【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>6)を示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
>1 乙
>>1乙
>1
乙のことです。
>7
訂正乙のことです。これでテンプレもほぼ完成かな?
13 :
らび:2006/07/17(月) 00:16:19 ID:ZTnTkzmj
「くそ、あいつぶっ殺してやる!」
俺の名は東野薫。柔道黒帯で中学の番を張っている。隣の南中とのいざこざがこじれて全面戦争になっちまった。
南中の番長は柊っていうんだがとにかく汚い奴でうちの兵隊が次々闇討ちにあい、戦力は激減。
仕方なく奴とのタイマンでけりをつけることになった。明日がその日だが、柊のことだ、どんな手を使ってくるかわかったもんじゃない。
「薫さん、これ飲んでみたらどうですか」
「なんだこれ?」
「筋肉を強化するカプセルです。会社の試作品です。」
昔ぶちのめして配下にした木村がピンク色のカプセルを差し出してきた。
そういや、こいつの親父は製薬会社の開発ナントカだったな・・・。
「ふーん、おい、ポカリ買ってこい!」
ポカリでカプセルをぐっと飲み干した。
木村の目が怪しく光ったのに俺は気づかなかった・・・。
14 :
らび:2006/07/17(月) 00:18:36 ID:ZTnTkzmj
興奮のせいかその日の夜は眠れなかった。体が熱くほてり、何度も寝返りをした。
そして、朝を迎えた。
今日は土曜日だから学校がない。俺は9時過ぎにゆっくりと眼を覚ました。
大きく伸びをしてベッドに体を起こそうとした、が、何か違和感がある。
いつもつかまる部分に手が届かない。まるで手が短くなってしまったようだ。
起き上がりにくい。胸の辺りが重い。胸の・・・!?
「あああーッ!」
俺は大きく叫んだ。Tシャツの胸の辺りが、はちきれそうに盛り上がっている。
思わずさわってみた。柔らかい、そしてデカい・・・。Tシャツを捲り上げる。
たゆん、とゆれて張りのある爆乳が現れた。グラビアアイドル並みのおっぱいだ。
(ま、まさか!)
俺はあわててトランクスの上に手を置いた。
無い!あるべきものが無い!布団をはねのけ、トランクスをずり下ろした。
そこには昨日までのわが分身は無く、縦一本の線があるだけだった。
毛こそ生えてないが、まぎれもなく女性器だ。
15 :
らび:2006/07/17(月) 00:20:06 ID:ZTnTkzmj
(う、うそだろ・・・)
のろのろとベッドからおり、鏡に全身を写してみた。
(これが俺か・・・?)
目の前には肩までの黒髪、ちょっと生意気そうな童顔に不釣合いな爆乳の美少女がいた。
どうしてこうなったんだろう?
その時、携帯電話が鳴り響いた。
着信を見ると木村からだ。木村!そう、あいつの薬のせいだ!
「薫さん、おはようございます」
「おい、お前おはようじゃねえよ!どうしてくれんだよ!」
「何かありました?あれ、声が変ですよ?」
「いや、ちょっと、風邪気味で・・・」
俺は言いよどんだ。まさか女になったとは言えない。
「何か副作用でも?」
「あ、ああ、少しな」
「じゃあ、効果を打ち消す解毒剤用意しましょうか?」
「お、おお!頼むぜ!」
「じゃあ、10時に部室に来てください」
16 :
らび:2006/07/17(月) 00:21:53 ID:ZTnTkzmj
しかし、どの服を着ていけばいいんだ?
Tシャツやポロシャツじゃ胸がでかすぎてへそが見えちまう。ズボンもゆるゆるだ。
仕方ない、Gパンでウエストをギュウギュウに締めてあまったすそを折り返す。
開襟シャツをはおり、帽子を目深にかぶる。今日は親父がゴルフ
母ちゃんがパートで誰もいない、というかいなくて助かった。慌てて階段をかけおりる。
走るたびに胸が揺れ、生地にこすれて変なカンジだ。
なるべく通行人と目を合わせないようにしてなんとか学校までたどり着いた。
休みの学校は閑散としている。一直線に部室に向かう。
部室に入ったが、誰もいない。
「おーい、木村!どこだ!」
女っぽい声が忌々しい。携帯が鳴った、木村からだ。
「おい、どこにいるんだよ!」
「薫さん、薬を渡す前にやってほしいことがあります。」
「何だよ、早くしろよ!」
「目の前に袋がありますよね。」
確かに机の上に紙袋が置かれている。
「今着ているものを全部脱いで、その中の服に着替えてください。」
「はあ?何言ってんだ?!」
「とにかく完全に着替えて下さい。終わったら電話下さい。じゃ。」
17 :
らび:2006/07/17(月) 00:30:14 ID:ZTnTkzmj
電話はプツリと切れた。
「お、おい!」
リダイヤルするがかからない。電源切りやがったな!
いったい何なんだ・・・。俺は袋を手にして逆さに振った。
バサバサ音をたてて落ちてきた服は、服は・・・。
「こりゃうちの学校のじゃねえか!」
そう、それは学校指定のセーラー服だった。ご丁寧に靴下、靴、それに下着まである。
(冗談じゃねえ・・・)
しかし、全ての鍵は木村が握っている。ここは言うことを聞くしか選択肢は無い。
おずおずと手にとって見る。
セーラー服上下と、白いパンツにブラ。白いハイソックスと紺色の革靴。
俺は服を脱ぎ始めた。誰もいないはずだが何故か視線を感じ、後ろを振り返る。
気のせい、だ。
胸が邪魔で服が脱ぎにくい。裸になり、パンツを両手でかざす。
白い綿素材、縁取りフリルとリボンひとつのシンプルなやつだ。
小さく感じたが、両足を通すとぴったりお尻にフィットした。
白いブラジャーを持ち上げ、カップを確認しようとタグを見る。
「G70」
Gカップ!どおりでやたらデカいはずだ。
しかし、何故Gカップだとわかった?不安がよぎる。何かすごくいやな予感がする。
俺はわざと何も考えないようにして、ブラジャーを装着した。肩紐の無いタイプだ
左右にはみ出た肉を押し込むが、おっぱいがこぼれそうだ。
なかなかいい感じですね、続きが楽しみです。
G!?(゜д゜;ゴクリ・・・・
>らび
・・・つまらん。お前書いたの自分で読み直した?前スレの神の書いたの読んで出直してこい。
>らび氏
変なのいますがスルーで頑張ってくらさいな
SSスレのレベルって普通こんなもんだろ。前スレの奴が神って言われるのは上手いからかだよ
でも前スレの出来がスタンダードになった方が良いに決まっている。
「弱小チームにはお引取り願おうか」ってやつだ。
そんなんじゃただでさえ偏執的な趣味のスレなのに職人が誰も来てくれなくなるだろうがタコ。
俺はハァハァ出来ればそれで良い。
評価なんてするつもりはない。
十人の雑魚より一人の神がいい。
だったら読まなきゃいいだけ
なにこの絵に書いたような自作自演劇www
まぁID見れば一目瞭然ですが、やたら拒否してんのはたった一人。
wktkしてんのは多数いるってことは分かって下さいな〜
30 :
らび:2006/07/17(月) 17:48:15 ID:ZTnTkzmj
次はセーラー服を上からかぶり、横のチャックを閉める。スカーフは無い。
ん?こいつはちょっと丈が短い。へそがチラチラ見えちまう。
下に引っ張っても胸で引っかかりこれ以上下がらない。
しょうがない、あきらめて後はスカートだ。
紺色の薄い布地を腰に巻き、ホックをとめてジッパーを上げる。
(こ、これは・・・)
短い。かなり短い。へその上までもってくるとワカメちゃんみたいに丸見えだ。
ローライズのように下に落として腰履きにして、やっとパンツが隠れる程度。
おかげでへそは全開だ。落ち着かない。
靴下、靴と履いて完成、だ。入り口の鏡で全身を見る。
極限まで露出した白い太腿、へそ出し、服の上からもはっきりわかる巨大なバスト。
(ちくしょう、いったい何でこんなことに!)
携帯でリダイヤル。今度はすぐに木村がでた。
「着替え終わりました?お疲れ様。」
「おい、早く薬よこせ!」
「わかってますよ、じゃあ、道場まで来て下さい。もちろん、その格好のままで。」
「このまま?ふ、ふざけんな!」
「約束を破ったら薬は渡しませんよ、薫・さ・ん・・・ククク。」
電話は切れた。何だ、最後の不気味な笑いは?
俺は何分間かぼうっとしていた。しかし、答えはひとつしかない。
;・∀・)。oO(ワクワクドキドキテカテカ
着衣シーンだけでエロスを感じる・・・・このままネッチョリ・・・・(ゴクリ
そして、続きを投下してくれてありがとう・・・
32 :
らび:2006/07/17(月) 18:51:44 ID:ZTnTkzmj
ギイッと音をたてて道場の扉を開けた。奥に木村がひとりで立っていた。
「木村!」
俺はまっすぐ詰め寄った。
「おやおや、セーラー服がよく似合いますね、薫さん、いや薫ちゃんかな?」
「てめえ、ぶっとばすぞ!」
「そのきゃしゃな体じゃ、無理だぜ、東野!」
突然後ろから声が響いた。
「柊!?」
何故ここに柊が?しかも子分を引き連れ、腕組みをしてにやにや笑っている。
「おーこれはこれは色っぽい!」
「パンツ丸見えじゃねーか!」
「おっぱいでけー!早く揉みてー!」
揉む?こいつら、馬鹿なことを!
「薫さん、あんた罠にはまったんだよ」
罠?木村が言葉を続けた。
「あんたに負けてからずっとチャンスを待ってたんだ。いつかひどい目にあわせてやろうってね。ずいぶん考えたよ。そして思いついたのさ。
力自慢で柔道負けなしのあんたが女に姿を変えられ、道場で雑魚にねじ伏せられて犯されるのが最大の屈辱じゃないかってね!柊さんとは話がついてる。もう逃げられないよ。」
33 :
らび:2006/07/17(月) 19:04:48 ID:ZTnTkzmj
「木村!裏切ったな!」
「おい東野、お前の相手はこっちだぞ。」
文字通り雑魚が進み出てきた。南中の奴だが、顔も見たこと無い。
「東野、こいつは俺たちのパシリだ。こいつに勝ったら許してやる。お前が勝つ条件は、こいつがギブアップすること。
ただし、スカート、ブラジャー、パンツを脱がされたらお前の負けだ。その時は、覚悟しろよ。」
「そうそう、セーラー服の上着と靴下は残した方が興奮するぜ!」
「薫さん、負けたら全員に・・・。ククク。」
じっとりと汗が出てきた。やるしかないのか。
「じゃあ、両者前に出て、東野ストリップマッチ開始!」
雑魚は無造作に近づいてきた。俺はジャブをだすが軽くはねのけられる。
こちらは非力だ。卑怯だが、金的か目潰しを狙うくらいしか手は無い。
そんなことを考えていたらいきなり下半身にタックルされてしまった。
普段ならよけられるのに、靴下で滑ったのもあって横倒しになった。
「うおー!いけいけ!」
「脱がせー!鈴木!」
この雑魚は鈴木という名前らしい。いかにも雑魚だ。しかし、その雑魚が背後から胸をわしづかみにしてきた。
「でっけー!最高!」
「や、やめろ!」
もがくが抜け出せない。いいように胸をもみくちゃにされている。
34 :
らび:2006/07/17(月) 19:25:50 ID:ZTnTkzmj
「さて、まずはブラをいただきますか」
背中の部分に手が伸びてくる。下半身をかにバサミのようにされているため身動きできない。
ホックを外されている感触がする。悔しいが、どうにもならない。
「おっぱいまるだしー!」
ブラジャーが投げ捨てられた。同時にセーラー服をたくし上られ、汗ばんだ胸が露出した。
卑猥な歓声がする。この体では力が出ない。俺様が雑魚にいいようにされている。
「お次は下半身ね」
鈴木は俺の顔の上に汚いケツを押し付けると、69のような態勢をとった。
「へへへ、抵抗するのを無理やり脱がすって興奮するぜ」
スカートを脱がそうとしている!俺は手足を振り回し、無茶苦茶に暴れた。
「うひゃー白いパンツがまぶしい!」
抵抗の甲斐なくスカートもはぎとられ、パンツを残すのみとなった。
必死にばたつかせる白い太腿を凝視しながら木村は思った。
(ヒヒヒ、もう少しでゲームセット!後は集団レイプでボロボロだ。
ざまみろ!東野!しかし、あの薬はすげえなー。本当にあんな巨乳美少女に変身するとは・・・)
「おい東野、もうギブアップか?」
柊の嘲るような声がする。
(ふざけるな!)
だが、気持ちに体がついていかない。鈴木がパンツを撫で回している。
「やめろー!」
超GJ!でも今度からはアップローダー使ってくれると助かる。
37 :
らび:2006/07/17(月) 20:14:34 ID:ZTnTkzmj
「このままじゃ脱がしにくいな、よっ!と」
鈴木が体の向きを逆にして下半身に組み付き、パンツに狙いを定めてきた。
パンツの両端に手がかかった。脱がされまいと俺は必死にパンツをつかむ。
「無駄無駄無駄あっ!」
か弱い手は簡単に撥ね退けられ、するっと膝までパンツをおろされてしまった。
(いやだ!)
俺は思わず両手で股間を隠した。
「おー!その恥らい、女の子みたいだぞ!東野!」
パンツはむしりとられてしまった。俺は膝を抱えて横になり、ぜえぜえするだけだった。
「よし、勝負あり!いよいよサービスタイム!」
鈴木と、他の雑魚どもがいっせいに襲い掛かってきた。
両手をバンザイさせられ、両脚を左右1人ずつ押さえられ股を大きく広げさせられた。
無毛ですべすべな股間をじっくり見られている。
「およよ、パイパン!」
「柊さん、どうぞ!」
柊がゆっくりと近づいてきた。俺は精一杯奴をにらみつけた。
「東野、これから何をされるかわかるな?おい、木村!こいつ処女なのか?」
「はい、柊さん。まだタンポンも入ってない真っさらです。
破瓜の苦しみ、たっぷり味あわせてやってください。」
>>37 投稿中申し訳無い。もしやあなたはここに直接書きこんでるのか?
もしそうなら、メモ帳でもいいからコピペのほうが楽だよ。推敲もできるから。
39 :
らび:2006/07/17(月) 20:45:15 ID:ZTnTkzmj
カチャカチャとベルトを外し、柊がズボンを脱ぎ、トランクスもすぐ脱いだ。
まだ10代の肉棒は天をつかんばかりにそそり立っている。
「や、やめろ・・・」
グロテスクな肉棒を前に俺は血の気が引いた。あれを、まさか、俺に?
「泣きが入ったか、東野。だが、誰も許しちゃくれねえぜ。」
柊がしゃがみこみ、俺の股間に肉棒を押し当ててきた。ぞくり、と寒気が走る。
ぐにゅっとした感触があり、肉棒が股間に食い込んできている!
「痛い!痛い!」
股間に激痛がする。鋭利な刃物で体をえぐられているようだ。
「きついな、こいつ。さすが処女だ。まだ半分もはいってねえぞ!」
痛い!こいつを押しのけたい!
しかし、手はバンザイで押さえられ、虚しく空をかきむしるだけ。
あまりの痛さに、不覚にも俺の眼から涙がこぼれた。
「おやおや、泣いちゃったよ!」
「こうなっちゃったら、あの東野もおしまいだな!」
柊がぐりぐりと腰を押し付け、肉棒を俺の中にうずめようとしている。
激痛は依然として続いている。俺は歯を食いしばり、のけぞって耐えた。
「よし、はいった!おっ、血が出てきたぜ、東野・・・処女喪失おめでとう。」
腰を前後に柊が動かし始めた。奴が動くたびに脳天まで激痛が走る。
(やめろ!やめてくれ!)
「お前の液体と血でだいぶ滑らかになってきたぜ、ああ、気持ちいい・・・」
奴の動きがだんだん早くなってきた。目の前にある口の息遣いが荒い。
「お、おおお、ああ、で、でる!」
その瞬間、俺の体の中で何かが爆発し、ドクドクと液体が注ぎ込まれた。
奴が中で出したのだ!俺は思わず眼をつぶった。
「ふー、後はお前ら好きにしていいぞ。」
ぐったりした俺を雑魚どもが手荒く弄び始めた。もう抵抗する気力もない。
「薫さん、残念でしたね。あの薬、処女を失っちまうともう元の体には戻れないんですよ。
これから一生、レイプされた女として生きてください。フフフ・・・。」
木村の声がした。
戻れないのか、俺、戻れないのか。
必死に胸にかぶりついてくる雑魚ども。押し返す力が出ない。
もう、どうなってもいいや・・・。
GJ!
職人様は多けりゃ多いほど嬉しいよね
前スレの#794
,. - ' ´ ``''"´ `" ' 丶 、
, -'" 、: :ヽ、
, '´ / iヽ : : :ヽ、 :`ヽ : :ヽ
,.': : : : /. : :/ , ,、 i :i : :ヽ:: :: :: :ヽ : : ヽ丶ヽ
/ : : : :/: : : /i:::,.'::/゙゙゙i. :i :: :: ヽ :: :: ::ヽ : :`、丶ヽ
/ : : i.: : : i.i: :,'::/ i : i 、: ::ヽ :: :: ::ヽ : :`,.:丶ヽ
/ :i : : i.l :; :/ i : ト、 、,: ::ヽ、: : : .`、 : :i: :丶ヽ
i i : :.l: :;:/ ! : i丶'、'、::ヾ、 : : :i : : i: : :ト.`、
.i i. l:: ;/ !. i. ヽ'、ヽ、`、ヽ : :.l :. i: : iヽ.i
i ; , i. l. i ヽ ! ヾ,,.-‐'-,-i、; l i.: : i `;i
i ; ; i. l. | _, -‐‐- ヽ.! ヽ、 ヾ、`i.l i : :i. i!
i ; ;. i. il r'´ ___ ヽ ,=i'ツ"'i'-、i! i. : :i. !
i i ; i i |! ,..ッ''゙T'' i ゙'' '' '゙ ´ i i : :,: i
i! ,i ;. i i. l i.゙ベ-''" `、 :::::::::: r'‐-- 、 : ;:`、
ii ;i ; i _,..!-、_ ::::::::: ' .i ヽノ .! : : ;`、
i i. ,i ; r'´| √/`- 、 , . ' /し' ` }: : : ;:`、
i i ;.i. ; | j / / Y .!. ` "´ ,/^´ ./i`丶、;_`、
j i , ; i ; /iヽ ⌒ ‐- 、. ,.ィ´ /: :i `ヽ、
./.i. ; ; , ‐'゙ i ゝ、 ヾ':::‐イ ィ'.i : : : i `、
/ i ; , '´ i. ;`i`r 、_ }:::::ハ. '、i : : : :i. i 、
/ イ .; i. i ; i |-、〉⌒ .,' ! 丶 丶: : : ; i l ヽ
./ /i ;. l i ; i.| ./ ./ i/.丶 丶 : : ;.i. l.: .ヽ
/ / ! ; : ;i ;i. ; i |/ / 丶 丶: : ; i l、 : .ヽ
/ ./ ! ; : ; ! ゝ!.i. i/ /. 丶 ヽ: :; i. i、:、 : .ヽ
./ / i ;. : ; !. !`i. / /. 丶. ヽ.; :i l 、:、: : .ヽ
/ ./ .i ;: : ; :i ! i./゙ / . 丶 ヽ. i l: 、:、: : .ヽ
./ / .i ;: : ; :l. レ'゙ / `、. ,' ,ゝ ヽi i : :、:、: : .ヽ
/ ./ i ;.: : ; :l. / ./ V _,.-'´ .`、 ヽ .i : : 、:、 : : .ヽ
./ / i ; : ; :l / /i``ヽ、 } _,.-'´ .〉 ヽ i : : :、:、: : : .ヽ
/ i ; ;: l / /: :i `< /ハ ヽ,|: : : :、:、 : : : .ヽ
雅美姉さまかと思ったよwww
ネクロマンサー氏、板に書いてください!
その他多くの職人様方もお願いします!
読んでるだけで幸せな一読者より...
女の子が生理を迎えて少女になり、こんどは処女喪失で女性になる。
強姦されて処女喪失するのまで含めて強制女性化と言うなら鬼畜系こそ王道だなw
職人さんGJ!です
43 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 10:45:27 ID:HEhxq2Qt
ネクロマンサーなんてうpの報告しに来るだけで結構
ネクロ氏らび氏最高!!
連休中に何が有ったのかは知らないが、変な流れはどうにかならないものか。
前スレも埋まった事だし神な職人さん達、再度投稿してくださいな。
一時の現実逃避先がこれでは、余りに悲しい…
今日は誰からの投下もなしか・・・ツマンネ
ネクロマンサー師の作品でまとめサイト未収録分、誰か代理アップしてもらえませんか?
携帯からだと読めないんで我慢してるんですが、続きが気になって仕方ないです
スレも新しくなった事だし、どなたかお願いします
携帯から読んでる人間にも神の恵みを!
漏れもキボン!
どなたかお願いします、マジでお願いします
素直にパソコンで読めばいいと思うが。家にあるだろ?
時間の都合とかがあるのかもしれないけど。
>>48 なんでこんだけ凄い神候補がスルーされてるんだ!
GJですよ旦那。
これ完成品に仕上げて再うぷすれば本物の神になれる予感。
ラフで止めてるのは勿体ないですって。
>>52 禿同。
パソコンないんなら買えば?今なら6〜7万で買えるでしょ。
>>53 ひどい作者自演乙ですね。
>>52 自宅は帰って寝るだけなんで昨年後半にHDD飛ばして以来再起してないから無理なんです
会社はロダと2チャンの類が閲覧不能なんすよ
んで携帯でここを読んでまつ
自宅用にノート買うかなぁ…
ネクロ氏の分は持ってるからアップするのは簡単だけどさ
やっぱまずいだろ、大人の分別ってやつで・・・
ご本人に再うp願うのが筋だと思う
ネクロマンサー氏、新スレなんで気前良くドカンとうpしてください
よろしくおながいします
>ネクロ氏
わかってるとおもうが再UPなんかするなよ。厨が図に乗るだけだから。
どっちにするべきなんだろうね?
あくまで続きを期待するべきか、それとも未収録分からうpしてもらうべきか
氏も読んでるだろうし、ある程度の方向性を提示したいところだけどな
どうでもいいが論議スレでやる内容だよなww
>>59 で全て台無しにした予感がしますよ南無。
UPに関しては作者の意向次第には違いないので、我慢して待つべし。
>>59 まぁまぁ落ち着いて落ち着いて(藁
携帯ユーザーを煽り立てたい向きも居るようですし、まずは即レスしないようにしましょう
まずは深呼吸!、そして神の降臨を待つのがよろし、場が荒れては氏も書きづらいでしょうし
すいません、取り乱しました、陳謝>各位
ネクロマンサー氏、よろしくお願いします、ご高配くださいませ
63 :
倉庫番:2006/07/19(水) 22:31:49 ID:6o4D3iiX
ネクロ氏が投下済みの部分を追加しました。
ただし、ほとんど手を加えていませんので、後日ちゃんと編集したものに変えさせていただきます。
俺は諦めない…
諦めない…
諦める…
なんで?
香織は昼間から同じ事を何百回も考えている。
夕食時のタワー、沙織のいないテーブル、5人になったメンバー。
皆は沙織の事で盛り上がっている。
ただ一人、香織を除いて…
「香織… 分かるけど… 落ち込んじゃダメよ」
「そうよ! 沙織が人一倍元気なだけにね 香織は日影にいる美人よね」
「ほんま真美は上手いこと言うなあ 沙織はひまわりやな 香織は… なんやろ?」
「そうね 日影で美しく咲く朝顔って感じ?」
「その心は… なんや?」
「誰が見て無くても綺麗に咲いてる花」
香織はジッと真美を見た、真美は静かに笑っている。
「私が同じ立場だったら… 香織と同じ事をしたよ きっとね」
「…見てたの?」
真美は目を閉じて静かに頷いた、香織は全部理解した…
「辛いよね…」真美の一言で香織は涙が止めどなく溢れた…
「でも… その後も色々あったから…」
色々の意味を4人は理解できないでいる、当たり前の話だし、香織は誰にも話をしてい
なかった。
何となく同じ境遇にいる大切な友人としての4人には話しておいても良いかな?と考え
てはいるのだったが、24時間監視されているここでは不用意に声に出すと後で問題が大き
くなる事は容易に想像が付いた。
どうやって伝えるかを考えて思案投首の香織なのであった。
「実はね 昼間汗を掻いてマズイな〜って思ってシャワー室行ったの」
「え゙? あの危険な3号棟の?」
「うん… って そうなの?!」
「良く平気やったなぁ〜 あそこでもう3人やられてんのやで…」
「やられてるって?」
「強姦や 強姦! 無理にされて3人おかしくなってるやさかいに…」
「じゃぁ、私は危うく4人目だったわけね」
4人が同時に声を出した 「え゙!」
香織はカラカラと笑うしかなかった。話の流れとはいえ口に出して言ってしまった。
どこかでこれを聞いている宮里がすっ飛んでくるのは時間の問題だと思った。
もう…彼はダメかな…諦めないって言ってたのに…
なんで彼のことが気になるんだろう…
「香織… 平気やったん?」
「うん 乗っかられちゃったけど… どいてって言ったら素直に…」
「で、その男はどうしたの? 人を呼ばなかったの?」
「うん… なんか… 動転しちゃって…」
「あっぶないなぁ もぉ〜 ウチらは入れられたら終わりやで」
香織はうつむいてしばらく考えた、なんで彼を逃がしたんだろう?
あの時に人を呼ばなかった意味を何となく整理出来ていなかった。
「多分だけど… 告白されちゃったからかも… しれない…」
4人の目は香織へ集中する。4人は香織の次の一言が香織の運命大きく変えるだろうと予
感したのかもしれない。そして、香織もそう思っていた。
「私のことをずっと見ていたんだって… でも… 私が見ているのは彼じゃないから…
拒絶して…」香織はちょっとだけ涙目だった。
4人の目は相変わらず炯々と香織を見ている。
「香織の思い人って… だれなん?」
光子は直球勝負を選んだ、光子は何かを感じ取ったのだろう、女の勘という物かも知れ
ない。しかし、元男が女の勘を持つのかどうか、それを考えている余裕はなかった。
次に口を開いたのはほぼ沈黙を通していた恵美だった、恵美は不思議な胸騒ぎを感じて
いた。
「私も知りたい… 香織の好きな人って だれ?」
カードゲームなら相手の札の読み合いなのだろうけど、ここでは自分の将来が掛かった
大一番の勝負でもある。段々と真剣な声色に変わっていった。香織の口から誰の名前が飛
び出すのか…不思議な緊張感が溢れた。
「あの… 名前が分からなかったんだけど… サッカー部の…」
以外にも最初の反応をしたのはのぞみだった。
「遠藤君? それとも 山田君?」
「いや… 武田って言うんだって…」
その一言で食堂が騒然となる「えぇぇぇぇぇ!」
その理由が香織には理解できなかった…
まさか… 誰かの部屋に既に… 香織の表情は曇った。
しかし、その時に真美が口にした言葉は意外な言葉だった。
「通称 地蔵の武田 でしょ 決して動かないって言うそうよ」
なんでも真美が最近仲良くしているサッカー部の少年曰わく、武田はまるで地蔵のよう
なんだそうだ。練習から帰ってきても女の話はしない、ピッチサイドでキャーキャー言っ
てるアパート組の女子生徒に向かって堂々と"うるさい!"と言い放つ。それだけでなく、
今まで何度も女子生徒が彼に秋波を送ったけど、意に返えさぬどころか無視しきって練習
を続けるのだという。禁欲主義者とも場違いとも言われる不思議な存在…、それが武田ら
しい…、ちなみに武田の下の名前は誰も分からなかった。
「…で なんでみんなそんなに詳しいの?」
香織の疑問は素直な物だった、逆説的に自分が鈍いことを理解する…筈がなかった。
天然系の本領を発揮している香織だったけど、誰も言葉を発しなかった…
重苦しい空気が一瞬流れたが、その空気を破ったのは意外な人物だった。
「突然ですが!」
いきなりドアが開いて沙織が入ってきた、後ろには志賀英才その人が立っている…
食堂の中にいた5人の視線が痛いほど英才を貫いた。
「おいおい… ホントかよ…」英才は言葉を失った。
男子生徒が未だに残っている4号棟だけでなくアパート組の女子生徒達とも次元の違う
場が目の前にあった、大きな食堂でたった5人が食事をしている光景。それはこの学校の
中の上流階級その物なのだろう…
「知ってると思うけど 私の交配相手です!」そう言って沙織は笑った
隣に立った英才は照れながら言葉を繋げる「交配相手ってなんだよ」
沙織は幸せそうな笑顔で英才を見る、その表情があまりにコケティッシュだったので英
才は二の句をつけ損ねてしまった。
「でもまぁ… うん、そんな訳で… 志賀英才です、よろしく」
パチパチパチ…拍手に迎えられて二人は席に着く。食事は沙織の部屋で食べるかここで
皆と食べるかのどちらかなのだという。今宵はお披露目なので降りてきたけど、勝負の前
は集中したいから部屋に行くと英才は言った。
香織の笑顔は寂しさに溢れていたが、それを気がつくものは無かった。
次は私が… 暗黙のうちに始まった女同士の達引きだ。
食後の談笑に香織は参加しなかった、沙織が英才の手を引いて談話室にやってきたのを
見てライバル心に火が付いたのかもしれない。
自室に戻って外を見るとピッチを照らすライトの下、武田は黙々と練習に励んでいた。
遠目に見ても肩で息をしているのが見える、ピッチサイドの水をがぶ飲みしたあとでま
た走り始めた。走って走って走り続けていた…
次は私が…香織はふとそう思った、そして談笑し続ける談話室の4人も同じ事を思った。
翌朝、香織が身支度を整えてタワーを降りると出口で真田が待っていた。
どこか思いつめたような表情で真田は立っている、何となく気まずい空気がそこに
流れた。昨日の今日でこの熱意、香織の心を動かすには十分な熱意だろう。
「川口… 昨日はすまなかった どうしても一言謝りたくて待っていたんだ」
香織は下を向いて何かを考えている、はにかんだ笑みを浮かべて考えている。
「謝って済む問題じゃないのは良くわかっているつもりなんだ… ただ、どうしても謝
りたかったんだ 自分にけじめを入れたかったんだ… 本当にすまなかった!」
そういって頭を下げた真田はクルッと振り返ると全速力で走っていった、香織はその後
姿に見とれた。
きっとゲーム中の真田はボールを受けるとこうやって風のように駆けていくんだろう、
襲い掛かる相手ディフェンダーのタックルをフェイントで交わしながら。
「か〜お〜り〜 め〜っちゃええ〜おとこや〜ん!」
「まさかラグビー部の真田君とはねぇ」
「私だったらうんって言っちゃうかもなぁ〜」
「香織はいったいどこが不満なんや?」
「そうよそうよ、アレだけの男をそでにしたらもったいないよね」
「どうせ生むのが義務なんだし搾り取っちゃえば?」
気がつくと香織の背後に強力なオフェンス陣が構えていた、みな惚れ惚れするような真
田の後姿に見とれている。口さがないタワー組みの熱い視線が真田に注がれるなか、唐突
にタワーのドアが開いて沙織と英才のペアが顔を出した。
その場の空気を読めない二人じゃないが、沙織のラブラブモードはとどまる所を知らな
いようだ。
「はい、これ持って行って」
「おい!、これないと沙織はタワーに入れないだろ?」
「いいよ、帰ってくるの待ってるから… 今日負けたらたたき出すからね!」
「おいおい…マジかよ…」
英才は沙織からペンダントを受け取った、純金に輝くペンダントはタワーの鍵でもある
のだが…。
「じゃぁ気をつけてね!」そういって沙織は英才を送り出した。
タワー住人が皆それを見ている、沙織は振り返って香織に歩み寄った。
「さ〜お〜り〜 早くしないとあの彼アパート女に取られるよぉ〜」
沙織もどうやら真田を知っているらしい。
何となく惨めに感じた香織は俯いて歩き出した、何がどう惨めなのかを表現するのは香
織にとっても苦痛だった。ただ、心の中にぽっかりと明いている大穴を埋めるだけの存在
を誰に求めればいいのか…、それだけは香織の中にはっきりと存在した。
「私… なんかまずい事言ったかな?」
「さっすが沙織やな、なんも分かってへん…」
香織の足は自然にサッカーコートへ向かった、何がどうと言う訳ではないのだけど、多
分そこに行けば"彼"が居ると思っていたのだった、武田と言うらしい彼は…いつかどこか
であった事がある…、何となくそう思うのだけど、それが何時の事だったかは思い出せな
い香織だった。
早朝練習で走り回っている少年達の中に香織は彼を見つけた、色とりどりのビブスをつ
けた少年達が3x3でフルコートのサッカーをしている、全身から汗がほとばしり声がか
すれ足は重そうだ。
風下のネット側では半分飛んでいるアパート組みの女子生徒がキャーキャー言いながら
目当ての少年に声援を送っている。
武田はそんな事に目も耳もくれずボールを奪い取ると一直線にゴールへ切り込んでいく、
やや離れた高台から香織はそれを見ていた。
ああやって…私も彼に切り込んで…、しかし、香織がその時イメージしたのは自分が
ボールを持ってゴールへ切り込んでいく姿だった。
風を受けて砂埃を舞い上げ大地を蹴って走っていく自分。
ピッチの上では武田の放ったシュートがキーパーに弾かれ攻守交替し、武田は自陣へと
全力で走って戻っていった。ボールを持たないときの疾走はとにかく早かった、素早く自
陣のペナルティエリア付近まで走って戻った武田は踵を返すとボールをもって切り込んで
きた敵側の選手に猛然と襲い掛かった。右斜め前の角度から敢然とスライディングタック
ルを仕掛ける武田の姿にふとデジャヴを覚えた香織はその場にうずくまった…
今のシーン、見たことある…
何となく断片的な記憶のカケラが頭の中に散らばっているイメージだった。
ただ、香織は確かに今のシーンを以前どこかで見ている、そしてそれが自分自身である
と思い出し始めている…
記憶の封鎖と再合成がどれほど危険な事であるかは大脳生理学の現場で検証されつつあ
ったが、それよりも実利のほうが大きいと判断されTS法の被験者に退行催眠を施し記憶を
上書きしていく作業は行われていた。
ただ、大脳ではない部分に強烈なプリンティングとして書き込まれた記憶は何かの拍子
に浮かび上がってくるらしい…、過去様々なTS法による被験者受胎の現場で問題になって
いる事がここでも発生しつつあった。
浮かび上がってくる記憶がどれほどの危険性を及ぼすのかを横断的に統計した記録はま
だ無い、ただ、その多くが男女の交わりの中で出てきてしまう事に問題があるのだった。
男性として生を受け記憶を紡いできた者が女性として性の記憶を紡ぐと言う記憶整合性
の乖離に脳が付いて行けなくなるのではないか?。そんな仮説が研究機関により立てられ
脳下垂体肥大などの実質的な影響が取り上げられていた。ただ、それよりも人口総数の維
持のほうがはるかに重要であり、記憶整合性の問題により廃人化して言ってしまう女性化
男性のメンタルケアを行っている機関は非常に少ない。
うずくまった香織にいつの間にか寄り添って肩を抱いた沙織はそっと囁く。
「香織… その一線を越えちゃうと… きっと今よりつらいよ…」
「沙織…」
「抱かれるって良いものよ、嬉しいのよ、気持ち良いんじゃなくてね」
沙織の微笑みの理由をわからない香織ではない、二人の間の信頼関係は磐石なのだ。
香織の胸に去来する思いを受け止めてくれるのが誰なのか?
並んで歩く二人を見つめるアパート組み女子や未だフリーの男子達にとって非常に重要
な問題なのであった。
「なんでおいつかねーんだよ! 走らねーと サッカーになんねーだろ!」
大声を上げて自チームを鼓舞する武田だけがここで浮いていた。
昼時、食堂で香織はたった一人の昼食をとっていた、沙織はと言うと食堂のテレビに向
かって「あぁ!馬鹿!」だの「そっちじゃないでしょ!」だのと英才を応援していた。
それを虚ろに見ながら香織は思う「いいなぁ…」。
「暇そうじゃん!」そう言っていきなり香織の目の前に座ったのは武田だった。
香織の目が点になる、あまりの緊張に飲み込みかけたホットダージリンを噴出しそうに
なった。
「おいおい…気をつけろよなぁ〜、いい女が台無しだぜ」
武田の笑みに香織は溶けそうになる、すでに表情は土砂崩れ一歩前だ。
「この間の夜は…邪魔して…ごめんなさい…」
はにかみつつ搾り出すように声を出した香織に武田は容赦なく声を浴びせる。
「え?あ、あれか、うん、はっきり言って…… 邪魔だった」
「でも、蹴り返してくれたボールは凄かったな、あんなパス受けたら…」
香織の目が輝く「受けたら… どうなの??」
「受けたらノントラップでシュートできるな…」ニヤリと笑う武田が一呼吸置いて話を
続ける。
「たださぁ困るんだよ、スカートであんなキックされるとパンティ丸見えジャンか!」
そういって屈託無く笑う武田の言葉を聴きながら香織はもう一つ、何か大切な物を思い
出しかけたような気がしてきた。しかし、それ以上に言える事は衆人環視のど真ん中だと
言うのにデリカシーの無い大声で女の子が嫌がるような言葉をペラペラとうたう武田の無
神経さだった。
途中で段々と顔から火が出そうになっている香織を見ながら武田はなおも続ける。
「おい!顔色悪いぞ、真っ赤になってるけど腹具合でも悪いのか?糞が出ないとか」
もはや引っ叩くしかないと思い始めた香織だった、ここまで言われたい放題では沽券に
関わると思った。気が付かないのは本人だけで周囲は確かに香織の顔色が変わったのを見
抜いていた、そろそろ爆発する…、防爆退避!。ささっと人が少なくなる。
「武田君… あのさぁ…」かなりきつい怒気を帯びた視線を受けた武田は平然と受け流
しつつ切り返す、「怒った顔の川口も素敵だな、俺を引っ叩いてくれるか?」と、そうい
って顔を突き出した。
だが、香織は呆気に取られた、まさか武田が自分の名前を言うとは思わなかったからだ。
「私の名前を何で知ってるの?」ネームプレートなど付けやしないこの学校で名前を知
る事はかなり難しい、しかし、武田は確実に香織の名前を呼んだ。
「知るも知らないも… ライバル宣言しに来た奴に言われちゃ覚えるしかないじゃん」
「ライバル宣言って… 真田君が来たの?」
「え? だれだそれ? 俺んとこに来たのは… あいつだよ」
そういって武田が指差したのは見事な逆三角形の上半身をした濡れた髪の少年だった。
「あいつは水泳部の鈴木、平泳ぎで世界一速い男に挑戦中なんだとさ」
「水泳部…」
「水の中は飽きたから川口の上で泳ぎたいって言ってたぜ…」
え?っと呆気に取られる表情を浮かべて香織は驚いている、それを見ながら武田は言葉
を続けた
「まさか俺の名前を思い出してくれるとは思わなかったよ、じゃぁな!」
そういって武田は笑いながら鈴木の方へ歩いていった、鈴木と少し言葉を交わすと豪快
に笑いながら食堂を出て行った。
その後姿を香織は追いかける、思い人がこれじゃぁ…
…って、その前に、名前を思い出すって…どういう意味?
香織の波乱に満ちた恋は道のり厳しい物になりそうな予感がしていた…
ここまでが17話です
ここから18話です
夕暮れの光線が雲の切れ間から校舎を染める時間帯、海からの風は湿り気を含んで肌を
べとつかせる。ギラギラと輝く太陽が水平線の向こう側へ落ちていくと蒼く染まる僅かな
時間帯を経て墨を流したような暗闇が島を包んだ。
今日も武田はサッカーコートで居残り練習をしている、僅か数人のメンバーがそれに付
き合っていたけど途中でアパート女のどこかの部屋へ消えていったようだ。
4号棟の教室にハンモックを張って寝ているのは、いつの間にか武田を含め両手に余る
ほどの人数になっていた。5号棟6号棟の男子生徒が集められて集約するらしいと発表があ
ったのは数日前だった。
日没後のシャワータイムを経て男子棟の教室に夕食が運ばれてくる、調理室で集中調理
された今宵のメニューはガッチリ巨大なメンチカツ数枚に大量の飯とみそ汁だった。
馬が顔を突っ込む飼い葉桶の様なバケツには大量に刻まれたキャベツなどの野菜類が入
っている、武田はまるで競争でもしているかのように飯を食っていた、向かいの席にはラ
グビー部主将を務める真田が武田に負けないサイズの丼でガツガツと飯を食っていた。
教室内の男子生徒数は僅か15名、しかし、その15人で女子生徒なら50人分は食べてしま
うのではないか?と言う勢いがあった。
「おい真田、お前タワーの女に俺の名前言ったか?」
「あぁ、21階の川口には…言ったけど、まずかったか?」
「…………いや、なんでもない」
再び黙ってワシワシと飯を食い始める武田。
数日前の食堂で何気なく口にした言葉を後悔していた。
……思い出してくれたのか?
俺はもしかしてとんでも無い事を言っちまったのかな…
後悔しても遅いけど…
川口…
あいつは…やっぱり…
「武田、お前なんか隠してんだろ?」真田の目は真剣だった。
「え? あ、いや、隠してるっていうか…」武田はどう言って良い物か悩んだ。
自分が知っている川口の…、川口香織という人間の重要な事実。しかし、それを口にし
てしまうと、きっとあいつの事だから…
「絶対負けねーからな、お前だけには負けねぇ!」真田の鋭い目はライバルを射抜く強
さを含んだ獣のような目だった。
「ん…まぁ… おれはサッカーだけ出来りゃ、それで良いんだけどなぁ」
そう独り言を呟くと残っていた飯を麦茶で流し込んでグランドに出ていった。
同じ頃、タワーの食堂で香織は沙織と久しぶりに差し向かいで食事をしていた、列車に
乗って対局に出掛けていった英才がまだ戻っていないのだった。
大雨の影響で列車が止まってしまったらしい、島は降っていないが橋の反対側にある町
の辺りは夕立で相当降られたようだった。
「英才… 大丈夫かなぁ… ご飯食べたかなぁ…」
「子供じゃないんだから平気でしょ」
「うん… でもさぁ… 電車止まってるって言うから缶詰になっていたら…」
「夜食でも用意しておいてあげられると沙織も安心なんだけどねぇ…」
そこまで会話して香織はハッと気が付いた、いつも最後に水をがぶ飲みして教室へ引き
上げる武田に夜食を用意して上げよう…、何で気が付かなかったんだろう…。
「ねぇ沙織、調理室のおばちゃんに相談して夜食作ってもらおうか?おにぎりとか」
そう言う香織の顔は何かを企む策士の顔になっていた、沙織は当然それを見抜く。
「か〜お〜り〜 自分の分は…誰にあげるの? 自分じゃ食べないよねぇ〜」
「う〜ん、内緒!」そう言って微笑む香織の表情に沙織は何かを感じたようだ。
食後の二人は談話室へよらずタワー隣の集中調理室へと歩いていった、巨大な調理工場
となっている部屋の中でおばちゃん達がせっせと洗い物に勤しんでいる。
「こんばんわぁ〜!」沙織はこう言うとき本当に役に立つ、どんな時も元気良く挨拶か
ら話に入れる沙織の性格は自然と誰からも好かれる物だった。
実は…、かくかく…しかじか…と言うわけで…、沙織と香織の相談は簡単だった。
おばちゃん達もある意味心得た物だった、「ただし…」、そう言っておばちゃんは笑い
ながら二人に答えた。
「自分の手でつくって上げなさいね、その方が喜ぶから」
セーラー服の上から前掛けをして調理帽を被りヘアピンで止めると二人は調理室へと入
った、巨大な炊飯釜やオーブン、幾つも並んだ蛇の目台、そして、壁一面の冷蔵庫。
おばちゃん達が出してきたのは生米だった、数人のおばちゃんが笑いながらレクチャー
を始める。
「これも女に必要な能力の一つだからね、実戦で覚えるのよ!愛のエプロンね」
米を研いで圧力釜で炊きあげる、僅か10分で粒の揃った炊き立てご飯が出来上がる。
塩と梅干しを用意して炊き立てアツアツのご飯でおばちゃんはおにぎりを握った。
「不用意に持つと熱いわよ、炊き立てだからね、気を付けて… 火傷するよ」
僅かな水を手に落とし塩を取ってから手早く握る、言葉にすれば簡単だが実際にやって
みると案外に難しい作業であった、そして何より、炊き立てで熱い事この上ない。
「熱い熱い熱い! うわぁ!」などと大騒ぎしつつ不揃いの握り飯が幾つも出来上がっ
ていく、一帖の海苔を半割にして握り飯に巻けば出来上がり。
自分の部屋から持ってきたタオルに包んで二人は調理室を出た。
「ありがとうございました!」二人はお辞儀してその場を離れようとする。
「ちょっと待ちなさい…」おばちゃんは空いているペットボトルに麦茶を入れて持たせ
てくれた、「これがないと困るでしょ?」「頑張りなさいね」「明日も来るんでしょ?」
ここの人達はみんな味方なんだ…、そう思うと二人は心から嬉しかった。
「香織はグランドへ行くんでしょ?」「…うん」「んじゃ、気を付けてね!」
そう言って沙織はタワーへ消えていった、香織は街灯の灯る道をグラウンドへ走ってい
く、汗を掻いたらマズイかな…、いや、むしろ汗を掻いていれば…ウフフ…
小悪魔のような微笑みを浮かべる香織がグラウンドに到着したとき、武田は無心にフェ
イントの練習中だった、近づくのも憚られるような集中力でボールを捌く練習だった。
香織はやや離れた闇の中に腰を下ろした、武田が練習を終えるのを待つ事にした、明る
い光を浴びてたった一人のファンタジスタがボールと戯れている。
「上手いなぁ…」
無意識に香織は言葉を発した…
目の前で繰り広げられるボールとの芸術、まるでボールが意志を持ったかのように武田
の周りを漂っている。
右足の甲で蹴り上げ膝から踵、肩、腰、頭、膝…
バウンドさせたボールの上を両足がヒラリと越え後ろ向きで足裏パスを出す、後ろの回
り込んでくるはずの味方に対して出したボールは香織の足元へ転がった、いつの間にか香
織はピッチに入っていたのだった。
「川口… また来たのか?」
「…うん」
気まずい空気が流れる…
「悪いけど俺は女と遊んでる暇はないんだ」
「なんで?」
武田はクルッと振り返って次のボールを蹴り上げると再びリフティングからフェイント
の練習に入った。
「世界では今も裸足でボールを追っかけてる子供がいるんだ」
「彼らは生きるためにサッカーをしてるんだ、サッカーが上手くなれば給料を沢山貰え
るし、良い生活が出来る、何よりヒーローになれる」
「そんな奴らが目指すのはただ一つ… ワールドカップだ」
「あの舞台で活躍すれば全く違う人生が待っているんだ」
そう言って武田は短いダッシュを繰り返しながらボールを捌き続ける。
「なんで…ワールドカップなの?」
香織の脳裏に何かが浮かんだ、沢山の断片的なシーンのコラージュ、見覚えのある瞬間
の積層体、それは全てサッカーの一シーンだった。
「なんで… か」
武田は足を止めて背中を見せた、そのままダッシュしてピッチ中央まで走っていった。
「俺には幼なじみがいたんだ、そいつといつもボールで遊んでた!」
「俺はいつもそいつを抜くことを狙っていた、そいつはいつも俺をブロックした」
「俺はそいつをパスする為だけにフェイントを練習してたんだ!」
ボールを蹴った武田は全力ダッシュで香織に突進してくる、光速ドリブラーの異名を取
りU-15世界屈指のスピードスターと呼ばれた武田は香織の直前でクルッと廻って背中を見
せ、空中を散歩しながら香織のすぐ脇を抜け再びボールを蹴り始める。
真横をすり抜ける武田に一瞬香織は反応した、ほぼ無意識だったけど足が出掛けて引っ
込めた、理由は分からないけど何となく直感で感じただけだった、これで止めると彼が転
ぶ…と。
「やっぱり…一瞬反応したな」
「…武田君」
武田は再びピッチの方へ走っていった、香織は駆け抜ける武田の顔が一瞬だけど泣き顔
だったような気がした、その意味を何となく…香織は思い出し掛けていた…
背中を見せたままの武田、肩がカクカクと震えている、両手をギュッと握りしめうなだ
れて何かに耐えている…
「今のはマルセイユターン…よね、伝説の英雄、フランスのジダンが得意だった技」
香織の脳裏に散らばる記憶のカケラが一つずつジグソーパズルのように組み合わさって
一枚の大きな画になりかけていた、それは香織の少年時代の記憶その物だった。
「おれは約束したんだ!」
「おれは最後に約束したんだ!」
「おれは必ずワールドカップへ行くんだ!」
「ワールドカップへ行って大声で名前を叫ぶんだって約束したんだ!」
振り返った武田の顔は涙に濡れていた、海を挟んだ反対側の町に雨を降らせた雲が島に
掛かり始めている、ポツポツと降り出した雨の中、武田の涙は止まらなかった。
「おれの事もサッカーの事も!みんな忘れちまうあいつの名前を叫ぶんだ!」
「そしたら… そしたら、思い出すかもしれないから…」
そこまで叫んで武田は泣き崩れた、いつもクールに練習し続けている武田が男泣きに崩
れた、声を上げて泣きながら武田は叫ぶ。
「おれはあいつとワールドカップへ行きたかったんだ!」
普段ならすぐにもらい泣きする香織だったが不思議と冷静だった。
何かを思いだした、間違いなく覚えているあのシーン・あの光景。
全てが一本の線に繋がった気がした、封じられていた記憶が少しずつ繋がっていく…
ふと足元に目を落とした香織はボールを見た、コロコロと転がっていくボールのイメー
ジが頭の中で続いている、香織はそのボールを甲で蹴り上げると頭でリフティングし始め
た、リズム良く垂直に打ち上げ背中に落とし踵で受ける、それを再び蹴り上げ膝で起こし
ながら右へ左へ動き続ける。
泣き顔の武田が見とれている香織のステップ、まるでワルツを踊るように優雅に緩やか
にピッチを流れた香織は左スネでトラップすると叫んだ。
「まさと! センタリング行くよ!」
フワッと起こしたボールに鋭くダッシュしてボールを蹴り上げた。
美しい放物線を描いたボールは武田の…勝人と呼ばれた男の目の前に落ちる。
「おまえ… 」
何かを言おうとした武田だったがその刹那に雷光が二人を照らし雷鳴が聴覚を奪った。
立ち上がった武田はボールを拾うとインステップで香織にパスを出す、そのボールを香
織は胸で受けた、ブラ越しの感触が気持ち良いと香織は感じた。
「川口、おまえ…」
そう言って歩いてきた武田だったが良いタイミングで雨が降り始めた。
バケツをひっくり返したような土砂降りの雨がピッチに降り注ぎ勝人は慌ててボールを
集めるとバスケットに放り込んだ、気が付くと香織も走りながらボールを集めている。
二人してずぶ濡れになりながら集めたボールをピッチサイドへ置くと屋根のある所へ雨
宿りに入った、二人ともずぶ濡れだが笑っていた。
「びしょ濡れになっちゃったね」
「あぁひどい雨だ」
「シャワーとか浴びる場所有るの?」
「いや、そんなモン無いよ、別に平気さ、タオルで拭いて寝るよ」
香織は静かに笑っている、勝人はそれを見ている。
「川口…綺麗だよ、凄く綺麗だ…、ホントに…」
「ねぇ…」
「ホントに川口なのか?」
「私の部屋に来て…くれる?」
「え?」
そう言うが早いか勝人の手を取って香織は走り始めた、いきなり走り出した香織に引っ
ぱられ勝人もダッシュする、雨の中を二人して走っていくシーンを筋力トレーニング室の
窓から鈴木は見ていた「おれは予選落ちか…」。
タワーの玄関を突破しエレベーターに収まる二人、勝人は目を丸くしている。
この学園にこんな場所があっただなんて…、目の前にいる香織の背中がかすかに震えて
るのを勝人は気が付いた、なんて声を掛ければ良いのか…頭の中を色んな言葉がグルグル
回って上手くまとまらない。
21階のドアが開いて香織は玄関前に立った、勝人はまだエレベーターの中だ。
振り返った香織は優しい微笑みで手を出した「お願い…来て…」。
全てを覚悟した勝人はエレベーターを降りる、ドア前の狭い空間に男女二人が取り残さ
れてエレベーターのドアが閉まった、鍵を開けて部屋に入った香織はバスタオルを勝人へ
渡す。
「とりあえず雨を拭こうよ、拭いたらソファーにでもかけて待ってて」
そう言って香織は奥の部屋へ消えていった、勝人はびしょ濡れの顔や頭を拭きながらジ
ャージを脱いでTシャツ一枚になる。
4号棟の教室は無駄に広く、そこにあり合わせのテーブルを並べ飯を食い、ハンモック
をつり下げ寝ていた勝人には想像も付かなかった恵まれた世界。
窓の外には海が見える、21階ともなれば眺望は素晴らしい限りだ。
「凄いな…」
勝人にはそれ以上の言葉がなかった、俺の知ってる一緒になって走り回ったアイツがこ
こでこんな暮らしをしていただなんて…
ふと部屋の隅の机を見れば英語ラテン語ドイツ語の辞書や教科書が並んでいる、反対側
の壁には群青色のセーラー服が2着ぶら下がっている。
壁には大きな壁掛けテレビが下がっていてその下には名も知らぬ花が飾られていた。
再び外を見た勝人は眼下遙かに走ってくる車を見た、タクシーの表記がある車から見覚
えのある生徒が下りてきた、志賀英才が対局を終えて帰ってきたのだった。
おれは…どうすれば良いんだ…
遙か遠くの空、雨を降らせた厚い雲が切れ始め大きな月が姿を現した。
雨上がりの綺麗な空に浮かぶ蒼い月、その光が香織の部屋の中にこぼれている。
突然パッと部屋の明かりが消えた、驚いて振り返る勝人。
振り返るとそこにはブラウス姿の香織が立っていた、麦茶を入れたグラスを二つ持って
立っている。
「座ったら?」そう言って香織はソファーに腰を下ろした、小さなテーブルを挟んだ反
対側に勝人が座る、麦茶を手渡して自分の分を飲み始める香織、会話のきっかけのその先
を取り合う状態だった。
「月明かりに照らされるとなお綺麗だな…、どこかのお姫様みたいだ」
勝人の口調はとても緩やかだった、日中の食堂で聞くような言葉は出てこない。
それが勝人の配慮であると香織は気が付いた、前から分かっていたのかも知れない、そ
んな風に香織は思い始めていた。
「月の光に照らされると正体がばれるのよね、映画なんかじゃ定番のパターン…」
香織の切り返しには僅かな棘があった、勝人は何て言葉を掛ければ分からず、糸口です
ら失ったような状態になった…
香織はうつむいて何かを考えている、勝人が何かを思いついた様に言う。
「正体がばれるってなんだろうな?」
顔を上げた香織は正面に勝人を見つめている、その目には何かの覚悟があった。
おもむろに立ち上がった香織はブラウスのボタンを外し始めた、ゆっくりとブラウスを
脱ぐとブラジャーに支えられた大きな乳房が月の光に照らされ豊満な印象をより一層深く
した。
スカートを下ろして下着姿になった香織は笑顔で勝人を見ている、勝人は目のやり場に
困っている様だった。
「お願いだから…私を見て…、目を反らさないで私を見て…、私の正体を…」
そう言うとブラジャーのホックを外してぽいと投げ捨てた、桃のような形の良い乳房が
露わになる、勝人は言われるがままにそれを見ている。
香織はショーツに手を掛けてひと思いに下ろしてしまった、香織の秘裂からショーツに
ツーッと一筋の糸が繋がってプツリと切れた、勝人の頭の中で様々な想いがグルグルと駆
けめぐっている、靴下だけの姿になった香織は勝人の前に立っている。
「綺麗だよ… とても…」勝人はそれ以上に言葉が繋がらない。
21階の窓からそそぎ込む月の光のが蒼い滴になって部屋に貯まっているようだった。
静かに佇む香織の一糸まとわぬ白い裸体がその中でぼんやりと光っていた。
今宵はここまでです、お粗末でした。
倉庫番さま、まいど変な日本語ですいません、ご迷惑をおかけします。
過去掲載分の収録ありがとうございます、深謝。
素晴らしい!
> 「月の光に照らされると正体がばれるのよね」
メモしますた。
+ ∧_∧ + +
(0゚・∀・) ドキドキ 。
oノ∧つ⊂) +
( (0゚・∀・) ワクワク 。
oノ∧つ⊂) + + 。
( (0゚・∀・) テカテカ 。
oノ∧つ⊂) 。
( (0゚・∀・) ワクワク +
oノ∧つ⊂) 。
( (0゚・∀・) テカテカ +
oノ∧つ⊂)
( (0゚-∀-) ワクワク +
∪( ∪ ∪ 。
と__)__)
昨夜の携帯野郎です、夜勤明けでノート買ってきてセッティング中に見たら新作が!
ネクロマンサ−氏並びに倉庫番氏、お手配ありがとうございます!
香織もいよいよですか!
WKTKが止まらない!!
85 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 14:21:52 ID:eKGXBUWH
まとめがForbiddenになる
しかし保管庫もここまで作品が増えるとそろそろサイトの構成を考えないとつらいかもね
今のシンプルなのもいいんだけどさ
>86
ジャンル表示が欲しいと思うんですよ。
@変化方法
薬品・魔法・改造・入れ替わり・・・・とか。
@エロ方向
純愛・凌辱・調教・・・・とか。
88 :
倉庫番:2006/07/21(金) 00:43:00 ID:Nxjp6wTN
>ネクロ氏
前スレで固めてUPされたテキストには加筆修正などされていますか?
>サイト構成
今溜まってる作品を全部処理できたらやろうかなと考えてましたが、
具体的なアイデアが浮かんでこなかったもので……
87氏の変化方法・エロ方法以外に、何かアイデアがあれば出してもらえると嬉しいです。
今宵も…と思ったら倉庫番さまが先に…
えぇ、話の流れで整合性が取れていないてにをはの修正と余分な文言の排除
あとは登場人物の名前違いなど若干修正しております
お恥ずかしい限りですがお手配いただきたく存じます
さて、では今宵の分です、19話です
出来る限りハードエロにはしないよう書いたつもりですが…
やっぱり私は日本語下手なようですorz
90 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:47:36 ID:thygIT1A
>>88 分類不可の物も出てくる可能性もあるから
単純に作者50音順で分けるってのはどう?
「見ているだけで良いの?」
重苦しい空気を破ったのは香織の一言だった、勝人はまるで石像でも見ているかのよう
に固まっていた。
「川口…」
「誰にでも転機って言う物があると思うの」
「でもそれは…」
「私はあの時のくじ引きで黒を引いた時だったのよ」
「不運と言うには不条理すぎるけどな…」
「誰かがやらなきゃならない事をたまたま私が引き受けただけよ」
「しかしそれは…」
「それ以上言わないで…」
「川口…」
「それ以上言わないで…お願いだから」
勝人はガックリとうなだれた、僅かな期待が胸に残っていたのかもしれない。
何かの手違いで女性化されること無くあいつが生きてるんじゃないか、もしかしたらど
こか遠いところで順番待ち中に法律が変わるんじゃないか、薬を打たれて施術されても上
手く行かずに男のまま残ってるんじゃないか。
そんな都合の良い話がこの世の中にあるわけが無いと理解出来ない年ではないのだが…
気が付くと香織は勝人の前に膝立ちになっていた、ゆっくりと顔を起こす勝人、黙った
まま見つめあう二人、かつて男同士のアイコンタクトで何度もパス交換した二人が今は男
女になって何かを交換している、それはもしかしたら心からの愛情なのかもしれない。
「勝人… Tシャツまで濡れてるよ…」
そういって香織はゆっくりと勝人のTシャツを脱がした、鍛え上げられた勝人の上半身
が月明かりの中に姿を現す、ボクサーどころかプロのロートレーサー並みに体脂肪率の落
ちきった肉体、香織は思わず声に出した「無駄の無い体って綺麗よね…」
「川口…」
「お願い… かおりって… 呼んで… お願いだから…」
「でも…俺の知っているお前は川口ま 」
そこまで言った勝人の口を香織の唇が塞いだ、柔らかくてフワフワで…なにか良い匂い
のする香織の口がまた近づいてくる、されるがままに2回目のキスをした。
「お願い、その名前で呼ばないで… つらいから… かおりって呼んで」
至近距離で見詰め合う二人、互いの吐き出す息が鼻をくすぐるほどだ。
「わかったよ… かおり… 香織… 香織!」
そう言って勝人は香織を押し倒した、ソファーの横で香織は部屋の天井と勝人の顔を見
ている、両手を万歳状態で押さえられ身動きの出来ない香織は笑っている。
「ありがとう…」
「香織… 俺を男にしてくれるか?」
「うん… 私も女にしてね…」
「もう女じゃないか」
「まだ女の子だから…」
「女ってのは… 難しいな… 」
「やさしくして… おねがい… 」
身動きの取れないまま香織は勝人に唇を奪われた、不器用に重ねた唇を強く吸われた時
に香織は思った、勝人の子供が欲しい…、そのまま瞳を閉じた香織の体を勝人の手がまさ
ぐりだす。
「まさと… 心臓の音が聞こえるよ… 私もドキドキしてる」
「ホントか?」
勝人の手が無造作に香織の乳房をつかんだ、既にピンとたっている乳首がグリグリとく
すぐられて痛いようなくすぐったいような、ゾワゾワとする波を伝えている。
左の乳房をもみながら勝人の口と舌は右の乳房を攻略していた、舐めて吸って甘噛みし
て…舌先のザラつく部分がヤスリの様に乳首を攻める、薄暗い筈の視界が明るくなってい
くような錯覚、快感の波が寄せては返す海のようだった。
「あんっあんっっっ ああんっ・・・・・」
乳房をもみ続けていた勝人の左手は香織の秘裂を攻略し始めた、既に痴蜜をたっぷりと
噴き出している、勝人の両手は香織の両腕を解放したはずなのだが、自由になった香織の
手は部屋のカーペットを掻き毟るだけだった。
「香織の中がすごい事になってるよ…」
グチュッグチョッグチュッ…、これ以上無い淫猥な音が香織の耳に届く、それは自分の
体から出ている音なんだと思うだけで体の心が熱く火照った。
勝人の中指が僅かな隙間から侵入を繰り返し、やがて深い穴の奥へ入っていく、かつて
施設で夜の戯れをした沙織の指とは違う太くて節くれだった指が香織の中をかき混ぜてい
た、香織の視界に星が飛び回るほどの刺激が濁流となって押し寄せる。
「あ゙ぁ゙ぁ゙! だめ゙ぇ! あ゙ぁっ! まさと! いくぅぅぅぅぅ!」
いつの間にか中指に薬指を添えた勝人の右手は強く激しく香織の女である部分を責め続
ける…、香織の背中が弓のようにしなり顔を左右に振り乱して声を上げている、とめどな
く溢れる痴蜜が白濁してきてピュッと噴き出した。
「はぁはぁはぁ… まさと…」
弱々しく呟いた香織の体を勝人は抱き上げてソファーの上へ座らせた、浅く腰掛けた香
織の両足を勝人はM字に持ち上げて秘裂に顔を近づける、香織は弱々しく息をしながら両
手で顔を抑えた。
「恥ずかしいよ… まさと… 恥ずかしいよ… 恥ずか… あ゙ぁぁぁぁ!!」
ぷっくりと膨らんだ陰核の周りを勝人のざらついた舌が嘗め回している、甘酸っぱい蜜
の匂いが勝人を刺激する、彼女達TSレディの体内分泌物がまともな女とおなじ成分の訳が
無かった、勝人の理性はほぼどこかへ吹き飛び、香織を攻める事しか頭に無かった。
ざらついた舌は陰核を弄りつつ秘裂の奥を目指した、舌と一緒に指が侵入する、香織の
精神もほぼ限界だった、一心不乱に攻める勝人の体臭が香織の中の大事な何かをも一緒に
吹き飛ばしてしまった。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!」
獣じみた喘ぎ声が部屋に響く、上下の部屋が空室である事のありがたみを翌日になって
香織は実感したのだけど、今はそんな事を感じている余裕がない。
激流となって押し寄せてくる快感の波に翻弄されて、香織の意識は天の川を流れる笹舟
のように宙を漂っていた。
執拗に陰核を攻め続けていると香織はもう既に全身どこを触られても快感しか感じない
状態になっていた、体重を預けてある筈の尻周りですらジンジンと快感を伝えている、全
身性感帯になっている香織の体が鳥肌状態になっていた。
「香織… いくよ… いい?」
「…うん …きて」
いつの間にかパンツを脱いでいた勝人の強く硬くいきり立っているペニスが香織の膣口
にあてがわれた、熱を帯びてピクピクと動く勝人自身の動きに香織は反応してしまう、も
う自分で何を言っているのかわからなくなり始めている。
勝人は腰を入れてグイッと香織を押し上げた、胎内のミリミリミリと言う感触が香織の
体の中を貫いて頭蓋骨の中で反響している、香織の体内に勝人が入ってきた!
「はあぁぁぁぁぁぁ!! まあさとぉぉぉぉ!!!!」
カクカクと腰を動かす勝人の下で香織もモゾモゾと腰をくねらせる、気持ち良い所を探
して緩やかに波打つ香織の胸にボヨンボヨンと乳房が揺れる。勝人の腰が強く激しく香織
を押し上げそのストロークが長くなりだした。
「あぁっ! ひぎぃ゙! あうぁ! うぅ゙ぁ!」
香織の意識が真っ白な光に包まれて空を舞い始めた、勝人のペニスを受け入れた香織の
女である部分がギュッギュとうごめいて勝人自身を締め上げている、子種を残らず搾り出
させるための女体が持つ動きだった。
「香織の 中が 凄く… 熱いよ」
「凄く熱いよ!」
そういって勝人はリズミカルに腰を振り続けた、香織の足を持ち上げていた腕が疲れた
のかパッと手を離すと、香織の足は勝人の腰に巻きつけられて一番気持ちいい所を探して
一緒にゆれていた、手持ち無沙汰な両手で香りの乳房を揉みしだいている。
「うぅ! ん! んはぁ! ふん…! !んはぁ…」
勝人の吐息が香織の耳元で響く、いつの間にか香織の体を抱きしめ勝人も快感の絶頂へ
上りつつあった。
「かおり! いくぞ!いくぞ!いくぞ! あぁぁぁ!」
「まさと!中で出して!」
「かおりぃ!」
「んあぁぁぁあああぁぁぁぁあああ!!!!!」香織が叫んだ
香織の胎内でうごめいていた何かがビクッと震えて大量に何かを吐き出した。
潮が引いていくように真っ白の光が香織の心から消えていく。
ピクピクと動く女唇が勝人のペニスから何かを吸い尽くそうとまだ動いていた。
二人とも肩で息をして、余韻に浸っている…
「香織… 気持ちよかったよ」
「うん… わたしも… ありがとう…」
勝人に抱きしめられて香織は立ち上がった、股間からヌルッとした物が降りそうな感触
を香織は感じて手で押さえた、その仕草がとてもエロティックな物に見えて勝人は引いて
いった波が帰ってくるのを感じていた。
「かおり…」
「せっかく貰ったものなのにこぼしたら勿体無いから…」
「いつでも好きなだけ注いでやるから心配するなよ」
そういって勝人は笑った、香織もそれを見て笑った。
「ねぇシャワー浴びようよ」
「そうだな…」
二人でシャワールームに入って体を流し始めた、熱い湯を被ってお互いの体から何かを
綺麗に落としていく、香織の股間から白濁した勝人の子種がヌルッと流れ落ちた、それを
見て香織は呟いた。
「あ〜ぁ もったいない…」
「だから〜 そんなのいつでも…」
「じゃぁ今から!」
「え?」
「私のアシストで2ゴール目ね」
「はっはっは! んじゃハットトリック目指しますか!」
バカみたいに広い風呂場で二人は立ったまま第2ラウンドを始めた、香織の指が勝人の
ペニスをしごいたらむっくりと起き上がってきた、今度は香織がひざまずいて勝人のペニ
スを眺めている。
「ちょっと前まで私にもこれが付いてたのよねぇ〜」
そう言うが速いか香織は勝人のペニスを口に含んだ、太いバナナみたいな感触のものを
口いっぱいに感じて根元まで咥えてから吸いあげた、僅かに残っていた精液とカウパー液
が香織の喉に流れ込む。
ゴクッ!
何かを飲み込んだ音を聞きながら勝人は風呂場の床を足の指で掻き毟った。
「かおり! あぁ! かおり! うっ! うわ! おぉ!」
勝人のペニスを咥えたまま勝人の顔を見上げる香織は笑っていた、その表情がとても幸
せそうだったので勝人も幸せを感じていた。
「かおり ちょっとまった」
「え?」
勝人は湯船のヘリに腰を下ろした股間にはいきり立ったミサイルがそびえている。
「座ってみ…」
「…うん!」
勝人をまたいだ香織は場所を確認しながら腰を下ろす、膣口にペニスが当たって一瞬動
きが止まった…、勝人はニヤッとしながら香織が腰を下ろすのを待っている。
「どうした?」
いじわる…そう言いたげな香織の表情がなんともコケティッシュで勝人は楽しかった。
「まさと…」
「どうした?」
「…………………………だめ」
「なにが?」
座っている勝人に香織は上半身を預けて力を抜いた、重力に引っ張られて香織の体が沈
んでいく…
「ま… さと… あぁぁ… 溶けてくみたい」
「かおり…」
力無く体を預ける姿がいとしくて優しく髪をなで上げる勝人、首に手を回して勝人の耳
元で甘い吐息を吐き出す香織、再び激情の波が押しよせてきて香織の意識は空高く舞い上
がっていった。
「あなたの中に溶けていくみたい… 溶かして… 私を溶かして…」
抱きついたまま香織は自分から腰を振り始めた、されるがままに見ている勝人。
息も絶え絶えに再び絶頂を迎えつつある香織の体をつかんで、勝人は弾き上げるように
腰を動かし始めた、勝人の上で香織の体がポンポンと跳ねる、声にならない声で香織は行
きあげていた。
「ああああっぁlっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁああああああ!」
「それ!2点目! シュート!」
弓なりに反り上がった香織の体がガックリとうなだれる…
一瞬失神しかけて寸前で何とか意識を繋ぎ止めた、香織の胎内に再び熱い粘液の感触が
あった…
「まさと…」
もう息も絶え絶えになった二人は風呂から出てきた、香織の股間を流れる白濁液は無い
ようだ、今度は全部注ぎ込まれたのかもしれない。
裸のまま二人はベットルームへを倒れこんだ、大きなベットのありがたみを香織は始め
て感じた。
「ねぇ 腕枕してくれる?」
「いいよ こっち来いよ」
そういって香織は勝人に体を預けて腕の中で眠りに付いた。
香織と勝人の幸せな初体験は形を変えた幼馴染の戯れあいなのだった。
-------------------------------------------
すいません、今宵はここまでです(汗
God job.
ネクロ氏、今夜もいい感じだねえ。堪能しました。
あざやかで爽やかな展開だ。
レズスキーはざまぁみろw
スルー推奨、って言うかスルーしろ
せっかくのネ申シリーズが台無しだ
幸せ展開でハァハァなんだから、水さすなよと
GJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!
GOAL!!!!!!
104 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 19:53:56 ID:nNxCw95V
100 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/07/21(金) 07:40:52 ID:c8SWSJ5B
あざやかで爽やかな展開だ。
レズスキーはざまぁみろw
レズスキーはざまぁみろw
( ゚д゚)、ペッ
すげえIDをもっていやがる
こんばんは、昨夜は19話でした、今宵は20話です
途中で大きく話を書き換えたら整合性取るのが大変です・・・
誰かが呼んでる…
誰を呼んでるの?
誰?
わたし…?
「・・・・・・・・・おり…」
「・・・・か・・・おり!」
「かおり!」
香織はうっすらと目を開けた、ぼんやりする視界の左側に見覚えのある顔がある。
「香織!大丈夫か?」
勝人は香織の顔を覗き込んで心配している、香織の左頬から僅かな距離に勝人の顔があ
った。
「えらくうなされてたけど…悪い夢でも見たか?」
香織の頭の中に白いモヤのようなヴェールが掛かっていて、まだ目は虚ろなまま勝人の
顔を見上げていた。
「幼馴染に抱かれる夢を見たみたい…」
「おいおい、なんだそりゃ…」
「私が女になって勝人に抱かれる…」
「おい…大丈夫か?」
香織の目に力が戻ってきた、それと同時に昨夜の熱いひとときを思い出す。
胸まで駆けていた羽毛の薄掛けをガバッと持ち上げて顔まで隠した。
「女にされて勝人に抱かれて正真正銘の女になった夢だったけど…」
顔の上半分を布団から出して笑っている、優しい眼差しが勝人を見上げている。
「どうやら現実みたい…ね」
勝人の微笑には男らしい優しさがあった、大切な物を愛しむ眼差しが香織を包む。
「夜中にえらくうなされてたから・・・何か病気かと思ってたよ」
「うん…」
「ほんとに大丈夫なのか?」
「平気だよ、元気だもん」
気丈に振舞ってるようにしか見えない勝人はとにかく心配だった。
「なんか無理してるだろ」
「たぶんだけど…ね」
「多分?」
「女がなる病気かも…」
「え?なんだそれ…」
「誰かを好きになる病…」
香織は僅かに顔を持ち上げて勝人の右頬へキスをしたあと微笑んだ、静かに微笑む勝人
はお礼に香織の唇を塞いだ。緩やかな時間が流れる早朝のひととき、時計の針はあと10分
で6時になるところだった。
110 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:24:45 ID:b8JcAJtw
香織の左側で肘枕に寝ている勝人の左手が布団の中からゆっくりと上がってきて無造作
に香織の左乳房に触れた、やや陥没気味の乳首周りに指で円を描き始める。
乳首に触れず離れず速くなったり遅くなったり…、ピクッと乳首が震えて起き上がり始
めた。
「女の体っておもしれーなぁ…」
「まさと… 朝から… ダメよ…」
勝人は無視して円を描き続ける、時々別の指で乳首の先端をクリクリと突付きながら。
「まっ… まさと… だめ… かんじ…」
そこまで言って香織は勝人に唇をふさがれた、勝人の唇と舌が香織の上唇を弄る、我慢
しきれず香織が舌を出すと勝人はその舌を甘噛みして強く吸った。
「こっちだけじゃ不公平だよな」
そういって勝人の指は左乳首から肌の上をなぞって右乳首へ移動する。
指の通った後がチリチリと熱い。
「まさと… あぁぁ… だめ! まさと…」
「ダメって言ったって…体は正直だぜ」
「でも… でも… でも…」
「かおり…」
ひとしきり乳首を苛めた勝人の左手はスーッと足元へ降りていく、何をされるか分かっ
ていながら香織は全く抵抗できないまま、されるがままを受け入れている。
腹部を縦に横切った指がへその穴にポコンと収まって動きを止めた、へそは胎内と直接
つながっていた部分だけに、ここを刺激されると内臓全部を刺激されるような快感があっ
た。香織は目を閉じて甘い吐息を漏らす。
グリグリとへそ穴を弄った指は再び下部を目指す、香織は勝人の気ままな戯れを受け入
れている、勝人の左手は香織の股間に到達した、中指が割れ目の上を上に下にと撫で始め
る、トロ〜リとした感触が香織を包んでいく。
「まさっ… あぁ… はぁあぁぁぁぁ… だめ…」
「なにが?」
「だから… んはぁ! だ…! だめだって・・・・・ あぁぁぁ・・・・
「んじゃ、やめようか?」
意地悪そうな笑顔で勝人は香織を見下ろしている、既に恍惚の表情を浮かべた香織は笑
いなから呟く 「それもだめ…」
「んじゃ… どうして欲しい?」
そう言いながら指が秘裂を押し分けてスイートスポットを刺激し始めた、布団の中から
甘酸っぱい匂いが上がってくる。
「香織、どうして欲しいか言ってみ、俺が出来る範囲なら何でもするから」
羽毛布団のヘリを握り締めて恍惚の表情を浮かべていた香織は微笑んだまま勝人を見て
いるだけだ、もはや何も言葉にならないのかもしれない、香織の心は既にどこか遠く高い
空中をフワフワと漂っているようだ。
「こんな俺でもエロ本とか見てたんだぜ」
微笑しか浮かべない香織は既に何も理解できていないかもしれない…
「この奥のほうの…、この辺りってすげー感じるらしいんだけど… どう?」
そう言うと勝人の指は香織の蜜壷の最奥を目指した、一番長い中指が根元まで差し込ま
れてグイグイと奥を目指す、香織は体をよじって声を上げるだけだった。
「んはぁ! あぁぁぁんんんんんんっっっっっっっはぁ! ああぁぁぁぁぁ・・・」
膣内最奥の子宮口付近にあるボルチオ性感帯と呼ばれる部分、ここを開発されると女は
相当イクらしい…、そんな知識だけで勝人は香織を弄り続けるのだが…
「ま…さと…もうダメ…まっ…まさと… ぁんはぁっ!」
香織の精神が持たないかもしれない…、勝人はそう思った。
そして香織が無意識に愛撫していた勝人の剛直がハチ切れそうに起立していた。
「ちょうだい… まさとの… これが欲しい… 」
勝人は始めて体を起こして布団をはぐと香織の両足を肩に担いで正常位でグッと押し込
み始めた、ゆっくりゆっくり香織の反応を見ながら奥へ奥へ…
非常にゆっくりとしたペースでピストンを続けていると香織の体が波打つように揺れて
いた、香織の意識は真っ白を通り越して無我の世界をフワフワと漂っているのだった。
「あ゙ぁ… まさ… ゔぁんぁんっはぁん゙ゔんぐぁはぁ・・・・・・」
「香織… 何語だそれ…」
「ば… ばか… んはぁ! あぁぁぁぁっっっっっ!」
「まさと… 届いてるよ 一番奥に… 感じるよ…」
甘く激しい吐息しか漏らさなくなった香織はどこか壊れた人形になっていた。
勝人の体に抱きついて快感を貪る壊れた人形…
「かおり! いくよ! さぁ! いく… んんん!」
抱きついていた香織の体から力がフッと抜けてベットに倒れこんだ、勝人のペニスが吐
き出した白い濁流を全部受け止めて香織はどこか遠いところへ行ってしまった。
ペニスを引き抜いた勝人は自分のペニスの先端から根元まで赤く染まっているのに気が
付いた、あわててティッシュを取ろうと手を伸ばしたのだが、その手を香織が握り締め引
き寄せられてしまった…
「おねがい… 行かないで… そばに居て… おねがい… 」
息も絶え絶えな香織はそう言って勝人を引き寄せると、まるで意識を失うように眠って
しまった、恍惚の満足感に包まれて眠る香織の髪を勝人は撫で続けた。
こういう時って男は損だな…
そんな事を思いながら勝人も眠りに落ちた。
ふと、どこか遠くの草原をほっつき歩いていた意識が返ってきたのは8時を回った頃だ
った。
「おい!香織!時間がヤバイ!」
「ん…え? ・・・・・・・・・・・あ゙!」
汗にまみれた二人は飛び起きた、「シャワー!シャワー!」そういって二人してザブザ
ブとお湯を被る、風呂から出てきた勝人は昨夜投げ捨てたTシャツとパンツを手に取った
のだが、まだまだ雨に濡れていた。
「あっちゃぁ〜 冷てーな…」
「ちょっと貸して!直ぐに洗って乾燥機入れれば15分だから」
「良いよ、着干しするから」
「だめ!臭いでしょ!」
そう言って香織は勝人から衣類一式を奪い取ると全自動洗濯機へ放り込んだ、素っ裸の
まま立ち尽くす勝人はモジモジしている。香織は新しいバスタオルを出すと勝人に放り投
げた、それ巻いて待ってて!、なんか順番待ちみたいだね…アハハ!
そう笑って香織はテキパキと家事をこなす、素早く新しい下着に着替えてセーラー服に
身を包むとベットを綺麗に直した、甘酸っぱい匂いの残っているベットシーツと布団をま
とめてランドリールームに集め、今度は濡れ雑巾とモップを持って昨夜二人で戯れたリビ
ングの床とソファーを綺麗に拭いた、アチコチに色んな汁が飛び散って固まっていたが、
それが何であるかできる限り考えないようにしながら掃除を終えた。
斜めドラムの洗濯機が洗い終えて乾燥モードに移りあと3分の表示が出ていた、それを
見ながら勝人は勝手にキッチンの冷蔵庫を開けて麦茶を飲んでいる。
「香織! お前の分ここに置くぞ!」
「ありがとー! もう終わるからねー!」
共働き新婚夫婦の朝といった風情だが、彼らはまだ学生なのだった…
「勝人!洗い終わったよ!」そういって香織は服を渡した、花の香りがする洗い立ての
服を勝人は受け取って袖を通す、汗と雨でひどい匂いだった服が洗い上がりでとても気持
ちよかった。
8時半を回って二人は部屋を出た、出発前に部屋を綺麗に片付けるのは施設に居た頃か
らの癖になっている、物を片付ける事が苦手だった香織とは思えない手際の良さだ。
エレベーターで下に降りながら勝人は思った、もう俺の知ってるあいつはどこにも居な
いんだな…、ここに居るのは香織なんだ…、どこか諦めをつけるだけの理由を見つけたよ
うな、そんな気がしていた。
「すっかり遅くなっちゃったね」香織の笑顔が勝人には少し寂しかった。
「あぁ〜そうだな…って、あ!いけね…」
「どうしたの?」
「早朝練習忘れてた…」勝人はそれを今更気が付いた。
「良いじゃん、朝からしっかり運動したんだから…」香織の笑顔に小悪魔が宿る。
「そうだな… 公約どおりハットトリック達成だし…」
「でも3点目はダメね、オフサイドよ」
「なんでだよぉ〜」
「だって夜が明けてたもん、オフサイドライン割ったらダメね、幻の3点目」
「厳しい審判だなぁ〜」
そう言って二人は笑った、エレベーターのドアが開き10階に降り立つ、いつもは教室で
飯を食う勝人は腰を抜かさんばかりに驚く、広く豪華な食堂は既にもぬけの殻だった。
しかし、なぜか2人分の朝食が用意されている、いつも香織の座る席とその隣に2つ並ん
だモーニングセット、小さな紙に沙織達の走り書きが置いてあった。
− おはよう香織! おめでとうだね! −
− 香織! めっちゃ良い男やん!−
− 先を越されちゃったなぁ〜 −
− 冷えてるだろうけど 二人で食べるとおいしいよね! −
沙織…紙を握り締めて席に着いた香織。沙織の心遣いは涙が出るほど嬉しかった。
勝人と並んで冷めてしまったパンを食べ、いつもより遅い朝食を済ませた。
「冷えたトーストっていまいちだな、腹いっぱい食うには少ないし」
「でも二人で食べるとおいしいじゃん!」
「そうだな」
香織はコーヒーをしっかり飲んでからタワーを出て3号棟の講堂へ急いだ、勝人はロッ
カーによって制服に着替えてから行くと言う。
「今夜も部屋に来てね…」香織の笑顔が勝人には眩しいほどだった。
「あぁ、わかった!」
「着替えを全部もって着てね!」そういって授業に入っていった。
朝からしっかり勝人の精を受けて香織は幸せだった。
大講堂では本日の授業で「相対性理論における時間概念の速度変化を考察する」と題し
てよく眠れそうな話をしそうな博士が教壇に立ち、授業開始のベルを待っていた。
ぎりぎりで講堂に入った香織は開いてる席を探したのだが、手招きしている沙織たちを
見つけて小走りに走っていった。
「おはよう沙織! 朝食ありがとう!」
「おはよう香織! どうだった?」
「え? なにが?」
後ろの席の光子たちも弄りに加わった。
「な〜にゆーてんねん!、昨日の夜は目撃してたんやでぇ〜」
「まさか香織が地蔵の武田君を攻略するとはねぇ」
「で、早速搾り取ったんでしょ?」
「そやねぇ、夜は長いしなぁ」
言いたい放題のタワー組みだが恵美だけ様子がちょっと違った。
「恵美はなんではにかんでるの?」
香織の質問には優しい微笑みが添えられていた。
恵美はモジモジしていたが、それに変わって光子が口を開いた。
「あんなぁ〜 恵美も昨日の夜に男連れ込んでな…」
そう言ってタワー組みはヒューヒューと囃し立てる。
「もぉ〜凄かったで、ホンマすごい!、夜中まで獣が唸って眠れへんかった」
ふと昨夜の事を思い出した香織もちょっと赤くなった、大声でよがり狂った自分の声が
誰かに聞かれたんじゃないか…
それを考えるだけで恥ずかしくなった、しかし、それ以上に思った事は…
「で、恵美の彼はだれなの?」
「今夜紹介します…」恵美がボソッと呟くと真っ赤になって恥ずかしがった。
そこ!静粛にしたまえ、授業を始める…
無粋な指摘を行って博士は授業を始めた、勝人の事をあれこれ追及されなくて済んでち
ょっとホッとしたのだった。
昼食時の食堂、沢山の学生でごった返す所だが、何時の頃からかVIP席と呼ばれるエリ
アが出来ている、通称タワー組みと呼ばれる女子生徒が固まって座る事の多い場所。
今日は珍しく6人が全員そろって昼食を取っていた、今日の話題はまだ相手を見つけて
いない3人について…、そして…
「川口…」
そう呼ばれて振り返ると真田が立っていた。
当然、タワー組み5人の目がいっせいに注がれる。
「こういう事を聞くのは失礼だろうけど…」
「うん、分かってる…ごめんなさい…」
「いや、謝らないでくれ…」
「勝人から… いや、武田君から話を聞いたの?」
「いや、口もきいてないが…」
香織は俯いてしばらく考えたあと、なにか吹っ切れたように口を開いた。
「真田君…ごめんね… でも、彼は…幼馴染なのよ…」
真田は大きく目を見開いて驚いている、しかし、それ以上にタワー組みが大きく驚いて
いた。
「香織! だいじょうぶなんか!」
「そうよ、平気なの?」
香織はカラカラと鈴音で笑った、と言うより笑うしかなかった。
「なんか記憶がスポンジみたいになってるけど平気みたいね…よくわからないけど」
ガックリとうなだれる真田、大きな体を小さくして寂しそうにしている。
香織は椅子から立ち上がって真田を抱きしめた。
「真田君…ありがとう…女は好きって言われると嬉しいよ、ほんとに嬉しいのよ」
そう言って笑った、それを真田は見下ろしている。
「でも、私にはあなたの思いを受けるだけの部分が無かったの、ごめんなさい」
そういってフッと離れた、数歩下がって真田は天井を見上げた。
握り締めた拳がワナワナと震えている…
「川口… 突き放してくれてありがとう… 幸せを祈るよ…」
そういって食堂から飛び出していった、再び席に着いた香織の頬を涙が伝う。
「もてる女はつらいわね…」香織はそう呟く。
「嫌味にしか聞こえないわね」その一言に光子が反応する。
「ちょー険悪なムード!」沙織が囃し立てる。
「…いわゆる問題発言だった?」香織は相変わらずだ。
「ウチもはよ良い男さがさんとアカンわなぁ〜」
とほほ…と俯く光子がいまだ一人身の男衆から視線を集めている事に、誰も気が付いて
いなかった…
20話はここまでです、今宵はここまで・・・・
話を書き換えたら24話で終わらないかも・・・・
今から巻きを入れます・・・
今宵もネクロ氏絶好調だね。まだまだ終わってほしくないという気持ちです。
118 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 01:19:46 ID:3mFuczCA
2 名前: XYZ 投稿日: 2006/07/20(木) 20:55:46 [ qlVKUaHw ]
管理人さん、長らくのTSF公民館の運営、誠にご苦労様でした。
TSF公民館の運営にあたって管理人さんには、これまで色々あったと思われますが、総じて、TSF公民館の存在は、非常に有意義なものだったと思います。
恐らくですが、公民館を訪れてくださっている多くの方が、私と同様の意見だと思われます。
何はともあれ、管理人さん、ご苦労様でした。
追伸ですが、管理人さんにお伺いしたいことと、お願いしたい事がありましたので、管理人さんがお忙しい所誠に勝手ながらメールを送らせていただきました。
もしも、管理人さんが、私の勝手な要望とお願いに耳を傾けてくださるのであれば幸いです。
最後に、TSF公民館の管理人さんには、私からの誠に勝手なメールに対して、お返事のメールをいただけると幸いです。
それでは、管理人さん、どうぞよろしくお願いいたします。
また、私に対して何か質問や、意見がありましたら、遠慮なく管理人さんからメールを送ってくださると幸いです。
いつまで続くのやら
もう厭きた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ∧_∧
(´・ω・)
/ \
__| | | |_
||\ \
||\\ \
|| \\ \. ∧_∧
. \\ \ ( ) ほかに言う事ねーのかよサル
. \\ \ / ヽ
. \\ / | | .|
. \∧_∧ (⌒\|___/ /
( )つまんねーんだよお前 ∧_∧
_/ ヽ \ ( ) ギャハハ笑わすなよオメー
| ヽ \ / ヽ、
| |ヽ、二⌒) / | | |
121 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:15:06 ID:Ipm0iSFG
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 完 =
122 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:31:15 ID:3m31X5kv
つまらん…
職人様鬼畜モノおねがいします
あえて名無しでw
ネクロ氏が終わってから書きます
レベルが違いすぎ....
ネクロ氏GJJJJJ!!!!!
しかしもうすぐの終わりを期待したくないジレンマ
>>124 今せずしてどうする!どんなのでも待ってますぜ旦那。
そうそう。
無駄な遠慮はいくない。
本人はそれでよくとも、いつのまにかスレ全体が遠慮を強いる空気になりかねないから。
堂々と投下しちゃってください、お待ちしてます。
>>124氏
俺は今読みたいんだっ!時間空けるとめんどくさくなるからやる気があるうちに書いちゃった方がいいぜ。
>>ネクロ氏
いつも乙!久々に来たら一気に読めてもう恍惚ですよ。香織が幸せになってよかったぁ!これからも頑張ってくれ!
あと超どうでもいいことだけど、ジダンの得意なターンは「ルーレット」って技です。
日本のマスコミは「マルセイユ・ルーレット」って言うこともあるけど、「マルセイユターン」は無いかと…
重箱の隅つついてゴメソ
マルセイユ… y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
今夜はうp無しです、すいません、日中に書ききれませんでした
そんな訳で言い訳など・・・
>>81氏
月の光の話はパイレーツオブカリビアンからです、ジャックスパロウのファンなんでw
>>124氏
私も希望します、私の拙作だけですと色々アレですので、よろしくお願いします。
>>128氏
マルセイユターンは先日のジダン特集番組でしゃべってた人が間違えて言ってました。
一応2080年頃を念頭に物語を考えていたので、その時代には呼び方が変わってるかも…
言い訳が苦しいですね、スイマセンです(激汗 ご指摘感謝!
>>私の拙作を期待してくださる皆様へ
変な日本語で長々と続け実は大変申し訳なく思っています。
短くまとめる能力が昔から乏しい物で読書感想文を原稿用紙20枚で書いてみたりして怒られてました。
出来心で1話目と2話目を書いて皆さんのご声援を頂き、身に余る光栄と思いまして筋書きを作ってから文章に肉付けをしています。
あちこちで「てにをは」の間違いや文章を推敲する途中でコピペとか移動を繰り返すうちに文章の整合性が無くなったりして焦りました。
倉庫番氏の指摘の通りでして句読点の処理も甘いと分かっておりますが…、まぁ実力がこの程度ですのでお恥ずかしい限りです。
で…
ハッピーエンド希望と言われておりますが…、文章に伏線持たせてるとおりです。
>130
またーり待ちますよ。がんばってくだされ。
と、私の方は何か神様が降りてきた予感。新作いけるかも。
>>130 何やら不吉な予告が…最後にほんの少し救いがあってくれればと願ったりはします。
133 :
124:2006/07/23(日) 17:03:52 ID:AG07M6wj
「あぁぁ!だっだめ!いく!あぁぁ!!」
女性診察台の上で全身を拘束された若い女性が一人裸でよがっている。
周囲には白衣をまとう研究者とおぼしき人間が数名、様々な計測機器の数字をメモしながら様子を伺っていた。
駿河研究学園都市に作られた生命工学研究所の中で将来に向けた恐るべき研究が秘密裏に行われている現場だった。
「主任、例の実験体7号はどうかね?」
「あ、所長!、どうです!もう完璧に作り替えてますよ」
「そうか、それはまずまずだな、で、6号まではどうしたのかね?」
若い研究者は窓の外を指さしこう言った。
「慰霊碑は出来てますし、まぁ問題無いと思いますが」
「うむ、わかった、書類にサインしておくから処分しておくようにな」
「分かりました」
「表に出て何か起こすと問題だ、確実に・・・な」
そう言って所長と呼ばれた男は部屋を出ていった。
「どうだ7号は?」
「あ、主任まで、お疲れ様です」
「順調か?」
「はい、問題有りません、性感帯分布は予定した通りです」
「触神経密度は?」
「並の女の3倍はありますから・・・」
「感度は9倍か」
「そうですね、あんな小さなバイブでも・・・」
獣じみた声でよがっていた診察台の上の女性は白い泡を吹きだして失心した。
「あの調子です、Sサイズであの様ですから、本格的に男とやったら・・・」
「壊れかねないな」
「そうですね、子供を産ませるのが目的なんだからそれ以前に壊れたら問題だ」
「ですね、もうちょっと感度を落としてやらないと・・・」
「難しいな」
「主任、どうです?いっそ並の女と同じにして、後は薬使って・・・」
主任と呼ばれた男は若い研究者をジロッと見る。
「やっぱマズイっすかね?」
「薬はマズイだろうなぁ、女の替えは効くが産まれてくる子供に影響が出ると」
「そうですよね、せっかく予算付いたんですし」
「どうせ元は男だ、使い捨てでも良いんだがな」
「二人は生ませないと勿体無いですよねぇ」
「うむ・・・・」
「いっそ薬は生体成分にして種付け担当の男に出させるとか」
主任の目がキラリと光る。
近い将来のTS法による性転換時代の幕開けに向けた基礎研究がこうして行われていた。
134 :
124:2006/07/23(日) 17:19:30 ID:AG07M6wj
ネクロマンサー氏っぽく書いてみたけど、おれにはセンス無いみたいだ orz
やっぱ止めときます
・w・)ノ 乙
センスの有る無しは、これだけでは判んないが気が向いたら続き待ってますよ・・・・
とりあえず読み辛くはないしそんなに縮こまることないと思うが…
自分を上手い人と比べてたら世の中何にもできねーぞ
ウンコを食べると女性化するスカトロTS話をたのむ
>>124 別にネクロ氏を真似して書こうと思わないでいいのでは?
どの人にも自分の世界ってものがあるんだし、
自分が思ったことを素直に書き殴ることから始めれば無問題。
センスはそのうち付いてくる、と俺は信じて日々精進して書いてる。
以上名もなき文士より。お粗末な長文スマソ。
>>133 無理に人の作った世界観でやろうとするとボロが出て自己嫌悪になるから、まずはゆっくりプロットを練って短編から始めて見るのはどうでしょうか。
簡単なエピソードをまず作り、その前後に話を足していけば、いつの間にか長編になると思う次第です。
TSの法律化は有る意味で一番異端な世界だから、そうでなくて、魔法とか事故とか自由な発想も良いとおもいますよ。
何となく名無しで書いてみましたが、作品に期待していますのでプレッシャーかけるつもりじゃ無いです。
余りに他作品が無いのは…
142 :
124:2006/07/24(月) 20:35:43 ID:hLFaA97u
どこをどう歩いたのか、段々考えることすら飽き始めてきた。
装備を調えて山に入ったまでは良かったのだが。
薄暗くなりはじめた山道を上に上に登っていって尾根に出た頃、見下ろす谷間に人の灯りが見えた。
あそこまで行けばなんとかなる!。
気を取り直して歩き始めたのだが、今はそれを後悔している。
僕がこの街に入ってきたとき、街の人は一斉に逃げ始めた。
慌てて家に入り扉を閉めると鍵を掛けて窓を閉めてしまった。
理由が分からない僕はその街を歩いたのだけど、この街はどこかおかしい事に気が付いた。
電柱が無い、看板もない、第一、道が舗装されてなくて石畳だ。
そして、壁に書いてある文字は日本語ではなく、見覚えの無い不思議な文字だ。
ここはどこだろう?
腹が減って動けずにいた僕は街の真ん中の噴水脇に座り込んだ。
無性に喉が渇いて空腹感に気がおかしくなりそうだ、吹き出している噴水の水を一口飲んだ僕は疲労感で動くことが出来ず気を失ってしまった・・・・
気が付くと周囲に人の気配があった、気力を振り絞って体を起こしたらロープでグルグル巻きにされていた。
周りは女性ばかりだったのだけど、その姿に言葉を失う、人間とは思えないほどの美人揃いだった。
小さな部屋の真ん中辺りで僕は床に無造作に投げ捨てられた雑巾の様な扱いだ。
そして、着ていた服が全部剥ぎ取られている。
何が何だか全く分からないし、こうまでされる理由も思い浮かばない。
部屋の隅にある扉が開いて変な形の杖を持っているローブを被った老婆が入ってきた時、僕の恐怖感はピークに達した。
その杖はどう見ても床を突く先端部分が男性器の形その物だった。
そしてその反対側は女性器の形、それも割れ目を開いたグロテスクな印象をまき散らす不気味なまでの形だった。
老婆は俺を睨むなり周りの女性に何かを詰問し始めた、言葉は全く理解できないけど周りの女性達が脅えてるのだけは良く分かる。
しばらくして女性の一人がシクシクと泣き始めてしまった、その女性を老婆は杖で殴打した。
鮮血が飛び散り女性は床に倒れてしまう。
何が何だか分からないけど、とりあえずバカなことは止めろと叫んだのだが、老婆は倒れた女性をもう一度杖で殴ると僕を再び見る。
その杖を僕の上にかざし何か呪文のようなお経のような不思議な言葉を語り始めた。
目を閉じた老婆は何か絞り出すような一際大きな声で言葉を連ねている、僕は直感で何かを詠唱しているんだと思った。
しかし、どうすることも出来ず眺めているとその杖がグニャリと曲がって見えた、男性器をかたどった石突きが女性器の形をしたグリップ部に吸い込まれていくような風に見えた。
よく見ればそれは視界その物が歪んでいるのだった、全身が猛烈に熱く重くなり強烈な吐き気と共に痛みを感じた。
のたうち回るほどの痛みの中で視界がグルグルと回り始めやがて水に沈むような感覚と共に僕は自分の意識を保つ努力を放棄した。
意識を失ってからどれ程経ったのか分からないが、僕はベットの上で目を覚ました。
意識を失う前と同じ様な小さな部屋で粗末なベットだったがまともな扱いをされているのは分かった。
全身がまだ重くて、しかも怠かった。
何とかベットから立ち上がろうとして寝返りをうった時にその異変に気が付いた。
自分の股間に有るはずの感覚がない!、慌てて掛けられていた毛布を剥いだら自分の胸に小さいけどぷっくり膨らんだ可愛いオッパイが二つぶら下がっているのが分かった。
何が何だか分からず立ち上がると目の前に鏡があった、そこに写っていたのは15歳くらいの少女だった、ほんのりピンク色をした乳首が見るからに幼さを感じさせていた。
これは僕なのか?
上手く考えがまとまらない中で鏡に触れた僕は、夢であって欲しいと願いながらもその姿に見とれていた。
143 :
124:2006/07/24(月) 20:36:16 ID:hLFaA97u
>>141 見るからに目標にしてる職人さんと分かる文章でありがとう御座います。
魔法とRPG的世界観で書き殴ってみましたが如何でしょうか。
導入部からイメージを作っていくんだと別スレで言われまして挑戦してみました。
笑ってやって下さい。
お、新星登場かい?次回も期待しています。
145 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:36:53 ID:AkHf23HS
<丶`∀´>
最近現実世界の話が多かったから
久しぶりのファンタジーにwktk
>143
もちっと長目のキボン。
ある程度まとめてからうぷして欲しいのココロ。
もっと、がつっと読ませてくれ〜、ハアハア。
・・・昨日一昨日とひらめいた話を書き続けていたんですが、一向にエロくならない。
入れ替わりと逆行ものの複合ネタなんですが、長編ネタだとわかってしまったので一旦執筆中止。
次に短編あげるんで、それでカンベンしてください。すんませn。
これで何度膣内に射精(だ)されたのだろう。
秋流(あきる)は上に乗っている男の姿を眺めながら、ぼんやりと考えた。既に快
感とかそんな段階はとっくに突き抜けて、全身を包むのはただ気だるい虚脱感だけ
だ。
「いい加減にしろよ――瑞葉(みずは)」
「まだそんな口を叩けるのか? よぉし……」
身長 160cm の秋流をはるかにしのぐ 190cm 近い長身と 90kg を越える体重で彼
女を押さえつけている男は、深く挿入したまま腰をゆっくりと回転させる。
「い、いや! それ、やめ……やめろって!」
「可愛い子はそれなりの口のききかたってものがあるんだぜ? 秋流も前は俺にそ
う言っていただろう」
込み上げてくる嘔吐感に耐えながら秋流は精一杯の抵抗をする。だが、体重差が
あり過ぎる。彼と自分の力の差は歴然だ。
「すごいぞ。秋流のおまんこの奥、こりこりしている……先が当たって、くそ……
も、もう出ちまいそうだ」
「ダメ、もう出さないでくれ。あれが乾いて足が痒いし……」
言ってから秋流は、自分の失言に気がついた。
「そうか? じゃあ風呂に行こうか」
「あ、こらぁ! ダメ、それダメって……んっ、はぁぁぁぁっ!」
正常位から腰の下に手を回され、ぐいと持ち上げられる。逞しい塊が内部でうね
り、秋流のポイントを刺激する。
「ほーらほら! 秋流、こういうのに弱いだろ。いいんだぜ、もっと声を上げてさ。
もっと秋流の泣く声が聞きたい」
「誰が、泣く、もんかっ!」
必死で虚勢を張るが、疼きはやがて快感へと変わってゆく。
「いいぜ、いいぜ……秋流のその顔、たまんねぇよ。犯られてるって顔で、ますま
す固くなっちまうじゃねぇか」
厚い胸板、太い腕、逞しい胴。そして、日本人離れしたたくましいペニス。
つい、一週間前まで秋流がそうであった身体を、数段上回る体格だ。
あんなに愛らしかった瑞葉が、今は逆に自分を組み敷いている。
「わかったよ。俺が嫌がっても秋流がセックスをし続けた理由がな。確かに……こ
いつはいい。たまんねぇ……」
瑞葉はそう言うと腕に力をこめ、そのままベッドから立ち上がった。
「あ、くあっ!」
「奥まで入るだろ? おい、どうなんだよ」
男だった時にはよく瑞葉に対してしたことがある体位、駅弁だ。嫌がる瑞葉をもっ
といじめたくなり、失神するまでそのまま突くこともよくあった。だが、こんどは
それをされる番だ。
「くっ、苦しい! なんか、うくっ! ……やめ、やめてっ!」
「誰がやめるもんか。秋流の中、良すぎるぜ……他の奴とは比べ物にならないな」
「ほ、他の、って……!」
秋流の心の中にざわりと蠢くものがある。
「おっ? 嫉妬してくれてるのか? 嬉しいな。そうだぜ、俺は他の女ともセック
スしているぜ」
軽々と秋流を抱き上げた瑞葉は、彼女を揺さぶりながら風呂場へと歩いてゆく。
「あんまり犯り過ぎると秋流が壊れちまわないか心配でさ。だから他の女で代用し
ているってわけさ。秋流もそうだっただろう?」
「……」
そのとおりだ。
かつて自分が男だった時、可憐な女性だった瑞葉を壊すまいと、他の女達で有り
余る性欲を解消していたのだ。
「しかし、秋流もすっかりしおらしくなっちまったな。ははっ。それとも俺が変わっ
たのか?」
一週間。
そう、瑞葉は言っていた。
約束の日は――昨日だった。
なのに、自分は男になった瑞葉に抱かれている。八日間、瑞葉が帰宅してからは
食事や排泄の時さえも責め続けられている。
「もう一週間経ったのに、男に戻る気配が無いのをおかしいと思わないのか?」
「え?」
半ば虚脱状態だった意識が、現実に引き戻される。
「そうさ。お前は俺の子を孕んでいるんだよ。妊娠しちまったらゲームオーバーだ。
秋流はもう、女として生きるしかないんだ」
「あううっ!」
瑞葉の腿が震え、また中に精が放たれる。
もう届きはしない、無駄な精液。ただ快楽のためだけに流される精液。
「あ……」
体の中で蠢く不思議な感覚がある。
秋流は悲しみと悦びが入り交じった涙をこぼした。
孕まされてしまった。
しかも、元は女性の「彼女」であった人に。
「流産(なが)れちまっても、また孕ませてやる。お前に何人も子供を産ませてやる。
これが俺達の……未来ってやつだよ!」
再び動き始めた瑞葉に翻弄されながら、秋流はぼんやりと、
(子供の名前、考えなくちゃ……)
と考えていた。
夜はまだ、長かった――。
Fin.
380氏降臨じゃ!GJ!!
男体化のトラウマが一気に消え失せてしまいました。
152 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 08:35:56 ID:kvbVXQFh
ここは忍者モノとか大丈夫?
age失礼
どんなものでも。
何でいちいち聞くんだろ?
大人ならそんなことぐらい自分で判断しろ。匿名の住人相手に許可求めてどうする。
いろんな人がいるのだから、YesNoどちらの意見も出るに決まってるでしょうに。
>>148-150 うわい。久しぶりに覗いたら、
久々に生スレで380氏のSSを読めたー。
保管庫はちょくちょく覗いてたけど。
いい感じで続いてるね。
管理人さん乙。
他のSS書きの人の話も楽しませてもろてます。
大人ならそんなことぐらいスルーすればいいのに。
彼の世界が 彼の世界が燃え出す 彼の世界が終わる 燃えて堕ちる
誰だ あれは誰だ あぁ あれはおれだ
神様 神様 神様
私は決して あなたにお願い事など言いません
神様 神様
私は決してあなたに 慈悲を乞いたりはしません
戦え 皆戦え 皆神の為に 戦え
神は助けを乞う者を助けたりはしない
慈悲を乞う者を救ったりはしない
それは祈りではなく神に陳情しているだけだ
死ねばよい
戦え 皆戦え 戦いとは 祈りそのものだ
あきれ返る程の祈りの果てに神は降りてくる
神の王国"イエルサレム"は降りてくる!!
百人のために一人が死ね
千人のために十人死ね
万人のために百人死ね
ならば億土の神の世界"クリスタニア"のために
この私の小さな世界が燃え堕ちても
その果てに神は降りてくる
それは私の祈りの果ての神の王国イエルサレム"だ!!
皆で祈れ(たたかえ) 裂けて砕けて 割れて散る
祈りと祈りと祈りの果てに
みじめな私の元に あわれな私達の元に 馬の群れのように
神は降りてくる! 天上から!!
それで それで 降りてきたかね?
神は 楽園"イエルサレム"は
どうした 答えろよ王様 狂った王様
皆死んだ 皆死んだぞ お前のために お前の信じるもののために
お前の楽園のために お前の神様のために お前の祈りのために
皆死んでしまった お前はもう王じゃない 神の従僕ですらない
いや もはや人でない
敵を殺し 味方を殺し 守るべき民も 治めるべき国も
男も 女も 子供も 老人も
自分までも度し難い
全くもって度し難い化け物だよ
「伯爵」
それでもなお 諦めを踏破するなら
声がする 呼び声がする
なあんだ おまえか
誤爆!許せ!
神の許しを得るために戦ってくる.... orz
どんな誤爆か見当が付かないな。
試験勉強の合間にTS法のやつ書いてたがあまりにも文才が無いんで挫折した…
俺も構想だけで挫折。
シェア物の難しさを痛感しますた。
164 :
ネの人:2006/07/26(水) 19:21:01 ID:1GcluBud
まさかこのスレに王国国教期間の狗が紛れ込んでいるとは…
そうか8巻発売日であったか…
征くぞ諸君…
スイマセン、続き遅れてます
今日中に何とか21話をうpする予定です
機関だったorz
最後の一行に見覚えあると思ったらそれだったか
ここはスカトロ物とか大丈夫?
>>167 注意書きがあって、スレタイに準拠するなら、
何を書こうが書き手の自由。
個人的な好みで言うと、大は男女で変化がないからなぁ……と。
>>167 大人ならそのぐらい自分の判断で…ごめんスカトロ物やめてマジやめて。
糞食って女になるとかマジありえない
>>167 あまり大丈夫じゃない人もいると思うから、やるなら事前警告+コテハンorトリップ
(専ブラであぼーんできるようにするため)でヨロ
バーチャル女性化ものとか考えてるんですが…どうかな?
マトリックスとトータルリコール(懐)掛け合わせたみたいなネタですが…
だからなんでいちいち上目づかいでお伺い立てるんだ。
面白そうですね投下きぼんぬ、とか言って欲しいのか。誘い受けか。
それともあれか俺らお前のお母さんか。
あれは良しこれは駄目って手取り足取り導かなきゃいかんのか。
まあマジレスするとだな、
「どうかな?」って言われても実物投下してもらわないとなんとも。
ジャンルのあたりつけなら、書きたいけどどうしましょうではなく
こういうのどうだろうという質問にすれば反感を買わないんじゃないかな。
174 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 14:20:15 ID:FnF8etve
>>172 >>俺らお前のお母さんか
ここでそんなこと言ってると、171のお母さんにならされちまうとか。
誘い受け?
176 :
171:2006/07/27(木) 15:18:48 ID:gJ6u1za8
いや、その… 既に似た様なネタがあったのかどうかが聞きたかっただけなんだけど…
書き方がマズかったですね。スマソ…
「WHEEL OF FORTUNE」あたりが該当かも。
>>177 懐かしい名前が出たので、思わず書き込み。
それ書いたのは俺だけど、今改めて読んでみると恥ずかしい・・・(n_n)
出きれば最後まで書きたかった・・・後悔の日々。
いまからでも是非書いてください
テンションを保つのが難しいんですよ。
特に書き慣れていないと、自分が書きたいところを書き終えちゃうと、テンションがぐっと下がる。
あとは下る一方なので、未完になりやすい。
Webエロ小説を書いているサイトの人ともずいぶん話したけれど、やはりそこがキモですかね。
どうやれば長く続くか‥‥‥は、人それぞれなので。
マイペースでこつこつと、かな。やっぱり。
181 :
178:2006/07/27(木) 22:28:25 ID:90T1N/ty
>>180 380 ◆PKEHY060jY 氏、アドバイス感謝。確かにそうですよね。
まぁ、あの時は、他の作品が多くて、自分が放置されてのが1番の止めた原因なんです。
書きたい所を書き終える・・・確かにテンションが下がりますね。
やはり、最初と最後を考えてから書いた方がいいでしょうか。
うーむ、今日はネクロ氏の投下はなしか…
寝るか。
ちょいテスツ
最近のHDDは大容量かつ高速故か、壊れる時は速攻でダメになるね。
データ消滅は南無としか言い様が無いけど、めげずにがんがってくらさい。>ネクロ氏
>>184(ネクロ氏)
ご愁傷さまです
私はまたーり待ってますよ
何か作業があって使用頻度が集中的に上がるとHDDへの負担も増えて
クラッシュする確率が増大するからね
結果的に、忙しいときに限って壊れやすいという恐ろしいことになる
>>184 重要なデータは外付けHDDに入れとくことをオススメします
ガンガレ〜
188 :
532:2006/07/28(金) 16:44:51 ID:xqHRAhci
前スレの最後の方に書いた短編の続きです。
エロシーンまで説明文くさくて死にたくなった・・・。学生の性やねorz
189 :
532:2006/07/28(金) 16:45:22 ID:xqHRAhci
俺は男を見ていた。
その男は俺を見ている。目の奥に怒りや軽蔑の情を燃え上がらせて。
「思い出せないのなら教えてやる。私は北島まどかの父親だ・・・。」
きた・・じま・・・まどか・・・・。
その名前を聞いたとき俺の後頭部に鋭い痛み、脳の内側に突き刺さるような痛みが走った。
次の瞬間、頭の中におびただしい量の映像が流れ込んできた・・・。
「お、おれは・・・あああああああ!!!!」
「思いだしたか・・。ならこの場所を知らないはずはあるまい。」
俺の脳裏に1枚のスライドが浮かび上がってきた。
まさにこの場所で俺が若い女性を・・・犯している絵。
必死にもがいて抵抗する17〜8の少女。
そして彼女の服を力ずくではぎ、まだ濡れもしない秘部に無理やり肉棒を突き刺す俺。
「やめて!!いやああああああああ!!!!!!!」
気の狂ったような絶叫が、涙ぐむ女の映像と一緒に生々しくよみがえる・・・。
俺も・・・同じようにされるのか・・・?
無意識的に背中が身震いを起こした。
190 :
532:2006/07/28(金) 16:46:34 ID:xqHRAhci
「さっきまでと目つきが違うな・・・。己のした事に怖気づいたか?
これから同じことを貴様にしてやる。天国のまどかもきっと喜ぶさ・・・。」
それだけ言うと、男は再び俺を押し倒した。
突き出した肉棒は俺の唾液で底光りしている。
それは今度は迷うことなく俺の秘部にあてがわれた。
ぶすり・・ぶすり・・・。肉の中にめり込む音が、俺に激痛を運んでくる。
「いたいっ!やめてええええ!!」
「まどかと同じ苦しみを味わえ!!!」
男の表情は、怒りからいつのまにか笑みに変わっていた。
男は肉棒を力任せに抜き差しする。
接合部はほとんど乾いていて、摩擦が大きくなるにつれて痛みも強くなる。
それでも、内側から次第に快感も感じられるようになった。
痛みとは似て非なる痺れたような感覚。
目の前の地獄から逃れるには、これにすがるしか無かった。
自分の精神をそこに集中させる。激痛を意識の外に持っていこうとする。
すると電撃を浴びた感じが強まってきた。俺の声にも喘ぎ声が混じってきた。
頭の中まで火照ってきたころ、秘部に熱がほとばしった。
膣内に男の精液が噴き出たみたいだ。男が肉棒を抜くと、赤と白の液体が混じって出てきた。
「俺のチンコを綺麗に掃除しな!!」
男は興奮したように叫ぶ。うつろな意識の中で、俺は右手をかけ口に咥えた。
慣れたような舌づかいで性感帯を確実に刺激する。
萎縮した肉棒を指で握って、管内に残った液を外に追い出す。
そして尿道口からそれを吸い上げて飲み込む。
俺は男の肉棒を夢中でしゃぶっていた。
「次はこっちに尻を向けて四つん這いになれ!!!」
言われた通りの姿勢をとった。男は俺の腰に手をやり、たもとに引き寄せた。
肉棒は再びいきり立ち秘部に挿入される。振動や摩擦が心地よい。
「・・・、あぁん・・・はふぅ・・・・。」
191 :
532:2006/07/28(金) 16:47:23 ID:xqHRAhci
「無様だなぁ・・・、娘を殺した人間とは到底思えない・・・。」
俺はハッと我に返った。一体俺は何をしてるんだ・・・。
「ん・・てめぇの好きなように・・あぁんっ!・・・させるか、ふぅん・・・。」
「身体の方は完全にメスじゃないか。何を今さら・・・。」
男は腰の動きを早めた。
さっきまでは望んでいたはずの快感も、もはや苦痛でしか無い。
男に犯されて・・感じてる・・・。男なのに・・・。
必死に目を背けようとするが身体の火照りは止まらない。
「おれは・・・男だ・・・・はぅっ!!」
「本当はチンコが欲しくてたまらないんだろ?」
「違う!!そんなことは・・・」
男の腰が運動を止めた。膣口が物欲しそうに痙攣する。
下腹部全体が猛烈にむず痒い・・・。俺は自分から腰を動かしてしまった。
「ほら言った通りだ。この具合では乳首もヒクヒクしてるだろ・・・。」
意識が一気に両胸へ向けられた。それだけで乳首が無性にくすぐったい。
手で触れることが出来ず、もどかしくてたまらなくなる・・・。
「それにクリトリスだって。」
「やめて!もう・・言わないで下さい・・・。」
「自分が女だと認めれば、快感を快楽と思えば、すぐ楽になれる。」
女と・・認めれば・・・・楽に・・・。
「『キモチイイってヨガってりゃいいんだよ』な?」
よがれば・・それで・・・・。
「そうそう、確か『女は男に犯される道具』だったなぁ。」
ドウグ・・・オカサレル・・・・タメノ・・・・・。
そうか・・わたしは・・・・。
192 :
532:2006/07/28(金) 16:47:57 ID:xqHRAhci
「・・・、イイ・・・もっと・・・。」
「なんだ?聞こえないなぁ。」
「もっと・・もっと気持ちよくして!奥まで突いてぇ!!!」
簡単なこと・・・。
「チンコいいよぉ!!もっと激しく掻きまわしてぇ!!
わたしのマンコをグチャグチャにしてええ!!!」
これが歓び・・・これが幸せ・・・・
「はぁぁん!!イッちゃう・・ダメぇ!!!イクううううう!!!!!」
ほんとだ・・・らくになれた・・・・・・・・。
「これで貴様を殺せばすべて終わりだ・・・。」
男はナイフをわたしに向けた。
「こ、殺さないで・・ください・・・。」
わたしは何かに震えながら言った。わたしは泣いているようだった。
「なんと言っても・・・」
男の声が詰まった。
「ま・・ど・・・」
そして力なく、そばの土のうにナイフを突きたてた。
「・・・その涙が偽りでないと信じよう。もう二度と会うことも無い・・・。」
男はそう呟くと倉庫から出て行った。
わたしの目は未だにナイフの方を向いていた・・・。
193 :
532:2006/07/28(金) 16:51:01 ID:xqHRAhci
以上であります。
無事完結したSSは短編も含めて初めてだ(ノД`)
>>193 完結オメ(∩´∀`)∩そして投下ありがとう。
そろそろこんな夢を見たと言いつつ、俺の溢れんばかりの妄想という名のネタを放出する時がッ!
…来てないような気がするし、最近あんまり夢を見ない
380 ◆PKEHY060jY さん お疲れ様です
いつもよりちょっと短編な気もしますけど、実に上手くまとまっていますね!
勉強になります、マジで!
532氏も完結ですね、お疲れ様でした
簡潔な文章で読者の想像力を掻き立てる手法は素晴らしいです
自分のイメージを文章化してしまう私には真似できませぬ・・・・
あと、HDD飛ばした間抜けな私に過分な応援を賜り恐縮です
あわてて21話を書き上げましたのでこれよりうp行きます
記憶モードで書いたのでちょっと文章変かも・・・・(汗
容赦なく島を焦がした夏の日差しがどこかへ出掛けてしまうと、夕暮れの風が講堂の窓
からそっと入ってくる。何となく気怠い午後を過ぎて夕餉のメニューが頭の中にチラチラ
してくるそんな時間帯、講堂の中は自我を保つのに必死になっている一人身のTSレディと
それを狙う狼のような教室組み男子生徒の間で目に見えぬ小競り合いが始まる。
コーヒーキャンディを口に入れて涼しい顔をしている香織の隣、上気しかけている光子
は素っ頓狂な声でハイテンションに何かを説明しようとしている、しかし、既にそれは文
法からして日本語を大きく逸脱した不思議な言語になっていて、聞いている側の香織です
ら段々と解読不能になりつつあった。
「光子!タワー帰るよ」
「ウチあかんねんて!あかんねんて!めっちゃおかしいねんアハハ!」
「み!つ!こ!」
「へいきやて!へいきや!なに怒ってんねんて、めっちゃ暑いわホンマ」
「今日は何日だっけ?」
「今日は夏やでしかし、どないしたん?香織?いけるか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
訳の分からない言葉を毎分6500発(推定)もばら撒きながら光子は壊れたICレコーダー
のようになっていた、襟についた埃を払おうと伸ばした香織の手を捕まえてその指を口に
入れる光子、チロチロと絶妙の圧力で指の腹から先端へ滑らせていく光子の舌使いが、ゾ
クっとする感覚を香織の指先に伝え背中駆け抜ける。
「みつこ…」
「香織… うちアカンねん… もうアカン… 限界や…」
「とりあえず指じゃなくてキャンディー舐めとく?」
「ウチ めっちゃ苦しいんや ほんま おかしくなりそうやわ」
そういって光子はフラフラと立ち上がって歩き始めた。
男子生徒の目がいっせいに追いかける、香織はあわてて立ち上がると光子を追いかけて
抱きしめた、抱きしめられた光子は甘い吐息を吐き出しつつ夢遊病の様に廊下を歩きグラ
ウンドへ出て行く。
今がチャンスとばかりに教室住まいの男子生徒は光子を追いかける、さならがウサギを
追いかける狼のように距離をとって逃げ場がなくなるように追い詰めるのだろうか?
光子はそれに気がつくそぶりも無く歩いていく、香織はその後ろを追いかけた、これじ
ゃ鴨がネギ背負って歩いてるようなものね…、そう思うだけの色っぽい仕草が溢れる光子
を見ながら歩いていたらいつの間にかグラウンドの片隅、ささやかな観客席の所まで来て
いた。後ろについてきた烏合の衆が如き男子生徒に心からの敵意を込めた視線を放って追
い払った後、座り込んだ光子の隣へ腰を下ろす。
「うち、あの彼好きやねん」
「光子…」
「でもな、彼、絶対タワー来ーへんと思わんか」
「…うん」
「せやから、ウチも色々考えてんのや、どうしたらええんやろって」
「…うん」
「さっきから うん しかゆーてへんやん!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「あんな… 香織からウチ紹介してくれへんか?」
「え? …なんで?」
「だってぇ… 恥ずかしいやん…」
うっすらと頬を赤らめる光子を見て案外内気なんだと香織は思った、しかし、それが実
は光子の気遣いであると気が付くまでにはまだ多少の時間を要した。先ほどからグラウン
ドで黙々と真田が走っている、光子の思い人はあの日香織に背を向けて走っていった真田
なのだった、きたる練習試合に向けて集中力を挙げるべく黙々と走る真田はまだそれを知
らない…
観客席を通り抜ける風に当たって光子は少し正気を取り戻していた、セルフコントロー
ルを普段から意識している彼女達のその努力の結果なのだろう。
既に20周はグラウンドを走っている真田が喉の渇きに耐え切れず足を止めて水道場で水
を飲んだ時、観客席で涼しげに座る彼女達を彼は見つけてしまった。全身汗だくのこの状
態で行くとマズイ…、真田もそれ位を理解できない訳じゃない、そして何より、香織がお
かしくなってしまったら、ここで俺を求めるかもしれない、そしたら武田になんて申し開
きしようか…、彼は、真田はそう考えた。
「真田君! ちょっと下まで来て!」
香織は唐突に声をかけた。
真田はおもむろにグラウンドの芝をむしると空に放り投げる、風は観客席からグラウン
ドの方向へ吹き降ろしている、これなら問題ないと確かめて真田は歩き出した。
「川口… 俺になにか用か?」
「違うの… 変な期待させてごめんなさい」
「いや、謝らないでくれ、かえって…」
「ごめんなさい」
「で、なんだ?」
「いや、あのね、彼女が…」
「西園寺だろ?」
「ウチの事、知ってんか?」
「あぁ、勿論だとも で、用ってなんだ?」
「あ… あんな…」
「・・・・・・・・・」
「えっと… その… あの…」
「どうした?」
「つ… 次の試合も頑張って勝ってね!」
「お… おぉよ!絶対勝つぜ!」
「香織 いこ!」
そういって光子は走って行ってしまった。
香織は振り返りざまに真田を見て光子を指差しつつウィンクする、これで言いたい事が
通じるだろうか?、祈るような気持ちの香織だったが真田は全身が熱くなり今にも海の上
を走り出しそうな勢いだった。いよいよ俺にも運が巡ってきたかな?と変な勘違いをして
いる真田だった、好意の元は香織ではなく光子である事を彼は神に感謝した。
おなじ頃、光子ってシャイだなぁ…と、そう思う香織の前で光子は恥ずかしそうにモジ
モジしながらタワーへと歩いていた、胸の前で揉手しながらアレコレ考えている。このタ
ワーに住む彼女達の中でも光子の頭の回転の速さは折り紙付で、幼い頃からボケと突っ込
みで鍛えられた関西人ならではの鋭く絶妙な切り返しは周囲から一定の評価を得ている。
そんな光子が自分の事でモジモジとしながら思案を巡らせている、それが香織には何と
も言えず可愛く見えて仕方が無かった。
グラウンドから歩いてきた二人がタワーに入るとロビーで勝人が英才とトランプに興じ
ていた、部屋の主たる相方が居なければ部屋にすら入れない押しかけ亭主たる彼らにとっ
て、このロビーはご主人様待ちする犬小屋のようなものだ。ただ、その隣に香織の見慣れ
ぬ男が一人座っていたのを除けば…
「おう!香織!遅かったな」
「あれ?練習は?」
「いや、今日は休みだ、休み」
「なんで?」
「明日早起きして遠征なんだ、だから今日は休み」
「ふ〜ん…」
香織が一瞬浮かべた何ともコケティッシュな表情を英才は見逃さない、対局相手の僅か
な表情の変化ですら見逃さず何かを読みとらんとする彼ら盤上の格闘士にとって、表情と
は万の説明をもたらしてくれる物なのだろう。
彼が見立てた香織の意識、期待と喜び、そして、決して僅かではない警戒。
それは彼の、英才の隣に座る肩幅のでかい男に対しての物なのだろう、見るからに敏捷
性の高い勝人の隣にあって何かを封じるが如くに威圧感を見せるこの男は誰??
見知らぬ相手をじっくり観察する女の眼差しではなく、その人物をじっくりと値踏みし
て度量を目利きする男の眼差しだと英才は感じた。
「あんまり怖い顔で見ないでくれよ、これでも小心者なんだ」
途端に勝人が爆ぜるような笑いを上げた、英才も釣られて笑った。
「川口…香織…だよね?」
「そうだけど…どなた?」
普段なら居丈高の声色で誰?名乗りなさい!と言うのだろうけど、今日はすぐ隣に勝人
が居る手前、余りきつい口調はどうかと一瞬迷って香織なりに最大限の配慮を織り交ぜて
発したのだった。
「俺は遠藤だ」
「サッカー部の?」
「そう、キーパーやってる」
「で…相方は?」
「今、後ろから入ってきた」
そう言って遠藤は扉を指さした、そこには真美が立っていた。そして、やや遅れて恵美
が野球帽を被るがっしりとした小柄な少年と恥ずかしそうに手を繋いで入ってきた。
ロビーに女5人男4人、溢れてるのは…光子だけ。激ヤバだなぁ…、香織の脳裏に光子の
取り乱すイメージが浮かんだ。しかし…
「なんや、売れ残りはウチだけかいな…」
そう言って自嘲気味に言う光子がそこにいた…、あれ?
「売れ残りって…のぞみは?」
「あ、のぞみな、吹奏楽部やってんねんて、ブラバンやブラバン」
「ブラスバンドね」
「そう、ほんでそこのペット吹きに夢中や」
「トランペッター?」
「そうやて、アホみたいに肺活量有るから腹筋が凄いんやて」
「ふ〜ん」
そう言って香織の視線はどこへ行くべきか迷い恵美の隣にいる男に注がれた。
「で、恵美は?」
「あ、紹介します…」
そう言ってはにかんだまま言葉を飲み込んだ。
「じゃぁ、自己紹介と言う事で、野球部の本田と言います、本田秀樹です、よろしく」
そう言って野球帽を取ってお願いしますと頭を下げた、常に礼儀正しくあるべき野球人
がそこにいた。後にスモールトマホーク(小さな戦斧)と二の名を得て、ワールドシリーズ
で全米を熱狂させる逆転満塁サヨナラホーマーを放つ男の青春時代であった。
ホンマに売れ残りやなぁ…
光子はそう呟いてトボトボとエレベーターに吸い込まれていった、ロビーの8人が皆で
見送るのだが…、こればかりはどうしようもない。そして、光子の思い人は香織が袖に振
った男なのだ、とんでも無い波乱の予感がロビーを支配していた。
各部屋に行くことなくロビーで談笑していた彼らだったが、夕食時になって食堂へ行っ
た時に驚くべき光景を見る事た、今までのタワーでは考えられない事態になっている。
今までは大きなテーブルに3人ずつ向かい合って6人で食べていたのだが、今はそれぞれ
の"つがい"が差し向かいで座る形態になった。どこからとも無く運び込まれた巨大なテー
ブルには夕餉のメニューが整然と並んでいて、可愛いい保温ジャーは姿を消しどこの飯場
ですか?と言わんばかりの巨大な保温ジャーが片隅に鎮座している。
重い蓋を開ければ、そこにはふんわり炊かれていたはずの米がたっぷり3升は入ってい
て、バケツ並の寸胴鍋にはみそ汁が収まっている、可愛いフィレカツの乗った「女性陣」
に対し男の方はどう見てもワラジです…とでも言うべきサイズのカツがどっかりと4枚乗
っている。
そして…、女性陣がモグモグと可愛く晩ご飯を頂くそれぞれの向かいで、厳つい男衆が
ガツガツムシャムシャと何かを争うように餌にありつく。
「おい!武田に本田に遠藤、俺のカツ一枚ずつやるから食え」
「良いのか?」「マジか?」「わりーな」
ひょいと箸で奪い取るようにカツを貰うとそれを口の中に押し込み更にペースアップし
て飯を食っている、それはもはや食事だとか夕餉だとか、そんな上等な物ではなく…、戦
争、そう、これは闘争なのだと言わんばかりに飯を食っている。
それを見ている女性陣は途中で食べる気力を失いつつあった、気圧されるとでも言うの
だろうか、見ていて気持ち悪い…と言いたそうな雰囲気。
ただ一人、光子だけが寂しそうに食事をしている、となりにはのぞみが座るはずなのだ
けど、まだ一緒に練習してるのか戻ってきていないのだった。
「ところで西園寺は?」口の中の飯を味噌汁で流し込んだ勝人が口を開く。
「それ最低に行儀が悪いよ」香織がたしなめる。
「そうだな、西園寺の相方が興味深い」本田の目は興味深々だ。
「西園寺が狙ってるのは誰なんだい?」遠藤も相槌を打つ。
「おまえらほんとにデリカシーってもんが…」英才はあきれている。
「ウチな…」光子はそこで口ごもってしまった。
居た堪れない雰囲気を救ってくれたのは勝人だった、ただ、その方法は…
「香織!、わりーけど飯をガツンと頼むわ」そういってどんぶりを差し出した。
どっと笑いが起きる、なんとも絶妙なタイミングなのだが、勝人は狙ってやってる訳で
はない…
「光子の思い人はね… 実は…」
「あ゙〜 香織! 言わんといて!!!」
「だって…」
「だってもあさっても無い!」
周囲の目が好奇を含んだ眼差しである事に光子は気が付いた、何となくだがここで言わ
ないと一生言えないんじゃないかと光子は思った。
「ラグビー部の真田いうんやて、ウチも昼間に香織に聞いたんや…」
ヒュ〜っと口笛が鳴る、さなだかぁ〜
光子は耳まで真っ赤だった。
ラグビー部の対外試合まで後3日。
大きな波乱含みになりそうなゲームなのは、何となく皆予想が付いていたのだが…
「おし!ホンじゃラグビー部必勝の為に勝利の女神様をつれて全員集合な」
すでに勝人は仕切りモードに入った、背番号10を背負う男はこう言う時も早い、そして
それに相槌を打つのはキーパー役の遠藤だ。常に全体への気配りを忘れない男だけに…
「西園寺の隣だけ一席空けて待つ、で、指定席と書いて全員で真田を指差す」
それに英才が横から言葉を挟む。
「ただし、負け犬お断りと書いておく」
すかさず女性陣が反撃…と言うより光子に気を使う。
「負け犬はダメ、絶対ダメ!」
「なんで?」
「なんでも何もない!絶対ダメ!」「うん、ダメなものはダメ!」「ダメです!」
ポカンとしている男側の中で勝人が口を開く。
「俺と真田で香織を争ってんだよなぁ…さすがに負け犬は…」
しばらくの沈黙が食堂を支配した、次の一手を誰が打つのか、そんな先手読みの空気が
支配している。しかし、そこはさすがに英才である。
「じゃぁ大きく書こうぜ、真田専用って」
真っ赤になる光子をよそに満場一致の拍手で議案は可決された。
どこどこのプリンターで大きく出力して…だとか場所の確保がどうだとか、そんな事は
光子がポカンとしているうちにドンドン先へと進んで決まっていく。
もはやどうこう言っても後戻りできないんだと光子が気が付いたとき、観客席の席割ま
で決まっていた、汗臭い男が何人も走り回る関係で彼女達がおかしくならないようにコー
ヒーを入れたボトルを持って、お腹が空いた時用にサンドイッチも持って、そして大声張
り上げて応援できるようにメガホンも要るなぁ…
なんだかんだで16歳の少年少女なのである、この手の事が楽しくて仕方が無いのは否定
できない事実なのだろう、気が付けば面白いほどに準備は完了し試合を待つだけとなった
のだった。
食堂から自室に戻った香織は勝人の様子が少しおかしい事に気が付いた、何かを悩んで
いると言うか考え込んでいるといったふうだ。
普段であれば食後はトレーニングに出て行って汗だくで帰って来て、臭いだの汚いだの
と香織に散々言われながらも鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅がれ、挙句に早くシャワー
浴びて綺麗にしてきて、ベットで待ってるから…となるのだが…
「なぁ香織… 俺… 真田の応援に行っても良いのかな?」
「いきなりどうしたの?」
「いやほら… 仮にも俺と真田はさぁ、お前を巡って色々とまぁ…アレだろ?」
「それはそうだけど、でも、それが何の関係が?」
「いやほら、一応男のプライドって奴でさ…」
「あ゙〜 なるほど、そういえば…そんなのもあったわね」
「おまえ… 完全に女だな」
「環境適応って言って欲しいわね、思い出すとつらいし」
「そっか… う〜ん」
「どうしたの?」
勝人はまた何かを考え始めた、何となくだが香織はその理由が分かる。
頭の中のどこかに男っぽい思考回路がまだまだ残っているのだろう、部分的とは言え物
の判断を男性よりに考える事もあるTSレディの中にあって、記憶を断片的に取り戻してい
る香織はさらにその傾向が強かった。
う〜んと考え込む香織を勝人が後ろからそっと抱き締める、腰から回された勝人の腕に
香織は手を添えて考えている、後ろから香織の首筋にキスする勝人のそれは香織へのサイ
ンなのだけど、香織は勝人の手をつねって呟く。
「まだダメ」
「なんでだよ」
「シャワー浴びてから」
「後でもいいじゃん」
「だって臭いし」
「それが良いんだろ?」
「・・・・・・・・・・・バカ」
二人して寄り添ったまま窓辺まで歩く。
眼下遠くに見えるピッチは夜間照明に照らされていて、その上でラグビー部の面々がパ
ス回し練習に励んでいた。真田を中心に速攻に次ぐ速攻で一気に距離を埋める作戦なんだ
ろうか…
「なぁ…いいだろ?」
「明日試合じゃないの?」
「そうだけど…」
「それじゃ我慢しなきゃ」
「やだ」
「子供じゃないんだから…」
「まだ子供のつもりなんだけどな…」
「我慢しなさい」
「やだ」
「もう…」
そういって腕の中の香織は振り返る、勝人は香織の首に腕を回し逃げ場を封じてから唇
を奪った。
「いいだろ?」
「うん、いいよ…」
明かりを消して二人だけの情事にふける香織と勝人、タワーの各部屋で同じような展開
になっているのだと香織は思った。
自分を押し倒して体をまさぐる勝人を見ながら、快感に身をくねらせて甘い吐息を吐き
ながら、窓の下とおくを眺めている光子を思っていた。
今宵はここまでです
あと、倉庫番さまにお願いです、香織の初潮のエピソード部分がすっぽり抜け落ちてました
お暇な時にでも収録してくださいませ、ご面倒様ですがお願いいたします
>>ネクロ氏
リアルタイムktkr!!毎度お疲れ様です。
続きもめっちゃ期待してます。
>>204 キタ━(゚∀゚)━!
お待ちしておりました…
207 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 15:13:46 ID:8TNcg9bf
( ・∀・)
HDD飛ばしてこの速度でこれだけのボリューム
凄杉
ネクロ氏ありがとう。TS法の趣旨から言って、こうして穏便に子供を育みそうな流れはいいねぇ。
以前、ネクロ氏が書いていた伏線の話しもあるし
ほのぼの系で良い展開なだけに終わりが怖いキモス
確かに。ネクロ氏に「全部入り」のフルコースを求めた訳ではないナリよ〜♪
ネクロ氏が力いっぱい腕を振るってくれれば、次の戦士も現れるでしょうからね。
子供を産む事を強要される世界ってホントに酷い世界だな、ふとまじめに考えたらとんでも無い事だった・・・・・
強制女性化も行き着くとこまで行くとえらい話しな訳で、下手に輪姦されたり強姦されたりするより余程女性化らしい話だ
213 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 19:57:03 ID:mOAhBOt0
age
悲惨なエンディングって…
ネクロ氏が富野属性で無い事を祈りたい…
>>214 悲惨なエンディングって…
梶原一騎属性で無い事を祈りたい
(お約束 : 主人公は好意を寄せるヒロイン残して、童貞で死ぬ。
そんでヒロインは主人公の友達のデブと結婚する)
スレ違いの話題は余所でどうぞ。
しかし、妊娠出産とかホント悲惨ですな。
現実問題として、未だに出産だけは命がけな訳だし
そろそろアルタンにあいてえ
…そうか、皆殺しの富野と言う選択肢もあったか orz
そんな訳で22話です、はい
周囲を海に囲まれた島の朝は夏ともなると海霧によってモヤが掛かる不透明な朝を迎え
る事が多い。弱々しく登る太陽から赤みが失われる頃、学生ホール前付近にサッカー部15
人が勢揃いした。
いまだ1学年のみしか居ないこの学校では生徒数の関係で少人数の部活運営が要求され
ている。まぁそれ故に、誰でも試合に出られる関係で嫌でも実力を伸ばす…、いや、伸ば
さざるを得ないシステムになっているのだが・・・・・。
「じゃ、気をつけてね、勝ってきてよ」
「おーけーおーけー、ま、軽くひねってくるよ」
「油断すると足元すくわれるよ」
「俺を信用してないな?」
「志賀君だって負ける事もあるんだから」
「わかってるよ、マジで」
「負け犬は嫌いだからね」
「・・・・・・・・・任せとけって、今日のゲームは日本代表になるための第一歩さ!」
「ワールドカップへ!だよね」
「そうだ」
アパート組み女子生徒に見送られる男子生徒に混じって、香織は勝人を送り出した、そ
の隣には真美が心配そうな顔で遠藤を見送っている。
バスの窓から投げキッスして笑顔で出て行くサッカー部を見ながら香織は思った、光子
はどんな気持ちでいるんだろう…と。
退屈な午前中の授業が終わって食堂に生徒達が集まってくる時間帯、食堂のVIPエリア
では沙織が英才と碁盤を挟んで座っていた、サンドイッチをモシャモシャと食べる沙織の
向かいで英才が握り飯を頬張りながら石を打っている。
盤上で押しつ押されつの攻防をしながら沙織は本を見ていた、どうやら英才が次に対戦
する相手を二人して研究中といった雰囲気だった。
香織は光子と二人して昼食を取っている、沙織と英才のペアに気を使って、ちょっと離
れた位置から二人を見守っているといった感じだ。僅かに残ったハンモック暮らしの男子
生徒が何人も香織と光子の所へ来てはちょっかいを出していく。
悪い虫が付くと困るから…と、そんな事を言いながら香織は光子を守っていたのだが、
そこに彼が現れて不躾なハンモック組みの男子生徒は蹴散らされてしまった。
「西園寺…、あ、川口も一緒か」
「真田君…」
「真田…君… どっ…どないしたん?」
「いや… まぁ… なんだ… その…」
「ちょっと待って」
そういってやおら香織は立ち上がった。
「ちょっと図書室へ行ってくるから… ごゆっくり…」
ニコっと笑って香織は行ってしまった、やたらと甘酸っぱい雰囲気に包まれて光子は真
田の真向かいに座っている、周囲から口下手でシャイと思われているな二人だが、はたし
て上手く行くのかどうか。
沙織は向かいの英才に目配せして顎でそれとなくサインを送った、英才はチラッと見て
からニヤリと笑いウィンクする。やや遅れて食堂へ入ってきた恵美は本田と一緒だがラン
チセットを受け取ると食堂から出て行ってしまった。光子に助け舟を出せる存在はここに
は誰も居ない関係で自力での対処が求められるのだが…
「あっ…あんな…」
「おっ… おぉ… なんだ…」
「いや… う〜ん…」
「うん… …うん」
まったくと言って良い程会話になってない。
「いつやったか… タワーの前に来た事あるやろ…」
「あぁ…」
「あん時な… ウチも見てたんや」
「そうか…」
「それでな… ウチ…」
「俺も見たよ…」
「ホンマ?」
「あぁ 川口もそうだけどな、タワー組みは美人揃いだから…」
「だから? なんねん?」
「あ… いやまぁ… その…」
「はっきり言ってや…」
「だから… 俺も… その… 気になって…」
「きになって… どうしたん?」
「すっ… すっ… すっ… すっ…」
「す?」
「す・・・・・・・・・・・・#&%@*+…」
真田は消え入りそうな声で何かボソボソと呟いた、それがちゃんと聞き取れなかった光
子だが言いたい事は伝わっている、でも、その良く聞き取れなかった一言にどれほどの魔
法が詰まっているのか、それは二人とも良く分かっている。
あの日、本人の望まぬ悪魔の法によって大きく人生の舵を切った光子だったが、生まれ
ついた性格と育った環境による考え方の根本は、魂の器たる姿身がいかに変わろうと本質
が聊かも変化しない事を示していた。
「お願いやから… はっきり言って」
「いやだから… つまり…」
「女は聞こえるようにゆーて欲しいんよ」
「西園寺…」
「どうせなら光子って呼んで欲しいねん」
「・・・・・・・・・・良いのか?」
「いいけど、それやったらその前にはっきり言ってからや」
「・・・・・・・・・だから…俺は…」
「あ゙〜 もう あかんねん!」
「だから!おれは!」
「ウチは! ウチはめちゃくちゃ好きやっちゅうてんねん!」
「西園寺…」
「好きなんや!なんで分かってくれへんの?」
「すっ…」
「アホ!ボケ!カス!」
「・・・・・・・・・・・」
「はっきり言えん男は嫌いや」
「すまない…」
「あんた… キタの街が絶対似合うねん… ウチ、あんたとキタの街を歩きたい」
そこまで言って光子は顔を両手で隠してしまった、恥ずかしいと言うより情けないと言
うほうが正しい雰囲気だった。
「俺も…」
「ウチは好きやねん、めちゃくちゃ好きやねん」
「俺も好きだ」
「…ホンマに?」
「あぁ、好きだ!」
「・・・・・・・・夢見たいやわ 」
「世界で一番好きだ!光子が好きだ!」
「好きやから?」
「だから俺を呼んでくれ!誘ってくれ! おれはお前のために尽くしたい!」
両手で顔を隠す光子だが、僅かに開いた指のスリット越しに見えるその目にあやしい光
が灯っているのを沙織は見つけた。
待ちに待っていたシチュエーションなのかもしれない、光子の精一杯の配慮、皆はそう
思っている、しかし、この場でその真実に気が付いたのは沙織だけだった。
「呼ぶって… 誘うって… どないしたん?」
「俺は光子の部屋に行きたいんだ… いいだろ?」
そこまで真田が言った時、光子はゆっくりと両手を広げた。
そして…、両手で隠していた光子の破顔一笑を見たとき…真田はやっと理解する事が出
来た…
「やっと… やっと言わしたで…」
「さっ 西園寺…」
「あかんやん… み・つ・こ ってよばなぁ〜あかんでぇ〜」
光子はニヤ〜っと悪魔の笑いを浮かべている、それを見て英才は沙織の耳に口を寄せて
呟く「女ってこえぇ〜」
「ウチ、聞いたで、絶対聞いたで、今更前言撤回しーへんよな?」
「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いやぁ〜 ウチ〜 め〜っちゃ!嬉しいわぁ ホンマ嬉しいわぁ〜」
「う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あれやろ、お願いするよりされるほうがエエしなぁ〜」
「いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ほな、今日の夕方、タワーの前で待ってるやさかいに…」
「西園寺… いや… その… 光子… 狙ってたのか?」
「当たりまえだのクラッカーやで! きーへんかったら…」
「そしたら…」
「ラグビー部の男は据え膳食えぬ甲斐性無しやったって言いふらしたるで…」
「おれ… なにか根本的に間違えてた気がする…」
「手遅れやな… ほな… ダーリン!ウチは待ってるでぇ〜」
ニヤケっぱなしで見つめる沙織、呆れた表情で見つめる英才、男と女と達引きであった
筈なのだが、いつの間にか男同士の意地の張り合い状態になっていた。
英才は盤上の死闘を忘れて呆然と見ている、何と言ってよいやら…と思いつつも、
「あれだな、押しかけ亭主にさせてもらうって感じ」
と、言うのが精一杯だった。
ニヤリと笑いながら沙織は答える。
「とーぜんじゃな〜い」
英才は苦笑いするしかない。
「光子も上手く行きそうな事だし…」
「事だし… ?」
「5勝1敗でタワー組みは女の勝ちね」
「元男の勝ちって言うべきじゃ…」
首を右に向けて光子を見ていた英才が正面の沙織を見たときスナップの効いた良い角度
で英才の左頬に沙織の右手が入った、ブワッチ〜ン!
再び右方向へ強い力で首を回された後、呆然と沙織を見返す英才、沙織はニコッと笑い
ながら事も無げに言う。
「それは私達には最も失礼な言葉!、次はハンモック暮らしへ強制送還ね」
「はい、スイマセンでした…」
尻尾を丸めておとなしくなる犬状態の英才なのだった。
ところで…5勝1敗のその一つの負けは誰だ?って聞きそびれて、英才はそれが気になっ
て仕方が無い、しかし、これ以上アレコレ詮索すると命の危険があるかも…、彼はまじめ
にそれを心配した、やはり、元男と言うのは伊達ではないのかもしれない。
ドアの裏側には香織も立っていた、全部上手く行ったかな?と、彼女(?)なりに心配し
ていたのだったが、それも杞憂だったようだ。
ラグビー部全員のメンツと名誉に掛けて、真田はいかなる理由があるにしろタワーへ突
入しなければならなくなった。素晴らしく頭の回転が速い光子の徹底的に練られた作戦は
香織や勝人の名誉をも守る為の配慮だった…。
食堂を三々五々出て行く生徒に混じって香織は食堂を離れた、彼女は今、生徒サロンの
大画面でリアルタイム中継されているサッカー部の試合を眺めている。周囲にはアパート
から選手を送り出した女子生徒やサッカー部に友人を送り出した他部の男子生徒も声援を
送っている、ふと風に乗って流れてきたブラスバンドの練習が嫌でもその雰囲気を掻き立
てていた。
午後の課業を終えた夕暮れ時、もうすぐ夕食と言う時間になって光子はグラウンドへと
足を運んだ、何か狐に抓まれたような真田はせっせとグラウンドを走っている。
観客席へと腰を下ろした光子の隣に香織はそっと座った、沈黙のまま二人でグラウンド
を見ている、無言の会話を二人で楽しんでいるような、そんな雰囲気がそこにあった。
突然何かを思い出したように無線のスピーカーから夕食30分前の合図になっている音楽
が流れた、この音楽を聴いてシャワーを浴び食堂へ集合するのがこの学校では暗黙の了解
になっている、光子はスッと立ち上がって香織に手を差し出した、香織はその手を取って
立ち上がる、笑顔で互いの顔を見つめながら香織はやっと口を開いた。
「ありがとうね、なんか…凄く救われた気がするよ、ほんとに」
「作戦大成功やったね、これで香織も武田君も悩まないですむってもんや」
「しかし、ここまでするとは思ってなかったよ」
「まぁ、なんちゅうんや?、男の手を引いてお願いしたんは香織だけやで」
「いいじゃん!それよりご飯食べに行こうよ!」
「そやな」
光子はグラウンドの真田に声をかける。
「だーりーん! 晩飯やでぇ〜! シャワー浴びて食堂へ集合や! いくでぇ〜!」
信頼しあえる大切な仲間を見つけた香織の安心感は何物にも変えがたい暖かな光となっ
てスポンジ状に歯抜けている記憶の隙間を埋めていく、タワーに住むほかの5人がそれぞ
れに一番心配していた記憶問題による人格崩壊を防ぐべく最大限の心遣いをしてくれてい
るのが嬉しかった。
食事時、初めてフルハウスになったタワーの食堂、12人の男女がそろった始めての夜、
夕食の献立を運んできた食堂のおばちゃんはフルハウスとそう呼んだ。試合を終えて帰っ
てきた勝人も、トレーニングを終えてシャワーを浴びた真田も皆そろっている。
他愛も無い話で盛り上がり、モグモグとかわいく食事する女性陣が向かいで闘争を繰り
広げる男性陣をアレコレ茶化して笑い、紛れも無く幸せな空間がそこにはあった、まだこ
の時には確かにあったのだが…。
食後の歓談は食堂からサロンへ移動するのもここでの暗黙の了解、皆でサロンへ行きア
レコレ話をするのも楽しいひとときだ。そんな場にいつも突然入ってくるのはタワー担当
の宮里だった。政府の管理官である彼女の仕事はTS法に基づく交配計画その物と言ってい
いだろう、そのためにアレコレと策を弄する疲れるポジションなのだ。
「歓談中にお邪魔するわね」いつもそう言って入って来る宮里、今日は手に6人分の封
筒を持っていた。
「これは女の子宛てよ、夏休み2週間の間に5日間だけ一時帰宅できるから」
そういって封筒を配り始める、それぞれの女子生徒が封筒を受け取り開封するのだが、
そこには恐ろしい内容が書かれていた。
「そこに書いてある通りだけど、女子生徒の相方は女子生徒の家に同伴する事」
えぇ〜!マジっすか!!
男子生徒は文字通り石になっている、事も無げに言葉をつなげる宮里は笑って言う。
「当たり前でしょ、ちゃんと相方の親御さんに挨拶してきなさい」
封筒の中身は自宅までの地図と移動用の切符、そしてそれぞれに多少の路銀。
あとは、一時帰宅の心構えについて書かれた小冊子、それまでの人生と一気に変わって
しまった自分を支える何かを見つけてきなさい…と言うカリキュラムの一環なのだろうけ
ど、要するに相方となった交配相手が人生の伴侶となるように差し向ける作戦でもあるの
だろう。男子生徒には非常に気の重い問題であるが、彼らもまたこれから途轍もなく重い
者を背負って歩いて行かねばならないのである。
TSレディを嫁にとって生きて行く事の重さを理解させること。これが後に悲劇をもたら
す最後のトリガーになる事を、宮里も女子生徒も、そして男子生徒達もまったく理解して
いなかった…。
あ、やっぱりウチは関西人やった…とか、私の出は予想通り静岡だった…など、そんな
事で盛り上がる光子やのぞみを横目に、自分の生まれ育った町を何となく思い出している
香織は気が重い所の騒ぎではなかった。
サロンから自室に戻った香織は勝人に肩を抱かれて震えていた。
とにかく怖かった、自分の正体が白日の下に晒されるのが怖かった。
自分で諦めていた筈の様々な物事を思い出させるところへ。
「そんなに震えるなよ… 俺が一緒に行くさ、心配するな」
そう言って微笑む勝人、香織は知らずに泣き始めてしまう、その理由は勝人も分かって
いる、あまりに楽しかった幼い日々の記憶、二人の脳裏によみがえってくる一人の女性の
存在。
運命の日は近づいていた。
はい、今宵はここまでです
22話から全面的に書き下ろしにしました、最初に書いたほうは自分で言うのもなんですが
かなり陰惨な終わり方にしたので、それが嫌がられて消えたんかなぁ〜とか思っていますw
GJ!!
初めてリアルタイムに立ち会った。何とか希望が残る結末でありますように。
乙&GJ!
ここまで長編になっちゃうと登場人物に感情移入しちまうんだよな。
だからバッドエンドだと後味が悪い(個人的な話ね)。
てな訳で、少しでも幸せな終わり方になりますように。
いい感じだね。おいらはネクロ氏の作品で癒されてるよモヤスミ(∩´∀`)∩
231 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 02:27:10 ID:SgfzAdiP
ええ〜(´エ`;) 久々のバッドエンド期待していたのに。
最近ヘタれたメデタシメデタシなSSが多い中、たまにはガツンとすごい奴たのんますよ。
んなら自分で書いたらええのに
そんな噛み付かなくても・・・
ネクロ氏の書き込みからもダークな展開が嗅ぎ取れただけに
期待してた奴はそりゃガックリするんじゃね?
漏れは男の意識がもう少し残ってくれていればなぁ
・・とか思ったりしながらも、楽しんで読んでますがw
職人諸氏GJ 暑さに負けずガンガレ
新たに書き起こした話がバッドエンドでは無いとネクロ氏は一言も言ってない
消えちゃった方が陰惨とは書いてある、つまりハードバッドエンドが多少ソフトになったのではないかと
今回投下分からも十分バッドエンドの臭いはしてるしなぁw
既に最後まで書き上がってるのでしょうか?
毎日に楽しみにしていますよ!
235 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 13:23:58 ID:KamLmWTR
3 名前: ☆ ◆QT4umEMRFs 投稿日: 2006/07/27(木) 10:30:37 [ HKJZ56B2 ]
管理人様
長きにわたっての掲示板管理、御苦労様でした。
そして、ありがとうございました。
拙作『「ボクたちの選択」〜ボクとワタシと本当の嘘〜』が無事に最後まで書ききれましたのは、この場を与えて下さり見守って下さった管理人様と、この場を訪れ御言葉を下さった方々のお陰だと思います。
閉鎖そのものは残念ですが、なにより、心より御礼申し上げます。
236 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 14:17:41 ID:5PbfN0sL
ネクロの早く終わってくれないかな。うざくてかなわん。
それか前みたいにどこか別のところにうpしとけ。
つ 専用ブラウザ
なんで236様の見たいもんばっか書かなきゃなんねぇんだよ。小学生並みだな
アンチが出るのは人気の裏返し。
ここまでスレ内に浸透してるネクロ氏ウラヤマシス(´・ω・`)
まぁ、氏の文才と努力の賜物だけど。
アンチの存在は有名税みたいなもんだからな
煽りとしてはちょっと無理がありすぎねぇか?
244 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:14:19 ID:qdjqVb3k
まさかこんな事になるとは思わなかった。
その日こうじは友達の圭一と亮介と一緒にネットカフェにチャットしに行っていた、ネット内でネカマになり男の反応を見て楽しんでいた。
『コイツマジで信じてるし』と笑みを浮かべながらメルアドを晒す、数分後男からメールが来る
245 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:26:28 ID:qdjqVb3k
『さっき話してたアダムだよ(^_^)』センスのない顔文字を使ってメールがきた。その場はネカマで通して、時間なのでネットカフェを後にした。その後亮介と別れ、圭一とアダムの話をしながら帰ってた。
『アダムとかマジ気持悪いし』とこうじが馬鹿にした様に言った
『そろそろバラしてやれよ??可哀想じゃん』圭一も笑いながら言った
そんな話をしている内に圭一の家に着いた。『じゃあ外で待ってて着替えたら行くから』圭一がそう言って家に入っていった。
246 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:44:37 ID:qdjqVb3k
待ってる時間暇だったので圭一の家の向かいにある土手でアダムにメールを返していた。『アサナちゃん俺惚れちゃった(*^_^)家も近いし会おうよ』
思わず噴いた。
『そろそろばらすか♪』
『私っていうか俺男だし(笑)勘違いしてんじゃねぇよキモオタ(笑)』という内容のメールを送りつけてやった
すぐに返事がきた、どうせ中傷的な感じだろと思い、メールを開いた。『女になれば全部解決(*^0^)』何を書いてるんだコイツ
そんな事を思ってたら圭一が出てきた
圭一は当たりを見回し何処かへ行ってしまった、そしてメールで『今何処にいるの??』ってお前んちの向かいだよと送り返してやった。
しばらくすると戻ってきたが気付かないらしい…。『おい圭一!!』あれ??声おかしくないか??
『え、誰ですか』
247 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 01:10:45 ID:qdjqVb3k
『俺だっつの』
まただ、声がおかしい。
『え、え??何処かで会いましたか??』なんで敬語??いい加減むかついてきた!!
『おいふざけんのもいい加減にしろよ!!!』思いっきりグーで殴った。
『いてぇな何するんだよ女!』
は、、、??
『孝二だよ!!わかんねぇのかよ』圭一がキレ気味に『孝二の友達??にしてもいきなり殴ってくんなよ』圭一の怒りに怯みながらも『てめぇこそふざけてんなよ!孝二は俺だっつの』
携帯がなっているのに気付きむかつきながらも携帯を見るとアダムから・・・。『声も力も身長まで小さくなってかわいくなったねアサナちゃん鏡で自分の姿見てみなよ(^_^)』
横の大きなガラス窓をチラッと見て写った自分の姿に唖然とした
248 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 01:16:39 ID:qdjqVb3k
『嘘・・・・??』
ガラス窓に写ってる自分は身長は140後半くらいで髪の毛は長く脇腹辺りまであり胸までついていた。
もう無理('A`)
やめるなー!そしてsageろー!
GJ
世にも奇妙な物語とかでありそうだ
ぜひ続きを
ということはエンディングが
252 :
171:2006/08/02(水) 20:56:30 ID:aVAEPNg+
私も初めて投稿させて頂きます。
--- 夢の正夢@ ------------------------------
「あ〜ぁ。何かいい仕事は無いかなぁ…とりあえずバイトでもいいから…」
彼の名は相田誠(24)。以前勤めていた会社をクビになり今は失業状態だ。
新聞の求人広告を食い入るように眺めているうちにふとある広告に彼の目に留まった。
誠 「なになに? 『旺軽医科大学-研究開発中の医療器具モニター急募! 健康な方なら誰でもOK! 体に害はありませ
んのでご安心ください。』 時給は…な!7千800円!!…桁間違ってんじゃないのか?コレ…」
その破格の金額に彼は少々目を疑った。
誠 「ひょっとして何か怪しい仕事なのでは…?モニターとか言って実は死体安置所の見回りとか…」
あまりの報酬額の羽振りの良さにいろいろな事を想像する。
誠 「まぁ一度当たってみるか。」
とにかく生活する為にも、今は仕事を選んではいられない。
彼は早速その医大を尋ねた、巨大な大学病院の隣にこれまた負けないくらいの広い大学キャンパスの中を歩くと
求人広告に書いてある、研究室なる建物が見えてきた。
誠 「あったあった、ここか…」
そこは周りの綺麗で立派な棟とは比較にならないほど、薄汚れたお世辞にも綺麗とはいえない2階建ての殺風景な小さな建物であった。
彼は扉を開け中に入るとそこには白衣を着て頭に白髪のあるいかにも教授か博士かという感じの少し年老いた中年と、
その助手と思われる3人の若い大学生がいて、部屋の真ん中にある奇妙な機械をとり囲んで何やら相談をしている。
3人の大学生のうち1人は女性である。
誠 「あのぉ〜求人広告見て着たんですが…」
教授「おぉ!もしかしてあの広告を見て来たのかね。よかったこれで揃ったな。よし!面接は省略だ。早速始めよう!」
誠 「えっ!あ、あのぅ〜」
言うが早いか彼は誠をその奇妙な機械に連れて行き何やら歯医者の診察台のような椅子に案内した。
教授「初めに聞くが君は何か大きな病気はしたことはないかね?例えば糖尿とか胃潰瘍とか痔とか…」
誠 (痔ってなんだよ…)「あっ!いえ無いです。24年間至って健康です。」
教授「そりゃ結構!早速で何だが、この椅子に寝そべってくれないか。大丈夫!体に危害は無いから」
教授は誠をその診察台に寝かせると体や手足にベルトを着け動かないように拘束した。
誠 (体に害は無いとか言って、このベルトは何だよ…)
教授「少々窮屈かもしれんが我慢してくれ。万が一落ちたらいかんのでな。」
隣を見るとさっきの助手と思われる女性も同じように診察台に寝かされていた。
どうやら彼女は助手ではなく誠と同じように募集広告を見てここに来たらしい…
誠 「あのぉ〜せめてこれから何するのかくらい教えてくれませんか?」
教授「あぁそうだな、ちょっと急いでいたんで説明を忘れておった。実はこれから君たちに少々の間この椅子に座っててもらう。」
誠 「それだけですか?」
教授「あぁそれだけだ。ただそのとき妙な気分になるかもしれんが…」
誠 「妙な気分?」
253 :
171:2006/08/02(水) 20:57:05 ID:aVAEPNg+
教授「さよう。でも体に害は全く無いなら心配せんでいい、もしも妙な気分になったらそのときの体験を後でレポートしてくれ、それが君の仕事だ。
じゃ早速はじめようか?」
そう言うと誠の頭の上には、昔美容院にあった様な頭がすっぽり入る大きなドライヤーのようなものが覆いかぶさってきた。
そのドライヤーからは無数のケーブルや配線が延びておりそれは隣にある冷蔵庫のような配電盤のような大きな金属製の箱に繋がれていた。
金属製の箱の周りには数台のパソコンが設置され、そのモニターには何やらプログラムリストのような文字の羅列やグラフ、そして中でも
一番大きなモニタには何処か判らない部屋の画像が映っていた。画像がノイズだらけで不鮮明なのでハッキリとは判らないが…
教授「ではプログラムをロードしてくれ…準備はいいか?」
お世辞にもイケてるとは言えないどちらかと言うとちょっとオタク系な助手に指示を出す教授。
誠 (なんかいやな予感がしてきた…)
教授「スタート!」
するとそのドライヤーのようなものからは青白い光が発光されその瞬間、誠とその隣の女性は異常な睡魔に襲われ、深い眠りに入った…
教授「よし!どうやら成功したようだな。あとはこの成り行きを見守るだけじゃ…」
・・・・・・・
誠 「あれっ?…僕どうしてココに…?しかもココは…」
気がつくと誠はトイレの中で直立不動の状態で立っていた、何故かトイレの中…それも大きい方の用を足す時の
狭い壁に囲まれたトイレの中…
誠はそのトイレの扉を開け外に出た。さっきの研究所の部屋とは似ても似つかない綺麗で高級感のあるトイレだ。
誠 「何処だココ?…そういえばさっき見たあのモニタに映ってた風景になんとなく似てるなココは…あの研究所の中のトイレか?
それにしては随分綺麗だなぁ、まるで何処かの高級ホテルのトイレみたいだ
あのキタナイ研究室からココに瞬間移動したってことか??まさか…いくら科学が発達したってそんな事が…」
辺りを見回しながら誠は出口のある洗面台の方まで歩いていった。
誠(それにしても何でトイレ…そういや妙に体が軽いなぁ…それにさっきから背中の辺りがなんかむずかゆいような…)
そして洗面台のそばを通過したとき誠はふと足を止めた。
誠 「あれっ?今誰か女の人がいたような…ユーレイ?まさか…」
確かに、洗面台の鏡に髪の長い女性らしき人影が一瞬写っていたのが横目にも誠の視界に入っていた。
誠は恐る恐る洗面台の前まで戻り鏡を見つめて驚愕した。
そこには確かに髪の長い綺麗な女性が映っていたのだ。
誠 「な、なん?!」
誠は鏡の前で手を振ってみた。すると鏡の向こうの女性も同じように手を振る。
誠「コレ?!…僕…?」
驚いて鏡から離れ、自分の姿をよく見ると、上は薄い白いレースのキャミソールにピンクのカーディガンを羽織り、下はヒラヒラした真っ白なロングスカートを穿いていた。
誠「な、なんて格好してるんだ!僕!こういう趣味なんてないぞ!断じて!こんなカツラまで被って!」
誠はそのカツラを外そうと自分の肩に掛かっているその長い黒髪を手で引っ張ろうとした。
誠「いてて!」
それはカツラなんかではない、まさしく自分の髪だった。
誠「なんだこりゃ!いつの間にこんなに髪が伸びたんだ!」
254 :
171:2006/08/02(水) 20:57:54 ID:aVAEPNg+
そして誠はそこで胸のあたりが妙に盛り上がっている事に気付いた…いや盛り上がっているというよりは膨らんでいると言った方が正解だ。
誠は服の上から自分の胸を触ってみた。
誠「げ…こんな胸まで…こりゃ何か中に詰まってるのかな?」
確かめるようにゆっくりと服の中に手を入れまさぐる、胸の辺りに何やらザラザラした感触の布きれのようなものが巻かれているのを感じ取った。
誠「あ・・これって…ぶ、ブラ…だよな。どうもさっきから背中の辺りが痒かったのはコレか…」
背中の辺りの違和感は中に身に着けているブラの締め付けによるものであった。
誠「あのオッサン、ココまでやらなくても…しかも顔はこんな化粧まで…」
どうやら自分はあの教授にダマされて、寝ている間に女装させられたのだと感じていた。
誠「それにしても何の為にこんな事…」
誠は試しにその身につけているブラの上から胸を揉んでみた…その柔らかな乳房の感触が指の先に伝わると同時に
自分の胸の辺りにも例えようも無い快感が襲ってきた。
誠「あ…う…いい!…って…感じてる場合か!…あれっ?!でもなんか変だ…なんで胸まで感じてるんだ?…」
誠は着ているキャミソールの間にある自分の胸元を見た。そこには確かに縦に伸びる胸の谷間が見て取れた。
誠「おお!って…え?…コレもしかして?まさか!」
誠は意を決し、着ていたキャミソールを捲くり上げ、中に身に着けている純白のブラをたくし上げる。
そこには信じられない光景が彼の目に飛び込んだ。
”ぷるるんっ!”
目の前にはブラの拘束から解放された2つの乳房が…その先端には上を向いてツンとなった乳首…
そんな見事な女性の乳房が今、誠の目の前に露になっている。
誠「へ?…お、おっぱいが!…ある?!なんで?」
それほど大きくはないが程よく膨らんだ2つの乳房は自分の胸元で小刻みに揺れている。
誠「…すると…ま、まさか!…ココも?」
今度はスカートの上から股間辺りを何度も手でさすってみた…が、例の盛り上がったソレらしい物体は確認できない。
さらにその穿いているスカートを捲くりあげる誠、くるぶしまである長いスカートをめくるとその中にはさらにヒラヒラな真っ白いレースのペチコートを穿いており、
そのスカートとペチコートが奥に進もうとする誠の腕に纏わりつきその行く手を阻む。
誠「あ〜じれったい!」
何とか奥まで手が入ると、そぉ〜っとその先にある一番大事な部分に手を触れてみた…
誠「そんな…やっぱり…やっぱり無い!無くなってる!」
ショーツの上から何度も股間を前後にさすってはみたが、そこには普段付いているはずのあるべきモノが、今は影も形も無く、
ただそこに感じ取れるのは2つに割れたスジの割れ目だけであった…
誠「………」
明らかに医学上これは紛れも無い大人の女性のカラダ…いつの間にか彼は彼女になってしまっていたのだ。
ふと周りを見渡すとこのトイレには男子が小さい方の用を足す便器が何処にも見当たらない事に気付いた。
間違いなくココは女子トイレである。まぁ常識的には正しいのだが…
誠 「確かに今僕は女だから女子トイレ…って、そんなこと言ってる場合か!」
慌ててトイレを出て辺りを探し始める誠。
誠 「なんで?なんでこんな姿に…あのオッサン!この僕の体に一体何をしたんだ.!…どこ行ったオッサン!…」
------------------------------------------------------
と、こんな感じですが如何でしょうか?
まだこの先の展開は全く考えておらず、この先どうなるのか?…ですが、近いうちに投下します。
台本形式はやめた方がいいんじゃね
うむ
何も考えてなくてもそれは隠しておいた方が読者も期待するし
続きには期待
257 :
248:2006/08/03(木) 02:19:03 ID:8LjqtEY9
続き思い付いた!!話を書かせて頂きます駄文ですが失礼
『おい何が嘘なんだよ!!』尚も怒り続ける圭一。そして肩を掴んだ。『ヒッ・・クソ触んなハゲ』
涙目で必死で腕を振り払い孝二はそこから走って逃げた・・・・。ようやく圭一の家が見えなくなったが行く宛等なかった。何処に行っても誰だと追い出されてしまう様な気がしてまた目に涙を溜める。その日は近くの公園の土管で泣いていた。
一頻り泣き終り携帯で時刻を確認すると夜の12時を回っていた。そしてメールが入っていた。一番最初は圭一から。『さっきのマジで孝二なの??どうして女になったの??』なんてメールを見て『知らねぇよ!!!!』携帯に向かって大声で怒った。二通目は・・・。
アダムからだった、内容は『ネカマじゃなくて本当の女の子になれて僕も孝二ちゃんもハッピー(^з^)後公園は寒いから風邪ひかないようにね♪』
おい待てよ、何で俺の名前とか居場所知ってんだ。何なんだよコイツ!!
次第に体が震え恐怖を覚えた。
258 :
248:2006/08/03(木) 03:13:19 ID:8LjqtEY9
時刻は二時親は心配さえしないなんて・・・。男の時は夜中に帰るのは当たり前だったし・・・。その時うるさいバイクの音が鳴り出した。そういえばこの公園不良がよく集まってる公園じゃんか・・・・。見付からない様に逃げないと。
259 :
248:2006/08/03(木) 03:15:08 ID:8LjqtEY9
時刻は二時親は心配さえしないなんて・・・。男の時は夜中に帰るのは当たり前だったし・・・。その時うるさいバイクの音が鳴り出した。そういえばこの公園不良がよく集まってる公園じゃんか・・・・。見付からない様に逃げないと。
260 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 11:32:11 ID:aIpkD2/C
なんか中途半端な所で止まってるね
有る程度書きためてからの投下が良いと思うナリ
ガンガレ!
楽しみに待ってるから
261 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 11:39:46 ID:r14DOO0g
255 名無しさん@ピンキー sage New! 2006/08/02(水) 21:07:54 ID:xpFKemVI
台本形式はやめた方がいいんじゃね
ネクロに言ってやれ!!!!
>>261 マジレスすると、台本形式ってのは「」の前に発言者の名前を書いたもの。
良く解らないのですが、台本形式って良くないんですか?
悪いってわけじゃないんだが、名前を入れないと誰の台詞かもわからないようなSSとも言えるので。
書き分けが出来ているのなら、そもそも名前を入れる必要なんて無いんだし、無駄な文字が文章に入ってることになる。
強烈な萌えとアイデア、そしてそれを第3者に伝える努力があればそれでいい
キレイな文章よりも、内容でがんばってくれ。
あ ただし読者にちゃんと内容が伝わる文章を書く事だけは忘れないでくれ
>>261 専用ブラウザであぼ〜ん設定するよろし。
俺もネ氏のどこが良いのかわからんから、あぼ〜している。
>>261 , '´ ‐ 、 `ヽ
/ / \ \
// ./ :! .:. :.:. ヽ ヽ
/// :/ .:./ :/ | :.l: :.:.: ハ: ', ヘ
__,ノ'イ / :/ .:./ .:,' :! :.l: i:.:.:.. l: l ヽヘ
l :| .:l .:.:.j .:{: .:|:.: ..:.l. l、:.:.:.. !:. |:.: l: l
| /|.:.:! :.:.ハ_.:.∧ .:|ヽ .:|\| \:. _ |:.:.l:.:.: :.:.|: l
l/ l:.:.ト.:.:.「ヽ{二Nト \ l 弋二\:|:.:,'i:.:.:.:.:.|ヾ、
. ! ヽ:{ ヘハ "ヘf_::::}` \ ''f _:::::}ア!/:ハ:.:.!:.:l `
ヽ l:.:.:',. V;;ィj V;ィリ l:.:.:ムj:.∧:l
|:.!:∧  ̄ '  ̄ i!:./:./V リ
l:.!l:.:.:ゝ ‐ ,.ィ':./|/
リハ:.:{ヽ>,、 ィ/リ / 今すぐどれか選べや
__ヽ__V_jノ_`二´_ト、/'
/ ,ィ |「 ̄飛 ̄//\`ー‐- 、
/ / |l び // \ ヽ
: ,' / 練 |l 降// 樹 > ヽ
l ヽ 炭 |l_r り/メ、 海 // |
| \ ///}∧ヽ\. / l
| // 〃Yヘ.ヽ\ヽ. / /
| / / /,/ A ヽヽ V /
>>266 2行目の存在によりマッチポンプ確定!
乙!ww
269 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 13:57:59 ID:r14DOO0g
お前ら女にされれてネクロのチンポしゃぶってろ
女にしてくれるなら喜んでしゃぶりくりまつよw
つーか268がマッチポンプに見えるのは俺だけか?
>>269 それもイイかも…
ムリヤリ女にされてメイド服着せられて…
ここの読者の半分は女装or女性化願望有りと見た。(自分もその1人だが)
272 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 14:14:30 ID:r14DOO0g
なにがマッチポンプ確定!だよ
わけわからんこと言いやがって
チンポをマッチ棒ほどの大きさにされちまえ
リストラされた帰り道 ちんこのとれる夢を見た
都合良く必要に応じてティムポとマムコが取替え出来たらいいのにね。
>>271 俺は女になりたいとは思わんが、女がどんなこと考えてるかには興味ある。異性として。
まだ3次元を諦めたくは無い・・・
276 :
('A`):2006/08/03(木) 15:40:00 ID:t7ZDT9hp
>>275 俺もそうだな、他人が変化するのは歓迎だが自分がなりたくはない。
しかし、レスが増えてるから投下でもあったのかと思ったが…
278 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 20:33:02 ID:OreOmmbR
ネクロのどこがいいんだか わけわかめ
荒れるの嫌だからスルーしてる人って多いんじゃない?
261 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/08/03(木) 11:39:46 ID:r14DOO0g
255 名無しさん@ピンキー sage New! 2006/08/02(水) 21:07:54 ID:xpFKemVI
台本形式はやめた方がいいんじゃね
ネクロに言ってやれ!!!!
266 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/08/03(木) 13:13:10 ID:cgBnS1FN
>>261 専用ブラウザであぼ〜ん設定するよろし。
俺もネ氏のどこが良いのかわからんから、あぼ〜している。
269 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/08/03(木) 13:57:59 ID:r14DOO0g
お前ら女にされれてネクロのチンポしゃぶってろ
272 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/08/03(木) 14:14:30 ID:r14DOO0g
なにがマッチポンプ確定!だよ
わけわからんこと言いやがって
チンポをマッチ棒ほどの大きさにされちまえ
278 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/08/03(木) 20:33:02 ID:OreOmmbR
ネクロのどこがいいんだか わけわかめ
荒れるの嫌だからスルーしてる人って多いんじゃない?
これだけ分かりやすいバカ荒らしも珍しいな
レが一人で暴れててもネクロ氏は気にしないだろうけど、火に油を注ぐ間抜けがいるとやりにくいと思われ
荒しは放置の鉄則を忘れないよう注意されたし
投下待ちしてる読者もおもんばかってください
∧_∧
( ´・ω・) みなさん、お茶でも飲んでマターリしてください。
( つ旦O
と_)_) 旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
私もネクロマンサーさんの完結までの投下待ちでワクテカ。
ちゃんと終わるSSって久しぶりですし。
∧_∧
( ´・ω・) 一杯頂きます・・・
( つ旦O
と_)_)
、
ζ ,
_ ノ
( ( (. )
. -‐ ) ‐- .
.´,.::::;;:... . . _ `.
i ヾ<:;_ _,.ン |
l  ̄...:;:彡|
} . . ...::::;:;;;;;彡{
i . . ...:::;;;;;彡|
. } . .....:::;::;:;;;;彡{
. !, . .:.::;:;;;彡j:::::::::::::::.......
. ト , . ..,:;:;:=:彳:::::::::::::::::::::::::::..
. ヽ、.. ....::::;;;ジ.::::::::::::::::::::::
一杯貰いますね
ネクロマンサー氏の終わらせ方に私もwktkしてます
ここまでの分を全部合計すると軽く300kbクラスですからちょっとした小説並みですな
別スレでSS職人してますけど、一応これでも職人の端くれとしてやってますので参考にさせていただいてます
( ̄へ ̄)つ日 ザパー
川
286 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 14:25:08 ID:uQ/sQwMc
ネクロマンセーに名前変えれば?
288 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 14:45:51 ID:uQ/sQwMc
さげるな
本日のNG推奨ID
ID:uQ/sQwMc
290 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 14:59:08 ID:uQ/sQwMc
さっさと完結しろよネクロマンセー
291 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:00:33 ID:uQ/sQwMc
無駄にレス番増えていくのであった
めでたしめでたし
夏ですねぇ〜
293 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 19:10:48 ID:uQ/sQwMc
はい増えた
>>292 キチガイに餌を与えないでください
スルー推奨です、ババ抜きのババですから....
295 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:36:01 ID:uQ/sQwMc
はいもう一匹
296 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:37:02 ID:uQ/sQwMc
ネクロマンセー
297 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:42:19 ID:obqdCy6Z
根グロマンセー
298 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:53:57 ID:8+GlQhiH
根黒万世
299 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:11:23 ID:pElNxTWH
レズスキー
300 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:11:59 ID:pElNxTWH
ニジンスキー
301 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:15:13 ID:pElNxTWH
マルゼンスキー
オトコスキー
Isidore Mankofsky
304 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 07:38:34 ID:p61hDz4s
ウホッ!
キモスレあげんじゃねーよ
このクズが!
投下があったのかとwktkしてきたのに…
基地外がわいてるな
307 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 09:57:50 ID:pElNxTWH
ネドマンスキー
308 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:17:36 ID:4Kv9/Em5
3 名前: ☆ ◆QT4umEMRFs 投稿日: 2006/07/27(木) 10:30:37 [ HKJZ56B2 ]
管理人様
長きにわたっての掲示板管理、御苦労様でした。
そして、ありがとうございました。
拙作『「ボクたちの選択」〜ボクとワタシと本当の嘘〜』が無事に最後まで書ききれましたのは、この場を与えて下さり見守って下さった管理人様と、この場を訪れ御言葉を下さった方々のお陰だと思います。
閉鎖そのものは残念ですが、なにより、心より御礼申し上げます。
4 名前: 管理人 投稿日: 2006/08/02(水) 10:17:25 [ ./Brgz8s ]
8月に入りましたので、新規の投稿を停止させていただきます。
SS職人の皆さんが今後も別な場所でご活躍されることを願っています。
>XYZさん
メールを拝見しました。
後ほど返信します。
309 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:29:28 ID:4Kv9/Em5
・ポジティブな感想・GJ以外は www
310 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 12:35:25 ID:pElNxTWH
ホリスキー
311 :
171:2006/08/05(土) 12:42:01 ID:v/cCUjBf
--- 夢の正夢A ------------------------------
「チクショー!…どこ行ったんだオッサン!…ここは一体どこなんだ。」
誠はトイレから出る長いスカートをヒラヒラさせながら広く長い廊下を走った。
さっきのトイレと同様、ここも綺麗な絨毯敷きの廊下だ。やはりここは何処かのホテルの中のようだ。
廊下にはスーツやドレス姿のフォーマルな服装をした男女が数人歩いていた。
「なんだ?こいつら…これから結婚式でもあるのか?」
周りの男女は誠の姿を見付けるなり、少し驚いた様子で誠の事を見ていた。
「それにしてもこいつら何さっきからジロジロ見てんだ?…そんなにこの僕が珍しいか?…”ぐきっ” あ、いてて!
あーこの靴走りにくい!くそっ!こんなハイヒール…」
誠は長いスカート穿いている上にハイヒールを履いているため足がもつれて上手く走ることができない。
足を止めその白いハイヒールを脱ぎ裸足になろうとしたそのとき、何処からとも無く声が聞こえてきた。
「おい…おい!聞こえるか?ワシじゃ!ワシじゃ!」
それはあの教授の声だった。誠は驚いて辺りを見回した。
「どこた?どこにいる!?」
しかし声はすれども何処にもその姿は見えない。
「それにしてもお前さん、な〜んてハシタナイ格好してるんじゃ。ブラジャーまでめくって、おっぱい丸見えじゃぞ〜」
「え、あわわっ!忘れてた!(どうりで周りの皆が注目するわけだ…)」
誠は気が動転していたのか、キャミソールとブラをたくし上げたまま、乳房もあらわな状態で走っていた。
「ほら!ワシが今から時間を止めてやるから、その間にちゃんと服を直せ。 せっかくプログラムした清楚なお嬢様が台無しじゃ。」
そう言うと突然、回りの人の動きが止まった。歩いている足を上げたままの者や口元もポカンと開いたままのおしゃべり中の女性のたち、
そして時計の秒針も止まっていた。本当に時が止まっているようだ…
「いったい…これは?」
慣れない手つきでブラを直しながら回りを見渡し、キャミを下ろす誠。
(ぶ、ブラが…何処かよじれてる。さっきより背中が痒くて気持ち悪い…)
「一体どこにいるんです。」
「はは…探しても無駄じゃよ。今ワシはモニタの前でお前さんを見ておる。ワシの声はお前さんの脳に直接届いておるから耳をふさいでも聞こえる。」
「モニタ?ってことは僕は…ココはどこですか?僕に一体何をしたんですか?」
「別に何もしとらん、あれから指一本お前さんには触ってはおらんよ。お前さんはまだ深い眠りの”夢”の中じゃ…と言っても
普通の夢ともまた違う。試しに自分の頬っぺたをつねってみろ。」
「いてて!痛い…ほんとにこれが夢の中…いつもと変わらない現実じゃ…」
312 :
171:2006/08/05(土) 12:43:05 ID:v/cCUjBf
「いや現実でもない、嘘の世界…正確にはコンピュータが作り上げた仮想世界の中じゃ、プログラムされた世界が直接お前さんの脳細胞に信号を送り
あたかも本当にその世界にいるような錯覚を起こさせているだけで、本人は全く気がついていないだけじゃ。」
誠はようやく事態が飲み込めた。
「て、事は…ひょっとしてさっきから…」
「ああ、もちろん、一部始終お前さんのストリップまで見させてもらったよ。ワシの童…イヤ純情な助手たちもさっきのお前さんの姿に
興奮して鼻血まで出しておる…ま、それはさておき、実験は大成功だったんじゃが、一つ手違いが…」
「手違い…ああ、だろうね、僕をこんな姿にしたんだから…」
「はは、すまん。申し訳ない、実はパラメータの設定ミスでお前さんの女性の役に設定してしまった。
しかもこのプログラムが結婚式用のシナリオになっていてな、そのままだと黙っていてもお前さんは花嫁さんにされてしまう。」
「げっ!この僕が花嫁?!かんべんしてくれよ!」
誠は叫んだ。
「まさに限りなく現実的な結婚式シミュレータじゃ。これは実用化すればかなりイケると思うが、題して”夢の門出”なかなかいいタイトルだろ。」
「はいはい、なかなかいいタイトルで、でもこれからどうするんですか?これじゃ実験は失敗と同じでしょ?」
「まぁ少々予定外な事じゃったが、これも研究材料としては面白い。大丈夫!別に男が仮想世界で女になっても
理論的には害は無いし、どうだね?そのままこの”夢”仮想現実の
続きを引き受けてはくれないかねぇ?もちろん報酬は今の倍払うよ。
ま、どうしても帰りたいというのならば仕方が無いが…君の判断に任せる。」
「(今の倍!…金…うっ…その言葉に弱い…)ほ、ほんとに大丈夫なんですか?じゃ、じゃあもうちょっと続けこうかな…」
「よし!そうこなくっちゃ!」
「ところでもう一人僕の横にいたあの女の人はどうなったんですか?もしかして僕と同じこの世界の中にいるとか…?」
「その通り!実は本当は彼女が花嫁役になるはずだんたんじゃが、お前さんがその役になってしまったとして今そっちにいる。」
「やれやれ、僕もあの女の人もとんだ災難だな…」
「これから彼女の方も説得せにゃならん。恐らく彼女の方が説得に時間かかりそうじゃ。だからあんまりもお前さんと話している暇は無いんで
悪いがもうしばらくそこにいてくれ。準備が出来たら再びプログラムを動作させるから心の準備をしておいてくれ。じゃあね!誠君…いや、麻子ちゃん!」
そう言うとぷっつりと頭の中のラジオのようなノイズは消え声もしなくなった。
「くそっ!何が『麻子ちゃん』だ!ふざけやがって…まぁ報酬はずむって言うし、少々我慢するしかないか…」
相変わらず時が止まって静まり返るホテルのロビーに立ちすくむ誠…いや今は麻子である。
「それにしても僕が花嫁…信じられん…これはきっと悪い夢だ…一体どうなっちゃうんだ?これから…」
------------------------------------------------------
今日はここまでです。
313 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:32:14 ID:xBR9WeCM
自慰J
wktk
315 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:04:51 ID:mY6Ja+IJ
GJ!
316 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:12:39 ID:FvMq659l
GJ!!
久しぶりに来てみたら…夏だからか変な子が湧きまくってるな
職人さん達もめげずに頑張ってください
「あぁ…はぁん」
嬌声を上げながら由美子は腰を振っていた。
快感を隠そうともせず、淫らに吐息を吐き、それを昇華したかのような喘ぎ声を放つ。
そんな彼女の蜜壷を味わい尽くすように俺は自らのペニスを彼女の腰に突き入れていた。
奥まで彼女の中をかき回し、ピストン運動を繰り返す。
彼女の丸い腰に俺は自らの欲望を全力でつきいれ、
彼女はそれに精一杯の「オンナ」を感じようと陸に打ち上げられた魚のように体をくねらせ腰を振る。
やがて、彼女は俺にしがみつき、そのままビクビク、と痙攣した。
「あぁぁぁぁっ…」
それとともに根元まで入った俺の肉棒は
彼女の膣に締め付けられて、そのまま精液をぶちこんだ。
「…これが最後の中だしか…」
横に彼女を寝かせてひとりごちる。
俺が男としてセックスするのも由美子が女としてセックスするのも今夜が最後なのだ。
完全なTS処置が簡単且つ安価で為されるようになってから、ひとつの事実が判明した。
TS処置によって女性化した男性の不妊率がゼロであるという事実。
おりから人工維持のため腐心していた政府がある法律を施行した。
結婚後一定期間を経過して子供が出来ない夫婦に強制的に「不妊治療」を施行させる。
俺はその哀れな対象者だった。
俺は、明日、男でなくなり、由美子は女でなくなってしまう。
かくして俺たちは今夜最後のセックスを味わいつくしたのだ。
翌日。
TS処置を受けるために俺たちは病院に向かった。
「あたし、どんな姿になっても文雄君のこと好きだよ」
「俺も、由美子がどんな姿になっても愛してみせる」
俺たちは手を取り合って最後のキスをした後、それぞれの病室へ向かった。
処置自体はあっけなく終わった。
病室に横たわる俺の視界には、見たくなくても見えてしまうくらいの見事な乳房があった。
まだしばらく自由な行動を許されていないが、股間のものもなくなっているはずだ。
「俺のこれ、けっこうでかいよな。」
いまだに女になった現実を心のどこかで受け入れられないまま、場違いな想念を浮かべた。
誰も見ていない。俺のだし。そっと俺は自分の胸を触ってみた。
弾力のある手触りとともに、胸からは触られているという独特の感触が伝わった。
何度も触っていると、その感覚の中に、どこか淫らなものが芽生え始め…
…はじかれたように手を離した。
「俺、女の子なんだ」
さっきかすかに感じた淫らな感覚。
これが俺に女になった覚悟を促しているようだった。
怖かった。
瞳から熱い涙が出てきた。
「これ、着なきゃ駄目か」
目の前にあるブラジャー。ショーツを見てため息をつく俺。
「これからは男の下着や服を着るわけにはいきませんからね。
せっかくそんなに綺麗な胸をしてるのですからしっかりケアしないと」
「講師」役の女はそういうが、そういわれてもまったく嬉しくない。
今の俺はシャツを羽織っただけの姿で、歩いていると胸の重みと揺れる感覚が
知覚できて、どうしようもない心境になってしまうというのに。
かくしてブラジャーを身につけ、ショーツをはく。
ブラジャーで四苦八苦するのは予想が出来ていたが、
参ったのはショーツだった。
ぴっちりと腰を包み込むショーツの感触は、男のシンボルを失って
丸みを帯びた腰をいやがうえにも感じさせたからだ。
それを皮切りに、俺は女性としてのレクチャーを受けるようになった。
スカートなどの女物の服の着方、化粧の仕方、しぐさや言葉遣い。
すべて自分の体を実験台に行うそれは、俺の外見を完璧な女性に変えつつあった。
しかし、自分が完全な女性の姿になればなるほど、心の中で
それを嫌悪している自分がいる。
俺は、女の子じゃない、かわいこちゃんじゃない。
ひらひらと自分の膝で存在をアピールするスカートと、
前方にくっきりと突き出す形のよい胸を見ながら、自分の「女」を否定して自分を保つ日々が続いた。
…ちょっと書き足ししたくなったエピソードが出来たので続きは後ほど。
wktk
323 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:31:31 ID:RDk6SzqM
オナニー乙
ガチャ
トイレに入る。
しゃがんでしなきゃいけないのを改めて自分に言い聞かせながらショーツを下ろし、しゃがみこむ。
「由美子、今頃どうしているだろうか」
ちょろちょろと股間を伝う感覚から気を紛らわせたくてつい場違いなことを考えてしまう。
終わると、トイレットペーパーで股間をふき取り、ショーツを戻す。
周囲を囲うのはピンク色のタイル。
それを見るたびに自分の心までピンク色に塗りつぶされそうな気分になる。
トイレ、風呂、着替え。すべてで見続けることになる自分の体。
それが今目の前にあった。
浴室の更衣室においていた全身鏡。
そこに映っていたのは俺ではなかった。
大きな瞳とすべすべの肌を持つ小さな顔とさらさらの髪。
その顔の下にこれでもかと存在を主張する大きなメロンのような胸。
くびれたウエストとその下の丸いお尻。
そこには数日前に由美子を犯し貫いた男のシンボルはなく、
うっすらとした茂みと、まろやかな丘だった。
その丘の向こうに、女の神秘がある。
ゴクリ
周りを見回して自分しかいないのを確認する。
その場に座り込み、太腿を開いて自分のオンナの部分を鏡に映し出す。
「これが…俺の…アソコなんだ」
茂みの奥にとろりと潤いを持ったクレバスが刻まれている。
そこにそっと指を近づける。
「んっ…」
電気が走ったような衝撃。声が出ないようにするのが精一杯だった。
指が離れると、刺激も消える。股間にわずかな滓の様な疼きと透明の液が滴る。
「もう、少しだけ」
そう思って再び指で自分の神秘をなぞりながら、刺激を与える。
「ふぁ…ぁ…ん…」
片手で口をふさぎながらあえぐ。自分の股間が快楽の坩堝になったような刺激に
つい漏れ出る声を必死にこらえる。
「ぁ…ん…ん…ふぅ」
もう、こらえることができない。口を閉ざしていた手をそのまま胸に移し、片手に収まらない乳房をまさぐる
「あぁ…あん…あぁぁぁっ」
ビクビクッと全身が痙攣し、秘裂からは惜しげもない乙女の雫があふれ出す。
気がついた俺は、自らの痴態を思い出し、激しい自己嫌悪に陥った。
「俺、いったいどうなるんだろう」
俺の体が「初潮」を迎えたのはその翌日のことだった。
俺は退院し、自分の家に向かった。
いまだに女装しているという感覚のある俺は、家までの道での周囲の視線が気になって仕方なかった。
とくに胸に注がれるそれに絶えられないものを感じ、途中からタクシーをつかって帰る。
こんなことで、これから女としてやっていけるのか不安になりながら家のドアを開ける。
由美子はすでに帰ってきていた。長かった髪をすっきり短くさせた由美子はどこから見ても男だった。
「おかえり」
それでも帰ってきた俺を出迎える由美子の動きはまだどこかに女だった頃のものが残っていた。
その日は一日性別が入れ替わった俺たちの生活の対応で追われて終わった。
その夜。
「やって…みる?」
由美子が言った。何を、というのは改めて聞くまでもなかった。
「うん。いつかはしなくちゃいけないし。それに、お前のそれ…」
由美子の股間を指差す。そこには隠しようもないほどの男のシンボルがそそり立っていた。
「あはは、やっぱり男の子って難しいね」
照れ隠しの笑いを浮かべる由美子をみながら、俺の心のなかに言い知れない不安がよぎり始めた。
二人でお互いに変わってしまった体を眺めながら風呂に入り、そのままベッドに移る。
お互い顔を近づけてキスをする。直前に目の前に「男」の顔が飛び込んでくるのを目をつぶってやり過ごす。
相手が見知った由美子だとわかっていても、男とのキスというのに妙な違和感がこみ上げたのだ。
そのまま俺を押し倒し、俺の体を愛撫する。
男の体に慣れてないせいかどこかぎこちないものはあったが、乳房や秘部をまさぐるその動きは
元女だけに的確に俺の「オンナ」をめざめさせる
「ぁ…はぁっ…」
思わずこぼれる喘ぎ声。その声はまるで自分のものでないくらい甘くて淫靡なメスのそれだった。
指がクリトリスに届き、まるで気持ちいいところを知り尽くしているように刺激する。
「ふ…ふぅっ…」
蜜壷に走る刺激に体をよがらせながら甘い吐息を吐く。
「もう、大丈夫かな」
由美子はやおら体勢を変えて、俺に向けてペニスを突きつける
「ぅ…」
初めての性感に朦朧としていた俺の意識が急に覚醒した。
目の前にいる男の分厚い胸板とごつい腰、そして、その中心にそびえる男のモノ
自分を犯そうとするそれにはっきりと恐怖を感じていた。感じてしまったのだ。
反射的に足を閉じ、手を股間に持っていく。
「え?」
由美子は一瞬どきまぎしたままその場に立ち尽くす。
「ご、ごめん…なんか、俺、まだ…その…心構えっていうのか…そんなのが、まだできてないみたいで…」
由美子の股間を指差して必死に言葉をつむごうとする。
しかし、言葉がうまく出ない。由美子を傷つけてしまいそうで、うまく言葉になってくれないのだ。
「……そっか。…じゃ、しかたないよね。」
おびえた俺の顔から何かを察したらしい由美子はそのまま俺の横に寝そべった。
「女の子になってまだ、間がないんだし、無理もないよ。あたしも元女の子だから、そういうのわかってるつもりだし」
俺を傷つけないようにという由美子の気持ちが切なかった。
「今度は、ちゃんとできるように心の準備しといてね」
うなずく俺。しかし、はたして「準備」なんかできるだろうか。
心の隅に頑固に残る男の心ははっきりと由美子のペニスを拒否したのに。
そう思うと、どこか罪悪感がこみあげてきた。
そそり立ったままの由美子のペニス。それにそっと手を触れる。
「手で…だったら…なんとかできそうだから。今日は、これで我慢して…」
そのまま由美子のペニスを手にとってしごいてやる。
自分が男だったときのことを思い出しながら。
「ぁ…」
由美子は驚きの表情でそれを見つめながら声を漏らす。
男だったときのことを思い出しながら由美子のモノを慰めてやる。
そうしていると自分が男に戻ったような感じが、ほんの少し、してきた。
それがうれしくて、いっそう刺激を加えてやる。
ビュ、ビュゥゥッ
由美子のペニスから精液が飛び出してくる。何の前触れもなしに飛び出したそれは俺の上半身、顔面に飛び散った。
そして、それから数日間。
俺はいまだにあの「恐怖感」「嫌悪感」を克服することが出来なかった。
どうしても最後の一線を超えることが出来なかったのだ。
むしろ由美子の、男のペニスに対する恐怖心は増す一方で、
ついに我慢しきれなくなったのかしゃにむに俺を犯そうとし始めた由美子の前で
盛大に泣き出してしまったことすらあった。
女として過ごしているうちに、いつのまにか心のどこかに少女の片鱗が育ち始めたのか、
まるで強姦されかけた女の子のように泣き喚いてしまったのだ。
いつのまにかブラジャーやショーツ、スカートを穿くことにも慣れ、丈も膝下までのロングスカートから
ミニスカートをはきこなすまでになり、女子トイレに入るのにも躊躇がなくなったが、
それでもいまだに「オンナ」になりきることが出来ない。
夜、由美子の前で「オンナ」として由美子の「オトコ」を受け入れる決意が出来ない。
その日の夜も、結局俺は由美子を満足させられないまま眠りについた。
ぴちゃ…
股間から聞こえる水音。そこにいたのは由美子だった。
由美子が俺の股間に顔をつけて嘗め回していた。
「ぁ…あぁ…」
思わず声が漏れる。
体が動かない。手足がしっかりと縛り付けられて、動かないようになっていたのだ。
俺が目を覚ましたのに気づいたのか由美子はそのままいきりたつモノを見せ付けるように俺の前に立った。
「ゆ…ゆみ…こ?」
その目は、どこか女の子の面影を残していた由美子のそれではなく、獣性に目を光らせたオスのそれだった。
「ゴメン、男の子になってから、必死にこらえてたんだけど。もう、限界」
それだけいうと、俺の太腿を無理やり開き、その間に腰を割り込ませる。
「ひっ…」
必死に逃げようと腰をにじらせる俺だが、
それは両手足が縛られ、体を開かされている体勢では何の意味もなく、
むしろ由美子の男の欲望を刺激しただけだった。
「もう、ここまできたら覚悟しなさいよ」
目をぎらつかせる由美子はそのまま俺の股間に無理やり肉棒を割り込ませる。
もう、避けられない。俺は反射的に目をそらした。
ズンッ
「ひ、ぎいっ……」
股間が引き裂けそうな痛み。下腹部の異物感に声も出ない。
由美子はそのまま俺の中へ乱暴に自分の欲望を押し込める。
そのうち、気持ちよくなる。それだけを支えに必死で痛みをこらえる。
自分の胎内をえぐられる感覚と疼く痛みに悶える。
「う…うぅ…」
いつの間にかすすり泣きをしている自分に気がつく。
男に組み敷かれ、自分の体を乱暴に開かされ、犯される。
その屈辱感と、処女喪失の痛みに、涙がこぼれてしまっていた。
それを構わず、由美子は根元まで入った自分のペニスがもたらす快感に恍惚としながら
俺の膣の中でそれを乱暴にグラインドさせる。
自分の内臓をかき回されるような痛みに必死で首を振り乱し、泣き叫ぶが
由美子はそれをまったく意に介することなく腰を打ち付ける。
「んっ、ふっ、あっ…」
自分の体の中に固くて熱い男のものがはまり込んでいる圧迫感。
それが自分の膣をかき回している感覚。突き上げられることでいやがうえにも感じる女の子の器官の存在。
何度も何度もたたきつけられる由美子の腰と肉杭にいつしか軽い吐息が漏れ始めた。
「あ、はぁん…」
いつしかあがる女の子としての嬌声。
自分のものとは思えないそれに、つい力が抜けてしまう。
それが自分を犯し続ける肉棒をうまくくわえ込む形になり、ますます快感を増幅させる。
いつしか痛みが圧迫感に、圧迫感が快感に変わり、わずかな痛みの残滓すら快楽を増幅させるスパイスになっていた。
「ぁぁっ、はぁ…ぅぅん」
徐々にとろけて流れていく男の自我を感じつつも、それにいつしか違和感を感じなくなっていた。
これだけ気持ちいいんだから、もう、オンナノコでも、いいや。
そう思った頃、俺の目の前に大きなペニスがあらわれた。
女の快感に脳を占拠された俺はなかば本能的にそれを咥えこんだ。
伸びる手が俺の頭を押さえつけ、何度も何度もピストン運動をさせる。
膣に感じる快感によがりながら必死でフェラチオをしている自分。
必死で目線を上にやる。そこには由美子がもう一人いた。
なぜ、由美子が二人もいるのか。そんなことを考える余裕はもうなかった。
ただただ、目の前にあるペニスをくわえ込み、快楽におぼれたい。それだけしか考えられなかった。
由美子に犯されながらもう一人の由美子のペニスを咥え、よがり狂う自分。
その異常な世界を俺は自然に受け入れていた。
下腹部に感じる由美子の突き上げがひときわ強くなったと思うと、
そのまま自分の子宮に熱いものが注ぎ込まれるのを感じた。
そしてほぼ同時に俺の視界が真っ白になる。
股間が由美子のペニスを締め付け、より一層の快感へと俺を登りつめさせる。
同時に口内のペニスからものすごい量の熱い液体が注ぎこまれる。
すっかり女の意識に染まった俺はその液体を飲み干そうとした。
口内に注ぎこまれた液体には何の味もなかった。
「?」
視界が開ける。真っ暗な寝室。となりで由美子が寝息を立てている。
俺はパジャマを着込んだままだった。
「夢?だったのか?」
確かに感じていた生々しい感覚。股間からは不自然なくらいの熱い感覚が伝わっている。
パジャマの下をおろし、ショーツを確かめる。
洪水さながらに濡れた股間とべとべとになったショーツがそこにあった。
「夢…」
どうしてもそうとは思えないくらいの生々しさと実感を伴った夢だった。
その内容を思い出し、再び下腹部に疼きを覚えだす。
「ん?なに?どうしたの?」
起きてきた由美子。その股間は欲求不満を覚えるように屹立していた。朝立ちというヤツだろうか。
それを見た俺の心に、今までなかったものが芽生えていた。
心のどこかにピンク色の炎がともっていた。
まったく自然に。まるで、自分があるべき姿に戻ろうとしているかのように。
思わず由美子に抱きつき、由美子の股間をまさぐる。
「なんか、変な気持ちなんだ。その…女の子として…してみたくなったっていうか…」
真っ赤になりながら話しだす俺に由美子は口をふさぐようにキスを浴びせる。
そのまま雪崩れるように俺を押し倒す由美子。
いつも以上に情念のこもった動きで俺の乳房にむしゃぶりつき、股間を刺激する。
すでにビショビショになっている俺の股間に驚きながらも、赤く充血している俺のクリトリスを刺激する。
「…きて…」
俺は太腿を開き、由美子を迎え入れる体勢をとる。
そこに腰を割り込ませる由美子。
「いいの…ね?」
念を押す由美子、首を縦に振る俺
「俺をオンナに…して」
「あたしも…オトコになる!」
そういって俺の中に自分のペニスの存在を確かめるようにじわじわと俺の中へ挿入する。
「…んっ…」
痛みはあった。が、思ったほど痛くなかった。
夢の中で十分な準備の出来ていた膣は由美子のペニスをたやすく受け入れていたのだ。
由美子のペニスが入り込んでゆく。やがて、俺と由美子の腰が密着する。
「痛い?」
由美子が聞く。こうなってもなお俺を気遣ってくれるのが嬉しかった。
だから、俺は鮮烈な痛みをこらえながらそれに応える。
「だ、大丈夫、だと、思う。」
それをきいて、由美子はじわじわと俺の中に入っているモノを動かしてゆく。
ズリュ、ズリ。
「あ…はぁん…ん…」
喘ぎ声が漏れる、いや、むしろ積極的に女として快感を受け入れようと
一所懸命オンナを演じながらかわいく喘ごうとする。
それが自分の中の被虐的な快感、さっきの夢で芽生えたそれを刺激する。
徐々に由美子も男の快感に目覚めたのか腰を振る動きが乱暴になってゆく。
膣が変形しながらかき回される感覚を悦楽に変換して俺に伝える。
俺はそれを全身で受け止めながら喘ぎ、よがる。
もう、俺の中の男は完全に溶かされていた。
あの夢でヒビの入った男としてのプライドは由美子のペニスを受け入れた現実と
全身に広がる快楽の前に完全に姿を消し、
今、男となった由美子に組み敷かれて腰を振ることにまったく違和感を感じないメスがそこにいた。
「あん、あん…はぁっ…」
喘ぎ声とともに腰を突き上げられて俺の細い体はベッドの上を泳ぎまわる。
「あうっ!出る!」
由美子が突然そういったと思うと、俺への突き上げを一層激しくしはじめた。
それとともに、俺の意識にもやがかかり始める。
「あんっ、あああっ!」
ビクッ、ビュルッ!ビュッ
俺の子宮に本物の熱い液体が注ぎこまれた。
体の奥底の「オンナ」の器官に染み渡る熱い感覚に俺は恍惚とする。
それと入れ替わりに俺の膣の中に感じていた由美子のモノの異物感が小さくなり始めるが、
俺の女陰は由美子のモノを締め上げ、少しでも多く精液を搾り取ろうとしている。
そのまま俺は絶頂を迎えた。
ぐぼっ、ぐぼっ
「ん、んふ…」
あたしは一所懸命口の中のペニスをねぶりながら、しゃぶってゆく。
それとともにビクビクいいながら大きくなっていくのがわかる。
やがて、あたしの口内にねっとりとした熱い精液が注ぎ込まれる。
最初はなれなかった生臭い味も、もう慣れて、むしろ愛しささえ感じてしまう。
「すっかり女の子になっちゃったな。文緒」
それはあたしの新しい名前だった。
あれから、すっかり女の快感に目覚めたあたしは、
かつて自分の妻だった男とのセックスが何よりの楽しみになっていた。
フェラチオも、最初は抵抗があったけど、いつしかそれなしではいられないほどになっていた。
淫乱な女に堕ちてゆく快楽にめざめたのだ。
さっきたっぷり出したにもかかわらず再び元気を取り戻したペニスをいとおしげになで上げ、
あたしの中へいざなう。
その中では、新しい命が芽生えつつあった。
335 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:44:13 ID:HJ3peZmm
GJ!!!!!
終わりでも良いけど、続きに期待!
GJ!
IDが危うく2コックファックだったぜ…
>337
ふたなりちんこむしゅめにおにゃーのこにされてファックされちゃうって?
それはめでたい。
339 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:47:28 ID:o+AqI0Ti
zipデクーレ
340 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 09:25:29 ID:v9o8Iixj
社交辞令GJ
341 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 12:08:16 ID:fXWH4FKk
ヤマニンスキー
342 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 13:41:49 ID:0uLpuSci
作品投下でもないのにコテハンうざい
こういう話好きだなぁ…GJ!
夏祭りが終わってもお願いします。
ここへの投下原稿を間違って夏祭りのアナウンス娘に手渡すのは羞恥プレイにいいかも。
>>345 ただ恥ずかしくて、気まずくなるだけだよw
「これ頼まれてた原稿です。」
「いつもすみません!ざっと目を通してもいいですか?」
「ええ、構いませんよ。」
「・・・・・・。あの〜、ちょっと・・違ってません?」
「えっ!?あっ!!持ってくる方間違えた!!!」
「そういう・・・読み物ですよね・・・?」
「あの・・・その、これは・・・。」
「・・・・・・。夏祭りのほう・・・・持ってきてくれませんか?」
「は・・はい・・・・・。」
成人向け壁サークルの主催がいきなり美少女になったらえらいことになるな
それも超濃い原稿を入稿した直後に
348 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:33:58 ID:JupzEzgZ
GJスキー
349 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:13:55 ID:wNDGJwMZ
エ
350 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:14:34 ID:wNDGJwMZ
ロ
351 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:36:53 ID:SdvqFtqI
マ
352 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 01:06:56 ID:bMVGuyog
イ
353 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:23:41 ID:dLxotPWd
キ
モ
チ
イ
イ
ワ
イ
ド
テ
レ
ビ
364 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:20:41 ID:swJKIefX
嵐
365 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:44:43 ID:HKaDoOOP
執着!
366 :
TS法:2006/08/09(水) 23:23:39 ID:Hllm9ize
一、母体提供者はいかなる要望をも通すことができるが、子を為すことを第一義としな
ければならない。
この身体に課せられた義務を、俺はたびたび思い出していた。
排卵誘発剤の副作用──受精がなかった場合に起こる生理の痛みを味わうたびに、自分が
女であることと自分の役割を再認識するからだ。
同じ母体提供者の松田はいつのまにか自分のことを「あたし」と呼ぶようになり、仕草も
どんどん女っぽくなっていったが、俺はまだ“俺”のままだった。
──俺はいつまで“俺”なんだろう?
このまま“俺”でい続けるのだろうか。
いつかは“私”に変わってしまうのか。
先は全然見通せない。だから目の前にあることだけを見て、する。そしたらいつかは終わ
る。
その“いつか”が俺の唯一の支えになっていた。
******
367 :
TS法:2006/08/09(水) 23:24:56 ID:Hllm9ize
俺の母体提供者としての“活動”は3日に1人というペースで、そして1周しようとして
いた。
しかし、まだ妊娠はなかった。あれだけ精液を中に出されておきながら当たらないから、
あのクジでもう運を使い切ったのかと自嘲する。
定期的にやっていたがそれでも“お誘い”の回数は減らなかった。俺の決めた3日に1人
というペースが遅すぎるというのだ。「1日に3人ぐらい相手できるだろ?」とあるクラス
メイトは言った。向こうにしてみれば俺が妊娠しようがしまいが関係ないのだ。とにかく
セックスできればいい。友達も顔見知りも、俺を見る目が変わった。もう俺はクラスメイト
にとってクラスメイトなんかじゃなく、性の対象でしかなかった。
******
「どうしたんだ?」
校門を出たところで、今はあんまり会いたくないのに会った。
「別に」
ほとんど無視する感じでその横を通り過ぎる。そいつは俺の後ろにぴったりくっつき、や
がて横に並ぶ。
まだセックスしてない相手──つまりこれからすることになる相手のことを俺はなるべく
考えないようにしていた。すぐ横にいるのはまさにその相手で、同時に親友でもあった。
「そっか」
キヨハルはいつも通りの俺の対応にいつも通り気分を害した風もなく、いつも通りに世間
話を始める。口から先に生まれてきたようなやつで、どこからか話題を引っ張ってきては俺
に話すのを日課のようにしていた。今日もまた然り。
「でさ、そしたらあいつなに言ったと思う?」
適当に相槌を打ちながら、俺はキヨハルの話とは別のことを考えていた。
俺はTS法の定めるところによって、クラスメイト全員の子供を産まなくてはならない。
その中には当然キヨハルも含まれている。顔見知りと、しかも男とセックスするなんて誰が
想像できただろう。
これまで、名前と外面だけは知っていても中身は知らなかったクラスメイトの本性を見て
きた。キヨハルも他のクラスメイトと一緒で、ケモノのように俺を犯すのだろうか?
いつものにやけ顔から飢えた肉食獣のそれに豹変させて。前からか後ろからか俺を──
「どうした?」
他の男とヤるときは、相手のことなんか考えたくもなかった。しかし、なんで俺は今回に
限って考えてしまうのだろう。
親友だから? それとももっと別の理由で?
「……別に」
まさか卑猥な想像をしていたなんて言えるわけがない。変な素振りを見せると、あの事件
の直後のように慰めと称して一発ギャグ50連発と、鬱陶しいまでの一方的な会話要請をさ
れかねない。平静を装う。しかし内心はごちゃごちゃしていて、それを顔に出さないことが
精一杯だった。
368 :
TS法:2006/08/09(水) 23:25:49 ID:Hllm9ize
思えば、キヨハルは俺が女にされてからも変わらずに俺に接していた。だが下心があるよ
うには思わなかった。なぜなら俺に対して一度も“お誘い”はなかったからだ。その素振り
すらなくて、いつもにやけたような顔をして俺を見る、ただそれだけだった。
「どうしたんだ?」
今度は俺が聞く番だった。キヨハルは急に立ち止まり、なぜか深呼吸をしていた。夕暮れ
時の住宅街。あたりには誰もいない。夕陽を背にした黒い輪郭が俺を見る。
「あの、さ。……聞いて欲しいことがあるんだ」
「なんだよ、改まって」
近寄る。逆光でも左右されない距離まで来て──キヨハルからにやけた笑いが顔から消え
ていた。無理して取り繕って引きつった──見たこともないような真剣な表情。
「いきなりこんなことを言うのもなんなんだけど、……ああ、ええと、これは笑い話じゃな
いからな、一応。…………おれ…………おまえのことが、」
ひとつ大きく深呼吸。
「好きだ」
今なんて言った?
俺のことが好き──?
キヨハルが俺を?
どういうことだ?
「なに言ってんだ。俺はおと────」
俺は男なんだぞ──とは最後まで言えなかった。驚きで半分以上思考が止まっていても、
自分が女であると思ってしまうほどに刷り込まれていた。
「本気か?」
あんな前置きをされておきながら、俺はまだ冗談だと思っていた。そして笑えない冗談
だった。唐突すぎたのもあるが、それでなくても今日の俺は機嫌が悪い。下腹部にわだかま
り続ける生理痛はほとんどのことを不快にさせる。こんなときに聞きたい話じゃなかった。
こんなときじゃなければ──どうだというのだろう。
それっきりキヨハルはなにも言わなかった。
俺も何か言おうとは思わなかった。
******
369 :
TS法:2006/08/09(水) 23:26:47 ID:Hllm9ize
深夜にさしかかる頃には、生理痛はひいていた。しかしまた明日あの薬を飲む。明後日か
らはまたこの痛みを味わうことになる。もう十数回繰り返してきたことだが、一向に慣れる
気配がない。
ベッドの上に寝転んで明日の予定を頭の中に思い描く。出てくるのはやっぱりキヨハルの
顔だった。明日の相手の顔。そういえば返事をしなかったなと思い出す。「はい」か「いい
え」を答えるところまで気が回らなかった。なんの前触れもなかったんだから当たり前だ
が。
俺はもう男じゃない。だから男のキヨハルと付き合うことに問題はない。だが──
俺はキヨハルのことをどう思っているのだろう。
あれからキヨハルのことが頭から離れない。いつになく真剣な顔といつものにやけ顔が交
互に浮かぶ。
顔の次に浮かんだのは明日の予定のシミュレーションだった。今日告白された相手に明日
“要請“する。「はい」でも「いいえ」のどちらでも結末は変わらない。
キヨハルが俺を犯す。制服を脱ぐか脱がされるかして、キヨハルの手が薬で敏感になった
乳首をこね回して、なにもしないうちから濡れそぼったあそこを舐められ、準備のできた
そこにペニスを──
「なんだよ、これ……」
想像が止まらない。俺が犯されるイメージだけが頭の中を巡る。あそこが疼いた。じんわ
りショーツが湿って熱を持っていた。薬を飲んだときのように身体が火照った。
「んっ……くっ……」
火照った部分に手を伸ばす。軽く触れただけで思いがけない快感を得て声が漏れた。自分
の左手をキヨハルの手に、自分の右指をキヨハルのペニスだと思い込んで手を動かす。
ショーツをずらし、直接いじる。湿った音が静かな部屋に響く。
「はっ……あっ……んはっ……」
疼きが止まらない。すればするほど“本物”じゃないことに苛立ちと切なさを覚える。膣
内に指を突っ込んでも、クリトリスを擦っても、乳首を痛いほどに摘んでも、やっぱりそ
れは紛い物でしかなかった。
「あっ、あっ…! もっと……強くぅ……」
だから本当に犯されているように強く強く思い込む。想像の中のキヨハルを激しく動か
す。俺の“中”が壊れるくらいに突かせる。今、俺はキヨハルに犯されている。腰の辺りを
両手でしっかり掴まれ、腰を強く深く打ち付けられている。
「はっ、あはっ、はっ、はっ、あっ、んっ!」
ペースが上がり一際奥まで突き刺されて、熱い液体が放たれる──
「んん、ん〜〜〜〜〜ッ!!!」
本当に注がれたかのように下腹部に熱を感じる。どくどくとまだ射精されている。キヨハ
ルの精液が俺の膣内に──
370 :
TS法:2006/08/09(水) 23:27:44 ID:Hllm9ize
******
イっても、心も身体も完全には満たされなかった。たった今オナニーしたばかりだという
のに、まだあそこは疼いていた。まるであの薬を使った直後のように俺の身体は男を求めて
いた。
「どうしたの、私……」
口をついて出たのは、“女の俺”。快感の余韻の中、今の行動について女として──本当
の自分として考える。
男を、キヨハルを求めているということは、薬の効果じゃなく俺自身の意思でキヨハルを
欲しがっていることになる。思えば心を占める清晴の割合もずいぶんと大きくなってた気
がする。思い出すのはキヨハルの顔。いつものにやけ顔。想うだけでまた疼いた。胸の奥
も熱い。
「…………これは、そうなのかな?」
一緒に帰っているのだってそうだ。嫌いな相手と帰るやつなんかいない。嫌ならすぐに
突っぱねることだってできたはずだ。
「──キヨハル」
その名前を口にするだけで、ただ心の中で念じるだけで、身体中がかあっと熱くなった。
そしてキヨハルのことだけしか考えられなくなってしまう。
ここまで材料が出揃っているのだ。だから答えはこれで合っている。
俺は、どうやらキヨハルのことが好きなようだった。
だいぶ間があきましたが、前回の続きです
前の投下の時に純愛ルートを希望されていた方がいたので、そういう方向性になってます
あと2、3回で終わる予定
372 :
ネの人:2006/08/10(木) 00:02:48 ID:Hi81qyHk
おう!TSシリーズの原点再来!!
超超超期待していまっす!
>>371 GJ!
すまん、これ以外に上手い賞賛の言葉が見当たらない・・・。
読み応えのあるシリーズが戻ってきましたね!
純愛ルートと言う事はいろいろとラヴラヴなお話も入るわけですな。
激しくGJ!です
で、ネクロ氏、続きはどうなりましたか?こちらも期待してるのですが。
キター!!
ひさしぶりの投下じゃぁ!!
GJ
GJ!
今日女になった夢見た、オナってもあまり感じなかったがな・・・・
>>377 うらやましいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
女になった夢を見た
力ずくで押さえ込まれて……犯された
怖かった、ひたすらに怖かった
380 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 20:17:31 ID:MSbqNr3e
目を覚ますと女になっていて、ありあわせのTシャツとGパンで街へ出て捕まる夢を見た
尋問されて目が覚めたら女だったんですと一生懸命説明しても理解されなくて家出人検索されて引っかからなくて
そんで実家のお袋が呼ばれて家族しか知らない事を全部話してやっと信じてくれて実家に強制送還された
そのあと、戸籍の書き換えだとか年金の処理だとか銀行口座の変更手続きだとか生命保険だとか・・・etc、死ぬほど面倒で面倒で
お袋も親父ものりのりで晴れ着とか買ってきて成人式やり直しとかさせられて振袖で街を歩いてひどく歩きにくくて
そんな夢見たら女性化はぶっちゃけ面倒だと思っちまった俺ガイル
そういうのは魔法使いが全部やっといてくれないと
たとえば
ほんとに唐突に強制TSされて世の中にポンと出されて自分を証明する方法ってなかなか無いよな。
身分証明の類が一切効かないし、親族とかの証言も100%安全じゃないし・・・・・・・
そういう夢の無い話はするなって?
指紋も歯形も違うとして
へその緒とDNA照合が一番現実的かな
それさえ違ったらお手上げだが
強制TSがマクロウィルスとかによる遺伝子の書き換えだったら・・・・・
脳波パターンとかも男女で違うし心音とかもダメだろうし・・・・・・・
本当に方法が無いもんだな。
筆跡とか
設定をのんびり考えていたが…っていう夢を見たって書いたところで、すげーつまんねーことに気づいたぜ
そんなときのためにTS後も有効な身分証明書。とりあえずTS後の姿を…
真剣に考えてみた。
女にいきなり変換されたら、とりあえず親に話せば俺だって分かってくれると思う。
でも周りにバレたらマスコミとか近所のババァ共の格好の餌食にされるだろうし、遠くに行きたい。
そこでここで書き込んで、おまいらに泊めてもらうと。
でも何かやっぱ犯されそうな肝するからやっぱ女の先輩の家に行く。しかしそんな先輩はいない現実。
困ったぞ!
>>388 女になるまえに、ホモな友人を作れば解決じゃね?
自己選択としての女性化ならありだけど強制の場合は微妙だな。
百合したいから彼氏を強制女性化して・・・とかになると、いまどき流行りの女性監禁事件になりかねないしw
うお!IDにTSが入った!
よし、明日の朝こそ目が覚めたら女に・・・・
強制女性化も基本は
去勢SM風にした
ファンタジーかSFだよな
痛い例文
「貴方に、それを付けてる資格はなくって」
女医は素早い手つき袋にメスを当てると
中身を取り出して見せた。
ギャグボールを咥えた口から呻き声がもれる。
「貴方で何本目かしら、
一人でも多く野蛮な雄を滅するのがあたしの仕事
女を苦しめるペニスなんて…
この世から無くなってしまえばいいのよ」
>>392 それじゃ足りない。
やっぱ、子供を産める身体になっていること(妊娠・出産があるかとは別で)は
TS物には重要な要素の一つだ。
切り落とされて外見弄られても所詮は、事故で男性器失った人と変らん
そんなのは女になったというのではなく、男を失ったっていう。
子宮や卵巣を供えて、生理が来たり、犯られたら妊娠するリスクがあってこそ女性化
ンマーそういう基準は人それぞれっスよ。
初めて知ったんだが、セーラームーン(セーラースターズ編)で思い切り女体化があるんだね。
一時女体化非エロは枚挙にいとまがないからなあ
そういやマイメロは男性化はあるけど女体化はないな
女向けのアニメだからじゃないの。逆にセーラームーンは大きなお友達向けのアニメだったと…
ここって本人がTSするのが前提?
いや、単なる知的好奇心なだけで投下作品への縛りはない
あくまで自分の身におこった場合を検討しているだけでは?
ついでに言うとネ申作品投下待ち中のスレ保守を兼ねてる感じ
親の立場から見て、目を覚ました息子がいきなり美少女とかだったら…
そういえば夏コミのTSチェックしてなかったや。
入れ替え魂以外になんかあった?
>>400 母:可愛い娘が出来て大喜び。服とかを一緒に買いに行ったりする
父:可愛い女の子に戸惑うが、息子という事を思いだし、男ならわかるよな?とか何とか言って…
>>393 もっと言うと、純粋に生物的な女性化ではなくて、たとえば家庭の中で母親の役割を受け持つとかもありだろね
犯されるとか妊娠するとかだけでなくて、たとえば乳癌・子宮癌で死ぬとかもありだろ
女性化して結婚して家庭に入って近所の奥様方と公園フレンドデビューとかも良いかも
男の脳のままだったら、あの女の「初対面でもすぐやかましく話せる」
って言うスキルはいつまでたっても習得できないかもしれないな。そうすると公園デビューは相当キツイものにw
407 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:32:42 ID:SMmzY8KM
あつはなついでんなあ
おまえのおかげですずしなったわ
+
+ (|フ`)
イ⌒)
ピ | 十  ̄`)
\ カ L(フヽ ー′
\ ヽ ξ で {
\ _. - ‐==‐- 、_ ろ ヽ l l
\、 丶 /´ u _>、ゝxヽ、ヽ L j
\ / _> /ヽゝゝ ん
l J l´ 、ノ / U 「f
_| h u /^! !─- 、__
ノ l. Nノ | └J /ト、 J |`ヽ、
/ V'ヽ、k─-| ノ j 丿 J ! 、fヽ
ヽ、 `ー⊂二ゝ_ノく___j ト、〉
` ー─---、_____
さぁさぁ職人様方々!
待ちに待ったお盆休みですぞ!
大量投下熱烈お待ちしております!!
禿胴
>>410 いあ、GW、お盆休みに、どこにも行かないで
一人でシコシコ、エロSS書くって あーた
そりゃ、クリスマスにエロSSを投下するぐらい厳しいと思うぞ
ここはお盆明けまで保守だ
クリ死ね団状態かwww
お盆休みでどこへも行かない引きこもりです
空気読まずに23話行きますw
午後の日差しがふんだんに降り注ぐ島のグラウンドに一陣の風が吹き抜けていく。
強い風はピッチの芝を揺らし目に見える波がグラウンドに風の刃先を作り出していた。
目にも鮮やかな青いカーペットの上を大きな人の波が行ったり来たりしている。
緑と黒のユニフォームで揃えられたラグビー部の男子学生が白とグレーのユニフォーム
を着込んだ対戦相手を蹴散らして津波のように襲いかかっていた。既に10トライをあげて
終始押し気味に試合を進めるラグビーの面々が風のように雄牛の様にグラウンドを所狭し
と走っていた、これでは対戦相手がたまらないだろうなぁ…
観客席に陣取る生徒達の歓声がグラウンドを支配し、大きな声援は足の重くなる時間帯
ですら独走するフルバックのその背中を押している。そして、その観客席にタワーの11人
がそろっている。真田の為の席が一つ空いているが座るはずも無い事なのだ、団結と友情
とでも言った雰囲気だろうか。
日差しを避けるべく日陰を探す女子生徒を横目に、タワー組みの女子生徒は涼しい顔を
して日向へ座っている。彼女達の口の中にはカフェインがたっぷり入ったキャンディーが
押し込まれている、そしてよく冷えたアイスコーヒーを飲みながら試合を観戦中だ。
暑くて汗を流している彼女達だが理性の糸を飛ばすような事は無い、ただ、先ほどから
何となく内股を摺らせてモジモジしているだけなのだが…
「沙織… どうしたの?」
「香織は平気なの?」
「なにが?」
「いや…ほら…」
「え?なに?」
沙織と香織のヒソヒソ話に真美と恵美が割り込む。
「私も実は先から大変…」
「うん、私も…」
「みんな酷いんか? なんやぁ ウチだけやなかったか…」
「やっぱちょっと酷いね、メーカー変えてもらう?
光子ものぞみも同じらしい。
その話の輪から一人だけ香織は置いていかれている。
話の内容がパッと思い浮かばないのは香織の意識の問題なのかもしれない…
「あ〜 もう我慢できない! ちょっとトイレ行って来る」
「ウチも行くやさかい…」
「同じく…」
そういって香織以外が立ち上がってトイレに行ってしまった。
どうしたんだろう?男衆もいぶかしがっている、しかし、その理由を香織はまだ気が付
かない。いや、正確には気が付く訳が無かったのかもしれない。
何故ならば…、香織だけが同じ症状を発する理由が無かったのである。
しばらくしてトイレから戻ってきた沙織に香織は単刀直入に聞くしかなかった。
「ねぇ、みんなどうしたの?」
「香織は平気なの?」
「だからなにが?」
「いや…だから…」
「うん」
「痒くないの?」
「どこが?」
「・・・・・・・・・・」
顔を見回す沙織、何かに気が付いたように恵美が口を開いた。
「私達は皆同じタイミングの筈よね…」
「え?」
「で、ここにあるのは同じメーカー製」
「だから…なにが?」
「香織… もしかして…」
「え?え?え?」
真美も気が付いたようだ、間髪入れず沙織も気が付いた。
「香織!もしかして!第1号かも!やったねぇ!!」
「まだ気が付かないの?香織は最初からそうだったけど…」
男衆は話が見えない様だったけど、やはりこう言う時、最初に気付くのは英才だった。
「そうか、タンポポ第1号は武田だったか…」
この一言で英才以外の男子生徒も気が付いたようだ、勝人はやおら立ち上がると香織の
手を取って引っ張りあげた。
「武田勝人!これより相方と医務室へ行って参ります!」
「勝人もどうしたの?」
ニコッと笑った光子が香織の目を見て意地悪そうに言う。
「か〜お〜り〜 生理来た?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・あ゙!」
吉報を待ってるよ!と皆に囃されて香織は勝人と医務室へ歩き出した、既にアパート組
みでは何人かがセーラー服からマタニティー仕様のゆったりしたドレススタイルに変わっ
ているものの、タワー組みは皆深い群青色のセーラー服のままだった。
タワー組みはどうなるのか?それが一番興味をそそる内容なのかもしれない、観客席を
降りてタワーの医務室へとゆっくり歩いていく、まだ実感は沸かないものの、何となく自
分の胎内に新しい命が芽生えるイメージだけはあった。
「ねぇ勝人…私… 本当に女になったのかな?」
「どうしたいきなり」
「いや、だから… 赤ちゃん出来たかもしれないでしょ」
「あぁ、俺の子だよな…」
「うん、だって勝人しか私を抱いてないから」
「じゃぁ100%俺の子だな」
「でも…」
「でも…どうした?」
「私は…男なのよ…」
「だった… じゃないのか?」
「そうだけど…」
気が付くと香織は顔面蒼白だった。
「私ね、前に聞いたの、出産って命がけなんだって」
「そうらしいな」
「しかもね、凄く痛いんだって」
「俺には良く分からないけど」
「私も良く分からない…」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「私… 私で平気なのかな? 我慢できるかな? 男にでも出来るかな…」
「大丈夫だ 大丈夫だって! 俺が付いてるさ!!」
「でも、生むのは私よ…生まれ付いて女だった訳ではない私なの」
立ち止まって話をする二人、香織は俯き震えている。
勝人は香織の肩を抱いて頭に頬擦りしながら語りかけるしかなかった。
「かおり… こればかりは俺にはどうしようもない事だ」
「うん」
「でも、避けて通れない道なら頑張って欲しい」
「そんな無責任な…」
「そうかもしれない、だから俺は頑張ってお前とワールドカップへ行く」
「え?」
「関係ない話かもしれないけど…」
「けど?」
「おれはワールドカップの舞台でお前と子供の名を叫ぶよ」
「まさと…」
勝人は肩を抱いたまま歩き出した、香織は促されるように歩き始める。
「俺を生んでくれた母さんも、香織の母さんも…」
「うん」
「世界中の全部の母さんは皆同じ気持ちだったと思うんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「最初はみんな不安だったと思うんだ」
「そうね…」
「こんなとき、男は何も出来ないんだ」
「私も男だったよ」
「でも今は女だろ」
「…そうだけど」
「世界にまた一人、新しい母親が生まれるんだよ」
「…まさと」
「香織…ありがとう、本当にありがとう」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「さぁ、医務室行こうぜ」
上手く表現できない感情を抱えて香織はタワーに吸い込まれて行った、これから未知の
戦いを強いられる恐怖に香織の緊張はピークに達している、強い孤独感に苛まれつつもタ
ワー6階の医務室に入ると宮里が待っていた。ちょっとした病院並みの設備を持った場所
になっているここで宮里は待機していたのだった。
「今回は誰かしら来るかな?と思っていたけど…香織が1号なのね!」
「宮里先生…」
「私も鼻が高いわね!さぁ、診てもらいましょう!」
「宮里先生は出産した事ありますか?」
「私は無いわね…妊娠不能だし」
「え?」
「まぁ、それは今度話をするわね、さぁ、とにかく入った入った!」
「はい」
「あ、武田君はここで留守番よ」
「まじっすか?」
「ここから先は女の園なんで男子禁制なの!」
そういって宮里はドアを閉めてしまった、医務室の入り口で所在無げにソワソワしなが
ら診察結果を待っている勝人、こんなとき、男は本当に無力だ。
手持ち無沙汰な勝人はアレコレ思慮を巡らせる、それは自分の子種が香織の中の何かと
結びついて出来上がる奇跡の存在、生命の神秘とでも言うような物、コウノトリが運んで
くると聞かされた新しい命、自らに掛かる責任とでも言うのだろうか。
小一時間程待たされて勝人は香織と再会した、医務室の面談ルームで宮里を交えて3者
会談になる、香織は顔面蒼白のまま笑顔だった。
「武田君、ほぼ間違いないみたい」
「そうですか…」
「まさと… たぶん… 私でも大丈夫だと思う…」
「思うって…」
「あと2週間たったら再検査ね、そしたらちゃんと分かるから」
「そうですか…」
「まさと…ごめんね…ごめんね…」
そういって香織は泣き始めてしまった、宮里は香織の肩を抱き寄せ頭を撫で始めた。
「武田君、良く聞いてね」
「…はい」
「香織が無事に出産しても子供と一緒に過ごせるのは3ヶ月足らずだからね」
「…そうなんですか!」
「そうなの、こればかりはどうしようもないのよ」
「・・・・・・・・・・・・何となりませんか?」
「なりません」
「そうですか…」
カルテと資料を見ながら宮里は続けた。
「もし手元においてあったとしても、子育てしながら学校生活できる?」
「それは…」
「それに、TS法の関係で乳幼児からの完全生育システムは万全よ」
「そうですけど」
「そして、最近はちゃんと定期的に子供に合える仕組みになっているから…」
「そうなんですけどねぇ」
勝人は何かを考えている、思いつめたような表情で何かを考えている。
ふと、何かを思いついたように顔を上げた勝人はとんでもない事を切り出した。
今まで宮里が担当してきた子供達とは一線を画す大人びた考え方なのかもしれない、早
い頃から全日本代表として大人の世界に揉まれて来た勝人ならではかもしれない。
プロ契約して学校から独立して香織を引き受けて夫婦として暮らしたい、子供も育てた
い、ここに居れば人材育成の観点から自分には理想的な環境だけど、子供と母親を引き受
けて男の責任を果たすなら世の荒波に揉まれても良い。
勝人は父親の覚悟を極めたようだ、その姿が香織には眩しかった、宮里も今まで経験の
無いパターンだけに驚いたり感動したり忙しいようだ。
しかし、法の下の秩序を重んじる法治国家でそれが認められる可能性は非常に少ないと
説明するしか宮里には方法が無かった、上に聞いてみる…とは言えない部分も色々あるの
かもしれない。
結局、勝人の願いはどうにもならないと言う事で納得するしかなかった、香織も同意す
るしかなかった。世の女性達が聞いたら本気で怒るどころかショックで流産もありえる内
容だ、お腹を痛めて産んだ子を問答無用で取り上げられてしまう世界に絶望しかねない。
宮里の危惧はかつてそのような事がいくつもあった事の裏返しなのだろう、悲痛な表情
で話をし続けるしかない宮里の身を思えば、香織も無理を言えないな…と思い始めていた
のだった。
「物事にはハレもケもあるのよ、やがて望む形に出来るから、今は我慢して…」
そんな言葉しか言えない自分を宮里は呪うしかなかった…。
悲痛な慟哭を抱いて香織は自室に戻った、力なくソファーに座り込んだ香織を勝人がお
姫様抱っこで抱えてベットに寝かせる、香織は本気で泣きだす5秒前状態だ。
勝人はおもむろに香織のセーラー服をめくって香織のお腹に耳を付けた、香織の呼吸の
音と心拍音が聞こえる、胃腸の活動する音、骨の軋む音、そして、香織の心の音…。
「香織… 上手く調整して… ついでに頑張って二人生んでくれないか?」
「え?」
「そして三人目がお前のここにいる状態で卒業しよう」
「…ちょっと大変ね」
「卒業したら俺はプロ契約する、結婚を条件に契約するんだ」
「そんな事出来るの?」
「あぁ、出来るさ、それが嫌なら契約しないって言い切るよ」
「それが出来ない場合は」
「そんな事は考えない!それまでにそれだけの男になるさ!」
「出来るの?」
「あぁ、香織と子供の為に頑張る、俺もまだ子供だけど」
ポロポロと涙を流し始めた香織を抱き寄せ勝人もベットに横になった、二人で並んで寝
転がっている。
「川の字で寝るって言うけど、こう言う事なんだろうな、初めてわかった」
「うん」
「香織、頑張ってくれ、俺も頑張る、プロ契約して取られた子供を取り返して…」
「うん…」
「そして4人生んでくれよ、税金ただって話だ、おれがガッツリ稼いで見せるから!」
「まさと…」
寝転がったまま手をつないで天井を見上げる二人、目を閉じて心を通わせる。
「俺達の人生プラン出来たな!」
「そうだね」
「香織が4人目を生む頃、おれはヨーロッパのどこかのリーグで得点王になる」
「そして…バンドロールを取ってね」
「あぁ!まかしとけ! そして、地中海を見下ろす高台に自宅を構えて…」
「凄い話ね」
「ほら、昔アルゼンチンにメッシって居たじゃん、2代目マラドーナといわれた」
「今は孫がヨーロッパでプレイ中ね」
「そうそう、で、あの人みたいに有名人になるよ」
「うん…」
二人の夢物語は広く大きな物だ、子供の夢を語り合ってる様な雰囲気とでも言うのだろ
うか。しかし、この時の香織はその輝くような未来がどうしてもイメージできなかった。
きっと誰でも同じだろうと香織は思うしかなかったのだが…
しばらくひっくり返っていた二人だったがいつの間にか夕食時となってしまい食堂へ降
りて行く。香織の表情はまだ沈んだままだ。食堂へ入ると既にメンバー全員が揃っていて、
今日の試合に快勝した真田もシャワーを浴びてさっぱりした表情で光子と向かい合って座
っている。
勝人は言葉を選ぶ事もなく単刀直入に皆に恐らく間違いないと報告した。
食堂に沸き起こる拍手、そして祝福の声。食堂から来ていたおばちゃん達も祝福してく
れる。チラッと真田を見た香織だったが複雑な表情を浮かべている素振は見えなかった。
「ありがとう… みんなありがとう…」
そう言って涙を流す香織、出産まで約10ヶ月のドラマが始まった事を感じ始めていた。
用意された晩ごはんにありつきながら、香織は出産経験があるおばちゃんたちにアレコ
レとレクチャーを受ける、それを他の5人も聞いている。やはりこういうものは場数なの
だろう、最年長でトータル7人生んだと言うおばちゃん曰く、気合と度胸と愛情だそうで
ある。
食事の内容や基礎体温記録の重要性を懇々と説かれ香織はじっくりと聞いている、食事
中にマタニティ管理セクションの担当者が食堂へ来たものの、知識でしか話をしていない
とおばちゃんに見抜かれ「あんたは黙ってなさい」の一言で片付けられてしまった。
「いいかい?1〜2ヶ月位は赤ちゃんも自力で大きくなるけどね…」
「へその緒が繋がったらあなたが食べたものは赤ちゃんも食べてるんだからね」
「好き嫌いなんかダメよ、体を作るのに必要なものをバランスよく食べて」
「あとはしっかり寝る事ね、最初は大変だけど…」
「気楽に行きなさい、一人生んだら楽になるから」
ケラケラ笑うおばちゃん達は最後にこう付け加える。
「こればかりは男は役に立たないんだから蹴っ飛ばすくらいで良いのよ」
なかなか思い出せない自分の母親ではなく、ここに居るみんなが私を気遣ってくれる母
親のような存在だと香織は感じた、それは紛れも無く厳然と存在する絶望にまみれた自ら
の運命を呪う香織だけではない感情なのだろう。TS法で人生の舵を大きく切った元男の女
性達は同じ境遇の彼女達を温かく見守ってくれる存在だ、いうなれば戦友とも同志とも言
うべき存在、もっとベタな表現なら「仲間」。
ここなら大丈夫、私はやっていける。男だったけど、男の心がどこかに残ってるけど、
男の頃の人格が戻ってきているけど…、それでも今は女だから、だからそれを演じてるだ
け、精一杯演じて自分の役を全うしよう。そうすれば、きっと良い方向へ行くはず…
しかし、香織はどこかで分かっていた、ここの全てのスタッフが有る特定の目的のため
に作られた幻影であることを。期待とはただの願望であり、現実とは絶望である事も。
そして、友情は裏切られるものであり、信用とは無意味なものでしかない。不安や迷い
や落胆といった不安定な自らを支えるつっかえ棒の如き何かを探したい…、それは自分の
向かいにいる存在だと、香織はそう思った。
それから約1ヵ月後のある日…
香織は勝人と一緒に宮里から呼び出しを受けた、自宅への一時帰宅に関する相談だ。
妊娠6週目付近となって香織につわりの症状が現れ始める時期でもある。何かと不平不
満をこぼし始める上に些細な事でイライラしているのだが…、勝人はまだまだ平気なよう
だった、やはり妊娠判定直後の特別教育が効いてるのだろうか。
役に立たない男で良いのか?と言われて発奮しなければ妊婦を支えることなど不可能な
んだろう、どう支えていくか?と徹底的にレクチャーされた勝人にとって自らの心をセル
フコントロールする良いトレーニングでもあった。
しきりに眠い眠いと言う香織をなだめすかして連れてきた勝人だが、宮里の提案は安定
する20週目程度まで延期する案だった、その頃には流産の可能性もだいぶ減り安心して移
動できるとの診断だそうだ。
香織にとってはあと3ヶ月ほど辛い症状と戦う事になるので、それだけでもブルーだと
言うのにお腹のふくらみを実感し始めてから外に出ると言うのはたまらなく嫌な感じが
していた。
やはりジェンダー傾向が男性よりなのかもしれないと宮里は考えていたが、実際は女性
機能を持った男性だと考えている香織にとって妊婦姿での里帰りは耐えられない屈辱なの
かもしれない。
しかし、自分の両親に会いたいと願う心もまた確かに存在しているのだった。
香織の揺れる心を見透かすように宮里は追い打ちを掛ける。両親と安産祈願に行ってら
っしゃい…と。
香織は悲壮なまでの覚悟を決めて一時帰宅に同意した、避けては通れぬ道なのかもしれないと考えたのだけど、その道に選択肢が用意されているとは限らない。
人生とは行き止まりの道を終点へ歩いていくだけなのだとしたら、私の人生はなにかしら意味の有る物なのだろうか?、香織の抱えた回答の出ない疑問は日増しに大きくなっていくのだった。
23話はここまでです、24話で終わらせるつもりだったんですが、話を書き換えたら26話になってしまいました
ただ、より一層…アレな話になったと思いますw
もう少しお付き合いください
リアルタイムGJ!
アレってなんだ((((((;゚Д゚))))))
香織!妊娠おめでとー!
アレってなんだよ〜!
すげー気になる…
うはwwww空気読まずにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!大好きwwwGJ!
自分も小説書いてみてわかった
ネクロ氏はネ申だということが
乙です。期待してます
帰省先からGJ!
香織妊娠したんだね・・・・・・
(屮゚Д゚)屮 カモーン 早く続きを!! щ(゚Д゚щ)カモォォォン
GJ!
…でも死亡フラグが立った気がするのは俺の気のせいだよね?
(・∀・)イイ!!
ネクロマンサーキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
やっぱり凄杉る・・・・ GJ!
でも、なんか・・・・・香織殺しちゃうの?(´・ω・`)ショボーン
続きがめちゃめちゃ気になる。
しばらく考えてやっと解った
タンポポ1号って種を飛ばすからタンポポなんだねwww
433 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:53:51 ID:S1tpao0h
誰か女性化後無理やり犯される話書いてくだされ
そんなに読みたきゃ自分で書け禿!
できねーなら過去ログよんでマス掻きしてろボケ!
・・・・・・っと軽く罵倒してみるテスト
435 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 17:49:57 ID:JIK916vA
このカスが!GJ!
罵倒GJ!
何でもかでもGJ!
おいおい、あんまり酷いこと言ってると女性化させられて
孕まされるぞ。
我々にとってはご褒美ではないのかそれは
クリスタルボーイ乙
むしろ孕んでみたい、妊娠中の頃の妻を思い出したら辛いけど楽しそうな毎日だったのを思い出すからな
思い出すを繰り返し使うほどうらやましかったのはよくわかった
カタワの美少女になってヘルパーに性的暴言を吐かれたい
昨夜の続きです、今宵は24話です
あと3話ですのでよろしくお付き合いください
早朝と呼ぶには聊か語弊のある時間帯、通勤や出張のビジネスマンが居並ぶ駅の窓口へ
場違いな格好をした学生が二人並んでいた。
「おはようございます!」
そう元気に挨拶する駅員は香織の差し出した切符を見るなり分厚いマニュアルのページ
をめくり始める。
「えぇっと… この切符は有効期限を過ぎていますが…」
そういってページを捲りながら何かを見つけた駅員は小さな小箱を取り出すと中から海
苔巻き状の機械を取り出して改札の機械にケーブルを接続した。
「川口さんですね、川口香織さん、識別番号をこの端末に打ち込んでください」
そういってテンキーを差し出され香織は番号を叩いた、204…
「これでいいですか?」
「はい、結構です、あと、これで目をスキャンさせてください、ここを覗いて」
そういって海苔巻き状の機械を渡された香織は言われるがままに機械の小さなレンズ部
を右目で覗き込む、ややあってピッと電子音が鳴り認識中と端末に表示が出た。
「はい、確認が取れました、間違いなくご本人様ですね」
「えぇ、そうですけど…」
「こっちが新しい切符になります、お連れ様の分も一緒に出てます」
「あ、ホントだ…」
「次の列車は34番線から出ますのでお急ぎください」
深い群青色のセーラー服に身を包んだ香織は手ぶらでホームへと歩いていく、その後ろ
をスポーツバック2つ担いだ勝人が続く。香織の妊娠発覚から既に20週を経過し、二人は
遅い夏休みで帰郷の途中だった。
「なぁ香織、大丈夫か?」
「なにが?」
「気持ち悪くないか?」
「うん、先週くらいからだいぶ良くなってるよ、平気平気!」
「それならいいけど」
「それよりさ、あっち行ってうどん食べようよ!」
そういって香織はスタスタと歩いて行ってしまう、自信に満ちた笑顔に勝人は先週まで
の不安定な香織を思い出して笑ってしまった。つまらない事で怒鳴り声を上げて怒ったり、
ヒステリックになって急に泣き出してみたり。そして、自信が無いと言ってベランダから
飛び降りそうになってみたり…。
「香織! 列車まであと10分だぞ!」
「麺類なら3分で食べられるよ」
「無茶するなよ…」
そういってうどん屋の暖簾を潜る二人、湯気の向こう側には機械的な対応をするおばち
ゃんが立っていて無表情に注文を捌いている。久しぶりに見る世間一般の人々、自分達を
チヤホヤしない世界、懐かしくも疎ましくもある不思議な世界。
今、私はこの国の為に子供を抱えてるんだぞ!と叫びだしたくなるのだが…、不思議と
腹が立つ事は無かった。きっと、いろんな意味で安定期に入っているんだろうと香織は思
っていた。
小さなどんぶりに盛られたうどんを啜りながら二人は顔を見合わせる、不味い…、そう
顔に書いてある。島の食堂で食べる食事のレベルがどれほど高いものだったのかをこんな
形で実感するのだった。
大して美味くも無いと言うのに値段だけは一人前を取られてなんとなく損したと感じつ
つも二人は列車に吸い込まれる、ややあって出発を告げるベルが鳴り列車は走り出した。
新幹線の後を受けたリニアラインの列車はグングンと加速して行く、加速のGを感じつ
つ香織は喉の渇きに耐え切れなくなりつつあった、緊張感はピークに達している、自宅へ
帰ると言う事がこれほど緊張するものだとは…。ふと、そんな事も考えてしまう。
「やっぱり、生んでからにすればよかったかも…」
香織は無意識かつ無防備な言葉をポロリとこぼす、勝人はどう返していいものか分から
ず相槌を軽く打つ程度だった。
「いきなり女のかっこをした息子が腹ボテで帰ってきたら卒倒するよね…」
「そりゃ考えすぎだって」
「でも、最後に家を出た朝は男だったのよ」
「そのままだっけ?」
「そう、学校でくじ引きして、私が黒を引いて」
「一回も帰ってないのか?」
「うん…」
「でもまぁ…あれだな、担当が説明に行ってるだろ」
「そうだけどさぁ…普通に考えるとイメージわかないでしょ、男の子だったんだから」
「・・・・・・・・・・・・・・う〜ん」
「男を産んだはずなのに女が家に来たら…、お母さんひっくり返るかも」
「何でそう思う?」
「だって、もうすぐ私が母親になりそうだから…かな、男だった私がね」
「男でも女でも子供には変わりないだろ」
「そもそも…、私を子供だって認識してくれるかな…」
「え?」
「だってさ… 」
「・・・・・・・・・・・・・」
「いきなり見ず知らずの人間が目の前に現れて…」
「…あぁ」
「この人は貴方の子供です…とか言われたらおかしいって思わない?」
いわゆる不安定化は定期的にやってくる事が多い、医者の説明では妊娠によるホルモン
バランスの変化に脳が付いて行けないのだと言う。普通の女性の場合は出産後2週間程度
の間にマタニティブルーズと言う形で出るのだけど、香織の場合は新たに作られた女性化
人格が現状認識をきちんと出来ず男性時の状態で物を考えてしまう現象なのだそうだ。
原因は良く分かっていないが、対応策は良く知られている。つまり『強くなるしかな
い』のだそうだ、自分の現状を受け入れて、その上で強く生きて行くしかない…。無責任
な話だがそれ以上の何を求めると言うのか?と言う話になってしまうらしい。
疾走する列車の中、香織の心中に渦巻く不安の大渦は次々と禍々しいまでのイメージを
吐き出し続けている。自宅に帰っても自分を両親が認識してくれなかったらどうしよう…、
誰も自分を分かってくれなかったらどうしよう…、そもそも、自宅がどうだったかですら
余りよく覚えていない…、いったい…、私は誰なの?
「私は… 川口… ま…」
「香織… 俺がついてるから大丈夫だ」
「まさと…」
「俺はいつも一緒にいるから」
普段なら泣き出しかねない香織なのだが、不思議とこの頃になると泣くような事はなく
なっていた。精神的な平衡を保つ事が上手くなっているのかも知れない。母親としての機
能を備えつつある自分の変化を香織自信が気が付いていない。
他愛もない会話のラリーを続けていた二人だが下車が近付いてくると会話のペースも落
ち始める、なんとか間を埋めたい勝人だが香織の緊張は傍目に見ても痛々しいほどだ。
ガチガチに成りつつある二人の所へ意外な人物が姿を現した。
「川口香織さん…ですね?」
「・・・・・・・・・・っあ!」
香織は呆然とその人物を見るしかできなかった、緊張などどこかへ忘れた状態だ。
「あの…どちら様ですか?」勝人もそう言うのが精一杯だ、突然現れた人物は勝人へ名
刺を差し出すと挨拶した。
「厚生省少子高齢化対策チームTS法管理セクションの橋本と言います」
「橋本さん…」勝人はまだ意味が判らない。
「川口香織さん、つらいお勤めご苦労様です、大変ですが頑張って下さい」
「・・・・・・はい」
「私も御自宅まで同行します、川口さんのご実家でその後の窓口になっていました」
「そうでしたか… あの、お母さんやお父さんは…」
橋本はニコッと笑うと一枚の写真を取りだして香織に渡した、そこには懐かしい家族の
姿が映っていた。何度頑張っても思い出せなかった家族が笑顔で写真に収まる姿に香織は
不思議な安堵を覚える。
「あなたの帰りを皆さん待っていますよ、今日帰宅されることは私の方で前もって連絡
しておきました、ご両親とも今日はお仕事をお休みされて待機されています、あと、弟さ
んも今日は特別休校で待機中です」
勝人はここまで来て事情を飲み込めた、つまり、この橋本なる人物が香織の担当なのだ
ろうと言う事だ。
「そして…武田君、君のご両親も待機中だ」
「え?」
「川口さん宅で君の帰りを待っている」
「そうなんですか?」
「何せご近所さんだからね、川口さんのお相手が貴方の息子さんですよと言ったらご両
親はテポドン級に驚いておられたよ」
「・・・・・そうですか」
二人の反応を見ながら橋本は続ける。
「婚姻法が改正されてね、両親の同意が有れば15歳から婚姻届を出せるんだ」
「武田君のお父さんが婚姻届を用意して待ってるよ、覚悟して帰りなさいね」
「責任を取らせるって言って一人で盛り上がっているよ」
ハッハッハ!と笑って武田の背中をドンと叩く橋本、"覚悟"の意味を考える香織、様々
なコントラストを見せながら列車は駅に到着、駅前のロータリーで黒塗りの大型高級車に
収まった二人は橋本と一緒に香織の自宅へ向かう。
懐かしい町並みが窓の外に広がる、見覚えのある街角に香織は帰宅を実感する。既に随
分と遠くなったような感覚のあの日、いつものように『行ってきます!』と自宅を出た朝
を幾度も思い出す…
子供の頃から何度も歩いた曲がり角を折れ細い路地を走る、幼い日の記憶が残る公園で
小さな子供がサッカーボールを蹴っていた、思わず勝人を見る香織、勝人は香織の肩を抱
いた。
「さぁ、到着だ…」
ドアを開けて降り立った香織は自宅を見るなり固まってしまう…
ピンポ〜ン
「あ!どうも!橋本です!」
インターホン越しに橋本は呼び掛けた、ガチャリとドアが開いて…中年女性が姿を現す。
「かおり… なんだね?」
女性はそう言って裸足のまま玄関を飛び出しギュッと香織を抱きしめる、涙をボロボロ
と流し頭を撫でる母親…、香織は妙に冷静な自分が何ともおかしかった、何というか…、
安い映画のワンシーンに自分が紛れ込んだかのような錯覚…
抱きしめて泣きじゃくる母親とそれを見て涙を流す父親の姿、香織はまだ整理が付いて
いない、弟も出てきて自分を見るなり呟く「ホントに兄貴なのか…?」と。
「何から話をすればいいのか分からないけど…、私は私だから… ただいま!」
そう言って香織は微笑むしかなかった、花のような優しい笑顔は女性化した証なのだけ
ど、それですらも自らの存在を証明するには至らない、なんとももどかしいのだが…
「とりあえず中でお話しされては?」と橋本が提案し皆で川口邸へ入った。
玄関をくぐった香織は靴を脱ぐと何も言わずに階段を上がり自室へと向かう、その仕草
に両親が目を細めているのだが香織は気が付かない。
ドアを開け部屋に入ると…、見事なまでのガランとした部屋があった。自分の使ってい
た家財道具全てが片づけられている部屋、所在なげに立ち竦む香織…
「あなたの机もベットも本棚も、全部橋本さんの指示で片づけたのよ…」
そう言って母親は入ってきた、戻ってきたときに記憶がフラッシュオーバーして発作を
起こすことがあると言う説明だったそうだ。しかし、香織は事も無げに話を切り出す、そ
れを聞いている橋本も家族全員も段々青ざめてくる…
ここに机があって…、こっちがベット、本棚はココとココ。
こっち側にはマリノスのポスターを貼っておいたはず…、選手のサイン入りだったけど
捨てちゃったの?勿体無いなぁ…、こっちには衣装箪笥があったよね。
で、えぇっと聞き難いんだけど…、ベットの下のエッチな本とかどうしたの?捨てちゃ
った?、今の私には要らないから佳介にあげようと思っていたのに…、そう言えば鍵付き
の小箱もなかった?ダイヤルキーの付いた小さな箱…
楽しそうに記憶を辿る香織、橋本は今にもひっくり返りそうな程に青ざめている…
「あの… 一応俺から説明するけど…」そう言って勝人は切り出した。
あの日、サッカーの練習をしていた勝人の所に香織が来て、話をしながらゆっくりと思
い出して…。そして、全部承知した上で香織は第2の人生を受け入れて女性として歩みだ
した事、そして…、香織の処女も勝人が貰って双方同意で事に及んで…、そして今、香織
のお腹には新しい命が芽生えていることも…。
一切の淀みなく躊躇無く、勝人は真っ直ぐに香織の母親の目を見つめて全部話をした。
香織は勝人の手を握って呟く「ありがとう…」
「…そうなの」それしか母親の言葉が出てこなかったのは意外な感じだった。
父親はうつむいて何かを考え込んでいる、記憶の整合性が取れずおかしくなっていくTS
被験者が多い中で我が子はどうなってしまうのか?、父親の恐怖はその一点に尽きるのか
も知れない。
そこに香織の弟…佳介が入ってきた。
「えぇっと…兄貴…じゃなくて… ねえちゃん… で、良いのかな…」
香織は笑顔で頷く、「うん それで良いよ 佳介は少し背が伸びたね」
佳介は小箱を持っていた、ダイヤルキーの付いた小箱だ。
「何度か開けようと思ったんだけど怖くて開けなかった…」
「これの鍵は437よ 開けてみて」
佳介は番号を回して鍵を開ける、カチャリと音がして小箱の蓋は開いた。
「うわ…」佳介はそれしか言葉が出てこなかった。
15歳の少年が大事に持っているはずの宝物、些細な物なのだがそれの意味する所を佳介
は子供ながらに理解した。
「全部佳介にあげるよ、私には要らない物だから…」
小さなサッカーボールの付いたキーホルダー、サッカー選手のブロマイド、そして、家
族で見に行ったサッカー試合の入場券の半割れ…
感動的な家族の再開というには些かあっけなさ過ぎたのだが…
「お取り込み中失礼します」と、そう言ってそこに入って来たのは勝人の父親だった。
お話は全部伺いました、いやいや、何て言って良いやら困るんですが、ウチの勝人のし
でかした事ですから当然責任を取らせようと思います…、って堅苦しい話をしたい訳じゃ
ないんですがね・・・・・
遂に川口と親戚に成っちゃったなぁ…そう言って勝人の父親は香織の父親と握手した、
この二人もまた幼なじみだった。
「なぁ、今更だけど、お嬢さん…で良いんだよね?ウチに嫁にくれるかい?」
「俺は良いが…女房と… あとは…」
そう言って二人の父親は香織を見る、香織はカラカラと笑って勝人を見る、勝人は周り
を見回して覚悟を決めたようだ…「宜しくお願いします」そう言って頭を下げた。
「下に行きましょう…」香織の母親は笑ってそう言うしかなかった。
二つの家族と担当の橋本が居間でそれぞれの居場所を造って腰を下ろす、ここから重要
な話が始まる、香織の身分上の問題、戸籍管理の問題、TS法における義務の問題。そして、
さらに婚姻届けとそれにまつわる補償の問題である。
「一般的な話ですが…」そう言って橋本は切り出した、女性化による補償金と慰謝料の
提示額は都心部でもそれなりの家が一括で買えるだけの数字だった、そして出産した子供
の処遇とその慰謝料もまた家が買えるほどの金額だ。
よく問題になるのはお金の行き先なんだとか。婚姻届を出せば香織の戸籍上その権利を
持つのは川口家ではなく武田家へ行く、しかし、あくまで苦労を被るのは川口家の香織な
のだから、そのお金が川口へ来ないのはおかしい。
しかし、一番の揉めた内容は香織の身分上の問題だった、川口香織として子供を生むの
か?それとも武田香織になるのか?、これはある意味でお金ではどうにもならない問題な
のかもしれない。
「補償金も慰謝料も要らない!ただし、未婚女性の出産は認めない!」
そう言って勝人の父親は強行に反対する、ウチのバカ息子と一緒になってから子供を産
んで欲しい。その子がどこへ行くのかを今の時点で与り知る事は出来ないが、いつか必ず
俺が草の根分けても探し出すから…。ウチのバカ息子の仕込んだ子種で未婚の女性が出産
したなどと言われれば世間体が悪すぎるし、それ以前にそもそも筋が通らない!
一人勝手に熱くなっているのだが、その問題の核心に潜んでいるのは厳然と存在するTS
レディに対する差別・蔑視の問題だったのだろう。
男だったのに女になって股を開いて、男を取っ替え引っ替えヤリまくって子供を作る奴
隷だそうだ…、そんな目で見られる香織が可哀想だし自分の息子がその片棒を担いでいる
というのは父親として情けない限りだ。
親の愛情という物の価値を香織は初めて実感した、こればかりは自分が親になってみな
いと解らないことなのだろう…
「あの… すいません… ちょっと外に出て良いですか?」
そう言って香織は立ち上がった、勝人がスクッと立ち上がって傍らを固める。
「ちょっと外の風に当たってきます」そう言って二人は部屋を出た、なぜだか香織は涙
が止まらない。両家の両親は黙ってそれを見ている、もはや言葉はこれ以上要らないじゃ
ないか、十分に夫婦としてやっていけると…この場にいた『大人達』はそう思った。
「なんか…凄い話になってきたね」
「あぁ、俺もなんかちょっと引きまくってる」
「結婚するって大変なことなんだね」
「そうだな…」
勝人は真顔で香織を見る、香織は目を背けたくてもそれが出来ない。
「俺が必ず幸せにするから、だから俺と結婚しよう」
「うん、よろしく… よろしくお願いします」
昼下がりの町並み、人通りの少ない公園の木陰で二人は誓いのキスをした。
それを遠くから眺めている視線に気が付くこともなく…
二人が自宅へ戻ると川口家だけが待っていた、ブラブラと2時間近くも歩いたようだが
不思議と疲れはなかった。
「香織…大丈夫なの?妊娠中なんでしょ?」
すでに母親は香織と呼ぶことに慣れたようだ、父親は微妙な距離感を保ったまま如何と
もし難いと言った感じでおどおどしている。弟…佳介は時々ジッと見つめるそぶりするも
のの現状の受け入れしか無いと悟ったのか、それを納得させる努力を続けているようだ。
近所の寿司屋から特上寿司が人数分届けられ皆でそれを囲む夕食、久しぶりな家族との
団らん、食後の一時を過ごしていたら玄関の呼び鈴が鳴った、母親が出ていくと家具屋が
でかいベットを届けに来たのだった。
「香織、あなたの部屋に入れるわね、床で寝るわけには行かないでしょ」
そう言ってガランとした部屋にダブルサイズのベットが収められた、香織は手慣れた手
つきでベットメイクしていく、母親が洗ってくれたカーテンをカーテンレールに引っかけ
て掃除機で部屋を清掃する、佳介がどこからともなく大きな姿見の鏡を持ってきた、それ
を部屋に運び込むと少しずつ生活の臭いがし始める。
テキパキと家事をこなしていく香織のその仕草が完全に女性化している事に、なにより
も父親は驚いて眺めている。その後ろにそっと立ち事情を説明する勝人、完全な同棲生活
で家事一切を引き受ける香織はすっかり俺の嫁さん状態なんですよ…
振り返り勝人の襟倉を両手で掴む父親、勝人はグッと奥歯を噛み締めて目をつぶる…
「まーくん… 娘を… かおり…を 頼むよ… よろしく頼むよ…」
そう言って父親は泣き崩れた、どこかで拒否していた息子の女性化を納得したのかも知
れない。それを見て香織は微笑んだ、これで良いんだ…これで良いんだ…と。
香織、お風呂を沸かすから入りなさいね、体を冷やしちゃダメよ、明日は犬の日だから
安産祈願の願掛けに行きましょう、まーくんも一緒にね…
母親のウキウキするような表情の理由を香織は少しずつ実感し始めている、母さんは女
の子が欲しかったんだよ、男二人に成っちゃったからガッカリしていたけど…と父親は真
相を語り始める。
「所で香織…」
そう言って母親は真顔になったが、その直後に振り返って言う。
「ハイハイ、男は出ていって、女の話だから! シッシッ!」
そう言って父親と勝人を部屋から叩き出す、母と娘だけの部屋で母親は香織のお腹に手
を当てた。
「20週目だっけ?」
「…うん」
「そろそろ胎動してる?」
「時々だけど何かが当たる気がする」
「そうなの…」
「まだなんか良く分からなくて…」
「そんな物よ」
「怖くて仕方が無くて…私…」
そう言って香織は涙目になる、母親は大きく香織を抱きしめると幼子をあやすようにゆ
っくりと語りかける。
女はね、みんな同じ事を思うのよ、あなただけじゃないの、みんな怖いの、でもね、こ
れだけは男には解らないことだからね、自分で立ち向かうしかないのよ…、彼が好きなん
でしょ?じゃぁ大丈夫だよ、きっと大丈夫!、後はね、気合いと度胸よ!そして愛情!
そう言えばタワーの食堂でおばちゃんにも同じ事を言われたよなぁ…と香織は思い出し
た。やっぱりそれが真実なのだろうか?、何となく釈然としないのだけど、出産経験のあ
る女性達が皆そう言うのならそれは真実なんだろうと納得するしかなかった。
部屋の扉をコンコンと誰かがノックする、誰?と香織が聞けばガチャリとドアが開いて
勝人が入ってきた。
「これを俺の母さんが持ってきた 香織にって」
そう言って袋を差し出す、なんだろう?と香織が袋を開けると犬印の妊娠帯だった、そ
して妊婦用のマタニティナイティと産褥ショーツ、いわゆる妊婦セット。
「さすがねぇ、気が付くのが早いわ…」
そう言って香織の母親は中身を取り出すとアレコレ説明し始める、そそくさと退散しか
けた勝人を呼びつけ座らせ香織と一緒に教えだす。旦那の協力無しには妊婦は大変なんだ
と勝人は嫌でも理解した、女は弱い生き物だが母は強し。
今夜はウチに泊まっていってね…そう言って母親は部屋を出ていった、香織は勝人と見
つめ合ったまま微笑んでいる、風呂に入ってさっぱりして、そのまま二人して眠ってしま
ったようだ…。
父親は居間で一人、手酌酒で飲んでいる。きっと今夜の酒は苦いだろう…
母親ではないもう一人の親の辛さを父親は味わっていた。
今宵はここまでです
仮に自分の子供が女性化して帰宅したら…
一番辛いのは親父でしょうね
いろんな意味で…
452 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 23:19:30 ID:foL+0S2h
gj
GJ。
次話はいよいよお腹が出てきて母になる心構えができて来るところかね。
wktk
GJ!あと2話ですか・・・。久々の長編ももうすぐ終わりになりますね・・・。
やはり気になるのは「2人の脳裏によみがえる1人の女性の存在」です。
この人がクライマックスのキーマンになるのでしょうか?
どんな収束で終わるのかも含め期待してます。
455 :
171:2006/08/14(月) 02:40:07 ID:t6Sf3lUv
ネクロさんの後なんで、少々緊張しますが、私も続きを…
といっても先日の文章で最後の部分、少し書き足りないところや設定を変えたところがあったので書き直してその続きを投下します。
--- 夢の正夢Aの最後 ------------------------------
「ところでもう一人僕の横にいたあの女の人はどうなったんですか?もしかして僕と同じこの世界の中にいるとか…?」
「その通り!実は本当は彼女が花嫁役になるはずだんたんじゃが…この通りお前さんがその役になってしまったからな。
逆に彼女はお前さんが演じるはずだった新郎役…つまり男として同じ仮想世界に存在しておる。」
「やれやれ、僕もあの女の人もとんだ災難だな…」
「彼女も今別の男子トイレでお前さん以上にパニくってるところじゃ。これから彼女の方も説得せにゃならんが…」
「一つ聞いてもいいですか?僕も最初そうだったんだけどなんで彼女も同じようにトイレにいるんですか?」
「いい質問だ。実はこっちの現実世界とそっちの仮想世界を結んでいるゲートウェイ…つまり出入り口がトイレなんじゃ
だから再びこっちの現実世界に戻るにはどこでもいいからトイレ(大)に入って目を閉じて5秒間息を止める動作をすれば無事に目が覚める」
(…そ、それって、よーするにトイレで大きいの出すときみたいにリキめばいいってことだよな…でもなんでトイレ…?)
「それはそうと彼女の説得じゃ。恐らくこっちの方が説得に時間かかりそうじゃからあんまりお前さんと話している暇は無いんで
悪いがもうしばらくそこに待機していてくれ。準備が出来たら再びプログラムを動作させるから心の準備でもしておいてくれ、
じゃ!誠くん…いや、今は♀だから…そうだな…『誠(マコト)』から取って『麻子(マコ)』にしよう…お前さんはこの世界では
『相田麻子』という24歳の清楚で可憐な文字通り嫁入り前の汚れのない娘という設定でデータを入れなおしておく。
(24歳で処女?…って、ありえねぇと思うが…?)
「あとは…そうじゃな、今のその言葉使いでは何だから悪いがお前さんの脳ミソの言語野にちょっと細工させてもらうよ…
なに大丈夫!一種の催眠術のようなものでお前さんの言葉使いを少し変えるだけじゃよ。それも今のその姿に似合ったものにな。」
「催眠術?言葉使い?…なんなのよ?それ?あんまり私の頭に変な事しないでください。」
「フフフ…そう言う割にはまんざらでもないんじゃないかい?…それじゃあちょっと待っててね!カワイイ麻子ちゃん!」
そう言うとぷっつりと頭の中に響いていたラジオのようなノイズは消え声もしなくなった。
「まったく!何が『麻子ちゃん』よ!冗談じゃないわ!…でもまぁ報酬はずむって言うし、ここは少々我慢するしかないか…」
相変わらず時が止まって静まり返るホテルのロビーに立ちすくむ誠…いや今は麻子である。
「それにしてもこの私が花嫁??…信じられない…これはきっと悪い夢よ…一体どうなっちゃうの?これから…」
456 :
171:2006/08/14(月) 02:41:42 ID:t6Sf3lUv
---ここから 夢の正夢B ------------------------------
しんと静まり返ったホテルのロビーに居る微動だにしない人間はまるでマネキン人形のようだ。
「それにしてもみんな見事な美男美女ばかりで…ブサイクなのは一人もいないわね…これも仮想世界のなせる業なの?
これが仮想の世界なんて?未だに信じられない…この柱も作り物の偽物って…どう見ても本物の柱よね?…」
麻子はロビーの真ん中に高い天井までそびえ立つ立派な大理石の柱をポンポンと叩く、
大理石の硬く冷たい感触が麻子の色白の細長い指先に伝わる…
ふとその柱の向こうにブルーのフォーマルドレスを着た女性の姿を見つけた。
薄く透き通るようなショールを羽織り、テカテカ光るサテン生地の胸元も大きく開いたドレスの女性。
「一応この人は私の友人って設定なのね…それにしてもおっぱいおっき〜い!」
そのドレスに包まれた2つの豊満な乳房は今にもドレスからこぼれ落ちそうである。麻子は思わずその胸元に顔を覗き込む。
「ひゃーっ!近くで見るとますます凄いわ!…ハァハァ…な、何だか興奮してきた…あん!私今は女なのに…」
姿はスカート穿いた女性でも中身はやはり一人の男、麻子にとっては刺激的過ぎる光景だ。
「この胸、一体どのくらいあるのかしら?…これってやっぱりあの教授やあのキモい助手の趣味なの?いやらしい!
でも、その割には私の胸って見た目はそんなに大きくないわね…」
麻子は思わず自分の胸元を見る。その着ているキャミの膨らみは目の前のドレスの女性と比較しても明らかに控えめだ。
「この娘の胸、私のとどのくらい違うのかしら?…あはっ!…ちょ、ちょっと失礼して確認させてもらおうかな…」
麻子はそのドレス胸元にそっと手を伸ばし、ツルツルのサテン生地のドレスの上から胸をゆっくりと揉む、
と同時に反対の手で自分の胸も揉み始める。
「あぁ…凄い…この感触…やっぱりおっきい…この娘の…あん!でも、でも…私のだって…ま、負けてないわ…
あはぁん…な、なんだかおっぱいが…ダメ…か、感じちゃう…こんなの…初めて…あ!…あぁん!…いい!」
麻子は大きさの異なる双方の乳房を触っているうちに自分自身の乳房にまでそれまで体験したことも無い快感が襲ってきた。
足を閉じ、腰をくねらせながら感じ始める麻子…
一人の女性が自分の胸を揉みながら目の前の女性の胸を揉んでいるその様はまさにレズな光景そのものであった。
そのときである、また麻子の頭の中に例のあの声が…
「おーい!わしじゃ!わしじゃ!聞こえるか!」
「あっ!は、はい!」
麻子はビックリしてすかさず揉んでいた自分の手を引っ込めた。
「待たせたな。いや〜一生懸命説得したんじゃが、どうも彼女あまり乗り気じゃくてな。仕方が無いんで帰してしまった。」
「えぇ〜!じゃあ私の結婚相手は逃げたって事?どうするの?これじゃ話が先に進まないんじゃ…せっかくこっちは半分乗り気に
なってたとこだってのに…」
「大丈夫じゃ!こんな事もあろうかとちゃんと代役を立てておる。」
「代役?」
457 :
171:2006/08/14(月) 02:42:42 ID:t6Sf3lUv
「では時間もないんで早速プログラムを再始動するぞ!そのままじっとして…準備はいいか?」
「あ、はい…」
その瞬間、ビデオの一時停止→再生の如く、何事も無かったかのように再び周りの人々が動き始めた。
「あら?麻子じゃない。今日はオメデトウ!」
ペコリと頭を下げ麻子に挨拶をするブルーのドレスの女性。前かがみになった彼女のその豊かな胸の谷間がドレス越しに
くっきりと麻子の視界にイヤでも入る。
「あ、あ、いや!こ、こちらこそドーモ…」
すこし緊張気味の麻子も深々とお辞儀をする。やはりこのドレスの女性は麻子の友人という設定のようだ。
さっきまで興奮しながら揉んでいたその彼女の豊満な乳房がブルーの光沢のドレスの上で小刻みにプルプル揺れている、
麻子はどうもそれがさっきから気になって仕方がない。
「それにしても麻子ぉ、本日の主役がこんなとこで呑気に油売っててもいいの?」
「えっ?」
その時である、遠くから大声で麻子を呼ぶ声が…
「あ〜!いたいた!良かったぁ! ちょっと麻子さん!何処にいたんですか?」
その声の主はピンクのベストとタイトスカートにブラウスというOL制服のようなスーツを着た女性であった。
どうやらこのホテルの従業員のようである。
「さぁ!早くこちらへ!」
言うが早いか、いきなり麻子の手を掴み、何処かへ連れて行こうとする従業員。
「えっ!ちょ、ちょっと!何ですか?いきなり!何処に連れてくんですか?」
「決まってるじゃないですか、控え室ですよ!これからあなたはドレスを着るんです。あ〜まだ髪もセットして
ない!メイクも…ブツブツ…さぁ急がないと式まで時間がありませんよ!」
「え?…あ、ドレスって…あの…もしかしてウェディングドレスのことですか…?」
「当たり前じゃないですか!花嫁さんがなに寝言いってるんです!さぁ早く!」
(きゃーっ!やっぱり着ちゃうのね、ウェディングドレス!…なんかワクワクしてきたわ…)
麻子はその従業員に連れられとある部屋の一室へと入った。
そこはなにやらゴシック調というか、如何にもという感じのあらゆる装飾の施されたアンティークな部屋、そしてその一角に真っ白い
ウェディングドレスが掛かっていた。
着ればおそらく肩から上が露出し胸元が大きくはだけるであろうレースの装飾の施されたチューブトップに、スカートは床を引きずるほど
の3段フリルのロングスカート…そしてその傍には透き通るようなベール…それはまさに汚れの無い、純白というにふさわしいウェディングドレスであった。
(…こ、こんなの着るの!…この私が?…)
「さてと…そういえばもう一方の主役は何処に言ったの?」
他の従業員が答えた。
「さっきトイレに行ったそうなので、もう直ぐ戻ってくると思いますが…」
------------------------------------------------------
今回はココまでです。
休みに入ったんでいろいろアイデアを考えていたんですなかなか先の展開が浮かばかくて
投下に時間が掛かってしまいました。
GJ!
次回は新郎との対面ですか
お前ら(・∀・)イイ!!
結婚式って男の側から見たら色々と羨ましいなぁとか思うとき有るよな
あれだけ綺麗に着飾って幸せそうな顔されたら色々となんだ、その
困る
461 :
532:2006/08/14(月) 17:23:47 ID:gRZG5jPb
皆さんお久しぶりです。(覚えてる人もいないか)
また性懲りもなく短編に浮気しちまったw
ついでに今回は読み切り。それでは投下します。
462 :
532:2006/08/14(月) 17:24:31 ID:gRZG5jPb
「隆。おまえが遠いところにいっても、
この丘はずっとオレたち2人だけの秘密基地だからな!」
「2人だけの・・・・?」
「そう!ここを忘れないかぎりオレたちはいつも一緒だ。死ぬまで忘れるなよ!!」
「うん!ぼく、ここのことも純ちゃんのことも忘れないよ!
引っ越したあとも、ずっと、ずっと忘れないから!!」
「ふぅ。昨日のうちに台所の荷物は終わらせたし、あとは物置だけだな。」
今月で無事大学を卒業、就職も決まり、4月からは会社の独身寮に入ることになった。
そこで俺は、引越しの準備のためアパートの大掃除をしていた。
「本も大量に買わされたからな・・・、これは一苦労だぞ。」
本棚から分厚い本を下ろすうち、奥の方にホコリをかぶったアルバムを見つけた。
「ガキのころの写真か・・・。この頃はまだ東京にいなかったんだよなぁ。」
パラパラめくっていると、1枚の画用紙が折り畳んで挟んであった。
お椀を伏せたような黄色いものがクレヨンで描かれている。
「これ、なんだっけ・・・。幼稚園の頃のか?」
考える内、ふと幼い頃の思い出がよみがえった。
「思い出した!純ちゃんが俺に描いてくれたんだ!!」
彼とは幼稚園から転校するまでずっと友達だった。
「『ぼく』より『オレ』のほうがカッコイイぞ!」と言ってきたのも純ちゃんだった。
俺は急に懐かしさを覚えた。
この下手くそな絵をポケットにしまって、昔住んでいた場所に向かった。
463 :
532:2006/08/14(月) 17:25:49 ID:gRZG5jPb
俺は電車に2時間あまり揺られて故郷に足を踏み入れた。
無人駅の改札をくぐり抜けて外に出ると、見渡す限りの田畑が太陽の光を照り返している。
「ほんと、何も変わって無いなぁ・・・。」
俺はおぼろげな記憶を頼りに、2人の秘密基地だった丘を目指した。
その頂上に辿り着いたのは、日がすっかり傾き三日月が空に現れはじめたころだった。
登りきった先には、女性が1人芝生に座り込んで景色を見下ろしていた。
女性は薄いこげ茶色のワンピースを着て、黒い長髪を青いリボンで束ねている。
「隣りに座ってもいいですか?」
「ええ、構いませんよ。」
俺は横に腰掛けて、真っ赤に染まってゆく田園風景を眺めた。
「本当きれいだなぁ・・・。よくここに?」
「いえ、1年に1度だけ来ることにしてるんです。
タンポポの綿毛の舞う季節は、もっと綺麗でいいですよ。」
女性はタンポポのつぼみに触れながら微笑んだ。しかし、その笑みにはどこか曇りが見えた。
「昔、親友と約束したんです。『一生この丘を忘れないようにしよう』って。
子供の頃にするような約束ですけど、なんだか忘れたくなくて。」
「奇遇だなぁ。僕もここで似たような約束をしましたよ、『純ちゃん』っていう友達と。
でも10年以上も前だし、転校してからは連絡も取ってないですけどね。」
女性は俺の言葉にひどく驚いていた。
「えっ・・・!?まさか・・・・・・・隆?」
「何で俺の名前を?」
「わた・・俺がお前の言う『純ちゃん』だよ・・・。」
464 :
532:2006/08/14(月) 17:26:26 ID:gRZG5jPb
俺は事態の収拾がつけられなくなった。
俺の幼なじみの純ちゃんが、女として俺の前に現れた・・・ってことか?
「そっか・・・、隆だったのか。驚いただろ・・・・?」
「・・・ああ。でも俺の中の純ちゃんは前の純ちゃんのままだよ。」
とりあえず、支離滅裂とした言葉で相づちを打った。
「とにかく、なんで・・・女に?」
「こんなになったのは小4の頃、おまえが転校してから2、3年後だった。」
純ちゃんは、その身に起こったことを大まかに話してくれた。
遺伝子の突然変異で男性としての機能が失われたこと。
そのため転校せざるを得なくなり、それ以来女として暮らしてきたこと。
引っ越した後も、時々この丘へ来ていたこと。
「ああ〜、『俺』なんて使うの何年ぶりだろ。」
高く澄んだ声で純ちゃんが言った。
「純ちゃん覚えてるか?ここにクレヨンと画用紙を持ってきた日のこと。」
「丘を緑で塗ろうとしたら、お前が『包丁葉っぱキライだから緑は止めようよ〜。』
とか言ってきたやつだろ?」
「そうそう!それで黄色で塗ったんだよな。でもなんで黄色にしたんだっけ?」
「タンポポだよ。『タンポポのほうが可愛いから黄色にしよ!』
これもお前が言ってきたんだぞ!」
純ちゃんが笑いながら小突いてきた。
その後も、俺達は思い出話で盛り上がった。
日は既に沈んで、青紫の空には月が白く光っていた。
465 :
532:2006/08/14(月) 17:27:02 ID:gRZG5jPb
「あのころは俺のほうが男っぽかったんだよな・・・。」
純ちゃんがぼそっと呟いた。
「純ちゃん・・・。」
俺はそれ以外に何も言わなかった。違う、言えなかった。
純ちゃんの気持ちが分からなかったから。下手なことを言って傷つけたくなかった。
しばしの沈黙が続いた。これを破ったのは純ちゃんの方だった。
「俺、いや私、来月結婚するんだ・・・。」
「えっ・・・。相手は男か?」
「ああ・・・・。」
純ちゃんは本当に小さい声で答えた。
「本気で好きなのか。」
今度は何も言わずにうなずいた。
「・・・でも怖いんだ。」
その時になって初めて、純ちゃんが涙を流していることに気付いた。
純ちゃんは話を続ける。
「結婚したら、心も体も女になってしまいそうで、
俺自身男だったことを忘れてしまいそうで・・・・どうしようもなく怖いんだ・・・。」
純ちゃんは止まらない涙を必死に拭っていた。
「なぁ、隆・・・。こんな時、どうすればいいんだろ・・・・。」
そう言って泣き顔をこちらに向けてきた。俺は吸いこまれそうな錯覚に陥ってしまう。
そして、ほぼ無意識に純ちゃんの頭を抱き寄せた。
「俺がいるだろ。俺が覚えててやる。」
後になって思うとたまらなく恥ずかしい一言だったが、この時は自然に出てしまった。
「た・・かし・・・。」
純ちゃんは俺のシャツをつかんでわっと泣き出した。
俺は、少し純ちゃんの気持ちが分かったような気がした。
月も沈んで景色はもう真っ暗になっていた。
そばの電灯が、この辺りだけをぼんやりとした光で包んでいる。
466 :
532:2006/08/14(月) 17:28:02 ID:gRZG5jPb
「隆」
涙も枯れ嗚咽の声も収まってきたころ、純ちゃんが俺の名を呼んだ。
「なんだ?」
「・・・俺のはじめて、もらってくれないか。」
はじめてをもらう・・・・。つまりそういう事だ。
「なんでまた、こんなに急に?」
「お前じゃなきゃだめな気がするんだ・・・。だから俺を『女』にして・・・。」
背中に手を回して、そのまま俺を押し倒してきた。
「純ちゃん・・・。」
俺は正直困惑した。どうすればいいか迷った。
でも、乳房の当たる感触や髪の毛のシャンプーの香りに身体は反応してしまう。
純ちゃんがファスナーから俺の肉棒を取り出した。
「うわ、大きい・・。昔の俺のとは比べ物にならない・・・・。」
「そりゃ小学生よりは大きいだろ。」
しばらくは珍しそうに眺めていたが、不意に右手でそれを握ってきた。
「ゴツゴツしてるんだな・・・。」
純ちゃんは右手を上下に動かし始めた。だが、何処となくぎこちない。
「良かったら、昔自分でしてたようにやってくれないか?」
「ゴメン、俺その頃にはもう女だったから・・・・。」
まずいことを言った・・・。俺は少し後悔した。
「でも、男の人がどんなことをされると気持ちいいかは知ってる。
昔、友達の雑誌で読んだことがあるから。」
純ちゃんは慣れない手つきで俺のモノをしごく。
左手で髪をかき分けながら唇をそっと先端に触れさせた。
そして舌をちょっと口から出して、亀頭の部分をペロペロ舐めてくれる。
純ちゃんは上目遣いで俺のほうを見た。
「どう?気持ちいいか?」
「ああ、いい感じ・・・。それよりこっち向かないでくれよ。恥ずかしくなるから・・・。」
「分かった、そうする・・・。」
俺は、素直にうれしいと言わなかったことを後悔した。
やっぱり、幼なじみで元男・・・だからだろうな。
「何でだろ・・・。俺も男だったのに、なんかドキドキする・・・・・・。」
そう言うと、純ちゃんは再び俺のモノを舐めだす。
徐々に純ちゃんの口から喘ぎ声が漏れ出してきた。よく見ると自分で胸を弄くっている。
「純ちゃんも気持ちよくしてあげるよ。」
俺は純ちゃんの股間の方へ体を動かした。いわゆるシックスナインの格好だ。
俺の上に純ちゃんがまたがる。ワンピースの下から白のパンティーが丸見えになる。
「ショーツが湿ってるな・・・。」
濡れた跡にそって軽く撫でてやると純ちゃんの体が弓なりに反った。
「ひゃんっ!まじまじ覗くなよぉ、恥ずかしいから・・・。」
「お互いさまだろ。」
467 :
532:2006/08/14(月) 17:28:33 ID:gRZG5jPb
俺はゆっくりとパンティーを下ろす。膝までいった所で片足だけ外した。
引き締まった太ももの間からピンクの秘部が顔を出す。
とても小さいクリトリスにもシコリがあって可愛らしく感じた。
俺は両腕を腿にひっかけて蜜口に吸いついた。刺激を与えると反射的に背中を反らしてくる。
「・・・っ、あっ・・・。ちょ・・と、はげし・・いぃ・・・。」
「ちゃんと俺のもしゃぶってくれよ。」
「でも・・、苦いんだもん、コレ・・・。」
「そうか?女のは美味しいのに。」
俺は表面を舐めずった。
「あああんっっ!!・・・・どうしよう、声が漏れちゃう・・・外なのに」
俺は愛撫を止めて純ちゃんをからかった。
「いいじゃん、誰もいないし。それより女言葉が面白いな。」
「うるさいな!女のほうが長いんだから仕方ないだろ!!」
純ちゃんがムキになって怒り出した。
「まぁね。反応とか仕草もほぼ女だし。」
俺は人差し指を挿入させた。
「ダメぇ、そこは・・・。」
「自分でもしてるだろ?」
指はズブズブと根元までささる。
「人にされるのとは違っ、・・・ちょっ、やめ・・・・・」
俺は1度指を引き抜き中指と揃えた。そして秘部を無理やりこじ開けた。
「・・・っ!!きつい・・痛いっ!!」
「大丈夫、じきに良くなる。」
俺は夢中になって女性の性器をもてあそんだ。
空いた手でクリトリスの皮をむく。ビクッと純ちゃんの腰が反応した。
膣口に差しこんだ中指でクリトリスの裏を引っかいた。
「・・・ぅん・・・、はぁっ・・・・。」
いつの間にか純ちゃんの声が苦痛から快楽のものへと変わっていた。
自ら腰を動かし、夢中で俺の肉棒に吸いついてくる。
今にも噴射してしまいそうになったが、すんでの所で堪えていた。
俺は敏感な部分を一気に刺激した。
ドクッドクッ・・・・・。指の間から愛液が溢れ出した。軽くイッたみたいだ。
468 :
532:2006/08/14(月) 17:29:13 ID:gRZG5jPb
「純ちゃん・・・、どうだった?」
「気持ち・・・よかった・・。でもまだ・・身体があつい・・・・。」
息を切らしながら答えた。目も焦点が合っていない。
「こっちに脚を向けて。」
「こう・・・?」
純ちゃんはこっちにM字開脚の姿勢をした。服を着ていると、逆に淫靡な雰囲気を感じる。
「ああ。これから『女』にしてあげるから・・・。」
膝下まであるスカートをたくし上げ、屹立した肉棒を股間に突きたてる。
「中に出しても大丈夫?」
「今日、安全日だから・・・。」
「挿れるよ・・・・」
「・・・・うん。きて・・・・・。」
俺は腰をゆっくり押し付けた。内側に吸いこまれるように肉棒が埋まっていく。
半分ぐらい挿さった所で、先端が処女膜にあたった。俺は勢いをつけてそれを破った。
そのまま腰を前後させ、皮膚と皮膚を激しく打ちつける。
接合部からはピチャピチャと水音が立つ。
急激に感覚が肉棒に集まってきた。絶頂の前兆だ。
「出すよ!!!」
「いいよ・・・、いっぱい出して!!!!」
俺は前に倒れかかった。そして、目を閉じて純ちゃんと唇を重ねた。
そのまま俺は、白濁液を膣内に噴射した・・・・・・。
469 :
532:2006/08/14(月) 17:30:04 ID:gRZG5jPb
「純ちゃん、さっきの嘘だろ?」
服を着直した後、俺はおもむろに聞いた。
「えっ?」
「俺との約束があったからじゃないだろ。」
純ちゃんは2、3秒してから頷いた。
「本当は・・・何でか分かんないんだ。
ただ、ここに来たら心のわだかまりが無くなる気がしてた。」
落ち着いた調子で話した。
「でも今年で終わりにしようと思う。」
純ちゃんは晴れ晴れしい表情を見せた。
しばらくして純ちゃんが改まってこちらを向いた。
「私の結婚式に、是非来てください。」
そして丁寧にお辞儀をした。
「・・・・・行かない。4月はいろいろ忙しいから。新入社員だぞ、俺は。」
「そ・・・か。ゴメン、そこまで気が回らなかった・・・・・。」
「それに、わざわざ行かなくても俺達は繋がってるんだろ?
この丘を、俺達の思い出を忘れない限り。」
俺が笑った顔をつくると、純ちゃんも笑い返してきた。
「隆、変わったね。昔だったら私がそういう事言ってたのに。」
「本質は何も変わってないよ。じゃあ、そろそろ帰るから。」
俺は服に付いた芝をはらって立ちあがった。
「結婚祝い渡したからな!ちゃんと取っとけよ!!」
俺は空になったポケットに手を突っこんで坂を下り始めた。
ゴメン純ちゃん、俺も1つ嘘ついた。
本当は忙しくなんか無いんだ。行きたくなかっただけ。
これ以上一緒にいたら、俺の中の『純ちゃん』が純ちゃんで無くなりそうだから・・・・。
またこの丘に来よう。タンポポの綿毛が舞う季節にまた・・・・・。
470 :
532:2006/08/14(月) 17:34:23 ID:gRZG5jPb
実はこれ一部に歌詞のパクリが入ってます。
気を悪くした人がいたらこの場で謝罪しとく。すみませんでした。
ではまた、皆さんが忘れた頃にやって来ますノシ
471 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 21:09:28 ID:FpId2BVD
|д゜)いいねいいね〜。今日も忙しいおいらも癒やされた。
おいおいおいおい何か切なくていいじゃねぇかよwwwwwネ申作品に認定されましたw乙!
>>171氏
バーチャルリアリティの世界観ってある意味で魔法世界に一脈通じる物がありますね
読んでて面白いって言うか、何ていうか、う〜ん
作者が何でも出来ちゃう世界ですな、物理法則とか時系列展開とか無視しても許されちゃう世界
これは面白いかも!続きを力いっぱいお待ちしています!
>>532氏
なんか切ないってのに激しく同意です、本人の意思とは関係なく女性化しちゃって…
割り切れない感情と言うかなんと言うか、そんな受け入れがたい運命を受け入れちゃったエピソードも欲しいかも
でも、長い長い物語の一部分を切り抜いた作品ですし、そこからイメージを広げていくのもいいですね
素晴らしいです!
そんな訳で運命の25話です、今回で終わりのイメージが皆さん掴めると思いますが…フフフ…
カーテン越しの光が螺旋を描いて部屋に落ちる朝、香織は懐かしい我が家の懐かしい自
室で目を覚ました、素っ裸のまま…勝人に抱きしめられて。
ダブつき気味で寝にくいと脱いでしまったマタニティナイティもじきに慣れるだろう、
張り出し始めたお腹もやがては抱えるようになるだろう。
そして…、いつかはウェディングドレスを着て、この人と…、勝人とヴァージンロード
を歩くのだろう。儚い夢のようなアヤフヤなイメージで香織は幸せを感じていた。
ややあって目を覚ました勝人と共に居間へ降りていく、タワーでの生活では朝型の生活
だった関係で6時には既に通常活動モードになっている。香織の家族は7時から動き始める
のだろうか?いまだ寝息がドア越しに漏れ聞こえていた。
「散歩に行こうよ」
そういって香織はジャージに着替えた、普段着を何も持ってきていない上に、自宅では
そのような物が一切無い関係でそれしか着る物が無かった、勝人もジャージに着替えて二
人で家を出る。早朝の空気を浴びながら二人はボチボチと散歩モードに入った。
昔、よく二人でボールを追いかけた公園を横切り、小学校へ続く坂道を歩き、高台の中
学校から町を見下ろし、下り坂沿いの商店街を抜け、いつか二人のどちらかが…と話した
協会の前へと到着した。
「勝人…覚えてる?」
「言わなくても分かるよ…高橋だろ」
「うん…」
「あいつはお前が好きだったはずなんだよなぁ…」
「そうなんだ…」
「俺の勘違いでなければ」
「じゃぁ…」
そこまで言って言葉に詰まった。
二人の前にセーラー服の女子高生が姿を現したからだ。
「おはよう…」
「あぁ、おはよう」
「久しぶり…ね…」
「うん」
ジャージ姿の二人を見るセーラー服姿の女子高生。
泣きそうな笑い出しそうな、複雑な表情で立ち尽くしている。
「高橋…」勝人は精一杯の声を出した。
「川口…さん…よね、おめでとう…」高橋と呼ばれた女子高生はそれだけ言って走り去
ってしまった。香織の悲痛な表情が勝人には痛いほどだった。
「勝人!彼女を追いかけて!最悪に嫌な予感がする…」
「わかった!」
そういって勝人は高橋と呼ばれた女子高生を追いかける、香織も走りたかったのだが、
足が思うように前に出なかった。
油断していたとは言え俊足のスピードスターだ、風のように走っていく勝人は少し走っ
て難なく高橋を捕らえた「ちょっと待ってくれ」
「私は邪魔でしょ、邪魔なんでしょ」
「なにがだよ」
「だって川口…さんは…」
「高橋…」
「彼は大変な役目を背負ったの」
「・・・・・・・・・・・・・」
「私達だけではまかないきれない事をやっているのよ!」
「だからなんだって言うんだ!」
「女の数が足りないんじゃなくて女しか出来ない事を出来る人が足りないの」
「俺だけじゃない、みんなの問題なんだ!」
「だからお願い、あなたが彼を支えてあげて、お願い…」
「お前はどうするんだよ」
「私の事は忘れて…」
「忘れられるか!バカな事言うなよ!」
「私がいると彼が傷つくのよ、私は役に立たない生まれながらの女だから」
「そんな事無いだろ…」
「だって子供なんか生みたくないもの!」
「え?」
「遊んでいたいし働きたいし広い世界を見たい!子供に構ってる暇なんか無いのよ」
「高橋…」
「なんで女だけがそんな思いしなくちゃいけないのよ!」
「女しか生めないんだから仕方ないだろ!」
「だから彼はああなったの!私が変わってあげられれば…彼は…彼は…」
そこに香織が追いついた、息を切らせる事は無いものの、やや荒い息だ。
「ダメよ妊婦が走ったら」
「そんな事無いよ、それより…」
「良いの、私の事は忘れて!そして役目を果たして…」
「…高橋」
「私の好きだった人はもうどこにも居ないの!、だから忘れて!」
そう叫んで高橋は再び走り出した、勝人が精一杯伸ばした手を振り解いて走り出す。
香織が何かに気が付いて「あ゙っ!」と叫んだが既に手遅れだった。高橋と呼ばれた女
子高生が走り出した先にはたまたま通りかかった車が良い速度でやって来ていた…
ドガン!
鈍い音と共にセーラー服の女子高生が空を舞う、ポカンと口を開けて見るしか出来なか
った香織、勝人もワナワナしていたが直ぐに駆け寄って体を抱きかかえる。
「高橋!しっかりしろ!誰か!誰か救急車呼んでください!」
「嘘でしょ…美夏…嘘でしょ…」駆け寄った香織も青ざめて立ちすくんでいる。
うっすらと目を開けた美夏…、香織から美夏と呼ばれた女子高生は何かを言おうとして
口を開いたが出てくるのは真っ赤な鮮血だった、内臓へのダメージが相当大きいようだ。
「勝人!上半身起こしちゃダメ、内臓がやられてる、口に指を入れて気道を確保!」
そういって香織は何かを思い出したようにポケットをまさぐった、出てきたのは小さな
ポケットティッシュだった。
「これで口の中の血を吸い出して!」そういってティッシュを数枚抜き去り勝人に渡す
のだが…、「香織…ダメみたいだよ…」そういって勝人は首を横に振った。
「嘘…美夏…嘘って言って…」香織は泣き出してしまう。女子高生をはねた若いドライ
バーは茫然自失で立ち尽くしていたのだが…ややあって各方面へ電話を入れ始めた。曰く、
女子高生をはねてしまった、多分死んでる…、俺も…ダメだと思う…、今までお世話にな
りました…と。
この時代、女性の存在がどれほど貴重であるかは言うまでも無い事なのだろう、新たな
生命の誕生を導けるのは女性だけなのだから。
未婚のしかも未出産の女性をいかなる理由が有るにしろ殺してしまった場合…、加害者
側に降りかかる容赦の無い社会的制裁は恐ろしいほどの物がある。この場合、ドライバー
の被る責任は…、かつて香織や沙織が暮らした施設の内部に居た女性化男性達を思い出せ
ば分かるかと思う。
10分ほど待たされて救急車が到着した時、既に美夏は自立呼吸が止まり心停止状態だっ
た、救急隊員の懸命な心臓マッサージと強心剤の投与により心臓の活動は再開したが自立
呼吸は行えず、そのまま救急救命センターへと運ばれていった。警察官が到着し現場検証
を始めるのだが、そこへ橋本も駆けつけた。
警察官の尋問が香織に及びそうになり橋本がそれを遮る、TS法における母体保護最優先
の原則条項第3項によりTSインスペクターによる黙秘権の代行発動を宣言します…そうい
って香織を車に押し込んでしまった、ねちっこく嫌がる警察官に対し橋本は言う、母体不
良となって出産に障害が及んだ場合、あなた達の両方ともが出産を代行する義務を負いま
すが、それでもよければドアを開けます、どうしますか?と。
調書作成のため簡単な尋問を受けたあと勝人も車に押し込まれた、二人は押し黙ったま
ま言葉を発する余力すらないようだ。
「早朝の散歩がとんだ事態になってしまったが… 彼女は助かるよ、大丈夫だ」
橋本はそういって笑った、その笑顔から嘘にしか聞こえないのだけど、頷くしかなかっ
た。ふと何かを思い出したように携帯を取り出した橋本はどこかに電話をかけている、話
が繋がらないようで何度も同じフレーズを繰り返しながら各方面へ事実確認を繰り返して
いたのだが…。
「予想通りだ、彼女は一命を取りとめたよ、内臓全損で全治1年だが心配ない」
内臓全損で生きてるモンなんですか?、勝人の質問は至極真っ当なものなのだろうけど
も橋本の回答は実に単純なものだ、曰く「隣を見たまえ」と。
TSレディを作り出す人工子宮の中に収めて遺伝子情報から体を再構築すれば、最悪の場
合、脳さえ大丈夫ならその人は死なないよ…だそうだ。脳さえ無事なら…、その言葉の意
味する所が何となく不気味な現実を漂わせていた。
橋本の車に乗せられて自宅へ帰ってきた香織達、どこからどう連絡が行ったのか家族が
心配そうに待っていた、父親はうろたえているが母親は平然としている。血を見てギャー
ギャー言うようじゃ母親業は務まりません!だそうだ。その姿に香織は少しだけ救われた
気がした。
朝食を済ませ弟が行って来ますと元気良く家を出て行った、その後姿を香織は複雑な表
情で見ている。肩をポンポンと叩かれて香織は我に帰った、今更思い返しても仕方が無い
事なんだし…と、そんなところだろうか。
食後は母親と並んで台所を片付ける、その仕草を眺める父親と勝人の二人。見事な連携
で次々と皿が片づけられていく。
「あの片づけの苦手だった子がねぇ…」そう言って母親は笑った、その笑顔で家族みん
ながまた癒される。母親とは家族にとってそう言う存在なのだろう。単に性転換して女性
化しただけでは無い何かを香織が身につけ始めていた。
午前中の煩事が一段落すると総出で買い出しへ出掛けることになった。着の身着のまま
で出ていって人生が大きく変わった香織の身の回りの品を買い揃える。下着類、普段着、
よそ行き。女性用に設えられた可愛いハンケチや小さなトートバッグ、女性として生きて
いくのに必要な物が揃った。母親は心から楽しそうな笑顔だ。
そして最後に向かったのは衣装レンタルのお店。香織と勝人二人分の晴れ着を用意して
近所の神社へと向かう。
「香織、あなたの安産祈願もここだったのよ」
「そうなんだ…」
犬のお産は軽いから…と、それにあやかる安産祈願。何時の時代も変わらない光景なの
だろう、後から勝人の一家もやってきて皆で並んで香織の安産を祈る。橋本の説明したTS
チルドレン達の将来を二つの家族が知らないわけが無いが、しかし、それとこれは違う事
であってお産をする香織の身の安全を願うことでもあるからだ。
ウチの嫁が丈夫で有りますように…、皆に聞こえる声で勝人の父親は玉串を奉じる。
その声が香織にも届いてまた癒されている、順調過ぎて困る事はないだろうが、それで
も一波乱有りそうな気配を何となく感じている…
家族総出の安産祈願が終わり自宅へ帰る道すがら、香織の父親が運転する車の後ろの席
で勝人と詰まらない話をしていた時、入りの悪いラジオのニュースから気になる声が聞こ
えてきた。
今朝早く…ザザザザ…市の路上で通学…ザザザザ…女子高…ザザザザ…に跳ねられ重体
となって…ザザザザ…緊急搬送先の病院で再生処理に…ザザザザ…急変し死亡しま…ザザ
ザザ…
うそでしょ…、香織は息を呑む、勝人も顔が引きつっている。車内の雰囲気が一気に重
苦しい物に変わった。母親が顔色一つ変えずに携帯を取りだしどこかに電話している、ど
うやら相手は橋本の様だ…。
「橋本さんの話ではどうやら高橋さんじゃ無いみたいね」
「緊急措置室からそのまま再生処理室へ移行したそうよ、順調なんだって」
その言葉が嘘か真実かを確かめる術は無い、ただ、ここまで全幅の信頼を置いてきた橋
本の言葉を信じるしか方法が無いのも事実だった。彼女が…美夏がどうなってしまうのか
…、それを案じている香織は小さく震えている、1年経って体を再生しあのカプセルから
出てきたらTSレディの学校だったりして…、ふと、そんな事を想像し怖くなる。
安産祈願の帰り道、まだ晴れ着姿の二人と両家族は皆で写真館に入った。
両家族が揃った状態で記念の一枚を撮影する、さすがプロと唸るだけの一枚が仕上がっ
てきて2組額装してもらうと両家が持ち帰る事になった。未成年の子供が二人揃って安産
祈願なら間違いなくTSだろう。写真館の親父も分かっている筈だが追求はしない。
にこやかに笑う顔が印象的なのだけど香織の後ろの影だけが不自然に薄いのを勝人は気
が付いた、多分ライティングの関係だろうと最初は思ったのだけど、段々とそれが気にな
り始める。写真をじっと見ている勝人に香織が声をかける「どうしたの?」
「え、あ、いや… う〜ん」
「ねぇ、気になるじゃん」
「いや… 改めて見ると… 綺麗だなぁ…って」
「…ばか」
そう言って香織は赤くなって恥ずかしがっている。その仕草をみて勝人は笑いながら考
えるのをやめる事にした。考えても結果が出るものじゃないし…、そんな風に思っていた
のかもしれない。
遅くなったけどお昼にしましょうよ…、勝人の母親がそう提案し写真館を出て国道沿い
のファミレスに皆で入った。この時期になると妊婦も食欲が回復し大体なんでも食べられ
るようになる。ただ、生臭い物と無駄に甘い物は避ける傾向にあるようだ。
肉類魚類は無意識に避けてしまう香織の事も皆が配慮してヘルシーなメニューがテーブ
ルに並んでいる、その事実ですらも香織には嬉しい配慮なのだが…
「二人はこれからどうするの?」誰とも無くそんな言葉が出てくる。
香織は勝人を見つめる、勝人は何かを思い出したように答える。
「まずはヨーロッパに行こうと思います、それまでに実績を積んで実力を磨きます。そ
して向こうでプロ契約して香織と暮らそうと思います。日本じゃ色々と変な目で見られる
し…それに、そう言う部分での多様性は向こうの方が寛容だと思うんですよ」
皆は黙って聞いている。
「そして…、今のこの子も次の子もTS学校に取られますけど、最終的には取り返して、
3人目4人目も香織に頑張ってもらって、そして向こうで子供が一段落したらこっちに帰っ
てきます。その頃には僕も引退してるだろうし、指導者になってるかもしれないし…先の
長い話ですけど、いまはそんなイメージで居ます」
香織の父親が吹っ切れたような表情でそれを聞いていたのだけど、何かを思いついて言
葉を選び話し出した。
「まーくんもいつの間にか…男になったようだねぇ…、なぁタケ…、俺が思うに、香織
の分の補償金やら何やらは全部手を付けずに置いといて、この子達の支度金にしようと思
うんだ、どうだろうね?」
「あぁ、グチがそう言うなら俺も賛成だ、母さんもそれでいいだろ」
「そうね、川口さんはどう思います?」
「私も香織やまーくんが良いと言うなら異論は無いですよ…ただ…」
香織はちょっとだけ不安そうに言う「ただ…なに?」
「ただね、凄い金額だからね、財布の紐はしっかり絞めておきなさいね」
そういって笑った、皆もつられて笑う。子供が出来たり夫婦ごっこしたりと少しずつ大
人へのステップを踏む二人だけど、お金の管理だけは場数でしかないのだろうから…、母
親らしい視点での忠告が香織には耳の痛いほどだった。
そんな話をダバダバと3時間近くもファミレスでおしゃべりして解散となった安産祈願
の日、香織と勝人は衣装を返却して楽な格好に戻ると今度は勝人の実家へと歩いていった。
ある意味で香織の嫁としてのデビューでもあるのだが…
「香織さんなら第2の我が家みたいなものよね」
そういって勝人の母親は笑った、父親もつられて笑う。子供の頃から遊びに来ていた武
田の実家、それ故にどこがどうなっているのか知らない訳が無い。
「まだまだ女性らしい挨拶とかを学んでませんから…」そういって香織はどうして良い
物か迷ってしまうものの、紋切り型の挨拶だけはドラマの1シーンなどで見てるし、そう
言う挨拶でいいんだろうと思って座敷に正座すると三つ指付いて挨拶する。
「まだまだ修行中の身故に不束者ですが、よろしくお願いいたします」
「ウチのバカ息子をよろしくね」母親は笑顔でそう答える。
「だれだって最初はレベル1なんだからな、よろしく頼むよ」父親もそう答える。
16歳の少女が悲壮なまでの覚悟を極めて帰宅した故郷の地、ここで香織は第2の人生を
歩みだした…筈だった…。
さて、夕食は何にしましょうかね、主婦はこれが大問題なのよ!
一人っ子で育った勝人の母親は急に娘が出来たみたいで楽しくて仕方が無い、それを分
からない訳ではない香織だからこそうまく相槌を打って楽しそうに振舞う事も重要なのだ
と理解している。
「妊婦が食べられるものって限られるのよねぇ」
「かあちゃん、俺トンカツ食いてぇ」
「香織さん… ウチのバカ息子許してね…」
「なんだよいきなり…」
クルっと振り返った母親が悪魔も裸足で逃げ出すような鬼の形相になっている。
「このバカ!妊婦は脂っこいものダメなの!あんたは本当にデリカシーってもんが…」
母親は今にも俎板で息子の頭をぶっ飛ばしそうな勢いだ、父親も相槌を打つ。
「このドラ息子!とーちゃん情けなくて涙出てくら!」
ポカーンとするしかない香織だが…
「ほら、食べたいもの言ってもらったほうが楽だし、それに…」
勝人の両親が香織を見る、香織は一瞬怯んだけど気を取り直して言う。
「学校では試合の前日はゲンを担いでトンカツでしたから…」
明日は大安吉日の良日と言う事で婚姻届を出す予定になっている、それを勝負と香織は
見立てたのかもしれない、さすがに小さい頃から頭の回転が素晴らしく早い子だったから
ねぇ…、両親はそうおもった。旦那の顔を立てる理想的な女房じゃないか…、ウチのバカ
息子にはもったいないなぁ…
「じゃぁ香織さんもそう言ってるし、今夜は揚げましょうかね」
そういって母親は父親に財布を渡して買い物を頼んでいる「勝人!あんたも行ってきな
さい」とそういってたたき出した。
「じゃぁ、今のうちに今夜の寝床を支度しますね」
香織は笑顔で母親に断わるが母親は間髪入れず切り返す。
「あの子の部屋は妊婦が寝る環境じゃないわね、実家に行って寝なさい」
「じゃぁ彼は今夜はこっちで…」
「あ、いやいや、妊婦は大変だからつれてって夜中でも何でもこき使って良いわよ」
「…でも」
「平気よ!ドラ息子はいつか家を出る運命なんだし…」
そういう母親の笑顔が香織には眩しかった。母親の強さとはこう言う所なんだろうなぁ
と思うのだった、そして、そういう部分を見てそう感じるかどうかも現実的に女性化の尺
度なのかもしれない。
勝人が父親と買い物から帰ってきたとき、勝人の母親が香織と味噌汁の味でアレコレ相
談しているところだった、勝人がふらりとやってきて味見する「お!我が家の味!」何時
の世も変わらないおふくろの味を伝承する大切な儀式かもしれない。
パリっとトンカツを上げるコツは薄力粉を薄くし衣のパン粉は柔らかめ、つなぎの卵は
白身を半分捨ててから良く溶いてやる、そして油は何と言っても紅花油100%じゃないとダ
メね、そうしないと口の中をパン粉で切るから…母親のレシピは愛情の味、熱を持った油
の熱気に負けず香織は衣をまぶした肉を油に滑らせる。じゅわぁ〜と音を立てて狐色に染
まっていくトンカツを見ながら香織は自分の子供に食べさせる夕食をイメージしていた。
テーブルの上に載ってる漬物をポリポリかじりながらビールを飲んで子供の話を聞く勝
人が後ろに居て香織はエプロンを掛けてガス台の前に立っている…、そんな幸せな家庭の
イメージ。
「香織さん そろそろお肉上げて」
「はい」
「こら!バカ息子!キャベツくらい刻みなさい!嫁は身重なのよ!」
「んだよぉ…」
「男がガタガタ言わないの!少しは手伝え!」
「マジかよ…」
「あ、香織さんお肉あと2枚入れてね」
「はい、じゃぁ入れますね」
「油の温度に注意して!」
「え〜っと170度くらいです」
「うん、ばっちり…って、こら!バカ息子!キャベツはもっと細く!」
「…息子は損だ」
「お〜い母さん ビールまだあったっけ」
「おとうさん、ビールはあと!」
「…はい」
狭いテーブルに夕食が並び皆が揃って箸を持つ。日本社会伝統の夕食スタイルがここに
はあった。皆で囲む食卓の長辺方向にはまだ余裕がある。そこにまだ見ぬ小さな我が子が
必死に茶碗を持って夕食を頬張る可愛い姿を香織はイメージする…。
「香織さん 大変だけど…頑張ってね」
「はい 頑張ります」
「おし!じゃぁ食うぞ!いただきま〜す!」
「このバカ息子!少しは嫁に感謝しろ!とーちゃん情けねーぞ…」
「私はお父さんに感謝してもらった事ってあまり思い出せませんけどねぇ〜」
「かあさんそれは言わないでくれよ…」
笑いながら食卓を囲む幸せ。
こんな時が何時までも続くなら、それはとても幸せな事なのだろうけど…
油臭さのまったく無いカツを食べ終わって食後のお茶を飲んで居る頃、香織の両親が訪
ねてきた。勝人の母親が前もって電話して迎えを頼んでおいたのだった。
香織が何かに気が付いて全員分のお茶を淹れて配る、その立ち振る舞いはすっかり武田
家の嫁になっていた。それを見て目を細める母親二人…。
何となくそれで良いと思っていた香織だったけど、急に動きを止めてお腹に手を当てて
何かを探している…
「…あ!」
みなの視線が一斉に香織へと注がれる、香織はそれを気にせずお腹を触っている。
「…また」
母親二人はそれがなんだか既に分かっている、勝人の母親が香織の手を取ってソファー
に座らせた。香織の母親も優しい眼差しを送る。
「香織…」勝人もなんだか分かったようだ。
「いま… 蹴ったよ! 間違いなく! うわぁ〜…」
幸せそうな表情の香織はお腹をさすって何かの感触を確かめているようだ。
「20週ならそろそろありそうよね」
「そうね、しかもウチのドラ息子のだからねぇ」
「まーくんがどうかはともかくウチは上も下も18週位から蹴ってたわ」
「あらそう…香織さんは元がアレだから…って関係ないかな?」
「う〜ん、どうでしょうねぇ〜」
「あ、私、軽く問題発言しましたね… 香織さん ごめんなさいね」
「あ、平気です、慣れましたから」
"3人の"父親が顔を見合わせて言う。
「こればかりは男には出来ない事だな…」と。
お茶を飲みながら香織はついに話し始めた、学校でくじを引いたときの事、橋本に説明
されて薬を飲んだ事、目を覚ましたら施設に居て女性化していた事。そしてさらに…、沙
織や光子や多くの出会いと別れを経験した事も。
ここまで僅かな間にとても多くの事を経験したジェットコースターの様な日々の事。
全部話をして何となく楽になっているのに香織は気が付いた、何となく心の中に溜まっ
ていた滓の様な感情の残骸を全部整理して、新しい人生のスタートラインに立った気がし
ている。
輝く未来をイメージ出来ている限り、人生とは素晴らしいものなのだろう…
香織の胎内で芽生えた新しい命の為にも…と、勝人は自らの未来に奮い立っている。
しかし、香織の心中に輝く未来のイメージが沸いて来ない事を誰も知る由も無かった。
今宵はここまでです、過去最高の行数ですね、短く文章をまとめるって本当に素晴らしい才能だと思います
どなたか爪の垢を15g位分けてください…orz
乙です
出来ることなら幸せに終わってほしいけどなぁ。。。(ボソッ
何はともあれGJ
乙!ラスト1話が楽しみすぎて今日は寝れなそうでつ
是非俺の爪の垢と交換してくれ。
そうすれば神速でSSが書けるような気がするw
乙
続きが楽しみでもあり…終わってほしくないような…
微妙な気持ちです。
486 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 09:55:54 ID:0w2v/lEH
みんな休んでいるんだろうな。・゚・(ノД`)・゚・。と今日も忙しいおいらも癒やされた。
GJ!
長かった物語がもうすぐ終わりなんて…
これを読んで俺の人生感も変わった気がするよ
いやいや、今日のエロパロ板はGJ作品が多くて困りますが、その中でも抜群ですな!
大変乙であります、これだけのボリュームは久しぶりなんで自己保管分を読み返すと改めて凄いです
勝人のお母さん、良い味だしてますねぇ
キャラがそれぞれ特徴あってホントに凄いです…
今日はネクロ氏降臨されないのか。
ネクロ氏投下待ち保守
ごめんなさい・・・何も読まずに荒らしに便乗した者です。
読んでみてポカーンです、良い意味で。
よかったね
493 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 15:20:12 ID:SP0InTT/
支援図書館のほうにSSをupしたいんだけど画像ってどうすればだせます?
494 :
171:2006/08/17(木) 15:52:12 ID:eaoA0Gln
ネクロさん待ちのあいだに私メの投下でお楽しみください。
---夢の正夢C ------------------------------
その頃、あの研究室の一室では…
「さてと…急いでわしも行かければ…」
教授は例の機械の椅子に腰をかける。すぐ横では目を閉じて寝ている誠がいる。
「おい!上田君、ベルトを掛けてくれ」
「はい…わかってますとも教授…」
助手の上田が椅子に座っている教授にベルトを掛ける。
一方、控え室に連れてこられた麻子は…
「麻子さん素敵ねぇ〜、益々綺麗になったわ。ま、元がいいから当然かもね。」
「そ、そぉ? そう言われると何だか照れるわ…」
鏡に映った自分の顔を見つめ思わずウットリする。顔にはメイクを施された麻子、髪はアップにされその首筋には綺麗なうなじの線が現れた。
気付けば自分自身、思う存分その世界を楽しんでいるようで、まんざらでもない麻子。
「さて、次はいよいよメインのこのドレスに着替えないと…さぁ麻子さん早くその服脱いで」
「え、えぇ…」
「なに恥ずかしがってるの、大丈夫、この部屋には私たちしか居ないから」
(…そりゃ確かにこの部屋はそうだけど…考えてみたらあっちの世界じゃ教授や助手連中がモニタの前で一部始終見てるんじゃないの?…)
麻子はしぶしぶカーディガンを脱ぐ、レースのキャミソールから麻子の色白の細い二の腕が露出する。
次に穿いているスカートのチャックを外すと白いロングスカートはそのまま床の上にファサッっと落ち、ショーツを穿いて
いる二本の細い脚が露になった。
そしてキャミソールを脱ぐと、麻子はブラとショーツしか身に着けていない下着姿になってしまった。
上はブラに優しく包まれた2つの胸の膨らみに、下は彼女の一番大切な部分を守っているショーツ、
キュっと締まったウェストのくびれと小ぶりなお尻に細長い手足、紛れもない一人の成熟した理想的な大人の女性の姿である。
(…うっ、な、なんてエッチな姿…あ、ダメ…なんか興奮してきた私…最後まで持たないかも…)
またしても麻子の中の男性の部分が目覚めて来てしまった。
(あーあ、きっと今頃あっちの世界じゃモニタの前で同じように興奮して鼻の下伸ばして私のこと見てるんだろうな…)
495 :
171:2006/08/17(木) 16:10:02 ID:eaoA0Gln
「あ、あとそのブラジャーも外して…」
「えぇ〜!下着まで脱ぐんですか?」
「そうよ、ドレス用のインナーに着替えなくちゃ、ドレス着た時の体の線が綺麗に出ないわ、それに
そんなブラのままドレス着たら肩からストラップが丸見えよ〜」
「はぁ、おっしゃる通りで…(全く、なんでこんな所で裸にならなきゃならないのよ…こんなの聞いてないわ…
きっとこれはあのスケベ教授の策略だわ、これじゃどっかのAVと同じじゃないの?…)」
麻子はしぶしぶ両手を後ろに回し、背中のブラのホックを外そうとする、が、慣れていないせいか上手く外すことが出来ない。
「う、うんっ…ふんっ!…あ、あれぇ?上手く外れない…」
考えてみれば当然だが、麻子にとって今までブラなど着けたことも無ければ外したこともないのだ。
鏡に背を向け、のけぞりながら懸命にブラと格闘する麻子、その姿を見てたまりかねた従業員は
「もう、どうしたの?もしかして今から緊張してるんじゃ?…フフしょうがない私が外してあげるわ、ホラ!」
従業員が背中のホックを外すとブラは勢い良く外れ、ぷるんっとそれまでブラに拘束されていた麻子の二つの乳房が自由の身になる。
ハラリと外れたブラは肩に掛かる2つのストラップのみで辛うじて麻子の胸元にぶら下がっている。
「あっ…やん!」
麻子は思わず両手で外れたブラを胸にあてがい、必死に自分の乳房を隠そうとした。
「なに恥ずかしがってるの?ほらもう時間が無いから…」
「あっ、ちょ、ちょっと!」
従業員は麻子から強引にブラを剥ぎ取る、すると目の前には開放された小刻みにゆれる二つの乳房が…
その先端には汚れを知らないかわいいピンク色の乳輪と乳首が天井の方を向いてツンとなっている。
おそらくCカップくらいであろうか、決して大きくは無いがかといって小さくもない、円錐形の正に理想的な
女性の乳房がさらけ出され、鏡に映った自分の胸にぶら下がっているのだ。
(…これが私のおっぱい…なんて綺麗な…)
麻子は顔を下に向け改めて自分の胸元を見た。眼下にそそり立つ乳房の膨らみとその先の乳首の先端を不思議な気持ちで見つめていた。
「あら〜結構いいおっぱいしてるじゃな〜い、形も綺麗だし。フフ、こりゃ旦那様になる人も幸せ者ね。」
「か、からかわないでください…あのぅ…ところでやっぱ下も脱ぐんですか?」
次はいよいよ最も恥ずかしい部分をさらけ出さなくてはならないと感じた麻子は恐る恐る尋ねた。
「あぁ〜…そのショーツねぇ?…ま、いいわ、時間も無いしそのままで行きましょう」
「ほっ…(あの教授でもさすがにそこまではやらないか…)」
少し安心する麻子。
続きは?
ワッフルワッフル
498 :
171:2006/08/17(木) 20:52:46 ID:eaoA0Gln
続き忘れてました。(^^;
--------
「それじゃあこのブラジャー着けるわよ、ちょっと後ろ向いて両手広げて…」
(…うわっ!なにコレ?大っきなブラ!…)
麻子の背後からそのブラを着ける従業員、いや着けると言うよりは巻きつけると言った方が正解だ。
コルセットの様なロングブラは麻子の腹部を覆いその上の2つの乳房を包む、従業員は背中の数箇所のホックを順番に留め始めると
いやおうなくブラの拘束が麻子の上半身を締め付ける。
「う…く、苦しい…でもなんかおっぱいがさっきより大きくなったみたいな…」
ロングブラが乳房を持ち効果で麻子の胸にはさっきよりもくっきりと谷間が出来ていた。
麻子はふとそのロングブラの下から太ももの方に向かって4本のヒモのようなものが垂れ下がっているのを見つけた。
「なんだろこのヒモみたいの?」
しかしその疑問はまもなく明らかにされるのであった。
「じゃ、次はこのストッキング穿いてね」
渡されたストッキングを穿く麻子の脚はみるみる透き通るような光沢の真っ白な脚に変わっていった。
「わぁ〜足が…白い〜!でもコレちょっと短くない?」
麻子はそのストッキングが自分の太もも辺りで終わってしかもその終わり部分がレースで飾られている事に気付いた。
従業員はブラからぶらさがるヒモを麻子が穿いているストッキングのレース部分に留め始めた。
「こ、このヒモってもしかして…」
麻子はようやくそのヒモが何であるかを悟った。
(…ひゃ〜なんかエッチな格好!…)
自分の太ももにはストッキングを吊っている4本のガーターベルト、そのベルトの付け根部分には小さな可愛いブルーのリボンが
付いている。
「これでよし!あら〜さっきよりスタイル良くなったじゃない。ホラ、見て!」
麻子は鏡で自分の姿を見て唖然とする。
鏡に映るその姿は上から下までまさに純白の光沢の下着…いやランジェリーに実を包んだ女の姿…
さっきまで麻子が身に着けていた普通のブラより明らかに格調高いものだった。
(…それにしてもなんか凄い格好…これがドレスの下着って…なんというかエッチな…これじゃまるでSMの女王様みたいじゃない…
本当にみんなウェディングドレスの下ってこんなエッチなもの身に着けているものなの?…男だったらパンツ一枚でいいのに…
なんか女って、男よりいろいろ部品が多いというか大変…)
------------------------------------------------------
今回はココまでです。
本当はウェディングドレスに身を包んで新郎とご対面!まで行きたかったのですが、
ちょっと描写表現が長くなってしまいましたね。
反省…
ワッ(ry
遅くなりました、26話です
皆様の期待に応えられたかどうかは分かりませんが、
久しぶりのこのジャンルの物を書きましたので楽しかったです
思えばもっと短く済む筈でしたが、香織にもっとアレコレさせてあげたかった…と
そんな事を思いまして、ついつい長くなってしまいました
でも、本当はもっと色んな事をさせたかったのですが…
夜空に丸く満ちた月がカンと冴える晩、秋の夜長を歌い続ける虫たちのリートに二人の
笑い声がシンクロしたりしなかったり…
香織は勝人と手を繋いで家路を歩いている、実家で寝ることを勝人の両親に勧められ香
織の両親が迎えに来たのだけど、香織は自ら歩いて帰りたいと言いだした。
今の彼女にとって『帰宅する』とは特別な意味を持つ事になったのかも知れない。
それが女性化によるものなのか、それとも母親になる事か、はたまた他人の妻となり実
家へ帰ることなのか…、真相は誰も知らないし香織自信も分かっていない。
ただ、もしそれがこの静かな夜の特別な雰囲気を味わっていたいだけだとしても、それ
は誰をも責めるべき事ではなく、むしろ上等なディナーを味わった後の余韻を楽しむが如
き贅沢な時間を感じている物なのだろう。
かつてほぼ同じだった歩幅はいつの間にか香織の歩幅が小さくなっている、背筋と膝を
伸ばし美しく歩けば自然と同じ程度の歩幅に収まることを勝人は見つけた。些細なことで
笑って会話が弾んでただ幸せな夜が更けていく。
生まれてくる子供の名前はどうしようか?、あんな名前こんな名前、二人でアレコレ考
えては候補の名前が消えていく…、そんな夢事をしながらボチボチと歩いて香織の実家に
到着した二人が見た物は見覚えのない車が停車している光景だった。
即座に緊張する二人だが何事もなかったかのように香織は玄関を開けた、玄関には大き
な革靴が一足と女性物のパンプス一足が鎮座し主を待っている。一体誰が来てるのか?と
訝しがる香織だったが居間に入って驚いた、橋本と一緒に宮里が訪ねてきていたのだった。
「あら、彼と一緒にお帰りなのね」
「…宮里先生 …どうしたんですか?」
香織の警戒は解かれていない、何か良く分からないけど頭の中で誰かが叫んでいる、悲
痛な叫び声で何かを訴えている、そう、嫌な予感がすると言う奴だ、それも飛び切り嫌な
目を背けたくなる程の予感…。
無表情な橋本と並んで座る宮里のその笑顔は、今の香織にとって恐ろしい物と同義に見
えていた。
「そう警戒しないでよ」
「いえ、けっしてそんな事は…」
「顔に書いてあるわよ、ウフフ」
「そうですか…」
アハハと笑って済ます宮里は香織と勝人に座るよう促した、向かいには香織の両親が座
っているが警戒する様子はない。
「驚かしてごめんなさいね、帰りの切符を持ってきたのよ」
「え?わざわざここまで?」
「霞ヶ関で会議があったから帰りに立ち寄っただけ、まぁ、そのついでに切符もね」
「霞ヶ関って…」
「ここだけの話…TS法が更に改正されるのよ」
「え?」
「より柔軟に、より公平に、そして、より効率的に…ね」
「それは…」
「まぁ、既に女性転換しちゃった香織には余り有り難みが無いかも知れないけど…」
「そうなんですか…」
「でも、そう悲しい顔しないで」
「・・・・・・・・」
「まぁ…今はまだ関係無いかもね」
「そうですか」
「ま、そう言うことだから、あと2日間遊んで帰りましょうね」
「え?どういうことですか?」
「明後日の午前中に迎えに来るから」
「え?… あの…」
「いい?あなたは身重なのよ?行きも帰りも護衛付きよ」
そういって宮里は笑った、隣の橋本も笑って時計を見て話を切り出す。
「さぁ、そろそろ時間だ、遅くまですいませんでした」
そういって橋本は立ち上がった、宮里も書類を整理し立ち上がる。
「なんのお構いも出来ませんで…」香織の母親が玄関まで二人を送った。
「いえいえ、お構いなく、明後日またお邪魔しますのでよろしくお願いします」
「お待ちしております、今日はわざわざありがとうございました」
居間では香織と勝人が顔を見合わせている、あの二人が切符の為だけにここまで来るな
んてありえないと思っていた。香織の両親が居間に戻ってきて二人を見るなり核心の話を
切り出した。
「実はね…」
「やっぱり…切符だけじゃないんだ」
「そうなのよ…」
「問題の核心はなんなの?」
「高橋さんの事よ」
「え゙?」
「今朝の事故でひどい目にあって…」
「やっぱり死んじゃったの?」
香織は一気に涙目になっている、香織の手を握って勝人も話を聞いているが…、瞳孔が
開きっぱなしになるような緊張だ。
「いや…死んではいないけどね…」
「死んでないけど?」
「脳が活動停止状態なんだって」
「脳死?」
「いや、脳波は生きてる状態だそうよ、ただ、意識が戻ってこないって事」
「それって…」
「いうなれば本人が生きるのを拒否してる状態ね」
「美夏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「時間を掛けて脳波レベルでの呼びかけを続けるって話だったけど…」
「もし呼びかけても返答が無い場合は?」
「その時は…脳死判定だそうよ」
「うそ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「何でこんな事になってしまったのかしら…」
沈痛な空気が居間を支配する、重苦しい空気に押しつぶされそうなほどだ。
さっきまで香織の胎内を蹴っていた子供もまでもが眠っているかのように静かになって
いる。
なんでこんな事に…。それしか思い浮かばない香織だったが勝人はもっと激しく自分を
責めていた。それを見て香織の父親が勝人をたしなめる。
「あの時、あと半歩、いや、その更に半分踏み込んでいれば…」
「…まーくん」
「もっと踏み込めばしっかり捕まえられたのに!」
「…手遅れだよ、あとは本人の問題だ」
「判断ミスです、致命的な…」
「仕方が無いんだよ、誰だってそんな時があるものさ」
「…しかし」
「時には割り切ると言うのも必要な能力の一つだ」
「人が死んでしまうと言う事は割り切っても言い事なんですか?」
「では寿命で死んでしまう人ですら諦めを付けないでいるとどうなってしまう?」
「…それは」
「世の中にはね、自分の意思や力ではどうしようも無い事もあるということだ」
「はい」
「だから…忘れろとは言わないよ…、ただ、不必要に自分を責めてはいけない」
「しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その後でさらに重苦しい沈黙がしばらく続いた、しかし、何かを思い出したかのように
香織の母親が口を開く、曰く風呂を沸かしたから入りなさい…と。
秋の夜長を歩いてきた身重の香織が冷えてきっているかもしれないと母親は心配したの
だった、その温かい配慮は母親の愛情に満ち溢れている。私もそうなれるかな…、TS法の
改正ってなんだろう?、そして。美夏は大丈夫だろうか?
色んな事が頭の中をグルグルと回って心配事のメリーゴーランド状態になっている。
これからもっと沢山の心配事を抱え込まなければならない母親と言うものへ変わってい
く香織の不安は大きくなるばかりだった…。
モヤモヤとした不安を抱えたまま自室のベットへ横になっていた香織の所に風呂上りの
勝人が近づいてきた、香織は少し膨らみ始めているお腹をいたわって体の向きを代え勝人
に向き合う、トランクスにTシャツ姿の勝人が横に寝転がっている。
「香織…」そう言って勝人は香織を抱き抱えた、ほのかに香る石鹸の成分と勝人の体臭
が香織に何かを思い出させる…、「勝人…」そう言って香織は勝人の胸に顔をうずめた、
小刻みに肩を震わせる香織のその仕草が勝人の中に妖しく燃える炎を燈す…
「大丈夫だ、おれがいるよ、いつも一緒にいるよ、大丈夫だ」
「美夏…大丈夫かな…」
「それは… でも大丈夫だよ、きっとね…」
そういってギュッと香織を抱きしめる、きつく抱きしめた時に香織の小刻みな震えが止
まった。もしかして…と思ったのだけど香織は平然としている、汗の臭いがしていないか
らおかしくなる事もあるまいと思っていたのだけど、どうやらそれだけでも無いらしい。
香織の妊娠以来交わっていない二人故に勝人の性的ストレスは溜まりに溜まっている状
態だ、しかし、妊娠中期のセックスがもたらす危険性を知らない訳でもない。もうちょっ
と我慢しておくか…、島に帰って一人身のアパート組みを探して種付けしてやるといえば
喜んで股を開く女の一人や二人はいるかも知れないし…そう思って香織を抱きしめたまま
勝人は寝る事にした、このまま寝てしまえば…とそう思いつつも、やはり心のどこかに妖
しくうごめく激情の産物がむっくりと鎌首をもたげつつあった。
「勝人… 我慢してるでしょ…」
「え?」
「ほら…」
そういって香織は勝人のペニスをトランクス越しに撫で始めた、僅かな刺激でムクリと
屹立をし始める。ピクピクと僅かに痙攣し硬くそびえるその手触りに香織はうっとりして
いるような気がした。
「あなたが私を守ってくれるなら…」
「あぁ、神様に誓っていいよ、必ず守り続ける」
「なら、私はあなたにこの身を捧げていいよ、あなたの妻になるんだから…」
「香織…」
「腕を解いてくれる?」
「あぁ」
そういって抱きしめていた腕を解くと香織は勝人のトランクスを下ろしてしまった、す
ぐさま小さな電球の光に照らされた屹立するペニスが姿を現す。香織はニコっと笑って勝
人を見た後でそのペニスを口に含んだ。チロチロと舌を滑らせてカリ裏から筋沿いを刺激
して強く吸ってみる。
「あぁぁぁ… かおり… うぅぅぅ…」
「我慢しなくていいよ いっぱい出しちゃって すっきりするでしょ」
そういって香織は微笑んだ、その笑顔が愛しくて愛しくて勝人は香織の頭を撫でてやる
しか出来なかった…、しかし、ふと何かを思いついた勝人が声をかける。
「かおり… どうせだからケツをこっちに向けてみなよ」
「え?」
「いいから」
そういってペニスに咥え付いていた香織の下半身を勝人は引き寄せた、マタニティナイ
ティの裾を捲ってショーツを下ろしてやる、勝人の卑猥な予想通り香織のヴァキナはしと
どに濡れていた。
「ほら、やっぱり…」
「あぁぁ だめ…」
「香織、口がお留守だよ」
「あんあいっあ?」
「ほれ」
「あわわわ…」
あい舐め状態の勝人は香織の女性器へ無造作に指を突っ込む、深くまで入れると感染症
の危険性が高まるしオルガムスの絶頂まで行くと膣内を収縮させるホルモンが分泌され子
宮の収縮作用が発生し早期流産の危険性を孕む。
勝人は大胆に、しかし慎重に香織の変化を探りながら入り口付近を弄ってやる、すぐに
香織はガクガクと小刻みに震えながら快感にもまれて始めた。あまりやるとマズイな…と
思いつつも香織が勝人のペニスに愛を注ぐように、勝人も香織のクリ越しに愛を注いでい
るつもりだった。
「まさと… だめ… 欲しくなっちゃった… おねがい…」
「香織… 平気か?」
「うん、 浅くね そっと…」
「わかったよ」
「優しくしてね この子がビックリするから」
「あぁ」
勝人は香織を抱きかかえて正上位からゆっくりと入れ始める、すぐに香織があられもな
い表情で喘ぎ始める、しかし、声はグッと押さえている。もう一度そっと入れてみる、そ
っと入れながら鎖骨のあたりを撫でてやる、ホントは乳首を攻めたいところだが、乳首を
攻めると赤子に授乳させる刺激と勘違いし乳腺分泌ホルモンが出てきて、それが子宮緊縮
と同じ効果を生み出すと知っているから我慢している。
三度目の挿入で香織は「あっ…はぁぁ!」と声を上げた、まずいと思ってキスで唇を塞
いでやる、すると香織の舌が勝人の口内に入ってきた、4回目の押し込みと同時に舌を強
く吸ってやると香りの背骨がグーっと曲がって快感に揉まれている様だった。
そして何度か小刻みに浅め浅めの挿入を繰り返し勝人の下半身から大きな熱い波が押し
寄せてきた…
「かおり!中はまずいから上にな」
「あぁぁぁ! …うん! あぁぁぁぁ!」
「ゔ… あ゙ぁ… それ!」
そういって勝人のペニスから爆発するようにザーメンが噴き出し香織の腹上に撒き散ら
される、ドクドクと溜まっていた白濁液が噴き出され鼻を突く臭いが充満する。
「ハァハァ… やっぱり溜まってたね」
「ハァハァ… うん、ごめんすっきりしちゃった」
「アハハ!」
そういって満足そうな香織が勝人の精子を指先で弄っている、ネッチョリと糸を引く様
をみて呟く「男も女もこれは変わらないね」。
勝人は上半身を起こしてベットにすわりティッシュを数枚抜き取ると香織の上に溜まっ
ている白濁を綺麗にふき取った、そして新しいティッシュで香織の女性器も拭いてやる、
まだ敏感だった香織がビクッと体を震わせるけどされるに任している。さらに数枚抜き取
ったがそれを香織が奪い取った。
「これは私の仕事」
そういって香織は勝人のペニスを咥えて強く吸った、まだ少し残っていた物が吸いださ
れて勝人もビクッと体を振るわせる「香織…ありがとう」、香織は静かに笑いながらペニ
スを綺麗にふき取って言った「これは私専用よ」、勝人も笑って言う「当然だ一滴残らず
お前に注ぐよ」。
そのとき、香織の胎内をトントンと子供が叩いた、お腹に手を当てて香織は笑っている
「ダメらしいよ、先客ですって」、勝人も笑う「アレだな、便所に立てこもっていて外か
らノックされてノックし返すやつ、入ってます!って感じで…」。
なにか不健全に我慢していた部分が解消されて二人は眠りに落ちていった、この交わり
は恋人の戯れあいではなく夫婦の営みなのかもしれない、ギシミシと音のする天井を見上
げながら居間にいた両親も目を細めていた。
翌朝、いつものように6時前の起床となる二人、今日は散歩はやめておこうと話が決ま
りベットの中でゴロゴロしている、窓の外はシトシトと雨が降っていた。
窓を開けたいね…そんな事を言いながら香織はモソモソと着替えて窓をそっと開ける、
湿気を含んだ風が部屋に吹き込んできて昨夜の営みを思い起こさせる臭いが洗い流されて
いった。勝人も起き出して来て着替える、香織はベットシーツを剥がし布団を綺麗に畳ん
で重ねた。完全に身に付いた整理整頓意識の意味、それを今更ながらに香織は実感してい
る、つまり、それは主婦の動き…。
7時前になって香織は台所へ下りて行った、やかんをガス台に掛けてお湯を沸かし冷蔵
庫を開けて朝食のメニューを考える、同じ頃になって母親が起きてきた、半分寝ぼけ眼だ
が主婦歴の差がもろに出てテキパキとメニューを考え準備していく。
しばらくあって父親と弟が起きて来て家族が全員揃った、母親はニコニコしながら香織
と朝食を仕立てている。
居間では父親が勝人とアレコレ話をしている、それをチラッと見た後で母親がニヤリと
笑い香織に囁く、妊娠中は程ほどにね…、ところで彼は上手なほうなの?、香織はちょっ
と赤くなりながら答える、多分普通じゃないかと、彼しか知らないし…。母親と娘でそん
なウェットな会話が出来るのも僅かなのかもしれない、その短い時間を最大限楽しんでお
きたいと言う雰囲気なのだった。
朝食の準備が出来上がり皆で揃って幸せな食卓、これを大事に出来なかった故に壊れて
行ってしまう家族が余りに多い中、今、川口家の食卓には暖かな時間が流れている。
いってきま〜す!と元気良く弟が出て行き家族は4人でゆっくりお茶を飲んでいる。
今日は大安吉日だ。じゃぁ…行ってきなさい…と、そういって母親は香織を促す、香織
は母親をジッと見据えて涙を浮かべた。この時、初めて二人は母と息子ではなく母と娘に
なったのかもしれない。
婚姻届がただの契約書ではなく二人の人間の契りだと言う事を両親は知っている、それ
は山あり谷ありの人生において終生変わらぬ誓いであると覚悟するからこそ出来る物なの
だと思っている。そしてそれを目の前の娘が誓おうとしている、母親は何時までも母親で
あり父親は何時までも父親だ、しかし、娘は嫁になり妻になるのだ、そして、母親へ…。
「あなたの幸せを祈るからね…」母親は静かに眼を閉じて涙を流した。
「お母さん…行ってきます」香織も涙を流す…。
「香織…俺は父親として言っておかねばならない事がある…」父親の一番長い日。
娘を持つ父親にとってそれは何年も掛けて少しずつ積み上げていく覚悟である筈なのだ
が、香織の父親は突然娘を持たされてそれを言わねばならないのだ、どれほどの心痛なの
かは誰にも実感できない…
「香織 婚姻届を出して武田家の嫁になる以上は他家の人間になる」
「…はい」
「今後私の許し無く玄関の敷居を跨ぐ事は許さない」
「…はい」
「そして…、ただいまと帰ってこれるのは今日が最後だ」
「…はい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・幸せを俺も…祈る…」
そういって父親はまた泣き崩れた、香織の記憶に父親が泣く光景は一度も無い、しかし、
僅か4日の間に2回も父親は号泣しているのだった、誰憚ることなく男泣きに崩れるその姿
こそ夫となる勝人にとっては最高のプレッシャーだ。
「終生全力で守りますからご安心ください」
勝人は蒼白になりながらも笑顔で答えた、勝人の手を握り父親は言う、娘を頼む、娘を
頼む…と。香織は居たたまれなくなって立ち上がると2階へ上がっていった、ゴソゴソと
支度を整える音が聞こえる。
やがて支度を整えて香織が降りてきて両親の前に立った、セーラー服でもジャージでも
なくありあわせの服でもない、綺麗に着飾った年頃の娘がそこに立っている。
「お父さん、お母さん、行ってきます」
「あぁ、気をつけてな…」
「お父さんはあぁ言ったけど、いつでもここへ来なさいね」
両親は香織を送り出す、勝人は深々と一礼し部屋を出た。
「生涯僕がいつも傍らにいられるよう頑張ります」
16才の少年とは思えない覚悟を決めた勝人は香織の手を握って自宅へと歩いていった、
玄関の前で二人を見送った両親は呟く、これでいいんだ…と。
昨夜と同じ道をたどって勝人の家に入る香織、勝人の両親が用意して待っていた。
「今日から…ウチの香織さんね」
「未熟者ですがよろしくお願いします」
違う形の母と娘になった二人が挨拶する脇で、別の形の親子の儀式が始まってた。
「勝人!気合入ってるか?」
「おう!大丈夫だ!」
「何より嫁を大事にしろ!いいな!」
「おう!まかせとけ!」
「いくぞ!」
「おぉ!」
そのやり取りを母と娘がシラーっと見ている…、いや、この場合は微笑んでいるとして
おこうか・・・・・・
市役所で婚姻届を出す二人、後ろには勝人の両親が立っている、香織はバックから自分
の両親の同意書を出して婚姻届に添えた。
役所のスタッフが書類を確認し婚姻届が受領される、若い夫婦となった二人を見てスタ
ッフが微笑んだ「大変な役目を負ってしまいましたね、頑張ってください」と。
なにかW杯の優勝決定PK戦並みに緊張していた勝人だったけど拍子抜けするようなあ
っけなさで届けは受理された、背後の両親も苦笑いするほどの緊張だったのだが、それ以
上に言える事は受理する側のスタッフから「おめでとうございます」だのといった言葉が
一切出なかった事だった。
ま、公務員なんぞこんなもんね…母親の一言で緊張の解けた勝人は香織を抱きしめて香
織にだけ聞こえるように囁いた、初めて口にする心からの言葉…
「愛してるよ 香織」
香織はハッと気が付いた、これは今の今まで一度も聞いた事が無かった言葉だ。
そして何となく妊娠しちゃったような気がしていた一番の理由なのかもしれない、輝く
ような未来をイメージできなかった核心なのかもしれない。『女性』にとって特別な意味
を持つその言葉を始めて勝人は口にした、それも自分にだけ聞こえるように…
「うん、私も…愛してる…」
勝人の腕の中で涙ぐむ香織、今ここに新たなる夫婦が誕生した瞬間だった。
「さぁ行きますよ」そういって母親が歩き出した、父親も二人に声を掛けて歩き出す。
普通、婚姻届を出した日と言えば午後は親戚周りで費やされるのだけど、勝人と香織の
夫婦にとって親戚デビューは後とされた、二人が未成年である事、香織が妊婦である事、
そしてなにより、勝人の妻がTSレディである事は親戚一同からアレコレ言われる原因にな
りかねないと両親が思ったからだった。
香織が義務を果たして何の束縛も無くなったら、そのとき改めて結婚式でもやって親戚
一堂に披露すれば良いだろう、そう話がまとまっていた。
だからこの日の午後はどこへも行かず…、ただ勝人の実家で一日ゴロゴロしながら色ん
な話をし続ける日になった。雨が降ったりやんだりを繰り返す不安定な一日だった事も理
由だろう、それに、明日には二人とも施設へ帰ってしまうのだ、勝人の両親だって子供た
ちと話をしたかった部分も大きい。これと行って昼食もとらず、母親と香織が果物の皮む
きをして皆で食べたり、お菓子をかじってお茶を飲んで、話はとめどなく溢れるように続
いている。
サッカーの事、学校のクラスメートやタワーの仲間達の事、学校のシステム、供食体制
や医療の体制、そして、他のTSレディ達の人生。一般の目に触れにくい形へと移行してい
ったTS法の現場を両親は垣間見たのだった。
その日の夜、新たな夫婦の誕生を祝うべく海を臨む高級ホテルのレストランで二つの家
族が全部揃っていた。皆のグラスにシャンパンが注がれる、乾杯の音頭をとるのは勝人の
父親、新たな夫婦に幸多からん事を願って…乾杯!
コック長の丹誠込めたメニューが続々と運ばれてくる、おいしい…それ以上の言葉はな
い、しかし、この時の二人には料理の味などどうでも良い事なのかも知れない。きっと国
道から外れた裏街道沿いに深夜まで暖簾を出しているラーメン屋のカウンターで、二人し
てニラレバ定食と餃子でも食べながら話をしたとしても幸せいっぱいなんだろう。いやむ
しろ、そんな何でもない日常の光景の方が今の二人には幸せかも知れない。
妙な先入観で色眼鏡の視線を浴びる事もある香織にとってその他多くの一般人と同じよ
うに見られて誰からも気が付かれない静かな夜は最高に幸せかなのも知れない…
豪華なコースの締めくくりを飾るデザートを食べながら勝人の父親が二人に言う。
「今日は二人用に部屋を取ってあるから泊まって行きなさい」
え?と言う顔で二人してビックリするのだけど、そんなもんだよと言って勝人の父親は
笑っているのだった、香織の父親も笑っている、笑いながら言う、結婚式の夜はお泊まり
さんだよ、なんと言っても幸せな初夜だからな…と。
誰にも遠慮する事なく二人で話をしておいで、もっとも、今まで散々話をしたかも知れ
ないけどね…、そんな言葉を母親が漏らしている。
家族みんなが気を使ってくれている事に気が付いた勝人は食後のコーヒーを楽しみなが
ら香織の手を取って微笑んだ後、急にまじめな顔になってテーブルを見渡し宣言した。
「今日は僕らのためにささやかな結婚式をありがとう御座いました、今日僕の妻になっ
てくれた人のために僕は生涯全力で守ることを誓います」
テーブルを囲む者だけがささやかに拍手をして祝福する、続いて香織も口を開く。
「不思議な巡り合わせで今日私は人の妻になりました、まだまだ未熟者ですから勉強の
毎日になります、これからもよろしくお願い致します」
また小さな拍手が二人を包んだ、きっと幸せってこう言うことを言うんだろうなぁ…
香織は今日この日までのジェットコースターみたいな半年を思った…
「香織…」
「なに?」
「キスして良い?」
「うん」
二人のキスが幸せなディナーを締めくくる最後の出し物だった。皆で立ち上がってレス
トランを出る、ロビーで皆に見送られて香織と勝人は最も豪華な部屋へと案内された。島
のタワーにある香織の自室並に広いエクセレントスィート。海の見えるソファーに二人で
腰掛けて海を眺めている、言葉が無くても幸せな感情が溢れてくるようだった。
「なぁ香織… ずーっと昔の話だけどさ」
「うん」
「小さな頃は良く女の子に間違えられていたろ」
「そうね小学2年位までね」
「その時俺が言ったこと覚えてるか?」
「なんだっけ?」
「女の子だったら俺が結婚するっていったんだよ」
「…そうだっけ」
「あぁ」
「じゃぁ」
「うん、予定どおりだな」
「そうかもね…」
「…愛してるよ」
「うん、私も…」
勝人はがさっと立ち上がって香織をお姫様だっこで連れていく、こうやって抱えられる
のは2回目だけど、今日はとても幸せだ…、ベットルームへ運ばれてそっと下ろされる。
香織は何も言わず微笑んで勝人を見ている、勝人は香織の服に手を掛けて一つずつボタ
ンを外していく…
「今夜も月が出てるな」
「正体がばれちゃったからもう怖くないわ」
「まだ何か隠してないかぁ〜?」
「いいえ… 旦那様に隠し事はありません」
「そうか…」
すっかり裸にされてしまった香織は勝人が着ているYシャツのボタンを外していった。
「ここ数日トレーニングしてないよね」
「あぁ、だから島に帰ったらハードトレで鍛えるよ」
「あんまり汗臭くしないでね、私が大変だから」
「でも、今だって十分汗かいてるけどおまえ平気じゃん」
「あ、ホントだ」
勝人も裸にされてしまって二人でベットの上にいた。勝人はそっと香織を抱く、香織は
猫のように体を預けている、そのまま横になる二人、窓の外遠くにあの日と同じく月が出
ている。
「あなた… 今夜はしますか?」
「いや 今夜は… どうしようか?」
「好きにして…」
「じゃぁこのまま静かに…」
「いいの?」
「あぁ、昨日の夜したからいいよ」
そう言って香織の後ろに廻って静かに抱きしめる、勝人の両手が香織の腹を触っている、
勝人の手にトントンという感触が伝わった…
「この子も祝福してくれてるのかな…」
「きっと『入ってます!』って言ってるよ」
「参ったな…」
「男の子かな女の子かな」
「どっちでも良いよ」
「そうだね」
「今日は色々あって楽しかったなぁ…」
「これから毎日楽しくなるね」
「あぁ…きっとそうだな」
そう言って二人して抱き合ったまま眠ってしまった、疲れていたわけではないけど、何
となく眠くなって寝てしまったという感じだろうか。窓の外、遙か38万キロ彼方にぼんや
りと輝く月が見えている、何となくぼんやりと見える二人の未来のように、朧気な姿で。
26話終了です
そして…運命のエピロローグ…
終章です
長々とお付き合い頂きありがとうございました。
明け方、ふと目を覚ました勝人は傍らに香織が居ないことに気が付いた、体を起こして
周囲を探すと香織は窓辺に立って外を見ていた、裸のままで。
ゆっくりと起きあがって香織の隣に立つ勝人、香織はそれに気が付いて勝人の腰に抱き
ついた。
「夜明けか…」
「うん さっき気が付いて眺めていたの」
「体を冷やすなよ…」
そう言って勝人は香織の体ごと毛布を巻いた、二人して蓑虫になって外を眺めている。
水平線の向こうから真っ赤な太陽がギラギラと輝いて昇り始める、一瞬、陽炎で形が歪
みハート型に見えたような気がした、それを見て二人で微笑む。
「まだちょっと早いから2度寝する?」
「ごろごろしてれば良いよ」
「そうだね」
二人でまたベットに横になって時計を眺めている、今日は島に帰る日だ、帰ったらみん
なに何て言おうかな…そんな事ばかり香織は考えている。
実家へ行って結婚してきました、それで良いかな…、うん、そうしよう…それでいい。
ふと気が付いたら勝人は寝息を立てている、香織は勝人の寝顔にキスして眠った。
なにかあやふやなイメージの夢を見て香織が目を覚ますと、時計の針は8時を指してい
た、マズイ!そう思って勝人を揺り動かす、マズイよ8時だよ!。
勝人も目を覚まして時計を見る、おぉっと!ヤバイぜ!、香織!シャワーだ!、そう言
って勝人は香織を抱きかかえてシャワールームへ行く、広々としたシャワールームで二人
してお湯を被り目を覚まして着替える、そういえばこんな朝が前にもあったな…そう言っ
て夫婦は笑いながら支度を整える。
部屋を出てグランドフロアのカフェで朝食セットを食べチェックアウトした、ロビーの
スタッフが二人に封筒を渡す、勝人が中身を見るとタクシー券が入っていた、勝人の父親
が昨夜のうちに渡しておいたのだった。
ホテル前の車寄せからタクシーに乗って勝人の自宅へと向かう、時計の針は既に10時近
くなっている。やや流れの悪い国道を走って勝人の家に到着したら香織の両親もそこに待
機していた、多分これ位の時間だろうねって話をしていたのよ…、そういって香織の母が
荷物を手渡した、既にまとめられている荷物を受け取り二人は玄関の前で並んだ。
「行ってきます!」勝人はいつものように声を出す、香織はその隣で「行ってまいりま
す」と挨拶する、嫁の遠慮がそこにあった。「行ってらっしゃい…気をつけてね」家族は
そういって二人を送り出した、タクシーの窓を開けて勝人が大声を張り上げる
「生まれる頃に連絡するよ!島へ来てくれ!二人で待ってるから!!」
駅へと向かう道すがら、タクシーの窓から総合病院が見えた、あそこに美夏がいるのか
な…、そんな会話をしながら二人は駅に到着した。
改札付近で宮里が橋本と待っていた、しばらく待ったのだろうか、ややイライラした様
子でもある…
「スイマセン、遅くなりました!」勝人が先に声を出した、香織もすかさず相槌を入れ
るのを怠らない「支度に手間取って…すいません」。
宮里はニコリと笑いながら二人の頭をコツンと叩く、「予定より30分遅れよ」
そうは言って窓口に行くと指定券を受け取って二人に渡す、16号車の後ろより。
エレベーターから遠いわねぇ…などと言いつつ皆でホームを歩いていく…、島式ホーム
の一番端し付近に目標とする号車札が見えた。
ここで待っていてね、お弁当を買ってくるから…そう言って宮里は歩いていった、橋本
はどこかに電話した後で宮里を追いかける、ホームに二人だけ残されて列車を待っている
形になった。
エレベーターに乗り込んだ宮里と橋本がスーッとしたに降りていくのと入れ違いにエス
カレーターでサラリーマン風の男達が数人上がってきたのが見える。この時間帯の西行き
はビジネス列車でもあるからひっきりなしに背広姿の男達がやってくるのだった。
号車札付近で並ぶ二人の後ろにも何人かのサラリーマンが並んでいる、疲れきった雰囲
気の中年男性が深いため息を吐きながら沈痛な表情で立っている、隣には部下と思しき若
い男性が声を掛けている。
何となく重い空気を感じながら二人は聞き耳を立ててしまった
−ですから課長も気を落とさないで…
−しかしな、そうは言ってもアレではもう…
−奇跡は信じる人の所にしか来ないんですよ?
−そうだけど…な…
−課長が信じなくて誰が信じるんですか
−塚本君…
−とっとと出張終わらせて戻ってきましょうよ
−そうだな
−そうして娘さんのところへ付いててあげればいいじゃないですか
−あぁ…
−課長が生きる望みをなくしたら娘さんだって
勝人はやや引きつった表情で香織を見る、香織も青ざめている。
シゲシゲ眺めるのは失礼だと思っているもののその姿を確認したい勝人はチラッとその
中年男性を見た…、そのときちょうどその人物も勝人を見たのだった。
「まさかとは思うが… 君は武田君かね?」
「はい、そうです、僕もまさかとは思いましたが…高橋さんのお父さんですよね?」
「そうだよ…こんなところで会うとはねぇ…」
「あの、なんと申し上げてよいか…」
「いやいや君が責任を感じる事じゃない」
「しかし…」
「隣にいる美人さんは…川口君かね?、あ、いや、今は川口さんだね」
「あ、いえ…、あの…、昨日付けで私も武田になりました」
「じゃぁ…入籍を?」
「はい、お恥ずかしながら僕は未成年の分際で妻を娶りました」
「そうか…」
高橋美夏の父親がそこに立っている事に二人は強い衝撃を受けていた、父親がここに入
ると言う事は良くなったか改善の見込みがないか、それとも事実上死んだのかのどれかだ
ろう。
先ほどの会話からして、とにかく絶望的な現状である事が垣間見える、香織は恐る恐る
尋ねるのだった。
「あの…美夏さんは…」
「美夏は…もうダメかもしれないね」
「本当にダメなんですか?」
「実は昨日の時点で大脳停止状態になっているんだ」
「じゃぁ…」
「うん、事実上の脳死だね」
「なんてこと…」
香織は両手で顔を塞いで泣き出してしまう、その肩を勝人が抱き寄せて一緒に涙ぐむ、
やはりあの時、もう少し手を伸ばせば…、どれほど後悔しても遅いのだろうけど、それで
も自責の念は勝人を攻めるのだった。
ややあってホームに自動放送の案内が流れる…
♪ピン♪ポン♪パン♪ポ〜ン
超特急ひかり号博多行きが16両編成で11番線に参ります
黄色い線の内側に下がってお待ちください
♪チャラララ〜
♪びゅわ〜んびゅわ〜ん は・し・る〜
♪あお〜いひかりのちょうとっきゅ〜 ・・・・・・・・・
はい、ご注意ください!11番線に列車が入りまーす!
11番線はホームドアがありませんのでご注意ください!
若い駅員がマイクを持って怒鳴っている、しかし、慟哭する二人にその声が届いていな
い状態だった。
「塚本君、ちょっとカバンを持っていてくれたまえ」
高橋の父親はカバンを部下に持たせると二人の肩を抱き寄せた。
「悲しんでくれてありがとう、でも、どれほど泣いても人は生き返らない」
沈痛な表情を浮かべて高橋の父親も泣きそうだった。
「奇跡が起きるのを祈るだけだったけど、今日ここで君達に出会えたのも奇跡かもしれ
ないね、最後の最後で二人に会えてよかったよ、本当に良かった」
ちょうどそのときエスカレーターで宮里と橋本がホームに上がってきた、上がってくる
なり宮里と橋本の二人が見たものは二人の背中に手を添える高橋の父親の姿だった…
ホームの向こう、遠くに乗車する新幹線が見える、宮里の脳裏に嫌な予感が浮かび弁当
を投げ捨てて走り始めた…
「今は武田夫妻と呼ぶべきだね、二人の門出を私からも祝うよ、これからずっと一緒に
居られるように祈っている、二人がいつまでも仲良く、共に過ごせるように…」
香織と勝人は顔を上げた、高橋の父親は心からの笑顔で微笑んでいる。
「夫婦は常に共に有るべきだ、夫も妻も常に傍らにあるべきなんだよ…。でも実際には
なかなかそうは行かないものだ、仕事も有るし、それに…武田君の妻は出産の義務を負っ
ているんだろう?大変な事だよ…」
そこまで言うと父親はちらりとホームへ入ってくる新幹線を見やった
「私には何も出来ないけれど、せめてこれ位はさせてくれ、美夏の分もね」
そういって心からの笑顔になった…
しかし…
その笑顔が鬼気迫るものだと香織が気が付いた時…
「かおり!逃げなさい!」そういって宮里が走ってきた。
二人を守ろうと手を差し伸べる直前、高橋の父親が両腕を強く伸ばし二人をホームから
線路へ突き落とした…
「え?」香織は一瞬何が起きたかわからなかったがすぐにホームから落とされた事に気
が付いた、勝人は落ちる途中で香織と体の位置を入れ替え自分が下敷きになったあとで強
引に立ち上がろうとしたが、下敷きになった右足が折れて力が入らない。
勝人は死力を振り絞って左足一本で立ち上がると香織を抱えあげてホームに乗せようと
した、新幹線はホーム先端付近を100km近い速度で入ってきている。何とかホーム先端に
香織を抱え上げた時、高橋の父親の足が香織の頭を押し戻した、その直後にパンパンと鋭
い音がして高橋の父親のこめかみから血飛沫が舞った。橋本が護身用の拳銃で高橋を射殺
したのだった。
宮里は必死になって手を伸ばし香織と勝人を引き上げようとしたのだけど…その手は香
織の手をつかむ事が無かった…
ビュワ〜ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
新幹線の車両から警笛が鳴らされたけど…
既に手遅れだった…
そのときホームに居た人間は皆『ドガン!』と言う音を聞いた。
ホーム付近に血飛沫が舞い便臭にも似た悪臭が漂った…
自分の身に起きた事がまだ良く理解できていない香織だったけど、下半身の違和感に気
が付いて顔を起こす、腹が大きく裂けて子宮体が大きくはみ出していた、あぁ、これじゃ
…、勝人ごめんね、ダメだったみたい…、そう思って首を動かすと下半身の無くなった勝
人が口から血を流しながら手を伸ばしてきた、手首から先がなくなっているその手を香織
は握り締めた。
声にならない声で勝人は言った…
遠くまで旅に出よう…愛してるよ
そう聞こえたような気がして香織も微笑を返してて口を動かした。
しかし、声は出なかった…
えぇ、あなた、もちろん…どこまでも…
薄れゆく意識の中、香織は勝人とヴァージンロードを歩いた
嬉しそうな子供たちが4人見守る中、長いヴェールを勝人が捲ってキスをした
遠くに青く高い空が見える
初めてカプセルから出た日にも聞いた、澄んだ鐘の音が聞こえた…
−完−
あとがきにかえて
本当は香織に浴衣を着せて勝人と花火を見るエピソードとか作りたかったんですよ
あと、島の学校祭とか運動会とかやりたかったです
ついでに言うと最初に書いてHDDごと飛んだのでは、病魔に冒された香織が死を覚悟して出産に望む話にしたんですけど
それだとなんかあまりにベタなバッドエンドだったんで、香織に嫌がられたんだと思っています
もっと文章を短くまとめられれば色んなエピソードを書き込めたんですけどねぇ
ダメダメです、もっと精進します
ウダウダと続けてきましたが読んでいただけた皆様に心からの感謝を
そして、この拙作のヒントとなった様々な書き込みを行った皆様にも
心からの感謝を
ありがとうございました
GJ!!
ただ、ちょっと救いのない終わり方は個人的には…
乙。
しかし、死亡オチは正直好かん。
死ぬことを綺麗事にするのは、許せんのだ。
すまんね、ネクロマンサー氏。
GOOD JOB
今までお疲れ様でした。
とても奥深い文章で参考になりました。
またネタと時間があるときには作品投下お願いします!
171氏もGJです!
wktkしてます!
超大作の完結、乙でした。
でもやっぱり救いは欲しい所ですね。平凡で幸せな日常が続いたため何処かで落とす所が必要だったとは思いますが。例えベタであってもハッピーエンドは清々しい物ですから。我が儘言って申し訳ありませんでした。
GJ!!
しかし切ないな…
ネクロ氏の次回作をぜひ読んでみたいっす。
ネクロ氏乙でした!
でもこれじゃあんまりだ…。
二人が幸せに暮らす姿を読みたかった。
523 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 11:40:24 ID:MY7X9TX+
以前バッドエンド希望した者ですが、凄い終わり方に唖然です
長編だけに感情移入も有ったと思います
GJ!なんですが、今更ですけど終章を無かったことにして貰えないでしょうか
余りに香織が不憫で悲しい終わり方ですから、改めてハッピーエンドを希望したいです
そんな訳で、ネクロマンサー氏の作品継続希望!ノシ
同じく ノシ
つ [ あさがお柄の女性物浴衣 ]
香織に着せて下さい、きっと似合うと思う。
洩れの妄想する香織はそんな日本的女性像。
でも、これで終わりでもそれはそれで良い気もするし…
お前ら何ハッピーエンドとか偉そうに言ってるんだよ。
今までマンセーして持ち上げて続き書かせてきたくせによ。
ギャラリーは黙って作者の文章を受け入れりゃいいんだ。
GJ!
こんな終わり方...
悲しすぎる
でもこういうのもありかもしれないね
しかしこういうエピローグを考えたネクロ氏も凄い
普通じゃこんな事思いつかない
少なくとも俺だったらベタベタな終わり方になる
普通にこの作品を出版しても売れるんじゃないでしょうか
長編お疲れ様でした!おっしゃってた通りバッドエンドになりましたか。
こういうのも一つの終わり方としてあるんだな、と学習しました。
ただ残念なのは、エピローグが少し唐突すぎたことです。
父親のそういう心情を匂わせる表現がもう少し前にあっても良かった気がします。
偉そうなこと言ってすみません・・・。でもとにかくGJでした!!
528 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 15:50:39 ID:INqnJweK
>>527 父親の心情と言うより親の心情じゃないかと思うんだけどなぁ
鞄持ちの塚本さんまで名前が付いてるのに香織も勝人も美夏も両親の名前が出てこないでしょ
子供の補償金が凄い金額なのに手を付けないとか高級ホテルに部屋を取って飯を食わすとか
タクシー券用意してあるとかもそうだと思う
つまり親から見た子供への愛情の裏返しじゃないかと思うんだよね
発作的についやっちゃったみたいな感じで背中を押しちゃった・・・・みたいな
読む側の世代とか立場とかによって感じ方様々だろね
しかしまぁ新幹線の歌が出てくるとは思わなかった
GJ!ですよ
私も二人の娘持ちだから同じ立場なら二人を突き落としていたかも知れない・・・・
>>514 「まだかろうじて生きてる。子宮も破れてはいない」
と意識を失った二人を急いで病院に搬送。即再生手術を施して二人はぎりぎり助かったのであった。
皆様ご感想をありがとうございます
携帯からちょっとリサーチです
ハッピーエンドも読みたいですか?
ネ申の降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
熱烈キボンヌ!!!
>>530 ハッピーエンドなどと言わずダラダラでもいいから続いて行って欲しいです。
強制TSスレ名物になるまでのんびりやってください。
>>530 うお、書き込みした直後にネクロ氏が!
ぜひ続けてください。
蛇足になりそうだから自分としてはこれで終わりでいいです。
次は新しいシリーズを書いてほしい。
蛇足かどうかはアナザーストーリーを見てみない事にはなんとも言えないだろうけど、
少なくともああやって終わらせる事を選んだ以上は作者の作った世界観の終わりだろうし、
別に書くその話が同じテンションを維持して展開されるかどうかが不安だ。
読むのが嫌ならNGワードという方法もあるわけだし、最後は作者の胸先三寸だと思われ。
面白いと思う香具師は読むだろうし、蛇足と思う人間は離れていく。
2chは参加者全員の共有財産みたいなもんだし、あまりに個人賛美が行われるのはどうかと思う。
あくまで作品を評価する立場でありたいと思う一読者の戯言ゆえに、読み流していただいて結構です>ネクロ氏
ただ、もし続くなら、出来ればそれは本当になんでもない幸せな日常を元男の視点から見たお話にして欲しいです。
妊婦とセックスする話を読んでつくづく既婚者の視点だなと思ったので、その辺から話を組み立ててください。
あっと驚く別展開でなくて、なんでもない日常のお話です。未婚者が泣いて悔しがるような幸せな日常がいいな...
バッドエンドが不評なようだが、個人的にはこれでよかったと思う。
もっと黒い結末を想像してたせいもあるけど。
性転換手術が不完全で、香織が勝人の目の前でドロドロに溶けるとか。
最期が少々残酷ではあるけれども…
結局二人は誰にも邪魔されずに永遠に結ばれ旅立って行った訳だから
ある意味これはこれでハッピーエンド、ということでいいのではないでしょうか?
>>530 連載打ち切りみたいな終わり方に思えた。
死んだのも展開が唐突過ぎる感があるから別ルートを読みたいです。
正直、もう十分だ。
>>530 ちょっとこの終わり方は厳しすぎる。
ハッピーエンドの構想があるならそれを読ませて欲しい。
つうか走り去った女の子がクルマにはねられる展開自体が最高峰のベタじゃん。
悲劇的な最終章にするための取って付けたようなエピソードに思えて正直不満だった。
別バージョンは不要。もうネクロ氏は消えていいよ、途中から板主旨に合わない作品だったし。
読者に愛着を持たせて突き落とす感性が心底気持ち悪いよ。
544 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 01:09:52 ID:M4VedYQY
ベタすぎてだめだな
恥ずかしくないのかね
ネクロって奴もうだめだ
何か粘着してる奴がいるな。
あ、漏れはハッピーエンド希望ね。
なんで読み手がでしゃばってんの?
>>548 できるできない以前に、せっかく書いてくれた作品に対してもう少し言いようがあると思うんだ
只でさえマイナーなスレなんだから
550 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 08:38:41 ID:rh+VyMMa
ネクロたんにつまらない時はつまらないって言っちゃダメなのかな。
異様な擁護っぷりがマイナースレからさらに人を遠ざけるんだよなあ。内輪受け志向はカンベンしてくれ。
一時は良いかなって思ったけど、やっぱネクロつまんねーーー
>548
納得できる・できない以前に
作者がコレだ!と思って書いたのがアレなら、元END以上のモノが出てくるとは思えない。
よって別ENDはイラネーんじゃないかな。作者の意向を捻じ曲げてどうするんだと。
尤も、ネクロ氏がハッピーENDを書きたいという話しなら、期待して待つがw
最終節が来るまでは欝ENDで良いと思ってたけど、まさか安易に殺しちゃうとは
思ってなかったからガックリきてるのも確かなので。
レスが増えてるから投下があったのかとwktkしてたのに…
お前ら議論スレでやれ…
>>548 いいじゃないか! ただ だし。
購入物と文句が一対一であるように、投下物と無視もまたそう。
気に食わない展開は無視すりゃいい。
そもそも、意に添う展開だけの作品なんて、読んでいてもつまらないだろ。
>>550 問題点を具体的に言えば大丈夫じゃね?
ただ単に「俺は嫌いだ消えてくれ」ってなジャイアニスト宣言でなければ。
26話までwktkしていて最終話だけ気に食わない展開は無視となると、
「ハッピーエンド希望」となってしまうわけで…
死ぬにしても内蔵飛び散らかして、あの世で幸せって言われても
よかったね、とは言いづらいよなぁ。
>>553 |6 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/07/15(土) 23:18:45 ID:Nfo4EiyO
|【注意】
|◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
|
|【スレが荒れたときの対処】
|◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
|◇荒らし煽りはスルーが原則。
|◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
|◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
|◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
|◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>6)を示す。
|◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
|◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
| 自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
ネクロ氏はこれが出来てない奴を釣りたかったんだろ
ついでに言うと反対意見がどれ位出るか?とその内容じゃね?
個人否定したがるアホが出てくるのは夏だしやむを得ぬが
おまえらみんなこれを声出して読め
|【注意】
|◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
>>555 少しでいいから1話の事を思い出してあげてください
>死んでしまえば全て忘れてしまえるよ
この時点で作者は殺す気満々だろww
どんな作品が出てくるか、つまらないか面白いかは実際に投下されるまではわからないよ
すべては受けて次第なわけだから作者のモチベーションとかそんなのは関係ない
蛇足かどうかは読者が決めること
ただ声高に物語の結末の改変を要求するおまいらを見てるとキングの某小説を思い出すよw
みんなレ(ryと同レヴェルってことだ
根黒万世 乙!
強制GJってスレタイに変えれば?
これが一番気にいらねーー
530 ネクロマンサー@仕事中 ◆P6rAbdkis2 sage 2006/08/18(金) 18:20:17 ID:mff64wmp
皆様ご感想をありがとうございます
携帯からちょっとリサーチです
ハッピーエンドも読みたいですか?
何がどう気に入らないのか書けない時点でジャイアニスト確定。
お前はこのスレから出て行け、そして氏ね。お前が吸ってる酸素はただの浪費。
まったく・・・今度はネクロ氏叩きかよ。
読んでいて見苦しくなるよ。
以前の☆氏や鶏氏叩きと同じじゃん。
ちょっとレベルの高い作品が出ると賞賛妬みで叩きが横行する。
そして作者は逃げてスレは過疎・・・
もういい加減にしてくれ。
いいか、自分の意に添わないSSでも
だれかが喜んでいるならば、それだけでスレを消費する価値があるが
俺が気に入らないなんて、駄感想には1レス消費する価値もない。
気に入らないSSはスルーしておけば、無視が答えて書かなくなる。
詰らないと書く事が、この世で最も詰らない事だと理解しろ。
スレルール違反だが、もし○○が××だったらもっと良かったのにというなら
少しは意味があるが
気に入らないだけのレスなど、あらゆるリソースの無駄。
564 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:09:39 ID:wmiInZGS
↑ 1レス消費する価値もない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
概ね色分けが完了したようだな。氏の作品が好きな人は続行希望。
氏が嫌いな人は打ち切り希望w、あとはスレの全体論というか総論。
最近このスレに限らずアチコチ見ていて思うんだけどアスペルガーがウザイ、激しくウザイ。
SS職人の皆様がエロに縛られ過ぎ。エロは必要だが、そこに至る話もキチンと丹念に書いて欲しいと思う。
エロビデオの挿入シーンだけいきなり眺めさせる様な作品作りを強要する風潮はどうかと思うな。
566 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:20:26 ID:xzEpGp/U
ネクロマンセー強制GJスレ
1をもう一回貼っておいてやる。
1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/07/15(土) 23:15:28 ID:Nfo4EiyO
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で意思に反して女性化
されるSSを楽しむスレッドです。SSへのコメントや、その他TS系サイト
の情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!
■暫定ローカルルール
このスレにおいて適用します。
☆レズスキー及びレズスキーネタは、下記2つの議論スレで。
☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
※最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、
暫定措置としてこのスレにおいては、このローカルルールを適用します。
※その他、注意事項は>7を参照。
568 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:37:33 ID:hDbt4kfl
↑ 1レス消費する価値もない。
569 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:40:05 ID:j+FlK5RY
強制GJスレ w
570 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 14:16:20 ID:xzEpGp/U
GJ以外は、全て議論スレへ。 失笑
基軸になるIDと機動的にIDを変えられる環境の2種類で自作自演か・・・
要するに自分の意見と異なる香具師の存在が気に入らないんだな。
アスペルガーって心底ウザイと思っていたけど、今日は心底かわいそうに見える。
>>563 突っかかる訳じゃないんだけど、気になった事が。
>気に入らないSSはスルーしておけば、無視が答えて書かなくなる。
これって賛美レスしか来ないわけだから、スレ的に皆満足してる、と言う風に解釈されたりしないの?
気にしすぎかなぁ。
>>572 賛美レスがあるなら、それなりに需要があるって事なんだから
それはそれでいいんじゃないの?
>>572 マザーテレサは言いました、愛情の反対は無視である、と。
賞賛する声があるなら職人の励みになるし、批評があるなら職人には勉強になる。
それでいいんじゃね?
個人への攻撃と作品への無視が最もキツイ事だろうからな。
575 :
171:2006/08/19(土) 17:15:16 ID:HkjXk19d
なんか投下しずらい空気なんですが、いいですかね。
---夢の正夢D ------------------------------
(…そういえばなんかお腹の下の方が…あぁ…ムズムズしてヘンな感じになってきちゃった…)
何気なく麻子は下腹部に手を伸ばしその先のショーツの上から股間の辺りを擦る。するとなんとショーツがしっとりと濡れているではないか!
いつの間にか麻子はその艶かしい自分の姿を見て欲情し興奮したのか、彼女の女性自身からは僅かながら愛汁が溢れ出てきて
白いショーツを濡らしてしまっていたのだ。
本来男であればこの場合、きっと男根がいきり起ちその先端からは透明な汁が溢れ出ている状態なのであろう。
しかしいくら精神的に欲情していても今はれっきとした女の体である。今の彼女の肉体ではその女陰から愛液を垂らすことでしかその興奮を表現できなかった。
案の定、愛液で濡れたショーツは薄っすらと、自分の最も恥ずかしい部分に黄色いシミを作っていた。
(な、なにコレ?…いつの間にお漏らししちゃったの私?…パンツにこんなシミが…)
しかも最悪なことにそのシミのせいか、その奥に潜む彼女の黒々とした秘部の恥毛がショーツを透してだんだん透けて見えて来てしまっていた。
(…いゃだ…ど、どうしよう…こ、こんなの見られたら恥ずかしい…)
「…麻子さん…麻子さん!」
「(びくっ!)は、はい!」
「それじゃあいよいよドレスを着付けるわね。ほら!あなたの憧れの純白のウェディングドレスよぉ〜!」
「え、えぇそうですね…わ、わぁ〜、なんて綺麗なドレス!…(なんて言ってる場合じゃないわ…と、とにかく今はコレがバレないように
しなきゃ…)」
麻子は体をくねらせ、少しでもそのショーツのシミが見えないように股間を閉じていた。ガーターベルトを着けてるせいか、脚をくねらせる麻子の
その姿は傍から見れば少々セクシーでもあるがある意味少し挙動不審でもある。
「あ、そうそう麻子さん忘れるとこだった、ドレスの前にこのパニエを穿かないと…スカートの綺麗なプリンセスラインが出ないわ」
「は、ぱにえ?」
従業員は白く透き通るふわふわした釣鐘型のスカートのようなパニエを麻子に穿かせる。ひらひらなパニエを穿いた麻子はまるでバレリーナのようでもある。
(へぇ〜スカートの下ってこんなもの穿くの?だからドレスのスカートがふわっとお姫様にみたくなるのね…なるほど…)
パニエの幾重にも折り重なった白く透き通る生地を手に取って、それを舞い上げヒラヒラさせながら感心する麻子。
(それにしても良かった…このパニエのおかげでなんとか中のパンツのシミは誤魔化せそうだわ…)
「さ、次はいよいよウェディングドレスね。あ、ちょっと○○さんと○○さん手伝ってくれる?」
従業員はもう2人の従業員を呼び3人がかりで麻子にドレスを着付け始めた。
サテン生地の光沢のそのドレスはサワサワと生地の擦れる音を部屋中に響き渡らせる。
まずドレスのスカート部分をパニエの上から穿かせ、次に上半身部分を整え背中のチャックを上げる。
身に着けた格調高いレースのロングブラは惜しまれながらも次第にドレスの中へと隠れていく…
予想通りその胸元がはだけたようなチューブトップのドレスの上半身は肩や首筋が大きく露出し、胸元には小さなリボンと細かいレースの装飾が施され彼女の胸の谷間を飾っていた。
(なんか今にも脱げそう、このドレス…大丈夫かな?…なんとか私のおっぱいで辛うじて脱げ落ちるのを保ってるって感じだけど…)
アンティークな部屋の一室で、OL制服のようなスーツ姿の3人の女性従業員が寄ってたかって1人の女にウェディングドレスを着せるその様はある意味
とても絵になる精悍な光景でもあった。
576 :
171:2006/08/19(土) 17:16:17 ID:HkjXk19d
次に首にはキラキラと小さな宝石が散りばめられた銀のネックレスが掛けられ、耳にも銀のイヤリングが施される。
首に掛かった銀のネックレスは彼女の鎖骨の凹凸に沿って伝わり、そのの細かい装飾や宝石で飾られたネックレスの先端が彼女の胸元を美しく飾る。
そして両手には所々小さな花柄の付いた透き通る白いレースのグローブ(手袋)がはめられ、薄っすらと透ける彼女の細くて長い指先は益々美しく栄える。
(わぁ、こんなアクセサリーとか手袋とかいろいろ着けただけでいかにも格調高い花嫁になったって感じ…それにしてもこの口紅といい化粧といい…
重ね重ね女っていろいろ部品が多くて大変ね…それに比べると男って簡単…)
最後に花飾りのついたティアラに、腰まで掛かる透き通った薄いベールを頭に被せると…ついに汚れなき純白のウェディングドレス姿の花嫁がそこに誕生した。
「ほら見て!麻子さん、とっても綺麗よ」
目の前の鏡に映る純白のウェディングドレスに包まれた自分を見ながら麻子は頭の中がポワ〜ンとなり、益々自分が自分でなくなる
ような不思議な感覚に襲われた。
(これが私?…とうとうウェディングドレス着ちゃってるよ…なんか信じられない…)
「素敵ね…」「ほんと綺麗な花嫁さん…」
周りにいる数人の従業員の口からも思わずそんな言葉が出てくる。
「さてと、やれやれこれで何とか式には間に合いそうね。ホッとしたわ…それにしても麻子さん元がいいからドレス着ると良く似合うわね…」
最終確認するかのようにドレスのスカートや頭のベールの乱れを整えながら従業員は達成感に浸っていた。
「ご苦労様、麻子さん暫くそこで腰掛けて休んでてね。皆さん手伝ってやって…」
麻子は数人の従業員にスカートを持ち上げられ部屋の隅にある椅子に案内される…が穿いているハイヒールがコレまでよりも数段高いせいなのか、
あるいはスカートの中に穿いているパニエが足の動きを邪魔するのかどうも上手く歩けない。
(…っとと…転ばないようにしないと…こりゃちょっと動くだけでも一仕事ね…)
やっとの思いで椅子に座ることができた麻子。
「ところで肝心のお相手の方はと…やだ、まだトイレなの?」
その時であるコンコンとドアをノックする音が。
「すいません戻ってきました、入っていいですか?」
「あ、やっと来た…はいはい!どうぞ!」
ドアを開けるとグレーのタキシードを着た一人の男性が入ってきた。どうやらこの男が麻子のお相手の新郎のようである。
「まぁ長いトイレだったわね〜」
「いやぁ、すいません。慣れない服着てるもんだからズボンからアレ出すのにちょっとてこずっててね。」
「まぁヤダ!綺麗なウェディングドレスの花嫁さんの前で…下品ね〜。」
(…ぷっ!…なかなか面白い男じゃないの…博士は代役を立てるって言ってたけど一体どんな顔してるのかしら…もしかしてあの博士が
自ら演じてたりして…?)
部屋の向こうで後ろ向きに座ってその会話を聞いていた麻子は思わず苦笑した。
577 :
171:2006/08/19(土) 17:17:13 ID:HkjXk19d
「ほらぁ!あそこで花嫁さんがお待ちかねよ。 麻子さ〜ん!あなたの大切な人のお出ましよ!」
「あ、はい…」
部屋の向こうでベールに包まれたウェディングドレスの麻子の後姿が。
窓から差す日の光の加減が真っ白なベールとウェディングドレス姿の麻子をよりいっそう引き立てる…
「お…おぉ〜っ!麻子ぉ〜!すっかり見違えるようになったなぁ〜。ほらこっち向いてその可愛い姿を見せてくれ。」
「え、えぇ〜なんか恥ずかしい…(なんちゃって…一応ココは恥らう花嫁を演じておかないと…)」
「そんな恥ずかしがってないで、さぁ!」
麻子は立ち上がってゆっくりと振り向き、男の方にウェディングドレス姿を披露する。
動くたびにサワサワとスカートが床を引き摺る音やドレスのサテン生地のこすれる音が静かに響き渡る。
麻子はそのままゆっくりと顔を上げ男の顔を見た瞬間、驚いて思わず声を上げた。この不細工な顔つきには見覚えがある。
「(うっ!この顔…)あ、あなた!…もしかしてさっきの助手!」
「うへへぇ〜また逢えたね〜麻子ちゃん!」
それはまさしく麻子…いや誠があの例の機械に掛けられるとき見たオタクのような風貌の助手、上田であった。
「ご免ね、本当はイケメン顔で来る予定だったんだけど、プログラムしてる時間がなくてそのまま来ちゃった…」
「来ちゃったって…あなた…新郎の代役って、まさかあなたなの?…私てっきり博士自ら来ると思ってた…」
すると上田は表情を変えそのブサイク顔を近付け小声でささやいた。
「ふふふ…実は博士も同じように仮想世界にいるぜ…ただし俺が作った別のシナリオに送ってやった…
今頃は刑務所の中で囚人として罪を償ってるんじゃないか?いいきみだ。変わりに俺が君の相手をさせてもらうよ…うひひ…」
「そ、それ…どういうこと…?」
上田はポケットから小さなリモコンのようなものを取り出し、あるボタンを押した。
すると前回と同じように周りの従業員の動きが一瞬にして止まった。またしても時間が止まったようだ。
「…これは?…」
「へへ、驚いたか? このスイッチ一つで仮想世界のあらゆる操作が出来るんだぜ。こうやってもちろん時間を止めたり、早めたり、話の流れも変えられる。
これでこの世界は俺様が意のままに操れるってもんだ。まさに俺はこの世界では神ってわけだ。うひひひ…」
「…いったい何を考えているの?…」
578 :
171:2006/08/19(土) 17:17:49 ID:HkjXk19d
「それにしても近くて見るとますます綺麗でカワイイよ麻子ちゃん!ハァハァ…あの野郎がこんな可愛い娘に変身したなんて想像できない…
ますます俺興奮してきたぜ…ハァハァ…」
上田は背後からゴツくて大きな手を麻子の肩に掛けると、美しく着飾った麻子の顔にそのブサイク面を近付け、
そして反対の手を麻子の胸元にしのばせドレスの上から胸を触ろうとする…
「ちょ、ちょっと!何するの!その汚い手どけてよ!」
麻子は上田の厭らしい手を振り払おうするが、逆に自分の細い腕を上田のゴツい手で捉まれてしまう。
「おっと!抵抗したり反抗するとこのスイッチに手が行くぜ!」
上田は再びリモコンのスイッチに手を掛ける。
「このスイッチ一つで博士に繋がれている機械を暴走させることも出来る。そうすれば博士の命はない。」
「そ、そんな…」
「まさに俺はこの世界では神ってわけだ。ひひひ…さぁて今日からめでたく俺たちはれっきとした夫婦になるってわけだ。
もちろん夫婦といっても嘘っぱちだが、そんな事はどうでもいい、うひひ…夫婦になるって事は…ひひ…その意味が解るよね…麻子ちゃん…」
いやらしい目つきで麻子を見つめる上田…
続く…
579 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 17:45:00 ID:VXdk4glb
そうか、叩かれないということはレペルが低いという事なんだな
このスレではw
>>562 まあ仕方ないさ。2chとはそういうもんだ。
問題は作者がそれを華麗にスルーできるかどうかだ。普通の読者の応援レスもついてるしネクロ氏は気にするな。
しかし今回はネクロ氏がageて煽る奴とかおかしなのを呼び込む隙を作ってしまったな。
>>575 空気にめげず投下する171(・∀・)イイ!!
581 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 20:41:25 ID:qn+KJD6m
ここは強制GJスレです。
☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
ほら!ID違うだろ!別人なんだぜ!やっぱ俺って天才だよな!そうだろ?そうおもうだろ!だよなぁ〜
とか思いながら一生懸命にID変えて同じ様な書き込みを続ける
>>581 痛い奴とかアホな奴といった表現じゃなくて
『 か わ い そ う な 奴 』
って表現がピッタリな存在もなかなか珍しいと思う蒸し暑い夜更け・・・・
おまえらにミッドナイトブリスかけてズタボロに犯す話
>>ネクロ氏お疲れ様でした。
いろいろな意見が出てますが、わたしは、非常に感動と共に凄く落ち込んでます。それは、香織が勝人と幸せな家族を築いていくのが見れなかったからです。
過酷な運命に生きている二人には、せめて人並み以上の幸せを願ってます。
どうかハッピーエンドもお願いできませんかね?
読み手の我が儘ですが、お願いします。m(__)m
ミッドナイトブリス・・・
ガイル・イングリッド・豪鬼の美少女姿が萌え萌えだったなw
いまだにコマンドが出ないけどw
ゲーニッツを忘れてはイカン!
588 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 23:22:20 ID:maxaJQli
あ〜あ
589 :
410:2006/08/19(土) 23:36:44 ID:V+SrNoGK
夏期休暇が終わって帰宅してこのスレを見たら・・・・・なんだこりゃ・・・・・だな。
未読140オーバーだったんでワクワクしてたらこのザマかよ。
ネクロマンサー氏、バッドエンドで良いんですか?本当に良いんですか?、軽く小一時間問い詰めたいところだ。
ぜひハッピーエンドをお願いします、むしろ、エンドじゃなくて続いて欲しいです。
週刊でも月刊でも桶ですよ、元男性の女性達が幸せをつかむまでお願いしたいです。
ついでに言うと、俺よりウチの相方がマジ切れ一歩前でした、勝手に殺してしまうなんて…だそうです。
うん、女って怖いと久しぶりに実感した…
そんで、個人粘着荒らしは死ね、氏ねじゃなくて死ね。お前が一番ウザイ。
590 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 23:54:13 ID:M4VedYQY
ネクロうざいから書き込むな
591 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 00:13:28 ID:1w1lm+Rh
>>581 藻前もスレ違いだ。「議論スレ」へ逝け!
お前らの背後にデミトリっぽい奴が出現
振り向いた瞬間に金縛り
ちょこっと言葉を交わしつつブリス化されて吸引された上に犯される
ブリス状態で性交するとその性別で固定化されるというおまけつき
そのまま奴隷に
というプロット思いついた
>>592 よし、そのまま書け!レッツゴー!
GJは作者の励み!、ウザイ消えろ!は作者の賞賛だ!
無視されることこそ最も辛いんだよな・・・・・・
そろそろ立ち直れねぇ・・・・・・・・ orz
そうだな、作者ウザイは称賛だ。
無視される事ほど職人にとって辛いことは無いからなぁ…
とりあえず
>>171氏、変な流れだけど空気読まずに投下を続けてください
美女vsブサ男の王道展開乙です!
完結したものをどうこう言うより、ポジティブに「次回作に期待」とかいえないのかね。
とりあえず作者の方々、私は楽しみにしておりまするぞ。
596 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 11:12:13 ID:2flIAF9J
ネクロマンセー強制GJスレ
なんでそんなに顔真っ赤にして怒ってるの(´・ω・`)
>>596 おはよう!よく寝たか?
今日もスレ保守よろしくな
590 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/08/19(土) 23:54:13 ID:M4VedYQY
ネクロうざいから書き込むな
596 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2006/08/20(日) 11:12:13 ID:2flIAF9J
ネクロマンセー強制GJスレ
案外健康的な生活送ってるな、精神は患ってるようだけど生活は安定してるな。
600 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 12:47:28 ID:2flIAF9J
どうしても1人にしたいようだな
sageれ。
>>600 寂しい奴だな・・・・・
同情してあげるよ。
構うヤツも同レベルだぞ
同レベルてか自演だろ
荒らし煽りは完全無視、これは基本ですな・・・・
606 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 15:27:16 ID:cR5Ov81D
口だけで行動がともなわないヤツらだw
ウザイ消えろ!は作者の賞賛だ!
って言ってる人もいるから煽るんじゃなくて
ウザイと書けばいいと思うんだ。
毎日1回だけにしておけば目立たないと思うよ。
あとsageようね。
609 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 18:30:35 ID:2flIAF9J
ウザイ
ところで
このエンドだと誰が穴埋めやらされるの?
611 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 19:36:24 ID:2flIAF9J
シアトルスルー
穴埋めはチンコに決ま(ry
613 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 22:45:20 ID:OO22Jgic
つうかさ用意周到なはずに見えたTS対策室?がだんだんヴァカになっていく辺りに違和感。
橋本と宮里は何しに2人共離れて行ったの?弁当やお茶を買いに行ったようだが。
イパーンの出張サラリーマンコンビがグリーン車の乗車位置の2人の後ろに並ぶのもヲカシイ。
何かしら投下があれば、議論も収まるんだがなー
>>613 東海道新幹線のグリーン車は8〜10号車固定ですが何か?
指定席は16号車と有ったので禁煙車だな、妊婦にゃ当然だ
ホームドア云々から新横浜だと思うが、あそこで16号車で
しかも弁当を買いに云々だから、鉄ではないとしたら、本当に良く調べてると思う・・・
616 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:52:11 ID:/dG1ob+W
規制解除した・・長かった ネクロ氏の作品について思った事を書く
自分が思ったのは、ネクロ氏は実際に子持ちの主婦なんだろうなという事だ
妊娠の詳細描写や、妊娠中のHの注意点などに凄くリアリティがある
そこでまずエロを感じなくなり萎えてしまった
あと母親などのセリフにリアリティがあるように見えて、
実際にTSが起こればありえないような家族らの思考・行動・セリフにも違和感
まるで悪夢を見ている中の、魔物に人格憑依された家族のようだった
そして決定打は 美夏 というキャラクターづけとその扱いだ!
「私は『役に立たない』生まれながらの女だから」
「だって『子供なんか生みたくない』もの!」
「『遊んでいたいし働きたいし広い世界を見たい!子供に構ってる暇なんか無い』のよ」
と言い放った直後に、唐突に最悪に悲惨な死に方をさせる。なぜか。
作者はよほど、子を産まないキャリアウーマンは役立たずの最低女だから死んで自業自得だ、
と深層心理にあるらしく思えて、とても不快になった
専業主婦独特の「自立する女性への蔑視&コンプレックス」がかいま見える
大昔によくいたお見合いを押しつけるオバサンの言う
(女は結婚して子供を産まなければ一人前ではない・幸せになれない)のようだ
文章力には一定の実力があるだけに、作者の歪んだ結婚観・女性観が
まざまざと浮き出るのを恐ろしく思った
そしてラストの無茶苦茶さには心底、徹底的にウンザリした
今どきB級韓流メロドラマでもありえないだろう・・
どうみてもただの荒らしです、本当にあり(ry
>>616 とりあえずチラシの裏へ書いてやって机にでもしまっておいてください。
それでもなければ論議スレへどうぞ。
まず結果があり、そこへ向けて理論構築していく妄想話は、
いまどき朝日や朝鮮日報でもしません。
>>618 印象操作が好きなTBSとかならやるかもよwww
ついでにいうと、長い文章わ書けないタイプの人間が無理して長文書くと出てくる典型的なボロを出してるから、本当に分かり易くて助かりますねwww
>>619 「長い文章わ」と書いたり
携帯厨かと思える程の改行無しなどの
基本的な間違いはしてないつもりだけどね
>>616 >そこでまずエロを感じなくなり萎えてしまった
この一文で童貞なのが良く分かった、そして、自動的に未婚で子無しだな。
外見はともかく、中身は10代中ごろ〜後半の知識だけが付いてるタイプ。
恐らく非モテ系で筆おろしに行くにもソープ一軒行く勇気すらない香具師。
ちょっと頭が寝てるかもしれんwww
ところで、新幹線の突っ込みでボロをだした馬鹿はどこ行った?
>>613 近くの動物園から逃げ出したアナコンダが襲いかかり、2人はあっという間に飲み込まれた。
って終わられても困るわけで。
>>621 残念。子無しだけは当たり
既婚で女だよ。仕事忙しくて子作り予定は今は無し
>>616でいっそ身バレしてもいいってぐらいに分かりやすく書いたつもりだけどw
妊娠すると身体がこうなってとか性教育チックに書かれると萎えるのには男女関係ないと思う
特に女の読者は読んでて萎えると思うよ
TSには昔から興味あるからたまにここは覗きに来るけど、最近良作ないね
ではさいなら〜
625 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:35:42 ID:K7aguQ4W
hi
近年稀に見る勝利宣言・・・・・
いや、なんでもない・・・・・・
ネカマってどこにでもいるからな・・・・・・・
627 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:39:43 ID:b2KWb9pF
>>622 いや、そんな話題出てないから鉄板にお帰りなさい。正直興味ない。
628 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:42:51 ID:kRv+jBvj
ネクロマンセー強制GJスレ
えーと・・・つまり、これからこのスレでは
レズスキーや粘着嵐に加えて女同士の嫉妬ワールドまで展開されるってことですか?
勘弁してください(;´Д`)
気に入らなきゃネクロ氏興味無しで見送った俺みたいにスルーすりゃいいだけなのに・・・
もしくは投下してくれ、自分のツボな話で
それで流れを変えるか作るかしてくれ、チラシの裏はいらん不言実行
様々な種類の話が多く生み出されれば
強制化の中でもさらに細分化したスレが立つかもしれんだろ、いや本気で住み易いスレが欲しければそれぐらいやってくれ
正直…
ネクロ氏の人気に嫉妬w
まったく無視されるのが最悪
文章レベルで蹴られるのは悲しすぎる
感想無しは辛い
GJひとつあれば嬉しい
ネクロ氏、内容で議論されるなんて幸せすぎる
他の職人さん、ちゃんと読んでるからがんばってくれ。、
633 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 09:26:49 ID:kRv+jBvj
ネクロの自演が多々ありだな
多少精神を病んでる粘着がいるのも致し方無しだな
それだけレベルが高いし人気のアンチは裏返しだし
愛情の反対は無視…とはよく言ったものだね
まったく無視されてる職人が結構居る中で凄い事だよ
くじけず高みを目指し頑張って下さい>まだやる気のある人
俺はもう書きません… orz
俺は書き続けるぞ。どうせ自己満足で書いてるだけだし、無視も叩きも気にならない。
やっと規制から解放された。・゚(・ノД`・)゚・。
元はと言えばバッドエンドが気にくわなかった人たちが
文句を言ったのがいけなかったんだよ。
ここはポジティブな感想以外禁止のスレなのに。。。
ま、こんな雰囲気じゃしばらくはどんな職人さんもやる気でないだろうし
しばらくはスレの不毛化が進行するんだろうね・・・・・・
このスレの現状を一言で表すと
ウボァー
640 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:00:40 ID:kRv+jBvj
ネクロマンセー強制GJスレ
まあいろいろありますけど
連載完結乙!
642 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:15:20 ID:JrcmsTql
根黒がらみは全て☆の自作自演
643 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:55:25 ID:FFkU89Lk
このスレうざい
644 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:14:34 ID:kRv+jBvj
ネクロマンセー強制GJスレ
だれからもSSの内容についてGJをもらえない
カワイソウな171に対して私から賞賛の言葉を…
ウザイ消えろ!
646 :
532:2006/08/21(月) 22:45:52 ID:R9KDGEEB
また短編だが投下する。
さっきはあんな事言ったけど、やっぱり感想下さい。
無視されると鬱になるのでw
647 :
532:2006/08/21(月) 22:46:52 ID:R9KDGEEB
都内某所のラブホテル。俺はソファーに腰掛けた。
「なんか最近燃えねえなぁ。」
俺は愚痴をこぼした。
「そう?中出し3回もしてるのに?」
「そりゃそうなんだけど・・・。」
恋人の理絵とは今年で4年目。大学時代必死にアプローチしてやっと付き合い始めた。
なんか少し天然な気がするけど、そこがまた可愛らしい。
初めの頃は何かとケンカとかしてたけど、
今では心の底から分かり合えるようになったと俺は思ってる。
「やっぱ『責め』ばっかだからじゃない?たまには交代しようよ〜。」
「バーカ。男がそんな恥ずかしい真似できるかよ。」
「ふ〜ん、男ねぇ・・・。」
俺は理絵がニヤリと笑ったのを見逃さなかった。
コイツがこんな表情をした時は、たいていロクなことが無い・・・。
次の土曜日、俺は理絵の家にお邪魔することになった。
何度も来ているので別に緊張はしない。
「結婚を前提とした・・・・・」って話も既にしてある。
親父さんはいつも俺のこと邪険に扱うけど、おばさんは優しく出迎えてくれた。
「お母さん、今日は私がご飯作ろうか。」
「そう?じゃあお願いね!」
理絵は手際良く料理を作っていく。1時間後には全てがテーブルに並んでいた。
鮭のムニエル、コーンスープ、コールスローサラダ、そして俺の大好物のオムレツ。
俺はテーブルマナーに気をつけながらも7〜8分で平らげてしまった。
「ご馳走様でした。」
「私は片付け物があるから先に私の部屋に行ってて。はい、食後のキャンディ。」
理絵が俺に小さなアメ玉を放り投げた。
「おう、サンキュー。」
648 :
532:2006/08/21(月) 22:47:41 ID:R9KDGEEB
俺はベッドに腰掛けながら赤いアメ玉を口に咥えた。
ほのかに甘いような、何とも言えない優しい香りが口の中に広がる。
これは美味しい!どこにもメーカー名を書いてないのが少し気がかりだが・・・。
その時だった。ドクッ、ドクッ・・・。
急に心臓が高鳴りした。だんだん視界もぼやけてくる。頭の中まで熱く・・・。
どうし・・・・・お・・れ・・・・。
「駿介、起きてよ。」
理絵が俺の体をゆする。
「ん・・・、あれ?俺は・・・。」
まだ頭がクラクラする・・・。俺は重たい身体を持ち上げた。
「早速だけど、やらない?」
言いながら、上半身の服を脱がせていく。
Tシャツが乳首と擦れてなんだか・・・くすぐっ・・・・・たい!?
「なんで、俺が・・・・女に!?」
「今まで気付かなかったの?通販で買ったの、あのキャンディ。」
理絵がニヤつく。
「でも安心して!ちゃんと戻る方のもあるから。」
「今よこせ!すぐよこせ!!」
「やだ。せっかく使ったのに勿体無いじゃん。」
『やだ』って・・・、おいおい・・・。
「それに女の子同士も楽しいと思うけどなぁ、たぶん。」
本当コイツのぶっ飛び方には付いて行けない・・・。
まあ、戻れるならいいや。少しだけコイツに付き合ってやるか。
理絵はベッドの下から鍵付きの箱を取り出した。
箱からはいかがわしい品々がいろいろと出てきた。
そこからピンクのローターを取り出し、中に単三電池を入れた。
「女の子同士でする時は、本番でもこんなの使うらしいよ。」
理絵はそれを俺の膨らんだ胸に押し当ててきた。
ベッドに女2人が並んで座ってイチャイチャするって・・・。
こんなの漫画だけのシチュエーションだと思ってた。
「まずは『弱』から。」
ブゥゥゥ・・・・。ローターが小刻みに震える。
乳首にそれが伝わって少しずつ勃ってきた。額からは汗も染み出る。
「ちょっとくすぐったいけど・・・、意外とゆるいな。」
俺は少し強がって言ってみた。
「じゃあもっと強くしよっか!次は『中』。」
「いやっ、バカ!やめろ!!」
ブルブルブル・・・・・。機械の震えが目でも分かるようになった。
どうしよう・・・、身体のあちこちがムズムズする・・・・・。
ローターの快感ともどかしさがごちゃ混ぜになってる・・・。
急にもう一方の乳首から電流が走った。
「ああっ!な、何すんだよ!!」
理絵が乳首をつねってきたのだ。
「やっぱり駿介も感じてたんじゃん!」
理絵が嬉しそうに言う。
「んなこた、ある訳ねえだろ!!」
俺は恥ずかしさを隠すように叫んだ。
「ほんと強情だなぁ。最後は『強』!」
ビビビビビ・・・・・・。恐ろしい音がする。
反りかえるほどに勃った乳首が上下左右に揺れる。
息が激しくて口も閉じられない。
コレが気持ちいいのかさえも分からない・・・。
「駿介ったら、よだれがこぼれてるよぉ。」
理絵が口許のよだれを舐め取ってきた。
舌はそのまま俺の口内に潜りこんでくる。
「・・・んっ、・・・くふぅ・・・。」
俺は夢中になって舌に吸い付く。
頭の中が空っぽになってきた・・・。身体の芯が熱い・・・・。
敏感なトコロが全部ほてってる・・・・・。
ダメだ・・・イクぅ・・・・・・・。
650 :
532:2006/08/21(月) 22:48:55 ID:R9KDGEEB
「すごいでしょ、女の子の体って。」
「油断しただけだ。」
「ヨダレ垂らしてイッちゃってたくせに〜。」
俺のズボンとトランクスを脱がしてくる。
「ほら、オマンコもグチョグチョになってる。」
理絵は透明な液体を指に絡めつけた。
「ほら、見て!」
「見せんなバカ!うっとうしい。」
「もっと気持ちいい事、しよ?」
俺は迫ってくる理絵を突き返した。
「もう帰ってやる!」
「その格好で?」
忘れてた・・・・・。素っ裸・・じゃなくて女体のままだ・・・。
「私が満足したら、ちゃんと戻してあげるから。」
「いつだよ?」
「さあ?」
理絵が箱からベージュの長い棒のようなものを取り出した。
「これって・・・、女同士で使うやつだろ?そんな趣味があったのか・・・?」
「バカ。キャンディと一緒に買ったの。」
説明書と睨み合う。そこまで『責め』してみたかったのか・・・。
「えぇと・・・、まず自分のマンコに・・・あれ、挿さんない。」
その光景を見ているうちに、体の奥が熱くなってくるのを感じた。
秘部の内側がジンジンと疼いてくる。
細い指が自分の双丘へ這っていく。そして1本、2本と膣口に挿した。
俺は自分で悦楽をむさぼる。
自分の指が絡み付いてくる・・・。左手で乳房を揉んで・・・・・。
651 :
532:2006/08/21(月) 22:49:38 ID:R9KDGEEB
「上手くいかない・・。やっぱりローションも買っとけば・・・
ちょうどいいのがあるじゃん。」
理絵が俺の右手を掴んで動きを止めさせた。
「ちょっと立って。指よりも気持ちいいから。」
俺は少し心をときめかせてカーペットの上に立ちあがった。
俺のアソコにディルドーがあてがわれる。
「股を閉じて。」
理絵はそれを股の間でこすらせた。
横のイボが割れ目の中に食いこんでくる・・・。
柔肉がえぐられて行くみたいだ・・・・。
クリトリスに出っ張りがぶつかるたびに脳天を何かが突きぬけて行く。
腰の力が抜けそうになる・・・・。
「ゴツゴツしたのが・・・当たって・・・・・。」
「気持ちよくない?」
「すごい・・・ああっ!!ヤバ・・・・イクぅ・・・」
体の内側から熱い液体がほとばしった・・・。
俺はカーペットの上にへたり込んでしまった。
「アーッ!カーペットに染みを付けたな!!・・・これはお仕置きしなきゃ。」
理絵はニヤリとして、ディルドーについた汁をペロリと舐めた。
そしてそれを自分の秘部にあてがい、奥へと押し込んでいく。
「おお〜、入る入る。」
自分の彼女にチンポが生えている姿は、何処となく淫靡に見えた。
「1度でいいから、男みたいにチンポ挿れてみたかったんだよね〜。
やっちゃっていい?」
断ってもどうにもならない。俺は大人しく脚を広げた。
股間の方は、俺の意思と反対によだれを垂らしてヒクヒクしている。
652 :
532:2006/08/21(月) 22:51:00 ID:R9KDGEEB
理絵はディルドーの根元を手で支え、俺の陰部に押しこんだ。
「ひゃっ!!もっと優しくしろ!太くて・・・壊れちまう・・・・。」
理絵は無視して挿しこみ続ける。初めての経験は苦痛を伴うものだった。
強烈過ぎて眩暈までしてきた。
「痛い!!壊れる!!!」
「すごい・・・。私にも刺さってるぅ・・・。」
理絵の体が俺の上に乗っかってきた。俺達の体がピッタリ重なる。
顔を近づけて、また口を合わせた。理絵の唾液が舌を伝って俺の口内に流れ込む。
俺は夢中になってそれを飲みこんだ。さらに理絵は両胸を揉みしだき始めた。
自然に俺の腰が動く。理絵も嬌声を上げながらディルドーを抜き差しする。
何ヶ所も同時に責められる・・・。口が、乳首が、オマ○コが・・・・・・。
自分でも何が何だか分からなくなる。もう何でもいいや・・・・。
「責めてるのに・・・気持ちいい・・・・・。」
「いっぱい、突かれて・・・、変になりそう・・・・・・。」
「しゅんすけ・・・大好きだよぉ・・・・。」
「俺も、愛してる・・・・また熱くなってきたぁ・・・・イクううう!!」
「もうダメぇ・・・私もイッちゃう!!!!」
俺達は同時に絶頂に達した。カーペットに水たまりが出来た・・・・。
653 :
532:2006/08/21(月) 22:51:34 ID:R9KDGEEB
「はい、約束のキャンディ。」
俺は青いキャンディを手渡された。
こっちは少し酸っぱい味だ。口の中がスーッと軽くなる。
「おおお、戻ってく・・・。」
みるみるうちに俺の体は元に戻った。
「あのさあ、あと2個ずつ残ってるんだけど使ってくれない・・・?
折角買ったのに捨てるのは勿体無いし・・・。」
「俺は2度と食わねえ!!」
「仕方ない、お父さんにあげるか。」
おいおいおい、それって近親相・・・。
「待て、俺が全部買う!いくらかかったんだ?」
「6個セットで350円。」
「なんだ、そんなに安いのか。安心した。」
すると、理絵の口調が急に変わった。
「でも、送料込みで19,800円だったよ!」
「ウソつけ。」
理絵は少し悲しそうな顔をした。
「本当だよ・・・・。」
「だが断る。」
結局、交渉は500円で示談になった。
これは今から俺のものだ・・・・・。
後で一人になった時にでも密かに・・・・・
燃やしてしまえ。
少なくとも俺は、171氏のを楽しみに待ってるけどな。
655 :
532:2006/08/21(月) 22:54:34 ID:R9KDGEEB
前の短編とは全然違うシチュで書いたつもりだけど上手くいかなかったかも・・・
今もまた別のを書いてるんだけどパソコンが自由に使えない身なので、
投下はしばらく後になると思う。ではノシ
メルヘン ・・・じゃない
メンヘル板に帰れ!
>>532氏
リアルタイムGJ!
だんだん形になっていくワクワク感が良いですな!
んでもって最後は燃すんですか…
もったいないなぁ…
つ [1000]
1000円で買いますノシ
で、さて、171氏もぜひ続編ヨロです!
532氏へGJ。
途中までぶっ飛んでいたから最後まで逝って欲しかったです。
そうですね…「俺」がキャンディを独りで楽しむって展開はベタすぎるので
同じ色を2個同時に取るなんてどうしょうかね?あ…これもベタですか…
171氏へ ちゃんと読んでますから続きをよろしく
660 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:48:31 ID:7ERhLA99
ジサクジエーンGJ
遅くなりましたがハッピーエンドバージョンです…
本来論議スレにあげるべき内容をこっちに書いてしまいご迷惑をおかけしました>皆様
拙作への誹謗中傷も異論反論も甘んじて頂戴しますが、私以外の作者様へ同じ事をされませんようお願いします。
また、拙作が時間の無駄とお考えの皆様、どうか専用ブラウザでNGにしてください、よろしくお願いいたします。
じつは甲子園へ高校野球決勝の応援に行ってきたのですが、現地で次回作へのプロットを思いついたので
これから全力で書き上げます、内容はまたTS法絡みですので、あまりご期待されませんよう…(汗)
明け方、ふと目を覚ました勝人は傍らに香織が居ないことに気が付いた、体を起こして
周囲を探すと香織は窓辺に立って外を見ていた、裸のままで。
ゆっくりと起きあがって香織の隣に立つ勝人、香織はそれに気が付いて勝人の腰に抱き
ついた。
「夜明けか…」
「うん さっき気が付いて眺めていたの」
「体を冷やすなよ…」
そう言って勝人は香織の体ごと毛布を巻いた、二人で蓑虫になって外を眺めている。
水平線の向こうから真っ赤な太陽がギラギラと輝いて昇り始める。一瞬、陽炎で形が歪
みハート型に見えたような気がした、それを見て二人で微笑む。
「まだちょっと早いから2度寝しようよ」
「ごろごろしてりゃあっという間だな」
「そうだね」
二人でまたベットに横になって時計を眺めている。今日は島に帰る日だ、帰ったらみん
なに何て言おうかな…そんな事ばかり香織は考えている。
実家へ行って結婚してきました、それで良いかな…、うん、そうしよう…それでいい。
ふと気が付いたら勝人は寝息を立てている、香織は勝人の寝顔にそっとキスした。
いつの間にか香織も眠りに落ちいて何かあやふやなイメージの夢を見ていたけど、何か
の物音で目を覚ました、時計の針は8時を指している。
「マズイ! マズイよ8時だよ!」
そういって勝人を揺り動かした、勝人は半分寝ぼけて香織をギュッと抱きしめた。
しかし、その刹那に香織の手が勝人の頬をパチパチと叩く。
「まさと!ルームサービスの時間!」
「あ!いっけね!」
バスローブを羽織って部屋のドアを開けるとボーイが二人分の朝食をワゴンに乗せて待
っていた。武田ご夫妻おはようございます、朝食でございます。
ボーイはそう言って部屋に入ってくるなりリビングのテーブルをメイクし始めた、所在
無げな勝人だったがベッドルームの入り口が開いているのに気が付いて扉を閉める。素っ
裸でベットの中に隠れていた香織はやっと立ち上がれるようになり、ベッドガウンを羽織
って髪をとかし始めた。
手持ち無沙汰感の強かった勝人はバスローブのままテレビのスイッチを入れた、ちょう
ど今日の天気予報が始まるところだった、南方海上に台風47号が発生しました…、これじ
ゃ島に帰ってからしばらくは風で練習出来ないなぁ…と、そんな事を考えていた。
「おまたせいたしました、ごゆっくりどうぞ」
黙々と準備していたボーイはそう言うとそそくさと立ち去った、素っ裸にバスローブ姿
の勝人を見れば寝起きなのはすぐに分かるし、旦那である勝人が裸なら妻は推して知るべ
しなのだろう。教育の行き届いたホテルならではの気遣いなのかもしれない。
シャワー浴びようよ…、ベットルームから出てきた香織はそういって勝人を誘った。
勝人もシャワールームへと入ってくる。香織は勢い良く出るシャワーを被りながら勝人
の目の前で自分の体に手を滑らせ艶かしい肢体を流していく。
その仕草があまりにエロティックで勝人も多少ムラムラとしているようだが…、香織は
気にしていない。むしろ、襲うなら襲っても良いよ…とでも言わんばかりの笑顔で、時々
誘うように勝人を見るのだった。
あまりに時間的な制約が大きく事に及ぶのは…と思う勝人だが、その心中は荒れ狂う大
海原の大波のようだ。
大きなバスタオルに手を伸ばした香織は勝人の背中を拭いた、背中から両腕、そして肩
から腹、下半身へ…。されるがままの勝人がもう一本のバスタオルで香織の髪をそっとふ
きあげる。いつの間にか肩甲骨まで伸びた艶やかな黒髪にドキッとするのだった。
「香織…」
「…どうしたの?」
小悪魔的な微笑を返す香織に勝人は我慢の限界だが…。
「飯にしよう…」
「…うん」
ちょっとだけ残念そうな香織。勝人は膝立ちになってバスタオルで香織を優しく拭いて
いく、その感触だけで今の香織には十分満足だった。これから長い長い道のりを共に歩
むから…、いつでも…そう思えば二人には満足なのかもしれない。
ただ一つ、半勃ちで所在無げな勝人のペニスを除いて…
ボーイの運んできた朝食セットは実に豪華だった、朝からこんなに食べられない…
そう思うほどの量でもあったのだが、食べ盛りの勝人が居るのでさほど心配は無いのか
もしれない。パリっと焼かれたトーストにボウル一杯のサラダ、ふんわり焼かれたスクラ
ンブルエッグとショルダーベーコンのスライス。新鮮なトマトジュースを飲みながら香織
はカロリーと成分計算している。
「う〜ん、ちょっとカルシウムが足りないかなぁ…」
そういってゆで卵に手を伸ばし殻をむいて半割りにすると、殻を少し手にとって粉々に
砕き黄身に掛けてしまった、吸収効率の悪いカルシウムをこれで摂取できるとは思えない
のだが…
「あんまり変なもの食うと腹壊すぞ」
「平気平気!昔は軟骨バリバリ食べたんだって、サメ軟骨とか」
「え?サメって食えるの?」
「昔のはんぺんはサメだったそうよ」
「いまじゃ信じられないな…」
価値観や考え方、常識と言った物は時代と共に変化していくものだが…、産まれてくる
子供へ親が注ぐ愛情は何時の時代も変わらないものなのだろう。
果実を親子で食べるなら甘い所を子供に与え親は苦い所を食べる、夜の寝床に入るなら
乾いた所へ子供を寝かし親は濡れた床でも眠る、太古の昔から変わらない、親から子へ注
がれる愛のリレー。
粉っぽい黄身に粉々の殻を掛けて食べる香織の心は産まれてくる子供の為に…、それし
か無いのかも知れない。
いつの間にか二人にとって食後のコーヒーは大切な時間になった、アレだけあった朝食
のメニューもほとんど勝人の胃袋に収まり、香織は皿を重ねて綺麗に片付け始める。
その仕草や立ち振る舞いに勝人は香織の母性を見た気がした、見るとは無しに眺めるだ
けなのだろうけど、今目の前で動いている女性が元男性だったとは…、もはや勝人にです
ら冗談にしか聞こえない話になっている。
パウダールームで髪を乾かし綺麗にセットしてメイクしている香織、♪フンフ〜ンなど
と鼻歌交じりに鏡を見つめている表情は幸せそのものだ。既に着替えて歯を磨いている勝
人はそれを見ながら、また情念の波が押し寄せてくるのを感じている。
なにか…凄い遊び道具を手に入れた子供がいつもそれをいじって居たい様な感覚。僅か
16才の少年の中に大人と子供が同居しているのだろう。反抗期真っ盛りになって背伸びし
たい年頃になろうとしているのだが…、それすら許されぬ重荷を背負った事を勝人はまだ
分かっていない。
支度を整えてホテルからチェックアウトする時、フロントのスタッフが勝人に封筒を渡
した、お父様から預かりました…と言われたのだが、果たして中身はタクシー券だった。
最後の最後まで親が気を使ってくれている、その事実に勝人は香織の肩を抱いて震えて
いた、こんなにしてもらって…。
「勝人… 急がないと…」
「そうだな…」
二人は車寄せに待機しているタクシーで家路に就く、何気なく時計を見たら既に10時に
なっている、やや遅れ気味か…、香織はふとそう思った。
勝人の実家でタクシーを降りると香織の両親も待機していた、それに驚く香織。
そして、宮里と橋本もそこに一緒に待っていた、ある意味で凄い取り合わせなのだが。
香織の父親は事も無げに言う、お前の家は既にこちらになったのだ…と。母親は香織に
カバンを渡した、中身は女性になった香織の必要なものばかりだ、勝人も母親からカバン
を受け取り橋本の運転する黒塗りの車に乗り込んだ。
「じゃぁ行ってきます!」勝人が窓を開けて声を上げる。
「行ってまいります」香織のしとやかな挨拶が続く。
香織の母親が駆け寄って包みを窓から渡した。
「日記帳を買ってきたからこれに日記をつけなさい、一杯になったら送ってね」
勝人の母親もやってきた。
「香織さん、ウチのバカ息子をよろしくね、何かあれば遠慮しないで言ってちょうだい
ね、代わりに叱り付けてあげるから」
ちょっとウルウルしている香織だったけど、改まって言う。
「お父さんお母さん、行ってきます、ありがとうございました」
宮里が時計を見た後で助士席のドアを開けた。
「そろそろ時間ですので… では、日本政府が責任もってお預かりいたします」
そう言うと車に乗り込みドアを閉めた、二人の家族が出てきて手を振る、二人も振り返
って手を振る。辛い別れでもあるけど、二人にとっては遊びに行くようなものでもある。
懐かしい町並みを抜けて車は再びリニアラインの駅へとやってきた、駅前に待っていた
省のスタッフへ車を預け、見知らぬ3人のガードと共に二人はホームへと上がる。なぜか
厳重な警備が続いているのだけど、その理由を二人は聞かされていない。
ホームの上、列車を待つ二人は恐る恐る宮里に尋ねた、来る時は私達だけだったのに帰
りはなんでこんなに警備がついたんですか?と。
宮里は一瞬口ごもり、それを見た橋本が代わりに答えた。
「実はね…この夏の一時帰宅中にアパート組みの子がホームで襲われてね…」
「え?マジっすか??どうして??」
「人工的に作られた子供は神の摂理に反するとか言って強行に反対してる組織がね…」
「そうな事が…あったんですか…」
「その組織がまた古くてね、ナチ第三帝国の女性解放運動こそ根本とか言うんだよ」
「はぁ?」二人はハモって答えた
橋本は苦笑いして言う。
「自立女性を支援するんだってさ」
「・・・・・・・・・・・・・・で、それが何の関係あって」
宮里も笑うしかないようだ、あまりに横暴な主義主張であるけど当人達は真面目なのだ
ろう。ただ、その主義主張は被害妄想と表裏一体でもある。
「要するに彼らは自分達の主義主張の為なら何でもするんだよ、自分達の意見が通らな
いのは被害だと思ってるんだ、自分達は被害者なんだから最優先で救済されるべきだって
言うんだよ。そして自分達の意見とは違う意見は全部間違っていると勘違いしてる」
「世の中にいるんですね、そういう偏った人たちって」
「まぁ主義主張は自由だ、でも、他の意見を尊重出来なければただのファシズムだね」
それっきりその場は静かになってしまった、橋本は遠くを見ながら言う。
「大声を張り上げて主張して…それが通らなければ人の嫌がる事も平気でする…、もは
やまともな人間のする事じゃない…」
香織はその横顔をじっと見ている、橋本はそれに気がついて香織に目をやり続ける。
「嫌がっていても無理やり女性化してしまう組織も有るんだからな、世の中どこかおか
しいんだよ…、嫌がっても拒否しても…強制女性化なんだから…、私もどっかおかしい人
間だよ、きっとね」
「そんな事は…」そこまで言って香織は言葉に詰まった。
宮里がそっと香織の肩に手をかける、勝人もそっと香織の手を握った。
国家の都合が国民を振り回す事は多々有るのだろうけど、その国家とは国民を包む袋で
しかない、どっちに転がっていくかは中身の問題なのだろう。そんな風に思った香織の脳
裏には世の中と言う得体の知れない巨大な圧力団体のイメージがあった。
「今更遅いけど… 申し訳ないと心底思っているよ」
そう言って橋本はやってきた流線型に輝くリニアに乗り込んだ、二人がそれに続きガー
ドも車内に入る、車両の両端部にある個室へと収まり列車は出発した。車窓を凄い速度で
景色が流れていく、ほとんどトンネルの中を滑るように走っていくリニアの景色は大して
面白くない。
香織はふと思い立って母親が買ってきた日記帳の包みを開けた、中から重厚な表紙と装
丁のノートが出てきた、表紙を捲るとそこには母親の字で縦に一行書いてある。
やがて母になる 愛する娘へ 母より
「お母さん…」香織の心中に母親の笑顔が浮かぶ。一文をみて勝人は涙ぐんだ。
「凄いよな、親って」香織は黙って頷く。
列車がガクッと速度を落とした、浮上走行からレールに『着陸』したようだ。大きくカ
ーブを切ってトンネルから出て大きな駅へと入っていく、関西圏の玄関とも言うべき駅前
で二人は島からの迎えに収まった、ここから先、橋本は同行しないようだ。
「じゃぁ、無事に産まれる事を祈っているよ」
そう言って橋本はどこかへ消えていった、宮里とガード3人が二人と共に島を目指す。
何時だったか渡った橋の第三チェックを超えて島に入りタワーへ…、香織と勝人の新し
い人生。タワーの前で車から降りるとちょうど島が昼食時になっていた。
「お帰り香織! どうだった!」
3号棟から戻ってきた沙織が香織を見つけて声をかける、英才と歩く沙織も心なしかお
腹が出始めている。
「うん…入籍してきた」
「え゙!ほんとに!!」
「うん、そうしないと産んじゃダメって言うから… ね!」
そういって香織は勝人を見る、勝人は頭を掻きながら言う。
「親父が堅物でさ… でもまぁ… うん、幸せだ」
「私も幸せだよ」
二人で手をつないで見上げるタワー。
その上には高く青い秋の空が広がっている。
「今日からまた、よろしくな」
「うん… よろしくね」
島を抜ける潮風に秋の気配が漂い始める頃だった・・・・・・・
− 第一部 −
− 了 −
はい、ここまでです、色々と皆様から意見を頂き感謝しています。
次回作にするか続けるかは未定ですが…
色々と思うところもありますのであえて含みのある書き方にしました。
そんな訳で、大荒れの原因を作ってしまい深く反省すると同時に、
私個人宛のご意見は論議スレへ移動してくださいますようお願いいたします。
ありがとうございました。
一番乗りGJ!
バッドエンドはべつにいいけど
生々しいグロ表現がなんだか
ネクロマンサー氏、読者の我侭に応えていただき感謝の極みです。
今回の一文で確信しました、氏は男性ですね、えぇ、そうですとも。
しかし、氏が仏教知識まで持っているとは、思わなんだなぁ...
生々しいといえば氏の作品では食事のシーンが殊更丁寧に書かれていますね。
文章を読んでいてとんかつ食べたくなったのは初めてですw
で、改めて過去作をDLしてつなげたら300KB越えてます。
マジ凄すぎ...
大変お疲れ様でした、構想中の新作に期待します!
>>ネクロ氏GJ
いろいろ意見は、言われてますが、わたしは、あなたの作品(今作)にいたく感動しました。
氏の作品に触発されて作品を書いてみようと思います。
ただ、ここにアップできるほどのものは、まだまだ難しいので気長に待っていていただきたいです。
171さんの投下を楽しみに待ってます!
675 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 15:59:38 ID:6hvOWhlf
>>669 すいません、パス教えて下さい
最近このスレに来たんで解らないです
17話から読み始めたんでその前が読みたいです、お願いします
676 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 16:10:40 ID:WROoPoBK
ネクロマンセー強制GJ
>>ネクロ氏
GJ!!やっぱり氏は他の職人さんよりも1歩抜き出てるよな。
決して他の職人さんをけなしてる訳では無いけどww
次回作にも期待してます!!
>>677 同義じゃねーかバカ
荒れる口実作るなよ
わざとやってるんだよ。
>>ネクロ氏
再度の編纂お疲れ様でした、一度は終わった物語を書き直すって大変でしょうね。
最後に二人でタワーを見上げる行、愛と青春の旅立ちを彷彿とさせます。
鬼教官が男子生徒をしごき上げる辺りとかはフルメタルジャケットっぽくて良いですね!
色んな映画や小説のワンシーンを思い出させる小技に痺れます。
次回作も超大作になるんでしょうか?今から期待しています!
>>675 保管庫見に行けば?過去ログ見られるよ。
682 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 17:55:33 ID:6hvOWhlf
>>680 保管庫に行ったけど落ちてますね、見れません。
あらら、保管庫落ちたままかな?
まぁ気長に待ちましょう。
そのうち復活するでしょうし。
>>675氏
PASSはTS2050です、不親切でしたね、すいません。
>>684氏
ご親切にどうもです、保管庫、どうなってるんですかね?
倉庫番氏も最近はお忙しいのか先月末の更新以来途絶えてますし…
うはっ!本人降臨!
差し出がましい事をしました、こっちこそすいませんです。
次回作は香織の日記でしょうか?、期待しています!
やっぱりネクロ氏はすごいな。他とは格が違う。
もうちょっとやそっとじゃ満足できないから
これから投下するやつは頑張って欲しい。
格とかそう言うもんじゃないんだよ、要するにこのスレにはふさわしくないって奴だよ。もちろん良い意味だけど。
要は不可抗力とか望外で女性化して鬼畜に責められたりラブラブロマンスにしたりして楽しむスレであって、
強制女性化された人物の人生とかをじっくりと語るのはスレ違いって奴だ。
だから、保管庫に収められた倉庫番氏が改竄(あえてこう表現)したほうは文章の雰囲気が変わってるだろ?
良いか悪いかでなくてそう言うモンなんだ、だからとりあえずGJ!なんだけど、次の作品ではもう少しこっち側に
降りてきて欲しいと俺は思う。もっとベタベタでも良いからこのスレのレベルに合わせて欲しい。
何が言いたいのか?って言うと、再編集した物をまとめて読んでつくづく実力の違いを思い知らされたという訳です。
保管庫は現在リニューアル中か?
過去ログで見たけど、倉庫番氏も形式を変えようとしてたみたいだし。
というよりribbonサーバー自体が落ちてるんじゃないかな。
もう一個の方にもつながらない
なるほど。では、これからもう一仕事するか。
ネクロ氏乙です。
やっぱり投下があるとスレが落ち着きますね。
次回作も楽しみにしてます。
694 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 07:18:55 ID:TodzqDNZ
ネクロマンセー強制GJ スレ
スカトロTS娘のSSまだ?
書きたいけどネタが思い浮かばないなー。
強制ってところがなかなかうまくいかない。
この際だから「強制」でなくても書いてしまえw
それでココにそぐわない内容なら他のTSスレに投下しても良いんだし。
まずは何かしら書き始めるべし。
保管庫復帰してた。
更新はないみたい。
>この際だから「強制」でなくても書いてしまえw
>それでココにそぐわない内容なら他のTSスレに投下しても良いんだし。
・・・叩き荒らしの誘いか?
>>696 強制TSレイプモノ、
物語の序盤の部分だけ
8k程書くのに5日もかけて
読み返して
封印した。
701 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 11:28:40 ID:ivZWUiqC
ネクロマンセー強制GJ スレ
なんで封印した?
投下GOGO!
>>699 誤解を与える文章だったかもしれない。
とにかく言いたかったのは「まずは何かしら書き始めるべし」ってこと。
手始めにスカトロTS話を一つ
アルタンまだ〜?
そもそも、TSでスカトロなのは、TSに分類されるのかスカトロに分類されるのか?
なんとなくTSの側に投下するのが無難だと思う。
708 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 23:13:59 ID:w79vuJWA
poco
エロパロ各地で投下されるスカトロ、鬼畜ネタを収容するのがそのスレだから、スカ、鬼畜はそっちに投稿するのが普通。
女体化させて鬼畜攻め・スカトロ攻めと強制女性化は微妙にジャンルが違う気もするし
スカトロは向こうに行って貰うほうが良さげな気もする
大げさに言えば女性化は男の願望だけどスカは変態の願望といった棲み分けと思われる
>>710 俺もスカは趣味じゃないが、変態の願望ってのはもう少し言葉を選んでもいいんじゃないかな?
好きな奴もいるだろうけど、ひく人も多い位で
713 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 00:18:50 ID:YHTNF/Tr
妖獣に寄生されて、犯された感染して、人類ヤバスに…
最後の切り札の男が 寄生された仲間に裏切られて♀に変えられて、
寄生されて妖化するSS書いたけど
なぁ女性化、淫獣、触手、寄生、妖化の属性があるんだが
該当スレはどこだと思う
>713
ここでOK。
読みたい
女性化が入ってなかったら「妖獣戦記 アネモネ」のパクリと言われそうだが
入っていれば大歓迎
むしろ女性化のシーンから始めておくれ
>713
なんとなくスレ違いだな。別を探してくれ。
719 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 11:18:40 ID:1RwTMzKv
ネクロマンセー強制GJ スレ
>>713 作品として一定の水準で在ればともかく、設定を消化し切れていない
ごった煮レベルなら余所へ行くべき。練習用殴り書きスレッドとかあるから、
その辺で反応を見るのも一興かと思うが、どうだろうね?
このスレはあくまで女性化が本義であって微妙にSFだけどメインはTS。
だからTSが主幹な話なら大歓迎だけど、話の流れでTSなSFはSFスレへ。
どうしてもそうなると思う。
>>713 さあ。
ただ、触手かつTSな話は触手スレだった。
723 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 18:56:10 ID:NqaCNNuQ
言われてみればメインは触手モノかな、
主人公は女性で、それを助ける男が物語の半ばでTSって感じ
ただTS展開は属性が無い所でやると無茶苦茶叩かれるので
どうしようかと思った。
>>723 なんだ、ただの厨房か。
うだうだ言うくらいなら書くな。
>>724 まあまあ抑えて。どんな形にしろ職人さんが生まれることは歓迎すべきことだよ。
導入部分だけ書けたんですけど、とりあえずアップってありですか?
まとまってからでいいよ。こっちとしては一気に読んでしまいたいし。
書き手としても、「ココの表現ミスった…」とかの後悔が少なくて済む。
マッタリ待ってるから、まぁ気長に書いてください。
728 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 09:18:51 ID:cREztPxA
カー容疑者 性転換手術を希望?
タイ捜査当局は20日、米コロラド州でジョンベネ・ラムジちゃん=当時(6)=を誘拐、殺害したなどとして逮捕された米国人元教諭ジョン・マーク・カー容疑者を国外退去として米国側に引き渡し、同容疑者は同日夜の航空機でロサンゼルスに向かった。
共同電によると、タイ警察は16日、米捜査当局による殺人、誘拐、子供への性的暴行容疑の令状に基づきバンコク市内のアパートでカー容疑者を逮捕。同容疑者は過去2年間に5回タイに入国し、一時は私立校の教壇に立っていたとされる。
地元紙は20日、カー容疑者が逮捕前に性別適合(性転換)手術を行うクリニックに通い、手術に必要なカウンセリングを受けていたと報じた。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/08/21/03.html
>>723 注意書きがあればある程度は許容されるもんじゃないのか?
まあ、嫌いな人が知らずに読んでしまって鬱になることがないような配慮
これさえ十分されていれば、1人2人しか喜ぶ人がいないタイプの話でも
公開しても構わないと思う。
嫌いな話はスルー をROMがわきまえていればいいし
GJが少なくてもめげない を書き手がわきまえていればいい
大勢に評価されれば、4割絶賛6割大反発でもGJは一杯付くし
誰も嫌わなくても、好きなのが2割どっちでもいい人が8割ならGJは少し
反発したくなるようなSSはスルーするこれだけ護られれば何を書いてもいい
最低限、スレの趣旨にあった要素が入ってるなら。
731 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 14:05:29 ID:pQ2s7sL/
ネクロマンセー強制GJ スレ
732 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 14:28:22 ID:o2Kre1se
2ちゃんは戦場だ
自作自演も馴れ合いも俺が許さない
733 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 14:40:28 ID:MBEpaN21
だが俺は許そう
734 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 14:46:15 ID:WgkGJSs3
やめろやめろ、こんなとこに投稿する意味なんて無い
内容がよければGJくらいはつくだろうが、そうじゃなければ無視されるんだぜw
ここの住人は作品を求めているのではなく
いじり甲斐のある投稿者を求めてるんだよ
735 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 14:48:24 ID:yiqXK77R
だが俺は待ち続ける
自作自演は俺が許さない
737 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 15:28:42 ID:FaO2kEfY
ネクロマンセーは俺が許さない
738 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 15:32:11 ID:s5Yo+mKq
このスレの存在を俺は許さない
171氏まだ?
ランジェリーフェチの俺をいつまで待たせるんだ!
なぁビスチェってストッキングにベルトを固定してから
パンツ履くんだろ
でもパンティずらして隙間からってのも悪くない
頼む続きを読ませてくれ
アルタンも相当ツボだ、続きキボウ
無意味な駄レスが続くよりは、どんな内容でもあった方がマシかな(程度にもよるが)
文才のない俺からすれば、書けるだけですごいなって思うよ
ネタは大量にあるんだが、それを文にする事ができないorz
741 :
171:2006/08/26(土) 20:57:54 ID:ETCuZ85n
お待たせいたしました。
忙しくてなかなか投下できなくて…
---夢の正夢D ------------------------------
「わ、私ちょっとトイレに行きたくなっちゃったな…お願い行かせて。漏れそうなの…」
何気ない殺気を感じた麻子は出口のドアのほうに足を向けた。
「トイレ?…その格好でかい?…フフ…行ってもいいが逃げようとしても無駄だぜ。俺が全てのゲートにロックを掛けたからね。」
(そんな…)
「帰りたければ最後まで俺と付き合ってこのシナリオを終わらせることだな。」
「シナリオって?…この結婚式のこと?…わ、わかったわ!わかったから早く先に話を進めて結婚式終わらせてよ!」
「へへ…そうアセるなって。君と僕との愛のストーリーは始まったばかりだ。思う存分楽しもうぜ…」
上田は花飾りのティアラと薄いベールを被った麻子の小さな頭を手で撫で回し耳もとで囁いた。その反対の手はドレスの上から胸を触られて…
(…ひえっ!…き、気持ち悪い…)
「あぁ…この感触…ハァハァ…麻子ちゃんのおっぱい…ハァハァ…なんて柔らかいんだ…それにこの胸の谷間…ハァハァ…君が元男だってことは
もうこの際どうでもいいぜ…ハァハァ…」
汚い男に自分の胸を揉まれ、臭い吐息でその厭らしい言葉が容赦なく耳もとに浴びせられる…元々男であった麻子には耐え難い嫌悪感と屈辱感である。
「あ、そうそう…ちなみにこのシナリオの終わりは結婚式の終焉じゃないぜ…」
「え?…それどういう事?…教授は結婚式だって…」
「へへ、教授には内緒にしていたが実はこのシナリオには式の後まだまだ続きがあるってことさ…」
「続き…?」
「そう、続きと言っても2次会とか3次会とかそんなつまらんものじゃないぜ…それよりもっとヤルことがあるだろ?…それも最も重要なことを…」
「最も重要なこと?」
「そう…最も重要な…『共同作業』さ…」
「『共同作業』…って?…ま、まさか…!」
「へへ、そのまさかだ、夫婦になってまずヤらなきゃならない『共同作業』…つまり俺たち2人がお互い1つになってその絶頂に達したとき
その信号を読み取って自動的に元の世界に覚醒させるプログラムが起動される…それがどういう意味か解るよね?」
「…よ、ようするに…あなたとセックスして最後までイッちゃうってこと…」
「へへ、そんなストレートに言うなよ、さすがの俺も照れるぜ…そう正に俺たち2人が1つに結ばれて始めてこのストーリーは完結するのさ…」
「なによそれ!!冗談じゃないわ!!!」
「もうあきらめな…へへ、一体どんなクライマックスになるのか?今から楽しみだぜ…
はぁ〜それにしても麻子ちゃん…君は実に可愛い…なんて綺麗な女なんだ…正に俺がプログラムした俺の理想の女性だぜ…」
上田はため息を付きながら純白のウェディングドレスに身を包んだ麻子の姿を上から下まで舐めるようにまじまじと見つめた。
「なによ…そんな気色悪い目で見ないで…厭らしい!」
「へへ、いいじゃないか見るくらい…ハァハァ…や、やばい俺また興奮してきた…もう我慢できないかも…ハァハァ…」
742 :
171:2006/08/26(土) 20:59:12 ID:ETCuZ85n
上田はそう言うと興奮で震える手で穿いているタキシードのズボンのベルトを外し、チャックを下ろし始めた…
「な、なに?何するの?…や、やめて…いや!…近寄らないで!」
麻子はその上田の行動に、これから自分の身に起こりうる事態を悟り、後ずさりする。が、スカートの広がったドレスでは上手く身動きが取れない。
上田はなおも無言でズボンとパンツを下ろすと、いきり起った黒光りの男根を麻子の目の前に取り出した。
天を指し限界まで反り返り血管までも浮き上がらせ、そのドレス姿の麻子を欲しがっている上田の肉棒…
「ひえっ!」
元々男である麻子でもさすがにその黒光りする肉棒を目の前にしては一瞬怯まざるおえなかった。
「ホラ!見てくれよ…君のそんな艶かしいエッチなドレス姿のせいで、俺のがとうとうこんなになっちゃったじゃないか…どうしてくれるんだ?」
上田はさらにその黒光りする男根を麻子の顔に近付けた。
麻子の目の前に接近する男根は小刻みに震え、その亀頭の先端からは厭らしい透明な男液が…
思わず顔を背ける麻子。
「さあ責任を取って、君のその可愛い小さなお口で俺のを綺麗にお掃除してくれよ」
「何馬鹿な事言ってるの!いやよそんな事!冗談じゃないわ!!」
「あ、教授の命がどうなってもいいのかな〜?」
「…わ、分かったわよ!やればいいんでしょ!やれば…」
仕方なく麻子は、顔に覆い被さっている薄いベールを後ろに退かすと、その目の前に突き出ている
上田の黒光りし血管も浮き出る汚れた太い肉棒を、けがれのない白いレースのグローブ(手袋)をはめた細い手で掴んだ。
真っ黒な太い肉棒とそれを握る真っ白なレースのグローブ…普段なら決してめぐり合うことのない対照的な両者。
「はうっ!…あ…イイ…」
自分の肉棒を麻子の薄いレースのグローブで握られた上田は快感のあまり一瞬ビクンッっと全身を震わせる。
麻子は目を瞑り、そのいきり起つ肉棒を自分の口元に近付けた。
(うっ…く、臭い…)
その男根から発せられる鼻を付く刺激臭に思わず顔をしかめ、その動きを止める麻子。
「さぁどうした?そんな顔して、君のその綺麗にメークアップしたせっかくのお顔が台無しだぜ。さぁ早く…」
麻子は意を決し、その男根を口の中に荷頬張ると、ゆっくりと前後に口を動かし始めた。
じゅぼじゅぼ…じゅるじゅる…
その口内で前後に摩擦を始める上田の肉棒。
(おえっ!…き、気色悪い…うぐっ!…こんな太いの…)
今は女性とはいえ、他人の男のモノを自分の口に入れるなど、麻子とってはこの上ない苦痛であった。
743 :
171:2006/08/26(土) 21:00:04 ID:ETCuZ85n
「はぁぁ〜イイ!!イイよ!麻子ちゃん…初めてにしてはすごく上手だよ!…ハァハァ…」
真っ赤なルージュを着けた麻子の口元で前後に出し入れされる上田の肉棒からは白濁した液体が溢れ、糸を引きながらしたたり落ちる。
麻子の唾液と上田の男液が混ざり合い泡立つ白濁液は、口元から徐々に首筋や首に着けた銀のネックレスを伝わり、
その下の2つの乳房の谷間に集まり溜まっていく。
上田の汚い肉棒やその付け根に茂る黒々としたちぢれた陰毛は、それを握っている麻子の薄いレースのグローブの指の間から顔を出し、
レースの細かい網目にまでそのちぢれ毛が入り込む。
汚されていく清楚な純白のウェディングドレス…
「もっと、もっと激しく!さぁ!下も使って…はぁうっ…そう!…あうっ…」
麻子は言われるがまま、さらに激しく頭を前後に動かす…そしてその動きに合わせるかのように、麻子の耳に着けた銀のイヤリングが前後に激しく揺れ動く…
じゅるじゅる!じゅぼじゅぼじゅぼ!
「あぁ〜!た、たまらん!…イイ!!イイよ!麻子ちゃぁん〜!」
ウェディングドレス姿の花嫁に自分の男根を握られ激しく舐め回されるその快感に、上田は思わず両手で麻子の頭を薄いベールの上から鷲掴みにし
歪んだ顔をさらに歪めながらもだえ狂う。
もみくちゃにされる花柄のティアラと乱れるベール。
(…うぐっ!…まったく…いい気なもんだわ…ヤってるこっちはちっとも気持ちよくないってのに…なんでこんな格好してこんなコト…
うっ…うっ…それにしても…な、なんとか…うっ…なんとかここ世界から…う、うぐっ!…脱出する方法を…考えないと…うっ…)
じゅぼじゅぼじゅぼ!
肉棒を握り前後に激しく頭を揺り動かしながら麻子は必死に脱出方法を模索していた。
じゅるじゅる!じゅぼじゅぼじゅぼ!
「あぁ〜やばい!もうダメだ!麻子ちゃん…麻子ちゃん!…俺…もう…」
続く…
744 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 21:03:52 ID:6jwNg/ba
今回はGJもらえるかな〜
こう書いとけばきっとくれるだろうな…
でも騙されちゃいけない、それはきっと同情で言ってるだけだぞ
GoodJobなんて生温い。漏れ的には正しくGodJobだ。
アホの荒らしにめげず、ガンガッテクレ・・・続きを期待している。
746 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 21:46:14 ID:8Rp/RS4Y
社交辞令乙
5だっけ6だっけ
一度の投稿量が少なくて話がぶつ切りだから感想付けにくいな。
>>741 good jobの上位表現としてnice jobというのを考えたのだが
それを171氏に贈ろう
nice job!!
752 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 10:58:24 ID:0tBm9PlZ
ネクロマンセー強制GJ スレ
なんとなく強制TS物の設定をまったり緑茶を飲みながら考えてる。
思いついてはボツ、思いついてはボツの連続だが
754 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 17:01:18 ID:kJzOVI6A
ハイハイグッジョプグッジョプ
>>171の自演が酷いスレはここですか?
なにnicejobってwwwww
雑音に負けないでがんばってください。
続き楽しみにしています。
continue jobを送ります。
ふと思ったわけだが
TS法が少子化とか、女児の出生率低下とかを解決する。という物ならば
所謂NEETとかを強制TSさせて、教育という名の調教をする。
というもう一つのTS法があっても良いんじゃないかなーなんて
つっても、どっかで見た事のある内容になりそうだが
>>757 ニートじゃないけど、浮浪者をTSさせて、っていう話はあったね。
>>758 ああ、そういやあったなー
なんていうのかな
バイト帰りに拉致されて、強制TSさせられ、えろえろーんなメイドに調教される俺。
っていう夢、もとい妄想をしてたんだ
んで、その妄想で悶々としててふと思ったのさッ
出生比率/男女比が 3:7くらいの劣勢になったら
社会の基幹は女性が担い
優れたエリート女性のみが男性と結婚し、
金持ちは精液を買って子供を作る。
男子を孕めば将来約束される。
って世の中になったら男はどうなるかな?
男性の体を狙うヤツが一杯出てくるゾ
761 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 22:13:33 ID:8yfTmbCZ
こんなことを言われてまでここで書き続けるのか171よ
まぁこのレスも含めて荒氏の自作自演だと思うのなら何も言うまい
決めるのは君自身なのだから
755 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/08/27(日) 19:34:52 ID:2i7b9aJY
>>171の自演が酷いスレはここですか?
なにnicejobってwwwww
635 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/08/27(日) 20:56:09 ID:2i7b9aJY
あそこまで必死な作者ってなんなんだろうな
そこまでして自分の作品が評判よいように見せたいのか。
ここのスレの人は書き手を排除したいんだろうか?
と思う今日この頃。
投下しにくい雰囲気ですね。
投下できるものがある、と解釈してもいいか?
極一分の、精神年齢の低い人(法的には21以上である筈なんで)が
自分の気に入らないSSはない方が良いと
子供っぽい我侭で吼えてるだけだから、スルーするのが良し
大人は気に入らないSSは読まない
貴重な時間を割いてるのに、面白いと思えないSSに使って更に気にやむのは
精神的なエネルギーの無駄。
気に入ったSSを読んだ時だけ、再び出逢える事を願ってGJすればいい。
765 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 22:39:49 ID:0tBm9PlZ
ネクロマンセー強制GJスレだから
この雰囲気はどうかと思うがもうだめかもわからんね
とにかく何でもいいから構って欲しい寂しがり屋なんだろうなぁ
くそっ!なんてこった!
強制TS物の設定をことことと煮詰めてたら、Mの血が疼いてしょうがないぜ
この流れでTSスレ住民が強制女性化されて生理でイライラしてると思えばあら不思議
今夜のおかずに
>>760 そういや、IKKIの創刊号にそれの逆バージョンの漫画が載ってたな。
女が極端に少ない社会。
女は女性を産むと国から莫大な助成金を貰えるっていう設定だった。
男不足と女不足。どちらが深刻かといえば、女不足だろうな。
極端な話、男不足は、男を精液を絞る家畜(まさに種牛状態)扱いにして
人工授精でもすれば、男が女の数十分の一でも何とかなるけど、女不足は
それこそ余った男の強制女性化でもしないと。
773 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 23:53:14 ID:RLvbZXSK
age
774 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 00:40:22 ID:EAdVymlN
自演と思い込んでるバカが居るな
>>769 俺もほのぼのとしたTS物考えていた筈なのに、
Sの思考が紛れ込んできてぐちゃぐちゃになる……。
>>775 ああ、俺も全く同じだ
S方向かM方向かの違いだな
ここは一つ、縄で縛ってはくれまいか
まぁ冗談は置いといて
とりあえず初めて設定から先に進んでみたぜ
ちゃんと物語になるかは全くわからんけど、頑張るヨ
777 :
762:2006/08/28(月) 03:02:19 ID:Q021J95S
>>763 今書いてます!!
痴漢物です。
半分書けたとこです。
全部書けたら投下するさぁ
ここは精神的老若男女入り交じったインターネットですね
100人に1人くらいの男不足になったら、
そりゃ男はセックスするだけで食っていけるんじゃねーの
レイプなんて女にしてみれば、
道端に金を捨てていくようなもんだからwelcomeになるだろうし
イケメンよりも回数こなせる男がモテモテになるかな
このスレ的な展開なら
誘拐されて「あたしの子宮と交換して」ってパターンか
借金の方に無理矢理、女の体と交換させられるかだな。
犯罪が露見しないように調教を施せば完璧だ。
>>779 その世界では、男を誘拐して自分と性器を交換する女の犯罪が多発していた。
男は、いつ自分が女性にされるか、怯えながら生きていかなければならないのだった…。
>>780 それが当たり前の世界なら、女性のボディガードを雇ってるだろう
契約期間中安全が保持できた場合に、種付けしてやるという条件付で
社会の基盤は女が支えており、男は女に種付けするのが仕事。
競馬の種馬みたいに優秀な男の種の方が高く売れるだろうが
優秀さの基準は、男の生まれやすさ>容姿>こなせる回数>学力や生活力
ってな感じになるんじゃないかな?
社会基盤を支えて金を稼いでるのは女だから、男の生活力は評価外
自分の子が男なら生活安泰が決まるから男の生まれやすい男が一番。
ストレスかけると簡単に不能になるから、最大限男のストレスを減らす様に
社会体制ができてるだろう。
そういう社会だからこそ、移植条件の合う女が緻密な作戦で警備を出しぬき
男(特権階級)の身体を奪って女(庶民)に落すというのはギャップがあって萌えるね。
移植後、良い交換してもらったからおつりよ。とかいっていきなり中だしされて
最高級の種馬のお陰で即妊娠とか。
いきなり脈絡もなく、性器を交換するという話を出す発想自体が謎だな。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │男│女│ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │女│男│ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │男│嬲│男│ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │女│男│ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
785 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 21:49:32 ID:b8q6LvIl
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │男│女│女│ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │女│女│姦│ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
アルタン投下します
四章がやっと終わりました
ドレスの感触と男達の視線が、彼の体を強く意識させた。
これまで男として、戦士として生きてきた彼だったが、
この場では、弱く儚い存在であることを痛感した。
彼女らがテーブルにつくと、他の女はそれぞれの男の隣へと媚を売るように座った。
心の中で苦い顔をしながら、彼は余った男の隣へと座った。
男がアルタンの肩に手を回すと、やや前の膨らんだズボンがアルタンの目に入った。
男のズボンを押し上げる原因になった物が自分の体にあると気づくと、彼は真っ赤になった。
男はキスをしようと顔を近づけた。
彼は体を硬くしたが、今の自分の立場と仕事を思い出し、やむを得ず力を抜いた。
男の手は体の上を滑り、胸を愛撫し、アルタンの首にキスをし始めた。
愛撫により、彼の体は意思とは無関係に女の反応を示し始めていた。
女の体から来る快感は、彼の頭と体を少しずつ溶かしはじめていた。
彼の肌は薄く桃色に染まり、少しずつ息も荒くなり始めた。
結局の所、彼の逃亡は将軍が目の前の男と入れ替わっただけだった。
気づくと彼は男のズボンの膨らみを愛撫するように触っていた。
男と彼の興奮とともに、それはますます大きくなり、
アルタンは自分の体がますます火照るのを感じた。
男がさらに愛撫をつづけたので、アルタンの顔は快感と恥ずかしさで真っ赤になった。
ぴったりとしたドレスを撫でられると、肌を直接触られているかのようだった。
男に愛撫され、キスをされると、彼の抵抗心はしだいに弱くなった。
しばらくの後、男は彼の手をつかんで立ち上がり、歩き出した。
彼は男に引かれるままについていった。
歩きながらも、彼は部屋中から注がれる男達の視線を感じた。
それはアルタンを舐めまわす視線と男に対する嫉妬の視線だった。
実際、彼は周りの女達と比べ、群を抜いた可愛らしさと気品を持っていたし、
ここでのこれからの生活は、男達の相手で多忙になる事が予想できた。
ベッドルームのドアが並ぶ廊下を歩きながら、男は彼を引き寄せ、尻を撫でまわした。
いよいよ男に抱かれる時が迫っている、
そう考えると、屈辱を感じながらも、彼の下半身は背徳感と期待で、より熱くなった。
男は指定されたドアを開けると、鍵を閉め、滑らかなベッドの上に彼をゆっくり押し倒した。
息を荒げ、顔を赤くしたアルタンを見ながら、男はズボンを脱ぎだした。
自分を見る男の目の中に宿る光を見て、アルタンは怯えた。
彼は人でなく、ベッドの上で男に快感を与える為の物として見られているように思えた。
レイプされる前のような、女としての性的な恐怖を感じ、彼は男から逃げるようにベッドの上を後ずさった。
既に服を脱いでいた男は、アルタンへとにじり寄った。
拒否するそぶりを見せると、男はアルタンへと無理矢理覆い被さってきた。
彼の抵抗は、男を少し乱暴にさせるだけの効果しかなかった。
うつ伏せにされ、両手を背中で掴まれると、殆ど身動きを封じられた。
男はアルタンの腕を抑えたまま、彼の服をずらし上げ、秘部を大きく露出させた。
そこは彼が感じていた感触通り、濡れそぼっていて、
彼は快感に正直な女の体と、
これからの快感に期待している女の心と、快感に呑まれかかっている自分を呪った。
男がそこにゆっくりと手を滑らせると彼は体を震わせながら喘いだ。
アルタンは声を抑えようとしながらも、新たな蜜を分泌する女性器を止める事は出来なかった。
「やめてください。」彼は男に懇願した。
男が絶対に止めないことは分かりきっていたし、
それを請うことそのものが恥だったが、彼は言わずにはいられなかった。
男は彼の中に指を滑り込ませながら、何かを言ったように聞こえたが、
彼の喘ぎ声で、それは打ち消されてしまった。
男はアルタンの腰を持ち上げると、自分の持ち物をあてがい、挿入を始めた。
硬くて熱い肉槍が、ゆっくりと自分の中を割り広げてくる感触を、
腰を振って受け入れたくなる衝動を彼は必死に抑えた。
男はアルタンに快感の喘ぎを強制させながら、ゆっくりと前後に動いた。
彼が大人しくなったのを見ると、男は彼の腕を解放した。
そして、彼の腰を両手で掴み、挿入をより深く速くさせていった。
挿入されてから、彼は従順になり、大きな声で喘ぎ始めていた。
男性器で貫かれると、男としての意思より、女の体の本能が優先されてしまうように感じられた。
彼は、より深く、より大きな快感を得ようと、男とともに腰を動かしていた。
最後に大きく突き出すと、男は彼の中で精を放った。
膣の中に注がれる熱と感触を感じながら、彼は男の物を締め付けた。
数回動くと、男はアルタンから離れた。
彼はやっと訪れた終わりに安堵していたが、これで終わりではなかった。
男は口で男の物を綺麗にするように命じた。
アルタンは行為の余韻が残ったまま、男の器官に口を付け、舐め始めた。
それが刺激によって再び大きくなるのを目にして、アルタンはこれ異常ないほどの恥ずかしさを感じた。
男は萎えた物を再び立ち上げると、アルタンに覆い被さった。
アルタンにとって、長い夜になりそうだった。
以上です
GJ!
いい!
797 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:32:27 ID:Tm3BpXFg
ハイハイグッジョブ
翻訳作業なんてかったるいだろうに、お疲れサマーです。
長い夜の詳細がキニナル・・・・
799 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 07:47:53 ID:gczZNI+q
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │女│女│女│ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │女│男│ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃
┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃
┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
嬲る・・・違ったw
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了
802 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:28:28 ID:UaXlOh4b
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了
804 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 23:52:27 ID:XeSmbGdp
つ嫐る。
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了 終了
806 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 00:16:09 ID:opfvP15d
わーい久々のアルタンが読めて嬉しいな
807 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 00:22:02 ID:n2r7y906
mihimaru GT
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
ここは少し冷却期間を置くべきかもね
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
もうすぐ9月だし
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
夏も終わりかぁ…
学生の子達は今頃必死に宿題やってるのかな?
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
良くないことはすべて忘れて新たに始められるだろうか
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
さよなら さよなら さよなら〜
/ .,.,.:.'゙/:::;':'゛,.::',::'::/,:'゛,.:.:::':;:.:,:'〃 /,:: / ヽ
// / ,.' ,.::',:':/:',://_:::_',:''/::',:'/::;::''/:::'/' ,:'/ .,:',::'.;:::' ,/::': ! .|: ;! ゙、
/,' ,/ ,/ ,.:';:'::'‐'7フ´,.:'/ ,'/フ>x'゙ /';'::,':',:'/ ,.::;',:'゙,!::'//|:!i!|! ! ,'| l .! : ゙、
'/'//,'; ,:'',:',:',〃 ' ゙|./ ´ ,!シ'" '´ /!li';:::',::/' ,:'シ,:' /::.'/' |i'|:!|! l|!,'::i.i:| :|: ! i l ! .',
,' ' ,'゛,;'゙ :/,:'/,:':'′ ,'゙ ノ'゛ : l |.:゙:::;'':,:'/'′/,' '‐- .|_!l.,!l|l从::|:|.::l|.|! | │ .i.l.:! i
: i| i!' / .:.:.:,' /::::′ ,,.r====-.、、 ' !/,'',:'シ゛'゛ /,::'' l゙「;トl、,/l,!i:'|;:|i|l ! :.i | ; |.l!| .|
' i! l ' .:',:' /::::::! ,.rシ" ,r┬-.、゙' l゙/,:'" '゛ /" |.l.l,/へl|!,':|:::|l ! |l |.i: !.|.l.! .|
': l .l : /:' ,':::::::;' !/ / `''゙ .::゙i l〃 -‐ |!゙ l゙,メ、!::| :|| ,l! .l .,!! l゙.!il! !|
: |│ :. ,' ,'::::::::;' ゛ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;,;! ゙ ‐''"゙゙゙'''=、 / |:::l,:!| .;゙l ! ,'i ,l !'|! l,|
: | ;' '::::::;::;′ !;:;:;:;:;:;:;:;;;/ ,r''i'''‐:、 ゙:.、 / .|;::i!::| ,'リ '/,' 〃i!,' i| l.i|l
: | ! :' ,':::::::'.:;' ゙、::::::::::.;.' ,:':..゙'" .;;:.;゙、 '::、 l:::.l!,! ' ': ' ,':/ !; ,l゙,:゙:|,'
: .' ,i ,'::::::;'.::; : : : ::;:: `''ー‐'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! !', /:::;':;' ,' // l:' ,'/,!;,'
. l i ! ;:::i:::; ::::!: : :::::: : : :::::: : !;:;:;:;:;:;:;;:;;;;;;:' ,!ノ ,':::/.;' ,/ ./ ' .l /.:::/
: ; ,l|l ;::::!::; ::;::; : : :::: : : :: : ',:::::::::;:;:;:;:,:'゛ :'" ,' ;/.:; ,:,/ ,:'/ ./.〃
:|. ! ; l|li' ;::::!::;',:;:;:;゙、 r :`'-......./ ,::::/.::'.'/': ,:',/ ,/'::/
.!.i! i.lilll| ;:::|:::; ;:i:!.i:i、 .. :::: ::::::::: ,:'::/.:::':// ,:';〃 , /.:::/
l.lli |.!l.l; ! ;:::|::;'.:l:i!.i::::゙:、 : : : :: : : : : : : :::::::: : : /.:,:'/.:.::〃 ,:';// / ,:'.:::/
:!,ll| |.!:::|:| :,::;!:;'.:::,'.::::;:::::゙;.、 ,−-、 : : : : : : ./..;.',:'./:〃 ,:'::/' ,:' , '/ /
l,l!|.i'!:'!:l | !; |:'.:::,';:::::;:::::::::;;>、 丶 ...ノ /.:;.',:'〃:,.' ,:'::,.'/,:/ ,:'.:::::/
.|.ll,!.|'|!l.::l !|゙:|:'.:::'.:;::;:'::r''": : : !.、 , ィ':,.'',:'.;';';.'゛,.:'.::;'',/,:/,:'/:':::/
!||: l:i:| ! 、l.'|: :::;r''" : : l: .ヽ ,.. </,:'/.::;.'' /.::/.:/.:/.::〃::/
!l!: ゙!:.j.゙、ヽ、!.:::|゙′ : .|: : : \ _,.. -'": : :////.::'::::///.::/.::/:::/
._,,.|l-''"´ ヾ:、`:、:|! ! : : : . \ _,,,... . -‐'''7゛: : : :./,. '/,.',::'´::/.:://.::,':::::':::/
'" ヾ:、 \ :!リ ',: : : : : : .゙''''''''''"゙´ /: : : /,.::' ,.:',.:'".:::,. '"//〃.::::::::::/
またな…