ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第四章

このエントリーをはてなブックマークに追加
話し合いはアレンは痛みに耐えている間に終わったらしい。
結果は同盟を組む事になったらしく。
アレンは少しだけホッとした。
しかし、これはあくまで少しだけである。
あえて安心させておいて時期を見計らい、殺すというのは十分考えられる。
だが、今の自分には闘う術は無い。
ならば、せめて信じてみよう。
この目の前にいる男の事を。

「・・・さてと、アレンさん、もう大丈夫です。
 今はゆっくり体を休めて下さい。」
そういってダグラスがアレンを支える。
他の部屋に移動してしっかりしたベッドで寝た方が
確かにブリッジのソファーよりはマシだろう。
ブリッジを出ると、すぐ前にリファニアがいた。肩を貸してもらう。
「アレン、とりあえず、危機は去ったよ?…今は、ゆっくり休もうね?」
「ああ。」
短く一言だけ返事し、女性士官の部屋に向かった。

【行動:艦内移動(-1P)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:L-8(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす リナルド抹殺 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー?】
男が、苦しそうな表情をして倒れこむ。そこにまだ、学生だろうか?という
女の子が肩を貸しに来る。

「アレン、とりあえず、危機は去ったよ?…今は、ゆっくり休もうね?」
という・・・。

しかし、そんな女の子にこの重力スペースで担げるような軽い男ではなさそうだ。
「医務室に運ぶ、ベッドと、鎮静剤ぐらい有るはずだ!今は、休ませてやろう、な?お嬢ちゃん。」

そう言って、リファニアに肩を外すよう促し、担いで、医務室へ向かった。

【行動:話(0)医務室へ(1)】
【位置L8】【残り3P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン2個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)】
【方針:艦長と話し合い】
【同盟:ムサイ組】
俺は現在のガンイージに出来得る限りのスピードを出し、H-5ポイントに突入した。
ギラ・ドーガとジェガンが戦闘に入ったのなら、例えガンイージをレーダーで捉え
ていたとしてもこちらに向ける注意は分散する筈だ。
たしか、俺が見たMS年鑑の0093年版に、ジェガンの名前もあったと思う。
ジェイスという参加者の操縦の腕は知らないが、同じ年代のMSなら性能的には互角
だろうから、そうそう簡単にやられる事はないだろう。
その隙を突ければ、楽な展開に持っていけるかもしれない。

…このような戦い方は正直、俺の性に合わないのだが……。
だがついさっき自分で確認した筈だ……感情に任せた戦いはしないと。
今は目前の敵を冷静かつ冷徹に始末すると。
倒す。ただその為のみに全神経を集中させる。

(…ジェガンが後で敵にまわらないとは限らないが、
 今はギラ・ドーガの相手をしていてくれよ)

俺は祈るような気持ちで前方を見つめる。
始めのうちは肉眼では移動するビームの光しか見えなかったが、やがてその周りの
闇がビームアックスを持つギラ・ドーガの姿を形作っていく。
それを見た俺の心臓が、一段とその動きを速めていく。
小さい深呼吸を何回か繰り返して、その姿をしっかり目に焼きつけた。

「…さて、あの時の続きをしようか」

俺はガンイージのビームライフルを左手に持ち替え、右手にビームサーベルを
持たせた。
スピードを落とす気は、ない。

 【行動:更に接近(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:H-5】  
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り3本、食料22/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:戦場に向かう】
【同盟:なし】
259シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/01 16:07 ID:???
フォンブラウンの一角にあるビルのとある薄暗い部屋…その部屋で何者かが話し合っていた。
一人は神経質そうな50代ぐらいの男。もう一人は一癖も二癖もありそうな…もうそろそろ30代にさしかかりそうな男だった。
「極秘任務…ですか?」
『そうだ。このことは同じプロジェクトないの人間と私以外の者には一切口外してはならん。』
「あんたの上司にも…?」
『君は黙って私の命令に従っていればいいんだ!
 全く…今までこのプロジェクトに参加させた者達は無能ばかり…
 さらにやっと有能な者が見つかったと思ったらこんな奴とは…。』
「了解了解…で、何をすればいいんですか?」
『君も知っているだろう…?Zephyr Pantom Sistemuの事は…。』
「あぁ…MSを無人機制御するために作られたって言う…?
 あれはデマだって聞きましたけど…?」
『いや、あれは実在する。しかし、第一級軍事機密として封印されてしまってな…
 そのプロテクトは今のところ誰にも解除できた者はいない。』
「そこで自分に…?なるほど。だから口外禁止なんですね…?」
『そうだ。そしてプロテクトを解除した後、それを解析し、さらに改良を加えて提出して貰いたい。
 期限は私かお前が死ぬまでだ。』
「…簡単に言いますがね…私に人工知能の教育をしろというのですか?」
『だからお前は私の命令に黙って従っていればいいんだ!』
「…了解。」
『今日呼んだのはこの命令を伝えるためだ。
 明日からアナハイムのW−22−02294に移ってもらう。準備をしておけ。』
「気が早いことで…了解しました。」
『それと…本日付でお前の補佐になることになった人物を紹介する…。入れ。』
「補佐ぁ…?」

ドアが開けられ、誰かが入ってくる。てっきりメンバーは無能揃いと聞いていたので、
頼りなさそうな男だと思っていたのだが、入ってきたのは20代ぐらいの女性だった。
『エルザ=ローレンツです。以後、よろしくお願いします。』
「よろしく、シュウジ。シュウジ=アサギだ。」
『ふふふっ…。』
「何故笑う…?失礼な女だなぁ…。」
『ふふっ…ごめんなさい…あまりに聞いてた噂と違った人だったから…。』
「噂?」
『そ…ものすごく陰気で近寄りがたい感じがする人だって。
 でも…なんか違うのよね…そう、目が違う。』
「…滅茶苦茶な噂だな…おい…。ま、とにかくよろしくな。」
『えぇ。こちらこそ。』


そこで急に映像が途切れた。そして、意識は一気に現実へ戻される。

「痛っ…ここはどこだ…?にしてもやけに懐かしくて不愉快な夢だったな…。」

【行動:夢(−0)気が付く(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:Q−15】
【機体状況 :頭部、バックパックに損傷有り 漂流中】
【参加者状況:後頭部打撲】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大) ビームサーベル 狙撃用BL(残弾5)】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:状況把握 不愉快だ…】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
>>250
「!っ」
アビゴルのビーム・カタールがボリノークサマーンのコクピットを貫き
H・ハイザックのビームが跡形もなく消し去った。
それと同じくコロニーの崩壊も大きくなる。

その崩壊で出来た穴からH・ハイザックが吸い出され、
他のMSもコロニーから脱出しだした。

(殺す必要が・・・・・・・・コクピットを狙う必要があったのか?)

あの時と同じ気持ち。初めてMSを・・・・・・”人”殺したときの
気持ち・・・・・・気分が悪い、吐き気がする、胸糞悪い。
心の中にまた、もどかしさを感じる。

―――――――――――――――――――――。
いつの間にかコロニーの外へ移動していた。
人の生存本能が勝手に体を動かしたのだろうか?
崩壊していくコロニーをずっと眺めていた。

【行動:コロニー脱出(-1)崩壊を眺める(-0)】
【残り行動値:3】
【位置:R-17】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E63%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
261イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/01 17:19 ID:???
ダグラスからの合図に頷き、愁林は中断していた作業を再開した。
ムサイ級の艦橋前、凡そ100m。
カメラのズームで、艦橋からも容易に作業の様子を確認できる宙域を確保する。
ハンブラビに覆い被さるようにVガンダムを動かし、互いのハッチを近づける。
スーツのロックを確認し、生命維持機能が順調に作動している事を確かめてから、愁林は宇宙空間へ泳ぎだした。

作業自体は、思った以上に簡単であった。
幸いな事に、ハッチやコックピットには何のトラップも仕掛けられてはいない。
唯、赤黒い海に、首と胴の離れた亡骸がたゆたっているだけだ。
それぞれ、顎と鎖骨の間を消し飛ばされた、いびつな姿のままで―――

「……酷いものね……」

黒社会は、言うなれば闇だ。その中では毎夜、幾人もの人間が惨たらしい死体となっていく。
故にこれは見慣れた光景の延長線上でしかない。
だが、幾ら慣れたとて、死者に対して憐憫と哀悼の情を忘れるには、彼女の心は少々優し過ぎた。

だから、囚われかけたのかもしれない。

目の前の、物言わぬ少女の声無き声。
怨嗟、慟哭、哀願―――死者は口を開かぬままに、無念の情を謳い上げる。
心の中に流れ出したその旋律に、初めは戸惑いながらも、やがて素直に受け入れる愁林。
聞こえる筈の無いソレを訝しむ事も無く、彼女は鎮魂の祈りを唇に乗せ始めた。

それはさながら、死者と生者とが織り成す、レクイエムのコーラスだった。

【行動:取り付き(-1)、表面調査(-1)、ハッチ操作(-1)、内部調査(-1)】【残り行動値:0p】
【現在位置:L-08】【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、ハンブラビの確保とパイロットの弔い、X2への対処】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア】
アレンに肩を貸しながら、女性士官室へ向かおうとするリファニア。
アレンは特別体格が良いという訳ではないが、それでもリファニアにとってはじゅうぶん重かった。
…でも、そんな重さくらい、今は苦にはならない。
アレンの体からは、まだ温もりを感じる。…この温もりがある限り、アレンは生きている。
無論、ノーマルスーツ越しなので、直接触れてわかる訳では無かったが、
それでもリファニアにはアレンの温もりを感じる事ができた。

突然、肩にかかった重みが薄らいだ。スタンリーが、アレンを担ごうとしているのだ。
『医務室に運ぶ、ベッドと、鎮静剤ぐらい有るはずだ!今は、休ませてやろう、な?お嬢ちゃん。』
スタンリーはそう言って、アレンを担ぎ上げた。
…リファニアにとって、それは意外な行動だった。
ポカーンと、スタンリーの顔を見つめるリファニア。すぐに、少し不服そうな顔になる。
…ちょっと重くても、アレンは自分が運びたかった。
…それに、冷たい医務室より、暖かい"おうち"にアレンを連れて行きたかった。
だが、ここはスタンリーに従う事にした。
得体の知れない戦争屋。間違いなく、彼からは戦争に染まりきった臭いが色濃く感じられる。
だが、だからと言って、人間らしさを失っている訳ではないみたいだ。
…少し彼を警戒しすぎていたのかも知れない。パパの言葉が思い出される。

『いいかい、リファニア。ニュータイプというのはね、人の心を感じられるんだよ。
 …もちろん、エスパーみたいに何もかもわかるという便利な物じゃないけど、
 それでも、相手の心を感じ、解り合う事が出来る、素晴らしい能力さ。
 …パパには、それが出来なかった。だから、取り返しのつかない罪を幾つも犯してしまったのさ。
 …でも、リファニアには、それが出来る。
 だからこそ、学校でもみんなに慕われているし、…こんな私にも、心の安らぎを与えてくれるんだ。』

…本当に、自分にそれが出来ているんだろうか。
もし出来ていれば、サーティア達との戦いも避けられたかもしれないし、
もっとすんなりとスタンリーを受け入れる事も出来たのではないか。

…やめた。今そんな事を考えていても始まらない。
アレンをスタンリーに任せ、リファニアはブリッジに戻った。
ダグラスがイブと通信しているのを横目に、散らばった医薬品をまとめて、抱える。
イブの為に必要と思われる分は、別にまとめて、残しておく。
「トリィ、おいでっ。」
手には、医薬品などを目一杯抱えているので、トリィを頭に乗せて、リファニアは医務室へ向かった。

【行動 : 医務室へ(-1)、残3 】
【位置 : L-8(医務室付近) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 絶対にアレンを生かす、パパと自分の生きた証を立てる、艦とクルーを護る 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス? 】
>>262に追加です。

医務室に向かっている途中、定期放送が流れた。
例の、髑髏を抱えたリーア先生の声が流れる。
『現在、次の「イベント」のための仕込み中です。
 たぶん、次の定期放送の時に詳細を発表できるかと思います☆
 あ、ちなみに、この前の『ボーナスタイム』とは違うルールですよ〜。
 だから、今の内に近くの参加者を減らしておいた方が有利になれるかも!?
 みんな、頑張りましょうね〜♪』
それを聞いて、リファニアは例えようのない不快感に襲われた。
…この女、戯れている…。
艦内スピーカーを睨みつけるリファニア。

…殺し合いなんてやっている場合じゃない。
みんなの命をもてあそぶこの女こそ、倒すべき敵じゃないの。
リファニアは、放送が終わるまでずっと、スピーカーを睨み続けていた。
鎮静剤が無いな・・・・読み違えたか?
そう思いながらも、ベッドの上のアレンを見つめる。

人の気配・・・・
そう思い、ドアを開ける。

「お嬢ちゃん、なんだってこんなところに・・・。」
手には、大量の医薬品その中から必要なものだけを取り出す。
その中にひとつ、気になるものを見つける。

「筋弛緩剤・・・?」
リファニアには気づかれないように言う。

それから少しして、鎮静剤と、栄養剤をアレンの腕に打ってやる。

「長く持つかは分からんが・・・・・。」
そう言って、リファニアのいる、廊下に出て一言。

「あまり、言い状況とはいえんが、取合えず一安心だ。」
と、声を掛けてやる。
そして、ブリッチへ向かう。手には緑のマスクを携えて。

【行動:お注射(1)、探し物@発見(マスク)【1】、ブリッチへ(1)】
【位置L8】【残り0P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン2個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:状況を見極める】
【同盟:ムサイ組】

「医務室に運ぶ、ベッドと、鎮静剤ぐらい有るはずだ!
 今は、休ませてやろう、な?お嬢ちゃん。」
あの海賊もどき、スタンリーだ。
スタンリーはアレンを担ぐとそのまま医務室に向かう。
アレンは何か言おうとしたが、そんな気力も無く。ただ、されるがままに医務室へと向かった。

医務室につくと、アレンは倒れるようにベッドに横になった。
目がかすむ、寒い、頭が重い。そして何よりも、眠い。
呆けていると腕に何かを注射される。その瞬間……
「いっだーーーーーーーー!!!」
一瞬で目が覚める。上半身を起こす。
このアレン、この年になっていまだに注射が怖いのである。
「てっめ!この野郎!注射なんてしてんじゃねーよ!
 人様に針ぶっさすってどういう根性してやがんだ!」
助けてくれた相手にこう言ったりする。
なるほど、敵をよくつくるのはこういった所のせいか。
目をドアの所に向けると、リファニアが立っていた。
両手には多量の医薬品、頭には七面鳥。
「……リファニア」
ゆっくりもう一度寝なおす。叫んだら頭がくらくらしてきた。
薄く目を開けながら言う。
「ハニー、俺、ちょっと寝るわ……すっげ眠いから。
 何かあったら起こしてくれ。」
それだけ言うと目を閉じて眠る。2秒とかからない内に寝息が聞こえ始める。
それくらい、アレンは眠かった。

【行動:寝る(-0P)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)
         睡眠中】
【位置:L-8(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす リナルド抹殺 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー?】
「イベント・・・?アトラクション気取りか、ふざけんな!!」
定時放送の後、一人になったブリッジで、思わず激を飛ばした。

「新しい参加者がどんどん増えている・・・、
 その一人がスタンリーさんか、どうりで名簿に載っていなかったわけだ。
 ・・・五人も集まった、そろそろ他の参加者に攻撃を仕掛けるべきなのかなぁ・・・?」
言葉ではそう言うものの、そう易々と他の参加者に攻撃を加えたくはない。
自ら攻撃に出れば、このゲームに乗った事と同意だと思っているからだ。
この主催者に従いたくは無い、ほんのささやかな反抗のつもりだ。
もちろんこの志も、ティーチャーや攻撃的な生徒の前では無力なのかもしれない。

「・・・今は目の前のことを考えよう、
 気を荒立てたままじゃハンブラビのパイロットに対して失礼だ・・・。」
気持ちを落ち着けた後、ブリッジを出て、必要になる用具をそろえる事にした。
まっさらなシーツ、ビニール袋、ハンカチーフ、雑巾、水を張ったバケツ・・・。
大体揃った所で出撃待機ルームへ、格納庫は開放状態、
小窓から外で作業中のハンブラビとVガンダムが見える。
僕は二機を見つめながら、作業が終わるのを待つことにした。

【行動:用具準備(−1) 格納庫へ(−1)】
【位置:L-8】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 ロザリオ コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 弔いが終わったら他のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
>>250
攻撃を仕掛けたはいいものの、結果は確認しなかった。
次の行動に移るべくボリノーク・サマーンの方を見ると、何故か動きが無い。
彼が攻撃をかけた付近には、ぽっかりと穴が開いている。

(まさか……あの一撃で?
 避けるチャンスはあったぞ……)

その瞬間、複数のビームがボリノーク・サマーンを貫き、破壊していく。
飛んでくる破片をビーム・カタールで払いつつ、彼は目を見開いた。

(殺した?
 また、殺したのか? 俺が?
 これも、仕方のないことなのか?)

深呼吸し、緊張状態から幾分解放されると、彼は考え事をしながら周囲を見回した。
もう、このコロニーはもたないだろう。 ところどころで崩壊が始まっている。

(もう殺したくないと……
 もう殺さないと……
 俺は、誓ったんじゃなかったのか?
 この力が戒めを破るのか?
 これは、俺自身が望んだ結果だったのか?
 リーアは、こんな俺を受け入れてくれるのか?
 ……)

考え出すと、次から次へと疑問が沸いてくる。
だが、確かなことが一つ。
それは、彼がその手で一人の人間を殺したこと。
その結論に到達すると、彼はビーム・カタールを引っ込めて、ホビー・ハイザックの機影を探した。

すると。
何と、ホビー・ハイザックがコロニーの亀裂から吸い出されていく。
ゼファーによる機体の制御すらなされていないようだ。

(とりあえず……後を追うか)

変形しデュアルタイプとなったアビゴルは、コロニーの亀裂から宇宙に飛び出し、
流されていくホビー・ハイザックを追った。

【行動:切り払い(-1)、鬱度レベルアップ(0)、変形(-1)、S-17→S-16→R-16→R-15→Q-15(-2)】
【位置:Q-15】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MA形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:……】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ?】
『定期放送のお時間で〜す。 』

その放送が入った瞬間、ジョシュアの鼓動と呼吸は一瞬停止した。
瞳に映りかけた殺風景な河原とお花畑を見なかったと思いこもうとしながらあわてて周囲を見渡してから、
それがヘルメットに内蔵された通信機から強制的に聞かされていると気がつくまで少し時間がかかった。

「急になんだよ………」

イベント。ボーナスタイム。頑張って殺し合いを続けろ、か。
目の前ににんじんをぶら下げられるのか、尻に火をつけられるのか。
どちらにしてもろくなものじゃないことは確かだろう。
自分は競馬場の馬以下で、ドッグレース場の犬にも劣る存在というわけだ。
畜生。
呪ってやる。
呪ってやる。
呪ってやる。

微妙に焦点の合ってない目をしたままぶつぶつと呟く。
呟いているうちに、前方に基地が見えてきた。
念のため周囲をチェックするが、索敵出来る範囲内に他の機体は見あたらない。
ならば、今のうちに入手できるものはしておかなければ。

出入港口に機体を滑り込ませると、ジョシュアは生き延びるために必要な物資を探しに基地内に潜入した。
近くに浮いていたバールを棍棒代わりに手に取ると、取りあえず居住ブロックへと向かう。

【行動:I17→I16→I15→H15に移動(行動値−3)、基地内捜索(−1)】
【位置:H15】【行動値残り:0】
【機体状況:ガンダムMKU;異常なし】
【パイロット状況:若干の恐慌状態「暗いよ広いよ怖いよ」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 
    頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2リットル入り2本(1本は残り3分の2程度)
     名刺入れ(名刺100枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:武装・装備の充実】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
医務室へ入ろうとした時、スタンリーが出てきた。
スタンリーはリファニアが抱えていた薬からいくつか選ぶと、それを手に取り再び医務室へ入っていく。
入り口から恐る恐る中を覗こうとするリファニア。
『いっだーーーーーーーー!!!』
突然、アレンの絶叫が鳴り響いた。思わずビクッとするリファニア。
『てっめ!この野郎!注射なんてしてんじゃねーよ!
 人様に針ぶっさすってどういう根性してやがんだ!』
だが、次の瞬間、アレンのそんな声を聞き、ほっと安堵の息をつく。
…まったく、お注射怖いなんて、可愛いとこあるなぁ、アレン。
つい、笑みが浮かんでしまう。
処置が終わると、スタンリーが出てきた。
『あまり、良い状況とはいえんが、取合えず一安心だ。』
スタンリーはリファニアにそう告げた後、どこかへ去って行った。
…やっぱり、悪い人じゃないみたいだなぁ。

スタンリーを見送り、医務室に入ると、薬をテーブルに置いた。
『ハニー、俺、ちょっと寝るわ……すっげ眠いから。
 何かあったら起こしてくれ。』
アレンは、そう言ったとたんにグーグーと眠りだしてしまった。
眠っているアレンの傍に行くリファニア。しばらく、アレンの顔を見つめる。
「…何かあっても、起こしたりなんかしないよ。…ゆっくり休んでね。」
そう呟いて、眠っているアレンの唇を奪う。
「おやすみっ、アレン。…私の夢を見てねっ。」
リファニアは、医務室から出ていった。

(続きます)
医務室から出たリファニアは、何をしようか少し考え込んだ。
だが、すぐに妙案が浮かぶ。
「みんな疲れているし、ここは一つ、ちゃんとした料理を作ってあげる事に大決定っ!」
いつも炊事をやっていたリファニアは、料理には結構自信があった。
思い至ったら、即行動。そのまま、厨房へすっ飛んで行く。途中、自室にノーマルスーツを置いておくのを忘れずに。

厨房へ入ったリファニア。冷蔵庫や、キャビネットを開けて食材を探そうとする。
…冷蔵庫を開けたリファニアは、戦慄した。
「…トリィ、これ、食べられる?」
ひきつった顔で、形状をすでに失っているトマトを指さすリファニア。
「ムリ!マジデカンベンシロ!」
首をぶんぶん振って必死で否定するトリィ。
リファニアは、はぁ、とため息をつくと、気を取り直して別の食材を探した。
…結局、見つかった無事な食材はというと…。
ライス、パスタ、スパイス各種、カレールー、オリーブオイル、ペペロンオイル…。
肉や野菜類は、無論全滅。かろうじて、ジャガイモ。あと、缶詰各種。
今の所は、こんな感じだった。
「…これは、私にカレー作れって言ってますかぁ?」
そう呟くと、さっさと必要な食材集めて、調理を開始した。
「あーあ、タマネギあったら、気合入った特性カレールー作ってあげられたんだけどなぁ。
 …仕方ないから、この出来合いのルーにスパイス混ぜてつっくりますかっ。」
鼻歌を歌いながら、カレーを作るリファニア。
…凄惨な殺し合いの中の、安らぎのひととき。
…そんな安らぎがいつまで続くかの保証など、何もなかった。

【行動 : 厨房へ(-1)、食材発見(-1)、カレーを作る(-1)、残0 】
【位置 : L-8(厨房) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 絶対にアレンを生かす、パパと自分の生きた証を立てる、艦とクルーを護る 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス? 】
271ルイ・フィルセント ◆nkg.2sWI0U :04/02/02 01:47 ID:BPyNwGf4
出現位置確認やー
「なんや、なんや。
 アタシをいきなり目隠ししよって、こないなとこ
 連れて来きよって。
 えっ、紙にこれだけ書けばぎょーさん儲かるん?
 その、言葉忘れさせんで。
 いっちょ、書いたるわ。

 私たちは殺し合いをする
  私たちは殺し合いをする
    私たちは殺し合いをする

 これで、ええんやろ。
 あっ、今度は何処につれていくつもりやん。
 あっ、アンタ今アタシの胸さわりよったな。
 ただじゃないで、金だしやー!!」
そんでもってな。口にハンカチ当てられて意識失ってもうてな。
次、目が覚めた時には、なんかの乗り物の席に座っとたわ。
おもわず、周りをキョドってもうたけど、分かったんは
ここが宇宙やということと、なんやへんなプログラムとかいうのに
連れ去られたっちゅー事ぐらいやった。
っちゅーてもな、なんか一緒に放り込まれとった
プログラムの栞っちゅーのに書いてあったんや。
思わず、むかついてもうてビリビリに破ってもうたわ。
書いてあることを、要約すると
『生き残りたければ他の参加者を殺せ。
 逃げれば首についてる首輪でボカン』
っちゅーことやった。
そんなんいややわ。
まだ。22の若い身空で彼氏もおらんし、やりたいことも
やりきれんで死にとうないわ。
しゃーないけど、とりあえず動かん事にはどうにもならへんやろな。
っちゅーても、この機械の扱い方が分からへんわ。
とりあえずは、扱い方覚えへんとな。
マニュアルを開いてと・・・・・・ほほう。
こうやれば、動くんやな。
とりあえず、動かそう思うてペダルを踏みこんだんが
失敗やったなぁ。
物凄い勢いで、ビューンって動きよるねん。
「うひゃーーーーーーー。なんやこれーーーーーーー!!」
思わず叫んでもうた。
アカンアカンアカン!!もうめっちゃ死にそう。
めっちゃ通りすぎてめっさ死にそうやわ。
なんか、マニュアルに名前がR・ジャジャって
書いてあったんやけど。むしろジャジャ馬や。
あああああああああ。もう前途多難やわ。

(暫く後)

「じぃちゃんと・・・・・・ばぁちゃんが・・・・・・お花畑の向こう側で
 おいでおいでしとるわ・・・・・・」
(今だ両足、フットペダルから離れず)

【行動 : マニュアル読んだ (1) 動いとる。勝手に 
B16→B17→B18 (2) 残り 1 】
【位置 : B-18 】
【機体状況 : ペダルベタ踏みで出力全開、順調に動いとる 】
【パイロット状況 : もう、ぐったりや。なんかお迎えが来とるみたいやわ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : どないしよか? 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
274ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/02 03:08 ID:???
…この「ゲーム」最大の小惑星基地の格納庫の一つに辿り着く。
「………ここなら…最低限補給だけは出来そうね…。……これは…?」
目の前には…解体整備中で、余程の凄腕メカニックでも一人では組み立てに
4〜5日かかるであろう15m級MS用らしき白いMSがあり、それの
ビームライフルを試しに持とうとしてみるがマニュピュレーターが
引き金に入らない事を確認、即座に折って捨てる。
「……規格のあうのは…無いわね。」
推進剤、その他含めて全てが彼女のMSの規格外だったようだ。
そして…そのままその区画の基地を探索しつつ、奥に入っていく…。
…その途中、この基地の…彼女のいるポイントの司令部支部を見つけたようだ。
「………ここでなら少しは情報も入るかもね。」
とりあえず…予備動力がまわっていたのか、コンピューターは
電源が入りっぱなしになっていた為、その小惑星基地のマップデータを確認、
そこに置きっぱなしになっていたディスクに基地のマップデータを入れる。
「……ここは…15m級MSの量産機試作区画…?…………で…V21に
当たるここで………。…なるほどね…。」
彼女は…V21に移動していく事にしたようだ…。
【行動:移動(1p)探索(1p)移動(1p)】
【残り行動値:1p】
【位置:U20→U21→V21】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 万年筆1本)
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身は???) 10得ナイフ)】
【行動方針:不明】
【同盟:シュウジ? ベルク? リナルド???】
275イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/02 11:01 ID:???
「―――Sancte deus.」

主の名前を唱え、ラテン語の響きは終わりを告げた。
それと同時に、死者の悲しい歌声も霧散する。

亡骸が歌う。
この有り得ざる不可思議にも驚きを見せない自分に驚きつつ、愁林はハンブラビのハッチを閉めた。
装甲を蹴り、開けっ放しにしたままの自らの機体のハッチに取り付く。
シートに身を沈め、ハッチを閉じ、内部の気圧が元に戻るのを待つ。
そうしてから、接続したままの回線を通じ、愁林はダグラスへと報告を行なった。

「ハンブラビには、とりあえずトラップは仕掛けられていなかったわ。
 このままムサイに搬入しても大丈夫の筈よ」

次いで、少年へ指示を飛ばす。

「それと、ノーマルスーツを一式、用意してもらえる?
 女性士官用のモノで、身長は……そうね、大体―――」

フィニー・ディクセンの遺体から目測で算出した数値を告げる。
ヘルメットもセットで付いていれば尚良しとする旨も、忘れずに伝えておいた。

乗り手を失ったMSを抱え、Vガンダムはゆっくりとデッキへの進入を開始した。

【行動:自分の機体へ戻る(-1)、運搬(-1)、ムサイへ帰艦(-1)】【残り行動値:3p】
【現在位置:L-08】【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、ハンブラビの確保とパイロットの弔い】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー(?)】
ずんという重低音と共に艦内に衝撃が走る。
「先ほどの作業機か?」
そう思いながら、ドアを開ける、話し声、それは格納庫から・・・。

「どうやら、伍長は、格納庫か・・・・軍隊経験者で、階級が一番高いのは俺か?」
そう思い、自分の置かれた状況を少し恨む

その後、艦長席のインカムを取って・・・。
「ダグラス君、いちゃつくのも良いが、一応艦長は君だろう?これだけ長い時間
 この宙域に居ては、危険なのではないかな?即時回頭して、この宙域を離れることを指南するが?」
そう格納庫に対して入れる。艦内回線はオープンにして・・・・。

【行動:艦内通信(0)】
【位置L8】【残り4P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン2個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:状況を見極める】
【同盟:ムサイ組】
バール片手に家捜しを開始した。
いるはずのない人の気配に怯えながら部屋を物色し、鍵のかかった扉やケースをバールでこじ開け、
中身をあさっては溜息をつき、壁に映った自分の影にすくみ上がっては独り言を呟く。
………それなりの収穫はあったものの、独りで探せる範囲には限界があった。
ある程度あさったところで、いったんMSに戻る。留守にしている間に「敵」に近づかれるのが怖かったのだ。

幸運……といえる状況ではないが、とにかく近くに敵影はなかった。

<入手物>
軍用固形糧食×5食分
スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)
酸素ボンベ(2時間分)×3

「……そういえば、少なく見積もっても4時間は何も食べてないな……」

食欲などない。むしろ胃が痛くて腹にものを入れる気がしない。
だが、食べなくては駄目だ。戦場で最後にものを言うのは気力と体力だ。
そして、体力というものは食事を取らない限り維持できない。

ヘルメットをかぶったままバイザーを上げて最初に配布されたコッペパンを食べようとしたが、
思った以上に食べづらかったのでヘルメットを取る。
反射的に内部の緩衝材を見つめ………そこにへばりついている結構な数の「戦死者」の姿に溜息が出た。

これが現実だ。いくら丁寧に頭を洗っても、使用方法を守って育毛剤を使っても、生活習慣や食事に気を配っても、
生えるそばから抜けていくのだ。生まれたばかりの産毛も、必死に頭皮にしがみついていた貧弱な連中も。
いっそのこと全部剃ってしまえば楽になれると思う。スタイルとして確立することもできるかもしれない。
でも、それができないのだ。残っている以上、どうしてもそれにしがみついてしまう。希望も未来もありはしないのに。
未練だ。どうしようもなく未練だ。だが、未練だからどうしようもなく、どうしようもないから未練なのだ、これは。

「……………………」

八つ当たりするようにコッペパンにかみつき、食後服用の胃薬と一緒に無理矢理水で流し込む。
味など分かりはしなかった。妙に塩辛いような気はしたけれども。

胃が落ち着いたところで、今度はMKUを基地の奥に進める。目的地はMS格納庫、それに武器庫だ。
取りあえず生命を維持する手段は手に入れた。次は、より積極的に生命を維持するための道具を手に入れなければ。

【行動:基地内捜索(−1)、移動(−1)、食事(−1)、MSで移動(−1)】
【位置:H15】【行動値残り:0】
【機体状況:ガンダムMKU;異常なし】
【パイロット状況:若干の鬱;「また抜けた……」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 
    頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺100枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:武装・装備の充実】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
イブからの指示に従い、ロッカーからノーマルスーツを用意した。
そして、格納庫に帰艦するニ機。
それを確認すると、格納庫を閉じ、空気の注入を開始した。

気圧が整うのを待っていると、艦橋からのコールがかかった。
『ダグラス君、いちゃつくのも良いが、一応艦長は君だろう?これだけ長い時間
 この宙域に居ては、危険なのではないかな?即時回頭して、この宙域を離れることを指南するが?』

スタンリーの言葉に、若干眉をひそめて答える。
「解かっています。アレンさんも心配ですし、ここに長く留まるわけにはいきません。
 ただ、弔いだけはさせて下さい。死者を冒涜して、呪われたくは無いでしょう?」
最後の言葉は、冗談交じりのようにして答える。

気圧が整った所で、格納庫へ入った。
掃除用具はひとまず置いて、棺桶に脱出ポッドにシーツを敷いた物を用意する。
次は、彼女を運び出す番だ。
コクピット内のことを考えると、思わず身がすくんでしまう。
だけど、ここで怖気づく訳にはいかない。
彼女の姿をしっかりと見届けなくては・・・。
軽く床を蹴り、ハンブラビのコクピットへ向かって行った。

【行動:ノーマルスーツ&棺桶用意(−1)】
【位置:L-8】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 ロザリオ コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 弔いが終わったら他のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
弔いねぇ・・・・。正直そんな事言ってられる場合ではないんだがなぁ・・。
そう思いながらも、海兵隊時代を思い出す、といってもつい1週間ぐらい前は、
あそこに居たのだが・・・・。

格納庫をモニターで確認すると、棺桶が用意される・・・。
「葬式でもおっぱじめるのか?この非常時に・・・・。」
そう思いながらも、コッペパンをひとつ口にくわえた。

【行動:食事(1)】
【位置L8】【残り3P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:この宙域を離れる】
【同盟:ムサイ組】
調理室にカレーの香りが充満してゆく。
ぐつぐつと煮込まれてゆくカレーを見つめながら、リファニアはぼ〜っとパパの事を思い出していた。

『うん、うん。リファニアの料理はいつも美味しいな。…これなら、いつお嫁さんになっても大丈夫だな。』
(気が早すぎるよぉ、パパ。…それに、私は…。私は、パパの…、お嫁さんになりたかったの…。)

『リファニア、カレーは超辛でな。辛くないカレーなど、邪道無道左道、ド外道だ。』
(パパの好みなんて、み〜んな把握してるよぉ…。…でも、もうパパの好みに気を遣う事もないんだね…。)

…くぅ。

そんな事を考えていると、唐突にリファニアのお腹が鳴った。再び目の前のカレーに注意を向けるリファニア。
頭をぶんぶん振って、思い出を振り払う。いつまでも、過去に囚われていたって仕方がない。
この艦の人たち、そしてアレンに、出来るだけの事をしてあげる。今は、それが大事なんだ。
「…ちょっと味見してみようかな〜。」
カレーを少量だけスプーンで掬って、口に運んでみるリファニア。
リファニアの両目が、カッと見開かれた。
「…ン、まァ〜〜〜いッ!さっすが、私!ちょっと、このブレンドは真似出来ないよね〜!」
自画自賛するリファニア。トリィが、物欲しそうにリファニアを見つめた。
…カレーに興味を持つ鳥。突っ込み所満載だが、リファニアは気にしない事にした。
「そんなに食べたいなら、トリィも味見する〜?」
再びカレーを掬い、スプーンをトリィに差し出すリファニア。トリィは喜んで、顔をスプーンへ近づけた。

「…ッゲェェェェェェェェ!!!ギャアァァァッ!!!メガ、メガァァァァァァッ!!!」

物凄い奇声をあげて、一気に飛び退くトリィ。翼で両目を押さえながら、のたうち回る。
「うっわ、失礼なヤツだなキミわぁ〜。…カレーの具にしちゃうぞぉ〜?」
笑顔のままで、さらりととんでもない事を言うリファニア。
だが、トリィはその言葉すら耳に入らない様子で、飛び回ったり転げ回ったりしている。
「…ん〜?」
訝しげな表情で、再びカレーを口にするリファニア。
「…なんだぁ、めっちゃ美味しいじゃないのよぉ。」
リファニアが味覚音痴という訳では決してない。むしろ、かなり良い方なのだが…。
…ただ、パパと同じで、リファニアも極端な辛党だった。…むしろパパ以上の、と言えるかもしれない。
「リファニア、モットアマク…シテクレェ…。アレン、マジデシヌ!!ムシロミンナシヌ!!!」
涙を浮かべながら、そう訴えるトリィ。
「…ん〜、軟弱だなぁ。しかたないや、もう一つの鍋に、甘口バージョン用意しておこっかぁ。」
リファニアは、渋々と甘口カレーをブレンドし始めた。

(続きます)
「…よっし、完成っ!」
何度かトリィに協力してもらい、甘口のカレーも完成する。
…甘口と言っても、それなりの辛さではあるのだが、余程辛いのが苦手な人間でなければ美味しく戴けるであろう。
二種類のカレーが入った鍋と、ご飯が入った炊飯器、そして必要な食器と、水を満たしたピッチャー、
そしてトリィ用の缶詰をカートに乗せて、リファニアはブリッジに向かった。…無論、トリィは頭の上である。

「カレーいかがっすかぁ〜。」
ブリッジに入ると、スタンリーが一人残ってパンをかじっていた。
「…あれ、ダグラス君は…?」
ブリッジ内を見渡すと、視界の端にとらえたモニターに、ダグラスの姿が映っていた。
どうやら、格納庫に居るようだ。
…格納庫には、例のハンブラビのを抱えたイブのVガンダムの姿もあった。
「…あ…。」
思わず息をのむリファニア。
カートを入り口付近に放置したまま、モニターの近くに行って、様子を伺った。

…二人は、ハンブラビのパイロット、フィニー・ディクセンを弔おうとしていた。
自分もその場に行って、共にフィニーを弔おうかと思ったが、少し考えて止めておいた。
変な意味ではなく、今はあの二人の中に入り込む余地は無いと感じたからだ。
…リファニアは、この場で黙祷を捧げる事に決めた。
「…天にまします我らが父よ…。御名を崇めさせたまえ…。御国を来たらせたまえ…。
 御旨を天に為されるように、地にも為させたまえ………。」
パパが、教会で述べていた祈りの言葉。
意味はよくわからないが、心からフィニーの魂の安らぎを願い、黙祷を捧げた…。

…黙祷を終えると、リファニアは再びカートの所へ行って、スタンリーの近くへカートを押して行った。
「スタンリーさん、パンだけじゃ寂しいよね?ちょっと、カレー作ってきたの。
 …ちゃんとした食事とらないと、体がもたないと思うよ?
 いっぱいあるから、たくさん食べてねっ。」
そう言って、にっこり微笑むリファニア。
「…あ、そうだ。片方が甘口で、もう片方が辛口だから、好きな方食べてねっ。
 もっちろん私も、いっただっきま〜す。」
リファニアは、迷わず辛口をよそって、嬉々として食べ始めた。
…トリィがガクガク震えながら、そんなリファニアを見ていた。

…アレン、まだ起きないと思うし、後で暖め直して持って行ってあげよっと。
私の愛情こもった料理を食べれば、きっと元気になるよねっ。

【行動 : カレー完成(0)、ブリッジへ(-1)、黙祷(-1)、食事(-1)、残1 】
【位置 : L-8(ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 絶対にアレンを生かす、パパと自分の生きた証を立てる、艦とクルーを護る 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス? 】
しばらくすると、リファニアがカレーを持ってきた。
甘口と辛口がある・・・。

「お嬢ちゃん、甘口のほうをもらうよ・・・。」
そう言い、皿に盛られた、カレー(甘口といわれたほうに)
パンを突っ込んで食べ始める・・・。だが・・・・・・・・。

「辛ぇぇぇぇぇぇ!なんなんだよ、こいつは、甘口じゃなくて、激激辛じゃねぇか・・・。」

涙目で悲鳴を上げる。33歳の大柄な男が、これほど大暴れするとは、意外だと
言う顔で、リファニアが俺の事を見ている。

「まさか、こんな刺激物を、病人にやろうとしていたんじゃないだろうな?」
ドキッとした顔で、リファニアは目をそらす・・・。どうやら図星のようだ。

水を、飲んで落ち着かせる、しばらくして、格納庫のほうを見た・・・。
(弔いか・・・少しの間だけ付き合うのも悪くないだろう・・・・。)
そして、敬礼を送った。

「お嬢ちゃん、こんなもん食わしたらあいつ死ぬぞ・・・。もともと、病人にカレーは厳禁だ!
 作り直しだ、厨房までついてきな。」
そう言って、ドアを開けた。

【行動:食事(1)】
【位置L8】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:この宙域を離れる】
【同盟:ムサイ組】
アレンは寝ていた。ぐっすりと。
そりゃもう気持ちよさそうに。
「う〜ん、ハニー……あぁ、駄目だってフェロモン、そんな所を……」
なにやらよからぬ夢をまた、見ているらしい。
ごろごろと寝返りをうち……
『ゴン!!』
壁に額をしたたかにぶつける。

「………なんだよ、ちょっとしかねてねーじゃん。」
おきて時間を確認する。十分な睡眠をとったと思うが……
まぁ、寝たり無いのだろう。しかし、もう一度寝るような気分にもなれない。
額が痛い。ジンジンする。とても寝れない。
「………そういや腹減ったな。」
このゲームに参加してからまともな食事はとっていない。
パンやお菓子、缶詰くらいしか食べていないのだ。
立ち上がってブリッジに向かう。文句は言ってられないのだ。

ブリッジに行く道、アレンは匂いを感じ取っていた。
何か食欲をそそるような匂い。腹の虫が『ぎゅるるるる』と大きな音を立てる。
ブリッジの前でドアを開けようとしたら、突然開いた。
目の前に立っていたのは、例の海賊もどき。
「よう、オッサン。ちょっとどいてくれ。」
軽く挨拶をして中に入り込む。匂いが強くなってきた。
「アレン?アカン、コッチキタラアカン!!」
声がしたのでそっちを向くとリファニアの頭に乗りかかる七面鳥の姿。
そして、そのすぐ前には鍋やピッチャー、炊飯器を置いたカート。
「おおっ!飯!?」
「アカン!アカン!!」
七面鳥の注意など構わず駆け寄って二つある内、一つの鍋を開ける。いい匂いだ。
「カレーか、俺様大好物!いやー、準備いいねぇ。」
皿に米をしこたま盛り、カレールーをこれでもかとぶっかける。
スプーンを右手、皿を左手に持ってソファーに座った。
「いっただっきまーす!!」
その声を聞くと同時に七面鳥が羽で己の目を覆った。
どうでもいいが、器用な鳥である。
スプーンで米とルーをすくい、口へと入れる………








「くっはー、すげぇうまかった。丁度俺好みの辛口。」
全てたいらげ、水を飲み干して言う。
ナニを隠そう、このアレンも無類の辛いもの好き。
目を丸くしている七面鳥に構わず食器をカートに戻す。
大きなゲップを一つすると、ギターを取り出した。
「………俺も、つき合わせてもらおうか……」
ダグラスとイブがいない、という事は例のMSのパイロットを弔っているのだろう。
アレンは基本的にはこのゲームに乗り気である。
だからリナルドに会った時も本当に殺してやろうかと思ったし、
ジェイスの時だってそうだった。
今もその気持ちは変わらないし、変えるつもりも無い。
ただ、自分に利益を与えてくれた死者に対してせめての礼くらいはしておきたいと思っている。
ハンブラビというMSを与えてくれた死者に、せめて……

アレンはギターを弾いた。
これがアレンにとっての弔いである。
その音は、エレキギターには似合わぬ悲しい音。
歌も歌わずただエレキギターを弾く。
それは昔、軍で同僚に教えてもらった曲。
戦死してしまった、同僚に教えてもらった。鎮魂歌。

【行動:飯食う(-1P) 艦内移動(-1P) 演奏(-1P)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:L-8(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす リナルド抹殺 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー?】
「・・・ぐっ・・・。」

コクピットの中の惨状に、思わず顔を背けてしまった。
比べるのは失礼だが、ユリの時などまだ可愛い方だった。
だめだ、は き そ う・・・・・。
ぐっと口を抑える。
その時、不快な匂いのするコクピットの中から、記憶にある香りが漂ってきた。
柔らかな、甘い香り・・・。
ムサイの艦橋に入った時の香りだとすぐに気が付いた。
すると何故だろうか、少しずつ吐き気が収まっていく。
ある程度気持ちが落ち付くと、意を決してコクピット内へ進入した。
力なくシートに身を埋める彼女の体を、ベルトの束縛から開放する。
その間にも、血の赤と制服の濃緑が交わり、至る所に漆黒の斑点が作られた。

首と胴体を機外に運び出し、棺桶の側まで運んだ。
ヘルメットを外し、血で汚れた彼女の顔をハンカチで拭い、
新品のヘルメットを付け直す。
次は・・・体か。
比較的固い素材で作られる襟も、完全に吹き飛んでいた。
ノーマルスーツを脱がせようと、手をかけるがそこで思いとどまる。
ここは女同士の姉さんに任せた方が良いと思ったからだ。

【行動:葬儀準備(−1)】
【位置:L-8】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 ロザリオ コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 弔いが終わったら他のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
「じぃちゃーん。ばぁちゃーん。
 アタシになんの用やー。」
お花畑の向こうでニコニコわらっておいでおいでしとる
じぃちゃんとばぁちゃんの方へ両手を広げて走ってく。
じぃちゃんばぁちゃんは確かもう死んどるハズなんて事は
全然頭にあらへんかった。
懐かしくて、駆け寄ったんや。
ニコニコしとるじぃちゃんとばぁちゃんに抱きつこうとおもたらな、
「こっちくるなゆうてるやろ。アホ!!」
スリッパで思いっきりどつかれたんや。

「んな、アホなっ!!」
そのときやっと目が覚めたんやった。
足もそんときにやっとペダルから離れたんや。
状況を確認できるまで、しばしの時間がかかってから
やっと状況を理解できたんや。
「じぃちゃん・・・・・・ばぁちゃん・・・・・・。孫の為とはいえ容赦あらへんな。
 流石や。」
思わず、感心してもうた。
おっと、ここで一人上手してる暇はあらへん。
まずは、地図を確認してっと・・・・・・
ほほう。北の方に行けば、なんや基地があるんやな。
うんで、南の方へ行けば、コロニーがあるんやな。
どないしよ。どっち行った方がええかな。
こういうときは、コイントスでもしてきめよか。
表が出たら基地へ、裏がでたらコロニーや。
まずは、サイフサイフ・・・・・・
ノーマルスーツ着とったら、取り出せるか!!
アタシのアホ!!
とりあえず、移動しながら考えよ。
今度はペダルを踏み過ぎないように注意せんとな。

【行動 : 移動 B-18→C-18 残り0 】
【位置 : C-18 】
【機体状況 : 順調に動いとる 】
【パイロット状況 : 一人上手してる場合やないやろ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 基地かコロニーにいこか 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
287イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/02 21:53 ID:???
>285
「ノーマルスーツは、用意してきてくれたわね」

ダグラスの代わりに一歩前に進み出る愁林。
背後の少年が用意したスーツ一式を受け取り、横たえられた亡骸の側に屈み込む。
少年に、後ろを向いているように伝え、それからそっとスーツの胸元に手をかけた。

動かぬ体の衣服を脱がし、新たに別の衣服を着せるという作業は、実に困難なものであった。
それを何とかやり遂げ、愁林はホッと息をつく。

「……」

いや、まだだ。まだ、一番大事な事が残っていた。
胴体から離れた首に、ヘルメットを被せる。
そのままスーツと合わせ、ロックをしてバイザーを下ろす。
生きてきた過去も、生きていた現在(いま)も、生きていく未来も、何もかもを奪われたのだ。

「せめて、自分の体ぐらいは、ね……」

亡骸の両手を胸の前で組ませる。

「ダグラス……今だけ、ロザリオを返してもらえる?」

【行動:死者を弔う準備(-1)】【残り行動値:0p】
【現在位置:L-08】【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、ハンブラビのパイロットの弔い】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー(?)】
厨房へ向かおうとしたとき、アレンが、入ってきた・・・。
俺のことをおっさん呼ばわりするのは止めてほしい・・・・。

そして、少ししてから、アレンはカレーに手を伸ばす・・・。
そして、そのまま口へ・・・。
鳥型のロボットが、気の毒そうに見つめている・・・・。

だが、当の本人は何の気なしのようだ・・・。

格納庫側も作業を終えたようだ・・・・。
すばやくインカムを取り、
「射出準備が終わったら、ブリッチにあがれ、葬式をおっぱじめるぞ!」
人を弔うには少々荒っぽい言いかただが、これが彼なりのやさしさである。

こいつは、幸せだ、この状況の中で、人に見送られて、死ぬ行けるのだから・・・。

(俺だって、いつああなるか・・・。)
そう軽くつぶやいて、リファニアに笑って見せた。
【行動:艦内通信(0)】
【位置L8】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:この宙域を離れる】
【同盟:ムサイ組】
「はい、お返しします。」

自分の首に掛かったロザリオを、持ち主、イブへ手渡した。

そしてもう一度ハンブラビのコクピットに向かって跳ぶ。
棺桶の中へ入れる物を探す為だ。
コクピットの中にはディパック意外、それらしい物は見つからない。
それを手にし、元居た場所へ戻った。

【行動:ロザリオを返す(−0) 葬儀準備(−0)】
【位置:L-8】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 弔いが終わったら他のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
290シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/02 22:11 ID:???
「…なんてこった…電源プラグが抜けてたとはな…。」
夢から覚めた私は、体に大して以上がないことを確認すると、(後頭部は相変わらず痛いが)
次に何故か動かないゼファーと機体のチェックをしていた。
機体の方はすぐには解りそうになかったが、ゼファーの方は一瞬でわかった。
バッテリーと本体を繋いでいたプラグが抜けていたのである。
「よし、と。」
〔サイキドウ・デ-タシュウフクチュウ...カンリョウシマシタ。ゲンゴキノウオ-プン。
 …
 …ここは…?いったい何が起こったのですか?〕
「寝ぼけてる場合じゃない。機体が動かないんだ。生命維持とレーダーと通信機能だけ優先的に修復してくれ。」
〔了解。
 …
 …
 …
 完了しました。
 周囲機影2。片方はリナルドさん。もう片方は22番、リー=ションロンです。〕
「そうか…後は自分でやる。お前は機体機能回復に全力を注げ。」
〔了解。〕

通信機を操作し、まずリナルドに通信を入れる。同時に全天周モニターが回復した。
「リナルド。すまなかった。不覚にもミスとザンネック・ベースの不調が重なってな…。
 こっちは大丈夫だ。一応前にいるリー=ションロンと接触してみる。
 今は時間が惜しい。お前はまだ、計画を実行に移す気があるなら、
 ベルクと、ラーズと…これはお前の自由だが、ヨーコを収集して下の小惑星基地に移動しろ。
 私も後で合流する。」

次に通信対象をリー=ションロンに繋ぐ。
「こちらはシュウジ=アサギだ。まず、こちらに交戦の意志はない。
 私はS−17地点で、ある計画のために数名の仲間とともにある計画を実行するために準備を進めていた。
 今は他参加者の襲撃を受けてしまい、ここまで流されてきたのだがな…。
 後ろにいるのも私の仲間だ。
 そこで、一つお願いしたい。我々の仲間になるか、もしくは我々の行動を黙認してくれないだろうか?
 そちらから攻撃を仕掛けないのならば、こちらも攻撃を仕掛けない。どうだろうか?」

【行動:漂流(−1)通信(−2)機体機能回復開始(−1)】
【残り行動値:0p前回ポイント間違えてました。よって、今回消費します】
【位置:Q−15】
【機体状況 :頭部、バックパックに損傷有り 機体機能一部停止】
【参加者状況:後頭部打撲】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大) ビームサーベル 狙撃用BL(残弾5)】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:状況把握 交渉】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
291アーネスト・マンソン:04/02/02 22:28 ID:MEMiRkeW
 相手から、返答がちゃんと帰ってきたことに安堵のため息を付いた。
 ・・・・・・無駄な戦いは、したくない。
 僕はゆっくりと相手に接近すると,敵意がないことを示すために
ビームサーベルを収納する。
「君も・・・・・・連中につかまって、殺し合いを強要されているんだろう?
 僕はうらみもない他人を殺す気になんて、なれないんだ。
 君さえよければだけど・・・・・・
 しばらく、一緒にいないか?無駄な争いはしたくないし、それに・・・・・・
こうやって出来るだけ多くの人と話し合っていけば、きっとなにかいい
解決手段が見つかるような気がするんだ」
 言葉を選びながら、語りかける。
 お願いだ、バカな決断なんかしないでくれよ・・・・・・
 背中に冷たい汗がにじむのを覚えながら、僕は彼女がおろかな選択を
選ばないよう心から祈った。
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:不安】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:レーザー通信(−1)対象・サーティア・クワン(>251での発言に対するレス)
    ビームサーベル納刀(−1)
    接近(−1、F5→F6)
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:怖い怖い怖い】
【同盟:なし】
【特記事項;なし】

292【業務連絡】 ◆UktGzzmQ/o :04/02/02 23:02 ID:???
【業務連絡】

 22番 リー・ションロンさん。
 あなたの書き込みが途絶えて、およそ2週間になろうとしています。
 もしこの書き込みを御覧で、かつ、参加の意思がある場合、できるだけ早く管制室に一報下さい。
 2月3日24:00までに何の応答もないようなら、あなたを『放棄された参加者』であると見なします。

(ちなみに、現在の管制室
 http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1075186692&ls=50
「……ん〜、まぁ…」

 頭が掻けないので、ヘルメットを掻く。

「有難う、断る理由は無いわ」

 ってーかね、もう、なんというか。
 手段選んでらんないのよ、私……

「まぁ私みたいなのと居ても、あまり得は無いかもよ?」

 通信画面を開き、なるべく明るく笑い顔を見せた。
 

(時間が無いので短文失礼 汗)

【行動 : アーネストへ通信(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F6 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : なし 】
294リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 00:02 ID:???
第四章 >293 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01■■◎■□□□□□■◎◎■□■■□□□■■■■■□◎
02◎◎■□□□□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04□□□▼◎□□□□□■※■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼21□06□□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□■
06■□◎□□11◎□◎◎□□□□□□□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□□□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓03□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□□□□□□◎□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10◎■■■■□□□◎□□□□□□□□□※◎※◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■◎◎■□□■□■■□□□□※◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□※□□■◎■
13※■■■□□□◎※□■■■□■□■■□□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□■◎□□▼□□□■※■□■◎□□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■■■■■□□24□□□□■■□22□01□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□□□□□◎※□□■■■
17□□■□□□□◎□□□■■08□□□07≠≠□□□□□■
18◎□25□□□□□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□□
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□□□□□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓□□□◎□※□※※□□◎□□□▼19▼◎□□
22■□◎□□□□□◎※※※※□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□□◎※※□■◎□□◎□▼▼▼□◎□
24※■■□□□□□■◎□※◎■■■□□□□□□□□□■

01・15は同一地点。03・05・16・20・23は同一地点。06・10・14は同一地点。
03・05・16・20・23はムサイ級戦艦に搭乗。05・16・20・23の機体はムサイに収容。
搭乗者死亡の17番の機体もムサイに収容。
H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
02・04・09・12・13・17・18死亡。
295リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 00:03 ID:???
☆新地形 『崩壊したコロニー』
 壁にいくつも穴が開き、空気が全て失われてしまったコロニーです。
 大気と共に色々なものが飛び去ってしまい、また内部は冷たい真空に晒されています。 
 ですがコロニー全体の形はまだ留めており、また、港湾部の施設などには空気が残っています。
 物資の調達などの目的には、ある程度使えるでしょう。



 01番 シュウジ・アサギ        (32) 男性  ホビー・ハイザック
 死亡 シュヴァイザー・シュタイナー (44) 男性  ボリノーク・サマーン
 03番 イブ・シュウリン         (24) 女性  Vガンダム
 死亡 ユリ・ランブ            (16) 女性  ゴトラタン
 05番 ダグラス・ロックウード     (17) 男性  ジム・ライトアーマー(元・ケンプファー)
 06番 ジェイス・カーライル       (28) 男性  ジェガン
 07番 ベルク・クロフォード       (25) 男性  ペズ・バタラ
 08番 ヨーコ・クロサキ         (17) 女性  ガズR
 死亡 リオン・フライハイ        (15) 男性  ジオング
 10番 アシッド・ミニングリー      (29) 男性  ギラ・ドーガ
 11番 サーティア・クワン        (19) 女性  ジャベリン(元・ジム・ライトアーマー)
 死亡 サブナック・B・アンドラス    (17?)男性  ビグロ
 死亡 ショーン・コネリー        (52) 男性  ガンダム4号機(元・ジャベリン)
 14番 レイモンド・デリック       (31) 男性  ガンイージ
 15番 リナルド・グレイス        (22) 男性  アビゴル
 16番 アレン・D・バディアム      (20) 男性  ゴトラタン(元・ガンダム4号機→ジャベリン)
 死亡 フィニー・ディクセン       (18) 女性  ハンブラビ
 死亡 レニウム・アートナー      (33) 男性  ジ・O
 19番 ラーズ・フィリー         (16) 女性  ヤクト・ドーガ(クェス機)
 20番 リファニア・ニールセン     (15) 女性  サイコガンダムMk-U
 21番 アーネスト・マンソン  (20代後半?)男性  ガザD(+旧ザク)
 22番 リー・ションロン          (22) 男性  ビギナ・ギナ
 23番 スタンリー・M・イプキス     (33) 男性  クロスボーンガンダムX2
 24番 ジョシュア・カミンスキー     (31) 男性  ガンダムMk-U(ティターンズカラー)
 25番 ルイ・フィルセント         (22) 女性  R・ジャジャ
ひょっとしたら既に誰かが漁っていて何も残っていないのではという危惧は杞憂に終わった。
だが、MS格納庫と武器庫にあったものは、ひどくジョシュアを戸惑わせた。

「……何だ、こりゃ……?」

MSの残骸、使えるものもあればジャンク以下の屑に等しい武器やら部品やら、量だけは目移りするほどにある。
しかしその内容が問題だった。とにかく年代も陣営も滅茶苦茶なのだ。
1年戦争時代の骨董品クラスのものから最新(※ジョシュアにとってはUC0090年代)のパーツまで、
しかもジオン、連邦、ティターンズ、アクシズ、ネオジオン……あらゆる陣営のものが転がっている。

特にジョシュアを困惑させたのが「中途半端な大きさの」ビームライフルやサーベル(の残骸)だった。
それらはUC100年代以降の標準である15mサイズMS用の装備なのだが、
シャアの反乱時代のジョシュアがそれを知るはずもない。

「プチモビ用にしては大きすぎるし、かといってMSには小さすぎる……?」

パン2つを消化するのに悪戦苦闘しているのがはっきり分かる胃を押さえながら、
とにかくジョシュアは使える装備を探し始めた。わけが分からないのは今に始まったことではないと思いこもうとしながら。

「……………………」

取りあえず次のような装備を発見した。敵に直接ダメージを与えられるものではないが、
使い方次第では十分に役に立つだろう。

MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
隕石型ダミーバルーン×4
3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)

そして、ジョシュアが最終的に見つけた武器は……ライフルでもバズーカでもない、意外なものだった。

「海ヘビ、だと………」

誘導/推進部とワイヤー、発射機から構成される、MS用暗器とすら呼べる異形の電磁兵器。
それは、グリプス戦役時に活躍したRX−139 ハンブラビの装備である海ヘビそのものだった。

「……何でこんなものが?」

個人として搭乗したことはないが、全く無縁な機体の装備というわけでもない。
ハンブラビを愛機としていた……ヤザン何とかという凄腕のパイロットの戦闘データに何度か触ったことがある。
彼がジュピトリス艦長であるシロッコ大尉と妙に気があっていたおかげだった。
実際にエゥーゴのMSを海ヘビで撃墜する場面を映したガンカメラの映像も見たことがあった。

不意に、ジュピトリス時代を思い出す。
あのころは良かった。あのときほど状況が混乱していて先が見えないときはなかったが、
それでも毎日が充実していた。シロッコ大尉の下で、仲間と一緒になって毎日を過ごすことができていたから。
たとえそれが戦争と戦闘の毎日であっても、それでも幸せだったのだ。

みんな同じで、一緒だったから。
木星航路で同じ苦労をしてきた仲間だったから。
みんな、同じシロッコ大尉の部下だったから。

「……………………」

そう考えているうちに、何としてもこの武器を持っていきたくなった。
あのころを思い出させてくれるものと離れたくなかった。それにすがりつきたくなったのだ。
現実逃避でもいい。ただの思いこみでもいい。とにかく、これが欲しかった。

海ヘビそのものは十分に使用可能だ。予備のセットも2組ある。
問題は取り付け方法だが……シールド取付用のアタッチメントを使えば何とかなりそうだ。
そのかわり、これを取り付けた腕にはシールドを装備できなくなるが、それはそれで仕方がない。
ジョシュアは装備の取り付けを開始した。

【行動:捜索(−1)、武装取り付け(−1)】
【位置:H15】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMKU;異常なし】
【パイロット状況:少しだけノスタルジー】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×4 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺100枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:武装・装備の充実】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
298ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/03 00:32 ID:???
体力の回復まで、デイパックのパンを頬張りながら
次なる策の案を練ることにした。


案その1
別のグループを探し出し、シュウジグループへと攻めさせる。

案その2
まだグループを組んでいない参加者達をまとめあげる。

案その3
シュウジグループの位置を他の参加者に教える。


とりあえず考えられる案はこんなもの。
さらにこれを吟味してゆく。

1の案の長所といえば・・・
時間がさほどかからず、うまくすれば漁夫の利を得られる。
逆に短所は、そのグループの性格次第だということ。
簡単にいえば、そいつらもシュウジの計画に乗るかもしれないということ。
・・・それだけは何とか避けたい。

2の案の長所・・・
自分がリーダーとなることで、ある程度意のままにグループを動かすことができる。
しかし、そこまでたどり着くのに時間がかかり過ぎるうえ、
好戦的なヤツと遭遇した時点で痛い損害が出る可能性がある。

3の案・・・
これは最初に思いついた案だ。
参加者同士の潰しあいに期待する。
だが、常にシュウジグループを監視しなければならず、彼らに発見されるリスクがある。
それに自分からアクションしにくい。
・・・最初のリスクをなくすためにベルク=クロフォードに依頼をしたが断られた。
299ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/03 00:33 ID:???
(どの案をするにも情報が少なすぎるわね。
 ・・・まずは情報が欲しいわ。)

記憶を頼りに僅かな情報を手に入れる。
もっとも、『私』がもっている情報なんて
シュウジグループのものがほとんど・・・

ではなかった。
それはアレンという男の存在。
目が覚めたらいつの間にかいなくなっていた男。

あの男が死亡したという情報はまだない。
「ま、会えたら儲けもの・・・と言ったところかしら。

 ・・・結局、これから一つづつ始めなきゃいけないのね。
 軽く鬱だわ。」

頬張ったパンを食べ終えると、早速行動に移す。
「3は廃案。1と2・・・。臨機応変にいくわよ・・・。」

とりあえず、人が集まっていそうなDE-21のコロニーを目指す。
彼らに見つからないように・・・地の利を生かしながら。

【行動:移動N-17→L-18(3) 行動方針の変更(1)】
【位置:L-18:暗礁空域】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんな死ね リナルド殺害 手駒探し】
【同盟: な    し 】
300業務連絡 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 02:32 ID:???
早めに第五章を立てておきました。
この第四章が容量オーバーに達したら、移住してください。

ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第五章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1075739989/l50
>>290
『リナルド。すまなかった。不覚にもミスとザンネック・ベースの不調が重なってな…。
 こっちは大丈夫だ。一応前にいるリー=ションロンと接触してみる。
 今は時間が惜しい。お前はまだ、計画を実行に移す気があるなら、
 ベルクと、ラーズと…これはお前の自由だが、ヨーコを収集して下の小惑星基地に移動しろ。
 私も後で合流する』

シュウジからの通信を受けると、リナルドは再び思考の迷路に入り込んだ。
すなわち、計画に乗るか否か。

(俺は……もう一度、リーアに会いたい。
 会って、約束の答えを聞きたい。
 そして、そのために誰かを殺すことはしたくない。
 けど……)

一瞬のフラッシュ・バック。
爆散するボリノーク・サマーンを思い出す。

(もう、殺してしまった。
 リーアがそれを知ったら……彼女は、答えを聞かせてはくれない気がする。
 でも……)

楽しかった二年間が浮かんでくる。
自分がナイフを持って絡んでくる不良どもを一人残らず病院送りにしても、
彼女は「それは仕方ない」と言って、笑って接してくれた。

言わば、彼にとって理想の女性。
それが、リーア=ミズサワ。

≪続く≫
>>301続き
目を閉じてあの頃を思い出す。

軍に入る時、いつ死ぬかもわからない人間の彼女では可哀想だと言って
別れ話を切り出したリナルドに対し、リーアは涙を流しながら不屈の意思を貫こうとした。
二時間もの論戦、そして睨み合いの末、折れたのはリナルドだった。
しかし、彼も別れるということを断腸の思いで決断した手前、易々と引き下がるわけにもいかなかった。

だから、少しだけ妥協することにした。
彼は泣きながら自分を見つめるリーアに、優しく告げた。
三年間、距離を置いてお互いを見つめなおしてみよう。
三年経って、まだ互いに愛し合っていたのなら、その時は結婚しよう……。
しぶしぶ、リーアは頷いた。

そして、三年が過ぎた。
シャアの反乱も終わり、不審な船団の調査の後にまとまった休暇がとれたため、
リナルドはリーアにメールでそのことを告げた。
そして、彼はそのまま調査中に拉致され、このプログラムに参加することとなったのだ……。

(いずれにせよ、もう一度ヨーコに会った時にはっきりするな。
 俺がヨーコの中に何を見ていたのか。
 リーアの面影を見て同情していただけなのか、本当に彼女自身のために戦おうとしていたのか。
 ……俺が、本当にヨーコ自身を見ていたのか)

そして、彼が出した結論は。

(リーアの答えを聞きに行く。
 俺自身、まだ引っ掛かっている部分はあるけれど、
 俺は彼女の答えを聞きたい。
 聞いて、そして――)

考え事はここまで。
首を振りつつシュウジに通信回線を開くと、彼は言葉を返した。

「もう少し、お前に付き合うことにしよう。
 回収の件は構わないが、こっちは本当にお前一人でいいのか?
 相手の機体、俺の知らない機体だぞ。
 完全駆動しないスポーツ用MSで、未知のMSを相手にするのは無茶だ。
 それに、ここでお前に死なれたら、俺はプログラムに“乗る”しかなくなるんだからな。
 少しばかり見届けさせてもらってから、行くことにするよ」

シュウジは既にリー=ションロンとやらと交渉を始めている。
彼は成り行きを見守るべく観察を始めた。

【行動:思考の迷路に突入(0)、決断(0)、シュウジに通信(-1)】
【位置:Q-15】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ?】
リファニアは、あっという間に一皿平らげてしまった。
女の子としては、少しはしたない食べっぷりだったかも知れないが、
相当おなかが空いていたので、そんな事気にしていられなかった。
『お嬢ちゃん、甘口のほうをもらうよ・・・。』
スタンリーは、甘口の方のカレーをよそって食べたようだ。
『辛ぇぇぇぇぇぇ!なんなんだよ、こいつは、甘口じゃなくて、激激辛じゃねぇか・・・。』
…かなり甘口に作ったつもりだったが、それでも辛かったらしく、スタンリーには不評だった。
自分の料理の腕前に自信があったリファニアは、ちょっとヘコんだ。
『まさか、こんな刺激物を、病人にやろうとしていたんじゃないだろうな?
 お嬢ちゃん、こんなもん食わしたらあいつ死ぬぞ・・・。もともと、病人にカレーは厳禁だ!
 作り直しだ、厨房までついてきな。』
そう止めを刺されて、しゅん、と沈んだ表情になるリファニア。
…確かに、アレンは弱っている。カレーなんて食べたら、体に良くないのかも知れない…。
「私、余計な事しちゃったのかなぁ…。」

そこで、アレンがブリッジに入って来た。
「えっ、もう起きちゃって、平気なのぉ、アレン…!?」
だが、アレンの足取りは思ったよりしっかりしていた。
アレンは、カートの上のカレーを見つけたとたん、まっしぐらに飛びついた。
しかも、辛口の方をよそって、ソファーに座ると、物凄い勢いで食べ始めたのである。
トリィが、もう見てられないといわんばかりに翼で目を覆い隠すが、アレンは平然と辛口を平らげてしまった。
『くっはー、すげぇうまかった。丁度俺好みの辛口。』
アレンのその言葉を聞いて、リファニアの表情が、パッ、と明るくなった。
アレンに、誉めてもらっちゃった…。満面の笑みを浮かべながら、頬を染めるリファニア。
ソファーへ行き、アレンの隣にちょこんと座った。

アレンがギターを手に取り、以前聴いた曲とは雰囲気が全く異なる、物悲しげな曲を弾き始める。
耳を澄まして聴いていたリファニアまでもが、悲しくなってくる…。
散っていった、フィニー・ディクセンへの鎮魂歌…。
それを聴きながら、リファニアは、再び黙祷を捧げた…。
格納庫では、イブとダグラスによる厳かなる弔いの儀式が、未だに続いていた…。

『俺だって、いつああなるか……』
スタンリーが、小さく呟き、こちらに笑みを向ける。少し、悲しげな笑みを…。
…この人、戦争が体に染み付いた人みたいだけど…。それでも、やっぱり、怖いんだよね…。
リファニアの中で、スタンリーに対する警戒心が急速に薄らいでいった…。

【行動 : 再び黙祷(-1)、残3 】
【位置 : L-8(ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 絶対にアレンを生かす、パパと自分の生きた証を立てる、艦とクルーを護る 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
304イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/03 10:49 ID:???
ダグラスから受け取ったロザリオを手に、愁林は再び膝をついた。
洗礼は受けた。
かつては日曜礼拝にも欠かさず参加していた。
しかし、父親を殺されてからは、そういった教会の儀式とは疎遠となっていた。
故に、彼女は堅信さえも済ませていない、ある意味不完全な教徒と言える。
彼女自身、自らを敬虔な信者だとは全く思っていない。
果たして最後に聖書を読んだのは、一体いつの頃だったか。

それでも、死者を悼むことに何の障害があろうか。

――祈りを聞き入れて下さい
   罪に苦しむ人は 皆 あなたの元に帰ります
   主よ 永遠の安らぎを彼らに与え
   絶えざる光で 彼らを照らして下さい――

ロザリオを握り締めた両手を胸に、彼女は歌い、謳い、詠う。
清らかな歌声が、格納庫に響き渡っていく。
そのまま口を閉ざし、こうべを垂れたまま、無言の祈りを捧げ続けた。

やがて、愁林はゆっくりと立ち上がると、後ろに控えていたダグラスの首に再びロザリオを掛けた。

「私たちは、生きないとね」

そう呟き、黒髪をかき上げてから、弔いの儀式の最後を締めくくるよう、愁林は少年に無言で促した。

【行動:死者を悼む(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:L-08】【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、ハンブラビのパイロットの弔い】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー(?)】
海ヘビの取り付けには思ったより苦労しなかった。
基本的に全ての武装をオプション化し、全身にハードポイントを設置してあらゆる武装に対応する設計するMKUゆえに
操縦が本職のジョシュアでもさほど苦労することなく取り付けられたのだろう。
そのかわり、純連邦系の設計だけにジオン系の装備とは徹底的に相性が悪いのだが。

さらに武器を積み込もうとして、ジョシュアは少し考え込んだ。
正直なところ、持てるだけの武器を持っていきたい。
だが、MKUの性能を考えると、それはどうかとも思える。
この機体は運動性の高さが最大の武器だ。グリプス戦役時のMSとはいえ、運動性に限れば今でも一級品だろう。
だが、裏を返せば、それが唯一の取り柄なのだ。火力や機動力、索敵能力に優れているとは言い難い。
そして、装備を増やせば当然機体は重くなる。重くなると、運動性は落ちる。推進剤の消費量も増加する。
そのデメリットを上回る装備がここにあるかというと………。

「……………………」

結局、ジョシュアはそれ以上の武器を持ち出すことはあきらめた。
使い切ったらまた戻ってくればいいのだ。生き残って、戻ってくれば。

続いて推進剤の補給が完了すると、自分自身に関する物的な条件は取りあえず整った。
ならば、次の段階に進もう。
まず、情報を収集する。敵の状況を把握する。弱っていれば叩く。そうでなければ……考える。
とにかく、自分が生き残るために、最善を尽くそう。
自分だけが生き残るために。

【行動:補給(−1)、出口へ移動(−1)】
【位置:H15】【行動値残り:0】
【機体状況:ガンダムMKU;異常なし】
【パイロット状況:健康;やる気少しだけ向上】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×4 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺100枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】