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前スレ
>>782-785さん、できれば即死回避の為続きが投下できましたら宜しくお願いします。
>>1 スレ立て乙でした!
前スレ、普通のブラウザからも見てみたけど、まだ警告でてないね。
容量の数値が変わったのか?
連休で巡回してない人もいるし、埋め立ては不要かと。
>>1 スレ立て乙カレー!
刑事・緑桃前提白桃投下。
超小品ですが、微量でも即死回避の足しになれば。
「や、っだめ、ん、ああっつ、だ、めえ、だめだよおっ」
「そんな、ふうにはっ、見えないですけど・・・?」
「も、ばかあぁ・・・っ!んあああっ」
誰がいつ立ち寄るとも知れないバスルームで、
掃除当番にかこつけて、ドアに背中を預けて彼女を閉じ込めて、抱き上げて、打ち付けて。
もう、何度目だろう。
誰かに見つかったらどうなるか。
「彼に」見つかったら、どうなるか。
知っているはずなのに。
・・・否、知っているからこそ、ぞわぞわとした背徳感も、欲情を加速させる道具にしかならない。
その欲情も、数を重ねるたびに際限なく膨らんでいく。
愛くるしいその顔が猥雑に歪む。
熱の篭ったてのひらが俺の肩口を掴む。
涙を零し、口の端から唾液を垂らし、
狭いバスルームの中の酸素をすべて奪いつくしてしまいそうに息を荒げて、
誰かに助けを求めることもなく、
言葉だけのうすっぺらな抵抗を唇に乗せて、
それでも体は正直に淫らに娼婦のように腰を揺らして、
俺に突き動かされる彼女を、彼は知らない。
彼女がこんな顔をするなんて、彼は知らない。
けれども、
愛を囁きながら、
微笑を零しながら、
幾度となく口付けを交わしながら、
痛みに涙を浮かべながら気丈に笑って、
腕を伸ばしてそっと抱きしめる、
聖母のような彼女の顔を、俺は知らない。
どちらがほんとうの彼女なのか。
彼も、
俺だって、知らない。
彼女は果てるたび、彼の名を呼ぶ。
どちらが本当の彼女だとしても、
だから俺は、彼に勝てない。
・終・
>7神GJ!
エロなのに何だか切ねぇ…・゚。・(ノA`)・。゚
>>7 GJ!
・゚・(゚´Д`゚)・゚・ せ、切ないよー!
「彼」に見つかったら怖いだろうな……。
>7
神!!!
>7グレードGJ!
「彼」、知ったらえげつなさそうだなぁ…
桃との行為を強制的に白に見せつけそうだ。
あるいは絶対的優位に立った上でね3Pとか。
いや、「彼」はとっくに承知のうえで泳がせて楽しんでるとみたね
…どんだけわたしゃ性根が腐ってるやらorz
>>8-9 凸凹トライアングル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!イイヨイイヨ!!!
直接出て来ないのに緑の事まで考えてしまう。2レスなのにねえ。
苦悩を覚える白もいい。
「腹黒な緑」設定、悪くないかな。
ただのいい人よりはずっと魅力的。
ためしに黒バン(刑事の赤黄)とやらを書いてみた。
途中でストップしてます。そしてエロ描写変かもしれないので、
気に入らない方はスルーしてくだされ。
#本編から5年後という設定です。
======
私の部屋に彼がいる――こんなことは初めてだ。
彼も私も一糸纏わない姿。――こんなことも初めてだ。
殆どと言っていいほど誰にも”触れた”ことが無い。
そして誰にも”抱かれた”ことも無い。それが怖くて5年前。
「うるさいバンがいなくてせいせいする」。
別れ際の私の言葉に彼は怒り私から離れ、そのまま地球を去った。
でも私は私は彼の思いを断ち切るために本心から言ったわけじゃなかった。
当たり前だが後悔し、彼に対する思いは断ち切れなかった。
そして5年後の今。
彼に思いを告げた私は今から彼に抱かれようとしている。
彼の唇に触れて、離れた後。
「……バン」
「ん?」
「変わったね」
「5年もいろんなとこにいたんだぞ、そりゃ変わるだろ」
唇と唇を触れていた間、目を閉じていた私の目に映ったのは、彼のめくるめく5年の女性遍歴。
彼を”汚らわしい”とは思わない。
5年前、彼が地球を去る前にわたしはわざと彼の手を離したせいで彼はこうなったのだから。
――もう昔の少年みたいな彼じゃない。
彼もそんなことお構いなしのようで、また私の唇を塞ぐ
「んっ……」
「っ……」
最初は唇を押し付けるだけ。次第に彼は私の中に侵入してきた。
彼と私が絡み合うせいで生まれる唾液の交じり合う音が微かに聞こえる。
彼から感じるのは、やっと私と一つになれるという”待望感”。
そしてこの後やるだろう行為に対する――”期待感”。
私と交じり合うだけで彼が喜び、そして”感じて”くれている。
そんな彼の”快感”が伝わってきてなにか私はじんわりと濡れたような感触を覚える。
「こっち来いよ」
私は彼に言われるがまま彼の背中にもたれかかった。
もちろんお互い何も身に纏っていない。
彼の熱い感触が私の背中に触れた瞬間、彼はその刺激を受けたらしい。
どくんどくんと言う彼の脈動が流れてきて私もその脈動を味わう。
「……あっ」
私は声を上げた。
後ろから私の耳から首筋へと彼の唇は動く。
(さらっさらじゃん)
私の体の感触を彼はそのままストレートに感じているのが伝わってきた。
そんな中でも私の体の感触に対する素直な感動、感想が嫌でも私に伝わってくる。
恥ずかしさを覚え、彼から逃げようと私が体を起こそうとした瞬間。
「逃げんなよ」
――彼の動きを読めなかった。
彼は咄嗟にぐっと反対側の手で体を押さえて、わたしはまた彼の体に密着させられた。
そのままの状態で私の胸元に彼の手が近づいてきた。
(すっげーふわふわ)
私の胸の感触を彼は大きな手のひらで味わう。
彼から流れてくるやっと私とひとつになれるのだという”待望感”は止むことが無い。
「ああっ!」
突然彼が私の胸の飾りをくいっと摘み、体が微かに震えまた声を上げた。
彼の顔は見えない。でも、私にはわかる。
(こんなジャスミン初めてだ)
私の反応を見て彼が喜んでいるのも伝わってきた。
彼の喜びは私自身が味わう快感を助長してくれる。
(もっと弄ってやる)
「……っ」
彼はくにくにとわたしの飾りを摘み続けたかと思ったら、ぱっと手を離し耳元で私に囁いてきた。
「感じてんじゃん」
「……んな……ことないっ」
感じているなんて恥ずかしくて言えるわけが無い。
「じゃあなんでここ立ってんだ?」
つんつんと私の飾りを彼が触る。
「うっ……」
感じると胸の飾りが立つなんて私は知らなかった。だから答えようが無いのに。
それでも彼は止めてくれない。
気が付けば私は自然と彼の願望に呑まれるかのように足を開いていた。
彼は胸から私の入り口へと指を這わせてきた。
入り口付近で彼の指が止まり、動いた瞬間。
ぴちゃっ。
私が濡れている音が聞こえてきた。――恥ずかしい。違う、彼がわざとそうしている。
「やぁっ……もう……やめ」
どうやら彼はこの音が聞きたくて、そして私に聞かせたくて堪らないようだ。
「やだ」
言葉は子供っぽいけれど、行為自体は大人の男性。
「ここ、濡れてんのわかるだろ」
ぴちゃっ。
そしてまたわざと私に聞かせてくる。
「ちがう……わたしじゃ……」
初めて味わう他の男性からの刺激に私は感じていたけれど、わざと反対の言葉で返した。
――それが彼にとって気持ちいいことだと言う事がなんとなくわかってきた。
そして予想通り彼はぞわぞわと私を振り回したい、弄りたいという気持ちになったらしい。
「ここ、俺とおまえしかいないぞ」
ぴちゃ……。
音を聞かせたと思ったら彼は今度は入り口にある蕾をちょんと触る。
「……やぁぁっ!」
弄られ感じる私の反応を楽しみながら彼も感じている。
そしてその彼の心が私に流れてきて私も感じている。
「じゃ、ここならどうだ?」
私がこんなに感じていることなんてわからないから容赦ない。彼は指を滑らして私の中へと入ってきた。
ぬちゅ……
「ひっ!」
また始めて味わう感触に驚き声を上げる。彼は楽しみながら私の耳元で囁く。
「な、どこがいいのか言ってみろよ」
――彼は自分の手で弄ばれている私を見て楽しんでいる。
「……」
「ここか?」
彼はあるポイントをくいくいと指で押し上げる。
「……っ……」
「じゃあここだな」
くにっ。
「……あぁっっ!い、いやあっ……」
びくびくっと体が震えた。
自分の手で私が感じているという彼の喜びも最高潮に達しているのがわかる。
「――じゃあやめてやるよ」
でも彼は突然すっと彼は私の中から指を引き出した。
「え?」
なぜ?もっと続けて欲しいのに――戸惑う私は彼の方を振り向いた瞬間。
どくんと彼は脈動を打ったのが流れてくる。
「いやって言われたらやめるしかねーだろ?」
彼は笑っている。
私の反応を見て、驚きながらも、喜んで、楽しんでいる――私を焦らしている。
普段死語ばかり使う私に振り回されている分、逆に振り回したい衝動に駆られているのだろうか。
「ち……がう」
「なにが違うんだ?」
「……」
「はっきり言ってくんなきゃ俺わかんねーよ」
「つづけ……て」
「最初っから素直に言えよ」
指で私を弄ぶばかりか、言葉でも私を弄んでくる。彼の指は再び侵入を始めた。
「……バン……は?」
彼が私の反応を見て楽しんでいる、感じているのはよくわかる。
「俺?おまえのそういう顔見てるだけで十分」
「……」
バンの嘘つき。それだけで満足して終わるわけがないのはもうわかってる。
「嘘つ…………んぁぁっ……」
素直に返事をした瞬間、また指を曲げてある場所を刺激してくる。
「どうしてほしい?」
「言わなくても……かってるくせに……」
入れたいという願望は最初から伝わってきた。そんなの彼だって知ってるはずなのに。
わざと私に言わせて楽しみたいらしい。
「な?」
「おねが、い……入れ……て」
「……いいんだな」
「本当は入れたい……くせに」
もっと、感じたい。わたしが感じてるのか、彼が感じてるのかもうわたしにはわからない。
でも、そんなことどうでもいい。この感覚をもっと味わいたい。
――5年間、私にふられてたせいで他の女性に手を出した。
その5年間を返せとでも言うように、言葉や行為で私を振り回し、彼はまるで私に”復讐”しているかのよう。
そして私はどうしてあの時”わざと”彼を振ったせいで彼に申し訳ないことを
したという”懺悔”代わりに彼に振り回されるがまま。
それでも彼は私を抱いていることに”喜び”を感じている。
そんな彼に抱いてもらえるという”喜び”を私は感じている―― (終)
中途半端でスマソ。
続きを書け
続きを
22 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 17:26:01 ID:PQm/2IKF
何かココ見てたら書きたくなってきた。ナイメア物で構想中。あんまり期待しないでね。
23 :
7:2005/05/05(木) 01:18:01 ID:UJgtBGx4
>>10-15 感想レスありがとうございましたー。大感謝(*´∀`)
なにやら腹黒緑が人気のようなので書いてみました。
・・・なかなか難しかったです。
※刑事緑桃・ライトSM?注意。
ただの朴念仁だと思われてるのは、もう御免だ。
彼女にも、「彼」にも。
ひた隠すのは、後ろめたさがある証拠。過ちではない証拠。
すこしでも、情が移りかけている証拠。
それでも、彼女の泣き顔を見たくない。
惚れた弱み。先に惚れた者の負け。色々な言葉が頭をよぎる。
手を引くつもりなんて、ない。
彼女が俺の元から消えたら、きっと俺の歯車はどこかから軋んでばらばらになってしまう。
それほどまでに、彼女の存在は大きかった。
・・・なら、手段はひとつしかなくて。
「・・・なんですか、話って」
「とぼけなくていいよ、テツ」
同僚たちに散々『怒らせるとコワイ』と言われてきたけれど、自覚したことはなかった。
今日、初めて、『キレた自分の恐ろしさ』を、知った。
「小さいころ習わなかった?“ひとのものを取っちゃイケマセン”って」
微笑すら浮かべたまま、怯える彼を紐と手錠でスチール椅子に繋いで、声を出せないように猿轡のよう
にタオルを噛ませる。
「テツ。ベッド、よく見えるかな」
微かに頷いたのを確認して、はじまりの言葉を口にした。
「これから、ウメコをここに連れて来る」
口元が歪むのを隠さずに、彼を見下ろす。
その瞳に浮かぶのは、激昂、混乱、そして恐れ。
「心配しなくても、テツがいることには気づかれないようにするよ。でも、息を立てたり椅子を軋ませ
たりしたら・・・わかるよね?」
瞳が怒り一色に変わる。
こんなことをして幻滅されるのは誰だ、悪者は誰だ、と言わんばかり。
青臭くて反吐が出る。
「そんな顔されても、やめないよ」
歪んだ口元が、嘲笑う。
やめるわけない。やめられるわけが、ない。
彼女が何も知らないまま、彼の心には消えてもらう。
彼に、これ以上ないダメージを与えられる方法。
「俺たちがどう『スル』のか、見ててもらうから。目、逸らさないでね」
澱み切った俺の頭には、これ以外の方法が浮かばなかった。
彼に会わないようにバスルームに直行、いつものようにじゃれあって、
ばれないように精一杯「普段どおりの俺」を演じた。
「1回だけでいいから。ゴメン」と頭を下げれば、彼女がそれを拒むことはなくて。
センさんのえっち、と真っ赤な顔でつぶやく彼女の目を封じた。
彼の目の前で、見せ付けるように交わった。
「凄いね、目隠しされてきもちいいの?」
「う、あ、ああっ」
足を抱え上げ、貫かれてぐずぐずに蕩ける柔肉を見せ付ける。
そして、仕掛けた。彼を見てわらう。彼の劣情を、嗤う。
「『ウメコがどうしたら感じるか、こんなに知ってるの俺だけだよ』」
「ん、ふ・・・うっ」
声音はやさしく、悟られないように。
「『俺がいなくなったら、どうするの?』」
「や、やだぁ」
律動は止めずに、絶頂へと導きながら。
瞳は冷酷に、彼を見据えて。
「嫌?なにが嫌なの?」
「い・・・なく、なんないでぇ」
「『ほんとにそう思ってる?俺じゃないと、駄目?』
もう一押しで、終わる。
落ちる。
「だ、め、だめええぇっ、センさ、が、いいのお、センさんじゃ、ないと、だめなのぉ・・・っ!」
絶叫するが早いかびくびくと収縮し達した膣内に、こらえきれず精を放つ。
呆けた彼の頬を、静かに涙が伝った。
視線は、収まりきらず彼女から伝い落ちる俺の欲に落ちていた。
・・・どうせコンナコト、許されてなかったんだろう?
喉の奥から、笑いがこみ上げて止まらなかった。
・終・
キ、キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
>>23 神GJ!
白可哀相だと思うけど……しょうがないやね。
個人的には緑は腹黒じゃないと思ってましたが、腹黒でも(・∀・)イイ!!
神さま超GJ!!!
緑桃←白ハァハァ(´Д`*)
ダークでエロくて、もう……緑最凶伝説。
駅弁も大開脚(違ってたら失礼)もたまりません。
新スレになってから、なにやらブラックボーイズ流行りですが
どれも残さずおいしく頂きましたー(*´∀`*)
30 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 21:49:07 ID:aGIj+K3z
ウメコは中学時代、1度レイプされたことがある。正確には未遂に終わったのだが、それ以来、ウメコは性に対して恐怖心を抱くようになってしまった。
それから高校に進学し、何人かつき合った男はいるが、ウメコは決してキス以上の関係を持つことを許さなかった。
さらに時は流れ、ウメコはスペシャルポリスに入隊し、地球署に配属された。忙しくもそれなりに楽しい日々が過ぎていった。
いやこの短さでものすっごうぃエロなのも、すごく抉るように黒いのも、
みんな素晴らしい。背徳白桃も緑復讐編?も最高・・・!
神有難うーーー!!
32 :
前スレ561:2005/05/06(金) 01:30:43 ID:YryI653v
前回、乙のお言葉を下さったかた、ありがとうございました。
GW期間デカの切ない+ダーク祭、大いに楽しませてもらってます。
神々GJ!!(;゜∀゜)=3ムッハー。ごちそうさまです。
それに刺激され、マジですがハード系?黄桃短編投下いたします。
「あの魔法使いども…クィーンヴァンパイアである私をここまで追い詰めるとは。
だが、私は不滅の存在、何度倒されても生き返る…」
闇の中、粉々になったはずの黒い欠片が再び集まり、一つの影を作った。
…ドクン…
バンキュリアの復活が芳香の意識に呼びかける。微かではあるが、確実に。
………
小津家。
既に真夜中も過ぎ、兄弟たちは眠りについていた。
翼も自室で床につき、寝息をたてている。
鍵のかかっているはずのドアが開く。足音もたてず、忍び込む人影。
それが翼に近づき、今にも触れようとした…瞬間。
「!」
異様な気配に、翼は飛び起きた。目の前には見慣れた姿。
「ほう姉?!」
「しっ」
驚く翼の唇に、人差し指をあてる芳香。
「どうしたんだよ、こんな時間に」
「うん…なんだか眠れなくて」
暗がりの中、芳香の表情が曇る。その様子に翼も同情した。
「あんなことがあったんだもんな…当然だよ」
「だから…翼ちゃん、一緒に寝てもいい?」
「えっ?!」
兄弟の中でもクールな翼だが、これにはさすがに慌てた。
「しーっ、声が大きいよ」
「だってさ…さすがにまずいだろ。うら姉と一緒に寝ろよ」
「なんで?芳香は平気だよ」
(俺がまずいんだって!)
翼はのどまで出かかった言葉を飲み込んだ。
芳香の天然ぶりには慣れっこの翼…やがて、観念したようにため息をついた。
「…しょうがねぇなぁ、ほら」
翼はベッドの布団をめくり、スペースを空ける。
「ありがとう、翼ちゃん。本当に、優しいね…」
「いいから、早く寝ろよ」
だが、翼の言葉に反して、芳香は立ったままだ。
「…ほう姉?」
「私にできるお礼って言ったら、これぐらいしかないけど…」
芳香の声色が低くなり、瞳が妖しく揺らめく。
プチン、プチッ…
「?!」
芳香が自らボタンをはずし、肩からパジャマが滑り落ちた。華奢な肢体の影が浮かぶ。
翼は動揺しながらも、整った乳房の陰影に目を奪われてしまった。
「ほ、ほう姉?」
芳香はひるむ翼の首に腕を回し、耳元で囁く。
「…マジーロ・マジカ」
「!」
芳香は自分と弟に呪文を唱えた。感覚をより鋭く、鮮やかにする魔法。
(まさか、まだ…?)
そう思うより先に体重をかけられ、翼はベッドに押し倒された。
芳香の白い手が、翼の首筋から肩を撫でる。
豊かなふくらみが、Tシャツ越しに厚い胸板を刺激し、
柔らかい太腿が翼の中心に割って入った。
女性特有の甘い香り、密着する身体と吐息が熱を帯びる。
呪文の効力で、互いの情欲が薄い桃色の翳りとなって、二人を包む。
劣情が翼を蝕み、芳香が首筋に牙を剥いた…その時。
「ほう姉っ!」パンッ!
翼は芳香を引き剥がし、軽く頬をたたいた。正気に戻る芳香。
「…つ、ばさ…ちゃん?」
「大丈夫か?」
「!」
翼が床のパジャマを拾い、芳香の半身を覆う。芳香はあわてて背を向けた。
「…芳香…また……」
「………」
「ごめん、翼ちゃん…!」
「待てよ!」
いたたまれず部屋を出ようとする芳香の腕を、翼は掴んで振り向かせた。
その拍子にパジャマがはだけ、芳香の肌が月明かりに晒される。
「?!」
翼は愕然とした。
照らされて見える芳香の両肩に、生々しい二つの噛み傷。
だが、それだけではない。
鎖骨から胸元から、いたる所に噛み傷ともキスマークともつかない痣や、傷痕。
これは、まるで…。
「…ほう姉、噛まれただけじゃないのかッ?!」
思わず翼が芳香の肩を掴んだ。芳香の目が寂しく歪み、頭を振る。
「覚えてない…ううん、思い出したくないのかもしれない」
記憶がなくてもこの痕を見れば…何をされたか、嫌でも察しがついてしまう。
芳香はぎゅっと、痕を隠すように自身を両手で抱きしめた。
見たことのない姉の表情。
翼は、触れてはいけないようなものを感じて無口になる。
「ごめん…」
「なんで、翼ちゃんが謝るの?」
またすぐ、いつもの芳香の口調…でも、瞳の曇りは隠しきれない。
「謝るのは、芳香の方だよ。助けてもらってばっかりでさ」
「ばか、あたりまえだろ」
「ごめんね、翼ちゃん…甘えてばっかのお姉ちゃんで…」
初めて聞く姉の声。泣きそうな、消え入りそうな響き。
「怖いの…まだ元通りになってないみたいで、どうしたらいいのか…」
小さくなって震える肩を翼はさすり、やがて抱きしめた。
芳香も半裸の身体を預ける。背中にも多くの…おそらく、陵辱の痕。
肌が白いだけに、痛々しさが際立つ。
子供の時、ついて行くのがやっとだった姉の背中。
それが今は、すっぽりと腕の中に収まってしまい、掻き消えそうだ。
…いつの間に、こんなに変わってしまったのだろう。
桃色の翳りがより濃密になり、二人の戸惑いを覆い隠す。
「…あたしたち姉弟だし、こんな体だけど…もし、もしも…」
「言うな」
芳香の言葉を遮る、最後まで言わせまいとの翼の優しさ。
翼は辛さに耐えるような、慰めるような笑みを浮かべた。
「俺たちには…俺には、ほう姉が必要なんだ。だから、そんな顔しないでくれよ」
翼は腕を緩め、芳香の顔を覗き込む。
髪の毛をかき上げ、溢れる涙を唇と舌で掬い取った。
風のように何にも囚われない、いつもの奔放な笑顔が見たい。
それが…たとえ愚かな願いだとしても。
重なる唇。翼の濡れた舌が芳香の柔らかな唇を割って、忍び込む。
「ん…っ」
芳香の舌を求め、絡ませていく。そんな翼に応える芳香。
互いの口腔を次第に深く、犯し続ける。
初めてではない。今までだって、誰かとこうしてきた。
だけど、キスがこんなに蕩けるようなものとは、翼も芳香も知らずにいた。
まるで違う、体の奥から頭の芯まで痺れるようだ。
これは呪文のせいか、背徳の成せる業か、それとも…。
くちゅ…ちゅぷ…
刺激されるのは触覚だけではない。吐息と粘着音が途切れなく聴覚を麻痺させる。
「は…ぁ」
二人の粘膜の間から、どちらのものともつかないため息のような音が洩れた。
ゆっくりと離れる二人の唇。
「ほう姉…」
芳香は恋多き女だし、翼も学生時代からモテる方だったので、
恋愛沙汰にはそれぞれ事欠かなかった。(共に長続きしないようだったが)
それは無意識に、何かから目を背けるためだったのかもかもしれない。
なのにその実、恋人の向こうに…誰かの面影を追いかけていた気がする。
(もしかすると、これこそ悪魔の誘惑かもな…)
どうかしている。と、翼は頭の片隅でぼんやり思う。
血の繋がった者同士で快楽を分かち合う、禁断の果実。
苦痛より、甘い快楽の方が抗えない分、罪深い。
ベッドに腰掛け、向かい合う翼と芳香。
「見せてくれ…俺に」
「…翼ちゃん…」
数え切れないほど呼ばれてきた名前が、違う響きを伴う。
ゆっくりと重なり、横たわる二つの影。
翼はそっと撫でながら、芳香の腕を解いていく。
真っ白で柔らかそうな膨らみが、月光に浮かび上がる。
傷痕を残しながらも、なおも美しい双丘。
その頂点に息づく薄桃色の突起も翼の目に晒された。
吸い込まれるように手を伸ばし、愛おしむように揉み上げた。
「んっ…ふ・ぅ…」
小さな乳首を指で摘むと、芳香は切なげに、甘い声で啼く。
すべすべとしたきめ細やかな指触り。
芳香の乳房が翼の手の動きに従って、形を変え、零れ出す。
両手で双の膨らみを愛撫しながら、唇を寄せていく。
翼は痕を一つ一つ覆い隠すように、紅い印を散らせた。
(これで、ほう姉の傷が癒えるなら…いくらでも…)
膨らみの先端を軽く口に含み、できるだけ優しく吸い上げてみる。
「ふ…っ、ん……」
芳香の唇から洩れる、甘い興奮を潜めた吐息。翼はさらに乳首を愛撫する。
乳房を手で揉みしだきながら、唇で甘噛み、吸いたて、そして舌で転がしてみた。
「っ、ぁあ…ん」
翼が唇で芳香の胸の飾りを貪り続ける。
時折、軽く力を入れて愛撫すると、ビクリと芳香の身体が揺れる。
同時にぷるん、と膨らみにも振動が伝わった。
「は……あぁ…っ・ンッ…!」
今度は芳香の唇を塞ぐ。
「そんなに声出したら…聞こえちまうだろ」
意地悪な笑みを浮かべ、芳香の耳元で囁く。
「だっ…て、翼ちゃん、が…」
「俺が…何?」
そう言うと翼は耳たぶを甘噛みし、太腿を指でなぞり上げた。
ビクッと、芳香の肩が強張る。
「はぅ、ん…!」
「ほら…静かにしないと」
言いながら翼は思う存分、耳たぶや首筋を舌と唇で蹂躙する。
歯を喰いしばって、声が洩れないようにする芳香をわざと煽った。
ぶっきらぼうな言葉と正反対に、ひどく優しい愛撫は翼の性格そのものだ。
芳香は翻弄されっぱなしで、泣きたくなる。
「ばか…ぁ」
「たく、素直じゃねぇな…」
いつものように、どちらが年上かわからない戯れ…。
それだけで、二人は心を溶け合わせていく。
翼も身に着けているものを脱ぎ捨てる。
ボクシングをしていただけあって、筋肉質の引き締まった体が現れた。
「着やせするんだね…翼ちゃん」
「男には、ほめ言葉にならねーよ…」
逞しく、熱い身体に抱かれ、芳香にも翼の体温が伝わる…そして、下肢の熱も。
翼は中に手を差し込み、芳香の太股に掌を這わせてみる。
「あ…っ!?」
手馴れた手つきで、芳香のパジャマとショーツを一緒に下げる。
芳香の中心の陰りが、翼の目に晒された。うっすらとした茂みの奥に、密やかな亀裂。
直接触れていないのに、既にその周囲はじっとりと湿り、卑猥な艶を覗かせている。
「いや…あっ……ダメ、だよ…」
芳香が体を翻し、逃れようとするのを翼の片方の腕がしっかり捉えた。
もう片方の手は秘所へと侵入する。
ぴちゃ…くちゅ…
掌で全体を覆うように擦ると、秘液が広がり、指の間からとめどなく滲み出る。
…ちゃぷっ
指でそっと掬うと、水音に似た音がした。
「やっ……あぁっ!」
「ほう姉…すげぇよ…」
やがて秘部の中心へと翼の指は近づく。蜜が期待と罪に満ちて、絶え間なく滴り落ちた。
と、ふいに翼は身体を起こし、芳香の下肢へと移動した。
「!…や、だ…見ない、で…」
「だめだ…もっと…」
芳香が羞恥に身をよじるのを、翼はある決意を持って、やや強引に割って入る。
翼が芳香の内腿を掌で撫でると力が抜け、すんなり広げた。
生々しい、多数の傷痕が目に入る。
「全部…俺が…」
翼はためらうことなく、それらに触れていく…まるで、自分の愛撫で上書きするように。
ちゅくっ、ぷちゃ……
淫猥な音が罪悪感を煽って、より一層敏感にさせてしまう。
芳香の柔肉をなぞり上げ、その奥へと指を進める。
翼は思うまま舌を伸ばし、舐める。秘裂をかき分け、その下へと舌を差し込む。
くちゃ…ちゅぷぅ…
「!!やッ…ぁ!」
音はより響き渡り、芳香はたまらず翼の頭を押さえてしまう。
指で探っていくと上の方に、小さな突起を見つけた。
その部分を、指の腹でゆるく嬲り上げてみると、芳香の下肢が官能に震える。
蜜が期待と罪に満ちて、絶え間なく滴り落ちた。
羞恥と快感が交錯し、芳香の顔も身体も真っ赤に染まる。
芳香が全力で逃れようとするのを、翼は許さない。
「…あ・ッ……へん、っ…ぃ、いや!…つ、ばさちゃ…んッ!」
こんな姿を弟に見られているかと思うと、より拍車がかかってしまう。
息も絶え絶えに、髪を振り乱す。
どこにも逃れられない、追い縋ることもできない心許なさに身体が浮く。
「っあ、あぁ…やっ!…ダメっ!……ーーっ……!!」
ビクビク、ビクッ…!
芳香のしなやかな裸身が反って痙攣する。
秘液が飛沫となり、翼の掌から腕をしとどに濡らした。
そんな芳香の姿を見て、翼も昂ぶりを堪えきれずにいた。
(頭ん中が焼ききれそうだ…)
翼は経験もそこそこ豊富で、こういう場面でも理性的な方だと自負していたが、
それは脆くも崩れ去る。
貪欲に求めてしまう本能を止められない…実の姉に。
翼の下腹部はさっきから猛り狂ったかのように脈打ち、痛いほどいきり立っていた。
もう、我慢できない。
目の前には、絶頂から戻りきれていない、芳香の眼差し。
それを引き戻すように、いくつものくちづけを落とす翼。
「入れるぞ…」ちゅくり…
「あぁっ…」
「ぅ…く…」
淫らな音を立てて、翼の先端が芳香のぬかるみへと押しつけられる。
欲望の先端に熱いぬめり。翼の背中にぞくりと震えのようなものが走った。
「ん…うっ」
ぬちゃ…と、翼自身が芳香の胎内に包まれた。
劣情に満ちた猛りが、熱い肉に覆われる。すさまじい感触が背筋へ突き抜けた。
中は柔らかく、それでいて窮屈に翼を締め付けてくる。
「あっ…く、ぅッ…」
翼は少しでも限界を先延ばししようと努める。
ため息のような声を吐き出すと共に、動かそうと試みた。
…が、芳香の内部で信じられないような感覚が翼を襲う。
ぬめった襞で擦られているのだ。
「ぅ…っ」
怖ろしいほどの快感…腰を動かすなんて、到底できない。
腰の抜けるような開放感と快感に囚われる翼。
すぐにでも限界を迎えてしまいそうになるのを、必死で耐えるのが精一杯だった。
(中学生のガキじゃ、あるまいし…)
翼は内心、悪態をつき、他所に気を向けようと芳香の顔を見る。
しかし濡れた唇、上気した頬、潤んだ瞳…あまりに扇情的で、かえって逆効果だ。
(あぁ…ったくッ!)
空しい努力に肩を落とすが、翼は流されまいと、再び呼吸を整える。
「っ…ほぅ姉、うご…く、ぞ」
「ぅ、ん…」
かすれた声にうなずく芳香。翼はゆっくりと動き始めた。
「ふ…っ、んんっっ」
「はぁ、ッ…ぁう…ん!」
ギシ、ギシと奇妙な現実味を帯びて、ベッドが軋む。
動きと共に芳香の胎内が翼を擦り上げる。
襞がまとわりつき、ねぶり、陶酔の波が絶え間なく押し寄せる。
翼も芳香もその波に飲まれていく。
今にも達しそうになるのを懸命に堪えながら、翼は思わず腰を突き上げた。
「んッ…っ、ふ…ッ、く…」
「あ、ああぁ…ん…うっっ!」
官能を互いに掻き回され、喘ぎが止まらない二人。
傷を負いながらも、芳香の瑞々しい肌に汗が流れ落ちる。
驚くほど感受性豊かに反応する芳香の反応に、翼は夢中になっていた。
貫かれたままの芳香の裸身が、胎内が、翼を狂わせる。
「あっ…ぅ…ぁあ、ん!」
芳香は艶かしく翼の下で身体をよじらせる。 下半身に全ての感覚が凝集していく。
掻き消される理性、蕩けるような陶酔が、翼と芳香を駆り立てていた。
腰を打ち込んで行くたびに、二人の汗と蜜が混じる。
「く、ぅ…ほう…姉ぇ…ッ…!」
「あっ…ッ、翼…ちゃん、うっ!…」
翼の動きにあわせ、裸身を波打たせる芳香。
くちゃっ、ちゅぷっ…パンっ!…
蜜の弾ける音と、身体を合わせる音…淫靡な響きが翼の部屋に広がる。
芳香のしなやかな脚、腕が翼の身体に絡みつく。
被虐的にも映る、何かに耐えるような表情で芳香は翼を求め、進んで受け入れる。
魔法使いにならなければ、戦いを知らなければ。
お互い、見ることのなかった男女の顔。
芳香の濡れそぼる粘膜と溢れる蜜を翼はえぐり、擦り上げる。
緩急つけて打ち付けていく…優しく、激しく、何かを振り切るように。
姉の傷痕や、それに乗じて禁忌の快楽に溺れる、浅ましい己を。
翼と芳香の目に、説明のつかない涙が零れていた。
めくるめく感覚の中、融解点が迫る。
「あぁっ、ハッ、つ、ばさ…ちゃ…ん!ぁ、あっ・ん…!」
「くっ、だめだッ…も、っ……!」
「し、て…このまま…一緒に…!ぁあっ!」
たまらず引き抜こうとする翼を、芳香は全身…内壁までもが締め上げ、引き留めた。
狂って、昇りつめ…一つに溶け合ってしまいそうな感覚。
「っ…う…ぅッッ…!」
「いっ、く…んぁ、ぁぁああああ…!」
芳香に促されるまま、翼は堪えきれずに想いのたけを吐き出してしまう。
瞬間、芳香も白い咽元を弓なりに逸らした。
そして、翼の背に爪を立ててしがみつき、痙攣する。
二人を貫く、狂おしいほど圧倒的な快感。
黄色の魔法使いの白い迸りが桃色の魔法使いの体内に走る。
翼は力尽き、芳香に覆い被さった。
「「ハァ、ハァ……」」
罪に溺れ、荒い息が混じり合う。
二人は重なったまま、しばらくお互いの体温と余韻を感じ合っていた。
(これで俺も吸血鬼になっちまったら…)
それでも芳香と一緒ならかまわないと、半ば翼は思っていた。
が、その後も異変はない。
むしろ翼が中に放出したことで、芳香の吸血鬼の名残が消されていたようだった。
翼の腕の中で、芳香は深い眠りに堕ちている。
無理もない、いろんなことが一度にありすぎたのだから…。
翼も虚脱感が抜けなかったが、芳香の身体を拭き、衣服を整える。
そして彼女のベッドに移した後、魔法部屋に向かった。
………
「記憶を消す薬…あった」
翼は本棚から魔法薬の作り方が記された本を取り出し、目的の物を調べた。
「一時の記憶を消すに留めるには…」
ふと、翼の手が止まる。
バンキュリアが芳香を操っていた時、一瞬なら彼女自身の意志で動けた。
ならば元凶を倒した今、呪縛はそう強くなかったはず。
(いや…これ以上、考えるのはよそう)
かぶりを振る翼。彼にしても、拒むことはできたはずだった。
あれは人を操るのではない、感覚が鋭くなるだけの呪文なのだから。
傷ついた芳香が求めたのは、翼の腕。そして、応えたのは翼の意思。
それだけは間違いのない事実だった。
………
「…できた」
小瓶の中には琥珀色の液体、物忘れの薬。
翼は魔法薬を手に芳香の部屋に入った。安らかな芳香の寝顔。
ホッとする反面、迷いが募る。
本当は吸血鬼にされた記憶も消してやりたかったが、
それでは芳香の決意の印まで消えてしまう。
しかし、今夜のことだけを忘れさせたら、また彼女は苦しむのでは…。
かと言って、この過ちをそのままにもしておけない。
どうするのが、一番正しいのか。
夜明けが近づく中、弟は眠る姉と小瓶を見つめながら、逡巡していた。
………
朝。
「ん…」
芳香が目を覚ますと、枕元に小瓶と1枚のメモが置かれていた。
それを手に取り、目を通す。
『この薬を今日中に飲めば、昨夜のことは忘れられる。
もし、ほう姉がそうしたかったら、俺も一緒に飲む。
決心がついたら言ってくれ。 翼』
「翼ちゃん…」
………
今日はアニキ農場の仕事に、弟妹全員がかり出される日だった。
ぬけるような五月晴れに、薫風が心地いい。
農場に向かう蒔人、麗、魁に遅れて、芳香と翼が歩く。
「めんどくせぇなぁ、何で俺まで…」
「まぁまぁ、うちの大事な収入源だからね」
いつものように文句を言いながらも、兄弟たちに付き合う翼。
そして隣で飄々としている芳香。
さすがに昨日の今日では、翼は芳香の顔が見れない。それは芳香も同じようだ。
が、思い切って芳香が切り出す。
「…翼ちゃん」
「ん?」
「これ、返すね」
芳香が翼に小瓶を手渡した。
「…いいのか?」
翼の言葉に大きくうなずく芳香。
「うん。だって、翼ちゃんの気持ち…うれしかったし。
でも、翼ちゃんが忘れたいなら、芳香も飲むよ」
「俺は…そんなことねぇよ。ただ、その…ギクシャクしたくないっていうか」
「そうだね…でも、わがままついでに、もう一つお願い聞いて」
「ん?」
うつむいた芳香が、ちょん。と人差し指で翼の胸に触れた。
「ずるいかもしれないけど…この中にしまっておいて欲しいんだ。
…難しいと思うけど、芳香もそうするから」
「ほう姉…」
(過ちとは呼びたくない…忘れたくない……でも、これっきり)
芳香はパッと笑顔に変え、顔を上げる。
「ねっ、お願い」
吸血鬼にされたと知ったあの時のように、あえて軽い口調で両手を合わせる芳香。
そんな調子の姉を見て、翼も
「…ったく、しょうがねぇなぁ」
呆れるような、いつもの苦笑い。芳香もふわりと微笑んだ。
「ありがと…翼ちゃん」
容易なことではない、それぞれ恋もしていくだろう。
…そう、でも、こうしていればきっと…姉弟に戻れる。
二人は口にせず、心の中で言い聞かせていた。
風が雷を呼び、また去っていく。抱えるものが増えても、軽く、速く吹き抜ける。
「さっさと彼氏作れよ、もぅ面倒見きれねぇからな」
「言ったな〜!そういう翼ちゃんこそ、彼女いない暦長くない??」
「うっせー!今はめんどくさいだけだっつーの」
「芳香ー!翼ー!置いてくぞ〜!」
「二人とも遅っせーよ!」
「芳香ちゃんも翼も早く〜」
遠くから兄弟たちの声。
「あ、待ってよ〜!」
「今行くって!」
秘めごとに鍵をかけて、二人は兄弟の元へと駆けて行った。
おわり
49 :
前スレ561:2005/05/06(金) 01:47:15 ID:YryI653v
stage.12とハイホビの2ショット見て禿萌え暴走。
姉弟ものは苦手だったのに、実用的(抜ける)を目標に書いてみました。
しかも中○゛○…orzサイアクヤ ちぃ兄がんばってたし、密かにガンガレの意を込めて。
以前、別のかたが書かれていた物忘れの薬も使わせていただきました。
また多くの神の降臨を願いつつ、失礼いたします。
>>49 まさにこういうのを待っていた、俺も今回ので黄桃にすっかり萌えた。
芳香も翼もらしくて良い、操られたからって逃げがないのも嬉しい。
今後が気になりつつ一話完結として綺麗だし、とにかくGJ! そして抜けt(ry
>>49 GJ!!まさに実用的!
49さん以前の神の「ブラック祭り」に刺激されてイタタ系なやつを書いてみたのですが…
トホホーてなりました…orz
しかもこのスレ(前スレ・前々スレ含め)で一度も需要を聞いたことが無いデカ緑黄(緑←桃前提)だし。
オンナノコがブラックでも許されますか?
いいと思います。お願いします>51
地球署の避難所の中の人です。
デカ専門で避難所を作り始めましたがマジSSも増えてきたことですし、
そろそろマジページ(秘密の魔法部屋とか)も作ったほうがいいでしょうか?
他にご要望があれば出来る限り対処しますのでまたお聞かせください。
>>53 黄桃の百合SSがない件に付いてうかがいたい
55 :
51:2005/05/06(金) 22:18:23 ID:6Ianz9AT
自分のカキコみてブラックてなんだよダークじゃねーの?と鬱になりつつ。
52さんのお言葉に甘えてコソーリ投下。
デカ、緑←桃前提の緑黄です。
いろんな意味でごめんなさい…
56 :
51:2005/05/06(金) 22:19:07 ID:6Ianz9AT
でもココロのどこかで声がする。
彼を連れていかないで。
『ロックド・ルーム』
湧き上がったどす黒いキモチは時々自分の呼吸さえ奪って、あまりの絶望に身動きがとれなくなる。
親友の恋を応援する笑顔、その仮面は嫉妬に燻られ裏を暗く黒く染めていく。
なんで彼だったの?
捜査中の慣れたやりとり。
誰かに「頼める?」と言われれば、すすんでエスパー能力を使ってきた。
そして浮かんだビジョンを逆立ちとともに繋ぎ合わせてくれるのが彼だった。
彼がいなきゃ、私の力なんて無意味に近い。
気づかぬうちにその存在に頼りきってしまっていた。
だから。連れていかないで。一人にしないで。
………私以外のものに、ならないで。
57 :
51:2005/05/06(金) 22:19:37 ID:6Ianz9AT
「どした?めずらしいね、ジャスミンが話しがある、なんてさ。」
センちゃんの言葉に曖昧に返して用意した部屋に通す。
「しかも取調室!厳重だなぁ…」
はは、といつもの呑気な笑い声。
「…ここなら、鍵がかかるから。」
「へ?」
今くぐったばかりの扉に、彼を押し付ける。
驚き見開かれた目をまともに見られるわけなくて、踵を上げで縮めた距離。
彼の唇を塞ぐ。
「っ、ちょ…っと!」
引き離そうと掛かる手に抗って、僅かな隙間に舌を差し入れた。
好きになっちゃ駄目。知ってる、分かってる。
でも、だって。あなたの存在は絶対的なの。
私の言葉を繋いでくれる、その言葉を紡ぐ彼の唇。
渡せない、渡したくない。
58 :
51:2005/05/06(金) 22:20:49 ID:6Ianz9AT
拒んで強張っていた舌が、やがて。
絡める私の動きを掬ってくれて。
あとはただ貪るようにキスをした。
上がった息。こめかみから聞こえるような鼓動。
身を離して、彼の顔をまともに見てしまえば、困ったね…と優しく笑ってそれでも拒絶されてしまうのが目に見えた。
だからそのままその胸にしがみつく。
制服の緑色の布地をぎゅっと掴む。
嫌。イヤ。拒絶の言葉なんて聞きたくない!
額を押し付けたその胸が、深呼吸で一度、上下して。
そっと背中に彼の手のひらが廻るのを感じた。
「…!?セ、ンちゃ…」
「なるほど。鍵がかかる、ね。」
彼はもう一方の手を後ろ手に伸ばし…
部屋の中に施錠の音が響いた。
次の瞬間、骨が軋む程に強く、抱きしめられた。
59 :
51:2005/05/06(金) 22:21:43 ID:6Ianz9AT
「センちゃん…」
くぐもる声が布地に吸い込まれる。
「なんで…こんなことを…?」
頭上から降る声は、心なしか震えて、それが彼の狼狽と困惑の表れのような気がして…
「ごめん、なさ…い」
「謝っても、許せないよ?ここから出してはあげられない。」
「え?」
「仕掛けてきたのはジャスミンだからね。どんな目にあっても…知らないよ?」
くい、と顎を持ち上げられ、噛み付くようにキスされる。
「っ…ん!」
そのまま彼の腕に拘束され、かかってくる体重を支えきれず一歩、後退する。
ずるずると。後退るまま数歩。そして太腿に取り調べ用の事務机の感触が当たった。
唇が一度離れ、頬を伝い、耳朶に触れる。
「そのまま、仰向けに寝転がれる?」
囁く声と支えてくれる腕のなすがまま、重心を後ろに預けた。
天井の蛍光灯が眩しい。
それに気を取られた僅かの隙に、脇腹に彼の手が添えられて、あっ、と思った瞬間、その手はインナーの中に潜り込んできた。
彼に触れられる箇所の全てが火を灯したかのように熱い。
下着のホックを外され、次の瞬間上着を捲り上げられた。
晒された胸の頂に、口をつけられる。
60 :
51:2005/05/06(金) 22:22:24 ID:6Ianz9AT
「んっ…」
じわ、と快感が背筋を駆け上がる。
舌先で乳首を転がされる度に、断続的な波が思考を揺さぶった。
ありえない展開に追いついていけない。
せめてこれが現実であるように…と彼の髪に触れる。
手袋越しに知る、柔らかな感触。
つ、と彼が離れた。
その僅かな時間にさえ、絶望的な焦りが湧き上がる。
「やめないで…」
愚かしい懇願をする私を、彼は見下ろして。
逆光になってその顔の仔細がつかめない事に泣きそうになる。
頬に手が触れた。
「やめないよ。…いいの?」
頬を包む手を上から重ねて。
「お願い…」
ふっ、と。彼が笑った気配がした。
61 :
51:2005/05/06(金) 22:23:03 ID:6Ianz9AT
もう一方の手が太腿を撫でる。
そのまま伝って、スカートに入り込み、下着に指がかかった。
一気に引き摺り下ろされ、恥かしさに目を固く瞑る。
「濡れてる。」
その声が息として秘められていた場所にかかって。頬が熱くなった。
生暖かい感触が蕾を探る。
「っ…や!汚い、から…」
「やめない、って。言ったよね?」
余裕すら感じさせる声に反論もできず唇を噛んだ。
ぴちゃぴちゃと上がる水音が狭い室内に反響して。
羞恥が一層、されている行為への意識を認識させて、目が眩むようだった。
「んーっ…」
知らず上がってしまう声を、手袋に包まれた指の節を噛んでやり過ごす。
「抑えないで。」
そう言って彼は、舐め上げる下方のスリットを指で辿って…熱く沸いたその入り口に指を埋めた。
「ゃっ…あんっ!」
異物で押し広げられる感触と、身体を駆け上がる官能。
彼がゆっくりと指を動かすだけで、ちゅぷ…と先ほどより粘着質な水音が、一層高くなる。
62 :
51:2005/05/06(金) 22:23:39 ID:6Ianz9AT
「ねぇ、ジャスミン。」
尖った蕾を弄りながら、彼は言った。
「…俺のキモチなんて、知らないでしょ。」
「え………?」
快楽に霞む思考の向こうから、どこか自嘲気味の彼の声が続く。
「いつだって、キミの言動から目を話せなくて。声を聞き漏らしたくなくて。」
「ずっと。見てたよ。」
「う、そ…」
「キミの恩師であるボスにも。赴任直後のパートナーだったホージーにも。会って間もないのに急激にキミと親しくなっていくバンにも。…周囲の全てに気が狂いそうな位嫉妬して、それでも…」
「“仲間”としてキミの傍にいるには、押し隠すしか無かった。」
「キミが…好きだっていうこと。」
頭が真っ白になる。
言われている意味がうまく咀嚼できない。
追い討ちをかけるように、彼の指の動きが一層激しくなっていく。
「なのに。どうして…。誘うようなことするの。俺を翻弄して、楽しい?」
「違っ…!そんなんじゃ…」
反論をしようとする私の視界に影が落ちる。
彼の顔が目の前に来ている。
「もう、抑えられないから。だから…」
「俺のものになって。」
その、他のものなど何一つ映さず私に向く視線に。
堰を切って溢れ出した嗚咽に痞えながら、頷いた。
63 :
51:2005/05/06(金) 22:24:10 ID:6Ianz9AT
頬に、涙の粒を掬う唇の感触を受けながら、衣擦れの音を聞いた。
次の瞬間には、熱い熱の塊が入り口にあてがわれていた。
あ、と。思う間もなく。
その塊に中心を引き裂かれ、その鈍い衝撃に思わず身が竦む。
「いっ…た…ぁ…」
身体を強張らせた私に、はっとセンちゃんは息を呑んで。
すぐに事を悟ったのか動きを止めた。
「ジャスミン、もしかして…?」
「だ、いじょうぶ、だから。続けて。お願い。」
「だけど。」
「センちゃんが…ずっとずっと欲しかったの!誰にだって渡せないっ!」
口にした台詞の浅ましさを省みる余裕なんて無かった。
欲しいのは彼の刻印。
「ジャ、スミン…」
「ちょっとの間だけ、我慢できる?」
頷いて。屈みこむ彼の背を引き寄せた。
64 :
51:2005/05/06(金) 22:24:53 ID:6Ianz9AT
律動が連れてくる痛みと、揺さぶられる思考と。
お互いの衣服が擦れる音と、上がる彼の呼吸音。
やがてうねりが大きなものに変わって。
それが快感だと分かる前に呑み込まれる。
「っあ…んっ!あっ…」
堪えきれない、自分のものとは思えない甘い高い声。
「可愛い…そんなジャスミンの声、初めて聞いた。」
耳元に落とされる彼の深く色気を滲ませた声だって、初めて聞く。
いつものあの、ほんわかした雰囲気からは想像できない、私だけに許してくれる声。
渡さないから。私だけのもの。
「きっ…つ…すごい、締まって…」
はぁ、っと。何かをやり過ごすように息をつく彼の、その首すじにしがみついた。
「ジャスミン。内側から、キミを汚してもいい?」
「…うん。中に…」
弓なりになった私の背中と机の間に、彼は手を差し入れて。
抱きしめられたその一瞬、後に。
じわ、っと熱さが内側に広がって、その衝撃に。
撹拌された思考が白く、染まった。
閉ざされた、部屋の中。
罪の酩酊に二人で堕ちていく。
(了)
おつです。
緑黄とはめずらスィ!!!しかしよかったです。
楽しませていただきました。
66 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 03:06:00 ID:M/TxtYGc
神様方、GJですぅぅう!!!
素敵な作品をありがとうございました
二作とも中(モニョ)にて、大変萌へました!w
デカ緑マニアとしては、彼の台詞に毎回ドキドキさせて頂いておりまして
貴作も素晴らしいっす!
優しく、少しイジワルで、頭の良さそうな物言い。
GGGJJJ!!!でした!
うあー黄桃…っ!黄桃だよ…!!感激だ!
まさか黄桃でエロが見れるとは!!
神よありがとうございまつ(ノД`)
デカ緑黄もモチ良かったです。緑のお兄さんにキュンキュンきました。
素晴らしい作品をありがとうございます!!
マジ黄桃、デカ緑黄ともに激萌えでした。職人さんGJ!
デカ緑黄派なので、思いがけない投下に驚きました。改めてGJ!
何気に黒い緑祭りw
>7神様の作品は、あれ視点の入れ替わりや時系列の変化でシリーズ化できそう
…なんて今さら言ってみるテスツ
>>49 先週今週と、頭の中が黄桃一色だった自分にとって、この上ない萌えでした。
神様ありがとう。力の限り叫びます。
GGGGGJJJJJ!!!!
GJくださった方々、ありがとうございます。
ここでは黄桃需要ないかと心配でしたが、うれしいです。
近親相姦、強姦とこの上なくへヴィーなのに、ほう姉ちぃ兄のキャラに救われてます。
おそらく小津兄弟の中でも経験値最高のちぃ兄(偏見)
なぜかフェミニストなへタレ攻めというイメージがw
末っ子はチェリーボーイだけど、いざとなると1番大胆そう…。
兄弟全員に萌えが止まらんとです(;´Д`)ハァハァ
>>53 マジページぜひぜひ作ってください!楽しみにしてます。
コピペの失敗で重複した部分がありましたので、もし「秘密の魔法部屋(仮)」に
うPされます際には修正お願いします。
>>40 の「蜜が期待と罪に満ちて…」の一文は削除してください。
お手数をおかけしてすみません。
72 :
前スレ134:2005/05/07(土) 19:56:49 ID:i1mmVYPl
久しぶりに覗いてみたらなんか真っ黒だよデカw
というか緑が黒いのか?
なんにせよ神々、GJです!
>>69を見て、「彼」を青にしてみたら…などと
想像してしまったよママン。
短い、やってばっかりの赤黄を書こうと思ってたのに……。
どっちかより需要があるほうをやろうかと。
>>54 携帯ページにもPCページにも載せてあるはずなのですが……(´・ω・`)>刑事桃黄SS
>>71 了解しました。今月中にはなんとかまとめます。出来上がり次第また報告します>マジページ
デカ緑、真っ黒似合うなあ……。
真っ白緑派だったけど、このスレのせいで真っ黒でもいいやと思い始めているw
>>54 「図書館」と「避難所」を間違えてるんジャマイカ。
後者にはちゃんとあるぞ
>>1
>>73 ありがとうございます。
あわててカキコしてしまった…連レスすまそです。
76 :
51:2005/05/07(土) 21:27:17 ID:n0u0eulZ
ありゃ、緑が黒いことになってるw
このスレでは総スルーかと思っていた緑黄に反応頂きありがとうございます。
神々、避難所管理者様、いつもありがとうございますですー
さらなる神の降臨を期待しつつ…
77 :
7:2005/05/08(日) 07:40:53 ID:dO84y+V4
このスレほんとうに神だらけ・・・マジ黄桃もデカ緑黄もGJ!
大変萌えさせていただきました。ごちそうさまです(*´д`*)
もう続きは書かないつもりだったのに、
>>69のレスに創作意欲をかきたてられましたw
>>72もありがとうございます。
刑事青桃投下します。本番はありませんのでヌルいのが苦手な方は注意。
・・・朝から何をやっているんだろう私はorz
誰よりも大人だなんて顔をして。
その実、誰よりも臆病なだけなんだ。
毎晩現れては、色々な顔を見せてくれる。
それに甘えるだけの俺は、昼間の俺とは雲泥の差で。
こんなにもみっともない俺を、それでも愛してくれる彼女が愛しい。
一昨日は、小さな体を抱え込んで印をつけて離さなかった。
昨日は一緒に風呂に入って、泡の中で悪戯をした。
そして今日は、顔を跨がせて下から攻撃。
「や、やだぁ、あ、あああぁ、っふ、ひゃあん」
「なら仕返せよ。できるだろう?」
力をなくした彼女のささやかな胸が俺の腹に摺り寄せる。
甘い吐息が、自己主張を遂げている俺に降りかかる。
逡巡するようなうめき声が、微かに聞こえてくる。
・・・少し意地悪をしたくなっても、罰は当たらないだろう。
「それとも、やり方のわからないお子様か?」
「・・・で、きるよおっ!ホージーさんのイジワルっ!」
言い終わるや否や、まるでアイスキャンディーか何かを頬張るように
俺の昂ぶりが勢いよく咥え込まれた。
「ふ、ふうぅ、むふ、う、ちゅむ・・・」
ぎこちない舌が這い回る。
慣れていないか、本当に初めてか。そのどちらかだろう。
冷静に分析する余裕があるほど、ほんとうにそれは拙かった。
少し「大人のプライド」を刺激すれば、面白いくらいに思うようになってくれる。
そんな彼女が、本当に可愛くてたまらない。
たまらないから、また少し意地悪をする。
先ほどまでしつこいほどに触れていた、もう愛液なのか俺の唾液なのかわからないほどどろどろに蕩けて疼いている、ソコ。
一瞬先の反応を想像しながら、口付けた。
「・・・んやあああぁ!?」
思ったとおりに、大きな声を上げて喘ぐ。
彼女の口内で愛されていたものが、唐突に外気に晒された。
花弁を甘噛みして、小さなつぼみを容赦なく舌先でつつく。撫で上げる。
「あ、あ、あっ、ああ、んっ」
「口が留守だぞ。もう、俺のはしてくれないのか?」
「・・・っ、てぇ、それどころじゃ、な」
ひくひくと身体中を震わせて、はしたないほど蜜を零して、彼女が鳴く。
「言い訳は禁止だぜ。どうしても反論があるなら、俺をイカせてから聞いてやるよ」
う、と息を呑む音に、笑みがこぼれる。
もう一度俺から愛してやると、彼女も息を乱しながら、拙い愛撫を再開した。
本当に、思ったとおりに君は動き、乱れ、そして達する。
どうしてかなんて解ってる。
これは、俺がただ夢見ただけの世界。
俺一人だけの都合のいい仮想現実。
君が今、どういう状況にあるか。少し観察眼を働かせれば、それは容易に知ることができた。
だから、俺のエゴで悩ませたくない。
だから俺は、毎晩君に逢う夢を見る。
誰より臆病な俺は、夢でしか君に逢えない。
青いの。。・゚・(ノД`)・゚・。
81 :
49:2005/05/08(日) 09:29:46 ID:7Pcl40/4
>>78 おぉ!デカ青ひとり上手!GJ!!本番なしでも十分エロエロです。
これってやっぱダーク緑桃前提なんですよね?切ない…。・゚・(ノД`)・゚・。
で、本スレでは書けないので言わせてください、本日のマジ。
・末っ子の入浴中(シャワー浴びたり、乳隠したりウメコよりサービス過剰w)に
うら姉乱入。
・米当てたちぃ兄に後ろから抱きつくほう姉。
・身悶えるアニキwwwwwwww
・ママンに甘える兄弟たち。
・EDコントの新聞集金拒否の呪文
来週は山崎さん再登場+ちぃ兄&末っ子のコンボでつか…。
毎週毎週、萌死させる気ですかスゥパァヒィィィルロロロゥゥタイム。
(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
>>77 GJ!
>だから、俺のエゴで悩ませたくない。
に萌えた!萌え!大人だよ……青(ノД`)
>>77神のフェイスシリーズ……
白→緑→青 と来たらやっぱり赤も……(・∀・;)ドキドキ?
黄の位置も気になるw
(1)
白
↓
赤→桃=緑
↑ ↑
青 黄
(2)
白
↓
赤→桃=緑
↑
青←黄
(3)
白
↓
赤→桃=緑
↑ ↑
黄 青
>>77 GJ!祝シリーズ化w
>>82 緑と黄は共犯割り切り関係で、赤はそんな黄にヤキモキとかどーすか。
ダークすぎ?(藁
84 :
82:2005/05/08(日) 11:43:01 ID:6fxggN9N
>>83 全然!緑黄グル(・∀・)イイ!!
(以下天気の良い日曜だと言うのに
>>77さんシリーズでドロドロ妄想。
>>77さんスマソお話お借りします)
・なんとなく桃=緑←黄(←赤)。
・今までの話は赤がFSに行って不在の間の出来事。
・
>>8のシーンをひょんなことから桃を触って見てしまった黄。桃と離れてくれるかもと思って
緑にちくったが予想外に緑は怒って
>>24決行。
・桃と繋ぎ止めるためなら何でもやる緑は黄を利用、黄は緑に惚れてるから何でもやります状態になる。
(
>>77後に青が陥落するか?)でも体の関係は多分ない。
・白は桃とろくに会話しなくなるがみんな何も言わない。青は大人なので表面上はうまく取り繕う。
・地球署復帰した赤はそんな地球署のぁやしい空気をすぐに嗅ぎ取る。
・捜査の帰りの車の中で黄に自分がいない間に何があったのか問い詰める。
・黄は隠したり、適当にあしらったりするが結局なんだかんだで今までのことを告白してしまう。
・その後はお約束展開。○| ̄|_ スンマソン赤黄派です……。
良く考えてみたら
>>51さんの話。取調室の隣の部屋でマジックミラー越しに桃が見ていたら(((( ;゚Д゚))))アワワワワ
桃と一緒に青か白がいたらそっちでエチーとかしてそうだ。
刑事の青悲しすぎる(´Д`)そのうち夢での桃への愛情が爆発して、偶然居合わせた黄の体を利用し欲求て満たしてそうだな。それをしった緑が(;´Д`)なんていう話は無しですか?
86 :
69:2005/05/08(日) 12:46:43 ID:fAiNW2ZZ
>7=>77
神!神!!ありがとう!!レスしてよかった!!うれしい。・゚・(ノД`)・゚・。…!!
本当に本当にありがとう―――!!
スーパークールにGJです!!大感謝。
どの話もみんなすごく切なくて暗くて疼くよ。
このダークさが最高に(・∀・)イイ!!
白
↓
桃=緑
↑ ↑
青 黄←赤
これも萌えるw
ズ、ズレた・・ホモップルが成立してしまった・・orz
こうです。
白
↓
桃=緑
↑ ↑
青 黄←赤
白
↓
桃=緑←花
↑
青←黄←赤←金
↑
玉
俺の理想
白→鳥=犬
↓
緑=桃←黄≦赤
↑
青
白は気が多いということで。
91dクス、スマソ(-_ヾ)玉は黄だ。
93 :
51:2005/05/08(日) 23:45:54 ID:AyUB96MU
>>84 (・∀・)人(・∀・)ナカーマ! やっぱりマジックミラー思うよね(笑)
そこまですると桃ファンにヌッコロされるかとオモテ…
とか言いつつ、白桃@取調室の隣、書いてもよかですか…?
95 :
84:2005/05/09(月) 00:18:18 ID:q5WoW7T2
>>93 もちろん!是非お願いします。○| ̄|_
バスルーム以外での白桃エロは珍しいので楽しみです(・∀・)
96 :
51:2005/05/09(月) 04:04:33 ID:d3SPrmjW
うわ。こんな時間になっちゃった…ナニシテンノジブン…orz
お言葉に甘えてイタタ白桃投下です。
なぜかテツが場慣れしてる風味なんですが。
某チーフの手ほどきの賜物ということで、どうかひとつw
資料室での用を済ませデカルームに戻る道を手にしたファイルをパラパラと捲りながら歩いた。
なので、それに気づいたのは本当に偶然のようなものだ。
薄く開いた扉。………人の、気配?
『アウトサイド・ルーム』
侵入者か?とシューターを構え、扉の脇に立つ。
こちらに気づかれぬように覗き込む。
蹲る影、揺れる…ポニーテール?
「ウメコさん!?」
気分でも悪いのかと慌てて駆け寄る。照明さえ点けずこの部屋…取調室横の控え室…に一人で、何をしている
のだこの人は。
「…寒い、寒いよぅ。あっためて…テツ。」
自分の身を抱くように廻した指先を腕にくい込ませ、上げた視線の先にいるのがようやく誰だかわかった、と
でも言うかのように彼女はうつろな様子で俺の名前を呼んだ。
寒い…?署内の空調は完璧なはずで、彼女の発言は不可解だ。
「どうしました?なにがあったんです?」
彼女の横にしゃがみ込んで視線の高さを合わせた。
部屋の奥の壁にはマジックミラーが貼られており、取調室からの照明を透かし、ほんのり輪郭を浮かび上がら
せている。
「なんでも…ない………」
かぶりを振る彼女。それはよもや嘘とも呼べない。
一度立ち上がり、部屋の奥に進む。
「駄目…っ」
ウメコさんの制止が聞こえたが、ここまで気に掛かったものをそう簡単に投げ出せるなら刑事なんてやってい
ないと思う。
目の前に広がる隣の部屋の風景。
絡む指先。汗の粒がきらめく肌。
流れる黒く長い髪。
見慣れた制服の、二色の色。
それが何を意味するのか、判断より先に目をそむけた。
見てはいけないものを見た…という後悔がまず先に立った。
心拍数が上がる。喉の奥に呼気が張り付き、満足に吐き出せない。
脳細胞だけが視界に飛び込んできた光景を再構築する。
あれは…ジャスミンさんだった。
反らされた首筋の白さ。染まった頬にほつれた髪が一筋張り付いている。
空気を求めて軽く開いた唇の端は持ち上がり、無垢な少女のように嬉しそうだ。
そして、そのジャスミンさんの。潤んだ瞳の先にいる人は、センさん。
律動の激しさに汗が前髪を濡らしている。
相手を包む腕に篭もった力が、その対象への執着を知らしめすように見て取れる。
一度、大きく息を吸って。吐いて。
自分を無理矢理落ち着かせてから、その光景がもたらす、背後でしゃがみ込んだままの人への影響を考える。
ウメコさんがとある事件以来、センさんに想いを寄せている…と。
イマイチそういったことに疎い俺と先輩に、スワンさんが茶目っ気を滲ませて教えてくれたのは、いつの話だ
っただろうか。
その彼女が…知ってしまったのだ。
想い人と他の女性との交歓。
そしてその光景は、第三者である自分が見ても、互いに焦がれ求め合った結果のように映った。
ウメコさんの胸中を暴くのは…残酷すぎるかもしれない。
再び歩み寄って、視線を揃える。
「戻りましょう。なんなら宿舎まで送ります。ボスには早退したって伝えますから…」
「ィ…や…」
「え?」
俯いているせいでくぐもる声。
覗き込めば、こちらを上目遣いに見上げてくる彼女の、涙を湛えた目蓋の縁。
「あっためて…」
縋り乞う囁きが、他に音の無い部屋に染み込む。
どちらからともなく腕を伸ばし、互いの身体を抱きこんだ。
最初は、どうしていいかわからなかったのが本音だ。
子供が打ち身を撫でて治そうとするかのように、無意識に。
ウメコさんの髪を撫でて。頬を撫でて。
ぽろ、と零れた涙の珠を唇で掬う。
そうする俺の顎先に彼女の指先が触れて。掛かる力は微細でも、誘われるように身を屈めた。
ふわっと柔らかな、けれども冷えた唇の感触。
暖めて、とウメコさんは言ったから。
下唇を食むように挿んで、せめて俺の上昇する体温が、この人に移るといいと思った。
目を閉じて、唇の感触を確かめるうちに、瞼の裏には先程目にした光景が蘇ってきた。
自分だって男である以上刺激的な光景だったし、まして今自分はあと少し力を込めれば脆く崩れそうな女性と
キスをしている。
女性…。そう、女性なんだよな。
普段は失礼ながらもそう感じない程明るく元気な彼女は、この瞬間文字通り吐息の混ざる距離で、凄絶な色香
を放っていた。
あの二人みたいに肌を合わせて。
なにもかも、たとえその一瞬でも、忘れることはできないだろうか。
足を投げ出し座ったその腿の上に、彼女を横抱きにする。
残された最後の理性で、少しでもウメコさんが嫌がる素振りを見せたらやめよう…と固く誓った。
合わせた唇から舌を誘い出す。
絡む粘膜の甘さが下半身を刺激する。
襟元から手を差し入れて、インナー越し胸のふくらみに沿って指を這わせた。
「…っん、ふ…」
息継ぎにほんの少しだけ混ざった声音は、拒絶の意味合いを持ってはいなさそうだ。
一度引き抜いた手で制服のファスナーを降ろしてやると、自分から脱がせ易いように身体を捻る彼女。
ブレザーを落とし、インナーも一気に首から引き抜く。
彼女の肩に顎を預けるように背中を除きこんで、下着のホックを見ながら外す。
形のいい乳房がこぼれた。
「テツ、も…」
舌足らずな懇願に身を離して、制服とTシャツを脱ぎ捨てる。
ウメコさんは自らスカートを落とし、ショーツ一枚の姿になっていた。
「こうすれば、少しは暖かいかも。」
足の間に座らせ、後ろから抱きかかえ直す。
その耳元に「綺麗ですよ」と素直な感嘆を落として耳朶を噛んだ。
羞恥からなのか身を縮こまらせる彼女に廻した腕の力を加減して、胸のふくらみの、さらに頂に触れて。
立ち上がるその飾りを摘み上げるだけで、甘い溜め息が漏れる。
空いているもう一方の手を、残された一枚の覆いに忍ばせた。
「ゃ、あん…」
頼りなさげな叢の奥の小さな蕾。
円を描くように撫でるだけで、背中がピクンと反る。
「っん…」
逃れようとするかのように前のめりになる上半身を、追って抱きしめて。
「駄目ですよ、ウメコさん?暖かくしてるんだから。」
触れる肌を離さぬように、と、おのず二人とも身を折るような姿勢になった。
さすがにその姿勢の保持はキツくて。
彼女の手を床につかせて、腰を引き上げる。
「や…こんな格好、恥かしいよぅ…」
四つんばいになったウメコさんの甘い、声。
形ばかりの抗議を無視して、最後の覆いを除いた。
しっとりと蜜を溢す秘裂と膨らんだ蕾。
蜜を塗り延ばして蕾に触れると、高い嬌声が上がる。
その反応を確かめてから、秘裂に指を埋めた。
「っ、んー…っ」
首が反らされて上がる頤。
覆い被さるようにして肌を合わせ、そっと抽挿を繰り返す。
絡みつく粘膜と内壁の熱さにこちらもいい加減箍が外れそうだ。
ナカを掻き混ぜながら、ボトムスを乱雑に脱ぎ捨てた。
指を引き抜くと、こぽ、と蜜が溢れ出た。
「もう…いいですか?」
自身を入り口にあてがい、先端でそっと撫でるだけで呑みこまれそうだ。
「うん…きて…」
その声に誘われるかのように、彼女を後ろから貫いた。
「ひゃ、ぁん…っ」
蕩けたソコは焼けるように熱い。
ゆっくりと小刻みに動かすだけで、きゅ、きゅ…と締め付けてくる。
背筋をじわりじわりと駆け上がってくる快感に、知らず打ち付ける速度が上がる。
内壁を抉って。引けばソレが絡み付いて。
「ん、ゃあぁんっ…あっ、あっ…」
ソプラノが色づいて音階を上げてゆく。
「ぅ…でに、チカラが…入んない、よぅ…っ」
泣きべそをかく子供のような舌足らずな口調。
言葉に反せず、彼女の上半身が沈んでいく。
「じゃあ、はい。こうしましょう?」
ずる、と自身を一旦引き抜いて。その摩擦に目が眩みそうになりながらも、彼女の身体を引き寄せて反転させ
る。
腰を下ろした俺の、中心に彼女を据えて。
誘導した彼女の入り口…もう、ドロドロに蕩けたソコを目がけて、一気に彼女を引き落とした。
「いやぁぁぁんっ」
絶頂を迎えた彼女の締め付けに、自分も達しそうになるのを必死に堪える。
惚けたようにくったりとしている彼女の頬を、撫でて。
「ね、ウメコさん?目を開けて下さいよ。」
「ここにいるのは…誰、ですか?」
霞の向こうで聞いてはいるのだろう、やがてとろんとした瞳がこちらに焦点を結ぶ。
「…テツ、だね…」
ほわん、と。安心しきった赤ちゃんのような笑顔。
どうしようもない愛おしさがこみ上げてきて胸が詰まる。
「そう、ですよ…?俺を、見てて…」
我慢も限界だった。
チカラをなくした彼女の身体を思うさま突き上げて、ギリギリの理性で引き抜いた自身が、白い飛沫を彼女の
肌に散らした。
意識を無くしているのかまどろむウメコさんに、制服の上着を掛けてそれごと包み込む。
今だけでいい、どうか。
全てを忘れさせて安寧の時間を、彼女に。
を。
月曜の朝からGJっす!
ウメコも幸せになりますよーに(*^_^*)
>97=51
GJ!お疲れさまでした!!
これ切なくて黒い地球署シリーズですねw最高…!!
さりげなく>7神とのパラレルになってるのが素晴らしい。
本当に良スレですここ。神様がた心からありがとうございます!
ウメコかわいいよウメコ
GJ、いい日曜日が迎えられそうです!
108 :
51:2005/05/09(月) 11:46:54 ID:1hMwltp2
投下後ろくすっぽ確認もしないで寝て、起きて見たら改行ミス大杉だよママン…orz
こげな読み辛いモンに反応下さってありがとうございますw
今日月曜日だぞwウリウリ( ´∀`)σ
>>107
109 :
107:2005/05/09(月) 13:23:32 ID:UiJYdKia
>>108 Σ
無職のニートなのがバレちまった!!。。・゚・(ノД`)・゚・。
うおい地球署がえらいことにw
ドゥギー!部下達がえろいことになってるぞ!
今スレ神の皆さんGJでした
切ないのあり荒々しいのあり黒いのあり(wで楽しませていただきましたよ
>>109 フツーに「連休明けの辛い一週間を乗り切れる」、って意味かと思てましたw
週末は妄想&萌え出力全開で、職人様方お疲れ様でした。
各種相関図も面白かったなあ。
>>90さんの「黄≦赤」は、「赤先行の両思い」って感じですか?
漏れの中の白は矢印出しまくり。
鳥
↑
光←白→桃
↓
魔法母(予定)
5色はいろんな組み合わせ可。そして不動の 犬=鳥(←…猿)
112 :
84:2005/05/09(月) 17:17:48 ID:q5WoW7T2
>>51 投下早! でもGJ!!!!!
白も桃も幸せになれよお(つД`)
しかし、美味しいとこどり黒緑、いいなぁ
黄
↓
金=赤←山姥(桃でもOK)
↑
子豚
公式にほぼ忠実にこういう図式も自分的にはありなんだが
赤がモテ杉かな?w
115 :
前スレ134:2005/05/09(月) 18:42:22 ID:sCbobk3h
即興一レス台詞のみss。
「あっ、ば、バンっ、だ、めっ!
も、できないってば……!!!」
「でも……っ、ずっと休みなくて、
ずっと我慢して……っやっぱもう我慢できない!!」
「あ、ぁああああ!!」
「おっはよーございまーす!あれ?バン足どうかしたの?」
「歩く時、なんかひょこひょこしてるんだよね」
「来てからずっとああなんだ……あやしいな」
「寝違えってわけでもないですよね。足だし」
(朝起きてからずっとジャスミンに正座で
説教されてたなんて言えねぇ……)
前スレでは、書くたび即GJレスの嵐だった大先生。
自画自賛レスしないと、数時間放置されるみたいですねww
(゚听)イラネ。
117 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 01:45:10 ID:lYb+FJb2
フェチ板の
お母さんは正義のヒロインってとこ覗いてみたんだが結構よかったぞ。
ってイチオ感想言ってみる
何かとアニキは兄弟をさわるな。
誰か先週のアニキ&麗のツーショが多くてハァハァした
近親相姦好きはおらんのか
ノシノシ
ただなんか緑はへたれ過ぎるので黄桃で満足しようとしてる俺
緑×青より青→緑のがしっくりきそうだな個人的には。
おぉ良かった同士がいた
黄桃も中々イイよな。「翼ちゃ〜ん」ってのがな。な!
エリコさんさえ…エリコさんさえいなければ…
緑×青でSS書こうとしてもどうしてもエリコさんの存在がなぁ
アニキの性格からして絶対エリコさん裏切らないだろうしなぁ
でも麗も結構頭に血が昇りやすいから青→緑で逆強姦ならアリかも
121 :
49:2005/05/11(水) 06:11:24 ID:KublyGdh
地球署の真っ黒祭りの最中(関係図入り乱れまくりじゃないデスカ!w)失礼します。
ちぃ兄ボクシング回に合わせたマジ黄桃後日談、投下。
エロのかけらもない小品ですが、刺身のつまにドゾ。
「なぁ、翼、お前の姉ちゃん紹介しろよ」
「はァ?」
小津家、翼の部屋。
今日は同じボクシングジムに通ってた友人が遊びに来ている。
「姉ちゃんって…二人いるけど」
「う〜ん、どっちも捨てがたいけど…ピンクの服の方かな」
ピク、とわずかに翼の眉が片方つり上がる。
この友人、友達として付き合うには楽しい奴だが、いかんせん女グセは…よくない。
「うちの姉貴みたいなの、どこがいいんだよ」
「そりゃーお前は身内だから、なんとも思わないかもしれないけどよ。
あんな美人の姉ちゃんいたら、たまんねーよなぁ」
ピク、ピク、ピク。
言われてみれば、芳香はまがりなりにも(失礼)モデルをしているほど美形なのだ。
もっとも、兄弟たちは芳香の性格をいやというほど知っているし、
日常に埋没して、そんな風に感じたこともなかったが。
こう、改めて第三者の評価を聞くと不思議な、妙な気分になる。
芳香のことだと…余計に。
「やめとけ、やめとけ、ほう姉は気まぐれなんだから」
「へぇ〜…でも、それもまた魅力的だなぁ」
翼の牽制ジャブは軽くかわされる。
相手はなかなかに手強い。どうにも恋の挑戦者(チャレンジャー)体質らしい…。
「年下はタイプじゃねぇみたいだし、惚れられると逃げる性質なんだよ」
「そうなのか??」
自分(年下)のことを棚に上げ、翼はあることないこと付け加える。
友人の顔色が徐々に変わる…ここで一気にとどめ。
「今、好きな奴いるらしいしな」
「え゛ッ?!マジ?!!」
もちろんウソだ。しかし、この際そんなことは言ってられない。
「うわ、きっついな〜…でも片思いなら、まだこっちにも勝ち目アリかな?」
「………」
挑戦者はまだめげない、たいした自信だ。こうなったら最終兵器。
「片思いっつーか…この前告って成功したらしいぜ」
「え゛〜〜!!なぁんだよ!もう〜」
がっくりと肩を落とす友人。勝利のゴングが鳴った。
(チェックメイト…いや、TKOか)
ポーカーフェイスを装いつつ、翼の口元に笑みが浮かぶ。
だが、うなだれていた挑戦者はガバッと顔を上げた。
「…じゃ、もう一人の姉ちゃんはフリーか??」
どうやら、こいつはただでは起きないらしい。
(ったく、第2ラウンドかよ)
翼は呆れ半分、皮肉半分の表情を隠しつつ。
「うら姉は婚約者がいるから、ダメだな」
………
「お邪魔しました…」
「おう」
挑戦者は見事完敗し、トボトボとリングを後にした。
翼が玄関を出て友人を見送り、振り返ると芳香が立っていた。
「あの子、翼ちゃんの友達?」
「そうだけど」
「ふぅ〜ん、けっこうかわいくない?」
ピク。
芳香に他意はないのだろうが、ここは一つかましておく。
「あ、あいつね、ホモなんだ。女全然ダメなの」
「え゛ぇ゛〜〜ッ!!!ショックぅーー!!
イイ男は既婚者かゲイだって言うけど、本当なんだァ〜〜」
(何を根拠にそんな説があるんだ…)
翼は芳香の言葉に脱力したが、とにかく防衛には成功した。
…あれから、何事もなく日常は過ぎていく。
(あいつは話にならないけど、もし信頼できる男が現れたら、その時は…)
「…俺がKOされる番か」
「ん?なんか言った?」
「いや、なんでもない」
家に入る芳香の背を見て、知らず翼は苦笑とため息を漏らした。
…なんだか、夕陽が目に沁みる。
翼の心の中に一陣の風を残して、陽が沈んでいった。
おわり
125 :
49:2005/05/11(水) 06:16:24 ID:KublyGdh
…以上、ありがちシスコンラブコメ風味でした。
>>118-120 緑×青or青→緑いいっすね、読んでみたい。
書くとなると、緑×江里子すゎんが公式で大々的にされてるから、たしかに難しい。
江里子さん登場以前か…パラレル的なのはどうでしょうと言ってみるテスト。
その日の夕食。
「聞いて聞いて〜!翼ちゃんってば、ゲイの友達に迫られたんだって!」
「ほう姉ッ!!いつ俺がんなこと言ったよ!!」
「ちぃ兄…最近、彼女いないと思ったら…」
「翼…愛は性別も超えるんだな…」
翼が必死で否定するのを聞いているのかいないのか。
魁も蒔人も心なし距離を置きつつ、妙ぉ〜に納得している。
…ぽんっ
「!うら姉」
「翼…」
麗が翼の肩をたたいた、そこには慈愛の微笑み。翼は心底ホッとした…が。
「翼が誰を好きになっても、私たちは姉弟だよ」
「ち…ちッがーうッッ!!!」
(くっそぉぉっ、人の気も知らないで…!!)
翼の心労は続く。
今度こそ、おわり
マジは、赤X青、黄X桃、兄貴X野菜ってイメージがあるな。
>>127
兄貴…w
それに兄貴は彼女が居るもんな。
……つーかああいうのもええなぁ、なんか。
マジ兄弟で盛り上がっておられる最中ちょいと失礼
デカ・コンプリートブックが本日発売されました
Episode・EXTRA『ワンデイズ・スワン』…荒川氏、やはり巧いなあ
>131
はげどー。
ネタバレになりそうだから伏せるが、ウメコは色んなストーリーが展開できそうだったなw
>>131 もしかしてそれはエロいんでしょうか??! (*゚∀゚)=3
いやあのウメコの書かれ方は>7神のシリーズや>51神の世界がありえそうと思えなくも無い。
初めての書き込みなので、緊張します。
不備などありましたらご指摘ください。
この流れの中では微妙かも、と思い皆さまにお伺いします。
マジ桃×青を書いてみたのですが、
こちらにアップしても大丈夫でしょうか。
百合しかも姉妹、とどこかの雑誌名のような条件ですが、
今の流れでは難しいようなら百合カプスレに投下するなど考えます。
ご意見ありましたらお願いいたします。
>>132 既に発売されてるんだから、ネタバレもクソもないと思うんだが。
とりあえず俺の中であの話は「プロポーズ・パニック」以前と認定した
138 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 21:00:18 ID:3819sluM
>136
全裸で待ってます
>>136 + +
∧_∧ ∩+
(0゚・∀・)彡 テカテカ
(0゚∪ ⊂彡 + テカテカ
と__)__) +
141 :
136:2005/05/16(月) 00:23:01 ID:/exviuGG
待ってる、と言って下さった方々に勇気を頂いて
書き込みいたします。
マジ、芳香×うらら、ちょっと暗め?です。
何分、初めての投下ですので分量や改行なとで不手際があるやもしれません。
その際は、どうかお許しください。
少しでもお楽しみいただけましたら…。
夕食の片付けをしながら、さりげなく芳香が告げる。
「うららちゃん、後で私の部屋に来てね」
「……うん」
それは本当にさり気ないやり取りで、だから、小津家の男兄弟たちは誰も気づかなかった。
その瞬間、うららの頬が紅潮したことに。
そっと、姉の部屋のドアを開ける。だけどドアの向こうは暗がりだ。
「え……?」
もう少しだけドアを押し、部屋を覗き込む。
瞬間、ドアの裏から手が伸びて、ノブを握っていたうららの手を室内へ引き込む。ドアがばたりと閉じ、うららは薄暗がりの室内で背後から拘束されるように抱きしめられていた。
背中に密着する柔らかな感触と体温、そして良く知っている甘い匂い。気が付けば、前を確かめるように回された手がうららの胸をやわらかく掴んでいた。
「芳香ちゃ……ん、んん、あ」
ぐいと顎を向けられ口付けられる。すぐに舌が唇を割って入ってきて、いいように口内を蹂躙する。
「ん……ん、ふ……んん、ん、ん……」
芳香の、柔らかいのにざらざらした舌がうららの舌をいいようになぶる。口を付けて、お互いの肉と粘膜を擦り合う、そんな行為がどうしてか気持ち良くてイヌのように鼻をならしてしまう。
そんな自分は変だ……そう思っていると、そっと、耳元でささやかれる。
「うららちゃん、驚いた?」
吐息が耳にかかる。びくりとした反応に、くすっと笑った気配がして、耳たぶを唇でつままれ、そして舌を耳殻へと入れられる。
「こんなので感じちゃったの? うららちゃんってホント、耳が弱いのよねー」
「だ、ダメ、――ああ、あ、……んっ」
ぴちゃぴちゃという、芳香の舌がわざと鳴らす下品な音にカッと頬が紅潮する。
恥ずかしいのに、その音のせいでどんどん下半身が熱くなっていく。
姉の部屋に足を踏み入れたのは、ついさっきのことだった。なのにもう今では自分の身体はすっかり解けて、姉のいいようにされるがままだ。
「ダメって、うららちゃんはいつも口ばっかりね。身体はすぐに許しちゃうのにねー」
残酷なほど朗らかな声で姉はそう言って、うららの胸を、その手触りを楽しむかのように柔らかく揉む。首筋に次々キスを落とされ、もう一方の手によって自分のスカートのファスナーが下ろされるのがわかる。ダメだ、と思いながらもその行為を制止することが出来ない。
とす、と自分のデニムスカートが床に落ちる音がする。露になった太ももが少し寒い。
「ほ、ほう、かちゃ……、だ、ダメ……んん、あ!」
芳香の、胸を揉んでいた手が上着の下にもぐりこみ、ブラをくぐって乳首に触れようとする。
そこはダメ!と思い身体をよじって芳香の腕の中から逃げようとするがすでに膝には力が入らず、二三歩タタラを踏むように歩いてベッドに前のめりに倒れこんでしまう。
「……ん、はあ、はあ、はあ、はあ……」
目を閉じて、熱くなってしまった身体を持て余しながらせわしく息をつく。身体中を熱いものが猛スピードで流れていく。その余りの速さにもう自分で自分の身体をコントロールすることが出来ない。
「……うららちゃん?」
囁きにそっと目を開けると、月明かりに照らされて女神のように美しい姉が、静かにそこに立っていた。その口元に浮かぶ微笑が余りに神々しくて、美しくて、うららは目を離すことができない。
物心ついたときから口下手だった自分の気持ちを、たった一人だけわかってくれたのが姉だった。男兄弟たちとは違う、母よりも特別な、唯一絶対の存在。でもそれは自分にとってだけであって、姉にとっての自分の存在価値はまた別の話だ。そのことも判っていた。
いい加減なようでいて気が付けばみんなが頼りにしてしまう人柄、さらに今ではプロのモデルでもあるその美貌もあって、姉はいつも人気者だった。これまでに付き合った男性だって何人もいるだろう。いやもしかしたら今だって……。
だからなぜ姉とこんなことになってしまったのか今でも判らないのだけれど。
「うららちゃん、……逃げたいの? ……それとも誘ってるの?」
妙に静かな口調。限りなく甘いけれどどこか毒の滲むささやきが真上から降ってくる。
優しくて少し強引な手が、うららの腕を掴んで、その身体を仰向けにする。
芳香は、自分はまったく衣装を乱さないままに、横たわるうららのすぐ左側、ベッドに腰掛けるようにして、
うららの上着をひっぱって脱がす。
「誘うなんて……ちが……」
「じゃあ逃げたいってこと? ふーん、そうなんだ」
さら……と甘い香りのする髪が顔にかかる。いつのまにか、姉の顔が真上からかぶさるように至近距離にあった。その瞳にやどる強い輝きに身体がますます疼いてくる。ダメだと思うのに目が離せない。
「でも、逃がさないけどね」
常に無い、硬い声音に身をすくめた瞬間。
芳香の手がいきなり下着をくぐって、淡い茂みの先、熱く湿った部分に触れてくる。
「ひあっ」
「あらあら、うららちゃんたら大変、洪水だよ」
指は奥まで行かずに裂け目の入り口の、痛痒く充血した部分をトントン、とリズミカルに叩いてくる。うららがもっとも弱い愛撫のひとつだった。
「や、止め……っ、ああっ、あ、あ、あ、あ、あ、あ……んっ」
いたずらされるそこがじんじんしてますます張り詰め、びく、びく、と腰がはねる。
「うららちゃんたら、もう腰振っちゃうの? 早くなーい?」
誰が私の身体をこんな風にしたのだ、と思って息も絶え絶えのまま姉の顔を見れば、クスと微笑んで中指を深く入れぐちゃぐちゃと音がするように動かす。
「ほらー、聞こえる? 凄いでしょ。ぬるぬるのぐちょぐちょだよ、うららちゃんのここ」
「や、あああああ! や、も、それ……あっ……ん、ふ」
多分、そのままかき回してくれればイケた。
なのに何故か指は止まる。
快楽の余り思考力を失ったまま荒い息を整えていると、手際よくTシャツが脱がされる。スリップがかきあげられ、隙間からブラがスルリと抜かれた。
「あっや、や、止め……」
て、と言おうとした瞬間両方の胸の乳首を摘まれた。
「ほら、うららちゃんの乳首、立ってるー」
「あ! ああ、あ、あぁっ!」
ビリッとした刺激のような鋭い快感が駆け抜け、うららは全身を突っ張らせた。真夏のイヌのように半開きにした口のはしから唾液がこぼれる。
「いい顔、するようになったよね、うららちゃん……」
うららの唾液を自らの唇ですすり上げながら芳香が囁く。乳首は一際弱いのだ。こないだは芳香が『乳首でイケるか実験してみようよーうららちゃん』と勝手なことを言い出して、大変な目にあった。散々乱れさせられ、
恥ずかしい言葉をいわされたりした挙句、結局のところ、乳首への責めだけではイケなかった。物凄くイイのだが、イクことは出来ない。快楽の責め苦だった。
今また気が付けば、右の乳首を指でいじられ、左の乳首を口に含まれていた。唇のソフトな感触……と思った瞬間、芳香の熱く這いまわる舌が乳首のてっぺんをザリザリと擦って、それからチュッと吸い上げる。それがもう堪らない。快感の電撃が走る。
「あ!!」
頭がまっしろになって、身体が突っ張る。
「そんなにいいの? うららちゃんは本当に乳首がダメよねー。ほら、もっとあげる、ほら」
続けざまに乳首をなぶられて、全身がビクビクと震える。
「あっ、あああ、ほうかちゃ、も、もう許して……許して……あっ、あーっ!」
はりつめたままの身体。こんなに高められているのに、やっぱりイけない。身体が、違う場所への刺激を求めていた。
「うららちゃんのここ、凄いよー。どんどん出てくる。溢れちゃって、止まらないねー」
からかうような言葉とともに、姉の手が両足の根元をこじ開けて、その狭間に触れてきた。じらすように手のひら全体でその部分を優しく撫でる。だけど、それでは足りないのだ。もう満足できない身体になってしまっていた。そうしたのは姉だ。
いつしかうららは、姉の手にその部分を押し付けるようにして、身体をしならせて揺すっていた。
「……欲しいんだ?」
「!」
耳元で囁かれて自分の浅ましさに気づく。
そうだ、欲しいのだ。快感が。
いや、欲しいのは姉がくれるすべてだった。快感も、痛みも、喜びも憎しみも、姉がくれるものなら何でも欲しかった。
でも、こんなに欲しがっている自分を絶対に気づかせてはいけない。
芳香はどこまでも遊び半分だ。たまたま身近にこんな楽しいおもちゃがあったということに気づいただけなのだ。だから自分もその気まぐれに振り回されているフリをしなくてはならない。引きずり込まれた悪い遊びに、仕方なくも抗えないフリを。
これは多分一過性の、隠微な共犯関係。始まったときと同じように、また唐突に終わってしまうだろう。そのとき、気軽に終われるように、姉の心の負担にならないように、自分も姉のテンションに合わせて、その場限りの共犯者を精一杯演じよう。
そう決めたはずなのに。
……だけど時々こぼれてしまう。
「欲しいんなら、言わなきゃだめだよ、うららちゃん」
「ちが……っ、……んふっ」
姉の手が乳首を弾いた。
「……欲しいんだよねー、うららちゃん? もうぐちゃぐちゃにして欲しくて、堪らないんだよね」
「や、そんな……ほうかちゃん、いわな、……いで……」
いやいやをするように首をふるうららを姉は鼻で笑って、残酷な命令をそっと囁いた。
「…………して」
「!」
聞いた瞬間、うららの、もともと紅潮していた頬がまた赤くなる。
「いやっ、そんなの出来な……っ」
「じゃあ、ずっとこのまんま?」
そういうと芳香はまた両方の乳首を責め始める。
「ああっ、あ、あ、あ、あーっ、ひ……だめ、狂っちゃう、いやぁ」
「…………するの」
もう一度、芳香は囁いた。もう限界だった。うららは、とうとう姉の命令に従い、のろのろと両腕を動かし、左右の足の膝裏を抱え込んだ。
いつもは隠されている部分が丸見えの恥ずかしい格好。その部分に風が当たって、ひどく頼りない心地がした。だけどもう身体がこらえきれない。恥辱と期待に震えながらうららは姉を見つめた。
いつのまにかうららの両足の間に身体を移動した芳香は瞳に好色な輝きを宿らせて、ずるそうに微笑む。
「よく出来ました。じゃあ、ちゃんとリクエスト言ってね」
「えっ……」
「何をして欲しいのか言ってくれないと。芳香も応えられないよー」
判っているくせに。芳香の要求はどこまでも厳しかった。この恥ずかしい姿勢で、まだ許してはくれないのか。
でも、そろそろ限界だった。うららの腰が切なく揺れた。
「……芳香ちゃんの……ゆ、指を……」
「指を?」
「……指を……うららのあそこに……」
「あそこってどこ? 前に名前を教えてあげたよねー?」
「うららの……いや、」
顔が泣きそうにゆがんでいく。
「……いやらしい穴に……い、入れて……ください……」
うららの顔が一段と赤くなった。もう姉を見ていられず、顔をそむける。
「欲しがり屋のうららちゃん。……そういう顔、芳香以外に見せちゃダメだからね」
言葉と同時に欲しかったものがやっと、与えられる。
まとめられているけれど、三本。充実感で判るようになってしまった。
ずっと待っていた姉の指だった。堪らない。
「ああっ」
「そんなにいいの?」
朦朧としながらうなずく。
ああ、今だけはこの美しい人は完全にあたしのものだ。あたしの、あたしだけの、お姉ちゃん。
「……好き……」
好き。芳香ちゃんが好き。そうとは口に出せないけれど。余りに好きで泣いてしまいそう。
「……っ!……」
するととたんに姉の指が激しく動き始めた。美しい髪を振り乱し、身体ごと大きく揺らすように突いてくる。
「……そんなに好きなら、たくさん、してあげる……っ」
「ああ、ああっ、あうっ、あ、あ、あああ、あーっ」
擦られる入り口の部分が熱くてとろけそうだ。しかも指先が突いてくる奥の部分がよくてよくて堪らない。自分のどこから出てくるのだろうか。この、濡れた、としか形容しがたいような声は。
「……あ、あ、ほうか、ちゃあ、んあ、……ほう、か、ちゃ……ん、あああっ」
「……ふ……」
姉の口から押し殺した喘ぎがもれ、美しく整えられた眉が寄せられる。この姉も、感じているのだろうか。私の、こんなみすぼらしい身体でも、姉は、少しは楽しんでくれているのだろうか。
そう思った瞬間、姉の指を受けている部分がきゅうっと収縮して、自分でも何てストレートな反応だと心のどこかでびっくりする。
「あ……だめ、いっちゃう、いっちゃう……!」
「じゃあ、いきなさい」
一際強く突かれた瞬間、うららは絶頂に達した。
「…………………!!」
背中が強くしなって、足の指までぴーんと伸びた。もう、声も出なかった。
意識を手放す最後に、姉の、なんだか泣き笑いみたいな顔を見たような気がした。
「サイテー……」
ベッドの上に半身を起こしたまま髪をかき上げながら芳香はつぶやいた。
その瞳の端から静かに涙がこぼれた。
今さっき、そっとうららが部屋を出て行った後、狸寝入りから身体を起こしたのだった。
「うららちゃんたら、『好き』なんて言うから、危なく暴走しそうになっちゃったよー……」
一人に戻った暗い部屋。まだうららと自分、二人分の体臭が残っている。
「サイテーの姉だよね、私……」
何度、正気に返れ、と自分に言い聞かせたことだろう。でも結局ダメだった。
何があろうと自分とうららの、姉妹という絆を切ることは出来ない。だから普通に仲の良い姉妹として一生相手を大切にし合うことは出来るだろう。それはわかっていた。
だけど、自分がうららに対して抱いている、この空恐ろしいような執着と独占欲は、姉妹のそれでは到底ありえない。
私がいとおしんでいとおしんで、大切に育ててきた可愛い妹。
その水晶のような、銀鈴のような、澄み切った美しさは今や、誰の目にも明らかだ。それに惹かれてくる男たちがハエのようにうるさくなってきて(本人が気づいてないのが救いだったけれど)、芳香は気が気でなかった。
もちろん、いずれ、誰かつまらない男がうららをさらっていくのだろう。その日がくることを芳香は死ぬほど恐れていたけれど、仕方の無いことだと、いつも自分を説得しようとしてきた。
だけどある日突然、自分たち兄弟姉妹は、魔法使いとしての人生を歩むことになってしまった。
日々は危険の連続、自分もうららも、いつ死ぬか判らない。
いつ死ぬか判らない日常。それは大きな恐怖であると同時に、福音でもあった。
うまくいけば死ねる。その希望が、芳香に一線を超えさせてしまった。
一線を超えてしまった理由は、うららの身体が欲しかったからではない。本当は心が欲しかった。
でもそれは到底無理な話だ。だったら身体だけでも欲しかった。身体だけの関係なら終わるときも傷を残さない。
芳香は注意深く振舞って、うららに自分の、この空恐ろしいほどの執着と独占欲を気づかせないようにしてきた。うららは姉の気まぐれくらいにしか思っていないはず。今はたまたま気持ち良くて、ずるずると続けているだけ。
だからもっともっと快楽を教えなければ。私を手放せないように。
抱いているときのうららは必死で芳香にしがみついて、芳香の与える快感を一生懸命受け止めている。そして芳香だけを見つめてくる。
あの時のうららは確かに自分だけのものだ、と芳香は思う。だから、一線を超えたとき本当はもっと後悔すると思ったのに全然そんなことなかった。むしろうららが、自分だけを見つめる時間欲しさに、引き返せなくなってしまった。
甘い味のする身体が思うままになることに暗く笑い、『欲しい』だの『好き』だのと言わせて嬉しくなっている自分は、なんて幼くて馬鹿なのだろうと思う。欲しがっているのは快楽で、好きなのはセックスだと、わかっているけれど。それでも――。
狂っている自分を知りながら、もう正気に返れない――いや、返りたくない自分がいる。
だけど時々、この想いの行き着く先は――?と考えてしまう。
でもそれはきっと戦いの中にある。
だから早く。
早く、私を死なせてください、神様。
明日も戦いがあるといい。そうしたら私は誰よりも前に出て戦うだろう。
うららに向かう矢は全部私に当たればいい。
うららを狙う刃は全部私に刺さればいい。
神様、私を死なせてください。うららの為に。
それが私の一番の幸せなのです。
fin.
151 :
136:2005/05/16(月) 00:51:15 ID:/exviuGG
こうして書き込んでみると
結構暗い話だったかも…。
しかしエロって難しい!
またここへ来られるよう、精進いたします。
お読みくださった方がいましたら…、
ありがとうございました。
では。
なかなかエロイね
青の悶える顔が目に浮かんだよ
乙!裸で待ってた甲斐がありますた!
ところでおまいら
東映公式の掃除アニキの通せんぼ写真といい甲斐麻美のブログといい
緑青の密着率高くて萌え死にそうなんだが
ピンクの恋が実りますように。
と、思わず思ってしまいますね。
エロいですが、切なかったです。
GJ! お疲れ様でした。
ネタを温めている神様はいらっしゃいますでござりますですか?
>>151 かなりGJ!
退廃的でダークなエロがかなり好みでした
姉妹でエロもたまらんハァハァ
またの降臨をまってます
157 :
49:2005/05/20(金) 23:15:52 ID:JoXvcfGk
>>136様 GJです! ちょっとサドっぽくてダークなほう姉にハァハァさせてもらいました。
天然キャラな分、落差で切なさが増しますね、いいカンジ。
またの投下をお待ちしてます。
それに触発+今度の花嫁祭も控え、黄桃続編投下いたします。
急いで書いたので推敲不足かも…ご容赦ください。
「翼ちゃん」
「……」
呆然と立つ翼の前には、下着姿の芳香。
薄いピンクで上下そろいのブラジャーとショーツ。裸より逆にそそられてしまう。
芳香が抱きつくと、翼の厚い胸板にブラに包まれたふくよかな乳房があたる。
「…ほう姉…」
「まだ手のケガ治ってないんだから…お姉ちゃんに任せて」
芳香はそう囁くと、包帯の巻かれた右手にそっとくちづける。
そして、翼の黄色のジャケットとTシャツを脱がせていった。
晒された翼の上半身を、芳香は視線と指で、あますところなく愛でていく。
姉にそそのかかされ弄ばれているような、倒錯的な状況に翼は眩暈がした。
「知ってる?…男の子も、ここ感じるんだって」
「ッ…!」
芳香が少しからかうように翼の胸の突起を摘む。不思議な感覚に、思わず反応する翼。
「翼ちゃん…そんな顔もするんだ。ぞくぞくしちゃう…」
うっとり呟くと、芳香の瞳が色めき立つ。艶のある唇が翼の鎖骨、首筋、咽元へと上がり…唇を捉えた。
翼が芳香の体を引き寄せ、どちらともなく舐め、食み、互いの口腔を貪り合う。
「ん、っ…」
「…ふ、ぅっ」
甘く絡みつく粘膜と吐息。漏れる音が聴覚まで犯す。
翼の鼓動が、芳香の心臓にまで響きそうだ。しかし背徳的なこの誘惑に、翼はわずかに抗う。
「やっぱり、ダメだ…俺たちは、あれっきりだって…」
「翼ちゃんは…イヤ?」
「それは…」
「だって…こんなになってるのに」
「…!」
弟のささやかな抵抗は、姉にたやすく看破されてしまう。
するり、と芳香の掌が皮ズボンの上から翼の膨らみを撫で上げた。
いやでもそこに意識が集中してしまい、翼の息が上がった。
もうそれは息苦しいほどに張り詰め、解放を待ちわびている。
物欲しげな、潤んだ瞳の芳香になすがままにされていく…こんな状況で、逃れられる男がいるのだろうか。
「…やめる?」
翼が日頃、よく耳にする軽やかな口調。状況が変わると、雰囲気もまるで違ってしまう。
「…後悔しても、知らねぇからな」
翼の口だけの強がりに芳香は悪戯っぽく微笑み、唇で塞いだ。芳香の誘う舌に、応える翼。
口づけを交わしながら、翼は芳香の背中に手を回し、ブラをはずす。
床にそれが落ちると、芳香の白くすべらかな乳房が現われた。
「はぁ…っ」
翼が両の掌でその感触を味わい始めると、肌がしっとりと汗ばみ、切ない吐息が漏れた。
指の間で摘んだり、指の腹で優しくこねると、芳香の薄桃色の突起はぷくりと硬くなっていく。
「あん、っ…まかせてって、言ったのにぃ…」
悩ましげな声をあげると、芳香は翼の胸板に手をあて、ベッドにゆっくりと仰向けに押し倒した。
「あ…」
上からの覆いかぶさる芳香の、ほどよい温かさと重みが翼に密着する。
芳香が動くと柔らかな膨らみが形を変え、零れそうになる。それが直接、翼の身体に刺激を与えた。
さらさらと茶色の髪の毛や、名前の通り芳しい香りが翼の鼻腔をくすぐる。
芳香がズボンのファスナーを開き、下着と一緒に下げると、翼の猛り立ったものが顔を出した。
それは既に先走りの液を滲ませていた。翼の顔に羞恥の色が走る。
「もう、こんなにぬるぬるだよ…翼ちゃん」
「!ほう姉っ…!」
「動いちゃダメ…」
うろたえ上体を起こそうとする翼を芳香は制し、張り詰めた裏側を舌でなぞり上げた。
「あ、ぅッ…!」
「我慢しないで…翼ちゃん」
翼の表情を楽しむように眺めながら、芳香は先端を舌でつついたり、唇で甘噛みし…やがて口に含んだ。
思うまま口内の粘膜で翼を嬲る芳香。浅く深く…次第に強く。翼は快楽の奔流に押し流される。
「…っ、う・くッ…」
「ん…んっ、私にも…お願い…」
芳香は体の向きを変え、翼の頭を四つんばいに跨ぐ体勢になった。
翼の目前には、桃色の薄いレースに覆われた芳香の秘部。
触れてもいないのにそこは蜜が溢れ、大きなシミを作っていた。ひどく淫らな情景にゴクリと翼の咽が鳴る。
「ほう姉こそ…人のこと言えねぇだろ…」
翼は思わず感嘆の言葉を漏らした。ゆっくりと太腿の付け根から、ショーツの中心の秘部に触れて、なぞる。
「ん、ぅっ!」
芳香が小さく腰を跳ねらせ、くぐもった声をあげる。翼の指がするりと下着の隙間に侵入したからだ。
そこはもうトロトロに濡れ、溢れ出ている。
「すげぇ…」
柔肉を指で上下に行き来させ、動きを激しくしていくと、蜜の粘着音も高くなった。
「ん、んぁっ!ぃ・やぁ…そんなに…ッ」
翼の間近で芳香の下肢の双丘が切なく震え、秘裂からまた悦びの涙が溢れた。
その奥の充血しきった小さな突起に、翼の指が触れる。
「は・あぁっ、ん!」 びくんっ!
たまらず翼への口淫を中断し、体をくねらせる芳香。それにかまわず、指で擦り上げる。
溶け出す滴を塗りつけて、翼は膨らんだ突起を執拗にこねまわした。
「あッ、あぁ…んっ…いぃ、翼ちゃん…」
湧き続ける秘液に指を浸すように、小さく開いている口にも指を押し当てた。
もう下着はしとどに濡れて、秘所を隠すどころではない。透けて見えるそのさまはあまりに卑猥だ。
翼はもどかしげにショーツを剥ぎ取り、芳香の秘裂へ舌を伸ばした。狂ったように蠢き、忍び込む粘膜。
「あ・うっ!んッ…ぁ…あぁ」
絶え間なく秘液を貪り、啜る翼。ぴちゃぴちゃとはしたない水音が響き渡る。
まるで腹を空かせた子猫が、ミルクを無心に舐めるかのようだ。
芳香の肢体は官能にがくがく震え、膝を立てているのもやっとなほどだった。
蜜が幾筋も芳香の内腿を伝っていく。姉の媚態に、翼は我を忘れた。
崩れそうになるのを堪え、芳香も夢中で翼の反り返ったものを掌で擦り上げ、舌で犯し続ける。
「あぁ…んッ!…もぉっ、す…ストップ!翼ちゃんっ」
「…?」
突然、芳香はひらりと身を翻すと、翼に跨った。そして怒張に向けて徐々に腰を下ろしていく。
自分のそれが、先端からぬかるみへと咥え込まれる様子を、翼は凝視していた。
芳香の柔らかく熱い内襞が、翼を底なしの快楽へと引きずり込む。
「んんッ…あっ、はぁ…」
「っ…ぅう…」
芳香のぬめりが完全に翼を咥え、包んだ。
引き締まった腹部から、腰、太腿へのラインがグラインドし始めた。
翼が見上げると、動きに合わせて芳香の汗が飛び散り、豊かな乳房が波打つ。
それを掌で優しく撫で上げ、薄紅色の突起を摘む。もう片方の手は腰から脇腹を撫で上げた。
「あッ!いやぁ、あぁ…んっ」
すると芳香はビクリと肩を竦め、中の翼も締め付けた。
「ッ…きつい…って…ほうね、ぇ…っ」
気を緩めると、翼は今にも暴発してしまいそうだった。
しかし、抗議の声も律動のリズムに掻き消されていく。
芳香の淫靡な動きと恍惚の表情は、翼の情欲を限りなく煽り立てる。
翼も芳香の腰をしっかり掴み、衝動にまかせ激しく突き上げていった。
そのたびに、腰から背中に電流のような快感が駆け上がり、頭の芯が痺れていく。
「あ、ぁん!あッ!あ・んっ!あうっ…っ、翼ちゃん!」
「…っう、ほう姉ぇ、ほう姉ッ…!」
うわ言のような、快楽の喘ぎが交錯する。翼も芳香も本能の命じるまま、抽送を続けた。
芳香の中は翼を蕩かそうとするかのように、吸い付きまとわりついてくる。
その刺激に翼の剛直が、熱く濡れた内壁をより激しく擦り上げた。
「ひぁ、あッ!そ、そんなにっ、したら……ダメぇッ!」
芳香は頭を振り、切羽詰ったような声をあげた…もう堪えきれない。淫楽の嵐が、二人をさらって行く。
「あ…んッ!ぁあ、ああああ…っ!!」
「ぅ…くッ、ぅう…ッ!!」
(ほう姉ぇ…ッ!!)
「……!!」
下半身の妙な感じに、翼は一気に覚醒した。
(…まさか!)ガバッ!
布団をめくり、はいていたボクサーブリーフを確認する。…そこには吐き出された劣情のシミ。
「…さ…最悪だ……」
体に残る余韻が虚脱感となって翼を襲う。落ち込みは地底冥府より深い。
(ありえねぇ……この年で夢精かよ…)
がっくりと肩を落とす翼。自己嫌悪にさいなまれつつ、のろのろと後始末をし、洗濯済みの物にはき替える。
翼は手の怪我で安静をとり、ベッドでうたたねをしていたのだった。
(そーとー煮詰まってんな…俺)
あれから、自慰のおかずは雑誌や動画…他に意識を逸らそうと努力した。
しかし最終的には、どうしても芳香になってしまう。挙句の果てに、この有様。
呪文の効果なのか、感触は今も鮮明に残っている…あの月光の中、このベッドで姉と。
誰にも言えない、二人だけの秘め事。
「やっぱり、記憶を消すべきだったか…」
覚悟はしていたが、日々後悔は増していく。
呪文のせいや、一時の戯れで済ませることができないので、かえって始末に悪い。
芳香に惹かれ、求める気持ちがこんなに募るとは。今さらながら、事の重大さを痛感していた。
気を紛らせる為、誰か別の女性と付き合うことも考えた。しかし、今はインフェルシアとの戦いが最優先。
面倒が増えるのはわかりきってるし、そうでなくとも相手を傷つけるだけだ。
時計に目をやると、いつもなら寝る時間だったが、こんな状態では無理だ。
「頭冷やしにジョギングでも行くか…そういえば」
魁に貸した物が見当たらない…対グール戦の特訓に使ったグローブ。
翼のお気に入りだったが、今は魁の勇気が詰まった特別な物でもある。
(ま、記念にあげてやってもいいけど、どちらにしてもひとこと言っておかないとな)
翼は魁の部屋に向かい、ノックしようと左手を上げた。すると、中から女性の声。
「?」
なんとなく耳をすませると、芳香の声が聞こえてきた。
………
「山崎さんの想い人は赤い魔法使い、魁ちゃんなんだから。誰かに奪われる心配は少ないでしょ?」
「そ、そりゃあ、そうだけど…」
「こういう場合は相談役に徹するのが一番!長期戦を覚悟しないと。
懐の広さをアピールしつつ距離を縮める、これ最強!」
「はぁ…」
パジャマ姿の芳香がアニキ会議の時と同じく、辺りを歩きながら魁に講釈を垂れている。
スウェットにTシャツの魁は、ちょこんとベッドに腰掛けていた。
大きいサッカーボール型のクッションを胸に抱きながら、自称恋愛博士の講義を受ける。
…が、魁にはどうにもピンと来ない。
本人の性格もあるが、男子高校生に芳香の恋愛テクニックはかなり高度であった。
「でね…女の子は、ギャップに弱いものなの」
「ギャップ?」
「そ。一見クールで皮肉屋なのに、たまに優しいところを見せられちゃうと、もうメロメロ〜とか」
「芳香姉ちゃんの趣味だろ、って…なんかどっかにいたような…」
「え゛ッ?!そ、そんなことないって!」
うかつに身近な人物を例えにとってしまい、魁の指摘に芳香は焦る。
「と、とにかく、魁ちゃんはカワイイのが魅力なんだから。
逆に、男っぽさをチラッと見せると効果的かもよ!」
「な、なるほど、でも男っぽさって?」
「う〜ん…動じない優しさっていうか、落ち着きかなぁ」
「…よくわかんねぇよ〜」
「意識してできるものじゃないからね。た・と・え・ば」
「ちょ、ちょっとッ…」
芳香は魁の手を引いて立ち上がらせると、腕を組み体を寄せた。
「な!なにすんだよっ」
「ほらぁ、そうやってあわてちゃダメだよ。平常心平常心」
「だ、だってさ…」
他愛のないスキンシップ。しかし普段と違う格好に、風呂上りだろうか
芳香からふわりとシャンプーの香りと、薄布を通してしっとりと体温が伝わる。
不意に魁の心拍数が上がった。10代の健康な男子に、この刺激は少々きついようだ。
普段接してる姉でもこうなのに、好きな女の子にこんなことされたら…。
「…もうわかったから、腕ほどいてくれよっ」
動揺を隠す為、魁はやや乱暴に腕を抜こうとして、足元の雑誌につまづいた。
「う・わッ!」
「あ、魁ちゃんっ!」
バランスを崩した魁を支えようと、芳香はとっさに腕をつかんだ…が。
ゴンッッ!!
魁と芳香は折り重なり、派手な音をたててひっくりかえった。
芳香が覆いかぶさる形になったので、魁の衝撃は増している。
(!!あいつ…ッ!)
密室のハプニングに翼は思わず声をあげそうになった。
いつのまにか、翼はしゃがみこんでドアの鍵穴から覗いていた。
偶然にも、夢で自分がされた体勢が目の前で繰り広げられている。
しかも視野が限られている為、肩から上がちょうど見えない。
「っ…てぇ〜…」
「魁ちゃん、大丈夫?!」
魁が後頭部を押さえ、顔を上げると至近距離に芳香の顔。
「!」ゴツッ!
それに驚きそっくり返った魁は、また後頭部を床に打ち付けた。
「〜〜〜…ッ」
「魁ちゃん!」
痛みで言葉が出ない魁は、たんこぶにそっと自分の手をあててみる。
「くッ!…」
「だ、大丈夫?」
涙目の末っ子を気遣い、その体勢のまま後頭部に手を重ねる芳香。
「ごめんねぇ〜ちちんぷいぷい、いたいのいたいの〜とんでけ!」
「……芳香姉ちゃん…」
母のように何度もおまじないで、魁の気を紛らわせようと努める芳香。
魁の後頭部の様子を確認しようと、芳香がずり上がる。
ただでさえ薄着なのに、柔らかい感触がもろに魁の全身にのしかかってきた。
痛みが和らぐと共に、それが生々しく伝わってくる。
「ね、姉ちゃんっ、もういいから、どいてくれよっ」
「あ、ごめんっ」
芳香が身を起こすと、魁からは四つんばいの格好を下から眺める形になる。
…なので、芳香のパジャマの合わせ目からもろに胸元が魁の目に飛び込んだ。
「っ!」
「まだ、痛む?魁ちゃん」
「そ、そうじゃねぇけど…」
真っ赤になって目を背けた魁の様子を、芳香はひたすら心配する。
(〜〜〜!いつまであんなことしてやがんだッ!!)
夢中でドアにへばりつく、翼のイライラは最高潮に達した。
「何してるの?翼」
「!!」
突然声をかけられ、翼の心臓は跳ね上がった。
焦って振り返ると、こちらもパジャマ姿の麗が不思議そうに大きな瞳を向けている。
こんな時は彼女の黒く澄んだ目に、何もかも見透かされてしまいそうだ。
「い、いや…っ、あいつからグローブ返してもらおうと思って、さ」
「そうなの、じゃあ声かければいいのに。か…」
バッ!!「むぐ…!」
「グローブは明日返してもらうから、いいよッ」
翼はドアに向かって声をあげようとする麗の口を掌で塞ぎ、引きずりながらその場から離れた。
………
次の日。翼は魁がいつグローブの話題を出してくるか様子を見ていた。
…が、一向にその気配はなかった。
(こいつ、何もなかったような顔しやがって…)
翼の苛立ちは刻一刻と増大し…夕食時、それは爆発した。
「…おい」
「ん?」
「お前、何か忘れてることないか?」
「忘れてる??」
魁のとぼけた様子に翼はブチ切れた。
「…俺のグローブ、いい加減返せ!!」
兄弟たちが翼の剣幕に驚く。
「なんだよ!いきなり怒鳴ることないだろ、ちぃ兄!」
「翼、いくらなんでもそういう言い方はないんじゃない?」
「そうだぞ」
麗と蒔人がたしなめる。こうなると翼はますます面白くない。
「だいたいお前は昔っから、俺の物勝手に持ち出して、きちんと返しに来たためしがないんだよッ!!」
ガタン!!「ちィ兄!」「おい待て!」「翼!」
言うだけ言い放つと翼は席を立ち、一人食卓を後にした。
…半分以上は昨日の嫉妬だ。みっともないとわかっていても、翼はどうにも気持ちが収まらない。
………
その後しばらくして、翼は芳香の部屋をノックした。
「ほう姉、入るぞ」
「翼ちゃん?どうぞ〜」
昨夜見た時と同じように、パジャマ姿の芳香が迎える。
「さっきはどうしちゃったの?翼ちゃん」
やんわりとなだめる姉の声、昔からいつもそうだ。
芳香は決して叱ったりせず、口下手な翼の気持ちを解きほぐしてくれる。
しかし、それも今は何の意味も持たない。
「…昨日、魁の部屋に行ってたろ」
「え?うん」
「何してたんだ」
「ん〜、魁ちゃんに山崎さん攻略法を伝授してたの♪」
いつものようにのどか答える芳香。だが、それすら今の翼には癇に障る。
「…ずいぶんと熱心な指導だったそうじゃねーか」
「魁ちゃん、そんなこと言ってたの?」
「……」
芳香の問いに、翼は答えない。
「…俺も、好きな奴できたんだよ」
「えっ…?!」
芳香は素っ頓狂な声を思わずあげてしまい、あわてて取り繕う。
「へ、へぇ〜!そうなんだ。で、どんな人?」
「……」
芳香の不自然なほどの追求に、ためらう翼。
「…フラフラしてて、天然で世話が焼けるけど…なんか放っておけないんだ、そいつ」
「…ふぅ〜ん…」
翼がボソボソと語る言葉は、芳香の頭の上を素通りしていく。
「…そっか、翼ちゃんにも好きな子がねぇ〜うんうん」
必要以上にまるで言い聞かせるように、大きくうなずく芳香。その態度に翼はますます逆なでされる。
(…ほう姉のことだって、気づいてねぇのかよ!!)
声にならないツッコミの嵐が翼の体を駆け巡り、怒りと情けなさがないまぜになる。
翼の心の奥に、次第に激しい衝動が湧いてきていた。
「…だから、俺にも恋愛必勝法ってやつ、教えてくれよ」
「へ?」
「恋愛博士のほう様、なんだろ?」
翼は暗く、含みのある笑顔を芳香に向けた。ただならぬ気配に芳香は後ずさりする。
「翼ちゃ…きゃッ!」ドサッ!
翼はすかさず、芳香をベッドに押し倒した。
「なに…するの?」
哀しげに怯える芳香の瞳…あの月夜と同じだ。ただ一つ違うのは、その原因が翼自身だということ。
そして芳香の目の前には、怖いほど真剣な顔。弟のこんな表情は…今まで知らない。
「ここから先、どうするんだ」
「翼ちゃん、おかしいよ…」
「なんだよ、レクチャーしてくれるんだろ」
「やだ、やめて!」
「ほう姉っ!」
押しのけようとする芳香の身体を、翼は強く抱きしめる。そして、しばらくその感触を確かめた。
この香り、吐息…やっぱり変わらない。翼が求め、やまなかったもの。
「…俺が…他の女と、こんなことしてもいいのかよ…っ」
「!……」
姉の耳元に聞いたことのない、唸るように絞り出す弟の声。
芳香からは、肩に埋められた翼の顔は見えない。
「………」
迷いながら、少しずつ芳香の手が翼の背中にまわされようとした、その時。
バッ! 翼の身体が離れた。
「…もういい!」
「翼ちゃんっ!!」バタン!!
呆然とする芳香を残し、翼は部屋を出た。
「…だって、あたしに止める権利なんてないじゃない…」
………
外へ駆け出した翼は気を紛らすように、自然とシャドウボクシングの動きになる。
己を殴りつけたい気持ちを込め、渾身の力でパンチを繰り出す。
ビュッ、シュッ、シュ…!「…ッ!くそっ…!くそッ!」
闇を切り裂く音が頭を冷やし、理性を取り戻させてくれるようだった。
叡智も冷静沈着の欠片もない…愚行に走った自分を、翼は恥じた。
ちょっと考えればわかることだ。
本気で好きな子のいる魁が他の誰か…ましてや姉に邪な思いを抱くわけもないし、
姉弟に戻ることを約束した芳香の、自分への態度はごく当たり前のものだ。
それなのに自分勝手な思いで、ひどく傷つけてしまった。
(何やってんだ、俺…)
治りきらない拳が、虚空を裂き続けていた。
………
その夜、真夜中も過ぎた魔法部屋。翼は一人、魔法薬を作っている。
「何を作ってるでござりますですか?」
「!!」
不意にマンドラ坊やが呼びかけたので、翼は飛び上がった。
隠し事のせいか、驚くことがすっかり増えた黄色の魔法使い。
「なんだ…起きてたのか、おどかすなよ」
「ふむふむ、惚れ薬でござりますですか?」
「おいっ!」
マンドラ坊やが魔法薬事典を覗き込むのを、慌てて取り上げる翼。
「翼ちん、誰か好きな人でもいるのでござりますですか?」
「…それだと困るから、作ってるんだ」
「??」
頭をひねるマンドラ坊やに、翼は八つ当たりをする。
「…っ、どうでもいいだろッ!もう寝ろ!」ガポッ!ドサ!
翼はマンドラ坊やの鉢ごとポリバケツをかぶせ、分厚い本数冊を重しに乗せた。
「うわァ〜!ひどいでござりますです!!真っ暗でござりますですぅぅ〜!」
「ふん」
声が漏れるバケツを尻目に、翼は作業を続けた。
「ジンガ・マジーロ」ボフっ…!
黒い釜から煙が上がった。今の翼の能力なら惚れ薬を作る位、造作もない。
それを小瓶に移し、自室に持ち帰る。
………
翼はベッドに寝転がり、小瓶をかざして見つめた。月光に透ける液体。
(これを飲んで、赤の他人を好きになれば…楽になれるかな)
薬ができたはいいが、どうにも飲む決心がつかない。
(あの時もそうだった…)
芳香との情事の後に物忘れの魔法薬を作り、使うかどうか迷い続け…結果、使わなかった。
戦いの中でも何度も思ってきた。魔法はちっとも万能なんかじゃない。
以前は自信過剰なほどだったのに、魔法使いになってからの方が自分の無力さ、弱さを思い知らされる。
今だって、魔法で揉み消そうとすればするほど、本心が露わになる。
「さすがの魔法使いでも…自分の気持ちに嘘をつくことはできない、か」
ため息と小さな自嘲を漏らしながら、翼は小瓶を握り締めた。
とにかく明日は姉と弟に詫びよう。
魁にはグローブを譲り、芳香に対して弟を演じ続けなければ。
たとえ無力でも、兄弟たちがいたからここまで来れた。
持て余すこの気持ちを差し引いても、彼らはかけがえのない存在なのだから。
この薬は安全装置みたいなものだ。どうにもならなくなった時の、最終手段。
(…本当にしんどくなったら…今は、まだ…もう……少、し…)
想いの拠り所を握り締めたまま、翼はまどろみに身を委ねる。
月明かりが優しく、黄色の魔法使いの拳を照らしていた。
…その数日後、芳香が兄弟たちにとんでもない宣言をするとは、この時の翼は知らずにいた。
おわり
173 :
49:2005/05/20(金) 23:37:45 ID:JoXvcfGk
ほう姉スキンシップ旺盛だから、弟達にベタベタする度ニヤけてしまう今日この頃。
メルマガもたまらんかったし、次回待ち遠しすぎて自給自足しまつた。
本編はアニキの影で嫉妬に燃えてくれ、ちィ兄(;´Д`)ハァハァ
…失礼いたしました。
174 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 00:08:42 ID:TGkrYJl/
誰かダイレンの亮×リンかいてくれ
続きキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!
すげえ読みたかったんでエロシーンもストーリーも嬉しい限りです
擦れ違い禿萌え、GJ!
赤の初々しい反応がありがちで笑えたw
49さんの作品はいつも違和感全然ないのが凄いですね。
桃の爆弾発言も楽しみにしてます、頑張って下さい!
━━━━幼い頃から、彼女を見てきた。
無論、初めから「オンナ」として見てきた訳じゃない。
俺にとって彼女は、「家族」以外の何者でもなかった。
だが、ひとつ屋根の下、儚げな美しさを身につけていく彼女を見つめるうちに、俺は彼女が「オンナ」だと気づき始めていたのかも知れない。
そして今、彼女は青の魔法使いとして俺の傍にいる。
天空より授かった限りのない慈愛を、兄や姉、弟、今は亡き母、人語を操る鉢植えにまで平等に注いでいる。
いや、彼女の慈愛は授かりものなんかじゃなく、天性のものだろう。
魔法使いになる前から、彼女の笑顔は無垢としか形容のしようがなかった。
無垢━━裏を返せば、俺に潜む劣情に気づくはずもない彼女は、「家族」だからという気安さからか、平気でスキンシップをはかる。
そう…文字通りのスキンシップ、肌の触れ合い…
母を亡くした寂しさが深層のどこかにあるのか、今まで以上に誰かれ構わず密着する機会が増えている。
彼女の柔らかな二の腕を、胸を、何度この体で感じただろうか。
そんな彼女とおどけたフリをして接していても、「家族」が「オンナ」へと完全に置き換わるまで、そう長くはかからなかった。
しかし、こんな気持ちが許される訳がない。
「俺」と「彼女」が結ばれていいはずはない。
犯してはならないタブーを犯さぬよう、俺は今までも、これからも自らの衝動と戦い続けるだろう…
天空の偉大なる聖者達は、こんな俺の身勝手な勇気にいつか魔法を授けてくれるだろうか…
魔法使いの兄妹達が寝静まった真夜中、俺は天を仰ぎ、彼女に向けるようなおどけた口調でそっと願をかけた。
「人間になりたい、でござりますです…」
178 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 04:36:16 ID:6n+WXsqB
なんか衝動的に書きたくなったもんで…
スレ違いだったならゴメンなさいでござりますです。
マンドラーーーー!!!!!
黄→青かと思いきや白菜か━━━(゚∀゚)━━━っ!!
凄ぇ意表突かれた!GJ!
続き!続きをーーーー!!!(ワクワクテカテカ
>>179-181 読んでいただいて、ありがとうございます。
一人でも騙せたなら本望ですw
続きは…厳しいですねぇ…
マンドラの正体バレで終わってこそだと思うのですが…
マンドラだと読み手が分かってるのに「俺は…」だと、なんか、ね
最初は、悲鳴を聞かせて眠らせて、葉っぱでイタズラを…とか考えてたんですが、マンドラ臭を消しつつ書くのが難しいのでやめました。
タイトルで気づかれるかな?という懸念はありましたが
183 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:13:42 ID:EgNqXlZE
で作ってミマシタ。諸貴兄、紫煙いただけたら続けます。でわ投下します。
「ねえ、ジャスミン!聞いて欲しい話があるの!」
ある日努めて明るい声で梅子が話し掛けてきた。
「なあに?ここで話してみそ?」
ん?という表情でジャスミンは梅子の方を見た。しかし、明るい声とは裏腹に梅子の表情は暗かった。
「どうしたの?」
「ここじゃあちょっと・・・。」
「じゃあ、あたしの部屋に行く?」
そう言うと梅子はこくっと頷いた。
184 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:14:18 ID:EgNqXlZE
なんだろ?深刻そうな顔して。さっきのアリエナイザーとの戦いでつらいことでもあったとかかな?梅子ってあれで結構悩んだりするし・・・。
ジャスミンが部屋の前まで梅子を連れてくると、部屋の番号キーを手際よくたたいてロックを解除した。
先に自分が入って、
「どうぞ?」
と、梅子を部屋に誘った。
すると梅子は叱られた子供みたいにおずおずと部屋に入ってくる。別に私の部屋にくるのは初めてのことじゃないのだが、今日はいつになく暗いな。
185 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:15:02 ID:EgNqXlZE
「どうかしたの?」
ジャスミンはベットに腰掛けると明るくそう言った。ジャスミンのミニスカートが捲くれあがって真っ白な太股が付け根近くまであらわになる。
すると、梅子がジャスミンの太股を意識したのか慌ててジャスミンの太股から目を逸らした。
「ちょっと、何意識してるの!いつもなら、わあ色っぽい足!とか言ってモミモミしたりするくせに!梅子が意識するから、こっちまで恥ずかしくなったじゃない。」
そう言ってジャスミンはスカートのすそを下げようとする。短すぎてほとんど無意味な行動だったのだが。
186 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:15:46 ID:EgNqXlZE
「あ、うん、ごめんなさい。」
しかも、妙に素直に謝るし。梅子の声はなんとなく上の空だ。
「まあ、座って?お茶でも入れるから。」
そう言ってジャスミンが立ち上がろうとすると、
「待った!」
と、梅子が止めた。
「なあに?」
187 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:16:19 ID:EgNqXlZE
ジャスミンは梅子をベットに腰掛けさせると、自分も梅子の横に座った。その時、梅子の体には触れないように十分注意した。体が触れると梅子の思考を読み取ってしまう。それはルール違反だ。
ジャスミンは梅子が自分から言おうとするのを辛抱強く待った。
梅子は自分の膝の上で両手の拳を固く握り閉めたまま、目を伏せて何事か考えていた。
五分も経っただろうか。不意に梅子が顔を上げて、意を決した目でジャスミンを見据えた。
188 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:16:47 ID:EgNqXlZE
「あたし、ジャスミンが好き!」
「え?」
一瞬何のことかわからなかったジャスミンは聞き返した。
「ジャスミンのことが好き!ジャスミンが好き!好き!好き!」
梅子は一気にそう言うと、ジャスミンの胸に飛び込んできた。
「わ!ちょっと!」
ジャスミンはしがみ付いてきた梅子に押し倒された。
189 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 00:18:13 ID:EgNqXlZE
そして、梅子の体に接触したジャスミンの脳内に梅子の思考が一気に流れ込んできた。
−うわー、どうしよう!ついに言ってしまったよお!もうだめだ!終わりだ!
でもすごい好きなんだよお!もうどうしていいかわかんないんだよお!
これで嫌われたな!女なのに変に思っただろうな!ああどうしよう!
もう死にたい!恥ずかしい!顔あげらんないよう!どうしよう・・・−
う、梅子あたしのこと好きなんだ・・・。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 白菜!白菜!
⊂彡
これはいい百合だ。GJ!!
192 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 06:45:57 ID:EgNqXlZE
さんくす!
いつもにぎやかな梅子。いつも先走ったりして、はらはらさせたり、
そんなところが私には真似出来なくて羨ましいと思った。
いつも五人の中心にいる元気一杯の梅子を何度羨ましいと思ったことか。
その梅子が私を好きだという。それって恋人とか彼女になってってこと?
今までそんなふうに梅子のことを見たことがなかった。でも・・・。
梅子は冷静に見るとかなり可愛いと思う。
193 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 06:46:54 ID:EgNqXlZE
・・・こんな可愛い子があたしなんかに好意を持ってくれている?
ジャスミンの胸に顔を埋めている梅子の頭から梅子の髪の匂いがふっとジャスミンの鼻腔を刺激する。梅子の髪の匂いがジャスミンに現実感を実感させる。
そして梅子の思考と共に、梅子のジャスミンに対するきゅうんと胸を締め付けるような強く切ない思いまでが伝わってくる。
「・・・・・・。」
ジャスミンは優しい気持ちになった。ジャスミンを慕う梅子に対する優しい気持ちがこみ上げてくる。
194 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 06:47:46 ID:EgNqXlZE
「ねえ、梅子。私のこと好きなの?」
ジャスミンが優しくそう言うと、ジャスミンの胸に顔を埋めてる梅子がぱっと顔を上げた。
「うん、好き。凄く好き。ジャスミンのこと愛してる。」
その言葉と同じ思考がジャスミンの脳に同時に流れてくる。ジャスミンは梅子をそうっと抱きしめると耳元で囁いた。
「私も梅子のこと好きよ。大好き。愛してるわ。」
「本当?」
返事の変わりにジャスミンは梅子の唇に自分の唇を深く重ねた。
195 :
梅子×ジャスミン:2005/05/25(水) 06:50:29 ID:EgNqXlZE
−まじ?やったー!ふわあー、柔こいくちびるー、はああん、いい匂いー、美人系の匂いって奴ですかー?たまんなあいー、夢みたいー、夢じゃないよねー?くはあ、もう死んでもいいやー・・・。−
「くすっ、かーわいいわね、梅子って。」
ジャスミンは唇を離すとそう言った。
「あっ、ずるい!思考読んだな!」
「それは、しょうがない。あたしとこうなるのなら。ん?」
白菜→青
はこのスレの公式?
( ゚д゚)ポカーン
>142さま
麗が芳香に乳首責めをされた夜の話も書いていただけないでしょうか?
芳香×麗、めっちゃ良かったです。
ageてる香具師は携帯か?
ウメジャス(・∀・)イイ!
でも「ウメコ」と書いてくれませんか?
でなかったら「小梅」で。
>200さん
たしかに!
また要望あれば、灯火シマス
遠慮なさらずにバンバン投下してくだされ!
正座してお待ちしています
デカ青…どなたかデカ青物を!!!
いつものマジレンの人は今週次第かな…
205 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 01:30:40 ID:PRTqQ2t8
荒らしもないし、平和なスレだなぁ。ちょっとした刺激に、グロッキーでも召喚していい?
>202さん、アリガトン
続きです。
そう言ってジャスミンはいつもは涼しげな目元を真ん丸くしておどけて見せた。
―ああん、可愛いー!今のジャスミンの表情!−
ウメコはジャスミンにしがみつくとジャスミンの髪に顔を埋め、思いっきりすーはーした。
−ふわあん、いい匂いー、甘ったるい美人の匂いが鼻腔一杯に広がってるう。もうたまんないっす。見た目以上におっぱいでかくて柔らかそうだし。こりゃ今日中にこの美女のナイスバディにむしゃぶりつけるかも・・・。−
「ちょっと、そこまで考えてるわけ?」
びっくりしてジャスミンがウメコの体を離すと、
「あ、しまった。つい調子に乗っちゃって・・・。」
―ああん、怒った顔も可愛い!この美人にさっき愛してるって言われたんだー。夢じゃないよね?−
「もう、しょうがないな。」
なんだか、怒る気にもなれない。
「今日はここ泊まってく?」
ジャスミンが首をかしげてそう言った。
ウメコは返事の代わりにすばやくジャスミンの唇に自分の唇を深く重ねた。
さらに、今度は自分の舌でジャスミンの唇をこじ開けてジャスミンの舌に自分の舌を絡めていく。
「んんっ。」
甘酸っぱいジャスミンの唾液がちゅるちゅるとウメコの口に含まれていく。ウメコは夢中でジャスミンの唾液を飲み込んだ。
ジャスミンは、ウメコの腕と肩の柔らかい筋肉の感触を楽しみながら、ウメコの乳房にそっと手を伸ばした。ウメコのジャンパーの上からそうっとウメコの左の乳房を?む。
「ん!」
その時になって、初めて気がついたらしく、ウメコの体がびくっと反応した。
―ああっ!ジャスミン!−
叫びにも近いウメコの熱い感情が流れ込んでくる。
ジャスミンは思い切ってウメコの左の乳房をきゅうっと服の上から鷲づかみにした。
きゅんと甘い痛みがウメコの乳房に走る。
「ああ!」
―ああ!ジャスミンッ!−
甘い吐息とともにウメコが白い喉をのけぞらせた。
ほんのりと桃色に染まったウメコの耳たぶが妙になまめかしい。
「ウメコ?いいの?わたしなんかで。」
こんな可愛い子とわたしがこんなことになってもいいのだろうか?
他にもっと素敵な女性がどーんといると思うけど。本当に私でいいわけ?
続き出来たらまたキマス m(__)m
いらんわ
>>210 馬鹿
今度は全部書ききってから投下してくだされ
212 :
49:2005/06/02(木) 22:22:12 ID:GEyNIe5h
マジ黄桃続編書きますた。エロがないので、以下のスレに投下いたします。
興味のある方はドゾ。
エロくない作品はこのスレに4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105002475/l50 Stage.16でリンが魔法薬の釜ぶちまけた時、ほう姉だけがちぃ兄に駆け寄って
あちこち触ってた(ように見えた)のが黄桃萌えでした。
なんとなくちぃ兄は今後、悲恋がありそうな希ガス。またそうなったら想像しがいがありますね。
エロもいいけど、姉弟で永遠のすれ違いもいいかもと萌えてしまう今日この頃…不毛だorz。
麗も誰かに絡ませたいけど、アニキもイチゴも特定の相手がいるからなぁ。いいとこ寸止めになりそ。
あとマジ赤×山崎さん一発ネタとかツンデレルナジェルとか…。
>>49 GJ!!(*´Д`)
3部作書き上げ乙でした。
49氏のおかげで黄×桃にハマったクチです。
読みやすい文章とだらだらしない長さと、
なによりキャラの生かし方がとても上手くていつも感心してます。
また書かれることがあればぜひ頑張ってください。
楽しみにしてますー。
214 :
49:2005/06/03(金) 12:32:57 ID:jelGRQ3V
>>213 ありがとうございます〜。自分のSSでマジ黄桃にはまってもらえたなんて
書き手冥利に尽きます。
あ、投下ミスがありましたので、エロくないスレに追加修正しておきますた…orz。
神々の降臨を期待しつつ失礼します。
>211 ガンバリます
続きです。
―ああ、憧れのジャスミンの腕の中にいるんだー。ジャスミンが私のおっぱい握ってる。ああ離さないで。もっとウメコのことめちゃくちゃにして・・・−
「ウメコ、ジャスミン以外考えられないよ。もう。」
ウメコは霞がかった瞳でジャスミンの顔を見上げた。
ジャスミンはウメコのおっぱいを?んだまま深くウメコの唇を奪うと、ゆっくりとウメコをベットに押し倒した。ウメコに上半身からのしかかっていく。
ジャスミンはゆっくりとウメコの唇を吸い続ける。ウメコの髪を優しくかき上げながら舌をくちゅくちゅっと絡ませてウメコの甘酸っぱい唾液を自分の口に運んでいく。
―あっ、やばっ!濡れてきそう!−
「濡れてきた?」
ジャスミンがウメコの耳元で甘く囁いた。ウメコの体がびくっと硬くなる。
見るとウメコの顔が見る見るうちに真っ赤になっていく。
それを見てとってジャスミンはとてもエロい気分になってきた。
「確かめていい?」
「え?」
―そんな、いきなり?まだ心の準備も出来てないのに。どおしよう。
今日はお風呂もまだなんだよおー、ああ、そう言えば私臭くない?
さっきアリエナイザーと戦ってきて汗かいたばっかだし。―
「大丈夫。ウメコ臭くないよ?それどころかウメコ、甘酸っぱい、いい匂いがするよ?」
―えー、本当?よかったー。ああ、ジャスミン、好き、好きだよう―
ジャスミンはくすっと笑うと、改めてウメコの唇に深く自分の唇を重ねていった。
今度はウメコはジャスミンの首に自分の両腕を絡めていく。
ウメコは夢中でとろとろしたジャスミンの舌に自分の舌を絡めていく。
218 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 11:30:15 ID:lWxf6wl+
デカもいいが。
現行のマジ希望。
そろそろうざくなってきたぞウメジャス短文
パソコン持ってないのか?
220 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 13:22:57 ID:Vr8CrBZ/
ウメジャスイイとは思うが全部書いてから投下してくれ
禿堂
知ってどーする。あほらし。
,-┐
,ィ─、ri´^-─- 、 .┌f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
く / , ,' ヽ ヽ| ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~│
`<' / ,'レイ+tVvヽ!ヽト 知ってるが │
!/ ,' i |' {] , [}|ヽリ お前の態度が |
`!_{ iハト、__iフ,ノリ,n 気に入らない |
// (^~ ̄ ̄∃_ア____n_____|
_r''‐〈 `´ア/トr──!,.--'
<_>─}、 `」レ
'ヽ、 ,.ヘーァtイ
Y、.,___/ |.|
| i `ー'i´
神様〜
227 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 15:35:34 ID:g3Xejvtn
マジ赤×桃の筆卸しSSキボンヌ
マジ6人目がどう絡むか注目だな。
おいちょっと待て
白菜×青は既にデフォなのか?w
餅
>>230 あのトリックSSを読まされちゃあな…認定するしかないっしょw
や、漏れ的には
白菜→青→緑→エリコすゎん
だな。隠しコマンドでプチエリコ→白菜もアリ
流れ豚切ってデカ青桃。
「ふ…あっ!あ…っっ…!」
細い腰を逃さないように押さえつけ、
絡みつく狭い蜜壷にひたすら剛直を打ち込む。
声はなんとかこらえているが、
感じているのは内壁と腰の動きとその表情から明らかだ。
柄にも無く加虐心が湧く。
皮がむけて充血したそれを指で刺激すると、
彼女の白い喉がびくりと仰け反った。
「あ……!!」
強くきつく、搾り取ろうとするように
膣が締め付けた後、彼女は脱力した。
彼女が俺を見上げる。
普段のポニーテールではそうも思わないが、
長い髪を下ろすと、童顔の彼女も恐ろしく色っぽくなる。
頬を赤くし荒い息で微笑む彼女に
俺は再び圧し掛かった。
もう『仲間』には戻れない彼女に。
237 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 22:32:58 ID:1GtQEARc
神よ〜
238 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 00:39:26 ID:8qQhCyua
幸人とらんる
239 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:16:05 ID:3zXjrMmC
マジで赤×青を〜
>>234ー
>>235 GJッス!
「ポニーテール」のくだりをメガネに変えたら、兄貴とエリコさんでもイケそー…
(小声)
241 :
49:2005/06/23(木) 12:40:52 ID:7CPDFlow
>>234-235 GJ! 続きにワクテカでつ。
放送がない上、過疎状態なので禁断症状が…orz
先日の青ビキニ祭に触発され、本番なしでもよければ保守ついでに
マジSS書こうかと思ってます。
で、相手はアニキと魁どちらがいいのか(白菜は別格としてw)
よろしければご意見お聞かせください。
242 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 13:21:28 ID:FtyI9X/3
>>241 か〜い、カイ、魁♪
断然、魁だ〜!(゜∀゜;)
魁キボンヌ
アニキ!アニキ!
アニキもの少ないな…
兄妹ものももっと読みたい、お願いします職人様
アニキ!がいいと思います・・・・・・・・・。
246 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 23:31:05 ID:FtyI9X/3
アニキも良いんだけど、やっぱ魁
ち…ちぃ兄…(´・ω・`)
人化白菜混ぜて複数姦キヴォンヌ
249 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 18:46:17 ID:Vb2w+f38
>>248 そうか、1×1じゃなくてもアリか(゜∀゜)
じゃあ、兄弟全員で・・・(;´д`)ハァハァ
ルナジェル×魁って、需要あります?
今日電車で思いついたんですが・・・・・・。
251 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 20:23:41 ID:Vb2w+f38
白菜×青も有るんだから、それもアリだ!w
253 :
250:2005/06/25(土) 20:05:58 ID:0a/dqIts
では、ちょっと書かせて頂きます。
・・・・・・・夜中から明日の朝にかけてでも。今から、大雑把に脳内にはびっこてるネタ
まとめますので。
254 :
250:2005/06/26(日) 01:34:14 ID:Jkd9J3Id
魁×ルナ 行きます
冴える月影。
そう呼ばれるようになるまで、どれだけ苦労したことか。
天空聖者の名を冠すまでの苦労は、並大抵のものではなかった。
そう、少しでもブレイジェルに近づきたいがために。
ルナジェルは戦って、戦って、戦った。何人のインフェルシアの者を倒したかは定かではなかった。
ブレイジェルの背中を守るのは、ルナジェルだった。
だが、あの時ブレイジェルは彼女の同伴を拒否した。
甦るのだ。あの時の記憶が。
ブレイジェルに置き去りにされ、ライジェルの手にかかってしまったことを。
忌まわしい記憶。
望みもしない相手との、行為。
「目覚めたか」
重く響く声。
ルナジェルは、キッと声の主を睨み付けた。歯を食いしばり、忌まわしきその名を口にする。
「ライジェル・・・・・!!」
ライジェル、と呼ばれた鎧の男はくつくつと笑った。
「よく吠えるな、女」
磔にされているルナジェルを一瞥し、ウルザードは鼻を鳴らした。
「何がおかしい!!」
ルナジェルは怒りにまかせて叫んだ。
だが、その叫びはあまりに無力だった。
「そう喚くな、門の鍵よ。見るがいい」
そう言って、ウルザードは闇に包まれた天を指した。
歯を食いしばり、ルナジェルは首だけをあげた。
永遠に続くかと錯覚するような、闇。
その中心に、時計を象った金色の魔法陣のようなものが浮かんでいた。
255 :
250:2005/06/26(日) 01:34:46 ID:Jkd9J3Id
「あの針が重なるとき、冥府門は開かれる。それはつまり、何を意味するかわかるか?」
「・・・・・・・・っ」
それはすなわち、ルナジェルの死。
あれはウルザードの放った魔法なのだろう。
ルナジェルは忌々しげに顔を歪めた。
「ふっ・・・・・。そう強張るな。死ぬときは、一瞬だ」
「させねえよ」
静かに響いた声に、ウルザードは勢いよく振り返った。
その視線のさきにいたのは、赤いジャケットの少年だった。
少年の瞳が、ウルザードを見据えていた。
「赤の魔法使い・・・・・ここまでくるとはな」
「へっ・・・。お前の好き勝手にはさせねえからな」
赤の魔法使い、小津魁は拳を握りしめた。ちらり、と磔にされたルナジェルへと視線がいく。
ルナジェルは、不甲斐なさから目をそらした。自分の勝手な行動でこんなことになってしまった。
罵倒されるのではないか、と。
しかし。
「ちょっと待ってろよ、リン。すぐに助けてやるからな」
魁は、笑っていた。
「あ・・・・・」
その笑顔を、ルナジェルはどこかで見た気がした。
自分が記憶を失っていたときに向けてくれた笑顔?
違う。
もっと前に、どこかで・・・・・・。
256 :
250:2005/06/26(日) 01:35:43 ID:Jkd9J3Id
魁はマージフォンを手にした。
「魔法変身!」
コード、106がプッシュされる。
「マージ・マジ・マジーロ!!」
両腕を振り上げた魁の背に、炎の天空聖者フレイジェルが顕現する。
フレイジェルの魔法力が炎となり、それは魁の体を包んでいく。
炎が弾けた。
そこにいたのは、小津魁ではなかった。
「燃える炎のエレメント!」
赤き影はくすぶる炎を薙ぎ払う。
「赤の魔法使い!」
彼の背で炎が爆発し、フレイジェルが吠えた。
「マジレッド!!」
赤の魔法使い、マジレッド。
小津魁が天空聖者より授けられた戦うための姿。
その覇気を正面から受けても、ウルザードは少しもひるむ様子をみせなかった。
ウルサーベルを抜き放ち、ジャガンシールドを構える。
257 :
250:2005/06/26(日) 01:36:12 ID:Jkd9J3Id
「いくぜッ!!!」
マジレッドが駆けた。
ウルサーベルが閃く。
寸でのところで飛び上がり、マジレッドは呪文を唱える。
「ジー・ジー・ジジル!」
マジレッドの両手を炎が包み込む。
重力に身を任せ、マジレッドはウルザードに飛びかかる。
炎に包まれた拳を繰り出す。
ジャガンシールドを押し出し、ウルザードはウルサーベルを引いた。
「ぬうっ!?」
ジャガンシールドなら、すべてを防ぎきれる。はずだった。
炎が弾けた拳、グローブに包まれた拳の一撃はジャガンシールド越しにウルザードに衝撃を与えた。
マスクの中で、魁はにやりと笑う。
「おらあ!!」
一瞬の隙をつき、マジレッドの拳はウルザードの腕をはじき上げる。
がら空きになった胴体に、マジレッドの拳が三度迫る。
ウルザードは、ウルサーベルを突いた。
それはマジレッドの肩口を掠める程度だったが、マジレッドに隙を作らせるには十分だった。
「ドーザ・ウル・ザザード!」
ジャガンシールドから、雄叫びをあげる狼が衝撃波となってマジレッドを襲う。
狼はマジレッドの両腕に食らいつき、動きを封じた。
「フンッ!」
ウルサーベルがマジレッドの胴体に迫る。
258 :
250:2005/06/26(日) 01:36:43 ID:Jkd9J3Id
「ジンガ・マジュナァッ!!!」
攻撃反射魔法、ジンガ・マジュナ。
はじき返すまではかなわなかったが、ウルサーベルの軌道は反らすことが出来た。
「ッらぁっ!!」
無理矢理腕を動かし、狼同士をぶつけることで消滅させる。
その状態で、マジレッドは更に呪文を唱えた。
「マジ・マジカッ!」
全身を炎が包み、マジレッドは炎の弾丸となる。
「レッドファイヤァァァァッ!!!」
ウルザードは正面からそれを受け止めた。
「ぬうう・・・・!!!」
「らあああああああっ!!!」
両者とも全く引く様子はない。少しでも後退すれば、それは死を意味する。
どちらの魔力が先に底をつきるか。
ルナジェルは、おのれの無力を呪った。
ウルザードとマジレッドでは、魔力の桁が違う。
自分の力を少しでも貸すことが出来れば・・・・・・。
ルナジェルの瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちる。
しかし、ルナジェルの予想は大きく外れた。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」
マジレッドの魔力はどんどんと増幅していくのだ。
じりじりと、ウルザードは後退していく。
これにはウルザードもルナジェルも目を見張った。
「マジ・マジ・マジ・マジカァァァァッッ!!!」
259 :
250:2005/06/26(日) 01:37:11 ID:Jkd9J3Id
一際炎が猛り狂った。
「!?」
「レッドファイヤァァァァッ!!!!」
ウルサーベルが弾け飛び、隙が生じる。
燃えさかる気迫に、ウルザードは、ほんの一瞬、気圧されてしまった。
だが、その一瞬が致命的なミスだった。
「ミラクルゥッッ!!!!」
「なに・・・・・!?」
ピキピキとウルザードの手甲や鎧にひび割れがはじまった。
ウルザードはジャガンシールドを押し出そうとした。しかし、無駄なあがきだった。
「フィニィィィィィッッッシュッッ!!!!」
炎は、巨大な不死鳥へ。
立ち上る炎の渦。
ウルザードは炎に打ち上げられ、宙を舞った。
「ぐおおおおおおっ・・・・・・!!」
「チェックメイッ!」
マジレッドのその一言が引き金になったのか。
ウルザードは、風化するように消えていった。
260 :
250:2005/06/26(日) 01:37:39 ID:Jkd9J3Id
「大丈夫か?」
ウルザードが消えたことにより魔法陣は解け、ルナジェルの解放も容易に行えた。
座り込んでしまっているルナジェルを、魁はのぞき込む。
彼女の手首には、磔にされた時についたのだろう、痛々しい傷跡が残っていた。
魁は思わず息を呑む。
「私は・・・・・無力です・・・・」
ふと、ルナジェルが呟いた。自らの肩を抱き、小刻みに震えているルナジェルに、
魁はあわてて声をかける。
「ど、どうしたんだよ?助かったんだから、はやく兄ちゃん達のとこに・・・・!」
顔をあげたルナジェルに魁は、かける言葉が見つからなかった。
泣いていた。
冴える月影と呼ばれ、天空聖者にも名を連ねる気高き女性が、まるで幼い少女のように
泣いていた。
「え・・・・あ、その・・・・・」
魁がまごついていると、ルナジェルは魁の胸に自らの顔を押しつけた。
「ちょ、ちょ!リン!?」
「・・・・・焦って、注意を怠って・・・・・そして仲間を危ない目にあわせてしまう・・・・・」
魁の胸の中で、ぽつりぽつりとルナジェルは続ける。
時折、嗚咽が聞こえてきた。
(いい匂いがする・・・・・)
魁はぶんぶんと頭を振った。
ルナジェルは真剣に悲痛な思いを訴えてきているのだ。そんなことを考えている場合ではない。
ルナジェルの頭を撫で、魁は彼女に顔を上げさせる。
ひどいものだった。
綺麗に整っていた顔は、涙と情けない表情とでぐしゃぐしゃになっていた。
(か、かわいい・・・・)
261 :
250:2005/06/26(日) 01:38:05 ID:Jkd9J3Id
再度頭を振る魁。
(邪念よ、去れ!!ジルマ・マジ・マジーネ!ジルマ・マジ・マジーネ!)
何度か頭の中で悪魔祓いの呪文を呟き、やがてルナジェルを真剣に見つめる。
魁は、にこっと笑った。
「大丈夫だから」
「・・・・・・・・」
やっと、わかった。
当然といえば、当然だったのだ。
どこかで見たことのある笑顔。
ブレイジェル。
彼の微笑みと、魁の微笑み。
自分はそれを重ねていたのだ。
「・・・・魁・・・・・」
「ん・・・・・・?」
ルナジェルは、自分でも無意識のうちに、魁の顔に手を伸ばしていた。
そして、ゆっくりと自らの顔に近づけていく。
魁の顔が赤くなった。
「お、おい・・・リン?」
「・・・・・・・・・」
返事はない。
いや、今こうやって唇が重なっていることが返事なのだろう。
ルナジェルは魁を求めた。長く、執拗にルナジェルは魁の唇を吸う。
はじめこそがちがちに固まってしまっていた魁だが、やがて自らもルナジェルを求めた。
舌と舌が絡み合い、互いの唇を吸いあう。
唇が離れたとき、一筋の糸が二人をつないでいた。
ルナジェルのとろんとした瞳に、魁はどきっとしてしまった。
「魁・・・・・・」
まるで熱があるみたいに頬を紅潮させ、吐く息も荒い。
白く、細い指先が魁の頬を包む。
「慰めて・・・・ください・・・・」
「・・・・・・・!!」
262 :
250:2005/06/26(日) 01:38:32 ID:Jkd9J3Id
思いがけない言葉に、魁の心臓は跳ね上がる。
それはつまり・・・・ってことか!?
ああ、でも俺には山崎さんが・・・・・!!
だが、魁があれこれと悩んでいるうちに、ルナジェルの瞳からはぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。
気丈に眉だけは吊り上げてみせるが、顔は真っ赤だ。
「私に・・・・・恥をかかせようというのですか・・・・・・!?」
「うっ・・・・・」
魁は、女の涙というものに極端に弱かった。何度芳香の嘘泣きに、こちらが泣かされたことか。
観念したのか、魁はぱちんっと両頬を叩いた。
「・・・・・・いくよ」
ルナジェルは、こくりと頷いた。
263 :
250:2005/06/26(日) 01:39:00 ID:Jkd9J3Id
「んっ・・・・・」
ぎこちない愛撫。それも仕方ない。魁は、はじめてなのだから。
魁はルナジェルに覆い被さるようにして、服の上から力を加減して、ゆっくりと乳房を揉んでいった。
「あ・・・・・いたっ・・・・・」
「ご、ごめん!」
魁はあわてて手を離す。しかし、すぐにそれはルナジェルに引き戻されてしまう。
「だいじょうぶ・・・・ですよ」
「・・・・・う、うん」
導かれるまま、魁は両手で左右の乳房をまんべんなく愛撫していく。
魁はもう真っ赤になっていた。
「魁・・・・・もっと、その・・・・」
「!!」
ルナジェルの言葉の意味を理解し、魁の頭から湯気が噴き出た。
つまり、いきなりマンネリなのだ。
魁は、布の上からそっと乳首を抓んでみた。
びくっ、とルナジェルの体が反応する。
ころころと指の腹で転がしてやると、「んんっ・・・・・ふぅんっ・・・・・」と鼻にかかった
悩ましげな声を上げる。
(あ・・・・・・)
突起が固くなったのに魁は気づいた。
(感じて・・・・くれてるんだ・・・・・)
そっと手を伸ばし、魁はルナジェルの衣装を脱がせた。
264 :
250:2005/06/26(日) 01:39:29 ID:Jkd9J3Id
胸だけが露出するような、はだけただけの脱がせかたにルナジェルは顔を真っ赤にする。
ルナジェルの乳房の上、ピンク色の突起がつんと上を向いていた。外気にさらされたためか、
先ほどよりも固くなっているようだった。
指先が、乳房にふれる。
「あっ・・・・・んっ・・・・・」
乳房をやさしく揉みながら、魁とルナジェルは唇を重ねる。
「はぁっ・・・・・ちゅ・・・・ん・・・・」
魁は左手をするすると下ろした。
左の乳房が寂しくなったので、ルナジェルは何事かと視線を下ろす。
魁の左手は、ルナジェルの太ももに伸びていた。
「あっ・・・・魁・・・・そこは・・・」
「・・・・・いや?」
「・・・・・・・・」
ふるふるとルナジェルは顔を左右に振った。
魁はそれを確認すると、左手を着衣の下から滑り込ませた。
太ももをなで回し、手は少しずつ上へと伸びていく。
その間も、右の手は乳房を弄ぶのを忘れていない。
左手は、目的の場所へとたどり着いた。
そこには一枚の薄い布があるだけだった。
「・・・・・ぱんつ、じゃないよな?」
「え・・・・?・・・・・!!」
ぼんっ、とルナジェルは紅潮した。
265 :
250:2005/06/26(日) 01:39:59 ID:Jkd9J3Id
ごそごそといじってみると、簡単にその布は取り除けた。
本当に、ただの布のように見える。
「・・・・・・ふんどし?」
それを見たときの魁の第一声がそれだった。
「なっ・・・・!違います!これは・・・・・んんっ・・・!」
「なんでもいいよ・・・」
まだ何か言おうとしていたルナジェルだったが、それは遮られた。
すでにそこは十分に湿っていた。
淡い茂みを指先に感じながら、魁はルナジェルの秘所を弄る。
「はっ・・・・あんっ・・・・!」
指先が動くたびに、ルナジェルはいやいやと身をよじる。
魁は、その反応が嬉しかった。
魁の指先が、女性の一番敏感な部分を抓んだ。
「・・・・・・・!!」
ルナジェルは一度息が止まり、
「ああぁぁぁぁぁんっ・・・・!」
獣のような嬌声をあげた。魁はしつこくそこを弄くり回す。
「ああっ、ひんっ・・・!えうっ・・・・!!」
そのたびにルナジェルは艶めかしい声をあげた。
もう、魁も十分だった。これ以上は限界だった。
秘所を弄んでいた手をとめ、魁はルナジェルに手を伸ばす。
「ふえ・・・・・?」
とけかかっているルナジェルは、脱がされていてもまともな反応は出来なかった。
生まれたままの姿になったルナジェルに、魁は改めて思う。
266 :
250:2005/06/26(日) 01:40:25 ID:Jkd9J3Id
(本当に・・・・綺麗な体だ・・・・・)
かちゃかちゃとベルトのバックルをはずし、魁はそそり立った自分自身を解放した。
それを目にしたルナジェルは、「ひゃっ!」と可愛い悲鳴をあげた。
魁は、ぎこちなくも、自分自身をルナジェルの秘所へとあてがう。
だが、上手いこといかなく、先端が擦れるたびにルナジェルが嬌声をあげる。
閉じようとした足を再度開かせ、今度こそ魁はソレを濡れた花弁に押しつけた。
「んっ・・・・・」
ルナジェルが眉をしかめる。
「いくよ・・・・・」
「・・・・はい」
ルナジェルは微笑んで頷いた。
魁は、ゆっくりと自らをルナジェルの中に沈めていく。
「ああああ・・・・・!」
すっぽりと収まり、魁はすこしきついことに顔をしかめた。
ルナジェルが両手を伸ばした。
「大丈夫・・・・です・・・・か?」
手は、魁の頭を抱く。
暖かかった。
魁は、微笑んだ。
「リンは、痛くない?」
「・・・・私は、大丈夫です・・・・」
「動いて、いいかな?」
267 :
250:2005/06/26(日) 01:41:05 ID:Jkd9J3Id
返事はない。ただ、きゅっと目をつむるだけだ。
ゆっくりと、ゆっくりと魁は腰を前後させた。
「ああっ・・・・はあっ・・・・!」
最初は、ブレイジェルに似た魁に抱かれたいと思っただけだった。
だが、違ったのだ、本心は。
私は、小津魁という一人の人間に惹かれている。
記憶喪失で街を彷徨っていたとき、助けてくれたのは、魁。
空の散歩へと連れて行ってくれたのも、魁。
そして、ここに助けに来てくれたのも、魁・・・・・。
今だから、分かる。
私は、小津魁を愛していたのだ。
自分でも知らず知らずのうちに。
だが、決して結ばれることはないのだ。
私は天空聖者、彼は人間。どうしても越えられない壁があるのだ。
たとえ結ばれたとしても、魁は老い、やがて死を迎える。
だが、私の死はもっと、もっと先のことなのだ。
そんなものに、耐えられるはずがない。
一度でも、抱いてくれた。彼の優しさに感謝しなければ。
私は、マジトピアへと帰らなければならない。
きっと・・・・近くにいたら、我慢できないから・・・・・・。
「うっ・・・・・リン・・・・!」
「あっ・・・・はあっ!んっ!」
魁は、ルナジェルの中で果てた。
魁の温もりを感じながら、ルナジェルは涙した。
ありがとう、魁・・・・・・。
終。
268 :
250:2005/06/26(日) 01:43:18 ID:Jkd9J3Id
呼んで頂いた方、ありがとうございました。
なにせこんなことするのはじめてなもので、色々と至らぬところがあったかと思います。
あと、戦闘永杉ですね・・・・・:しかも、臨場感でてねえ・・・・。
ねます;修行積み直してきます:
>>250サマ
いやぁ、けっこういいんじゃないっすか〜
2週放送なかったんで、脳内妄想膨らみまくりですよ。
これからもいい作品期待してます!
270 :
49:2005/06/28(火) 00:21:52 ID:BusM3kuR
>>250神 GJ!!!です。燃えと萌えが両立していて素晴らしいです。
ルナジェルは小津親子(パパン&魁)に報われない恋を…切ない。
ブレイジェル、ライジェルとの関係も読んでみたいと言ってみるテスト。
ご意見くださった方々、大変ありがとうございました。
遅くなりました、アニキor魁×麗で本番アリです。
前回放送から2週間以上、溜まりに溜まったリビドーが吐き出されたもよう…。
ただ保守代わりのつもりが、ボリュームが予想以上に増えました。
まだ書き終わってないので、分割して日替わり投下します。
すみません…エロも中編は多いのでお許しください。
TV本編はきっと全然違う展開でしょうが、ドゾ。
小津家、魔法部屋。
ブランケンを倒し、冥府門も封じたにも関わらず、麗の水晶玉占いには悪い予兆が現れていた。
「暗い…闇の中…でもその先に、光?太陽のような暖かい、美しい光…」
そんな中、ナイ&メアが封印の洞窟で何かを探していると知った五人。
「行くぞ!みんな!」
「「「「おう!」」」」
魔法変身でマジレンジャーとなり、さっそく洞窟に向かった。
………
鬱蒼とした森の奥、兄弟は目的の洞窟に入る。進んでいくと、道が二つに分かれていた。
「どうする?麗ちゃん」
「ちょっと待って」
マジブルーが水晶玉とマージフォンを取り出した。精神統一すると、やがて何かを感知した。
「やっぱり…さっきの闇と光が関係してるみたい。もっとはっきりしてきた…。
右は光、左は闇を暗示してるわ」
「そうか…闇の方がたぶん危険が多いだろう。よし、俺と麗、魁は左に進む。
芳香と翼は右に行ってくれ」
「わかった、兄貴」
「何かあったら連絡しろよ、芳香姉ちゃん、ちぃ兄」
「まかせて♪そっちの方が危ないみたいだから、気をつけてね」
マジグリーンの指示で、五人は二手に分かれて進んで行った。
………
闇があるという道を進む、マジグリーンとマジレッド。
マジブルーも水晶玉を見つめながら一緒に歩いている。
「どんどん闇に近づいてる…濃くなっていく」
「やだなぁ、姉ちゃん。脅かさないでくれる?」
「なんだ魁、怖いのか?」
「そっ、そんなんじゃねぇよっ」
「魁は小さい頃から、お化けとか苦手だったもんね」
「怖い話聞かされて、麗のベッドに潜り込んだことがあったよな」
「そうそう」
「兄ちゃん、姉ちゃん!いつの話してるんだよッ!」
「あ、あれを見て!」
にぎやかに昔話をしていると、見覚えのある二つの影。三人はそれに向かって駆け出した。
「ナイ!メア!」
「やっぱりこっちにいたか!」
「なぁに〜?邪魔しないでくれる?」
「今日はあんた達の相手してる暇ないんだから」
ね〜、と気だるそうに相槌を打つナイとメア。
どうやら探し物が見つからず、いささかバテ気味のようだ。
「こんな所で何をしている!!」
「そんなこと、わざわざ話す必要ないもんね〜」
「そうそう」
うっとうしげに言うと、二人は融合してバンキュリアとなる。
「で、うざいからとっとと消えちゃってくれない?」
バンキュリアは大皿ほどの大きさの鏡を妖術で出現させた。
「なんだ?!」
その鏡は平面だが、鏡面は万華鏡のように幾重にも同じ文様が回転している。
「冥府門は再び沈んだが、これ以上邪魔はさせない。
お前達を魔鏡の幻覚世界に閉じ込めてやる!」
バシュウッ!!
その叫びと共に魔鏡からいくつもの光が放たれた。
「「「?!」」」
魔鏡の光線たちはまさに光速で洞窟の壁にも乱反射し、三人の魔法使いに襲い掛かる。
「「うわぁぁぁっ!!」」
「きゃぁぁ…っっ!」
抵抗する間もなく、マジレッドたちはその光に包まれてしまった。
………
「な…なんだよ、ここ!」
魁が戸惑いの声を上げた。多くの鏡に囲まれて見渡す限り、無数の自分と兄姉の姿がある。
それは、合わせ鏡の無限回廊とも呼べる空間だった。
「変身も解けてる…もしかして、ここは魔鏡の中…」
三人は魔法変身を試みるが、思うようにいかない。
「くそっ、芳香!翼!聞こえるか!」
蒔人がマージフォンで芳香たちに呼びかけてみるが、応答はない。
「ダメだ、通じない…」
不安が広がり、目の前にいる相手が本物なのかどうかもわからなくなってしまいそうだ。
魁たちは自然と互いの手を握って実体だと確認、安心した。
「まず、ここから出る方法を考えなければ…」
「…ねぇ!この鏡、動いてない?!」
「「えっ?!」」
音もなく、鏡に映る姿が四方から徐々に迫ってくる。
「そんな、このままじゃ…」
「押し返してみるんだ!」
いくら蒔人たちが押し返そうとしても、鏡の壁はびくともせず押し進めてくる。
次第に空間は狭まり、やがて密着しなければいけないほどになってしまった。
麗をかばい、蒔人と魁が彼女をはさむ形をとっていたのが、裏目に出る。
「く…」
互いの体が完全に密着してしまい、麗の吐息や感触が蒔人と魁にダイレクトに伝わる。
非常事態なのに、どうしてもそこに意識が集中してしまう。
艶やかな黒髪、ほのかに甘い香り、見ためより大きい胸の膨らみ、柔らかく弾力のある太腿…。
…グリッ…
(まずいッ!!)
(やべっ!!)
(!!)
魁と蒔人の身体の一部に変化が生じた。
腰を引くスペースもなく、空間が狭められるにつれ、麗にそれを押し付ける格好になってしまう。
これでは満員電車の痴漢同然。麗は耳まで真っ赤にしてうつむいてしまった。
「「「………」」」
(あぁッ、もう!なんでこんな時に!!俺のバカ!)
(完全にセクハラだ…すまん麗、兄ちゃんも男。これは生理現象なんだァッ)
二人は男の性に言い訳しつつ、自分を責めていた。
しかし、この状況でそれについて言うのは憚られる。
そうしてる間にも、スペースは容赦なく狭められ圧迫が増す。
「く…苦しい…」
「このままじゃ、押しつぶされちまう…」
「く、そぉ…っ」
なす術のない三人。身体的にもう限界と思われた、その時。
辺り一面が光に覆われ、ホワイトアウトした。
………
一方、マジピンクとマジイエローは。
「行き止まりか?」
「なんにもなかったね〜」
もう道はなく、これ以上進むことはできない。
仕方なく周りを見渡し、何か占いが暗示した“光”に関係ありそうな物を探してみる。
しかし岩ばかりでそんな物はありそうにない。
「…?きゃっ!」
芳香が何気に洞窟の壁のいびつな形に手を添えると、その部分が崩れゴトリと塊が落ちた。
落下の襲撃で塊の表面が割れ、中から金属製の物体が現れた。
取っ手とふたと、注ぎ口のついているそれ。
「ねぇ、翼ちゃん、これなんだと思う?やかん??」
「ちがうだろ…ランプ、かな」
汚れたランプを二人はまじまじと見つめると、そこには何かの模様が。
「…これは」
「みんな!聞こえる?」
「おい、返事しろ!」
二人はマージフォンを出し、兄弟たちに連絡を取ろうとするが、まったく応答がない。
「何かあったのかな…」
「とにかく引き返そうぜ!」
異変を感じ、二人は急いで来た道を戻っていった。
中編へ続く
(*゚∀゚)=3
しかもIDがOz(*゚∀゚)=3
278 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 20:37:51 ID:YOb76jUl
魁と麗は大きな川の流れる草原にいた。
「ここは一体…」
「ねぇ、お兄ちゃんは?!」
慌てて辺りを見渡す二人。だが、兄の姿は見当たらない。
「蒔人兄ちゃぁーーんっ!どこだよー!!」
「お兄ちゃーーんっ!!」
必死で叫び歩き回るが、返事はなかった。
「そんな…兄ちゃん…」
「どこに行っちゃったの…」
やがて魁と麗は絶望と疲労で立ち止まってしまった。
バァン!ゴォォォ…ッッ!
「「!!」」
不意に目の前で紅蓮の炎が上がった。その向こうに赤いシルエット。
「あれはっ…!!」
「な、なんで俺?!いや、マジレッドが?!」
驚く二人に容赦なくマジレッドの幻影が、次々と炎の魔法を繰り出す。
ド・ガァァッ!!ボフゥ…ッッ!
「うわぁっ!」
「きゃっ!」
灼熱の嵐をやっとの思いで潜り抜け、岩の陰に隠れた二人。
「こんな幻覚の世界じゃ変身もできないし、どうすれば…!」
「…幻覚…そうか!」
「あっ!魁!!」
魁はひらめくやいなや、マジレッドの前に飛び出して行った。
「うわぁぁぁぁーー…ッ!!」
マジレッドの体がにわかに炎を帯びて、こちらに向かってきた。
「ぐぅ・うぅッ!!」
レッドファイヤーフェニックスに生身で立ち向かう魁。
接近するにつれ、火傷どころか融けてしまいそうに熱い。だが、ここで止まるわけにはいかない。
「…ニセモノなんかに、負けてたまるかーッ!!」
拳を固め頭を低くし、爆発をすばやくよけて前進する。
そして、炎の中に飛び込む魁。マジレッドの懐にもぐりこんだ。
瞬時に腰を落とし、渾身の力を込めて一気に拳を衝き上げる。
「ファイヤースクリューアッパーー!!!」
ドゴォオ…ッ!!!!
マジレッドの顎に会心の一撃がヒットした。
ブワァァ…ッ
映像が消えるように、跡形もなく幻覚は消滅した。
「ハァ、ハァ、ハァ…」
魁は気力を使い果たし、その場に座り込む。
赤いジャケットやTシャツは完全に燃えてしまい、上半身裸だった。
ズボンもハーフパンツのようになりボロボロの態だ。
「すごい、すごいよ!魁!!」
麗が魁に自分のジャケットをかけて、肩を抱く。
「へへ…ちぃ兄が夢の中で俺を助けてくれた時のことを思い出したんだ。
これも幻覚なら変身できなくても、信じる気持ちで戦えるって」
「魁…」
もう無茶をしたり、頼ってくるだけの弟ではない。
身体的にも精神的にも、戦いの中で彼は確実に成長しているのだ。
ザバァァァッ…!! 「「!!」」
二人の背後で川の水が竜巻のように逆巻いた。
「次はマジブルー?!!」
いつの間にか川の水かさは増し、あっという間に膝まで浸かっていた。
ド・ンッッ!!バシャァァア!
轟音と共に迫る水柱をかいくぐるが、動きが思うようにとれない。
「魁は浅瀬に離れてて、今度は私が行くから」
「ちぃ姉!」
「だって、魁ががんばってるのに、黙っているわけにいかないもん!」
麗は弟に笑顔を向けると、静かに川の深みへと歩き出した。
敢然と己の幻影と対峙した麗。
バン…ッッ!!ブシュウワァァ!!ドォンッッ!!
間髪なしにブルースプラッシュを連発する、マジブルーの幻覚。
水に浸かっていては、変身後の方が圧倒的有利だ。
「きゃぁああっ!!」
「姉ちゃんっ!!」
…水面に静寂が戻る。麗の姿が消えた。
「そ、そんな…」
魁が愕然としていると。
ガシィッ! 『!!』
水面下で何者かに足をつかまれ、マジブルーは取り乱した。
ボォ・ンッ!!ドシャァァ!!ザブゥゥッ!!
川底に向け水柱を乱発し、周りに水の壁を作る。
するとマジブルーの目前の水壁に、ゆらりと麗の姿が浮かんだ。
『!』 ザシュッ!!
マジブルーはすぐさま、麗にマジスティックで止めを刺す。
「ちぃ姉ぇッ!!」
『……』
暫時、マジブルーの幻影がゆっくりと自分の胸を見た。
そこには背中から貫通したマージフォンの先端。
麗はマジブルーの背後にまわり込み、水の壁を鏡に利用したのだ。
過信し、技に溺れる相手を逆手にとった作戦。
「まねっこは所詮、まねっこ。そんなもので私は倒せないわ!」
パァァァ…ッ…
驚いたような表情のまま、マジブルーの幻影も消失してしまった。
………
「はっ…くしゅっ!」
「大丈夫か?姉ちゃん、ほら」
魁は借りていたジャケットを麗に返した。そしてかなり離れた場所で背中を向けている。
さっきの戦いでずぶ濡れの麗。Tシャツやブラジャーを脱ぎ、ジャケットに袖を通す。
本当はスカートと下着も脱いで乾かしたいが、そうもいかない。
いつの間にか陽が沈み、気温が下がっていた。
「寒い…」
二人は震えながら肩を寄せ合う。
「魁、このままじゃ二人とも風邪ひいちゃうから…温め合おう」
「え゛ッ?!!」
思いっきり動揺する魁。確かにそれも考えはしたが、年頃の姉弟がするのは大問題だ。
「そ、それはまずいよ…」
「だって、そうでもしなきゃ二人とも体壊しちゃうよ」
「でも…」
もじもじする魁。麗がそっと、魁の素肌に触れた。
「魁も…大きくなったよね。昔はちゃんと見てないと、すぐ転んだり怪我ばっかりしてたのに」
麗は優しく魁を引き寄せ、腕の中に閉じ込めた。しかし、その感触は昔よりずっと逞しい。
「…俺、もうそんなに子供じゃないよ」
「そうだね。こんなに温かくて、しっかりしてるもんね…」
もう子供じゃない…触れ合う肌が、違う意味でも訴える。
麗が石にされたのを戻した時、魁は無我夢中で彼女を抱きしめた。
あの時、姉の体がすっぽり腕の中に収まってしまったことに、後から切ないような気持ちが
湧いてきたのを覚えている。それも一瞬、掠めただけのことだったが。
今思うと無意識に、無理に封じ込めていたのかもしれない。
こんなに心が揺れるのは、ここが現実ではないから…?
ひょっとしたら、目の前の人物も幻なのかもしれない。自分勝手な、都合のいい幻影。
確かなのは自分の心だけ。それでもいい…二人は思っていた。
魁も麗の背中に腕を回す。ジャケット一枚を通して伝わる体温と華奢な、柔らかい感触。
煩悩を振り払おうとしても、下肢に凝縮する熱を魁は押さえられない。
(だめだ…これ以上、どうしたら…)
その心を読んだかのように、麗は呟いた。
「…山崎さんとの…練習台と思ってくれていいよ」
一瞬、魁は意味を掴みあぐねる。そして慌てて体を離した。
「そんな…!何言ってるんだよ、ちぃ姉!」
「こんなこと、自分でもどうかしてると思うんだけど…私、魁ならかまわない」
「でも、練習なんて…俺」
麗はあえて自分を貶めることで、魁の罪悪感を軽くしようとしていた…でも。
「…ちがう」
「魁?」
「そんなの、いやだ」
これだけははっきりと伝えなければ、姉を慰み者にしてしまうだけだ。
「うまく言えないけど…練習とか、代わりとかじゃなくて…ちぃ姉が欲しい」
「魁…」
「別に好きな子がいるのに、こんなこと言うのはおかしいけど。
もし、血が繋がってなかったら…俺、ちぃ姉を…」
魁の言葉が遮られる。麗が魁の唇に人差し指をあてたからだ。
「もう、いいよ」
真っ直ぐな魁の誠意に、麗は心が温かくなる。姉は弟に優しく微笑んだ。
全てを包む、穏やかな慈愛の笑み。
「それ以上は…言わないで。魁の気持ちは、十分受け取ったから」
「ちぃ姉…」
「ありがとう」
麗はゆっくりと腕の中に魁を引き込んだ。顔を寄せ、そっと魁の唇に触れる。
初々しい、いたわりの口づけ。やがてどちらからともなく唇を割り、互いの粘膜を侵食する。
麗の舌が誘い、魁がそれを追いかける。夢中で吸い、絡み合って舐め返す。
「…ん…ふぅ…」 ちゅ、く…
互いの粘膜から洩れる、甘い吐息と唾液の混じる音。
粘膜を介して混ざり、溶け合う行為は、麻薬のように思考を麻痺させていく。
(ちぃ姉が、こんなことするはずない。きっと、これも幻覚なんだ…)
これが本当であって欲しいのと裏腹に、心の中で不謹慎な言い訳もしてしまう魁。
大人になりきれない魁の罪悪感が、矛盾を膨らませる。
どれほどの時間が過ぎたのだろう。魁は抱き締めた力を緩め、すっと唇を放す。
絡み合った舌の間に、艶めかしい銀の糸が引かれた。交差する虚ろな、揺れる瞳。
絶対に普段、見ることのない姉の表情。それを目の当たりにしても、魁はまだ信じられない。
それが実体であるのを確かめるように、麗の頬から首筋を掌と唇でなぞっていく魁。
「ん…魁…」
自分の名を呼ぶ切なげな声。輪郭を追い、息を潜める麗を感じながら、魁は実感を深める。
白い肌に軽くついばむようなキスをくり返す。浮かぶ紅い刻印は、魁の情熱の証。
魁が耳たぶを甘咬みしてやると、麗は熱を帯びた吐息で返事をする。
魁は両手で服の上からゆっくりと麗の双丘を包む。円を描くように、そっと優しく揉んでいく。
「ん…ふ、ぅっ…」
初めて耳にする、麗の小さな喘ぎ声。もっと聞きたいと魁は望む。
不意に膨らみの頂点付近を摘んだ。ジャケットの生地越しに、少し固めの感触が伝わる。
「んぁっ!」
ビクン、と身体を震わせる麗。
水色のジャケットに手をかける魁の指先が、呆れるほど不器用になっていた。
魁に身を委ね、草むらに横たわっている麗。しどけなく両腕を広げ、無防備な姿。
何とかボタンをはずして前を押し開くと、白くたわわな双丘が現れた。
ぷるんと揺れ、震える乳房…魁の視線は完全に釘付けになり、ゴクリと生唾を飲む音が響いた。
「あまり…見ないで…」
魁の視姦に耐えられなくなり、恥じらい腕で隠そうとする麗。
「すごく…きれいだよ、ちぃ姉…」
たくさん伝えたいことがはずなのに、そう言うのが精一杯の魁。
「好きにしていいよ、でも…優しくして」
初めての魁には、ある意味酷な言葉だ。魅力的な姉を前に、そんな余裕が持てるだろうか。
そして麗の様子に、魁は思わず問う。
「ちぃ姉、もしかして初めて…?」
「……」
頬を朱に染めた麗の、沈黙の肯定。魁はこれ以上ないほど動揺した。
「だ、だめだろぉっ!そんな大事なこと、俺となんかしたら!!
じゃ、じゃあまさか、さっきのキス…姉ちゃんも俺も…」
初めてでなくてもそうなのだが…うろたえ、挙動不審になる魁。
とにかく、女性にとっての初体験の重みは、魁にもわかるつもりだ。
そんな弟を引き寄せ、姉は耳元で囁く。
「初めてだから…魁なの」
そこで魁の理性は、切れた。
気がつくと、魁は麗の肌にむしゃぶりついていた。
知る限りの知識を総動員して、姉の身体をまさぐる。
小さい頃一緒にお風呂に入ったこともあったが、そんなのとは全く別次元の触れ合い。
「ちぃ姉…ちぃ姉…」
「はぁ・っ…魁…」
瑞々しい肌が桜色に染まり、上気する。触れた指先は肌に吸いつき、驚くほど敏感に反応する。
魁は逸る欲望を抑えつつ、夢中で麗を求めた。
汗ばむ麗の甘い香りは、懐かしくも昔と違う感情を呼び起こす。
触れるか触れないぐらいの微妙な動きで、わざと中心を避けながら膨らみを擦る。
掌の中で形を自在に変え、溢れる乳房。その頂点は触れずとも、主張し始めているのが見て取れた。
我慢できず、魁はそこに舌を這わせる。
「あぁんっ!!」
「!」
甘い声で啼くと麗はびくんとのけぞり、魁の腕にしがみついた。
魁はいささか驚いたが、すぐその声に勇気づけられ、さらに続ける。
乳房を揉みしだき、頂点を唇で吸い立て、舌でつついたり転がしてみた。
「は…んぅ…ぁ・っ!」
唇で貪っているうちに、口の中でその部分が少しづつ硬くなってきた。
不意に唇に力を入れると、びくりと麗の身体が反応する。
稚拙だけれど、ありったけの思いやりを込めた愛撫。
自分だけが快楽に溺れるのは絶対嫌だ。姉も一緒に連れて行きたい…魁は心に誓っていた。
その健気な想いは肌を通して麗に伝わる。嬉しくて、身体が雄弁に応えていく。
魁はだんだん貪欲に大胆になってきていた。
少しずつ愛撫は下に降りて行き、スカートの裾から手を差し込み、太股に掌を這わせてみる。
「あ…っ!?」
麗の声と同時に身体が緊張するのがわかった。そんな反応に、動きを止める魁。
姉弟で、しかも初めて同士。魁は自信の無さが頭をもたげ、躊躇した。
麗の胸から顔を離し、その顔を見る。麗の清らかな黒い瞳に、魁の姿が映った。
深く慈愛を含んだ眼差しに、魁は己を恥じて目を伏せてしまう。
そんな弟の頬に指を這わせ、姉は温かな両の掌で顔を包み込む。
「私、嬉しいよ…だから、ちゃんと見て…」
「ちぃ姉…」
まだ男に育ちきっていない弟の顔を、麗は愛おしげに見つめる。
むにむにと頬全体を両手で触られながら、魁は麗の綺麗な瞳に見とれていた。
余りにも豊かな母性。麗は全ての許しを魁に与えた。
「もっと、好きにして…甘えていいんだからね…」
不意に麗は魁の下半身の膨らみに触れ、優しく撫で上げた。
「ちっ、ちぃ姉ッ…!!」
「魁とこんなこと…もうないだろうから。できる限りのこと、したいの…」
(ど、どこでそんなこと覚えたんだよっ!)
うろたえる魁にかまわず、張り詰めたズボンに麗の手がかかる。
「きゃ…!」
さっきからずっと痛いほどいきり立ち脈打つそれが、威勢良く麗の鼻先に飛び出した。
魁はあまりの恥ずかしさに逃げ出したくなる。
「…こんなに、なるものなんだね…」
こわごわ麗の指が触れ、掌に包み込まれる。
「う・ぁあ…っ」
ビクンと跳ねる身体と剛直。思いがけず、魁は情けない声が漏れてしまった。
触れただけなのに、自慰なんかとは比べものにならない、破壊的とも言える快感。
いつの間にか形勢は逆転し、魁は麗に組み敷かれる体勢になっていた。
始めはぎこちなかったが、次第に麗の手淫は深く、大胆なものになっている。
ちゅる…くちゃ…っ
掌で上下するたび、滲み出る我慢の粘着音が高くなる。麗の舌が魁の劣情に近づく。
「い、いいよ!…そんなことしなくて、も…っ…!!」
つるり、と筋に沿って麗の舌が這うと魁は絶句してしまった。
魁のそれに唇で触れる。慈しむように短い口づけから、やがて長く執拗になる愛撫。
舌先を裏筋にあて、顔を上下させて淫らに這わせる。
たどたどしくも繊細な舌の動きは、魁を虜にしていく。
「ん、っ…う…んぅ・っ…」
麗の口と鼻から小さく息が漏れる。魁の剛直を口に含み、喉の奥で締め付けた。
初めての行為だが、麗は最中にもその技巧を飛躍的に高めていく。
魁の反応に合わせて、唇と舌を裏筋とくびれに沿ってぴたりと張り付かせた。
そして口を前後に動かすことで、巧みに煽る。
そうかと思うとちろちろと舌で刺激し、更に口内に咥え込んだ。
麗は一心不乱に弟のそれに口淫を施す。真面目な性格そのままに、一途な愛撫。
しかしその行為は、普段は絶対ありえない淫猥なもの…。
背徳と倒錯に魁は眩暈がした。その刹那、身体の芯に痺れるような快感が走る。
「我慢しないで…感じていいんだよ…」
「あぁ…っ」
不覚にも身体がビクビク跳ねる魁。
魁自身への圧迫感が驚異的に跳ね上がり、這い回っている麗の粘膜に翻弄される。
されるがままの魁は、まるで女の子のように喘ぎ、悶えるしか術がない。
「ちぃ姉、気持ち・良すぎ…っ…うっ…くぅっ!」
魁は歯を食いしばるように耐えた。気が遠のきそうだ。
(だめだ、どうにかなっちまう…!!)
「あぁ…っ!ッ…!」
もう魁は爆発寸前だった。喘ぎ声を上げてひくひくと震える。
「あっ…!うぅっ、ぁぁあっ……!」
あっけなく駆け上がる昂ぶり。たちまち迸りが出口を求め、上昇する。
だが、姉の口や顔をこんなもので汚すわけにはいかない。
「…く・あぁぁあッ!!」
痺れるような快感が下半身から全身に走り巡るのを感じた瞬間。
魁はやや乱暴に麗の肩を掴み、性急にそれを引き抜いた。
ビクッ、ビクンッッ……!!
全身を痙攣させながら、外に放たれた劣情の飛沫。
腰の抜けるような開放感の中、魁は早すぎる絶頂を迎えてしまった。
「はっ、はぁっ…」
力を失ってゆくそれに、耳まで燃えあがりそうになる。
呼吸を整え麗を見ると、その一滴が頬にかかっていた。それを見つけ、慌てて拭き取る魁。
「ご、ごめん…」
「…いいの、魁が気持ち良くなってくれれば…」
かすれた声で謝る魁に、麗は陶然とした表情を浮かべている。
魁への口淫は、麗自身にも確実に官能の波を呼び起こしていた。
魁は麗を横たえさせ、濡れたデニムのスカートを脱がせた。
そしてシンプルな薄いブルーのショーツに触れる。
「あっ!!」
麗が思わず声を上げ、身をよじる。
魁が下腹部の密かな膨らみから、次第に奥へと指を忍び込ませたからだ。
そっと撫でる動きを大きくすると、徐々に麗の脚が開かれる。
そこを覆う薄布は、湿り気を含んだ淫らな音を立てて、布地ごとヌルリと滑った。
「すごい…こんなになってる…」
「いや、ぁっ…言わないで…」
魁が素直に感想を漏らすと、麗の頬はよりいっそう熱くなった。
自分だけが先走っているのではない。麗も感じている証拠を見つけると、魁は悦びに満たされた。
くちゅっ…ちゅ… 「…あぁんっ!だ、だめぇ!」
破廉恥な自らの音に、麗は羞恥でいたたまれなくなる。
魁が少し強く秘裂を押すと、ちゅぷりと溢れる液体。
濡れているのは水じゃない…とろりと滲み出る、温かい甘い蜜。
この下に、麗の大切な場所…魁は好奇心を押さえずにはいられない。その小さな布切れを下げる。
信じられないほど濡れそぼったそこは、ショーツに幾筋も糸を引いた。
掌で擦ると、麗の太腿はゆっくりと開く。そこへ魁は身体を入れ、頭をその位置まで下げた。
「ちぃ姉の、見せて…」
「…魁…!」
目を見張るほどの光景…魁は感動を覚えた。
女性のその部分を、雑誌や画像でなら見たことがある。しかし実際は全然違った。
本物はずっと生々しく淫らで…そして写真より遙かに魅力的だった。
初めて見る秘裂はうっすらと熱と淫液を帯び、艶めいた息づかいをしている。
「は、恥ずかしいよ…魁…」
「…隠さないで」
思わず身をよじって、脚を閉じ、掌で隠そうとする麗。
耳の裏まで真っ赤になり、恥じらいに唇を噛んでいる。
麗のそんなさまはかえって扇情的で、魁を激しく興奮させた。魁は麗の動きを制する。
「すっげぇ、綺麗だ…」
色づく合わせ目、蜜が誘うように滴り落ち、淫靡な艶を光らせている。
魁は息がかかりそうなほどそこに近づき、恐る恐る指を伸ばした。
「ん・あぁっ!!だ、だめぇ!…」 くちゅ…
指でそっと触ると、ぬかるみが粘着音をあげる。 麗の下肢が震え、卑猥に揺れた。
「ふっ…あぁぁ…っ」
自分の指で姉が官能に身悶える。あってはならない、限りなく甘美な禁忌の行い。
魁は秘肉の周りをゆるゆると巡ったり、中心部をなぞっていく。
やがて、秘裂の上の方に小さな突起を見つけた。
その部分に優しくも執拗に触れていくと、麗の腰がよりいっそう激しく動いた。
「やっ!…そこ…ぁあ…あぅっ!」
ぴちゃ…くちゅ、ちゅっ…
同時に好奇心の赴くままに舌を伸ばし、麗の秘所を舐める。
肉襞をかき分け、その奥へと舌を差し込んだ。
麗の甘露を魁は思う存分掬い取り、舐め尽くす。それがまた新たに蜜を湧き起こさせる。
途切れなく滴るそれは、もはや潤みというより洪水のように溢れていた。
「あ・あぁっ!…いや・いやッ!魁…そんなにしないで…っ!!」
麗はたまらず魁を押しのけようとするが、魁はしっかりと麗の腰を掴んで離さない。
艶を含んだ麗の喘ぎ。それが抗議の意でないことを、魁は理解していた。より激しさを増す淫戯。
(やだ…っ、何・この感じ…!!)
抗えない未知の感覚に、麗は快感と恐怖を同時に味わう。
自分が自分でなくなりそうな…魁が与える淫楽に麗は翻弄され、攫われていく。
ちゅぷ・ちゅく、ちゅるぅ…
蜜がより溢れ出す。麗の昂奮が高まっている合図。
腰の奥の方から鮮烈な快感が、解放を求めて走り抜ける。
「あ・あん、いゃッ…ぁ…あぁ…ーーあぁぁっ…!!」
絶頂を迎え、つま先までピンと伸びる白い脚。びくびくっ、と麗の身体が痙攣し、のけぞった。
すっかり回復してしまった魁のそれは、待ちきれないように反り返っている。
「ねぇ、もう…いいかな」
魁は懇願するように麗の顔を覗き込んだ。
麗は陶酔から抜け出せていないのか、こくりとうなずくだけだった。
手を添え、あてがうのに難儀しながらも、麗の入り口に押し付けてみた。
(ここで、いいんだよな…)
「…あぁ…っ!」 ちゅく…ぅっ
「…く…」
麗の濡れた部分へと擦り付けられる、先端。魁の背筋に、これまでにない官能の嵐が駆け巡った。
先端に触った麗の熱いぬめりは、溢れるほど蜜を湧かせながらも、入り口を固く閉ざしている。
「く・ぅぅ…っ…!」
麗の被虐の表情に、魁は思わず侵入を留まった。自分の剛直が姉に苦痛を与えている…。
魁がためらっていると、麗は回した手に力を込めた。
「へ、平気…だから……来て」
「い、いいのか…?」
こくりとうなずく麗の合図に、魁は覚悟を決めた。背徳の罪を背負う覚悟を。
(ごめんっ、姉ちゃん…っ!!)
魁は一気に腰を入れ、押し進めた。
猛り狂う魁自身が麗の秘裂をこじ開ける。瞬間、凄まじい感触が魁の全身を突き抜けた。
「!!ぅうっ…!」
「あ・ッ!ー……っ!!」
歯を食いしばり耐えようとしても、麗の唇から悲鳴が漏れる。
同時に魁の下半身は強烈な快感に呑まれた。
狂おしいほどの衝撃に、どうにかなってしまいそうだ。
(う・わ…ッ!)
魁のそれが、熱い肉に包まれる。柔らかく窮屈に締め付けてくる麗の内襞。
奥まで入ったがあまりに狭く、上手に動くことができない。
突いてしまいたい衝動もあったが、うかつに動くと即、達してしまいそうなのと
何より麗の苦痛が増す事は避けたかった。
「少し、このままで…いい…?」
一旦落ち着くためにも、魁は無理に動くのを止め、奥深く挿入したまま麗を抱きしめた。
…トクン、トクン…
すると麗の中が蠢くのがわかった。お互いの鼓動が伝わる。身体だけじゃない、求め合う心を感じる。
「…ちぃ姉…」
「…魁…」
何もかも、もっとひとつに混ざり合いたい。自然と唇を寄せ、互いを貪り合う二人。
唇と唇が、遮るものものもなくゆっくり触れ、淫らな音をたてて絡み付く。
麗の吐息を感じ、味わうとそれに連動して下肢も反応する。
「んっ…ぁ…ふっ」
「ん・ぅ…」
それで緊張がほぐれたのか、若干麗の内部が締め付けを緩めた。
「動いても…いいよ…」
麗の合図に魁は身体を起こし、慎重に抽出を始めた。
分け入り、押し入り、掻き分け…ゆっくりと潮が引くように抜いては、進む。
滑り擦れる内襞が、絶え間なくさざ波のような強烈な快感を与えてくる。
「くっ、う…は…っ」
「あ、あぁ…っ…あ、ん…」
麗の喘ぎや表情も心なしか、苦痛の色から別のものに染まっているように見える。
「っ…姉ちゃん…っ、だいじょう、ぶ…?」
快楽の波に溺れながらも、かろうじて麗へのいたわりは忘れない魁。
「んっ…う・んっ…あぁ」
熱に浮かされたようにうなずく麗。魁も我を忘れ、その快感を味わっていた。
ざわざわと纏わりつき、ねぶり、めくるめく波が下腹部を直撃する。
すぐに限界を迎えそうになるのを懸命に耐え、腰を突き上げる。
「あっ…魁っ、魁!…ん、ぁあ!」
「姉ちゃんっ!姉ちゃんッ…!!」
狂ったように捻り、嬲り、擦り、打ち付ける。
酷いことをしているかもしれない…でも、もう止められない。
汗を弾く麗の肌が、胎内が、魁を求めて波打ち、促す。
その刺激は初めてである魁にとって、我慢できるものではなかった。
魂を抜き取られるような激しい脈動。
「んっ!あぅっ!…あ!…あぁっ!!」
きりきりと下腹部が締めつけられ、爪が魁の背中に立てられる。
魁の肩に顔を埋め、必死にしがみつく麗。
「……っ!!!」
魁は最後の力を振り絞り、突き上げた。
「あっ…あ、ぁぁ…!」
それに反応するように麗の内襞が収縮し、より魁を締め上げる。
麗は背を逸らしながら白魚のように身体を震わせた。
(も、もぅ…ッ…!!)
今までにない勢いで、魁は身体の奥から何かが引きずり出されるような悦楽を感じる。
このままでは、麗の中に出してしまう。
「は・んっ…あ・あぁぁーー…っ!!」
「!く…っ・うぅっ…!!」
堰を切ったかのように、凄まじい絶頂が魁の芯に迸る。
魁の引き抜かれたそれは、すんでのところで麗の柔らかな内腿に情欲の全てを放出していた。
意識が遠のく。抜け殻のように力尽き、麗の上に覆い被さる魁。
「「はぁっ、はぁ…」」
二人の乱れた呼吸が重なる。闇の中、姉弟は余韻を分かち合っていた。
中編(蒔人side)へ続く
295 :
49:2005/06/30(木) 09:44:08 ID:WkaOmU+u
朝っぱらから「誘惑の迷宮」完結編、投下します。
注:アニキsideは触手モノが一部含まれてますので、苦手な方はタイトルあぼんか、
スルーでお願いします。
暗く陽も差さず、音もない密林に蒔人と麗はいた。
「魁!どこだぁー!魁ぃッ!!」
「魁ーーっ!!」
あの瞬間、弟とはぐれたらしい。必死で叫び歩き回るが返事はなかった。
「魁…」
「お願い、無事でいて…」
祈るような思いで、蒔人と麗はがくりと膝を落とす…そこへ。
ザザザザァァァ…ッ…!!!
「きゃあぁぁっ!!」
「麗?!うわッ!!」
突然、異形の植物がこちらに向かって触手を伸ばしてきた。
「「!!」」
しかしもっと驚いたのは、その向こうにマジグリーンの姿が。
「あれは…!!きゃあっ!」
動揺の隙を突いて、麗の脚を1本の触手が捕らえた。
「!!麗ッ!!」
蒔人は自身の幻像が繰り出すグリーンバインドを、なんとか見切り逃れていた。
しかし、矢継ぎ早の攻撃に麗を守るまでには至らない。
間髪入れず、さまざまな形状の触手たちが麗に絡み付き、自由を奪っていく。
シュル、ニュルルル…ザザザァッ…
「くぅうっ…!」
それはとても彼女一人で抵抗できるようなものではなかった。
気づいた時には四肢はもちろん、腰にも首にも巻き付き、麗の身体を高く担ぎ上げる。
「…いやっ…いやぁぁーーッ!!」
「麗ァーっ!」
蒔人が手を伸ばした時には既に手遅れだった。
「やだっ!やめてぇっ!」
必死に抵抗する麗。触手はいずれも粘膜のような柔らかさだが、形状や太さは様々だ。
滑らかなものもあれば、突起のついた独特の形状…。
それらが麗の足先、指先からじわじわと中心に向かってにじり寄る。
そのグロテスクさに言葉も出ない麗。生理的嫌悪と恐怖に襲われ、総毛立つ。
触手たちは全体から樹液を分泌し、涎のように滴り落としていた。
「ひ…っ…!!」 ニュルルッ…ニュルゥ、ジュルッ…ツツ、ッ…
まるでナメクジが這ったような跡を、麗の肌や服に残す。
浸透する樹液は潤滑液と、もう一つの役割を果たしている。
(…な、何これ…っ)
嫌悪感とは別の、得体の知れない感覚。男性経験のない麗にも体の異変が起こり始めていた。
直接的な刺激と相まって、樹液により体の奥底から呼び起こされる…熱。
「麗を離せェッ!!」
蒔人は触手に向かうが、数が多すぎる。
触手たちは鞭のように自在に動き、邪魔だと言わんばかりに牽制した。
ビシィィィッ…ギュルル、ドガッッ!! 「ぐは・ぁあッ!」
たやすく弾き返され、捕られえては投げ飛ばされる蒔人。
血が滲み体中が軋む、それでも蒔人は諦めない。
「ううっ! や…やだぁあっ…」
デニムのスカート越しに伝わる、熱く猥褻に蠢く触手。
生々しい感触がスカートに押し付けられる度、両脚をばたつかせて体を浮かせる麗。
その動きにスカートがずり上がり、むっちりとした太股が覗く。
「離してっ! いや、いやぁぁーっ!!」
奥まで見えてしまいそうになった麗は、羞恥で顔を真っ赤にして叫んだ。
それにかまわす、服の上から麗の胸に伸びる無数の触手たち。
…そして、器用に服を掴んだかと思うと。
ブチッ、ブチ・ブチィ、ビリリ…ッ! 「っ!!いやぁぁあああっ!!」
ジャケットのボタンが弾け飛び、Tシャツもあっさりと破れ落ちる。麗の白い素肌が現れた。
「!!!」
蒔人はその光景に愕然とした。
「やっ・やめてぇぇぇっ!!」
恥辱で錯乱する麗の声も空しく、触手は薄いブルーの、飾り気の無いブラジャーへと伸びる。
そして、その上を滑るように撫で回した。
「あぁっ! うっ…んっ、いやぁぁっ!」
ブラジャー越しに胸を擦る度、気持ち悪さに全身が粟立つ。
グニッ!! 「あぅっ!」
一本の触手がブラジャーの頂点を押しつぶす。そこは最も敏感な場所。
「ああっ!? あっ、いやっ、やだぁっ!」
催淫性の成分を含む樹液が、ブラジャー越しの膨らみへ円を描くように擦り付けられる。
ニュルニュル…ニュ…ニュルルルゥ… 「うっ…やッ、いやぁぁぁっ!」
その這い上がるウネウネとした感触に、麗は体を強張らせた。
麗の蹂躙される姿が、否応なしに蒔人の視線に晒される。
「きゃぁっ!!」
麗がいくら身をよじって逃れようとしても、触手たちはそれを許さない。
するりと、一本の触手が胸元に差し込まれ、ブラの真ん中を摘み上げた。
ブチンッ!! 「…!いやぁ…ぁっ!!」
薄紙でも破るように剥ぎ取られ、露わになったはちきれんばかりの乳房。
「いやっ!!来ないでぇぇ…っ!!」
プルプルと揺れる膨らみに殺到する触手。震える頂点に、ねっとりと樹液がまとわりつく。
ジュル、ジュルジュルジュル、ジュチュ! 「あ!あぁぁんっ!… や・っ!」
たわわな乳房を寄せられ、盛り上がった胸の飾りは先端でクニクニと押しつぶされる。
どこを刺激しても、ビクビクと反応する麗のうぶな身体は嗜虐心をそそる。
理不尽な快感に苛まれて抵抗するが、拘束された状態では無意味だ。
触手が胸の上でくねり、樹液を塗りつけられる度、麗の体が跳ねた。
「や、やだぁ…見ないで、見ないでっ…お兄ちゃんッ…お願い…」
「…う…麗……」
蒔人は悪い夢でも見ているような錯覚に陥っていた。
目に涙を浮かべ、震える声で蒔人に懇願する麗。
兄に助けを求めながらも、同時に目の前に晒されることを拒む妹の痴態。
なのに…半裸で乱れる麗の姿から目を逸らせない。妹の危機に、劣情を催してしまう自分。
蒔人は必死で助けようとしながら、そのジレンマに苦しめられる。
さっきの密着の余韻もまだ消えていない。
血が沸騰する…この興奮が怒りなのか情欲なのか、混沌は増すばかりだ。
「!!いやっ!だめぇっ!!」
やがて麗の下半身を目指す触手の群れ。ショーツ以外に妨げるものがないそこは、無防備すぎた。
若干開かれていた太股をぴたりと閉じ、その侵入を必死で阻もうとする麗。
しかし、上からも下からも迫る触手がじわじわと距離を詰める。
「くうっ、いや、絶対いやぁっ!!ぁあ、やっ…んんっ…あっ」
上から迫られ、腰を引く。下から狙われ、上に突き出す。
全身をくねらせて、大事な場所へ触れられるのを拒む麗。
足を閉じたまま抵抗する姿…かえってそれが、とてつもなく淫らな媚態になってしまう。
クニュッ! 「きゃぁぁあっ!!」
乳房の頂点に、細い触手が絡みついた。弾けるように反りかえる麗。そして。
ニュリュゥウッ!「!!ひ・ぁ…っ!」
隙に乗じて、突起に覆われた触手が太腿の間に滑り込む。慌てて足を閉じるが、もう遅かった。
「んっ、く・ぁっ…やめ…てぇっ、やだ、ぁあっ!」
人間のそれに近い太さの触手を挟んだまま、太腿を擦り合わせ、内股で左右に腰を引く。
「あうっ!! んんっ! やっ、あっ!!」 ヌルュ、クチュッ、ヌリュリュッ…
触手を挟み込む内腿に力を込め、必死に抵抗を試みるが、樹液をまとった触手はヌルヌルとで滑る。
拒絶しているはずなのに、逆に包み込んで愛撫するかのような動きになってしまっていた。
「お願い…もぅ…いやぁぁあっ…!」
すすり泣きながら、麗の悲痛な叫びが響く。まだ誰にも見せたことのない、触れられたこともない体。
いつか、好きな人の為にと思って大切にしてきた。そこに今、異物が侵入しようとしている。
しかも、最も慕う兄の目前で。
泣いて訴えても、触手の攻勢は止まらない。
「!!そ、そんな…ところっ?! や・ぁぁっ!」
今度は濡れた先端をお尻にグニグニと押し付けられ、麗は反射的にのけぞる。
そこに気を取られた、瞬間。
クチョッ! 「あぁ・っ!!」
挟んでいた触手が麗の内腿の付け根まで到達した。
ショーツの上から、素早く秘裂を上下になぞる。時折、上部の小さな芽でうねり、執拗に嬲る。
びく・びくぅっ! 「んぁぁっ! ひ…あ、いやぁっ…んあっ!」
望んでなどいない悦びが、声と…淫液になって溢れはじめた。
突き抜けるような甘い感覚に、踊らされてしまう麗。
グニッ、グニグニッ、グニュッ…
「い、いやぁ……んんっ! はぁっ、はっ……」
グイグイと擦り込むような動きは、ショーツを秘裂の形に沈み込ませる。
薄布が秘肉に擦れ、感じたくもない淫らな感触が襲う。
吸い付くような絶え間ない攻撃に、そこは樹液と麗自身の蜜で濡れそぼる。
透けてしまい、もはや役目を果たしていないそれでも、最後の砦は失いたくない。
蒔人の前でもうすぐ露わにされてしまうという恥辱感と、無理矢理呼び起こされてしまった官能。
絶望に身体と心が引き裂かれ、麗を異常な高揚へと誘う。
体力の限界と蝕まれる理性…麗が篭絡されるのは時間の問題だった。
「う゛ぅっ…!!」 ドサッ!
幾度となく倒れ、地面を這う蒔人。霞む視界の先には陵辱を受ける麗の姿。
触手の攻撃に満身創痍の蒔人は、もうすぐ麗の秘部が晒されようとするのを呆然と眺めていた。
「はぁっ…!や・いやぁぁーーーっ!!」
「!!」
こだまする麗の絶叫に、蒔人は正気を取り戻す。
(馬鹿野郎ッ!しっかりしろ小津蒔人!!) バシッ!バシン!!
やっとの思いで立ち上がり、自分の顔を両手で叩いて叱咤する蒔人。
大きく息を吐き、辺りを見渡す。触手の根元…異形の植物の背後にマジグリーンの幻影。
(!!そうか!)
蒔人は麗から一旦離れ、マジグリーンの幻覚に突進した。
触手たちは麗への陵辱にかまけて、蒔人に追いつけない。
走りながら、落ちていた手ごろな木の枝を拾う蒔人。
「だぁりゃぁぁ…ああッッ!!!!」
槍投げのようにマジグリーンめがけ、力任せに投げ飛ばす。
『!』
咄嗟にマジグリーンが気をとられた、瞬間。
ズシャァアッ!!
蒔人はマジグリーンの足元に滑り込む。
そして、隠し持っていたもう一本の鋭い枝を上に向け、胸元へと突き刺した。
『……!!!』
ブシュワワァァァ・・・!!
マジグリーンから触手へと一連の幻覚が雲散霧消した。
…ドサッ…!!
背後で宙に浮いてた麗の身体が落ちる音がした。
「麗!!麗ぁッ!」
「…う…っ」
駆け寄り、ぐったりとした麗の身体を抱える蒔人。
その事後のような、あまりに蠱惑的な姿に蒔人は固く目を閉じた。
「しっかりしろ!麗!」
蒔人はジャケットを麗の体にかけて、優しく覆う。
肌が触れた途端、ビクリと麗の肩が震えたように感じた。
蒔人は即座に傍から離れる。抱きしめて、麗を少しでも慰められるものならそうしたい。
しかし一時でも妹に欲情した自分に、その資格はない。
「すまん、麗…兄ちゃんが不甲斐ないばっかりに、こんな目にあわせてしまって…」
蒔人は目を背けるように、頭を垂れる。
詫びても詫びきれない、消えてしまいたいと心から思っていた。
「悪かった…辛い思いをさせてしまって…すまな…い…」
悔しくて情けなくて、醜くて…言葉に詰まる蒔人。すると、麗の微かな声がした。
「そんなこと、ない…助けてくれて…ありがと、お兄ちゃん…」
麗の背中が小さく震えている。てっきり泣いているのだと、蒔人は思っていた…だが。
「!!」
振り返った麗の表情に、蒔人は激しく動揺した。
上気した頬、乱れた呼吸、潤む瞳は壮絶な色気を含んでいる。
彼女は泣いてはいない…堪えていたのだ、情欲を。
「う、麗…??」
間抜けな声を出して、後ずさる蒔人。
麗は触手から滲み出る催淫性の樹液を、全身に散々塗り付けらていた。
その上であれだけ弄ばれ、中断されてしまったのだ。
そうでなければ真面目で奥手な麗が、こんな自ら誘うようなまねをするはずがない。
情欲の解放を求めて、疼きを押さえられない麗。
「お兄ちゃん…」
妹の手が、そっと兄の膝から腿を撫で上げた…ざわざわと胸騒ぎが起こる。
蒔人は必死に堪えていたものが、再び喚起されてしまうことにおののいた。
「お、おいっ!」
「…お願い、苦しいの…抱きしめて…」
ジャケットから覗く、樹液と自らの秘液で濡れた裸身。誘う黒い瞳に惹き込まれそうだ。
切なげに懇願する妹の姿は、蒔人の強靭な理性を激しく揺さぶった。再度、血が逆流する。
「だめだ…麗…それだけは、勘弁してくれ…」
今度は別の意味で泣きそうな蒔人。まるで拷問である。
そして、麗は…触手に襲われている間、意識の片隅で思っていた。
このまま破瓜してしまうくらいなら、初めての人は蒔人がいいと。
極限まで追い詰められて、たどり着いた答。
樹液のせいでもなんでもいい。一度でいい、兄がそれに応じてくれたら…そう願ってしまっていた。
「ごめんね…でも、我慢できないの…お願い、江里子さんのこと…今は、忘れて」
麗は蒔人が恋人に遠慮しているだけのものと思っていた。
「そうじゃない…それだけじゃないんだ…」
かぶりを振る蒔人。妹を汚すことは絶対に許されない。蒔人は固く心に誓っていた。
しかし今、目の前で助けを請う妹にできることは…。
パサッ… 「!!!…っ!」
麗の肩から緑のジャケットが滑り落ちた。蒔人の首に腕を回し、唇を奪う麗。
麗の涙と樹液が蒔人の唇に触れる。そこで、蒔人の思考は停止してしまった。
(…俺にできるのは、こんなことしか…)
麗の口づけに応え、それ以上に深く返す蒔人。
蒔人は麗をしっかりと抱きしめる。それだけで麗の身体は悦びに打ち震えた。
ちゅっ…ちゃく…っ
「ふ・ぅっ…」
「ん…ぅ…はぁ……ん」
唇を甘噛みされ、麗が息苦さに空気を吸おうとした隙に、蒔人の舌が侵入した。
そして、麗の舌に吸い付くように絡まる。
「ん…っ…」
蒔人の耳に届く、想像をはるかに超えた麗の甘い吐息。
既に麗の身体は、前戯の必要もないほど熟している。
しかし、蒔人はさっきの忌まわしい記憶を払拭させようと、麗の肌に触れていった。
畑仕事で節くれだった蒔人の指がそっと、麗の滑らかな肌をなぞる。
壊れ物を扱うように、限りない優しさを込めて。
「…お兄ちゃん…うれしい…」
麗は兄の思いに泣きたくなるような気持ちになった。
物理的な刺激は同じなのに、さっきの陵辱とはまるで違う。
温かく包み込んでくれる、穏やかで安らげる場所。
「あぁっ…!」
びくん!と身体を竦ませる麗。触れられただけで、ぞくぞくと背筋に甘い疼きが走る。
樹液のせいだけじゃない…こんなにも兄を求めていたのかと思い知らされた。
「麗、大丈夫か?」
麗の一挙手一投足に、心から心配そうにうかがう蒔人。
「うん…大丈夫…もっと、して…」
儚げな、艶をたたえた漆黒の瞳。麗の扇情的な言葉と表情に、蒔人の頭の中で何かが弾け飛ぶ。
一体、どこにこんな大胆で、匂い立つような色気を隠していたのか…。
自分の愛撫で浄化されるかどうかはわからない。だが、蒔人は麗が望むなら何でもしてやりたかった。
(いや…俺が、そう望んでいるんだ)
蒔人は奥深く押さえ込んでいた感情を、認めざるをえなかった。
間接的に樹液に触れたせいか、麗の媚態にあてられたのか。
魔法使いになって戦うことがなければ、きっと一生気づかなかったであろう…感情に。
麗の濡れきった下着を取り払い、自らも全てを脱ぎ捨てた。生まれたままの姿の二人。
もうとっくに蒔人の怒張は誇示するかのごとく、屹立している。
蒔人は麗を怖がらせまいとそれを隠すように、麗を抱え込むようにして座った。
麗の背中から脇の下へ両手を回し、蒔人はその膨らみや脇腹を撫で上げた。
掌に収まる、ほどよい膨らみが樹液をまとったまま、ぬらぬらと蒔人の掌を滑り、零れる。
刺激を与えられた麗の乳房はぷるんと、いっそう張りと艶を増して蒔人の掌から零れていく。
その感触は触れている蒔人にも昂ぶりをもたらしていった。
「あっ、あぁ…ん…ふ・ぅっ…」
蒔人がうなじや耳に唇と舌を這わせると、麗は官能に震えた。
蒔人に背後から抱かれたその体勢に、麗の感度が増幅され、淫靡な痺れが広がる。
「あぁ…はぁ・ん…っ…お、おにぃちゃぁん…」
「…く・うっ……!」
蒔人が知らず、息を漏らす。麗が悦びに身をよじる度、滑らかな下肢の双丘が蒔人の昂ぶりを擦る。
そのつど、突き抜けるような刺激を与えるのだ。
恋人同士の愛撫のような甘さに身体が震えてしまう。
焦らしているのは蒔人なのか、麗なのか…二人の吐息は途切れることはなかった。
「お兄ちゃんの…顔、見せて…」
麗が座ったまま身体を返し、蒔人と向かい合う格好になる。
「う、麗…」
麗はさらに蒔人の身体に密着した。首に腕を回し、顔を傾けてそっと口付けを交わす。
樹液のせいだろうか、麗はどんどん大胆に自分を誘ってくる。
「ん、ぅぅっ…」
「ふ…ぅ…」
蒔人も自らの興奮を示すように、ぎゅっと麗の裸身をかき抱く。
互いの身体に挟まれ、麗の乳房が形を変えている。
「んぁぁ…っ…はぁ…お兄ちゃん…っ」
麗も夢中で蒔人にしがみつき、気持ちのままに蒔人の首筋や耳たぶに舌を、胸板に指を這わせた。
すると。
「ぅ、あッ」
不意に蒔人が声を漏らした。麗が驚いて見ると、真っ赤になってうろたえている蒔人の顔。
「バ、バカ…!いきなりそんなことするな」
「だって…そうしたかったんだもん」
子供のように笑う麗を蒔人は強く抱きしめた。珍しく甘えてくる妹が、蒔人は愛おしくて仕方ない。
笑みを浮かべ、また唇を重ねる兄妹。
満たされる気持ちが、よりいっそう二人の身体を敏感にさせていた。
小さく震え、樹液に艶めく乳房の頂点を、指でそっと撫でてみた。そして次の瞬間。
「あぁっ!!」
大きくしなる麗の身体。麗は膨らみに電流が流れたような感覚に陥る。
蒔人の唇が麗の胸の飾りを含んだのだ。
蒔人は舌で転がしたり唇で甘噛みしながら、麗の乳房を味わう。
その刺激で、麗の秘部は直接触られていないのに、蜜が新たに滴り落ち、蒔人の下肢を濡らしていく。
蒔人の猛り立った剛直も麗の下腹部に触れ、その存在を主張している。
それを感じて、ますます秘液が溶け出すのを麗は止められない。
「あぁっ…や、あ・ぁん…お、お兄ちゃん…」
「麗…っ…麗…」
自然と互いを擦り付けるような動きになる。絡み合う肢体の淫靡なリズム。
それはまるで情欲に囚われた獣のようだった。
蒔人は麗の身体を横たえさせた。麗の内腿を擦りながら身体を入れ、頭をそこへ下げようとする。
「い…いやっ……」
恥じらい、脚を閉じようとする麗よりも早く、蒔人はそれを押さえる。
蒔人は麗の内腿に顔を埋めた。蕩けながらも可憐なそこ…そして、散々触手たちに辱められた場所。
その痕を全て取り去るつもりで、蒔人は麗の秘裂に手を伸ばす。掌で覆うようにそこを撫でていく。
ちゅっ…く… 「あ・あぁっ!!やっ…ん!」
水音と共に掌や指の間からとめどなく蜜が溢れ出した。
秘肉をなぞり押し分けると、その上の小さな芽も充血し、指でそっと捲ると僅かに顔を覗かせた。
あまりの刺激に、麗は羞恥と陶酔に激しく乱れる。
くちゃ・っ…ちゅ…ちゅるっ、ちゅぷぅ… 「はぁぅんんっ!… やっ、あっ・あぁ!!」
手淫を休めることなく、蒔人の舌先が麗の蜜を味わう。
そのまま顔を密着させ、思うさま舐め掬い取る。
舌を差し込み、周りの秘肉を捲るようにして、突起を舌先でつついたり、擦ったりした。
「!!そっ、そんな…おにぃちゃ…んっ! や・ぁぁっ…!!」
その度に、たまらず麗の身体は跳ね上がった。
「麗、綺麗だ…本当に…」
もう蒔人の声も聞こえない。麗はそこから広がる快感に喘ぎを堪えられなかった。
潤んだ瞳を宙に彷徨わせ、浅い呼吸を繰り返すのが精一杯だ。
そんな妹の嬌態に、蒔人も我を忘れて秘部への口淫に耽った。
ちゅるるっ、くぷぅ…ちゅくちゅ…
「あ・あっ!だ、だめぇっ…!も・もぅ…ああぁ…ぁっ!んっ!…」
兄の緩急をつけた愛撫から、逃れようとする麗。
なのに腰を浮かせて揺らし、もっと貪欲にねだってしまいそうになる。
あの陵辱とは別の、相反する身体と心。それを蒔人は逃さず愛しみ、吸い尽くす。
激しく髪を振り乱し、汗を飛び散らせる麗。肌が上気して朱に染まっていく。
背筋を駆け上がる甘く、危険な痺れ。陶酔に浮かされた身体が、まっさかさまに堕ちていくような…。
「あっ!あんっ!!いやぁ…っ!あぁ・あっ…だ・だめぇぇー…っ!!!」
麗の秘裂が淫猥な飛沫を漏らし、全身を官能に激しく震わせた。
…未だ陶然とした様子の麗に、蒔人は声をかける。
「麗は、その…初めてなのか?」
「……」
小さくうなずく麗。
「本当に…いいのか?」
蒔人は念を押すように、麗に最後の確認をする。それは、自分に問うていたのかもしれない。
返事の代わりに、麗は蒔人を引き寄せ、口づけた。
麗の身体に重なる蒔人。麗は自分の下肢にあたる熱く、硬いものを感じていた。
蒔人は、麗の首に手を回したまま、もう片方の手で頭を撫でてやる。
「大丈夫だから…安心しろ…」
何度も麗の顔にキスを降らせながら、麗の中心に身体を滑り込ませる蒔人。
麗の表情の変化を見逃さないよう見つめながら、更にゆっくり探るように体を沈めた。
「俺を見ろ、麗」
「お兄ちゃん…」
素直に麗の黒く大きな瞳が向けられる。そこには、これまで知らなかった妹の…女の表情。
「力を抜いて…そうだ」
蒔人が穏やかな声で耳元に囁くと、麗は下肢の緊張を少し緩めた。
最後に一度、ついばむように口づけをし、蒔人は自分の先端を麗の秘裂に押し当てる。
ぬちゃ…っ 「ん・うぅっ…!」
「く…っ」
蒔人の先端から脳天まで突き抜ける…圧倒的な欲望。それに飲まれないようになんとか堪える。
十分に濡れているとはいえ、やはりそこは容易に侵入を許してくれない。
無理に進めたくはないが、いたずらに躊躇しては麗が苦しむだけだ。
「すまん…っ、少しだけ我慢してくれ」
蒔人は腹を決め、劣情を一気に沈めた。
「…っっ!!」
「!あ・ッ!!…あぁぁっ……ーっ…!!」
断末魔のような悲鳴。麗が白い喉を反らせる。
胎内で何かが突破するような衝撃。兄が妹の秘裂を貫いた。
「ふ・ぅ…っ…」
蒔人はそのまま低い呻き声あげて、止まった。
「大丈夫か…?」
ひどく心配そうに蒔人が麗の顔を覗き込む。どこまでも優しい兄。
麗は鮮烈な痛みと共に、内部で蒔人の脈動をはっきりと感じ取った。
しかし、蒔人は繋がったまま動かない。
しばらくして呼吸が整い、麗の苦痛が和らいだのを見て取ると。
「いいか、動くぞ…」
「うん…」
蒔人がゆっくりと動き始めた。いたわるように上下に動きながら麗を見つめる。
麗は下肢に刻まれるその律動に、身を任せていた。
兄は本当はもっと激しく、腰を動かしたいに違いない。
蒔人の気遣いに、麗は心も抱かれていた。…やがて律動は麗に変化を及ぼしていく。
「…麗…?」
「あ・んっ、あぁっ…お兄、ちゃんっ…なんか…変っ」
麗の中に痛みではない、不思議な感覚が芽生えていた。
至福と恍惚の波に溺れる麗。それは蒔人も同じであった。
蒔人に抱かれ、麗はどんどん変わっていく。
新しい発見に悦びを感じる反面、蒔人は罪悪感を感じずにはいられなかった。
だが、今はそれすらも快楽を深める呼び水。
妹を助ける、慰めるなんて、建前なのかもしれない。
求めているのは自分の方。こうして、浅ましいほど醜く貪り尽くしているではないか。
麗に何かを言おうとして、蒔人は口を開く。
だけどそれが何なのか、伝えてもいいことなのか、もう自分でもわからない。
淫楽と熱い吐息に掻き消される…本心。
いつの間にか蒔人は動きをやめ、泣きそうな…切なそうな目で麗を見下ろしていた。
「どうして…そんな顔するの?」
「…わからない…」
そっと、麗の掌が蒔人の頬を包む。
(解放してあげたい…解放された、お兄ちゃんの姿を見てみたい…)
麗の中にもそんな感情が生まれていた。
「もっと…動いて、いいよ…?」
「麗…」
きゅっと麗の内襞が締まるのを蒔人は感じた。ぞくりと、蒔人の背筋を直撃する甘美な痺れ。
蠢くそれが解放を促し、蒔人のなけなしの自制心を奪っていく。
妖艶さと聖母のような眼差し。麗の果てしない情愛に、蒔人は溺れた。
「すまん…俺は、もぅ…っ!」
蒔人の忍耐も限界だった。抽出が次第に激しさを増す。
深く楔を打ち込むように、麗の内襞を擦り上げる蒔人。
「は・あっ!お兄、ちゃんっ…あっ、あ…!」
それに伴い、狭く柔らかい襞をねぶられる麗も、未知の感覚を呼び起こされる。
確実に、麗の反応が苦痛の色だけではなくなっていく…。
「くっ…う・ッ…はっ!…」
「あッ・ぁん!ぅ、ん…ぁっ…!!」
今は何も考えたくない…全てを投げ捨て、このままでいたい。
逃避とわかっていても、二人はそう思わずにはいられなかった。
「あっ・あ!はぁっ!お兄ちゃんっ…お兄ちゃ…ぁんっ!!」
「う…っ!麗っ…麗ぁ…っ!」
互いの名を呼び、求め合う兄妹。絶頂が近いのか、蒔人の声も絶え絶えになってきている。
何もかも忘れたい…打ち消すように、狂ったように腰を打ちつける蒔人。
それに応え、受け入れることで昇り詰める麗。混ざり合い溶け合う裸身、汗、蜜…想い。
「……!!!」
全身を貫く強烈な快感に襲われ、一瞬、蒔人の意識が飛びそうになる。
麗もどこかへ連れ去られてしまいそうな、掻き消えてしまいそうな感覚に襲われていた。
「あっ!ん・ああぁぁーー…っ…!!」
「く・うぅ…っ…!!」
かろうじて抜き出し、蒔人は麗の震える腹部に多くの迸りを散らせた。
「はぁっ、はぁ…う、らら……」
「…っ…お兄…ちゃん…」
永遠とはこのことなのだろうか…混濁した意識の中、浮遊する感覚。
そのまま二人は動かずただ抱き合い、快楽の名残を共に味わう。
深く静かにを唇を重ねる兄妹を、密林の草木たちだけが見つめていた。
後編へ続く
マジピンクとマジイエローは兄弟たちと分かれた地点まで戻り、三人が向かった道を進んでいた。
すると、そこには探し物をしているバンキュリアが。
「また来たわね、魔法使いども」
「バンキュリア!!」
「お兄ちゃんたちに何かしたでしょうっ!」
「ふん、キャンキャンうるさいから、あいつらを魔鏡の幻覚世界に封じ込めてやったのさ」
「なんですって!!」
「兄貴たちを返せ!!」
「それはできない相談ね」
魔鏡をマジイエローたちに向けるバンキュリア。そこに一瞬、三人の残像が映った。
「魁ちゃん!!」
「兄貴!!うら姉!!」
「お前達もこの中に取り込んでやろうか…」
不気味な笑いを浮かべたが、そこではたと気づく。
(まずい。魔鏡は取り込む瞬間や衝撃を受けると、幻覚世界を一時開いてしまうんだった…ならば)
バンキュリアは妖術をかけ、魔鏡を結界で囲った。そしてその前に立ちはだかる。
「ま、それともこのあたしが相手してあげようかしら」
「……」
その様子にマジイエローは何かを悟り、マジピンクに耳打ちした。
「ねぇ、そんなことして大丈夫?」
マジピンクの憂慮にマジイエローも一瞬ためらう、だが。
「もし中の兄貴たちに被害があるなら、あんな結界を張ったりせず、逆に盾にするはずだ。
…あくまでも俺の推測だけどな」
「そっか、翼ちゃん頭イイ!」
マジピンクが無邪気に褒めると、マジイエローがにやりと不敵な笑みを浮かべたように見えた。
「一か八か…早速あれを試してみるか」
「よーし、やろっ!」
マジイエローが暁の結晶を取り出し、マジスティックボーガンに装着した。
「致命傷は無理でも、決めてみせる!」
「馬鹿め、同じ攻撃は二度と通用しないと言ったはず。ましてや、パワーアップした今の私には」
せせら笑うバンキュリアにかまわず、狙いを定めるマジイエロー。
「行くぞ、ほう姉!」
「うん!ピンクストーーム!!」
「マジスティックボーガン!!」
同時に叫び、放たれる一撃。ピンクストームが追い風となり、暁の結晶が鋭く加速する。
「愚かな」
バンキュリアがそれを跳ね除けようと、手を振り上げた瞬間。
ビキッ!!バキィ…ッッ…ン!!!
暁の結晶は軌道をわずかに変え、結界を破る。そして目標物に見事命中した。
「!!な…ッ?!」
マジイエローが狙っていたのはバンキュリアではなく、その後ろの魔鏡。
マジピンクの烈風が加速のみならず、絶妙な誘導をしていたのだ。
割れた魔鏡が無数の破片となって、四散する。
そして勢いそのままに、バンキュリアの背中に多く降り注がれた。
「ギャャァァッ!!」
魔鏡の妖力は予想以上にクィーンヴァンパイヤに深手を負わせたようだ。
ヴァ…シュゥゥッ!!ドサッ!
割れた魔鏡からは蒔人、麗、魁が気絶した状態で飛び出した。
「よし!」
「やったねー!翼ちゃん!!」
マジピンクがマジイエローに抱きついた。
「「暁の結晶、バージョンアップ!!」」 ビシィッ!
決意のポーズをそろって決める、二人の魔法使い。
「威力は当社比10倍増量!こんなこともあろうかと、翼ちゃんと共同開発してたんだもんね♪」
「今は魔鏡の幻覚を破るのが先。これでお前を倒すとは言っちゃいないぜ」
誇らしげなマジピンクとマジイエローにバンキュリアは舌打ちした。
「くッ…おのれぇ…」
ダメージを受け、バンキュリアはナイとメアに分離した。
「「覚えてらっしゃい!」」
「みんな、大丈夫?!!」
「おい!無事かッ?!」
変身を解いた芳香と翼が魁たちに駆け寄る。
「あ、あれ…?」
「これは…」
「う…ん」
魁たちの服も何もかも全て元通りになっている。
魔鏡の幻覚から抜け出した三人は助かった安堵より、困惑の方が強かった。
「私たち…助かったの?」
「あぁ、みんな無事だな」
「よかったぁ」
喜ぶ芳香と翼の横で、蒔人もはぐれた弟の姿を見てホッとした。
「魁もよかった…。あの時、お前一人でどこへ消えたか心配してたんだ」
「えッ?!俺、ちぃ姉と一緒だったぜ」
「そんなはずないだろう、兄ちゃんも麗といたぞ!」
「まさかぁ?!蒔人兄ちゃんのは幻覚だったんじゃないの?」
「バカ言うな!!だってだな…ぁ…」
と言いかけて、蒔人が真っ赤になった。
「ほれ、見ろ」
「っ…そういうお前こそ、本物っていう証拠でもあるのか?!」
「う゛ッ…」
魁も苺のごとく赤面する。お互い立証したいのはやまやまだ。
しかし、麗と二人きりで何をしていたか話すわけにもいかず、答えに窮してしまう。
…そして、苦し紛れに。
「「俺と一緒だったよな!麗!ちぃ姉!」」
「えっ!…わ、私…」
シンクロした二人に同意を求められた麗も、真っ赤になってうろたえた。
それはどっちと情事を行ったかと聞いてるに等しいこと。
「「あ゛……」」
その様子に、魁と蒔人は黙ってしまった。
「ご、ごめん…」
「すまん、麗…」
不粋な質問をしたことにか、行為に及んでしまったことにか。
とにかく二人は麗に心の底から、すまなさそうにうなだれた。
いくら知りたくても、これ以上の真相追究はやぶへびになるだけ…。
(((あれは…虚像?実像??)))
同じ思いを胸に、三人は押し黙ってしまった。
「そんなことより〜。ね、見て見て!このランプ!」
「古びて小汚いけど、なんか紋章が入ってるし。
うら姉の言ってた“光”と何か関係があるんじゃないかと思ってさ」
「そうそう♪でね…」
ランプについて上機嫌で話す芳香と翼。しかし二人の声は、魁たちの耳に全く入ってこない。
今はそれどころではないのに、行為の生々しい感触はいくら振り切ろうとしてもこびりついている。
魁と蒔人は麗の顔が見られない。一方、麗も同じであった。火照る体、その奥に残る感覚。
優しく抱かれ、熱い塊が侵入した違和感と快楽は今も…あまりにもリアルな余韻。
これも幻覚の効果なのだろうか。
「おい、兄貴たち、聞いてんのか?」
「どしたの??三人とも顔真っ赤だよ」
「まさか、魔鏡の中で何かあったのか?」
「バ…バカっ!!何もあるわけないだろう!」
「そ、そうだよッ!!ちぃ兄!」
翼と芳香の素朴な疑問に、過剰反応する魁と蒔人。…そろって隠し事の下手な性分である。
「なんだぁ?」
翼は首をひねり、芳香は麗の様子をうかがった。
「麗ちゃんは大丈夫?熱でもあるの?」
「う、ううん…平気」
「なら、いいけど…無理しちゃダメだよ」
どうやら怪我や具合が悪いようではなさそうだ。
(どうしよう…もし、あれが本当だったら…私、初めての人が…)
三人とも体の深部の熱を消せない。幻覚世界でどんな体験をしたか…とても口にできずにいた。
結局、真実を確かめる機会を失ったまま、洞窟を出た蒔人、麗、魁。
彼らはランプよりもっと重いものを抱え込むことになってしまった。
………
そして、ナイとメアは。
「ぅう〜、あいつら…思いっきりやってくれちゃってぇ」
「早く帰りたいよぅ」
「でも、あれが見つからないとン・マ様に怒られちゃう…」
半べそをかきながら、よたよたと洞窟内を彷徨う二人。
…ドテッ!!
「「いったぁ〜い!」」
共に仲良く足元の黒い塊に躓き、転んだ。
「やだもぅ〜〜」
「なに、これ〜」
二人は持っていき所のない怒りをぶつけようと、蹴飛ばそうとして一瞬止まる。
「「…あッ!!」」
それはまさに探し求めていた、目的の物。ナイとメアは手を取り合ってはしゃいだ。
「やったぁ〜!これで帰れる〜♪」
「ン・マ様へのお土産〜♪」
二人はその塊…ミイラをインフェルシアへと持ち帰って行った。
光と闇、ランプとミイラ。それらがまた新たな物語への序章となる。
おわり
318 :
49:2005/06/30(木) 10:18:09 ID:WkaOmU+u
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
ボリューム増で分割形式になり、申し訳ありませんでした。
ミラーワールド(違)に迷い込んだ三人のお話+隠し味に黄桃。
迷ったあげく、マルチエンディング風です。
麗のお初はお好みでどうぞ。(どっちでもない第三者の可能性もあり)
これで自分のSSでは兄弟全員に秘密ができてしまった…ごめんよ、ママン…コレモアイノカタチorz
うら姉は中間子なので、魁に対しては母性を持つ姉。
アニキに対しては健気な妹の二面性が楽しめるのが醍醐味ですね。
その点ほう姉は誰が見ても、どこまで行ってもほう姉w だが、そこがいい。
書いてみると、うら姉は典型的な誘い受けかも。
一方、アニキは本当に常識人というか、へタレというか…薬使ってもなかなか動いてくれない。
らしくしようとすると、エロくならないジレンマ。
そして、自分のボキャブラリーのなさを改めて痛感しますた…逝ってきます。
>>318=49
麗妹バージョンに激しく萌えた(*´Д`)
今まで妹萌っていまいちピンとこなかったけど
成る程こういうことか。
「お兄ちゃん」はヤヴァい。うん。
320 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 14:58:52 ID:fMWv5Oxx
(;゜Д゜)サイコーダッタヨー
近親相姦モノってなーんか(*゚д゚) 、ペッだったのですが……
こんなことしちゃダメなのに!ああっでも抗えない!みたいな感じがたまらん。
そこまでに至る過程が無理なく巧みなんだな。
エロ表現も濃いのに汚らしさは皆無。狂おしくGJでした。
神ってこういう人に言う言葉だったんだな、と思った。
黄桃シリーズもそうだけど、何回も読み返してしまう。
しかもそのつど、実用に耐えうる。
近親相姦苦手だったけど、皆そこはかとなく罪悪感があって
読後もさわやかな印象が残る。
読み物として本当に面白い。ありがとうございました。
うら姉 もう だめぽwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ハゲシクワロタ
ちなみにこっちの脳内では二人に同時に犯されたというのがふさわしいという結論が
まずはお礼を。
いつもいい作品をありがとうです。
黄桃シリーズも今回も、読みながらなんかズーンとした気分になってました。
でも止まらない。それどころか何度も繰り返し読んでしまう。
で、この「ズーン」の正体がやっとわかりましたよ。
罪悪感、または背徳感。
ええもう、登場人物の罪悪や背徳をダイレクトに受け取ってたようです。
そこまで入り込んで読んでました。自分でも気付かないうちに。
それだけ、引き込まれる文章でした。
願わくば、共通かつ誰にも言えない秘密を抱えた五人の今後に、悲しいことが起こりませんように。
次回作、待ってます。
また「ズーン」とさせてくださいw
325 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 04:50:11 ID:RWjV5vKg
未だに見たことの無い、マジのカプ
芳香×魁
翼×麗
薪人×ママン(!?)
をキボン
327 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 20:46:35 ID:RWjV5vKg
>>325 翼×麗なら前スレにあった。
芳香×魁は漏れもキボン。
329 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 01:52:25 ID:aM4pkdwz
>>328 初めての魁に芳香が優しく・・・・(;´д`)ハァハァ
妄想の中で麗を犯していた触手は実は白菜
331 :
49:2005/07/03(日) 08:28:56 ID:yE+qpTxu
やっぱ、全ッッッ然展開違った…orzorzorzorzorzorzorzorz
禁断症状に負けて、先行投下はやるもんじゃありませんね…。
感想、ありがとうございました。長編で苦情があるかと思ってたので。
自己満足で投下しているものを、何度も読み返していただけてるなんて、本当に職人冥利に尽きます。
自分も近親相姦モノ(*゚д゚) 、ペッなので、何でこんなの書いてるんだろうかとw
兄弟戦隊のエロ書くことに罪悪感感じてるのが、反映されてるのかもでつ。
彼らには背徳感、罪悪感を持ち続けてもらいたいなぁ(でも「しんぼうたまらん!」って感じでw)
それがなくなったら、近親モノの意味ないし…でも重くなりすぎず、ほのぼがベースみたいな。
近親モノは何回もエチできないのが最大の難点ですね。反動で本番はこってりになりますが。
来週の展開によって温めてるネタがまるっきり変わるので、いろんな意味で次回ドッキドキ…。
(密かに「第三者」は社員の意だったので、予告にひっくり返りますた)
332 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 17:20:38 ID:uXCAyIWb
白菜×麗
猫×芳香
きぼん
猫の性別は女で
ご主人様とねんごろな仲だったという説を提唱してみる
334 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 21:05:47 ID:2RdhdKXv
マジレンジャー恋愛相関図
江里子スワン―兄貴―野菜
芳香―翼 ヴァンキュリア
| |
魁―ウルザード
| │
麗 バリキオン
魁ちんとウルザードの愛を軸に物語が展開していく。
天空聖者といえど魔法使いがこんな扱いを受けるとはよもや思うまい。
うっかり魔導師に目をつけられると恐ろしいでござりますです。
>>335 翼-魁-ウル-バリキ
このあたり板違いなので、誤爆でなければ気をつけられたし。
兄貴-野菜(非白菜)は読みたいなあ。
普通は新戦士の登場と言ったら期待するものだけど、
今年ほど不安な年はないな。兄弟戦隊だからってのもあるけど、
姉弟・兄妹の書き手が減りそうで…。
あー、上手く纏められない。スマソ。
340 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 12:37:24 ID:CSwT4mIC
>>339 社員と絡ますのは限界があるから、
そんなに心配要らんのでは。
キャラも(今のところは)気障臭いし、万人受けはしないんじゃね?
社員×麗ちん萌えの俺様が来ましたよ
是非とも麗ちんに夜のおしおきをしてほしい
>>341 あなたの仲間のおいらが来ましたよ。
ヒカル先生のいけない個人授業妄想中…。
>>342 変態先生ヒカルに穴という穴を開発されちゃう麗ちん(;´Д`)ハァハァ…。
逆もまた良し(゚∀゚)ウホッ!!
くそ、今年ははまらないかと思っていたのに
社員と青に萌えちまったじゃまいか……。
自分もだよ…。
兄弟ものはどうしても受付ないんで今年はないかな〜と思ってたのに、
今週の青と社員に激萌え。キタ! 今年もキタよ!
自分も激しく社員と青萌え。
激しくエロパロ読みたい。
社員は言葉攻めがすごそうだ(*´Д`)ハァハァ
>>346 社員青もなんだかなー(´・ω・`)と思ってたが、歯車ががっちり噛んだ
言葉責め社員に妹モード麗キボンヌ
>>341-347 仲間がたくさんだ!
来週以降の社員青のからみに期待
社員青の神の降臨に期待
ネタが溜めれたら書くが>社員青。
要る?
>>349 いるに決まってるじゃないですか!ハァ━━━━━━━━━(*´Д`*)━━━━━━━━━ン!!!!
社員の青いじめに、黄がイヤな顔してなかった?
353 :
名無し:2005/07/11(月) 12:45:50 ID:YLfMuhr2
確かに黄は社員を睨んでた("`д´)ゞまさか社員と黄が青を取り合うのか?!
>349
マジでいります。待ってます。(*´Д`)ハァハァ
>352
黄色はシスコンだからじゃまいか?
桃もイケメンとキャーキャー言ってたし気に食わないんだとおも。
個人的に社員VS黄色×姉さんズ見てみたい
355 :
349:2005/07/11(月) 19:56:45 ID:8XDqj1P6
マジはまり始めたばっかなので
ちょっと訊かせてくれ。
社員って青のことなんて呼んでたっけ?
性格は把握できたんだけど。「君」付け?
>355
「あれ?麗、君はもっと喜んでくれると思ったけど?」
…って言ってた希ガス。
357 :
349:2005/07/11(月) 20:48:40 ID:8XDqj1P6
流れを無視して、何気に昨日のマジは
赤青派、黄青派を刺激するシーンもあったな、と言ってみる。
今後のエロ予想(個人的希望)
社員をイケメンと言いつついざ手を出されそうになるとさらりとかわす桃
イケメン萌えした桃と既にキス奪われた青を見て社員に殺意抱く黄
もうほんと立場ないし妹達に手出されちゃかなわんしでおろおろな緑
…赤はやっぱ幼さ全開でエロ展開が難しいな。
>…赤はやっぱ幼さ全開でエロ展開が難しいな。
いやいや、幼い少年ほど、性に対しての興味&欲求がイパーイな筈さ(´ω`)
黄の社員に対する考えは「姉貴を泣かしたら許さねぇ」じゃないかと思うんだ…。
今のところ、青は社員に(内心複雑ながらも)いい印象は持ってないみたいだから俺が守る。
でも、どーも心の底ではまんざらでもないみたいだから、そのときは応援する。
こんな感じ。
まず姉の幸せありき。
そんな黄色の心の中は…ってなかんじを妄想(*´д`)
ヒカル蛙を見た時、青がとっさに飛びついたのは緑・・・
やはり緑×青かw
「ぅん……ふ…ふぅ…っ」
にちゃ、と粘着質な音が部屋に響く。
自室で腰を高く上げた体勢で枕に顔を押し付け声を殺しながら自慰に耽っていた麗は、その音を聞いて小陰唇を弄る指を更に早めた。
「ふぁっ、ぁ…ぅ」
高まる興奮に自然と腰が揺れてしまうのが恥ずかしい。が、どうしても動かす指を止められない。
淫核を爪の先で細かく擦る。
二本の指で挟み、左右に揺らす。
花びらを強弱つけて優しく撫でる。
そして、今まで表面だけに触れていた指で、最後の刺激にと膣内に三本まとめて突き入れた。
「あぁっ、ん、ふうぅぅ…っ!」
兄達に聞こえてしまう、と絶頂に達し真っ白になった頭でぼんやり考え、とっさに枕で口を強く塞ぐ。
息を荒らげながら顔を上げた麗のその顔は普段のしっかり者の彼女からは想像も出来ない程に乱れた表情で、ベッドに立掛けてあった小さめの鏡に映る自分の顔を他人事の様に眺めながら、
麗はそれまで自らを弄っていた指を口元に持っていき躊躇いなく衡えた。
酸っぱい味のそれをしゃぶっていると、またジワジワと欲望が高まる。
────わたし、また……。
切なく顔を歪めた麗は、指をちゅぅっと音を立てて吸いながら、今度は反対の手を自らに伸ばす───
「……また、一人でしてるんだね、麗」
突然自分のすぐ近くから声をかけられた麗は驚く事もなく、ゆっくりと振り向いた。
後ろにヒカルが座っている。
「そんなに一人でするのが好き?正義の戦士が、そんな事でどうするつもりなのかな」
爽やかだが、どこか裏があるように感じさせる笑みを浮かべながらヒカルが言った。
麗が言葉を返す気配はない。
「………おしおき、だね」
────あぁ…わたし、また……。
麗は、とろけた様な微笑でヒカルを見つめた。
END
365 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 23:15:24 ID:w475+k2Z
神出鬼没ヒカルキタ━(゚∀゚)━!
もう青はかなり仕込まれちゃった後なんだろうと勝手に妄想(*´д`)
いつから見てたんだ社員ーーーー(笑)
終わらないで下さい。是非続けてください。
読みたいです。(*´Д`)ハァハァ
僕ちんの知らない世界が…
僕ちんの麗ちんがぁ…(つд;)
白菜キタワア.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゜・*:.。..。.:*・゜゚・
にゃ、にゃんてこった・・・
371 :
49:2005/07/13(水) 14:32:54 ID:+2imddd4
>>363-364 GGGJJJ!!続編禿しくキボンです。ハァハァ
やっぱり「お仕置きだね(にっこり)」は欠かせませんねw
社員青祭に便乗して、またの名を「誘惑の迷宮(麗side)」を投下いたします。ドゾ。
「魁ーーっ!!お兄ちゃぁーーんっ!!」
見渡す限りの闇に、響き渡る声。
魔鏡の幻覚世界で鏡に挟まれた瞬間、一人別次元に迷い込んだ麗。声をあげても誰もいない。
「あれは…」
やがて、遠くに蛍火のような白く微かな光が見えた。
引き寄せられるように、そこに向かって駆けて行く麗。
(まさか…!)
目の前には片時も忘れたことのない後姿。麗は立ちすくむ。
「お母さん!」
『……』
マジマザーの白い影が振り返る。だが、その気配はまったく違っていた。
「……おかあ…さん…?」
スッ、とマジマザーがマジスティックを高く掲げる。
ヴ…ァァァアッ…
その周囲が霧に包まれ、結晶化した。
ファントムイリュージョンの如く、マジマザーの周りには多くの鋭利な氷の刃が宙に浮いていた。
そして、マジスティックを麗に指し示すと。
シュッ!ビュウゥッ!バシュ・ザシュウッ…! 「きゃぁぁ…ッ!!」
麗の体めがけ、それらが次々と襲い掛かって来た。
体を切り刻んでくる無数の刃に、思慕の情も引き裂かれていく。
服と白い肌が裂けて血が滲み、心が悲鳴を上げた。ショックと痛みで混乱する麗。
「…どうし、て…?お母、さん…っ…!」
無慈悲な母の幻影に襲われる…麗にとって、これ以上の悪夢はなかった。
絶え間なく降り注ぐ氷の刃。麗の体のいたる所から鮮血が流れ、激痛が走る。
必死で追撃を逃れ、マジマザーの脇に回りこむ麗。刃の間隙を縫い、反撃しようとするが…。
(…だめっ……!)
ドスッ!!「か・はッ…!」
一瞬の躊躇。すかさずその鳩尾をマジスティックの柄で衝かれ、麗は呼吸ができずにうずくまった。
容赦ない、冷酷無比な猛攻。
こんなことがあるわけがない、本物の母ではない。わかっているはずのに…。
幻覚と知りながら、どうしても麗は攻撃することができなかった。
それは母への思いも殺すことになる。
そんな麗の迷いを、マジマザーの幻像は見逃さない。不意に、急激な冷気が麗の体に渦巻いた。
「!…ぁぁ・あ…ッ!!」 パキ、ピキ・ピキィッ…ッ!
四肢を氷で覆われてしまった麗。凍える体は絶望で感覚を失う。
ガシッ!ギリギリ…ッ 「う…っ…」
マジマザーに片手で咽元を掴まれ、締め上げられる麗。つま先が地面から浮いた。
「…やめ…て……お、かぁ…さ、ん……」
麗の悲愴な願いは、幻影に届かない。意識が薄れ、母の顔が霞む。
首を絞めるマジマザーの手の甲に麗の涙が零れ、小さな氷の一粒となって落ちた。
そして、母のマジスティックが麗の胸めがけ、振り下ろされようとした瞬間。
ヴゥォォォ…ッッ!!
『……!!』 ド・シュゥッ…!!
金色の光の洪水がマジマザーの幻影を跡形もなく吹き飛ばした。
同時に闇が消え、辺りは陽の光に照らされていた。
いつの間にか麗の手足の氷も融けて、消えてしまっている。
麗が光の放たれてきた方向に目をやると、そこには見知らぬ男の影。
「……」 ドサッ…
意識が朦朧としたまま、麗はその場に倒れこんだ。
「…ん……」
包まれる心地良さに麗が目をあけると、男に抱きかかられえていた。
「…大丈夫かい?」
体をゆっくりと起こされ、男に顔を覗き込まれる麗。
甘い顔立ちに優しげな目、彼の真摯な様子に安心すると同時に…麗の緊張の糸が切れた。
「……う・っ…う、ぁぁあああ・ぁ・ぁぁ…っ…!!」
慟哭が天を貫く。思慕と悲しみとやるせなさ…それらがないまぜになって一気に噴き出した。
麗は男の腕に縋り付き、泣き崩れる。
子供のように泣きじゃくる麗の背中に手を回し、彼はそのままじっと待っていた。
………
「…っ、く……」
ようやく麗が落ち着きを取り戻す。もう顔は涙でぐしゃぐしゃだ。あわててそれを拭き取る麗。
「あ、あの…ごめんなさい…ありがとう…」
今さらながら恥ずかしさに赤面し、麗は男から体を離した。
「いいよ。泣きたい時はそうすればいい」
「……」
静かに微笑を浮かべる男。その笑顔に麗が見とれていると、彼は麗の手をとった。
「えっ?あ…あの…っ」
戸惑う麗の手の甲…氷の刃で傷ついたそこにそっと口を寄せる彼。
すると傷口がみるみるうちに塞がり、完治した。
「…!」
驚く麗を気にもせず、氷に覆われた指先、腕…彼女が負った傷一つ一つに男は口づけていった。
癒しのキスが傷口に触れられる度、呪いを解かれたように感覚が蘇っていく。
そして、それ以上の波動が麗の体に伝わってきた。
(…暖かくて…ホッとする…)
その心地よさに麗は身を委ねていた。
そうしてるうちにつま先から膝…太腿の傷にまで、男の口づけは続く。
「そ、そこは…」
麗がうろたえると、彼は顔を上げじっと見据えてきた。
その深遠な眼差しに、心奪われて動けなくなってしまう麗。
「…澄んだ目をしているね」
そう呟くと男はふっと目を細め、麗を抱きしめた。なぜか麗に嫌悪や抵抗感は湧かない。
(名前も知らない、初対面の人なのに…どうして…)
蒔人の揺るがぬ寛大さや、魁の真っ直ぐな情熱とも、また違う。
全てを照らし、生命力を与えてくれるような…懐かしくて、不思議な安らぎ。
(この感じは…まるで、お父さんのような…)
そして男は体を少し離し、麗の顔を見つめた。
「……」
まぶたや頬の涙を掬い取り、唇へと滑るような口づけ。
繊細な動きで軽く触れ、ついばむようにしたかと思うと、男の濡れた舌がするりと入り込んできた。
「ん…っ」
初めての感覚に麗が躰を弾ませると、男は笑みを浮かべた。
そして麗を見つめながら、なだめるように幾度も黒髪を梳いてくる。
彼の力を分けてもらっているかのような触れ合いに、力みが抜けていく。
…まるで、それが自然のことのように麗には感じられた。
「…あ…っ」
男の手が直に麗の素肌に触れているのを感じる。
気がつくとジャケットもTシャツも脱がされ、首筋や胸元の傷、痣にもキスが降っていた。
治癒と同時に彼から与えられる微熱…それが、麗の理性を徐々に麻痺させる。
男の掌が、ブラジャーの膨らみにそっと触れた。
「……っ!」
反射的に逃げ出そうとする麗の腰を、男はさりげなく固定した。
ひどく優しいくせに、有無を言わせず侵食してくる男の愛撫。その緩急に麗は翻弄されていく。
麗の胸の頂点が次第に硬くなるのに、男は気づいていた。
「………ん…っ」
「……感じてるんだね…?」
「…ち、ちがい、ます…あっ・んっ…」
麗の言葉に男は苦笑する。
「ちゃんと 感じてるって言ったらどうだい?もっと聞きたいんだ、君の声…」
(そんな風に言うの…ずるい…)
息の乱れを悟られまいと麗が我慢しても、彼にはとっくに見透かされていた。
男の穏やかな声色は麗の羞恥を解いていく。
彼は麗の膨らみを円を描くように揉み上げる。それから逃れることができない麗。
上気する肌が敏感に彼の動きを求め、追っている。
僅かな指の動きにも、ざわめき立つ麗の官能。その指は繊細ながらも、麗の躊躇などお構いなしだ。
「…っ!いやっ…」
ブラの下に男の掌が滑り込む。そして、抵抗する間もなく上に引き上げられた。
ぷるりと、白い双丘が現れた。
男の掌が触れると柔らかく零れる麗の乳房。わざと焦らすように頂点を掠める。
「あぁ・っ!…ん…っ!は・ぁ…」
麗は切なげに顔をしかめ、甘い声で啼く。
「…気持ちよくなってきた…?」
「……っ…」
麗が声を押し殺していると、今度は覆い被さるように胸の飾りに舌を這わせてきた。
びくんっ…!「やっ!んっ…あぁ…っ!」
男が胸の頂を軽く噛んで含み、転がすと、麗が白い咽を反らせた。
「我慢しなくていい…綺麗だよ…」
「あ!だ、だめぇ…っ…!」
麗は身をよじろうとするが、舌先でそこをねぶられるたび弛緩してしまう。
「どこが感じる…?」
「…っ、は、恥ずかしくて…言えない…」
「…だめだ、ちゃんと言いなさい」
男が耳たぶを軽く噛みながら促す。その囁きにからかいが混じった。
泣きたくなるほど優しい声が、疼きとなって麗の背中を駆け抜ける。
「む、胸と…首筋…っ、舐められると…いや…あッ、だっ だからっ…だめぇ…っ!」
「だめじゃなくて いいんだろ…?ちゃんと言わなきゃ」
「…っ・んぅ…、」
「…ここ、そんなに感じるんだ?」
「あぁ…ん!…は・っ…だめ…」
男の目の前には快感を堪えて震える華奢な首筋。
そこを軽く唇でなぞり、さらに乳房を揉みしだくと、麗はたまらず男の腕にしがみついた。
「言わなきゃ…わからないよ」
「…感じるの…い・いや…お願い…っ」
「…よく出来ました……じゃあ、こことかは…?」
首筋から鎖骨、胸の膨らみを降りて、輪郭にそって辿るように 舌先で線を描き、鳩尾の痣へ…。
その間、何度も小刻みに跳ねる麗の肩。
「…すごいね…こんなにして……可愛い…」
「…う…そ…ちがう…っ、っやん!…あぁ…ふ…っ」
「じゃあ、もっと素直に」
「…え…っ?」
「もう少し、脚開いて…もっと、よくしてあげるから」
「やっ、そんなの…っ、できない…」
男の暖かい舌先は、縦横無尽にゆっくりと麗の躰を巡り、また戻ってくる。
「…あ・っ…もぅ…」
官能の波にさざめく麗の肌。男がそれを見て 含み笑う気配がした。
それに耐え難くなり、ますます麗は身をよじる。逃げようと悶え、背けようとしても彼は許さない。
「…ほんとの事 言わなきゃ…もっと酷い事してしまうかも」
言葉とは裏腹に、妖しく誘惑するような柔らかい声と瞳。
それだけで麗の躰の芯が溶かされそうになる。力づくではない、悔しいほど緩やかな戒め。
「……っ」
「…もっと気持ちよくするしか、ないかな…?」
そう呟きながら、男は麗の敏感な所にばかりに軽く歯を立てる。
胸の頂や腕の付け根、脇腹、首筋、背中…。
「は・ぁッ…ん!」
その度に麗は喘ぎを漏らした。静まり返った空間に、追い立てられる麗の息遣いだけが響く。
(こんなの…いや、恥ずかしい…!)
麗が嫌と言えば言うほど、あらゆる所に這わされる男の唇。
楽しむように甘噛みしては、舌先で嬲られてしまう。
「…気持ちいいなら、いいって言ったら…?」
「…あっ…」
「言うんだ、ちゃんと…」
「…っ、ま・待って、いや…っ!」
男の手が、麗のデニムスカートの下に忍び込んだ。
「…いやじゃないよね…?」
「……っ、で、でも…っ!!」
「…だってもう、濡れてる……」
「そ、そんなこと…っ!…あ・ぁっ!!」 びくん!
麗が否定するより先に、男の指は蜜の滲んだショーツの上から、そこを弄ぶ。
布越しに淫唇の形、窪みの感触、柔らかさを確かめながら、外側からだんだん内へとなぞる。
「あっ!!や・やめて…ぇっ…!」
布の上から淫核に指を這わせると、衝撃で麗は身悶えた。
侵入した男の指先どころか、内腿まで滲み出てしまっている愛液。
そんな状態を知られてしまい、あまりの恥ずかしさに眩暈を覚える麗。
火照る躰に悪戯を仕掛けられ、麗の五感は彼を拒み…求めた。
「い、いや…ぁっ…」
「言うんだ…ちゃんと教えて…?僕に」
そそのかすように男が耳打ちすると、麗の躰がぴくりと跳ねた。
「だめ……っ」
「…だけど…ここ…ほら…こんなに、すごいよ」
「ちが・ッ!…ん…あぁっ!!」
既にぐっしょりと濡れた内腿から、ショーツの下へと男の指は侵入した。
指は直接そこに触れてくる。気が遠のきそうなほど強烈な刺激。
にゅる…くちゅっ… 「ん・あっ…!やめ・てぇ…ぅ、んっ…」
自らの秘部が発してる音を聞きたくなくて、必死に首を振る麗。その唇を男が塞いだ。
同時に彼の指は麗の秘肉をたぶらかす。矛盾と羞恥で涙が滲む麗。
「お願い…っ…恥ずかしい事、しないで…」
「……別に恥ずかしいだなんて、思う事ないよ…僕はただ、君を感じさせてあげたいだけだから…」
「きゃっ!」
スカートを捲り上げられた麗は、慌ててそれを下ろそうとした。
「だめだよ…」
男の手の方が早かった。麗の手首は二本纏め取られ、彼の片手でしっかり繋がれてしまう。
身をよじってもびくともしない。男のもう一方の手は膝に掛けられ、僅かに開かされる。
「…ま…待って…っ・んっ!!」
唇を奪われ、掌で膝から太腿を撫で上げられる麗。
麗が抵抗のタイミングを逸した隙に、内腿はすんなり開かれてしまった。男の躰がその間に割り込む。
「だ・だめぇっ…!!」
彼の目の前に麗の濡れた秘部…ショーツが晒されてしまった。この体勢ではどうにも隠せない。
「いやっ!…あ!!」
恥辱を噛みしめる暇もなく、男の掌が下着の中に忍び込んだ。
びくぅっ!!「…やっ!!っ…!あ…っ、いや、ぁ…!!」
今まで感じた事のない、大きな痺れが突き抜けた。男の掌が麗の淫唇全体をゆるゆると撫で回す。
「…ッ、も、やめて…っ、あ…っ!」
「…ここはやめて欲しくなさそうだけど?」 ちゅくぅっ…!
「あぁっ!!…ん!」
麗の躰が大きく弾けた。麗の秘肉から淫液の溢れ出る音を鳴らす、男の長く整った指。
麗は恥ずかしさで消えてしまいたくなる。
「あぁっ!やだぁ……あ、あぁん…はぁ…っ…、」
「…素直にならない子には…お仕置きだね」
麗が逃れようとすればするほど自然と背中が反り返り、男に腰を押し付ける格好になる。
艶かしいその動きに、彼の劣情も激しく駆り立てられていた。
「……とても、可愛いよ…」
男は愉悦の表情で麗の痴態を眺めた。情欲を含んだ低い声は、麗を追い込んでいく。
麗が顔を見られまいとどんなに目を背けても、間近に覗き込みながら囁きかけてくる。
麗はたまらず目を硬く閉じた。
男の視線と吐息をイヤというほど感じながら、目を開けられなかった。
「や、やめて…ホントに…もぅ…お願いっ…や・やだ……」
「…すっごく よさそうにしか見えない」
「…恥ずかしいの…っ」
何度も首を横に振り、離してもらえない両手首に 痛みを感じながらも抗う。
しかし裏腹に下肢の奥は熱を帯び、秘裂から絶え間なく愛液を潤ませる。
自分の躰なのに、麗はどうにもできなかった。彼に囚われて逃れられない…逃れたくない。
麗が恥辱に身を縮めると、男は穏やかにけしかける。
「別にいいんだよ、感じても…」
「…だっ、て…いや…こんなの…見られるの…」
「…そんなこと、ないよ」
「え…っ…」
麗が目を開くと男の切なそうな微苦笑が映った。
「隠さないで…僕だけに見せて欲しい…もっと……」
あっさりとショーツを下げられ、男の指が執拗にゆるゆると麗の秘肉を辱める。
滴り落ちる甘露が彼の手を濡らし続けた。
にゅる…ちゅっ… 「あぁ…っ・ん…ぅ…はぁ…あっ!」
焚きつけられた麗の躰は何度も細かく痙攣し、小さな芽は彼の指を求めた。
手淫のリズムは徐々に速まる。追い詰められ、征服された麗の理性はもうすぐ手放される。
淫楽の階段を昇り詰めていく麗。
どこに辿り着くのか…永遠にこのまま昂ぶり、攫われてしまいそうな陶酔。
「!…いや、や・ぁっ…っ!! …っ!」
それに本能的な恐怖を覚え、麗は思わず叫んだ…すると。
「……?!」
不意にぴたりと、男の動きが止まった。戒めが解け、躰が離れる。
「…初めての子に無理強いはしないよ。でも、君が望みを口にしてくれたら…その通りにしてあげる」
「そ…そんな……」
「…僕は君の言うままだから…なんなりと」
「……ひどい…」
麗の非難をにっこりと笑みで返す男。言うままにされているのはどちらなのか。
ここまで煽られた挙句の台詞…その方がよほど底意地悪い。
麗はただ唇を噛みしめ、じっと堪える。
「!!…っぅ…んっ…!」
男が白い首筋に唇を這わせると、麗はたまらず喘いだ。
「…そんなに苦しいなら、いかせてあげようか…?」
直接的な男の言葉に、麗は真っ赤になると同時に首を激しく振る。
すると、彼は先ほどまで触れていた箇所を、前触れもなく擦った。
「や・っ…!!ん…っ、あぅっ…も・ぉ…っ…」
恥辱に濡れる麗の瞳。男は含み笑いを噛みしめ、愛おしげに口づける。
「……じゃあ ずっとこのままで…いいの?」
すっかり濡れた麗の内腿を男は撫で上げ、その蜜をより広げた。
白い太腿のぬめった艶がいっそう被虐美を増す。
彼の掌はさらに奥…少し触れただけで弾けそうな淫芽を指でまさぐり、探り当てて刺激する。
「やッ、や、あッ、ダメ…っ」
求めて脈打つ麗の小さな芽がひときわ硬くなり、達しそうになるのがわかると、男は指を離す。
「…強情は、自分の為にならないよ」
「……っ、あ…や、やぁ・もぉ…っ…」
男に翻弄されるがままの麗。浅く不規則な呼吸を繰り返し、苦しげな瞳で訴える。
そのたびに汗ばむ肌が震え、腰が浮いた。意思に反して、甘い拘束と羞恥に促される。
麗の扇情的で悩ましい姿に、男は強烈な愛おしさと苛虐心を同時に覚えた。
官能に跳ねる可憐な人魚は今、自分の手の内にいる。
「…どうする…?」
忍び笑いを噛み殺して、男は悪戯っぽく問う…麗の答えはわかりきっているはずなのに。
「…お、お願い……」
「…じゃあ…ちゃんと言ってごらん」
麗の微かな懇願に容赦なく男は畳み掛ける。そして指は秘肉をなぞり、中心を弄ぶ。
ちゅ…うぅ…っ… 「ああ、ん・ぅっ…!」
期待に震えるそこは先刻よりもっと濡れていた。麗には言い訳をする余裕もない。
「さぁ…どうして欲しい?」
「………っ」
麗は恨めしそうに内腿を卑猥によじらせ、漆黒の瞳いっぱいに涙を浮かべて男の顔を見た。
その、初々しくも蠱惑的な媚態。
本人は無意識なのだろうが、男性にとってはどんな手練手管より目の毒だ。
そんな麗の痴態に、少し困ったように目を細める彼。
「…いくらそそる顔をしたって…だめだからね」
そう言うと男は体を密着させ、麗の舌を絡め取った。今までとは異なる激しい口づけ。
「…ん、っ…ぅっ…」
「…っ…ふ…あ・っ」
捕らえられた唇、混じる粘膜…下腹部にあたる男の怒張と交わる吐息。
それらを通じて、彼もまたギリギリの状態なのが、麗にも伝わってきた。
自分だけが一方的に熱に浮かされているのではない…相手も同じ。
そう思うと、麗の彼を求める気持ちが抑えられなくなっていた。
「は・ぁ…っ」
ようやく唇を解放されると、麗は男の耳元でほとんど消え入りそうな声で囁いた。
「…お願い…さっき、みたく……して…」
麗のおねだりに、男はこれ以上ないという笑みを向けた。
「よくできました…ご褒美だよ」
優しい、悪魔ような微笑み…こんな状況でなければ、本当にさわやかな笑顔を。
「怖がらないで…感じていいんだよ…」
彼の掌が全体を、指がそれぞれの箇所を嬲り始める。
ちゅっ・ちゅっぷ…ちゃくっ… 「あっ・ぅん…っ!…あぁ…ん」
麗とまつ毛が当たりそうな距離に、男の眼差しがある。
心まで覗き見られそうな…謎めいた、思慮深げな輝き。
微笑ってない、切ないような真剣な男の瞳は…情欲の色を滲ませていた。
「…気持ちいいんだ…?」
「…う…ん…」
「本当は、嫌じゃなかったんだね?…初めから…気持ちよかったんだ…」
「……だって…っ…は・あう…っ、あぁ…ん」
「だってじゃない」
「…ごめんなさ、い・っ…んっ…あっ!あ…」
「ここ、いい…?」
「…っ、う・ん!…いい…っ…」
麗の艶めいた反応に、彼の口元が僅かにほくそ笑む。そして満足げに麗にキスの雨を降らせた。
「やっと素直になった…いい子だね…どっちがいい…?ここと…こっちと」
親指の腹で充血した淫核を弄られながら、中指は秘裂の入り口付近で探るように蠢いていた。
「…ここが感じる…?」
「あぁ…っん!…」
男が秘芽を緩くこねると、麗の躰が雄弁に応えた。
絶え間なく溢れ出す悦びの滴が、男の手首を伝わる…それが何よりの証拠。
顔から火が出そうなのを堪え、見上げながら頷く。もう、麗に拒否する術はない。
彼の呪文は麗から羞恥を引き剥がしてしまっていた。
駆け巡る淫敏な感覚が麗を支配し、思考を麻痺させていく。
ぬちゅ…ちゃぷっ・くちゅ… 「あ、んっ…んっ…うぅっ…あ・ぁ!」
火照りが止まらず、蕩けそうに甘くて残酷な仕打ちから、逃れようとする麗。
なのに腰を揺すり上げ、もっと受け入れようとしてしまう。舞い上がるような、制御不能の悦楽。
「あ・っああぁぁ…ッ、や!……はっ・あぅ…ぁあ…ん……!!」
そのさまに男は煽られ、よりいっそう淫戯に耽溺する。蹂躙され、錯乱したかのように乱れる麗。
麗の汗と秘液が自身の肌と男の手を濡らしていく。
躰の奥底から全身を駆け巡る、融けるような危うい痺れ。
堕落と陶酔…身を任せれば全てを失い、堕ちていくような感覚。
ちゅっ、くぷぅ…ちゅくちゅ…
「いやっ、あぁっ!!…は・ぁん!こ、こわいのっ!…あっ・あぁぁぁぁー…っ!!」
麗は導かれるまま、鮮烈な快感をその肢体に走らせ、男の腕に絶頂の証をしぶかせた。
「……いやだった?」
「…いじわる…」
男が楽しげに問うのを、麗は拗ねたように見つめ返す。
互いの潤んだ瞳は、情欲の証。男の腕の中では、麗がさっきの手淫で頬を薄紅色に染めている。
男はそれを目のあたりにして愛おしさが募る…彼の自制も限界寸前だった。
紫紺の服を脱ぎ捨て、麗に負担をかけないよう、覆い被さる。
「…いいかい?」
「ん……」
陶然とした表情で麗が躰を開き、男を迎え入れた。麗のぬかるんだ秘部に彼の剛直があてがわれる。
「あぁ…っ!」
「……う、っ…」
そこに接触しただけで男の背中に強烈な欲望の衝動が突き抜けた。
しかし極力、相手に苦痛を与えたくない。
十分に慣らしたつもりでも、彼女の秘部にはおそらく…何者も侵入したことがないだろうから。
麗の頬に触れ、いたわりのまなざしを向ける男。
「痛いだろうけど、ごめんね…」
彼のそれが麗の秘裂の僅か上…淫核を擦り、麗の躰から力が抜けた、その時。
「あッ!!…あ・ぁ…ぁぁぁっー……!!」
「…ん・くッぅ…」
衝撃に耐えられず、麗が悲鳴を上げる…彼の剛直が麗を貫いた。瞬間、大きく反り返る麗の裸身。
同時に男の背筋に鮮烈な淫楽の嵐が駆け巡った。
「…っ…はぁ……」
「…大丈夫?」
男が恐る恐る心配そうに麗の顔を覗き込む。
その表情は、本当にこわごわという感じで、今まで散々淫らな意地悪をしていた同一人物とは
思えないものだった。
「ん…ふふっ…」
胎内に鈍痛を感じるが、そんな彼の様子に麗は少し可笑しくなってしまった。
「あ、ひどいなぁ…人が心配してるのに」
「ううん、ごめん…嬉しかったの…」
麗はそう言うと、愛おしげに彼の肩に顔を埋めた。互いの脈動が伝わる。
触れた肌で想いと欲望を分かち合う二人。
「ありがと…」
「………」
麗のその仕草に、人間ではない…彼の心に何かが響いた。
「…いいかい?動くよ…」
男が麗の表情をうかがいつつ聞いた。それにうなずく麗。
「あぁっ…あ・っ…」
「う……っ…」
麗を気遣いながら、注意深く腰を使い始めた。果てしない快楽を貪り始める彼。
意地悪なのに優しい表情にも惹かれたが、その切なげな顔に麗は愛おしさを覚えていた。
淫猥なリズムに二人の躰は揺れ、官能を掻き立てられる。
「…っ…さすがに…きつ、っ…」
擦り上げるたび男の怒張に絡みつく、麗の内襞のざわめき。それは彼に耐え難い快感を伝えてくる。
麗は艶かしく男の下でその身をよじらせた。
腰を打ち込むたびに、汗に濡れた裸身が波打ち、麗と彼の息が荒くなる。
「あ…!…はぅ・っ…あぁ…んっ…」
「…ふぅ…っ・く…」
彼は麗から与えられる悦楽に酔いしれた。麗も痛みだけでなく、少しづつそれに同調していった。
躰中に広がる途方もない淫悦。めくるめく波に飲まれ、二人は理性も分別もかなぐり捨てていく。
同じ気持ち、感覚を共有できる幸せ。それを深く記憶に刻みつけるかのように、男は麗を掻き抱いた。
麗もその逞しい背中に手を回し、彼の胸にしがみつく。
現実ではない…きっと、たった一度の逢瀬なら、なおさら離れがたい。溺れるなら…一緒に。
(こんなに誰かを…人間を求めてしまうなんて…)
胸が締め付けられるような苦しさと至福。
男の心にこれまでにない、不思議な気持ちが湧き上がっていた。
同時に融けるような陶酔と快楽が、彼を律動へと駆り立てる。
「っ…さっきみたいに、聞かせて…感じるって…」
麗の耳元に流し込まれる、淫靡ないざないの声。だが、その声色は次第に余裕を失いつつある。
「あ…っ、い・や…っ」
「…ウソつき…ちゃんと、言えるよね…?」
「あっ…そ…んな…ぁ!…」
男の口から紡ぎ出される、魔法の呪文ではない言葉の呪縛…麗はその虜になっていた。
甘美な罠に翻弄、侵食され続け、麗の欲望が堰を切って流れ出す。
「ん・ぅっ…感じ、る……あぁ…っ!…ぅん・っ」
「…う・っ……んぅ…」
麗の瞳が心許なげに揺蕩い、彼の腕に縋り付く。男は応えるように口づけ、彼女の口腔も犯していく。
上と下…複数の粘膜を同時に絡ませ、とめどなく溢れる恍惚感を奪い合い、与え合えた。
連動して麗の内襞が締まり、ざわめく。不意に解放を促され、男の下腹部を淫惑が直撃した。
「っ…ッ…あ…!…」
「あッ・ぁん!ん…あうっ…!!」
彼からも自制が消え、知らず抽出が狂おしく激しい動きになる。
それがまた、新たに猥悦の痺れを呼び起こさせていく。
「っ…どうやら僕も、限界みたい・だ……!」
律動が早まっていく。男は麗の爛れた粘膜をえぐり、擦り上げる。
それに応えるように麗の狭く柔らかい襞は男をねぶり続けた。
「あっ・あ!はぁっ!!!」
「う…っ!っ…ぁ…っ!」
男の剛直と律動、麗の内部が蠢き、お互いを解放へと促す。そして淫楽の波が二人を飲み込み始める。
「あっ…あ・あぅっ!っ…もっ!…んっ・あぁぁぁー…っ!!」
「っ…!く・っぅぅ…うっ……!!」
躰中を駆け巡り、弾ける絶頂。彼の白い迸りが麗の下腹部に飛び散った。
…限界を迎えた二人は崩れ落ちるようにして、意識を手放した。
まるで雲の上…天空に浮かんでいるようだった。二人は裸のまま抱き合っている。
男の腕の中で心地良く気だるい余韻に浸っていると、遅まきながら気がつく麗。
(…私、この人の名前を知らないんだ…)
一線を越えた後で聞くようなことではなかったが、麗は尋ねる。
「あなたの…名前は…?」
彼は麗を見つめながら抱く腕に力を込め、口を開いた。
「僕の名は……」
………
(……!!)
差し込む朝日の眩しさに目覚めた麗。頬には涙の痕と、覆い隠すように体中に残る淫らな熱。
麗はそれを鎮めようと、そっと自身の躰を抱き締めた。
「また、あの夢…」
マジランプ、スモーキーという味方を得たのはいいが、あれから毎晩同じ夢を麗は見ていた。
いや、正確には夢ではない。
洞窟で魔鏡の幻覚世界に閉じ込められた時の出来事。虚実定かでない体験。
静かな微笑みと輝くばかりの暖かさ…そして意地悪なくせに、甘く蕩かすような愛撫。
尋ねた直後に魔鏡から救い出されたので、男の名前は知らない。
だいたい、彼が実在しているのかもわからないのだ。
(あの人は一体…)
朝、ベッドの上で思いを馳せる麗。…その姿を窓の向こうから一匹のカエルが見つめていた。
………
メーミィが放った冥獣人グレムリン・ガリムの攻撃に苦戦し、カエルに命を救われるマジレンジャー。
そして麗にだけ届く…声。
『…キスして…ケロ……』
「私を助けてくれたのに…ごめんね…」
麗の目から一粒涙が落ち、唇がカエルに触れた、その時。
…ブワァァ…アアア…ッ…!!
カエルが黄金の輝きを放ち、紫紺の服を纏った人物が形どられていく。
(………!!)
自分のキスで現れたその姿に、麗は目を疑った。
予知能力を持つ麗は、幻覚世界の中で皆より先にその男と出会っていたのだ。
「君のキス、しっかり受けとめたよ」
輝く太陽のエレメント、マジシャイン…天空聖者サンジェル。
彼はあの時と同じように微笑み、あっという間にガリムを粉砕してしまった。
………
小津家、魔法部屋。
「住み込みって…誰がそんなこと許可したんだよっ!」
サンジェル…ヒカルの発言に即、魁が異議を唱えた。
「たしか、彼女が言わなかったかな」
「えっ!私?」
ヒカルの言葉に、自分を指差す芳香。
「“今日から家族の一員になった、ヒカルくんです”って」
「あ、あぁ〜♪」
「………」
ヒカルを前にしてからずっと浮かれている芳香を、翼はいぶかしげに見る。
「あれ?麗、君はもっと喜んでくれると思ったけど」
「……」
蒔人の影に隠れていた麗は、近寄り顔を覗き込んでくるヒカルに背を向けた。
「好きになれなきゃ、キスなんかできない…ということは、
君は僕のことを好きになったってことだよね。ちがうかい?」
「…っ!!」 パシィッ! 「ぶ・っ!」 バタン!
麗の平手打ちはヒカルに軽くかわされ、蒔人の顔面にヒットした。
麗の口づけがヒカルにかけられたメーミィの魔法を解き、幻覚世界では彼のそれが
麗が負った氷の傷を癒した…。
(ちがうわ!絶対別人!!あれは幻覚っ!!大ッキライッッ!!!)
天空聖者でその実力は認めるが、気障でスカしてて、人を食ったような態度。
(でも…この意地悪な感じは…)
うっかりあの時の行為を思い起こしてしまい、慌てて打ち消す麗。
真実を知りたいが、「前にどこかで」なんてヒカルに聞けば、またからかわれるに決まってる。
第一、メーミィを封印した際、カエルの姿になる呪文をかけられたと言っていたではないか。
(…実像なわけないじゃない…)
麗は口をつぐみヒカルをにらみつけるが、彼は意に介さずマジランプを手にとり、
にっこり笑みを浮かべた。
「いろいろあるだろうが、仲良くやっていこう。よろしく頼むよ」
魔法の先生…ヒカルの住み込み家庭教師宣言に戸惑う麗。
その隣で嬉しそうにウキウキしている“ヒカル”の命名者、芳香。
また麗を挟んで反対側には、なんだか非っ常〜に面白くない様子の翼。
一つ屋根の下、それぞれの思いが交錯する。
「ニャ、ニャんだこの感じ…ぶえっくしょいッッ!!」
…スモーキーの盛大なくしゃみが小津家にこだまするのであった。
おわり
391 :
49:2005/07/13(水) 15:04:39 ID:+2imddd4
読んでくださったかた、ありがとうございました。
アニキと魁は江里子さん、山崎さんに返上wということで、社員登場。
マジで恋する5秒前(古すぎ)ツンデレ麗ちんに言葉攻め説、禿萌!!
そのせいか社員「ええのんか」連発ヒヒジジイ化…orz
3回も麗ちんの開通式書くのは、さすがにバリエーションが尽きたです。
姉、妹、ツンデレ、引き出し多すぎのうら姉。社員青にほう姉&翼がどう絡むかも大注目。
もぅたまらん、乱交でも何でもして(;´Д`)ハァハァ
>>49 もうネ申としか言いようがない。
もう超ネ申。超絶ネ申。
自分昨日社員青投下した者ですがGJレスくれた方々ありがとん。
続きは書けないんで申し訳ないんだが、またネ申々達が萌え話投下して下さると思うんで。
初投下なもんでレスくれてマジ嬉しかったス
393 :
349:2005/07/13(水) 20:52:52 ID:Vbo+22GT
わあお、なんだか神が一杯降臨だよ。
なんだかエロなしになっちまったし、投下していいのか
躊躇われるが、約束だし投下。
「はい、もう一回」
「……」
限りなく爽やかな笑顔を浮かべたヒカルが、
らしくないほど怒った顔をしている麗の前に立っていた。
この「父の弟子」の「魔法の先生」が居候になってからというもの、
小津家の兄弟は練習だの訓練だのに頭の先まで浸ったような生活だ。
それでも別段、トラブルメーカーというわけでも過激な性格なわけでもなく、
ヒカルは小津家に馴染んでいた――約二名を除いて。
一人は意外にも蒔人であった。
性格が嫌いなわけではないのだ。彼がいっそ「同等の仲間」として
戦うのならば蒔人は喜んで歓迎していたかもしれない。
だがしかし魔法の実力としてヒカルは兄弟と比べ物にならず。
つまりは一家の長男としての威厳、男のプライドの問題であった。
そしてもう一人が今マンツーマンでヒカルに指導を受けている麗である。
彼女の場合、運が悪かったとしか言いようがない。
魔法でカエルに変えられていたヒカルを元に戻せるのは
青の魔法使いのキスだけであり、加えて麗がカエル嫌いであったこと、
さらに加えるならば――いや問題はむしろこれなのであるが
ヒカルが大人の余裕でもって、先の一件を持ち出し麗をからかうことにあった。
394 :
349:2005/07/13(水) 20:54:42 ID:Vbo+22GT
「はい、もう一回」
「……あの」
「何かな?」
「魔法使ったりしてませんよね?」
テーブルの上の羽根を静止させて浮かべる、というのが今日の課題だった。
だが麗の羽だけ、まるで突風でも吹いているかのようにあらぬ方向に飛んでいく。
他の四人はといえば既に訓練を終えて麗の代わりに夕食の準備をしている。
しかも何回やってもうまくいかない。嫌がらせとも取れる状態だった。
「まさか。麗が集中しきれていないだけだよ」
悪意のかけらもない笑顔とは裏腹にその言葉は充分、辛辣であった。
マイペースな麗といえど、これは少しばかりきつかったようだ。
意識はしていなかったが、顔は自ずと下を向く。
そんな麗の頭をヒカルの手が優しく撫でた。
「仕方がないと言えば仕方ないんだ。魔法には感情が影響する。
……僕と居て集中しきれてないんだよね」
ヒカルの言葉の調子が僅かに変わった。
麗は顔をあげて、思いのほかヒカルの顔が近かったことに一瞬どきりとした。
「ついつい可愛くてからかっちゃったんだ……ごめん」
優しい目をしている。蒔人や芳香が落ち込んだ時に自分を見つめるそれにも似ていた。
妙な気分だった。自分のヒカルに対する思いは兄や姉へのそれとは違っていたからだ。
「……いえ」
麗がそう返事したのを確かめて、ヒカルはにこりと笑った。
「よかった。キスは返せないしね」
「!!」
「さ、練習練習」
真面目そうな雰囲気は消し飛んだ。
結局、この人はこういう性格ということなのだろう。
麗はしかたない、というように再び訓練を開始した。
395 :
349:2005/07/13(水) 20:57:08 ID:Vbo+22GT
「……。はい、よくできました」
「……やっとおわったぁ〜」
固められたように空中に止まっていた羽根が、ふわりと床に落ちた。
大きく息を吐く麗を横に、ヒカルは何か考えるように顎に手を置く。
「それじゃご飯の……」
「あ、ちょっと待った」
練習から解放されたと思った矢先の呼び止めに、
出口を前にした麗はいやいやながら振り返った。
「まだなにか……」
「いや、頑張ったからご褒美を」
「え!なにかくれるんですか?」
「うん。動かないでね」
にこりと笑ってヒカルは麗の肩を引き寄せる。
頬にかかっていた髪をそっと除けて、首筋とも耳元とも
言えぬ場所に口付けた。
驚いたのは麗である。まるで飛び退くように後ずさった。
「何するんですか!?」
「いや、キスを返そうと」
にこやかな微笑であったが麗は、これが彼が自分を
からかっている時の顔なのだということを漸くはっきりと確信した。
「あ、でも僕がキスしてもらったのは背中だったね。
そっちのほうがよかったかな?」
「結構です!!」
麗は駆け足に魔法部屋を出た。
顔が怒りと恥ずかしさで火照っていた。くやしい。からかわれてばかり。
いつかヒカルの顔からあのからかう表情を消すことができたら――。
まだ好きか嫌いかも分からぬ男に、麗はそんなことを考えていた。
396 :
349:2005/07/13(水) 20:59:31 ID:Vbo+22GT
しゅうりょ。
いつか青には社員を本気にさせる女になっていただきたい。
そして上の神々、GJでございますです。
GGGJJJ!! 降臨祭だ!降臨祭が お き て い る !!
ここはなんて幸せなスレなんだ!!(*´д`)ハァハァ
GJGJ、イパーイGJ!
エロパロ向きなキャラだもんなあ、社員…
>>393-395の社員、なんかすげームカつくぞー。
意識せずにサラッとやってるだろうところが更に腹立たしい。
麗ちんいじ(め)るなヽ(`Д´)ノ
文章でこれだけ腹立たせられる
>>349にGJだよコンニャロー
社員青祭の中、話豚切りスマソ。(そちらの神々の作品も堪能させて頂きましたが)
先日発売の英雄ビジョソ、刑事好きには色々萌えの宝庫だった。
支持するカプにもよりけりだろうが、一度目を通してみて損は無いかも。
社員桃クルクルクル━━━(゚∀゚≡ (゚∀゚≡゚∀゚) ≡゚∀゚)━━━!!
こんのスケコマシがーーーー!!
ネタの宝庫めがーーーーーー!!
来週は桃と社員(`∀´)きっと桃に嫉妬しまくりの青
じゃ、社員に嫉妬しまくりの黄でw
つか、今日は青緑がすごかったね!
でもフラグとか萌えとか通り越して緑かったね!
ところでエリコさんは寝取られフラグ?
405 :
49:2005/07/17(日) 18:40:19 ID:vjINjxqF
前回、GJくださったかたありがとうございました。
すみませんが、エロなしで超短編投下いたします。
社員登場時から、社員青黄桃の四角関係を妄想中の自分は予告に萌死、悶絶死。
ママンまで絡むし…どうすれというのかマジ(;´Д`)ハァハァ
黄&青には盛大にジェラシーの炎を燃やしていただきましょう。
その一方で今回のアニキ祭は緑青…しかも江里子さんがあんな形で出るとはww
ああは言っても、江里子さんはちゃんとアニキに惚れてるんだろうなと。
「やった!できたよ!!ヒカル先生!!」
「そう、その調子だ、魁」
復活してから日々、魔法の授業を兄弟たちに行うヒカル。
魁たちもヒカルを慕い、マジトピアや天空聖者の話に目を輝かせる。
生徒達の成長に、ヒカルは驚嘆と共にその姿に目を細めていた。
(やっぱり…あの人の子供達だけはある。どんどん僕の教えを吸収していく)
彼らの潜在能力はヒカルの予想以上だった。
こうして道筋をつけて魔法力を伸ばしていけば、驚異的にその力を発揮できるようになる。
(黒の魔法使いの動きも気になるし…時間はいくらあっても足りない)
「どうしてうまくいかないんだろ」
「麗ちゃん、タイミングがちがうんじゃない?ほら、ここでね…」
ヒカルは二人の女の子に目をやった。癒しと希望。母性と屈託のなさ。
深雪に淡い想いを秘めていた彼は、娘の麗と芳香にその面影を見ていた。
「……」
スモーキーはそんな飼い主の様子を眺めている。
………
「……ふぅ」
深夜の魔法部屋で一人、ヒカルは小さくため息をついた。
そこへ、マジランプから顔を出すスモーキー。
「旦那、もしかしてあのお嬢ちゃんたちのこと…」
「……何か言ったかい?」
「う゛…」
飼い主の無言のプレッシャーにいささか気圧されたが、負けじと。
「…あんまりニャかせるようなこと、しないでくださいよ」
「……」
「俺様はあの娘たち…あいつら全員気に入ってんだ」
「僕もだよ」
ヒカルは珍しく困ったような苦笑いを微かに浮かべる。
「彼女たち…彼らにはもっと力をつけてくれないと。それが僕の使命だから」
スモーキーの意図するところをわざとはぐらかすヒカル。
「……」
その様子に、スモーキーは黙ってランプに潜って行った。
彼らは師匠であるブレイジェルと…密かに憧れを抱いていた深雪の子供達。
だからなおさら割り切れないのかもしれない。
部屋の壁の扉を開き出て行くと、満天の星空が広がっていた。その向こうには、天空聖界マジトピア。
彼女達を見るにつれ…揺れる、乱れる心。
(…人間らしさとは、こういうものなのですか?ブレイジェル……)
星を見つめるヒカル…サンジェルの問いに答える者は、もういなかった。
おわり
>401
漏れ的萌えの赤黄キタァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
すっかり刑事カプ神がいなくなったけど、英雄映像のおかげでフカーツしますたよ!
これだよこれ!この雰囲気が好きなんだよ!
えええ赤黄なの!?
ちょっと明日買ってくるYO!
410 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 08:30:39 ID:PdV+KMWW
最近、保管庫はどうなってんの?
412 :
349:2005/07/18(月) 11:24:49 ID:EwkSgutE
赤黄は赤にコーヒー渡す黄でツーショット。>Hero Vision
刑事で一番好きなのは自分も赤黄だが、
青桃のツーショットも破壊力あったぞ、と煽ってみる。
束、漏れはあの白黄の取り合わせが破壊力あった
なんだこの二人ー!あまりに他と雰囲気違いすぎる……
悲しい過去萌えしろということなのか……。なんか新しかった
>>411 しょぼくれて座り込んでる赤にコーヒー渡す黄。解説では姉弟と評されてたね。
>>412 それでも赤黄は変わらなかったけど、エロ的にも破壊力は赤黄以上。未知の開拓って感じがした。
あまりメジャーとは言えない白黄や赤黄を取り上げてくれてあの雑誌には感謝してます。
>>413 ナカーマw
幼少期トラウマカップル・・・萌えぇぇ
あー、ニワンデの回でもうちょっと絡んでくれてたらなぁ
白黄の構成で赤黄やってくれたら
超絶神だったのになぁ……>英雄映像
でも神には違いない。
赤黄の構成は他のどのカプでやっても様にはならないw
どなたかヒカル×麗のうら姉ヤキモチ編を書いてくれんだろうかのぅ……
今日のマジ萌えた…
予想以上に麗がヤキモチ妬いてくれてよかった
あれは
「うちの芳香ちゃんに手を出すなんて許せない!このエロガエルが!!」
だと思った漏れはエロパロ板失格だorz
むしろそっち方面で合格
>>418 だれかさんがネタをあっため中だと思われるのでしばし待たれよ
おー。地震がいつ来るか分からない恐怖に脅えつつ待つよ。
萌えで忘れさせてくれ…!
424 :
49:2005/07/26(火) 00:00:13 ID:kCwusbAk
推敲もそこそこに。
オチもないイロモノの方が先にできてしまったので投下いたします。アフォだ…。
出演
社印(しゃいん)藩 藩主 黄金光之丞(ヒカル)
その妻 芳香姫
家来 相撲奇異(スモーキー)
天空忍術小津流当主 白影・小津深雪
同忍者 緑影・蒔人 青影・麗 黄影・翼 赤影・魁
闇の軍団・淫負得瑠視亜(インフェルシア) くの一 無異(ナイ) 芽亜(メア)
講談師 曼銅鑼(マンドラ)坊や
***************************************
ぺぺん!ぺんぺん!
壇上には、面妖な形の喋る鉢植え植物。
「遠い遠いその昔、五色の忍者を束ねる白い影がおりました。
彼女の名は深雪と申し、夫である当主・無礼自得留(ブレイジェル)を亡くした後、
細腕一本で小津流忍法を息子達に伝承していきました。
彼らはやがて立派な忍びへと成長し、数々の任務を隠密に果たしておりました。しかしっ!」
ぺぺんっ!!
「父、無礼自得留の仇、闇の軍団・淫負得瑠視亜(インフェルシア)との抗争の中、
桃影・芳香が行方知れずとなりました。風使いの忍びは一体、何処へ消えてしまったのか…」
………
新月の夜、社印藩天空城。
婚姻の儀を終えた光之丞と芳香姫。二人とも白く薄い着物を身に纏っている。
これから初めて褥を共にしようというところだった。
「ふつつかものですが…」
「いや、こちらこそ…」
その時、フッとろうそくの火が消えた。
「!!曲者!」 キィン!
闇の中、刀の火花が散った。
「きゃぁっ!!」
「姫!姫ッ!!」
狭い空間でむやみに刃物を振り回せば、彼女に危険が及ぶ。
光之丞は刀を下ろし、掌に太陽の灯を燈した。そこに現れた者は。
「姫はいただいていくぜ」
「!!」
黒い忍者服に黄色の布を首に巻いた男…いや、まだ少年と言うべきか。
「おっと、おかしなまねしたらどうなるか…わかってるだろうな」
「く…」
忍者は姫を捕らえ、不敵な笑みを浮かべていた。人質をとられ、光之丞は成す術がない。
「貴様…姫を返せ!」
「それはこっちの台詞だ。な、ほう姉」
そう言って、姫に優しげな眼を向ける黄色の忍者。だが、姫はさっぱり事情がつかめない。
「何を言ってるの?!放しなさい!!」
その言葉に一瞬、忍びの顔が悲しく歪む。
「記憶がないのか…やむ負えない、許せ!」 どすっ
「…っ!」
「ま、丁重な待遇だったみたいで安心したぜ。礼を言う」
そう言って安堵の表情から一変、今度は射抜くような視線を光之丞に向ける忍者。
「だが、あんたにほう姉の全てを任せるほど、俺もお人好しじゃないんでなっ!」
まさに電光石火。気を失った芳香を抱え、中庭に飛び出す黄色の忍び。
「待て!!」
「落ちろ雷よ!自々留(ジジル)!!」 バシィッ!!ボンッ!
落雷の忍術と共に、姫を連れたまま忍者は姿を消した。
………
「せっかくほう姉を取り戻したのに。うら姉、まだかな…」
ひとしきり追っ手の来ない山奥まで駆けて来た翼。
芳香姫の躰を冷やさぬよう、想いを込めてその躰を抱きかかえる。
すると、やがて芳香が目を覚ました。
「ようやく見つけた…ほう姉っ!」
翼は嬉しさのあまり、彼女を掻き抱いた…しかし。
「違います!!私はそのような下賎な生まれではありませぬ!」
「何言ってんだよ!俺達は風神雷神と呼ばれて、影の世界では天にその名を
轟かせていたじゃないか!!」
「やめてください!人違いです!!」
「俺達は姉弟なんだよ!!」
その両肩を掴み、必死で訴える翼を激しく拒否する姫。しばらく押し問答が続いた。
愛しい姉は目の前なのに想いばかりが先走り、焦る雷使い。
(くそっ!このままじゃ、埒が明かねぇッ!)
雷神はその性質と同じく、気が長い方ではなかった。
しゅるるっ!
翼は突然腕を伸ばすと、姫の帯を素早く解いた。
「!!何をっ?!」
「お前が姉貴でない…他人って言うんなら、こんなことをしても問題はないだろう?」
「やめてください!!いやあっ!」
姫が逃れようと乱れるほどに、剥がされる薄い白無垢。
絹を裂くような姉の悲鳴に、翼は自身の心も引き裂かれていく。
「どうして…なんで…っ。思い出してくれよ…ほう姉…っ!!」
知らず、弟の目に涙が滲む。
本当はこんなことしたくはない、一緒に帰還を喜び、もっと優しくしてやりたいのに…。
寝巻きを剥ぎ取り、姫の上に覆いかぶさる翼。
「いやでも俺のこと、思い出させてやる…!」
「……!」
黄色の忍びの切羽詰った切なげな声、両の眼。
それを目の当たりにした姫は、金縛りにあったように動けなくなってしまった。
(この感じ、知ってる…どこで?誰かの腕の中で…?)
芳香が躊躇したその隙に。
「!!」
翼は記憶を取り戻す薬を口移しに飲ませた。
いつか愛しい姉を奪還した時の為、翼が丹精込めて調合した秘伝の薬。
「う……」
姫の躰から力が抜けていった。
「…ごめん、ほう姉…俺にはこんなやり方しかできない…」
翼は自分の不甲斐なさに、ほぞを噛んだ。
きっと今度目を覚ました時、芳香は何もなかったようにあの笑顔を向けてくれるはず。
できる限りの優しさを込めて翼はその躰を抱く。暖かく、柔らかいその躰を。
初めてではない接吻と、触れ合い…やっと、その腕に姉を取り返すことができたのだ。
新月の闇の中、翼は芳香の眼が覚めるまでいつまでもそうしていた。
………
一方、天空城内。
姉を救い出すことに成功したが、代わりに青影・麗が相撲奇異に捕らえられてしまった。
「く…こんな化け猫にしてやられるなんて…」
「化け、っ…!にゃっ、ニャめんニャよぉッッ!!俺様はあやかしとはわけが違うんでぃっ!!」
「ふんっ!」
怒髪天の相撲奇異にそっぽを向く麗。その間も必死に身をよじり脱出を試みる。
しかしこの緊縛は忍びといえど、そう解ける代物ではなかった。細い轍のような呪縛。
(縄抜けもできない…何か特殊な術なの?)
身軽さを重視した忍者装束。戒めの間から零れる胸の膨らみ。
短い合わせ目から覗く白い太腿が、もがくたびに擦れる。
…黒い布と相反するがゆえに、いっそうその眩しさが際立っていた。
「まぁ、そう怒るな相撲奇異。お手柄だ」
「旦那…じゃなかった、殿!」
そこへ城主が現れた。青の忍びの表情がより険しくなる。
「殺せ!」
「ずいぶん威勢がいいな」
噛みつかんばかりの麗の顎を光之丞はつかみ、その表情を舐めるように眺め回す。
「ほう…これはなかなか」
きめ細やかな透き通る肌に、キッと睨みつける鋭い漆黒の瞳。気の強さは相当のものらしい。
「あのたおやかな姫も美しかったが…こちらも悪くない」
光之丞は悦に入ったようにその姿を愛でた。
「…相撲奇異、人払いを」
「…へいへい」
(まぁた、例の悪い癖だニャ…お殿様も物好きな)
やれやれと長嘆息をつき、ネコ型家来は退場した。
「…さて」
翻って、麗の前にしゃがみこむ光之丞。その目は獲物を捕らえ、弄ぶ子猫のようだ。
「厳かな初夜の邪魔をした不届き者には、それ相応の報いを受けてもらわねば」
「!!」
その肩に光之丞が触れた瞬間。
「自伊・魔自可(ジー・マジカ)!!」 ぱしゃっ!
苦し紛れの麗の水の忍術。だが、それもやはり戒めに封じられ、一向に効かない。
したたか濡れただけで、にやりと城主は不敵な笑みを浮かべた。
「水も滴るなんとやら…次は私がそなたを濡らす番だがな」
「な…っ!」
含み笑いを忍ばせる光之丞。その下卑た言い回しに麗は赤面した。
「敵にそのような屈辱を受けるくらいなら、自害して死んだ方がましだわ!」
麗が自身の舌を噛み切ろうとすると、今度は光之丞が唱えた。
「護瑠出伊露・護自可(ゴルディーロ・ゴジカ)」
「?!!」 びくん!
聞いたこともない呪言。刹那、麗の躰に微かな痺れが走った。これでは自害も果たせない。
「…小津流忍法では、確か魔自色・魔自可(マジーロ・マジカ)と言うのであったな」
「!!」
五感が鋭敏になる呪言。捕らえた者を拷問にかける時に使うものだ。
痛みが増大する為、責め苦には効果てきめんである。…また反面、快楽にも。
「貴様…何者…??」
麗は目の前の得体の知れぬ男に恐怖を覚えた。
「…元は、おぬしと同じ穴の狢よ」
光之丞はすっ、と目を細めた。
「あの姫を匿っていれば、いずれおぬしらが来ることはわかっていた。
しかし、ここまで手荒とは思わなかったが」
その割にはさらりと言ってのける。これも思惑のうちということか。
「では、姫の正体を知っていながら…!」
この男、考えが読めない…青の忍びは身を硬くした。
「そう怯えるな。とって食うわけではない」
するり、と麗の膝から太腿を光之丞の掌が這う。麗はますます躰を強張らせた。
「な…っ!」
「おや、房中術は知らないようだな。まぁ当主が女で、兄弟ばかりの忍びでは仕方あるまい」
「…!!!」 ドンッッ!!
自分だけでなく、家族まで侮辱されたかのような言い回しに頭に血が上る麗。
その身を省みず、猛然と体当たりした…が、苦もなく光之丞に抱きとめられた。
「…殺しなさい…っ」
怒りに震える麗の躰。手に青の忍びの涙の滴が一つ…驚く光之丞。
「…すまん、失言だった」
光之丞は麗を抱き起こし、真摯に詫びた。先刻までのからかうような気配が消えている。
「遊びが過ぎた。そなたがあまりにうぶなのでな」
「………」
一転、許しを請う光之丞の姿に麗は激しく動揺した。
おかしなものだ、囚われの身で主導権は完全に彼にある。
戒めと呪言をかけられ、どのようにでもできるのに…こうして、優しく包まれてしまっている。
「抵抗しなければ、悪いようにはせぬ…本当だ」
反応を見せない麗をうかがうように光之丞がその黒髪を撫で、そのまま頬から耳、顎をなぞる。
敵の手に堕ちたのに恐れや、屈辱感が消えていることに麗は戸惑う。
これも呪術の一種なのか…静かな熱を帯びた眼差しにもう、とっくに許してしまっているのだ。
「…好きにすればいいのに」
青の忍びの精一杯の強がり。その言葉に光之丞は微苦笑と共に首を振った。
「ちがう、それでは意味がない。私が欲しいのは…」
麗を抱き寄せ、耳元で望みを囁く光之丞。
「一緒に堕ちるのも悪くはなかろう…?」
「………」
麗は熱に浮かされたように頷くと、そのまま声の主と共に…濡れた。
その頃、緑影・蒔人と赤影・魁は途中、運悪く無異と芽亜に出くわしていた。
そして色仕掛けの幻術で、茶屋の女江里子と山崎屋の娘由佳の幻覚とまぐわっていたのであった…。
つづく…わけはない。
432 :
49:2005/07/26(火) 00:13:34 ID:hhvyxtSg
しょーもないネタ、読んでくださりありがとうございました。
初挑戦の時代劇調。言い回し変えたらキャラ違うし、むずかしい。
設定、当て字も適当。
エロシーン寸止めですが、一発ネタなのでこのへんで(ご要望があれば追加も??)
京都話すっごく面白かったけど、黄桃的には正直頭を抱えました。
「ほう姉から誘ったって可能性も…」君にだけは言って欲しくはなかったよ…翼ちんorz
逆にうら姉の屈折した超ツンデレぶりは最高ww
社員芳香のおでこでこっつんこはもちろん、うかつにも黄青萌えしてしまうし。
社員とちぃ兄の関係は次回ではっきりしそうなので本編での四角関係はそれまで保留かと。
つーか公式の画像のちぃ兄、フェロモン全開っぷりに悶えた。
よりによって淫キュバスだわ…ウィスパー緑川氏だわ、あんなことやこんなこと(ry
どうやって2週間待てと。
>>49 待ってた!うら姉のツンデレも最高だが寧ろあんたが最高だこのネ申!GJ!
次の投下にエロシーン期待してもいいっすか?黄桃ももちろんだが社員青に大期待。
全裸でお待ちしてるでござりますです
大量にレスがついてたと思ったら
ネ タ か よ !!w
>>49 GJ杉!
ネタなのに違和感ないっつか文章うまいよ、素で面白かった!
続編期待もしたいところだがここで終わってもわりと満足だな。
今回の誘った発言については芳香の普段の行動からの評価ということで仕方ないよ。
もうちょっとショック受けろよとも思うが、あれは翼なりの現実逃避かもしれないし。
うら姉の嫉妬っぷりはたまりませんでした、あれはもう決定でいいや自分的にはw
>>49 風神雷神に目から鱗が落ちましたですw
そう考えると、改めて黄桃は良いペアだと感心。
Gj!Gj!短い文章のなかに黄桃と社員青があって美味しすぎです
GJー!!
いや、面白かったッす。この板的にも、ネタという意味でもw
ちぃ兄の「ほう姉から誘った」発言ですが、
まああの子は自分の気持ちに鈍感なところがあるというか、冷静、公平でいようとする性格だというか。
口に出た言葉だけでははかれないところがある人ですし…。
セリフを言う直前(魁が「いいのかよ、蒔人兄ちゃん」と言うあたり)の眼の泳ぎっぷりは、目を見張るものがありましたしw
最初ら辺りから壮大に笑わせていただきましたw
社員青が好物の自分的にはエロを期待。超期待。
何か書くから、書いてくれ。
デカの赤黄か、社員青かなんか書けたら書くから。
>439
刑事赤黄プリーズ!
441 :
49:2005/07/31(日) 21:54:46 ID:5lC5wVkJ
感想を下さった皆々様、本当〜にありがとうございます。
マジ忍者、予想外に受けたのでうれしかったでつ。
おかげでネタがどんどん膨らみ、続編ができましたので投下いたします。
これで放送休止の寂しさが紛れれば幸いです。
面妖な植物講談師、曼銅鑼(マンドラ)坊や再び登場。
ぺぺん!ぺんぺん!
「見事、光之丞から桃影・芳香を奪還した黄影・翼。
しかし彼女の記憶は戻りません。やむなく翼は自身が調合した秘薬を強引に飲ませました。
その体を抱き、姉の真の帰還を待ちわびる弟…」
ぺぺんっ!
「雷神と呼ばれた男の胸中はいかばかりでしょう…。
果たして、風神は再び蘇るのことができるのか?!」
*****************************
山の奥深くに、二つの忍びの影。
「俺のせいで、ほう姉…」
翼は腕の中で眠る芳香を心配そうに見つめている。
元はといえば戦の中で翼を庇い、無異と芽亜に血を吸われたのだ。
その結果、芳香は傀儡(くぐつ)の術に陥ってしまった。
兄弟達と引き離された後も操られまいと必死に抵抗を続け、
精神に重度の負担をかけてしまったのだろう。
記憶の戻る薬がどこまで効くか…保証はない。翼はただ願い、抱きしめるしか術がなかった。
「ん…ぅ…」
「!!」
と、芳香が目を覚まし始めた。
「ほう姉!元に戻ったんだな!!」
「きゃあっ!!」
心身の帰還を喜ぶ間もなく、芳香が驚いて飛び起きた。
…山中で全裸のまま翼に抱きしめられていたのである。
「やだもぅ〜!どさくさに紛れて、翼ちゃんのすけべ!!」
「…あのなぁ!」
芳香はあわてて剥ぎ取られていた寝巻きを身に着けた。
「誰か見てたらどうするのよー」
「じゃ、見てなきゃいいんだな」
「ばかっ」
芳香の抗議に小憎らしい笑顔で切り返す翼。焦る姉に余裕の弟。
ああ言えばこう言う…いつものやりとりに、二人は言いようのない幸せを噛みしめていた。
「ったく、ひでぇよ。俺が助けに行ったら『何を言ってるの?放しなさい!』だもんな」
翼が大げさにふてくされると、芳香は心底すまなそうに小さくなった。
「ごめんね…」
「ばか、冗談だって」
翼はそんな芳香を抱き寄せた。
「よかった、無事で」
………
「それにしても、うら姉遅いな。まさか…あいつに捕まったんじゃ!」
戻って来ない麗を心配する翼。
「たぶん、そうじゃないかなぁ」
芳香が呑気に応えると、翼の血相が変わった。
「うら姉が危ない!早く行かないと!」
「だぁ〜いじょうぶ!」
腰を浮かせた翼に芳香は抱きつき、どすんと下ろさせた。
「なにすんだよ!」
「光之丞様は悪人じゃないって」
光之丞に助けられ、意識を取り戻してからの記憶も芳香に残っているのだ。
「光之丞様ぁ?」
「彼、父上の名前を口にしてたことがあるの。小津流忍法に所縁のある人なのかも」
「本当か?!あいつ、そういえば光の術を操っていた…一体、何者なんだ」
翼は驚きと同時に訝しげに眉をひそめた。
「敵かもしれないぞ」
「そんなわけないよー!なんてったって、私の命の恩人だもん♪」
「……」
姉の光之丞に対する言動に恩人以上のものを感じ、憮然とした表情の弟。
もともと美丈夫がたいそう好みな風使いだ。
「だから、麗ちゃんも大丈夫だって!」
「…あ、そ」
「なんでそんなに光之丞様のこと嫌がるの?…あ!もしかして妬いてる??」
「…っ、うっせーな!!」
「もぅ、照れちゃって。かわいい♪」
弟の悪態も、付き合いの長い姉にはまったく効果がない。
図星をつかれ、体裁のつかない翼は背を向けた。そんな彼の背中を芳香は見つめ、抱きしめる。
「……」
「信じてたよ」
「え?」
「絶対、翼ちゃんが助けに来てくれるって」
「……ほう姉」
「ありがと、うれしかった」
背中から伝わる芳香の微熱。そして、それを遥かに上回る翼自身の熱。
遊ぶ時も修行の時も、生まれてから片時も離れたことのない二人。
戦いの中で互いを庇って見失い、かつてないほど長く離れ離れだった。
…つまり、その間触れることができなかったのだ。芳香の躰と心を求める衝動が抑えられない翼。
「ん・ん…っ!」
翼は振り返って、芳香の唇を激しく吸う。雷使いの冷静沈着さは何処かへ消し飛んでしまった。
狂おしく、もどかしいほど情熱的に唇を食み、舌を割り入れ絡ませる。
一瞬たりとも逃さぬよう、夢中でその感触を味わう。
まるで、そこから愛しい者を残さず食い尽くそうかとするような勢いだ。
「はぁ…っ」 ちゅっ…っく…
木々が眠る山中で息遣いと水音がやけに響く。二人の唾液が混じり、溶けあう音。
(…気が変になっちまいそうだ)
貪り続けても、未だ全然足りない。
「…はぁ、っ…つ、ばさちゃ…ぁ・んっ」
久しく聞かなかった甘い声にいっそう煽られてしまう。
どちらのものともつかない吐息が、繋がれた唇から漏れ出てくる。
「うっ・んっ…ふ…んぅっ」
手で、口で、肌で…全身で今すぐ芳香を感じたい。
(まるで、行為を覚えたばかりの餓鬼じゃねぇか…)
翼は自身の性急さに呆れつつ、芳香の耳元で囁いた。
「もう、止まんねぇよ…ここで、してもいい?」
翼はしばらくぶりの、しかも外でのまぐわいに異常なほど興奮していた。
ようやくひと心地つき、ついばむように優しく、己を宥めるように接吻を続けるが、
すぐに深く求めてしまう。柔らかい芳香の舌が翼に応えてくる。
辺りには二人の呼気が熱と湿り気を帯び、充満していた。
「あ・んっ!」
白い寝巻きの上から翼が掌で芳香の腰を撫でると、その躰が弾んだ。
「んんっ…は・ぁあ…!」
そのままなぞり上げると、芳香の背筋に官能の電流が走った。
甘い痺れに身を震わせ、狂おしげに息をつく風使い。
「うん、私も…翼ちゃん…」
芳香の情欲に濡れた瞳が雷使いに向けられた。
(…ほう姉も、同じだけ欲している……)
そう思うだけで、全身の血が下半身に凝縮する。
逸る気持ちと、時間をかけて愛でたいのと両極の衝動に駆られる翼。
これまでに幾度も愛し合っているのに、束の間離れていただけでこの体たらくだ。
姉弟での交わり…血の繋がりという罪悪感はとうの昔に捨て去った。
芳香の声と躰は甘い媚薬。それも、劇薬と言っていいほど強烈な濃度だ。
これには、雷使いが調合するどんな秘薬も敵わない。
中毒患者の翼はそれを手に入れるためには、手段を厭わないだろう。
芳香の昂ぶりを察知して、翼は再び寝巻きを剥ぎ取った。
鎖骨の稜線を滑る、触れるか触れないかの微妙な愛撫。
やがて翼が大胆な動きを始めると、疼きに心を染め上げられてしまう芳香。
「んぁ・あ…っ!」
芳香の性感のつぼはもう熟知している翼。
待っているかのようなその膨らみをゆっくりと揉みしだくと、
芳香はまもなく翼の肩にしがみついてきた。
瑞々しい芳香の柔果が丁寧に揉みほぐされる。
嬲りの嵐に乳房が張り、その尖端が固く痼った。肌がほんのり色づき、肩が震える。
芳香の首筋に顔を埋め、翼は胸蕾を軽く摘み上げる。
「あ・っん!」
芳香もしばらくぶりに触れられ、驚くほど過敏になっていた。
覚えている、忘れることなどできない…その指。翼の愛撫に吐息を漏らさずにはいられない芳香。
「あ…ぁっ…翼ちゃん…」
「ほう姉……」
自分を求めてくれてるかと思うと、翼も劣情を加速させた。
芳香のたおやかな果実はさらに膨らみ、色づき熟れていく。
翼の舌が首筋から鎖骨の窪みを通り、そして胸の双丘へと侵略してくる。
「んっ!…ふぁ・っ」
翼の粘膜の感触にこらえ切れず縋り付く芳香。
まだ触れられてもいないのに、芳香の下肢の芯を疼かせる悔しいほどの淫戯。
芳香は舐め蕩かされそうな錯覚に陥り…甘い痺れが奥へと脈打ち始める。
小刻みに震える睫と朱に染まる頬。
「あぁっ!」
弾かれたように、芳香の背が反り返った。
膨れ上がった芳香の乳芽を翼は下から上へゆっくりと舐め上げたのだ。
そして、押し潰したり弾くように嬲っていく。
どうにも抑えきれない悦びが、絶え間なく芳香の躰を疾走する。
翼に与えられる悦びに震え、女としての熱が燻り出されていく。
このもどかしい心地よさに、ただ蕩けさせられる。
翼は口中に含んだそれを、粘液を塗しつつ舐め吸い、甘噛みする。
「あぁっ!…い、いやっ…ふ・っ、はぁ……」
どうにもならなくなり、翼の頭を掻き抱く芳香。
その唇の感触や生ぬるさ、歯の固さに舌の淫撫…。
翼の粘膜と乳首が擦れる時の、もどかしさ。
双眸を潤ませ、切なげに息をつく…そんな悩ましい芳香の表情に、翼はたまらなくなる。
やがて翼は芳香の躰を返し、四つん這いにさせた。
「もっと…広げろよ」
内腿を擦り、徐々にその間を開けていく翼。
既に滲み出ていた蜜が艶めき、僅かに反射していた。
暗闇の中とはいえ、何もかも露わなその姿勢に、いたたまれない芳香。
「は、恥ずかしいよ…あっ!」
羞恥に震える桃尻を撫でると、そこがぴくりと可愛く震えた。
その奥からは多くの淫液が滲み出し、とろりと内腿に幾筋も伝わり落ちる。
「やらしいな、ほう姉は…まだ触ってもいないのに」
「つ、翼ちゃんが、変な格好…させるからでしょおっ」
愉悦の笑みで言葉を投げる翼に、珍しく抗議の声をあげる芳香。
姉には普段振り回されっぱなしなのだ、こんな時くらい苛めても罰は当たるまい。
「はぁ、っ…ん・くぅ…あぁ…ん」
芳香の首筋からうなじ、背中、腰へと…翼の唇と舌は縦横無尽になぞる。
同時に両の掌は芳香の下腹部や脇腹、乳房を優しく這い回り、また下肢へと戻る。
弄ぶ動きで目指すのは操の座する箇所。
「だめぇ…っ…ん、ふ・あぁっ!」
雷使いが与える官能の痺れに、陥落寸前の風使い。
堪えようと頭を垂れると、自然と腰を高く上げる格好になり、より迎え入れる形になってしまう。
鮮烈な快楽に力が抜け、腰が砕けそうなのを、必死で堪える芳香。
敷かれた白い寝巻きを握り締め、唇を噛む。
体勢を崩すまいとして、意思に反して卑猥に揺れる腰。
破廉恥なその動きに煽られ、翼の淫戯は激しさを増し、またそれが芳香に返ってくる…。
途切れることのなく増幅していく淫悦の輪廻。
「まったく…拒んでるんだか、誘ってるんだか」
少し焦れたような、意地悪い笑みを浮かべ翼は言う。
恥ずかしがる芳香に、わざと恥辱の台詞を浴びせかけた。
ちゅくぅ・ちゃくっ… 「ひぁっ・ん!!」
不意に蜜壺の入り口を撫でると大きな粘着音をあげ、芳香の肢体が跳ね上がった。
溢れる甘露を指で掬い、小さく充血した突起に擦り付ける。
「あぁっ!!」
その腰がいっそう大きく震えた。すでに愛撫の必要もないほど、翼を求めるそこ。
とろとろと濡れ、すすり泣く女壷をそっとなぞる翼。そこは彼の指を、容易く飲み込んだ。
加えてひくつかせ、おねだりしてくる芳香の淫襞。
「やっ!!やだ・ぁ、そんなに…っ!したら…ん・んぅ・あぁ!」
首を振り、嬌声をあげる芳香。それにかまわず、秘裂をかき回す翼。
存分に蜜壷を捏ねくり捻り、抉り回す。そのつど芳香の背筋が弓なりに反り、わななく四肢。
ぴちゃぴちゃとあられもない水音が響き渡る。
「…すげ…いくらでも出てくるぜ…」
「い・やぁ…っ…!ん!あぁっ!!翼…ちゃんっ…!!」
静かな森にはその音と、二人の荒い息使い。…やがて、耐え切れず次第に高まる芳香の喘ぎ声。
「…!」
しかし昇天の直前、翼は秘裂から離れた。
軽く内腿の辺りを彷徨うように触れ、溢れ出した蜜を塗りたくる。
「どうする?ほう姉」
芳香の背に覆いかぶさり、耳朶に舌を這わせながら囁く翼。
今すぐにでも貫きたかったが、ここは苛め…否、堪えどころである。
「…翼ちゃんの、意地悪…っ」
「早く言えよ…これが欲しくない?」
淫楽にわななく艶腰を翼は引き寄せ、怒張を芳香の淫肉にあてがう。
「ああっ!!」 びくんっ!
切ない声を上げて、身をよじる芳香。翼の剛直が秘肉と顔を出しつつある陰核に触れた。
熱く屹立した翼のそれに擦り付けるような芳香の妖しい動き。
だが、すぐに恥辱で腰を引いてしまう。
「ん・ぅ……もぉ…っ、だめ…」
「じゃあ、ちゃんと言ったら入れてやるよ」
尊大な言葉とは裏腹に躰を密着させ、芳香を優しく背中から包み込む翼。
しばらくぶりの行為は、予想以上に彼女を乱れさせているようだった…もちろん翼自身も。
(こうなったら根比べだ)
翼はなんとしても、芳香から先にそれを言わせたかった。
戦での不測の事態…もちろん彼女のせいではなかったが、おかげで禁欲を強いられたのだ。
(…そのお返しはたっぷりとさせてもらうぜ) にゅるっ…くちゅ…
翼がゆるゆると腰を前後させると、芳香が泣きそうな声を漏らした。
「っ!あっああぁ!!んっ、やぁ…!」
「ここは咥えたいって、言ってるけど?」
敏感な部分を自身で嬲り、芳香の耳元でいやらしく煽る翼。
その声色はぎりぎりの理性で保たれていた。
努めて平静を装ってはいるが、彼も暴発寸前なのだ。
「…し…して…お願い…」
息も絶え絶えに、やっとの思いで芳香は声を搾り出した。
待ち望んでいた言葉。わが意を得たとばかりに、翼は笑みを浮かべた。
「今、入れてやるよ。これが欲しんだろ?」
散々焦らされ、虚ろな目をした芳香が頷く。ぬるりと熱くなったそこを一気に貫いた。
「…っ、ぅ!」
「あぁ!…っ、は、あぁぁん!!」
あられもなく悶え狂い、よがり喚いてしまう芳香。
もう手管も駆け引きもない、理性が解き放たれた翼もひたすら腰を突き上げた。
「ああっ…ん・っ、ああぁっ…はっ…」
「…うっ…くぅっ…!」
紡ぎ出される快感は、互いに混ざり響き合い、膨張する。
魂の根幹まで芳香のあらゆる部位を貪り、味わう翼。
弟の下で、姉の桜色に染まった肌が波打つ。
やがて体勢を変え、仰向けの芳香を翼は犯した。
翼の抜き差しが芳香の内襞を舐り、二人を悦楽の頂へと攫って行く。
「あ・あぅ…んっ!っ…はぁっ、く…」
芳香の躰が翼を求め、小刻みに震え始める。翼もそれに応え、忘我の境地で擦り上げていた。
「んっ、ふんうっ…うくっ!ん…い、いいっ、ひっ、あん!!」
「…ぅうっ…も、出ちまう…!!」
二人の躰を絶頂の稲妻が駆け抜け、一つに蕩かしあう。
昇り詰めた芳香の締め付けに耐えかね、翼は激しく彼女を揺さぶり、悦頂と同時に気をやった。
がくりと崩れ落ちる躰…虚脱した翼は芳香に覆いかぶさった。
………
「本当に、うら姉大丈夫かな…」
「まだ言ってる、芳香ちゃんを信じなさいって!」
「だーかーら、信用できねぇんだよ」
「あ、ひど〜い」
幼少の時のように寝巻きに包まりながら、他愛もない睦言を交わす翼と芳香。
こんなことも久しぶりだ。ようやくこの手に取り戻した気がする。翼は安堵した。
操る忍術だけでない、気まぐれな芳香はまさしく風そのもの。
激しくまぐわい、こうして腕の中に閉じ込めている時ですら
すり抜けていきそうで…翼は時々、無性に不安に駆られる。
それは今回のように戦でか、または誰かが彼女の心を攫っていくのか…。
「…もし、もしさ、記憶が戻らなくて、俺達が乗り込まなかったら…
あのままあいつと…」
「ん、なぁに?」
らしくもなく弱気な翼の言葉に、無邪気に覗き込み応える芳香。
(ったく、子供みたいなんだよ…ほう姉は)
そんな姉を見て、かなわないなと弟は思う。
自分の傍でこうして戯れてくる、今はそれだけで十分ではないか。
(惚れた弱み、ってやつかな)
柄にもない言葉に内心、苦笑する翼。
「どしたの?」
「いや、なんでもない。うら姉が大丈夫ってんなら、今夜はほう姉を目茶苦茶に啼かしそうだ…覚悟しろよ」
そう言うと、翼は芳香の胸に顔を埋めた。
「あ・っ…翼ちゃん…」
再び芳香が官能に啼き始める。暁が昇るまで、雷神と風神は止むことなく睦み合っていた。
まるで、離れていた時間を埋めるかのように。
社員青編に続く
451 :
49:2005/07/31(日) 22:09:07 ID:5lC5wVkJ
読んでくださった方ありがとうございました。
今回は言葉攻め翼ver.。
また中d(ryのようですが、黄色の忍者は避妊薬も調合できるということで。
マジ忍者シリーズ、単体でも読めますが、ちぃ兄の淫キュバス祭までに完結の目標です一応…すみません。
翼ちんの「ほう姉から誘った」発言へのご意見も、とても参考になりました。
ちぃ兄、とっさに理性的に振るまったものの、後からきっと腸煮えくり返ってると自分は解釈しましたw
これでなんとか黄桃への自然な流れに繋げたいと思います。
>>439 ぜひぜひお願いします、ワクテカ!
デカもマジと同格で皆大好きなんですが(赤黄、桃は誰でもOK)
なにせマジが毎週燃料投下してくるので、手がまわらないのが現状です…。
GJ!GJ!!
最高ですよ。まさにネ申です。
これで今週の放送休止の物足りなさも吹っ飛びました。
次の社員青もお待ちしとります!!
血を分けた兄弟が背徳感もなしにヤリまくってんのって、
ママンに対する最大の裏切りだよなぁ…。
原作あっての二次モノじゃないのか。
エロがあれば、なんでもありなのか。
>>453 に禿同。
ですが、エロ小説として素晴らしい。GJ!
二次としては微妙です。少なくとも自分にとっては別物です。
455 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:43:26 ID:L8iV0a5J
>>49 GJ!社員青編も期待してます!!
スルーを知らない奴の事は気にせずに、これからも黄桃等弟姉や兄妹ものを投下して下さい
ageすんませんでした(´・ω・`)
457 :
453:2005/08/02(火) 01:40:39 ID:fPhx8VMm
漏れは原作に絡んだストーリーが読みたかったんだけど。
少なくとも、このスレの最初の頃はそんな感じだったのに。
原作とは別物なら二次創作とは呼べないんだから、
エロパロじゃないもんな。
もう来ませんのでご安心ください。
お騒がせしました。
458 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 02:37:08 ID:DT9u6yni
粘着
459 :
49:2005/08/02(火) 06:03:37 ID:8gt6H0Ki
>>453-454 貴重なご意見、ありがとうございます。全くごもっともです。
背徳感のない近親モノに拒否反応があるのは自分もですから。
不快な気持ちにさせたらすみません。
ただ、今回の話は劇中劇、三次創作というか。ネタなのであえて娯楽性を優先しました。
葛藤は本筋に沿う話の中で、ということで。
(そうなるとおのずとエロがなくなるジレンマ…取り扱いが難しい)
GJくださるかたにもホント感謝です!!ありがとうございます。
社員青、赤&緑救出編(エロくないスレ行き予定)鋭意創作中ですー。
>>453 いいんじゃね、このストーリーはこのストーリーで昔には葛藤があったみたいじゃん。
それを乗り越える程強いLOVEとか絆でついでに習慣化してるってこったろ。
大体これは劇中ネタなわけだし、ネタにそんな突っ込む必要ない。
もう来ないと言ってるのにレスする俺も大概粘着だが、もうしないから勘弁してな。
んで>459乙、俺は楽しかったよ、芳香姉さんの風属性っぷりが不安感煽っていいね!
翼は今後も苦労しそうな感じ。
社員青はどっち路線になるんだろう、いい人系なのか何はともあれ鬼畜なことするのかw
続き期待してます。
>>49 GJ!放送のない週なのに萌えさせて頂きましたよ
自演乙
463 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 05:54:57 ID:iy4UIQIL
どっかのTSスレじゃあるまいし自演なんて
どう見ても自演でしょ。
あまりの過疎りっぷりに慌てたんじゃね?
流れを豚切りして、社員桃なんぞ投下しようと思ったんだが、
需要なさげだよなぁ…。
ここは黄桃と社員青推奨でつか?
っていうか本気連者推称
469 :
49:2005/08/05(金) 22:02:01 ID:yksDAcHc
忍者黄桃、GJ下さったかたありがとうございました。
予告通り、マジ忍者社員青編投下いたします。
二度あることは三度ある。面妖な植物講談師、曼銅鑼(マンドラ)坊や、またまた登場。
ぺぺん!ぺんぺん!
「さてさて。謎の男、光之丞の手に堕ちてしまった青影・麗。
男の浮世離れした佇まいに、身も心も取り込まれてしまう寸前!」
ぺぺんっ!
彼は敵か、味方か?果たして水使い麗の運命やいかに!!」
*************************
天空城。
光之丞に抱き締められた麗はその熱を感じながらも、かろうじてその理性を保っていた。
「…この縄を解いて」
「それはできない相談だ」
すっと躰を離し、麗の顔を覗き込む光之丞。
「そなたにも逃げられては困るからね。とりあえず芳香姫は無事、黄色の忍びが連れ帰って行ったよ」
「無事って…どういうこと?!」
光之丞のいわくありげな発言に麗が興味を示した。
「………」
その様子に、少々よからぬ考えを思いつく光之丞。
「そうだな…わけを話すには、ひとつ条件がある」
「?」
「心ごとそなたの全てが欲しい…言ってくれ、私が欲しいと。そうすれば話すよ」
「そ、そんなこと…急に言われても…」
好きかどうかも…それ以前に、敵か見方か未だはっきりしない相手。それに全て身を任せ、求めるのはかなりためらわれる。
ただでさえ奥手な青の忍びなのだ。
麗が困惑していると、光之丞の目の奥が光った…どうやら彼は本気らしい。
「できない?…ならば、できるように仕向けるまで」
そう言うと光之丞の手が麗の頬に触れ、顔を近づけてきた。
「……っ」
唇を寄せられる…そう思い麗が目を硬く閉じると、口元のすぐ傍に軽く触れる感触。
「そんなに硬くならずとも…」
やれやれと、呆れたように微笑む光之丞。
「だって…」
「まぁ、そこが初々しくてよいのだが」
(さしずめ、難攻不落の水上の城と言ったところか…)
再び麗を抱き寄せ、黒髪を撫で梳いて光之丞は呟いた。
優しく暖かい手は麗の頬から首筋、肩、腕へとゆっくり、宥めるように降りていく。
その間、麗の心は千千に乱れていた。未知の体験に期待と不安が入り混じる。
光之丞に触れられる度に目覚めを促され、その均衡は徐々に崩されていく。
相手の動きに全神経を集中させ、躰の奥底で待ち望んでいる麗…。
掌の軌跡を追うように光之丞の唇も麗の頬から、首筋をなぞる。掠めるように、吸い上げるように。
「…あ!」
耳朶を舌先で舐め上げられ、甘噛みされると背筋に甘い疼きが走った。
そうしながら、光之丞の手は胸元へ…轍の戒めから溢れる胸の膨らみに、そっと触れた。
「!はぁ、っ…!」
緊縛からはちきれそうな麗の双丘が、衣の上から擦られる。その言いようのない感覚に、呼吸を乱す麗。
麗に拒む素振りがないのを知ると、光之丞の掌は少々強引に忍者装束をはだけさせた。
「あ…っ!!」
外気に晒された白い乳房は縛りに形を卑猥に変えている。
耐え難い痺れに張りつめたそれを光之丞の手が掠め、揉みこむように揺すぶる。
「…や…ふ・ぁっ!…や、やめて…」
大胆と繊細、その間を自在に揺れ動く弄虐を受け、膨らみはいっそう隆起した。
快感によって敏感にさせられ、それによって快感をさらに覚えてしまう。絶え間ない堂々巡り。
乱れ始めた麗の媚態に、光之丞も思わず虜になる。
「こういうのも一興というか…かなり刺激的で…たまらないな…」
「ん・あ…ぁ…」
淫蕩な恥辱に四肢から力が抜けていく。水に広がる波紋の如き快楽。たわわな膨らみの内奥に、甘い鼓動が満ちる。
頂きが感じた悦びは、疼きと共に躰の隅々まで染み渡った。
緊縛の不自由さが麗の被虐…裏返せば光之丞の苛虐…をいっそう煽る。
どうにでもされてしまう、何処かへ攫われてしまいそうな心許無さ。
乳房の桜色の飾りは完全に覚醒させられ、勃たせられていた。
…まるで、嬲られるのをせがむように。
「ああっ、はっ…あ・ん……ッ」
丹念に巡る指に肌が震え、わななく。そこから、断続的に迸ってくる淫らな波。
麗の白い膝へと滑り込む光之丞の手。それは汗ばみ艶めいた太腿を緩慢に往復する。
「我慢せず…もっと、啼いて」
「そ、そんな…あぁっ、はっ…あ・ん……ッん…」
ひどく淫猥な喘ぎが遠くに聞こえる…自分の声ではないみたいだ。躰も思考もままならない。
ただの戯れかもしれないのに、麗は自ら求めてしまうのを止められない。
まだ誰にも触れられたことのない下肢の奥が蕩け、湿り気を帯び始めていた。
無意識に内腿を擦り合わせ、躰内に溜まっていく悦びを吐き出そうと、ささやかな努力を重ねる麗。
だが、それでは一向に収まりがつかない…とうとう麗が折れた。
「お…お願い、もぅ…これ…解いて…」
「逃げない?」
麗は苦しげに喘ぎながらうなずいた。
「それじゃあ、解くから…目を閉じて」
言われるまま麗が目をつぶると。
「んぅ、っ…」
光之丞が麗の唇に触れた。始めは掠めるように…やがて奪うように激しく吸う。
そうするうちに轍の呪縛が金色の光を放ち、消失した。
しかしそれでもなお、丁寧に接吻を続ける光之丞。
「ぅ・んん…は・ぁっ…!」
唇を食み、舌を追って絡め捕る。光之丞は思うまま麗の口腔を蹂躙した。
淫猥な痺れに溺れそうになり、息をしようと試みる麗。
だが、光之丞はなかなかそれを許さない。
ようやく解放された時には頬もすっかり上気し、麗は魂を抜かれたに等しい状態であった。
「手荒な真似をしてすまなかった。痛くないか?」
「………」
麗はうなずくのが精一杯であった。
すっかり翻弄、骨抜きにされ、崩れるように光之丞の腕に包まれている。
いろんな意味で、逃げる気力はもはや残っていない青の忍び。
一方、光之丞は満足気に心の内で呟いた。
(ごちそうさま…本当は、呪文ひとつで解けるんだけどね)
それは彼女に内緒である。
「ようやく条件を飲んでくれる気になったのだな、嬉しいよ」
そうしたまま、光之丞は己の正体と真意を話した。
「…私は淫負得瑠視亜(インフェルシア)との先の戦で呪術師、冥未異(メーミィ)に魂を封じられていたのだ。
年月をかけて転生し、ようやくここまで来た。そして再び、人知れず淫負得瑠視亜と戦いながら、武礼自得留(ブレイジェル)殿の天空忍術を受け継ぐ者達を探していたのだ」
「なぜ、父を知っているの?」
「…彼、武礼自得留殿は私の師だからだ」
「!!父上の…」
麗が驚く間に、光之丞の手が彼女の腰に回っていた。
「…さ、ちゃんと事の次第は話したよ」
「…っ…ちょ、ちょっと待って!まだ芳香ちゃんのことが…あっ!」 ぴくん!
聞いているのかいないのか、楽しそうに麗の太腿から腰、脇腹へなぞり上げる光之丞。
「それは麗がちゃんと条件を満たしてくれたら…な」
「じょ、条件って…」
「全てを私にくれるのであろう?」
「……」
含み笑いで見つめ返す光之丞に、なんとなく狐につままれた気分の麗。
どうも、もったいぶってわざわざ取り引きを持ち出してるように思えてならない。
(条件飲んでしまった私も私だけど…なにもこんなこと、取り引きの材料にしなくたって…)
その気持ちがまことなら、尚更…複雑な乙女心ではある。
すると、光之丞はそれを読んだかのように。
「待てぬのだ…こうでもしないと、そなたがすぐ逃げ出してしまいそうで」
麗をひしと抱き締め、切なげな声で耳打ちする光之丞。楔のような、反則同然の殺し文句。
自由の身になったはずなのに…麗はそこから逃れる術を完全に失っていた。
「麗…素敵だよ…」
上半身は完全に露わにされ、黒い装束から眩しいほど艶めく肌が晒されていた。
そこへ巧みな力加減、蠢きの緩急…光之丞は麗の躰触れる箇所全てに、自身の刻印を刻み込むような気持ちでいた。
仮に離れることがあっても、青の忍びが自分を忘れられなくなるように。
そんな光之丞の執拗な愛撫に、今の麗に抗う術はない。ただ蕩けることのみ。
「…あぁんっ!だ、だめ…」
「…だめじゃないだろ?」
耳や胸から紡ぎ出される心地よさ。渦巻く快感が己の内から迸って来る。
光之丞の淫猥な責め立てにさらに張りつめ、色づく双丘。
「あぁっ…や・ぁ、んっ…」
堪え切れず肩を揺らし、駄々をこねるようにその身を捩る。
抗えない緩やかな漣…断続的な悦淫に悶えさせられ、じりじりと蕩けさせられていく。
「あん、やっ…あぁ…ぁぁ!」
躰を隅々までまさぐる光之丞の淫戯に翻弄され、すでに麗の頭は霞がかかっている。
目はとろんと潤み、唇も半開きに緩んでしまい、まるで光之丞を誘ってるようだ。
その痴態に光之丞は愉悦と苛虐を噛みしめた。ますます麗を手放せなくなってしまう。
「そんなふうに私を煽って…楽しいかい…?」
「やだ、ちが、っ!…んっ・あぁぁ!」
麗の喘ぎを読み取り、勘所を捕らえると容赦なく責め立ててくる。
「あぁっ…ん、っ、や・ぁっ…もう…」
光之丞の掌の動きはひどく緩やかだった。同時に焦らせつつ、首筋から降りてくる光之丞の口淫。
胸の蕾にたどり着くまでどれほど麗は狂わされたか。
「!!い、やぁ…あぁ・ん!」
光之丞の唇で銜え込むと、いきり立った麗の花芽が吸い込まれていく。
麗は入念な侵食に肌が震え、躰の芯が淫楽にわなないた。
ゆっくり飴を舐め溶かすようにしたかと思えば、不意に荒々しく弄り、吸い立てる。
巧妙と峻烈…融通無碍に変化させてくる光之丞の舌技に、麗の乳房のは熱を帯びていく。
緊縛が解け、自由になるとの麗の考えは浅はかだった。むしろより強く心が絡め捕らえられていく。
戒めがない分、かえって言い訳できずに追い詰められる。
己が望んでしまっていることを思い知らされるのだ。
浸透する淫逸に肌が震え、下肢の奥深くが蜜で潤む。それを堪え、麗が内腿を擦り合わせていると。
「どうしたの?」
とぼけたように光之丞が尋ねた。
「…っ、ん…」
麗は悟られまいとしたが、そんなのはとうの昔にお見通しの光之丞。
「いい子だから…見せてごらん?」
「いや!…だめぇっ…!」
光之丞の掌が麗の腰巻の下…内腿に潜り込み、付け根に侵入した。
その指が秘部の脇を掠めただけで麗の腰が浮く。
「……ん・ぅっ、あッ…あぁ!もぅ、やめて…!」
「こんな楽しいこと…どうしてやめられるっていうんだい…?」
光之丞は本能の命ずるまま、麗の秘裂から溢れ落ちる恥涎を塗り広げた。
汗と蜜にまみれ、痺れる麗の下肢。その卑猥な様に光之丞は掻きたてられる。
麗も躰の至る所が剥き出しの神経のように、どこに触れられても過敏に反応してしまう・・・と、そこへ。
「!!あ・あぁっ!!」 ちゅるぅっ…!
不意に光之丞の舌が麗の敏感な秘蕾を犯した。
口腔にすっぽりと含み収めたそこを、わざと音を響かせて吸い尽くす。
麗の腰が弾けた。彼が陰芽を弄る度に麗の背筋を駆け抜けていく淫楽、抑えきれない声。
光之丞は秘涎を塗しつつ舐め、痛みを与えないように甘噛みする。
「っ…あぁぁっ!…い、いやッ…いやぁ…!!」
下肢の中心を食まれてしまうなど、未経験の麗にとって酷なほど熾烈な快感だ。
思わず身を捩るが、その腰は光之丞の腕にしっかり捕らえられて叶わない。
その弄りは巧緻を極めていた…舐めずり、擦り上げ、揉み込まれる。
「あぁっ…!もう…だめ、ぇ…っ」 ちゅ…っく…っぷ…
光之丞は麗の間に埋めた舌で激しく嬲り、行為に耽溺する。
いくら掬い取っても溢れ出す麗の甘露…それを十二分に味わっていた。
「や・ゃぁっ…ひっ、あぁ…!!」
光之丞の淫虐の責めに麗の心の臓は暴走し、耐え難い痺れが四肢を駆け抜ける。
光之丞は唇と舌で麗の潤みに溢れる淫壺を犯しながら、その掌はの両の乳房を優しく揉みしだいている。
麗が小刻みに震えていると、光之丞は悦楽の源を押し潰し、舐り回す。
光之丞の秘部への苛みと乳房への責めに襲われ、成す術のない麗。
繰り返し染められ、蝕まれていく。
逃れたいのか、求めたいのか…涙が滲み、錯乱する麗。
「…あ・あぁ!…はっ…だ、だめぇっ!…あぁ…っ!!」
蜜壺から噴き出す飛沫。恥涎が内股を濡らしていく。
麗は至頂に追いやられ、昇天させられていた。背筋を反らし腰を浮かせ、手足の先を硬直させた。
そのまましばらくの後、麗はぐったりと脱力した。
………
「大丈夫かい?」
「……えぇ…」
光之丞の呼びかけに麗は視線を彷徨わせ、躰を起こした…そして。
(…一方的に、いいように乱されるなんて…こんなの…いや)
照れ隠しなのか、忍びの誇りの欠片なのか…光之丞への屈折した対抗心が湧き上がる麗。
突然、光之丞を仰向けに押し倒すと馬乗りになった。
「麗?!」
麗はその身を起こして光之丞の怒張をあてがい、腰を埋めようと試みた。
光之丞の先端が擦れ、麗の秘部の入り口を裂こうとする。
「!!く・ぅうっ…!」
「無茶をするな!」
眉根を寄せ、文字通り貫かれそうな痛みに躊躇する麗。
光之丞は驚いてその身を起こし、掻き抱いた。
「いきなり何をするかと思えば…」
「…忍者ならこのくらい…平気よ。房中術だって覚えるわ」
「なにを馬鹿な!!」
「!」 びくっ!
らしくもなく取り乱す光之丞に、麗は驚きで目を見開いた。
「…大声を出してすまない…まだ、さっきのこと気にしてるんだね」
「……だって、私は忍びだもの」
淫負得瑠視亜(インフェルシア)を倒すためなら、どんなことでも耐えてみせる。そう言ってのける健気な水使い。
意外な形で返り討ちにあった光之丞は、白旗を挙げた。
「あれは戯言だ…どうか忘れてくれ。天空忍術にはそんなものはないし、そなたが習得する必要などない」
きっぱりと言い放つ光之丞…そして、眼の色が変わる。
「もし、万が一そんなことがあれば私がその相手を…屠る」
「…!!」
辺りの空気がぞわりと総毛立った。
一瞬、垣間見えた光之丞の凄絶な殺気に、麗は戦慄した。
物腰の柔らかさは、彼のほんの一部分に過ぎない。
必要とあらば太陽の如き灼熱で、敵を容赦なく八つ裂きにする。
(やはりこの人、只者ではない…)
彼の気迫に息を詰める麗。
光之丞はすぐいつもの穏やかさに戻ると、麗の頬に口づけた。
水使いの苦痛の涙を残さず吸い取り、拗ねたように問う光之丞。
「それとも、私はただの練習台ということなのかな?」
「そ、そんなつもりじゃ…」
柔肌の生真面目な忍びは光之丞の腕の中で戸惑った。
自分の一言一句に素直に反応する麗。彼女のそんな様子に光之丞は愛おしさを抑えられない。
麗を膝に乗せた格好で抱き竦めた。
「だから頼む、二度とそんなことは言わないでくれ。この躰も心も…触れていいのは私だけだ」
そのままの体勢で、向かい合わせた躰が自然と擦り合わされる。
光之丞の胸板に押し付けられた柔乳が形を変え、尖端が固く痼った。
「ひ、光之丞、殿…っ、ん…あっ!!」
光之丞がその膨らみを掌で包み、円を描くように撫でる。
「あっ…!!」
背中がのけ反り、ひくつく麗の躰を光之丞が優しく抱きとめた。
「あっ…はぅ・ん…あぁぁ……っ」 びくぅ!!
そして、光之丞の唇が麗の胸の膨らみの先端を銜えた。
掠れた、助けを求めるような喘ぎ声。光之丞の双肩に麗の爪が食い込む。
すっかり膨れ上がった薄桃の芽を、光之丞は下から上へ素早く押し潰すように舌で嬲っていった。
それに堪え切れず腰を揺すりながら、すすり泣きを漏らす麗。
光之丞は震える頂を徹底的に舐り尽くし、弾く。
「あ……ああッ…は・ん、あッ、ぅ…」
下から上へ舐め上げ。麗を悶えさせ、痴れ狂わせようとしているかの如き淫撫だった。
麗の全身が震え、あっけなく舐め溶かされる。
「…もう、こんなに漏れ出ているではないか…」
光之丞が感嘆の声をあげた。その下肢には麗の淫水が滴り落ち、潤滑を促していた。
卑猥な艶を光らせ、秘涎を自ら垂れ流してるとは…。
「ち、ちが…っ、ぁ・ん…!!」
必死で首を振る麗。躰とは正反対のつれなさに光之丞は苦笑した。
「いい加減認めてはどうだ…先刻といい、ここ、とんでもないことになっているよ」
「あぅ・は…っっ!!」 びく・びくっ!!
淫裂に光之丞が触れた瞬間、麗の艶躰は弾け、崩れ落ちそうになった。
そこは先刻の余韻から覚めやらぬどころか、貪欲に光之丞を求め、ざわめいている。
「すごいな…生殺しどころじゃないよ…どうする?」
爽やかな笑顔で飄々と言ってのける光之丞。しかし、その眼は笑っていない。
「……は、はぁあッ…!だめ…っ」
麗は嗚咽にも似た喘ぎを漏らし続けた。秘肉は蜜に充たされ、絶え間なく零れる。
「いやよいやよも…なんて、通用しないよ」
耳元でそう囁く光之丞。麗を横たえさせ衣を脱ぎ去ると、その蜜壺に怒張をあてがった。
「あっ…」
「ここは欲しいって言ってるのに、上の口は意地っ張りだな」
ちゅぷ…っ…ちゅ…
「ああ、ぅっ…!は、ん…だ、だめぇ…」
光之丞がそそのかすように腰を動かすと、麗の蜜壺が音を漏らして雄弁に応える。
「まだそんなことを言う、強情め…素直なのはこっちだけ?」
「っ!あぁぁっ…!」
光之丞が指でその僅か上…淫核を嬲ると麗の腰が跳ね、蜜が垂れた。
答えを知っていながら、麗への淫戯の手綱は緩めない光之丞。
「い・いやぁ…っ…」
「そなたの許しがなくては、どうにもできぬからな…どこまでも待ってやるぞ」
苦しげに囁く光之丞…その表情は、悩ましく歪んでいる。意地悪なのか、礼節を重んじているのか。
破裂しそうな欲望を抱え、光之丞はかなりの忍耐を強いられているらしい。
そんな仕草にひどく色気を感じてしまい、麗は官能に痺れた。
(お願い…そんな目でじっと見ないで…)
まるで蛇ににらまれた蛙のようだ…皮肉だが、麗にそんな例えが浮かぶ。
「そ、そんな…ぁ…」
「ならば、欲しいと言ってくれ…」
泣きそうな…まるで、懇願に近い光之丞の声色。麗はそんな彼の様子に憑き物が落ちるのを感じていた。
(……私、彼の何を見て、意地張っていたんだろう…)
こんなに真摯に自分を求めていてくれているのに…心が澄み、麗には相手の真の姿が映っていた。
「……欲しいの……」
求める合図。自然と、麗の口から紡ぎ出された。
「…ようやく、口にしてくれた…」
光之丞が至福と安堵の表情で応えた。
「じゃあ…いいね」
麗は頷いた。光之丞はそんな様子を見ながら、ゆっくりと腰を押し進める…慎重に、いたわるように。
「あぅっ!…あぁ…っ…」
散々焦らされたせいなのか、心境の変化か…馬乗りになってあてがった時に比べて、痛みは思うほどなかった。
根元まで飲み込んだのを知ると、光之丞は麗の瞳を覗き込んだ。
「大丈夫か…?」
「…ん…」
「…動くよ…」
漣のように寄せては返す律動。次第にそれは振幅を大きくしていく。
「…はぁ、っ…ん、ぅっ…」
「あ・ぅん!…あっあぁ…っ!」
一瞬、意識が飛ぶ。そしてまた激しい動きに再び意識が戻る。
痛みなのか悦びなのか…混沌の中、見失わぬよう目の前の男にしがみつく麗。
抱えられた両脚を押し広げられ、揺さぶられる肢体。光之丞の下で麗は狂わされていく。
絡む視線、肌の打つ音、混じる淫蜜、飛び散る汗…全てがひとつになる。
「あっ、あ・ぁあ…や!…はっ…もぉっ…!!」
「…っ、うぅっ!…く」
麗の中が光之丞の熱で満たされていく。光之丞も麗の内襞に舐り擦られ、淫悦を与えられ続ける。
光之丞の動きが加速する。成すがままに麗の躰は攫われ、喘いで溺れる。
互いに昂ぶりを引きずり出され、何もかも剥かれていく。
「は、あっ!!…あ・あっ…ぅん!…あっ…く、っん…うぅっ!」
「っ、ふ…っ・すまぬ…もぅ、辛抱でき…っ…!!」
麗が気をやったのとほぼ同時に、光之丞もその内腿に白い精を迸らせた。
………
「…無理をさせてしまったね」
「…そんなこと…」
余韻が醒め、麗の様子が落ち着くのを見て取った後、光之丞は芳香のことについて打ち明けた。
「…私が淫負得瑠視亜の輩を追う途中、倒れている芳香を見つけたのだ。
格好から忍びとわかったが…おそらく奴等との戦いで相撃ちになったのだろう。
意識はなく、かなりの深手を負っていた。
彼女を連れ帰り術を用いて介抱を続けた結果、体は回復したが…」
光之丞は沈痛な面持ちになった。
「芳香は戦いの衝撃で記憶を失っていた。
留有魔・護留奴(ルーマ・ゴルド)の呪言で、なんとか記憶を読んでみて驚いたよ。
天空忍術小津流の者と知った時は…望外の喜びだった。
だが心の傷が深く、それ以外のことは断片的にしかわからなかった。
なんとかそなたらの元に帰したかったのだが…」
「芳香ちゃん…」
麗も胸が潰れる思いでいた。
「そこで芳香を公の場に出し、大々的に婚姻の儀を執り行えば、
必ずそなたがやって来ると思ったのだ」
「どうして…早く事情を言ってくれれば…」
麗が問うと、光之丞は冗談交じりにため息をついた。
「そうしたいのはやまやまだったが…。
黄色の忍びもそなたも、話を聞いてくれそうになかったのでね」
「やだ、そんな…」
頬を染める麗を愛おしげに見つめる光之丞。腕に引き込み、朱の肌に唇を寄せた。
「正体の知れぬ者に姉を奪われたのだ、無理もあるまい。それに…」
「?」
「おかげでこうして、麗と契りを交わすことができた」
麗は胸がいっぱいになり、光之丞に身を委ねる。
「光之丞殿…」
名を呼ばれた光之丞は苦笑を浮かべ、麗の額に額をあてた。
「そんな他人行儀な呼び方はやめてくれ…光でいい」
「………」
(なぜ、この眼に逆らえないの…)
睫が触れ合うほどの距離…囚われて、動けない。どんな忍術よりも強力な呪縛に、麗は抵抗できなかった。
麗はそこに映る己の姿と対峙した。誤魔化しきれない、己の感情を暴き出されるような錯覚。
静かで優しいのに、太陽の如くどうしようもなく熱い眼差し。
もしかしたら真の魔眼とはこのようなものかもしれない。
「光様…」
麗にだけ許された、その呼び名と居場所。水使いの透き通った声に、光之丞は極上の笑みで返した。
「ひとつ、聞いてもいい?」
「なんだい?」
「もし、私達がここに来なかったら…芳香ちゃんと夫婦(めおと)の、その…契りを結んでたの?」
「気になる?」
「べ、別に…」
もぞもぞと歯切れの悪い麗。
そんな彼女を見て光之丞は暫時、遠い目をした後、もっともらしく呟いた。
「…それも、悪くなかったかも」
「…!!!」 ぶんっ!
「おっと」
間一髪、光之丞が軽くかわす。麗の平手打ちが空を裂いた。
「殺気を隠せぬとは、まだまだ修行が…」
「魔自可(マジカ)ッッ!!」ドバシャアッ!!
嫉妬の洪水が情事の余韻を吹き飛ばした。
「最ッ低ッッ!!!」 ぴしゃん!!
怒った青の忍びは着物を羽織り、盛大な音を立てて襖を閉めた。
後に残されたのは、水浸しの褥と…水も滴るずぶ濡れの城主。
「どうも私は、そなたの怒った顔も好きなようだ…はっくしゅっっ!!」
ぐすっと鼻を鳴らすと、光之丞は呪文で瞬時に一帯を乾かした。
麗のいろんな表情を見たくてつい、いらぬちょっかいを出してしまう。
そんな子供じみた悪癖に、光之丞は自嘲を浮かべた。
「しかし、芳香とは…ありえないよ」
隣に空いた褥に目をやり、独りごちる。
仮に今宵、黄色と青の忍びが乗り込まなくても、光之丞は芳香に触れるつもりはなかった。
なぜなら彼女の記憶を探った時、その心の奥底には既に先客がいたのだ。
皮肉混じりの、照れくさそうな…一人の男の影。
顔は見えなかったが、彼女を取り返しに来た雷使いを見た瞬間、答えがわかった。
「馬に蹴られて死にたくはないし…なにより、もうそなたと出会ってしまったからね、麗」
運命に手繰り寄せられるような水使いとの出会いに、光之丞は喜びを禁じえなかった。
新月の夜。
天空を巡る星の瞬きが、これから起こる波乱を告げていた。
赤&緑救出編につづく
482 :
49:2005/08/05(金) 22:26:24 ID:yksDAcHc
読んでくださった方本当にありがとうございます。
赤&緑救出(忍者ネタ完結)編、できれば今夜中にエロくないスレに投下予定です。
投下後お知らせに来ますので、興味のある方はよろしくお願いします。
…じつは結構な長さになりますたorz
483 :
467:2005/08/05(金) 22:31:55 ID:djDkNncu
>49
長編乙です。
まさか、このあとに投下する勇気なぞ、
あるはずもない。
ただの読み手に戻りまつ。
>>483 せっかく書いたのなら引っ込めなくても。
スパッと投下してしまうか、数日置いてから投下したら?
>484
いや、この空気じゃ483じゃなくても投下しづらいとオモ。
まるで新規参入を拒む宣戦布告のようだからな…。
できれば、社員桃、読みたいんで投下して欲しいんだが…。
結構、49神の作品は好きだったんだが、
今回の投下の仕方でかなり萎えた。
もしかして、自演の指摘は図星だったのかと
勘繰りたくなっちまう。
486 :
49:2005/08/06(土) 02:21:40 ID:n+ovUlSE
自分で勝手に投下をためらってタイミング逃しただけだろ?
他人のレスに自演だなんだって偉そうに文句つけてる暇があるんなら、
さっさと投下すればよかったのに。
思わせぶりな前フリで他人の反応を伺おうとするのは、はっきり言ってうざい。
488 :
485:2005/08/06(土) 03:19:53 ID:RLQ0ryvt
>49神
自演だと勘繰りたくなるだなんて言って正直すまんかった。
でも、同じ職人が延々と投下しつづけてると、
新しい職人が投下しづらい空気になることだけはわかってくれ。
それが素で荒れたスレもあるくらいだから。
ただでさえ、今のこのスレって微妙な空気だしな。
>487
あんまり責めんなや。
今のスレの流れじゃ、慎重になっちまうのもわからんでもない。
ただ、漏れもヤツの自演云々は余計だと思ったがな。
職人いなきゃいないで文句言うくせに
どこの住民も勝手なもんだなw
苦労して連投しても、こんな風に報われないわけだ。
49神、頑張りすぎるな。
490 :
439:2005/08/06(土) 09:09:09 ID:bR5Rvj64
新しい職人が投下しづらい中、刑事赤黄を
堂々と投下しに厚顔無恥な俺が来ましたよ。
だけどエロがないんだよなぁ。
エロなしスレのほうがいいだろうか。
自分は>49の作品好きだし、今回もハァハァさせてもらいました。Gj!
でももちろん社員桃だって好きだし、>439の作品だって読みたい。
新しい職人さんが増えたら凄く嬉しいけれど、それが理由で>49が自粛って事になって欲しくない。
これって贅沢なことかなぁ…
今回のことで>49が責められるのはちょっと理不尽だと思うよ。
だって『期待してます』って言われて持ってきたのに…
いくらスレの雲行きが怪しいとはいえ、それに流されて職人さんに不快な思いさせるのはアカンよ。
新しい職人さんを来づらくしたり、スレの空気悪くしてるのは>49じゃなくて、私達読み手自身だよ。
マターリしようよ。
>439
エロなしでも楽しみに待ってます!
個人的にはエロなしスレ希望です。
>>490 エロなしスレに投下キボン。首長くしてお待ちしています!
>49
GJ!
自粛するもしないも藻舞さんが決めることだが、
あんたの作品を待っている輩がここにも一人いるということを、
忘れないでいてほしい。
>490
エロなしでもこのスレに投下された作品もあるし、
自分としてはどっちでもいいんだが、
エロなしスレキボンが多いからエロなしスレでいいんジャマイカ。
>49
GJ!!相変わらずネ申だなあんた。
またの投下、どのカップリングでも待ってるよ。
495 :
439:2005/08/06(土) 14:05:34 ID:bR5Rvj64
エロくないスレに投下終了。
>>467 俺は雑食な人種だから
なんでもカマンЩ(д°)Щ!!と叫んじまうぜ相棒。
とりあえず、
>>49よ。
勝手に時代劇とかの「設定すら無視」した作品はどうかと思うぞ。
>>496 パラレルってことでいいんじゃないかと、自分は思ったけどな。
個人的にはマジはパラレルとかアリな感じ。
マルデヨーナ世界の延長と言うか。
逆にデカではあんまり受け入れられないな…
あくまで漏れの場合だけど。
>>49 気の強い娘は落ちるまでが楽しいw
文章も時代小説っぽくて素晴らしいッス(*゚∀゚)=3
>>467 漏れも雑食な上に流されやすいから、別カプで翻弄してやってくださいな。
白いご飯用意して待ってます。
漏れ、>467ではないんだけど、この間の京都デート以来、
社員桃に萌えちまいました。
勢いに任せて書いてみたものの、どうしようかと思っていたとき
社員桃キボンの声が。
新参者の漏れですが、恥を忍んで投下いたします。
夢落ちな上、生ぬるいです。
すみません。
そういうのがダメな方はスルーでお願いします。
どうもいけない。
全てはあのときからだ。
彼女が母上の願いを引き継ぎ、家族のために京都までお参りに行こうとした、あのときから。
操るエレメントのごとく、風のように気ままで、自由奔放な彼女。
僕はその気まぐれなところがむしろ気に入らなかった。
もう少し集中して物事に取り組めば、もっと優れた魔法使いになれるのに、と思っていたからだ。
でも、違っていた。
彼女は確かに気まぐれだ。
だけど、物事に対し、真剣に取り組んでいなかったわけではなかった。
きちんと相手のことを考えていればこその行動が多いことに気づいた。
そのことを知ったとき、僕は自分の未熟さを恥じた。
それと同時に、彼女に対する興味を掻き立てられた。
何もしがらみがなければ、よかったかもしれない。
しかし、彼女は恩義ある我が師匠の娘。
それに今はインフェルシアとの戦いの真っ最中だ。
邪念を捨てなければ、勝つことはできない。
そうやって無理に気持ちを押さえつけていたのがいけないのだろうか。
この頃、僕はよく夢を見るようになった。
それも決まって同じ夢だ。
場所はあの京都という街。
あのときと同じように僕は彼女と肩を並べて歩いている。
違っているのは、彼女と顔を近づけた理由だ。
彼女の記憶を読み取るためではなく、僕は彼女とくちづけるためにそうしている。
はじめは軽く触れ合うだけだったのが、次第に激しさと深さを増して行く。
やがてキスの合間に甘さを増した吐息がこぼれ始める。
少しずつ自分の体を支えられなくなっていく彼女をにしがみつかせるように、腕を絡ませる。
すると、次の瞬間にはいつも暮らしている、自分の部屋に移動している。
キスに酔いしれている彼女を自室のベッドに横たえ、一枚ずつ、衣服を脱がせ始めている。
時折、恥ずかしそうに瞼を伏せるが、全ての仕草がいとおしい。
僕の唇は首筋から鎖骨をなぞり、下降して行く。
やがて胸元を押し広げ、下着をずらしてキスをする。
「ん………やぁ…っ。」
羞恥心からか、彼女の肌が淡く紅潮して行く。
まるで僕に抵抗するかのように、身を捩って逃れようとする。
その行動を責めるように、僕は背中に手を滑り込ませると、邪魔なものを一気に取り去る。
すると、彼女は開放感に驚いたように一瞬、身体を強張らせる。
一旦身体を離して彼女の小ぶりな胸の膨らみを掌に包み込み、その柔らかさを確認するかのようにゆっくりとそれを揉みしだいていく。
「…やぁっ……。」
いつしか冷たかった僕の指先が、彼女と同じ体温で混ざり合って行くようだ。
もっと感じさせたい。
僕の指先は尖り始めた胸の頂きをキュッと摘み上げて、次の波を呼び起こしていく。
不意に僕が頂きの片方を口に含むと、彼女はその刺激に思わず高い声を上げる。
「やあ…ん、ダメッ…。」
甘い声がうれしくてたまらない。
僕は丹念に舌先でそれを転がし始める。
もう一方は指先で円を描くように弄んだり、押しつぶしたり。
襲いかかる波に飲まれまいと、無意識のうちに彼女は僕の髪を手でさぐる。
少しでも安心させたくて、僕はもう一度彼女にキスをする。
ホッとしたように、彼女の腕が僕の背中に回される。
僕も安心したように、改めて彼女の肌の上にそっと指を這わせる。
そして、太腿から、中心へと触れていく。
薄い布を一枚隔てた上で、探るように僕は指先を動かす。
「やあああん、そこはダメぇっ……!」
その声に全てを取り払い、改めてその縁をなぞっていく。
僕の指から逃れようと彼女の腰が動く。
だから、逃れることが出来ないように僕は片腕を腰に回し中心に舌を差し入れる。
「あああんっ、ダメっ……そんな、ああんっ!」
その声を楽しむようにひとしきり舌を遊ばせると、彼女はそのたびに身体を跳ね上がらせて反応する。
そのうちに彼女は一際高い声をあげたかと思うと、背中を弓なりにしならせ、身体をこわばらせる。
そして、決まってそこで目が覚める。
夢の中であっても、一握りの理性が残っているのだろうか。
いつまでもこれでは精神的にもたない。
早々に全てを忘れてしまうか、いっそのこと、思いを遂げてしまうか。
…何を考えているんだ。
どちらも無理に決まっているじゃないか。
思わず深いため息が漏れる。
一過性のものであることを願おう。
インフェルシアを倒すことが出来た時、もしも変わらずに同じ気持ちを抱いていたとしたら…
その時は…許していただけますね?
…ブレイジェル。
とんだお目汚しですみません。
それでは、再び神々の作品を待つ身に戻りたいと思います。
お読みくださった方、どうもありがとうございました。
社員の苦しいくらいの胸の内が伝わってきます。
師匠の娘に恋心。その葛藤と欲望。
マジな社員素敵です。GJ!!!!!!
思いが遂げられればいいですね。
社員桃GJ!
社員→桃なのも個人的にツボでした。
戦いが終わるまで自制しちゃうのも、先生らしくてイイ!!
506 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 11:41:08 ID:rNVgImv1
「夢オチ」なのは別に構わないが、それを先に明かすなよw
507 :
49:2005/08/07(日) 15:14:44 ID:nfMa5QQh
たくさんの励ましのお言葉やGJ、本当にありがとうございました。
なんというか、ただただ嬉しいです。
自分の作品を期待してくれるかたがいるのは、職人冥利に尽きます。
エロくないスレにも書きましたが、自サイト開設の準備中です。
いつの間にか作品がたまりましたし、マジに限らず戦隊でエロエロ…ちがう、
いろいろ書きたいものが出てきまして。
はじめは通りすがりでの投下が、ここの住人の皆様に育てていただいて、感謝してます。
>>439 エロくないスレにも書きましたが、作品とお気持ち確かに受け取りました!
言葉に尽くせない気持ちです、多謝。
>>499 GGJJ!!切なく、節度のある社員に禿萌え。もっと書いたくださいませ。
自分が書くと社員スケベオヤジ化してしまうのでニガワラ。
自分の連投で他のかたが投下しにくい空気になるのもわかります。
当方もノンポリなので他の戦隊や、さまざまなカップリング読んでみたいです!
今回のマジ、四角関係の妄想が吹っ飛ぶほどのハードな展開に引き込まれました。
ちぃ兄とヒカル先生の無事を心から祈らずにいられません。
加えて、ベルビレジ。なんですか、あの予想をはるか斜め上行くキャラは。
さすが緑川…背徳真性両刀にバンキュリアの元彼、ええのんか。
お騒がせしてすみませんでした&長文カキコ失礼します。
49神が某☆と同一人物じゃ無いことをただただ祈るのみ
で、忍者パラレルじゃない新作マダー?
書き手に対してなんでそういうこと言うかね
忍者正直飽きた。
当て字が頭に引っかかってエロい気分になれない…
文句いうくらいならおまいさんはもっとスゴイ良いのを書けるんだろうなー
なんて思ってしまたよ…
投下してくれるだけで神だよ、いいじゃんか。ケチつけんなよ。
どうぞ職人さん、気にせず投下してってください。
ひたすら楽しみにしてますゆえ!!
どっかのスレのように、「書き手に対してはGJしか言っちゃいけない」というしきたりが
ここでも流行るのか・・・。
別に49さんの作品にケチはつけないよ、俺は。ただ、この流れ・・・どこかのスレで・・・。
GJしか書いてはいけない、なんてだれもそんな事書いてないと思うけど?
この板はスレ寿命長いから、別にしばらくこのままでもいいんじゃないか。
どこのスレも祭り→廃れ→祭り〜を繰り返してるわけだし、いつかはここに
書いてくれる人も現れるだろう。自分の場合は恵みの雨が降るのをただ待つのみだ。
脳内お子ちゃまが消えるまで待つしかないのか。
エロなしだろうが連投だろうが全然おkなのになあ。
書き手減る→スレ寂れるのデフレスパイラルは意外と早足だよ。
書く事が出来ないのでネタ振りでもするか。
(コホン)「……え〜〜〜
516 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 11:35:33 ID:0+h6oNuY
そうだよなあ…エロなしスレなんて厨なものがあるから全ていけないんだよな。
49神、エロくなくても長文でもいいからどんどんここに投下してくださいよ!!
sageような。
マジの社員青で短いのなら書けるかもしれんのだが。
>>517 是非に!!<社員青
短かろうがエロなしだろうが、漏れは問題ナッシングだよ。
お待ちしております。
519 :
社員青:2005/08/20(土) 11:09:42 ID:QGGrDoNG
小津家の深夜。
魁、翼、芳香、蒔人は自室で何も知らず
惰眠をむさぼっていた。
五人兄弟であるのに――加えるならば父の弟子である
元カエルにされていた光の魔法使いがいるのに――
なぜこの四人だけかといえばもう二人は眠っていないからである。
ドアの下の僅かな隙間から、小さく光が漏れている部屋が一つだけあった。
「あ、っ……!」
敏感な首筋に口付けられて、麗は艶めいた声を上げた。
ヒカルは顔を色の白い首筋から離して、青の魔法使いの顔を
笑みの形をしたポーカーフェイスで見つめる。
「まだ我慢するの?」
麗は押し倒された状態から何とか起き上がろうとしたが
ヒカルが両手を押さえつけているのでそれさえもままならない。
何の抵抗にもならないまま睨み返す。
「強情だな」
そう言って悪戯っぽい笑顔を浮かべてヒカルは麗に深く口付けた。
くちゅり、と粘着質な音を立てて口腔を犯す。
時々洩れる麗の息遣いに、益々ヒカルは加虐心が沸いてくる。
520 :
社員青:2005/08/20(土) 11:10:51 ID:QGGrDoNG
笑顔がこんなに腹の立つ人物を麗はヒカル以外知らない。
いかにも余裕たっぷりで、麗をいつもからかっているようだ。
怒るのはかえって逆効果なのだが、怒るなというのも
麗には難しい相談である。彼女にはまだその腹立たしさが
一体何なのかも分かっていない。
(……くやしい)
ベッドに押し倒されていることではない。
こういう状態なのにヒカルが余裕綽綽であることがだ。
それに加えてヒカルの愛撫に自分が感じていることも腹立たしい。
だが経験の少ない麗に淫猥な快感を押さえられるはずもない。
(せめて笑わせたくない)
充分に味わって、ヒカルはやっと口を離した。
麗は息も絶え絶えといった様子である。
赤く染まった頬。少し潤んだ目。
どうしようもなく抱きしめたいような、もっと乱れさせたいような。
「さ、どうする?」
加虐心が勝った。ヒカルは麗の表情が見えるように顔を近づける。
きっと強情に睨み返してくるだろう。
だが予想に反して麗は真っ直ぐにヒカルの目を見つめ返した。
近かった顔が更に近くなる。
近付けることはあっても近付いてくることは最初のキス以外
無かったのに。
軽く、唇が触れる。
521 :
社員青:2005/08/20(土) 11:12:07 ID:QGGrDoNG
顔を離す。
ああ。
やった、笑っていない。
さっきまであんなに腹が立っていたのに、
ヒカルの少し驚いた顔を見て麗は妙に満足した。
麗の顔を見ていたヒカルから何故か、笑みが消えた。
先程より更に深く深く、巧みに口付けられて、
この男が今までやはり自分をからかって楽しんでいたのだな、と
快楽に溺れる手前の頭で麗はぼんやりと思った。
小津家の夜は長い。
ふーん…
とりあえず乙。
短編なら、視点は統一させた方が無難、とアドバイス
麗の心の動きが良く分かります。
真面目で強気な彼女が、かわいい!
文字通りやられっぱなしじゃない、麗って感じが好きです。
キスされた社員びっくりしたでしょうね。
彼らの駆け引き、まだまだ見たい気がします。GJ!
想像力がそそられるお作でした!
gj!萌えますた
自分は視点が移ってたのがよかったと思ったけどな。
片方だけの視点だと、かえって消化不良になる気がする。
というわけでグッジョブ。
三人称を勘違いしてる人間の典型的な文章
528 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 04:29:59 ID:Myb/kABk
なんだこの魔化魍は(;゜;ё;゜;)
>>530 誰も投下しなくなっちゃうよ。
こんな雰囲気じゃ。
>>531 やたらと煽ってるのは一人のような気がするけどね。
最近マジにはまったばかりで、いろいろ読みたいときなので
この雰囲気は悲しい・・・。
心の荒んだレスのつくスレはここですか?
何か雰囲気がおかしいなぁ…。
大人なんだから寛容に行きましょうよ!
>519
グッジョブ!自分は充分萌えますた
534 :
社員青:2005/08/23(火) 20:05:52 ID:X31OOAAL
GJくれた人感謝。
書き手としてものをいわせてもらうなら、
別に煽り、荒らしの類に自分はなんとも思わないけど
スレが荒れるのは嫌なんだよな、うん。
書く→煽られる・荒れされる→反論→自演と煽られる→荒れる
の繰り返しになっちまうからなぁ。
具体的な否定や「この文章ここがおかしい」とかの意見は
糧にさせてもらってます。感謝。
とりあえず視点が移るときは改行必須だから
じゃなくて行空け
537 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 07:38:55 ID:5rLd70b4
そういえば誰も赤と山崎さんは書かないがヒロインとして認められてないのかのお〜
赤と山崎さんはまだ今後の展開が分からないからなあ。
映画もあるし、職人さん達も手を出しづらいんじゃないか?
ならばアニキとエリコさ(ry
そう言えばナイとメアも・・・。
これは誰が相手かイメージしづらいなぁ(-.-;)
夜な夜な通りすがりの男(ときには女)を喰いまくるナイとメアの連作
542 :
49:2005/08/28(日) 18:35:39 ID:PJduAdbD
ごぶさたしてます、49です。サイト仮開設いたしました。
興味ある方は「49パス希望」の件名でメル欄のアドレスまでご連絡ください。
その際、一言好きなカプや作品の感想など添えてもらえるとありがたいです。
(極端な3行メールや、誹謗中傷メールはスルーいたします)
パス完全配布制ですので、折り返しURLとパスを送ります。
あと、デカ作品は「ツインカム・テンプテーション」
「ブライト・ディパーチャー」を前スレで投下いたしました。
投下時49名義でなかったので、念の為お知らせしておきます。
現在スレに投下済みのマジ作品しかありませんが、ドゾよしなに。
543 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 18:38:29 ID:8PFw3nai
ナイとメアのお相手は是非ともブランケン様に〜!!
ベルビレジがいるジャマイカ。
もう逝ったけどな
545 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 17:19:43 ID:VXFYlT34
そちらはバンキュリア様で相手してもらいたい!!
546 :
山本:2005/09/01(木) 00:30:06 ID:qfOHPqlt
誰か戦闘服のままでやるの書いてくれませんか。お願いします。
ここって相当に古い作品でもOK?
ビデオ借りて来て見返してたせいで、ジェットマンの凱×香にありえないほど萌えてるんだけど。
549 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:31:31 ID:ErK/j0u3
いきなり新キャラなレイレイと翼の悲恋エロパロを書ける根性のある人いませんか〜?
550 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:10:24 ID:OrSPT4Bc
>>550 あぁ! 良いとも(・∀・) ちなみに題材は?
あげる
そろそろ神の降臨ないかなー
555 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 10:27:11 ID:lVJ51KX4
不評になると自サイトを開設しそこに逃げる
本スレには二度と帰って来ない
これはエロパロTSスレに壊滅的な打撃を与えた事で名高い「☆」と同様の手法である
?
557 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 11:41:32 ID:m8HIg5wZ
>>555 人間なんだから当たり前。
職人は叩かれながらでも投下しなきゃいけないのか?
そりゃ、おかしいだろう。
ageちまいましたorz
過疎ったのは職人の所為じゃなくてスレの空気悪くした読み専の所為だろが
散々自分たちで空気悪くして居辛くしといて、いなくなったらいなくなったで
職人の所為にするなんて頭悪いにも程がある。
こんな読み手が馬鹿ばっかのスレになんか神降臨しないの当たり前だよ。
藻まいらーー来週はルナジェル再登場だぞー
社員と絡んだりするかな??
漏れの頭の中ではすでにくんずほずれずの状態でつ>月×社員
561の妄想を是非聞きたいぜ
放送前に色々と妄想しとこう。幼馴染で許婚とかだったらテラモエス
取りあえずレジェンド化で常に潮吹きっぱなしの麗タソキボンヌ
芳香×魁
書いていいですか?
>564
誘い受けイクナイ
しかしこのスレの住人はエロに飢えているので投下ヨロ!
是非読みたいな>芳香×魁
玄米一升瓶でザクザクしながら待ってます
570 :
芳×魁 魁ちゃんハジメテ編:2005/10/04(火) 01:24:52 ID:0XGn7RUt
携帯からなんで少し時間かかりますが…投下します。
芳×魁
「んー☆そこそこwあーきもちぃぃ☆魁ちゃんじょうずー☆」
オレは今…芳香姉ちゃんのマッサージをさせられている…なんでもモデルの仕事で一日立ちっぱだったとかで…
「次は脚ねっ!一日立ってるとね、ちゃんとマッサージしとかないとつぎの日むくんじゃうのよねぇ」
「…ったく、いい身分だよな、オレだってサッカーの練習で疲れてんのにさあ。。」
「ブツブツいわないのー!」
言われるままに、オレは芳香姉ちゃんの脚をマッサージする…ふと目に入るのは、ミニスカートからのびた白い脚…のフトモモの影になったところで…
…って、やばい、オレ姉ちゃん相手になに考えてんだろ…
頭をぶんぶんと振って正気にもどる。相当疲れんなあ…オレ…
「ところで魁ちゃん」
「あっ、ん!?な何??」
突然話しかけられてへんな声がでてしまった…
「魁ちゃんってさ、山崎さんとどこまでいったの?」
「は??」
「だからあ、山崎さんとは、もうエッチくらいしたのかな?ってきいたのー」
「ねっ…姉ちゃんには関係ないだろ!(第一つきあってるわけじゃないんだし…)」
「あっ、その反応ってば!もしかしてまだなんでしょぉー?」
「もー!うるさいなあっ!もうマッサージ終わり!!」
「えー、もう終わりぃ?」
まったく芳香姉ちゃんは…普段からなに言い出すかわからないから困るよ…
「でもさ、山崎さんもさぁ、待ってると思うよ?魁ちゃんが仕掛けてくるの!」
「だからぁ!つきあってるわけじゃないんだって!」
「チューは?ねぇチューくらいはしたぁ?」
…全然きいてねぇし…
「そうだ☆魁ちゃん、芳香を山崎さんだと思ってさ、練習してもいいよっ?マッサージのお礼☆」
「ななな、なに言ってんだよ?!」
いつもの芳香ねえちゃんのボケも、これにはさすがに驚いた。
「だって、いざって時、うまく出来なかったらカッコ悪いじゃない?」
「だ、だからって姉弟で…」
エッチなんて…
「んー、でもほんと、キス位はちゃんと出来るようにしといたほうがいいよー?」
「…え、キス?」
なんだ、キスかぁ…って、何がっかりしてるんだよオレ!!
「魁ちゃん、したことないでしょ?」
「大丈夫!芳香がちゃぁーんと教えてあげるからぁ☆」
571 :
芳×魁:2005/10/04(火) 01:35:18 ID:0XGn7RUt
座って座って☆と、ベッドに座る姉ちゃんのとなりに強引に座らされる。
もー、ほんとに何考えてんだよ姉ちゃんは!姉ちゃんはからかってるだけなんだろーけど!!…オレはキスなんてしたことないんだぞ……でも確かに、いざってときにキス位はできないとかっこ悪いのかな…オレ、うまく出来る自信ないしなあ…
「じゃあ芳香が目を閉じるから、少し顔をかたむけて芳香の唇に魁ちゃんの唇をつけてね。最初なんだから、優しく口付けるんだよっ」
「う、うん。。」
芳香姉ちゃんが目をつむる。…ヤバイ、オレなんかすごいドキドキしちゃってるよぉ…
てゆうかてゆうか、マジでほんとにするの??…オレと…ねえちゃんが…キス…
…目のまえには目をとじている芳香姉ちゃん…目の縁が長い睫で飾られていて、、こうして見るとやっぱり姉ちゃんって可愛いんだよなあ…とか考えてたら…
「魁ちゃん?まだ?」
「あっ、ごめん…」
「もー、仕方ないなあ」
次の瞬間…
オレの目の前には姉ちゃんの顔があって…唇には柔らかい感触…キ、キス!!!
オレはびっくりして、芳香姉ちゃんの勢いも手伝って後ろに倒れてしまった。
触れるだけのキスに、姉ちゃんはゆっくりと唇をはなす。
「魁ちゃんがしてこないから芳香からしちゃったよー」
ちょっと待って…この体勢…芳香姉ちゃんが倒れこんできてるおかげで、胸があたってるんですけど…
はじめて感じる女性の柔らかさに、健全な男子高校生のオレが反応しないわけはなくて。…ヤバイ…勃ってきちゃったよぉ…
そのままの体勢で姉ちゃんがオレに話しかける。
「じゃあ次こそは魁ちゃんからねっ!」
「ほ、芳香姉ちゃん…胸…」
「胸…?あっ、ごめんね、あたっちゃってたね」
そう言ってオレから退く。うー、とりあえず一安心だ…あとは、コレを気が付かれないように部屋を出よう…そう思っていた時だった。
「魁ちゃんのエッチ。おかえしよっ」
…姉ちゃんは冗談のつもりだったのかもしれないけど!今は冗談にならないところを!!さっきのでオレの反応しちゃってるところを!!!姉ちゃんは触ってきた…
「わ!!魁ちゃん??」
うーなんてことすんだよぉ〜〜!…姉ちゃんの胸で反応しちゃって、しかもそれがばれちゃうなんて…かなり気まずいじゃん…今…恥ずかしくて涙でてくる…
「魁ちゃん…」
「ご、ごめん、芳香姉ちゃん…」
「…さっきの、芳香のおっぱいでおっきくなっちゃったの?」
「…ぅ…ぅん…」
572 :
芳×魁:2005/10/04(火) 01:41:19 ID:0XGn7RUt
うわーーー!!恥ずかしくて死にたい!!!!!
「魁ちゃんもやっぱり男の子なんだあw」
「へ?」
いつもとおんなじ調子で話す芳香ねぇちゃんに拍子ぬけする…
「そっかそっか、立派に成長してるのねぇwお姉ちゃんうれしい☆」
「ね、魁ちゃんさっきの続き!」
「えー、もういいってば!」
てゆうか、頼む!この部屋から出してくれ!
「だーめ!魁ちゃんからしなきゃ練習になんないでしょぉ!魁ちゃんからするまではこの部屋からでちゃいけません!」
…そ、そんなぁぁι…今の状態は、正直けっこうキツいんだよ…一刻も早く、集中しちゃってる下半身の熱を解放したいオレは、仕方なく再度芳香姉ちゃんとキスすることに…お、おちつけ…魁!小さい時何度もしたことがあるじゃないか!!それと一緒だ!
ゆっくりと顔を近付け、芳香姉ちゃんの唇に自分の唇を重ねる。あ、柔らかい…ていうか、うまく出来てんじゃん!オレ!
ゆっくりと唇をはなそうとしたその時…
「ん!…んぅっ!?」芳香姉ちゃんが、オレの首に腕をきつくまわし、舌を絡めてきた。こ、これって…おとなのキス!!?
ピチャピチャと動きまわる芳香姉ちゃんの舌は、オレの舌を吸ったり、甘噛みしたりしてきて…さっきのふれるだけのキスとは全然違う…頭んなかぼーっとして…ピンク色になるカンジ。
オレは放心状態で、芳香姉ちゃんのされるがままでいた…
芳香姉ちゃんの唇がゆっくりと離れる。
「どう?魁ちゃん、こんなカンジでチューしたらぁ、山崎さんだってイチコロよ☆」
芳香姉ちゃんは唇についた、どちらのだかわからない涎を手でぬぐった。
「さてさて、魁ちゃんのココはどうなっちゃったかな??」
「ばっ、やめろよっ」
オレの声も虚しく、芳姉はオレのズボンのジッパーをすばやくおろし、半勃ちになったモノをトランクスの中からとりだした。
「ん〜、さっきより固くなっちゃってるねぇ」
「…も、もういいだろ!からかうのやめろよ!」
「ね、魁ちゃん、このまま、シちゃう?」
「え…」
「芳香とエッチしよ?」
「なにいってんだよ!オレたちは…」
姉弟なのに…
「練習だと思えばいいじゃない☆それに魁ちゃんの、こんな可愛いとこみちゃったら芳香ガマンできなくなっちゃったよぉ〜」
「だっ、だめだって!」
「えーい!観念しなさいっ!」
そう言って芳香姉ちゃんは信じられないことを…オレのモノが、芳香姉ちゃんの口内に…
573 :
芳×魁:2005/10/04(火) 01:45:58 ID:0XGn7RUt
「ほ、芳香姉ちゃん!!?ぁっ…」
はじめての感触…ビデオとかではみたことあるけど、ほんとにこんなことするんだなあ…あー、ていうか…マジ気持ぃ…
イケナイことなんだって、頭ではわかってるのに…突き放さなくちゃって、思うのに…オレはもう完全に姉ちゃんの舌の虜になってしまって…カラダが動かない…
ちろちろと、全体を舐めたり、ちゅって口付けたりしてた芳香姉ちゃんが、にやって笑った気がした…それと同時に竿全体をくわえられて…上下に激しく、口内で擦り出した。
部屋にはジュパジュパってやらしい音が響いて…
「ぅぁっ、ほっ…芳香ねぇちゃん!マジヤバイって…やめっ…ぁっ…」
強く先端を吸われた途端……
…魁ちゃん撃沈…
…ていうかオレ早!!
…仕方無いよね…初めてなんだもん…
「…ふぅー、魁ちゃんの濃いぃ☆☆」
ゴクンって、喉をならしてオレが出した精液を…え、の、飲んじゃったの??!
「ごっ、ごめ…」
「んーん!ヘーキ!コレね、芳香の得意技なの〜☆」
そういって口の端についた、白いのを舐めとる。
「でも、魁ちゃん早かったね☆可愛〜い☆ま、はじめてだから仕方ないかあ。山崎さんにしてもらう時までにガマンできるようにならなきゃねっ☆」
そう言ってなぜだか頭イイコイイコされてるオレ…山崎さんがこんなに巧かったら嫌だよ!!
「次は魁ちゃんの番!芳香のコト、気持良くシテ?」
「え、、でもオレ、どうしたらいいか…」
「大丈夫!芳香が全部教えてあげるからあ☆」
そう言って芳香姉ちゃんは、おもむろにジャケットのボタンをはずし、中に着ていたシャツを捲りあげる。
「わ!」
オレは思わず目を背ける。だって芳香姉ちゃんの下着姿…
「…や、やややっぱまずいって…そんなコト。。姉弟なのに…」
達したばかりなのに、下腹部に熱が集中するのがわかる…
「今さらそんなこと言わないで、魁ちゃん…芳香のことちゃんと見て…」
両手で顔をはさまれて、芳香ねえちゃんのほうを向かされた。芳香ねえちゃんはオレの手を取って、その柔らかい膨らみに押し付けた。
「っ!!」
その柔らかさは想像してたよりもずっと柔らかくて、すべすべしていて…
そのまま芳香ねえちゃんは、オレの首に腕をまわして、ゆっくりと自分から倒れていった。
「魁ちゃん、そのまま芳香のおっぱい、優しく揉んで?」
いつもと違う、色っぽい声の姉ちゃんにクラクラした…
574 :
芳×魁:2005/10/04(火) 01:54:46 ID:0XGn7RUt
体中の血液が下半身に集中してくる…やばい、止めなくちゃ、、いけないことなんだって、わかってるんだけど…もう止まりそうにないよ…
ブラジャーを捲りあげた。白い、柔らかい胸がオレの目にとびこんでくる。オレは姉ちゃんに口付けながら、夢中で胸を揉んだ。
「ゃ…魁ちゃん、そんないきなり強くしないで。強弱をつけて揉むんだよ。」
「こ、こう?」
「ん、そぅ…んぁっ!」
胸の突起に指が触れたとき、姉ちゃんは過敏に反応した。…ココ、ピンク色になってて固くなってる…ココが気持いいのかな?オレはそこを親指で押し潰したり、摘んだりする。
「ゃあっ…はっ、魁ちゃぁんっ」
「…気持ちいいの?」
「…ばか!女の子にそんなこと言わせないのー!…」
芳香姉ちゃんの感じてる声に気を良くしたオレは、ちょっと姉ちゃんをいじめたくなっちゃって。乳首を口にふくんでみる。
「ぁん…ゃ…はっ…」そのまま舌でころがすようにしたり、甘噛みしたりして。もう片方の胸にも、手で同じように刺激を与える。
「やだっ、もうっ…魁ちゃんってば凄くエッチ…」
「…芳香ねえちゃん…気持ちいい?」
「…うん…スッゴクイイよ…ね、下も…」
…し、下…つまりアソコのこと、だよな…
オレはミニスカートから伸びる姉ちゃんの白い脚に視線をうつす。
「…でも、どうしたらいいのかわかんないよ…」
「…魁ちゃんが思うように触ってみて。」
「…わかった…」
オレは姉ちゃんのスカートの中に、そろそろと手をいれてみる。…あ、フトモモ、すっげー柔らけぇ…
…そして脚のつけねの、姉ちゃんの中心に…下着ごしに触れてみた…え…これって湿ってる??姉ちゃんのソコは下着ごしでも分かるくらいに湿っていて、思わず手を放してしまった…
「…びっくりした?魁ちゃん…女の子はね、男の子が頑張ってくれたぶんだけ、濡れちゃうの。芳香のココがこうなったのは、魁ちゃんの愛撫が気持良かったからなんだよ」
そういって芳香ねえちゃんは脚をたてて、淡いピンク色の下着をするすると脱ぎ出した。
「…ね、芳香の…見て。」
そう言って姉ちゃんは、脚をM字にひらくと、指でソコを広げてみせた。
初めて見た女性器。オレとはちがう形のソコは、思っていたよりもずっと濡れていて、ぬらぬらと光っていて…
「…芳香ねえちゃん…キレイ…」
思わず口にしてしまった。
「ふふ、ありがと。魁ちゃんのも可愛いよ。…ね、魁ちゃん…芳香に触って…」
575 :
芳×魁:2005/10/04(火) 01:59:17 ID:0XGn7RUt
オレは、芳香姉ちゃんのそこに釘付けになる。おそるおそるそこにふれてみる。まだまだぎこちないオレの指の動きに、姉ちゃんが手を重ねて。オレの手ごと素早く動かす。
「ぁ、あはぁっ…魁ちぁゃん…」
「ね、姉ちゃん…」
オレは食い入るようにそこをみつめていて。その視線に気付いたのか、姉ちゃんのそこからとめどなく蜜があふれる。
あ、ココ…たしか女の子がいちばん感じるトコ…だよな?小さな突起に気が付いて、そこを摘んだり擦ったりする。
「はぁんっ!魁ちゃ…だめぇっ…そこっ…イィっ…」指の腹全体で擦ってやると、いやらしい蜜がさらに溢れてきて、それがおしりのほうまで流れていく。…
「姉ちゃん、すげぇよ…こんなにたくさん…」
「ん…、魁ちゃん…指、入れてみて…」
「え、でも…」
「だいじょぶだから。」
「う、うん…」
オレはねえちゃんに指をとられ、その奥まった部分にもっていかれる。
うわ…狭…
ねえちゃんの中、とろとろで、熱くって、オレの指をギュウギュウ締め付けてくる。後でこの中にオレが…入るの?
指を出し入れして、ねえちゃんの様子を伺う。はあはあって、目とじて、口は半開きで…あ、ココが気持いい、のかな?オレはねえちゃんが過敏に反応した場所を攻め続けた。
「やぁっ…魁ちゃぁんっそこばっかりダメぇっ…」
チュク、ちゅ、、ちゅぷ、
指の本数をふやして、中をかきまわす。だんだん速度をあげていく。
「芳香ねぇちゃんっ…」
あえぐねえちゃんの唇をふさぐ。さっきねえちゃんがしてきたみたいに、夢中で舌をからめる。
「んふ…ぅ…っ…」
姉ちゃんがオレの頭を押さえ付けて、オレの舌の動きに答える。その間も指での刺激を続ける。
「ぁ…魁ちゃん…もうガマンできないっ」
「え?」
「…魁ちゃんの…挿れてぇっ」
そう言って姉ちゃんは、すでに復活しきっているオレのモノをつかむ。
オレは、指をひきぬき、姉ちゃんの、濡れそぼったソコに先端を擦る。
「魁ちゃん…じらさないで」
「…ごめん…どこかわかんなくって…」
…あー…オレかっこわりぃよ…
芳香姉ちゃんは、ふふって笑って、そのままオレを押し倒してきた。オレは逆に組敷かれる形に…
「いい?ちゃんとよくみてね?」
芳香姉ちゃんは少し腰をうかせて、ソコを指でひらいて、オレにみせつけてきた。
「魁ちゃんがこれから入るのは、ココだよ?わかった?」
そう言うと、姉ちゃんはオレのモノの上にゆっくりと腰をおろした。
576 :
芳×魁:2005/10/04(火) 02:04:57 ID:0XGn7RUt
オレはゆっくりと、ズブズブと飲み込まれていく…
「ぅあっ…ね、ねえちゃんっ…」
な、なんだ、このカンジ…頭んなかが真っ白になる…
「あぁ…ん、はぁっ…魁ちゃんの…おっき…」
姉ちゃんの中はすげぇ熱くて、狭くてとろとろで締め付けてきて…今までにない快楽に、油断してると意識が飛びそうになる。姉ちゃんの中にオレのが全部収まって、オレのに絡み付いてくる…やべぇ…すっげぇイィ…
「…魁ちゃん?だいじょぶ?動く…よ?」
「待っ…て!オレ…」
正直動かれたりしたらイッちゃいそうなんだよぉ!!
そんなオレの心境を読んでか
「だいじょぶ!ゆっくり動くから、、ね?」
芳香姉ちゃんはオレに軽く口付けると、ゆっくりと腰を動かしてきた。
「ぁ、芳…ねぇ…はぁっ、ぅぁ」
「かぃちゃ…んの、奥まで当たって…ん、、すっごぃ…はぁ…イィよ…ぁん…」
グチュッ、ちゅぷ、ちゅくっ
繋がったところから恥ずかしい水音が聞こえて、それがさらに欲をあおる。姉ちゃんは、腰を左右に動かしたり、腰を浮かせては落とす動作を繰り返している。オレはとにかく達してしまいそうになるのを必死で抑える。
次第にねえちゃんの動きは激しくなり、オレ自身への刺激も強くなっていく…
「っ、ねえちゃ…やばいって…も、でちゃぅよっ…」
「…ん、も、ちょっと待ってっ…ぁんっ・あっはぁ…んん…はぁん」
ねえちゃんは自分の秘部の小さな突起を、自分でいじりながらも激しく腰を動かす。だ、だめだ、もう…!!
「ぅっ…くぅっ…!!姉ちゃんっっ!!」
オレは無理矢理姉ちゃんを突き放して、やっとの思いで引き抜くと、精液をまわりにぶちまけた。
イく瞬間…自分でしたときなんかとは比べ物にならないくらい気持良くって…オレはしばらく目が虚ろで、、呼吸を整えるのに時間がかかった…
577 :
芳×魁:2005/10/04(火) 02:11:32 ID:0XGn7RUt
「もぉっ!!魁ちゃんってば一人でイっちゃうなんでずーるぅーいー!!」
姉ちゃんの声でオレははっと我にかえり、姉ちゃんのほうをみる。姉ちゃんの顔やカラダに、オレの精液が無惨にもとびちっていて、慌ててティッシュで拭き取る。
「ごっ、ごめん!姉ちゃんっ」
「もー、芳香もイきたかったあ〜〜魁ちゃん早すぎ!」
…う…いくら初めてで、キョーダイ相手の言葉にしても、それはちょい傷つくぞ…
「それに突き飛ばすなんて魁ちゃんヒドーイ!」
「だって!仕方ないだろ、中で出すわけにいかないんだから…」
それに初めてのオレに、あの刺激はつよすぎだってば〜…
芳香姉ちゃんは妖艶に笑って見せる。
「…ふふ、芳香の中、そんなに気持ヨカッタ?」
「…ぇ…う、うん…」
…しちゃった後で、(姉ちゃん相手にオレってば最低…)って思うんだけど…まじ、気持ちよかったのは事実…エッチってオナニーなんかとは全然別物なんだなあ…
「よ〜し、今回は許してあげよう!…イっちゃうときの魁ちゃん、すっごい可愛かったしね☆」
そう言われると、急に一人でイってしまったことに恥ずかしくなってしまった。さらに芳香姉ちゃんはとんでもないことをした…
「かわりまーす☆」
そう言ってこともあろうに、、下半身丸出しのオレに変身した。そして…
「ぅっぁあっ…イッちゃう!姉ちゃんの中気持良くってイッちゃうよー!!」
「ばっ!バカ!!そんなことゆってないだろー!!」
…最悪だぁ↓↓↓……まったくいつまでたってもこの姉ちゃんには敵わない…オレは一人頭が痛くなった…
「これは、これからも特訓が必要ね!魁ちゃん☆」
「も、もうしないってば!!!」
「…今度は芳香もイかせてよねっ☆」
「〜〜〜〜!」
578 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 02:13:55 ID:0XGn7RUt
設定強引すぎですね…今回は初めてってことで姉まかせな赤でした。
初めて書いたので、すごい読みづらいと思います…お目汚し失礼しました。
思ってたより文章はしっかりしてたしエロかった。
ただメールに使うような表現は正直萎える…☆とか↓とか…
あとはsageてくれればGJと言えるんだがな……
そうですね、勉強してきます…
sage忘れすみませんでした。
ウホッ(゜∀゜)
芳香×魁テラ萌えスw
この後、麗を巻き込んで3Pに突入と勝手に妄想。
あのう、やたらGJなんですがw
魁の声がバリバリ聞こえてきちゃって参りました。
本当にそのまましゃべってるようで、読みやすかったです。
芳香姉ちゃんエローw破壊的にエロー。
のんきにザクザク脱穀してたら来てたっΣ(´∀`)
映像がまざまざと脳内再生されて、漫画読んでるみたいにスラスラ読めました。魁ちゃん情けねーw
もしかして普段は描き手さんだったり?
「マジ」で「芳香」と「魁」だったら☆とか↓も案外OKかなと思った。
もちろん意図的に、が条件だけど。
ウメコとかではちと勘弁。
全裸で待っててよかった。
芳香姉ちゃんエロいなー。GJ!
あ、わかる気がする。
芳香と魁ならギリギリオッケーラインかも。
でもまあ出来ればやめた方がいいかもな。
☆やら↓は見ただけでヘタレ臭漂っちゃうから、書けてる分もったいないよ
芳香×魁 書いた者です。キャラ的に平気かなと思って記号使ってしまいました。次書くとしたら気を付けますね。
読んで下さってありがとうございました。
馬鹿だなおまいら知らんのか?
今「☆」つけるのがトレンドなんだよ☆
特にねーちゃんは☆とかはあととか、つけてるとしか思えないじゃないかw
>>586 セリフ回しがまんまで超GJ!設定強引なんてキニシナイ!エロかった!
個性を大切に、また何か思いついたら書いて下さいねーノシ
蛇足
>>568=583
それは精米というのでは?
しかし足掛け二日ざくざくしていたおまいに和みました。
PCからで改行が適切だと読みやすかったのに、惜しい事を
あと段落分けも大事
SS保管庫にライダーとか戦隊のSSって保管されてる?
探したんだけど無いんだ。どうか教えてもらえないでしょうか。
戦隊はちゃんとした保管庫がありますよ。
あれ?確かこのスレのテンプレにあったはず。
ライダーはないですよ。datオチしたヤツ読むしかないですね。
ほかに詳しい方がいらっしゃるといいんですが……
デカスレの頃からいるけど、エロパロ板の保管庫の人からは
収蔵したいと声かかってない希ガス。
スレの保管庫は
>>1の通り。
地球署の図書館避難所の中の人が
>>73を最後に失踪中なんで
マジの保管庫は今のところ無し。(同時期から図書館避難所の更新も停止)
で合ってると思う…
ライダーはシラネ
>>587 書き込んでから何か違うなと気付いたよorz
精米したお米炊きに逝ってきます
>>590-591 ありがとう。
デカの保管庫があるのはテンプレにある通り知ってるんだけど、
ライダーとマジの過去作品がなかったから聞きたかったんだ。
戦隊・ライダー総合保管庫作って下さる神はいらっしゃらないのか…
時間合ったら自分がやりたいくらいだが仕事で時間がとれねぇorz
神降臨までホシュ!
翼×麗ちんが読みたい。読みたいったら読みたい。
最近、二人が一緒の画面におさまるのが増えた気がする。
翼の後ろに隠れたり、ふてくされた翼を麗たんがなだめたり。
きっと何かあったんだ。そうに違いない。
…しかしそのネタが、どんなに考えても浮かんでこない。
ほのぼのじゃなくて強姦ネタなら思い浮かぶんだけどな、俺はほのぼのが読みたい…。
ほのぼのモエ。
でもウララは今後あqうぇdrftgyふじp;
スマン、俺には言えない…
.| | | \| || | / / / / | \ / /l |
.| | | || |l __|_ // / / < / / / l |
お | | | || | / \ / / / _// / / | | も
.| | | || |/ へ / / / \ / / / | /|
前 |\\ \ 丶 \\ / / / | // / / > / / | / /| う
.| \\ \/ / / /| ll | /// / / ̄/ //\/ //|
達 |\ | / / // ̄ | /|
.|\ | / / / |\// | | ゆ
・ | i´`丶 |_ / / / | / __,l /´`|
・ .| | \ ヽ、/ / / / ;;;;;;;;,,, \\ ヽ、/ ヽ| る
・ | | / \ヽ / / / ;;;;;;;;;;;;;;''' l/ / /´'|
・ .|\| l l_/ / / /‐- _ '';;;;;'''',,;;;;; , -‐ "゙ヾ / /ゝ | さ
・ | | ) / / / ゙'‐-.,, ;;;''' ''' ,, -‐ ゙゛ ヾ / (, |
・ | ヽ、 ヽ、l l / /- 、,,,_ ゙''‐-,, ;; ,, -‐ ゙゛ _,,.. -‐'' ゛/ ノ | な
・ \ ヽ、 | l / \  ̄"''‐- 、,,_ `'‐-l l l-‐'′ ,, -‐ ''゙  ̄ / / -‐'' / |
___/ ̄ 丶、| l/丶 \ `ー-‐'`゙'‐,-| l |-、‐ ´ 'ー-‐'′ / / / | い
| | | | 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ===  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / / |
/ | | |`ー丶 ゙ ゙゙゛゛゛゛゛"''' ヽ ''"゙゛゛゛゛゙゛゛ /一'′ | ぞ
/ \// | | 丶 ヾノ / /
| / ̄\ / |l 丶 ,--――、 /  ̄\_
/ \\ `i、 ト -- 一| ,;'i <\
<_\ _ /l `丶、  ̄ ̄ ̄┃ , '′l\ / \__/|
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597 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 20:27:58 ID:grvpmdTi
あげ
ルナ社員とか需要ないのかな
社員月が親同士の決めた許婚前提の社員青とか
その設定萌えるけど、まず天空聖者に親がいるのかどうか…。
あいつらって子供作んのかな
マジレンジャ−が天空聖者ブレイジェルの子供であることをお忘れなく。
一応子供くらいは作れるんじゃない?
>599
初期設定では恋人同士という案が有ったらしいしな、あの二人。
忘れてないよ。
もし天空聖者を神様とかマジエル様が作りだすとしたら、
わざわざ人間の姿になって子供作らないだろって思ってああ言ったんだけどさ。
天空聖者の姿でも子供を作れるとしたらそれはそれで萌えるけどw
まぁなんだ、萌えれば何でもいいよな。
職人様降臨してくれー
603 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 08:07:21 ID:LmeWNQoN
サンジェルの家に代々伝わる指輪があるんだから、普通に親子関係はあるだろ
604 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 04:05:04 ID:mQgq8G/g
あげ
日月萌え保守
デカ赤黄キボン
古っ!!!!
萌えに貴賎なし
>>607 こういう事書き込むバカはよそへ逝け。職人さんや住人の足が遠のくから。
ここは戦隊総合スレだよ、過去作品キボンして何が悪い。
デカが古いだと?
じゃ、アバやハリやガオ(中略)ジャッカー電撃隊やゴレンジャーやアミノンジャーは
どうなるんだよ?!!
>609
待て! 最後のは何か違わないか?w
ある意味見たい気はするがなwww
アミノンジャーは違うだろw
アミノンジャーの桃×青でどうだ?
弱弱しく煮え切らない青を襲う桃
流石に赤は無理ぽ
とか本気で考え出してしまう自分orz
ワロス
アミノンジャーもアリなのか。
主題歌ささきいさお氏だし、アリかもなあ。
アミノンジャーリクしてみるテスト
615 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 15:55:23 ID:gJ/SBReI
アゲ
ホシュ
過疎ってるね…
職人さんカモーン
マジだと兄弟姉妹だからイマイチ萌えないんだよね、自分的には。
一応、ウル×マジマザーでもキボンしておくかw
そら熟年同士やねw
ヘタすると犬鳥より年齢上なんじゃないのウル様
翼ちん×間宮レイ書いてくれる職人さん居ませんか?
切ないのが読みたいな〜
621 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 21:35:51 ID:xbCAJl/S
アゲ
622 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:32:10 ID:OCG4CpRc
兄弟・母子で愛し合って妊娠し、そのお腹の中の子供が凄いパワーを
女性たちに与えて、3人の女性が力を合わせて凄い魔法を使うとゆう
のはどうでしょう? 敵をトップを倒すとか、逆に敵に倒された兄弟
が出産されて数日で素の姿に戻るとか。良かったら誰か書いて下さい。
後、妊娠しやすく早く出産させる魔法薬を過って飲んで、腹を大きく
ドタバタと大騒ぎするとゆうのはどうでしょうか?
個人的にはアブノーマルなのは勘弁願いたい…
こう言うの好きな人には悪いけど。
妊娠ネタきもい
ここは女性も多いからね。
>>622はどっちかというと陵辱スレ向きかも?
と言うだけなのも何なので。
最近山口百恵を聴いてるんだけど、「さよならの向こう側」が
ファイヤースクワッド移動直前のデカ赤黄っぽいなと思ったんだ。
思ったんだけど…その先が浮かばなかったorz
もし良かったら、誰かこのネタを供養してやって下さい。
626 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 16:40:58 ID:Saf0sj39
超能力ネタの作品では、妊娠してパワーアップてよく有るけどね。
ほす
戦隊シリーズで
既成事実のあるメインって誰がいるっけ?
タイムのドモンとほなみ、アバレのアスカとマホロぐらい?
戦隊新参者なんでこれぐらいしか浮かばんのだが……。
ジェットマンの凱×香。
井上敏樹の小説では、下水道か何かの中で初セックルしてた。
>>617 たとえばの話なんだけど…ここは超星神シリーズは×なのかい?
スレがなくて…。特撮総合でもあればよかったんだけどねー。
失礼かもしれないが戦隊シリーズも超星神シリーズも大して変わらんような気もしてきたし。(超の方が突き抜けぶりはすごいけど)
あとタカラの新作特撮も始まるし(リュウケンドーね)。あれも書いてみたいねぇ。
んっとねー、テレ東だから意味ナス
>>631 放送開始がまちまちだからアレだけど、いちおう超星神シリーズは28〜30局ネットしてるよ。今はレンタルも出てるしね。
>>630 グランとジャスのスレが立ったときがあった。どちらも即死だったけど。
ここがNGならスレが無い作品SSスレに投下してもいいかも。自分も読みたいよ。
あとはそれこそ、Q&Aスレでスレ立て相談してみようか?
>>632 総合だったら落ちなかったのかもね。自分じゃスレたてできなかったし。
それなら他の誰かにスレを立ててもらえたほうが、いいかもとは思うが。お願いしたい。
>>633 とりあえずQ&Aスレに相談の書き込みしてみたので、あとはレス待ち状態。
それで反応をみてみよう。あと、何か動きがあったらその後は雑談スレで進めよう。
来週は赤桃入れ替わりか。
入れ替わった状態で二人は・・・、ハァハァ(´Д`;)
予告観て
>>577が一番に頭をよぎりましたよ(゚∀゚)
芳香(中身は魁)のオナニーとか(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ
入れ替りネタだと
トイレで立ったまま用を足そうとして魁(中身・芳香)にいさめられるも、
あそこを拭けない芳香(中身・魁)
…お互いにやってあげて、いつしか変な気持に。とか?
641 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 10:21:29 ID:RFKfl0KM
さあ、今日の放送で土台はできた
職人ガン(・∀・)ガレ!
作家さん達すごいですね。面白くってすっかりハマちゃいました。
デカの非難所も行ってきました。
マジレンの避難所はないのかなぁ。
他のスレに投下されたという、翼&芳香の続編も入れて欲しいです。 ケータイなので色々探せなくて。
644 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:25:22 ID:dFZ6rcmm
朝である。魁と芳香が入れ替わった最初の朝である。
「うわぁぁぁぁ!」
トイレの中から悲鳴が聞こえる。
「ま…股から血が…」
朝である。魁と芳香が入れ替わった最初の朝である。
「きゃぁぁぁぁ!」
トイレの中から悲鳴が聞こえる。
「先っちょ…上向いてて…○しっこが…できなぁい」
ドーモー。特撮総合スレを待つ
>>630です。ボーとしててもつまらないので、空いた時間を使いチビチビと書いてみました。
題材はいまさら覚えてない人もいるかもしれませんが「ハリケンジャー」で。
カップリングは鷹介×覚羅(午前)で。忘れてる人がいたらすいませんねーって感じで。こちらは(再)やってるので、興味を持ちまして。
それでは…読みづらかったらごめんなさいね。
あたりも夕焼けに染まったある日、寺の一角で一人の巫女の姿があった。五百年もの昔から影から平和を守りつづけてきた地球忍者の頭領、覚羅(かぐら)である。
美しく整った肌と顔、後ろでくくった髪はどれも綺麗で、まるで五百年も長い間生きてきたとは思わせなかった。そんな覚羅が一人で寂しそうに空を見上げている。
頭によぎるのは自分たちの配下、ハリケンジャーたちのことであった。
(あやつらは私を信頼してくれる。…だが私は、あやつらに笑顔一つ心からやることは出来ぬ)
自分の体の中に封じ込められたメダル、そのメダルは悲しみによって開放される。だからこそ愛するもの、親しきものを作ってはならない。
その事は覚羅自身、痛いほど分かっていた。だからこそ今日もハリケンジャーたちに自分に触れてはいけないと、きつい言い方をしてしまったのだ。
しかし覚羅の心は揺れ動いていた。このメダルさえなければ、もっと満足に会え分かりあい笑い会えると思えるからだ。
それゆえに自分の使命を憎くも思えた。
(ふ…ばかばかしいな。このようなことを考えるとは)
見上げていた空はもう暗くなっている。寒くなった肌を温めながら、寺に戻っていく。この寺は一番親しきシュリケンジャーもいない。
特別な結界を施してあるために、敵のジャカンジャの進入は許さない。安心も出来るが何より一人きりという事もあり寂しさは募る一方だ。
メダルを体に封じているせいで、体力も急激に減る事はないし食事を取る必要さえない。
「もう寝てしまおう…」
ふとんに腰をかけ目をつぶり、うとうととし始めた頃、ふいに外に人の気配を感じた。
思わず目を見開いて、目の前の障子を開く。そこにいたのは思いもよらない相手だった。
「こ、鷹介。どうしてお前がここに」
「すいません。御前様、夜遅くに」
覚羅の目の前にいたのは、茶色の髪とまだ若い少年男子の面影を残す、ハリケンジャーレッドを受け継いだ椎名鷹介の姿だった。
敵だと思ってあわてていた覚羅は、とりもあえず鷹介を部屋に招き入れる。少しばかり散らかっており、布団も出しっぱなしだったのが気がかりではあった。
そのまま部屋で落ち着いていた鷹介をただ見守るだけであったが、なぜ今日になって夜にやってきたのかが不思議で成らなかった。
確かに結界といえども、それは悪の忍者、ジャカンジャにだけ効果があるのであってハリケンジャーたちには意味がない。
しかしそのハリケンジャーたちがわざわざやってくる事自体珍しく、夜ともなればさらに不思議さは増している。一応は平静を装い、鷹介を見て話し掛けた。
「何のようじゃ。お前がわざわざこんなところに来るとは」
ゆっくりとだが強く呼びかける。鷹介は身動き一つせずに、覚羅を見つづけていた。
「お前が来るとは何かあったのか?用事ならアスでも良かったろうに」
そうやって言葉を続けるものの、一向に答えようとしない。だんだんと黙り込んだままの鷹介に怒りを積もらせていくのを感じていた。
その怒りをそのままぶつけてやろうとした瞬間、やっとのことで鷹介が口を開いた。
「なぜなんですか?」
「………何?」
怒りの混じった鷹介の話し声に、しばしあっけに取られる。
「なぜ、俺たちが午前様のことに関わってはいけないんですか」
鷹介の怒りは今日、私に関わるなといった件のことであった。たしかに酷い口調だったあの件を、熱く燃えやすい鷹介が気にしている可能性はあった。
しかしわざわざくるほどのものでもないと思っていたのだが、現に鷹介はこうしてやってきていた。
「わからんのか。お前がこれほど馬鹿であったとは」
半分呆れたような覚羅の様子に、鷹介は突っかかってくる。
「なぜ馬鹿なんですか。なぜ俺たちが午前様の事を知ってはいけないんですか」
「それが馬鹿だと言っている!…私の体内にあるメダル、その事を忘れたわけではあるまい」
そういって覚羅は己の額を指差して、キッと鷹介をにらんだ。このメダルの事は以前、鷹介たちに話し痛いほどに気持ちも何もかもわかってもらったはずだった。
それなのに鷹介は今日ここに来て、覚羅のことを知りたい、近くなりたいという。それが覚羅には理解できなかった。
「わかってます。だからこそ、午前様の事を知りたいんです」
「わかっているから?」
始めてであった。自分の事をわかっているからこそ、むしろ自分を知りたいといってくれる人間、男は。
シュリケンジャーでさえ、覚羅の忍以上のことはせず、またかかわってこなかった。だがレッド、鷹介は忍を越えて、人として自分から近づいてくる。
そのあまりの熱気と思いの強さに、おもわずたじろいでしまいそうになる。
「だって午前様は俺たちの事を知ってくれないって事じゃないですか!」
(私が皆の事を知ろうとしない?)
吐き出すように叫んだ声は部屋中どころか外にまで響いていった。立ち上がった鷹介の目が心なしか潤んでいるように見えた。
覚羅も確かに鷹介の言葉を受け、自分の今までを見つめてみると理解しようとしていなかった。
何百年もの間、ただひたすらに自分の地位を守り、メダルを守り、忍者を守ってきた。
ただそれは自分から古き因縁に固執し、ただひたすらに外に出ようとしなかっただけではないかと言う考えが頭によぎった。
「午前様が俺たちと一緒に笑い合えないでメダルを守って。でもそれじゃ悲しまなくても、寂し過ぎるじゃないですか」
まるで自分の心を見透かしているのかと覚羅は驚いていた。確かに今回もメダルを守れるかもしれない。
だがそうすれば、そのごまた何百年もの間、一人で寂しく生きることになる。それを鷹介は辞めろといっているのかもしれない。
「し、しかし。おまえたちの事を知れば、わかれば、私が悲しんでメダルが開放されてしまう。だから…」
覚羅の言葉は急に途切れる事になる。言葉の途中で鷹介によって強く抱きしめられ、顔がふさがれてしまったからだった。
顔が服越しとはいえ厚い胸板につけられるのは、肉親以外にはなかったことだ。思わず離れる事も出来ないまま、しばし強く抱きしめつづけられた。
その間、鷹介の言葉が耳に届いてくる。先ほどの激昂な叫び声とは違い、優しく諭すような話し方である。
「…悲しませません。みんなが…俺が悲しませませんから。だから知らなくていいなんて言わないで下さい」
覚羅は五百年前のことを思い出していた。メダルも忍びも関係なく、両親や仲間たちと接し楽しんでいたあの頃を。
今、鷹介に抱きしめられていて、まるでその頃のように暖かくほっとできる自分が信じられなかった。
(私の中に暖かさや人への恋しさなどなくしてしまったと思っていたのに)
「守りますから。たとえどんな敵が襲ってきても、俺は御前様を守りますから」
耳元で繰り返し繰り返しつぶやかれる言葉、それが体を熱くさせ、忘れていたと思えた女としての自分をも気づかせるようだった。
やがて鷹介の胸で覚羅は大粒の涙を流す一人の人間となっていた。しかしメダルは何も反応しない。
なぜなら涙は絶望の悲しみではなく、新たな希望を与えてくれた喜びであったからだ。鷹介は何も言わず、ただ抱きとめて涙を受け止めてやった。
やがて涙も彼果てたのか、ゆっくりと顔を上げた覚羅は顔を上げ目を閉じた。鷹介もわかっているかのように、涙の跡が残る顔にゆっくりと顔を近づけて唇をつける。
口付けはやがて舌を使っての濃厚な絡み合いとなる。外の寒さとは違い二人の体は熱く燃え滾るようであった。
「ん…んぐうっ、うん。うぅん」
お互いの口内は生暖かく、舌は生き物のようにうごめいていた。二人とも目をつぶり、舌だけの感触を頼りにお互いをむさぼっていく。
体は強くお互いを支えあい抱きしめあい、消して離れようとはしない。だが抱き合っている強い両手も、お互いの口付けが何分にもなるにつれ、最後には緩み二人は布団の上に倒れかかっていった。
天井にぶら下げられた古臭い豆電球のライトは、二人の体を照らし地面に影を作る。二人はふっくらとした布団の上でやっと口付けをやめて、服を脱ぎ始める。
しかし覚羅は男女の営みどころか、男の裸さえ満足に見たことなどない。いきなり服を威勢良く脱ぎ始めた鷹介に気後れしてしまっていた。
「…鷹介、す、すまぬが脱がしてくれるぬか。私は…自分から脱ぐなどは出来ない。こういう場合は男子が率先してもらわねば」
泣いていたときとはまた違うほど、顔を赤らめていた。うんうんと頷きながら、厚い両手で帯を解いていく。
巫女服というのは和服と仕組み的にはほとんどかわらず、脱がすのみ実に簡単に出来ている。帯さえ外せば、上も下の袴も簡単に脱げるのだ。
そうやって手早く脱がされると、跡には下に秘所を布で隠しただけで全裸になってしまった覚羅の姿があった。
もはや顔を上げる事さえ出来ない。初めてだという事を知られたくはなかったが、このようなしぐさでは簡単にばれてしまうだろうと思った。
「綺麗です、御前様の体…」
鷹介の目はまじまじと覚羅を見つめていた。五百年生きた人間とは思えないほど、白い体や潤った肌に、整ったスタイルが何ともいえない。
何より小さく膨らんだ胸がときおり揺れているのは、目をひくものであった。鷹介は思わず唾を飲み込んでしまっていた。
「ば、ばか者。お前も早く脱がんか」
覚羅は一人裸でいることが馬鹿のように思え、鷹介に服を脱ぐように促す。鷹介も目の保養はじゅうぶんにできたとばかりに、服を脱ぐ続きをする。
上着とズボンは簡単に脱げ、残っていた自分のシャツとトランクスも壁に向かって投げた。一足先に全裸になった鷹介の体を覚羅は目を開いてみたが、思わず見とれてしまう羽目になる。
鷹介の体は長年の修行のおかげで鍛え上げられており、外見とはまた違うほど筋肉の盛り上がりなどもわかる。女である自分とはあまりにも違うその力強さに心までしびれてくるようだ。
「鷹介も…よい体をしておるではないか。だが…傷も目立つな」
よくよく見ると鍛えられた体にもいくつか大きな傷ややけどの数がある。戦いのさなかや修行で受けた傷とはいえ、頭領として部下につらいことをさせたと胸が痛んだ。
「すまぬな。おぬしらはこのように痛くつらい傷があるのに…私は傷一つ負っておらん」
またもや目に涙が潤んでくるのがわかった。自分の不幸ばかりを見つめていた事に悔いばかりが残る。
「なかないで下さい。御前様。午前様は五百年もつらい境遇を送ってきて。…俺の傷なんてなんでもないです」
鷹介の優しさが更に胸を痛ませている。鷹介は一層、目の前でなく女に対し深い情を感じていた。
涙を流す女の髪をなで上げ、鷹介はゆっくりと頭を下げ舌を膨らんだ胸の周りに伸ばす。舌が届くと鳴き声が小さな悲鳴となった。
まるで犬のようにがさつで淫らな舌使いが始まる。乳房の周囲を舌で何度も何度もなめ上げ、刺激し感度を増していった。
唾をふんだんに使い、垂れ落ちるまでやわかかく、しかし時には強く下で愛撫を続けた。膨らんだ胸は舐められるたびに、赤く染まり感度を増していくようであった。
「気持ち悪くないですか?」
「大丈夫だ。だ、だからお前の好きなようにしてくれ」
涙混じりの声で行われた要求に、気をよくしながら今度は歯での刺激に移る。両方の乳房の中心にある黒い突起に、歯を当て柔らかくクニクニと噛みつづけた。
乳房を十二分に愛撫された跡では、またこの刺激も何とも言うほかない。自分が頭領だという事も忘れ、大きな嬌声が部屋に響いていった。
「こっちもいかせてもらいます」
今度は自由になっている両手を使って更なる行為に走る。右手を伸ばしもう片方の乳房を強く掴み、左手は布で隠された秘所の上に置く。
「ふぇっ、そこは。ひぃ、気持ち…いい」
驚いて顔を上げようとしたが、頭を走る電撃のような快感には逆らえない。左手が布の上から何度も何度も秘所を柔らかくこすっていた。
ちょどそこは深く入れば、女性器の中にある豆、クリトリスに位置付けられる場所であった。一番感度のある場所を責められればどうしようもない。
初めての快感は思わずして体全体を熱くしていた。どんどんと秘所内部から潤いが増し、やがてじんわりと濡れ始めていった。
両乳房と下半身を同時に責めるやり方で、体中を鷹介に責められた覚羅は意識も空ろになりつつされるがままであった。
だからといって鷹介は早急に終わらすなどとはいかず、更に重点的に臀部やら首筋やらに舌を這わせ噛み付き満足させていく。
数十分も行えばたちまちに体中がほてり、限界に近づいていった。秘所からはあふれんばかりの愛液がたれて、体のどこを触られても大きな反応が返ってくるようになった。
「も、もう限界だ。鷹介、お願いだ。来て…欲しい」
前の覚羅なら考えられないほど恥ずかしい言葉もいえていた。目の前の男に支配されたい、支配したい、そのような感情が心にあった。
鷹介は体中汗まみれにしながら、男の臭いを部屋中に撒き散らしつつ、こくりと頷いた。閉じられていた太ももを持ち上げ左右に開く。
まるで排泄物を取り替える赤ん坊のような姿となってしまう。しかも鷹介は股を開いた後、しばしじっとして動かない。真剣な眼差しで秘所を眺めているのだ。
「ば、馬鹿者。早くせいといっておるだろうが。何を…そんな汚い場所を見ておるのだ」
「汚くなんてありませんよ。綺麗ですよ。…午前様のここは桃色で、やわらかくて、美しくて」
聞いていればいるほど、たまらなくなっていく。まるでからかわれているようだが、本心から言っているのは顔から理解できる。
それが真剣であればあるほど、やはり自分の体が 下手な反応を繰り返すように秘所から愛液を飛び散らせるのだ。
(は、恥ずかしいっ!)
飛び出していきたい気分を抑え、顔を隠す事で必死に我慢をする。だが我慢をしても、鷹介は自分の指を表面に沿わせ、時には中に入れることで更に液を流させるのだ。
「午前様のここ、プルプルして液を吐き出してる。とっても可愛いです」
「本当に…恥ずかしいからぁ。早くいれてぇ…」
声も震えついに恥ずかしさのせいで気絶しそうなほどに震えていた。悪戯が過ぎたと思った鷹介は、やっとの事で見つめてやるのをやめた。
「ごめん。悪気は無かったんで、すいません。…それじゃ、御前様、いきます」
秘所はさっきまでの戯れで、布団を濡らすほどに液にまみれている。十分に用意は出来たと鷹介は確認できると、腰を浮かして位置を正しく向ける。
うっすらと開けた瞳には鷹介の男が見えた。鷹介の男は少しばかり黒くあったが、体と比例するようにたくましくそそり立っていた。
ちょうどよい長さと形よい男は、不思議と覚羅に恐ろしさや気持ち悪さを感じさせないものだった。
「痛かったら言ってください。…じゃいきます」
臀部を持ち上げた鷹介は、ゆっくりと腰を沈み込ませていく。秘所の口をこじ開けどんどんと内部に沈み込んでいく。
ただ肉壁は簡単に侵入を許さず、いくらトロトロに溶けていても油断をすれば押し戻していく。その為、少々力を強くするほか無く覚羅に痛みを走らせしまう。
「くぅ…うっ!…い、うぅ」
「す、すいません。…抜きましょうか」
目の前で痛みにこらえる覚羅に、鷹介は焦り腰を引こうとした。しかし鷹介の腰を引き止めたものがいた。
「だ、大丈夫だ!私は痛くなど…無い」
そういって平気な顔をしていたが、明らかにやせ我慢をしているのは間違いなかった。そのまま覚羅のことを思いやり、体を引いてやることも出来た。
しかし鷹介はあえて、覚羅の希望そのままにまた腰を動かし上下運動を始めていった。
それは覚羅が自分より何倍も傷ついている鷹介への思いを知り、抱かれる事に恐れず気にしないで欲しいという願いを感じていたからだ。
肉壁を擦り少しばかりの血を滴らせつつ、どんどんと腰の速度を増していく。硬くそそり立った男は最初は拒まれたが、やがて用意に内部に出し入れできるようになっていた。
熱く煮えたぎる肉内は進入に慣れるたびに、次第に男を熱く柔らかく抱きしめるように招き入れた。
「ぐっ、午前様の中が…熱くて、気持ちよくて、たまりませんっ」
「わ、私もだ。なんだか変な気持ちになって。もっと私を犯してくれっ」
くくっていた黒髪は解け、肌にまとわりつきながら二人は乱れに乱れていた。汗は飛び散り愛液も鷹介の肌に染み付いていった。
自分の玉の部分にたまりに溜まったものが、いまにもはちきれんばかりに増え、出て行こうとするのを鷹介はわかっていた。
頭に浮かぶのは覚羅の中にその欲望を降り注いでよいかという事だった。しかし全てを抜こうとしても、核羅の白く豊かな足が腰に絡みつき離さない。
顔は痛みにこらえつつも、鷹介のものを望んでいた。鷹介はもはや躊躇などしなかった。自分の精液であっても、彼女が望むなら何でもやろうと決めていた。
「いきます…。で、出るっ!」
「うああっ…。あはぁ。うう………ぐうぅっ」
彼女のうめき声にも似た言葉が耳に届くと同時に、男の先端が開き玉に溜め込まれた精液は管をとおり噴出した。
若い男、しかも鍛えぬかれたオスである鷹介の精液は溢れんばかりに、先端からぶちまけられ肉壁や外の皮や表面を汚し、奥へ奥へと侵入していった。
「ひぃっ、こ、壊れる。私が……壊れてしまうっ」
覚羅は恥も外聞も捨てた。ただ己がメスという事を理解し、ただただ泣き叫び鷹介の精液を受け止めれることに歓喜した。
必死に背中に爪を立て、足を使い腰を固めてどんどんと注いでくる液を腹の奥で吸収していく。数百年も生きた覚羅には、まともに子供が出来る事など考えられない。
しかしもしも鷹介の子供を得たら、もしも三人で暮らせたらなどと夢を考えると今にも体が壊れそうなほどの喜びに襲われていく。
そのような気持ちのせいか、また必死に体を固定し淫らに男を受け入れつづけた。だがやがてその幸せも終わりを告げる。
秘所の奥からゴボゴボと溢れる精液を止めもせず、二人は疲れた体を布団に預ける。二人の間に会話は無い。
会話は無くとも何故かお互いに満たされている事は深く理解できた。しかしそれでもまだ覚羅には満足しきれていなかったようで
(幸せだった…だが、このまま終わりなのか)と思っていた。
だがまた数分程度たったのち、背中越しに鷹介の言葉が聞こえていた。それは覚羅を喜ばせるものだった。
「まだ…抱き足りません。午前様をもっと抱いてやりたい」
鷹介の恥ずかしそうな言葉を待っていたかのように、覚羅は裸のままで鷹介に抱きついていった。鷹介はそれを受け止め、再び情欲が燃え上がっていった。
朝になり日の光が障子の隙間から差し込んでくる。布団の上では先ほどまで何度となく、男女の営みを繰り返した二人がお互いの手を握り締めて見詰め合っていた。
お互いの指は絡み合い、離れることなく体温を伝え合っている。眼差しもけしてすれ違う事はない。
「鷹介。…私は幸せだ。お前のおかげで人としての幸せを得ることが出来た」
「それは俺も同じです。御前様がいてくれたせいで、ハリケンジャーとして世界を守れるんですから」
二人は幸せそうにお互いの心を知り、気持ちを理解していた。
「………そうじゃ。鷹介、私のことは覚羅と読んでくれ。丁寧な言葉遣いもしなくて良い。ただの人間として扱って欲しい」
それは本心からであった。朝を迎え、とても自由に晴れ晴れとした気分になっていた。このまま一人の女として生きることが出来たらと思っていた。
鷹介もしばし躊躇していたが、やがて真剣な面持ちで覚羅に向かい合った。
「…それじゃ。覚羅…、戦いが終わったらみんなと一緒に暮らそう。また敵が来たら守る。みんなと…俺が絶対に」
その言葉に覚羅は何も言わなかった。ただゆっくりと頭を下げて畳を見つめていた。ただその中でも差し込んだ光が涙にキラリと反射したのを、鷹介は気づいていた。
…終わり
一応これで終わりになります。相手がシュリケンでもいいとは思ったのだけど、彼の場合は主従関係が強すぎると感じたので。
あと御前はキャラが好きな設定を持っていたので採用させてもらいました。来週には死ぬんですけどね。
こんな風な駄文で様々な特撮物を書いていきたいなと思っていますので、宣伝じゃないですがまた総合スレッドが出来たらよろしくおねがいしますね。
ハリケンもカクレンと同じようにギャグが主要で、意外と好き嫌いが分かれますが、七本槍の死に様や熱いシーンもあります。
興味があればぜひ見て欲しいと。それじゃ。
>>646 待たせてスマン。Q&Aスレで聞いてみたがあまり反応無くて…。雑談スレにテンプレ案置いといたので見てくれ
655 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 17:56:16 ID:cBsSYXPk
>>646 エロ暖かい話GJ!
ハリケン観てないから、今度時間見つけてビデオ屋行ってくるノシ
午前様ってあのオバチャンっぽい人だとずっと思ってたよorz
>>646 途中途中で『午前様』ってなってるのはどうかと思うな。
646
GJ!
自分もハリケン大好きだから、ハリケン作品見れて嬉しいです。
659 :
654:2005/12/06(火) 22:57:36 ID:va16/ns1
661 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 15:34:23 ID:edk1NEoF
AGE
662 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 18:16:01 ID:UBScNh1j
663 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 20:46:12 ID:jynVGL77
>>662 -- 「2005/11/17 19:53」のキャッシュをチェックしています。 --
※このアドレスはワンクリック詐欺サイトのひとつです。
ブラクラチェックが終了しました。
※ ジャンプタグを発見しました。(1)
touroku.php
※ windowオープンを発見しました。(1)
das01.html
上記アドレスのチェックもお勧めします。(そのままチェックできます。)
664 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 20:50:07 ID:mQ0aXy+v
アゲ
最近投稿が少ないようなので、初めてですが、馬鹿っぽい会話文を書きました。
マジ対デカな設定(?)で、デカの緑と桃です。
こんなものでも許してもらえるでしょうか・・・。
どうぞよろしくお願いします。
インフェルシアとマジトピアの争いに巻き込まれてしまった、デカレンジャー。
戦いの日々が続いていたある日。
とある重大な悩み事を相談しに、小梅が仙一をたずねて来た。
「ううう・・・せんさぁああん・・・」
「お?どしたー、ウメコー?」
「あたし、インフェルシアの呪いかけられちゃったぁ;;」
「え!?呪い〜??どんな?」
「・・・言ったら協力してくれる?」
「だから、どんな??」
「あのねあのねー、あるものをー、体の中に入れないとー、・・・二時間後に、地上界から消えちゃって、インフェルシアに行っちゃうんだってー!!」
「えーーー!!!そ、そりゃ、大変だ・・・。あるもの・・?あるものって、なに?」
「・・・地球人男性の精液。」
「は?」
「だからぁ、ちきゅーじんだんせいのー、せ・い・え・きっ!!」
「せっ!!!そんな、大声でウメコ・・・。あのー・・・でも、そんなこと、あるのかね〜?」
「あるから、こまってるんだよー!!あたしっ・・・そんなの、したことないのにぃいいい!!」
「え゛・・・ないの?したこと?」
「ないないないないっ!!あー!もー、だめだあー!!!」
「・・・俺、協力しよっか?」
「・・・俺、協力しよっか?」
「へ?・・・いいの?」
「いやー・・・実は、俺もしたことないんだよね〜、そんなの・・・」
「えー!!だってー、OLさんとデートとかしてたじゃんっ!!」
「でもねえ・・・無いんだよねぇ・・・ははは・・・」
「なんでー!」
「なんで、って」
「女の子の初めては貴重だけど!!男の初めては、ちょっと、問題だよ!!」
「・・・言ってくれるねえ・・・じゃあ、協力しない。」
「ええええーーー!!!困る困る困る!!」
「だって嫌なんでしょー、初めての男。」
「嫌じゃない嫌じゃない!!じゃあ、さっそくお願いします♪」
「わわ。ちょっと・・・いきなりぱんつ」
「だって、早くしないと呪いがぁ、」
「・・・ムードとか無いの。」
「無い無い!!ね、早く〜、」
「・・・って言っても・・・立たないと出ない。」
「えー!!!じゃあ、どしたら立つの??」
「・・・手とか。あ、口とかどうかね〜、この際。」
「えーっ!!口ぃ!?・・・うー、これ、口に入れたら良いの??よーし・・・あむんっ。」
「えーっ!!口ぃ!?・・・うー、これ、口に入れたら良いの??よーし・・・あむんっ。」
「おわ、気持ちい」
「むーっ!ふひいっひゃいになっひゃっへひょひゃへへひゃうひょー!」
「おわわわわ!!!」
「ん、はぁ・・・あー、固くなってきたー♪おもしろーいv」
「面白いって、わ」
「こんどはー、こうやってー、・・・ちゅぷちゅぷちゅぷv」
「うっ・・・ちょっと・・・ヤバイ、ウメコっ、」
「えー?面白いのにい〜。あ、立ってるって、これー?じゃあ、入れよーっと♪♪でも入るかなあ?こんなおっきいの??」
「入れよー・・・ってってって、」
「ん・・・どこかなあ、入れるの・・・あ、ここかなっ・・・んっ・・・」
「ちょっとウメコ、」
「ね、手貸して、こっち、」
「うわ・・・え、ここ?!」
「うん、多分・・・あ!勝手に触っちゃ、・・・ぁふ、」
「・・・なんか・・・すごい、ぐちゅぐちゅ、で、びちょびちょ・・・お?」
「あんっ!あ、そこ、変な感じっ」
「え?これ?」
「あぁあ、やぁあんっ!や、変な感じするよ〜、ふぁ、あん、」
「へ〜・・・それ、気持ち良いってこと?」
「あ、やん、わかんなぁい・・・ねえ、早くう・・・入れてくれないと、呪いがぁ、」
「あー。はいはい。・・・ここ・・・だったかねえ?」
「ん、そこぉ・・・あんっ!あ、ああぁ!!」
「お・・・気持ちい、」
「あ、やぁあんっ!」
「え、嫌??」
「んっ・・・そーいう意味じゃないっ・・・あ、痛ぁい、」
「痛いの?やめる?・・・勿体無いけど。」
「んっ・・・止めたら、呪いがぁ・・・うう・・・あっ・・ふ?・・・ちょっと、さっきよりもっとー、変な感じぃ・・・あ!ふぅ、ぅんっ、あぁんっ、はぁ、」
「なんか・・・AV女優みたいな怪しい声出てない?」
「あ、ばかぁ、えっちぃ・・・んっ、でちゃう、のっ、こえ、あ、はぁんっ、ああん」
「・・・もっと、動いて良い?」
「え、でもぉっ・・・あ、ん、」
「でも出さないとダメじゃない?地球人男性の精液、動かないと出ないんだよね〜。」
「あ、ふ、そっか、じゃ、・・・ぁあんっ・・・いい、よぉっ、」
「んじゃ、ちょっと、ゴメンねぇ〜?っと、・・・ふっ、んっ、んっ」
「あ!あぁあ、あっ、あっ、あっ、」
「う・・・ウメコ・・・めちゃめちゃ気持ち良っ、」
「あっ!あ、あっ、あ、あぁん、あ、あ!」
「くっ・・・も、出そ」
「ぁああああんっ!あ、あぅ、ぅんっ、ん、あ、もっとぉ、や、やぁあぁああああぁんっ!!!」
「ぅっ!!でっ!」
「ひゃぁぁあんっ!!せんさぁぁぁああぁん、っ!!」
「えーっと・・・二時間たったけど・・・呪い、とけたみたいだね〜??」
「うんv・・・ご協力、ありがとーねv」
「どういたしまして。」
「ねえ、せんさん?」
「ん〜?」
「呪いが無くても、たまにしよっかー、これ?」
「へ?」
「だってー、実はー、気持ち良かったんだもーん。」
「初めての男は嫌じゃなかったの〜?」
「うーん、でもー、気持ち良かったから、気にしなーい気にしない♪」
「・・・じゃ、今からする?」
「うん!」
「今度は全部脱いでねv」
「ロジャー!・・・・あ、まだだめえ・・・あ、」
「・・・ん〜、インフェルシアも、たまには良いことするねぇ♪」
「うん、そうだねv・・・あん、せんさんのえっちっw」
・・・頑張れ仙一!!負けるな小梅!!
これからも、日夜頑張れ、デカレンジャー! 〈完〉
・・・以上です。ごめんなさい。
マジデカどうなるのか大変楽しみです。
どうも失礼しました。
別にマジレン絡ませなくてもいい気がする
674 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 06:19:17 ID:UJkT7ocd
面白かった。GJ>671
緑と桃で初めて同士なのねw
そんで、これから日夜頑張るわけだ
675 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 23:20:48 ID:5c4oIQVW
>>674 夜はともかく日もですか。
仕事どうすんだw
まあ、最初からコンビなわけだからね>緑桃
その気になればどこででも出来るんじゃないのw
確かに一緒に居るからね。ドコでもできそうだw
久々デカ緑桃GJ!
刑事緑桃萌えた。
・・・旧コンビの青黄とか誰か書いてくれないかしら。
やっぱ今年は兄弟戦隊という事もあり職人さんも筆が進まないのかな?
ナイメア×蒔人とか投下キボン
自分の妄想じゃ貧困すぎる…
そこでドレイク×ゴーゴンですよ
き ょ う だ い だ か ら こ そ
萌 え る ん だ ろ う が
ば か や ろ う !!
き萌ばょえかうるや………と読んじまったぜ。
萌えは十人十色ですが、来るVシネ記念に12人まとめてってのはどうですかね。
いや、もちろん人外も大歓迎。
12人まとめて?
それは大変だねw
書けはしないが読みたいとは思うな!
パパン×ママン。
要望があったらエロ書くかも。
「何……?地上に降りる?」
城を基調とした荘厳な神殿、その最奥。
山のように大きな女に謁見する天空聖者と人間の姿があった。
炎のような真紅の二本角――ブレイジェルと
スノウジェルの弟子、美雪の姿である。
「マジトピアに不自由はあるまい?」
「はい、ですがこれから先に
或いは不自由になるかもしれませんので」
「どういうことだ?」
言いよどむ美雪を不思議そうに見つめるマジエルに、
目線を伏せたままブレイジェルが言った。
「美雪と、この先地上で暮らそうと思っております」
……重苦しい沈黙が流れる。
が、くくと小さく忍び笑いが聞こえて
ブレイジェルと美雪は顔を見合わせ、マジエルを見た。
その不安そうな顔を見て、堪えきれずに天空大聖者は破顔一笑した。
「ふはは、私がお前達の仲を知らんと思うたのか!?」
安心したように大きくため息をついて、ブレイジェルは苦笑する。
「……からかっておいででしたか。お人が悪い」
それを聞いて漸く美雪もほっと胸をなでおろした。
「天空聖者が家族を作る。おもしろいではないか。
幸いインフェルシアの動きも最近はおとなしいことだしな。
だが私はいいとして、スノウジェルはどうした?」
「かなり苦労しましたが、許しは頂いております」
「ふふ、それはそうだろう。美雪を贔屓しておったからな」
絶対零度の氷の天空聖者のプレッシャーを思い出しながら、
ブレイジェルはマジエルの反応にいくらか気が軽くなった。
「地上に生きる以上は、地上の民として暮らさねばならぬ。
くれぐれもその正体、知られることの無い様に」
「はい」
高層ビルをはるか遠くに望む野原に
天空聖者が使う魔方陣が浮かび上がり、美雪と男が出てきた。
「ここが地上か……」
珍しいものを見るように、辺りの風景をきょろきょろと見回す男に
美雪はおかしそうに顔を綻ばせた。
「町に行ったらあんまりそんなにじろじろ
周りを見たらだめですよ、ブレイジェル」
「む、そうだな。……しかし、ここでは
ブレイジェルという名も代えたほうがいいんじゃないのか?」
「そういえばそうですね。……そうだなぁ、勇なんてどうです?」
「勇?……勇ましき、か」
ブレイジェル――勇は納得したように頷いていたが、
突然、小さく笑ったので美雪はきょとんとして首をかしげた。
「ふ、変な気持ちがするものだな。
この年になって新しく名を貰うというのも。
……いや、ここで新しく生きるのだから
おかしいということでもないのか」
美雪は優しく微笑んで勇の手を取った。
「いきましょう、勇さん」
「ああ」
二人は、共に遠くの地上の町へと歩き出した。
688 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 07:05:59 ID:e1KkrjM8
AGE
続きに期待〜
次週の公式での予告写真を見て、翼麗にも期待なんかしちゃったりする…
いい雰囲気になってるといいなぁ。
姉妹でサンタの格好するなんて・・・ハァハァ(´Д`;)
691 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 18:34:14 ID:bV4/luAw
禿同!!!テレ朝、東映公式の次週予告の翼麗の画像を見て早くも萌え…ヽ(´▽`)/
ツリーと化して動くに動けない社員を女二人で犯すとか
それ激萌
695 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 23:46:03 ID:gKuC5Xo1
>>685-687 何かほのぼのとしました。
立て続けに5人(全員年子か?)作ってしまうパパンとママンきぼん。
エロパロ、それは勇気の証!!
696 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 06:43:06 ID:YYP8+Vh3
age
697 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 03:53:32 ID:ZkUARSkV
698 :
塩谷瞬:2005/12/24(土) 14:07:32 ID:savlfmpa
>646-652
キモい小説書いてんじゃねえよカス!死ね!!!!!!!!!
700 :
↑:2005/12/25(日) 10:34:20 ID:GZq2K9D9
塩ゴリヲタ死ね
ツリーの社員とマジカルシスターズの話
投下させていただきます。
長いかもです、すみません。
クリスマスに間に合ってよかった…。
小津家の毎年恒例、仮装クリスマスパーティ。
魁は山崎さんと、蒔人は江里子さんと会う約束があると言い。
翼もボクシングジムの仲間との集まりがあると席をはずしてしまった。
………
魔法部屋には僕と芳香と麗が残っている。
未だに僕は、魁たちにツリーの仮装をさせられたままだった。
(だって、取ろうとするとみんなに怒られるんだよ)
夜も更けて、すっかりほろ酔い加減の僕たち。
このシャンパンという飲み物は、小さく弾ける口あたり感じがなんとも言えない。
飲みやすさとパーティの浮かれ気分に、つい杯が進んでしまう。
僕はイスから立って、本物のクリスマスツリーを再び見上げる。
いつの間にか僕の両隣にはサンタクロース…サンタガールとも呼ぶらしい、の格好をした芳香と麗もいた。
深紅の生地に純白の胸飾りと縁取り。
ふわふわしたワンピースと帽子は、まるで冬の妖精みたいだ。
いつもと違うその姿も、二人にはとても似合っている。
こんな可愛いらしいサンタたちと過ごせるんだから、僕は果報者かもしれないな。
「クリスマスには、サンタクロースからプレゼントがもらえるんだよ」
「へぇ…そうなんだ」
地上界の行事にまだ疎い僕は、芳香の説明に耳を傾けていた。
「でももらえるのは、お父さんお母さんの言うことをきちんと聞いたいい子だけなの」
麗がそれに付け加える。
「ふぅん。サンタさんはそれをちゃんと見ているってことだね」
「私たちもちゃあんと先生ががんばってるとこ、見てたよ♪」
僕の言葉に、決意のポーズで応える芳香。
「そう、すごかったよね、ヒカル先生!
だから今日は、魁から学んでドレイクを倒した先生にもお祝い」
麗も笑顔で僕を見上げていた。
「芳香たちからのクリスマスプレゼント、受け取ってくれる?」
僕の両腕にそれぞれ腕を回し、にっこりと笑いかけてくる姉妹。
そんなふうにされたら、思わずこっちの顔もほころんでしまうよ。
「じゃ〜、こっちに来て来て」
「ん?」
二人に腕を引っ張られるまま、いつの間にか出現していたベッドに僕は腰掛けさせられた。
「一体何をくれるんだい?楽しみだなぁ」
呑気にも僕は愛くるしいサンタたちの言いなり。
「それじゃあ…目をつぶって」
麗に促されるまま、瞼を閉じた。
「こう?」
―――ぼふっ!
「えッ?!」
突然、芳香と麗に僕は押し倒されてしまった。
柔らかなベッドにあっけなく沈む、僕の体。
起きようとする僕の両肩に手を置いて、姉妹は笑いかけてくる。
「ダメだよ、先生。ツリーは動いちゃいけないんだから♪」
「ね」
彼女たちは何か企んでいるかのように楽しげに言うと、互いに顔を見合わせた。
「???」
いきなり仰向けにされて、僕は何がなんだかわからない。
すると二人は息を合わせて…。
「「せーのっ…ルーマ・ゴンガ!」」
唱えたのはブレイジェルの呪文。
「―――なっ??!!」
僕は体の自由を奪われてしまった!!
頭を浮かせることすらできない。
「なにをするんだい?!もう仮装はいいだろう??…あっ!」
顔にかけられていた仮装用の仮面を芳香にはずされてしまう。
「「ふふっ………」」
困惑する僕の素顔を見つめる、可愛いサンタたち。
二人の瞳はなんだか潤んでいて…赤い衣装のように、普段と全く違う。
―――そして。
「っ?!」
二人の…四つの白い掌が服の上から僕の体に触れてきた。
「ちょ…っ、悪ふざけもいい加減に…!」
唯一、自由になる声を荒げると、麗の人差し指が唇にあてられた。
「もぅ、先生。いい子にしてないと、プレゼントあげられないよ」
子供をたしなめるような言葉が降ってくる。
息がかかるほどに近づいて、青の魔法使いの大きな瞳が微笑みかけてきた。
「そっ♪」
芳香も嬉々としてやめようとはしない。
そうしてるうちにも彼女たちの手の動きは範囲を広げて行く。
こ、これって…。
プレゼントって…これじゃあまるで、僕が彼女たちに捧げられた貢ぎ物みたいじゃないか。
この状況を何とか脱しようとしていた、その時。
「………っ?」
動揺する僕の頬にふわりと降りる感触…桃色の魔法使いの指。
その天使のような微笑みは思わせぶりな…爽やかなのに、ほのかに色めいて。
艶をたたえた瞳に、僕は引き寄せられていた。
「…先生に、プレゼント」
羽根が掠めていくように、唇の上をそっと通り過ぎる感触。
芳香は、軽く触れ合うだけのキスを僕に降らせた。
「私からも、先生…」
今度は麗がそっと手を伸ばし、僕の頬に掌をあてて呟いた。
照れているのか、頬が少し朱に染まっている。
目を合わせる前に彼女は瞼を閉じていて…触れるだけの小さなくちづけをくれた。
そうして気をゆるめてる隙にも。
芳香と麗はまるで僕の体で戯れるように、あちこち掌を巡らせて。
まさぐられるむず痒さが…だんだん意味深なものへと変化する。
僕をあやすように首筋、肩、胸…もっと下へ。
何しろ僕は一方的に芳香と麗にされるがまま。
チャーミングな魔法使いたちにいいようにされてしまって…僕は。
………体の火照りは、たぶん動揺と羞恥からだけではない。
「…あっ 」
堪えようとすればするだけ、なおさら声が漏れる。
まるで女の子ような喘ぎに、自分で驚いてしまう。
「先生、そんな声出すんだ…」
「ちょっと…ドキドキしちゃうね」
そんな僕を睨め回しては無邪気にも、どこか妖艶な微笑みの芳香と麗。
教え子たちにおもちゃのように扱われることに、僕は頭がくらくらする。
けれど心の奥底で、この倒錯に言いようのない昂ぶりも感じていた。
二人は僕を挟んで座り込んでいた。
しかし戯れに夢中になるうち、だんだんそれが四つん這いに近い格好になっていく。
腰を動かすたび、ひらひらと赤いスカートが舞っていた。
そこから伸びる、誘うような彼女たちの脚。
すでにブーツを脱いでいて、深紅と白い縁から覗く肌が余計に眩しい。
動けないだけに、余計魅惑的な光景が、目の前でちらついて。
赤マントに煽られる闘牛の気分だ。
呪文のせいか、本気で抵抗する気を失っているのか…自分でももうわからない。
僕は魂を抜かれたように、それを眺めているしかなかった。
麗は僕の頬を撫で、芳香は髪を梳いてくる。
彼女たちの優しい息遣いと香りを間近に感じながら
僕は指一本動かすことができない。
―――動いたらどうするか、なんて。
そこまで考えは至らなかったが、この状態がいろんな意味で苦痛でもあり、そして。
溺れてしまいそうな心地よさも、次第に湧いてくる。
「…あ、先生…」
赤面しつつも僕の…体の変化になんだか興味津々な青の魔法使い。
「あれあれ?ここのツリーはしっかり大きくなってるよ…。 な〜んてね」
眩暈のするような冗談を言って、張り詰めてきたその周辺を撫でる桃色の魔法使い。
「………そんなことは、ない…」
やっとの思いで僕はそう口にすると。
「嘘はいけないんだから」
麗、真面目な君まで悪乗りして…。
「「嘘つきには、お仕置きだね♪」」
そう言って、嫣然と微笑む二人のサンタは僕に覆いかぶさってきた。
「…いい加減、に……あ・ッ…!」
掌の蠢きに不意を突かれ、息を呑む僕を見ている深紅の妖精たち。
「先生…かわいい」
ふわりと…からかうような、耳をくすぐる芳香の声。
面映くも、心を解されてしまう軽やかな響きに惑わされる。
「我慢しなくていいよ」
澄みきった囁きも僕の心をかき乱した。
慈愛の色の魔法使いまで僕をそそのかしてくる。
その表情は聖母のようなのに、扇情的で。
なんて、ついポーっとしていると。
「!!」
芳香が僕のジャケットのボタンに手をかけてきた。
「苦しいでしょ、脱がせてあげるね♪」
「じっとしてなきゃダメだよ」
「お、おいッ!」
ジャケットもシャツのボタンも全てはずされ、どんどん剥かれてしまう。
しかもベルトをはずし、ファスナーを下ろしていく芳香と麗。
「!!やめてくれっ!!」
いくらパーティでの無礼講だからって、こんな!!!
情けない声をあげる僕にかまわず、二人は子供のように騒ぎながら服を剥いでいく。
そして僕の、最後の一枚に芳香の手がかけられ…。
「えーいっ!」
「きゃあ」
芳香はまるでいじめっ子のようにそれを下げてしまった。
それにしても…麗。
恥ずかしがって顔を覆ってるわりには、指の間からしっかり覗いてないかい?
―――これ以上の辱めがあるだろうか。
僕はあっという間に裸にされてしまった。
彼女たちが相変わらずサンタ姿のままなのに、僕だけが全てを晒している。
しかし恥ずかしさは覚えるが、不思議とあまり腹は立たなかった。
………酔いのせいなんだろうか。
あまりにとんでもない状態で、僕もどうかしてるらしい。
そう半分開き直って、諦めていると。
「!」
「…先生、すっごくドキドキしてるね」
麗が、静かに僕の胸に頭を乗せて呟いた。
どうやら僕の鼓動を聴いているようだ。
僕の胸にさらりと広がる、麗の美しい黒髪。
その感触と甘い香りがなんともいえず…余計に鼓動が大きくなってしまう。
そして芳香は僕の前髪を弄りながら。
「先生、ポーカーフェイスなんだもん、つまんな〜い。もっと恥ずかしがってよ〜」
不満気に頬を膨らませていた。
…あのねぇ。
「芳香、戦いの中でいちいち動揺してたら負けちゃうだろ」
「今は戦いじゃないでしょ?」
憮然とした僕に、無邪気に微笑みかける桃色の魔法使い。
これも十分、僕にとっては尊厳を賭けた戦いだと思うんだけど…。
「先生のいろんな顔…見てみたいな」
ふと、芳香の声色が密やかな響きに変わる。
酔ってるせいか覗き込んできた彼女の瞳も、どこか熱を帯びていた。
「………」
僕はなぜか、視線をはずせなくて。
「…ね、お願い」
抗えない、可愛いわがまま。
そういう殺し文句はずるいよ、怒るに怒れなくなるじゃないか。
こんなに魅力的な魔法使い…いや、サンタたちに誘惑されては。
いくら天空聖者といっても、そこは悲しい性。
激しく主張する分身が収まらなかった。
………僕もまだまだ修行が足りない。
好き勝手にされたくないと思う、その一方で。
芳香と麗になら…という、矛盾した気持ちが湧き上がっていた。
二人の滑らかな指と掌は、僕のそれや周辺を這っては絡みつく。
「…っ…あ…」
やがてそこからは透明な液が滲み始めていた。
そうしているうちにも。
動けないのをいいことに、そこに触れつつ僕の両側に寝そべる芳香と麗。
僕の体を弄ることに没頭して、密着してくる彼女たちの温もりと息遣い。
サンタの衣装までもが、ふわふわと肌をくすぐって…。
必死に抵抗する僕の注意を削ぐには、余りある刺激だった。
「ほら、濡れてきた…」
体を下げ、屹立してしまった僕に顔を近づけていく芳香。
うっとりと瞳を細め、先端から零れ出た滴を指先で掬い上げ、塗り広げる。
「…ほ、芳香ッ…?!」
芳香は頭を沈め、僕のものに唇で触れた。
掠めるような触れ方から次第にちろちろと舌で刺激されてしまう。
「―――っ!」
さらに口に含まれてしまった!!
唇と舌をくびれに沿って張り付かせ、喉の奥で締め付けられた。
瞬間的に増す圧迫。
柔らかく、そして温かい粘膜がそれを包み、吸い付いて僕を煽り立てる。
「う・っ…あ…!」
これだけでも、吐精させられてしまいそうだ。
「んっ……ふ………ッ…」
芳香の息が微かに漏れる。
芳香が引き起こす快楽を、僕は一身に受け止めるしかない。
歯を食いしばり堪えようにも、麗に胸元や首筋をまさぐられて注意が散る。
上と下を同時に犯され、やりすごそうにもどうにもならない。
「…うっ……ッ……!」
せめぎあい、登りつめる感覚に僕は限界が近いのを知る。
腰の奥からせり上がるものを感じた瞬間。
「…も…だめだ…っ!」
このままでは芳香の口に出してしまう!
爆発寸前まで追い立てられ、僕は素直に告げた。
「?!!」
すると芳香はふっと、僕を唇から放した。
「―――…ッ、ふ…」
危ない…本当に、寸前だった。
まだ下から押し上げるような衝動を、僕は呼吸を乱しつつも抑え込む。
なのに、必死で堪えたはずが…名残惜しくて。
僕ははしごをはずされたような気分で、つい不満の表情を浮かべていると。
「ダメ…?」
芳香が悪戯っ子の笑みで上目遣いに見つめてきた。
「大丈夫?先生…」
すぐ傍では僕を少し不安げに覗きこんでくる麗。
くちづけと同じで、この透き通った声にも逆らえそうにない。
僕をなだめるように、麗の手は僕の胸や脇腹を巡り、首筋から頬へと滑る。
これじゃ拷問だ、耐えられるわけがない……!
彼女たちの絶え間ない囁きと接触に、僕は骨抜きにされてしまう。
僕の言うことを聞かず、忍耐の滴を滲ませては応える分身。
………体は動かないはずなのに、そこだけは元気でイヤになる。
出口を求めては彷徨い、暴れる本能。
気持ちいいのか、苦しいのか…もうわからない。
陥落は、もう時間の問題だった。
「…もう、破裂しちゃいそう…」
辛抱に喘ぐ僕を見て、芳香がけしかけた。
「素直に言わないと…もっとつらくなっちゃうよ、先生…」
子供を諭す口調で、麗が慈しみの表情を見せる。
…そういう二人の目には、淫蕩な光が宿る
この輝きに、知らず僕は不安と期待を胸に抱いていた。
「…まだプレゼントはあるんだよ」
「?」
芳香の言葉を解せずにいると。
二人は僕から体を離し、ベッドの上で膝立ちになった。
目の前で深紅のワンピース姿で向かい合う姉妹。
「………ほんとに、するの?」
「うん♪」
やや戸惑い気味の麗を引き寄せる芳香。
そして互いの背中に手を回し、相手のうなじの辺りに手をかけた。
ジー………。
二つの、ファスナーが降ろされる音。
しかしファスナーを完全に下げたまま、衣装は脱がない。
スカートの中にも互いの手を忍ばせ、さらりと下着を下ろしていく。
それを引き抜くと、再び僕に近寄ってきた。
動くたび、次第に露わになっていっていく彼女たちの白い肩と背中。
全てを晒されてしまうより、かえって扇情的で僕は目を奪われてしまっていた。
手を動かせるものなら、今すぐに剥いでしまいたい衝動に駆られてしまう。
「ほら、麗ちゃん」
「きゃ…!」
ぽふん!
芳香が後ろから麗を抱きかかえ、僕の腿の上に跨がせた。
僕の腰に乗っかり、麗の下肢が直接擦り付けられる格好になった。
「ん、あ…っ!…」
「う……」
擦れる感触に、僕はまた目覚めさせられそうになる。
もう少し腰をずらせば麗の…スカートに隠された中心があるのに、動けない。
「ほ、芳香ちゃんっ?…あ!」
麗の背中から、サンタの衣装の下に手を忍び込ませた芳香。
もったいぶるように、焦らしながらはだけさせると。
「!!」
麗の胸を包む、純白の下着が目に飛び込んだ。
そして芳香は楽しげに、まるでこれがメインディッシュだというように。
「プレゼントはね、開ける時が…一番ワクワクするんだよ♪」
「ダメっ!」
抵抗する麗の言うことも聞かず、芳香は胸を覆う下着の中に手を滑らせた。
「や・ぁ…ッ!」
―――下から零れ出たのは。
「………」
僕は、呆気にとられていた。
麗が纏う深紅の生地の下に、こんなにたわわな果実が隠されていたなんて。
柔らかそうな二つの膨らみが、掌に覆いきれず弾けそうだ。
僕に見せ付けるかのように、麗の乳房を揉みしだきはじめる芳香。
「…ほら、先生にもよく見せてあげないと」
「は、恥ずかしいよ…っ!…」
「だ〜め、サンタの贈り物なんだから♪」
あくまで掌で隠してはいるが、包みきれずにそれは溢れて。
麗はそこまでされるとは思ってなかったようで、羞恥の色を濃くして唇を噛みしめている。
まるで僕の願望を代弁するかのように
麗の乳房を思いのまま蹂躙し始める芳香。
僕は、芳香に弄ばれる麗の痴態から目を逸らせずにいた。
「…ね、先生。麗ちゃんの方が胸…あるんだよ」
「………あぁ」
呆然としながら、僕は相槌ともため息ともつかない呟きを漏らす。
そうか…この間、芳香と魁が入れ替わった時、魔法部屋で大騒ぎになったのはこのことだったんだ。
「ちょっとくやしいから…いじめちゃお…」
愉悦と好奇に煌く、桃色の魔法使いの瞳。
しかし言葉とは裏腹に、愛おしくてたまらないというように乳房を包み上げて優しく嬲る。
「あぁ…芳香…ちゃん、っ…イヤ…ぁ」
麗は顔を真っ赤にして、涙を滲ませている。
芳香の掌に包みきれない乳白色の膨らみは、吸い付きたくなるほどに魅力的だった。
慎ましくも主張している麗の飾りは、芳香のしなやかな指先に軽く捏ねられ、硬さを増す。
「はぁ…っん!」
「麗ちゃん、かわいい…」
撫でられては摘まれ…麗は崩れ落ちそうになるのを、芳香に支えられていた。
麗の豊かな乳房が、まるで触れと言わんばかりにぷるりと揺れた。
けれど、触れることは叶わない。
芳香の腕の中で、麗は悦びに震えてはねだって。
官能に震えながら、僕の上で舞う二人の赤い…いや、白い肌を晒した妖精たち。
繰り広げられる光景に、僕はただ見惚れてるしかなかった。
その様子に、僕は。
お仕置きすると決めてたはずなのに。
彼女たちにならお仕置きされてもかまわないと。
………間抜けにも、そう思ってしまっていた。
やわやわと揉み解しながら、桃色の魔法使いはもっと仕掛けてくる。
「ねぇ…先生のを…麗ちゃんの脚で挟んであげよ…」
麗の耳元でそそのかし、白い太腿を擦って促す芳香。
「………ん…」
麗は暗示にかかったように、蕩けた視線を僕に向けてきた。
やがて緩慢な動作で腰をずらして………。
「―――っ・あ…!」
麗の張りがありながらも柔らかい太腿に…挟まれてしまった僕のそれ。
「………く…」
包まれた瞬間、圧倒的な感覚に襲われた。
甘受するより先に飲み込まれ、声も出ない。
「見て…先生、悦んでるよ」
僕の狼狽ぶりを見てまたくすくすと笑う吹きゆく風。
そして芳香は麗の太腿の間から覗く、僕の先端にちょんと指で触れてきた。
「…ッ!…」
「せん、せいの…すごく、硬いね…」
僕の熱い感触に、うっとりしたように呟く麗…その眼はとろり、とたゆたって。
文字通り、麗の温もりに埋もれて。
僕は、その甘美な圧迫に溺れていった。
「先生…私…」
頬を染め、恍惚の表情で麗が呟く。
「…麗…」
麗の花芯はもうしとどにに濡れて、彼女に包まれている僕も…再び。
「…入れたい…?」
そんな僕と麗に卑猥に問いかける芳香。
………共に拒否するわけがなかった。
これが禁断の魔法だとしても、拒むことは到底できない。
芳香に腕を回され、僅かに浮く麗の腰。
桃色の魔法使いは麗を、僕を導いていく。
麗は昂ぶる僕に手を添え、ぬかるんだ奥へとあてがった。
少しずつ腰を落とし始める…。
「ん…ふぅっ…」
僕の先端に花弁を擦り上げられ、麗が眉根を寄せ吐息を漏らす。
くちゅ…と妖しい音を立てる最奥。
ぬるりとする花肉を割って、麗の中に侵入していく先端。
しかし麗は躊躇しているのか、その先に進む気配がない。
焦らしにも似た動きで、先端だけ出し入れを繰り返しながら腰を落とそうはしなかった。
―――そこへ。
「えいっ」
「は・ぁっ!」
痺れを切らせたのか、不意に芳香が麗の乳房の飾りを軽く摘んだ。
力が抜けた拍子に、根元まで麗の中に僕は沈んでしまった。
「…く、あぁッ!」
突然の甘い衝撃に僕も対応しきれず、声を上げた。
「も…芳香、ちゃ…ぁ…んっ!」
悪戯を咎める間もなく、
「ふ、ぅっ……ん…」
深く、根元まで飲み込んでも、麗はまだ動かない。
また僕の圧迫感に不慣れないせいか。
麗は上気した肌にうっすら汗を滲ませ、呼吸を整えていた。
もたらされる快感を噛みしめてるようにも映る。
僕も、 君に包み込まれる温もりを少しでも長く味わっていたい。
そう、思っていると。
奥まで挿し入れられた麗の中の…のさざめきが伝わってきた。
麗すらも意図してない蠢きなのかもしれない。
それに自分で気づいたのか。
麗は挿入の余韻に浸りながら、僕に囁いた。
「……いい…?」
動くという意味か、感覚的なことなのか、僕は即答できなかった。
………あまりに気持ちよすぎて。
「芳香ちゃんの顔も…見せて」
ぽつりと、麗が背後の芳香に呟いた。
「えっ…?で、でも…」
唐突な言葉に芳香もうろたえる。
そんな桃色の魔法使いを肩越しに振り返り、じっと見つめる青の魔法使い。
「お願い…一緒に」
情欲に潤む、たゆたう眼差し。
「…麗、ちゃん…」
麗のお願いには僕だけでなく、芳香も敵わないらしい。
「だって…あっ…」
戸惑う芳香をよそに。
麗は自分の乳房を包む芳香の手を優しく掴むと、衣装も脱がせて誘(いざな)った。
仰向けになっている僕の頭の上。
戸惑いながらも芳香は僕の顔の上を跨いで、膝立ちになる。
僕の体の上で麗と向かい合い、芳香が麗の肩に手をかけていた。
この体勢には芳香もさすがに、拠り所をなくしているようで。
もじもじしている様子が、小動物のように愛らしい。
そして…まさに僕の目の前には、芳香の秘められた箇所が晒されていた。
蜜に塗れた桃色の魔法使いの花芯。
翳っていてもわかる、すっかり濡れそぼって蜜を滴らせたそこは、息づいて…。
―――これで何もするなと言う方が無理だろう。
いつの間にか魔法が解け、自由になったことも忘れて。
目の前で悩ましく揺れるお尻や太腿に、僕は夢中で掌を滑らせて行った。
「きゃっ!せ、先生?…」
その刺激にびくりと身を捩らせ、僕を見下ろす芳香。
芳香は頬を赤く染め、戸惑いの滲む瞳を僕に向けていた。
…困惑にも哀願にも似た表情は、普段は絶対見せないもの。
「芳香…?」
その様子に僕は驚いていた。
さっきまであれほど僕をいじめていた奔放な姿とは全く違う。
切なくも、儚さを匂わす芳香の媚態。
そのギャップに余計に煽られてしまう。
散々弄り回されたお返しというのもあってか、僕はさらに加虐心を膨らませた。
今まで魔法で拘束されていた分、掌を這わせ思う存分触れていく。
「君こそ、こんなになって…」
僕は感嘆の呟きを漏らした…きっと芳香には聞こえてないだろうが。
僕の悪戯に弾ける芳香のしなやかな四肢。
その仕草に、僕の征服欲も強く刺激されていた。
芳香と麗の媚態に、否が応でも膨張する欲望。
二人に深く触れるほど、彼女たちの僕への愛撫も増幅して返って来る。
まるで性感が連鎖してるみたいだ。
戒めの魔法は解けていたけれど、僕は芳香と麗に身を任せていた。
もう彼女たちの意志のままに…堕ちていくだけ。
芳香の花芯から顔を離して見上げると…魔法使いの姉妹は深くキスを交わしていた。
「う、ぅっ!…」
不意に襲う快楽に、僕は思わず呻いてしまった。
きつく僕を求めて、纏わりつく麗の中。
「うっ、麗……っ……!」
「はぁっ、んぅっ……せんせ、いっ……!」
麗は僅かに下肢を浮かせては、淫らに旋律を奏でる。
僕の渇望も募るばかりだ。
「んっ……!」
美しい黒髪を踊らせ、全身で僕を受け止めてくれる麗。
深く浅く、抽出は繰り返されては加速する。
「ぅ……あっ………!」
僕も堪え切れず、声を漏らした。
あまり自由がきかない体勢だったが、僕も欲望のままに突き上げていく。
圧倒的な快楽に、僕は瞬く間に導かれてしまう。
体の上で麗は僕を包み込み、向かい合う芳香の乳房を愛でる。
理性を溶かす、温かい慈愛に芳香も敏感に反応していた。
体の上で麗は僕を包み込み、向かい合う芳香の乳房を愛でる。
理性を溶かす、温かい慈愛に芳香も敏感に反応していた。
「あぁん!…ぁんっ……ぅ…!」
芳香と触れ合い、快感に溺れながら僕を締めつけてくる青の魔法使い。
「きゃ・っ……! あぁあぁああ……っ!」
秘めた花を、僕に深く掻き乱される桃色の魔法使い。
「あぁ……!や、っ……!だめぇっ!」
「ああっ……はぁんっ…!」
喘ぎも途切れ途切れに錯綜して。
芳香も麗も、いつしか与えられる悦びを甘受する側になっていた。
僕は掌を濡らし蠢かせては、芳香を感じ。
下肢を包み込まれ、揺さぶられては麗を感じ。
僕たちそれぞれの快楽の波は…やがてひとつの大きなうねりになっていく。
「も、っ…!ああ・ぁー…っ…あぁ!」
芳香は泣きそうな声で、首を振って。
「…はっ、ん、あああぁあぁ――……っ!」
麗も背を反らせ、ひときわ大きな喘ぎ声を響かせる。
同時に、温もりと慈愛に満ちた襞が呼応して僕を苛む。
「…ッ!!くっ…あ…ぁ!!」
悦極が全身を突き抜けた。
僕は麗の中に白い迸りを解き放ち、掌から腕には芳香の蜜が滴り落ち。
僕たちは共に、文字通り昇天していった。
………………。
………これが……クリスマスっていうものなのかい………?
その問いは、声にならなくて。
更けていく聖なる夜。
―――可愛いサンタたちの贈り物に、僕はすっかり溺れていった。
完
やっぱり長かったです、すみません。
読んでくださった方、本当にありがとうございます。
メリークリスマス!
>>713 心の底からGJ!!
芳香ちゃんがツボすぎるよ可愛いよ
>713
GJ!!
先生はこの先、クリスマスがこう言うものだとずっと勘違いしたままなんだろうなw
>>713 お疲れさまです
まさに職人技w社員絡みはええなぁ〜・・・
692ですが
おまいら好きだねえw
>>713 GJ
すげークリスマスプレゼントだったよ。
>>701-713 何で自分のサイトにうpするだけじゃなくて、スレにまで投下するの?
しかも名無しで…
最初、誰かがパクって投下したのかとおもたよ…
いいじゃない?そりゃ職人さんの勝手でしょ?
あなたもこのSS、楽しんだんでしょう?心の狭いこといわないでさw
>>720 自サイト/pink同時にUPする神は他スレでも見かけますよ。万人向けネタだし、スレ私物化してるわけじゃなし、いいんじゃないですか。
>>722 720さんが言いたかったのは、サイト作ったからもうスレには投下しない、
って、言ってた人なのに、ってことじゃないの?
え、そんなの書いてあったっけ。
まあサイトにUPするならトリップとかあったほうがよかったとは思うけど。
725 :
723:2006/01/02(月) 03:01:47 ID:mPK8HvPq
メールでパス請求する、完全パス制のサイトでしょ?
ってことは、もう投下しないって言ってるのと同じじゃん。
そうじゃなきゃ、サイトの客に失礼でしょ?
内輪の話はヨソでやってくれ。
俺のようにそのサイトがどこか知らない香具師もいるんだからさ。
それにパス請求制なんだろ。
揉めてる香具師はわざわざ職人叩くためにパス請求したのか?
それもどうかと思うがな…
すっかり正月だが職人さん乙。 俺も先生になりてー!!www
>>723 失礼でもなんでもないような気がします。それは、ご本人様の自由。
ちなみにサイトの客ですが、何か?
同。サイトの客だけど、この手のいざこざはイラネ。
前と同じことになるのを避けての無名投下だろ。
折角のイベントシーズンに荒れるツッコミ入れるのよしてくれ。
というわけでおまいら遅くなったけどあけおめ。
わたしは勇気がなくて、サイトのアドを問い合わせできなかったので、
久しぶりにここでお話が読めて嬉しかったですよ。
感謝。あけおめことよろです。
>>713さんは、
>>692に着想を得たから礼儀も踏まえて
ここに投下したんだろうなと解釈したけど。
相変わらずねっとりエロエロだなあ。GJ!
しかしサイトにまで出入りする粘着ストーカーには戦慄する。
スレで賞賛されるのがそんなに気に食わないんかね。
まあレス見てると変な人は一人で分かりやすいし、
気にせずいつでもこっちに投下して下さいねー。
今年も豊作の年になりますように。
本編でバレンタイン話はやらないのかのぅ…
麗ちんがチョコ配るなら
家族全員+いつもお世話になってる先生
+白菜+ぬこ
って感じだろうか。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、まだマジ本編で光麗はあるようだ。
どんな展開になるかワクテカ
バレンタインはちょうど転換期ですからなあ。新戦隊に移ってしまってる。
社員青といえば、今週の魔法部屋の写真は2人のツーショットだったね。
実は結構いい感じの2人とかなんとかって書いてなかったっけ。
怖くてメアド晒せない人間もいるので
どうかこっちに投稿してくれたら幸いです
てか
>>713が消えてからしばらく来なくなってたわけで
>735
多分、もうそろそろ雑誌であらすじ出るとオモ
光麗は去年の緑桃ポジションだなぁ…
737 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:37:01 ID:xbcrx7qr
738 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 14:46:51 ID:XXDDQUiE
上げますよ(´・ω・`;)
739 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:42:55 ID:FNJLymLK
マザーの料理の方が麗よりおいしいと発言してしまい
麗に凄い目て睨まれてびびりまくるヒカル先生ワラタ。
なんだあの夫婦喧嘩
やっぱりケコーンの前振りかね
マスオかあ
一緒に暮らすうちに、ただならぬ関係になる社員とママンきぼん。
742 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:39:41 ID:kOXJskDO
ホウカとティターンのエロでおながいします。
ホウカたんは外見で差別しないイイ子。まあお母さんもどう見ても化け物のブレイジェルと結婚したけど
>>742 お前はパパンを怪物扱いする悪い子(`・ω・´)
まぁ、芳香×ティターン読みたいけどさ…。
しかし神様に生殖器があんのかどうか…と考えて、
「普通のセクロスが出来ないティターンに全身ローションプレイをする桃」
というマニアックな妄想をしてしまった
>>744 性別が有る以上、生殖器も付いてるでしょ。
ティターンの場合極太なのがさw
しかし、ローションプレイでもハァハァ(´Д`*)
>>745 ティターン極太説萌え
最初は自信満々で攻めてたのにいざ挿入されると完全に主導権奪われてしまう芳香タンハァハァ
なんかイイ!
最初は襲い受けな芳香ちんがティターンのモノ見て絶句とかな。
妄想が止まらないよwww
オマイラ、それだけ妄想できるなら自分で書けw
ティターンの人間体が社員以上に美形だったり
>お前はパパンを怪物扱いする悪い子(`・ω・´)
なんか和んだ。
>>747 いや、その極太のモノをためらいなく限りなく受け入れ続ける芳香ちんとか
哀れティターン腎虚死
極太もイイが。
冥府神は体のサイズを自由自在に変えられるんだから、
きっとアソコも(以下略)
>>754 >きっとアソコも(以下略)
駄目なエロSSスレの女ネ申のSSを思い出して噴いてしまったので、それは
個人的には勘弁なのである。w
>>754 へ?ショタ化ティターンが芳香に犯される話がなんだって?
>>756 は? 何言い出してるの?
よ、読みたくなったじゃないかw
テツヤ×芳香なら正上位がいい
アニキ×芳香なら騎上位がいい
そしてティターン×芳香なら断然バックか駅弁がいい
こんな俺は変態ですか?
>758
ティターン芳香の駅弁いいな。
漏れはティターン芳香のエロなら騎乗位がいいかなと妄想してたが。
妄想をSSにかえる力があればorz
芳姉Xアフロ君いいなあ……
芳姉がひっかけた男の中で、一番いい男じゃん。
来週死ぬ臭いのが残念でならない。
>>742 麗ちんの塊ちんも、正体は化け物の天空聖者狙いか。
恵里子すわんに走った兄貴は負組。
社員×青キキキキタタタタタタタ━━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━━!!!!!!
そして芳香×アフロは空しく砕け散ったさ…
公式で金青やるか・・・。orz
妄想する余地無くなったよ(泣)。
来週は青社員だし、アニキにはエリコさんがいるし、魁には山崎さんがいるし、小津夫婦はラブラブやし…
桃と黄色にも最終回までに何かないかのぉ…
>>765 桃にはアフロ君がいるじゃないか。
…いいよ、勝手にアフロ君生き返り→めでたく婿入りを妄想してやる。
【テロ朝あらすじ】
もうここへは戻ってこないというヒカルを、麗は最後の1日は思い切り遊ぼうと誘う。
2人がお互いに思いを寄せ合っていることに気付いていた兄弟たちは、こっそり応援することに。
>お互いに思いを寄せ合っている
>お互いに思いを寄せ合っている
>お互いに思いを寄せ合っている
(*´Д`)ハァハァ
ふと、芳香がバイブに変身して麗を攻める妄想をしてしまった…
>>771を読んで、潮と淫汁で全身べちょべちょにされて、プンプン怒った振りしながら目がテヘヘッと笑っている芳香を想像した。
金桃スキーな自分は負け組・・・
そういえば去年もこの時期に負けたっけなぁ・・・あはは・・・
公式カプがなんぼのもんじゃーい!ヽ(`Д´)ノ
オノレに忠実に生きるんじゃーい!ヽ(`Д´)ノ
と思う自分は勝ち組?
774>勝ち組
金青よりティタ桃ばかり妄想してる漏れ…
人外×人カプ萌え属性だからな…
776 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 11:56:35 ID:Ge8DQYDk
思いきり遊ぶ!
セックスしよということか!
くそっ!
妄想は膨らむ一方なのに肝心のSSが…orz
>>773 わかるなあ、その気持ち。放送前から赤青派だった漏れは
ますます茨の道へと…。つーか先週の予告見てから今日まで、
胃に穴開きそうだった。
ヤバイ、公式で萌え死ぬかと思った!
金青いいよ、金青(*´Д`)ハァハァ
780 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 13:20:41 ID:b9xB0UX8
金青のういういしい初エッチが
781 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 14:51:11 ID:aKq0bQ+m
まさかいきなり結婚しちまうとはあなどれんなマジレン
来週予想
数年後のテロップ
赤ん坊を抱いてる青
そこへ派手目のかっこした桃が「デートに遅れる〜」とか通り過ぎる
そしてすっかり所帯じみてる社員
赤ん坊がいるということはそれだけの回数のセクースをこなしたということで
今からかなり期待
>>782 通り過ぎた桃が曲がり角で子犬抱いてるでっかい男にぶつかるオチを期待。
あと絵里子さんの喫茶店に野菜届ける兄貴とシュート決めた魁を迎える山崎さん。
ボクサーになった翼のとこにファンですといつかの幽霊少女とそっくりの子がやってくるとかも。
バンキュリア様も幸せになれないかなぁ
>通り過ぎた桃が曲がり角で子犬抱いてるでっかい男にぶつかるオチを期待。
それ見たら、号泣します。
バンキュリア(ナイメア)、死んじゃうのかな・・・
なんか、今日の放送のナイメア見てたら、改心してくれるのではと思ったよ
すげぇ…バレンタインすっとばしてケコーンとは…恐るべし
しかしパパンママンさりげにえろーんでしたね。目配せとか。
金青公式のショックを隠しきれない。
コソーリ金月好きだったのになぁ(´Д`)
どうも女性に偏ってる気がするここ数レス
ところでパパンとママンの久しぶりセックルマダー?
>>788 月と太陽ってくらいだから最終的にはくっつくと思ったんだがなぁ。
>>790 月と太陽がくっついたら、俺たち地球の住民が不便で困るから止めたんでしょ。
ママンがケツに敷いてるっぽいもんな>小津両親
騎乗位という意味でなく。
○年後にはサンジェルも麗に敷かれてるぽ。
生意気なスフインクスを〆てやる!
絶対神であるン・マが見守る中、制裁は行われた。
既に委員長の口中ではダゴンの赤黒い怒張が暴れている。
「スレイプニル君、スフィンクスの下の口もおねだりしているようだね」
ン・マの声に応じて、スレイプニルの革鎧から屹立した一物が顔を覗かせた。
ゆうに千糎はあろうかという業物に、恐怖に顔を歪めるスフィンクス。
しかし、その恐怖心とは裏腹に、スフィンクスの肉孔は熱気を増していく。
−彼女にとっては、その恐怖こそが色欲そのものだったかもしれない…。
天を仰いだスフィンクスの淫核を、ン・マが絶妙な触手技で剥いていく。
サーモンピンクの肉壁が徐々に雫を滴らすのと平行して、
騎馬の淫ζ槍がスフィンクスの隠門にねじり込まれていく…。
冥府神陣によるド迫力の4Pファック!
だが、長い夜は幕を開けたばかりだ…。
リン空気嫁よ、と思ったが、おかげで赤月っぽい雰囲気になったしな……
死にそうだけど。
赤月も(*´Д`)ハァハァ
798 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 15:51:26 ID:H2dvbY6F
アゲ
799 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 12:19:41 ID:QR4c0tou
。
801 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 21:20:58 ID:ZfgJmxM7
安芸
赤月無しか…
来週は、山崎さんが出るから我慢するか…
と言うかもう最終回かよ(つД`)
>>803 IDが悲しみを表しているよ。
黄桃がエロくて好きだったよ。T桃も萌えたが。ツウカ桃なら何でも良いのかも…。
マジトピア崩壊ってことで月も小津家に居候
↓
魁の高校に転入(もしくは保険医)
↓
山崎さんX魁X月の学園ドラマが始まる……ってことでいいのかな?
ちょ、それテラモエスwww
保健医月エロイよ
807 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 13:49:12 ID:WcVh4ZCF
マジレン最終回安芸
マジレン本スレからコピペ。
622 名前:名無しより愛をこめて 本日のレス 投稿日:2006/02/12(日) 19:03:36
人間界編:山崎さんルート
天空聖界編:ルナジェルルート
インフェルシア編:スフィンクスルート
すべてクリアでナイとメアルート
ナイとメアルートクリアで芳香との禁断姉妹愛ルート
芳香クリアで麗との人妻略奪ルート
魁ちんの存在でギャルゲが一本作れるな。
623 名前:名無しより愛をこめて 本日のレス 投稿日:2006/02/12(日) 19:05:22
>>622 美雪さんとエリコさんも
マジエル様は無いよね
642 名前:名無しより愛をこめて 本日のレス 投稿日:2006/02/12(日) 19:21:48
>>622 さらにエクストラステージとしてマジエルルート。そしてグランドシナリオとして深雪ルートをクリアして終了。麗と深雪は夫の妨害ありで。
ネタとして使えない…かな?本編終了してカナシス。
>>808 魁ちんはヤリちんなんでつね(´・ω・`)
つうか、塊はインフェルシアでハーレム状態なんジャマイカ??
単に搾り取られてるだけと言う説もあるが
委員長のいうとおり…
「よく犯ってくれている…フフフッ」
魁×スフィンクス×ナイ×メアで4Pか…
ハァハァ(´д`;)
一度に3人の相手なんて魁ちん大変だなぁ
俺は兄貴×ナイのSMプレイがいいなぁ…
東映公式の昨日の更新分見てると、
魁×芳香もいいなとオモタ。
ナイメア×桃で、途中からTターン乱入とかも楽しそうwww
妄想力溢れまくりw
魁ちんは山崎さんも月もほっぽりだしてナイメア(orスフィンクス)を選んだか。
しかし、ティターンが復活できなかったのが残念でならない。
こんなん想像してらたのに。
↓
芳香「変わりまーす!! 芳香ちゃん太陽〜〜〜!!」
ティターン「神罰執行!!」
『ダブルサンライトアタックー!!』
ン・マ「ぼぎゃー」
今から時間の許す限りのんびり、デカレンジャーの赤と黄で書きたいと思う。
でも、一応最初から最後まで1年間放映したのを見てたが、1年くらい前なので設定があやふやになってるかもしれないです。
それでは、次のレスから・・
地球署・デカルーム。
デカレンジャーは、アブレラをデリートして、バンが地球署を去ってからは、あの1年間の激動が嘘のような、平凡な生活を送っていた。
「あ〜あ、なんかおっきな事件が起こらないかな〜。」というウメコに、デカレンジャーの面々は、いつものようなツッコミを入れる。
とは言っても、ジャスミンは休暇中で、ホージー、テツはパトロール中だから、デカルームにいるのはボスとセンだけなのだが。
「今頃、ジャスミンはどこで何やってるんだろ〜?ボス〜、ジャスミン、何か言ってなかった?」
「・・アゥ?ウメコ、今なんか言ったのか?」・・・さすがのドギー・クルーガーも暇で寝ていたようだ。
「だ〜か〜ら〜、なんでジャスミンは休暇なの〜?・・・ジャスミンったら、リーダーの私に何も言わずに休暇なんかとって・・」
「ウメコはリーダーじゃないだろ?」
・・・と、平凡さ以外は従来通りのやりとりが繰り広げられていた。
(遅いなぁ・・バン・・・何してるんだろ・・・)
ジャスミンは、昨日から、他の皆(もちろん、ボス以外にだが。)に内緒で、バンと京都・奈良に来ていた。
昨日はバンと久々に再会して、今度はプライベートで京都に来ていた。
そして、今日は奈良で過ごし、明日は東京に戻って、3日間のんびりと過ごす予定である。
バンがどういう理由でこんなに長期休暇を取ったのかは謎ではあるが、ジャスミンは素直に喜んで、バンと再会したのである。
「ごめーん、待った?」息を弾ませながら叫ぶバン。
「もう。バンったら。せっかく、自由行動にしてあげたのに。次にやったら月に代わっておしおきよ♪」
何気に楽しそうなジャスミンである。
「え〜〜〜〜!!そんな〜・・」
バンよ、それに気づかないとは、よほど待ち合わせに遅れたのか?
「嘘よ。バンにそんなことするわけないじゃん。」
「良かった〜。じゃ、ジャスミン。行こうぜ。」
「分かったから、もう少し落ち着いてよ。せっかくの旅行なん・・って、もう・・」
こうやって突進していくバンが好きになったんだぁ〜・・と思いつつ、追いかけていくジャスミン。
「ジャスミン、早く来いよ〜。」そう言いながらも去っていくバンを、ぼーっと、たちながら見ているのであった・・
う〜ん・・悪いですが、今日はこの調子だと普通の恋愛しか思い浮かばないんで、今日はここまでにします。
ないとは思いますが、ご意見、感想、要望あれば、助かります。
>>◆INftwV5BKQ
職務中に、よりにもよってボスが居眠りするような話はやめて欲しい。
改行もものすごく見にくい。
つーか、半年ROMれ
でもいい物が書き溜まったら投下してくれぇ
ここ最近職人が居なくて飢えてるんだ
つーわけで、魁ちん×スフィンクスネタをちょっと置いておきますね。
プレイ自体を前後編に分けました。
とりあえず導入部含めた前半おば。
Q.スフィンクス…性欲を持て余す。
A.お黙りなさいこの真鯛。
Q.赤色の魔法使い様になんて事をッ!
A.安心なさい、唇は奪ってませんよ…唇”だけ”は。
Q.人間化ですか便利ですね。
A.ええまったく。
Q.きゃー! かいちんなにやってるでございますで(ry
A.五月蝿いこの淫乱大根。
「赤の魔法使い。少し質問があります…」
「ん? なんだスフィンクス?」
地底冥府インフェルシア。
光のともらぬこの暗い世界に、安らぎの光が灯されてからはや半年。
絶対神さえもその存在を退くことが出来なかった『勇気』。
そして、『勇気』を知った最後の冥府神スフィンクス。
彼女は絶対神を打ち倒した魔法家族の末弟・赤の魔法使いマジレッドに問いかけていた。
魁は冥府神の真面目な態度に対し、軽い態度でに返す。
「なぁスフィンクス。もう俺たち友達なんだし、もうちょっと…こう、フレンドリーにさぁ…」
「ふむ…」
一昔前はひよっこの魔法使いが、今では地底冥府と地上界の架け橋にと親善大使を申し出るほどに成長した。
架け橋といっても、まだ歳は19。友達付き合いに近い感覚であろう。
携帯してきた特製アニキジュース(アニキ野菜100%)を口に含んで耳を傾けた。
スフィンクスにはまだ理解しにくい感情なのだろう。メガネを上げ、頭を傾げる。
友好的にとの事で、彼を名前で呼び、彼女は己の要件を告げた。
「では魁…人間の男女との性交方法を…私に実践して貰いたい」
「ブフウウウウウウッ!!」
赤の魔法使いは思わず口からドリンクを噴出した。
無作法な彼に眉間にしわを寄せるスフィンクス。
「なんです汚らしい…これも人間の作法なのですか?」
「げへッ…ガハッ…いや、普通驚くだろう!」
ドリンクにむせながらも突っ込みを入れる魁。
スフィンクスは暗い大地を見上げた後、なるほどと数回頷く。
「ふむ…たしかに、人間と冥府神。身体の構造が明らかに異なるからな…驚くのは無理は無い」
「いやっ! 俺が言いたいのはそうじゃなくてっ…」
「…?」
なにか不服か? といわんばかりに、スフィンクスは首を傾げた。
何とか呼吸を取り戻した魁は、不思議がる彼女に手を広げて制止させる。
「はぁ…はぁ…そういったのは…ナイとメアに聞けば良いだろ! あいつらの方がよっぽど詳しそうだし…」
それ以前に俺には山崎さんという大切な人がいる… という台詞は口からはでなかった。
その回答を受け、冥府神はメガネを指で上げ、胸を張った。
「もちろん…というより、性交方法については私は既に知っているし、冥府神同士でなら経験もあります…」
「えっ?! そ、そうなのか?」
「冥府神を侮らないで頂こう」
鼻息を漏らし、インテリな仕草で自慢をする冥府神。
何処から沸いてくるか解らぬ自信におもわず腕を組んで考え込む赤の魔法使い。
悩む魁の姿に、少し歩み寄り不意な問題をかけた理由を彼に述べた。
「貴方はブレイジェルと白の魔法使いの子供…子供を作るには、
性交して卵子と精子を結合させなければいけません…私は知りたいのです。
どのようにして親から子へ勇気が受け継がれるか…直接的な方法として、親が師となり子が弟子となって…」
と…魁の頭を余計混乱させる言葉をつらつらと並べるスフィンクス。
話しをまとめると…元々SEXとはただ単に子孫繁栄させるためのものである。
だが、人間同士とのSEXは他のモノと何が違うのか?
きっと、愛とかそういった感情に疎いスフィンクスだからこそ浮かんだ疑問。
不思議な物、解らない物に関しての執着がつよい知の女神だからこそ、
一番接する機会の多い人間、小須 魁に相談してきたのだ。
しかし、こうも長く考察するのは恐れ入るが少々説明が長い。
「…であるからして…」
「解った! 解ったからスフィンクス! よーするに、人間同士との…その…エッチするのが見たいんだろ?」
「…見たり聞いたりする分には、既にブレイジェルと白の魔法使いの協力を得る事ができました」
「エエ――ッ! 父さんと母さんがっ!? って、じゃあそれでいいじゃん!」
「だが…やはり理解するにはまだ程遠いのです。お願いします魁…」
「う〜ん…」
当然ながら、そんな提案を了承するわけにはいかない。
魁は悩んだ…なんとか切り抜ける良い訳を探し、電球が頭部に浮かんだ。
「ああっほらスフィンクス! 人間と冥府神って身体の構造がちがうんだろ?
だから、エッチしてもお前の欲しい答えは…」
「それなら問題はありません…」
こんな事もあろうかと、彼女が取り出したのは紫の魔法携帯。
勇気を知った冥府神にとってこのようなアイテムを生成するのにさして時間は掛からなかった。
【ウー・ウル・ウジュラ】
麗が使う変身魔法のウーザフォン版…といったところか。
スフィンクスの姿が段々と人間のそれに変化してゆく。
褐色の肌、蒼い瞳…タテガミはロングストレートのブロンドに変わってゆく。
衣装こそ、冥府神の者と同じであるが、人間に置き換えることで、その魅力的なラインが強調される。
身長は魁よりも2,3cmほど大きく、見た目的な年齢は20代後半から30代といったところか。
黒猫の冥府神のプライドなのか、猫耳と尻尾は変わらず生えていた。
「これならどうです魁? ほとんど人間の構造に酷似させてみました…
性交する分には、なんら支障はありません。なにかおかしな点はありますか?」
「い…いや…その…」
彼女はどうやら己の美貌に関して執着は無いらしい。
だが、確認してもらうためとはいえ、くるりと回る仕草は山崎さん命の魁でさえも心が揺らぐ。
赤の魔法使いはおもわず本音を口から零した。
「き…きれいだ…」
「ふふふっ…冥府神の力をもってすれば雑作もありません」
自慢げに胸に手を当ててみせるスフィンクス。
たわわな膨らみがブラジャー状の衣装を圧迫し、微かな動きでも弾んでしまう。
赤の魔法使いはおもわず赤面するも、咳を払って理性を保つ。
「どうしたのです魁? 熱でもあるのですか?」
彼女はネコミミをピクピクさせ、前かがみに彼の様子を伺う。
天然なのか豊富にある知識からこの動作を選んだのかは解らないが…これは卑怯だ。
魁は心の中で呟いた。
『ごめん…山崎さんっ! 本当にごめんっ!!』
もうひとりの魁が山崎さんに何度も土下座をする中…
これもインフェルシアと地上界を繋ぐための1つの交流…
決して、スフィンクスの人間化がこれほど可愛いからではなく!
そう、自分の欲望と言うか悪い所も含んで心を開く勇気…と言っておこう。
赤の魔法使いは呼吸を整えて冥府神に解答した。
「い…いや…じゃ、じゃあ…スフィンクス…一度だけ…だからな?」
「協力に感謝します…さあ、こちらへ…」
***
招かれたのはスフィンクスの持つ異世界の1つ。
主に、睡眠や推理、そういった事のために使用する、彼女らしい部屋である。
包帯がまるでオブジェのように舞い、独特のアロマの匂いが鼻をくすぐる。
中央には円形のベットが用意され、柔らかそうなシーツが敷かれていた。
知の女神はベットの手前で振り返り、頭の中で出た手順を述べて行動に移す。
「それでは…まずは衣服を脱いで、互いに刺激しやすい格好に…」
「わっ…ちょ…ちょっとっ…」
母親からの入れ知恵なのか、スフィンクスは抱きつくように魁の服を剥いてゆく。
突然な行動に困惑する赤の魔法使い。
父譲りの獣毛をあしらった羽織を脱がした所で彼女は顔を見つめた。
「どうかしました…? 何かおかしい点でも?」
「いっ…いや、服くらい自分で脱ぐってっ…だから…もうちょっと…離れて…」
年上の女性がきょとんと見つめてくる様に鼓動が高鳴ってしまう魁。
のこった理性が彼女の指をとり、ゆっくりと押し戻す。
スフィンクスもそれが無作法と理解すると、メガネを上げて間合いをとった。
「これはすみません。私としたことが…」
「いや、いいんだ。母さんから教えてもらったんだろ? それなら…」
「いや…この行為は桃色の魔法使いから…」
「ええっ!? 芳香姉ちゃんからっ!?」
いったい何人に聞いたんだ? と心の中で呟きながら、魁は彼女に背中を向け。
「じゃあ…俺も脱ぐから…スフィンクスも…」
「解りました…」
スフィンクスは素直に頷き、ショルダーパットと腰布をゆっくりと床に落とす。
元々着用している薄皮のブラと包帯であしらわれた褌のみの姿になり、
そのままベットに腰を下ろして、シーツを腰まで羽織る。
片や脱がされかけの着物を脱ぎ、ボクサーパンツ一枚になった魁も釣られる様にベットに潜り込んだ。
そんな彼のぎこちなさにスフィンクスのメガネが光る。
「…魁、緊張でもしてるのですか…?」
「いやっ…まあ…そりゃあ…」
「…もしかして、性交はこれが始めてなのですか魁?」
一気に紅潮する赤色の魔法使い。ぎこちなく首を縦に振った。
それを聞いて、怒るかとおもいきや、メガネを上げて。
「そうでしたか…まあ、それも予測の範囲内です…それなら…」
冥府神の口元が軽くつりあがった。
スフィンクスはシーツから身体を抜き、猫らしくの四つんばいの姿勢で魁に覆い被さる。
彼は甘い匂いのせいで力が出ず、されるがままに押し倒されてしまう。
「わわわっ…ちょ…ちょっと…スフィンクス?」
「先に私が殿方の奉仕をお見せします…何事にも慣れと言うものは必要ですからね…」
そう言いつつ、顔を胸元に寄せ、若い乳輪をミルクを舐めすするように舐め始めた。
乳首とは男女ともに敏感な部位である。
反応を確かめるように目を細めながら顔を見上げ、冥府の女神は己の唾液を乳首に塗してゆく。
「んぅ…ちゅ…チュル…んぅ…ふぅ…フフッ…ちゅっ」
「うわっ…ちょ…はっ…ぅあ…乳首が…ううっ…」
抵抗させないように、ゆっくりと長い指が彼の指先を絡みつく。
彼の方もスフィンクスの指に力を込めた。
彼女が胸の先端に奉仕する様は視覚・触覚を伝い、魁を魅入らせているのが原因だろう。
「はああっ…んんぅ…スフィン…クス…」
「初めてとはいえ…本当に…面白い反応を返す…素晴らしい…フフフッ…」
笑みを溢した後、ついと顔を寄せる。
唇が触れ合うか触れ合わないかの所で問い掛けを行う冥府神。
「唇は…どうします? このままだと私が奪ってしまいますよ…?」
「ぁ……」
ファーストキスだけは…自然と首が左右に揺れていた。
知ってか知らずか、彼女は楽しげに唇を離し、頬を舐め上げる。
「ちゅる…やはり、人間というのは面白い…ぺろっ…ちゅ…」
「やっ…わっ…くすぐったい…ぅぁ…」
絡めていた片方の指先は離れ、つつとお腹を擦ってから下半身の膨らみに。
細い褐色の指先が何度も何度も上下にパンツ越しの肉竿をなで上げてゆく。
すっと顔が離れ、胸元に指が宛がわれた。
魁の方は下半身に来る、刺激に背筋をこわばらせている。
「だけど…貞操は…頂きますよ…魁…」
「っぁ…ああぁ…約束…だしな…んぅ…はぁあっ…」
魔法使いの言葉に頷き、肉竿を下着からむき出す。
海綿体に血液が充満し、天を仰ぐ様をまじまじと眺めるスフィンクス。
指先が丁寧に肉棒を擦りながら、指で包むように肉茎をしごいてゆく。
「なるほど…フフッ…こうなっているのですね…人間の男性器は…」
「こっ…こら…おれので…玩具にするなよ…はあっ…ああっ…」
男の弱い所を弄られ、まともに喋れない魁。
彼女は口を大きく開き、カリエラを口に含んで唾液をまんべんなく塗りのばす。
二人だけの空間に加わる、新たで卑猥なメロディー。
「はぶっ…ちゅる…チュ…んぅつ…ふぅう…ふぅうう…ちゅるう…」
「ううううっ…くうぅ…はあっ…うっ…うまいっ…はあっ…」
魔法使いの肉槍を矢尻を好物のように舐めしゃぶるスフィンクス。
指は肉棒を扱くどころか、玉袋にまで届き、痛みと痒さの中間を行く刺激を彼に与える。
魁は経験の差を垣間見えながら、冥府神の口内奉仕に身を委ねてゆく。
「んっ…ん…ふぅう…ちゅうぅ…ちゅ…はむっ…ちゅるうう…ちゅ…」
「はあああっ…あああっ…す…すふぃんくすっ…くうぅ…」
ゆっくりと指を頭部に伸ばし、刺激の喜びを表そうと頭を撫でる。
彼女も嬉しいのか耳をピクピクさせ、奉仕に磨きをかける。
熱く火照ったカリを唇から解放し、肉棒に舌を這わせた所で、巾着を吸い上げた。
舌の上で転がしつつ、指先の扱きは段々と力とテンポが上がってゆく。
魁の呼吸が乱れ、腰が肉棒に引っ張られるかのように揺れながら、
その肉竿は熱く膨張する。
「うっ…あああっ…だめっ…でっ…でるっ…くっ…はああっ…」
「ちゅううっ…んんぅ…ぷはぁ…だしなさい…遠慮せず…私の口へ…」
大きく口を広げ、これから溢れる白いマグマを受け止めるように舌を伸ばす。
スフィンクスは、潤みかけの瞳で肉棒を見つめ、指に力を込めた。
「うあああああっ!!」
「ふあっ…ああっ…あううっ…ちゅるう…ちゅぱぁ…」
瞬間、熱いスペルマが宙を舞い、広げられたスフィンクスの口内に注ぎ込まれてゆく。
火山のように湧き出る白濁液。
魁は目を霞ませながら、腰を振りたて、射精の余韻を味わい…
スフィンクスは、溢れ出る牡汁を美味しそうに平らげて、喉を鳴らしてゆく。
「はあああっ…はあっ…っはああっ…あああっ…」
「んんぅ…ちゅる…ちゅう…ちゅ…くちゅる…おいひぃ…ちゅ…」
赤の魔法使いが息を吐く中、指先が頭から嬉しそうに動くネコミミへ。
彼の指が軽く獣耳を弾いた瞬間。
「ふぅううっ…んんぅ…ふんんっ!! ぅうううっ…ふぅうんんぅ…ぷはぁあ…はああっ…」
スフィンクスは背筋をピクピクさせながら、思わず肉棒から唇を離す。
顔は理性的な面持ちから一転、紅く頬を染めていた。
それに気がつかぬ魁ではない。
「はあっ…はぁ…スフィン…クス…?」
「んんっ…はあっ…あああっ…か…い…」
性交の実戦は…まだ始まったばかりだ。(Aパート終了。Bパートへ)
とりあえずここまで。
ちなみに今回の呪文はウーザフォンで実際に打てるから遊んでみよう♪
後半の展開は逆転チェストってことで…。
近いうちにあげようとおもいまふ。
>「…見たり聞いたりする分には、既にブレイジェルと白の魔法使いの協力を得る事ができました」
>「エエ――ッ! 父さんと母さんがっ!? って、じゃあそれでいいじゃん!」
>「これはすみません。私としたことが…」
>「いや、いいんだ。母さんから教えてもらったんだろ? それなら…」
>「いや…この行為は桃色の魔法使いから…」
>「ええっ!? 芳香姉ちゃんからっ!?」
このへんすっげえ気になるし
>>834 GJ!!!
久しぶりにエロ分補給したよ
続き待ってます
てか俺も気になるよ…特にママンとパパン…
「” 見 た り ”聞いたり」って…見せたのか!
GJ!
ネコミミ眼鏡っこハァハァ(´д`)
>>黒猫の冥府神のプライドなのか、猫耳と尻尾は変わらず生えていた
いやそのりくつはおかしい
GJ!!
ご意見ありがとうございます。
>このへんすっげえ気になるし
>「” 見 た り ”聞いたり」って…見せたのか!
社員みたいに記憶を覗く魔法をつかえば…っておもったけど、
直でみた方が お も し ろ い よ ね?
>ネコミミ眼鏡っこハァハァ(´д`)
素敵属性が多いんじゃあ! もう好き! 惚れそう!
>意味がわからん
いや、逆に意味が解ったらすげぇ。あの問答に意味はないです。
>いやそのりくつはおかしい
実は弱点だから人間化に失敗した…とか妄想したり
>>834 GJ、GJ、超GJ!
このネタは俺もあの最終回を見て思いつきはしたがとても力量不足で書けなかった。
すげぇよ、あんた。
天空聖者って人間態のほうが自然なのかな。
ママンが朝起きたら
横に赤い悪魔みたいな天空聖者態のパパンか
いそ……じゃない、人間態のパパン。
どっちにしても濃い朝だなぁ……。
獣姦
いや聖者姦
久々に絶対神がキターーー!
猫ってさ、猫ってさ、耳とか肉球とか尻尾の付け根とか弱いよねー。
絵師さんお絵かきして絵師さん
>>842>>743w
地上界では人間態なんじゃないかな。
ウルザードとマジマザーがくっついてるとデ・キリコみたいだなあとか
ブレイジェルに至っては…ダリ?とか思ってしまふ。
異種姦好きだから全然構わんのですが。
マムコに尻尾挿入キボンwww
スフィンクスより蹂躙されてる魁ちんの方が何か可愛い件
847 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 14:50:51 ID:tVgjJ+Jb
後編マダー?
冒険は 青→桃→赤 にならないかなあと期待してみる
マジVSデカのCM観たけど、女性メンバーの衣装シャッフルテラモエス
(#´Д`)ハァハァ
850 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 22:03:05 ID:dWzvrTYr
ダイアンのミスアメリカとバトルジャパンってどうよ。
変身中にレオタードの股間部分をズラされヤラレちゃう。
最後には、心も体もズタズタにされたダイアンがバトルフィーバーに居辛くなってアメリカへ帰国・・・
>>848 黄×黒は鉄板だと確信するのは俺一人でいい
>>851 ていうかもうその2人は既にいたしてる仲じゃないかと
真墨に子犬のように懐いてる菜月がカワユイ
でも二人ともどことなく子供っぽいからそっちの関係は微妙だ
真墨が菜月発見した時って、菜月裸?テラ萌え
嫌がる真墨にじゃれついていた菜月が、
嫌がりながらも、おっぱいぎゅうぎゅう押し付けられて真墨がちょっと勃起してしまい
何コレズボンがもっこりしてるよ?といじられる展開妄想してハァハァ
キモくてスマン
855 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 21:47:09 ID:h80ufOPi
ホランはああ見えても処女
( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)( ( ´・ω・)
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と__) ) と__) ) と__) ) と__) ) と__) ) と__) ) と__) ) と__) ) と__) ) と__) )
―――――――∩―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
⊂/ ノ > やっぱりイナバウアー100人乗っても、大丈夫
/ /ノV
≡≡≡≡し'⌒∪
┴┴'┴┴'
イナバウアーwwwwww
859 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 22:39:25 ID:p5P6OiQe
今日も黄色と黒はイチャイチャしてたな。
青はシズカとかい一番イイじゃん!
冒険は、黒黄か赤←桃←青に見えて仕方ない
冒険は、黒黄か赤←桃←青に見えて仕方ない
冒険の黒×黄ハアハア(*´д`)
来週にも期待大。
>>860 容量490超えたし、このスレも間もなく終わりか……。
次は立つんでしょうか。
もうそんな時期か…
今日のボウケン、もろに桃→赤だなとオモタ。
エンディングで桃が岩から上がって来るときに赤が手を引っ張るシーンがあったからまさかとは思ってたけど…
黄&黒は相変わらずベタベタしてたな
さくら姐さんの敬語はなんか可愛らしくてイイ
868 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 10:35:23 ID:EJJDnY2r
赤の昔のチームメイトが敵になるってパターンがありそう。
869 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 15:08:37 ID:EJJDnY2r
なんか実況スレに黒が黄のマンコ触ってる
って書き込みがいっぱいあったな。
くわちく?
ちくわぶ?
また、携帯組はおいてけぼりか…
>873
携帯厨だが見られた。
激しくGJ。仕事がんばるわw
マジデカを見た・・・暫く離れていたデカ緑桃への燃えが堪らなく滾り出した。
プロット固まり次第暫時投下していきたいけど、まだデカ需要ってある?
>>873 超GJ!!
スフィンクスカワユシ!!
…塊チン、ガンガレ!
>>876 緑桃、好きだ!
wktkで待ってます!
>876
もちろんむちゃくちゃ待ってます
よろしくおながいしまつ
>>876 需要はあると思う。けど容量大丈夫か?
新スレが立つのを待ってからのほうが良いと思うぞ。
新スレ誰かお願いできますか?
881 :
876:2006/03/17(金) 00:09:13 ID:u/sbLezY
おk。安心して益々やる気がでてきた(`・ω・´)
>>879氏の助言どおり次スレで投下することにしまつ。
それまでに書き溜めておこう・・・
漏れも次スレで冒険の黒×黄を投下できるようにガンガル!
例え需要なくても…
886 :
883:2006/03/19(日) 02:20:32 ID:8iR7Fpcv
888 :
883:2006/03/19(日) 07:13:09 ID:8iR7Fpcv
890 :
883:2006/03/21(火) 19:25:37 ID:gCLrzfRV
移動させちゃった責任をとって埋めておきます。
刑事赤黄「イニュアル・フェイシズ」
例のアレの番外編だと思ってください。
891 :
883:2006/03/21(火) 19:27:37 ID:gCLrzfRV
例外なく、馬鹿。それがオトコっていう生き物。
その馬鹿さを可愛いと思えるかどうかが、
好きになれるかどうか、なんだ。
「・・・馬鹿なのよ、ほんとに、馬鹿。みんなして大馬鹿よ」
『・・・うー、ん・・・』
私の様子がおかしいって、声だけの通信でも気づいてくれた貴方。
話してみろよ、っていうやさしい声に導かれてつい口を出てしまった、今現在の「地球署裏事情」。
誰かさんからは薄々、別の誰かさんからははっきりと、澱んだ想いを感じ取ってしまった。
だけどみんな大好きだから、ヒビが入るようなことはあってほしくなくて、
たったひとり「部外者」だと信じられる彼に連絡を取った。
彼らがかなわぬ恋を諦められる方法。彼が、純粋な愛情を取り戻せる方法。
どうしたらいいんだろう。
誰か、他に可愛い女の子を紹介する?そんなことを呟いたら、
『や、それじゃダメだって』
「なんで」
『だって、恋なんてお膳立てしてもらって“じゃあ付き合いましょう”ってもんじゃないじゃん』
「そっか、突然」
『そ。突然、あーこの娘が好きだーっ!ってなるんだよ』
そういわれて、思い出した。
さほど昔ではない、というか、今でも昨日のことのように思い出せる話。
892 :
883:2006/03/21(火) 19:29:58 ID:gCLrzfRV
「・・・すげぇ、何で今頃なんだよって思ったけど。こんな状況にならないと気付かなかった」
「バン?」
「俺、好きだ。ジャスミンのこと」
深夜、明日旅立ちを控えて早めに就寝したはずのバンが私の部屋の扉をノックした。
いつになくそわそわしているのを不審に思いながらも、部屋へ迎え入れた。
オトコなんて馬鹿だ、ってずっと思ってきたし、バンだって例外になく馬鹿だったんだけど。
その馬鹿なところを可愛いなんて思ったことは今までなかった。
だから私、きっとバンが好きなんだって。きちんとことばにされて、初めて気がついた。
出来立てほやほやの恋人同士に許されたのは、たったの数時間。
しっかりとしたつながりを持ちたいと言い出したのは、私だった。
軽く思われるんじゃないかなんて不安はまるでなくて、ただただ、心も身体もバンのものになりたかった。
離れている間だってぬくもりを思い出せるように。
・・・なんだか、演歌の世界だね。
その数時間のぬくもりだけをたよりに、私は1年を生きた。
針の筵とでもいうべき状況はじきに収束したけれど、そのかわり、ラブなムードに当てられる日々がやってきた。
それがつらくてせつなくて、ひとりで隠れて泣いたことだって一度や二度じゃなくて。
いっそ思い出なんか残さなければよかった、なんて思ったりもしたよ。
でも、帰ってきた貴方の顔を見たら全部飛んでいった。
たった1秒視線をかわしただけで、私たちの1年は無駄じゃなかったこと、わかった。
893 :
883:
事件が収束したその晩。お互いのいなかった1年を埋めあうように、縺れるように抱き合った。
「バン。髪、伸びたね」
「お前は切っちまったんだ」
「うん。こういうの、キライ?」
「キライじゃねえよ。似合ってる」
「ウソ。顔が不満そう」
「へへ、ばれたか・・・こうやってるときにさ」
バンが私をぐっと抱き上げて、裸の胸の上に乗せる。
暖かさがうれしくて、首筋に抱きついて頬を寄せた。
「俺の体に髪の毛がかかるの、好きだったから」
「・・・そ、っか」
「あ、ああ、・・・っ、バンっ」
「ジャスミン、っ」
肌と肌。触れ合うと、お互いから熱い吐息がこぼれる。
息がつまるような圧力が押し寄せて、まっしろなひかりで頭がいっぱいになる。
どうしようもなく恥ずかしいけれど目を閉じているのさえもったいなくて、ずっとずっとバンの顔を見てた。
わたしがしろいひかりに飲み込まれる瞬間、強くてやさしい、大好きな顔を焼き付けた。
ずっと逢いたくて仕方なかった、貴方の顔を。貴方のすべてを。
「・・・また伸ばすよ。髪」
「ん」
「次に会うときには、前くらい伸びちゃってるかな」
「どうかな・・・次、いつ来れるかわかんねえし」
「織女は牽牛クンをお待ち申しております」
「あはは、年イチか・・・それくらいなら休み、取れるかな」
「お願いね」
それまではまた、この夜を胸に生きていくから。