ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第十章

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1リーア先生 ◆UktGzzmQ/o

  シンプルなルール。

 『与えられたMSと武器を使って、他の参加者と殺しあえ』
 『時間と共に立ち入り禁止区域は増える。踏み込めば死』
 『最後の一人が選ばれるか、全員死ぬかするまでゲームは続く』

  望まずしてこの戦場に放り込まれた26名。
  今、生き残っている大半の者は、別のことを考えている。

  いかに、あの白衣の『ティーチャー』をだしぬくか。
  いかに、この非情のルールの網をかいくぐるか。
 
  戦いというリスクを負うことなく、出会った仲間と殺しあうことなく。
  みなそろって逃げることができるなら、こんなルールになど従いたくはない。
  たとえ、それが「普通に優勝する」ことよりも困難な道だとしても。


  ガ ン ダ ム バ ト ル ロ ワ イ ヤ ル

     第三回大会、第十章。

   現在 生存 15名。 死亡 11名と1羽。


   果たして、脱出が先か、全滅が先か。




 第三回大会の新規参加者の募集は、既に打ち切りました。

 何か気になったROMの方は、お気軽に管制室までどうぞ。
 第四回大会の開催も計画されています。

 ルール等の詳細は>>1-15くらいに。

前スレ
ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第九章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1079965231/l50

感想・議論用スレ
ガンダムバトルロワイヤル第九管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1079886241&ls=50

基本情報・人気投票
第三回ガンダムバトルロワイヤル管制室データフォルダー
ttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/2598/top.html

ネタ・遊び・気長な議論
ガンダムバトルロワイアル緊急避難所
ttp://jbbs.shitaraba.com/anime/1156/
2リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:05 ID:???
 @ 過去スレ @

・第一回大会 本スレ
第一章:ガンダムでバトルロワイヤルやってみよ〜
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1038/10383/1038324132.html
第二章:【生存21名】ガンダムTHEバトルロワイヤル【死亡1名】
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1039/10391/1039169588.html
第三章:【知略】ガンダムバトルロワイアル第3章【陰謀】
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10410/1041070641.html
第四章:【裏切り】ガンダムバトルロワイヤルpart4【信念】
ttp://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1042612295/
終  章: ガンダムバトルロワイヤル最終戦場(諸事情によりアクシズ)
ttp://ime.nu/www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi/shar/1048332637/

・第二回大会 本スレ
第一章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会 
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1049713319/
第二章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会lt;二章gt;
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1053350734/
第三章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会第三章
ttp://pc4.2ch.net/test/read.cgi/x3/1055663266/
第四章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会第四章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1058684058/
最終章:ガンダムバトルロワイヤル第二回大会終章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1063012783/l50

・第三回大会 本スレ
第一章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第一章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1069427705/l50
第二章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第二章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1071387802/l50
第三章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第三章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1073650712/l50
第四章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第四章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1074521682/l50
第五章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第五章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1075739989/l50
第六章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第六章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1076854569/l50
第七章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第七章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1077892615/l50
第八章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第八章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1078844556/l50
第九章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第九章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1079965231/l50
3リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:06 ID:???
・議論、感想スレ
ガンダムバトルロワイヤル避難所
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10410/1041000462.html
ガンダムバトルロワイヤル避難所part2
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10418/1041856658.html

ガンダムバトルロワイヤル管制室(アクシズ)
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1043595608&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第二管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1052406249&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第三管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1058521848&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第四管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1071500120&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第五管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1074503247&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第六管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1075186692&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第七管制室(間違えて『第六』となってますがそこはスルーで)
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1076855882&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第八管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1078064089&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第九管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1079886241&ls=50


 @ このスレッドについて @

このスレッドでは、一人の参加者が一人の生徒を担当し、リレー形式で話を進めていきます。
(すでに第三回大会の新規参加者は、受付を終了しました)

参加希望者は管制室で受けつけをし、クジ引きによって『機体』と『支給武器』を決定します。
彼らには、「宇宙世紀」という縛りの中で自由にキャラクターの設定をしてもらいます。
(ただし原則として、アニメやゲームなどに登場した人物はお断りしています)

それぞれの人がそれぞれの登場人物を受け持ち、その行動方針から行動の結果まで、全て決定します。
常識を外れた過剰な行動を防ぐために、『行動値』や『移動』などのルールが設定され、
また、千日手防止や偶然性の演出などのために、『ID判定』のルールが用意されています。

しかし、それでもゲームとしての自由度はかなり高く、それだけに参加者の厨化の危険もあります。
また逆に、読者の方が無思慮に参加者を叩いた場合、参加者がやる気をなくすこともあります。
参加者も読者も、くれぐれも節度を持ってこのスレを楽しむようにして下さい。
4リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:07 ID:???
 @ 行動ルール関係 @
このスレでは『行動値』というものが設定されています。
描写と共に、これを消費しつつ行動を行います。
一人の人間が行動できるのは、現実時間の一日ごとに4P分だけです。

行動値がリセットされるは、現実時間の午前0時です。
行動値が必要な行動としては、
『移動』『探索』『整備』『戦闘行動』『通信』『変形(可変MSの場合)』などが代表的です。
行動値が要求されるのは大きな行動のみで、ちょっとした動作などには必要ありません。
会話も、『通信開きっぱなし』『接触回線での会話』『生身での会話』なら行動値無用です。
ただし、劇中で時たま使われる『全体通信』のみ行動値を2点消費します。注意してください。

尚、行動の描写の後には、位置、所持武器、行動方針、同盟相手等を明記して下さい。
観客の理解や、参加者間の認識の食い違い防止に、大きな助けになります。


 @ 戦闘 @
このスレの戦闘では、最も重要なルールがあります。
それは 『攻撃の結果は、攻撃側の描写を受けて防御側が決定する』 ということです。
撃破されたか、腕が吹き飛んだが、かすったか、シールドで防いだかなど、防御側に決定権があります。
『先行破壊』は厳禁です!
回避の術のないゼロ距離射撃なども『先行破壊』と見なされることがあるので、注意しましょう。

戦闘時の行動については、
『ビームライフルで攻撃』『ミサイル一斉射撃』『回避』などがそれぞれ行動値1点分の行動になります。
撤退については、まず戦闘地帯からの『撤退』で行動値1点分になります。
これは同一エリア内での移動なので、隣のエリアに移動する際にはさらに行動値が必要です。

基本的に、1点分の行動値の攻撃を防御・回避するのに、1点の行動値を必要とします。
ただし、防御側が描写や行動を工夫すれば、1点の行動で複数の攻撃を回避しても構いません。
あるいは、防御を省みずダメージを受けるままにすれば、行動値を使う必要はありません。
目安として、どれだけ多数に袋叩きにされても(1日4点の行動値のうち)1点くらいは他の行動に当てて構いません。

ルールとしての縛りは最低限にし、機体や乗り手の優劣は書き手の裁量に任せています。
くれぐれも節度を守っていきましょう。
5リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:09 ID:???
 @ 特殊ルール『達成値』(通称ID判定) @
『達成値』とは、そのカキコで取った行動の成功・失敗をIDで決めるルールです。

このルールは当事者双方の合意があった場合にのみ、使用します。
特に戦闘においては、延々と回避が続く千日手を防止する意味でよく使用されます。
(ただしこれは、強制でも義務でもありません)

使う場合、メール欄を空欄にしIDを表示するようにして下さい。
出てきたIDに含まれる数字を使い、その行動の『達成値』を決定します。
基本的に、IDの文字列に含まれた最も大きな数字が『達成値』となります。

『In3rKPcy』の場合、含まれている数字は『3』のみなので、『3』となります。
『Atw4g6Qg』では、数字の『4』と『6』がありますが、大きい方をとって『6』と判定します。
『oHI+CUmX』のような数字の入っていないIDは『0以下』とします。
『sp02X9NK』『a0Tf/jEj』のように大文字の『N』または『T』があれば、『9よりも上』です。
さらに、『Ttw4g6Ng』のように、『NT』の2つの大文字が揃えば『NやT一文字より上』です。
小文字の『n』『t』は、いくら入っていても無意味な存在です。無視して下さい。

 早見表
NT(二文字かつ大文字)>N or T(一文字かつ大文字)>9>8>7>6>5>4>3>2>1>0>数字なし

基本的に、両者の合意があったときのみ使うものです。
戦闘時には使うのが通例ですが、義務ではありません。戦闘時以外でも使って構いません。
判定後、敗北側は『なんらかの不利な結果』を受けるようにして下さい。その程度は問いません。
IDの値の差の大きさを、損害の程度に結びつける必要もありません。

もしもその気ではなかった場合には、拒否しても結構です。
しかし、IDを出しておきながら判定を拒否したり、無視が多過ぎれば叩かれることになります。
くれぐれも節度を守ってください。


 @ 所持品 @
初期に支給されるものとして、原作通り
『ディパック』『首輪』『コッペパン2つ』『水2g入り2本』です。
さらに今回は、宇宙ステージということで『ノーマルスーツ』も支給されます。
後は、参加者が誘拐された時に持っていた『私物』を持ち込むことができます。
この私物については参加者の自由に任せますが、ある程度の節度をお願いします。
6リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:09 ID:???
 @ マップ @
『A〜Z × 1〜24』の624マスで構成されています。詳しくは後に示します。
毎回、今何処にいるのかを明記して下さい。
禁止領域は放送の時に予告され、放送後、現実時間で48時間後に爆破のスイッチが入ります。
尚、参加者は最初から地図を所持していますが、他の参加者の場所は表示されません。


 @ 移動 @
行動値を1点使うことで、マップ上のエリアを1マス移動することができます。
移動可能な方向は上下左右だけで、斜め移動はできません。
MAや、艦船やSFSに乗ったMSは『開けた空間』なら1点の行動値で2マス移動できます。
艦船に乗っている場合、一人が艦ごと【移動】すれば、一緒に乗っている人も同時に移動します。
なお、示されているマップの『外側』は『侵入禁止区域』と同じ扱いになっています。


 @ 索敵 @
どれだけ遠くの敵を察知できるのかは、搭乗している機体ごとに異なります。
策的範囲は、通常機で周囲2マス。 艦船・狙撃型で3マス。 偵察機で4マス。となっています。

他の参加者の位置を確認し、その範囲内に入っていれば、劇中でも「発見」できます。
当然、地形ごとに見やすさは変化しますが、その点は描写で表現して下さい。
(『開けた空間』ならはっきりと相手の機種まで特定できるでしょう。
 『暗礁空域』に潜む敵は、一度存在に気づいても途中で見失うかも?)
ちなみに、通常の「通信」で通信ができる範囲も、この策敵範囲と同じ範囲です。
「見えている相手とだけ通信できる」と考えて下さい。


 @ 爆弾 @
爆弾は、機体と、参加者の首輪につけてあります。
首輪については【バトルロワイヤル】原作の首輪と同性能……のハズです。
今回の『ティーチャー』は、前大会でこの首輪の無力化を図りましたが……。
ちなみに、支給された機体を失い、かつ別の機体を獲得できない場合も、爆破されます。


 @ 参加者の持つ情報 @
劇中の参加者は、現実世界の読者と同じ情報を持っているわけではありません。

まず、彼らは、(随時スレ内で表示されている)他の参加者の位置を知りません。
他のMSと対面した場合、相手の機体名は分かりますが、性能は分かりません。
初期支給MSと参加者の名前の組み合わせは分かりますが、途中で乗り換えた場合は分かりません。
また、他の参加者が脱落しても、それをすぐに知ることはできません。
脱落者の情報は、定期放送で耳にして初めて知ることができます。

ただし、これらは原則です。
NT能力を発揮したり、現場で乗り換えや死亡を見ていれば、この限りではありません。
特殊な支給品によって情報を得られる場合もあります。
『プレイヤーの知っている事』と『キャラクターの知っている事』の混同に、くれぐれも注意して下さい。
迷った場合は、管制室で相談してみて下さい。
7リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:10 ID:???
 @ 放棄された参加者 @
長期に渡って書き込みがない場合、『スレへの参加の放棄』とみなします。
用事などで書き込みできないことが分かっている場合、管制室で相談して下さい。
何の宣言もなく長期間放置された場合、管理側で『この参加者は『放棄』された』と認定します。
こうして『放棄』された参加者を攻撃した場合、特例として、攻撃側が結果を書くことができます。
つまり、積極的に頑張っている参加者の『肥料』にする、ということです。

目安としては、2週間 音沙汰がなかった場合、この判断を下します。
あらかじめ『参加不可能宣言』が出ていればこの限りではありません。


 @ 戦艦運用ルール @
支給武器や色々なイベントで『戦艦』が手に入ることがあります。
その際は以下のルールに従って運用して下さい。

*戦艦にMSが着艦する際には、衝突しないようかなり注意した操縦が必要です。
 また発艦する際には、機体の起動やカタパルトの操作が必要です。
 これらのことを踏まえ、【着艦】【発艦】にはそれぞれ1点の行動値を消費して下さい。

*ブリッジ(操縦席)と格納庫はかなりの距離が離れています。
 ブリッジ・格納庫間を移動する際は、【移動】として行動値を1点消費して下さい。

*ブリッジにいる人間は、行動値を使って戦艦を【移動】させることができます。
 戦艦は、1点の行動値で『開けた空間』を2マス進むことができます。
 この場合、戦艦に乗っている全ての人間・MSが行動値を使うことなく一緒に移動します。
 ただし、ブリッジに何人いても、24時間で【艦の移動】に使える行動値は合計4点までです。
 艦を移動させた後、MSを【発艦】させて【移動】するのは自由です。

*戦艦の特典の一つとして、格納庫の存在が挙げられます。
 この格納庫にMSを収容することで、簡単な補給・修理作業が行えます。
 ただし初期状態では、ちょっとした補修を行う材料と予備の推進剤はありますが、
 武器・弾薬・脱出用ランチなどは一切搭載されていません。

*本来、戦艦というものは、何人もの専門家が役割分担してやっと動かせる存在です。
 一人でも動かすことは不可能ではありませんが、
 操舵・武器管制・通信の各システムはブリッジの中でもそれぞれ離れた位置にあります。
 (さすがに行動値を使って移動する必要はありませんが、描写の際には注意して下さい)


 @ 要点 @
色々ややこしく書きましたが、

@ 行動は基本的に自由。
@ 戦闘の結果は『攻撃を受けている側』が決める。
@ 『両者の合意があった場合』、達成値を使用する。
@ 自分の居場所を毎回、明記しておく。
@ 侵入禁止区域にいた場合は有無を言わさず死亡。
@ 基本は原作と同様。
@ 分からない点があれば、管制室で先生に聞く。
@ 管制室での抗議は、冷静に、論理的に、相手に敬意を持って。

という以上の8点を守って下さい。あとは、楽しく殺しあいましょう♪
8リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:11 ID:???
 @ 会場宙域地図 @

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z 
01■■■■□□□□□■■■■□■■□□□■■■■■□■
02■※■□□□□□□□■■■■■□□□□□□■■■■※
03■□□□□□※□□□□■■□□□□□□□□□■■■■
04□□□▼▼□□□□□■※■□□□□□□□□□■※■■
05□□□□▼▼□□□□■■■■□□□〓〓□□□□□□■
06■□□□□□□□□■□□□□□□□□□□□■□□□□   □:開かれた空間
07※■■□□□□□□□□□□□■□□□□□□□□□□□   ■:暗礁空域
08■※※■□□□□□〓〓□□□□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□□□□□□□□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10■■■■■□□□□□□□□■□□□□※※※※※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■□□■□□■□■■□□□□※※※□□■■   ≠:崩壊したコロニー
12■■■■■□□□□□□■■■■■■□□□※□□■■■
13※■■■□□□□※□■■■□■□■■□□□□□■□■   ◎:侵入禁止区域
14■■□■□□□▼□□□■※■□■□□□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■■■■■□□▼□□□□■■□□□□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□□□□□□□□□□□※□□■■■
17□□■□□□□□□□□■■■□□□□≠≠□□□□□■
18※□□□□□□□□□■■■□□□□□□□□□□□□□
19□□□□□□■□□□□■■■■□□□□□□□▼□□□
20□□□□□□□□□□□□■□□□□□□□□▼▼□□□
21□□□〓〓□□□□□※□※※□□□□□□▼▼▼□□□
22■□□□□□□□□※※※※□□□□□□▼▼▼▼▼□□
23■■□□□□□□□□※※※□■□□□□□▼▼▼□□□
24※■■□□□□□■□□※※■■■□□□□□□□□□■
9リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:12 ID:???
 @ 各地形の解説 @

□ 開けた空間
 ほとんどデブリもない、開けた宇宙空間。
 移動は極めて楽ですが、遠くからも視認されやすく、物資の獲得はほぼ望めません。
 MAや、SFS・艦船に乗っているMSは、1点の行動値で2マス分移動できます。

■ 暗礁空域
 壊れたコロニーの残骸や、岩塊を中心としたデブリ地帯です。
 移動時には慎重に動かないと、岩塊に衝突して自滅するでしょう。
 身を隠したり生活物資を探したりするにはいいですが、戦闘関係の物資はほとんどありません。

※ 戦場跡
 暗礁空域よりも密度が薄く、戦艦やMSの残骸を中心としたデブリ帯です。
 どうやらここは、昔戦闘があった跡のようです。
 無傷のものはほとんどありませんが、多少は武器や弾薬・推進剤の補給が見込めるでしょう。
 ただ、見たくもないような無惨なものを見てしまうかも知れません。

〓 コロニー
 無人となったコロニー。重力と空気は残っていますが、住民はいません。
 生活用品を中心に、さまざまな物資を獲得することができるでしょう。
 マップ上、2マス分で一つのコロニーとなります。全部で4基存在しています。
 (うち、ひとつは破損し、空気が失われています。他の3基は空気が残っています)

▼ 小惑星基地
 ルナ2やアクシズのような小惑星軍事基地です(その両者よりも小さめですが)。
 エリア内には、大中小の3つが存在しています。
 施設が整っていて、多少の武装強化も望めますが、中は入り組んでいて迷路のようです。
 戦闘するにも探索するにも、緊張を強いられることになるでしょう。

≠ 崩壊したコロニー
 壁にいくつも穴が開き、空気が全て失われてしまったコロニーです。
 大気と共に色々なものが飛び去ってしまい、また内部は冷たい真空に晒されています。 
 ですがコロニー全体の形はまだ留めており、港湾部の施設などには空気が残っています。
 物資の調達などの目的には、ある程度使えるでしょう。

◎侵入禁止区域
 ティーチャーにより立ち入り禁止が告げられたエリアです。
 このエリアに侵入すると、参加者の首につけられた首輪が問答無用で爆発します。
 みなさん、くれぐれも移動の際にはご注意を。

×侵入禁止予告区域
 ティーチャーにより、間もなく侵入禁止区域になることが予告されたエリアです。
 予告から現実時間で48時間経過すると、上の侵入禁止区域に変化します。
10リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 15:13 ID:???
 @ 最後に参加者様へ @

バトロワ参加者心得

一つ、場の空気を読む努力をする。
一つ、戦闘時、無理やり人を自分の土俵に引き込まない。
一つ、極力、相手がなにをしたいかを考える。
一つ、自分勝手な行動をしない。
一つ、放棄しない。
一つ、観客もいることも頭に入れておく(管制室を読まない読者の存在も忘れずに)
一つ、誤字、脱字、変換ミスには気をつける。
一つ、ID待ちはしない(みんな、案外見てますよ)。
一つ、叩かれたら、怒らず、まずは自分を見直す。
一つ、管制室での質問・抗議・意見などは、穏かな口調で冷静に。決して煽らない。
一つ、全てにおいて節度を守る。自分は職人だと自覚する。
一つ、『生きる』為の戦いではなく『魅せる』為の戦いを心がける。
一つ、死んでも泣かない。
一つ、エロスは大事、でも程々に。
一つ、『キャラは憎めどプレイヤーは憎まず』の精神で、互いに敬意を忘れないでオネガイ

一つ、そろそろ展開に巻き入れていくことを考えましょう。マップがかなり狭くなってますよ。
11通常の名無しさんの3倍:04/04/05 15:13 ID:???
まだこのオナニースレあったのか
他板に場所移せば?
12通常の名無しさんの3倍:04/04/05 19:36 ID:???
>11へ
俺はROMだけどこのスレはおもしろいと思う。
神のような職人が書き込むVOEにはかなわないし、ネタ系の兄弟、トロワ、トミノえもんの方が確かにおもしろいが、
どこか厨くさい某混線世界や森優と比べれば遥かに質が良いssだよ。
13通常の名無しさんの3倍:04/04/05 21:44 ID:???
どうでも良いけどここで某混線叩くのは荒れる元だから止めれ。
兼任住民さり気無くかなり多いんだし。
14リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 21:45 ID:???
第九章 >291 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
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23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19は同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。07・14・21・25は同一地点。
03・05・15・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
15リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 21:45 ID:???
生徒名簿

 01番 シュウジ・アサギ         (32) 男性  ビギナ・ギナ(元・ホビー・ハイザック)
 死亡 シュヴァイザー・シュタイナー (44) 男性  ボリノーク・サマーン
 03番 イブ・シュウリン          (24) 女性  Vガンダム
 死亡 ユリ・ランブ            (16) 女性  (ゴトラタン)
 05番 ダグラス・ロックウード     (17) 男性  ジム・ライトアーマー(元・ケンプファー)
 06番 ジェイス・カーライル       (28) 男性  ジェガン
 07番 ベルク・クロフォード       (25) 男性  ペズ・バタラ
 08番 ヨーコ・クロサキ         (17) 女性  ガズR
 死亡 リオン・フライハイ        (15) 男性  ジオング
 10番 アシッド・ミニングリー      (29) 男性  ギラ・ドーガ
 11番 サーティア・クワン        (19) 女性  ガンイージ(元・ジム・ライトアーマー→ジャベリン)
 死亡 サブナック・B・アンドラス    (17?)男性  ビグロ
 死亡 ショーン・コネリー        (52) 男性  ガンダム4号機(元・ジャベリン)
 14番 レイモンド・デリック       (31) 男性 R ・ジャジャ(元・ガンイージ)
 15番 リナルド・グレイス        (22) 男性  アビゴル
 死亡 アレン・D・バディアム      (20) 男性  ハンブラビ(元・ガンダム4号機→ジャベリン→ゴトラタン)
 死亡 フィニー・ディクセン       (18) 女性  (ハンブラビ)
 死亡 レニウム・アートナー      (33) 男性  ジ・O
 19番 ラーズ・フィリー          (16) 女性  ヤクト・ドーガ(クェス機)
 20番 リファニア・ニールセン     (15) 女性  サイコガンダムMk-U
 21番 アーネスト・マンソン  (20代後半?)男性  ガザD(+旧ザク)
 死亡 リー・ションロン          (22) 男性  (ビギナ・ギナ)
 死亡 スタンリー・M・イプキス     (33) 男性  クロスボーンガンダムX2
 死亡 ジョシュア・カミンスキー     (31) 男性  ガンダムMk-U(ティターンズカラー)
 25番 ルイ・フィルセント         (22) 女性  ジャベリン(元・R・ジャジャ)
 26番 シェラザード・ビンス・マクファーソン (28) 女性  キュベレイMk-U(3号機)
16リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/05 21:48 ID:???
>11-13
ご意見ありがとうございます。批判的意見も参考になります。
ただ、そういう意見のやりとりは、ここではなく管制室にてお願いします。

ガンダムバトルロワイヤル第九管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1079886241&ls=50
17シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/05 22:41 ID:???
>>第九章スレ285

「ラーズの言う通りだ、な。
 まぁ、もう一度寝るのも難しいだろうが……。
 作業ももう少し時間がかかりそうだ。」

(全く……。ラーズ通れとこれじゃどっちが年上だか。
 ま、俺は俺の出来ることを全力でやるだけ、と。)

メンテナンスハッチを開閉。自爆装置を見つけ、カバーを外し、内部配線に手を加える。
いい加減飽きはじめた作業をしつつ、考え事を。
それだけの余裕が出てきたと言うことだろう。
(しかしな……正直こんなに簡単に核融合炉に触らせてもらうとは思わなかったな……。
 何か細工されたらどうするつもりなんだろうな……?
 ジェイスは自分でやるって言い出しそうだな……。そう言う性格っぽいしな。
 それが普通なんだろうけど……な。
 俺たちは普通じゃない……か。
 ふん。元の普通の生活を取り戻せるなんて思ってないさ。)

ヤクトのコックピットにスイッチを増設しに行ったとき、荷物を取りに来たのか、ラーズがいた。
しばらく荷物を取り終わるまで待つことにした。
その時だった。二つの全体通信が入ってきたのは。
18シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/05 22:42 ID:???
第九章スレ>237 >263 >246 >273

「……おっさん……。ゼファー。現在生存している参加者の中で……そうだな……27歳以上の男性参加者はどれだけいる?」
〔……検索結果です。
  01番 シュウジ・アサギ      (32) 男性
  06番 ジェイス・カーライル    (28) 男性
  10番 アシッド・ミニングリー  (29) 男性
  14番 レイモンド・デリック   (31) 男性
  21番 アーネスト・マンソン(20代後半?)男性〕
「二人は除外、として……。危機にあるのがレイモンドである可能性は1/3か……。
 通信機からわずかに声が聞こえた気もするが……。
 もう一度、聞こえれば……。クソッ、発信源はどこなんだよ……。」

【行動:通信再接続(−1) 作業(−1) 通信を聞く(−0) 検索(−0)】
【残り行動値:2p】
【位置:S−17 コロニー格納庫 】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと疲労】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化  ……。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番 レイモンド 15番リナルド? 07番ベルク?】
前スレ>>281-282>>286-287
パスタを乗せたカートと共にブリッジに入ったリファニア。
もう、お腹の虫が鳴こうが構いもしない。

『おやおや……、スパゲッティ・ペペロンチー"にっ"、できたんだね』
「んもう、そこは流すトコロって言ったのに〜!……意地悪なお兄さんは、こうだっ!」
リファニアをからかうように話しかけてきたリナルドに、返事と共に必殺のでこぴんで反撃。

『あら、美味しそうね。
 ちゃんと少し硬めに仕上げたかしら?』
「と〜ぜ〜ん!
 ……といっても、麺を茹でたのはダグラス艦長なんだよ〜。
 びっくりしちゃったよ〜。すごい上手いんだもん。」
イブには、さりげなくブリッジ詰めだった彼女を喜ばせるように、ダグラスが作ったのだと教えてあげる。

そんなやりとりの後に、イブがとりあえず、艦を動かした。
このT-11は、間もなく禁止区域になってしまう。
会食中に、ボン!なんて、情けなすぎて笑い話にもならないもの。
……すぐに動けばいいってわかってはいるけど、いい気分じゃないよね。

そんな事を考えながらダグラスとシェラを待つ。
……ふと、リナルドが手にしている携帯端末機らしきものが目にとまった。
首をかしげるリファニア。

「……ねえ、それって、何〜?
 ゲーム機じゃあ……ないよね?」

なんとなく気になってしまったので、聞いてみた。

【行動 : なんだろ?(0)、残2 】
【位置 : U-12(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、エプロン装備、空腹限界 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』『最後の晩餐?』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
「お嫁ですか……。」
それは、僕が男に見えないという事なのだろうか?
リファニアの褒めとからかいの入った言葉に、苦笑いが浮かんだ。
麺の評価は上々、わざわざコック服に着替えた甲斐があったというものだ。
さて、次は姉さんと交代する番か。

艦橋へ向かおうかと足を進めようかとした時、
リファニアが完成品の試食を進めてきた。
皆で作った料理、味見してからでも遅くはないだろう。
うん、食感は合格点。だけど、味が……、……あれ?

……味が、無い?

そんな馬鹿な事が有るか、と残りを口へ運んだ。
だが、やはり味覚は働かない。
……そういえば麺の味見の時も、パスタの甘味が感じられなかった。
それは只、単に質その物の問題かと思っていたのだが……。

―――痛っ……。

忽然と左肩、左肘関節に重い痛みが圧し掛かる。
覚醒剤を打った箇所から一番近い、両関節。
間違いない、薬が切れ始めた証拠だ。

『………さあ、あたし達も行きましょう』
「わ、わっ!?」

シェラの声が掛かると同時に、体が引っ張られた。
彼女の腕に寄りかかるようにして、よたついた体を元へ戻す。
パスタとリファニアは、いつの間にか消えていた。

艦長服へ着替える事も忘れ、シェラと腕を組んだまま廊下を進む。
……まだ大丈夫、もう暫く自然体で居られる……。
心にそう言い聞かせた僕は、心に余裕を持たせた。

硬く組まれた腕、僕はそれを黙認した。
彼女と関係を持ってしまった以上は、それなりの責任が伴う。
これ位の事には、誠意をもって答えなければ……。

……でも、僕はいつまで、そして何処まで彼女に応えられるだろうか……。

ふと、僕の腕がさり気なく、彼女の胸に当たっているのに気がついた。
思わず赤くなって、俯いてしまう。
あんな事もしたというのに……慣れない物である。

様々な思惑が混ざる中、艦橋前へ到着した。
「あ、あの。このまま入るんですか?」
まさかとは思うが、一応聞いてみた。

【行動:艦内移動(-1) 会話&複雑な思い(-0)】
【位置:T−11 ミョーコウ内艦橋前】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:薬が切れ始めた…】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 食事 移動】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
『ルイ……。俺をそこのハッチの、ところまで……肩を、貸してくれないか…?
 やはり、じ、自分で……ジャベリンを、起動させる』

おっさんが、アタシの肩を掴んで喋る。
でもやっぱり苦しいんか息が絶え絶えやった。

『やっぱり、俺が乗る機体、だからな……。俺が、やらなければ……』

「でも、そんな状態じゃ・・・・・・」
それを断ろうと思うた。
でも、出来なかった。
おっさんの右目が行かせろと言っておる。
これじゃ断れへん。

「分かった。でも、無理せんといてや。
 死んでもうたら元も子も無いんやから。」
無理してニッコリ笑いながらそういって、おっさんを肩に担ぐ。
そんときあーたんから通信が入る。

『いいか、なにか・・・・・・そう、長くて太い
    (中略)
 急げ、ルイ!』

「らじゃー。 」
なるべく明るい声で返信を返しながらコックピットをでて
青い機体にむかっておっさんをかかえながら跳んだ。

【行動 : 全体通信継続中や (0) 青いMSへの移動  (1) 残り3 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 無理やり笑う でも鬱 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : ゴリ夢中もとい五里霧中 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
>>20
組んだ腕は、ほどかれなかった。
積極的になってもらうことは出来なかったが、いかにもダグラスらしい反応は見せてくれた。
それを許してくれているのは一度は身体を重ねた女への義務感なのか、
色々な意味で「男らしい」未練なのか、それとも控えめな好意の表れなのか。
彼の心の中に自分の居場所があることの証明であることを祈るだけだが。

楽しい時間はあっという間に過ぎるものだ。
ダグラスの感触を楽しむために意識してゆっくり歩いてきたというのに、
もうブリッジのドアが目の前にある。
そこで、ダグラスの歩みが止まった。

『あ、あの。このまま入るんですか?』

そうよ………と、心の中では答えてみる。
だが、今はそうするべき場合ではないと言うことも分かる。

この先には、あの男がいる。あの男の前では、 ダグラスはあくまで「艦長」でいたいのだろう。
彼としては、まだ見ず知らずも同然のあの男に「隙」を見せたくはないのだと思う。
年上の女に翻弄される情けなくも可愛い男の子である部分を見られたくないと考えても不思議ではない。
そのことであの男がダグラスを軽んじ、それがミョーコウ全体への蔑みに繋がるのを恐れたというわけか。

相変わらず、あなたはあなたなのね、ダグラス。

彼にならって足を止め、腕を組んだままその顔を見つめる。
自分の方が背が高いので、自然と見下ろす形になった。

健気なダグラス。健気すぎるダグラス。
自分の身を削って、他人のために歯を食いしばって、己を犠牲にするからこそ生じる魅力と輝き。
だからこそ眩しく、それ故に儚い。
そんな彼だからこそ自分の全てを与えようとも思うし、
普段は隠されているその欲望を遠慮なく表に出させてあげたいとも思う。

たまにはわがままになるのも、相手への気遣いというものよ。

それに、さっきからの様子を見ていると、そろそろタイムリミットが来ているのではないかと思われる。
リファニアから渡されたパスタを試食した時に見せた戸惑い。
その後に一瞬だけ見せた苦痛の表情。
ひょっとすると、自分の腕を振り払わなかったのは、支えが欲しかったせいなのかもしれない。

そのことを気遣うべきか。その意思に関係なく、その身体を支えるべきか。
この未熟で、若すぎて、恐らくは人の上に立つのは………少なくとも今はまだ………無理なはずの
少年艦長に対して、自分はどう振る舞うべきなのか。
彼の心をつかむには、どうするべきなのか。

「………残念だけど、さすがに今は仕方ないわよね」

無念さをごまかす微笑を浮かべながら、その腕を解放する。
ただし、ただ解き放ちはしない。
ダグラスの正面に回るとその肩にそっと触れて、コック姿の少年を見つめた。

「ダグラス、何度も言うけどあたしはあなたを信じているわ。
 だから、あなたが平気な顔をしているなら、あたしはそれを信じる。
 あなたが自分で自分のことを大丈夫だと考えているなら、あたしもそう考える。
 あなたがあなたでいたいというなら、あたしはそれを止めはしないから」

そのまま腕を折り曲げ、その分だけ顔と身体を近づける。
押しつけるのではなく、締め付けるのでもなく、ただ全身で優しく触れて、耳元をささやきでくすぐる。

「………でも、本当に辛い時は、助けて欲しい時は、そのことを教えて。
 あなたもあたしを信じてくれているなら、あたしを認めてくれているなら、
 そのことをあたしに教えて頂戴。
 あたしがここにいる理由を、あなたとミョーコウのために役に立てると言うことを分からせて頂戴」

唇からこぼれる響きは、言葉は、吐息は、ダグラスを震わせることが出来るのだろうか。

「たまにはあたしを頼りにして。自分一人で何もかも抱え込まないで。
 あたし達は一緒よ。一緒にミョーコウに乗っているのよ。
 そういう仲間と、信じている相手と一緒にする苦労は、苦労ではないわ。辛くはないわ。
 あたしがあなたを必要としているように、あなたもあたしを必要としてくれたら、それはとても嬉しいことだから」

跡が残らない程度の強さで頬にキス。相変わらず、頭の中に直接甘さが伝わってくるようだった。

「………それじゃあ、行きましょうか」

ダグラスよりも一歩先にブリッジに入る。
そこにはリファニアとイブ、それにあの男がいて。

「?」

男が持っている携帯端末か何かに、リファニアが興味を示していた。
自分もそうだが、彼女もエプロンをつけたままだ。
この状況で、戦艦の艦橋に、エプロンをつけた女が2人に、コック姿の男が一人。
場違いというか、間が抜けているというか。
だが、この場違いさは、嫌いではない。余計な邪魔はいるけれども、

「…さあ、冷めないうちに食べてしまいましょう」

そう、冷めないうちに。心と身体が冷え切ってしまう前に。

【行動:久々にダグラスを誘惑?(0)、ブリッジに入る(0)】
【位置:T11(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:4】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康・空腹@エゥーゴコスプレ・エプロン装着中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:約束は果たした、そして………】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?】
>>19
「んもう、そこは流すトコロって言ったのに〜!……意地悪なお兄さんは、こうだっ!」

いわゆる『でこぴん』というやつが飛んでくる。
別に避けても良かったが、それだと今度はでこぴんでは済まされないような気がして、
リナルドは素直に喰らっておくことにした。

「ぐはッ!
 ……(痛ぁー……意外と痛かったな……)」

額をさすっていると、リファニアがリナルドの手にしているポータブルコンパネを目に留め、
それが気になったのか、質問を寄越してきた。

「……ねえ、それって、何〜?
 ゲーム機じゃあ……ないよね?」

「え? ああ、これ?
 確かに落ちもの系パズルを一つインストールしてはあるけど……。
 別にゲーム機ってわけじゃないよ。
 こいつはMSの状態をいろいろとチェックするソフトをエミュレートするためのマシンだ。
 ノートパソコンの機能をもっともっと限定して、ハンディサイズにした感じかな。
 あとはテキストエディタとミュージックプレイヤー、それと開錠用のハッキングソフトくらいしか入ってない。
 まあ、俺にはそれくらいの機能しか必要無いからね。 ハッキングソフトは同僚から貰ったものだし。
 君さえ良ければ、後でサイコを診てあげるよ。
 ……ところで」

笑顔で質問に答えるリナルドが、今度は質問する側にまわる。
彼女がブリッジに入って来た時から気になってはいたが、第一声がそれではあんまりだろうと思い
機会を待っていて正解だったようだ。

「ええと……その、ピンクでふりふりのエプロンは一体何?
 いや、あのね……、デザインとかハートマークとか可愛いし、似合っているのも認めるけど。
 何て言うかそれ、料理をする用途じゃないような気がしないでもないような……。
 いや、似合ってることは似合ってるんだ。 うん、それはホント」

なぜか頬を少し紅潮させ、なぜかしどろもどろになりながら聞いてみる。
目の焦点も微妙に合っていたりいなかったり。

俺は何を照れてるんだ?
第一、俺は一体何を聞いてるんだ?

表情の上では相変わらず笑いながら、心の中で、彼はぽつりと呟いた。

……

>>23
少し遅れて、艦長君とキュベレイの人もブリッジに入って来た。
二人とも料理中の格好のままやってきたのだろう。
キュベレイの人は白いエプロン姿だし、艦長君は先程の格好のままだった。

「…さあ、冷めないうちに食べてしまいましょう」

キュベレイの人の言葉に頷くが、そんな彼の内では……

(やっぱり、この人……何て言うのかな。
 少なくとも、俺に対して不快感のようなものを持っているのか……?)

口にも表情にも心の外にも出さず、彼の頭は棘の残滓を汲み取っていた。
でも、そんなことは食事時に考えるべきことではない。
彼は、すぐにダークな思考を消した。
【行動:でこぴんを喰らう(-1)、お話(0)】
【位置:T-11・ミョーコウ内・ブリッジ】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@私服】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、(ノーマルスーツ)、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
「分かった。でも、無理せんといてや。
 死んでもうたら元も子も無いんやから。」

俺の言葉に少し迷っていたルイだったが、結局は賛成してくれた。

(死んでしまったらか…。たしかに…そうなんだが、今の俺は少々無理をしない
 と動く事もままならないからな…)

無理をすれば死んでしまうかもしれない。
しかし無理をしないとやはり死んでしまうかもしれない。
この先にあるのはどちらにせよ死でしかないのか。
それとも、死を免れる為には無理をするしかないのか。

(まったく…お笑いぐさだ。)

ルイの肩を借りながら、俺は口を歪めて笑った。

ルイはアーネストと通信を交わしたあとハッチの外に出て、俺を抱えたままジャ
ベリンに向かって跳んだ。
近付いてくるジャベリン。

「……じゃあ、ここまででいい。あとは…惰性で行けるから……。ルイ……有難
 う……」

ジャベリンまでの中間点くらいに来たところで、俺はルイの手から離れて1人で
ジャベリンへ向かう。
あとは先生の言っていた通りに
『MSに一人で乗って、機体を立ち上げて動かせる状態に』
すればいい。

(続く)
のろのろと惰性で移動した俺は、左手で何とかハッチの縁を掴み円心力でコクピ
ットに入る事に成功した。
何とか体勢を入れ替えて、肋骨の痛みに耐えながらシートに腰掛ける。
こうして座ってみると、何となくガンイージと似たり寄ったりの内装をしている。
これならカタログを読まなくても大丈夫かもしれない。

俺はルイが入れた起動スイッチを切ろうとしたが、傷付いた左目のおかげで遠近
感が狂い、1回目は指が空を切った。
舌打ちしてもう1度慎重にスイッチを切り、エンジンの火を落とした。
そして2、3回深呼吸をし、心を落ち着かせる。

(……さて)

ゆっくりと目を開いた俺は、再度腕を伸ばし起動スイッチを入れた。
静かで心地よい起動音と僅かな震動が、コクピットに伝わってくる。
そこで大きく1回息を吐くとシートの背もたれに身をあずけ、体全体でジャベリ
ンの息吹を感じ取ろうと目を閉じた。

俺のやれる事はやった。
あとは待つだけだ。

【行動:ジャベリンに移動(−1)ジャベリンの起動(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(症状は不明)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:…………】
【同盟:不明?】
 時折戦艦の残骸などをけりながら、コロニーへと移動していく。
 センサーは死んでいる。

 違和感は確かに感じる、感じるけど……
 見つけられない。

「誰か居る……?」

 だが、移動するに連れてその気も抜けた。

「気のせい、だったかしら?」

 気付かなかった。
 その、ギラ・ドーガには。


【行動 : J7へ移動(−3) 】
【残り : 1P 】
【位置 : H7 → I7 → J7】
【機体 : ガンイージ 】
【状況 : 頭部メインカメラ破損、機体各所にダメージ、電子機器に被害】
【身体 : 空腹 】
【武装 : 頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
       胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)
       MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き) 作業用クレーン+大型コンテナ】
【所持品: 頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.09/ベルク 】
29リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/06 13:10 ID:???
薄暗い室内に、モニターの光だけが灯る。
一方の壁面に広がる巨大モニターには、無数の数字が常に変化しながら映され続けている。

心拍。体温。呼吸数。血圧。発汗。
首輪から採取された参加者のバイタルサインを示すデータが、随時更新されていく。
ゼロの数字が縦に並んだまま動かないのは、既に脱落してしまった者の欄だ。
生命データの下には、最後に乗っていた機体の番号や、その機体状態を大雑把に示すデータも続く。

26人分の表示、動き続ける15人分の生体情報。
そんな中、室内の人々の視線を集める欄があった。
生徒番号、14番。
その激しい負傷状況は、大きく乱れた数値を見るだけでも窺い知れる。

「彼は、もたないかしら?」
「あまり期待はできませんね。医療の専門家でもいれば対処できるでしょうが」

白衣のティーチャーの呟きに、部下が応える。
14番のデータの中で、空欄だった場所に表示が灯る。
『R・ジャジャ』。MSの名前である。
それはしばらくして、『ジャベリン』とその表示を変える。

「……どういうことでしょう?」
「きっと、不安になったんでしょうね」
「不安、ですか?」
「あの放送の内容を厳密に考えれば、同盟相手の手を借りるわけにはいきませんから。
 たぶん、一度は25番が自分の機体に乗せたものの、本人は不安になって乗り直したのでしょう。
 一応、あとで盗聴班の報告で確認しておきましょうかね」

この監視システムも、生徒の行動の細かい所まで把握しきれるわけではない。
結局のところ、細工してあるのは生徒の首輪と機体だけだ。
機体への乗り降りは把握できるし、機体が起動しているか否かも把握できる。
が、誰がどうやって起動させたのかまでは、把握できない。

「で、14番の処分はどうしますか?」
「そのままでいいでしょう。せっかく乗り換えまでしてくれたのですしね。
 目の前で14番の首が飛んだら、25番の彼女がどうなってしまうのか、興味はあるのですけど」

残酷な想像をめぐらしつつ、ティーチャーは静かに微笑む。
腕の中の髑髏は、虚ろな眼窩でそんな彼女を見上げている………。


【行動:14番の動向を注視(−1p)、部下と会話(0p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう】
30リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/06 13:16 ID:???
第十章 >28 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎◎□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼07◎□◎□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□□□□◎◎◎□□◎□◎□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□1011□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□◎◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□03□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□◎◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎◎◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□◎■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□□□□□◎□□◎
19□◎□□◎□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□◎◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19は同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。07・14・21・25は同一地点。
03・05・15・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
31イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/06 13:54 ID:???
>19
「そう、ダグラスが……」

気を抜けばすぐにでも弾んでしまいそうな声を一旦飲み込み、ゆっくりと咀嚼してから口を開く。
大鍋の前で火加減の調整をしながら面の茹で具合を確かめる少年の姿は、とても様になっていた事だろう。
愁林は自分が彼と同じ厨房に立てなかった事を、とても残念に思った。

>22-23
『…さあ、冷めないうちに食べてしまいましょう』

厨房から戻ってきたシェラザードが、艦橋に入るなりそう口にした。
エプロンを身に着けたままの彼女の姿は、何処か滑稽でありながらもやはり扇情的なモノを感じさせる。
だから、愁林は怖かった。
自分とは違う"女”の匂い、自分には真似のできない"牝”の様相。
それらを備え、それらを見事に使いこなすシェラザードが眩しいぐらいに怖かった。
厨房で、彼女はダグラスにどんな顔を見せたのだろうか。
二人で艦橋に戻ってくる間、彼女はダグラスにどんな言葉を掛けたのだろうか。

愁林はダグラスを信じている。
艦橋での誓いの言葉、その真摯な響きを信じている。
あの口づけの時に彼が見せた情熱と優しさが、自分が彼にとって一番特別な存在である事の証だと理解している。
だから想いは揺らがない。

だが、幾ら振り払おうと、シェラザードへの怯えは心の隅に暗く澱みを残し続ける。
女として完成された彼女。
女としては余りに未熟な自分。
計算され尽くした彼女の挙動。
少年への想いに、打算一つすら言動に絡められない自分。

―――弱いのね、私……。
32イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/06 13:57 ID:???
その煩悶も、その呟きも、決して外に出る事は無い。
今、この場には、愁林の心を優しく裸にしてくれる少年だけがいる訳ではないのだから。
シェラザードに続いて環境に足を踏み入れようとするその少年―――ダグラスに視線を向ける。
注意深くダグラスの様子を観察し、その僅かなぎこちなさから薬剤の効果が切れつつある事を愁林は確かめた。
毒も薬も同じ存在の表裏に過ぎない。
毒の扱いにある程度精通している彼女が、薬学に関して同様であるのはある意味で当然の事。
こと暗殺技術に関しては、「如何に巧く殺すか」は「如何に生かすか」に通じるが故に。

食事の間は上手くすれば持ちこたえるだろう。
そう判断し、愁林は床に置かれた薬かごを何気ない仕草で自らの傍らに寄せた。
彼女は、ダグラスの様子に芳しくない変化があればすぐにでも介抱し、仮令抗われようと静かな艦長室へと連れて行くつもりだった。
ダグラスの想いは大事にしたい。
けれどもそれ以上に彼の全てが、愁林にとってはかけがえの無い存在なのだ。
両手を繋ぐつもりは無い。今までも、そしてこれからもずっと。
だがきっと今は、繋ぎあった片方の手を思いっきり引き寄せるべき時なのだろう。

ダグラスと目線が合う。
労うような柔らかな微笑みを、愁林はその端正な顔に浮かべて見せた。

「さあ、艦長さん。食事の前の挨拶をどうぞ」

【行動:刹那の思索(-0)、介抱の準備(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:U-12、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、『空腹』】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、彼に無茶をさせない】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>24
リファニアの問いに、リナルドが答える。
どうやらリナルドの形態端末機は、色々と便利な使い方が出来るもののようだ。
サイコを診ようかというリナルドの提案に、にっこり頷くリファニア。
……胸中はすこし、複雑だったが。
以前、シェラにサイコを診てもらう約束を、してたから。
今となってはそんな事、頼むに頼めないけど……。

『ええと……その、ピンクでふりふりのエプロンは一体何?
 いや、あのね……、デザインとかハートマークとか可愛いし、似合っているのも認めるけど。
 何て言うかそれ、料理をする用途じゃないような気がしないでもないような……。
 いや、似合ってることは似合ってるんだ。 うん、それはホント』

しどろもどろに、そんな事を聞いてくるリナルド。

「えっとね、コレはね、シェラさんに借りたんだよっ。
 ……やっぱり、普通のエプロンには見えないよね?」

……やっぱり、そう思うよね。なんでシェラさん、こんなもの持ってるんだろう?
もしかして、そのうち私を"食べちゃう"つもり……だったとか?

思わず想像して、顔を赤くしてしまうリファニア。
だが、もうそんな事はないのだろうという事を考えると……安心したような、寂しいような。
……そんな複雑な気持ちになってしまう。

>>23
そんな遣り取りをしているうちに、ダグラスとシェラが、ブリッジに姿を現す。
……シェラの表情に少し翳がある事がわかってしまうのは、自分が無関係ではないからだろう。

『…さあ、冷めないうちに食べてしまいましょう』

「うん、そだね。今食べるのが、一番食感がいいはずだよ〜。
 じゃあ、お皿に盛り付けしちゃうね〜。」

シェラの言葉に、うんうんと頷くリファニア。
それぞれのお皿に、パスタを盛り付ける。みんなの食べる量がわからないので、ほどほどに。
もし足りなくても、まだプレートに沢山残っているから、そこから取ればいい。
……少なくとも、リファニアはじゃんじゃんおかわりするだろう。
もう、見るもの全てが食べ物に見えてもおかしくないくらい、お腹が空いてしまっている。
リファニアがみんなにパスタを配って、エプロンを外したところで……。

>>32
『さあ、艦長さん。食事の前の挨拶をどうぞ』

イブがダグラスに、そう促す。
単純にみんなでお食事をするというだけではなく、これはリナルドをゲストに招いた会食でもあるのだ。
艦長の号令を待たずして、始められない。

リファニアにとっては、リナルドはすでにゲストではないけれど。
剣であり、盾であり……そして駒であり。
……リファニアの決意とは相反するが、新たな依存対象かも知れなかった。
【行動 : 盛り付け(-1)、残3 】
【位置 : U-12(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、空腹限界 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』『最後の晩餐?』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
  ──光点はそのまま通り過ぎていく。

   ──目の前を、堂々と、堂々と、堂々と。

 素通り・無視・作戦。そちらがどのようなつもりだろうと。
気が付いたに決まっている。こちらは、ずっと待っていた。
レーダーに入り込んでから、こちらから出向くことも礼儀と、考えた。
ただ…見覚えがあった。その反応に。ディスプレイ上の、識別に。
カメラは捉えてしまった。その姿を、確信を、相手を、好敵手を、獲物を。

 口元は歪んでいた。唇は乾いていた。空になっていた。
狂喜と狂気を、何度も何度も何度も何度も何度も、口にしていた。
武者震いが、手の動きを抑制した。体の動きも抑制した
可笑し過ぎて呼吸の方法も思い出せなかった。
だから通り過ぎてしまった。そのまま。捉えられる距離にも、関わらず。

 予想外。

 ここで目的の相手に出会ったのも幸運。
名を口にする。少し小馬鹿気味に。やはり可笑しい。
因縁・傷の恨み・狂った戦場。どれを引き合いに出してみようか。
少し悩んでみるが、どれも馬鹿馬鹿しい話題であることに直ぐに気づく。

 紅い瞳。宇宙の闇に、映えて…映えて…輝いて。
菜種色の凶器。音も無く、開いて…開いて…固まって。
深緑の巨体は目の前の目標に向かい、無機質に速度をあげる。
相手が手中に収まった今、その瞬間。右腕のアックスは勢いのまま振り下ろされた。

【行動:移動 (-1P) 11番へビームソードアックスで攻撃 (-1P)】
【位置:I-07→J-07】【残り行動値:2P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷+完全ではない左腕】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】
『……じゃあ、ここまででいい。あとは…惰性で行けるから……。ルイ……有難
 う……』

そういっておっさんはアタシから離れて青いMSに乗り込んでいった。
暫くしてから、青いMSの目の光が落ちて、更に暫くしてから再び光った。

「神様・・・・・・お願いやからおっさんが無事でありますように。」

無神論者やったアタシが思わず手を胸の前で組み、祈った。
そんなものぐらいしかもう頼れるもんがなくなってしもうたから。

【行動 : 困った時の神頼みや (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 無理やり笑う でも鬱 お祈り中 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : ゴリ夢中もとい五里霧中 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】

>>23
頬に残る、柔らかい感触。
動揺を必死に抑えながら、シェラの後に続いて艦橋へ。

既に全員が揃っており、リファニアがパスタの盛り付けを始めた。

『さあ、艦長さん。食事の前の挨拶をどうぞ』
食事の準備が完了した時、イブの声が掛かった。

「え、ええ……。
 では、ありがたく頂きましょうか。」

軽く挨拶を済ませると、食事へ取り掛かる事にした。
料理を前に「いただきます」と礼を捧げ、フォークを手にした。

試食の事を思い出すと、溜息が出た。
しかも薬のためか、食欲さえロクに沸いていないのだ。
でも皆で作った食事だし、栄養はつけなくちゃいけないし、無理してでも……。

やっぱり味は無いけれど……あったかい……。
味覚は働かないままだが、皆で作った温かみが感じられた。
だから、そのぬくもりだけで美味しい≠ニ感じられた。

「うん、おいしいですね。」

いつの間にか満面の笑みで、心の思いを口にしていた。
そして二口、三口と食を進めていくのだが……。

皿の中が半分も減らない内に、吐き気を催してきた。
過度の疲労により、消化器官もダメージを受けていたらしい。

こんな所で吐くわけにはいかない。
ここから一番近いトイレは……艦長室。
左半身の痛みが酷くなってきたが、まだ自力で動ける。
だから……一人でも大丈夫。

「ちょっと、席を外しますね。」

なるべく自然に、自然に……。
自分にそう言い聞かせ、なるべく余裕を見せるように、一方で急ぐように艦橋を出た。

「う……んぷっ……。」

口と吐き気を必死に抑え、真っ青な顔で艦長室へ着いた。
そのままトイレへなだれ込む。

「はぁ、はぁっ……んっ!?」

全てを吐き出す。胃液を、消化しきれていないソレを、そして、若干の血を……。

【行動:食事だ!(−1) 無理だった…(移動−1) おえっ(−0)】
【位置:U−12 ミョーコウ内艦長室WC】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:薬が切れた+副作用】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 食事 移動】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
38イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/06 23:21 ID:???
>37
少年艦長の言葉を合図に、ささやかな食事会の幕が開いた。
取り分けられたパスタの皿を手に、フォークを持って面をゆっくり口に運ぶ。

「……美味しい」

炒め過ぎた大蒜のエグみが多少舌を刺激したりはしたが、面の歯ごたえの良さがそれ以上に味を引き立たせている。
耐え切れない空腹という最高のスパイスも手伝って、あっという間に皿の上のパスタは減っていった。
それでも尚、フォークを口に運ぶ姿は優雅さを損なわない。
フォークの先が皿の底を打つ音も立てず、流れるような仕草で麺を絡めて巻き取っていく。
流石はお嬢様育ちといったところだろうか。

「茹で具合も良い塩梅……お料理も上手なのね、艦長―――」

最高の茹で加減を披露してくれた功労者を労おうと視線を向けたその矢先。
予想していたよりも早く訪れた事態に、愁林は僅かに眉を顰めた。

『ちょっと、席を外しますね。』

気丈な様子で余裕を演出しながら、ダグラスは皿を置いて艦橋から何処かへと姿を消す。
あくまで艦長たらんとする表情がやけに痛々しかった。当人は平静を装っていたつもりなのだろう。
だが、愁林の目から見れば、彼の体に何らかの異常が発生しているのは明らかだった。

十数秒の間を置き、パスタを全て平らげてから。

「ご免なさい、あんまり美味しかったから、少し調子に乗って詰め込み過ぎたみたい……。
 ちょっと席を外して、胃薬飲んでくるわ。
 リファニアちゃん、シェラザード、ゲストへのおもてなしを宜しくね♪」

小さく咽た後、バツが悪そうに皿を置く。
薬籠の中から幾つかの薬瓶を取り出し、リファニア、シェラザード、そしてリナルドと順番に視線を送ってから愁林は微笑んで見せた。
微かに混じる恥じらいは、食い意地の張った女だと思われたくないという意思の現れ。
そのように演じ切るのは彼女にとって容易い事だった。
ドアの前に立ち、一同に向かってもう一度だけ申し訳無さそうに小さく会釈をしてから、愁林は艦橋を後にして通路を進んでいった。
39イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/06 23:23 ID:???
【行動:艦内移動(-2)、ドリンク作り(-1)、食事(-1)、症状を尋ねる(-0)】【残り行動値:0p】
【現在位置:U-12、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、彼に無茶をさせない、彼を介抱する】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
40イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/06 23:25 ID:???
(>39の前に)
食事の最中という状況下、考えられる第一の症状は嘔吐。
興奮剤の副作用や効果が切れたときの諸症状は他にも様々存在するが、先ずはその嘔吐感への対応が先決。
ダグラスがそう判断したと考え、その処理に最も適した機能を備えた空間、即ちトイレのありそうな場所を記憶の中から検索する。

「……最寄は艦長室の備え付けね」

だが、最初に彼女が訪れたのは艦長室ではなく、厨房。
戸棚の中から目当ての粉末の入った小さな袋を取り出し、手早く水に溶かして2本のボトルに詰める。
吸収率が良く、栄養分の補給も叶う即席のドリンクの完成だ。
消化器系に負担をかけずに水分を摂取するなら、これか或いは点滴しかない。

それを持って床を蹴り、通路を流れて今度こそ艦長室のドアの前まで辿り着く。
二度ノックをしてからドアを開け、部屋の中に入って再びドアを閉める。
次いで、目ぼしい薬剤と、そして点滴用のパックをベッドの上に並べる。
パックの方は、他のクルーに見つからぬようこっそりと隠し持ってきたものだ。
そうしてから、使用中のトイレに向かって愁林は声を掛けた。

「ダグラス、正確な症状を教えなさい。ある程度なら私でも処置できる筈だから」

有無を言わせぬ厳しい声色、相手を労わる柔らかな響き。
ドリンク入りのボトルを二つともベッドの上に置き、愁林は少年の返事を待った。

(スレ汚し申し訳ありません)
>>37
『え、ええ……。
 では、ありがたく頂きましょうか。』
イブに促されたダグラスが、食前の挨拶をする。
『いただきます。』
その号令に、いささか覇気がないと感じられたのは、気のせいだろうか?

……きっと、ダグラス君、疲れているんだよね。食事が終わったら、休ませてあげないと。

リファニアは、ダグラスが戦闘中に薬を使用していた事を知らない。
普段のリファニアならば、ダグラスの身体が悲鳴をあげている事に、気づいてあげる事もできただろう。
だが、今のリファニアは空腹のあまり、食事を用意する事に気がまわりすぎていた。
だから、ダグラスは疲労しているのだろうという程度の認識しか、もてなかった。

「いっただっきま〜す!」
元気にいただきますの挨拶をして、猛烈な勢いでパスタを食べ始めるリファニア。
……はっきり言って、はしたない。その事はリファニア自身、自覚がある。
だが、これは数日ぶりに口にする食事なのだ。
時間の感覚がすでにおかしくなっているから、正確に何日かはわからないが、かなりの間、何も口にしていない。
その事による空腹を満たす為には、少々お行儀が悪くなる事など、構っていられないのだ。

あっという間に一皿ぶん平らげてしまったリファニア。
『うん、おいしいですね。』
「ふふん、当ったり前だよ〜。
 ダグラス君と、シェラさんと、私の愛情がたっぷりこもっているんだもんねっ。
 これで美味しくなかったら、世の中の何が美味しいのか!って感じだよ〜。
 ……って、ちょっと言いすぎ?」
ダグラスが満面の笑みで感想を口にして、リファニアも満面の笑みでもって答える。

……ふと、ダグラスのパスタがあまり減ってないのに、気がついた。
「あれえ、あまり減ってないね〜。私はまだまだ食べちゃうよ〜。」
カートに乗ったプレートからどっさりと自分の皿に盛り付けて、さらに食べ続けるリファニア。
その勢いは、留まる事を知らない。
……食欲を満たす事に夢中になりすぎて、ダグラスの変化には、気がつかなかった。
『ちょっと、席を外しますね。』
その一声と共に、突然ダグラスがブリッジから出ようとする。
……彼の皿には半分以上パスタが残っていた。
ダグラスの顔色は真っ青だ。それに、額には脂汗が浮かんでいた。
「ダグラス……君?」
さすがに、ダグラスの様子が尋常ではないのに気がついた。
思わず食事を止めてしまうリファニア。
……ただの疲労とは、思えない。彼の身に、一体何が起こってしまったんだろう?

>>38
『ご免なさい、あんまり美味しかったから、少し調子に乗って詰め込み過ぎたみたい……。
 ちょっと席を外して、胃薬飲んでくるわ。
 リファニアちゃん、シェラザード、ゲストへのおもてなしを宜しくね♪』

突然、その言葉と共にイブが席を立つ。
イブの皿の上のパスタはきれいになくなっていたが……。
彼女が席を立ったのは、そんな理由ではないだろう。

イブの姿が艦橋から消える。残されたのは、自分とシェラ、そして、リナルド。
暫し沈黙するリファニア。しかし、じきに意を決したように、再びパスタを食べ始めた。
ダグラスの事は心配だ。しかし、彼の事はイブに任せておけば、きっと大丈夫だろう。
今の自分に出来る事は、しっかりと食事をとって体力をつける事だ。
体力つけて、しっかりと働いて、少しでもダグラスに楽をさせてあげる事。
……それが今の自分に出来る、最善策だ。

【行動 : お食事♪(-1)、ダグラス……君?(0)、残2 】
【位置 : U-12(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪ 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』『最後の晩餐?』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>32
「さあ、艦長さん。食事の前の挨拶をどうぞ」

イブの声に艦長君が答える。

>>37
「え、ええ……。
 では、ありがたく頂きましょうか」

(……?
 何だ? さっきと比べて、様子がおかしい……?)

リナルドは少し眉を顰めつつも、渡された皿を受け取る。
一応彼は主賓であるわけだし、彼がいつまでも食べないわけにはいかない。

艦長君と同様に礼を捧げ、フォークを口へと運ぶ。
静かに上品に咀嚼し、こくりと飲み込んで……
彼は"にっ"と笑い、感想を漏らした。

「ん〜、こんなにおいしいもの食べるの、久し振り」

そう言って、彼は二口目を口に運んだ。

……

そのまま何口か食べたところで、艦長君が席を立った。

「ちょっと、席を外しますね」

何やら、あまり優れているとは言えない顔色でブリッジを出て行く。
やはり、何かしらの無理が祟っているのだろうか。
もしかしたら、リナルドがここを訪れたせいなのかもしれない。

間違い無い。
俺がここに来る前に彼の体調を損なう何かがあった。
或いは、後々彼の体調を損なわせる何かを、彼自身がした。
その両方かもしれない。
もしかしたら、俺が来たことも少なからず絡んでいるかもしれないけれど。

この席で『自分がここに来たせいか?』などと聞くほど、リナルドは場をわきまえない人間ではない。
彼がここに来る前、何が起こっていたのか……。 実のところ、大体想像はついていた。
艦長君の体力を奪うようなことが何だったのかはわからなかったけれど、
その直後に起こった何かについては、リファニアの言葉から大方の予測はできてしまっていた。
だが、それを口には出さない。
それはリファニアを傷付ける。

ひたすら表情には出さずにそこまで思案を巡らせると、イブも立ち上がった。

「ご免なさい、あんまり美味しかったから、少し調子に乗って詰め込み過ぎたみたい……。
 ちょっと席を外して、胃薬飲んでくるわ。
 リファニアちゃん、シェラザード、ゲストへのおもてなしを宜しくね♪」

(……皆して、仮面を被っているわけね……)

あなたは詰め込み過ぎるほど、うっかりさんではないだろう。

彼にとっては、先程のコンソールでのやりとりを体験していたからこそ生まれた疑問だった。
追求するだけ野暮というものだろうけれど。

表情を変えずに皿の上のスパゲッティを平らげると、彼は一息ついた。
【行動:お食事(-1)、考える(0)】
【位置:U-12・ミョーコウ内・ブリッジ】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@私服】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、(ノーマルスーツ)、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
>>24
あの男と一瞬だけ目があった。
視線が重なったのはその瞬間だけだったが、その瞳に複雑な色が浮かぶのは分かった。
もっとも、それは無理もないだろう。先に相手を嫌ったのは、こちらの方だ。
あの男にしてみれば、理不尽な嫌悪感をぶつけられていると思っていてもおかしくはない。
だからといって態度を改めるつもりにはなれないが。

>>31
エゥーゴの制服の上にエプロンという自分の格好を見ても、イブの表情は特に変わらなかった。
だが、変化を見せなかったのは顔面の筋肉の動きだけのような気もする。
その瞳にかすかに揺れが見えたと思ったのは、目の錯覚だろうか。
自分とダグラスが何一つ身につけずに重なっていたのを目にしてさえ、
徹底的に自分を無視してのけた彼女にしては………妙な反応ではある。

相変わらず、分からない女ね。

イブがさりげない様子で薬かごを手元に寄せる。
どうやら彼女もダグラスの様子が通常のものではないことには気づいているらしい。
彼の様子に少しでも変化が見られれば、即座に対応しようと考えたのだろう。
忌々しいが、的確な判断であり行動でもあると認めざるを得ない。
今の自分の位置からだと、山と積まれた薬品を取りに行こうとするのはいかにも不自然になってしまう。
「何でもないふりをしている」ダグラスの意思を尊重するなら、それは出来ない。
………この食事が終わるまで、彼の体調が保つのを祈るだけだった。

>>33
リファニアが甲斐甲斐しくそれぞれのさらにパスタを盛りつける。
料理に関する全てが好きだから、配膳という行為もあれほどまでに楽しそうに出来るのだろう。
ノーマルスーツ姿も悪くないが、やはりエプロン姿の方が似合っていると思った。
この可憐な少女があの禍々しいサイコガンダムを駆るというのだから、全く世の中というものは………!

サイコガンダムという言葉を意識に乗せた瞬間、何か大切なことを忘れていたことに気づいた。

リファニア。サイコガンダム。
自分がメイクを施して美しく仕上げた少女。
多少の手傷は負ってはいるがそれでも巨大で強大なことに変わりはないモビルアーマー。

『私のサイコ、一緒に見てもらって、いいですか?』

突然、リファニアの言葉が鮮明に脳裏に浮かんだ。そして全てを思い出す。
脱衣室での会話。マッサージをする自分にサイコガンダムの修理を共にすることを頼んできた少女。

約束は、料理だけではなかったのだ!

内心の動揺はどうにか表に出る半歩手前で抑えきったが、その余波までは阻止できたかどうか。
自分の渡したエプロンを外すリファニアを見ながら、自分のうかつさを呪ってしまう。
今となっては無意味で無価値な愚痴に過ぎない。
それを忘れていなかったとしても、結果は変わらなかったかもしれない。
だが、自分に隙があって手落ちがあったことは事実だ。
この状況で、自分のモビルスーツを誰かに見てもらうと言うことの意味と価値が分からない自分ではないのに。

捨てられるのも、道理かもね。

そして会食が始まる。パスタは試食した時と同様に美味しいのだが………少し、違うような気がした。
だが、それは当然かもしれない。考えてみれば、今とあの時では状況が大きく異なる。
調理室には、自分とリファニアとダグラスしかいなかった。
誰にも邪魔されない環境で、3人で料理をすることだけに集中できた。

調理室でのひとときは、自分にとってはまさに理想そのものの至福の時間だったのだ。
だからこそパスタはあれほど美味だったのだろう。
今食べているものが不味いとは言わないし、実際に美味しいとも思うのだが、
どことなく味気ないと感じてしまうのも否めなかった。

>>37-44
そして、恐れていた事態は起きた。
最初は心から美味しそうに食を進めていたダグラスのペースが急に落ちた。
端正な顔が僅かに歪み、その体内の変化………苦痛が顔を覗かせる。

『ちょっと、席を外しますね。』

平気そうな顔をしながら、だが何かに追われるように、ダグラスが席を立ってブリッジから出た。
薬物の副作用が襲ってきたのだと考えて間違いはあるまい。
ならばどうする。ダグラスが「苦しんでいる」のはほぼ明確になった。
そういうことなら、「ダグラスは大丈夫」ということを前提とする自分の行為も当然に変わるのか。

そして。

「………ニンニクを焦がしすぎたのがいけなかったのかしら?」

変わらなかった。それとも、変われなかったのだろうか。
ダグラスは最後まで平気なふりを続けようとした。自分に頼ろうとはしなかった。
それならば、自分も彼を「信じ続けなければ」ならない。
彼にささやいた言葉を嘘にしないためには、演技を継続しなければならないのだ。

でも、あなたは彼を追うのでしょうね。

イブに視線を投げかける。
この状況で、まだ仲間になったとは言えない男を前にして、艦長と副長が揃って席を離れるのか。
艦長が弱っているという事実を、その後を追うことで進んで認めてしまうのか。
どのような種類のものであれ他人に弱みを見せると言うことが、この世界でどれほど危険な行為なのか。
その意味を分かっていて、あえて。

そして、やはりイブはダグラスを追った。
口調や動作は自然だが、彼女を知るものには明らかに不自然と分かる言い訳を残し、
ドアの向こうにその姿を消す。その行き先は、考えるまでもないだろう。

リファニアと男も「何かが起こった」ことに気づきはしたようだ。
だが、少なくとも表面上は二人とも何事もなかったように食事を続けている。
それぞれに思惑はあるだろうが、ここで本当のことを口にすることの無益さは分かっていると言うことか。

リファニアの味方ではあるかもしれないがミョーコウの味方とはまだ言えない男。
その男を受け入れることを求めたリファニア。
そして自分………この3人がブリッジに残る。

………微妙な空気ね。

正直なところ、ダグラスを追いたかった。
苦しんでいるだろう彼の面倒を見て、手当をして、とにかく彼に何かしてあげたかった。
だが、イブに先手を打たれて行動された以上、今から追っても意味はない。
ダグラスの介抱役を巡ってキャットファイトを繰り広げるわけにはいかないのだ。
艦長と副長が揃って艦橋を離れたならば、誰かがその代行を務めなければならない。
この男に務めさせるのは論外だ。彼はまだミョーコウの乗組員ではない。
リファニアは………極めて残念だが、条件によってはミョーコウを降りるかもしれないと口にした以上、
完全に信頼することは難しいと言わざるを得ない。
リファニアがミョーコウに危害を与える危険は皆無に等しいと思っているが、
仮に男がミョーコウに危害を加えようとした場合、彼女一人でそれを止めることはできないだろう。

ブリッジには常に責任者が、責任を果たすことの出来る誰かがいる必要があるのだ。

それがあたしというのも、妙な話だけれど。

少なくとも、今の自分にとっての一番はダグラスだ。
だからダグラスのミョーコウは自分が守る。そう思った。

「ごちそうさま。先生の指導がよかったから、美味しく頂けたわ♪」

ちょうど一人前のパスタを食べ終わったところで、シェラザードの食事は終了した。

【行動:食事(−1)、自主的に「艦長代行」を務めようとする(0)】
【位置:U12(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@エゥーゴコスプレ・エプロン装着中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:ダグラスのことは心配だが………】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?】
48ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/04/07 02:02 ID:???
『もう少し休んでたほうが良いんじゃないの?』

ガズRから降りてきた私に、
ラーズさんが心配そうな顔で尋ねてきた。

「……そんな気分じゃないの。」

ただ答えるだけ。
そこには感情は入ってない。
聞かれたから答えた。

(……冷たい女。)

私は今の自分を素直にそう思った。

自分でもここに来てから変わったと思う。
最初の頃より、一歩後ろから見た視点で眼の前の出来事を捉えてる気がする。


そこにシュウジさんの姿が目に入った。
……あれ?誰か足りないような……。

「シュウジさん…、リナルド…さんは?」

【行動:会話(0)】 (以下敬称略)
【位置:s-17:MSデッキ】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:リナルド・ラーズ・シュウジ(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:信用失墜中→リナルド・マヤ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 2人で生き残る】
49名無し店員:04/04/07 04:25 ID:???
 時間が、無い。

 ガザを降りると、メディカルルームだった部屋に飛び込み、治療に役立ちそうなものを
探し、かき集める。 
 応急手当用の緊急キット、それにガーゼ、消毒用のヨード剤、
 包帯、使い捨てのメス、アルコール。
 応急手当に必要なのは、まずこれくらいか・・・・・・
 殺して食うために蓄えてきた知識が、どこまで役立つやら・・・・・

 なんにせよ、「救う」のは人生で初めての経験。
 とんだ座興だ・・・・・・
 
 かき集めるだけかき集め、俺はハンガーへ取って返した。
 レイモンドは・・・・・・・・あそこか!
 床を蹴り、ジャベリンのコクピットへ突進する。

【行動】移動(ハンガー→医務室→ハンガー→ジャベリンコクピット、−3)
    道具集め(−1)

    残りポイント、0
【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動:無差別通信(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】


50ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/04/07 12:09 ID:???
荷を取って…地図データに禁止区域関係の確認をすると、すぐにアタッシュケースを持って
出て来る。……ヨーコの返答はあまり気にせず、シュウジの方を気にしている。

(何の考えもなしにまかせっきりにはしないわよ。…幾ら何でも。)
【行動:荷を取る。…シュウジの方を見ている。(1p)】
【残り行動値:3p】
【位置:S17】
【機体状況:万全。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:爆弾解除 小惑星にあるであろう薬の入手】
【同盟:シュウジ ヨーコ…?】
『ぎりぎりまで待ち、武装・食料を整えてからだ。
 多分、核を使って脅迫、って手の実行は不可能になった。
 他のプランを考えなきゃならないだろう。 
 無論、レイモンドの手当てのことも考えなきゃな・・・・・

 今はひとまず、レイモンドの手当てが最優先だ。
 ここで一人死なれるのもな・・・・・・だろう?』

アーネストから返答が帰ってきた、ルイからはまだ聞いてないが
レイモンドのことを気遣ってる様子から、
アーネストと同じような選択をするだろう
ルイからの返答を待たず二人に通信を送る。

「わかった、レイモンドが回復するまでここに留まることにしよう。
 レイモンドの手当ては二人の方が適任だろう
 俺は外で見張りをしておく、他の参加者が来て
 さっきの様にいきなり戦闘になるのはごめんだからな
 ・・・・・・・・・レイモンドのこと頼んだぞ。」
 
そう言うと格納庫から出、
一ブロック先の小惑星基地周辺に移動した。

見張りとは言ったものの俺にとって索敵はある意味無限大。
特殊情報端末はマップ全体のことをリアルタイムで表示する。
詳しい行動などは解らないが人が何処へ移動しているのかぐらいは分かる。
俺は特殊情報端末の画面をずっと見ていた。

【行動:ルイ、アーネスト二人に通信(-2)移動(-1)特殊情報端末を見る(-1)】
【残り行動値:0】
【位置:F-06】
【機体状況:異常なし(肩部装甲傷ついてるかも) 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるand戦闘行為を止める】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
暫く耳を澄ましてエンジンの音を聞く。
俺の耳に一切の混じり気のない核融合エンジンの音が聞こえてくる。
………音からして、エンジンの調子に問題はないようだ。
左手でコンソールスティックを握ってみる。
肩はまだ少し痛いが、他の箇所に比べればずっと軽傷らしく、特に不自由はしない。
右手は……当然だが、スティックを握る事は出来ない。
顔が苦々しげに歪む。
それが傷の痛みによるものか、心の痛みによるものかは俺には判断できない。
分かるのは、もう前までのような操縦が無理になった事だけ。
だが、その心配をするのも数分後に生きていればの話だ。

まもなく進入禁止空域の更新がある。
俺の乗り換えが認められれば、何も起こらない。
もしも認められなかったその時は……言うまでもない。
全てがなくなるだけだ。
…右足が僅かに震えている。
表面上は何ともないように見せても、体は敏感に反応している。
俺1人だけの為に数えられているカウントダウン。

(……なあ。聞こえてるんだろ?)

俺はすぐ側にいるであろう、あいつに語りかけた。

《んー?あたりめーだ》

いつもの調子で声が返ってきた。

(聞きたいんだが…。もし俺がこのまま死んだら、お前はどうするんだ?やっぱり
 他の人間に取り憑くのか?)

これは前から聞いてみたかった質問だった。
もう何年も殺人を犯していない俺に、未だにひっ付いてくるのが不思議だったから。

《…いいや、多分そいつはねえだろうな。この辺りにおめえより俺様と相性のよさ
 そうな人間なんていねえしなあ》

(相性?)

《読んで字のごとく、相性だよ。分かるだろ?》

…死神と人間の間にもそんなものがあるとは知らなかった。
知ったからと言って、全く嬉しくないわけだが。

《人間同士に相性があるように、死神と人間にも相性ってもんがあるんだよ。で、
 この俺様と相性がピッタリだったのがおめえって事だ》

(続く)
納得できるようなできないような微妙な話だが、また1つ疑問が浮かんでくる。

(だからと言って…こんな言い方は嫌だが、相性のいい人間が皆俺みたいになる
 わけじゃないだろう?)

《だからこそそういう人間を堕落させんのが面白いんだよ!まあ堕落しない人間
 は、とっとと殺して魂貰っちまえばいいしな》

やはり死神だけに魂もきっちり貰っていくらしい。
堕落させられた挙げ句に魂まで取られるなんて…………あれ?

(…という事は、だ。もし俺も死んだら、お前に魂取られるのか?)

《……是非ともそうしたいところなんだがよ……》

(……?)


珍しく歯切れの悪い物言いに突っ込もうと思ったその時、モニターに新しい進入禁
止空域が表示された。
……俺の首は……付いている。
今更の冷や汗とともに安堵の溜息が漏れる。
そして命が助かった事の歓喜がじわじわと湧いてくる。
まだ怪我による危険は去っていないが、今この瞬間くらいは忘れてもいいだろう。

俺は外部マイクのスイッチを入れて言った。

「ルイ……。とりあえず、助かった…みたい、だ…」

報告を終えてまた一息ついていると、アーネストが何か色々抱えてコクピットに入
ってこようとするのが見えた。

【行動:あいつとお喋り(0)外部マイクで報告(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩打撲、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
業火に焼かれるように、体中に痛みが走る。
薬の効果が薄れてゆくと同時に、潜在化していた疲労の殻が破られてゆく。
穏やかだったその顔は、すぐに鬼の形相となり、
よくも眠らせてくれた≠ニ言わんばかりに僕の全身へ牙を剥く。

『ダグラス、正確な症状を教えなさい。ある程度なら私でも処置できる筈だから』

姉さんの声。
症状と言っても、たくさん有りすぎて何が何だか。
吐き気はまだ収まらないが、既に胃の中は空だ。
後は、体中の関節に重い痛みがへばり付いている。
他には……意識が、朦朧と………。
……駄目だ、声が…苦しくて…声が…出、な、い……。

―――ドスッ。

急速に沈降して行く意識の中。
最後に聞いたのは、己の体が床へ叩きつけられた音だった……。

【行動:おえっpartU(−0) 気絶(-4)】
【位置:U−12 ミョーコウ内艦長室WC】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:薬が切れた+副作用】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 考える余裕なんてありませんが、何か?】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
>>43-44>>45-47
ブリッジに残されたのは、シェラ、リナルド、そしてリファニアの三人。
リナルドが、リファニアの猛烈な食べっぷりを微笑ましく見物しながら、皿に盛られたパスタを平らげる。
そしてシェラは……。
外面こそ普段のシェラではあるが、その胸中に複雑な感情が渦巻いている事に、リファニアは気づいていた。
……リファニアは何度となく、シェラの心に触れていたから。

『ごちそうさま。先生の指導がよかったから、美味しく頂けたわ♪』
自分の皿のパスタを平らげて、感想を述べるシェラ。
「ううん。シェラさんも一緒になって、頑張って作ってくれたからだよっ♪」
にっこりと微笑みながらそう返すリファニア。

あくまでも、今まで通りのやりとりではあったが……。
リファニアは、シェラがこちらを見る目に、以前には無い酷く冷めた色が浮かんでいるのを感じた。

……無理もないか。
私はシェラさんを、振り払ってしまったのだから。
何度となく甘えておきながら、求められた途端に、一方的に、ね。
嫌われたって、仕方ないよね……。

でも、たとえ嫌われても……構わない。
何としてでも、シェラさんを、ミョーコウのみんなを、生かしてみせる。
……たとえどのような犠牲を払ってでも。

人の命を、利用してでも、ね。

リナルドに、ちらりと視線をおくる。
リファニアに優しげな微笑みを向ける彼を見て、リファニアの胸がズキズキと痛んだ。

道はもう、定まっている。ただ、前に突き進むのみ。
……それだけよ。

そう自らに念じ、心を落ち着けた後、皿に残っているパスタを平らげる。
「ふぅ、ごちそうさま〜。いっぱい食べたぁ〜。」
リファニアの声は、あくまでいつもと変わらない。その仕草も、表情も。
それは、変わってしまおうとする自分に対する、精一杯の抵抗だったのかも知れなかったが……。
それでもリファニアは確実に、以前のリファニアでは無くなってしまっていた。
食事を終え、みんなの皿を片付けるリファニア。
……ダグラスはもう食べられないだろうが、なんとなく、片付けるのが悪いような気がしてしまう。
故に、ダグラスの皿だけはそのままにして、カートの上に置いておいた。

片付けを終えた後、リファニアは借りていたエプロンをきれいに畳んでシェラに返した。
本来は洗濯して返すべきなのだが、そんな余裕があるとは思えないので、シェラも許してくれるだろう。
「この可愛いエプロン、ありがとうございました〜。
 ……いい思い出に、なったよっ。」
シェラににっこりと微笑みを向けるリファニア。
エプロンを返す行為がなんとなく、シェラとの繋がりを断ち切るように感じられてしまい……。
無意識のうちに、頬を涙が伝わり落ちていた。
……リファニア自身は、その事に全く気づいていなかったが。

「さてと、それじゃあ、小惑星基地に向かおっか。
 ……たしかこのへんに……お、発見発見〜。」
以前参照した操艦マニュアルを見つけるリファニア。
内容は大体おぼえていたが、一応、再確認してみる。
「うん、なんとかなりそう。
 ……ねえ、私ちょっと、操艦してみるね〜。
 いざという時の為に、私も慣れておいたほうがいいでしょ?」
そう二人に声をかけた後、操舵席につく。
「よっし、周囲に敵影はなしと。
 ミョーコウ、発進〜!微速前進、ゆっくり、ゆっくりとねっ。」
ミョーコウの推進器に光が灯り、その巨躯をゆっくりと加速させる。
あくまで慎重に、慎重に、艦を進めるリファニア。
視界の端に映るコロニーの残骸が、だんだんと大きくなってくる。

それは、ST−17コロニー。アレンが閃光に消えた場所。
……そしてそこは、自らの進むべき道が定まった場所でもあった。

【行動 : お片づけ(-1)、マニュアル再読(-1)、艦を移動(U-15へ直進)(-2)、残0 】
【位置 : U-15(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪ 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
目を閉じて祈る。
どれだけの時間が立ったのか。
まだ数秒しかたっておらへんかもしれへんし、数時間が既に経過しとるかもしれへん。
そんなあいまいな時間がようやく終わりを告げた。

『ルイ……。とりあえず、助かった…みたい、だ…』

良かった・・・・・・
自然にまた目から涙が零れ始める。
そんなちょっと歪んだ視界の中で色々と荷物をもった
あーたんが青いMSへ向かって行った。
アタシも後を追おうと思った矢先にヘルメット内に通信が響く。

『わかった、レイモンドが回復するまでここに留まることにしよう。
 レイモンドの手当ては二人の方が適任だろう
 俺は外で見張りをしておく、他の参加者が来て
 さっきの様にいきなり戦闘になるのはごめんだからな
 ・・・・・・・・・レイモンドのこと頼んだぞ。』

その通信を聞いて、返答を返す為にジャジャ馬に再度乗り込む。

「了解や。
 こっちはまかしとき!!」

アタシが治療しているわけやないのに、おもいっきり胸を張って返答を返す。
さて、アタシがする事は……

【行動 : 困った時の神頼みや (0) べるべるにお返事 (1)  残り3 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 無理やり笑う でも鬱  】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : ゴリ夢中もとい五里霧中 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
58シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/07 22:36 ID:???
流れ続ける全体通信。ラーズを待ちつつそれに耳を傾けていると、
ヨーコからの通信が入った。
『シュウジさん…、リナルド…さんは?』
「え?」
(あれ……?確か……。いや、今まで何で聞いてこなかったんだ?)
「確か……その時はまだ、起きてたよな?
 目の前で、出て行かなかったか?
 あ、いや、まぁ今はそれはいい。
 確か前に、全体通信で、歌を歌ってた女の子の参加者がいたよな?
 リナルドは今、そいつのとこに行っている。
 確か……そいつの大切な人を殺してしまったらしい。恐らくそいつの名前はアレン・D・バディアム。
 その人に変わり、確か……リファニア=ニールセンだったかな。
 そいつを守りに行くんだそうだ。
 ……聞いた話を掻い摘んで言うと、そう言うことだな。
 俺がお前と共に歩むと決めたように、あいつもリファニアとか言う参加者と共に歩むと決めたんだろう。」

話し終えたとき、アタッシュケース片手にラーズが出てきた。
それを見ると、新しい紙に文章を書き、手渡した。
[作業の続きをやりたいんだが、いいかな?
 その作業はコックピットの中じゃないと出来ないんだが。]

【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 コロニー格納庫 】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと疲労】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化  ……。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番レイモンド 15番リナルド? 07番ベルク?】
>>55-56
それだけ腹が減っていたのだろう。
リファニアは激しい勢いで自分の分を食べ終えた。

「ふぅ、ごちそうさま〜。いっぱい食べたぁ〜」

この姿が普段の彼女なのだろう。
だからこそ、それが、あまりにも痛々しい。
リナルドが格納庫の前で見た彼女との差が、あまりに大き過ぎて。

表情に出せば、確実に彼女はそれを捉える。
心の中で叫べば、それは無音の響きとなって彼女の脳内に反響する。
故に、ただ押し殺すしかない。
まだ、それを言う時ではないから。
少なくとも、まだその時ではないはずだ。

てきぱきと後片付けを済ませ、キュベレイの人にエプロンを返すリファニア。
彼女の頬に、一筋の涙が伝う。
やはり、痛々しい。
少なくとも、その涙の原因を作ったのは自分自身だと、リナルドは解っていたから。

ああ、これだけは伝えておきたい。
再び彼女が戦いに身を投じる前に。
けれど、伝えるべき時が、まだ……来ない。

苦しい。
できることなら、この場で全て話してしまいたい。
でも、だめだ。
今はまだ、だめなんだ――。

「さてと、それじゃあ、小惑星基地に向かおっか。
 ……たしかこのへんに……お、発見発見〜。

 うん、なんとかなりそう。
 ……ねえ、私ちょっと、操艦してみるね〜。
 いざという時の為に、私も慣れておいたほうがいいでしょ?
 よっし、周囲に敵影はなしと。
 ミョーコウ、発進〜!微速前進、ゆっくり、ゆっくりとねっ」

「それじゃ、レーダーの方は俺が見ておくとしましょうかね」

そうリファニアに告げると、彼はレーダーサイトの前のシートに腰を落とす。
そしてコンパネを取り出し、自身の頭の中のデータを入力し始めた。
一回体験したことをいつまでも憶えていられるほど、人間の記憶中枢は良くできてはいないのだから。

緑の城が、その歩を進めていく。
もうじきコロニーが見えてくるはずだ。
彼と彼女を繋ぐたった一つの事実、その発端と終息の地が。

――いや、まだ何も終わってなどいない。
終わらせない。
彼女の未来も、彼女の生命も。
その全てを確かな明日へと繋ぐまでは、終わらせてはいけない。
【行動:考える(0)、データ入力(-1)】
【位置:U-15・ミョーコウ内・ブリッジ】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@私服】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、(ノーマルスーツ)、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
>>55-56
料理が終わり、食事も終わる。
ダグラスとリファニアとの共同作業の結果は、もうなくなろうとしている。
目の前にあるのは1枚の大皿、3枚の空になった皿、1枚のリファニアによって空にされようとする皿、
そして1つのパスタが半分ほど残った皿。
残されたパスタは、もう冷めてしまっている。それが誰かの胃に収まることは、多分ないだろう。

寂しくないと言ったら、嘘になるわね。

ごちそうさまの言葉と一緒に、
単純ではないが感謝の意はこもっていることは確実な笑みをリファニアに向ける。
それに返されたのは………同じく単純ではない、だが、好意を意味する笑顔だった。

その温かさと柔らかさが、シェラザードを混乱させる。

リファニアはシェラザードのものになるのを拒んだ。
それを受けて、独占欲と依存心の強すぎる女が彼女を見る目が変わってしまったことに
この繊細で敏感な少女は気づいているはず。
にもかかわらず、リファニアがシェラザードに向ける笑みは本物だ。
それは好意を意味するものであり続けている。

分からないわ。

シェラザードの想いを重いと感じて、明確にその求めを断ったのに、
どうしてリファニアはシェラザードを好きでいられるのだろう。
先に変わったのはシェラザード。距離を置こうとしたのもシェラザード。
ならばリファニアがシェラザードに失望し、その好意が裏返ることはあっても、
好きでいられる理由はないはずだ。

なのに、どうしてそんな風に笑えるのよ。

自分を見つめ、男を見つめるリファニア。
何か決意したらしいことは分かる。この男を受け入れたのにも、はっきりとした理由があるのだろう。
だが、それ以上は何も分からない。
リファニアの心の中で自分は、この男は、ミョーコウは、どんな位置でどのような意味を持っているのか。

『ふぅ、ごちそうさま〜。いっぱい食べたぁ〜。』

そして食事は終わった。夢を見るのも、これで終わりなのだろう。
それはリファニアも分かっているようだ。
声も仕草も相変わらず彼女らしいが、目には見えない奥のさらに深いところで何かが変わってしまったらしい。

………それでも、リファニアはやはりリファニアなのだろうか。
自ら進んで片づけに取りかかるその姿は、どこから見てもリファニアのままのように見えた。
何となく手伝うタイミングを逃してぼーっと見つめるだけだったシェラザードの前で、
リファニアは一人で片づけを終えた。目の前にあるのは、かつての夢の余韻だけだ。
少女が女に渡されたエプロンを脱ぎ、きれいにたたんで返してくる。
これで本当に終わり………と思ったのに。

「!」

何の前触れもなく、リファニアの大きな瞳から涙がこぼれた。
その透明な輝きが、シェラザードをさらに惑わせる。

分からない。
リファニアが分からない。
サイコガンダムのコクピットで涙を流したリファニアには、もう心を浄化する必要はないはずなのに。
昂ぶった感情を昇華させる必要性もあるはずがないのに。

何故、また涙を流す?
どうしてここで泣く必要がある?
今更泣くぐらいなら、どうしてシェラザードを捨てたのだ?

戸惑いがシェラザードを拘束し、その動きを封じる。
リファニアからエプロンを受け取ったのは、無意識の行動に過ぎなかった。

立ちつくすシェラザードの前で、リファニアがミョーコウを動かした。
U21というダグラスから指示された地点に向けて艦を勧めるその動きに、悪意も邪念も感じられない。
その小さな背中は、ミョーコウを純粋に守ろうとする乗組員のものだった。

>>59
リファニアが操舵を担当する一方で、男が周囲の監視を担当しようと申し出た。
何をするつもりかと監視していたが、その行動にも別に怪しいところはない。
手持ちのコンパネに何か入力しているようだが、ミョーコウのコンソールには触れてはいない。
リファニアの目の前で露骨に妙なことをするつもりはない、ということだろうか。

「………代わるわ、リファニア」

U15宙域に到達した時点で、リファニアと操舵を代わる。
この先のU16は暗礁宙域だ。
操舵手としての力量は自分もリファニアも大差ないだろうが、
難しい宙域での操舵を年下に任せっきりというのも格好が付かない。
「大変なのは全部リファニアに任せていました」とダグラスに言うのも気が引ける。

責任者としては、これぐらいはやらないと。

そして………どうにか難所を無事にくぐり抜けた。U17宙域に入る。
右方向にはST17コロニーの巨大な姿が見えていた。

………誰かいるかもしれないわね。

何かあれば即座に離脱できる準備を整えながら、コロニー方向への索敵を強化する。
よく観察してみると、アクリルスレートに大穴が空いていた。
あれでは内部の空気は全て流出してしまっているだろう。
物資の補給そのものは不可能ではないかもしれないが、
空気を失ったコロニーというのはあまり立ち寄りたい場所ではない。
だからこそ「隠れる場所」としては使えるかもしれないが………!

センサーに反応があった。この反応は、おそらくモビルスーツのものだと思われる。
数や機種は不明だが、この崩壊したコロニーに誰かがいるのは間違いないようだ。
しかし、この位置からはコロニーそのものが壁となって詳しい状況は分からない。
それどころか、向こうからはこちらの存在が丸わかりの可能性もある。
参ったわね。

自分が気づいたと言うことは、レーダーを担当している男も気づいたと言うことを意味する。
ダグラスは戦闘不能。イブはその介抱のため動けない。
当面の戦力として動けるのはブリッジにいる3人。
よりにもよって、この3人だ

夢から覚めたら寝坊してた、ってことなのかしら。

心の中で天を仰いだ。

【行動:U15→U16→U17に移動(−2)、コロニーを観察(−1)、索敵・発見(−1)】
【位置:U17(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@エゥーゴコスプレ・エプロン装着中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:こんな時に………!】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?】
64イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/08 01:11 ID:???
>54
ダグラスからの返事は無い。
代わりにトイレの中から聞こえてきたのは、何か重いものが床に落ちたような音だけ。

「……っ!?
 ダグラス、しっかりなさい!! どうしたの、ダグラス!!」

懸命に呼び掛けながら幾度もドアを叩く愁林。だが、中からの反応は皆無だった。
不吉な想像が頭をよぎるのを振り払い、ドアに手を掛けて開けようと試みる―――開かない。

「……落ち着きなさい、愁林……」

一拍だけ間を置き、ドアの横のパネルに手を触れる。
モーターの小さな駆動音と共に、トイレのドアはあっさりと開いてくれた。
その向こう、奥まったところに置かれた便器の前にうつ伏せで倒れているのは、間違いなくダグラス。
吐しゃ物の臭いの立ち込める中、その小さな背中は微動だにしない。

愁林はすぐさまベッドへと取って返し、持ってきた医療品の中から清潔な三角巾を取り出し、指先に巻きつけた。
そのままトイレに飛び込み、少年の傍らに膝をついてしゃがみ込む。
ぴちゃり、と小さな胃液の水溜りに長い髪やスーツが汚れるのも気にせず、口の中にその指を差し込んで口腔内の汚物の残滓を掻き出す。
続いて顎の位置を調節し、気道を確保してから各種バイタルサインのチェックに移った。

「―――呼吸が無い……」

その事実に、愁林の顔が青ざめた。
65イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/08 01:14 ID:???
三角巾でもう一度ダグラスの口の周囲を拭い、直ちに人工呼吸を開始する。
想定内の事態とはいえ、実際に直面してみれば否応なしに心は焦りを覚えてしまう。
だが、今はその焦燥感を行動に反映させるべき時ではない。
肌蹴た胸に手を重ね、リズムを取りながら適度に力を込める。
それを数回繰り返し、今度は薄く開いた少年の口に唇を覆うように重ね、鼻腔を開いた手で塞いでから息を吹き込む。
その度に、僅かに残る胃液の臭いが口腔から鼻腔を刺激する。
だが、そんな事はお構い無しに眉一つ動かさず、機械の様な緻密さで手順を進めていく愁林。
当然だ。
ここで何らかのミスを犯してしまえば、最悪の場合、彼女は再び大切な人間を目の前で失う羽目になってしまうのだから。

何度その作業を繰り返しただろうか。
幾度目かのチェックで漸く息を吹き返した事を確認。
次いで大まかに少年の状態を確認し、その体を動かしても問題ない事を確かめた上で、ダグラスの体躯を抱き上げる。
そのままベッドへと運んで仰向けに寝かしつけ、汚れた服を脱がせて肌にじっとりと浮かぶ汗を拭き取ってやる。
血の気の引いた顔。
唇は潤いを失い、乾涸びたように表面に皺を刻んでいた。

「薬物の副作用、あとは脱水症状も起こしているようね……」

ならば栄養の確保と共に、水分補給と毒素の血中濃度の低下を図る必要がある。
そう判断して、愁林は早速点滴の準備に入った。
66イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/08 01:21 ID:???
そして、数分後。
舌根沈下を防ぐべくタオルケットを背中に当て、心臓を上側に斜めの状態で寝かされたダグラスの姿がベッドの上にあった。
左肘の内側から伸びるチューブ。
その先は、クローゼットのフックを利用した即席のスタンドに下げられた、点滴用のパックに繋がっている。
汚物で汚れた髪や皮膚は、ぬるま湯を絞ったタオルで丁寧に拭き取られ、清潔な状態に戻っている。

その傍らでイスに腰掛け、少年の手を握り締めている愁林の姿もまた、先程までとは様相が異なっていた。
元は鮮烈な赤を基調にした鮮やかなノーマルスーツだった。
だが今や、クローゼットの奥に畳まれていたジオン軍の男性用の制服へと、その身を飾る衣装が変化していたのだ。
その制服もまた、目の覚めるような赤で彩られた代物だったのは、果たして如何なる偶然だったのか。
まあ、この点は然したる問題ではないので追求はしないでおくべきと思われる。
また、彼女自慢の黒髪も注意深く見れば多少の湿り気を帯びているのが分かる。
幾ら愛する男の吐しゃ物とは言え、それに塗れたスーツを着続ける事を良しとするほどには彼女の感覚は常軌を逸してはいない。
衛生面での問題も考えれば、スーツ同様汚物に触れた髪をシャワーで洗って他の服に着替えるのは当然の判断と言えるだろう。

「……」

ダグラスの容態は、一応の安定を見せていた。
脈拍も落ち着き、呼吸も力強さは無いが穏やかに続いている。
だが、未だ予断は許されない。何よりもまだ、彼の意識は戻っていないのだから。

「貴方の未来は私が予約済みなの、忘れてはダメよ」

だから早く回復して、元気な姿を見せて欲しい。
少年の指に自らの白魚の如き指を絡めてしっかりと手を握り、愁林は彼の様子をじっと見守っていた。
67イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/08 01:23 ID:???
【行動:人工呼吸・簡易治療(-2)、ベッドへ寝かせる(-1)、着替え(-1)】【残り行動値:0p】
【現在位置:U-12、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、彼に無茶をさせない、彼を介抱する】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
今、アタシがするべき事。
まずはこの場所を守る事。
べるべるが見張っていてくれると言っても、もし2人以上で来て襲われた場合には
どうにもならへんかもしれへん。
そして、おっさんはもちろん。あーたんもおっさんの治療中で動けへん。
あとは動けるのはアタシだけ。
アタシが動かなきゃいけない。
そんで、敵が来るとは限らない。
あーたんの手伝いも出来るわけじゃない。
その待ち時間にできる事。
考える事。首輪のはずし方を考える。
アタシの思いつく限りで一つだけあった。
さっき迷子になって思た。無線か何かあれば連絡が簡単に取れるんやけどな。って。
それがヒントになった。
きっとこの首輪は何かの方法で電波を受信しとる。
立ち入り禁止区域が増える時に必ずそのデータを組み込んでやらんといけないはずやから。
爆破しろっちゅー電波を受信して初めて爆発する。と、思う。
だったら、その電波を受信できなければええだけの事。
どんな方法があるか。
アタシの知識の中であった。
前にやったなんかのゲームでチャフをばら撒くとミサイルが当たらないようになった。
たしか電波を遮断して誘導できなくする物だったはずや。
だったら、チャフをばら撒けばこの首輪への電波も遮断できるんやないやろか?
もしかしたら、アルミを首輪に撒くだけでできるかもしれない。
アルムだったらコロニーでちょっとしたデパートやスーパーにいけばごろごろとある。
でもこの方法。確実とは言い切れへん。言い切れる知識も無い。
無ければ借りればいい。
おそらくあーたんなら知っていると思う。
あーたんに後で聞いてみよか・・・・・・

【行動 : 考え事の最中や (0)  残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 無理やり笑う でも鬱  】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
69アーネスト・マンソン:04/04/08 03:25 ID:???
 どうにかコクピットに取り付いた。
 レイモンドが俺を見ている。
 ひどいな・・・・・・
 腕が切断されている。目もやられている。
 肩も、か・・・・・・
 特に腕の傷は、致命傷になりかねない・・・・・・
「この状態で動き回ったのか、馬鹿が。自殺願望でもあるのか?」
 狭いコクピットに上半身をつっこむと、包帯で
有無を言わさず傷口から4センチ離れた部分を強く縛り、
止血する。
 これでひとまず、動脈からの出血は止まる。
 次に、傷口。消毒剤のキャップを開き、ガーゼを押し当て、絞る。
 見る見るうちにガーゼが茶色に染まる。
 それで手をぬぐい、少し待つと、傷口を見る。
 ・・・・・破片は無いようだ。
 茶色に染まったガーゼで傷口をおおうと、包帯をくまなく捲きつける。
 さらに、負傷した目、肩にも改めてヨードをしみこませたガーゼで消毒を
行った。
 そして、救急用パックから栄養剤を取り出すと、無針注射器にセットし、
もう片腕のほうを捲くりあげて肌を出し、静脈の位置に栄養剤を打ち込んでやる。
 ひとまず、応急手当はこれで終わり、あとは本格的な手当てをしなけりゃならないね・・・・・・
「医務室へ行くよ」
 簡単に、それだけを告げた。
 
【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動;応急手当(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】
アーネストはコクピットに上半身を乗り入れ、右腕の傷を見るなり言った。

「この状態で動き回ったのか、馬鹿が。自殺願望でもあるのか?」

たしかにアーネストの言う事は正論だ。
こうして今生きているのも、運が良かっただけの事かもしれないから俺としては
苦笑するしかない。

それからのアーネストの処置は素早かった。
止血部分の取り替えから始まって、傷口を消毒して包帯を巻き、更に他の部分の
消毒も済ませてくれた。

…それにしてもアーネストの知識には驚くばかりだ。
最初のサイコミュの考察に、核についての提案、更にはこの治療まで。
見たところ年齢は俺と大差ないようだが、大学教授でもやっていたのだろうか?
しかしこのプログラムでその推測は邪推というものかもしれない。
アーネストの素性が何であれ、彼に俺が助けられている事実に違いはない。

最後に何かの薬を打ち込んだあと、アーネストは素っ気無く言った。

「医務室へ行くよ」

俺は頷いて立ち上がった。
依然として体は鉄の塊のように重いが、移動にまで面倒をかけられなかった。
自分で体が動かせるうちは、自分で動く。
今はそれが生きている実感に繋がっている。

【行動:応急手当を受ける(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
 ……寒気がする。
 乾いた吐息と、不正確な心臓の動きが、頭の中に響いている。

 何? 何、なのよ。
 誰の吐息な訳……私じゃない。

 来るッ!?

「でぇぇぇぇぇっ!!」

 振り向きざまにビームサーベルを振るう。
 本来そこに有る筈ではなかった、アックスが弾かれる。

「いっきなり、何するのよ!」

 リオンに逢うまでは死ねないんだから!
 手前みたいなンに構ってられないんよ……


【行動 : ビームサーベルで防御(−1) 通信(−1) 】
【残り : 2P 】
【位置 : H7 → I7 → J7】
【機体 : ガンイージ 】
【状況 : 頭部メインカメラ破損、機体各所にダメージ、電子機器に被害】
【身体 : 空腹 】
【武装 : 頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
       胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)
       MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き) 作業用クレーン+大型コンテナ】
【所持品: 頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.09/ベルク 】
>>63
「……!」

レーダーに複数の機影。
どうやらシュウジたちはまだ動いてはいないようだ。

だが。
機影の存在を告げるべく操舵席に目を向けると、そこに立っていたのはキュベレイの人。
誰が操舵を行おうと、たいした変化は無いだろう。
問題は、こちらの報告を待たずに真っ直ぐ南下を続けていた……ということ。
すぐに『ミョーコウ』はU-17宙域に進入する。

(……さて、どうしたもんかな……?)

こうなっては、すぐにゼファーがこちらを捉えるだろう。
このまま留まっては接触されるのが目に見えている。

仕方無い、か。

すぐに艦内放送のスイッチを入れ、ブリッジにいない二人に告げる。

「艦長君、イブさん。
 可能なら、すぐにブリッジにあがってくれ。
 無理ならインターホンで構わない。
 現在、本艦はU-17に到達しているが、S-17に複数の機影がある。
 ……ちょっと前まで、俺が属していた同盟だ。
 艦と相手の位置から考えて、このまま通り過ぎれば接触されることは無いと思う。
 どうするべきか、意見を聞かせて欲しい」

今のところ、明かせる情報はここまで。
彼はまだ『ミョーコウ』のクルーとして認められたわけではない。
ただのゲスト。
だが、だからと言って何もしないわけにはいかない。

「さて、女性二人の意見は?」

彼はマイクを放し、リファニアとキュベレイの人に意見を聞いてみた。

【行動:艦内放送(-1)、問い掛け(0)】
【位置:U-17・ミョーコウ内・ブリッジ】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@私服】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、(ノーマルスーツ)、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
>>59-60
『それじゃ、レーダーの方は俺が見ておくとしましょうかね』
リナルドがレーダーサイトの前の席に着く。
さすがに正規の軍人らしいリナルドは、まったく戸惑わずに自らの仕事をこなす。
リファニアはその姿を見て頼もしくおもったが……。
シェラの姿を見てみると、その視線からリナルドの行動に警戒心を抱いているのが、わかってしまった。

……あくまでも、ミョーコウにとってはリナルドさんはゲスト扱い。
そしてシェラさんは、リナルドさんの事を快く思ってはいないんだよね……。

その原因の一端を担っているのが他ならぬ自分だとわかっているから、やり切れない。
ふう、と軽くため息をついて、リファニアは再び操艦に集中した。

じきに、暗礁空域にたどりついた。
目の前に広がる、戦闘の痕跡。かつて、サイコで同じ場所を通過した事がある。
ここまでは何とかうまく操艦する事が出来たが、内心はかなり緊張していた。
当たり前だが、MSやMAなどと違い、艦船はあらゆる操作に大きなタイムラグが生じるのだ。
なかば感覚的にマシーンを扱うリファニアにとって―――。
自らの感覚と離れた所で動かさねばならない艦船という乗り物は、こわかった。
ごくりと、唾を飲み込むリファニア。

>>61-63
『………代わるわ、リファニア』
さすがにリファニアの手に余るのかと思ったのか、シェラが操艦を代わろうとする。
「あ……すいません。さすがに暗礁空域は、素人の操艦じゃあ危ないですよね。」
ぺこりと頭を下げて、シェラに席を譲るリファニア。
緊張で喉がカラカラに乾いていた。
カートの所に行き、カップに水を注いでごくごくと飲む。

さすがにシェラは、それほど戸惑いも見せずに上手く操艦してみせた。
暗礁空域を抜け、開けた空間に出る。ここは、U−17。
そして、隣のT−17こそ、アレンとリナルドの決闘の場所。
……戦士の輝きを、この瞳に焼き付けた場所。
リナルドの背中を、見る。
……彼の中にある決意が、より強固に、確固たる物になってゆくのが、わかる。
「……本当に、律儀なひとなんだね……。」
小声でそう呟くリファニア。
その律儀さを利用しようとしている私は、最低だよね……。
そう思えて、リファニアの胸がズキリと痛む。
だが、その痛みの中に、ほんの少しだけ暖かいものが混じっていた事に、本人は気づいていない。
Pi−Pi

突然、センサーが、反応した。
ST−17コロニー内部、S−17地点に、複数のMSの反応。
正確な数はわからないが、決して少なくはないようだ。

>>72
『艦長君、イブさん。
 可能なら、すぐにブリッジにあがってくれ。
 無理ならインターホンで構わない。
 現在、本艦はU-17に到達しているが、S-17に複数の機影がある。
 ……ちょっと前まで、俺が属していた同盟だ。
 艦と相手の位置から考えて、このまま通り過ぎれば接触されることは無いと思う。
 どうするべきか、意見を聞かせて欲しい』

リナルドが、艦内放送を入れる。
以前属していた同盟……。
そういえば、最初にアビゴルを発見した時、別のMSが共にあった。
すぐにその相手と別れて、リナルドはコロニーへ向かってしまったが。
そして、アレンとリナルドの決闘を傍観していたラーズ=フィリー。
単純に仲間と言えるような間柄には見えなかったが、彼女もそうだったのだろうか?

……だが、かつて別の同盟に属していたといっても、それでリナルドに対する信頼が損なわれる事はない。
彼と共感し、彼の心に触れたリファニアには、彼が決して自分を裏切る事はないだろうと、わかっていた。
リファニアがミョーコウと共にある限り、ミョーコウを裏切る事も……ないだろう。

『さて、女性二人の意見は?』

リナルドが、そう質問してくる。
……消耗している現状で、他の参加者との接触は避けた方が良さそうだ。
そしてそれが同盟ならば、尚更の事。
技術者が居るかも知れない事を考えれば、接触する手も無いことは無かったが……。
その事が確定では無い限り、リスクが大きすぎるように思えた。

「う〜ん、その同盟のメンバーについて、知りたいな。それも、出来るだけ、詳しく。
 今後の動きの参考になるかもしれないしね。
 あのヤクト・ドーガのラーズ=フィリーさんも、その同盟の一員なのかな?
 もちろん、リナルドさんは……知っているよね?
 ……まあ、相手に関わらず、今は接触は避けたいかも。
 交渉するにも戦闘するにも、ちょっと余裕……ないもんね。」

今は、補給を済ませる事が最優先事項だと思える。
それに、リナルドと二人きりで話したい事もあったから、早く小惑星基地に入港したかった。

【行動 : 水を飲む(-1)、リナルドに返答(0)、残3 】
【位置 : U-17(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪ 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 
75シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/08 21:35 ID:???
二人の返答を待っていると、ゼファーから不意打ちの通信が入った。
〔他参加者の機影です!〕
「!」
〔かなり大きなサイズです。さらにいくつかの機影が重なっているので……。〕
「以前言ってた戦艦、か。識別は?」
〔解りません。戦艦の種類は判明しました。ムサイ級初期型です。〕
「最初期のMS搭載艦……。とりあえずこの点は致命的ではないか……。とりあえずビギナ・ギナ起動!
 あとホビーハイザックを斥候としてT-17に配置。稼働熱量は最大限に抑えろ。通信圏外へ移動しないように最大限に注意!」
〔了解。ビギナギナ起動。以後、制御対象はホビーハイザックに移行します。〕

「ヨーコ、ラーズ、ジェイス!現在こちらに大きな機影が接近中だ。
 機種はムサイ級。同盟を組み、何機か艦載機を搭載している可能性が非常に高い。
 取るべき道は3つ。戦闘、交渉、逃亡。
 とりあえず全員の意見を聞きたい。どうする?」

(リナルドは乗っているのか?いや、速すぎる。くそっ!正確な情報がつかめれば……。)

【行動:索敵(−1)ビギナ・ギナ起動(−1)
    T-17へホビーハイザック移動(−1)会話(−0)】
【残り行動値:1p】
【位置:S−17 コロニー格納庫  ホビーハイザック:T-17コロニー外壁 】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと疲労】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ムサイに対する対処 ……。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番レイモンド 15番リナルド? 07番ベルク?】
76アーネスト・マンソン:04/04/08 21:52 ID:???
 レイモンドをなかば抱えるようにして連れ、医務室へ。
 ・・・・・・さて、ここからが・・・・・・勝負だな。
 さっさとレイモンドを医務室のベッドに寝かせ、毛布をかける。
少しでも楽な姿勢をとらせてやらないといけない。
 ずいぶん彼は無茶をしてきた。ショックを起こしていないのが
奇跡みたいなモンなんだから・・・・・・
 重力が効いているから、先ほどよりよほど処理はやりやすい。
 問題は、血だ。血がずいぶん失われている。
 こればっかりはどうにもならない・・・・・・こんなところに新鮮な
血液なんかが在るわけが無い。
 ・・・・・・代わりのもので補うしかない、か。
 
 しかし・・・・・・素人が点滴治療なんぞして、うまくいくはずも無い。
 血管に、的確に針を突き刺すだけでもそれなりに技量が必要になるって
いうのに。
 ・・・・・・・
 しかたない。
 俺は手元のレーションからアイソトニック飲料のパックを取り出すと、
手近なグラスにそれを溶かし込み、それにレーションキットについている
食塩をある程度加えた。
 いわゆるアイソトニック飲料と呼ばれるものは味を重視しているために
塩分が控えられてしまっているが、これに塩分を補ってやるだけで
ずいぶん効果が違ってくる。
 1リットルほどのアイソトニック飲料(塩入り)ができあがった。
 そのうち、200ミリリットルをグラスにつぎ、差し出す。
「あまり美味くはないけれど・・・・・・血の代わりになる。
 我慢して飲んでくれ」
 そういって。
 苦笑交じりに差し出した。
 ひとまず、一度に飲む量は200ミリ。これ以上飲ませると、かえって
吸収が遅れてしまう。 
 宇宙世紀になっているってのに、結局治療は人体頼み、か・・・・・・
77アーネスト・マンソン:04/04/08 21:54 ID:???
 ちゃんとした医者なら、もっと的確な処理ができるんだろうに。
 内心ぼやきつつ、次の処置に移る。
 はるか中世のころから戦場の友であり続けたモルヒネを携帯用
救急パックから取り出すと、無針注射器にセット。
 50mlを何度にも分けて腕部にゆっくりと注射する。
 本来ならこうした用途に応じた麻酔剤を使うべきなんだろうが・・・・・・
麻酔剤の大半は扱いが難しい。注射しすぎれば、その場で「アウト」だ。
 だから、あえて使い慣れたモルヒネにしておく。
 なぜ使い慣れたかって?いうまでもない、自分につかったからさ。
中毒から抜けるのにずいぶん苦労した・・・・・・まぁ、そんなことは
どうでもいい。
 効いてくる頃合を見計らい、包帯を解き、傷口を見る。
 動脈からなにから剥き出しか・・・・・・頭が痛いね。
 ただ・・・・・・きれいなもんだ。破片なんかは入り込んでない。
 となれば、処置事態は簡単でいいだろう。
「まぁ、腕が切れたぐらいで人間そう死ぬモンじゃない・・・・・・
実際、古代の国家なんかには『腕を落とす』なんて刑罰があったぐらいだ。
人間ってのは存外タフなんだよ」
 皮肉下に笑いつつ、そう告げる。 
 実際には・・・・・・五分五分だ。
 幸いというべきだろうか。手首できれいに切断されているから、骨髄は
露出していない。これだけでも、敗血症を起こす可能性がずいぶん減る・・・・・・
 さて・・・・・・ここからが問題・・・・・・! 
【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動;抱えて移動(−1)治療開始(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】
この事態を招いたのは、自分のミスだ。
暗礁宙域を無事に通過することばかりに気を取られすぎた。
U16を通り抜ける前にもう少し索敵に気を遣っておくべきだったのに。

我ながら、最悪だわ………!

ミョーコウは立入禁止区域とコロニーによってほぼ囲まれているエリアに入り込んでしまっている。
慌てて引き返すにも後ろは暗礁宙域だ。
さっきは無事に通り抜けられたが、次も無事に通過できるかどうかは保証できない。
加えて、推進剤の残量がかなり危険なレベルまでに減少していた。
気がつくとやたらと点滅していた警告灯や穏やかでない表示の全てを理解できるわけではないが、
漂流の危険性すら出てきたと言うことぐらいは理解できた。

あたしやリファニアの腕では、引き返せないわね。

素人の操艦は必要以上に推進剤を消費するものだ。
細かい機動や頻繁な当て舵が必要不可欠な暗礁宙域の航行での消費量はさらに激しくなる。
この状態でU16に入り込んだならば、途中で推進剤が切れてしまう可能性がかなり高い。
下手をするとミョーコウそのものが暗礁宙域を形成する一要素になってしまう。

かといって、右に舵を切るのは論外だ。得体の知らない連中にこちらから近づくことになってしまう。
舵輪を握る手に必要以上の力がこもりかけた時、男が動いた。

>>72
男による艦内放送。そして問いかけ。
ダグラスやイブに呼びかけたのはいい。その意見そのものにも反対ではない。
だが。

『ちょっと前まで、俺が属していた同盟だ。』

その言葉を聞き逃すわけにはいかなかった。
この男はここに来る前に、他の生徒達と同盟を組んでいた。
しかし今はここにいる。すなわち、前の同盟を抜けた………「捨てた」ということだ。

仲間割れでも起こしたのか? それにしては平然としすぎている。
それに男の機体………アビゴルとかいうモビルアーマーに目立った外傷は見られなかった。
動きそのものもなめらかだったし、かつての仲間………複数の生徒を相手に
力づくで脱けてきたとも思えない。

何故、男は前の同盟を脱けたのか。
その同盟は男が無傷で脱けるのを許したのか。
どうして男はここに来ようとして、リファニアを守ろうとするのか。
この男に関しても、分からないことばかりだ。
>>74
どうやらその同盟の機体は複数存在すると確認できたのとほぼ同時に、
リファニアが男の問いかけに答えた。

『う〜ん、その同盟のメンバーについて、知りたいな。それも、出来るだけ、詳しく。
 今後の動きの参考になるかもしれないしね。
 あのヤクト・ドーガのラーズ=フィリーさんも、その同盟の一員なのかな?
 もちろん、リナルドさんは……知っているよね?
 ……まあ、相手に関わらず、今は接触は避けたいかも。
 交渉するにも戦闘するにも、ちょっと余裕……ないもんね。』

意外なことに、リファニアはそれほど驚きも緊張もしていないようだった。
その口から自分の知らない生徒の名前さえ出てくる。
………自分がここに来る前に、とにかく色々とあったのだろう。
リファニアも、男も、自分の知らないところで自分の知らないことを経験してきたということか。

そんなことより。

>>75
センサーに新たな反応を捉えた。
極めて曖昧だが、コロニー内部でモビルスーツが動いたらしい。
詳しい状況は相変わらず不明だが、最初に捉えたデータと現在捉えていえるデータには
それなりの違いが出てきている。
積極的な動きは出ていないが、おそらく向こうもこちらに気づいて何らかの対応を取ったようだ。

隙を見せたくはないけれど、はったりをきかせる余裕もないもの。

「………取りあえず、積極的に関わりたくはないという意見には同意するわ」

自称艦長代行としての独断で、ミョーコウをそのまま前進させる。
と言うより、推進剤の消耗を最小限に抑えるためには他になかったと言うべきかもしれない。
ここで下手に減速すると、再加速の時に余計な推進剤を食うからだ。

「悪いけど、このまま前進するわ。
 あらかじめ言っておくけど、あたし、戦艦の運転は上手くはないわよ」

コロニーが遠ざかる代わりに、今度は巨大な小惑星基地が近づいてくる。
戦艦が入れるような入り口を探してみるが………正面のU21には見あたらなかった。
モビルスーツならともかく、この図体の大きいムサイ級が入れる出入港口となるとかなり限られる。

どうにかV20に艦艇用の入り口を見つけた。
もっとも、入港できるスペースがあるということと実際に入港するのは別の問題だ。
当然ながら港側からの誘導は一切存在しない。全てはこちらでやらなければならないのだ。

「………モビルスーツで逃げ出す用意をしていても、構わないわよ」

むしろ自分が逃げたいぐらいなのだから。

それでも、シェラザードは逃げなかった。
緊張に顔を強張らせ、額に汗を浮かべながら、矛盾と混沌に満ちた女は舵輪を握り続ける。

小さすぎるように見えて仕方がない出入港口に、ミョーコウが恐る恐る近づいていった。
【行動:索敵継続(−1)、U17→U20に移動(−2)、V20への入港軌道に乗せる(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@エゥーゴコスプレ・エプロン装着中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:入港に集中】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(リナルド???)】
81イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/09 01:37 ID:???
ベッドの傍の椅子に腰掛けたまま、どれだけの時間が過ぎただろうか。
10分か、30分か、或いは1時間か。
ふと見上げれば、点滴用のパックの中身はほぼ空に近くなっていた。

「……はうっ……く……っ!!」

交換しようと二個目のパックを手に立ち上がった瞬間。
激しい痛みに脳が焼かれるような錯覚を覚え、思わず立ち眩んでしまう愁林。

「くぅ……ん……」

よろめいた足を何とか踏み締めた時には、既に頭痛は嘘のように過ぎ去っていた。
軽く額に手を当ててみる。
冷たくぬめった嫌な汗が、じっとりと浮かんでいた。

パックの交換を終え、ダグラスの額と胸元の汗を丁寧に濡れタオルで拭ってやり、それから改めて椅子に腰を下ろす。
自分の体も、見えない何かに蝕まれつつあるのだろうか。
繰り返す原因不明の頭痛に、ふとそんな不安が愁林を襲った。

―――私が倒れたら、ダグラスはこうして看病してくれるかしら……。

ある意味で甘美な、しかし絶対に回避すべき光景を想像して彼女は溜息をつく。
これ以上ダグラスに心労を掛けてどうするというのだ。そう、愚にも付かない空想に遊んだ自らを戒めた。
他愛の無い夢想はしかし、先程までの不安を払拭するには十分だったようだ。

寝顔に送る柔らかな眼差し。
その表情が一変したのは、二パック目の点滴の中身が8割程度まで減ったその時だった。
小さく搾り出すような喘ぎが、未だに乾いたままの唇から漏れ出す。
それまで散々酷使されてきたであろう五体は熱を帯び、呼吸音は苦しげな響きを帯びていた。
82イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/09 01:41 ID:???
このように発作的に苦しみ出す症状は、それからも幾度か繰り返されていった。
その度に心臓が止まりそうなほどの恐怖と、その恐怖から解放された後の安堵感とを感じながら、愁林はじっとダグラスを見守り続ける。
額に当てた濡れタオルを取り替えたり、作っておいたドリンクを染み込ませた脱脂綿で唇を湿らせたり、或いはパックの残量を確かめたり。
そんな作業の他は微動だにせず、ただ座り続けるだけの時間。
苦痛ではない。
少なくとも、肉体的には。
彼に此処まで無理をさせたという負い目と、此処まで無理をする前にどうして自分達を頼ってくれなかったのかという怒り。
愁林が感じていたのは、苦痛ではなくそんな感情だった。

リナルドからの艦内放送。
折りしも丁度その時、またも起きた発作的な症状への対応に追われていた彼女が艦橋へと連絡を入れたのは、放送から数分後の時点での事。

「ご免なさい、今はそちらに行けそうに無いの。
 シェラザード。私たちが艦橋にいない間は、元軍人としての貴方のキャリアを頼らせてもらうわね」

決して慣れる事の無い恐怖感を心の奥底で『殺し』てから通信機の前に立ち、微笑みと共に短くそれだけを伝えてベッドの傍へと戻る。
それは計算しつくされた完璧な仕草。感情の揺らぎが表に出る度合いすら、不自然でないギリギリのラインまで下げられていた。
通信機に背中を向けた愁林の表情は変わらないまま。
彼女は信じることにしたのだ。
ダグラスは約束を破らない。だから、絶対に目を覚ますのだと。
だからその顔が一瞬だけ泣き出しそうな少女のように弱々しく見えたのも、きっと錯覚なのだろう。
事実、次の瞬間には真摯さと慈しみとだけがそこには表れていたのだから。

少年の手を握る力が、少しだけ強くなった。
83イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/09 01:44 ID:???
【行動:パック取替え(-1)、介抱継続(-1)、艦橋へ連絡(-1)】【残り行動値:1p】
【現在位置:U-12、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「何を隠そう私は看護の達人よ!」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>74
「う〜ん、その同盟のメンバーについて、知りたいな。それも、出来るだけ、詳しく。
 今後の動きの参考になるかもしれないしね。
 あのヤクト・ドーガのラーズ=フィリーさんも、その同盟の一員なのかな?
 もちろん、リナルドさんは……知っているよね?
 ……まあ、相手に関わらず、今は接触は避けたいかも。
 交渉するにも戦闘するにも、ちょっと余裕……ないもんね」

リファニアの返答を聞きながら、彼はちらりとレーダーに目を向ける。
移動する光点が1。 マーカーがRMS-116H/ホビー・ハイザックを示した。
どうやらT-17で止まっているようだ。

(偵察か? 乗っているのは……いや、これは無人だな。
 ゼファーが遠隔操作しているはずだ。 俺ならそうする。
 ゼファーがAI……コンピュータである以上、そこには頼りにはできないが致命的な弱点がある。
 故に、攻撃されても御するのは容易い……が)

艦の状況を考えれば、例え攻撃を受けても迎撃するのはあまりにいただけない。
砲が撃てても、身動きが取れないのでは全く意味が無いから。

>>78-79
「………取りあえず、積極的に関わりたくはないという意見には同意するわ」

キュベレイの人も、リファニアと意見は同じらしい。
何がどう“取りあえず”なのかは横に置いておくとして、この場を離れたいというのは皆同じのようだ。

「悪いけど、このまま前進するわ。
 あらかじめ言っておくけど、あたし、戦艦の運転は上手くはないわよ」

(おいおいおいおい、車をぶつけるのとはわけが違うんだぞ……)

リファニアが彼に『そうしろ』と命じ、その上での激突ならば別に構わなかったが、
単なる操艦ミスでフリーズ・ドライの肉塊にされては堪らない。
リナルドはパイロットであって操舵手ではないので、操艦の腕前は彼女とそう大差無いだろうが、
それでもあんな宣言をされてしまっては、誰だって内心突っ込みたくもなるだろう。
そう考えているうちに、目的の小惑星基地が近付いてくる。

(仕方無いな……。
 少しでも安全に入港してもらうためだ)

ここでレーダー前から動き端末を操作したとなれば、キュベレイの人はリナルドへの余計な不信感を抱くかもしれない。
それでも彼は、リファニアをフリーズ・ドライの肉塊になる危険に晒すよりは億倍マシだと判断した。

≪続く≫
>>84続き

「リファニア。
 彼らについて教えてあげられるのは、多分俺がここのクルーとして認められた後になると思う。
 それまで、あまり多くの情報を明かしたくはないんだ。
 君がどうしても『聞きたい』と言うのなら、少しだけこっそりと教えてあげてもいいけどね」

リナルドは、レーダー前からCICに向かいつつ笑顔で彼女にそう言ってCICのシートに着くと、
端末から艦の姿勢制御プログラムを呼び出した。
姿勢制御用スラスターの操作をセミオートに変更。
続いてCICからレーダーサイトにアクセスし、データをリンクする。
これで、艦と周囲の状態がCICにいながらかなり正確に判別できるようになる。

>>82
『ご免なさい、今はそちらに行けそうに無いの。
 シェラザード。私たちが艦橋にいない間は、元軍人としての貴方のキャリアを頼らせてもらうわね』

そうか……あの人、シェラザードっていうのか。
“さん”付けると長いな……。 シェラさんでいいか。
あー、こんな時、リミッター解除ができれば楽なんだけどなぁ……。

イブの返信に対して的外れなことを考えながら、彼は艦の姿勢制御に集中した。

「………モビルスーツで逃げ出す用意をしていても、構わないわよ」

「シェラさん。
 艦の姿勢制御は俺に任せてくれていい。
 あなたは『ミョーコウ』を確実に入港させることを考えて」

ゆっくりと『ミョーコウ』が進んでいく。
シェラザードが舵を取り、どうしても発生してしまう操舵のズレをリナルドが修正する。
これで彼女も幾分楽になるだろう。 彼女にとっては気持ち程度のものかもしれないが。

【行動:お話(0)、端末操作(-2)、姿勢制御(-1)】
【位置:V-20・ミョーコウ内・ブリッジ】
【残り行動値:1pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@私服】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、(ノーマルスーツ)、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
体が動かせるうちは自分で。
そう決心した俺の心はあっと言う間に挫けた。
基地内の重力という魔物によって。
無重力下のデッキでも辛かった体が、重力の下でまともに動く筈がない。
…結果、俺はアーネストに抱えられて、よろめきながら医務室に行く事になった。

医務室に着くと、アーネストはグラスに何やら飲料水らしきものを入れ、更に砂糖
だか塩らしきものを加えると差し出してきた。

「あまり美味くはないけれど・・・・・・血の代わりになる。
 我慢して飲んでくれ」

アーネストの表情を見れば、それが美味いものではないと分かる。
多少の不安を感じつつもそれを受け取り、一気に飲んだ。

(しょっぱ)

どうやらさっき混ぜていたものは塩だったようだ。
おそらくしょっぱいのが顔に出てしまったかもしれない。

飲料を全て胃に納めてから側にあるベッドに横になり、体の力を抜いてなるべくリ
ラックスしようと心掛ける。
かけられた毛布と、シーツのひんやりとした肌触りが気持ち良い。
アーネストがさっきの注射器をまた準備している。
中身は麻酔だろう。

何箇所か腕に注射を打たれて暫くすると、麻酔が効いてきたのか腕が靄にかかった
ような痺れたような感覚に陥った。
そこを見計らったようにアーネストが右手の包帯を解き、傷口を見る。

「まぁ、腕が切れたぐらいで人間そう死ぬモンじゃない・・・・・・
実際、古代の国家なんかには『腕を落とす』なんて刑罰があったぐらいだ。
人間ってのは存外タフなんだよ」

傷を見ながら笑って話してくるアーネスト。

(『腕を落とす刑罰』か…)

俺は小さく溜息をついた。
たしかにこの怪我が罰のように思えても仕方がなかった。
所業を考えれば、まだこの程度で済んで幸運と思うべきかもしれない。
だからと言って、これ以上の罰を受ける気にはならない。
俺には俺の、生きるべき理由が今はあるから。

アーネストが本格的に治療を始めるようだ。
今、彼の治療を受ける事にさほど不安はない。
ただ、ルイ、アーネスト、ベルクに現状を任せきりにしている現実。
それが少し歯痒い。
【行動:治療を受ける(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
88あーねすと(代理):04/04/09 12:21 ID:???
今のままの状態で出血を止めるのは不可能に近い。
 何しろ、動脈の切断面が剥き出しのままなのだ。
 こいつを的確に処理してやる必要がある。 
 どうするか。
 ラフな方法としては、傷口を焼いてしまう、というのがある。
 ただ、これはあまりよくない。
 当然、地獄のような苦痛をレイモンドは味わうことになるだろうし・・・・・・
 最悪、そのショックで死んでしまいかねない。
 さらに、火傷の部分が腐り、敗血症を起こす可能性もある・・・・・・・

 論外。
 となれば、もっと別の方法を使うほか無い。
 動脈を静脈に接合する・・・・・・

 そんな技術は俺には無い。動脈を余計ずたずたにしてしまうのが落ちだ。
 
 となれば。
 もう少し原始的で、なおかつ効果の高い方法がある
 血管の切断面を糸で結び、止血するのだ。
 基本といえば、これ以上基本的で単純な手術も無い。
 だが、実質素人であるこの俺にとっては、不可能に近いほど難しい。
 糸が血と脂ですべり、ぬめることを考えれば・・・・・
 面倒なことこの上ない。ゆるく縛れば糸が解け、きつく縛れば
血管が切れてしまう。
 あえて肉を切り、血管を露出させ、結ぶのを楽にするという手もあるが・・・・・・
傷口を広げ、敗血症の可能性をさらに高める可能性が高くなる。
 まして、結んだ糸を体内に入れてしまえば、糸自体が(どれほど消毒しようと)
細菌の汚染源になる可能性は否定できない。
 糞。
 だが、こいつしかないか・・・・・・!

 覚悟を決め、傷口から撓骨動脈と尺骨動脈の位置を探り当てるために、一度あえて
止血帯を解く。
 数秒としないうちに、血液が勢いよく噴出してきた・・・・・・

 ここだ。
 改めて止血帯を結びなおし止血すると、ガーゼで血を拭き、再度ヨードで消毒処理。
 特定した動脈のあたりをメスで3センチほどの長さに裂く。深さは、おおむね6ミリほど。
血管を探り当てると血管の下から糸を通し、結ぶ。もう片方の動脈でも同じ処置を繰り返す。
 ・・・・・・ひどく、集中力の要る作業だ。うっかり血管を傷つければ、それでアウト・・・・・・
額に脂汗がにじむのを感じる。くそ、外科医ならこんな手術3秒ぐらいですませてしまうんだろうが、
殺すために切り刻んできた殺人鬼じゃこの程度の手術も一苦労さ・・・・・・
 まぁ、きった経験すらない奴よりはマシだろうけど。
89あーねすと(代理):04/04/09 12:24 ID:???
 血管を結び終えた後、解けないよう念のため手術用のシアノアクリレート系接着剤・・・・・・
というとなんだかものすごいものに聞こえるが、どこにでも売ってる瞬間接着剤だ・・・・・・
で結び目を固め、傷口をこれでもかと消毒。
 スキンステープラーとか言う皮膚縫合のためのホッチキスに目をやるけど、素人同然の
僕には使いこなせそうに無いので、傷口を端のほうから寄せるようにしてピンセットで閉じ、手術用の
針じゃない普通の針(もちろん消毒はしてある)で摘み上げた部分を縫いつけていく。
 何度か回したら、閉じた傷の部分を接着剤で止め、また開いている部分に対し同じ作業を
繰り返し、徐々に傷口を閉じていく。

 肝心のは露出しっぱなしだが・・・・・・皮膚移植なんて高度な真似、僕にはできやしない。
 消毒したあと、軍用ファーストエイドキットに入っている抗生物質入りの軟膏をたっぷりと
塗りつけたガーゼでおおい、包帯を捲き付け直してやる。
 で、あとはこれも軍用ファーストエイドキットに入ってた抗生物質を・・・・・・
 いや。危ない。使いすぎるとこういうのはろくなことにならない。

 疲れ果てつつ、薬の保管庫に向かい、関係ありそうな資料を探しにかかる・・・・・
 自分が趣味で使うドラッグなんかは詳しいんだけど、さすがに抗生物質のことまでは
わかんないよね・・・・・・
 ああ、それにしても・・・・・つかれた・・・・・・
 っていうか、うまくいったのかな、いけばいいんだけど。 
 失敗してたとしても恨まないでくれよ・・・・・・
【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:疲れきって死にそうです。あ。そういえば寝てないや】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動;オペじみたもの(−3)薬剤について調べる(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】
90ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/04/09 13:18 ID:???
>58
紙を渡される。…それに対し、返答を書こうとしているとしている途中に、事態が急変する。

>75
「…交渉…ね。…どう見てもこちらが不利よ。」
(私がメガバズーカランチャーを使わない限りは…ね。)
…彼女はメガバズーカランチャーを使う気がないようだ。
大量破壊兵器を好かない、ピンポイント攻撃を好むその性質の為か。
…強化人間らしからぬ性格である。
そして…紙を渡す。
『一時保留ね。後…今、ヤクト…動くわよね?』
【行動:会話など】
【残り行動値:4p】
【位置:S17】
【機体状況:万全。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:爆弾解除 小惑星にあるであろう薬の入手】
【同盟:シュウジ ヨーコ…?】
>>71
 夥しい数の粒子が舞い散る光景。
線と点で構成された光の凶器同士が激しく衝突する。
押し引きの掛け合いを幾許かやり終えると
お互いが反発し合うようになり自然と距離と言う物が生まれる。
小さな制空権。瞬間だけ発生する空間の歪み。
それらに一斉に五感が反応すると、彼は少しだけ目を細めてみる。

 緊迫とも快楽とも言えないこの浮遊感。
獲物を狩る時にも似ているが、それとはまた気色が異なる。
これだけは独特の物としか何とも言葉が選べない。
ケリをつけたい一方でこの場で戦いつづけようと引かれる意思。
最高の気分であるが、ここで小さなアラーム音がそれを崩す。

 「いっきなり、何するのよ!」

 感覚的な衝撃に思わず首から上が仰け反った。
女の声。湧き上がる疑問符に自問自答が一斉に雪崩れ込んでくる。
例えば突拍子も無いものを上げてみるならば、相手への性転換疑惑等。
少々考慮してみれば妥当な物も当然浮かんでは来るが。
ただ……何にせよここで考えを巡らしてしまっても意味は無い。

 僅かな時間の躊躇を置きつつも、再び機体は突進を開始する。
後々に、小さな蟠りを残す事になることよりも目の間の事態の方が重要だ。

【行動:再び11番へビームソードアックスで攻撃 (-1P)】
【位置:J-07】【残り行動値:3P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷+完全ではない左腕】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】
>>78-80
『………取りあえず、積極的に関わりたくはないという意見には同意するわ』

リナルドの質問に対するシェラの返答。おおまかな意見は同じようだ。
ここでひと悶着起こす余裕などあろう筈もない。
意見を述べた後、シェラは艦を減速せずに、そのまま前進させた。
それが一番推進剤を節約できると判断したのだろう。

>>84-85
『リファニア。
 彼らについて教えてあげられるのは、多分俺がここのクルーとして認められた後になると思う。
 それまで、あまり多くの情報を明かしたくはないんだ。
 君がどうしても『聞きたい』と言うのなら、少しだけこっそりと教えてあげてもいいけどね』

リナルドが先ほどのリファニアの質問に対する返答をくれながら、CICの前に座る。

「……本当に、律儀な人なんだね……。」

なかば呆れ顔でそう呟くリファニア。
……正式にこちらの仲間に迎え入れられたならともかく、
そうでなければいたずらに以前の仲間の情報を漏らしたりはしない。
……こんな殺し合いゲームだからこそ、そんな律儀さを、リナルドらしさを、大事にしたいのだろう。

「……わかったよ。なら、後で教えてもらうねっ。」

ふぅ、とため息をつくリファニア。
リナルドがCICの任に就くのに続いて、自分もシェラをサポートするべく、隣の席に着く。

「艦と外部の状況は私がオペレートするからっ!ふたりは操艦に集中してねっ!」

……その位のサポートならば、自分でも出来るはずだ。

ミョーコウが、小惑星基地に接近する。
当初の目的地だったU-21には、どうやら港は無いようだ。
かわりにV-20の港に入港すべく、艦が回頭する。

『………モビルスーツで逃げ出す用意をしていても、構わないわよ』

「……逃げるもんかっ!逃げたって、ミョーコウが沈んじゃったら……意味ないものっ!」

シェラの言葉に、強気な声でそう返すリファニア。
計器類やモニター類とにらめっこしながら、状況を読み上げる。

「港への相対距離、4200……4100……4000……3900……あっ、ちょっとズレた!
 舵を右に0.3°、艦首を上に0.5°、修正おねがい〜。
 ……えっ、修正の根拠?
 そんなの ニ ュ ー タ イ プ の 勘 よ っ ! !」

もちろん、そんなのは嘘である。すこし、茶目っ気を出してみただけだ。
実際は、きちんと計器を見て、判断している。
むろん、高い空間認識力がなければいきなりこんな事をこなせるものではないが。

「……1300……1250……1200……。」

朗々とした声で、相対距離を読み上げるリファニア。
モニターに映る港の姿が、刻々と大きくなっていった。
【行動 : オペレート(-1)、残3 】
【位置 : V-20(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪ 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
94イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/09 19:37 ID:???
I never thought that I would lose my mind...
That I could control this.
Never thought that I'd be left behind...
That I was stronger than you, baby.

 まさか、この私が自分を見失い、ここまで雁字搦めになるなんて……
 こんな風に置いてきぼりにされて……私の方が貴方より強いだなんて、そんな事……ねぇ?

Girl if only I knew that I've done...
You know, so why don't you tell me?
And I, I would bring down the moon and the sun, to show how much I care...

 自分のした事さえ分かっていれば……何故言ってくれなかったの?
 貴方の為なら、月でも太陽でも、空から引き摺り下ろして見せたのに……

Don't wanna lose you now...
Baby, I know we can win this.
Don't wanna lose you now...
No no, or never again.

 貴方を失いたくない。きっと二人なら、乗り越えて行ける筈だから……
 貴方を失うなんて、絶対に嫌……絶対に……

いつしか口ずさんでいた、古い時代の歌。
彼女の眼差しのように穏やかな旋律は、ダグラスに届くのだろうか―――

【行動:一先ず歌で応援してみる(-0)】【残り行動値:1p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「何を隠そう私は看護の達人よ!」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
95リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/09 21:34 ID:???
第十章 >94 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎◎□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼14◎□◎□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□07□□◎◎◎□□◎□◎□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□10□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□◎◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□※□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□◎◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎◎◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□◎■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01ZP□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□□□□□◎□□◎
19□◎□□◎□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□03▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□◎◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19は同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。10・11は同一地点。14・21・25は同一地点。
03・05・15・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
ZPは、無人プログラム・ゼファー(01番の私物)制御によるホビー・ハイザック(01番の初期支給MS)。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
>>82
男が入れた通信に対して、イブが答えてくるまでには数分の間があった。
口調も表情も自然ではあったが、その不自然なタイムラグが教えてくれる。
他の生徒がすぐ側にいるという事実が判明したにも関わらず、
副長であるイブがすぐ反応をみせなかった。
つまり、それだけダグラスの状況が予断を許さないと言うことなのだろう。
副長は艦長の世話をするだけで手一杯と言うことらしい。

元軍人のキャリアって………あたし、ただのパイロットよ。
状況判断をしながら戦艦を運転してこの男を監視できるほど器用じゃないわ。

舌先に乗りかかった泣き言を無理矢理喉の奥に飲み込む。
無理でも無茶でもやらなければならないのだ、今は。
すくなくともミョーコウを無事に入港させなければ、ここで全てが終わってしまう。

「………あたしに命を預けようとするなんて、あなたらしくないわね。
 まあ、あなたがいいなら別にいいわ。
 何かあっても泣き言も恨み言も受け付けないけど、悪く思わないでね」

>>85>>92
リファニアと男がサポートに回ってくれた。
リファニアはともかく男に対しては色々と複雑な思いがあるが、
さすがに今はとやかく言ってはいられない。
男としてもここで自分と心中する気にはなれないのだろう。
素人操舵手としては、使えるものは何でも使うしかなかった。

『……逃げるもんかっ!逃げたって、ミョーコウが沈んじゃったら……意味ないものっ!』

その「意味」が何の意味なのか、今は考えている余裕がない。

『……1300……1250……1200……。』

相対距離を読み上げるリファニアの声が響く。
モニターに映る港の姿がだんだんと大きくなってくる。
額に汗が浮かぶ。舵輪を握る手に力が入る。嫌でも目に入る各種の警告が忌々しい。

最終進入コースに乗った。もう引き返せない。

ごつごつした岩肌。薄汚れた港湾口。輝きを失ったままの誘導灯。
ひたすら似沈黙している入り口の先は、果たして何処へと続いているのか。
自分たちを待つのはかりそめの安らぎか、全てからの解放か。
どんな未来が待っているのか分からないまま、ムサイ級軽巡洋艦は進んでいく。

そして。

「………………!」
重い振動が伝わってきた。それは………ミョーコウがどうにか無事に接岸したという証拠だった。

長かった。緊張した。怖かった。
だから、どうにかミョーコウを固定させると、全身から力が抜けた。

大きく息を吐き出すと、力尽きたように舵輪にもたれかかる。
自分がまだエプロンを身につけたままであることにも気づかず、
シェラザードは取りあえずの安堵感にその身を委ねた。

「………お疲れ様、リファニア。
 それに………グレイスさん、だったかしら。ご協力に感謝するわ」

ねえ、誰か港のハッチを閉めて空気を補充してくれない?
あたし、今は動きたくないから。
推進剤の補給はするから、休んでからちゃんとやるから。

少しだけ、休ませて。

【行動:V20に入港(−1)、脱力(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:2】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康・疲労@エゥーゴコスプレ・エプロン装着中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:疲れた………】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
人がいる。
MSの周りに二人、中に一人。
女二人に男一人、足がすくんだ。
軽い対人恐怖症にかかっているかもしれないな…と思う。

「想像してた通りの馴れ合い……か…」

あまりにも無防備に見えた。
武術とかの心得があっても無意味、後ろから銃で撃たれたら誰でも死ぬんだ。
そう、全員が全員を殺せる状態になるということ。

俺もそこに入るということ、だ。

仲間としては当然のことだろうが、俺には恐怖しかない。
人と話すこと、馴れ合いは苦手だから。
人を信頼するのはもっと難しいから。
……しょうがない。

「やっぱ俺には無理、銃を取ってくるかァ…」

そう結論付けて機体に戻る。
丁度、機体に戻った時に通信が入った。

「ヨーコ、ラーズ、ジェイス!現在こちらに大きな機影が接近中だ。
 機種はムサイ級。同盟を組み、何機か艦載機を搭載している可能性が非常に高い。
 取るべき道は3つ。戦闘、交渉、逃亡。
 とりあえず全員の意見を聞きたい。どうする?」
驚愕と焦り。
――恐怖。

「ムサイって、あの戦艦かッ!?」

前に出会った戦艦、ディスプレイにはムサイと出ていた。
俺は逃げたからわからないけど。
かなりの数の同盟だったと思う、接近すれば解るだろうが情報だけは伝えておこう。
通信を繋げて、数時間前に見たものを思い出す。
確かあの時いたのは――

「シュウジ、役に立つかわからないが情報を一つ。
 ゴトラタン、サイコガンダムMKU、ジャベリン、Vガンダム、ガンイージ……
 数時間前に俺が見た時にはこれだけのMSがそいつの周りを動いていた。
 あの時、戦っていたから人数は減ってるかもしれないが増えているかもしれない」

一息つく。
もしかしたらこっちと向こうの全面決戦になるかもしれない。
いや、そうするべきかもしれない。
だけど――

「俺の意見としては向こうも同盟を組んでいるし、何かしらの交渉の価値はある筈だ。
 戦いになるかもしれないから警戒しながら交渉した方がいいと思う」

【行動:通信(-1p)MSに乗る(-0p)】【残り行動値:残り3p】
【位置:S-17】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:空ボトル、煙草4箱と1本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:……死にたくない……】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
>>96-97
ミョーコウは何とか無事に入港を果たした。
……ほっと安堵の息をつくリファニア。
接岸時の振動が妙に大きかったのは、目を瞑ろう。
素人三人にしては良くやったと、誉めてもらいたいくらいだ。

『………お疲れ様、リファニア。
 それに………グレイスさん、だったかしら。ご協力に感謝するわ』

シェラがねぎらいの言葉をかけてくるが……。
そんなシェラ本人が、どう見ても一番疲れているように見えて仕方ないのは気のせいではないだろう。
操艦で疲れたというのもあるだろうが……。
シェラはクルーの中でも、一番休憩を取っていないのではないかと思えるくらい、働きづめなのだ。

「……シェラさん、疲れているなら、少し休んだ方がいいよっ。
 たぶん、今は私が一番余裕あると思うし、ちょっと働いてくるねっ。
 港の機能、回復させないとだし。
 シェラさんは、とりあえず艦橋で休んでてよ。」

シェラにウィンクと共に、そう告げたリファニア。
艦橋に転がっている自分のディパックに、無理やり詰め込まれたノーマルスーツを引きずり出す。
ノーマルスーツを着る前に、包帯を換えようと思ったので、包帯や消毒薬も取り出した。

「ちょっと、あっち向いててよねっ!」

リナルドにひとこと言ってから、上着とブラウスを脱いで、傷口を消毒する。

「……ぅうっ!……やっぱり、痛いよぉ……。」

ある程度この傷の痛みにも慣れてきたものの、消毒した時に味わう鮮烈な痛みには、慣れそうにもない。
涙目になりながらも、何とか包帯を巻き終えたリファニア。
ノーマルスーツを着て、サイドポケットに日記帳をしまってから、ディパックの傍らに転がるヘルメットを拾う。

「もうおっけーだよ、リナルドさん。
 さてと、私一人じゃ、手に余るかもしれないから、ついてきてくれると助かるな。」

……言葉の通りの意図もあったが、二人きりになる為の口実でもある。
ミョーコウのみんなには言えないが……彼には言っておかなければならない事がある。
「じゃあね、シェラさん。ゆっくり休んでねっ。」
シェラに一声かけてから、リファニアはブリッジを後にした。

手近なエア・ロックから、港に降り立ったリファニア。
港を横切って、管制室の近くのエア・ロックから、内部の通路に入る。
特にロックはかかっていなかったので、あっさりと入り込む事ができた。
「さってと。たぶん、管制室はこっちかな?」
外から見て大体の位置関係はわかったので、特に迷う事もなく管制室の前まではたどりつけたのだが……。

……扉がロックされており、開かない。

「あああ……。どーするのよ、これ……。こんな拳銃で破れやしないだろうし……。
 ……もう!」
ガン!と扉を蹴り飛ばしてみても、開くはずもない。
仕方がないので、扉の前でリナルドを待つ事にした。

【行動 : 包帯を換える(-1)、ノーマルスーツ着用(0)、艦内移動(-1)
      艦を降りる(-1)、港の管制室前へ移動(-1)、ロック開かないじゃん!(0)、残0 】
【位置 : V-20(港、管制室前) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>96-97
ふらつきながらも、何とか『ミョーコウ』は入港を果たした。
シェラザードはぐったりと舵輪にもたれ掛かっている。

「………お疲れ様、リファニア。
 それに………グレイスさん、だったかしら。ご協力に感謝するわ」

(“ご協力”……ね。
 ま、皆生きてるんだし、いっか)

>>100-101
「……シェラさん、疲れているなら、少し休んだ方がいいよっ。
 たぶん、今は私が一番余裕あると思うし、ちょっと働いてくるねっ。
 港の機能、回復させないとだし。
 シェラさんは、とりあえず艦橋で休んでてよ」

リファニアがシェラザードに休憩を促す。
それもそうだ。
素人が艦を動かす苦労は、スラスター制御を手伝った彼にも実際に操舵を経験したリファニアにもわかっている。

(さて、俺は……どうするかな?)

「ちょっと、あっち向いててよねっ!」


リファニアからの制止。
取り敢えず言うことを聞いて、彼は明後日の方を向き、ついでに目も閉じておくことにする。
すると。

「……ぅうっ!……やっぱり、痛いよぉ……」

(ああ、怪我をしているのか。
 にしたって、何もブリッジで治療をしなくてもいいだろうに……)

「もうおっけーだよ、リナルドさん。
 さてと、私一人じゃ、手に余るかもしれないから、ついてきてくれると助かるな」

彼女の声で振り返る。
そこには、ノーマルスーツに身を包んだリファニアが立っていた。
ノーマルスーツを着たということは、艦外へ出るようだ。

「ああ、わかったよ」

彼女に了解の意を示し、席を立つ。
リファニアに倣い、ぐったりしたままのシェラザードに声を掛けた。

「無理かもしれないが、しっかりと休んでおいた方がいいぞ。
 ま、俺が言えたことでもないんだけどな」

全くもってその通りだ。
シェラザードの心労の原因となっているリナルドが言えたことではない。
自分で自分に呆れ返って苦笑すると、彼はノーマルスーツを回収しに行った。

≪続く≫
>>102続き

白のノーマルスーツに身を包んだリナルドは、リファニアを追って艦外へと出た。
彼女の通った道は一本道だが、彼はそのルートの違和感に気が付いた。

(何だ、これは……。
 不自然にあちこちの隔壁が閉まっている。
 あー……そう言えば、ラーズがV-21から来たって言ってたっけ……。
 十中八九ラーズの仕業だな、こりゃ)

程なくして、彼も管制室前に辿り着いた。
そこにいたリファニアは、何かをぶつぶつと言いながら扉に蹴りをかましている。

蹴って開くわけがないだろう。 気持ちはわからないでもないが。

「それ、開かない?
 ……はぁ、これ持って来てよかった。
 はい、ちょっとどいてね」

彼はコンパネを取り出すと、開錠ソフトを起動する。
起動が完了するまでの間、彼は錠の種類を調べてみた。
少なくとも、ラー・カイラムのものよりは旧型のようだが……。

(ラー・カイラムより古ければ、まぁ問題無い。
 全く……、こういうことはシュウジの御家芸なんだがなあ……)

コンパネを開錠パネルに接続し、開錠シークエンスを開始する。
錠の詳しい種類がわからないので、搭載データを総当たりで検索していくしかない。
やがて導き出されたデータをもとに、数パターンのコードが提示される。
さらに錠を調べてわかった条件を入力し、コードを絞っていく。

結果、三分と掛からずに錠は開いた。

「さて、開いたよ。
 中を調べてみようか」

管制室の中は既に薄暗い明かりが灯っていた。
ラーズが他の管制室から動力を回復したためだろう。

「……ったく、まずは馬鹿みたいにことごとく閉まってる隔壁を開けないとな……」

取り敢えず、リナルドは目の前のコンソールに手を伸ばした。

【行動:スーツ回収(-1)、着る(0)、発艦(-1)、管制室前へ(-1)、開錠(-1)】
【位置:V-20・小惑星基地内・管制室】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
アーネストが腕の治療をしている間、俺は天井を見ていた。
特に何かを見たくて見ているわけでもなく、特にそれを見て何かを考えるわけでも
なく、ただ見ているだけ。

……何か考えた方が良いのだろうか?
と言っても何を?
何をじゃない……考えなければならない事は山ほどある。
だから…何を?
そう、例えば同盟の存続。
もともとはサーティアが提唱して集まった参加者だ。
そのサーティアが抜けた今、皆がこのままここにいる理由にはならない。

じゃあ他には?
そう、例えばこれからの方針。
アーネストが提案した核による戦力確保はサーティアの離脱で頓挫した。
同盟が存続するのなら、同盟の指針を決めなければならない。

どんな?
そう、例えば攻勢をかけてプログラムの優勝を目指す。
4人という人数はそれなりの戦力だから、不可能ではない筈。
でもこれだと最終的に仲間内の争いになるからやりにくいな。

他には?
そう、例えば先生側との戦い。
結局はプログラムを支配しているのは先生側なんだから、向こうを倒せば皆が助か
るだろう?
…ただ、サーティアがいない今は、対抗手段の核が作れないのが痛いな。

まだある?
そう、例えばこのプログラムからの脱出。
さっきルイが言っていた。
脱出する方法を考えたと。
成功するかどうか分からないが、賭けてみるのも悪くはないかもしれない。
それなりの準備が必要かもしれないけど。

(続く)
それで?
それで…。
それで……俺は……俺はこの腕で何かが出来るのか…?
利き腕を失った俺には、MSの操縦は勿論単純な作業さえ満足には出来ないだろう。
そんな状態で俺は…何が出来る…?
ルイや仲間の為に何をしてやれる…?
ふと無性に何も出来なくなった自分が悔しくなった。
たしかに、サーティアをとめようと体を張った事に後悔はしていない。
だがそれで右腕を失った事を全て納得できるほど、俺は聖人君子ではない。
……俺は…………。

ふと気が付いた時、右腕にはまた包帯が巻かれていた。
どうやら治療は終わったらしい。
アーネストに礼が言いたかったが、今はどこかに行っているのか側にはいない。
俺はまた天井を見た。
何かを見たいわけでもなく、これ以上何かを考えるでもなく。
そして俺は、そのまま眠りへと落ちていった。

【行動:治療を受ける(0)、眠る(−4)】
【残り行動値:0p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
>>91

 ちぃ……こいつ、動きに無駄が無い!

「……っンのぉ!」

 とっさにマントをしっかりと羽織った。
 ABCマントの上を、奴のビームソードアックスが駆け抜ける。
 肩先から、腰の辺りまで一直線に弾かれたメガ粒子が散る。

「リオンに会うまではぁ!」

 見たところ射撃武器は無い……
 なら、なら射撃戦を!

 大型ガトリングを至近距離で構える。
 こいつの弾幕なら簡単には!

 堕ちろっ、ドーガっ!


【行動 : ABCマントで防御(−1) 通信開きっぱなし(−0) ガトリング・ガンで攻撃(−1) 】
【残り : 2P 】
【位置 : H7 → I7 → J7】
【機体 : ガンイージ 】
【状況 : 頭部メインカメラ破損、機体各所にダメージ、電子機器に被害】
【身体 : 空腹 】
【武装 : 頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
       胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)
       MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き) 作業用クレーン+大型コンテナ】
【所持品: 頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.09/ベルク 】
>>100>>102
リファニアがウインクと共に休むように勧めてきた。
普段ならウインクを返して返事をするところだが………どうにか笑顔を向けるが精一杯だった。
慣れない操艦で疲れているのは自分でも分かってはいたが、それにしてもこれほどまでに身体が重いとは。

港の機能を回復させてくると言って、リファニアが着替えて外に出て行った。
その前に傷の消毒をしていたようだが、普段の動きに影響が出るほどではなくとも痛いものは痛いらしい。
何かあった時に痛みで動きが鈍るようなことがなければいいのだが。

まだ、その程度の心配はしても構わないわよね。

リファニアに続いてリナルドも外に出て行った。
この状態で外から何か仕掛けられたら………対応は不可能かもしれない。
だが、リファニアの目の前で露骨に妙な真似は出来ないだろう。そういうことにしておこう。
正直、少し休まないと何も出来そうにない。

念のためにノーマルスーツに着替えたが、積極的な行動はそれで限界に近かった。
身体を冷やさないように毛布を用意し、いつもの当直士官席に座ってバックレストを軽く倒す。
毛布を被って目を閉じたところで………電池が切れた。

疲れた。眠い。だから寝よう。
寝てる間に死ねのなら、それはそれでいいかもしれない。

【行動:着替え(0)、休憩・仮眠(−4)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康・疲労@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:今は寝る】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
108ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/04/10 12:59 ID:???
>>75>>90>>99
「私も交渉がいいと思う。
 MSのことはよくわからないけど、
 さっきその……男の人が言った限りじゃ、
 数が足りないわ。」

そうは言っても、突然やってきたジェイスに対して、警戒。
「嘘かもしれない」、その選択肢も頭に入れておく。

「でも、あの中にリナルドが居たとしたら……

 皆さんには悪いけれど…、私は……組めない。」


【行動:会話(0)】 (以下敬称略)
【位置:s-17:MSデッキ】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:正常-起爆装置解除】
【現在の状況:信用失墜→リナルド・マヤ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 2人で生き残る】
僕はゆっくりと目蓋を開けた。
そして身が置かれた場所を確認すると、小さく呟いた。

「そっか、夢か……。」

僕は夢を見ていた。
僕の失踪報告、及び死亡認定の通告を受けた家族の夢。
『遺品の一つも無いってのに、こんな事が信じられるか!!』
旨を伝えた将校に、怒鳴りながら掴みかかる父の姿。
その場に泣き崩れる母の姿、姉は耳を塞いで自室へ篭ってしまった。
その後のことは、よく覚えてない……。

親友達の夢も見た。
僕と一緒に学徒兵として志願した、二人の幼なじみ。
僕が失踪したすぐ後に始まった、オデッサ防衛戦。
それ以降、急変する戦局。
そして、遂に増援部隊として、戦場に送り出される二人。
防衛拠点へ向かう輸送船の中、友はずっと震えていた。
そして二人は新型の機体を駆り、五月雨の如く降り注ぐビームの中へ消えていった……。

僕の脳が、淡々と見せ続けた映像。
とてもとても悲しい夢だった。
勿論、これは僕が勝手に見た夢の話。本当にに起こった事とは思えない。
でも、その夢に妙な現実感を覚えていたのも、確かだった。
少なくとも、このゲームに参加している事よりは……。

ふと、繋がれた手に意識が集中した。
とても温かかった。
冷たい夢を見た心が、温もりを求めるように、そっと握り返す。

「心配かけてごめん……。」

重い首を繋がれた手の方へ回し、まだ血色の戻らぬ顔で呟いた。

【行動:睡眠+夢(-1) 意識回復(-0)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦長室】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:回復中 若干の疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
(=w=)zzzzzzzzz

【行動 : 緊張の糸が切れて寝てもうた (0)  残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 寝てる  】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
111イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/10 19:09 ID:???
>109
握っていた手に弱々しくも確かに伝わってきた、力と温かさ。

『心配かけてごめん……。』

今にも泣き出しそうな笑顔で、愁林は小さく首を振った。
濡れタオルで額と頬とを軽く拭ってやり、それから点滴のパックを四つ目に取り替える。
次いで、トイレの中へと入り、何かを探してから出てくる。

「心配かけて申し訳ないと思うのなら、しっかり元気になりなさい。
 今はちゃんと体を休めて……ね。眠れるようなら、もう少し眠っておきなさいね」

少し怒ったような、それでいて言葉の端々に嬉しさが見え隠れするような、そんな口調。
そう言って、彼女は再びベッドサイドの椅子に腰を下ろした。

「ねえ、ダグラス。変な事を聞くけれど……その、トイレ、とかは大丈夫かしら?」

極めて真剣な顔で尋ねる愁林。
その足元に置かれているモノは―――紛れも無く、尿瓶。
先程、トイレの中の棚で見つけたものだ。
既に点滴用パック3つ分の水分が、ダグラスの体には注ぎ込まれている。
当初の脱水症状の度合いから考えて、そろそろ排尿の衝動が訪れる頃だろうと彼女は見当を付けたのである。

「恥ずかしがらなくて良いわ。多分、そろそろでしょう。
 行きたくなったらいつでも言いなさい。今はまだ満足に動けないでしょうから……私が、させてあげる」
112イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/10 19:11 ID:???
【行動:尿瓶確保(-1)、申し出(-0)】【残り行動値:3p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「何を隠そう私は看護の達人よ!」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
113シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/10 21:34 ID:???
>>90
>>99
>>108
各員の意見をまとめると、交渉という結果になったようだ。さらにジェイスの情報によるとレイモンドもいるようだが……。
とりあえず誰が乗っているのかという通信を待っていると、聞こえてきたのは予想外の反応だった。

〔U−18を越えて南下、ロストしました。〕
「は?」
〔通信、攻撃などの反応はせずに通り過ぎたようです。〕
「……無視かよ……。個人ならともかく、集団を……。
 よっぽど南に急用があるんだろうな……。
 恐らく小惑星基地か……。
 ところで同乗している参加者の情報はわかったか?
 名前と機体名だけでいい。索敵結果と得られたデータから割り出せ。」
〔はい。
 03番イブ・シュウリン Vガンダム
 05番ダグラス・ロックウード ジム・ライトアーマー
 15番リナルド・グレイス アビゴル
 20番リファニア・ニールセン サイコガンダムMk-U
 26番シェラザード・ビンス・マクファーソン キュベレイMk-U(3号機)
 後これにゴドラタンという機体と、ケンプファーという機体がいる可能性があります。〕
「……装備的に凶悪なメンバーだな……。
 未知の機体、旧ネオジオンのNT専用大型兵器、ファンネル搭載機の改良型……。
 で、リナルドか……。ますます不愉快だ……。」
〔なぜですか?〕
「通信が一切無かったことについてだ。ま、もういいか……多分行き先は同じだろうからな。

 さて……みんな、すまない。ムサイは通り過ぎていったようだ。
 とりあえず外の敵に対する警戒は解いてもらってかまわない。」

三人にそう言い、ラーズに手渡された紙に続きを書く。
[……ということだから、続きをはじめさせてもらってかまわないかな?]

【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 コロニー格納庫  ホビーハイザック:T-17コロニー外壁 】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと疲労】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化  ……。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番レイモンド 15番リナルド?? 07番ベルク?】
>>111
『ねえ、ダグラス。変な事を聞くけれど……その、トイレ、とかは大丈夫かしら?』

イブの言葉に甘えて、もう少し寝ようと目を閉じたその時。
思いがけない質問に、思わず目を開けてしまった。

『恥ずかしがらなくて良いわ。多分、そろそろでしょう。
 行きたくなったらいつでも言いなさい。今はまだ満足に動けないでしょうから……私が、させてあげる』

姉さんは、至極真剣な表情だった。
言われてみれば、確かにその波≠ヘ、近づきつつある。
……しかし、幾ら『恥かしがるな』と言われても、こればかりは……。
だが、今はまだ、独力でトイレに行けそうも無い。
それに、ここで意地を張って失禁などしたら、それこそ目も当てられない事態だし、
更に姉さんにも余計な負担を掛けてしまう。
善意の申し出を踏みにじりたくも無いし……よし、ここは素直に頼もう……。

「……あ、あの……。お、お願い、出来ますか……?」

意を決して頼んだものの、どうしても恥かしさを隠せなかった。
まあ、考えて見れば当たり前の事なのだが……。

【行動:依頼(-0)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦長室】【残り行動値:4p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:回復中 若干の疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
115イブ・シュウリン(代理):04/04/11 14:11 ID:???
>114
「恥ずかしがらないで。こっちまで恥ずかしくなるじゃないの……」

「大丈夫よ、私は子どもの頃にお爺様の介護で何度も経験しているから。すぐに済むわ」

「少し、腰を浮かせられるかしら?」

「……お……お爺様のとはだいぶ違うのね……」

「あ、変な意味ではないのよ。男の人の、あまり見た事が無かったから……」

「そう固くならないで……そう、力を抜いて……」

「―――はい、終わり。お疲れ様」

最後にぬるま湯で濡らしたタオルで陰部を丹念に拭き取り、下着とズボンとを元に戻して一連の作業は終わりを告げた。
トイレで事後処理を終え、空になった尿瓶を床に置く愁林。
次いでシャワー室でタオルをすすぎ、丁寧に絞ったものを数本用意する。
誤って濡らしてしまわぬよう、制服の上着は脱ぎ、ワイシャツの袖はしっかりと捲り上げて作業に当たった。
腰まで届く黒髪は、作業の邪魔にならないよう予め後頭部で束ねてある。

「トイレに行きたくなったのなら、脱水症状の方はもう大丈夫ね。点滴はこのパックで終わりにしましょう。
 筋肉や関節の強張りは……ええ、こちらも順調に回復しているようね。あと一日もすれば、普通に歩けるようになると思うわ」

ベッドの傍らに戻った愁林は、早速用意したタオルの内の一本を広げ、軽く折り畳んでダグラスの額に乗せた。
流水ですすいだタオルの感触は、熱を帯びた体にはさぞ心地良いだろう。
少年の体の各所を軽くマッサージするように両手で触れ、その感触から回復状況を大まかに判断してホッと安堵の溜息をつく。

「眠る前に、何かして欲しい事はあるかしら。遠慮せずに言いなさい」

愁林は少年にそう尋ねながら、その肩までそっとシーツを掛けてやった。
白いワイシャツと、それよりも更に白い肌とに引き立てられた黒い瞳が、彼の顔を暖かく見つめていた。

【行動:排泄支援(-1)、軽い診断とか(-1)】【残り行動値:2p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「何を隠そう私は看護の達人よ!」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
116ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/04/11 14:54 ID:???
>113
『構わないわ。…後学の為にコクピットで私も待機させてもらうけれど。』
紙にそう書いて渡す。…その上で言う。
「そうね…。…又こない保証はないけど。」
【行動:会話】
【残り行動値:4p】
【位置:S17】
【機体状況:万全。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:爆弾解除 小惑星にあるであろう薬の入手】
【同盟:シュウジ ヨーコ ジェイス…?】
(うう、死にたくなるくらい恥かしい……。
 こんな所見られたら、もう婿に行けないよ……。)

始めは必死に平静を装っていたが、
姉さんの手によって、ズボンを下ろされ、その下に手を掛けられると、
思わず両手で顔を覆ってしまった。

姉さんの言葉には、只無言で「コクン、コクン」と頷くしかなかった。
それでも、重要な場面では、少しでも負担を無くそうと、
顔面を覆った手を解き、微力ながら進んで協力した。

処理が終わり、衣服が元に戻されると、
僕は潜り込むかのように、ベットへ沈んだ。
姉さんの話では、後一日もあれば歩けるようになるらしい。
だが、この状況の一日は、貴重な時間の浪費と言えよう。
しかし、僕にはこの時間の利用法に、選択肢が無いのも事実。
早く動けるように、回復に努めなくては……。

『眠る前に、何かして欲しい事はあるかしら。遠慮せずに言いなさい』

……姉さんには何処までも迷惑をかけるなぁ……。
額に置かれた心地よい感触を感じながら、それならばと一つ聞いてみた。

「ねえ、姉さんの昔って、どんなだった?
 姉さんが子供のころの話、聞いてみたいなぁ……。
 確か、香港の……えっと、とにかく凄い人のお嬢さんなんだよね?」

【行動:処理(10) 会話(-0)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦長室】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:回復中 若干の疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 体力回復】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
118シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/11 21:06 ID:???
>>116
「来るなら戦力が削られてから来て欲しいもんだ……。」
(見てて勉強になる作業になるかならないかは別として……。さて……と。)

今まで通り、自爆装置から延ばしてきたコードに二つのスイッチを繋ぐ。
そして自爆装置の方の元々のコードを切る。
そのことをもう一度確認すると、ヤクトのコックピットへ。
[上のスイッチは回線の接続・切断を決めるスイッチ。ここは自爆システムを解除するときまでONのままにしておけ。
 下は……自爆装置を自らの意志により作動させるスイッチ。こちらは無論OFF。
 もし自爆したいときには二つのスイッチをONにしろ。]
そう書いた紙をラーズに手渡すと、ビギナギナの方へ向かった。

「……?この操縦桿の包帯は?」
〔あ……リナルドさんが残していった物です。〕
「おい、出て行ったのいつだと思ってるんだ?解ってたなら教えろよ?」
〔すいません……。〕
「……?」

【行動:会話(−0)作業(−1)……?(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 コロニー格納庫  ホビーハイザック:T-17コロニー外壁 】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) けっこう疲労】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化  ……。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番レイモンド 15番リナルド?? 07番ベルク?】
119イブ・シュウリン@代理:04/04/11 21:53 ID:???
『ねえ、姉さんの昔って、どんなだった?
 姉さんが子供のころの話、聞いてみたいなぁ……。
 確か、香港の……えっと、とにかく凄い人のお嬢さんなんだよね?』

一瞬の間。愁林の目が、遠い故郷での遠い日々を懐かしむように細められた。

「お嬢さんだった……というのが正しいわね。
 ……話してあげてもいいけれど、あまり面白い話にはならないわよ?」

そう前置きしてから、愁林は静かに語りだした。

「中国語ではね、所謂マフィアの事を黒社会(ハイセーウー)と言うの。
 香港は、その黒社会の力がとても強い場所で……私の家は、その黒社会の頭目の一族だったのよ。
 ここまでは、前に話したわね。
 お爺様の代の頃には、あのアナハイム・エレクトロニクスでさえ私たち一族の発言力は無視できなかったそうよ」

中華系の華僑らによって構築された民族互助ネットワーク。
それらが市場経済に多大な影響力を持つ事実は、宇宙世紀の時代になっても健在であった。
黒社会、とりわけ経済の要衝である香港に根を下ろす香港黒社会は、そんな華僑らに対して強い力を持つが故にAEからも一目置かれる立場にあったのだ。

「香港の黒社会のリーダーを、王大班と言うのだけれど……それが、私のお父様である李凱歌。
 私はね、そのお父様の妾の子供として生まれたの。
 普通なら、正妻の子供よりも弱い立場にある筈だったのだけれど、お父様は、お母様と私とをとても大事にしてくださったわ。
 多分、私がたった一人の娘だったという事もあるのでしょうけど。
 あまりに大事にされたものだから、少し我侭に育ってしまって、よくお母様を困らせていたわね、私。
 お父様は料理が得意でね、週末の夜にはよくご自分で厨房に立たれて、私たちに食べ切れないぐらいのご馳走を振舞ってくれたの。
 私は、そんなお父様のお手伝いをするのが好きで……そうね、14歳になる頃には一通りのレシピも覚えて、お父様の代わりに厨房に立つ事もあった。
 丁度その頃から、お父様は家を留守にすることが多くなって……帰ってくると、私の料理をとても美味しそうに食べてくださったのを覚えているわ」

だから、愁林の料理は全て、父親のそれと同じ味がする。
120イブ・シュウリン@代理:04/04/11 21:54 ID:???
「勿論、どんなに良い生活をしていても、所詮はマフィアだもの。
 日の当たる場所で慎ましく暮らしている人たちとは無縁の、血みどろの抗争だって見てきた。
 でも、お父様はそういった抗争を無くそうと―――無くす事ができなくても、せめて理不尽に人々が死んでいくのを防ごうと、黒社会の色んなグループのリーダー達と交渉を続けて、頑張っていらしたわ。
 子どもの頃の私は、そんなお父様をとても誇りに思っていた……子供心に、お父様の姿はとても眩しかったのね。
 いつか私もああなりたい、ああならなければならないって、強く自分に言い聞かせたりもしたわ」

その願いは、8年前に大きく歪められ、愁林のそれからの人生を縛り付ける枷ともなった。

「お母様は、敬虔なクリスチャンでね。
 寝る前によく聖書の一節を読んでくださったわ。
 ほら、貴方にあげたそのロザリオ、それもお母様から戴いたものなの」

ダグラスの胸元にそっと手を置く愁林。シーツ越しに伝わるロザリオの固い感触が、確かにそこには在った。

「お母様と一緒に日曜礼拝に出かけたり、お祈りの仕方を教えてもらったりもしたわ。
 そんな私だから、ハイスクールは絶対にミッション系のところに入るんだって我侭を言って、お父様とお義母様たちを困らせた事もあったわね。
 仮にもマフィアのお嬢様が、ミッションスクールに入学するだなんてとんでもない事だもの。
 反対されるのも無理は無いと思っていたけれど、結局お爺さまのお口添えもあって、入学の許可を戴けた。
 お母様は元々、病院で看護婦をしていたのよ。その経験を頼りにされて、お爺さまのお世話を任されていたのだけれど、そのお陰ね。
 今思えば……香港は確かに素敵な街だったけれど……。
 そこでマフィアのお嬢様をやるのは、とても息苦しいものだったのかも知れないわ。
 お父様の跡は、兄達の誰かが継いでくれる筈だったし、私自身は黒社会から縁を切りたかったのかも。
 ミッションスクールに通って、ゆくゆくはシスターになりたいと思ったのも、半分はそんな理由だったと言えるわね」
121イブ・シュウリン@代理:04/04/11 21:55 ID:???
だから、ある意味でそれは不純な動機だったと言えよう。
それでもあの頃の愁林が神に捧げた祈りは、極めて純粋な響きを持っていた筈だ。
少なくとも、16才までの彼女は世の無常も人間の醜さも知らない、無垢な乙女でいられたのだから。

「ごめんなさいね、無駄に長くなってしまって。これが、16歳までの私よ―――」

即ち、8年前までの、穢れを知らない少女だった頃の愁林の姿。
世界を愛し、世界に愛されていると何の疑いも無く信じられた頃の、眩しい記憶。
振り返る事はできても決して戻る事はできない、それは遠き蜃気楼のような日々。

【行動:遠き日々に思いを馳せて(-0)】【残り行動値:2p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「何を隠そう私は看護の達人よ!」
      「語るにはあまりに重い8年前の事件……でも、隠し事はしたくない……」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>106
 確実な衝動。
それは紛れも無い仕留める瞬間の達成感。
ここまで容易に接近を許されれば、後は簡単な手順を踏むだけだ。
間抜けそうにこちらを見上げている相手へ刃を食い込ませる。
次に来るのは融解し切り刻まれた機体が無様に散っていく様。
見届ければ全ては終わる……。

 …ところで、この眼の前で遅々として流れている光景は何だ。
アックスを形成しているメガ粒子の刃が砕け散っている。
後にも先にもこんな物は見たことが無い。
経験と過去の記憶の中で類似した物を探せと言うのなら
フィールド磁場に弾かれた弾痕に似ているぐらいだろうか。

 「リオンに会うまではぁ!」

 感情を振り絞ってくる女の声。
共に黒光りする砲身から吐き出される銃弾達。
伝わってくる振動と警告音がそれらの衝突を教えてくれた。
判断と同時に一気に後方へと距離は取ってみたものの
同時に明らかに鈍くなっている操作具合が深刻さを証明する。
カメラ越しに悠然と立ち誇りマントを翻すその姿に激しい不快感を覚えた。
まさか、その薄布が今の現象を引き起こしたとでも言うのか。悪い冗談だ。
腹立たしさに、忌々しく憎悪の言葉を幾つか吐き出すが気は収まらない。

 『ビームを弾くマント』 本来なら存在自体が疑わしいのだが
この場はひとまず『そういう物』として割り切るしかないようだ。
これでこちらの武器はほぼ封じられたことになってしまった。
向こうのマントにも限界はあるだろうが、具体的な性能が分からない。
この場で出来る対策。少し考えを巡らせ、ある結論に辿り付く。
こうなれば文字通り"叩き潰す"しかない。
マント越しであれ、マニュピレーターで直接殴りつければ防ぐ手段も無いはずだ。

 距離を取ったまま相手の出方と隙を伺う。
右腕に光るままのアックスよりも左腕部の方に集中する意識。
冷たく鈍く光る視線。全感覚が相手の動きだけに反応していく。
ここまでのめり込めるとは、意外と楽しい戦闘じゃないか。
口元がまた無意識に歪んでくるが…それはすぐに引き締めなおした。
この女やけにうっとおしく感情をぶつけてくる。
それに引きずりこまれるのだけは勘弁願いたい。
 ところで…

 「(……"リオン"って何だったかな?)」

【行動:11番からの攻撃を回避 (-1P) 様子探り(-1P)】
【位置:J-07】【残り行動値:2P】
【機体状況:一部駆動系の障害+14番からの切り傷+完全ではない左腕】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】
123アーネスト・マンソン:04/04/11 23:10 ID:???
 ・・・・・・調べに調べて・・・・・・

 脳に限界が来た。

 寝よう。
 
 出ないと死ぬ。

 z      z         z

  z   z   z       z


z    z   o(__;o) z

 
【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:疲れきって死にそうです。あ。そういえば寝てないや】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動;薬剤について調べる(−2)GHB使用、薬物圧縮睡眠(−2)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB9回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】


124リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/12 00:04 ID:???

戸を叩く音がする。

「ティーチャー! 時間ですよ!」

どんどんどん。

「うにゃ……あと10分……」

寝返りを打つ女。

どんどんどん。

「もう時間です! 『寝坊したフリ』じゃなくて、本当に寝坊してどうするんですか!」

どんどんどん。




……結局、彼女が「定期放送」をかけることができたのは、予定時刻より大分過ぎてからのことだった。

「う〜、まだ眠い……。
 『退屈だから眠くなった』って挑発は前に一度しちゃったわよねぇ。
 同じネタ繰り返すわけにはいかないし……どうしようかなぁ……」


【行動:寝坊(−1p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう、???】
125リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/12 00:05 ID:???
第十章 >123 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■×■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎◎□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼14◎□◎□■◎×■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□07□□◎◎◎□□◎□◎□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□10□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※×□□□□   ※:戦場跡
09■■×■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□◎◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎×□□□※□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□◎◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14×■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎◎◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□◎■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01ZP□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□×□□□◎□□◎
19□◎□□◎×■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□03▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□◎◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19は同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。10・11は同一地点。14・21・25は同一地点。
03・05・15・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
ZPは、無人プログラム・ゼファー(01番の私物)制御のホビー・ハイザック(01番の初期支給MS)。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
126リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/12 00:07 ID:???
『はい、放送のお時間です。

 え〜っと、幸いというか、不幸にもというか……
 前回から今回の間、くたばっちゃった人はいませんでした〜。
 危険だった人はいるんですけどね〜。

 では、次の立ち入り禁止区域を発表します。

 『A-14』 『C-09』 『F-19』 『M-05』
 『Q-12』 『S-18』 『V-08』 『X-02』

 以上で〜す♪』


(結局、厚顔無恥なことに、放送が遅れたことも、その理由も、何も触れなかった……)


【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう】
 乾いた音を響かせて、ガトリング・ガンが動きを止めた。
 奴は私の優位性がわかる筈……。
 あの”キレル”戦い方は、ベテランの戦い方よ。
 なら……私の話を聞く余裕ぐらい、有ると思いたいけど……。

「聞こえる? そのドーガのパイロット」

 喋りながら、ガトリングをビームライフルに持ち変える。
 面範囲は狭いけど、即応性はこっちの方が良いもの。

「良かったら取引しない?」

 動くな…… 動かないでよ……

「私は会わなければいけない人が居るの。
 条件はこうよ、お互い、何も見なかった事にする」

 ただ……私は緊張状態で、疲れていたんだと思う。

「実際、私はモニタの半分が死んでる。
 私は実際にアナタを見逃し易いじゃない?」

 だからその失言に気が付かなかった。


【行動 : 通信開きっぱなし(−0) 】
【残り : 4P 】
【位置 : J7 】
【機体 : ガンイージ 】
【状況 : 頭部メインカメラ破損、機体各所にダメージ、電子機器に被害】
【身体 : 空腹 】
【武装 : 頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
       胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)
       MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き) 作業用クレーン+大型コンテナ】
【所持品: 頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.09/ベルク 】
>>103
リファニアがついドアに蹴りをかましてしまった直後、背後からリナルドに声をかけられた。
「わわわわっ……!今の、見てたのぉ!?」
まさかこんなに早く追いついて来るとは思っても見なかったので、リファニアはつい狼狽してしまった。

そんなリファニアを他所に、リナルドは例のポータブルコンパネを取り出した。
リナルドはしばらくドアのロックを調べていたが、じきにコンパネを開錠パネルに接続し、何か操作した。

数分後、あっさりと錠が開いてしまう。
「わぁ……!」
その手際の良さについ、感動の声をあげてしまうリファニア。

『さて、開いたよ。 中を調べてみようか』
先にリナルドが管制室に入り、リファニアも後に続いて管制室に入った。
薄暗かったものの、明かりがついている所をみると機能は生きているようだ。
『……ったく、まずは馬鹿みたいにことごとく閉まってる隔壁を開けないとな……』
リナルドが管制室のコンソールを操作し始める。

「そういうややこしそうな事はリナルドさんに任せるねっ♪」
リファニアは、とりあえず自分が出来そうな事をするべく、操作盤の前に行った。
港のハッチを閉める程度の大雑把な事なら、何とか出来るはず。
……案の定、港のハッチの開閉とエアの充填の操作は、専用のスイッチを操作すれば可能なようだ。
まずはハッチを閉めるべく、操作してみた。
次の瞬間、若干の振動と共にハッチが閉まり出す。
数十秒後、ガコォンという重い音と共に、港が密閉された。

続いて、港内にエアを満たすべく、盤を操作したリファニア。
……エアが満たされるには、少々時間がかかる。
リファニアは、リナルドと再開して以来、ずっと話そうと思っていた事を、この機会に話そうと思った。
ぶちまけたくて仕方ない事が、沢山あるのだ。そしてそれは、リナルドでなくては、駄目なのだ。

……背負うのは、彼だけで、充分……。

そのかわりに、彼が内に抱く闇との闘いに疲れた時には……優しく包んであげるつもりだ。

「ねえ、リナルドさん……。」

コンソールを操作するリナルドの横顔を見ながら、声をかける。
……酷く、真面目な顔で。その瞳に、複雑な光を宿して。
「どうして、私を護ろうと決意したの?
 かつての仲間を、見捨てて……というのとは、少し違うのかもしれないけど、その同盟を脱けてまで……。
 私の恋人……アレンをその手にかけたから?
 ……そうだとしたら、律儀すぎるよ。
 だって、ここは……殺し合いのフィールドなんだよ?
 そんな場所で、敵を倒した事に責任を感じて、残された相手の恋人を護ろうだなんて……。
 そういう律儀さ、私は嫌いじゃないけど……それがあなたの生命を奪う事になるかもしれないんだよ?」

こんな事を口にしてはみたものの、リファニアは殺し合いを享受している訳では断じてない。
……ただ、不思議だった。
彼の立場に立ったのなら、リファニアも彼に近い行動をとったかもしれないが……。
それはあくまで、私だから……彼女はそう、思っていた。
彼女の性格的な問題だけではなく……彼女の存在の根本的な所が、そうさせるのだ。

他人の為だけではなく、自分の為に……他人に尽くす。
そうする事で相手より返って来る確かなレスポンス……それを感じる事で、自分を保つ。
……そんなふうに自己確認をしなければ、自分を保てない程に曖昧な存在。

だが、リナルドは……リナルドの存在は、自分とは違うもの。
それなのに、今の彼は、全てを投げ打ってリファニアの為に尽くそうとしている。
それは彼の極度な律儀さがそうさせるものだろうか。
……そんな彼に何も話さないまま、引きずり込むのは……嫌だった。

「……リナルドさん。
 あなたが護ろうとしている存在、そして"それ"が何をしようとしているのか……。
 何も知らないまま護り続けるのって……救われないよ……。
 ……だからいいかな、話しても。
 あまり気分のいい話じゃないかも知れないけど……。」

リナルドを見つめながら、彼の返答を待とうとした所で……。

>>126
突然、定期放送が流れた。
……無理矢理聞かせてやるぞと言わんばかりに、管制室のスピーカーからも、それは流される。
瞳に燃えるような怒りを宿しながら、スピーカーを睨みつけるリファニア。

「"くたばる"……?
 ……アレンが死んだ時にも、"くたばった"って、思ったの……?」

……リファニアが本気で怒った際に出す、彼女のものとは思えないほど低い声が、再び出た。

「……いいよ、そうやって生命を冒涜し続ければいいよ。
 生命の冒涜をその身で体現している私が……。」

お前の生命を、踏み躙ってやる……。

リーア=ミノフスキーの声が聞こえなくなっても、リファニアはスピーカーを睨み続けていた。
……拳をきつく、握り締めながら。その手の平に、血が滲んでも。
【行動 : 管制室の操作盤を調べる(-1)、港のハッチを閉める(-1)、港のエア充填(-1)、残1 】
【位置 : V-20(港、管制室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
(=◇=) ・・・・・・・・・・・・
(先生の放送で目を覚ます。が、)

(=д=) トイレ・・・・・・・・・・・・・

【行動 : トイレ (0)  残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ねぼこまなこ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】
気が付いたら「俺」は廃虚のような場所にいた。
辺りを見回してみると、どこかで見た覚えのある、場所。
崩れた壁に、ガラスの無い窓枠。
散乱するゴミと汚れたベッド。
……ここは……まさか……。

『そう。覚えているだろレイモンド。俺達の思い出の場所だもんなあ』

「俺」の後ろから聞こえる声。
この声は……。

振り向いた「僕」の前には人間だったモノが数人立っていた。
人間「だった」と言ったのは他でも無い。
その人達の顔は原形を留めない程潰れていたから。
だけど「僕」にはその人達が誰だかすぐに分かった。
だって……。

『だって、「初めての人」だもんなあ?分かるよなあ、そりゃあ』

「僕」の顔が恥ずかしさと嫌悪であっという間に上気する。
忘れられる筈がない。
訳の分からないうちに連れ込まれた廃虚。
待ち構えていた人達。
押し倒された「僕」に覆い被さってくる影。
その後は…思い出したくもない。

『思い出したくないだあ?何でだよ。あんなに愛し合った仲じゃねえか』

「ちっ…違う!む、無理矢理…僕を襲ったのはお前達じゃないか…。何もできない
 僕を……薬まで使って……」

『おかげでお互い楽しめただろ?』

「違う!違う!違う!……僕の人生は……あの日から何もかも変わってしまったん
 だ……。お前らのせいで……。何もかも……」

廃虚の中に「僕」の嗚咽が響く。
だけど、不思議と涙は出てこなかった。

「僕は…普通に生活したかったのに…。お前らがいなければ妹に知られる事も、あ
 いつに出会う事もなかったのに…!」

『あいつ…?ああ、あいつのおかげで俺達はこんな姿になってんだっけか…。…で
 どうするよ、レイモンド。またあいつの力で俺達を殺すか?ククククク…』

「僕」に迫ってくるモノ達。
後ずさりする「僕」の後ろから別の声が聞こえてきた。

(続く)
『そう…。私も殺されたのよね。お兄ちゃんに……。ひどいよね……本当に……』

全身が雷に打たれたように震えた。
…振り向くのが、怖い。

『こっちを向きなさいよ、お兄ちゃん…。私を、こんなにしたの、お兄ちゃんでし
 ょ?さあ…向きなさいよ……。さあ……」

「ち…違うんだ…。あれは……違うんだ……。あいつが、僕を…そそのかして…」

『ふうん……ぜーんぶあいつのせい、なんだ…。そうやって逃げるんだ……。そう
 する事を選んだのは……お兄ちゃんでしょ?お兄ちゃんが私を殺す事を選んだん
 でしょ?……誤魔化さないで……。自分の選択をうやむやにしないでよ……』

奥歯がカタカタと音を立てている。
「僕」が、選んだ。
「僕」が、殺す事を選択した。
「僕」を襲った奴らも、「僕」の家族も、「僕」に何の関係のない人達も…。
そして……そして……。

『私も……よね…?レイ……』

「ひぃ……!」

耳元で聞こえた声に、今度こそ「僕」は掠れた悲鳴を上げた。
今の……声、は……!

「マ、リー……」

「それ」はあの時のままの声で語りかけてくる。

『ねえ、レイ……。私、知っているのよ…?貴方が……後悔をしない生き方を望ん
 でいるのを……。ルイっていう娘の言葉に触発されたんでしょう……?」

「僕」はコクコクと頷く事しか出来なかった。
不意に声は激しい恨みの籠ったものになる。

『…何を今さら、虫のいい事を言ってるのよ……。あれだけの事をしておいて、よ
 くもそんな事が言えるわね……!本来なら、貴方もこっちにいるべき人間なのに
 ……』

「……そっち……に…?」

『ふふ……。そうよ、レイ。さっき言っていたでしょう?私のところに来たいって
 ……。今からでも遅くは……!?』

突然、声が焦りを含んだものに変わった。
同時に廃虚の中に雷が落ちたような光が走る。

『な…に?何なの……!?このひ。か。り。……は』

最後に凄まじい音と共に光が広がったあと……。
いつの間にか目覚めた俺は、じっと医務室の天井を見つめていた。
【行動:夢?(0)、目覚める(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
>>119=121
「ありがとう。やっぱり姉さんって凄いや。
 面白いって言うのも変だけど……、全然飽きなかったよ。」

初めて詳しく知った、姉さんの過去のカケラ。
姉さんの凄さと、強さを改めて確認すると、
僕の胸に飾れている小さなロザリオが、以前とは又違った重さへ変わった。
そして、様子を窺うように聞いてみる。

「ねえ、聞くの、少し怖いけれど……その続きは……ダメ?」

姉さんに影響を与えた8年前。
それ以前が前半と区切るならば、それが後半へのターニングポイント。
その幸せな生活を奪った事件の事は、前々から気になっていた。
もちろん、只の興味本意だけではない。

「とても辛い事だったんだよね?
 姉さんが折れるくらいの事だもの……。
 でも、僕は聞きたいな。
 半分とは言わない。でも、僕に話して3分の1でも4分の1でも、
 例えほんの少しでも、その苦しみを和らげられたら嬉しいなぁ……。」

【行動:会話&質問(-0)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦長室】【残り行動値:4p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:回復中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 復活】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
136シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/12 22:06 ID:???
>>113
 ≪恐らく小惑星基地か……。≫〜≪さて……みんな、すまない。ムサイは通り過ぎていったようだ。≫
の間を以下のように訂正します。

 それより問題は搭載MSだな……。ジェイスの話を整理すると……。
 ゴトラタン、サイコガンダムMKU、ジャベリン、Vガンダム、ガンイージ……聞いたこと無い機体のオンパレードだな。
 ゴドラタンは確か……。」
〔搭乗者が死亡済みです。〕
「他の奴が使ってるんだろう、多分。サイコガンダムMKU……。」
〔ホビーハイザックの映像で、それらしい物が搭載されているのを確認しました。〕
「あんな物が格納庫に入るわけないからな。次にジャベリン……。」
〔これも搭乗者が死亡済みです。〕
「……ゴドラタンと同じか。Vガンダム。」
〔これは参加者が生存しています。03番 イブ・シュウリンです。〕
「問題はガンイージだ……。もしレイモンドがいたなら何故通信が来なかったのか……。」
〔まだ死亡確認はされていませんが……。〕
「戦闘から離脱した、かな。あくまでこれは数時間前の情報だしな。当てにならないか……。
 とりあえず確定している情報は一つ。あのムサイにはサイコMKUがいる。
 もし戦闘になったときのために攻略法を考えとかないとな……。

度重なるスレ汚し、誠にすいません……。_| ̄|○
どれほど眠っていたのだろうか。
思ったよりも眠れたのかもしれないし、意外と短い睡眠だったのかもしれない。
喜ぶべきかどうかは分からないが、とにかく目は覚めた。
目を開くと、そこは天国でも地獄でもなく、相変わらず自分以外誰もいないミョーコウのブリッジだった。

立ち上がり、大きく背伸びをする。
身体を休めることは出来たといえ、やはりシートの寝心地はそれほどいいものではない。
体力はそれなりに回復していたが、あちこちの筋肉が強張っていた。
気分転換もかねて寝起きのシャワーを浴びて歯も磨いて化粧も直したいのだが、
この状況ではそうもいかない。

取りあえずストレッチで身体をほぐす。
血行をよくし、筋肉をほどよく柔らかくすれば、自然と全てが輝いてくるものだ。
それに、万が一何かあって飛びださねばならなくなった時、
身体が完全に目覚めていなかったせいで足が攣ったり反応が遅れてしまっては洒落にならない。

さて、あたしが寝ている間に世界はどう変わったのかしら。

>>128
入港口のハッチは閉まっていた。エアの充填もまもなく完了する。
リファニアかリナルドが港の機能を回復させつつあるらしい。
この分なら補給作業もまもなく始められるだろう。
続いて遅ればせながら入港後のチェックを行おうとした時、恒例の全体通信が入った。

>>126
残念なことに退場者はなし。
助けを必要としていたらしい誰かさんとモビルスーツを奪われたお間抜けさんも、
取りあえずはまだ生きているようだ。
立入禁止区域もかなり増えてきた。
どんな形であれ、否が応でも動かざるを得ないと焦る人間がいてもおかしくはない。

今のミョーコウが異常なのだ。自分も含めて。

もう一度マップを眺めてみる。
よく見ると、立入禁止宙域に囲まれて入れないエリアがあちこちに出来ていた。
それに。

R17、S17、U16、V15か16………それらを結ぶと、
ミョーコウはこの狭いエリアに完全に閉じこめられてしまうことになる。
それ以外にも、分断されそうな地点は何カ所もあった。

随分狭くなってきたわね。

続いてST17コロニーで確認された機体のデータを呼び出す。
機体は全部で5機。名簿と合わせてみると次のようになる。

ホビー・ハイザック:01番 シュウジ・アサギ (32) 男性  
ジェガン      :06番 ジェイス・カーライル (28) 男性  
ガズR       :08番 ヨーコ・クロサキ (17) 女性
ヤクト・ドーガ   :19番 ラーズ・フィリー (16) 女性  
ビギナ・ギナ   :22番 リー・ションロン (22) 男性

このうち22番の死亡は既に確認されている。
と言うことは、誰かがその機体を何らかの形で獲得し、使用しているらしい。
リナルドの元同盟相手である彼らは何を考えて手を組んでいるのだろうか。
そして、何故彼らはリナルドの離脱を許したのか。
………嘘を言っているようには思えなかったわ。

リナルドが彼らと同盟を組んでいたというのは嘘だという可能性はないわけではない。
だが、全てを正直に話しているわけでもなさそうだったが、でたらめを言っているようにも見えなかった。
彼が彼らを見限ったのか、彼らが彼を見限ったのかは分からないけれど。

でも、分からないわね。

彼らにリナルドを加えれば合計6機もの大所帯になる。
それだけ纏まるのも難しくなるだろうが、それでも数は力だ。
他の生徒を狩るにしろ、他に何かを企むにしろ、十分な戦力だと言うべきだろう。
にもかかわらず、リナルドは彼らから離れた。

リファニアを守るためだけに?

考えれば考えるほど理解できなくなってくる。
考える材料が不足していると言えばそれまでだが、それにしても理解しがたい行動だった。
向こうにもヨーコとラーズという「少女」がいるにもかかわらず、わざわざリファニアを求めるとは。

よほど好みでなかったのか、それとも向こうから思いっきり振られたのかしら。

ここでこれ以上考えてもあまり意味はないのかもしれないと考えて、
自称当直士官は取りあえず今の状況を「上」に報告することにした。
あの2人を何時までも二人っきりにしておくのも面白くなかったので。

「ダグラス、イブ、起きていたら聞いて頂戴。
 ミョーコウの現在位置はV20。どうにか基地に入港は済ませたわ。
 今はリファニアとグレイスさんが管制室で港の機能を回復中よ。
 それから、途中のコロニーで確認した機体は全部で5機。
 追いかけては来なかったけど、こっちは逃げたも同然だから………追ってくる可能性がないとは言えないわ。
 また立入禁止区域も増えたし、あまりのんびりしてはいられないかもね」

【行動:起きる(0)、ストレッチ(−1)、状況確認(−1)、艦内放送(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:1】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:状況確認】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
139イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/13 08:56 ID:???
>135
「ありがとう……でも、もう寝ないとダメよ」

短くそう言ったきり、愁林はずっと押し黙っていた。
目線は、手元へと向けられたまま。俯き加減の顔からは、どんな表情も窺い知る事はできそうに無い。
長い長い沈黙。
ともすれば点滴の雫が落ちる音すら聞こえてきそうな程の静寂が、艦長室を支配する。

「……あの日は、丁度ハイスクールの入学式だったわ」

やがて愁林は顔を上げ、彼女の人生を一変させた事件について訥々と語りだした。

「あの日の朝……ハイスクールの制服を着た私を見て、お父様は大変喜んでくださってね。
 それは良かったのだけれど、私の入学式まで見に来ると仰られた時には驚いたわ。
 だってそうでしょう?
 仮にもマフィアのボスが、ミッションスクールの入学式に参列するなんて……。
 でも、反対する事なんてできなかった。
 あんなに嬉しそうにしていたお父様を見たのは、本当に久しぶりだったから。
 ……今思えば、意地でも反対しておくべきだったのかもしれないけれど―――」

愁林は語る。
一般の参列者を慮って、数名の供だけを連れて父兄の席に座っていた父親。
突如入学式に紛れ込んだ暴漢。
混乱のさなか、娘の身を案じて思わず立ち上がった父親。その胸から、突如流れ出た真っ赤な血。響き渡る銃声。
駆け寄った愁林の腕の中で、息を引き取った大切な人。

全てを見下ろしていた、無垢なマリア像。

「―――人間って、ホント現金なものよね……。
 お父様が殺された後、実権を握った連中に、皆尻尾を振って付いていってしまって……」

それこそまさに、掌を返したように次々と裏切っていく元の仲間たち。
中には亡父から受けた恩を忘れず、残された愁林らを気遣ってくれる人たちもいた。
だが彼らも、王大班の暗殺に端を発した一連の抗争のさなか、次々と粛清され、或いは暗殺されていった。
140イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/13 08:58 ID:???
「そんな時にね、手を差し伸べてくれた人がいたの。
 フレッド・羅(ラウ)。私の婚約者だった男。
 修道院に入るつもりだった私にとっては鬱陶しくて仕方の無い縁談だったのだけれど、それでもあの時は彼の申し出がとても嬉しくて」

だから、彼の言葉に何の疑いも抱かず、彼の言うがままに導かれ。
気が付けば、薬を打たれて意識を失い。

「目が覚めた時には、私は薄暗い売春窟の中。
 何人もの男達に囲まれて……その、酷い目に遭わされた……」

彼女の体を蹂躙した男達の中には、亡き父親の部下だった連中もいた。
彼女の焼いたクッキーを、美味しいといって食べてくれたお抱えの運転手もいた。
そして……彼女が救いを求めた、婚約者の姿もあった―――

淡々とそこまで話して、愁林は立ち上がり、徐にダグラスに背を向けた。
白い指先がワイシャツのボタンを外していく。
軽い衣擦れの音ののち、床に落ちるワイシャツ。
露わになった美しい裸体、その背中には……丁度右の肩甲骨の下辺りに、逆さ十字の如き醜い火傷の跡が刻まれていた。

「この火傷はね、シスターになりたかった私を辱める為に、フレッドが焼き鏝で付けたもの。
 痛かった……乱暴された体も痛かったけれど、裏切られた心はもっと痛かった」

何人もの男達に代わる代わる穢された事よりも、何人もの人々に裏切られ続けた事がとても痛かった。
そう、愁林は呟いた。

シャツを拾い、もう一度袖を通してボタンを留めていく。
両手で髪の乱れを整え、ベッドの方へと振り返る。
141イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/13 09:01 ID:???
「あの日の事は絶対に忘れないわ。
 この傷跡を刻まれた日……そして、私に復讐の為の力をくれた人と出会った日だったから」

そして今度は、黒後家蜘蛛と過ごした復讐の為の日々について、ゆっくりと語りだした。
売春窟で嬲り者にされていた自分を救い出してくれた女性。
自分に、戦う為のあらゆる術を教え、殺す為のあらゆる知識を教えてくれた女性。
不思議なコネクションを使って、MSの操縦方法までレクチャーしてくれた、正体不明の人物。
とても悲しい目をしていた、一人の女性。
彼女はいつも、唐突に現れて唐突に去っていった。

「……4人、殺したわ。
 お父様の暗殺に関わった連中を……最初に殺したのは、フレッド。
 食事に毒を混ぜてやったの。
 泡を吹いて、のた打ち回って、死んでいった。
 彼が死んでいくのを見ていた私の心も、どんどん空っぽになっていった……」

それを皮切りに、愁林は次々と復讐を果たしていった。
あらゆる方法で、なるべく苦しませぬようにしながら息の根を止めていった。

だが、空っぽの心はいつまでも空っぽのままだった。
142イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/13 09:02 ID:???
>138
と、丁度その時、艦橋のシェラザードから艦内放送が入った。
曰く、小惑星基地への入港が完了した。
曰く、リファニアとリナルドの手によって管制室の機能を回復させる為の作業が行なわれている。
曰く、途中のコロニーで5機のMS反応を感知した。
以上がその主旨だった。

「報告、ありがとう。
 ダグラスにも伝えておくわね―――ああ、彼の容態は安定しつつあるわ。
 明日には歩けるようになる筈よ。二人にも教えてあげなさい」

感情を『殺し』て精巧な仮面を心に被せ、通信機を通じて艦橋へと連絡を入れる愁林。

「私はもう少し、彼の容態を見守っている事にするわ。
 大丈夫よ。これでも多少は医学を齧った事のある身なの。彼に無茶をさせるつもりは無いわ」

ある意味でそれはシェラザードへの皮肉か。

「後で差し入れでも持っていくから、もう暫くブリッジ勤務、お願いね」

その言葉と、優雅な微笑とで通信を締めくくり、愁林はダグラスの寝ているベッドの傍らへと戻った。

「でも……そんな8年間でも涙だけは絶対に流さなかったのだから―――」

そう。彼女は一度も泣かなかった。
目の前で父が撃たれ、息を引き取った時も。
異母兄弟らと、亡父の正妻であった義理の母とが、自分を見捨てて国外へ逃亡していた事を知った時も。
親しい間柄にあった、味方だと信じていた人々が次々と自分を見限っていった事を知った時も。

紫の雨に煙る香港の片隅。
仄暗い闇の蟠る部屋の中、神に捧げるべき純潔を奪われ、劣情と烙印とで身も心も穢された時も。
143イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/13 09:03 ID:???
彼女は、泣く事を許されなかった。
彼女には空っぽの心と、そして見栄とプライドしか残されていなかったから。
だから16歳の少女はそれからの8年間、ずっと涙を殺し続ける事となる。

「―――本当の筋金入りね、私の見栄っ張りも」

借り物の明るさをその表情に着せて、愁林はダグラスへと微笑んで見せた。

【行動:遠き日々に思いを馳せて(-0)、艦橋へ報告(-1)】【残り行動値:3p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦長室】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「何を隠そう私は看護の達人よ!」
      「これが、私という鉄壁の見栄の持ち主が、24年掛けて歩んできた人生」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>129
コンソールを手早く操作し、リナルドは隔壁を開いていく。
リファニアは港口の閉鎖とエアの充填を行っているようだ。
ちょうど一連の操作を終えたところで、リファニアが彼に声を掛けた。

「ねえ、リナルドさん……。
 どうして、私を護ろうと決意したの?
 かつての仲間を、見捨てて……というのとは、少し違うのかもしれないけど、その同盟を脱けてまで……。
 私の恋人……アレンをその手にかけたから?
 ……そうだとしたら、律儀すぎるよ。
 だって、ここは……殺し合いのフィールドなんだよ?
 そんな場所で、敵を倒した事に責任を感じて、残された相手の恋人を護ろうだなんて……。
 そういう律儀さ、私は嫌いじゃないけど……それがあなたの生命を奪う事になるかもしれないんだよ?

 ……リナルドさん。
 あなたが護ろうとしている存在、そして"それ"が何をしようとしているのか……。
 何も知らないまま護り続けるのって……救われないよ……。
 ……だからいいかな、話しても。
 あまり気分のいい話じゃないかも知れないけど……」

彼女を見ずに、リナルドはその言葉を聞いていた。
やはり、リファニアの認識はそうだった。
事情を知っている者が見れば、誰だってそう認識するだろう。

短い思案の後、リファニアに言葉を返すべくリナルドが口を開こうとすると。

>>126
犠牲者は無し。
放送が遅れたことなど歯牙にも掛けず、先生は短い放送を終えた。

(全く、この人は……一体何を考えているんだか)

彼がそう思ってリファニアの方を振り向くと……
彼女の様子は一変していた。
凄まじい殺意が奔流となって流れ出すかの如く。

「"くたばる"……?
 ……アレンが死んだ時にも、"くたばった"って、思ったの……?
 ……いいよ、そうやって生命を冒涜し続ければいいよ。
 生命の冒涜をその身で体現している私が……」

お前の生命を、踏み躙ってやる……。

彼にははっきりと聞こえた。
リファニアの中にある、リーア先生への殺意が。

(生命の冒涜の、体現……?)

険しい表情でスピーカーを睨み続けるリファニアの前に、リナルドは立った。
握られた彼女の拳を力強く、しかし優しさは失わずに解くと、
その手をしっかりと包み込んで静かに告げた。

≪続く≫
>>144続き

「リファニア……。
 月並みな台詞だけど、憎しみで戦っちゃいけないよ。
 君が例えどんなに強い覚悟を以って事に臨んでも、
 その根底にあるものが憎しみなら、全ての道は闇へと堕ちる。
 経験者が言ってるんだ、本当だよ。
 ……それにね」

今度はしっかりと彼女の瞳を見つめながら。

「この殺し合いが実は三回目で、過去に似たような殺し合いが二回もあって……。
 実は先生が二回目の優勝者だと知っても、君はその怒りを引っ込められないかな?
 詳しいことはよく知らないんだけど、あの人だって、きっと仲間との別れや多くの死を体験してきたはずだよ。
 それが何で先生やってるのかはわからないけど、でも……まあ、いいか。
 君の選ぶ道だし、戦うなら戦うでいいさ。
 俺は君を守る。 それが俺の選択だ」

そしてにこりと微笑み、彼女をしっかりと抱き締めて囁いた。

「……俺はさ、君が思っているほど律儀な男じゃないよ。
 そうは見えないかもしれないけど、俺はいろんなものから逃げてここまで生きてきたんだ。
 いつもそうだった。
 目の前の現実に立ち向かうことはしても、過去や未来、そして現実に立ち向かった先にあるものからは逃げてきた。
 『自分の限界を知れ。 そして、自分の可能性を認識しろ』って自分に言い聞かせてね。
 君も見ただろ? 錆に覆われた扉を。
 あの錆は、俺が何かから逃げる選択をするたびに増えてきた。
 情けないよなあ……、あんなに錆だらけになるまで気が付かなかったなんて。
 俺は可能性を認識するだけで、そこから先へと進もうとはしなかったんだ。
 背を向けて逃げ出したことだってあったくらいさ。
 そのせいで、祖父ちゃんも祖母ちゃんも父さんも母さんもマヤもリーアも、誰一人守れなかった。
 ネオ・ジオンの落としたアクシズから地球を守ることだって、できなかったんだ。
 それに……」

ふと、彼の声に涙が混じる。
彼女を傷付けるとわかっていたからか、情けない過去の自分を彼女に曝け出しているからか。

「それに、俺はあいつ……アレンからだって、逃げたよ。
 助けようと思えば、助けられたはずなんだ。
 君がこんなに傷付くことだって、無かったかもしれなかった。
 でも、俺はあの時……、また、逃げたんだ。
 安易にあいつを殺そうとして、最後にまた迷って……。
 結局……、死なせた。
 俺に闇をもたらすこの忌まわしい力は、……何一つ守れやしなかった!」

嗚咽が慟哭となり、響き渡る。
涙が溢れ、彼の双肩が小刻みに震え出す。

「……でも、それも違っていたのかもしれないんだ。
 守れなかったのではなくて、俺は、何かを守ることからさえ逃げていたのかもしれない。
 本当のところがどうかはわからないけど、今は……そうだったんじゃないかって思ってる。
 それでもね。
 俺が自分を削ってでも戦うことで、大切な人たちが救われる可能性があるのなら……。
 やっぱり、俺は戦うことを選ぶんだよ。 ……以前と、その意味合いは少し違っているけど。
 今までは、この力があるから……戦えるから……、そう思って、俺がやらなきゃと思って戦ってきた。
 でも、それじゃだめだったんだ。
 確かに死ぬのは怖いよ。 痛いだろうし、遺された人たちを悲しませてしまうだろうし。
 けど、大切なもののためにこの生命を捧げることには、俺はもう何の疑問も持っていない」

≪続く≫
>>145続き

「生命を捧げるということと死ぬということは違うし……、
 例え守り抜くことができないと決まっていても、守るために最後まで抗うことはやめたくない。
 もし抗うことをやめてしまったら、俺が俺じゃなくなってしまうよ。
 君の心に触れた時、何となくそれがわかって……、今、ようやくそれを言葉にできた。
 君のおかげだよ」

言ってみれば、彼自身がもともとそういう人間だったということなのだろうか。
そうしなければ、きっと彼は心のどこかで後悔してしまうのだろう。
自己確認――“自分のために他人に尽くす”リファニアと、よく似ている。
自分という存在を確かなものと感じたいがために、他人に尽くし続ける。

けれど、俺が戦う理由はそれだけじゃないんだ。

いつしか涙は止まっていた。
その肩も、もう震えてはいない。
彼の声は、ただ確かな意思と優しさに満ちていた。

「……幻滅しちゃったかい?
 でもね、今は……はっきりとわかる。
 扉の錆が、だんだん落ちていくのが、わかる。
 だから、俺に大切なことを気付かせてくれた希望を、俺は守りたい。
 赦されようなんて思ってない。 救われなくたって、構うものか。
 ……アレンのこと、気にしてないと言えば嘘になる。
 罪の意識を感じているのは確かだし、それは認めるよ。
 けれど、それはそれ、これはこれ。
 さっき格納庫の前で君と手を繋いだ時、とても温かいものを感じた。
 本当に心の底から『リファニアを守りたい。 この人を絶対に死なせたくない』って思ったんだ。
 だから俺は、俺自身の意思に基づき、俺自身のルールに従って他の道を全て壊し、
 今、君を守るために、ここに立っている。
 リファニア=ニールセンという女性<ヒト>を、本当に大切に想っているから。
 誰かを大切に想って、その人のために自分の全てを尽くすのは、おかしいことではないと思うよ。
 俺はそう思ってる。 だから、望まれるなら、この生命だって……いらない」

リファニアとリナルドが持つ“自己確認”の、最も大きな違い。
それは、リナルドがリファニアに何の見返りも求めてはいないということ。
ただ『守りたい』と強く強く願っている故に、彼は彼女に尽くそうとしている。
彼が得られるものを強いて指摘するならば、
それは『彼女に尽くすこと』で得られる“充足感”、そして『彼女と共にあること』で得られる“安心感”だろうか。
だが、そのどちらもリファニアが彼女の意思で与えるものではない。 リナルド自身が感じていることだ。
彼女がリナルドに何かをしてあげると言うのなら、きっと彼はそれを拒まないだろうけれど。

リファニアと手を繋ぐ前に彼がそうしたように、その手を彼女のメットの上でぽふぽふと上下させると、
リナルドは彼女の肩にもう片方の手を置いて、もう一つの質問の答えを返した。

「さて、言いたいことはもう一つ残っているけど……。
 俺のつまらない話ばかり聞かせているにもいかないからね。
 救われようと思ってこれから戦っていくわけじゃないけど、
 でも、君が自分のことを話してくれると言うのなら、俺はその話を聞くよ。
 君のこと、もっと知りたいからね」
【行動:隔壁解放(-1)、長い長いお話(0)】
【位置:V-20・小惑星基地内・管制室】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
148アーネスト・マンソン:04/04/13 23:19 ID:???
 起きた。
 まだあたまがぼんやりする。
 えーと。 
 たしか本だと。
 これとこれとこれ。

 本によって得られた知識を元に、抗生物質を確保。
 ああ眠い。

 レイモンドはまだ起きたばかりのようだ。
 話し掛けようと思った。だがまだ眠い。
 とりあえず。


ノ                  三三薬   (゚д゚)


 放り投げておいてさっさと次の作業開始。

 武器に兵器に弾薬に食料にそれを運ぶコンテナに・・・・・・・
一応重水も確保しとくかー。

【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:オキター(ノд=)】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動;抗生物質をレイモンドにくれてやる(−1)移動武器庫(−1)めいっぱい探索(−2)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB9回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】

【行動 : トイレ (0)  残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ねぼこまなこ また迷子 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】
>>142
イブからの返答。
ダグラスの容態は落ち着いたようだが、しばらくは戦力としては計算できないと言うことだ。
彼女がもうしばらく彼の様子を見守ると言うことは、そうしなければならないと言うことを意味するのだろう。

明日、ねえ。

果たして明日は来るのかどうか。
ミョーコウは補給が済まない限り動けない。
周囲は立入禁止区域で完全に囲まれようとしている。
そして遠くない場所にいる意図の読めない集団。

中も外も大変だわ。

動けないダグラス。
何を考えているのか分からないリナルド。
条件次第ではミョーコウより彼を選ぶかもしれないと言ったリファニア。

そして、このあたし。

自分がブリッジを、艦の中枢を任されているという事態を考えると、思わず笑ってしまいそうになる。
この中で唯一未来のない女。生き延びる意味を持たない人間。
その自分が、真面目なふりをして留守番をしている。

あたしもあたしだわ。一体何をしているのやら。

この状態では妙な悪戯をする気にもなれない。
かといって問答無用で心中に巻き込むつもりにも今はなれない。
ダグラスを介抱するわけでもなく、リファニアを取り戻そうとするわけでもなく、
イブを追い落とそうとするわけでもなく、リナルドを排除しようとするわけでもない。

他の4人が安心して動けるように、その根拠地を守っているだけだ。

だが、このまま守り続けたところでどうなるのだろう。
自分にブリッジを任せておいて、他の4人は何をするつもりなのだろう。
貧乳女の言うとおりに殺し合うのか。そうしないのか。
そうしないなら、何をするのか。

何をするにも、残された時間は多くはないわ。

戦うなら話は早い。だが、そうでないなら、そろそろ急がないと手遅れになるのではないか。
生き残るために必死にならざるを得ない人間なら、どんな形であれそろそろ積極的に動かざるを得ないだろう。

ただ留守番を続けるのも、芸がないわね。

ミョーコウの戦術指揮システムにアクセスし、自動データリンクの設定を試みる。
と言っても大したことが出来るわけではない。
ミョーコウの索敵システムが捉えたデータを、自動的にキュベレイにも送信するよう設定するだけだ。
通信状況にもよるが、これでキュベレイはミョーコウを自機の「目」として利用することが出来るようになる。
ただし、キュベレイからのデータの送信はキュベレイ側の設定をいじらないと出来ないので、
現在のところはミョーコウのデータをキュベレイが一方的に受け取るだけである。

役に立つかどうかは、分からないけど。

単なる暇つぶしと言えばそれまでかもしれない。
ただ、黙って待っているだけというのも芸がなかった。
【行動:キュベレイとの自動データリンク設定(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:状況確認】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
イブは下を向いたまま、黙ってしまった。
時が止まったような静寂が辺りを包む。
無神経な質問だったかと、自問しかけたその時。

『……あの日は、丁度ハイスクールの入学式だったわ』

時が、進んだ。
年少時代と現代、その間の空白が姉さんの口から切実に語られる。
耳を塞ぎたくなるような、残酷な話だった。
全てに裏切られ、全てを失い、更に自身から奪われた物。
……そして、押し付けられた物。
背中に刻まれた、忌まわしき刻印。
その印が眼下に入った時、悲哀的な感情は薄れ、
何かに突き押されるかのように、怒りが込み上げてきた。
やり場の無い怒りとは、正にこの事。
拳は固く握られ、口内に歯軋りが響く。

一方、淡々と着衣を直すイブ。
薄幸の美しさが滲むその背中に、
今度は胸が詰まるような、苦しい思いに囚われた。

空白の穴埋めは、更なる段階へ進む。
謎の人物との出会い。そして、自らの手による復讐劇。
腰に据えられた拳銃も又、その時を語っているように思えた。

……不意に、ブリッジから通信が入る。
姉さんはそれに『対応』した。
シェラの報告は、一先ず頭の中へ入れて置くことにしよう。

『でも……そんな8年間でも涙だけは絶対に流さなかったのだから―――』
戻ってきたイブの、第一声。

8年間。
何時、如何なる時も流されなかった、イブの涙。
だとしたらあの時、ユリの葬儀の後の涙が、八年分の……?

『―――本当の筋金入りね、私の見栄っ張りも』

そして、空白が埋まった。
想像もつかなかった、姉さんの過去。
様々な感情が交錯する。
僕は、平凡に育ちすぎたのかもしれない……。

「ありがとう、聞いてるだけで辛い話だったけれど、
 これで少しは姉さんの辛さ、僕にも背負えたかな?」

弱々しい笑顔で、姉さんの微笑みに応える。

「姉さん……ううん、何でもないや。
 もう少ししたら交代するから、その時はゆっくり休んで、ね?
 じゃあ、お休みなさい……。」

ブラックアウトしてゆく、姉さんの顔。
かくして、疑問に思っていた空白は埋まった。ただ1ピースを残して。
その最後の疑問は、始まりの時≠ワで残して置くことにしよう……。

【行動:会話(-0) 就寝(-1)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦長室】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:回復中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 復活】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
154ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/04/14 01:33 ID:???
シュウジさんが伝えてくれた。
どうやら、接近してきた戦艦はそのまま素通りし、
とりあえず一時的に、闘わずに済んだ……。

いや、そんなことより気になっていたことがあった。

筆談でコミュニケーションをとる2人。
すなわちラーズさんとシュウジさんだ。

盗聴を防ぐ目的がなのでしょうけど……、
その内容がはっきりわからない限り、
あらぬ疑いが頭をよぎる。

2人だけの秘密の会話。
互いの表情はいわゆるその表情とは違っていたが、
それでも私の嫉妬心を狩り立てるのには……十分すぎた。

「……ごめん。どいて。」

たまたまガズRとの進路上にいた男性に呟くと、
相手の動きなど構わずにまっすぐコクピットへと向かった。

「……シュウジさんの、ばか。」

カメラにはズームで拡大された2人のやり取りが映し出されていた。

【行動:エリア内移動(1) 嫉妬(0)】 (以下敬称略)
【位置:s-17:ガズRコクピット内】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:正常】
【現在の状況:信用失墜→リナルド・マヤ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 2人で生き残る】
>>144-147
リーア=ミノフスキーへ強烈な殺意を向けるリファニア。
その両の拳はきつく握り締められて……ノーマルスーツの中の手の平には、血が滲んですらいただろう。
そんなリファニアの眼前に突然リナルドが立ち、リファニアの拳を優しく、そして力強く開かせる。
開かれたリファニアの手を、リナルドがその手で優しく包みながら、口を開く。

憎しみで戦ってはいけない……。

彼の言葉は、非常に強い説得力を持っていた。
……心に闇を抱えつつ闘い、そしてそれに打ち勝ったリナルド。
リファニアが、理想の戦士としてある種の憧れを抱く存在……。
その彼の口から、語られた言葉なのだから。

だが、それでもリファニアは、リーア=ミノフスキーが許せなかった。
こちらの手の届かない所で、あのような暴言を吐いて殺し合いを助長させる。
……圧倒的に弱い立場の者を、いいように弄ぶ、限りなく理不尽な存在。
リファニアが数多く味わってきた理不尽さが、リーアという人間として、明確な形となって現れれば……。
彼女に強烈な殺意が向けられるのも、無理のない話だった。

しかし、リファニアの瞳をしっかりと見つめながら、続けて語られたリナルドの言葉……。
その内容は、リファニアを酷く混乱させた。

え……?な、何……?
リーア=ミノフスキーが、かつての参加者で……。しかも……前回の優勝者……?

呆然とした表情で立ち尽くすリファニア。
それが本当に真実なのか、何故リナルドがその事を知っているのか―――。
……そんな事を考える余裕すらない。

『……俺は君を守る。 それが俺の選択だ』

にこりと微笑んでから、リファニアをしっかりと抱きしめるリナルド。
抱きしめられながらも、彼女の頭は混乱したままだったが……。
その優しい抱擁に、リファニアの意識がだんだんと引き戻されてゆく。
……先ほどまでの殺意は、どこかへ置き忘れてしまった。
そんなリファニアを抱きしめたまま、リナルドは囁くように自らの想いを語り始めた。

彼の口から語られる、彼自身の弱さ。
……そして、彼がその弱さ故に護れなかった多くの存在。
かつて見た錆に覆われた扉は、彼の弱さの体現だったのか。

言葉を続ける彼の声に、涙が混じる。
次いで、彼の口から語られる、彼にとってのアレンとの戦い。
その戦いでリナルドがここまで酷く傷つき打ちのめされていた事を……リファニアは知らなかった。

『結局……、死なせた。
 俺に闇をもたらすこの忌まわしい力は、……何一つ守れやしなかった!』

リナルドが慟哭し、震える。
リファニアは、そんなリナルドを抱き返して、優しく背中を撫で始めた。
……共に傷ついたのならば、共に癒しあう事だって出来る筈だから。

言葉を続けるリナルド。
自らの弱さを認めた上での、決意の再確認。
次第に、リナルドの慟哭も震えもおさまってゆく。

『もし抗うことをやめてしまったら、俺が俺じゃなくなってしまうよ。
 君の心に触れた時、何となくそれがわかって……、今、ようやくそれを言葉にできた。
 君のおかげだよ』

リナルドの声に、確かな意思が宿る。
……リファニアは、なにもやっていない。
ただ、彼の心を感じただけ。彼の話を聞いただけだ。
答えを導き出したのは、リナルド自身なのだ。
出会いを糧として自分を変えていけるのであれば……それは自ら勝ちとった勝利といえる。

『今、君を守るために、ここに立っている。
 リファニア=ニールセンという女性<ヒト>を、本当に大切に想っているから。
 誰かを大切に想って、その人のために自分の全てを尽くすのは、おかしいことではないと思うよ。
 俺はそう思ってる。 だから、望まれるなら、この生命だって……いらない』

続けてのリナルドの言葉は……。
プロポーズと受け取られてもおかしくないものだった。
リナルド自身はそのつもりではなかったのかも知れないが……。
……リファニアは、悪い気はしなかった。

「……幻滅なんて……しないよ。
 どんな人だって、弱さを持っているもの。
 それをさらけ出してくれるのって、私は嫌じゃないよ。
 ふふっ、生意気かもしれないけど……そんな人は可愛いとすら、思えるかな。」 

リファニアは軽く頬を染めながら、そう答えた。
……これも、プロポーズに対するある種の答えと言えなくもない言葉だった。
だが、リファニアはまだ、彼女自身の事を話していない。
それを聞いて後、リナルドはどのような反応を示すのだろうか。

リナルドがリファニアの頭に手を置き、優しくぽふぽふと上下させる。
その後、リファニアの肩に手を置きながら、彼女の事を話すように促した所で……。

操作盤に港内のエアが充分に回復した事を示す表示が、点灯した。
リファニアはそれを見て、するべき作業を思い出した。
操作盤をいじって、補給チューブが格納されたハッチを開放する。
後はこれをミョーコウに接続すれば、推進剤やエアの補給が出来るはずだ。
「じゃあ、今度は私がさらけ出す番だね。」

操作を終えて、再びリナルドに向き直ったリファニア。
少し間を置いて後、自らの事を静かに語り始めた。

「祖国の為に、20年間にも及ぶ戦いを続けてきた戦士が居たの。
 ……あるときは最前線で戦い、あるときは破壊工作を行ったりもした。
 そしてある時は……コロニー落としや隕石落としに……参加したりもした。
 でも、いつしか彼の祖国は完全に失われて……。
 戦いに疲れた戦士は安息を求め、とあるコロニーで牧師として暮らす道を選んだの。
 自分の娘……つまり、私と一緒にね。

 なんで私みたいな子が、モビルスーツを扱えるのか……。
 それはね、小さいときからシミュレーターで、パパにみっちりと叩き込まれたから。
 笑っちゃうよ?
 うちの教会の地下には、簡易な耐G訓練用の設備だってあったし、射撃訓練場だって、あったのよ。
 ……私は、小さい時から、パパに戦士としての訓練を、課せられてきた。
 でもね、パパは私に技術こそ教えたものの……兵士としては、育てなかった。
 
 安息を求めつつも、戦争を忘れられない人……。それが、パパ。
 私に戦う術を教えたのは……きっと、残したかったからだと思う。
 自分の半生を捧げた戦い、その善し悪しは別として……何も残らなかったら、つまらないものね?

 まあ、ちょっと普通の家とは違うかもしれないけれど、私はパパの事好きだったし……。
 パパも私のこと心から愛してくれていたし……幸せな父娘だったと思う。
 ……それは、間違いないよ。
 でも……でもそれは、いつまでも続くものじゃなかったんだよね。
 かつてのパパの戦友からね、私、あることを知らされてしまったの。
 ……それまでの私の存在が……リセットされてしまうような事を……。」

その事を考えると、克服したとは言え、身体の奥底から悪寒が沸き起こって来る。
瞳を閉じて、心を落ち着け、悪寒に耐えてから……リファニアは再び口を開いた。

「……私ね、人じゃないの。……生き物ですらない。
 有機化合物で構成された、ただ人の形をしているだけのもの。
 父も母も最初から存在しない……。新たなる生命を生み出す事もかなわない……。
 ……複製体、クローンなの……。」

自分の声がかすかに震えてしまっているのが、わかる。
その事実に、今更押しつぶされやしない。
だが、それをこのようにはっきりと話すのは……多大な勇気がいるのだ。

「それを知ってからの私、酷いものよ。
 自分の存在が酷く希薄に感じられて……。
 酷い時には、パパに抱いてもらったりとかして、自己確認。
 ……気持ち悪いでしょ?」

不安な気持ちを隠すように笑みを浮かべるリファニア。
……軽蔑されるかも知れないと、思ったからだ。
「少し経ってから、私を拉致する為に、かつての戦友にパパは殺されたの……。
 そしていつのまにか、私はこのプログラムに投下されて……。
 翻弄されているうちに、アレンに出会ったの。
 いつでも真っ直ぐに自分の気持ちをぶつけるアレンは、眩しくて……。
 彼と出会って、愛し合って……私は自分の存在を希薄に感じる事、無くなったの。
 
 ……彼は失われてしまったけれど、彼からは、その在り方を受け継いだから……。
 だからもう、自分の存在が揺らぐことはない。揺らぎそうになっても、何とか頑張れる。
 そして、自ら決めた道を……突き進むだけ。

 これが私。リファニア=ニールセンという存在よ。
 ……こんな私を……あなたは受け止めてくれる?」

語り終えると、リナルドの瞳をじっと見つめながら、彼の言葉を待った。

【行動 : エア充填完了(0)、補給チューブ準備(-1)、自分の存在を暴露(0)、残3 】
【位置 : V-20(港、管制室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『前へ、前へ、目の前の壁に向かって、ただ……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
(……「俺」は……目を覚ましている……よな?)

目に映るのは、眠る前に見ていた医務室の天井。
どこをどう見てもあの薄暗い廃虚ではない。
包帯が巻いてある右手も、ガーゼを宛てている左目も眠る前のままだ。

(…夢…だよな……)

そう…夢だ。
俺はこうしてこのベッドに眠っていたのだから。
あの廃虚はとっくに取り壊されているのだから。
では何故……あの声は俺の耳にこうも鮮明に残っている?

『お兄ちゃんが私を殺す事を選んだんでしょ?』
『自分の選択をうやむやにしないでよ……』
『あれだけの事をしておいて、よくもそんな事が言えるわね……!』
『さっき言っていたでしょう?私のところに来たいって……』

…俺は…取り返しのつかない事を沢山してきた…。
これまで…その償いを何か1つでもした事があったか?
今まで殺してきた人の為に、祈りの1つでも唱えた事があったか?
夢の言葉を思い出すまでもない。
俺が今まで、あいつに責任を押し付けて逃げていたのは分かった…。
殺す事を最終的に選択したのは、他でもない俺自身だという事も…承知している…。

だから。
俺は、何かをしなければならないのだろうか?
俺という存在が俺である為には…。
俺がこの先、後悔しない生き方をする為には…。
俺は…何らかの答えを見い出さなければならないのだろうか…?
…………。

ぽふっ

奥のアーネストからだろうか?
膝元に束ねた薬が何種類か投げてよこされた。

(…これを飲めって事か)

たっぷり取った睡眠のおかげか、とりあえず体は動くようだ。
ぎこちない動作で起き上がると、水を汲んで数種類の薬を一気に飲み込む。
喉が潤う。
ただの水をこれほど美味いと思ったのはいつ以来か。

俺が出来る償い…。
俺が見出せる答え。
どれもこれも、まずは生きてこそ…だ。
【行動:薬を飲む(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
161ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/04/14 17:44 ID:???
>118
どうやら終わったようだ。…貰った紙を確認すると、又
下記のようにメモをしてからついていって…渡す。
『…首輪はどうするの?』
…その後、さっさとシュウジから離れる。…ガズRから妙な視線を感じた為に…。
【行動:会話+移動(0p)】
【残り行動値:4p】
【位置:S17】
【機体状況:万全。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:爆弾解除 小惑星にあるであろう薬の入手】
【同盟:シュウジ ヨーコ ジェイス…?】
>>127
 『聞こえる? そのドーガのパイロット』

 (あぁ…聞こえている…。)

 『良かったら取引しない?』

 (何を言っている…。)

 『私は会わなければいけない人が居るの。
  条件はこうよ、お互い、何も見なかった事にする』
 
 『実際、私はモニタの半分が死んでる。
  私は実際にアナタを見逃し易いじゃない?』

 (……。)

 相手に通信の全てに無言を通しつづける。
こちらの僅かな動きに過敏に反応し続けるその姿。
自分から不利を口にするその根拠とは、焦りか緊張か執念か。
望む物があると言うのなら、さっさと後ろを向いて行けばいい。
わざわざ武器の持ち替えまで行っている。
こちらからはすでに選択肢など存在すらしていない。

 鉄の軋む音が聞こえたような気がした。
少しだけ機体が前傾姿勢になる。いわゆる突撃体勢だ。
静かに灯り始める背面の青白い炎が徐々に輝きを増す。
モニターが死んでいるならそれこそ好都合。
目測では正確な間合いを図ることは容易な事ではない。
隙あらばその腹にいつでも穴が開く。

 静かに伺っていることなど
このやけに急ぐ女は気づいていないんじゃないか?

【行動:攻撃態勢への移行 (-1P) 様子探り(-1P)】
【位置:J-07】【残り行動値:2P】
【機体状況:一部駆動系の障害+14番からの切り傷+完全ではない左腕】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】
163リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/14 21:43 ID:???
第十章 >162 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■◎■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎◎□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼14◎□◎□■◎◎■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□07□□◎◎◎□□◎□◎□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□10□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※◎□□□□   ※:戦場跡
09■■◎■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□◎◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎◎□□□※□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□◎◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14◎■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎◎◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□◎■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01ZP□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□◎□□□◎□□◎
19□◎□□◎◎■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□03▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□◎◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19は同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。10・11は同一地点。14・21・25は同一地点。
03・05・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
ZPは、無人プログラム・ゼファー(01番の私物)制御のホビー・ハイザック(01番の初期支給MS)。
03・05・14・15・20・21・26は現在自分のMSから離れている。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
164シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/14 22:18 ID:???
(残り……2体……。で、どの計画案で行くか聞いて……。
 後……は……。)

>>161
「……!?」
考え事をしている間に、ついうとうとしていたようだ。
急にラーズが現れたため頭が少しの間回らなかった。
紙を受け取ると、そこには首輪はどうするのかと書かれていた。

少し頭が回ってきたところで、ディパックから首輪カバーを取り出す。
そして、
[首輪カバーを作っておいた。これを装着すれば、自爆装置の起動や、盗聴を防げる。
 ……ティチャー達が、電波以外の手段を用いてこれを制御しているというならば話は別だが。
 後これを渡すのは計画は集う直前にしようと思う。これだけは奪われると何かと困るからな。] 
受け取った紙にこう文章を書き足し、ラーズに渡した。


「……そうだ、ゼファー。ホビー・ハイザックを格納庫に運んでどけ。
 一応、損傷度をこの手でチェックしておきたい。」
〔了解。〕
(実のところは自爆装置の解体……。だけどな。)


……彼は気が付いていない。ヨーコがラーズに対し、嫉妬の目を向けていることに。
(眠い……。)

【行動:うとうと(−0)会話(−0)ホビーハイザックをS-17へ移動(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:S−17 コロニー格納庫】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) けっこう疲労・眠い】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化  ……。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番レイモンド 15番リナルド?? 07番ベルク?】
165イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/14 22:21 ID:???
>152-153
「ええ、おやすみ。
 綺麗な夢を見なさいね……」

ダグラスの額のタオルをもう一度、冷たいものと取り替えてから愁林は席を立った。
空になったパックを外し、チューブと針とを少年の左腕から外す。
掠れた音と共にダストシュートの中へと消えていった。

弱さを打ち明けられる相手がいる。
辛さを一緒に背負ってくれる相手がいる。
健気な、そしてとても頼りになるパートナーが、愁林にはいる。

―――ありがとう、ダグラス。

もう、彼女は独りではないのだ。

―――貴方と一緒に私は戦うわ。

無針注射器で栄養剤を打ち込んでから、愁林はなるべく音を立てないように艦長室を後にした。

『今度は、貴方のご家族のお話を聞かせなさいね』

照明の落とされた室内。
ベッドで安らかに眠る少年の枕元に、そんなメモが残されていた。
166イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/14 22:23 ID:???
甘く芳しい香りが、厨房に広がっている。
鍋に入れた大量の紅茶を煮詰めて、砂糖とミルクをこれまた大量に混ぜ込み、更に煮詰める事数分。
カルダモンとクローブ、ブラックペッパーを適量合わせ、できたスパイスを小さじ半分程度だけ鍋の中身に加える。
できたソレをしっかりと漉してから魔法瓶に入れ、小さなティーカップを4つ用意して愁林は艦橋へと向かった。

「ご苦労様―――と言っておくわね。
 貴女の事は絶対に好きになれないけれど……。
 だからと言ってその苦労まで否定するほど、私、狭量ではないもの」

艦橋へ足を踏み入れた愁林は開口一番そう言って不敵に微笑み、

「差し入れ。安心なさい、毒なんて入れていないから」

二つのカップに熱々のチャイを注ぎ、その片方をシェラザードへと差し出した。

【行動:手当て(-1)、艦内移動(-2)、チャイ作り(-1)】【残り行動値:0p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×4)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、「しっかり眠りなさい」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
キュベレイとミョーコウの自称データリンクを設定したところで、
ふと、敵味方識別システムの設定が気になった。
今までこの艦が出会ったことのある機体を呼び出してみる。

会ったことのない機体の方が少ない、か。

続いてそれらを識別してみたのだが………敵味方の設定がされていないようだ。
機体名を並べたリストは味方機を示す青、不明機を示す黄、
敵機を示す赤の3色に塗り分けられると思っていたのだが。

敵とか味方とか言う区別はナンセンスかもしれないけれどね。

ただ、これでは集団同士で乱戦になった時に同士討ちが起きる可能性がある。
ミョーコウの射線上に敵と味方が両方とも位置した場合、まとめて撃たれる危険性があるのだ。
味方に背中から撃たれてはたまらないので、今更ながら設定してみることにした。

キュベレイは青。サイコガンダムも青。Vガンダム、ゴトラタン、ジムライトアーマーも一応は青。
これで、少なくともミョーコウが自分を撃とうとしたならば、
コンピュータが艦長や砲手に警告してくれるはず。

アビゴルは黄だ。自分はまだダグラスから彼をミョーコウの一員として認めるとは聞いていない。
そのほかの機体は………赤にしておくのが無難だろう。

………………!

そこで、先程設定したデータリンクとつなげて考えることを思いついた。
ミョーコウがキュベレイの目となる代わりに、キュベレイもミョーコウの目となりうる(こともある)。
ただし、敵味方の識別はそれぞれが独立して行うことになる。
すると、索敵データを共有したのは良いが、その識別が食い違う事態も生じるわけだ。

例えばキュベレイがホビーハイザックを確認したとする。
キュベレイがこのデータをミョーコウに送ると、ミョーコウもホビーハイザックを確認する。
キュベレイとミョーコウが見ているのは同じホビーハイザックだ。
だが、それをシェラザードが敵と判断したのに、ダグラスが味方として扱う可能性があるということだ。
そうするとどうなるか。
シェラザードはホビーハイザックを攻撃しようとしても、
ミョーコウがその射線上にいたならば「同士討ちになる」とコンピュータが判断し、
攻撃が不可能になるか、少なくとも遅れる可能性が生じることになる。

この矛盾を解決するにはどうすればいいのか。シェラザードの取った手段は、極めて単純なものだった。
再び戦術指揮システムにアクセスし、次の条件を設定する。

『ミョーコウとキュベレイの判断が食い違った場合、
 いったんはミョーコウの判断を優先するが、最終的にはキュベレイの判断を優先させる』

キュベレイを旗艦ならぬ旗機として設定した、ということにでもなるのだろうか。
再変更は容易だが、この設定に気づかれなければ変更されることもないだろう。
少なくとも表面上は何も変わっていないのだ。
システムの設定を確認し、判断順位の設定を調べなければ、
実質的なミョーコウの指揮官がキュベレイに替わったことには気づかれない………はず、だと思う。

それに、しばらくは大人しくしているつもりだし。
続いて自動迎撃システムの設定を変更する。
「敵機」を近距離に確認した場合は、これを全力で迎撃するように設定した。
これはあくまで艦長の判断が間に合わなかった時のフォローのためのシステムであり、
攻撃対象を定めて実際に撃つのはあくまで艦長の………すなわちダグラスの判断が優先される。
だが、「ダグラスの判断が間に合わない・敵機の接近にダグラスが気づかない」事態は存在しないわけではない。

最終的な敵味方の決定権をキュベレイが握る。
ミョーコウは近くの「敵機」を自動的に全力で攻撃する。
この2つが重なると、何が起こるのか。

今回は、悪戯じゃ済まないわね。

この仕掛けが誰かに………特にイブに見抜かれる可能性は否定できない。
見抜かれたらどうなるか。
直接にミョーコウを危険にさらす種類のものではないかもしれないが、
実質的な「乗っ取り」にも等しい行為なのだ。
ミョーコウからの追放で済めば御の字というものだろう。

危険は覚悟の上よ。

だからこそ、どちらも簡単に発動させるつもりはない。
この仕掛けを使うとすれば最後の最後………生き残りがミョーコウだけになった時、のような場合だ。
それまでは、眠らせておく。何でもないふりを続ける。

>>166
全ての設定を済ませて大きく伸びをしたところで、イブがブリッジに入ってきた。
素直すぎる言葉と一緒に差し出されたカップを、苦笑しながら受け取る。

「そういうことは思っていても言わない方が良いと思うけど。
 無理に仲良くしようとは言わないけれど、あえて仲を悪くする必要もないのではなくて?
 お互い色々とあるけれど、今のあたし達は同じチームの一員で、ダグラスの盾なわけでしょう。
 ダグラスのために頑張ってくれてありがとう、ってぐらい言ってくれても罰は当たらないわよ」

鼻腔を心地よくくすぐる湯気と香りを立ち上らせているカップを見つめる。

「それに、こういう時には相手にどちらのカップを取るか選ばせるものじゃないかしら」

これで殺されたら、あたしもそれまでの馬鹿女よね。

同じポットから注がれたとはいえ、これが無害であるとは限らない。
カップの縁に何かを塗っておくというような陳腐な………だがそれなりに有効な………やり方もある。
だが、今ここでイブが自分を殺す必要はないはずだ。

「………あたし、自分で思っていたよりお人好しなのかもね」

カップに口を付ける。その熱さと甘さが、まだ疲労の残滓が消えていない身体に染み通っていくようだった。

「悪くないわ。美味しくお茶を入れられる人は、あたし、嫌いじゃないわよ」

そのまま喉と身体を潤す。

「………でも、敵味方の識別設定ぐらいしておきなさいよ。
 集団同士の戦闘だってありえるわけだし、味方同士で撃ち合う羽目になったらどうするの。
 取りあえず、こんな感じに設定しておいたけど」

モニターに生徒名簿を呼び出し、赤青黄の3色に塗り分けられた状態で表示させる。
「会ったことのない相手は『敵』扱いにしておいたけど、どうかしら。
 この状態で見ず知らずの相手と仲良くするのは難しいでしょうし、
 仲良くできなければ、お互い『中立』のままでいるというわけにもいかないでしょうから。
 ………ただ、これは戦闘を第一に考えた場合の対応よ。
 他に考えがあるのなら、また別のやり方があっておかしくないけれど」

何か考えがあるのなら、そろそろ教えてくれても良いと思うけど。
そう考えながら、イブを見つめた。

【行動:敵味方識別設定(−1)、キュベレイの判断優先に設定(−1)
     自動迎撃システム設定(−1)、チャイを飲む(0)、イブと会話(0)、画面表示(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:危険を承知で「下準備」?】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
>>155-158
リファニアが、彼女のことを語り出す。
静かに、彼女の生きてきた道を振り返る。

それがこれほどの悲しみと絶望に彩られていたとは、誰が想像できただろうか?

「――これが私。リファニア=ニールセンという存在よ。
 ……こんな私を……あなたは受け止めてくれる?」

……やがて彼女の話は終わり、薄暗い管制室に静寂が戻った。
彼女はリナルドを見据え、彼の答えを待っている。
当のリナルドは、その目を伏して黙っていた。

『……私ね、人じゃないの。……生き物ですらない。
 有機化合物で構成された、ただ人の形をしているだけのもの。
 父も母も最初から存在しない……。新たなる生命を生み出す事もかなわない……。
 ……複製体、クローンなの……』

(生命の冒涜の、体現……。
 ――君がそうならば、人間が人間であるためには決して持ってはいけない力を持つ俺は
 ……さしずめ突然変異ってところだな)

『それを知ってからの私、酷いものよ。
 自分の存在が酷く希薄に感じられて……。
 酷い時には、パパに抱いてもらったりとかして、自己確認。
 ……気持ち悪いでしょ?』

(そんなこと……ない。
 俺だってそう……、似たようなものだった)

ただひたすら、彼女の言葉を反芻する。
そうすること数回、彼はその目を開き、彼女の瞳を見つめ返した。
以前と変わらない優しさを湛えたままで。

「……君の出生にどんな経緯があっても……。
 君は楽しさも痛みも、怒りも悲しみも、笑うことも泣くことも、人を思いやることも、愛することも知っている。
 そして今、こうして君は生きている。
 人として生きている。
 君は、人間だよ。 俺なんかより、充分に人間らしさを持っている。
 少なくとも、俺にはそう見えてる。

 俺は、君を一人の女の子として、大切な人として見ているから。
 そして、俺の中にある気持ちには、オブラートやフィルターなんてかぶせてないから」

≪続く≫
>>170続き

部屋の中にエアが満たされていることを確認してメットを外し、同様にリファニアのメットも外し。
その手を彼女の頬に直に触れながら、彼は言葉を続けていく。

「俺は君を守ると、一緒に歩んで行くと、そう決めたんだ。
 ……もう、決して逃げないと。
 だから、君が明かしてくれた過去からも、俺自身の弱さからも、この身を貪る負債からだって、逃げない。
 君の全てを受け止め、受け入れる覚悟は、もうとっくにできているよ。

 ――だけど。
 一つだけ、約束してくれる?
 死ぬことなんて考えない、生きることを考える……って。
 最悪のシナリオは、絶対に完成させないから。
 この手で、この忌まわしい力さえもって、守るから。
 だから、何だろうな……えっと。
 目的を果たして死ぬことじゃなくて、目的を果たした上で生きることを考えて欲しいんだ」

彼の瞳に湛えられた優しさが、懇願の色に変わる。
幻滅されたっていい。 それは問題ではない。
それだけ、リファニアを大切に想っているから。

リナルドが、その顔をゆっくりとリファニアに近付ける。
そして再び目を閉じ、彼女の可愛らしい唇を、そっと、塞いだ。

リファニア……。
俺は最後までこの戦場に抗い、君を守り抜く。
君という希望は、絶対に砕かせない。
生きて欲しいと、そう想っているから。 大切に、大切に想っているから。
もう、大切なものを失くしたくないから。 そのために、戦うから。
だから、生きて。 この戦いを生き延びて。
……そして、もし赦されるのなら、俺は、君と――

そこで口づけは終わる。
彼はにこりと笑い、再びリファニアの瞳を見据えて言った。

「それと……、もうゆっくり話をする機会も無いかもしれないし、言えるうちに言っておくね。
 こんなこと言うと、君の決意に反することだし、また君の幻滅度が上がっちゃうと思うけど……。

 君には俺が付いてる。 信頼できる仲間たちだっているだろう?
 だから、もし疲れた時は、誰かに甘えたっていいんだよ。
 嫌なら嫌でいいんだけどさ。 ……今の君は無理をしているように見えなくもないから。
 君の決意を阻止するつもりは無いけど、無理だけはしないでくれるかな。 ね?」

彼女を諭すように話す彼の瞳には、再び優しさが戻っていた。

【行動:話を聞く(0)、お話(0)、キス(0)】
【位置:V-20・小惑星基地内・管制室】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアの生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
「っっ痛…」

突然の胸の痛みに思わず体を屈める。
…突然ではないか…。
今まで右手ばかりに神経がいっていて、気が付かなかっただけだ。
それで右手を処置してもらったあとに痛み出すんだから、調子がいいというか…。

俺は左手で痛みを感じた部分を少し押してみた。

「…!」

すぐに鈍い痛みが体を走り抜ける。
やはり肋骨も折れているらしい。
でもまあ、骨折くらいなら俺でも何とかなりそうな気がする。
幸いここは医務室だ。
コルセットがあれば、それで患部を固定すれば事足りると思う。
左足も痛むが、こっちは歩けない事もないから保冷シートで冷やしておこう。

医務室の棚を適当に漁り保冷シートと、自分に合いそうなコルセットを見つけた。
保冷シートを何とか左の大腿部に貼り、サポーターを付けておく。
よし、あとは…。

「アーネスト…いるなら手伝ってほしいんだが」

…返事がない。
何か用事でもあるのか、またどこかに行ったらしい。
右手が無事ならば1人でもコルセットを付けれるのだろうが、今は誰かの手助け
が絶対に必要なところだ。

(ルイかベルクに頼んでみるか。…まだデッキにいるかな…?)

俺が眠っていた事を考えると可能性は低いように思えるが、とにかくどこでもい
いから探してみなければならない。
それに先を考えた場合、今少しでも体を動かしておいた方がいいだろう。

俺は1歩1歩踏みしめるようにデッキへと向かった。

【行動:色々探索(−2)、処置(−1)、デッキへ移動(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート5枚】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
>>170-171
目を伏して、黙するリナルド。
そんな彼を見据えながら、答えを待つリファニア。
暫しの間、管制室を沈黙が支配する。
そして、沈黙が破られた時―――リナルドが口を開いた時、彼の口から語られた言葉は―――。

『……君の出生にどんな経緯があっても……。
 君は楽しさも痛みも、怒りも悲しみも、笑うことも泣くことも、人を思いやることも、愛することも知っている。
 そして今、こうして君は生きている。
 人として生きている。
 君は、人間だよ。 俺なんかより、充分に人間らしさを持っている。
 少なくとも、俺にはそう見えてる。』

リファニアの生きる価値を、揺るがないものとして断定する言葉だった。

アレンに会って、人としての自分を取り戻し―――。
彼が失われて後、今度は自ら人としての未来を捨て、
自らの生命を犠牲にしてでも、大切な人達の命を繋ぐ道を選んだリファニア。
……再び、人として生きる未来が、見えようとしていた。

『俺は、君を一人の女の子として、大切な人として見ているから。
 そして、俺の中にある気持ちには、オブラートやフィルターなんてかぶせてないから』

その言葉の後、リナルドが自分のメットを外し、続いてリファニアのメットをも外す。
少し驚いたものの、リファニアは彼のやりたいようにさせていた。
……メット越しでは、頬にも、髪にも、触れられない。
そんな状態では伝えきれないメッセージも、あるだろうから。

瞳に優しい光を宿しながら、リファニアの頬にその手を触れさせながら、言葉を続けるリナルド。

『俺は君を守ると、一緒に歩んで行くと、そう決めたんだ。
 ……もう、決して逃げないと。
 だから、君が明かしてくれた過去からも、俺自身の弱さからも、この身を貪る負債からだって、逃げない。
 君の全てを受け止め、受け入れる覚悟は、もうとっくにできているよ。
 ――だけど。』

そして、リナルドの瞳に宿った光が、嘆願の色を帯びる。

『一つだけ、約束してくれる?
 死ぬことなんて考えない、生きることを考える……って。
 最悪のシナリオは、絶対に完成させないから。
 この手で、この忌まわしい力さえもって、守るから。
 だから、何だろうな……えっと。
 目的を果たして死ぬことじゃなくて、目的を果たした上で生きることを考えて欲しいんだ』

リファニアに生きて欲しいと、心の底から願うリナルド。
目的を果たした上で、生きる……。その言葉に、リファニアの表情が、わずかに曇る。

おそらく、それは……困難だろう。
もちろん、リファニアは、死にたいと願っている訳ではない。
だが、最後の一名の生存以外が絶望的なこのゲームにおいて、それ以外の結末を迎える為には……。
絶望的な戦いを、強いられる事となる。
リファニアに与えられた強大な力、紫の悪魔。
それすらも、所詮は敵により与えられたものに過ぎない。
敵に対して、こちらはあまりにも―――無力。
そんな敵に一矢報いる為には、敵を上回る覚悟を示すしかない。
かつて、リナルドとの戦いでアレンが見せたように―――。
そしてその結果、死を迎える事になろうとも、アレンの所に行けるのなら……恐怖はなかった。
だが、そんなリファニアに、リナルドがスッと顔を近づけてくる。
リファニアがそれに気づき、ハッとなった時には……すでにリナルドの唇は、リファニアの唇に重ねられていた。
思わず見開かれるリファニアの瞳。
だが、リナルドから伝わる優しい想いと、彼の温もりを感じ……。
そしてそれは不快ではなく、むしろ嬉しくて……。

……リナルド=グレイスは、最愛のアレンを殺した男だ。これは復讐を兼ねているのだ。
復讐など、リファニア自身ははじめから望んでいないが、それはいわば罪悪感を紛らわせる方便。
そう自分に言い聞かせる事で、リナルドを絶望的な戦いに引き込み、彼を剣として盾として駒として……
そして自分の生命を切り札として、目的を果たそうとしていたリファニア。

そう、思っていたはずなのに。

リファニアは、彼女の全てを知ってもなお、彼女を想ってくれるリナルドの気持ちに、応えたかった。
彼の唇から余すところなく伝えられるもの。彼の心と、未来への想い。
リファニアの胸の奥に宿った暖かいものがどんどん大きくなってゆく。
いつの間にか、リファニアの瞳は閉じられ、その腕は彼をしっかりと抱き締めて……。
……その舌は、彼の舌に絡められて、リファニアが彼を求める気持ちをしっかりと伝えていた。

アレン、トリィ……ごめんね。
私、そっちに行けなくなったかも……。
しっかりと私自身の明日を……見つめたくなったから。
……でも、許してくれるよね?
受け継いだもの、大切にして生きていくから……。
あなた達との思い出も、何もかも、私の一部となって、生き続けていくから……。

口付けが終わり、顔を離すふたり。
リファニアの瞳には、リナルドの姿が、以前と違って見えた。
胸の奥に根付いた暖かいものがリファニアの動悸を強め、頬を紅潮させる。
沸き起こる強い情念は、彼に身を捧げたいという衝動すら、生み出していた。

お互いに瞳を見つめ合った状態で、リナルドが再び口を開く。

『君には俺が付いてる。 信頼できる仲間たちだっているだろう?
 だから、もし疲れた時は、誰かに甘えたっていいんだよ。
 嫌なら嫌でいいんだけどさ。 ……今の君は無理をしているように見えなくもないから。
 君の決意を阻止するつもりは無いけど、無理だけはしないでくれるかな。 ね?』

「ふふっ、そうだね。無理、していたかもね……。
 心のアンバランスさが、自分でもよくわかるもの。
 ……私ひとりで出来る事なんて、たかが知れている。
 幾ら背伸びしたって、私はまだ、15の子供だもん。
 だから、リナルド……歳上の騎士様……頼りにさせて、もらうね。」

リナルドの言葉にそう応えて、今度はこちらから、軽く頬に口付けをする。
先ほどのようなキスをしてしまうと……衝動が抑えられなくなってしまう。
そう思ったから、頬へのキスに留めておいた。
「……ミョーコウに状況を報告しないとね。」

リナルドから離れ、管制室の通信機からミョーコウのブリッジへの回線を繋ぐ。
モニターに映ったのは、カップを持ったシェラとイブの姿。

「こちら管制室のリファニアです。あっ、イブさんもブリッジに、居るんだね。
 港にはエアがもう満ちているよ。補給準備も出来ているから、艦にチューブを繋げば、補給できるはずだよ。
 MSの修理に使える資材とか見つかるかも知れないから、私達は少しこのエリアを探索してからミョーコウに戻るねっ。」

ミョーコウに通信を入れた後、再びリナルドに顔を向ける。

「……ちょっと、待っててねっ。」

サイドポケットから、日記帳とペンを取り出して、スラスラと文を書くリファニア。

〔ねえ、リナルド。私の目的、まだ話していなかったよね?
 たぶんなんだけど、リーア=ミノフスキーに話聞かれていると思うし、筆談で伝えるね。
 
 W-22にアタックをかけて、ティーチャーを倒す。
 リーア=ミノフスキーが倒れれば、間違いなく奴らは混乱すると思う。
 その間に、ミョーコウのみんなを、私が何としてでも救いたい人たちを脱出させる。
 それが私のやろうとしていた事よ。
 無謀かもしれないけど、生還を考えなければ何とかなるかなって。
 少なくとも、大きな被害を与える事は出来るかなって。
 こんな事に巻き込むわけにはいかなかったから、一切みんなには伝えていないけどね。

 でもね。もう、私も死ぬつもりはないし、リナルドだって絶対に死なせるつもり、ないよ。
 W-22を攻める事は、どちらにしろやらなければいけない事だと思う。
 脱出するにしても、W-22をそのままにして成功するとは思えないし、脱出の為の決定的な手段があるかもしれないしね。
 攻めてなお、生還する……。難しいかもしれないけど、何とかやってみせないと。
 
 W-22を攻撃するにも、脱出するにも、この首輪を何とかしないといけないから、まずは何とか出来る技術者を探さないとね。
 まあ、居るかどうかの保障なんて、ないんだけどね。
 もちろん、リナルドは技術者探し、協力してくれるよね?〕

内容は、このようなものだ。
文を書き終えると、日記帳をリナルドに渡す。
彼の顔をじっと見つめながら、返答を待つリファニア。
彼女の瞳には、決意の光と共に、新たに希望の光が宿っていた。

【行動 : ミョーコウに通信(-1)、書き書き(-1)、残2 】
【位置 : V-20(港、管制室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『壁をブチ破って……生きてやる!』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
・・・・・・・あれから何時間たったのだろう?

特殊情報端末の画面を眺め他の参加者達の動向を監視し続けていた。

(シュウジ達は相変わらずあのコロニーから動いていない
 まだ、時が満ちていないのだろう。
 だが・・・・・・・・・・・
 それより先にムサイ級戦艦に乗っている奴らがティーチャ―達の居る
 小惑星基地付近に移動したみたいだな。考えてることは同じか。
 後はサーティアとギラ・ドーガのパイロットが何をしているかだな
 同じブロックに居る以上、交渉か戦闘かどちらかだろうな
 レイモンドの容態が良くなるまでそのままで居て欲しいのだが。)
 
・・・・・・さすがに何かを見つづけて居ると目蓋が重くなってくる。
ちょっと精神的にヤバイかもしれない。

【行動:特殊情報端末を見る(-1)睡魔に耐える(-0)】
【残り行動値:3】
【位置:F-06】
【機体状況:異常なし(肩部装甲傷ついてるかも) 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるand監視】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
 徹底的に無視……ね。
 答えは無し。

 だいたい、こうも戦えるプロが答えられないって事は無い。
 だから無視してる筈。
 答えられないんじゃなくて、無視。

 なら……容赦する事は無い。

 ロックオンできないこの機体で殺るか殺れるか。
 無論、殺れるのは私。
 生き残ってみせる……。

「リオン、力を貸してよ……」

 ヘルメットを脱ぎ捨て、血が染みたリオンのリボンを頭に巻く。
 そう、まるでハチマキのようだけれど。
 逃がすものか……意地でも何でも良い。

 私は死なない。

「沈めェ!」

 トリガーを迷い無く引いた。


【行動 : ビームラーフルで攻撃(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : J7 】
【機体 : ガンイージ 】
【状況 : 頭部メインカメラ破損、機体各所にダメージ、電子機器に被害】
【身体 : 空腹 】
【武装 : 頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
       胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)
       MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き) 作業用クレーン+大型コンテナ】
【所持品: 頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.09/ベルク 】
178イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/15 22:14 ID:???
>167-169
「……ふぅ」

自分の分のチャイに口を付け、湯気と共に立ち上るスパイスの香りを楽しみながら、愁林はシェラザードの話を聞いていた。
ソーサーの上にカップを置き、小さく息を吐く。

「一つだけハッキリしている。
 私もダグラスも、多分リファニアちゃんもあのリナルドという男も……殺し合いは望まないわ」

その目線が、暗に『貴女はどうだか知らないけれど』と語っている。
女として、眩しいほどに怖い彼女の姿。
いわばシェラザードは芳しき大輪の薔薇のような女。
白百合の楚々とした佇まいとは対照的な、鮮やかに目を引く美しさを持つ紅色の薔薇。
無論、迂闊に触れれば棘に苛まれる事となるのは言うまでも無い。

だが、愁林の鼻腔に届く薔薇の香りは、忌々しいほどに甘いだけのモノではない。
甘さの中に紛れる、どれだけ嗅いでも決して嗅ぎなれる事の無い死臭。
それが、薔薇の美しさとは別のベクトルで彼女の警戒心を煽るのだ。

刹那的な彼女の在り方がそう感じさせるのか、或いは……。
軽く頭を振り、愁林は当直士官用のシートへと歩いていった。

「何処かのシートで仮眠を採ったらどうかしら。
 後でダグラスの容態を見に行くけれど、それまでなら代わってあげても良いわよ」

振り返り、微笑みながら。

「……さあ、今回はどんなタチの悪い悪戯を仕掛けてくれたのかしらね」

不敵な声で、そう付け加えた。
179イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/15 22:15 ID:???
【行動:会話(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×4)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、シェラザードへの警戒】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>178
熱く甘い液体で喉を潤しながら、イブの言葉を受け止める。
カップが空になったところで、柔らかい口調で鋭い針を包んだ声が飛んできた。

『……さあ、今回はどんなタチの悪い悪戯を仕掛けてくれたのかしらね』

一応、あの悪戯には気づいてくれたらしい。効果はなかったようだが。
………いや、イブの自分に対する敵意を増加させる「効果」だけはあったらしいが。

「悪戯? 何のことだか分からないわね。
 あたしの存在そのものがタチの悪い悪戯だっていうなら、それはそうかもしれないけれど」

白々しくとぼけてみせる。女を28年もやっていれば、これぐらいの嘘はつけなければ。

「まあ、仮にあたしが前に何かやってたとして、
 新しいネタもない状態で二番煎じをやらかしても面白くないわね。
 仕込みも前フリもなしでネタをやったところで、大して受けは取れないだろうし」

これ見よがしににっこりと笑ってみせる。

「それに、そんな悪戯をしそうな人間にブリッジを任せっぱなしだったのは何処の誰だったかしら?
 悪戯を仕掛けられるような隙を見せる方もどうかと思うけど」

別に、アレはミョーコウに危害を加えるような種類のものでもなかったし。

「状況を考えれば、あたしは今まで結構真面目にクルーをやっていたつもりだけれどね」

チャイを飲み干し、カップを置く。

「………ごちそうさま。美味しかったわよ」

目の前の黒髪の女を改めて見つめ直す。
まったく、何処で深紅のジオン軍士官用制服などという酔狂なものを見つけてきたのか。
今更赤い彗星でもあるまいし………だが、似合っていることも事実。
艶やかな黒髪。透けるように白い肌。目にも鮮やかな紅の軍服。
黒白赤のコントラストが、見事なまでに「きまって」いた。

だが、一番意識せざるを得ないのは、その瞳に浮かぶ刃の輝きだ。
鋭い故に美しく、美しい故に威圧的ですらある。
現在のかりそめの同盟が解消されたならば、その刃は即座に具現化して自分の胸に突き刺さろうとするのだろう。

殺し合いは望まない、ね。あたしはその例外みたいだけど。

「………さっき少し仮眠を取ったから、今は寝る気にはなれないわ。
 それより、このお腹をすかせた戦艦に食事を取らせる方が先じゃない?
 で、補給作業は誰がすることになるのかしらね。
 あたしがやっても構わないけど、あなたの心配通りに妙な『悪戯』をするかもしれないわよ」

さっきまで一人でいたせいか、妙に喋りたい気分になった。
「それに、殺し合いを望まないのは良いけれど、だったらこれからどうするのか教えてくれない?
 あたしは新入りだから今まで目の前の事態を切り抜けるだけで精一杯だったけど、
 あなたは違うのでしょう? あなたが今まで何も考えずに逃げ回っていたとは考えられないけれど」

殺し合いは望まない。それはそれで構わないし、当然だとも思う。
だが、代案なき否定は無意味だ。
望む望まないにかかわらず、このゲームは最後の一人を除いて全員が死ぬまで終わらない。
このまま戦闘を回避して逃げ回っても、出口など何処にもありはしない。
自分が死ぬか。他人が死ぬか。それともみんなで死ぬか。

気合いと希望で全てをどうにか出来るほど、この世は幸せな世界ではないのだ。

「最後まで好き嫌いをしていられるほど余裕に満ちているわけではないのよ、ここは。
 これから何をするにせよ、残された時間は多くはないわ。
 このまま首輪に何もかも吹き飛ばされるのが嫌なら、どんな形でも動かなければならないのよ。
 それに、あたし達が殺し合いを望まなくても、他の生徒さん達が同じ気持ちだとは限らないわ」

自分に自分の、イブにはイブの思惑があるように、他人には他人の思惑と考えがあるのだ。

「あなたがあたしを受け入れることにしたのは、あたしを利用しようと考えたからでしょう。
 だったら、そろそろその理由を教えてくれないと、利用されてあげることも出来ないわよ。
 まさかダグラスといちゃついている間の留守番が欲しかったわけではないでしょう?」

この状況で何かアクションを起こさなければいけないのはイブであって、自分ではない。
自分には生き延びる理由がないが、彼女はそうではないはずだ。
彼女自身が生き延びるため、そしてダグラスを死なせないために、イブは必ず動かなければならない。

焦らなければならないのよ、あなたは。

「ダグラスを守るために、あなたはあたしに何を期待しているのかしら?」

興味深げにイブを見つめた。
 
【行動:イブと会話(0)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:4】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:「これからどうするのかしら?」】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
_|^|○
【行動 : 迷子から無事期間や (0)  残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ねぼこまなこ ようやくデッキにでてへたりこんどる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】
>>173-175
「ふふっ、そうだね。無理、していたかもね……。
 心のアンバランスさが、自分でもよくわかるもの。
 ……私ひとりで出来る事なんて、たかが知れている。
 幾ら背伸びしたって、私はまだ、15の子供だもん。
 だから、リナルド……歳上の騎士様……頼りにさせて、もらうね」

言葉と共に、リファニアがリナルドの頬に軽めのキスを見舞った。

温かい。

彼はその余韻を感じながら、『ミョーコウ』のブリッジに通信を入れる彼女を見守ってみる。

(15歳……。 なのに、あれだけのことを体験してきたんだよな……。
 そうだ、俺がしっかりしなきゃな。
 ……あ、マヤの二つ下、か。
 そういえば俺、もう22歳なんだよな……)

そういえば、マヤはどうしたのだろう。
こういう話題には必ずと言っていいほど首を突っ込むマヤの姿が、存在が、彼には感じられなかった。
……彼の内にも、外にも。

(珍しいな……。 こんなこと、今まであったかな……?)

彼が思考を巡らせていると、通信を済ませたリファニアがその前に立った。

「……ちょっと、待っててねっ」

何やらペンとノートを取り出して、リファニアは文章をしたためていく。
リナルドは、素早く書き上げられたそれを渡された。
ノートはどうやら日記帳を拝借したもののようだ。

管制室内をさっと一瞥し、とりたててカメラの類が見えないことを確認すると、
彼はこれから優先してやるべきことを口にしながら、隣のページに返答を書き込んでいく。

「ええっと……俺たちが今やるべきことは……。
 『ミョーコウ』と各機体の整備・補給、損傷機の修理だな。
 整備と補給は俺を始めできる人間がやればいいとして、
 問題は修理全般か……。
 第二砲塔と口径の合う砲身を見つけて来ないといけないし、他の機体もパーツが全部揃っているわけではないし……。
 機体のチェックと必要なパーツ集めが先、か」

≪続く≫
>>183続き

〔君の想像通り、この首輪にはまず間違い無く盗聴器が仕込まれているはずだ。
 そうでなければ、俺たちの行動をああも細かく把握できるわけがない。
 放送の内容を考えれば、もしかすると俺たちのバイタル・サインくらい見抜かれているんじゃない?

 あとね、先生を倒しても連中はそう混乱しないんじゃないかな?
 あの人を補佐する人間が必ずいるはずだ。
 だから、例え先生が倒れても、そいつが代理として指揮を執るだろう。
 俺としては、先生が何を考えているのかが少し気になるんだけど……。
 まあ、気にして死んじゃったら意味無いし、それは取り敢えず後回しでいい。

 W-22を陥とさずに脱出するのはほぼ不可能と思っておいて間違い無いと思うよ。
 逆に言えば、W-22を攻めるのなら、確実に今回の殺し合いを築いている体系を潰さなきゃならない。
 俺たちの首輪を管理しているコンピュータ……、最低でも、そのデータとメイン/サブマシンを完全に潰さないと。
 ……まあ、時間が無いのはわかっているけど、もう少し煮詰める必要があるね。
 戦うにせよ別の方法を見つけ出すにせよ、できる限り準備を整えないと。
 この要塞から一旦離れることも、ある程度視野に入れないとならないし。
 『ミョーコウ』のクルーだって無関係じゃない。 一度話し合った方がいいと思うよ。

 技術屋さんを探すのは構わないけど……。
 首輪と機体の自爆装置に関しては、一応の対応策がある。
 首輪の方は内部構造の解析ができない以上解体はできないけれど、
 機能を無力化することのできるものを、俺は持っている。
 ただ、100%の無力化を保証するものではないし、もともと別の人間が作ったものを俺がコピーするだけなんだ。
 加えて先生は同じ方法を前回の“プログラム”で見い出している。
 切り札であることに変わりはないと思うけど、過剰に期待してもらっても困るよ。
 自爆装置の無力化の方は、首輪よりも幾分確実性が上がっているくらい……かな。
 ファクトリー・ベースにでも運んできちんと機体をチェックしたいんだけど、そうもいかないのが残念だね〕

リファニアに日記帳を渡すと、彼はその両目を伏して暗い天井を仰ぎ、謝罪の言葉をその内に浮かべた。

(シュウジ……、俺は今、お前を裏切ろうとしているのかもしれない。
 すまない。 本当に、すまない……)

閉じた両目をそっと開く。
そこには相変わらず薄暗い天井が広がるだけ。

【行動:マヤはどこ?(0)、お話(0)、長文執筆(-1)、天井を見上げてみる(0)】
【位置:V-20・小惑星基地内・管制室】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアと共に生存】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
少々時間はかかったが、自分の足でデッキに辿り着いた。
多少の疲れは仕方のないところだ。
今は少しでもこれに慣れておかなければ…。

見た所、やはりデッキに人影はない。
そこにあったのは先程の戦闘で、いささか風景の変わったデッキだけだった。
…実を言うと、デッキに誰もいなくても、それでもよかった。
あの戦闘で俺の記憶は、爆風で吹き飛ばされてからルイに手当てされるまで、暫
くの間抜け落ちている。
断片として残っているのは、俺を吹き飛ばした爆風と、光。
そして手首のない右腕と、傷口から吹き出る血。
だから俺はここに来る事で、記憶のない間何があったのか、そしてその結果をこ
の目で見ておきたかったのだ。

改めて見回すと、変わってしまった様子がよく分かる。
ガトリングの弾や破片で剥がれ落ちた壁や、曲がった鉄骨。
床に転がっている無数の空薬莢と、何かの銃のものらしき弾。
ジャベリンの足下の赤黒い染みは…俺の血か。
そして何度見直しても、ジャベリンの隣にあった筈のガンイージは…どこにもなかった。

ガンイージがもうここにない事は、分かってはいた。
それでも…やはりこの目で見るまでは信じたくなかった。
俺の……レイモンド=デリックの在る場所はガンイージのコクピットだけだと…
あの時まで確信していたから。
死ぬにせよ、生き延びるにせよ、それはガンイージと共にと決めていたから。
だが現実に、ガンイージはもう俺の元にはない。
そしておそらく戻ってくる事もない。


「……っ」

不意に喉の奥から嗚咽が漏れそうになる。
心なしか目頭も熱い。

(…馬鹿野郎…。こんな事で…泣けるかよ……)

俺は顔を振って必死に泣くのを堪えた。
例えガンイージが手元に残っていたとしても、今の俺じゃ戦えるかどうか…それ
以前にまともな操縦ができるかさえ定かではない。
かえってガンイージに迷惑なだけだと言い聞かせた。
俺が乗って、能力を持て余してしまうくらいなら……。

「今ならサーティアの方が幾分か上手く乗ってくれるだろうしな…」

精一杯の強がりを吐いてジャベリンを見る。
…今はこいつが俺の相棒だ。
…そうだな。
こいつの前でいなくなった恋人の話をしても失礼なだけだ。
この先は更に苦しい戦いになるかもしれないが、今の俺の全身全霊の能力で以て
こいつと行ける所まで行ってみよう。

「片腕のパイロットとMSか…。お互い不自由な者同士、宜しく頼むよ」

左手でジャベリンの足をコンと叩いた。
【行動:ジャベリンに挨拶(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート5枚】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
187イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/16 16:30 ID:???
>180-181
―――こんな程度のカマ掛けでは、尻尾は出して貰えないか……。

何食わぬ顔で話を続けるシェラザード。
その声を聞きながら、愁林は思索を巡らしていた。

―――まあ良いわ。何かを仕掛けたのなら、操作記録を調べれば一目瞭然だもの。

仮令どんなに重要性の低い行為であっても、それが艦の運用に関わる部分に触れたものならば記録は残される。
そして、記録というものの性質上、削除はほぼ不可能。それが旧世紀に於ける旅客機より続く伝統だ。
ならば後でじっくりと調べれば良いだけ。
記録に残されないような仕掛けならば、それは無視しても問題無い程度の悪戯だったという事になる。

―――今は泳がせてあげる。今は、ね。

「貴女の趣味の悪さについては、まあ置いておくとしましょう。
 ……勿論、何も考えていないわけではないわ。
 殺し合いたくない。全滅する気も無い。殺される気も無い。
 生き延びようと精一杯生き抜く、それが方針。
 なら、導かれる答えは一つだけでしょう?」

コンソールに触れかけた手を戻し、流れた髪をかき上げる。

「貴女の役割は……そうねぇ……。
 ダグラスの為に死んで貰うというのはどうかしら?」
188イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/16 16:32 ID:???
顎の先に軽く指を添え、思案するような素振りを見せてから一言。
一切変わらぬ口調でさらりと言って、愁林は再度コンソールの操作を開始した。
港の管制室へと回線を繋ぐべく、各種キーを押していく。

「無論貴女だって死ぬのは御免でしょうし―――ダグラスも、貴女を死なせるのは嫌がるでしょうね。
 だから私も、貴女を生かす方向で事を進められれば良いと思ってる」

―――でも、貴女は多分哂うのでしょうね。

「ああ、補給に関しては、管制室の二人に頼んだほうが手早く済むと思うわ。
 港湾施設の見取り図だって、彼女らなら簡単に手に入るでしょうから」

そして、回線の接続が完了する。

「リファニアちゃん、ミョーコウへの補給、そちらでお願いできる?」

【行動:会話(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×3)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、シェラザードへの警戒】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
189イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/16 17:05 ID:???
訂正:【行動:通信(-1)】【残り行動値:3p】

申し訳無いです。
>>183-184
「それなら、探索より先に機体のチェック、した方がいいかな。
 私のサイコも、色々と細かく損傷しちゃっているしね。
 ……私にはどんなパーツが要るのか、さっぱり解らないけどね。」

リナルドが文を書きながら口にした案に、賛成の意を表するリファニア。
じきにリナルドが文を書き上げ、日記帳を手渡してくる。

受け取って、内容を確認するリファニア。
自分の想像が及ばなかった事が数多く書かれており、自分の浅はかさに苦笑いを浮かべてしまう。
だが、その内容は、リファニアを強く勇気付けた。
リナルドと共にあれば、どんな困難だって乗り越えられる。
いささか浮かれすぎかもしれないが、そうとすら思えるくらい、頼もしかった。

にっこりと笑みを浮かべて、リナルドに顔を向けるリファニア。
だが、当のリナルドは……浮かない表情のまま、天井を見上げていた。

……これからの戦いに対する不安があるのだろうか。

なぜリナルドがこんな表情をしているのかは、はっきりとはわからないが……。
こんな時にリファニアが出来る事は、ひとつだけだ。

リナルドの傍らに行くリファニア。
優しげな笑みを浮かべて、彼を優しく抱きしめた。

「よし、よし。大丈夫だよ、リナルド。
 言ったでしょう?不安な時は、私が包んであげるって。
 ……まったく、プロポーズまでしておいて、私をその気にさせておいて。
 私、あなたと共に歩むと決めたんだから、あなたが不安な時は、私に甘えてよ。
 ……ぜんぜん甘えてくれないと、女の子って不安になるんだからね。」
 
そう声をかけながら、彼の背中を優しくなでる。

「……わかった?」

そう言って、頭をひとなでした後、リナルドから離れるリファニア。

「私に人に頼れっていうなら、自分だってたまには頼ってよね。
 人のことばかり心配できるほど、あなたに余裕があるように見えないもの。
 ……無理しないで、約束だよ?」

そう語りかける一方で、リファニアは日記帳にメッセージを記す。
>>187-188
『殺し合いたくない。全滅する気も無い。殺される気も無い。
 生き延びようと精一杯生き抜く、それが方針。
 なら、導かれる答えは一つだけでしょう?』

『貴女の役割は……そうねぇ……。
 ダグラスの為に死んで貰うというのはどうかしら?』

全く同じ口調で放たれた、二つの台詞。
殺したくないと言いながら死ねと言うこの女は、それだけに腹立たしく、
それ故に美しい存在なのかもしれない。
可愛げは皆無だと断言してやるが。

「あんまり脅かさないでよ。
 あたしは小心者だから、脅かされるとすぐに震え上がっちゃうわよ。
 目の前の怖いお姉さんに殺される前にいっそのこと、なんて考えてしまうかもね。
 あたしだって、怖くないわけじゃないのだから」

シートのバックレストに寄りかかるようにしながら、コンソールを操作するイブの後ろ姿を眺める。
そこにリファニアからの通信が入った。港の方の準備は完了したらしい。
イブは彼女たちに補給作業も任せるつもりのようだ。まあ、適切な判断だろう。

「全部任せっきりになってしまって悪いけど、そちらからやった方が早そうだからお願いできるかしら。
 さっき見かけた相手がどう動くかも分からないし………早めに済ませられることは、
 早めに済ませておいた方が良いと思うから」

イブの隣に歩み寄り、画面の中のリファニアに微笑みかける。

「何時までもここにいられるわけでもないから、ね」

それに、何時までもこうしていられるわけでもないのだから。

そう言いながら、画面に現在のマップを呼び出した。
ここから先は、リファニアとの通信が終わってからだ。
彼女には補給作業に集中してもらわないといけないから。

【行動:イブと会話(0)、イブが開いた回線でリファニアに話しかける(0)、コンソール操作(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:「これからどうするのかしら?」】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
〔……ふふっ。こうしていると、まるで交換日記みたいだね。
 まさか、首輪への対抗策をもう用意していたなんて、驚いたよ。
 機体の自爆装置……。そんなものがあったなんて、全く気がつかなかったしね。
 まあ、そういう事なら無理して技術者の人、探す必要もないかもね。
 ファクトリーは、この基地のどっかに、ないかなぁ?
 大きいから、ありそうかなぁとも思うんだけど……どうかな?

 ……それにしても……。
 リナルドが来てくれなかったら、きっと私……抗う術を持てなかったと思う。
 確実な保障なんていらない。きっと大丈夫だと、信じているよ。
 
 ミョーコウの人達に話すというのは……今ならそうしてもいいかなって、思う。
 私も明日、見る事にしたから。
 生還を目的とした作戦なら……みんなの協力を得たほうがいいと思うし。
 それに、リーア=ミノフスキーを倒すだけじゃ駄目というのなら、ただの強攻策じゃあ厳しいかもだしね。
 
 ……リーアの過去については、私も驚いたけど……それでもやっぱり、私はあいつが許せないよっ。
 その口から、絶対にごめんなさいと言わせてやるからっ。〕

文を書き上げて、勝気な笑みを浮かべながら日記帳を見せるリファニア。

>>188
そこで、ミョーコウのイブから通信が来る。 

『リファニアちゃん、ミョーコウへの補給、そちらでお願いできる?』

「うん、いいよ。私がやるね。
 チューブを艦に接続するのに生身じゃ無理だから、GMかゴトラタン、借りていいかなぁ。
 周囲の探索は、やっぱり機体のチェックが終わってから、やるね。」

そう返信して、ミョーコウ側の返答を待った。

【行動 : ミョーコウとの通信継続(0)、書き書き(-1)、残3 】
【位置 : V-20(港、管制室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『壁をブチ破って……生きてやる!』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>192
『リファニアちゃん、ミョーコウへの補給、そちらでお願いできる?』

「うん、いいよ。私がやるね。
の間に以下の文を追加です〜。


>>191
イブに続いて、シェラも語りかけてくる。

『全部任せっきりになってしまって悪いけど、そちらからやった方が早そうだからお願いできるかしら。
 さっき見かけた相手がどう動くかも分からないし………早めに済ませられることは、
 早めに済ませておいた方が良いと思うから。
 何時までもここにいられるわけでもないから、ね』

微笑みを向けてくるシェラに、こちらも微笑みを返す。
リファニアの笑みはいつもの三割り増し……かどうかはわからないが、輝いていた事だろう。
たしかに、グズグズしてはいられない。
せっかく希望が出てきたのだ、ちゃっちゃと動いてチャンスをものにしなくては。

……さて、補給作業をするには、最低でもプチモビくらいは必要だ。
それがないのだから、MSを使わなければならない。
サイコは、問題外。となれば、適当な機体を借りなければならない。
そう考えた、リファニア。

※スレ汚し申し訳ないです〜。
ジャジャ馬ん中でイジイジしとったら、何時の間にか
おっさんが青いMSの近くまで来ておった。
怪我人がこないなとこまできとったらあかんやないか。
でも、あーたんの治療が無事終わったんやな・・・・・・。
良かった。ホンマ良かったわ。
そうや、おっさんがおきとるうちにみんなに相談しとこか。
そう思って通信を入れる。

「あーたんにべるべるー!!デッキに集合や。
 これから、脱出の話の相談始めるでー!!
 デッキに集合!!」

そういって、ジャジャ馬から下りておっさんにコソーリと後ろから近付く

【行動 : 全員集合や(全体通信) (2) おっさんにコソーリと接近 (1) 残り 1 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ゴメンな・・・・・・
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】
「さて……みんな、すまない。ムサイは通り過ぎていったようだ。
 とりあえず外の敵に対する警戒は解いてもらってかまわない。」

通り過ぎた。
この人数に怖気づいたか、戦う気がないのか。
でも、俺が恐怖していたのは事実。

「俺は…」

なんて弱いんだろう。
なんて臆病なんだろう。
大の男が怖気づいて戦えもしない。
仲間となる人を信じる事もできない。
このままじゃ、いつかこの同盟の足手まといになる。

「俺はァ…」

こんな自分が嫌いだ。
でも、そうそう人は変われるものではない…。

「もう死んでいいと思えるほど立派なことは言えねェ!」


そんな自分の存在が辛い。


「…畜生…」

ディパックに銃とライターと煙草とコッペパンと水を押し込んだ。

【行動:MSから降りる(-0p)】【残り行動値:残り4p】
【位置:S-17】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:空ボトル、煙草4箱と1本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:……死にたくない……】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
(……ん、そろそろ起きようかな。)

浅い眠りに包まれていた僕は、三時間も立たない内に目を覚ました。
ゆっくりと、上半身を起こしてみる。
薬の副作用が完全に抜けきっていないのか、軽い筋肉痛のような痛みが随所に走った。
だが体の強張りはともかく、疲労の方は大体取れたようである。
と、枕元に置かれたメモに気がついた。

『今度は、貴方のご家族のお話を聞かせなさいね』

……うーん、別に構わないけれど、
特徴も無い一般的な家庭だから、面白い話なんてできるかなぁ?
それよりも、ゆっくり話できる時間が有れば良いんだけど……。

一回、大きく背伸びを済ますと、ベッドから立ち上がった。
完全に目覚めていない体をシャワーで起こしたかったが、
それは流石に無理そうだ。軽い洗顔だけ済ませよう。

タオルで顔面の水気を拭う。さて、次は着替えだ。
生憎、お気に入りの艦長服は厨房へ置いてきてしまった。
写真と銃もそこに置いたままなので、後で取りに行かねば……。
仕方がなく、一番適当なノーマルスーツに袖を通す事にした。
時間をかけて、着衣を調える。
直に伝わる、懐かしみのある独特の触感。
そういえば、ノーマルスーツを着るのも随分久し振りの事だった。

それからストレッチで軽く体をほぐす。
まあ、あまり効果は無いみたいだけれど……。

さて、準備完了。
ブーツのマグネットを微弱に変更し、ふわふわと艦橋に向かった。

【行動:起床+着替え(-1) ゆっくりと艦橋へ(-1)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦橋】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:身体の若干の強張り、疲労は無し】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 補給作業 リナルドと会話がしたい】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
監視を続けているとルイから何故か全体通信で呼び戻される。

『あーたんにべるべるー!!デッキに集合や。
 これから、脱出の話の相談始めるでー!!
 デッキに集合!!』

(相変わらず元気だな。
 ・・・・・にしても、二人呼ぶだけなのに何故全体通信を使う?
 まあ、支障は無いが・・・・・。)

少々呆れながら小惑星基地に戻りデッキへ向かう。

【行動:移動F-06→F-05(-1)】
【残り行動値:3】
【位置:F-05】
【機体状況:異常なし(肩部装甲傷ついてるかも) 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるand監視】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?
    14番 レイモンド=デリック 21番 アーネスト=マンソン
   25番 ルイ=フィルセント 】
198イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/17 15:53 ID:???
>191-193
『あんまり脅かさないでよ。
 あたしは小心者だから、脅かされるとすぐに震え上がっちゃうわよ。
 目の前の怖いお姉さんに殺される前にいっそのこと、なんて考えてしまうかもね。
 あたしだって、怖くないわけじゃないのだから』

―――よく言うわ、あんなに大胆な真似をするだけの度胸と非常識さがある癖に。

この女の面の皮を剥いだらどれ程の厚さになるのだろうか。
逆剥ぎにでもして確かめられたら、さぞ驚くべき結果が出るだろう。
とまあ、そんな物騒な考えを頭の片隅に追いやりつつ、愁林はリファニアからの返信に意識を戻した。

『うん、いいよ。私がやるね。
 チューブを艦に接続するのに生身じゃ無理だから、GMかゴトラタン、借りていいかなぁ。
 周囲の探索は、やっぱり機体のチェックが終わってから、やるね』

「構わないわ。どちらでも好きな方を使いなさい」

コンソールを操作し、MAPを呼び出すシェラザードの作業を横目に見ながらそう答える。
モニターの向こうの少女が浮かべるのは、とても綺麗な微笑み。
見ているだけでこちらの口元も自然と緩んでいくような、そんな明るさを湛えた笑顔だ。

彼女は自分をクローンだと言っていた。
それがどうした。
こんなにも素敵な笑顔ができるリファニアは、間違いなく魅力的な人間ではないか。
生き残れば、より多くの人々を幸せにできる少女ではないか。
彼女のような妹がいれば、仮令腹違いであっても仲良くやって行けただろうと愁林は思った。
 
―――どちらかというと、彼女が姉であるほうがしっくり来そうなのだけれど……。

事実、年上の彼女に諭される年下の自分というシチュエーションは、出来過ぎな程にしっくり来ていた。
それもまた、情けない話ではあるが―――
赤い衣を身に纏う黒髪の24歳が浮かべた苦笑は、その白皙の美貌の中にすぐに沈んでいった。
199イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/17 15:54 ID:???
>196
大切な遣り取りと場違いの夢想とを並列処理していた愁林の脳に、ドアの開く無機的な音が耳から届いた。
振り返れば、其処にはノーマルスーツに身を包んだダグラスの姿。
顔色や居住まいの様子から、未だ復調完全ならずといった様相が見て取れる。

「まだ寝ていなさい……と言いたい所だけれど。顔色はだいぶ良くなってきたようね」

少なくとも、先程まではあれ程色濃かった疲労の度合いはかなり薄れているようだ。
恐らくは点滴と最後の栄養剤の注射、そして睡眠とがそれなりに功を奏したのだろう。
トン、と床を蹴って彼の傍へと歩み寄り、その額に軽く手のひらを当てる。

「うん、熱も下がっているわ」

自分の看病が十分な効果を発揮していた事を確かめ、満足げに頷く愁林。
もう一度床を蹴って一旦彼から離れ、

「医療担当として、現時刻を以って艦長職への一時復帰を許可します」

微笑を浮かべつつも凛とした声でそう宣言した。
尤も、彼女自身は医療関係の資格を何一つ取得してはいないのだが。

―――でも、必要な知識と実践に足りる一応の技術とがあるなら、真似事でもやらないよりはマシな筈よね。
200イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/17 15:56 ID:???
【行動:通信継続(-0)、病状確認及び宣言(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×3)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、シェラザードへの警戒】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>190>>192-193
口頭での案には、リファニアも賛成してくれた。
その声を聞きつつも、未だリナルドは天井を見上げたままで。
そんな彼を案じてくれたのか、リファニアがリナルドを優しく抱き締めた。

「よし、よし。大丈夫だよ、リナルド。
 言ったでしょう?不安な時は、私が包んであげるって。
 ……まったく、プロポーズまでしておいて、私をその気にさせておいて。
 私、あなたと共に歩むと決めたんだから、あなたが不安な時は、私に甘えてよ。
 ……ぜんぜん甘えてくれないと、女の子って不安になるんだからね」

彼女の手が、リナルドの背を撫でる。
対するリナルドはされるがままに。

「……わかった?」

ついには頭まで撫でられた。
リナルドも、その表情を柔らかいものへと戻す。

(全く……。
 これじゃどっちが大人かわかったもんじゃないな)

ごめんごめん、わかってるから。

「私に人に頼れっていうなら、自分だってたまには頼ってよね。
 人のことばかり心配できるほど、あなたに余裕があるように見えないもの。
 ……無理しないで、約束だよ?」

「ああ、わかってる。 無理なんてしないよ。
 余裕があるわけでもないけど、無理するほど無いわけでもないしね。
 それに、君がいてくれるから、大丈夫だ」

リファニアが勝気な笑みを見せながら、日記帳を差し出した。
その笑顔に釣られるかのように、リナルドも自然と笑顔になる。
やはり、(普段の彼女も充分にそうなのだが)笑っている彼女はとても魅力的な存在なのだ。

彼が返事を書く間に、リファニアは通信でイブとやり取りをしていた。
ブリッジの総意として、補給作業はこちらに任せる気のようだ。

≪続く≫
>>201続き

〔交換日記、ね……。 全く、その通りだな。

 ファクトリーは無理に探さなくてもいいんだ。
 自爆装置の構造を正確に解析できれば、無力化をより確実にできると思っただけだから。
 今の方法でも充分に効果はあるはずだし、機体のチェックくらいなら『ミョーコウ』でもちゃんとできると思うよ。

 話し合うことについては、食事の前にイブさんにちょろっと話してある。
 具体的な対応策はまだ教えていないけど、少しは話が通り易くなっているはずだよ。
 後で、君の方からも話し合いのことを伝えてくれるかな?

 それからさ。
 先生を許す必要なんて無いと思うよ。
 あの人がどれだけの痛みと悲しみと絶望を味わって、今何を考えているかは知らないけど、
 俺たちに殺し合いを強要しているのは事実だからね。
 それは許されていいことじゃない。
 君と出会えたことについては、感謝してもいいけどね〕

リファニアが通信を終えるのを待って、日記帳を渡そうとした。
すると。

>>194
『あーたんにべるべるー!!デッキに集合や。
 これから、脱出の話の相談始めるでー!!
 デッキに集合!!』

いつか助けを求めてきた声が、タブーを無遠慮に告げる。
容赦無く、元気に。

(あーたん、べるべる、デッキにいる人たち……。
 ご愁傷様、かもな……。
 ……ん? べるべる……ベルク? いや、まさかな。
 やれやれ……)

彼はふぅ、と大きな溜め息をつき、リファニアのリアクションを待った。

【行動:抱き締められる(0)、書き物(-1)、やれやれ(0)】
【位置:V-20・小惑星基地内・管制室】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアと共に、生き残る】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
>>198
脅かさないでという自分の言葉を、微妙な表情で受け止めたイブ。
どの面下げて、とでも思っているのだろう。自分でも白々しいのは承知している。

だが、それでも全くの嘘ではないのだ、その言葉は。
死の恐怖は人を変える。
どんなに厚顔無恥で度胸のある人間でも、身近に死を実感したならば、いつもの自分ではいられなくなる。
死とは、それほどまでに絶対的で、圧倒的で、どうしようもないほど強力な存在なのだ。

あたしが何時までも今のあたしでいられると信じているのかしら。

ただでさえイブとは「敵対」している自分なのだ。
その自分の敵対心を煽るような真似は、ダグラスを守るためにも、控える必要があるのではないか。
無理に仲良くしろとは言わない。疑念を抱かせるような不自然な言動は無用だ。
だが、あえて脅かすような言葉をぶつける必要もないだろう。

本当にあたしが怯えて、怖がって、やられる前にやれと思ったらどうするのかしら。
あたしを敵に回すと言うことは、ダグラスを危険にさらすと言うことでもあるのに。
本気でダグラスを守りたいなら、どんなにあたしのことを嫌いでも、あたしを利用しなければならないはずでしょう。
あたしがダグラスに危害を加える可能性は可能な限り低く抑えるべきでしょうに。

それだけイブが素直で、自分がひねくれていると言うことでもあるのだろうけど。
嫌いな相手に嫌いと言う。消えて欲しい相手に消えろと言う。
それはそれで賞賛されるべきことかもしれない。正直さというのは確かに美徳のうちの1つだ。
だが、この世界は美徳が単純に人を幸せにするようなものではない。

>>193
視線をイブから画面のリファニアに向ける。
輝くような笑顔を見せる可憐な少女。
どうして彼女はそれほどまでに笑えるのだろう。
自分の首に死が輪となってはまっているにもかかわらず。

………あなたはそこであの男とどんな話をしたのかしら。

アレンという恋人を失い、仲間だった人間に目の前で七面鳥を殺され、
一度は心を重ねたはずの自分を拒みながら、
(自分にとっては)見ず知らずの男と二人っきりで作業を行って、そんな状況で笑顔を浮かべるリファニア。
相変わらず自分に好意を向けながら、別の男を受け入れたリファニア。

この世界で、この状況で、どうしてそんな風に笑えるのかしらね。

少女はそれほどまでに心が強いのだろうか。
死と別離に心が捕らわれることなど無いというのだろうか。
分からない。何処までも俗物で凡庸な人間の自分には、リファニアが分からない。
彼女が自分を拒むまでは、分かろうとする必要はなかった。
そう言うものだと受け止めて、リファニアと一緒にいれば良かった。
彼女が自分のものだったなら。自分だけを見ていてくれれば。
しかし、今は考えてしまう。考えざるを得ない。
相変わらず、素敵な笑顔だけれど。

少なくとも、自暴自棄の笑みではない。
どうしようもなく追いつめられて、他に表情を失った結果の虚ろな笑顔ではない。
何処までも明るく、何処までも眩しく、その将来は希望に満ちているような………曇のない笑顔。
だが、この状況では「不自然」な笑顔でもある。

何か「方法」でも見つけたのか、あるいは「ヒント」でも見いだしたのか。
リファニアが殺し合いを望んでいないのは確かだろう。
自分が生き残るために他人を犠牲にすることを積極的に許容する彼女ではないはず。
そのリファニアがこうして素直に笑っている。それは何を意味するのか。

>>196>>199
そこで、ダグラスがブリッジに入ってきた。
顔色はさほど良くはないし、動きそのものもぎこちない。
取りあえずは自力で起きあがって歩くことは出来る、そんなところか。
この世界でそんな体調の彼が他人を前にして無事でいられる。この状況も、「異常」ではある。

イブが彼に歩み寄り、その額に手を当てる。相変わらず甲斐甲斐しい「お姉さん」だ。

『医療担当として、現時刻を以って艦長職への一時復帰を許可します』

張りのある声で宣言がなされる。それを眺めていた目が、一度だけすっと細まった。

一時復帰、ね。気楽なものだわ。

本来ならば倒れている暇などないというのに。
いざとなれば、薬でも何でも使って艦長をやってもらわなければいけないのだ。
すぐ側に5人の生徒が集まっていて、彼らがどう動くか分からないこの状況。
仮に彼らが襲ってきたとしても、イブはダグラスの体調不良を理由に彼を寝かせておくつもりなのか。

まあ、彼を疲れさせたのはあたしかもしれないけれど。

ダグラスはイブの被保護者ではない。女に守ってもらうことを許される立場にはない。
彼は何よりもまず彼自身の力で立って、その身を守って、戦わなければならないのだ。
ダグラスは誰かに許してもらうのではなく、誰かを許す存在でなければならない。
それが艦長。それが男。無理でも無茶でも、それは貫いてもらわねば。

「………艦長、早速で悪いけれど、今の状況を説明するわ。
 疲れているでしょうけど、状況が状況なの。
 後で何でも言うことは聞くから、今は無理をして頂戴」

呼び出しておいたマップを使いながら、
ダグラスが倒れてからの事態の推移と現在の状況を簡単に説明する。

「袋小路」に入り込んでしまったミョーコウ。
ST17コロニーで確認された5機のモビルスーツ。
それに搭乗していると思われる生徒の名前、性別、年齢。
そして、リナルドの「彼らは元同盟相手」という言葉。

「現在、ミョーコウはV20の港に停泊中。リファニアとミスター・グレイスが港の管制室にいるわ。
 ミョーコウの補給作業はリファニアに任せたから、そっちの方は彼女が担当してくれる。
 問題は、これからどうするか、ということよ」

マップの右と下には進むことが出来ず、上と左にしか勧めないミョーコウ。
そして、その入り口を塞いでいる形になるST17コロニー。

「補給が済んだらすぐ外に出るのか、しばらくここにとどまるのか。
 外に出るとするなら、次は何処に向かうのか。
 そして、彼ら………コロニーにいる生徒達と接触したらどうするのか。
 何にせよのんびり考えている時間は………!」

>>194
通信用のモニターに、全体通信の着信ありとの表示が出た。
本来ならば自動的に艦内放送で流されるはずなのに………どういうことだろうか。
とにかく録音されていた内容を呼び出し、ブリッジのスピーカーに繋ぐ。
すると。

『あーたんにべるべるー!!デッキに集合や。
 これから、脱出の話の相談始めるでー!!
 デッキに集合!!』

内容が内容だけに、思わずあっけにとられた。
声には聞き覚えがある。確か………パスタ相手に四苦八苦していた時に、
何を考えていたのか知らないが他人に助けを求めた若い女の声だ。
「あーたん」に「べるべる」というのは、おそらく人の名前だろう。
発信位置は………詳しくは分からないが、どうやら遠距離からのものだと思われる。
ST17コロニーのような近距離から放たれたものではない、らしい。

先程表示しておいた名簿をもう一度見直す。まず、「若い女」に該当する生徒を検索。
生き残っている女は全部で7人。

03番 イブ・シュウリン         
08番 ヨーコ・クロサキ
11番 サーティア・クワン               
19番 ラーズ・フィリー          
20番 リファニア・ニールセン     
25番 ルイ・フィルセント        
26番 シェラザード・ビンス・マクファーソン 

このうちイブ、リファニア、自分は当然外れる。
そしてコロニーで確認された機体の所有者はヨーコとラーズ。
つまり、この通信の実施者としての可能性が高いのは、
サーティア・クワンかルイ・フィルセントのどちらかとなる。

続いて「あーたん」と「べるべる」に該当しそうな名前を探す。

07番 ベルク・クロフォード       
10番 アシッド・ミニングリー      
21番  アーネスト・マンソン

「べるべる」は07番でほぼ決まりだろう。
「あーたん」と呼びかる相手としては21番の方が自然なような気もするが。
そしてもう一人、助けを必要としている「おっさん」がいるはずだが………これは分からない。
おそらく怪我をしたのは「あーたん」と「べるべる」のどちでもないはず。
怪我人相手に話す口調ではなかったからだ。

では、「おっさん」とは誰だ?
コロニーで確認された5機の所有者のうち、男性は3人。
名簿からその3人とダグラス、リナルド、「べるべる」、そして女を除外してみる。

10番 アシッド・ミニングリー
14番 レイモンド・デリック
21番  アーネスト・マンソン

この3人のうちの誰かと言うことになる。
少し分からなくなってきたので再確認してみよう。

ミョーコウにいるのが5人。
イブ、ダグラス、リナルド、リファニア、自分。
コロニーで見かけたのが5人。
シュウジ、ジェイス、ヨーコ、ラーズ、リーの代わりの誰か。
全体通信の女のところに少なくとも4人(?)。
サーティアかルイ、ベルク、アシッドかアーネスト、アシッドかレイモンドかアーネスト。

すると22番の機体に乗っているのはアシッド、サーティア、レイモンド、アーネスト、ルイのうちの誰かと言うことになる。
………余計にわけが分からなくなってきたかもしれない。
そこまで調べたところで、1つ息をついた。

「………どこかは分からないけれど、遠いところからの通信だわ。
 少なくとも、あのコロニーから発信されたものじゃないと思う」

疲れたような笑みを浮かべた。

「脱出、ですって。考えられない行動ではないけれど、ここまで堂々と言われるとは思わなかったわ」

この通信は全体通信だ。このエリアにいる全ての人間の耳に届いているはず。
つまり、先生側もこの通信をはっきり聞いたと言うことだ。
ただでさえ何処からどう盗聴されているか………少なくとも首輪に盗聴器ぐらいは仕込まれているだろう………
分からないのに、まさかおおっぴらに公言されるとは。

「生徒を監視している先生方がどう出るか………少なくとも、事態が良い方向に向かうとは思えないわね」

あえて無視するか。それとも言うことを聞かない生徒に何らかの処分を下そうとするか。
何が起こるか分からないというように、肩をすくめてため息をついた。

「連帯責任を取らされたことは、前にもあったけど」

あの時は立入禁止区域を倍にされただけだったが、今度はどうなるやら。
          
【行動:通信再生(−1)、コンソール操作(−1)、ダグラスとイブに話しかける(0)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:2】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:取りあえず唖然としている】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
>>198-200
イブからMS使用の許可がおりた。
モニター越しにリファニアを見るイブの目が、妙に優しい光を帯びているような気がする。

……そういえば、このプログラムに投下されて、最初に優しい言葉をかけてくれたのって、イブさんなんだよね。
怪我をした私を運んで、治療してくれたのも、イブさん。
トリィの亡骸を一緒に集めてくれたのも、イブさん。
そういえば、今まで考えていなかったけど……。イブさんって東洋系の……響きからすると、大陸系の人だよね。
なら、イブさんの名前って、シュウリンさんなんじゃないの?
それなら、イブさん、イブさんって呼ぶのって、妙に他人行儀な気がするなあ。
……あ、でも、ダグラス君がイブさんって呼んでいるのに、私が先にシュウリンさんって呼ぶのもおかしいか。
よし、後でダグラス君に言ってやろ。
私、シュウリンさんって呼びたいのに、あなたが呼んでくれないといつまで経っても呼べないよ〜、って。

そんな事をボーっと考えている自分に気がつき、ハッとなるリファニア。
……いけない、いけない。返答、返さないとね。

「うん、わかった。なら、GMの方、借りておくね。
 連邦系の機体は、ジェガンのデータでシミュレートした事あるから、
 ちっこいMSよりGMの方がしっくり来ると思うの。
 ……まあ、あまり大した作業やる訳じゃないけどね。」

そう、イブに返答したところで……。

>>194
『あーたんにべるべるー!!デッキに集合や。
 これから、脱出の話の相談始めるでー!!
 デッキに集合!!』

突然、全体通信が入る。それは、いつか聞いた全体通信と同じ声だった。
もっとも、必死で助けを求めていた以前とは違って、今回は元気一杯といった様子だったが。
おそらく、"おっさん"は、無事に助かったのだろう。

本当によかったねと、心の中で呟くリファニア。
その一方で、その通信の内容のあまりのまずさに顔をしかめてしまうリファニアが居た。

……勘弁してよ。警戒されて動きづらくなっちゃったら、たまったもんじゃないって。
堂々と脱出を口にして、それを実行する。公然と、このプログラムに反逆の意を表する。
……それが許される程、このプログラムは甘くはないって、私にだってわかる。

名も知らない女の人。
……あなたは、脱落してしまったかも知れない。

リーア=ミノフスキーへの……このプログラムへの反逆。
W-22への奇襲作戦。
それを成功させるためには……カモフラージュが、必要。
絶対に助けたい人達を助ける為にも……私が生き残るためにも。
……他の人達には、犠牲になってもらわなければならない。
あなたみたいに、確実に善いひとだと思える人を……踏み台にしなくてはならない。
……プログラムは、まだ続いているんだ!
それをリーア=ミノフスキーに、示してやらねばならない。
そうしなければ、あの女は、たぶん……ためらいも無く、私達を処理するはずだ。
>>201-202
そんな事を考えていると、リナルドに日記帳を返される。
書かれた内容を一通り読んで、返答をささっと書き込む。

〔了解っ!じゃあ、早めに作業にとりかかろう?
 とりあえず私は補給作業をすすめておくから、機体のチェック、お願いねっ。
 イブさん達には、補給が終わった後に話を通しておくね。
 ……モニター越しって、なんとなく危ない気もするから、直接ね。〕

ざわめく胸中を感じさせない明るい文だ。
書き上げた文をリナルドに見せてから、日記帳をしまおうとするが……。
再び日記帳を開いて、文を追加する。
リファニアの瞳に、涙が滲みはじめていた。

〔ねえ、リナルド……。
 私達が生き残るためには……奇麗事だけじゃ、生き残れない……。
 ……悲しいけどね。
 だから、私達……攻勢に出る必要、あるかもしれない。
 プログラムに対してじゃなくて……他の生徒に対して。
 反逆の意を、悟られないために。
 プログラムには、もう少し……火種が、必要だよね。〕

それをリナルドに、見せる。
酷く、自己中心的な考えである。
こんな考えに至ってしまう自分が、どうしようもなく嫌で……。
それがリーア=ミノフスキーへの、このプログラムへの敗北に思えて……。
いつのまにか、リファニアの瞳から涙が零れ落ちていた。
それは、悔し涙であり……自己嫌悪の、涙だった。

……だが、それでも、最後に勝利する為に。

涙をぬぐうリファニア。

私達は前に進み続けなければ、ならない。
壁を越えなければ、ならない。
たとえその壁が、屍で築かれたものであったとしても。

「じゃあ、私は補給作業を進めるから。また、後でねっ。」

無理に明るい声を出して、リファニアは管制室を出て、艦に向かった。
ミョーコウに乗り込み、MS格納庫に向かう。
格納庫の一角に鎮座している、黄色いGM。かつてのサーティア=クワンの機体。
その肩のアーマーは、かつて自分のサイコが掴んでしまった為に、酷く損傷している。
GMのコックピットに飛んで、乗り込むリファニア。
シートに座ろうとした所で……コックピットの隅に置いてある、ノートPCに気がついた。

「………?」

ダグラスの持ち物なのだろうか?
……いや、わざわざ自分のノートPCを置いたままにしておく事はないだろう。
となれば、これは……サーティア=クワンのもの?
……少し興味を抱いたが、今は補給作業を進める事が先決だ。

機体を起動させるリファニア。
肩部の間接の調子が悪いらしく、チェックランプが点灯しはじめる。
だが、腕が動かないという訳ではないようだ。補給チューブを接続する作業くらいは、問題ないだろう。

「……それじゃあ、さっさと作業、済ませちゃおうか。」

GM・ライトアーマーの脚が踏み出された。
操作感は……意外に良好だ。
……連邦系の機体も、意外といいかもね。
そんな感想を抱きながら、格納庫の出口へ機体を向かわせた。

【行動 : ミョーコウとの通信継続(0)、書き書き(-1)、艦に移動(-1)
      MS格納庫へ移動(-1)、GM搭乗(0)、PC発見(-1)、残0 】
【位置 : V-20(ミョーコウ、MS格納庫) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態
        (今は一時的にGMを借りています、武装は携帯していません) 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン、サーティアのノートPC 】
【方針 : 『壁をブチ破って……生きてやる!』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>177
 ライフルを構えるその姿が随分と不恰好だ。
女は言っていた。自分の機体はモニタが半分死んでいる、と。
射線がずれているのは言うまでもなくそのせいか。
モニタリングもロックオンも出来ないような機体でよくもやる。
宇宙空間における目視での射撃は熟練された兵士さえ困難を要する。

 案の定だ。目視にしては正確な射撃だったかもしれない。
ただ、当然実戦に使える代物でもない。
こちらは軽い操作をしただけで受け流せてしまった。

 しかし、結果は分かりきっていたものなのに
あの機体の気迫を帯びた動きは何だ。
すでに執念を越えて意地だけでここを切り抜けようとしているんだろう。
随分と小さな覚悟を決め込んだものだ。
ゴチャゴチャと交渉をする程目的があったにも関わらず…。

 ……。

 少し興味が湧いた。
どのようにあっても根底にある何かに縛られているような女の行動に。
普段とは違うこんな特殊な局面だからの話だ。
ひょっとしたら、もう少しこの戦場を掻き回してくれるかもしれない。

 …生かしてみるか?

【行動:回避行動 (-1P) 様子探り(-1P)】
【位置:J-07】【残り行動値:2P】
【機体状況:一部駆動系の障害+14番からの切り傷+完全ではない左腕】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】
>>208
リナルドが見せた文章に対し、リファニアはすぐに返答を書き上げた。
先程の全体通信の内容の影響を感じさせない文章。
彼と同様、彼女もそれを押し殺しているのだろう。

そして一旦は日記帳をしまおうとした彼女だが、再びページを開くと
その目に涙を浮かべつつ文章を書き始めた。

〔ねえ、リナルド……。
 私達が生き残るためには……奇麗事だけじゃ、生き残れない……。
 ……悲しいけどね。
 だから、私達……攻勢に出る必要、あるかもしれない。
 プログラムに対してじゃなくて……他の生徒に対して。
 反逆の意を、悟られないために。
 プログラムには、もう少し……火種が、必要だよね〕

それを見て、リナルドの表情が再び曇る。
殺人に対する嫌悪感もあったが……それ以上に、リファニアに誰かを殺させたくなかったから。
あと2、3回の戦闘は覚悟していたものの、彼女を戦わせることは可能な限り避けたかった。
だが、彼女の意見は正論であって、リナルド自身も考えていたことで。
それでも口にしたくはなかったし、彼女にも考えさせたくはなかった。

(リファニア……)

やはり、俺はどうしようもなく無力だ。
君の選んだ男は、結局……。

「じゃあ、私は補給作業を進めるから。また、後でねっ」

涙を拭い、リファニアは管制室を後にした。
残されたのは、自分の無力を呪い、噛み締める男。

数秒後、管制室から鈍い音が響き渡った。
何のことはない、自身へのどうしようもない憤りに震えるリナルドが、拳を壁に、力任せに叩き付けただけ。

歯を食い縛り、右の拳の痛みと内側から贓物を煮詰める痛みに耐えるリナルド。

「俺は……どこまで無力なんだ……?
 結局、君を傷付けてばかりで……そんな選択をさせるばかりで……
 その涙を、拭いてやることすらできない……!」

だが、悲憤と通信の発信者への殺意を湛えたその瞳は徐々に冷静さを取り戻し、思考も安定してくる。
彼の瞳が以前の光を取り戻すのに、20秒と掛からなかった。

≪続く≫
>>211続き

そうだ。
俺は決めたはずだ。
自分の道は、もう決めたはずだ。
彼女を守ると。 守り抜くと。
そして、その手を二度と汚させないと。 誰も殺させないと。
剣となり楯となり、共に歩むと。
君が俺を包み、癒してくれると言うのならば……
返り血を浴び、傷付くことを躊躇う必要など、どこにも無い。
何だ……この期に及んで、俺は自分が傷付くのを恐れていたのか?
やれやれ、情けないことこの上ないな、全く。

「これ以上誰かの生命を背負うのは、……俺一人で充分だ」

以前と変わらない覇気を両の瞳に宿し、彼は管制室を後にした。

……

彼は来た道を戻り、格納庫付近の資材搬入用ハッチから『ミョーコウ』に入る。
目的のものは格納庫にあるためだ。
横では、ジム・ライトアーマーが動き出している。
だが、彼はすぐに作業には入らずに、インターホンでブリッジに声を送った。
ディスプレイには、いつの間にブリッジに上がったのか、イブとシェラザードだけではなくダグラスの姿も見えた。

「おや艦長君、ちょうどいいところに。
 これから機体のチェックと修理・整備・補給をやるけど、いいかな?
 あと、できればブリッジに監視人員を一人残して、手分けして作業して欲しいんだけど。
 ……あ、そうだ。
 俺に用事があるんだったら、作業に入る前に頼むよ。
 しばらく掛かりきりになると思うから」

そう言いつつも、既に彼の頭はサイコガンダムMk-Uの内部構造を思い出そうと記憶を探っていた。

【行動:管制室→『ミョーコウ』(-1)、着艦(-1)、インターホンでブリッジと通話(-1)】
【位置:V-20・小惑星基地(ミョーコウ)内・格納庫】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアと共に、生き残る】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
213リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/18 00:00 ID:???
>194

 『あーたんにべるべるー!!デッキに集合や。
  これから、脱出の話の相談始めるでー!!
  デッキに集合!!』

出席番号25番、ルイ・フィンセントの放った一言が、全体通信としてフィールドに響き渡る。
……その声は当然、W-22に設置された管制室にも届いていた。

「……どうしますか、ティーチャー?」

通信兵の一人が、上司の顔色を伺う。
実のところ、F-05 に集うグループが脱出計画を練っているのは随分前から把握していた。
だが……

「明確な脱出の意思のあるグループが存在しており、かなり親しい関係を結んでいる、という事実。
 これが、他の参加者にも明確になってしまったわけですからね。
 下手をすれば、全参加者が一丸となって『プログラム』に反抗しかねません。
 これはさすがに、放置できないかと……」
「そうねぇ、困ったコね、25番ちゃんは」

心配そうな部下の言葉を受け、全く困ってなさそうな様子でティーチャーが呟く。

「……そうね、迂闊な発言の報いは、受けて貰わないとね。
 わたしには、彼らの計画が大体想像できる……。
 今回は警告と、ちょっとした嫌がらせ。それだけで許してあげましょう……」

白衣の裾を翻し、片手に髑髏を抱え、ティーチャーは定期放送のために放送室へ向かう。
唇の端に、皮肉げな、残酷な、楽しげな、しかし、どこか寂しげな笑みを浮かべて。

「私が『改良』した首輪に、昔の私と同じ方法が通じるわけがないでしょう……?
 その程度のこと、『あの記録』を見た者なら容易に想像できるでしょうに……
 盗聴を知っていても、発言のやりかた次第でこちらの動きが変わるのは、容易に想像できるでしょうに。

 思慮の浅さ、意思の弱さ、迂闊な言葉。そして、過度の信頼。
 全てこのプログラムの中では、命取りになりかねないモノ。

   み ん な 、 絶 望 し な さ い 。 」


【行動:25番ルイの全体通信を聞く(0p) 部下との会話(0p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう  安易な希望は挫いて、そして……】
214リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/18 00:01 ID:???
第十章 >212 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□×■◎■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎◎□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼×◎□◎□■◎◎■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□□□◎◎◎□□◎□◎□□×□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□10□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※◎□□□□   ※:戦場跡
09■■◎■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※×□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□◎◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎◎□□□※□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□◎◎×□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14◎■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎◎◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■×■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□◎■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□◎□□□◎□□◎
19□◎×□◎◎■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□03▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□◎◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□×□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19・ZPは同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。10・11は同一地点。
07・14・21・25はF-05地点(×印)。
03・05・15・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
ZPは、無人プログラム・ゼファー(01番の私物)制御のホビー・ハイザック(01番の初期支給MS)。
03・05・14・15・20・21・25は現在MSから離れている。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
215リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/18 00:02 ID:???
『定期放送のお時間です。

 ……しかし、誰ですか〜? 悪いこと考えてるコは??
 『脱出の話』って一体なんなのか、先生にも聞かせて欲しいですね〜♪

 ひょっとして、殺し合いせずに、外に逃げようとか考えてるんですか?
 だとしたら、無駄ですよ〜♪
 そういう悪い子たちには、ちゃんと罰が与えられる仕組みになってます☆

 フィールドから出ようとしたら、『爆破コード』が入って首輪が「ボンッ☆」。
 もし電波が届かない状況にあったら、やっぱりしばらくしたら首輪が「ボンッ☆」。
 たかがメインカメラをやられただけだ、ってわけにはいきませんよ〜♪

 ……あ、だから、首輪の誤作動防止のために、良い子のみんなには警告しておきますね。
 多少ミノフスキー粒子が濃い程度なら大丈夫ですが、電波の届かない場所には入らないように。
 ちょっとくらいなら電波が途絶してても大丈夫なんですけど。
 そうですねぇ、毎回定期放送が聞ける状況なら、まぁ余裕で大丈夫でしょう♪
 詳しい『タイマーの設定時間』や、『タイマー延長コード』の『打ち込み間隔』は、ヒミツです☆

 もちろん、壊すのも難しいですよ〜。下手に弄れば『暴発』しますし。
 プロの方でも確実に分解しようとしたら、かなり『時間がかかる』そうです☆
 首輪を外す方法は、『優勝者』になって、管制室から『解除コード』を打ち込んでもらうだけ。
 それ以外のやり方は、まず無理ですからね〜♪

 馬鹿なこと考えず、素直に『プログラム』を頑張って下さいね☆ 死にたくなければ☆

 それでは、次の立ち入り禁止区域を発表します。
 『C-19』 『D-15』 『F-05』 『M-13』
 『O-22』 『S-06』 『V-02』 『X-10』
 以上で〜す。
 今、指定区域にいる人たちは、急いで動いて下さいね♪
 こんな死に方、わたしたちにとってもつまらないですし♪

 では、せいぜい頑張って殺しあって下さい☆』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう】
おっさんに近付く最中にまた放送が聞こえる。

「(省略)」

(にっしっしっしっしっしっしっし。
 まーんまとひっかかってくれたようやな。
 商売での戦略の一つ。
 しょっぱなから無理っぽい値段でひっかけて、相手の予算を聞き出すっちゅー方法や。
 それと、同じ。
 脱出計画といえば、首輪をまず外す事に決まっとる。
 その事を言ってやる。
 盗聴器が本当に仕掛けられとるんやったら普通に話すだけでも
 向こうには分かってしまうんやけどな。
 それだけだと、相手が無視してしもうたらそれで終わりや。
 なら、ここらへん一体に話し掛けてやればええ。
 聞いてる証人やったらそれで何人も出来る。
 それこそ関係無い人までや。
 そうしよったら、向こうとしたら何かしらアクションをとらないといけんわけや。
 そんで、ちゃんと相手は反応してくれた。
 なんで無理なんか説明付きで。親切にも。
 その親切心が仇やったな。
 逆に駄目なわけが分かれば、それに対しての何か考える事が出来るんや。
 そして、そういった監視システムは必ず破る方法はあるんや。
 破る方法のほうが日々洗練されていくんやからな。
 この情報提供。高くつくで(ニヤリ
 んで、ここがとうとう禁止エリアとかいうのになったみたいやな。
 とっとと此処から出んとな。
 そうときまったらのんびりはしておらへんな。)

そう考えておっさんに大声で呼びかける。

「怪我人がこないな所におったらあかんやろ!!
 でも、ちょうどええわ。
 さっきの放送の通りにここからはよでなきゃいけへんようや。
 いこか。おっさん。」

【行動 : (゚∀゚)ニシシシシシシ (0) おっさんに大胆に声かけ (0) 残り 4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん 怪我人は安静に!!
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】

217ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/04/18 01:22 ID:???
「…あんな事いってても、やっぱり胸がおっきい方が…。」

私の様子には目もくれず、
相変わらず筆談を続けている2人。

そして私は1人。その2人の様子を監視している。

―――疎外感。

過去に何度も何度も味わってきた感情。
その度に私の心にヒビが入り、その積み重ねが今の私を形成してきた。

そして今、愛し、愛された人の手でその感情を植えつけられている。

「……はは。
 そんなに人生って…甘く……ないよね……。

 ……もう、どうでもいいや。」

コクピットの中に乾いた声が響き、
頬は出てきた涙で湿っていた。

【行動:(0)】 (以下敬称略)
【位置:s-17:ガズRコクピット内】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:正常】
【現在の状況:信用失墜→リナルド・マヤ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 2人で生き残る もう…どうでもいいや】
GMを港に降り立たせ、補給チューブを抱え込ませる。
そのままミョーコウの所へ引っ張って行き、チューブを差し込む。
補給が終わるまでは暫く時間がかかるので、先ほど見つけたノートPCを、いじってみる事にした。

PCを起動させてみると……。
入っていたのは、ゲーム好きなリファニアも遊んだ事のある、知る人ぞ知るレトロゲーム。
ちょっと遊んでみたい衝動に駆られるものの、さすがに今はそんな事をしていられる状況ではない。
もう少し調べてみると、MSの詳細なデータと……改造方法を、発見した。
データの方はともかく、改造の方は、内容がさっぱり理解できなかったが。
さらに調べてみると、自作のものらしいコンピュータ・ウィルスまで入っている。
もしかして、サーティア=クワンは……。
……かなり優秀な、技術者?

リナルドは、首輪や、自爆装置に対しての対抗策を用意しているとは言ったものの……。
優れた技術者が居る事がはっきりとわかれば、彼女を探すメリットは、充分にあると思える。
だが、悲しいかな。彼女との因縁は、あまりにも深すぎた。
心苦しいが、再び出会ってしまったのならば、おそらく戦いを避ける事は出来ないだろう。
彼女には、こちらを討つ理由があるのだから。
……そして、リファニアにも。
リナルドよりも、むしろサーティアこそが、アレンの仇と言えるのだから。

護るべき人たちを生かす為に、リファニアは他の生徒との戦いを決意したのだ。
それが戦うべき理由がある相手ならば尚更、戦いを避ける事はできない。

>>215
そんな事をやっているうちに、定期放送が、入る。
相も変わらず、恐ろしく不愉快な声ではあったが……。
リーアが話している内容については、よくわからなかった。
いや、言っている意味自体はわかるし、この首輪の拘束力がどれだけ強いのかは、わかる。
しかし、リファニアは、この首輪に対する対抗策について、具体的には知らされていないのだ。
……故に、彼女は狂わずに済んだ。己の無知さに、感謝してもいいくらいだろう。
もし、具体的に知っていたのなら……絶望に、自らが狂ってしまう事を止める事は出来なかっただろう。
だが、それがどれほど絶望的なのか理解できていなくても、リファニアは妙な不安感を感じていた。
目の前に立ち塞がる壁が、今までよりも遥かに高くなったような……そんな気がして、仕方なかった。

じきに補給作業が、終わる。
チューブを外し、収納されていたハッチに格納している間にも、この妙な不安感は消え去りはしなかった。
冷たいシャワーでも浴びて、頭を冷やしたくなったが……我慢する事にした。

【行動 : 発進(-1)、補給作業(-1)、PCをいじってみる(-1)、妙な不安感を感じる(0)、残1 】
【位置 : V-20(港) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態
        (今は一時的にGMを借りています、武装は携帯していません) 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン、サーティアのノートPC 】
【方針 : 『目の壁に……届くの?』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
『定期放送のお時間です。

 ……しかし、誰ですか〜? 悪いこと考えてるコは??
 『脱出の話』って一体なんなのか、先生にも聞かせて欲しいですね〜♪
 
 ……以下略』

いつもの先生の放送が入ってきた。

(…脱出か…)

シュウジかルイの話を盗み聞いた先生側が牽制してきたのだろうか?
…いや、シュウジ達は筆談をしている筈だから、どこかにいるムサイの事でなけ
れば……ルイか…。
それにしても……時限爆弾も仕込むとは、念が入っているものだ。
しかし、これでシュウジの案も変更を余儀無くされるのか…。
表面的に見れば、これで事実上優勝しなければ首輪を取る事は出来ないのだが…。
…ルイはどういう案を考えているのだろうか?

更にはここもどうやら進入禁止空域になるらしい。
時間は残されていない。
決められる事は、すぐにでも決めなければならないだろう。

「怪我人がこないな所におったらあかんやろ!!
 でも、ちょうどええわ。
 さっきの放送の通りにここからはよでなきゃいけへんようや。
 いこか。おっさん。」

いつの間にか後ろにいたルイが話しかけてきた。
振り向いてじっと顔を見てみる。
…いつものルイみたいだ……良かった。
俺の手当てをしている時の、ルイの泣きそうな顔が思い出される。
…あんな悲痛な顔のルイは金輪際見たくないものだ。
俺は出来る限り笑って言った。

「新しい相棒を見に来たんだよ。先生側は怪我人だからって贔屓はしてくれない
 だろうから、時間が許せば慣熟飛行をしておきたかったんだがな…。まあ仕方
 がないから、何とかするしかないな…」

言いながらジャベリンを見上げる。
…と、そこでもう1つの目的を思い出した。

「ああルイ。もしよければ、このコルセット付けるの手伝ってくれないか?どう
 やら右の肋骨も折れているらしくてな。きちっと固定しておきたいんだ」

【行動:ルイに頼み事(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート5枚】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
>>215

お決まりの定時放送が流れてくる。
さっきのルイの全体通信に煽られたのか
首輪に関しての情報を多少漏らしていた。

(偶然なのか、狙ってのことなのかどちらにしても
 首輪の性能と解除コードがあることはわかったその場所も
 ならば、俺のできる範囲の事は決まったな。
 シュウジならもっとスマートな方法を考えるかもしれないが。)

そして、デッキの着くと話をしているレイモンドとルイ
何処かに居るアーネストに通信をする。

「余りのんびりとはしていられないぞ。
 放送で指定されたとうり、ここはもう少しで危険区域になる。
 出きるだけ早くここを出ろ。俺は先にF−6に向かう。
 そこで今後の行動を決めるぞ。それじゃ後で落ち合おう。」

そう言い終わると小惑星基地を後にした。

【行動:移動F-05→F-06(-1)三人に通信(-3)】
【残り行動値:0】
【位置:F-06】
【機体状況:異常なし(肩部装甲傷ついてるかも) 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるand監視】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?
    14番 レイモンド=デリック 21番 アーネスト=マンソン
   25番 ルイ=フィルセント 】
221イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/18 15:29 ID:???
誰にも気付かれないようなさり気なさで、愁林はシェラザードの顔を盗み見た。
細められた双眸が、それに続く空隙が、彼女が抱く感情を大まかながら伝えてくれる。
愁林とて、考えも無しに辛辣な台詞を吐いていた訳ではないのだ。
見極めたと思ったからこその、言葉の棘。
否。
或いは彼女の意図を正しく反映するなら、それは棘ではなく種と呼ぶべきかもしれない。

『うん、わかった。なら、GMの方、借りておくね。
 連邦系の機体は、ジェガンのデータでシミュレートした事あるから、
 ちっこいMSよりGMの方がしっくり来ると思うの。
 ……まあ、あまり大した作業やる訳じゃないけどね』

「いいえ、それでも大切なお仕事よ。頑張って」

リファニアへと激励の言葉を贈ってから、愁林は通信機の前から一歩下がった。

医療担当としての、一時復帰の許可。
あの台詞で愁林はダグラスと自分とに、免罪符を用意したに過ぎない。
ダグラスは間違いなく、自らが倒れた事でクルーに負担を強いたと負い目を感じている。
そしてそれでも尚、立場ゆえの責任感から逃げようとはしないだろう。
ならば愁林は、義務感と気遣いとが相克するような彼の葛藤を和らげねばならない。
休める時にはしっかりと休ませてやりたい。
だが、それが許され続けるような状況下に自分達が在るわけではない事も、愁林は弁えている。
体に無理を強いるのだ。せめて心を大切にしてやらねば。
それが、パートナーとしてのせめてもの務め。

―――人の想いを大事にする事を知らない貴女には、さぞ甘い台詞に聞こえたでしょうね。

こんな状況で尚、誰かの心を思い遣る事が甘いというのならば、確かに愁林は甘い人間なのだろう。
シェラザードが彼女の考えを知れば、偽善と、或いは欺瞞や詭弁と謗る事すらあるかもしれない。

―――それでも……仮令偽善でも裏切りや悪よりは余程マシよ。
222イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/18 15:31 ID:???
心の中で嘯きながら、愁林はシェラザードの言葉に耳を傾けていた。

『脱出、ですって。考えられない行動ではないけれど、ここまで堂々と言われるとは思わなかったわ。
生徒を監視している先生方がどう出るか………少なくとも、事態が良い方向に向かうとは思えないわね。
連帯責任を取らされたことは、前にもあったけど』

「そういえば……そろそろ定期放送の時間ね―――」

そう言った矢先、まるでタイミングを図ったかのように放送が開始された。

>215
―――やはり、ね。首輪の機能はほぼ、想像していた通り。

放送の内容を反芻しながら、更に思索を進めていく。

―――向こうから出てきてもらうか、こちらから何かを撃ち込むか……或いは、こちらでW-22から追い出すか。

考えうる対策はこの3つ。
しかし何れも、今のところ明確な手段は確立されるに至っていない。

―――定期放送が聞こえるならば大丈夫と言ったわね……。

これはつまり、短時間ならば何らかの方法で管制室側の監視網を抜けられるという事。
仕掛けるならば、つまりはその時となるのだろう。

―――定期放送の間隔の正確な時間、再確認しておく必要がありそうね。
223イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/18 15:31 ID:???
【行動:通信継続(-0)、思索(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×3)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、シェラザードへの警戒】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
224ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/04/18 16:08 ID:???
>164
紙にメモを綴りだす。
『……わかったわ。』
そう。…どんなに遅くとも…作戦前に手に入るならぎりぎりでも問題はないのだ。
彼女の「作戦」にとっては…。

…しかし、そこでティーチャーの放送が入る。…メモに書かれる文字が変わる。
『貴重な情報がきたわね。…そのカバーで大丈夫なの?』

(上手く首輪さえ外せれば…最高のイニシアチブになるものね…。
脱出作戦開始後、上手く離脱して…後はそのイニシアチブを
フルに活かして生き残る…。他の人はともかく、私には…
それしか希望は無いわね…。)
【行動:会話+移動(0p)】
【残り行動値:4p】
【位置:S17】
【機体状況:万全。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:爆弾解除 小惑星にあるであろう薬の入手 …首輪を外して会場で生き残る】
【同盟:シュウジ ヨーコ ジェイス…?】
>>215
図ったようなタイミングで、入ってきた定期放送。
内容は………予想していたよりはマシ、というところか。
何らかのペナルティを課されてもおかしくはないと思っていたが、警告だけなら有り難いと言うべきだろう。

「………今回は見逃してくれたようだわね」

そう言って、ダグラスに苦笑に近い微笑みを向ける。
病み上がりの起き抜けには重すぎる状況だが、実害がないだけまだ救いがあると言えなくもない。

>>221
イブから伝わってくる、微妙な気配。
こちらの考えなどお見通しだが、分かった上で無視してやる、とでも言いたいのだろうか。
まあ、いい。今は何よりダグラスだ。
最初は彼に艦長としてあることを求め………ある意味「鞭」をふるった。
鞭の後は飴を与えておくのが人心掌握のこつというものだ。

「ダグラス、この状況では、あたし達はあたし達のベストを尽くすことしかできないわ。
 今できることを、今やらなければならないことを、全力でやるのがあたし達の務め。
 あなたはあの時………スタンリーが襲いかかってきた時、全力を尽くしてあなたの出来ることをした。
 そして、あなたは出来る以上のことを、しなければならないことより多くのことを、やり遂げたの。
 だからあなたには休憩が必要だった。あなたは今まで休まなければならなかった。
 あなたは今まであなたのやるべきことをした。身体を休めて、戦力の回復を図らないといけなかった」

責任感の強い少年には、その義務を果たしていたと認めてあげるのが一番だと思う。

「だから、あなたはその間、あたし達に任せるべきことを任せていた。
 あたし達に必要な任務を与えて、それをこなすことを求めていただけ。
 あたし達だって馬鹿じゃないわ。具体的に言われなくても、やるべきことはちゃんとわきまえているから。
 あたし達はこれからも生きなければならないの。生きるためには、休憩も当然に必要よ」

口元に僅かな笑みを浮かべ、穏やかな視線でダグラスを包もうとする。

「………あなたが考えなければならないのは、今までのことではなくて、これからのこと。
 今までのことを悔やむのではなくて、これからのことを考えること。
 今回はあなたがあたし達を必要とした。ただそれだけのことよ。
 同じ艦に乗っている以上、支え合うのは当たり前。変なことを口にしたら、怒るからね」

謝罪も後悔も不要と言外で断言しておく。同時にプレッシャーも与えておくが。
これで奮起するか、あるいは潰れてしまうか………そのあたりは、見守るしかない。
与えるだけではなく、気遣うだけではなく、
期待をかけ、負荷に耐えることを求めるのも、男に対する礼儀というものだ。
女の期待に応えるだけの力量があると信じるからこそ、
女は男を認め、それに全てを巻かせ、そして全てを与えるのだから。

「………それにしても、考えなければいけないことがまた増えたわね」
今回の放送で分かったことは次の通り。

首輪が爆発するのは2つのパターンがある。
ひとつ、外部からの『爆破コード』を受信すること。
ふたつ、同じく外部からの『タイマー延長コード』を一定期間受信しないこと。
それらの信号は電波によって送られる。

首輪を解除するのは、物理的にはほぼ不可能。
解除方法は、管制室から送信される『解除コード』を受信することのみ。

だが、連中は首輪によって自分たちが死ぬことを積極的には望んでいない。
奴らが見たいのは、あくまで殺し合い。

「この首輪は目覚まし時計のようなもの、ってところかしら。
 放っておけば、時間が来ると爆発する。
 それを防ぐには、向こうに解除ボタンを押してもらうしかない。
 ただし、二度寝防止装置は常に働いていて、一度止めてもまたベルは鳴り出そうとする、と」

今回の放送だけではどうにも情報が足りない。
何か他にないだろうか。あの貧乳女の台詞から伺えることは………!

前の放送で、何か言ってなかったかしら。

ミョーコウの通信記録を遡って調べてみる。
先生側からの全体通信を選んで調べているうちに、気になる放送を見つけた。

第2章>>98
『みなさんには、一つ悲しいお知らせがあります。
 お友達の一人、出席番号17番フィニー・ディクセンさんが、先ほど脱落しました。
 しかし彼女の脱落は、みなさんの努力の結果ではないのです。
 禁止区域への立ち入りによって、首輪が「作動」しちゃったのです』

首輪によって全ての苦痛から解放された生徒の存在を告げる放送。
だが、「首輪が「作動」しちゃった」ということは………そういうことか。
ひとつの仮説を立ててみる。

この首輪は、受信機であると同時に発信器でもある。
発信する内容は、現在位置と盗聴器のデータ、それに………心拍数や血圧などの生体データも
送っている可能性がある。そうでなければ、「死にそうになった」生徒の存在を把握することが出来ない。
ただ、この場合に考えなければならないのは、現在位置の発信のことだ。

この首輪からは常時、あるいはある一定の間隔で、その座標が発信されている。
その発信されたデータは………直接「管制室」に送られるのではなく、
宙域ごとに複数設置された中継器を経由して向こう側に送られる。
管制室からの指示も、同様に中継器を通じて首輪に送られている。

生徒のいるエリアが立入禁止区域でなければ、中継器から『爆破コード』は送られない。
逆にそこが立入禁止区域であれば、中継器から直ちに『爆破コード』が送られる。
それは「管制室」からの命令を待たずに、自動的に実行されるのだ。
そうでなければ、「作動しちゃった」などという言葉が出てくるはずがない。
それに距離の問題もある。
管制室からの距離や電波状態によっては、電波が届かないと言うことも考えられるからだ。
送信にしろ受信にしろ、出来るだけ「近距離から」の方が確実というものだろうし。
その中継器の判断はどうやってなされるか。
「管制室」からデータを受信することで、その設定がなされるのだろう。
つまり、管制室にあるだろう中継器の制御機器をどうにかすれば、
例え立入禁止宙域に入ったとしても、爆発はしないと言うことになる。
ただ、これはあくまで「通常の」流れを考えた場合の話だ。
いざとなれば管制室から直接爆破させることも可能にしているだろう。

仮に首輪からの発信を何らかの形で止めたらどうなるか。
『爆破コード』を受信しない以上、立入禁止区域に入ってもすぐには爆発はしないことになる。
問題は時限装置の方だ。
『タイマー延長コード』を受信できなければ、制限時間を過ぎたところでこの世からさようなら、だ。
ただ、すぐには爆発はしないだろう。「ちょっとくらいなら電波が途絶してても大丈夫」という言葉もある。

アクションを起こすとすれば、その「ちょっとくらいの間」に「管制室」を攻撃・制圧して、
『解除コード』を入手する、ということになるだろう。

………考えれば考えるほど、救いが無くなってくるわね。

この作戦の難点は山ほどある。というより、ほぼ不可能だ。
首輪の送信・受信機能を殺すのはさほど問題ではない。
極端な話、アルミホイルを巻くだけでもいいかもしれないからだ。
だが、そこから先が困難を極める。

まず、「管制室」の攻撃にはモビルスーツや戦艦は使えない。
それらが向こうから与えられたものである以上、どんな細工がされているか分からないからだ。
つまり、最も多くて15人の人間の生身による攻撃で、「管制室」を制圧しなければならない。

仮に制圧できたとしても、どうやって『解除コード』を入手するかが問題となる。
ものの性質を考えれば、簡単に見つかるとも送信できるとも思えない。
複数要員によるパスワードその他を駆使した複数チェックぐらいは必要とされていてもおかしくないだろう。
あるいは、「管制室」には『解除コード』は存在せず、
「優勝者」が決定した後にさらに「上」から『解除コード』が伝達される可能性すらある。

そして、「管制室」はあくまで現場担当者の仕事場であって、「最高司令部」ではないはずだ。
「管制室」で何か異常が発生した場合、
最悪の場合は「全て」を抹消するぐらいの仕掛けはあって当然のはず。
少なくとも、自分がこのプログラムの最高責任者であったらそうする。

ここは闘技場。あたし達は剣闘士奴隷。貧乳女は司会で現場責任者。
奴隷に武器を与える以上、闘技場の中には衛兵隊、外には正規軍団ぐらい用意しておいてるはずよね。

もっとも、今のところには他に考えつかないので、とりあえず「管制室」攻撃案を考え続けてみる。
やはり最大の問題は『タイマーの設定時間』と、『タイマー延長コード』の『打ち込み間隔』になる。

『タイマーの設定時間』はさほど長くはないのではないだろうか。
「普通に」行動していれば、電波が途絶する状況にはそうはならないだろうから。
電波の途絶は基本的に「異常事態」を意味する以上、時間をそう長く取る必要はないように思える。
『タイマー延長コード』の『打ち込み間隔』については………見当もつかない。
適当な生徒を人身御供にして実験すれば分かるかもしれないが、さすがにそれは無理だろうから。

ただ、「毎回定期放送が聞ける状況なら、まぁ余裕で大丈夫でしょう」という言葉が少し引っかかる。
定期放送ごとに『タイマー延長コード』を打ち込むというのは、あまりに気が長すぎるのではないだろうか。
「毎回の定期放送〜」なら分かる話なのだが、単なる言い間違いか、それとも本当にそうなのか。

何より、本当のことを話してくれている保証もないし。
「………何はともあれ、取りあえずこれからどうするか考えないとね」

目先の行動をどうするか、ダグラスとイブに問いかけてみた。
     
【行動:ダグラスに話しかける(0)、通信記録確認(−1)、色々考える(0)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:再度様子をうかがう】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
229ダグラス(代理):04/04/18 19:29 ID:???
艦橋を出ようとした僕に、シェラが言葉を掛けてきた。
先ほど若干感じた棘は無く、穏やかな口調だった。
「了解、頑張ります。」
最後の方の言葉は少々プレッシャーを感じたが、
それでも望む所≠ニ微笑みの敬礼を返しておいた。

さて、本題のリナルドとの会話。
思えば、自分の失態のせいで随分と時間が経ってしまった。
通路に出た僕は、早速口を開いた。

「あの、リナルドさん。
 いきなりですが、アレン=D=バディアンと戦ったのは貴方ですか?
 もしそうだとしたら、何故リファニアさんが貴方を受け入れたのか疑問が湧きます。
 でも、彼は満足して逝ったんですよね?
 ならば……リファニアさんの態度も頷けるような気がします。
 彼女の機体に戦闘の痕跡は無かったんですから。
 だから、リファニアさんは最後までアレンさんを看取ったんだなぁっ、て……。
 ……貴方にとっては只の愚問に聞こえるかもしれませんが、
 只、同盟相手として、艦長を勤めた者として、確認が取りたいんです。」

単刀直入に聞いてみた。
と同時に、壁を使って紙にペンを走らせる。

前回言っていた首輪について、知っていることを教えてくれませんか?
  後、ミョーコウにも爆薬はセットされていると考えるべきでしょうか?

口での質問は、本当に知りたいことでもあるが、カモフラージュも兼ねている。
……会話しながら執筆、我ながら器用な事をする物だ。

【行動:艦橋→艦橋前通路へ(-0) リナルドへ会話 質問(-1)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦橋】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:身体の若干の強張り、疲労は無し】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 補給作業 リナルドと会話がしたい】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】
230ダグラス@代理:04/04/18 19:33 ID:???
艦橋へ入ると、イブとシェラが居た。
先に気付いたのはイブ。
どうやら他人から見ても、回復を認められたようだ。
「了解」短く敬礼を返すと、再び艦長の任へ就く事を許された。

『………艦長、早速で悪いけれど、今の状況を説明するわ。
 疲れているでしょうけど、状況が状況なの。
 後で何でも言うことは聞くから、今は無理をして頂戴』

僕とて、悠々と休んでいる気は無い。
生意気な事を思うかもしれないが、逆に望む所である。
シェラから、今までの経緯を大まかに聞く。

袋小路の件については、もはや何処へ逃げても同じのような気もするが……。
とにかく今すべきことは補給。
残りの時間も考えて、これが最後の補給にするべきだろう。
その他の問題は、急いで結論を出してしまうと返って危険では無かろうか?
時間に余裕が無いのは解かるが、
その前に何らかのキーを握っているかもしれないリナルドと会話がしたい。

と、そこで全体放送を受信した。
前回、悲痛な叫びで放送を流した、独特の訛りを持つ女性。
リストを眺め、人物の特定に謀ってみた。
ここに居る人物、コロニーの人物を除外して、残るは二人。
サーティアはこんな喋りでは無かった筈なので、残るはルイ=フィルセントという事になる。
とりあえず、コロニー内の人物で無いのなら、特に気にすることは無いだろう。
……しかし、脱出を明言するとは……、何らかの有効案でも浮かんだのだろうか?
231ダグラス@代理:04/04/18 19:34 ID:???
艦橋の扉が開き、リナルドが入室してきた。
『おや艦長君、ちょうどいいところに。
 これから機体のチェックと修理・整備・補給をやるけど、いいかな?
 あと、できればブリッジに監視人員を一人残して、手分けして作業して欲しいんだけど。
 ……あ、そうだ。
 俺に用事があるんだったら、作業に入る前に頼むよ。
 しばらく掛かりきりになると思うから』

「それなら、僕が艦橋に残ります。
 すいませんがイブさん、シェラさん、補給作業を手伝ってくれませんか?」

本当は一番力がある(と思っている)僕が行くべきなのだろうが、
この状態では、只の足手まといになるだけかもしれない。

「……後、お話したいことが、ちょっと良いですか?」

紙とペンを持ち出し、通路に出ようとリナルドを誘った。

そこへ定時放送が。
……そら言わんこっちゃない。
ルイのの発言は、早速とばっちりを受けていた。
と、同時に、首輪の恐ろしさも思い知らされる事となる。
しかし、これで首輪に盗聴機能がついている事が確実になったし、
首輪の性能も少しは聞き出せたのでは無いだろうか?
只、自分にはよく解からない話だったが……。

【以上2レスを、>229の前に挿入して解釈してください】
232ダグラス@代理:04/04/18 19:51 ID:???
【行動:艦橋→格納庫前通路へ(-1) リナルドへ会話 質問(-1)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦橋】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:身体の若干の強張り、疲労は無し】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 補給作業 リナルドと会話がしたい】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド(一応お客扱い)】

【以上、修正です】
>>210
 奴は動かない……。
 何をしてるのよ、避けるだけで動きもせず、何を……。

「腕が良いらしいわ、余裕なのかな、リオン?」

 徐々に気勢が削がれて行くのが感じる。
 殺りあう気が無いなら、動かないでよ。
 動かないで頂戴。

 今殺りあったって、危険度が高い……。

 無視はしても、殺りあう気がないのなら……。


【行動 : 警戒しつつ後退(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : J7 】
【機体 : ガンイージ 】
【状況 : 頭部メインカメラ破損、機体各所にダメージ、電子機器に被害】
【身体 : 空腹 】
【武装 : 頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
       胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)
       MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き) 作業用クレーン+大型コンテナ】
【所持品: 頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.09/ベルク 】
234シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/18 22:35 ID:???
>>194

またしても入ってきた全体通信。
それにより、また強制的に目を覚まさされたので、若干不機嫌になっていた。
(ここにいるメンバー以外にも馬鹿なこと考えている奴がいたんだな……。
 せいぜい、囮にでもなっておいてもらおうか……非情だが。
 ……そろそろ、定期通信のタイミングかな。)

>>215

「……馬鹿か!?あの糞ティチャーは?」
〔マスター!〕
「……。」
(……ヒントを与えた?放っておけば勝手に死んでくれるというのに?
 まぁいい……今回は全体通信をした奴に感謝しておくか。
 時限装置、か。想定外ではないが……どうしたものか……。
 どうにかする方法は……いくつかないでもない。
 ……多分……?

 頭が混乱してきた……一度情報を整理してみようか……。
 首輪の情報。これは電波によりやりとりされている。これは確定だろう。自分で言っていたしな。
 
 問題はどうやって電波を届かせているか。
 人工衛星のような中継地点を使用している、ミノフスキー粒子を無視して電波を跳ばす方法を持っている。
 後者はなさそうだな……もしそうなら電波が途切れている時間が「しばらく」かかるまでもなく爆破するだろう。
 前者はどうなのか。もしこの方法をとっていた場合、メガバズーカランチャーのような広域破壊兵器を使用された場合、
 もし複数設置していても根こそぎ破壊されるおそれがある。それに参加者に衛生を見つけられたらまずいことになる。
 ならば一体どうやっているのか?もしかしたら、中継衛星それ自体がかなり小型、かつ大量にばらまかれているとしたら?
 この方法なら問題はなさそう……だ。
 
 次に、自爆システムについて。これの自爆する危険性がある状況は三つ。
 一つ、禁止エリアに入った場合。二つ、管制室がスイッチを入れた場合。三つ、今回判明した電波が一定時間届かなかったとき。
 二つ目は以外にあまり深く考えなくても良さそうだ。なにしろ脱出を示唆しても爆破されないのだから。
 問題は一つ目と三つ目だ。はたして首輪が自立的に自爆装置を稼働させるのか。
 中継地点から自爆コードが送信されるのか。管制室からか。
 一つ目は首輪自体の判断だろう。その方がタイムロスが必要最低限ですむ。
 しかし、例外は存在する。首輪を解除するとき、この時と管制室が爆破コードを入れたときのみ、外部の干渉を受けるのだろう。
 では三つ目はどうなのか。これも首輪自体の判断だろう。管制室からある種の電波を受け続ける。
 それが途切れたと同時にカウントダウン開始。タイムリミットが来たら……爆破。
 もしくは『毎回定期放送が聞ける状況なら、まぁ余裕で大丈夫』と言う言葉から考えて、定期放送時に同時に電波を発信しているか。
 定期放送がかかる感覚の14時間+αでタイマーがセットされており、それは行動中も絶え間なく減っていき、
 そして定期放送がかかると同時にリセット。そしてまたタイマーは減り始める。
 定期放送がかけられないときは、信号のみ送信しているのだろう。
 
 ……どっちにしても、タイムリミットは14時間と少し。この時間で脱出はもとより、W-22の制圧も不可能だ。)
「……はぁ。」
235シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/04/18 22:37 ID:???
>>224
ラーズから紙を手渡される。内容を読むと、素早く返事を書き、返す。
[それはこれから考える。大体対抗案は浮かんでるんだが……具体的な方法が、まだ思いつかない。]

「とりあえず……だ。
 行き先のことを考えるのと、互いの情報を交換したい。
 全員、港湾管制室に集合。
 警戒のことは心配しなくてもいい、ゼファーにやらせるからな。
 それでも不服というならここでもいいが……。」

とりあえず収集をかけることにした。
恐ろしく限定されてしまった道筋をどう進むか考えるために。

【行動:うとうと(−0)通信受信(−0)思案(−0)3人に通信(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 コロニー格納庫】
【機体状況 :レーダー不調? 通信 ヨーコ⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス・ラーズ
       対自爆装置用改造済み 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) けっこう疲労・眠い】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り2本 食料2日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット 首輪カバー×5 電子部品 Hハイザック? ゼファー】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化  ……。 どうしようか。】
【同盟:19番ラーズ? 08番ヨーコ 06番ジェイス?
 中立:14番レイモンド 15番リナルド?? 07番ベルク?】
『新しい相棒を見に来たんだよ。先生側は怪我人だからって贔屓はしてくれない
 だろうから、時間が許せば慣熟飛行をしておきたかったんだがな…。まあ仕方
 がないから、何とかするしかないな…』

そういいながら、青いMSを見上げるおっさん。
そんで、思い出したかのように言葉を繋げてきた。

『ああルイ。もしよければ、このコルセット付けるの手伝ってくれないか?どう
 やら右の肋骨も折れているらしくてな。きちっと固定しておきたいんだ』

「そないな事、あーたんに頼めば良かったやないか。
 でも、今近くにおらんようやな。
 しゃーあらへんな。貸してみ。」

そう言って差し出されたコルセットを受け取りおっさんに締める。
ちょっときつく締めすぎたかもしれへんけど、たぶん大丈夫やと思う。
締め終わると、通信が響く。

『余りのんびりとはしていられないぞ。
 放送で指定されたとうり、ここはもう少しで危険区域になる。
 出きるだけ早くここを出ろ。俺は先にF−6に向かう。
 そこで今後の行動を決めるぞ。それじゃ後で落ち合おう。』

返信を返そうかと思ったけどやり方がわからへんかった。
とりあえず、おっさんに話かける。

「べるべるもああ言っとることやし、とっとといこか?
 あーたんも自分で直ぐに出てくるやろし。
 MSに乗り込めば、アタシが手を引っ張ってあげるから
 簡単に外に出れるよ。
 それとも、また一緒に乗ってみる?
 そっちのほうが安全やけど。」

【行動 : おっさんの世話(笑) (0) 残り 4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : この場を守る 脱出方法を考える 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん 怪我人は安静に!!
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】
艦への補給作業を終えても、リファニアはすぐにはミョーコウに帰らなかった。

……この、妙な不安感。先ほどの定期放送を聞いて以来、全く消えやしない。
それどころか、どんどん強くなってゆく気がする。
放送の内容……。首輪が爆発する条件……。それは、わかったけれど……。
わかったのなら、それに対抗する事だって……できる……の?

頭の中がぐちゃぐちゃで、何がなんだかわからなくなって来た。
先ほどの通信のログを再生し、内容を再確認してみる。

何度か繰り返し聞いてみるうちに、状況がどれだけ厳しいか、わかってきた。
対抗策など、自分には全く想像できやしない。
増大してゆく、不安感とストレス。
心臓が、ズキズキと痛む。吐き気すら、感じられる。

……リナルド。あなたの用意した対抗策で、わたしたちは本当に抗う事が出来るの……?

すぐにでも対抗策の具体的な内容を知りたくなったが……。
それがもし有効ではなかった時の事を考えると、目の前が真っ暗になりそうだ。

「……くそっ、どうしたのよ……。
 私、こんなに弱くはなかったはずだよ……?」

……何とか気持ちを奮い立たせる。
補給が終わった旨を伝えなければならないので、ブリッジに通信を送った。

「……こちら、リファニア。補給作業、完了したよ。
 推進剤も、水も、エアも、満タンになったから……。
 これから、いったんブリッジに戻るね。」

リファニアの顔色は、酷く悪く……その声には、覇気が無かった。

【行動 : ミョーコウ艦橋へ通信(-1)、残0 】
【位置 : V-20(港) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態
        (今は一時的にGMを借りています、武装は携帯していません) 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン、サーティアのノートPC 】
【方針 : 『壁をブチ破って……生きてやる!』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
238アーネスト・マンソン:04/04/19 04:42 ID:???
 はてさて、どうしたもんやら。
 考え込む俺が居る。
 まぁ、あえて一人になってたわけなんだけど・・・・・・
 やれやれ。なかなか楽しいことを考えてくれるねぇ・・・・・・
 
 さて。となると、あれだ。
 手ってやつが出てくるわけだ。
 ひとまず・・・・・・食料に水。あとは医療品。予備の電子部品。
 まぁ、あれだ・・・・・・いろいろ手は考えられるわけだ・・・・・

 ん?

 ちょっと待てよ・・・・・・
 死体の首輪って、どうなってるんだ?

【位置:F5】
【機体状況:右脚部メガ粒子砲損壊、MS形態】
【パイロット状況:】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×1(右足のメガ粒子砲損壊)、脚部格闘用クロー×2
 スリングクラッカー×2(武装庫に保管)】
【行動;武装確保(0)補給(−1)ハンガーに輸送(−1)ハンガーに移動(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB9回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟レイモンド?、ルイ?ベルク?】
「そないな事、あーたんに頼めば良かったやないか。
 でも、今近くにおらんようやな。
 しゃーあらへんな。貸してみ。」

まずは持ってきた保冷シートを患部に貼り付け、それから肺の空気を目一杯吐き
出して、その間にルイにコルセットを付けてもらった。
よし、これならそう簡単にずれる事はないし、あまり痛みを気にせずに動けるよ
うになるだろう。
具合を確かめている俺にルイが話を続ける。

「べるべるもああ言っとることやし、とっとといこか?
 あーたんも自分で直ぐに出てくるやろし。
 MSに乗り込めば、アタシが手を引っ張ってあげるから
 簡単に外に出れるよ。
 それとも、また一緒に乗ってみる?
 そっちのほうが安全やけど。」

べるべる……ああ、ベルクの事か。
どうやらベルクから何らかの通信があったらしいが、ヘルメットをつけていない
俺には分からなかった。

(…まだここが禁止空域になるまで少し時間がある筈…だよな)

俺はある事を素早く決断すると、ルイに言った。

「…俺はパイロットだからな。自分で操縦できる可能性があるうちは自分で何とか
 したいんだ。引っ張ってもらっても乗せてもらっても、それは結局はルイの邪魔
 にしかならないしな。ルイの厚意はとても嬉しいが、気持ちだけ受け取っておく
よ。まあまずは操縦してみて、上手くいかないようだったら何か手を考えるさ」

そして基地内に向かって床を蹴った。

「俺のヘルメット、さっき食堂に忘れてきてね。ちょっと取りに行ってくる。
 ルイは先に外に出ておいてくれ」

【行動:食堂に移動(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:F-5】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート4枚】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
240イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/19 19:39 ID:???
リナルドからの通信に、ダグラスは一人格納庫へと向かっていった。
二人だけでの会話を望むが故の行動、ならば話題は自ずと限られてこよう。
そう見当を付け、愁林は彼の後姿を見送ってからシェラザードへと視線を戻した。

「とりあえず、彼が戻ってきてからにしましょう」

そう言って適当なシートに腰掛ける愁林。
軽く首を振り、さらりと流れた黒髪を胸元に至らせると、細くたおやかな白い指が滑るように手櫛を通していく。
途中一度も引っかかる事無く、毛先へと指が抜けていくのを満足そうに眺めながら、彼女は幾度も髪を梳く。

―――首輪が管理システムに占める比重はどれだけなのかしらね……。

仮に運営側が、首輪による脱出防止機能を高く評価している場合、十重二十重に他の策を巡らす可能性は低くなる。
首輪だけで事足りると判断しているならば、その他の脱出阻止手段は彼らにとってその価値が必然的に減少するからだ。
例えば彼らが、首輪の構造的欠陥を発見していたのならば。
参加者が其処を突いて脱出する可能性を考慮に入れ、MS部隊や艦隊を待機させておく事も有り得るだろう。
その維持の為、或いは派遣の為に掛かるであろう諸経費も、プログラムを根底から揺るがしかねない事態の前には些細なもの。
彼らが如何な吝嗇家であろうと、その予算にまでそうした性癖の影響が及ぶとは思えない。

だが、それでは非効率的だ。
設備の維持費、人員に対する人件費、そういったモノも馬鹿にならない筈。
ならばどうするか。より精度の高い脱出防止機構を整備し、その『絶対の1』で事を為す。
開発費、及び機構の生産費さえ捻出すれば、先の例に比べて必要な費用は格段に下げられるだろう。
仮に2重3重の防止策を用意していたとしても、それらの完成度は『絶対の1』への信頼度と反比例するかのように低いものになる。

と、ここまで考えて愁林は思わず苦笑を漏らした。
文章化してペンで校正すれば、至る所に赤くラインが引かれてしまうような、質の悪い論理展開だったからだ。
何一つ確証の存在しない状況下での推論は、その思索の実行者の希望を殊更に反映し易い。
それ故にその思索の結果導き出された結論は、往々にして真実から大きくずれた代物となってしまいがちになる。

―――何にせよ、こうも情報が少なくては……。

梳き終わった髪を愛でるように一撫でし、愁林はシートの背もたれに深く身を沈めた。
241イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/19 19:41 ID:???
>237
『……こちら、リファニア。補給作業、完了したよ。
 推進剤も、水も、エアも、満タンになったから……。
 これから、いったんブリッジに戻るね』

「ご苦労様。甘くて熱々のチャイが待ってるわ」

どうした事だろう。
先程の通信の時には青天から注ぐ陽光のような笑顔を見せていた少女の顔は、今や泣き出さんばかりの曇天の様相を見せている。
垂れ込める暗雲は、果たして何処からもたらされたものなのか。

―――考えられるとすれば、さっきの放送ね。

どんなに強くとも、どんなに明るくとも。
ダグラスが少年であるように、リファニアもまた少女なのだ。
強くあろうとする心ほど、ふとした切欠で脆くなり易い事を愁林は身を以って知っている。

「猫舌だったらご免なさいね。
 冷ましてあげても良いけれど、チャイは熱くないと美味しさが半減してしまうのよ」

だから、とりあえずは場にそぐわない軽い言葉で、雲の垂れ込めた表情を動かしてみようと試みたのだった。

【行動:通信応対(-1)、思索(-0)】【残り行動値:3p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×3)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、シェラザードへの警戒、「むぅ……」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
>>231
「それなら、僕が艦橋に残ります。
 すいませんがイブさん、シェラさん、補給作業を手伝ってくれませんか?
 ……後、お話したいことが、ちょっと良いですか?」

「ああ。
 格納庫にいるから、すまないがそちらから出てきてくれ」

ダグラスとのやりとりを済ませ、インターホンを置いたリナルドが彼を待っていると。

>>215
そこに、先生からの定期放送。
希望を絶つべく、無慈悲な声が響き渡った。

想像はしていた。
過去に先生が同じ方法を使っていた以上、首輪カバーだけでは完全な切り札にはなり得ないと。
わかっていたから、ある程度は対策を考えていた。
それが実行可能かどうか、また自分にそれができるのか、そもそも有効な手段となり得るか……。
その判断はできながったが、具体案には至らないまでも、考えていた。

だが。
実際に突き付けられた現実は、容易に彼の思考を打ち砕いた。

爆破コード。 想定済み。 管制室側から任意に、または禁止区域に入った、参加者を始末するためのもの。
タイマー。 予想範囲内。 だが、その性能について想像はついても、たった一つに決定付けるヒントが足りない。
解除コード。 一応、予想範囲内。 首輪に鍵穴などが無かったので、頭の片隅には入れておいた。

要するに、だ。
病院にあるMRI室などに長時間いちゃだめですってこと。
つまり、電波を遮断することは結局死へと繋がるわけであって。
とどのつまり、首輪カバーは封じられたわけで。

そんなことは想像できていたのに。
目が大きく見開かれる。
心拍数が上がっていく。
顎が震え、歯がガチガチと音を鳴らす。
それでも冷や汗を掻かなかったのは、褒められていいことかもしれない。

>>229
そこにダグラスがやってきた。
単刀直入に食事前の質問を切り出す彼を、リナルドはどんな表情で見ていたのだろう?
少なくとも、希望に溢れた表情ではなかったはずだ。

≪続く≫
>>242続き

「あの、リナルドさん。
 いきなりですが、アレン=D=バディアンと戦ったのは貴方ですか?
 もしそうだとしたら、何故リファニアさんが貴方を受け入れたのか疑問が湧きます。
 でも、彼は満足して逝ったんですよね?
 ならば……リファニアさんの態度も頷けるような気がします。
 彼女の機体に戦闘の痕跡は無かったんですから。
 だから、リファニアさんは最後までアレンさんを看取ったんだなぁっ、て……。
 ……貴方にとっては只の愚問に聞こえるかもしれませんが、
 只、同盟相手として、艦長を勤めた者として、確認が取りたいんです。」

いつまでも惚けているわけにもいかず、彼はすぐに上っ面と声色だけでも落ち着いたものに戻そうとする。
……言葉の始めは、少しだけ震えてしまったが。

「あ、ああ……。
 これは……君が最初に訊こうとしていたことだよな?
 なら、この一言だけで事足りる。

 ……俺は、アレン=D=バディアンを殺した男だ。
 
 それでもリファニアは俺を受け入れてくれたし、俺は彼女のために何度でも立ち上がれる。
 それでいいと……俺は思っているよ。
 
 確かにこれは愚問だな。 ……いや、リファニアのおかげで癒されつつある傷痕を
 再び傷付けられ、開かれているような……。 それを嫌っているだけかもしれない。
 でも、この質問は決して忘れてはいけないことを俺に植え付けてくれたよ。
 だから、艦長君……訊いてくれてありがとうね」

以前の覇気が完全に戻ったわけでもなかったが、少なくとも彼の瞳に絶望感は無かった。
ショックが大き過ぎたせいか、忘れていた。 ……希望が完全に潰えたわけではなかったと。

タイマー延長コード。 実は、予想範囲外。 でも、知ってしまった。

彼らがイレギュラーな条件を満たしても、彼らを生かすことのできる(おそらくは)たった一つの要素。
それに。
それだけではなかった。

(そうだよな……。
 今、俺の心が容易くポキリと折れてしまったら、リファニアはどうなる?
 俺が彼女を支えるんだろ?
 だったら、抗え……。 最後まで、生命の限り、抗え。
 考えろ、考えろ……、考え続けろ……。
 この頭はシュウジのものには劣るだろうが、それでもピースは与えられたはずなんだ。
 なら、拙いなりにもリファニアを救うロジックを組み上げることはできるはず。 諦めちゃいけない。
 『できない』なんて考えない。 抗うのは俺自身だから)

≪続く≫
>>243

そして、質問と同時に示された文章に、コンパネにテキストを打ち込んで返す。

〔修理と整備、補給が終われば、俺の知っていることは全て話しておくことになると思う。
 もう、『俺はまだゲストだから』などと言っている暇は無くなったみたいだからな。
 イブさんとリファニアには話し合う必要があることを伝えてある。
 それと、この艦の自爆装置は……、調べていないから断言はできないけど、
 『ある』に加えて『無力化できるかどうかはわからない』と思っておいた方がいいと思うけど。
 ただ、それは爆薬なんかじゃなくて、エンジンやジェネレータを暴走させて推進剤に引火させるとか、
 そういった単純でスマートで、且つ効果絶大なものだと思うよ〕

その文面をダグラスに向けると……、不意に彼はリファニアの声を聞いたような気がした。

>>237
……リナルド。あなたの用意した対抗策で、わたしたちは本当に抗う事が出来るの……?

(……空耳か……?
 ――でも……)

ごめん、リファニア。
俺はどんな理由があっても君を騙したくないから、本当のことを言う。
正直に言って、かなり厳しい。
むしろ、最初から厳しかった……と言う方が正しいかもしれない。
でも、少ないとは言えまだ時間はある。
いくつか考えていることもある。 それが実行可能かどうかはわからないけど……、何も考えていないわけじゃない。
だから、まだ下を向くには早過ぎる。
ここにいるのは俺たち二人だけじゃないんだ。
艦長君もイブさんも、シェラさんもいる。
きっと何とかなる。
いや、何とかするために、力と論理の限りを尽くす。
俺たちにはそうすることしかできないんだ。
だから、今はできることをやろう。

彼の耳に入ったリファニアの声は空耳かもしれなかった。
だが、例えそうだとしても、彼は心の中でリファニアを励まさずにはいられなかった。
それが、その瞬間に彼がリファニアにしてあげられる唯一のことだと思ったから。

【行動:混乱(0)、二重会話(-1)、立ち直る(0)、そっと、励ましてみる(0)】
【位置:V-20・小惑星基地(ミョーコウ)内・格納庫】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアと共に、生き残る/首輪への対策を考える】
【同盟:20番リファニア (03番イブ 05番ダグラス 26番シェラザード 01番シュウジ)】
『…俺はパイロットだからな。自分で操縦できる可能性があるうちは自分で何とか
 したいんだ。引っ張ってもらっても乗せてもらっても、それは結局はルイの邪魔
 にしかならないしな。ルイの厚意はとても嬉しいが、気持ちだけ受け取っておく
 よ。まあまずは操縦してみて、上手くいかないようだったら何か手を考えるさ』

そう言ってから、床を蹴ってMSとは違う方向におっさんは行きよった。

『俺のヘルメット、さっき食堂に忘れてきてね。ちょっと取りに行ってくる。
 ルイは先に外に出ておいてくれ』

「あ、待って・・・・・・」

おっさんが食堂に行くと言ったんで、追いかけようかと思ったら
おっさんはとっとと先にいってもうた。
しゃーないから追いかけようかと思たんやけど、さっき迷子になったんことを
思い出した。
おっさんは既に見えない。
また、迷子になってまう・・・・・・
うん。しゃーない。迷子になってはあかんから先に行かせてもらおか。
そして、アタシはジャジャ馬に乗り込んで基地から出発した・・・・・・

【行動 : ジャジャ馬にふぇーどいん (1) 移動 F-5→F-6 (1) 残り 2 】
【位置 : F-6 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 脱出方法をする 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 警戒はたのむな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん 怪我人は安静に!!
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん おっさんたのむな 】
>>229-231
自分が艦橋に残ると言いながら、リナルドと話をするために出ていったダグラス。
出ていく前に見せてくれた微笑みと敬礼は「いつもの」彼らしいものだったが、
その心に先程の通信はどれほどの影響を与えたのだろうか。
自分の見る限り、それほど心を揺らされてはいないようだったが。

今は考えても仕方ないと開き直っているのかしら? それとも単に脅威を理解していないだけ?

その方向はともかく、色々と考えてしまう内容の放送だったと思うのだが。
今はリナルドと話をすることで頭が一杯と言うことなのか。
あの男と一体どんな話をするつもりなのだろう。

………今更追い出そうとするわけもないわよね。

>>212>>240-241
ブリッジにイブと2人で残される。取りあえず今はダグラスが帰ってくるのを待つしかないだろう。
何か考えているような様子のイブ。さすがにあの通信を聞かされたら、色々と考えざるを得ないだろう。
当然ながらその内容までは分かるはずもないが………まあ、そのうち嫌でもカードを切っては来るだろう。

そこで、リナルドがブリッジに入れた通信のことを思い出す。
あの男もぬけぬけと言ってくれたものだ。

『これから機体のチェックと修理・整備・補給をやるけど、いいかな?
 あと、できればブリッジに監視人員を一人残して、手分けして作業して欲しいんだけど。』

既に仲間になったような気安い台詞。
誰がこの状況であの男にモビルスーツを任せるというのだろうか。
それに、簡単に「修理・整備・補給」と言ってくれたが、本当に全部出来るのか?
推進剤の補給や簡単な整備ならともかく、修理は簡単にできるものではない。
モビルスーツやモビルアーマーの修理というものは、基本的に本業の整備屋でなければ出来ないものだ。
だからこそパイロットは整備の人間を大切にするし、軍はきっちりとした分業体制を取っている。

加えてミョーコウの機体はワンオフかそれに近いような機体ばかりだ。
キュベレイ、サイコガンダム、それにイブのガンダムタイプ。
どれも量産性など考えていない(はずの)、兵器と言うより芸術品のような存在だ。
比較的身近なGM系の量産機とはわけが違う。下手にいじると、逆に壊しかねない。

「………親切は有り難いけど、あたしのキュベレイは補給も済ませたばかりだし、何処も壊れていないわ。
 だから触ってくれなくて結構よ。その心遣いだけもらっておくわ」

ちゃんと聞いたかどうか確認しようとしたところで、リファニアからの通信が入った。
>>237
少女の表情と声に、痛々しいほどに沈鬱さが満ちている。
先程までの明るさと笑顔はすっかり消え去ってしまっていた。

無理もないわね。

あの放送を聞けば、状況がどれほど絶望的かは嫌でも分かるはず。
その現実を目の前に突きつけられれば、落ち込むのも滅入るのも当然だ。
自分の周囲にいる人間が「好きな人」ばかりなら、なおさら。
周りにいるのがどうでもいい人間なら何も考えずに生存を目指すこともできるのだろうが、
近くにいるのが親しい相手ばかりなら………彼女のような可憐で健気な人間であれば、正気を失ってもおかしくはない。

イブがあえて軽い口調でリファニアに話しかける。少しでもその気分を軽くしようと意図したのだろう。
さすがに今回は難癖をつけようとは思わない。彼女の心を救おうとするのなら、他に手段はないだろうから。

念のためミョーコウからもチェック。間違いない、彼女の言うとおり、補給作業は完了していた。

リファニア、あたしはあなたのことが好きよ。可愛くて可憐なあなたが好きよ。
だから、今は慰めてあげる。あなたが望むなら抱いてあげても良いわ。
それに………今ならまだ、間に合うかもしれないから。

リナルドとの通信回線を切ると、リファニアに向き直る。
そして、微笑みかけた。以前のシェラザードのように、リファニアを包み込むように。
現実を前に怯えて、疲れ切ったその心を温めるように。

「お疲れ様。作業が早くて助かるわ。これでミョーコウも何時でも動ける………あなたが頑張ってくれたから。
 だから、今はこっちに戻って一息入れなさい。イブが美味しいチャイを淹れてくれてるわよ。
 ゆっくり身体を休めて、温かいお茶を飲んで、考えるのはそれからにしましょう。
 疲れている時に色々考えても、疲れるだけだわ。
 気分が滅入っている時の考えはあまり良い方向には行かないし、
 気を取り直してから考え直すと意外とあっさり良い方法が見つかることもあるでしょう?」

口先だけの慰めかもしれない。現実から目をそらそうとするだけかもしれない。
だが、人間にはそれが必要な時もあると思うから。

「今すぐ何がどうなるという話でもないわ。お茶を飲んで一息入れるぐらいの時間は十分にあるわよ。
 疲れたのならあたしがマッサージしてあげるから、すぐに戻っていらっしゃい。
 お茶を飲んだら一緒にシャワーを浴びるのはどうかしら。汗を流せば気分もすっきりするわ。
 その後でまたメイクをしてあげるから………ね?」

無理を承知で誘いをかけてみる。
「変わってしまった」自分と時間を共にすることは、彼女はもう望まないかもしれない。
あっさり拒絶されるかもしれないことは、承知している。

だが、シェラザードが好きなのは、やはり明るいリファニアなのだ。
彼女を最後まで明るいままでいさせたい。美しいままでいさせたい。
そう思う心に、嘘はない。嘘はないはずだから。

この誘いそのものは拒まれても………あなたが笑ってくれるなら、今はそれでいいわ。
あたしが好きなのは、一度は確かに好きになったのは、可愛くて可憐で明るいあなたなのだから。
だから、今はかりそめの安らぎに身を委ねなさい。ひとときの現実逃避に寄りかかりなさい。

あたしは、あなたを嫌ったわけでないのよ。
【行動:インターホンでリナルドに話しかける(−1)、イブに続いてリファニアに話しかける(0)】
【位置:V20(ミョーコウ・ブリッジ)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤12日分】
【方針:取りあえずリファニアをフォロー、基本的に様子見、リファニアに再接近?】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
(…色々あったが、この基地ともとうとうお別れか)

食堂に着いた俺はふとそんな事を思った。
俺がプログラムに放り込まれて、最初に生きている人間に会ったのもこの基地
だったし、一番楽しい時を過ごしたのも、一番辛い目に会ったのもここだった。
あと少ししたら、ここは2度と入れない空間になってしまう。

カウンターに置いてあったヘルメットを取り、何となくテーブルを見渡すと、
数時間前に皆で食べようとしたカレーが目に入った。

(あの時はまさかこんな事になるなんて、思いも寄らなかった…。
 …………サーティアにも、食べてもらいたかったが…)

自分が作ったわけでもないのに、そんな事を思ってしまう。

(…そうだ)

俺は厨房の戸棚を片っ端から開けて、大きめのタッパーを4つ取り出した。
そしてその1つ1つに御飯を盛って、カレーをかける。
さすがに左手だけの作業は手間取ったが、程なく4つのタッパーにカレーを
入れ終えた。
しっかり蓋を閉じて、ひっくり返さないようにディパックに水平に入れる。

(また皆で食べる機会があるかは分からないが…)

俺は食堂をあとにしてまたデッキに戻った。

デッキに戻るとさっそくジャベリンに乗り込む。
エンジンは相変わらず快調だ。

(さて、左手だけでどこまで出来るか…)

ペダルを踏み込むと、ジャベリンは順調に歩き出す。
最初に来た隔壁を戻って、ジャベリンは外部へと向かう。
最後の隔壁の向こうには、久し振りに間近に見る宇宙が広がっている。
俺はそれを初陣のパイロットのような気持ちで見渡した。
怪我への不安。
初めての機体への不安。
プログラムそのものへの不安。
それを全て抱え込んで、ジャベリンは外へと飛び出していった。

【行動:カレーを詰める(−1)デッキに移動(−1)F-6へ移動(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:F-5→F-6】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート4枚、タッパーのカレーライス4つ】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
>>243
「いえ……、ね。
 こちらこそ、余計な質問で……。
 でも、応えてくれてありがとう。」

少し寂しそうな目で答え、そして彼の二つ目の返答に目を走らせる。
……たとえ旧型艦だろうと、お目こぼしは期待しないほうが良い、か……。
ミョーコウは所詮、大会側から渡された、殺し合いの一道具に過ぎないのだろうか?
希望の船に、ノアの箱舟となり得る事は無いのだろうか?

「……それでは、僕は艦橋へ戻りますね。
 二人を貴方の指揮下へ置きます、上手く指示してあげて下さい。」

二つの回答に、無意識の内に気落ちと、落胆の色が言葉に混じってしまう。
それでも、リナルドに対する僕の敬語は、他人行儀が消えつつあった。
彼にも守るべき者≠ェいる。もしかしたら、そこに共感を覚えたのかも知れない。
そして指揮下≠ニ言う権力的な言葉を容易得たのも、彼を受け入れつつ有った為か……。

「リナルドさん、皆の機体の事をよろしくお願いします。
 お互い、守るべき者のために頑張りましょうね」

軽く手を向け、僕はその場を後にした。
そして別れ際にリナルドへ渡した、一切の紙。

――夢見る事ができるのであれば、やればできる――
     If you can dream it,you can do it

世界中の子供達に夢を与えた偉人の言葉が、そこへ書かれていた。

【行動:リナルドと会話(-0) 艦橋へ(-1)】
【位置:V−20 ミョーコウ内艦橋】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:身体の若干の強張り、疲労は無し】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微 主砲一基破損)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 補給作業 リナルドと会話がしたい】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード 15番リナルド】
>>244
リナルドの声が、聞こえたような気がした。その心を、感じたような気がした。
彼も心も今のリファニアと同じように、不安に満ちてはいたものの……。
決して、折れてはいなかった。
自らの信念を貫き通そうと、しっかりと前を、見据えていた。

>>241
そして、イブから労いの言葉をかけられる。

『ご苦労様。甘くて熱々のチャイが待ってるわ。
 猫舌だったらご免なさいね。
 冷ましてあげても良いけれど、チャイは熱くないと美味しさが半減してしまうのよ』

イブも、先ほどの放送を聞いていたはずなのに……。
絶望しているような様子は、見られなかった。
それどころか、こんな時にでも労りを見せてくれている……。

>>247
そして、シェラからも……。

『お疲れ様。作業が早くて助かるわ。これでミョーコウも何時でも動ける………あなたが頑張ってくれたから。
 だから、今はこっちに戻って一息入れなさい。イブが美味しいチャイを淹れてくれてるわよ。
 ゆっくり身体を休めて、温かいお茶を飲んで、考えるのはそれからにしましょう。
 疲れている時に色々考えても、疲れるだけだわ。
 気分が滅入っている時の考えはあまり良い方向には行かないし、
 気を取り直してから考え直すと意外とあっさり良い方法が見つかることもあるでしょう?
 今すぐ何がどうなるという話でもないわ。お茶を飲んで一息入れるぐらいの時間は十分にあるわよ。
 疲れたのならあたしがマッサージしてあげるから、すぐに戻っていらっしゃい。
 お茶を飲んだら一緒にシャワーを浴びるのはどうかしら。汗を流せば気分もすっきりするわ。
 その後でまたメイクをしてあげるから………ね?』

シェラの胸中は複雑なはずなのに、自分は、シェラを裏切ってしまったのに……。

「……ありがとう……。
 ふたりとも、大好きだよ……。
 暖かいチャイを飲んで……それからシャワーを浴びて嫌な気分、根こそぎ洗い落としちゃうね。
 メイクも……おねがいしようかな。私、もっともっと自分を磨きたくなったから……。
 ……私自身の明日も……見つめたくなったから。」

嬉しさのあまり、涙声になってしまう。
できること……。
私にできること……。
サイコを駆り、その力で以って、敵を討ち払う……それ位しか、できない。

でも、"私達"に、出来る事は……?
そうだ、ミョーコウに居る人たちはみんな、私に出来ない事が出来る人たちなんだ。
ならば僅かながらも、希望はあるかも知れないよね……。
ここで絶望して、立ち止まるなんて事……許される事じゃないよね。
パパにも、アレンにも、トリィにも……申し訳、たたないよね。

ほんの僅かだけ、明るさを取り戻したリファニア。
その胸の不安感は、消え去った訳ではなかったけれど……。
それでも折れないだけの強さを、取り戻す事ができた。

GMを格納庫へ入れたリファニア。
機体から降り立つと、格納庫内にリナルドの姿があった。
その肩をパンと叩きつつ、彼の脇を抜ける。

「ちょっと、ブリッジに行って来るねっ。」

笑顔と共に一声かけて、リファニアはブリッジへ向かった。

【行動 : 着艦(-1)、艦内移動(-1)、残2 】
【位置 : V-20(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン、サーティアのノートPC 】
【方針 : 『……壁は……遠いけど……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
253リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/04/20 00:04 ID:???
第十章 >252 現在

  A B C,D E,F G, H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□◎■◎■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎◎□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼◎◎□◎□■◎◎■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□07□□◎◎◎□□◎□◎□□◎□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□10□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※◎□□□□   ※:戦場跡
09■■◎■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※◎□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□◎◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎◎□□□※□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□◎◎◎□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14◎■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎◎◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■◎■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□◎■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□◎□□□◎□□◎
19□◎◎□◎◎■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□03▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□◎◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□◎□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□◎□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・19・ZPは同一地点。03・05・15・20・26は同一地点。07・14・25は同一地点。10・11は同一地点。
21はF-05地点(◎印)。
03・05・15・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・15・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
ZPは、無人プログラム・ゼファー(01番の私物)制御のホビー・ハイザック(01番の初期支給MS)。
03・05・15・20・25は現在MSから離れている。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・23・24死亡。
21は、死亡確定。(まだ死亡はしていない)
制限時間は…過ぎた。
あの場所へ入る事はもう出来なくなっている。
そして…。
そして、俺の目に映る集合場所にいるMSは…3機…。
ルイのタイヤとベルクの魚のようなMS。
そして俺のジャベリン…。
アーネストのMSだけが見当たらない。

…いくら左目が塞がっているからって、俺の視野はこんなに狭かっただろうか?
俺は首を回して周囲を探ってみる。
右、左、上……もう一度右左上…。

「っつ……!」

アーネストに治療してもらった右腕が…痛い。
…まさか。
まさかまさかまさか。
…そんな事、あるわけが…。

俺は通信機のスイッチを入れ、アーネストのMSに合わせようとする。

「アーネスト、俺だ。レイモンドだ。聞こえるか、アーネスト」

何も返ってこない。
通信機の向こうにあるのは、深海のような暗い沈黙だけ。
…呼吸がどんどん荒くなっていく。

「…アーネスト…。レイモンドだ。聞こえるなら、返事をしてくれアーネスト」

やはり何の反応もない。
…嘘だ。
俺は信じない、絶対に。
きっとさっきの戦闘で通信機の調子がおかしいのかもしれない。
きっとそうだ。
俺は努めて冷静になったつもりで通信機に話し掛ける。

「俺達はF-6ポイントにいる。聞こえるだろ?F-6ポイントだ。早く合流してくれ」

「…なあ…。今はふざけてる場合じゃないだろ?…分かったから…早く姿を見せ
 てくれないか?アーネスト…」

声が震える。
いや、全身が小刻みに震えている。
俺の中で、それは確信へと変わってきている。
だが信じない。
信じられない。
そんな事が…あっていい筈がない。

「なあ…そこにいるんだろ?なあ………」

「頼むから…アーネスト………」

俺はおそらく2度と答える事のないだろう通信相手に向かって、いつまでも話し
かけていた……。
【行動:通信を繋げようとする(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:F-6】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート4枚、タッパーのカレーライス4つ】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
一足先に小惑星基地から出ていた俺は残りの三人を待ちながら
移動経路を考えていた。

(レイモンドは負傷している。
 なるべく他の参加者を避けレイモンドとも面識のある
 シュウジ達の所へ向かうか?
 俺はともかく、怪我人や子供を拒みはしないだろう。
 
 問題は近くに居るサーティアだが、あの二人にこのことを言えば
 サーティアに合うとしそうだが・・・・・どうしたものか?)

しばらく考え込んでいるとタイヤの上に無様な格好で基地から出てくる
MSが見える・・・・・・多分ルイだろう。
続いて右腕の無いMSが出てきた。
後一体、ガザDが来るはずだった。だがなかなか現れない。
いよいよ、タイムリミットになった直後、特殊情報端末の画面から
21番の反応が消えた。

(間に合わなかった・・・・・・・どうして?)

合って間の無かった、

少ししか話をしなかった、

でも、目の前で人が死んだ事実が心苦しかった、悔しかった。
なにが、少しでも人を救えるだ・・・・・人一人守れないじゃないか。
自然に拳に力が入った。

残った二人に通信をつなぐ

「今後の行動についてだ・・・・・・。」

あえて、アーネストのことには触れなかった。

「レイモンドは負傷し、ルイには戦闘経験は無い・・・・・・。」

今、アーネストのことを言っても彼はもう来ないとわかっているからだ。

「他の参加者との接触を出きるだけ避け・・・・・。」

あの二人にとっては余計悲しくなるだろうから。

「シュウジ達と接触し様かと思っている、レイモンドも知っているだろう?」

今は、この二人を安全とまでは行かないが。

「アイツなら、お前達を受け入れてくれるかもしれないから
 まずはそこへ行こう場所はS−17だ。」

少しでも生き残れる可能性の高い所へ。それが俺にできることだというなら。

「・・・・・・この少し離れているが近くにサーティアが居る。
 彼女も連れて行くか?」
【行動:二人に通信(-2)】
【残り行動値:0】
【位置:F-06】
【機体状況:異常なし(肩部装甲傷ついてるかも) 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるand監視】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?
     14番 レイモンド=デリック 25番 ルイ=フィルセント 】
先にいるべるべると合流し、後からおっさんもやってくる。
でも、あーたんだけがなかなか来ない。
いつまで待っててもなかなか来ない。
来ない。
あーたんが来るよりも先にべるべるから連絡が入る。
『今後の行動についてだ・・・・・・。
 レイモンドは負傷し、ルイには戦闘経験は無い・・・・・・。
 他の参加者との接触を出きるだけ避け・・・・・。
 シュウジ達と接触し様かと思っている、レイモンドも知っているだろう?
 アイツなら、お前達を受け入れてくれるかもしれないから
 まずはそこへ行こう場所はS−17だ。
 ・・・・・・この少し離れているが近くにサーティアが居る。
 彼女も連れて行くか?』

「ちょっと待った。!!
 今後の行動の前にあーたんが着てないやん。
 あーたんが来てからそうだんせな。」
なんとなく、なんとなく、分かっている事やけど気にしないことにした。
時間が立ち過ぎてる事には。
怖かったから。
「そや。寝坊しとるか迷子になってるんやな。
 なら、迎えにいかんと・・・・・・」
そう思ってジャジャ馬を反転させて来た道を戻ろうとした。

【行動 : べるべるにお返事 (1) あーたんお迎えしにいかな・・・・・・ (0) 残り 3 】
【位置 : F-6 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 脱出方法をする 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる まだ話が早いやん
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん 怪我人は安静に!!
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん はよ、来い。 】

 
>>250>>251-252
ダグラスとリファニアがブリッジに戻ってきた。
ダグラスの様子は………出ていった時とそう変わらないように見える。
何か心に決めたように見えないこともないが、それ以上のことは分からない。

そしてリファニアだが、こちらはそれなりに元気を取り戻したようだった。
さすがに完全にいつもの彼女に戻ったとは言えないかもしれないが、
さっきよりはずっと見られる顔になっている。
スピーカー越しに聞こえた涙声は、嬉し泣きによるものらしい。

………まあ、悪くはない、か。

本当は死の恐怖に我を忘れた彼女がシェラザードに逃避することを望んでもいたのだが、
世の中はそう自分の思い通りには行かないようだ。
ここはリファニアが再び笑顔を見せてくれたことに満足しておくべきだろう。
未練がましいと言われれば、そのとおりと頷くしかないから。

さて、これからどうするかだけど。

ブリッジにかつての楽園の住人達が勢揃いする。
前と違うのは、格納庫に余計な新入りがいると言うことだけだ。
そしてそこには、シェラザードの忠実な僕である紅の女王が眠っている。

妙な細工でもされたら、たまらないわ。

リナルドがこの隙に何か仕掛けてくる可能性は高くはないと思うが、
それでもあの男は自分の「悪意」を、シェラザードがリナルドを嫌っていることを感づいているはず。
自分にとって、リナルドはリファニアを奪った相手。
リナルドにとって、自分はリファニアに妙な執着を見せる女。

………「リファニアを守るため」なら、何をしてくるか分からないかもね。

そう考えて、決断を下す。

「あたし、キュベレイでこの中を少し捜索してくるわね。
 せっかくこういうところに来たのだから、何か役に立つものがないか探すのも悪くないでしょう。
 あたしのキュベレイは補給を済ませたばかりだし、どこもやられていないから、
 修理も整備も今は必要ないもの。後で自分でやっておくわ」

嘘はついてないつもりだ。

「リファニア、帰ってきたら一緒にシャワーを浴びましょう。
 それまで少し休んでなさい♪」

リファニアに笑顔を見せてその肩を軽く叩く。
かなえられるかどうかは全く分からない約束ではあるが、自分から言い出したことだ。
帰ってきたら可愛い少女と一緒にシャワーを浴びる。
可憐な少女をさらに美しく磨き上げる。
ちゃんと帰ってくるための動機としては、十分だろう。

続いてダグラスに近づく。艦長の命令を待たずに動くことになるが、今回は許してもらおう。
色々と身勝手もやってきたが、それなりにミョーコウのために努力してきたのも自分だ。
たまにはわがままを言いたくなる時もある。
それに、この健気な艦長さんは、なかなか積極的にご褒美をくれようとしないから。
そこが可愛いのでもあるのだけれど。
「そんなに長くうろついてくるつもりはないけれど、何かあったら無線で呼んで頂戴。
 それではシェラザードは基地内探索に向かいますので、後はよ・ろ・し・く♪」

右手の人差し指と中指を唇に当てると、その指を素早くダグラスの唇に当てる。
それでダグラスの言葉と動きを封じると、シェラザードはブリッジを出た。

それじゃあ、早速………!

そのまま格納庫に向かおうとして、僅かに表情を変える。
………向かう途中に洗面所の前を通りかかったところで、足が止まった。

あたしが忘れていても、あたしを忘れてはくれないのね。

そして、薬箱の中から1日分の薬が消える。
まだ残りは十分にあるが、それでも確実に減ってきている。

これが無くなった時が、あたしにとってのタイムリミットだわ。

気を取り直し、再び格納庫へと向かう。
中にはリナルドがいた。キュベレイにはまだ触っていないらしい。

「グレイスさん、あたしは今から少し出てくるから、下がっていた方がいいわよ。
 静かに出るつもりではあるけれど、離れていることをお勧めするわ」

そう声をかけると、そのままキュベレイに乗り込む。
起動と同時に機体のチェック。推進剤は満タン、機体にも問題はない。
今すぐにでも存分に戦うことが出来る状態だ。

………ここで思いっきりスラスターを吹かして出ていったら、どうなるのかしらね。

モニターに映るリナルドの姿をちらりと眺める。
ほんの一瞬だけ浮かんだ妄想を取りあえず心の片隅にしまい込むと、
シェラザードはゆっくりとキュベレイを発進させた。
カタパルトは使わずに、深紅の女王がそのまま外に向かって歩き出す。
その右ウイングバインダーの中で、青い槍の穂先が僅かに煌めいた。

キュベレイの脚がミョーコウから離れ、港にその姿と輝きを露わにする。
艦船が入れるのはここまでだが、奥の方にはモビルスーツが進むことの出来る通路が続いていた。
この先にあるのはモビルスーツデッキか、武器庫か、それともただの行き止まりか。

行ってみないと、分からないわね。

キュベレイがミョーコウのブリッジに向けて片手を挙げる。
それが意味するのは「行ってきます」か、それとも。

【行動:ダグラスとリファニアに話しかける(0)、艦内移動(−1)、薬を飲む(−1)
     艦内移動(−1)、リナルドに声をかける(0)、発艦(−1)】
【位置:V20(ミョーコウ外・キュベレイ搭乗中)】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤11日分】
【方針:リナルドにはキュベレイを触らせない、基地内を捜索】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
>>233
 ゆっくりと後退していく相手を見届ける。
警戒しているのだろう。随分としおらしい動きになったものだ。
しかし、恐怖や絶望を感じている様子ではない。
一連の流れに落ち着きを取り戻しただけとも受け取れる。
何にせよこちらもこの場で始末する気は和らいだ。
そんなにおっかなびっくり後ずさらなくても…と言うのは無理な話か。

 一定の距離が開き、有効射程の範囲を離れてきた所でこちらも後退を開始する。
相手と同じスタイル。お互いに振り向きつつゆっくりと。
結果的に相手がしてきた交渉に乗ったような形になる。
自分でも少々思いもよらぬ幕引きとなったが、まぁ後悔は無い。
あの女、必要なまでに面白い動きを魅せる。
あれは拘りとか意思とは何かが違う。
そう…何かに取り付かれているかのように……。……。

 「思い出した…」

 浮かんでいたこの既視感。女が口走った"リオン"の単語。
あれだ。あのジオングだ。あの臆病者。この戦場で最初に自分に仕掛けてきた。
小さな因縁と言うものか。別に向こうに知らせる義理も無いだろうが
あの女の内から湧き出てくる物に少しは想像がついた。
リストを確認する限り09番は既に死亡している。
相手は死人に引きずられているのか、それとも糧にしているのか。

 "戦場で出会い生き別れた男と女"

 チープな題材に人を狂わすには最も有効な毒薬。
そして、見届ける側には最高の娯楽。

 機体の姿はすでにカメラでは確認が困難な程まで広がった。
せいぜい掻き回してくれ。ここで見逃したことを後悔するほどに。
未だこちらを警戒したままと思われる機体を軽く鼻で笑う。
何時の間にか相手の姿は闇の中に掻き消えていた。

【行動:様子探り(-1P) 移動(-1P)】
【位置:J-07→I-07】【残り行動値:2P】
【機体状況:一部駆動系の障害+14番からの切り傷+完全ではない左腕】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】
262イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/04/21 00:30 ID:???
シェラザードの行為に少しばかりムッとしながらも、それを態度に出すような真似は絶対にしない。

―――あの程度のスキンシップに目くじら立てていたら、身が持たないでしょう。

些かタチの悪い自らの独占欲をそう諭しながら、カートの上にカップとソーサーを用意していく。

「お帰りなさい、ダグラス。お疲れ様、リファニアちゃん」

殆ど勝手に出て行ったシェラザードの事を一先ず頭の隅に追いやり、愁林は二人に労いの言葉を掛けた。
チャイを二つのカップにそれぞれ注ぎ、トレイに乗せて左手に。
器用にバランスを取りながら、彼女は流れるように足を進める。
ウェイトレスというには装いも中身もそぐわないが、それでもそうした仕草が絵になるのは美人故だろう。

「さあ、冷めてしまわないうちにどうぞ。秘伝のスパイスの香りが隠し味よ」

各々にソーサーに乗せたカップを手渡し、スマイルもしっかり添えてからカートにトレイを戻す。

「……で、シェラザードは行ってしまったけれど……私はリナルドさんを手伝えば良いのかしら?」

ダグラスは当初、彼女とシェラザードの二人に手伝わせる予定だった。
その予定が変更を余儀なくされたのだから、一応は尋ねておくのが筋というものだろう。

【行動:チャイの用意(-1)、思索(-0)】【残り行動値:3p】
【現在位置:V-20、ミョーコウ艦橋】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?、若干の疲労、時折襲う正体不明の突発的頭痛】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量49%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(Hマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)、カート(チャイ入り魔法瓶、カップ×0)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今は彼の姉であり続ける、シェラザードへの警戒、「む……?」】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)、(No.15・リナルド)】
もう何の意味も無くなっていた俺の呼びかけは、突然入ってきた通信によって中断した。

『今後の行動についてだ・・・・・・。
 レイモンドは負傷し、ルイには戦闘経験は無い・・・・・・。
 他の参加者との接触を出きるだけ避け・・・・・。
 シュウジ達と接触し様かと思っている、レイモンドも知っているだろう?
 アイツなら、お前達を受け入れてくれるかもしれないから
 まずはそこへ行こう場所はS−17だ。
 ・・・・・・この少し離れているが近くにサーティアが居る。
 彼女も連れて行くか?』

ベルクの声は俺の意識を現実に引き戻してくれた。
シュウジ=アサギ・・・。
・・・そうだ・・・。
ここで、こうしているわけにはいかない。
まだ・・・手段は残されている。

ベルクに通信を返そうとした時、ルイのタイヤが基地に向かって進みだした。
・・・動きがおかしい。

「・・・まさか、基地に戻るつもりか!?」

すぐさまジャベリンを基地に向かおうとするタイヤに横付けて、タイヤの中のMSの肩を掴む。

「ルイ・・・」

俺は極めて冷静を装って、接触回線で通信を送った。

「ルイ・・・。あそこは・・・もう進入禁止空域だ。あそこに戻るという事がどういう事
 か、分かっているだろ?」

・・・この先は言いたくなかった。
俺自身がまだ信じられないでいるのに、ルイを納得させられる言葉をかけられるか自信がなかった。
第一、この俺が戻りたいという誘惑に駆られているのだ。
だが・・・話さなければならない。
何よりも俺自身を納得させる為に。

「このポイントに、アーネストのMSの機影はない。・・・レーダーにも反応は感じられない。
 ルイ・・・。アーネストは・・・もう・・・」

【行動:ルイに接触回線を開く(0)】
【残り行動値:4P】
【位置:F-6】
【機体状況:右腕消失】
【参加者状況:左肩負傷(軽傷)、左眼球裂傷(小)、右手首切断
       右肋骨骨折、左大腿骨にひび】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック、
      保冷シート4枚、タッパーのカレーライス4つ】
【行動方針:生きる】
【同盟:不明?】
264ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/04/21 14:03 ID:???
>235
『…そう…。わかったわ。』
さっさとメモを書き、みせる。そして…彼女自身も自分だけの作戦について、考え出す…。
(…首輪を外す方法…がないとすれば、お先真っ暗なのよね…。
…でも…どうにかしないといけないのよね。)
【行動:会話(0p)】
【残り行動値:4p】
【位置:S17】
【機体状況:万全。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:爆弾解除 小惑星にあるであろう薬の入手 …首輪を外して会場で生き残る】
【同盟:シュウジ ヨーコ ジェイス…?】
>>259-260>>262
ブリッジには、リナルド以外のみんなが、揃っていた。

「ダグラス艦長、GM、借りてました〜。ありがとねっ。」

うしろから肩をポンと叩きながら、ダグラスに声をかける。

「そうだ、GMの中にこんなの、転がっていたよ。
 たぶん、サーティア=クワンのものなんだろうけど……。
 なんか、MSのデータとか、ウィルスとか……色々入ってたよ。
 とりあえず、ここに置いておくからっ。」

持ってきたノートPCを、適当にソファーに置いたところで……。

『あたし、キュベレイでこの中を少し捜索してくるわね。
 せっかくこういうところに来たのだから、何か役に立つものがないか探すのも悪くないでしょう。
 あたしのキュベレイは補給を済ませたばかりだし、どこもやられていないから、
 修理も整備も今は必要ないもの。後で自分でやっておくわ。
 リファニア、帰ってきたら一緒にシャワーを浴びましょう。
 それまで少し休んでなさい♪』

シェラがブリッジを出ようとする。
リファニアの肩を軽く叩きながら、笑顔を向けてくるシェラ。

「うんっ、じゃあ、シャワーはシェラさんが帰ってくるまで待ってるねっ。」

リファニアも笑顔で言葉を返す。
……良かった、なんとなく、シェラさんとの関係、戻りつつあるかな。
擬似姉妹という関係。それはあくまでも、リファニアの視点から見たものに過ぎないのだが……。

『そんなに長くうろついてくるつもりはないけれど、何かあったら無線で呼んで頂戴。
 それではシェラザードは基地内探索に向かいますので、後はよ・ろ・し・く♪』

その言葉とともに、自らの唇に当てた二本の指をダグラスの唇に当てて、シェラはブリッジから出た。
ちらりとイブに視線を向けるリファニア。イブは、全くとり乱していなかった。

『お帰りなさい、ダグラス。お疲れ様、リファニアちゃん』

労いの言葉とともに、トレイに乗せたチャイを運んでくるイブ。
なんか……可愛い。
ウェイトレスの格好をさせてみたら似合うかなぁ……って何考えてるのよ私……。
いつのまにか微妙にシェラ的思考になってしまっていた自分に気づく。
『さあ、冷めてしまわないうちにどうぞ。秘伝のスパイスの香りが隠し味よ』

スマイルと共にカップを渡されたリファニア。

「あ、ありがとっ。……じゃあ、いただきま〜す。」

舌を火傷しないように注意しながらチャイを飲むリファニア。
次の瞬間、口内に広がるのは……甘みだけではなく、味わいを深くする独特のスパイスの香り。

「……イブさん、美味しいよっ……!
 今までこんなチャイ、飲んだ事ないかも。
 美味しいし……あったかいね……。」

正直な感想を、口にする。
この温かい飲み物は、リファニアの身体を芯から温めてくれた。
チャイ自身の温かさと……込められた気持ちの温かさ。
……生きているからこそ、味わえる温かさなんだよね……。

『……で、シェラザードは行ってしまったけれど……私はリナルドさんを手伝えば良いのかしら?』

そう、イブがダグラスに指示を仰いだところで……。

窓の外で、シェラのキュべレイがこちらに向けて片手をあげるのが見えた。
笑顔で手を振り返すリファニア。

「シェラさんは休めって言ったけど、私もまだまだ働けるよっ。……どうしたらいいかな?」

チャイを飲み干しながら、リファニアもダグラスに指示を仰ぐ。
その後に酷く真剣な表情になって、今度は二人に向けて言葉を発した。

「……それと、これから先の事なんだけど……。
 みんなは他の生徒との戦いについて、どう考えているの?
 私は………やむをえないと思う。
 少しでも、生き残る可能性を高めるために……。
 最後のひとりは、ミョーコウの人間から出したいものね……。
 それがせめてもの……救いになるもの。」

そう口にしながら、リファニアは日記帳にメッセージを記しはじめる。
〔リナルドは、機体に自爆装置が仕掛けられているって言っていた。
 それに対する対処法は、何とかなるみたい。
 首輪については……詳しくは聞いていないけど、彼が用意した方法じゃあ、足りないみたい。
 彼、すごく不安そうだったもの。
 ……でも、彼は諦めてはいない。もちろん、私も。
 きっと何か方法、あるはずだよ。私、バカだから思いつけないかもしれないけど……。
 そのぶん、できる事を頑張るねっ。
 
 ……あと、口で言っている事なんだけど……。
 私、本気の部分もあるよ。
 もちろん、私たちで殺し合いなんて……絶対に、イヤ。
 私、生きたいけど……ミョーコウのみんなを撃ってまで、生きたいとは思わない。
 そうならないように、何としてでもW-22を陥として、解除コード、手に入れないとね。〕 

……戦いを、隠れ蓑にしながらね。その為に、私は……。

最後の部分は、心の中に、留めておいた。
少し悲しげな笑みを浮かべながら、その文をイブとダグラスに向ける。
その笑みにこめられた憂いは……変わってしまった自分に対して、向けられていた。

だが、生きるために、生かす為に殺す事……他の参加者の命を踏み台にする事を受け入れたのは……。
自らの生に対して貪欲になった事の結果なのだ。
生存競争を望まずに……死ぬか。生をつかむ為に足掻き……他者の生命を喰らって生き延びるか。
……どちらが正しいのかは、わからない。

【行動 : チャイいただきま〜す(0)、メッセージ書き書き(-1)、残3 】
【位置 : V-20(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、ノーマルスーツ着用 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン、サーティアのノートPC 】
【方針 : 『……壁は……遠いけど……』 】
【同盟 : 15 リナルド=グレイス
      03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
『ちょっと待った。!!
 今後の行動の前にあーたんが着てないやん。
 あーたんが来てからそうだんせな。
 そや。寝坊しとるか迷子になってるんやな。
 なら、迎えにいかんと・・・・・・』

やはり、彼女にとってこの現実は受け入れられなかったようだ。
彼女のMSが小惑星基地に戻ろうと移動をしたが
それをレイモンドが止めてくれた。

「ルイ、・・・・・・・戻ることは出来ないんだ。
 未来を作ることは出来る。
 だが、過去は変えられない・・・・・・。
 だから、進むしかないんだ・・・・・・未来へ。
 生きている限り、前に進むしかないんだ。
 お前は生きている。生きているからこそ出来ることがある。
 今は、何も解からなくていい。生き続けるんだ。」

【行動:二人に通信(-2)】
【残り行動値:0】
【位置:F-06】
【機体状況:異常なし(肩部装甲傷ついてるかも) 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるand監視】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?
    14番 レイモンド=デリック 25番 ルイ=フィルセント 】
アタシ自信も気付かないうちにおっさんのMSがタイヤの内側に入り込み
ジャジャ馬に肩を組んで通信を送ってきた。
『ルイ・・・。あそこは・・・もう進入禁止空域だ。あそこに戻るという事がどういう事
 か、分かっているだろ?
 このポイントに、アーネストのMSの機影はない。・・・レーダーにも反応は感じられない。
 ルイ・・・。アーネストは・・・もう・・・』

「で、でも・・・・・・もしかしたら・・・・・・」

後の言葉を続ける前にべるべるからまた通信が入る。

『ルイ、・・・・・・・戻ることは出来ないんだ。
 未来を作ることは出来る。
 だが、過去は変えられない・・・・・・。
 だから、進むしかないんだ・・・・・・未来へ。
 生きている限り、前に進むしかないんだ。
 お前は生きている。生きているからこそ出来ることがある。
 今は、何も解からなくていい。生き続けるんだ。』

「そんな事言っても・・・・・・アタシは納得できない。
 アタシは行きたい!!」

ペダルにかけた足に力を入れて踏み込もうとする。
でも、足に力は入ってくれない。
分かってた。頭ではもう分かってた。
でも、心が本当の事を受け入れてくれなかった。
アタシの世話になった人がまたいなくなってしまうなんて。
おっさんの治療をしてくれたお礼も言ってないのに・・・・・・
イキナリこの世界から居なくなってしまうなんて信じたくなかった。
信じてしまえば全て認めてしまう事になってしまうから。
怖かった。

ヽ(`Д´)ノ ウワァァン

泣きたくないのに泣いた。

【行動 : 開きっぱなしの通信 (0) 残り 4 】
【位置 : F-6 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉1つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 脱出方法をする 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる まだ話が早いやん
       11番 サーティア・クワン :さーちん  なんで・・・・・・?
       14番 レイモンド・デリック :おっさん 怪我人は安静に!!
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん はよ、来い。 】
>>250
ストレートに返し過ぎただろうか。
ダグラスは幾分落胆した様子でリナルドに一言言い残すと、彼にメモを渡して格納庫を後にした。

――夢見る事ができるのであれば、やればできる――
     If you can dream it, you can do it

ああ、そうだ。
夢見ることさえできたのなら、ゴールはもう見えているのだから。
あとは駆け抜けるのみ。
……こちらの状況ではまだゴールは明確には見えないが、その輪郭はぼんやりと見えてきている。
ならば、やはり駆け抜けるのみ。 転ばないように、今度こそ道を間違えないように。

>>252
紙片を握り締めてこの首輪をどうしてくれようと思案していると、不意に肩を叩かれた。

「ちょっと、ブリッジに行って来るねっ」

リファニアだ。
どうやら『ミョーコウ』への補給は終わっているらしい。
その声も表情も明るさを取り戻しているようだったが……。
それでも、彼の心には言い知れぬ何かが残ったまま。

>>260
しばらくして、シェラザードが格納庫にその姿を見せる。
手伝いや監視のために来たわけではないようだ。

「グレイスさん、あたしは今から少し出てくるから、下がっていた方がいいわよ。
 静かに出るつもりではあるけれど、離れていることをお勧めするわ」

そう言って、シェラザードはキュベレイに乗り込んで。
その瞬間、言いようの無い不安がリナルドを襲った。
無意識のうちにメットをかぶってバイザーを下ろすと、やはり無意識のうちに身構える。
……だが、その不安をよそに、キュベレイは静かに艦を後にした。

無言でそれを見送ると、彼はアビゴルのコクピットに戻った。
すると。

「何だ、こんなところにいたのか」

(悪かったわね、こんなところで)

マヤがいた。
どうやらリナルドが『ミョーコウ』に来てから、ずっとここにいたらしい。
何やら機嫌はよろしくないようだが。

(お兄ちゃん……あのお姉さんのことだけど)

「どうかしたか?」

(あれで……いいの?)

「バカ。 いいわけがあるか。
 俺だってこのままでいいなんて思ってないさ。
 でも、あの人がここまで俺を警戒している以上、どうしようもないよ。
 このままじゃいけないって、わかってはいるんだけど……。
 あの人の気持ちも、少しはわからないでもないから」

≪続く≫
>>270続き

(それじゃ、あの子のことは?
 リーアさんはどうするの?)

「うーん。
 正直に言ってね、俺にもよくわからないって言うか……何と言うか。
 今の俺には、リーアと過ごした時間がどうしても“本物”に見えなくて……。
 もちろん、リーアからすればそんなことはなかったと思う。 きっとね。
 でも、俺の中にあるリファニアへの気持ちは……嘘じゃない。
 今は……その気持ちの方が遥かに強いんだ。
 だから、この問題にはもう決着が付いてしまっているのかもしれない……。
 けど、これはしばらく口にしないでくれないか?」

(ふーん……)

「? 何だよ」

(結局のところ、お兄ちゃんは……どうしたいの?)

「……わかってるんだろ? だったら訊くな」

(単純よね、ホント)

「お前に言われたくない」

ピシャリと言って、デイパックに工具を入れる。
アビゴルを出ると自爆装置無力化に必要な材料を2機分回収し、
彼はそのままブリッジに向かった。

ブリッジには、シェラザード以外の全員が揃っていた。
リファニアとイブの姿を確認すると、彼は声を掛けつつコンパネのディスプレイを見せた。

「何かシェラさんが出て行ったけど……。
 まあ、取り敢えずそれはいいや。
 リファニア、君さえよければこれからサイコを診るよ。
 それから、イブさんにも。
 それぞれ頼みたいことがあるんだけど……」

〔頼みたいこととは別に、首輪への対策について。
 いくつか考えていることがある。
 機体の処置が一通り終わったら相談しようと思ってるんだけど、どうかな?〕

【行動:マヤ見っけ(0)、工具&材料回収(-2)、格納庫→ブリッジ(-1)、二重会話(0)】
【位置:V-20・小惑星基地(ミョーコウ)内・ブリッジ】
【残り行動値:1pts.】
【機体状況:MA形態・機関停止】
【武装:(MS)ビームカタールx2、右腕ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷@ノーマルスーツ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食糧4日分、私服、拳銃(20)、救急箱
      首輪カバー、首輪カバーの製造レシピ(材料編)、自爆装置の無力化レシピ、(ギター)
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:リファニアと共に、生き残る/首輪への対策を考える】
【同盟:20番リファニア 05番ダグラス (03番イブ 26番シェラザード 01番シュウジ)】
>>265-267>>270
ミョーコウのブリッジでリファニアが手を振り返してくれたように見えた。
あの少女は相変わらず自分に好意を露わにしてくれる。それはやはり嬉しいものだ。

余計なのさえいなければ、もっと嬉しいのに。

………そう言えば、格納庫を出た直後に感じた妙な気配は何だったのだろうか。
誰も乗っていないはずのアビゴルとか言うモビルアーマーから感じた人の気配。
なのに、あの男からも感じられたような妙な感覚。
まるであの男がもう一人いたような………馬鹿馬鹿しい。

気のせいでもそうでなくても、どちらにしろ冗談じゃないわ。

それを振り払うようにしてキュベレイを奥へと進ませる。
V20には何も見つからなかったので、そのままV21へと移動した。
そこでモビルスーツデッキらしき場所と、武器庫だったと思われるエリアを発見。
早速使えるものがないか捜索し、ジャンクの山の中から色々と見つけはしたのだが、
問題は発見がそのまま入手と装備を意味するものではないと言うことだった。

見つけたのはいいけれど、ね。

キュベレイはU.C.80年代に開発されたとは思えないほどの高い完成度と性能を誇る名機だ。
だが、完成度が高いと言うことは、発展性や冗長性に欠けると言うことも意味している。
要するに、下手に武器を増やしたり装備を取り付けたりすると、
機体バランスが狂ってしまって逆に性能が低下してしまうおそれがあるのだ。

ビーム兵器には手を出せないわね。

かといってバズーカやマシンガンと言った無骨な装備を山ほど背負い込むのも美しくない。
武器を大量に装備すると言うことは、それだけ爆発物を抱え込むと言うことをも意味する。
それに、荷物を背負えば背負うほど動きが鈍くなるのは当然だ。

比較的軽くて、実弾系で、それなりに効果がありそうで、出来れば面白そうなもの………

【行動:基地内移動(V20→V21)(−1)、探索(−1)】
【位置:V21】【行動値残り:2】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康@ノーマルスーツ着用】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)
     ハンブラビのテールランス】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤11日分】
【方針:リナルドにはキュベレイを触らせない、基地内を捜索】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス、No.20・リファニア?、(No.15・リナルド???)】
MSから降りた。
荷物は持った。
体調は万全。
気分は最悪。
さァ、行こう。



――足が動かない。

一歩も踏み出せない。
恐怖で、じゃない。
まるで釘か何か打ち込まれて張り付けにされているかのようだ。
自分の意志とは関係なく、止められている。
何故?
一歩、一歩動けば決心は固まる筈。
その一歩が動かない。

「オイオイオイ」

恐怖はもう感じないと言えば嘘になるが、今は銃は持っている。
俺はそこまで臆病じゃない。
そう、自分では動こうと思っている。
躊躇いなどない。
だけど肝心の体が拒否する。

「これは…夢か…?」

前かがみになって手で足を軽く叩く。
感触が ない。
不思議に思って今度は思いっきり叩く。
痛覚が ない。

足が。

おかしい。

「ぅ…わ…ぁぁぁ……ぁぁ…ぁ…」
声も思うように出ない。
狂ったように足を叩いたり引っ張ったりを繰り返す。
痛くない。                                  誰の足だ?
痛くない。                                  俺の足だ。
痛くない。                                  俺の足が。
痛くない。                                  壊れた?


「うわあああ!!」

急に足の抵抗が止まったのでその場に転んでしまった。
痛たた……と身を起こす。

「…あれ?」

足の感触が 戻った。
感覚もあるし、ちゃんと自分で動かせる。
変わらない。

「寝てたのか?」

わけわからない。
その時、頭上のMSから通信の声が聞こえた。

>>235
港湾管制室、か。
MSに乗って、地図を表示してあるモニターを覗き込む。

「……よし」

行くか。
たえず、足を気にしながら港湾管制室へ向かった。

【行動:通信受信(-0p)MSに乗り降り(-0p)港湾管制室へ(-0p)】【残り行動値:残り3p】
【位置:S-17】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:空ボトル、煙草4箱と1本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:……死にたくない……】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】