Maurice Blanchot,L'ecriture du desastre

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1吾輩は名無しである
何故,この人のスレッドが無いのかね?/既(今)に有る(作った)
2吾輩は名無しである:02/12/09 03:21
なぜでしょう…さいやくですね。
3吾輩は名無しである:02/12/09 05:11
なんだ、本文は日本語か。。。
4吾輩は名無しである:02/12/09 05:14
プランショの翻訳ってよめるものになってるの?
5吾輩は名無しである:02/12/09 07:14
たしかに悲惨なのが多いね…
6吾輩は名無しである:02/12/09 07:47
若手プランショ研究者が作ってる某プランショサイトって、
情報がいろいろあって助かるんだけど字が小さくて読みづらい。
7a n ◆uHYO5VMdHE :02/12/09 09:53
それまで茶褐色やラクダ色が普通だったフランスで、一世を風靡したカラフルなチョコレートの数々。
本場フランスの菓子職人たちも驚き。それがプランショのチョコレートです。 目新しいだけではありません。

検索したら出てきた。食べてみたい…ブランショのチョコレート…
8a n ◆uHYO5VMdHE :02/12/09 10:17
滞留(ポイエーシス叢書 45)著者:ジャック・デリダ著

■読者書評

「私の死の瞬間」は最近になって出版されたブランショの短編小説で、
まるで彼の全作品の要約のような小説。デリダはこれい素早く注目して、
一行一行徹底的に読み込んでいく。その過程で証言すること、
死が中断されることなど、ブランショの思考を形作っていた問題に触れていく。
彼の思考力はとても強いが文章は比較的平易なので、
ブランショやデリダに興味がある人だけでなく、
文学を読むことや批評を読むことが好きな人にも広くおすすめできる。
ブランショの短編は同時収録されている。



bk1からの引用です。どなたか読まれた方いますか? 
図書館で見てこよう。
9吾輩は名無しである:02/12/09 14:39
ここでは皆、吾輩は名無しであるにしようよ。
107=8:02/12/09 14:40
そうします
11吾輩は名無しである:02/12/09 15:07
「私の死の瞬間」って5ページくらいだから
全文うpしてあげようか?
うpしたらタイーホされちゃう?ガクガク((((;゚Д゚))))ブルブル
12吾輩は名無しである:02/12/09 15:42
>>11
うPしてください。
おながいします。
13吾輩は名無しである:02/12/09 15:55
>>11
オレもお願い
14吾輩は名無しである:02/12/09 16:00
ガクガク((((;゚Д゚))))ブルブル
15吾輩は名無しである:02/12/09 16:01
>>14
タイーホはないだろう。詩とか短いのはガンガンうpされてるし。
16吾輩は名無しである:02/12/09 16:33
そういや、新刊出てるよね↓。読んだ人感想キボン
ttp://biblia.hp.infoseek.co.jp/getsuyosha/news.htm
17吾輩は名無しである:02/12/09 16:55
マジでタイーホない?んじゃ暫くしたらうpするね。
18吾輩は名無しである:02/12/09 17:03
>>17
絶対ないです。
著作権法に反してタイーホなんてことは未だかつてない!!
だいたい、国会図書館だって黙認してんだから。。。

おながいします。
19吾輩は名無しである:02/12/09 18:00
私は思い出す。死そのものによって、そしてもしかしたら不正という過誤によって、死ぬことを妨げられた一人の青年――まだ若かった一人の男――のことを。
 連合軍は、フランスに地歩を固めるのに成功していた。ドイツ軍はすでに敗北していたのだが、空しくも獰猛に戦っていた。
 ある大きな家(<城>と呼ばれていた)の中で、臆病なくらいのノックが聞えた。私はあの青年が扉を開けに行ったことを知っている。おそらく客人が助けを求めにきたのだろう。
 今度は怒号だった。「全員外へ」。
 一人のナチスの中尉が、恥かしいほどきちんとしたフランス語で、まずもっとも年老いた人たちを、次いで二人の若い女性を外に出させた。
 「外へ出ろ、外へ」。今度は、彼はどなっていた。青年はそれでも逃げようとせず、まるで司祭のようにゆっくりと前に進んで行った。中尉は彼を揺さぶり、薬莢や弾丸を見せた。戦闘があったのは明らかだった。この地は戦場なのだった。
20吾輩は名無しである:02/12/09 18:01
 中尉は奇妙な言葉で声を詰まらせた。そしてすでにそれほど若くない青年(ひとは早く老いるものだ)の目の前に薬莢や弾丸、手榴弾を置きながら、はっきりと叫んだ。「おまえたちがたどりついたのはこれだ」。
 そのナチスは、人間の的を撃つために、規則通りに部下を整列させた。青年は言った「せめて家族は家に入れてやってください」。つまり叔母(94歳)少し年下の母、姉、義理の姉、長くゆっくりとして沈黙につつまれた行列。あたかもすべてがもう完了してしまったかのように。
21吾輩は名無しである:02/12/09 18:05
 私は知っている。――このことを私は知っているのか。もう最後の命令を待つばかりだったドイツ人たちに狙われていた者たちが、このとき、尋常ならざる軽さの感情、一種の至福(それでも幸福なところは少しもなかった)を感じたということを。
それは至高なる歓喜?死と死との出会い?
 この軽さの感情を、彼の代わりに分析するつもりは私にはない。彼はもしかしたら、突然、無敵になったのかもしれない。死んでいて――不死であって。もしかしたら恍惚。
むしろ、苦しんでいる人類に対する苦渋の感情、不死でも永遠でもないという幸福。このときから、彼は密かな友愛によって、死に結ばれたのである。
22吾輩は名無しである:02/12/09 18:06
 この瞬間、世界へ突然回帰した。近くの戦闘でものすごい音がしたからだ。危険に瀕している者がいるとわかり、マキの同志たちが救いに来ようとしていたのだ。
中尉は状況をつかもうと遠ざかっていった。ドイツの兵士たちは整列したままでいた。時を止める不動のなかに留まろうとして。
 しかしそのうちの一人が近づいてきて、断固とした声で言った。「おれたち、ドイツ人じゃない、ロシア人だ」、そして笑みを浮かべながら、「ウラソフ軍だ」とも。その男は青年に消え失せるように合図した。
23吾輩は名無しである:02/12/09 18:09
 私が思うに、彼は相変らず軽さの感情に包まれて遠ざかっていき、いつのまにか、「ヒースの森」と名づけられた遠くの森の中にいたのだった。
そこで彼は、なじみのある木々に守られて、留まっていた。深い森の中で、どれほどの時間が経ったのだろうか、突然、彼は現実の感覚を取り戻した。
至るところで火事が起こり、次々と火の手が上がり、農家という農家が燃えていた。しばらくして彼は、三人の若者、農民の息子たちが射殺されたのだと知った。戦闘とは全く無関係だった彼らが、ただ若いというだけの咎で射殺されたのだった。
24吾輩は名無しである:02/12/09 18:12
 街道や野で、膨れ上がった馬の死体までもが、戦争がもう長く続いていることを証していた。
実際のところ、どのくらいの時間が流れていたのだろうか。中尉が戻ってきて、あの若い城主の失踪に気づいたとき、どうして彼は怒りや激昂のあまり<城>(不動かつ荘厳な)を燃やしてしまわなかったのだろうか。
それが<城>だったからである。その表玄関には、破壊しえない思い出のように、1807年という日付が刻まれていた。彼は、それがかのイエナの年であるとわかるだけの教養をそなえていたのだろうか。
その年、ナポレオンが小さな灰色の馬に跨って窓の下を通った際に、ヘーゲルは彼のうちに「世界の魂」を認め、ある友人にそう書き送った。嘘と真実がある。
なぜなら、ヘーゲルがまた別の友人に書き送ったように、フランス人たちは彼の住居を荒らし、略奪をはたらいたからである。しかしヘーゲルは、ものと本質的なものを区別する術を知っていた。
1944年というこの年、ナチスの中尉は<城>に対して、農場には抱かないような尊敬や敬意の念をもった。
それでも至るところが捜索された。金もいくらか取られた。離れた一室、「高みの部屋」で、中尉は、書類と一種の分厚い手稿を見つけた。――このなかにはもしかしたら作戦計画があるかもしれない、ようやく彼は立ち去った。
すべてが燃えていた。<城>をのぞいては。<領主たち>は見のがされていた。
25吾輩は名無しである:02/12/09 18:15
 そのときたぶん青年にとって、不正ゆえの責苦が始まったのだ。もはや恍惚はなかった。自分が生きているのはただ、ロシア人の目にさえ、自分がある高貴な階級に属していたからにすぎないという感情。
 戦争とはこうしたものだったのだ。ある者にとっては生、他の者にとっては殺人の惨酷さ。
26吾輩は名無しである:02/12/09 18:16
 留まっていたのだ、それでも。もはや銃殺が待たれるばかりの瞬間に、軽さの感情が。私はそれを言い表しようがないだろう。生からの解放? 開かれる無限? 幸福でもなく不幸でもなく。恐れの不在でもなく、そしてもしかしたらすでに彼方への一歩。
私は知っている。私は想像する。この分析不可能な感情が、彼に残っていた実存を変えてしまったのだと。あたかも彼の外の死が、これ以後、彼の内の死にぶつかることしかできないかのように。「私は生きている。いや、おまえは死んでいる。」
27吾輩は名無しである:02/12/09 18:18
 のちに、パリに戻った彼は、マルローに出会った。マルローは彼に、自分が捕虜となっていた(とはいえ正体は知られなかった)こと、手稿は失いながらも脱出に成功したことを語った。
「あれは芸術に関する省察でしかなかったので、復元するのは簡単です。でも手稿というものはそうはいかないでしょう」。
ポーランとともに、彼は手稿を探させたが、捜索は甲斐もないままに終わった。
28吾輩は名無しである:02/12/09 18:19
 こんなことは重要ではない。唯一留まっているのは、あの軽さの感情であり、それは死そのものである。あるいは、もっと正確に言えば、これ以後つねに待機中の私の死の瞬間。
29吾輩は名無しである:02/12/09 18:23
これで全文です。誤字脱字は無いようになるべく努力しました。
なるべく本文(訳文)と同じようにしたかったのですが、改行が少なすぎたりしたので、
しょうがないので改行してしまったところは勘弁してください。
30a n ◆uHYO5VMdHE :02/12/09 19:12
>>9-10
ん? 帰宅したのですが・・・コテは目障りということですか?
わかりました。消えます。
31吾輩は名無しである:02/12/09 19:22
>>19-29
お疲れ様! ありがとうございます。感謝。

予想よりも平易で自伝的ですね。最後の方の脱出するときに失った手稿こそが
「来るべき書物」なのでは?と穿った見方をしたくなります。

図書館では「滞留」貸し出されていて、読めませんでした。
ここで読めるとは! 長文引用ご苦労様。
今度デリダの読みを確かめてみたいと思います。
32吾輩は名無しである:02/12/09 20:54
以前滞留読解スレッドあったよな。
33吾輩は名無しである:02/12/09 21:05
>>30
そういうことではないと思われ、ブランショスレだから顔のない状態にしたいのでは?

34吾輩は名無しである:02/12/09 21:18
>>19-29
ありがとよ。タイーホされるのを待っているよゲラゲラ
35吾輩は名無しである:02/12/09 21:51
>>34
ゲラはないだろ
36吾輩は名無しである:02/12/09 21:53
エドモン・ジャベス
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1036739108/l50
37吾輩は名無しである:02/12/09 22:06
ブランショ関連スレかな?

“クロソウスキー”スレッド
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/997704278/l50
文学者としてのジャック・デリダ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1030089143/l50
ヌーヴォー・ロマン
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1004808510/l50
★☆★アルベール・カミュ★☆★
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1000984843/l50
【Marguerite】マルグリット・デュラス【Duras】
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1036915926/l50
フランツ・カフカについて
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1007376212/l50
電波王 アントナン・アルトー
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1024061180/l50
38吾輩は名無しである:02/12/09 22:34
レヴィナスの『……』の翻訳にブランショの顔写真がのってるよ!
39吾輩は名無しである:02/12/10 00:52
このまえ書店で『滞留』手にとってやめたんだけど、じっくりブランショのテクスト
読ませてもらった限りでは、これがネタなら面白そうだ。近日中に仕入れようっと。
>>19-29に感謝。

ブランショってもう100近いでしょ? 確かレヴィ・ストロースとほぼ同年代じゃ
なかったっけか。2人とも随分長命だね。
40吾輩は名無しである:02/12/10 02:53
>>38
盗撮のやつ?
>>39
ブランショは1907年生まれだから95だね。
でもブランショって死んでも日本では全然話題にならなくていつ死んだのかわかんないかも
4138:02/12/10 16:58
レヴィナスと一緒の若いときの。
42吾輩は名無しである:02/12/10 17:05
あれ?ブランショ数年前に死んだって聞いたような・・・

>>38>>41
まじ?近日中にみてきます。

それから、うPごくろうさま。感謝です。
43吾輩は名無しである:02/12/10 22:21
ブランショ死んだの?
44吾輩は名無しである:02/12/10 23:12
プランショの雑誌の特集って
パイデイアで一回
ユリイカで一回
現代詩手帳で一回だよね。
45343:02/12/11 01:52
>>44
『海』とかではやってないのかな?
46吾輩は名無しである:02/12/11 01:53
上の 343 は気にしないでくださいまし<(_ _)>
47吾輩は名無しである:02/12/12 00:43
お疲れさま。怒りにまかせて原書の権威振りかざしたのは大きなマイナス
ポイントだが、最後はとても面白かたよ。

海はないみたい。ダメもとで『無限』探したがなかった。ランボーの沈黙が
ランボー特集号に出てたくらい。風の薔薇時代のブックレットに豊崎絡みで
なんかありそうな気がするが、全然ひっかからん。

ユリイカは絶対逝去待ちの狙い球だろう、と思うのは自分だけかな。
48吾輩は名無しである:02/12/12 10:54
>怒りにまかせて原書の権威振りかざしたのは大きなマイナス
>ポイントだが、最後はとても面白かたよ。

何のことをおっしゃっているのでしょうか?

むかーし読んだ豊崎光一のブランショ論は面白かったっス。
フランス文学の講座ものに入ってたやつなんだけど、
正確な書誌が分からない。知っている人いませんか?
49343:02/12/12 11:38
>>47
怒りにまかせて、ってわけじゃないんですけどね……
まあ、やりたくなかったことは確かで、なるべく
固有名詞は出さないようにしてたんですが。風の薔薇の
ブックレットって、シュポール・シュルファスとかやってた
あれですか?たぶん全部もってるけど、ブランショ特集って
いうのはなかったと思いますよ。

>>48
343っていうのは某スレッドでの私の書きこみのナンバーです。
お気になさらないでくださいまし。
50343:02/12/12 11:58
>>47
原書の権威をふりかざしたのは、「暴力」の行使とその行使における
抵抗の実践だと思ってください。抵抗をなしえているかどうかは
47さんも含めて他の方の判断に委ねます。私はそもそも、「暴力」、と
いう言葉ではものを考えてはいないし、考えるのには向かない。
だからブランショは好きなんだけど、それよりもバルトで、と
思ってしまう。ブランショの「孤独」に魅かれながら、バルトの
「ともに生きること」の方を選択してしまう、そういうことです。

>>当スレをごらんの皆様
かさねがさねスレ違いの書きこみ、申し訳ありません。
お気になさらぬよう、お願い申し上げます。
51吾輩は名無しである:02/12/12 13:06
>>343 下手な日本語だな、消防か?
52吾輩は名無しである:02/12/12 13:08
荒らしは放置で
53吾輩は名無しである:02/12/12 21:51
>>48
フランス文学の講座もの、ならそのものズバリ、大修館「フランス文学講座」の
「第6巻・批評」にある、「ブランショと批評」のことではないかと。黄色い表紙。

>>343
「荒らし」にされてしまったのも、余計なこと書いてしまったオレのせいだ。スマン。
風の薔薇ブックレット全部もってるというのは凄い。
54343:02/12/13 04:26
>>53
気にしないでください。でも、この掲示板って「文学空間」ですよね。
書きこみをするひとのほとんどは作家の「孤独」に魅きつけられているし。
ここでバルトになろうとすると大変です。
55吾輩は名無しである:02/12/13 04:37
プランショ論は他者(として)の忘却に入っとるよ。
56343:02/12/13 04:50
>>55
今、品切れですよね。ちくま学芸文庫に入らないのかな。
5748:02/12/13 04:57
>>53, 55
情報ありがとう。私が言っていたのは、53 さんのものです。
同じものが『他者(として)の忘却』でも読めるのかな。
これ、古本屋でもなかなか無いんですよね。いまだに見たことないです。
たしかに、ちくま学芸文庫に入ると最高ですけれど。
ただ、豊崎氏は故人だから、文庫板のためにもう再編集をするのが
難しくなっている可能性がありますね。守中高明氏あたりに手がけて
ほしいですが。
5855:02/12/13 06:29
同じです。他者(としての)忘却に初出がでてた。
5955:02/12/13 06:34
同じというのは53さんの挙げているのと同じということですね。
それが他者と(しての)忘却にはいっとります。
60吾輩は名無しである:02/12/13 13:52
余白とその余白は?
やっぱ豊崎さんが亡くなったのは、仏文好きには痛いよな〜
61吾輩は名無しである:02/12/13 18:43
ブランショで一番いい小説ってなんですか?
『アミダナブ』も『トマ』も最後まで読めなかったです・・・。
部分的に好きな所はあるんですけどね。
62吾輩は名無しである:02/12/14 10:13
ブランショのレシって確かに楽しむ前に難しいって感じてしまうけれど、
『期待 忘却』豊崎光一訳(白水社)が私は好きだな。
いまは買えないはずから、図書館か古本屋で。
63門外漢:02/12/14 10:47
ブランショのフランス語は極めて平明だと思うがな
Au moment voulu も L'arret de mort もフランス語で読んだけど、ほとんど辞書が必要ないくらい。
鬼面人をおどかすような妙な欺瞞的な文章ではないよ。
ただ言っていることや、内容にコメントを付けようとすると難しいが。
64吾輩は名無しである:02/12/14 11:02
最近宮川淳の『美術とその言説(ディスクール)』が復刊され
ましたが、氏がお好きでその中で引用もされている、『望みの時に』
なんていかがでしょう。未来社から出ていて比較的簡単に今でも
入手可能ですし。「戦間期を読む」ってシリーズに入っているはず。

>>62
『期待 忘却』は私も好きです。でも、なかなか古本屋でも見かけ
なくなりましたね。「日本の古本屋」なんかで検索してみれば
見つかるかもしれません。
6564:02/12/14 11:12
>>63
そうですよね。『至高者』や『アミナダブ』だと大変そうだけど。
70年代に入ってからの断章形式の著作も断章ひとつひとつは
読みやすい。アクサン省略で綴ると、Le pas au dela ,L'ecriture
du desastre で、確か邦訳の出版予告では『彼方へ一歩も』、
『堕星=破滅のエクリチュール』でしたっけ?『彼方へ一歩も』
はうまい邦題だと思います。
6663:02/12/14 11:28

疑問なのは、なぜ分かりきったことをとくとくと書くのか?
情報を書けば、それを所有した気にでもなるのかね?
しかもどっかからひっぱってきたような付け焼き刃の知識で。
(そんなものは”教養”とは言わないぜ(w)
67吾輩は名無しである:02/12/14 11:41
>>66
どこからのコピペ? 騙りは消えてね。
68吾輩は名無しである:02/12/14 11:48
>>67
あらあら、なんか俺、気に障るようなこと言ったかな?
図星くんですか?
69吾輩は名無しである:02/12/14 11:54
ここに書かれていることを書き手が「教養」として書きこんでいると
いう想定が可能だということ自体、何かのコンプレックスでもなければ
不可能ではないかと思われますが、まあ、さぞかし立派な「教養」を
お持ちなのでしょうから、目が覚めるような素晴らしい文章なり、著作なりを
書いてくだされば、それでいいです。頑張ってください。
70門外漢:02/12/14 12:01
>>66 は偽者。
最近どうもタチの悪い荒らしが出没するようだが、
いちいち相手しないように。
71吾輩は名無しである:02/12/14 12:02

まったく素晴らしい粘着ぶりだ!!
おまえのきたならしい粘着ぶりには、ほとほと驚いたよ。
ど〜してそんな性格になっちゃったの〜?
67以下、必要ないと思われる無意味なイチャモンれすが続いているんですけど。
特におれは煽ってはいないんだがなぁ・・・
そんなに勝ちたいのかね? 勝ち負けにこだわっていたら、
物事の本質を見逃すと思うんだが。。。おまえは動機はいいが、
方法が間違っているんだよ!
72吾輩は名無しである:02/12/14 12:06
66 :63 :02/12/14 11:28

疑問なのは、なぜ分かりきったことをとくとくと書くのか?
情報を書けば、それを所有した気にでもなるのかね?
しかもどっかからひっぱってきたような付け焼き刃の知識で。
(そんなものは”教養”とは言わないぜ(w)
73吾輩は名無しである:02/12/14 12:46
漏れは「望みのときに」を携えて氏ぬぞ!!!
74吾輩は名無しである:02/12/14 13:33
この板のプロ固定は本当に酷い・・・
75吾輩は名無しである:02/12/14 15:20
荒らしは放置で
76吾輩は名無しである:02/12/14 18:21
Je suis Corean qui deteste Japonais tres bien.
77吾輩は名無しである:02/12/14 18:40
je meurs avant d'etre ne
78吾輩は名無しである:02/12/14 18:48
荒らしは雑談スレに隔離されたようなのでもう安心ですね。
あ、『アミダナブ』じゃなくて『アミナダブ』だったのか・・・恥。
79吾輩は名無しである:02/12/15 00:33
>>78
とってもよくわかるな。その間違いで恥かいたことある。

豊崎&宮川の夭逝(ってほどでもないか?)は本当に勿体なかった。
業績不振で蹴飛ばされたエピステーメーはともかく、その編集長・中野氏率いる
哲学書房では、今でも主戦級だったろう。

そういえば今年の夏ごろ、荻窪の古書店にブランショなどが大量に出て
いたのだけれど、どなたか専門の研究者がお亡くなりになったのでしょうか?
80吾輩は名無しである:02/12/15 00:58
>>79
一昨年に宮川陽子さん(宮川淳氏の夫人)も亡くなられましたね。

豊崎氏が宮川氏が亡くなられたときに「ブランショの弟が死んだ」と
書いたのをはじめて読んだときの感慨を思い出しました。その豊崎氏も
逝去されて早10年余、デリダが豊崎氏に捧げた『アポリア』の邦訳で
豊崎氏について何一つ翻訳者は解説をしない。そういう状況ですから、
一昨年でしたか、宮川淳著作集が復刊されたときには驚きました。
価格もさることながら、今、誰が読むのだろう、と。今年は『美術史とその
言説』『どこにもない都市=どこにもない書物』そして豊崎氏と共訳の
『ディアーナの水浴』と書店で宮川氏の名前を見ることが多かったように
思います。でも、読まれているのかどうかは別の問題でしょうね。
81吾輩は名無しである:02/12/15 08:15
えっ宮川淳著作集復刊されたんだ、と思って調べてみたら、
なんと2万4千円! こんな値段ではとても手が出ない、
ハー(深い溜息)・・・・
82吾輩は名無しである:02/12/16 05:14
豊崎光一氏に関する言及がここにもありました。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1030089143

滞留スレ
http://mentai.2ch.net/philo/kako/996/996590598.html
ブランショ過去スレ
http://mentai.2ch.net/book/kako/985/985705147.html
83吾輩は名無しである:02/12/17 19:27
宮川氏の本が復刊されても、
潜在的に著作集がでてるなら、著作集を纏めて買おうとか思う。
でも高いのでなかなか手が出ない。しかし、単体でてる復刊書をかってしまうと
著作集をもしかしたら買おうと思ってる人には重複してしまうので手が出ない。
で、結局どっちも買わないというケースが多そう。

おれは著作集が古本屋にでるのを待つ。でも以前古本屋にあったんだよなあ。
買っておけばよかったよ。
84吾輩は名無しである:02/12/17 20:31
Je suis Coreen-japonais qui existe avant les propos.
85吾輩は名無しである:02/12/18 06:43
清水徹ってどうよ。
粟津則雄ってどうよ。
86吾輩は名無しである:02/12/18 11:35
清水徹>品良く程良く正確ってかんじ?
粟津則雄>怒ってるわけじゃないけど「おのれ」ってかんじ。

後者は評判良くないのかなあ?
粟津訳本の駒井哲郎の装丁は実に素晴らしいと思うけれど。
87吾輩は名無しである:02/12/18 14:38
清水徹の訳は問題ないと思うけれど、私も粟津則雄の訳はどうなのか
知りたいです。どなたか、フランス語と比較検討したことあるようなひと
いませんか。。。
88吾輩は名無しである:02/12/19 19:51
バタイユは最近いろいろ新訳がでて、日本語で読む環境が
整いつつあるのに、プランショはどーなってんの。
いままで雑誌に単発的に訳されたものが膨大にあるのに、それをまとめて
直すところは直して単行本にするとかしないのかな。
バタイユは文庫化にも恵まれてるし。なんとかならんのかね。
若手研究者にがんばってほしいものだよ。
89吾輩は名無しである:02/12/20 01:48
>>88
けっこう頑張ってるんじゃないかな。
一年に一冊くらいは出ているもん。
豊崎氏早逝のせいで全訳がない「災厄」「友愛」も、
筑摩の世界文学大系に部分的にではあれ収録されたし。

大きな声では言えないけれど、ブランショが死んだら出るかもね。
ちくま学芸文庫で「文学空間」「踏みはずし」と予想する。

あとはデリダ"Pas"の翻訳か。
これは獨協大の若森先生が手がけているらしい。
90吾輩は名無しである:02/12/20 16:48
ブランショの小説を再発せよ!!!
91吾輩は名無しである:02/12/20 16:56
講談社の現代思想の冒険者もバタイユにポスト取られてるし
92吾輩は名無しである:02/12/20 17:40
>>91
ブランショの方がマイナーだからね。
93吾輩は名無しである:02/12/20 18:25
久しぶりに「望みのときに」を読んだ。
泣けて泣けて仕方がない…。
フィリップ・ガレルあたりが映画化しないかな。
94吾輩は名無しである:02/12/20 22:26
ブランショの主著ってなんだろう?
個人的には来るべきか災厄だと思うのだが
95吾輩は名無しである:02/12/21 08:59
やはり文学空間でしょう
96吾輩は名無しである:02/12/21 10:00
デリダの Pas を訳すなら Parages を全部訳してほしいかも。
で、付録に La folie du jour をつける、と。あるいは、
去年(だっけ?)ガリマールから再刊された La folie du jour と
L'instant de ma mort を合わせてちくま学芸文庫あたりから
出して、ついでに『来るべき書物』も文庫化、ってのは悪くないと
思います。そろそろ文庫化のネタも尽きてきたんじゃないかと
思うし。

「主著」の定義って難しいし、「主著」なんてものがあってはならない
ことを述べているひとのようにも思うのですが、一番読まれて引用されて
いるというのであれば、やはり『文学空間』になってしまうのかな?
個人的には『終わりなき対話』や『友愛』が好きなんですけど。
後者は浅田彰によってブランショ的なものの代表として批判されて
いますが。
97吾輩は名無しである:02/12/21 16:00
98最後の人?:02/12/22 23:21
>>97
仲々読むことができるようになりませんね。
99吾輩は名無しである:02/12/23 00:14
ウルトラ右翼論壇からケーレんして、新哲学バカにもメディアレイプされず、汚染のなさがかっこいい。それもこれもストラスブールの鉱脈がなさしめたわざだと推理する!!
10089:02/12/23 03:56
>>96
『来るべき』は今一番邦訳が手に入りづらい書物かもしれませんね。
粟津則雄訳の『踏みはずし』、天沢退二郎訳の『至高者』も仲々見ない。
一時期筑摩書房がブランショ全集の計画を立てていたそうですが、
どうなっているんでしょうね。

『問われる知識人』の解説によると、クリストフ・ビダンのブランショ評伝は
水声社から出るそうです。楽しみ。
101吾輩は名無しである:02/12/24 16:34
ブランショ訳のヘルダーリンは素晴らしい!
102吾輩は名無しである:02/12/24 20:28
パイデイアのプランショ特集にもでてるけど、
竹内書店でもプランショ著作集を企画してたんだよね。
103吾輩は名無しである:02/12/24 20:30
プランショの日本の読者とバタイユの日本の読者って、
読んでる層結構重なると思うんだけど、どのへんでバタイユが一歩前に出たのかしら。
104吾輩は名無しである:02/12/24 20:49
ふーむ・・・俺にとっては今でもブランショの方が評価高いな、、、

バタイユの理屈は un peu simpliste だ。けどブランショも十分明晰だけどね
105吾輩は名無しである:02/12/24 20:53
バタイユはタイトルがキャッチーだからな。
昔からサブカル阿呆には受けがよい。
106吾輩は名無しである:02/12/24 21:19
>一歩前に出たのかしら。
この一歩前とは売り上げのことですな。刊行点数とか。
ちくま新書で『プランショ入門』西谷
とかで出したらほんと尊敬するんだけど。
あとアラゴン『プランショとは誰か』っていいんすか?
107吾輩は名無しである:02/12/24 21:22
プランショは文学マニアが多いんじゃないか。デリダ経由とか。

バタイユはサブカルとか性について興味あってバタイユがなんかいってんじゃないかとか
108吾輩は名無しである:02/12/24 21:59
郷原佳以氏を応援します
109Blanche ou l'oubli:02/12/24 23:07
『ブランシュとは誰か?』ってブランショとは関係あるんですか?
確かに匂わせるタイトルだけど。
http://www.review-japan.com/factory/p.html?AID=333&MODE=3&ID=3745

バタイユのほうが扱っている領域が広いというか、間口が広いということは言えるかも。
主著云々という話にもなると思うけど、これ一冊で分かるという著作もないし。
昔の現代思想なんかでは、ブランショには秘教的なところがあるとか言われているのを
読んだことがあります。そんなことないと思いますけれどもね。

今のブランショはとても貧しく、晴れた日には養老施設に通っているそうですよ。
110吾輩は名無しである:02/12/30 06:02
期待age
111吾輩は名無しである:02/12/30 15:55
L'ecriture du desastre の翻訳ってでるの?
112吾輩は名無しである:02/12/30 22:46
>>111
守中氏あたりが頑張ってくれれば出るかも。

ところで、ブランショを読むとなぜか体調が悪くなる。
今回なんかはデリダのブランショ論を読んだだけで
風邪をひいてしまった。決して嫌いではないのだけれど、
集中して読めないのが難といえば難なのかも。
113吾輩は名無しである:02/12/31 15:51
長生きしたぶんブランショの交友関係って広いよなー
114吾輩は名無しである:03/01/05 13:46
忘却age
115吾輩は名無しである:03/01/07 22:20
皆さんはなにでブランショを知りましたか?

私は豊崎光一の書物『ファミリー・ロマンス』からなんですが。
116吾輩は名無しである:03/01/07 22:42
僕は宮川淳でした。
117吾輩は名無しである:03/01/08 01:38
浅田彰のフーコーのプランショ論とかドゥルーズ論とかは戦慄的とかとか、かな。
118112:03/01/08 17:59
最初はたぶん、柄谷のダイアローグに載ってた栗本、今村との鼎談での
栗本の発言。ついで、浅田の朝日ジャーナル増刊でのブックガイドか
なんかの宮川淳『引用の織物』の紹介を読んで、宮川、豊崎の著作へ、
同じ頃に、宇野邦一の『外のエティカ』。最初に買ったブランショの
本は古本屋で買った『文学空間』。
119吾輩は名無しである:03/01/08 21:27
そういえば柄谷ってあんまりブランショに触れないね。
浅田彰は豊崎光一とのクロソフスキーに関する対談でボロクソにしてたけど。

関係ないけど、豊崎先生って、浅田の好みだっただろうなあ。下品です満。
豊崎先生って、あんまり顔写真公開していないんだよね。
120吾輩は名無しである:03/01/10 00:09
>>119
なにを言ってんのだね。
121吾輩は名無しである:03/01/10 04:01
豊崎『砂の顔』ってどうよ?
古書であったんだけど買おうか迷ってる。
122吾輩は名無しである:03/01/10 07:26
>>121
買いだよ。あのフーコー論は重要。
123吾輩は名無しである:03/01/10 09:08
確かに豊崎はハンサムだ。
文体も実物も。
124吾輩は名無しである:03/01/10 11:02
文学空間の翻訳っていいの?
6000円もするからそれで糞訳だとちょっと損失が大きいよ。
125吾輩は名無しである:03/01/10 11:44
糞ではないと思うよ。
当時にしては相当頑張った翻訳だと思われ。
126吾輩は名無しである:03/01/10 15:14
サンクス。じゃあ、買ってみようかな。
127吾輩は名無しである:03/01/10 22:24
糞訳=焔の文学
128吾輩は名無しである:03/01/11 22:46
焔の文学はひどいよな。あんなの再刊すんな、紀伊○屋書店。
訳者本人だって「恥ずかしい」と言ってんだ、
せめて訂正のチャンスくらい与えるべきだ。
あのせいでいつまでたっても「文学と死ぬ権利」がまともな日本語で読めないんだ。

豊崎光一『他者と(しての)忘却』、ちくま学芸あたりで出るといいね。
解説は阿部良雄先生で。
129吾輩は名無しである:03/01/12 13:55
それ以外はそこまで酷い訳はないよな、ブランショって
130吾輩は名無しである:03/01/12 19:10
来るべき書物ってなかなか見ないんだよな。
これって改訳してんだよね。読んだ人の感想オセーテ。
131吾輩は名無しである:03/01/15 02:15
あれって改訳されてたっけ?
私の手持ちは1973年の初版第4刷です。

確か80年代に「踏みはずし」と一緒に
筑摩から再刊されたものが改訳なんでしょうかね?
132吾輩は名無しである:03/01/15 02:29
誰、スレタイの人? モーリス・ホワイトの親戚?
133吾輩は名無しである:03/01/15 08:52
>>132
そうだよ。そう。その通り。
134吾輩は名無しである:03/01/16 12:39
豊崎先生ってそんなにハンサムだったんですか?
135吾輩は名無しである:03/01/16 14:59
宇野邦一とどっちがカコイイすか?
136吾輩は名無しである:03/01/16 17:21
カコイイか知らないけど、女学生にモテてたらしい>豊崎先生
137吾輩は名無しである:03/01/17 06:01
トヨエツ似って言うんだけれどもねえ>豊崎氏
138吾輩は名無しである:03/01/19 02:33
豊崎スレ作ろうか?
139吾輩は名無しである:03/01/19 22:25
>>138
あっても人こないんじゃないか、このすれも進みが悪いしさ
140吾輩は名無しである:03/01/20 00:45
ブランショもハンサムだよね?
141吾輩は名無しである:03/01/20 01:07
ブランショにバタイユと、クロソフスキー、レリスあたりを足して統一し、「アセファル・ジャポネ」スレにしたら、も少し進むべ。…あっ哲学板になるか
142吾輩は名無しである:03/01/21 15:25
>>141
文学板でも問題ないでしょ。どっちの領域でみもあるんだしさ
143吾輩は名無しである:03/01/27 10:37
至高age
144吾輩は名無しである:03/02/02 12:38
はやく評伝翻訳出してね。
145吾輩は名無しである:03/02/02 20:52
Acéphale Japon
146吾輩は名無しである:03/02/08 03:06
アセファルについての書物ってどんなものがありますか?
147吾輩は名無しである:03/02/08 03:46
「放棄に関する唯一の法は、愛と同じように、見返りもなく頼るものもないということだ」
148吾輩は名無しである:03/02/08 09:59
プランショ、レヴィナス、ジャベス、デリダ
このへんのひとちたは全部わからん。
149吾輩は名無しである:03/02/08 10:05
たのむから並べんでくれ。
150吾輩は名無しである:03/02/08 12:56
>>146
今品切れ状態の聖社会学に
Le College de Sociologieについて色々書いてあっていいよ。

プランショ、レヴィナス、ジャベス、デリダ、レリス、クロソウスキー
このへんのひとちたは全部わからん
151吾輩は名無しである:03/02/09 04:36
レリスはわかりやすいべ
152吾輩は名無しである:03/02/09 17:04
一冊の本の意味プー濃度
ジャベス=レヴィナス≧クロソウスキー>デリダ=ブランショ>レリス
153吾輩は名無しである:03/02/10 02:16
age
154吾輩は名無しである:03/02/11 20:51
>>152
ジャベス=クロソウスキー≧レヴィナス>デリダ=ブランショ>レリス
だろ
155:03/02/13 13:55
152 :吾輩は名無しである :03/02/09 17:04
一冊の本の意味プー濃度
ジャベス=レヴィナス≧クロソウスキー>デリダ=ブランショ>レリス


153 :吾輩は名無しである :03/02/10 02:16
age


154 :吾輩は名無しである :03/02/11 20:51
>>152
ジャベス=クロソウスキー≧レヴィナス>デリダ=ブランショ>レリス
だろ
156吾輩は名無しである:03/02/16 02:22
文学と死ぬ権利 読む
157吾輩は名無しである:03/02/17 00:03
あれ、邦訳だめだよ。
158吾輩は名無しである:03/02/18 00:50
>>157
んなことは知ってるから原文で読むことを決断したんだ。
159吾輩は名無しである:03/02/18 14:00
かっこいい>>158
160吾輩は名無しである:03/02/20 00:38
豊崎光一『余白とその余白または幹のない接木』『砂の顔』
それぞれ600で入手。やっと手に入ったよ。読みます。
これですこしはプランショのことを読むヒントになることを期待して。
161えりー でりだ:03/02/20 13:31
>>160
いいな。( ゜д゜)ホスィ
162吾輩は名無しである:03/02/20 22:44
もし、無限に関しては、無限、の中で、それが存在するところで、そこに、自己を持っていない、
無限、どれから、強情、無限の限界になる、それほど無限でなくなる。
無限に関しては、言いかえれば、無限が恐らく存在しない場所が存在します。
したがって無限が自己を持っており、それがそれを持っている、無限の自己--これは神です。
163吾輩は名無しである:03/02/20 22:46
すべて、面するという果物、
―人目--惹く--事態は、伝えるために(継起)時間を計る準備ができているかもしれません、
それは、のがも存あるに存在しないと言っています、状態である、切迫している[彼の]。
そのように、削除によって、その、それをもたらしたのはさらに考える言語学者の中で前へ遠方に拭くべき場合、過去、この状態を理解するだろう、
また、彼は通時態を無視するべきです、彼は、初めて伝える主題の意識を始めることができます。
歴史上の介在は乱れて彼の判断を置くものだけです。
それが意識である限り、現われる意識の存在は、距離をとっており、自己から既存です、として、その、現在「自己のOおよび存在は存在(無)の中で距離をとります、
何もでない。
164吾輩は名無しである:03/02/23 12:54
これブランショじゃないよね。こんなのかかないもんね。
165吾輩は名無しである:03/02/23 17:00
レーモン・ルーセル��ミシェル・フーコー (著), 豊崎 光一 (翻訳)
ディアーナの水浴  ピエール クロソフスキー (著), 豊崎 光一 ・宮川淳(翻訳)その他 水声社
これはパイプではない ミシェル・フーコー (著),豊崎 光一 (翻訳), 清水 正 (翻訳) 単行本 哲学書房
海を見たことがなかった少年―モンドほか少年たちの物語�ル・クレジオ (著), その他 文庫 集英社
クロニック����風の薔薇叢書  豊崎 光一 (著) 単行本 (1989/11) 書肆風の薔薇
作者とは何か?����ミシェル・フーコー文学論集 清水 徹 (翻訳), 豊崎 光一 (翻訳) 哲学書房
文手箱����風の薔薇叢書 豊崎 光一 (著) 価格:¥2,500
ロートレアモン伯爵 イジドール・デュカス全集 豊崎 光一 (翻訳) 白水社
最後の人;期待 忘却 モーリス ブランショ (著), 豊崎光一(翻訳) 白水社
わが隣人サド��ピエール・クロソフスキー (著), 豊崎 光一 (翻訳)晶文社
ミシェル・フーコー―想いに映るまま  豊崎 光一 (翻訳) 哲学書房
他者としての忘却  豊崎 光一 (著)
ロンドその他の三面記事  J.M.G.ル・クレジオ (著),佐藤 領時, 豊崎 光一 (翻訳)
調書���J.M.G.ル・クレジオ (著), 豊崎 光一 (翻訳)
リゾーム…序  ドゥルーズ=ガタリ(著)、豊崎 光一(翻訳)
ファミリー・ロマンス 豊崎 光一 (著)
砂の顔  豊崎 光一 (著)
余白とその余白あるいは幹のない接木  豊崎 光一 (著)
外の思考 ミシェル・フーコー (著), 豊崎 光一 (翻訳) 朝日出版社
デリダ読本 現代思想臨時増刊  豊崎 光一 (著、翻訳)その他
ビルボケ アントナン・アルトー(『神経の秤・瞑府の臍』所収) 豊崎 光一 (翻訳)
愛する大地 J.M.G.ル・クレジオ (著), 豊崎 光一 (翻訳)
物質的恍惚 J.M.G.ル・クレジオ (著), 豊崎 光一 (翻訳)
戦争 J.M.G.ル・クレジオ (著), 豊崎 光一 (翻訳)
夜想22 ピエール・クロソウスキー◎アラン・アルノーとの対話 訳:豊崎光一+清水正 
    豊崎光一×浅田彰◎永遠の未成熟 クロソフスキー 
「白けた神話」デリダ(著)豊崎光一訳、『世界の文学』38巻、集英社。
方位なき方位 底なき井戸  セガレン/豊崎光一
R・M・アルベレス 『小説の変貌』 豊崎光一訳 (紀伊国屋書店) 1968年
彼自身によるロートレアモン マルスラン・プレネ 豊崎光一訳白水社
166吾輩は名無しである:03/02/24 00:09
ブランショ+豊崎スレ
167吾輩は名無しである:03/02/24 16:37
168ixion ◆ySh2j8IPDg :03/02/24 22:06
亡くなってしまったね…。
169吾輩は名無しである:03/02/24 22:06
>168
まじ?
詳細きぼんぬ
170ixion ◆ySh2j8IPDg :03/02/24 22:07
171吾輩は名無しである:03/02/24 22:13
>170
ダンケ
172吾輩は名無しである:03/02/24 22:19
俺の中での神が死んだ・・・
173ixion ◆ySh2j8IPDg :03/02/24 22:28
「どこで彼らは待っているのだろう?ここでだろうか、それともここの外で
だろうか?」
「彼らをここの外に引きとめるここで」
「彼らがそこで話している場所でだろうか、それとも彼らがそれについて
話している場所でだろうか?」
「みずからの真実のなかに維持された期待の力です、どこで期待しようとも
期待の場へと導くというのは」
「秘密に?秘密なしに?」
「万人の目の前で秘密に」
「で、死はすばやくきた?」
「とてもすばらしく。でも死ぬことって長い」
死ぬことの場において話しつつ。
死(モール)の瞬間において不死である、なぜなら死すべき人びと(モルテル)
よりも死(モール)に近いからである彼ら――死に対して現前している。

「期待 忘却」(豊崎光一訳)
174吾輩は名無しである:03/02/24 22:39
ブランショがバタイユの追悼で言っている。「逸話はない」と一言。
175吾輩は名無しである:03/02/24 22:44
l`ecriture de desastre は「凶性のエクリチュール」だすな。
176吾輩は名無しである:03/02/25 00:21
そしてデリダが残った。
この人追悼文沢山書いてんだろんな。
177吾輩は名無しである:03/02/25 02:27
『フランス文学界最後の巨星逝く』

モーリス・ブランショ(作家・エッセイスト)死去。享年95歳
http://permanent.nouvelobs.com/culture/20030224.OBS7260.html

仏ラジヲ"France Culture”では、月曜日の8時35分から1時にかけて、
通常の番組編成を変更し、追悼番組が放送されます。

ネットからも聞けるよ。
http://www.radiofrance.fr/chaines/france-culture2/sommaire/
178吾輩は名無しである:03/02/25 05:05
感慨深いや。。。
関連記事見つけたらあげていきましょう。
179吾輩は名無しである:03/02/25 05:55
たったいまネットで偶然ル・モンドの文化面を見たら
ブランショの名前を見つけて、現役作家でもないのに
不思議だなって思ってよく見たら訃報だった。

いつもはル・モンドの文化面とか見ないし、
最近雑事に忙しくてフランスの文学情報なんて
全然チェックしてなかったけど、虫の知らせというやつなのかな……
かつて僕が尊敬していたミシェル・フーコーに
崇拝されていたブランショの死を悼みます。
これでほんとうにデリダ一人きりになってしまったかな…

日本の新聞だとほんとにしょぼい扱いだけど、
フランス紙ではやはり長い文章で追悼してるみたいで
悲しいけどちょっと誇らしいと思った。

http://www.lemonde.fr/article/0,5987,3246--310471-,00.html
http://www.lefigaro.fr/culture/20030224.FIG0168.html
180179:03/02/25 06:00
181ixion ◆ySh2j8IPDg :03/02/25 06:18
たしかに、さすがル・モンドだな。
日本は上で挙げた朝日と、共同通信ぐらいか…。
http://www.kyodo.co.jp/?PG=STORY&NGID=mour&NWID=LATEST

しかし、ブランショ読み直そうとしても、手に入らないものも
結構あるなぁ。図書館に行くか。
182吾輩は名無しである:03/02/25 06:57
183( ・∀・)さん:03/02/25 07:59
 こんなスレがあるとは。哲学板から来ました。
亡くなったとは、残念無念。

>>181
 古本屋でも鬼のような金額になっていたのを見たことがあります。
 『期待、忘却』が12000だったのを以前、見ました。バタイユや
 クロソウスキーはこんなに高くないのに。
184吾輩は名無しである:03/02/25 08:08
デリダ一人って、レビ・ストロースがいるのに・・
185吾輩は名無しである:03/02/25 09:00
あとクロード・シモン(88)もいるよ
彼こそブランショ亡き後
フランス文学界最後の巨匠じゃない?
186あぼーん:あぼーん
あぼーん
187吾輩は名無しである:03/02/25 09:09
なんかねぇ・・・
もう一度、家にあるブランショの本かき集めて読み直してみるか・・・
188吾輩は名無しである:03/02/25 09:35
フランス文学の最後の巨匠つうより、
ある種の極左としてはということじゃない。
189吾輩は名無しである:03/02/25 09:49
これを機に筑摩学芸文庫あたりで何冊かブランショの著作を出して欲しいな。
筑摩叢書にマラルメ論とかカフカ論とか入っていた筈だしね。たしか
190吾輩は名無しである:03/02/25 09:59
この時間にブランショスレに書き込む人がいたら気持ち悪い・・・
191吾輩は名無しである:03/02/25 10:32
? ブランショって、右翼じゃん

フランスの福田和也みたいな人だろ(藁)。
192吾輩は名無しである:03/02/25 11:11
>>191
藁藁藁

ハズカチィー人ね(藁)
193吾輩は名無しである:03/02/25 11:36
ユリイカか現代詩手帖で特集があるかもね。
ほかの文学界とか群像じゃやらないだろーな。
194吾輩は名無しである:03/02/25 13:25
亡くなったらしいね。
合掌
195吾輩は名無しである:03/02/25 14:08
'80年代に出たユリイカのブランショ特集は割りに面白かったような。

ハスミと誰か(だれだっけ?忘れた)の対談があって、
相変わらずハスミはアホなこと言ってるな〜
と思った記憶がある。


あと堕星のエクリチュールの抄訳もどこかにあったような?。

あれだけ「死」について語っていたんだから、
テメエの死もテメエ自身で落とし前つけろよ、こら。
なぁブランショさんよ。
196吾輩は名無しである:03/02/25 16:59
確かに、かつては極右系新聞の記者だったりした。
戦後は http://www.bok.net/pajol/manif121.html みたいなこともやってる。

>テメエの死もテメエ自身で落とし前つけろよ、こら。
仏各紙ちゃんと読んだか?ほとんど "il a effacé son effacement mê"
といっていい最期だ。
197吾輩は名無しである:03/02/25 19:42
>>184
厳密に言うとデリダはフランス人ではない。
>>185
ロブ=グリエのほうが好きだ。俺は
こっちはまだ元気だ。
198吾輩は名無しである:03/02/25 20:29
>>186
うまい仕込みだ
199吾輩は名無しである:03/02/25 20:36


最期の最期まで、神秘性を保つことの
できた、作家の歴史上最後の作家。
200吾輩は名無しである:03/02/25 20:58
ブランショはもう死ねない。
201吾輩は名無しである:03/02/25 21:06
>>200

・・・だがジェームズ・ボンドは二度死ぬのだ ・・・
202吾輩は名無しである:03/02/25 21:16
>>201
・・・つまりディオニュソスか・・・
203吾輩は名無しである:03/02/25 21:30
それを言うならキリストじゃないの?
ディオニュソス=キリストという
ニーチェ的な公式にしたがえば。
204吾輩は名無しである:03/02/25 21:47
待つこと・忘れることでも読んでみるか・・・
205吾輩は名無しである:03/02/25 22:02
un etudiant de ses voisins, qui rendait quotidiennement
visite a l'ecrivain, avait laisse un message sur un repondeur
telephonique de France Culture pour dire qu'il etait mort.
(アクサン抜きで失礼)

↑ これって誰だよ? もしかして日本人の学生か?
206吾輩は名無しである:03/02/25 22:30
ブランショの死について、「留守番電話にメッセージを残していく」
ってすげえ。
まるでブランショ的というか、
ブランショの小説に如何にも出てきそうなシチュエーションだな...

207吾輩は名無しである:03/02/25 22:59
“Maurice Blanchot est mort... Maurice Blanchot est mort...
Maurice Blanchot est mort... Maurice Blanchot est mort...
Maurice Blanchot est mort... Maurice Blanchot est mort...
Maurice Blanchot est mort... Maurice Blanchot est mort... "




↑ こんな調子で同じ文句が30回ぐらい繰り返し録音されていたら、
 恐っ!
208195:03/02/26 01:49
ハスミの対談相手は清水徹だったか!
さっき検索して漸く見つけた。↓

・徹底討議 現代史を生きた謎の文学者の遍歴(清水徹:蓮實重彦); 「ユリイカ」;
1985年04月号; 17(4); 1985.04.01.; pp.122-148.; [特集:モーリス・ブランショ]

 この号のユリイカは、俺が持っている中でもトリュフォー追悼号(同じく1985年02月)
と同じくらいに出来がよい。この号は Le pas au-dela と L’ecriture du desastre から
の部分訳などもあって充実しとるね。この頃のユリイカはどの号を取っても中身が充実しとる。
というか題材がベタなのか。最近はあんまり買わないのだが・・・
ところで出口裕弘、豊崎光一、宮川淳らの誰よりも生き延びて一人だけ
生き残ってしまった清水徹氏って今はなにをやってるんでしょうね?まだ亡くなってませんよね?
 去年、吉田健一についての本を見かけたような気がするが・・・
209吾輩は名無しである:03/02/26 02:15
合掌
210195:03/02/26 02:48
あーそうか翻訳とか多くやってんのかこの人
211吾輩は名無しである:03/02/26 13:31
>>195
清水・蓮實対談は、蓮實の『饗宴T』に所収されていますが、この
書物も現在では入手困難のはず。清水氏は昨年の暮れにヌーヴォー・
ロマンのシンポジウムでお見かけしました。その模様は現在出て
いる早稲田文学で読めます。
212吾輩は名無しである:03/02/26 18:41
デリダのブランショ追悼文
http://www.liberation.fr/page.php?Article=91391
213吾輩は名無しである:03/02/26 20:41
>>212
わおっ!!ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノだんけ♪
214吾輩は名無しである:03/02/26 21:53
>>212
感動した。

>>208
出口はまだ生きてるべ。
清水は毎年翻訳も著作も出してるよ。

きみ、ちょっとだけ頭悪そうだね。
黙っていてくれないか。頼むから。

こういうときなんだ。
215吾輩は名無しである:03/02/27 00:05

 ここ数日来、いや数夜のあいだ、私は今この場に至ってもなお、声
を上げる力をどこから振り絞ってくればよいのかと無為に考えていた。
私はそれでもなお、その力を ――ところでこの力は今の私にはまったく
欠けているわけだが―― モーリス・ブランショ、その人から受け取る
ことができたらよいのに、と想像することすらできないものかと期待していた。

 まさにこの場、この瞬間において、この名前、“モーリス・ブランショ”
の名を発声するのに身を震わせないでいることがどうやって出来ようか?


 われわれに残されたのは際限なく考え続けること、そして彼の名を
とおして鳴り続けて止むことのないだろうもの、“貴方の名前”の中に、
――私は敢えて“汝の名前”の中に、と言うつもりはないのだが ――鳴り続
けているものに耳をそば立てることだけなのである。このことは生前ブラ
ンショ自身がかのように絶対的な例外と考え、友情のみが授ける、この
上ない特権と考え公式的にも表明していたもの ――つまりエマニュエル・
レヴィナスとの永遠の友情が持った有り得べき(unique)僥倖であったと
彼自身が語っていた、“君・僕の関係”(tutoiement)の持つ特権につい
て私の考えをめぐらせていたのである。

216吾輩は名無しである:03/02/27 00:13
ゴメソ。なんか非常にマズい訳だな。日本語になっていない。
217吾輩は名無しである:03/02/27 00:20

 エマニュエル・レヴィナスは、モーリス・ブランショが ――ある日彼が
こっそり私に打ち明けてくれたのだが ―― 自分の目の前で彼らが死ぬのを
見るのは、ひどく苦痛に感じるだろう偉大な友人たちの一人だということで
あった。私は、彼らの記憶とこの沈思の機会とを結び付けるために、これら
(ブランショの)偉大な友人たちの記憶にたいして敬意を表したいと思う
―― ジョルジュ・バタイユ、ルネ・シャール、ロベール・アンテルム、
ルイ=ルネ・デフォレ、ロジェ・ラポルトらの記憶に。


 どうしたらこの場で、この瞬間に、この名前、この、この上なく孤独な
名前 ――“モーリス・ブランショ”を口にしなければならない時に、身を
震わせないでいることが出来ようか? どうしたら、仮に私がそのために
招かれて、ここ(フランス)に限らず他処の場所で、世界中のあまりにも
多くのわれわれが、2つや3つの世代を通じて、一貫して“この国にのみ
かぎらず、現代におけるもっとも偉大な思想家かつ著述家”であると
認めてきたその人物を、これまで愛し、称賛し、その書物を読み、言葉を
聞き、近づきになって親密な関係を持ってきた男・女全員の言葉を代弁
しなければならなかったとしても、身を震わさずにいることが出来ようか?


そして、ブランショがわれわれの言語内にかぎらず、世界中で“現代におけ
るもっとも偉大な思想家かつ著述家”であるのは、彼の著作の翻訳が国境
を越えて普及し、その著作の持つ秘めた光によって世界の各国語を照らし
続けるだろうからなのである。

 
218吾輩は名無しである:03/02/27 07:18
サンクス。読めてうれしいよ。
219吾輩は名無しである:03/02/27 11:35
ちょっと興味をもったんですが、
はじめに読む本てなんかありますか?
220吾輩は名無しである:03/02/27 13:42
>>215-217
感謝!!!!!
221吾輩は名無しである:03/02/27 13:59
>>219
小説からがいいと思うよ。
ただ『望みのときに』以外は中古か図書館じゃないと手に入らないけど。
222吾輩は名無しである:03/02/27 17:29
アミナダブー
223吾輩は名無しである:03/02/27 17:33
>>219
ビビデ・バビデ・ブー
224吾輩は名無しである:03/02/27 18:23
いまごろ出版社はこのデリダの追悼文の翻訳権獲得するため
奔走してんのかな。
どうやって翻訳権獲得すんのかおれしらないけどね。
225吾輩は名無しである:03/02/27 18:47
どうせユリイカかどっかで追悼特集を組んで載っけるんだろ。ドゥルーズの時もそうだったしな
デリダのテクストは日本の現代思想系で唯一(?)商売になるテクストからなあ
書店の棚には現在デリダ関係の本だらけ
今回の訳者は守中か丹生谷か。そのへん。
べつだん変わった内容ではないが、ところどころ意味不明なところがあってイライラする。
デリダとブランショのあいだの私的な交友関係なんてわれわれ(特に、俺)にはどうでもいいことだしなぁ・・・
226吾輩は名無しである:03/02/27 21:08
全然関係ないけど、
プランショの死んだ2月20日って鎌田哲哉の誕生日なんだよね。
それだけっす。
227吾輩は名無しである:03/02/28 23:22
ほんとに関係ないね>226

日本でも追悼の動きはあるのかなあ。
228吾輩は名無しである:03/03/01 11:09
229吾輩は名無しである:03/03/01 12:50
全然関係ないけど、
プランショの死んだ2月20日って俺の誕生日なんだよね。
それだけっす。
230吾輩は名無しである:03/03/01 17:08
そりゃすごいことだぜ!>229

一生忘れないね。
231吾輩は名無しである:03/03/01 19:15
ほんとに全然関係ないけど、
ということは鎌田哲哉と229は同じ誕生日だね。
それだけっす。
232吾輩は名無しである:03/03/01 19:17
全然関係ないけど、
ってことは石川啄木と志賀直哉とも同じ誕生日だね。
それだけっす。
233吾輩は名無しである:03/03/02 14:54
全然関係ないけど、
ってことはブランショの死んだ日とも同じ日だね。
それだけっす。
234232:03/03/03 17:56
全然関係ないけど、
ってことは小林多喜二が殺された日とも同じ日だね。
それだけっす。
235吾輩は名無しである:03/03/04 01:59
筑摩で一時期ブランショ全集の企画があったと聞いたが。
236吾輩は名無しである:03/03/04 12:09
ぜひ出してくれ。・・・・・・・・・・・・・学芸文庫で
237吾輩は名無しである:03/03/04 13:48
YBB解除記念パピコ
238吾輩は名無しである:03/03/04 15:27
全集じゃなくて著作集ですね。
それが企画倒れになったからバイデイアで特集くんだらしい。
239吾輩は名無しである:03/03/04 18:49
ブランショってさ、フランスでも決してメジャーな人じゃなかったよね?
日本でブランショが翻訳されていると聞いてフランス人が(誰だっけ?)おどろいたとかいう
逸話もあるよね。
日本でブランショがここまで浸透したのは、何ゆえ??
西洋思想に対する違和が、ある意味で仏教的な側面をもって語られたからかな?
おせーてチョダイな♪
240吾輩は名無しである:03/03/04 20:16
浸透してんの?
誰が仏教的な側面から語ったんですか?
森本和夫じゃないよな(w
241吾輩は名無しである:03/03/04 20:46
いまさらブランショ読む気もせんけど、たとえば「文学空間」の
あの箱とか装丁は好きだな。
242235:03/03/05 02:52
>>238
いや、それとは違うの。
私が聞いたのは99年ですから。
マラルメ全集が完結したらやるんじゃないかと。
243吾輩は名無しである:03/03/05 03:46
マジですか。
楽しみですな。でもマラルメ全集みたいに一冊2万近くも
すると手が出ないけどね。
244吾輩は名無しである:03/03/05 06:18
しかし、フランス本国でも全集ないのに、日本でブランショ全集なんて・・・。
245吾輩は名無しである:03/03/05 06:39
>>243
マヂで?
なんじゃそりゃ。
246吾輩は名無しである:03/03/05 16:17
本国で全集なしで日本で全集があるというのは、
すでにヴァレリーという先例がありますね。
しかも筑摩書店という。
247吾輩は名無しである:03/03/05 17:13
怪物出版社筑摩書房よ。今一度、魅せてくれ
248吾輩は名無しである:03/03/05 22:50
>>238
あ、それ知ってる。パイデイアを出していた竹内書店が企画してたやつでしょ?
最初期のパイデイアでは「近日刊行予定」みたいな感じで
ブランショ著作集の刊行予告が出ていたのも見たことあるよ
249吾輩は名無しである:03/03/05 22:58
どうでもよいが、>>246
千曲から出たヴァレリー全集は戦後にジャン・イチエが編集した
プレイヤード版の翻訳じゃないのか?
250235:03/03/05 23:55
戦中の、筑摩第一回目のヴァレリー全集はどうなんでしたっけ>>249
251235:03/03/10 02:24
私の質問でスレを止めてしまったようなので自己レスです。
邦訳全集を見てみましたが、筑摩のヴァレリー全集、
戦中戦後ともに独自編集のようです。
前者は辰野隆と鈴木信太郎、
後者は落合太郎、鈴木信太郎、渡辺一夫、佐藤正彰による監修・編集。
それにしても、こりゃ、大変な作業だったでしょうねえ。

20世紀仏文のある意味総まとめとして、ブランショ全集を期待したいですね>筑摩さん
252吾輩は名無しである:03/03/10 05:05
うん、そうだね。俺もそれは希望する、激しく。
253あぼーん:あぼーん
あぼーん
254吾輩は名無しである:03/03/13 08:30
サルトルだって、本国で全集ないのに、日本にはほぼ全集に近いのがある。
要は、本国だと版権の問題があって、著作権切れるまで、ばらばらの出版社から
出てるものを集めて出版できないんだよ。
255吾輩は名無しである:03/03/13 08:32
もっとも、ガリマールは、主要な作家は独占契約だから、全集とかそれに類するものが
簡単に出せたりするんだけど。
256吾輩は名無しである:03/03/13 10:14
プレイアードから出たヴァレリーの OEuvres って、
1950年代の編纂のような気が。
その後にでた筑摩の全集は文章の配列も
ぜんぶプレイアードを踏襲していたような気がするんだけど。

違ったかなぁ・・・?
257235:03/03/14 23:56
>>256
そう言われるとそうだった気がするね。
私がちょっと確認したのは補巻の月報だったから
そういう書き方になっていたのかも。失礼。
258吾輩は名無しである:03/03/16 17:09
現代仏蘭西文学孤高ノ批評家AGE
259吾輩は名無しである:03/03/20 14:59
戦争だ、あげ。
260吾輩は名無しである:03/03/26 17:59
ユリイカの特集はないのかな。
261吾輩は名無しである:03/04/01 07:54
期待/忘却
262吾輩は名無しである:03/04/01 08:25
翻訳で読むことはできないんですか?
263吾輩は名無しである:03/04/01 13:12
ブランショにかぶれてるやつってバカばっかり
264吾輩は名無しである:03/04/01 16:34
>>262
何が?期待/忘却は翻訳出てるよ。入手は古書か図書館でしか無理だろうけど
>>263
何にかぶれてる人は頭がいいんですか?
〜かぶれって基本的に侮蔑の意味をこめてるから、何かぶれでも馬鹿か・・・
265吾輩は名無しである:03/04/01 22:43
>>264
263は小谷野敦の「バカのための読書術」内での記述を踏まえているんではないかと。

ま、専攻の私からするとあんまり気分良くはないね。別にいいけど。
266吾輩は名無しである:03/04/04 14:47
ブランシヨがバカということでなくで、
ブランショにかぶれてるやつがバカということでもなくて、
主にこのスレッドの住人の9割以上バカだという趣旨では?
267吾輩は名無しである:03/04/04 19:31
>>265
今から22年前、私が学生だった時、担当の教授に言われました 
ちなみにその教授(今は引退)は某有名批評家ですw
268吾輩は名無しである:03/04/05 13:32
>>267
ハスミですか?

しかし、ってことは、貴方40歳以上ですよね。
そういう方も2ch来てんだ。。。wなんてつかいながら。
すごいものですね。
269吾輩は名無しである:03/04/05 14:59
おれも45だけど、wつかうよ(w
270吾輩は名無しである:03/04/05 20:26
>>268
大学関係者や翻訳者、編集者は結構見てますよ 書き込まないだけ
271吾輩は名無しである:03/04/05 20:33
(^_^)は15年くらい使ってる。
272吾輩は名無しである:03/04/05 20:53
にしてもこのスレッドほど内容がないスレッドもないよな。
編集者等が見てるなら書き込んで欲しいよなー
273吾輩は名無しである:03/04/06 17:04
日本でブランショに影響うけた人は、小説っていうよりも詩に向かいましたね
274吾輩は名無しである:03/04/06 18:58
安藤昌益とブランショの思想を比較したら関連性が見いだせそうもないですね。
それとも安藤の共同体とバタイユ的共同体でなにか見出せるだろうか?
275吾輩は名無しである:03/04/06 21:02
共同体っていうよりコミューンね
276吾輩は名無しである:03/04/10 18:29
>>212
邦訳も出たね。
ジャック・デリダ「つねに変わらぬ証人」谷口博史訳
『みすず』2003年4月(504号)15〜25ページ。
277吾輩は名無しである:03/04/15 05:22
月曜社の追悼文みんな同じにみえる。
おフランスしてますなあ。ザックバランに書けないものか。
278吾輩は名無しである:03/04/18 15:22
わだすもそうおもうです>>277

もうああいう語り方って逆効果な気がする(なにに対して?)。
279山崎渉:03/04/19 22:49
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
280吾輩は名無しである:03/05/03 11:37
追悼特集はまだか!
281あぼーん:あぼーん
あぼーん
282吾輩は名無しである:03/05/14 04:45
「みらい」
283新刊:03/05/22 17:43
ブランショの『政治論集』が出ました。

Maurice Blanchot
Ecrits politiques (1958-1993)

Broche (20 mai 2003)
Leo Scheer; (Manifeste Leo S); ISBN: 2914172915
284吾輩は名無しである:03/05/25 20:34
ブランショ死んだんだ。今知った。
285山崎渉:03/05/28 08:56
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
286吾輩は名無しである:03/06/03 06:33
「図書新聞」六月七日号でブランショ・シンポジウムの紹介記事の連載が
始まったらしいのですが、誰か読みました?
287吾輩は名無しである:03/06/05 02:44
読んだ。とくに感想なし。
288吾輩は名無しである:03/06/14 11:30
小林康夫って中身ない人だよね。いつも思うけど。
289吾輩は名無しである:03/06/14 17:23
中身がなくてもおもろい人>丹生谷
どうでしょ?
290吾輩は名無しである:03/06/18 12:36
小林はほんと、面白くもないよね。雰囲気だけっつーか。
291あぼーん:あぼーん
あぼーん
292吾輩は名無しである:03/06/19 18:28
スーパーおふらんす小林
293吾輩は名無しである:03/06/20 16:34
シノザワもかぶれてた口なの?
294吾輩は名無しである:03/06/21 03:09
篠沢はLe tres-hautを訳してるよ。
現代詩手帖のブランショ特集で若い時の彼が見られます。

それにしても未来社ってのは見る眼があるのかないのか分からないよ。
谷口博史はいいと思うけど、小林はただのお茶濁し原稿しか書けないじゃん。
今度著作集も出るらしいね。表象とのコネのためかな。
295de-ja:03/06/23 15:11
>>286
「図書新聞」でブランショ・コロックについて連載で紹介されてますね。
「未来6月号」にも概要がのってました。
あちらでは単行本化されるようだけど、邦訳はどうなのかなあ?
>>294
篠沢教授の「至高者」に100点!(結構いい訳)
小林は確かにイマイイチだけど「起源と根源」はいいんじゃないの。
296294:03/06/24 14:52
>「起源と根源」は

赤い本でしたっけ?
確かにそれは良かったですね。

そういえば至高者と踏み外し、
L'attente/L'oubliは訳が2種類存在しているんですよね。
それぞれ意見はあるかと思いますが、どれも心のこもった訳です。
ここまで訳者に恵まれた作家も最近珍しいんじゃないでしょうか。
297de-ja:03/06/24 17:47
そう、赤っぽい本(もろデリダだけどね)。
翻訳が2種類出るよりも未訳を訳してほしい気がするけど、
まあ、多いほうがいいか。
期待/忘却(L'attente/L'oubli)は豊崎訳しか読んでないんだけど、
もうひとつの訳っていい?
298294:03/06/24 22:03
> もうひとつの訳っていい?
なんというか、読み込んだ訳ですね。より人間くさいというか。
豊崎の頃には、というか豊崎は、訳者ならではの人間くささよりも、
抽象性、逐語性の面を引き出したかったんでしょうね。

でも、ここまで時代が一回りしてしまった今改めて読むのなら、
そのもう一つの、平岡訳という気がする。

未訳ものは、徐々に出てくるんじゃないかと。
例の評伝も水声社から出るというし。

とはいえデリダのPas、翻訳が出る出ると聞いているのに出ないなあ。
299de-ja:03/06/25 15:27
平岡訳読んでみまっス。

それにしても―
「私に付き添わなかった男」はもう原著発刊から50年ぐらいたつんだよね。
だれか早く訳してくれええ!

>デリダのPas、はだれが訳してるの?
300pas:03/06/26 01:23
おれも平岡訳見てみよっ。
でもこんなところにブランショのスレがあったとは。
しかも原著を読める人もカキコしてるし。
215-217を訳した人、ナンシーの追悼文もお願いしたい!
著作集は筑摩より水声社に期待したい(ああ今は無き小沢書店‥)。
301294:03/06/26 02:00
>>299,300
ごめんなさい、平岡訳じゃないです、「平井」訳です。
平井照敏さんです。失礼。

Pasは若森栄樹さん訳という話です。熱い訳になりそうですな。

>原著発刊から50年ぐらいたつ
「望みのときに」が出たときもびっくりしましたね。

私も今「待つこと・忘れること」を読んでいます。
ふくよかでいい感じがします。
302脚注:03/06/26 11:23
平井照敏訳「待つこと・忘れること」>173 と同一部分

 「どこでかれらはまっているのでしょう。ここ、それともここ以外のところ。」-「かれらを
ここ以外のところにひきとめているここです。」-「かれらが話している場としての場所ですか。
それともかれらが話の対象としている場所ですか。」-「ひとがまっているところに期待のかわりに、
みちびいてゆくのは、期待の真実のうちに維持された期待の力です。」-「ひそかに。それともなんの
秘密もなく。」-「万人の視線のなかでひそかに。」
 「それで、死は急速にやってきたのですか。」-「とてもすばやく。でも死ぬことはながいものです。」
 死ぬことのかわりに話している。
 死ぬべきものよりも死にちかいから、死ぬ瞬間には不死である二人。死にたいして現存している二人。

1966年 思潮社 現代の芸術双書15

装丁 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/4761/imageAOcouverture.jpg
303de-ja:03/06/26 14:22
300超えたね。
>302 メルシ・ボークーです。たしかにカタクナイ。いいかも。
304non-nom:03/06/26 14:55
>295 篠沢教授の「至高者」に100点!って、クイズダービーっかあ?

天沢訳の「至高者」はどう?
305non-nom:03/06/26 18:46
>302
装丁かっこいいよねえ。これってどこのサイトにある画像?
>301
若森栄樹訳のPasってどこから出るの?
>299
de−jaってデリダ・ジャック? ナジャ? すでに?
306脚注:03/06/26 19:20
>305
デリダ「滞留」共訳者 郷原佳以氏のサイトです。
http://www.geocities.co.jp/Berkeley/4761/detruire.htm

ブランショ邦訳文献リストにリンク。
307294:03/06/27 05:39
>>305
Pasは、どこなんでしょうね?
若森さんは確か朝日出版社と河出から著作を出していたかと思いますが。
308de-ja:03/06/27 09:55
>305
ウィ、ウィ、ウィ。
>307
若森って「白日の狂気」を訳した人だよねえ。河出?
309翻訳:03/06/28 09:11
「どこで彼らは待ってる? ここ?それともここの外?」
「ここだよ、彼らをここの外に引きとめているここ。」
「彼らがそこで話している場所? それとも彼らがその場所について話しているところ?」
「人が待っているその期待の場所へ導いてゆくのは、期待そのものの真実のなかで維持された期待の力だ。」
「秘密のうちに? それとも何の秘密もなしに?」
「万人の視線の前で秘密のうちに。」
「それで、死はすばやくやってきた?」
「とてもすばやくね。しかし死ぬってことは長くて。」
死ぬことのかわりに(場所で)話している。
死の瞬間において不死である彼ら、死に対して現前している彼ら。――なぜなら死すべきものたちよりも死に近いから。
「待つこと 忘れること」(豊崎光一+平井照敏−X訳)
>173、302と同一部分

勝手に共訳させてすいません。
310300:03/06/28 22:19
オレが300だったのか。
はじめてカキコしたのが、メモリアルナンバーだったとは。
それにしても、無数にいた名無しさんたちはどこに行ったんだろ?
そのうちの何人かには(一人でもいい)再び出てきて欲しい。
ちなみに309はオレです。ダメ?かな。
ともかくこのスレッドは残したいね。

311吾輩は名無しである:03/06/29 11:15
>>310
名無しで書いてたけどHN付けてみただけ。また消す?w
書く人がいれば、自然に残る。
312non-nom:03/06/30 12:22
Jeも名無しでした。今もそうだけど。
>309の訳はわるくないと思うよ。
313300:03/06/30 19:59
>311 あなたはどの名無しですか?
>312 あなたはどの名無しですか?
それともひとりの名無し? あまりに多くて……。
ネームは何だっていいんだろうけど、名無しでサドマゾ的に自作自演やってるのって
はっきりいってキモイ(あなたたちのことじゃないです。たぶん……。)。
このトイレの落書き状態はガマンできない。
オレはそういう名無しとは非人称性をわかちあいたくない。
自作自演でもその虚構に刺激的な戦略があればそれはそれでいいと思う。
でもあまりに情けない名無しが多い。
だからオレは名無しを名乗らない。でも名無しにしないと盛り上がらないのかな?
しかしそんなガラクタだらけの場所にも215-217などのすごい天使が舞い降りている。
ああ、なんてもったいない!
しかし悲しいことにオレにはブランショについてたいして語るべき言葉を持ってない。
何冊かは読んではいるけど、それについて語れる能力がない。
ただ、ブランショを読む機運がこの国で高まれば、翻訳や復刊も進むだろうと思う。
そしたら絶版や未訳の作品をオレも受け取ることができる。
このスレッドで機運を高めることができれば(あやしいけど……)と思っただけなんだ。
だから他力本願でわるいんだけど、あの天使(たち?)に再び降臨してもらいたい。
だってブランショについて語ることって並の人間にはできないと思う。
ブランショを読むことはできても、語るとなるとすごく難しい。
情報の交換だけでスレッドが進んでいってもいいけど、
それほどニュースが頻繁に出てくるわけでもない。
やっぱり2chでは無理なのか? やっぱりブランショは少数派のものなのか?
こんなことしか書けないオレが情けないけど。
314non-nom:03/07/03 13:49
>313
よくわかりますよ。ゆっくりいきましょう。というより待ちましょう。
天使がやってくるのを。
ちなみに311さんとは別人です。
315吾輩は名無しである:03/07/05 10:19
316吾輩は名無しである:03/07/05 11:36
>>313
匿名板で、名無しがどうのとアホなことぬかす暇があったら、
少しはマシなレス書け、厨房!w
317あぼーん:あぼーん
あぼーん
318774:03/07/05 23:55
Roger Laporte Un sourire mozartien 74
Jean-Luc Nancy Compagnie de Blanchot 76
319774:03/07/08 18:02
火葬、納骨堂、灰、否認しよう、非認証、非人称、中性、忠誠、真摯ナルツトメ?
320吾輩は名無しである:03/07/08 18:13
>319
だからどーだといいたいワケ?w
321吾輩は名無しである:03/07/09 09:53
ブランショって、こういう独りよがりのアホに火をつけがちなんだよね。
だから文学青年のたわごとだなんて言われちゃうんだな。
322あぼーん:あぼーん
あぼーん
323吾輩は名無しである:03/07/09 11:51
>320,321
バカを煽ってもしょうがねえだろ。対話を期待してるのか?
バカのモノローグはむししてりゃいいんだよ。
少なくとも319よりマシなレス書けば?
せめて315のような。
324吾輩は名無しである:03/07/09 13:29
323=315か?

きも過ぎる厨房日記を貼るな、恥!w
325吾輩は名無しである:03/07/09 13:30
2、3行で吐き気した< 315
326吾輩は名無しである:03/07/09 13:40
>323
君もつまらんよ。
煽ってるつもりなの?
むししてりゃいいのに。むし。
327吾輩は名無しである:03/07/09 18:16
やっぱバカバッカ。
328吾輩は名無しである:03/07/11 11:46
そこまでひどいかな?>315
329山崎 渉:03/07/15 09:04

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
330330:03/07/15 15:23
図書新聞でブランショ国際シンポジウムの報告が連載されていた。
特にラクー=ラバルトとデリダの発表は詳細に書いてあったのでよかった。
331吾輩は名無しである:03/07/19 18:51
天才江川達也氏いわく読者は馬鹿。

1 :吾輩は名無しである :03/07/19 18:24
「デビュー以来、表層に見られる軽薄な作風の中に、
誰にもわからない深いテーマ性が隠されている漫画を描き続けているが
全然評価されない、本人だけががんばっている漫画家。」
という江川氏。自ら教育漫画家と称している。
ブランショやバタイユ読むくらいなら江川氏の漫画を読め、
てか江川を語れ。文学板の諸君。
332吾輩は名無しである:03/07/25 05:13
ブランショは終わったな。
333吾輩は名無しである:03/07/26 14:45
最初から終わってるじゃん。

終わりすら始まらんおしゃべりが多すぎるよ。
334334:03/07/26 20:18
>333
いいレスだね
フィン(終り)+アゲイン(再び)=フィネガン
そしてウェイク(目覚め)
335吾輩は名無しである:03/07/28 11:22
【ブランショ受容史・日本篇】1
50年代・60年代
01. 焔の文学 / 紀伊国屋書店, 1958.(現代文芸評論叢書)
02. 文学空間 / 現代思潮社, 1962.
 03. 謎の男トマ(『現代フランス文学13人集;第4』所収)/ 新潮社, 1966
04. 待つこと・忘れること / 思潮社, 1966. (現代の芸術双書)
05. カフカ論 / 筑摩書房, 1968. (筑摩叢書) *増補版.1977.
06. 来るべき書物 / 現代思潮社, 1968
07. 虚構の言語 / 紀伊国屋書店, 1969. (現代文芸評論叢書)
336吾輩は名無しである:03/07/28 11:24
【ブランショ受容史・日本篇】2
70年代
 00. 『パイデイア 特集ブランショ』竹内書店, 1970,春.
01. ロートレアモンとサド / 国文社, 1970. *改訂版.1973.
02. 至高者 / 筑摩書房, 1970.
 03. 最後の人・期待忘却 / 白水社, 1971.(現代フランス小説)
04. 死の宣告 / 河出書房新社, 1971. (モダン・クラシックス)
05. 至高者 / 現代思潮社, 1973.
99. (世界文学全集99.) 講談社, 1976
06. マラルメ論 / 筑摩書房, 1977. (筑摩叢書)
07. カミュ論 / 筑摩書房, 1978. (筑摩叢書)
08. 踏みはずし / 村松書館, 1978.
09. アミナダブ(『世界の文学12』所収) / 集英社, 1978.
00. 『現代詩手帖 特集ブランショ』思潮社 1978.
337吾輩は名無しである:03/07/28 11:25
【ブランショ受容史・日本篇】3
80年代
99. 『筑摩世界文学大系82 ベケット/ブランショ』筑摩書房, 1982.
01. 明かしえぬ共同体 / 朝日出版社, 1984. (ポストモダン叢書)
02. 白日の狂気 / 朝日出版社, 1985. (ポストモダン叢書)
 00. 『ユリイカ 特集ブランショ』1985.
03. ミシェル・フーコー / 哲学書房, 1986.
04. 踏みはずし / 筑摩書房, 1987.
338吾輩は名無しである:03/07/28 11:26
【ブランショ受容史・日本篇】4
90年代
99. (完本焔の文学) / 紀伊國屋書店, 1997.
99. (明かしえぬ共同体)/ちくま学芸文庫版、1997. *初の文庫化 
01. 望みのときに / 未來社, 1998.(転換期を読む)
 00. 《DETRUIRE,DIT-ELLE.》1998 *日本初のブランショ・サイト
339吾輩は名無しである:03/07/28 11:28
【ブランショ受容史・日本篇】5
2000年以降
 01. 私の死の瞬間(デリダ『滞留』所収)/ 未来社, 2000.(ポイエーシス叢書)
02. 友愛のために / <リキエスタ>の会, 2001.
 03. 問われる知識人:ある省察の覚書 / 月曜社, 2002.
以下予定
 Z1. 他処から来た声――ルイ=ルネ・デ・フォレ論 / 夢幻書房, 2004.
Z2. アンリ・ミショーあるいは閉塞の拒否 / 幻影社, 2004.
Z3. 私に連れ添わなかった者 / 未來社, 2004.
Z4. 災厄のエクリチュール / 白水社, 2005.
Z5. 彼方への一歩 / 水声社, 2005.
Z6. 友愛 / 筑摩書房, 2006.
Z7. 終わりなき対話 / 現代思潮新社, 2007.
Z8. (死の宣告、永遠の繰り言、謎の男トマ、アミナダブ)2007. *一挙に文庫化
 00. 《ブランショ国際シンポジウムin東京》2008.
340吾輩は名無しである:03/07/28 13:11
>>339
これってマジ?
341吾輩は名無しである:03/07/28 15:05
>341
だったらいいよね
いや、そうなってほしい
342342:03/07/28 17:55
>>335-339
サンキュウです。
久々の良レス!
343Amitie:03/07/28 23:40
【ブランショ受容史・日本篇】6-1(翻訳者列伝)
1958. 重信常喜/訳
1962. 粟津則雄・出口裕弘/訳
1966. 菅野昭正訳
1966. 平井照敏/訳
1968. 粟津則雄(2)/訳
1968. 粟津則雄(3)/訳
1969. 重信常喜(2)・橋口守人/訳
1970. 小浜俊郎/訳
1970. 天沢退二郎/訳
1971. 豊崎光一/訳
1971. 三輪秀彦/訳
1973. 篠沢秀夫訳
344Amitie:03/07/28 23:41
【ブランショ受容史・日本篇】6-2(翻訳者列伝)
1977. 粟津則雄(4)・清水徹/訳
1978. 清水徹・粟津則雄(5)/訳
1978. 神戸仁彦/訳
1978. 清水徹(2)/訳
1982. 清水徹(3)・粟津則雄(6)/訳
1984. 西谷修/訳
1985. 田中淳一・若森栄樹/訳
1986. 豊崎光一(2)/訳
1987. 粟津則雄(7)/訳  
1998. 谷口博史/訳
2000. 湯浅博雄/監訳
2001. 清水徹(4)/訳
2002. 安原伸一朗/訳
345あぼーん:あぼーん
あぼーん
346吾輩は名無しである:03/07/29 00:16
>335-339
70年代ってスゴカッタんですね!
>343、344
粟津則雄さんが最も多いとは知りませんでした!
347吾輩は名無しである:03/07/30 00:06
【ブランショ受容史・日本篇】7(二次文献年表)
をやろうとしたが、挫折。
348吾輩は名無しである:03/08/05 16:15
>347さん
どうかザセツしないでください!
待ってます! いつでもいいですから
349あぼーん:あぼーん
あぼーん
350吾輩は名無しである:03/08/05 16:33
二次文献ってかなりの数だろ。
351吾輩は名無しである:03/08/13 10:00
【ブランショ受容史・日本篇】7(二次文献年表)
多少の協力はするので是非!
352山崎 渉:03/08/15 09:34
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
353吾輩は名無しである:03/08/17 10:39
>351
しょうがないな
それじゃ今年中にやってみるか
今度ここに少しうpしといてくれ
354吾輩は名無しである:03/08/17 11:11
>>344
いい仕事。
355吾輩は名無しである:03/09/04 01:24
>347(とりあえずこんなとこありました)

離脱と移動 バタイユ・ブランショ・デュラス   2,800円
著者:西谷修/著
出版社:せりか書房

モーリス・ブランショ   1,600円
著者:エマニュエル・レヴィナス/著 内田樹/訳
出版社:国文社

不死のワンダーランド   2,600円
著者:西谷修/著
出版社:青土社

プルースト/バタイユ/ブランショ 十字路のエクリチュール   3,000円
著者:ロジェ・ラポルト/著 山本光久/訳
出版社:水声社

外の思考 ブランショ・バタイユ・クロソウスキー   1,000円
著者:ミッシェル・フーコー/著 豊崎光一/訳
出版社:朝日出版社
356吾輩は名無しである:03/09/17 19:05
Oui
357吾輩は名無しである:03/09/25 18:02
3日遅れてしまったけど
誕生日おめでとう。
Maurice Blanchotさん。
358吾輩は名無しである:03/09/26 03:08
>>357
いや、死んでるし
359吾輩は名無しである:03/09/26 10:39
>>358
天国へのメッセージじゃないの。
それに357の中では生き続けているのかも。
360吾輩は名無しである:03/09/27 01:28
>>359
そういうキャラじやないだろ。ブランショって
361吾輩は名無しである:03/09/27 08:14
ていうか、ブランショは生きてるうちから死んでたから気にしない
362吾輩は名無しである:03/09/27 16:27
存在感なさ杉だよな。ブランショの爺さん
363Amitie:03/09/27 23:53
>>361
ブランショは確かに最初から最後まで≪死≫を語ってきたし、
そのテーマなくしてはブランショについて何も語り得ない。
ブランショにおける≪文学空間≫とは
死という極限的なものに臨む空間だったから。
ブランショにとっては、死を思考することなくして書くことは可能にならない。
しかし、ハイデガーがいったように死とは経験不可能なものであれば、
書くということは不可能性を背負った逆説的な行為になるのだろう。

こういう非常にとらえにくいところがブランショ読者が少数派である理由だろうね。
364吾輩は名無しである:03/09/29 07:14
365吾輩は名無しである:03/09/29 07:25
>>363
文学というのがそもそも、死の上に存在する。
ブランショはそれを生で提出してきたにすぎない。常に
死と関わらざるをえない気質で、思考の全てがそこに帰着する、
哲学的人間性。
厄介な性分だわな。
366吾輩は名無しである:03/10/13 12:16
363はアタマよさげだが、365はバカっぽい。
367吾輩は名無しである:03/10/13 12:19
>>366は一番頭の弱そうww 障害者だろおまえプゲラ
368吾輩は名無しである:03/10/13 12:41
ブランショスレでこういうのやめれ
369吾輩は名無しである:03/10/13 13:44
>障害者だろおまえプゲラ

差別発言ですね。ブランショの読者とは思えない。
370吾輩は名無しである:03/10/13 13:49
元右翼だけどな
371吾輩は名無しである:03/10/13 15:23
>ハイデガーがいったように死とは経験不可能なものであれば

決定的に間違ってる・・・
372哲学板の通行人:03/10/13 16:04
>366-370
これからはもっとcoolにな。
>371
別に間違ってないだろ。
ハイデガーは不可能性の可能性としての死をとらえてる。
あんた『存在と時間』読んだのか?
373吾輩は名無しである:03/10/13 16:08
一言で言えばブランショのレシは
「死の経験」の不可能性をめぐっているから俺も間違いとは思わない。
374吾輩は名無しである:03/10/13 19:54
>>372-373
ドイツ語で読めば、間違ってると気づくはずだよ。
ハイデガーは死を何と定義してる?
なぜブランショ(レヴィナスも)が「可能性の不可能性」と
語の順番を入れ替えたのか考えてみよう。
375吾輩は名無しである:03/10/13 20:01
>>374
こういう場所では君が「正しい」定義を示さないと話が進まない
煽り?スレスト?
376吾輩は名無しである:03/10/13 20:07
>>375
いや、ハイデガー自身が定義してるから
俺の「正しい」定義は必要ないでしょ。
>>372は『存在と時間』を読んだそうだから
わざわざコピペしてあげる必要もない。
それと自分が理解できない話題がでると
すぐに「煽り」とか「スレスト」とか決め付けるのは
抑圧的だなあ。
377吾輩は名無しである:03/10/13 20:25
>>376
高みから語る語り口が抑圧的だなあ
ならSZ節番号ぐらい示せ
378吾輩は名無しである:03/10/13 20:37
>>377
手許にあるのがNiemeyer版だからそれの頁数で言うと
p.250〜252あたりだね。
379吾輩は名無しである:03/10/13 20:40
>>378
ネタだなこいつは。
380吾輩は名無しである:03/10/13 20:50
>>379
通りすがりだけど、そういう反応は良くないよ、
折角遭えて一期一会かもしれないのに、君は明日交通事故で
突然死ぬ運命かもしれないのに…。この世で最期に出会う他人かも
しれない相手に対して、礼儀がなっていないんじゃないか?
少なくとも「ありがとう、僕はそれ持っていないので、
入手したら見てみるよ」と答えれば、レスがなお友好的に
続いていくだろう? 文学的邂逅へ、ひょっとすれば高まるかもしれない
のに、惜しいじゃないか
381吾輩は名無しである:03/10/13 20:55
>>379
あっはっは、確かにネタだよ。
>>372が「哲学板の通行人」と名乗ったり
「あんた『存在と時間』読んだのか?」とか
いじましい権威付けをしてるのでちょっとからかってみた。

ただ、「不可能性の可能性」問題に関しては
専門家でも意見が割れるところであって
古東は「実存カテゴリーの可能性であって
一般的な可能性を指してはいない」と指摘するが
後藤嘉也は「自己に回収されるがゆえに
結局、ひとつの可能性でしかない」と書いている。
(渡辺二郎はチェックしてないや、ゴメン)

とはいえ、ブランショはわざわざ語の順番を顛倒してるわけだから
単純に、ハイデガーとブランショを同一視することは危険でしょう?
なぜ顛倒させる必要があったかを考える必要がある。
※ちなみに死の定義は、節番号でいうと第50節
岩波文庫の中巻233頁に書いてある。
382あぼーん:あぼーん
あぼーん
383381の続き:03/10/13 21:02
ちなみに日本語とドイツ語で書き出すと・・・

「死は、現存在の全くの不可能性という可能性であるのです。
こうして死は、最も自己的な、他と無関係な、追い越しえない
可能性として露われます」
(桑木訳はいつも思うがすげーなw)

Der Tod ist die Moglichkeit der schlechthinnigen Daseinsunmoglichkeit.
So enthullt sidh der Tod als die eigenste, unbezugliche,
unuberholbare Moglichkeit.
(ウムラートは適当に脳内補完してくれ)

まあ、書き逃げで悪いがじゃあね。
384吾輩は名無しである:03/10/13 23:13
>>383の引用はすでに>>372が言ってることなのだが。
まあ、それはいいとして、引用ご苦労であった。
ただ>>374、381での意味がわからんなあ。
>ブランショ(レヴィナスも)が「可能性の不可能性」と
>語の順番を顛倒してる
とあるが、そうではないだろう。
基本的にはジャンケレヴィッチ、レヴィナス、ブランショは基本的に
ハイデガーにおける「不可能性という可能性」としての死を受け継いでいる。
まずは死が経験不可能なものだという認識がある。
それぞれの「死」の差異が問題となるのはこの先だな。
385吾輩は名無しである:03/10/13 23:36
「私の死の瞬間」
386381の続き:03/10/13 23:46
>>384
も〜、しょうがないなあ。
あと一回だけつきあってあげる。
der Tod als die eigenste, unbezugliche,
unuberholbare Moglichkeit
の部分に注目しなさいってことだよ。

eigensteていうのは、Eigentumに通じてるのよ。
つまりunheimlichなものが、実はheimlichなものに
先回りされてるってこと。

ハイデガーにとっての死はすでに
経験可能なものに回収されている。
そこを批判したのがブランショの『文学空間』でしょ?
反論する場合は、思い込みだけじゃなく
もうちょっと論拠を示してくれ。
387吾輩は名無しである:03/10/14 00:02
>>386
あんたもたった今論拠を示したばかりだ
今後こういうペースで議論が進めばいいのだろう
388384:03/10/14 00:06
>>386
も〜、しょうがないなあ。
おれもあと一回だけつきあってあげる。
最初からそういえば話はわからないでもない。
unheimlich(無気味なもの)がheimlichに回収されるという論点もね。
ブランショやレヴィナスにおいてはそれは「他者」であり「外」だった。
経験不可能な死が経験不可能なゆえに可能性としてかかわる点で
ハイデガーにおいてはそれが各私性としての実存の契機になり
ブランショにおいてはそれが非人称的な文学空間を開くんじゃない。
389哲学板の通行人 :03/10/14 00:47
386も388もあんたら漏れよりハイデガーに詳しいじゃんw
ぜひ二人とも哲学板のハイデガースレに来てくれ。
あそこは最近人がいないんでな。

なんか最近スカウトマンになっとるなー漏れはw
390吾輩は名無しである:03/10/14 00:56
ハイデガースレってあほな粘着がいる。
391吾輩は名無しである:03/10/14 01:10
>>387
論拠は引用などで長々と示している(>>382,>>383)。
ハイデガープロパーならまたその話か、となるところだよ。
それでもわかってもらえないから、噛み砕いて>>386
一から説明しただけ。

>>388
それは随分ナイーブな図式化だと思うぞ。
ハイデガーもブランショもレヴィナスも所詮同じことだ
といっているに過ぎないだろ。

それでは
ブランショがなぜハイデガーを批判したのか
レヴィナスがなぜchez soiの話を持ち出したのか
これらの説明とはならない。

もし、同じことだと考えるなら
つまり、ブランショ、レヴィナスの批判が無効と認定するなら
その点について反論しなきゃね。
392391:03/10/14 01:12
間違えたw
×>>382 
>>381
>>382が論拠だったらそれはそれですごいが・・・
393吾輩は名無しである:03/10/14 01:16
哲学板は文系理系煽りの場となっているので
こっちの方が良いと思う
394吾輩は名無しである:03/10/14 01:17
>>384
ジャンケレヴィッチは、ハイデガー嫌いだったはずですが。
395吾輩は名無しである:03/10/14 01:29
ミナサン、ツカレナイヨウニ、マターリト、イキヤショネ。
面白そうなのでROMらせていただきます。
396吾輩は名無しである:03/10/14 13:43
ブランショ好きなら、クールにいきましょう。
397388:03/10/15 00:37
>>391

>ハイデガーもブランショもレヴィナスも所詮同じことだ
とは誰もひと言も言っていないが。

>ブランショ、レヴィナスの批判が無効と認定するなら
これもそんなことは誰も言っていない。

「まずは死が経験不可能なものだという認識がある。」
「それぞれの「死」の差異が問題となるのはこの先だな。」
と384で書いている。差異という言葉を見落とさないで欲しい。

「経験不可能な死が経験不可能なゆえに可能性としてかかわる点で」
「ハイデガーにおいてはそれが各私性としての実存の契機になり」
「ブランショにおいてはそれが非人称的な文学空間を開くんじゃない。」
と388で書いている。ここでもハイデガーとブランショの差異に言及した。

批判したいのは
>>371のような乱暴な一行レスから始めるやり方だ。
そういうのはやめたほうがいいと思うが。
398388:03/10/15 00:38
そしてこれはわたしではないが
>>372ハイデガーの「不可能性の可能性としての死」
>>373「ブランショのレシは「死の経験」の不可能性をめぐっている」
に対しての>>374のレスは的をえたものになっているだろうか?
399391:03/10/15 01:02
>>397
>まずは死が経験不可能なものだという認識がある。
>それぞれの「死」の差異が問題となるのはこの先だな。

問題はまさにこの点にある。
死が経験不可能であるという点が共通点であると認定しているようだが
そもそもその時点で両者の差異をすでに見落としている。
この点において、「所詮同じことだ」と言ってることに等しい。

死は「誰にとって」「どのように」不可能であるのか。
両者はこの時点で既に異なっているのだから
(勿論わかるよね?)それを無視して
>経験不可能な死が経験不可能なゆえに可能性としてかかわる点で
という乱暴な前提を設定すること自体が、既にひとつの捏造である。

この点について、誤解しているかぎり
>ハイデガーがいったように死とは経験不可能なものであれば
という一節が「決定的に間違ってる・・・」ことに疑いはない。

>>398
ちなみに的は「える」ものではなく「射る」ものだ。
400388:03/10/15 09:33
まず「死」は「私」という一人称に関わる。

「私の死」を私は主観的に経験できない、
私が経験できるのは客観的な「他者の死」だ、とハイデガーはいう。
そして彼においては、「私の死」という経験不可能なものが
他の誰にも共有されないものとして各私性(固有性)を持ち、
それが実存の契機ともなる。

「死は、現存在の全くの不可能性という可能性であるのです。」
Der Tod ist die Moglichkeit der schlechthinnigen Daseinsunmoglichkeit.

それを踏まえると
>経験不可能な死が経験不可能なゆえに可能性としてかかわる点で
>という乱暴な前提を設定すること自体が、既にひとつの捏造である。
という言明自体が「乱暴な」「捏造」ではないかと思われる。
>ハイデガーがいったように死とは経験不可能なものであれば
>という一節が「決定的に間違ってる・・・」ことに疑いはない。
という言明も適切なものではないだろう。

というのも
「ハイデガーは《死とは経験不可能なもの》だとは言っていない」
「それは《決定的に間違ってる》、と受け取れるからだ。
401388:03/10/15 09:34
(承前)

あなたの論拠は後藤嘉也氏による
「自己に回収されるがゆえに結局、ひとつの可能性でしかない」
という主張に基づき、
「ハイデガーにとっての死はすでに経験可能なものに回収されている。」
と断定しているけれども、わたしはそう捉えていない。

ブランショにとっても、まず「私の死」という経験不可能なものがある。
「私」が死ぬとき、もはやその死の主体は「私」ではない。
「私jeが死ぬ」のではなく「人onが死ぬ」のである。
ここでの「人on」は「誰か」というニュアンスであり、
あるいはむしろ、死は「誰のものでもない」ものとなる。
ここまではハイデガーからの多くの遺産があることが見て取れる。

しかし、ここからがブランショとハイデガーの分岐点になる。
死が各私性(固有性)ではなくて非人称性(非固有性)を帯びるとき
そこにブランショはハイデガーとは逆の価値を見出す。
(これについては今週末の時間のあるときに)
402391:03/10/15 13:15
>>400
やっぱりな・・・予想したとおりだ。
>「私の死」を私は主観的に経験できない、
>私が経験できるのは客観的な「他者の死」だ、とハイデガーはいう。
これの典拠は?ハイデガーのテクストに則して言ってくれよ。
それを言ってるのは、ブランショであってハイデガーではない。

もうこれで三回目だけど
der Tod als die eigenste, unbezugliche,
unuberholbare Moglichkeit
をなぜわざわざ(わざと?無意識?)無視するのかねえ・・・
ハイデガーにとって死とは
最も自己的で、他人に関係がないのだよ?
つまり、「私の死」は「私にしか」経験不可能ではない。
これがハイデガーの主張である。
この意味で、ハイデガーの死はすぐれて主体のEigentumなのだよ。

したがって
>ここまではハイデガーからの多くの遺産があることが見て取れる。
は「遺産」が「批判的に乗り越えた」という意味ならともかく
ただ単に「同じ不可能性を指している」ということなら明らかに間違い。
403391:03/10/15 13:29
>>401
こうして論拠はハイデガー自身のテクストにある。
>>400-401の「死の不可能性」解釈は
ブランショのものとしては同意するが
それを恣意的にハイデガー理解に読み込むことには
同意する余地はない。

多分、西谷修の受け売りかなんかなんだろうけど
onとdas Manの話は、それらの価値をくるっと逆転させたところが
『不死のワンダーランド』の論理の肝なわけだからさ
それを能天気に、ハイデガーとブランショは同じなんだ
と言ってはいけないよ。

ハイデガーのテクストをあえて無視して解釈したり
「可能性の不可能性」という顛倒した言い方をどうでもいいと断じたり
語の内容を腑分けせずに死が「不可能性」だから
ハイデガーとブランショは同じ「不可能性」を言ってると勘違いしたり
どうも鈍感というかナイーブなんだよな。
404391:03/10/15 13:33
>>401
>しかし、ここからがブランショとハイデガーの分岐点になる。
>死が各私性(固有性)ではなくて非人称性(非固有性)を帯びるとき
>そこにブランショはハイデガーとは逆の価値を見出す。
>(これについては今週末の時間のあるときに)

ということだから、もっとその手前に分岐点はあるわけ。
問題は「今週末」ではなく、「ハイデガーを誤解した瞬間」にある
ということだね。
405391:03/10/15 13:41
>>402
>>400につられて間違えたw
>つまり、「私の死」は「私にしか」経験不可能ではない。
じゃなくて
>つまり、「私の死」は「私にしか」経験可能ではない。
>逆から言うと「私の死」は「他人にとっては」経験不可能である。
に脳内補完いといて。
あぶない、あぶないw 
406吾輩は名無しである:03/10/15 13:54
しっかし性格が悪い書き込みが多いねえ
407吾輩は名無しである:03/10/15 14:21
>>406
死がかきまれているからな
408吾輩は名無しである:03/10/15 14:29
>406
ある種の作家には、知的選民意識の強い読者がついてしまうのは、
しかたの無いこと。しかし、権利上テキストは自由だ。
409吾輩は名無しである:03/10/15 15:19
自由と自分勝手を取り違えてはいけない
410吾輩は名無しである:03/10/16 00:46
>>409
和田サンに言ってやれ
「自由は放縦とは違う」のだと
そして銃殺の瞬間をレシに記述しろ(強引)
411吾輩は名無しである:03/10/16 01:03
>>410
でもフランス語でもlibertinはその両方の意味持ってるしなあ。
ある意味で和田さんは正しかったのかもw
412吾輩は名無しである:03/10/16 01:13
そこでサドの登場ですよみなさん。
いまいちマイナーな『ロートレアモンとサド』はどうなんでしょうか。
413吾輩は名無しである:03/10/16 21:34
和田サンってウルトビとやりあってたあの321?

414吾輩は名無しである:03/10/16 23:05
和田さんはスーパーフリー所属だろ
415吾輩は名無しである:03/10/17 00:42
脳内補完いといて。
あぶない、あぶないw 
416吾輩は名無しである:03/10/17 11:35
あの世でブランショ泣いてるぜ、おめーら。
417吾輩は名無しである:03/10/18 09:25
「経験不可能性」については辟易してる方もいると思われますので
この件に関して、わたしからはこれを最後に。

391氏の表現形式については、今は置いておきましょう。
表現内容については、ひとつの点を批判すれば充分でしょう。
公平を期せば、その点を除けばよく理解できる論旨だと思います。
批判点は「経験」という言葉を考慮に入れていないということです。

「死は、現存在の全くの不可能性という可能性である。」
ここには2つの次元があると思います。
まず、「不可能性」は現存在の経験的な次元に属するでしょう。
そして、「可能性」は実存論的・存在論的な次元に属するでしょう。
つまり、死は経験的には「不可能性」であるが、存在論的には「可能性」を持つ、
といえるのではないでしょうか。

死は「最も自己的な、他と無関係な、追い越しえない可能性」ですが、
それは《存在論的》にであって、《経験的》にではないでしょう。
391氏は最初から最後までこの2つの次元を混同していたと思われます。
ハイデガーのいう可能性とは現存在における「経験可能性」ではなくて、
存在論的な、実存論的なコンテクストでの「可能性」ではないでしょうか。以上
418吾輩は名無しである:03/10/18 13:13
>>417
おいおいおいおい、まだそんな所にいたんかい・・・
ひょっとして俺がうっかり「2つの次元を混同していた」とでも思ってるの?
>>417が遅ればせながら気づいたことは
すでに>>381の古東哲明の引用でこちらから指摘した点なのだが。
(なんか10を聞いてようやく1を知るってテンポだなあ)

ブランショのハイデガーに対する批判は
その《存在論的》な可能性が実は《経験的》な可能性に
回収されているって点でしょうが。
だから、>>417はその議論を踏まえた上で
そうした批判に対してハイデガー側から
ブランショやレヴィナスの批判が無効であることを
示さなきゃならないんだって、もう何回言ったことか・・・

たとえば、上の古東ならレヴィナスは「ボタンのかけちがい」
をしていると指摘している。
>>417としては、ブランショも「ボタンのかけちがい」をしてる
ってことでいいのかね?
だとすると、ブランショをハイデガーに読み込むことによって
逆にブランショを裏切るという皮肉な結果になるがw

まあ、>>417のレスがあれで最後らしいけど
まだ何にも始まる前に終わっちゃったって感じだな。
419吾輩は名無しである:03/10/18 15:29
>>406
>>409
禿同。ある種の香具師には何言っても無駄だろうけど。

>>417
あなたは大人だね。391に対してそんな丁寧なレスするなんて。
これまで後藤の立場で恥ずかしいレス垂れ流しておきながら
都合が悪くなると名前を挙げただけの古東を持ち出すんだから
見苦しいったらありゃしない。はっきりいって391は気持ち悪いな。
どうせ女にもてないヒマな学生2ちゃんねらーなんだろうけどw

>>412
『ロートレアモンとサド』は未読でスマソ。
確かにブランショ作品の中であまり言及されてない気がするね。
420吾輩は名無しである:03/10/18 22:00
age
421吾輩は名無しである:03/10/18 23:51
そういえばたしか澁澤龍彦全集の中に
『ロートレアモンとサド』の書評があったと思う。
漏れの記憶違いでなければ。
422吾輩は名無しである:03/10/19 12:15
面白いと思ってるのは本人だけのようだね
423吾輩は名無しである:03/10/19 14:36
>>422
ブランショのレシを面白がっているのがブランショ一人ですか?
斬新な意見ですね。
424吾輩は名無しである:03/10/19 18:22
ブランショってゲラゲラ笑うところがないよな
425吾輩は名無しである:03/10/19 20:10
作家としてダメな部分だよな。
でも理論家としては20世紀最高峰の一人だと思うぜ
426吾輩は名無しである:03/10/19 20:57
たしかにユーモアの要素はないが
面白さがない=ダメ、とはいえない
427吾輩は名無しである:03/10/19 21:23
カフカは笑えるぜ?
428吾輩は名無しである:03/10/19 22:18
ブランショの作品がもしも笑えたら
カフカかベケットになってしまうな
429吾輩は名無しである:03/10/19 22:48
ブランショは作家としての限界をわきまえていた
430吾輩は名無しである:03/10/22 23:18
>>425
「理論家としては20世紀最高峰の一人だと思う」
というのは、どういうポイントでとらえてる?

>>412
『ロートレアモンとサド』の序はとても平明な批評論。
もう少し言及されてもいいかもしれない。

>>429
作家としての一般的評価はそうかもしれないが
個人的には『至高者』は魅力的なロマンだと感じた。
レシについては他の作家と比較できない。
431424:03/10/23 09:14
>>428
確かにそうだね
432吾輩は名無しである:03/10/23 11:49
>>430
煽る気満々だな
怖え
433430:03/10/23 21:20
>>432
いや、まったくそのつもりはなくて、純粋に考えを聞いてみたかった。
もちろん異論もないし、考えに共感できる部分があればと。
そしてブランショをそこまで評価してるなら積極的に話題をふってもらって
このスレをリードしていって欲しいと思っただけ。
434吾輩は名無しである:03/10/23 21:57
432は答えられない
435430:03/10/27 20:15
ブランショに関心のある人が何人かいることが確認できたので、誰かが話題をふってくれるのを待ちながらも少しつなぎで拙いレスを書いてみよう。

といってもブランショの「理論」を語ることは難しい。
その語ることの困難さについて語ってみることしかできない。

それは「@内容が非常に深いから」というだけでなく
思想家のように「Aその理論が体系化されてもいないから」でもある。

『文学空間』を除けば初期の多くの評論集は
雑誌に掲載された論文を集成したものだし
各論文には書評的な色彩が残っている。

1960年代以降のものになると対話形式や断章形式になり
もはや評論集と呼ぶことにもためらいを覚えるものになる。

そしてまた「Bその文体=表現形式もつかみにくい」こともある。
ブランショの批評作品(また物語作品も)を問わず
作品の至るところに逆説的表現が見られる。

ある言葉がその後に続く言葉に打ち消され
あたかも言葉を沈黙に近づけるような書き方になっている。
436吾輩は名無しである:03/10/27 22:58
ブランショの作品って意外と雄弁
437吾輩は名無しである:03/11/14 22:23
自己批判的レスを

428で
「ブランショにユーモアがあればカフカかベケットになってしまう」
と書いたけれど、ちょっと留保がいるかもしれない。
ベケットも後期になればなるほどストイックになっていき
ブランショの方へかなり近づいていくと思う。

また、ブランショにはユーモアと同時にエロス的要素も稀薄。
(バタイユ、クロソウスキーの小説と比較すると歴然とする)

430で「レシについては他の作家と比較できない」と書いたが
ジャベスという存在がいることを書き添えておくべきだった。

でも本音をいえば好きな作家については安易に語りたくないから
ここでのレスはこれを最後にしよう。
438吾輩は名無しである:03/11/16 15:38
439吾輩は名無しである:03/11/23 01:51

一応保守しとくね

440吾輩は名無しである:03/12/08 01:50
おらも
441吾輩は名無しである:03/12/08 03:07
講談社選書メチエ
知の教科書 批評理論
丹治 愛【編】
ISBN:4062582821
講談社 (2003-10-10出版)

という入門書の新刊を先日、本屋で見かけた。
この種の本をみていつも思うのだが、ブランショが出てくることは
まずないといってよい。フランス系はせいぜいバルト、デリダぐらいだ。
なぜか。この種の入門書を編む者は英米系のガイドブックの影響を
受けており、そのままの偏見を引きずって日本に輸入しているからだ。
つまり、日本の英米文学研究者にはたいしたやつはいないという
ことなのだが、一方で、日本のブランショ研究者の努力も足りない
からだとは言えはしまいか。門外漢ながら、そんなことを思った。
442吾輩は名無しである:03/12/08 06:45
逆に日本のおフランスも英米理論音痴ばかりだ。
443吾輩は名無しである:03/12/14 20:32
サイードの追悼号はすぐ出たのに
ブランショ追悼号はでないね。
ちゃんとした内容にするために一年後ぐらいに出るのかな。
海外ではそうらしいけど。実際のところどうなの。
444吾輩は名無しである:03/12/14 20:38
日本だと現代詩手帖にしか受け皿がないのがイタイ
445吾輩は名無しである:03/12/27 14:40
保守
446吾輩は名無しである:03/12/30 23:40
皆さんに朗報です。月曜社から『政治論集1958−1993』が刊行予定です。
447吾輩は名無しである:03/12/31 03:48
>>443
ユリイカあたりが企画してるんじゃないかな。
448吾輩は名無しである:03/12/31 15:01
>>447
ユリイカで企画されてもな。あんまりなー
でも出たらかいそう
449吾輩は名無しである:04/01/01 21:31
でも、ブランショの評論は何故あのように
常識的なのだろうか。今や彼の言は定説か?
マラルメ論など特にそう思う。
450吾輩は名無しである:04/01/01 21:34
それに小説は面白くない。
分かりきった文章。
451吾輩は名無しである:04/01/01 22:33
ふ〜ん。
452吾輩は名無しである:04/01/02 12:33
>>449
つまりあなたがブランショの影響大ということですね
453吾輩は名無しである:04/01/03 01:05
>>446
月曜社って最近頑張ってるよなあ。
2003年に出たばかりなのに・・・。
とにかく出たら買うよ。
454知ってる人は多いと思うが:04/01/06 13:59
内田樹氏のサイトから

>「新訳で読みたい本」というアンケートがあったので、次のリストを掲げる。
>1・村上春樹訳のスコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
>(たぶん、いま日本人読者がいちばん待ち焦がれているのは、これだろう)
>2・橋本治訳のジャック・ラカン『エクリ』(意外かもしれないが、今の日本
>で『エクリ』の「ほんとうの意味」を読み出せるのは橋本先生を措いて他にいない。
>問題は橋本先生がフランス語がお読みになれない、ということなのだが・・・)
>3・矢作俊彦訳のレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』(いまの
>清水俊二訳『長いお別れ』も名訳だけれど、矢作訳でぜひ読みたい)
>4・高橋源一郎訳のモーリス・ブランショ『終わりなき対話』(ブランショの
>批評装置の真の意味を理解しており、ブランショがこの650頁の大著の中で
>論じている古今の書物のほとんどを読んでいる批評家は日本にはひとり高橋源
>ちゃんあるばかりだ)
455吾輩は名無しである:04/01/06 15:51
源ちゃんってフラ語できるんだ〜
456吾輩は名無しである:04/01/10 08:37
今月バタイユ『エロティシズム』ちくま学芸文庫
からでるけど(もうでたか)。バタイユめぐまれてる・・・

なぜにブランショは文庫、改訳新訳とかででないのだ。なんか計画があるのか。全集とか。
舞台裏でなにか進行してるのか。
457吾輩は名無しである:04/01/14 23:42
>>456
『明かしえぬ共同体』だけだね。バタイユに比べると確かに…。
>>446
『政治論集1958−1993』を気長に待ちながら。楽しみ。
458吾輩は名無しである:04/01/17 22:33
「白日の狂気」と「ロートレアモンとサド」やっと手に入れたよ。
ついでにサルトル「聖ジュネ」人文書院上下も手に入れた。
全部で3700なり。
>>454
今日の朝日の書評欄で源ちゃんフラ語できないって書いてあったけど・・・
460吾輩は名無しである:04/01/30 20:08
【ちくま学芸文庫】
3/12 08815-6 c0182 ン-2-1 メディア英語表現辞典 宮本倫好 304 文庫
3/12 08818-0 c0110 フ-22-1 テアイテトス 知識について プラトン著 渡辺邦夫訳 320 文庫
3/12 08819-9 c0110 ユ-3-1 (仮)聖なるものの経験と〈反復〉 -バタイユ・ブランショ・デリダから発して 湯浅博雄 304 文庫
3/12 08823-7 c0115 シ-17-3 『正法眼蔵』読解 3(全10巻) 森本和夫 464 文庫
3/12 08835-0 c0195 ヒ-7-3 日夏耿之介文集 日夏耿之介 464 文庫
461吾輩は名無しである:04/01/31 01:23
わーゆあさんのブランショ本ですか。
最初はちくま学芸文庫だからとうとうブランショ文庫化かなと思いましたが・・・
どっちにしても嬉しいですね。
462吾輩は名無しである:04/02/05 18:27
何故日本でブランショの本がこれほどあるんだ?
実は日本人が一番ブランショ好きなんじゃないか?
463吾輩は堕☆である:04/02/12 22:04
たしかに日本人はブランショの禅問答みたいな思考を受け入れる精神的土壌があるのかもしれないなぁ。
湯浅氏の文庫出すなら、あと『白日の狂気』もちくまで文庫化してほしい。でもやっぱ早く新刊!
なかなか出ないんで『堕☆』の英訳本買っちゃったよ!
464吾輩は名無しである:04/02/18 13:22
筑摩が文庫化するなら『来るべき書物』だと思う。
以前、改訳版が筑摩で出ていたし。
でももう入手できん!!
おねがいしますよ、筑摩さん!
465吾輩は名無しである:04/02/19 17:11
>>460
バタイユ・ブランショ・デリダか友愛や共同体が扱われるのかな?
466吾輩は名無しである:04/02/23 04:48
粟津氏の『踏みはずし』も仲々手に入らないんだよね。。。
467吾輩は名無しである:04/02/23 18:13
もう一年が経ったのか・・・時は早いな。
468吾輩は名無しである:04/02/26 14:07
ブランショのジョイス論ってある?
469吾輩は名無しである:04/02/27 21:00
糸圭秀美で知った天沢退二郎「紙の鏡」手に入れた。
これから読みます。
470吾輩は名無しである:04/02/28 20:10
触れてる箇所くらいはあったような気が・・>>468
471吾輩は名無しである:04/03/01 08:56
こないだ田村にあったよ。5,000円。ボリすぎ>>466
472吾輩は名無しである:04/03/04 16:44
>469
それ、感想おねがいします。
473吾輩は名無しである:04/03/07 01:16
天沢退二郎『幻想の解読』所収のブランショ論は読んだことあり。
(現代詩手帖の特集に初出だったと思うけれど)
小林康夫『表象の光学』所収のブランショ論は去年読んだ。
最近では「未来」2月号にブランショ論がひとつあった。
PR誌「みすず」と「未来」はチェックが必要だなぁ。
たまに貴重なものが読める。
474吾輩は名無しである:04/03/10 23:59
ミショー論どこかから出ないかな。
なんでもいいからそろそろ邦訳出してくれ。
475吾輩は名無しである:04/03/12 01:44
>>474
政治論集が何年後かにでるらしい。
俺は文学的なものに期待してるんだけどなー
476吾輩は名無しである:04/03/12 01:47
>>475
政治が絡まないと興味持たない香具師が大杉。
これは仕方ないよ。
477吾輩は名無しである:04/03/13 12:06
ユアサンの『聖なるものと〈永遠回帰〉』1200円だと。
とりあえず買っておくかァ。
478吾輩は名無しである:04/03/13 23:27
ゆあさんの新刊買った方、内容的に満足いきましたか?
479吾輩は名無しである:04/03/17 04:25
>>475
政治論集ってそろそろ出るんじゃなかったっけ?
月曜社webイッてくる。
480吾輩は名無しである:04/03/17 05:11
>>473
ブランショ論ありますた

言葉と暴力をめぐって 上
ブランショ、デリダ、レヴィナス
谷口博史
『みすず』2004年3月号(第514号)
481吾輩は名無しである:04/03/17 14:42
>>479
『アーキペラゴ』『バートルビー』は2年前(?)くらいから近刊だった。
『政治論集』もそうなるかもしれない・・・
482吾輩は名無しである:04/03/18 22:10
『政治論集』は原書が去年出たばかりだし。
『みすず』いいね。デリダの翻訳もあって。
483吾輩は名無しである:04/03/18 23:30
谷口ってどこで教えているの?
484吾輩は名無しである:04/03/23 14:07
『聖なるものと〈永遠回帰〉』いまいちだった。
485吾輩は名無しである:04/03/23 20:14
『聖なるものと〈永遠回帰〉』
486吾輩は名無しである:04/04/02 13:34
マラルメ語らせたら世界一
487吾輩は名無しである:04/04/02 14:13
蓮實が嫌ったせいで一時は読者が減った
488吾輩は名無しである:04/04/08 02:07
むしろ蓮實ってある意味ブランショに似てるような気もするけどな。
政治性との距離の取り方とかさ。
489吾輩は名無しである:04/04/08 02:25
蓮實が死んだら「政治論集」だそうぜ(w
490吾輩は名無しである:04/04/08 02:55
哲板と比べると情けなくなる・・・。
491吾輩は名無しである:04/04/08 03:53
いつのまに、死んだのやら。。。みんな騒がないのね、あまり。
(ホントに染むでる?)
492吾輩は名無しである:04/04/08 22:29
>>491
前レス読んだら?(一年以上前の話だからね)
493吾輩は名無しである:04/04/21 22:24
はたして彼は何だったのか?
顔無し?
494吾輩は名無しである:04/04/22 23:14
最初のポストモダン
495        :04/04/26 01:54
湯浅氏『聖なるものと〈永遠回帰〉』を読み始めているけども
個人的にニーチェ、バタイユ、レヴィナス、デリダをつなぐ視点が面白い。
こういう書下ろしの文庫がもっと出るといいと思うな。
496吾輩は名無しである:04/04/28 06:49
◎◎◎ ジョルジュ・バタイユ ◎◎◎
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/philo/1082725020/

バタイユスレが立ったっぽい。
497         :04/05/03 22:36
495で『聖なるものと〈永遠回帰〉』が面白いと書いたけども
読み終えてちょっと感想を訂正したくなった。
反復論序説の著者ゆえにかちょっと同じフレーズの反復が多すぎ。
そしてバタイユ、ブランショ、デリダらの引用が少なすぎ。
498吾輩は名無しである:04/05/08 13:47
小林康夫『表象の光学』所収の「白日の狂気」論を読んだ人いますかー?
499吾輩は名無しである:04/05/15 16:57
保守
500吾輩は名無しである:04/05/19 14:22
『聖なるものと〈永遠回帰〉』はつまらないという結論でよろしいでしょうか?
読まれた方どうですか?

ブランショ再刊希望!
501吾輩は名無しである:04/05/19 19:09
 わたしは物識りでもなく無知でもない。わたしはさまざまな歓びを知った。そ
れでは言い足りない。わたしは生きており、そしてこの生は、わたしになにより
も大きな喜びを与える。それでは、死はどうなのか? わたしが(おそらくは間
もなく)死ぬとき、わたしは測りしれぬ喜びを知るだろう。わたしがいうのは味
気なく、しばしば不快な死の前味のことではない。苦しむことは思考を鈍らせる。
しかしわたしが確信している著しい真実とは次のようなものだ、わたしは生きる
ことにかぎりない喜びを感じており、死ぬことにかぎりない満足を抱くであろう、
と。
502吾輩は名無しである:04/05/19 19:09
 わたしは彷徨った、あの場所この場所と渡りあるいた。居を定め、ただ一つの
部屋にすみついた。わたしは貧しかったが、やがてより豊かになり、やがてまた
多くの者よりも貧しくなった。子供のわたしはいくつもの大きな情熱をいだき、
そして望むものはのこらず手に入れていた。わたしの幼年期は消え去り、わたし
の青年期は旅の途次にある。そんなことはどうでもよい、在ったことがわたしに
は喜ばしく、在るものはわたしの気に入り、やって来るものはわたしにふさわし
い。
503吾輩は名無しである:04/05/19 19:10
 わたしの生存は、みんなのそれよりよいだろうか? そうかもしれない。わた
しには屋根があり、多くの人はそれをもたない。わたしは癩病やみではない、め
くらではない、わたしには世界が見える、なみはずれた幸福だ。わたしには見え
る、その圏外では世界が無にひとしいようなその白日が。だれがわたしからそれ
を奪えようか? そしてこの白日が消えるようならわたしもそれとともに消えるだろ
う。わたしを熱狂させる思考、確信だ。
504吾輩は名無しである:04/05/19 19:11
 わたしはさまざまの存在を愛し、それを失った。あの衝撃がわたしを襲った時、
わたしは狂人になった、なぜならそれは地獄だからだ。しかしわたしの狂気には
証人もないまま、わたしの惑いは顕われることなく、ただわたしの内奥のみが
狂気であった。時おりわたしは凶暴になった。ひとはわたしに言ったものだ、なぜ
あなたはそんなに落着いているのか? ところが、わたしは足から頭の先まで身
を灼いていた。夜には、わたしは街路を駆け、わたしは絶叫した。昼間は、わた
しは静かに仕事をした。
505吾輩は名無しである:04/05/19 19:12
 間もなく、世界の狂気が荒れすさんだ、他の多くの者と同様、わたしは処刑の
壁に立たされた。なんのために? なんのためでもない。銃は発射されなかった。
わたしは独語した。神よ、御身はなにをしているのか? わたしはそのとき無分
別であることをやめた。世界はためらい、次いでその均衡をとりもどした。
506吾輩は名無しである:04/05/19 19:13
 理性とともに、記憶がわたしに戻ってきた。そして最悪の日々に、わたしが完
全にあますところなく不幸だと信じている時でさえも、わたしはやはり、それも
ほとんどの時は、きわめて幸福であることがわかった。そのことがわたしに反省
するきっかけを与えた。その発見は愉快なものではなかった。わたしには自分が
多くのものを失ってゆくように思えた。わたしは問うた、わたしは悲しくはない
のか、わたしはわたしの生が裂けるのを感じたのではなかったか? そのとおり、
そういうことはあった。ところが、どんな時も、わたしが起きて街路を駆けてゆ
くときも、わたしが部屋の隅でじっと動かずにいるときも、夜のさわやかさ、地
面の落着きがわたしに息をつかせ、歓喜にいこわせるのだった。
507 :04/05/19 19:15
rom
508吾輩は名無しである:04/05/19 19:17
 人間たちは死を逃れたいと願う、奇妙な種属だ。そしてある者は生を逃れたい
がために、死ぬ、死ぬ、と声高に叫ぶ。「なんという生だ、わたしは自殺する、私は負
けた。」それはあわれむべき奇怪なことだ、それは誤りだ。
509吾輩は名無しである:04/05/19 19:18
 とはいえわたしは、生にむかっては決して、黙れ、とはいわず、死にむかって
は決して、立去れ、とはいったことのない存在にも出遭った。ほとんどの場合は
女たち、美しい被造物であった。男たちはといえば、恐怖が彼らを囲繞し、夜が
彼らをつらぬく。彼らはおのれの企図がほろぼされ、自らの営みが塵に帰するの
をみる、世界をつくろうと望んだこんなにも重要な彼らは茫然としたまま、すべ
てが崩れおちるのだ。
510吾輩は名無しである:04/05/19 19:19
 わたしはわたしの試煉を叙述することができるだろうか? わたしは歩くこと
もできず、呼吸することも、自らを養うこともできなかった。わたしの息は石で
あり、わたしの身体は水であったが、それにもかかわらずわたしは渇きで死にそ
うだった。ある日、ひとはわたしを地中に埋め、医師たちはわたしを泥でおおっ
た。この地の底にはなんという業があることか。大地を冷たいなどというのはだ
れだろう? それは火だ、それは茨のしげみだ。わたしはすっかり無感覚になっ
て起きあがった。わたしの触覚は二メートル離れたところをさまよっていた。ひ
とがわたしの部屋に入るとわたしは叫んだが、しかしナイフは静かにわたしを切
り刻むのだった。そうだ、わたしは骸骨になった。わたしの痩身は、夜になると
わたしの前に立ちはだかってわたしを脅かした。それはわたしを罵り、行きも
どるごとにわたしを疲れさせた。ああ、わたしはすっかり疲れていた。
511吾輩は名無しである:04/05/19 19:20
 わたしはエゴイストなのか? わたしはいく人かの者に対してしか感情をもた
ず、だれに対しても憐れみを感じないし、気に入られたいと願うこともめったに
なく、ひとがわたしの気に入ることを願うのもめったにないことだ。そしてわた
しはわたし自身に対してほぼ無感覚であって、そうした人々の裡においてしか苦
しむことはなく、その結果彼らのいかに些細な困惑もわたしにはかぎりない痛み
となるのだが、しかしなお、必要とあればわたしはすすんで彼らを犠牲にし、彼
らからあらゆる幸福な感情を奪いとってしまう(時にはわたしは彼らを殺すこと
もある)。
512吾輩は名無しである:04/05/19 19:20
rom
513吾輩は名無しである:04/05/19 19:27
 泥濘の墓穴から、わたしは成熟のたくましさを身につけて脱けだした。それ以
前のわたしはいったいなにものだったのだろう? 袋づめの水であるわたしは、
死んだひろがり、ねむっている深さであった。(とはいえわたしがなにものであ
るかを知っていた、わたしは持続していた、虚無におちこみはしなかった。)ひ
とは遠くからわたしに会いにきた。子供たちはわたしのかたわらで遊んでいた。
女たちはわたしに手をさしのべるために地上に横たわった。わたしにも青春はあ
った。しかし空虚がわたしをすっかり失望させたのだ。
514吾輩は名無しである:04/05/19 19:27
 わたしは臆病ではない、わたしはさまざまな打撃をうけてきた。だれか(逆上
したひとりの男)がわたしの手をとらえ、そこにナイフをつきたてた。なんとい
う出血。そのあとで、彼はふるえていた。彼はわたしに手をさしだして、テーブ
ルか扉にそれを刺しとめてもらいたがった。わたしにその深手を負わせたことで、
その男は、ひとりの狂人だったが、わたしの友になったと信じていた。彼は自分
の妻をわたしの腕のなかに押しつけた。彼は街路でわたしの後を追ってこう叫ん
だ、「おれは地獄堕ちだ、おれは不道徳な錯乱にもてあそばれているのだ、告解
を、告解を。」おかしな狂人だ。その間にも、わたしの一着きりの背広の上に血
がしたたりおちていた。
515吾輩は名無しである:04/05/19 19:33
 わたしは主に都市で生きていた。しばらくの間わたしは公の人間だった。法が
わたしを惹きつけ、わたしは大勢でいることが好きだった。わたしは他者の裡に
あって目だたなかった。無価値でありながら、わたしは至高者だった。しかしあ
る日、わたしは自分が孤独な人間たちをうつ石であることが厭になった。それを
ためそうとして、わたしはそっと法に呼びかけた。「近づくがよい、差しむかい
でお前がみえるように。」(わたしは、しばらくの間、法を傍につれだしたかった)。
不用意な呼びかけだ、もし法が答えたらいったいわたしはどうしただろうか?
516吾輩は名無しである:04/05/19 19:34
 告白しなければならないが、わたしは多くの本を読んだ。わたしが姿を消すと
き、いつの間にかこれらすべての書物は変わってしまい、余白はいっそう大きく
なり、思考はいっそう弛緩することだろう。そうだ、わたしはあまりにも多くの
人に話しかけてきたが、そのことが今日になってわたしを衝撃する。ひとりひと
りがわたしにとっては一つの民衆であった。この巨大な他者が、わたしがのぞん
だよりもはるかにわたしをわたし自身にしたのだ。今では、わたしの生存は驚く
ほどの堅固さをそなえている、死にいたる病でさえわたしを頑健そのものと見き
わめる。申訳ないことだが、しかしわたしはわたしより前に幾人かを埋葬しない
わけにはいかない。
517吾輩は名無しである:04/05/19 19:34
 わたしは悲惨におちいりはじめていた。悲惨はわたしの周囲にゆっくりといく
つもの輪をえがいてゆき、その第一の輪はわたしにすべてを残すように思われた
が、最後の輪はわたしにわたしだけしか残さぬはずだった。ある日、わたしは街
のなかに閉じこめられているのに気づいた。旅することはもはや夢物語にすぎな
かった。電話は答えるのをやめた。わたしの衣服はすりきれていた。わたしには
寒さがこたえた。春よ、早く。わたしは図書館にいった。わたしは一人の使用人
と親しくなり、彼がわたしを暖房のききすぎた地下室におろしてくれた。彼の役
にたとうと、わたしはちっぽけな足場の上を喜々として駆けまわっては彼に書物
を運んでゆき、次には彼がそれを陰気な読書の精神に渡すのだった。しかしその
精神はわたしに無愛想な言葉をなげつけた。彼のみている前でわたしはちいさく
なった、彼はあるがままのわたしの姿をみた、一匹の昆虫、悲惨の暗い領域から
きた大顎のついた虫として。わたしはなにものだったのか? その問に答えるこ
とはわたしを大きな屈託になげこんだことだろう。
518吾輩は名無しである:04/05/19 19:34
 外では、わたしは短い幻覚をみた。ほんの数歩先のところ、わたしが過ぎ去ろ
うとしている通りのちょうど角のところに、一台の乳母車とともに立止まっている
ひとりの女がいた。わたしは彼女があまりよくみえなかったが、彼女は門から中
に入れようとして車を操作していた。その時、わたしは近づいてくるのに気づか
なかったが、一人の男がその門から中に入った。彼はすでに閾をまたいでいたが、
その時後ずさる動作をしてまた外に出た。彼が門のわきに控えている間に、乳母
車は彼の前を通って、閾を越えるためにちょっと持ちあがり、次には若い女が、
頭をあげて彼をみたあとで、やはり姿を消した。
519吾輩は名無しである:04/05/19 19:35
 この短い後景が錯乱状態にまでわたしを興奮させた。なるほどわたしはそれを
完全には理解できなかったが、それでも確信していた。真の出来事につきあたっ
てしまったために、それからは白日がその終末にむかって急速に進んでゆく、そ
うした瞬間をわたしはとらえたのだ。さあやってくるぞ、とわたしは独語した、
終末がくるのだ、なにかが到来するのだ、終末がはじまるのだ。わたしは歓喜に
とらえられていた。
 わたしはその家にいったが、中には入らなかった。隙間から、中庭の暗いとっ
つきの部分がみえた。わたしは外の壁によりかかった、たしかにとても寒かった。
冷気が足から頭までわたしを包み、わたしはゆっくりと、わたしのとほうもない
身の丈がこの巨大な冷気の拡がりを帯びてゆくのを感じていた、わたしの身の丈
はその真の本性の権利のままに静かに立ちあがってゆき、わたしはこの幸福の歓
びと完成のなかにとどまっていた、一瞬のあいだ頭は空の石と同じくらい高く、
足は砕石舗道の上において。
520吾輩は名無しである:04/05/19 19:38
 これはすべて実際にあったことだ、そこに注意していただきたい。
521吾輩は名無しである:04/05/19 19:42
 わたしには敵はいなかった。わたしはだれにも邪魔されなかった。時としてわ
たしの頭のなかに広大な孤独が創られ、世界がそっくりその中に消滅してしまう
のだったが、しかしかすり傷ひとつない無疵の姿でそこから出てきて、そこには
なにひとつ欠けていなかった。だれかがわたしの眼の上にガラスを押しつぶした
ので、わたしは危うく視力を失うところだった。この衝撃はわたしをぐらつかせ
た、それは認めよう。わたしは壁のなかに入りこみ、火打ち石のしげみの中をさ
まようような気がした。一番悪いことは、突然の、おぞましい、白日の苛酷さだ
った。わたしは見ることも見ないこともできなかった、見ることは恐怖であり見
るのをやめることは額から咽喉までわたしをひき裂いた。そのうえわたしはハイ
エナの叫びがきこえ、それがわたしを野獣の脅威のもとにおいた(その叫びは、
きっとわたしの叫びだったろうと思う)。
522吾輩は名無しである:04/05/19 19:43
 ガラスがとり除かれると、ひとは瞼の内側に一枚の薄膜を、瞼の上には綿の防
壁をすべりこませた。わたしは話をしてはいけなかった、というのは話すと包帯
の留金がひきつれるからだった。「あなたは眠っていましたよ。」と後になって医
師がいった。わたしが眠っていたと! わたしは七つの日の光に耐えなければな
らなかったのだ、みごとな灼熱の火! そうだ、ひとまとめになった七つの日、
ただ一瞬の強烈さとなった七つの大光明がわたしに決着をせまっていたのだ。だ
れがそんなことを想像しただろう? 時おりわたしは独語した、「これは死だ。
なにはともあれ、それだけの価値はある、鮮やかなものだ。」だがしばしばわたし
はなにも言わずに死にかけた。しまいにわたしは、白日の狂気を直視しているの
だと確信した。ありようはこうだった。光は狂ったようになり、明るさはいっさ
いの良識を失っていた、それは不条理に、規則もなく目的もなしにわたしを襲う
のだった。この発見はわたしの生を通じての噛み傷だった。
523吾輩は名無しである:04/05/19 19:44
 わたしは眠っていた! 目覚めた時、わたしはひとりの男がこうたずねるのを
聞かなくてはならなかった、「告訴なさいますか?」直接に白日とかかわりをもっ
たばかりの者に向けるにしては、奇妙な質問ではないか。
 回復してさえも、わたしは回復したことを疑っていた。わたしは読むことも書
くこともできなかった。わたしは霧ふかい北国にとりまかれていた。しかし奇妙
なのは次のことだった。おそろしい接触を思い出しながらもわたしはカーテンと
サングラスの背後で生きることに憔悴していたのだ。わたしはあますことのない
白日のもとになにかをみたかった、わたしは薄くらがりの快適さ安楽さにうんざ
りしていた、わたしは白日に対して水や空気を求めるような願望を抱いた。そし
てもし見ることが火であるとすれば、わたしは火の充溢をもとめ、もし見ること
が狂気の感染であるならばわたしは狂ったようにその狂気を希った。
524吾輩は名無しである:04/05/19 19:44
 施設のなかで、ひとはわたしにささやかな地位を与えた。わたしは電話に答え
るのだった。医者は分析検査室をもっており(彼は血液に関心をもっていた)、
人々は中に入っては薬品を飲み、小さなベッドに横たわって眠りこんだ。彼らの
一人はみごとな策略を用いた、正式の品をのみこんだあとで、彼は毒をふくんで
昏睡におちいったのだ。医師はそれを卑劣な行為と呼んだ。医師は彼を蘇生させ、
この詐りの眠りを「告訴した」のだった! またか! この病人は、わたしは思
うのだが、もっとよい扱いをうける資格があった。
525吾輩は名無しである:04/05/19 19:48
 視力はわずかに減少したにすぎなかったが、わたしはしっかりと壁につかまっ
て蟹のように街路を歩いた、そして壁をはなすとたちまち、わたしの足どりのま
わりはめまいとなった。そうした壁に、わたしはしばしば同じポスターをみた。
控えめなポスターだが、かなり大きな文字で「きみもまた、それを望んでいる」
とあった。たしかにわたしはそれを望んでいた、そしてこれらの重大な語に出遭
うたびに、わたしはそれを望んだ。
526吾輩は名無しである:04/05/19 19:49
 しかしながら、わたしの裡のなにかが、かなり早く望むことをやめていった。
読むことはわたしには大きな疲労だった。読むことは話すことと同様にわたしを
疲れさせ、そしてわずかでも実際に話をすることはわたしに欠けているなんらか
の力を要求した。ひとはわたしに言った、あなたはあなたの障害に自己満足をま
じえていると。この言葉はわたしを驚かせた。二十歳で同じ条件にあったなら、
だれもわたしに注目しなかったことだろう。四十歳となると、いささか貧しいわ
たしは悲惨になるのだった。それにあの嘆かわしい外観はどこからやってきたの
か? わたしの意見では、わたしはそれを街なかで身につけたのだ。街路は本来
そうすべきであったようにわたしを豊かにしてはくれなかった。反対に、歩道を
たどり、地下鉄の明るさの中にもぐりこみ、都市が壮麗に煌いているみごとな大
通りを通るうちに、わたしは極度に生気なくつつましくくたびれてゆき、ひいて
は、無名の荒廃の配分をあまりにもたっぷりと集めながら、その配分がわたしに
みあったものでなく、それがわたしをいささか曖昧で不定形なものにしているだ
けに、いっそうわたしは人々の視線をひきつけるのだった。そのためにこの荒廃
がわざとらしいこれみよがしなものにみえるのだった。悲惨には、ひとにそれが
みえてしまい、それをみる者が、自分は責められている、いったいだれが自分を
攻撃しているのか? と考えてしまうという困った点がある。ところが、わたし
はわたしの衣服の上に正義をまとうなど毫も願っていなかったのだ。
527吾輩は名無しである:04/05/19 19:56
 ひとはわたしに言った(時には医師、時には看護婦たちが)、あなたは教養が
あり、あなたはさまざまな能力をもっている、それを欠いている十人のひとの間
で配分されるなら彼らが生きてゆくことも可能であるような才覚を使わずにおく
ことによって、あなたは彼らから彼らのもたぬものを奪いとっているのだし、避
けることもできるはずのあなたの窮乏は彼らの欲求に対する侮辱なのだ、と。わ
たしはたずねた、なぜそんな説教をするのか? わたしが盗んでいるのはわたし
の場所なのか? わたしからそれを取りもどすがよい。わたしは自分が不当な思
考と悪意ある論法にとりまかれているのをみた。それに、ひとはわたしに対して
だれを押したててきたのか? だれひとりとしてその証しをもたず、わたし自身
むなしく捜しているひとつの眼にみえない知を。わたしには教養があると! し
かしたぶんわたしはいつも教養があるわけではなかった。能力がある? いった
いどこにあるというのか、まるで法服をきて板の上に坐り昼も夜もわたしに罪の
宣告を下そうと身構えている裁判官のように、ひとが語らせるあの能力というの
は?
528吾輩は名無しである:04/05/19 19:58
 わたしは医師たちがわりあい好きだった、わたしは彼らの疑いによっておとし
められているとは感じなかった。困るのは、彼らの権威が刻一刻と増大していっ
たことだ。ひとは気づかないが、彼らは王なのだ。わたしの部屋をあけて、彼ら
は言うのだった、そこにあるものはすべてわれわれに属する、と。彼らはわたし
の思考の断片にとびかかった、これはわれわれのものだ。彼らはわたしの身の上
話を糾問した、話したまえ。するとわたしの話は彼らに奉仕しはじめるのだった。
大急ぎでわたしはわたし自身を脱ぎすてていった。わたしは彼らにわたしの血、
わたしの内奥をくばり、わたしは彼らに宇宙を借しあたえ、わたしは彼らに日を
与えた。なにごとにも驚かぬ彼らの眼の前で、わたしは一しずくの水、インクの
しみとなった。わたしは彼ら自身に還元され、彼らの視野のもとにそっくりさし
だされて、ついにはもう現存するのはわたしの完全な無の姿だけとなりもはやみ
るべきものもなにひとつなくなって、彼らがわたしを見ることさえやめてしまう
と、ひどく苛立って、彼らは立ちあがってはこう叫ぶのだった、さあ、きみはど
こにいるんだ? きみはどこに隠れているんだ? 隠れることは禁じられている、
それは過ちだ、云々。
529吾輩は名無しである:04/05/19 20:03
 彼らの背のむこうに、わたしは法のシルエットをみとめた。厳格で不愉快な、
ひとの知っている法ではなく、その法は別だった。その威嚇のもとに倒れ伏すど
ころか、どうやらわたしの方が法をおびやかしていた。法のいうところを信ずる
なら、わたしの視線は雷であり、わたしの両手はほろびる契機であった。そのう
え、彼女は滑稽にもあらゆる権力をわたしに帰属させ、たえず自分がわたしに服
従する立場にあると告げた。ところが、彼女はなにひとつとしてわたしにたずね
ることを許さなかったし、彼女がわたしにあらゆるところにゆく権利を認めた場
合、それはわたしがどこにも場所をもたないということを意味していた。彼女が
わたしをもろもろの権威より上におく時、それはこういう意味だった、あなたは
なにごとをする権利ももたないと。もし彼女がへりくだる場合は、あなたはわた
しを尊重しない、ということだった。
530吾輩は名無しである:04/05/19 20:03
 彼女の目的のひとつは、わたしに「正しく評価」をさせることだとわたしは知
っていた。彼女はわたしに言った、「今では、おまえは別格の存在だ、だれひと
りとしておまえに対してはなにもできない。おまえは話すことができる、おまえ
を拘束するものはなにもない、説教はもはやおまえを縛りはしない、おまえの行
為はどんな結果にもつながらない。おまえはわたしを足で踏みつけるがよい、ほ
ら、これでわたしは永久におまえの召使女ではないか。」召使女? わたしは絶
対にそんなものは欲しくなかった。
531吾輩は名無しである:04/05/19 20:05
 彼女はわたしに言った、「おまえは正義を愛する。――ええ、そう思われます。
――なぜおまえは、これほど際立ったおまえという人間の裡で正義を侵犯させて
おくのか? ――しかしわたしという人間はわたしにとって際立ったものではあ
りません。――もし正義がおまえの裡で弱まるならば、それは他人たちの中でも
弱くなって彼らはそれに苦しむことだろう。――だがこの件は正義には関わりの
ないことだ。――すべてが正義に関わりをもつのだ。しかしあなたも言った
ではないか、おまえは別格だと。――もしおまえが行為するなら別格だが、おま
えがもし他人たちが行為するのにまかせておくなら決してそうではない。」
532吾輩は名無しである:04/05/19 20:05
 彼女はとうとう愚劣な言葉を発するまでになった、「ありようは、わたしたち
はもはや別れることができないということだ。わたしはいたるところおまえを追
ってゆき、わたしはおまえの屋根の下で生きるだろう、わたしたちは同じ眠りを
もつだろう。」
533吾輩は名無しである:04/05/19 20:11
 わたしはおとなしく閉じこめられることを承知したのだった。しばらくの間、
とひとはわたしに言った。よりしい、しばらくの間なら。屋外の時間のあいだ、
もう一人の住人である白い鬚の老人がわたしの肩にとびのり、わたしの頭上で大
きな身振りをした。わたしは彼にいった、「きみはトルストイかね?」医師はそ
のためにわたしをすっかり狂人だとみなしていた。しまいにわたしは全員を背に
負ってつれあるいた、しっかりと絡みあった者たちのかたまり、支配しようとい
うむなしい願望によって、不幸な稚気によってそんな高みに惹きよせられた壮年
の男たちの集団を。そしてわたしが崩れおちると(なぜなら、なんといってもわ
たしは馬ではなかったから)、同じくころげ落ちたわたしの仲間たちの多数は、
わたしをさんざん打ちすえた。それは楽しい折々だった。
534吾輩は名無しである:04/05/19 20:14
 法はわたしの振舞いをきつく批判した 「むかしは、わたしはまったく異ったあ
なたを知っていたのに。――まったく異った? ――ひとはあなたを馬鹿にして
無事に済むことはなかった。あなたに会うのは生命に価することだった。あなた
を愛することは死を意味していた。人間たちは墓穴を掘っては、あなたの姿を逃
れようともぐりこんだ。彼らはたがいに言いあった、彼は通りすぎたか? われ
われを隠してくれる大地に祝福あれ、と。――ひとはそれほどわたしをおそれて
いたのか? ――おそれだけではあなたには足りなかった、心の底からの讃辞も、
まっとうな生も、塵埃の中でのへりくだりも。そしてとりわけ、わたしに問いか
けるな。だれがあえてわたしのことまで考えたりするのか?」
535吾輩は名無しである:04/05/19 20:14
 彼女は異様に激していた。彼女はわたしをほめあげたが、それはわたしに続い
て高みにのぼるためだった、「あなたは饑饉だ、葛藤だ、殺人だ、破壊だ。――な
ぜそのようなものなのか? ――わたしが葛藤と殺人と終末の天使だからだ。
――なるほど、とわたしは彼女にいった、わたしたちを二人とも閉じこめるのに、
充分以上、ありすぎるほどではないか。」ありようは、彼女がわたしの気にいっ
ていたということだ。彼女は男たちが密集しすぎたこの環境にあって、唯一の女
性的な要素だった。彼女は一度わたしに膝をさわらせたことがあった、奇妙な印
象だった。わたしは彼女にそう告げていた、わたしは膝だけで満足するような男
ではない、と。彼女の答えは、そんなことをしたら不愉快でしょう!
536吾輩は名無しである:04/05/19 20:16
 彼女のたわむれの一つは次のようなものだった。彼女は窓の上部と天井のあい
だの空間の一部分をわたしに示した、「あなたはそこにいる」と彼女はいった。
わたしはその点を凝っと見つめた。「あなたはそこにいますか?」わたしは力の
かぎりそこを見つめた。「さあ、どう?」わたしはわたしの視線の瘢痕がはじけ
るのを感じ、わたしの視力は創傷となり、わたしの頭は穴となって、腹をえぐら
れた牡牛さながらであった。だしぬけに、彼女は叫んだ、「ああ、白日がみえる、
ああ神よ」云々。わたしはこの遊びがとほうもなくわたしを疲れさせると抗議し
たが、しかし彼女はわたしの名誉を求めて飽くことがなかった。
537吾輩は名無しである:04/05/19 20:16
 あなたの顔にガラスを投げつけたのはだれなのか? この質問はあらゆる質問
のなかでたちもどってくるのだった。ひとはもはや直接にそれを問うことはなか
ったが、それはあらゆる道が通じている交差路であった。わたしの答えがなにひ
とつあばきだてはしないだろうとひとはわたしに指摘した、なぜならずっと以前
からあばかれているのだから。「ではなおさら話すまでもないでしょう。
――いいですか、あなたは教養がある、沈黙が注意を惹くことはあなたも知ると
おりだ。あなたの無言はこの上もない不合理な仕方であなたをあばき出すのだ。」
わたしは彼らに答えた、「だがわたしの沈黙は真実だ。もしそれをわたしが隠し
ても、あなた方はすこし先にまたそれを見出すだろう。もしそれがわたしを暴露
するなら、あなた方には幸いなこと、あなた方の役にたつのだし、あなた方が仕
えていると称しているわたしにとっても幸いなことだ。」そこで最後まで目的を
達するには、彼らにはあらゆる手段をつくすことが必要だった。
538吾輩は名無しである:04/05/19 20:19
 わたしは彼らの探求に興味をひかれていた。われわれのだれもがいわば仮面を
つけた狩猟者だった。だれが問われていたのか? だれが答えていたのか? 一
方が他方になりかわった。言葉がひとりでに語っていた。沈黙は恰好なかくれが
である言葉のなかに入っていった、というのはわたしのほかにだれもそのことに
気づいていなかった。
539吾輩は名無しである:04/05/19 20:31
 ひとはわたしにたずねていた、いったい「正確なところ」事はどんなふうにし
て起ったのかわれわれに話して下さい。――物語? わたしははじめた。わたし
は物識りでもなく、無知でもない。わたしはさまざまな歓びを知った。それでは
言い足りない。わたしは彼らに話をそっくり語り、彼らはそれを、どうやらわた
しの見るところ少くともはじめのうちは関心をもって聴いていた。しかし結末は
われわれにとって共通の驚きであった。「その発端のあとは」と彼らは言うのだ
った、「事実の方に話を進めてもらいたい。」なんということか? 物語は終って
いたのだ。
540吾輩は名無しである:04/05/19 20:33
 わたしはこうした出来事をもってひとつの物語をつくりあげる能力のないこと
を認めなければならなかった。わたしは話の首尾の感覚を失っており、それは多
くの病において起ることだ。だがその説明は彼らをいよいよ要求きびしくさせた
だけだった。わたしはその時はじめて気づいたのだが、彼らは二人であり、伝統
的方法に対するこの侵害は、一人の視力の技術者でもう一人が精神病の専門家で
あるという事実から説明がつくとはいうものの、われわれの会話に厳格な規則に
よって監視され統御された権威的な訊問の性格を常にあたえていた。なるほどふ
たりのどちらも警視ではなかった。しかし、二人である以上、そのことによって
彼らは三人であって、そしてこの三人目は、わたしは確信しているが、一人の作
家、明晰に語り推論する男とは、かならず記憶している事実を物語る能力をそな
えていると固く信じこんでいるのだった。
541吾輩は名無しである:04/05/19 20:35
 物語? いや、物語はなしだ、もう二度と決して。
542吾輩は名無しである:04/05/19 20:44
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1039370945/501-541
1988年 朝日出版社 ポストモダン叢書10 『白日の狂気』(絶版)より
モーリス・ブランショ 「白日の狂気」
Maurice BLANCHOT: La folie de jour, Fata Morgana, 1973.
田中淳一=訳 全文

519 [誤字訂正] ×後景 → ○光景
528 「借しあたえ」 はそのままとしました。

改行は参照した叢書版に従い、物語、レシを引くにあたっては断章ひとつを
レスの単位としています。一行アケが間にはさまるものと思ってください。

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1039370945/19-28
2000年 未來社 ポイエーシス叢書45. 『滞留』より
モーリス・ブランショ 『私の死の瞬間』 全文
Maurice BLANCHOT: L'instant de ma mort, Fata Morgana, 1994.
湯浅博雄 監訳  郷原佳以・坂本浩也・西山達也・安原伸一朗 共訳

エピローグ、デリダの言に従えば「パレルゴン的な付け足し」が
27, 28とでありますが、19~28との間には空白があることを補わせていただきます。

では。
543吾輩は名無しである:04/05/19 20:47
>>542
連続投稿規制は大丈夫だったの?
544吾輩は名無しである:04/05/19 20:56
>>543
大丈V!(笑)
でもやっぱり書きこみ数が相対的にすくない板だからきっつぃね。
何度かイラッとしました。

「トマ」読みたいけど、図書館にさえない。気長に構えています。
545吾輩は名無しである:04/05/19 23:59
おお、乙です。
一瞬荒らしかと思ってしまったw

「トマ」は筑摩の世界文学大系に入ってますよね。図書館にないですか。
ぼくは最近図書館から借りて読みました。
546吾輩は名無しである:04/05/20 01:37
白日の狂気、好きです。継いで読んだレヴィナスの試論にもぶっとびましたが。
「試論」を収めた『ブランショ』は、まだ国文社から入手できるようですね。

>>545
例によって持ち出されたまま、在庫 否――司書「ないわけではないのですが、」
――デリダ先生 停留態とは僕のパッションを指してのことですか、と。
「終わりなき対話」をはじめ、今すぐにでも読みたいものが収められてある。
いずれ読むのは間違いないとして、もしかすると、仏語を勉強しはじめるのが
早いのかもしれません。いずれにせよ、じっくり向き合ってゆきたいと思います。

ところで、未訳(抄訳ありと聞きますが)の L'Écriture du désastre の
デザストル、どう訳したものでしょうね。
凶性とあてがった方が上にいらしたようですが、災厄が通例のようですし。
月並み連想ですが星と韻をふんだものがランボーの散文にありました。たしか。

これからじっくり『至高者』読みます!
547         :04/05/22 12:50
>>544
なんか凄いことしてくれちゃってますね(驚
絶版じゃなければ逮捕かも・・・(乙

>>498
読みましたよ。
せっかく『白日』全文あるんでマターリ読解する?

>>500
つまんないとは言いたくないんだけれど、
497で書いたのが正直な個人的感想。
あれだけ同じことを反復して書いてるのは
文庫だからわかりやすくしようとした配慮なのかな・・・
もうちょっとビシバシ引用を入れて
もっとスリリングに書いて欲しかったな、と。 
548吾輩は名無しである:04/05/22 13:24
>>547
まだ『聖なるものと〈永遠回帰〉』を読んでいないのでなんともいえないのですが、
湯浅氏は反復して書くのが好き(それしかできない?)なのではないでしょうかね。
彼が書いた『バタイユ』でも同じことの反復ばかりで辟易しました。悪い本では
ないのですが。
549吾輩は名無しである:04/05/25 00:49
『文学空間』の邦訳を読んでいるのですが、原書を参照してみると細かいとこ
ろで結構誤訳があるような気がします。原書をばりばり読めるわけではないので
確かなことではないのですが。他の方はどう思われますか?
『焔の文学』はもっとひどいのでしょうか?
550弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :04/05/25 00:57
そういや仏文研のやつでブランショ好きなやついたけど、サルトル、ハイデガーは認めないとか言ってた。
思想的には同系列じゃないの? どうなん?
551.:04/05/25 01:08
>>548
バタイユのロジックがループしてるから、それにつられちゃうのだろ。

>>549
その本の悪訳は業界では有名。『焔』も時代的に危ないだろうな。

>>550
ブランショはハイデガーに相当影響うけてる。「文学と死の権利」
とか、ヘルダーリンを論じたりとか。同時代人としてサルトルの
影響もある。ブランショの独特なイメージ解釈とかね。
552吾輩は名無しである:04/05/26 20:26
>>549
『焔の文学』も普通に悪訳です。
553:04/05/27 01:01
白日の狂気、数回読んでみましたが
簡単な理解を拒んでいるような作品です。
>>529以降で出てくる「彼女」というのは
「法」のことでいいのでしょうか?
ほかにもたくさん不明な点がありますが・・・。
554吾輩は名無しである:04/05/27 14:05
>>553
僕も同じこと思いました。原書を持っていないので参照できないのですが、
「法」は"loi"なんでしょうかね。だと女性名詞で「彼女」(elle)で受ける、と
理解できるのですが。少し後のほうで、その「彼女」が擬人法的に使われている
ので「彼女」と訳したのかな、とぼくはとりあえず理解しました。
原書買おうかなあ。
555:04/05/28 00:42
確かに原書を参照しないと曖昧な点がありますね。>554
といっても仏語はできないんですが・・・。

>>530では「召使女」という言葉が出てきますね。
(それが>>534でもういちど主語が「法」になって)
>>535では「唯一の女性的な要素だった」とあり、
ここで確かに明確に擬人化されてます。
「法」は女性的なものとされて書かれているので、
おそらく「彼女」という訳語は適切なんでしょう。

その前に>>509
「男たち」と「女たち」の世界の対峙方法の差が
出てきましたが、ここでは「法」がかかわるのかどうか・・・。
556、555:04/05/28 00:51
あと、
>>540「一人の視力の技術者でもう一人が精神病の専門家」
のあとで言及される「三人目」というのもよくわからない・・・。

作品全体のいくつかのキーワードを取り出してみると、
「視力」「光」「眠り」「ガラス」「死」「法」「物語」などなど・・・。
そして、タイトルにある「白日」と「狂気」・・・。
しかし、とてもつかみにくい不思議な作品です。
抽象的に書かれているかと思えば、時には具体的な描写があり、
それぞれのパラグラフのつながり具合にも強弱があって、
シュールレアリスム風とも哲学的ともいいがたく・・・

なんか要領をえないレスになってしまいました。
557、555:04/05/28 22:04
最も不明というか気になるのは、
彼女が「法」だとすれば(といってもそれは「別の法」と書かれていますが)
この物語の語り手である「わたし」とは一体だれなのか? という点。
途中で銃殺を逃れるというブランショ自身の体験に関する記述がありますが・・・
558554:04/05/31 23:08
>>555
既出ですが、小林康夫が彼の『白日の狂気』論で詳しい分析を行っているので
それが参考になるのではないでしょうか。結構よくできた分析だとは思います。
『表象の光学』所収です。
559、555:04/06/05 12:27
>>558
ありがとうございます。小林氏のものはたしかに優れた読解だと思いました。
読んでみて、何かが少しだけわかりかけてきた気がします。
この物語の語り手である「わたし」とは一体だれなのか? という疑問には
「誰?」という問いが問題になっていることが示唆されていることを目にとめました。
また、狂気が物語(レシ)と深くかかわるという示唆も。

>>539で、>>501の冒頭の一節が再び出てきますが、
>わたしは物識りでもなく無知でもない。わたしはさまざまな歓びを知った。それでは言い足りない。
その後で(>>540)、
>出来事をもってひとつの物語をつくりあげる能力のないことを認めなければならなかった。
と書かれていることから、物語ることの不可能性、あるいは物語がはらむ狂気・・・

しかし『白日』は48年に書かれながら、どうして四半世紀後の73年に出版されたのだろう?
560吾輩は名無しである:04/06/07 23:10
おれはこどものころバカにしてた篠沢教授(篠沢教授にゼンブ!)が
ブランショ翻訳者だと知って愕然とシターヨ
561、555:04/06/12 09:42
最後からひとつ前のパラグラフ(>>540
>「一人の視力の技術者でもう一人が精神病の専門家」
のあとで言及される「三人目」については
レヴィナスの「『白日』試論」の最後でも言及されてましたが、
このレヴィナスの試論も難しい・・・(「3である2について」の章)
「見ること」にかかわる眼科医。
「考えること」にかかわる精神科医。
そして3人目は
「語ること=証言すること」にかかわる裁判官?

やはりなかなか読解の難しいテクストです。
562、555 :04/06/15 23:30
しかし、最後のパラグラフ(>>541)はかっこいいな。
かっこよすぎる。素直にそう思う。ブランショだからなんでしょうが。

「物語? いや、物語はなしだ、もう二度と決して。」

『白日の狂気』は初出時には『物語?』と題されていたようですが、
この作品が「疑問符つきの微妙な物語(レシ)」であること
そして「物語を問うメタ物語」であることがみてとれます。

「物語の不可能性」そして/あるいは「不可能性の物語」
こう形容するのは容易いのですが、この作品を自分のものにするのは難しい…
563吾輩は名無しである:04/06/27 00:35
何故、ブランショの小説のことを皆れしと余分だ?
他のふらの小説のことれしとか書かないのに
564吾輩は名無しである:04/06/28 00:13
やっぱりブランショは読みやすくて読みにくいなあ。

>>563
ブランショ自身がロマンとレシを明確に分けて名づけてるね。
『アミナダブ』なんかはロマン(小説)。
『死の宣告』なんかはレシ(物語)。
長さのほかに何か理由があったような気もするが失念。
565吾輩は名無しである:04/06/28 00:28
>>564
オデュッセイアに典型的な作品構造を備えたものがロマン。
566吾輩は名無しである:04/06/28 23:55
>>564
まったくそのとおり。ジャベスなんかもそうだよね。
読みやすいのに、読みにくい。
567吾輩は名無しである:04/07/02 16:15
筑摩からマラルメの評伝が出る。
しかも清水徹のヴァレリー論もでる。
568        :04/07/02 18:43
あと、『白日の狂気』論といえばデリダのがあるね。
『パラージュ』の翻訳はどこでだれが進めてるのだろうか‥‥
569吾輩は名無しである:04/07/03 01:08
Paragesの翻訳のはなしなんてあったんだ。
570吾輩は名無しである:04/07/03 01:15
郷原がやるべし
571吾輩は名無しである:04/07/03 20:40
意外なほどに伸びるなこのスレ
572、555 :04/07/06 00:08
ロマンとレシの区別についてですが、
『待つこと・忘れること』の翻訳者平井氏の解説から以下に。

 ロマンとはたえず、ここと今とにかかわっているもので、きわめて人間くさい作品であ
るから、それは本質への道をすすみはじめようとはせず、本質をとりまく外の囲いであと
もどりしはじめてしまう。それを出来事のあいだの関係をえがくものだとすれば、レシは
その出来事そのもの、その出来事の接近、その出来事の生ずべき場所、さらには来る
べき出来事たらんとするものということになる。ブランショがとくにおもんじているのは、こ
のやがておこるべき出来事であって、その誘引力によって、逆にレシが実現されてゆく
ことが期待されている。
573、555:04/07/06 00:15
デリダのブランショ論は早く訳されて欲しいと思います。
Paragesは諸海域という意味でいいのでしょうか。
いくつかは雑誌や単行本に翻訳が所収されてたと思うので、
この機会に再読してみたいと思います。
574吾輩は名無しである:04/07/17 20:29
やっぱブランショは小説より評論のほうがテンション高いね。
いま「文学空間」読んでる途中だけど。
575吾輩は名無しである:04/07/28 14:54
ブランショって大学でてるの?
576吾輩は名無しである:04/08/07 06:02
>>575
ストラスブール大。レヴィナスと一緒。
577吾輩は名無しである:04/08/26 01:09
ヌーヴォーロマンスレにも書き込んでおいたが
モーリス・ブランショ『最後の人/期待 忘却』が9月に復刊されるぞ。
578吾輩は名無しである:04/08/26 08:45
復刊より新刊は出ないものか。
579吾輩は名無しである:04/08/27 10:12
 彼女はわたしに言った、「おまえは正義を愛する。――ええ、そう思われます。
――なぜおまえは、これほど際立ったおまえという人間の裡で正義を侵犯させて
おくのか? ――しかしわたしという人間はわたしにとって際立ったものではあ
りません。――もし正義がおまえの裡で弱まるならば、それは他人たちの中でも
弱くなって彼らはそれに苦しむことだろう。――だがこの件は正義には関わりの
ないことだ。――すべてが正義に関わりをもつのだ。しかしあなたも言った
ではないか、おまえは別格だと。――もしおまえが行為するなら別格だが、おま
えがもし他人たちが行為するのにまかせておくなら決してそうではない。」


580         :04/08/31 11:40
レヴィナスといっしょの若き日のブランショの写真。
目がいいね。
これが公開された唯一の肖像だろうか?
581吾輩は名無しである:04/09/02 14:14
スレ違いだけど貼っとくよ
10/8
ニーチェと悪循環
ピエール・クロソウスキー著 兼子正勝訳
文庫
582吾輩は名無しである:04/09/02 14:14
>>581
ちくま学芸文庫より
583吾輩は名無しである:04/09/02 20:38
>>582
文庫化って朗報だなあ。
584吾輩は名無しである:04/09/07 21:28
この勢いでブランショももうひとつぐらいは文庫化してほしいね。
ちくま学芸文庫さんたのんだよ。
585吾輩は名無しである:04/09/13 10:31:41
586吾輩は名無しである:04/09/14 00:03:16
スゲーな
587         :04/09/14 20:12:11
なんだこの出版社は!?
ちょっと、いや、かなり驚いた。
588吾輩は名無しである:04/09/14 22:30:34
>>585 そんなラインナップを本当に刊行出来るのか、
ちょっと信じられないが、とにかくがんばれ!! 応援します!
589吾輩は名無しである:04/09/15 01:11:20
Julien Gracq!
記念age
590吾輩は名無しである:04/09/18 06:58:24
すみません宣伝させてください。
今日ツェランOFFやります。
詳細↓ よかったらそうぞ。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1037737509/l50
591吾輩は名無しである:04/09/25 20:34:32
とりあえず、白水社から復刊された
最後の人 期待 忘却 は買った。
592吾輩は名無しである:04/09/25 21:44:25
>>591
私も今日、アマゾンから届きましたよ。楽しみです。
593吾輩は名無しである:04/09/30 23:45:12
書肆心水のかるい話のところに
ブランショについて文章が追加されてる
594         :04/10/13 00:25:37
昨年のブランショに続いて今年はデリダも死去か。
ブランショだったらデリダの「死」をどう語るだろう?
595吾輩は名無しである:04/10/19 22:29:03
郷原のサイト見れないよー
596吾輩は名無しである:04/10/23 13:43:34
>>595
同じく、掲示板は使えるみたいだから、掲示板に書いてみたら?
597吾輩は名無しである:04/10/23 14:29:25
ストーカ多そうだよな郷原たんかわいいから
598吾輩は名無しである:04/10/23 17:12:49
>>595
俺は普通に見れるけど。
599吾輩は名無しである:04/10/24 15:52:54
郷原って女なの?
600吾輩は名無しである:04/10/31 20:38:49
君たちブランショなんか読んでたら、社会的廃人になりますよ、僕みたいに
601吾輩は名無しである:04/10/31 20:39:31
>597
郷原さんってかわいいの?何系?
602吾輩は名無しである:04/11/02 14:42:21
>>600
そんな偉そうに言われなくたって、とっくに社会的廃人になってますよ。
603吾輩は名無しである:04/11/02 15:03:35
郷原たんはかわいいよ
604吾輩は名無しである:04/11/02 16:45:18
>603
郷原たんはどれくらいかわいいの?ちゅごくかわいい?
605吾輩は名無しである:04/11/02 16:50:06
そりゃもぉ、ちゅご〜く
606吾輩は名無しである:04/11/02 18:49:58
>605
ぺろぺろちたくなるくらい?
今パリでてーず書いてるんでしょ?
607吾輩は名無しである:04/11/02 19:26:50
キモヒ
608吾輩は名無しである:04/11/02 23:01:14
なんかスレ違いなヘンな流れだな。
バタイユ、クロソウスキーの重要作品が文庫化された以上、
ブランショも50年代の評論を文庫化してほしいな。ひとつぐらい。
609吾輩は名無しである:04/11/02 23:45:01
>>608
文庫化するとしたらどの本がいい?
610吾輩は名無しである:04/11/02 23:58:41
「踏みはずし」って読んでみたいんだけどね。
古本だと高すぎて買えないね。
611吾輩は名無しである:04/11/03 10:44:26
「焔の文学」を新訳でだして欲すぃ
訳悪いと聞いたから。
612吾輩は名無しである:04/11/03 19:33:53
>>609
やはり「文学空間」だろうね。
個人的には611の案が望ましいけど。
613吾輩は名無しである:04/11/03 20:04:55
>610
Lisez en francais
614吾輩は名無しである:04/11/05 01:02:46
>607
きもいなんて言わないで

Voila une image serieusement desastreuse!

http://crossb.s72.xrea.com/xxx/xxxhasu2.jpg
615吾輩は名無しである:04/11/05 22:45:53
最近の筑摩見てたら、本当に出すかもしれないと期待しちゃうね。
クロソウスキーは復刊するし、デリダの新訳も出るし。
水声社あたりでビダンのブランショの伝記でないかなー
616吾輩は名無しである:04/11/06 03:57:25
でもまさかdonner la mortが文庫で出るとは思わなかった!
617吾輩は名無しである:04/11/06 13:19:11
>>616
だからこそ、ブランショの文庫化も期待大。
618吾輩は名無しである:04/11/06 15:32:39
>615
ビダンのブランショ伝は、湯浅さんがまた学生使って出そうとしてるみたいですよ
619吾輩は名無しである:04/11/07 18:57:50
>>618
マジで!ゆあさんやるね。
高くつきそうだよねー出たら勿論買うけど。
620吾輩は名無しである:04/11/07 21:20:24
>619
原書読んだほうがいいんじゃないか
621吾輩は名無しである:04/11/09 18:30:42
>603
>605
郷原タンと綿矢りさ、どっちがかわいいでつか?
622吾輩は名無しである:04/11/09 23:20:48
>>621
uzeeee!!
623吾輩は名無しである:04/11/10 15:58:32
>622
うざいってフランス語でなんていうんでしょうね。
鬱陶しいだとmaussade、しつこいだとtenaceでしょうか
624吾輩は名無しである:04/11/10 19:20:29
maussade に近い希ガス
625吾輩は名無しである:04/11/10 22:30:06
>624
maussadeって無愛想って意味ですけど

ごうはらタンはEurdiceでちゅ
626吾輩は名無しである:04/11/12 00:05:11
またなんか変な流れだな。
ところで、蓮實ってブランショをほとんど評価してないのはいいとしても、
宮川や清水なんかとも仲が悪かったのかな。主義的にか生理的にか?
627吾輩は名無しである:04/11/12 00:20:15
蓮實は絵がわからないから、
宮川淳とは大きく食い違う。

どうせブランショも苦手なだけだろうし、
それでいいんだが、いちいち嫌いな理由付けするのがウザイ。
628吾輩は名無しである:04/11/12 00:51:34
日本の仏文業界ではブランショは軽視されるけいこうにあり松
デリダのもてはやされかたと対照的で津

それよりごうはらたんのおちりはつるつるなんでつか?
629吾輩は名無しである:04/11/12 00:54:20
実年齢考えなよ。
630吾輩は名無しである:04/11/12 11:07:22
>>627
同意。
やはり宮川と豊崎が早逝したのが痛い。

また80年代末に蓮實だけでなく、浅田や松浦寿輝なんかが
論陣を張り、こぞってブランショ叩きをしたのが、
後々のブランショの受容を大きく妨げたと思う。
631吾輩は名無しである:04/11/12 12:08:44
同じようなレシばかりだから仕方ないとも言える
632吾輩は名無しである:04/11/12 12:10:43
まぁ、あからさまに読み手を選ぶ作家だよな
633吾輩は名無しである:04/11/12 12:23:52
浅田ってブランショ嫌いなのか
634吾輩は名無しである:04/11/12 12:49:06
浅田はアドルノと相性がよいと思う。
レヴィナスとブランショは嫌いだろう。
635吾輩は名無しである:04/11/12 14:11:44
松浦氏ね
二流小説家め
636吾輩は名無しである:04/11/12 14:14:21
あ、まちがえた
松浦は三流小説家だった
ごめん
637吾輩は名無しである:04/11/12 14:22:23
松浦は理論エッセイが一流だからいいや
詩が二流
小説が三流
638吾輩は名無しである:04/11/12 14:23:41
強力なブランショ研究者は今いない。
郷原たんを待つしかない。
639吾輩は名無しである:04/11/12 17:23:08
詩も三流だよ。
640吾輩は名無しである:04/11/12 17:33:30
>>624
松浦ってブランショ叩いたことあったっけ?
7,8年前駒場でブランショのイメージ論やってた記憶があるんだが。
641吾輩は名無しである:04/11/12 17:34:58
>>638
湯浅さまがいるじゃない
642吾輩は名無しである:04/11/12 17:35:53
あと西谷修さま
643吾輩は名無しである:04/11/12 17:47:15
湯浅いらない。写真がきもすぎる。
ちくま文芸文庫のは駄作。
644吾輩は名無しである:04/11/12 17:52:42
>637
松浦氏のエッセが一流とは到底いえない
645吾輩は名無しである:04/11/12 18:34:04
松浦の理論エッセイはせいぜい2流だな
読んで金返せとまでは思わないな。

でも小説は向いてないからやめたほうがいい。
646あぼーん:あぼーん
あぼーん
647吾輩は名無しである:04/11/12 19:10:14
松浦はさておき、小林や湯浅なんかの影響はどうなんだろう。
648吾輩は名無しである:04/11/12 21:06:49
>647
小林氏論外。湯浅氏健闘
649吾輩は名無しである:04/11/12 21:10:57
スレタイの全角virguleが気になって眠れないのは
綿串だけでつかそうでつか
650あぼーん:あぼーん
あぼーん
651吾輩は名無しである:04/11/12 22:51:11
650の半角etoileが気になって眠れないのは
綿串だけでつかそうでつか
652吾輩は名無しである:04/11/13 00:45:41

おい、とにかくこのスレでAA張るな。

653吾輩は名無しである:04/11/13 00:56:52
ブランチョットスレがあってバタイユスレがないのは妙な感じだ。
最近名の挙がった面々もどちらかつーとバタイユの方が好きっしょ。
654吾輩は名無しである:04/11/13 01:00:13

今度は「ブランショ、バタイユ、クロソウスキー」でスレ立てればどうだろ。

655吾輩は名無しである:04/11/13 01:07:27
バタイユは哲学板行きじゃなかったか?
656吾輩は名無しである:04/11/13 01:10:45
一、二年前まではバタイユスレもクロソウスキースレも単独で立ってたんだがなあ。
657吾輩は名無しである:04/11/13 01:11:41
俺もしょっちゅう書いていたものだが。
真にアツかったのはアルトースレだったな…
658吾輩は名無しである:04/11/13 01:21:41
今生きているバタイユスレ。

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroacademy/1092802197/
659吾輩は名無しである:04/11/13 14:37:21
哲板にあるね、バタイユスレ

http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/philo/1082725020/
660吾輩は名無しである:04/11/14 23:52:20
レリスも一緒にしてよ。
社会学研究会のメンバー+ブランショ
661吾輩は名無しである:04/11/15 21:50:16
君たち実際のところどれほどブランショ読んでるのかね
662吾輩は名無しである:04/11/15 22:06:12
↑守永直幹?
663吾輩は名無しである:04/11/16 00:19:17
>>662
誰?
664吾輩は名無しである:04/11/16 00:21:22
665吾輩は名無しである:04/11/20 02:01:43
このHPでブランショの上昇する言葉が読めるぞ
tp://src-h.slav.hokudai.ac.jp/literature/literature-list.html
666吾輩は名無しである:04/11/20 16:51:16
>665
La parole ascendante
667吾輩は名無しである:04/11/26 11:01:26
hage
668吾輩は名無しである:04/11/26 19:30:34
>>664
意外なところにあるんだね。
669吾輩は名無しである:04/11/28 01:14:43
>>664
ありがたい!

それにしても、ミショー論なんかはすぐにどこかから出ないものか。
670吾輩は名無しである:04/11/28 01:52:45
>>664の何がありがたいんだ?
わけわからん。
671吾輩は名無しである:04/11/28 14:00:03
この前初めてニューハーフヘルスいったんだが、女よりいいよ。
チンポ美味しいよちんぽ。
672吾輩は名無しである:04/11/28 20:40:46
郷原たん

673吾輩は名無しである:04/11/28 22:07:27
郷原たんはぁはぁ
674吾輩は名無しである:04/12/01 00:40:39
モーリス・ブランショ 著 両大戦間期論集 政治から文学へ
 上田和彦 編・訳  30年代の「右翼イデオローグ」から40年代には文芸批評
に方向転換をし、以降はラディカルな左翼と目され、レヴィナス的なユダヤ思想
に共振する思索 () を展開したブランショ。 「政治から文学へ」、「革命か
ら文学へ」――ブランショ「文学」誕生の秘密に迫る試みへの、世界に類を見な
い第一歩。



『政治論集1958−1993』 モーリス・ブランショ 月曜社

って違うものなんだ。

675吾輩は名無しである:04/12/01 16:40:02
郷原たんと(は)自動車(である)
676吾輩は名無しである:04/12/10 08:47:12
Maurice Blanchot L'instant de ma mort (Fata Morgana, 1994)
677吾輩は名無しである:04/12/10 08:49:04
 JE ME SOUVIENS d’un jeune homme ―― un homme encore jeune ―― empêché de mourir par la mort même ―― et peut-être l’erreur de l’injustice.
 Les Alliés avaient réussi à prendre pied sur le sol français. Les Allemands, déjà vaincus, luttaient en vain azec une inutile férocité.
678吾輩は名無しである:04/12/10 08:49:26
 Les Alliés avaient réussi à prendre pied sur le sol français. Les Allemands, déjà vaincus, luttaient en vain azec une inutile férocité.
679吾輩は名無しである:04/12/10 08:49:48
 Dans une grande maison ( le Château, disait-on ), on frappa à la porte plutôt timidement. Je sais que le jeune homme vint ouvrir à des hôtes qui sans doute demandaient secours.
680吾輩は名無しである:04/12/10 08:51:09
 Cette fois, hurlement : « Tous dehors».
681吾輩は名無しである:04/12/10 08:51:45
 Un lieutenant Nazi, dans un français houteisement normal, fit sortir d’abord les personnes les plus âgées, puis deuz jeunes femmes.
 JE ME SOUVIENS d’un jeune homme ―― un homme encore jeune ―― empêché
de mourir par la mort même ―― et peut-être l’erreur de l’injustice.
 Les Alliés avaient réussi à prendre pied sur le sol français. Les Allemands,
déjà vaincus, luttaient en vain azec une inutile férocité.
 Dans une grande maison ( le Château, disait-on ), on frappa à la porte plutôt
timidement. Je sais que le jeune homme vint ouvrir à des hôtes qui sans doute demandaient secours.
 Cette fois, hurlement : « Tous dehors».
 Un lieutenant Nazi, dans un français houteisement normal, fit sortir d’abord
les personnes les plus âgées, puis deuz jeunes femmes.
 « Dehors, dehors. » Cette fois, il hurlait. Le jeune homme ne cherchait pourtant
pas à fuir, mais avançait lentement, d’une manière presque sacerdotale.
Le lieutenant le secoua, lui montra des douilles, des balles,
il y avait eu manifestement combat, le sol était un sol guerrier.
6832 (=邦訳20):04/12/10 13:34:05
 Le lieutenant s’etrangla dans un langage bizarre, et mettant sous le nez
de l’homme déjà moins jeune ( on vieillit vite ) les douilles, les balles,
une grenade, cria distinctement : « Voilà à quoi vous êtes parvenu ».
 Le nazi mit en rang ses hommes pour atteindre, selon les règles,
la cible humaine. Le jeune homme dit : « Faites au moins rentrer ma famille ».
Soit : la tante ( 94 ans ), sa mère plus jeune, sa s?ur et sa belle-sour,
comme si tout était déjà accompli.
6843 (=邦訳21):04/12/10 13:36:25
 Je sais ―― le sais-je ―― que celui que visaient déjà les Allemands,
n’attendant plus que l’ordre final, éprouva alors un sentiment
de légèreté extraordinaire, une sorte de béatitude ( rien d’heureux cependant ),
―― allégresse souveraine ? La rencontre de la mort et de la mort ?
 A sa place, je ne chercherai pas à analiser ce sentiment de légèreté.
Il était peut-être tout à coup invincible. Mort ―― immortel.
Peut-étre l’extase. Plutôt le sentiment de compassion pour l’humanité souffrante,
le bonheur de nêtre pas immortel ni éternel. Désormais, il fit lié à la mort, par une amitié subreptice.
6854 (=邦訳22):04/12/10 13:37:59
 A cet instant, brusque retour au monde, éclata le bruit considérable d’une proche bataille.
Les camarades du maquis voulaitent porter secours à celui qu’ils savaient en danger.
Le lieutenant s’eloiga pour se rendre compte. Les Allemands restaient en ordre,
prêts à demeurer ainsi dans une immobilité qui arrêtait le temps.
 Mais voici que l’un d’eux s’approcha et dit d’une voix ferme: « Nous, pas allemands, russes »,
et, dans une sorte de rire : « armée Vlassov », et il lui fit signe de disparaître.
6865 (=邦訳23):04/12/10 13:39:44
 Je crois qu’il s’eloigna, toujours dans le sntiment de légrèreté, au point
qu’il se retrouva dans un bois éloigné, nommé « Bois des bruyères »,
où il demeura abrité par les arbres qu’il connaissait bien.
C’est dans le bois épais que tout à coup, et aprèscombien de temps,
il retrouva le sens u réel. Partout, des incendies, une suite de feu continu,
toutes les fermes brûlaient. Un peu plus tard, il apprit que trois jeune gens,
fils de fermiers, bien étrangers à tout combat, et qui n’avaient
pour tort que leur jeunesse, avaient été abattus.
6876 (=邦訳24):04/12/10 13:43:44
 Même les chevaux gonflés, sur la route, dans les champs, attestaient une guerre qui avait duré.
En réalité, combien de temps s’etait-il écoulé ? Quand le lieutinant était revenu
et qu’il s’etait compte de la disparition du jeune châtelain, pourquoi la colère, la rage,
ne l’avaitent-elles pas poussé à brûler le Château ( immobile et majestueux ) ?
C’est que c’etait le Château. Sur la façade était inscrite, comme un souvenir indestructible,
la date de 1807. Était-il assez cultivé pour savoir que c’etait l’année fameuse de Iéna,
lorsque Napoléon, sur son petit cheval gris, passait sous les fênetre de Hegel
qui reconnut en lui « l’âme du monde », ainsi qu’il l’écrivit à un ami ?
Mensonge et vérité, car, comme Hegel l’ecrivit à un autre ami,
les Français pillèrent et saccagèrent sa demeure.
Mais Hegel savait distinger l’empirique et l’essentiel.
En cette année 1944, le lieutenant nazi eut pour le Château le respect
ou la considération que les fermes ne suscitaient pas. Pourtant on fouilla partout.
On prit quelque argent; dans une pièce séparée, « la chambre haute »,
le lieutenant trouva des papiers et une sorte d’épais manuscrit
―― qui contenait peut-être des plans de guerre. Enfin il partit.
Les Seigneurs avaient été épargnés.
6887 (=邦訳25):04/12/11 09:15:44
 Alours commença sans doute pour le jeune homme le tourment de l’injustice.
Plus d’extrase: le sentiment qu’il n’était vivant que parce que,
même aux yeux des Russes, il appartenait à une classe noble.
 C’était cela, la guerre : la vie pour les uns, pour les autres, la cruauté de l’assassinat.
6898 (=邦訳26):04/12/11 09:18:36
 Demeurait cependant, au moment où la fusillade n’était plus qu’en attente,
le sentiment de légèreté que je ne saurais traduire: libéré de la vie ?
l’infini qui s’ouvre ? Ni bonheur, ni malhuer.
Ni l’absence de crainte et peut-être déjà le pas au-delà.
Je sais, j’imagine que ce sentiment inanalysable changea ce qui lui restait d’existence.
Comme si la mort hors de lui ne pouvait désormais que se heurter à la mort en lui.
« Je suis vivant. Non, tu es mort.»
Plus tard, revenu à Paris, il recontra Malraux. Celui-ci lui raconta qu’il avait été fait prisonniers
( sans étre reconnu ), qu’il avait réussi à s’echapper, tout en perdant un manuscrit
« Ce n’étaitent que des réflexions sur l’art, faciles à reconstiuer, tandis qu’un manuscrit ne saurait lêtre. »
Avec Paulhan, il fit faire des recherches qui ne pouvaient que rester vaines.
69110 (=邦訳28):04/12/11 09:22:08
 Qu’importe. Seul demeure le sentiment de légèreté qui est la mort même ou,
pour le dire plus précisément, l’instant de ma mort désormais toujours en instance.
692吾輩は名無しである:04/12/11 09:27:07
邦訳(ジャック・デリダ『滞留』未来社、所収):
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1039370945/19-28
仏原本 Maurice Blanchot L'instant de ma mort (Fata Morgana, 1994)
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1039370945/682-691

 変更なし。片手間に対訳版を文書ソフトで作ったことがありましたので、
それを転用しました。いっそブランショを読むことで仏語を始めてみよう
というモチベーションを持つ人、持とうとする人にとって、
そのきっかけになるならば幸いです。
693吾輩は名無しである:04/12/15 19:18:11
すごいね。
694吾輩は名無しである:04/12/18 15:45:30
モーリス・ブランショ 著 私についてこなかった男

 谷口博史 訳・解説  ブランショの小説、最後の初訳出版。 
ブランショ『望みのときに』、ラクー=ラバルト、レヴィナス、
ベルクソンの翻訳、ブランショの読み手・論じ手として確かな
歩みを重ねてきた訳者による澄明な翻訳。 「ブランショ・漱
石・類似」についての長篇訳者解説を付した、ブランショ読解
をめぐる日本語状況の新たな一歩。

695吾輩は名無しである:04/12/20 16:03:51
文学と言語どうよ
696吾輩は名無しである:04/12/22 18:12:59
>694
ん? 新刊予告? どこからいつ出るんかいな?
697吾輩は名無しである:04/12/23 18:08:55
698吾輩は名無しである:04/12/29 15:12:40
『言語と文学』難しいね。面白いけど。
「文学における神秘」は難解だなあ。
699吾輩は名無しである:04/12/30 12:58:17
『言語と文学』には初訳のものもあるのかな?
700吾輩は名無しである:04/12/30 18:10:11
「私についてこなかった男」早く読みてーな。
701吾輩は名無しである:05/01/09 00:42:27
私についてきた男いいよな
702吾輩は名無しである:05/01/11 00:39:58
 こんなことは重要ではない。
唯一留まっているのは、あの軽さの感情であり、それは死そのものである。
あるいは、もっと正確に言えば、これ以後つねに待機中の私の死の瞬間。

Qu’importe.
Seul demeure le sentiment de legerete qui est la mort meme ou,
pour le dire plus precisement, l’instant de ma mort desormais toujours en instance.

instantとinstanceは語源的に同じなのだろうか?
703吾輩は名無しである:05/01/26 15:34:18
白水社から守中高明によるブランショ入門がでる。

なんか人選が微妙。
704吾輩は名無しである:05/01/26 16:14:51
確かに。守中がどこまでブランショ読めるのかは微妙。
面白い本になるならば歓迎だけれど。豊崎光一を超えられるか。

本当は清水徹あたりにしっかりしたブランショ本を出して欲しいところだ。

705吾輩は名無しである:05/01/26 16:51:48
へえー、そんな本が出るんだ。まあ守中ならましな方じゃないの。
内田とかが出すよりまし。
706吾輩は名無しである:05/01/26 16:59:49
それはそうだね。
707吾輩は名無しである:05/01/27 00:11:55
でも守中の「脱構築」はまれに見る愚書だったし…
708吾輩は名無しである:05/01/27 01:10:35
守中と言えば来月新刊を岩波から出す模様。
「脱構築」の二の舞にならぬことを願いたい。

法 Law
守中高明

遍在し,時として不可視のまま機能する法.そのさまざまなアポリアに照準する.法の起源にはどんな物語があるか.いかなる言語行為を法は前提とするか.そして今日,法と正義との関係とはいかなるものか.来たるべきデモクラシーのための思考を探る.

http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/027001+/top.html
709吾輩は名無しである:05/01/27 01:24:29
西谷はんあたりの方が
710吾輩は名無しである:05/01/27 02:28:24
守中の「脱構築」ってそんなにひどかったっけ?
711吾輩は名無しである:05/01/27 02:30:48
ひどいよ
あんなの修士の院生でも書けそうだ
712吾輩は名無しである:05/01/27 08:15:15
哲学の現代を読む1 バタイユ 魅惑する思想
酒井健著
ダイレクトにテクストを引用し、読解し、解説する。この3段階のプロセスで、
思想の妙味へ耽溺しよう。これは「概説書」ではない。思想とは、「知識」では
なく「堪能すること」なのだ!


このシリーズのなかの一冊だね。

713吾輩は名無しである:05/01/30 15:34:16
このシリーズブランショ以外読む気起きない。
まじで守中頼むよ。どうせ2ちゃんみてんだろ。
この本が駄目駄目ならきみの文章はもうフォローしない。
やっつけ仕事だけは勘弁してくれ。
714吾輩は名無しである:05/01/30 16:19:26
>>712
その本を本屋でちらっと見てきたが、とてもじゃないけど買う気がしなかった。
そのシリーズはかなりゆるそうだ。
715吾輩は名無しである:05/01/30 16:23:23
守中なんかどうあがいてもろくなもん書けないだろうな。
716吾輩は名無しである:05/01/30 16:46:08
そもそも守中読んでるの?
「脱構築」以外で
717吾輩は名無しである:05/01/30 16:58:19
「存在と灰」は読んでみた

このタイトル間違い

「灰」とか「デリダ以後」とか言う割にデリダ論じてない

肝腎のハイデッガーとツェラン論もゆるすぎ

逝ってよし
718吾輩は名無しである:05/01/30 17:09:43
郷原たん待ちが吉
719吾輩は名無しである:05/01/30 17:16:55
また「郷原たん」かよw

でもそういった若手に書かせるというのもいい手かもしれない
720吾輩は名無しである:05/01/30 20:17:15
遍在し,時として不可視のまま機能する法.そのさまざまなアポリアに照準する.法の起源にはどんな物語があるか.いかなる言語行為を法は前提とするか.そして今日,法と正義との関係とはいかなるものか.来たるべきデモクラシーのための思考を探る.


この紹介文も「いかにも」って感じでゆるいよなぁ。
とりあえす間違いでないし、安全大好き優等生。
721吾輩は名無しである:05/01/30 20:18:50
優等生でもない。
「脱構築」がちゃんと関連文献をふまえていたかと言えば、疑問が残る。
722吾輩は名無しである:05/01/30 21:09:25
でもあのシリーズは皆あんなものだろ。
723吾輩は名無しである:05/01/31 00:05:11
>>722
そうでもないよ。十川幸司の「精神分析」なんかは良かった。
724吾輩は名無しである:05/01/31 01:25:06
>>723
そう? おれはその本ちょっと受けつかなかったんだが。なんか力入りすぎで、
その割には十川が再開始しようとしている精神分析があまり面白そうじゃなかった。
725吾輩は名無しである:05/01/31 01:53:09
>>724
私は非常にまっとうな試みだと思った。精神分析の経験が
薬事療法化・心理学化・社会学化へと拡散する現状に抗して
精神分析的思考を再開しようとする、とてもまっとうな試み。説明も丁寧。
面白そうに見えなかったとすれば、まっとう過ぎて優等生的にすら
見えるのかもしれない(とはいえビオンの記述等は門外漢には勉強になった)。
いずれにせよ、入門書でも手を抜かず相応のコストが費やされた力作で、
私には好印象だった(スレ違いでした)。
726吾輩は名無しである:05/01/31 19:17:15
郷原たん
727吾輩は名無しである:05/01/31 20:25:20
サイノカワラ=イヌの玉w
728吾輩は名無しである:05/01/31 21:02:04
守中や湯浅よりは、まだ小林のほうがいいと思うが。。。
729吾輩は名無しである:05/01/31 21:09:44
サイノカワラ=イヌの玉=大江健三郎w
730吾輩は名無しである:05/01/31 23:06:55
ニブヤがいいな。
でもまずありえないか。
その意味では守中は平気で注文がくるということは
舐められてるな。
731吾輩は名無しである:05/02/01 01:06:29
大江にあの粘着で偏執狂的な文体でブランショについて語って欲しい
732吾輩は名無しである:05/02/01 10:56:45

守中 高明

■体裁=B6判・並製・カバー・120頁
■定価 1,365円(本体 1,300円 + 税5%)(未刊)
■2005年2月25日
■ISBN4-00-027010-9 C0310

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法の主体とは誰か――望むと望まざるとにかかわらず,われわれの精神と身体は法
に貫かれ,法はつねにわれわれの生死に,存在そのものにかかわる経験としてある.
法の起源,法と暴力,倫理との関係はいかなるものか.ベンヤミン,デリダ,アガ
ンベンなどの思考を通して,法を生きるわれわれの正義のありかを考える.
733吾輩は名無しである:05/02/01 11:06:06
>>732
宣伝文句が>>708のと違うね。
734吾輩は名無しである:05/02/01 20:40:54
なんで郷原にしないんだろ。
単行本書かせてやれよ。専門だし、よっぽどいいの書きそう。
735吾輩は名無しである:05/02/02 00:18:58
岩波が若手使うわけ無いだろ。岩波は冒険しない。
評価がある程度定まってないと使わないのさ。
736吾輩は名無しである:05/02/02 03:26:15
岩波のことなんか言ってないよ。白水社だろ。ちゃんと読め。
737吾輩は名無しである:05/02/02 23:45:07
なんでそんなに偉そうなの?
738吾輩は名無しである:05/02/03 01:47:02
白水社だって若手を使う気がしないけどな
739吾輩は名無しである:05/02/03 02:39:20
確かに735は偉そうだな。偉ぶってるわりにはちゃんと過去レスも読んでない。
740吾輩は名無しである:05/02/05 10:30:51
熱心にブランショを読んでる若手では結構優秀な人が多いね。
ここ数年のうちに彼らが表舞台に出てくるんじゃないだろうか。
宮川淳に匹敵するスリリングな論考を期待。
741SXY ◆uyLlZvjSXY :05/02/08 23:55:14
宮川淳といえば、この言葉を思い出す。
「一方において、鏡の中のイマージュは永遠に自己同一性にとらわれながら、他方、彼自身はいよいよ自分のコギトを失っていく」
742吾輩は名無しである:05/02/11 21:43:34
清水徹は?
743吾輩は名無しである:05/02/12 15:42:06
ヤスケンは?
744吾輩は名無しである:05/02/16 06:10:55
わが青春の「現代思想」
加賀野井秀一
http://www.hakusuisha.co.jp/topics/front20.html
745吾輩は名無しである:05/02/24 18:39:39
清水徹ならブランショ論が1冊あってもよかったような。
746吾輩は名無しである:05/03/10 16:08:36
清水さん、ヴァレリー論で一冊上梓したよね。
ああいうのブランショでも書いてほしいな。
747吾輩は名無しである:05/03/20 00:03:43
ふむ
748吾輩は名無しである:05/03/20 00:47:34
清水徹って隠居?後に元気がいいよね。
良いことだ。
749吾輩は名無しである:05/03/20 23:32:12
清水徹と宮川淳は仲が良かったんでしょ?
750吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 20:44:44
なんか白い人って感じ。
751吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 23:37:47
郷原たん
752吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 23:42:58
ちんこちいさいひとたち
753吾輩は名無しである:2005/03/31(木) 17:52:15
↑郷原
754吾輩は名無しである:2005/03/31(木) 18:08:14
さすがに彼氏いるでしょう
755吾輩は名無しである:皇紀2665/04/02(土) 00:50:35
本当にもうすぐでるのか?
4月下旬刊だそうだが。
http://www.shoshi-shinsui.com/home.htm#in-progress

モーリス・ブランショ 著 私についてこなかった男 (予)

ブランショの小説作品、最後の初訳出版

 谷口博史 訳・解説  数あるブランショの小説作品の中で、言語の謎を探究す
るブランショの個性がもっとも研ぎ澄まされたかたちをとった、哲学小説。 
〈私〉と言葉のあいだで不確定に錯綜する、主体・人称、時、空間。 
普通のことが普通でなくなる普通の言葉で書かれた世界で、静かな静かな狂気に
耳を澄ます。――「私についてこなかった男」とはいったい誰なのか?
756吾輩は名無しである:皇紀2665/04/02(土) 02:38:11
4月下旬か、もうすぐだね。頼みますよ、ちゃんと出してね。買いますから。
「言語と文学」もちゃんと購入しましたよ。
757吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 03:53:53
ところでこのあいだ読了した

ピエール・ルジャンドル
『ドグマ人類学総説 西洋のドグマ的諸問題』(西谷修・嘉戸一将訳、平凡社、
2003.10)
は、今年読んだ本のなかでも出色の 弩級の駄本だったが、こういう香ばしい本ば
かりを集めた書評集とかいうのだったら作れるかなぁ。「今月の収穫」みたいな。

一時期(といっても10年以上前)ではあれ、訳者である西谷修氏の論文・著作
を「ひょっとしたら面白いかも」と思いつつフォローしていたこともあり、つま
り「面白い書き手」だと認識した時期もあった者としては、 こんなものに イレ
ageるほど「どこか」に逝っちゃったのか*1と思うと、ちょっと寂しいような。

758吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 18:38:43
ルジャンドルは完全に電波。学問ではないよ。
759吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 19:25:04
『私についてこなかった男』ワクワク!
760吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 23:12:15
谷口博史って『望みのときに』を訳した人か。
761吾輩は名無しである:2005/04/14(木) 02:33:53


近刊予告を二つ。

右の書影が、モーリス・ブランショの「政治論集(エクリ・ポリティーク)」
です。1958年から1993年にかけての政治論文が収録されています。アルジェ戦
争反対運動や、五月革命など、同時代人のサルトルに劣らず、ブランショは常
に政治参加をしてきました。戦後の彼の政治的歩みの一端が本書で辿れること
になるでしょう。日本語版では二編ほど関連論文を増補して刊行します。5月末
刊行予定です。ちなみに原書は2003年にフランスのリーニュ・エ・マニフェス
ト社(レオ・シェール社)から刊行されました。

762吾輩は名無しである:2005/04/14(木) 23:19:52
五月末ですか、予定通りに行かないかもしれないけど気長に待とう。
763吾輩は名無しである:2005/04/18(月) 23:25:29
戦前の右からの政治的発言、ってのはないの?
764吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 10:28:31
『私についてこなかった男』マダ?
765吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 10:30:33
ブランショの白いエクリチュール
766吾輩は名無しである:2005/04/30(土) 23:31:40
『私についてこなかった男』マダ?
767ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/01(日) 05:01:07
もう出てるよ。買ってきた。

訳者解説はちょっとくどい。
768吾輩は名無しである:2005/05/01(日) 06:22:45
訳者解説を最低限にして安くしてくれれば良かったのに
769SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/01(日) 21:47:18
『私についてこなかった男』当方も買いましたよ。
何はともあれ、心水さんありがとう!
それにしても翻訳までに半世紀以上経過してたのか。
770吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 14:09:02
/10 08922-5 110 テ-2-6 声と現象 ジャック・デリダ著 林好雄訳 1365 336 文庫
771吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 12:10:08
「私はついてなかった男」
競艇負けたよ。
772吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 12:29:47
>>771
守永ハケーン
773吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 13:39:06
>>771-772
板&スレ違い

【Bergson】守永直幹【Bataille】
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/philo/1098613791/
774吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 14:34:50
c` est ici seulment que je trouverais le lointain.
775吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 02:15:06
6月6日発売予定『ブランショ政治論集:1958-1993』

書名:ブランショ政治論集
副題:1958-1993
著者:モーリス・ブランショ
訳者:安原伸一朗+西山雄二+郷原佳以
発売予定:2005年6月6日

判型:46判並製カバー装、390頁
ISBN:4-901477-17-X C0098 Y3200E
予価:本体3200円+税

内容:戦後から晩年に至る、主要な政治的テクスト群を初集成。アルジェリア
独立を阻むフランスの植民地戦争を峻厳に拒絶し、六八年五月の革命の匿名性
と共同性をエクリチュールに肉化させ、ハイデガー問題やユダヤ人大虐殺につ
いて繰り返し語るブランショがここにいる。訳者による詳細な解題を付し、生
涯、一文壇にとどまらない政治的問いを生きぬいた作家の素顔に迫る。

ttp://urag.exblog.jp/



776吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 11:05:10
『私についてこなかった男』感想キボン!
777吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 12:54:26
郷原たん健在
778ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/05(木) 16:20:30
>>776

言葉や他者の過剰な力に認識によって近づこうとして、
その認識がひたすら自己へと引き伸ばされていく。

近づこうとする誘惑と、近づくということの危険と障害を通じて、
近づきつつありながら近づけない対象が恐るべきアウラを放つ。

なんつーか、ブランショの「他」なる者へ向けてのレシの
航海ってのは、いつも苦行の凝縮でそれがまた読む快感
を読者に引き起こすのだが、それが良く出ている作品だと
俺は思った。
779ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/05(木) 16:29:07
あ、「他者」っていうのは英語のyouと同じで、自分(I)さえも
含んでしまうような認識のことね、一応。
780吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 17:23:42
イックン乙
781吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 17:48:43
イックンイクッン
782SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/05(木) 17:49:45
>>778
うーん、難しいなぁ。。。
783SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/05(木) 17:51:38
ごく簡単に私的かつ恣意的な感想をいくつか。(一読しただけで解説は未読ながら)

@これほどまでに《書くこと》が書かれた(ecrit)物語(recit)はないだろうか、
ということが最も強い印象として残った。
もちろん、《書くこと》について書かれてあるわけじゃなく、
メタフィクションのように《書くこと》について言及されてるわけでもなく、
プルーストのように《書くこと》に循環するような物語でもなくて。
(しかし、あのラストはどうだろう!)

Aゴッホという唯一の固有名詞の異常さが気になった。

Bアラン・レネの「去年マリエンバートで」を思い起こさせるような
対話とイメージの反復が心地よく。

Cベケット作品の言葉と非常に「類似」したフレーズがあって驚いた。
784ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/05(木) 18:44:54
>>783

うん、確かにあの終わりはちょっと…だったなぁ。

空白というのは、始まりや終わりの拒絶というより、むしろ
始まりや終わりを暗示してしまうことの方が多い。
「近づき・留まる」という「不動の運動」ではなくて、「消去・記述」
という「運動の停止」に近づいてしまいがちなこの空白は、
言葉のレシとしては良い決め方なのかもしれないが、俺には
ちょっと納得できなかった。

ゴッホはクエスチョンマークの固有名詞化されたもの、みたいな
感じですかね。
785SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/05(木) 21:08:17
>>784
うーん、あの終わり方は「これしかないかも」という感じがしたけれども。

遠くへ遠くへという彷徨がここに釘付けにされるという《不動性》は、
あるいは、常に既に始まりであるところの言葉とイメージの運動は
書かれたものとしての書物という形の中では固定化できないから。

唐突さが気になったゴッホの肘掛け椅子についてはわからないんですよ。
固有名詞が一切出てこない作品の中で「この形容は必要だったのかな?」と。
786ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/05(木) 21:49:42
そう、固定できない。けど、終わりの「消失」ってのは、結局
固定化への欲望を形にしているようにも見えて「しまう」のよ。
ブランショのことだから、書かれた後に文字を消すことは、
書くことへの絶望でも期待でもない形で痕跡を裏書きして
しまう、ってなことは当然分かっているんだろうけど、そういう
「決め」として読めてしまうこともまた問題だと思ってしまう。

「私はそこから解き放たれることも、それから気をそらすことも
あってはならないのだ」

日の光に溶解した視界、その白さに瞼を閉じた後でさえ、
彷徨は続く。その意味では明快な、実に明快な終わり方なの
だが、なんか釈然としないんだよねー。

ttp://www48.tok2.com/home/nekoMusa/gohho3.htm
ゴッホの(肘掛け)椅子は、「深」読みしようとすれば訳者解説
のように「負荷」読みできるけど、「頑丈」そうな椅子と、そこに
人物がいないことを際立たせる「静物」のイマージュが
ブランショを惹きつけたというぐらいなんじゃなかろうか。

しかも「ゴッホ」っつーのはいくら書き付けても近づけない
固有名詞だと思うし。謎そのもの。
787吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 22:13:23
政治論集もっとあとかと思ったけど、早いねー。
788SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/05(木) 23:06:57
>>786
>終わりの「消失」ってのは、結局
>固定化への欲望を形にしているようにも見えて「しまう」のよ。
その「しまう」ことに対して反対する言葉も持たないわけだけど
ただ、《終わり》《消失》は「日」と共にであって「夜」ではなく…

>日の光に溶解した視界、その白さに瞼を閉じた後でさえ、彷徨は続く。
>その意味では明快な、実に明快な終わり方なのだが
その「明快さ」は「透明さ」と結びつくのかどうかはわからないけれど
「日」のなかでは言葉たちは「日の透明さ」を獲得し、
「夜」においては言葉たちは「夜の隠蔽」となるのであって、
《終わり》《消失》は別の時間=夜を予告してないだろうか?

――では、何が決断されたのだろう?
まさしく、今後、終わりなどないということである――(P108)
789吾輩は名無しである:2005/05/06(金) 17:48:49
ついてけないけど・・・
ixion ◆ySh2j8IPDg & SXY ◆uyLlZvjSXY 乙!!!
790ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/07(土) 08:42:20
>「日」のなかでは言葉たちは「日の透明さ」を獲得し、
>「夜」においては言葉たちは「夜の隠蔽」となるのであって、
>《終わり》《消失》は別の時間=夜を予告してないだろうか?

消失による運動の予言、ってわけか。なるほどね。いや
俺は「?」の連発の部分で終わるかと思っていたのだが、
「そんなことはありえなかった。誤解が生じていたのだ。
その誤解を終わらせねばならなかったのである」と来たから、
ちょっと「えー!?」と思ってしまったのだ。でもこの「私」は
終始「限界に達すること」の意識に苛まれているから、
そういう「終わり」へ向かって高まることも当然と言えば
確かに当然かもしれない。

たまたま読んだハイセンビュッテルの「赤い場所に期待して」
の中にも、ブランショとも通じるところがあった:

 「私がそこをめがけて動いている間もしかするとこの動きは
すでに止まろうとしているのかもしれない。私は私が赤い場所
と理解しているものに決して届かないとしたら。届かぬ目標
仮定仮説誤謬」
(『廃墟から 47年グループ短編集』所収 早稲田大学出版局)
791吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 20:33:43
哲学板にブランショスレが立ったな。
792SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/09(月) 23:52:55
>>789
わたしもまた、「ブランショについていけなかった男」で。
その同伴の難しさが大きな魅力ではあるけれども。

ようやく訳者解説を読んでみて>>783に訂正・付記しとくと(A)
ゴッホ以外にもうひとつ固有名詞があったようで。

それにしても「椅子」と「肘掛け椅子」に差異があったとは。
翻訳だけじゃやっぱり読解に限界があるなあ。。。
793吾輩は名無しである:2005/05/09(月) 23:58:18
lorsque tu affirmes,tu interroges encore
794SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/10(火) 00:02:25
>>790
あの「?」連発で終らないところ(ホワイトアウト?)が
『望みのときに』のラストにも通じる「らしさ」かもしれない。

>ハイセンビュッテル「赤い場所に期待して」
確かにちょっとブランショっぽい。
795吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 12:55:47
新刊かいました!
796吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 02:30:23
小説はすべて翻訳されたんだから次は文学論集だな。
おっと、その前に政治論集だっけ。
797吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 19:00:49
>>19-29
通報しますた
798吾輩は名無しである:2005/05/16(月) 21:29:22
ガクガク((((;゚Д゚))))ブルブル
799吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 01:48:39
『ブランショ政治論集:1958-1993』って本当に6月6日発売?
800吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 16:17:03
月曜社のサイト見ればわかるよ。
取次搬入日なんたらとか書いてある。
801吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 01:01:32
次の新刊も楽しみだなあ
802吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 09:09:55
ずっと新刊なんか出なかったのに、なんで最近たくさんでるんだろう。
出版社の方このスレみてるのかなぁ?
というよりもブランショが死んだのが原因だよね。
803吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 13:30:51
>>802
というより、そういう変な出版社(もちろんいい意味で)が増えたということでしょ。
月曜社とか心水とか。
804吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 18:45:54
つぶれないでこの先やっていけるのかとちと心配。
805吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 19:07:41
っ[しめじ]
806吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 22:12:19
ありがたいけど、月曜も心水も物好きだよなぁ。
807吾輩は名無しである:2005/05/26(木) 10:45:29
ネット古書店でブランショ¥500で買いました。
とてもきれいな状態でした。これから読みます。
808吾輩は名無しである:2005/05/26(木) 13:33:50
>>806
他人事ながらこっちが心配しちゃうよね。ブランショなんか出してて会社大丈夫かってw
ありがたいことだけど。
809吾輩は名無しである:2005/05/26(木) 16:08:24 BE:168361474-
まったくだw
810吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 22:36:38
明日ブランショ・ミニシンポ開催age

「モーリス・ブランショ 『政治論集1958-1993』 をめぐって
――アルジェリア戦争、六八年五月、戦争の記憶」

日時・場所:
2005年5月28日(土)10:00〜12:30
立教大学(東京都豊島区)5号館5124教室

(日本フランス語フランス文学会・2005年度春季大会第1日目の研究会枠で実施。入場無料)

詳細はこちら。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/sjllf/links/ken-bataille05p.html
811吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 23:03:49
今日、古書店で書肆心水の
ブランショ2冊見たので、
このスレ来てみたよ。
けっこう買った人いるみたいだね。
『私についてこなかった男』ともう一冊何というタイトルか忘れちゃったけど
どちらも1000円引きくらいだった。

遠隔地であまり行かない店なんだけど
買っといたほうがよかったみたいだなあ。

812吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 06:47:27
http://urag.exblog.jp/
ついに書影公開だ
813吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 07:40:53
しょえー
814吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 10:25:48
ミニシンポのルポお願いします(ペコリ
815吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 07:33:57
ジュンク堂ではもう政治論集売っているんだな、今日買おう。
816吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 11:38:47
買ったーよ。
817吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 15:11:49
頭中学生のやからがバタイユってんじゃねー。
818吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 16:10:43
なるほど中学生ということはまだまだ成長の余地があるということだな。
819吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 20:17:55
うむ
一番アタマがやわらかく、暗記力もすぐれているのが十代
820吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 20:58:00
その十代に何も吸収せずに終わったという悲劇
821吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 21:34:04
ん? 「政治論集」出たのか?
買おうかどうしようか迷ってるんだが。
822吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 21:34:30
はたしてそうかな?
悲劇は転じて喜劇にもなり得る、バルザック参照
823吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 21:54:35
ていうか、なぜバタイユ?
824吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:45:25
>822
別のコンテクストなら歴史は繰り返す。
一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。
825吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:50:53
正解ですね・・・
826吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 14:55:17
やはりブランショは政治より文学だな。
827吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 16:12:42
ていうか、切り離せないんじゃないかな。
828吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 18:46:14
829吾輩は名無しである:2005/06/17(金) 03:03:44
何度も書くけれど、私はブランショの『終わりなき対話』(Entretien infini,
1969)の全訳が20世紀のあいだに出せなかったことを日本の仏文学者の犯した
最大の失敗のひとつだと思っている。
あの本が1970年代に日本語で読めるようになっていたら、おそらく現代の日
本人の知性はコンマ何ポイントが上がっていただろう。
それだけの知的なインパクトのある書物というものが存在するのである。

うっちー
830吾輩は名無しである:2005/06/17(金) 10:47:34
アントルチアン・アンフィニ。あれはいいね。
終わりなき、永遠の保持。。。
831吾輩は名無しである:2005/06/18(土) 07:08:55
早稲田古書店街の一番でかい店。
入口入るとすぐサルトルとかセリーヌがあって顔まん丸のおばちゃんが
店番してるとこ。そこに『ベケット・ブランショ』千円であったぞ。
ほしい香具師はかっといたほうがよい。トマとかアミナだブ読めるよ
832吾輩は名無しである:2005/06/18(土) 15:20:46
『終わりなき対話』は翻訳が進んでるようなので、(いつになるかは分からないが)
いずれ出そうですね。
833吾輩は名無しである:2005/06/21(火) 18:25:12
とにかく早く出しておくれー。もれそうだよ。
834吾輩は名無しである:2005/06/22(水) 22:37:20
「終わりなき対話」を受け入れ理解する文化的文脈がこの今の日本の
いずこにー?
835吾輩は名無しである:2005/06/22(水) 22:45:34
ブランショは文章自体は難解ではないから、君たち大学生なら今から
勉強しても充分出版までには間に合うよ。
赤の他人の一列棒状訳なんか読んでもなー。
836吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 00:18:17
ところでミスター・ゴーグルってやばすぎだな。
変な者に付きまとわれちゃったな、郷原さんは
837吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 00:21:23
彼氏に守ってもらえるでしょ
838吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 00:27:12
でもネット上だから。BBSつぶされそう。
ていうか、連君って誰w
839吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 06:45:18
ミスターゴーグル=李春連でしょ。
840吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 12:05:45
俺がMr.Googleだ
841吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 15:49:19
李春連って何者?
842吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 18:41:49
ミスターゴーグルに聞けば色々教えてくれるぞ。
843吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 22:48:16
どこに行けばミスターゴーグルに会えますか?
やっぱりゴーグルしてるんですか?
844吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 22:59:39
ゴーグルしてるかどうかはしらないが、かなりの変人だと思われ。
とりあえず、郷原たんHP行ってみれば?
845吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 23:06:44
846吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 23:12:17
悪い人ではないかもしれないが、明らかに空気読めないひとだろ。
絶対迷惑してると思う。とうとうレスもしなくなったな、郷原たんw
それなのにまだ書き込んでるし。何かといっては連君の話だし。
847吾輩は名無しである:2005/06/24(金) 06:56:46
やはりゴーグル氏は連自身なのか?
848吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 01:05:47
ゴーグル=連だろうな。恥ずかしい奴だ。

でも、郷原タソHPの掲示板に登場するキチ○イは
ゴーグルの他にもいっぱいいるんだよな。共通の
特徴は、誰も聞いてないのにえんえん自分の話をすること。

849吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 20:28:29
現代思想に郷原氏書いてるね。
850吾輩は名無しである:2005/06/29(水) 22:25:18
夕食前半。



作者: 守中高明
出版社/メーカー: 岩波書店
発売日: 2005/06/24
メディア: 単行本
思い切り脱力しつつ寒々とした思いで読了。

本を読む のが(/のも)商売であるはずの人たちが、なぜ皆そろってこうなり
ますか。

私の知らない「申し合わせ事項」でもあるのではないかと疑ってしまいます。
まぁ しょせん、「チョイ役」としてダシに使われてるだけだから どうでもい
いといえばいいんだけどさ

http://d.hatena.ne.jp/contractio/


851吾輩は名無しである:2005/07/02(土) 18:55:23
■ [涜] 涜書:守中高明『法』 21:16
夕食後半。



作者: 守中高明
出版社/メーカー: 岩波書店
発売日: 2005/06/24
メディア: 単行本
ひょっとしたら自分の読み方が悪かったのかも.....と思い、もう一度・もう少しだけ丁寧に読んでみた。が、どうやらそういうことではないらしい。残念。

謹んで [daisensei] に認定させていただきます。
852吾輩は名無しである:2005/07/03(日) 13:01:57
>>851
もちょっと具体的に
853吾輩は名無しである:2005/07/07(木) 15:13:54
    私もみました。               
854吾輩は名無しである:2005/07/07(木) 20:20:05
何を揉んだの?
855吾輩は名無しである:2005/07/07(木) 23:26:51
郷原たんの・・か?
856吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 03:50:53
郷原たんもだいぶ年取ってきたな
けど中年以後さらに萌える
857吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 09:20:46
そういうのやめれ
仲正や小谷野ならいくらネタにしてもいいと思うが
郷原は普通の研究者だろ
858吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 09:44:24
そういう配慮はセクシスト
859吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 12:04:50
>>858
セクシストはお前だろ
860吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 12:40:51
男(しかもキモイ)ならいくらでも叩いて良いというのが変
861吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 13:05:13
仲正も普通の研究者。それ+元統一教会で童貞ってだけだろ。
862吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 13:34:25
誰も煽るな、または煽る対象を区別するな、
このどっちかにすべきですね。
863吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 13:46:21
仲正や小谷野はもともと煽り煽られキャラを自分で売りにしてるところがあるだろ
こいつらは特別
864吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 19:50:24
郷原たん
865吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 21:33:01
>>863
柄谷、浅田、蓮實とかはどーなるわけ?
866吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 11:23:00
たんに研究者でキモいやつはいくらでもいるだろ
それを自分の著書のネタにするのはまた話が別
867吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 02:38:14
おいおい、誰だよ、あんな変なスレ立てたのは。
ストーカーか。かわいそうに。
868吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 18:11:31
さいやくだな
869吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 21:32:46
さいあくでもあるな
870吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 01:37:56
そろそろブランショの話でもするか
政治論集の訳者解説どれがよかった?
871吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 11:14:05
郷原氏
郷原氏のがよかったというよりも、第3部が興味深かった。と言うべきかな
872吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 15:53:24
郷原たんはかしこいからね
873吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 16:33:17
ブランショ批判までしてたからな。限定つきだが。
かこよかった
あれは要するに否定神学批判ってことでおk?
874吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 00:13:35
ロンダの安原くんもがんばってるぞ。
875吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 00:32:03
安原は凡庸だと思う。
876吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 18:15:29
西山には翻訳マシーンとしてがんばって欲しい。
877添削希望:2005/07/15(金) 05:43:36
すみません。スレ違いかもしれませんが、間違いの指摘や、意見をお願いします。

Georges Bataille <Madame Edwarda, Le mort, Histoire de I'oeil>
domaine francais刊の、
J.-J. Pauvertの前書にて、冒頭で引用されているBlanchotからの引用部分について。

-----------------------------------------------------------
Que le livre le plus incongru soit finalement le plus beau livre,
最も奇妙な本は、最終的に、最も美しい本となるであろう。

et peut-e^tre le plus tendre,
そして、おそらく、最も繊細なものとなるであろう。

cela est alors tout a` fait scandaleux.
それは、いずれ、完全なスキャンダルとなる。
-----------------------------------------------------------

冒頭の“Que”は、どう日本語にあてれば良いでしょうか?
「主観的な価値観の強調」的なものなんでしょうか?
それとも、どこかにかかる働きがあるのでしょうか?

“le livre le plus incongru”は、いわゆる同格?
「最も奇妙な本は」としましたが、たとえば「書物……その最も奇妙なるものは」
みたいな感じなのでしょうか?

“tendre”を「繊細な」、“alors”を「いずれ」としましたが、
もっとしっくりくる日本語があれば、ツッコミお願いします。

あと、このBlanchotの引用は、どの本からでしょうか?

局所的な質問でごめんなさい。よろしくお願い致します。
878吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 12:09:27
ようするに、宿題の質問ですね?
どうかと思います。
879吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 12:18:43
丹生谷貴志は?
880添削希望:2005/07/15(金) 13:16:18
>>878
学校の宿題とかではないのですが、
原書で読めるようになりたと、独学しているものです。
仏文にいったわけでもなく、文法書を読んでも
いまいち、意味がはっきりと固定できないので、
もしかしたら、アドバイスを頂けるかも?
っと思ってしまいました。
ごめんなさい、です。 失礼します。
881吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:25:45
>>880
だとしたら、
いちいち「正確な日本語」を当てはめようとしない方がいいと思う。

フランス語だけで読めるよう、フランス語の意味空間を学んでいく。
882吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:35:40
>>881
きれいごとだな。
883吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:37:50
「Que le livre le plus incongru soit finalement le plus beau livre,
et peut-e^tre le plus tendre」
ここまでが名詞節,そして

cela est alors tout a` fait scandaleux
↑このcelaが名詞節を受けている。

例文
Que ton souhait se realise,cela reste douteux.
君の願いがかなうかどうかうたがわしい。
884添削希望:2005/07/15(金) 15:58:10
おお! お返事、ありがとうございます。

>>881さん。
>>フランス語の意味空間を学んでいく。
フランス語が切り分ける世界(の認識)のママに読む。
フランス語的な思考をする。ってことですね。

>>882さん。
>>きれいごとだな。
僕自身、強烈に日本人なので、この意見も否定しきれない。
とも思っております。

僕は、「どっちが良い」と判断できるレベルにはないので、
両方の可能性を意識しながら勉強してみます。

>>883さん。
ご説明していただいた内容から、
“Que”と“cela”が1セットみたいな感じで、
行頭の“Que”は、後にくる“cela”につなげるためのキッカケ的な働き。
と、解しました。

>>Que ton souhait se realise,cela reste douteux.
>>君の願いがかなうかどうかうたがわしい。
この例文も、「原書で読めるようになりたい」ということに対する、
軽いギャグですね(笑)。
いえ、けっして皮肉じゃなくて、素直におもしろかったです(笑)。

みなさん、ありがとうございます。
あっ、どんどんBlanchotから離れていってしまうので、
このへんにしておきます。どうもでした。
885吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 19:24:57
ところで、>>877は何という本からの引用?
886吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 19:44:06
あと、ブランショから引用してる小説とかってほかにある?
887吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 20:15:31
調べてみたら『来るべき書物』のバタイユ論の末尾からの引用だった。
ただし「奇妙なincongru」っていうのはバタイユ自身が序文で
自分の本を形容した言葉みたいだね。
今手元にバタイユの該当本がないので確認できないのだが。
888吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 20:36:38
アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』の冒頭にブランショの引用あり
889吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 11:32:34
>>887
ありがとう!

>>888
ありがとう!
それは何からの引用だか書いてあります?
890吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:57:39
ここを読んで考え直してみては?
>>875
http://tarbes.cocolog-nifty.com/blog/
891吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 09:57:10
こういう研究者のプログは興味深いね。
892吾輩は名無しである:2005/07/26(火) 15:33:54
レヴィナスとブランショ―〈他者〉を揺るがす中性的なもの
上田 和彦 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891765542/
893吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 12:18:24
しんかんはまだか
894吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 14:24:50
Go原のスレッドもなくなったし寂しい限りだ。
895吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 17:46:17
ここが郷原たんの本スレだからね
896吾輩は名無しである:2005/08/23(火) 10:08:58
本スレなのかよ・・・ブランショスレではなかったのか・・・
897吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 17:01:05
blanchotにDeep Love論書いて欲しかった。
898名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 19:07:37
保守しないとね。
899名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 04:46:32
たまにはageておくか。

誰か上田和彦の『レヴィナスとブランショ』って本を読んだひといます?
買う価値ありますかね?
900名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 07:03:16

      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,       、__人_从_人__/し、_人_入
         `、||i |i i l|,      、_)
          ',||i }i | ;,〃,,     _)  900get!!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    `)
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
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901吾輩は名無しである:2005/09/11(日) 17:47:43
上田和彦ってどんな人?
902吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 21:38:52
ブランショの小説選がでるよ。
書肆心水から
903吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 09:20:36
誰もおらんのか。
904吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 15:47:43
いるよ〜
905吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 19:17:22
新しい本が出たしたまにはageようぜ。
906吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 20:09:04
>>902
『謎の男トマ』全面改訳。どこがどう変わってるか楽しみです。

ttp://www.shoshi-shinsui.com/
907吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 21:21:15
出てましたね。
908吾輩は名無しである:2005/10/12(水) 05:06:41
今日、書店で現物を手にしました。 赤でまとめるとは、意外でした。
909吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 23:55:43
あの赤の装丁はいかがなものかと。。。
910吾輩は名無しである:2005/10/24(月) 12:11:58
ただの赤じゃない、あれはブランショレッドだ!
911吾輩は名無しである:2005/10/25(火) 01:17:11
どぅええ !!  そうなの !?
912吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 14:53:45
にしてもブランショスレが3年かけて1000になるとは思わなかった世。
913吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 22:35:04
郷原たんのおかげだお
914吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 17:45:52
なぜでしょう…さいやくですね
915吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 21:00:14
さてさて捕手捕手と
916吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 19:10:52
あれれ?そろそろ削除タイムですか?
917吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 20:02:25
1000
918吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 23:42:15

新刊はまだか?
919吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 08:35:36
いっつも新刊新刊ってお前ホント読んでるのか?
読んでるなら、感想でも書いてよ。
920吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 15:01:24
921吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 09:01:47
ちょっと早すぎるな。>>920から1000埋まるまであと半年以上かかるからな・・・
922吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 15:16:47
なんか両方のスレとも落ちるという最悪の結果もありそう
923吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 19:40:18
じゃぁしょぼしょぼ語りながら埋めましょう。僕は小説は持ってませんが。
924吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 22:32:31
持ってないのかよ!

哲学系のほうは持ってるということですか?
925吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 09:23:30
評論を所有しているってことじゃない?
926吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 13:33:55
ちくまの「明かしえぬ共同体」は持ってます。ちょっと読んだら面白そうでした。バタイユマンセーしてました。
927吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 15:41:41
小説を読みたいんですが、どういう順序で読んでいくのが一番楽しめるでしょうか?
現在、簡単に入手できるところで、このへんから選ぶとしまして。

「謎の男トマ」「死の宣告」「最後の人/期待 忘却」
「私についてこなかった男」「望みのときに」
928吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 04:08:23
そんなくだらない質問を投げかけるお前にそもそもブランショを読む資格はないと思う。
全部読めよ、とりあえず。
929吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 04:19:49
このスレにブランショ二級を受験される方はいらっしゃいますか?
930吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 04:31:01
>ブランショを読む資格

はぁ?なんだよ、それ??
ああ〜嫌だ、嫌だ。
931吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 05:02:14
>>929
まだ二級かよw
932吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 11:24:36
>>928
ブランショの読者は排他的なのが多いな。
これから読もうとする人にブランショの本を案内しようとするぐらいのことは
してもいいと思うけどね。
933吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 12:39:20
>>927
トマを読みなさい。さあ、いますぐに。
934吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 14:49:29
そもそも928が本当にブランショの読者かどうかも分からないよ。
935927:2005/12/18(日) 20:07:00
お騒がせしてしまってすみません。。
でも、結局なにから読んだらいいのでしょうか?
よろしければ、ご教授くださいませ。
936吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 21:12:07
>>927
初心者だと「死の宣告」「最後の人/期待 忘却」 「私についてこなかった男」
とかはちょっとブランショしすぎて途中で本を投げ捨ててしまう可能性大。
「謎の男トマ」「アミナダブ」なんかは特殊な小説だけど、まだ“roman”だから
読みやすいと思いますね。
ちなみに俺はアミナダブが好き。
たしか「アミナダブ」はサルトルが「カフカ的手法を上手に模倣した作品」として
シチュアシオンでとりあげていたよ。(ちなみに俺はそこからブランショに入った)
937吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 23:14:02
>>929はいいな。文学板らしいユーモアと皮肉たっぷりの返し方で。久々に文学板らしいやりとりだと思った。
938吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 02:20:56
   ↑
こーゆーレスきもい
939927:2005/12/19(月) 20:12:29
>>936
ありがとう。
とりあえず赤い本を注文してみますた。
940吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 00:18:51
マウリス・ブランチョット。
顔をうつした写真を公表しないひと
941吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 01:47:09
「謎の男トマ」から入るのは正統派なんだろうけど
長さと難解さを考えると、「死の宣告」あたりからでもいいかな、
という気はします。
あとは『滞留』所収の「私の死の瞬間」という手も。

当方は評論から入りましたが。
942吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 03:30:56
なんの準備もなかったとはいえ「謎の男トマ」を読んで引き込まれなかった人は
いまはまだブランショを読まなくていいと思うよ。
他にも本はいくらでもあるんだから、たくさんいろんなものを読んで
ブランショは後のお楽しみにとって置いたらいい。
943吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 10:59:38
顔のない作家とは、彼の作品のイメージそのものですね

名前のない人物たち、登場人物の区別がつかない、、、
曖昧なあやふやな世界に堪能できないと思ったら
もう少し待って、他の作家を読んでからでもいいと思います
944sage:2005/12/26(月) 02:08:14
「謎の男トマ」は、小説的なところがある分かえって読みづらかった。
泳いでるシーンとか、会食のシーンとか、具体的な描写があるだけに、
他の哲学的な記述の部分とのミスマッチを感じて、頭に入って来にくい。

僕は「望みのときに」から入ったけど、逆にこのくらい一貫した抽象度
で書かれている物語の方が、最初から最後までふわふわした感じを維持して
いればいいので、読みやすい。その点は、「私についてこなかった男」なん
かも同じ。
945吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 09:34:00
蓮実がブランショ馬鹿にしてるってのは本当?
946吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 09:40:33
本当。昔雑誌で小馬鹿にしてた。
947吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 09:45:49
蓮実はサヨだから存在として許せないんじゃない?
948吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 13:21:11
>>947
どういう意味?
949吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 07:20:06
>>948
947じゃないけど。
戦前のブランショは右翼の論客としてジャーナリズムで活躍していたから。
戦後は一旦政治から撤退して小説家・批評家として活動。その後さらに
アルジェリア戦争をきっかけに政治的発言をするようになるんだけど、
そのときは一転して極左の立場に立ってる。

蓮実の見解はたしか(言葉はそのままじゃないけど)、ブランショは状況を見るに敏くて、
それにあわせて実に上手く言説を組み立ててしまう、それより止むに止まれず
愚鈍に書いてしまうサルトルの方が偉い、という感じじゃなかったかな。
これはブランショ特集の雑誌での話だけど、放蕩文学論でもバカにしてたな。
950吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 10:43:02
蓮實は、自分が御せない領域で、自分以上に鋭敏に振る舞える
批評家が気に食わないだけなんじゃないかと思う。

ブランショは、ドイツ文学や哲学にも、驚くほど詳しいから、
その種の素養のない蓮實は指をくわえて見ている他はない。

ちなみに、蓮實の崇敬するフーコーの方は、ブランショのことを
絶賛していて、ブランショ評価に関しては蓮實と正反対の立場。
951吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 14:45:01
>>947
蓮実が左翼ってことですか? それはありえないよw
952吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 21:54:59
たしか『近代日本の批評』の座談会かなんかで、浅田が、「だからブランショに
だまされた人はみんな馬鹿なんですよ」みたいなことを言って、それに蓮實が
はげしく同意していたような記憶がある。
953吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 07:51:15
フランスのエスタブってアンチユダヤ思想が多いから、
蓮實もその空気を共有しているだけじゃね?
954吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 14:04:33
アンチ・ユダヤ云々でブランショ批判するほど蓮実は馬鹿じゃないだろ。
ていうかブランショはそもそもユダヤ人じゃないしな。もちろんユダヤ系思想の
影響はあるけど。
955吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 16:12:21
まあ しょせん映画評論家ですから・・・w
956吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 17:51:39
> フランスのエスタブ
> エスタブ
> エスタブ
ださっ
957吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 18:11:19
>>955
それは映画批評家という職業に対する偏見だし、そもそも蓮実の本職は
フランス文学者だ。
958吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 18:33:50
本職ではないだろう。学生時代にやっていた程度。
まさか『凡庸な芸術家』がフランス文学研究だとか言うんじゃあるまいな?
959吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 19:06:08
蓮實んはバルトを絶賛!ブランショはゴミ扱いw
960吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 21:07:53
そもそも、類い稀な詩的表現力をもった大芸術家と小理屈を並べる文章しか
書けない人間とでは、物書きとしてのレベルが違いすぎる。
蓮実ごときとブランショを同列で語ることじたいナンセンスだよ。
961吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 21:10:01
映画を論じるには使いにくいという単純な理由と思われ
このあいだはじめて「謎の男トマ」を読みました。ブランショは初めてです。
この人のロマンの基底となっているのは、いわゆるタナトスの探求では
ないでしょうか?ただこの人の場合「死」への飽くなき憧憬を抱きつつも
それからは執拗に迂回していく際のある種快楽的な感覚の様相を記述していく感じ。
もしかするとこの人の本はそれだけのものなのかもしれない。
(まだトマしか読んでないからわかりませんが・・・)
集合体から切り離されたアメーバ細胞の抱え込んだ郷愁と個として生きることとの
アンビバレンツを美しい文体で綴ったといったところでしょうか?
あのなんともいえない心地よさの秘密はそこにあるのでは?
963まり ◆d8n7WoOMQ. :2005/12/31(土) 03:37:00
>>962
いわんとされているところは、なんとなくわかります。
わたしも哲学的な作家だとは捉えてません。むしろ、どちらかといえば、
プルースト的な散文詩人なんであって、う〜ん、アカデミズムとかのレベルで
なにかを語ろうとした小説家ではないとおもうんですよ。よい意味で、もっと
いいかげんというかw
例えば、ハイデガーがどうのこうのとか、すくなくともそういうのではないと
おもいます。
上でいわれているような、アカデミックな土俵で馬鹿にされてしまうみたいな部分も、
おかしなところでへんに買いかぶられ過ぎたところがあるから、そのことに対しての
反動なんだとおもうんですけど。。
小説家ブランショは本当はすご〜くクラシックで純な作家なんだとおもいます。はあと。
964 【だん吉】 【1063円】 :2006/01/01(日) 19:34:35
今年もブランショをよろしくおねがいします。
一年後は生誕100周年ですな。
ブランデーをちびちびやりながらブランショを片手に年を越しますた。
いい気分ですw
もちろん、手にしただけです。開いたりはしていません。
電気ブランをちびちびやりながらブランショを片手に年を越しますた。
いい気分ですw

案の定、ブランショ新スレ落ちたか…
ブランチョットと書かないからだ
970 :2006/01/09(月) 12:23:20
962で書かれている
>ただこの人の場合「死」への飽くなき憧憬を抱きつつも
>それからは執拗に迂回していく際のある種快楽的な感覚の様相を記述していく感じ。
とか
>集合体から切り離されたアメーバ細胞の抱え込んだ郷愁と個として生きることとの
>アンビバレンツを美しい文体で綴ったといったところでしょうか?
というのは、
非常に本質的なところを示しているとは思うのですが、
言葉に対するブランショの戦いというものを抜きにしては
大事なところに手が届かない気がします。
971 :2006/01/09(月) 12:43:37
963で書かれている
>アカデミックな土俵で馬鹿にされてしまうみたいな部分も、
>おかしなところでへんに買いかぶられ過ぎたところがあるから、
というのを、蓮實や浅田らの感想のことを指しているとしたら、
それは感想であり、印象批評にすらならない座談会でのコメントなので
「アカデミックな土俵」でのものとはいえないでしょう。

ただし、逆にそういう場所だからこそつい本音が飛び出したともいえ、
ブランショを必要以上に神秘化し、美化する風潮を揶揄した点では
一応の理解はできるものの、やはり彼らは当時読めていなかったと思われます。

というのも、ドゥルーズ支持者である彼らは、
デリダに対しても同工異曲の批判を座談会では当時していたのですが、
後にすっかり撤回するようになりましたから。
蓮實は単に反ユダヤ思想なだけだよ
そろそろ立ててもいい頃かと思いきや。。。
新スレってあったのか。。。
そしてもう落ちたのか。。。

では今度は「バタイユ、ブランショ、クロソウスキー」
のスレタイでお願いします。

>>973
バタイユスレは既に在るからイラネ。

ブランショはブランショで独立したスレを立ててくれ。
ブランショについての批評で良いものを探しております。
外の思考 / M・フーコー は読みました。
どうぞ諸兄おすすめの一品をご教示ください。
デリダのパラージュ。
977名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 01:35:54
新スレッド立てました。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1137169877/

>ブランショについての批評
フーコーの「外の思考」はすばらしいですね。
デリダの「パラージュ」は翻訳が進行中とか。

あと翻訳のあるものではレヴィナスのブランショ論がいいと思いますよ。
なんか懐かしい名だねぇ。今でも読まれてるのか?
980まで埋めると速やかにdat落ちするそうです
1000まで埋める必要はないんだそうで。
だから977で次スレってのはかなりスマートでしたね。
981975:2006/01/14(土) 04:25:07
>>976-977
レビナス、読んでみます。
仏語わからないので、デリダは邦版待ちます。
どうもありがとう。
誰も「レヴィナスとブランショ」買ってないの?