強制女性化小説ない? Part5

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1名無しさん@ピンキー
強制女性化にまつわるよもやま話やSS、強制女性化話のサイト情報を扱うスレッドです。
男性を無理やり女性化させて、屈辱や羞恥を与える話に萌えましょう!

【前スレ】
強制女性化小説ない? Part4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1032134486/
2名無しさん@ピンキー:02/11/20 00:56 ID:gsKhNZw3
>>1
乙ですー。
うp中にイパーイになりましたデスカ?
3名無しさん@ピンキー:02/11/20 01:03 ID:oYMt5sso
【過去スレッド】
強制女性化小説ない?
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1002/10021/1002186275.html

強制女性化小説ない? part2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1017406685/(未html化)

強制女性化小説ない? part3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1027975198/

【関連サイト】
投稿SS・イラスト保管庫
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/

前スレが容量オーバーになってしまったため、立てさせていただきました。

一応テンプレ
※広告を貼られるので、sage進行でおながいします。

※荒らし・煽り・萎えには徹底スルーで。
4乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:09 ID:oYMt5sso
前スレ638より続き
しかし、男である心には対応が異なってくる。男子も女子もクラスメートとしては、
一応相手をしてくれる。だが、男子はプライベートでは話ですら付き合ってくれない。
なかには、心の容姿を理由に『女々しい』ヤツだと、侮る者もいた。
女子はプライベートでも、ごく軽くは付き合ってくれるものが少数いたが、
心にはそんな気もないのに、『妙なこと』になったら困る、という警戒心があるらしく、
だんだん離れていって、まわりで騒ぐだけに変わっていく。
心は小学校の高学年くらいから、見ためはともかくも身体は健康になっていったから、
自分の容姿をからかわれたり、相手が乱暴な手段にでたときには、遠慮なく叩きのめした。
中学にあがってからは特に荒れ始め、ろくに学校にも通わなくなり、町で出会った女たちと、
『遊んで』ばかりになってしまった。
だからといって、決して心は自ら暴力をふるうような真似をしたことはない。
あくまで、降りかかる火の粉をはらってきただけだ。学校で暴れるようなこともなかった。
分かり易い不良とは違うが、まともな生徒とも言い難い状態だった心にも、
そのうち、ようやく友人らしきものができた。
中一の冬に転校してきた、秋月 百合だ。
彼女は海外から引っ越してきたため、黒姫家のことなど気にもしなかった。いや、
むしろ純粋に好奇心をもったらしい。ほとんど初対面の心に、無遠慮に色々と尋ねてきた。
父が陶芸家、母が画家ということもあって、彼女自身、なんというか変わり者だった。
「可愛いわね。きれいな子は好きよ」
いきなりそういって、キスをしてきた。初対面でだ。
五日ぶりに登校してみたら、いつの間にかやってきていた転校生に唇を奪われたのだ。
さすがに心も面食らった。なんでも心の噂を聞いて、現れるのを待っていたらしい。
「きれいな子が好きなの。だから、確かめたかったの、それだけ」
5乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:10 ID:oYMt5sso
>>4
「どうしてキスしたのさ!! どういうつもりなの!」
「思ってたよりずっときれいだったから――話し方もかわいいのね」
「……」
気にしていたことを指摘され、言葉につまった。心の言葉遣いは、丁寧語中心だったものを、
無理矢理に変えようとしたせいで、なんとも子供っぽい、中性的なものになっていたからだ。
母の躾は厳しく、しっかりしていたから、言葉遣いもきちんとさせられていた。
もともとは家族のことも、父様・母様・お爺様・お婆様・姉様・愛さんと呼んでいたが、
小学校の高学年になったくらいで気恥ずかしくなり、特に外では言葉遣いを変えるようにしていた。
だが、それがうまくいかず、余計にからかわれる原因になっていた。
そのせいで、元々あまり喋らないタイプだった心は、どんどん無口になっていった。
のちに清十郎と付き合うようになって、彼の影響を受けながら『男らしい』言葉遣いを覚え、
喋ることも苦でなくなっていくのだが、このころは丁寧語にならないようにするのでやっとだった。
「気にすることないわ。似合ってるもの」
同じ歳なのに、まるで年上のような態度だ。態度だけでなく、彼女は容姿も大人っぽく、
どことなく、男好きのする感じだ。
「帰るよ……」
「あら? もう? まだ二限目よ?」
「もういいよ。つまらないし」
「じゃあ、私も」
「は?」
「ねえ、町を案内してくれる?」
「なんで僕が!」
「あなたが気に入ったの。友達にならない?」
「……え?」
友達――という言葉にこころ惹かれた。はっきり言えば寂しかったのだろう。
結局この日、二人で学校を自主早退したあと、心と百合は町を適当にぶらついた。
6乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:13 ID:oYMt5sso
>>5
そのあと、百合の家に招待され、両親に紹介されて夕飯までご馳走になったあげく、
百合まで『ご馳走』になった。
別に二人とも初めてでもなかったし、ごく気軽な感じで関係を結んだ。
それで恋人だとか、特別な付き合いになったわけではない。
肉体関係を含めて、あくまで気楽な友人としての関係がずっと続いた。
心と同じ高校に進学した、同じ中学出身の女子とは、百合のことなのだ。
清十郎とつるむようになってすぐ、心は百合をひきあわせた。とはいっても、
三人とも同じクラスだったから、二人は顔見知りではあったのだが。
そのときの百合の言葉は、彼女らしいものだった。
「心を選ぶなんて、いい趣味してるわ。でも、いくら可愛いからって、いじめたり、
へんなことしちゃ、駄目。心は、私の大切な子だから。悪戯するなら、私に断ってね?」
清十郎も似たようなものだった。
「なんだ、この女――心、お前ね、彼女ってのは人柄をよくみて選べよ。いくら美人でも、
こういう頭がユルいヤツは駄目だ。伝染(うつ)るぞ?」
「彼女じゃないよ……百合も莫迦な冗談はやめて……」
どっちもどっちだと、そう心は思った。

中学三年になって、心の身に大きな転機が訪れる。
母が死んだ。
それから、心はろくに家に帰らず、町で知り合った女たちのもとを転々としながら、
『武者修行』と称して喧嘩に明け暮れた。
父に『復讐』する、その力を身につけるためだ。
そのとき、もっとも長いあいだ世話になったのは、他ならぬ百合とその家族だった。
百合の父も母も、『おもしろいから』という理由だけで、心をあたたかく迎えてくれた。
とても感謝しているが、同時にすごく変な家族だと思ったものだ。
7乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:16 ID:oYMt5sso
>>6
百合は言った。
「工甚くんも、枝里さんも、私と同じよ。きれいな子が大好きなの。それに、
二人の仕事はインスピレーションが大切だから、刺激をくれるあなたは貴重なのよ」
そういえばあの親子は、それぞれを名前で呼び合うのだ。
それも心には信じがたいことだった。
半年ほど『武者修行』を続けて、父に挑んだものの、あっさりと返り討ちにあい、心は考えた。
いくら喧嘩慣れしようが、本当に身体と技術を磨いた人間には、まず勝てない。
ならば、その相手である父から、その力を盗み取ってやろう、と。
それから心は父に弟子入りし、短い高校生活の中で、技を磨いた。
父を倒すために、父のもとで、父が死ぬ、そのときまで。

すでに述べてあるように、心の『復讐』は遂げられることなく、高二の春に父は死んだ。
正確にはまだ、進級の前だった。
酒に酔った状態で、暴漢に刺されたのだ。
駅に車で突っ込んだ暴漢が、匕首を振り回して暴れていた。それを取り押さえようとして、
刺されたという。しかも、車が突っ込んだとき、すでに父は足に怪我を負っていた。
暴漢を殴り倒しての、相打ちだった。
(親父らしいや)
連絡を受けたとき、心はそう思った。
葬儀と事後処理がすべて終ったあと、心は一人、自室で泣いた。
あんなに憎んだはずなのに、涙が止まらなかった――

そして学校が始まり、心と清十郎は違うクラスになった。
心は文系、清十郎は理系のクラスを選択したためだ。百合とは同じクラスになれたが、
彼がいないだけで、なんとなく、授業もおもしろく感じられなくなっていた。
「――よう。元気……ねえよな」
すでに、清十郎は父の死を知っていた。葬儀にもきてくれていたのだ。
8乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:21 ID:oYMt5sso
>>7
放課後に待ち合わせたとき、心はなぜだか、彼の前で泣きたくなった。
だが、我慢した。
「泣いていいと思うぜ。お前にとって親父さんは、ただの親父以上だったからな」
「泣けないよ。男だから」
「俺なら、泣くぜ? 照れくさいなら、俺は消えるぞ?」
「いいよ。気なんか、使わないで……ううん、一人に、しないで」
「心?」
「一人になったら、我慢、できない」
「そうか」
清十郎の手が、心の頭にのせられた。ぐりぐりと、力いっぱい撫でてくる。
「ずるいわね。男の子同士だと、そんなに仲良くできるの」
いつの間にか百合がきていた。
「あと、頼む。やっぱ、泣くときは、泣いた方がいい」
「ええ、頼まれなくても、ずっと、ずっと抱いててあげる」

さらに心を追い詰めるように、あの事件が起こった。
元A組の不良くんたちが、心に対して仕返しを謀ったのだ。
不良くんたちは辛抱強く、ずっと機会を待ち続けてきた。
心と清十郎のクラスが分かれた上、心は父の死で、あきらかに覇気を失っていた。
いまがチャンス、そう判断したのだろう。
結果は、見事に失敗。
総勢十一人で、得物まで準備した挙句のことだ。まさに完全敗北。
心は校舎中を走りまわりつつ、相手戦力を分断して各個撃破していった。
七人まで片付けたところで、残りは逃げていった。
中心の五島たちを潰されたためだ。
どこかで歯止めを失っていた心の拳足が、冷酷に、徹底的に彼らを破壊した。
9乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:23 ID:oYMt5sso
>>8
連絡を受けた清十郎が駆けつけたとき、心は泣いていた。
夕日の射す教室、百合に抱き締められて、血塗れの両手をだらりとさげたまま。
「もういいの、無理しないで……心、いいのよ」
清十郎は初めてみた、心が泣く姿を。
赤子のように、百合の胸に顔をうずめて、静かに涙を流していた。
{ああ、やっぱりきれいだ}
そう思った。
「清十郎……僕は、どうしたらいい?」
「心…」
「やっぱり、ずるい。私には聞いてくれないもの――」
百合がそっと、唇を重ねた。血の味がした。

そのあとは以前すでに述べたとおり、心は自主退学のかたちで高校をやめた。
高校をやめてしばらくのち、心は清十郎に呼び出された。
その日も、クールベで話した。
「なにか、用かい?」
「心、お前、俺に聞いたよな? どうしたらいい? って」
「うん」
「だから、答えてやる。ついてきな」
心はある場所に連れていかれた。総合格闘技の道場。いや、ジムといった方がふさわしい外観だ。
「清十郎? ここ……」
「こい!」
扉を開き、ずんずん進んでいく清十郎。仕方なく、ついて行く。
10乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:25 ID:oYMt5sso
>>9
「おやっさん! いるか!!」
小柄な老人が振り向く。
「おう! 嶋岡の小倅か」
驚くほど、声が大きい。
「どうした? 今日は貴様の練習日でないぞ?」
「言ってあっただろ? 例のヤツを連れてくるって」
「おお! そうだったか――で? どこにいる?」
「目の前にいるだろ?」
「なに……小さいな――おい!」
「はっはい!」
いきなり声をかけられて、正直びびった。射抜くような視線が、痛い。
「ふーん? やはり小さいのお……おい、清十郎よ。本当にコイツか?」
「ウソいってどうすんだよ? コイツだってーの」
「清十郎? なに、これ……この人は、だれ?」
「おい!! 小さいの。こっちへこい!」
(小さいのって……自分だって)
「はやくこい!!」
「はい」
慌てて駆け寄る。
「叩け!」
「はあ?」
いきなりサンドバッグを示された。
「いいから、早く叩けい!」
しぶしぶ、準備もなしに左拳を叩きこんだ。サンドバッグが、まるでひねり上げられるように、
たてに跳ね上がった。場内の空気が変わる。
静まり返って、皆が注目しているのが、わかる。
(あれ?)
11乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:29 ID:oYMt5sso
>>10
「おい、見たか? あれ100kgのバッグだよな……」
ヒソヒソと、誰かが話す声が、聞こえた。
「むう……」
清十郎におやっさんと呼ばれた老人は、目を見開いて唸っている。
「?……あの?」
(あれ? なんだろう?)
「心! もう一発だ。見せ付けてやれ! お前の、自慢の拳を!!」
清十郎の声がかかる。なんだか楽しそうだ。心も久しぶりにウキウキしてきた。
「うん!!」
こんどは右で、腰をきちんと入れて、しっかりと『突いた』
先ほどより、尚一層はげしく跳ね上がる。バッグの表面の革に、拳の当ったねじり込むような跡が、
くっきりと残る。
(気ン持ちいい〜〜〜〜〜〜)
「どうだ? おやっさん、わかったろ? コイツが俺の親友だぜ?」
「むうー……おい、小さいの、名前は?」
「黒姫 心です」
「……ずいぶん、可愛らしい名前だの――心よ、お前は強くなりたいか?」
「はい」
「そうか……なら、ここに通え。清十郎から話は聞いとる。あっぱれな親父さんだったのう」
「――はい、あの、あなたのお名前は?」
「わしか? どうでもいいじゃろ……む……楠木 三郎じゃ」
なぜか照れくさそうに、小声で名乗る。
「楠木さん、いいえ、おやっさん。聞いてもらいたいんです」
「なんじゃ?」
「僕は最初、親父を打ん殴りたくて、それで強くなりたかった。けど、親父は死にました。
でも、僕には守りたいものがあるんです。だから、いまも、強くなりたい」
「ああ、それでいい」
「――だけど、それだけじゃない。僕はただ、強くなりたい。こいつで、一番になりたい」
拳を握り締めて、突きつける。
12乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:32 ID:oYMt5sso
>>11
「いったな? 清十郎、聞いたか?」
「ああ、聞いた」
清十郎が嬉しそうに答える。
「心よ。もしそれが本心なら、もう逃げられんと思え!! 貴様はたったいま、
世界中の同じ思いを持つ奴らに、喧嘩を売った!!」
今度は逆に、心が指を突きつけられた。
「俺にも、だぜ?」
清十郎は満面の笑みだ
「もちろん、そのつもりです」
涼しげな微笑を浮かべて、心は答えた。
***********************************************
「しかし、ずるいよね。ずっと秘密にしてたんだから」
あとで分かったことだが、清十郎は入学後半年くらいから、楠木ジムに通っていた。
つまりは心に出会った、その直後からということだ。
「いや、だから、何度も誘ってたろうが――悪かったよ、謝るって」
いまの心の、可愛らしい顔で上目遣いに睨まれては、清十郎も太刀打ちできない。
昔のことなのに、心は昨日のことのように思い出して――なんだかダダをこねているみたいだ。
「で、どうすんだ? これからも続けるのか?」
「この手で? この、身体で?」
小さな可愛らしい手を、目の前にかざしてみせる。
{無理だよな……}
「最初の頼みごとは、そのことなんだ。おやっさんに伝えて欲しい」
「なんて言えばいいんだ?」
「家庭の事情、かな。それで続けられないって、そう伝えて……」
「分かった。伝えてやる。でもな、いつか戻るかもって、そうも言っておくぞ?」
「お見通しなんだね……戻れるかなぁ?」
「いきなりそうなったんだ。いきなり戻るかもしれねえだろ」
13乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:36 ID:oYMt5sso
>>12
ケーキを半分ほど食べ終わり、カフェオレを一口、心は小さな溜息をついた。
「しっかし……ほんとにまあ、可愛くなっちまったな。ケーキが似合うこと――なあ?
いまのお前と俺、まわりの奴らがみたら、どう思うんだろうな。兄弟か? まさか恋人はねえよな」
「さあ、ね」
「下手すりゃ俺、誘拐犯かもな。そうでなくても、援交みてえだ。どっちにしろ逮捕か?」
ひたり、と清十郎の鼻先にフォークが突き付けられた。心が睨んでいる。
「不愉快……だよ? もう、やめて」
「すまん。わかった、悪かった」
{こんなに本気で……やべぇ、可愛い}
「とりあえず、危ないから下ろせ」
フォークを心の手ごと掴んで、下げさせる。柔らかで、華奢なその手にドキリとする。
それにしても、心がこんなに簡単に腹を立てるのを、初めてみた。
心のこころは確実に、以前とは違う。清十郎には理屈でなく、直感でそのことが分かる気がしていた。
{身体に、引っ張られて……まさか、な}
あのいつでも冷静だった心が、まるで子供のように、簡単にヘソを曲げる。そして、頼りない。
放っておけない。確かに心は男のときから、『放っておけない』タイプだった。
百合とも、よくそのことで話したものだ。しかし、違う。根本的に、まったく違う。
{こいつは、いまの心は、誰かが――俺が守らねえと、危ねえ。俺が……}
「清十郎、ねえ! 清十郎!」
「……ああ、何だ?」
「もう一つの頼み事なんだけど、これから、一緒にきて欲しいんだ。いいかな?」
「ああ、いいぜ。今日一日はまるっきり空けてある」
「それとね……これ、食べる?」
食べかけのケーキを示す。
「なんだよ、いらねえのか?」
「あの、思ったより、食べられなかった……」
頬を染めて俯きながら、消え入りそうな声でいう。
{あ〜〜〜〜!!! 可愛いなあ、おい、ちくしょ〜〜〜!!!}
つとめて冷静を装いながら、清十郎は言った。
「んじゃ、もらうぞ」
一口で平らげる。そんな様子を、心はじっと見つめている。
14乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:39 ID:oYMt5sso
>>13
「ずるいな……いいな」
「――ん? なんだよ、やっぱり惜しかったか?」
「違うよ。たくさん食べられて、羨ましいなって、ずるいなって」
{ずるい、か……}
――百合がときどき、口癖のように使っていた言葉。彼女も相当に変わった女の子だった。
もっとも心に聞いたら、百合の口癖は『きれい』と『かわいい』だ、というのだろう。
紹介されて間もなく、百合はこんなことをいった。
「あなたも、男としてはきれいな方ね。男性的な美しさ、嫌いじゃないわ……でもね、
心には遠く及ばない。知ってる? この世で完璧なものは、少年の身体とバイオリンと船体なの」
「はあ? なに言ってんだ? 頭ワイてんのか、お前」
心底へんな女だと思ったものだ。
百合は誰の前でもはばかることなく、心が一番大切な友達だと言い切った。
休み時間など毎度のように、心に抱きついたり、キスをしたり、膝枕などもさせていた。
誰の目にも、二人は恋人同士にしか見えなかった。清十郎もはじめはそう思っていたのだ。
だが、心によって引き合わされたとき、百合のことを友達だと、心はそう紹介した。
百合も、心は一番大切な友達だという。二人はたしかに、表面では同じことを言った。
しかし、清十郎はまるで釈然としなかった。
だからそれぞれに、二人きりのとき聞いてみた。少しづつ、そして何度も。
心はいつも『友達』だと言い切った。
「百合は誰にでもやさしいよ? 誰とでもあんな感じだよ?」
たしかに、上辺だけならそうだろう。
百合は、少しづつ、複雑に、言い訳でもするように言った。
「心は『一番大切な』お友達よ。あの子が求めてるのは、友達。私にとって一番は心。
だから、私はあの子の『友達』でいたい。心の傍にいつづけたいの」
彼女の言葉をまとめるなら、こんなものだろう。
間違いなく、百合は心に惚れていたのだ。
15乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:42 ID:oYMt5sso
>>14
同じ高校に進学したのも、心が先に決めて、百合がそれを追いかけたのだという。
「心は『放っておけない』子だから……」
二人を見ていると、甘えているのは心だと感じた。だから、心が百合を追いかけたと思っていた。
{もどかしい……面倒くせえなあ!!}
清十郎はそう感じたが、余計なことをするのも野暮だと思った。だから、放っておいた。
親しくなるにしたがって、百合は清十郎に訴えることがあった。
「お願い、心をとらないで――男の子同士はずるいわ。なにもしなくても、自然に、
あんなに仲良くできる。でも、私は……」
彼女にしか、できないことはたくさんあった。
心は彼女のまえ、百合の胸に抱かれてしか、決して泣かない男だった。心が甘えられるのは、
死んだ母以外、彼女しかいなかったのだ。だけど、
「莫迦いうな。俺には、そんな趣味ねえよ」
こういってやるのが、精一杯だった――
「んで? どこへ行こうってんだ?」
「大学。確かめたいことが、あるんだ」
***********************************************
心の大学は都内にある、ここから電車で40分ほど、心の町からだと小一時間ほどかかる。
むかしの話になったおかげで、車内でも自然と百合のことが話題になった。
心が高校をやめてしばらく、百合も高校にこなくなった。
清十郎が気になって連絡をとってみると、心と二人でなにやら調べているらしい。
黒姫家と例の《カミサン》のことだという。半年ほどはろくに登校せず、
週に一・二回くればまともなくらいだった。
登校してきたところで、清十郎に心の状況を報告しにきているようなものだった。
やがて調べ物が終って、普通に登校するようになっても、相変わらず心中心の生活をしていた。
心がジムに通うようになると、そこにも年中、顔を出すようになった。
16乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:46 ID:oYMt5sso
>>15
そんな調子でも、もとより成績は超がつくほど優秀だった百合は、危なげなく進級、進学した。
大学二年から、スイスのなんとかいう大学に留学したが、心とは頻繁に連絡をとっていた。
「それで、百合には連絡したのか?」
「何ていえばいいの? 女の子になっちゃった――って? 無理だよ」
それにここ最近、心が女の子になったのと重なるように、向こうからの連絡も止まっていた。
さすがに今は、百合がずっとどういうつもりだったのかは、心にも分かっている。いや、本当は、
ずっと前から分かっていた。でも、巻き込みたくなかった、母のようになって欲しくはなかった。
「もしかしたら、姉さんや愛や先生と同じで、僕が最初から女だったことになってるのかも、ね」
(もしそうなら、その方がいい。百合とは知らないもの同士で、いい)
「先生って、あの例の女医さんか? お前が惚れてたっていう」
「うん、そう。先生は、今の僕の主治医なんだ」
「どっか悪いのか?」
「ううん……よく、分かんない」
(あ……そういえば)
いま分かった。玲那と百合は、どことなく似ている。
(なあんだぁ……最初から、ずっと近くにいたんだ)
「なに笑ってんだ?」
「ううん、何でもないよ!」
{……くそ!! 可愛いじゃねえか}
心の笑顔が眩しくて、清十郎には直視できなかった。

「――よっと!」
「わあ! なにすんの?! はなせっ!!」
心が手足をばたつかせて、暴れる。
大学の最寄り駅について、歩きはじめるとすぐ、大きな水溜りがあったのだ。
清十郎は何気なく、心を抱え上げてしまった。
{軽いな……}
それにものすごく、柔らかい。まるで、仔猫でも抱き上げたようだ。
17乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:49 ID:oYMt5sso
>>16
「ほい、着地っと――機嫌直せって」
心は真っ赤な顔で、そっぽを向いたままだ。
「バカにして、バカにして……なんだよ、なんだよぅ」
「悪かったよ。でもな、汚れるよりいいだろ? お前、あの水溜り越せたか?」
「それは、そうだけど」
たしかに、いまの心では難しい。『心』の身体では……いくらバネがあっても、サイズの問題がある。
「大学で、何を調べるんだ? もとに戻る方法か?」
無理矢理に話題を変える。
「まさか、違うよ」
構内に入ってすぐ、心は図書館へと向かっていく。
「調べたいのは、卒業アルバム。前年度の、ね――ちょっと待ってて、トイレ」
「小便か?」
「大声で聞かないでよ……恥ずかしいなあ」
「何を女みたいな――あ、いや、その」
「いいよ、『か・ら・だ』だけは女の子だから――ほんとは、ムカつくけど」
トイレで心は絶句した。噂には聞いていたが、女子トイレがここまで汚いとは……これなら、
男子トイレの方が数段まともだ。
さっさと用をたして、清十郎のところに戻る。
こちらに歩いてくる心に、清十郎は見惚れてしまう。やはり、可愛い。たしかに心は男のときから、
『きれい』なヤツではあった。顔立ちもスタイルも、とても整っていた。
当然のことだが、清十郎には男色の気などない。だから、妙な目で心を見たことはない。
例えるなら彫刻とか、絵画とか、美術品でも鑑賞するようなつもりで『きれい』だと思ってきた。
百合がことある毎に、心のことを『きれい』・『かわいい』・『美しい』というのを笑いながら、
こころの中ではそれに賛同してきた。それを表に出さなかっただけだ。
――そうであったのだが、いまは違う。どうしても違ってしまうのだ。
清十郎は男で、心は身体だけとはいえ、女だ。
意識するなという方が無理というもの、ましてや、心は異常なまでに整い過ぎている。
気を抜くと、衝動的に抱き締めてしまいそうだ。
{本当に、本当に女なのか?}
あの身体を、隅から隅まで調べてみたい。そんな考えが頭から離れない。
18乳無しさん@ピンキー:02/11/20 01:55 ID:oYMt5sso
>>17
「待たせたね。……どうした?」
「ん、何でもねえ。それより、アルバムなんか調べてどうすんだ?」
「ゼミの集合写真があるんだ。そこに、僕が写ってるはずなんだけど――」
黒姫 心という『男』が、この世に存在した証拠を確かめにきた。そういうことだ。
アルバムはすぐ見つかった。集合写真もそこにあった。
だが、いない。心は写っていない。
「いない、ね。僕、写ってないね――清十郎、僕はどうしたらいい?」
心の肩が、小刻みに震えている。自分の身体を抱き締めて、心は震えている。
涙こそ流していないが、心は泣いている。間違いない。
清十郎の大きな手が、心の肩に乗せられた。続いて頭にも。ぐりぐりと、力いっぱい撫でてくる。
いつかの、あの日のように。
「大丈夫だ。お前のことは、俺が覚えてる。お前は確かにいた。今もいる、俺の目の前に。
まだ、高校の写真も名簿もある。ジムにもある。俺が調べてやる。俺が一緒だ」
「せい、じゅうろ……お」
ぽろぽろと、心の瞳から涙がこぼれる。
むかし心という男は、百合という女の胸に抱かれて泣いた。
そしていま、女の子になった心は、清十郎という男の胸で泣いている。
あの頃、百合にしかできなかったこと、いまは清十郎にもできること――
{守ってやる。いくらでも、気の済むまで泣かせてやる}
あの頃の百合の気持ちが、いまようやく、清十郎にもわかる。
『男と女』が……どうしても邪魔をする。
19乳無しさん@ピンキー:02/11/20 02:03 ID:oYMt5sso
新スレまで立てたうえに、ここまで引っ張ってエロなしです。
どうしてもここまでで、ある程度の登場人物をだしておく必要があったもので……
心の男としての過去がないと、このあとを展開しづらいのです。
下手をすると、もう少し非エロが続くことになりそう……
申し訳御座いませぬ。
20名無しさん@ピンキー:02/11/20 02:07 ID:gsKhNZw3
>>3
失礼して訂正であります。

強制女性化小説ない? part2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1017/10174/1017406685.html

>乳無しさん
連続投下 乙カレーです。
数えたら30レス……凄ッ!
新キャラ続々で、タイやヒラメの舞い踊りであります(w
続き楽しみにしておりますー。
21乳無しさん@ピンキー:02/11/20 02:28 ID:oYMt5sso
>>4
訂正
誤 前スレ638より続き

正 前スレ639より続き

何をやってるんだろう私は……
22名無しさん@ピンキー:02/11/20 02:56 ID:uht+vDM8
>>21
些細なことです。

いやいや、それよりこれだけの内容をこれだけのペースで投下
されるパワーには驚くしかないです。
内容も当然、凄いんですけど。はあ。
これだけ過去やキャラが増えてくると、もう続きがひたすら
楽しみですよ。がんがってください。
23名無しさん@ピンキー:02/11/20 09:23 ID:QjWbFlEI
ここまで抜きますた。
24名無しさん@ピンキー:02/11/20 12:33 ID:QZSNztLo
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
□ 関西優良店デリヘル総合サイト  
■ カワイイ女の子         
□ 割引情報             
■ 激安店              
□ http://www.delihel-planet.com
25380:02/11/20 16:41 ID:0a4e6BZJ
ま、またPINKTOWERアタック炸裂中。どうなっちゃうんだろう?
えーっと、トリップパスが消えちゃったので、現在ログの中から捜索中です(w
漏れは現在、逃避行動中でつ‥‥‥
26乳無しさん@ピンキー:02/11/20 18:00 ID:4IN3Kg72
>>5
またまた訂正です。
すごくつまらないし、どうでも良い事かもしれないのですが、

誤 父様・母様・お爺様・お婆様・姉様・愛さんと

正 父様・母様・お祖父様・お祖母様・姉様・愛さんと

どちらも読み方は同じですが、意味が違ってしまうので……


27乳無しさん@ピンキー:02/11/21 10:16 ID:Xrjs/zsT
>>26
さらに訂正です。本当に、重ね重ね申し訳ないです。

誤 父様・母様・お爺様・お婆様・姉様・愛さんと

正 父様・母様・お祖父様・お祖母様・姉さん・愛さんと
28409:02/11/21 20:32 ID:PPg6zn/S
スレ移転しているのに気が付かなかった……

http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
更新しますた。とりあえず前スレ分まで。
サイトのデザインを弄りました。
前より見やすく&表示しやすくなっているはず。
 
>>乳無しさん
新展開期待してます。ワカーンもゴウカーンもアリの方向で。
更新しててこんなに溜めていたのかと我ながらちょっとビックリ。いや精液でなく。
29名無しさん@ピンキー:02/11/22 00:34 ID:5OWpzA0E
>409
更新 乙カレーです、ありがd(w
30409:02/11/22 14:00 ID:VLFpV9G7
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
更に更新しますた。

part2がhtml化しましたね。
31413:02/11/23 02:07 ID:TckZPp47
ピンクタワーアタックでしばらくROMってたあげくに新スレ立った事も気付かずに
最近更新ないなとか思ってた間抜けな413デス。ピンクタワー収まってからとか思ってましたが、
このままだと間が開きすぎるんで、貯め書きした分を投下しようかと。
一応前スレ>>466の続きになります。

日が落ちてすっかり暗くなった夜道を、令は一人ぼんやりと考えごとをしながら歩いていた。
その内容はここ2日ばかりの唐突な状況の変化、ようするに体を含めた自身の事だ。
「女の体……か」
誰に言うでもなき呟きを漏らし、令は自身の掌を顔の前に持ってくる。
白くきめ細かい肌の、細い女の指……がさつな男の肌の名残りはどこにも見えない。
そしてそれは手だけではない。今の令の体には”令が男である事”を証明するものは
何一つ残されていなかった。あるのは他人からは見えない心という曖昧な存在だけだ。
だから女になった直後は、最後の砦である心で必死の抵抗をした。
この体は本来の自分のものではない、本当の自分の姿ではないと心で自己を支えていたのだ。。
その気持ちは今でも変わってはいないはずだが……しかし令は最近奇妙な不安を覚じている。
その不安とは、その抵抗が時が経つにつれて弱くなっているような気がする事だ。
とはいえその事自体は、状況に対して令が落ち着き冷静になったがゆえだと言えなくもない。
要は令がこの状況に”慣れた”にすぎないと。
何時かの間に令は、歩くとき胸が揺れる感覚やスカートの少し肌寒い感覚にも
違和感を感じなくなっていた。当然それらも慣れたという事。
−それは……何に?−
令は再び自問する。答えは簡単、この状況に慣れつつあるという事だ。
じゃあこの状況とは何か? それも簡単、女の体で女として生活する事。
つまりそれは、心が女の体に慣れて……―――令はそこまで考え、思考を中断した。
それは女になってから幾度となく考えた問いが、一番恐れている結論に達しそうだったからだ。
そういう意味では思考を中断したというのは嘘かもしれない。
その結論への道を意図的に封鎖するという事は、内心ではその可能性に気が付いているという事なのだ。
とはいえ女になりたての頃と異なり、それを思っただけでパニックになる事はなかった。
32413:02/11/23 02:08 ID:TckZPp47
慌ててどうになるものではないと令自身いい加減気が付いた事もあるし、
それに自分を騙し続ける事を何度も行うのに疲れたというのもあるだろう。
令自身、そういう”可能性”もありえる事はとっくに理解しているはずなのだから。
つまり、心が体に慣れるという事は……そう、それは心も女になるという事。
要は一番恐れていた可能性”身も心も女になる”というそれは、時間が経てば経つほど現実になりかねないわけだ。
そのためにはできるだけ早く男に戻らなくてはならない事になる。
体が女なら心がいつまでも男のままではいられない、時間と共に女としての自分が形成されてしまうのだ。
心と肉体は切り離せない。つまり心を守るには、女の体を捨てるしかない。
「…………?」
令の足が止まった。何かが心にちくりと刺さった感覚があったからだ。
−この体を……捨てる?−
もう一度先程の問いを反芻してみる。何故だかわからない……しかし妙に心が痛んだ。
自然と手を胸に当てる。そこには女の体である事を誇示するように豊かな双球があった。
令の頭に、漠然と鏡に写した自分自身の体が思い出される。それは贔屓目を差し引いても他人が羨むレベルの、
女として魅力的な体。それが自分である事に誇りを持てるような、そんな体だ。
令は男の頃、自分の体に半ば劣等感すら持っていた。
とはいえ別に容姿が悪くて嫌われていたわけではない。逆に好感を持たれていた方ではあると思う。
事実、よくクラスの女子に「令君はカワイイから」などと言われていた。
しかしそれは”男としての評価”ではない。それどころか正反対の意味とも取れる。
悪意のない賞賛だからこそ、令は逆に心のどこかでそれに傷ついていたのかもしれない。
童顔の顔、平均よりも低い背……その事で他人に嫌われる事はなくとも、
令の心のどこかにその容姿に対するコンプレックスがあった事は確かなのだ。
ところが今は……令はこの数日に起きた自身の体の変化が、
そんな感情からある種の開放をもたらしていた事にようやく気がついた。
「…………。」
令の頭の中で何か複雑な感情が責めぎあい始め、少しづつ気持ちが落ち付かなくなってくる。
33413:02/11/23 02:08 ID:TckZPp47
かつて令は自分がもっと男らしくなれる事を望んでいた。
その感情の裏には、自身の容姿のコンプレックスから開放されたいという意味があったのだろう。
ところが令は気が付かぬうちに、まったく思ってもみなかった方法でその望みを手に入れてしまった。
男らしくはなっていないが、結果論とはいえ望みは適ったのだ。
「でも……女の体なんて……」
何かに流されるようとする心を令は口に出して否定しようとする。
しかしそれは、令の心に明らかに今までとは違う思いが生まれようとしている事を、
令自身が認めてしまう行為でもあった。
令の心に、もう一つの”心”が問いかけてくる。

−何故迷う必要があるの? 望みは全て適っているのに−
僕は男だ。これは僕の望んだ体じゃない。
−望んでいたのは体ではないはず。それにこの体が嫌いなの?‐
嫌じゃあないけど……心がそれに合わない。僕の心は女じゃない。
−何故合わないの? 体を否定しないなら、心を合わせれば良いだけなじゃい?−
そんな事はできない! 僕は女じゃない!
−何を根拠に? すでに体は女なのに−
体の事は関係ない! あれは男の僕の望みであって、女の心では……
−すでに望みも適ってる。女である事を否定する要素はないんじゃない?−
それは……
−望みも満たされ、今の自分の体も好き……そこまで気がついていて、何故気付かないフリをするの?−
気付かないフリなんて……違う!
−違わない。本心では気付いている。そう、本当は……−
違う!! 違う!!!!

「違う!!!」
令は思わず自身の心に対して声を上げてしまった。言ってしまってから、思わず口を手で隠す。
34413:02/11/23 02:09 ID:TckZPp47
ふと前を見ると、目の前には驚いたような目で令を見る男の人がいた。
当然だろう。何の脈絡もなく突然何か喚いたりしたら、誰だって何事かと思うはずだ。
人に聞かれた事が恥かしくなり、令は顔を赤くしてそのまま駆け出す。しかし……
「……!?」
突然令の先をその男が塞いだ。見るとその口がかすかにつり上がっている。
その瞬間、悪寒が背中を駆けた。心の中の何かが令にここにいてはダメだと警告している。
令は咄嗟に反対方向に駆けだそうとした。
しかしその瞬間、令は突然後ろから別の何者かに羽交い締めされ、口を塞がれる。
「んッ!!……んんッ!!!」
令は何の警告もなく突然体の自由を奪われてしまった。
助けを呼ぼうとしても押えられた口からは声が出せない。
それじゃあと、誰か辺りにいないかと必死に視線を巡らせる。
しかし、令はその時になってようやく自身が迂闊な行動を取っていた事に気が付いた。
この通りは廃工場跡地と林に挟まれた、昼はともかく夜は電灯もなく真っ暗闇となる道だった。
令が徒歩で通学する場合はここが近道だったのでいつも利用していたのだが、
色々物騒な話もあって夜は女性だけでは絶対通らないようにと言われている場所である。
とはいえ当然令は今までそんな事を意識した事はなかった。多少不気味な場所、程度の認識があったぐらいである。
しかし今の令は、まさにその狙われてしかるべき存在になっていたのだ。
令は半ばパニックになって必死に手を振り解こうとする。
しかし令を押えこんでいる相手の腕はびくともしない。
それどころか令の非力な抵抗を楽しんでいるかのようにも思える。
見るといつのまにか先程道を塞いだ男が目の前に来ていた。
闇のせいでその顔がはっきりとは見えないが、微かにその顔がにやりと笑っているのがわかった。
恐怖で足ががくがくと震える。口を押えられてなければ悲鳴を上げていたかもしれない。
当たり前だが、この後に待っているのが自分にとって良い事であるはずがない。
35413:02/11/23 02:09 ID:TckZPp47
それは令とって、これまで感じた事のないタイプの恐怖だった。
不意に目の前の男の手が令に伸びる。その手には白いハンカチが握られていた。
令が何かを思う間もなくそれが口に当てられる。抵抗しようと頭を振ろうとするが、あっさり押えられた。
すうっと風が器官の中に入ってくる感覚、そしてその意識が静かに闇に沈んだ。

いったいどれぐらいの時間が経ったのかがわからない。
令が最初に意識したのは堅い床に寝かされているという感覚だった。
朦朧とする意識の中、令は目を開ける。そこは薄汚れた廃屋とおぼしき場所の、
蛍光燈が一つあるだけの薄暗い部屋だった。
体を起こそうとして手を動かそうとするが……何かが軋む音とともに、それは遮られた。
両手だけではなく両足まで動かせなかった。何故動かせないのか?
首をかすかに傾けその手を見る。そこには金属製の支柱から延びたロープで縛られた令の手首があった。
つまり令は今、ロープで両手足を縛られて大の字に寝かされているという事になる。
何故……?
混沌とした意識の中の記憶を必死にさぐる。何故自分がこんな状況にあるのかを考える。
意識を失う以前に自分は……? 記憶が少しづつクリアになっていく。
学校に行き、和真と会い、学校を出て、そして……帰宅途中に……
令がその男が目の前にいるのに気が付いたのは、それを思い出したと同時だった。
「……なっ! なんだよこれは!! あんた誰だよ!!」
「どうやら気がついたようだな」
あの、令の道を塞いだ男があの薄気味悪い笑みで令を見下ろしていた。
黒い上下の、さも三流映画のその筋の人間とおぼしき容姿をした男で、
その何を考えているのかわからない笑みが気味悪さをさらに引き立たせていた。
そしてその脇にもう一人、こちらは街の崩れ者といった感じのいかにも三下風の男。
多分こちらが令を後ろから押えた男なのだろう。
最初の男とは違い、露骨に下品な目つきで令を見下ろしていた。
36413:02/11/23 02:10 ID:TckZPp47
「タケ、時間がない。意識が戻ったのだから即品定めをしろ」
「へい! へっへっへ……今日のはまた一段と……なぁ?」
黒服の言葉に、タケと呼ばれた男がいきなり令の腹をまたぐように立つと、
目の前でいきなりズボンを下ろし始めた。
「うああぁっ!! や……な、何を! 何するんだよ!!」
狼狽する令をタケと呼ばれた男はニヤニヤしながら見ていた。ベルトを外し、ジーンズも脱ぐ。
愚問である事はわかっていた。こんな状況でされる事など一つしかない。
それでも令は言わずにおれなかった。そうでなければ恐怖に押し潰されそうだったからだ。
そして男のブリーフが降ろされた時に現れたそれに令は戦慄する。
令が男のころに持っていたものよりも遥かに大きく、ドス黒いイチモツ。
しかもところどころに奇妙なイボがあるのが、よりその存在を不気味にさせていた。
ブリーフを脱いだ男が令の腹の上に屈みこむ。”それ”が静かに令に近づいてくる。
そしてそのイチモツが令の眼前に突き出された時、令の恐怖は頂点に達した。
「うあああぁぁ――!! いやだ、いやだああぁぁ―――!!!」
必死に首を振り、手足をなんとか動かそうと令は必死に抵抗する。
しかし当然手足を縛るロープはびくともせず、全ては無駄な抵抗に終わった。
「無駄なこたぁやめろって。ま、こっちも遊びじゃねぇんだ。ま、とりあえずは口だな」
「く、口って……」
聞くまでもない事だった。いきなり男のイチモツが令の目の前に突き出される。
令は顔を逸らし口を閉じて抵抗するが、その程度は男にとって予想の範囲の行動のようだった。
いきなり乱暴に鼻の頭を押えられると、鼻を塞がれたまま正面を向かされる。
しかしそれでも口さえ開かなければ……令はそう思って必死に耐えた。
だが呼吸が苦しくなり限界がくる。そしてついに耐え切れなくなって口を開いた瞬間を男は見逃さなかった。
「んんぅッ!! むううううッッ――――!!!」
いきなり男のモノが口の中に突きこまれた。酷い異臭と嫌悪感が令に突き刺さる。
37413:02/11/23 02:10 ID:TckZPp47
思わず令は歯を立て、男のモノに噛み付いた。
「があっ!! こ、このアマ!!!」
パァン!!
「きゃああああぁッ!!!」
いきなり強烈なビンタを浴びせられ、令は悲鳴を上げてしまう。
あまりの痛みに自然と目に涙が浮かぶ。
そのまま声を上げて泣き出しそうになるが……令は自分を見下ろす男を見て、
恐怖のあまりすくんでしまった。
その目にあるのは明らかな狂気。常人にはない危険な光を宿していたからだ。
「てめぇ……あんまりオイタが過ぎると、いくら上物でもぶっこわしかねねぇぜ……」
その手が静かに令の首にかかった。少しずつ指に力が入っていく。
「あ……やだ……ああああぁ……!!」
その力がどんどん強くなってゆく。多分このままでは簡単に令の耐えうる限界を超えてしまうだろう。
そして男のその目は、令に何かを容赦するような者である事を否定していた。
殺される……令がそう思った瞬間、黒服の手がその男の肩に置かれる。
「タケ、一度だけなら許してやれ。そう何度もブッ壊しては商品選定もできん」
黒服の不気味な視線がタケを見据える。その途端、突如男の力が緩んだ。
「へ……へい。あ、アニキが言うんでしたら……」
黒服の一言にあっさりとタケは従った。どうやら両者の力関係は完全に黒服が上のようで、
タケは黒服の視線に半ば縮こまっているほどだ。
その黒服の視線が、今度は締め上げから開放されげほげほと咽ている令に向いた。
「女……、素直に従わないなら今すぐバラすぞ」
その視線に令の呼吸が止まった。その瞳が恐ろしいまでの虚無を湛えていたからだ。
まるで物を見るような目で令を見下ろす冷酷な瞳……多分、男の言った事は本当だろう。
このまま抵抗を続ければ、令は間違いなくこの男に殺される。
彼は令を殺すのに何の躊躇も迷いもない。そう確信できるほどの冷たい目だった。
38413:02/11/23 02:15 ID:TckZPp47
「ま、お前に商品として資格がねぇ場合も同じだがね、へっへっへ……」
タケが再び下品な顔で令を見下ろして笑う。
もうタケには先程の狂気は欠片も見えなく、ただ欲望を剥き出しにしているだけだった。
その余裕は、令の選択肢がすでにない事を確信しているが故なのだろう。
そして事実令には、もう従う以外の方法が残されていなかった。
「じゃあ続きだ。しっかり奉仕しろよ!」
再びタケのイチモツが令の眼前に突き出された。再びあの嫌な匂いが鼻をつくが、
もう顔を背ける事はできない。
「早く口を開けな。グズグズしやがると……」
いやだ……いやだ……− 心が必死に否定するが、逃げ出す事はできない。
恐怖と嫌悪の中、令は瞳に涙を浮かべてゆっくりと口を開いた。
途端、タケのイチモツが容赦なく令の口内に突き入れられる。
「むううぅ!! んむうッ――!!」
再び訪れた肉棒が口のを満たす感覚に、令は叫びにならない声を上げた。
そしてすぐにタケは自分のモノの抽挿を開始する。
口内を突き嬲られ蹂躙される感覚が断続的に襲いかかり、
そのあまりの気持ち悪さに令は無意識に顔を背けようとした。
だがその頭はタケが抽挿のために手でがっしりと固定しており、
さらに口には杭のようにイチモツが突きたてられているため不可能だった。
それでも意識はなんとかこの苦しみから開放されたいと、今度は舌でそれを押し返そうとする。
しかしそれらの行為は結果的にタケのイチモツにさらなる刺激を与え、その気にさせるだけだった。
「へっへっへ……随分とノってきたじゃねぇか。ま、がんばんねぇとなぁ……!」
それを令の奉仕行為だと勘違いしたタケは、そのペースを一気に上げた。
加減のない抽挿が加えられ、口の中にむせかえるような雄の匂いが充満する。
令は呼吸すらままならない状態だが、タケは容赦なく責め続けた。
39413:02/11/23 02:16 ID:TckZPp47
本日ここまで。

>>乳無しさん@ピンキー氏
この創作ペースってすごいデス。エロ無しでも話しを深くするためなら全然OKだと思うんで、
気にする事はないかと。話の深さとか裏が全然ない私が言うのもなんですが(w

>>380
いつの日か帰ってきていただけますよね……?

>>409
乙です。しかしもう18回投下してたんですか……当初の予定では10回ぐらいで終わるはずが……。
40乳無しさん@ピンキー:02/11/23 03:19 ID:O3+K65Ne
 >>413
 拝読させていただきました。
イイですね……そそられました。
続きを楽しみに、マターリと待たさせていただきたく存知ます。

>>エロ無しでも話しを深くするためなら全然OKだと
 私のはただ単に、大風呂敷ひろげてるだけです。
一応、作品内時間で半年先までの予定は、ほぼ決まっているのですが、
収集がつかなくなってしまう可能性が非常に高いです。
企画倒れになってしまうかも……
大体いまだに、女性化の原因・理由すらも説明していませんから。
 ちなみに現在レイプネタを仕込み中です。
でも、予定より延びて先になりそうで鬱……

>>409
 サイトの更新、ご苦労様です。
まとめていただけたことによって、色々と気が付けました。
はっきり言って、私の文章は読み難い!!
―←これとか、…←これなんかを使い過ぎかも。
それに一文ごとの長さもまちまちですし……
409様もまとめられる時に、どこで切ったら良いのか、
或いはどこまでつなげたら良いのかを悩まれたと思います。
なにはともあれ、ありがとう御座いました。
41名無しさん@ピンキー:02/11/25 04:38 ID:ZPbGogzP
久しぶりに令ちゃんのお話!
しかも先がすごくヤバそうな展開。
オイラ、もう待てないっすー。
42名無しさん@ピンキー:02/11/25 09:04 ID:gbxFqcb5
ここまで(;´Д`)ハァハァしますた。
43名無しさん@ピンキー:02/11/25 10:26 ID:cmvMEGXk
Σ(゚д゚lll)ガーン 陵辱シナリオ?
44名無しさん@ピンキー:02/11/25 11:00 ID:5kY23UYu
心たん、めっさ可愛いです。
このスレに出会えて良かった…(*´Д`*)
45乳無しさん@ピンキー:02/11/25 15:52 ID:0rKnihBy
>>18
「――絶対の、絶対だよ? 絶対に見るだけ、見せるだけだよ? 触ったら、ダメだよ? 
いたずら…したら、イヤだよ? 本当の、本当に確かめるだけだよ?」
「ああ。絶対の絶対に、本当の本当に、約束する。確かめるだけだ」
 不安そうに見上げてくる心の瞳を、真っ直ぐに見つめて、清十郎は静かに答える。
 彼の表情は、真剣そのものだ。
 ようやく涙の止まった心と、清十郎は、まだ図書館にいる。
 普段から、ほとんど人のくることはない奥まった一角、ながらく誰にも読まれることの無くなった、
埃の積もった本に囲まれた場所。
 ささやくような小声で、二人は話している。
 こくりと心は頷き、シャツのボタンに手をかける。一つ一つ、ゆっくりと外していく。
 すっかり前がはだけて、白いお腹と下着があらわになった。
 今日の下着は恋が選んだもの。ブラジャーは白いレースがたっぷりの可愛らしいデザイン。
 まるで、こうなることを予測していたかのように、都合の良いフロントホックだ。
{細いな。俺の腕とあんまり変わらない}
 薄く、細く、小さな身体。ウエストが、清十郎の上腕ほどしかない。
 本当にこれで、生きていられるのだろうか? 清十郎は信じられないような気がしていた。
 ぱちりと音がして、ホックが外された。心は両手で庇うように、胸をおさえる。
 二人はふたたび見つめ合う。清十郎がやさしげに笑いかけ、すぐに真剣な顔に戻った。
 両手が離され、ささやかな膨らみが二つ現れる。ふるんっと微かに揺れた。
 小さいのに、とてもとても柔らかそうだ。きっと、触り心地も素晴らしいだろう。
 頂きについた二つの蕾は、唇と同じ美しいピンク色をしている。
{……珊瑚の色だ}
 生家の居間に飾られていた、大きな珊瑚の置物を思い出す。母のお気に入り、自分も大好きだった。
 いつの間にか忘れてしまっていた、大切な思い出。
 心は真っ赤だ。うつむき加減で、上目遣いに清十郎を見つめている。
(恥ずかしい……見られてる。清十郎に、見られてる)
 女の子の身体――胸を、おっぱいを見られている。
46乳無しさん@ピンキー:02/11/25 15:55 ID:0rKnihBy
>>45
 清十郎の表情は真剣で、何を考えているのか読みとれない。少しだけ目を細めて、瞬きもしない。
 この顔は知っている。試合の前、精神を集中する時の、そして相手を確かめる時の顔。
 少なくともそこには、やましいものがないと感じて、心はちょっぴり安心する。
 けれどなんだか、真剣過ぎて、怖い。
「……清十郎。もう、いいよね? もう、もういいよね?」
「ああ、いいよ。もう、いい」
 ほっとした顔でうしろを向くと、心はブラを着け直し、シャツのボタンを素早くかけていく。
***********************************************
 一頻り泣いたのち、猛烈に恥ずかしくなった心は、そっぽを向いて清十郎と目を合わせなかった。
 清十郎の胸に抱かれて髪を撫でられ、安心しきっていたことが、なんだか悔しいのだ。
「どうした? なにか気に入らないのか?」
 清十郎はやさしい。口調も態度も、いつものぶっきらぼうな彼とは違う。
 それが気に入らない。子供扱いされていると感じてしまう。
 それこそまさに、『戻って』しまっている証拠なのだが、心自身にはそれが分からない。
「なんでもないよ……」
 清十郎は、心のようすが明らかに、泣く前と変わっていることに気が付いている。
 ずっとずっとやわらかく、子供っぽい雰囲気をまとっているのだ。
 しかも、それに比例するように、何ともいえぬ色気までが感じられる。
{やばい……いかん、いかんぞ! 何考えてやがる! しっかりしろ、俺}
 どうにも『何か』してしまいたくなる。言葉でも、触れることでも、何でもいい……
「なんでもないって顔じゃないぞ? 子供みたいなふくれっ面だ」
 つい、からかってしまう。半ば自分を誤魔化すために。
「どうせ、いまのボクはガキだよ! 愛にだってからかわれる……」
 真っ赤な顔でいうも、目が合うとすぐ視線を逸らし、うつむく心が可愛くて仕方ない。
「15だもんな、まあ、ガキだな。そういや見ためもガキっぽいな。胸もぺたんこだし、チビだし、
歳相応の色気もないな。だいたい、ほんとに女なのか? お前の自己申告だけだからな」
{くそ! 違う、違うんだ……こんなこと、したくない。心を……傷付けるような真似なんぞ……}
47乳無しさん@ピンキー:02/11/25 15:57 ID:0rKnihBy
>>46
 心を守ってやりたいのに、ちょっかいも出したい。自分のコントロールが効かない。
 目の前の女の子を自分だけのものにして、すべてから守りたい。
 しかし同時に、自分だけがこの少女を嬲りつくし、滅茶苦茶にしてしまいたい。
 気も狂わんばかりの欲望が、清十郎の内側で、密かに動き始めていた。
 ぎりぎりのところで、それを押さえつけている。
「本当だよ……イヤだけど、もとに戻りたいけど、でも、女になってる。この身体は女なんだ……」
「ただ子供になってるだけ、とは違うんだな?」
「姉さんも愛も、先生も、あっちゃんも――みんなみんな、ボクの身体を見て、女の子だって、
そういってるし、ボクだってそれくらい分かるよ……」
「あっちゃん? 誰だそれ?」
 しまったという表情で、心は答える。
「看護婦さん……」
「看護婦? それがなんであっちゃんなんて……お前、ひょっとしてなんかあったのか? そいつと」
 心は田崎医院であったこと、悪戯されたり、または『した』ことまでは清十郎に話していない。
 それに心自身、はっきりと説明できるほど『分かって』いない。
「なんにもしてないよ! ただ、身体を見てもらって――」
「――まて、なんだと? 身体を、見られた?」
 清十郎の表情が明らかに変わる。なんだか物凄く、怖い。
「違うよ……見られたんじゃないよ。見て、確かめてもらって……」
「なんで確かめてもらうんだ!? そんなの家族と、あとは医者だけで十分だろ? どうして――」
「だって、だってあっちゃんはいい人だったから、信用できる人だったから……」
 ふたたび心の瞳には、涙が滲みだしている。
「それに、それに不安だった。姉さんたちは同じことしか言わないし、なのに診察するし――」
 突然、清十郎が心を抱き締めた。
「すまん。お前が苦しんでるのに、何もしてやれんくせに、ごちゃごちゃいって、すまん」
「清十郎……恥ずかしいよ。やめてよ。男同士で、こんなこと」
48乳無しさん@ピンキー:02/11/25 15:59 ID:0rKnihBy
>>47
 清十郎は離れると、ばつが悪そうにいう。
「すまん。なんだか、お前が消えちまいそうな気がして――その、急に変わっちまったし……」
「変わったって、身体のこと? だって今、信じられないって」
「いや、それは女かどうかってことで……外見は確かに変わっちまっただろう?」
「そうだね。でも、ボクは心だよ? 君が知ってる心だよ、中身はいっしょだよ」
「…ああ…そうだな」
{そうじゃない……お前は変わっちまった。身体といっしょに、多分、こころも}
 急に歯切れが悪くなってしまった清十郎に、今度は心の方が悪戯ごころを起こす。
 子供のようになった心は、清十郎を困らせたくなってしまったのだ。
「ねえ、清十郎。なんだったら、君も確かめる? あっちゃんみたいに――」
(さっきの仕返しだよ……)
 だが清十郎の答えは、心の予想とは異なっていた。彼は心の瞳を真っ直ぐに見つめ、
「ああ、頼む。俺も確かめたい。でなけりゃ、納得できねえ。お前が変わっちまったことを」
 大真面目な顔で、こう言ったのだ。
***********************************************
 自分で言い出したてまえ、冗談だとは言えなくなってしまった。
 もとより強情な面がある心なのだ。子供に近くなったことで、それが余計に強くなっている。
「……次は下だよ。ねえ、ほんとに確かめる? 後悔、しない?」
「ああ、頼む。でもな、恥ずかしいなら、止めていいんだ。お前が嫌なら、俺はもう――」
「いいよ! 恥ずかしくなんかないもん! ボクは男だから、男同士だから恥ずかしくないもん!」
「けどな、心。お前はいま、身体は女の子なんだろう? 家族も、医者もそういってるんだろ?
だったら、その、大切にしないと、駄目だ。こういうのは、な?」
「さっき信じられないって言ったのは君だろ! それになんだよ?! なにを大切にするの?
見て確かめるだけなんだから、いいんだもん!」
 冗談めかして言われるならともかく、本気で、真面目に気遣ってくる清十郎に対して、
理不尽な苛立ちを覚える。まるっきり、駄々っ子のようなものだ。
{心……こんな、子供みたいにムキになって……お前、やっぱり}
49乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:01 ID:0rKnihBy
>>48
「やめよう、な? もう、いいから。お前は、いまは女の子なんだよ。だから、な?」
「うるさい! ボクは男だ! いいから確かめろ!」
 心はベルトに手をかけると、少々もたつきながらそれを外す。
 レザーパンツの前を開けると、これまでそのうちに籠もっていた甘い体臭が、ふんわりと漂ってくる。
{これ、心の体臭なのか? いい、匂いだ……}
 心の身体が細いせいで、穿いているときには余裕があるものの、脱ぎ穿きするのには、
やはり多少の抵抗があるらしく、苦戦している。
 なんだかとても微笑ましい。手伝ってやりたくなってしまう。
 レザーパンツを膝の辺りまで引き下ろしていくと、純白の下着があらわれた。
 形こそ男物のボクサーブリーフに近いが、ブラジャーと同じでレースたっぷりだ。
「ほら! 見てよ! 見て、確かめてよ!」
 その股間には、あの膨らみはない。男性のシンボルが、確かに、そこには『無い』ことが分かる。
「もう分かったから、な? そんなに大きな声、だしちゃ駄目だぞ? 人がきたらどうする」
「うるさい! 子供あつかいしないでよ。そんなの分かってるもん。それに、そんな風に遠くから見て、
ほんとに分かってる?!」
 清十郎は上から心を見下ろすかたちだ。心はその状態で、優しげに気遣われるのが余計にいらつく。
「……分かった」
 立て膝をついてしゃがみ込むと、ほぼ正面から心の、下着に包まれた下腹部を見つめる清十郎。
(甘い……匂いだ。可愛いなあ……心)
 目を閉じて深呼吸をしたあと、ふたたび真剣な表情になる。
 白く細い太腿が見える。太さが、清十郎の二の腕ほどしかない。
 お腹から下腹部、股間にかけてなだらかな曲線を描く、やわらかな膨らみが美しい。
 自分で見ろといったくせに、心は真っ赤になって恥ずかしそうだ。
「よし、分かったよ。心、いまは確かに、お前の身体は女の子だ。だから、もういいだろう?
そんなに恥ずかしがって、無理しなくていい。さあ――」
{これ以上は駄目だ。可哀想だし、それに……我慢できねえ}
「違う!! ボクは男だ! 違う、違うもん……」
 身体は女の子だと、自分で言い出したのに、それを認められると今度は、自分は男だと主張する。
 いまの心は支離滅裂だ。駄々をこねて甘えている子供だ。
50乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:03 ID:0rKnihBy
>>49
「コレがあるから、わかんないだけだよ!」
 いうが早いか、心は下着を一気に引き下ろす。
 清十郎は目を閉じて、顔を逸らす。
 彼の脳裏には、栗色のささやかな茂みが焼きついている。
「駄目だ! 駄目だ……駄目だ、心、もう止せ。早く戻すんだ」
「やだ。ちゃんと見ろ。清十郎の臆病者」
 無言の一瞬。
「心、分かったよ。いまから確かめてやる」
 清十郎がゆっくりと目を開いた。口元は真一文字に引き結ばれ、両目は針のように細められている。
 まさにいま、闘いに没入せんとするときの表情だ。
「…あ…」
(怖い…清十郎が、怖い)
 これまで清十郎と真正面から、いざ闘わんとするときですら、このように感じたことなどない。
 いや、怖くなかったわけではないが、『怖さ』の重みが、感じがまるで違う。
 清十郎の視線はただ一点、心の『お花』に注がれている。
 陰毛が薄すぎて、ピタリと閉じた割れ目の一部が透け、丸見えになっている。
 不意に清十郎の手が伸ばされ、心の両太腿の付け根をがっちりと固定する。
「――!! ダメぇ……触ったらダメだよ」
「大声を立てるな。人が来るぞ? 大丈夫、確かめるだけだ。女の子は男と違って、上辺だけ見ても、
細かく分からんからな……ちょっとだけ見やすくする――俺はこれでも彼女持ちだぞ?
女の身体くらい、見れば分かる。安心するんだ。いいね?」
 彼の声はあくまでやさしく、表情は真剣だ。
 しかしその心中では、心の肌身の吸い付くようなやわらかさと、太腿の細さに驚いている。
 付け根のいちばん太い部分を掴んだはずなのに、片手でぐるりと一周してしまいそうなのだ。
 そのうえ、きめの細かい白い肌が、まるで搗きたての餅のように手に吸い付いてくる。
 ぷにぷに、ふにゅふにゅした感触がたまらない。いますぐかぶりつきたい。
 思うさま揉みしだいて、こころゆくまで弄びたいという衝動を、必死で我慢する。
{なんだ!? なんだよコレ! こんなに細いくせに、ものすげえやわらかい。
こんな……こんな女、見たことねえ……}
51乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:05 ID:0rKnihBy
>>50
 両手の親指で、心の割れ目をゆっくりと押し拡げ、のぞき込もうとする。
「ひぁ! ダメぇ! そこ触っちゃダメ!」
 清十郎の顔や頭、肩などを掌底でぺちぺちと叩き、心は抵抗する。
 だが、まるで効かない。
{心……あの心が、こんな、こんなになっちまって……}
 かつて初めて遣り合った日、心は組み伏せられた状態で同じ技を使い、清十郎を苦しめた。
 あの時、圧倒的に不利な状況にありながら、彼を手こずらせたその技に、今は何の威力もない。
 清十郎が顔を上げ、やさしげな目を心に向ける。
「心……何もしないから、な? だから、静かにしてくれ。誰かに見られたら、困るだろう?」
 こくこくと頷く心の瞳は、もう涙でいっぱいになっている。
 清十郎は視線を戻すと、ふたたびゆっくりと心の割れ目を拡げていく。
 くちゅりと音がして、くすみ一つない薄桃色の柔肉があらわれる。
 間違いない。甘い香りは、やはりここから漂ってくる。濃く、甘ったるいミルクの匂いだ。
{どんな味がするんだ?} 
 味わってみたい。今すぐ舌で舐め回し、小さなクリトリスを口に含んで愛撫したい。
 だが、震えながら涙を堪えている心を、これ以上『いじめ』たくない。
「清…十郎ぉ…もう、いい? ねえ? まだ?」
 恥ずかしさと恐怖で、心はもうすっかり『戻って』いる。
 ろくに抵抗すらできないところまできているが、それでもまだ、恥ずかしいという意識はある。
 それにさっきから、清十郎の吐息がかかって、あそこがくすぐったいのだ。
(ムズムズするよぉ……へん、だよぉ)
 一人きりだったなら、自分のあそこに触れてどうにかできるのに……ムズムズを、とりたい。
「見ためは……女の子だ。とってもきれいな女の子だ」
 やさしく声をかけてくる清十郎。
「……うん。もう、いい?」
 そのとき、心の瞳から、ぽろりと涙がこぼれた。
 何故かは分からない。だが、確かにその瞬間、清十郎の中で何かが壊れた。
52乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:07 ID:0rKnihBy
>>51
「――心。心、心……」
 呼びかけながら、彼の手は心の太腿をすべり、腰の辺りをがっちりと掴む。
 そのまま抱え上げると後ろを向かせて、廻した片腕で吊るすように固定する。
 まるで人形のように軽々と扱われた上に、あまりの早業で、心にはわけが分からない。
「……? 清十郎? ……!」
 気が付いたら、清十郎に向かってお尻を突き出す格好で、腰の辺りに廻された腕に吊るされている。
 身体はくの字を描いて折れ、両足のつま先は床から浮いてぶらぶらしている。
「いやぁ! やだぁ……やぁ、放せぇ!」
「静かに……大丈夫だよ、確かめるだけだ。女の子は複雑だから、ちょっと胎内(なか)もみるだけだ。
痛くしないから、な? いたずらじゃ、ないんだ。分かるね?」
 やさしく言葉をかけながら、空いた片手で心の割れ目を拡げていく。
「ん……あ、やっ……やあ」
 言葉とは裏腹に、有無を言わさず目一杯に拡げてくる。
 くちくちと音がする。いや、心がそう感じただけかもしれない。
「きれいだよ。とってもきれいだ――」
 清十郎はお尻の方から顔をうずめ、割れ目にそって心の花びらを舐め上げる。
{甘い……味まで甘い。少し、しょっぱいな……汗の味か?}
「んん、ん……んぁ……あん」
「そう、そうだ。いい子だ、声を出しちゃ駄目だよ。我慢するんだ。誰かがきたら、
恥ずかしい思いをするのは、心だからね?」
 小さな女の子に言い聞かすように、やさしい声でささやく。
 ぺちゃぺちゃと湿った音を立て、清十郎は心の膣口を唾液まみれにしていく。
「ん、んん。……ん、ん、んん」
 心は両手で口を塞ぎ、声がもれるのを必死で我慢する。
 舌先でクリトリスを探ると、それを口に含み、強く吸い付ける。
「ぴぅ! いやぁ……あ、あ、あん。ん、んん、ん」
「ほーら、ほぉら。声だしちゃ駄目だろう? 人がきちゃうぞぉ?」
{……もし、きたら殺す!! 邪魔するヤツは殺す。俺の心に恥ずかしい思いをさせたら殺す。
男は殺す。女も殺す。誰だろうが殺す。殺す。絶対に殺す……殺す!!}
 彼には、それができる。彼が本気でやろうと思えば、ほとんどの人間は簡単に殺すことができる。
53乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:09 ID:0rKnihBy
>>52
 クリトリスを口中で愛撫しつつ、空いた指先で花びらを摘んだり、閉じたりして弄る。
 ほんの少しづつだが、心の『お花』は充血していき、ますます色鮮やかになっていく。
 それとともに、甘い香りもどんどん強くなる。
 清十郎を狂わせる、魔性の香り。
{舌なら大丈夫か? 胎内をみていいかな?}
「心? もういいか? 胎内をちょっとだけ、確かめるよ?」
「ダメ……いたずら、ダメぇ――はぅ!」
 ゆっくりと、心の胎内へ舌先を侵入させていく。
 内部をさぐるように舌をうごめかし、心の味を確かめる。
 すぐに、心が処女である証にたどり着く。
{浅いなぁ……よかった。心が綺麗なままで、良かった}
 『あっちゃん』――心の口からその言葉を、名を聞いたとき、親しげな感じに苛立ちを覚えた。
 心は言った。身体を確かめてもらったと。もしかしたら、その時に『何か』をされたかもしれない。
 男はもとより、女だろうが関係ない。
 もしも心が『汚されて』いたら、そいつを殺すつもりだった。
 だが、良かった。心は処女のままだ。
{守ってやる……ずっと、ずっと大事にする}
 ちゅぽっと音がして、舌が引き抜かれる。
「……うん。胎内も、ちゃんと女の子だ。間違いない、心の身体は女の子だよ」
「清十郎……もう、やめて。もう、いいよね? ボクは……ボクは――」
 しゃくり上げながら、心は何か言おうとする。
「お前は、身体は女の子で、こころは……男、だよ。俺の大事な親友だ。これからずっと、
ずっと守ってやる。助けてやる」
「……いつまで?」
「必要なくなるまで」
 きっぱりと清十郎はいった。
54乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:11 ID:0rKnihBy
>>53
「どうして? なんで、こんなことしたの? ひどいよ、ひどいよぉ!」
 涙ながらに責める心に、清十郎はすぐには答えられない。だが、
「――百合のこと、覚えてるか?」
「当たり前だよ。覚えてるもん」
「思い出せ。百合とお前は、友達で、男と女だった――そうだよな?」
「それは……そうだけど、でも――」
「それにお前は、いけない子だ。無用心だ。自分がいま、女の子だって自覚がない! どうして、
どうしてそんなに、俺を困らせる? 簡単に、確かめさせたりしちゃ、駄目だろ」
「いけない……子? だって、だって」
 いけない子という言葉が、何故かとてもこころに響く。
「そうだ。ちょっぴり、本当にちょっぴりだけど、お前はいけない子だった。だから、お仕置きだ。
俺以外の誰にも、こんなことを二度とさせないように、しっかり覚えるんだ」
「いけない子……お仕置き?」
「さあ、始めるよ。お仕置きは、痛くない。ただ、忘れないようにするだけで、いい」
 ふたたび膣口に舌をすべり込ませ、胎内をかき回す。
 空いた手でクリトリスを摘み、くにくにと弄りはじめる。
「ひふぅ……はぁ、はぁあ。んん、ん、んぁ! はぅ、はぅ。ダメぇ、ダメぇえ!」
「声を出すな! 出しちゃ、駄目だよ? 人がきたら、そいつを殺すことになる……」
「え!? 清十……郎?」
 心には分かる。清十郎なら造作も無くそれができる。
 でも、彼はそんな男ではなかったはず。冗談でもそんなことを口にする男ではなかった。
(どうして? どうしたの? 清十郎?)
「心、よくごらん」
 清十郎は顔をはなすと、自らのイチモツを取り出した。すでに半ば立ち上がっている。
「男にはこれがついてる。いまの心には、これは無いね?」
 解放されたイチモツはみるみる膨れ上がり、凄まじく長大な悪魔の角と化す。
 ずっと衣服の中で抑圧されていたのだろう、その先端には透明な先走りが糸を引いている。
「無い……よ」
 心の股を通してまたがせると、割れ目にそっと竿の部分を押し当てる。
 唾液まみれの『お花』が、くちゅりと湿った音を立てた。
55乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:12 ID:0rKnihBy
>>54
 ちょうど、心のあそこからペニスが生え出したように見える。
「もっとだ、もっとよーく見るんだ。さあ、これはなんていうのかな?」
「ちんちん……」
 可愛らしい物言いに、清十郎はつい笑顔になってしまう。
「そうだね。ちんちんだ。前は、心が男のときは、これよりもっと大きなちんちんがついてたね?」
「……うん。でもね、ないの。いまはボクのちんちん、ないの」
「それじゃあ、いまは何がついてるかな?」
「わかんないよ……わかんない」
 かぶりを振って、いやいやしながら心は答える。真っ赤になって、とても恥ずかしそうだ。
 清十郎は狂喜の笑顔を張り付かせ、ペニスをゆっくりと『お花』にすりつけはじめる。
「困ったな……それじゃ駄目だよ。自分の身体のことは、ちゃんと分かってなきゃいけない」
「う……んん! んふ、んんふ。あぁ、ん、はぁ……ん、んふぅ! やぁ、いやぁ」
 こすり付けられるペニスによって与えられる弱い刺激が、心の『お花』を責める。
 唾液に濡れそぼったそこが、ぷちゅぷちゅと音を立て始める。
 花びらに少しづつ食い込み、巻き込まれたそれがまとわりついて、刺激がより強くなる。
 まるでレールに滑らすように、清十郎はペニスをすりつけ続ける。
「心のここ、この部分は何ていうのかな? 知ってるはずだよ、ね?」
 清十郎は、心の耳元でやさしく囁きかける。
「……うんと、お、『お花』。お花、お花だよぉ……姉さんが、先生も言ってたもん」
{心のお姉さん、恋さん、やっぱり心を凄く大切にしてるんだなぁ……こんな伏字で誤魔化して}
 可愛らしい、まさに今の心の外見に、ぴったりの教育が施されていることを読み取って、
清十郎は喜びを隠せない。
 それは言うならば、心のこころを『穢す』喜び、とても下品な種類のものだ。
 たとえ心がもともとは、清十郎の知る親友だったとしても、いまのこの少女からは、
単純に『彼』なのだという感じを受けない。
 清十郎は直感で、心が『再教育』を施されている途中であることに、うすうす気が付いていた。
 だから、ここでほんの少しだけ、この少女の魂を『穢す』ことを試みた。
56乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:15 ID:0rKnihBy
>>55
「そうか、『お花』か。んー、でもね、そこには本当の名前がある。心は知ってるだろう?
男のときに知ってたはずだよ?」
 心は泣きながらイヤイヤをする。
「知らないよぉ……思い出せないよぉ。頭がぼーっとするの。どうして? 清十郎、助けてぇ……」
 ぽろぽろと涙をこぼし、くしゃっと顔を歪める。
 ズキリと、清十郎のこころが痛む。
{俺は何をしてる!? 心を傷付けてまで、何をやってる……}
「いいんだよ、いいんだ。分からなくっていい。知らなくてもいいんだ……『お花』だよ。
そう、心のここは『お花』だ。とってもきれいだね」
「きれい……? 『お花』きれい?」
 じっさい、心の性器はそう呼ばれるに相応しく整って、美しい。
 清十郎はペニスをすりつけるのを止めて、心の花びらを摘んだ。
「これは、心のこれは花びらだね? ここは気持ち良いかな?」
「ひああ! ダメ! ダぁメぇ! 触ったらダメぇ!」
 クニクニと摘んで弄られると、心は身をくねらせながらも抗議する。
 だが弄ばれているうちに少しづつ息が荒くなり、指先の動きに合わせる様に、腰をくねら始める。
「気持ちいいんだね……良い子だ。それでいい――じゃ、ここは?」
 クリトリスを摘み、内皮から露出させて口に含む。
 ちゅぴちゅぴと音を立てて、清十郎は心の蕾を吸い付ける。
「はぁあ! いたずらダメぇ……そこダメなのぉ」
 口を離すと指先でつつきながら、清十郎はふたたび尋ねる。
「気持ち良いかい? 心は良い子だから、答えてくれるね?」
「いやぁあ……ダメぇ、いけないの……それダメなの……いじっちゃイヤぁ」
 少しだけ指先に力を込め、やさしく摘みあげてねじる。
「あはぁ♪ あん……ダメぇ、やだぁ」
「いいんだよ……いいんだ。だから、いってごらん? 気持ち良いかい?」
 とろんとした目付きで、心は清十郎を見つめる。清十郎が笑顔でうなずく。
「きもち……いい。清十…郎ぉ、いいよぅ……きもちいいよぉ」
57乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:18 ID:0rKnihBy
>>56
「よくできたね。良くいえた、えらいぞ――」
 清十郎は膣口にペニスをあてがい、小刻みに動かしてくちゅくちゅとこすりつける。
「ふぁあ……うぁ、うぅ……はぁ、は、んん。ん……」
「ここだ。ここが『お花』の真ん中だよ。ここには何があるのかな?」
「わかんなぁい……わかんないよぉ……なあに、教えて?」
 清十郎の目には、心が十分に感じていることが分かる。
 だが、一向に濡れてくるようすがない。
{心……まだ、女の子になったばかりだからか? それとも、子供だからなのか?} 
 このままでは、『お仕置き』がきちんとできない。下手をすると心を壊してしまう。
 先端を擦り付けて愛撫しながら、清十郎は思案する。
{心を傷付けるのは、絶対に駄目だ……でも、ここで分からせないと、これからが不安だ}
 誰かに心が『汚される』ことを考えて、彼は身震いする。
{このまま、これを続けてみるか……心も気に入ったみたいだし、な} 
 尚いっそう激しく、亀頭を『お花』に擦りつける
 清十郎は経験上、指先などよりもずっと、ペニスの方が柔軟に『探る』ことが可能だと知っている。
 時にはレールを滑らすように大きく、また時には先端で小刻みに、心の『お花』を愛撫し続ける。
 張り出したカリが、クリトリスにときおり触れる度、心はピクリ、ピクリと反応する。
{ここが無難か……}
 清十郎は器用に手を廻すと、クリトリスを摘んで愛撫する。
「あはぁ♪ ふぅ……ふぅ。ひぅ、ひぅ、ひはぁ♪」
 同時に何箇所も責められることで、ようやく心の『お花』は自ら潤いはじめる。
{こんなもんかな? 分かってもらうだけでいい、犯るわけじゃないんだ……}
 清十郎はこんなところで、つまらぬ勢いで、心の大切な処女を奪うつもりなど毛頭ない。
 いまはただ、心に自分が女の子であることを、自覚してもらうだけで良いのだ。
 心を下ろすと、お尻をこちらに突き出させた姿勢をとらせる。
 もう心は抵抗することもなく、されるがままに任せている。
58乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:21 ID:0rKnihBy
>>57
「心、もう一度きくよ? ここは、この『お花』の真ん中は何かな?」
 膣口にしっかりとペニスの先端をあてがい、むにむにと押し付ける。
「?…わかんなぁい……なあに? なあに?」
 本当に何だか分かっていない。心は嘘をついているのでも、恥ずかしがっているのでもない。
 清十郎はそう確信した。
{心……可哀想に、身体だけじゃなく、こころまで……一体なにが……}
「教えてあげるよ。ここは膣の入り口だ。女の子の大切な、とても大切なところだよ。だからね、
誰にも触らせちゃ駄目だ。俺以外のどんな男にも、触らせちゃいけない。いいね?」
「女の子の、入り口? 大切……女の子にも、触らせちゃダメ?」
 家族のことを言っているのだろうか? 姉妹同士ならば、まさか『危険』はあるまいが……
「そうだね、女の子の入り口だ。……なるべく女の子にも、触らせちゃいけないよ」
 心は可愛らしく眉を寄せて、とても困った顔をする。
「ダメ? 誰にもダメ? ボクもダメ?」
 自分は男だから、ダメなのかと思っているようだ。
「心はいいんだよ。コレは心の身体だからね」
 そういって示すように、強くペニスを押し付ける。
「あん♪ んん……あ、ああ、あん……ひああ!」
 花びらごと、むんにゅりとペニスが押し込まれてゆく。
 とてもとてもきついが、小さな穴は驚くほど柔軟に、清十郎を飲み込んでゆく。
 やがて亀頭の部分がすっかり飲み込まれたところで、ちょうど処女膜に行き当たる。
 そのまま器用に、先端のみで心の胎内をにゅちゅにゅちゅとかき回しはじめる。
「あ、あ、ああん……はぅ、はぁ、はぅん。ひぁ、ひはぁ、んふ、ん……んふぅ! んはぁ♪」
「気に入ったかい? 気持ち良いかな? 痛くないかな? 痛かったらいうんだぞ?」
 小刻みに腰を動かし、内部の肉壁に擦り付けるようにして、胎内を犯す。
 何度も何度も亀頭を出し入れし、引っ掛りの強いカリの部分で膣口を刺激する。
 むにゅり、くにゃりと花びらごと押し込まれ、引き出さされる度に愛液が滲みでてくる。
59乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:25 ID:0rKnihBy
>>58
{出る…出ちまう。搾り取られるみてえだ……耐え…ろ、耐えるんだ!}
「気持ち良いか? 気持ち良いかな? ここ? ここがいいのかな? ほぉらほぉら、声でてるぞ?」
 誤魔化すように腰の動きを抑え、クリトリスを摘まんでねじる。
「…んむぅ……んん、ん、んふ。ふんん! ひぃん、ん……ん、んん!」
 先ほどの清十郎の言葉を覚えているらしく、心は手で口を押さえ、声を必死で我慢する。
 それでも吐息はどんどん荒くなり、それにつれて腰をくねらせる。
 悲鳴のように短く、強い吐息が洩れるたびに、膣がきゅうきゅうと清十郎を締め付けてくる。
{最高だ。最高だよ、心。可愛くって、イイ子だ}
「気持ちいいだろう? さあ、答えるんだ」
「んんぁ…気持ち……い、いひ……いいよぉ…んふ、んふぅ……んはぁ」
 まるで泣いているような、しゃっくりあげるような――甘く切ない声を上げる。
 そのまま背後から小さな身体を抱き締め、清十郎は耳元でささやいた。
「そうか……ここはね、おまんこ、とも言うんだよ。さあ、言ってごらん、おまんこ」
 その言葉だけはまだ、恥ずかしいものと覚えているのか、心はいやいやをする。
 清十郎は、心のその恥じらいぶりが可愛くてたまらずに、腰の動きを激しくする。
「いぁああ……ひぁ、ひぁあ、あふぅ……ダメぇ、お、おまん、こ……イイの」
 清十郎の身体を狂喜が駆け巡る。
 女の子としての、ある一つの段階を、自らの手で為さしめたという感慨。
「イイ子だ……でもね。いくら気持ち良いからって、俺以外の誰にも触らせちゃいけないぞ?
ここはね、俺が優しくしてあげるから気持ちイイんだ。他のヤツが乱暴にしたら……」
「――?!! いひゃあ!! イタ、痛いのぉ! 清十、痛いぃい!!」
 突然、腰に力を籠め、グイグイと処女膜に先端を押し付ける。
 ギヂギヂと軋んだ音が、心の胎内に響く。
 すぐに力が緩められ、もとのようにやさしく胎内を、入り口を愛撫する。
「分かったね? ここは、心の大切な女の子は、俺だけが触っていいんだ。いいね?」
 涙をこぼしながら、こくこくと肯く心の唇をそっと奪った。
 背後からの無理な姿勢でも、小さな身体は扱いやすく、ほとんど苦にはならない。
60乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:29 ID:0rKnihBy
>>59
「さあて、大切なここはあんまりいじっちゃ駄目だ。今日はここまで、ね? その代わり……
太ももでちんちんをきゅうって挟んでごらん。そう、そうだ」
 スマタだ。
 すでに、お互いが高まりきったことを分かっている清十郎は、最初から何の遠慮もなく、
激しく腰を打ち付けてくる。
 誰かが気付いてしまわないか、心はちょっぴり心配だった。
 ぐいぐい、にゅちゃにゅちゃと擦り付けられる刺激が、さらにクリトリスにカリが与える快感が、
凄まじい勢いで心を侵していく。
 心の柔肌でふにゅふにゅと締め付けられ、擦られる刺激が清十郎に、素晴らしい快楽を味あわせる。
 清十郎はさらに、心の太腿を交差させるように押さえつけ、お互いの刺激を強くする。
「んん……ふぅ、んふ、んふ…あ、あふ、ひふ、ひふ、ひぅう! ひっ……ひい!」
 懸命に声を我慢する心の口に、清十郎は丸めたハンカチを差し出す。
 はむぅとそれを咥えて、心はその上から口元を押さえつける。
「んん、ん、ん……んふ……ん、んん、んひぃ……んふ、んふ……ふ、んはぁあああ!!!」
 ぽろりと、口元からハンカチを落とし、心は簡単に果ててしまう。
「ぬお! ……ん、ぬ、ぬああ!!」
 清十郎が獣のような唸りを発する。
 くたりと力を失い、身体がくの字に折れたままの心の顔に、清十郎の迸りがぶちまけられた。
「にが…にが、苦ぁい……」
 可愛らしくつぶやいて、心は口元を舐める。
 心を抱きかかえ直し、清十郎はやさしく唇を重ねた。
61乳無しさん@ピンキー:02/11/25 16:33 ID:0rKnihBy
 遅れに遅れたうえに、今回も寸止め。
いい加減、きちんと犯らないといけませんな。
そんなことを言いつつ、まだまだ犯せそうにないのですが……
62名無しさん@ピンキー:02/11/25 17:26 ID:8Jz/fTBo
うおぉ、待ってますた。いやいくらでも待ちますとも。
心タン、すげーかわいい、清十郎タン、やらしくってイイ!w
サイコー!
63名無しさん@ピンキー:02/11/25 19:03 ID:qeaUB5xk
すごォォ…
萌えとエロが融和している…
がんがーでつよ。
64名無しさん@ピンキー:02/11/26 00:22 ID:gcpQ5HTI
萌え死ぬってのは…意外とあるかもしれないな…
65名無しさん@ピンキー:02/11/26 01:03 ID:6936XitE
34あたり
ttp://hako.masterweb.ne.jp/users/h200/giko/up/data/up0372.jpg

まったりした令をわれわれは見ることができるか?
ttp://hako.masterweb.ne.jp/users/h200/giko/up/data/up0373.jpg

どっちも令なんですが……、安定しないなぁ。
新スレ、おめでとうございます。 職人の方々がんばってください。
66名無しさん@ピンキー:02/11/26 06:42 ID:oDPgiKDI
あっちゃんがすげえ心配だ・・。どっかで肉便器にされてそうだし。
姉達がこのこと知ってもなんとも思わないんだろうなぁ(涙

今回、清十朗の女でも殺すって件は見物だった。
67名無しさん@ピンキー:02/11/26 06:43 ID:oDPgiKDI
すまんageてしまった・・・・・・・・・・・・・・・・・
68名無しさん@ピンキー:02/11/26 07:21 ID:kIg5JKj4

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69名無しさん@ピンキー:02/11/26 09:26 ID:vjRubpMi
>>66
あげるなばか!
  r'"   __,,,__`ヽ, ;i i  /
 '  ,.r'''"´ t。j `ヽ,゙, ;;i i  |
  z'        liヽ;;! ! ゙l
 ="     _,,...,,__ li、. `_'' ゙l
ヽ、`゙'''" ̄´´===-ミ、  >`''"
  `゙"´,.''"´'=''" .}   l     俺のおしおきは
;;,     〃;;;ヾ、 l   |      濃厚だぞぅ〜〜〜〜〜っ
;;;゙ヽ、.,_,. '"  ,-‐'-、_  l
  l、  `Y  ヽ、r-、` \
.  l ',`ヽ、      (`'‐-‐'  __
  l ll    ::::,、,___,'フ ,.、-''"::::::::::`ヽ,
 ノ ゙'、   ::::/‐--‐''"::::::u:::::::::::::::::::::::}
./    ヾ、:::ノ::::::::u::::::::::::::,.、-‐'''''‐-‐'"
   ゙、;.;、ヾ'__::::::::::::::U,/
   :.:.;.;.;ヾヽ,==、__r'"           れろれろ
   :.:.;.;.;.;.゙、:::゙,_,r''ヽ,
    ;;;;;;;;;;ヾ:::::::::,,,...i    れろれろ
   ,,.-‐‐-、 :゙i‐-'"
 r'"    ヽヽ、
.-'、      ,'  }
  ゙''‐‐--''"‐‐''"
71乳無しさん@ピンキー:02/11/26 21:29 ID:P+0pAQh/
>>70
このAAって何ですか?
作品名とかキャラ名とか、教えて頂きたかったり……
72名無しさん@ピンキー:02/11/26 21:36 ID:zIbgOeei
最近マターリし過ぎの380です
元々が317さんの穴埋め的に始めたものなので、他の方が頑張っていると
こっちはサボってもいいかなとかおもったりして‥‥

いろいろと抱えているものが増えてきちゃったので、今ちょっとツライです
エンディングは決まっていてもそれまでの道筋がきついかな
ネタも413さんや乳無しさんのとかぶりまくりで、再構築も大変だし←言い訳
強制女性化というテーマを考え直しつつ、隙間SS書きの本道に戻らせてもらってます
完結は来年に持ち越しになりそうです
途中で死ななきゃ3月頃までには完結できるかな

年内には1、2本上げたいとおもっていますが
間があくので完成済みのネタを投下する準備を整えていたりします
「ナオ」のネタも途中まではできているんだけど‥‥

なりきりプリンセス‥‥惜しいな。女装ネタか。強制TSだったら買ったのに。
それにつけても317さんの復帰の待ち遠しいコトよ‥‥
見てますよね? 317さ〜ん!
73名無しさん@ピンキー:02/11/26 22:46 ID:8RfKrtLb
>71
漫画版スクライドの羽衣先生です、アルター名は…「おねがい☆ティーチャー」!
74乳無しさん@ピンキー:02/11/26 23:37 ID:iPr/iyI3
>>73
 そうだったのですか!
漫画版のスクライドは購入していないので、存知ませんでした。
アニメもビデオを録っていただけなのですが……

 スレ違い申し訳御座いませんでした。


>>380
 お久しぶりです。
いくらでも待たさせて頂きたく存知ます。
御身体を大事にして下さいね。
 それからネタがかぶるのは、ある意味で当然といえると思います。
だって全部、強制女性化小説ですから。


>>スレを御覧の皆様
 続きはもう少しお待ち下さい。
ここをこうしろ!
という意見のある方に、アドバイスして頂けると嬉しかったりして……
75名無しさん@ピンキー:02/11/27 00:45 ID:QLdJJL1t
「このままじゃ萌え死ぬので今のペースのままでやっちゃって下さい。」

と言ってみるテスト。
76413:02/11/27 02:20 ID:darmJ7Wu
>>38の続きです。

悪寒と苦しみだけが与えられる地獄のような時間、その逃れる事が適わぬ絶望に唐突な介入があった。
「うふうぅッ!」
突然何かが令の秘部を刺激する。涙の溜まった目でなんとか視線をそちらに向けると、
いつのまにか黒服がタケのすぐ後ろに来ていた。
令に馬乗りになっているタケが邪魔になってよく見えないが、
黒服はおそらく令のスカートの下、ショーツの中に手を差し込んでいる事は容易に想像がつく。
明らかに慣れた手つきで黒服は令に快楽を引出すための刺激を開始した。
「んんぅ! むぅ……んんッ!! んんんん――――ッ!!」
「恐怖で壊れられても困るんでな、無理矢理でもその気になってもらおうか。」
黒服の指が滑るように令の秘部を刺激し、令は声にならない喘ぎ声を上げる。
その慣れた動きは確実に令の体から快楽を引き出し、令の心が少しずつ意思を無視し始めて、
その感覚に靄をかけてゆく。いくら抗おうとしても体がそれを否定する。
強制的にフェラチオをさせられる嫌悪感が令の意識から少しずつ剥ぎ取られていき、
与えられる快楽に自己の自我が少しずつ誘導されていくのがわかった。
−な……なんで……こんな事されてるのに! そんな……−
明らかに陵辱されているにもかかわらず、自分の体が高まっていく感覚に令は言いようのない恐怖を覚えた。
しかし体は勝手に快楽を求め反応し、熱く火照った体が少しずつ令の意思通りに動かなくなるのを
いくら心を踏みとどめようとしても止めることができない。
いつのまにか意識が秘部の快楽に集中し、令は無意識に口内のイチモツを愛撫してしまっていた。
そしてそのすっかり従順になったかに見えた令に、タケは満足げに笑う。
「へっへっへ、兄貴のテクはすげぇだろう? どんな女もあっさり雌になっちまう。
それに女ってやつは無意識にこいつを求めてしまうもんなのさ。そうだろう?」
そんな事は……―否定しようとする理性、しかしそれにすらも快楽が少しずつ侵食し、
令は最後までそれを意識する事すら困難になっていた。
しかもタケの言う事が少なくとも完全には否定できないのだ。
臭気と嫌悪しか感じないはずの精の匂い……そのはずなのに、令の体の疼きが萎えない。
77413:02/11/27 02:21 ID:darmJ7Wu
体がそれを嫌がっていないのだ。そして黒服の愛撫が重なるように加えられるようになると、
それは臭気から女の体を焦がす媚薬へと変貌を遂げた。
体が令の意識を無視して必死にそれを求め、子宮が狂おしいほど疼く。
少しずつ高められ発情した体は本能の命令を優先し、いつしか令は必死にタケのイチモツを
刺激するように舌を動かしていた。奉仕すればするほど黒服の秘部への刺激も激しいものとなり、
より深い快楽を求め意識まで暴走し始める。
「ヘッヘッ、なかなかじゃねぇか。さすがにこっちもキてるぜ……このメス豚が」
「んむぅ……ん……んふぅッ!!」
まるで奉仕が快楽を引出すかのような錯覚におちいってしまった令には、
もうタケの侮蔑にも嫌悪感を抱かなくなっていた。ただ無意識に奉仕を続けるだけだ。
しかし……
「……とりあえずそんな淫乱なメス豚にはご褒美をやろう! こぼすんじゃねぇぞ!!」
タケが自身の限界を匂わせた途端、令の意識は一気に現実に引き戻された。
今この状況でタケが達したら……当然令だってその結果がわかっている。
虚ろな快楽で満ちていた心が一気に恐怖に塗り換えられ、令は声にならない悲鳴を上げた。
しかしタケはそんな令をあざ笑うかのようにさらに抽挿のペースを上げ、
イチモツが令の口の中をビクビクと跳ねまわる。
「んふうぅ―――ッ!! んうううッ!!」
−いやだ! 口の中に男のなんてやだあぁぁ!!−
タケの言葉に令は必死に懇願する。しかし声にならない言葉が聞きいれられる訳もなく、
たとえ言葉になったとしてもタケが応じるはずはなかった。
もう最後が近いとわかっていても、令にはそれを受けとめるしか選択肢がないのだ。
そして一際大きく突き立てられたイチモツがぐっと跳ねた瞬間、それは訪れた。
「うおぉ……おら、イくぜぇぇ…………おらぁ飲めぇ!!」
「んんんんうぅ――――――ッ!!!」
タケの叫びとともに、熱いほとばしりが令の喉に注ぎ込まれる。
78413:02/11/27 02:21 ID:darmJ7Wu
そのどろりとした物体が自身の口内に入ってくる感覚が嫌悪と拒絶を引き起こし、
令は涙を流して絶叫した。しかしタケはそんな令に容赦なく精を注ぎ続ける。
「タケ、そのままにしておけよ。最後まで味見させる」
さらに嫌悪ですぐに口の中の物を吐き出したくなる衝動に喘ぐ令に、
黒服はさらに激しい刺激を加えてきた。令の体がびくんと跳ねる。
「!!!」
その瞬間、雌の本能が無意識に口の中の精を飲み込んだ。気付いた時はもう遅く、
タケの精がどくどくと令の喉奥に流れてゆく。
しばらくしてタケがようやくイチモツを離した時、令は咽かえりながらも
自身の涙を止める事ができなかった。
それはこれまで感じた事のないほどの絶望と喪失感。
今まで何度かあった一方的に与えられた性的行為でも感じなかった”汚された”ような感覚。
さらにそれを追い詰めているのは、最中に秘部を弄られ感じてしまった事だ。
どうしようもないぐらいの自己嫌悪と陵辱感、しかし状況はそんな令を
待ってくれるような状態ではなかった。
「ま、口はそれなりだな。ここ2週間ばかりはハズレばかりだったが、お前はまあ悪くねぇな。」
タケが令の顎を掴み、にやついた顔で見下ろす。
ニタニタといやらしい目つきで品定めするような視線が、そのまま顔から下に移動していく。
無論次は……令の心に再び悪寒が走る。当然それ意外の事はありえないはずだ。
逆らえない事がわかっていながらも、なんとか抵抗できないかと令は視線を巡らせる。
自分が悪くなかろうが何だろうが、それでこの先どうなる訳ではないのだから。
ハズレがどうだと言っても……?
その時ふと、先程のタケの言葉が頭に引っ掛かった。
「ここ2週間……?」
どこかで聞いたキーワードだ。それは最近耳にし、自分にも関係があった……
そこまで考え令は、最近姉に注意された最近のニュースの事をようやく思い出した。
79413:02/11/27 02:21 ID:darmJ7Wu
最近この近辺で起こっていた連続レイプ……対象は令ぐらいの年頃の女性。
「つまり……あんたたちか!!」
突然令が声を上げた事に一瞬驚いたタケ達だったが、すぐに令の言わんとする事を察したのか、
すぐに真顔に戻った。それどころか詫びれる様子もなくニタニタと笑い出す。
「まあ……世間に疎くなけりゃ、それぐらい知ってても当然だわな。とりあえずはご名答」
令をからかうようにタケがあざ笑う。それがどうしたと言わんばかりの態度だ。
「最近シノギも辛くてな、俺みたいな立場でも売れる女の物色せにゃならん。
しかもいざやってみりゃハズレばかり……ま、そんなヤツぁ壊れるまでヤってポイだがな」
どうでも良い事だとばかりに投げやりにタケは話す。そのまま再び令を見下ろすと、
唇を吊り上げるように笑い令の顎を掴んだ。
「だがお前はイけそうだ! とりあえず口で奉仕はできるタマみてぇだしな!!」
「ゆ、誘拐なんて簡単にいくもんか! 人一人がいなくなれば警察だって……」
弱々しく反論する令にタケはさも可笑しそうにケタケタと笑い出した。
そしてあきらかに馬鹿にした顔で令を睨む。
「取引相手はシシリアンやチャイニーズだから、お前が証拠でパクられる可能性なんざねぇのさ。
まして海外にはこの国の法機関なんぞとことん無力だって事、最近の社会事情知ってんならわかんだろ?」
つまり、彼らにとって”アタリ”だった場合……それを想像して令は戦慄する。
そしてさらに黒服が反対側から令を見下ろして令をあざ笑う。
「だがお前はこの話を知ってしまった以上、たとえハズレでも消えてもらう。
しかし取りあえず上は合格だ。後は……」
そこまで言って黒服は言葉を切ったかと思われたが……途端、いきなり令の胸に手をかけたかと思うと
制服のリボンを引き千切る。そしてそのまま乱暴に破るように制服を剥ぎ取り始めた。
「うあああぁぁ!! や、やめ……やめて! やだ、やだああぁぁぁ!!!」
それは脱がせるのではなく、まさに力で”剥ぎ取る”という所業だった。
ボタンが跳び、布地がビリビリと引き裂かれる。下着すらも容赦なく剥ぎ取られた。
ほどなくして令は無残に引き裂かれた制服を付けたまま、肢体を晒す事になってしまう。
80413:02/11/27 02:22 ID:darmJ7Wu
「タケ、下を調べろ。前戯はいらん」
「へっへっへ、了解!」
ニヤついた笑みでタケが自身のイチモツを手にした。
それは先程出したばかりなのにまるで萎えたような気配がなく、
びくんびくんと震えるその不気味な動きのせいか、むしろ先程より大きさを増したように感じられる。
令はあらんばかりの力を手足に込めて泣き叫ぶが、縛られた手足はびくともしない。
そしてタケのイチモツがピタリと令の秘部の入り口に合わされた。
「さぁて、こっからが本番だ。しっかりと天国につれてってやらぁ」
「やだ……それだけは、それだけはやめてぇ! いや……あぁッ! やああああぁぁぁ―――ッ!!!」
容赦のない突き込みでタケが一気に令の中の深奥に侵入してくる。
これまで受け入れた事もない大きさのイボまでついた巨根の衝撃は、
まるで全身を貫かれたかのうような感覚となって子宮から脳まで一気に駆けめぐった。
「ああうぅぅッ……やだぁ! 抜いて……お願い抜いてえぇ!!」
「けっけっけ、嘘言っちゃいけねぇなぁ。本心はそう思ってねぇんだろ?」
涙を流して懇願する令に、タケは可笑しそうに下品な笑いを浮かべる。そのまま令の前髪を掴むと、
その視線を無理矢理結合されてる秘部へと向けさせた。
「見ろよ、お前のマ○コはすげぇ締め付けと吸い付きだ。体は欲しくて欲しくてたまらねぇって
言ってるぜ。まったくなんて淫乱な女だ!」
「ちが……そ、そんな事は……な……ああぁぅッ!!」
「安心しな。俺は優しいから、そのイヤラシイ体のお望み通りにしてやっからよ!!」
言うが早いか、タケはいきなり激しい抽挿を開始した。
巨大なイボ付きの肉棒が膣のあらゆる場所を蹂躙し、その容赦なく乱暴な突き上げる。
「はあああぁぁ―――ッ!! やぁ……ダメ、こんなああぁう!! ひゃああああぁ―――ッ!!」
タケのそれは技術も何もないただ力まかせの乱暴で単調な腰の突き上げだったが、
それでも令の体を熱く燃え上がらせるには十分だった。
81413:02/11/27 02:22 ID:darmJ7Wu
イボのついたペニスに嬲られる感覚は今までに味わった事のない刺激を膣に与え、
未知の領域からくる快楽が令に甘い声で喘がせる事を強要する。
激しい突き上げでぱんぱんと肌と肌がぶつかる音が部屋に響くとともに、
しっとりと汗で濡れた令の腰や胸もそれに合わせるようにバンプした。
それは決してタケに突き上げられている事だけが原因ではない。
混濁した意識の中、令の体は無意識により強い快楽を得ようと勝手に律動を開始し始めたのである。
「こんな……なかで……擦れて……はあああぁん!! んあぁ、ダメえぇ!!」
「ははは、ダメってか! それならもっとダメにしてやるよ!!」
「ふあああぁぁ!! そんな、や……激しくしな……ああ! あああああぁぁッ!!!」
タケがさらに突き上げのペースを上げると、令はいよいよ正常な意識での思考が困難になった。
あらゆる否定の思考が真っ白な光に飲み込まれ、
そして理性事態がその白い光に飲み込まれる事を強く望むようになる。
雌の本能が体を支配してしまうと、後はもう堕ちるだけだ。
そんな意識の奔流の中、令は唐突に体が宙に浮いたような感覚を受ける。
それは実際に体が宙に浮いたわけではなかった。自身の拘束が突然外され、
押さえ込まれていた上半身や足が自然にタケと結合している腰の高さまでもってこられたのだ。
しかし手足が自由になったからといっても令はその腰をしっかりとタケに捕まれ、
さらに秘部がしっかりと結合している今の状態では当然逃げ出す事も適わない。
そしてタケは床から令を離せる状況になったのを見て、
そのまま令を抱え上げて腰の上で下から令を突き上げるような体位に体を入れ換える。
「じゃ、アニキ、後ろのチェックをどうぞ」
え……?‐令がタケの言葉の意味を考えようとした矢先、その両腕が乱暴に背中で押えられ縛られた。
見ると黒服がいつのまにか後ろにおり、令の破れたスカートをまくり上げる。
そして自身の菊門に何かが当たる感触がした時、令はようやくその言葉の意味を理解した。
82413:02/11/27 02:22 ID:darmJ7Wu
本日ここまで。なんか随分前にもうすぐ終わりとか言っておいて、まるで進んでませんが(w

>>65
ありがとうございまする。まったりですか……どうなんだろ(w
なにせ行き当たりばったりでここまできましたので。最後は……かな?

>>乳無しさん@ピンキー氏
この量で質まで維持してるんですから、全然遅れというレベルではないような……
こうしろという意見……って、こんなに萌えてる状態で何を言えと(w

>>380
開始動機でいえば私も穴埋めでしたし、乳無し氏も言ってる通りTS好きがSS書くと燃え(萌え)シチュが
かぶるのはしょうがないかと。それを言ってしまうとこのスレでは皆カイトの亜流になってしまいまする。
でも何やら完成済みSS投下の予告が……期待してマス。
83名無しさん@ピンキー:02/11/27 08:49 ID:tk7j51ok
( ´Д⊂ヽウエーン
令たん犯られちゃったよぅ。
今までラブラブだったから唐突な展開でチト鬱…
相当萌え路線にハマってた漏れとしては、個人的にですが望まれないシュチュでした。
それでも(;´Д`)ハァハァしてしまう自分…流石寝取られ属性を持つ男だけはあるw
ここまま売られて淫乱肉奴隷は流石に無さそうだけど、
どうやって助かるんでしょうか。やっぱあの人?

…ところで今気付いたけど、保管庫落ちてません?
84名無しさん@ピンキー:02/11/27 09:33 ID:U4ZAi18s
す、すごッ! 令タン、これからもっと激しくヤラレちゃうような気が…>>83
保管庫、元気だけど…??
85名無しさん@ピンキー:02/11/27 19:01 ID:nrISSwbW
レイープキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
俺的にはこのまま調教>売り飛ばしルート可。
でも海外出ちゃうと話が終ってしまいそうなので救出を(w
86名無しさん@ピンキー:02/11/27 20:53 ID:2EONhE6m
>85
問題ない。
売り飛ばされた先でもセネアタンによる回収は出来る(/ー\)ニヤリ

って、事でしょうか?

やられちゃう前にお姉さんが偶然見つけて通報した警官と一緒に
乗り込んできてくれると思ったんだけどナァ(;´Д⊂  令タン・・・
87380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 21:58 ID:NaVp+P5m
380です。トリップ合ってるかな?
間があくのが確定的なので、予告通り

「すらっぷすてぃっくな俺とボク」

を上げます。
恐らく2回に分けて掲載することになりまひる
次回は明日を予定してまひる(意味不明だな)

※注!!
このお話はTS的要素がある話ではありますが、純粋なTS物ではありません。すまん
88380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 21:58 ID:NaVp+P5m
 気がつくと俺は女になっていた。
 正確には"戻っていた"、なのだが。
「良かったわ、美樹ちゃん。やっぱり女の子の方がいいわよ」
「げっ、お袋! 何しに来やがった、てめえ。わ、くそ。声が細い。なんてこっ
た。こんな声は嫌だ」
 ガバッと薄水色の病院服を開いて見ると、ああ、なんか懐かしーっつうか、
めんどくさいものがぶら下がっている。そう、チ○○コ‥‥じゃなくて、おっ
ぱいだ。しかも先っちょがピンク色だ。うげー、今時こんなわざとらしいおっ
ぱいなんてマンガくらいしかないぞ。
 冗談じゃない。あれこれ苦労してやっと一本立ちできるようになったんだ。
今さら女なんかに戻ってたまるか。と思ったが、この胸のぽやんぽやんした感
触はもう確実に女だ。しかも前よりでかいじゃないか。Fカップは楽にあるぞ。
こんなのつけてられるか。
 ああ、嫁さんの顔が頭に浮かぶ。
 あいつの胸に、このくらいのボリュームがあればなあとか一瞬思ったのは、
嫁さんには内緒だ。
 元々が女だから、俺に子種なんかありっこない。だから子供はできない。嫁
さんには包み隠さず話しているが、やっぱり子供ができないってのは悲しいこ
とだ。だからそのうち養子を貰おうということになっている。まあ、竿はあっ
ても勃たないからな(無いけどな)。その分手と口とかで攻めに攻めてという
やつだ、わはは。と俺の性生活の話をしている場合じゃない。
「何しやがった、お袋」
「いやんいやん! ママって呼んで!」
「ぶっ殺すぞ、てめ! てめえみたいなオカマをお袋と呼んでやること自体あ
りがたいと思え。それ以上望んだら牛刀で脳天かっ開いて、ウジのわいた味噌
をかき出してやる」
89380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 21:59 ID:NaVp+P5m
 畜生、このオカマ野郎。だから本当のお袋に逃げられるんだ。いくら年商ウ
ン十億円だかのオカマバー・グループを経営していても、家庭が破綻したら意
味ねえだろうが、ボケが、カスが。と心の中で一人でツッコミをしていても仕
方ない。
 叫んだ拍子に頭がふらふらした。
 頭に血が昇っているのもあるが、手術後なのと、寝起きだというのもあるん
だろう。自慢じゃないが俺は低血圧だ。だから薫‥‥あ、これ嫁さんの名前ね
‥‥に毎朝優しく起こしてもらわなければ起きられないのだ。それでもって、
まだ眠たいふりをしながら嫁さんを布団の中に引きずり込んで朝から‥‥って、
何を考えているんだ。
「なにしやがった、クソ婆あ。俺の体に何をした?」
「もちろん、こんなこともこんなこともあろうかと思って、女の子に戻してあ
げたの。やっぱり美樹ちゃんは女の子の方が似合うわよ」
「何がこんなこともあるかとだ。お前は真○さんか! だったら手足取り外し
てみやがれこん畜生!」
 思わずアニメの登場人物の名前が口から出ちまった。嫁さんと二人して宇○
○艦○マトなんて見るんじゃなかった。なんかミョーに見たくてつい借りちまっ
たんだよな、あのビデオ。って、こんなことはどうでもいい。
「どうして俺の居場所を知った。隠していたのに」
「あらあ、美樹ちゃんっておバカね。こう見えてもあたし、日本のオカマの顔
なのよ? おなべの世界にだって顔が利くんだから」
「うっ、それはうかつだった」
90380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 21:59 ID:NaVp+P5m
 自分がバカだというのは自覚しているが、バカオカマに指摘されると腹が立
つ。でもこいつ、男装(?)するとすげえハンサムなんだよ。俺もその血を引
いているから、目鼻立ちはくっきり、背も175センチある。
 中学高校を通して、演劇部ではもてまくったなあ。もちろん女子からだけど。
ベル○イユの花(著作権の問題で同じタイトルはまずかったらしい)でオ○カ
ルを演じた時は、そりゃあもう失神者続出。お影で上演中止になっちまったく
らいだ。その頃から俺は、女じゃなくて、本当は男なんじゃないかって思って
いた。
 いちおう、男も何人か経験してみた。初体験は中学1年の時、演劇部の部長
とだった。これがまたカセイホーケーの早漏で、さんざん苦労して入れたら、
その瞬間にどぴゅ。それでおしまい。なさけないやら痛いやらで、思わず部長
を蹴飛ばしちまった。
 その次は、家庭教師の大学生。こいつは、エッチはうまかった。でも、その
うち俺にチンポを舐めろなんていいだしたから、舐めてやる振りをして、がぶっ
と血がにじむほど噛んでやった。それからはそいつの顔は見ていない。親父の
オカマバーで働いてるって噂もあるが、俺の知ったことじゃない。
 この後も両手の指で数えきれないくらいの男とエッチをしたが、やっぱり俺
は女の子の方が良かった。演劇部だったってのはさっき説明したが、そりゃも
う女の子食いまくり。演劇部は俺のハーレムだって陰口叩くやつもいたが、事
実なんだから仕方ない。もちろん、そんな噂を流したやつは校舎裏に呼び込ん
でタコ殴りの上、全裸で校門に逆さ張り付けにしてやったがな。
 高校を卒業後、演劇の世界に行こうとも考えたが、俺にはそれほどの才能は
ないのはわかっていた。宝塚みたいなのには憧れるが、俺みたいなずぼらでが
さつなやつにはできないことだ。俺が大嫌いな言葉の一番最初に「努力」とい
うのがあるくらいだからな。
91380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 21:59 ID:NaVp+P5m
 俺は家を出たかった。
 なんのとりえもない高校を卒業したての女が金を稼ごうと思ったら、水商売
くらいしかないのはわかっていた。でも、俺は男に身をまかせるのはイヤだっ
た。その時、テレビを見ていた俺の目の前に、男装の女が画面に現れた。
 目を疑ったね。
 そして俺は、世の中にはおなべというものが存在し、そういう店があること
を初めて知ったのだ。その日のうちに俺は、あらかじめ番号を調べてあった親
父(もうお袋となんか呼んでやるもんか)の金庫から札束を引っつかむと、都
会へ飛び出した。
 おなべを高校を出るまで知らなかったというところでも世間知らずがわかろ
うってもんだが、その時の俺は恐いもん知らずだった。無謀だったんだな。
 案の定、未成年の女が暮していくのは、ハンパじゃない苦労があった。親父
のとこからギッてきた金も、生活費に使ったり人に騙されたりして、あっとい
う間に消えてしまった。
 それで雨の日に身一つでアパートを追い出されて、マジで死ぬかもしれない
と思った時に、今の店のママに出会ったってわけだ。
 俺は運が良かったんだと思う。それがおなべバーのママ(本当の女性だ)で、
和服が似合うすっげえ美人だった。それからママの家の高級マンションに連れ
ていかれて、今までの話を全部聞いてもらった。そして、俺はおなべ見習いと
してママの店で働くことになったんだ。
 今にして思えば、この時既にクソ親父に連絡が行っていた可能性が高い。ど
うやら俺はあのバカの手の中でぐるぐる回っていただけだったようだ。
 それでもママには感謝してもしきれない恩がある。もし親父に連絡していた
としても、怨むつもりは全くない。ママのおかげで、今の俺があるのは間違い
ないんだから。
92380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 22:00 ID:NaVp+P5m
 こうして先輩からいじめられたりとかはもちろんあったけど、俺が成人する
頃には店でもナンバーワンのおなべになっていた。そして稼いだ金で、男性ホ
ルモン投与と形成手術で男性に近い体にした(闇医者だったけど)。おかげで
あの鬱陶しい生理も止まったしな。穴を埋めて竿をつけるところまで行かなかっ
たし、子宮と卵巣まで取らなかった。というより、それやっちゃうと後々が大
変だって言うからな。
 手術してからは、俺は文句無しのナンバーワンホストになっていた。他の店
からの引き抜きの誘いもひっきりなしだった。
 そんな時、俺の前に天使が舞い降りた。
 それが今の嫁さん、薫ってわけだ。
 俺と薫は、籍を入れているわけじゃない。要するに事実婚ってやつだな。
 ぶっちゃけた話、戸籍上では俺は女だ。だから女と結婚なんかできない。海
外にでも移住すれば別なのかもしれないが、自慢じゃないが俺は日本語も不自
由だ。特に女言葉がな。わはは。そんな俺が外国で暮していけるわけがねえ。
店の慰安旅行でハワイに行った時も、俺は全部日本語で通した。ハワイはいい
ね。日本語がわかるところばっかりだし。グアムも結構日本語が通じるぞ。ホ
テルとか免税店とか日本語でオーケーだもんな。さすがに空港は英語じゃなきゃ
だめだけど。
 おっと、薫の話だったな。
 薫は料理も上手で、掃除洗濯と、がさつな俺なんかとは比べ物にならないく
らいなんでもできた。
 俺の勤めている店には、大学の女友達と一緒に来たんだそうだ。
 そりゃあもう、俺は一目で惚れた。一瞬、仕事を忘れそうになったくらいだ。
でもそこはプロ。徹底的に尽くしたぜ? もちろん薫の電話番号(今時ケータ
イも持っていない人がいたとは!)は、その日のうちにゲットしたけどな。
93380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 22:01 ID:NaVp+P5m
 それからはもう、俺はオフの時は仕事を忘れて薫にアタックをかけた。こん
なことは初めてだった。俺に寄ってくる人とつきあったことは両手足の指じゃ
数え切れないくらいあるが、自分からアタックをかけるのはこれが最初だった。
 なんつうかね。運命の赤い糸って言葉があんだろ? それを初めて信じそう
になったよ。それくらい、薫は特別だった。
 決して美人ってわけじゃない。かわいい部類には入るけどな。
 姿顔形とか、そんなんじゃない。俺は自分でもわかんないくらい、薫に夢中
になった。こんなのは初めてだった。初恋ってわけじゃないが、キューピッド
の矢でハートを打ち抜かれたらこんな気持ちになるだろうなってくらいの衝撃
だった。
 ちなみに俺の初恋は、同じ小学校の奈菜ちゃんで、もちろん女の子だ。
 口説いて口説いて、それで今、俺は薫と同棲してるってわけだ。
 おっと。親父がにやにや笑いながらこっちを見ていやがる。
「俺を女にして何をしようって気だ?」
「あら、決まってるじゃない。お婿さん貰って結婚して、子供を産むのよ」
「死んでも嫌だ、このクソ親父! 恥を知れ、恥を!」
 そう言うと親父は、よよよと泣き崩れやがった。ポーズが芝居臭いんだよ、
おい。
「くすん。でも、いいわ。美樹ちゃんが断れっこない人を呼んであるんだから」
「へっ! アイドル歌手でも呼んでくる気か? 残念ながらそのくらいの奴じゃ
あ俺には通用しないぜ。俺をうんと言わせたけりゃ、地獄の閻魔様でも呼んで
くるんだな」
 すると親父の奴、にやりと笑いやがった。嫌な笑い方だぜ。こういう表情は
相手をハメたときによくやりやがるんだよな。どっちかというと親父はハメら
れる方だが(何の話だか)。
 でも病室に入って来た人を見て、俺は驚いた。
94380 ◆PKEHY060jY :02/11/27 22:01 ID:NaVp+P5m
「わあ、薫!」
「‥‥美樹君?」
 驚いた。俺の嫁さんだ。
 これがかわいくてさ。俺より頭半分、背が小さいのよ。ま、俺が高すぎるだ
けなんだけど。ほわんとした髪質で、俺みたいな癖っ毛じゃない。何より保護
欲をそそる顔なんだよ。なんか昔はいじめられっ子だったみたいだけどな。も
し俺がその場にいたら、全員再起不能なまでに叩きのめしてやったんだがな。
 んで、驚くことに、これで俺と同い年。いや、薫の方がちょっとだけ先に産
まれている。ちょっぴり姉さん女房ってやつか? 料理だってうまいし、掃除
も洗濯も‥‥ってさっき説明したか。でも裁縫っつうか、簡単な服とかも作れ
ちまうんだぞ? これは知らなかっただろ。
「んもう、薫ちゃんなんてかわいい子がいたなんて、ママ知らなかったわ」
「ぶっっっ殺すぞてめえ! 薫に何をした、おら、包み隠さず全部ゲロしやが
れ!」
 ここまで叫んで俺はむせた。
 声がもうガラガラになっている。どうも喉の調子が良くないみたいだ。っつ
うより、無理矢理太い声を出そうとするからだな。
 薫が俺にととっと近寄ってきて、ポットから水をコップに汲んで差し出した。
俺は一気に飲み干す。ぷはー! ウマイね。生き返るよ。
 薫が俺の背中をさすっている間、俺は親父をぎろりと睨んだ。あさっての方
を見ていやがる。あの糞親父でも多少はリョウシンのカシャクとかに悩まされ
ることがあるのかもしれねえな、とかは間違っても思わねえ。こいつは絶対ロ
クでもないことを考えている。だから俺のことを正面から見られないんだ。親
父の性格はよーっく知っている。

<今回はここまで>
95名無しさん@ピンキー:02/11/28 01:19 ID:kYSnwpo8
おっ、ちょっと見ないうちにこんなに…。これは良い傾向ですな。

ところで、心が診察されてた時ってこんな感じだったんでしょうか?
画像の元ネタ知ってる人スマソ。

http://eucaly.net/monazilla_uploader/1038413578_pict00025.jpg
96380:02/11/28 21:24 ID:qRD7x3Ox
>>94
 そんな俺の考えを知ってかどうかわからねえが、やっぱり俺の方を見ないで
親父は言いやがった。
「あら、別に何かしようなんて思ってもいないわよ。ほーほほほ」
 口元に手を当てて笑いやがる。なんかムカツクんだよな、あのポーズ。
「美樹君、ずっと眠ってたんだよ。心配しちゃった」
「大丈夫だって。俺は殺しても死なねえ体だから」
 と、薫が差し出した手をぎゅっと握って言った。
「こぉんな奥さん思いの旦那さんがいながら、どうして籍を入れないのかしら」
「人の家庭事情に口を出すな!」
 そう。俺の嫁さん、薫は男なのだ! 驚いたか。
 ‥‥驚かないか、やっぱ。
 女と男なんだから、じゃあなんで結婚して籍を入れないんだっていう突っ込
みがあるだろうから説明しておくな。
 要するにだ。俺が「妻」になることが許せない。それだけなんだ。
 バカだと思うだろ? 俺もバカだと思うが、他人から言われると腹が立つ。
だけど、これはもう理屈じゃ説明できない。形式の上だけでも俺が妻になると
いうのは、すげえ重荷なんだ。これまで散々、形式ってやつに苦しめられてき
たからなのかもしれないな。いくら俺が男っぽい格好をしてハンサムでも、世
の中は俺を男としてなんか見てくれない。俺は「変な女」でしかないんだ。そ
れが悔しい。
「あらあら、どうもお邪魔だったみたいネ。それじゃあ、おジャマ者は退散す
るワ」
 変なシナを作りながら、糞親父は、ほほほと笑いながら個室を出ていった。
ほっとしたぜ。あんな奴と同じ部屋の空気を吸っていると思うだけで、肺が腐
りそうだからな。
97380:02/11/28 21:25 ID:qRD7x3Ox
「薫、もっとそばに寄れよ」
 俺は体を起こそうとして、薫に止められた。
「だめだよ、美樹君。まだ体が回復してないんだから」
 そういって薫がどこかのスイッチを押すと、ベッドの上半分の方がせり上がっ
て、足下の方もひざの曲がる角度に合わせて盛り上がった。こりゃ楽だわ。俺
の上半身がベッドに支えられて起き上がる。
 薫の方を見ると、どうも様子が変だ。
「なんか苦しそうだな、薫。どうしたんだ?」
「あの‥‥その、ね。えっと」
 要領を得ない。いつもはこんな風じゃないはずなんだが。顔もほんのりと赤
いし、股間を擦り合わせるようにもじもじと‥‥ん?
「おい、薫。ちょっとこっち来いよ」
「え? ううっ、いいよぅ美樹君。恥ずかしいから‥‥」
 うわははは、照れる薫もかわいいぜ、なんていっている場合じゃない。嫌が
る薫を半ば無理矢理ベッドに引きずり倒すようにして股間を触る。
「うっ、こいつは!」
「だから恥かしいっていったのに‥‥」
 がちんがちんだぞ、こいつ。臨戦状態ってやつだ。そのまま薫のズボンを剥
いで、ブリーフも脱がしてやる。というか、脱がすのも一苦労なくらいビンビ
ンだ。
 くそう、改めて見ると固くてデカい。さすがは本物だ。と、そんなことに感
心してられるか。いくらなんでも薫がこんな風になっているのはおかしい。大
体いつもこいつは、俺が口と手でしてやるまでなかなか‥‥って俺の性生活を
話している場合じゃない。
「薫、お前どうしたんだ? 親父になんかされたのか。さあ、話せ!」
「あのね。美樹君のお父さんにお食事に誘われて、それからしばらくしてあそ
こが熱いんだ‥‥」
98380:02/11/28 21:25 ID:qRD7x3Ox
 さてはあのヤロ、なんか盛りやがったな? そうやってどれだけの美少年の
道を誤らせてきたか。
「ダメだよ、美樹君。看護婦さんが入ってきちゃうよ」
「その時はその時だ」
 俺は薫の唇をむりやり奪う。薫も抵抗しない。
 ああ、なんかすっごく久し振りってカンジだ。ぞくぞくしてくる。忘れかけ
てた胸の熱い感覚が俺をヘンなキブンにさせる。たぶん、乳首もぴんぴんになっ
ているんじゃないかな。
 しばらく口を吸いあって、顔を離す。薫がとろーんとした目つきで言った。
「美樹君、かわいいよ」
 一瞬にして俺の頭に血が昇った。だてに海原活火山と呼ばれているわけじゃ
ない。あ、海原は俺の名字。これで"うみはら"と読む。どっかのマンガの登場
人物じゃないぞ。
「俺をかわいいと言うな!」
「だって、美樹君、本当にかわいいんだもん」
 薫が小さな声で言う。こいつ、声が細くて電話越しだと女と間違われること
がけっこうあるんだが、今の薫は本当に女の子みたいだった。
「私‥‥ううん、ボクはいつも女の子に憧れていたけど、あそこを切っちゃう
勇気だってなかったんだ」
 こいつの部屋には古本屋で三冊百円で叩き売られている量産型よろめき小説
やら、背がピンクだの白だの緑だのの少女小説が山ほどある。かといって女装
趣味があるかというとそうでもなく、半端っちゃあ中途半端だ。線が細いから、
女と見間違われることは多いけどな。
「でも、今ボクは男でよかったと思っている。そうでなきゃ、美樹君と逢えな
かったかもしれないからね」
99380:02/11/28 21:28 ID:86pOF4yi
「俺はそうは思わないね」
 まだ喉がいがらっぽい。かすれた声しか出なかった。
 でもそれは、薫の中に意外な男の一面を見つけたからなのかもしれない。
「じゃあ、ボク、女になっちゃうよ?」
 薫が、いつもの薫になってにこりと笑った。
「うっ!」
 それは確かにいいかも‥‥じゃない! そんなことしたら、クソ親父の思う
ツボじゃねえか。いや、まてよ。薫が女になった方が俺としてもいいかな。い
やいや、そうしたら親父になにされるかわからねえ。今だってこんな薬盛られ
たのに、女にでもなってみろ。たちまち親父の毒牙にかかっちまう。ちなみに
あのクソ親父はおかまのクセして両刀使いだ。俺の本当のお袋もその魔の手に
引っ掛かった口なんだろう。
「そんなの、ダメだ。そんなのは薫じゃない」
「じゃあ‥‥」
 薫が俺に顔を近づけてきた。
「キスして」
「そんなことでよければ」
 俺と薫は、熱〜いキスを交わした。
 ぐーっと薫が俺に覆い被さってくる。いつもとは逆だ。
 それからのことは‥‥思い出したくもない。
 くそう、不覚だ。
 俺は薫にイかされてしまった。こんなエッチは初めてだった。
 だから話したくないわけ。
 でも一瞬、女も悪くないかなとか思った。
 それが間違いの元だったと、俺は後で深く深〜く後悔したんだけどな。
100380:02/11/28 21:28 ID:86pOF4yi
・エピローグ

「ほーら、高い高い!」
 きゃらきゃらと喜ぶ赤ん坊。
 赤ん坊はいいね。飲んで出して眠って泣いて笑うだけが仕事なんだから。
「美樹君、あまり明日美ちゃんを乱暴に振り回さないでよ」
「大丈夫だって! 俺の子なんだから」
「ボクの赤ちゃんでもあるんだよ」
「なに生意気いってんだ。薫はタネだけじゃないか。俺は明日美を産んでやっ
たんだからな」
 その通り! 俺はあの時のエッチで、薫の子供を妊娠してしまったのだ。あ
の時の親父の含み笑いを計算していなかった俺のミスだ。一生の不覚だった。
 でも悪阻もほとんどなかったし、生理なんてあるのを忘れていたから、4ヶ
月目になるまで妊娠にも気づかず、産婦人科にも行っていなかなかったくらい
だ。今でも医者の呆れ顔が目に浮かぶぜ。どうりで服がきついはずなわけだ。
 おまけに俺が産婦人科に行った時、お父様ですか? とか言われてな。男が
産婦人科に診てもらいに来るわけないだろ、アホ、と罵りたいのをぐっとこら
えて営業スマイルを返してやったら、ぼーっと顔を赤らめちゃってよ。あれに
は笑ったな。まあ、スーツ着て行った俺も俺なんだけど。
 しかも医者泣かせの超安産。あ、破水したと思って分娩室に運ばれてふんばっ
たら、二十分もしないうちにすっぽんと産まれてきた。わはは。痛いと思う暇
も無かったな。妊娠しているうちは鬱陶しい生理もないし、これなら何人でも
産んでやるぜって思ったわけだ。
 しかしよくもまあ、何年も生理が無かったのに妊娠できたもんだ。医者にも
奇跡みたいなもんですよ、だってさ。俺と明日美を調べさせてくれとか言われ
たけど、断った。本当は蹴飛ばしてやりたかったんだけど、薫が止めたからや
めといた。
101380:02/11/28 21:29 ID:86pOF4yi
 あれからなんか変わったことがあるかというと、なーんにもありゃしない。
 いや、違うな。
 俺と薫は、病院から退院するまでに入籍をすませた。籍は俺の方に、つまり
薫の名字は俺の名字になったわけだ。ま、世間からすれば入り婿ってことにな
るんだろうが、俺達の間では嫁入りという風に受け止めている。
 なにしろ家事一切は、薫がしているもんなあ。
 それから俺は、店を辞めた。その分どうしているかというと、俺は親父から
月々の生活費を金をふんだくっていたりする。
 なんか薫の奴が親父の下で経営を習っているそうだけど、大丈夫かな? そ
ういや薫の奴、国立大学の経済学部卒とかいってたな。2年ばかしアメリカに
留学もしてたとか言っていたような‥‥ハンバーガーとか、ハンバーグとかい
う大学だったかな。どうでもいいけど。
 その後どっかの商社にも二年ほど勤めていたみたいだけど、上司のセクハラ
で辞めちまったそうだ。ちなみに上司は男な。
 驚いたことに、薫のやつは俺を孕ませたエッチが初体験だったそうだ。うー
む、あんないい持ち物持っておいてそれはないだろうと思ったが、よく考えて
みれば俺と一緒になってからはそういうことをする機会もなかったわけだし、
入れさせなかった責任の半分くらいは俺にあるのかもしれない。
 というか、俺が全面的に悪いのか。
 今にして考えてみれば、薫には悪いことしていたよな。
 手コキだけで、舐めたり入れさせてやったりとかしなかったもんなあ。でも
俺にしてみればそれさえもホモみたいなもんで、前は絶対に嫌だったし、かと
いってお尻に入れさせてやるのもなあ‥‥ってわけだったんだよな。
 でも今は前はもちろん、ナメナメもうしろも経験済みだったりして。いやー、
ナメナメしてやっている時の薫の顔がまた絶品でさ。う‥‥そんなこと考えて
たら、ものすごーくムラムラしてきちまった。
102380:02/11/28 21:29 ID:86pOF4yi
「なあ、薫。今日、どうする?」
 俺はすっかり重くなった、おネムの明日美をベビーベッドに戻して台所の方
へ歩いていった。薫は振り返らずに答える。
「夜は茄子の煮びたしとほうれん草のおひたし、大根のきんぴら風にかぼちゃ
と金時豆のサラダ、豆腐の大豆そぼろ餡かけだけど?」
「おっ、今日は精進風か。‥‥じゃなくて、夕飯の後だよ」
 なんて鈍いやつだ。
 そして薫の背後に迫った。
 ちくしょう、エプロン姿がそそるじゃないか。
「なあ、しようぜ〜。明日美の世話ばっかで、色々たまっちゃってさあ」
「美樹君はほとんどなにもしてなかったと思うけど?」
 うっ、鋭い所をつきやがる。
 確かに俺は家事が苦手だ。
 まあ、あの糞親父よりはよっぽどできるけどな。
 というより、薫の方ができ過ぎなんだよ。
 おっぱいを背中に押し付けながら、俺は「なー、しようぜ〜」と囁き続ける。
 すりすりしているうちに、トレーナー越しに薫の股のアレが固くなってくる
のがわかった。
「ほら、薫もエッチしたいんだろ? 明日美も寝たしさあ、しようよ〜」
「美樹がかわいい声でおねだりしてくれたら考えてもいいけどね」
 俺‥‥ううん、あたしの胸がきゅんと高鳴る。薫が「男」に変わる時、「俺」
も「あたし」に変わる。あたしより背が低いはずなのに、彼の存在をとても大
きく感じる。
「ねえ、あ・な・た! あたし、もうエッチしたくて仕方がないの。ねえ、今
晩は、一杯いっぱぁい愛して下さる?」
「‥‥20点」
103380:02/11/28 21:30 ID:86pOF4yi
「ええっ!? ‥‥結構考えたんだけどなあ。それとも、ご主人様、御奉仕しま
すにゃん! の方が良かった?」
「子供番組の見過ぎ!」
 薫は振り返るが早いか、あたしにキスをしてきた。
「結局、あなたもエッチしたかったんでしょ」
 彼は黙ったまま、あたしを軽く突き飛ばすように食卓の方に押しやる。あた
しは彼の意図を察して、顔を真っ赤にさせてしまう。
「ねえ、ここでするのはやめようよ」
「美樹が悪い。ボクを誘惑するからだぞ?」
 そして電気をつけたまま、あたし達は猿になった。
 でも、興奮した。あんなに濡れるなんて初めてだった。
 それこそもう、ぐったりと疲れ果てるまで、リビングで、お風呂で、ビデオ
を見たり、撮ったり、寝室でも、エッチしてエッチして‥‥エッチしまくった。
 翌日、明日美の泣き声で、あたし達は裸のままで目がさめた。
 あたし達夫婦の間に、コウノトリが二人目の赤ん坊を運んできたと知ったの
は、それから一月ほど後のことだった。
 あーあ。本当はもう少し間をあけようと思っていたんだけどなあ。
 でも、まあ、こんな生活も悪くないと思っているのは、薫にも親父にも、秘
密だったりする。

 おしまい
104名無しさん@ピンキー:02/11/29 09:38 ID:oiX9Ix/b
>380たん
わはは……面白かったです「すらっぷすてぃっくな俺とボク」
避妊くらいしろ、ゴルア!(ワララ

で、あっちの続きも改めてキボンヌ、であります。
マターリお待ち申しあげまつ。
105名無しさん@ピンキー:02/11/29 14:56 ID:6+JIKr/j
ランジェリーがエッチで大胆!今話題のレースクイーン悩殺写真KAORI編
http://www.graphix.ne.jp/kaori/
106名無しさん@ピンキー:02/11/29 16:23 ID:H/98T7cG
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
107名無しさん@ピンキー:02/11/29 17:09 ID:FczUX1hw
>>83
そうか、思えば本格レイ-プな話ってカイト君以来なんだよな…
しかもこの場合は主人公がおとなしい性格な上に急展開だからねぇ。
読んだ直後は(´・ω・`)ショボーンとなったけど、色んな意味で続きが気になります。
108乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:22 ID:3Gggl4Ok
>>60
「のど渇いたな――何がいい? コーヒーか?」
「あ、コーヒーは…おしっこ、行きたくなっちゃうから……」
「そうか。じゃあ、カフェインの入ってないヤツ、適当に選んでいいか?」
「うん」
 あのあとしばらく経つのに、いまだにまともに顔を見れない。
 清十郎は素早く立ち上がると、心の方をろくに見もせずに走っていった。
 彼もまだ、照れくさいのだろうか?

 昼時ということもあって、清十郎の向かった先、自販機はどこも混雑している。
{はやく! はやくしやがれ! 心を、あいつを一人にできるか!!}
 露骨に苛立ち、それを隠そうともしない清十郎。
 逞しい大男が傍目にもはっきりと分かる怒気を全身にまとい、無言で立つ威圧感は凄まじい。
 自然と、彼の周りから人が退いてゆく。

 いま心は大学構内の、日当たりの良い裏庭にいる。
 ちょうど良い木陰がいくつもあって、普段からよく利用するところだ。
(そうか、ほとんど半月ぶりなんだ……)
 周囲の風景がなんとなく夏っぽくなって、空もずいぶん高くなっている。
 青空を眺めながら、心は先ほどのことを思い返している。
***********************************************
 心の顔にぶちまけた自らの精液を、清十郎は小さめのハンカチで優しく拭き取る。
「よーし、よし。そうだ、目を閉じてな」
 デリケートな心の肌を決して傷めることのないように、丁寧に、丁寧に。
109乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:23 ID:3Gggl4Ok
>>108
 顔が綺麗になると、次は大きめのハンカチをもう一枚取り出し、『お花』にそっとあてがう。
「…ぁあ……やぁ…いやぁ」
 顔を真っ赤にして、心はイヤイヤをする。
「大丈夫だよ。きれいにするだけだから、な?」
「……いや」
 心は恥ずかしくて堪らない。
 視線を逸らして、決して合わせようとしない。
{可愛いな……ほんとに可愛い。守ってやる。ずっと、ずっとだ}
 やさしく押し当てて、布地の上からすりすり、うにゅうにゅと触って愛液をしみ込ませる。
「んぅ? あ、あ、んん……もうダメぇ、触っちゃイヤぁ」
 まるで心の『お花』を型取りするかのように、版画でも刷るように、執拗に弄りながら拭き取っていく。
 膣口から布地をほんの少し押し込み、胎内にまで潜り込ませるようにして愛液を拭う。
 すっかりきれいになると、下着を引き上げてやる。
 そこでふと手を止め、鼻先を押し付けて心の匂いを嗅ぐ。
「甘い匂いがするな、ミルクの匂いだ――おいしそうだ」
「やめて、やめろよ……もう、やめてよぉ」
「分かってる。もう、なんにもしない。今日は、な……」
 最後はほとんど聞こえないような、小さな声で呟いた。
 レザーパンツを穿かせてやると、やさしげに微笑んでいう。
「ここでちょっと待ってろ。荷物、持って来るからな?」
「うん」
 まだ、目を合わせられない。
 心は気付いていないが、清十郎は愛液がたっぷり滲み込んだハンカチを、懐に仕舞い込んでいる。
 一体『何に』使うつもりなのか……
110乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:25 ID:3Gggl4Ok
>>109
 ちなみに清十郎がハンカチを数枚もっていたのは、何も偶然ではない。
 彼の生家の流派には、布切れ、正式にはいわゆる『手拭い』を用いた一連の技法があるのだ。
 大きめのハンカチは手拭いの代わりであり、彼はいつも二・三枚は持ち歩いている。
 本来は暗器であるそれは、思いもかけないかたちで収納されている。
 それにもし見つかったところで、所詮は布に過ぎない。
 ではあるが、彼にとっては、合法的に武器を持ち歩くに等しい。
 布地一枚あれば、清十郎は刃物を持った相手でも、軽くあしらう事が出来る。
 その手の護身術の類でよくある、刃物を持った手に巻きつけて……などという、そんなものではない。
 ふわり、と被せるだけで簡単に刃先を逸らし、無力化してしまう。
 まるで魔法のように。
 男だったとき、心は実際に見せてもらい、いくつかは教えてもらったりもした。
 さすがに清十郎のようにはいかぬが、多少は遣えるようにもなった。
 同時に、彼の凄さをまざまざと見せ付けられ、恐ろしさを実感させられた。
 割り箸、紐、紙切れ、その辺りに落ちている小枝……それだけで十分、清十郎は人殺しも可能だ。
 素手での闘争など、その実力の一部に過ぎない。
 本当の本気で、何でもありで遣り合ったなら、決して勝てない。
 嶋岡 清十郎は、そういう男だ。
 だからだろう、清十郎は自身の力を理解しており、それ故にいつでも根本の部分で冷静だった。
 なのに、その彼が言ったのだ――
「声を出すな! 出しちゃ、駄目だよ? 人がきたら、そいつを殺すことになる……」
 ――心はいま、清十郎が恐ろしい。
 昔から、清十郎は心に対してやさしい。それは今も相変わらず、いや、より一層やさしい。
 だからこそ、恐ろしくてたまらない。

「――ほら、お前のだ」
 心のウエストバッグを差し出す。
「ありがと……トイレ、いってくる」
「またか?」
「うん」
「そうか……女の子だもんな。顔とか、きれいにしたいよな」
「……」
111乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:27 ID:3Gggl4Ok
>>110
 今度は小用ではなく、他の用があった。すっかり落ちてしまった日焼け止めを塗るのだ。
 この二週間で、心はUVケアを忘れずに、きちんとするよう愛に習慣付けさせられた。
 顔を洗って、きれいに拭い終える。鏡には、潤んだ瞳の少女が映っている。
 確かに、いまの自分は十分に可愛いのだろう。でも、周りが騒ぐほどに『魅力』があるとは思えない。
 心の好みは、いまの自分自身とはまるで違うタイプなのだ。それに所詮は『自分』だ。
 大きな溜息を一つ。
 日焼け止めをきちんと塗って、さっさと清十郎のところに戻った。
***********************************************
 ぼんやりと空を見上げる、子猫のような心。
 ぺたりと、膝を閉じてその間にお尻を落とし込んで座る、いわゆる女の子座りだ。
「――あの? ちょっといいかなぁ?」
 声の方を振り向くと、少年、いや青年が二人。
 どちらもいまどきの若者といった風体で、悪く言えば軽薄そうな雰囲気だ。
「君、キャンパス見学かな? もしよかったら、俺達で案内するよ? ね、どう?」
 そんなもの、必要なわけがない。ここは心の通っていた大学なのだ。
 それに、いくら『戻って』いようと、心とて莫迦ではない。
 この二人に下心があるだろうことぐらいは、なんとなく分かる。
(面倒くさいなぁ)
 どのように断ったものか……心はしばし、考え込む。
 ――と、不意に心は笑顔をみせる。
 まるで蕾がほころんで、花を咲かせようとするような、可愛らしい微笑みだ。
{おいおい! ひょっとして――}
 これは、承諾の笑顔ではないのか? 若者たちは色めき立つ。
 だが、少女の視線は彼らの背後、身長より若干高い位置に注がれている。
「?――」
 怪訝に思った二人が振り向いたところ、すなわちその背後には……
 分厚く広い胸板が見える。視線をあげると無表情な顔。なかなかに整った男前だ。
 その中心に端座する二つの眼が、あくまで冷たく、傲然と二人を見下ろしている。
 何より雄弁に、その視線は語りかけてくる。
{失せろ……殺すぞ?}
112乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:28 ID:3Gggl4Ok
>>111
「連れに、何か用かな?」
 低く落ち着いた、静かな声音だ。だがそこに、底知れぬ『力』を感じさせる。
「「い、いえ! 何でも、ありません!」」
 そそくさと、二人は去っていく。少し離れた辺りから、猛然と走りだした。
 よほどに恐ろしかったものとみえる。
「なんだあれは――何かされなかったか? 大丈夫か?」
 こちらの豹変ぶりも、かなり可笑しい。心はつい、笑ってしまう。
「大丈夫、だよ。 ……ありがと」
 ようやく二人は目を合わせることができた。
「ほら、スポーツドリンクだけど、いいか?」
「うん、ありがと」
 笑顔で受け取る。
 清十郎は心の隣に腰を下ろした。
 しばらく無言で、二人は空を見上げる。
「いい、天気だな……」
「そうだね」
 不意に、清十郎の手が伸びてきて、心の手に重ねられた。
 ビクンッと、心の身体が強張る。
「……」
「女の子、なんだな。本当に、女の子だった……」
 とても寂しそうな声。もしかして泣いているのではないかと、そう感じられるくらいに。
 彼が泣いているのを、心は見たことがない。友人たちの誰に聞いても、見たことがないと言う。
 清十郎自身、泣いたことは数えるほどだと、いつ泣いたのかもよく思い出せないと、
「お袋が死んだ時ぐらいだな、覚えてるのは」
 こんなことすら言っていた。
 その清十郎が、泣いている。涙はこぼしていないけれど、泣いている。
 なぜだろうか、いまの心には、そのことが確信できる。
113乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:30 ID:3Gggl4Ok
>>112
「ごめんな。ごめん。俺、酷いことしちまった。苦しんでるお前を、追い込んで……すまん」
 いまの心と一緒では、清十郎はどうしても冷静ではいられなくなってしまう。
 だが、ほんのしばらく一人になったことで、清十郎は落ち着きを取り戻していた。
 飲み物を買うその間で、彼は改めて、現在の心が置かれた状況を考えることができたのだ。
 もしも自分が、ある日突然、非力な女の子になってしまったら?
 元々、心も清十郎も体格の差こそあれ、男として十分に恃みとするに足る、『力』の持ち主だ。
 その男の肉体という武器を、鎧を剥ぎ取られる。
 しかも意識は、記憶は本来の自分のまま。
 それは如何程に恐ろしく、こころ細いものであろうか。想像を絶する。
 もっとも精神の点については、心の場合、どこまで本来の彼のままなのかは分からないのだが……
 ――物の本でよくいう、『技』があれば身を守る術になる云々、と。
 心も清十郎も、その『技』に関しては多少の心得がある。
 『技』は精神と身体の双方に刻まれるもの。
 脳の思い描くとおり動くように、身体と神経に動きを刷り込んでゆく。
 それはやがて意識せずとも、反射的に繰り出せるところまで高められていく。
 しかし、最終的に人間の身体を操るのは脳であり、意識だ。
 だからたとえ女の子になったとしても、心が心である限り、『技』は繰り出せるのかもしれない。
 現に、ずいぶん女の子らしくなっているとはいえ、心の身のこなしの根本部分は、以前の彼のものだ。
 そうではあってもやはり、いまの心の身体では『技』は『遣え』ないといえるだろう。
 想像すればいい、健康な一人前の男と、非力な女の子が、全く同じ動作で拳を繰り出す場面を。
 どちらがより、『遣え』るのかは明らかだ。
 ましてや今の心は、女の子としても非力な部類なのだ。
 要するに多少の心得など、非力な身体では何の役にも立たない。
 武門の家に生まれ、育ってきた清十郎であるが故に、そのことが骨の髄まで分かっている――
 そんな状態にある心を、清十郎は無理矢理に犯した。
 たとえ厳密には処女を奪わなかったとはいえ、信頼を裏切り、欲望のままに蹂躙したのだ。
114乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:32 ID:3Gggl4Ok
>>113
「ごめん。ごめん。本当にすまなかった。許してくれ、心」
 広く大きな背中を丸めるようにして、謝り続ける清十郎。
 心には彼の大きな身体が、とても小さな子供のように感じられた。
(…清十郎…)
 音も無く立ち上がると、心は清十郎に歩み寄り、彼の頭を抱き締めた。
「――心?」
「いいよ、許す。ボクが無用心だったのは、事実だし――それに、君は…本当には、犯さなかった」
 清十郎の頭を抱き締めて、胸に押し付けながら、心は百合のことを思い出していた。
 あのころ自分もこうやって、彼女の胸で泣いたのだ。それに、
(さっきは、君が泣かせてくれた。だから、お返しだよ……)
 男は女の、女は男の胸で、はじめて素直に泣けるのかもしれない、心はそんなことを考えている。
 今日は不思議なほどに、頭がすっきりしていることも感じている。
 そうなのだ、どういうわけか、今日の心は『戻る』のも『帰る』のも、とてもはやいのだ。
 いまはほとんど本来の心に『帰って』いる。
「すまない、心。ありがとう」
 清十郎の右目から、涙が一筋こぼれていった。
「だけど、もう二度と……あんなこと、しないでよ?」
「――それは、約束できねえなぁ」
 急にいつもの調子に戻って、清十郎は心を抱き締める。
 そのまま心の小さな胸に顔を埋めて、ぐりぐりと押し付けてくる。
「ひぁ?! あ…ん! 莫迦ぁ! この、調子にのるなぁ!!」
 清十郎の頭を抱え直し、両肘を彼の鎖骨にがっちり食い込ますと、素早く膝蹴りを見舞う。
 角度、スピードとも申し分の無い、鋭い一撃だ。
 すんでのところで両手を使い、清十郎はこれをガードした。
{危ねェ……いや、やっぱり、駄目だな}
 本来ならば、ガードが間に合うこともないはずなのだ。
 それに防いだところで、ガードの上からでも、ダメージは必至の威力を持っていたはず。
 なのにガードは間に合い、清十郎にダメージもない。
 技のタイミングも、申し分なかったのに、だ。
115乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:33 ID:3Gggl4Ok
>>114
「清十郎の莫迦ぁ!」
 心は隙をついて離れた。真っ赤になって胸を隠している。
 実は清十郎、ブラジャーのホックを外していた。
「ん〜〜、この…なんつーか、小っちゃいくせに、すんげぇやわらかいなぁ…ごちそうさん」
 不意に真顔に戻る。
「相変わらずだな。安心したよ、技のキレは前以上かもな……だが――」
「――威力がまるでない、でしょ?」
 心も真顔になる。
「多少は手加減してくれたんだろう? じゃなきゃガードは間に合わねぇ」
「いいや。ガードさせるのに、タイミングは待ったけど、あれで目一杯だよ……」
「そうか……って待てよ! 目一杯、本気でやったのか!? 酷ぇ……」
「効かないの、分かってたから……それに、ガードさせるのが目的だもん」
 両手を使わせて、離れるのが目的だった。そういうことだ。
{なるほどねぇ……けど、なあ}
 清十郎が思っていたより、心はずっとしっかりしていた。
 それは分かったが、この非力さがあまりにも不安だ。
「なあ、心。くれぐれも、気を付けろよ?」
「分かってる……大事な『女の子』には誰にも、指一本触れさせない」
 真っ赤になって恥ずかしそうにいうのだ。
「そうだ、俺以外には絶対に触らせるなよ」
 何故か胸を張って、自信に満ちたようすで言う清十郎。
「違う、違う。それ違う。君にも、だーれにも触らせないよーだ」
 少しづつ、いつもの二人に戻っていく。
「それにね……ほら! これ」
「確か、そいつは」
 心がウエストバッグから取り出したのは、件のスロウイングナイフだ。
 それが三本、ベルト状の革のホルダーに並んでいる。
116乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:35 ID:3Gggl4Ok
>>115
「備えあれば憂いなし、だよ」
「なるほど……」
 これの扱いを心に教えたのは、他ならぬ清十郎だ。故に心の腕前は、よく承知している。
 心のウエストバッグは、分厚い革製のバイカースものだ。
 その大きめのポケットにナイフは収められており、いつでもすぐ、取り出せるようになっている。
「さっきは、バッグごと置いてきちゃったから、使えなかったけど……」
「俺にも使う気なのか? それを?」
「当たり前! いま一番危ないのは、君だよ?」
 確かに、その通りではある。
「へいへい……分かったよ。もういたずらしない、約束する」
「本当?」
「ああ、本当だ」
 ようやくいつものように、二人は笑い合う。
「腹、空かないか?」
「そういえば、お昼過ぎてるね……」
「何にする?」
「今日はもちろん、おごりだよね?」
 可愛らしく微笑んで、清十郎の顔をのぞき込んでくる。
「ああ、おごるよ。さっきご馳走になったお返しだ」
「……莫迦」
 ふたたび真っ赤になって、心はうつむいてしまう。
「で? 何がいいのかなぁ?」
 にやにや笑いながら、清十郎は心の頭を撫でてくる。
117乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:37 ID:3Gggl4Ok
>>116
「んーと、ね――あ、危ない」
 清十郎の頭があった空間を、何かが物凄い勢いで薙いでゆく。
 女の物のバッグだ。それをすんでのところでかわした清十郎が振り向く。
「このぉ! 痴れ者がぁー!!」
 間髪入れずに、スニーカーの靴底が顔面に向かってくる。
 ガードした清十郎に、再びバッグが叩きこまれる。
 見事な連撃だ。
「この! 清十郎の浮気者ぉ!! ロリコン!!」
「待てぇ!! 落ち着け! 落ち着いてくれぇ! 頼む! 透子、透子さぁん!」
************************************************
「――いやねぇ、もう、私ったら。取り乱しちゃって……」
 彼女は杉原 透子、清十郎の恋人だ。
「それにしても、あの心くんが……こんなに可愛くなっちゃって」
 いいつつ、心の髪を撫でてくる。
「おい、いい加減にしろ……」
 清十郎は仏頂面だ。彼の左頬は真っ赤になっている。透子にさきほど一発くらったのだ。
 それに透子は、心のことを説明されて分かってからずっと、心にベタベタし通しである。
「なによ? 焼きもち? それともさっきのこと? ごめんねって言ってるじゃない」
「大体なんで、俺の話をキチンと聞かんのだ…いきなり引っ叩きやがって……」
 ぶつぶつと文句をいう。清十郎はさきほどからこの調子だ。
「それは、いつも清ちゃんが浮気ばっかりするから……それに、この子が心くんだなんて、
普通考えないし――ねぇ、心くん?」
「ボクに聞かれても……」
 透子が言う事はもっともだし、清十郎の気持ちも分からないではないが……
 実際のところ、清十郎が先ほど浮気らしきものをしたことは、秘密にしておくべきだろう。
118乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:39 ID:3Gggl4Ok
>>117
「そういえば、どうして今日、透子ちゃんがここにいるの?」
 彼女は金曜日には講義をいれていない、大学にくる必要はないはずだ。
「あ、たまたまゼミの教授に相談ごとがあってね」
「進路のこと?」
「ええ、そう」
 彼女と心は同じゼミに所属している。偶然そうなっただけだが、それ以前から二人は知り合いだった。
 元々は入学から間もないころ、透子の方から心に声をかけたのが始まりだ。
 心は大検を取得後も、すぐには進学せず、ジム通いとバイトに専念していた。
 清十郎や百合が大学に進学して、その一年遅れでようやく進学した。
 恋の強い勧めを、断りきれなかったためだ。
 進学するまでの間で、心はその筋で多少は知られるようになっていた。
 透子はその手の格闘技の興行を観戦するのが趣味の一つだった。
 そのため心を知っており、声をかけてきたのだ。
 清十郎と透子を引き合わせたのは心だった。いや、引き合わせ『させられた』というべきだろう。
 心は清十郎と違って、人付き合いは苦手だ。それに大学へは、とりあえず通っていただけに過ぎない。
 だから透子が心とまともに友人になれたのは、ひとえに彼女自身の押しの強さのおかげだといえた。
 その点で、清十郎と透子は似たもの同士なカップルだ。
「可愛いわねぇ……私さ、こういう、いまの心くんみたいな妹が欲しかったのよね……」
 抱きついて、頬をふにふにとつついてくる。
「あの、あの透子ちゃん? やめて……清十郎、怒ってるし……」
 清十郎は仏頂面のままだ。
 いまの彼がいったいどちらに、どの様な焼きもちを焼いているのか、分かったものではない。
 おそらくは彼女が、親友とベタベタするのが気に入らないのだろうが……
「いいのよ。普段は浮気ばっかりしてるんだから、たまには焼きもちくらい」
119乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:40 ID:3Gggl4Ok
>>118
 英雄、色を好むとはよく言ったものだ。
 女性については来るもの拒まずなところがある清十郎は、ちょくちょく浮気をする。
 その度に心は、二人の仲裁をする羽目になっていた。
 とはいえ、清十郎は決して『本気』にはならない。結局いつも帰るのは透子のところだ。
 そういった意味で、安心して見ていられる。夫婦のような二人なのだ。
 ――だったのだが、心はいま、なんとなく不安を感じている。今日の清十郎は、おかしい――
「ねえ、心くん。頼みがあるんだけど」
「なに?」
「私のこと……お姉ちゃんって、呼んでくれない、かな?」
「え……」
「お願い! ね、いいでしょう? へるもんじゃないし、ね?」
「恥ずかしいよ……」
 透子は心を拝んだ格好のままで、動かない。
「じゃあ、一回だけだよ? ……お姉…ちゃん」
「ああん! もう一回! 今度は名前もいって、ね?」
「……透子お姉ちゃん」
「きゃー!! もう、もうこの子は、この子は、可愛いんだからぁ!」
 抱きついて胸に顔を押し付けられた。窒息しそうだ。
「……苦しい、苦しいよぉ」
「透子! いい加減にしろよ! 死んじまうだろうが!!」
「あ、ごめんね、心くん――ううん、心ちゃんがいいわ! そうよ、これからは心ちゃんって呼ばせてね?」
「え…?…いやだよ。恥ずかしいから、止めてよ」
「駄目です。もう決めました。今日からあなたは心ちゃんよ」
 この辺りの無理矢理な強引さが、まさに清十郎といっしょなのだ。
「おい、心をからかうの止めろって。こいつにとっちゃ大問題なんだぞ? 洒落にならん」
「そんなこと言っても、仏頂面して唸ってたって、心ちゃんは元に戻らないでしょ?」
「まあ、確かにそうだが……」
「ね? だったら少しは今を楽しまないと、ね?」
120乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:43 ID:3Gggl4Ok
>>119
「おもしろいのは……君たちだけじゃないか! ボクは全然おもしろくないよ!」
 さすがに心も不機嫌にもなろうというものだ。
「ふふふ……じゃあ、こういうのは?」
 透子は心に耳打ちする。清十郎には聞こえないように、だ。
「……ねえ、ほんとにやるの?」
「そうよ。ほら、心ちゃんはやく」
 心は恥ずかしそうに、上目遣いで清十郎を見つめる。
「ん、なんだ。なんだよ、俺になにかする気か?」
「清十郎…お兄ちゃん」
「な!? な、な、なにを……心、お前……」
 清十郎は真っ赤になってぶつぶつと何事かを呟いている。
 照れている。清十郎は照れている、間違いない。
 彼が照れるのを、初めてみた。長い付き合いで、初めてだ。
(これは、面白いかも……)
「ほらほら、もっと呼んであげたら?」
 心は悪戯っぽく笑うと、さらに続ける。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「ば、莫迦野郎! 止めろ、止めろ! 気色悪いっての!!」
「嫌いじゃないくせに、こういうの」
 透子は人の悪い笑みを浮かべていう。
「くそ! 透子、お前、下らないこと吹き込みやがって!!」
「よかったわね? 私たち、こんなに可愛い妹分ができて……ね?」
「お兄ちゃん……ロリコンなの?」
 さらに心は畳み掛ける。
「くそ! くそう!! ちくしょー!!」
{うわぁあああ〜!! 可愛いなあ……心、可愛いなあ}
121乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:44 ID:3Gggl4Ok
>>120
 心に『お兄ちゃん』と呼ばれるたび、興奮でクラクラする。
 清十郎には、年下好みなところがある。
 透子にしても実際の年齢からして、1歳年下であるし、彼女の外見も、どことなく幼い。
 童顔で、身長こそ低くはないものの、胸も小さめで細い身体つき、ボーイッシュな雰囲気も漂う。
 そういう趣味の清十郎にとって、いまの心はどういう存在か……
 簡単に想像がつくだろう。
 それを分かっているから、透子は心にこれをやらせたのだ。
 彼女からの明確な、清十郎に対する牽制とみて良い。
「お兄ちゃん♪ おにーちゃん♪」
「くそっ! くそぉ!!」
************************************************
 しばらく二人で清十郎をからかって、心の気も随分と晴れた。
 清十郎もまんざらでないどころか、じつは逆に喜んでいたのだから、八方丸く収まったといえよう。
「――それで? 今日はこれからどうするの?」
「あのね、これからちょうどお昼にするとこだよ」
「そっか、じゃあ私も」
「うん、そうしよう。今日は、清十郎のおごりなんだ」
「やっぱり当然よね。だって社会人は清ちゃんだけだし、甲斐性ってのを見せないと、ね?」
「ね?」
 すっかり女の子同士の会話だ。
{なんでこいつらは、俺を無視して話を進めるんだ?}
 清十郎、置いてきぼりである。
 もともと男のときから心は、男とより女の子との方が話しやすく、打ち解けやすかった。
 同性の友人は清十郎が現れるまでいなかったうえ、姉と妹に挟まれていたのだ。
 ある意味で当然、無理もないと言えよう。だがそれが、心のコンプレックスの一つでもあった。
{でも、可愛いから、いいか}
 清十郎が感じているとおり、今はそれがまるで違和感なく、ごく自然にみえる。
 最初からこうなるよう、予め決められていたかのように。
122乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:46 ID:3Gggl4Ok
>>121
「で? 飯は何にするんだ?」
「んー? Pでカレーとか、どう?」
「あ……ごめん。カレーはダメなんだ」
「どうして? 心ちゃん、好きだったじゃない?」
 確かに心はカレーが、いや辛い物、特に激辛物はだいたいが好物だった。
 だが、いまは食べられない。辛い物といわず、刺激の強い物はほぼすべて、身体が受け付けない。
 味が濃くても大丈夫なのは、甘い物くらいだ。
 この身体は、あらゆる刺激に対して、とにかく敏感なのだ。
 裏を返せば、それだけ感覚が鋭敏で鋭いともいえるのだが、あまり慰めにはならない。
「辛いもの、食べられなくなっちゃった。だから、ごめん」
「私こそ、ごめんね。つらいのは、心ちゃんだもんね」
 透子はもう心のことを、ちゃん付けで呼ぶことを止めるつもりはないのだろう。
「どんなモンならいいんだ?」
 心はこの二週間で、何が食べられるのか大体は試している。
 とはいえ、この間で口にしたものは、ほとんどが愛の手作りの家庭料理だ。
 しかも手の込んだ、小洒落たものばかりだった。
 何を食べたか、食べられるのかを試したことを聞いていた、清十郎と透子の表情は複雑だ。
 一人暮らしの二人にしてみれば、羨ましい事この上ない。
「――それでね、久しぶりに食べたいものが、あるんだけど……」
 二人をうかがうような上目遣いで、見つめてくる心。
「何だ?」
「言ってみて、なあに?」
「あのね、ラーメン……」
「ハァ?!」
「清ちゃん! 何よその態度は!」
「だってお前……自慢だか何だか分からん話を延々聞かされた挙句に、ラーメンだぞ?」
 さすがに清十郎は呆れ顔だ。それを見て、心の表情が曇る。
「…だって…だって、家にずっといて、一人じゃ出かけさせてもらえなかったし、姉さんと出かけても、
そういうものは食べさせてもらえなかったから……」
123乳無しさん@ピンキー:02/11/30 19:47 ID:3Gggl4Ok
>>122
 心はこの二週間で二回ほど、恋の『お付き合い』に同行していた。
 その時に外食をしたのだが、いずれも料亭での懐石だった。
「いいのよ、心ちゃん。今日はラーメンにしましょうね」
 保護欲を掻き立てられたのだろうか、透子は心を抱き締めると、頭を撫でてくる。
「まあ……いいか。んで、どこで食うんだ?」
「まかせて! 今から行けば、ちょうど源の開店時間よ」
「源って、屋台じゃねえか。場所分かるのか?」
「チェックしてないと思う? この私が――」
 透子はそういうところで非常にまめというか、ぬかりない。
「んじゃ、行くか」
 立ち上がった清十郎に、心の声がかかる。
「あ、あの、ありがとう。それと……トイレ行ってくるから、ちょっとだけ、待って」
「またか?! ほんとに近いな――痛ッ!」
 透子が清十郎の頭を小突いた。
「清ちゃん!! 女の子にそういうこと言わない!」
「いいよ……ほんとのことだから。この身体になってから、その、多いんだ……」
 もじもじと恥ずかしそうに、心は言った。
「別に、恥ずかしがることないわ――私もいく」
***********************************************
124乳無しさん@ピンキー:02/11/30 20:03 ID:3Gggl4Ok
 何だか寂しかったので、また適当に投下しました。
また登場人物が増えてるし……本当に収集がつけられるんだらうか……
それに全然エロにいけない。遠ざかっていく気がする。
 乳無しの明日はどっちだ!!(←莫迦)


>>413
 イイ!!けど…令たんのこれからがちょっと、いえ物凄く心配です。


>>380
 お久しぶりです。正直笑いました。
一人称での難しい試み、凄いの一言です。


>>95
 画像の元ネタは存知ませんが、かなりキテます!!
女医さんがショートヘアで目付きが鋭い感じなのと、
診察されてる女の子?の髪が長いことが残念……などとわがままを言ってみる。
125名無しさん@ピンキー:02/11/30 20:42 ID:RUcP+uvX
わぁぁぁぁ!
再びの大量投下 キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!! (滂沱中…

>乳無しの明日はどっちだ!!
お好きなように逝っちゃってくださいッ!w
これからの激エロを期待しとりますー。
126名無しさん@ピンキー:02/11/30 23:00 ID:iBkoHGL2
> それに全然エロにいけない。遠ざかっていく気がする。
いやぁ,かなりの江口を感じます
127乳無しさん@ピンキー:02/11/30 23:13 ID:3Gggl4Ok
>>122
 毎度お馴染み訂正の時間がやって参りました。

誤 裏を返せば、それだけ感覚が鋭敏で鋭いともいえるのだが、あまり慰めにはならない。

正 裏を返せば、それだけ感覚が鋭敏であるともいえるのだが、あまり慰めにはならない。

 こんな、『馬から落馬』並みの間違いをするとは……
しっかりチェックしろよ私。
128413:02/12/01 03:27 ID:Yxvjjbu2
>>81 の続きです。

「ダメ、ダメえぇ!! 二つ同時なんて壊れちゃ……や、やめてぇぇ!!」
そのおぞましい感覚、これから行われようとしている行為に令は恐怖し、涙を流して懇願する。
しかしそれはかえってタケと黒服の加虐心を煽っただけだった。
黒服はあの路地で会った時の能面のような笑みを浮かべると、そのまま無言で令の中に侵入を開始した。
「はぎぃっ! ふ、太……ダメ、こんなの無理!! やだ、やだ……あ、あああああぁぁ――ッ!!!」
その狭い門に、黒服のペニスは力任せに侵入してくる。
自身の排泄口がめりめりと広げられる痛みとも快楽ともつかない感覚に秘部からの快楽がミックスされ、
そのあまりに異質な感覚に令は涙を流して絶叫した。
もし静奈に後ろを経験させられていなかったら、令はその感覚に心を壊されていたかもしれない。
このあまりに強引な突き込みは、それぐらい容赦というものがまるで感じられないものだった。
皮肉な事に令はこの乱暴な陵辱を受けて初めて、あの時静奈が絶妙な加減の上で、
宝物を扱うような愛撫と技巧で快楽を引出していた事を理解した。
しかし彼らの陵辱は、まず何より自身が楽しむ事を第一としているのである。
相手が感じようが苦しもうが一行に構わない、それはまさに「犯す」という行為だ。
だが……心がそれをどう受け取ろうが、体には関係のない事だった。
二人が同時に動き出した途端、体がその感覚を快楽として認識し、それが一気に爆発する。
「きゃあああぁぅぅッ!! やめっやあぁ、ひいぃうぅっ! こ、こんな……膣(なか)と後ろで
擦れて……やああああぁぁうううぅ――ッ!! だめえぇぇ! そんなに突かないでえぇ!!」
「ひゃっはっはは! 前後は初めてかぁ? 安心しな、もっと激しくしてやるよ!!」
言うがはやいかタケは令の足に手を掛け、そのままM字に開かせた状態で体を持ち上げる。
途端に令は秘部と菊門以外の体の支えを失い、その重さ全てが結合部に集中した。
自らの体重で二人のイチモツがより深く突き刺さり、その耐えられない感覚がさらに体の深い部分に
達するようになると、もう令は声を上げ続けるしかなくなっていまう。
「はあぁん!! ふああぁ……ああぁ! ひゃあああぅぅん! もうや……やだああぁぁぁ!!」
129413:02/12/01 03:28 ID:Yxvjjbu2
口で何とか拒絶の言葉を発してみるものの、もうそれ自体が意味をなさなくなっていた。
すでに令の声はどうしようもなく甘いものになっており、汗で濡れた肌はその快楽に打ち震え
ピンク色に染まっている。
体はすでに雄を受け入れる事に悦びを感じ、もう令がそれを拒否しているようには見えないのだ。
令は今、陵辱で快楽を感じている自分が信じられなかった。しかし現実は抱かれているわけではなく、
犯されているのに声を上げて感じてしまっているのだ。
そして雌の体はさらに快楽を求めて、より激しく律動する。たとえ強要されたにせよ、
一度燃え上がらせられてしまった女の体はもう最後の瞬間を迎えるまで暴走して止まらない。
いつしか令は背後から突き入れられた男根の痛みも忘れ、前後から激しく加えられる刺激に
我を忘れて腰を振り、大声で喘いでいた。
全てが悦びと欲望に満たされた状態、意識も理性も快楽に飲まれた悦楽の宴。
しかし……全てが白濁の波に呑まれたはずの令の心の深奥で、最後に残った何かが泣いていた。
雄と雌の交わりは心も体も悦ばすもの、しかしこの快楽は何かが足りない。
違う、違う……−それが必死に違和感を訴えている。しかしその最後の何かも、
この流れ込んでくる大きな悦楽に歯向かう事はできなかった。
砂が崩れるように、その意識すら白い光に呑み込まれつつある。それは絶頂が近い事を意味していた。
「さあて、フィニッシュといくかぁ! 中出ししてぇところだが、孕んじまったら価値が下がるんでな。
代わりにたっぷりその顔面にぶっかけてやっからよぉ!!」
「ふああぁんああぁ!! そん……なのんあああぁ……ひゃうッ! ひいああぁぁッ!!」
「ははは! そんなに嬉しいか! 安心しろ、兄貴の方はしっかり中だからよ!
ケツの穴しっかり締め付けて、お望みのミルクをしっかりと飲みな!!」
「そ、そんなこと言ってひゃああん!! やだ、だめ、ダメ!! もうこんな……あふぅ! ああうぅ!!」
もう言葉すら満足に発する事もできず、令は甘い声に合わせるように体を振るわせる。
すでに絶頂まで引き返せないところまで高まってしまった令の体は、
顔射される事にすら微かな拒否を示すだけで、恐怖する感情すら生まれてこない。
130413:02/12/01 03:28 ID:Yxvjjbu2
息がどんどん荒くなり、火照った体から汗が流れる。
そして黒服が思いきり腰を突き上げた瞬間、それは頂点に達した。
「はあぁ、あああああああぁああぁぁぁぁ―――――ッ!!!!」
子宮がきゅうと収縮する感覚とともに令は胸を大きく突き出すように腰を反らせ、
全身を激しく振るわせながら絶頂の叫びを上げる。
その瞬間、両胸を左右から掴まれるような感触とともに、何かが胸の谷間に差し込まれた。
何かは言うまでもない。パイズリをするように指し込まれたタケのイチモツは、
令の絶頂に合わせるように自らの精を令の顔に降り注ぐ。
それと同時に自身の腹の中に熱いものが注がれる感覚があった。
体の内と外を同時に汚される感覚……快楽の高まりがようやく頂を超えた体が静かに脱力し、
まだ絶頂の余韻が残る体を震わせながら、そのままぐたりと地面に倒れ込む。
冷たい地面の感覚を肌に感じるようになって、令の意識はようやく雌の本能から開放された。
しかし体にはまるで力が入らない。全てを絶頂に持っていかれてしまったかのように
全身が疲れ切り、へたに気を抜けば意識を失ってしまいそうな状態である。
そんな朦朧とした意識のなか、タケと黒服の声が耳に入ってきた。
「これなら売れるだろう。タケ、すぐに処理しろ。逃がすわけにはいかん」
「へい、ではさっそく……」
−処理……?−
奇妙な単語が気になり、令は今にも消えそうな意識を奮い立たせて
ゆっくりと体を起こす。それと同時に右腕をがっしりと押えられる感覚、
そして視界に飛び込んできたのは、その腕に注射器をあてがおうとしているタケの姿だった。
「なっ!……ちょ、ちょっと何だよそれ!」
「こいつはな、ヤるのと同じぐらい気持ち良くなれる薬だよ。しかも一度味わってしまうと
切れた際の禁断症状がメチャクチャ苦しくて、この薬ナシではいられなくなっちまうのさ」
「そ、そんなものをどうして……って、や、やめて! そんなの打っちゃやだぁ!!」
タケがニタニタと笑いながら注射器の針を令の目の前でぶらぶらと振る。針の先から微かに
薬の液体が漏れる様に恐怖を掻き立てられた令は必死に力をこめて腕を振り解こうとするが、
令を押えている黒服の腕はびくともしない。
131413:02/12/01 03:28 ID:Yxvjjbu2
「商品であるお前に逃げられちゃ困るんでな。こいつを打ってしまえば、
お前は薬欲しさに俺達に従うしかなくなるのさ。さあ、最初の一回をじっくり味わえ……!」
「やだあああぁぁ!!! やめ、やめてぇ! いやだあああぁぁ――――!!!」
その針がゆっくりと令の腕にあてがわれる。針が微かに触れた感覚に令は恐怖で泣き叫ぶが、
それでタケが注射を止めるはずもなかった。
この針が奥に突き刺された時に全てが終わる……しかし令に抵抗する術はなかった。
ちくりとした痛みを肌に感じた瞬間、令は恐怖のあまり硬く目を閉じる。
緊張のあまり呼吸すら止め、その時が来るのを暗闇の中で脅えて待っていた。
だが……”それ”は訪れなかった。
唐突に押え圧し掛かられていた力から開放されたかと思うと、
何かがぶつかる音とともに、蹴られたダチョウのうめきような声が耳に入る。
刹那、全身にぞくりとする感覚が駆け巡り、鳥肌が立つ。
それはまさに冷水をかけられたかのような、今まで生きてて感じた事がない、あまりに異質な”感覚”。
何が起きたのか理解できず、令は恐怖と混乱の中で恐る恐る目を開けた。
令の手元には射される事のなかった注射器が薬のはいったままの状態で転がっている。
しかしそれを行おうとしていたタケの姿がない。そのまま視線を上げると、
正面の壁にもたれるよう座り、ぴくりとも動かないタケと黒服の姿が目に入った。
まだ事態が呑み込めないでいる令……だがその令の横には、先程まで”存在していなかった”者がいた。
「下卑どもが……」
突然自分の真横からの声に令はびくりと体を震わせる。
何故なら先程から感じる異質な”感覚”、それは明らかにその声のした方角から感ずるものだったからだ。
しかしそれは聞いた事がある声、今の令には決して忘れようもない人物のものであった。
静かに視線をそちらに向ける。
黒く長い髪を持つ、漆黒のドレスに身を包んだ女性……セネアの姿がそこにあった。
132413:02/12/01 03:29 ID:Yxvjjbu2
その赤い瞳が烈火のような怒りを宿して、令を陵辱していた両者を睨んでいる。
それを見て令はようやくこの奇妙な”感覚”の正体を悟った。
これは”殺気”なのだ。
それも人ならざる者の力をもって放出される、生命としての圧倒的な力を持った殺意の流れ。
その対象ではない令ですら、これほどの脅威を感じる殺気……人の身でこれを正面から受けたとしたら、
はたして幾人が正気を保てるのか? そう思わずにはいられないほどの迫力が今のセネアにはあった。
「よくも令を……魂をもって償え!!」
セネアが手をかざした途端、突然タケと黒服がバネ人形のように立ち上がり悲鳴を上げる。
否、立ち上がらせられたのだ。それはあきらかにその生き物の意思による動きではない。
奇妙な”闇”が両者にまとわりついていた。それが動き絡まるごとに、
ぎしぎしと体が骨ごと軋む音が令の耳にまで聞えてくる。
「ぐがっ!! ぎゃあああああぁぁぁ!!!」
突然の事態をただ呆然と見つめていた令だったが、タケの体の奥から搾り出されたような悲鳴を聞いて、
ようやく我に返った。
目の前で先程まで令を陵辱していた存在が悲鳴を上げ、苦痛にのたうち回っている。
それは令に行った行為の代償、自身の行動が招いた結果なのだ。
これは令にとって望むべき復讐劇の忠実な施行である。しかし……
「セネアさん! 駄目、駄目だよ! 殺しちゃ……殺しちゃダメだ!!」
「令!?」
突然自分の腕にしがみ付いて叫ぶ令に、セネアは驚きを隠せなかった。
「何を言ってるの令!? あいつらは貴方を汚したのではなくて!!?」
「そうだけど……そうだけどダメだよ!! 人を……人を殺すなんて……」
セネアの目が何故だと令に問い掛けていた。彼らを殺したいほど憎いのは、
他ならぬ令自身なのではないかと。それは多分、間違いではない。
だが令はそれでもなおセネアにそれを止めるように懇願した。
133413:02/12/01 03:50 ID:rUvlPJNu
「お願いやめて……僕の為に人を殺すなんて……セネアさんが人を殺めるなんて……やめ……て……」
「……令? ちょっと令! どうしたの!!」
意識が少しずつ朦朧としてきた。少しでも声を上げてセネアに懇願しようとするも、
体が言う事を聞かない。体力がもうとっくに限界にきていたのだ。
闇に沈む意識に微かに入ってくるセネアの声を聞きながら、令はそのままセネアの胸に倒れ込んだ。


本日ここまで。
なんか前回公開した段階でしっかり次回展開を>>83-85サソあたりにばっちり当てられてしまってましたが(w
ご想像通りセネアの出番です。

>>380
むむむ……TSじゃないけど、それっぽい、何とも不思議な感覚のSSですね。それでもしっかり萌えますが(w
そういえばこのスレで、こういうコミカルな感じって少ないですよね。

>>乳なしさん@ピンキー氏
エチが遠くなろうともシチュで萌えさせれるのですから、それ自体は問題ないかと。
134名無しさん@ピンキー:02/12/02 14:48 ID:5NZPYoAV
令たん助けられちった(´・ω・`) ショボーン
135名無しさん@ピンキー:02/12/02 15:43 ID:tvEsJ3NU
わたくしはホッとしておるのですが(w
136名無しさん@ピンキー:02/12/02 16:34 ID:cuWXUuDF
>>135
胴衣
137名無しさん@ピンキー:02/12/02 22:46 ID:H1/sPMir
最近の令タソSSへの皆の反応で、同じTS好きでも嗜好の差ってなぁやっぱりあるんだなと実感・・・・
まあTSに限った話じゃないけど。
138名無しさん@ピンキー:02/12/03 01:02 ID:DHGyjy6/
漏れは何故セネアが助けに来るのが遅れたのか知りたいっす。
「そーしなきゃ、エチシーンが書けないだろ、ゴルァ!」というのは無しの方向でw
139名無しさん@ピンキー:02/12/03 02:05 ID:Fzcdrqit
ttp://hako.masterweb.ne.jp/users/h200/giko/up/data/up0379.jpg
132のセネアさん、怒りのTK攻撃。  
線画の時は案外表現できてたのに、色を付けたら怒りの目に見えなくなった・・・。
こんな殺気じゃ、正気は崩せないよ・・・。
140名無しさん@ピンキー:02/12/03 10:41 ID:eWEojfVH
>>138
そりゃあ見てハァハァしてたんだろう(w
141名無しさん@ピンキー:02/12/03 12:38 ID:naezaT7m
>>140
いやいや、イッた時の電波をキャッチしたんだよ(w
142名無しさん@ピンキー:02/12/03 17:37 ID:ixTllfkk
誰か前スレ揚げてくれねぇか?
143名無しさん@ピンキー:02/12/03 18:48 ID:HsG9JYff
前スレ、倉庫逝きましたが…あとはTS保管庫、とか。
144名無しさん@ピンキー:02/12/03 18:56 ID:HsG9JYff
連レスすまそ、>>3 の保管庫リンクがうまく飛べないのですな…(ピンクタワー、ゴルア!w
コピペで行けます、保管庫。
145409:02/12/03 20:42 ID:yCoyZLl4
146乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:43 ID:cT71D7Tj
>>123
「そういえば、女子トイレってほんとに汚いんだね……驚いたよ」
「どこ使ったの?」
「図書館に行く途中だったから、C館の一階。それと、図書館の一階」
「図書館は、わりとまともだったでしょ?」
「うん、そうだね」
「一番きれいなのは、A館ね。あそこは研究室だから」
「あ、そうか。男といっしょだね。でも、遠いよ……清十郎待ってるし」
「平気よ。ちょっとくらい待たせたって――行こ?」
 透子は心の手をとり、ずんずん進んでいく。
 目的地のトイレには、誰もいなかった。
「わあ。ほんとに綺麗だ……」
「でしょ?」
 少し切羽詰っていたこともあり、心は後ろも見ずに個室へ急ぐ。
「――わ?!」
 トン、と。ごく軽く、背後から押された。かちゃりという施錠の音。
 振り向くと、透子が後ろ手にドアを閉めた格好で、微笑んでいる。
「透子ちゃん? なに? 冗談やめてよ……」
 口に人差指を当てて、透子は心の肩を掴んだ。
「静かにしないと、誰かに聞かれちゃうよ? それに急がなくて、いいの?」
「はやく、出て行ってよ…」
「イヤ」
 悪戯っぽい笑顔を張り付かせ、即答する。
「怒るよ?」
「ふふ、どうぞ。あなたにそれができるなら、ね」
「……」
147乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:44 ID:cT71D7Tj
>>146
 いまの心には透子を傷付けずに、ここから出て行ってもらうことはまずできまい。
 単純に体力を比べたら、透子の方が明らかに上なのだ。
 そうなると、かなり『本気』で抵抗するしか方法がない。
 だが、心は女の子を殴れない。いや、殴らない。男として当然の、大事なこだわりの一つだ。
 それだけではない。今はそれがこれまで以上に大きな、新たな意味を持っている。
 女の子に手をあげたら、自分が女だと認めたことになる、心はそんな気がしている。
 だから余計に、どうすることもできない。
「なにが、したいの?」
「別に何もしないわ……ただね、ほんとに女の子になってるのか、興味があるの」
 嘘だ。
 透子は一目みた瞬間から、心が女の子だと分かっている。そのことは確信できた。 
 だから、確かめる必要など、ない。
 本当はもう一つ、別に確かめたいことがあるのだ。
 いまの心を見たとき、女の子であることの他にもう一つ、透子には確信できたことがある。
 それは自分と比べたとき、心の方が明らかに、女としての『魅力』は数段まさっているということだ。
 小柄で子供っぽいところがあるとはいえ、誰が見ても明らかに綺麗で整った外見。
 さらに心は、女の子になったばかりなためか、とても隙が多い。
 これは先ほどから、ずっと試して分かっている。ことある毎にベタベタしたのはそのためだ。
 もっとも、そうでなくとも妹は本当に欲しかったから、途中からは普通に楽しんでいたのだが……
 可愛くて、無用心で――とにかく今の心は『美味しい』。いや、美味し過ぎる。
 この子を目の前に、男共が、特に『あの』清十郎が何もしないでいられるわけがない。
 聞けば、午前中からずっと一緒にいたというではないか。
 だから、確かめさせてもらう。
 女になったばかりなら、それは『生まれたて』ということだろう。
 本来なら、間違いなく処女のはず。そう、なにもなければ……
{あなたは、悪くない。あなたが『そんな子』じゃないのは『分かる』、男なんだもの。でも……}
 心の身体は女の子で、相手は清十郎だ。
 清十郎も、よほど『信用』されているものとみえる。
148乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:46 ID:cT71D7Tj
>>147
「興味があるって、どうするの……」
「ちょっとだけ、ちょっとだけよ。見せて欲しいの、あなたの身体」
 心ははやくも真っ赤になっている。
「い、いやだよ! そんなのダメだよ。おかしいよ!」
「ほらほら、声が大きいよ? それに女の子同士だよ? そんなに恥ずかしがらなくても、いいじゃない」
{――可愛い。ほんとすっごく可愛い。これじゃ、我慢できるわけないじゃない……}
 言葉をかけつつも、透子は心に抱きついて、身体をさすってやる。
 さっきから何度も試したとおり、とてもやわらかい。それにサイズが手頃で、扱い易い。
「ねえ……やめてよ。お願いだよ」
(どうして? 清十郎だけじゃなく、透子ちゃんまで……)
 いくら『似たもの』カップルとはいえ、こんなところまで同じとは思わなかった。
「大丈夫。いたずらなんか、しないから。心ちゃん、いえ、今は心くんって呼んであげる。
あなたが本当に女の子の身体なのか、それを確かめるだけ――それにはやくしないと、
お漏らししちゃうよ? いつまでも我慢できないでしょ? 分かってるんだから……」
 女性の身体は、男性より失禁の可能性が高い。その構造上、無理もないことだ。
「う……本当に、なんにもしない?」
「約束します。お姉ちゃんは、うそつかないわ。心ちゃん――」
 言いつつ、心のバッグを外してドアのフックにかけ、次いでベルトを外している。
 さらに、レザーパンツに手をかけた。
「自分でやるよ。触らないで」
 透子の手を払いのける。せめてもの抵抗だった。
 レザーパンツを脱いで、下着姿になる。
「もう、いいよね? コレ見れば、分かるよね?」
{何? この甘い香り…心ちゃんの……?}
「なんのこと?」
 シレっと、透子はとぼける。下着姿で、心が女なのは分かりきっているのに。
149乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:47 ID:cT71D7Tj
>>148
「さあ、脱ぎ脱ぎしましょうね……」
「いやだ! 触るな!!」
 抵抗する間もなく、下着を引き下ろされた。
「あら、可愛い」
{キレイ……良い香り}
「みるなよ! みないで! みないでよ……」
 無力な自分が情けないのか、心の目にはもう涙がいっぱいに溜まって、今にもこぼれそうだ。
「泣かないで、はやく、済ませちゃいましょうね?」
 心を抱いて座らせると、膝に手をかけて肢を開かせようとする。
「やっ! や、やだ……やめてよぉ」
 力ずくで簡単に開かされてしまう。
 大股開きにされたせいで、割れ目からほんの少しだけ、ピンク色が顔をのぞかせている。
 白い太ももと、その桃色のコントラストが非常に美しい。
「綺麗……ちょっとだけ、生えてるのね。かわいい」
{もうじゅうぶんに、女の身体……}
「触るな! もういいだろ、止めろ!」
 心は涙をこらえつつ、可愛らしい声をむりやり荒げて乱暴な口調でいう。
 必死で男らしく振舞おうとしているのだ。
 しかし元より中性的な口調で、そのうえ身体に侵食されているせいもあって、だいぶ無理がある。
 迫力の欠片もない。これでは小学生とて、怖がらせることはできまい。
「女の子が乱暴な言葉を使っちゃダメよ? それに、おしっこしないの?」
「ボクは男だ! …見られてたら……できないよ…」
 効果なしと見てはやくも諦めたか、それとも続けられないのか、心はいつもの口調に戻る。
「そんなこといって、無理な我慢は良くないわ――」
「ひゃ!? や、いや、いやぁ! ダメだよ、ダメ、ダメ、ダメぇ!」
 透子の指先がぴたりと、正確に心のクリトリスに当てられる。
{やわらかい――気持ちいい、触ってるだけなのに、気持ちいい}
 そのまま、うにゅうにゅと弄くりまわしてくる。
150乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:51 ID:cT71D7Tj
>>149
「うあ、あ、ふあ……やだ、やだぁ……だ、ダメぇ、ダメぇえ!!」
 敏感すぎる部分だけを、にゅくにゅくと弄られる。
 しつこい愛撫が一点に集中しているせいで、すぐに心の身体は快感を引き出されてしまう。
 何よりつい先ほどまで、清十郎の激しい愛撫にさらされていた身体なのだ。
「ふーん、なぁるほど……敏感なのね、心ちゃんは」
{こんなに感じやすいなんて……ひょっとして、もう……}
 ますます、はやく確かめねばと思った透子は、少々乱暴な手段にでる。
 指先を割れ目に潜り込ますようにして、心のクリトリスを摘む。
 そのまま少しだけ力を入れて、軽くひねる。
「ふぁあ! あ、あ、やめ…ひゃ、はぅ! ふぁ……ひ、ひぅ?!」
 不慣れながらもそこは女同士だ。絶妙な力加減で、捏ねくりまわすように愛撫を続ける。
 強い刺激が心の身体を貫く。手足の自由がきかない。
(ダメ、ダメ……我慢、我慢す…る…ん、んんあ、うああ!!)
 全身がびくびくと痙攣する。力が抜ける。もう、我慢できない。
 ――ぷしゃ、ちょろろろ、ちょろちょろ――と、可愛らしい水音が響く。
「いやぁ! ダメぇ、みるな、みるなぁ! いやだぁああ!!」
 心は目を見開いたまま硬直し、小刻みに震えている。
 そのようすを、透子はうっとりと見つめている。
{可愛い。こんなに、こんなに可愛いなんて……女の子が、こんなに愛しいなんて、初めて……}
 透子は少女趣味どころか、同性に対して特別な感情、恋愛感情など抱いたことはない。
 心を可愛いと感じたことにしても、年下の少女に対する純粋な庇護欲求だった。
 妹が欲しかったという彼女の言葉に、嘘はなかったのだ。
 それなのにいま、透子はこれまで感じたことのない、特別な愛しさを心に感じている。
 無力で無抵抗な心を『いじめ』て、言い様の無い喜びに包まれている。
「心ちゃん……キレイキレイしましょうねぇ」
 幼児に対するような口調で、透子はやさしく呼びかける。
 トイレットペーパーを手に取り、放心したままの心の股間に押し当てようとする。
151乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:54 ID:cT71D7Tj
>>150
「ひ?! さわるなぁ! いや、やめ…ダメぇ……さわらないでぇ……」
 ろくに力も入らず、ふにゃふにゃになっている心に、抵抗などできようはずもない。
 やさしくふれるように紙を押し当て、透子はとりあえず表面の雫を拭う。
「んぁ、んん……」
 表面が綺麗になると、割れ目に指を食い込ますように拭いていく。
「はい、キレイになりました」
 心を抱き締めると、透子は耳元で囁く。
「ごめんなさい。泣かないで、お願い。どうしても、調べておきたいことがあるの」
「いや、いやぁ……いやだよ、さわっちゃいやぁ……やだ、やだ、やだぁ」
 心の涙をぺろりと舐め取り、そのまま唇を重ねる。
「むぅ…ん、ん、んん……」
 声を出させないための強引なキスに、心はなされるがままだ。
 透子の指先が、『お花』へと伸ばされる。
 軽く割れ目に潜り込ませるようにして、薄桃色の蕾を摘む。
 ほんの少し力を籠めて、くりくりとやさしく弄り出す。
「ん! ん、ん……んっん、んん! んふ…んー! んん、んぅう……」
 口を塞がれて抗議することも、悲鳴を上げることすら許されず、ただただ蹂躙されるままの心。
 透子には重ねた唇を伝って、その荒い吐息が、悲鳴がはっきりと感じられる。
 舌の自由すら奪い取るように、自らの舌をそれに絡みつかせる。
「んぐっ?! ……んむ、んん、ん、ん……んぅう、んー! ん、んっ、んんうー!!」
 土手の方に向かって押し込むように、柔肉をひっぱり上げるようにしてゆく。
 皮膚が引っ張られて、クリトリスが完全に根本まで内皮から剥き出される。
 空気すら痛みと感じるほど敏感なそれを、細心の注意を払って指先で転がし、擦り、弄りまわす。
「んむぅ、ん、んん……ぷぁっ! やめてぇ…やだよぉ、もう、やめ……んんぅ! んー、んんー!」
 わざと一瞬だけ口を離してやり、可愛らしい声を聞いてみる。
 背筋がぞくぞくするような興奮を、透子は覚えた。ふたたび強引に心の頭を抱え込んで、唇を奪う。
 小動物のように口中を逃げ惑う、小さな柔らかい舌を追い詰め、自らの舌で絡めとる。
 口中を滅茶苦茶にかき回されて心が分泌した唾液を、貪るように飲み下す。
{おいしい……甘い、甘いわ。こんなに気持ちイイの、おいしいキス、初めて……}
152乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:57 ID:cT71D7Tj
>>151
 お返しとばかりに、自らの唾液を大量に心の口へと注ぎ込む。
 心は飲み込みきれず、激しくむせてしまう。そんな様子が可愛くて仕方ない。
{ごめんね。心ちゃん、ごめんね。ちょっとひどかったね}
 女同士でこんなことをするのは初めてだ。だが、透子は嫌悪感などまるで感じていない。
 むしろ侵し難いものを穢すような、背徳感と罪悪感がなお一層に彼女の興奮を誘う。
 このままでは当初の目的を忘れてしまいそうだ。
 一瞬、それでも良いかと、そんな風にすら考えてしまう。
 だがそれでは単なる悪戯になってしまうし、心があまりに気の毒だと、考えを改める。
「むうう……むぐぅ! んん、んむ…ん、んぅ……んんっ、んー! んんぅー!!」
 クリトリスを弄りながら、指先を伸ばして割れ目にそっと触れた。
 くちゅり、という音。間違いない、この感触は――湿っている。心は濡れているのだ。
 指先を確認すると、透明な液体が糸を引いている。
{これで、間違いないわね。完璧に、女の子なんだ――あ、ああ、あれ?! なに? これ……?}
 透子のこころを甘い喜びが満たす。
 心が女の子になって良かったと、それを嬉しいと感じてしまう自分が、そこにいた。
 これまで知らなかった、もう一人の自分に出会えた――そんな気すらしてくる。
 透子は唇を離してやると、心の顔を自らの胸に埋めるように抱きかかえる。
「心ちゃ〜ん? お姉ちゃんが、女の子の身体のこと、色々おしえてあげる」
「やめて……やめてよ、透子ちゃん。やめて……」
 高潮した頬を涙で濡らし、息も絶え絶えになりながら、心は必死で現状を打破する方法を考えている。
 心がイヤイヤをするせいで、胸にぐりぐりと顔が押し付けられる感触に陶然としつつ、
「駄目ですよ〜? 透子お姉ちゃんでしょう?」
 透子はさらにグイグイと胸を押し付ける。
「ん〜、もし、透子お姉ちゃんって呼んでくれたら、止めてあげようかな?」
「本当? 本当に?」
「ええ」
153乳無しさん@ピンキー:02/12/03 23:59 ID:cT71D7Tj
>>152
「……透子お姉ちゃん。もう、やめて…ください。いたずら、しないで……」
「はい、よく言えたわね。えらいわ――ご褒美ですよ」
「――っあん! いやっ、いやぁ! うそつきぃ……」
 ぬちゅり、ぬちゅりと音を立てて、ゆっくりと何度も心の割れ目を撫で上げる。
 レールを滑らすように表面だけを擦って、透子はそのぬるぬるした感触を愉しんでいる。
「心ちゃん、こんなにぬるぬる。気持ちイイ?」
「うそつきぃ。いたずら…やめるって……いった、くせにぃ」
「だからこれは、ご・ほ・う・び♪」
 花びらや、それに囲まれた入り口を、しつこく撫で回し続ける。
{もう、いいかな? これくらいなら、処女でも調べて痛くないはず、よね?}
「やめてぇ……ずるいよ。ずるい、お姉ちゃん、ずるいよぉ……」
「ずるい? どうして?」
「だってぇ、女の子同士なの…に、ボクばっかり、いたずら……されて、ほんとにおしえて……
くれるなら、ボクにも…お姉ちゃんのを触らせて、見せてよ」
「――いいわ」
 即答される。
「え……」
 予想外の答えに、心の方が動揺してしまう。
 心にとっては最後の、苦肉の策だったというのに、透子はあっさりと承諾してしまった。
 いかに現在の身体が女の子であろうと、本来の彼は男だ。さらに透子にとっては恋人の親友だ。
 その心に自分の肌を晒せと要求されたら、普通ならば『目を覚ます』だろう。
 相手が男であることを思い出して、興を削がれ、嫌悪するに違いないと心は踏んだのだ。
 幼く『戻って』しまった心が、それでも懸命に考えた策だった。
 それなのに、透子は動じる素振りさえ見せない。
「心ちゃんは下だから、私も下ね」
 透子は自らジーンズを脱いでいく。生々しい、大人の女の匂いが漂ってくる。
 シンプルな水色の下着。その股間には、すでに染みができていた。
 心どころではない、彼女のほうこそ、もうすっかり『準備』が整っていたわけだ。
154乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:01 ID:ZXz2znWF
>>153
「いやだぁ、私ったら……ジーンズまで汚れなくて、よかった」
 少しだけ恥ずかしそうにしているが、それは肌を晒すこと自体に感じているわけではないようだ。
「だ、だめだよ! 透子ちゃん、いけないよ。清十郎に、清十郎に……」
「平気よ、ばれなきゃいいんだから。第一、女同士だもの――それから、お姉ちゃん、でしょ?」
 妖艶な笑みを浮かべて、下着を引き下ろしていく。
 座っている心の目線より少し低いところに、透子のすべてが晒された。
 心よりは濃いが、平均と比べればかなり薄めの陰毛があらわになっている。
 熟れきった割れ目と下着との間に、愛液が糸を引いている。
 外見的には多少、幼い雰囲気があるとはいえ、透子は成人した大人の女性なのだ。
 年齢相応の色気と健康的な『いやらしさ』がそこから溢れている。
 心とて男だ。たとえ彼女が好みとは違うとはいっても、そそられずにはいられない。
 透子はジーンズと下着を完全に脱いで、心のバッグにかけてしまう。
「どう? 私のはどうかなぁ? …心ちゃんのほど、キレイじゃないけど……」
「……キレイだよ。とっても、きれい」
 直視するのをはばかって、ちろちろと横目で眺めつつ、心は答える。
「うれしい。でも……もっと、もっとちゃんと見て」
 透子は両足を開き、腰を反らせる。片手の指先で、割れ目を拡げて『お花』を見せ付けてくる。
 ぱっくりと開いた花びらが愛液でぬめり、てらてらと輝いて見える。
 赤みの強い、鮮やかなピンク色。清十郎が惚れ込んでいるのが肯ける美しさだ。
「……ねえ、触って」
 さらに透子は心の片手をとり、自らの指をそえて胎内へと導く。
 ぬちゅぬちゅ、ぬめぬめした感触が心地良い。
「…あ、ん、んん……ねえ? どう? どう? 動かして、いじって、心ちゃん……」
 彼女は自分の指ごと心のそれを動かして、胎内をかき回そうとする。
「知らないから……いけないのは、お姉ちゃんだよ。知らないからね!」
 心はついに堪えきれなくなってしまう。
 細く長いその指で、透子の胎内をゆっくりとかき回しはじめる。
155乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:03 ID:ZXz2znWF
>>154
「あ、あん……あはぁ♪ ふふ、ふふふ……上手よ、心ちゃんとっても上手。気持ちイイ……」
 うれしそうな笑顔をみせて、透子は心の唇を奪う。
 今度は心も責められてばかりではない。お互いに舌を絡めあい、口中を愛撫しあう。
 透子の手が伸びて、ふたたび心の『お花』に触れてくる。
 やさしく花びらを摘んで、開いたり閉じたりしてくる。
 心も負けじと、空いた片手で透子のクリトリスを摘み、くにくにと弄りまわす。
 お互いの唾液を混ぜ合わせて啜り、飲み下しあいながら、競争でもするように愛撫を続ける。
 二人の吐息はどんどん荒くなってゆくが、声を出したら負けだとでもいうのか、黙々と舌を絡め合う。
「「――んむっ…っぷあぁ!!」」
 ようやく二人は唇を離すと、ちろちろと舌先だけ絡めて、しばらく愛撫の手を休める。
「それじゃ、いっぱい教えてあげる。時間がないから、手短にね……」
 透子は心を立たせると、トイレのカヴァーを下ろして自らが座り、膝上に心を抱える。
 まず自分が両足を大きく開いてみせ、心にも目顔でそれを示す。
 恥じらいながら肢を開く姿にそそられたのか、心の口元や頬にキスをする。
 うっとりと見つめあい、抱き締めあう二人。
「いいかしら? まずここ、このぴらぴらしたのは、なあに?」
 本当にすべて説明しようというのか、透子は見て分かり易い部位から、自分の身体で示す。
 既にかなり『戻って』いる心は、自らの記憶を引き出すことも困難になってきていた。
「……んーと、花びら…?」
 もじもじしながら心は答える。その可愛らしい答えに、透子は満足げな笑みを浮かべる。
 彼女はなんとなくだが、心が女の子になってから『幼い』ことに気が付いていた。
 おそらく今の、15歳の――外見はもっと幼い――身体に、引っ張られているのだろうと解釈する。
「ここはね、小陰唇っていうの。ほら、全体がお口みたいだから、唇に例えてるの」
「……お口? 下のお口? 『お花』じゃ、ないの?」
156乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:05 ID:ZXz2znWF
>>155
「あら! 素敵ね、『お花』……誰が、そうやって教えてくれたの?」
 よもや清十郎ではあるまいかと、透子は訊ねる。
 ちょうどその、小陰唇をくちゅくちゅと弄くり回して、はやく答えるように態度でうながす。
「ん、んぅう…あ…お姉ちゃんと、…お姉ちゃんと……」
「お姉ちゃんって……恋さん?」
 透子は直接に面識こそないが、恋のことは知っている。ちなみに愛とは顔見知りだった。
 ――果たして現在の愛が、透子のことを覚えているのかどうかは疑問だが――
 こくこくと肯く心に、とりあえずは納得する。
「ほぉら……お姉ちゃんの花びら、触って、いじってみて」
「あは♪ 花びら、花びら、キレイキレイ」
 歌うように呟きながら、心は透子の小陰唇を弄りだす。
 うにうに、くにゅくにゅと楽しそうに弄る姿には、後ろめたさがまるで感じられない。
 そんな玩具で遊ぶ子供のような純粋さが、なおさらに透子の興奮を誘う。
 心の『お花』を撫でる速度を上げて、くちゅくちゅと、指先を小刻みに震わせるようにする。
 愛液が泡立ち、かすかに濁ってねばついた糸を引きだす。
「んぅ、うう、あん……ダメぇ、お姉…ちゃん」
 透子の愛撫が激しくなって、心は花びらを弄るどころではなくなってしまう。
 ぬるりと、心の指先が透子の胎内に侵入する。
「ああん! あんっ、あぁん、ん、いいわ……上手よ、心ちゃん…」
 反撃に出たわけではない、単に手元が狂っただけだが、それが透子を喜ばせる。
「次はここ、これはなあに?」
「ふぁあ! あ、ぁあ、いやぁ……ダメェ」
 心のクリトリスを軽く摘んで示す。
「ねえ、ねえ、心ちゃん? ここは? ここは何?」
 くにゅくにゅと弄りまわしながら、ねちねちと質問を続ける。
157乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:07 ID:ZXz2znWF
>>156
「わかんない、わかんないよぉ……」
 いやいやをしながら答える心。その膣口から、こぽりと愛液が溢れる。
 何かすがるものが欲しいのだろう。無我夢中で指先を動かし、透子の胎内を乱暴にかき回す。
「はぁっ! …ん、ふぁあ…ん…心ちゃんは、悪戯っ子ねえ……ここは、クリトリスっていうの」
 女としての経験の差だろう。透子は愉しみながらも、冷静に心を追い詰めていく。
「さあ、クリトリスって、いってみて?」
「いやぁ…やだ、やだよぉ。違うもん、違うもん……ちんちん、だよ」
 透子はさらに力を籠め、少しだけ乱暴にクリトリスをねじり上げる。
「ぴぅう!! い…いやぁあ!」
「それは、男の子のでしょう? 心ちゃんのは、女の子よ?」
「いや、いや、いやぁ……ボク、ボクは…」
 あくまで自分は男だと、そう言いたいのだ。
{心ちゃん、可哀想……でも、でも、可愛い、可愛いわ}
「お姉さんは、恋さんは、何ておしえてくれたの?」
 少し気の毒だと感じて、透子は助け船をだす。だがそれでも決して、心を責める手は休めない。
 くにくに、うにゅうにゅと、クリトリスを弄り続ける。
「ん、んん……つ、蕾…蕾ぃ」
「そう、蕾ね……心ちゃんのは、きれいな蕾よ。とってもきれい」
 そんな伏字を使ってまで、今の心に相応しく、可愛らしい『教育』が為されていることを直感する。
 同時に、このように素敵な『心』の、姉という立場にある恋が羨ましい、妬ましいと感じる。
{こんなに可愛い妹……いいな、私も欲しいな――でも}
 もし本当の姉妹ならば、『こんな事』はできまい。そう思うと少しだけ気が晴れた。
 先ほどから透子は、心の『お花』の表面をしつこく弄るばかりで、まだ胎内には一切ふれていない。
 女同士ですること自体が初めてだったから、少しだけ躊躇していたのだ。
 しかしここまで試して、女同士のコツはかなり掴めてきた。
158乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:10 ID:ZXz2znWF
>>157
 要するに普段、清十郎にされていることをしてやればいいのだ。
{あいつ……普段はこんな風に、うまいこと浮気してたのね……}
 改めて自分の恋人の『上手さ』が分かり、透子は彼を見直すと共にちょっぴり複雑な気分だ。
 だが、おかげで心と楽しめたのだ。それでちょっと、清十郎めザマーミロとも思う。
 当初の目的は、心が処女か否かを確かめること。さらにもう、時間もない。
 今なら心に抵抗されることもなさそうだし、丁度いい頃合いだろう。
 いよいよ実際に確かめることにする。
 とはいえ、まだ指で探るのは不安だ。心が処女だった時、傷でもつけたら取り返しがつかない。
 そうなるとやはり、この方法が良いだろう……
「心ちゃんは、少しお疲れみたいね。 だからはやく、さっと教えてあげる、ね? ん――」
 もはや力なく、時おりぴくぴくと動くだけの心の指を、自らの胎内から引き抜く。
 透明な液体が糸を引く。その手を、心の口元に近づけてやる。
「どう? お姉ちゃんのは、おいしい?」
「うん」
 手についた愛液を、ぺろぺろと舐めはじめた心をみて、透子は目を細める。
「それじゃ、心ちゃんので色々おしえてあげるね? いっしょに、キレイにしてあげる」
 心だけを座らせると、その太ももを抱えて『お花』に顔を埋めようとする。
{うわぁ、嘘みたいに軽い。それに、やっぱり良い香り、甘い、甘い香り……}
 こんなことをするのは初めてだが、透子は嫌悪感どころか、少しも汚いと思わない。
 むしろどんな味がするのか、楽しみでさえある。
「あ……いやだよ…だめぇ、汚いよぉ…」
 くたりと背中をカヴァーに乗せて、下半身を持ち上げられたポーズで、心は腰をくねらせる。
「あら? どうして? 心ちゃんの『お花』とってもキレイよ?」
「だって、だってぇ……さっき、おしっこ…したのに」
「そんなの平気よ。心ちゃんだって、私のをペロペロしたじゃない」
「でも、それは…違うよ、違うもん」
159乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:11 ID:ZXz2znWF
>>158
「同じよ――」
 透子の舌先が、クリトリスに触れる。舌で包み込むようにして内皮を剥ぎ、口中に含む。
 強く吸いつけて舌で転がし、軽く歯を立てる。
「ひぁ?! ん、んんぅ、あ……あ、あは、あん、あ、いや……いやぁ、だめ、だめぇ」
 くらくらするほど強い、甘い香り。透子は陶然となってしまう。
{……素敵、どんな味なのかな}
 クリトリスだけでは、愛液が少ない。心の味がよく分からない。
 いったん口をはなして、花びらで囲まれた入り口付近に舌を伸ばす。
 ぴちゅりと、透子の舌が触れる。
{うそぉ! おいしい…こんなに甘いの? 女の子のって、こんなにおいしかったの?}
 透子は瞠目する。
 初めて味わう自分以外の愛液が、あまりにも美味に感じられるのだ。
 ほんの微かな塩味を感じる。とても甘い、チーズのように濃厚なミルクの香り。
 微塩のバターのような、甘ったるい味わい。とても、とても後を引く味だ。
 夢中になって、ぺろぺろと舐めまわしてしまう。
「あ、あぁん……う、うあ、いや……ダメ、そこ、きたな…いよぉ」
「大丈夫、大丈夫よ。それにね、とってもおいしい。心ちゃんの、おいしい」
 わざわざ尿道口に口をつけ、啜り上げるようにする。
「いやぁ! 汚いよ、ダメ、ダメぇ! 汚い、汚いよ……あぁ…ふぅ、あはぁ♪」
 花びらを軽く噛んで、歯でこそぐように愛液を啜る。
「キレイな『お花』……この花びらで囲まれてるところを、膣前庭っていうの――ここよ、ここ」
 舌先で楕円を描くように舐め回して、示してやる。
「花びらのお外のふくらんでるところ、このぷにぷには大陰唇っていうの――心ちゃんはつるつるねぇ」
 顔じゅうが愛液にまみれるのも構わずに、頬擦りをする。
「おしっこの穴の下、ここを膣っていうの。とてもとても大切なところ……」
 尿道口から舌で舐めつつ、ゆっくりと移動して示していく。
 近づくとぐるりと円を描くように舐め、少しづつ円を狭めて、ぴたりと閉じた膣口に到達する。
160乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:17 ID:ZXz2znWF
>>159
「それじゃ、いただきます」
 透子はまるで、何日も空腹のままだった獣が、獲物にかぶりつく時のような光を瞳に宿している。
 キスするように唇を当てて、強く吸いつける。ゆっくりと舌を侵入させていく。
「ぴひゃ?! はふ、ひあ……ひ、ひぅ…あ、ぁあ、はぁ……ふぁああ! ひゃ、ひぁ、いやぁあ……」
 ゆっくり、ぬちぬちと舌を進ませながら、透子はそのきつさに驚いていた。
 舌に吸い付いて絡みつく肉襞はとても柔らかい。だが同時にきゅうきゅうと締め付けてくる。
 おいしい愛液に、この感触。舌を入れているだけで、どうにかなってしまいそうだ。
 透子はうっとりしながら、ぐにゅぐにゅと舌を潜り込ませる。
 すぐに、壁に行き当たった。とても浅い。
{あ……良かった。心ちゃん、処女だわ。ほんとに、ほんとに良かった……}
 もう、清十郎が浮気をしたかどうかなど、どうでもよくなっていた。
 ただただ純粋に、心が処女であることが、キレイな身体であることが嬉しかった。
 嬉しさでついつい夢中になって、口元をぐいぐい押し付けて、心の胎内を舌でかき回してしまう。
{全部、ぜーんぶ飲んじゃうから……心ちゃんは、心ちゃんは私のもの}
 透子は顔じゅうをすっかり愛液まみれしながら、その甘い蜜を啜り、飲み下していく。
「ひぁあ…ふあ、あふぅ……ひう、ひふ、うはぁ♪ ふぅう、あは、ひゃあ……あ、あ、うあ♪」
 可愛らしい悲鳴をあげながら、心はビクビクと痙攣するように震え続ける。
 はげしい愛撫を受けて抵抗すらできず、快感に溺れることしかできない。
 透子は舌を引き抜くと、心を抱えたままで器用に跨いで、身体を反転させる。
 自分の『お花』を擦り付けるように、心の顔前にお尻を突き出してくる。
「心ちゃんも、私の『お花』をぺろぺろして、ね? 好きにいじっていいのよ」
 透子は心の下半身を抱えているために、手を使えない。
 そのために、ふたたび舌だけで『お花』を愛撫してくる。
 心の胎内に侵入させて、肉襞と絡み合わせ、処女膜のすみからすみまで確かめていく。
 小さな穴を探り当てると細心の注意を払いつつ、舌先を細くして、めり込ませるように愛撫する。
「ひゃう?!」
 びくりと、心の身体が反り返る。
161乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:19 ID:ZXz2znWF
>>160
{心ちゃん、どうして? どうしてなの?}
 先ほどから心は、透子の『お花』をまったく弄ってこない。触れようとすらしていない。
 そのことが気にかかるのだ。そういえば悲鳴も止んでいる。
 耳をすますと荒い吐息に混じり、囁くような小声で、何事かを呟くのが微かに聞こえる。
「……はぁ、ん、んぅ…いやだよ……もう、もう、やだよぉ……たすけ、て…こわい、こわいよぉ……」
「――心ちゃん?」
 責めるのを止めて振り返ると、心は顔を両手で覆ってすすり泣いている。
 まるで本当の子供のように、幼い女の子のように、イヤイヤをしながら泣いている。
「…あ…心ちゃん……」
 自分は何をしていたのだろう? 透子は我に帰る。
 あまりにも可愛くて、おいしくて、弄るのが気持ちよくて――心も喜んでくれていると思って……
 それがどうだ? 心は泣いているではないか。こんなにもつらそうに、悲しんでいるではないか。
 心が処女なのかを確かめるだけで良かったはずなのに、これではまるで自分は獣だ。
「心ちゃん……ごめんなさい。ごめんね、許して……ごめんなさい、ごめんなさい……」
 透子は心を抱きかかえると、何度も、何度も謝り続ける。
***********************************************
「……調べたって、何? ボクの、何を調べたの?」
 まだ潤んだままの瞳で、真っ直ぐに見つめてくる心に、透子の胸がちくちくと痛んだ。
{本当のこと、言おう。言わないと、駄目}
 どのみち、もうすでに傷付けてしまったのなら、少しでもこころの負担を軽くしたかった。
「ごまかしても意味ないから、はっきりいうね。あなたが、処女なのか調べたの」
「え……?! そんなの、当たり前だよ。ボク、男だもん。誰にもさせない、触らせないよ」
「分かってる。あなたは本当は男の子。でもね、今はこんなに可愛い女の子なの。それにこうして、
私にすら、どうにかできてしまう……繊細で、かよわい女の子」
162乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:20 ID:ZXz2znWF
>>161
「それは…そうだけど、でも違う。こんなの、おかしいよ」
「あなたは悪くない。あなたが『そんな子』じゃないのは分かってるの……けど、周りはそうじゃない。
あなたがどんなに抵抗しても……いたずら、されてしまう」
「そんなこと、させないよ!」
「相手が、清十郎でも? いまのあなたに、心ちゃんにそれができる? 勝てるの? 守れるの?」
「それは……勝てないけど、でも、でも、させないよ」
「無理よ」
「…………」
 心は言葉もない。それが事実だから。
「彼と会うなとは言わないし、言えない。あなた達の付き合いは、私とよりずっと、ずっと長い」
「清十郎は、そんなヤツじゃないよ……」
「確かに、彼は誠実な人。男同士なら、間違いなく信用できる人。でもね、分かってるでしょう?
あの人の欠点なのよ……下半身は、まるで別の生き物」
 そこまでは言い過ぎかもしれないが、確かに清十郎は女好きだろう。
 長い付き合いだ、そのことは十分承知している。
 現に心は、さきほど犯されている。
 だが、彼が信用できる人物であることもまた事実なのだ。
 加えて元より友人の少ない心には、いま相談できる、頼れる友人は彼しかいない。
 或いは今すぐ会えるところに百合がいてくれたのなら、心は迷いながらも彼女のもとにいっただろう。
 しかし現実には、百合は遠い異国にいて、連絡すら途絶えてしまっている。
(百合……会いたいよ)
 皮肉なものだ。いまだからこそ、心は本当の気持ちで、百合と接することができそうな気がしている。
「私が、守ってあげる。何もできないかもしれないけど、でも、守ってあげる」
「透子ちゃん……?」
163乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:23 ID:ZXz2znWF
>>162
「きっと清十郎が、色々なことから守ってくれるはず……だから私は、清十郎からあなたを守る」
 透子は心を抱き締めて、決然と言った。
 そのまま唇を重ねる。長い、とても長い誓いのキス。
 舌を絡め合う二人の口元から、唾液が筋となってたれ落ちてゆくほどに激しい。
 唾液の糸を引いて、唇が離れた。
 二人はとろんとした、熱っぽく潤んだ瞳で見つめ合う。
「これからは、お姉ちゃんって呼んでね。絶対に清十郎と二人きりになっちゃだめ。必ず私と一緒よ?」
「うん……透子お姉ちゃん」
 心は可愛らしく、こくりと肯く。
「もし私がいない時は、必ず誰か一緒にいてもらってね? それから……二人の秘密よ? これからも、
いっぱい、いーっぱい、気持ちイイことしようね――」
 いまだ露出したままの、心の『お花』に触れてくる。
「ひぁあん! お姉ちゃん……今日はもう止めてよぉ……あ」
 さらに透子は自らの『お花』へと、心の手を導く。 
「うふふ」
「ん……もう!」
 やっぱり、透子と清十郎は似たもの同士だと、心はそう思った。
 ふたたび二人は唇を重ねると、お互いの『お花』をかき回し、弄くりまわし始める。
 それから――くちゅくちゅという湿った音が止むまで、その唇が離されることはなかった。
***********************************************
「おい! 遅いぞ、何やってたんだよ?」
 手をつないでピタリと寄り添い、ゆっくりと歩いてくる心と透子に、清十郎が声をかける。
「たかが小便で、なんで小一時間もかかるんだ?」
「ごめんね。ちょっと混んでて、しかも知り合いと話し込んじゃったから……」
164乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:24 ID:ZXz2znWF
>>163
「……ふーん。んで? 余計なことはしゃべってねえだろうな?」
「余計なこと?」
「心のことに決まってるだろうが」
「言うわけないわよ、当たり前でしょう? 私は莫迦ですか!!」
 清十郎は不機嫌だ。これだけ待たされれば無理もあるまい。
 それに心と透子が、やたらとぴったりくっついているのも気に入らないのだろう。
「ん? お前ら、香水でもつけたか?」
 二人の火照った身体からは、衣服にまで染み込んだ甘ったるい雌の匂いが、強く漂っている。
 清十郎が気付かぬわけが無い。
「ううん。何も――って、いやねぇ……清ちゃんたら、心ちゃんのことをそんな風に…嗅いだりして、
いやらしい!! どういうつもり? 友達にまでそんな……女の子だったら誰でもいいの?」
 反対に難癖をつけて、透子は清十郎に詰め寄る。
 完全に言いがかりなのだが、後ろめたいことがあるせいで、清十郎は言い返せない。
 むっつりと押し黙ってしまう。
 先ずは作戦第一段階、成功といったところか。
 あのあと、心と透子はお互いの『後始末』と身支度を綺麗にして、軽く打ち合わせをした。
 特に『お花』は念入りに、舌と口で隅々まで徹底的に、愛液の最後の一滴まで啜り、舐めつくした。
「んじゃ、まあ、行くか。もう用はないんだろ?」
 清十郎はあくまで、不機嫌な表情を崩さずに二人をうながす。
「何よ、その仏頂面は。可愛くないわね」
「うっせぇ! 野郎が可愛くてたまるか!」
 ぶつぶつと文句を言いながら、歩きはじめようとする。
165乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:29 ID:ZXz2znWF
>>164
「――心ちゃん」
 透子の声に、心はこくりと肯く。すっと清十郎の前に回りこんで、彼の手をとる。
「――? 何だ、心?」
 続いて透子も、清十郎の首に腕をまわして抱きつく。
「これで、機嫌なおしてね♪」
「おにーちゃん♪」
 ぐいっと引き込んで屈ませながら、透子は清十郎の唇にキスをする。
 同時に心も飛びつくと、彼の頬に軽い口付けをする。
「ばっ莫迦!! お前ら、何すんだ!」
 さすがに清十郎も、人前でコレは恥ずかしいとみえる。真っ赤になってうろたえている。
「ほーら、可愛くなった。ねぇ、心ちゃん」
「どうしたの、清十郎? 真っ赤だよ?」
「うるせぇ! うるせぇ、くそっ!!」
 二人に背を向け、足早に歩いていく清十郎。しかしその顔は、すっかりだらしなくゆるんでいる。
{……可愛いなぁ。二人とも、連れて帰って……くそう、たまんねぇ〜}
 作戦はまんまと成功したようだ。
 これで今日は二人が多少のワガママをしようと、清十郎は上辺だけは不承不承、だが内心は嬉々として、
どのようなことでも付き合ってくれるに違いない。
166乳無しさん@ピンキー:02/12/04 00:47 ID:ZXz2znWF
 もはや恒例となっている訂正です。(だからきちんとチェックしろと……)

>>152

誤 高潮した頬を涙で濡らし、

正 紅潮した頬を涙で濡らし、

 だいたい何で、こんな誤変換してますか私。
まあ、確かに盛り上げたかったのですけど、これは違うでしょうが……


 そういえば、このスレの皆様に相談させて頂きたいことが御座います。
それは……私のコテハンのことなのですが、自分で名乗っておいて、
敬称が含まれている(さん、の事です)のは変ではないかと思うんです。
『乳無し@ピンキー』もしくは『乳無し』のみに変えた方が好ましいのでは、と……
でもそうすることで、保管庫の管理人様に余計な手間を掛けさせてしまうでしょうし、
一体どうしたら……
167409:02/12/04 01:14 ID:jz8a42dd
>>166
気にすることはないと思われ。
168名無しさん@ピンキー:02/12/04 01:29 ID:lHN6SXpH
頭の中で 「乳無しさん」 と固定してますので(w
オッケーかと。
169名無しさん@ピンキー:02/12/04 09:15 ID:2WB2KeoT
次回
事実を知った清十朗が透子を撲殺??
170名無しさん@ピンキー:02/12/05 00:20 ID:IrsLAqCV
>>166
漏れ的には「乳無しさん@ピンキー」の方が語感がいいと思うんだが?
171名無しさん@ピンキー:02/12/05 01:07 ID:wBWfIde8
ttp://www.coara.or.jp/~cheerkey/
ここって、既出だったかな? 強制じゃない奴の方が多いし
エロに至ってはほとんど無いに等しいけど、とにかく量が多い。

ひょっとして、このスレの住人だったりして・・・。
172名無しさん@ピンキー:02/12/05 01:14 ID:ZVlzeG3C
ttp://www.muvc.net/petapen/toukou/kaku.htm

ここはどうかな?XchangeのSSって、なかなか
お目にかかれるものではないと思うのだが・・・
173名無しさん@ピンキー:02/12/05 01:20 ID:w0HThJ6b
強制は英語物ならかなりあるんだけどな。
174名無しさん@ピンキー:02/12/05 03:51 ID:wUQEe5CE
>>172
こないだ虎でその挿絵描いてるらいすた氏の同人GETしたが…
同人すらそうそうお目にかかれるものじゃないですよねぇ。Xchange
175名無しさん@ピンキー:02/12/05 09:36 ID:XeO5NUAU
>>171
そこに載ってる小説は、心は女性のお人達向けな属性だから、ここの住人には合わないと思うが。

読んでて気付かなかったの?
176175:02/12/05 10:00 ID:wBWfIde8
うぐ、確かにそっち系の方が多い(根本はみんなそうか?)です・・・。
しかし、中には最初はいやがってる奴が・・・というわけで紹介したんですが
皆さんがいいと思うシュチュは・・・あまりありませんね・・・。 
すみません、知っているからってすぐに紹介するんじゃなく、熟考するべきでした。
177172:02/12/05 10:02 ID:wBWfIde8
ぐぁ、謝罪人とつっこみ人が同じになっている・・・。
重ね重ねすみません、172です・・・。
178名無しさん@ピンキー:02/12/05 11:16 ID:LxyQTNe9
>>177
そんな気にせんでもいいよ。
簡単な説明つけて紹介してくれれば、
あとはこっちが読んで判断するから。

んで、量の多い中でのお勧めはどれよ?

179172:02/12/06 05:30 ID:X7T1+chh
個人的におもしろかったのは、1、2、4,10・・・でしょうか
10はリプレイのノリを感じましたが・・・。

しかし、こうやってみるとほとんどエロなし・・・。
180172:02/12/06 05:35 ID:X7T1+chh
4の移植ネタは心臓の記憶とかいろいろ派生していきそうだから、
強制女性化の話ネタとして考えるものもあるんじゃないかなぁ・・・とかなんとか
思ったりしてます。

しかし、改めてみると短い期間で書いてますね、この人。

181名無しさん@ピンキー:02/12/06 12:35 ID:pUeX52Wo
今連載中のもかなり強制傾向だと思うがどうよ?

ただ、あえて言うなら、この人、誤字脱字が多いんだよなぁ…
182名無しさん@ピンキー:02/12/07 19:01 ID:peTL0HVk
ほっしゅ
183名無しさん@ピンキー:02/12/09 02:12 ID:RxIt+f05
ほしゅ

レスしてないけどいつも読んでるので…
184能無しさん@ピンキー :02/12/09 19:00 ID:tIIg4f0y
か、書けない‥‥
でも、>>171の話を読んでショタ強制TSモノのアイデアがむくむくと。やばい
その前に今書いている話をなんとかしなさい>漏れ

他にやることがあるのに現実逃避するような状況が一番筆が進むのさ‥‥
もう1本、インターバルとか称して何か別の話をうぷしてしまうような予感(´・ω・`)
185名無しさん@ピンキー:02/12/10 00:17 ID:L8CRVmM5
あせらないあせらない
186名無しさん@ピンキー:02/12/10 04:45 ID:2qowDxre
ひとやすみひとやすみ
187名無しさん@ピンキー:02/12/10 06:43 ID:FTigc4SE
いっ☆きゅー☆さんッ &heart;
188名無しさん@ピンキー:02/12/10 09:21 ID:SLWb9swA
>>187
heartの後にsが抜けてるよ!
189名無しさん@ピンキー:02/12/10 22:22 ID:i9ideFPE
>>188
あう…すみませんw
190名無しさん@ピンキー:02/12/10 23:23 ID:12LxW9J4
あせっちゃだめ??
191名無しさん@ピンキー:02/12/10 23:24 ID:12LxW9J4
??
192名無しさん@ピンキー:02/12/10 23:44 ID:12LxW9J4
あれ? でっかい?hearts;がでない
193名無しさん@ピンキー:02/12/10 23:46 ID:12LxW9J4

チョット氏ンデキマス
スイマセンデシタ
194名無しさん@ピンキー:02/12/11 00:30 ID:d7kJ08cG
今更だが>>171既出だな。
俺みたく1スレからへばりついてる住人はもうほとんど居ないか・・・・・・
195名無しさん@ピンキー:02/12/11 01:33 ID:l+TT/ejn
そうでもないよ。
196名無しさん@ピンキー:02/12/11 02:22 ID:wjqoYi3A
過去ログ大体読んだけど細かい所あまり覚えてない…
197名無しさん@ピンキー:02/12/11 23:43 ID:hBhuRVEN
家ゲ板で令タンSSがパクられてた
テイルズオブデスティニー2の主人公が女化するっつー話だった。
こんなところにも住人が居るんだなぁ、と変に感心したよ
198名無しさん@ピンキー:02/12/12 00:34 ID:01/T29R5
>>197
それどこ?
199111111:02/12/12 20:12 ID:tyi4zCjW
>>197

おれもしりたいよ
情報希望!
200名無しさん@ピンキー:02/12/12 20:14 ID:sd/WlTpR
201名無しさん@ピンキー:02/12/12 20:14 ID:fiEJOxut
マジでホント!またまた新作がアップだ〜
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202名無しさん@ピンキー:02/12/13 04:16 ID:TJWwiOpV
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 ______/| ヽ  l ヽ______
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       / / ヽ ー   - / \\_ー ̄_ ̄)',  ・ ∴.'  , .. ∧_∧ ∴.'.'  , .
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  /     /    / ヽ    ―= _ ) ̄=_)  _), ー'  /´ヾ_ノ
../     /    /   \    \_ _ )=  _) ,./ ,  ノ  '
/   /    /       \   \    .|= _)/ / /   , ・,‘
|   (    く          )   )   |  | / / ,'  , ・,‘
|    \   \       ./   /   |  /  /|  |
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 | _――-\  \   /  /-――___| /     |_/
  |/   ⊂⌒__)  (__⌒つ    |/
203名無しさん@ピンキー:02/12/13 07:48 ID:+a7JSqFG
最悪だねぇ。
虹板でも黒猫スレという他人がうPしたのをそのままパクるスレがあるが…
自作SSでそれは酷いなぁ。せめて出典だけでも書いてりゃいいのに。

漏れも何処か知りたくて探したけど…これで間違いなさそう。他にもあります?>>197
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1038449673/411-422
204名無しさん@ピンキー:02/12/13 08:05 ID:wfMVeXUT
▼Be...Sinful One 「贖(あがない)」▼
更新!!
205名無しさん@ピンキー:02/12/13 08:09 ID:YzXwnlLN
>>203
うう、まんまですやん…いっそコピペなら良いのに。
……イヤ ヨクナイカ……
206名無しさん@ピンキー:02/12/13 18:17 ID:xpriUKBx
413氏、どうか気になさらずに続きをお願いしまつ…
今後の展開としては、傷ついた令たんを如何にしてベットで癒すかw
やはり2人で取り合いになるんでせうか?
姉さんはセネアに良い印象はないでしょうが…それとも全然違う展開かなぁ
207名無しさん@ピンキー :02/12/13 20:09 ID:V4Y/IOGQ
>>203
まあ、でも、もっと上手く改稿されているよりはいいかな(そういう問題ではありません>漏れ)。
これもまた注目されているが故の2ちゃん有名税と割り切るしかないかと。
いいも悪いも、2ちゃんねるとはそういう場なんですよ。

・・・あぶね。SSではないのにコテハンにするところだった。
そゆことで、乳無しさんも413さんもがんがれ〜!
あと、行方知らずの317さんも。待ってますよー。
208名無しさん@ピンキー:02/12/13 20:14 ID:A6mCqvVM
妄想作家さんの続きを読みたいな…(´・ω・`)ショボーン
209名無しさん@ピンキー:02/12/14 01:28 ID:tFDk1/61
むー、正直カイルよりジューダスの方がイイと思っ ( ゚Д゚)・゚。ターン

あれだ、それだけ人の目に触れてるってことで。気にせんと
今後ともマイペースに続きをうpしていって欲すい。
210名無しさん@ピンキー:02/12/14 15:22 ID:vBIOMAKE
 どうもご無沙汰しております。乳無しです。
ここ最近、俄かに忙しくなってしまい、なかなか続きに取りかかれませんでした。
そのうえ、久しぶりにPCを起動したところ調子が悪く、色々と手間取っております。
もう暫くで続きをupできると思いますので、期待なさらずに、もう少しお待ち頂きたい。

 このあとupするところは、恒例のエロなし部分なので、またまた退屈させてしまうと思われます。
そのあとになるべくエロい方向に向かう所存ですので、平にご容赦いただきたく……
211名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:10 ID:vBIOMAKE
>>165
「本当に? 本当にもう、帰っちゃうの?」
 透子は心の手を握りながら確認してくる。これでもう何度目だろうか。
 あからさまに『帰したくない』という態度だ。
 三人で食事を終えて、その辺りを適当に小一時間ほどぶらついた。
 心はけっきょく、ラーメン一人前を食べきることも出来なかった。
 清十郎が、その残りを食べてくれた。彼の様子はなんだか嬉しげに見えたが、気のせいだろう。
 ぶらつく間にも、久しぶりにたこ焼きなども食べたが、それもほとんど彼の胃に納まった。
 まだまだ明るいが、時間的にはもうすっかり夕方だ。
「ごめんね。男の時みたいに、外泊するわけにはいかないから。姉さん達、心配するし……」
「でも、もう少しだけ…ダメ?」
「このあと、約束があるんだ」
「約束?」
 これまで黙っていた清十郎が、会話に加わってくる。
「うん、友達と会うことになってる」
「友達って? 百合ちゃん?」
 透子は、百合と面識がある。心の友人といえば、彼女くらいしか思いつかなかった。
「ううん。今の、この身体の友達。高校の、クラスメイト達…元だけど」
「ひょっとして、男の子……とか?」
 悪戯っぽい笑顔で透子はいう。
「何ぃ!!」
 清十郎が声を荒げる。
「違うよ……みんな女の子――どうして? 清十郎」
「そうよ! なんで清ちゃんが、そんな風にいうのよ!!」
「お前が妙なこというからだろうが……」
「何が妙なことよ? 心ちゃんに自分以外の友達ができたら、気に入らないの?」
「…莫迦いうな」
 清十郎はそっぽを向いて黙ってしまう。
{分かり易いわねぇ……そこが良いところなんだけど♪}
212名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:12 ID:vBIOMAKE
>>211
「じゃあ、送るわ。きちんと、目的地まで――ね? 清ちゃん」
「――ん。ああ」
 あっさりと、清十郎は承知する。
「え、でも、悪いよ」
 清十郎が住んでいるところは、心の住むA町よりもずっと都内よりだ。
 朝に待ち合わせた、例のクールベのあるB市をはさみ、さらに都内よりのD市に住んでいる。
 これから心が向かうのはI学園の最寄駅。そこはB市の駅から一つ下ったところだ。
 心の家の最寄駅から、ちょうど一駅の地点にある。
 そして清十郎の最寄駅からだと、三駅も下ったところになる。各駅停車を用いると更に面倒だ。
 要するに、心を目的地まで送ると、わざわざ往ったり来たりの遠回りをすることになる。
「いいから、ね? 私たちがそうしたいだけ。気にしないで」
 笑顔でそう言われてしまっては、心には断る理由もない。素直に厚意に甘えることにした。
***********************************************
 電車はちょうど、早い時間の帰宅ラッシュが始まったところで、とても混雑している。
 車内のドア付近のスペースに三人はいる。
「ね? やっぱり、清ちゃんがいて正解だったでしょう」
「……うん」
 心と透子が抱き合い、清十郎がさらに二人を抱き締めるかたちだ。
 彼が人ごみからの壁になってくれるおかげで、心はずいぶん楽ができる。
 もし心が一人だけだったのなら、今の華奢な身体でどうなってしまったか……想像したくもない。
 押し潰されて、窒息すらしかねないだろう。
「そういえば……気になってたんだけど。心ちゃん、どうして今日、こんな暑苦しい格好なの?」
 透子が、急に思いついたように訊ねてくる。
 今日の心はレザーパンツに長袖の白いシャツ、ワークブーツまで履いている。
 7月も半ばだというのに、この格好は確かに暑苦しい。
「あ、それは……清十郎が、分かり易いかなって、そう思って……」
 もじもじと恥ずかしそうに、心は答えた。
 男のときにもっともよく身に着けた、お馴染みの格好だったから……そういうことだ。
213名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:14 ID:vBIOMAKE
>>212
「――かわいい!! ちょっと清ちゃん、聞いた? なんて健気なの、心ちゃんたら、もう♪」
 透子は心を抱き締めると、額にキスを見舞ってくる。
 清十郎はぼーっと、心を見つめている。よく見ると何だか顔が赤い。
「二人とも、なんか変――ひあ!」
 不意に清十郎の手が、心のお尻に触れた。
「すまん。わざとじゃない、許してくれ」
 誰かの手が、引っ込むのが見えた。
(いまのって、もしかして?)
 誰かが心のお尻を触ろうとしていた。それに気付いた清十郎が――阻止した。
(痴漢? 守ってくれた?)
「清十郎、あの……ありがとう」
 頬を微かに染めて、上目遣いに、心は清十郎を見つめる。
「……ん。いや、約束したろ。守ってやるって、な」
{心、可愛いなぁ。帰したくねえ。このまま、持ち帰りてぇ。透子と三人で、一緒に……}
 やさしげに見つめ返す清十郎。
「でも、これはもう余計なんじゃない?」
「痛っ!」
 いまだに、心のお尻に触ったままだった清十郎の手を、透子がつねった。
「透子ちゃん…お姉ちゃんも、ありがとう」
 くすりと可愛らしく笑って、心は透子に抱きつく腕に、きゅっと力を籠めた。
「当然よ。約束ですもの、ね?」
 透子も笑顔で応える。
「約束ってなんだよ?」
「女の子でいる間は、心ちゃんは私の妹なの……ね?」
「うん」
 にこやかに、心は答えた。
***********************************************
214名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:15 ID:vBIOMAKE
>>213
「またね? 今度はもっと、たくさん遊びましょうね?」
 名残惜しそうに、手を振り続ける透子。清十郎は黙って微笑んでいる。
 心も応じて手を振り返す。
「またね」
「――おう。またな」
 二人はわざわざ、改札口まで送ってくれた。
(なんか……本当に、子供あつかい)
 待ち合わせ場所に急ぎながら、心はちょっとだけ、そのことが不満だ。
(でも、いいや。やさしく…してもらっただけ、だよね?)
 ふと、清十郎に、そして透子にされたことを思い出す。
 身体が、熱い。顔が、みるまに真っ赤になってしまう。
(あんな…こと、あんなこと……)
 恥ずかしい。すごく、すごく恥ずかしい。人ごみの中で、立ち止まってしまう。
(あ、あ……こんなところで、はやく、行かなきゃ)
 こんな人通りの多いところで、自分はいったい、何をしているのだろう……?
 そう考えると、余計に気恥ずかしくなってくる。 
 周りの人々の視点で、いまの心を見てみると――
 小柄で華奢な女の子が、街中でふいに立ち止まった。
 少し気になって、よく見てみると、まるで人形のように整った顔立ちをしている。
 その可愛らしい顔を真っ赤にして、もじもじしている。
 何か困ったことでもあったのだろうか? 声をかけてあげるべきだろうか?
 しかし、妙な人だと思われるのは、困る。
 それにしても……見れば見るほど可愛い娘だ。
 何だか頼りないし、やはり、声をかけて……おや?――
「ひぁあっ?!!」
 いきなり背後から、抱きつかれた。心は悲鳴を上げてしまう。
215名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:17 ID:vBIOMAKE
>>214
「いよう! 姫っち、元気か?」
「妹尾さん…」
 待ち合わせた相手の一人、妹尾 佳奈美だった。
「どうした? 何だか変だよ? なんか緊張してない?」
 抱きついたままで、佳奈美は聞いてくる。
「そんなこと、ないよ。あの、放して……」
「む? これは!」
「あ、ん…んあ、何するの、やめてよ」
 佳奈美は、心の胸をむにむにと揉み始める。
「これは、これは大きくなってる! 姫っちの胸が大きく――はっ、そうか! だからだな?
さっきから道のど真ん中で、もじもじしてたのは……野郎どもの不潔でいやらしい視線に、
耐えられなかったんだな? くそぅ! 可愛い姫っちをよくも、よくもぉお!!!」
 普段から大きな声を、さらに張り上げて莫迦なことをいう。
 周りの注目を一気に集めてしまう。
「あの? あの? やめて…やめてよ」
「――ええい、お前ら、男はこっちみるなぁ!! この助平どもが!!」
 すぱんっと。小気味良い音を立てて、佳奈美の頭が叩かれた。
「――黙れ。お前が一番いやらしい、うるさい、恥ずかしい、迷惑だ」
 佳奈美を心から引き離す。心の頭を、優しく撫でてくる。
「もう大丈夫だよ。久しぶり、姫」
「久しぶり、青樹さん」
 青樹 早苗だ。
「…? あのバカの言う事も、たまには合ってるな――いつも通り、早苗でいいよ。学校やめたって、
私らは友達だろう?」
「そのと〜〜り!」
「……うん。ありがと、早苗ちゃん、佳奈美ちゃん」
 微笑みながら、心はこたえた。その笑顔に、二人は見とれてしまう。
***********************************************
216名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:20 ID:vBIOMAKE
>>215
「ほーら。やっぱり女の子だったじゃない。心ちゃんが嘘なんて言うはずないもの」
「……ああ」
{あのガキぃ!! 心の胸を触りやがって、あんな風に、もみもみしやがって……いつか犯してやる}
「何よ、怖い顔して……清ちゃん、あの子に焼きもち?」
「違う」
 心を見送ったあと、清十郎と透子はこっそり後をつけてきていた。
 二人とも、どうしても心のことが心配で、我慢ができなかったという訳だ。
「ふーん。で? どうするの? まだ続ける?」
「いや、もういい。帰るぞ――今日は家に来い」
「じゃあ、夕飯のお買い物していこうね」
「ああ」
***********************************************
「でも、どうしてあんなとこで、ぼーっとしてたんだ?」
 三人で待ち合わせ場所に向かいながら、早苗は訊ねてくる。
「何でもないんだ。ちょっと、久しぶりの外だから……」
「ふーん」
 うつむいて、静かに答える心に、それ以上は詮索する気が失せてしまう。
 ただ、この娘を眺めていたい。早苗は、そんな気になってしまう。
「ねえねえ? それで、胸はどうよ? 大きくなってるんだろ?」
 そういう心情というか、風情とか雰囲気をまるで気にしないヤツもいる。
 佳奈美だ。彼女は心の胸が大きくなったのかが、気になって仕方ないらしい。
 そういえば彼女も、心と同じように胸が小さい。痩せ型で、見るからに活発な印象だ。
 身長は心よりは高い。平均より少し低い、といったところだ。
「……ちょっと、だけ」
 このままでは収まりがつかないと判断して、心は一応、答えることにした。
「ちょっとって、どれくらい? 私にだけでいいから」
217名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:21 ID:vBIOMAKE
>>216
「あの、ね……」
 耳元で囁く。
「ふーん、なるほど。ありがとね――危ないところだった。もう少しで姫っちに抜かれ……まてよ!
もしかして、入院したことに成長の秘密が!!」
 また大声を張り上げる。
「五月蝿い! バカ!」
 まるで約束事にでもなっているかのように、早苗が佳奈美の頭を叩いて止める。
 そんな様子を見ていて、心は笑ってしまう。
「元気になったな」
「――え?」
「どうよ? このカナちゃんの見事なボケは? 姫っちもすっかり元気に!」
「お前は本当に少しで良い、黙れ……」
「二人とも、ありがとう」
 自分――『心』に、こんな風に気遣ってくれる友人達がいることが、ありがたかった。
 同時に少し羨ましい。友人の数で、自分は『心』に負けている。
 それに彼女等は、『心』の中学時代からの友人だ。そのころ自分には、百合しかいなかった。
 自分にだって、清十郎が、透子が、そして百合がいる。
 だが、少しだけ違う、言葉そのままではない意味で『羨ましい』と感じてしまうのだ。
 ――けれど、今は……
「あ! おーい、赤名ちゃーん、たまちゃーん!」
 佳奈美が声を張り上げ、手を振りはじめる。
 向こうで、赤名と環が手を振って応じる。
 そうだ、今は佳奈美が、早苗が、赤名がいる。
 そしてなにより、
(環がいる……ボクの、恋人)
218名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:23 ID:vBIOMAKE
>>217
 この二週間で何度も、心と環はメールをやり取りしている。さらに何度か、遊びにも来てくれた。
 おかげでかなりの量の、友人達についての情報を得ることができた。
 それだけではない。
 心はときおり、『知らない記憶』を『思い出す』ことがある。
 女の子になってから日の経つごとに、どんどん頻度が上がり、記憶が増えていく。
 それは『心』がごく幼い頃の記憶であったり、つい最近の記憶であったり、様々だった。
 だいたいは、その時いっしょにいる人物との思い出が、不意にこころに浮かんでくる。
 当然、恋や愛との思い出が多い。だがそれに次いで、環との思い出がほとんどだった。
 本当にいつも、ずっとずっと『心』の側には彼女がいてくれた。
 いまはもう、まるで他人という気がしない。
 つい最近まで、男だった時には、彼女の存在すら知らなかったはずなのに……
「――環!」
 心は環に駆け寄り、手を握り合う。
「心くん、会いたかった……」
 メールをやり取りして、二人は決めていた。
 これからはお互いを、いつどこであっても、二人きりの時と同じように呼び合うことを。
 もとより誰にも、そして何も恥じるところなどないのだから、そうするのが自然だと考えたのだ。
 つい三日前にも会ったばかりなのに、二人はまるで長年引き離されていたかのようだ。
 熱っぽい視線で、お互いを見つめ合う。すでにまわりなど、目に入っていない。
 男の時の、心の好みのタイプとは違うのだが、そんなことは問題ではない。
 心自身にも、どうしてなのか分からない。ただただ、彼女が愛しい。
「ボクも、会いたかった」
 心は潤んだ瞳で見上げながら、環を抱き締めた。
 清十郎が見たら、どのような反応をするのだろうか?
「……うーん。すっかり二人の世界だな」
219名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:25 ID:vBIOMAKE
>>218
 佳奈美もさすがに、からかう気にもならないらしい。
「まあ、そっとしておいてやろう。邪魔するのは……無粋だ」
 微笑ながら、二人を見つめて早苗はいう。そんな彼女は、随分と大人っぽく見える。
「んじゃあ、私らも――ん」
「なんのつもりだ?」
 瞳を閉じて、唇を突き出した佳奈美を、早苗は冷たく突き放す。
「いいじゃん、ケチ……それとも、照れてる?」
「バカ」
 自ら冗談を言っているくせに、佳奈美は真っ赤になってしまう。
 そんな彼女の額を小突きながら、早苗の頬も赤く染まっている。
「…………」
 赤名だけが一人で、少し淋しそうだ。
***********************************************
「んで、とりあえず、この試験休みをどうするか? これが問題なわけよ、ね?」
 駅前のファーストフード店。窓際の席に陣取っている。
 5人はそれぞれ、適当にオーダーした品物をパクつきながら、顔を見合わせている。
 心を除く彼女ら4人は、ちょうど今日で一学期の期末試験を終えたところなのだ。
 明日から土日を合わせて、火曜日までの四連休になる
 それで心を合わせて5人でどこかに遊びに行く、その相談をするために集まったというわけだ。
「まあ、後に控えてるのは夏休みだし。適当でいいんじゃないか?」
「っても、あの『鼠野郎』のいるところはもうイヤ」
 うんざりといった表情で、佳奈美はいう。
「お前、鼠野郎って…… まあ、確かにあそこはもう厭きたよなぁ」
「中等部のころからさんざん行ったし〜」
「そうなの?」
 赤名がようやく会話に入る。彼女はしゃべるのがあまり得意ではない。心に近いタイプなのだろう。
220名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:28 ID:vBIOMAKE
>>219
「近いからねぇ、ちょくちょく行ったのよ」
 手をひらひらさせて、いかにも『厭きました』といった感じで佳奈美は答える。
「そうね……中等部に上がったばかりのころ、初めて4人でいったのもあそこだったね」
 環が懐かしそうに言う。
「そうなんだ……」
 赤名はやはり寂しそうだ。
「……あそこでも、いいんじゃないかな? 忍ちゃんは初めて一緒に行くんだし、ね?」
 とりなすように、心は口をはさんだ。『初めて』という部分を、半ば自分自身に重ね合わせて……
 ちなみに忍とは赤名のことだ。
 多少の記憶を『思い出した』とはいえ、心は本当には、彼女等のことを知らない。
 今回のことで皆と打ち解けられるなら、それは願ってもないことなのだ。
「でも、それより、ほんとにボクも一緒でいいの? だって……」
「いいに決まってんじゃん! 何を言っておるのかね、君は?」
 わざとふざけた感じで佳奈美は即答する。
「そういうこと。私らみんな、元々は姫が引き合わせたようなもんだろ? 学校やめたからって、
それが何だっていうんだ?」
 少し照れくさそうに、早苗も答えた。
「あの、あの……私も姫のこと、もっともっと知りたいから」
 忍は頬を真っ赤に染めて、とても恥ずかしそうだ。
「うおおお! これはたまちゃんに対するライバル宣言かぁ?」
「「え?!」」
 佳奈美の冗談に、環も忍も同時に驚く。
「黙れ。何でお前はくだらないことばかり言う」
 佳奈美の頭を、早苗が叩く。もはや定式化している。
「それじゃ月曜日に、例のところで――ってことでいいよね?」
 とりあえずまとめるために、心は皆に声をかける。
221名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:30 ID:vBIOMAKE
>>220
「おう! そんでいいや――鼠はムカつくけど」
「異論なし。鼠は無視しろ」
「私は、心くんが良いなら……」
「みんな、ありがとう」
 忍は嬉しそうだ。
「まぁ、良いってことよ」
「なんでお前は偉そうなんだ? なんかムカつく……」
 誰とは無しに、皆が笑い出す。
「連休の予定は決まったところで、次は夏休みだな」
 佳奈美は、素早く次の話題を持ち出す。
「うむ。こういうのは早い方がいい。さっさと決めておかんと、色々と準備もあるし」
「やっぱりさあ、私らも高校生になったんだし、旅行とかしてみたいよね。私らだけで、ねぇ?」
「ああ。いいな、それ」
 早苗はすぐに同意する。
「……でも、私たちだけで泊まれるところなんて」
「うん。それに、費用のこともあるし……」
 環と忍はさすがに不安なようだ。
 ここで心は、ふと『あること』を思い出す。
「あのさ……ボクたちだけでも泊まれるところ、こころ当りがあるんだけど」
「え! マジ?」
 佳奈美はすぐに喰い付いてくる。皆も、心の言葉を待っている。
「ボクらだけで泊まるのに、親の許し以外はいらないし、いつでも、何日でも大丈夫だよ」
「――あ」
 環は思い出したようだ
「そうね。あそこなら費用も交通費だけで良いし」
「ね? いいと思うんだ」
「なんだよう。二人だけで納得してないで教えてくれよ」
 佳奈美が突っ込んでくる。
222名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:32 ID:vBIOMAKE
>>221
「あのね、K浜の海岸沿いに、うちの別荘があるんだ」
「マジか?!」
「そいつは……」
 佳奈美と早苗は素直に驚いている。忍は黙ったままだ。
「同じところに、うちの別荘もあるの。気分を変えたいときは、そっちに移ればいいわ」
 環はごく当たり前といった様子でいう。
 心はこれまでに『思い出した』記憶と、日記の類で環の家の別荘のことは知っている。
 心と環は微笑んで頷き合う。
「あそこなら、姉さんに許可をもらうだけでいいから。一夏中でもOKだよ」
「このっ、このブルジョア!! ブルジョアのお嬢様どもめ!!」
 急に佳奈美が叫び出す。
「うるさい! 黙れ! 二人のおかげで、いい夏になるかもしれんのだ。だから黙れ」
 ばしばしと、いつもに倍する速度で、早苗の突っ込みが容赦なく入る。
「でも、いくら姫のお姉さんが許可してくれても、うちの親達がなんていうか……」
 忍は冷静に話しを引き戻す。
「確かに、親がなあ……高校生だけなんて、許可してくれなさそうだ」
 落ち着きを取り戻して、早苗も考え込む。
「心くんのお姉さん達も、心くんのお泊りを許可してくれるかしら……」
 環に言われて思い出す。
 そうなのだ。今の自分は一人での外出すらなかなか許されない、文字通りの『箱入り娘』だ。
 『あの』恋が、高校生の友達連中だけでの外泊など、許すわけもない。
「――だよなぁ……姫っちのお姉さん達は、姫っちのこと凄く大事にしてるもんなぁ」
 佳奈美も、恋と愛による過保護ぶりは良く心得ているようだ。
 早苗もうんうんと頷いている。
「姉さんは、下手したら、ボクと一緒について来ちゃうかも知れない」
「…いや、まて‥‥それだ!」
 早苗が大声を張り上げる。
223名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:35 ID:vBIOMAKE
>>222
「何が?」
「だから、姫のお姉さん達について来てもらうんだよ! 保護者として」
「え……」
 さすがに心は言葉が出ない。
「いい! それいいよ。グッドアイデア」
「それなら、親も許してくれるかも」
「うちの父も、心くんのお姉さんが一緒なら、きっと許してくれると思う」
 みんなが乗り気になっている。
「ちょっと、待ってよぉ……ほんとに、いいの? 姉さん達が一緒なんて……ねえ?」
「いや、むしろ大歓迎だぞ? 二人あわせて6年間、ミスI学園の座に輝いたあの伝説の美人姉妹と、
一つ屋根の下ですごせるなんて凄いことだ」
「ああ……お姉様たちに、美しさの秘密を伝授してもらいたい。特に胸とか、胸とか…胸」
「ほおう? まるで胸さえ大きくなれば、あとは完璧だとでも言いたい感じだなぁ?」
 口元を引き攣らせて、早苗は佳奈美に詰め寄る。
「決まってるじゃん。カナちゃんは完璧なのだ。胸以外は……」
 小さな胸を張って、大威張りで言う佳奈美。
「はっ! バカがなにを言う。パーフェクトビューティなら、ここに二人いるだろうが」
 早苗は、心と環を示す。
「見ろ。この二人は才色兼備、さらに資産家の令嬢だぞ? 人生は勝ったも同然だ」
「うーん。確かに……」
「今年のミスはおそらく西ノ宮で決まりだ。次点は赤名だろうな」
「そんな……先輩方に、綺麗な方がたくさんいらっしゃるのに」
「環ちゃんは分かるけど、私なんか……」
 奥ゆかしく謙遜する二人。しかし、軽く無視されてしまう。
224名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:37 ID:vBIOMAKE
>>223
「先輩方もいるが……まあ、たまちゃんで間違いないな。赤名ちゃんもかなり人気あるよな……
でもさあ、姫っちがいないのは残念だよ。姉妹三人で九年間ミスを独占できたかもしれないのに」
「うむ。それが残念だ。姫がいたら、西ノ宮との間でかなり票が割れただろうに」
「やっぱりそこで、胸はでかいのがいいと思うんだよ! 見ろって、この美乳!!」
 胸を抱え、環は真っ赤になってうつむいてしまう。
「愚か者め! 姫の可愛らしい微乳を見ろ! それにこの可憐さ! 守ってあげたいだろう?」
「うぬぅ。難しいな」
「いい加減にしてよ。二人とも……」
 心は止めにはいる。だが、
「ええい! 元はといえば、姫っちとたまちゃんがいけないんだ! 可愛いから」
 訳の分からない言いがかりを付けられてしまう。
「気持ちは分かる。だが落ち着け」
 早苗が佳奈美を止める。
 こんな莫迦な話をしているが、佳奈美と早苗もそれぞれ、なかなかに可愛らしい少女たちだ。
 平均的な水準よりは、かなり上と言ってよい。
 それにI学園の生徒であることからも明らかだが、そこそこに裕福な家庭の子女である。
「私も、姫と環ちゃんなら、どっちに投票するか迷ったと思う」
 忍も話に加わってしまう。
 彼女も十分に美しい少女だ。特にそのスタイルの良さは、高校生、いや日本人離れしている。
 さらに高校からI学園に来たところから、学業の方もかなり優秀であることが推測できる。
「二人とも、本当にキレイで可愛いし、優しくって、親切で、勉強もスポーツもできて……素敵」
「かなりタイプが違うけどな。でも、それぞれパーフェクトなんだよな」
「姫っちはスポーツ得意なのに、身体はあんまり丈夫じゃないのが、またそそるんだよねぇ」
「姫は悪戯な子猫みたいで、ほんとに姫って感じで……環ちゃんは聖女か、女王って感じがする」
「なるほど、マドンナか……それは良い例えだな」
「悪戯子猫ってのもね――小悪魔タイプ?」
225名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:40 ID:vBIOMAKE
>>224
御免なさいageてしまいました……やっぱりPCが変になってます。
出直してきます。


「いや、そいつは違うだろ。無邪気な天使、いや妖精だ。だから悪戯っぽい感じがはまる」
「天使と妖精?」
「あ、それいい。それ」
 二人のことはまるで無視して、話し続ける三人。
「……ねえ、心くん。私、もし心くんがいたとしたら、心くんに投票すると思うの」
「ボクは、環に投票する。できないのが残念だよ」
「心くん」
「環」
 見つめ合い、手を握り合う。
「まあ、この二人の残念なところを敢えてあげるとしたら、この通りだ」
「二人とも男に興味なしだもんね。男どもは悔しがるよなぁ」
「でも……素敵。とってもキレイ」
 いつの間にか話を終えていた三人が、その様子をじっと見ている。
「なんだよ……みんな」
「からかわないで……」
 二人は真っ赤になってしまう。それでも、握りあった手は離さない。
**********************************************
226名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:41 ID:5mzyhHzL
227名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:47 ID:4nXtKXTe
ホントだったョ〜!またまた新作がアップされてた〜!
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228名無しさん@ピンキー:02/12/14 16:52 ID:5mzyhHzL
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230名無しさん@ピンキー:02/12/14 17:20 ID:UYsFALe5
乳無しさん、おっかえり〜!

また大量にヒトが出てきましたねー。
どこかに男の時の世界と、女の子の時の世界
それぞれの人物相関図を作っておかねば……だがそれも楽し(w
231名無しさん@ピンキー:02/12/14 20:30 ID:7oamZEBe
なんでだろ、エロがないのにわくわく、どきどきしてしまったよ。
乳無しさん、あせんなくていいから、終わりまで持っていっておくれー。
232413:02/12/16 01:54 ID:SpQlxaWp
( ゚Д゚)ポカーン

何度か2chにはSS上げた事ありますが、こういう経験は初めてですね。
まあ2chですからって言ってしまえばそれまでですけど、
よもや自分のSSがこういう風に使われるとは思ってもみなかったというか……。
とりあえずは気にせずマイペースで続き上げていこうと思います。

ずいぶん間が開きましたが、話としては>>133の続きになります。
233413:02/12/16 01:55 ID:SpQlxaWp
明かりを感じ静かに目を開ける。それは何もかもいつも通りの感覚、
自分の部屋の、自分のベットでのいつも通りの目覚め。
意識の霧が少しずつ晴れてくるにつれ、視界が少しずつクリアになってゆく。
見慣れた天井、何も変わらぬその光景、しかし何かが奇妙な違和感となって引っ掛かっている。
−あれ……僕は……?−
何一つ変わらぬ日常の目覚め、だが何故それを変だと思うのか? 
いくら考えても寝起きの意識ではどうしても答えが記憶のそこに辿り付かない。
−そういえば時間は……とりあえず起きなきゃ……−
導き出せないそれをもどかしく思いながら、首をタンスの上に置いてある目覚まし時計に向け……
令はようやく全てを思い出した。
「気が付いた?」
そこにはセネアがベットの脇で令を見下ろすように座っていた。
「セネア……さん?」
令の問いかけにセネアは安堵したように笑みを浮かべる。そしてその手を静かに令の髪に添え、
慈しむようにそっと頭を撫でた。
「どうやら大丈夫みたいね。良かった……」
その静かで、それでいて優しい手の感触に令はいささか戸惑う。
これまでのイメージからは想像もつかないぐらい暖かく優しいセネアの仕草に、
令はいささか気恥ずかしさを覚えながらゆっくりと体を起こした。
「……あ」
上半身にのっていた布団を腰の方に折り曲げた時、令はあの無理矢理破かれた制服の事を思い出す。
あわてて服を見ると、いつのまにやらしっかりとパジャマに着替えさせられていた。
多分にセネアが行ったのだろうが、それは知らないうちに一度裸にされたという事で、
いくら一度全てを見られた事があるとはいえ、やっぱり少々恥かしい。
234413:02/12/16 01:55 ID:SpQlxaWp
なんとなく気まずい意識で、令は顔を赤くしたままセネアの方に視線を向ける。
しかし当のセネアは、そんな令をその赤い瞳で優しく見つめていた。
「大丈夫よ、やつらの精は全て術で洗浄しておいたわ。怪我をしたような感じもなかったし」
その言葉に令は、意識を失う直前まで令を陵辱していた二人の事、
彼らの顛末を令自身は確認していない事に気が付く。そして気を失った後に何があったのかも令自身は知らない。
とりあえずはその辺をはっきりさせたいと思い、令はセネアに話かけた。
「そういえば……あの二人はどうしたの? あの後僕は……」
しかし言いかけの途中で令はすぐに言葉を止める。二人の事を口にした途端、
セネアの顔があからさまに嫌悪の曇りを帯びたからだ。
−触れてはいけない事を言ってしまった?−
思わず躊躇した令だったが、セネアはそのまますぐに口を開いた。
「あの二人はね……最後まで激痛に苦しむように命令あるまで死ねない呪法をかけて、
腹に穴を空けて臓物を引きずり出し全身の骨を砕いた後に首から上をねじ潰して……」
「……!」
「そのまま全身をすり潰してぺしゃんこになった体を槍や刀で何度も貫き、
そのボロ布のようになった腐肉を業火で燃した後に冥界の餓鬼に意識あるまま食らわせ……」
憎悪の口調でまくし立てるように残虐な経過を口にしたセネアだったが……
突然何かに気が付いたように令を見て、ようやく言葉を止めた。
「……冗談よ。そんなに青い顔しないで。」
「へ?」
唐突に肩をすくめて否定するセネアに令は思わず間抜けな返事をしてしまった。
そんな令に、セネアはまだ不満ありげな顔を向け、言葉を続ける。
「本当はそれぐらいやりたかったわ。でも令が殺すなって言った以上、そうするしかないじゃない」
「あ……う、うん……」
235413:02/12/16 01:56 ID:SpQlxaWp
どうやらセネアは令の懇願をしっかりと聞いてくれたようだ。
とはいえ令にはセネアがそこまで嫌悪した対象を素直に逃がすような性格だとは思えなかった。
「えっと、じゃあ……どうしたの?」
「だから素っ裸にひん剥いて馬鹿みたいな格好で緊縛した後、ご自慢の薬と一緒に警察署の前に
転がしておいたわ。ついでに呪法で一生インポのオマケつき」
最後にセネアは悪戯っぽく笑う。
「言われた通り、”殺して”はいないわ」
一瞬間を置いて、令も思わずつられてクスリと笑ってしまった。
とはいえ内実彼らにとっては死刑宣告も同然。一瞬不謹慎かとも考えもしたが、
立場的に令は彼らを同情する義理もなければその気も浮かばない。
当然それ以上を望んでいたセネアも同じ心境である。
そんな事を考えながら互いに見つめていた二人だったが、結局互いにつられて軽く笑い出してしまった。
しかし互いの気持ちが落ち着いてきた途端、セネアの顔が曇る。どうしたのかと令は声をかけようとしたが、
それよりも早くセネアはそのまま令を静かに抱き寄せた。
「ごめんね遅くなって……こんな事なら時を待たずに、ずっと傍にいればよかった」
「そんな、だってセネアさんが来なかったら僕は……」
謝るセネアを慰めようとした令だったが、途中で言葉を止めてしまった。
互いの言葉が再び疑問を思い出させたから、そして忘れていた何かを令の頭が思い出したからだ。
「……そういえばセネアさん、よく僕のいる場所がわかったね。もしかして僕がああいう状況だって
いうのもわかっていたの?」
少々意地の悪い言い方だとは思ったが、令は思った事をそのまま口にした。
だがセネアはそれに動じた様子もまるで感じられず、令を抱きしめたまま口を開く。
「一度契りを交わした者だもの、この世にいる限り居場所はわかるわ。
だけど貴方が陵辱されていた事は知らなかった。だけど……時が来るという事は、
当然そういう経緯も予想すべきだったのよ。それは完全に私の落ち度だわ」
236413:02/12/16 01:56 ID:SpQlxaWp
「時が来るって……?」
「貴方が”男に抱かれる”事。同族の、人間の雄にね」
思わぬ言葉に令は目を丸くする。だがそれは言葉の意味する所に驚いただけで、
持った疑問が全て氷解したわけではない。
「男にって……でも、どうして? それにどうしてその……あの……抱かれたってわかったの?」
「契った相手の魂の流れは自分の事のようにわかるわ。それまで流動的だった貴方の魂は、
今日の夕刻それによって完全に定着した。つまりそういう事よ」
夕刻、つまりセネアは和真に抱かれた事を言っているのだ。ようするに男に抱かれた事によって
セネアが再び令の元に来るだけの動機ができたという事なのだろう。
そしてセネアが再び令の元を訪れる意味……少しづつ令の頭の中でピースが揃ってゆく。
「魂の定着って? それが起こるとどうなるの?」
「肉体の性を変えてもね、魂の性はそれまで肉体によって貯められた”気”によって完全に
変わる事はできないの。そしてこれまでとまったく異なる気を注がれるようになった魂は
極めて不安定な状態になるわ。そんな魂の性を完全に定着させるには、異性からの性交で
今の自身の立場を魂に刻み込むしかない。そうする事によって魂は今自分が別の性である事を
ようやく認識する……つまり貴方は男に抱かれる事によって本当の意味で女になったの」
「本当の意味で? で、でもどうして!? 何故そんな事をする必要が……」
セネアの意味ありげな説明に令はかすかな焦りを覚えた。特に”本当の意味での女”という
単語が奇妙な不安感をつのらせる。それはもう男に戻れないという事か? それとも別な意味があるのか?
その時突然、セネアが令をベットに倒した。そして令を見下ろすように言葉を続ける。
「それは貴方が……令が適合者だからよ」
それはセネアと初めて会った時、夢の中での契約の時にも出た言葉だ。
「我々淫魔の一族はね、性交の意味が”気”の交換である以上、同族でもそれで子を成す事はできない。
もっとも出来たにせよ、すでに神魔族は古の最終戦争ですでに大半が滅しているから、
生き残り同士が会う事すらほぼかなわないけど。でもね、奇跡と呼べるぐらい低い確率で
淫魔の子を孕める人間族が稀に現れるのよ。それが適合者……淫魔の妃と呼ばれる肉体を持つ者」
237413:02/12/16 01:57 ID:SpQlxaWp
「子を……孕める? そ、それってまさか……!!」
「多分その”まさか”ね。ただ子を成すのだから当然女でなくてはならない。それは肉体だけではなく魂もね。
だから貴方には男と交わってもらう必要があったの」
セネアがゆっくりとその顔を令の眼前に近づける。その赤い瞳が目の前で令を見据えていた。
「令……契約履行よ。貴方には私の”妻”になってもらうわ」
一瞬の間を置き、令その言葉の意味する所を理解する。
それは女にしかできない事を令にさせるという事実上の宣言だ。
「あ、あ……うああああぁぁぁ―――ッ!!」
否定とも恐怖ともつかない感情が令の中で爆発し、令はその場でセネアを跳ね除けるように暴れだす。
しかしセネアは軽くそれを払いのけて令を再びベットに押し倒し、そのまま両腕を組み伏せた。
力の差は圧倒的だ。当然令だってそんな事はわかっている。
「やだぁ! そんなの……そんなのはやだあああぁぁぁ!!」
だがそれでも反抗せずにいられない。無駄だとわかっていても令は全力で暴れ、泣き叫んだ。
それでもいくら両腕に力を込めようとセネア腕を払いのける事はできなく、
何度足をばたつかせようとセネアを押しのける事はかなわない。
そんな反抗劇がしばらく続いたが……令は体力の限界とともに、その全て徒労に終わった事を悟る。
令にはもう泣く以外の選択肢は残されていなかった。
しかし……
「…………?」
全てが終わって、訪れたのは陵辱ではなく沈黙だった。
体を押えられたまま何も起こる事のない時間が静かに過ぎてゆく。
その奇妙な間にようやく落ち付きが戻ってきた令は、不思議そうな顔で静かにセネアを見上げた。
「……セネア……さん?」
物言わぬ、何もしないセネア。その顔は怒りとも悲しみともつかない微妙な表情をしていた。
そのまま静かに令を見つめていたセネアだったが、しばらくしてようやく口を開いた。
238413:02/12/16 01:57 ID:SpQlxaWp
「令、それでは契約が不履行になってしまうわ。魔と結んだ契約を破棄した場合、
そのペナルティは……魂なのよ?」
表情を変えず、セネアは淡々と言い伏せる。それは令に言い聞かせるというよりは、
単純に言葉を口にしている、そんな感じだった。
「魔に奪われし魂は二度と生命の輪廻に戻れず、永遠に冥府の中で苦しみ続けるわ。
それは単に命を落とすという次元ではない真の地獄……それでも……」
「…………。」
「……それでも貴方は、契約が施行されぬ事を望む!?」
セネアの言葉はそれを紡ぐごとに少しづつ荒くなっていった。
そしてその赤い瞳は静かに何かを訴えるかのように揺れている。
理性ではない爆発しそうな感情を無理矢理押えているような、そんな雰囲気だ。
その感情が何であるのか、令もわからぬ訳ではない。
だが正直セネアがそんな感情を持つなどにわかに信じられなかった。
「……それでも、いいって言ったら?」
「令! 冗談でもやめて!! 言霊だって契約になりうるのよ!!」
半ば自嘲気味に吐いた言葉だったが、セネアは予想外にヒステリックに反論する。
正直令は、これだけの力を持つセネアが感情を暴発させそうになるなど、
想像だにしなかった。だがそれはセネアが”その種の感情”を持っているという事を意味する。
そう、彼女は令を殺したくはないのだ。それもただ損得的な感情ではなく。
だがそれでも令は、まだそれを完全に納得できなかった。
「それなら……どうして力ずくで僕を奪わないのさ? それに僕が男に抱かれる事だって、
セネアさんなら誰かを無理矢理あてがう事だってできたんじゃない?」
「ならば令はそれを望むというの!? 貴方はそれでも納得できて!?」
「そんな……僕はもちろん……」
当然望まない−無論それは当たり前の結論だ。
239413:02/12/16 01:57 ID:SpQlxaWp
だがその問いは彼女の力には関係がない事。令は自身が望む望まないにかかわらず、
セネアならば強制的な執行が可能なのではと問うているのだ。しかし彼女は令を力で奪う事を否定した。
そのまま言葉を止め見詰め合う二人……先に口を開いたのはセネアだった。
「……そうね、最初はそのつもりだったわ。貴方を見付けた時の最初の感情は、有り体に言えば
”探していた道具が見つかった”という感覚。魔にとって人など、その程度の存在よ」
痛烈なセネアの言葉、しかし初めて会った頃のセネアを思い出すと、
それは令の中でのセネアのイメージにそこまで違和感のあるものでもない。
「貴方の目が醒めて肉体変化の不具合が無いのを確認したら、その後すぐ男に抱かれるように
事を運ぶつもりだった。だから姿を透化させて、貴方が目を覚ますまで寝顔を見ながら待っていたわ。
そう、ただ道具が目覚めるまで監視していただけ。ただそれだけのはずだった……」
冷徹な言葉を吐きながらも、セネアの口調は決して冷淡なものではなかった。
そんなセネアの両手がゆっくりと令の頬を挟むように触れる。
「どうしてかは私にもわからない。でも、いつのまにか鼓動が奇妙に高まっていたわ。
最初はただ適合者を見つけて興奮してるだけだと思った……そう思って納得しようとした。
”人間相手に何を馬鹿な!”って。けど……もう貴方の顔から目が離せなくなっていたわ」
セネアはそのまま鼻先が触れるぐらいの距離まで顔を近づけてきた。
吐息が唇に触れるような感覚に、令の動悸が高いリズムを刻み始める。
「そして目が醒めたらね……令ったら、目の前でいきなり見せつけるんだもの。
あそこまで誘われて、我慢なんで出来るわけないわ」
「な! あ、あれは誘ってとかいう……いや、だってそれは!!……その……」
それはあの時の自慰の事。突然指摘され狼狽した令は思わず叫んで言い訳しようとしたが、
すぐに言葉に詰ってしまった。なにしろセネアの姿が見えていなかろうが何だろうが、
どう考えても言い繕いようがないからだ。恥かしいやら何やらで令の顔が真っ赤に染まる。
だがそんな令の羞恥を裏腹に、セネアは静かに顔を上げると自嘲気味に笑った。
240413:02/12/16 01:58 ID:SpQlxaWp
「その後ね、自分がもうどうしようもない状況に陥っていたと理解したのは。
貴方に見とれ、そして抱いてしまった時にもう私はすでに溺れていたのよ」
「……溺れていた?」
「そう、”三木原 令”にね。あの後貴方が男に襲われるような手筈を整えて、
事はすぐに運ぶようにするつもりだった。けど……出来なかったのよ。
いくら所詮人間ごときに何を躊躇する必要がって考えても、浮かぶのは貴方の顔ばかり。
貴方が別な誰かに抱かれると考えるだけで、怒りと悲しみ……嫉妬と罪悪感が同時に心に突き刺さった」
言うとセネアは静かに手を握って自身の胸に当てる。
「ここがね……苦しくて仕方がなかった。でも貴方の魂は絶対安定させねばならない。
そんな葛藤と苦悩の中で結局私は逃げたわ。何もできなくなった私は全ての選択を貴方に預ける事にしたのよ。
そしてその姿を見ないように、遠い次元の狭間で時を待ちつづけた」
静かに紡ぐセネアの言葉は、極めて穏やかでありながらどこか自分を責めているような、
そんな語り口だった。自身の存在、動機、感情、行動、そんなあらゆる行いが全て混ざり、
その愚考を令に懺悔しているような、そんな感じである。
セネアは令に何もかも全てをさらけ出していた。
「……そういえば、さっきも傍にいなかったからって言ってたよね。
どうして僕の傍から……僕の姿を見ないようにしたの?」
何気ない疑問、しかしその言葉を聞いてセネアは微かに顔を曇らせる。
「……また貴方を見てしまうと、二度と離れたくなくなってしまいそうだったから。
そのまま貴方が他人に抱かれるのを見るなんて我慢できないと思ったからよ。
けど、そのせいで貴方の元に来るまであれだけの時間がかかってしまった……辛い思いをさせてしまった」
陰っていたセネアの顔が少しずつ歪む。それは悲しみを押えている者故の悲痛な表情だ。
「ごめんね、令……」
セネアの手が静かに頬に触れる。それと同時に一筋の涙が頬を伝い静かに令の顔に落ちた。
それは決して欺瞞で作れるものではない心の雫、演技や嘘で流せるような涙では決してない。
そこまで心を明かされた以上、令の疑問はもう確信に変わってたに等しかった。
241413:02/12/16 01:58 ID:SpQlxaWp
令の鼓動がゆっくりと高まる。さっき感じた恐怖など、もはや微塵もなく吹き飛んでしまった。
いや、”それ”を拒絶し恐怖する心はまだ確かに令の中に存在する。自身の男はいつまでもそれを否定し続ける。
だがそれ以上に、セネアから向けられた感情が令の心の中で急速に恐怖を覆い隠してゆく。
魔という存在、多分生物としては圧倒的に上位に立ち、人を御する事など造作もないはずの彼女が
”三木原 令”という、ただの人である存在に縋っているのだ。
その想いは何よりも深い。そしてその想いの強さが令の鼓動を急速に高めてゆく。
だから令はその思いの正体に確信を得るため、言葉を求めた。
「セネアさん、教えて……」
令はセネアがやったように、静かに手を上げ自身を見下ろしているセネアの頬に触れる。
最初は驚いたように、そしてその後静かに微笑みセネアは令を見下ろした。
「セネアさんは僕が適合者だから必要なの? それとも……」
令の言葉にセネアは静かに頬に当てられた手に触れ返し、口を開く。
「もちろん…………好きだからよ。誰よりも……この世界の誰よりも」
その言葉に、令の中の疑問が確信に、恐怖が想いに塗り潰さてゆく。
本当に女神のような笑顔で、セネアは”それ”を令に伝えた。
しかしセネアの顔は笑顔からすぐ脅えに変わる。静かに不安を訴えた目を向け、セネアは口を開く。
「令は……どうなの?」
今度は令の番だった。その言葉に、これまでのセネアのと今のセネアが頭の中で交錯する。
夢の中で初めて出会い、令を女性へと変えた張本人。そして令の女としての初めてを奪った人。
そこにあったのは恐怖と無力感と、そして圧倒的な快楽。
あの日のセネアには男としての女性に対する本能的な感情こそあれ、決して想いを感じはしなかった。
それはあの陵辱の末に再開したあの場でも同じだったはずだし、先程の宣告の時には恐怖……自身が呑まれるような
感覚に脅え苦しんだのは確かなのだ。そんな感情を持つなど考えもしなかった。
だけどそれを知ってしまった……彼女は本当の想いで令を求めていた。
242413:02/12/16 02:02 ID:SpQlxaWp
これはついさっき生まれたばかりの感情なのだ。そしてその選択をするという事は、
令に今とは違う生き方を強要する事を意味する。令の心は今でもそれを決して望んではいないはずだった。
それとは別に、頭の中に瑞稀や和真の顔が浮かぶ。想いを受け取るのは、別の想いを裏切るのと同じだ。
だがそれでもその”想い”は強かった。想いが矛盾を、何もかもを押し流す。
生まれたばかりの感情なのに、もう令はこれを否定する事ができなかった。
もう言葉は一つしかない……令はそのまま、素直にその想いを口にした。
「好き……だよ。僕もセネアさんの事、好き」
セネアの顔が、静かに微笑んだ。その頬に再び涙が伝う。
だがそれは先程とは違う雫、想いに満たされた感情が溢れた歓喜の涙。
そのままセネアは静かに顔を近づけてくる。令は何も言わずに静かに目を閉じた。
そして二人は、静かに口付けを交わした。


本日ここまでです。
何故か普段使ってるブラウザでは書き込みができなくて、今回はかちゅでアップしました。
最新版なら最初に1回エラーが出るだけで、それ以降は書き込めるようです。
多分フリーザ騒動のせいなのでしょうけど……SS上げてる身としては、
この対応はちょっと困ってしまいました。
243名無しさん@ピンキー:02/12/16 02:05 ID:lITWNYdy
ありがとう。うp。

ホットゾヌ、私は好きですけど、どうでしょ。
244名無しさん@ピンキー:02/12/16 19:35 ID:GtHZKIT9
413さん

>>233-242
まさしく神!とっても(・∀・)イイ!
漏れを萌えころす気でつか(´Д`;)ハァハァ
245名無しさん@ピンキー:02/12/17 02:56 ID:Mq6+RQQW
>242

1.書き込みについて 
 スクリプト荒らしへの対策として、書き込み時にクッキーをはき出す事が必要となりました。
 ブラウザの人はクッキーを用いる設定にしてください。
 2ちゃん専用ブラウザの人は、最新版にアップしてください。

2.串について
 他板の書き込みなんかを見ていますと、串の判定・規制方法に変更があったようです。

3.即死判定について >>594
 二段階目の即死判定が強化されたようです。
 判定条件が明らかにされていないので詳細は不明ですが、新スレ移行の時なんかは
 注意が必要です。


葉鍵では、こんな風に報告されてますた。
職人さん達にとっては大変だと思いますが、向かい風に負けずがんがってくだちい。
246名無しさん@ピンキー:02/12/17 09:21 ID:BMPfT79h
>>233-242
うーん。漢字多すぎ。ちょっと読みづらい。
247名無しさん@ピンキー:02/12/17 09:41 ID:G24C+Wqs
>>246
ここはsage推奨であります…
248名無しさん@ピンキー:02/12/17 22:42 ID:L7np888L
(;´Д`)ハァハァ
249dd:02/12/17 22:44 ID:jyVPd+kG
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250 :02/12/17 22:54 ID:yKFnv35B
251乳無しさん@ピンキー:02/12/18 02:25 ID:oY+N2xaU
>>225
 男は疲れていた。
 こころの底から疲れきり、倦み腐っていた。
 毎日まいにち、会社と家とを往復するだけの生活。
 会社では、つまらぬ仕事に追いやられ、早く辞めろと肩を叩かれ続ける。
 家に帰れば、お世辞にも美しいとは言えぬ妻。そして自分に似て、全く可愛くない娘。
 身体ばかり成長し、この自分よりも知能程度の低い愚かな息子。
 父親である自分に対して、尊敬の欠片も抱かぬ家族たちが、自分勝手に、我が物顔で振舞っている。
 妻と顔を合わす度に、なぜこんな女と結婚したのだろうと思う。
 それはきっと、彼女も同じなのだ。
 ただ一つ違う点があるとすれば、自分はそれを決して相手に洩らしたりしないということ。
 娘も昔は、本当にごく幼いうちは可愛かったものだ。
 だがいまは、早く嫁にでも行ってくれぬかと、ただそれを願うのみ。
 しかし、あの容姿と性格では、それもおそらく難しいだろう。
 息子にしても、自分の子だ。優秀であるわけがないと、端から分かりきっていた。
 だが分不相応な夢をみた挙句、それに失敗して挫折したなどと言い張り、努力すら放棄してしまった。
 せめて自分程度の努力はしてくれると思っていたのに、最初から努力しようともしていなかった。
 いまでは世間が、時代が悪いなどと開き直って、よく分からぬ文士気取りだ。
 男には落ち着ける場所など、安らげるところなど、もうどこにもありはしない。
 通勤の電車が、少しだけほっとできる場所というのも、憐れなものだ。
 その平穏とて騒がしい若者や、その他の要因で簡単に破られてしまう。
 今日もわざわざ時間をずらし、帰りのラッシュを避けてうとうとしていた。
 ――と、
「だからさ、是非とも姫っちのお姉さん達を説得してもらいたい」
「うん、分かったよ。やってみる」
 静かなひと時は、少女達の元気な声に、いとも容易く破られた。
252乳無しさん@ピンキー:02/12/18 02:36 ID:oY+N2xaU
>>251
 舌打ちの一つもしてやりたい衝動を抑えつつ、薄目を開けて声の方を見やる。
{ほう……これは}
 何とも可愛らしい。まさに粒ぞろいの美少女たち。
 あの制服は……裕福な家庭の子女が通う、私立の有名な進学校のものだったはず。
 こんな時間に、寄り道でもしていたのだろうか?
 比較的に空いているとはいえ、座ることはできない車内。彼女たちがこちらに向かってくる。
 眠ったふりをして、空気を胸いっぱいに吸い込んだ。甘酸っぱい体臭が、男の鼻孔をくすぐる。
 可愛らしい少女たちの中に、ひときわ美しい娘が二人。
 そのうち一人は見事に均整の取れた、女らしい身体つきをしている。
 少女と大人の女のちょうど中間、乙女という言葉がまさにピッタリな印象だ。
 身長は150cm後半くらい、程よく発達した乳房とお尻が、女らしい丸みを帯びている。
 顔立ちは優しげで、大人しい感じだ。
 もう一人は――何といえば良いのか、分からない。表現しきれない。
 人形のような、つくりもののように整い過ぎた美貌。
 小柄で華奢な、繊細そうな身体。触っただけで、壊れてしまいそうだ。
 何故か彼女だけ制服ではなく、私服だ。おかげで、その細く長い手足がはっきりと分かる。
 身長は低いのに、まるでモデルのようにバランスが整っている。
 美しい。
 大きな瞳はきらきらと輝いて、くるくると表情を変える。
 引き締まった印象のある顔立ちなのに、とても甘ったるい感じもする。
 大切に育てられているのが、なんとなく分かってしまう。育ちの良さ、品の良さが滲みでている。
 ちょうど目の前に、彼女は立っている。その姿に、見惚れてしまう。
{可愛いな。綺麗な子だ――あれ?}
 ふわりと、彼女の方から甘い香りが漂ってくる。
 香水でもつけているのだろうか? ミルクのような甘い匂い。
 少女たちの中にあっても、明らかに違う感じがする、異質な香り。
 それを嗅いだ瞬間、男の中で長らく忘れられていた、熱い血の滾りが感じられた。
253乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:00 ID:OW/gjtqv
>>252
 『男の力』が湧き出してくる。
{なんだ!? これは一体? この香り……この子はいったい?}
 すでに枯れ果てたと思っていたモノが、いきり立つ。かつて無かったほどに、膨れ上がる。
{……天使? この子は天使なのか? そうだ、そうに違いない}
 唐突に、男は確信する。
 この少女は天使なのだ。自分を救いに来てくれた天の使いだ。
 彼女に気付いたのは、どうやら自分だけらしい。
 ならばきっと自分には、この子に救われる資格があるのだ。自分は最初の試練を突破したのだ。
 電車が停まる。
 少女たちが降りていく。
 男は何食わぬ顔で、少女たちについて降りてしまう。
 彼が降りるべき駅はまだまだ先なのだが、ここで彼女を見失うことは耐えられなかった。
{せめて、あの子がどこに住んでいるのか、それだけでも……}
 男は歩きだす。少女の導く天国に向かって――
**********************************************
「じゃあな」
「じゃーねー」
「うん、ばいばい」
「月曜日にね」
 心と環、それに早苗と佳奈美は、それぞれの家の方向に歩き出す。
 忍は電車の方向が逆なので、すでに分かれている。
 心と環は途中まで帰り道が一緒だ。住宅地が同じで、心の家の方が少し遠く、奥まったところにある。
 早苗と佳奈美も近所に住むもの同士で、同じように一緒に帰る。
「心くん、やっと二人きりになれたね」
「うん」
 手を繋ぐ。なんとも可愛らしい姿だ。
 心は、何者かが同じ方向に歩いて来ているのを、すでに感じている。
 だが偶然に、同じ方向に帰る人がいるだけの可能性が高いので、まだ特に気にはしていない。
254乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:06 ID:/Qv6UKXj
>>253
「佳奈美ちゃんにも困ったもんだね」
「そうね。でも、気持ちはちょっと分かるの……」
「どうして?」
「だって、心くんのお姉さん達みたいに、綺麗になりたいもの――きっと、女の子はみんな」
「そう、なんだ」
「あっ……ごめんなさい、私」
「いいんだよ。気にしてないから、ボクは男。こころは男、ね?」
「うん、心くんは男の子」
「だから思うんだ……姉さん達より、ずっとずっと環の方が可愛いし、キレイだよ」
「心くんたら……」
 しばらく無言で、二人は歩き続ける。
「なんだか、しばらく会えなかった間に、心くんが大人っぽくなった気がするの」
「そうかな?」
「今日だって、みんなをきちんとまとめて……とっても格好よかった」
 環は頬を染めて、心を見つめてくる。
「頼りがい、出てきた?」
「ええ、とっても……素敵」
「環」
 環の頬に、キスをする。恥ずかしそうに俯いてしまう環。
***********************************************
 我ながら多情なものだと、心は思う。
 これではとても、清十郎のことを『浮気症』だ、などとからかえない。
 環に玲那、亜津子に千鶴、そして百合。
 彼女らのうち誰一人として、いい加減な気持ちで『好き』なわけではない。
 自分ではどうすることもできない、こころの奥深いところが、彼女たちを求める。
255乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:10 ID:omeDv+fG
>>254
 彼女らに対する気持ちに優劣をつけるなど、もっての他だと思う。
 しかし、だからといって『みんな好き』では、それこそ失礼というものだ。
 だからあえて、一人だけと言われたら、いまの心は環を選ぶ。
 環に対する気持ちは、とてもとても『特別』なのだ。
 どうしてなのかは、心本人にもよく分からない。
 ひょっとしたら『心』の身体が、環を求めているのかもしれない。
 そんな風に心自身は考えている。

 環は一見すると、もともとの心の好みとは違うようにみえる。
 一人だけ年下であることも目立っている。
 しかし環も含めて、心が好きになる女性たち全員には、確かな共通点がある。
 それは『庇護者』であること。
 簡単にいえば、母性が強いとか、『お姉さん』タイプだとかそういうことなのだが……
 それは表面にみえる部分でしかない。大切なのは、その根本だ。
 魂の形として、愛する対象者を『護ろう』とする女性か、否かということだ。
 だから本質的には、年齢は関係がない。
***********************************************
「もうすぐ、お別れね」
「環…うちに来ない?」
「えっ?!」
「冗談……だよ。ちょっと早いけど、おやすみ」
「心くんも、おやすみなさい」
 十字路で別れる。
 環の姿が完全に見えなくなるまで、心は見送った。
256乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:18 ID:xdiwV0GS
>>255
「さて、と」
 心は家に向かって歩き出す。
(やっぱり、ついて来てる……でも、ボクの方で良かった)
 二重の意味で確認するため、十字路であれだけの時間を過ごした。
 十字路で追い抜いていかなかったのは、どちらかを狙ってついて来ている証拠。
 そして相手は、いまだに心のあとをつけて来ている。
 狙われているのが環ではなくて、心はほっとしている。
 環の方について来ていたなら、逆に心が、相手の尾行を始めるところだった。
 どうするか……このまま帰れれば、別にどうでも良いのだが。
 ばればれの尾行を、相手はしつこく続けている。
 心が一人になったせいだろうか、相手は徐々に距離を狭めてきている。
(まあ、いいや。とりあえず帰ろう)
 このまま無視することに決めて、心は歩くペースを速めた。相手も当然のようにそれに倣う。
 だんだんイラついてくる。少し、いや、かなり気にいらない。
 喧嘩を売ってきた相手をあしらったことならば、何度もある。闇討ちを掛けられたこともある。
 とはいえ当たり前だが、『こういう』ヤツは初めてだ。
 本来なら、この手の輩は無視するに限るのだろう。男だった頃の心ならば、当然そうしたはずだ。
 しかし、自分が『そういう』対象として見られていることが、どうしても気に入らない。
 心は立ち止まると、ゆっくり振り返った。相手に声をかける。
「なにか、ご用ですか?」
 物陰から、相手が現れる。
 40代後半から50代前半くらいだろうか? 中年のサラリーマンだ。
「こんばんは、お嬢さん」
「こんばんは……」
 つい、挨拶を返してしまった。
「こんな時間に、君のような娘さんが一人歩きをしては、いけないな」
 いかにも、うだつの上がらない印象。こんな真似をするような人間にも見えない。
(どうして?)
257乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:24 ID:NwaZqX4M
>>256
「お家まで、送ってあげよう」
 にこやかな表情を浮かべて、ゆっくりと近づいてくる。
 荒事が得意なタイプではない。何かをやっている人間ではないことが、足の運びからも見て取れる。
 喧嘩慣れしていることもなく、それを隠す演技が出来るような人物でもない。
「けっこうです」
 拒否されても、構わずに近づいてくる。
「お嬢さんは、おいくつかな?」
「教えてあげません」
 距離に気を配りながら、相手の動きをチェックしつつ答えた。
「高校生のお友達といっしょだったね?」
「答えてあげません」
 男は顔色ひとつ変えず、にこやかなままだ。
「私にも、娘がいるんだ。だけどね、これが私に似て、全く可愛くないんだよ」
「…………」
(この人……へんだ)
 男は、心の反応など気にしていない。
 眼の色が、おかしい。近づいたことで、それがはっきりと分かる。
 他人の後をつけ回すような人間が、もとよりまともな訳が無い。
 しかし、そういうことではなく、おかしい。
 虚ろでありながら、何かでいっぱいに満たされたような、そんな眼をしている。
「さあ。お家はまだ遠いのかな?」
 手を差し伸べてくる。
 反射的に回り込みつつ、距離をとった。手はすでに、件のスロウイングナイフにかかっている。
 いつでも、使える。
「…? どうしたのかな?」
「近寄るな」
258乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:28 ID:vwdsamXD
>>257
 睨みつけながら、心は相手の出方をうかがう。
 いっしゅん呆気に取られた男は、しかしすぐに笑顔に戻る。
「大丈夫だよ。何かするつもりなんて、危害を加える気なんてないから、ね? 私はただ、
君のように可愛らしいお嬢さんが、一人でいることが心配で、それだけだよ」
「一人で平気です! だから、放っておいて下さい」
 強い口調で、はっきりと断る。
「いや、しかし…こんなに暗いし、人通りも少ない。何かあったら大変だ」
「あなたは、この辺りの方ではないから、ご存知ないのかもしれません。ここは古い家ばかりで、
近所同士の付き合いも深いんです。いざとなったら、すぐに助けを呼べます」
 これは事実だ。
 心と環の家がある辺りは、もともと大きな旧家と裕福な家ばかりの住宅地だ。
 家の数も少ないし、それぞれの庭も広いので、人間の絶対数は少ない。
 その代わり、そうであるからこそ、ほぼ全ての家の者が顔見知りだ。
 ここまでくれば、目の前の男が何も知らない闖入者であることは、すぐに分かるし、確実なこと。
「だから、早くお帰り下さい」
「しかしねえ……現に私のような、よそ者が来ることだってありうるんだよ? 本当に平気かなぁ?」
 男の態度に、少しだけ変化が現れる。粘りつくような、嫌な感じがする。
「……試される、おつもりですか?」
(くそ、やっぱりか)
 男は答えずに、ゆっくりと距離を詰めてくる。
 もう、間違いあるまい。
 相手が詰めた分、心は下がって距離を保つ。男がどう出ても、対処しきれるように。
(面倒だな……逃げ込めるところは遠いし、ボクの声……届くかな?)
 確かに逃げ込めれば、助けてくれる家はいくらでもある。
 しかし、一軒づつの距離が遠すぎる。さらに今の位置はちょうど、とくに庭が広い家ばかりだ。
 そのうえ今の心の体力では、走って逃げ切れるかも不安。
 あまりに、間が悪過ぎる。
259乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:33 ID:DrMGi6VO
>>258
(やるしか……ないか)
 とりあえず、どうにか怯ませて逃げる。そのあとどこかに隠れて、助けを呼ぶ。
 これくらいしか方法がない。
(狙う箇所は、片足と両手)
 逃げるためとはいえ、殺すわけにもいかない。
 いまの心は一度捕まったら、もうそれでお終いだ。なす術がない。だから、両手を潰す。
 足については言うに及ばずだろう。
 ナイフは三本のみ、一度の失敗も許されない。
(まず先に手、最後に足……)
 掴みにくるときを狙う。
 正直にいって、怖い。怖くて堪らない。
 闘いに臨むとき、心はいつ、どんな時であっても、怖くなかったことなどありはしない。
 怖いのが当たり前、だからこそ注意深く、冷静でいられる。
 おやっさんの言葉を思い出す。
 ――天敵に追い詰められた獲物は、自らの命が絶たれるその瞬間まで、決してパニックにならない。
 最後の最後まで、冷静であり続ける。
「ゆえに、窮鼠は猫を咬む。お前は清十郎とは違う。あやつは生まれついての『狩るもの』じゃ。
お前は違う。狩る側でも、狩られる側でもある、両方じゃ。それが本来の人間よ。だから心よ、
恐怖を忘れるな。恐怖に囚われるな。恐れで、己が慢心を戒めよ。かつ、こころを凍りつかせるな。
お前には、それが出来る。中庸――もっとも普通な、自然な覚悟の方法ぞ」
 覚悟を決めること。
 それはあらゆる意味で、『闘う』ときに必須のこころ構え。その方法には、人の数だけ種類がある。
 清十郎は炎だ。生まれついて、いや生まれる前から武人であることを決められていた彼にとっては、
恐怖すら己を奮い立たす、燃料の一つに過ぎない。
 恐怖でこころを凍りつかせ、氷のように冷たく、冷静なこころを得るものもいる。
 最初から、恐怖を感じぬものもいるだろう。
 心はそれらの、どれでもない。
 あえて喩えるなら、心は水。恐怖で己を冷し、落ち着ける。かつ、決して凍りつかない――
260乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:38 ID:XqTrSLKt
>>259
(来る!)
 相手の接近に合わせて、左側に回り込む。がら空きの左腕に、ナイフを投げつける。
 深々と、それは突き刺さった。
「うわああ!!」
 男が、初めて驚きの声を上げる。傷口を押さえながら、男はのたうちまわる。
 心は相手との距離を保ちつつ、冷静に観察を続ける。
(これで、逃げてくれれば……)
 だが、
「はは……これは、これはずいぶんと、用意のいいお嬢さん、だ。安心したよ……」
 男は痛みで息を弾ませながらも、笑みを浮かべる。
(この人……こいつ、やっぱり、おかしい)
 突き刺さったままのナイフを放置して、男はジリジリと距離を詰めてくる。
 下手にナイフを抜けば、出血がひどくなる可能性が高い、賢明な判断だろう。
 しかしそのうえで、まだ心を諦めないとは……まともな精神状態ではあるまい。
 痛みで精神が高揚している可能性は、無いとは言えないだろう。だが、刀傷の痛みは特別だ。
 はっきりいって、ハイになる以前に、耐えられるものではない。
 それをこの男は耐えている。
 余程の覚悟か、或いは既にやけくそなのか……
**********************************************
{可愛いな……うちの娘とはまるで違う。やっぱり天使だ。あの子は天使だ……}
 男は少女たちの後をつけながら、そんなことばかり考えていた。
 例の、とくに美しい二人が同じ方向に帰っていくのも、偶然とは思えなかった。
 手を繋いで歩く二人の姿は、あまりに可愛らしく、微笑ましい。
 そのうち、やたらと大きな家ばかりが並ぶ住宅地についた。
{この辺りは、確か……}
 何となく覚えがある。
 以前まだ、外回りの営業をしていた若い頃に、何度か来たことがあった。
 旧家で地主だとか、役人や大企業の重役だとか、一角の金持ち連中ばかりが住んでいた町。
 彼女たちはどうやら、見た目どおりの『お嬢様』らしい……
 だが、己の妄想に囚われた男は、心を天使と信じて疑わない。
261乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:44 ID:xUAytZLU
>>260
{あの子は天使だ。この世に決まった住処があるとは、思えない}
 だとすれば、心が天使だとすれば、これはどういうことなのか?
{誘われている? あの子はひょっとして、二人きりになるのを待っているのか?}
 ――と、天使がもう一人の少女の頬に、キスをした。
{う、うう……}
 妬ましい。女の子に嫉妬したなど、初めてのことだ。
 あの子は、自分がここにいるのを分かった上で、見せ付けているのではないか?
 今すぐに飛び出して、少女をひっ攫ってしまいたい衝動を、懸命に抑える。
 十字路で、二人は分かれた。
 天使は、もう一人の少女の姿が見えなくなるまで、その場で見送っている。
 ふたたび歩きだしたその後を、つけ始めて間も無く、彼女は立ち止まり振り向いた。
「なにか、ご用ですか?」
 まるで鈴の音のような、美しい声。
{やっぱり、誘っていたんだね? 私に気付いていたんだね?}
 男は喜びに打ち震えながら、少女と対峙した。
***********************************************
「うわああ!!」
 左腕の激痛に耐えながら、しかし喜びが湧き上がるのを、男は抑えることができない。
{これが、これが最後の試練だ。これに耐えれば、彼女と天国へ行ける}
 そう思えば、痛みなど何でもない。
 男はすでに狂っている。
 心のあの『甘い香り』で、溜まりに溜まった鬱屈が変質し、全身に力が漲っている。
「はは……これは、これはずいぶんと、用意のいいお嬢さん、だ。安心したよ……」
 美しい瞳を怯えた色に染めて、少女が身構えている。
「さあ、行こう。二人で、天国へ……」
 手を差し伸べる。

(わけの分からないことを……)
262乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:49 ID:k0RJdJui
>>261
「黙れ!!」
 掴みかかろうと伸ばされた右手を、迎え撃つように左拳を放つ。
 ぎりぎりで届かない間合い。
 失敗では、ない。
 狙いは、男の右手そのもの。
 指先に挟み込んで隠していたナイフを、真っ直ぐに放る。
 突き刺さったそれを、そのままカウンターの要領で深々と押し込む。
(まだまだ!)
 無力化したその右手を掴み、相手の肘に両膝をがっちりと当てる。
 全体重と遠心力を利用し、変則の飛びつき腕ひしぎ逆十字にもっていく。
 一瞬で極めて破壊し、すぐさま飛び退いた。
 攻めるときは一気に、これが鉄則だ。
(――え?!)
 破壊したはずの右腕が、振るわれた。
 完全に虚を突かれた心は、それをかわしきれずに防御する。
 ハイキックをガードする要領で、両腕を使いしっかりと――だが、
(あれ? ……あれぇ? どうし…)
 ぐにゃりと、景色が歪む。
 足に力が入らない。くたりと膝をついてしまう。
 ガードした衝撃だけで、脳が揺らされた。
 破壊された腕を使ったことで無駄な力が抜け、かえってその分、威力が増した可能性はある。
 しかしだからといって、こんなにまともにダメージを喰らったのは、いつ以来だろうか?
(…うそ……こんな、の…うそ…だ)
 いまの心は、体重も筋量も少なすぎて、衝撃を殺すことすらできないのだ。
 素人が無造作に振るった一撃に、なす術もない。
 意識が暗転する。

 ぺたりと、心は座り込んだ。虚ろな瞳で、ぼんやりと宙空を見ている。
 そんな姿ですら、例えようもなく美しい。
263乳無しさん@ピンキー:02/12/18 03:57 ID:9DH9RnTQ
>>262
「どうしたの?」
 男は自分の一撃で、心が半ば失神しているとは思いもよらない。
 急に大人しくなってしまった心に驚き、戸惑う。
{ひょっとして……試練は終わりなのか? 私は合格したのか?}
 血塗れの手で、そっと心の頬に触れる。
 心は抵抗しない。もう何もできないのだ。
「……やった。やったぞ!!」
 小躍りしたいほどの喜びを抑えながら、男は右手に刺さったナイフを引き抜く。
 血が噴出す。ハンカチを取り出して縛り、適当に止血する。
「さあ、行こうね? 私と、おじさんと天国に行こう……」
 破壊された右腕を無理矢理に使い、心を抱きかかえる。
「――お?! っと」
 あまりの軽さに、尻餅を搗く。
{これは……やっぱり、天使だ。天使ちゃんだ!}
 心を抱えて立ち上がると、適当な場所を探して歩きだす。

 程無く、袋小路になった物陰を見つけた。
 ちょうど暗がりで、よほど注意深く探さなければ発見されないところだ。
 上着を脱いで、心をその上に寝かせる。
***********************************************
「……ん、あ、あん! あ…あ、んぁ……ん、あ…」
 胸がムズムズする感覚で、心は目覚めた。
 頭が重い、首が痛む。暗くて周りがよく見えない。
「……う? うああ!?」
 何かが覆いかぶさって、胸に取り付いている。
 ちゅぱちゅぱと音を立てて、小さな蕾に吸い付いている。
「やあ、天使ちゃん。お目覚めかなぁ?」
 さっきの男だ。
264乳無しさん@ピンキー:02/12/18 04:04 ID:XGsb+FJM
>>263
「なに、なに…するんだよぉ」
 抵抗しようとして、腕の自由が奪われていることに気付く。
 脱がしかけたシャツで、前腕が縛られている。胸が一面、血だらけだ。男の血だろう。
「うぅ? うぁあ、あ、あん。いやぁ……あ、ぁあん。あん!」
「可愛いおっぱいだねえ? とっても柔らかいよ……」
 むにむにと心の胸を揉み、蕾を指先で摘んでくる。
 ふたたび蕾を口に含み、舌先で転がし始める。
「やめ、て……やめろぉ、やめ、ん…んぅ、あ…ああ、あん」
「気持ちいいんだね? 可愛い声だ。それに、とっても可愛らしいお口だねぇ」
 指先で、唇に触れてくる。
 血の味がする。
「おじさんも、気持ち良くなりたいんだ……いっしょに天国に行こう、ね?」
 男は立ち上がり、不自由な手でスラックスを下ろし、同時に下着も下ろした。
 貧相なイチモツが現れる。
 小さい。
 男だった頃の、見慣れている自分のものや、昼間に見た清十郎のものに比べてあまりに小さい。
 心は思わず噴出しそうになってしまった。
 そんな様子を見て、男は誤解する。微笑んでくれたと、そう思ってしまう。
{可愛い……可愛いなぁ}
「おじさんのを、お口で気持ち良くして、くれるかなぁ?」
「いやだ!! 誰が、そんな汚い――う! むう……」
 ぐいぐいと顔に、口元に押し付けてくる。生臭くて青臭い臭気に、吐き気がする。
 口を閉じ、歯を食い縛って耐える心。
「…うーん、困ったねぇ」
 男は心の顎に手を添えると、力を込めて口を無理矢理に開かせようとする。
 簡単に、心の口は開いてしまう。
「――おぶっ! う、うえ…おぶ、おう、うお……ぼお?!」
 深々と、小さな口にイチモツが差し込まれる。
 根本まで一気にすっぽり挿入したそれを、ゆっくりと動かしだす。
265乳無しさん@ピンキー:02/12/18 04:13 ID:SJs5SHTc
>>264
 ギリギリいっぱいで、心の小さな口に収まりきるところから、男のイチモツの程が知れる。
 噛み付いてやろうとしても、喉元まで差し込まれたせいでえづいてしまう。
 こみ上げる吐き気に邪魔されて歯を立てることも出来ず、舌を突き出すようにしてしまう。
 それがさらに、男を愉しませる。
 心の荒い息づかいと、りゅぷりゅぷ、ちゅぷちゅぷという湿った音。
「キツイお口だね。小っちゃな舌で……そんな風に、ご奉仕まで、して…くれるんだね」
「おぶう、うう……おえ、えぶぉ…ぼぉお! え゛う、うう゛、うええ゛!!」
 心の頭を抱えて、男はイチモツの出し入れを激しくする。
 男は眼を血走らせて、小さな口の快感に耐える。いますぐに暴発しそうな迸りを、必死で抑える。
「もう、もうだめだ…そんな、そんな…上手に、ご奉仕し…でる! 出てし……出すよ? いいよね?」
「んむ゛ー!! んん゛ん、んぼ、ヴヴぇえ゛え゛……」
(やめろぉ……やめろ、この早漏野郎…)
 生臭い精液が、口中に注ぎ込まれた。そのまま男は、さらにイチモツの出し入れを続ける。
 心は窒息しそうになりながら、吐き出すことさえできずに、精液を飲み込むしかない。
 飲み込みきれない精液が、口中から溢れ出す。じゅぷじゅぷと、湿った音がひびく。
 男が噛み殺す唸り声と、口を塞がれた心の荒い吐息。
 小さな柔らかい舌が、イチモツにまとわり付く。
 口内の柔肉全体が、異物を外へ追い出そうとして、包み込むように締め付ける。
{素晴らしい!! その辺の女なんて、まんこなんて、問題にならん!!}
 男は幸運だった。
 彼のイチモツが粗末で貧相なおかげで、心の小さな口に咥えてもらうことができたのだから。
 それから男は立て続けに二回、心の口内へ精を放った。
 小さくきつい心の口を思うさま犯し、こころゆくまで堪能した。
***********************************************
266乳無しさん@ピンキー:02/12/18 04:30 ID:rsOhKpBp
 本日はここまでです。これからというところで、申し訳御座いません。
なんだかどうしても、連続書き込み規制に引っ掛ってしまうので、
何度も接続しなおしてupさせて頂きました。
 ブラウザを最新版にしたのですが、お気に入りの引継ぎで失敗したり、
なかなかうまくいきません。PC自体の調子が悪いことも相まって、
正直ちょっと疲れました。

 本当は書きためた続きの分がまだ少しあるのですが、
趣味ごときでこれ以上いらいらするのは馬鹿馬鹿しいので、
今回はこれにて失礼させて頂きます。
 なんだか愚痴っぽいですね……失礼しました。

>>413
 いよいよクライマックスといった感じですね!!
これからも続きを、マターリと待たさせて頂きたく存知ます。
267名無しさん@ピンキー:02/12/18 08:37 ID:5tX1mefD
心タン陵辱 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
これで清十郎に殺され予定のヤシがまた一人増えたな、っと(w

まだ続きがあるとは、もったいなや(嵐イってヨシ
次なる投下を楽しみにしてますー、乙ですた。
268名無しさん@ピンキー:02/12/18 08:56 ID:Lo67sD5D
>>265
>愉しませる

あまり使わない表現だな。
269bloom:02/12/18 09:04 ID:7YROwbm8
270名無しさん@ピンキー:02/12/18 09:19 ID:iYt/N3rL
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271413:02/12/20 01:39 ID:uuLaqY5Y
>>242の続きです

撫でるような優しい口付けの後、セネアはゆっくりと唇を離した。
初めて令を抱いた時にしたような荒々しさはないが、かえって体を熱くさせるような、そんなキス。
自身の頬が赤く染まるのを感じながら、令は目の前で微笑むセネアを見つめ返す。
「セネアさんの事、ちょっと誤解してたかな」
「……?」
令の言葉にセネアは疑問符を浮かべるが、令は構わず話を続けた。
「セネアさんって、初めて会った時の印象の事もあるんだけど……えっと、その……もっと恐くて、
正直言って冷酷な人なのかなって……思ってた」
何か令の言葉が予想以上に意外だったのか、セネアは驚いたような目で令を見る。
そんなセネアの態度が可笑しくて、令は思わず軽く微笑む。
「でもさ、セネアさん優しいよ……今のセネアさん、なんかすごく暖かいもの」
思わぬ令の言葉に、セネアは狐につままれたかのようにぽかんとしてしまう。
ようやく意味を悟ったか、しばらくしてセネアの頬がかすかに赤く染まった……かと思うと、
彼女はそのまま悪戯っぽい笑みを令に向けた。
「あら、その最初の印象も間違ってなくてよ。それどころかそちらの方が正しいと言えるわ」
「そう……かな? 僕は……」
「貴方だからよ。今でも私は人間ごときに譲歩も妥協もしない。目的のために手段を選ぶ気はないし、
自身の行動に自分以外の意思を介入させる気なぞさらさらなくってよ」
まるでからかうような口調でセネアは令に語りかける。
とはいえその言葉は多分セネアの本心だろう。ある意味その余裕が言葉を肯定していた。
しかし、彼女はその顔を突然真剣なものに変えると、頬を染めたまま令を見つめる。
「だけど……貴方がその全ての序列を破壊したの。私のありとあらゆる価値観の最上段を、
貴方を愛し、貴方に愛されたいっていう気持ちが占拠してしまったわ。
だから如何に私の価値にそぐわなくとも、今の私に貴方に否定されるような選択肢は取れない」
272413:02/12/20 01:40 ID:uuLaqY5Y
そのままセネアは顔を下ろし、軽いキスをすると静かに微笑む。
「令……貴方のせいよ。貴方が私を壊したのよ」
その赤い瞳に真っ直ぐ見据えられ、令は少々居心地が悪そうに顔を赤くして目を逸らす。
セネアが令に投げかける言葉があまりに恥かしく、そして愛しいから。
正直そんなテレビドラマでしか聞けないようなセリフが自分に向けられているという事実が、
当事者を目の前にしても少し信じられなかった。
「……それじゃあ令、今からは私の時間にさせてもらうわ」
そんな令に、セネアが意味ありげな言葉をつぶやく。意味を求めて令は視線を戻すが、
セネアは先程と同じように令を見下ろしていただけ……ではなかった。
笑顔だが、先程とはあきらかに意味の違う笑顔。
まるで悪戯を考えついた子供のような笑い、そしてその瞳は令が初めてを奪われた時の
あの輝き、あれと同じ色を宿していた。
「……せ、セネアさん!?」
「さっき言ったでしょう? 私は冷酷な女だって……その意味を教えてあげる」
令は淫靡な笑みを浮かべるセネアの顔に思わず息を呑む。
この顔、この瞳をしているセネアが求めている事など一つしかない。
「私はね、これから私を愛してくれる人を……令を嫌という程泣かせてしまうの。
いくら令がやめてって言っても、二人が真に達するまで悦楽の宴から逃がしてあげない」
「セネアさ……あふッ!」
セネアがすっと令の胸に手を添えた。服越しの感覚なのに、令は思わず声を出してしまう。
それだけの事なのに令の息は早くも荒くなってくる。そんな令の顔をセネアが満足そうに覗き込む。
「今度ただ抱くだけじゃない……本当の絶頂、本当の女の喜びを教えてあげる。
だから今夜は……覚悟してね」
静かに、だけど拒否を許さない問答無用な強さを含んだ口調でセネアは令を抱く宣言をする。
273413:02/12/20 01:40 ID:uuLaqY5Y
当然今の令だって、それを拒否する気持ちはまったくない。
いや、まったくと言えばそうではないかもしれなかった。
もしかしたら男としての令は”抱かれる”事を今でも否定しているのかもしれない。
だが愛する人と一つになりたいという性を越えた気持ちが、すでに心を全て覆いつくしていた。
令はゆっくりとセネアに頷く。それは抱かれる事を自ら望んだという合図。
そしてセネアは令のパジャマの隙間にゆっくりと手を差し込んだ。
「ああぁ……セネア……さ……はああぁっ!」
胸のところのボタンが外れ、令の双球が露わになる。セネアはそれをゆっくりと優しく揉んでゆく。
掌で全体を撫でまわすようにしながら、人差し指でその頂を刺激する。
その度に令は体をぴくんと跳ねさせ、口から甘い声を引出させられた。
「はふうぅ……すごく熱くて、なんか……体が……ひゃあッ! だ、ダメ!セネアさん、ムネだめえぇぇ!!」
ただ胸を少し嬲られただけで自身の体が信じられないほど熱くなっていくのに、
令の中で微かな恐怖とも期待ともつかない感情が広がってゆく。
セネアに抱かれたあの夜以降も何度となく責められた自身の胸、しかし今回のこれは明らかに違う。
今はまだセネアはその技巧をほとんど出してはおらず、実際にはただ撫でられているのに近い状態だ。
それなのに体が燃えるように熱くなる……疼きがすごい勢いで体を駆け巡る。
そしてそれはセネアが舌を胸の責めに加えた途端、一気に加速した。
−な……ぼ、僕の体……変だ。熱い……熱いのが止まらないいぃぃぃ!!!−
指と舌による巧みな責めは、令の中に生まれた熱を一気に発火させる。
いくら声を上げ体をくねらせようとも、快楽は増すばかりでとどまるところを知らない。
「どうして……こんな……ふああぁッ!! 今までと……違う、なんでこんなに……ああぁん!!」
もうすでに言葉が言葉にならない。まだ胸しか責められていないのに、
本能の命ずる喘ぎが理性の言葉を封じ込めている。
前戯の始めの段階でありながら、令の体はまるで挿入されたような快楽を覚えていた。
そのうえ体は、さらに燃え上がるのを止めようとしない。
274413:02/12/20 01:41 ID:uuLaqY5Y
−いままでと全然違う……胸を触られてるだけなのに熱いのが止まらない!!
どうして胸だけでこんな……熱くて、気持ちよくて……だ、ダメ! このままじゃ……!−
「せ、セネアさんもうダメぇ! お願い、これ以上は……ひゃふっ! あ、あああぁ――ッ!!
ダメ……ダメえぇぇぇ!!」
「あら、どうしてダメなの? 令ったらすごく気持ちよさそうじゃないの」
くすくすと笑いながらも、セネアは決してその手を休めない。舌を離して口を開いても、
指が巧みに責めを継続し続ける。令の体は一瞬たりともその責めから開放されなかった。
「あふああぁ……このままじゃ僕……はああぁん! やめ、お願いやめ……ひあああぁぁん!」
「ふふっ……令ったら、胸だけでイっちゃうのがそんなに恥かしいの?
それとも自分が感じすぎるイヤらしい体だって認めるのが嫌なのかしら? でもね……」
セネアがまたあの悪戯じみた笑みを浮かべる。とはいえ今の令にはそれを認識できるだけの余裕はない。
なぜなら会話に意識を向けようとも、セネアの責めはほんの少しも勢いを失なわないからだ。
「さっき言ったでしょう? ダメって言っても許してあげないわ。
いいのよ感じるままに素直になって……令、遠慮しないでイってしまいなさい!」
セネアが再び舌を使って乳首の蹂躙を始めると、令はひときわ大きな声を上げて喘ぎ、
体に電気を流されたかのように腰をびくん、びくんと跳ねさせる。
そして頭の中にあの白い光が浮かんだ時、令はもう絶頂から逃れられない事を悟った。
−む、胸だけで僕は……そ、そんな! く、くる! きちゃううぅぅ!!−
心で少しでもそれを遅らせようとしても、全ては無駄な抵抗だった。
頭に浮かんだ光は一気にその中を満たして、令の肉体は意思に関係なく頂に導かれる。
「だめ、だめ……ひゃあっ、あああああぁぁ―――ッ!!!」
一際大きく体を震わせ、令は絶頂の叫びを上げた。その全身を駆け巡る快楽に全てが押し流されていく。
ひとときの後、絶頂の悦びが引いて体を脱力させた令の髪をセネアは優しく撫でた。
「かわいい……やっぱり令のイった顔ってこの上ないぐらい愛しいわ。
何度でも、何度でも悦ばせてあげたくなる……」
275413:02/12/20 01:41 ID:uuLaqY5Y
絶頂の余韻が覚めやらぬ荒い息をはいて、令はセネアを見上げる。
令は胸だけで、しかも一気に高まっていく自分の体の感覚を、それが終わった後でも信じられなかった。
「前と……全然違うよ。胸だけなのに、どうしてこんなに……僕の体はどうかしてしまったの?
セネアさんは僕に何かしたの?」
令の問いにセネアは一瞬何かを考えたような素振りを見せたが、すぐに納得したような顔を浮かべ口を開く。
「しなかったと言えば嘘になるわ。なにしろ貴方は一度私に抱かれたのだから」
セネアの言葉の意味がいまいち理解できず、令は怪訝な顔をする。だがセネアはかまわず話を続けた。
「あの時は意識こそしなかったでしょうけど、私は貴方を持てる技術を総動員して徹底的に悦ばせたわ。
つまり貴方の体はあの時、私に抱かれるという悦楽を無意識のうちに体に刻み込まれたの。
身体は一度覚えた蜜の味を決して忘れはしないわ。それ以上の悦びを得られない限り……ね」
その言葉の意味する事を考え、令は沈黙する。
要は令の体が”セネアに抱かれる快楽”を覚えてしまっているという事。
つまり今回はセネアが何かをしたのではなく、令の方が再びセネアに抱かれたという事実に歓喜し、
自ら快楽を増幅させて、高まっていたという事なのだろう。肉体の記憶に理性や意識は関係ない。
結果的に令はあのたった一回の交わりで、セネアに”調教されてしまった”と言ってもよい。
それに今回は……なにより令自身も抱かれたいと思っていたのは確かなのだ。
「つまり僕が望んだ……僕が求めた快楽なんだ……」
「そうね。だからこんなに……と、言いたいところだけど……!」
漠然と自身の体の変化を考えていた令に、セネアの言葉の語尾が少しつり上がる。
見るとセネアは、ジト目で令を見下ろしていた。
「随分と開発されたみたいだこと。貴方を抱いたのは私とあの男達だけじゃなかったのね」
「……な!!」
突然の指摘に令は慌てるが、その態度と真っ赤になった顔では肯定してしまったも同然だった。
セネアが突然そんな顔をしたのも、その事に気が付いたからなのだ。
276413:02/12/20 01:42 ID:uuLaqY5Y
「至上の悦楽は他が劣っていると認識できるからこそより価値の増すもの。それにそれを受けとめる
だけの包容力が必要だわ。たった2回の経験でそのどちらも手に入れるのは不可能よ。
いくら初めてで達してしまうぐらい非常識にいやらしい体を持った令でもね」
反論や言い訳など思いもつかなかった。それに何を言おうとも事実を変える事はできないのだ。
とはいえ本来ならセネアにそれを責められるような筋の話ではないのだが、
怒っているというより拗ねたような顔で令を見下ろすセネアの顔を見てしまうと、
言い訳しようという気すら萎えてしまう。
「……ごめん」
令は気持ちを素直に言葉にすると、セネアは一瞬何かを言いかけたまま言葉に詰り、
拗ねた顔のまま横を向いてしまう。令があまりにあっさりと折れてしまったので、
そのわだかまりをぶつけるわけにもいかなくなってしまったのだ。
「……まあいいわ。貴方が他人に抱かれたというのは私にも非があるんだし。だけど!」
突然セネアはがばっと令の上に覆い被さるようにのし掛かり、眼前で令を見据えた。
「覚悟なさい……今度は私を決して忘れられないように、徹底的に悦ばせてあげる。
他の交わりの事など忘れてしまうぐらい、貴方の身体の奥底まで私の悦楽を刻み込んであげる!」
その勢いある言葉に、令の体にぞくりとした感覚が駆け巡る。
これは恐怖と不安という感覚……そう思った心は、ただの逃避にすぎない。
令の体、そして心も認めていないだけで理解しているのだ。この感覚の正体を。
そう……令の心と体は今、ほんの少しの恐怖と不安を内包して、
どうしようもないぐらいの”期待”で溢れていた。

本日ここまでです。
最近ようやっと終わりが見えてきたような……。
277名無しさん@ピンキー:02/12/20 04:10 ID:HuEgVJxb
あげ

278名無しさん@ピンキー:02/12/20 12:42 ID:JVnHEzRI
ヤパーリ令タンがいないと駄目ダーヨ
令タンマンセー
279名無しさん@ピンキー:02/12/20 14:11 ID:5QseYP80
終わりが見えてきた……それはそれで悲しいような(w
セネアタンマンセー (ぉ
280名無しさん@ピンキー :02/12/20 22:24 ID:ZNh3dmdq
乳無しさん、413さん、乙です(お疲れ&オツな話ですの二重の意味を込めて)。
最近、胃痛に悩まされている380でございます。胃薬が手放せません。とほほ。
それでもコーヒーを飲む手は止まらない。さすがにブラックはやめてますが。砂糖抜きで、牛乳をたっぷりとね。

前の話を読み返していて、8話に修正がありました。
>彼のそんな思いとは裏腹に、五人の女性達は目を潤ませながら、彼らを品定めするように見つめ続けた。
五人じゃなくて、四人の間違いです。11人いる!←ネタが古すぎです(でも一応TSっぽいネタあり)
他にも思い切り書き換えたい所はあるのですが、そこはがまんがまん。

やっぱり年内には次の話は辛そうなので、3話と4話の間の飛ばしちゃったエピソードでもねじ込もうかと‥‥。
ストックがないというのは想像以上にプレッシャーになりますね。やっぱり漏れには連載なんて無理だあー!
他にも幾つか、TSネタを含めた小説をぽつぽつと書いていたりします。
ナオの話とか(おぼえている人いるかな)、二重螺旋の書き直しとか(Light SIDE/Dark SIDE の二本立て)。
でもエロばっか書いていると、エロ抜きの話を書きたくなるんだよな‥‥。

のらない時は過去の見直しと設定起こしだな。
紫峯院女子学園を舞台にした話とか、そのうち書ければいいな。
それでは、次の書きこみにはSSをうpできることをお祈りください。クリスマスプレゼントにできるだろうか‥‥
281名無しさん@ピンキー:02/12/21 09:21 ID:t5BUt9E6
>>280
できればサンタクロースになって頂きたいですが(w
無理は申しません。
体調に気をつけてガンガッテクダサレー!
楽しみにしてます。
282某板805:02/12/21 19:13 ID:9EwLVbP8
朝起きたら胸があった。いや、何かが胸にあった。

うつろな意識のままとりあえずその「違和感」を確かめてみる。
ぐに。むにゅむにゅむにゅ。
………………うん。なかなか大きくて良い揉み心地だ。それに少し気持ち良いし。

「…………………………ぅん?」
はた、と揉むのを止め、たった今降ってわいた疑問の回答を得ようとする。

…………俺の体にこんなのあったか……………?


「……………………………………………………えぅ」

がばっ!!!!
ばっ!

一気に布団をはねのけ着ていた寝間着のティーシャツをガバッと一気に脱ぐ。
そして問題の個所に目を移す………………

「な、ななななななななななななななな!!!!!!」目が一気に覚める。
胸が大きく盛り上がっている!そんな馬鹿な!しかも乳の先の部分まで明らかに発達してて
男の授乳用ではないそれの形とは大きく違う!これではまるであのおっぱいじゃないか!いや、なんで!?
昨日寝たとき!昨日寝たときはこんなのはなかった!どーなってんだこれ!!
283某板805:02/12/21 19:14 ID:9EwLVbP8

両手で放り出した胸をわしづかんだまま目を見開いて中空斜め下の一点を凝視して口をパクパク。
ぐるぐると頭で考えを張り巡らせる。他人から見たら何やってんだろうと思われるであろう。
パニック。いや、パニックにならない方がおかしい。こんなこと、ありえない。

………いや、それでも落ち着かなければならない。
騒いでも解決しない。うん。いつもの俺らしい考え方だ。

……………で、これは一体…………………全体………。
ふむ、おっぱいは女の子にしかないよな……………つまり俺は女の子?

…………クッ。
自分で考えて笑ってしまう。俺はまごうことなき男だ。馬鹿馬鹿しい、ありえない。
顔に手をあて首を振り、考え直す。

するってーと…………………は!そうか!病気!よく分からないけど胸が物凄い腫れる病気!
それなら納得出来る!そうだそうだ!そうとしか説明が付かない!
「………なーんだそうか、それなら…………」

…………………違う!!それはそれでやばいんじゃないか!?!?
「と、とにかく急いで病院に!き、着替えないと!」掛け布団を放り投げ、だばだっ!とベッドを降りる。

と。ずるっ。寝間着のトランクスがずり落ちる。「うぁ!」足がもつれドダッと無様に転ぶ。
「く、こんなことしてる場合では………!」立ち上がり、トランクスの前部分を右手でつかみ
無造作にぐいっと上げつつも、ヨタヨタ着替えの畳んでおいてある机に足を踏み出し………………………
284某板805:02/12/21 19:16 ID:9EwLVbP8
はて。

おかしい。何か変だ。なんというか、足りない。感触が。前に手をやったのに。
こう、いつものむにゅ、がない。「……………………???」トランクスのゴムを引っ張り中をうかがう。

晴れあがった胸が邪魔だ。もう片方の手で視界を遮っている片方の胸をどける。………見えない。
いつものが見えない。隠れているのか?首を動かして角度を変えてしげしげと捜す。
無いはずが無い。いつもあって当たり前。ゆえに隠れてみえないという考えが自然にでる。違和感無く。
埒が明かない。手をやり、捜す。何か変な感触。小さな突起と、その下、左右にある弾力のある延びる皮。
おかしいな…………。ない?さらに探る。なんかでこぼこしてる。玉袋の筋が萎縮してんのかな?
と。「……っ!」しびれる。なにか触った。びくっと指を離す。そう、触られた方の感触でわかる。
これはオシッコの穴だ。しかし、そこで疑問が浮かぶ。「…………ぅん?」
オシッコの穴はいつもアレの先にある。股に直接ついてはいない。これはおかしい。
パンツ一丁。がに股で手を乳とパンツの中に突っ込んだままの姿勢で、
また中空の斜め下を凝視し今の情報を頭で張り巡らせ整理する。その姿は実に間抜けだ。

結論。股間がおかしい。いや、股間もおかしい。
…………………ど、どーなってるんだ!俺のチ○ポ!た、確かめなければ!
踵を返し風呂場に駆ける。風呂場でトランクスをバッと脱ぎ、洗い場の備え付けの大鏡の前に。
全裸で股を広げ股間を突き出し、伺う。しげしげと。体裁なんか考えてる場合じゃない。
285某板805:02/12/21 19:18 ID:9EwLVbP8

…………………………違う。これは違うぞ。これは………………チン○というより………
それに。写っている人。顔が俺ではない。目がくりくりと大きい。輪郭が小さい。鼻がすっきりと高い。
髪も延びてる。おかしい。短髪だったはずだ。なぜ肩まである?しかしこの顔。俺というより、
俺に似ているって感じ。そう、双子の妹。いないけど。いたらこんな顔かも。実に可愛い。
いや、しかし、この腫れ上がった胸。病気のせいか知らんが可愛いくなった顔。男としては妙にくびれた腰。
足も少し細くなってる気がする。で、取れた(?)チ○ポ。そしてその代わりについてる…………これ。
「あ、うう、ううううう………」今更気付いたが声も高い。明らかに男のそれではない。

これ、これは、この姿はまごう事無き……………女の子!!!

「う、あ、あ、あ、ああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

「ななななな、何の騒ぎだ!?」
ルームメイトで友人の灰谷がこの騒ぎで起きたみたいだ。こっちに駆けてくる足音が聞こえる。
ダダダッ!「な、何だ!?なにやってんだ卓哉!」眼鏡の真ん中を中指で押し上げつつ、来た。
風呂場のドアは開いている。そこで、灰谷が見たもの。「…………………は、灰谷…………」
ここの部屋風呂は無駄に広い。この学園寮の特徴だ。風呂桶の面積も含めて6畳くらいか。
入り口の向かい奥にトイレもある。で、入り口から見て鏡は手前横の壁にある。
その鏡の前で全裸で股を突き出した状態で固まったまま出迎えてしまう。二人とも固まる。
「……卓哉……なのか?いや、似てるけど……?いやでも、それ……胸……と」灰谷の目が一点で止まる。
目線はもちろん「……………(ジーー)。」で、この体勢。いくら同性(?)でも急に恥ずかしくなった。
「み、見るんじゃねぇぇぇぇぇ!!」スバっと間合いを詰め即座にハイキックを顔に叩き込む。
「ぶべらっ!」物凄い勢いで飛んでいく灰谷。人は空を飛べる事を身を持って証明するかのようだ。
286某板805:02/12/21 19:19 ID:9EwLVbP8
その時。入り口ドアの鍵が開いた。
「おまえら、朝から何をやっとるかぁ!」体育教師兼寮長の橋本先生。白いティーシャツにブレザー。
その下の筋肉。熊のようなその姿は思春期の粋がった青年たちに慎ましさを覚えさせるのに十分な迫力だ。

起床間も無いこの時間の非常識な騒ぎを注意しようと来た橋本先生が見たもの。
そう、全裸の少女と入り口で倒れている万年問題児の寮生、灰谷。
………………これをどう説明しろと。

とりあえず先生は橋口は服を着るようにいい、すぐに灰谷とルームメイトの俺、
そして謎の少女(それも俺)は、すぐに学園理事長室に来るように言い残し、どすどすと去っていった。
もちろん俺は誰で、なんでそこにいたのかである。先生の退室後すぐ自分の制服を着る。
いつも通りに。しかし、ズボンが緩くなってるし上も肩幅がガバガバだ。
どうやら体型ごと女らしくなっているようだ。今気付いたが身長も165くらいだろうか。
世界が低い。元は175だったのだが…………。

早朝。だれもいない廊下を灰谷と理事長室へ向かう。寮と学園校舎は隣り合っていて、渡り廊下で
繋がっている。理事長室は校舎内だ。面倒くさいが逃げるわけにもいかない。寮は入り口が
渡り廊下の一つしかないから逃げられないのだが。先生がその場で連れて行かなかったのも
そういった逃げられない事を見越してである。と、そのとき灰谷が恐る恐る話し掛けてくる。
「な、なあ、君………一体誰「蘇芳卓哉」」「い、いや、だってあんた女の子「女になったんだよ」」
「そ、そんな馬鹿「それは俺の台詞だ」」「な、だってそんなことありえない「ありえないよなあ…」」

………………自分でも無茶苦茶言ってるのが分かる。自分でも上の空である。
只一つだけ考えていたのは、コレはなにかしらの病気であるということ。人間の体に
成長以外の変化があるとすればそれは病気しかない。魔法であればどんなに話が楽か。
とにかく、見て触って確かめたんだ。俺は今間違いなく女になってしまっている。
それは受け入れるしかない。問題はそれでどうするかなのだ。何時だってそうだ。
問題は悩むのではなく解決するものだ。……自分でも前向きすぎると思うが。うん。それが俺だ。
287某板805:02/12/21 19:23 ID:9EwLVbP8
「とにかく俺の体に何が起こったのか調べない事には…………」そう、俺の行動は決まっている。
まずは病院。そんな事を考えているうちに理事長室の前に着く。灰谷が俺をチラチラ見ながらノックする。
「………なんだよ?」「え、いや、別に………」中から声がした。「どうぞ」

「「失礼します」」綺麗にハモる。部屋の中には二人。理事長と橋口。俺達が入ってすぐに橋口が言った。
「蘇芳はどうした!?3人で来いといったはずだ!」「………………はい。」軽く挙手。
「………………………なんだね?」どういったものか迷ったが………生憎、巧い嘘が浮かばなかった。
「俺、です。蘇芳…卓哉。」「?な、何を馬鹿な…」「いやあ……でも。」やはり真実を言うのも、なあ。
「…君は確かに蘇芳君に似てるが、妹さんかね?」と、俺と灰谷の写真のついた何かの書類を見ながら理事長。
まあ、俺みたいな生徒一人一人覚えてるはずが無いな。「…俺に、妹はいませんよ。」「君じゃない!
蘇芳卓哉にだ!」橋口が激昂する。「いや、俺が蘇芳卓哉でして。」それを聞いて顔を赤くする橋口。
「おい、馬鹿にしているのか君は!」「いえその、なにかにバカされてるのはこっちでして………」甘かった。
やはり何処からも説明つきそうにない。理事長が「ふむ、確かに妹さんはいないようだ。だがしかし…
蘇芳卓哉は男で君は女。確かに良く似てるが……本気でなりすまそうとしてるならもっと巧い嘘を
ついたほうがいいな。」腕を組んでいう。「いえ、男が女になったんです…。」「大体、灰谷!
お前はこの女子禁制の学校で何をしとるのか!お前が連れ込んだのだな!」無視された(´・ω・`)
……そう、この学園は男子校。女っけ一切無しだ。エロ本の類ももちろん禁止。
「ち、ちが、朝起きたらこの子が風呂場にいて…」「いえ。だから俺は蘇芳…。」
288某板805:02/12/21 19:25 ID:9EwLVbP8
う。周りの俺を見る目が段々頭の気の毒な人を見る目になっていってるような気がする。
「………大体君はどうやって部屋に入り込んだのかね?」「どうって…消灯のロックかかる前です。」
この学園の寮のセキュリティは非常に厳重である。消灯時間には全部屋に一斉に電子ロックがかけられ、
生徒が勝手に外に抜け出て遊ぶ事のないようにしている。窓も格子がついてるからどうしようもない。
しかも俺と灰谷の部屋は5階だ。窓から忍び込むのには梯子車でもない限り無理だ。
つまり監獄と一緒である。ま、それゆえこの学生寮に風呂とトイレ、冷蔵庫までが個別についてるわけだが。

「……ロックがかかる前。当たり前じゃないか……」理事長が腕組みをしてジト目でこちらを見る。
「この寮のセキュリティはそれなりに完璧のつもりだ。それを君は…。」「ええ、ですから俺は蘇…。」
「…………………………。」「…………………………。」「…………………………。」(´・ω・`)…………。

いっそ警察に突き出されたほうがいいかもしれない、と半ば自殺衝動に襲われるがそれまで黙っていた
灰谷が口を開いた。「…そんなにいうなら指紋照合するのは?」「………!」それがあった。
理事長に詰め寄る。「理事長!俺の指紋と蘇芳卓哉の指紋データを合わせて見てください!」

指紋。この学園特有のシステムである。図書の貸し借り。学園の出入り。ロッカーのロック。
そういったものは全て自分の指紋で照合する。なんともハイテクノロジーなことである。
まあ、便利ではあるが。しかしそれが吉と転じるはず。何とか二人の先生に強く訴え「ま、やってみるだけ
やるが。納得したら警察に行ってもらうからね…」と疑われまくりだがなんとか照合にこぎつけた。結果。
289某板805:02/12/21 19:26 ID:9EwLVbP8

「ば、馬鹿な……。」やはり。体の変化は指紋までは及ばなかったらしい。蘇芳卓哉のセキュリティーは
俺の指先であっさりと解除される。当たり前だが。「こ、壊れてるんじゃないか?」橋口が試しに触る。
もちろん開くはずが無い。「そ、そんな……」「わかって、もらえましたか……?」
「な、なにかハッキングでもしたんじゃないのか!?」俺は首を振り「この学園のファイヤーウォールは
ハッキングは物理的に不可能のはずです。第一その部屋には守衛さんも。」胸を張ってフフン、と言ってやる。
「む、むむ……」

そのあと一気に捲し立てた。信じ込ませるために。俺の家族構成。学園での成績。日ごろの態度。
知っている事は全部話した。そして、この変化もありのまま話した。
漸く。
「にわかには信じ難いが………」「うむむ…………」「卓哉…お前一体……?」
戸惑いの声で満ちる。しかし一番戸惑ってるのは俺なんだが。
理事長が「と、とにかくそれは一体どういう現象かね?」「はい。病気かなにかかと」「病気……?」
「た、卓哉。それはいくらなんでも無理があるんじゃ…。」俺もそう思うのだが。
「じゃあ魔法です、とでもいうのか?」「うぅ…。」閉口する灰谷。「いいですか。この体に変化があった
のは事実。そしてその変化には必ずなにか原因があるはずです。何も無ければ何も起きるはずが無い」
理事長が「し、しかし。男が女になんて。」「えーと…………。そう。例えば、理事長。理事長は
地球が丸いという突拍子もない話信じてますか?」3人の顔色が変わる。「おい、卓哉。信じるもなにも」
「そう、事実になってる。何故か。証明がなされたからね。古きはマゼランの部下が西にひたすら進み
帰港し、地球が丸い事が証明されました。そして今は宇宙から見下ろして。だからみんな納得している。
この証明がなされてない時代では地球は平らという説が常識でした。それといっしょです。
そして俺が女になった事は事実です。俺自身すら今は半信半疑ですが、調べれば納得の行く答えがきっと
出てきます。納得はそのときしてください!だから、理事長!」机をバン!と叩き理事長の目を見据える。
沈黙。

「わ、わかった。君が蘇芳であると認めよう」「う、うーむ……しかし。」ぶつぶつ言う橋口。
290某板805:02/12/21 19:28 ID:9EwLVbP8
われながら凄いハッタリ&ごり押しである。しかし、そうなった以上他に説明しようが無い。
と、とにかく警察につれてかれて若くして留置所に叩き込まれる道は回避出来た。
「で、早速ですが病院に…」「あ、ああ、そうだな。取りあえず見てもらったほうがいいな……」
力無く言う理事長。「うむむむ。女化なんて…。」胸元をじろじろと見る橋口。無礼なやつだ。

……さっきから気になってたんだが……どうも灰谷と橋口の視線が俺の腫れた胸に集中してる気がする……。
特に灰谷…………。灰谷と向き合う。「あ、う。」目を泳がせたあと。「お前、本当に?」「そうだよ。
さっきからいってるじゃないか…。」胸をじっと見て。ぐわし。「えぅ!」卓哉は思わず変な声を
上げてしまった。突然ブレザーの上から両手で揉まれたのだ。「ほ、本物………?」ぐにんぐにん。
「…………や、やめんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」灰谷は二回目のフライトに成功した。


病院に行った。恐らく本当の事を話しても学園ではハッタリと指紋で何とかなったものの、
病院では通じまい……。むしろ精神病院に行かされるだけだろうからそれはよそう。
とりあえず本当の事は言えないから人間ドックにはいった。そこでなにかあったら儲け物。
そこで話を切り出して治療法を見つけてもらおう。何も見つからなければ、いっそ性転換手術を………。
いや、駄目元でいうべきか。色々考えた。そして結論は。とりあえず日常に戻ろう………そう決めた。
とにかく、検査結果は2週間後といわれた。「なんで男物のブレザーなんて着てるの?可愛いのに。」
ともいわれた。女はこれをセクハラというのか?まあよくわからんけど。とにかく。
それまでは現状維持かな。検査が終わった頃にはもう夕方5時を回っていた。とりあえず寮に戻ろう………。
291某板805:02/12/21 19:29 ID:9EwLVbP8
少し離れた病院だったため帰るのが7時になってしまっていた。7時は消灯時間。というか隔離時間。
今時7時なんて小学生でも寝ないぞ……。とにかく事情を知っている橋口に話を通して開けてもらった。
部屋に入ると灰谷が風呂から出てきたところだった。「よう、どうだった?」
「どうも糞もないよ。結果は2週間後。」「む、そうか。」ほこほこ湯気を立てている。
「…………………………。」灰谷が黙る。「な、なんだよ?」「そんな格好で寒くないのか?」
そういえば冬の寒空。体が冷える。女の体は冷えやすいというのは本当か…。沸いてたら入りたい。
「あーと、風呂沸かしてたの?それともシャワーだけ?」「ん?ああ、湯を張って入ったよ」
「そうか、じゃあ入るかな……」ブレザーを脱ぎながら奥の部屋に行き、タオルと着替えを用意する。

そういえばこの時からすでに、だろうか。灰谷の目が男同士の親友を見る目ではなかったのは……。

風呂に入った。まずは体を洗う。鏡の前に立ったまま改めて自分の体を見る。胸がそこそこ大きい。
足もすらりとしてる。腰がくびれている。そして…むろん無修正のアソコ。パソコンでは海外サイトで
無修正が見られるらしいが生憎、パソコンは厳禁。最初に見たのはそう、学園に入る前。
灰谷のアニキが持ってた無修正の裏本。そういえばアソコだけでなく女の裸自体アレ以来見てない。
ここはさしずめ禅寺である。で、やっと見れた裸が自分の裸。皮肉な話だ。見ても興奮しない。
それもそうだ。自分の毒で機能障害起こす河豚が何処にいるのだ。そんな他愛の無い事を考えつつ
立ったまま洗う。…………………なんか冷える。窓が半開きなのか…………?
しかし、今はシャンプー中。目を開けられそうに無い。とりあえずお湯の温度を手探りで上げて調節する。
お湯が心地よい。気持ちいい。今日はゆっくり眠れそうだ―――― ふとそんな事を思った。
292某板805:02/12/21 19:30 ID:9EwLVbP8
灰谷はそんな卓哉の一部始終をドアの隙間からじっと伺っていた。

思春期。最も性欲が昂ぶる時期の学園での禁欲生活。灰谷には耐えられなかった。以前それで数回脱走した。
そしてH本やアダルトビデオを買い込み何食わぬ顔で帰寮。それがせめてもの「女」だった。
しかし警備は厳重で、危険を冒して買ってきた本はすぐに没収となる。そして謹慎。
それが灰谷の問題児足る由縁であった。しかしこの常時牢獄寮で謹慎とは。何の意味があるのか。
笑ってしまう。そういって繰り返した。しかし、また御用。謹慎。それを何回も。
そんな中で彼のフラストレーションはどんどん溜まっていた。と、同時に女性は神格化されていった。
どんなに恋焦がれても手の届かない存在。それには彼のルックスへのコンプレックスも手伝った。
鏡を見るたび見えるぱっとしない顔。若干太った体型。親友の卓哉は違う。スポーツ万能。中性的な
整った顔。すらりとした体型。コンプレックスだった。俺では女性は振り向いてくれないに違いない……。
そうおもっていた。益々、女性は彼の手の届かないところへ行くようだった。

そんな灰谷に卓哉は唯一の理解者ようなものだった。小学校からの腐れ縁。なんだかんだ言って
いつも俺みたいなのに付き合ってくれた、と。こいつならなんでもわかってくれる。実際そうだった。
卓哉は灰谷を拒絶しなかった。ある意味灰谷にとって心の絶対的なポジションを占めていた。しかし、
それはやはり男同士である。正直もっと親しい関係になりたいがこれ以上どうしようもないし、
まさかゲイでもあるまいし、どうしたくも、どうしたいとも思いたく無い。
しかし、今日の出来事はそれらを全て吹き飛ばしてしまったのだ。
いま、卓哉は女だ。性転換手術とかの偽者ではない。本物である。
神格化された女性と自分の心の拠り所の両方を併せ持った存在が突如目の前に現れた。
そしてなによりそれは卓哉…………恐らく"俺を受け入れてくれる"。
293某板805:02/12/21 19:32 ID:9EwLVbP8
いや、それでもまだ、やはり男同士だから、というためらいもあった。だからそう。せめて見るだけ。
屈折している。だがそれがわからないほど彼は激しく目の前の神秘的な存在に心打たれていた。
さすがにこれを目の前にしては灰谷は居ても立ってもいられなくなったのだ。じっと見る。
たわわな胸がシャンプーの泡を弾き返す。くびれた腰がシャワーの水を纏い、怪しくくねる。
丸く小さい尻は泡を纏い、まるでクリームを載せたプリンのようだ。すらりと伸びた足は肉付きがよく
一日中頬擦りしていたいほど扇情的だ。そして、大事なところは………まだ、まだ見えない。
ここでふと卓哉がこちらに背を向ける。「………?」見えない目で蛇口を手探りで探してるみたいだ。
卓哉が腰をかがめた。尻をこちらに突き出す格好。………その時見えた。丸い尻と太股の間に
この上なく淫靡に見える、"本来見てはいけないモノ"。この時、たった今、一線を超える決意をした。
「あいつなら頼めば絶対やらせてくれる………」灰谷の頭にその言葉がこだました。


「うー、さっぱりー」卓哉が風呂から出た。寝間着のタンクトップと半ズボン。
濡れた紙をふきながら部屋に行くと灰谷はみかんをもそもそ食べながら本を読んでる。
「お、みかんじゃないか。どっからそんなもの持ってきたんだ?」「んー?今日の夕食のデザートの
残りを持ってきたんだ。ああ、そういや飯食ってないんだっけ?」「いや、飯は…バリウムかな……。」
レントゲン撮ったときのあれくらいか。「……………アホか。ほれ、やるよ。他の寮生が食べてないのを
もらってきたから。」灰谷は3つのみかんを差し出した。「おおお、サンキュー。」卓哉が喜んで受け取る。
その無防備なしぐさ。タンクトップからピンク色の先端が灰谷にはチラチラと見えた。
ふわっ、と髪の匂いもする。甘い甘い匂い。ここまで甘美な香りが地球上にいくつあるだろうか?
思わず飛び掛かりたくなるのを灰谷は必死に押さえる。決行は深夜寝静まってから………
そんな灰谷の思惑を余所に卓哉は無邪気にみかんを剥いているのであった。
294某板805:02/12/21 19:35 ID:9EwLVbP8
そして、深夜。
2人部屋の二段ベッド。卓哉は下。灰谷は上。
灰谷が備え付けの階段を足をかけすとんとおりてくる。目はこれ以上無いほど血走っている。
これからの未知の体験とその期待に股間は最大に膨れ上がったままだ。
その視線の先には卓哉が寝ている。ぐっすりと。掛け布団を抱き枕のように丸め込んで寝ている。
艶めかしい足が窓からの月明かりで浮かび上がる。最早たまらず灰谷は卓哉に覆い被さった。
布団を剥ぎとる。ごろっと肢体が投げ出される。まだ寝ている卓哉に馬乗りになり、柔らかそうな胸に
ぐにゅ、と顔を埋め数回深呼吸。すーはーすーはー。甘美な匂い。かつてこれほどの悦楽を
味わったことがあるだろうか。繰り返す。すーはーすーはー。深呼吸しつつ顔をもぞもぞと動かしてみる。
押し返す胸の弾力が心地よい。胸の部分が涎でべっとりとなる。でも気にしない。そのとき。
「ぅ、、ぅん??」さすがに…起きる。起きたら何かが上にいた。「…………………え?」
一気に目が覚める。灰谷が胸にむしゃぶりついてるから。「!!!!!おいおいおい!何の真似だ!?」
と、灰谷の顔をぐい、と胸から押しかえし大声を出す。「……………卓哉。」灰谷が我に帰る。
「く、狂ったか!?馬鹿な真似は止せ!馬鹿!」ズザッと後ずさる。でも後ろは壁。ドン、と当たる。
「……………卓哉。」目の色がいつもと違う。……ずい。身を乗り出してきた。「お前、いつも言ってたな。
いくらなんでもここは生活に女っ気がないって。」「え?え?う、あ。」異様な雰囲気と寝起きの頭で
巧く言葉が紡ぎだせない。「なあ、そういう気持ちわかるだろ?」「なな、なにが……………??」
あとずされない。壁がある。追いつめられた卓哉は手を彼方此方にさまよわせてなにか捕まるものを捜す。
本能的な行動。その動きは滑稽であるが、もはやだれも気にしてない。「なあ、お願いがあるんだ。」
灰谷が更に詰め寄る。「い、いいから顔を近づけるな。そ、その、男同士キモちわるい、しさ。」
卓哉の顔が引き攣る。迫り来る顔を押し返す。しかし非力。気にすらしてない。さらに灰谷は顔を寄せ、
言う。「裸を、見たい。見せてくれ。」「な、なそそんなこと!」と。ガシ!灰谷が肩をつかんだ。
295某板805:02/12/21 19:37 ID:9EwLVbP8
「えぅ!」見を縮こまらせる。「ちょっとだけ。ちょっとだけだから。」肩におかれた手がタンクトップの
裾に延びる。「や、やめろって!変だよ!こんなの!」その手を制止し抵抗をする。「いいから!
ちょっとだけ!ちょっとだけでいいから!」手につい力が入る。そして。ビリビリビリィィィ!!!
飢えた灰谷の前に鮮やかなピンク色の飾りをつけた、たわわな胸が姿を見せる。しかし卓哉は本能的に
手で胸を隠した。「じょ、冗談、きついよ、灰谷ぃ…」声が裏返り顔が引き攣る。まずい。
オートロックの密室。暗がり。二人きりのこの空気。この状況の結末が頭を過ぎる。
しかし灰谷はそんな事にかまわず。「見せて。」と語気強く、両手首をつかみ万歳をさせる。
改めて胸が灰谷の前に晒される。「あ、ちょ、おい!」「しっ。大きい声出すなよ。皆来ちゃうだろ。」
「あ、う。」なぜか卓哉はその言葉に怯んだ。寮生から体裁を守るためか。それともこの自分に対し
発情しきった古き友人をかばうためか。自分でも理解出来ない。助けを呼べばいいのに。
灰谷は万歳させたまま、何もせずにずっと胸を凝視している。怖いくらいだ。「お、おい、はいた…!!」
その時。灰谷がその胸にむしゃぶりついた。ちゅーーーーーー。「ううぅっ!ちょっ!やめっ!」
腰をくねらせ抵抗する。しかしその動きも相手の劣情を掻き立てたにすぎなかった。なおも吸い続ける。
時折べろんべろんと乳房全体を舌で嘗め回した。舌の圧力で乳房が形を歪ませるくらい激しく。
「うんん!うん!!や、やめ…」そして甘美な感覚が卓哉を襲った。今迄経験したことがない、胸の快楽。
しびれる。「うんっ!うぅぅぅぅぅぅぅ!」声が漏れる。男に舐められて感じるなんて冗談じゃない。
でも、気持ちいい。灰谷はお構い無しに乳房を嬲り続ける。時折乳首を甘噛みしたり、嘗め回したり。
「ああぅぅぅ……っ!」万歳のポーズをさせられたままずっと胸を吸われ続ける卓哉。
姿勢はいつしか壁に押し付ける形から、横たわって上にのしかけられてる状態になっている。
296某板805:02/12/21 19:39 ID:9EwLVbP8
「っ………はぁはぁっ……………レロ、チュっ………はぁ、甘くて、美味しいよ……………ッチュ」
「ば、ばかやろぉ〜〜ぉぉ」もはやなすがまま。ずっと嘗め回され、絞り取られる。やる事といえば
声を上げ腰をくねらす事だけ。それは只、この獣のスイッチを入れてるの過ぎないのだが。

…………………何分、何十分たっただろうか。
動きが落ち着いてきた。そして最後に。右の乳房を下からレロォ〜〜っと形を歪ませながら舐め上げた。
舌がようやく離れる……離れたその舌と乳首の間に一本の涎の糸が出来た…。それは粘着質に光り、
とても淫靡に思えた。行為の第一段落が終了し、舌を出したままの灰谷とふと、目が合い。
しばし、見詰め合う。「………っはぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、………。」卓哉は何もいえなかった。
熱っぽい呼吸と潤んだ視線以外に何も返す気にならない。絞り取られた。そういうのがふさわしい。
四肢から力が抜け、手足が放り出されている。体に力が入らない。目が閉じてしまう。

しかし、獣はまだ貪欲だった。警戒してない隙を突いて、下半身に手を伸ばした。

卓哉はもはや上は裸。下の半ズボンを脱げば一糸纏わぬ姿になる。卓哉の足が持ち上げられる。
「…………ぅんっ?」肩で息をしている卓哉が落ち着き、気付いたときには手後れであった。
すばやく半ズボンがパンツごと取り払われる。「あっ、ちょっ!」慌てて足を閉じようとする。
しかし、抵抗むなしく足首をつかまれ、左右に大きく開かれた。「わ、わぁぁぁぁぁ!!」
足は全開なものの、手で隠すべきところを隠そうとする。後ろと前を。その時灰谷は笑って
「ふふ、かーわいい…………」と。「お、お前に、可愛いなんて、言われる、覚えは………!!」
大開脚の姿勢ながら抗議の声をあげ隠そうとしたとき、ひっくり返された。まんぐり返しの体勢。
「わ、わ、おい、やめ」この格好。抵抗する気は萎えてくる。胸と同様、手がどけられる。
「こ、これが女の……………」「う、ぅぅぅぅ。」後ろの穴と、自分ですらろくに見てない前の穴を
凝視されている。凄い近くで見ている。はぁはぁ、と息が叩き付けられる。
297某板805:02/12/21 19:40 ID:9EwLVbP8
手で顔を隠す。何にもならないけど。「いっそ、殺してくれぇ……。」
恥ずかしさの余り、なんとなく口からもれる。でも……聞こえちゃいないみたいだ。
ふと、思い出した。そういえば、裸がみたいって話だった気がする。そうだ、それなら。
「な、なあ、もう、いい、だろ?」まんぐり返しの姿勢のまま腰をくねらせ
手で頭をぺちぺちと叩き、精いっぱいの愛想で言った。…………それも、きこえちゃいないみたいだ。
卓哉の大事な部分を凝視したまま、ずっとはぁはぁ言っている。「………………??」
押さえつける手の力が緩んでいる。今なら起き上がれそうだ。この体勢、早くやめたい。

足を横に投げだそうとしたその時。グリグリグリッ!!灰谷の顔のある股間から電流が走った。
「あうっ!あああああああっぁ!!」大事なところに舌が押し付けられている。
あの突起のとこ。オシッコの穴。あと……膣口。「うぁぁぁああああん!!」凄い舌圧で嬲られる。
股が熱い。じんじん痺れる。その刺激に反射的に足を強く閉じてしまう。しかしそれは灰谷を
迎え入れていることになる。「うぁぁあああんんっん!!」さらに強く腿を閉じる。
灰谷が股に顔を埋め込んだまま横に倒れる。それでも突起と尿道と膣口を執拗に嬲り続ける。
「きゃふぅぅぅぅぅぅうううううっっうう!!」股に灰谷を迎え入れたまま腰をくねらせ、悶える。
そして、波が来た。
「あっ!?あっあぁあ!?あぁぁぁぁ!??」本能的に。アソコを灰谷にぐいぐい押し付けて腰を
艶めかしくくねらせ、手でも灰谷の頭を掴んでアソコに押し付けてる。気持ちいい!気持ちいい!
なにかを察知したのか灰谷も強く激しく嬲ってくる。ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり。
体の中の波はもっと激しくなってきている。腰の動きが激しくなる。灰谷の顔を窒息させそうなほど
強く腿で締めてしまう。きもちいい!!きもちいい!!きもちいい!!きもちいい!!
「ああああああああああああああああああああああんんんんんん!!!!」

「―――――――――――――――――!!!!!!!!!!」白目を剥いて舌を突きだし痙攣する。
ぐっと背をのけぞらせ、灰谷の顔に水飛沫を浴びせる。
298某板805:02/12/21 19:41 ID:9EwLVbP8

数秒後。
「………………………………っっっっはぁ、っはぁっ、はぁっ、はぁっ」息も絶え絶えに呼吸する。
頭が回らない。体に力が入らない。俺は何をして、何があったんだろう。とすら思う。
ただ波が全身を駆け巡っている。ふと目をやる。アイツは…………?うつろな目で下を見る。
あいつは……………もう起き上がっている?まだなにかする気かなあ…………?もう、いい。

その時、足が持ち上げられる。「……………………ぅんっ?」もう、いいって…………。
しかし体に力が入らない。なすがまま。まだアソコとか見てるのか………?
仰向けにされ足を大きく開かされる。それでもこの脱力感が抵抗する気力を奪っていく。
「はぁっ………はぁっ………はぁっ………はぁっ…………はぁっ…………ううん?」
なにかがアソコにあてがわれた。何だろう?熱い指のような…………?いや、もっと大きな………?

はた、と思う。アソコにあてがう熱くて太いもの………………????
脳が高速で回り始める。凄い嫌な予感。このままではいけない。
目をやり、確かめる。それははっきり見えた。

アソコに、灰谷が、ペ○スを、いれようとしている。

体に力が入る。火事場の馬鹿力とはこの事。身を翻した。
「だっっっ!!!そ、それだけは駄目だって!!」四つんばいでベッドから這い出し逃げようとする。
しかし、灰谷は。「今更何言ってるんだよ!ホラ!」腰を両手でがしっと掴まれベッドに引き戻される。
いや、ベッドというより灰谷の腰に引き寄せられる。「や、止め…」腰をがっちり掴まれてるから
逃げられない。手が、足が空回りする。

「力抜けよ………………んっ!」その合図で。
ミシッ。体の奥に響いた。「っっっっっっっっっっっっっっぎっっっっっっっっっっっっ!!!!」
股が割られる。痛い!!痛い!!!痛い!!!!痛い!!!!!!
「んっ!!」「うぐぅぅぅぅっっっっ!!!!!!!」痛い!熱い!焼ける!
シーツをきつく、破れんばかりに握り締める。それで痛みは和らぐはずも無く。
「ぁぁぁぁぁぁ、これが女の……………………」「ぬ、抜いてぇぇ……………」やっと声を絞り出す。
でも聞こえていない。灰谷はがむしゃらに腰を振った。ぺース配分も何も無い。
299某板805:02/12/21 19:44 ID:9EwLVbP8
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン!!!!
「ぅぅぅぅぅぅぅうううううううううう!!!!!!!!!!」内臓をかき回されてるような。
「ああ、気持ちいい…………!凄いよ………卓哉……………!!」「いっっつっっあっ!!」
灰谷はなおも激しく腰を振る。初めての女体の味で心身共に高揚状態なのだろう。
そのストロークの速度は全くおとろえない。………卓哉にとっては苦痛以外の何者でもないが。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ!」「ううああああああああぅぅぅぅぅ!!!」
痛みから逃れようと、前にずれる。でも。灰谷は卓哉の腰をつかみすぐに自分の所に引き戻す。
それでも痛みから逃げようと前にずれる。灰谷に腰を掴まれてるから引き戻される。
この繰り返し。逃げては引き戻され逃げては引き戻され。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!」「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
この繰り返しが何時まで続くんだろうと思ったその時。
「うぁ!!」灰谷が腰を卓哉の腰に思い切り叩き込んだ。「いぎっ!!!」その姿勢で押し付けたまま
プルプルと震えている。中だし、されている。随分長い間。しかし、卓哉は中だしされた事よりも
早く終わってくれた事が嬉しかった。しばらくして灰谷がペニ○を抜く。するとピンク色の液体がどろりと
こぼれる。「(はぁ、これでやっと…………)」
股から精液をダラダラとだらしなく垂らしながら四つんばいのままベッドを降りようとする。
300某板805:02/12/21 19:45 ID:9EwLVbP8
しかし。
またも腰を掴まれ、引き戻される。「え?」振り向く卓哉。「俺、まだできるから。もうちょっと
やらせてよ。」股間を見ると、全く衰える気配の無いような剛直が天を向いている。
「そ、そんな、もう無理……………」「大丈夫だよ。たまに股間に力入れてくれればいいだけだから。」
有無を言わさず今度は仰向けにひっくり返し、卓哉のばたばた暴れる足を大きく広げて………挿入した。
「ぐぅっっっ!!」「ああああぁぁ…………最高だよ卓哉………………」両足首をつかみ大開脚させて
卓哉の腰をガンガン突き上げた。「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」ズッズッズッ!
「う!う!う!う!う!あ!う!あ!あ!」痛みは最初ほどではないものの、それでも脳髄まで痺れる
ような激痛が卓哉を襲う。掴んでいるシーツが痛々しい。「はぁ、はぁ、ほ、ほら、もっと締めて!!」
そういって右手で乳首をグニ、とつねる。「あああぅぅぅ!!」反射的に締めてしまう。
「く!お、そうそう、その調子……すっごい気持ちいいよ………」パンパンパンパン!!!
ズンズンと膣の奥が押し上げられる。「うう、ああぅぅぅぅくううう!!!」早く………終わって…!!
「あ、いきそ…………………くぅ!!」ズン!また最奥で止める。そして射精。「いっっっ!!!」
子宮を思い切り押し上げられた卓哉が悲鳴を上げる。「ふっ……くっ………。」長い放出時間。
漸く終わったのか、抜く。今度はピンクじゃなく殆ど白の体液がこぼれてきた。
その様子を灰谷は大開脚させて喜んで見ていたが、足を閉じて恥じらおうにも
もはや倦怠感と脱力感しかない。

そして。
「さてもっかいやろう。」「え………も、もう、無理……………」
「大丈夫だって。ほら、いくよー。……んっ」「くぅうううう!!!」

その夜、少なくとも卓哉が覚えていたのは5回までですたとさ。

ちゃんちゃん。
301某板805:02/12/21 19:47 ID:9EwLVbP8
続きもありますが今回のは以上でつ。
ご期待に添えなかったらスマソでつ(´・ω・`)
302名無しさん@ピンキー:02/12/21 19:54 ID:M+euM1Rb
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
 某板805様乙です。
偶然リアルタイムで楽しまさせて頂きました。
一言で言えばイイ!
笑いあり、エチあり、完成されたバランスですね。
303名無しさん@ピンキー:02/12/21 20:44 ID:LkB3Y7JO
某831で御座います。
某板805様、お疲れ様です。&いらっしゃいませ。
お待ちしておりました。

なかなか良いですねー。私の股間も反応してしまいました。
これからも萌えさせてくださいませ。

304名無しさん@ピンキー:02/12/21 21:57 ID:N3ydEVGp
保守
305名無しさん@ピンキー:02/12/21 22:03 ID:vrUIXk46
乱れ悶える痴女
http://www.pink1.com/
306名無しさん@ピンキー:02/12/22 00:24 ID:EFi0cX2f
>>805
ありがとぉぉぉ
307某板805:02/12/22 01:39 ID:lJDW9o6+
うわあい褒められたよ〜ヽ(´ー`)ノ
語るべき設定はあらかた騙ったのであとの話はひたすらエロのみでつが。
宜しければ図々しくも上げさせていただきたいと考えておりまつ。
テーマは「爛れ」。エロゲの例で恐縮でつが、ローデビルのエロシーンのような
ぎとぎと且、しっぽりなのを書いていきまつ〜。
308G_of_8000k ◆GQto89bX3Q :02/12/22 10:55 ID:t8NssiU3
ところで、これってどっからの転載?>>718
>>719 のつづき

>  本当の女性尊重ではなく「もてない女のひがみの言い換え」としてのフェミニズムなど、
> 臭くて見られたものではない。男に愛され十分に満たされているはずの女性たちが、フェ
> ミニズムをいい出したら、それこそ本物だと思うけどね。
> 「ひがみ」からは、いいものは生まれない。残念ながら、これは真実である。

 これも同様、大体、八神のような下衆が「これは真実である」なんていうときに、それが
真実であろうはずもない。ある意味、心の叫びだな。白痴同然の頭でいくら考えたって、
「頭の良い女性」には敵わないだろう。そういうときに八神は言うんだろう。「ちっ、お前ら
ブスの癖に生意気言いやがって。お前みたいな女は男に愛されない寂しい女なんだろう」。
結局は振られブ男の負け惜しみでしかないんだろうが、馬鹿な八神はそれが真実だと
信じ込んで疑わない様子。

それに八神、お前、知らず知らずにワイフを攻撃しちゃってることに気づいてないだろ。
個人情報晒されても知らんぞ。藁

まったく、哀れだとしか言いようがない。藁
309名無しさん@ピンキー:02/12/22 12:13 ID:b+siOHjM

桃娘( ´D`)ノ桃娘
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310名無しさん@ピンキー:02/12/22 12:54 ID:EtO3vjyp
先輩ホントでした!マジでぶったまげたゾ〜
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無料だから初心者でも安心して抜きまくれる。
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311名無しさん@ピンキー:02/12/22 16:52 ID:EQ+ylRUg
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312名無しさん@ピンキー:02/12/22 17:16 ID:mKltB09y
>>805
某スレ829です。
想像以上に良かったので、今後も期待してます。
313名無しさん@ピンキー:02/12/22 17:29 ID:xJ+aHpHQ
314名無しさん@ピンキー:02/12/22 19:32 ID:0wUU9hhM
 ところで某スレってどこですか?
本当に分からないので教えて欲しいです。
315名無しさん@ピンキー:02/12/23 00:19 ID:xmBp6E/9
「爛れ」ってなんて読むんですか?

と聞いてみるテスト。
316名無しさん@ピンキー:02/12/23 00:22 ID:/bq9eG0y
317名無しさん@ピンキー:02/12/23 00:27 ID:DZtNxgaO
>>314
エロゲ板のTSスレ。
318名無しさん@ピンキー:02/12/23 00:46 ID:o1Ics1eA
>某板805氏
乙です。ごちになりますたw

>315
「ただれ」とマジレスしてみるテスト。
319名無しさん@ピンキー:02/12/23 01:28 ID:KFogfu2O
>>317
 どうもありがとう御座います。
このスレ以外のTS系スレは、
まるで覗いてないもので……

 これからもこの調子で、
SS作者様が増えてくれると嬉しいなぁ。
320某板805:02/12/23 09:12 ID:kP5iwiIJ
(読む前に注意。「"……"」となっているのは灰谷の抽象的な呼び名で、
 どんな場合でも灰谷を指します。例。"豚汁"=灰谷)

チュンチュンチュン………

鳥の声が聞こえる。うつぶせの状態。うつろな意識の中、卓哉は首を少し上げて目を開ける。
ベッドの向かいの窓から射す太陽の光が目に入り、眩しさに顔を再び枕に、ぼふ、と埋める。
そうしているうちにゆっくりと意識がはっきりとしてくる。
「………………!!」
昨日の出来事。朝、女になってて。呼び出されて。病院に行って。そして…………
鮮明に思い出した。望まぬ初体験。童貞だったのに、「破瓜」。しかも初相手は…男。
そしてその男は小学校からの腐れ縁、灰谷。灰谷に何回も子宮を突かれ。何回も精液を胎内に吐き出され。
その記憶が卓哉の心をノコギリで引っかいたように乱す。
枕に顔を埋めたまま顔を激しくしかめる。なんてこと………気分が重く沈む。
そういえば股間も、身をよじったりシーツとこすれる度ひりひり痛む。まだ何か挟まってる感じ。

………………は!俺の体!
そういえば昨日の病院帰り思った事。その時からずっと考えていた一つの可能性。
朝起きたら突然女になってたんだから、その逆もありうるかも、という事。

バッ!と掛けられた布団をはいで、体を見る。裸だ。昨日のまま。そして。
………………見下ろす形で見える大きな胸。がっくり。うなだれる。
このまま元に戻れないのかも………嫌な考えが頭を過ぎる。
おでこを手でペンペンと叩く。止めよう。何とかなる。何とかするさ…………。そう言い聞かせた。
321某板805:02/12/23 09:13 ID:kP5iwiIJ

掛けられた布団にふと気付く。昨日は………犯されている最中に気を失った………はず。
5回目の最中までしか良く覚えてないが。その時も自分で掛けてはいないし……灰谷が掛けてくれたのか。

そうだ………灰谷は?きょろきょろと部屋を見渡す。
部屋奥の大きめの窓。その横に並んだ2つの机。俺と灰谷の。さらに視点を横に動かす。
ドアの無い入り口の先の部屋。隣の部屋は居間と台所。

寮なのに居間と台所?と思うかもしれない。
他の部屋はもちろんそうだ。風呂と冷蔵庫なら他の部屋にもあるけども。豪華なのはお坊ちゃま学校ゆえ。
実はこの部屋、元宿直室。最上階の五階の隅に設けられた部屋で、ここで生徒を見張るわけだった。
でも一括して一方的にオートロックするシステムを導入してからその必要はなくなった。
で、空いたその部屋を生徒に使わせてると。さすがにガスは止められコンロも無いが。

まあいい。で、その横の廊下。先は死角で見えないが、脇に風呂場兼トイレがあり、その先は玄関がある。
ここまで見渡しても姿は見えない。上のベッドに要る気配も無いし……風呂かな?
まあ、顔を見てどうするというわけでもない。むしろ気まずいというか、今は見たくない。

……と、とりあえず何か着よう。タンクトップは破られたし……………。
ベッドの横に足を下ろし、立ち上がろうとした。そのとき。股間にドロリ、という感触。
「…………?」と立ち上がり股間を見やる。白い液体が膣口からドロドロと垂れてきている。
「……………ぅ。」生々しい。赤く腫れ上がったアソコの中心から白い液体が次々と溢れる。
ぽたっ。ぽたっ。すらりとした太股の内側を伝い、膝で雫となって床に点々とたれていく。
昨日の光景が頭に浮かぶ。腰を目いっぱい押し込んで胎内に精を吐き出す灰谷。…どす黒い感情が湧く。
……取り合えず拭こう。このままじゃ下着も捌けない。枕元のティッシュ箱から2、3枚抜き取り
足を開き、腰をかがめて精液の溢れるアソコを拭く。がさがさ。………実に惨めだ。
…………灰谷め。どうしてくれよう。がさがさ。ぐりぐり。ひりひり痛むが拭かないわけにもいかない。
322某板805:02/12/23 09:14 ID:kP5iwiIJ

と、ふと今迄寝ていたシーツに目を見やる。寝ていたところ、丁度股間のあった辺りが黒い赤の色で、
湿ってしわしわになっている。愛液と血と精液だろう。灰谷のよだれもあるかもしれない。
「………………。」何で俺のベッドがこんなに汚されてるんだ。もとはといえば奴が………。
恨みは募るばかりだ。…………がさがさ、くちゃくちゃ。垂れてくる精液の量が多い。ティッシュが
濡れきって拭ききれない。もう二、三枚ティッシュを抜き取り、拭く。がさがさ。ぐりぐり。がさがさ。
………ようやく精液が垂れてこなくなった。拭き終えたか。ティッシュを丸めくずかごにほうり込む。
しかしなんて量だ。こんなきったないもんをこんなに………。何処までも恨みが貯まる。
とりあえず風呂に入りたい。体を清めねば。ああ、でも多分風呂にはあの獣が………。どうしようか悩む。

と、そのとき浴室のドアを開く音、廊下を歩く足音がした。目をやる。と、灰谷が姿を見せた。
風呂あがりなのかトランクス一丁で頭にバスタオルをかぶり濡れた頭を拭きながら。
と、全裸で立っている俺に気付いた。目が合う。と、「お、起きたか卓哉。おはよう♪」
普通に。片手を上げて。風呂上がりも手伝って顔は赤く、昨日の行為で蓄積したフラストレーションが
ふきとんだのか、実につやつやとしている。いい顔だ。ニカっとナイススマイル。

それを見て、切れた。
「お、おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」さっきの悩みは何処へやら一直線に駆け寄り
顔面に跳びげりを叩き込む。奴に全部丸見えだろうが知った事ではない。この豚は今死ぬのだから。
323某板805:02/12/23 09:15 ID:kP5iwiIJ

……………俺は堅実な男だ。女か。いや、そんな言葉遊びはいいのだ。
殺しては元に戻る以前に刑務所行きだ。豚1匹の屠殺で人生が終わるのは避けたい。
鼻血の染みたティッシュを鼻の両穴に挿し込み、片目に青タンを作り正座した"豚骨"に、食堂に行って
飯を食ってくるように、それと俺の分の食事を取ってくるよう命じた。その間に風呂に入る。
命じると同時に"豚レバー"の首根っこをつかみ、起床時間が過ぎて鍵の解除されたドアを開け放ち
"ポーク"を蹴飛ばして追い出した。閉める前にティーシャツとズボンも投げつけてやった。
裸で行かせて寮内ストリーキングプレイもよかったのだが、俺もつくづく甘い。
あ、全裸でドアの外に乗り出してしまった。ま、五階の隅の部屋だし誰にもみえまい。

"家畜"を追い出したらさっさと風呂に入りボディーシャンプーを通常の3倍の速さ……量をスポンジに
ぶっ掛け、ぐわしぐわし!と体を磨く。まず胸。昨日、灰谷の唾液にまみれたままだ。ぐわしぐわし!
念入りに。形の良い胸が激しく歪む。少し痛いが清めるためだ。我慢しよう。がしがしがしがし!!

大体洗いおわっただろうか。次。ひりひりするアソコ。最もアレな所。「ぅーん……………ょし。」
ぐわし!「いでっ……つぅぅ……!!!」股間を押さえうずくまる。アホだ。

…………ここばかりは手洗いで。と、手にボディーシャンプーを出し数回手を擦り泡立てた後、
しゃがんだ姿勢でまず上下に手のひらで表面を洗う。無毛のそこを。ぬるぬるくちゃくちゃ。
そういえば………何で毛が生えてないんだろう?………まあ生えていてもしょうがないが。
「(うーん、第二次性徴とかすっ飛ばしたからなあ……。)」呑気な事を考える。
324某板805:02/12/23 09:16 ID:kP5iwiIJ

ぬるくちゃぬるくちゃ。少しひりひりするがそれほど痛いって程でもない。続ける。
ぬるぬるくちゃくちゃ。手と、突起部分が擦れる。その時。………じん。「…………………?」
くちゃ、ぬちゃくちゃ、ぬちゃ。少し強めに擦る。突起部分も。「……………………。」
ふと、その度に、じん、じん、と甘い痺れが股間に広がるのを感じる。「………む。」
くちゃくちゃくちゃ。じん、じん、じん。「んふ…………。」吐息がもれる。こ、これはなかなか……。
少し強く、早く擦る。くちゃくちゃくちゃくちゃにちゃ………………。じん、じん、じん、じん………
「ん…………ふぅ……くんぅ………。」恍惚とした表情で。くちゃくちゃにちゃにちゃ。
愛液がトロトロと流れ出て来る。膣についた精液を押し流しながら。くちゅくちゃくちゃくちゃ。
そうすると流れ出た精液も一緒にアソコに塗りたくるようになる。くちゃくちゃ。しかし、気付かない。
そうして愛液も手伝い、音はさらに淫靡になる。ぐちゃぐちゃにっちゃにっちゃ。「ふう、ふう…んは…。」
止まらない。昨日の激痛地獄の反動も手伝ってか、つい降って沸いた快楽に酔う。くちゃ…くちゃ…。
片方の手も自然に胸に行く。そして泡でヌルヌルのマシュマロのように柔らかい胸を揉みしだく。
整った胸がまた歪む。ヌルヌルほよほよ。今迄経験した事のない触りごこち。さらに揉む。
ぬるぬるぐにんぐにん。先端は次第に固くなっていく。くちゃくちゃぐにぐにコリコリ。甘い痺れが
股間と胸からやってくる。「んはぁ……………んふ………くぅ………。」目的を忘れ一心不乱に擦る。
くちゃにちゃくちゃ…むにむにこりこり…「ふう、ふぅ、………はぁっ………。」たまらない。
脳が痺れる。くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃ………「はぁ、はあ、はぁ、はぁ、…んふ……」
次第に腰が突き出されていく。上半身は後ろにのけぞり、たわわな胸が自己主張するようだ。
手の動きに合わせて腰をくねくねと轟かせ、擦る。より強く。大きな音を立てて。
325某板805:02/12/23 09:17 ID:kP5iwiIJ

ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!股間が激しく泡立つ。それは新たに分泌された水分も
手伝っている。「はふ、はふ、はう、はぁ、んっ、はぁ、はぁ、んっ、くっ、ひはっ」ぐちゃびちゃにちゃ!
じんじんが強くなってくる。それしか考えられなくなる。突起が気持ちいい。そこに円を書くように
グリグリとつぶし、擦る。しびれる。腰が浮くよう。ぐっちゃぐっちゃぐっちゃぐっちゃぐっちゃ!
凄い水音。でももはや耳に入らない。もっと!もっと気持ち良く!そう願い、手に強く密着させようと
腰を目いっぱい突き出す。その時バランスが崩れ、尻餅をついてしまう。でも、止まらない。
楽な体勢になった、くらいにしか感じなかった。今はただ快楽を。びちゃびちゃびちゃびちゃ!!!
仰向けに横たわり、激しく身をよじりながら、片手はたわわな胸の先をぐりぐりぐりぐり。
片方の手は股間を強く強く擦る。びちゃびちゃびちゃびちゃ!もっと!もっと!もっと!
「はぁぁ、はぁぁぁぁ、ひぃ、はぁ、ぁはぁぁんぅ!」………そして、波が来る。
最後。
股間に伸びた手で思い切り突起を、思い切り、グリ、とつねる。胸にある片方の手は胸の突起をつねった。
その瞬間。

「ひぃぐぅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

爆発した。足は大きく開かれ、股間は思い切り高く突き上げられ、体はアーチ状に反る。そして痙攣。
上を向いた、たわわな胸は痙攣に合わせてぷるぷると揺れた。股間からはオシッコのように潮がダラダラと
タイルに垂れる。滝のように大量に。初めての女体の自慰行為。それでも卓哉は激しくイってしまった。

数秒経過。
「――――――――――――――――――っっっ………………っはぁっはぁっはぁっはぁっ……」
全身の力を抜く。くたっ、と転がる。ぺたん、とお尻が落ちる。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
肩で息をする。腰がぴくぴく痙攣する、股間からは白く泡立ち濁ったような粘液がとろとろと湧いている。
「はふぅ、はふぅ、はふぅ、はふぅ、はふぅ…………すぅーー……はぁーー……」
深呼吸。体はまだあまり力が入らないものの、さっきよりましになる。
男のそれとは違う。体にめぐる波。今はそれにただ身を任せるのみ。
326某板805:02/12/23 09:18 ID:kP5iwiIJ

…………ふと寝たまま横の鏡を見やる。泡だらけでタイルに横たわり、恍惚とした表情の女の子。
一気に我に帰る。「っ………!な、なにを、俺、は……。」手をさっと股間から放す。
離れた手と泡まみれのアソコの間に粘性の糸が数本、つつー、と引く。体に鞭打ち、何とか上半身を起こす。
「い、いかん、こんなことしてる場合では………。」紅潮した顔をぶんぶんと振る。

とにかく灰谷が帰ってくる前に終えないと。裸で鉢合わせてうっかり発情させてしまっては、
また貞操の危機が。と、とにかく次を洗おう。今度は膣内を直接。頑張ってふら付く足でまたしゃがみ、
そっと指を入れはじめる。「いっっ!!」さすがに痛い。狭い穴。今の愛液もあるとは言え、指一本がやっと。
「(………あの野郎、こんな狭いとこにあんなふっといのを………。)」思い出し怒りをしつつ、
狭くきつい痛みが走る秘口にゆっくりゆっくり細い指をじわじわと侵入させる。きつい。
指をぎゅうぎゅう締め付けてしまう。指先に血がいかなくなるほど強く。締め付けたくないんだけど……。
しかし、そうするとより密着して、より強く擦れてしまう。痛い。傷口に塩を塗り込まれてる感じ。
ソープが染みるのもあるだろう。だがまさか洗わずにそのままというわけにもいかない。
我慢してようやく奥まで指を到達させる。そしてゆっくりゆっくり戻し、抜く。「……はぁっ」
その指にまたソープをつけ、入れる。それを数回。「んぐぅ………くぅぅ……っっ!!」じくじくと痛む。
くちゃ………にちゃ………先ほどの行為の愛液も手伝って音が浴室中に響く。しかし痛くて気に出来ない。
歯を食いしばり、端正な顔が歪められる。でも……数回が限界だ。指を抜く。「んく……いちち……ぅぅ。」
今の痛みでだいぶオーガズムの余韻も冷め、感覚も完全に戻ってきた。よし。急ごう。
327某板805:02/12/23 09:20 ID:kP5iwiIJ

後はシャワーの水で洗おう。シャワーをつっかけからとり、しゃがんだまま股間の下に持っていき、
蛇口を上向きに。そして、開いたもう片方の手で、こわごわ栓をひねる。
最初は弱く。きゅっ。しゃーーーーーーー。「!!!!……………あり?」水圧の痛みに覚悟して
身構えたものの、水は入り口をマッサージするくらいの勢いしかない。「……………むぅぅ」
シャワーの勢いを見て顔をしかめる。やはり………やるしかないか。最大。………栓を再度握る。
「………うし……。」気合いを入れ、覚悟を決める。泡だらけでしゃがんで、その股間の真下に
シャワーを持って気合いを入れるその姿は実に滑稽だ。………本人には解るはずが無いが。

「ん!」一気にひねる。しゃーーーーーーー!勢い良く赤く腫れたアソコを水が叩く。
「!!!!!…………く…んむ……ぅ。」殆ど痛くなかった。膣口の部分はちょっとは痛いけども。
栓を握っていた手を股間に移し、中指と人差し指でアソコを広げ、奥まで水を導く。
じゃーーーーーーーーーーー。「いちちちち…………。」ひりひり痛むが別段、耐えられないほどじゃない。
奥の子宮に暖かい湯が注ぐ。腰を少しくねくねとくねらせ、子宮の隅まで水を行き渡らせようとする。
まあ、子宮口は小さいからそう水は行かず、殆ど意味は無いが、本人には解るまい。
じゃーーー。逆流してきた水は少し濁っていた。子宮にはまだ相当精液がこびりついてたらしい。
「な、なんて量…………。」あきれた。さっき拭いた量、シーツに垂れた量。さっきの自慰で
押し流された分の量もだ………。…………想像したくない。止めよう。しかし、昨日何回やったのか……。
把握している5回よりももっと?気絶した後も犯られていたのだろうか。それぐらいの量。

想像する。
失神して体を投げ出してる自分の体にまだ張り付きガクガクと腰を振り、何回も射精を繰り返す灰谷を。
そして思う。…………ストリーキングさせるべきだった………。卓哉はうなだれて、深く深く後悔した。
328某板805:02/12/23 09:21 ID:kP5iwiIJ

しゃーーーーーー。1分程度くらい続けたら逆流する水が濁らなくなった。栓をひねり、止める。
シャワーを立てかけ、立ち上がる。と。ちょぽちょぽ…………。子宮の中に入った水が逆流してくる。
オシッコみたいだ。しかし、体の内側に水が直接入るなんて………なんとも女とは不思議なものである。
まあ、いい。とにかく、汚されたところは清まった。あとは残ったところを洗うだけ。

手早く髪を洗う。早くしないと帰ってきてしまう。ガシガシガシ!!
すすぐ。じゃーーーーーーー。長い髪は面倒だ。うーむ、リンスもするべきか……。
住んでる2人してろくに使ってないリンスのボトルを手に長考する。まあ、ぼさぼさは嫌だし……。
性別に関係無く格好はつけたい。そんなわけでリンスも使った。がしがしがし!「(泡立たない……?)」
………そういう物だというのをよく知らない卓哉であった。大体、髪を撫でるようにするべきだが
短髪、長くても軽い五分わけにしかしたことがなく、リンスなんて使ったことのない卓哉には知る由も無い。
じゃーーーーーー。泡を洗い流す。「うし。完了。」両腕で胸をかぽんと叩く。親父か。
しかし音はむにゅん、だが。「女って悲しい………」呑気な事をいいながら体を拭きつつ上がろうとする。
………そのときふと何の気無しに鏡を見やる。卓哉の全身が写っている。

………何か違う。昨日のと違う。「………………????」微妙に感じる違和感。じろじろ。
顔だろうか?いや、違う、なんかこう、全身の均一性というか………。はて………。
しげしげと鏡に映る自分を見る。「……………え?」……気付いた。「…………!!」
胸をぐわし、と掴む。明らかに大きい。気付かなかったが、なんか重い。「……………なんてこと………。」
卓哉は青ざめた。起きたら男に戻ってるどころか、女の道を突き進んでいた。一体どうなっているのか。
女として理想的な体型になろうとしているのだろうか?その内、生理とかはじまったりするんだろうか?
「……………………。」胸を掴んで鏡に映る自分を見つめ、しばし考え込む。
329某板805:02/12/23 09:21 ID:kP5iwiIJ

と。がちゃ。灰谷が帰ってきた。我に返り、現実に引き戻される。「……………!!まずい!!」
着替えを浴室内に持ってくるのを忘れてた。いかん、このまま出るわけにはいかない。
さっきは勢いでよかったが、むやみに裸を見せて奴を刺激するのは得策ではない………!!!

「………………。」…………ならば解決方法は一つ。

「はぁ、卓哉……持ってきたよ。居間に置いとくよ。」"ターゲット"の声だ。今は発情はしてないらしいが
油断は禁物だ。すざっ!ドアの脇にの壁に張り付く。ぶるん。動きに合わせて大きな乳がゆれる。
トン、トン、トン……足音が奥へ向かう。「(今だ……!)」バスタオルを体に巻き付け、
音を立てないように浴室のドアを開ける。首を出して様子を伺う。居間に入っていく。
「(……!よし!)」ここから先は一気に行く。
躊躇うと殺られる。いや、犯られる。さっ!と風呂場を飛び出し居間に向かって足音を立てずに、しかし
高速で足を進める。トトトトトトトト!!居間を覗く。"ターゲット"がテーブルにトレイを置いた瞬間だ。

「(好機!!)」 ドン! 一気に間合いを詰める! "ターゲット"が気配に気付き振り向こうとしてる!

「(甘い!)」 俺の方が早い! 一気に決めるぜ! しかしバスタオルがはだける!
 いや気にしてたら殺ら、犯られる! かまわず助走をつけ一気に!

「オォォラァァァァァァァァァァァ!!!!!!」思い切り"ターゲット"の横っ面に廻し蹴りを叩き込んだ!
ズドォォォォォン!! 「ぁびょ!!!」 奴の体がピンポン玉のように弾かれる。

会心の一撃。弾かれた"ターゲット"は、その勢いで台所のシンクにも頭をゴン!とぶつけた。

ずる……ぱたり。やつの巨体(180cm)が台所の床に沈んだ。「ふぅ…………。」落ちたバスタオルを掴み、
再び体に纏う。そっと近づき、バスタオルを胸の辺りで持ち、ずれないようにしつつ足を恐る恐る延ばしチョン、
とひっくり返す。………ごろり。……幸せそうな顔で伸びている。「……そうか…やはり見たのか…。」
死の間際ですらしっかりと発揮されるその人並み外れたスケベ根性。やはりこいつは危険だ………。
330某板805:02/12/23 09:23 ID:kP5iwiIJ

………もくもくもく。上下共にジャージという、わざと色気の無い服に着替えてから、
持ってきた食事を食べる。目の前には意識を取り戻した"家畜人ヤプー"が酷い顔をして座っている。
「…………また今日は一段と醜いな。」「だ、誰のせいか!」ドン! テーブルに手を突き、詰め寄る。
「……………………。」ぴし。ハンバーグの上のグリーンピースを指で掴み、顔に投げつける。
「近づくんじゃない。変態。ホモ。ゲイ。」「げ、ゲイとホモは一緒では………。」
………もくもくもく。無視して食べる事に集中する。いや、答えようにもゲイとホモの区別なんて知らんが。
「………………。」「………………。」もくもくもく。静寂。目の前の"丸い知的生命体"は居心地が
悪そうにチラチラと見やる。が、無視。「………………。」「………………。」もくもくもくもくもく。
卓哉の咀嚼音しかしない。続く無音状態。

…………耐え切れず"豚バラ肉"が口を開く。「な、なぁ、卓哉…………。」
「誰が発言権を与えたのだ。この歩く産業廃棄物め。」ぴし。またグリーンピースを顔に投げつける。
「うぅ…人ですらなくなった…………機嫌なおしてくれよぅ………。」ムカッ!その言葉で一気に
頭に血が上る。ドバン!机を叩き椅子をひっくり返し立ち上がる。ビクッ!灰谷が怯み脅えた目をよこす。
「お前は!どの面下げてそんな言葉を!」咀嚼中だったものを撒き散らしながら怒鳴る。
「だ、だって、卓哉が、卓哉が、そのぉ……あんまり……可愛いから我慢出来なくて………その………。」
「我慢出来なかったんだから許せと!?じゃあお前はゲイに思い切りケツ掘られても
我慢出来なかったんならしょうがないやあっはっはで済ますのかこの腐った豚足が!」箸を投げつけ
女特有の高い声で怒鳴り散らす。「ぅぅぅ……っご、ごめん………!」萎縮する灰谷。
331某板805:02/12/23 09:24 ID:kP5iwiIJ
ぜいぜい……………。肩で息をする。いかん、冷静にならねば。
はて…………外でざわざわ声がする。………そうか。ここは男子校の男子寮。
普段は女の金切り声が聞こえるはず無いしな……。騒ぐのはよそう。というか、
こいつにはまだまだいい足りないが、騒ぎになるのはマズイ。「…………………はぁ…ふぅ。」深呼吸。
それに合わせて大きな胸がプルンと揺れる。よし、落ち着いたぞ。しかし、それを見逃さない灰谷。
「卓哉………その、胸………。」一日のうちに見分けるか。「く………もういい。それ戻してきてくれ。」
まだ少し食事の残ったトレイを指して言う。「え、いや、コレはもう返せないし、そこのごみ箱に………」

実は寮の食堂から食事を持ち出すのは厳禁である。それを卓哉はわかっていて持ってこさせた。
それにこの姿で廊下に出られないし。というか、腹いせでやらせた意味合いが強いが………。それはまあ
いいとして。さて、もう少し苦労してもらわねば。「駄目だよ。もったいない。きちんと戻してこい。」
灰谷がうろたえる。「そ、無理だよ。今度規則破ったって問題起こしたら次は停学になっちゃうし……。」
「自業自得ではないか。」フン、と鼻で笑う。「うぅぅ。」苦虫を噛み潰した顔をする。
「まぁ………大丈夫だって。それも許してもらえるさ」俯いていた灰谷が顔を上げる。「え……………?」
なんで?と目で訴えてくる。ふふん。昔から、死ねばなんとやら、というじゃないか…………。

「その場で、腹切れ。」
「嫌だよ!」
「うるせえ!お前は少し削ぎ落とした方がいいんだよ!」
「削ぎ落としてないじゃん!内臓イっちゃってるじゃん!」
「俺が痛くないように介錯してやるから!いやむしろお前が腹を切る前に介錯してやるから!」
「駄目じゃん!それ腹切りじゃないじゃん!ただの断頭処刑じゃん!」
「うるせえ!喚いてないでさっさと………!」

馬鹿な口論してるその時、玄関の方で電子音が聞こえた。内線の呼び出し音。
332某板805:02/12/23 09:24 ID:kP5iwiIJ

「ち、命拾いしやがって………。」吐き捨てるようにいって居間の入り口壁にある電話を取りに行く。
「何も問題解決してないし…………。」泣き言が聞こえるが無視。レイプ魔にかける情はない。
ガチャ。「はい。554号室です。」この部屋の番号。「………あ……担任の斎藤だが、蘇芳か?」
………担任の斎藤先生。なんというか、普通のひと。七三分けでぱっとしないし、普通に真面目。
……他にいう事はないな…………。まあそういう人。

「はい。そうです。……先生は俺の事、聞いてます?」
少しの間の後「あ、ああ、理事長から聞かされて……。職員の間ではもう話題だよ……。
それより、その声、まさか、やっぱり?」……やはり、声を聞いて改めて面食らっているらしい。
「はい。…………残念ながら。それより、なにか用では?」「あ、ああ、これからのお前の生活だが…。
どうするんだ?」?漠然とどうすると言われても困る。眉間にしわを寄せる。
「どうする,といいますと?」「ああ、お前、その姿じゃあ学園生活送りづらいだろうし……。
生徒の人目につくのもまずかろうし…。男が女性化なんて大騒ぎになるだろうし……。」

そういえばそういうの考えてなかった。とりあえず昨日のドックの結果は2周間後ってことで
すっぱり考えるのを止めていたような……。「うーーーーーーーーーーん。」
受話器を耳に当てたまま考え込む。「す、蘇芳?どうした?」うーーーーーーーーーん。

2週間後結果を教えてもらうとする。そのあとは?
……もし、結果が「普通ありえないへんなのがありました」だったとする。
その後さっさと直るわけじゃない。色んな検査して。投薬して。時間がかかるはずだ。
………というか、軽く「病気だ」→「病院行って直してもらおう」って考えたが、
これ、投薬だの手術だのでどうこう出来るのか………?顔をしかめてもう片方の手で胸をぽよん、と叩く。
第一、こんな奇天烈な病気、さあ治しましょうといっても通院治療ですむとは思えない。
まあ、数年間入院したり、研究所行かされたり……。その時学園の勉強はどうするんだ?
留年はいやだし。しかも復数年の留年……冗談じゃない。
333某板805:02/12/23 09:25 ID:kP5iwiIJ
「あの、先生、もし病院行って入院したとしても出席くれます………?その、病院で勉強したり。」
こわごわ聞いてみる。
「あ、ああ、それはちょっと無理だし、この学園の規則でな…2留以上は文句無く退学になるってのが…。」
「……………………。」1留でも嫌なのに、退学か……。「…………蘇芳?」受話器から声が響く。
しかし、意識は別へ向いてる。「……………。」思考にふける。
治療となると結構な年月を費やすのは間違い無い。病気というのはまず仕組みを調べて、それから
治療法を模索する。とても1年2年じゃ効かないだろう。留年も退学も嫌だ。とすると。

……………じゃあ、これはどうだろう。
在学中は治療を受けずに女でいい。戻るのは社会人になってから。まあ、そうするしかない、かな?
俺としてもすぐ治したい。しかし現実問題としてそれは不可能っぽい。ここはよりベターな選択を……。
頭がぐるぐると回る。ぐるぐる。ぐるぐる。しばらく時間が過ぎる。そして………決まった。

なにも焦って戻す必要は無い。やる事やってから治そう。別にもうすぐ死ぬってわけじゃなかろうし。
よし……そう告げよう。「…先生、俺、授業受けます。生活、続けます。」電話先で息を飲む声が聞こえる。
「お、おい、大丈夫なのか?色々と問題があると思うし。騒ぎになったら居辛いだろう?
誰かが言いふらしてマスコミとか来ちゃったりとか…………?」

ふむ………誰かが園外に言いふらす図を思い浮かべる。
誰かA「おい!聞いてくれよ!うちの学校、男から女になった奴が居るんだ!」
誰かB「へー、性転換手術とか?最近あったよね、性同一性障害の競艇選手だったか……」
誰かA「違くて!朝起きたら女になってたんだって!実際女だったし!すげえだろ!」
誰かB「( ´_ゝ`)………………。」

うん。「先生。何も、問題は、ありません。」一語一句、はっきりと告げた。
334某板805:02/12/23 09:37 ID:kP5iwiIJ
「う、そ、そうか?で、でもそれにここは男子校だし、いっそ他の学校に移るとか………。」
もごもごと返答が返ってくる。しかしこの学園を辞めるわけにはいけない。
何故か。それには訳がある。実はここはエスカレーター式の超難関校。この先の大学も日本で1、2の大学。
せっかく苦労の末、合格を勝ち取り、将来が約束されたというに、こんな訳の解らん病気の所為で転落なんて
冗談じゃない。何とか説得して残らねば!

説得…………しかしどうやって………? …………いや、ここは得意のごり押ししか!

「先生。俺は、男です。」また一語一句はっきりと告げた。
「え、な、お前、だって、女になって」………混乱している様子。そりゃそうだ。女の声で男ですなんて。
でももはや一歩もひけない。この煮え切らない先生を無理矢理説き伏せるしか、ない。
「先生。ここに受かったのは、俺が男だからです。だから俺は、男です。」引けない。引いてはいけない。
「う、そう、なん、だが。…で、でも今は」「先生、俺は男です。戸籍もそれを証明してます。
何も、問題は、ありません」「う、まあ、そう、かもしれんがしかし……………。」

沈黙。でもこちらからは何も言わない。相手の出方をじっと待つ。俺は男として生まれた。それは事実だ。
しかしそれで充分。なにも問題はない………はず。

しばらく後…………「そ、そうだな。わかった。生活を続けなさい。」

ほっ。言ってみるものだ………。
「だ、だがいいか?くれぐれも目立つ行動は避けてくれよ。学園の風紀が乱れるような事になっては…。」
「承知してます。俺も目立つのは嫌ですし、影の方でこそこそやってますから心配しないで下さい。」
「う、うん。そうか、それならいいんだ。じゃあ………。」「……はい。何かありましたら後程。」

ガチャ。
話はまとまったし、今の電話でやる事は決まった。今迄通り、生活するしかない。
検査の結果がどうあろうとも、しばらく女で通すほかない。そうときまれば……。
335某板805:02/12/23 09:39 ID:kP5iwiIJ
日常に戻ろう。そう、学園へ。………時計を見やる。8時20分を回っていた。授業開始は30分から。
マズイ!そんなに話し込んでしまったか。急いで着替える。上のジャージを脱いで……っはっ!灰谷は!?
胸を隠し、スバッ!と振り向く。………いない。言いつけ通りトレイを持っていったようだ。
更に言いつけ通り腹を切ってくれたら…………。まあ、ありえんな。馬鹿な考えもそこそこに。
帰ってくる前に一気に着替よう。ガバッ! 一気に全部脱ぐ。トランクス以外。女だけどトランクス。
まあ当たり前だ。女ものの下着を持っていたら大変だ。靴下を履き、ワイシャツを着る。
肩幅、裾はガバガバだが、胸の部分はパツンパツンだ。でも今更、代えなんか無いし、時間も無いし。
気にしない事にする。ズボンをはいて。腰のとこがガバガバだ。ベルトを締めあげて調節する。
ネクタイを締める。ぽよぽよと胸が邪魔だ。くそ。そして最後にブレザーに袖を通し、ボタンを留め、
ピシッと襟を正す。完了。肩がガバガバだが、どうしようもない。まあいい。着替えは完了。

次!
ささっ!と台所兼洗面所に移動し、ざばざばと顔を洗い、髪形を整える。まっすぐ串を通すだけだが。
これだけでも髪質がいいのでまとまる。よし。できた。可愛い。……あんまりめでたくないけど。
まあいい。準備完了。所要時間1分以内。本物のには真似できまい。しらんけど。
336某板805:02/12/23 09:41 ID:kP5iwiIJ
そうした所で灰谷が帰ってきた。「………ちゃんと返したか?」ネクタイを締め直しつつ、
玄関で靴を脱いでる灰谷にジト目で言う。「ま、まあね。」怪しい。恐らく食堂まで行ったものの
トレイを入り口において逃げてきた、ってとこか。ちゃんと行って、ちゃんと腹を切れといったのに。
と、灰谷が気付いた。「………た、卓哉、まさか授業に?」「ああ、出ないわけにも行かないだろ。」
「ぅ………でも………。」複雑そうな顔をしている。…………俺が昨日の事をばらすとでも思ったのか。
でも、ばらせるはずが無い。なにが悲しくて自分の最大の汚点を公表しなければならないのだ。
そう思っても灰谷には言わない。とりあえず今後の平和のために灰谷にはアドバンテージをとっておこう。
灰谷はチラチラと俺を見ている。「………なにをジロジロ見とるか、ばか。」今日の教科を入れたバックを持ち
玄関で突っ立ってる灰谷の頬を手の甲で軽く叩く。パシ。「あぅ。」情けない声を上げる灰谷。
「先、行くぞ。」灰谷を横ぎり、ごそごそ靴を履きながら言う。「え、あ、待ってよ。」我に返り、
どたどたと用意をしに奥の部屋に行く。俺が電話してるときに既に着替えたのか、後は灰谷はバッグを
ぶら下げてくるだけだ。少し待てば来るだろう。しかし、俺は先に行くといった以上、
俺は絶対に先へ行かなければならない。うむ。

いざ! がちゃ。ドアノブを握り開け放つ。廊下の淡い光が差し込む。
卓哉は女としての人生の第一歩を踏み出した。
しかし、この先、卓哉は自分がどんな目に会うのか、全く知る由もなかった…………。
337某板805:02/12/23 09:54 ID:kP5iwiIJ
今回はこれで以上でつ。
頭の中にあるエロシチュを何とか一本の線に載せようとしても、
どうも妄想が暴走して結局そこまでいきませんですた。
風呂自慰なんか思い付きでほいほい書いてったらこんなにスペースが……(´・ω・`)

まあ暴走しがちな頭ゆえ、この話やたらと長くなるかもですがご容赦くだちい。
ではまた。
338名無しさん@ピンキー:02/12/23 10:28 ID:trr+VBAU
風呂自慰 グーーーーーーーーーッ! でしたよ(マジ
テーマは「爛れ」と言いつつ、文章のテンポの良さゆえ
ついリズミカルな楽しさを醸しだす。某805タンの味かと。
長くなる ……ぜっっっんぜん構いません。つうかむしろ大歓迎(w
339名無しさん@ピンキー:02/12/23 14:52 ID:RLhw1ere
豚野郎に仕返ししてくれたのが(・∀・)イイ!!
340名無しさん@ピンキー:02/12/23 16:38 ID:/S2mZwpa
期待しますぞ!
341乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:10 ID:PmdC7+IP
>>265
「……ん、ひっう……う、ぅう、ひっ……」
 顔中を精液まみれにして、心はぽろぽろと涙をこぼす。
 口内を犯されるという未知の恐怖と苦しさで、心はもうすっかり『戻って』しまっている。
「どうしたの? どうしたのかな? 天使ちゃん、どうしたのかなぁ?」
 ネットリとまとわりつくような口調で、男は心に呼びかける。
 口元から拡がって、心の顔中にまとわり付いた自分の精液を、ちろちろと舐め取る。
「いやぁ…怖ぁい、にがいの、いやぁあ……にがいの、くるしいの……やあ、なのぉ……」
 いやいやをしながら、心は後退る。
 すでに両手の戒めは解かれているのに、もう逃げることもできない。
「そうか、そうかぁ……お口は苦いから、嫌なんだね?」
 こくこくと、心はうなずく。
「それじゃあ、おじさんのこれを、握ってごらん?」
 もうすでに三回も精を放っているというのに、男のイチモツはまるで衰えていない。
 男自身が、そのことに驚いているくらいだ。
{すごい、すごいぞお! 本当にこれが、これが私のモノなのか? こんなのは初めてだ}
 とうの昔に枯れ果てて、立ち上がることすらなかったはずの自分のイチモツ。
 それが凄まじいまでの逞しさで、何度も精を放ち、怒張を続けている。
 これは天使の、目の前の少女のおかげに違いないと、男は確信している。
「さあ、おじさんのを触ってごらん」
 心の目の前に、イチモツを突き出す。
 恐る恐る、眼を背けながら、心はそれに触れる。
 触れた瞬間に、ビクンッとイチモツが蠢いた。先端から濁った液体が溢れて、心の指先を汚す。
「ひあっ?! いやぁ、やだぁ……怖いよ、お姉…ちゃん、お姉ちゃん……」
 果たして心は、誰を呼んだのか。本人にも、分からないのかもしれない。
342乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:11 ID:PmdC7+IP
>>341
「しょうがないね……それじゃあ、怖くないように、気持ちよくしてあげようね」
「――あ、いやああ!! 触らないで、触るなぁ! さわるなぁあ!!」
 ぱたぱたと手足を振って抵抗する心を、男は簡単に取り押さえてしまう。
 ベルトに手を掛けて、外す。続いてレザーパンツに手をかける。
 先ほどまでは、傷の痛みで動かしづらかった手が、何故かすんなりと動く。
 これもきっと天使のおかげだと、男は考えた。
 少し手こずりながらも、レザーパンツを下ろし、下着を露出させた。
 ふわりと、甘い匂いが男の鼻をくすぐる。
「これは! これはぁあ!! これだ、この香りだっ! この、この香りぃいい!!!」
 喜びのあまり、男は絶叫してしまう。
 電車内で気が付いた、『天使の香り』だ。
 めきめきと凄まじい勢いで、イチモツが膨れ上がる。痛いほどに怒張し、先走りを垂らす。
 男の絶叫に驚いた心は、怯えて硬直し、震えている。
 心の股間に顔をグイグイと押し付け、男は匂いを楽しんでいる。
「天使ちゃーん。おじちゃんが、とってもとっても気持ちよーく、してあげるからねぇ?」
 顔を上げた男は、口元から汚らしく涎を垂らしている。
 目付きが、尋常のものではない。完全に狂人だ。
「いやぁあん……めぇっ! ダメなの! そこさわっちゃダメぇ……ひああ! んぁ、ああん」
 べろべろと下着の上から、男は心の『お花』を舐め回しはじめる。
 男の頭をぽかぽかと叩いて、心は抵抗するが、何の効果も無い。
「ん、ん、ん…んんぁ、んあ、あん、あぁん……う、う? …うはぁ、うん、あ、あはぁ……」
 快感がじわじわと、心の身体を蝕んでゆく。
 それにつれてどんどん、甘い匂いは強く濃く、芳しくなってゆく。
 唾液まみれの下着が張り付いて、『お花』の形がうすく浮き上がって見える。
343ブリーフ大名 4:02/12/23 21:13 ID:QFAU2C+4
西暦2020年。パソコンが更に進化してネットを通じ、様々なバーチャルリアリティ
を体験することが出来るようになったある日の事。都内某所にある、ゲームメーカーの
SEGYAでは、ある画期的な実験が行われていた。
『プロジェクト・L・S・O』
と名づけられたその実験は、SEGYA内の最高開発部である「SM2研」が、プロジェ
クトの統括を行っている。そして、そのプロジェクトは最終段階にまで達し、後は実践を
残すのみとなっていた。そんな訳で、お話スタート!

「おーい!元小山君、用意は出来たかい?」
「はい、OKです」
僕は元小山真一(もとおやましんいち)。当節、十八歳のハニーチェリーな大学生であります。
今、僕はゲームメーカーのSEGYAで、新ゲームのデバッキング作業を手伝わせてもらって
おります。そのゲームの名は『ランジェリー・スター・オンライン』といって、今までに無い
画期的なシステムを搭載した、全く新しいタイプのオンラインRPGであります。一体どこが
新しいかと言うと、ゲームの中で体験した事を、生身の体にフィードバックさせる機器を開発
することに成功したんです。つまり、ゲームの中で吹く風を感じたり、降って来た雨をその身
で確認できたりと、まるでゲームの中で本当に自分が存在しているかのような感覚を、得る事
が出来るのであります。まさに、究極のバーチャルリアリティ!これが成功すれば、SEGYA
は他社により差をつけることが出来て、サターソ、ブリーフキャストとハード競争で敗れた忌ま
わしい過去に決別出来ると言う事で、スタッフ一同みな張り切っております。
344乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:14 ID:PmdC7+IP
>>342
「それじゃ、見せてもらうよ?」
「だめぇええ! ダメなの、怒られちゃうよぉ……だれもいじっちゃダメなのぉ」
 男を押し退けようと、心は抵抗する。しかし当然、通用するわけも無い。
 単純に脱がすだけでは飽き足らず、男は下着を引き裂いてゆく。
 下着が剥ぎ取られ、心の『お花』はむき出しにされてしまう。
「おやおや……これはこれは、なんて綺麗なおまんこだ。天使ちゃんのおまんこ綺麗だねぇ?」
「いやぁ! ちがうの…そこちがう、『お花』だよぉ、『お花』だもん!!」
 恥ずかしいのか、心は必死で主張する。
「ああ、ごめんね。天使ちゃんのはおまんこじゃなくって、『お花』なんだね?」
 こくりと、心はうなずく。
「綺麗だ……綺麗だねぇ。天使ちゃんのここ、可愛いピンクだねぇ? 『お花』をよーく見せてね?
ほーらほらほら、こうやって拡げちゃうよー」
 言葉通りに、男は指先で『お花』を押し拡げてくる。
「あ、あ、ああ…ああん! いや、いや、いやぁあ……」
 くちゅりと拡げられた『お花』に、涼しくなった夜の風が沁みてくる。
 男は目を皿のように見開いて、そこを凝視し続ける。
「綺麗だね、綺麗だぁ……本当に綺麗だねぇ。こんなに綺麗な『お花』さんを見たのは、おじちゃん、
初めてだよ。ほんとに初めてだ……」
 男は泣いている。いつの間にか涙を流している。
{良かった、良かったぁ……この子に会えて、良かった……}
 男は生まれて初めて、こころの底から、この世に生を受けたことに感謝していた。
 自分の一生はきっと、今日この少女と出会うためだけにあったのだと、そう確信している。
 この少女とまぐわうことが出来たうえは、もう死んでも構わないとすら思い始めている。
「天使ちゃんの『お花』を、ぺろぺろしちゃうぞぉ? きっと、とっても気持ちイイからね?
さあて、どんな味かなぁ」
「だ、ダメ…ダメ、ダメ、ダメぇえ……いたずらしちゃ、いやぁ……」
 男の舌先が、花びらに触れる。
 なぞり上げるように、舐め回してくる。
345乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:16 ID:PmdC7+IP
>>344
「はぁあ、あは、あはぁ…はぁう、はふ、はふぅ、あ! あ、ああ、あん! ひああ、ひあ、ひぅ……」
 甘い吐息が、心の口から漏れ出す。
 舌先での愛撫は、先ほどまでの無理矢理さとは打って変わって、愛しむように丁寧だ。
 『お花』の中央部分、膣口から尿道口までを、何度も何度も舐め回す。
 桃色の柔肉に鼻先をもぐり込ませ、ぺちゃぺちゃと湿った音を立てて味わい続ける。
「…おいしいねぇ。天使ちゃんの『お花』は色んな味がする。おしっこの味と、汗の味と、これは……
何の味かなぁ? とってもエッチな味がするよ?」
 舌をほんの少しだけ、膣口から侵入させようと押し付ける。
 しかし、ぴったり閉じた心のそこは、容易には侵入をゆるさない。
「ひぃん!! 違うもん、違う……違うのぉ…エッチじゃないもん」
 心の脳裏に、昼間の清十郎との、そして透子との情事が思い起こされる。
 あの時の残り火が、少しづつ身体の内側でくすぶり始める。
「ははは…エッチじゃない、か。そうだよね。天使ちゃんは、ほんとはエッチなんかしないんだよね?
いやらしいことなんて、しないんだよね? だって、赤ちゃんを産んだりしないもんね」
 『赤ちゃんを産まない』という一言のみに反応して、心はこくこくとうなずく。
 その様子をみて、やはり自分の考えは正しかったと男は満足げだ。
「だからここは『お花』なんだね? おやぁ? こんなところに、可愛い蕾が……」
「ぴゃう!?」
 いきなりクリトリスに吸い付いてくる。
 舌先で器用に内皮からむき出して、口中でねっとりと転がし出す。強めの、絶妙な力加減だ。
 心は目を見開いたまま、口をぱくぱくさせて声も出せない。
 震えながら全身を硬直させ、ブーツの中で足指を痙攣させている。
「――いっ!! いにゃあ……」
 男は、かるく歯を立て始める。
 幼い身体のただ一点、もっとも敏感なところだけを執拗に責め続ける。
「……ハァ、ハァ、ハフゥ……フゥ、ハゥ、ハァ、ハァ…あ、あ……」
 頬を桜色に染めて、あえぎながら涙をこぼし続ける心。
346乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:18 ID:PmdC7+IP
>>345
{おや? これは……}
 じわじわとほんの少量づつ、心の『お花』は潤いはじめる。
 にじみ出てきた愛液は、甘ったるいミルクのような強い香りを放ちだす。
「おいしそうな蜜が、溢れてきたね……」
 男はクリトリスから口を離すと、愛液をぺろりと舐めとった。
「うまい」
 ひとこと唸って、そのまま絶句する。
{最高だ!! 力が出てくるぞ!! やっぱりこの子は、特別だ}
 ぺろぺろと夢中で、愛液を舐めはじめる。一口ごとに、男の身体中に力が漲ってゆく。
 まるで若返ってゆくような――否、それ以上だ。
 怒張したイチモツにどんどん血が流れ込み、さらに膨れ上がってゆく。
 男自身、見たこともないくらいの大きさになっている。いますぐ破裂してしまいそうだ。
 すさまじい動悸を感じる。心臓が早鐘のようだ。
{このままいけば、死ぬかもな…いいや、これで天国に行ける。きっと、そうだ}
 少女とまぐわって、死を迎える。それこそ、男の望むものなのかもしれない。
 そのためには、さらなる『男の力』が必要だ。
{もっとだ。もっと、もっともっと、この蜜が欲しい}
 男は愛液を啜り続ける。だが心のそれは少なく、男が求めるほどの量は溢れてこない。
「いっ! いたぁい…いや、いやいやぁ……う、うぁ、ん…ん、んはぁ♪」
 愛液を溢れさせようとして、男はクリトリスを強くねじった。
 少しづつ調節して、ちょうど良い力加減を探す。愛液の溢れる量が、ごくわずかだが増え始める。
 舌先で舐めまわし、歯を使って花びらをこそぐように愛液を啜る。
 そのうち男は、おもしろいことに気が付いた。
 心のアヌスが充血し、薄桃色に色づいてヒクヒクしているのだ。
 何とも、こころ魅かれる感じだ。試しに舌でつついてみる。
「ひゃは、あはぁ……らめぇ、そこ、だめ……きたないよぉ」
 軽く触れただけで、心の身体はびくり、びくりと跳ね上がる。相当に感じているようだ。
347乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:19 ID:PmdC7+IP
>>346
「ここだね? ここ、ここが気持ちイイんだね? おしり……そうかぁ」
 過剰すぎるほどの反応が、可愛くてたまらない。
 指先でつんつんと弄りつづける。
{ひょっとして、天使は『ここ』でするのか? 人間とは、違うのか?}
 ふと、そんな馬鹿馬鹿しいことを考えはじめる。
「気持ち良くしてあげよう、ね?」
「うぁあ?! あ、あ、あ……ひぃ、ひふ、い、い、いやぁ……いや、やぁ」
 男の舌がゆっくりと、アヌスに侵入してゆく。
 心が悲鳴を上げるたびに、きゅうっ、きゅうっと締め付けてくる。
 あたたかく柔らかな肉襞が、男の舌に絡みつき、締め上げて、深く侵入されるのを拒むかのようだ。
{間違いない。ここだ、ここでするんだ}
 舌を無理矢理に押し込みながら、その感触の素晴らしさに、自分の考えが正しいことを確信する。
 イチモツで侵入したときの快感を想像して、男は陶然となる。
 ぬちゃぬちゃとかき回すうちに、愛液が溢れ出し、アヌスの周りにまで垂れてくる。
{これなら、すぐにできそうだなぁ}
 とてもキツイのに、同時に驚くほど柔軟で……あまりに矛盾している、この感触。
 そして何より、愛液の溢れ方の激しさ、この反応。
 ここを使って『そうする』ために、できているとしか思えない。
「さあーて、おじちゃんと一つになろうね。いっしょに天国にいこうね」
 男は舌を引き抜くと、心の身体を抱え上げた。
「……?」
 何をされようとしているのか、もう心には良く分からない。
 心のアヌスはもうすでに、愛液がからんでとろとろになり、照り輝いている。
 ぴたりと、アヌスにイチモツを当てる男。ぴちゅん、と湿った感触がした。
348乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:22 ID:PmdC7+IP
>>347
「あ、いやぁ…やぁ、やん……あん、いや、いやぁ…だめぇ……」
 腰に力を込めて、男は侵入を試みる。
 しかし、あまりにきつくぴったりと閉じたそこは、容易に分け入ることを許さない。
 さらに愛液でヌルヌルして滑り、狙いが簡単に外れてしまう。
 そのうえ心が嫌がって、腰をくねらせて逃げまわる。
 何だか良く分からないが、くすぐったい、恐ろしい。だから、心は必死で逃げたのだ。
 まるで、これが『初めて』の少年のように、何度も何度も失敗して男は焦れてくる。
 挿入しようと夢中になって、周りへの注意が薄くなっていく。
「うあ、いや、いたいよぅ……いたぁい、いたい、くるしいよぉ」
 心を下ろして、地面に押し付けて固定する。
「さあ、さあ、天国に行こう。連れていっておくれ……」
 血走った眼で覆いかぶさり、男はアヌスにイチモツをあてがう。
「いやぁああ!! やだぁあああ!!」
***********************************************
349名無しさん@ピンキー:02/12/23 21:34 ID:mWW725z0
キタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━!!!!!

だけど、こんなところで続くだなんて〜〜っっ!
350名無しさん@ピンキー:02/12/23 21:42 ID:/S2mZwpa
ブリーフ大名が哀れやね
351乳無しさん@ピンキー:02/12/23 21:44 ID:PmdC7+IP
 またもやこんな中途半端なところで終了です。
まことに申し訳なく、申し開きの言葉も御座いません。
このあとの展開に、少々の悩みが出てまいりまして、
目下、思案の最中で御座います。

 なにやらこのスレも活気づいてまいりました。
某板805様という強力な作者様が現れて、
私もう…もうドキドキさせられっぱなしで御座います。

>>380
 枕元に靴下を下げて、楽しみにしております♪
プレッシャーをかけるような事をいって、申し訳ありません。
 続きは、マターリと待たさせて頂きますゆえ、
どうかお身体には、くれぐれもお気をつけてくださいませ。

>>413
 本当にクライマックスといった感じで御座いますね♪
いつも通り、マターリと続きを待たさせて頂きたく存じます。

>>某板805様
 あなたが好きです(←大莫迦)
絶妙にブレンドされた『笑い』の味わい……深い! 否、深すぎる!!
続きを楽しみに、マターリと待たさせて頂きたく存じます。
352名無しさん@ピンキー:02/12/23 22:11 ID:0s67CE9g
キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
と思ったら、こんなところで終わるのか。゚(゚´Д`゚)゚。
353ブリーフ大名 :02/12/24 00:32 ID:t2xc3uDf
すいません、誤爆でし。ご迷惑おかけしました。
354某板805:02/12/24 01:17 ID:3RYYSYQe
うわあいヽ(´ー`)ノ
こんな駄文に励ましを………ありがとうございまつ。
テーマは爛れといいつつ、全然それを表現する場面までいってないこの現状を
どうすべきか。兎に角がんばりまつ(´・ω・`)
355名無しさん@ピンキー:02/12/24 11:09 ID:UWlJKSF9
>某板805さん

なんつーか、妄想が率直に出てきていていいですな。
男子校で性転換して、そのまま通いつづける。
思わずムハス!な展開。
大期待しつつも何気にsage進行。
356名無しさん@ピンキー:02/12/24 12:50 ID:tdwGu+p+
(゚Д゚)
357名無しさん@ピンキー:02/12/24 22:20 ID:ScUOpmW9
心タンになるにはどうすればいいですか?
358名無しさん@ピンキー:02/12/24 22:42 ID:Qj95hCrS
>>343
てっきりヴァーチャル世界で女性キャラになる話かと思いますた。
359名無しさん@ピンキー:02/12/24 22:42 ID:xdsXc62d
>>357
まず鏡の前に立て。
OKか?
ならモロッコへ行こう。
360380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 22:42 ID:bf1DBzIG
 『それ』は突然降ってきた。
「きゃあっ!」
「うぎゃああっ!!」
 ダビングを重ねた裏ビデオを見ながらシコシコしてた俺に、頭を飛び越すよ
うなものすごい勢いで何かがぶつかってきたのだ。その拍子に、俺はどぴゅっ
と発射してしまった。
「いった〜……」
 その赤い服を着た何者かは、俺と年代物のテレビの間に寝転がって頭をさすっ
ていた。
 築30年のおんぼろアパートには似つかわしくない派手な服を着た女だ。いや、
正確に言うと、この季節にはよく見かける服ではある。
「おい、どっから入ってきた」
 俺はザーメンが垂れている握ったアレをしまうのも忘れて、女に話しかけた。
「サンタクロースです」
 その通り。女が着ているのは、赤い服に白い縁取りのあるサンタクロースの
服だった。
「ふざけるのもいい加減にしろ! どこのバイトだ、お前は。宅配便かピザ屋
か。ピザ屋だったら俺は注文していないぞ。いや、誰かに頼まれたのか? 俺
をからかいに来たのか」
「普通はあなたみたいな大きな人の所へは行かないんですけど、本当です」
 サンタは俺のモロ出しのアソコを見ても、平然としていた。
 なんだ、驚かないのか。
 俺はなぜかがっかりしながら、ティッシュで後始末をしてトランクスとズボ
ンを引き上げた。ビデオはまだ回り続けていて、あんあんという喘ぎ声が小汚
い四畳半に響いている。
361380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 22:54 ID:bf1DBzIG
 目の前にはサンタの格好をしたコスプレの女が、ぽかんとした表情で座って
いる。シュールだ。
「女のサンタなんているのかよ」
「まだ見習いなんですが……女性ですか?」
 女は喉をなでながら言った。
「どっから見ても、お前は女だが?」
「もしかしたら、あなたの願いのためにこうなっているのかもしれませんね」
 サンタは一人で納得して、一人でうなずいている。
「おいこら、一人で納得していないで説明しろ。お前は何者で、どうしてここ
にどうやって侵入したんだ」
 俺の嫌味と怒りを秘めた声にもかかわらず、女サンタはしれっとして座りな
おし、正座をして俺に向き直った。
「えーっと、私はサンタクロースです。性別はありません。サンタクロースと
はそういう存在なんです」
「オカマなのか?」
「いえ、元々性別というものがないんです。でも、外見は人間の男性になって
ます。サンタクロースとはそういうものだと一般には思われてますから」
 そうか。道理で俺のアレを見ても驚かないと思ったが、そういうことなのか。
いや、でも待てよ?
「サンタって、ヒゲ生やしたじじいじゃないのか?」
「そういう方が一番多いですね。子供達がイメージする姿になるんです。大昔
はこんな格好じゃなかったそうですけど」
 あー。そういや、なんかどっかの会社のキャンペーンだったって話を聞いた
ことがあるな。赤い缶の清涼飲料水の、アレだ。
 とんでもない不条理な状況なのに、俺はサンタの台詞を疑いもしないでほと
んど信じてしまっていた。なにしろ、鍵のかかっている部屋にいきなり現れた
んだからな。引田天○だって、こんなことはできないだろう。
362380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 22:57 ID:bf1DBzIG
「それで、なんで俺の所に出てきたんだよ」
「それはですね。あなたの願いが届いたからです。でも、なんで女の子の姿に
なってるんでしょう?」
「なんだ。願いの内容は知らないのか」
「ええ。普通はそんなことないはずなんですけど」
 俺もサンタも首を傾げた。
 そういえばビデオを見ながら、どっかから女が降ってきて、一発俺の相手を
してくれないかなと考えていたような気がする。
 改めてよくよく目の前のサンタを見てみると、これがムチャクチャにカワイ
イ。肌は白く、ほっぺたがほんのりと赤く染まっている。食べたらおいしそう
だなとか思っちまうくらいだ。大きな胸が、ぶかぶかの服の内側から服を押し
返しているのがはっきりとわかる。俺好みの巨乳だ。
 俺がじっと見つめているのを知ってか、サンタは潤んだ目でこう言った。
「なんか、凄く体が……熱いんです」
「そりゃ――大変だな」
 ぐびっと唾を呑み込む。願いが本当にどっかに通じたんだったら、押し倒し
たって罰はあたらないだろう。俺はこの時、生まれて初めて願いを聞いてくれ
た何者かに感謝していた。こんなおいしいシチュエーションを前にして黙って
帰すような奴は、男じゃない。
「服、脱いだらどうだ。この部屋、暑いんだろ?」
 どうしようもなく顔がにやけてしまう。たぶん、端から見たら痴漢か助平オ
ヤジそのまんまに見えるんじゃないかな。
「はぁい……」
 俺の言葉を素直に受け取って、両腕を前でクロスさせ、サンタは上着の裾を
つかむと上に引っ張って一気に脱いだ。この服ってセーターみたいになってい
るのか、とか思っている俺の目の前に、真っ白なものが目に飛び込んできた。
363380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:07 ID:J9+ka8ZH
 おおっ、下着無し! やった! 重量級のバストにピンク色の乳首がまぶし
い。本当に暑いのか、うっすらと全体に汗が光っている。うう、触りてえなあ。
「なんか、ここが痺れるんですぅ」
 かすれそうな声で俺に話しかけながら、サンタは乳首をいじくっている。
「じゃあ俺がさすってあげるよ」
 下心丸出しでサンタに近寄って、少し垂れている塊をつかんだ。指の間から
ムニュッとはみ出しそうなのに、固さがある。肌には血管がうっすらと浮かん
で見えるのが妙にいやらしかった。
「お願いします」
「おお、まかせとけ」
 かけっぱなしのビデオから女の喘ぎ声が流れてくる。俺のチンポはズボンを
突き破りそうなほどギンギンに張り切っていた。
 まず赤ん坊みたいに、たぷたぷしたおっぱいにむしゃぶりつく。もちろん、
狙いは乳首だ。
「ひゃうっ!」
 サンタが体をのけぞらせた。白い肌がぱぁっと赤く染まる。すげえ。こりゃ
エロビデオなんか話にならない。
 なんか、少し甘い味がするような気がする。舌で右の乳首を舐め回して、次
は左を舐める。何度か左右を行き来しているうちにサンタの体の力が抜けて、
抜け毛だらけのカーペットにごろんと横たわってしまった。
 俺は乳首を吸いながら、空いた手でサンタのケツに手を伸ばした。厚そうな
布地なのにごつごつした感じは少しもなくて、サンタの尻の割れ目までがなん
となくわかるくらいだ。
 そして抵抗しないのをいいことに、ズボンの端を握ると、ケツの方から下に
ずり下ろした。途中で尻の膨らみにじゃまされたが、かまいやしない。そのま
ま一気に膝まで脱がせてしまう。
364380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:23 ID:J9+ka8ZH
 そして体を起こして、サンタの体を眺める。横になっているのであそこは見
えないが、サンタの赤い帽子をかぶった、上半身は裸で下半身も膝まで脱がさ
れている女の姿は、信じられないくらいエロかった。
「どっから見ても女だよな。お前、本当は女なんだろ?」
 ここまでしてもこいつは一向に抵抗もしなければ、逃げようともしない。そ
れがちょっと不満だったが、一発やらせてくれればそれで十分だ。
「そんなことはない……ですよ」
 声が媚びるような甘えた声に聞こえるのは俺の錯覚かな。
「私はまだ見習いなんですけど、サンタクロースはみんな、あなたのような男
の姿です。でも、一種の幻のようなものですから、子供とかは作れませんけれ
ど」
「なんだ。チンポがついてても使ったことねえのか。勿体ねえな」
 とは言ったが、サンタが本当に存在して勃起するんのなら、これ以上怖い奴
はいないということに気づいた。良い子に添い寝している人妻も食い放題だ。
一瞬俺は、サンタになりたい! と心の底から思った。
「一発やらせろ。多分、俺の願いが通じたんだろ。いい女と一発やりたいって
な。いや、一回じゃもったいないかな。とりあえず……服、脱げよ」
 サンタはこくっとうなずいた。
 うはあっ! すげえカワイイ! ぞくぞくしてくるじゃないか。
「お前、名前はあんのか?」
「メイア……私はメイアという名前なんですぅ」
 そう言うとメイアは体を起こして座り直し、ごそごそとズボンとブーツを脱
いでから、帽子を脱いだ。
 どこに隠れていたんだろう。不思議なくらい長い黒髪が赤い帽子からこぼれ
出た。真っ白な体に、滝のようにさらさらと髪がまとわりつく。
365380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:23 ID:J9+ka8ZH
「あの……わ、私、こういうの初めてなんです……」
「そうか。まっさらのバージンか。くっくっく。じゃあ、まず俺の体にご奉仕
しろ」
 鼻歌で某メイド隊の歌を歌いながら、俺も服を脱ぐ。
 立ってズボンとトランクスを脱いだ。俺の愚息(古い言い方だな)が元気に
顔を出したと同時に、メイアがすり寄ってきて、俺の右足首にキスをしたかと
思うとぺろぺろ舐め始めた。
 ううっ、信じられない。黙っても舐めプレイかよ。そのまま舌は俺の脚をた
どって上へと昇ってくる。もうすぐチンポまでくるという場所まできて、メイ
アの舌は、今度は左足首へと移ってまた上に向かって舐め始めた。
 足ががくがくする。こんなのは初めてだ。風俗だってこんなプレイは絶対に
やってくれない。さっさとフェラチオをやらせるつもりだったが気が変った。
 とことん、こいつに舐めさせてやる。
 メイアは熱心に俺の脚をぺろぺろ舐めている。試しに俺が足の裏を見せてや
ると、そのまま足の指をちゅぱちゅぱ吸い始めた。信じられねえ。俺だって臭
いと思っている足の指の間まで、メイアはていねいに舐めてくれた。
 力が抜けちまって、俺は安物のソファーに腰を下ろした。
 俺とメイアの視線がふっと合った。恥ずかしそうに顔を背ける仕草が、たま
んなくエロかった。本物の女でもこんなことはしないよな。
 メイアの唾液で、俺の脚はなんともいえない匂いがしている。臭いといえば
臭いんだが、それがチンポにズキン! とくる匂いだからたまらない。そのま
まメイアは、俺のチンポを避けるようにしてその周りをちろちろと舐めて、今
度はへそをまできた。
 黙って俺はメイアのやることを見つめている。
 舌がへそに挿し込まれた。そして、ぐるぐるとかき回すようにして中へと入
り込もうとする。
366380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:24 ID:J9+ka8ZH
「うひゃっ!」
 俺は思わず変な声をあげてしまった。くすぐったいが、チンポにズキーンと
衝撃が走って、ちびっと漏らしちまった。
 へそのゴマまで舐めとって、メイアは俺の顔を見てにこっと笑った。ちょこ
んと突き出した舌の先には、小さな黒い塊があった。それは俺の見ている前で、
ローズピンクの唇の中に消えていった。
 何度やべぇと思ったのか、もう数えてなんかいられなかった。
 こいつは本当になんにも知らないんだろうか。信じられない。
 メイアは俺が命令しなくても、ていねいに体を舐めてゆく。俺が知らない性
感帯もこいつに、いくつもほじくり出されちまった。
 胸から腋、鎖骨から首筋をたどって、耳たぶを軽く噛まれ、耳の穴に熱い吐
息を吹きかけられてから、舌を挿し込まれる。そして顔中を、まるで猫がミル
クを飲むように、ペロペロとまんべんなく舐められた。
 目をうるうるさせたメイアが俺の目の前に顔を近づけてきた。俺の体を汚い
所まで舐めた口なのに、嫌な匂いなんか全然しなかった。
「サンタってのは、キスはするのかよ」
「良い子への、お休みのキスならば……」
「そうじゃなくってよ。こーいうやつのことだよ」
 俺はメイアの肩を抱き寄せて、唇を奪った。
 いい匂いだ。髪から漂う香りに加えて、身体中から何ともいえない匂いがわ
きあがっている。女の子はお菓子でできている、ってなんかの歌にあったよう
な気がするが、こいつは本当に砂糖とクリームでできていると言われても信じ
ちまいそうになるくらい、甘い匂いがした。
 たっぷりとメイアの舌と唾液を味わってから、今度は俺がこいつの体を味わ
う番だった。
367380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:24 ID:J9+ka8ZH
 体に蛇のようにまとわりつく長い髪をかきわけて、メイアが俺にしたような
順番で体を舐めてゆく。
「ひゃあぁうっ!」
 舌が動くたびに、メイアの体も揺れる。部屋中にメイアの体臭が溢れてゆく。
雪のような肌を舌で汚してゆく快感。今までのどんなセックスより興奮した。
黒い絹糸のような薄いヘアーを通して、メイアのあそこからとろとろとジュー
スがこぼれているのがわかる。
「濡れてんじゃん」
「わ、わかんないんです……か、体が……ふぁぁっ!」
 お楽しみは最後までとっておこう。俺は、メイアはしなかったお尻の方まで
たっぷりと味わってしまうことにした。アナルはなぜか、ほんのりと柑桔系の
匂いがした。不思議と汚い感じはまるでしなかった。
 サンタも排泄をするのかなと一瞬考え、そのままメイアの柔らかい尻を揉み
ながら、息が苦しくなるまで蕾を舐めまくった。息をついで、また舐める。舐
める。舌を尖らせて、穴を責める。
「あふう! なんか、苦しいです。お腹が熱くなっちゃって、苦しいんです」
 俺はそんな言葉も聞かないふりをして、ケツが俺の唾でだらだらになるまで、
メイアを責めまくった。
 甘ったるい体臭で鼻が痛くなりそうだ。
 俺はメイアの股に顔を埋めるようにして、こいつの上にまたがった。俺が上
のシックスナインの体勢だ。メイアの顔の上には、カウパーが出まくりの俺の
チンポが揺れている。
 メイアのオマンコは、メチャメチャいやらしかった。赤いびらびらがぱっく
り割れて、白い愛液を溢れさせた穴がひくひくと蠢いている。俺が指を突っ込
むと同時に、メイアは俺のチンポを握って口に持っていった。
368380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:24 ID:J9+ka8ZH
 脚の間に顔をねじ込むようにして、俺はメイアのオマンコから溢れる汁を、
わざと音を立てて吸い込む。
「やああああっ! な、なんでこんなに体が熱いんですか? 奥の方から、ど、
どんどん熱い物が溢れてきちゃいます!」
「へへっ、お前本当に何も知らねえんだな。女の体ってのは、男を受け入れる
ためにそうなってんだよ。気持ちいいだろ?」
 そしてまた、メイアのオマンコを舐めてすする。
 マジでたまんねえ。舌で中をちょっと舐めただけで、俺の舌にびっちりと張
りつくもんがある。指も締めつけられるほどだ。俺は夢中でメイアのオマンコ
を舐めていると、チンポに衝撃が走った。
 メイアが俺のチンポを吸っていた。それも半端じゃないバキュームフェラだ。
きついだけじゃなくて、どうやってんのかわからないが、俺のチンポにびった
りと張りついて、ぐねぐねと動いている。マジで、オマンコに突っ込むよりい
いんじゃねえかってくらいだ。
 こんなの味わったら、他の女にはフェラなんか二度とされたくねえな。ヤバ
イったらありゃしない。それでも、やめさせる気は全然起きない。そりゃそう
だ。こんだけ気持ちのいいフェラなんか、この先味わえるかどうかわかんねえ
んだからな。
「おい。お前、本当に初めてなのかよ。むちゃくちゃフェラ上手いじゃんか」
「ふぉうへふふぁ?」
 チンポを口に含みながらメイアがしゃべる。やべえ。このままだとこいつの
口の中に出しちまう。あまりにも気持ちが良すぎる。
「おい、いいからやめろ。出ちまうじゃないか」
 メイアは上目使いに俺を見て、名残惜しげに舌で亀頭を何度か舐め回してか
ら、ちゅぽんと音を立てて顔をうしろに引いた。
369380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:24 ID:J9+ka8ZH
 唾液でべとべとのチンポが、メイアの口から出てくる。
 やべえ。こいつの口を見ているだけで、発射しそうだったぜ。かわいい顔し
て、こいつの口の中は今までのどんな女のオマンコより気持ちよかった。こい
つの顔を俺のザーメンで汚してやったらどんな風になるのかと思ったが、もっ
たいないのでやめた。
 こいつを犯す。
 メイアのオマンコの中に、俺のザーメンをぶちまいてやる。
 頭の中はもう、それしかなかった。今の俺は、セックスをしたいとわめいて
いる厨房とおんなじだった。
「あの……どうするんですか」
 あんなにいろんなことをしたのに、こいつは本当にセックスのことを知らな
いんだろうか?
 俺の中から、ドス黒い何か口から吹き出てきそうだった。
「股を開けよ。お前のオマンコに、俺のチンポをブチこんでやるよ」
 言うまでもなく、メイアはだらしなく脚を投げ出したままぼうっとしていた。
全身が湯上がりのようにほのかに赤く染まっていて、その姿だけで何回でもヌ
ケそうなくらい、いやらしかった。
 こいつの体は、どこからどこまで、髪の毛でさえ俺の唾液で染まっている。
さっきは、口の中まで俺の体液で汚してやった。尻の穴も舐めた。でもやっぱ
り、最後はこいつだ。
 俺はメイアの両脚を両手で持ち上げ、のしかかるようにしてチンポをぶち込
んだ。
「んああああっ! か、固いのが……お腹の中にぃぃぃっ!」
「うるせえ! そのうち、気持ちよくなるってばよ」
 逆だね。俺の頭が真っ白になりそうだった。
370380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:25 ID:J9+ka8ZH
 さっきはメイアの口が最高だって思ってたが、こいつのオマンコを味わった
ら、そんなのは軽く吹き飛んじまった。入れた瞬間から、俺は射精しちまった
ような衝撃を感じた。
 何度すげえと思ったのか忘れちまったが、こいつは本当に本当のトドメだ。
まるで小さくなって吸い込まれそうな感覚を味わうほど、俺は夢中で腰を叩き
つけた。
「あふん! ああんっ! あんっ!」
 俺が腰を動かすたびに、メイアが甘い鳴き声をあげる。中にシロップでも詰
まってんじゃないかって思った大きなバストが、声に合わせるようにぶるんぶ
るんと揺れる。
 時々深く突き刺したまま、恥骨をこすり合わせるようにする。メイアのヘアー
が俺のそれと絡み合う。もうどっちがどっちの体液だかわからないものが、俺
達の下半身をべったりと濡らしている。
 俺は横を向いて喘いでいるメイアの顔を上に向けさせて、唾液を垂らす。メ
イアは舌を突き出すようにして受け入れる。口の端からこぼれた唾が、まるで
ザーメンのように見えた。
 たまんない、イイ女だ。クリスマス万歳だな。そのまま俺は、メイアの口を
吸って、舌をフェラチオした。こいつは舌でも感じやがる。その証拠に、舌を
舐め回してやると、オマンコもきゅんきゅん締まるんだよな。
 こうやって突っ込んだまま、俺達はキスをしたり、互いの顔を舐めあったり
して、そしてまた激しく腰を打ちつけあう。イキそうになったら休んでまた、
というのを何度も繰り返した。
 俺達は汗まみれになっていた。
 もしかしたら手とかについたアソコの汁なのかもしれないが、そんなのはも
う全然気にならなかった。俺は獣になっていた。
371380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:26 ID:J9+ka8ZH
「いやぁん! やぁん!」
 メイアが悲鳴をあげる。そのたんびにオマンコがぎゅっと締って、俺も悲鳴
をあげたくなる。だけど、止まらない。

 結局、メイアからチンポを抜いたのは、射精してから10分もたってからだっ
た。それでも俺のチンポは、まだギンギンに勃起したままだった。


*********************************************

 明日へと続く(たぶん)

終わってないけど季節ネタなので、とりあえず前編ということでうぷします
明日を待てっ! いえ、待ってください。おながいします。本当にスマソ
何度も○秒待てエラーが出てまいりました。ゾヌ2に変えて問題解決。ふー……

この話は強制TSの凌辱系強化の一環ってことで。
他のネタ放ってなにしてんだよ!>漏れ
え? どこが強制TSじゃゴルァ!!(゚Д゚)! だって? まあまあ
これで満足できないんなら、後編をお楽しみに(3部作になったらスマソ)

こんなの素面じゃ書けないので、夕食後に酒カッ喰らいながら書いてたりして。実質、4時間で書き上げました。
書いても書いても、全然終わらないんだよ〜〜
というか、これでも削った。書き込んだらこの倍は楽に行くのは確定

これだけでもいいかなーとかいうのは、やっぱりダメかな?
372380 ◆PKEHY060jY :02/12/24 23:46 ID:J9+ka8ZH
がーん。入れ忘れだ。370と371の間に、次のこれが入ります。酔っぱらいはだから困る

 だけど、さすがに俺にも限界が近づいてきていた。
「や、ヤベっ! そろそろ、出ちまいそうだ」
 俺の言葉を聞いて、メイアはにこっと笑った。
「大丈夫です……サンタクロースは妊娠しませんから……思いっきり中に出し
てください!」
 すげえな。汗まみれ、汁まみれで、キレイとはお世辞にも言えなくなってい
たんだが、メイアのその顔で俺は一気に高まっちまった。
「じゃあ、遠慮無しにお前の中に出すぞ! メイアのオマンコに出してやる!」
 俺は叫んだ。
 次の瞬間、間違ってションベンが出たんじゃないかと勘違いするくらいモノ
凄い勢いで、俺はメイアの奥に向かって射精していた。
「いいっ……あなたのが私の中に……染み込んでますぅ!」
 メイアが俺の腰にまわした脚に力を入れて抱きつく。オマンコがひくひくと
震えて、奥まで突っ込んだ俺のチンポをぎゅっと締めつけている。まるで尿道
の奥までメイアのヒダが絡みついているようだ。裏筋をぐりぐり舐め回されて
いるようで、射精が止まらない。
「すげえっ! メイアのオマンコ、気持ちよすぎるぜ!」
 もうとっくに出しきっているのに、メイアの中が良すぎて、チンポはさらに
ザーメンを絞り出そうとする。キンタマがきゅーっと縮むような感じ。痛いく
らい苦しいのに、それが凄く気持ちいい。
 しがみつかれているので自由に動けないけれど、俺はメイアをぶら下げるよ
うにして腰を動かす。
373名無しさん@ピンキー:02/12/25 00:19 ID:XaFo85kP
サンタさんキタ ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ !! ボクたち一年間イイ子にしてたよ!(嘘

>>380
 さっそく堪能させて頂きました。
後編が楽しみです。
わくわくしながら、待たさせて頂きたく存知ます。
374名無しさん@ピンキー:02/12/25 11:54 ID:y7l4H0f3
クリスマスだーーー! 最高(w
>380タン
予告通りの降臨、ありがとうです。

>サンタが本当に存在して勃起するんのなら、これ以上怖い奴
>はいないということに気づいた。
ワラタヨ。舐め舐めプレイ マンセー! ビバ!強制TS(w
良い子にして待ってますので、後編(or中編+完結編w)とよろしくおながい。
375名無しさん@ピンキー:02/12/25 22:24 ID:P7nXq1g0
376409:02/12/25 22:28 ID:Q+v6DOH6
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
ちょっとだけ更新。
380氏の短編を順番直して登録しました。
後編期待してます。
377380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:05 ID:kDtxwU2M
 目がさめると、メイアが俺のチンポをしゃぶっていた。長い髪の毛が俺の腿
にかかって、メイアが動くとかなりくすぐったい。
 そういや寝る前はサンタの服を着せて、バックからアナルセックスまでした
んだよな。痛がっていたけど、最後には大きな声を上げて失神しちまった。他
の部屋に人がいなくて良かったぜ。
 この日、このアパートの中には俺一人(メイアもいるけどな)。他は空家か、
泣けなしの金で予約したホテルで女とよろしくやってるか、彼女の所にしけこ
んでいるかのどれかだった。
 一人身の空しいクリスマスイブだったが、エロサンタの登場でそれも報われ
た。ビバ、クリスマス! こんな素晴らしいクリスマスは、まだ何も知らなかっ
たガキの頃以来だ。
 外はまだ真っ暗だ。時計を見ると、まだ4時を回った所だった。
 実は、何発メイアとハメまくったかおぼえてない。本当に疲れた。俺もメイ
アも、二人の体液で、特にへそのあたりから足首までべとべとだ。それなのに
不潔な感じは少しもしない。メイアの匂いがいいからかもしれないな。
 俺のチンポを、鼻を鳴らしながらしゃぶっているメイアは、なかなか勃起し
ないのに熱心に舐め回している。何回も発射しているので、さすがにもう限界
だ。一発目の前だったら、これだけで口の中にぶちまけてたな。
 そうこうしているうちに、射精感だけがこみあげてきて、チンポが震えた。
メイアはちゅうちゅうと音を立ててすすったが、何も出てこないようだった。
しばらく舌で尿道をつついていたが、そのうちあきらめたのかやっとチンポを
離してくれた。
「ふー。満足満足ぅ……」
 メイアは名残惜しそうにチンポを見ていたが、俺は立ち上がって箱の底に残っ
たティッシュで後始末を始めた。本当は風呂に入りたいところだが、あいにく
なことに俺の部屋には風呂はない。銭湯もこの時間は閉まっているし、コイン
シャワーなんてものもこの近くにはない。
378380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:06 ID:kDtxwU2M
 それでも俺は満足だった。チンポの先から赤玉が出たって不思議じゃないな。
今の口での一発なんか、もう先走りの汁すら出なかったくらいだ。
 そんな俺を見ながら、メイアが妙なことを言った。
「満足して――いただけました?」
「ん? おう。すっげえ良かったぜ。お前、サンタを首になっても、これで喰っ
ていけるよ。満足満足!」
 最初は何日でも犯しぬいてやりたいと思っていたけど、さすがにこれだけや
りまくると腰にくる。それに一週間、いや一月くらいはオナニーしなくてもい
いんじゃないかと思うくらい極上のセックスだった。
 もう二度と風俗なんかにゃ行けないな、とにやにや笑いながら俺はメイアの
方を見た。
 メイアも笑っていた。でもそれは、いやーな笑い方だった。
 背中がぞくっとした。
 冷えたかな、と思ったが部屋は暖房が効いていて汗が出るほどだ。
「では、”契約”は成立ですね」
 なんかとんでもなくヤバそうな感じだ。
「契約?」
 俺に返事もしないで、メイアは裸のまま、指をパチンと鳴らした。それと同
時に俺はばったりと床に倒れてしまった。まるきり体の自由がきかない。
「なにしやがんだ、おい!」
 股からザーメンを垂れ流しながら、メイアが倒れた俺に近づいて言った。
「何のために体中を舐めてあげたとおもうの? あんたの体に印をつけて、魔
力を導入するためよ」
「お前、何者だ! サンタなんかじゃないだろ」
「あら、今頃気がついたの? サンタクロースの格好をした女の子とセックス
したいだなんて、ずいぶんとお手軽な願いだったこと。どう、楽しかった?」
379380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:06 ID:kDtxwU2M
「……もしかしてお前、悪魔とか言ったりして?」
「ピンポーン♪」
 にっこりと笑って、かかとで一回転すると、メイアは肌も露なレザーボンデー
ジルックへと変身した。
 浅黒い肌に、背中には黒い、コウモリのような羽もある。さっきまでのほわ
ほわとした雰囲気はどこへやら。髪の毛も金髪へと変っている。妖艶なお姉様
なのに、微妙に幼さも感じられる。
 実にイイ女だが、そんなことを考えている余裕なんかなかった。
 メイアは、スリットから丸見えになっている股間から俺のザーメンを指です
くって、どこかから取り出した紙に、それをなすりつける。
 すると、紙はボンッ! と音を立て、煙になって消えてしまった。
「契約完了! ま、ちょっと詐欺っぽいやり方はしたけど、望みはかなったで
しょ」
「もしかして、それって……」
「ピンポンピンポーン♪」
 転がっている俺に、メイアも寝転んで顔を近づけてきた。
「あなたの願いをあたしが感じ取って、ここにきたってわけ。ここんところ暇
だったからね。正式な要請じゃなかったけど、いちおう契約としての形は整っ
たわけだし、あなたの魂は頂くわよ」
 熱い吐息を吹きかけながら、メイアは嬉しそうに言った。これが本当に嬉し
そうなんだよな、くそっ。
「ちょっと待てぇ! たかがセックスをしただけで殺されるなんて割に合わね
えだろうがっ!」
 顔だけは動くので、俺は頭を左右にぶんぶんと振った。
「たかがぁ?」
 メイアの目が釣り上がった。そして膝立ちになって俺の顔をまたいで、股間
を俺の鼻と口に押しつけた。
380380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:06 ID:kDtxwU2M
 身動きできない俺を、メイアは楽しそうに見ている。本当にこいつ、性格悪
いな。悪魔と言うだけのことはあるわ。俺の体はみるみるうちに縮んでゆく。
 なんか、胸が膨らんできたような気がするんだけど。
 メイアの方を見ると、にやっと笑っている。
 こいつ、まさか……!?
「今度はあたしが、いーっぱいかわいがってあげるからね。最後に女としての
快感を経験してから地獄行きってのも悪くないでしょ?」
「地獄行きも、女になるのもごめんだ!」
「抵抗したってムダムダ〜♪」
 すっかり女の体になってしまった俺の胸を、メイアは尖った舌でぺろぺろと
舐めた。
「ふ、ふえっ!」
「どう? 感じるでしょ」
 頭の天辺からつま先まで、ずきーんと痺れたね。男としてメイアに俺の乳首
を舐められた時も意外に感じたけど、今度は全然違う。
 濡れた……と思う。体が疼くってのはこんな感じなのか?
 メイアは俺の胸を揉みながら、乳首を赤ん坊みたいに吸っている。
「はんっ! あはぁん! い、いやあんっ! か、感じちゃうよ……って、何
で女みたいな言葉を……んっ、すげっ! 胸の奥が、熱い……」
 爪の先で乳首をほじるようにされると、痛痒い。それなのに、何かを突き刺
されたような刺激が背中の方に向かってずーんと走る。初めての感覚に戸惑う
俺の胸を、メイアはいいようにいじくりまわす。
「やめっ……痛いからやめてくれよ!」
 悲鳴を上げると、声がどうしても甲高くなってしまう。
「痛いんじゃなくて、気持ちいいの間違いでしょ?」
「だから、やめろって!」
381380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:06 ID:kDtxwU2M
 痛いのも確かだったが、半分は嘘だ。
 俺はマゾじゃないから痛いのが気持ちいいなんて思ってないが、これはそん
な概念を軽くぶっ飛ばしてしまうほど気持ちがいい。
「おっぱいはだめなんだ。ふーん。じゃあ、お尻はどうかなっ♪」
 ごろんと横にして、メイアは俺のケツに手を伸ばしてきた。
「こら、やめろって!」
 体が動かないので抵抗できないが、せめて言葉だけでも抵抗する。
「さっきはお尻だけは後のお楽しみにとっておいたんだよね。どう? 恥かし
いでしょ。抵抗できないのに恥かしいところをいじられるのって、いいと思わ
ない?」
「思わねえよー!」
 抵抗しようとする俺を見て、メイアは満面の笑みを浮かべながら俺の背後に
回った。やっぱりこいつ、悪魔だわ。
「わあ、かわいいお尻っ。おいしそうな初物ねえ。ごちそうになりまーす!」
「ごちそうって、おい!」
 俺の抗議を軽く聞き流して、尻に手をかける。うつ伏せにされて何も見えな
くなってしまった。それだけに全部の神経が、メイアに触られている尻に集中
してしまったように感じた。
 空気でひやっとしたかと思った次の瞬間、熱い衝撃がへその方に向かってズー
ン! と走った。
「あひゃああああっ!」
 俺は情けない悲鳴を上げた。むずがゆい何かが、俺のケツの中でぐにょぐにょ
と動いている。たぶんメイアの舌だ。ウ○コをがまんする時のように、尻にぎゅっ
と力をこめようとするが、まったく体は動こうとしない。
「なかなかの名器じゃない。こりゃ掘り出し物だったわね〜♪」
「名器って……あのなあ!」
382380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:08 ID:kDtxwU2M
すまん。379と380の間にこれが入ります……

「人間じゃ一生味わえないくらいのセックスをさせてあげたんだよ? このま
まだとあんた、どんな人間の女でも満足できなくって、そのうち性犯罪に走っ
て人を殺して、死刑間違いなしだよ。どっちにしても地獄行き決定なんだから
さ。あははっ!」
 笑いながら、金色のヘアーに包まれたオマンコをぐいぐいとなすりつける。
苦しいのに、興奮してしまうのが男の悲しいサガだ。俺は夢中になって、メイ
アのあそこを舌で舐め始めた。何度も味わったオマンコだが、悪魔の姿ではま
た味わい……ってのも変だけど、感じがまた違う。
「どう? いいでしょ。あたしは第一級限定解除魔族……」
 続けて言った言葉は、台風の中でさえずる小鳥のような、奇妙な響きを持っ
た、心地いいのにどこか凶凶しい雰囲気の不思議な音だった。
「人間の言語でわかりやすく発音すると、メイア・エツェルガット・ユヒァオ
ローグ・レーネンってとこかな。自由にこの世界を動きまわっている悪魔って
わけ」
「限定解除とかって、どっかで聞いたような話だな。マンガかなんかだったか
な? 悪魔ってのもずいぶん、俗なもんなんだな」
 舌を止めて俺がそう言うと、俺の全身が締め上げられるようにきしんだ。痛
いなんて生易しいもんじゃない。死ぬんじゃないかとマジで思った。
「うぎゃあああっ!!」
「あたしを怒らせたね? 魔族をからかった罪は重いよ。覚悟するんだね」
 股間を押しつけるのをやめて、メイアは言う。美人なのに、えらく怖い。い
や、美人だから怖いのか。
 メイアが俺にふっと息を吹きかけると、体がぼこぼこ泡立つように膨らんで
ゆく。巨大な水ぼうそうができたような感じだ。でも、痛みはない。
「わああっ! 体が、体がっ!!」
383380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:09 ID:kDtxwU2M
 本来は出ていくところなのに、そこに異物が入り込む感覚はなんとも異様な
ものだった。それが徐々にくすぐったい感触、そして気持ちいいと思うように
なるまでそんなに時間はかからなかった。
「あら、お尻をひくひくさせちゃって! そんなに気持ちいい?」
 中に舌を差し込んでいるはずなのに、メイアははっきりとした言葉を口にし
た。
「な、中に入っているのは舌なんだろ?」
「そうよ」
「じゃあ、なんでしゃべれるんだよお……」
 メイアは俺のお尻を撫でながら平然と答えた。
「だって悪魔だもん」
 なるほど、納得だ。
 ……じゃねえって!
 ますます巧妙になるメイアの舌の動きに、俺はアナルでイッちまうんじゃな
いかと気が気じゃなかった。舌が抜き差しされるだけで、俺は息も絶え絶えに
なってしまっている。こんなのばっかされたら、俺は変態になっちまうんじゃ
ないだろうか。
 太腿がぴくぴく震え始めて、ようやくメイアは舌を抜いてくれた。舌が抜か
れる感覚だけで、下半身全体がじわーっと痺れるようだった。
「うん、いい具合に蕩けてきたね。じゃあ、ちょっと今の姿でも見せておこう
かな」
 メイアはちょっと思案して、パチンと指を鳴らした。
「鏡よ!」
 呟くが早いか、鈍い銀色の縁取りのある年代物っぽい大きな鏡が俺達の前に
突然現れた。メイアは俺の体を起こし、あごを軽くつかんで鏡の方に向けた。
「ほーら、かわいいでしょ」
384380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:09 ID:kDtxwU2M
 おそるおそる目を開いた。
 俺のあそこは、つるつるだった。もちろんそこには、女のソレがくっついて
いるわけなんだが。メイアがあそこにあてた指をVの字に開いて、中を見せつ
ける。
 思わず唾を飲み込んじまったよ。男だったら絶対勃起しちまうくらい、いや
らしく男を誘っているのがわかるんだ。メイアの指を伝って、透明な液体がつ
つーっと流れ落ちた。
 でもそれ以上に俺の目を引いたのは、鏡に映った俺の顔だった。
 昨日までの俺だったら、絶対に自分の女にして毎日セックスしたいって感じ
るような、メチャクチャかわいい子がそこにいた。細身で、胸は俺の好みから
はだいぶ小さいが、形良く盛り上がっておいしそうだ。なぜか俺は、あんまん
を連想しちまった。
 肌はサンタを装ってた時のメイアのように、真っ白だった。さわったら溶け
てしまいそうな雪のようだ。髪は黒のベリーショート。まるで男みたいだ。と
いうか、俺は男だけど。フケだらけのぼさぼさだった面影なんかはどこにもな
くて、体が少し動くだけで髪がさらさらと左右に揺れる。
「ふふっ、見とれちゃってかーわいいんだあ」
「見とれてなんかいねえって!」
「ダメ、ダメ。隠したってあたしにはちゃーんとわかるんだから」
 背中にメイアの胸が押しつけられている。
 なんか、変な感じだ。
 肌の感覚がいつもとは全然違うみたいだ。産毛をなでる空気の流れまで読め
そうだ。
「女の子の体って、いっぱい感じる所があるでしょ」
 俺の考えを読み取ったように、メイアが言った。同時に、俺の全身の自由が
戻ったのがわかった。
385380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:09 ID:kDtxwU2M
「放せっ!」
「だーめっ♪」
 メイアは嬉しそうに、暴れる俺を押し倒した。
「暴れてもいいけど、すぐ抵抗できなくなっちゃうわよ」
「いいから、どけよ!」
 殴ろうと振りかぶった手を軽く払いのけ、メイアは俺の二の腕に軽く指を走
らせた。
「ひゃんっ!」
 思わず変な声が出ちまった。手がびりびりと痺れる。
「どーお? こんなのでも感じちゃうでしょ。さあ、次行くわよ」
 そう言うとメイアは、まるで楽器を演奏するような指さばきで俺の体に指を
這わせた。
 尾骨からきゅーんっ! と無数の虫が頭に向かって走り抜けたようだ。俺の
体がぴーんと弓反ってしまう。くすぐったいなんてもんじゃない。気持ちいい
とか、そういうレベルでもない。表面を撫でられているだけなのに、体の奥底
まで熱くなる。
「んひゃうっ! あふうっ! あう、あうーんっ!! ひゃあんっ!」
 俺の口を突いて出るのは、男とは思えない女の声。それも、快感に溺れてきっ
ている甘えた声だ。恥かしいと思えば思うほど、体はどんどん熱くなる。
 こうして俺は、メイアが両足の間に顔を埋めるまで何もすることができなかっ
た。サンタ姿の時の愛撫は、これに比べりゃお遊びもいいところだ。
「なに……するんだよ」
「そろそろ、あんたの女の子……ま、はっきり言や、オマンコね。そこを味わ
せてもらおうかなーと思って」
「俺は、男だ……ってば」
「でも今は女の子だもんね」
 メイアは股間から顔を上げて、俺と視線を絡ませあう。
386380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:10 ID:kDtxwU2M
「あたしの舌は子宮まで届くよ? 一度味わったら二度と人間の男なんかに抱
かれたくなくなっちゃうんだから」
 言われなくても、俺はホモじゃないから男なんかに抱かれたくはない。肉体
的には女でも、俺の心は男のままだ。絶対に女なんかじゃない。
「大丈夫。処女膜は傷つけないから。舌でバージンなくしちゃうのももったい
ないからねっ♪」
「もったいないじゃなくて! あ、やめっひやぁぁっ!!」
 びらびらの表面をべろっと大きく舐めてから、指でスリットに沿って撫でた
みたいだ。見たくない。俺は目をきつくつぶった。だが、それはかえって想像
をかきたてて、興奮を増す材料にしかならなかった。
「ぎひぃっ! や、あ、やめ、やめてっ!」
「どう? すっごくいいでしょ」
 メイアが舌を伸ばしたまま器用にしゃべる。
「お、お前……っ! 絶対に、なんか変なことしてる……だろっ!」
 途切れ途切れに声を出すのがやっとだ。
「そうよ〜。媚薬を流しこんであげてるの。あんたみたいな生意気な男を女に
して犯(や)っちゃうなんて久し振りだしね。全部の穴がぐちょぐちょになる
まで犯し尽くして、もう死んじゃうって時になったら、魂を刈ってあげるから」
 しゃべりながら舌を噛まないかと願っていたが、相手は悪魔だ。
 ドリルのようにねじ込まれる舌が、俺の体の中を蹂躪する。男には決して無
い器官の初めての感覚は、メイアのテクニックのせいもあるんだろうが、信じ
られないくらい良かった。
 それでも俺は、耐えた。メイアが子宮口から子宮へと媚薬をにじませながら
舌をこじ入れても、俺は絶対にイクもんかとガマンした。腰ががくがく震えて、
乳首が痛いくらいに膨らんでも、堪えた。
 あそこから熱いものがだらだら溢れているのはわかっていたが、無視するこ
とにした。そうでもしなければ正気なんか保てっこなかった。
387380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:11 ID:kDtxwU2M
 30分ほどかけて俺を舌で犯し尽くしたメイアは、ついに顔を上げて、俺に
向かって呆れたように言った。
「簡単に堕ちると思ったけど、意外に強情なのね」
「あ……ったり、まえ…だ。お、俺はおとこ、だからな」
 そうは言ったが、体には力なんかほとんど入らない。
「じゃあ、こうしよっか。私が今から言うことにガマンできたら、あんたを元
に戻してあげる。魂もいらない。契約破棄ってことにするわ」
「本当か?」
「もちろんよ」
 俺は度重なる限度を越えた快感によっての、正常な思考能力を失っていた。
悪魔がそう簡単に魂を手放すわけがない。これはやつらにとってのゲームなん
だ。
 だが、俺はメイアの誘いにふらふらとのってしまった。
「じゃあねえ……私の上にのっかって」
「それで、どうするんだよ」
 腰に力が入らないが、気力を振り絞って床に腰を下ろす。カーペットのざら
ざらした感触がくすぐったかった。
「それでね、この上にあなたのあそこをあてて、10分ガマンできたら許して
あげる」
 メイアの股間に突如としてピンク色の塊が出現した。まるでソーセージみた
いだが、それはまぎれもなく、男のチンポそのものだった。
 ごくっという音がした。
 その音に驚いて周りを見渡してから、それが自分が飲み込んだ唾の音だと気
がついた。
 俺はついに、『濡れる』という感覚を本当に悟った。
 男としてのプライドとか、そういうものが音を立てて崩れそうだった。俺は
女の本能に目覚めてしまったのだ。体が疼く。
388380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:11 ID:kDtxwU2M
 チンポが――欲しい。
 頭を軽く小突いてその考えを振り落とし、俺はよろよろと横たわったメイア
の体の上にのしかかった。
「ほらほら。ちゃんと狙いを定めておいた方がいいわよ。じゃないと、お尻の
バージンを先に無くしちゃうから」
「じょ、冗談じゃないぜ。俺は、絶対に……お前に、負けないからな」
「ふふーん、上等上等♪ そうでなくちゃゲームの意味がないもん」
「ゲーム?」
 曇った俺の思考に、何かが引っかった。
「ほらほら。はーい、オマンコを開きますよ〜」
「やめろって! 自分で……自分でできるからさ」
 メイアのなすがままにされるのを嫌って、俺は自分でメイアのチンポを自分
のあそこにあてがった。
(これで突かれたら、どんなに気持ちがいいだろう?)
 一瞬、とんでもない考えが脳裏を横切った。
「今から10分間ガマンしてね。はい、スタート!」
 チン! と、どこかで音がした。
 俺はその音で我に返って、目をつぶった。
 10分だ。たった10分がまんすれば、俺は元に戻れるんだ。
 それなのに、もう俺の腰はがくがくと震え始めていた。力が入らないという
のもあるが、それ以上に入口にあてがわれている物を、俺自身が求めているの
がはっきりとわかった。
 オマンコがじゅくじゅくと濡れている。メイアのチンポはちっとも動いちゃ
いないのに、俺の意思に反してオマンコはチンポが欲しいとよだれを垂れ流し
ていた。
 たった10分が、無限にも感じられた。
389380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:11 ID:kDtxwU2M
「メイアぁ……本当に、まだ3分しかたってないのか?」
「嘘はついてないわ。ほらほら、腰が落ちてきてるけどだいじょうぶ?」
 俺は慌てて足に力を入れた。でもすぐに腰が落ちてくる。その動作が何度も
繰り返されると、それだけで気持ちがよくなってしまう。
 よく考えられたゲームだ。俺に勝ち目なんか最初から無かったんだ。
 俺が全てを悟った目でメイアの方を見ると、あいつはにやっと笑った。やっ
ぱり、俺を逃がすつもりなんかなかったってわけだ。
 もう、いいやぁ……。
 ふっと気が抜けた瞬間、すとんと俺の腰が下に落ちた。そして下腹を突き抜
けるような衝撃が俺を襲った。
「う、うわあああっ! 痛い、痛いっ!!」
 真っ赤な筋が、俺の白い股を伝って流れ落ちる。ほっぺたにも熱い物が伝う
のがわかった。
 涙だった。俺はぽろぽろと涙を流していた。そう意識すると、もう涙は止ま
らなかった。
「あははっ! 自分でバージン失っちゃうなんて、エッチなんだあ♪」
 メイアが腰を突き上げる。
「勝負は私の勝ちね。それじゃあなたを、今度こそ好きにさせてもらうわ」
「あひぃっ! メ、メイア、痛いってば!」
「だーいじょうぶだって。すぐよくなるからね〜」
 メイアは床に手を突いて、ブリッジをするように腰を浮かせる。当然、俺は
深く挿入されてしまうことになる。
 あんだけ長いチンポだ。半分も入らない。ところが、メイアに突かれている
うちに、それがどんどん見えなくなってゆく。
「なんか、おかしなこと……してないか?」
390380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:12 ID:kDtxwU2M
 メイアは蕩けるような笑顔で答えた。
「あんたの子宮の中に入ってってるのよ。いいわぁ……人間の女の子の中って
久し振りだけど、やっぱりいいわ〜」
「俺は……男だってば!」
「誰が見たって、かわいい女の子よ」
 メイアは鏡を指差した。俺はつられて、つい、鏡を見てしまった。
 そこにいたのはまぎれもない、女が快楽にふける淫らな姿だった。
「やめろ! こんなの、嘘だっ!」
「嘘じゃないわよ。こんなにチンポで突かれて、それでも男だって言い張る気
かしら? 男が聞いて呆れるわ。あなたは女の子よ」
「違う……違う」
 だんだん頭が朦朧としてくる。
 男だって? そんなの、どうでもいいじゃないか。だって、今は、こんなに
気持ちいいんだから。
「ああん、いいっ! オマンコがいいよぉ!」
 自分で言って、自分で驚いた。
 女言葉でしゃべると、それだけで感じちまう。
「メイアぁ……あ、あたしのオマンコ、もっと激しく突いてぇ!」
 いつの間にか、メイアが俺の上になっていた。
「ふふっ。かーいいんだからぁ」
 大きな胸を俺の小ぶりなバストにぐりぐりと押しつける。
 メイアのチンポが俺の中で暴れまわる。人間には絶対できないマネだ。
391380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:12 ID:kDtxwU2M
 堕ちてしまえば、後は楽だった。
 そして俺とメイアは、時間を忘れてお互いを求め合った。男の時にメイアに
したプレイをそっくり真似され、俺は何度も恥かしいと言いながら、それでも
拒否できなかった。
 頭の中までメイアに犯されちまったようだった。
 気がつくと俺は、メイアの上で腰を振っていた。自分で胸を持ち上げて乳首
を吸おうと舌を伸ばして、喘いでいた。
 どこか、夢のような光景だった。
 目がさめたら、またいつもの暮らしが戻ってくるのかもしれない。
 そう考えると心がやすらいだ。
 そんな俺を休ませるほどメイアは優しくなかった。ぐいぐいと腰を突き上げ、
アナルに挿入した悪魔のシッポも回転させた。
 もう何十回目かの、天井知らずの快感が爆発しそうだった。
「イク、イクぅ!! イッちゃいますぅぅっっ!」
 叫ぶと同時に、俺は恥ずかしくもションベンを漏らしてしまった。あそこか
ら、ぴゅーっと噴水のように出てくる光景は、他人事ならもしかしたら興奮し
たかもしれない。
「あら、あんた潮吹いてるじゃない」
「え?」
「やっぱ、あたしとの相性バツグンなんだね♪ こんなに感じちゃって、いや
らしい人!」
 メイアはとどめに、俺のクリトリスをぐりっと指でひねった。
「あぎ、ひいぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!」
 頭が爆発した。
 それから先、俺はしばらく記憶がない。
392380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:12 ID:kDtxwU2M
***********************************

 目がさめると、メイアが俺の上にのっかって腰を振っていた。ボンデージスー
ツはどっかに脱ぎ捨てたのか、すっぽんぽんだ。
「おはよ、お姫様♪」
 メイアは上機嫌で俺にキスを求めてきた。はねのける気力なんかなかったの
で、そのまま唇と舌を受け入れる。ねちょねちょと唾と舌が絡みあう。メイア
の唾は、少し苦かった。サンタの姿の時は甘く感じたのに、と俺はぼんやりと
した頭の隅で考えた。
 だるい……というか、ヤリまくり過ぎで体が動かねえ。
 それなのに、俺の体はメイアの動きに敏感に反応している。これって、二日
酔いの迎え酒に似てるかもしれないな。
 最初に犯された時よりも倍くらいに膨らんだメイアのチンポが、俺の中をえ
ぐっている。こいつの中に入れた時もそうだったけど、入れられるのもたまん
なく良かった。一杯に広がっているのに、きつくない。奥の方、たぶん子宮の
方までまんべんなく、細胞の一個一個まで数千万の舌でしゃぶられているよう
な気持ちよさだ。
「……どいてくれよ。重いから」
「んまっ! そんな事言っちゃって。抜いてもいいのかな?」
 そう言ってメイアは素直に腰を引いた。
 ぐぽぽっとすごい音がして、俺は思わずそっちの方を見た。
 俺のアソコから、メイアのぶっといチンポが引き抜かれてゆく。色がピンク
なのが少し笑っちまうけど、俺の中から出てきたヒダも負けないくらいきれい
なピンク色だった。
 頭がくらくらする。
393380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:12 ID:kDtxwU2M
 たぶん、メイアは俺が気を失っている間にも何発か俺の中に出したんだろう。
へそから下はべとべとだった。そのせいか、今まで触れ合っていた部分が空気
に触れてすーすーする。
「あはっ♪ あんたのおまんこがイヤイヤしてるよ? あたしのチンポと離れ
たくなぁいって言ってる」
「そんなわけないだろ……バーカ」
 バカと言ってから、俺は慌てて口を手で押さえた。こいつを怒らせたら、次
はマジでメス犬にでも変えられかねない。
「うん、素直でよろしい」
 メイアは怒らなかった。
「あたしとあんたの相性はぴったりなんだ。珍しいね。あんたはラッキーだよ。
普通はこんなことないんだから」
「はあ、そうですか」
 うきうきしているメイアとは対照的に、俺は力無く答えた。
 腰はもう、がくがくだった。男と女の両方で腰を使いまくったので、全身に
力がまるで入らない。だけど気持ちいい。まだメイアの手や舌の感触が俺の全
身にまとわりついているようだ。
 メイア、お前、絶倫すぎるぞ。さすがは悪魔だな。
「本当は魂だけ刈り取って行こうかと思ったんだけど……」
 俺の顔を鋭い爪でなぞりながらメイアが言った。
「あんまりにカワイイんでさ、ペットにして永遠にかわいがってあげることに
したの。地獄のあたしの住み家でさ、毎日セックスしようよ。ね?」
「遠慮します」
「おや? ここはそんなこと言ってないよ」
 奴は親指と中指を巨大化させて、俺のあそこ……オマンコとアナルに突き立
てた。
394380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:14 ID:rvzcM23Z
「いひぃぃぃっ!!」
「おやおや。さっきまで処女だったのに、もうこんなにおいしそうに咥えこん
でいるじゃないの」
 やめてくれ。指を動かさないでくれ、と俺は叫びたかったが、声にならない。
気持ちいいなんて生易しいもんじゃなかった。限界なんかとっくにきちまった
はずなのに、それを突き抜けてまだ、気持ちいいのがどこまでも突っ走ってゆ
く。俺は恥も何もかも忘れて悶えた。
「いい……いいよぉ……。メイアの指がいいんだよぉ!」
 メイアは俺の股間で指を動かしながら耳元で囁いた。
「地獄はもっといいよ。他のやつらにあんたの体を任せるのはシャクだけど、
絶対イイんだから。ね? 嫌だって言っても連れて行くからね」
「嫌だ……」
「素直じゃない人って好きだよ」
 メイアが俺のまぶたを舐める。知らないうちに涙が出ていた。メイアは俺の
涙を音を立てて吸い取った。指を引き抜かれて、俺はなぜか残念に思っている
ことに気づいて、ゾッとした。
 もう俺は、こいつ無しでは生きていけないんじゃないだろうか?
 俺の不安そうな顔を見て、メイアはこう言った。
「こんなにいい相性の奴なんて地獄でもそうそうお目にかかれないから、本当
は二度と離したくないんだけど、涙を見てたらかわいそうになっちゃった。あ
んたの体に飽きたら、帰してあげよっか?」
「ど、どれくらいで帰してくれるのかな……」
 俺は恐る恐る聞いた。
 メイアはにっこり笑った。
395380 ◆PKEHY060jY :02/12/25 23:15 ID:rvzcM23Z
「まあ、2万年くらいかな? もっとも、その頃に人間が存在しているかどう
かまでは保証しないけど」
 悪魔みたいな奴だ。いや、本当に悪魔なんだけど。
「助けてくれーーーー!」
「ムダ、ムダ! ほら行くわよ」
 突然、畳にぽっかりと穴が開いた。黒く、底が見えない穴だ。というか、ま
るでブラックホールだ。メイアは、じたばたと逃げようとする俺の首筋をつか
み、軽々と持ち上げて穴に放り込んだ。
「わ〜〜〜〜〜〜っ! 助けてくれぇぇぇぇぇっっ!!!」
「地獄に着いたら、さっそくかわいがってあげるからねー♪」
 上の方から楽しそうなメイアの声が聞こえる。そして俺は、どこまでもどこ
までも落ちていった……。


 おしまい

*********************************************

クリスマスプレゼント代わりに、おもいっきりヴァカな強制TS物を、酒かっ喰らって書いてみますた
推敲も最低限なのでイロイロとミスしていそうだけど、この日に間に合わせなきゃ意味がないので……
2日で約60枚はさすがにつらかった。削りまくってこの量だもんな
これはフルに書いたら100枚越えのネタだったな……ネタの選択をミスったぜ

実はこの話には続編がないでもないんだけど、ここではスレ違いなので、いつかどこかで公開できるといいな
それよりまず、亜美の話の続きを完結させなければ

……そういや男の名前、結局出なかったな
396名無しさん@ピンキー:02/12/25 23:23 ID:0CqW94Pr
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、すごい!
ありがとう。
397名無しさん@ピンキー:02/12/25 23:26 ID:rvzcM23Z
>>376
毎度の更新、お疲れさまです。
今回の話は「サンタといっしょ」……でいいか(おい)。
さすがに今は放心してしまって、まともな題名が思い浮かびません。
今回は、時間に間に合わせるのを最優先にしたんですわ。
疲れました。次回はお年玉うぷができるといいなあ。
今度こそ、亜美の話だ。いや、また正月ネタで強制TSとか(おいおい)・・・。
398名無しさん@ピンキー:02/12/25 23:51 ID:65LmGSZt
>>376
乙〜。 楽しいクリスマスですなぁ(w

>380タン
す、すんばらすぃーー!!!
正月ネタで強制TS …玄関先に色っぽい獅子舞、ですか?(違ッ
ご馳走サマーですた。
399413:02/12/26 00:02 ID:KiSuYMDh
>>380
復活おめ&乙です!
キましたー、すごくキました。 手前ミソでなんですが、令SSなんか見ての通り
私こういう悪魔お姉さんが大好きでして……。
とはいえ前半ではよもやこんな展開になるとは思ってませんでしたが(w

こっちも再開しなきゃな……週末あたりにには続きウプできそうなんですが、
どうなる事やら。最近仕事で死亡……。
400名無しさん@ピンキー:02/12/26 00:43 ID:twygeKZs
>>380
 ご馳走様でした。大変おいしゅう御座いました。
401名無しさん@ピンキー:02/12/26 01:08 ID:b9ntsSlK
>>380さん
(・∀・)イイイイイ!!!!!
明るいTSものって好きっす。
402名無しさん@ピンキー:02/12/26 09:18 ID:uQ3PC4rc
サンタさんありがとーー
380さんありがとーー

ヨカッタッス
403某板805:02/12/26 18:15 ID:oaRaVM6e
後ろ手にドアを閉める。ついでに鍵も閉めてやれ。……ガチャ。
ふん。いい気味だ。踵を返し、朝の賑わう寮の廊下を校舎に向かう。辺りを見渡す。
賑わうといっても、もうじき授業が始まる時間帯なので人影もそう伺えない。
でも、あんまり騒がれたくない卓哉にとっては好都合だった。
男子寮に女なんて相当目立つだろうし。「(………毎日、この時間帯にした方がいいかもな……。)」
なんてことを思いつつ、廊下奥の突き当たりに見えるエレベータに足を進める。
廊下はかなり長い。それもそのはず、この寮の収容人数はおよそ1100。それなりの大きさがある。
先に進んでいくうちに廊下先のエレベータの人ごみが見えてくる。人数を数える。
ひのふのみ…………悠々乗れそうだ。

そこで、はた、と気付く。
エレベータの狭い空間で女の存在は相当際立つのではないか、と。……うーむしかし乗らんことには…。
考えつつも足は止めない。乗り場付近まで近づいて来たとき、エレベータ待ちで談笑していた
一人の男子生徒と目が合う。にこやかだった表情が一瞬で変わり、口を半開きにして面食らっているようだ。
つい、目をそらす。……それでも歩みは止めない。止めたら何か言われる。

…………うーん、あの調子でじろじろ見られるのは嫌だし………ここは一つ、階段を使った方がいいか。
流石に五階から階段を使う奴はそうはいないからな……。そうしよう。

女という事を隠したいわけじゃない。いずればれる事だろうし。ただ単にじろじろ見られるのが嫌なだけ。
目を伏せてエレベータ前を横切り、いそいそと横の階段へ。……ふと声が聞こえる。
「……い、あの子……。」「……何でここに女の……。」「……わいくない?何でうちの制服……」
耳が痛い。人の多い校内ではもっと酷くなるのだろうか……?つい、眉間にしわが寄る。

そんな声を尻目に階段をとん、とん、と降りていく。案の定人影は見えない。
「(…多少疲れるけれど、毎日階段かな、こりゃ。)」
耳を澄まし、気配を探りつつもトントントンと降りていく。
人は全くいない。素晴らしい♪
404某板805:02/12/26 18:16 ID:oaRaVM6e
しかし、2-3階の踊り場まで降りてきたとき、2階から続々と人が階段を降りていくのが見えた。
…………つい、ささっと隠れてしまう。
「…………うーん……人が居なくなるのを見計らうか………いや、そんな事やっていては……」
ぶつぶつと階段の内側の手すりの壁からかがんで顔を覗かせ、悩む。

その時、すぐ上の三階から足音が聞こえた。声も聞こえる。「……でさあ、そいつが……」
「ぬぅううう………。」唸る。……四面楚歌とはまさにこの事…………。このままでは……。
一瞬の躊躇のあと。「(……覚悟を決めるしかないか……。どうせいつかばれる事だし…………。)」
すっくと立ち、気合いを入れて階段を降り始める。後ろから追いつかれないように気持ち早めに。

2階の踊り場に降りる。人が見えない。「(よかった、丁度、人波の切れ目だったんだな……。)」
安堵したその時、2階の入り口から丁度人が出てきて、鉢合わせる。
相手の足が止まった。顔を見る。知らない顔。明らかにこの姿に面食らっている。
その視線の先は顔と、歩くたびゆさゆさと揺れる胸元を往復している……。
本当に女であるのか確認している。…………そんなとこだろうか。
……いや、そうとも言い切れない。卓哉の服装はノーブラでワイシャツ一枚。急ぎのため、シャツを
着るのを忘れたので、うっすらとピンク色の先端が透けてみえる。それは今はブレザーで隠れているが。
そして、ブラジャーなど上から押え込むものがない胸の揺れ様は上のブレザーがある程度隠しているにせよ、
結構激しい。これは禁欲されている青少年には目の毒だ。
それがどれだけ刺激的なものか、当の本人には気付くはずもないが。

…………とりあえず無視。何か言われても面倒だし。
足をとめずに、ぷい、と目をそらし、口を開けて止まっている誰かを横切り、とっとと1階に向かう。
405某板805:02/12/26 18:17 ID:oaRaVM6e
さらに降りていくと、次第に下からざわざわと聞こえる声が大きくなっていく。下は一階。人が集まる所。
………何人いるのか?数人でもあんな思いしたのに、さらにあの中を突っ切らなきゃ行けないのか…。
とっとと引き返したい衝動にかられるが、そう言うわけにはいかない。後ろからも足音が聞こえるし。
「(ぅぅ……行きたくない………しかし行かねば……。)」心の中で葛藤しつつも足は止めない。
誰にも気付かれずに行けたらなぁ……。無理か………。表情が曇る。
なんだかんだで1階に降りる。階段の敷居を潜り、次は校舎へと続く渡り廊下へ足を向ける。回りを確認する。
廊下の彼方此方に、まばらに人がいる。皆、進行方向は一緒。歩調を合わせ、距離を縮めない様にする。
「(………うう……見るなぁ……見るなよぉ………?)」おっかなびっくり歩きながら、ちらちら見渡す。
ざっと数えて十数人見える………と、その内の卓哉の真横にいる二、三人のうち一人がその姿に気付く。
気付いた一人がポンポンポン!と隣の奴の肩を叩きこちらを指さし耳打ちする。

………連鎖的に広がっていく。酷い奴になると後ろを歩いている知り合いに知らせに行く。
「(………こ、これは嫌だ…………。)」次第に足も早くなる。歩調を合わせててはいけない。
前を歩く数人もこれに気付いたようで、こちらをちらちら見やる。もちろん歩みは遅れてくる。
早足の卓哉と、声を掛ける気かしらんが、ちらちら振り向き、何かこそこそ言い合いながら
足をゆるゆる動かしている数人。距離が狭まる。
「(とっとと通り過ぎよう………。)」つい伏し目がちに下を向き、避けるように離れて通り過ぎる。
「(……何でこんな事に……)」卓哉は自分の体を呪った。

………校舎の中を進む。ずっと渡り廊下と同じような事が起こっている。じろじろ。ひそひそ。
…無視無視無視!ズンズンズンと足が次第に早くなる。教室は2階。急ごう。階段を上る。
406某板805:02/12/26 18:18 ID:oaRaVM6e
と、ふと上の踊り場を伺うと、ここにも一人こちらを見て固まっているのが居た。
………あの顔は知ってる。同じクラスの佐藤。ちびで気弱。真っ先にいぢめられそうなタイプ。
うちの学園はいじめがないけど。……その佐藤の目線は俺の顔と胸元を往復し、まじまじと卓哉をみている。
でも、いまさらそんなこと気にせず卓哉は早足で階段を登る。胸もゆさゆさと揺れる。
……それを見た佐藤の顔がポッ、と少し赤くなる。佐藤はこういうのに免疫が無い。
自慰行為にもどこか罪悪感を感じてすらいるという、今時珍しいほどの純情さ。ましてこの学園は女っ気が
全く無いわけで。佐藤君の心情は推して知るべしだ。だが佐藤のその微妙な心情に卓哉は気付くはずもない。

「(何か言われるかな……。……説明するのも面倒くさいけど………。)」
距離が詰まる。そして、すれ違う瞬間。
「………あ、あのぅ………。」………ほらきた。
でもさっきからのコレ。知り合いに挨拶する気力もないくらいウンザリしていた。
だからただ一言。「……遅れるよ。」
それだけ言い、佐藤の胸元をポン、と手の甲で叩いた。
……そして通り過ぎ、続けて階段を上っていく。
その時、ふわっ、とほのかに香る、女性だけが持つ髪の甘い匂いが佐藤の鼻をかすめた。

男子校に突然現れた極上の美女の甘い香りと自分にかけられた凛とした綺麗な声。彼にとって非現実的な
その出来事に佐藤は少し放心する。………が、遠ざかって行くその美女の背中を見てるうちに我に返る。
……彼女がその先の階段を上らずに角を曲がる。自分と同じ方向。「(あの人は一体……。)」
急いでその後を追った。……なんだか良く分からないが、とりあえず彼女のクラスを確かめたい。
つい好奇心が湧く。……佐藤も続いて角を曲がる。前に彼女の背中が見える。回りの注目を一身に受けて
ズンズンと早足で進んでいる。それをみて佐藤もつい早足になる。見失わないように。
謎の美女の背中についていく。良く見ると制服はだぼついて、ズボンも裾を少し引き摺っている。
「(制服が合ってないのかな………?いや、そもそもこの男子校に何故あんな人が……。)」
考えを張り巡らしつつ、後をつける。
407某板805:02/12/26 18:19 ID:oaRaVM6e
…………と、彼女が教室に入った。「(一体何処の……?)」プレートを見る。
「(あの人のクラスは……………!?うちの組だ!?なんであんな人がうちの組に!?)」
自然と駆け足になり、佐藤も急いでクラスに入る。「(……あの人は?)」きょろきょろ。……いた。

異常に静まり返ったクラス。全員の視線は一点に注がれている。突然入ってきた美少女。
女特有の甘い匂いを振りまきながら真ん中を突っ切る。進路を塞いでいる男子が次々と道を開けていく。

今日日の有名アイドルでもそういないであろう、整った小さい顔。目はくりくりと大きく、まつげも長い。
鼻もすっきりと高く、凛としている。ブレザーを押し上げて、歩くたび揺れる大きい胸。ダボダボのズボンを
止めるため締め上げたベルトは、きつく締められていて相当くびれた腰なのがわかる。甘い匂いを振りまく、
さらさらして少し茶色がかった髪。男子用のブレザーもそのアンマッチさで逆に魅力を掻き立てるよう。
女っ気皆無の男子の中に突然現れた、極上の女神とすら言えるその存在。注目しない方がどうかしてる。

女神が窓際最後列の席で足を止める。窓際最後列。クラスで一番の特等席である。
かばんを掛け無造作にどかっと座る。ここでようやく女神が教室を見渡す。
もちろん静まり返ったクラスの全員の視線が自分に注がれている。……それを見て女神は顔をしかめ、
ばつが悪そうに、ぶぅ、と口を尖らせた後、それ以上の関与を拒絶するかのように机に突っ伏した。

クラス中がしばらく無音になる。……だが次第にざわざわとしはじめる。
もちろん話題はその女神様。「……い、声掛けてみ……」「……んであんな子がこ……」「…ジーザス…」
ざわざわ。ざわざわ。
喧騒の中、佐藤は気付いた。「(?………そういえばあの席は蘇芳君の………?)」
蘇芳君………蘇芳君………そういえば、あの顔。蘇芳君に似ているといえば似ている。じゃああれは………。
いやでも、違いすぎ。その……色んな……物が……。ちらちら伺いながら佐藤も自分の席に着く。
408某板805:02/12/26 18:20 ID:oaRaVM6e
その時。がらっ!と再び引き戸が開き、担任の斎藤先生が姿を見せる。
「ほらー、席につけ席にー!」日誌で拍手するようにパンパン音を立てながら声を荒げる。がたがたがた。
生徒もチラチラ卓哉を見やりつつ釈然としない顔で座っていく。その声に卓哉も、もそっと起きる。
見ると喧騒に紛れて灰谷も入ってくる。……灰谷。同じクラス。………そして隣の席でもある。
席に付いた百貫デブがおずおずと声を掛けてくる。「……あの……随分、早いね。追いつけなかった。」
「…………………。」ぴし。顎に手を置き、支えながら机の中に置きっぱなしの消しゴムを千切って投げる。
そっちを向かず。「……ぅぅ。」情けない声を上げ、萎縮する腐ったテディベア。
ふと回りを見るとこちらを見ている連中がちらちらと自分と灰谷を見比べている。
どういう関係だ?と探るように。決まっている。山から下りてきた畜生と人間だ。

……そうだ……灰谷。奴の動向を考える。「(いくらなんでも衆人環視のなか襲って来ないだろうし…。
ここに居る限り警戒は解ける…な。いつも張り詰めてたら精神安定上、良くない。)」なんてことを思った。

一人の生徒が声を上げた。「せ、先生。あの窓際の子ですけど……」「え?……ああ、蘇芳、来てるな。」
先生が窓際の席を見て、確認する。………と。「蘇芳!?」「えぇ!?」
一斉に声が上がり、再び全員、がたがたと卓哉の方を向く。その視線の圧力で顔が引き攣り、
苦笑いを浮かべる。つい目を伏せてしまう。「だ、だってあれ!?」「双子のお姉さんとか!?」
声が上がる。「ま、まあ待ちなさい。説明するから……。」先生が恐慌状態の生徒をまあまあとなだめる。

そのあと先生から大まかに説明があった。それが一種の病気である事。
本人であるかは、記憶も指紋も一致してるし、間違い無いという事。
説明の最中もチラチラと視線が集まる。………勘弁して欲しい。
「………まあ、そういうわけだから、皆も変わらず接してやってほしい。………じゃ、授業始めるぞ。」
一時間目は担任の先生でもあり国語教師でもある斎藤先生の授業。偶然だが、良かった。
説明が下手でろくに事情を知らない先生だったら、俺が直接、質問責めに合うところだった……。
安堵のため息を漏らしつつ、教科書とノートを広げる。
409某板805:02/12/26 18:22 ID:oaRaVM6e

…授業が始まった当初はまだチラチラと視線が集まるが、授業が進行していくと
次第に誰も見なくなってきた。でも灰谷や佐藤、他のいくらか数人は頻繁に視線をよこすが。
「(しばらくこの調子かなあ……。)」
灰谷に千切った消しゴムを投げつけつつ、卓哉はげんなりして授業を受けるのだった。

そして。キーンコーンカーンコーン……。授業の終わりを知らせる電子音が鳴り響く。
「………よしじゃあ、今日はここまで。………号令。」きりーつ。れーい。
先生が去っていく。………と。一斉にクラス全員の視線が卓哉に集まる。そして。
どかどかどかっっ!人波が卓哉の席に殺到する。「ぅぅっ!」手で胸を隠し、怯む卓哉。
「お前マジで女なの!?」「マジで可愛くない!?」「なんで女に!?」「結婚してくれ!」

「………………勘弁してくれ………。」………げっそりする。
耳をふさぎ、突っ伏す。きこえなーい。きこえなーい。喧騒が遠くで聞こえる。知った事か。
「(早く次の授業始まってくれないか……。ん?そういえばつぎの授業なんだっけか……?)」
………………そうだ、体育。移動出来る。というか、せねば。
がたっ。突然勢い良く立ち上がる。後ろにいた生徒が面食らう。喧騒が一気に静まる。
卓哉の放つであろう、第一声を期待して。しかし。卓哉は鞄をごそごそと漁り、ジャージの入った袋を
取り出し「………体育だから、行く。邪魔。」ぐい。ぶっきらぼうにそういって人を割って脱出する。
その言葉に気付いたのか、回りの生徒は時計をちらっと見て、あぁそういえば、とばかりに散っていった。

廊下を体育館へと進む。ここでも注目の的だ。すれ違う他の生徒が皆卓哉を見て面食らっている。
さらにその後ろからクラスの連中がついてきて声を掛けてくる。これは目立つわけだ………。
410某板805:02/12/26 18:23 ID:oaRaVM6e
「なあ、本当に蘇芳なの!?」「…………そう。」
「ぜ、全然違うじゃん!」「………男と女、外見全く一緒なわけないだろ。」
「な、何でそうなったの!?」「………さっき聞いただろ。」
「………え?……実は全てドッキリ?」「…………むしろ、俺がな。」
「つーか、胸でけぇ……ちと、触らせて?」「………ぁあ、お前がどっかで巨根ゲイとハメ撮りして、
そのテープを体育館の巨大スクリーンでこう、俺に見せてくれれば考えんこともないが……。」
「……ハァハァハァハァ!!!」「…………とりあえず離れろ。」

ぴーちくぱーちくとうるさい連中の質問にヤケクソ気味に回答しつつ体育館の中へ。更衣室はその中だ。
がらっ。更衣室に入る。卓哉に続き、どやどやと後ろの連中も中になだれ込む。
さすがにここに来ると、各自が着替えようとようやく散らばっていく。………やれやれ。

一番奥の棚の前に進み、ジャージ袋の中身を棚にぶちまける。
そして入り口に背を向ける。目の前は壁。ネクタイをしゅるりと解き、上のブレザーを脱ぐ…と。
ふと気付く。……静かすぎる。手に持ったままのブレザーでなんとなく胸元を隠しつつ、振り向く。
全員と目が合う。
「……………おい。」その声でそそくさ、と目を逸らし全員着替えを再開しはじめる。
むぅぅぅ………釈然としない思いを抱きつつ、再び奥の方に向きかえりブレザーを畳んで、置く。
そしてワイシャツの上三つのボタンを外し、手を十字にして裾にかけ一気に脱ぐ…と見せかけて振り向く!
一瞬、再び全員と目が合う。またそそくさと着替えを再開する青少年たち。
411某板805:02/12/26 18:24 ID:oaRaVM6e
……………っ!まどろっこしい!朝からのフラストレーションも手伝い、瞬時に頭に血が上る。
「何見てやがるっ!早く着替えてとっとと出て行きやがれこのホモ野郎どもが!」
甲高い声を上げ、凄い剣幕で手近な生徒二、三人のケツをゲシゲシと勢い良く蹴り上げる!
その動きに合わせ、一枚のワイシャツごしに薄くピンク色の先端が透けてみえる胸が大きく揺れ、
その柔らかな存在をアピールする。しかし、じっと見ることはかなわない。
「さっさと散れ!走れ!このグズども!」某国のGKのような台詞とその剣幕に全員が慌ただしく着替える。
それでもまだ怒りが収まらない卓哉。ふと、チラチラこっちを見てるトランクス一丁の灰谷に目をつける。
「お前は一番早く出てけ!いや、そのままで良いから出てけ!そして凍死しろ!死ね!いやむしろ殺す!」
ケツをゲシっと蹴り上げ怒鳴り散らす。「ん、んなアホな!?!」それはたまらんと、急いで着替える。
「着替えた奴からドンドン出てけゴルァ!」物凄い剣幕でケツを次々蹴ってまわる。
戦場のような慌ただしさで人が激しく動く。

そして次々と出ていき、最後にはモタモタやってる一人が残った。
ちびの佐藤だ。まだ下は制服。「……………。」腕を組み、ジト目で睨む。…佐藤がハッと気付く。
「ごっごめんなさい!そ、その、僕はいつもこんなもんで、その………。」縮こまり脅えた目で弁解する。
捨てられた小犬のようなその様子に頭に上った血も降りてくる。
「………ふぅ………。」ま、こいつのこの様子なら害はあるまいて……。
そろそろ着替えを再開しよう。時間も無いし。奥の棚へもどり、佐藤に背を向けてベルトに手を掛ける。
……きっ。振り向く。……見てない。背を向けている。………ふむ、問題無いみたいだ。
とりあえず「……こっち向くなよ。」と言っておく。う、うん、と小さく返事が聞こえた。
ベルトをゆるめ……ずる、とズボンを脱ぐ。下はトランクス。これほど期待を裏切る下着はない。
まあ、誰も見てないわけだが。脱いだズボンを畳み、さっさとジャージのズボンを履く。
次はワイシャツ。一気に脱ぐ。ぶるるん。たわわな胸が開放される。ジャージの上を手に取る……。
412某板805:02/12/26 18:25 ID:oaRaVM6e
その様子を佐藤はつい、見てしまった。
棚においてあるジャージを取ろうと棚の方を向いたとき、ふと無意識に目が向いてしまったのである。
卓哉はこちらに背を向けている。しかし、完全にではない。油断したのか、少し斜め、横顔が少し覗く角度。
ぷるん、と揺れる大きな形の良い胸。その先のちらりとみえる鮮やかなピンクの突起。
神秘的なほど綺麗な曲線を描く背中。きゅっとくびれた扇情的な腰。ゴクッ………唾を飲み込む。
目が釘付けになる。本能が、逸らせない。同じ男だったとはとても思えない。
いや、それが男だった事は既に忘れてしまっていた。

しかし……ばさっ。卓哉が上のジャージを着る。それで目が覚めた。慌てて棚のジャージを取り背を向ける。
……ここでようやく卓哉が佐藤を見やる。ジャージの上をもぞもぞとかぶっている。
「(…………本当、トロいんだなぁ……。)」呆れるより同情してしまう。
ジャージのチャックを閉め直しつつ出て行く。通り過ぎる際、「先に行くぞ。」ポン、と肩を叩く。
……ビクッ!震える佐藤。「(本当、小動物みたいだな………)」卓哉は思った。

体育。体育館に足を踏み込むと、体育の先生を前に皆既に整列していた。
先生は寮長兼体育教師の橋口先生。教員最初の目撃者。事情は良く知っているはず。「……遅れました。」
「あ、ああ、早く並びなさい。」そう促され、回りの注目を浴びながら列に加わる。

静まり返った中、先生の点呼が始まる。秋本。伊勢。………五十音順に呼ばれていく。
その時静寂を切って声が聞こえる。「お、遅れました……」佐藤だ。更衣室からぽてぽてと駆けてくる。
「遅いぞ!なにをもたもたしてる!」先生の檄が飛ぶ。待遇が違うのが気の毒だが……。
佐藤はビクっと身を縮こまらせ、聞こえないほどのか細い声で……す、すいません……と返した。
可哀相に。縮こまるその姿は小犬そのものである。良くいじめられないもんだ。
佐藤が隣りに並ぶ。さとう。すおう。50音順だからまあ、そういうことだ。
413某板805:02/12/26 18:25 ID:oaRaVM6e
あらかた点呼も終わり、準備体操が始まる。
適当に広がり、先生の号令で皆が動く。
「「…いっちにーさーんしー。」」「「…ごーおろーくしーちはーち。」」
皆が気だるい声でリズムを取る。いつもの事だ。「(ああ、帰ってきたんだなあ……1日だけだけど。)」
それでも卓哉はしみじみと思った。

………次第にそのリズムの声が小さく小さくなっていく。まだ終わりじゃないというのに。
「…………………………?」卓哉は眉をひそめながらも体操を続ける。
……………気付かぬのは本人だけである。屈伸するたびジャージの隙間から、細く白い腰がチラチラと覗く。
胸も動きに合わせ大きく揺れ動く。まあ、ブラなんざ無いししょうがないのだが。
その驚くほど綺麗な容姿もあるだろう。目の保養というやつだ。
ついつい、禁欲少年たちの目は、その無防備な美少女にむけて一点に集められてしまう。
先生が何故か静かな生徒達に声を出させるため、笛を鳴らし、声を掛けるが、余り効果が無かった…。

次。二人一組になって屈伸。「(俺は…………佐藤とだ。)」1学期からずっと一緒の組み合わせ。
卓哉は佐藤と向き合った。「す、すおう、くん…」見ると佐藤はしどろもどろとして落ち付きが無いようだ。
「おい、大丈夫か?」ぴし。おでこにデコピンをする。「えぅ、うん、うん…。」………だめだこりゃ。
「……まあ、いいや。背中押してくれ。」卓哉は座って足を目いっぱい開き、体を前に倒し始める。
自分の役割を察知した佐藤は慌てて背中に回り込み、押す時一瞬躊躇したものの、結局本人に促され、押す。
ぐにゃあ。相変らず卓哉の体は柔らかい。足が180度に限りなく近く開いていて、胴はぺたりと床に付く。

……ぐいぐい。前。左右。一通り卓哉の屈伸が終わる。
次は交代して佐藤の番。立ち上がり、役割を交代する。佐藤が座って足を開く。
目いっぱい広げてるようだが殆ど開かない。相変らず固い体だ……。
「いくぞー。」「う、うん……。」………ぐい。「……い、いたたた!」ろくに倒れもしない所で止まる。
……呆れた。「おい、本当に真面目にやってるんだろうな?」「う、うん…、これが精いっぱい……。」
予想通りのなまっちょろい答えだ。しかし、いくらなんでもコレは駄目すぎだろう……。
414某板805:02/12/26 18:27 ID:oaRaVM6e
「(うむ……ここは一つ、整体してやらねば。)」……ニヤリ。小犬の腑抜けたような様子につい、
ふつふつと無邪気な悪戯心が湧く。「………そら。」どし。押すのではなく覆い被さり、圧し掛かった。
ぐにゅん。「んぅ!?」佐藤は後ろの衝撃に耐え切れず、限界を超えて前に曲がる。ゴリゴリッ!
大きな音だ。圧力に耐え切れず、体勢を崩して突っ伏す佐藤。「うぇ!?……わ、悪い、大丈夫か!?」
卓哉が慌てて脇から手を廻し抱きかかえて起こし、至近距離で横から顔を覗き込む。……グッタリしてる。

……しかし当の佐藤は腰の痛みよりも、自分の周囲に立ち込める女性特有の甘い香りと、倒れるときと、
今、背中に感じる布2枚隔てただけの押し付けられた胸の心地良い弾力に、ポッ、と心を奪われていた。
その様子を羨ましそうに見る周りの男子……。イジメの火種は卓哉によって点けられそうだ……。

その後。今日はバレーだった。結局その授業の間じゅう、ずっと卓哉に周りの視線が集まっていた。
矢張り異様に視線を感じつつも、飛んでくるボールをトス、レシーブ、スパイクと、打ちまくる卓哉。
そのたび揺れる胸。覗くへそ。締まった腰。禁欲を強いられている男子はそればかり目で追い続けた。
そのため、それ目当てにやたらと卓哉にボールがまわるし、やたらとスパイクが決まる。
最初は感じる視線に薄気味悪さを感じていた卓哉も自分の大活躍に心が弾み、段々気に留めなくなっていく。
段々と無防備に走り、跳ね回る。ゆるゆるのズボンが、腰の少し下までずれるときもあった。
それで……さらに大活躍。……味方のミスも増えまくっているわけだが。
そして、卓哉の大活躍のうちに授業が終わる。朝からのストレスも吹き飛び、心は晴れやかであった。

意気揚々と更衣室に戻る。入ってから気付く。「(………あ、そうだった。まだこれがあった……。)」
この連中の直中で着替えなければ……。再び心が沈む。周りを見ると案の定、チラチラと視線が集まってる。
415某板805:02/12/26 18:27 ID:oaRaVM6e
「………く……。」端正な顔を歪ませ、ゆっくりと自分の服の置いて有る棚の前に進む。
その前でくるりと踵を返し、腕を組んでジトっとした目で少年たちを見据える。
……全員着替え終わるのを待つことにしたようだ。
その、卓哉が自分たちが着替えるまで動かないような様子を見た青年たちは残念そうに「はぁ……」と、
ため息をした。それは全員のため息が揃い、ため息の大合唱となる。響き渡った。

ムキッ!「なにを期待していたんだこのオカマ野郎どもがぁ!!!」
体育館に甲高い声と肉を鋭く打つバンバンという快音が響き渡ったのであった……。

授業の後は20分の中休み。卓哉は窓際の席でウンザリした顔で窓の外を向き、突っ伏している。
それもそうだ。その間、色んなクラスから人が殺到していた。お目当てはもちろん、
学園に突然現れた美少女である。常識を超えた突然の性転換を遂げた人間という物珍しさもあるだろう。
ドアの付近と廊下と教室の間の窓は人で埋め尽くされていた。押すな押すなと大騒ぎである。
ふと起き上がり、ちら、とみやる。どよっと歓声が上がり、一瞬の間の後、全員一斉に鼻の下が伸びる。
……男が女に変わったという突拍子もない話は2時間足らずで一気に学園に知れ渡ったのである。
それがこのざまである。「(………ウンザリだ……。)」再び端正な顔をしかめ、突っ伏す。
416某板805:02/12/26 18:28 ID:oaRaVM6e

伏せたまま足を延ばし、ちらちらこっちを見ながら隣りに座っている灰谷の椅子をゴスッと蹴る。

「……おい、お前ちょっと行って全部食べてこい。」
「な、何を!?」
「………………………。」
「……………………………。」
「………………………チッ、使えない奴め。飛べない豚は只の豚というだろうが。」
適当に貶し言葉を吐き掛けてまた、ゴスッと蹴り上げる。
「訳わかんないし………。」
「……いや、そうだ。お前が屋上から飛び降りて注意を他に引け。
この窓に一瞬見える空飛ぶデブ。これは目を引くだろ。そうしろ。さあ、テイクオフ。」
さらに力の無い声で適当に罵ってストレス解消しつつ、ゴスッ。また蹴る。
「それは飛ぶって言うか自由落下では……。」

しかし、本当に何とかならないものか…………。
がやがや。がやがや。相変らず視線は自分に集中している。最高に居辛い。

「………おい、何とかしろよ。」ゴスッ。まあ、こいつに頼んで解決するはずもないだろうが
この居心地の悪さについ、口から思い付いたまま声が出る。
「う、うーん、しょうがないんじゃない?その、卓哉、可愛いし………。」
「…………………。」ぴし。再び千切った消しゴムを投げつけた。「褒めてるつもりか。このブサイクめ。」
「ひ、酷い………。」「………女々しい言葉を吐くな。キモイぞ。」ぴし。もう一発。

…とにかく、もうやってられん。ここは一つ、ほとぼりが冷めるまで…そう、昼休みくらいまで姿を隠そう。
そう決めたその時、電子音が鳴り響いた。キーンコーンカーンコーン。授業開始のチャイム。
それを聞いて廊下に殺到していた生徒達はこちらを伺いつつも慌ただしく引き上げていった。
417某板805:02/12/26 18:29 ID:oaRaVM6e
次は世界史の授業。チャイムが鳴ってしばらくすると、担当の先生が教室に帰ってくる。
……それを見て、席を立つ卓哉。教壇に立ち、日誌を広げて出席を取ろうとしている先生に
近づき、「先生、気分が悪いので保健室に………。」と告げた。教室中が「えぇ?」と、ざわめく。無視。
先生は「あ、ああ、そうだな。無理しない方がいい。」と気遣ってくれた。突然女になった生徒。
色々とあるのだろう。そう汲んでくれたかのようだ。……まあ、環境の問題で気分が悪いわけだが。
未練たらしい視線を背中に感じながらも、がらっと扉を開け、退室する。
廊下を保健室へ向かって歩く。授業中のため廊下にはだれもいない。登校からずっと感じてた視線から
ようやく開放されたのだった……。

保健室。「失礼しまーす…」がらっと扉を開ける。足を踏み入れ後ろ手に扉を閉めつつ、見渡す。
「(………だれもいない?)」保健室の先生が座っているはずの椅子はもぬけの殻だ。
その片方の空間は、今はカーテンで仕切られていてみえないが、ベッドが二つ並んでいる所。
卓哉の目当てはそれだ。「(………まあ、ベッドでごろ寝出来ればいいし……。)」
まあ、報告は後回し。とりあえずカーテンをしゃーーー、と開けた。

「………っ!!!」誰か、寝ていた。だれもいないと思っていたので意表をつかれ、ドキっとする。
近づいて良く見ると…………佐藤だった。ジャージのまま寝ている。
佐藤は体育のあのときの事で腰を痛めて保健室に来ていた。まあ、若いため大事には至らず、
軽い腰痛が残るだけだったが。そして、気を効かせた先生が佐藤を横にして休ませていたのであった。
418某板805:02/12/26 18:30 ID:oaRaVM6e
「(うーん、悪い事をしたなあ、起きたら謝ろう……。)」
とりあえず開いている隣りのベッドに腰を下ろす。何をするでもなく、佐藤の顔を見る。
すやすやと気持ちよさそうに寝ているようだ。………それを見ていたら眠りたくなってしまった。
俺も寝よう…………。それが目的でここに来たんだし。

ネクタイを外し、上のブレザーを脱ぐ。しゅるり。衣擦れの音が静寂の教室に響く。
脱いだものをベッドの上に放り、その下の布団を捲り上げて潜り込む………と。
「……ぅ〜ん、だ、誰………?」
背後から寝ぼけた声が聞こえる。振り向くと、佐藤が目を覚ましていた。「…………佐藤。」
佐藤が寝ぼけ眼を擦りつつ、目の前の人物を確認する。卓哉は気付くのを待つ。
「…………す、蘇芳さ、君……!?」大きな声を出して勢い良く上半身を起こす。
「なんだよ………俺が居て不都合でも?」眉を吊り上げて抗議する。でも内心、別に怒ってない。
ただのポーズ。「そ、そんなことは………。」それでも佐藤はしどろもどろになって弁解する。
……その姿に卓哉は少し微笑ましく思えた。小犬を見る時に感じる感情に似ているかもしれない。
「さっきはふざけて悪かったな、佐藤。…腰、大丈夫か?」「う、うん、湿布貼っただけですんだから…。」
「そうか…………。まだ痛むのか?」「い、いや、そんなには………。」
……つまり痛いわけだ。自己嫌悪に苛まれる。これは悪い事をした。
「うッ………。腫れてるのか?」佐藤に顔を寄せる。「さ、さぁ、見てないからそれはわからないけど……
多分大丈夫だから、その、気にしないで下さい……。」目を伏せて少し俯き加減になる佐藤。
419某板805:02/12/26 18:31 ID:oaRaVM6e
それは佐藤の女の免疫力の無さから来た恥じらいだった。物凄い美人と超至近距離で話している。
良い匂いもする。視線を顔から少し下げると大きな胸が見える。良く見るとノーブラのため胸の先端が
ワイシャツにくっきりと浮き出ている。とても上を見ていられない。
さらに視線を下げると、急いで着替えたのかワイシャツのボタンのはまっていないところから
ほんの少しだけ浮き出た腹筋の縦ラインとへそが無防備に覗いた。もはや何処を見ても目の毒であった。

下を向いて俯き加減になる佐藤。しかしお人好しの卓哉には、それは痛みを堪えているようにみえた。
「ぅ………と、とりあえず見せてみろ。見てやるから。」
佐藤に詰め寄り、肩に手を掛け背中を向けさせようとする。卓哉の肩が手に触れた瞬間、ビクッ!として
「だ、大丈夫ですから…!本当に!」と弱々しく抵抗をする。「良いから良いから……!」
卓哉は佐藤の布団をまくり、無理矢理うつ伏せに横たわらせた。「い、いいたたた……。」
「………言わんこっちゃない。ほら、おとなしくしてろよ………。」少し強引にうつ伏せにする。
卓哉がもがく佐藤の太腿の当たりで馬乗りになって背中をまくると……湿布が2枚張ってある。
そこはやはり少し腫れ上がっている。「あぁ……これ………。」痛々しい。
「も、もう良いですから……別に……。!い、いたたたた………」身を捩ろうとしたが、腰が痛んだようだ。
これは結構重症かも………。益々自己嫌悪。な、なにかしてやれる事は………。
「そ、そうだ、さすってやるから………。」何となしにそう提案する。
返事を待たずにスリスリ、とさする。自分でもこれで痛みが和らぐとは思わないが。
しかし、人の良い卓哉はなにかせずにはいられなかった。
スリスリスリスリ………。「す、少しはマシになった……?」自分でもマシになるとは到底思えないが……。
「う、うん………。」でもまさか心からの親切を無下にするわけに行かず、そう答える。間抜けな会話。
いや、むしろ背中よりも太股に感じる柔らかなお尻の弾力と、女体の心地よい重さの方が心地よかった。
スリスリスリスリスリスリスリスリスリ…………。静かな教室の中、かすかにその音だけが響き渡る。
420某板805:02/12/26 18:33 ID:oaRaVM6e
その時。……ガチャ。カーテンの向こうからドアの開く音と数人が入ってくる足音。
「あれ?先生は留守?」「……いててて、参ったな……。」「ほら、そこ座れよ。」声が聞こえる。
マ、マズイ!卓哉はとっさにそう思った。別に見つかっても堂々として正直に事情を説明すればいいのだが。
でも今、卓哉は男から逃れてここに来たのもあって、とっさに逃げの選択をする。
しかし、どこに…………、いや、考えてる暇はない!「佐藤、俺は隠れるから適当に誤魔化してくれ!」
そう耳打ちし、佐藤をぐいっと仰向けにしてから上半身を起こさせる。「いっ!」佐藤の腰が痛み
つい声が出てしまう。「………何だ?誰かいるのか?」カーテンに足音が近づいてくる。
急がねば!卓哉は布団をガバッと頭からかぶり佐藤の腰に思い切り抱き着き、下半身と同化した。
しゃーーーーーー。カーテンが開く。
「あ、誰か居たのか。……先生は何処かしってる?捻挫したやつがいるんだけど。」
「あ、ああ、先生は午後まで留守にするって出てったと思ったけど……。」
「あ、そうなのか………じゃあ、勝手にやっちゃっていいのかな……。」
…ぶつぶつ言いながらその一人は今度は棚を漁りはじめる。カーテンは閉めて行かない。
「い、行った………?」卓哉がひそひそと聞いた。「ま、まだです………。」ひそひそ。
「ぅぅ………。」卓哉の腰を抱きしめる手に、ついきゅっと力が入る。

……佐藤はその、ある種背徳的なその行為に少しくらくらとしていた。
布団一枚の下では、女の子がばれないようにがしっと腰にしがみつき、密着している。ぎゅうぎゅうと
太股に柔らかい胸が押し付けられてる。綺麗な顔が自分の股間をぐにゅ、と押しつぶしている。
………つい、勃起してしまう。
421某板805:02/12/26 18:34 ID:oaRaVM6e
「(…………ん?)」頬の辺りがなにかに押し上げられる。「…………?」気付くのに数秒要した。
「…………!!!!!!」佐藤のペ○スが頬にグリグリと押し付けられる。
思わず声を上げそうになるが、いまこの状況で出るわけにもいかないし、じっとそのまま耐える。
グリグリ。どんどん大きくなっていく。「(…………ぅぅ、佐藤の奴…。)」しかし、耐えるのみ。
佐藤もそれをどうしようもない。しかし、罪悪感よりも女の子の顔にペニスを押し付けている感触が
彼をこれ以上ないくらい激しく興奮させていた。柄にも無く。

「よし、これで良いな。」「よし、もう行こうぜ。」「失礼しましたー。」
治療を終えた生徒が社交辞令の言葉を上げて去っていく。ガッチャン。ドアが閉まる音。

「………………行った?」それを聞いて卓哉がもそもそと布団から這い出てくる。
佐藤の肩に手を掛け、後ろを向いたままずりずりと這い出す。図らずして殆ど座位の姿勢になる。
後ろの空間をじろじろと気にしている卓哉は全く無意識で、無防備だ。
大きな胸が佐藤の目の前でどアップで動く。至近距離で見ると透けてみえるのが良く分かる。
綺麗な胸の形が丸見えだ。心臓の鼓動が物凄く早くなる。くんくん。甘い匂い。恍惚となる。
……ここでようやく卓哉が前を向く。「………佐藤?」佐藤の返事が無い。
目線の先を良く見ると、胸をじっと凝視しているのが解った。「ぁっ………悪い!!」
つい、謝罪の言葉が口に出る。邪魔になってると思った。体を離そうとする……。

……佐藤は目の前でふるふる揺れる胸を凝視していた。「……………はぁ………はぁ………はぁ………。」
息が荒くなっていく……。と、卓哉が体を離そうとする。佐藤の目の前の胸が遠ざかろうとしている。
「(ぁ、離れていく……。)」そう思ったときにはつい手が伸びていた。無意識的に。
422某板805:02/12/26 18:35 ID:oaRaVM6e
遠ざかる体に手を廻し、抱きしめ、ぼふっ、と顔をたわわな胸に埋める。
「!!……おい、ちょ…っ!!」その感触と声に、つい我に帰り、血の気が引く。
「(!……な……や、やってしまった………。)」やろうと思ってやったのではない。無意識に手が出た。
……しかし、今更どう弁解のしようが無い。体が硬直する。高鳴る心臓が今度は焦燥のリズムに変わる。
それでも頭は胸の間に。良い匂い。呼吸のたびに甘い香りがする。
…………卓哉の背中に廻した手がさらに強く絞められる。さらに顔がむにゅんと押し付けられる。
「お、おい、お前、何やって………!」卓哉が引き剥がそうとする。
しかし、きつく抱きしめられているため剥がす事はかなわない。
「…………ぅ…………!」佐藤はちびで弱虫だし、腰の件の負い目もあるため、卓哉は今一つ強く出れない。
これが灰谷だったら、耳を千切れんばかりに引っ張った後、目に指を突っ込んでやるのだが。
「お、おい、放せよ……」弱々しい声で言いつつ、頭をペンペンと叩く。
………しかし、佐藤は顔を胸に埋めたまま離れようとしない。本当は自分でも驚いて固まっているのだが。
佐藤の頭が葛藤する。「(ど、どうしよう……今更冗談でしたではすまされないし……!?)」
……きゅっ。そう思いつつも佐藤は抱きしめた手にさらに力を込め、顔を胸に埋める。
柔らかい。良い匂い。………出来ればずっとこのままで居たい。
………その誘惑で、一瞬、ある考えがよぎる。
「(もし、もし、最後まで行けるとしたら…………。)」
423某板805:02/12/26 18:36 ID:oaRaVM6e
想像する。
この柔らかい胸をはだけてむしゃぶりついたらどんなに甘い味がするのだろうか。
あの綺麗な唇に舌を刺し込んで口中を嘗め回したらどんなに甘い味がするのだろうか。
この締まった腰、へそ、腹筋、柔らかい脚を心行くまで嘗め回すのはどんな気分だろうか。
この丸い尻を揉みしだくとその弾力はどんなに柔らかく手を押し返してくるのだろうか。
この極上の女体の裸を隅々まで眺め、まさぐるとどんな感触がするのだろうか。
この女性のアソコに自分のペ○スを入れるとどんなに気持ち良くなるのだろうか。
Hな本で言われている通り、温かく、柔らかく、ヌルヌルとして、きついのだろうか。
この女性の腰を掴み、激しく腰を尻に叩き付け性交しているときはどんな気分になっているのだろうか。

それを考えると佐藤の鼓動が早くなっていった。頭に血が上る。
………そして、もう、それしか考えられなくなる。

「す、蘇芳さぁんっ!!」がばっ!
「えっ…んむぅ!?」
飛び掛かり、突然のキス。ちゅうぅぅぅぅ、と卓哉の唇が吸われる。
「(甘い!女の子の唇ってこんなに甘いものなのか!)」佐藤は夢中になって吸う。
「んむっ、ん、んんっ………」唇を吸われつつも、卓哉が身を捩って離れようとする。
しかし、佐藤の腕は卓哉の首にがっちりと廻され、自分の唇にぐいぐい押し付けている。
ちゅぅぅぅぅぅぅぅ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅぅ。物凄い吸引。佐藤は夢中で貪る。
「ん、んんんんーーーっ!」佐藤の頭をかきむしりつつ、ただ吸われる事しか出来ない卓哉。
佐藤が卓哉の唾液を吸い取っていく。夢中で嚥下していく。ちゅぅぅぅぅぅっぅぅぅ。ごくっ。
しばらくして苦しくなったのか、一瞬唇が放される。その機に卓哉が口を開く。
「おい、ちょっと、止め…んぶっ!」
424某板805:02/12/26 18:40 ID:oaRaVM6e
既に佐藤には聞く気はない。未知の体験への期待と欲望で頭がいっぱいである。
今度は口を開いたまま再び唇を合わせる。そして、卓哉の口に舌を差し入れようとする。
しかし卓哉は前歯をがっちりと閉じ、粘体動物の侵入を防ぐ………が、それも何時までも
耐え切れるものではない。無意識のうちに空気を求めて口を開く。
それまで前歯を嘗め回してただけだった舌が、一気に口腔内に潜り込んでくる。
「んむぅっ!」卓哉が身を捩る。
しかし、依然としてがっちりと卓哉の顔を抱え込んだ佐藤の腕に卓哉の動きは押え込まれる。
「」口の中を佐藤の舌が暴れまわる。強く吸われている。
唾液が流し込まれる。同時に唾液が味わわれる。「んっっ……んっっっ…!」
卓哉は舌を使って佐藤の舌を押し返そうとする。しかし、それに佐藤は悦んで応えた。
むちゅ………ちゅぅぅぅぅ………ぴちゃっぐちゅぅぅぅ………………じゅるっ
押し合い、絡み合うピンク色の二つの粘体動物。卓哉の抵抗はお互いの口腔内を貪り合っただけだった。
「んちゅっ………じゅるる………くちゃっ…ぴちゃっ…」
甘い甘い卓哉の鮮やかなピンク色の唇の味に、佐藤は夢中で貪った。
「(甘い!美味しい!もっと!もっと!)」
……くちゃっ…じゅるっ……ぴちゃ……じゅる…ちゅく…………
激しい水音が響き渡る。

その口腔内の柔らかく、激しい愛撫に卓哉の脳髄は次第にとろけていった。
………どさっ。卓哉が押し倒され、重なり合ったまま倒れ込んだ。………口も繋がったまま。
425某板805:02/12/26 18:41 ID:oaRaVM6e
「はぁっ……れろっ………ぴちゃっ……ちゅくっ……ぶちゅ………。」
「んむっ……くちゃっ……ぶちゅっ……じゅるるるるるるる…………っはぁっ。」
いつしか卓哉の抵抗はとっくになくなり、目は潤んで、むしろ自ら口腔内を貪りにいく。
……じゅるるるる……んっ……ちゅくっ………くちゃ…………くちゃ……
……卓哉の手が佐藤の頭に回る。そして、自分の唇により強く押し付けていく。
ぐちゅっ…………ちゅぅぅぅぅぅぅぅ………ぴちゃ………くちゅ………
唾液を激しく、夢中で交換し合う。甘美な快感が二人を襲う。

卓哉がしがみついてきたのを見計らって、佐藤は口を貪りあいながら卓哉の頭に回した手を下に持っていく。
太股を掴み、閉じていた股を割る。そして、卓哉の脚の間に体を入れる。
くちゅっ………ぴちゅ………じゅるるる………くちゅっ………
卓哉からは抵抗らしい抵抗も無い。夢中で口腔内を貪り合う。
お互いの舌の弾力。ぬめり。絡み合うときの淫靡な音。二人は夢中だった。
………ぶちゃっ………れろっ………くちゃ……ぷちゃ……
口腔で繋がりあいながら、佐藤がズボンの上から尻を揉みしだく。ぐいぐいと。
「んふっ………ちゅっ………はぁっ………うふぅ………くちゃっ……」
卓哉は吐息を漏らし、佐藤の腰に足を絡めて、その行為を歓迎した。
そして佐藤はその心地よい弾力を存分に味わいつつ、さらに口腔を犯す。
「はむっ……ぷちゅっ………じゅるるるっ……ちゅくっ……ぴちゅ………。」
「じゅくっ……くちゃっ……ぶちゅっ……ちゅうぅぅぅぅぅ…………んふっ……。」
そのまましばらく二人は口腔性交を続けた。

そして、どちらからとも無く、体を離す。
「はふぅ…はふぅ…はふぅ…はふぅ…はふぅ…はふぅ……。」
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。」
潤んだ目で見詰め合う。
426某板805:02/12/26 18:42 ID:oaRaVM6e
佐藤が上半身を起こし、卓哉のワイシャツのボタンに手を伸ばす。
「!……っ…も、もうこれ以上は…。」卓哉が、はっ、と我に帰り、軽く上半身を起こし行動を制止する。
「蘇芳さん………んっ!」「んぅ!」
もう一度佐藤が唇を奪う。今度は激しいものじゃなく、舌を口に刺し込んで
口内をベロン、と一回舐め上げただけのもの。唇を放す。

卓哉の目が潤む。抵抗する気を奪った。
胸に手を伸ばし、ボタンを外していく。プチ、プチ、プチ。次第にあらわになる大きな胸。
ボタンを外すその手を止めようと卓哉の手が佐藤の手を弱々しく掴み、首を振る。
でも、それはポーズでしかない。男同士でそんな…と思いつつも、甘い愛撫で体は快楽を欲していた。
手をのけ、ボタンを全部外していった。ぽろん、と胸が開放される。
形の良い大きな胸が眼前に姿を現わした。更衣室でちらりとしか見れなかったもの。それが大きく目の前に。
凝視する。目が血走る。「はぁ………これが蘇芳さんの……………。」武者震いで震える手で触る。
「ぅ……お、おい、怖いよ………。」手は肩に置いたまま、胸を晒したまま非難する。
しかし、聞こえてない。
………ぎゅぅぅぅぅぅぅうううう!!!思い切り掴んできた。
「い、痛っ!」………はっ! その声で佐藤が我に帰る。「ご、ごめんなさい!、僕、夢中で、その…。」
ぱっと手を放ししどろもどろと弁解する。だがすぐに「じゃ、じゃあえと、コレは………どうですか?」
やわやわやわと揉んでくる。胸にじわっと快感が生まれる。
「き、気持ち良いですか……。」今度は円を描くようにぐにぐに揉みながら見上げて聞いてくる。
「え……そ、それは、その……ぅ。」返答に困る。
男に胸を揉まれるなんて。それに、この行為の最後にあるのはきっと…。今すぐ止めさせなければ、と思う。
……でも正直、気持ちいいのは止めたくない。……でも相手は同じ男……。卓哉の心が葛藤する。
427某板805:02/12/26 18:42 ID:oaRaVM6e
そんな葛藤を余所に、佐藤は胸を揉み続ける。「ああ、女の人の胸ってこんなに柔らかいのか……。」
初めての感触に感激する。むにむにむにむに。息は荒く、大きく形を歪める胸を凝視しつつ、揉む。
「…………く…………」胸がじんじんする。気持ち良い。止めなきゃ。でも止められない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…………んっ」「うんっ!」
佐藤が揉むだけでは我慢出来ず、胸を口に含んだ。いきなりピンク色の先端を舌でころころと転がす。
「んっ!」じんじんが強くなる。「す、凄い。ほんとに固くなった……。」今度は甘噛みしつつ言う。
「ば、馬鹿!そういう事を言うか………?」頭を小突く。「ご、ごめんなはい……んむっ。」
律義に返事を返し、また味わう。乳房全体を嘗め回す。れろんれろんと。
佐藤は口が小さいので大きく動かさないと乳房全体を舐めきれない。胸の上で激しく首を振る。
「うおうはん………っちゅ……あ、あまいれふ。おいひいれふぅ………ちゅっ。」
「ぅ、ううううう……。」卑猥な褒め言葉を言われるが、返す言葉も無くただ身を捩じらして唸る。
ちゅっ…ちゅばっ…じゅるるるっ………ちゅぱ……ちゅうぅぅぅぅ……
卑猥な水音が響く。「お、音立てるなよ……」卓哉が弱々しく言う。
そうじゃなく、もっと他にいう言葉があるだろうに……。そう思うけど。
「は、はい。……はむっ。」また律義に応え、ちゅうう……ちゅぅぅぅぅ。夢中でむしゃぶりつく。
先端を重点的に吸ってくる。たまに甘噛みして。「んんふぅ………っ!」身を捩り、激しく感じる。
でも次第に「………じゅうぅぅぅぅ……ちゅっ……れろっ……むちゅっ……。」
また大きい音になる。夢中で吸う。何も出てきはしないのだが。

…………数分後。心行くまで胸の感触と味を堪能した佐藤。残るは………最もいやらしいところ。
胸元から上半身を起こし、ズボンを脱がそうと、息荒くベルトに手を掛ける。
「っ!……だ、駄目だって……。」卓哉の理性がその手を制止する。腰をくねらせ、佐藤の手を掴む。
……だが、力が入らない。体は既に最後まで続ける事を渇望している。抗うのは俺は男、という理性。
それだけだった。
428某板805:02/12/26 18:43 ID:oaRaVM6e
でももはや、佐藤の未知の経験への情熱は誰も消す事が出来まい。
制止する卓哉のその手を軽くいなし、卓哉のベルトをかちゃかちゃと外す。
「(もうすぐ……もうすぐ……。)」脱がせながら佐藤の息が荒くなる。心臓の鼓動がさらに早くなる。
卓哉がときおり体をぴくっ、ぴくっ、と震わせながらも、おとなしく脱がされていく。
その震えは、灰谷のときのあの初体験の痛みの記憶の恐怖。そして、男同士なのに、というまだ続く理性。
そして……先ほどからの行為でうずいて仕方が無いアソコを沈めてほしいという体の欲望。
脱がされている最中、これらが激しく卓哉の頭の中をぐるぐると回っているためだ。

かちゃ……ずるっ。
トランクスごとズボンを剥ぎ取る佐藤。
反射的にさっ、と佐藤の横に投げ出されていた足を閉じ、手で隠しつつ、腰をくねらせ、恥じらう。
「な、なぁ、やっぱり、変だよ……こんなの……。も、もう、やめよう……。」絞り出すような声で言う。
「そ、そんなことないです。蘇芳さん、とても綺麗です!」
閉じられた足のむちむちした太股の間に手を差し込み、開かせながら目を見て力説する。
そして、足はあっけなく開かれる。口で言うほど抗う気はないようだ。
しかし、卓哉の手はまだアソコを隠していて、待望のソレはまだ見る事が出来ない。
「で、でも、俺達男同士だしさ……その………。」さっきから心に突っかかっていた台詞が口に出る。
でも。「な……蘇芳さんは今は綺麗な女の子じゃないですか!」焦らされてつい、声が荒げられる。
……それは本当は自分でもわかっている。でも、でも……。
………そんな卓哉の葛藤を余所に佐藤の頭の中はまだ見ぬ秘所への、青い性の欲求で一杯だ。
「蘇芳さん、手をどけますよ……。」と火が点いた佐藤が最後の砦をどかす。……砦はあっけなく崩れる。
429某板805:02/12/26 18:44 ID:oaRaVM6e
………ついに潤いきった秘所が佐藤の眼前にさらけ出された。
「こ、これが女の子の……こ、こんななってるんだ……。………き、綺麗です、蘇芳さん……!」
佐藤が初めて見る女の子の無毛のアソコ。全て丸見えだ。かなり興奮している。太股をぐい、と広げさせ、
顔を股間に埋めて限界まで接近する。そして、そこを凝視し、目を離さずに褒め称えた。鼻息がかかる。
……いや、匂いを嗅いでいる。「ああ、これが、これが………おま○こ………なんだ………!!!」
心臓の音が離れた卓哉の耳にまで聞こえる。はぁはぁという息使いが部屋中に響く。
「………す、凄い、凄いです………毛が生えてないから………丸見えで……………!」
まじまじとみながらうっとりと息を漏らす。凄い形相だ。「ぅぅ……。」
その感激ぶりと人が変わったような迫力に、卓哉の頭に初体験のあの恐怖が思い起こされる。
「……ぃ、ぃゃ………。」無意識に女のような声が出てしまう。しかし、誰も気にとめない。
それが当たり前であるといった風に。手で佐藤の頭を押し返し、腰をくねらせ、足を閉じようとする。
しかし、佐藤は内股をがっちり押さえつけていて足を閉じる事はかなわない。
「だ、大丈夫です、痛いこと、しませんから………」
顔をちらちら見てそういいつつも、意識は初めて見る女性器に釘付けだ。

……佐藤が初めて女性のアソコを見たのはそう、中学時代、道端で見かけたヘアヌード写真集。
拾えなかった。なんか自分が汚れてしまう気がしたし。純情な佐藤はそれが精いっぱいだった。
毛で隠れていたからどんな形か全然わからなかった。もちろん見て、すぐ逃げたのもある。
そしていま、数年間、想像して想像して、恋焦がれていたもの全てが目の前に見える。

「ああ、凄い……濡れてる……本当に濡れるんだ………。」はぁはぁと息が吹きかけられる。
内股を押さえつけながらスリスリとムッチリした太股を撫で回す。それだけでもどんどん濡れてしまう。
…卓哉はまだ葛藤している。このままでは最後までやられてしまう……。…でもこの疼きを……。
430某板805:02/12/26 18:45 ID:oaRaVM6e
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ………はむっ!」それまで凝視するだけだった佐藤が
堪えきれずに勢い良くむしゃぶりついた。
卓哉の股間に甘ったるい電流が走る。
「っうきゃぁん!」思わず可愛い声が出る。
「………じゅるるるるる………はぁっ……レロッ…お、おいひい、おいひいれすすおうさぁん……!」
興奮しながら激しく穴を嘗め回す。目茶苦茶な舌使い。……それでも疼ききった股間には最高の愛撫だ。
「んぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん!!」大きな声で鳴き、悶える。
「はふっっ……じゅるるる……はぁ…ど、どんどん溢れてくる……ぜ、全部飲んであげますからね…!」
「んぁん!!」そこにいるのは、ちびで弱虫の佐藤ではなく、雌への欲情に駈られた一匹の雄だった。
じゅるるるるるる……ちゅぅぅぅぅぅぅっぅう……れろっ……
凄い水音。前についている穴という穴を目茶苦茶に嘗め回す。そしてその愛撫で溢れてくる愛液を吸う。
「んっくぅぅぅぅぅん!!」
佐藤の頭を押さえつけ、腰を激しくくねらせ、悶える。
「ちゅっ……じゅるるるるるるるる……ああ、おいひい、さ、さいこうですぅ、すろうさんっ……!」
「んっふぅううん、くぅぅぅぅ!!」
突起を柔らかい舌でグリグリと潰される。腰がのけぞり、浮く。
執拗な愛撫は続く。膣口に浅く舌を差し入れ、敏感な入り口周辺を引っ掻き回す。
「うぁぁぁん!やはぁぁぁぁぁ!」
腰が踊るように跳ねる。つい、腰をぐいぐいと頭に押し付けてしまう。
「ああ、いやあひい、いやあひいれす、すおうはんん!!」股間に顔を埋めつつ興奮する佐藤。
大きな胸を震わせ、くびれた腰を艶めかしく、激しく躍らせて、大きく脚を開き、
男の顔を股に受入れ、喘ぐ。その姿は佐藤の言うとおり本当にいやらしい。
佐藤の舌がさらに跳ね回る。先を尖らせ、尿道をグリグリと強く刺激する。
「ぁぁぁあああああああん!そ、そこはぁっ!!」しかし、その叫びもむなしく、愛撫は執拗に続く。
………じゅるるるるるる………ちゅぅぅぅぅぅ……れろれろれろれろ………
「あっあっあっあっあっあっ………!!!!!」
431某板805:02/12/26 18:46 ID:oaRaVM6e
いつしか、波がやってくる。
………腰ががくがく動く。佐藤の顔にアソコがぐりぐり擦り付けられる。
「はふっ、はふぅっ、ひんっ、ひぃっ、あはっ、んっ、んひぃっ…………!!」

……しかし。佐藤が突然愛撫をぴたっと止めて、股座から顔を上げた。
「………っ!えっ………あっ………。」……いけなかった。思わず切ない声を上げ、身を捩る。
「っはぁっ、はぁ、はぁっ、はぁ………???」肩で息をしながら呆然とした顔で、佐藤を見る。
佐藤は上半身を起こし、ずい、と圧し掛かり顔を寄せてくる。口の周りは愛液とよだれでべとべとだ。
「す、蘇芳さん、ぼ、僕もう我慢が………。」血走った目。荒い息。手はズボンに掛けられている。
卓哉の脚の間で、ベルトを慌ただしい手つきでカチャカチャと外そうとしている。
でも、武者震いに震えたその手は全く虚空を切るばかりだった。

………ちび佐藤が俺の体を激しく求めてきている。

……そうだ、ここで断ればきっと犯られずにすむ……。俺は男だし……こんなの、間違ってる。でも……。

ここに来て最後の決断を迫られる。卓哉は激しく葛藤する。……そしてギリギリの理性を搾りだす。

「っ、さ、佐藤、やっぱり、こんなの、やめよう……間違ってる………」弱々しい声で言う。
「そ、そんな、何も間違ってませんよ……!?」かちゃかちゃと外しながら言う。
本当に我慢出来ないらしい。「だ、だって俺は男だし………。」
「そ、そんな、蘇芳さんは何処からどう見ても可愛い女の子です!」
…………かちゃ。ベルトが外れる。尻ごむ卓哉を無視して、佐藤は一気にズボンとトランクスを脱ぐ。
プルン。控えめな剛直が弾けるように姿を見せる。さらにワイシャツも勢い良く脱ぎ散らかし、全裸になる。
…………目が釘付けになる。胸がきゅんとなる。男だったらありえない感情。
432某板805:02/12/26 18:47 ID:oaRaVM6e
……女になって別に性欲がなくなったわけじゃない。気持ちいい事は嫌いじゃない。
でも、体を自ら許したら心まで女になってしまう気がする。それに……何よりあとで自己嫌悪に陥る。
それだけが不安だ。だから………。いや、でも、佐藤は知らず知らずやってたんだろうけど、
やっぱりぎりぎりで行きそこなって焦らされた体が疼く。身を捩じらせる。早くすっきりしたい………でも。
この一線を超えては………。

卓哉の葛藤は続く。
……だが。佐藤は圧し掛かってた上半身を戻し、改めて卓哉の股間に体を埋めた。
そして卓哉の腰を掴んで引き寄せ、自分の腰と密着させる。
「あっ………よせ………っ!!」弱々しく抗議し、身を捩じらせる。だがそれ以上の抗議はしない。
拒絶するまでもなく股を開き、股座に男を迎え入れたまま。今更何を言っているのかと自分でも思った。
………佐藤がペ○スを卓哉の股間にあてがう。……………入れられる!
「!!!!…………」その瞬間に身構える。

しかし。佐藤はペ○スの先でグリグリと秘口を弄りながらこちらの様子を伺うのみだった。
「え、ぁ………んふ………………??」………い、いれないのだろうか?卓哉は面食らった。
ぐりぐり。カウパーのドロドロと滲み出ている先っぽが秘口に宛がわれ、擦っている。くちゃくちゃと。
カウパーと愛液がヌルヌルと卓哉のマ○コで混ざり合う。とんでもなく卑猥なその光景と音、
そしてじわりと来る快感に、さっき行きそこなってそのままなのもあって、卓哉の激情は一気に燃え盛った。
「ぁ…………ああ…………あ………。」
切なげな声を出しながら、グリグリと秘所を擦るペ○スの動きに合わせて思わず腰をくねらせる。
「(……いれたい。いれたい。いれたい。いれたい。)」くちゃくちゃ。くちゃくちゃ。くねくね。
頭がその言葉で埋め尽くされた。何も考えられない。ポーーーーっとしてくる。
でも…でも。卓哉の理性はそれでもなお、強固だった。
………地獄だった。せめて無理矢理入れてくれればどんなによかったか。
433某板805:02/12/26 18:47 ID:oaRaVM6e

「ふぅ…ふぅ…はぁ…んふぅ……。」卓哉の息が荒くなる。くちゃくちゃくちゃくちゃ。くねくねくね。
水音は止まらない。無意識に動く腰も。

もう少しで、折れる。そんな卓哉を見て佐藤が甘く囁いた。
「す、蘇芳さん、今時の女の子の間じゃあ、セックスってスポーツ感覚なんですって……。」
「…んふっ…ぅ………??」卓哉がボーっとした頭で話を汲み取ろうとする。
くねくね。くちゃくちゃくちゃ。その間も腰の動きとペニスの動きは止まらない。

「……それで、で、今、卓哉さんは女の子、じゃない、ですか。」「……うん……。んふ……っ。」
くちゃくちゃくちゃくちゃ。くねくねくね。
目を合わせない。二人とも目は擦り合わされるお互いの性器に釘付けだ。

「はぁはぁ、で、何、何でセックスしないんですか?」「だ、だって、俺は元々男だから………。
このからだは………んふっ………今だけの奴で………んぅ……。」くちゃくちゃくちゃくねくねくね。
カウパーと愛液の混合液がダラダラと流れ落ちる。すでに卓哉のお尻の下には物凄い大きな水溜まりが。

「はぁはぁはぁ……え、ええ、そう、今は女の子です。なんで、男の、考え方なんです……?ふはっ。
 セックスは……好きな異性、としか、やってはいけないってのは…ふっ…男の考え方じゃないですか?」
「う、うんんと………そ、それ、わ…んふっ……。」○ニスの動きを強く、早くする佐藤。
にっちゃにっちゃにっちゃにっちゃにっちゃにっちゃ。
「!あ……ぁぁああ………あ………!」切なく喘ぐ卓哉。腰の動きもそれに合わせて活発になる。
ぐりぐりぐりぐりぐり。気持ち良い。気持ちいい。きもちいい。

「はぁはぁ、す、おうさん、今は、間違いなく女の子なんだから、男の考え方なのは、間違って、ます。
女の子にとって…はぁ…スポーツ…なんですから…。…すおうさん、スポーツ、好き……んっ…ですよね?」
ぬっちゃぬっちゃぬっちゃぬっちゃ。
「うん、っふっ、うん……う、うん、すきぃ………あはっ……。」ぐりぐりくねくねぐりぐり。
のけぞり、だらしなく喘ぐ卓哉。歯を食いしばり、即時挿入の燃え上がる欲求を押さえつける佐藤の
おとした涎がダラダラと卓哉の綺麗な腹筋のラインとへそをつたってシーツに落ちる。二人とも限界寸前だ。
434某板805:02/12/26 18:49 ID:oaRaVM6e

もう、卓哉はなにも考えられない。でも、納得した。別にセックスしていいらしい。
「はぁ……じゃあ……んふっ……これ…………。」くねくねくねにっちゃにっちゃにっちゃ。
………………最後の砦は崩れた。後に残ったのは性欲に満ち溢れる雌でった。

……佐藤もさっきから自分で何言ってるのかわからない。適当いってむりやり納得させた。
でも、何としてでも、合意の上やらなければ犯罪だ。そう、おもったから。……佐藤は気弱な男だった。
本当はすぐにでも入れなければ気が狂いそうだったが。

「はぁ、はぁ、はぁ………じゃ、じゃあ、入れますよ………」心臓が高鳴る。頭に血が上る。
息を荒げ、ぐい、と圧し掛かり膣口に狙いをつける。もうすぐ、もうすぐ女の味が………。
未知の快楽の体験への期待と焦りが手をがたがたと震えさせる。

「う、うん………うん…………うん…………うん………。」卓哉ももう、目がうつろである。
卓哉も柔らかい股関節をつかって挿入しやすいように手で太股を持って脚を180度近く大開脚させる。
お尻が腰を支えに宙に浮く。股間にはダラダラとはしたなく涎を垂らす口。
その流れは後ろの穴で雫となり、シーツに落ちる。

…………ぐっ。……するっ。「あ、あれ……?」ペニ○はアソコの陰核を擦っただけ。
「んふっ!」卓哉の喘ぎ声が聞こえる。でも、それは欲しかったものと違う。卓哉が非難の目で見てくる。

こ、今度こそ。………ぐっ。………するっ。「んっ!」また陰核と、○ニスがコリッと擦れる。
でも違う。欲しいのはこの刺激じゃない。「んぅぅ……」大開脚し、挿入を待っている卓哉が
腰をくねくねと動かし悶える。待ちきれなくなったのか、片手を太股から放し、佐藤のペニ○を握る。
焦らされたのもあって、つい強く握る。ぎゅむぅぅぅぅぅ。「あぁっ…………」切ない声を上げる佐藤。
思わず達してしまいそうになるが、こんな極上の女体を目の前に出す事など出来ない。踏ん張って耐える。
そんな佐藤の様子には目もくれないで、握ったペニ○を自分の入り口に誘導する。
435某板805:02/12/26 18:50 ID:oaRaVM6e
「………いまのは、オシッコの穴でぇ………ホントは……んふぅ…ん………こぉこぉ……」
今迄聞いた事のない甘い声。卓哉の目はもはや快楽に染まりきっていて、虚ろだ。
入り口にペニ○を沿える。先っぽが膣口に入る。「あっ!」「んぅっ♪」同時に快楽の声が上がる。

佐藤の息が荒くなる。……先っぽがヌルヌルと温かい。もっと奥はどんな感じなんだろう?
………それは入れれば解る事。すこし腰を突き出せば入るだろう。……鼓動が早くなる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!」最早、我慢の限界。
佐藤が卓哉の胸に、ぐに、と両手をつき、一気に腰を進め、挿入する。

「ん!」
ジュプッ!大きな水音。「うあっ!!」「んあぁぁぁぁああ!」二人の声も同時に上がる。

卓哉の胎内は潤っているため、一気にペニスは奥の子宮口を叩く。ズン!
「んあぁっ!」子宮口を押し上げられた卓哉が大きく声を上げる。

「ああ、これ、これが女の子の……………。」
卓哉の秘口は狭く、きちきちと物凄い強さで締め付け、ヌルヌルして熱い。……恐ろしく気持ちいい。
入れたペニスが浮くようだ。オナニーなんて比較にならない。

「くぅぅぅぅぅ………はぁぁ………。」卓哉も疼きの元に蓋をされて、おもわず腰をくねらせ、よがる。
卓哉の経験の少ないアソコも今迄の愛撫ですっかりほぐれ、少しひりひりするがそれ以上の快楽が
全身を駆け巡る。すこし、佐藤のモノが小さいのもあるだろう。

…………快楽にしばらく恍惚とする二人。

しばらくして佐藤がいきなり激しく抽旋を開始する。胸が目の前で弾む。いや、それ以上に股間がヤバイ。
「うぁぁっ!」「うんんっ♪」ぬるぬるきつきつに加えて、でこぼこしている。脳髄が痺れる物凄い快楽。
思わず腰が浮く。……実は卓哉の性器はミミズ千匹という名器の一つだった。しかもキツイ。
気分の高揚しきった童貞ではとても耐えられるものではない。数回の抽旋で………。
436某板805:02/12/26 18:50 ID:oaRaVM6e
「あ、で、でますぅぅっっっ!!!」
ずぐっ!腰を目一杯奥に突き込む。ペニスの先っぽがコリコリしたところを激しく押し上げる。子宮口だ。
「んくっ!♪」灰谷のときとは違い、子宮を押し上げられても顔が快楽に染まる卓哉。
どくっどくっどくっどくっ………子宮に大量の精液が流し込まれる。……その量は灰谷を上回る量。
ぎゅうぎゅうと締め付けられ、絞り出されるかのよう。

長い時間、放出する。卓哉の腰をがっちりと掴んだまま、自分の腰を力いっぱい密着させて精を吐く佐藤。
「……………ふぅぅぅ………はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……。」佐藤がペニ○を抜く。
………ゴポッ。とても一回で出したとは思えない量の精液が、無毛のそこをつたって、滝のように
シーツに垂れる。………垂れてきた分だけでも50ccはある。
「はふっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………。」精を吐き、どさっと尻餅をつき崩れ落ちる佐藤。
その下で、手で足を大きく開き、その中心から精液をダラダラと垂れ流している卓哉が身を捩り
「ん〜〜!」と不満そうな声を上げた。卓哉は最初のクンニからずっとイケないで昂ぶったままだ。
気が狂いそうな焦燥感に襲われている。腰をくねくね動かす。でも、どうにもならない。

……と。卓哉がガバッと起き上がり、どさっと佐藤に覆い被さった。
「うぁ!、ご、ごめんなさいぃぃぃぃ!!」何故か反射的に謝る佐藤。
しかし、そんな様子を気にもせず、身を縮こまらせる佐藤を組み敷いて腹の当たりに馬乗りになる。
「ううぅっ!!」しかし、佐藤は殴られると思っているのか、ばたばたと脚を動かし、暴れる。
「………いいから、じっとしてろっ!」後ろ手に手探りでペニ○をさがし、ぎゅっと握り締め、
つい甲高い声で戒める。ここは保健室で、誰かきたらどうしようなんて考えは最早、頭の片隅にすらない。
今は栓が欲しい。股間の疼きと洪水を止める、栓。硬い肉でできた、精液が先っぽから出る栓。
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………。
「うはぁっ!」強制的に送り込まれた鈍い快楽に、萎えていっているペ○スに再び硬度が戻る。
437某板805:02/12/26 18:51 ID:oaRaVM6e
卓哉はその硬度を保ちつつある栓を、にぎにぎと刺激を与えつつ、自分の股間をもっていく。
その股間からはダラダラと精液がまだこぼれていて、佐藤の腹に水溜まりが出来る。
……栓を、しなければ。高揚した頭でそう思う。まだ堅くなりきってない栓を、
これ以上我慢出来ないといった様子で入り口に宛がい……………一気に飲み込む。

ずるっ!!騎乗位で一気に最奥まで。子宮をズンと押し上げる。
「んぁはっぁっっ!!!♪」「くぅぅぅぅぅぅ!!!」喘ぎのデュエット。

「ん〜〜〜〜〜♪」佐藤の胸に手を置き、くりんくりんと結合した腰を回転させ、具合を確かめ、喘ぐ卓哉。
股間からはダラダラと愛液と精液の滝が、ペニスをつたって落ちているので、凄い水音がする。
ブシュッ…グシュッ…。その音にうっとりしつつ、胸を自分でぐにぐにと弄び、快楽に震える。

「ふぅぅぅっっっ!!」再びさっきのヌルヌルキツキツでこぼこが、佐藤のペニスをぐいぐい責める。
強制的に快楽が送り込まれる。吸い取られる。絞り取られる。しかし、ペニスは快楽に応え、
硬度を取り戻していく。

突然、卓哉が激しく腰を振り始める。ずしゅっ!じゅぴっ!ぴちゅっ!
ベッドが大きくきしむ。ぎしっぎしっぎしっぎしっ!しかし、今更どうでもいい事。
腰の動きは目茶苦茶である。前後にがくがく動かしたかと思えば、次の瞬間には円運動。
次は逆回転した後、上下に擦り立てる。その後も不確定にくびれた腰が動き続ける。
凄い水音が響く。じゃぴっ!じゅくっ!くちゃっ!
「あっ!んはっ!くはっ!んはっ!いはっ!んくっ!くふっ!んくっ!…ぁあああああぁぁぁぁっ!♪」
はしたない喘ぎ、はしたない水音。涎を垂らして快楽を貪る。股間からは未だ精液と愛液の滝が見える。
佐藤の手を取り、大きく弾む胸に押し付ける。愛撫を強要する。
……その柔らかな感触。股間から突き上げる快楽。ゆっくりと…佐藤は再び欲情に燃え上がった。
ずにっぐにっ!力を入れて握り潰す。しかし、快楽に染まった卓哉には快楽しか届いてない様子だ。
438某板805:02/12/26 18:52 ID:oaRaVM6e

腰をさらに無茶苦茶に擦り立てる卓哉。ぐしゅっ!ぐしゅっ!ぷちゅっ!
「うぁん!あぅ!あぁ!あっ!あはっ!あっ!あくっ!んあっ!♪」大きな喘ぎ声。廊下に響いている。
「うぅぅ!!」きつきつが、ぬるぬるが、でこぼこが、全て絞り取ろうとしている。
ペニスがふわふわする。少しも立たないうちに、その魔性の肉壷に絞り取られようとしている。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ………。」佐藤がイキそうになる。
大きな胸を激しく揉みしだきながら、下から激しくガスガスと突き上げる。
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」ズンズンズンズンズンズン!!!
「んはっ!んっ!くひっ!んあんっ!はひっ!くふぅ!」自分も派手に動くと抜けるので、卓哉は
腰をゆるゆるとくねらせながら、胸を弄ぶ佐藤の手を上から握り、下からの突きを甘んじて全て受け止める。
ズンズンズンズンズン!!色々な角度から子宮が押し上げられ、その振動で子宮の中に溜まっていた精液が
だらだらとペニスをつたって落ちてくる。激しい擦り合いで、愛液と精液の混合液が、接合部で泡立つ。

恍惚とした表情で、腰をくねらせつつ激しい突きを子宮で受け止めながらその様子を見る卓哉。
………妖絶な笑みを浮かべる。これがあの蘇芳さんだろうか。こみ上げる射精感の中、ふと思う。

「ぅぁ、で、またでますぅぅぅぅぅ!!!!!!」
ズン!佐藤が最後に思い切り突き上げる。上に載せた卓哉ごと腰が宙に浮く。そして吐精。
揉みしだいていた胸を強く握り締める。形の良い胸が大きく歪んだ。
卓哉はくねらせていた腰を止め、先っぽがうまく子宮口の入り口に来るよう、調節する。
「(…………ここだ♪)」お腹の奥の奥が温かくなるポイント。そこで腰を止める。
子宮の奥で精液を受け止めている。……………温かくて、気持ちいい。
ドクッドクッドクッドクッ……………。佐藤は脳細胞が死ぬんじゃないかと思う程の快楽を味わいつつ、
卓哉の腰を思い切り押し上げ、卓哉の胎内に精を吐き出す。それを卓哉は悦んで最奥で受け止める。
439某板805:02/12/26 18:53 ID:oaRaVM6e
「――――――――――っっっっっっっっはぁっっ………っはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ…!!」
佐藤は長い長い射精が終わり、胸を揉んでいた手をどさっとベッドに投げ出し、大の字になる。
もう、これ以上はできないっぽい。全身に広がる疲労感の中、肩でぜいぜいと息をする。

………………???まだ、蘇芳さんが上から降りない。
目を開ける。まだ跨って………見下ろしてる。妖艶に微笑んで。カーテンごしの太陽の薄明かりの中、
全身に浮き出た卓哉の汗が怪しく光り、その妖艶さにさらに怪しい魅力を付け足す。
美しい……………美しすぎて、寒気がした。

ふと、結合部を見る。
……………ペニスの根元に精液の水溜まりが出来ている。………凄い量。
2回の射精だけでこんなに……自分でも目を疑う。これは先ほど流れ出てきた50ccより明らかに多い。
……ところで、蘇芳さんはこんなに、受け止めて妊娠とか大丈夫なのかな……?
性転換だから妊娠はしないのかな………大の字に寝そべって呑気にそんなことを思う。

その時。
……きゅぅっ………………!!!
萎えかけたペニスがまたきつく締め上げられる。
「(…ぅっ!!…………えっ………!?)」殆ど快感はなかった。まあ、すこしはあった……が、
その刺激にまたペニスがむくむくと反応する。生理的なもの……。驚いて蘇芳さんの顔を見る。
………妖艶な笑み。「(ひょ、ひょっとして…………。)」嫌な予感がする。

……が、しかし。
………にゅるっ……ぽてん。
蘇芳さんが僕を跨いだまま立ち上がった。硬度を取り戻しつつあったペニスが抜けて、
だらしなく体の上に倒れ込む。精液と、愛液まみれでべとべと。………我ながら凄いな、と思った。
…………ごぷっ………。上の方で水音がした。上を見る、と蘇芳さんが跨って立っている。
妖絶に微笑む綺麗な顔。汗ばんでつやつやと光る大きな胸。くびれた腰。肉付きの良いすらりとした足。
そして毛の生えていない丸見えのアソコ。後ろ手に手を組み、軽く股間を突き出した姿勢で立っている。
神秘的なまでに美しい体のラインが目の前にさらけ出される。
440某板805:02/12/26 18:54 ID:oaRaVM6e
………いや、それよりも。立ち上がった蘇芳さんの股間。そこから音が発生していた。

…………ごぽっ…………。
ひとかたまりの精液がドロリ………と蘇芳さんの小さな、割れ目から生まれてくる。
ゆっくり…ゆっくり…糸を引き、落ちていく。つつーーーー………びちゃ。僕のペニスの上に落ちる。
さらに精液のトッピング。さらに酷い事になった僕のペニス。………でもまだ終わりじゃない。

「……んっ……ふぅっ……。」蘇芳さんの端正な顔がしかめられる。力んでいるようだ。
…………ごぽぽっ…………。
……するともうひとつの精液の塊が生まれてきた。今度のは水っぽい。愛液も混じっているんだろうか。
……だらだらっ……びちゃびちゃ……さらにトッピングされる僕のペニス。
今度はさっきよりも量が多い。まるでオシッコ浴びせ掛けられているみたい。
蘇芳さんのつるつるのおマン○から出る、精液と愛液のオシッコ。………最後の方は凄い水っぽい。
…………じゃーーーーー………。ペニスのみに関わらず、ぼくの骨盤の辺りが精液でドロドロになる。

「………んんん……くんっ………。」さらに力む蘇芳さん。
………ぽたぽたっ…………。
雫は出てくるけれども、もうストック切れみたい……。
………力むのを止め、ウフフッと髪を掻き揚げながら、無邪気に笑いかけてきた。

………アリーナ席で拝む、精液出産ショー。ベッドの上だけじゃなく部屋全体が栗の花の匂いで充満する。
その、僕の人生で恐らく1番淫靡だった蘇芳さんの行為に、股間が再び熱くなってしまった。
……汁まみれのペニスが再び硬度を持つ。2連発の疲れも何処へやら。
もう一度、蘇芳さんと繋がりたい。もう一回、蘇芳さんの子宮に精を吐き出したい。
そして、あわよくば……今のをもう一度やって欲しい……。性の欲求が一気に噴出する。
441某板805:02/12/26 18:55 ID:oaRaVM6e
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。飢えた目で蘇芳さんの体を凝視する。
それを見て、全てを察してくれたのか、フフッと妖絶に笑い……………僕に背を向けた。
………そしてそのまま、今し方のショーの汁にまみれた僕の腰に躊躇い無く腰を下ろした。
背面座位。ビチャッ……。衝撃で汁が飛び散る。僕のペニスの上に、挿れずに座った。
大事なところが汚い汁まみれになってしまう。まあ、元はといえば彼女の中から出てきたんだけど……。
しかし、そんなのを気にせず蘇芳さんはそのままグリグリと僕の骨盤と自分の股間を擦りあわせる。
蘇芳さんのお尻、お尻の穴、お○ンコ、太股……精液と愛液と汗でべとべとになってしまう。
…………この極めて不潔で不浄な行為に………蘇芳さんは嬉しそうに腰をくねらせる。
それを見て、我慢が出来なくなってしまった。ガバッっと上半身を起こし、胸を両手でわしづかむ。
胸を目茶苦茶に揉みしだき、激しく形を歪ませる。それを見て、蘇芳さんは、フフッと笑って
僕のベタベタに汚れたペニスを手に取った。興奮でガチガチに硬質化している。
こっちは何時入れてもオーケーです……。

………「その時」に供えて胸を放し、再び横たわり、蘇芳さんの艶めかしい腰を掴んで、待つ。
それで、僕がさっさと挿れたいのを察してくれた蘇芳さんがペニスを掴み、腰を上げる。
…………阿吽の呼吸とはこの事だと思う。ぐちょぐちょに汁にまみれた二人の腰が離れる。
その際、何本もの粘質の糸を伴った。つつーーーーー。とてつもなく汚ならしく、淫靡だ。
そして、蘇芳さんは僕のペニスの先に腰を持っていき……くねくねと腰を動かしアソコに照準を合わせる。

そして………一息で、挿入。「んはっ!♪」「うぁっ!!」また、同時に声が上がる。
すんなりと奥に到達する……………そして「その時」を胸いっぱいに感じる。
ペニスをぎゅうぎゅうと包み込む熱いヌルヌル。腰を動かす度に感じるでこぼこ。
ああ…………これこれ……。最高だぁ…………。
442某板805:02/12/26 18:57 ID:oaRaVM6e
卓哉の行為で劣情に燃えた佐藤は、最初から物凄い勢いで腰を突き上げる。
汁まみれの二人の股間から、びちゃっ!びちゃっ!びちゃっ!びちゃっ!と派手な音を立て、水が飛ぶ。
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」物凄い勢いで上に挿さっている卓哉を
突き上げていく。「あはぁ♪んふぅ♪くひん♪ふくっ♪きひっ♪」今度もまた自ら腰を激しく動かして、
抜けてしまうようなことはせずに、腰をゆるゆると動かして佐藤の突きをしっかりと奥で受け止める。
卓哉が激しく上下にゆすぶられる。胸も大きく揺れる。ゆさゆさゆさ。佐藤からは見えないのが口惜しい。
「っっくっっ!!」さっきにもまして凄い具合の良さに、佐藤は早くも射精感を覚えつつあった。
でも、さすがに2連発した直後、そう簡単に達する事はない。
「ふくっ、んっ♪」卓哉は腰をうねうね捩じらせつつ、気持ちよさそうに物凄い膣圧で締め付ける。
思い切り絞めるとより密着して擦れて気持ちいい。しかし、やりすぎると相手の暴発を招く諸刃の剣。
程よい感覚で締め上げる。…………結局、主導権は卓哉が握っていたみたいである。
ズンズンズンズンズンズンズンズン!!!びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ!!!
凄い音を立てて激しく交わる。ぎっしぎっしぎっしぎっしぎっし。派手にベッドの揺れる音もあわさる。
「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ……!」気が遠くなりそうになりながらも、ガスガスと突き上げる。
「くひぃ♪あふんっ♪ふはぁ♪んきっ♪」卓哉は気持ちよさそうに腰を振り、身を捩る。
これではまるで佐藤は卓哉のオナニーに付き合っているかのようだが、本人の視点からはそうは見えまい。

…………しかし、変化が訪れる。
「ふっ!はっ!ふっ!くっ!ふはっ!ふぅっ!んあぁっ……!!」卓哉の声が高く、荒くなっていく。
佐藤はなおも激しく、ガスガスガス!と腰を突き上げる。佐藤がイク気配はない。
びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ!!!!さらに卓哉のからだが宙に舞う。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」卓哉の声が更にせっぱ詰まっていく。
443某板805:02/12/26 18:58 ID:oaRaVM6e
そして最後。
佐藤が一発一発を強く叩き込むように突き上げる。ズン!ズン!ズン!ズン!ズン!
子宮口が今迄に無い強さで思い切り押し上げられる。…………………その衝撃で。
「んぁぁぁぁあああああああああああああああぁぁーーーーーーーーーっっっっっ。」

絶叫して、達した。
体を反らし、白目を剥き、舌を出して派手に。
愛液がぷしゅっぷしゅっと結合部から吹き出す。ぴくぴくと痙攣する。

「――――――――――!!!!!!!!!っっっっ、く、はぁ……………。」

…………がく。
繋がったまま後ろに倒れ込んでくる。動かしていた腰を止め、慌てて受け止める。
顔を覗き込むと…………失神している。派手にイかせたみたい。……佐藤はすこし自分に自信がついた。

………でも……………これ、どうしよう。
蘇芳さんが失神したまま咥え込んでる、僕のペニス。………このままじゃ収まりつかない。
どうしよう………時折ぴくぴくと締まるアソコに挿れたまま考える。

そうしていたら……ふと気付く。失神してても結構締まるんだなあ、と。
………きゅっきゅっ。ほら。……結構気持ちいい。…………きゅっきゅっ。……うーん、良い。
これは、もしかしたら………いや、でも…………いやいや、もう、ここまでやったんだし………。

しばらく葛藤した後、すぐに決心する。

……少しおマ○コを貸してもらおう。先にイっちゃって、ずるいよね。
それくらいはしてもらわないと………。一人うんうんとうなずきながら、勝手に事を運ぶ。
444某板805:02/12/26 18:59 ID:oaRaVM6e
くたっとした蘇芳さんから一回ペニスを抜く。………でろっ。白く濁った液体が流れてくる。
精液なのか、泡立った愛液なのか、詳細は定かではないが。
うわぁ、寝ていても蘇芳さんはエロイなあ………。(褒め言葉のつもりだが、褒め言葉になってない。)

ペニスを抜いたらその体をうつ伏せに横たえた。その上に覆い被さり、足を気持ち大きく広げさせ、
お尻に腰を密着させる。ごそごそごそ……………。あった。おマン○の穴。………では。

ずにゅっ。「んんっ!」
つい声が出る。蘇芳さんは無反応だけど。中はさっきと一緒。ぬるぬるきつきつでこぼこ。
早速抽旋を開始する。蘇芳さんがうつ伏せで膝は立てられないから、床にむけてペニス擦る感じで低く動く。
パンパンパンパン……。ずちゅずちゅずちゅずちゅ……。

グッタリしている蘇芳さんのおマン○に挿入して一方的にセックス。
がくがく体が揺れる。死姦みたい。やったことないけど。
腰をがくがく振りながら顔を覗く。………たまに唸って眉をひそめる。………なんか可愛い。
ちゅ。ついキスをする。さらに腰を振る。失神してもたまに異物感を感じるのか、たまにきゅっきゅっと
締めてくる。その不規則性がたまらない。パンパンパンパン……。ずちゅずちゅずちゅずちゅ…。
がくがく…。なんだか、いけない悪戯してるような背徳感があって、妙に興奮する。
息が荒くなる。「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……。」ずちゅずちゅずちゅずちゅ…。
射精感がこみ上げてきた。もちろん中山車しなきゃ。…………その方が燃えるし。
気絶してる女の子に中だし………。想像して興奮する。……さらに腰が早く動く。
ずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅ……。「う……うんん……。」蘇芳さんの唸り声が聞こえる。
僕の腰に合わせてガクガクする蘇芳さん。なんだか、蘇芳さん、人形みたい。ダッチワイフ、だっけ?
ずちゅずちゅずちゅ!………来た。来た来た来た来た来た!蘇芳さんも僕の腰に合わせてがくがく揺れる。
「んくっ!!」ずん!最奥で止めて………吐精。ドクッ……ドクッ……ドクッ……ドクッ……。
子宮に吐き出されていく、精子。抵抗出来ない女の子に中山車。なんだか変態ちっくで興奮する。
445某板805:02/12/26 19:00 ID:oaRaVM6e

「う、うぅぅぅん………。」蘇芳さんが起きたみたい。丁度吐きおわった。
……ずるっ。ペニスを抜く。…………どろっ…。蘇芳さんのつるつるのおマン○からあふれ出る精子。
うーん、やっぱり蘇芳さんはエロい。最高だ。

………むくっ。卓哉が起きる。「う、うーーーん…………?…………あれ?一体………。」
キョロキョロと見渡す卓哉。何故自分がここにいるのか思い出せない。
そんな卓哉に佐藤が近づく。「……蘇芳さん。」「え?」振り向く。……ドアップで唇を寄せる佐藤の顔。
「お、おわぁぁぁ!!!」ボコっ!つい拳が出る。「ぐふっ!」人中にヒット。
顔を押え、うずくまる裸の佐藤。「な、何をするのか!?……………んん!?」卓哉がようやく
自分の姿に気付く。「わ、な、何で裸!?…………うわ、何だこのべとべと!?」軽くパニックに陥る。
胸を隠し、恥じらいつつ周りを見渡す、というか、この周りの惨状は一体……。
ベッドは栗の花の匂いのする体液でドロドロのぐちゃぐちゃ。なぜか自分は汁まみれ………。
しかも股間から精液を垂れ流している…………。
うずくまっている佐藤を横目に、もうひとつのベッドの布団にスバッと入り込み、
佐藤から裸を隠しつつ何故こんな事になったのか、思い出してみる。

「(視線がうざくて………。保健室来たらこいつが寝てて………。さすって………隠れて………。
ぅ……そう、キスされて………うぅ……裸に剥かれて………あわや挿入……………。
………ん?あわや挿入…………あわや挿入………。……そ、そっから思い出せない…。」
446某板805:02/12/26 19:01 ID:oaRaVM6e
(良い子の皆には説明しよう!
簡単に言うと、佐藤は計らずしも、卓哉に一種の催眠術を掛けてしまったのでありますた。
その間の記憶はもちろん無いと。ちゃんちゃん。)

とにかく、股間から溢れるこの白い体液……。そしてこの立ち込める匂い。
裸の俺と佐藤………。卓哉の頭の中で簡単な概要がまとまる。

……きっ!「……佐藤。」「ぅ、すおうさん、酷い…………。」「佐藤、コレは、お前のか?」
抗議を無視し精液の流れ出る股間を指差しそう聞いた。それを見て少し照れながら……。
「………ぅ、ぅん。すおうさん、最高だったよ。」とりあえず最高の褒め言葉を送る佐藤。

しかし。
「ぅ、うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」ドガシャーーーーン!!!


後に少年は言った。女心は本当に複雑だぜベイベー、と
447某板805:02/12/26 19:07 ID:oaRaVM6e
はい。というわけでまずは謝罪を。超連続投稿すみませんでつ(´・ω・`)
生活感のあるTSを書こうとするとどうしても日常にテキストもってかれるし
エロも書きたいお年頃なので今回エロも頑張ったらこんな事に…。
そう、いつ書くんだゴルァと言われる前に今回こそ爛れエロを書きますた。
ちなみにこれで爛れエロ度は70%でつ。もうちょっと爛れられます。
え?えろくない?スマソでつ(´・ω・`)
448名無しさん@ピンキー:02/12/26 19:59 ID:o8BVJX8Z
激しくお疲れ様です。

というかもうそろそろ次スレの季節。どうしましょ。
449409:02/12/26 20:02 ID:QIwnc+0C
うおぉぉぉっ! 怒涛の新作攻勢!
あとでゆっくり読むとしよう。

http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
サンタといっしょ後編を収録しました。
450名無しさん@ピンキー:02/12/26 20:47 ID:Gust1MXm
今回の投稿で容量ぎりぎりになたーYO!
誰か >>1-20 あたりを見てテンプレを捜して、次スレ立ててちょ。
451名無しさん@ピンキー:02/12/26 21:33 ID:BUmCmV6F
んじゃやってみます
452451:02/12/26 21:41 ID:BUmCmV6F
申し訳ありません。スレタイ間違えました・・・
強制女性化小説ない? Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1040906334/l50

大変失礼致しました
453名無しさん@ピンキー:02/12/27 00:18 ID:bebgbb57
805センセ待ってましたぞ〜〜
454名無しさん@ピンキー:02/12/27 22:36 ID:xNPwNJuS
 
455s:02/12/27 22:41 ID:pwmUF5Yo
http://www.ff.iij4u.or.jp/~manchan/cap/
仲間さんのパンツちら・∀・)イイ!
456名無しさん@ピンキー:02/12/27 22:45 ID:Q8zxwXtM
(・∀・)イイ!
http://www.pink1.com/
457名無しさん@ピンキー:02/12/28 00:06 ID:CWVqeYWs
ヤリトモ見つけよう!
http://www.h3.dion.ne.jp/~smz/1i-deai.html
458名無しさん@ピンキー:02/12/29 11:22 ID:5MrCZrvB
>某板805
これで爛れ度70l、とな?
嬉しいじゃあーりませんか…うん、爛れてきましたですー(←もちろん褒め言葉
しかし、保健室の先生はどこに行ったんだか…(w
新スレでもまた爛れさせてくださいねー。
459名無しさん@ピンキー:03/01/07 09:17 ID:HsTx9lHT
 
460名無しさん@ピンキー:03/01/08 08:47 ID:3gDG+c9W
 
461名無しさん@ピンキー:03/01/08 23:19 ID:fAt15J+z
TEST
462名無しさん@ピンキー:03/01/09 14:11 ID:4pj/tA/7
463vv:03/01/09 16:05 ID:ouVCrMir
◆◇◆◇◆最新情報◆◇◆◇◆
http://yahooo.s2.x-beat.com/linkvp/linkvp.html
61.209.213.38 , gd2-213038.gd.kcn-tv.ne.jp ,
464山崎渉:03/01/12 07:38 ID:03JDXYHX
(^^)
465山崎渉:03/01/17 07:30 ID:LBoDEE1T
(^^;
466名無しさん@ピンキー:03/01/31 00:51 ID:xagDqGeT
age
467名無しさん@ピンキー:03/02/04 18:45 ID:VczwDo62
なんか最近全然強制じゃないね
カイトタンがなつかすぃ
468名無しさん:03/02/07 19:53 ID:ewSFG5Lp
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性転換(TS)ネタ統合スレッド Part5
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469名無しさん:03/02/11 21:39 ID:/QaKnvUK
470あやや:03/03/02 20:42 ID:+zYsdmC8
カイトちゃんはどーなった?
471名無しさん@ピンキー:03/03/06 10:33 ID:0gTdCixS
472名無しさん@ピンキー:03/03/11 08:55 ID:wzmOxb3j
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
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男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
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男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
473名無しさん@ピンキー
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男
男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女
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