「…事の始まりは連邦のある幹部に一年戦争後に封印されたゼファーファントムシステムの
封印の解除、解析、改造を極秘裏に行えという依頼をされた事から始まった。
私自身も以前からゼファーファントムシステムには興味があったし、
断れば何をされるか解らなかった…。だから私はその依頼を受けた…。
…後に婚約者となる者と出会ったのはその時だ。
それから2年間、私はその仕事に熱中した。
そしてその仕事もそろそろ終わりを告げようとしていた矢先、
仕事場に数人の連邦の制服を着た男たちが乗り込んできた。
そしてその中に…私の婚約者もいた。
理由を問いただしたところ、すぐに答えてくれたよ…。護送した後、私はすぐ消される予定だったらしい。
私にゼファーを解析しろと命令を下した幹部の昇進を妬んだ他の幹部が手柄を横取りしようと仕組んだ物だった。
何故君がって聞いたら…なんと答えたと思う…?
その依頼が出されたときから、お前を監視するために送り込まれたって…。
悔しかった。同時にこのことに気がつけなかった自分がものすごく腹立たしかった。
だからせめてもの抵抗として、改修したゼファー(※)の中枢のシステムを一枚のディスクに入れ、隠すことにした。
そしてここにいるのがその時のディスクを元に作られたゼファーだ。」
〔…。〕
「今頃…いや、今ではないな。大騒ぎしているだろうな…。」
「…そして戦艦で護送中、拉致されてここにいる、と言うわけだ。
…以上…だ…。」
やっとの事で話し終える。もう話すのも限界だった。
その肩は震え、目からは涙が溢れていた。
そして小声で呟く
「…私が何をした…?ただ上の命令を遂行していた…。それが何故…。
このような仕打ちを受けなければならない…?」
【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 教会内大聖堂】
【機体状況:駐機状態(ゼファーによりレーダー作動中)】
【武装:ザンネックベース ビームサーベル】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC)
工具セット(コックピット内) 拳銃 ゼファー 計画書 紙とペン】
【行動方針:???】
【同盟:08番ヨーコ 07番ベルク 02番シュヴァイザー? 15番リナルド
別行動中:06番ジェイス?】
>>311-312 シュウジがやっとの思いで話し終えると、涙を流し始めた。
自分が最も大切だと思った者に最悪の真実を告げられたのだ。 無理はない。
その事態を招いた張本人であるリナルドは、さすがに良心が咎めていた。
かといって、半端に同情されるのも、それはそれで迷惑だろう。
そう思ったリナルドは、メモをねじ込んだ方とは反対のポケットから
ハンカチを出してシュウジに差し出し、おもむろに口を開いた。
「俺はあんたの持っている痛みも、悲しみも、まだ知らない。
だから正直言って、何言っていいかわからないけど……。
大切なものを失う痛みなら、俺も知ってる。
じいちゃんもばあちゃんも父さんも、皆、戦争の中で死んだ。
妹も……、死産だったよ。
だから、ええと……。 あんたと同じ痛みじゃないとは思うけど、
そんなに思い詰めちゃだめだ。 いずれ俺みたいに、死人に引かれてしまうぞ。
それにだ。 あんたは消されるはずだったのに、場所が場所とはいえ、こうして生きてるだろ。
まだ、あんたの時は『止まった』わけじゃないから……、前を向く事だって、新しい道を探すことだって、まだできるよな?
この状況で簡単にできるとは思えないけど、過去と負の感情に囚われ続けるよりは、
ずっといいんじゃないのかな……」
俺の母さん、まだ生きてるけど、もうずっと、『止まっちまってる』んだぜ。
最後にそう言いかけて、ギリギリの所で引っ込める。
自分の母と彼を比べるのは、両者に対してあまりにも失礼というものだ。
そうしてヨーコに顔を向けると、優しく微笑んで問いかけた。
「こちらからも、質問していいかな?
俺から君に聞きたいことは三つ。
一つ、俺自身のことも話した方がいいのかな?
二つ、君は一体いつ、どこの生まれなんだ?
三つ、君がラリアットを喰らう前に、『聞いてたの』とか言っていたよな。 何か俺に用でもあったのかい?
……二つ目は少し気になっただけだが、いかがなものだろう?」
【行動:会話(0)】
【位置:S-17教会・大聖堂】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・OSロック】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
(MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・軽度の疲労】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
(以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:ヨーコの死守】
【同盟:01番シュウジ 02番シュヴァイザー? 07番ベルク? 08番ヨーコ】
アサギさんが泣いた・・・。
あの強いシュウジ=アサギが初めて人前で涙を流した。
・・・いや、今の今まで私が勝手にそう思っていただけだろう。
つられて私も泣きそうになっていた。
それを見るやリナルドさんが、持っていたハンカチを彼に差し出しながら答えた。
『俺はあんたの持っている痛みも、悲しみも、まだ知らない。
だから正直言って、何言っていいかわからないけど……。
大切なものを失う痛みなら、俺も知ってる。
じいちゃんもばあちゃんも父さんも、皆、戦争の中で死んだ。
妹も……、死産だったよ。
だから、ええと……。 あんたと同じ痛みじゃないとは思うけど、
そんなに思い詰めちゃだめだ。 いずれ俺みたいに、死人に引かれてしまうぞ。
それにだ。 あんたは消されるはずだったのに、場所が場所とはいえ、こうして生きてるだろ。
まだ、あんたの時は『止まった』わけじゃないから……、前を向く事だって、新しい道を探すことだって、まだできるよな?
この状況で簡単にできるとは思えないけど、過去と負の感情に囚われ続けるよりは、
ずっといいんじゃないのかな……』
話し終えたリナルドさんは、こちらを向いて微笑み、質問してきた。
『こちらからも、質問していいかな?
俺から君に聞きたいことは三つ。
一つ、俺自身のことも話した方がいいのかな?
二つ、君は一体いつ、どこの生まれなんだ?
三つ、君がラリアットを喰らう前に、『聞いてたの』とか言っていたよな。 何か俺に用でもあったのかい?
……二つ目は少し気になっただけだが、いかがなものだろう?』
「・・・わかりました。私なんかで話でよければ・・・。」
ゴホンと軽く咳払いをして、私は2番目の質問。
つまり、ここに拉致される前の話について答えた。
「・・・私が住んでいた時代はUC0104。 世間では[マフティー]という組織が壊滅した話で持ちきりでした・・・。
でも、・・・でも、私の住んでいた場所には・・・。住んでいた・・・。」
思わず涙が込み上げてきた。なぜならそれは・・・
「・・・ごめんなさい。」
涙をふき取って、再び話始める。
「私の住んでいた場所・・・。それはコロニーです。
そのコロニーで、生まれ、育って・・・・・・・」
次が出てこない。できる事なら話したくない。
でも、私の中には『話して楽になりたい』という私もいる。
・・・葛藤のなか、私はチラリと前を向いた。アサギさんがいた。
それを見た私は、決めた。決心した。
(アサギさんだって・・・全てを話して・・・。
私も・・・私だって、それに答えなきゃ・・・。)
「イ、イジメられ・・・・・・虐・・・げられて生きてきました。
・・・そんな私を両親は・・・両親は・・・精一杯育ててくれました。
でも・・・でも・・・・・!!」
話している間、頭の中には両親との思い出が駆け巡っていた。
そして、それは徐々に徐々に、私の涙腺を緩めてゆく。
拭けど拭けど涙が止まらないので、せめてぐしゃぐしゃの酷い顔を見られないように体を突っ伏した。
「・・・その両親は・・・もう、いません・・・。」
私は体を突っ伏したまま、下を向いたまま話した。
二人に聞こえるかどうかというほどの擦れた声で・・・。
【行動:会話(0)】
【位置:S-17:教会内大聖堂】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:通信回線(アレン・リナルド)】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:財布、携帯、デイバック(コッペパン×2、水2g2本、着替え)】
【行動方針:MS操縦技術の習得 霊感を打ち明ける あれ?また何か忘れてる・・・】
【同盟:No,01シュウジ No,02シュヴァイザー? No,07ベルク? No,15リナルド】
【一時停戦: No,16アレン】
>>315 ヨーコは軽く咳払いをすると、拉致される前のことを話し始めた。
ところが。
徐々に彼女の声が弱くなり、とうとう泣き出してしまう。
『虐められた』と叫んだくらいだ。 つらい思い出が甦ったのだろう。
ついには床に座り込んでしまった。
聞こえるか聞こえないかというほどか細い声で、両親はいない、と彼女は言う。
(何だか、俺が虐めてるみたいだな……)
自分自身を戒めるように突っ込むと、リナルドはシュウジにハンカチを持たせる。
そしてヨーコの前でひざまずき、左手を彼女の右肩に乗せると、右手で優しく頭を撫でた。
「つらい思い出ばかりなら、無理に話さなくたっていいんだよ。
自分を傷つけてまで、答えなくたっていいんだ。
……そうだ。 少しも楽しくはないけど、俺の話を聞いてよ。
俺は宇宙世紀0094年から拉致されてきたが、ちょっとどころじゃなく特殊な体質でね。
医者の言葉を借りれば、過度のストレスを与えると肉体と精神のリミッターが外れてしまうんだそうだ。
いわゆる『狂戦士(バーサーカー)』ってやつさ。
おかげで小さい頃からこれでもかというほど虐められたよ。 子供の頃は生傷が絶えた覚えがないくらいさ。
ただ、大体の場合はボコボコにされた後で返り討ちにしちゃってたんだけどな。
そんなこんなで、中学を出るまで虐められた。
それでも俺が生きることをやめなかったのは、支えてくれた家族がいたのと、
戦争の中でその家族が次々と死んでしまったからだ。
最終的に家族は母さんただ一人になってしまった。
だから、小さいことだけど一つ決めたんだよ。
『この忌まわしい能力も何もかも抱えて、もっと前を見よう。 下を向くのはやめよう』って。
俺には誰かを傷つける力がある。 でも、使い方を変えれば、それは誰かを守る力になるんだって、気付いたんだ。
その時からかな? 『狂戦士』であることが怖くなくなったのは。
高校を出て、連邦軍に入って。 研修が終わったと同時に希望してロンド・ベルに入った。
そうそう、研修中に教官相手に能力が発動したことがあってさ。 教官用のMSをトレーナー仕様のジムで倒しちゃったんだ。
おかげで研修の間の仇名はず〜っと『バーサーカー』だったよ。 それだけ激しい機動をやらかしたんだろうな。
中学まではこの能力を忌み嫌っていたのに、最前線で何度も死にかけた俺を救ったのは、この力なんだよな。
……そして、今ではある程度制御できるようになった。 二十歳を過ぎて随分落ち着いたってのもあるけど。
そして、俺は間違いなく『シャアの反乱』を『守りたいもの』のために戦った。
結局、そのために何人ものネオ・ジオンのパイロットが犠牲になってしまったけどね……。
これからもそうさ。 俺が戦うのは、守りたいものがあるから。 守るために戦うことは、やめない。
たとえ、それで誰かが傷ついたとしてもね」
<続く>
>>316続き
ヨーコが聞いているかどうかは関係なかった。
彼女の頭を撫でながら、リナルドは話を続ける。
「君にこれだけの覚悟をしろとは言わないし、そこまで追い詰められて欲しいとも思わない。
だけど、これだけは憶えておいて。
『人は、いつまでも後ろや下を向いたままではいられない。 いつか必ず、前を向かなきゃならない時が来る』って。
今はまだ、前を向かなくたっていいんだ。
ただ、ネガティヴなものの考え方をしなければそれでいいと思うよ。
それにね。 ここには俺も、シュウジも、ゼファーもいるだろ?
君がどれだけ酷い虐めを受けたかわからないから簡単なことは言えないけど、
その痛みを一人で抱え込まなければ、随分楽になるはずだよ。
だから、もう泣かないで――」
彼は気付いていただろうか。
彼がヨーコに話す言葉は、以前塞ぎ込んでいた自分を救ってくれた人の言葉に似た部分があるということに。
ただ確かなことは、彼が語った言葉は、彼の恩人のそれとは似て異なるもの、ということだった。
【行動:会話(0)】
【位置:S-17教会・大聖堂】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・OSロック】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
(MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・軽度の疲労】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
(以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:ヨーコの死守、この場の収拾】
【同盟:01番シュウジ 02番シュヴァイザー? 07番ベルク? 08番ヨーコ】
>>306-307 アレンは観察していた、闘う者達を。
彼は別に隠れるつもりなど無かったのだが、何故か捕捉されなかったのだ。
アレンのいた場所周辺がミノフスキー粒子が一番濃い場所だったのか
それとも何か別の原因があるのかはわからないが、ともかく見つからなかった。
話を本筋に戻そう。
アレンは観察していたのである。
LM312V04 Vガンダム PMX-003 ジ・O そしてムサイ級戦艦。
観察していてわかった事は、Vガンダムとムサイが同盟を結んでおり、
ジ・Oがそれに対して攻撃を仕掛けているということだった。
しかし、そのジ・Oは強く、例え2対1でも撤退を余儀なくされた。
そしてその場に来たのが……
「オッサン、しつけ〜。」
ボリノーク・サマーンであった。
正直、もう説教されるのはウンザリである。
それにオッサンは決まって訳のわからん話をするのだ。
それを何時間も何時間も聞かされるのなんざ地獄である。
それなら歌を歌ったほうが時間を有効に使える。
「そうだよ、あの撤退した二人を追えばいいんだ。
俺様あったまいい!
こっちのジ・O相手にしたって絶対オッサン邪魔するもんなぁ。
少しはこっちの都合ってもん考えてくんねぇと……」
「ドッチオイカケル、ドッチオイカケルネン」
そう言われてレーダーを見る。
なるほど、確かに二手に分かれている。
生徒名簿を開いて、機体と名前の欄を見る。
「うおっ!Vガンダムって女のパイロットかよ!
しかもかなりの上玉じゃねぇか……
で、ムサイは?」
しかし、幾らムサイを探しても載ってはいない。
それもそのはず、ムサイは支給MSでなく武器なのだ。
で、結局アレンが行った行動とは。
「おっねぇっさ〜ん。
俺様の素晴らしい音楽を聴かないかーい?」
「トリィモ、トリィモ」
Vガンダムのケツを追いかける事であった。
【行動:移動(J-14→J-13→K-13)(-2p) イブ・シュウリンに通信(-1p)】
【残り行動値:1p】
【位置:K-13】
【機体状況:異常なし】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド
ガトリングシールド】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り2本(現在合計3g)
サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌4冊】
【行動方針:リナルド抹殺の為の協力者探し リナルド抹殺】
【同盟:なし】
319 :
レニウム=アートナー ◆nXLmNxXkUk :04/01/07 09:44 ID:UhaAUMku
IDチェック
>>306-308 隠し腕を用いた攻撃はビームで形成されたシールドによって防がれたものの、白いMSを弾き飛ばした。
だが構え直す間もなく白いMSは距離を広げ、後方の暗礁空域へと撤退していく。
「逃がすものか・・・何!?
追撃を試みようとしたジ・Oに不意を突いたムサイ級の砲撃が襲い掛かる。
「これは・・・まずい!」
とっさに機体を捻るが若干遅く、幾重にも重なったビームの束がジ・Oの右肩を根元から奪い去る。
(白い奴に気を取られすぎたか・・・不覚!)
体勢を立て直す頃には、既に白いMSもムサイ級も共に姿を消していた。
(・・・こちらも相当消耗している・・・これ以上の追撃は不要だな。)
追撃を諦めるも、息をつく暇もなくレーダーに反応、直後 自機に通信が入る。
>>309-310 [やれやれ。こんな所で何してるんだ。]
―男の声。それも、だいぶ年を食っていると思われる。俺よりも年上だろうか。
モニターに映し出された機体は、PMX-002『ボリノーク・サマーン』―このジ・Oと同じくシロッコ大尉が開発したMSだ。
(攻撃する様子は見られないが・・・。)
念の為、用心は怠ることなく通信を返す。
「何をしていると言われても・・・見ての通り、一戦やり終えた後だが?」
距離を置きながら相手の出方を窺う。
この時、1機のMSが白いMSの後を追って暗礁空域へと進入した事に、レニウムは全く気づかなかった。
【行動:回避(-1)、ボリノーク・サマーン(02番)に応答(-1)】
【残り行動値:2】
【位置:J-14】
【機体状況:装甲表面に無数の凹み、胸部装甲に亀裂、右腕消失】
【武装:隠し腕×2、ビームソード×3】
【所持品:ディパック、首輪、コッペパン×2、水2g入り×2、ハロ(Ζ版)】
【行動方針:警戒】
【同盟:無し】
青い。
青い。
青い。
青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青青。
青い水。
水は青い?
――――――――――――否
青い色をした水
俺の見る夢はいつも同じ。
何処かはわからない。
ただ青い水の中に居る。
ただそれだけの夢。
それなのに、どこか懐かしく、寂しく、恐い。
いつもそれだけが続き―――――――――――目を覚ます。
(・・・・・最近は見なかったんだけどな・・・・・・)
軍を辞めて教会でしばらく過ごしているとだんだん見なくなっていった夢。
この夢を見ると鬱な気分になる(もともと低血圧気味なので夢を見る見ないに関わらず寝起きは悪い。)
いつもの習慣(っぽいもの?)で起きると大聖堂へ移動する。
そこには、いかにも気まずそうな不陰気が漂っていた。
寝ぼけ眼のまま状況を判断する。
――――――――思考中―――――――――
「!?」
ようやく意識がはっきりする。
「邪魔だったかな?」
【行動:夢?から覚める(-1)大聖堂へ移動(-1)会話(-1)】
【残り行動値:1】
【位置:S-17(教会内大聖堂)】
【機体状況:待機】
【武装:ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、ビームシールド、
ビームライフル(E63%) ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン二つ 水2g四本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:???】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ? 02番 シュヴァイザー=シュタイナー?
08番 ヨーコ=クロサキ? 15番 リナルド=グレイス?】
俺はガンイージに乗り込むと、早速そのビームライフルを拾ってみた。
主にダギ・イルスが使用していた、CVの標準的なビームライフルだ。
試しに構えて、適当に狙いを付けてみる。
どうやら、スコープも正常に作動しているようだ。
大きさもガンイージにぴったりとまではいかないが、たいした問題はない。
「すまんが、これは貰っていくよ。必要なんでな」
ダギ・イルスに敬礼を送りながら言った。
そしてまた、ハッチをくぐって外に出る。
デッキに出てから、俺は再度ビームライフルを構えた。
「ま、いくらブランクがあるって言っても、静止目標くらいには当てなきゃな」
そして少し離れた残骸に狙いを付け、引き金を引く。
眩い光と共に銃口からビームの筋が伸びていき、残骸を貫いた。
(…よし、試射はOKだ。あとスコープの誤差も問題はなし…と)
一発損してしまったという感もないではないが、如何せん拾い物だ。
いざ実戦にいって何らかのトラブルがあった場合、それが
致命的な失敗につながりかねない。
まあこの一発は保険みたいなものか。
「あとは、実戦で動く目標に当てられるかどうかか…」
【行動:ビームライフルの試射(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:V-10】
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本(残り1,4)、食料二日分、
シャベル(小)、蕎麦団子3個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:さてどうするか?】
【同盟:なし】
324 :
金髪:04/01/07 15:44 ID:???
「私は戦争をする…
私は戦争をする…
私は戦争をする…。」
「私は敵を倒す。
私は敵を倒す。
私は敵を倒す。」
彼女も…突然この企画に参加させられた者の一人だ。しかし、「私は殺し合いをするとは書かない。」
それが彼女のポリシー。そして根なのだ。
その紙も自分で握りつぶし、そのまま死地ともいえるフィールドに送られていく…。
(色々な意味で致命的な名前欄ミスをしました。某スレ及び
このスレの皆様には誠に失礼な事を致しました。改めてお詫びします。)
>318
疲労と出血により朦朧とし始めた意識の中、突如入った通信。
「誰……なの? ダグラス君?
良かった、無事だったのね……くぅっ……あ……っ」
腹部から走った痛みが、奈落に落ちかけた意識を呼び戻す。
一時的にせよ冴えを取り戻した頭脳が、冷静に状況認識を完了した。
「……ごめんなさい、知り合いかと思ったの……」
少しでも呼吸を楽にしようと、ノーマルスーツのファスナーを胸元まで下ろす。
女性MSパイロットの慣習に倣い、御丁寧にもスーツの下は即、下着であった。
暫くしてからその事に気付いた愁林は、慌ててスーツの前を右手で合わせ、露わになった白い肌を隠した。
「少し……はしたなかったわね。
その声、覚えてる……くっ……全宙域通信で、ライブを披露してくれたの、君でしょう……」
苦痛を堪えつつ、傷口の周囲を圧迫して止血を図りながら、あの時の事を思い出す。
「……聴いてあげても良いのだけれど……少し、疲れてしまったみたい。
マリア様の御許に……私もとうとう……召されるのかしらね……」
力なく投げ出される両腕。再び晒された肌を恥らう暇もなく、愁林は意識を失ったのだった。
【行動:アレン=D=バディアンに通信(-1)、気絶(-0)】
【位置:K-13】【残り行動値:4p】【特記事項:負傷・気絶】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2、Bライフル(E残量54%)
.. 4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾53%)】
【所持品:銀のロザリオ、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:撤退、生存、復讐、そして気に入った少年と再会する事】
【同盟:No.05・ダグラス=ロックウード】
…戦場に送られ、暫くして目を覚ます彼女。
「…始まった?…先ず…。」
早速ディパックと機体等の調査。…そしてある程度判明すると…
「機体はヤクト・ドーガ?…と旧式のスキウレ…。…地図を見て
一番立地状態のいい場所を……T17かW19ね…。
…出来る限り戦闘は控えめに行かないといけないけど…いざと言う時の為
武器や食糧の補給の効き易い立地的優位も欲しい…。…攻めてこられたら戦った方がいいし…。」
…途中、ジオングとジム・LAの機影がセンサーの端に引っ掛かるが…
気にしていないようだ。
【行動:状況確認(0P)+移動(4P)】
【残り行動値:0p】
【位置:I7→K07→M07→M09→O09】
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ヒートナイフ付きビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ディパック(中身は『ディパック』『コッペパン2つ』『水2g入り2本』『地図』)】
【行動方針:地の利の確保。…基本的に自分から攻撃はしない。MSでされたら仕方なく応戦はする。】
【同盟:なし】
「誰……なの? ダグラス君?
良かった、無事だったのね……くぅっ……あ……っ」
「ダグラスダレ?」
「さぁな、さっきいたもう一つのMSじゃねーか?」
興味無さそうに言う。
野郎には興味は無い。
それよりも興味があるのは、彼女のボディラインである。
データの付属写真、通信モニターでは顔だけしかわからない。
そんなアレンの思いが通じたかどうかはさておき、
イブは突如ノーマルスーツのファスナーを下ろした。
あらわになる白い肌と下着、
そしてアレンが何よりも望んでいた乳房。
「おひょっ!」
思わず股間がテントを張り、前かがみになってしまう。
しかし、様子がおかしい。
目の焦点は合っていないし、口は苦しげに呼吸を繰り返している。
ファスナーを上げるイブは何かを言っていたが、
頭の中でイブを汚していた妄想族のアレンには聞こえなかった。
「シヌ!シヌ!」
トリィの声でようやく正気に戻る。
モニターを見ると、なるほど、確かに死んでいるように見える。
「死んじゃったのか?」
「アカン、シンダラアカン!」
「しっ!」
トリィに静かにするように言う……
微かに呼吸音が聞こえる。
まだ、彼女は生きているのだ。
急いで機体をガンダムに近づける。
ガンダムはボロボロだった。
「こういうのは、俺様の分野じゃないんだけどなぁ……
まぁ、やっぱお姉さまは殺せねぇだろ、ホンット、俺様紳士的すぎ……」
ガンダムのハッチを外側から開ける。
このボタンを探すのに苦労したが、まぁなんとかなった。
そして、コクピットに侵入する。
入って最初に気づいた事は、血が出ていた事だ。
急いで止血点を押す、これくらいなら軍に居たころ習った。
もっともこの時、調子に乗って乳房や尻を触り、ついには秘所まで触ろうとしたのだが、
寸での所でトリィに怒られて止めている。
続けて脈を計るが、いささか弱まっているようだ。
傷口を消毒もしたかったし、可能ならば塞ぎたかったが、
生憎とそのような道具は持ち合わせていない。
ともかく、これ以上はアレンにはわからない。
専門家か、手当が出来る者にみせないと死ぬだろう。
「さーて、トリィよどうすればいいと思う?」
おなじみ、同じノーマルスーツの中にいるトリィに聞く。
「テアテ、サガス!ナカマ!」
「まぁそれでいいか。
当初の目的通り、これでヒーローとヒロインが揃った。
瀕死のヒロインをヒーローが救うなんていいんじゃなーい?」
そう言ってまたイブを触ろうとしたのだが、またまたトリィに怒られた。
【行動:応急手当(1p)】
【残り行動値:0p】
【位置:K-13】
【機体状況:異常なし】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド
ガトリングシールド】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り2本(現在合計3g)
サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌4冊】
【行動方針:リナルド抹殺の為の協力者探し リナルド抹殺 イブの手当てできる人探し】
【同盟:なし】
「泣かないでよ、アナタの手はまだ汚れてないじゃない。
私はもう殺してる。既に一度『乗せられてる』のよ」
そう言ってサーティアはリオンの手を握る。
手の温かみは感じられないはずなのに、何故かそれは温かかった。
「リオン、勝ちましょ。
こんなプログラムを企画した奴等に!
ねっ!!」
バイザーをぶつけるサーティア、自然と見詰め合う形になる。
「はい……
僕に何が出来るかわかりませんけど、やるだけはやってみます……
いえ、やってみせます。」
その瞳に涙は無かった。
ジオングのコクピットに戻り、ジムに通信する。
これからの事について話合う為に。
「サーティアさん、僕達、やっぱりまだお互いをよく知らない。
だから、まず知り合うのが大切だと思う。」
ヘルメット横部分をトントンと人差し指で叩く。
MSに乗っている時の癖らしい。
「まず、お互いの長所と短所、MSの操縦技術……
それを聞いた上でこれからの行動を決めよう。」
そして、ペットボトルに入った水をコクコクと飲む。
「僕はこれといって長所は無い。
しいて挙げると、MS戦術論は上官に誉めてもらった事がある。
技術は言ったと思いますけど、学徒兵なのであまり期待して欲しくないですね。」
苦笑しながら言う。
(あと、長所を挙げるとすれば……
この小賢しい頭と相手を油断させるルックスか……)
実力は無に等しいと自分で理解し、溜息を吐く。
【行動:サーティアに通信(-1P)】
【位置:L-10】【残り行動値:3P】
【機体状況:通常】
【武装:口部メガ粒子砲 腹部メガ粒子砲 腕部五連装メガ粒子砲 コンテナ爆弾】
【所持品:エリザのリボン 裁縫セット ハンカチティッシュ 血のついた地図(基地)
薬品 寝袋 缶詰 コンバットナイフ】
【行動方針:生きる】
ふたたび暗礁地帯へと舞い戻ってきた。(行動−1)
比較的開けた空間を縫うように進んでいるので今のところ損傷は無い。
目の前に映し出されるのは全てが岩・・・。この暗礁地帯には本当に何もないようだ。
「・・・追ってこないようだな、イヴさんは無事だろうか・・・。
・・・はぁぁ、お腹減った〜、咽も渇いたし、食事だけ済ませるか・・・。」
自分の空腹にやっと気が付く。
だが、食料はコックピットの中、とぼとぼとMSデッキへ降りた(行動−1)
そしてケンプファーから僅かな食料と水を取り出す。
そこで改めて、ゴトラダンの存在に気が付いた。
「ああ、そうか、あの時は無我夢中で・・・。生きてるかな?気を失っているだけとか・・・。」
MS自体には殆ど外傷は認められない、むしろ今すぐにでも動き出しそうな雰囲気さえある。
僅かに穴の開いたコックピット、恐る恐る外盤を開け、中を覗いた。
「ユリさん?大丈夫で・・・ッ!!」
言葉がつまった、つまり・・・予想はしていたが、一番見たくないものを見てしまった。
ビーム粒子が、彼女の心臓と右脇腹をえぐった後があった。
傷口は茶色く固まっている、恐らくビームが一瞬にして血を固めたのだろう。
僕は目をそむける事もなく、彼女を抱き起こし、今だ煙の燻るコクピットから出してやった。
その行動に可哀想だとか、弔ってやろう等の感情は無い。
そして、彼女の顔を覗く僕の顔にも感情はこもっていないだろう。
そのまま彼女をある個室へと運び、ベッドへ寝かせた。
ヘルメットを脱がせ、半ば開いた目蓋を閉じてやる・・・。
それから暫く彼女の顔を覗いていると、ハッと我に返った。
(そうだ、イヴさんと合流しないと!!)
食料を抱えなおし、艦橋へもどった(行動−1)
【行動:移動(−1) 格納庫へ(−1) ユリを休ませる(−1) 艦橋へ(−1)】
【位置:J-14→I−11】【残り行動値:0p】
【機体状況:右膝関節より下部を消失、右腕部損傷 格納中】
【武装:頭部バルカン×2 Bサーベル×2 カメラ・ガン ザクバズーカ(残弾3)
ハイパーバズーカ(残弾1) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 コッペパン×4 水2リットル入り×3 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと合流】 【同盟:03番イブ・シュウリン】
当面の目的を果たしたところで、俺は小休止を取る事にした。
絶えず緊張の中にいる為か空腹感はあまり感じていなかったが、余裕がある
今のうちに多少でも腹に入れておきたかった。
今度はいつどこで食べれるか分からないのだから。
先程のコロニーから持ってきた保存食を口に頬張る。
この際だから味にはこだわらない。
美味かったとしても、戦場で悠長に食事を取るわけには
いかないから、味わう時間などない。
口に放り込んだ物を適当に何回か咀嚼して、水で流し込む。
そうしながら、マップを見て考えを巡らす。
(俺のいるポイントから北と西と南。ほぼ等距離にコロニーがある。
この西のコロニーはさっき出てきた所だから、今さら戻る必要はない。
残る北と南のコロニーのうち、北のコロニーは西半分が侵入禁止区域に
なっている。ここで戦闘になった場合、万が一の危険が伴うな…)
そこまで考えたところで蕎麦団子を、今度は味わって食べた。
他人からすると味がないらしいが、これには蕎麦そのものの味が詰まっている。
…と俺は信じている。
「結局、南の方へ行ってみるしかないな」
水を飲み干してから、俺は結論を出した。
(行くとするならば南のコロニーか。守りに向かないコロニーに陣取る人間が
いるとは考え難い。誰かいるとすれば更に南の小惑星基地か、例のムサイの
近くだろう。…どこにいるかは知らないが)
結論が出たところで、俺はガンイージを南に向けて発進させた。
「とにかく、コロニーに行って水を手に入れなきゃな」
溜息混じりに呟く。
そう、俺は先程のコロニーから水を持ってくるのを忘れていたのだ。
今すぐに必要ではないが、今のうちに貯えておいた方が良いだろう。
全く推進剤の事といい、どうも俺は抜けているところがある。
俺は少々うんざりしながらコロニーへと向かった。
【行動:食事(−1)V-12に移動(−2)】
【残り行動値:0p】
【位置:V-10→V-11→V-12】
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り1本、食料二日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:とりあえず水の補給を】
【同盟:なし】
リナルドさんが私にゆっくりと、なだめる様語りかけてくる。
しかし、その行動に反し、私の中には以前感じた憶えのある、嫌な感情が大きくなっていった。
そしてその感情は彼が話し終えた時、それは私の制御を超えた。
「・・・リナルドさん。(・・・エッ?)
・・・地獄って・・・みたことある?(・・・話しているのは・・・私?)」
ゆっくりと体を起こしてリナルドを睨むように見つめる。
「その様子じゃあ、見たこと・・・ないでしょう?(違う・・・私はこんなこと・・・。それじゃあ今話しているのは誰!?)」
【行動:会話?(0)】
【位置:S-17:教会内大聖堂】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:通信回線(アレン・リナルド)】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:財布、携帯、デイバック(コッペパン×2、水2g2本、着替え)】
【行動方針:MS操縦技術の習得 霊感を打ち明ける あれ?また何か忘れてる・・・】
【同盟:No,01シュウジ No,02シュヴァイザー? No,07ベルク? No,15リナルド】
【一時停戦: No,16アレン】
>>313 「ありが…とう…。」
久しぶりに心から言えた感謝の言葉だった。
ハンカチを受け取り、涙を拭き取る。
「…UC93年のシュウジ=アサギという男の時はあの時から止まっている。
だけどな…私の時は…まだ止まっていない。」
(…歴史を変える…その時までは。)
>>315 次にヨーコの話が始まる。だが、両親の話に入ったとき、俯いて泣き出してしまった。
そしてリナルドが慰めに入る。
>>316-317 「そう…お前にはこのような状況でも互いに信じ合い、真実を語り合えた仲間がいる。
だから…。」
そこまで言いかけたとき、奥のドアが開けられる。
『邪魔だったかな?』
「!?…あ…ベルクか…。」
入ってきたのはベルクだった。寝起きが悪いのか、目はまだ完全に開かれていない感じだ。
(ん…?ベルク…?何か忘れているような…?)
「まぁ、私の言いたいことはすべてリナルドが言ってしまったからな…。
私から言うべき事は特にない…。
だがこれだけは言っておく…。
生きるんだ。生きていればさまざまな可能性が生まれる。
私も獄中では自殺も考えたが…そうしなかったから今の私がいる。
だから…生きるんだ。」
ハンカチを机の上に置き、席を立つ。
「少し外の空気を吸ってくる。少し一人にもなりたいしな。
それに何か忘れてる気もするんだ…。」
そう言うとゼファーを持ち、立ち上がろうとしたとき、ヨーコが何か言い始めた
『・・・リナルドさん。
・・・地獄って・・・みたことある?』
ヨーコが立ち上がり、リナルドの方を睨み付ける。
(こんな表情を見るのは初めて…ってちょっとこれは変だろう。)
『その様子じゃあ、見たこと・・・ないでしょう?』
「…どうしたんだ…?ヨーコ…?」
【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 教会内大聖堂】
【機体状況:駐機状態(ゼファーによりレーダー作動中)】
【武装:ザンネックベース ビームサーベル】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC)
工具セット(コックピット内) 拳銃 ゼファー 計画書 紙とペン】
【行動方針:何かを思い出す ヨーコの様子を見る】
【同盟:08番ヨーコ 07番ベルク 02番シュヴァイザー? 15番リナルド
別行動中:06番ジェイス?】
『…どうしたんだ…?ヨーコ…?』
横にいたアサギさんが不思議に思ったのか尋ねてきた。
(・・・わたしにも・・・わからないの。)
しかし、そんなことも構わずに話を続けていた。
「戦争じゃあ地獄は生まれないの・・・。わかる?
あれには感情が入り込んでないから。感情がない虐殺はただの虐殺。
ただ死体が累々と在るだけ。地獄じゃあない。」
私の制御を超えた私は彼――リナルド――に向け、
憎しみを叩きつけるかの如く話した。
【行動:会話?(0)】
【位置:S-17:教会内大聖堂】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:通信回線(アレン・リナルド)】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:財布、携帯、デイバック(コッペパン×2、水2g2本、着替え)】
【行動方針:MS操縦技術の習得 霊感を打ち明ける あれ?また何か忘れてる・・・】
【同盟:No,01シュウジ No,02シュヴァイザー? No,07ベルク? No,15リナルド】
【一時停戦: No,16アレン】
336 :
シュヴァイザー=シュタイナー ◆Etrm/pWy7k :04/01/07 22:47 ID:lv+IATcW
「何をしていると言われても・・・見ての通り、一戦やり終えた後だが?」
ある意味予想通りの返答。
ここでまた一つ考える。
戦闘において先ほど誰と誰が組んでいたのか。
もし、目の前のPMX-003 ジ・O一機で
二機以上を翻弄するという事は
相手もそこそこの腕前であると推測する事ができるが・・・
まぁ。面白いものというものを手に入れる事も出来ずに
手ぶらというのもなんだからな。
とりあえず更に相手に返答を送る。
「そうか。やはりな。
先ほどから少々観察させてもらっていたよ。
殺りやすいように消耗してくれるかってね!」
様子見に一発、ビールライフルを構えて撃ち放った。
【行動:PMX-003 ジ・Oへ通信継続(0) PMX-003 ジ・Oへ攻撃(1)】
【位置:J14】【残り行動値:3】
【機体状況:問題無し】
【武装:右手 ネモのビームライフル(残弾3) 左手 ギャンの武器内蔵シールド(ミサイル残弾12 ハイドポンプ残弾6発1セット
両肩 3連装ミサイルランチャー×3】
【所持品:ディパック コッペパン二つ 水2g4本 壊れた懐中時計
(以下の所持品はS17コロニー内の教会に置き去り)
買い物袋五枚 カートw ビール6缶 日本酒1升 オレンジジュース500ml2本
二人分の食料三日分(保存の効くレトルトや缶詰、菓子など)】
【行動方針:全ての状況把握 シュウジ=アサギの計画に乗ってUC0088頃へ戻る ジ・Oの様子見】
【同盟:01 ショウジ=アサギ? 07 ベルク=クロフォード 08 ヨーコ=クロサキ?】
>>333-335 長いようで短い話が終わった。
(ちょっと、言いすぎたかな……)
などと考えていると、急に嫌な予感がリナルドを襲った。
(え……?)
憶えがある。 ヨーコがアレンのラリアットを喰らう前に感じた、あの悪意だ。
警戒する間もなく、リナルドの身体を不快感が締め上げる。
「く……」
「・・・リナルドさん。
・・・地獄って・・・みたことある?
その様子じゃあ、見たこと・・・ないでしょう?」
ヨーコであって彼女そのものではないものが、リナルドを睨むようにして上体を起こす。
気を抜くと、今にも呑み込まれてしまいそうだ。
(ヨーコも、マヤと、同じ……?)
「戦争じゃあ地獄は生まれないの・・・。わかる?
あれには感情が入り込んでないから。感情がない虐殺はただの虐殺。
ただ死体が累々と在るだけ。地獄じゃあない。」
淡々と『ヨーコ』が言葉を叩きつける。
だが、悪意に呑まれそうになりながらも、頭に乗せた手はそのままで、リナルドは静かに告げた。
「確かに、そうかもね。
シャアは地球を潰すと言ったけど、ジオンが憎くて戦ってる奴は
そういなかったな。
確かに、あの戦争は感情に根差したもの、というよりは
シャアのエゴにのみ根差した戦争だったと思うよ。
だけど……」
一旦言葉を切り、『ヨーコ』の目をしっかりと見て、静かに話し始める。
「君なら、俺と同じ兵士じゃなくてもわかるんじゃないかな。
戦争という舞台の上で戦った俺は、結構それなりに敵機を墜とした。
殺らなきゃ殺られるし、どんなに外して撃っても相手の動きまでコントロールできるわけじゃないからね。
今の俺は、君の言葉を借りれば、そうした虐殺の果てに、彼らの屍の上に立っている。
それが、どれだけ俺の心を痛めつけてくれていることか……。
俺は、死体がゴロゴロと転がっているのを見て心を痛めずにいられるほど強くはないし、
そうありたいとも思わないよ。
……君は、本当の戦争を知らないんだ。
感情のない戦いなんて、やっぱりどこにも無いんだ。
多くの敵、味方が死んだ戦場で、沢山の悲しみと憎しみと、悲鳴が俺の中に入ってきて……。
それだけじゃ終わらない。
逃げ帰るように艦に戻って、ベッドにもぐりこむと、今度は夢の中に死んだ妹や仲間が現れて、
俺をどこかに連れて行こうとするんだ……。
開戦から今、この瞬間まで、ずっとそうだった。 きっと、これからも。
それがどんなに怖いか、君は知っているんじゃないのか?」
≪続く≫
>>337続き
いつしかリナルドの双眸には、涙が溢れていた。
「俺にとっては、生身で殺すのもMSで殺すのも同じなんだ。
殺せば殺すほど、俺の中の痛み、闇はどんどん大きくなっていく……。
そうしてついには、自分自身の心も殺して、偽ってさ。
俺は一体どこまでこの殺戮を続けて、苦しまなきゃならないんだ?
誰も、その答えを教えてはくれない……!
まだ死にたくはないけど、だからって、殺すのも、もう、嫌なんだ……ッ」
溢れる涙に目を伏せたリナルドは、それでも意思を込めた声で『ヨーコ』に言う。
「守りたいもののために、誰かを殺す覚悟はできているんだ。
そうじゃなきゃ、俺はあの戦争を生き延びることはできなかった。
それでも、誰かを撃つたびに、やっぱり俺の心は悲鳴を上げる。
でも、守りたいから、俺は引鉄を引く。 自分を殺してね。
そうして増え続ける闇と一緒に、俺は生きてきたんだ……。
……もう一度言う。 君は、本当の戦争を知らないんだ」
それは、多くの人が死んだ、本当に地獄のような戦場で、自分の無力さを思い知らされた人間だけが知ること。
連邦軍は、アクシズを止めることはできなかった。
結果としてアクシズの軌道は変わったが、地球を、家族や友人を守るために人を殺した彼にとっては、
『シャアの反乱』の結果は家族の死と同様に、彼の中の闇を大きく増大させるだけだったのだ。
【行動:会話(0)】
【位置:S-17教会・大聖堂】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・OSロック】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
(MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・軽度の疲労】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
(以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:ヨーコの死守、この場の収拾】
【同盟:01番シュウジ 02番シュヴァイザー? 07番ベルク? 08番ヨーコ】
339 :
レニウム=アートナー ◆nXLmNxXkUk :04/01/08 10:55 ID:aWzOnyic
IDチェック
またする事のない、味気ない移動が始まった。
さっきはさっきで、探索作業に少々愚痴をこぼしていたのだが…。
まあ人間なんて、結構いい加減なものだからな。
戦場跡を抜けて、通常空域を南へ下って行く。
マップではここから南は暗礁空域になっている。
今の所レーダーに反応はないが、万が一を避ける為、このまま
暗礁空域沿いにコロニーに向かうのが常道だろう。
【行動:V-15に移動(−3)】
【残り行動値:1p】
【位置:V-12→V-13→V-14→V-15】
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り1本、食料二日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:とりあえず水の補給を】
【同盟:なし】
彼女は夢を見ていた。
優しかった父親。
妾腹の子である自分を、正妻の子らと何ら分け隔てる事無く扱ってくれた父親。
悪戯盛りだった幼い彼女は、その顎に蓄えられた立派な髭を引っ張っては、よく義母に叱られたものだった。
だが、彼は殺された。欲に目が眩んだ部下の裏切りによって。
彼女がミッション系のハイスクールに入学したその日。
お忍びで現れた式場で、娘の目の前で。
マリア像の見下ろす前で、父は凶弾に斃れた。
そして悲嘆にくれた彼女もまた、信じていた人間からの卑劣な裏切りに遭い―――
義には義を以って。
血には血を以って。
恩義にも、裏切りにも、そして屈辱にも、必ずや相応の報いを。
それが、黒社会に生きた彼女の誓い。王大班、誇り高き李凱歌の妾腹の娘、葉愁林の誓い。
愁林のたおやかな手が、肢体に触れようとするアレンの腕を掴む。
一瞬の間の後、再び力を失いだらりと下げられる細腕。
未だ目覚めぬ彼女の頬を、一筋の涙が伝った。
【行動:アレン=D=バディアン機との回線継続中(-0)】
【位置:K-13】【残り行動値:4p】【特記事項:負傷・気絶(?)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2、Bライフル(E残量54%)
.. 4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾53%)】
【所持品:銀のロザリオ、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:生存、復讐、ダグラスと再会する事】
【同盟:No.05・ダグラス=ロックウード】
>>336 「そうか。やはりな。
先ほどから少々観察させてもらっていたよ。
殺りやすいように消耗してくれるかってね!」
応答の直後、ボリノーク・サマーンの手にしたライフルを構え、発射する。
撃ち出されたビームはジ・Oの頭部に直撃し、爆ぜた。
「くっ!このままでは・・・厳しいか!」
機体を襲う衝撃に揉まれつつも、必死に平静を取り戻すことに努める。
追い込まれた状況にあっても、いやむしろ追い込まれているからこそ、冷静さを欠くことは死に繋がる。
「惑星基地・・・この機体では少々手狭だろうが、文句は言ってられんか!」
機体を翻し、後方の小惑星基地へと移動する。
基地へ到達後、接岸し内部へと侵入する。
(この密閉された空間の中では、下手にこちらを撃墜できまい・・・!)
入り組んだ基地の中を右往左往しつつ、応戦の為の武器の探索を同時に行う。
【行動:移動(J-14→I-14→H-14)(-2)、侵入(-1)、探索(-1)】
【残り行動値:0】
【位置:J-14→I-14→H-14】
【機体状況:装甲表面に無数の凹み、胸部装甲に亀裂、頭部・右腕消失】
【武装:隠し腕×2、ビームソード×3】
【所持品:ディパック、首輪、コッペパン×2、水2g入り×2、ハロ(Ζ版)】
【行動方針:武器の探索、応戦】
【同盟:無し】
>>342を一部修正します。
基地へ到達後、接岸し内部へと侵入する。
(この密閉された空間の中では、下手にこちらを撃墜できまい・・・!)
入り組んだ基地の中を右往左往しつつ、追ってくるであろう敵機に備え警戒を続ける。
【行動:撤退(-1)、移動(J-14→I-14→H-14)(-2)、侵入(-1)】
【残り行動値:0】
【位置:J-14→I-14→H-14】
【機体状況:装甲表面に無数の凹み、胸部装甲に亀裂、頭部・右腕消失】
【武装:隠し腕×2、ビームソード×3】
【所持品:ディパック、首輪、コッペパン×2、水2g入り×2、ハロ(Ζ版)】
【行動方針:警戒、応戦】
【同盟:無し】
艦橋へ戻るとムサイを回頭させ、元のルートを伝って暗礁地帯を抜け出した。
安定した空域に出ると、微かな安堵感と共に喉の渇きと空腹が押し寄せてくる。
ペットボトルに手を伸ばし、キャップを外す。その間にも僕の喉は水を求めうずき、
一秒でも早くかぶり付きたい衝動に駆られるのであった。
「んぐっ、んぐっ・・・ぷふぅ〜っ!はむっ、はむっ、もぐもぐ・・・ゴクッ!
はー、生き返ったー、これに牛乳がつけば文句無しなんだけどなあ。」
不満を漏らしつつも、水とコッペパンを一瞬で平らげる。
流石に満腹とは程遠いが、久々の食事で俄然、力と気力が出てきた。
丁度食事を終え、J-11エリアの中ほどに来たその時、
レーダーに二つの機影が映し出され、それを知らせる警報が鳴り響いた。
「イヴさんじゃないな・・・、今は接触を控えるか。」
今は接触をしている場合ではない、それに相手が友好的かも解からない。
もし戦闘にでもなったら、それこそミイラ取りがなんとやら、だ。
二機を拒むかのようにムサイを90°回頭させ、進路を南に取った。
J-12地区へ差し掛かると、再びレーダーに反応が現れる。
南東に二機、南に二機。いや、一機に反応が減った。
そして、南東の二機の内の一機は・・・間違いない、イヴ=シュウリンの乗機だ。
だが、その傍らに居るもう一機のMSには見覚えが無い。
ジャベリンと言う初めて見るMSは、Vガンダムのすぐ隣で停止している。
奴は何をしているのか、彼も敵なのだろうか、そして彼女は無事なのか・・・。
はやる気持ちを抑え、K-13地区へ急行した。
【行動:食事(−1) 移動(−3)】
【位置:I−11→k-13】【残り行動値:0p】
【機体状況:右膝関節より下部を消失、右腕部損傷 格納中】
【武装:頭部バルカン×2 Bサーベル×2 カメラ・ガン ザクバズーカ(残弾3)
ハイパーバズーカ(残弾1) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 コッペパン×3(−1) 水2リットル入り×2(−1) 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと合流】 【同盟:03番イブ・シュウリン】
これからどこへ移動しようか思案しているとレーダーに新たな機影が現れる。
ムサイ級巡洋艦。
はじめ、アレンは攻撃でもしようかとショットランサーを構えたが、
ある事に気づいてやめる。
ムサイ級巡洋艦、さっきいたヤツだ。
ジャベリンを高速でムサイまで接近させ、ブリッジを覗く。
なるほど、確かに男……
生徒名簿を見て顔を確認するとダグラス=ロックウードと一致する。
ムサイに接触回線を開き、通信する。
ミノフスキー粒子でも散布されていれば通信なんて出来なくなってしまうが、
接触通信ならばそれも可能だからだ。
「よう、俺様の名前はアレン=D=バディアン。
天下無敵のスーパースターだ。」
サングラスをかけ、前髪をかきあげる。
ヘルメットはあらかじめ外しておいたのだ。
自分の容姿を自慢するのに余念は無い。
「じーつはあのガンダムのパイロット、俺様が救助したんだけど出血が酷くてな。
お前、あれの仲間なんだろ?
ムサイの中に持ってくから、開けてくれや。」
「アケテクーレヤー」
そう言ってガンダムを運ぶ。
ムサイの格納庫の場所は、軍学校で習った。
はっきり言って下心が無い訳ではない。
イブ助ける→イブ助かる→イブ感謝→イブ、アレン大好き
というなんとも単純な下心は当然として、
この二人をリナルドとの対決の為の駒にしようとしていた。
【行動:ダグラスに接触通信(0p) ガンダム運ぶ(1P)】
【残り行動値:3p】
【位置:K-13】
【機体状況:異常なし】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド
ガトリングシールド】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り2本(現在合計3g)
サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌4冊】
【行動方針:リナルド抹殺の為の協力者探し リナルド抹殺 イブの手当てできる人探し】
【同盟:なし】
暗礁地帯へ入るとジャベリンが急接近し、艦橋越しにこちらを覗きこみ、
そのまま接触通信を謀ってきた。
『よう、俺様の名前はアレン=D=バディアン。
天下無敵のスーパースターだ。』
紫のアクセントの入った金髪の男が話し掛けてくる。
歳は僕よりも少し上、と言ったところだろうか?容姿から判断するといかにも遊んでる≠ニいった感じだ。
サングラスを掛け、わざとらしく前髪をかき分ける男。何故か自信たっぷりと言った感じである。
『じーつはあのガンダムのパイロット、俺様が救助したんだけど出血が酷くてな。
お前、あれの仲間なんだろ? ムサイの中に持ってくから、開けてくれや。』
『アケテクーレヤー』
男とアヒル、だろうか?とにかく彼らは着艦を要求してきた。
彼女を救助してくれた。ということは交戦の意思は無いのだろうか?
一瞬、どうしようか躊躇してしまったが、イブの容態が悪いとなれば選択肢は他に無い。
ここは大人しく格納庫を開ける決断をした。
だが、決して油断はできない、着艦を許すと言うことはこちらの腹を丸出しにするのと同じだからだ。
そんな状態で一撃を喰らったら、無事では済まないだろう。
「こちらダグラス=ロックウード、彼女の面倒を見てくれてありがとうございます。
貴方のMSの波長をコードR02合わせて下さい。自動着艦させますから。」
自動着艦を促す。より安全に着艦してもらうためもあるのだが、
何より自動に任せれば、不穏な動きは出来ないハズである。
そして、もし、彼が自動着艦を拒めば・・・。
【行動:応答(−0) 格納庫への誘導(−0)】
【位置:I−11→k-13】【残り行動値:0p】
【機体状況:右膝関節より下部を消失、右腕部損傷 格納中】
【武装:頭部バルカン×2 Bサーベル×2 カメラ・ガン ザクバズーカ(残弾3)
ハイパーバズーカ(残弾1) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 コッペパン×3(−1) 水2リットル入り×2(−1) 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと合流】 【同盟:03番イブ・シュウリン】
「こちらダグラス=ロックウード、彼女の面倒を見てくれてありがとうございます。
貴方のMSの波長をコードR02合わせて下さい。自動着艦させますから。」
その返事が返って来て、アレンは相手の指示通りにした。
こんなムサイを襲った所でメリットは無いからである。
ガンダムとジャベリンは仲良く格納庫へと入って行く……
「っぷはぁ、息が詰まる詰まる。
そうだ、彼女も出してあげないとな。」
ガンダムのハッチを開き、イブを引きずり出す。
本来こういう場合乱暴に扱ってはいけないものだが、
アレンは気にせず、乱暴に扱ってのけた。
「さーて、やっぱここはあいつに挨拶しておくべきかねぇ。
……ってーか、普通あっちがこっちに来るもんだろうが、俺様はスーパースターだぞ!」
そう言いながら何故かアレンは鼻の下が伸びていた。
多分、イブをおんぶする形になっていたから。
乱暴に艦橋のドアを開ける。
目の前には名簿で見た通り、ごく一般学生風の少年。
「よう、来てやったぜ感謝するんだな糞ガキ。」
イブを近くにあった長めのソファーに寝かせ、自分はその横に座る。
そしてデイパックを開けた。
「クルシイ!シヌガナ!」
「バーカ、こうするのが効率的なんだよ。
一々あっち行ったりこっち行ったり、面倒くさいだろうが。」
中からトリィをつまみ出し、ホッポリ出す。
トリィは広い空間に久しぶりに出てうれしいのか、跳ね回る。
「おいガキ、このお姉さまは一応俺様が手当てしたが、まだ危ない。
お前が医学に長けてるんならお前が手当てするか、
出来なけりゃ他に誰か適任の人を探すんだな。」
そういうと缶詰を大量に出し、全てを開ける。
「うっしゃー、飯食うか。」
その声と同時にトリィとアレンのご飯争奪戦ははじまった。
【行動:着艦(1p) 艦橋へ移動(1p)】
【残り行動値:1p】
【位置:K-13】
【機体状況:異常なし】
【武装:頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド
ガトリングシールド】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り2本(現在合計3g)
サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌4冊】
【行動方針:リナルド抹殺の為の協力者探し リナルド抹殺 イブの手当てできる人探し】
【同盟:なし】
彼女は今も地の利を狙い、動く事を最優先しているようだ…。
【行動:移動(4P)】
【残り行動値:0p】
【位置:O09→Q09→Q11→S11→S13】
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ヒートナイフ付きビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ディパック(中身は『ディパック』『コッペパン2つ』『水2g入り2本』『地図』)】
【行動方針:地の利の確保。…基本的に自分から攻撃はしない。MSでされたら仕方なく応戦はする。】
【同盟:なし】
「・・・嘘つき。」
彼の・・・リナルドの悲痛ともいえる叫びを、
今の私は呟くように、そしてあっさりと否定した。
「・・・あなたは本当に人を殺したくはなかったの?
あなたには本当に心のそこから守りたかったものがあったの?
・・・否。
本当に殺したくないのなら、殺さずにすむ方法をとればいい。
本当に守りたいものがあるのなら、逃げるという選択肢もあったはず。
それでもあなたは闘う道を選んだ。
・・・それはなぜ?」
話すだけ話すと、リナルドからの返事を待った。
【行動:会話?(0)】
【位置:S-17:教会内大聖堂】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:通信回線(アレン・リナルド)】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:財布、携帯、デイバック(コッペパン×2、水2g2本、着替え)】
【行動方針:MS操縦技術の習得 霊感を打ち明ける あれ?また何か忘れてる・・・】
【同盟:No,01シュウジ No,02シュヴァイザー? No,07ベルク? No,15リナルド】
【一時停戦: No,16アレン】
>>349 「・・・嘘つき。
・・・あなたは本当に人を殺したくはなかったの?
あなたには本当に心のそこから守りたかったものがあったの?
・・・否。
本当に殺したくないのなら、殺さずにすむ方法をとればいい。
本当に守りたいものがあるのなら、逃げるという選択肢もあったはず。
それでもあなたは闘う道を選んだ。
・・・それはなぜ?」
『ヨーコ』は彼の言葉をあっさりと否定した。
それは解らないでもない。 彼の話したことは、もともと大きな矛盾を含んでいる。
それでも彼は、袖で涙を拭いて、彼女に向き合う。
「何でだろうな……。
確かに逃げるのは楽だし、殺さずに済むしな。
……でも。
逃げていては、守れないものがたくさんあるんだ。
俺が逃げれば誰かが代わりにやってくれるかもしれないけど、
俺には戦うための力があって、あの時は、そうすることしか思いつかなかったから。
幸か不幸か、俺は戦うこと以外の守る方法を知らなかったから。
世の中に、何かに立ち向かわずに守れるものって、そう多くはないだろ?
俺は守るために立ち向かってきたけど、それでも守れなかったものがたくさんある。
殺さずに済むなら、それが一番いいとも思ってる。
戦後、世界を建て直していくのは、生き残った人たちだからね。
現に、俺の撃墜スコアの半分くらいはMSを戦闘不能にしただけだしな。
それで人を殺したことが帳消しになるとは思わないけどね……」
妹との別れ際に彼を縛り付けた闇は、彼の預かり知らぬところで彼に守ることを強いてきた。
守らなければ、守れなければ、現実から逃げ出してしまえば、自分が自分でなくなる。
ある意味では、自身を保つためにほとんど病的に何かを守ってきた彼だが、
自分が大切だと思っているものくらいは、自分の手で守り抜きたいと思って自分を殺してきたのもまた、
事実なのである。
「そこまで言うなら教えてくれよ。
逃げっぱなしで、一体どうやって守ればいいんだ?
現実の問題から逃げて、一体何ができるって言うんだ?
綺麗事だけじゃ、何も守れなかったんだぞ……。
誰が好き好んで、人殺しをするものかよ……!」
【行動:会話(0)】
【位置:S-17教会・大聖堂】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・OSロック】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
(MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・軽度の疲労】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
(以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:ヨーコの死守、この場の収拾】
【同盟:01番シュウジ 02番シュヴァイザー? 07番ベルク? 08番ヨーコ】
351 :
シュヴァイザー=シュタイナー ◆Etrm/pWy7k :04/01/08 22:55 ID:TTO2ppUB
「ふぅ。なかなかやるねぇ・・・。」
相手への様子見の一撃を放った後の素直な感想。
本当はコクピットを狙ったはずだった。
だが、狙いは外れて頭部に当たり、
頭部を破壊した。
「まぁ。いい。頭部ならば
主にセンサーが集まる大事な場所だ。
そこが潰せただけでも、戦力半減にも
等しい状態だな。」
そしてPMX-003 ジ・Oは不利とみて撤退する。
さぁーて、どうするかな。
目的どおりシュウジの計画の目くらましになるように
あえておどらしておくか。それとも・・・この場で狩っておくか。
どうするか考えている間にも戦局は動いている。
索敵範囲にいる、他のMSも動いている。
どうやら、戦艦 ムサイ と LM312V04 Vガンダム は
合流するらしく、戦艦 ムサイ が同エリアへ侵入した。
先ほどのRGM-122 ジャベリン も同じエリアにいる。
そして、暫くして二機の反応が消えた。
戦艦に格納されたようだ。
逃げて格納されたということは、PMX-003 ジ・Oとの戦闘で
著しく消耗してる可能性も高い。
ただ、単に移動に収納した可能性も十分あるが・・・
RGM-122 ジャベリン もRX-78-4 ガンダム四号機との戦闘で
無傷ではあるまい。まぁ、あの小僧が無能なら無傷かもしれんがな。
こっちを狩ってもいいが・・・
軽く考える。そして結論をだす。
泳がしておくのは戦艦の方。
PMX-003 ジ・O は後々の計画の邪魔になるかもしれんから
今のうちに狩っておく事に。
352 :
シュヴァイザー=シュタイナー ◆Etrm/pWy7k :04/01/08 22:56 ID:TTO2ppUB
まず、相手の逃げた位置までエリアまで追撃する。
すると、そこは惑星基地だった。
相手の反応は中からする。
篭城戦か。面白い。
思わず、笑みが零れる。
まずは相手の出方を見ることにする。
出入り口の一つにハイドポンプを設置し、
そして少し離れた、外壁に身を潜める。
頭部センサーが壊れたやつならば
罠にあっさりひっかるかもしれない。
さらに、うまくすればこいつのステルス性のおかげで
相手のセンサーに俺自身も引っ掛からない可能性もある。
さぁ。どうでるかな。
そして、索敵等の機能以外を全てシャットダウンさせ
気配を隠し始めた。
【行動:移動H14へ(2) ハイドポンプの設置(1)】
【位置:H14】【残り行動値:1】
【機体状況:問題無し】
【武装:右手 ネモのビームライフル(残弾3) 左手 ギャンの武器内蔵シールド(ミサイル残弾12 ハイドポンプ残弾0)
両肩 3連装ミサイルランチャー×3】
【所持品:ディパック コッペパン二つ 水2g4本 壊れた懐中時計
(以下の所持品はS17コロニー内の教会に置き去り)
買い物袋五枚 カートw ビール6缶 日本酒1升 オレンジジュース500ml2本
二人分の食料三日分(保存の効くレトルトや缶詰、菓子など)】
【行動方針:シュウジ=アサギの計画に乗ってUC0088頃へ戻る ジ・Oを狩る】
【同盟:01 ショウジ=アサギ? 07 ベルク=クロフォード 08 ヨーコ=クロサキ?】
『そこまで言うなら教えてくれよ。
逃げっぱなしで、一体どうやって守ればいいんだ?
現実の問題から逃げて、一体何ができるって言うんだ?
綺麗事だけじゃ、何も守れなかったんだぞ……。
誰が好き好んで、人殺しをするものかよ……!』
「・・・逃げ続けることよ。」
あらかじめ用意していたかのように・・・
いや、『私』はあらかじめ答えを用意してあったのだろう・・・。
「・・・勿論、あなたが『言っていた』現実から逃げるのではなく、戦争からね。」
上を向いて、フゥーー・・・とひとつため息をつくと、言葉を続ける。
「本当に人殺ししたくないんなら軍人なんかにならなきゃいいのにねえ・・・、『バーサーカー』。
・・・そんなに嫌だったら、軍を辞め、守るべき人の隣にいてやればいいのに・・・。
まあ、いやいや言いながらも敵を倒せば英雄だから辞められないのも道理だね・・・。」
『私』はあえて戦時の異名を語り、彼を煽った。
私にはその真意はわからない・・・。
【行動:舌戦(0)】
【位置:S-17:教会内大聖堂】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:通信回線(アレン・リナルド)】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:財布、携帯、デイバック(コッペパン×2、水2g2本、着替え)】
【行動方針:私どうしちゃったの・・・?】
【同盟:No,01シュウジ No,02シュヴァイザー? No,07ベルク? No,15リナルド】
【一時停戦: No,16アレン】
『サーティアさん、僕達、やっぱりまだお互いをよく知らない。
だから、まず知り合うのが大切だと思う』
「長所と短所、ね……」
ジムの中でリオンの通信に声を傾ける。
『まず、お互いの長所と短所、MSの操縦技術……
それを聞いた上でこれからの行動を決めよう。」
僕はこれといって長所は無い。
しいて挙げると、MS戦術論は上官に誉めてもらった事がある。
技術は言ったと思いますけど、学徒兵なのであまり期待して欲しくないですね。』
少し考え込んだ後、口を開いて操縦桿を握る。
「私は、ジャンク屋をやっていたわ。
だから機械修理や整備、改造は得意なものよ。
後は器用な動作だったら少し自信が有る。
素早く動かすとなると勝手が違うけれど、手動操作でちょうちょ結びとかできるしね」
一旦閉じる口。そして再び口を開く。
「だけど……私人を見る目はないみたい。
あの、悪い意味じゃないけれど、レオンの演技には気づかなかったし……
前のパイロットが休憩中に殺しちゃったりとか……
その……ね、マヌケなのよ、私。
どうしようもないくらいにね……」
後は、万引きの仕方とか鍵の開け方とか地元の勢力への挨拶の仕方とか……
裏仕事に関してだけど、関係無いわよね。そういうの。
「……どちらにしたって、戦闘能力でリオンを上回る事は無いわね」
恥ずかしそうにヘルメットバイザーを掻く。
【行動 : リオンに通信(−1)】
【残り : 3P 】
【位置 : L−10 】
【機体 : 正常 】
【身体 : 正常 】
【武装 : ビームピストル×2、ビームサーベル、頭部60mmバルカン砲×2、ビームシールド(破損)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、ノートPC、バッテリーボックス、
頑丈な腕時計、コッペパン2つ、水2リットル入り2本、
携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 生きましょうよ。 】
【同盟 : No.09-リオン 】
>>353 「・・・逃げ続けることよ。
・・・勿論、あなたが『言っていた』現実から逃げるのではなく、戦争からね。」
『ヨーコ』はひとつため息をつくと、言葉を続ける。
「本当に人殺ししたくないんなら軍人なんかにならなきゃいいのにねえ・・・、『バーサーカー』。
・・・そんなに嫌だったら、軍を辞め、守るべき人の隣にいてやればいいのに・・・。
まあ、いやいや言いながらも敵を倒せば英雄だから辞められないのも道理だね・・・。」
(……まるで用意していたような答えだな。
全くもってその通りだ。 君の言ってることはある意味正しいな。
俺は、何であの時そばにいてやらなかったんだ?
……だが)
『ヨーコ』の言っていることは認めよう。
それでも、逃げれば全てが解決するわけじゃない。
「確かにその時はそれでいいのかもしれない。
けどな、どんなに大切に思っても、どんなにそばにいたいと願っても、例えどれだけの時を一緒に過ごしたとしても、
どこまで逃げ続けたとしても、奪われるときは奪われるんだ。
経験から、それは知ってる。
だけど、戦うことでほんの少しでも守りきれる可能性が生まれるのなら、
俺は『そばで最期の時を共に過ごす』ことよりも『この手を血で染めてでも守る』ことを選ぶ。
人殺しは嫌だけど、大切な人たちが笑って過ごせる日々が戻ってくるのなら、
俺自身がどんなに傷つき、つらい思いをしても、それでいいさ。
だから俺は、『バーサーカー』であることを受け入れた。
まだ、諦めて逃げるには早いと思ったから」
≪続く≫
>>355続き
そこまで言ったリナルドの背後に、ゆらり、と人影が浮かぶ。
シュウジやベルクには見えなかっただろう。
だが、『ヨーコ』には見えたはずだ。 彼女に語りかける『彼女』が。
(あなたはここにいてはいけない。
還りなさい、暗黒の世界に。
そして、彼女を解放するの。
あなたは、私と同じ闇の住人。
光の溢れる世界には、いてはいけない。
皆に、彼女を返しなさい!)
マヤのプレッシャーが終わると同時に、リナルドの瞳孔が収縮する。
そして『ヨーコ』の目を見据え、ワントーン低い声で、しかし力強く彼は言った。
「俺の話を認めろとは言わない。 君は自分の信念を貫けばいいさ。
だが、彼女は返してもらう。
だから、もう一度、涙を流していた時の君に戻れ。
初めて会った時の君に戻れ」
自分が今まで主張してきたことは、所詮自分のエゴかもしれない。
そう思っても、彼は自分の信念を曲げるわけにはいかなかった。
それが、今まで彼を支えてきたものだったから。
【行動:会話(0)、覚醒(0)、プレッシャー(0)】
【位置:S-17教会・大聖堂】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・OSロック】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
(MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:覚醒】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
(以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:ヨーコの死守、この場の収拾】
【同盟:01番シュウジ 02番シュヴァイザー? 07番ベルク? 08番ヨーコ】
(何!? あの娘は・・・。
私に・・・語りかけてくる・・・!!)
彼の後ろに、突然少女が現れた。
「グ・・・ガ・・・。や〜め〜ろぉ〜〜〜。」
・・・るとほぼ同時に、『私』が突如胸を押さえて苦しみだした。
少女が語りかけてくる。
(・・・そう。あなたはお兄ちゃんのことを・・・。)
少女はコクリとうなずくと、『私』に語りかける。
(あなたはここにいてはいけない。
還りなさい、暗黒の世界に。
そして、彼女を解放するの。
あなたは、私と同じ闇の住人。
光の溢れる世界には、いてはいけない。
皆に、彼女を返しなさい!)
「もう・・・もうあそこにはぁ〜〜・・・
あそこだけには・・・戻りたくない!!」
鼓動が激しくなってゆく。頭が白くなってゆく。
そして、頭に浮かんだのは『彼女』の最後の光景・・・。
「イヤァ・・・イヤァァァァァ・・・・。
私達が・・・私たちが何したって・・・言うんだぁ〜〜!!
お前達が勝手に・・・ナチスが勝手に決め付けただけだろう・・・!?」
『俺の話を認めろとは言わない。 君は自分の信念を貫けばいいさ。
だが、彼女は返してもらう。
だから、もう一度、涙を流していた時の君に戻れ。
初めて会った時の君に戻れ』
「いやだああああ!!
こいつの中は居心地がいいんだああああ!!
あそこは・・・あのアウシュ・・・だけは・・・ギャアアアアアアアア!!!」
そこで『彼女』はいなくなった。どこかに消えていった。
・・・でも、まだ体は思うようには動かない!?
(あれ?まだ・・・)
体が動いた。
でも私が動かしたのではない。
(・・・まだ私の中に何かいるというの!?)
「・・・お前、リナルドっつったな?
あの女を始末してくれてありがとよ・・・。
・・・俺達にとって少し邪魔だったからな。」
男口調の『それ』は、リナルドさんに向けて手を差し出した。
【行動:成仏(1) 新たな脅威!?(0)】
【位置:S-17:教会内大聖堂】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:通信回線(アレン・リナルド)】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:財布、携帯、デイバック(コッペパン×2、水2g2本、着替え)】
【行動方針:憑依中】
【同盟:No,01シュウジ No,02シュヴァイザー? No,07ベルク? No,15リナルド】
【一時停戦: No,16アレン】
一息に暗礁空域を抜け出て通常空域を通り、U-16ポイントにある戦場跡に着いた。
小さく何もなさそうな戦場跡の上、隣のポイントが侵入禁止地域ということもあり、
ここに好き好んで近付く人間はいないだろう。
側にある巡洋艦らしき残骸の影に潜み、状況を確認する。
目的のコロニーはもう目と鼻の先だ。
何事もなければ30分かからずに着くだろう。
ここでやはり気になるのは、他の参加者の動向か。
これだけ広い戦場だから接触する確率も低く、非常に分かり辛い。
アシッドやサーティア達は、あれから動きがなければ北西のフィールドにいる筈だ。
では他の参加者は…?
考えられるのは先程も考えた通り、ムサイの周辺。
これはまず間違いなくいるだろう。
おそらく、ムサイを巡って戦闘も起こっていると思うが、かと言って全員が全員
ムサイに集まるわけではあるまい。
あとは南西のフィールドと、ここ南東のフィールド。
北東にいるのかもしれないが、特に用事はないからこの際無視する。
そして誰かが南東のフィールドにいるとすれば、南の小惑星基地か、俺が行こうと
しているコロニーという事になる。
俺みたいにふらふらしていない限り、誰もが行動拠点を持ちたがるのは
至極当然の話だ。
本来ならばそれは守り難いコロニーよりも、設備の整っている基地が向いている
のだが、あくまでも俺の考えでしかない。
基地に入れなかった参加者が、仕方なくコロニーにいるという可能性もある。
とにかく不確定な推測に頼って、誰もいないと決めつけるのは愚の骨頂だ。
接触した場合の対応を決めてコロニーへ向かうべきだろう。
決めると言っても簡単な事だ。
俺らしく相手の出方を見るか、信念を曲げて先制攻撃を仕掛けるか、だ。
(ま、普通なら出方を見るところなんだが、このプログラムの中でそれにこだわる
のも危険かもしれないしな…)
考えた末に、俺はディパックから種子の袋を取り出して片手を突っ込んだ。
「偶数ならば今まで通り。奇数ならば羽目を外す。恨みっこなしだ」
俺は誰にともなく言うと、適当に種子を掴み手を引き抜いた。
さて、対応も決まった。
あとは行動あるのみだ。
【行動:U-16に移動(−2)、種子占い(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:V-15→V-16→U-16】
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り1本、食料二日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:とりあえず水の補給を】
【同盟:なし】
現在においても、一つの独立した軍事基地を宇宙に建設する場合、
このような小惑星を利用することはよくあることである。
その物の採掘資源が豊富な上、元からあるものを使うのだから開発が楽だ。
地球連邦のルナツー、ジオンのソロモン等々類似した物は数多く存在するが、
ここもそのような小惑星基地の一つなのだろう。
内部には軍事施設もあることだ。適当な武装の一つぐらいあるのは間違いない。
とは、考えてみたもののだ.…。
先程からこの空域をくまなく探し回っているが、それらしき物が全く見つからない。
確かに基地の規模からして、それほど出入り口が多いとは思えないが、
これでは肝心の軍事基地としての役割をほとんど果たしていない。
しっかりと起動しているからには、不自然に入り口が無さ過ぎるのは大いに問題である。
しかし、そう言うわけでは無さそうだ。よく見れば岩陰に隠れるように確かに入り口自体は存在している。
となれば、考えられることは『何者かが封鎖している』ことなのだが…。
先程のコロニーもそうだが、ここまで何故基地からの接触が何も無いのが気になるところか。
だが違和感は残ったままでも、それは同時に彼の中で確信にも変わっていく。ここには人はいない。
一つのMS発射口の隔壁を強引にアックスで切り開く。
空気の流出と同時に残骸が排出され機体にぶつかていく。ノーマルスーツを着た死体も確認できたが、
新しい死体ではないところを見ると参加者の一人というわけではないようだ。
狭苦しいデッキに機体を潜り込ませると、早々に内部の捜索を始める。
破壊されたMSが持っていたり、壁にかけられたままになっていたりと、
幾つかそれらしい物は見つかるが、どれもこれも中途半端に壊れておりすぐに使えそうな物が無い。
ならば仕方が無い、内部の探索を詳しく行うしかないようだ。
彼はMSを降りると、残骸漂うデッキを抜け基地の中心部へと向かい始めた。
【行動:移動 (-2P) 捜索 (-1P)】
【位置:H-05→G-05→F-05】【残り行動値:1P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:武装探し】【同盟:無し】
少し進んでS15に入ったところで…少し驚く。…レーダーに反応があったのだ。少し考える彼女。
「…策敵範囲内に…4機も…。…表示は01・07・08・15…。
向こうが…攻撃してこないかどうかわからないけど…向こうの策敵にも
引っ掛かってるだろうし……逃げられるかどうかもわからないなら…。」
相手の策敵にも機影は当然映るだろう。…接近し…一旦止まってから又接近してくる機影が。
…そして、コロニー宙域S17に入る。…が、スキウレの砲はコロニーから逸らして動きの速度も慣性任せにし、
機体のみコロニーに向けて様子を窺っている。向こうからすれば、戦意があるのかないのかの判断は非常に難しいだろう。
「…これで仕掛けてくるなら…どっちにしてもいずれやりあうしかないもの…。でも…避けたい。」
【行動:移動(2P)】
【残り行動値:2p】
【位置:S13→S15→S17】
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ヒートナイフ付きビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ディパック(中身は『ディパック』『コッペパン2つ』『水2g入り2本』『地図』)】
【行動方針:好位置にいる相手の反応を窺う。…
基本的に自分から攻撃はしない。MSでされたら仕方なく応戦はする。】
【同盟:なし】