★☆★アルベール・カミュ★☆★

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495吾輩は名無しである:02/10/14 16:08
確かに『異邦人』の主人公は、母親の死に不感を抱くことの「?」から
物語が進んで、地盤となるのは絶対愛=キリストになるのだけれども、
それはカミュにとっては大きな物語に回収されてしまった過去的な図像
、大文字の他者への不信感というか、不信を抱く前に不感な自己の周囲
を取り巻く人間のやたら感情的な冒涜行為をただポカーンと眺めやること
しかできない寂しさ、自らを大きな物語の端っこに立つ他者に見立てて、
周囲の騒動に、知らずに巻き込まれていく不条理、だから、『異邦人』
は主人公の目線で書かれているから、そうした騒動がただ淡々と描かれている
ことを「退屈」と捕らえてしまうのも無理はない。その「退屈」こそが、
小説の原点となる虚構への入り口なのだから、一見読者のことを何も考えて
いないように見えて、その実、「何も理解しななくていい」あるいは
「何も理解することなど不可能」であるというポストコロニアリズム、
カルチュラルスタディーズの先見的小説であるというのは正しい。
物語の登場人物が同じ小説の地上に立っているというだけで、無条件に
分かり合える、分かり合う運命にある、という作者の独断の方がよほど、
不条理なのである。
496吾輩は名無しである:02/10/29 01:12
tうぇr4sysrgyhrsdysr4ygsw!!!!!
497吾輩は名無しである:02/10/29 22:01
そもそもカミュの作品を「不条理」ということばで説明しようとする
ことが、間違いのもとではないのか。
498吾輩は名無しである:02/10/29 22:07
>>495の前半部でその「不条理」が適用される以前の間テクスト性
みたいなものに直結しようとさせたのだけれど失敗かな?
499吾輩は名無しである:02/10/29 23:52
495は前半部だけでなく、全部が失敗だと思う。
500吾輩は名無しである:02/10/30 00:02
こぴぺ。
501吾輩は名無しである:02/10/30 09:49
てか、テクニカルタームつかうなら定義調べたほうがよいんでないか。
間テクスト性なんて495のどの言及とも関連せんぞ。後半は意味不明。
よって499が正しい。
502ら@:02/11/05 08:13
a
503495:02/11/05 08:59
ageられてしまったので答えよう。
間テクスト性と接続しているという言説はいささか強引にすぎた
かもしれないがまったく偽であるということでもないのである。
間テクスト性とは、おのずと形相だてられた紙媒体あるいはインターフェイス
の表層に散りばめられた綴り字を隔てて、その拡散する意味、概念
内容、観念とうとうの散種をその綴り字にまつわる確定記述の束として
見立てて、その集合的無意識のようなある物語、大きな物語全般と
大体接続する。要するに間テクスト性とは、テクスト以前、文字が書かれる以前
にある空間としてそこに存在する人間の無意識あるいは唯識の形相を
指示するのである。
この点で言えば、カミュの『異邦人』に見られる「不条理」。それが
一貫して説明的にではなく、人間の描写、内面ではなく表層の描写を
とおして私たち読者の無意識、人間の全一識を統御するある確定記述の
束であるということは、あながち間違いではないのである。
504吾輩は名無しである:02/11/05 09:09
■こいつは痛いぜ!!■
http://members.tripod.co.jp/hidakagray/kakisute/top.html

でもいいヤシなんだよ。幸薄いというか・・・
505吾輩は名無しである:02/11/05 09:21
>>504
べつに擁護しなくても。
>>503
こんな文章読んで誰が喜ぶんだ......
506吾輩は名無しである:02/11/05 12:07
>>503
もうちょい簡単に書けよー

要するに、
『異邦人』の主人公は大きな物語の一部でありながら大きな物語自体を疑いの目で見つめているヤシであり、
その主人公に対して大きな物語が及ぼす影響が内面描写をともなわず淡々と語られているため、
かえって大きな物語の姿が「不条理なもの」としてはっきり見えてくる、ということか?
507吾輩は名無しである:02/11/09 01:23
カミュの誕生日って、昨日だったけ、おとといだったっけ?
1913年生まれだから、生きていれば89歳かな。
そう考えると、同時代人なんだよね。
508吾輩は名無しである:02/11/09 01:27
小島信夫とタメだ。小島ってスゲェな。今年も新作刊行してるし。
509吾輩は名無しである:02/11/09 06:13
>>508



       マ   ジ   で   ?


510吾輩は名無しである:02/11/09 13:40
>503

だいじょうぶか。すぐに崩れそうな文体だな。
511吾輩は名無しである:02/11/09 17:17
「これほど世界を自分に近いものと感じ、自分の兄弟のように感じると、
私は、自分が幸福だったし、今もなお幸福であることを悟った。一切が
はたされ、私がより孤独でないことを感じるために、この私に残された
望みといっては、私の処刑の日に大勢の見物人が集まり、憎悪の叫びを
あげて、私を迎えることだけだった。」(『異邦人』窪田訳 新潮)

この「内面描写」は「内面」からの「外延」への自我の放出を欲望しており
その欲望を代補する装置として「憎悪の叫び」を必要としている。
「憎悪の叫び」は、それもまた人間の「内面」から発せられたものである。
しかしその「内面」からの無理解によって「内面」と「内面」の接合は辛うじて
避けることができる。他者からの理解は、「内面」の輪郭を唾棄し、飽和させ
そのまま「大きな物語」の超越論的読解の彼岸へと放たれてしまうからだ。
主人公は、「世界を自分に近いものと感じ」ることを「今もなお幸福である」
と感じる実存主義者に設定されている。「世界を自分に近いものと感じ」
というのは、つまり「世界」をあらゆる装飾や弁証、レトリックとは接合
しない無根拠なものとして感じるということである。この点でいうと、
主人公は「処刑」される日に、誰からも無視されただ自己の死を自然発生的に
終わらせることを望んむべきだが、「憎悪の叫びをあげて、この私を迎える」
ことを「望み」としている。これはつまり「処刑」という非能動的で非自然的
な「死」への到達をあらかじめ前提とした上で、それでも「世界」との近接
関係を欲するためには、あらゆる人間からの「無理解」を望むしかないという
苦しい判断のもとに立った「望み」として書かれていると思われる。
512吾輩は名無しである:02/11/09 17:18
この主人公は「不条理」を体現しているというのではなく、そもそも「不条理」
というのはあらゆる諸規定、法、規則と人間の情念との内部齟齬として形相
だてられるものであるからして、その人間の個人的な物語と、世界の寓話化
としての「不条理」=大きな物語とは別の位相にあるものとして読解すべき
である。「不条理」が世界は確かにそうなっている、という寓話性の主題
だとすれば、その寓話的な御伽噺からの開放をめがけて「世界」の実存的
位相の発見に主人公の欲望が傾いているのは、一読すれば明らかである。

しかし『異邦人』は一貫して主人公の自意識の特権化、「誰でもが特権を持って
いるのだ」という「内面」の暴露をして、その「内面」の思弁性をして同一性
の必然性を盲信し、「世界」それ自体との近接に失敗する。大きな物語と
個人の同一性の間を生きる主人公は、冒頭で母親の死に対し涙を流さなかった
自分に「何人といえども、ママンのことを泣く権利はない」という特権化に
よって当初の自分の無意識に答えを付与してしまうのである。
母親と自己の近接性に言語が介在することで、主人公は「泣く理由」と
「泣かない理由」の位相を振り分ける意識に回収されてしまう。
ラストの語りにおいては、その理由付け、定義づけに自らの欲望の発露を
発見することが、そのまま実存的な世界との断絶を逆説的に反証してしまって
いるのだ。
513吾輩は名無しである:02/11/09 18:15
>>511
新しい種類のアラシなのか、たんなるデンパなのか、それとも
かまってちゃんなのか・・・
野に埋もれた天才という可能性は・・・ないだろうね。
514吾輩は名無しである:02/11/09 18:21
>>513若い頃に背伸びしたかった時期は君にもあるでしょう? きっとそれです。
515吾輩は名無しである:02/11/09 19:12
なるほど、そうかあ。なっ・と・く。
516吾輩は名無しである:02/11/11 10:33
で、実存主義って何なんですか?
517吾輩は名無しである:02/11/11 11:42
>512

部屋でもんもんとしてないで、ちゃんと授業に出て、単位取れ!
518吾輩は名無しである:02/11/11 12:50
>>516
実存主義とはヒューマニズムであるとサルトルは言ってますなあ。
で、カミュは「私は実存主義者ではない」と言ってますね。
519吾輩は名無しである:02/11/11 13:23
今日は学校にいかない。太陽が眩しいから。
520吾輩は名無しである:02/11/11 13:25
だれか僕のママンになってください。
生みの親は殺してしまいました。
521吾輩は名無しである:02/11/11 16:27
>>518
いや、そういう漠然としたのじゃなくて、
もっと具体的に、しかも噛み砕いた内容を知りたいです...。
分かりやすいやつ。
522吾輩は名無しである:02/11/11 16:37
こんなところで訊くなよ・・・
本読んでくれ。
4冊15時間でオッケーだよ。
523吾輩は名無しである:02/11/12 22:45
4册で15時間・・・
一冊あたり3時間45分?
えらく中途半端な数字・・・
524吾輩は名無しである:02/11/13 21:27
「異邦人」の窪田訳は読みづらかった。
というより訳者はきちんとカミュの主張を把握できているのか?
原文をそのままズルズル訳されても困るわけで。

カミュはすべてを疑おうとしてるわけじゃなく、
そもそも疑いすらもっていないということですよね。

そして、それに対して裁かれることが不条理だと。

525吾輩は名無しである:02/11/13 21:45
確かに読みづらい。でもそれでいいと思うんだよね。疑問を持ってない主人公から
見た風景だから。文脈が取りづらくて大変なんだけどね。主人公が最後に答えを
提示しちゃうところが、実存主義から距離を置くっていうことになってると
思うんだけどね。カミュ自身も実存主義者じゃないらしいので。
526吾輩は名無しである:02/11/16 02:03
異邦人のルムソーと人間失格の葉ちゃんに共感する(というか、どこか安心感を覚える)
私は人間社会に不適応な感じですかね?(ニガワラ
527吾輩は名無しである:02/11/18 16:53
読みづらい?
そうかな?私はまるで美しい詩を読んでいる気分になりましたけど。
窪田訳は名訳だと思ってますよ。
シーシュポスとかもたまに凄く詩的な表現があるし。
528吾輩は名無しである:02/11/22 06:47
ところで文学板の写真ってカミュなの?
こんな顔してたっけ?
529吾輩は名無しである:02/11/22 08:37
ブライアン・セッツァーみたいよね。
530吾輩は名無しである:02/11/26 20:06
ふせぎあげ
531吾輩は名無しである:02/11/26 22:20
ブライアン・セッツァーって誰?
532吾輩は名無しである:02/11/26 22:52
元ストレイキャッツ(たぶん)、で、ギターの神
533吾輩は名無しである:02/11/26 22:58
神じゃないと思うな。
534吾輩は名無しである:02/11/26 23:01
いま若手のバンドから、神と崇められてる。
オーストラリアのリビングエンドのクリスもそう。

535吾輩は名無しである:02/11/29 00:13
みなさん、サルトルも読んだことありますよね?
536吾輩は名無しである:02/11/29 22:01
>>532
教えてくれて、ありがとう。
でも、ストレイキャッツって知らないなあ。
トムキャッツなら知ってるんだけど。

>>535
読んだことありますが、それが何か?
537吾輩は名無しである:02/12/08 14:18
保守
538吾輩は名無しである:02/12/10 19:51
革新
539吾輩は名無しである:02/12/10 19:52
なんちゃって
540吾輩は名無しである:02/12/11 17:20
セインのおじさんだったんだってね。知らなかった。
541 :02/12/11 18:10
異邦人から無人くんへ
542吾輩は名無しである:02/12/13 10:24
保守
543吾輩は名無しである:02/12/20 21:27
実存主義=ロリ
か...
544吾輩は名無しである
三野博司『カミュ「異邦人」を読む:その謎と魅力』という本が出ている
けど、誰か読んだ人いる?