仮面ライダー総合エロパロスレ2

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622名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 20:38:27 ID:QE0vOkDL
来週はメイド服のひよりタンが拝めるのか…、ハァハァ(´Д`;)
623名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 06:09:35 ID:Yqrk2aOb
天道×ひより
樹花×加賀見
田所×岬


このカプが王道だとおもてる自分
624名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 07:58:39 ID:1aNdD1KO
天道とひより、殆ど夫婦と化してきているなぁ…

「愛してるぞ、ひより」
「…お前が言うと、全部ウソに聞こえる…」
「……Σ(°Д°;)ガーン」

…って言うのをふと妄想してしまった
625名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 12:43:30 ID:QiO43IxV
おぼっちゃま君は、ひよりでメイドプレイしたいが為にあの衣装を
用意したとしか思えんw
626名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:13:42 ID:DUrdmi5K
>>625
>>お坊ちゃま君
10匹のサソードゼクターに乗って茶魔語を喋る神代を想像してしまった…。
627名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:39:12 ID:GneJrS4L
>621
田所さん、いい体してるし・・・
628名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:09:13 ID:U0TDbYXT
明日は、メイドひよりが…!!
629名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:05:39 ID:6A9Fv5kO
ぼったまに…!
630名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 09:56:43 ID:o8MvX8E/
今週は
ガタック!! カコ(・∀・)イイ!! マコトくん…・゜・(ノД`)・゜・。


ひよりたん(*´Д`*)ハァハァ
この三事に尽きる
631名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:06:41 ID:bvBjcEfC
今週
岬さんが加賀美の汗を拭くシーンで

エロスを感じた・・・・
632名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 07:30:02 ID:CBhloLkp
双葉で吹雪鬼女性化絵師がいるみたいだな。
設定では29歳、処女だとか。
633名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 21:53:23 ID:6wOoARur
投稿する前に聞いておきたい事が…擬人化ゼクターのエロSSもおk?
634名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 21:54:27 ID:Sus+jkwC
>>633
どうだろう。そもそも擬人化ssが出ることを想定してはいなかっただろうし。
個人的にはおkだが、注意書きは必要なのは確かだと思う。
635名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:16:13 ID:IsxE0yqn
あげ
636575:2006/07/14(金) 23:35:46 ID:lB5cKAQL

 スレの流れも読まずに投下します。
 
 まず、訂正します。
 スマートブレイン社長、花形さんを、私、
 てっきり立花さんだと勘違いしていました。
 以後、花形さんです。誠に済みませんです。

 それでは、前回から長々と間が空いてしまいましたが、
 投下させていただきます。
637Prototype G≠α 第3回:2006/07/14(金) 23:37:23 ID:lB5cKAQL
1/4

 真魚は、空になった皿をトレイに乗せ、テーブルをダスターで拭いた。
 「真魚ちゃん、そこ片づいたら、外にクローズの札、下げてきてくれる?」
 「はーい、シェフ」
 リストランテ・アギト。高校を卒業した真魚は、小遣い稼ぎも兼ねて、暇な時間に
祥一の店の手伝いをさせてもらう事になった。
 「どう、真魚ちゃん。少しは馴れた?」
 ランチタイムが終わり、夜の部の仕込みに入る前の暫しの時間。
 祥一は賄いをテーブルに並べ、真魚の隣りの席についた。
 「うん、どうにかね。初日だから、少し疲れたけど」
 「手伝ってくれるのは有り難いけど、大学が始まったら、勉強に支障のない程度に
頑張ってね。バイトに夢中になって、勉強に支障が出たら、俺、先生に顔向けできな
いし」
 「分かってるって、祥一くん。あ、しまった。」
 真魚は、つい普段の調子で名前を呼んでしまい、あわてて訂正した。
 「いいよ、真魚ちゃん。今、休み時間だし。
 それより、真島くん、ダメだったの?」
 「そう。でも、医学部だし、本人も本気で勉強始めるの遅かったから、一回で合格
なんて無理なんて言ってたけど、内心は、まだ気持ちの整理がついてないみたいなの。
 気分転換に映画でも誘いたいんだけど、今は、まだ、そんな雰囲気じゃないしね」
 「そうなんだ。でも、真島くんには、木野さんって目標があるし、木野さんの気持ち
を受け継いでいく決意がある限り、木野さんがきっと見守っていてくれるんじゃないか
な。きっとすぐに元気になって、いつもの彼に戻るって」
 「そうだよね、祥一くん。あ、またやっちゃった。
 ところで、サンドイッチスタンドのアルバイト、来たの?」
 「それが、まだ見つかってないんだよね。早朝六時からっていうのがなかなか」
 「パン屋のマスターのレシピで作るんでしょ?」
 「うん。僕が預かったままだし、マスターに頼まれたままだから、なんとかしなくっち
ゃって思ってね。今のところ、パンまでは無理だけど、サンドイッチだけなら、何とか
なるかなって思ったんだけど。
 仕方ないから、四月の開店、少し伸ばそうかな。それとも、しばらくはオレが店に
立つしかないかな」
 祥一は、店の前庭の、通りに面した場所に小屋を建て、そこで早朝から午前中、
サンドイッチスタンドを営業する事を考えていた。
 「そんなの、無理だよ。祥一くんじゃなかった、シェフは、ここも夜十時まで
やって、店を出るのが十一時でしょ。サンドイッチハウスをやるなら、朝五時には
厨房で作り始めないといけないじゃない。店番まですると、余分に作っておかないと
いけないから、もっと早くなっちゃう。
 ねえ、8時からのバイトならみつかるんじゃないのかな。私、朝6時から、学校に
行く時間までやってあげるよ。ここなら、学校に近いし、ちょうど駅から学校の途中
だから」
 「いいの?真魚ちゃん」
 「そのかわり、ちゃんとバイト料、早朝割り増しで貰うよ」
 「もちろん。助かるよ、真魚ちゃん。先生には、俺からもあらためてお願いに行く
からさ」
 「私も通学用の服が足りなくて、むしろラッキーってかんじかな。
 おじさん、私があんまり知らないところでバイトするの、心配みたいだしね」
 真魚は、空になった皿を祥一の分も2枚重ねると、席を立った。
 「コーヒー、入れてくるね」
 
638Prototype G≠α 第3回:2006/07/14(金) 23:38:11 ID:lB5cKAQL
2/4

 氷川は、車の中で待機していた。
 春のうららかな、穏やかな真昼。あくびの一つでも自然と出てくる。
 「おい、氷川。
 被害者の家に行って来た」
 「河野さん、どうでした」
 河野は、車に乗り、手帳を開いた。
 「やっぱり、あの頃の、アンノウン事件のような感じもするな。
 家族の証言によれば、被害者は、帰宅して、玄関に入るなり、灰になって崩れて
しまったそうだ。
 『化け物に会った』と言い残してな」
 アンノウンは、あの日を最後に姿を消したはずだった。
 あの日以来、丸一年ほど、不可解な事件は起きていない。
 「失踪事件も頻発しているんだよ。
 動機も何もない、さっきまで配達の仕事していました、みたいな人たちが、次々と
蒸発している。家出人で片づけるには、あまりにも途中なんだよ。仕事や、行為がな」
 「そうですね。
 僕も、なんとなく腑に落ちない思いでいました。
 他の課の事件も当たろうと、調べようとしたのですが、何となく上のほうからの圧力
があるみたいで、思うように調べられないところなんですが」
 「恐らく、上のほうは、何か情報を握っているんだろうな。
 ひとまず、我々は、担当になった事件について全力で洗う、それでいいんじゃないか。
 必要になれば、また上のほうから何かあるだろう。
 ところで、メシにするか」
 「愛妻弁当ですか」
 「いや、うちの、今朝は寝坊してな。久しぶりにラーメン行こうか」
 「いいですね」
 氷川は、車を走らせた。
 「ところで、北條は退院したのか」
 「昨日、本庁で見かけましたから、もう出勤していると思います」
 「すごい回復力だな。やっぱり若さかな。羨ましいことだ」
 「そうですね、あれだけの事故だったのに。
 北條さんは普段、ちゃんと鍛えてますから、きっとタフなんでしょうね。
 しばらく会ってないから、たまにはランチでも誘おうかな。
 ロンドンの小沢さんの事も聞きたいし」
 「何、小沢くん、ロンドンに居たの?」
 「ええ、大学教授をなさってます。
 事故の時、たまたま僕に電話が掛かってきたんですよ」
 「怪しいな。そりゃ、怪しいよ、氷川」
 「え、何がです」
 「男と女の仲は傍からはわからんぞ」
 「あり得ませんよ、そんな。特に、あの小沢さんが、あの北條さんとなんて……」
 氷川は否定してみたが、あの時の澄子の様子には、そう指摘されると、怪しむべき
ものがあるのかもしれない。
 氷川は、見慣れた屋台を見つけ、道路端のコイン駐車場に停車した。
639Prototype G≠α 第3回:2006/07/14(金) 23:39:18 ID:lB5cKAQL
3/4

 澄子が、講義を終え研究棟に向かう途上であった。
 爆音が轟き、研究棟の窓の一つから黒煙が上がった。
 「えっ、何、何なの?」
 澄子はその爆音の方角を見た。
 「マ、マイケル…」
 呟いて澄子は駆けだした。全身、総毛立つ。
 黒煙が上がっている場所は、マイケル・ロイの研究室だった。

 「大した事なくて、良かったわ」
 ERに運ばれたロイに付き添い、澄子は云った。
 香港出身で、ひょろ長い長身のマイケルの側に居ると、澄子はまるで中学生のよう
だった。
 「ちょうど学生たちも居なくて、それも良かった。
 でも、どうして爆発なんかしたのかしら。状況を話してくれる?」
 「それが、スィミー、例の電磁波振動の実験で、新しい装置でも稼働するのか
ひとりでちょっとだけやってみたんですよ。
 それで、今までの装置での出力量で、最初、やっていたんですが、せっかく高出力用
に作り直したんで、レベルを少し上げてみたんです。その時は、上手くいきました。
 それで、振動の発生する実験管、いままで細かったでしょう、それを今後の出力を
上げる実験に対応できる太いものに取り替えて、また実験を行ったところ、爆発して
しまいました」
 マイケルは、頭と両手に怪我をしたものの、二、三日中に退院できる状態である。
 「もしかすると、あのフォトン振動というもの、一定量を滞留させると、エネルギー
爆発を起こすのかしら」
 澄子は、云った。
 「帰って、パソコンにどれだけのデータが残っているか分からないけれど、
検証してみる価値はありそうだわ。
 でも、そうなると、この先実験を続けるなら、実験装置の見直しや、いろいろと、
大学側の交渉も必要になってくるわね。
こういう事故を起こしてしまったら、当分は、自重を求められるんでしょうけど、
学者としては、早く真相を知りたいところだわ。
 とりあえず、私、大学に戻るから。
 事後処理は任せて。あなたは、早く傷を治す事を考えてね」
 小沢は、いそいそと病室を後にした。

 澄子は、数日、その事故の事後処理に追われた。
 もちろん、警察の事情聴取も受けた。
 大学側は、実験の危険性への認識の甘さを責め、以後の実験の一時中断と、
澄子には、今年1年の契約任期後の更新の保留を言い渡された。

640Prototype G≠α 第3回:2006/07/14(金) 23:40:55 ID:lB5cKAQL
4/4

 4月に入り、事態は一応片づき、研究室の改修工事の手配もできた頃。
 「まあ、仕方ないわね。マイケル。元気出しなさいよ。
 これくらいの事故でへこたれる私たちじゃない。
 きっと、思う存分実験できる時が来るわ」
 澄子は、チャイニーズレストランでショボンとするマイケルを励ました。
 「一応、あの時のデータはとれていたもの。
 これ持って、MITのコネで研究を継続させてくれる機関を探したほうが早いわね。
 そういえば、スマートブレインとの正式契約もあったわね。
 美味しい話もしてくれたけど、あの会社は嫌だな。支店長が。
 まあ、論文の契約だけはして来ないとね。
 とりあえず、今夜は、退院祝いだもの。奢らせてね。
 ほら、飲んで、飲んで」
 例によって、澄子は、どんどん酒を勧める。
 「まったく、スィミーは」
 苦笑するマイケルだが、MIT時代からの澄子を知る彼は、最近の澄子の微妙な
変化にも気づいていた。
 「スィミーは、いつも前向きで、羨ましいよ。僕は、そんなキミと共同研究できる
事になって、ラッキーなんだろうな。
 ところで、今度、彼氏に会わせてよ。どんな奴か見てやりたい」
 「そうね、また、こっち来られればいいんだけど……」
 澄子は、最近、北條からのメールや電話の間隔が開いているのが気になっていた。
 「今、異動で忙しそうなの。新設の部署だから、またこっちにも来れるといいんだけど、
今は私のほうが問題ね。首が繋がるのかしら」
 ため息が漏れ出てしまう。
 空元気を装ってみても、油断をすると、つい気持ちが出てしまう。
 「ごめんなさい、スィミー、僕が誘ったばっかりに、こんな事に……」
 「マイケルは悪くないわ。あの実験装置では、どの道、金属を流体化できるレベルまで、
フォトン振動を大きくできないんですもの。フォトン振動によって発生するエネルギー流
が、滞留する事によって、途方もない反応をすることについては、全く想定外だったのよ。
いずれ事故は起こったと考えるべきよ。
 むしろ、あの時点で起こってくれて幸いだったといえるわね。
 よくやったわ、マイケル。
 もし、将来、私の持っているGシリーズへの転用を目論んだ場合、エネルギーを
自己増殖するのであれば、電源装置を背負わなくてもいいし、活動限界を計算する必要
も無い。
 本当に画期的なものになるわね。
 どうにかして、研究を続けたいものだわ。
 待っていなさい。私が何とかしてみるから」
 澄子は気持ちを前に向けた。
 

641Prototype G≠α 第4回:2006/07/14(金) 23:42:02 ID:lB5cKAQL
1/6

 村上との再会は面白くなかったが、とりあえず研究を前に進めるためには、
その契約が必要なので、澄子は、指定された日にスマートブレインに行った。
 その日は待たされる事もなく、澄子は、応接室に通された。
 「初めまして、花形です」
 隣りに座っている村上支店長とは正反対の、穏和な雰囲気の男性が立っていた。
 「小沢博士、いちどお会いしたいと思っておりました。
 先日は、うちの村上が、いろいろ失礼な事を申し上げたのではないですか。
 気にしないでください。
 私は、あなたと、一研究者として、対等にお話したかった。
 あの大学の隅に、おそらくホコリを被っていたであろう私の論文を、
あなたはめざとく見つけてくださった。
 その点で、私はあなたに興味を持ちました」
 「有り難うございます。花形社長。
 今は、研究の場から退いておられるのですか」
 「いちおう、こういう会社ですので、ラボを置くぐらいの事はできますから、
ほんの息抜き程度のものですよ。
 それにしても、先日、大学での実験中の事故、大事が無くて良かったですね」
 澄子は、花形と語りながら、その穏やかな態度に信頼できるものを感じた。
 「ええ。
 実は、社長の『半導体及び金属流体における体積膨張時の転移に関する非加熱
による原子分子間拡大理論及び、形状誘導・固定化の可能性』に関して、
それを可能にする手段を探り出したところでした。
 今はまだ、それを具体的に資料にするほどのデータを集めておりませんが、
その実験中に事故が起きました。
 まだ、先生の理論で、金属を流体化させる技術にまで至っておりませんが、
近い将来にそれは可能となるでしょう。
 そのために、社長の元々の理論を研究させて頂きたく、お願いにまいりました」
 澄子は、少々喋りすぎたかなと思った。
 「非常に興味深い研究をなさっておいでだ。
 あなたになら、是非私の後を継いで頂きたい。
 本来なら、私自身があなたに資金を提供したいところですが、わたしがこの大企業の
主である限り、それはあなたを縛ってしまう事になりかねません。わたしも、
この大所帯の中で、あなたを企業としての利益から切り離して、個人的にどこまで
バックアップできるかも判らない。
 ですから、そちらのお申し出が無い限り、我々は一切干渉しない。
 これは、社長として、私が約束致します。
 以後の事、すなわち、あなたが企業及び公的機関の傘下に入って、組織的に
研究開発に携わる事になった場合は、先日の条件の通りと致します。
 これでよろしいですかな」
 花形は、机上に契約書を2枚置いた。
 澄子は、一枚にサインをすると、花形がサイン済みのもう一枚にサインした。
 両名のサインの入った2通の契約書を、お互い1部づつ取った。
 「これは、非常にリスクの高い研究になるかもしれません。
 覚悟なさっておいでですね」
 花形が云った。
 
642Prototype G≠α 第4回:2006/07/14(金) 23:43:07 ID:lB5cKAQL
2/6

 澄子の、大学との新年度契約更新の交渉は難航していた。
 例の事故さえ無ければ、澄子も、もっと強く出られたのかもしれない。
 しかし、学生に事故が無かっただけ幸運として、もし、学生も参加しての実験中
の事故の場合を攻められ、澄子も食い下がることができなかった。
 澄子は、例の如く、マイケルに不満をひとしきりぶつけ、そして家路についた。
 部屋に戻ると、ドアの鍵が開いていた。
 「あれ、掛け忘れたっけ」
 不審に思い、身構えつつ部屋に入ると、小さなルームライトの下で、彼が待っていた。
 「お帰りなさい、小沢さん」
 「北條くん」
 澄子は、どうして、とも、何故とも聞かず、バッグが手から滑り落ちるのも構わず、
その男の胸に飛び込んだ。
 北條は、黙ってその細い身体を抱きしめた。
 堅く抱きしめられて、澄子は、自分の中の女が現れるのを感じた。
 北條にキスを求められ、唇を重ねる。
 長い、長いキスだった。今まで、仕事の忙しさを理由に、心に蓋をしてきたように、
無視してきた自分の感情が沸き上がる。
 自分は、北條を愛しはじめている。
 全身が、彼の愛撫と、快楽と、安らぎとを記憶している。
 抱き合っているだけで、その時間の全てが再現されるように、全身を包んだ。
 「小沢さん、ごめん」
 「え、何が?」
 なぜ、北條がそう云ったのか、澄子には思いつかなかった。
 北條は、答えなかった。
 「怪我の経過は、いいの」
 沈黙に絶えかね、澄子は云った。
 「もう全然、何ともない」
 北條が答えた。
 「長いこと、待ってたの?」
 「ICPOの担当にも挨拶してきたから、少し」
 「夕食は済ませた?」
 「うん、まあ。
 そんな事より、僕は……、小沢さんを抱きたい。
 僕の可愛い小沢さんを」
 その北條の態度は、恋人に会う嬉しさや浮つきなど微塵も無く、深い憂いが影を
落としていた。
 「どうしたの、北條君らしくないストレートさじゃない」
 澄子は、いつもの調子を取り戻そうと、そう云った。
 「そうだね、僕は、もう僕らしくないのかもしれない」
 北條は、思い詰めたような顔をした。
 彼の中に、何が影を落としているのか、澄子にははかりかねた。
 「ひとまず、ふたりでゆっくりお風呂で温まりましょうよ」
643Prototype G≠α 第4回:2006/07/14(金) 23:44:16 ID:lB5cKAQL
3/6

 バスタブにバブルソープを入れ、勢い良く湯を張る。
 たくさん泡を立てたバスタブに、二人で入る。
 立てた泡を澄子が吹き飛ばし、泡の塊が北條の顔に飛んだ。
 「あなたは、どうして、こういつまでも子供っぽい真似を」
 「北條君が仏頂面してるのが悪いのよ。
 その顔にぎらぎらした脂をさっさと洗い流したらどう」
 その言葉に二人して、吹き出し、笑いあった。
 「小沢さんが好きだ。僕は、本当に、小沢さんが好きなんだな…」
 「はいはい。もういいわよ、歯がういちゃうわ」
 北條は泡の中で、澄子を背中から抱き寄せた。
 「したい、いい?」
 北條は、澄子の首筋に口づけながら云った。
 片手で乳房を揉まれながら、もう片方の手は、澄子の女の部分に触れ、
いじくられる。
 「やだっ」
 と云いながら、触りやすいように足を少し開く。
 下半身の感覚が、乳首の感覚を鋭くし、指で挟まれて転がされると、
下の感覚がまた煽られる。
 「気持ちいい、小沢さん」
 澄子は黙って、生み出される感覚に陶酔している。
 「ぬるぬるしてきてる…、入れていい?」
 澄子が、バスタブの縁に掴まり、身体を浮かせると、北條は後ろから入ってきた。
 小さく喘ぐと、北條の手が唇に触れた。
 その指を、澄子は甘く咬み、突き上げる快楽に身を任せた。

 そうやって、その夜は更けていった。
 場所をベッドに移して、二人はいつまでもお互いを楽しみ、慈しんだ。
 北條は、自分の快楽のためというよりは、澄子の身体のすべて、指先から髪の毛の先
まで、丹念に愛撫し、頬を寄せ、その感触を記憶するように、優しく愛した。
 澄子は、身体の全てが溶かされ、自分と、相手との境界が無くなるかのような錯覚に
陥りそうなほどだった。
 官能と、揺さぶられる自分の感情が、北條の愛の中に絡め取られてゆく。会えなかった
日々があればこそ、余計に自分の中で、彼への欲望が大きくなっていた事を知る。
 「好き、北條君」
 呟くと、北條はそれ以上の言葉を、キスで押しとどめた。
644Prototype G≠α 第4回:2006/07/14(金) 23:45:07 ID:lB5cKAQL
4/6

 明け方まで北條の腕の中にいたのは覚えている。
 くしゃくしゃに乱れた髪が鬱陶しく、そして全身には、北條につけられたキスの感触
が残っている。
 手を伸ばしても、ただ一人のベッドの中。
 遮光カーテンの隙間から、陽が差し込んでいる。
 深い、水の中から、水面を見上げているようだと思った。
 一晩中、北條と二人で交わりながら、澄子は北條の中に、深い悲しみを見たような
気がした。
 何があったのだろう。
 この前の彼ではない。
 北條透は、あんな悲壮な目をするはずがない。
 澄子は、ベッドの上に起きあがった。
 裸の素肌に、髪の毛が流れ、微かな音を立てた。
 そんな音が聞き取れるほどの、静寂。
 一人で目覚めたことが、ひどく孤独感を掻き立て、泣きそうになる。
 ひとりでいる事は当たり前のことなのに。

 シャワーを浴びるために、バスルームに入ると、使い捨てのシェイバーが捨ててある。
 そんなものでも、彼のいた時間が夢ではなかったのだと安心させてくれる。
 書き置きすらない。
 北條らしくない。
 
 今日は講義は午後からなので、寝坊しても大慌てになる必要はなかったが、
全身に残るけだるさや、いろいろで、ついぼーっとしてしまう。
 コーヒーを入れ、冷たいトマトを囓った。
 食欲はなかったが、トマトの冷たさが快く喉を通っていった。
 澄子は、花形に渡されたファイルを手にとった。
 プロフェッサー小沢。それが今の仕事。
 探求心の前には、恋心など、意識の片隅に追いやってしまえ。
 澄子は、コーヒーを片手に、その資料に意識を集中した。
645Prototype G≠α 第4回:2006/07/14(金) 23:47:13 ID:lB5cKAQL
5/6

 澄子が、予定の講義を終え、オフィスに戻ると、北條が待っていた。
 研究室の閉鎖後も、澄子を慕って、オフィスで秘書がわりの仕事をしている少女が、
北條にコーヒーを出し、一礼すると部屋を出て行った。
 「今朝は早かったのね」
 「一応、仕事で来たので。けじめはつけないと。
 ちゃんと、起きられたんですか?」
 「子供じゃないわ。
 それで、仕事は済ませてきたの?」
 「いえ、これからです。
 小沢教授。早速ですがこれを」
 北條は、封筒を差し出した。
 その北條の顔は、澄子の恋人としての顔ではなく、いつもの仕事中の北條の顔だった。
 「加賀美公安部長から預かってまいりました。
 あなたに、国の機関として創設される進化人類対策としての研究機関の長として、
就任していただきたいとの要請です。
 Gシリーズの一連のプロジェクトの成果を国が評価し、アンノウン事件との関わり
も評価されました。
 これは、今までのような、警視庁の一部の対策室ではなく、政府の直轄機関として
置かれ、その運営には、相応の権限と独立機関としての裁量権を持ちます。
 国庫の正式な予算も計上済みです。
 どうか、ご協力いただきたい」
 澄子は、封筒を取り、内容を確認した。
 「つまり、これは、わたしがその対策として必要と思えば、それを国家が全面的に
バックアップする、という事と受け取っていいのかしら。
 たとえば、Gシステムの強化にあたるとして、そのGシステムの現在の弱点、
その重量に関して、新素材を求める研究まで国家が支援してくれる、と了解して
いいのかしら」
 「いいですよ」
 「今の私には、非常に嬉しい依頼だと思うわ。
 でも、少し考えさせてくれない」
 「結構ですよ。
 でも、あなたがノーと云えば、あなたの頭脳に入っているGシステムのデータの保護という名目で、強制送還が待っています」
 「なるほどね。私に選ぶ権利はないというわけね。いいわよ、それで。
 でも、現状、私の進めている研究内容は、マイケルとの共同でなければ成立しない
ものだわ。もちろん、マイケルが私について日本に行く事の同意が得られないときは、
私も現状の研究を諦め、新しい観点からの装備の改良を進めていかなければならない
わけね。
 正直辛いわ。
 でも、以前、あなたにも話したでしょ。もし、今の研究内容を政府機関の管理下に
置く場合は、スマートブレインとの交渉が必要になるのだけど、その交渉は、政府の
ほうでやってくれるの?」
 「その件は、加賀美部長に内々で話してはいます。上が有用な技術と判断すれば、
多少の無理は押してくれるでしょう」
 「わかった。マイケルに話してみるから、その分の時間だけ頂戴。
 それで、返事はいつまでにすればいいかしら」
 「1週間後に。
 それから、小沢さん」
 北條は、続くことばを、あまりにさりげなく口にした。
 「僕と、あなたの事、一旦白紙に戻しましょう」
 「え?」
 澄子には、その言葉が頭に入ってこなかった。
646Prototype G≠α 第4回:2006/07/14(金) 23:50:26 ID:lB5cKAQL
6/6

 「僕とあなたとは、職務上、対立する面も出てくるだろうし、個人的な感情的な仕事
が左右されるような事があってはならないと思う。それに、トップたるあなたと、警察
側の僕がつきあっているのでは、研究員たちも、いろいろ勘ぐるかもしれない。
 研究所としての機能が確固たるものになったとき、その時までお互いを必要とする
気持ちがあるのなら、その時にまた関係を再開すればいい」
 澄子は、北條の言葉に、非常に違和感を感じた。
 夕べの、あの感触が肌に蘇る。
 あの時のあなたは、そう云ってはいなかった。
 とても、澄子を求め、愛し、可愛がり、澄子自身も欲しがらせた。
 「そうね。私たちの立場は、お互い責任あるものだし、個人的感情が混じることが
あってはならない。私も同意するわ。
 でも、ねえ、北條くん、あなたはそれでいいの。
 そして、私は、あなたとの今の気持ちを、どう整理をつければいいの?
 あなたを一度嫌いになって、それから他の男の処に走っていいのなら、気持ちの切り
替えも楽なんだけど、あなたの今の話では、そうもいかないみたいね」
 澄子は、直球を投げた。
 「そうですね。
 あなたの感情に対する配慮を欠いていました。
 正直に云いましょう。僕が一番最初に、この大学を訪れた時は、内調の合田課長の
指示でした。小沢澄子という頭脳を、国外流出させてばならないと。日本国の管理下に
置くために、あなたに取り入れと。
 そうですよ、僕は、出世のために、あなたの感情を利用したんです。
 僕は最低な男だ。
 小沢さん。あなたは僕に騙されたんだ」
 澄子は、事の真相を明かす北條の顔が、苦しそうに喘いでいるように見えた。
 澄子は、北條の頬を平手でぶった。
 「あなたの気持ち、本当にそうなの?
 あなたの事を、私が心の底から憎らしいと思っていいの?」
 「いいですよ。僕を、僕を、嫌いになって、新しい誰かのものになればいい。
 僕は、僕はもう、あなたに愛される、資格がない」
 北條は立ち上がり、澄子に背を向け、ドアに手を掛けた。
 「返事は、僕のほうから電話しますから、その時に。来週の、この時間に。
 それでは」
 足早に、北條は出て行った。
 ばたん、と閉められたドアの向こうで、靴音が遠のいていく。
 「何考えているのよ、北條君」
 澄子は床にへたり込んだ。
 「あんな風に抱かれたら、そんな言葉、信じられるわけ、無いじゃない」
 水滴が、顎を伝い、澄子のスカートに染みを作った。
 「やだ、私。北條君のこと、本当に、好きになってる」 
647575:2006/07/14(金) 23:51:31 ID:lB5cKAQL
以下、次回までお待ちください。
648名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 06:13:29 ID:BfDlAKPN
×祥一
○翔一

主人公の名前間違えんなよ。
649名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 09:01:59 ID:Y2OGW+CE
正直、このスレ向きの話じゃないと思うよ
エロ部分、萌えないし。
何より登場人物の名前間違え過ぎ
本当に作品好きなのかよ
650名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 23:42:44 ID:houOF/zl
今回放送の加賀美を励ましたり見守ったりした岬がいいなあ。

岬×加賀美きぼん
651名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 23:59:36 ID:U/cER2ZS
ageますよ。よっこらせ
652名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:18:16 ID:R8NqztVL
ワームとライダーのせっくす見たい。
653名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:30:44 ID:vieCwg0/
毎回やってるバトルがセックスみたいなもんやんか!!
654名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:03:02 ID:CjjrhzE6
田所さん×岬さんいいなあ
加賀美×ひよりも。
655名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 03:08:20 ID:0mnVggsq
田所×岬デフォの
加賀美×岬がいいな
656名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 12:49:40 ID:F+Z0Z/Wl
総司×ひより←剣スキー…。
657名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 17:39:52 ID:dPohTC5B
三輪ひとみ嬢ワームでエロいの書いてください
658名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 22:34:26 ID:U4J3Fx7y
蹴っても殴っても復活して追いかけてくる
変質者ザビーに根負けして犯される間宮麗奈様
誰か書いてくれ
659名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 14:40:41 ID:EYDk4ofn
何か間宮嬢なら逆な気がするw蹴って殴って怯んだ隙に乗っかりそうw
660名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 15:07:44 ID:SRv8OL+a
取り敢えずアナル姉さんの麗奈様にケツ穴を掘られる影山の逆レイプ物きぼん。
661名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:32:32 ID:2XHKKUA7
腕だけ変化させ裸に剥いてよつんばいにさせて並べた影山、三島、田所のケツの穴に順番にあの巨大なハサミをぶち込む麗奈様。
662名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 00:34:35 ID:aFXIKBXz
「田所さんのお尻はアナタなんかに渡さないわ!!」
とゼクトペニバンを装着してヤル気満々な岬さん乱入きぼん。
663名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:50:29 ID:qaH01ZvN
カニとサソリでくんずほぐれつキボウ
664名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 05:10:15 ID:14ExpauD
ワームだし間宮様は処女なんだろな。
665名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 06:26:22 ID:wjolQqeN
擬態された人間が処女なら、擬態したワーム(人間体)も処女になるんじゃないか?
666名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:58:14 ID:Lb09ESre
間宮様は前は処女でも後は非処女です。
667名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 09:58:44 ID:mLIHpLiJ
>>666
それ、中の人の別の作品w
668名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 17:57:10 ID:DCq3Ffjo
とりあえず、三島×間宮でひとつ。
669名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:05:29 ID:14ExpauD
間宮様の女王様みたいな性格はウカワーム独自なのかそれとも擬態された人間のモノだったのか気になる
670名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:38:46 ID:omF1FDEu
天道兄妹近親相姦はこのスレ的にはおkですか?
671名無しさん@ピンキー
ばっち来ーい!