となっていた。
でも、部活の連中は僕と後輩をその事で責める事は無かった。
『俺がその場にいたら、間違いなく加わっていたよ』
という主将の言葉が嬉しかった。
あの二人組は停学になっていた。
というのもクラス中が学校側に全てをぶちまけたのだ。
根も葉もない噂を立て、あの子を苦しめていた事も、通夜の
席での目に余る行動も何もかも。
別にあの子は嫌われていたわけではない。
それがわかった。
ただ、どう接していいのか判らなかっただけだ。
自宅謹慎も解け、ようやく学校に通いだした僕はあの人の事
が気に掛かっていた。
あれから、どうしたんだろう。
どうやって、過ごしたんだろう。
まだ、泣いていないだろうか。
まだ、苦しんではいないだろうか。
いや、それはしょうがないだろう。
一人娘を亡くしたのだから。
そんな事を思いながら道を歩いていると、幼稚園が目に入り、
思わず足を向ける。
懐かしいな、などと感慨にふけっていると、園児達が笑って
楽しそうに遊んでいた。
それこそ、心底楽しそうだった。
ぼー、とその風景を眺めていると、そこにいるはずのない人
の顔が見えた。
「晴子せんせー、あそぼっ」
園児達があの人の手をひく。
「未来ちゃんっ、わかったわかった、そう引っ張らんでええ!」
と言ったあの人は・・・・・・笑っていた。
僕はそれを見て、身体が震えた。
嬉しかった。
あの人はまた、歩き始めたのだ。
自分の意志で。
それだけ確認すると、僕は家へと再び歩き出した。
あの夕暮れに感じた感情は、あの人への慕情。
夏の始まりが告げた、淡い恋。
それは思春期の子供が年上の女性に感じる、憧れ。
ようやく、それが終わりを告げた。
夏の終わりとともに。
あの優しそうな瞳が好きだった。
娘の事を想い、悩んでいるあの人を見るのが好きだった。
でも・・・・・・もうそれも終わった。
それでいいと思った。
それは誰しもが通り過ぎる、人生の通過点の一つだから。
それは夏が作り出した、一つの幻想。
あの人が自分で歩き出したように、僕も歩き出さなければ
ならない。
ならば、歩き出そう。
いや、歩き出さなければならないんだ。
空の彼方に見えた飛行機雲を追いかけて、僕は走り出した。
―――了
以上、
>>296-309 まで稚拙ですが上げさせていただきました。
途中、改行が上手くいっていなかった事をここでお詫び申し上げます。
>>310 うるうるモノ。なんつーか、すごくセツネエ(;´Д`)
構成がめちゃくちゃうまいっす。
「歩き出そう」からのメッセージが(・∀・)イイ!
またSS落とします。内容はシリアスで6レスぐらい。
「うーん……」
ひとり言である。
「うーーん………」
別にわざと声を出そうと意識しているわけではない。
「うーーーん…………」
自分の部屋なのだから遠慮する必要もないだろう。
体の調子が悪くて唸っているのではない。
考え込んでいるのだ。
机の上にある、一枚の紙きれとにらめっこしながら…。
『授業参観日のお知らせ』
観鈴をひどく悩ませる紙きれには、そう見出しがついていた。
ちゃんと父兄の方に渡すように。担任の先生は念を押している。
プリントが配られたときクラスメイトたちは興味なさそうにしていたが、
どこか浮ついてるようにも見えた。
やっぱり嬉しいものなのだろうか?
がんばってる自分を見てもらいたいという欲求は正当なものなのだろうか?
でも……。
自分にはそれを求める資格がないような気がする。
わたしはいらない子だから。
今までもずっとそう思ってきたし、これからもそう思い続けるだろう。
そうやって自分を抑えつけなければ居場所がなくなってしまう。
自分が生きているだけで、誰かに迷惑がかかり続ける。
だから、なるべくわがままは言わないようにしよう。
授業参観に来てほしいなんて、とてもじゃないけどお願いできない。
迷惑をかけるのは最低限にとどめたいから。
「にはは…。わたし、どうして泣いてるんだろう……」
ぽたぽたと涙が机を濡らした。
もう決めたのに…。
お母さん…晴子さんには、このことを知らせずにおくって。
お母さん、いつもお仕事がんばってる。
こんなこと言っても困らせるだけ。
だから、わたし、わがまま言わない。
日曜日がきてもいつも通り過ごすから大丈夫。
全然、寂しくなんかないよ。
寂しくなんか……寂しくなんか……。
「もう寝よう」
答えは出てるはずなのに、いつまでたってもふりきれない。
だから…観鈴は考えることを放棄した。
「観鈴ー、酒の買い置きどこにやったか知らんかー。もう寝てもうたんかー。入るでぇ〜」
すやすやとかわいい寝顔。
案の定、観鈴は既に寝入っていた。
どうしたものかと思案するが、わざわざ起こすのも可哀想な話である。
そこで、ふと、月明かりに照らされた学習机の上。一枚のプリントが目に入った。
薄暗い中、なにげなしに目を通す。しかし、一瞬で晴子は硬直してしまった。
「あれ……お母さん?」
「あははっ、悪い、観鈴。起こしてもうたか?」
苦笑しながら、気づかれぬようプリントを戻す。
「酒の買い置き知らんか? どこ探しても見つからへんのやけど」
「戸棚の奥にあるよ。ここに置いとくねって前に言わなかったかな」
「ああ、そうやった、そうやった。うっかり忘れとったわ。ほな、うちはこれで戻るな。
寝とるの起こしてもて堪忍や。おやすみやで〜」
返事も聞かず、部屋を飛び出した。
これ以上、観鈴の顔を見ていられなかった。
要するに逃げ出したのだ。
今更ながら、自分の弱さに腹が立つ。
「はぁ………」
肺の中のよどみを大きく吐き出す。
今夜はもう飲む気になれなかった。
わかっている。
十分理解している。
絶対に行かなければならない。
授業参観。
なにげない学校生活の一行事だが、これの意味するところは他と比較にならないほど大きい。
…儀式である。
親と子の絆を確かめ合う、ひとつの神聖な儀式である。
子供を持つ親なら、他のなによりも優先するべきイベント。
這ってでも出席せねばならないだろう。
しかし…。
どうしてもためらってしまう自分がいる。
得体の知れないなにかに怯えている自分がいる。
血の繋がった親子じゃない。お腹を痛めて生んだ子じゃない。
いっしょに暮らしていくため、お互いが暗黙のうちに引いた境界線。
自分は、そのラインをふてぶてしく踏み込もうとしているのではないか?
これはただのひとりよがりで、観鈴は自分など求めていないのでないか?
…心の中を錯綜する様々な想い。
こんなに苦しむなら、いっそ知らなければよかったとも思う。
問題の授業参観日は次の日曜。
どうもそれまでに考えはまとまりそうになかった。
「あれ? おはよう、お母さん。今日は早いんだね」
日曜日を迎えた神尾家の朝。
結局、あれから観鈴は授業参観のことを口にしなかったし、晴子の方も気づかぬふりで通した。
いつも通りの神尾家だが、家主が早起きしたことだけが違っていた。
「あたりまえや。今日はちょっと気合いれておめかしせなあかんからな。
そのへんのおっさんおばさんに後れをとるわけにはいかへん」
「…………え?」
文字通り、ぽかんと口を開けた観鈴に表情をくずして宣言する。
「…今日は授業参観日やろ。あんたの隠し事なんか全部お見通しや。学校でいっつもみたいに
ドジするところ見られたないから、黙ってやり過ごすつもりやったんやろうけど、そうはいかへん。
がおとか言うたら、例え教室の中でも遠慮なしにどついたるからな。覚悟しときや」
……あれからいろいろ考えたが、結局、答えは出なかった。
なにが正しくて、なにが間違ってるのか。そんなものはわからなかった。
ならば…自分が思うままに行動するだけ。“親”としての責務を果たすだけ。
『うちが行きたいから行く。ただ…それだけや……』
「ほら、観鈴。あんたの方が先に学校行かなあかんやろ。さっさと準備し。
ええか、今日は特別な日やねんから、あんたも気合入れていくんやでっ」
腕を上げて力こぶを作るようなポーズをとる。
「………うんっ!」
これまでのわだかまりが一切ふっきれたかのような、満面の笑みで観鈴が応えた。
>>313-317 以上、『授業参観』でした。
5レスでいけたからそのまま本スレ落とせるか…(w
>>318 むー、私が書くのとは別の晴子さんが見れて面白いです。
ただ、面白かっただけに、あそこで終わられると正直、途中が
気になってしまう。
後、気になった点が。
どうも晴子さんの口調がAIR編の終わりごろに近く、柔らか過ぎ
る気がします。
劇中だとどうも小、中学校ぐらいの話のようなので、もう少し
無愛想な感じの方が・・・・・・。
以上、一読者からとしての感想でした。
>>310 NIC氏
・・・。
氏のSSを核と断定。
自分にどうすることもできない現実に直面した少年の憤りがとても伝わってきました。
氏のSS、電脳世界のどこかに纏めてありませんか?
他の作品が読みたくて仕方ないんですけれど・・・。
>>318 晴子さん命氏
とても暖かくて良い話ですね。
観鈴の晴子に伝えたいけれど伝えるのを拒む気持ちの表現もさることながら、
素直に授業参観へ行きたい晴子の気持ちを、遠回しな言い方で表現している部分の
巧さが光っていました。
>>311 晴子さん命氏
ご感想ありがとうございます。
「すごくセツネェ」
そう言っていただけると本望です。どちらかというと今回目指したのは正しく
それでして(笑。
徹夜して書いた甲斐がありました。
>>320 青色名無しさんだよもん氏
ご感想ありがとうございます。
「核」と断定されてしまいましたか(笑。身に余る光栄です。
晴子と観鈴に出逢った事で、なにかしら変化があったはずの少年の気持ち、
そこを感じ取っていただければ書き手としてこれ以上嬉しいものは有りま
せん。
また、WWWのどこかに纏めていないか、とのことでしたが、纏めるなんて
・・・・・・そんなことは思いもよりませんでした。
いずれ、纏めてみたいと思います。その際には加筆修正なども加えて。
現在は回収サイト、もしくは過去ログサイトからお読みください。
申し訳ありませんでした。
以上、ご感想ありがとうございました。
サロンパス
昨日の最萌トーナメントに影響されて
突如即興で書いた代物です。
スタッフや、参加者への感謝の気持ちを込めて書きました。
マルチスレに上げるよりか、こちらの方が
皆さんに見ていただけると思い、投稿いたします。
324 :
戦いの後:02/01/21 18:43 ID:Z4wOmo31
戦いは終ったが、トーナメント会場には、まだ熱気が渦巻いていた。
神尾晴子、HMX-12マルチ、松原葵の三つ巴の戦いは、参加した葉鍵板住人に
萌えと感動の交響曲を奏でていた。
応援と観戦をしていた俺とあかりは、観客席からステージに下りようとしていたが
ステージ脇で黙々と掃除を続ける人影に気が付いた。
「ねぇ、あれ、マルチちゃんじゃない?」
一瞬、HM-12かと思ったが紛れも無い、マルチだった。
「お〜いマルチ、何やっているんだよ、そんな所で?」
「マルチちゃ〜ん」
俺達の声に気が付いたのかマルチは掃除の手を止め、腕をブンブンと大きく振りながら
「あ、浩之さ〜ん、あかりさ〜ん」
と、大声を出している。
スタッフの詰め所から集計人やリング穴Joe氏などが、何事かと顔を出してきた。
次の試合の準備の邪魔になると思った俺は、急いでマルチの元へと向った。
「何やってるんだお前は?」
「掃除です、浩之さん」
当たり前のように、マルチが答える。
「んな事は分かってる、何で掃除をやっているんだと聞いているんだが?」
「今ごろ祝勝会始まっているんじゃないの?」
あかりも疑問に思ったらしい。
「はい祝勝会には、後で行こうかなと思うんです
「その前に会場の掃除をしておこうかなって…」
確かに足元には各種画像やSS、そして熱いコメントが散らばり、惨澹たる有り様だ。
325 :
戦いの後:02/01/21 18:43 ID:Z4wOmo31
「でも、今日はお前が主役なんだぜ…」
その先は言えなかった、「お前が片づける事じゃないだろって」
こいつが、誰よりも純粋で人の役に立つ事が大好きなのは良く分かっていたし
裏で黙々とこのイベントを支えているスタッフに対する侮辱だったから。
「それに浩之さん、こうやって片づけていたら分かるんです
画像や動画、SSや皆さんのコメントに、私や、葵さんや
晴子さんに対する思いが…… だから、粗末には扱えません」
「マルチ…おし、俺も手伝うぞ」
「そうだね、私も」
「浩之さん、あかりさん……」
「さぁ、早くやらないと次の試合始まっちまうぞ」
「うん、そうだね」
「は、はい」
俺達は手分けして、そこいらに散らばっている支援画像やSS、コメントを集め出した。
気が付いたら未だ会場に残っていた、各陣営の名無しさん達もそれを手伝ってくれた。
リング穴Joe氏のアナウンスが軽快に始まる頃、俺達は会場を後にした。
マルチは箱一杯の回収した「思い」を持っている。
相当重いはずなのだが頑として譲らない、これは自分が持って行く物だと決めているようだ。
「浩之さん…私って幸せなロボットですね、こんなに応援して支えてくれる方々がいるなんて」
「そうだな、まぁ、その思いに答えるためにも、次も頑張れ! な?」
「マルチちゃん、お互い頑張ろうね」
「は、はい!」
(了)
以上、お目汚しでした。
>322
ん?サロンっていうか雑談禁止?
サロンをパスする、って意味だろ?
>1に「雑談などでは」と書いてるように雑談もOKじゃねぇの?
んなことでいちいち目くじらたてんなや。
嫌ならもうこのスレに来なきゃいいじゃねぇか。
あー、やってらんね。
329 :
327:02/01/21 22:21 ID:MZ9HQK1N
煽りは放置。
さっきは言い忘れたが、漏れ的案を一つ提案してみる。
このスレはSSのみ上げるスレにして、別にSS職人の雑談スレかなんか
立ててみたらどうだ?
既にもう討論スレがあるが、あそこはその名の通り「討論」する場所だ。
雑談には向かないだろう。
それが駄目ならここを雑談OKと認めるべきだな。
ベルトコンベア―のようにSSだけ垂れ流しているスレなど意味は無い。
SSの「統合」スレなんだろ?
だったらSSに関する雑談は認めるのが筋だろ?
えらそうに聴こえたらスマソ。
漏れはただこのスレが好きなだけなんだ。
>>329=327氏
>投稿、感想、アドバイス、葉鍵っぽいSSネタならなんでもOK!
となっているので,全てのLogを追ってませんが少なくとも
>>1では
仰る様なスレの趣旨に合った雑談なども認められています.
良いSSが投下されれば自ずと感想が書き込まれるのではないでしょうか.
それと
>>328は煽りじゃないと思いますが.
331 :
327:02/01/21 22:52 ID:MZ9HQK1N
>330氏
その通りなんだが、何故か雑談(感想、感想に対する返事等)を嫌う人がいる。
それが不思議でたまらん。
職人がSSを上げるだけでなく、返事(フィードバックだな)を貰い、更に精進
してもらうのもこのスレの主旨の一つだと思うんだが。
当然もらった感想には返事をだすと。ま、これは人間として当然。
>328はどうしても文面から煽りに見えてしまった。
とか書いたらまた「サロンパス」とか書かれるのは目に見えてるんだけどな(藁
病んでるよ、このスレは・・・・・・。
自分に都合の悪い意見=煽り扱い
…
まぁいいか…
問題は雑談云々ではないでしょう。
過去、葉鍵板では何度も馴れ合い論争がありましたが、
その主たる要因は、特定の人間が繰り返しレスをすること。
それと、それらの人物による社交辞令的なレスが目立つようにあること。
この二点にあると思います。
2ちゃんは「匿名掲示板」ですし、各人の本音が飛びかう場所ですから、
「コテハン」と「社交辞令」は、2ちゃんに於いて異質なものと思ったほうがいいでしょう。
また、各人にその気がなくとも、特定の人間ばかりのレスが目立つと、
周囲の人間はどうしても入りづらくなってしまいます。
当人達は、「新人大歓迎」と言っても、それを聞く周囲の人は、そうは思ってくれないんですね。
それと、この手の話をする時は、あまり「善し悪し」の次元でやらない方がいいと思いますよ。
各人がそれぞれの正当性を主張しだしたら収集がつきませんし、大抵の場合煽り合いに終始、
さらには、その匂いをがぎとって煽ら〜も現われ出します。
「効率的な運用手段」のような実質的な話に留めておいた方がいいでしょう。
つうか感想はOKだと思われ。
どうも327氏の言う「雑談」と私の考えてる「雑談」にはズレがあるな。
感想およびそれに対するレスくらいまでは「雑談」ちゃうやろ。
まぁ感想が無いってのも感想だがなー。
とりえあえず、あなたの言うことは大筋それほど間違いではないと思う。
だがまぁ、ちょっと冷静になれ。
こんな議論こそ雑談だ。
335 :
327:02/01/21 23:02 ID:MZ9HQK1N
>322氏
328が意見に見えるか?
意見って言うものはもっと具体的に何かを提案するものだろう?
・・・・・・喋りすぎだな。もう黙るよ。
ただ一つ、>327,>329,>331は一人のスレ住人として、言わせて貰った。
意見はもう出した。後はこのスレの他の住人に任せるよ。
>>335 何と言って良いのやら……(w
貴方は厨の鑑のような人ですね♪(w
第三者だが、この議論は今のうちに最後までやり尽くしたほうがいいと思う。
なにも決めないでこのままままずるずるいっても、その先は結局同じことの繰り返しになるだけだろ。
俺からの意見。
最萌デビューの新人SS書きは
>>1-5のルールをよく読んでから投稿してくれ。
現状反発派は言いたいことをここではっきり言うべきだ。自覚のない人間にはちゃんと教えてやることも必要だと思うぞ。
>336
煽ってるだけじゃ事態は解決しない。
あんたがただの便乗荒らしじゃないなら言いたいことをはっきり言って
少しでもスレを建設的な方向に進めてやってくれ。
>>277 某スレでの宣告通りに遅れたことをお詫びします。
まぁ消える分際で中はマズいだろうと思ったら浮かんだわけで。
抵抗してない点については、足掻くぐらいのことは書いた方が良かったですね。
状況説明にしてもそうですね。短く纏めようとしたのがあだになりました。
最後に一つ。他のキャラでも使えるじゃんという点について。
みさき先輩以外のシリアスを書く気がないだけなのだよ(死
感想が一つだけで誰も読んでないんじゃないかと心配しつつ以上です。
とりあえず現在の議論に割って入ってスマソ。
今私が書いたような感想への感想を雑談というなら疑問を感じますね。
意見交換もこのスレの趣旨の一つだろうし。
>>245-248 「Before brightly season」
興味深いシチュエーション。
妊娠→周囲がレイプと誤解→堕胎→自殺衝動→浩平を待ち続ける…という
展開は、それぞれの要素が現実の重みを持っているため、読んでいて
飽きなかった。
しかも終わり方が不安を残すものなので(何しろ浩平が戻ってくる前に
みさきは心変わりしてしまうかもしれないのだ)、緊張感があって良い。
この作品は綺麗にまとまっているけれど、欲を言えば、もう少しボリュームの
ある内容で読みたかった。この物語のみさきは、悲劇の語り部を演じるために、
周囲からの圧力にただ流されているだけのように見えるのだ。
プロットからすると枝葉の部分かも知れないが、彼女ならではの悩みや苦しみを
もっと見てみたかった(ゴメンネ、センパイ…)。
悪くない作品だと思うです。
補足。
タイトルを入力するときは、気を付けて…。
感想書くときだけ名無しに戻ればいいのに。
>>341 それによるメリットは?
単にコテがウザイと言うだけなら御約束の水掛け論になるだけだと思いますが.
343 :
はね〜〜:02/01/22 01:06 ID:7ZbcAhVD
はう……このスレでの新人SS投稿者って……私も思いっきり含みますね、これ。
あわてて書いたせいか、ルールをしっかり守らずにこの間、投稿してしまいました。
(SSの内容を伝えなかった+投稿終了及び一言コメントの書き忘れ)
すみませんです……。最低限のルールを守れ、は当たり前の事です。今後投稿
する際は気をつけます。あと、感想の意見交換は……それくらいあってもいいと
思います。というか、活発な意見交換なくして向上はありえないと思うので……。
すいません、ヘボSS書きかつドジな私の言う台詞ではありませんね。久しぶり
に来たらえらい事になっててびっくりしました……
感想でも厳しい意見も散見された昔とは少し流れが変わってきたか。
あるいはレベルが上がったのか。
最近の作品は良い物が多いからそんなに厳しい意見を言おうとも思わないが。
なにがし氏は「誉め」基本だけど自分の思ったことに正直に書く面があるから
感想屋としてみんな認めていると思ってる。
他コテハンさんは相手の職人さんに対して意見を言う場合、誉めてばかりでは
なく、少し気になった点を挙げてみると馴れ合いっぽくならないと思う。
別に貶せと言う訳でもないけど。良い物ならイイとしか言いようもないかも知れないけど。
手放しで誉めあうのは決して互いのためにならないと思ったり。
(逆に言えば、今はなんかそういう風に見えなくもないです。厳しく言えば)
以上。
>>337 徹底的に、とは言うがこの手の一種の自浄作用?である、
「馴れ合いウザイ」
的な議論はどれだけやってもスレが荒れるだけだと思うが。
2chに限らずどの板でもコテハンorいわゆる常連ができると現状に不満
を持つものから(別に持つことが悪いわけではない)必ずこの議論が勃発
するから。そしてその話題が完全に流れるまで続く(w
現状が馴れ合いだと感じている人とこれくらいなら
>>1の趣旨に反しない、
と感じている人の間ではどれだけいっても平行線だと思うぞ。
まぁ、この話題がでたのを見て、「確かにやりすぎた…」と思うものは素直
に反省して、そう思わないものはその道を進めばいいのでは。
不満を感じているものは新たにスレを作り同志を集めるもよし、脳内あぼ
ーんしながら、このスレに居続けるもよし。メビウスに書き込んでそのまま
去っていくのだけはもったいないと思うぞ(w
せっかくSSを書きたくて(読みたくて)このスレにいるんだから反目(失望)し
あっていたらもったいないぞ。またーりいこうや(´ー`)y-~~
俺的には現状からさらに雑談が進もうと、雑談がさっぱり消えようと、
(・∀・)イイ!と感じた作品が掲載されて、それに感想を書ける場がある
なら新スレが立とうが今のままだろうがどうでもいいが(w
長文スマソ
>>342 コテで厳しい感想を言えば角が立つでしょ?場が荒れる危険性もあるし。
ここが匿名掲示板であることをお忘れのご様子で♪(w
あと、このスレの「一見さんお断り」な空気を緩和できるって辺りでしょうか♪
>>333氏の言を拝借すれば、
>また、各人にその気がなくとも、特定の人間ばかりのレスが目立つと、
>周囲の人間はどうしても入りづらくなってしまいます。
>当人達は、「新人大歓迎」と言っても、それを聞く周囲の人は、そうは思ってくれないんですね。
このスレの雰囲気に違和感を感じない人は、相当な不感症だと思われます♪
ご自分のHPが痛いサイトとしてヲッチャーに晒されていないか、確認することをオススメしますよ?(w
>346
煽り口調で言ってる間は、あなたに賛同する人間はだれもいないと思いますよ。
>336=346
あなたの書き込みも相当痛いですよ♪
建設的な意見も出せないで、三流の煽りしかできない自分を省みることをオススメしますよ?(w
これで満足か?
言いたいことがあるならはっきり言えっちゅうに。
女々しいやつだな。
>>347 俺自身はどうでもいいんだけどね。
読み専だから「一見さんお断り」なんてふうに思うことも無いし
実際がそうであったとしても関係無い。
ただ、議論になるのをわかりきってて感想でまでコテ続ける理由は何? とか
わかったうえで開き直ってるなら何で反論してくんの? とか
ふと思っただけ。
>346-348
オマエラ、相当イタイな(藁
煽りも無視できない上、内輪でコソコソ批評会か(プ
せいぜい脳内オナニーしてろってこった(゚∀゚)
>>347 あらあら、本文を読まずに口調だけで判断するなんて
貴方の肩の上に乗っているのは腐ったカボチャなんでしょうか?(w
>>348 三流の煽りに引っ掛かって頂きまことにありがとうございます♪
>言いたいことがあるならはっきり言えっちゅうに。
行間を読んで下さい♪(w
そしてSSは書き込まれない、と。
ん〜、とりあえず目的をはっきりさせませんか?
相手を煽り倒し、自己の正当性を押し通す事なのか?
それとも、このスレを正常に機能させることなのか?
目的をはっきり定め、それに見合った最良の手段をとるのがcoolなやり方だと思いますよ。
>346
あなた、月夜のみさき?
まあ、誰でもいいんですけど。
言ってる事は正論だし納得しますよ。
自分の意見としては>345氏の意見に同意ですね。
まず書き手全般には投稿するときに >1-5 をよく読んでもらう。
雑談に関しては、感想や意見の交換のレベルを超えてると感じたら自重する。
そのレベルのライン付けは決められないと思うけど、周りを見て判断するしか無いでしょう。
注意を促す様な事を言われたら、自分を振り返って見る。
コテも時には名無しで発言する。
結果的に何も建設的な意見を述べてる訳じゃないですけどね。
一人一人が注意しておき、他人がちょっと酷いと思ったら軽く注意を促す。
反論があっても、それを一度考えてから反論なのか煽りなのかを判断する。
これは個人個人が気を付けるような事で、決まり事として決めるような事じゃないと思います。
いままでも色々なスレで言われてきた事の繰り返しであって、答えの出るものじゃないですよ。
各人がベストと思う方向で動くしかないでしょう。
ただ、その時に他人の意見に少しでいいから耳を傾けてみる。
少なくとも答えのでない結論を求めるよりも、こうして話に登った事を自分の中で考えてみて
反映させるしかないと思います。
長文失礼しました。
こんな雰囲気じゃSSなんて書けるわけない……
新着23だったから、長編の新作が上がってるかと思ったのにぃ(w
最萌えトーナメントに投下されるSSは、『登場人物の名を変えても話が通じてしまう』
物が大半。(もちろん少数派とはいえ例外はある)
ぶっちゃけて言うと、本編の設定やシナリオを生かしたものではないということだ。
シリアスにしろ、パロディやギャグにしろ、エロにしろ、ここがSS投稿スレである以上
ただキャラの名を借りただけのものではないSSを書きたい人が多いだろうし、読み手も
同様だろう。
ここはあくまでSS統合スレ。キャラの口癖をただ真似ただけのもの以上のSSが求められて
いるのではないだろうか?
実際、最萌えトーナメントが始まってからというもの、このスレのSSは粗製濫造された
ものという印象が否めない。
所謂『シチュ』に分類される作品はキャラスレ等に書き込んでトーナメント本スレに
リンクする方がよいのでは?
『自分のSSはキャラの名を借りただけのものではない』と思う人はこのスレに書き込めば
いいわけで。どんな評価が下されるかはまた別の問題だが。
建設的な方向に流れる中申し訳ありませんが、私宛のコメントにだけレスをさせていただきます.
>>346氏
>コテで厳しい感想を言えば角が立つでしょ?場が荒れる危険性もあるし。
>ここが匿名掲示板であることをお忘れのご様子で♪(w
そう言う事を聞いたのではなくて,今態々それを行うメリットを伺いたかったのですが.
ここでコテ感想禁止!!と言い出せば他のコテハン論争と同じ結果になる事は想像に難くありません.
それが原因で排他的な雰囲気になるり無意味に角が立つと考えるのは早計だったでしょうか?
>このスレの雰囲気に違和感を感じない人は、相当な不感症だと思われます♪
それに関しては同感.
批判的な,若しくは突っ込んだ意見が少ないのは書き手として少し悲しい.
>>349氏
>ただ、議論になるのをわかりきってて感想でまでコテ続ける理由は何? とか
>わかったうえで開き直ってるなら何で反論してくんの? とか
仰るとおり問題になるのはわかりきってるので,私はコテで感想を書くことは極力控えております.
SSを書くときにコテを名乗っているのは,自分のサイトで公開した時に万一問題が起きる事を避ける為です.
無いとは思いますが,盗作と思われるとなんですので.
>>358続き
ましてや、今までの『誉めあい』はすべからくトーナメントに作品を投下した人間の間で
なされていた。それは過去ログを見る限り明らか。
今までの住人から『馴れ合い』と言われても仕方ないだろう。
>>359 あー、正直どーでもいいんだが。
>ここでコテ感想禁止!!と言い出せば他のコテハン論争と同じ結果になる事は想像に難くありません.
この「同じ結果」の例示が無いのでワケ分かんないつーのと、
>それが原因で排他的な雰囲気になるり無意味に角が立つと考えるのは早計だったでしょうか?
上の行からこの行の内容につなげるのはちと飛躍しすぎのような気が。
オレみたいなのにも分かるよーにもーちょっと説明願いたいものだ。
>>361 最近では香里スレから某コテハンが追い出された事件であのスレはギクシャクしたかと.
別にコテハン論争に限らず荒れればSSを書き込みにくくなると思いますがどうでしょうか.
厳しい感想を書いた結果荒れるのよりも非建設的と感じますし.
>>362 厳しい意見=荒れる っていうのはあまりに短絡すぎないか・・・?(呆
それとコテハン問題がどう絡むのか全然説明してくれてないし。
>厳しい意見=荒れる
これは私の意見ではありません.
346でコテで厳しい意見を言えばそうなるのでないかと言う意見が有ったのでそれに引用です.
解り難くて申し訳ないです.
>それとコテハン問題がどう絡むのか全然説明してくれてないし。
コテハン問題自体が荒れやすいネタだから,としか言いようがありません.
2ちゃんねるガイドで最悪板以外でコテハン叩きを禁止する条項があるくらいですから,
経験則的に2chに於けるコテハンネタは無意味に荒れる事が多いのではないでしょうか.
荒れることが好ましくなく,荒れれば筆者も作者も遠のきがちに成る可能性は充分に有るかと.
無論,同時にサロン化による問題も厳然とあると思います.
ですから,コテハンも色々と考えて346氏のご意見の様に名無しで書き込む配慮が必要でしょう.
然しそう言ったコテハン論を『言い出してしまうと,荒れる原因になるのではないか』と憂慮した次第です.
それが342の書き込み内容が脊髄反射的だった為に色々揉めたことは実に申し訳ないと思います.
ううう、陶片追放を待つ気分…(;´_`;)
みなさん、議論に費やす情熱があるなら、作品を読んで、感想書いて
下さいよぅ。それだけでも雰囲気を変えられますから。
皆さんが指摘する書き込みは、それが目立つから問題なのであって、
皆さんがいっぱい感想を書いて、物量の中に埋没させれば、
余り目立たなくなるでしょう? 問題が無くなるわけではないけれど、
状況を緩和させられるでしょう?
もし雰囲気を変えたいならば、排斥することによってそれを実現する
のではなく、建設的に解決しませんか?
もしそれがダメだとしても、相手の発言そのものを否定するのは、その人の
尊厳を傷つけることとなり、円満解決につながりません(場が荒れます)。
「公の場での私信は、周囲が疎外感を感じるので遠慮して貰いたい」とか、
「感想の送り合いは、互いの将来の作品を人質に取っているようなもので、
不本意な美辞麗句を言い合う危険性がある、だから書き手同士の交流は、
"感想有り難うございます"程度で簡単に済ませるべきだ」とか、
「SS書き同士の感想の送り合いは、外部から見ると、仲良しクラブそのものだ。
技術を磨きたい人は、批評の公正さに疑問を抱くであろうし、全くの新人は、
コテハン同士でのみやり取りされるレスの応酬にとけ込むことが出来ず、萎縮
してしまうであろう」とか、
と、とにかく、具体的に問題点を指摘したほうが良いと思います。
>>346 その頭脳で感想書いて…。お願いしますよ…ホントに(;´_`;)
>>363 本当にどーでもいいと思うのならせっかく落ち着き書けた場を再燃させないで…
>>364 あなたも建設的な方向に流れている、と思ったなら場を再燃させるような
まねをしないで、流してよ…
↓SSどうぞ
>>364に就いて誤解を受けるかも知れないので(汗
コテハンネタが荒れるから扱う必要なしとは思いません.
コテハンだから叩かれるべきではない,というのとは違います.
この辺りが正直微妙な所で,下手に叩けば煽り荒らしが混ざって大荒れになるし
だからと言って悪いものを悪いといわないわけにはいかない,と.
ですから今回いっそ出てしまった以上は論じきった方が良いと言うご意見には,
全くその通りと謝るしかありません.
>>366 時間差とは言え言ってるそばから申し訳ない(汗
369 :
363:02/01/22 05:04 ID:/FRQOBR0
>>364 いや、そーじゃなくてな?
なんでそこで『コテハン問題』が出てくるのかが、サパーリ分からんと言ってるんだってば。
>>346が言ってることは
>>342でアンタが聞いたところの「名無しで感想をいうことのメリット」だろ?
別にコテそのものについて問題視するよな意見なんてなかったでしょーが。
それは単に私が364で書いた通り342が反射的に書いた文だった為に
本来意とする内容がずれてしまった為です.
>359で修正したつもりだったのですが,言葉足らずでした.
これに関しては一方的に私のミスです.
申し訳ありません.
>>369 で、あんたは何がしたいのよ。どーでもいいという割には食い下がるが。
コテ感想禁止という意見に対して、それをコテ問題を扱うのは荒れる、
という理由で、今言い出すことをやめませんか?という飛躍しすぎた
ようにみえる理論でコテ感想禁止を言い出すこと自体反対(疑問)を提唱
する
>>368に撤回させたいわけか?
いつまでも突っかかる意図が分からない。
>>365 >みなさん、議論に費やす情熱があるなら、作品を読んで、感想書いて
>下さいよぅ。それだけでも雰囲気を変えられますから
禿同。漏れももっと感想を書くことにするよ。
372 :
363:02/01/22 05:42 ID:/FRQOBR0
>>371 >で、あんたは何がしたいのよ。
ただ単に、説明が説明になってない
>>370を小一時間問いつめたいだけだ(w
>コテ感想禁止という意見に対して、それをコテ問題を扱うのは荒れる、
>という理由で、今言い出すことをやめませんか?という飛躍しすぎた
>ようにみえる理論でコテ感想禁止を言い出すこと自体反対(疑問)を提唱
>する
>>368に撤回させたいわけか?
アンタのリアルリアリティな文章についても小一時間(略
結局粘着か
とも「粘着ーー 粘着ーー!
なー 粘着ー 次のSSの…」
363「粘着?へ?私?」
とも「そ あんた あだ名粘着!ネバネバしつこいから」
363「そんな安直な」
とも「みんなーわかった!?363は今日から放置よ!!」
「わかった」「了解」「OK〜」
363「ふえー」
ここつまんなくなったね。さよなら。
>358
粗製濫造というより、もともと目指すものが全然違うんだよ。
あなたがうすうす感じ取ってるように。
最萌トーナメントに提示するシチュに、「そのキャラである必然性」は別に無い。
そりゃきれいに決まったほうが効果でかいけど、口癖合わせただけでも逆効果にはならんもの。
このスレに投下するのが許されてきた経緯がどういうものなのかは知らんけど、
とりあえずアレとあれをまったく同じものと考えるからかえって腹立つのでは。
トーナメント用のぶんに関してはあと2月と割り切って放っておいたほうが良いと思う。
言いたいことは分かるけど、いまさら論争巻き起こすのは止めたほうがいい。
378 :
277:02/01/22 09:29 ID:buBKYuCi
>>338 いやお詫びなんてとんでもない。
俺もレス遅めだし。
改めて自分の感想を読んでみて、どうも
>>340のなにがしだよもんさんの評論の
方が的確だなあと感じることも多かったし。
つーか俺の文章頭の悪い表現多すぎ…。(w
他のキャラでも…という文は、他キャラのSSを含めてもこんなシチュは初めて
見た、という意味。
どのキャラのSSの書き手でも思いつくチャンスはあったにも関わらず、(俺の
知っている限りでは)とっとこさんのSSが初出だったということ。
ONEが出てからずいぶん経つのに、まだ盲点があったとは…。
別に「みさき先輩でなくてもいいやん」という意味ではないよ。
それだけ斬新なシチュなんだから、もっと手を入れてみてはどうだろう?
嫌な言い方だが先輩の状況を「ねちっこく」描写してみては。
一度書いたもののリメイクというのは書き手としてはあまりおもしろくない作業
だろうけど、このシチュにはそれだけの価値があると思うのだが…。
>みさき先輩以外のシリアスを書く気がないだけなのだよ
個人的には凄く嬉しい(w
実際トーナメント以来葉鍵板全体のSSは量ばっかり増えてクオリティは暴落の一途。
その積分は明らかに順調に縮小してて、今じゃもう酷いありさまじゃん。
トーナメントが終わったところで、トーナメントが生んだプチ超先生たちが
はたしてすぐ消えるかどうか…時間はかかるだろうな。
仕方ないからしばらくは諦めてRRSSでも藁って受け流す広い心でいようや。
終わったな、完全に
381 :
はね〜〜:02/01/22 10:22 ID:KomIQdjA
いろいろと思うところはありますが、やはりSSスレにはSSが投稿される
べきだと思いますので、この状況ではありますが、あえて投稿したいと思いま
す。内容は栞のシリアス、タイトル『マッチの奥に見た物は……』
です。長さは8レス分です。これより投稿しますので、しばらくの間、お待ち
下さい。
「マッチの奥に見た物は……」
・栞happy end 後のお話です。
ずっと、幸せでいられると思ってた....。もう、暗い部屋の中で泣く事も、大好きな人と
別れることも無いと思ってた....。
でも、そんな幸せな時が終わるのは....一瞬だった。
私の病気が治ってから、私はいつも祐一さんと一緒にいました。一緒に商店街を回ったり、
学校でお姉ちゃん達と一緒にお弁当を食べたり、一緒に絵を書きに行ったり....
でも、今からほんの3日前に、夏の雨の日に....祐一さんは事故に逢ってしまいました。
車に引かれそうになった秋子さんをかばって代わりにはねられてしまったんです....。皮
肉にも私は事故が起こってからすぐ、祐一さんがどうなったかを知りました。私の叔父さん
の病院に祐一さんが運び込まれたからです。
でも、私はまだこの時、そんな大変な事になってるとは思いませんでした。祐一さんが私
をおいて、どこかに行くわけはないと思っていたから....
でも、名雪さんや秋子さんそして私がいる前で叔父さんはこう言ったんです。
「はねられたときの衝撃で心肺が停止し、再び動き出すまでに40分以上もの時間がかかって
しまいました。完全な脳死状態です。意識が戻る事はまずないでしょう....。それに、生命
維持装置で生きてはおりますが、おそらくせいぜいもって1週間....」
「嘘....うそだよね。ね、祐一。返事してよ。名雪って呼んでよ、ねえ、祐一.......」
祐一さんのベッドにすがって泣いている名雪さんの声は耳には入りましたが頭には入りませ
んでした。私はただ、これが悪い夢である事を信じて、早くこの夢が覚めてくれることしか考
えられ無かったから....
「........」
秋子さんは一事もしゃべらず、ただ黙って祐一さんの側にいました。相手の人の飲酒・居眠
り運転で突っ込んできたのが原因なのに、秋子さんは全然悪くないのに、まるで自分のせいの
ように落ち込んでしまっていました。
私は何も考える事が出来ず、ただ呆然としたまま家に帰りました。
「栞....」
「お姉ちゃん、祐一さんは大丈夫だよっ!!だって、私一人おいていくわけ無いよっ」
「栞、あのね....」
「それじゃあ、もう寝るね。おやすみなさい、お姉ちゃん」
そういって、私はお姉ちゃんの言う言葉を最後まで聞かずに部屋に戻りました。これ以上辛
い事は聞きたくなかったから....これ以上 笑顔でいられる事が出来そうに無かったから....私
はまだこれが悪い夢だと思っていました....いいえ、思いたかったんです。
そして私は、大好きな....本当に大好きな祐一さんの事を思いながら私は眠りにつきました。
「おーい、栞」
「あっ、祐一さんっ!!」
「おい、そんな抱きつくなって」
「祐一さんっ、祐一さんっ!!」
「どうしたんだ、そんなにはしゃいで」
「私、すごく怖い夢を見てたんです、祐一さんが私を置いて遠い所に行ってしまう夢....」
「こらこら栞、そんな縁起でもない事言うなよ」
「あっ、すいません」
「俺はずっと栞のそばにいる。いつまでもずっと....あの日、そう約束しただろ」
「祐一さん....」
「それよりも、今日は栞のお祝いの日だからな。これを渡そうと思って待ってたんだ」
「わあ、前に商店街で見たぬいぐるみですねっ....でも何のお祝いですか?」
「栞....わかってていってるだろ」
「冗談です」
「栞の15回目の誕生日祝いだ」
「う〜、祐一さん。そんな事言う人嫌いです」
「ああ、悪い悪い。14回目だったな」
「16回目ですっ!」
「冗談だって」
「本当に冗談ですか?」
「栞、頭の上に雪積もってるぞ」
「ごまかしてませんか?」
「本当に本当だ。じゃあ、栞。誕生日おめでとう........」
そして....大きなぬいぐるみと祐一さんの笑顔がだんだん遠くなっていって....。
そして....気が付いたとき、私は自分の部屋のベッドの上にいました。夢だと思ってい
た事が現実で、そして現実だと思っていた事が実は夢で....。
私は泣きました。学校も休んで、涙が枯れるくらいまで泣き続けました。そして、その時
、部屋の片隅に昔大好きで、何度も読み返した絵本が目に入りました。
それは「マッチ売りの少女」。
そして、私は思ったんです。夢の世界でもいい、現実かどうかなんてかまわない....ただ、
私は祐一さんといつまでも一緒にいたい....私をこの童話のように....ずっと元気なままの
祐一さんの側に連れて行ってほしい....
私はその日、商店街に行ってマッチをたくさん買ってきました。
「栞、いったい何やってるの?」
お姉ちゃんだ。私がしようと思ってる事を聞いたらお姉ちゃんどう思うかな....。馬鹿な
考えだって自分でもおもってるんだよ。そんな物語のようになるわけないのに....。
「マッチを売りにいくんだよ。マッチ売りの少女みたいに....」
一瞬お姉ちゃんは、私が何を言ってるのかわからないようでした。でも、その後お姉ちゃ
んはこう言ってくれたんです。
「仕方ないわね、何を考えてるのか知らないけど私も手伝うわよ」
そしてそれから、3日間、私とお姉ちゃんは街でマッチを売り続けました。意外と売れる
のはびっくりしましたけど....でも、正直売れるかどうかなんて関係ありません。ただ、私
は何をしたら良いかもわからない状況だったから....。
そして、帰る前にいつも売れ残ったマッチに火をつけてぼんやりとする私を見てお姉ちゃ
んには私が何を考えてるのかわかったようです。
「栞....あなたまさか」
「ううん、大丈夫。どんなに思っていても物語のようにはならないと思うから....ただ、じ
っとしていたくないだけなのかもね、本当は」
そして祐一さんの事故の日から6日目、今日まで毎日私に付き合っていたせいか、お姉ち
ゃんは風邪を引いてしまいました。
「栞、明日からはまたちゃんと付き合うから、今日は家で休んでなさいよ!!」
「うん....大丈夫だからお姉ちゃんは心配しないで寝ててね」
でも、結局....私は街にでかけました。お姉ちゃんにばれないようにこっそりと....私は
悪い妹です。
そして夕方....急に後ろからパタパタと走ってくる音がしました。なんだろう?そう思っ
た時....
「こんにちは、栞ちゃんっ!!」
「きゃうっ」
どさっ
「うぐぅ....大丈夫?ごめんねちょっと挨拶しようと思っただけなんだけど.... 」
そこには、見覚えのある羽のついたリュックを背負った女の子がいました。挨拶というよ
りは体当たりでしたけど。
「だ、大丈夫です。ちょっとびっくりしただけですから....。でも、あゆさん、最近お会い
しませんでしたけど、どうしてたんですか?」
最後に私があゆさんに会ってから、もうかなり経っていたはずでした。
「うん....ちょっとね。今日はお仕事があってこっちに来たんだよっ。今からちょっと忙し
いんだけど....そうだ!栞ちゃんたくさんマッチ持ってるねっ、栞ちゃんが帰る前にマッチ
を一本点けてくれたらまた会いにくるよっ」
「えっ、あゆさん。それってどういう....」
そう聞いた時には、もう、あゆさんは私の前にはいませんでした。
そして、夜....
私は、あゆさんにいわれた通り、マッチに火をつけてみました。すると....
「よお、栞」
「ゆ....祐一さんっ!!どうしてここに....」
「栞に会いに来たんだ....。もう時間が無いからな」
私は目の前の光景が信じられませんでした。本当にあの「マッチ売りの少女」と同じよう
な体験を私はしてるのです。
「あ、消えてしまいます....」
いまにも消えそうになっているマッチを見て私は何本もの新しいマッチに火をつけました。
「ごめんな、栞....どうやら栞をおいて、向こうに行かなきゃならないみたいだ....」
「いやですっ、そんなのいやですっ!!行かないでくださいっ!!祐一さん、約束したじゃ
ないですか、いつまでも私と一緒にいるって....私を一人にしないでくださいっ!!」
その時、もう一つ、人影が現れました。
「栞ちゃん....」
「あゆさん?」
「栞ちゃん、人はね、強く強く思って、信じていると願いはかなうものなんだ....」
「あゆさん、あなたは一体....」
「ボクは、祐一君と一緒に行く為に来たんだよ....ボクは天使だから。ずっと、毎日商店街
でマッチを売ってる栞ちゃんも見てたよ....本当に強く栞ちゃんが望むのなら、ボクは栞ち
ゃんを祐一くんと一緒にボクのいるところに連れて行くことが出来る....でも、栞ちゃんは
2度とここには帰って来れないけれど.... それでもいいの?」
一瞬、私の頭にお姉ちゃんの顔が浮かびました....でも、私は....
私は、決心して、残ったマッチの籠の中に火のついたマッチを投げ込んで言いました。
「そんなの....決まってるじゃないですかっ!だって....私は、祐一さんが大好きなんです
からっ!!」
「栞....これは『マッチ売りの少女』ではどんなシーンなんだ?」
「そうですね、じゃあ、そんな感じで言いますから、うまく返答してくださいね」
そして....私はいいました。
「祐一さん、あゆさん。もうマッチが無いんです。私も連れていって....ください」
「ああ、一緒に行こう....栞」
「おいで、栞ちゃんっ」
「はいっ」
すると、私の目の前に、大きな馬車が現れました。そして、馬の代わりに、あの私の大好
きな大きなぬいぐるみが羽をはやして立っています。
「あの....あゆさん?」
「どうしたの、栞ちゃん?」
「たしか『マッチ売りの少女』ではおばあさんが、女の子を抱いて天に行くんじゃなかった
んですか?」
「うぐぅ〜。ボクの羽じゃふたりも抱えて飛べないんだもん」
なんだかちょっとだけ悲しいですね。
「じゃあ、行こうか。栞」
「はいっ」
でも....祐一さんのそばにいられるなら、この際、細かい事は気にしません。
「あの....あゆさん。最後にひとつだけしたい事があるんですけど」
「どうしたの?」
「香里の事か....」
「はい....でも、お姉ちゃんをつれていくわけには行きませんから....」
「うん、わかったよっ」
そして、私は馬車に乗ってお姉ちゃんの寝てる部屋まで行きました。
「......」
もう、夜の12時を回ってるはずです....お姉ちゃんは眠っていました。私はお姉ちゃん
の頭に手をあててみました。
「よかった....もう熱下がったみたい....」
と、その時、お姉ちゃんが目を覚ましたんです。
割り込みっ!
「栞?栞なの?こんな時間までどこいって....って、何なの、あれ!?」
「お姉ちゃん....ごめんなさい、私...」
「えっ?ちょっと栞、あんた何言って....あ、相沢君!?」
そういって、お姉ちゃんは馬車の上の祐一さんを指差しました。普通信じられませんよね。
病院で寝ているはずの祐一さんが目の前に現れたんですから。
「ごめんな、香里。俺は栞と一緒に行く事にしたんだ....さようなら...」
「さようなら....お姉ちゃん」
「栞、待って!!相沢君っ!栞を、私の大事な妹をどこへ連れて行く気!!」
私は最後にお姉ちゃんにこう言いました。
「お姉ちゃん...奇跡って起こるんだね....」
「栞!栞ーーーーっ!!」
そして....長い間住んでいた私の家をだんだんと離れていく馬車の中で、私の名前を叫ぶお
姉ちゃんを私はずっと見ていました....さようなら....お姉ちゃん。
そして、病院では....
「お気の毒ですが....ご臨終です」
「嘘、うそ、だよ。そんなの、嘘だよっ!!祐一、ほらもう朝だよ..朝ご飯食べて学校行こう、
祐一さえよかったらこれから、毎日お弁当作ってあげるから....ね、祐一、祐一っ、祐一....」
「名雪、祐一さんは....もう..」
「そんな事無いよっ、お母さん!ほら祐一、寝ぼすけの私より長く寝てたらだめだよ、起きてよ
祐一........」
そんな、名雪の声がいつまでも,ただむなしく響いていた....
完
よし成功
391 :
はね〜〜:02/01/22 10:40 ID:KomIQdjA
以上です。お待たせしてすみません。8レスのつもりでしたが、昔書いた
あとがき含めて8レス分だったので、7レスで終わってしまいました。
1年位前に書いた作品を、先ほど30分くらい直しをいれて若干書きなお
したものです。まあ、周りの方の反応が少々怖いですが(笑)
あと、名雪ファンの方、すみません〜。
>>391 とりあえず
×絵を書く→○絵を描く
×事故に逢う→○事故に遭う
△2度と→○二度と
あと改行が見苦しい。単語を切断するな。
それから禁則処理くらいちゃんとしろ。行頭に「、」だなんて正気じゃないぞ。
393 :
はね〜〜:02/01/22 11:06 ID:KomIQdjA
う……そうでした……行頭に「、」はひどすぎ……
>>382-389 栞が後ろ向きというか、本編での出来事を経た割には
あまり成長してないのがちょっと悲しい。
ラストの後味の悪さは「本当は怖い○○童話」に
通ずるものがあるね。
もうこのスレも終わったな。
故意にSSに割り込むなど正気の沙汰じゃない。
396 :
全日空:02/01/22 15:47 ID:wf/R9yPz
363が未だいるようだな
398 :
全日空:02/01/22 16:22 ID:wf/R9yPz
>5.煽りや荒らしは完全無視 が最も効果的です。反応するあなたも同類です。
2chの荒らしも七十五日。
そのうち飽きるでしょ。
職人さん達、腐らずに頑張ってくれや。
>>340 感想どうも。……自分的には綺麗にまとまった気はあまりしないんですが。
>>378さんの言うように、先輩を家なき子ばりに虐め尽くす(嫌な表現だ…)完全版を書いてみる気です。
最後に。……タイトルに注意っていったい……
>>401 中絶テーマの書いてる人いたんですね。しかしまた斬新な(汗
初めて見るタイプですね。これぐらいの創造力が欲しいですね……
>>402 Behore or Before ってとこでしょう。
完全版、楽しみにしています。
こうやって議論が尻すぼみして問題がうやむやになってしまうんだね。
事なかれ主義はもう止めようよ。
はっきりさせようよ。
>>404 じゃあ仕切ってくれ。まずは議題をまとめるところから。
葉鍵法廷に行くというのはどうですかね?
あそこって、この手の非ネタ系の話、
OKなのかな。
そのまま帰ってこなくていいぞ
結局今ここの住人が問題視してるのは
1.SSスレに書かれるSSの質の低下
2.馴れ合いによる問題
のどっちなわけ?
この問題が同時に展開されてるからややこしくなってるんでないかい?
411 :
はね〜〜:02/01/23 00:48 ID:YPHfl9Ed
迷惑ぽいので、とりあえずここには来ない方がいいですね、私。
どうも失礼しました。
>411
ちょいと待ってホスィ。
少なくとも俺は迷惑だなんて思っていない。
むしろ職人達の意見交換(SSに対する感想、またそれに対する返事)を
『馴れ合い』という言葉に括って排除しようとしている人の方が・・・・・・。
馴れ合いがいやならちゃんとガイドラインに『馴れ合い禁止』と記述キボン。
こうして職人がまた一人減っていくのか?
他の人たちに言いたい。これがあなた達が望んだSS統合スレの姿なのか?
正直、SSの質が低下っちゅうのは賛同できないな。
反発してるやつは、嫌悪感からの反動で過去を美化しすぎてるだけだろ。
昔と今の違いといえば、濃いエロSSがなくなってきたことか?
エロしか興味ないやつにとって今の状態は面白くないだろうな。
それで怒って煽りだしたんじゃない?
>>412 それ違う。
これはただの「揺り返し」。
これまでが2ch的には異常な状態だったと思われ。
415 :
412:02/01/23 01:12 ID:2b4/OsjJ
>414
以前誰かが言っていたように感想を述べ合う事は職人のスキルアップには必須
だと思う。
それを『馴れ合い』と括って排除するのは良くないのでは?と言いたいだけ。
まあ、誉め合い化するのはちょっと・・・・・・という感じだけど。
それとあなたの2ch的というのはどういう事を指すのか教えてホスィ。
いや、煽りではなく本当に参考にしたいので。
みなさん。
SS統合スレッドが再建された頃の経緯を思い出して
ください。作品発表の場であると同時に、職人育成の
場でもあったはずです。
このSS統合スレッドの
>>1を見てください。そこに他者の
排斥をうたっていますか? トーナメント用だからと
誰かを貶める理由があるのでしょうか?
どうか、みなさん。
書き込みが途絶え勝ちで、倉庫送りにもなった昔を
思い出してください。
今日のように、ほぼ毎日誰かが書いてくれる状況は、
ネタ涸れに苦しんでいたあの頃からすれば、
夢のような世界だと思いませんか?
問題があると感じるなら、批評や感想でそれを指摘
すればよいのです。存在まで否定するのはやりすぎ
です。
>>416 毎日のように糞が投げ込まれる今の状況は悪夢のような世界だと思いますが何か
>>417 じゃあ見なければいい。ここは宝石だけが置いてある場所じゃないんだから。
>>417 だったらアドバイスをして良質の物を作り出せるような人を育て上げればいい
ただいい物だけが欲しいというのは単なるクレクレ君と同じ
あ〜、全然関係無い話なんだけどさ
あるすっげーおもしろいSS見て、文法の勉強しようって思ったんだけど
そういうサイトでお勧めの所ってある?
いや、学生の頃の教科書とかもう捨てちゃったもんで
807 :名無しさんだよもん :02/01/21 22:35 ID:4Ak30JZH
∧||∧
( ⌒ ヽ SSスレのログを削除する日が来るとはなぁ
∪ ノ バイバイ・・・
∪∪
現状反発派のこれは痛すぎるな。
こんな潔癖厨はまともに相手するだけあほらしくないか?
ちょっと言い返されたら裏で愚痴。まるっきり無いものねだりのガキじゃんか。
いじめられっこ? 状況改善の議論すらできんのか。
どうにも混乱気味で話の方向性がさっぱり分からないや。
とりあえず、一旦議論は中止にして(絡みは禁止にして)、
ひとりずつこのSSスレにどうあって欲しいのかの、
自分の主張だけを書き込んでみてはどうか?
・あなたの望むSS総合スレの姿
・SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
この2点に絞ってできるだけ簡潔に書いてみて欲しい。
これであるていどの人数の主張が集まったら、
どうすればいいかの方向性が見えてくると思うし、
それから議論した方がいいと思うのだががどうだろう?
いうても、
他の人との妥協点が見出せそうなら妥協点を決める。
他の人とやっていけそうにないならスレを分割する。
この二つ以外の方向性はないだろうけどナ。
>417
それじゃあなたはさぞや素晴らしいSSを書いているんだろうね。
書いてもいないのにそんなことを言えるわけないだろうし。
ぜひ一度読ませて欲しいもんだ。
既にもうこのスレに上げてあるんならリンクをはってホスィ。
上げてないのなら今すぐ上げてホスィ。
大体、感想といっても書き込んでるのは
大半がここに駄文を投げ込んでるヤツだろ?
ここの書き手サンは一体「どんな人」に読んで貰いたい?
感想を言って欲しい?
>>421 別にこのスレで愚痴ってるわけじゃないんだしいいじゃん。
わざわざコピペしてくる方が粘着でないかい?
馴れ合いたい現状維持派も必死だな。
「普通」にやっていれば何も問題ないと思われ。
いいSSが出来たら投稿し、いいSSを読んだら感想を書く。ただそれだけ。
俺が今まで異常だと感じてきたのは、後者の方に問題があったから。
どうしても、無理に感想を書いているようにしか思えない。
感想は書きたい時に書くものであって、無理に書くものではない。
俺も書き手として感想を貰うのは嬉しいけど、「これ、無理して書いているな〜」
と思える感想を貰うとちょっと萎える。
たしかに、感想を嬉しいし、ありがたいけど、そうしう感想は善意だけを受けとって
中身は流してる。無理な感想、特に美麗字句を並べたような感想は書き手にも読み手にも
有害なだけ。温室漬けは書き手を腐らせる。
出来の悪いSSに感想がつかないのはしょうがない事。
書き手はそれをバネに頑張るべきだし、それで潰れる書き手は元々書き手としての
資格にかけてるだけ。俺はここの弱肉強食的な雰囲気が好きだから昔の姿に戻ってもらいたい。
「SS書いてない奴が生意気なこと言うな」とか抜かす奴は誰彼批判してないんだろうね。
ゲーム作ってる人間しか批判しちゃいけないんだから。
>428
誰彼未プレイで批判のしようがありませんが何か?
>425
逆だよ。
愚痴っちゅうか、言いたいことがあるなら真正面からこのスレにぶつけるべき。
こんな最悪に後味の悪い書き込みして。
首吊りスレ見て一瞬凍ったよ。
まあ、乗ってくれるかどうかは分からないけど、
とりあえず、いいだしっぺの自分の主張を書いておこう・・・
・あなたの望むSS総合スレの姿
SSさえ見れたら他には特に望むものはないナ、
質にも言及するつもりはないし、むしろ素人さんが来ることは歓迎したい。
・SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
これは自分は特になしだな。
馴れ合い雑談も、やるなとまでは思わないし、
だいたい雑音聞かないってことぐらい簡単なことだしナ。
あー……、
なんかそろそろ変なのが混じって来たね。
こういう時はとりあえず議論おいといて
時間を空けて沈静化を待つしかないかなあ?
433 :
427:02/01/23 01:38 ID:xHWvvfk5
ぐがぁ〜、誤字だらけだ。鬱。
それと、書き込みついでにもう一つ。
「雄弁家たるな、書き手たる者、作品で語れ」
自戒の言葉つーことで。
434 :
420:02/01/23 01:39 ID:axqVRsLH
いや、マジで知りたいんですけど...........
教えていただけると嬉しいです
>>427 それは私のことかどうかは分かりませんが、
私個人は、ここでは、「読んだものについて感想を返す」というスタンスで居ります。
少々滞っておりますが………。
>>434 文法なんて日本人なら普通に解るはずだが?
437 :
427:02/01/23 01:44 ID:xHWvvfk5
>なにがしどん
個人的にあなたは別格。
あなたの感想は「芸」の域に達してると思う。
でも、あなたの「芸」を真似しようとして失敗している人間がいることも否めない。
・SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
あきらかに推敲してないであろうSSを投下すること。
440 :
429:02/01/23 01:49 ID:2b4/OsjJ
429での発言が流れに不適切だった。スマソ。
とりあえず422に乗った。
>望む姿
最萌トーナメントへの投下用投稿・・・OK。
雑談・・・SSに関する事であればOK。ただし誉め合いは駄目。駄目な点は
きちんと指摘すべき。
感想・・・大いに書くべし。ただし誉め合いは駄目。
感想に対する返事・・・SSに関するものであればOK。ただしそこから数珠
つなぎのように続くのは駄目。
初心者の投稿・・・>1からのガイドライン熟読の上、OK。というか推奨。
>やって欲しくない事。
初心者たたき・・・だれだって最初は初心者だろうし。
投稿中のSSへの割り込み・・・途中で途切れると萎える。
他人への誹謗中傷・・・いわずもがな。SSの評価は例外。
荒らし・・・荒らしは(・∀・)カエレ!
こんなところかな。
このまま行くと以前のような寂れスレになってしまう気がする。
・SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
まるでOHPのバ鍵っ子のごとく、
>>2の投稿手順を無視して
読みづらいSSを書き込むこと。
>439
「……ヒロ、ヒロったら」
ん……。
うとうとしていると、誰かがオレの肩をゆする。
「なんだ? ……って、志保か」
「そう、ほかでもなくあたしよ」
と、これだと正常になりますという超先生萎え。
このやりとりのどこが正常なのかと小一時間。
>>436 それでは不十分だと思った
もっと読みやすい文章を書きたいと思って聞いたんだけど..........
>>443 本多勝一「日本語の作文技術」朝日文庫
結構有名な本だそうだ。とりあえず呼んどけ。
>>443 俺も
>>444の本をお薦めする。
類似本よりも具体例が多く、
日本語を一から学ぶのに適している。
これは良本だよ。
446 :
422:02/01/23 02:16 ID:lcCLSwlQ
お、何人かは乗ってくれているようで、ありがたい。
あるていど以上の人数が答えてくれるようなら、
明日にでもまとめてみたいと思うので、
SSを書く片手間にでもいいから
>>422の質問に答えて欲しい。>ALL
できることなら、ここを見ている人全員の答えを聞きたいナ。
んでは一旦落ちる、つか寝る。
>>444>>445 ありがと、早速明日探してみる
それで学んでから..............また来る
448 :
378:02/01/23 05:26 ID:2qkyb/GL
>>401 読みました。
あるものなんだなあ…。
教えてくれてサンクス。
複雑な読後感だった。
元ネタがあるようなので不道徳な気がしたってのもあるかもしれないが。
読んでみて最後までONEのパロディって感じがしなかった。
リアリティがありすぎて(同意書のサインのくだりなんか、特に)。
まさに「事件の報告書」なんだなあ…。
でも手術後に子供の夢を見るあたりとか、心のどこかで「ああ、使えるかも…」
とか思ってしまうのが救い難いネタ系人間の悲しさだったりもする。
>>402 完全版期待してるよ。
「タイトル注意」って?
俺もよくわからない。
コテて書くか悩んだが、一応トーナメント用コテなのでこのまま逝きます。
SS新人の一人です。(さっきも同じような事書いたな)
過去ログを読んでみました。
>427の意見に対しては「弱肉強食的な雰囲気が好き」を除いて賛同します。
“優しく”とまでは言わないが、それなりの指導は欲しいですから。
>440は全面的に賛同します。
まぁ素人である俺にとって、感想より文面的な所での指導が欲しいですね。
って事で、>444の本でも探してみます。
>SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
馴れ合い。
誉める時にはしっかり問題点も指摘するようにすればいい。
ただ誉めるだけの感想なんて意味ないし。
>>422 トーナメントから流れてきた新参者ですが……一応書かせてもらいます
>望む姿
とりあえずどんな形であろうと(よほど酷いものでなければ)SSは受け入れて欲しい。
質が悪かったら鍛えればいいのでは、と。
感想への返事については、芋づる式に雑談に繋がるのは問題外としても、返すのは最低限の礼儀だと思ってますが。
>やってほしくないこと
確かに誉めるばかりでは職人のためになりませんし、無理に感想は書かない方がいいですね。
問題点を受け入れられないようではSS職人に向いていないでしょうし。
以上。偉そうに言ってますが、参考程度に。
>>451 感想への返事は作品で返すのが、物書きのあるべき姿ではないのかね?んふん?
感想への返礼が常識などとは、後書きに自作品の言い訳を
書き連ねるドキュソ作家のごとき愚挙っ!
そのような生ぬるさなど2chでは忌み嫌われる最たるものと知れっ!
・・・単純に、2ch特有の雰囲気に適応できないまま居着いてる新人さんに
問題があると思うんだが、どうよ?
アラーシが悪いっていうのはこの際置いとくぞ、ここには当然あるものって
ここにSS書き込んでるヤツは当然判ってるだろうからな。
( ´,_ゝ`)プ
ただの煽り屋と物書きとでは、文章からおおよそ区別が付くね。
物書きさんの方は書いてある文章を素直に解釈しすぎてしまうのか、
騙りや煽りにの荒らしにもストレートに反応しすぎだね。
特に2ちゃん初心者ほどその傾向が強い。
普通の人には普通に接して、
荒らしは『徹底放置』するだけで、ここもずっとまともになるのにね。
>>453 あらあら、そんな区別の方法をご存じでしたらこのスレのみなさんに
教えて差し上げればよろしいのに♪
寝言は寝てから言った方が、貴方のためだと思いますよ?色んな意味で♪
煽り屋さんも、何とか場を盛り上げようと必死だな クククク
場が荒れていないと、ヲチしがいがないもんな
まあ、せいぜい励んでくれたまえ
456 :
378:02/01/23 11:45 ID:jEEnGx8N
>>402 448の補足
あ〜今、過去のレスを眺めていたんだが…「タイトル注意」ってひょっとして
>>340のことを言ってるのか?
それはなにがしさんに訊いてみるべきだと思うぞ。
とりあえずさっさと最萌えが終わって欲しい。
このぬるい雰囲気には耐えられん。
かと言ってオフィシャルはもっとぬるいし…。
ああ、やだやだ。
タイトル注意って……気付いてないのか?
>403 で指摘されてるのに。
×Behore brightly season
○Before brightly season
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ |
| | | |
| | ∧_∧ | | そんな
>>427に向かってかつらでも
| |( ´∀`)つ ミ | 投げ捨てておこう
| |/ ⊃ ノ | |
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ | ((()))
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ |
| | | |
| | | | 誤爆したから
| | | | 飛び降りろ
| | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ | ミ
|
ミ ∧_∧
( ´Д`)
⊂>460つ
/ / /
し' し
462 :
456:02/01/23 13:02 ID:5iJrcbgy
>>458 納得した。
嘘に聞こえるかもしれないが、ほんとに気付いてなかったんだよ…。
サンクス。
>>459 あー…。
まだ結論出てませんがな。
こちらにお伺いもたててないのに…(鬱
>>459 スレ立て相談スレには逝ったの?
なにがしサンもその点で色々と話し合ってたみたいだけど・・・
いきなり立てるのは、ちょっと早まったんじゃないかなぁ・・・。
465 :
464:02/01/23 13:20 ID:KT+2ARng
・・・って書き込んだら上になにがしサン書いてるし(恥
>459
閉鎖騒動の時のお花屋みたいだな。
歴史は繰り返すのか……
SS書きは粘着が多いからねえ・・・知らなかったのか
>467
それは初めて聞いたが、そうなのか?
なまじ文章が得意なだけに長文で叩き合いするから粘着にみえる。
ふつうは氏ね、で終わりだろうがな
>469
まったくだ、自分の馬鹿っぷりを、あそこまで曝け出せるとはね。
トーナメント支援SSスレに作品投下された模様。
ついでに荒らしのあぼーんも大量にされた。
こうなったら棲み分け路線確定でいいんじゃないの?
このスレに投稿が無くなって閑散とするのは悲しいけどね。
473 :
名無しさんだよもん:02/01/23 19:12 ID:wA6uspW5
弱肉強食ねぇ。こっちが喰われても文句は言えんってワケだ(w
474 :
名無しさんだよもん:02/01/23 19:24 ID:HfOuJjzu
...誤爆かい?
はいはい、分かったからMITUKI君は向こうのスレにお引越ししましょうね。
オフ会スレとか、いつもウザイ、叩き出してやる、なんて日常会話だし。
自治スレとか荒れまくりのスレではコテ叩きは挨拶がわりだろ?
SSスレの連中も気にするな。そういう板なんだからさ。
ところで誰かSS書かないの?
色々あったけど、一応落ち着いたのかな?
今までの議論でも、または感想でもそうだけど、すべてを肯定or否定は駄目よん。
馴れ合いサロン化を叩いていた人達の意見の中には、傾聴すべき意見も結構ある。
叩かれていた人達は、被害者意識などもたず、こうした意見をしっかり取り入れるべき。
無論、ただの煽りや荒らしも多数混じっていたけど、そういうのはさっさと脳内あぼーん。
取り入れるべきものと、排除すべきもの。その違いをしっかりと見極められるように。
それが出来ないと、2ちゃんでコテなんてできないよ。
厨房コテ、煽りコテとして生きていくならべつだけど。
>476
トーナメント出身職人がいなくなったとたんにSSが上がらなくなった
このスレに萎え(藁
ま、もう暫くすればDAT逝きか(;´Д`)
そういや、ここんところ、名無し投稿やギャグSSの投稿が無いな〜。
480 :
422:02/01/23 22:39 ID:nhEpyi4I
・・・俺の活動する必要はもうなかったりするのかナ?
トーナメント用SSスレをうまく活用すれば、
それで問題は解決のような気がするし・・・
でもまあ答えてくれた人もいるのでちとまとめて見るナ。
481 :
422:02/01/23 22:43 ID:nhEpyi4I
・あなたの望むSS総合スレの姿
SSが見れる。by俺
最萌トーナメント、初心者の投稿を受け入れる、
また、雑談や感想レスも誉め合いや数珠つなぎに発展しない限りは受け入れる。by429さん
どんな形であれSSは受け入れる、感想への返事も受け入れるべき。byとっとこ名無しさん
・SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
特になし。by俺
初心者たたき、投稿中SSへの割り込み、誹謗中傷、荒らし。by429さん
>>2の投稿手順を無視して読みづらいSSを書き込む。by441さん
馴れ合い、問題点を指摘しない誉めるだけの感想。by450さん
無理な感想は書かない方がいい。byとっとこ名無しさん
いまんとこだいたいこんな感じかナ?
文章は勝手に俺が編集して短くしてしまったから、
もしかしたら物凄い曲解をしてるものもあるかもしれん、そんときは勘弁ナ。
482 :
422:02/01/23 22:53 ID:nhEpyi4I
俺としてはもっといろんな人の主張が聞いてみたいナ。
たくさんの主張が集まれば問題点を浮き彫りにできる予感がするんでナ。
できればでいいからSSを書く片手間にでもいいから以下についての自分の主張を書いて欲しいナ。
・あなたの望むSS総合スレの姿
・SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと
おっと、大事なことを忘れてたナ、
主張に対する絡みレスは禁止の方向でお願いナ、これやると議論が激しくややこしくなるからナ。
この辺はある程度主張がたまってからで遅くないはずだからナ。
まずは自分のこんなことをやりたいorやりたくない、の主張からお願いするんだナ。
>422
ご苦労さんです。
んで、なんかトーナメント用SSスレ立っちまったがこちらはどうしようか?
新スレ移行時、テンプレに481を取り入れ、共存を図るのか?
それとも、初心者お断り、雑談禁止でがちがちに固めていくか?
意見キボンヌ。
484 :
422:02/01/23 23:01 ID:nhEpyi4I
いま現在は、
「馴れ合い禁止」と「感想レスにレスをするのは礼儀」
この二つがかち合ってて共存不可能って感じかナ。
・・・ハカロワスレみたいに、SS投稿スレと感想スレに分けるか、
そこまでする必要はなくて現状維持のままでいくか、の
2通りの道が考えられる、かナ?
基本的には
>>427に同意。
馴れ合いサロン化とは、すなわち温室化であると思う。
よって、SSスレに望むべきもの。
良いものは良い。悪いものは悪いと言える雰囲気。
とは言っても、悪いSSは叩けと言ってるんじゃなくて、無理にまで感想を
書く必要はないということ。
これだけはやって欲しくないこと。
前述した通り、無理な感想、感情なお世辞。
無理をすればどうしても不自然になる。
2ちゃんは本音の世界だから、不自然なものに対する反応は早いよ。
486 :
485:02/01/23 23:04 ID:UG+LXXTt
× 感情なお世辞
〇 過剰なお世辞
ウツダシノウ
487 :
422:02/01/23 23:08 ID:nhEpyi4I
>>483 まあせっかく立った以上は、有効活用したらいいんじゃないかナ?
そういえば、初心者お断り(レベルの低い作品を投稿しないで欲しい)
を強く望んでいる人はいまんところまだ現れていないナ。
488 :
483:02/01/23 23:12 ID:Z6hDNoz3
>487
あ、なんか言い方が激しくまずかった。スマソ。
初心者=レベル低いではなく初心者=1からのガイドラインに目を通さ
ない、つまりはこのスレの初心者という意味なんだ。
漏れはSS書きの育成ということもこのスレの意義になっていると思う。
前から思ってたんだけどSS書きを育成してどうなるの?
育成って具体的にどうするのよ?
元よりこう言う考えが出てきてからこの板のSS関連はおかしくなって来たと思う。
出来れば昔みたいにざっくばらんになって欲しい。
初心者育成がこのスレに組み込まれた流れ。
職人さん育成スレッド誕生
↓
三告平がSSトレーニングルームを設立
↓
各地の要望にしたがって、初心者のみに留まらず、現職職人投稿所も設立
↓
設立当初の物珍しさから、職人がトレーニングルームに流れる
↓
SSスレ閑古鳥。折からのチェキ荒らしと重なりDAT落ち多発
↓
職人スレとの抗争勃発
↓
チェキの勢いは留まる事を知らず、職人スレまでDAT落ち
↓
んなら、いっそ統合してしまおう。という事で「統合スレ」の誕生
↓
今に到る。
こんなところか?
491 :
483:02/01/23 23:21 ID:Z6hDNoz3
>489
まずは
>>1に目を通して欲しい。
>職人修行中の方も気軽に質問、投稿よろしく。
>初心者の質問・素朴な疑問なども大歓迎。
と書いてるでしょ?
このスレの趣旨に従っただけだが?
それに今いるSS書きがいなくなった後、誰が書くんだい?
その時の為の要員教育もある。
何よりSS書きが多い方がいろんなもの読めるからいいと思う。
ま、漏れの意見だが。
>>489 SS投稿して、ここで的確な感想もらって、それを踏襲すれば少なくとも出来は良くなっていくと思うが……
493 :
422:02/01/23 23:27 ID:nhEpyi4I
>初心者=1からのガイドラインに目を通さない
う〜ん、これはその都度いちいち指摘していくとか、
それ以外に対処法がない気がするナ。
それで思い出したが、再萌トーナメントで不備のある投稿をするたびに(<<○○ちゃん>>←こんなのとか)
訂正して再投稿促す人いるよナ、あれ偉いよナ。
トーナメントがきちんと機能しているのもこういう人がいればこそだと思うんだナ、
関係ないけどこの場でお礼言っとくんだナ。ありがとう!!
>>422 他
いい加減うぜえ。SSも感想も書かないならさっさと消えろ。
こんな議論が延々続く限りSSの投稿なんかできやしねえ。
495 :
483:02/01/23 23:36 ID:Z6hDNoz3
>493
うーん、それに関しては賛同しかねる。
訂正して再投稿促すのはその投票が無効になるのが嫌なだけだろうし。
訂正促す人はその訂正を促された投票の対象の陣営のような気がする。
話が横にそれが気がするが・・・・・・
「感想に対する返事」は馴れ合いには入るのかな?
まずはここからカタをみんなでつけてみたい。
496 :
422:02/01/23 23:38 ID:nhEpyi4I
と、俺が絡んでしまっては元も子もないんでもう帰るナ。
スレに対する意見はまたまとめとくんで、みんなよろしくナ。
あと、SS投稿もきぼんぬ。
創作物に飢えているんでナ、読み専の俺が言うのもなんだが・・・
そんじゃナ。
497 :
483:02/01/23 23:41 ID:Z6hDNoz3
ソダナ。ンジャキエルヨ。
ただ、問題を先送りにしているだけだといずれまたこんなことが起こると思う。
漏れが心配なのはそこだけ。
ま、このスレが閑古鳥にならないことを祈る。
まぁ沈静するかさらに荒くなるかは責任持ちませんが、一発ギャグSSを。
栞もので、某CMが元です。1レスです。
「えぅー。私笑っていられましたか? ずっとずっと、笑っていることができましたか?」
「どうしようもないくらいに問題なしだ。さすがに高笑いしながら内臓吐いたときはどうしようかと思っちゃったが」
(中略)
「栞……誕生日おめでとう……」
それだけ言って、意識が遠のき……
「寝るなぁ!!」
スパァン!
「寝たら死ぬですっ!!」
パァンパァン!!
栞の強烈無比なビンタがオレを襲う。
「殴ったね!?」
ムクリと起き上がる。
「親父にもぶたれたことないのにぃ!」
「えぅ〜」
気がついたときには、俺のアッパーカットは栞の体を吹っ飛ばしていた。
>>494 感想に返事した時点で会話が起こってるから馴れ合い成立だろう。
ただ感想に対してお礼なり反論なりしたいのはわからんでもないから、
「感想の返事の返事」からアウトとしたい。
トーナメント職人さんは、育成してやろうなんて偉そうなSSスレには見切りを
つけて他のスレで書けば良いじゃん。
そこまで卑屈になることもないよ。あほらしい。
大体育成できるほどの実力を持った輩がこの板の何処にいるっての?
まあ外部の有名SS書きでも講師に招こうってのなら話は別だがな。
個人的には「育成」って概念自体が根本的に間違ってると思う。
読み専の方が立場的に上位に来るってのがその良い証拠だ。
「育成」という言葉を、そんな真正面から受け止められても……(凸
その言葉の真意は、書き手が少しでもやる気を出してくれるように
出来るだけ積極的に感想を書くようにしましょう。っていうくらいの意味だと思いますけどね〜。
今回の件は、それが少し甘くなりすぎた為の、その揺り戻しなのではないでしょーか?
一連のレスを読んで。
さほど「修行」「育成」ということは意識せずに「俺の考えたこの話を見て欲しいんだ」
ぐらい意識の投稿者はどこのスレに行けばいいのかな。居所なし、か?
まあ、トーナメントSSは去ったんだから、元の住人が
今後ここを盛り立ててレベルを向上させてくれると俺は信ずる。
問題提起してくれた
>>358、
>>379あたりも、定期ばかりでは終わらないだろう、
今度は自分の力を見せてくれるだろうと期待している。
>>494 煽り口調ではあるが、仕切り直しの今SS投入する意志のある人がいるのは
素直に喜ばしい。とりあえずどんなネタ構想中かだけでも聞かせてもらえんか。
このままじゃ煽り厨呼ばわりされちゃうかもしれんし。
書きます。
祐一・美汐夫妻シリーズ
第一話「月曜の朝」
>>138-140 第二話「Baby Face」
祐一を送り出した後、美汐は軽く自分の朝食を取り、片付けや掃除など、実に手際よく済ませた。
夕食の準備をするまではまだだいぶ時間がある。
いつもなら本を読んだり編み物をしたりとゆったり過ごす時間なのだが、
今日はなんだかそわそわと落ち着かない。
窓の外、今にも泣き出しそうな空に目をやり、
「今日も雨……か」
と、もう一度つぶやいた。
「あの人は今日もいるのかな……」
祐一には言わなかったが、美汐は今日、ものみの丘へ行こうと思っていた。
──話は3日前に遡る。
その日もやはり雨が降っていた。
近所のスーパーの前ではいつものように奥様方が買い物袋をぶら下げて立ち話に興じている。
美汐が会釈をして中に入ろうとすると、
「あら、相沢さんとこのお嬢さん」
と、お隣りの奥さんから声をかけられた。
「お嬢さん」というのが美汐のあだ名のようになっている。
祐一なんかは「若く見られることはいいことじゃないか」と言うのだが、
美汐本人は幼く見られるのを気にしていたりする。
かと言って、祐一にいつもからかわれて「おばさん」と呼ばれるのもやはり気にしている。
美汐心は複雑なのだ。
「ねえ、聞いた?」
あいさつもそこそこに彼女はいきなり話し始めた。
どうやら買い物は後回しになりそうだ。
美汐は立ち話に参加する覚悟を決めた。
正直、他人の噂話とかはあまり興味ないのだけれど……と思った次の瞬間、美汐は耳を疑った。
「ものみの丘にね、出るんですって。幽霊が」
ものみの丘?それは、まさか、ひょっとして……
あの子たちの顔が浮かぶ。
幽霊でも何でも、もし会えるものなら会いたい。
はやる気持ちを抑えながら、美汐は次の言葉を待った。
「なんでも、雨の日に傘もささずに暗ーい顔した、男の幽霊が現れるんですって」
男の……
美汐はがっくりと肩を落とした。
たとえその話が本当だったとしても、自分の知ってる二人の妖孤では……ない……
その後も真に迫った目撃談は続き、この世のものとは思えないほどの美男子だっただの、
この雨もその幽霊の仕業に違いないだの、だんだん尾ひれが付き始めたようだが、美汐の耳には入らない。
突然現れた一縷の望みはあっけなく破れ、現実を再び思い知らされたような気がしていた。
あの子たちはもういない。
もう二度と会えないのだ。
何度も何度も納得したはずなのに、また胸が痛む。
それは美汐がまだあの子たちのことを忘れてはいない証拠だった……
「そうそう、それでね……」
「うっそー?」
再び井戸端会議に花が咲く。
「それでは私、買い物がありますので……」
美汐は必死に笑顔を取りつくろってそう言うと、一人輪を抜けた。
買い物をしながらも心は落ち着かない。
同じ物を二つ買っていたことにレジの前まで来て気がつき、慌てて戻しに行く。
深くため息をついた。
「どうした、美汐?何か元気ないな」
「え?」
普段通りに振舞っているつもりだったが、祐一にはなぜかわかってしまうようだ。
それでも美汐は、
「そんなことありませんよ」
と笑ってみせた。
「そっか」
と言ったきり、祐一はそれ以上何も聞かなかった。
が、その日の祐一はいつにもまして優しかった。
心の中で「ありがとう」と何度も繰り返し、美汐は少しだけ、その優しさに甘えることにした……
私は「感想に対する返事」は義務ではないと思ってるからしなかったのですが。
賞賛に対する返事は舞い上がってるように見えるだろうし、
批判に対する返事は言い訳がましく見えるだろうし。
まあ
>>505に同意です。
祐一・美汐夫妻シリーズ(・∀・)イイ!
雨…何故雨の日なのかな〜早く読みたい
次も期待してます。
「Before brightly season」の完全版(らしきもの)ができたものの……
いくつか新しいシーンを追加した以外は少しづつしか変わってません。
それを投下していいものでしょうか?
>514
今はどうも人がいないっぽい(息を潜めている?)のでOKかと。
まあ、状況が状況なんで伺いを立てるのもわかるが、SS投下自体は
いつもの通りにやってればいいかと。
では、前と過剰には変わっておませんが「Before brightly season」投下します。
みさき先輩シリアスもので5レスです。
―――また悲しくて幸せな夢を見ていた。
目元が熱くて、私は目を覚ました。触ってみると、耳にまで液体が流れていた……泣いていた。
浩平君の夢を見るといつもこうだ。
浩平君がいなくなってもう半年になる。
あの日の絶望が、今も私を苛む。
アイスクリームを買っている間に、私の傍からいなくなった浩平君。
それに気付いたとき、周りも気にせず泣き叫んだ。それでも、いつまで経っても帰ってきてくれなかった。
目が見えたら、探せたのに。いついなくなったか分かったのに。
そう思うと、私は自分のハンデが本当に嫌になった。
私の目が光を失っ時。その時と同じほどの悲しみと喪失感を抱えて、今私は生きている。
でも、絶対に自殺なんかしない。あの日浩平君に言ったように、やっぱりこの世界が好きだから。
……そう思っていた。
お母さんの声が聞こえたので、1階に降りた。
そして朝ご飯。どんなに気分が優れなくても、食欲は減らない。
……こんなに悲しい日なのに。
「みさき、病院は一時からだからね」
「……うん」
お腹をさする。少しだけ大きくなったお腹を。
それは太ったとかそういうことじゃなくて。
私が妊娠したと判ったとき、周りの人は私がレイプされたと思った。
……目が見えない私を狙うのは簡単だし、何より浩平君のことを覚えている人は誰もいない。
誰も覚えていない人のことなんて、誰も信じてくれなかった。
「みさき……何があったの? 無理矢理されたんならそう言って!」
「違うよお母さん……これは浩平君と……」
「いい加減にして! 浩平なんて人いないのよ!」
浩平君のクラスに行っても誰も知らない……生徒名簿にも名前はない……年賀状の住所の所に済むのは小坂という知らない人……
まるでこの世界からいなくなったかのように、折原浩平という少年は私の前から姿を消した。
後に残ったのは幸せの残滓。終わってしまった幸せな時間。
誰にも祝福されることのないこの子。ただ性行為の跡だけが残った私。
「じゃあ……その子供は中絶ってことでいいわね」
「嫌だよ! 私からこれ以上奪わないで! この子がいないと、私……!」
「先生、どうなんでしょうか……」
「本人の承諾がなければ手術は無理ですが……」
「やはり……その、レイプされて情緒不安定になってるのでは……」
「そうかもしれません……」
……誰も本当のことを知らない。
私の目が見えない以上、浩平君の顔を知る人は誰もいない。……誰もいない。
私は、嬉しかったのに。
浩平君と一つになって、幸せと喪失感と、苦痛と快楽と、そんな矛盾の結果孕んだ新しい命。
あの日、夜の教室で浩平君を体中で感じて。私の一番奥に浩平君の命の欠片が注がれて。
子供できちゃったなって何となく解った。でも、嫌な気分はまるでしなかった。
浩平君がこの世界に存在したという証拠。
でも、それは今日なくなってしまう。
殺されてしまう。
情緒不安定になってる私は、自分の精神を守るため、いもしない男性との恋愛を記憶として焼き付けている。
……周りの人はそう判断した。
違うのに。私には、この子が必要なのに。この子がいれば、待っていられるのに……
「川名みさきさん」
「はい」
小刻みに震えている私の代わりに、お母さんが返事をする。
引っ張られるように連れていかれる。逃げ出すことなんてできない。
……もう、ダメかもしれない。
「嫌だよぉ!! 離して! 私と浩平君の子供を取らないで!!」
「落ち着いてください。危険はないですから」
「誰か麻酔を! 患者が不安定になってる!」
「やめて! 触らないでっ!! 助けて! 浩平君、助けてよぉっ!!」
「よし、麻酔かけろ」
「ひっ……! 嫌ぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!」
―――目が覚めたら手術が終わっていて、お腹の中の穏やかな鼓動が聞こえなくなったと気付いた時。
私は、絶叫した。
その夜、私はずっとずっと泣き続けた。
両親の声もまるで耳に入らなかった。
ただ浩平君の名前を呟き続けながら、幸せな思い出だけを追想し続けた。
そうでもしないと、狂ってしまいそうだった。
この世界が本当に嫌いになってしまいそうだった。
机の中にあるはずのカッターナイフに手を伸ばしてしまいそうだった。
……やっぱり、私は強くなんかなかったよ、浩平君……
次の日。目を覚ましたとき、妙な感覚に襲われた。
浩平君の声が思い出せなくなって……浩平君との思い出が希薄になってくる。
「……っ!!」
ここ数日で荒れた部屋の中、散乱したものにつまずきながら机に走り寄る。
夢中で机の中を漁った。探してるものが指先に触れた。
それは一枚の年賀状。「あけめしておめでとう」と書かれた、この世でたった一枚の年賀状。
それに触れて、また浩平君の思い出がはっきりしてくる。
荒い息を落ち着けながら、そのことに少しだけ安心する。
「私まで浩平君のこと忘れたりしないよね……? 私、まだ覚えてるよね……? 浩平君、帰ってくるよね……?」
自問しても、帰ってくるのは不安だけ。
忘れてしまえば……何を忘れたのかも忘れてしまうんだろうか。
……いっそ狂ってしまえれば、どんなに楽だろう。
目の見えない私にとって、すがれるものはあまりに少ない。
耳と肌で感じた思い出と、この年賀状だけ。
「っは……ぐ……」
涙が手の甲に落ちる。
子供みたいにしゃくり上げながら……また泣き続けるだけの一日が始まる。
―――そして、私はまた屋上にいる。
ここの風を感じていれば、浩平君との思い出が次々に思い出される。
私だけの大切な記憶が。
……またここに逃げ込んでいるんだ、私は。
もう、いてはいけない場所……期限の切れた避難所に。
せっかく浩平君が連れ出してくれたのに。
もう私だけのものでしかないお腹に手をやる。ただ呼吸に合わせて前後に動く。
この真っ暗な世界に私一人。そんな錯覚に陥る。
……また目が熱い。
「う……えぐっ……」
気がつくと、うずくまっている私がいる。
今にもフェンスを乗り越えてしまいそうな川名みさきがいる。
それでも、ギリギリのところで踏み止まることができた。
まだ待てる……浩平君との思い出がまだ心に残ってるから。
少しずつ薄れていくのが恐ろしいほどに実感できるけど、まだ自力で思い出せる。
「……約束、したよね……?」
何があっても、最後には傍にいてくれる。そう言ってくれた。
そして浩平君は今いない。だったらまだ最後じゃない。きっともうすぐ帰ってきてくれる。
帰ってきたときに私がいなかったら、きっと浩平君は悲しむだろう。
だから私は待ち続ける。何日でも、何年でも。正気を保っていられる限りは、死ぬまで。
帰ってきたら、今度こそ私たちの子供を作ろうね。
だから……嫌いになる前に帰ってきてね、浩平君……
To be continued in epilogue of “ONE〜for the brightly season〜 -Misaki Kawana story-”...
523 :
422:02/01/25 02:21 ID:RSxHdWF3
ようやく機能回復かナ?(・∀・)イイ!感じだナ。
みなの不満は解消されたと受け取っていいのかナ?
でもまあ俺は、しばらくは
>>422←コレの受皿やっとくことにするナ。
いわゆる念の為という奴だナ、ほなナ。
将来に禍根を残した気もしないではないですが、しばらくは静観といきましょう。
とりあえず、500レスを超えたようですけど、容量の方は大丈夫なんでしょうか?
>>517-521 完全版に期待していた者だが、これは加筆の仕方に問題があると思うぞ。
>>518と
>>519にそれぞれシーンが追加されているが、元々の部分と比べて浮いて
しまっている。
元々の部分が地の文とセリフによって作られているのに対して、追加シーンは
セリフのみによって状況を説明しようとしている…というのもあるし、なにより
丁寧さの質が落ちてしまっていると思う。
>「じゃあ……その子供は中絶ってことでいいわね」
>「やはり……その、レイプされて情緒不安定になってるのでは……」
これはちと推敲が足りないだろ。
母親が娘に対してかける言葉じゃないし、医師も当事者の前で「レイプ」という
言葉を平然と使うだろうかという違和感を感じる。
先輩の母親なんだぞ?
せめて先輩の半分ぐらいの愛情は込めてイメージしてあげてくれ。(w
なんていうか…つまり追加シーンにも元々の部分と同じくらいの丁寧さが欲しかった。
基準になるのは「自分で自分の作品を読んだ後の感覚」だと思うので、迷った時は
読者になったつもりで読み返してみて欲しい。
きっと俺が今回指摘したようなことにはすぐ気付くと思う。
今回の話は核となる「ネタ」が上質なんだから、仕上げの手間を惜しむのは
もったいないぞ。
つまらんと思わずに磨きをかけてくれると嬉しい、ねちっこく。(w
限界は512だっけ?
なら、もう少し大丈夫か。
>読者になったつもりで読み返してみて欲しい。
それが大事なんだが、自分で書いたものに関してはそれが一番難しい。
俺は読まないで一月はおいておかないとできん……
そうだな…言われてみるとそう簡単なことではないかもしれない。
読者にとっては簡単なことなんだが。(w
じゃあこんな方法を試してみてくれ。
漫画でもテレビでもゲームでも2chでもいいから、ちょっと別のものに熱中して、
唐突なタイミングで自分の作品を読んでみる。
ふと意識したらすかさず、という感じ。
まあその、できるだけ「不意打ちに近い形で」頭に入れるってことだけど。
たぶん始めの方に感じたものほど読者感覚に近いと思う。
で、じっくり読んでいくうちにまた作者感覚になってくる。(w
あくまでもそこそこの効果しかないけど、無いよりはましなはず。
>>526 ご期待に添えなかったようで申し訳ない感じです。
丁寧と言われてる基盤部分は、ノリノリの状態で一時間程度で書いた部分なんですよね……
やはり一旦おおまかに仕上げてしまうと追加は難しくなるようです。
で、言い訳だけで終わるのも嫌なので、さらに改良バージョンを書こうと思うんですが。ねちっこく。
……それとも新しい作品を書くべきか。
書くにしても時間かかると思われるので、期待してる少数の人は気長にお待ちくださいなのです。
>>526 まずはその意見には賛成と言っておく。
その上で、本当にどうでもいいことだが、現実感、という意味では実のところ
母親の言葉も医師の言葉も正しいように感じたり(w
確かに親は子のことを思っているのも紛れもない事実だけど、平気で子供がその時
聞いたら傷つくことを言うのもまた親だと思うのだがどうだろう?
医師も人間だから、結構いい加減なところあるし(w
もっとも話の中の親や医師がそうであるのは狙って書く以外には避けてもらいたいけど。
完全にスレ違いだけど、ふと思ってしまったよ。 スマソ
少なくとも言える事は。
>「じゃあ……その子供は中絶ってことでいいわね」
>「嫌だよ! 私からこれ以上奪わないで! この子がいないと、私……!」
>「先生、どうなんでしょうか……」
>「本人の承諾がなければ手術は無理ですが……」
>「やはり……その、レイプされて情緒不安定になってるのでは……」
>「そうかもしれません……」
この部分で明らかに流れが悪くなるって事だろうね。
残念ながらこの部分だけ頭で書いているのが見え見えだ。
さっさと完成させたいと言う気持ちもわからないでもないが、出来ればもう一度
バラバラにして再構成してもらいたい。
素材がいいだけに残念だ。
>>517-521 少し問題になっている
>「じゃあ……その子供は中絶ってことでいいわね」
>「嫌だよ! 私からこれ以上奪わないで! この子がいないと、私……!」
>「先生、どうなんでしょうか……」
>「本人の承諾がなければ手術は無理ですが……」
>「やはり……その、レイプされて情緒不安定になってるのでは……」
>「そうかもしれません……」
の部分は、
母親の考え方の描写を少しやわらげてみてはどうでしょう。
「お腹の子供はどうする気なの?」
「……産むよ」
「産んで、それから? 誰が、どうやって育てるのかしら?」
という風に、徐々に持っていくほうが……って、それでは余計流れを壊しそうですかね。
これならみさき先輩の心情描写が入れやすいのでは……素人意見っぽくてスマソ。
頭の固い親、という像はおそらく不可欠なものでしょうが……
レイプ、という言葉に対しては
「ことがことですから……」という曖昧な逃げ道もありますが。
いずれにせよ、確かに浮いてしまっていることは否定できないと思います。
時に、支援SSスレの方の回収はどうしましょう。
個人的には回収した方が良いよいに思いますが、如何?
なんやかんやで物別れになってしまいましたが、向こうにも既に力作が投稿されている
ようですので、このまま未回収で済ますには、ちともったいない気がします。
それにより負担が増加する長森後援委員氏には申し訳ないですが……。
>534
もうあんな厨共はほっておいた方がいいと思われ。
このスレの品質が下がる。
下がるほどの品質かよ、おめでてぇなぁ…。
それほどの品質を誇るSSを書いているのは極一部じゃねぇかYo!
その極一部がいなくなった時の事を考えているのかねぇ…。
裾野は広い方が良い人材も出てくるはずだ。
537 :
名無しさんだよもん:02/01/26 02:55 ID:dH018Ttj
/■\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( )< ここはレベルの高いスレだから
( O ) \_________
│ │ │
(__ (__)
/■\
( ´∀`)彡 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( O ) < 支援SSスレッドの駄作と
││ │ \________
(__(__)
/■\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´∀` ) < 一緒にして欲しくない!!
⊂ つ \_____________
( ( (
(_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あんな厨どもは放っておこうよ。このスレの品質が下がるから!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/■\ /■\
⊂( ´∀` .) ⊂( ゚Д゚ )
\ ) \ .)
( ( | ( .( .|〜
(__) ∪
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 次から何事もなかったかのようにどうぞ。
∧ ∧ |/\___________
(,,゚Д゚)____. |.. |
(つ/~ ※ ※ \ | |
/※ ※ ※ ※ \  ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄
悪貨は良貨を駆逐するんだね…
こういう事になってしまいましたが、今は一時的に分かれているだけで、
最後は元の様に戻ってほしいと思っています。
それに支援スレに投稿している方も、こちらで新しい作品を投稿して欲しいです。
>534
あちらの作品の回収については、長森後援会員氏の判断にお任せしたいと思います。
なんと言っても一番負担が掛かるのは長森後援会員氏なんですから。
ただ私も狗威氏と同じで、あちらの投稿作品を未回収で済ますには勿体ないと思います。
出来るのであれば回収して欲しいです。
>>537 大体AA使用している時点で、完全に煽り屋なんだよな。
ここの本当の住民は、そんなものを使用しなくても、
自分の言いたいことを伝えられるんだよ。
少なくともみんな、そうしようとしているんだよ。
大体「スレの品質」ってなによ?
「品位」とでも言いたかったのかな?
書けば書くほど自分の愚かさを晒すだけだから、
もう書き込まない方がいいよ、君。
え〜、とりあえず提案。
500を超えていることだし、次スレを立てませんか?
んでもって、新作はそちらに投稿するとして、お話の続きをここでやりませんか?
今回は、両者とも一方的に被害者意識だけを持っての物別れという最悪のパターンだと思います。
自分的には両者とも問題があったと思うので、もう一度ちゃんと話した方がいいかと思うのです。
んー…問題っていうか、あっちが煽りに負けて逃げ出しただけのことだろ?
非がどうこうの話じゃないと思うんだが。
>>542 同意。
♯9で議論がループし始めたら、
こちらに誘導すればいいしね。
新スレから新しく始めましょう。
その方が雰囲気良くなると思います。
ただ同意なのですが、私はスレ立てできません。
この間トーナメント本スレを立ててしまいました。
すみません。
>>543 過去ログを読むことを薦めます。
とりあえず、今回の問題について分析してみます。
・統合スレの問題点
スレの方向性があまりに硬直化してきていた。
「シリアス偏重」というか「高踏派気取り」というか、そういう「お高くとまっている」
態度が周囲の反感を買ったのではないか?
また、自分を含めて、そういう方向性を変えようとする動きがまったくなかった。
・叩きの対象となった人達の問題点
いわゆる「馴れ合い」というか「誉め合い」が度を越していた。
「あの人は自分のSSを誉めてくれたから、自分もあの人のSSを誉めなければならない」
といった雰囲気が出来あがりつつあったように思われる。
それは社会的には常識だが、2ちゃんに於いては、時としてその手の常識は大いに嫌われる。
こんな感じでしょうか?
それと、具体的な説明のないレスは放置の方向でお願いします。
例え、その人にとって真面目な意見であったとしても、それについての説明がなされていない
スレは煽りとみなされても仕方がないでしょう。
なんの説明もなく「質が悪い」と言われて納得する人はいないでしょう。
>>544 自分も名無しで、とあるスレを立ててしまったので、しばらくスレ立てはできません。
他の方で出来る人がいましたらお願いします。
スレ立てしてもいいんですけれど。
1の煽り文句はどうすればいいでしょう?
>職人修行中の方も気軽に質問、投稿よろしく。
>初心者の質問・素朴な疑問なども大歓迎。
>スレを盛り上げるためにも、投稿作品には(・∀・)イイ!の一言でも
>いいので感想を書いてみよう!
少なくとも上記部分は現状の雰囲気を鑑みるに、明らかにそぐわない
(残念ながら、ですが)と思うのですが。
当事者の自覚を持つためにも、コテハンにしましょうか。
トーナメントからSS書きに目ざめた者です。
SS書くの楽しいですし、トーナメントが終わっても続けたいと思っています。
ですが、現状、トーナメントが終わってしまうと、所謂「トーナメント出身者」が
この板でSSを発表する機会がなくなってしまうような気がしてなりません。
場所が場所ですから、煽りがあるのは仕方が無いとも思いますし、ヌルイ感想をくれ
とも思いません。
初心者ゆえのマナー知らず等もあるでしょうが、そういう点を指摘して、共存してくれる
SS発表の場が出来ないものなんでしょうか。
私はただ、自分のSSを広くいろんな人に呼んでもらって、感想や、批評をもらって
出来れば楽しみたいと思っているだけなんですが。
ここにこんなことを書くのは筋違いかもしれませんが、とにかくどこかで訴えたかったので。
失礼しました。
とりあえずあちらの回収に就いては最善の努力を尽くします.
現行スレッドの回収はそれほど苦労してませんので労力的な問題はないかと.
ただ,鯖移転とスクリプト改良を予定しているのでいまだ回収分をUP出来ておらず,
利用者の方々には申し訳ありません.
>>546 個人的には「統合スレ」から「投稿スレ」にもどしてもいいと思うんですけどね。
煽り文も以前みたいにシンプルに以下のような感じで。
>SS書きたい人、読みたい人はこちらでどうぞ。
>読んだら一言感想書き込むと作者の筆も滑らかになるよ。
>もちろん無言も感想のうちだけど(;´Д`)
>トラブルのない投稿の方法は
>>2-5を参考にしてね。
無論、これは自分個人の意見ですけど。
SS書きたい人、読みたい人はこちらでどうぞ。
読んだら一言感想書き込むと作者の筆も滑らかになるよ。
もちろん無言も感想のうちだけど(;´Д`)
トラブルのない投稿の方法は
>>2-5を参考にしてね。
ただ特に初心者さんは投稿の方法は必ず読んでネ!
無用のトラブルはなるべく避けましょ。
前スレ等は
>>3-5 ※SS投稿の告知があった場合は、投稿を優先させてあげましょう。
※板が重くならないように、長文投稿後しばらくはageない方が良いでしょう。
※スレの寿命を伸ばすために、雑談などではリダイレクトの使用を控えよう。
かちゅーしゃ対応(>1、>1)がお勧め。
【便利な関連サイト】
700/1300による回収サイト
http://uenohighschoolz.virtualave.net/sslib/ 三告平氏によるSSトレーニングルーム
http://www.hakagi.net/ss/ 2から5は今まで通りってことで。
宜しければ立てます。
私は、トーナメントSSを否定するつもりは全くありませんし、
このスレの
>>1に掲げられた理念が、トーナメントSSを拒絶している
とは到底思えません。
今回、悲しい衝突によって袂を分かつこととなりましたが、出来れば
また合流する日が来ることを、私個人は強く願っています。
>>551 >550でも書きましたが、あれは自分の個人的な意見ですので、
一日待ってから立ててもいいと思います。
急を要するトーナメント要のSSは向こうに投稿できますし、
それ以外のSSなら、一日くらいの時間は問題ないでしょう。
折角、名乗りを挙げていただいたのに申し訳ありません。
今の1の煽り素案考えた一人だけど。
まぁなんつーか旧職人スレのいい所(初心者の素朴な疑問に答える)
と投稿スレの寂れっぷりが悲しくてあーゆー風にしただけだから
戻しちゃってもいいんじゃないかな、と考えまする。
つーか、投稿少なかった時代を考えれば万万歳だなーとか
考えてたら一気に雰囲気悪くなるし(汗
スレ立て明日以降、了解です。
先走らなくてよかった。早いと婦女子に嫌われてしまいますからな(w
新スレ立てるのには私も同意です。
このスレに来る人は議論なんて望んでないだろうし。
正直、「トーナメントSS」とか「トーナメント組」とか括られてしまうのは
戸惑います。なにも最萌が始まってからSS書き始めたわけじゃないし、
それ以前にココに来ていなかったわけでもないので。
「レベルが低い!」と言われるのは結構、そういう忌諱なき意見こそが
2chを初めとした匿名掲示板の強みなのだから。
でも変な括りで括って欲しくないし括りたくないというのが正直な感想
です。
>>555 「道路族など存在しない。マスコミの造語」というムネヲの言葉と同レベル。2点。
え〜と、とりあえず自分は落ちます。
少しでも前向きな結論に辿りつけるといいなぁ〜。
ていうか、今回の件は、当事者達の手を離れて、勝手に大きくなったという印象をうけるのですが……。
なんでコテはしつこく統一したがるのかなあ。
早い話、分裂した場合、本家が滅びるのを怖いのか?
本家で認めてないだけでこの板では昔からいくつもSSスレがあるのがまだ分からんのか
現在ではAF団スレをはじめ、数えてみれば数スレッドあるはずだぞ。
ソレハ、SSスレトハ認メズ、かい。
SSスレが残るかどうかは、そこの住民の努力次第だと思うが・・・
自分は書かない、ネタを振らないで、永遠にスレは残るという考えは甘いよ。
え〜、寝ようと思った瞬間にレスがついたので一言だけ。
自分的にはスレの存続なんてどーでもいいです。
それは手段であり目的ではありません。
ただ、実際的な事を考えると、ここと陵辱、母乳等は明確な
役割分担がありましたが、ここと支援SSスレの違うは「最萌」
だけです。
あちらの意見にトーナメント終了後も続けようという意見があり、
そうなった場合、ここの差異はまったくなくなると言っていいでしょう。
それは重複スレとしての問題もあれば、回収サイトを運営する
長森後援委員さんの負担といった問題もあります。
要は非効率だということですね。
それともう一つ。
このまま両者とも被害者意識だけを持ったまま物別れというのはちょっと……
と思った為、あえて、この議題をふらせていただきました。
一度分裂したスレの統合など至難。つーか無理。
統合されるとすれば、それはパワーバランスが崩れて、一方が極端に寂れたときだな。
そうすると寂れた方が「あっち寂れてるしこっちに書くわ」となって統合される。
ま、どっちが消えるかは知らんがね。まあしばらくはほっとこう。
明確な違いが無くなれば、どっちかは自然と寂れてくる。
必要かどうか分からないけど・・・
『あなたの望むSS総合スレの姿』
・SSが見れる。by俺
・最萌トーナメント、初心者の投稿を受け入れる、
また、雑談や感想レスも誉め合いや数珠つなぎに発展しない限りは受け入れる。by429さん
・どんな形であれSSは受け入れる、感想への返事も受け入れるべき。byとっとこ名無しさん
・SS投稿スレは分断されずに一本に纏まっていて欲しい。byなにがしだよもんさん and 狗威さん
『SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと』
・特になし。by俺
・初心者たたき、投稿中SSへの割り込み、誹謗中傷、荒らし。by429さん
・
>>2の投稿手順を無視して読みづらいSSを書き込む。by441さん
・馴れ合い、問題点を指摘しない誉めるだけの感想。by450さん
・無理な感想は書かない方がいい。byとっとこ名無しさん
地味に要望一つ追加。
例によって俺の独断と偏見が色濃く影響したまとめなんで、
曲解とかしてたら勘弁ナ。
>>562 じゃあついでだし、おいらも〜。
『あなたの望むSS総合スレの姿』
・SSが投稿される。
また、その作者は、批判や批評を受け入れて向上する意欲を持っている。
批判や批評に関する問答は存在してよいと思う。
そこに向上心が見えれば、馴れ合いではないと思う。
『SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと』
・批判や批評ではない叩き。具体的には「それ聞いても向上できねえよ!」なコメント。
あとは他の人に同じ。
564 :
422:02/01/26 05:25 ID:6zMhtn4a
いうても、統合、分断はたいして問題じゃない気がするけどナ。
・・・敢えて気をつけるなら、『○○隔離スレ』みたいな雰囲気には絶対しないことかナ。
後はまあ、
なりゆきにまかせておいてもいいんじゃネーノ(`ー´)
えっと、とりあえずそんなに深く考えなくてもいいんじゃあないでしょうか?
誰かがSSを投稿して、レスしたい人はレスをする。
レスしたくない人はスルーする。
たったそれだけの事なんだと思います。
創作物に対する批評、議論と言うのは価値の在る物だと思いますが、
書き手に対する批評、議論と言うのは一時的な快楽しか得られない、麻薬みたいな
もんだと自分では思っています。
とりあえずもっとシンプルに、簡単に、です。
>>565 誰もレスしたくならないような糞であふれかえってるのが問題。そういう話じゃない。
つーか当たり前すぎて意見になってないぞ。しっかりしろ。
567 :
全日空:02/01/26 10:24 ID:beQIgGon
>>566 ここではSS書ける奴が偉い。
お前はただのクソ。消えろウザイから。
568 :
全日空:02/01/26 10:25 ID:beQIgGon
おっとあげちまったよ(確信犯)
失礼。
すみません、過去ログ見て出直します。
570 :
全日空:02/01/26 10:30 ID:beQIgGon
つーかコテハン書き手もこんなクソ議論でコテ晒すなよ。
あんたらがコテ使うのは「自分の作品に署名を付けたい時」だけだろ?
それともアレか? あんたらはこのクソ下らない煽り合いを「作品」だと
でも言うのか?
あ、俺にとっては煽りは「作品」だから。
>>570 確かにそうかも知れませんね。
つー訳で名無しに戻ります。
カコワルイ…。
>>572 は特定の個人に対して書いたのではなく、みんなに対してだよ。
>>572 こりゃわかりやすいですねえ。
て言うかここまで細分化していたとは知らなかった…。
最初に問題を提起した人は、
全然悪気があってそんなことをしたんじゃないと思う。
むしろここのスレとかを、もっと良くしようと思っての発言だった。
非道くなったのは、ヲチスレに取り上げられてからだよな。
おかげで便乗煽り屋が乗り込んでくるし……。
そうするとまともな意見との区別が付きにくくなって、ここでの議論も混乱しまくり。
ついにこのスレに書き込みづらいという意見まで出てきた。
2ちゃん慣れ、とりわけ煽り屋慣れしていない初心者からは、
別スレを望む声が出てくるようになった。
そんな中、見かねた人が同意も得ずに隔離スレを立てたという訳ですね。
お見事でした、煽り屋さん。
あなた方の思惑通りにみんな乗せられましたよ。
最近いろいろ問題があったけど、本当に深刻な問題だったか?
初心者の投稿の仕方のまずさとかサロン化問題なんかは、
思いやりをもって指摘してやれば、それで済んだはず。
自分の都合の悪いものは排除しようという自己利益優先主義が、
結果的に荒らしを招き、まともなSSが投稿される妨げとなる矛盾。
自己の利益を大切にしたいのなら、まわりくどいかもしれないが
まず公共の利益を優先させるべき。
俺ももうこんな駄文を書くのに飽きた。
だまって新スレと隔離スレで、新作SSを待つことにするよ。
もしくはなんか投稿するかな……。
つまり事の発端は
>545 の
>・叩きの対象となった人達の問題点
>いわゆる「馴れ合い」というか「誉め合い」が度を越していた。
事に気付かなかった一部の書き手が、>169 で注意された事に対して反発したことだろ?
それまでスレを最萌に利用されていると感じていた住人の不満が、書き手の態度に対して小爆発した。
ここで当事者と読み手側に小さなしこりが残った。(>170-178)
その後、幾つかのSSが投稿され、その感想をみんなが書いた。(>319-321)
この時、その当事者の間でしか感想が書かれなかったため、サロン化が進行してると取られた。(>322)
そのため、ついに論争に発展した。(>327以降)
書き手側
感想の言い合い・意見交換は技術の上達の上でも必要だろう。それを「馴れ合い」と呼んで欲しくない。
SSスレ住人は閉鎖的だ。
読み手側
度を過ぎてる言い合いは意見交換ではなく「馴れ合い」だろう。それは閉鎖的になるから止めて欲しい。
スレのルールとかも守って欲しい。
つまりお互いの認識が違っているのが原因なんだろ?
混乱の原因がここから来てるなら、お互いの妥協点を探るのは容易ではないのか?
煽りが乗ってきたのが、混乱に輪をかけたわけで、本当はもっと単純な問題のはず。
当事者、書き手、読み手がもう一度スレを読み返してみたらどうだ?
578 :
名無しさんだよもん:02/01/26 12:44 ID:JfGYfVbt
こんなしょうもない事で論争してるお前らって本当に無様だよな。
大体優秀なSS作家はこんな便所みたいなところには書き込まないよ。
つまりレベルなんてどれもこれも似たようなモノだって事。
自分達がいかに不毛な事でエネルギーを使っているかいい加減に気付け。
まあ気付かないから厨なんだろうけど…。
便所の落書きにもおもしろいものとそうでないものがある。
580 :
名無しさんだよもん:02/01/26 13:22 ID:Ghtijv4q
最萌え派に煽ラーがいるな
>>581 煽ら〜はどこにも属していないよ。
火が燃え広がるのを楽しんでいるだけ。
分類すれば、荒らしの仲間入り(w
当たり前のことだけどね。
君も煽ら〜じゃなければ、そんなことを言わない方がいいよ。
あ〜、ちょっとログ読んでて、やっぱり今回の件は当事者達の手を離れ、
勝手に大きくなったという印象を益々強くもちました。
>>559の書き込みとは少々矛盾しますが、スレが分裂する事自体は大した
事ではないでしょう。長森後援委員さんの負担は負担は増えますが、
そこは氏に泣いてもらいましょう(w
両者が競い合い、切磋琢磨する事により、両者が発展するならそれは
素晴らしい事でしょうからね。
自由競争万歳! ジーク=資本主義!
でも、問題なのは、今回の件で、両者とも「憎悪」を持ったまま分裂した
という事。そうなってしまっては健全な競争などは望めず、煽り合い、
荒し合いの「紛争」になる事は想像にかたくありません。
そうした「憎悪」と、それを生み出した「誤解」の芽だけは摘んでおきたい
と思うのです。このまま事態を放置すれば、こういった不毛な論争は
何度でも起こるでしょう。
外野の雑音に惑わされず、本当に聞くべき意見にだけ耳を傾けてください。
明確な理由・説明もなく、何かを批判するものは煽りとみなして良いでしょう。
例え、それが真面目な意見であっても、それを正確に伝える事が出来ない
レスが煽りとみなされるのは仕方のない事です。
外野が何を言おうが問題ではありません。当事者達の「誤解」「憎悪」の
芽が消えれば、それで目的達成なのです。
ところで、「統合」から「投稿」に戻す件は問題ありませんか?
特に異論がなければ今夜にでも次スレを立てようと思うのですが。
とは言っても、自分はしばらくスレ立てが出来ないので、誰かにお願いする事
になるでしょうけど。
え〜、さっき
>>572の最萌過去ログ見て来たんですが、
どうしてここまでのすれ違いが生じたのかがようやくわかりました。
自分は最萌を見てないので、どうしてあちらの人々が
あんなに怒っているのか理解できなかったのですが、
これで、全ての疑問が解決しました。
向こうで怒ってる人は「馴れ合い」について叩かれた事に怒ってる
んじゃなくて、「質の低下」について言われた事に怒ってたわけですね。
「馴れ合い」については自分も少々気になってた部分があったのですが、
「質の低下」云々については、まったくもってただの煽り。
気にする必要はナッシング。
少なくとも自分は「質の低下」なんて感じていませんでしたし、
ここは、どんなSSだろうと投下OKですよ。
ここで怒ってた人間は最萌の状況を知らず、最萌で怒っていた人間は
こちらの状況を知らず。要はただのすれ違い。
そこを煽ら〜諸氏につけ込まれたわけですね。
なんだか、事態を理解したら急に笑えてきましたわ。
別に仕切らなくていい。ウザい。
>585
オメーの方がうぜーよヴォケ!…といいたいのも、そしてHNをもつ誰かを責める気が無いのも事実。
だが、ここが、いやここでなくとも、誰もがまたネタを書き込みやすいような
雰囲気にするためにも、そして余計な怨恨を残さないためにも、余計な自己顕示はやめて
意見をまとめたほうがいいんじゃないかとは、正直、思う。
狗威もお花屋みたいに増長してるというか物言いがなんか傲慢で嫌な感じ。
慣れてくると横柄になるのは車の運転と同じだな。
まあその後はめでたく事故る、と(w
591 :
:02/01/27 00:33 ID:BBZXlaGW
ここの連中、隙がありすぎ。
何で煽りが寄ってくるのか考えた方がいい。
人の作品に偉そうに意見述べる前に、自分のレスを見直せ。
592 :
590:02/01/27 00:33 ID:55/mJR4r
つーか、俺はスレ立てできないので、出来る人ヨロ。
コテSS書きを叩くのが最近の流行ですか?
コテたたきは葉鍵板の伝統。
これまでSS書きのコテは叩かれることが少なかったから、
あの程度の軽度の煽りにすら顔真っ赤にして反論する。
そういう態度がますます煽りを呼ぶことも分からずに。
相手が場を良くするための提案をしてるのか、それとも単なる煽りなのか、
それくらいは見分ける力を持て、純粋培養の軟弱どもが。
595 :
422:02/01/27 06:58 ID:gYD45OR2
間にはさんんでおきながら気づかない俺って・・・
『あなたの望むSS総合スレの姿』
・SSが見れる。by俺
・最萌トーナメント、初心者の投稿を受け入れる、
また、雑談や感想レスも誉め合いや数珠つなぎに発展しない限りは受け入れる。by429さん
・どんな形であれSSは受け入れる、感想への返事も受け入れるべき。byとっとこ名無しさん
・SS投稿スレは分断されずに一本に纏まっていて欲しい。byなにがしだよもんさん and 狗威さん
・SSが投稿される環境にあること、SS作者は批判や批評を受け止める姿勢でいること、
話し合いは、批判や批評に関する問答なら存在してよい。by563さん
・煽りレスかそうでないかぐらいは一目で見抜く力を持てやゴルァ(゚д゚)>ALL住人。by594さん
『SS総合スレでこれだけはやって欲しくないこと』
・特になし。by俺
・初心者たたき、投稿中SSへの割り込み、誹謗中傷、荒らし。by429さん
・
>>2の投稿手順を無視して読みづらいSSを書き込む。by441さん
・馴れ合い、問題点を指摘しない誉めるだけの感想。by450さん
・無理な感想は書かない方がいい。byとっとこ名無しさん
・批判や批評ではない叩き、具体的には「それ聞いても向上できねえよ!」なコメント。by563さん
そんな訳で更新。例によって(以下略。
ところで、次スレはまだ立てないのん?
誰も立てることができないなら、俺が請け負ってもいいけど・・・
597 :
422:02/01/27 09:36 ID:J6Ex1gk2
いいのかナ?
>551 >590
必要な情報はこの2つでOK?スレタイトルは投稿に戻した方がいい?
598 :
422:02/01/27 10:03 ID:J6Ex1gk2
すっかりコテ連中の姿が見えなくなったな。
まあ、あえて火中の栗を拾う奇特な輩もいないか(藁
統合しないなら分割する。
誰が統合したいと言い出したか覚えてる?
統合がいい結果を生まなかったというのは事実。
雑談・質問・シチュなどの受け皿にはならなかったのだから。
ついでに。
不快なもの・つまらんものは無視するのが2chの原則。
ここはそれができていない。
要するにだ、全ては煽りに翻弄されただけということでファイナルアンサー?
実に愉快な結論ですな。
ここまで、煽らーの思惑通りに進む事なんて滅多にありませんぞ。
まっ、とりあえずはメデタシメデタシということで。
だから分割はどうするの?ってば。
なにがどうメデタシメデタシなのかわからんが、とりあえず漏れは
SS読みたい。。
分離してからというもの、ほとんどSSが上がらない。
まだ分離前の方が状態良かったんじゃないかな。
トーナメント用とはいえ、定期的にSS上がってたし。
質うんぬんじゃなくてさ、単純に量で。
誰かSSアプキボン。
このままじゃサビレチャウヨ。
今は冷却期間だろ。
つーか、質うんぬんは確信犯的煽りだよ。
昔だってそんなに質が高かったわけじゃないし、
元来このスレは、質が低ければ感想がつかないだけで、煽り倒すような事はないよ。
「質が低い」って言ってた連中のレスをよく読んでみな、
どれも、一、二行で、質の低さについては、なんの論拠も示してないだろ?
だから、そんなもんは気にせず、放置してくれってこった。
ほかのSSスレに逝きなされ。
最近はあそこが狙い目かな・・・コテを晒せない分、自由奔放に書いていて楽しいが
本当は作者が誰なのか推測するのもまた楽しい。
結論として「愚にもつかないオナニーSSに署名を付けて悦に入るコテハンは痛いが、
わざわざ掴みかかる名無しもこれまた痛い」でファイナルアンサー?
>>608 いや、おまえが一番痛い。
そうですか♪
SS自体がオナニだよん。
SS討論スレに於いて、遥か昔に結論がでてる。
ちなみに俺もSS書くよん。
SS書く人間は、そこらへんの認識を持っておいた方がいいと思うよん。
SSスレといい、リレースレといい、粘着が住み着いてるようだな。
物書きやコテに対する僻みでもあるのかね?
SSなんか書きたい奴が書いて、読みたい奴が読む。
嫌なら書かない or 読まない、で済むだろうに。
ところで萌えシチュスレや雑談・質問スレは建てるのか?
シチュスレは需要がどうかと思うが、雑談系はあったほうがいいんじゃないか?
コテとして雑談したいと思ってる書き手も居るようだし、そこに隔離すればいいだろう。
討論スレは他サイトの叩きで忙しいみたいだし、葉鍵板内の雑談や相談・コテ叩き
といったその他の受け皿スレはあっても罰はあたらんだろ。
本スレが「投稿」スレになった事だし、いい機会じゃないか。
流石に最悪板でSSの話はしにくいだろうからな(藁
使いたいと思う人間が立てればいいんはネーノ?<感想スレ
それが生き残るかどうかこそ、需要と供給の自由競争だろ。
まっ、今立てれば、確実に煽り荒らしが乗りこんでくるだろうガナー。
あと、シチュスレの機能はそれぞれのキャラスレが請け負ってるから立てなくてもいいと思うぞ。
シチュスレの機能はトーナメントスレが請け負ってるんだよ、今は。
キャラスレは限られてる。
ってか、分割には「需要が大きいから」の他に「趣旨が違うから」というのもある。
需要がゼロじゃないのは分かってるから、あとはSSスレに「趣旨」があるかどうか。
「こういうSS(レス)はここではあんまり〜」的な発言が出るかどうか。
まあ、出まくりなんだけど。
今から、SSを書かせてもらうデス。パロディデス。
北川:はぁぁ………
祐一:どうした、北川? 立ちグラ2枚、しかも色違いVerだけのクセして
いっぱしに落ち込んだりなんかしたりして。
北:………をい(怒)
祐:HAHAHA!! ジョークだよ、ジョーク。
北:ジョークにしちゃ、笑えないんだよ。
祐:事実だからな。
北:…………
祐:さて、今日も帰ってワイドABCDE〜すでも見るとするか。
北:って、人に話し振っておいて素で帰るなよ。大体、ネタが関西限定だし。
祐:気にするな。まぁ、かわいそうだから聞いてやろう。どうしたんだ、北川?
北:同情かよ………まぁいいや。実はな……
祐:なにぃっ!? それは本当なのか!?
北:今日、バレンタインデーなんだよ。
祐:うをっ!? この俺のボケを気にせず、自分のスタイルを貫き通すとは……
腕を上げたな、北川。
北:何の腕だよ………まぁ、とにかく今日の結果で『クラス内男子大好きランキング』
の順位が決まってしまうからな。気が抜けんのだよ。
祐:……っつーか、誰だよ。そんな謎ランキング作ってるやつは。
北:住井だよ、住井。
祐:誰?
北:……お前も、クラスメイトの名前くらい覚えておいてやれよな……。
ほら、あいつだよ。あの七瀬の斜め後ろに座ってるやつ。
祐:ああ、あいつか。あいつも立ちグラ1枚しかないから、どうも記憶になくてな。
北:お前の中では立ちグラ枚数がすべてなのか……?
祐:気にするな。まぁ、とにかくお前はそのランキングに入れるかどうかが心配で
気が気ではないってことだな。
北:そういうことだ。
祐:大変だなぁ、脇役は。チョコ一つに気もそぞろとは。
北:ムカ。
祐:その点、俺のような主役になると、望まずともチョコは集まるからなぁ。
北:はいはい、よかったですね。
祐:下っぱってのも辛いよなぁ。
北:下っぱ言うなーっ!! きょーっ!! きょーっ!! きょーっ!!
香里:ちょっと、あんまり北川君をいじめちゃかわいそうじゃない。
祐:おう、香里じゃないか。
香:まったく……あんまりいじめるから彼、下っぱスーツまで着用しちゃって……
北:チョコが何だってんだ! そんなもん菓子屋の陰謀に決まってるじゃねーか!!
祐:おーおー。テンパってるテンパってる。
香:まったく……しょうがないわねぇ。はい、これでも食べて機嫌直しなさいよ。
北:所詮バレンタインデーなんて、一部の限られたブルジョワたちの……えっ?
香:な……なによ。いらないなら、わ、私が食べるわよ?
北:いや、そんな事ないッス。ありがたくいただくッス。
香:ふ……ふん。義理なんだからね?
祐:いや〜おふたりさん。
北:どきっ!?
香:どきっ!?
祐:脇役は脇役同士、見せ場を作らないといけないので大変ですなぁ。
北:………美坂?
香:おうよっ!!
祐:おっ!? 脇役二人が片腕上げて、なにするんだい?
北:マグネットパワー・プラス!!!
香:マグネットパワー・マイナス!!
祐:って、うおっ!? う……動けない!?
北&香:クロス・ボンバー!!
祐:ぐはっ!! お……俺も正義超人の友情人形が欲しかった……がくっ。
北:ふぅ。すっきりしたぜ。
香:さ、こんな奴はほっといて、とっとと帰りましょ。
祐:ふぅ……ひどい目にあったぜ……まさか、あいつらが完璧超人だったとは……
沙祐理:あははー。人は見かけによりませんねぇ。
祐:おわっ!? 沙祐理さん!? いつの間に……
沙:祐一さんの背後を取るくらい、造作もないですよー。にやそ。
祐:いや、最後の笑いがとても気になるんですけど……ところで、何か用ですか?
沙:いやですねー、祐一さん。チョコに決まってるじゃないですか。チョコ。
祐:え? 沙祐理さんが、俺に? それって……?
沙:あははー、そんなの、義理に決まってるじゃないですかー。
祐:……いや、そんな明るく言われても……
沙:とにかく、渡しましたからねー。
祐:あれ? もう行っちゃうんですか?
沙:ええ。まだ渡さないといけない人が250人ほどいますからー。
祐:……は?
沙:あ、そうそう。ホワイトデーのお返しは5倍返し以上でお願いしますねー。
祐:って、をい!?
沙:でわー。
祐:待てコラー……って、行っちゃった………どうすんだよ、これ?
…………考えても仕方ないか……帰ろ。
祐:さてと……下駄箱から靴を出して……ってうわっ!?
下駄箱の中になんかあるぞ?
栞:(じ〜〜っ)
祐:……なんか、背後から視線を感じるんだが………気のせいか?
まぁいいや。さてさて、確かめるまでもないが、こいつは俺宛のチョコだろうな。
どれどれ……って、これ、チョコじゃねーじゃん!?
っつーか、チョコアイス? こんなものを入れるとしたらただ一人……お前か!?
栞:えらく長々と独り言をいってましたね。
祐:そんなこと言う人、嫌いです。
栞:……人の台詞、とらないでください……
祐:いやまぁ、それは置いといて、これはなんだ?
栞:『何』……と言われても……ヴァレンタインプレゼントの
ただのチョコアイスですけど?
祐:そうだな。ただのチョコアイスだな。ドロドロに溶けているところを除けば。
栞:あと、微妙に発酵してるところも忘れないでくださいね。
祐:腐っとるんかいっ!!
栞:4日ほど前から放置してましたから。
祐:4日前って……それは、なかなかの年代物だな。
栞:って言うか、4日間気付かなかったんですね。
祐:………コホン。なんにしても、こんな物は受け取れん。
栞:ええっ、そんな!? せっかくの心をこめたプレゼントなのに……
祐:心をこめたプレゼントを4日間も放置プレイする奴がいるかーっ!!
栞:………本当に、受け取ってはもらえないんですね?
祐:当たり前だ。
栞:そうですか…………
…ならっ!!!
祐:うわっ!!? 何かが体に!? う……動けないっ……
栞:無駄ですよ、祐一さん。
祐:なにっ!? まさかお前が!?
栞:そう………まだわかりませんか? では、祐一さんにも見えるように少し
具現化率を上げてみましょうか? はぁっ!!
祐:こ……これは………ストールっ!?
しおりん・ストールン・ストール
栞:そう………それこそが私の能力『奪う栞のストール』!!
このストールは私の好意を無にした者へ対して発動する念能力!!
祐:くっ!! こんなもの、力づくで……うぎぎぎぎぎぎ……
栞:無駄だと言っているでしょう? このストールはあなたごときの力では
どうこうなるものではありません。
祐:……こんな薄っぺらいストールに、なんて強い念をこめてやがるんだ………
栞:それは………『制約と誓約』ですよ。
祐:『制約』と………『誓約』?
栞:同じフレーズを異なる漢字で掛けて表現するなんて、ちょっと格好いいですよね。
祐:いや、いきなり素のキャラに戻らなくていいから。
栞:そうですか? では………『制約』はルール!
ルール
私の決めた『制約』を遵守する事によって、私の念能力は何倍もの力を得た!!
そして私の『制約』は『私の好意を無にした者に対してのみ使用できる』と言う
対象の限定!!
祐:……しかし、それにしてもここまでの力は……
栞:そう……ただの『制約と誓約』ではここまでの力は出せない………
この『奪う栞のストール』は私が、ある状態になった時に初めて使用できる能力!
祐:『ある状態』…………?
-----------------割り込み--------------------
栞:そう………私が手首をカッターで切って、死にかけたときに初めて発動する!!!
祐:って、うわわわわ、いいいいつの間にか左手首から左手首から!!?
栞:自分の命を賭した必殺技って、ちょっと格好いいですよね。
祐:いや、だからそれはもういいって。
栞:……残念。まぁとにかく。この『奪う栞のストール』はまずはあなたの自由を。
次にあなたの五感を順番に。そして最後に……命を奪います。
祐:…………!!
栞:……でも、その前に……どうやら………私のほうが先に力尽きそうですね………
この私がここまでやられたのは、生まれて初めてですよ………
祐:……いや、俺は別に何も………
栞:さようなら……です………ぐふっ!
祐:栞? 栞!?
栞:『へんじがない。ただのしかばねのようだ。』
祐:……ボケられるくらいだから大丈夫だろう………行くか。
栞:………………
………………
………………
………………
………………うわっ、ホントに行っちゃいましたよ?
>>624 まあ色々言いたい事はあるが一つだけ。
沙祐理ってのはわかっててやってるんだろうな?
>>624 感想.......................欲しいのか?(w
とりあえず
>>617-619はおおさかあたりなら喜ぶだろう、俺もちょっと嬉しい
ちょいと質問するが、
会話のみで構成されたものもSSと見なすのか?
629 :
名無しさんだよもん:02/01/29 11:31 ID:6/hPI8OP
>>624 手の込んだ荒しですね♪
私も見習いたいです♪
>>628 >>1 >力作はもちろん、実験作、シチュ等、君がSSだと思ったらそれはSSだ!
職人さん育成スレと合併する時のお題目だと思うけどね。
それがうざったくなったから「投稿スレ」に戻したんだろ。
合併したいって言い出したのはどこの誰だっけなあ・・・
>>632 ちんちんおじさん。
俺の近所で、いつもちんこ丸出しで歩いてる50くらいのおっさん。
634 :
名無しさんだよもん:02/01/31 22:15 ID:BVDOYOb2
dat落ち寸前age
いや、移行済みなんだから落とせよ(w
636 :
422:02/02/01 00:26 ID:F3L8qKzG
やはり、馴れ合いの臨界点が多少の問題になっているのかナ?
まあ首吊ってる人とかもいたしナ・・・
ともかく、どこまでが許せてどこからが許せないのかが
書かれてないと妥協点も見出せないんで、
まずはそこんとこ詳しく書いて欲しいナ>新スレ47
あとこんな表
>>595も作ってみんなの意見集めてるんでこちらもよろしくナ。
ちと面倒かも知れんが、煽ラーの妨害を防ぐためでもあるんでナ、許せナ。
俺も思ってはいたけど書かなかった。
まあ、他の人への感想は1つ2つなのにいきなり6個つくのもアレだけど、
褒める事自体はいいとしても書き方が問題なのさ。
「流石」というのは固定ハンに対してしか使えない言葉だ。
これはSSを語ってるんじゃなくて固定を語ってる事になる。
明らかに馴れ合い。
638 :
422:02/02/01 01:33 ID:F3L8qKzG
>>637 うむ、やはり馴れ合い問題の本質を突いてくる者が現れたか・・・
まあ匿名掲示板上ゆえに、
人格、性格等の、『人間そのもの』の存在が疎まれるのも仕方ないことではあるナ。
そしてそれらがある故に発生する『好き』『嫌い』あるいは『期待』や『失望』等の感情。
これが必要ない物だと、
少なくとも、SSスレにおいては表に出てきてはならない物であると。
637さん他の馴れ合いを好まない者達の言いたいことの全貌は、こうなんじゃないかナと、
実は少し前から考えて捉えていたのであるが・・・
さて・・・まずはこれ、あたっていたかナ?的外れなこと言ってないかナ?俺・・・
>>637 >「流石」というのは固定ハンに対してしか使えない言葉だ。
実績があるから「流石」って言われてるんじゃないの?
あと、以前問題になった馴れ合いとは異なり作者同士で延々と誉めあうような状態には
陥ってないと思われ。(第一そこまで作品が多く挙げられてない)
あのときのように作者が感想に対し過剰なレスを返してるか?
>>638 >そしてそれら(人格等)がある故に発生する『好き』『嫌い』あるいは『期待』や『失望』等の感情。
>これが必要ない物だと、
>少なくとも、SSスレにおいては表に出てきてはならない物であると。
そんなことを言ってたんじゃ感想も書けなくなるのでは?
>>638 じゃあ、取り敢えず実験してみますか?
SS投稿スレッドは「全員名無しで書き込むこと」。
そうすれば馴れ合いは発生しない。
読み手も、書き手も、名前がないんだから。
名前の放棄を強制することで、投稿スレッドが滅びる可能性もあるけど、
そのときはまた考えましょうよ。
あ、別に、固定ハンドルが悪というつもりはないです。
ただの緊急避難措置ですよ。
極論に走るなー。そんなことだから煽りに釣られるんですよ(w
「ふつー」にやってれば何も問題はない。「ふつー」にね。
つーか、今回の事はもう解決済みだろ?
こんな所でグダグダやってと、また煽ら〜が嗅ぎつけるよ?
それともまた同じ事繰り返したいの?
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1012093020/47 のレスでまたこんな事始めたの? だとしたら、このスレの教訓はまったく生かされてないね。
これってメッチャ低レベルな煽りだよ、こんなん一々気にするな。
つーか、現在の次スレの雰囲気は決して悪くない。今のままを維持すればいいと思われ。
>>641 ああ、ごめんなさい(^_^;)
ただ、ちょっと実験してみたくなったんですよ。
果たして「ななしさんだよもん」でSS投稿スレッドが
回るのかどうか。
煽り云々は別として、興味があるんです。
>>642 訂正(;´_`;) うくー。
×果たして「ななしさんだよもん」でSS投稿スレッドが
○果たして「名無しさんだよもん」に統一することで、SS投稿スレッドが
真意がよくわからん。
名無しで回してどうするのか?
つーか、そんなん強制できると思う? ここは2ちゃんだよ?
「みんな〇〇しましょうねー」だけじゃ誰も動いてくれない。
それにより、当人達になんらかのメリットをもたらさなければね。
偽善企画として名高いUDだって、2ちゃんねらーに「祭り」を提供することで
ここまで発展することができたんだ。
「give and take」じゃなきゃ、2ちゃんねらーは動いてくれないっしょ。
>>644 無理ですか(^_^;
まぁ、「実験したいんで、みんな名無しさんになりましょう!」というのも
ちと身勝手ですわね(^_^;)
ギロンするのはいいけど、アフォな煽りには釣られないようにナー。
低脳煽りに釣られてコトを大きくした責任は逃れられないと思うぞ>なにがしどん
唾棄すべきレスと、耳を傾けるべきレスとの違いを見極めておくれ。
なんの論拠も示さず、なにかを否定するレスは煽りとみなしてよし。
一、二行煽りは徹底放置でお願いね。
おれは寝る。
まあ案とか実験とか構想は面白いけど、それが裏目に出てスレが滅んだら元も子もない。
滅んだときに「元に戻しましょう」ですぐに元の状態に戻るとも思えないし、余計な禍根を残すだけでは?
さらにギクシャクした状態になって一番困るのはSS書き諸氏かと。
そんな危険を冒すだけの価値はないと思うし、それに反対する人たちが居たら(というか絶対居る)今のSSスレが
荒れる原因になりかねないと思う。
煽りを呼び寄せるきっかけは作る必要もないでしょう。
案は面白いと思うけど、>641氏の言うように、今のままでいいと思いますがね。
648 :
422:02/02/01 03:45 ID:F3L8qKzG
ふ、若いナ(w、などと煽ってみるテスト。
まあ、47のレスはともかく
>>637さんとは話してみる価値があるんじゃないかと、
俺は思ったんだナ。
今んとこ俺からはそんだけ、
さて。
「馴れ合い批判」は煽り荒らしの常套句。
まして今回のは完全な言葉狩りじゃん。いちいち相手すんなよ。
このスレのコテの学習能力のなさが証明されたな。
こんなんじゃあ、まだとうぶんはこのスレがヲチ系スレのいい玩具にされるだろーな。
650 :
全日空:02/02/01 13:15 ID:Ra38mayA
>>645 いや、君がコテハンを引退すればいい。
それで全てが丸く収まる。
煽りの最高のご馳走になっているのは君一人。しかも君は自分に調味料をふりかけて
わざわざ美味しく自分を料理してしまっている。
君が名無しで書き込むようにしていれば、このスレッドが煽りに食い荒らされることも
なかったろうな。
と、また煽りがでる始末。
アフォにかまわずマターリ、マタ〜リ♪
652 :
全日空:02/02/01 13:39 ID:Ra38mayA
と、意見と煽りを混同した被害妄想が出る始末。
やれやれ。
>>653 ∧||∧
( ⌒ ヽ また誤爆…。しばらく謹慎させてください。
∪ ノ
∪∪
>>653 355を確認したところ、内容は346へのレス。
346が書かれてから355が書かれるまでの時間は43分。
素早いとは言いづらいですね。では謹慎ということで(w