格闘技の歴史総合スレ【弐段目】

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1ふにゃぽん
まず、人類の歴史闘争の歴史であり、すなわちそれは、闘争の際に使用される
兵器の破壊力のエスカレーションの歴史でもあちます。

つまり、それは人類は原則として、武器、武具を何千年にもわたって、
発展させてきたということを意味します。

にも関わらず、人間は、その時代にはもう古くなって、実戦での有効性を
大きく失ったはずの格闘の形態や、武器の使用法を捨て去らず、むしろ、
継承、発展、体系化してきたのも事実です。

たとえば、原則としてはどの兵器よりも殺傷力という点では劣るはずの、
己が五体を素材とした各種格闘技、「空手」、「ボクシング」を編み出したり、
あるいは、「銃」登場後に「剣道」を発展せせてきた、という具合にです。

そこのところを、「格闘技の本質とは、何か」という濃い議論を交わしたり、
あるいは、「格闘マンガ」、「格闘小説」、「格闘映画」の歴史などを
マターリと語ったりするのが、このスレです。

前スレ、「徒手による格闘技の歴史」では、話題をスレタイ通りに、「徒手」格闘ネタに制限させていただきましたが、
今回は、他の武器ネタのスレとダブらない範囲で、各種兵器やその上達法、
たとえば、「剣」、「槍」、「棒」、「鎖鎌」、「銃剣」などのネタも
解禁とします。
2ふにゃぽん:03/05/07 22:42
あ〜、よかった。
やっと立ったよ。

前スレは、>>3以下に。
3ふにゃぽん:03/05/07 23:01
前スレ
「徒手による格闘技の歴史」
http://academy.2ch.net/whis/kako/1026/10262/1026203983.html

それと、若干、場違いかもしれませんが、前スレをあそこまで盛り上げて下さった、
T・Sさん、NX−01さん、米好きさん、380さん、山犬さん、YPさん、アマノウズメさん、
そして、それ以外のコテハン、名無しのみなさん方に、あのスレの>1として
お礼を申し上げます。

あ り が と う ご ざ い ま し た。

そして、せっかくレスを下さったのに、必ずしも満足なお返事が
できなかったみなさんに、お詫び申し上げます。

ス ン マ セ ン で し た。

そして、生まれたてのこのスレを、

ど う か よ ろ ぴ く お ね が い し ま す。

私も、私的事情により、前スレほど、このスレに時間をかけることが
できませんが、どうかご容赦を。

管理人さんは、前スレを過去ログに残してくれたのは、
ありがたいんだけど、なぜか保存が尻切れトンボなんだよな・・・。

あのスレは、最後の最後に盛り上がったというのに・・・。
4世界@名無史さん:03/05/07 23:03
校長先生が殴りかかってきた
Hpでビデオが流れてる。
 http://wave.prohosting.com/mtsuji/mov/c_vio.html
こっちではテープが聞ける。
 http://wave.prohosting.com/mtsuji/tape/voice_index.html
5T・S:03/05/09 01:12
おつかれさまでしたふにゃぽんさん。
前のスレは削除されたのですかね?
いきなし見えないようになってしまいましたが……。

まあ、それはそれとして、最初に質問というか、
前スレでの話題。
世界史上で有名な格闘技をやっていた人といえば、そーいえばプラトンがいたでした。
6NX-01:03/05/09 18:14
立ち上がりましたね。

「世界史上で有名な格闘技をやっていた人」が思いつかないので
最近はまってるページ紹介して誤魔化そうw

http://www.britishpathe.com/index.cfm

有名なパテ社のサイト。手続きがちょと面倒ですが
膨大なニュース映像がダウンできます。
グリマや英国のローカルレスリングとか、
50年代の「シャムボクシング」とか、格闘技関連も多くて面白いですー。
7ふにゃぽん:03/05/09 21:54
T・Sさん、NX−01さん。
とりあえず、ごあいさつを。

このスレでも、よろぴくです。

>>5
格闘技じゃないけど、中村 天風氏の、「天風哲学」なんて、
格闘技、スポーツ界に信奉者が多いですね。

それで、武器ネタ解禁ということで、早速、「盾」ネタを。

http://www.europe-z2.com/kodai/bc0500gb.html

ヨーロッパでは、一般に「騎士」のイメージとして、右手に剣、左手に盾、というイメージが
ありますが、日本の武士が「盾」を持っている風景って、あまり思いつきませんね。

日本では、もともと合戦でも、盾はあまり使われなかったのかな?

それと、西洋のフェンシングも、盾を持った敵を想定しての練習というのは、
あまり行われなかったのかな?
8世界@名無史さん:03/05/09 22:05
もう語り尽くされてるよ・・・
以下を読んでもまだ論じる価値があるものが残ってると思うなら
お好きにどうぞ。

古代日本になぜ盾は普及しなかったか?
http://mentai.2ch.net/history/kako/1003/10032/1003232919.html
「楯」
http://mentai.2ch.net/history/kako/964/964972244.html
なぜ日本には盾がない?
http://mentai.2ch.net/history/kako/946/946063699.html
9ふにゃぽん:03/05/09 22:52
>>8さん。
そりゃ、どうもです。

日本史板のことは、知りませんでした。

ありがとうございました。
10ふにゃぽん:03/05/09 23:08
(検索で調べといたから、今度は大丈夫だろう。)

「薙刀」についてですが、

http://www25.big.or.jp/~mimann/nagiken/rekisi.html

この武器の、戦場での有効性って、どんなものだったんでしょう?

素人から見て、「剣」ほどに使い手の技量がモノを言ったとは、
思わないんですが・・・。
11T・S:03/05/10 02:14
>>7 
盾については「図説 隠し武器百科」の表紙に使われている島津師範所蔵の絵巻が、非常に珍しい盾を使っている武者の図だったりします。
どうやら鉄板などをはりつけた陣笠なんかを盾の代わりに使用していた様子もあるです。

あと、義経流の流れを汲む流派では、左腕の篭手で一撃を受けて――という技法があったようです。
同様の戦法を戦場で使っていた者もいたといい、その者の篭手は傷だらけであったとか
……前にもどこかで書いたような気がする……。
とりあえず、義経流は義経本人の伝ではなくとも古い流儀ではあるし、もしかしたらかなり古い時代は盾を使用する技法があったことの証明には……ならないか。

>>8
ありがとうございます。
ってか、読むの大変です。
ネットカフェなので時間がないし……。

>>10
かつて剣道界で無敵を誇った園部師範のこととか考えたら、かなり有効性の高い武器だったものかと。
長巻とかもかなり有効だったと聞きます。
そも「技量がものを言わない」ということは、「誰にでもよくあつかえる」ということですから。
じゃあ、なんで戦場で使われていたとかいう話があまり聞かないのか?
……これは推測ですが、集団戦法が確立した時代になると、槍とかで一斉に突くとかの方が統制しやすかったのかも知れず。
いや、推測ですが。
12NX-01:03/05/10 02:33
集団戦法になると、突っついたり、上下にバコバコ叩きつけられる槍の方が
簡単だったんでしょうね、訓練的にも。
薙刀だと、それこそ薙ぐから、横にいる人とか邪魔だしw
ま、槍も振り回して叩きつけたり、切ったりという用法はあるし、薙刀も突くけど…。

薙刀が江戸に入っても女子の武術として残ったのは、剣に対しては
やっぱりとても有利だったからで、じゃあ何で男が使わないかと言うと、
有利すぎて卑怯だから、て説をどこかで読んだな…。
13T・S:03/05/10 03:18
鎖鎌などのいわゆる外ノ物が広まらなかったのも、剣に対して有利すぎるがゆえに「卑怯だ」とか言われたという話が。
鉄砲などもあれほどあったのがほとんどなくなった(実際は結構残っていたらしいけど)のは、柳生但馬守が己らの使う剣術の優位性を主張したいがために、そういう風に政策を進めたとか言う説をだした人もいたっけ……。
確かにいわゆる武士道についての規範と呼ぶべきような書物である「葉隠し」の著者は、柳生但馬に精神的にかなり影響を受けているとは聞いたけど――。

……それはさておき、現在でも鎖鎌の流派って四つか五つくらい残っていた、はず。
結構あるような気がするけど、これはやはり有効性が高かった証明ではなかろーかと。
なんかいよなあ……。
14NX-01:03/05/13 03:12
揚心流の振袖薙刀でも貼ってみるか。
ttp://naginataweb.hp.infoseek.co.jp/koryu/main.htm
15ふにゃぽん:03/05/17 11:22
今日は、「居合」について。

http://www.n-p-s.net/iaidou.htm

上のページを見る限り、「居合道」は、完全に戦争とは切り離されたところで
創始された「文化」みたいですね。

だから、居合には、戦場でのように、複数の敵を相手にして闘う、という発想はないのかな?
16山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/05/17 11:58
>>10
薙刀は一人〜数人を相手にする場合には有効だったようです。中世にはよく
出て来ますからやはり集団戦闘により廃れたということでは。
女子の武器としては何故か平安後期からよく用いられたらしく『梁塵秘抄』
には「このごろ都にはやるもの・・・薙刀もたぬ尼もなし」と書かれていま
す。治安が悪化して行くなかで有効とされたらしい。
17ふにゃぽん:03/05/17 19:22
>>16
ありがとうございますた。

勉強になりますた。
18T・S:03/05/17 21:49
>>15
居合ですか……うーん。
林崎流の「天車引き留め」ってな技は、幕末に何人かに囲まれた使い手が、ぶるぶる震えておびえたふりをしながら相手を引き込み、そして油断させたところをばっさりと一気に切る術だそうです。
実見はしたことないですけど、演武でも震えるところから始めるそうです(笑)

ってか、「いつでも抜いて仕掛けられるように」というのが初期の居合の精神でしょう。
「抜かずに切る」とかそんなのは、江戸期になって生まれたみたいです。

全身の動きを一致させて一動作で抜く――というのはかなり体を使うらしく、私もちょっと英信流を「舐めた」ことがありますが、けっこー稽古はしんどかったです
それと福沢諭吉は立身新流抜刀術の名人で、晩年に至っても米俵を担いで下ろすのを十回、居合を十本するのを体を鍛える日課としていたそうです。
あるときに体調を崩して医者と相談すると「あまりからだを使いすぎて負担をかけるのはよくない」として米俵を上げ下げするのをやめるように言うと、
「居合は米俵をかついて下ろすのと同じくらいに体を使うのだ。それを知らない人間に何を言われても改める気にはならない」として、結局どっちもやめなかったといいます(^_^;
19ふにゃぽん:03/05/17 22:47
>>18
T・Sさん。ありがとう。

そうですか。居合はイガーイと体力勝負ですか・・・。

しかし、

>油断させたところをばっさりと一気に切る術だそうです。

だったら、竹刀を使って行われる、現代のパチンコ、チャンバラ剣道と違って、
技は、まさに「一撃必殺」を前提に創られているんでしょうね。
20NX-01:03/05/18 04:06
幕末に斬りあいを見たという女性の話をなんかで読んだけど、
両者、部屋の隅っこにへばりついて、思いっきり腕を伸ばして
切っ先だけでチャンチャンやってたていうから、
「ぶるぶる震えておびえたふり」てのは実はすごく有効かもしれないw
21T・S:03/05/18 23:46
>>20
それは昭和初期の話でないですかね?
そっくり同じ話を「謎の拳法を求めて」で見ましたけど……現物が手元にないから、詳細の確かめようがない
22世界@名無史さん:03/05/19 01:04
>>21
なにで読んだか、ぜんぜん憶えていませんw
でも、たしか武士の斬りあいって書いてあったと思います。妙に納得したから。
同じ話が色々伝わってるのかもです。

関係ないけど最初に買った武術関係本が松田隆智の
「少林拳入門」サンポウブックスだった…。
23T・S :03/05/19 23:44
初めて買った武術関係書籍……私は松田隆智の「秘伝日本柔術」だったかな……。
漫画ばっかり扱っている古本屋で安くあったものだから、つい。
図書館で借りてないようは知っていたのだけど。

自分の生き方を本格的に誤らせた本という意味では、「無茶の猫丸」ってな漫画。
これに「作州牢人宮本武蔵」っておっさんがでてきて、ちょっと渋くて強くて、それをカッコイイと思ってしまった(笑)
それ以来、なんとなく「武蔵」という名前がでてくると、自然と目が向いてしまうという(苦笑)
24世界@名無史さん:03/05/20 01:32
私の決定打は「姿三四郎」と「柔侠伝」でしたw

武蔵は中学の時、吉川武蔵を読んで、年頃だったもんで、
お通さんがハッキリしないのが…。
朱美の方がぜったいいい女じゃねーか、と思ってから
なんとなく目を背けてしまうという…w
武蔵論争なんてのを知ったのも一因だったですけど。
あの本は罪が大きいです。
25T・S:03/05/20 19:13
柔侠伝。
いいですねえ。
私は昭和柔侠伝まではなんとなく読んだけど……。
最新のヤツは、まはや関係ない世界に突入しておるけど(苦笑)

パロン吉元ちといえば「小さな巨人」では西郷四郎が主人公で大東流を使わせていましたな。
実際に彼が大東流をつかえたかは微妙なところですが。

武蔵論争は、強かったか弱かったに始まり、出身地について喧喧囂囂と……。
私は播州論者ですが、「史料・考証 勧進 宮本武蔵」については、もうなんと言っていいか(ため息)
どーしてここまで捻くれた書き方するかなあという感じで。

なんか微妙にスレが伸び悩んでいますねえ。
そーいえばちょっと気になるのですが、前スレでちょっと話題がでていた騎士の白兵戦について。
あれから面白いこと分かりました?
26NX-01:03/05/21 01:21
えー、騎士の白兵戦はあまり収穫無しです。
細かい話になると英作文能力がついていかなくて…w
スウェーデンのオタとも連絡が途絶えてしまいました。
今は、柔術本をやたら持ってるアメリカの警官のおっさんとチョボチョボ。

ただ中世剣術は結構わかりまして、日本ではただブン廻すだけみたいな
イメージの強いツーハンドソードなんかも、かなり精妙な技をもって
使われていたらしいです。
特にマーダーストライクと呼ばれた、柄というか十字状の鍔で敵を打つ技、
心形刀流の剣忍誠みたいな柄頭当て等、打撃技が多かったらしいのは興味。
刀身の根元の所に刃のついていない部分があるんですが、ここは打撃の
ためにも有効な保持部位だったみたいです。

もっと英語やっておけばよかったなぁ…。
27_:03/05/21 01:22
28国 ◆Y9kuninMZ2 :03/05/21 07:53
昔の日本においては、拳を固めるときに
親指を中へ折りこまなかったそうですね。
そうしないと親指にダメージを受けるって
すぐわかりそうなものなのに…どうして
昔の日本人はそうしなかったのでしょう?
また、海外ではどうだったのでしょう?
29_:03/05/21 08:04
30世界@名無史さん:03/05/21 09:48
>>28
現代の普通の拳の握り方だと、敵に容易に親指を握られ、指関節を極められるからだそうです。
中国拳法にも色々と個性のある拳の握り方があるので、その傾向は日本だけではないと思います。
31T・S:03/05/21 10:55
>>26
うーん。
それは残念。
しかし向こうさんの剣術というのも非常に興味深いです。
ファンタジー小説なんかではサムライが騎士を剣の技で圧倒なんてのはよくあるシーンですが、「ツーハンドソードの精妙な技」にて応対したらどんな感じになったのか。
興味はつきません。
まあ、向こうにはサーブルなんてのもあったみたいですが。

>>28
>>30
うむう。
為我流派勝新流柔術では親指を握りこむといいますね。
関節をとられないようにするためだとは聞きましたが。

大昔の「武術」で故・劉雲祥老師(拳児の劉月夾老師のモデル)の人が講演か何かで
「親指を握りこむのは江湖がよくやっていた。今武術を学ぶ者は、かつての江湖くさいこのような所作はしてはいけない」
とかいうておられました。
32NX-01:03/05/21 18:03
柔術で親指を握りこむのは一般的ですよね。
柔道でも昔は握りこむ人が多かったらしいです。
子供の頃、従兄弟と空手ごっこしてたら、六段だった伯父に
柔道では握りこむんだ、と言われて大いに驚いたものです。

既出のように関節をとられない為だけど、あと、突出させた関節や指先で
確実に急所を捉えるために特殊な拳を作ったらしいですね。
フルコンのごとく力いっぱい打つわけでないので大丈夫なのでは?
33NX-01:03/05/21 19:00
>>31
15世紀に書かれたという有名(らしい)なFechtbuch aus dem Jahre
という本があるんですが、レスリング技も多彩です。
巴投げを潰して、膝で金的を当てるとか、河津掛に来る所を関節技で
返すとか…。
剣術では上記のごとく、両手で持つことによって、棒術のように
剣を返して使う等、接近した間合いでも使える工夫があったり。

こーゆーの見ると、日本では西洋武術って過小評価されてる、
て気がします。
34山崎渉:03/05/21 21:47
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
35世界@名無史さん:03/05/22 01:19
age
36T・S:03/05/22 23:33
>>33
剣を棒のようにして、ですか。
なるほど。

そういえば「コナン・ザ・グレート」の映画でシュワルツネッガー扮するコナンが剣を振り回すときに柄を握ったりしてましたね。
ああいうのは、もしかしたら向こうさんの剣術のあるものなのですかね。
37T・S:03/05/22 23:38
>>36
柄じゃない柄じゃない(苦笑)
柄を握って振り回すのはあたりまえ。

刀で言う鍔の部分でした。
横から見たら十字になっている刀の、その部分を握って振り回してたの
38世界@名無史さん:03/05/23 00:40
ありましたねコナンでそんなシーン。

この間ヒストリーチャンネルで中世ごっこやってる人が出てて、
たぶん当時のマニュアルの形から再現してるんだけど、
クレイモアくらいの剣をけっこう軽々と操ってました。
印象としては、大降りに切るというより、突いたり、引っ掛けたり、て感じ。
素早く、細かい動きが多かったです。

ちなみに調べたらコナンの殺陣はヤマサキ・キヨシなる人が振付けてましたw
39山崎渉:03/05/28 15:16
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
40ふにゃぽん:03/05/29 11:21
今回は、世界史版らしく、宗教と格闘技の関連について。

前スレでは、神前に闘いを奉納する、という形で発展した格闘技に、相撲、レスリング、パンクラチオン等が
語られました。

ところが、よく考えてみると、メキシコのプロレス、ルチャ・リブレもそうでした。

ttp://www.ne.jp/asahi/wrestling/history/history/09lucha.htm

で、いろいろと調べたんですが、ルチャがプロレスの形態に取り入れられるまでの
格闘の形式がどんなものったのか、イマイチ判りませんでした。

知ってる方がいたら、教えてキボンです。

それと、いま、「龍ーRON」というマンガで、主人公が中国の寺で、カンフーの修行をしていますが、
あのテの、出家した身分で闘技の修行をする中国の人が信仰している宗教というのは、
「タオ」お仏教を混成させたようなものなのでしょうか?
41T・S:03/05/29 20:39
>>38
遅いレスですが、すいません。
しばらく忙しかったので(^_^;

しかし、あれは日本人の殺陣でしたか。
そういえば何かでそんな話を聞いたような覚えがあったりなかったり・・・・・・。
42T・S:03/05/29 20:41
>>40
んー。
結構面白いですね。
ルチャ。

しかし。

>で、いろいろと調べたんですが、ルチャがプロレスの形態に取り入れられるまでの
>格闘の形式がどんなものったのか、イマイチ判りませんでした。

読んだ限りでは、ルチャはメキシコ風プロレス以上のものではない感じですが・・・・・・。
さて。
とりあえずマスクマンがよくでてくる理由とかが面白いですね。
古代の戦士の象徴であったのですか、なるほど。
これはつまり、戦後すぐの「日本人が外人レスラーを倒す」というある種の「物語」を作り出して興行していたことと、構図は似ているように思います。
ってか、ただ単純に「敵味方」という構図ではなく、古代の物語を「元型」として作り出されたのが特徴なのでしょう。

>それと、いま、「龍ーRON」というマンガで、主人公が中国の寺で、カンフーの修行をしていますが、
>あのテの、出家した身分で闘技の修行をする中国の人が信仰している宗教というのは、
>「タオ」お仏教を混成させたようなものなのでしょうか?

えーと・・・・・・あそこは有名な場所ではありますが・・・・・・。
大体、道教なんてのはかなりいいかげんだったりします。
純粋なタオの思想とか、そういうのはあるのかなあ?
あるとしても完全に理論化しており、半俗の道士達の学んでいるのとはちと違うような気が。
って、そういえば去年に武術と魔術の関係性とかちろっと書いたでしたね。

・・・・・・まあ、いずれその内に、ということで。
43ふにゃぽん:03/05/29 21:40
>>42
T・Sさん、ありがとう。
すると、ルチャは、ヤオとかガチとか関係なく、神前に奉納される「舞」が発達したような
ものと考えてればいいのかな?

やはり、タオはムヅいですね・・・。
まず、あれを宗教と呼べるかどうかも謎ですし、共産体制の現代の中国にあって、
どういう名目の共同体とされているのか、もビミョーですね。
44NX-01:03/05/30 01:51
>>43
私も調べてみたんだけど、20世紀発祥のメキシコプロレス以外の何者でもなくて、
「神前に奉納される「舞」が発達」というような伝統的なバックグラウンド
は無いようですね。
上のサイトにあるゴンザレスさんが「プロレスっておもしれーじゃん」で
始めたわけで。

ゴンザレスさん旗揚げ以前では、1860年ごろにレスリングが紹介され、
ぽつぽつと試合があったり、コンデ・コマも試合したり、と格闘技興行の
芽は吹き出していたようです。
とはいえ独立やら革命やら忙しかった国だから、試合を楽しむなんて
余裕はなかったでしょうし、落ち着いた頃にちょうど出てきたのが
ゴンザレスさんだった、てことのようですね。

ちなみにゴンザレスさんがプロレスと出合った時、ギリシア人の
レスラー(らしい)人のキャラが印象深かった、とあるので仮面とか
歴史要素の導入はこの辺もヒントになってるのかなー、とこれは憶測です。
45ふにゃぽん:03/06/01 10:26
>>44
NX−01さん。ありがとう。

そうですか・・・。

私はてっきり、アステカ文明の流れを受けた風習かと思ってたけど、
関係ないのかな?

(太陽神に祈りを捧げるとき、みんなマスクしたりしてますんで・・・。)
46ふにゃぽん:03/06/01 11:11
それと、あまり参考にはならなさそうだけど、
これ貼っておきます。

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200205/st2002052816.html
47T・S:03/06/02 00:16
>>43
>>42は「マスクをつけるのがアステカの戦士に由来する」ということについて書いただけで、別に舞とかといっしょと考えた訳じやないですよ(苦笑)

あと、タオについては、まあ……宗教の定義からしてあれなのですが。

>>46
あー。
なんというか、この類のやたらと歴史を古くにしたがるのは、世界共通なので、気にしない方がよいかと(笑)
48T・S:03/06/03 20:12
たまには新しい話題について書かないとなあ……。

ああ、そういえば兵隊さんはスコップを携帯していることが多く、それを武器にしたりすることもままあるそうで。
どこかにはスコップ術なんてのもあるという話ですが、詳しいこと知っている日とはいませんか?
49T・S:03/06/03 21:11
検索したらこういうスレはあったけど……。
ttp://hobby.2ch.net/army/kako/1026/10266/1026662153.html

ちっとしか書いてないでやんの。
しかもその上、かなりどうでもいいような論議があれこれ……。
ここでは日本刀の話題はあまりださないようにしようとちょっぴし誓いました(苦笑)
50NX-01:03/06/04 01:54
>>48
スコップ術は聞いたことないなぁ…。

スコップと言えばww1の塹壕戦ですけどねぇ。
絶対にぶたれたくないなー、な釘をいっぱい打ち込んだ
手作り棍棒とか…、かなり原始人だったけど。

流石に軍も「スコップじゃまずかねぇか?」と思ったのか
先のとがった鉄棒をくにゅっと曲げただけのダガー(q ←こんな感じ)
作ったりしてましたね。

今じゃ塹壕戦自体想定度が低いだろーし、スコップ使うまでの極限の
接近戦は作戦的にもマズーなわけだし、スコップ術は少なくとも公式には
ないんじゃないかなぁ…。
かなりテロリスト?な近接格闘術のページがあるんで探してみますね。
51世界@名無史さん:03/06/04 14:42
>>5
軍神第1号広瀬武夫。

>>13
鎖鎌は百姓の使う鎌がもとになったそうですから、「卑しい武器」という
発想があったんではないでしょうか。

以上亀レスすんまそん。

>>48>>50
カプコンの「マッスルボマー」に兵隊風のキャラがいて、そやつが
スコップを使って戦っていたのを思い出した。
52NX-01:03/06/04 17:11
>>51
広瀬武夫は戦死後、軍の階級の方は、少佐→中佐だけど
柔道では4→6段と二階級特進してますね。
53NX-01:03/06/04 18:13
スコップ術調べてて、鉄帽テク発見。
面白いので紹介。ww2中の英国コマンドの技だそうです。
ttp://www.gutterfighting.org/cassidySK5.html
54T・S:03/06/04 20:46
>>51
>軍神第1号広瀬武夫

おうっ。
そうこられましたか(笑)

>鎖鎌
百姓と武士がきっちりと分化していったのは織田信長――豊臣秀吉以降ですからねえ。
江戸初期では、まだそうでもなかったんでしょうけど・・・・・・。

そういえば、今は改修したのでどうなっているのか解りませんが、
四国巡礼八十八箇所の十番札所である切幡寺にある重文の三重の塔には、
相心流の奉納額がかけられており、流派で使う得物が棒、小太刀(木刀)、太刀など
が一緒に打ち付けられてました。その中に鎖鎌もあったんですよね・・・・・・。
いや、ただそれを見たのを思い出しただけですけど(^_^;

なんかね、「スコップ術 軍隊」で検索すると、大抵はゲームのところに行ったりします(笑)
55T・S:03/06/04 20:47
>>52
柔道の特進ってのはどーかと思う(苦笑)

>>53
ううむ・・・・・・読めない(爆)

ああ、帽子の縁を磨いて武器にするのですね。
>>49に貼ったスレに載ってたかも知れない――ってか、とにかく最近にその話聞きました。
しかし、こういう風に使うとは・・・・・・。

ああ!
そういえば、007に、帽子を投げて相手を傷つける殺し屋が出てたっけ!

まさか元ネタはこけなんてこたあ・・・・・・。
56NX-01:03/06/05 02:26
最近はなんでもゲームの話がヒットしちゃうんですよねぇ…。
スコップ話は「西部戦線異状なし」に出てくるんですけど
ww1関係のサイトでスコップ検索しても「塹壕堀りが辛かった…」ばっかです。

スコップ術が(たぶん)無いのは、ww1当時と今ではスコップが
大分違うってのもあるんじゃないかしら。

ww1ドイツ軍スコップ 確かに使えそう。
ttp://www.nomanslandmilitaria.com/109%20ww1%20shovel0001.jpg

今時のスコップ うーん…。
ttp://www.yymart.com/yydb/cart/cart_item.php4?item_code=captain-toms-05
57ふにゃぽん:03/06/08 10:31
シャベルですか・・・。

数年前に、ヤンジャンでシャベルを武器に
闘うトラック野郎のマンガがあったような・・・。

私は、前に土方さんをやってたことがありますが、
たしかに剣スコなど、使い方によっては武器になりえるし、
コントロールの仕方は、槍にも通ずるのかな、なんて思いましたけどね。
58ふにゃぽん:03/06/13 20:26
あ〜〜。
やっと時間がとれた。しんどかった・・・。

みなさん、今日は「ムチ」について。

ttp://homepage1.nifty.com/~Kaduki/KIGU/muti.html

格闘マンガや、カンフー映画等では、「ムチ使い」は定番のイメージがありますが、
現実には、たとえば「鞭道」という独立した格闘技や、あるいは戦場で使用されることがあったのでしょうか?

知ってる方、いらっしゃいませんか?
59T・S:03/06/14 14:31
>>58
寡聞にして知りません(苦笑)

そも鞭なんてのは戦闘用ってのじゃなくて、刑罰を与えるための道具みたいなイメージがありますが……。

一応、BF団のコ・エンシャク――もとい、水滸伝の呼延灼は
双鞭を使ったそうだけど、これは鉄鞭のことだともいわれてるし。
(横山版のでは本当に鞭だったけど)
ちなみに鉄鞭は刀の形をした鉄の棒で、日本古流で云う兜割りと同系統
の得物です。
ってか、鉄鞭という名前でも伝わっていたような……。
ああ、あと中国には九節鞭ってのもありましたが、これもいわゆる「鞭」という
イメージからは少し遠いような気がします。
60ふにゃぽん:03/06/15 09:51
>>59
やっぱり、そうでしょうね。

あれは刑罰用か、その方面の嗜好のある方々(w)のために使われてきたんでしょうね。

たとえ「〜鞭」という名称であっても、実物はホンモノの「ムチ」とはかなり異なるんでしょうね。
日本に「鉄鞭(かなむち)」という、良くしなる鉄の細棒が護身用にあったとか。
それを使った武術があったかは、特に聞いたことありませんが。
62T・S:03/06/18 21:04
昨晩のNHKでやっていた「ものしり一夜づけ」だったか、そんな番組で武蔵関連で
強引にあっちゃこっちゃの武道家とかスポーツの話を持ってきて番組構成していた。
言っていること(ナレーション)には色々と疑問が残ったけど、映像としては宇城師範
とか出してくる辺り、短い時間だったけど結構面白かったなあと。
その中で国井師範の銃剣術使いとの対戦の再現映像が出てた。
前スレではあったかどうかは解らないこととして書いたけど、実際のエピソードだったのね……。
いやまあ、それだけでGHQが認めたとも思えないけど。

国井師範の話題のついで。
彼は負けなしだったというけど、一度負けたことがあるとも。
いや、ヤラセだったんだけど。
とあるお嬢さんが求婚してきた若者に対して
「国井先生に勝ったらしてもいい」
とつきつけ、どういう事情でか国井師範は若者と剣術、柔術、槍術の三本勝負
をやり、一度目にわざと負けたのを「今のはだめです」とお嬢さんに見抜かれ、
二本目の柔術勝負でどうにか若者の格好がつくように負けてあげ、そーして
さっさと逃げてったという……。

もう十年以上前に聞いた話なので、詳細も、それだところか真偽のほども解らんです。
ってーか、ソースさえも思い出せない(爆)

まあ、そういう話っす。
63世界@名無史さん:03/06/19 20:41
スレの流れからは外れていますけど、質問。
異種戦闘の話ってみなさん知ってません?
フェンシング対剣道とか。
ボクシング対中国拳法とか。
そういう事件から、双方の格闘技に影響がでたりなんてことはなかったのでしょうか?
64世界@名無史さん:03/06/19 20:44
カラリパヤット
65世界@名無史さん:03/06/19 20:44
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66武蔵:03/06/19 21:54
>>63
杖道であろう、やはり。
67世界@名無史さん:03/06/19 22:29
>>63
これは前に人から聞いた話なんで、実はかどうか調べたこともない話なんだ
けど・・・
昔、剣道の全日本大会で優勝したある達人がいた。だが、彼の周りの人間に
言わせると、その優勝者はまだまだ彼の兄には及ばなかったらしい。その
兄は大会には出なかったのか、というと、アメリカに移民してしまったんだ
そうだ。そのお兄さんの方の達人のアメリカでの逸話。
アメリカで、フェンシングとであった達人。試しにアメリカ人のフェンサー
と立ち会ってみたそうだ。(どうゆうルールでやったかは知らん。)
そうしたら、達人はまったくもって手も足も出なかった。
達人は、何故自分の剣道が通じなかったのか考えに考えた。そして再戦を
挑み、結果、今度は完勝。全米フェンシング大会でトップ争いをする達人。
後に彼は米国フェンシングチームの監督、コーチをやりました、とさ。

……ほとんどフィクションじみた話だが、今ぐぐってみたらどうも実話。
ttp://homepage2.nifty.com/tanizoko/mori_torao.html
68世界@名無史さん:03/06/19 22:50
>>67
タイガー森ですな。以前「知ってるつもり?」で初めて知った一人でつw
69_:03/06/19 22:53
70世界@名無史さん:03/06/20 17:29
>>63
影響があった、ということだとサバットとか…。
近代サバットにパンチ技術があるのは、ボクシングと戦ってた影響。
古典的サバットはどーもボクシングには分が悪かったそうです。
71T・S:03/06/20 20:29
>>63
影響というのとは違うと思うけど、対フェンシングなどの工夫は、小野派一刀流の笹森順造氏はしていたと聞きます。

>>67
玄武館四天王の一人・森要蔵の末裔であるタイガー森については、もっと知られてもいいと思うです。
司馬遼太郎氏が短編として「上総の剣客」(タイトルうろ覚え)で森要蔵について書いてたですが、はっきり言ってかなり嘘でしたし。
最後にタイガー森のことを書いてたけど。
あと「名剣士と照姫」とかいう話で、森要蔵を書いてる人がいて、やはり最後にタイガー森について触れてました。
ついでに言うと、「日本が狭すぎた男たち」とかいうシリーズで、タイガー森は漫画の単行本になってたです。
72ふにゃぽん:03/06/20 22:29
>>63
ちょっと、板違いかもしれないけど、
今をときめくあのミルコ・クロコップの左ハイは,
剛柔流か、日本のキック、いずれにせよ、日本の格闘技にルーツがあるらしいですな・・・。
73ふにゃぽん:03/06/20 22:36
>>61
例の170さん。

遅レス失礼。

そうですか、ありがとうございました。
鉄の棒というと、建築用の鉄筋みたいなのですかな?

とにかく、イタそうですね・・・。(って、死ぬかもw)
74T・S:03/06/21 20:38
>>73
うんにゃ。
「図説・隠し武器」によるならば、刀の形状をしています。
大きさは脇差くらいのものから、もっと長いものまであるようです。
漫画では昔チャンピオンで鳴海丈原作でやっていた「武頼漢」ってので主人公が使ってました。
……ああいう使い方はしなかったと思うけどなあ……。
75ふにゃぽん:03/06/22 15:20
>>74
T・Sさん。
毎度ありがとう。

ところで、NX−01さんは最近お見かけしないけど、忙しいのかな?
76世界@名無史さん:03/06/22 23:54
忙しかったのと、実は名前を書き忘れてたりw
鞭って検索してたんですけど、英語だと
whip、 lash、 rod と3つあるんだなぁと変な発見しただけでした。
77NX−01:03/06/22 23:56
↑ほら、失敗してるし…w
78NX−01:03/06/23 00:08
空気レスだけだとなんですね、
ムチとは言えないかもしれないけど、しなる という意味では
ドイツの警棒が金属のコイル状のものだった、とか
英国でもかって似たような指揮棒が使われていたとありました。
そいえば、えーと、あの日本の武将が使う、棒の先に皮ひもがついてる…
名前忘れたけど、あれなんかを使うことはなかったんでしようかねぇ…。
79世界@名無史さん:03/06/23 00:11
テコンドーは手の3倍強い。
同階級なら単純にボクシングの3倍強い。
80世界@名無史さん:03/06/25 14:31
>>79
あしたのジョーのクロスカウンター談義を思い出した。

ところであのクロスカウンター、ダブルクロス、トリプルクロスに関する話は
ほんとうなのでしょうか?
81胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/06/26 00:05
>>80
嘘にきまってるでしょう。
82世界@名無史さん:03/06/26 00:52
>>78
>あの日本の武将が使う、棒の先に皮ひもがついてる…

ひょっとして「采配(さいはい)」?
83NX-01:03/06/26 00:58
>>82
それです、それ。
名前が出てこなかったw
でも以前うちにもあったけど武器にはなりそーもないですね。
84世界@名無史さん:03/06/27 15:06
シバかれてもあんまし痛そうじゃない。
85世界@名無史さん:03/07/02 22:03
インドネシア・マレーシアの武術、シラットに詳しい方おられますか?
詳細キボーンでつ〜
86世界@名無史さん:03/07/02 23:34
>>85
とりあえずぐぐるよろし
87NX-01:03/07/03 01:28
>>85
英語だけどここ読むよろし。
日本占領下の話など得る所あり。
ttp://www.kpsnusantara.com/index.html
88T・S:03/07/03 01:39
>>85
昔、秘伝に書いてあった記事をうろ覚えに言うと、最初の段階は≪競技のシラット≫で
これは普通に戦うことで、次の段階が≪瞑想のシラット≫。
この段階に至ると超能力じみた技が可能になるとかどうとか。
どっかの会派の合気術を見て
「日本にも≪瞑想のシラット≫の使い手がいるのか」
とか驚いていたとかいうから、そういう技のことをさしているのかも知れない。
当時の私の感想は「すげーうさんくさい」でした(苦笑)
あと、二百ぐらい流派があるとかどうとか……。
ううむ。

>>86
読めない……。
89T・S:03/07/03 01:42
ああ、愛隆社あたりから「パンチャーク・シラット」って大判の本が出てたような気がそこはかとなく……。
90T・S:03/07/04 10:16
かなーりどうでもいい話ですが、講道館柔道のフランス人の門弟第二号であるところの
イヴ・ポール・ガストン・ル・プリウールは、横山作次郎と大島英助の共著「柔道教範」を
仏語訳して、柔術ではなく「柔道」をフランスに知らしめた。
が、この人物は不忍池で日本初のグライダーによる飛行実験をした人で、そもそも柔道を
習い始めたのは、グライダーが墜落した際に備えて『受身』を体得するためであったという……。
91NX-01:03/07/05 03:27
>>90
T・Sさん、渋いエピソードをご存知ですねー。
この海軍士官Le Prieurさん、1926年に潜水具を発明し
ジュール・ベルヌの夢を実現した、とも言われたそうです。

ちなみに上のシラットのページ。
日本軍はジョグジャカルタ等ではシラットを許可し、日本武道家との
交流もあった、どころか現地人による義勇軍(?)のシラット訓練のために
シラットの統一をしようとしていた とかなんとか…。
今度ちゃんと訳してみまつ。
92T・S:03/07/06 20:05
>>91
いや、たまたま買った『飛行事始』にそのエピソードが載っていたので……。
潜水具の発明についても言及されてましたが、なんか色々とやってて、フランスでは
生誕百年祭もあっちこっちで行われた有名人だそーですな。

シラットの統一……限りなく無理めな……。
そういえば、十五、六年くらい前にどこぞの古武道演武会にシラット使いが招待されたとかどうとか
いう話を雑誌で読んだことありますが、もしかしたらそれはその時の交流の名残でありましたかな。

ちょっと思い出したけど、板垣恵介がどこかで書いてた話で、シラット使いは襟を捕られた時の
技とかは練習しないと。日本の護身術ならまずするはずのそれをせずに、
「ではとられたときはどうするのか?」
と聞くと、
「それはラッキーだ。相手の指が落ちる」
とのたまったとか。
なんかシラットでは相手に襟を捕られた時を想定して、襟の内側にカミソリとかを
見えないようにつけているのだとか……。
返し技を身に付けるよか「実践的」と言えばそうだけど。
ああ、うろ覚えなのでシラットではないかも知れず。
その辺はご了承を。

さらにどうでもいいような話をひとつ。
大山倍達氏は吉田師範(教授代理)に大東流を授かってたりする。
93世界@名無史さん:03/07/10 14:42
空手バカ一代の、熊と対決しようとして警察に邪魔されたという話は
本当ですか?
94世界@名無史さん:03/07/11 04:14
AGE      
95T・S:03/07/11 20:00
>>93
なんか「我が空手修行」に「戦おうとしたけどだめだった」みたいなことが書いてあったような……。
とりあえずやってないと思われ。
空手バカ一代はウソが多いのです。

あ、コテばっかしが書き込んでいると、普通の人がこのスレに入りにくいのではないかと思うので、しばらく名無しに戻ります。
ではでは。
96世界@名無史さん:03/07/11 21:04
やはりシラットも中国武術を源流に持つのでしょうか?
あまり起源についてははっきりした解説を見かけないもので。
97山崎 渉:03/07/12 12:39

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
98世界@名無史さん:03/07/14 19:57
>>96
大体、ああいう武術とかの文化に関しては、国粋主義とかと結びついて古くからその土地に伝わるみたいにいわれますからなんとも言えず。
まあ、ムエタイの原型としてシャム拳法というものがあったともいい、古くは東南アジアの国々は中国の王朝に朝貢していたという歴史的経緯も考えれば、中国に源流があると考えるのが妥当かも。
イントの方も近いと言えば近いか……。
99山崎 渉:03/07/15 12:37

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
100ふにゃぽん:03/07/16 22:42
みなさん、下がり過ぎてるので、ageときます。

今日は、ちとネタはふれませんが、近いうちにお会いしましょう。

それにしても、山崎 渉のせいで極端に下がったな・・・。
こいつは、全スレに一度に書き込めるソフトでも持ってるのか?
101ふにゃぽん:03/07/19 14:10
有益なサイトを見つけたので、貼っときます。

ttp://www4.ocn.ne.jp/~karatedo/sub3/karatehistory.htm

それと、今回は「棒術」の歴史を語りたいと思うのですが、
いろいろ調べても、あまり判りませんでした・・・。

ttp://member.nifty.ne.jp/bintaro/touken/club.htm

棒は、「剣」や「槍」のように、それ自体独立した形では、体系化されず、
あくまで、「拳法」、「空手」、「柔術」等の中で扱われる武器のひとつに過ぎなかったのでしょうか?
102胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/07/19 15:38
>>101
中国拳法や柔術等のほうが武器術のオマケとして発展したもののようですよ。
武器術の動きを素手の戦いに応用したものが拳法の発祥であり、
刀折れ矢尽きた時の戦闘手段として開発されたのが柔術だそうです。
合気道も本来の技術は剣術がメインだそうですし。

また、アフリカの棒術には徒手格闘の技術は付属していないものも有りますよ。
103ふにゃぽん:03/07/19 16:30
>>102
胴締め剛術家さん。

ありがとうございます。

そうですね・・・。
私が>>101に貼ったページなどを見ても、
空手でさえ、他の武器術と平行して発達した、とありますし、
柔術などは、まさに剣術のオマケって感じですもんね・・・。

まあ、日常生活において、物理的な闘争とはほとんど
縁がなくなった我々現代人は、ともすると、人間の生身の五体での殺傷力を、
過大評価するか、(「唐手=唐手の誕生および発展に対する、一般人、場合によっては、
武道家までが抱いてる誤解)あるいは、逆に過小評価するか(毎日の新聞でお目にかかる、
「殺すつもりはなかったのに、殺人事件」)の弊に陥るかの傾向があって、
その本当の力は、いまいちピンとこないのかもしれませんね。
104世界@名無史さん:03/07/20 16:06
大槻ケンヂのエッセイに書かれていた話ですが、
バートンさんという人が柔術を自分なりにアレンジした「バーティツ」という
武術があったそうです(シャーロック・ホームズが心得ていた「バリツ」という
格闘技と同じものらしい)が、それは今でも残っているのでしょうか?
105NX-01:03/07/21 03:36
>>104
バーティツのことは前スレで何度かでたんですが、
結論から言えば残っていません。
一時はパリにも支部を出すなどしたのですが、
あまり流行らずに消えてしまいました。
バートン・ライトも後世は不遇だったらしく、無縁墓地のような所に
葬られたそうです。
死の直前、ロンドン武道会に招かれ、功績を認められたのが
せめてもの救いだったようです。
106T・S:03/07/21 10:49
>>101
名無しでいるつもりでしたが、せっかくなので……。

棒は非常にシンプルな武器なので、世界中になんか色々とあるようですが、日本人が思い浮かべるようなスタイルの「棒」というのはなかなかないようです。
それというのもシンプル極まりない武器ですから、なんか突起つけめとか尖らせるとかしただけで充分に威力をませたからでしょう。
なんてーか、「箸を起用に扱う」か「ナイフとフォークを使う」か、みたいな感じ?
それでもまあ、欧州ではロビンフッド伝説には棒術の達人が出てくるとという話だし、イギリスにはクォータースタッフというのがあるそうです。
警棒術みたいな感じらしいのですが。

中国では少林寺の僧が棍を使って名をはせました。
明朝末期には「蛾媚山の剣、嵩山(少林)の棍、倭の刀」と賞されたとか何処かで書いてあったのを見たなあと。
これはキンナラより伝えられたという伝説がありますから、ましかしたらインド伝来の技だったのかも知れません。
インドのカラリパヤットには幾種もの武器術があるという話だから、棒術もあるかも。

日本では棒術といえぱ竹生島流棒術があったと思います。
あと色々とあったようにも思いますが、資料が手元にないので……。
ただ、祭りなどで棒の手が振られると、その中には武術としての型が保存されているという話もあるので、民間にはあっちこっちにあったのかも知れない。
天真正伝香取神道流にも棒術は伝わっているといいますが、これは突起がついているような棒を振り回す術らしいです。
詳しくは知りませんが。
杖となると神道夢想流と無比無敵流があります。
しかし両者とも発祥の起源は違っていて、無比無敵流では元々槍を使って戦場に出ていたのが、穂先が折れてしまい、それでもそのまま戦ったということから想を得たとかなんとか。
そのためか神道夢想流よりも幾分か長い杖を使うそうです。
ちなみに『図解 護身杖道』によると、杖と棒の違いは長さであるらしいです(うろ覚え)。
合気会にある杖術は、実は棒術なのだとか書いてました。
これも手元にないのでうろ覚えですが。
あと吉田幸太郎師範だったか、「合気ステッキ術」というのを創始していたそうです。
107T・S:03/07/21 10:53
>>104
前スレでも出てましたが……今では「バリツ」という言葉は死語になってしまい、英国のシャーロキアンも知らないのだそうです。

>>105
あー、バートン氏のその後についてはまったく知りませんでした。
よければ詳細を教えてください。
つーか、まだネットをはじめる前にあれこれ調べたのですけど、似たようなことしか解らなくて……。
108ふにゃぽん:03/07/21 21:33
>>106
T・Sさん、毎度どうもです。
109NX-01:03/07/22 02:16
>>107
バートン・ライトの後半生については、ほとんどわかっていません。
1920年頃まではバーティツ教室を維持していたようですが、
彼にとっての西郷四郎ともいえる谷幸男氏が離れていってしまった上に
柔術、そして本格進出してきた柔道がブームになる中で消えてしまったようです。

1950年のロンドン武道会の会報に小泉軍治氏(九段だけ?)がB・ライト氏を
訪問した記事があります。B・ライトは若い頃から電気治療器に関心があったようで
自身が発明し、関節炎とリューマチを治した機械を小泉氏に見せたうえで
バーティツ時代のことを懐かしそうに語ったそうです。
武道会に招かれたのはこの縁がきっかけだったようです。

B・ライト氏は1951年に90歳で亡くなりました。
110NX-01:03/07/22 02:43
えーとついでに「バリツ」ですが、
SF作家のフィリップ・ホセ・ファーマー氏の案による
THE WOLD NEWTON UNIVERSEというのがありまして、
この中でドク・サベージがホームズからバリツを習ったとか
色々なお遊びの中で取り上げられています。
バーティツを研究しているシャーロッキアンもいます。
どちらかというと米国が多いですが、びみょーに再発見されつつあります。
111世界@名無史さん:03/07/23 15:14
そういえば、オーケンの同じエッセイの中で、
バーティツとバリツは実は全く違う格闘技だったのではないか?
という説もありました。
112NX-01:03/07/23 18:28
>>111
真相はコナン・ドイルのみぞ知る、です。
でも「空家の冒険」の発表時期、THE NEW ART OF SELF DEFENCEの掲載、
かなりの評判だったセント・ジェームズ・ホールでのバーティツ公演、
といった一連の事柄の日時がごく近い。
また当時のロンドンの武術事情を考えてもバリツ=バーティツの可能性は、
「武術」の間違い説などよりかなり高いと考えられます。

バーティツとライト氏に関しては、資料が僅かしかないのが難ですが、
地道に未発掘資料を探している方がいますので、真相が明らかにされる日が
来るかもしれません。
バーティツには、パリのアパッシュの使った強盗技術が入っている、
なんてのも最近わかったことだし…。

それまでは、オーケンのように想像を巡らせて楽しむのも一興。
ただ、あの本(わたくしだから ですよね)以降に色々と発表されてるので
最新の動向(笑)はネットで探索する方が吉です。
113T・S:03/07/25 20:10
>>109
>>110
>>112
NX-01さん、どうもありがとうございます。
そうですか。少しづつバーティツのことが解ってきているのですか……。
ホームズが使った武道ということで興味がありましたが、これから先が楽しみです。
その「飢え」を満たすために、伊吹秀明氏とか堤研吾氏の書いた贋作ホームズを購入してたりしてました(苦笑)

かなーりどうでもいいことですが、大山倍達氏は、投げ技と関節技、そして棒術で「極真館護身術」なんてのを作ったことがあるそうです。
死後すぐに書かれたお弟子さんの本にそんなことが書かれていました。
ちなみに練習生を募集したところ、誰も集まらずにそのままになってしまったそうです。
失伝してしまった、ということですかな……。
かなり怪しい記憶に基づいて書いてますが、残っていたら現在ではむしろ空手の方よりも注目されていたかも(笑)

114ふにゃぽん:03/08/01 13:47
>>113
総合格闘技つながりというわけではないんですが、
この前、TVで「燃えよ ドラゴン」やってたので、
主演のブルース・リーが興した「ジークンドー」なる格闘技を
調べたけど、あまりよく判りませんでした・・・。

http://www.jeetkunedo.jp/index_main.html

この競技の哲理は、おそらくリーがワシントン州立大学で学んだであろう
タオの原理などから来てるんでしょうが、
その実戦でのありかた、世界への普及の度合い、等はどうなってるんでしょうか?


115胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/01 23:29
ジークンドーはブルース始祖が初めて学んだ武術・イップ・マン派の『詠春拳』(ウィン・チャン)をベースに
ボクシングやフェンシング・柔道やレスリング、カリ・スティックやシラット、
果ては社交ダンスの動きを取り入れて創られた格闘技です。

選手が各自で自分の好きな格闘技のエッセンスを取り入れ、自由な格闘スタイルで
型にとらわれずに闘う事を理念としています。




116_:03/08/01 23:31
117_:03/08/01 23:31
118胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/01 23:35
実践ではビルジーといわれる貫き手による目潰しと金的への蹴り技を使い、
最短で相手を仕留める事が理想だとされています。

また、拳で殴るときも人差し指と中指の拳頭で殴るよりも
薬指から小指にかけての拳頭で殴る事を重視しています。

このほうがパワフルな打撃を生むとブルース・リーは考えていたようです。

とにかく最短時間で相手を叩きのめす事が理想とされていたので
攻撃の基本技術は詠春拳の連続直突き攻撃がベースになっているのでしょう。
119胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/01 23:41
その普及は世界的に成功しているようです。

日本でも多くのアカデミーが開かれており、その技術と理念を学ぶ事が出来ます。

元修斗のインストラクターだった中村頼永氏がジークンドーのインストラクターとして
アメリカ本国でも活躍しており(ジークンドーのかなり中心的な位置にいる人物)
日本での普及も割に盛んです。
現役プロシューターの原弘文選手もジークンドー(ジュンファン・グンフー)の活動団体『チーム・ジュンファン』
の所属選手でもあります。
120胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/01 23:47
格闘技の流派というよりは理念と言った方が良いようです。

つまり、ムエタイや修斗・ブラジリアン柔術のエッセンスも有効であれば
柔軟に取り入れていく格闘技であるといえます。

もちろん選手によってバックボーンやそれぞれの考え方・闘い方があるので、
定まった型にはまらず、自分の思うように闘うことが奨励されるのも
ジークンドーの特徴であると言えます。
121V:03/08/01 23:55
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  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
123NX-01:03/08/02 05:23
>>113
アメリカのやふのグループに
バリツフォーラムてのがあって、好き物(私もw)が語ってるんですが
英語は苦手でいらっしゃいましたよね。
なんかニュースがあったら転載いたします。

>「極真館護身術」
面白そうだけど、体が無いと使えなかったりして…。
124NX-01:03/08/02 05:28
>>118
>薬指から小指にかけての拳頭
少林寺拳法も昔はそんな風に教える人がいたそうですが、
なんか怪我しそうですね…。
125ふにゃぽん:03/08/02 10:18
>>118-120
胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg さん。
懇切レスありがとうございます。

>定まった型にはまらず、自分の思うように闘うことが奨励されるのも
>ジークンドーの特徴であると言えます。

リーがどこかで、「究極の形は水だ。水になるんだ。」とか言ってたのを
思い出します。もろタオですね・・・。

でも、実戦に関しては、なんか天才肌の人向けというか、あまり一般的でない
ような気もします・・・。(w
タカオカ氏の空手か、「雲のジュウザ」みたいなもんでしょうか。(w

NX−01さん。どうもです。
ごあいさつまでに・・・。
126T・S:03/08/08 11:47
>>123
いや、本当に助かります。
私は英語が壊滅的に苦手なもので……。

>>「極真館護身術」
>面白そうだけど、体が無いと使えなかったりして…。

実は太極拳から大東流、柔道まで経験があったという大山倍達氏のことですから、もしかしたら結構豊富な技法があったかも知れずと夢想してみたり。
古流の伝書も結構収集していたという話があるから、そっちのもあったりとかしてね。
まあ、いずれ八光流じゃあるまいし、簡単に身につくものでもないでしょう。
きっと。

>>125
>でも、実戦に関しては、なんか天才肌の人向けというか、
>あまり一般的でないような気もします・・・。(w

型がない、と言う点では意拳とかとも共通してるのかな。
まあ、意拳の場合はきっちりと錬功法とかが成立しているし、戦闘法もちゃんとあったっけか……。
あんまり詳しく知らないけど。

つか、そもそも李小龍は新しい門派を作るつもりはさらさらなかったということですし、ジークンドーという呼び名も、作ってからは後悔したとも聞きました。

スレにも書きましたが、後に「JKD」という呼称を思いついてからは、なんか色々なものをそう呼ぶようになったりとか――
ええと、「自分にとってベストなもの」という意味合いで使ってたみたいなところがあるようです。
127世界@名無史さん:03/08/09 20:58
age
128世界@名無史さん:03/08/16 20:57
アフリカの格闘技とか、ネイティブ・アメリカンの格闘技とかはないんですか?
あれば教えてください。
129胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/16 21:34
アフリカの格闘技・棒術の『クマセ』
素手で顔面パンチありの脅威のセネガル相撲『ブレ』
ブラジルの『カポエラ』の源流の格闘技西アフリカの『カポエイラ・アンゴーラ』
コンデ・コマとも闘ったカナリア諸島の『カナリア相撲』
弱い男は結婚できない、スーダンの『ヌバ族レスリング』
角材や斧の使用も場合によっては許される、ザイールの超過激格闘技『モキャンベ』

ブラジルの奥地で伝わっている原住民のレスリング『フカフカ』
起源はモンゴルの『ブフ』?ジャバンテス人やヴァルラウ族の『土着レスリング』

 等が有名ですね。


130胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/16 21:40
モンゴルの『ブフ』の源流に当たる相撲は
人と共にアメリカ大陸に渡ったようで、
南北アメリカともに『民族のレスリング』が有るようです。
131世界@名無史さん:03/08/30 20:13
質問です。

1:日本で武術が隆盛したのは何故か。武士道があったからだろうか。 
2:それならば騎士道のある西洋で武術がすたれたように見えるのは何故か。
3:また武士道も騎士道もない中国であれだけ武術が栄えたのは何故か。

個人的な考えでは
1:宗教としての武士道が祈りの替わりに刀を振るうことを要求した。
2:キリスト教でおなか一杯だった。
3:保留。
といったところなのですが。レスを頂けたら幸いです。
132胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/31 01:08
ええと、私のわかる程度の答えで良いですか?

1についてですが、剣術や柔術が発祥したのは戦国時代と言われていますが
(原型はもっと昔の時代からあったそうですが)
本格的に技術が発達したのは戦国時代が終わってからのようです。
その理由として「しょっちゅう戦場に行っていた戦国時代では
シンプルで誰にでも習得が容易な技でないとすぐに使えないので意味が無い。」
というのが挙げられます。(ここで基本の術理が生まれたのでしょう。)
平和になれば武術を練習しようとする人も増えます。
(実用度の高い娯楽としてや、出世の道具として重宝されたので)
しかも、何時また戦争があるかわからないと
当時の多くの人が考えていたと言う現実もあります。
(江戸幕府も常に薩摩藩を仮想敵国として考えていたようです。)
また、武術以外にも茶や香や書・舞踊などにも深遠な技術・奥義があるように
一つの道を追求して芸術の域にまで昇華するのが
よろしい事であると考えるこの国の国民性も影響していると思います。




133胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/31 01:20
騎士道についてちょっと説明です。
西欧の騎士道とは、騎士が守るべき倫理的・美的行動規範であり
具体的には、主君への忠誠心・武勇・礼節,弱者や
女性(とくに貴婦人)ヘのいたわりなどを差しました。
中世盛期ともいうべき11〜13世紀に
当時最も文化の進んでいたフランスで生まれた考え方です。
(あくまでも西欧であって西洋ではありません。念のため。)
134胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/31 01:29
武士道も似たようなものかとも思うでしょうが
武士道でよく語られる「自己犠牲」や「死狂い」と言った概念は無いようです。

話がそれてしまいましたが、騎士道の言う武勇とは体を鍛える事であって
技を練ることではなかったのです。

まあ、ボクシングやレスリングなども武術ではなくスポーツですし
あくまで体を鍛える事が目的で技術を練るのは二の次だったのでしょう。

135胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/31 01:37
最後に3についてですが中国でも武術が
きちんと体系づけて完成し始めたのは『明』の時代になってからのようです。
当然、原型はもっと昔からあったのでしょうが。

先の述べた「日本人が一つの事を芸術まで消化する」のは
中国の儒教や仏教等の影響から来る物でありますので
その本場の中国でも同じように
一つの事を芸術の域にまで高めようとするのは
当然のことではないでしょうか?

書道も水墨画も詩吟も舞踊も音楽も中国のそれの影響を受けて
道に至ったわけですしね。


136胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/08/31 01:39
2の補足です。
鉄砲や大砲によって戦いが変わったので(戦争から喧嘩まで)
西洋では武術が衰退して滅んでしまい
スポーツとしてしか残らなかったという事もあるでしょう。

彼らは合理的ですから、いらない物はあっさり捨て去りますから。
137NX-01:03/08/31 03:06
2について胴締め剛術家さんに補足させていただきます。

>136で書かれているように武術は衰退したように見えますが、
戦場用とは別に、貴族たちの決闘用剣術、護身術的なレスリング等が
発展したようで、16世紀頃からかなりの書籍が発行されています。

また剣を帯びる習慣が無くなってからもステッキ術、ボクシング、サバット
などはスポーツというより護身術として普及していたようです。
20世紀初頭に西欧で柔術がすんなり受け入れられ、ブームともいえる
広がりを見せたのも護身術という概念が定着していたからと思われます。
131さんのお考えになる「武術」とは趣が違うかもしれませんが、
西洋武術、意外としぶとかったと言えるかもしれません。
138世界@名無史さん:03/08/31 08:53
騎士道は騎士達があまりにもムチャクチャするから教会が考案したんじゃなかったの?
139T・S:03/08/31 15:30
>>128
マスターキートンに「アメリカのナバホ・インディアンのナイフ術」として、相手に自分の武器を強く印象づけ、それを捨てるなどをすることによって相手の動きをコントロールするというワザがでてきますが――
これは「ザ・殺人術」に載っているので、おそらくはそれが元ネタでしょう。
実際にインディアンの術かどうかは不明ですが。

>>129
>>130
色々とあるものですねえ。
しかしアメリカに伝わっているという「ブフ」は、やはり北米経由で伝わったのでしょうかね?
140T・S:03/08/31 15:50
>>131
>1:日本で武術が隆盛したのは何故か。武士道があったからだろうか。 
>2:それならば騎士道のある西洋で武術がすたれたように見えるのは何故か。
>3:また武士道も騎士道もない中国であれだけ武術が栄えたのは何故か。

大体、胴締め剛術家さんとNX-01さんによって書かれているので、私が書くことはあまりありませんが――

1についてちょっと。
平和時になると武術は体系化されますが、あんまり長くなるとスポーツ化するようです。
三十三間堂の矢通しなども軽く打ちやすいように弓矢は改良されて、最後期には実用になさないものになっていたようですし。
それに江戸時代を通じて剣術は盛んに練習されていたように思われていますが、
ちょうどttp://www.archiv.comet.go.jp/こんなのをやっていたので見に行ってきましたが
武術は藩校などではそれほど重要視されてはいなかったようです。
必修科目には入っていませんでした。
この状態は幕末まで続いていたようです。
ただ、東北とか九州あたりは事情がちょっと違っていたようですけど、資料が手元にないので詳しいことはかけません。
ついでに武士道の概念が成立するのは戦国期が終わってからです。
自己犠牲なんかを強いているような印象のある「葉隠し」ですが、
作者は柳生但馬に精神的影響を受けていたというので、あるいは新陰流の禅的な精神が反映していたのかも知れません。

3ですが、ものにもよりますが、中国では武術は芸術視はあまりされていなかったようです。
さらに言うならば中国では平和な時期があまりなかったようなので、そのために色々と武術が必要にされていたのかも。
明の時期に原型ができたという話は確かですが、宋代の禁武政策の頃に暗器が発達したという
話もあったり、あるいはそのあたりの時代から出版が盛んになり、読み物で英雄物語が盛んに読まれる
ようになったというのも関係があるかも知れません。
141柾木ジュンイチ:03/09/02 23:50
おいおい、お前ら武術を語るんなら丹田ぐらいの気功は使いこなせなきゃだぜ♪
142ふにゃぽん:03/09/06 11:17
ひさびさにネタを振ります。

いわゆる「剣豪小説」ですが、これが書かれ出したのは、
明治時代あたりで、盛んになったのは昭和初期くらいかと思われます。
(いろいろ調べたけど、ソースなし。すんません・・・。)

では、「剣道」という武道が、がさまざまな流派の中で確立され、
体系化されていった江戸時代には、
何故そういうものは書かれなかったのでしょうか?

「南総里見八犬伝」のような活劇風の物語はあったが、
「剣」を持って合い闘う武芸者を描いた作品がこの時代に
見出されないのは、やはり、「剣道」という格技自体が、
「武士の作法」として神聖視され、それを娯楽として扱うことは
ためらわれたのでしょうか?
143T・S:03/09/07 16:12
>>142
なんで江戸時代に剣豪小説の類が書かれなかったというのは、なんか精神史とか文化史に入る事柄だと思うのですが……。
とりあえずまったく出版物と武士道とがかかわりが無かったわけではなかったようで、
出典はしりませんが「刀は武士の魂」という言葉は江戸の黄表紙本から出てるそうですから、
そういう読み物の類で武士とか剣とかは出ていたのではないかと思います。
赤本とか黒本とかの頃はさすがに知りませんが。
あと稗史というのがあって、参考なまでに
ttp://www.mars.dti.ne.jp/~opaku/hakken/05/haishi7.html
ttp://www.rekihaku.ac.jp/koohoo/forum/hero.html
ま、江戸期の娯楽といえばあまりかたっくるしくないのがフツーで、今でいう
「剣豪小説」みたいなのはわざわざ書かけなかったんじゃないかなあとか思うんですが(笑)
「猫の妙術」みたいなのが出されていたくらいですし、「ためらわれた」ってのはないんじゃないかなあと。

144ふにゃぽん:03/09/07 18:15
>>143
T・Sさん、おひさしぶりです。
どうもです。

やっぱ、江戸時代には剣術は「堅苦しく」感じられたのかな・・・。
145NX-01:03/09/08 01:52
>>144
堅苦しいといえば武士の存在自体が堅苦しいし、うっとおしかったでしょう。
だから黄表紙なんかでは茶化されてるわけで。
で、現在イメージするような「剣豪小説」は、成り立ちえなかったのでは?
吉川「宮本武蔵」のような修行系だと、似たような人物が実在しているわけで
そんなに珍しくないし、面白くないしw
シバレン「狂四郎」みたいなヒーロー系は、悪代官とか出せないわけで、
自然、敵が魔物とかの伝奇風にならざるを得ないし。

下手なもの書けば、手鎖かけられちゃう時代ですから、
仇討ち物なんかを除けば(これも危険ではあったけど)「剣」を持って合い闘う武芸者
というのは題材として非常に扱いにくかったのは確かでしょうね。
146ふにゃぽん:03/09/09 13:28
NX−01さん。
どうもです。

確かに、何かの文化が文学、娯楽等で扱われるようになるのは、
それがある程度、過去のものになってからですよね・・・。

少し脱線しますが、NHKの「プロジェクトX」なんて、
バブル崩壊後の今だから受け入れられるのであって、
あれをバブルの最中に作っても、「何をいまさら」って感じだったでしょうね。
147世界@名無史さん:03/09/09 20:43
>では、「剣道」という武道が、がさまざまな流派の中で確立され、
>体系化されていった江戸時代には、

剣道は明治以降では?
それまでは剣術だと思いますが。
148NX−01:03/09/10 02:54
>>147
「剣道」が一般化したのは大正以降ですね。
明治は撃剣が多かったようで。

まぁ、江戸時代にも安倍流とか平常無敵剣道とか
剣道を名乗った流派はあったようだけど。
149T・S:03/09/10 14:48
柔道も江戸時代にはそういう呼称で呼んでいた例はありますね。
直信流とか。
祖を同じくする起倒流でもそうだし。
思うに柔道だの剣道だのというのは雅語にしかすぎず、やれ道がどうだとか術ではないだとかは明治になって言われたのではないか、と。
……いいたいのですが、そもそも何々流とはいっても「何の流れ」と単純に解していたのも少なくて、あれこれと流名に理屈を付けるようになっていたようです。
つまりまあ、いつだって武道家はハッタリかますのが好きだったようです。
150世界@名無史さん:03/09/22 12:51
ageとく
151世界@名無史さん:03/09/22 16:16
こんなスレがあったのか・・・。

このスレの最初の方でスコップを武器にする話がありますけど、
ゴルゴ13の104巻に
「スコップを武器にするのは、スペツナズでも習ったはずだ。」
というシーンが出てきます。

なんか嬉しくなったんでカキコしてみました。
152T・S:03/09/23 11:59
なんか日本では、漫画から格闘技について広まっていくような印象がありますね。
最近ではゲームとかもあるようだけど。

ちなみにゴルゴは太極拳とサンボが使えます。
あと日本の古武道にも似た体術を使ったりします。

……やはり謎が多い男だなあと今更思ったり。
153世界@名無史さん:03/10/05 00:41

夜は夜で女をベッドでKO
侮りがたしゴルゴ・・・
 
154胴締め剛術家 ◆/7yqagaCtg :03/10/05 01:19
ゴルゴといえば『ゴルゴ・チョップ』ですね。
155T・S:03/10/05 22:49
>>154
ゴルゴチョップ……。
そんな古いゲームのネタは普通解らんです(苦笑)

あ、でも最近「聖学電脳」が復刻してたっけか。


それはそれとして。
西洋にも槍はありましたが、西洋式の槍術についてはあんまり知りません。
誰か教えていただけますか?
156世界@名無史さん:03/10/14 00:49
馬上試合じゃなく?
157世界@名無史さん:03/10/14 03:39
ポールアームの扱い方のマニュアルみたいなものはあったろうけど、
それを武術と言って良いのかどうか。
158NX−01:03/10/14 16:50
こんな本があるんで、それなりの技術は存在したんだろうけど、
あんまり見ないのは確かですね。
ttp://www.aemma.org/onlineResources/gladiatoria/contents_body.htm
159世界@名無史さん:03/10/15 20:38
 本からじゃなくて兵舎とかで古参兵から直に教わることが多かったから?
160T・S:03/10/22 19:49
>>158
ふ、どうも。
なるほど。
まあいちいち「武術」なんてカテゴライズはしませんか。
向こうでは。

そういえば、と話を変えますが、講道館に戦前勝負を挑んだプロレスラーって誰でしたっけ?
二人戦って、一人がどうにか引き分け。
それがきっかけで日本にレスリングを学ぶ者が生まれたという話。
161NX−01:03/10/23 17:10
>>160
アド・サンテルとヘンリー・ウェーバーでふ。
「プロレス対柔道」なんて本あります。古いけどw
サイトだとここがなかなかお勧めです。

ttp://www18.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/SANTELL/santellmini.htm
162世界@名無史さん:03/10/24 16:24
西洋で凄い人というのは、一つの事にひたすら打ち込み続ける人間よりも、
どんな事でも上手くこなせる人間という感が有るね。

これは中世の騎士が文字の読み書きも出来ず、
狩猟やSEXもキリスト教に規制されてたから、
騎士は武芸を練習する以外にやる事が無かったということの裏返しなんだろうか。
163ふにゃぽん:03/10/25 09:33
>>162
そうかもしれませんね。
「文武両道」の理念は、いまでは日本人より、
西洋人の間で共有されているような気がします。
ブッシュ・シニアなんかは大学時代、プロも目指せる本格派のピッチャーだったし、
プーチンは若い頃、柔道の猛者だったですし・・・。

でも、それはどちらかというとギリシア時代からの理想像だったのかも。

ところで今日は、空手と剣道の関連についてです。

ttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/9993/

空手(唐手)が沖縄から本土に上陸した際に、本土に文化遺産として残っていた
剣道の型、動き、立ち方等が唐手に取り入れられ、再編成されたという話題は
すでに出ましたが、その際に、柔術の当て身などが、アレンジされ、唐手に影響を与えたということ
はなかったのでしょうか?
164世界@名無史さん:03/10/25 09:45
さすが元KGB
馬鹿じゃエージェントにはなれん
165T・S:03/10/25 14:18
>>161
まいどどうもです。

>>163
最近になって何年か前の「秘伝」を読み返してみたら、
「元々琉球にあった『手』と中国拳法が結びついて『唐手』ができたいわれているが、実は日本本土から伝わった柔術の類であった。元々からあったものを『大和の手』とか称する必要がなくただ『手』と呼んでいたから、後の混乱がおきた」
というようなことを、もっともらしく新垣清氏が書いていました。
今ひとつ私は信じられませんが、参考なまでに。
166ふにゃぽん:03/10/26 16:32
>>165
T・Sさん、どうもです。
まあ、いずれにせよ、柔術の当て身も、唐手も源流は中国拳法という
同じものでしょうからね。
167世界@名無史さん:03/11/03 16:09
強くあろうと思うな
己が強いと知れ・・・
168世界@名無史さん:03/11/03 16:35
レボリューションだよアンダーソン君
169世界@名無史さん:03/11/13 12:30
質問があるんですが、
昔大相撲ダイジェストで曙が
「突き押しばかりで横綱の相撲じゃない」とかなんとか言われてた記憶があるんですが、
日本の格闘技界には打撃より組技の方が上に見られる傾向があるんでしょうか?
とすれば、いつ頃からのことなんでしょう。
170世界@名無史さん:03/11/13 14:12
>>169
俗に「横綱相撲」という様に、相手の技をガッチリ受けて(でもそれで倒されないで)、その上で自分の技で勝つ。技術,体力,精神力,が充実した相撲(つまり格が上である事を見せる)であって欲しいということでは?


171ふにゃぽん:03/11/13 14:31
>>169-170
ああ、ひさびさのお客さんだ・・・。
丁重にもてなさねば。

こうした話題は、私などより、このスレの最古コテのT・Sさんの方が得意じゃないか
と思いますが、とりあえず私がお答えします。

ttp://member.nifty.ne.jp/hakuhou/sumo.htm

まず一般に、記録上の史上初の相撲の公式試合(=天覧試合)と思われるのは、
上記の投げ技、組み技主体の野見 宿禰と、名のとおり打撃技主体の当麻 蹴速の試合だったとされています。

で、その試合で宿禰が勝ったため、相撲が現在のような試合形式になっていったと
言われます。

ttp://www8.ocn.ne.jp/~porco/rekishi.html

ttp://www8.ocn.ne.jp/~porco/rekishi.html
172169:03/11/14 14:26
柔道=善玉、空手=悪玉という図式もありましたが、
それとは関係あるんでしょうか?
173世界@名無史さん:03/11/14 14:36
>>172
柔道=善玉、空手=悪玉という図式は、「姿三四郎」や後発の柔道小説、マンガによって広まった図式です。
「空手バカ一代」が出るまでは、物語の中では空手家は「人を傷つける技を専らにするならず者」的な扱いがほとんどでした。
これは、明治から講道館が広めてきた柔道のイメージ(柔よく剛を制す、精力善用自他共栄、専守防衛などなど)が一般に浸透していたからではないかと思われます。
174NX−01:03/11/14 17:35
「姿三四郎」は昭和17年の発表。これ以降、戦後に出た模倣のマンガ、映画等で
柔道=善玉パターンが定着しちゃったのは173さんの仰る通りと思います。

一方「姿三四郎」発表以前の戦前はというと、日本の徒手武道といえば柔道、という状態でした。
空手、植芝武道なども小説に出てきはしますが、なんといっても柔道。

で、時代的に外国人が仮想敵でしたから、小説でも柔道の達人の日本人が外国スパイと戦ったりしますw
大男の繰り出すパンチをすり抜けてエイ! なんてシーンがあるわけで、
ここら辺も潜在イメージを作る原因なのではと思います。
相撲と同じで、小兵が技で巨漢を倒す、て美学が日本人好みなんでしょうね。
175ふにゃぽん:03/11/15 10:46
>>171の補足。
が、その後、なんらかの理由で、「突っ張り」だけは相撲技の中に残されていったのだと
思われます。
ですから、そういう「投げ技派」から見れば、「突っ張り」だけで勝つ相撲は、
「品格がない」ように見えるし、>>174でNX−01さんが、

>小兵が技で巨漢を倒す、て美学が日本人好みなんでしょうね。

とおっしゃってるように、日本人の「美学」に根ざす問題なのだと思います。

176T・S:03/11/20 11:54
ああ、しばらくきていない内に質問とかあったのですか。迂闊。

とりあえず相撲は「相撲る」という字が当てられていることからしても、古式では
殴り合いが多かったようです。
ただ、平安時代に職業的な相撲取りができてからは、むしろ投げ技のようなものが奨励れたのではないかと。
何せ打撃は必殺性が高いですからね。投げでも人死にますけど。
古流柔術でも古い流派は打撃が多いといいますし。
この辺りは前スレで書いたような気がするのでそれを見てください。
ついでに相撲を国技というようになったのは昭和三十年以降だと聞いた覚えがあります。
なんか昭和天皇が好きだったものだから、それを嵩にかかっていつの間にか定着させたとか……。
本当かな。
それとよく「心技体」など言いますが、その昔、「秘伝」に出ていた話によると、ヘーシングの師匠である道上伯が最初に言い出したのだそーな。

>>175
大兵肥満とか言いますもんねぇ……。
177NX−01:03/11/21 03:47
>>176
相撲が「国技」と言われるようになったのは、明治42年に旧両国国技館ができた時、
「相撲は日本の国技なり」という江見水蔭による祝辞から「国技館」名づけられてから
てのが通説のようですね。
でも昭和三十年以降というのも説得力はありますね。相撲のテレビ中継開始が
28年から。一気に人気が高まったらしいですからねー。
178T・S:03/11/22 16:53
>>177
どうも。
そうですか、「国技」は明治からですか。
やはり聞いただけの知識ってのはあてにならないですな(^_^;
それで気になったので、買ってから三年たつけど、今まで一度も読んでなかった「日本相撲大鑑」を開いてみる。
色んな話があったけど、現物が手元にないのであんまり書けない。
とりあえずペリー提督が目撃したところによると、米俵を腕に抱えたままで何度も易々ととんぼ返りをうつ力士がいたとあった。
瞬発力に優れているとは聞いていたけど、それはちょっと凄いなあと(笑)
179ふにゃぽん ◆OAARk8yC9E :03/12/03 12:53
ttp://member.nifty.ne.jp/MAIC/untitled/left_right.html

日本武道では、西洋武術ほど「利き手」が固定されていないんでしょうか?

空手の「その場突き」などは、必ず左右対称の形、左右同量で行われますし、
「型」にしても、非常に対称性を重んじられます。

宮本 武蔵の「ニ天一刀流」などでも、「左 小太刀」「右 長刀」というスタイルは、
通常の剣道とは、逆の構えですが・・・。

ttp://www1.ocn.ne.jp/~masaki-o/thesis1.html

ほぼ先天的に左利きの人間は、西洋でも日本でも、どうしたんでしょうか?
やはり、幼いうちに「矯正」されるのかな?
180ふにゃぽん ◆OAARk8yC9E :03/12/03 13:00
>>176-178
レスの順序が逆になってすんませんです。

相撲が国技になったのは、明治時代ですか・・・。

それじゃ、江戸時代の相撲協会は、
少し神聖な香りのする興行団体だったのかな?










181T・S:03/12/03 18:46
>>179
えーと、日本武術の場合もかなり固定されていると思います。
二天一流では大刀が右で小刀が左というのが基本で、この逆だと逆二刀と呼ぶのだはなかったかと。
これはつまり、基本てきな型があったものであると。
柔道でもどっちで襟を持つとか決まっていますしね。
多分、矯正されていたのではないでしょうか。

相撲については「日本相撲大鑑」にそれらの話があったのですが、PCが壊れているので書けません(苦笑)
近い内に新しいのを買うつもりですので、その時にでも。
誰かが書いて下さるというのなら、こちらとしても助かりますけど(笑)
>>181
T・Sさん。
毎度どうもです。
183NX−01:03/12/03 20:34
>>180
今の大相撲につながるのは勧進相撲。
神社仏閣への寄進が目的の興行という名目でしたから、
「少し神聖な香りのする興行団体」は言いえて妙かも。

それと「なんらかの理由で、「突っ張り」だけは相撲技の中に残されていった」
ですが、これはやはり土俵の成立と関係あるんでしょうかね。
人垣が土俵代わりだった時代には「出たら負け」って無かったようにも書かれています。

>>178
米俵をお手玉のように投げ渡してビックリ、てのは読んだことあるけど、
とんぼ返りは知らなかったです。確かに凄すぎw
184NX−01:03/12/03 20:45
>>181
当然、矯正されてたでしょうね。
ていうか私が子供の頃のX十年前でさえ矯正が普通だったしw
まぁ左太刀の技なんかもありますが、これも「みんな右利き」の
裏をかいてるんでしょうから。

柔術なんかだと、相手の刀を封じ、かつ自分の刀を守る、てことも
影響するんで右左は重要になってきますよね。
185ふにゃぽん ◆OAARk8yC9E :03/12/06 19:39
T・Sさん。
>>183-184
NX=01さん。
どうもです。
最近、仕事が忙しくて、あまり2chが出来まくなりましたけど、
いつも懇切なレスをさんくすデス。

>柔術なんかだと、相手の刀を封じ、かつ自分の刀を守る、てことも
>影響するんで右左は重要になってきますよね。

それは、意外と単純に、われわれ日本人の民族衣装、
「和服」の着方にも関係しているかもしれませんね。

和服を「左前」で着るのは、
とんでもなく不吉なことだったでしょうから・・・。





186ふにゃぽん ◆OAARk8yC9E :03/12/10 12:38
ttp://homepage3.nifty.com/sol-mac/untiku/karate.htm

最近、宇城 憲治氏という空手家の方の書いた本を読んでいたら、
空手の起源に触れるくだりがあったのですが、
それによると、空手は、もともと琉球にあった手(ティー)という武術と、
中国伝来の拳法が融合したものだ、という説に出会いました。

この「ティー」に関しては、口伝で伝承されたため、文献にはほとんど残っていない、
ということでしたが、この「ティー」の起源等を知っている方がいたら、
教えていただきたいです。
187T・S:03/12/10 16:57
>>186
手については前スレで出ていると思いますが。
私の知る限りでは

一.現代では御殿手のようなのが一部残っているだけ。
二.実は日本の武術のことで「大和の手」などといちいち言わないので「手」と呼んでいた。
三.一部残っていたものが沖縄相撲になった。
四.実はそんなものはない。

だいたいその辺りに落ち着くみたいです。
ちなみに私は四を推します。
だって武術の起源なんて話は大方アレですしね(苦笑)
188NX−01:03/12/10 17:15
T・Sさん、質問。

「四.実はそんなものはない」てのは
沖縄固有のものは無かった、ということですか?
この場合、唐手は=中国拳法そのもの、というのが選択肢の意味、
と取っていいのですか?
189T・S:03/12/11 11:54
>>188

中国拳法そのものというより、唐手=沖縄に土着化した中国拳法って感じで。
そりゃあまあ、何か独自の戦い方はあったのかも知れませんが……。
あったとしても果たして「手」と呼ばれていたかどうかが疑問です。
体系化されているようなものはなかったと思います。
190NX−01:03/12/11 19:42
そーゆー意味でしたら
私も四に一票!
191世界@名無史さん:03/12/12 22:49
フィリピンの武術「カリ」も華南の流派に似た点が多いそうな。
192ふにゃぽん ◆OAARk8yC9E :03/12/13 12:03
>>187-190
やはり、そう考えるのが妥当かな・・・。
まあ、「近代空手」=「琉球の土着武術」+「琉球化した中国拳法」+「近代剣道」+「柔術」+α
ということでよろしいでしょうか?

>>191
「カリ」ですか・・・。
悪いですが、聞いたことがありませんな・・・。
「シラット」に似た武術でしょうか?
193T・S:03/12/13 16:43
>>192
トキオにでていたのを見たことがあります。
棒術だったと思ってたら、なるほど。
ttp://www.jeetkunedo.jp/jkd/aboutia/kali/kali.html
194中国史専攻:03/12/13 21:42
>>131
誤解されているようなので補足させて
いただきますと中国では個人の武術よりもより大きな単位の武術である
戦術のほうが重要視され栄えてきました。
「あれほど栄えた」がいつの時代を指すのかはわかりませんが、
明代において北のモンゴル族、南の倭族の侵略に悩まされた
時期にそのきっかけがつくられました。
195世界@名無史さん:03/12/13 22:01
モンゴル族の騎馬術に対し、倭族の武術に手を焼いたことが
明代の武術と研究の興隆のきっかけとなりました。
「倭奴がわが兵に勝つのは専ら術をもってである。
そこでその術を還してその人を治めれば、必ずしも古兵法を用いずに勝つことができる云々」
籌海図編
196世界@名無史さん:03/12/13 23:45
>>191-192
フィリピンの伝統武術「カリ(kali)」:これですね↓
http://www.maelstromcore.com/history/index.html

マレー圏の短剣・クリスの流れを汲むナイフや
十手に似た短棒を主な武器とするほか、徒手空拳も発達したようです。
起源は8世紀にマレー半島からクリスと共に伝来と書いてあるが・・・(歴史あるのね)
現在ではミンダナオ島を中心としたフィリピン南部が本場で、
かのマクタン島のラプラプもカリを修めた使い手でマゼランを成敗したそうなw
中国拳法からの影響については特に載ってないみたいですね・・・
197世界@名無史さん:03/12/14 00:28
今のジークンドーではカリもやるらしいですよ。
ダン・イノサントがフィリピン系だからかな。
198世界@名無史さん:03/12/14 10:18
>>194-195
どうも、武術の必然性というものは、大平原での大合戦よりも、
狭い船上での小競り合いのような場面で生じうる、ということでしょうか?
いづれにせよ、「少林寺」等が歴史の表舞台に現れるのは、意外と遅く、
「中国四千年」と言われる「中国拳法」も、その発展の歴史は、けっこう新しいものなのかな・・・?

>>193 >>196-197
そういえば、その格闘技の噂は少し聞いたことがあるような・・・。
極端に狭い間合いで戦うのが、特徴でしたっけ?
199世界@名無史さん:03/12/14 15:14
>>192
「死亡遊戯」の塔の最初の相手がカリの使い手でリーの盟友ダン・イノサント
彼が持っていた変な武器もカリの武器のひとつらしい。
200世界@名無史さん:03/12/15 02:42
朝鮮の格闘技について詳しい方いらっしゃいませんか?
テッキョンとテコンドーとの関連とか興味あります。
201T・S:03/12/15 12:01
>>196
あー、なんかそっちの方の歴史は本当に知られていないから興味がつきないところです。

>>198
中国武術の歴史については、前スレでちょいと話題にしましたかな。
いずれそんなに古くはないと思います。少なくとも現存している門派の歴史はそんなに
遡れないのでないかと。詳しく検証したことはないですが。

>>200
テッキョンってどんな格闘技なのかなぁとか、一時興味はありました。
手に入る限りでのテキストでは、
「朝鮮にはテッキョンという古武術があって、それがテコンドーの元になった」
とあるのが多かったですから。
とりあえず韓国の武術については、こういうところがあります。
ttp://members.at.infoseek.co.jp/koreawatcher/index.html

202200:03/12/15 23:39
前スレ読んでみました。良スレですね。
以前、深夜の格闘技番組で韓国の武術特集でテッキョンの紹介を
ほんの少しだけやっていたのを見ました。
まあ、テコンドーの元という紹介でしたが、
衣などはもっと民族色の濃いもので、蹴り
の印象は無かったように思います。
でもその番組で最も衝撃を受けたのは特攻武術でした。
203T・S:03/12/18 12:43
>>202

いやね、前スレは最後の百くらいがなんでかきえてしまっているんですよね……。
ところで

>でもその番組で最も衝撃を受けたのは特攻武術でした。

どんなですかそれは……。

204=:03/12/19 19:21
147 :   :03/12/19 16:39 ID:mJN8PMvo

ファランドがとうとう武術になった...キチガイの巣窟
http://www.hwarangdo.com/
出た...しんら三郎韓国人&侍ウリナラ起源
http://www.hwarangdo.com/hrd1.htm
ここがフォーラム
http://hwarangdo.net/phpBB2/viewforum.php?f=10&sid=b351bc2b9cec7850299d1b588c0ae5e7
こいつら、生かしておけん...
205T・S:03/12/24 11:08
>>180
パソコンが直ったので、家からレスできます。
それで「日本相撲大鑑」によれば、「相撲団体」の起源はというと、歴史を辿っていけば。

 平安時代の節会相撲の場合、その所轄ははじめ式部省であったが、のちに兵部省に移された。
 節会廃止後の武家相撲にはこれといった中心はなく、将軍家あるいは各大名達が武技として相撲を奨励かつ習練せしめているにすぎなかった。
 そして江戸の勧進相撲の時代を迎えた。
 江戸時代の初期ごろから力士が大名旗本に抱えられるようになり、その力士が老齢化すると暇を出され、これを相撲浪人と称した。
 当時の勧進相撲では、これらの相撲浪人が相撲集団を監督して、喧嘩が起こらないように取り締まっていた。
 一時禁止されていた勧進相撲・辻相撲が再開されたのは貞享元年(1684年)のこと。
 相撲浪人の雷権太夫ほか十四人が株仲間を組織し、
 相撲渡世人(相撲を専業とする興行師)として寺社奉行・本多淡路守忠英に願い出て深川八幡(富岡八幡宮)境内における興行を許可されている。この十五人の株仲間が年寄り制度の原型といえるが、当時はこれといった中枢は存在しなかった。
206T・S:03/12/24 11:25
>>205の続き

 やがて七年後の元禄四年(1691年)になると、株仲間は二十人に増えた。
 その顔触れも雷・大獅子・中川の三人を除いてすべて変わった。それらのうちで現在に至るまで続く年寄り名称には大竹(嶽)・尾上・浅香山の名がある。
 年寄創世期には一代で消えてゆくものが多く、それが当時の常態であった。
 享保年間(1716〜1736年)になると、幕府の方針も相撲年寄のうち、専業者のみに相撲の興行許可を与えるという風に定められた。
 そののちは年寄株仲間が結束して、次第に年寄名跡が重んじられるようになった。
 こうして相撲興行が恒例化してくると、毎年十二月晦日、御番所に相撲取全員が集まってくじを引き、翌年の勧進元を決めるようになった。そのため勧進元を籤元ともいった。
 勧進相撲は当初、京都、大阪において盛んであったが、やがて江戸の相撲集団が発達して勢力を蓄えるようになった宝暦・明和年間(1751〜1772年)の頃には、現在の相撲協会の前身ともいうべき相撲会所の組織も整いはじめた


 ……今日はなんだか用事があるので、続きはまた。
207T・S:03/12/29 21:02
>>206の続き。

 勧進相撲の事務を司り、渉外的な斡旋をするとか、力士の養成に当たる者を年寄、あるいは頭取と称した。「頭取」の多くは京阪で用いられ、江戸では早くから「年寄」と称していた。
 こうした年寄・頭取は当初浪人風の者が世話人化したこともあったが、のちには力士う狩りの者が務めるようになった。江戸相撲に相撲年寄が定着したのは宝暦年間〈1751〜1764年)で、三十人を数える。
 その中で一代年寄は二人だけで、ほかは現代にまでその名跡を伝えている。天明・寛政年間〈1781〜1801年)の黄金時代には相撲年寄は約四十人と推測される。
 明和・安永年間〈1764〜1781年)には現役中からデシを養成して力士名のまま年寄りになるというケースが多く、弘化四年〈1847年)には横綱阿武松が現役名のまま年寄になっている。
 その間の文政年間〈1818〜1830年)には相撲会所の役職は、筆頭・筆脇・組頭・組下・平年寄の五段階に区別され、筆頭・筆脇が権力を握って独裁的な処置をすることもあった。
 年寄の数も天保・弘化年間〈1830〜1848年)に五十四人と増えている。いずれにしてもこれらの年寄たちで構成する相撲会所〈回向院の正面前にあった〉が、明治二十二年〈1889年)まで続いた。

 ……とりあえずここまで書いて終わらせるけど、あんまし面白いことじゃないですね。
 失礼しましたm〈_ _)m
208T・S:04/01/01 00:27
 あけましておめでとうございます。

 ……やはり打撃ありだとホイスが強かったのか……。
 っていうか、序盤の金的はわざとではないかとひしひしと。

 曙は頑張ったと思います。
 自分的に。

 では、今年もよろしく
209NX−01:04/01/01 01:39
あけましておめでとうございます。

寝技の崩しとしての打撃って感じですが、テクが有ると無いでは違っちゃいましたね。
ハハレイシビリもいい所見せられなかったし。
曙はやっぱりあのルールでは経験の差がありすぎって感じでしょうか。
でも、あちこち見るのは忙しかったです。
210T・S:04/01/03 20:15
>>209
>寝技の崩しとしての打撃って感じ
そもそもが元は「投げ技の崩し」としての打撃なんですよね。
「一本」で勝負がついたとみなされない風土では、ああいう風に技法が変形するのかと興味深い。
でもマウントからの打撃はどうもよろしくないなあ。
ホイスはやり方が正直でイカン。
ヒクソンならば最初から和議バラオンリーでもっとイヤらしく攻めてたぞと。
つーか、安定感も兄貴ほどではない……。
もう三年早く世に出てくれていたら、ヒクソンの評価は今ほど毀誉褒貶の激しいものにはならなかったとつくづく思いました。

つーか、曙……。
昔、マチャド兄弟だったかがK−1に出たようなことがあったけど。
現役を離れて久しい横綱ならば、ああいうものでしょう。
むしろ最初の一分はちゃんとローキックの防御ができていたように見えたのには感心しました。
211世界@名無史さん:04/01/04 10:51
曙はパンチでなく
張り手または掌抵で戦うべきだった。
あくまで相撲を基盤として戦うべきであり、本来のスタイルを見失えばフィリョのようになってしまう。
ただ武術的には相撲は正面勝負には
めっぽう強いことが証明された。
212世界@名無史さん:04/01/06 00:28
特攻武術。要人警護などに使われているらしいです。
http://j2k.naver.com/j2k_frame.php/japan/dir.naver.com/Sports/Martial_Arts/Special_Military_Arts/
213T・S:04/01/06 23:16
>>212
……すみません。よく解りませんでした。
翻訳しているのをみてもなんとなくしか。

とりあえずは、韓国式の軍隊格闘技みたいな感じなのかな?
214212:04/01/07 01:32
よりアクロバティックなテコンドーって感じでした。
何メートルもジャンプして頭つきとか。その人頭から血流してましたw
まあ新しい格闘技でしょうね。
韓国の軍隊ではテコンドー必修だそうですね。
韓国の格闘技は色々アレなんでこのぐらいにしときますね。
215NX−01:04/01/07 01:54
特攻武術、検索してみたんですけど、どうも軍独自の武術のようですね。
韓国軍体験ツアーのページだと「伝統武芸体験」として
・特攻武術、テコンド、護身術
と分かれてますから軍隊用に再編された武術なんでしょう。

ttp://705commando.co.kr/html/list2_2.asp?ns=2
コマンド部隊の公式サイトっぽいんですが写真がのってました。
216T・S:04/01/07 02:54
>>214
ジャンプしての頭突きって……「空手地獄変」にでてきた秘技“虎翼”みたいな(w
まあそれはそれとして、韓国の軍隊格闘技ですか。

劉雲祥老師は台湾の夜鷹部隊で指導していたとも聞くけど、国によって特色はありそうですな。
217212:04/01/07 03:21
韓国って最近出来た格闘技を伝統武術って言うんですよね。
ほぼ、日本武道が出発点なのに・・・
ハン板っぽくなって恐縮ですw
218T・S:04/01/07 15:52
>>217
まあ、なんというか……。
国家の勃興期というか、ナショナリズムな精神が発達してきた時期になると、いずこもそんな感じですよ(苦笑)
日本だって幕末の平田国学がはやった時期は、「宮地神仙道」だったか、そういう名前の神仙道がおきています。
これは「仙道というものは唐土より伝来していたというが、元々は日本より発祥したものである」としています。
開祖は倭姫だったかな?
嘉納治五郎も日本の武術を「中国の影響はあっても、独自に発祥、発展した武術」としていたと思います。
とにかくまあ、そういう風に日本原産であることを強弁しているわけなんです。
韓国とかに限った話じゃあない。

もっとも、日本の武術でも、その昔、「秘伝」に広告が載っていた神伝天之蹈鞴流だったか、そんな名前の武術は、メソポタミア起源とか称していたように思います(笑)
流派名は勘違いしている可能性は高いですが。
これも一体どういうつもりなんだか……。
多分、戦前のスメル学会がはやったときに南下の電波を受けたんじゃないかと思いますが(苦笑)
219世界@名無史さん:04/01/08 09:45
結局、格闘技って何処でも行われて来た訳で、何処が起源なんて言えないんだろうね。
例えば、相撲に近い格闘技なんて、世界中にあるみたいだしね。
220世界@名無史さん:04/01/09 01:55
世界史板風にひとつ・・・

 面白いもので、相撲などレスリング系は狩猟採集民・農耕民・牧畜民を問わず
世界に広く分布しているのに比べると・・・
 打撃系は農耕民社会に多い気がしませんか? 何の差だろう・・・
221NX−01:04/01/09 17:58
>>220
あんまりそういう気はしないんですが…。
例を挙げて下さいませんか?
222T・S:04/01/09 22:55
そもそも打撃系って……中国拳法は漢族と回族。
ボクシングは広範だけど、イギリスで……。
ムエタイとかは――

農耕社会だとすると、日本も入るなあ。
223世界@名無史さん:04/01/14 01:59
喧嘩芸骨法とかね
224世界@名無史さん:04/01/23 21:45
唐リパヤット揚げ
225T・S:04/01/27 15:48
コッポウを名乗る流派はいくつかあるけど、打撃に特化してるんですかね?
拳法とあってもふつーに柔術の流儀だったりするし。
堀辺師範のあれについては、今更あんまり言いたかないですが……。

狩猟採集民・農耕民・牧畜民ときたし、誰か海洋民の格闘技とかしりません?
ああ、そういうカテゴリーはないのかな。
ここんとこ頭がボケてる……。
226世界@名無史さん:04/02/03 07:54
ふと思ったのだが、ポリネシアンって独自の格闘技持ってないのかね?
まさに格闘技をやるために生まれてきたような体格だし。
227T・S:04/02/03 11:57
>>226
相撲とかはあると思うのですけどねぇ。
詳しい話は知らないです。
すみません。
228世界@名無史さん:04/02/03 18:38
ポリネシアっても広いけど、ハワイにはLUAという格闘技があったようです。
骨を折ったり、関節をはずしたり、あとキックも多用するもので、
カメハメハ大王も名手だったんだそうな。
229世界@名無史さん:04/02/04 01:07
「骨法」というのは、特定の流派名と言うより、「柔術」とか「拳法」のようなもので、徒手格闘全般を
表す言葉の一つです。
堀辺さんの場合、自分の創作流派を「堀辺流柔術」や「堀辺流拳法」とは呼ばず、一般になじみの
ない「骨法」という言葉で呼んだあたり、センスは非常によかったと思いますね。
230世界@名無史さん:04/02/04 04:55
堀辺さん人間が小さいよな。
弟子のヤノタクが人気が出てくると疎んじるだもんなぁ。
231世界@名無史さん:04/02/05 17:27
日本の柔術に対しての中国拳法の影響ってどの程度なんですか?
なんかチンゲンピンって人がいたということを最近知りましたが、
日本にはそれ以前にも戦場での組討の技術があったんですよね?
232世界@名無史さん:04/02/05 18:29
それ既に否定されてるらしいよ。
中国拳法ダルマ開祖説と同じで誤まりらしい。
今柔術にあたる突き蹴り関節技含む総合格闘技は元は「小具足」と呼ばれてて
『室町殿物語』など文献等にも格闘話載ってる。
戦国末期頃「やわら」という新しい名称ができたらしいけど
ゲンピンが来る前から一応存在してて、
「明にもこんなのがある」という話したのが誇大に伝わってたとか。
むしろ文人としての影響の方が大きいらしい。
233NX-01:04/02/05 18:35
>>231
竹内流は陳元贇の生まれる前に創始されてますね。
他にも元贇渡来以前に成立された(とされてる)流派はあります。
また組討ということでは相撲がありますし、流派にまではならなくとも
独自の工夫の技術も当然あったと思います。

陳元贇は福野七郎右衛門らに教えたと言われることが多いですが、
これも既に柔術を研究していた福野らに明の技術をアドバイスした、
程度だろう、というのが定説になりつつある所、かもしれない、て感じ。

他には秋山四郎兵衛が博転、武官なる人物から習った拳技、
活法から工夫して楊心流を興した、なんて言われますが、これもどうも
怪しいかも、と。

まぁ経絡に関する点なんかは、中国の知識を参考にしつつ練り上げていった
とは思われます。
234世界@名無史さん:04/02/05 22:52
上のほうに相撲のことが乗っていたんでちょっと質問させてください。
よく友人が「相撲最強説」を唱えているのですが、その根拠として

張り手・突っ張りという明白な打撃技があるにもかかわらず、防御の型が存在しない
=相撲取りの強靱さの証明

というのを上げています。
まぁ、素人同士の暇つぶしの会話ですので、適当っちゃ〜適当なんですが、
相撲には「打撃の防御の技術」というのは存在するのでしょうか。
しないとしたら、なぜなんでしょうか。
曙が負けた今、こんな質問してもしょうがないのかも知れませんが・・
235世界@名無史さん:04/02/05 23:50
相撲の打撃の防御術→おっつけ(相手の突っ張りを下から(肘の所から)
手で上にはたく)のことかな?
236世界@名無史さん:04/02/06 05:10
>>234
それさぁ、明らかに論理が破綻してるだろ。
例えば、空手にマウントからの脱出法があるか?
237世界@名無史さん:04/02/06 06:23
>>234
前捌き。
238T・S:04/02/06 18:49
陳元贇の柔術始祖説については嘉納治五郎も否定する論文を書いていたように思います。
大昔の秘伝にのっていましたが。
一応は前スレで打撃と柔術についての絡みで中国拳法についても書いたような気がします。
とりあえず陳元贇は少林寺にいたらしいのですが、一年ほどだったそうですしねえ。
「格闘技の歴史」で鉄砲を種子島に伝えた王直が領主に拳法と伝えて、それが「好要流」になったとあるのが非常に気になります。
この好要流は「武芸流派大事典」によれば「御式内」のことだそうです。
そうすると、それを基にしたという大東流は――
ただ、以前にあやめさんに王直の履歴を尋ねた時は「王直が武術をやっていたのはしらない。別の人ではないですか」と言われてしまったことが。
いずれ胡散臭い話ですが、ロマンがあるから……。
239T・S:04/02/07 11:28
>>238の訂正。
好要流を「御式内」としているのは「秘伝日本柔術」。
その中で「武芸流派大事典によれば好要流のことだという」とあったと思う。
けど昨日確認したら、武芸流派大事典の方は
「(柔)明儒五峰を開祖とする。体挫術ともいう。会津に伝承」とかあるだけ。
御式内のことだとは書いてなかった。
松田センセは何を根拠にこれを御式内と判断したのか……。
なお始末が悪いことに、「格闘技の歴史」の著者は「現在の技法を分解して判断すると趙家拳に酷似しているように思う」とか書いてありやがる。
いずれネット喫茶から記憶に頼って書いているので、細部は自信ないですけど。
240NX-01:04/02/08 02:16
>239
つまり、みんなテキトーなこと(ry
241T・S:04/02/09 11:29
>>240
それをいっちゃあおしまいよ(笑)
242世界@名無史さん:04/02/09 13:25

>>191-201あたりで登場したフィリピンの伝統武術「カリ」の日本語説明サイトがアターヨ
http://www.jeetkunedo.jp/jkd/aboutia/kali/kali.html

ヌンチャクもカリの武具だったとは知らんかった。
詠春拳とは共通点が多いみたいですね。
マレー圏でシラット、フィリピンでカリ、と分かれて発達した、という流れでしょうか。

>>226-228
「LUA」で検索すると日本の柔術の技や人名が登場するが・・・これって
起源はハワイ先住民の貴族階級、その後日本の武道の影響を受けて現在の姿になった、という
成り立ちなのでしょうか? 英文サイトばっかで読めない自分が鬱・・・
 
243NX-01:04/02/09 17:46
>>242
ざっと見た限りなんだけど。
LUAは元々はハワイ土着の武術だったようだけど、
細々としか伝承されてなかったみたいですね。

で、檀山流が技法を取り入れてみたり、
残ってるものから復刻した現代LUAを作る人がいたり、
なんていう動きがあったようですね。
244世界@名無史さん:04/02/10 22:15
ダン・イノサント、改めて見直しますた
245世界@名無史さん:04/03/06 20:09
m
246世界@名無史さん:04/03/25 16:45

【剣道】「剣道の起源は日本」 全剣連が韓国起源の主張に反論★2
http://news6.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1080198910/l50
247世界@名無史さん:04/03/29 00:10
カリといえば棒術だが、そもそも「ヌンチャク(Nunchuck)」という語の
語源はなんなんだべ?
248T・S:04/03/29 20:07
ヌンチャクの語源はここを参照のこと。
ttp://gogensanpo.hp.infoseek.co.jp/main3.html
……昔、「マカロニほうれん荘」でトシちゃんが解説していたのを思い出した。
他にも形意拳についても説明してといたけど、当時にしては割と詳しかったなあと。

ちなみにカリの方は「タバク・トヨク」。
かのダン・イノサントに習ったとかいう話だが――
なしてこれがヌンチャクといわれるようになったのかは知らない。
日本人の誰ぞがヌンチャクを見せるか貸すかして、それをブルース・リーが適当に
使ったという話も聞いたことが。
沖縄におけるヌンチャクの用法とは違うというのは確からしい。
あるいは「ヌンチャクを貸す」→「ダンが使い方を教える」→「ヌンチャクの使い方として覚える」
…なんて経緯があったのかも知れない。

この手の話は武道板の方なんかでは既知のことなんだと思うけどね。


249世界@名無史さん:04/03/29 23:36
ヌンチャクの存在を教えたのは当時香港で活躍していた
アクション俳優の倉田保明だそうな。
250169,172:04/04/11 17:44
お礼が送れて申し訳ありません。皆様有難うございました。

>>249
だいぶ前ファミリー劇場で倉田保明主演「戦え!ドラゴン」が紹介されたとき
言ってた記憶があります。
251世界@名無史さん:04/04/11 17:45
「遅れて」やんか!すんまそん。
252世界@名無史さん:04/04/11 21:51
「両ヌン 節チャッ 棍クン」が語源という説も聞いた事あるがどうだべかな
253T・S:04/04/16 20:39
今日、中国武術がどうこう……というようなムックだかなんだかを立ち読みしたら、日本と中国とでは「腰」の位置が違うのだと書いてあった。
沖縄空手の本を読んだときにも、腰を入れるような意味で、もう少し上の部位を入れるようなことが書いてあったが、なるほど、と思った。
考えてみたら琉球とかは文化的にも中国よりなんだし、そっちの方で考えるべきなんだよなあと思いました。
今更だけど。
254世界@名無史さん:04/04/26 23:25
バカ質問ですみません・・・
「五点掌爆心拳」ってなにか実在の技から由来しているのでしょうか?
255T・S:04/04/27 14:18
五点掌爆心拳?
聞いたことがあるような……って、キル・ビルですか。

どんなのか知らんけど、ぐぐって見たら――
あー、多分、由来は北斗の拳(笑)
北斗の拳のそれは解らんけど、あるいは発想の元はいわゆる「三年殺し」であるかも知れず。
空手などに云うそれは内臓にダメージを与えて、それが後々になって死に至るというような技でありました。
実際に三年かかるのかとか、年数をコントロールできるのかはともかくとして、ダメージが後々に深刻な形で現れるということはよく効く話なので、特に打撃系の選手は定期的な診断はしておいた方がよいと思われます。
256世界@名無史さん:04/05/05 15:26
あのカントクのことだから香港映画で登場した何かの技から拝借したとか?
257世界@名無史さん:04/05/23 18:30
モンゴル勢大活躍の大相撲をみて
日本人自体が肉体的に弱くなっている気がします。
258世界@名無史さん:04/05/23 18:36
文明大国である中国では古くから
文明の発達により文弱になり、肉体が弱くなるという問題がおきていました。
これを克服するために編み出されたのが
導引術で、
今の中国拳法の起源の一つです。
259世界@名無史さん:04/05/29 02:27
モンゴル相撲で思い出したが、
サンボの元にもなった中央アジアの格闘技、名前はわかっても個々の違いは
どんなものかご存知の方いますか?
グルジアのハハレイシビリや黒海関の父親達もチタオバの経験があるとか・・・
260世界@名無史さん:04/05/29 02:50
とりあえず、関節技という概念は柔道から取り入れられたものですので、
関節技はなかったのではないかと。
261世界@名無史さん:04/05/29 11:24
旧ソ連圏でサンボ創出の素地になったとされる格闘技としては:

チタオバ(グルジア)
グレッシュ(アゼルバイジャン)
コホ(アルメニア)
クラッシュ(ウズベキスタン)
カザクシアクレス(カザフスタン)
カウ(タジキスタン)
ノールダン(カルムイク)
クレス(タタールスタン)

トルコ系民族の呼称は、トルコの国技「ヤール・ギュレシュ」のギュレシュ(レスリング)と
恐らく同語源と思われ。

ほかにもブリヤートのモンゴル相撲(ボリヤド=ブフ)が現存するし、よく考えたら
旧ソ連のアジア地域の民族は軒並み何かしらの格闘技を有している感がありますな。
262T・S:04/05/31 21:54
前スレでも書いたけど、旧モンゴル帝国の版図…というか、騎馬民族がいた地域には、
着衣式のレスリングが広く分布しているそーだ。
本当かどうかはかなり微妙だけど。
263世界@名無史さん:04/06/08 02:19
高温多湿な土地では取っ組み合い系は流行らないのは無理も無いか。
汗だくでくんずほぐれつはちょっとねw 日本は珍例か。
264世界@名無史さん:04/06/20 19:48
歴史的には世界でも珍しい中国は格闘技不毛の地
と言われてきた。
それを不名誉と感じた中国人が民国時代よりとりくんてきた
成果が今の中国武術。
265世界@名無史さん:04/06/20 21:13
じゃあバキは…
266世界@名無史さん :04/06/20 22:12
騎馬民族は家畜を押さえこむ技術から武術も発達するのでは?
267世界@名無史さん:04/06/20 22:31
>>264
中国武術は100年の歴史もないと(゚ω゚)
268世界@名無史さん:04/06/26 22:59
東南アジアの武術は華僑がもたらした中国武術が起源なのか?
・・・と思ったらそれだけでもないようで、インドなど南アジア由来のもの、
さらには刀剣・棒術系など東南アジア固有の系統のものなど多岐なようで。

ムエタイはミャンマーから伝わったようですがその先はハテ?
269世界@名無史さん:04/06/27 01:47


    アイゴー
  ◇
   .∵  ○ ノ
   ':.  | ̄   アッラーアクバル!! ジハード剣術
 _| ̄|  / >
270世界@名無史さん:04/06/27 12:44
>268
ミャンマーのムエイ・カッチューア。
西隣がインドだからカラリパヤット起源を思い浮かべてしまうが無縁そうだな・・・
271世界@名無史さん:04/07/04 11:29
中国拳法の評価は昔から意見が別れていて、
健康法と見る向きと
世界最強の格闘術と見る向きと
意見が別れるようです。
272世界@名無史さん:04/07/04 22:04
実質的に現在の中国拳法の祖は
ブルースリーやジャッキーチェンであるとも言えます。
273世界@名無史さん:04/07/04 22:12
>>259>>260>>261
トルコ相撲やインド相撲を見ても
間接技の要素は薄いですね。
世界に現存する技としての絞め技、間接技のルーツは
柔道ないし柔術にあるとみて間違いないでしょう。
274世界@名無史さん:04/07/05 14:23
関節技のルーツは、モンゴルの遊牧民族が家畜を取り押さえるために
考え出したものと言う説があります。
275世界@名無史さん:04/07/05 19:21
そうですね。ただ簡単な逆をとる間接技なら古代ローマにも
存在していましたが
ただ実際に一つの体系づけられた技としての
間接技は柔道、柔術によって完成されたとみてよいのでは
ないでしょうか。
276世界@名無史さん:04/07/05 20:06
日本に伝わる柔術に大東流柔術という
流派がありますが、
この流派は立ったまま相手の腕や手首の
逆をとって投げるという世界の格闘技史から見ても
驚くべき間接技法群をもっていたようです。
正式な後継者がいなかったため、多くの分派に別れたようです。
有名な合気道、少林寺拳法なども分派の
一つです。
277世界@名無史さん:04/07/07 23:09
中国武術ではどうだったんでしょうね。
一応組み技系もあったようですが、どんな発達を遂げていたのだろう。
278T・S:04/07/11 08:57
関節技は結構あっちこっちにありますが、イラストなんかが残っていて柔術っぽいのがオランダの護身術ボルステル。
これは前スレでも書いたけど、十七世紀の頃のもので、投げ技や立ち関節技が豊富です。
中国では擒拿と呼ばれる関節技法があるようです。
大東流の正式な後継者は……山本角義、佐川幸義、武田時宗……だとか、色々といましたがねえ(いずれも故人)。
ちなみに少林寺拳法の人は八光流を習っていたらしいのですが、これは大東流とはまたちょっと違います。

中国武術の組み技と言えば、シュワイジャオが有名です。
これは現代散打の技術の中核を占めているようですが、詳細はしりません。
279名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:03
チンナは実際のところ細かい技法群が
あったわけではなく、ただ間接技にあたるものをそのように称したという感じに近いようで、実際には柔術の技などをとりいれたものが行われてきました。
280名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:07
今のシュワイジャオは満州人の清朝が行っていた
一種のモンゴル相撲を柔道を参考に民国年間に改良したものです。
281名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:16
例の陳ゲンピン説は
手バク(手編)を手縛と誤って伝え聞いた
ものが
手縛=素手で捕らえる術 と解釈したのが起源のようです。
282AB:04/07/11 21:51
なるほろ。
まあ、文化的な啓発は受けてるようですから柔術の起源は中国にあると言えなくもないですが
ほとんどジャパンオリジナルですね。
あらためて言うことでもありませんが。
283T・S:04/07/11 23:15
チンナが柔術からというのは知らんかった……というか、ソース何です?

しかしここでいうべきことではないんですが、上原清吉先生が亡くなられていたと最近知ってショック……。
毀誉褒貶激しいってか、あれこれと好き勝手なこと死後書かれてはいる人ですが、いまどきに「達人幻想」をあんだけ押し出せていた人も珍しかったのになー。
惜しい人を……って、すでに百歳だったから、大往生なんだろうけど。
技の由来はともかく、実力はあった人なんじゃないかなーと思ったりする私は、所詮は武術オタだなーと自嘲してみたり。
284AB:04/07/14 21:00
いや、もともとチンナはあってもないようなものでしたから・・
285世界@名無史さん:04/07/20 22:12
すると・・・もともと漢民族には取っ組み合い系の格闘技はほとんどなかった、ということですかね。
286世界@名無史さん:04/07/20 22:32
大東流合気柔術は、元々は殿中にて主君のそばに仕える上士が、主君を狙う暴漢を迅速かつ静粛に制圧する為の、今風に言えばシークレットサービス武術?みたいな形で研究発達した、という話なので、戦場闘法とは少しニュアンスが違うのかも。
287T・S:04/07/25 04:11
中国武術は間合いの観念が薄いから、組討と打撃の明確な差異なんてものはなかったのかもね。
ネット上のどこかで、「中国武術は相手を地面に倒すための技」という言い方をしている人もいたっけ。
いやま、「こかす」とかいった方がいいのかなー。
打ち倒すという意味ではないというらしいんだけど……。

大東流の元になったとされる「御式内」については、存在はちょっと疑問視されていたり。
ただまあ、西郷頼母に教わったとはいうているしねー、あと一人弟子がいたけど死んでしまったとか友人に話してるし。
殿中武術だとしたら、座捕り技の体系だったのかも知れない。

まあ、修羅の刻でもそういう風に出てたけどさw
288世界@名無史さん:04/08/03 22:39
>>280
えっ、そんなに新しかったんですか、シュワイチアオ・・・
清代の風俗画に、繁華街の路頭で満州相撲の興行を見せている絵があったのを覚えています。
289世界@名無史さん:04/08/05 02:34
>>287
中国武術は間合いの観念は有るよ。流派によるかもしれんが。
それと修羅の刻で語るのは辞めて欲しいな。
290T・S:04/08/06 07:52
>>289
なるほど。
中国武術も多いですからねー。

修羅の刻出したのは、まあ冗談だったんですが、不快にさせたというのならごめんなさい。
291世界@名無史さん:04/08/07 16:55
おお、こんなスレがあったとは・・・・

どなたかロシア武術システマについて知っている方はいませんか?
この間ディスカバリーチャンネルで見て、興味を持ちました。

ググってみたらロシアの合気なんていわれてるようですが、
どれぐらい普及しているのだとか、そのほかどんな情報でも
教えてくだされば幸いです
292世界@名無史さん:04/08/07 17:42
柔道を母体に生まれたブラジリアン柔術が、特に寝技を多用する技術体系になり、また道着なしの裸体格闘の稽古も頻繁に行われる理由が、
「男同士のトラブル決着は取っ組み合いのタイマン勝負で果たし合い、しかもそれは、しばしばビーチで頻発する土地柄だったから」という説を上げた人がいた。
それは、ストリートの護身術とも、あるいは戦場の格闘術とも一味違う、ブラジル社会ならではの「決闘術」みたいなものだったのかもしれない。
293世界@名無史さん:04/08/08 10:23
今回のサッカーアジア杯の
中国人の日本に対する異常な敵意は
中国が歴史を都合のいいように操作する捏造国家で
あることをはっきりさせた。

中国武術幻想にひたっている日本人にも
目を覚まして欲しいものである。
294世界@名無史さん:04/08/08 10:28
中国武術自体も
近代以降
日本武道の影響を非常に
大きく受けてきた。
その事実ははっきりと語られるべきである。
295世界@名無史さん:04/08/08 10:31
>>285
かつては
「中国大陸は格闘技不毛の地」
と言われていた時代もありました。
296世界@名無史さん:04/08/11 02:34
失伝した流派もけっこうあったでしょうね・・・
297世界@名無史さん:04/08/12 22:17
文革で無くなったのも多いかも。
だけど日本も無くなった流派の方が多いよ。
298世界@名無史さん:04/08/13 17:07
日本も明治と戦後は文革に近いもんがあったからな。
299世界@名無史さん:04/08/13 17:09
廃仏毀釈、GHQの刀狩、正仮名の日々使いの廃止・・・
あげればキリが無いね
300T・S:04/08/13 21:44
GHQの刀狩りに関して言うのならば、没収された刀の中で廃棄を免れたものがあり、
赤羽刀と呼ばれてきたけど、近年になって法改正されて持ち主への返還とかしてるみたい。

こういうところを参考に
ttp://www.webnews.gr.jp/abashiri/01_0220mimi.html
301世界@名無史さん:04/08/13 22:21
うちも没収されたよ。
サイアクだよ毛唐。
302世界@名無史さん:04/08/14 11:25
ブルースリーの映画で
残虐非道な日帝武道家たちを
ぶち殺す痛快アクションがあった。
303世界@名無史さん:04/08/14 11:30
しかし実際、文革で中国武術が
ターゲットになったってホンマかいな?
そのわりには民国期の武術資料は豊富に残っているが。
で、それより大事な明、清時代の資料、流派だけが狙われて狩られたわけ?
304世界@名無史さん:04/08/14 23:13
GHQの刀狩りの前に自分の家は鉄が不足した時に提出させられそうに
なったらしい。だけど爺様が腹を立てて全部叩き折ったとか。
>>303
文革時は結構ひどい目に有ったらしいよ。それと資料は海外から
逆輸入も多いらしい。
305世界@名無史さん:04/08/15 01:32
>>303 思想の問題では?打倒清朝!みたいに打倒共産主義!なぞ言いそう、と決めつけた、とか。
306世界@名無史さん:04/08/15 01:54
>>48 スイス グロック社製軍用シャベル最強

現代戦ではまず使わないとは思うが。

ナムコンフリクトじゃヘルメットやシャベルでど頭カチ割ったり、マシェットでの白兵戦もあったみたいね。M16に着剣してぶった切ったら銃身が曲がったとか…刺したら一発撃って反動で抜くのがいいらしい

これって格闘技の範疇なんじゃろか?
307世界@名無史さん:04/08/15 02:48
なんでもおk!いえーーーーーーーーーーーーーーーーー!
308金瑪樽(韓国籍w):04/08/15 09:36
やはり日本柔道が
世界最強の格闘技だな
309世界@名無史さん:04/08/15 10:47
>>308
道路の上にぶん投げちゃえばいいものな。
310世界@名無史さん:04/08/15 11:07
日本最初のボクシング世界王者の白井義男はGHQのカーン博士に
鍛えられた。カーン博士は白井に「日本人は戦争に負けて卑屈になってる。
君がアメリカ人(当時の王者はアメリカ人のマリノ)に勝って国民を
奮い立たせろ」と言って聞かせたという。

白井の世界挑戦を実現させるためにはGHQのマッカート少将が
尽力してくれたという。反面、日本のボクシング関係者は非協力的だった。
311世界@名無史さん:04/08/15 19:17
なんだかんだ言ってもアメリカはすげえよな。
他よりはマシってレベルだけど。
312T・S:04/08/16 00:15
日本はどうしてか、そういうのに対して保守的というかなー。
前スレでも書いたような気がするけど、力道山がボクシング新書津も既存勢力に阻まれたというし。

女子ボクシングも、ダメって話だね。
ボクシングやっている女性は案外いるらしいけど、ボクシングジムに所属してたら女子ボクシングの試合にでられないから、キックのジムで練習するという……。
――なんか間違ってない?
313世界@名無史さん:04/08/16 00:34
>>312
自分の既得権にしがみつく輩が多すぎるのよ。
314世界@名無史さん:04/08/16 00:58
アメリカにいたときシンサクって沖縄出身のヤツとそいつのクラスメート
だったサンムンって韓国人と体育館にエクササイズしに行ったんだよ。
体育館でジャージに着替えるや否やサンムンは「日本の柔道だの空手
だのはみんな韓国のマネだ。あんなのはマーシャルアーツじゃない。
本家がいかに強いかおまいらに見せてやろう。」といいながら、鋭い
ハイキックを繰り出してくるわけよ。確かに足はよく上がるし、
なかなかスピードもあるんだよ。
 で柔道やってたシンサクがとりあえずサンムンと乱取りやったわけよ。
なんかよく分からないけど、ネリチャギかなんか繰り出したところを
シンサクが抱きついて、床に倒してけさ固めに持ち込んだらサンムン
のヤツあまりの痛さに泣き出しちゃったんだよ。ほんの10秒ぐらい
だったな。
 なんか韓国のあの半日教育って、事実を歪めて伝えるのは勝手だけ
ど日本人がそこまで弱いと本気で信じさせるのは、危険じゃないかと
思った。まあ自業自得なんだけどね。
315世界@名無史さん:04/08/16 01:06
>>314
柔道は韓国でも盛んなんだけどね。
316世界@名無史さん:04/08/16 01:43
韓国云々よりその韓国人に問題があるんだと思われ。
317世界@名無史さん:04/08/16 01:46
ルールが違う同士戦っても何も意味がないというのは格板でも常識なんだがな。

ライフルをもったりして両手がふさがってる場合、テコンドーだと本領発揮だったりするわけで。
どんな格闘技だって一長一短はあるよ。
318世界@名無史さん:04/08/16 07:30
>>317
手錠をかけられた状態で戦うことを目的に誕生したカポエラのほうが上。
319世界@名無史さん:04/08/16 07:31
>>310
マッカート少将じゃなくてマーカット少将。
320世界@名無史さん:04/08/16 09:28
>>317
ライフルは使わないの?
321世界@名無史さん:04/08/16 10:08
戦前と戦後では
日本武道はまるで違ったものに
なってしまっていることを世間の人は知っているのか?

練習法とか精神とか
そういうレベルのものでなく。
322世界@名無史さん:04/08/16 10:10
まあそういうなよ。格闘術の話じゃん。
台湾でも軍隊は上記を理由としてテコンドーを採用してる。
実際戦場では格闘術なんて役に立たないのはわかってんだけどね。
言いたいのはこんなことじゃなくて、一長一短ってことを言いたかったの。
323世界@名無史さん:04/08/16 10:14
ところで最強の格闘技といえば
やはり柔道であろう。
打撃や柔道にない間接技(大東流系)は
オプションにすぎない。

若い人はまず柔道からはじめて
おけば間違いない。
324世界@名無史さん:04/08/16 10:21
柔道にも一応打撃技はありますが、何か?
知識だけで語ってはいけませんよ。
325世界@名無史さん:04/08/16 10:22
頑張れ324!よく読むんだ!
ちなみに相撲に蹴り技はあるぞ!
326世界@名無史さん:04/08/16 10:55
>>321
そうだ、戦後の日本人は戦前とは全く別物の腑抜けだ。
現在では韓国人のほうがずっと戦前の日本人と近い気骨を持ってる。

マハティールみたいな戦前の日本人を賛美する人は
現在に関しては韓国人のほうを評価してる。
327世界@名無史さん:04/08/16 10:57
ぶっちゃけマハティールコピペを真にうけてはならない。
奴はタヌキ。
328世界@名無史さん:04/08/16 13:02
>ルールが違う同士戦っても何も意味がないというのは格板でも常識なんだがな。
勝手に常識にするなよw
異種格闘技戦大いに結構
329世界@名無史さん:04/08/16 13:15
シュワイジャオって、漢字で書けないのかな?
それとも、日本にない漢字なんだろうか?
角抵とか角力はシュアイジャオっと読まないだろうし…。
330世界@名無史さん:04/08/16 15:19
>>317
ライフル持ってるなら銃床で殴打したりするんだけどね。
両手でライフル持ってる状態では効果的な蹴り技繰り出すのは難しいけどね。
331世界@名無史さん:04/08/16 17:22
>>328
そういう意味じゃねえだろ。
332世界@名無史さん:04/08/16 17:28
駅のホームで喧嘩するなら相撲最強。
押し出せば勝ち。
333世界@名無史さん:04/08/16 18:16
あほ。逃げるが勝ちなんだよ!
334世界@名無史さん:04/08/16 19:21
大抵の格闘技では「場外に出る」=「エスケープできる」だから
駅のホームで喧嘩になっても苦しくなったら外に出ようとしてしまう・・・

相撲は有利。いつも「出されたら負け」でやってるから。
335世界@名無史さん:04/08/16 21:32
>>324
そうなんですか?
もしかしてあの形でやってるやつの
ことでしょうか?
336ガチぽん:04/08/16 21:35
最強神話は柔道だけでなく相撲にも
ありますね。

ただ相撲最強神話のほうは
技だけでなく力士の体格によるところが大きいんですよね。
337ガチぽん:04/08/16 21:39
ただ柔道最強神話のほうは
戦前の前田らに続き、戦後も小川や吉田など
実際にその神話を更新し続けている点からしても
かぎりなく事実に近い神話とも言えます。
338世界@名無史さん:04/08/16 21:43
柔道つよいってのは分かるんだけど、どういう基準で選んでるの?
基準によって強さはかわると思うんだけど。

例えば武器を主体とした格闘技と比べた場合、柔道は弱いでしょ?剣道とか剣術とか。
武器禁止ってしてる時点で柔道に都合のよい基準だと思えて仕方ないんだけど。

結局くらべるのはナンセンスじゃないのかな。
339世界@名無史さん:04/08/16 21:44
だったら剣道やってるやつが木刀もったら最強。
最強は剣道。
340世界@名無史さん:04/08/17 00:02
>>336
異生物格闘の歴史はどう?
ヘラクレスがライオンを絞め殺したり(レスリング?)、
金太郎(朝鮮系?)が熊を相撲で投げ飛ばしたり・・・
古代ローマではグラディエーターが動物と剣で戦ってたかな
341世界@名無史さん:04/08/17 00:04
やっぱりキム太郎は半島系ニダか
342世界@名無史さん:04/08/17 00:10
素手での最強は打・投・極の全てを高いレベルでできる奴
343世界@名無史さん:04/08/17 00:11
サカタくんが実力もありルックスもよくて人気があったのに
それほど出世できなかったのは半島系だったから(ry
344世界@名無史さん:04/08/17 00:17
シャブやってるやつが包丁もったら最悪。
最凶は薬物。

というわけでドーピングをやって肉体改造して強くなるのはどう?
オリンピックもやってるし・・・
345世界@名無史さん:04/08/17 00:47
金太郎が朝鮮系ってのは冗談でいってるんだよな?
金時っつう下の名前だろ?
346世界@名無史さん:04/08/17 00:51
例えば一対一だってルール。
武器の使用禁止もルール。
制限時間だってルール。
はじめ!ではじめるのもルール

あらゆるルールを無視すればおのずと最強はアメリカ軍にいきつく。それかゲリラ。
異種格闘技もルールの枠でしか語れない。故にどれが最強なのかと論ずるのは無意味。

格板では一応これがコンセンサス。最強議論はご法度となってる。
やるなら歴史をやろうや。
347世界@名無史さん:04/08/17 03:21
>>329
「シュワイジアオ」、漢字はあるのですが出せないのだよトホホ・・・
「[足率]shuai」・「[足交]jiao」
348T・S:04/08/17 19:55
しかし「歴史」というてもねー。
スレ的には格闘漫画や小説もありだとはいうけど、どう書いたものやら……。
とりあえず、誰かネタ振ってくれないかなーと他力本願的なことを書いてみる。
349329:04/08/17 21:24
>>347
ありがとです!
なんつーか、手持ちの格闘技本はみんなカタカナ表記だったので…。
350ガチぽん:04/08/17 22:40
>>338
比べるのはナンセンスという
一見理性的な意見はよく聞きますが
やはり格闘技は比べてなんぼでしょう。
その世界だけにとじこもっていたら
発展しません。
そして、柔道家が強いというのは
自分も含めた実際に
柔道家と戦った
多くの人(例、ホイスグレイシー・柔術、島大作・空手)の経験によるものです。
351ガチぽん:04/08/17 22:44
柔道を見ていて気になるのは、
あの組み手争いですね。
大東流柔術系の技を使う人にかかったら
ぜっこうの餌食ですね。
講道館は大東流を研究すべきです。
352ガチぽん:04/08/17 22:54
>>346
あまり理屈くさいことを言いなさるな。
まあ、一般に格闘技といえば素手でやるもんであらう。
ルールだって暗黙のうちにある。
ただ非力で精神的に弱いやつで
武術的な知識をつけたやつは
急所攻撃やら危険な武器を使いたがるから注意だな。
353T・S:04/08/17 23:08
>>351
何処の誰がいうてたか忘れたが、古流の研究者(小野寺氏あたりだと思う)が、
著書で「大東流は対柔道で作られたように思える」みたいなこというてたな。
実際の話、当時は戦う相手としては講道館柔道が一番の脅威だったんだろうし。
講道館も、レスラーの挑戦を受けたりする人間がいたりで、なかなか血の気の多い門人がいたよーな。
354世界@名無史さん:04/08/17 23:17
>>350
そうですね。バスケとサッカーとかだったら、比べても意味無いだろうけど
格闘技の場合は格闘の強さを競うわけだし。戦えば一体どっちが強い?
と比べてしまうのは人間の本能でしょう。
355世界@名無史さん:04/08/17 23:31
>>353
そういう意味じゃないと思うよ。大東流には体系として
つかむまでの動きが確立されてるからそれを学べばと
言ってるかと。柔道もだけど合気道もその辺の指導は
体系的には教えられてないから。
356世界@名無史さん:04/08/18 03:33
講道館柔道(投げ)+日本拳法(当身)+合気道(間接)=柔術

これ最強
357世界@名無史さん:04/08/18 03:55
大東流って合気以外にも武器術あり剣術あり柔術ありのはずなのに
その流れを汲む諸派は宗家でさえ一部しか受け継いでないよな
358世界@名無史さん:04/08/18 05:10
最強論は素直に勘弁。
359ガチぽん:04/08/18 18:49
講道館柔道が
各流派からとくに乱取り用の投げ技を
再編してさらに発展させたのに対し、
各流派の型に含まれる間接技を
多く採用、発展させているようにみえます。
360ガチぽん:04/08/18 18:52
>>357
おそらく総角氏が意図的に
一人の人に流儀の全てを授けることを
避けたためと思われます。
昔の武術家にはよくあることです。
361ガチぽん:04/08/18 18:55
>>356
同意。
将来、これらを極めた人が
新流派を立ち上げることを期待しています。
362世界@名無史さん:04/08/18 22:13
格闘技世界一を決めるPRIDEは歴史に残ると思う。
プロレスの世界王者(フランク・ゴッチとか)はちょっと微妙だね。
363T・S:04/08/18 23:22
武田惣角と大東流の伝承に関しては、武芸板の方が詳しい事情が解ると思いますが――
とりあえず、秘伝日本柔術とか月刊秘伝とかそのあたりの記事によるならば、
どうやら惣角は「合気」の全伝を自ら教えたことはなかったらしいです。
教授代理の植芝盛平(合気道開祖)がその技を公開した時に
「合気ができるわけがない。教えてないのだから」
とかいうてたそうです。
どうやら「力抜きのコツ」とも呼ぶべきものがあったらしいのですが、もっとも
教えてもらっていた年数が長かった佐川幸義氏をして、死の間際の惣角が
無意識に無差別に相手の腕をとって仕掛ける技を体験して、ようやく知ったとか。
これを惣角の息子の時宗氏に伝えたのかどうかはともかく、一応は、
惣角→佐川師範→武田時宗と道統が受け継がれた形になっています。
巷間の書によるならば、佐川師範は二刀の法を始として、すべての技法を伝授されたと
いうことになっておるようですが、武器術については大抵が口頭による解説だけと
はいえ、ちゃんと教わっていたようです。
それは恐らく、合気を使えばどんな武器でも問題なく使えるという思想みたいなのが根底に
あったからではないかとも思われ。実際に教授代理の一人は、「合気ステッキ術」
なんてのを創始しているくらいだし。
……ここまで書いてから思い出したけど、惣角より宗家を正式に譲られたという人は別にいて、
確か山本角義氏というたかなー。
この人は佐藤金兵衛の師匠に当たる人ですが、惣角の最晩年の弟子で、元々は板前で惣角の
世話をかいがいしくしたのと、あんまり学がなかったのが文盲の惣角の共感を呼んで
その技を教わったとか……惣角は学歴コンプレックスみたいなのがあったから……。
それとかいがいしく世話をやいてくれた人間にはどうも軽々しくコツを教えたっぽい。
唯一の免許皆伝を授かったとされる久琢磨の同期の中津平三郎は、惣角に随分と心酔
して、風呂に入っては背中を流すなんてことをしてたりで……中津師範を祖とする
四国の大東流(組織としては琢磨会と同じ)のH師範(存命)は、琢磨会とは違う
風格だとかどうとか、噂に聞いたことが……。

あー、とりとめもない書き込みになったなー。
364T・S:04/08/18 23:24
>>363
>武器術については大抵が口頭による解説だけ
訂正。
武器術については大抵の師範が口頭による解説だけ
365世界@名無史さん:04/08/19 23:06
大分の大東流の先生も結構腕が良いみたい。
だけど武田惣角も植芝盛平も強かったのは事実だろうけど
それを体現できる弟子が居ないのは惜しいですね。
366ガチぼん:04/08/20 19:48
>>363
貴重な情報をありがとうございます。
そうですか。正式に流派を伝えられた人はいたわけですか。
ただ、私の記憶では皆伝は受けていなかったように思います。 その山本さんだったかわかりませんが
ただ一人、たしか海軍の関係者で総角氏に
大枚を払って教えてもらってた人だけが
形だけでも皆伝をもらったとか。
記憶違いだったらすいません。
367T・S:04/08/20 21:57
>>366
貴重ってほどでも……。
つか、この程度だったら、大東流関係者のサイト当たればふつーに得られる知識だし。
手元に資料もないからいい加減です。
固有名詞は間違ってないとは思いますけど。
山本氏の場合は武田時宗氏に
「末席の弟子が総長を間乗るのは不味いのではないか」
と打診を受けたからとかどうとかいう話ですがねー。
いずれこの類の話は、自分ところでいってるだけって場合が多くてあてにならないです(爆)
その上に大東流は講習会形式ということもあって惣角と接触のあった人間は三万人にも
及ぶとかいうしー。
しかも英名録(弟子の名簿)も一部紛失しているというから、思いもかけない人間が習って
いた可能性もあったりする訳で……。

海軍で皆伝……というと、竹下勇氏かなー。
他にもいたはずだけど、その人しか思い出せませんね。

資料だしてくるのもメンドイしねー。

ああ、皆伝といえば、ハプキドーの一部では――って、半島ネタは荒れるのでやめておきます(苦笑)
368世界@名無史さん:04/08/21 00:36
伝説の達人より現在の格闘家の方が実際に実力を見せてくれるから
偉いよね。
369世界@名無史さん:04/08/22 03:46
370世界@名無史さん:04/08/22 04:17
武道で言う精神っていうのは、道徳的な規範にスキルが混在していて一概に
いえないものではないかと思っています。
礼儀正しくなったのはその人の生活行動であるし、大きな声が出せるよう
になるのは野球でも同じですから、武道が契機になった可能性はあっても武道
特有の行動とは必ずしもいえないでしょう。
剣尖を効かせる、相手の心を読むとかはスキルの範疇でしょう。竹刀の技術を
高度に習熟した結果、獲得できたアート。年齢や個人差が大きいと考えられる。
観念的に刀と竹刀は同一視されるわけであるが、実際に刀を所持し竹刀との
違いを理解していないと同様のアートを発揮するのは難しいのではなかろうか。

371世界@名無史さん:04/08/22 23:36
古代ローマの剣闘士は、どうですか?
切断剣闘士
魚人剣闘士
トラキア剣闘士
追撃剣闘士
女人剣闘士
投網剣闘士
挑戦剣闘士
重装剣闘士
今、興味あります。興味有る方いますか?
372世界@名無史さん:04/08/23 14:41
古代ローマでは猛獣と人間を戦わせた話は興味深い。
人間が勝つ事もあったらしいけど。
373231さんじゃないけど:04/08/26 21:10
>>232
>>233
>>238
どこかで、甲冑組討起源の柔術は少数派で、多くが元贇が伝えた北派起源だと
結構断定的っぽく解説していたスレを某所で見かけて(確か関東軍拳法のスレ)
ちとがっかりしていた事があったので、それ本当でしたら少し嬉しいかもです。

ところで、質問なのですが、タイのナックロップ(戦士)達の武器術について
何か詳しい事は判りませんでしょうか?

クラビ・クラボンとかいう二刀流だか棒術だからしい武術があると言うのは
ネットで見た事がありますが、そもそも古来シャムではどんな武器や甲冑が
使用されていたのか良く分からないので…。
ググってもサッパリ…。
374世界@名無史さん:04/08/29 07:10
タイではないけどアンコール・ワットの彫像に甲冑をまとった兵士の姿があるけど
史実の甲冑を正確に反映したものなのかな。
375世界@名無史さん:04/08/29 08:01
>>373
ワット・プラケオ寺院の合戦画だけど、どうでしょ?
http://wadaphoto4.web.infoseek.co.jp/wp2.htm
376373:04/08/30 15:31
>>374
同じインドシナ圏内なら装備も似通ってる可能性はありますね…。

>>375
ありがとです。
なんか直剣もチラホラあるけど、彎刀が多そうですね。殆ど片手用の。
しかし、手持ちの新紀元社の本では、タイとかベトナムとかあの辺りの武器は
完全に全滅状態なので、何という名前の武器なのかサッパリです…。
ってか、クラビ・クラボンて、どんな武術なんだろ…。
377世界@名無史さん:04/08/30 21:07
「柔道は世界では全く普及していない。じゃなきゃ日本にメダルが偏るわけがない」




と言ってるお人がいますが・・・
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/sports/1069673719/512
378世界@名無史さん:04/08/30 21:19
真面目になぜ日本が強いか考えると、体重別にクラスが分かれてるため、白人や黒人など体格の
違いでのハンデをうけない。そして一億二千万の大量の人口と高い率で柔道経験者がいるという
底辺の広さ、選手層の厚さ。そういうのがあって日本は強いんだろうなと。
379世界@名無史さん:04/08/30 21:20
柔道部なんてどこの学校にも、警察署にもあるし。
380T・S:04/08/31 03:55
>>373
柔術の起源についてはねー…。
「格闘技の歴史」とか読むと、たいていが僧侶が大陸との交流で持ち帰った武術(主に禅宗系)が起源ということになってたりしますが。
この本については前スレで散々述べたけど、あんまり信用できない。
つか、禅宗に偏っていると思ったら禅宗の人だったー。

ただまあ、元の勃興なんかの際に多くの中国僧を迎え入れていたのは確かで、寺の中では彼らが日常困らないように、中国語で会話することが義務付けられていたといいます。
そういう状況では、あるいは大陸の武術が伝承されていた可能性もなくはないよなーと。
実際、念流の慈恩などは寺で武術を学んでいる。
鞍馬でも異人から学んだともいうけど。

もしかしたら、よく伝書にでてくる「異人」というのは、本当に「異国人」とか、その末裔の類だったのかもしれねーなーと。
381T・S:04/08/31 04:09
柔道で「たまに」大勝したら、世界で普及していない、か。
なんか辛い話だなあ。
382世界@名無史さん:04/08/31 13:47
「陸上100m走は世界では全く普及していない。じゃなきゃアメリカにメダルが偏るわけがない」
383世界@名無史さん:04/08/31 20:12
選手人口はフランスの方が多いのに
384世界@名無史さん:04/09/01 17:36
案の定、集中砲火くらってますな。
なんかお互いに「必死だな」のレッテル貼り合いになってるけど。
385世界@名無史さん:04/09/04 18:12
アジア大会だと武術・挌闘競技が多そうだが、五輪種目にない競技ってありましたっけ?
386世界@名無史さん:04/09/04 23:20
中国人から教わったのも有るだろうけど昔の話だから
権威を付けるためが多いかと。昔は中国やインド物が
有り難かった時代ですから。
中国武術なんか流派にもよるが神様や仙人に授かったとして
権威を付けるのが結構多いしな。
387ガチぽん:04/09/05 11:07
柔術については、思想的起源等から
中国起源になってますが
あきらかに中国の武術とは別物の動きですよね。

漢書芸文志兵書に記された「手バク」という武術は
中国や日本人の知識人に知識としては
知られていました。
陳ゲンピンもそのことを語ったにすぎない。
そのことは陳ゲンピン起源説の元ネタになった
本朝武芸小伝にも
はっきり書いてあるのですが・・
388ガチぼん:04/09/05 11:24
今、世に言う柔術の
起源については
もうはっきりと竹内流であると
断定してしまってもかまわないと思います。

竹内流がもっとも古くから活躍していた
ことは竹内家に残る資料以外でも
室町物語67喧嘩を好む徒党の事の条に
竹内流の名手の武術家
が登場することなどからもあきらかです。
389ガチぽん:04/09/05 11:37
江戸時代の日本武術に多くの影響を
与えた明代兵書は
じつはそのほとんどが対倭寇のための
戦闘術、戦闘思想だったのは歴史の皮肉である。
390ガチぽん:04/09/05 11:43
今、ついでに出てきた資料から

会津藩教育考第十九「柔術ならびに居合術場」

神道精武流
神妙流
稲上心妙流
水野新当流
夢想流

当然、大東流は見えないが
これらの流派の中にその起源があるのかも知れない。
391T・S:04/09/05 13:07
大東流については>>238->>239にちょっと書いたー。
まあ、新羅三郎起源がうんたらというのはさすがに考証としてはどうかと思うけど、
ああいうのは夢があっていい……。

人によっては浅山一伝流に起源があるのではないかとか、合気のコツは直心影流に
伝わっていた「八寸の延べ金」を応用したものではないかとか、好き勝手いわれて
いますがねー。

日本武術の権威付けってのもなかなか楽しいですよ。
藤原鎌足が狐より伝授されたとか、
それを坂上田村麿が観世音に霊夢で伝えられたとか、
その使い手が源頼朝の御前で試合をして、諸侯がみな賞賛したから、諸賞流と云う。
(観世狐伝諸賞流、という)。

竹内家は元々公家侍だったといいますから、京都あたりで古流兵法を体得していたの
かも知れない……いや、異人に伝授されたとはいいますが。
392sP:04/09/06 20:58
光義がクモの動きからヒントを得、人体構造を研究し編み出した
源氏に伝えられた秘伝の武術
でしたかな?
たしかにまことにカッコイイ由緒ですな。
クモからヒントを得たあたりはホントかも。
393T・S:04/09/06 21:50
蜘蛛からヒント、というのは影流の愛洲移香斎が参詣している時に蜘蛛の足の動きを見てどうこう……というのがありましたなー。
いや、本当にこの手の話はカッコイイ(笑)
394世界@名無史さん:04/09/07 17:17
権威付けの嫌いな人でも、狐とか天狗とか仙人とか啓示とか
オカルトがかっているやつならまだ許せるのではなかろーか。
個人的には蜘蛛も許せます。確かにかっこいいし(藁

げんぴん起源(柔術)とか少林寺起源(少林寺拳法)とか
新羅起源(スルサ道)とかウリナラ起源(コリネタもう勘弁?)とか
下手すればありそうに思えるのになってくると、流石にうーん…てな
気持ちになりますけど…これも風情を楽しむ度量が必要なのか…。

舶来起源が権威付けになった時代に中国起源とかインド起源とか
色々起源創作したものの、結局起源元の没落とかナショナリズムの
復活とかで、せっかく創作した起源が後世にてジャマになるのもまた
いとおかし。
395世界@名無史さん:04/09/07 17:27
最近、質問が幾つか溜まっております。

【1】
古墳時代剣術の「多知宇知」って、中国剣術同様に刺突主体だったのでしょうか?
あるいは、日本刀剣術の元になっただけあって、斬撃が主体だったのでしょうか?
日本で最初に伝来したのは弥生時代の「剣」だった様で、この用法がベースに
なったと考えれば、刺突主体だったかも知れませんが、剣が豪族貴族公家皇族などの
高身分者専用武器となって、武士の台頭と貴族の京都引きこもりと共に合戦場で
姿を見せなくなった事を考えると、後の古墳時代から伝わってきて兵から公家に
至るまで広く使われた大刀(直刀)の用法である斬撃の方が主流だったかも
知れませんし…。

【2】
中東、アイヌなど、多分体系化されていないと思われる地域の武器術について
何かご存知のことがあれば、ご教授お願い致します。

【3】
盾術が体系化された武術って歴史上に存在しているのでしょうか?
フェンシングのマインゴーシュを使った防御は別として。
まぁ、盾術が単独で体系化されている事はまずないかと思いますが。
西洋の騎士武術にはあるかも知れませんが、中国なんかはどうなんでしょう?
あちらのウーシューって、日本の様な合戦で使う甲冑組討のイメージがないので、
基本的に合戦で使うための盾を用いる技術って体系化されてるのかな?と。

【4】
カンプフリンゲン(直訳で戦闘レスリング?あるいは戦場格闘?)って
どんな武術なのでしょう?
立ち技主体の、武器術(ツヴァイハンダーとかモルゲンステルン?)も
含めた総合武術と言うのは見た事があるのですが…。
というか、この名称って近代に付けられたものなのでしょうか?
(秘伝のバックナンバー取り寄せた方がいいのかも知れませんが)
396世界@名無史さん:04/09/07 17:34
>>371
せっかくの話題振りなのにレスが少ないとちと可哀想なので幾つか列挙。

【サムニス(サムニウム人)】Samnis(s.),Samnite-s(pl.)
彼らの祖国の装備を使用。縦長の大盾、バイザー(面頬)、羽付き兜、小剣など。

【トラキウス(トラキア人)】Thracius(s.), Thraces(pl.)
バックラーと鎌のように曲がった短刀を装備。対ミルミロネム戦用の剣闘士。

【ミルミロネム】mirmillonem(s.), mirmillones(pl.)
ガリア人の格好(兜、剣、盾)で装備。兜の飾冠が模している魚の名からその名が付いた。

【レティアリウス】retiarius(s.), retiarii(pl.)
網とトライデントを武器とするが、鎧は革のチュニック、エプロン、革帽程度。
追い役であるセクトールから上手に逃げつつ、網でからめて倒す。

【セクトール】secutor[L.]
一通りの武具を装備し、レティアリウスを追いまわして倒す。

つづく
397つづき:04/09/07 17:35
【アンダバータ 】andaba-ta(s.),andaba-tae(pl.)
眼の孔がない面付き兜を被され(つまり目隠し状態で)騎乗する。

【ディマケルス(二刀流)】dimacherus(s.), dimacheri(pl.)
両手にショートソードをもった剣闘士で、ローマ帝国後期に登場。

【エッセダーリウス】esseda-rius(s.), essed-rii(pl.)
ガリアや古代ブリトンの型の戦車(essed)を乗りまわす。

【ホプロマクス】hoplomachus[?](s.), hoplomachi(pl.)
「重装備の」「武具一式に覆われた」を意味する、重武装の剣闘士。

【ラクエアリウス】laquearius(s.), laquearii(pl.)
ラッソー(投げ縄、laqueus)で相手を縛り上げようとする剣闘士。

【ベスティアリウス】bestiarius(s.), bestiarii(pl.)
獣と格闘する剣闘士。
398T・S:04/09/07 19:33
>>394
そうそう。
武道流派の起源なんてものについては、やはりどこか遊び心がないとねー。
武芸流派大事典とか、武道関係の書籍を何冊か眺めていると、そのうちに
架空の流派をでまかせに作れるようになりますよ(笑)

……だいたい、
流祖はメジャーな人の周辺が望ましい。
あまりにもマイナーだとはったりにならないし、
メジャーそのものだと「そんな馬鹿な」ということになってしまうから。
ただまあ、歴史的にかなり古いとそれもあり。
開眼のエピソードは神社に参詣して霊夢、深山で異人に出会うの二パターンが主。
胡散臭いのがイヤな人は、修行中に有名人と戦って負けてから工夫して
……というのもあり。
より近代的なものにしたいのなら、伝承は途中で絶えかけていたか、
誰それが再興して――というのも。

まあ、だいたいそんな感じかな。
399T・S:04/09/07 20:00
>>395
参考程度ですが、私の答えられる範囲で……。

>【1】
古墳時代の剣術に関しては、どうも精錬技術の問題か、剣は内反り?みたいなものになっていたとも。
蕨手太刀とかいう類のもの。昔の秘伝で、神代剣術再現とかいうてやってましたが、どこまで本気なのか……。
着物きてククリナイフ操っているようにしか思えなかったが……。
恐らくは斬撃が主体だと思われますが、そもそも日本剣術は刺突が主だという人もいたりでねー。
ぶっちゃけ、日本刀は両方こなせる便利アイテムです。
一応、鹿島では神妙剣なる秘術が伝わっていて、鹿島上古流と鹿島中古流になったとはいいますが。

>【2】
中東には、確かなんか武器術の類が伝わっていたように思いますが……。
具体的には思い浮かびません。すいません。
アイヌも同上。
400T・S:04/09/07 20:15
>【3】
盾については>>8>>11を参照のこと。
どうも心眼流だったかには、陣笠術とかいうようなものがあったような気もしますが、さて。

>【4】
すいません。
こういうのはNX−01さんが得意なんですが、最近はこられませんねぇ。

>>396
>>397
とても参考になりました。
401NX−01:04/09/08 02:42
時代に取り残され気味で何も書けなかったので傍観してましたw

>>395
カンプフリンゲン。
詳しくないですが…
総合武術の中の素手部門という位置づけから始まったようですね。
15世紀のハンス・タルフォッファー(Hans Talhoffer)ちゅう人が書いた
剣術教本中の解説が有名らしいですが、その後も同様の教本が
多々あるようです。
近代に作られた語かどうか今ひとつわかりませんが、流派名のようなものではなく
普通名詞的なものみたい。日本で言えば「組討術」みたいな感じでしょうか。
いくつかのマニュアルが混在してますが、絵があるページがあります。
当身、関節なんでもござれ。
右下の古い図版なんか柔術の伝書といっても通用しそうですね。

http://www.hema.freehomepage.com/Kampfringen.htm
402世界@名無史さん:04/09/10 18:14:10
グルジアの国技チタオバを描いた絵。
偶然ではありますが、組み方・服装とも柔道と似ていますな。
http://www.tarkhan-mouravi.com/chidaoba.htm
403世界@名無史さん:04/09/11 00:20:50
何かを思いつくときは、散々考えあぐねた挙句、
ちょっとしたことでこれだと閃くもの。
夢や生き物の動きで開眼したこともなんら不思議でも誇張でもない。
404394-397:04/09/12 17:16:54
>>398

>架空の流派をでまかせに作れるようになりますよ(笑)

なんか、それだけで一つのスレに出来そうなネタですね。
【捏造?】お前ら、架空流派とその歴史を創作してみろ【ロマン?】

あの、宜しければ、試しに何か架空の格闘技一つ
それっぽいの創作してみて頂けませんでしょうか?(藁
「**流骨指術」とか「○×流刺又術」とか。

>流祖はメジャーな人の周辺が望ましい。
>あまりにもマイナーだとはったりにならないし、
>メジャーそのものだと「そんな馬鹿な」ということになってしまうから。

自分はこの辺が頭に入ってないんで難しい…。
メジャーな人の周辺が架空の人物でいいなら
そこそこ作れそうですが。

>>399

>参考程度ですが、私の答えられる範囲で……。

と、ありがとうございます。

>剣は内反り?みたいなものになっていたとも。
>蕨手太刀とかいう類のもの。

よく図絵で見る蕨手刀なんかは一見刀身が真っ直ぐ(で柄が外反り)
に見えるのですが、内側に反ってたんですか…知らなかった。
まぁ、出土場所によっても形状が異なる様ですが。
405394-397:04/09/12 17:18:04
>昔の秘伝で、神代剣術再現とかいうてやってましたが、
>どこまで本気なのか……。

それ、なんか怪しげで興味持ったのですが、何号か覚えておられますか?
秘伝はまだ一度も購入したことがないもので…。
というか、バックナンバーの在庫がないくらい昔の号か…。


>そもそも日本剣術は刺突が主だという人もいたりでねー。

「日本刀は一人斬れば終わり、刺すなら3人くらいまでイケる」とか
そういう話は見たことあります(日本刀百人斬り論争のスレだったか)。
まぁ、百人は常識的に無理でしょうし、殺陣みたいにいかないのも
判りますが、腕前や刀の種類によっても多少変わってくる様な気も。
(スプリング刀=数打ち<95式軍刀刀身<打刀<太刀<斬馬刀)

昭和刀使って剣道の面打ちで頭蓋骨(まして鉄帽も)思いっきり
力任せにぶっ叩いたらそりゃ一人でアウトでしょうし(藁

乱戦だと、周囲の味方が邪魔ですし、突きの方が主だったというのも
あながち納得できなくもない、と思えます。

>ぶっちゃけ、日本刀は両方こなせる便利アイテムです。

ですねー。日本刀萌え。
ただ、刺突性能って、直刀剣と彎刀で比較してどんなもんなんでしょう?
素人考えだと、彎刀の方が刺突時に刀身にかかる負担が大きくなりそうに
思えるのですが…。
406394-397:04/09/12 17:19:51
>中東には、確かなんか武器術の類が伝わっていたように思いますが……。

徒手だと、コシティ(インドの専売特許ではなかった様な)とか
トルコのあぶら相撲なんかが思い浮かぶんですけど、武器術は…。
火器の台頭で、使い手も指南役も減って無名になってしまったのかも?

ただ、今でも日本のイランマフィアはシャムシールを使っている様なので、
こうした武器術の訓練があっても良さそうとは思ったのですが…。

>アイヌも同上。

アイヌ語で格闘の事を確か「テク・シトウ」と呼ぶ様ですが、
多分、大和時代の撃刀と同じで体系化はされていない…かも?
手元の「日本の歴史」の漫画を読むと、山刀だけでなく、飾り用ではない
普通の日本刀も使ってはいた様ですが…。

>盾については>>8>>11を参照のこと。

あれ?すみません、すっかり失念してました。
407394-397(373):04/09/12 17:30:20
>>401
有難うございます!
>>26とか>>31を読んで、漆黒の甲冑に身を包んだ金髪碧眼美形のライヒスリッターが
ツヴァイハンダーを巧みに使いこなしてサムライと互角に渡り合う図とか想像してたら、
西洋武術にむっちゃ興味が湧いてきたもので。
しかし、「リンゲン」というだけあって、やはり徒手分野だったのですね。
そっち方面も興味は尽きないですけど。

どうしても西洋武術は、競技化されて広まっているものだけに目が行ってしまい、
それ以外の実戦武術は日本に情報が伝わって来る事が少ないですね。
ファンタジーで西洋武術が下に見られがちなのもこのあたりが原因ぽい気も。
「ボルステル」なんて、前スレとこのスレの記述以上の事は知りませんし…。

英語サイトを見ると、中世イタリアの「Arte dell'Abbracciare(抱擁のアート)」てのが
ある様ですが(発音は自信無しですが「アルテ・デッラ・アッブラッチャーレ」?)、
内容はサッパリ…。

>>374 >>375
色々調べてみたところ、どうやらタイ語で、クラビ(クラビー。Krabi)は
刀剣、クラボン(クラボーン、グラボーン)は棒を意味していた様でした。
二刀流云々の記述があったサイト、もう一回探してみたらなかったなぁ…。
見間違いか何かだったかも。

あと、タイ語で刀は「ダープ」。
「クラビ」ってのは「ダープ」の中の一つなのかも。
408清春:04/09/12 17:59:04

>あの、宜しければ、試しに何か架空の格闘技一つ
それっぽいの創作してみて頂けませんでしょうか?(藁
 
 最近の話題を受けて、こんなのどうでしょう。下手ですが。


《蝦夷手》の歴史

 当時「異国」であった琉球王国において唐手が成立したのと同じ頃、
当時の「日本」に隣接する、もう一つの「異国」、松前藩の専横に苦しめられる蝦夷地においても、
同じように産声を上げた独自の格闘術があった。主に手足による打撃を中心とした格闘術で、
アイヌ語で「神の手」(カムイ・テク)または「戦の巫術」(トゥミ・トゥス)と呼ばれ、
和人からは唐手に対して「蝦夷手(えぞて)」と呼ばれた。
 見た目は空手よりも、中国拳法に近く、特に熊、狼、鶴、鹿、蛇などの禽獣の動きを模倣した「型」
(これは「神を真似る」(カムイ・ユカラ)または単に「踊り」(リムセ)と呼ばれる)は、
まるで舞踊を見るかのごとく流麗である。この型は獣を象った中国拳法「五拳」に似ている。
蝦夷地は古くから海上交流が盛んであったため、中国拳法に多大な影響を受けていると思われる。
ただし、中国拳法と蝦夷手との間には大きな決定的な違いがある。
それは蝦夷手が普及に至らなかった大きな原因の一つにもなっている。
蝦夷手はある限られた才能を持つ者にしか伝えられなかったのである。
 その才能とは、「シャーマンとしての才能」であった。(続く)
409世界@名無史さん:04/09/12 19:35:01
柔道の起源はヨド
剣道の起源はコムド
空手の起源はテコンド
でいいのかな
合気道と少林寺拳法の起源は何だろ
410T・S:04/09/12 21:19:16
>>403
まあ、それもそうなんだけどねー。
ただまあ、創始者が藤原鎌足だとか聖徳太子だとかになってくると、さすがに(苦笑)

>>404
>あの、宜しければ、試しに何か架空の格闘技一つ
>それっぽいの創作してみて頂けませんでしょうか?(藁
>「**流骨指術」とか「○×流刺又術」とか。

 骨指術?
 確か玉虎流ってのを初見良昭氏が継承なされているとは聞いたですが、またマイナーなものを……。
 刺又については、この間ニュースで由来とかやってたよーな。
 つか、あんなのに術がいるのかいな(苦笑)

 んじゃあ、昔友人に注文を受けて作ったスダチ拳法ってのを――

 壊れた前のパソコンの中に入っているデータなので、手元に残ってない(汗

>メジャーな人の周辺が架空の人物でいいなら
>そこそこ作れそうですが。

 そですね。まず架空の人物を出すのが一番簡単です。

>秘伝はまだ一度も購入したことがないもので…。
>というか、バックナンバーの在庫がないくらい昔の号か…。

 私が買っていたのは、2000年までだから、まず確実にバックナンバーはないです。
 手元のをちょっと調べたですが、1998年とか1999年ではないみたいな感じかなー。
 まあ、いずれ胡散臭いものでしたが……。
411T・S:04/09/12 21:29:10
>>405
>「日本刀は一人斬れば終わり、刺すなら3人くらいまでイケる」とか
>そういう話は見たことあります(日本刀百人斬り論争のスレだったか)。
>まぁ、百人は常識的に無理でしょうし、殺陣みたいにいかないのも
>判りますが、腕前や刀の種類によっても多少変わってくる様な気も。
>(スプリング刀=数打ち<95式軍刀刀身<打刀<太刀<斬馬刀)

 切れ味についてはこういうのもみっけたー。
 ttp://www.geocities.co.jp/WallStreet/8503/nihontou.html
 ただまあ、塩田剛三先生の師である植芝盛平翁も、大陸で渡って馬賊と戦った時、切れるのは二人とか三人とか言われてたりしてるし……。
 後ろに研ぎ師をおいておけとか言ってたとかねー。
 かの大名人をしてそんだけ、というのなら――
 まあ、刀が悪い可能性もあるのか。
 ちなみにスプリング刀は「実戦刀譚」によれば、古刀なんかよりよほど切れ味もいいし丈夫だ、とか言われてたかなー。
 芯金が入ってないから折れやすいともききましたが。

 ちなみに、福昌堂が出していた「極意」では、肉の塊を日本刀で斬る実験なんてのをしてたりで、なかなか興味深い。

>ただ、刺突性能って、直刀剣と彎刀で比較してどんなもんなんでしょう?
>素人考えだと、彎刀の方が刺突時に刀身にかかる負担が大きくなりそうに
>思えるのですが…。

 日本刀の場合は芯金が入っているから、そこそこはいけたんでないですか?
 いや、素人考えですがねー。
 真剣で切ったことはさすがにないので……。
412世界@名無史さん:04/09/12 22:29:05
>>411
> 切れ味についてはこういうのもみっけたー。
> ttp://www.geocities.co.jp/WallStreet/8503/nihontou.html
そこのサイトの成瀬関次「随筆 日本刀」の引用文を読む限りでは「古刀は切れ味はいい」ということで、「数が切れる」とまでは明言してないね。
「東京日日新聞」の記事にしても切った本人の話ではないし。
やはり、数人切ったら脂が刃を巻いてかなり斬りにくくなりそう。

> ちなみに、福昌堂が出していた「極意」では、肉の塊を日本刀で斬る実験なんてのをしてたりで、なかなか興味深い。
あれは、刀が意外に曲がりやすいことが分かって、なかなか興味深かった。
413NX−01:04/09/13 01:45:48
>>411
体験者の話ってのは、あくまで一例、また個人の感想だ、てことを踏まえてですが
親父の話ですとスプリング刀は非常に良く斬れて、また使用後の手入れも池かなんか
で気兼ねなくジャブジャブ洗える。銘刀などよりずっと具合のいいものだったそうです。
なにに使用したかは聞いてませんが…
414NX−01:04/09/13 06:26:43
>>407
その辺に興味がおありならARMAがお勧めです。既に検索で発見されてるかもしれませんが。
ttp://www.thearma.org/Manuals/CodexW.htm
こんなんが見れます。真ん中辺にある素手の部分が戦場格闘です。

あとこちらも色々情報が出てきてオモロイです。
ttp://sports.groups.yahoo.com/group/western-arts/
415T・S:04/09/13 07:46:23
>>408
なんかダディフェイスにでてきた「九頭竜」を思い出したー。
いや、あれは「蝦夷の妖拳法」だったか。

>>409
その流れだと、ハプキドがくるかな……。

>>412
割と「折れない」んですよねー。
まあ、明治期の刀ではありましたが。

>>413
ほう。
しかし、何に使用したのか気になる。
薪割りに使ってた、みたいな話は聞いたことがあるのですが。

416NX−01:04/09/13 18:51:17
>>415
詳しくは聞いてませんが「生き物」に使ったのは確かなようですw
折れるというのは出てきませんでしたが、曲がるのは曲がるそうで
その際は「叩いて直す」だそうで。
417NX−01:04/09/13 19:11:28
>刺突性能
勤皇刀なんてのもありますし、突き重視だとやっぱり無反り化するなじゃないかな?
余談だけど、先日100歳で亡くなった伊藤彦造さんの絵で、鉄砲隊に囲まれた侍が
無反りの剛刀を体の正面に立てて「これぞ金剛合掌の構え!」なんてのがあって
ときめいたもんです。一刀流でしたっけ?
418世界@名無史さん:04/09/13 22:51:07
今日は大相撲初日。
朝青龍VS黒海は面白い取り合わせでした。
ああ、ブフ対チタオバで見たかったw
419T・S:04/09/18 03:58:38
架空流派を思いついたので一つ。「ウルク相撲」。

 その昔、ウルクの王ギルガメッシュは知勇ともに優れていたが、そのあまりの力の強さに、ついに王国に彼に挑むような者もいなくなってしまった。そのことに不満を覚えていたギルガメッシュは政治で好き放題してうさをはらしていたが、やがてふれをだす。
「我より強いと思う者は名乗り出よ、いるならばただひたすらに力競べせん」
 やかでそれに名乗り出たのが野人エンキドゥ。
 彼は能く牛の角をかき、倒すことができたという剛力の持ち主で、話に聞いたギルガメッシュの暴君ぶりに腹を立てていた。
 そして試合することになったのだが、二人の実力は伯仲しており、一昼夜をかけた戦いにも勝負はつかずに引き分けということになった。
 戦いの後、
「うむ。ギルガメッシュよ、あんたは強い。あんたみたいな男は他に知らぬ」
 とエンキドゥが称えると、
「我も貴様のような恐ろしい強敵は初めてであった。実に凄い男だ」
 とギルガメッシュも讃えた。
 二人はやがて酒を酌み交わし、自分らの技を比べて互いの優れたところ教えあえば無敵の格闘術が生まれると思いいたり、宴の後に互いを師とし弟子とし、技を比べあう好敵手となることを誓った。
 こうして二人の豪傑が技を交換して生まれたのがウルク相撲である。
 一説にギルガメッシュは打撃の技に優れていて、エンキドゥは牛の角を……という言葉が示すとおりに角力に、投げ技、関節技に長じていた。この二人の技法が合わせられたウルク相撲は、今でいう総合格闘技に近いものであったのかも知れない。
 二人は日々研鑽し、時に共に旅にでては各地の豪傑と戦ってその技を磨いていた。
 やがて二人は森に住むフンバハという怪人の噂を聞き、戦いを挑むことを決意する。

 つづく。
420T・S:04/09/18 04:01:44
 フンバハは火を吐くとも死をつかさどるとも言われた怪物だったが、さすがに二人豪傑の前には最期を迎えた。
 このときにギルガメッシュが編み出したのが“十三の嵐”といわれる技で、恐らくはデンプシーロールにも似た連続攻撃だったとも、打ち蹴りをあわせた高度なコンビネーションだったとも思われる。
 しかしこの戦いでエンキドゥは毒の爪を受けて瀕死の重傷を負ってしまった。
 連れ帰って看病を施すが、一向に容態はよくならない。
「なんということだ、これほどに強く凄い男だったエンキドゥであろうとも、毒の前にはこれほどに脆いとは!」
 嘆くギルガルッシュに、
「いや、これは俺が未熟なだけだ。真に極めた者ならば、どんな危うい目に合っても生き延びるだろう」
 エンキドゥはそう慰めた後に「後は任せた」と言い残してこの世を去った。
「ああ! エンキドゥが死んでしまった! あれほどに強い者だったのに! あれほどの力を持ってなお未熟だったというのか」
 師匠(とも)であり弟子(とも)であり強敵(とも)であったエンキドゥの死に衝撃を受けたギルガルッシュは、彼の遺言を果たすために、真に技を極めるために、武者修行の旅に出ることに。
 世界を放浪したギルガメッシュは、各地の豪傑に戦いを挑み続け、ことごとく打ち倒し、請われてその技を教えた。
 そんな日々はいつ果てることもないように思われたが、やがて彼は太古の秘伝を伝える老人ウトナピシュティムを見つけ出す。
 ウトナピシュティムの技を確かめようとするギルガメッシュだが、フンバハを打倒した“十三の嵐”でさえも老人には届かない。
「あなたには、なぜ我の拳が届かぬのだ」
 と聞くと、
「わしには“神の声”が聞こえるのだ」
 と老人は答える。
「正しい修行を長くすると、遂には天地自然と一体化し神人合一の境地にまで至る。その境涯に立てば、相手が誰であろうと自分には瑕一つつけることはかなわない。危うきには合わぬ。“神の声”が予めどういう攻撃を相手が仕掛けるかを教えてくれるのだ」
 驚くギルガメッシュに、
「それは戦いだけにとどまらず、災害の予知すら可能になる。かつて大洪水をわしが生き延びたのも、それによるものだ。みなはそれを信じてくれず、随分と人が死んだ。哀しいことだった」

421T・S:04/09/18 04:04:18
上のつづき

 ギルガメッシュはそれを聞いて地に這いばって懇願する。
「我にぜひともそれを教えて欲しい」
「……そうしたいのはやまやまだが、私もこの年齢では手ずから教えるのはちと無理だ。だが、お前の心の強さに免じて秘儀の伝授を口伝で授けよう」
 老人は言う。
「そのかわりに六日七夜眠らずにいなければならない。二度とはない秘儀だから心せよ」
 喜んで授かろうとしたギルガメッシュだが、度の疲れも相俟って、ついに秘儀の成就することもなく眠ってしまった。
 もはやこれまでか……と嘆く彼に老人は、『シーブ・イッサヒル・アメール』と呼ばれる草で編まれた秘伝書を譲った。
「これは大洪水以前の武術のことごとくが記されたものである。老いたる人が若返るという意味を持つのだ。極めたものは年老いてなお若者を倒せるようになる」
「それはあなたのようにか」
「もはやワシにはお前にこれらの技を教えることはできないが、お前ならばこの書から古えの業を再現できるかも知れない」
 新たな希望を得たギルガメッシュは、その『シーブ・イッサヒル・アメール』を持って故国に帰ることにした。
 しかし、その途中で水浴びによった彼は、蛇にその書を食われてしまう。
 その後の伝承には二説あり、失意のままギルガメッシュはウルクに帰って、そのまますぐに死んだとも、蛇を追っていったとも言われる。
 後者の説では蛇は東に逃げ続け、ギルガメッシュは途中にあった故国に立ち寄って疲れを癒していた隙に逃げ延びてしまったという。
 蛇はやがて東方の賢者の下で秘伝書を吐き出し、それが元で秘伝の技は東洋に広まることとなった。その真伝が合気の法であるともいうが確証はない。
 彼とエンキドゥが創始したウルク相撲は、今となって失伝されて久しいが、それでも各地にはギルガメッシュが遍歴の過程で伝えた武術は残り、その後のありとあらゆる格闘術の基となったのである。
422T・S:04/09/18 04:05:49
>>419->>421
馬鹿だ……orz
423T・S:04/09/19 17:54:18
懲りずに架空流派 荒木陰流、骨指術。十全流剣術。

 鍵屋の辻で勇名を馳せた荒木又右衛門は、しかしその最中に刀を折ってしまっている。
 このことについて藤堂家の家中に、指南役戸波又兵衛という者がおり、この戸波が又右衛門の刀が折れたという話を聞いてこう言った。

「伊賀守(和泉守)來ノ金道は新刃(あらみ)である。近頃の新刃は刀でなく腰の飾りに過ぎぬ物が多い。
仇討という大事の折に、折れ易い新刀を使うとは心掛けが悪い。武士として甚だ恥ずべき事である。
そもそも己で刀の鑑定が出来ねば、仇討に臨む前に人に鑑定を依頼するのが道理である。
それをしなかったとは不届き千万だが、普通なれば友人の方で捨てておくまいに、友人にも心得のある者がなかったとは、
よくよく情けない人物だ。」

 又右衛門はその話を聞くや直ちに戸波を訪ね、爾来藤堂家の許しを得て、親しく戸波の門に出入りしたという。
 この戸波は戸波流隠剣術を称していたが、伝書には新陰流の名前も見えることからそちらの方の伝人であったらしい。
 又右衛門はそれらを学びながら「実戦では競り合いになることも多い故えに、それに備えて組み討ちの技も練磨すべきだ」として、戸波流の隠剣術と新陰流の無刀取りなどの技術を練り合わせて骨指術を工夫した。
 骨指術は接敵した状態から刀を握った拳の第二関節で相手の指を打つ、あるいは人差し指で相手の指を捕るなどをして、戦闘力を奪う業である。一説に伊賀などに伝わる忍術の伝もあったというが、定かではない。
 又右衛門は剣術の裏芸としてではなく、一つの武術として確立しようとしていたが、ほどなく死亡したのでそれは果たせなかった。
424T・S:04/09/19 17:57:16
 この骨指術を受け継いだのが、同じ戸波道場で修業した今鳥主膳で、彼は歳は十歳ほど離れていたが、荒木と気が合い、共にその術理を磨いていた。荒木の死後は師伝の剣術と骨指術を合わせて荒木陰流を称した。
 今鳥主膳はその後武者修行として各地を廻り、十五回ほどの試合をしたがことごとく勝利した。
 十六回目の相手が古橋惣左衛門で、あったが、古橋はかの宮本武蔵より二天一流の剣術と柔術を併せて伝授され、絶筆「十智」をも読むことが許されたというほどの人物であった。
 今鳥はこの古橋との三本勝負で最後の一度だけはなんとか引き分けに持ちこめたものの、後の二度はまったくもって圧倒されて相手にもならなかった。
 古橋の技倆の高さに感嘆して弟子入りした彼は、古橋に「十智」の伝をも授かり、なおも工夫を重ねて後に郷里の明慧寺に住職して十全と号し、自らが学んだ術理の普及に努めた。
 この時は流派名は名乗らずにただ道場で教えていたが、弟子の中で最も優れていた佐々鴈柳斎に印可を許した際に十全流を名乗ることを許可している。
 伝系は以下の通り

 荒木又右衛門(初代)―今鳥主膳(二代目)―佐々鴈柳斎(三代目)―(中略)―高尾重信(十五代)

 十全流を名乗ったのは佐々鴈柳斎からであるが、伝書の上では荒木又衛門が初代になっている。
 骨指術は剣術柔術と併伝されていたが、十五代高尾重信が特にこの技に優れていて、あるヤクザとの決闘の際にもひょいと腕を伸ばしたら刀を握っている相手の指を握っていて、もう片方の手であっさりと刀を奪っていたという。
 高尾は明治維新になってから「時代は変わった」と一念発起して道場を閉鎖して父祖伝来の土地を売って事業を始めたが、失敗し、後半生は酒びたりの生活に明け暮れていたという。死去したのは明治三十八年。享年五十四歳だった。
 彼の息子の高尾義男は警視庁に入って剣術師範になったが、特に得意としていたのは鍔迫り合いからの組み討ちと、二刀の技であった。
 果たして父より十全流を学んでいたのかは定かではなく、大正二年に釣りにでた先で船が嵐で沈み、あえなく最期を遂げた。享年三十三歳の若さだった。
425T・S:04/09/19 18:03:41
……もうやめよう……。
426394-397:04/09/19 18:26:04
>>403
日本の技術者の発明話とかはそれ系の逸話がぞろりんこしてるんですけどね。
**をヒントに○○を思いついた、とかの話。
海外でコレ系の有名な話だと「ヘウレーカ(わかったぜぇ)!」のアレとか。
これらを信じるなら、確かに武術のそれも誇張ではなかったかも知れませんね。

>>408
蝦夷手、イカしてます。
ラメトク(戦士)ではなく、トゥスクル(まじない師)の武術。
続きもあるなら見てみたいです。

実際にあったら、東日流外三群誌なんかでも荒吐とアイヌの関連付けで
うさんくさく粉飾して取り上げたかも知れませんね(藁

>>409
少林寺拳法のウリナラ起源主張は寡聞にして聞きません…。
空手、剣道、柔道の様に、併合時代の朝鮮半島にて根付いてしまって排除できない代物は、
韓国人のアイデンティティー崩壊を防ぐ為にウリナラ起源説が主張されましたが、
少林寺拳法は戦後の日本で広まったものであり、韓国に根付いていない為、
起源説を主張する余地はないものと思われます。

漫画(マンファ)やANIMEの様に、日本発で戦後韓国に根付いたものや、
ポケモンやキティの様に「アジアで認められた」「世界中で認められた」もので
あれば、戦後の産物でもウリナラ起源を唱える例は山ほどありますが、
少林寺拳法は流石に、空手、剣道、柔道は勿論、合気と比べてもマイナーです。

ただ、もしやるとすれば、少林寺拳法を朝鮮漢字発音で「ソイムサ・コンボプ」。
で、「創始者である宗道臣(ジョン・ドシン)はハングクサラムなのニダ!」てな
具合になるのでしょうが、まぁ、少林寺拳法までは流石にパクらんでしょう。
427世界@名無史さん:04/09/19 18:30:55
ところがどっこい、その予想をいとも簡単に飛び越えて斜め上を突っ走るのが朝鮮人。
絶対近い将来主張するに10000変造ウォン
428394-397:04/09/19 18:31:46
>>410

>骨指術?
>確か玉虎流ってのを初見良昭氏が継承なされているとは聞いたですが、
>またマイナーなものを……。

それです。
武術名つけるときの参考として>>229のレス読んで、何かなじみの薄い呼び方は
ないものかいなとか考えて最初に思い浮かんだのがコレでした。
忍者の体術をしばらく調べていれば、初見良昭氏関連の情報は大概通る道では
あるのですが、あくまで戸隠流が有名なんであって、他はやっぱりマイナーか…。
骨法術(義鑑流・虎倒流)、打拳体術(神伝不動流)、柔体術(高木揚心流)、
この方の継承されている流派ってホント、聞きなれない呼び方が多くて楽しい…。

>つか、あんなのに術がいるのかいな(苦笑)

あえて流派とかあんまりなさそうな珍しいのをチョイスしたかったので(藁
実用性はあんまり考えずに。盾術とか金棒術(金砕棒術)とか。
「怪力無双の美しき鬼女、白拍子の茜御前が幌星家に伝えた幌星流下村派金棒術!
力任せの金砕棒にこんな精妙な技があったとは!」みたいな感じで。

あと鎖打ち棒(小田宮流)だの振り杖(宝山流)だのマロホシ(一角流十手術)だの、
マイナー武器の流派って、探し出すのは大変ですが、剣術や柔術流派なんかと違って、
流派が少ないだけに流派情報の管理がし易いのでなんか好きです。

>壊れた前のパソコンの中に入っているデータなので、手元に残ってない(汗

ぬ、残念。
429394-397:04/09/19 18:34:19
>>411

>かの大名人をしてそんだけ、というのなら――

やっぱり、達人でも切れ味が落ちるのは止められないのか…。とは言え、
日本刀の売りは切れ味だけでなく、折れにくい(むしろ曲がる)事でもあるわけで。
素人と達人の差が出てくるのは、斬れるか斬れないかより、曲がるか曲がらないか、
折れるか折れないかの方なのかも…。

日本刀って、銃器に例えると、15発装填ダブルカラム拳銃の内、
最初の3発だけがマンストッピングパワーの高いダムダム弾で、
残りが通常弾(西欧のナマクラ刀並みに斬れない)って感じですかね。
で、打ち尽くしたら弾を再装填する(懐紙で血糊を拭き取る)まで使えないと。
けっこうジャムり易い(刀身が曲がりやすい)のですが、熟練者(達人)は
ジャムらせずに15発全弾撃ち尽くす事も出来る、と。
>まあ、刀が悪い可能性もあるのか。

もっと重めの刀であれば、遠心力で血糊を吹き飛ばす…わけないか。
切れ味はともかく、折れ曲がりにくくはなるのでしょうけど…。

もし、白兵戦オンリーで野太刀や長巻が使えたら馬賊の5人や10人連続で…。
プレートメイル着込んだ西洋騎士だって馬ごとぶった斬れそう…(無理?)
…まぁ、そんな極端な話でなくとも、胴太貫の98式軍刀拵えとか…(重い)。
430394-397:04/09/19 18:39:47
連続カキコ長すぎですんません…。

>ちなみにスプリング刀は「実戦刀譚」によれば、古刀なんかより
>よほど切れ味もいいし丈夫だ、とか言われてたかなー。
>芯金が入ってないから折れやすいともききましたが。

モノによって当たり外れが大きいのかも知れません。
スプリング刀で「部隊一の名刀」なんて呼ばれた話もどっかの刀スレで
見た記憶が…。

この時代の簡易刀の材料は板バネ以外にも色々(満鉄刀とか)あった様で、
スプリング刀は特殊鋼なのでまだ丈夫な方だとか金属扱う仕事の方から
メールで聞いた記憶が(特殊鋼ってのが何なのか良くわからんかったですが)。
431394-397:04/09/19 18:40:19
>>413
>親父の話ですとスプリング刀は非常に良く斬れて、また使用後の手入れも池かなんか
>で気兼ねなくジャブジャブ洗える。銘刀などよりずっと具合のいいものだったそうです。

うーん。
スプリング刀のランク、も少し上げても良かったかも知れません。
95式より上、打刀の前後らへん?当たり外れもありそうですが。

>>414
おお、ありがとうございます。
実の所、英語は壊滅的ではあったりするのですが、なんとか頑張ってみます。

>>422
…そっか、神話の英雄って手があったか…。
塚原卜伝とか宍戸梅軒とか、もっと後世の人間ばかり思い浮かべてました…。

>>425
いや、私は楽しいですよ?
差し支えなければどんどんやって欲しい所です(藁
432394-397:04/09/19 18:48:53
では、言い出しっぺが作らないのもなんなので、習作を一つ。

【プリッカーシップ】

欧州大陸で唯一の英語圏国家である、東欧のボルトリア共和国の国技剣術。
元々はボルトリア正教会における、清めた剣を使うエクソシズム儀式の為の剣舞で、
とても武術と呼べるものとは思えない、宗教的様式美に染まった「型」でした。
動きこそ複雑で精緻ですが、宗教的な意味合いだけの全く無駄な動きが多かった様です。
(悪霊を斬る為の剣術であって、人間を斬る為の剣術ではないのだそうです。
起源は権天使アマガエルと剣を交えて体得したという、ヤコブ→イスラエルばりの
逸話があります)

こうした退魔法は、教会のエクソシスト集団である「主と聖霊とキリスト騎士団」に
伝わっていたのですが、ルネサンス期において魔女狩りが吹き荒れる様になると、
身分の高い、私兵を持った魔女(貴族とか)等に対する「実戦」が想定される様になり、
型の中から、幾つか実戦性の高いものが抜き出され、別伝として、騎士団が抱える
プリッカー(「針で突き刺す者」を意味。転じて魔女監査官)たちに伝えられました。
創始者は4代目騎士団長にして異教徒の凶刃に倒れた殉教者、聖カーロスです。

つづく
433394-397:04/09/19 18:50:19
つづき

基本的に、武器はショートソードを用いるモートル様式と、フォールチョンを用いる
コリンズ様式があり、これらの様式名は創始者の最初の弟子二人の名が付いております。
相手を斬り殺すのが目的ではない(最終的には公衆の面前で火刑に処する)事も多い為、
捕縛術的な要素も強く、剣の側面を用い、テコの原理で相手を固める技が等あります。
元が宗教儀式の剣舞である為、見栄えを重視した様な流麗な技が結構揃っておりますが、
存外に実践的で、貴族道楽のフェンシングより使えると評判な様です。
(ボルトリアンフェンシングの名でも呼ばれますが、フェンシングと全く異なる技です)

共和国首都シャーロットンバーグでは、周辺諸国の要人が参列する建国祭の
式典において、プリッカーシップの演舞が行なわれるのが慣例となっております。
二重帝国時代には東欧諸国へ伝わったものの、冷戦時代においてはその宗教的要素が
災いして禁じられていた為、現在、共和国以外での実践者はごくごく少数です。

参考資料:
「歐式武藝大鑒」(昭和11年版・東瀛文庫社刊)齋藤禅斎著
「東欧小史」(昭和32年版・第二書院)オーリャ・ヴラトビッチ著・中島耕介訳
「欧州宗教史」(昭和59年版・アポロン出版)京極蘇芳著

…ハイ、あらゆる意味でツッコミ所満載ですがケンチャナヨ。
434394-397:04/09/19 19:32:16
>>423
って、凄い…。
雰囲気バリバリというか、真顔で実在すると説明されたら
むっちゃ鵜呑みにしてしまいそうです。
明治以降が特に実在感ありまくりでカコイイ…。
やべ、これちゃんと読んでからカキコすりゃ良かった…。
私の拙作と比べられるやん(藁

ってか、骨指術で作られたのですね。ネタの採用感謝です(藁

懲りずに、気が向いたらまた御願いします。
435T・S:04/09/19 20:29:06
あら、書き込みが。

>>426
鳥の交尾を見てSEXを知ったとかいう説話とかあったりするくらいだしなー(←意味が違う)

ちなみにハプキドーは……どうでもいいか。前にも書いたし。

>>429
ちなみに、植芝翁は切れなくなったから後は突きまくったそうな(笑)
果たして何人殺したのかはしりませんけどね。

>もっと重めの刀であれば、遠心力で血糊を吹き飛ばす…わけないか。
>切れ味はともかく、折れ曲がりにくくはなるのでしょうけど…。

>もし、白兵戦オンリーで野太刀や長巻が使えたら馬賊の5人や10人連続で…。

 戦場では日本刀は使われなかったといいますが、足軽は野太刀で戦場にでていたという話もありますし、長巻も野太刀に三尺の柄をつけた得物ですから刀のうちです。
 これらは恐らく遠心力と重みで敵を叩き斬っていたものと思われます。
 野太刀流剣術の流れを汲むという野太刀自顕流では、蜻蛉からの一撃を打ち下ろす時に体重をかけて「押し切る」そうです。
 考証としては怪しい流派なのですが、参考なまでに。

 さらについでですが、上でも書いたと思いますが、戊辰戦争に参加した武士は、脂肪で刀身がねちゃつかないように表面に瑕をつけていたそうです。
436T・S:04/09/19 20:41:00
>>431
>…そっか、神話の英雄って手があったか…。
>塚原卜伝とか宍戸梅軒とか、もっと後世の人間ばかり思い浮かべてました…。

そっちにしてもよかったんですけどね。
なんかマイナーなのしか思い得かばなかったのでパス。
ちなみにこれ、ギルガメッシュ叙事詩の武術解釈版とでもいうもので、オリジナル要素はほとんどなしです。
たまたま最近、Fateの二次創作ばっか読んでたので、なんとなく思いついたので書きました。
あと、ユダヤ式拳法“イスラエル”なんてのも考えたけど、同様の代物なので書くのはやめました(苦笑)
こういうのは架空流派としてはあんまりよろしくないんですがねー(←えらそう)。

>>432-433
ああ、なんか面白いですね。
ただ、ちょっと真実味がないのが残念。
キリスト教では本来悪魔もまた神の被造物であるという考えから、殺すための術理であることは異端とされて……とか。
そういうのをいれるのもよかったかもー。
あと、中世の騎士団といえば、聖堂騎士団とかあったわけで、そういうのと絡めるのもよいかと。
それとまったく架空の名詞はなるべく控えた方が……用途にもよりますけどね。漫画とかライトノベルにでてくる流派ならこれもありかなー。

>>434
荒木が戸波に弟子入りしたというのは本当。古橋って人もいます。
あとは嘘。
ちなみに綿谷雪の『日本剣豪百選』をフォーマットにしているんですけどねー。
437NX−01:04/09/20 05:21:10
T・Sさんの「腕を伸ばしたら刀を握っている相手の指を握っていて」で突然甦ったんですが、
どなたか、俗に「高尾流」と呼ばれ江戸町人の間で流行った武術のことご存知でないですか?
学生時代、通人のこと調べていて古い本で読んだんですが、武道関係からは外れてるし、
江戸庶民史の方からも外れてるんで、とんと情報がないのです。

これの由来がなかなか面白くて。
十八大通の一人、大和屋文魚は柔術を一手だけ知っていて、喧嘩を収めたことはもちろん、
酒席で遊び仲間や幇間に掛けて、いじめたりw
特に拳(籐八拳なんか)の際に、負けそうになると「その手は無しじゃ」と
掛けたと言うからどうも指の逆ではないかと思います。

つづく
438NX−01:04/09/20 05:40:48
つづき

そのうち、やられるばかりではつまらない、文魚をへこませてやろう、ということで
侍から返し方を教わる奴が出た。返された文魚は「ギョ!」(原文ママ)
文魚の方も、更に新しい手を仕入れる…ということで、どんどんエスカレート。
金はいくらでもあるし人脈も広いということで、あらゆる秘技が投入!
これを見ていた太夫が面白いと教わる。
最新の流行というわけで町人たちにも真似が流行り、もう籐八拳だか柔の居取かわからないくらいにw
というか、護身術としても役に立ったという具合。
遊里から出たというので一番有名な太夫の名から「高尾」と呼ばれ、かなり広まったのだそうです。
で、太夫つながりで各藩の殿様なんかにも随分と伝わった、ということなのです。

大正時代の「青楼徒然草」だったかな? そんな本で読んだきり。当時随分調べて
三田村鳶魚の本に文魚の柔のことは載ってたんですが「柔を一手知っていたらしい」だけ。
綿谷氏も書いてないし。
なにか手がかりないでしょうか…。
439T・S:04/09/20 21:36:25
>>437
あー、高尾重信という名前と指捕りの技とかの組み合わせは、ただの偶然なんですが……。
しかし、「高尾流」?
なんとも面白い縁起ですが、まさか「これ」がNX−01さんの“ネタ”ではありますまいな(笑)
とりあえず武芸流派大事典とか時代考証事典とか時代風俗考証事典とか見ましたが、載ってないです。
あとは……うーん。
440394-397:04/09/20 23:27:16
>>435

>戦場では日本刀は使われなかったといいますが、足軽は野太刀で戦場にでて
>いたという話もありますし、長巻も野太刀に三尺の柄をつけた得物ですから刀のうちです。

そうそう。
時代劇の影響か、刀と言えば打刀ばっかり思い浮かべる人が多い様で、
「戦場では刀はサブウエポン、平和な江戸だからこそ台頭した非実戦的な武器」てな
意見ばかりが多くて…。打刀に限定すれば一面の真実ではあるのでしょうけど。
長巻も、あくまで「薙刀の要領で使える様にした『刀』」ですし。
刀が最強だと何が何でも強弁しようとは思いませんし、その他の武器も大好きですが、
もう少し刀の実戦性を認めてくれてもなぁ…と思う今日この頃です。
441394-397:04/09/20 23:42:54
>>436
>あと、ユダヤ式拳法“イスラエル”なんてのも考えたけど、
>同様の代物なので書くのはやめました(苦笑)

何かのラノベで似た様なの見た事あります。
確か「カバラ神拳」とかいう名前だったか…。

>それとまったく架空の名詞はなるべく控えた方が…

はい、あれらで見事に内容がペラくダサくなってしまいました(藁
**様式とか、名前をジャーマン様式(斬撃主体のサクス刀からの影響)と
ラテン様式(突き主体の剣からの影響)にした方がまだマシだったかも…。
建前が「天使から伝えられた」ものなので、他地域からの影響を匂わせる名前に
してしまうのがアレかなーとか思ってあえて架空名詞にしてみたら…orz

あと、正教よりカトリックの方がらしかったんじゃないかとか
わざわざ儀式の剣舞を下敷きにする事の必然性に疑問があるとか
相手を斬り殺すのが目的ではないなら何で刃物使った戦い方にしたのかとか
リアリティが薄いからって民明書房式に誤魔化すなとかエトセトラ。

ちなみに、「プリッカー」は、魔女狩りな人が実際にそう呼ばれていた…ハズです、多分。
(いや、手持ちの古本に記述があるのですが、ネット上で見つからないもんで)
ボルトリアは「タンタンの冒険」シリーズに登場する東欧の悪役国家ボルドリアのもじり。
シャーロットンバーグはドイツのシャルロッテンブルクの英語読み(のつもり)。
それ以外は引用なしのテキトーなファンタジーの世界です。
442394-397:04/09/21 00:03:57
…では、もう少しそれっぽさに気を配って真面目に…。

【体術】
単に「体術」の名で呼ばれるこの流派は、戦前日本の「兵務局分室」、
通称「ヤマ機関」の機関員が修得していたスパイ技術の内の一項目です。

当時の戦場武術と言えば、戸山流や関東軍拳法といったものが知られております。
この「体術」もまた、中山流を始めとした各種忍術から、修得が容易で実践的な術を
厳選したものですが、エリートを集めたこの機関の性格上、どちらかと言えば
修得の容易さより実戦における使い勝手の良さを優先して組み立てられた感があります。

元となった中山流は津軽藩の忍び衆で、甲賀の流れを汲む流派ですが、活躍の舞台が
陸奥という風土から必然的に、雪原や氷上といった環境での戦や隠形術が重視されました。
現在、A県H前市のQ神社には、冬季における白〜灰まだらの忍び装束が残されており、
これが恐らくは中山流で使用されたものではないかと推測されます。
(ちなみに現在、この装束はH前城にて、馬具や具足類と一緒に展示されておりますが、
保存状態は良くなかった様で、ほつれや、落ちないガバガバのシミ汚れが目立ち、
また一部が切り取られており、雑巾か何かに使われた形跡があります。)

この事からも判る通り、南方戦線よりも、北満や樺太、対ソ連におけるスパイ活動で
発生する戦闘を想定しており、特に大柄な対ロシア人戦を考慮して組まれたもので、
足を取られやすい雪原での安定性を確保する事と、頭上よりの攻撃から距離を取って
回避を容易にする意味も含め、腰を落とした状態の独特な歩法で相手の蹴り技の回避に
集中し、脛や金的、相手も腰を落としたら顎を狙って繰り出す技が特徴的です。
「低ク、低ク、ヨリ低ク、地ベタヲ這ヰズル蛙ノヤウニ。
高ク、高ク、ヨリ高ク、地ベタヲ跳ネ飛ブ蛙ノヤウニ。」

つづく
443394-397:04/09/21 00:04:45
つづき

もっとも、既にこの時代にはサンボが国技として普及し始め、下方からの攻撃にも
幾分対処できる者も少なくなかった様で、戦後の機関員の手記にもそれを匂わせる
記述がちらほら散見されます。
「敵もさるもの賢ひもの、こちらが腰を落とすと見るや、膝を曲げつつ警戒する。
かういう体(てい)でもまるで勝てぬとは思わなひが、これでは少々具合が悪し。
(中略)そろそろ策を練らねばならんのぢゃないだらうか。」

こうしたレパートリーに関する文書の幾つかは、焼却処分の命令書が残っている事から
既に失われている様で、虫食い状態で判らなくなってしまった部分も多く、
機関員の証言から判明した部分も多いです。
(日帝文書の焼却による証拠隠滅はこの手の話の定石ニダ!)


…やっぱり、人物関連がどうも弱いなぁ…人の名前覚えるの苦手ですし(藁
444T・S:04/09/21 17:08:10
>>441
>何かのラノベで似た様なの見た事あります。
>確か「カバラ神拳」とかいう名前だったか…。
ああ、青土社のあれね。
イラストが士郎正宗の小説は、九分以上の確率で地雷なので、読まなかったんですが、なんとなく。
あと高校鉄拳伝タフでも、莫空ってのがカバラ拳法とか、そんな名前の使ってたかなー。

まあ、ヤコブが天使と格闘して得た術理を整理して作ったとかどうこうってネタでして。
「あなたの名はヤコブである。しかし、あなたの名はもはやヤコブと呼ばれない。イスラエルがあなたの名となる」
といわれてその格闘術の名がイスラエルだとか、そういう感じ。
元々、イスラエルとは神の勝者を意味する「イスラエル」(「イシャラー(勝つ者)」「エル(神)」の複合名詞)の名だしねー。
格闘技の名前にしてもいいかもって。
最後の継承者がナザレの大工の息子とかって――いうのは、ちょっとやりすぎかな。

>>442
>【体術】
忍術は格闘技としてどうかなーとか思ったり。まあ、楽しい設定ですが。
ただ、サンボが成立したのが1938年とかそのあたりなのでねー、そこいらに無理があったかも。
名前も【体術】ってのはシンプルでよさげですが、何かそれっぽい名詞くっつけてもよかったかなー。
って、何を批評しているのか、私……orz
445NX−01:04/09/21 17:38:38
バレちゃったか…ちぇっw
一応、文魚が一手知ってたのは本当です。
446T・S:04/09/21 17:47:40
>>445
ああ、なるほど(笑)
まあ、
>太夫つながりで各藩の殿様なんかにも随分と伝わった、ということなのです。
あたりで疑ったんですけどね。
大名家が吉原に出入りしていたのって、かなり初期に限定されていたと聞いてましたし。
通人とかでる頃には、何処もお金が不足していたという話だし。

しかし護身術か……天神真楊流にある顎外しの張り手が、明治だか大正の頃に流出して喧嘩術の一手となって流行ったという話を思い出しました。
大昔の秘伝に書いてあったんですがね。
447NX−01:04/09/21 18:04:22
じゃあ軍事ネタ。

対戦中、米英においても様々な格闘術が研究されたが、最も異色なのは1943年に
米海軍が航空要員向けに発表したものである。
格闘術にあって、構えは重要なものであるが、この格闘術の基本の構えは多に例を
見ない形となっている。
最も基本となる構えは、直立し、両手を腰に当てた姿である。
足は左足をわずかに前に出し、膝に余裕を持たせているが、全体として駅前で人待ちをしている人物が
「なかなか来ないな…」と手持ち無沙汰にしているような姿である。
二番目の警戒姿勢と呼ばれるものは、基本姿勢から、手を胸の前で組んだものである。
「いっつも遅刻すんだから。ぷんぷん」とでもいったところである。
三番目の接近姿勢となると、さすがに構えらしくなるが、それでも上記姿勢から
両手を体側に垂らし、左膝を内股気味にしただけのものであり「来たよー。わっ!」と
後ろから膝カックンされたかのようなものである。

この格闘術は被弾などで降下した搭乗員が、敵兵や敵味方の判然としない現地人などに
取り囲まれた状況を想定したものらしい。構えも「ボク、コトバ ワカンナイ」というフリをし、
接近した所で奇襲を掛けるためのものらしく、教本にも「これはスポーツマンシップに反して見える
しかし敵はフェアプレーを知らない連中である。スポーツマンシップは忘れろ」
と明記してある。
なお構えに続く技法は、手刀、肘撃ち等を多用した当身主体のものとなっている。
448T・S:04/09/21 20:05:06
>>447
えーと……ここまで虚虚実実に話がないまぜになっていると、一体どれが本当で嘘なんだかわかんないです(笑)
とりあえず、

>二番目の警戒姿勢と呼ばれるものは、基本姿勢から、手を胸の前で組んだものである。
>「いっつも遅刻すんだから。ぷんぷん」とでもいったところである。

なんかもー、色々と解っている人ですね、NX−01さんはw
449NX−01:04/09/23 03:28:46
>>448
はい、もう真面目一筋ですからw

説明は大幅に意訳ですが、↑のは本当にあったものです。
http://yabumi.jp/acchanpage/cgi-bin/up/img/up492.jpg

最初見たときは「ようやるわ」と思いました。
しかし海軍訓練事務局で真剣に「腕を組むときはどっちが上?」とか討論したんでしょうねー。

>天神真楊流にある顎外し
門弟達が辻斬りならぬ辻外しとかやって遊んでたそうですね。
で、翌日に骨接ぎもやってる道場に「センセイ、はめて…」と顎が外れた人が
来るのを見て笑ってたとか。
450世界@名無史さん:04/10/19 21:59:26
ageるぞ。

カポイェラの歴史について知りたいが、知らんか?
451世界@名無史さん:04/11/03 04:18:23
アイスランドのグリマ
http://www.ut-j.com/lwf/islandglima.htm
452T・S:04/11/12 21:45:15
 忙しくてなかなか書き込みできなかったら、止まってるし(汗

>>449
>最初見たときは「ようやるわ」と思いました。
>しかし海軍訓練事務局で真剣に「腕を組むときはどっちが上?」とか討論したんでしょうねー。

まあ、そういう瑣末なことでも「秘伝」としてしまうのが武術とかですしねー。
実際、野球でもどっちの足からランニングに踏み出すかとかでも違ってくるというし、案外と重要なことなのかもしれません。
……多分。

>>天神真楊流にある顎外し
>門弟達が辻斬りならぬ辻外しとかやって遊んでたそうですね。

講道館四天王の横山作次郎の回顧談の話ですね。
この人の話はまとまりがないのですが、一瞬にして車引きを制圧した孫を連れた爺さんの話とかでてきたりで、結構面白いですね。

刺又術とかについての架空流儀を考えようかなーとしていたのですが、「図説 武術事典」をBOOKOFFで購入してたみら、三道具を採用した流儀とかちゃんとあったので、やめました。
名前はあげませんが幾つかあった流儀は、明治になって実用性をなくして悉く失伝したとあるです。

まあ、そういうわけで。
453世界@名無史さん:04/12/17 03:53:35
古代オリンピックに関連した、記録的な超人とかでてくるいい書籍知りませんか。
454世界@名無史さん:04/12/17 04:10:12
455世界@名無史さん:04/12/27 23:11:06
アラブ圏はあまり格闘技って聞かないですが、何かありますかね?
聞かないだけかな。同じ中東でもトルコ系は軒並みレスリングが盛んなのに。
456世界@名無史さん:04/12/27 23:23:35
それよりジェットリーが津波にさらわれて行方不明だぞ。
457世界@名無史さん:04/12/27 23:39:33
確かサウジ王室の祭礼で、近衛兵が偃月刀と丸小盾で剣術演武みたいのをやってる映像を見たことがある。
アラブ人は、今でもナイフ使いに巧みな者が少なくないと聞くが。。。
458394-397:04/12/31 21:42:53
しばらくヤボ用で書き込んでなかったら、殆ど過疎化してますね…

>ああ、青土社のあれね。

確かそれです。

>最後の継承者がナザレの大工の息子とかって――いうのは、ちょっとやりすぎかな。

聖徳太子が開祖の武術があるなら私的にはセーフと思います(汗
処刑されし最後の継承者と思われていた彼は実は弟イスキリで、逃げおおせた真の最後の継承者で
ある救い主は遥か東に渡り、ユダヤの血筋にのみ継承を許されたこの術)が
再びユダヤの手に渡って彼等の選民思想を煽る事のない様、その秘伝の一部始終を踊りに
変えて伝えたとか、でも彼等と同祖を持つ日本人(爆)は普通に継承可能で、後々に
踊りやその掛け声に隠された秘密を解き明かす者が出たとか(後世にこの解析法が、
カバラのゲマトリア、ノタリコン、テムラーに近いと判明)、永禄年間の記録に、
とあるアズマヱビスが「夷手」あるいは「夷手等得」と称した武芸の一部を指南したとか
(資料によって「異手」「異人手」「威手」「射手」「偉手」「居手」「畏手」「萎手」
「入手」「夷手ら得ん」の表記が存在し、読みも「いしゅ」の他、「いて」「えびすで」
「なえて」「いりて」「はいりで」等、様々です)、後世には「夷流居手術」と、遠当てを
能くする「夷流射手術」に分かれたとか、でも結局、両方とも寛政年間あたりに失伝したとか、
民明書房ばりに悪ノリすると色々面白そうな設定が出来そうです。

459394-397:04/12/31 21:44:47
>忍術は格闘技としてどうかなーとか思ったり。

月光とかみたいなイメージ優先だったもので(汗
遁術やるまでのつなぎ程度の格闘技と考えて下さい。

>ただ、サンボが成立したのが1938年とかそのあたりなのでねー、
>そこいらに無理があったかも。

一応、発祥年代は踏まえていたのですが、手持ちの本の記述だと、
「急速に発展・普及した」とか書いてあったので、成立・普及開始から
5〜6年もすれば、スパイや軍人相手だと使い手も遭遇率が上がって
いるかな、とか考えたもので…んー、やっぱり無理でしょうか?

>名前も【体術】ってのはシンプルでよさげですが、
>何かそれっぽい名詞くっつけてもよかったかなー。

国家機関の格闘は飾り気のない一般名詞っぽい方が無骨で事務的で渋いかなーとか
思ったもので、他に「徒手格闘」とか「武術(ブジュツ)」とか、
そんな感じの流派名を考えてました。まぁ、この辺は好みの問題かもです。
あえて名詞をつけるとしたら、普通にヤマ体術とか、兵務局諜員用徒手空拳形とか、
大東亜拳法とか、そんな感じになるでしょうか。

…って、当時の武術を調べてたら、本土決戦用の「米鬼必殺剣」てのがHITしました。
関東軍拳法と言い、やけにおしゃれな名前の武術が揃ってますね、この時代は。

さて次は、首都警特機隊の甲冑組討起源格闘技「ハントゲメンゲ」…って、
いや、すいません嘘ですもうそろそろやめときます。
今までので充分恥かいちゃいましたし…。_| ̄|Σ・∴-=Ξ○
460394-397:04/12/31 21:48:37
>三道具を採用した流儀とかちゃんとあったので、やめました。

瓢箪からコマ。実在したんですかぁ…。

ところで、西洋古流剣術って、欧語でどう呼んだらいいんでしょう?
ドイツに「リンゲン・アム・シュヴェルト」ってのがある様ですが、
あくまで近接格闘距離での剣の用法に限定した技術体系の様ですし…。

辞書で調べたら、「フェヒテン」はフェンシングではなく「(剣で)闘う」と
なっていたので、「フェヒテン」でもいいのかも知れませんけど…。
461T・S:05/01/01 10:32:20
あけましておめでとうございます。
というか、忙しいとやはり過疎化してしまいますなあ……。
というか、このスレ、二代目だけど何年使っているのか?
ずっと以前にボブ・サップが年末のK-1にでていた話とかしたような気がする(汗

>>458
>>ああ、青土社のあれね。
>確かそれです。
イラストはエロくて素敵でしたがねえ(苦笑)

>聖徳太子が開祖の武術があるなら私的にはセーフと思います(汗
太子は物部氏討伐とか、戦場にでていた経験もあるから、それほど奇異でも……ない、かな?
ちなみに「関節王」ってな漫画でも、太子が主人公の使う守天流柔術の開祖になってましたw

>民明書房ばりに悪ノリすると色々面白そうな設定が出来そうです。
まあ、この類の話はほどほどでいいと思いますが(苦笑)
つか、民明書房までいくとやりすぎw

>>459
>国家機関の格闘は飾り気のない一般名詞っぽい方が無骨で事務的で渋いかなーとか
ああ、それはありますね。
というか、「徒手格闘」って、自衛隊採用の格闘技ですけどー。
462T・S:05/01/01 10:55:02
>大東亜拳法とか、そんな感じになるでしょうか。
空手三国志にそういう名前のがでてました。
まあ、防具を使うとかそういうスタイルといい、日本拳法がモデルなのは間違いないでしょうけど。
ちなみに日本拳法はできた当時の名前は大日本拳法。

>>三道具を採用した流儀とかちゃんとあったので、やめました。
>瓢箪からコマ。実在したんですかぁ…。
というか、これはわたしも不勉強でした(汗
しかし考えてみれば、日本の武術流派は、「水泳術とか観測術、築城術まであわせて勘定すると七千はくだらない」あったそうですからねー。
三道具がその例外と考えるのが不見識でしたわい。

西洋剣術については、NX−01さんのお得意ですな(笑)
463T・S:05/01/01 11:04:23
つか、民明書房ネタはここにあるしー
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/whis/1082081692/l50
みんな上手いね。
欲を言えば、流派名なんかを全部当て字にしたのは、暁になってからだけど。
464NX−01:05/01/02 06:26:45
なぜ人の減るこの時期に伸びてるんだ…

>>460
ドイツ語は全くわかりませんが、経験的にFechtenみたいです。
いわゆる現代のフェンシングも含めて「剣術」 英語の「swordplay」ですね。
当時のマニュアルにも「fechtbuch」って書いてあるし。

英語だと特に「古流剣術」みたいのはなくて「medieval swordplay」とかが多いみたいですね。

>「米鬼必殺剣」
あのサイト好きです。いや、メイドさんじゃなくて
国民簡易拳銃とかマイナーなもの載ってるんで。
465世界@名無史さん:05/01/08 16:23:10
死守
466世界@名無史さん:05/01/08 21:12:39
今、幕末維新に敗れた
会津の武士がアメリカに渡ったと
世界不思議発見でやっているが
同じように、明治初期に中国に渡り
秘密結社で武術を教えていた
会津藩士や鹿児島藩士もいたという。
467世界@名無史さん:05/01/12 19:17:13
結社系の中武が実戦的指向なのは
そのせいか
468世界@名無史さん:05/01/12 23:38:07
義和拳は失伝してしまったのでしょうか?
469T・S:05/01/13 20:47:45
>>466
それは前スレで出てた話題だったかなあ。
見れないけど。なんでか。

結社系の武術についてはよくわかんないです。
つか、前スレでは調査した日本の軍人があまりの使えなさに武術を教えたとかそんな話が。
本当なのかは例によって不明ですが。

義和拳についても前(ry
というか、義和拳という拳法は厳密には存在しないです。
最初の首領の趙三多は梅花拳の名手であったそうですが。
後の義和団事変では神拳と呼ばれる鬼神を憑依させる武術が中核になったそうです。
これはまあ、失伝したといえばそうなんでしょぅねえ。
470NX−01:05/01/14 03:35:47
拳匪で検索してたら「女匪賊」ていう中国小説が出てきたんで
思わず読んでまった。結構おもろい…。
471T・S:05/01/14 21:13:03
調べてみたらこんな論文があった。
ttp://www.soc.hit-u.ac.jp/thesis/doctor/00/summary/sato.html
……さすがにここまで専門的なことまでは知らんかった(汗
472NX−01:05/01/15 01:36:16
あ、私が義和団関係のネタに使ってた論文をw
473世界@名無史さん:05/01/16 12:02:56

フン族の国・ハンガリーから(違)、アッティラの名前を持つ男が国技館に立つ!(゚∀゚)

「初のハンガリー人力士が誕生へ」(デイリースポーツ)
http://www.daily.co.jp/newsflash/2004/11/24/151529.shtml

ハンガリー東部の出身で、レスリング選手からアマチュア相撲に転進、世界ジュニア選手権無差別級で
3位ということですから、期待が持てますねぇ。記事では「トートゥ・アティーラ」って名前になってますけど、
場所柄からしてアッティラのことかと。勇ましい名前にわくわくするとともに死に様は真似しないで欲しいと
今から願う次第であります(笑)

なにはともあれ、フィン・ウゴル系諸民族で初の力士が誕生するわけです。

474世界@名無史さん:05/01/16 12:24:43
昨日の不思議発見にケルト人の相撲出てきたね。
475NX−01:05/01/17 00:40:19
>474
偶然そこだけ見た。グーレン(lutte de Bretagne)だったよね?
476世界@名無史さん:05/01/17 01:22:40
第二の琴欧州になって欲しいな。
個人的に外人力士は好きだから。
477世界@名無史さん:05/01/22 14:32:05 0
少林寺拳法の達人が何故プライドにでてこない?
478世界@名無史さん:05/01/22 22:06:02 0
去年の目玉マッチの予定だったが結局散打選手が欠場しお流れになったが:

中国・散打王がK−1曙秒殺を宣言
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/column/200407/at00001406.html

まだ動く映像で散打を見たことないので興味はあったのだが・・・
479世界@名無史さん:05/01/27 09:47:11 0
日本武道武術関係者にお知らせする信頼できる正確な 中国武術史 を紹介
していますのでご利用下さい。
(中国政府認定の現代中国武術界最高峰の明代より続く歴代武術継承人 馬明達 
歴史学大学教授による歴史上の中国 日本 朝鮮 剣刀武芸交流考)
http://www.ne.jp/asahi/tfz/tys/index.html

480世界@名無史さん:05/01/29 16:16:16 0
男塾を読む限り中国には拳法の達人がいっぱいいそーなんだけどなー
481T・S:05/02/06 11:48:13 0
>>479
ははははは。
なかなかよくできてるなあ。
というか、この類の誰が真性で偽者とかいう話はよく聞く話だったり。
故・劉雲祥老師についていえば、私はさっさと武術を捨ててふつーに暮らしていたので、套路とかいい加減に覚えていたと思っていたんですが。
いや、それは上のサイトの主張を認めていることになるのかなー。
とりあえずこの類の話は後から後からでてくるので、いちいち相手にできないです。
実際の話。
武術好きーとしては、そういう話題は軽く流すことをおすすめ。
482世界@名無史さん:05/02/06 22:10:16 0
忍者が最強じゃない?
483陳東:05/02/08 21:09:55 O
>>469
事実ですよ
明治27年9月1日付「時事新報」
日本人の名は
旧薩摩藩士の剣客 柴田源太郎(西南の役後清国に亡命)
旧会津藩士、谷猛重、
同じく旧会津藩士、上野綱義
両名とも棒術、柔術の達人(会津戦争後清国に亡命したと思われる)
484陳東:05/02/08 21:17:52 O
前スレがみれないというのは
何か巨大な組織の謀略の臭いがする。

日中友好の海商、王直の墓が中国の学者に破壊され、
義光公以来の大東流の技は中国からもたらされた
少林寺拳法にされ、
善良な一市民の家に複数で押し込み殺人も辞さない中国人犯罪者。
いまや世界の五人に一人は中国人と言われるほど
彼等の勢力は世界中を飲み込みつつある。
485世界@名無史さん:05/02/08 21:18:53 0
久しぶりに太宰治の「人間失格」を読んだら
ニートの本音がそのまま書いてあるじゃないか

『自分には、禍のかたまりが十個あって、その中の一個でも、隣人が背負ったら、
その一個だけでも十分に隣人の生命取りになるのではあるまいか、と思ったことさえありました。
……プラクティカルな苦しみ、ただ、めしを食えたらそれで解決できる苦しみ、しかし、
それこそ最も強い痛苦で、自分の例の十個の禍など、吹っ飛んでしまうほどの、
凄惨な阿鼻地獄なのかもしれない、それは、わからない、しかし、それにしては、
よく自殺もせず……』

ようするに太宰のいうところのプラクティカルな苦しみにしか感受性がない人間がいる一方で、
そのプラクティカルな苦しみが相対的に0に近づくほど「それ以外のこと」に苦しみうる人間がいる、
ということだよね
プラクティカルなことにしか感受性のない人間はプラクティカルなことのみに対処すればいい
でも「それ以外のこと」で苦しんでる人間はそれで精神をすり減らし尽くして
プラクティカルなことに対処する余裕がない、というより最初から興味すら持てない
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
486陳東:05/02/08 21:47:20 O
不二 皇紀二千六百六十四年(平成十六年)
四月号
27頁 日露戦争と講道館柔道(後)

には大陸での柔道家たちの活躍が
紹介されている。
487陳東:05/02/08 21:58:31 O
「明治32年―省略―この時代、講道館柔道は
日本最高の武道にして、地上最強の格闘技でもあった」
(三月号より)
488T・S:05/02/09 01:40:05 0
>>484
>日中友好の海商、王直の墓が中国の学者に破壊され、
へえ。
それは知らなかった。
つか、王直は日本に銃を伝えた人だけど、元々密輸とかに携わっていたりで、
後に倭寇の大親分になった人やんw
そういうの友好っていうのかなあ。
489世界@名無史さん:05/02/09 19:02:08 O
明朝側からみればたしかに悪人ですが
沿海側の人たちは
明の海禁策に苦しめられてましたから
490世界@名無史さん:05/02/09 19:08:46 O
488は本物のT・Sさんですか?
そのトーンは武道板
にいる人たちと
同一人物ぽいですね。
残念。
491世界@名無史さん:05/02/09 19:11:34 O
このスレもまた倉庫入りした後
見れなくなる可能性あり。
世界史板管理人さんの良心次第か?
492T・S:05/02/10 00:48:41 0
>>490
うん?
武道板で私と同じHNの人がいるのですか?
トーンがなんか乱暴かなあというのは、寝る間際にてきとーに書いたからですけど。
不快にさせてしまったのならすいません。

とりあえず王直についての伝記は「格闘技の歴史」になんでか載ってました。
確かに海禁政策は色々と……。

ちなみに彼が種子島に伝えた拳法が会津秘伝の御式内になった、という話は上の方でしましたかね。
本当だとしたら実に面白い話です。いやま、本当だとしたらですけど。
493世界@名無史さん:05/02/10 19:06:32 O
>492
こちらこそ誤解していたようです。申し訳ない。
なにしろあちらの板はむちゃくちゃで、
嫌な思いをしたとこだったので。
またぼちぼちよろしく。
494T・S:05/02/10 22:58:35 0
いえいえ。
武道板については、私も年に何度か覗く程度ですが、なんというか……解りますとも(苦笑)
とりあえずなんとか質問とかネタをふっていただけるとありがたいです。

このスレは前スレがたってからもう随分とたちます。
実際、前スレではかなり色々と話してしまったので、新たに何かを書こうと思っても「なんか今更」感がつきまとってしまって。
もはや前スレはないので、とにかくどんな質問でもいただければてきとーに話をつけられるのではないかと思います。

では。
495歹ポン:05/02/11 19:18:33 O
あの板(武道板)はおわってますね。

向こうで話題を出したものの
厨房によってたかって潰された少林寺拳法ネタはどうでしょう?
心情的に抵抗あるようでしたら
やめておきますが。
496歹ポン:05/02/11 19:21:14 O
日本少林寺拳法の起源ネタです。
497T・S:05/02/11 20:47:42 0
>>495
>心情的に抵抗
いや、全然(笑)

一応は前スレにもでていた話題ですけど、やはりちょぴっと荒れました(おひ
まあ、せっかくなので、日本少林寺拳法がどのような起源であるかを書こうかと思いましたが……。
存外と長いのでどうしたものかと。
まあ、ざっと書くと
宗道臣氏は1931年頃に大陸に渡り(初めてではない)、特務機関に混じって色々としていたが、
やがて陳良という拳法の老師に出会う(この老師の経歴については省略)。
この老師は少林拳の名手であったが、宗氏に目をつけて自分の老師である文老を紹介する。
それが1933年。哥老会員で義和門拳十九代黄竜の弟子で第二十代の師父であった文老は、
宗氏に竜系諸技、阿羅漢拳、五花拳を授けた。そして1936年に河南少林寺の僧恒林の立会いの
元に義和門拳を授けて第二十一代師父とした……と、いうことに昔はなっていました。

それなのにいつの間にか、トリビアの泉で自分ところでいうたように少林拳とは関係ないみたいにいうようになってしまったのでした。
まあ、色々といわれたからでしょうが、ちと残念。
ちなみに宗氏は祖父に武術を習っていたりもして、そちらは聞いた話だと不遷流だそうで。
もしかしたら少林寺拳法の技術体系にはそれも混じっているかも知れず。

……こんな感じでいいですか?
498NX−01:05/02/12 03:12:52 0
微妙だなぁ…
大丈夫でしょうか。
ネタとして興味はあるけど、歴史というより現在進行形の話の気もするし。
気をつけてひっそり行きましょう(笑
499T・S:05/02/12 08:01:11 0
気をつけましょう(笑)

まあ、ここまで楽しい由来はそうそうありませんが、大東流とかにしても色々と
てきとーです。この手の話は武術に欠かせないもので、私は結構好きなんですが、
世の中にはなんでもニセモノとか言わなければ気のすまないひとたちもいるようで。
風情がないったらありゃしない(苦笑)
だいたい、口うるさい人は過敏に反応しすぎるところがあり、大庭一翁氏の
武田流合気術の前例があるせいか、使い手が八光流の講習を受けていたりすると
とにかく「ニセモノ」と決め付けたがるみたいです。
最近でも謎本で「秘拳伝キラの謎」とか読んでみたら、本部御殿手について
「でっちあげ」だの「ニセモノ」だのと言ってて、その根拠になるとなんだかなあ
という感じでした。ま、御殿手の由来の胡散臭さはともかく、上原氏は凄く動いて
いたし、武術やっている人間はそういうところを評価するのではないかと思うのですが…。
武田流にしてもねえ。
そしてやはり少林寺拳法にしても、宗氏が八光流とか講習を受けていたとしても、
あれはよく体系づけられた武術だと思います。
ちなみにかの大気拳の沢井氏も、日本に帰ってから八光流の師範と話して是非とも
教えてほしいと頼んだという話があったとか。
つか、その頃は中国拳法いうてもなかなか人があつまらなかったようで…。
柔術の手を覚えてバリエーションを増やそうとしたものかと。
そういう場合は――
500世界@名無史さん:05/02/12 13:44:34 0
500ゲット拳!
501世界@名無史さん:05/02/12 17:42:36 O
私は少林寺拳法のすくなくとも
技法が中国うんぬんは
どうみても眉唾にし思えない。
風情を壊してしまうのでやはりやめときます。
502世界@名無史さん:05/02/12 18:13:37 0
その眉唾を含めて語ろうよ。
503世界@名無史さん:05/02/13 12:57:17 O
うーん、武道板の時みたいになると
時間の無駄だからなあ。

技法的には柔法は大東流の孫伝、
剛法は当て身技を取り出し、他の格闘技の要素を加えたものと思われます。
504世界@名無史さん:05/02/13 13:09:38 0
世界史板なら大丈夫だと思われ。
505T・S:05/02/13 15:17:23 0
実際の話、明治以降の日本武道には大東流の影響がかなりあったりします。
大山倍達氏も吉田師範から大東流を学んでいたりする。
合気道の植芝翁のいうことはいうまでもないし。
講道館の嘉納氏も合気道を真の柔道と呼んだ上で弟子を預けたりとか。
色々。
別に日本少林寺拳法に限ったことでもないんですよねー。

しかし当身は……例えば日本拳法とかは、果たしてどこがどう元になったのか、
知りたいと思う今日この頃。
あれは大東流の影響はないのかなー。
ないっぽいけど。
そもそも古流の当身のどれをどうとりだしたらああいう感じになるというのか……。
506耕雲斉:05/02/13 17:49:44 O
日本拳法は縦拳や急所、礼は古流を引き継いで
いるが空手、ボクシングの影響のが強いような気がします。
たしか、宗家も尚武の国である日本に拳足の格技がほとんどないのを
残念に思い、拳足の格技と日本古来の組打ちをあわせ日本拳法を創始したと述べていました。
507T・S:05/02/13 17:57:54 0
あら、どうも。
けど、日本拳法と空手とでは、蹴り足の部位が異なりません?
ああいう違いはどういう感じで生じたのかなあと。
あとボクシングについては、グローブつけていたら似たような形になっていったようにも思えます。
いやま、当時にはすでに伝わっていたはずですし、参考以上の影響はあってしかるべきなんでしょうけど。
508凹雲斉:05/02/13 17:57:56 O
日本拳法はその直突や波動拳などで
知られていますが
私の個人的な体験を言うと打撃技の次に来るその組打ち技(多くは柔道技に由来)や
組んでからの打撃、
さらには倒れた相手に対する踏蹴などが脅威的でした。
509凹雲斉:05/02/13 18:04:14 O
>507
蹴り足の部位は空手と一緒だと思ってました。
日本拳法では裏足、甲足、刀足、踵足、指頭足、です。
510凹雲斉:05/02/13 18:08:47 O
拳の揚打、横打はボクシングの影響ではないかと
外打、斜打は寡聞にして
他の格技では似たような技法はあまり聞かない。
511欧雲斉:05/02/13 18:16:57 O
ちなみに宗家は逆技に対する防御として
述べていたことは
少林寺拳法でいう鈎手守法ですが
現在、日本拳法でこの技法を伝えているところは寡聞にして聞かない。
512世界@名無史さん:05/02/13 18:22:08 0
やはり波動券が重要かと
昇龍券と合わせて二大必殺技ですし
513欧雲斉:05/02/13 18:25:02 O
私の記憶がたしかならば、たしか日本拳法の礼が
甲冑をも通すと恐れられた当身で有名な諸賞流和と一緒だったような。
不確な記憶ですが、あるいは影響があるかも。
514世界@名無史さん:05/02/13 18:29:31 O
あ、>508の「直突」は少林寺拳法の言い方だったかも。
日本拳法はなんて言ってたか記憶が不確。
515世界@名無史さん:05/02/13 18:34:59 O
少林寺拳法の受身技はやはり
柔術系のものですね。
松田某氏は中国武術にも受身技はあるという断片的な
情報を著書に書いてましたが
その詳しい技法は寡聞にして聞いたことがなく、実際にあるのか疑問です。
516T・S:05/02/13 21:38:13 0
足刀に使用する部位が違っていたような気がするけど、勘違いの可能性が大。
大昔に読んだ森師範と誰かの対談の記憶だから。つか、もちっと勉強せねばうかつなことも言えない。
しかし諸賞流和か……当時も今も打撃の多い古流というとそこが思い浮かびますな。
そういえば諸賞流和では鎧をきての稽古とかしてませんでした?
うろ覚えですが。もしや沢山宗家がそこの修行暦があるのなら、防具組み討ちの
発想の元はもしかして(飛躍しすぎ)
517NX−01:05/02/14 03:45:12 0
早くも日本拳法の起源に変ってる(笑

>古流の当身のどれをどうとりだしたら
というよりか、当身復活がテーマであって、必ずしも古流の技を復元ではなかったのでしょう。
ただ凹雲斉さんのおっしゃる外打、斜打。
柔術でも裏拳から襟を取るなんて技法がありますし、斜打は柔道の横打なんかの
応用とも考えられますね。

ボクシングに関しては、もちろん当時かなり普及してましたし、
関西大学の柔道部内にボクシング部が出来たのが昭和4年だそうです。
同大学柔道部員の澤山氏が日本拳法を興したのが昭和7年。
参考以上の影響といえばこれ以上影響されたなものはないような感…。

風情がないなぁ。
518世界@名無史さん:05/02/14 04:23:39 0
なんかエロ本の記事で読んだから本当かどうか怪しいんだけど、
当初日本にボクシングを普及させる為に、対柔道なんかの見世物をやって普及させたというのは
本当でしょうか。
なんか柔拳とか言うらしいんですけど。
519NX−01:05/02/14 06:37:16 0
>>518
明治42年頃、嘉納治五郎師範の甥の嘉納健治が
柔道対ボクシングの興行を行っていました。
この人はちょっと、その、なんていうか不良の人だったので
純粋に普及というより金儲けのためだったという…。

また、これとは別に戦後の昭和27年頃にも柔拳興行がありました。
昔の外人タレントのロイ・ジェームスさんは確かストレート・ロイとかいって
ボクシング側の選手だったそうです。ユセフ・トルコも柔拳選手でした。

ちなみに大正時代、講道館に挑戦したアド・サンテル等の
レスラー対柔道家の試合も柔拳と呼ばれたそうで、異種格闘技戦の
代名詞みたいにも使われたようです。
520T・S:05/02/14 20:45:32 0
柔拳興行は割りと後まで続けられたんではなかったかなあ?
いやま、この話も前スレで出てたけど。
確か琉球手における実戦の雄・本部朝基も大正の頃にロシア人ボクサー相手に飛び入りで倒しているとか。
戦前ではこの類の話が結構あったりなかったりしますわね。

ちなみに言われてもいないのにいうと、日本拳法と日本拳法空手道は違う武術です(笑)
521世界@名無史さん:05/02/14 20:54:24 0
柔拳というのは日本のプロレスの元になったそうですが、どうなんですか?
522T・S:05/02/14 20:55:57 0
>>517
いやま、だってさあ……日本少林寺拳法の話ったって、えーと……。

聞いた話。
三島由紀夫の割腹自殺のあった年だか翌年だかに、少林寺拳法の大会に警察が
いっぱいきてたとか。いやさ、よく知らないんだけど、三島氏がやっていたとか
からとかそんな話。そしたら剣道はどうなのか。
いやま、思い出しただけの話です。
523T・S:05/02/14 21:01:31 0
 プロレスは欧州ですでにあったと思うけど。
 ガス灯時代とか色々。
 柔拳は関係ないでしょう。
 プロ柔道の発想の元になったのだとしたら……いやま、それでもあんまり関係ないか。
524世界@名無史さん:05/02/14 21:11:44 0
初期の日本のプロレスラーの多くは柔拳経験者だったという意味だと思われ。
525o雲斉:05/02/14 21:26:34 O
>516
たしかに諸賞流和は
裏稽古で剣道の防具を改造したりした防具を
使用した稽古をしているようです。
その姿はたしかに日本拳法に似ていると思いますよ。
ただ、技法的には蹴り(諸賞流では足当)などあきらかに
違うと思われます。
526O:05/02/14 21:32:32 O
柔拳というのはよくわかりませんが
柔術の技が初期の頃のプロレス技に
応用されたことや
戦後の日本のプロレスでも
かつての柔術の大技や間接技が研究されていた
というのは聞いたことがあります。
527世界@名無史さん:05/02/14 21:48:50 0
日拳者です。ただし、大した実力はありません。
面白そうな話題なので、ちょっと参加させていただきますね。

>>516
日拳での横蹴り(正確には横突き蹴り)では、空手で言う足刀は使いません。
裏足(裏足、空手で言う上足底)で蹴ります。
蹴り足の角度も空手が水平にするのに対して、日拳では斜めにする(体重を乗せやすい)など
細かい点も異なっています。

澤山宗家に関しては、空手(剛柔流・糸東流)を学んだらしいとは聞きます。
ただ、大日本拳法を名乗る頃には、技法的にはかなり空手と異なっていたようですね。

大東流の影響があったかどうかは分かりません。
グローブを使う関係から、もし大東流の影響があったとしても実際に活かすのは難しいと思います。
もし大東流あるいは合気道の影響があるとしたら、自衛隊徒手格闘の部外講師として森師範が参加
した際に若干あったかも、という程度ではないでしょうか。

ちなみに関東系では形に、相手の手首などをとって立ち関節を決める技も日拳にはあることはあり
ます。
528NX−01:05/02/15 01:44:49 0
このまま日拳の話でもいいよね。日拳者さんもいらっしゃるし
こっちの方が面白いかも。

>空手(剛柔流・糸東流)を学んだらしいとは
他の武道についてはなにか聞いてらっしゃらないですか?
澤山氏は高校から柔道を始め、大学在学中に他武道を色々と経験したらしい
と読んだことはあるんですが。
529NX−01:05/02/15 02:04:23 0
>>516>>525
防具についてなんだけど、諸賞流は確かに魅力的なネタではあるんだけど、
当時それほどに有名流派だったかは非常に疑問。
戦前〜昭和40年頃までの武道研究本を見てもほとんど出てこないし。

で、私はあくまで古流以外の点から攻めてみてるんだけど(単に面白いから)
皆さんお馴染みの…
「ゴム製の拳闘用手套(てぶくろ)風にして指が一寸ばかり出るような物を新案中だ。
胸は撃剣の胴のようなものを付けてもいい」

1912年に薄田斬雲が前田本を2冊出してるんだよね。
1906年生まれの澤山氏がこれを読んでた可能性は高いかと。
530T・S:05/02/15 07:59:06 0
ああ、諸賞流が有名になるのは、「謎の拳法を求めて」とか「秘伝日本柔術」
あたりなのかな……。
ただ、打撃を古流で研究していくとでてくるとは思うけどなあ。
けど、心眼流の方が有名か。そっちは東京の伝承もあったし。
うーむ。

>前田本
ああ、なんか風情がでてきた(笑)
531NX−01:05/02/16 02:37:40 0
まぁ実際には柔道、空手、ボクシング、相撲あたりの身近な武道が
主たる参考元だったと思うし、防具も剣道変遷史からの発想だったんだろうけど、
ちょろっと借りました、てのは色々とあったでしょうね。
澤山氏以外のメンバーの武道歴というのもあるでしょうし。

時代は半世紀違うけど、ベアナックル時代のボクシングが縦拳、投げもアリ。
本気の打ち合いを考えていって、似たような形になったと考えると
これもちょっと面白いですね。
532527:05/02/16 21:10:52 0
>>528
澤山宗家が学んだ他の武道に関しては何とも分かりません。
柔道はもちろんのこと、糸東流を学んだ可能性は極めて高いんですが。
糸東流開祖の摩文仁賢和師範が大阪西成区で昭和4年に道場を開設していますから、
時期・場所ともにピタリと合います。

余談ですが、摩文仁師範も空手における防具を研究されていたのは興味深い所です。

ただし、澤山宗家の目的としては「柔道の当て身技の稽古法の確立」だったので、
空手そのものを学んで空手家になるというよりも、先述の目的のための研究として
学んだんでしょうね。

その意味でいえば、柔術の空手の影響の方が強いかもしれません。
日拳では脇を閉めることが強調されるのですが、柔術の当て身においてはそれほど
脇の閉めが強調されるとは思えませんし、日拳の場合仮当てというよりも、撃力重
視で思いっきり突くように指導されますしね。

では日拳の当て身は空手と同じかというと、これも相違点がかなりありそうです。
日拳では腰や肩を強く入れて突くようにしますし、そのための「腰入れ」なんて稽古
法まであります。おそらく空手で同様の突きをしたら指導者に怒られるでしょう。

私の想像ですが、澤山宗家はあくまでも柔道をベースに実践的な当て身技法を確立さ
せることが主目的だったのではないかと思います。そのために空手等を参考にしつつも
それ以上の技法は防具稽古を通じて、徐々に日拳独自のものを確立していったのではな
いでしょうか。
533T・S:05/02/17 01:17:48 0
今思ったけど、脇を締めるとかもそうだけど、直突きの理合って剣術っぽい気がするです。
あるいは剣術もやっていたのではないかなーと。
柔術なんて剣術と併伝されている場合が多いし。

ああ、ここまでくると推理でもなくて憶測の域だな……。
534NX−01:05/02/17 03:27:29 0
>>532
やはり、他武道の経験の証拠はみつかってない、てことですね(今の所)
摩文仁賢和師の防具姿の写真は見たことあります。唐手も発展途上の時代ですし、
アイディア出し合い、弟子に実験研究させてみたり、ということもあったでしょうね。

糸東流は型分解ということをしますが、これも日拳に通じる所があるように感じます。
日拳の形、技はシンプルというか、合理的な基本を抽出して出来上がってる
ように(門外漢ですが)見えます。
もちろん柔道の体系の影響も大でしょうが、護身術用途とか、古流的な形とは違うように。
>実践的な当て身技法、もっと言えば競技武道的な視点が最初からあって出来上がってるようで
変な伝承だの秘技だのない点、外から見る物としては、今の時代かえって好感触。
535NX−01:05/02/17 03:37:00 0
>>533
ベアナックルボクシングは剣の動きの影響が大きいんです。
ついでに、昔のマニュアルだと思いっきり腰も入れてるし
壁に付けたバッグを突く練習なんかも出てる。
だからボクシングなの(笑
536NX−01:05/02/17 06:14:17 0
ふと思いついた。
直突きとかって銃剣術の影響ってないかなぁ…。
時代的に教練で経験してておかしくないと思うんだが。
537T・S:05/02/17 08:00:09 0
ベアナックル時代か……百年前はまさに総合格闘技でしたかねー。
かのボルステルだってボクシングに分類している資料を見たような気が。
打撃があればみんなボクシングの仲間にしていたのだろうか。

防具とか銃剣とか調べていたらこんなページが
ttp://www2.educ.fukushima-u.ac.jp/~kuro/nakamura/kendo001.html
ああ、「防具」の歴史は明治以降な訳ですが……。

そういえば日本の銃剣術は古流の槍術からつくられたという話だけど。
宝蔵院高田派とか、そのあたりの。
538O雲斉:05/02/17 19:11:43 O
>534
日本拳法、水火の練磨
火の法
水の法

波動拳第二、波動掌拳
後段刀拳波動打

など
539O雲斉:05/02/17 19:18:11 O
日本拳法手構え
前下段の後上段の構えなどをみると
あるいはこれが日本少林寺拳法の構えの源流ではないかと
思えてくるのである。
540NX−01:05/02/18 06:19:31 0
>>537
まぁ明確な線引きのない時代だからどっちに分類してもいいと言えばいいんだけど。
「Worstel」って英語だとWrestle(レッスル)なわけだし、
見てもやっぱ組討って感じだから普通はボクシングには入れないだろうけどねぇ。

>日本の銃剣術
フランス式だったのに槍術を加味して戸山学校が改良したってやつね。
ただ、どう変ったのかよくわかんない。
昔の市販軍事教範を見ると、明治20年代のやつで、その後のと違う突き方
してるのがあって、ナポレオン時代のフランス式と似てたりはするんだけど…。
まさかこの時代に、騎兵突撃に備えて方陣! とかやってたわけないでしょうしねぇ。
541O:05/02/18 18:15:40 O
実際、ご隠居は
昔の日本拳法は金的蹴りを警戒して
下受けしながら蹴っていたと言っていた。
とすると少林寺拳法の蹴りと酷似しているではないか?
542NX−01:05/02/20 06:09:35 0
急募!

神戸で1900年頃、寺島某が指導していたという
しんでん ふどうりゅう(柔術系)のことを調べています。

初見氏系のものとは違うと思われるのですが、なにもわかりません!
同名流派が3つくらいあるのは知ってるんですが…。 
情報お持ちの方いましたら、どうかお助けを。お願いいたします。
543世界@名無史さん:05/02/20 08:47:52 0
>>540
>日本の銃剣術

やってたのに歴史や海外の例を殆ど知りません。お恥ずかしい。
旧軍銃格と米軍銃格を混合した物が自衛隊銃格となった為、
既に古流槍術やフランス式の影響は薄れているんでしょうね。
影響をとどめているとすれば戦闘技術の銃剣格闘では無く
純然たる武道の銃剣道の方に可能性がありますが、
銃剣道はルール上極めて単純な刺突しか存在しないので、
どの技が何の影響を受けたか判別するのは難しそうです。

源流がどんな物だったのか、ちょっと興味はあります。
国や時代で大きく変わる様な性質の物では無いと思われますが。
544NX−01:05/02/21 01:18:06 0
>>543
フランス式は、真剣を着剣して陣形を作っての訓練、
またバネ仕込みのタンポ銃剣を着けて、円形の試合場でソフトコンタクトでやってたようです。

近い時代の海外のマニュアル見ると、構えがアップライトで、突きも腰を入れず
手で繰り出すような感じに見えます。
さらに受け技も両手で銃を頭上に掲げて上段受けとか、銃を体側に垂直に立てて
受けるとか、動作が大きいようです。
銃身を両手で持って、バットのように銃床で打つなんてのも載ってました。
突撃に対する防御姿勢もあって、対歩兵、対騎兵と別れてます。
まぁ英国が銃剣術の改良に熱心だったので、この影響下のマニュアルかも知れず
フランス式とは言い切れかも知れないのですが…。

日本式教範は仰るように銃剣道に近い形で、防具を付けて、実践的、かつ真剣に突き合う
ことができるように改良されたようです。
技はシンプルで、受け技も剣先で処理するような感じで、大仰な動作ではなく
繊細に見えます。
545543:05/02/21 10:44:01 0
>>544
通りすがりの書き込みにご親切なレス、有り難うございます。

>バネ仕込みのタンポ銃剣
旧東独軍の訓練風景の写真で、まさに同様の模擬銃を使用して
人体型のゴム製仮標に刺突を行っているものがあり、
随分と変わった道具もあるものだ、と思っておりました。
欧州では一般的なのかも知れません。

>さらに受け技も
銃剣術の性質上、様式の特徴は受け技に現れ易い筈ですが、
自衛隊は銃剣格闘(銃剣術)と銃剣道を別個の物と扱っており、
銃剣道では組打ちの正面受けと刺突の剣筋を逸らす「いなし」
以外の受け技が事実上存在しないのが残念です。
打撃・斬撃有効ルールなら、古い技が残っていたんでしょうね。
もっとも、そんなルールでは恐ろしくて訓練も出来ませんが…
現に私の同期が、訓練中に肋骨を剥離骨折しています。
胴と胴布団の上からゴムタンポで突かれてこれですから。

銃剣術の様式は戦訓や研究の結果のみならず、
制式小銃の変遷によっても変化してしまうため、
周期的に変化を繰り返す宿命にあると言えそうです。
ソ連軍はAK47採用により弾倉で顔面を突く技を追加し、
米軍はM16採用により自衛隊で言う横打撃を廃止しました。
プラスチックを多用した折り畳み銃床の小銃が普及する中、
今後どうなって行くのかは甚だ不透明です。
歴史的・体系的研究が出来たら案外面白い分野かも知れません。
546NX−01:05/02/22 03:43:55 0
>>545
中の方のお話は貴重で、ありがたいです。

>制式小銃の変遷
これは日本の銃剣術改良にも影響してそうですね。
上で挙げた外国のマニュアルは1850年代のものですが、前装銃の末期。
そろそろ後装式が出ようかなという時期です。
射撃距離も短かったし、その後すぐに白兵戦になる場合が多い。
また波状、幅広刃のヤタガン銃剣が流行った頃ですので、斬撃も考慮する必要があり、
それ故の動作があったと思います。

一方、日本式に改良は明治25年頃から。
後装銃はもちろん連発銃もある時期で、射撃で突撃の制圧が可能になった。
銃剣も直刀形式の短剣型になり、刺突以外の用途はなくなってます。
さらにご存知と思いますが、当時の日本軍は火兵主義で、銃剣突撃はあまり重視されていない。
結果、技は刺突だけに単純化し、短時間での上達を図った。
というような流れがあった可能性はあると思います。

外国の本なんかだと、この辺を研究したものもあるんでしょうが
日本では見ないですね。面白そうだけど、大変そうでもあります(笑
547世界@名無史さん:05/02/25 17:42:11 O
TSやNX、日拳
一斉に書き込みなくなったね。
コテは一人、一つにしましょう。
548T・S:05/02/25 20:55:58 0
ん?
ああ、一人が複数のコテを使っていると思われていますか。
いや、なんか知らないけど、ここのスレは一斉に書かなくなってしばらく過疎ということがしばしば。
私の場合は銃剣についてはうとくて、静観していただけなんですが。

とりあえず>>542のしんでんふどうりゅうについて。
武芸流派大事典の写しでいいです?
549NX−01:05/02/26 01:27:09 0
別人だよねぇ。各人得意分野を見てればわかるはずで。

>武芸流派大事典の写し
もちろんです!
お手数ですがどうかお願いします。

こだわってるバリツについて新情報が出たんです。
しんでん ふどうりゅう を一緒に習ってたという記述があったそうで
裏をとりたいとおもってます。
550T・S:05/02/26 06:04:52 0
はいはい。
でも、あんまり大したこと書いてないですけどね。

神伝不動流(拳、棒、薙刀、居合、腰廻、柔、鉄鎖)
矢田の判官が流祖。明治の初め頃、九世の矢田穏棲斎徳章(通称は帯刀)に
至り諸流を学んで、一流を創め、流名を神伝慈眼流と称したが、その後、
矢田徳幸が神伝不動流と改めた。維新ごろには京都で草莽矢田隊を、子の
隆男と共に組織し、大和十津川等に武芸指南した。維新後は久留米・岡山・
十津川等の保守派・不平党と結んで旧公卿をかつぎ、薩長藩閥政府の転覆を
計画したが、明治四年三月発覚。捕われて終身禁獄になった。時に五十歳。
その当時の変名は国野一郎といっていた。
伝系は、…矢田徳章―矢田徳幸……(十七世)摩文仁賢和―摩文仁賢栄―上野貢。

もう二つあるけど、初見氏の系統のと、もう一つ。
時代的に合うのはこれかな?
しかし上野貢って、天心古流の人かな。
戦前の武道界においてものすごい人脈を築いていると聞いていたけど……。

こんなでよろしいですか?
551T・S:05/02/26 06:23:18 0
って、(十七世)摩文仁賢和って、糸東流の人やん!Σ( ̄□ ̄;)
検索してみたけど、ttp://www.niimikagaku.co.jp/kenseikai/ryuha.htmとかしかないし

こっちの人はttp://www7.ocn.ne.jp/~meibu/kaityo-1daime.html
糸東流を摩文仁賢和氏に習ってる人だけど、神伝不動流は高松氏、つまり初見氏の習った系統……。
ああ、ややこしい。

しかしバリツ、とは。
バートン卿が習っていたということですか?
そいつは興味深い。ぜひともそちらのソースと詳細を。
552T・S:05/02/26 06:38:25 0
>>550の上野貢は上野貴の間違い。
あと、この人も高松氏に神伝不動流打拳術を学んでいる……。
もしかしたら、このあたりは綿谷氏の混乱と錯誤があったのかも知れず。
いずれ戦後とかの話だから、1900年代とは関係ないんだけど。
553NX−01:05/02/27 02:50:30 0
T・Sさん、ありがとうございますぅ!
久しぶりにバリツフォーラム覗いたら、2月だけで400もメッセージがあって(笑

その中にオランダでの柔術史を調べてるという人のがあって、オランダ人として
最初に柔術に関して書いたHerman ten Kateの文章(1905年)の中に、
「神戸で寺島くにいちろう氏に神伝不動流を習った。稽古仲間にバートン・ライトが
いた。寺島は不動流を京都のしまがわら(島原?)で矢田おんせいさい に習った」
とあるのだそうです。またHerman ten Kateはバートン・ライトの興したBartitsuの記事の
ことも知ってたそうで、あれは不動流のまんまだ、とのメモもあるとのことです。

そういわれて>551の摩文仁賢和につながる矢田 徳章の伝書とバートンの柔術技記事を
見比べると足返、胸取、胸落、鍜返なんかはいかにもぴったりの名称に見えてきて。
ま、ありがちな名称なんでアレなんですけどね(笑
554NX−01:05/02/27 03:17:36 0
ただ、初見氏系を習ったというほかのメンバーが、「うちの技と同じだよ」
なんても言ってて、確かに動画を見るとバートン記事と全く同じ技が1〜2つ
あったんで、その辺はちょっと混乱。
矢田系、高松寿嗣系の関係はよくわからないけど、時代からすると矢田系の
傍流が高松系なんですかねぇ。

でもHerman ten Kate
http://www.museumkennis.nl/lp.rmv/museumkennis/i000207.html
オランダ語わかんないけど、この人は、どうも人類学者のようで、
日本人と結婚してる、まぁ信用できる人だし、矢田という名前も出てることから
まず、この神伝不動流で間違いはないと思います。

私は武芸流派事典の方の不完全なデータ版しか持ってないし、外人さんは
「大事典もってっけど、オラ日本語読めねーだょ」なんて言う。
大変に助かりました。ありがとうございます。
555T・S:05/02/27 03:46:06 0
お役に立ててよかった(笑)
ああ、また後で念のために高松センセイの系統についても書いておきましょうか?
眠いから朝にですけど。
556NX−01:05/02/27 04:23:32 0
>>555
念のためにお願いします。
ゆっくりでいいですから。
いや、もう、お世話になります。感謝。
557T・S:05/02/27 05:20:04 0
まあ、わたしは資料を持余しているだけの武術ヲタ崩れですから(笑)
昔はラノベ書き目指してあれこれ集めていたけど、もたもたしてたらニーズがなくなってしまってねー。
ですからこういう形でもお役に立てるのなら本望です。

で、初見系、だけど……。
神伝不動流(打拳体術)
出雲冠者義照(永久年間、唐法拳法を学ぶ)―源八幡七郎為成(保元年間、伊賀に逃げる)
ー源八幡為義(神伝不動流開祖)―水原九郎義成(建久年間、陸奥水原城主)―無外坊真念
(天福年間)―大国喜八郎義信(文久年間)―畑三郎左助廉(□□年間)―小谷友八郎信近
(延元年間)―金子仁助由清(正平年間)―木村宝山(寛正年間)―伊吹頼母(文明年間、
神伝不動流二代祖)―大塚伯耆入道忠盛(永正年間、三代祖)―大塚大九郎忠秀(天文年間)
安部無我(天正年間)―甲賀太郎兵衛小角―片山伯耆守(文禄年間)―進藤運斎(寛永)
―小田切藤兵衛義広(寛永)―飯田十兵衛為義(明和)―森源六正秀(文化)豊田重兵衛光好
(慶応)―戸田真竜軒(明治)―高松寿嗣―初見良昭。

……そういえば初見氏の関連する伝系はこんなのばっかだと、
書いている途中で思い出したorz

つか、うそ臭い上に一部有名な名前が混じってるしw
いやま、微妙に風情がある(おひ
558NX−01:05/02/28 03:29:16 0
>ラノベ書き
いやぁ、私も。
広告の方やってたんですが、つまんないこと書くのに飽きて、転身目指して
早10年です。でも、大量生産は出来ないし、ネットの普及見てると、
チマチマ書き溜めるのもかったるいしなぁ…と。ダメです(笑

しかし、なんか怪しさ満開の伝系ですね。
名前や年代が妙に判明してるし、地味めの有名人が散りばめられて。
初見氏系の外人さんの所で見た型が、矢田系バートン流と同じだった、
てのを見ると、これは誰かがムニャムニャしてる可能性がry
まぁ、火をつけても得にならないから、これは外人さんたちには黙っておこうっと。

色々お手数かけました。お陰で謎だったバートン流のルーツがほぼ見えてきました。

あと、フォーラムでバートン氏に関する新聞記事など幾つかの文献の全文が上がりました
まだ詳しく読んでないけど、小さな発見として、氏は日本では鉄道関連の仕事をしていた。
また、谷幸男氏たちを英国に呼び寄せる際に人選、手配を頼んだのは「日本の友人」と嘉納師範だったそうです。
武徳会か講道館のどちらかが噛んでいるとは推測してましたが…。
嘉納師範が不遷流と深く交流してた証拠にもなります。
しかし柔術となると、結局は嘉納師範が絡んでるんですね。すごい人だわ。
559T・S:05/02/28 07:34:13 0
>558
ははは……いやまあ、昔と違って、バリツも有名になってしまいましたからねえ。
私が高校時代に寝たを考えた頃は、バリツなんてなシャーロキアン向けの本にさえも
バートン・ライトの名前が出てくることすら稀れだったのに。
今はラノベでも幾つかでてますね。
大抵は天神真楊流系の使い手としてですが。ああ、谷師範と一緒に。

初見氏の伝える武術流派ってのは、だいたいこんな感じではなかったかなー。
確か以前に虎倒流を調べたときも、こんな感じで名前だけがずらずらと……。
(確認中)ああ、戸田真竜軒氏の口伝みたいですね(苦笑)
この戸田氏は幕末の人で、神伝不動流も含めて高松氏の師匠だったようです。
つまりまあ、ムニャムニャしているのはこの人だと思われ。
明治大正の人というのならまだしも、幕末の人ですからね。
考証なんて考え方は幕臣であった勝海舟でさえ持ってなかった時代であることも考えると、別に批難するようなことでもないよなーと。
きっと高松師範も初見師範も、怪しいことは承知で継承の口伝を公開しているのではないかと。武術家ってそういうものだし。
いやま、風情があってよいではないですか(おひ
560T・S:05/02/28 07:34:49 0
バートン流のルーツについて解ったというのは嬉しい反面、少し寂しい気もします。
まだまだ「謎の武術」であって欲しかった気も(笑)
しかしバーティス公開時からすると、嘉納師範はまだ講道館公開する前じゃないです?
もしかしたら、柔道はバーティスに刺激を受けて……というのは小説的過ぎる(苦笑)

>しかし柔術となると、結局は嘉納師範が絡んでるんですね。すごい人だわ。

この時代に柔術関係で真面目にやっていた人となると限られますからな。
英語ができる人などさらに少数……というか、嘉納師範だけではないかと。
天神真楊流が噛んでいるという時点である程度の予測はしていました、が……。
ううむ、そこまでとは。

とりあえず武芸流派大事典は高いし不正確な記述も多いですが、やはり購入をオススメ。
日本古流を調べるなら、やはりこれがないとね。
武芸流派事典から築城術や測量術を削っているので、両方持ってた方がいいですけど。
では。
561世界@名無史さん:05/03/01 05:51:26 0
前スレだけど、ためしにアーカイブにかけてみたら残ってた。
そゆわけで貼り付けてみる。
http://web.archive.org/web/20040118212035/http://academy.2ch.net/whis/kako/1026/10262/1026203983.html
562世界@名無史さん:05/03/01 20:27:38 0
こんなスレがあったとは……流智美スレのようだ
563世界@名無史さん:05/03/01 22:27:29 0
みんなそういうさ…。
実際、このスレは世界史板の中では異端に入る部類ではないかと。

格闘技の歴史といえば、知っているようで知らないボクシングの歴史を知りたいのだが。
関係サイトを見ればわかることではあるが、もっとこう、世界史板的に。
564世界@名無史さん:05/03/02 01:39:47 0
【ベアナックル】ああ伝説の拳闘家たち【ガス灯】
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/boxing/1065762658/
565T・S:05/03/02 21:57:51 0
前スレの>477見たら、バートン氏が講道館で修行したって書きこんであるやんorz
二年半前のレスとはいえ、こうも重要なことを忘れていたとは……正直、かなり凹んだ。

>>564
あー、なかなか面白そう。
けど、そっちは知識ないから書き込めないや。
566世界@名無史さん:05/03/03 02:21:05 0
あと歴史スレといったら

前田光世はどのぐらい強かった?
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/budou/1106227099/l50
【ゴッチ】20世紀前半の職業レスリング【ハック】
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/budou/1104131911/l50

他にもあるんだけど荒れていたり、格闘技にリスペクトがない失敬なレスばかり
567NX−01:05/03/03 03:17:41 0
>>565
前スレの477書いたの私だ…。
今読むとはじゅかしぃ

ボクシングの歴史、18世紀に忽然と復活したというのが謎ですね。
13世紀のイタリアの坊さんから500年、細々と伝わっていたってのはどうなんだろう。
むしろ、総合化してたレスリングの中から、抽出して作り出されたという方が
自然な感じがする。
568NX−01:05/03/03 06:02:44 0
書いとこう。
ttp://www.ikedakai.com/text1.html

剣法夜話 日本武術神妙記なんかが読めます。
持ってない方には便利かと。
抜粋だけど「ありやなしや」がありがたい。
569世界@名無史さん:05/03/03 23:57:15 0
19世紀英国でレスリングが様々な形態を持ったのは
当時の大英帝国海軍が世界を股にかけ、いろんな国の格闘技に触れ
それを本国に持ち込んだかららしいね。
570NX−01:05/03/04 03:17:35 0
>>569
そうだとすると、なぜフランスでは? という話になりますね。
571世界@名無史さん:05/03/04 03:42:06 0
フランスも海軍が英国並みに幅を利かせてたの?
実は日本史と倫理だったんで世界史は疎い。
572NX−01:05/03/04 06:27:17 0
19世紀に入るとフランス海軍は沿岸艦隊化だのなんだのゴタゴタしちゃうんだけど、
それ以前は英国と並ぶくらい(だって英国と戦争してたんだし)
植民地もいっぱいあったわけで、各国の格闘技と接触のチャンスは
英国同様にあったと思う。
573世界@名無史さん:05/03/04 18:46:31 0
フランスはパリジャン・レスリングという総合格闘技があったね。
サバットやショソンはその打撃のみを取り出して競技化した武術。
あとグレコ・ローマンスタイルはフランスが発祥。
ルールはたしか1860年に制定されたはず。
古代ローマのレスリングを復活させるという意味でグレコ・ローマンと命名したみたい。
574世界@名無史さん:05/03/04 18:49:49 0
ちなみに全米プロ空手やプロレスで使われるソバットという後ろ回し蹴りは
サバットが語源という説があるらしいよ
575NX−01:05/03/04 19:59:59 0
>サバットやショソンはその打撃のみを取り出して競技化

というかショッソンとサバットが融合されたものに、
カンと組み技を足して護身術が出来た。
その総合護身術が、後に分化してカン、打撃特化のサバットといった具合に独立した
という感じでしょう。
576T・S:05/03/04 20:28:53 0
植民地で現地の格闘技と接触というのは面白い話だけど、実際どんなかな。
元々植民地のできる土地には人があんまりいなかったという話もあるしね。
そこに先住民がいたら殖民も簡単にできないんだから、当たり前といえば当たり前の話なんだけど。
ああ、だから「接触」できたともいえるのか。
敵対していたら取り入れることもできないわけだし。
流入してきた人間に教わるとかしたのかも知れない。
577T・S:05/03/04 20:54:19 0
>>568
ああ、隆慶一郎のファンサイトですか……。
日本武術神妙記とか持ってますけど、他の資料はあんまりないので、助かりますね。
つーか、中里先生の本はそんなに正確ではないから。
ところで名前がなんか紛らわしい峰隆一郎なんて人もいたけど、この人の描写はいい加減な上に断定口調で、しかも当人がそれを真実みたいに語っていたところが痛々しかった……。

西洋格闘技はぶっちゃけ「格闘技の歴史」しか持ってないような現状なので色々と書きこんでいただけるとすごくうれしいですね。
最近では面倒なので、それも開かない始末だからなおさら(爆
578NX−01:05/03/05 03:59:59 0
隆慶一郎と峰隆一郎ごっちゃになるよね。
えーと、死んだのは…とかいつも思ってたけど、二人とも亡くなったし。

源サバットのショッソンは船乗りの術ということで「東洋の蹴り技を…」
みたいなことが書いてある場合もあるんだけど、にわかには信じがたいです。
まぁ英、米軍がトマホークを真似して斧を装備したこともあるんで
植民地や海外体験の影響例がないわけではないんだけど。
後はカポエラじゃないけど、連れてこられた奴隷とかが持ち込んだとかかなぁ。
579世界@名無史さん:05/03/05 09:01:48 0
>>576
インドにはローカルな泥レスがあったでしょう。スタイルとしてはフリースタイルの。
欧州はグレコが主流だったのに大英帝国だけはキャッチスタイルも含めた多様なレスリングが発展してますね。
アイルランドではカラー&エルボーという道着(いわゆるギ)を着用したレスリングがありました。
島国気質って関係あるのですかね?日本も昔から格闘技が多様だし。単純発想過ぎかしら?
580世界@名無史さん:05/03/05 09:58:52 0
大英帝国っていうと違うか。イギリス本土と言うべきなのかな?
581T・S:05/03/05 20:55:33 0
ああインド……インドがありましたか。
いや、植民地というとぴんとこなくて……。
イギリスのジョークだかなんだかに「イギリスはインドを植民地にしたことはない」なんてのがあって、それに脳みそが支配されていたみたいですな。
確かにかの地には格闘技はカラリパヤットやらなにやらありますな。
ワトソンもインドに行ってたというし、あっちで色々と学ぶというのはありそう。

そういえばすっかり忘れていたけど、黄禍論なんてのがあった。
十九世紀に欧州で広まったものだけど、大雑把に言えば「東洋人にそのうち復讐されるかも」
というようなものでしたか。これは東洋人が流入していたことが関係していると思うのですが、
やはり格闘技の使い手もかなり英国に渡ってきていたんでしょうな。
バートン氏みたいに学んできた者もかなりいただろうし。

島国気質……は、あんまり関係ないかも。
大陸の中国でも門派はいっぱいありますしね。
欧州の大陸の方でも、あんまり紹介されてないだけで細かい流派とか色々と
あったのかも知れない――といいたいけど、識字率とか考えると体系を確立
できる程度の教養を持つものは貴族階級か聖職者か。
ボクシングを提唱した人も聖職者だったし……。
けど、イギリス人の方が教養があったとも思えないしなあ。
ここいらはもうちっと考えるところですね。

島国の武道といえば、沖縄にもウチナージマという着衣式レスリングがあります。
つか沖縄角力のことですけど。
582世界@名無史さん:05/03/05 23:23:14 0
>>581
柔術や柔道を広めようという有志が明治当時イギリス、アメリカ、フランスなど
各国に渡ったらしいですね。特に有名なのがYUKIO TANI。
日本のサイトではまだ紹介されているのを見たことないですが、海外サイトではけっこう取り上げられています。
もちろん前田光世や伊藤徳五郎、大野秋太郎、三宅太郎といった異種格闘技戦の有名どころもそうですが。
あの雷電の再来といわれた太刀山も欧州レスリング選手権に出る寸前までいったとかで。

黄禍論となると日本史選択のわたしでもわかります。
日本仕様のオレンジ計画なんてのもありましたよね。

イギリスの格闘技の歴史は個人的に好きでいろいろ本やサイトを読むんですが、
体系化するよりも体と体で伝承するという発展の仕方のようですね。

沖縄相撲って初めて聞いた。調べてみようかな・・・
583T・S:05/03/05 23:48:35 0
前スレにちょっと書いておきました。<沖縄相撲
584NX−01:05/03/06 02:05:50 0
>>579
イギリスのレスリングの多様性は、民族性が残ったんだと思うな。

ジャケットを着て立ち技だけの柔道風のコーニッシュ・レスリングが残る
コーンウォールはケルト文化がすごく強い所で言葉も独自のものがあった。
アイルランドもケルトが強い。つまりカラー&エルボーと言われる柔道風は
恐らくケルトレスリングでしょう。

グレコのクリンチのように相手の背で手を組み、手が外れたら巻けという
カンバーランドスタイルは多分ノルウェーバイキング系。
同系グリマもベルトを掴む形になっているけど、かつては背中組みだった
らしき記述もあるらしい。

ランカシャー(キャッチ)はよくわかんない地域にあるけど、恐らくはアングロ・サクソン系。

大陸でもフランスには着衣系が残っていたりするし、それなりにローカル色は
あるんだけど英国ほど知られていませんね。私もよく知らないけど。
585NX−01:05/03/06 02:12:18 0
>>582
谷幸男、ウエニシ・ラク・サダカズ、小泉軍司、ちょっと怪しい東勝熊
などは海外では超有名どころですね。
586T・S:05/03/06 03:16:05 0
名前をすっかり覚え間違いしてたけど、小谷澄之氏も若い頃には海外にでてますよね。
ずっと後の時代ですけど。

確かこの人はイギリスのアマレスの強いのとやって引き分けて、それが元で急遽オリンピックに参加したという……。
ミドル級で三回戦で負けてるけど、あいてるそこしかなかったから、本来より二階級上に参加したと聞いたなー。
高校時代に読んだ本に載ってて、昔はおおらかだったんだなーと思った。
587NX−01:05/03/06 04:02:17 0
小谷十段以前にも新免伊助氏が出てるし、当時はレスリング組織がはっきりしてなかったんだよね。
後年に小谷さんは「勝てるわけないじゃん」とか書いてた記憶がある。
588T・S:05/03/06 04:21:09 0
つか、最初にレスリングででたのはみんな柔道の人で、「裸の柔道」と侮ってろくに研究もせなんだという話ですからなあ。
しかしそうすっと、ロクにレスリングやらずに二階級上で世界レベルで二回勝てた小谷十段というのは、やはりとんでもない人だったんだろうなあと。
やはり赤帯もらえる人はモノが違うのか。
589NX−01:05/03/06 06:07:46 0
そりゃ十段は120年の歴史で12人しかいないんだもの。並じゃないですよね。

小谷十段の海外普及だと、前にも書いたかもしんないけど空手、合気道と一緒に行った
アメリカ空軍での指導が地味に有名ですね。
他に海外で有名どころだと、フランスでの川石酒造之助、石黒敬七あたりですかね。
石黒旦那は他流試合もやったらしいし。
川石さんは、結果的に日本以上の柔道国にしちゃったわけだから、これもやっぱ凄い人だ。
590T・S:05/03/06 07:41:15 0
あとヘーシングを育てた男・道上伯を忘れてはいけないですね。

ああ、フランスは神道六合流とか色々と伝わっていたらしいし。
あとレムコが欧州柔術のトーナメントにでて勝ちまくってますからねえ。
他にも色んなのがいた可能性も。
でもまあ、レムコだしなあ(苦笑)
591NX−01:05/03/07 02:46:15 0
世界史板だから、死んだ人か枯れた人しか出しちゃいけません(笑
592世界@名無史さん:05/03/07 18:32:19 0
神道六合流柔術以前に格闘技の通信教育ってあったのかなあ。
593世界@名無史さん:05/03/08 04:49:45 0
uge
594NX−01:05/03/09 19:41:00 0
帝国尚武會の通信教育って今ひとつ時期がはっきりしないんだけど
1910年ころから始まってるね。
有名なファーマー・バーンズのレスリングの通信講座、スクーリングとか
やってたのかは知らんが、これが1914年。
ほぼ同時期だなぁ…。
フェンシングとかならもう少し前にありそうな気もするけどわからないや。
595T・S:05/03/09 20:39:31 0
郵便配達が確立してからでないと通信教育なんてできないとは思うけど……。
明治44年頃に速達郵便がされたりするようになったという話だから、近代郵便はそれくらいではないかと。
年代にして1910年くらい――ほぼ一致してますかな?

それはそうとして、「通信教育で習う格闘技」って、なんか凄く弱そうな感じがするのは、マンガのせいだろうか(笑)

とりあえず大山先生も空手の通信教育をやったことあるそうだけど、なんか失敗したらしいです。
596NX−01:05/03/10 03:53:38 0
えーと日本の郵便制度は意外に古くて1871年に創業。85年には逓信省が創設。
92年には小包も。
ついでに受講料に必要な郵便為替も75年から。電信為替も85年から始まってます。
あと条件としては多数の写真を入れたテキストを安価に作れる印刷で、これも19世紀末
には確立してます。
ということで日本の通信教育は1900年頃から始まってて、帝国尚武會も時流に乗った
ということみたいですね。

>なんか失敗したらしいです
懐かしいですねー。
受講生は4万人いたということですけど。

でも、復刻されたっちゅーことはある意味成功?
ttp://www.godhand-karate.com/


597世界@名無史さん:05/03/10 05:55:51 0
上げとこう
598世界@名無史さん:05/03/10 18:32:37 0
IFもし大東流が講習会ではなくて通信教育で展開されていたら

599T・S:05/03/10 20:52:48 0
武田惣角は文盲だったから、やったとしたらその弟子あたりになるですな……。
600T・S:05/03/10 21:14:39 0
>>596
いやま、郵便制度が古いのは知っているんですが、明治入っても配達員は拳銃所持していたといいますからな。
近代的なシステムが確立するのと同じくらいでは……と思ったのでした。

ああ、復刻しているんだ……通信教育の……。
そうそう。
梶原一騎と組んでたんだっけ。
――この時点で失敗は確定していたようなもんだったか(苦笑)

瓶きりがインチキかどうかは知らんけど、十円玉を指で折るというのが手品の類だと「噂の眞相」に書かれたことがあったっけな……。
いやま、ふるい話だけど。
実際もよーわからんけど。
601NX−01:05/03/11 19:24:57 0
郵便保護銃ってトリビアに出たんですね。どうりであっちこっちに書いてあるや。
思わず郵便脚夫短銃提携規則なんて読んでみたら簡単な法令で
「進退窮まるまで撃っちゃダメ」
「配達の帰りは襲われても撃っちゃダメよ」
「間違って良民を撃ったら相応の罰があるのよ」
なんてアバウトなわりに
「取り扱い不行き届きで壊したら5円以上の弁償金」「弾丸を紛失したら70銭以上一円50銭以下の弁償」
と、妙に金にうるさい(笑

ついでに色々調べたらステッキ銃が結構売られてたり、今でもヨーロッパなんかで見る
護身用空砲銃の所持者がずいぶんいたり、と明治の銃事情はかなり面白く思わぬ勉強になってしまいました。
602世界@名無史さん:05/03/16 02:35:16 0
あげ
603T・S:05/03/20 18:21:16 0
と、なんでか書き込む人間が他にいないのかなあ(苦笑)
拳銃については詳しく知らないから書かなかったけど……。

トリビア以外でもなんか何年か前にこの板のどこかで聞いたような気がするですけどね<護身銃
調べてないのでいい加減だけど、国定忠治が赤城の山に持ち込んでたという話もあるくらいで、、幕末から拳銃が出回ってたのではあるまいかと。
アバウトなのは既存の常識とかに照らしあわせたらすむと思ったのかも知れず。
それで今思い出したけど、ペリーが日本にきた折に、技術の差をわからせるために自分の最新式の拳銃の複製を日本の鉄砲鍛冶に依頼してみたら、見事に複製されたなんて話もあるわけで。
やはり出回っていたのかも知れない。
604NX−01:2005/03/21 03:48:14(月) 0
郵便拳銃は、銃者ならいつかどっかで読んだことある中級トリビアなんです。

国定忠治だと、まぁ超最新でもピンファイア。
すごく新しくても雷管式のペッパーボックスがせいぜいでしょうね。
現実的なところだと雷管式単発銃がいいところ。
ペリーにしても恐らくコルトの雷管式リボルバー。
複製はそれほど難しくはなかったと思います。

しかしこの辺考えると坂本龍馬がスミス&ウエッソン(金属薬莢式 1857発売)
持ってたというのは、ものすっごく最新。

なんてことばっか書くから隔離スレになっちゃうんだろうな…。

よし!
唐手のルーツはボクシングです!
605世界@名無史さん:2005/03/21(月) 03:58:56 0
606T・S:2005/03/21(月) 08:55:08 0
隔離スレだったのか……気がつかなかったorz

>>605
あ、ええなあ。
うん。とても参考になりました。

そういえば私も、馴染みの古本屋さんに買わされた武道文献資料目録とか、そういうもの持ってます。
いや、なんというか、武道の文献資料がどこに保管されているのかのリストで、それ自体ではなんの役にもたたない本なんですが(苦笑)
たまに変わった流派名の伝書があるので、結構楽しかったり。

>>604
ペリーのは写真が残っていたけど、リボルバーでした。
銃には詳しくないので種類はわかんないです。
S&Wだったように思うけど……。
「和時計と鉄砲」って本に書いてあった話ですけどね。
ちなみにその本によれば、アメリカの古銃愛好者には、その複製品は「日本人が作った最高の××(種類が入る)」とよばれているんですと。
とっくの昔に売り払ったので、記憶はいい加減ですが。

竜馬の頃にはアメリカから直接船買ったりしてた藩があったから。
いや、なんか何ヶ月か前にそんな話をNHKで見た(笑)

ところで陽炎の紋章だったか、松本零士の幕末を舞台にしたマンガで、新撰組も銃を装備していたとか書いてあったけど、フィクションなのかなあと。


うむ!
遠くメソポタミアで生まれたボクシングがシルクロードを経て沖縄に伝わったんでつね!
607世界@名無史さん:2005/03/21(月) 15:30:14 0
道上師範についてのサイトあった。
ttp://www.haku-michigami.com/
608NX−01:2005/03/22(火) 01:44:40 0
>>606
ペリー来航時ってS&Wがダメだった時期なんです。
ちょいと前にレバーアクションのいわゆる「ヴォルカニック・ピストル」を
開発して一部で評判になるも商売としては失敗。
ウィンチェスターに身売りし、コンビも解消という時期でまだリボルバー作ってないの。

再びコンビを組み、22口径リム・ファイアのモデル1リボルバーを作ったのが1857年。
ペリーはちょうど空白期間に来てるんですね。
というわけで考えられるのはコルトM1851ネービーあたり、ということになるんです。
あとあり得るのは英国あたりのリボルバーですけど、同時に持ってきたのが
ブリーチ・ローダーのホール・ライフルと、昔の巻き玉みたいなロール式連続雷管を使う
メイナード銃という米国製品ですから、まず外国製はないでしょうね。

>シルクロードを経て
いや、西回り。バイキングがアメリカ大陸に持ち込み、インディアンがカヌーで…。
609NX−01:2005/03/22(火) 01:57:22 0
>>607
さっきスカパーで全日のヘーシンクの試合やってた。
この前も馬場と組んでサンマルチノなんかとやった日本デビュー戦(かな?)やってた。

前のダッグでは賞賛と期待のこもった解説だったけど、
今日のは「どーもラフファイトとかやりたがんない」とか「レスラーとしては…」
みたいなのばっかだった…。
610T・S:2005/03/23(水) 23:16:05 0
あはは。
やはり銃についてはいい加減ですw
とりあえずS&Wでないのならコルトでしょう。コルトだったような気がしてきたw

>インディアンがカヌーで
そうするとポルネシア諸島あたりに伝えられていたと…そこに琉球大貿易時代に渡った連中が後の南王手八神流に(ry

ヘーシングは基本的に柔道家でしたか。
いやま、しゃーないでしょう。

護身というと、榊原健吉の創案になるヤマト杖ってのがありましたな。
木刀に十手のひっかけるのつけたヤツ。
あんまり評判よくなかったように聞きましたが。
611T・S:2005/03/26(土) 21:54:07 0
いいもん見つけた。
上地流。
ttp://uechi.harte-tour.de/perl-bin/createHTML.perl?TXT=mpeg&LANG=en
というか、昔の名人の映像、もっと欲しいなあ。
612NX−01:2005/03/27(日) 04:00:05 0
古い動画って意外にないよね。
合気道系のところには時々落ちてるけど。
つか武道系の人って古いことには興味ない人が多い気が…。
公的な資料の所だと武術はおまけ以下の扱いだしなぁ。

そんな中でとてもありがたい方もいますが。
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~ikedonsp/bujutu_room.htm
613T・S:2005/03/27(日) 04:50:32 0
>>612
あ、本当にありがたい。
つか、そういえば近世武道文献目録は私も持っているのに、まったく活用してないなあと(汗
高かったんだが……。
いやま、載っている伝書の名前だけでも面白くて、それはそれで参考になりますが。

ちなみに上の画像は上地完文先生の息子さんだそうです。
詳しいことは知りませんが。
年代的に糸洲安恒先生や松村宗棍先生は無理としても、本部朝基先生あたりはどっかにあってもいいと思うのだけど。

うーん。
614世界@名無史さん:2005/03/27(日) 10:22:47 0
ttp://www.sfd.pl/temat67882/strona1/
日本の武芸家や西洋の格闘家の古い写真がアバウトにいろいろ見られます
615世界@名無史さん:2005/03/31(木) 04:54:11 0
age
616T・S:2005/03/31(木) 22:14:57 0
せっかく上がっているのに、特に書くこともないなあ。
どうもコテハンつかっているから入りにくいのだろうか……。
しばらく使わないのも手かなあと。

とりあえずなんか書かないといけない――
ああ、前スレでも書いたような気がするけど、消えているので。

武道四方山話。
日本刀は引かなければ切れないというのは嘘。
斬撃の仕組みはボクシングのジャブとかと一緒で、インパクトの瞬間に手の内を締めることによって衝撃が逃げないようにする……。
その際には腕を伸ばしているし、膝で重心動かしてるし。
引く動作は入ってないです。
脇を締めると引いてるっぽくみえるけど。
基本的に臂力と肝で斬ります。
引く動作が強調されたのは、歌舞伎の殺陣のせいだという。
そんな話。
617世界@名無史さん:エジプト暦2329/04/01(金) 02:04:58 0
エジプト暦記念
618世界@名無史さん:エジプト暦2329/04/02(土) 05:39:25 0
じゃあコテハン止めてみよっと。

>616
武道板でかって引き切り、押し切りで議論があったような希ガス…。
ただ歌舞伎の殺陣は様式化されてはいるものの、反面、意外にリアルでもありますね、
足の甲の急所を打ったりして。
619世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/02(土) 20:18:32 0
武道板の話は知らなかったですが。
居合の抜きつけなんか、どこにも引く所作が入ってないけどなあ。
つか、最初に斬りつけた段階で二寸は切り込んでいる訳で……。
その時点で致命傷だと思うのですが。

歌舞伎の殺陣は、あるいは当時の文化が反映されているのかも。
つまり、足を攻撃する技は日常茶飯事だったとか。

明確に押し切る流派ってのは確かに存在していて、野太刀自顕流がそうだったと思う。
野太刀の用法からきているからとかどうとか。
まあ、出自については怪しいのですが、他のどんな流派も一緒だし。

武道四方山話。
出自といえば、千葉周作が北辰一刀流を創始する前に習っていたという北辰夢想流は
ただの伝書上のフカシでなくて実在したそーで。
ああ、ついでに周作が義父の浅利と喧嘩別れしたというのは違うみたいな。
周作の父の墓碑銘を浅利がしていた……ということは十年くらい前に島津師範が書いてた
んですが、さらにそれから遡って、毎日新聞社の「日本剣客伝」で海音寺潮五郎先生が
同様のことを書いてる。もっと以前にも誰かが書いてたかも知れず。
この世界は何か発見があって発表されても、学会みたいなもんがないから、
知識の伝播がしにくいみたいなところがあるですね。
武道に限った話でもないといえばそうだけど。
620世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/02(土) 22:12:16 0
いいものみっけた。
ttp://www.thearma.org/Manuals/CodexW.htm
ttp://www.geocities.com/Athens/Acropolis/4933/westernartspaschen.html
ttp://www.thearma.org/spotlight/unarmedcombat.htm
ま、難点は、何かいているのかわかんないから、何処の格闘技なのかも解んないことなんだけど……。
621世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/03(日) 01:38:37 0
ARMAは中世武術好き必見のサイトですね。
各地の図書館サイトなんか丁寧に探っても見つかるんですが
こういった稀書がネットで見れるてのは日本も見習って欲しいところ。
622世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/03(日) 01:43:40 0
もひとつ。
実は学会はあることはあって、一応サイトもあります。工事中ばっかだけど。
ttp://www.budo.ac/index.html

ここは昔から気になってて、論文とか読みたいんで入会したいんだけど
入会案内も工事中。やる気出せよ…。
623世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/03(日) 12:07:21 0
ああ、学会はあったんだ……って、なんですか、このヘタれ具合は?
せめて論文を置いておくとかしてくださいorz
今は古武道とか色々と取りざたされているんだから、もっと現代武道からのリアクションがあっていいのにさ。

まあ、武道なんてのは流派ごとの閉鎖性があるからなあ
こんなもんかも知れず。

これだけではアレなので、四方山話。
夢野久作の親父の杉山茂丸は、刀剣収集家だった。
……そんだけ。

では、あまりにも寂しいので……。
塩谷宗雄氏が陸軍の要請で書いた「総合武術格闘術」には、手榴弾の投擲法なんかも入ってるとか。
欲しいんだけど、手に入らないので伝聞で書いた。
ついでに調べたらこんなスレが
ttp://sports.2ch.net/budou/kako/1026/10260/1026052110.html
そういえばこの頃に前スレで聞かれたけど、もしかしたらここからきた人だったのかも知れない(遠い目)
624世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/03(日) 12:24:48 0
>>623
って、そのスレにわたしが書いたのがコピペして貼られてたよorz
昔に書いたのって、今読むと凄く恥ずかしい……。

確か当身の中国拳法の影響について聞かれてのレスだったか。
つーか、ふにゃぽんさんはどこにいったのかなあ?
625世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/04(月) 02:31:22 0
>>623
懐かしいスレだ…。
塩谷宗雄氏の本は新しいから持ってる図書館多いようですね。
ざっと調べても70箇所あった。

私は柔道教育参考書 陸軍戸山学校編 大13 が欲しい。
売ってるんだけど2万とかするし…。
626世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/04(月) 02:49:04 0
もひとつ。

関東軍拳法絡みでなんかないかな、とアジア歴史資料センターを検索してたら
昭和13年に武田熈氏が外務省に「支那学概論」と「通背拳法」を買ってくれない?とお願い。
外務省は有益だと買い上げて各所に配ってるんだけど、「通背拳法」配布先に
各大学やら講道館と並んで「九段 植芝守高道場」とあった。

講道館は別として、個人の道場は植芝道場だけ。
結構重視されてたんですね。
627世界@名無史さん:エジプト暦2329年,2005/04/05(火) 01:04:37 0
>>625
ああ、もしかして関東軍拳法について聞いたのは――。

昭和十三年当時は、合気道って言葉あったっけな。
とりあえず旭流とか言われてた時代は軍とかとかなり関わっていたはず。
件の大本の大弾圧とかだって、植芝翁を通じて出口がかなりの軍人と交流があったからではないかと私は思ってます。

ああ、そういえば植芝翁が朝日新聞時代に教えていた久琢磨は武田惣角の弟子になるんだけど、この人はのちに鈴木商店にも関わってくるんだよなあ……。
大東流関係者はどうも大物が多い。
三万人もいれば確率が高くなるのは当然だけど。
628世界@名無史さん:2005/04/10(日) 21:03:21 0
こういうサイトみっけた。
ttp://www.nona.dti.ne.jp/~atago-mt/index.html
地方にはこういうのがまだ残っていると思うと、なんとも嬉しくなってくるw

629世界@名無史さん:2005/04/12(火) 16:52:41 0
来週のウルルン滞在記でインド相撲が出てくる模様。
ちょっと楽しみ。
630世界@名無史さん:2005/04/18(月) 20:24:47 0
今月の秘伝読んだら、バーティスの棒術とかシャム拳法について書いてあった……。
正直、ここ4年ほどは買っていなかったから、たまに読んでみると面白い(苦笑)
内容的に浅いんだけど、シャム拳法だのラ・カーンだのについての資料自体が少ない。
また定期購読しようかなあと思った。

631世界@名無史さん:2005/04/19(火) 01:48:05 0
>>629
途中から見た。 クシュティ?
周囲のコンクリに頭ぶつけたりしないのかね。
632世界@名無史さん:2005/04/19(火) 03:33:39 0
カラリパヤットの剣闘って何でやたらとジャンプするんですか?
633世界@名無史さん:2005/04/19(火) 17:43:09 0
>>631
そう、それ。クシュティ。
ネット上だとコシティとかクシティとか色んな表記がある様だけど。
コンクリについては、まぁ、あれだけ丈夫な人たちだし。

今回は、クシュティの技が3つほど登場してたのが収穫だった。
欲を言えば、検索で詳細を知りたいんで技名の綴りが知りたかったとか、
せめて10くらいは技を見たかったとか、色々あるけど、
格闘技解説の番組じゃないからしょうがないか。

ちなみに来週のウルルンはトルコの剣舞。
知られざる中東剣術のベールが明かされるか?
634世界@名無史さん:2005/04/19(火) 18:00:39 0
>>632
動物の動き、猫や鶏や孔雀のジャンプしての攻防が取り入れられてるんだそうです。
635世界@名無史さん:2005/04/19(火) 18:07:14 0
>>633
技名はわかんないけど「kushti」と「kalaripayattu」で色々出ますよ。
636633:2005/04/20(水) 13:43:02 0
>>635
その方法で以前に色々探したことはあったけど、
クシュティの技名はやっぱり見つからんかったです。
カラリパヤットの方は幾つか探し当てた事があるけど…。

あと、ひょっとしたら凄い初心者質問かも知れないんで恥ずかしいんですが、
「鳩固め」ってどんな技か知ってる人、おりますか?
ペルシアコシティの技にこれと同じ技があるらしいんですが、
検索かけてもHITしないんで…。
637633:2005/04/20(水) 13:47:47 0
>>635
ちなみに、「koshti」でも結構引っかかります。
638世界@名無史さん:2005/04/21(木) 02:48:53 0
鳩固め…聞いたことないなぁ。
色々単語を変えて検索しても出ないですね。可愛い名前だけど。

アラビア語のクシュティの綴りはわかったけど、なに書いてあるかわかんないし、
どうもアマレスやプロレスもクシュティって言うみたいだし…お手上げ。
639世界@名無史さん:2005/04/21(木) 07:41:49 0
鳩固め……ビジョンなんたら、というような関節技があるように聞いた気がするけど……。
「世界格闘技関節技事典」にも載ってない(汗
聞いた感じだと、五輪砕きとかダブルアームスープレックスみたいな技でないかなーと妄想。
640633:2005/04/21(木) 11:02:23 0
ありがとう御座います。やっぱりないですか…。
ちなみに、載っていたのは"レスリング史探訪"というサイトです。
このスレに来ている方なら結構有名な場所かも知れませんが…。
641世界@名無史さん:2005/04/21(木) 19:22:58 0
カフテル・バンド/鳩固め。って出てますねぇ…。

グレート・ガマのサイトに「コンデェ・イスタンブーリー/股裂き(恥ずかし固め)風」
と思われる技なんかはありましたが。
ttp://ejmas.com/jalt/jaltart_noble_0802.htm
642世界@名無史さん:2005/04/23(土) 11:28:53 0
>>641
まあ一種の股裂きだね。インドレスリングのピン狙いの技と思われる。
サンボやランカシャーレスリングの股裂きにも似てるね。
643世界@名無史さん:2005/05/02(月) 22:30:13 0
痛そう
644世界@名無史さん:2005/05/04(水) 03:44:26 0
グレート・ガマのしてたレスリングって泥んこレスリングみたいなものなんですか?
645世界@名無史さん:2005/05/06(金) 00:43:21 0
八卦掌の足さばきはじめて実際に見たんだが
あのべたっと踏み込んでずぶっと引き抜くような足遣い、
戸田派あたりの歩み足とは関連性はないんでせうか?
646世界@名無史さん:2005/05/06(金) 03:35:13 0
泥歩というやつか。
多分、関係はないと思うが……。

ところで八卦掌ってな、優雅なイメージがあるが、実際は相手を巻き込むよう投げたりするので、ひじょーに荒っぽいと聞いたな。
647世界@名無史さん:2005/05/08(日) 12:01:20 0
>>八卦掌
貫手使いすぎ、急所刺し過ぎ、コエー。
648世界@名無史さん:2005/05/12(木) 04:05:24 0
「バーリトゥード」ってテレビ局がつけた名称だったんだね。と上げる
649世界@名無史さん:2005/05/12(木) 17:15:59 0
初心者質問失礼。
カポエラ技でよく見かける、空中で逆立ちして、横に回転し、
勢いを利用して蹴る技、何て名前か知ってる方、おられますか?
以前、ゲーム系のサイトで「メイア・ルーア・ソルタ」って名前で
紹介されているのを見ました(そのサイトは既に消滅)が、
検索しても日本語サイトではHITしないので…。
アルファベットに直して検索しても、ポルトガル語はさっぱり…。

>>641
ひょっとしたら、「カフテル・バンド」って名称が、ペルシア語で
「鳩固め」を意味するのかも知れません。
頭を締め付ける技で「オゥジ・バンド」ってのが載っていたので、
「バンド」という語が固め技や絞め技を指している可能性が…。
そのサイトには参考文献も幾つか載っていたので、そちらを調べた方が
早いかも知れませんが…。
(多分、挙げられた参考文献の中ではベースボールマガジン社の
「格闘技の歴史」に載ってると予想。他の文献は相撲とかサンボの
ばかりの様なので…)
650世界@名無史さん:2005/05/13(金) 04:26:56 0
>>649
Meia Lua Solta というのならありました。
訳させるとHalf Moon Jump 半月跳び? なんかかっこいいぞw

絵はありましたが、これだとちょっとイメージと違うような…
ttp://www.grupo-magia.kgb.pl/technikiwalki.html#0

リンク切れてるようですが動画も(見れなきゃ意味ないけど)
ttp://www.capuraginga.com/play/movement_videos.cfm#Meia_Lua_Solta

あと
A Meia Lua de Compasso with no hands, a spinning heel kick.
Leg stays straight throughout.
と解説してる所がありました。これだと

ttp://capoeira.room.ne.jp/technic.htm
ここのメイア ルーア ジ コンパッソの飛ぶバージョンのようで、
仰ってるのと近いように感じます。
外してたらゴメンね。
651世界@名無史さん:2005/05/13(金) 04:41:14 0
空手最強!!!
路上の格闘は素手で戦うのだ。
素手で相手を殴る事にかけては空手家の右に出る者はいない。
空手はパンチで顔面を攻撃しないがこれは当たり前である。
素手で顔面を攻撃すれば手の骨が折れてしまうからだ。
寝技系の人間に組まれても実戦格闘なら噛み付き攻撃がある。
あらゆる格闘技で禁止されている噛み付き攻撃が結果的に許されてしまうのも
路上格闘の特徴である。
路上格闘で相手組むことは人間が持つ最強の凶器である歯による攻撃を許してしまうという最大の欠点があるのだ。
だから、ケンカの達人といわれる人間はどんな相手と戦うときでも、決して自分から組み付こうとはしない。
いかに相手との距離を置き、一撃で仕留めるかに集中するのだ。
このような路上格闘のプロに不用意にタックルなどをしようものなら
後頭部に強烈なヒジを食らって失神してしまうのが関の山だろう。
このようなことから空手こそが実戦格闘にもっとも適しているということは
みなさんに理解していただけたであろう。
652世界@名無史さん:2005/05/15(日) 06:37:44 0
笑うとこですか?(;´Д`)

心意六合拳の鍛錬見せてもらった。
意外だがバランスがいいというかあんな変な動きなのに重心がぶれない。
声デカ過ぎ。その人は別に回教徒ではないらしい。
653世界@名無史さん:2005/05/15(日) 21:02:19 0
心意六合拳は上海でも伝承している人がいたという話だしな。
つか、拳児で有名になった頃には、すでにあっちこっちで習われていたかと思う。
鍛錬は恐らく変な動きをして足腰を鍛えるものだろう。
恐らく。
654世界@名無史さん:2005/05/16(月) 21:49:54 0
>>650
有難う御座います!
やはり、メイア・ルータ・ジ・コンパッソが近いっぽいですね。
これが、腕で飛び上がりながら何回転も行なうと近い感じですかね…。
まぁ、私が見た記述はゲーム系のサイトなので、
書いた人が間違っていたという可能性も…。

ところで最近、サンデーのアレにサバットが登場していたんで、これを機に
少し詳しく調べてみようかと思ったんですが、技法やその名称は少ないですね。
漫画内では爪先蹴りを「フィッチ」と呼んでおりましたが、ネット上では
ハイキックを「フゥイッテ」と表記しているのが見つかりました。なんか発音が似てますが…
しかし、SAVATEでざっと検索しても、それっぽいのは見つからないですね。
そんなわけで、サバット技に詳しい方、もし宜しければ詳細お願い致します。
655世界@名無史さん:2005/05/17(火) 01:55:20 0
>>654
おそらく「fouette」のことだと思います。
ハイキックというより爪先回し蹴。
ttp://www.onlineonair.com/savate/page1.html

文字だけですがこっちには競技だけじゃなくストリートテクニックも出てます。
ttp://www.mmm.it/killerfra/street.htm

あとサバットならここは押さえておいたほうがいいかと思います。
ttp://www.savateaustralia.com/index.htm
Skillsの項にFouetteについての論考もあります。
656世界@名無史さん:2005/05/17(火) 05:21:47 0
太田節三のことを「夢のなかに生きた男たち」で知って、検索かけたらこんな記事が!
ttp://www.mable.ne.jp/~sin/page029.html
不遷流ー!?
そういえば宗道臣氏の祖父もやっていたという話を聞いたし…。
案外と広い影響があるのかもしれない。
657世界@名無史さん:2005/05/17(火) 06:16:29 0
>>656
この時代、不遷流はけっこう海外に出てますね。
谷幸男もそうだし。
他の流派だと天神真揚流、楊心流なんかも見かけます。
つまり、門人が多かった流派が出てるという…身も蓋もない?

谷氏は英国で他流試合もしてるし、プロレス興行に参加もしてたし、
真揚流の上西氏もビッグネームだし。
あと小泉軍司氏も古流(真揚流はじめ色々)出身ですし。多くは後に柔道に
取り込まれていくわけですが、古流がこの時期の軍隊格闘研究、プロレス等に与えた
影響はかなり大きいですね。

一昨日、たまたま見つけた三宅氏の写真。
ttp://www.espace-martial.com/album/details.php?image_id=1480
658世界@名無史さん:2005/05/23(月) 11:35:08 0
>>641
ttp://www.aausports.org/photos/photo_gallery/wrestling.htm
AAUのWRESTLINGでも
659654:2005/05/31(火) 16:26:44 0
>>655
すみません、レス、だいぶ遅くなりました。
有り難うございます。じっくり読んでみます。
660清人 ◆IFxdCIipxs :2005/06/04(土) 14:13:12 0
友人に紹介されてやってきました
本門は八極拳(長春+武壇)なのですが、面白そうなので参加させていただきます
まだ未熟者ですが、よろしくお願いします

>645 >646
中国武術の歩法の基本は「平起平落」と言って、足底全体を一緒に持ち上げ、足底全体を下ろすのが一般的です
それが「べたっと踏みこんで・・・」と見えるのでしょうか
ちなみに平起平落が守られていれば、スタスタと歩いてもOKみたいですよ
八卦掌を学んでいる師兄弟はそんな感じに走圏やってました(笑

それに八卦掌に限らず、中国武術はけっこう荒っぽい技法が多いですよ
ま、それも師爺に言わせれば「四の五の言わんとガツーンと一発くらわせれぱええんや」で済まされてしまいますが(笑
ちなみに俺も1手、くらいましたが危うく前から落とされて「顔面受け身」を取りそうでした

>652 >653
時代なんですかね。今では回教徒でなくても習える時代になったようで・・・
デカい声は「雷声」と言って、気功と言うか呼吸法の一種です
よく武道とかで「気合を出す」と言って声を出しますよね。あれと似たようなものですよ
ちなみに素人にはオススメできない呼吸法でもあります(笑
下手に真似ると喉を痛めますので


変な動きって・・・ひょっとして「鶏歩」の事ですかな
確かにアレの主目的は足腰の鍛錬です
こういうのは基本功と言って、中国武術でしたら差異はあれども、どこでもやってますね
ちなみにアレをそのままやると・・・
「相手のスネを爪先でガツーン」
「相手の顔面や上半身を手刀か掌でバシーン」
となります

それでは、逃げます・・・
661世界@名無史さん:2005/06/06(月) 20:59:17 0
>>657
ちょっと遅くなった。
まあ、門弟の数が多ければ影響力を与える可能性も高くなるわけで。
村正が妖刀呼ばわりされたのと似たようなもんか。
そうすると剣道で一刀流系が中核になったみたいなのも、単純に門弟が多かったからと言えるのか。
それだけ普及していうことは普遍性をもっていると言えなくもないんだろうけど。

にしても、当時の格闘技事情というのは、日本の古流が黒船にでもなっているかのような……。
そういえば先日、バリツの特集やってた秘伝をどうにか入手したら、バートン卿はラ・カンを研究してたとか、バーティツはイギリスとアメリカで一部残っているとか、なんか信じていいのかもよくわかんないことが書いてあった。
つか、せめて残っているバーティツとやらを写真でもいいから紹介して欲しいのだけど。
662世界@名無史さん:2005/06/07(火) 02:10:26 0
>イギリスとアメリカで一部残っているとか

残っていませんw
ただバートン・ライト氏の弟子が本なんか出したりしてたので、
その流れ、傍流という形では残っているかもしれません。
ま、バーティツを名乗ってはいないですけどね。
カンに関してはスイスの剣術家(&サバット使い)ピエール・ビニーから学んでいます。

あと最近、例のバーティツフォーラムがマニュアルを作成し、講習会なんか
やっています。再現したというより、ごく少ない資料+当時の柔術やカンの本から
想像しながら作り上げたものですが、バートン・ライト氏への敬意と、ビクトリア朝護身術
というロマンのなせる業なんで、捏造!とかいじめないであげてねw
663世界@名無史さん:2005/06/07(火) 04:08:24 0
>剣道で一刀流系が中核

確かにいっぱいあるもんなぁ一刀流系は。
普遍性ってのもあるだろうし、中西派や千葉周作なんかが技術や
教授体系を整理、改良してったのも大きいのかなぁ。

武徳会の大正元年の大日本剣道形主査委員の5人のうち3人が一刀流系なのもその結果?
普遍性がないと統一形にはできないもんねぇ。
明治39年の方の形制定委員は神道無念流とか鏡新明智流とか幕末流派っぽいけど。
つか高野佐三郎の影響力が大きかっただけか?
664T・S:2005/06/07(火) 19:07:19 0
せっかくコテでつけてくれているから(笑)

>>660
雷声ってのは、昔読んだ形意拳の本では失伝しているとか書いてあったかなあ。
心意拳起源なら残っていて当然か。いや、参考になりました。

気合を出すというのは2本武道ではふつーに言われていますが、声にだすのは中世頃の武道で、
近世のそれはむしろ気合では声をあんまり出さないとかいう人もいた。
北辰一刀流とかそのあたりでは、そのようなことが言われていたような気が。
だからジゲン流の「猿叫」には不慣れで、驚いて遅れをとったなんて書いてた
時代劇小説もあったけど。

>>662
>残っていません
だろうなあ(苦笑)
この手の記事って、どうも「どうせ海外のことなんかわからんだろうからてきとーいってやれ」
みたいな感じがするので、何処まで信じていいのかわかんないです(汗
実際に海外のテキストなんて読めないし。
いっそ全部を全部嘘と断ずることができたらどれほど楽か……。

ああ、バートン卿が開いた柔術学校の英名が「バリツスクール」だったとかいう情報は、
ホームズに思いいれのある私としては嬉しい話なんだけど、確かめようがない。
いや、明治35年の神戸又新日報にてそのことが紹介されているそうなんだけど。
それが空家の冒険の一年前。
すでにバーティツをバリツとする誤記がこの頃からあったとすれば、バーティツ=バリツ説は
ほぼ確定なんだけど……。
(ちなみにこの下りは遠藤尚彦氏の論文からの引用だそうだ)
665T・S:2005/06/07(火) 19:14:35 0
剣道の技は一刀流が中心で、巻き落としなんかは竹刀相手の発展した技かと思っていた
んですが、鞍馬揚心流からの技だと聞いて「おおっ」と思った記憶が。
しかし真剣でやるとなるとどうなんだろうか?
あるいは鞍馬流の流行ってた時期の刀は反りがあって巻き込み技がしやすかったとか?
反りがあったほうがしやすいかどうかはともかくとして。他の小技とか、結構色んな流儀のが残っていたりして。
そのあたりは細かいことは知らないから、教えて欲しいものですわい。
666世界@名無史さん:2005/06/08(水) 02:44:34 0
>気合
気合とはちょっと違うかもしんないけど北辰一刀流では
三つの声というのがありますね。千葉さんが説明してるw

相手を追い詰めた時、大きな声を出すと、相手は隙をみつけられたか?打たれるか?
と思って苦し紛れの技を出すから、そこを取る。

相手に勝った後、大声をだすと相手はビクーリして観念する。

相手に追い込まれた時、相手が打とうとするその気を察して大声出すと、
相手は「も、もしかしてこの技、知ってんのか?」と躊躇するのでその隙を打つ。

みたいな。
声の戦術的用法ですかね。
667世界@名無史さん:2005/06/08(水) 03:25:52 0
>この手の記事って
確かにそうですね。
まぁ海外の記事も全部信用は出来ません。
現物の画像があるとか、原資料全文を転載してあるとか、詳しいデータがあるとかなら
ある程度信頼できる。
そうでないものは一応、公的機関のデータベースで表題だけでも確認するとかするように
してますけど、限度はありますね。

>英名が「バリツスクール」
バ・ラ氏は「バーティツ・クラブ」と名乗っていますね。
場所はロンドンのシャフツベリー・アヴェニュー67番地。

ちなみにこれに先立つ1898年にバ・ラ氏は「Bartitsu、Ltd」という会社名を
商工会議所に登録してます。よほど自信があったらしい。

>明治35年の神戸又新日報
現物を見てみたいですねー。本当にそう書いてあるなら誤記の起源ですね。
もしかすると、当時のカタカナの表記として、読みやすく変えちゃったのかも。

ちなみに前年34年にバ・ラ氏はロンドンの日本協会で「柔術と柔道」という
講演をしてて、これは翌35年に日本協会の会報誌に掲載されてます。
これを新聞社が読んだとも思えますが、神戸はバ・ラ氏と関わりのある地ですし
鉄道会社の技師として、神戸ではちょっとは知られた名前だった可能性も
ありますね。

ちょっと面白そうだなー。連絡取れないかな…
668T・S:2005/06/08(水) 07:45:20 0
>神戸又新日報。
遠藤氏の論文は2002年のJSHC発行『ホームズの世界』第25号に掲載されてて
件の記事のコピーも掲載されているそーです。ちなみに5月5日(月)の第1面。
つか『ホームズの世界』か。シャーロキアンの発行している雑誌かな。
遠藤氏は神戸市立中央図書館において偶然発見したとか。
この『ホームズの世界』では2001年発行の第24号には高橋義雄氏の
「名探偵ホームズを救った不遷流柔術」ってな論文が載っているそうです。
秘伝の記事をそのまま引用すると、
「この論文では、バーティツのデモンストレーションをも務めた谷幸雄が、
その小さな体躯で巨漢のレスラーやボクサーなどの挑戦を次々に下し、
当時の英国内で非常に勇名を馳せていた事実を様々な証言から論証している。
このうち、トレバー・P・レゲットは谷の活躍を回想しながら、
ホームズのライヘンバッハの格闘に触れ、「コナン・ドイルは言葉を間違えて
使ったので、文芸評論家はこの言葉に当惑し、日本に問い合わせたという」
と書いてあるです。これは1970年の『柔道』ってな文章からだそうですが。
あー、ついでにこの秘伝が2005年1月号の記事だから、古本屋とかいけばあるかも知れんし
バックナンバーとかまだあるかも。
さらについでにバーティツのステッキ術なんかを紹介しているのが2005年の5月号。
これは多分、バックナンバーがあるでしょう。
ちゅーか、1月号をブックオフでたまたま105円で見つけてしまったから、私は5月号を
「仕方なく」新刊で買ってしまったのでした(汗
だって、あったら買いたくなってしまうじゃないですか…orz
つか、今更秘伝でもないだろうと思っていたんだけどなあ。
新連載の「備忘録!アジアン伝統古武術」なんてのでは
「古代ムエタイ探訪(1)シャム憲法の時代」やってて、胡散臭いけど楽しい記事だった……。
なして秘伝でと思ったけど、ネタが尽きたので海外の古流をもっとやるようになったのなら定期購読
をまた繰り返すかも知れない。
あと1月号では山田英司氏の記事と松田隆智氏の連載が同時に載ってたけど、さっき気づいて
「なんてことを!」と思ってしまったのでした(苦笑)
669T・S:2005/06/08(水) 07:55:21 0
>>662
>バーティツ再現。
「ロマンのために、自分の興味のためにバーティツを再現することは――
―――決して、間違いなんかじゃないんだから……!」

と、最近ちょっと気になっている某18禁ゲーからの台詞でパロってみたり(笑)

まあ、このゲームではケルトのクー・ホリンが出てたけど、そういえば彼は
影の国で「武術を習った」んだよな……すでにアルスター神話の頃には武術が
体系的にあったのだろうか、とちょっと気になった。成立年代とか後で調べてみよう。
670世界@名無史さん:2005/06/08(水) 17:33:27 0
>>668
ありがとうございます。
秘伝はサイトで内容の確認はしてるんで、載ってるのは知ってたんだけど
どうも買うまでにはいたらなくって…。
欲しいのが5冊くらいあればまとめて注文するんだけどなぁ。

高橋義雄氏の文章は「柔道」誌2002年9・10月号にも「名探偵ホームズを救った玉島の不遷流柔術」
として載ってて、これは持ってます。
「柔道」にも時々おもしろいのが出て、2004年9月「ユキオ・タニ ―日本の柔術使 」
「講道館柔道創設時の破滅型の天才悲劇の柔道家馬場七五郎の写真発見 」なんてのも。
定期購読するほどではないので、数冊溜まったら注文してます。

JSHCは年会費4000円かぁ…迷う所。
671世界@名無史さん:2005/06/08(水) 17:44:24 0
クー・ホリン、魔槍を使うんですよね。
ケルト系は色々特徴があって面白そうなんだけど、奥が深すぎてとっつきにくいです。
672清人 ◆IFxdCIipxs :2005/06/08(水) 21:03:40 0
>>664
どもども、ありがとうございます

「雷声」は確かに古い方になると、はっきりとした形で残ってますね
じゃあ、現在ではどうなってんの?という疑問があるかもしれませんが
俗に言う「爆発呼吸」が、現代版「雷声」ではないでしょうかね
それに少林寺でお馴染みの「フン、ハ」という声も雷声の一種だと思います

そう考えたら、ハンマー投げの室伏選手が投擲の瞬間に叫ぶってのも雷声なのかも(笑

ちなみに八極拳にも雷声はありませんが、呼吸法に関してはちょっとうるさいです
初めて試した時は・・・脳みそがスポーンと飛び出そうな感覚でしたね(笑
673T・S:2005/06/08(水) 22:15:51 0
前スレ>26
>東洋の格闘家がシルクロードを通ってローマのコロシアムで戦ったって本当なの?
>ネタ元:セスタス、バキ

笠尾恭二の中国拳法伝を購入して読んだら、「古代オリンピックの歴史」が引用されていて、
『突きの特殊な方法としてアポターニザイン(Apoternizein=カカトで突くことを意味す)がある。
この技の発明者はキリキスのパンクラチオン競技者である。体が小さいので
ホールター(Haiter)というあだ名がつけられていた。各地にこの人物の像がある』
とあって、その写真も転載されてました。
その写真は両手を上げて片足の蹴りを出しているものだけど、笠尾氏は太極拳の蹬脚に酷似しているとのこと。
私はどっちかというと、ブラジリアン柔術式の前蹴りっぽく見えたですが……。

このキリキスとは現代でいうキリギス共和国であろう、というのが氏の見解。
それは現在中央アジアに位置し、新疆ウイグル自治区に接している国だという。
キリギス人は紀元前後のころ匈奴に服属した。
この中央アジアの格闘技が東西に伝わった可能性をいうておられる…。
当時の中国の史書にも胡人が護衛士として横行の傍らに登場し、あるいはリングの
ような試合場を儲けて格闘技を演じたことが記されている…のだそーな。
まあ、ロマンがあるといえばあるけど、どう言っていいものやら(苦笑)
多分、「格闘技の歴史」あたりにも似たようなこと書いてあるのかも知れないけど、
あれは微妙に信用できない…そして笠尾氏は「中国武術史大観」の人……。
そっちの方は読んでないんだけど、信用できる人なのたーろうかとなんか悩んでしまうのでした(汗

とりあえず蹴りの形はこじつけくさいと思う(えー
674世界@名無史さん:2005/06/09(木) 05:58:25 0
>両手を上げて片足の蹴り
美術か世界史の教科書で見たな…。
なんとなーく躍動感の感じられない彫刻だったような。
確か頭が髷を結ったようになってて、それも東洋系とされる一因だったと記憶。

しかし「>前スレ26」って初めて見たw
675世界@名無史さん:2005/06/09(木) 06:14:52 0
みっけた。
もしかしてこの彫刻じゃなかったです?
http://www.greece.org/olympics/research/wrestling/gallery.html
676T・S:2005/06/09(木) 07:46:26 0
うん。
>>675
の上から七番目のが載ってたw
つか、これが中国拳法の源流のだと言われてもなあ。

>前スレ
たまたま覚えていたからー。
つか、よくみたら三年前、か……。
あの頃の人たちは一体どうしているのやら。
ふにゃぽんさんは、もうこないのかなあ。
677世界@名無史さん:2005/06/10(金) 04:18:20 0
一刀流が剣道の基礎になったのは、やっぱり千葉周作からみたいですね。
千葉の剣術六十八手が、竹刀稽古の技を体系化、かつ明文化した最初、
までいかずとも最初期のもので、優れてた。
学校教育、武徳会等で統一の必要が出た時、参考にされたのがこれで、
さらにそこに高野佐三郎がいた、てことのようですね。
で、各指導者の古流の技も、有効なものは剣道に残っていった、てことみたい。
678世界@名無史さん:2005/06/10(金) 18:55:11 0
あの人はいわゆる剣道の始祖だろうからね。
剣術という秘密主義・封建主義の世界を
ひろく一般に開放し競技化したのではないですか?
679T・S:2005/06/10(金) 20:42:25 0
剣道の試合の競技化という点で言えば、やはり周作の習っていた中西派一刀流とか
直心影流の男谷信友のことを抜きにしてはいかんでしょう。
まあ、前者の中西同情の三羽烏のうちの寺田は元々平常無敵流の剣客で、道場では
組太刀の研究を主にしていて、後に天真一刀流を創始したという。同じく
三羽烏の白井亨も寺田の下について天真兵法を創始していたりしてます。
この二人は「型剣術における最後の名人」とか呼ばれたりしていますが、
広く竹刀での稽古、試合を奨励した中西道場の出身者がそうなるというのも
なにやら皮肉めいていて面白い。ちなみに周作も中西も、組太刀を寺田に
倣ったというのだから相当なものみたいな。
ちなみに三羽烏のもう一人が高柳又四郎ですが、この人は音無しの太刀と
言われた使い手で、千葉周作は「この人の上に出ずるものなし」と讃えた。

ほいで後者の男谷下総守信友の道場については、俗に言う三大道場の上にある
とされたらしい。この人は現代でこそマイナーだけど、当時は凄まじい使い手
として世に知れた。勝海舟の親父の師匠。のちの幕府講武書師範。
広く他流試合を奨励し、江戸の剣客で彼と試合しないものはなし、とも言われるほど。
この人は三本に一本だけ必ずとらせたが、あとの二本はどうあってもとれなかった
という話で、なんか嫌味っぽいけどとにかく遺恨を残さないようにしていたような。
人当たりもよかったという話だけど、元々は「剣は殺伐の術なり」とした平山行蔵
の弟子だったりもしていた人なので、私としては竹刀試合の奨励は実戦の時のために
場数を踏む足しにしていたのではないかと思う。弟子の中で旅の途中で仲間を
殺された人がいたが、生き残ったほうの情けなさに怒って破門にしてたりとか。
竹刀の定寸を定めた人でもあるし、剣道の始祖は私個人ではこの人です。
680T・S:2005/06/10(金) 21:31:03 0
ちなみにこの男谷の日記などの資料、刀などは子孫の手から直木三十五氏に貸し出されたのですが、
直木氏はそれを家においたままで亡くなられ、死後に借金取りなどによって他の家財と一緒に散逸してしまったとのこと……。
なんとも勿体無い話ですわい。

周作の道場は人がいっぱいいたのは確かだけど、これは儒学者・東条一堂の塾の隣りに移転したということもあるらしい。
東条は「塾の人間で剣がやりたいものをそちらに紹介するから、そちらで塾にきたいものがいたら紹介してくれ」みたいなことをいうたそうな。
やがて東条の死後はその塾を買い取って大道場となったのだけど、その周辺には千葉道場に入ってない塾生を当て込んだ剣術道場や、さらにそこに入って塾に入ってないものを……
という具合に塾と道場は集中しだし、その若者をあてこんだ古本屋ができて、今の神田のものとなったのだそうな。
こういうことから道場がサロンみたくなって、各藩の若手が集まっては意見を交換するようになり――そして。
とくるのだから、歴史はまったくもってわからない。
まあ、千葉道場以前からサロンになってたみたいなんだけど。
681世界@名無史さん:2005/06/11(土) 02:10:43 0
うち、祖父の妹が男谷家に嫁いでるだ。
682世界@名無史さん:2005/06/12(日) 22:49:42 0
面白げだから、詳しい話があったら教えてくれ。
683世界@名無史さん:2005/06/12(日) 22:51:31 0
タイソン負けた…。
いい加減、歳だからなあ。
684世界@名無史さん:2005/06/13(月) 16:32:56 0
ここの皆さんは、丁寧な言葉使いでとても好感が持てます。
685世界@名無史さん:2005/06/15(水) 22:30:37 0
2chのつもりで書いていないもの。
686世界@名無史さん:2005/06/17(金) 05:28:54 0
男谷精一郎は有名だけど、エピソードって少ししかないよね。
どの本もたいてい同じことしか書いてないし。

で、男谷家に嫁いだのは私の大叔母(でいいんだっけ)なんだけど、
えーと、確か大叔母だったと思うが、こんど確認してみよう、明治末か
そこらなんで、特になんも伝わってないw
ただ、伯母の書いた本を読むと、子供の頃、よく男谷の家の人が遊びに来ては
庭で剣術の稽古をしてたそうです。
面白くもなんともないですね。
687世界@名無史さん:2005/06/24(金) 16:37:08 0
保守
688世界@名無史さん:2005/06/28(火) 02:58:21 0
上でスプリング刀の話題出てたけど、最近こんなサイト見っけた。
ttp://www.h4.dion.ne.jp/~t-ohmura/index.html
軍刀についてはあまり話きかないから、こういうサイトがあると助かる…。
689世界@名無史さん:2005/07/08(金) 17:50:21 0
どこかで、片手サーベル型軍刀は日本刀の重い刀身を使っているから
バランスが悪いとか言う記述を見たことがあったけど、新紀元社の
武器事典で比較すると、打刀は元より、太刀よりもサーベルの方が
重量が重かった。両手持ちの日本刀、しかも太刀より重いって…。

ところで、台湾の蕃刀って、あれを扱う武術ってあるんだろうか?
漫画「太陽の黙示録」で、敵役の黒道の兄貴が振り回していた刀が
確か蕃刀っぽかった気がするけど、台湾の白鶴拳で用法が研究とか
されていないのかな?



690世界@名無史さん:2005/07/08(金) 19:53:05 0
>>689
>両手持ちの日本刀、しかも太刀より重いって…。
欧州の長刀は銃器出現までの間は、
楯をはじき飛ばし、甲冑の中の人間にダメージを
与えるのも、その利用目的の一つだから。
メイスやフレイルほどではないにしろ、
そんな性格が求められていたんだよ。

フェンシング競技で使うような細身の剣は
銃器が出現し、持ち楯と鎧が消滅した後のもの。
691あやめ ◆C0.O2CxIMg :2005/07/08(金) 20:25:11 0
男谷精一郎の姻族の方が書き込んでられるんですね。確かに男谷は品行方正という感じで、
エピソードに乏しく、親類の勝小吉とは対照的な人物です。彼の祖父の男谷検校は烏金で
蓄財して子孫の栄達を図ったという評判なので、ことさら平素の行動に気を付けたのでしょう。
それにしても彼が平山行蔵の弟子というのは意外でした。平山は相馬の大作こと下斗米将真の
師匠で、寒中でも薄い布子一枚を掛けるだけで寝、常に重い鉄棒を振り回して筋力を鍛えて
いたそうです。
692世界@名無史さん:2005/07/09(土) 04:40:36 0
>>689
サーベルが重いって言っても、それ以前の両手剣に比べれば
当然ながらずっと軽いでしょ?
片手サーベル型軍刀が評判悪かったのは、一つには当時の日本の軍刀剣術が
日本刀式の面とか籠手を打つものだったのもあると思う。
「つい、両手で持ちたくなっちゃうの」なんて書いてたりする。

サーベルは馬上から首をチョンしたり、突進したままグサッしたりするもので
その分にはある程度の重さはかえって必要だったんでは?
歩兵将校の指揮刀でも、片手に拳銃、片手にサーベルで、さほど複雑な使い方を
するわけではないしね。
693T・S:2005/07/10(日) 02:47:19 0
>>691
あら、あやめさんを久々に見た(笑)
いや、私はこのスレ以外はほとんど見ないから……。

平山行蔵は確か伊賀同心の出身でしたっけかな?
ロシアの南下政策に警鐘を鳴らし、海防を唱えたので,
近藤重蔵、間宮林蔵とともに「蝦夷の三蔵」と呼ばれたとも聞きましたが。
林蔵のことを評価していたともいうけど、林蔵は隠密であったとも。
伊賀同心ということから何かのつながりが…というのは飛躍しすぎですかそうですか。

男谷が平山の下にどれだけいたのかはよく解んないです。
一年もいなかったのではないかとも、実は長かったとも。

高橋三千綱が「空の剣」という小説を書いてたけど、それではかなりいたという封に解釈していた。
ちなみに資料散逸の話はこれの前書きから。

>>692
サーベル導入については揉めたらしいのですが、詳細は知りません。
とみ新蔵がそこらを漫画にしてましたが……。
あれにでてきた人はなんて名前だったのか思い出せない(汗
694世界@名無史さん:2005/07/10(日) 05:35:55 0
>サーベル導入について
この辺で名前が出てくるのはフランス剣術から日本流に直した
戸山学校の津田氏あたりですが違う?

おまけ。検索してたらちょっと面白い史料みっけた。

大正8年に徳島武徳会の主催でドイツ武術研究のため
坂東俘虜収容所の捕虜による武術大会が開かれたそうです。
ドイツ側は拳闘、剣術、相撲の試合を披露。日本側も柔術、剣術を。
その後、柔術有段者とドイツ人の試合もしたそうです。

試合った柔術家の感想(意訳)
「今日は術で自由に押し捲ったけど、やつら体デカイじゃん。
あの体で技を覚えたら、とてもじゃないが勝てねーよ。
日本人ももっと体力向上しないとヤバいよ」

一般人も観戦してるのは有名な坂東収容所らしいところだけど、
この柔術家の危惧は現実になっちゃったわけですね。
695世界@名無史さん:2005/07/11(月) 19:35:31 0
http://kendb.kanazawa-u.ac.jp/md/contents/stdy_40334792-10.php
ドイツ武術と日本武術の比較思想史研究

こんな論文かいてる奴いるんだね
696T・S:2005/07/12(火) 04:09:55 0
男谷の資料散逸のエピソードは、刀のそれとごっちゃに覚えてた…orz
直木家から返還されなかったのだけど、戦災でなくなったのではないかと。

>>694
>サーベル
色々と探したけど、見つからないのです。

>ドイツ人捕虜
ちょっと面白そうだったので、昨日ドイツ館に行ってみた。
なんか資料が残っていたらいいなあとか思っていたけど、…休館でしたorz

徳島では武道史書いている人がいないから、こういうことを探すのも一苦労。
そのうちになんか資料をまとめる程度のことはしてみたいのだけど、仮にできても本として売れないだろうなあ。

武芸流派大事典には池田に移り住んだ高知の人が天神真柳流なる柔術を広めて血判状の弟子がかなりいたともいうけど、現在ではそういう話きかないし。
貫心流剣術の人はいつの間にか他県にいってるし。

地方武道史は誰か書いてほしいですよ。
実際の話。
697世界@名無史さん:2005/07/12(火) 04:54:13 0
あら、T・Sさん徳島なので?
私の家も祖父が東京に出てくるまで代々徳島藩家臣でした。
「蜂須賀家家臣成立書並系図」を見たくて、一度行きたいんだけど
なかなかチャンスがありませんです。

>そのうちになんか資料をまとめる
早くしてください、買いますからw

ちなみにドイツ捕虜の件は、「獨逸俘虜武術試合の件」で検索すると
原本の画像が見れます。
プラグイン入れない場合は、「よくある質問」を読んで
画像表示をJPEGに切り替えてください。
ttp://www.jacar.go.jp/index.html
698T・S:2005/07/12(火) 13:19:03 0
そうなのです。
徳島なのです。
とはいうても、郷土史にはてんで詳しくはありません。

徳島の武術関係に関しては、「文化の森」の文書館でまとめて展示されてました。
去年の話ですが。この間は「庄屋の暮らし」とかそんなの。
おそらくあれのパンフぐらしか徳島の郷土史での武術のことは研究されてなかろうと。
徳島地方史研究会の研究成果を発表している「史窓」にも、私が知る限りでは二号で現在の市場町にいた原士の間に心形刀流が伝えられていたとかの小文が載ってたくらいです。
ちなみに去年に市場町の図書館にいって郷土史家の人に話を伺いましたが、すでに伝承はないとのことでした。

>>そのうちになんか資料をまとめる
>早くしてください、買いますからw

古本屋の知り合いとかあれこれ協力してもらえればわりと簡単にできそうな気もしますが、こういうの詳細を調べだしたらきりがない…。
いずれ出せたとしても自費出版だと高くなるw

……ああ、電子出版という手もあるかな……。
699世界@名無史さん:2005/07/13(水) 11:55:18 0
>>673
「キリキス」って小アジアのキリキアという可能性はないの?
700世界@名無史さん:2005/07/14(木) 01:48:54 0
>699
可能性はあると思いますよ。キリキアの方が近いし。
キルギスだろう、てのは笠尾恭二氏の見解であって、まぁ、この手の
「アジアから伝わった」というのは、東洋人の書いた格闘技史にはよくある説。
願望が大分混じってるかなぁ、というか…。
701世界@名無史さん:2005/07/14(木) 03:39:39 0
>>698
文化の森って、なんか色々やってんですね。
「戦時中の食事・すいとんをつくろう」とかはいいかも。

天神真柳流ってのは、もうちょっと工夫しろよ、な感じですね。
徳島はあまり武術のイメージがないんですが、尚武って感じじゃなかったんかな。
702T・S:2005/07/14(木) 07:25:23 0
>>700
見も蓋もないけど、まあ、そうだろうなあと(苦笑)
格闘技の歴史を読んでみたけど、ざっと読んだ限りではそのことについては言及してないです。
くだんのプロンズ像については写真だけ載ってましたが。

>>701
色々とやってます。私はあんまりいきませんが。

>天神真柳流
高知県の工藤九平から、徳島県池田町の富岡芳蔵に伝えられた。
血判の門弟三百人と称されたが、昭和四十二年1月、八十七歳で死去した。
遺品に、天地二巻七十手の伝書がある。

……と武芸流派大事典にあるです。

脇町にあった藩校だかには剣術の道場があって、記録には斉藤弥九郎だかもきているとか、そんなこと書いてあったような……。
まあ、その程度。

聞いた話では無明心剣流の道場が城下町にあったとか、原士・井後哲五郎が常心子の号を得てたとか、そのくらいですな。
細かいことをいえばもっとあるですが……。
水野十郎左衛門の姉だかが蜂須賀に嫁入りしてた気もするけど、これは本当に関係ないです。

ちなみに武芸流派大事典には阿波藩とあるけど、徳島藩です……。
703T・S:2005/07/14(木) 20:25:39 0
>>702
>徳島藩
勘違い。
阿波藩でいいです。
何をどう勘違いしたのかは内緒
704世界@名無史さん:2005/07/15(金) 05:48:02 0
天神真柳流、怪しくていいなーと思って調べてたら、徳島藩では天神真楊流
を採用してたんですねーと思ってまた調べてたら、こんなんがあった。
江戸イメージの流派だけど結構広まってたんですね。
ttp://www.tk2.nmt.ne.jp/~morih/morihouse.htm
705T・S:2005/07/15(金) 07:31:07 0
いや、阿波藩でいいんですけどね(汗
天神真楊流か……参考になりましたわい。つか、ここ数年は資料集めてないですから。とても。

某文化の館には、確か北辰一刀流と宝蔵院流高田派の伝書の写しが寄贈されてまして、
寄贈した主の郷土史家の方にお話を伺いましたら、参勤交代とかで江戸に勤務した折に…とのこと。
その時に「そうか!」と目からウロコが。
存外、江戸の流儀は地方に広まっていたのかも知れないです。
つか、こういう伝播をしていくから油断ができない。そうやって地方の流儀は圧迫されてったのではないかなー?

…北辰一刀流と書いたけど、小野派だったかも知れない。
こっちも5年くらい見てないから……。
706世界@名無史さん:2005/07/15(金) 18:09:34 0
>いや、阿波藩で
あ、その辺あまり気にしてない、つかよくわかってないんで気にしないでw

北辰一刀流とか天神真楊流なんかの新しめのものだと、伝播のパターンが
わかりやすいかもしれないですね。
古いのだと枝が広がりすぎてわけわかんないし。
新しめのだと指導者派遣とか、教授法が整理されて習得しやすいとかの事情も
あって遠隔地でもどうにかなったのかな。
707T・S:2005/07/15(金) 22:18:32 0
心眼流も江戸というか、東京で伝承されてましたからな…。
確か嘉納治五郎はあれこれ道場を探していて、柳生心眼流を学んでいた時期もあったそうな。

……柔道にそれは反映してないみたいだけどね。
708T・S:2005/07/16(土) 16:51:43 0
>>701
スレ違いだけど、「戦下のレシピ」という本が新書で出てて、なかなか素敵ですわい。
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4007000379/qid=1121499769/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-8215457-8005158
値段もお手ごろ。

ちと徳島に偏りすぎたかな。

指導者派遣といえば竹内流がかなり最初期に宗家があっちこっちを回るとかしてたと話を聞いた。
そういえば板垣は土佐伝の竹内流使ってたし。
最古の流儀だけあって……といいたいけど、当の竹内流の伝書には創生時にはすでにいろいろな流儀があって云々というようなことが書いてあるという。
もしかしたら組討流儀そのものはいろいろとあったのかも知れないけど、教伝体系が確立した最初の流派だから後々まで残ったのではないかとちょっと思った。
709世界@名無史さん:2005/07/17(日) 04:25:30 0
>708
「戦下のレシピ」良さそうですね。買ってみます。
「軍隊調理法」とか、そっち系は持ってるんですが銃後の食で纏まったのは
珍しいですね。

>教伝体系が確立した最初の流派
竹内流は早い時期から農民等も受け入れてたようですね。
門人の階層が多岐に渡ったのが、教授法の整理に繋がったんではないかしら。

>柳生心眼流を学んでいた時期
これ、たまに目にしますが、ソースはどこなんでしょう…。
710T・S:2005/07/17(日) 08:03:16 0
>>709
>柳生流
私が読んだのは、確か十年くらい前の秘伝に載ってた嘉納治五郎の未発表論文の、あたりではないかと。
詳細は忘れましたが、確か一人で棒の独習をさらせれていた云々と……。
つか、あの頃は季刊だったかな。
711世界@名無史さん:2005/07/18(月) 03:01:07 0
>710
ありがとうございます。
ちょうど私が買わなくなり始めた頃だw
でも養正館が載ってるのは持ってた記憶がある…。
探してみます。
712世界@名無史さん:2005/07/18(月) 03:16:53 0
と思ったらPCのなかに転がってた…違うソースかもしれないけど。
「若い頃に大嶋某に柳生流の棒術を習ったけど、人にいえるほどの
修行をしたわけではない云々」て件。
柳生なに流か、この文ではわかりませんが、柔は習わなかったみたいですね。
713世界@名無史さん:2005/07/29(金) 05:41:08 0
「古代ローマの女性剣闘士」見たage
714世界@名無史さん:2005/07/29(金) 08:15:45 0
柔道の押さえ込みって、何の役に立つのかわからんかったけど、
実は武器併用の技術だと知って、成る程と思ったよ。
715世界@名無史さん:2005/07/30(土) 11:39:09 0
堀部がいうには30秒押さえ込めば首を掻っ切る事ができるのが根底の思想だとか。
716世界@名無史さん:2005/07/31(日) 02:00:35 0
堀部に聞かずとも、柔道で最初に寝技を教わる時に必ず教わることです。
717世界@名無史さん:2005/08/02(火) 18:14:30 0
ホームズの技。
ttp://homepage2.nifty.com/shworld/03h_s_paget/vol.6/26fina/1.html
立ち関節とも締め技のようにも見える……。
718世界@名無史さん:2005/08/03(水) 19:38:46 0
>>717
コブラツイストかと思った
719世界@名無史さん:2005/08/07(日) 10:50:44 O
突然の質問ですが、拳闘とレスリングor総合格闘技って、
どっちが歴史が古いんですか?
ちなみに近代競技でなく、古代の話です。
720世界@名無史さん:2005/08/07(日) 10:59:47 0
縄張りをめぐる猿の取っ組み合いとかw
721世界@名無史さん:2005/08/07(日) 11:35:40 0
在日中国人とそのシンパにのっとられつつある武道板の中で最もチンク臭がするスレ

●達人!!徳晋会・瀬戸敏雄● パート2
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/budou/1119855859/l50

722世界@名無史さん:2005/08/08(月) 06:15:26 0
>>719
格闘技術としての話?
それとも古代競技として?

ま、どっちにしろはっきりしたことはわかんないけど。
723世界@名無史さん:2005/08/16(火) 21:27:39 0
こちらの住人は流石に物知りの方が多いですね。
武道板のスレにも是非書き込んでください。

達人武勇伝・武道家逸話集
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/budou/1123796747/
724世界@名無史さん:2005/08/21(日) 16:51:59 0
この前、「笑ってコラえて」でハンガリーの伝統武術が登場していた。
武術名は出てなかったけど、乗馬してのサーブルとかアーチェリーとかじゃ
なくて、確か、斧かなんかで刀をディザームしてたっけ。
民俗衣装なんか着て斧を振るう姿がむっちゃカッコ良かった。
専門のサイトってないもんかなぁ…。"hungarian martial art"で
検索してみたけど、英語では芳しいサイトがあんまり…。
725世界@名無史さん:2005/08/22(月) 02:10:56 0
>724
それ見てないんだけど、こんな感じ?
http://www.grozerarchery.com/acc/equip/equip.htm

fokosという戦斧らしくHungarian fokosで検索するとそこそこ出ますよ。
726荒ぶる魂:2005/08/22(月) 03:19:49 0
>>721

                                ミ川川川川彡
                                  ミ       彡
                                  三  ギ  そ  三
                                  三.  ャ  れ  三
                     _____       三  グ  は  三
    / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /−、 −、    \    三  で       三
   /_____  ヽ    /  |  ・|・  | 、    \  三   言  ひ  三
   | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |   / / `-●−′ \    ヽ 三   っ  ょ  三
   |  ・|・  |─ |___/   |/ ── |  ──   ヽ   | 三.  て   っ  三
   |` - c`─ ′  6 l   |. ── |  ──    |   | 三  る  と  三
   ヽ (____  ,-′   | ── |  ──     |   l 三   の   し  三
     ヽ ___ /ヽ     ヽ (__|____  / / 三   か  て  三
     / |/\/ l ^ヽ    \           / / 三  !?    三
     | |      |  |     l━━(t)━━━━┥  彡      ミ
                                  彡川川川ミ
727荒ぶる魂:2005/08/22(月) 03:31:01 0
>>679
男谷は型稽古を否定していたらしいから寺田、白井をどう思っていたのかが気になるね〜。
728世界@名無史さん:2005/08/22(月) 17:00:05 0
>>725
そうそう、だいたいそんな形状の斧だったと記憶してます。
と、検索ワードのご教授、ありがとうございます!
ざっと見は、武術や用法よりも武器そのものの解説が多い様ですが、
地道に探してみますです。
729T・S:2005/08/23(火) 19:34:43 0
>>719
前板で書いたのですが、
>一番古い拳闘図が発掘されたのはバグタード東方にあるカファジェとかいう
>ところで、だいたいBC2000年ごろ
これは手持ちの「格闘技の歴史」からの引用ですが、いい加減に古い本なので
新事実がどこかで判明しているかも知れない。だいたい、私はこの本あんまり
信用してないし。
そいでまあ、恐らくは拳骨による格闘が先のように〈明確には書いてない〉記され
てはいますが、ボクサー同士でも唐突に始まる喧嘩ではつかみ合いになるといい
ますので、やはり掴んでからの殴り合い、投げ、関節などの総合格闘技が最初なの
ではないかとも思います……が、そもそもからしとてボクシングの定義なんて近代
までかなりいい加減で、打撃があればボクシングみたいなところがあったので、
そういう意味ではボクシング……拳闘の方が早いかもと言えるかも知れません。
しかし、例えば芦原先生の著書か何かに「アフリカの某部族は拳骨を作ることを
知らないので平手でたたきあう」なんて眉唾くさいことをいうておられます。
アフリカあたりの格闘技については本当に詳しくないので、もしかしたらコンゴ
の奥地に人類史の黎明期に生み出された喧嘩術なんてのが拳骨なしで細々と継承
されている可能性なんてのも(絶対にない)。
いずれ体系化されたのはかなり後でしょうし、普遍性からしたら打撃より相撲
の方があるような気がしたりもしますので(どっちなんだ)、素直に「解らない」
とするべきだったかも知れません。

>>723
ごめんなさい。
そこらに書けそうな面白エピソードはまー、それなりに知ってはいるけど、
武道板はとりあえず読むだけにしておりますので。ご協力はできませんです。はい。
けどあの世界は、どっちが勝ったの負けたのというのは、相当に恣意的に
歪められているので……まあ、遊びだけに留められていたら楽しいんですがねー。

730T・S:2005/08/23(火) 21:17:06 0
>>727
寺田と白井の時代と男谷の時代はズレているからなあ。
寺田が延享二年(1745年)で、男谷が寛政十年(1798年)だったかと。
西暦はちと怪しいので誰がチェックしといて。
でまあ、この通りだとすると、寺田より五十ちょい下になりますな。
あと白井が天明三年(1783年)であったかなあ。
ちなみに千葉周作が寛政六年というから、男谷より周作が年上。
なんか男谷は老成しているイメージが強いので、ちと意外。
まあそれはともかくとして、男谷が剣を志していた頃に寺田は死んでいますなあ。
直接あったことがあるかどうかは微妙です。
ただ、白井に関しては勝海舟が
「この人は一種神通力を備えているような不思議な風格を感じたよ」
とかそんなことを言ってたと思うので、勝の師の師にあたる男谷も悪くは言わなかったんじゃないかなあと。
つか、まあ、とにかく実戦を主眼にしていた風があるから、強ければ別に認めていたんじゃないかなあと。
これはただの妄想ですが。
731世界@名無史さん:2005/08/28(日) 11:50:45 0
>>724
>>725
>>728
DVDで「藁ってコラえて」録画してたんで見てみた。
日本語を学んだハンガリーの大学生達による、日本語の駄洒落を交えたハンガリー紹介。
ブダペスト郊外にあるドゥケナシって町で市政記念日の祭りやってて、
そん中で、古風な民俗衣装に身を包んで、武術披露する人達が出てきた。
「ウチの大学の先生がデモンストレーションをしているのでやってきた」とか。
まず最初の方で、何人かの人が横一列に並んでマスケットを空に向けて撃っていた。
中世ハンガリーの武術研究の第一人者とかいう考古学の大学講師が出てきて、
この先生が、実践しながら研究するグループのリーダーだとか何とか。
最初は、サーベルと、上で出てきた斧とは別の斧との二刀流(斧は手斧ではなく
ある程度の長さがあるっぽい。斧頭は三日月型だった様な)で戦ってたんだけど、
途中で、上に出てきた斧(だと思う)を持ってきて「これはハンガリーでしか使っていなかった武器」
「これは敵の武器を絡めとる事にも使えます」とか言って実践。ロシアの民俗衣装がトルコかどっかの
中東の影響を受けた風な衣装を着込んで(そう言えば、東欧士族シュラフタは出自をイラン系の
遊牧民に求めて名前や服装を遊牧民風にしてた中東オタクだったっけ)、相手のサーベルに
むちゃくちゃ素早く斧を絡ませながら、そのまま背後に回ることでテコの原理っぽく
関節を固めるって感じの、棒術な使い方をしていた。
(ディザームというか、実際には関節技を披露した事になる)
で、続いて先生のお弟子さんがサーベル同士の戦いを披露してたんだけど、一方が剣を落としたら
この先生、もう出番は終わったのに飛び入りで助太刀しに行ってハッスルしまくり。
(この時の先生は、例の民俗衣装の上に金属性の胴鎧(ブレストプレート?)をつけていた)
ここで武術披露のシーンは終わって次のハンガリー紹介に続く。
732世界@名無史さん:2005/08/29(月) 03:33:57 0
>731
レポート乙です。
Fokosと似た斧はポーランドやチェコ方面にもあるそうです。
もともと杖を斧化した物のようなので棒術みたいな使い方は納得できますね。
733世界@名無史さん:2005/08/31(水) 16:14:32 O
プライドのミルコ対ヒョードルの記事で「今回の試合はロシアとの歴史的経緯もありクロアチア国内でも注目云々…」といったものがありましたが、ここでの歴史的経緯とはどこら辺のことを具体的に差しているのでしょうか?

クロアチア人のロシアに対する感情があまりよく分からないので聞きたいのですが…。
734世界@名無史さん:2005/09/01(木) 18:42:13 0
>>733
ユーゴ内戦のときセルビアに味方する義勇兵を送ったとか?
735世界@名無史さん:2005/09/01(木) 18:52:50 0
>>733
ロシアとセルビアは兄弟民族といわれる。。
ロシア/セルビア(正教とキリル文字)

クロアチア(カトリックとラテン文字)でドイツと仲良し(ナチとも)
736世界@名無史さん:2005/09/12(月) 20:27:41 0
age
737世界@名無史さん:2005/09/17(土) 03:32:36 0
>>733
>クロアチア人のロシアに対する

もう一つ、ソ連とロシアとコサックとセルビアの関係が微妙なんですよ。
ソ連共産党政権成立後、コサックが弾圧を受けました。その時コサックが庇護を求めたのがセルビア。
民主化後のロシアでは積極的にコサックの名誉回復を進めました。
旧ユーゴ紛争でロシアはNATO諸国と共同歩調を取り、いわばセルビアに敵対する立場を取りました。
しかしコサックの「仁義」には「受けた恩には必ず報いる」「友の窮地を見過ごさない」というものがあり、
一部コサックは政策に反して義勇軍を編成し、「民族合唱団」「民族舞踊団」の名目で出国、
現地で武器を受け取ってセルビア側に付きました。

因みに大戦中のコサックには共産主義に反対して枢軸軍に参加した者も多く、
ドイツ軍内にコサック義勇部隊が編成されています。クロアチアも枢軸側で参戦していますから、
この時は味方同士だったわけです。
738世界@名無史さん:2005/09/21(水) 17:49:04 0
武板から騙されてきたました。

>>673
まあ、太極拳ができたのは、それよりずっと後の事だし。

>>291
システマって本当に強いの?
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/budou/1111817525/l50
739世界@名無史さん:2005/09/21(水) 21:47:40 0
トルコのオイルレスリングは話題として出ましたか?



どーしてもソープのローションを連想する…
トルコだけに…
740世界@名無史さん:2005/09/21(水) 23:40:38 0
オリーブ油で選手の身を清めた古代ギリシャの儀礼が起源だっけか。
741T・S:2005/09/23(金) 16:38:40 0
トルコ風呂というのは、元々明治だか大正の頃の「トルコ式蒸し風呂」というのが
名称だけ残って戦後に到った……と聞きましたが。

オイルレスリングは強力なグリップと腕力が養われるという。
きっちりとつかまないとダメなんだから当たり前だけど。
いわゆるアサシンもこれによって腕力を鍛えていて、十字軍の騎士を
鎧の上から絞め殺したとかなんとか。

……いや、某漫画で読んだんだけど(待て
742T・S:2005/09/23(金) 22:27:00 0
>>738
太極拳については、>>673で名前だした笠尾恭二の太極拳血戦譜を読んだら、
実は楊露禅が太極拳の創始者で、陳家溝で習った拳法を元にしている部分は
あるけど、現在の陳家太極拳は逆輸入されてできあがったものだとか、そのような
ことが書かれてました。
……なんというか、まあこのあたりの話は何処まで信じていいのやら。
元々陳家に伝わっていたのが剛強な拳法だといわれたら実にそれっぽいのだけど。
さて。
743世界@名無史さん:2005/09/25(日) 21:59:19 0
太極拳として成立させたのは、やはり楊露禅じゃないかと個人的には思う。笠尾さんも述べていたかもしれんが、
太極拳の大家及び研究家として著名な呉図南が陳家構に調査に行き、現地の人にあなた方の修練している武術
は何と言うのですか?と聞いた所、砲錘(ほうずい)だと答えたらしい。おそらく今日見るようなゆっくりしたものより
は、動作がはっきりとしていて激しい動きもある長拳や少林拳の様な物であったと思う。
ただ現在見る事ができる陳式はゆっくりと練る動作もあるし、また河南省温県趙堡鎮に伝わる和式と呼ばれる太極拳
はゆっくりとした動作のみの練習体系と聞くので、関係性を詳しく調査しない事には現在一般的に見る事が出来る
太極拳を楊露禅一代で創始したと断言できない部分もある。

俺は楊派の太極拳を習ってる。ただ陳式はやった事無いので、あくまで俺が楊派をやった上での見方だが陳式と比べ
るとコンセプトとして同じ狙いを感じる物が多々ある。間違いなく関係は深いと思うが、相違点もかなりあるな。
笠尾さんはかなり独断と偏見で説いている部分もあるのでそっくり受け入れる事はできないが、太極拳成立に関し
ては同意見の部分がある。
多分楊露禅先師は陳式の全部を学べなかったのではないだろうか?しかし天性の才能と努力で足りない所を補填し、
さらに独自の風格にしていったのではないだろうか。

744世界@名無史さん:2005/10/01(土) 17:12:02 0
初心者質問かもで失礼します。
現在、倭寇の使った剣術にどんな技があったのか調べており、
新陰流の燕飛が、陰流の6技を連続で放つとあったのですが、
この6技、猿飛、猿廻、月影、山陰、浦波、浮舟ってそれぞれどんな技なのでしょう?

一応、図書館で新陰流の燕飛がどんな動作かは調べてきたのですが、
動作のどこからどこまでがどの技に相当するのかがサッパリわからないので…。

また、他にも、倭寇が使った技で内容の分かるものがありましたら、
ご教授お願い致します。
745T・S:2005/10/02(日) 20:31:56 0
倭寇についてはどうも陰流の技を使った「らしい」というくらいしかわかんないですな。
一応は向こうの武備志に陰流の伝書の写しが入ってたとか、愛州移香斎の一族は熊野の八幡(海外との貿易兼略奪をする)だとかいう話があるそうで。
これらは苗刀の操法として明末期だか清初期の軍隊にも採用されたとか。
一応は苗刀は現代でも現存していて、心眼流の島津師範が「陰流の系統である」とのことを昔の秘伝でいうとりましたかな。

ただ、私もちらっと記事をみた程度なのですが、笠尾氏の中国武術史大観だったかには向こうの本に書かれた剣術のイラストが幾らか載せてあり、それらは二刀流だとかまあ、陰流以外の剣術が研鑽されている痕跡を示していたと思います。
746T・S:2005/10/02(日) 21:46:46 0
時代的にいうのなら念流なんかも使っててよさげなんだけど、念流の技は狭い船上で扱うのは不向きだったのかも知れず。
樋口念流の『樋口家文書』には念阿弥慈恩には坂東に八人、京に六人の合わせて十四人の優れた弟子がおり、その中の一人、猿の御前の子孫が愛州移香斎であるという。
これが本当ならば移香斎の剣術は念流のそれが基本になっているのかも知れない。

ただまあ、移香斎が倭寇には参加してないのではないかというのが最近では通説っぽいので、あんまりこのあたりは考えなくてもいいのかも知れない。

とりあえず十四世紀から十六世紀までの主な流派は
中条流、念流、陰流、天真正伝香取神道流、京流、新当流、新陰流、林崎夢想抜刀術、……。
くらいかなあ。
鹿島中古流とか鹿島上古流とかもあったと思うけど、さて。
倭寇が使うとしたら上の中のどれかの流派だったと思うけど、マイナー流派は数多いので、例えば武芸流派大事典なんかから拾い上げればあと三つや四つはでてくるとは思うですが……。
747世界@名無史さん:2005/10/08(土) 14:15:07 0

ラムズフェルド流拳法
http://www.poe-news.com/features.php?feat=31845
 
748744:2005/10/08(土) 17:40:57 0
>>745-746
レス遅れ申し訳ありません。
倭寇が二刀流を使っていた記述はどこかで見たことがありましたが、それ見て
陰流で二刀流が使われているものだとすっかり勘違いしてましたOTL

倭寇は船上でぴょこたんと軽快に跳びはねつつ刀を振るっていたそうで、
イメージ的には技巧を凝らした感じで、パワー主体の神道流系よりも
陰流系とか京流寄りっぽい雰囲気の様な気がします。

で、燕飛の動作のうち分けは…ひょっとして、陰流が失伝した時点で
分からなくなってしまってたりして…?
749世界@名無史さん:2005/10/08(土) 17:46:31 0
クラビ・クラボンの技について解説されているサイトってないかなぁ…。
みんな、タイの武器種類の解説ばっかりで…。

ttp://www.muaythai.gr/krabbi_krab.htm

↑ここは詳しそうだけど、ギリシャ語のサイトなんで読めない…。
750世界@名無史さん:2005/10/13(木) 05:25:39 0
翻訳サイトでギ→英に放り込んでやると、なんとなくわかるな。
751世界@名無史さん:2005/10/23(日) 22:50:15 0
今、NHKで韓国相撲の日本公演見た。

けっこー面白いというか、ええ体しているなあとか思ったが、
とりあえず…千五百年の歴史は嘘だろう。
752世界@名無史さん:2005/10/23(日) 23:09:54 0
朝鮮半島の相撲、弓術、馬術はモンゴルのもののパクリです。
テコンド(旧名コンスド、松濤館空手道)、ユド(柔道)、
コムド(剣道)、ハプキド(合気道)は近代日本のパクリです。

チャクリキ(借力)とテッキョンは
武術だったかどうかも定かではありません。


↓ここでテコンダ歴史偽造屋が暴れていて面白い

足技のみで戦ったらどの武道が一番強いの?
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/budou/1123251879/
753世界@名無史さん:2005/10/23(日) 23:28:02 0
>>752
チャクリキ(借力)というのはチャリョク(차력、借力)のことかい?
754世界@名無史さん:2005/10/24(月) 16:41:27 0
モンゴルのパクリというのは正しくないな。
相撲、弓術、馬術は満州から南ロシアまで分布してる騎馬民族文化だろう。
755世界@名無史さん:2005/10/24(月) 18:30:34 0
そういえばロシアのサンボもモンゴルの影響なのかな。
756世界@名無史さん:2005/10/24(月) 18:52:06 0
>>755
>>261を参照。あと古代スラヴの格闘術というのもあるらしいが
スラヴャンストヴォのように近代の産物なのかも。

というかそれについて書いた本が近所の大学の図書館にあるんだけど、
ロシア語なんで読めない・・・バーサーカーみたいに狼の毛皮をかぶって
闘っているイラストがあった。
757755:2005/10/24(月) 19:00:12 0
>>756
ありがd
758T・S:2005/10/24(月) 23:19:34 0
サンボについては前スレでも書いたけど、実際のところはわりと最近まで体系化されてなかったらしい。
ベースは柔道っぽ。
そこらは軍神第一号の広瀬氏の影響とかあったかも知れないんだけど、氏は宮廷でレスラーと対決したりという話なので、職業レスラーは当時からいたんだよなあ。
759世界@名無史さん:2005/10/24(月) 23:50:39 0
>>754
>モンゴルのパクリというのは正しくないな。
ウリナラ起源と言い張る厚顔無恥で火病な大バカ男が
半島にたくさんいなければ、そういう穏やかな表現も良いね。
760世界@名無史さん:2005/10/27(木) 19:10:15 0
756の本はたぶんこの二つ。参考までに。
А.К. Белов
"Изначалие"
"Искусство атаки"

>>759
754をもっかい読み直してみるといいよ。
761世界@名無史さん:2005/10/28(金) 02:06:23 0
>760
くぐってみたらこんなの出たけど、これ?
http://rus.irtel.ru/rus/belov!.con?vami=sgbi
http://rus.irtel.ru/rus/belov!.con?vami=sgbia
762世界@名無史さん:2005/10/28(金) 17:22:08 0
>>761
挿絵はたしかにそんな感じの技使ってた・・・
763世界@名無史さん:2005/11/19(土) 20:35:45 0
age
764世界@名無史さん:2005/11/27(日) 16:56:16 0
流れを読まずにちと気になった。
鹿島新當流と卜伝流ってどう違うんだろ?
鹿島新當流の別名が卜伝流とか書いているサイトもあるけど、
両者の目録とか見たら技名違うっぽいし…。
765世界@名無史さん:2005/11/29(火) 21:19:25 0
武芸流派大事典を読むと、どうも新当流と卜伝流は違う流派らしい。
水戸系やら津軽系やら伊勢系やらがあるらしいが、詳細を書き出すと煩雑なので勘弁。
とりあえず津軽系は目録の名目は新当流とはまったく異なっていて、文化年代に
書かれた目録追加には刀は二尺三寸、脇差は一尺五寸を定法といるというのも
長剣主義の新当流には眼が得られないことであるという。
あと五尺の高さの柱を歯引きの刀で打ち込むのを重んじるのは示現流の自習法に
よく似ている……と書いてある。
伝承者があれこれ摂り入れたから変化が激しいのか、さもなくば卜伝の名前を
仮託しているだけなのか。
今となっては確かめようもない。
766764:2005/12/03(土) 23:28:19 0
>>765
ありがとう!
最近、郷里の図書館で藩の武芸について書いてた本を読んで、これら両流派の
関連性とか、どっちかの来歴がフカシなのか(卜伝流が本物で新當流側の来歴が
嘘であるってのは流石に無さそうな気もするけど)とか、色々気になったんで。
そっか、あれこれ取り入れて変化した可能性もあるのね…。

まぁそもそも、義経流とか、有名人の名前がそのまんまついているのって
いかにも仮託臭ぷんぷんなんだけど。

ちなみに、地元が特定されちゃうのでアレだけど、卜伝流はズバリ剣術の方。
なので、ちゃんと解説、参考になったです。
767世界@名無史さん:2005/12/14(水) 22:34:55 0
>>766
遅くなったけど、そりゃよかった。
まあ、新当流が伝承されているのが卜伝の実家である吉川家であることを考えたら
そっちがフカシというのはちょっと考えにくいですね。

卜伝流については、最悪?格系統が全然別の流派で名前だけ一緒という可能性も……。
そういえば香川の方にも道場があるように聞いたけど、果たしてどの系統なのか。

>>558
ちょっと家の「秘伝」整理してたら、1999年の四月、五月号で神伝不動流について書かれてました。
まだ興味がおありでしたら、そこの記事を要約して書いてもいいですけど、どうします?
768世界@名無史さん:2005/12/15(木) 01:15:31 0
>>767
おお、ありがとうございます。
もう、ずーっと興味はあります。
最近バートンさん関係は動きがなくって…。
外人さんたちは本の収益で記念碑建てよう、とか言ってますw
769T・S:2005/12/16(金) 00:38:25 0
>>767
よくみたら四月から六月までありました。
まあぼちぼちと。
せっかくだからコテに戻します。
誰もきそうにないし。
つか、本でたのですか?
記念碑って、どこにたてるのだろうか……。

で、読んでみると、武芸流派大事典について触れていた。
まず、>>552では上野師範が二つの神伝不動流を習っていると書いてあることで
「錯誤があるのではないか」と私は書いたのだけど、どうもこの人は本当に両方学んでいたらしい。
神長師範という上野師範の弟子によると、道場では高松師範の伝の方を教えていたそうだ。
同名の流儀を教えることで弟子を混乱させたりしないようにしたと思われる、とは記事書いた人の言。
しかしこの書き方だとこの二つの神伝不動流は技法的にもかなり違っていたものということになる。

この神長師範も高松伝を裂きに習っていたこともあるけど、上野師範に伝えられても矢田系のそれ
を教えることは控えていたという。混同を避けるためと、矢田徳幸から摩文仁師範への伝系が
はっきりしなかったためだから。

しかし近年になって糸東流空手をやっている人から矢田徳幸発行の「神傳不動流目録之巻」を入手
したとの情報がよさせられた。
この人の話の詳細は省きますが、この伝書の発見によって、道隆について今まで解らなかった部分
特に伝承技法における「大事典」の記載内容と実際に伝えられている技法の内容との差異など、
「神伝不動流」という一つの流儀の全体像をつかめる糸口を見出すことができる……この幸運な邂逅を
受けて、神長師範も神伝不動流拳法への認識を新たにして、教授を開始したという。

で、続きはまた明日。
770世界@名無史さん:2005/12/16(金) 01:55:24 0
比較的新しいマイナー流派のわりに(だから、か)なんかややこしいですねぇ。

本はプリント・オン・デマンド方式の自費出版に近い物のようです。
海外発送の解説が、なんか自信無げなんで、まだ頼んでないけど。
http://www.lulu.com/content/138834

記念碑はいくつか案が上がってるようで、お墓に記念プレート案が
一番しっくり来るんだけど、肝心のお墓の位置がわかんないという…。
他にはバーティツ・クラブのあった番地とかも候補のよう。
しかし熱心なのには本当に感心します。
771T・S:2005/12/16(金) 08:56:35 0
>>770
マイナーだからこそなのか、なんというか……。
まだ四月分ですけど、五月の分まで流派についての考察が主です。

なんか面白そうな本だけど、英語よめないし。
いっそ日本語出版の翻訳権とか獲得してみてはどうか(笑)
同人誌みたいなのならば格安でできるかも。
それで出版はBABジャパンあたりに話もちこんでみるとか。
つか、いっそ「秘伝」の読者コーナーにこのバリツ=神伝不動流の話持ち込んでみるかな。

772T・S:2005/12/16(金) 08:57:11 0
摩文仁師範は、空手の使い手として有名だけれど、その交友関係に神道自然流の小西師範
がいた。この人は郷里で竹内流を学び、中山博道師範の有信館に通い神道無念流の準免許
を得たり、空手は船越師範に学んでから本部朝基師範を招聘したりで、武道追及の人だった。
神長師範によれば、この小西師範の人脈が摩文仁師範から上野師範へと伝えられる契機になった
とのこと。
戦後には武道禁止令がでて、その頃に港区の小西道場を中心に拳友会というのを作って
月一度の集まりなどを持つなどして、広く交流がなされていた。
藤田西湖ゆら船越義珍やら宮本半蔵やらの大物もときに参加するというような集まりであり
そこで技術を教えたり教えられた理の交換会みたいなことがおきていたという。
上野師範の神傳不動流は、この頃に伝えられたのではないか、とのこと。

しかし、関西からの糸東流の高弟であった人たちに聞いても、この神傳不動流を修めて
いたということは知らなかった。
神長師範が上野師範から写本した原本にも、いつ摩文仁師範が発行したのかということ
も書いてない。伝承の記載もないと言うもの。
小西師範が書いた「改訂写真図解 空手術入門」には「摩文仁師範は不動流、不遷流
の柔術に到るまでことごとくその蘊奥を会得され」とあるのが傍証とはなっていると。
しかし実際に神長師範の元にあるのは和綴じ伝書「神傳不動流(拳法)極意之巻」を自ら
写したものだけであり、しかもその記載された技名の全てが現存しているわけではなく
摩文仁師範の教伝の段階ですでに幾つかの欠伝があったという。

続きは夜に。
773世界@名無史さん:2005/12/23(金) 02:11:30 0
小西師範の良武館は色々な方が出入りしてたようですね。
私が覗いた清心流も小西師範系で柔術もありましたっけ。
摩文仁師範はあくまで空手であって、小西、大塚両氏のように
+柔術路線とは見られたくなかったのかなぁ。
それ以前に既に不動流の方に伝承する気があんまり無かったのかなぁ。
774T・S:2005/12/23(金) 05:32:51 0
ああ、忙しくて一週間も…。
ちょっと読み直すと摩文仁師範関係の記事って、ぶっちゃけバーティス関連とは関係なさそうだからちと迷っていたけど。
まあいいか。

「極意之巻」の冒頭には流儀の沿革に関する記述があり、これは神長師範によって綿谷先生への
資料提供として出されたのだとか。ただし大事典で書かれている
徳章(極意之巻には頼章とある。徳幸との混同の可能性もある)が幕末。明治維新の
時代の人であるとか以降の詳しい事績は心当たりはないとのこと。綿谷先生の出店は見当も
つかないのだという。
それでここからがやっと技法に属する話になるのだけど、糸東流の本の中で
糸東流でいわれる「拳法八つの大事」は不動流から採ったという記述があり、
この「拳法八つの大事」は、「極意之巻」の中にみられ、その実伝も伝えられている
そして糸東流の人が見つけた「神傳不動流目録之巻」にも「拳法」と称する項目に
まったく同じ型名(技名)が八つ列記されているのだとか。

なお「極意之巻」の最後の摩文仁師範の署名に付された「夏氏十七世」の記載から
大事典の伝系中であたかも師範が不動流十七世であるかのように記されたものと思われる
が、これは沖縄の名家である摩文仁家の十七世であることを示してるものらしく、
同流の伝系とはまったく関係がないと思われる云々。

次からは「神傳不動流目録之巻」と「極意之巻」の比較検討とかの話。
ちと長い。
775世界@名無史さん:2005/12/23(金) 06:15:25 0
柔術の近代化改修、他武道との融合といった点では
バーテイツとも共通するのでありがたくコピペしてます。
どうかごゆるりと。

776T・S:2005/12/23(金) 13:15:23 0
ちと要約しづらいので大半が丸写しになると思うですが……。
しかし

>糸東流でいわれる「拳法八つの大事」は不動流から採ったという記述があり、
>この「拳法八つの大事」は、「極意之巻」の中にみられ、その実伝も伝えられている
>そして糸東流の人が見つけた「神傳不動流目録之巻」にも「拳法」と称する項目に
>まったく同じ型名(技名)が八つ列記されているのだとか。

 ってのでほぼ保存されて糸東流に伝わって、バーティツにも同じようなのが残っていたとしたら――
 糸東流とバーティツは従兄弟くらいに近いのかなあ?
777世界@名無史さん:2005/12/25(日) 05:39:41 0
上げます
778世界@名無史さん:2005/12/26(月) 03:19:45 0
系譜的には従兄弟くらいになるんでしょうね。
ただ、そこまで教わってるかどうか。多分教わってないような。
ま、この先なにが発見されるかわかりませんからね。
外人さんたちは、今年は非常に収穫が多かったと喜んでますw
私もおこぼれで、三宅多留次や植西貞和の英語本とか、
さっきも三船久蔵「道と術」英語版とか、買うとお高いものを色々と。
いやぁ、ネットっていいな。
779世界@名無史さん:2006/01/03(火) 22:32:15 0
日本拳法の元となった柔術流派はなんですか?
780世界@名無史さん:2006/01/03(火) 22:42:17 0
日本武術も江戸時代以前のものはすごかったようです。
殺傷を目的としていましたので実戦性があった。
しかし江戸時代以降、危険な技が省かれていったそうです。
これほどもったいないことはないとおもうのですが、形だけでも残っているんですか?
781世界@名無史さん:2006/01/03(火) 22:57:38 0
日本武術も打撃技はありましたよね?
782世界@名無史さん:2006/01/03(火) 23:10:46 0
>>781
>日本武術も打撃技はありましたよね?
相撲の起源を探ってみよう。
天皇を前にしての第一回天覧試合。
ほとんど「燃えよドラゴン」の李vsオハラ戦。
とどめを刺すのに踏み殺すところまでソックリ。
783世界@名無史さん:2006/01/03(火) 23:25:12 0
>>780
意味がよく解らない。実際に戦場で殺し合いをする場合は、まず飛
び道具、次に槍や長刀、そして刀、最後は鎧をまとった形で組み合
い、隙を見て短刀で刺し殺すというのが基本です。
剣術にせよ柔術などの体術にせよ、武術、兵法の成立はある程度
平和になって以降の話で、殺し合いそのものよりは身を守るための
ものになります。
単に実戦的なルールなしの格闘であれば、武器を手にした方が勝
つのはほぼ間違いないですから。
現代でも、相手を傷つけたり殺したりしてもよいなら、素手ではなく、
棍棒や鉄パイプ、レンガなどありあわせの物で攻撃し、あとは逃走
するのが最も実戦的ですね。
あとは、ほとんどの格闘技で禁止技となっているような小技、指折と
か目潰しとか金的潰し、噛み付きなどは練習ができるものではない
ので、一応は技として伝えられているということでしょ。
784世界@名無史さん:2006/01/03(火) 23:50:24 0
>>780

783 さんの意見に同意します。

戦国時代は銃器の出現により終わり、日本は統一されました。

17世紀以降、江戸時代の武術は儀式、体育、見せ物、健康法の
カラーが強いものです。剣術や徒手格闘術など各流派の勃興は
この時期に盛んになりました。欧州も中国も同じです。

銃器が実用兵器として確立していなかった
15世紀以前の武術は、集団戦用のものと
個人戦用のものに分かれます。

重視されたのは集団組織戦用の武術。
投石や弓射、楯や甲冑、騎馬、長槍などが要素となります。
私たちが想像する武術とは似ても似つかぬものです。
785世界@名無史さん:2006/01/04(水) 03:16:40 0
>>779
日本拳法の元となった武術ではっきりしてるのは唐手と柔道です。
柔術に関しては、色々な柔術家を訪ねたけど教えてもらえなかった、と言う説もあります。
開祖は「(柔術にもあった)当身技という技法の復興」と「自由に撃ち合える武術」を
目指したと捕らえた方が良いのではないでしょうか。

786世界@名無史さん:2006/01/04(水) 04:33:41 0
空手の成立は100年前。
それまでは冊封体制下の琉球でいうところの
唐手(タンショウ)=中国拳法。福建の拳術だろ。
沖縄独自の「手」には史実としての根拠がない伝承。

とゆうことは、日本拳法は中国拳法のローカル劣化版かよ。
787世界@名無史さん:2006/01/04(水) 13:14:19 0
トニー・ジャー
788世界@名無史さん:2006/01/09(月) 17:03:30 0
むえたい
789世界@名無史さん:2006/01/10(火) 00:18:44 0
>>787
>トニー・ジャー
古式ムエタイか…

型の名前と動きは南派少林拳そのもの

15世紀以降に盛んになった、中国移民たちが
原住民から身を守るために練習に励んだ少林拳が
ムエタイの始まりなんだろ。
790世界@名無史さん:2006/01/10(火) 10:44:18 0
同じ人間の体を使う以上、馬鹿みたいな差異はできないだろ
だいたい型とかやってる中国人武道家だって散打になれば殆どキックボクシング
それをキックボクシングの真似、とかいうかい?
ぶっちゃけ源流なんて適当につける流派が殆ど
南派少林拳だって本当に崇山の流れか怪しいものが多いし
791T・S:2006/01/12(木) 20:51:05 0
年明けてもまとまった時間がねーorz
そゆわけで神傳不動流拳法の記事についてはテキストに書き写しつつあるので時間が空けばまとまった形で。

>古式ムエタイ
映画「マッハ!」の中で主人公がなにやら唱えながら型らしきものを演武しているが、
この時に何を言っているのかを伊藤武ってな人が去年の「秘伝」で訳したのが載ってた。
なんか面白げなので書いてみる。
792世界@名無史さん:2006/01/12(木) 20:56:07 0
あおったり釣ったりするわけじゃないんですが、テッキョンと言われるものの
実態はわかってるんですか?
格闘技的な側面は有しているのでしょうか。
祭りの時に行う奉納相撲のような競技という認識で正しいですか?
793T・S:2006/01/12(木) 21:07:32 0
以下で〔〕内は補足だそうだ。

 戦士の護符、尾をうち振る鰐
 巨象(エラワン)と闘う〔猿神ハヌマーン〕
 ハヌマーンは指環を〔シータ姫に〕捧ぐ
 馬は跳ね、鹿はふりむき、その身に勇気満ちゆく
 ヘラ龍の貌をうがち、両軍入り乱れ、雄象は〔発情したがごとく〕興奮す
 〔ハヌマーンは〕かの象の牙を砕き、鉤をもっと魚を釣る
 鹿は首をまわして〔角で割き〕、天神ラーマスンは頭頂に雷を撃つ
 波は岸辺に寄せ、鯉は切り株に隠る
 夜叉は猿(ハヌマーン)を捕えんとして、
 〔ハヌマーンは〕魔象エラワンの首を折る
 蛇が蜥蜴を逐う
 光がさし、〔シーター〕姫は膝にすわる
 槍を突き、勁き風の剣を断ち、兵を鎮め、烏賊は御意をしめして頷く

以上は戦争詩のようだけど、文の一つ一つが「ラーマキエン」(ラーマーヤナのタイ版)
の場面を截りとる、いわば小見出しになっているという。
と同時にシャム拳法(シアム・パフユッ)の技名になっているとかなんとか。
けどアクション映画を強調した映画とは異なるそうな。
「御意をしめす烏賊」については不明。
794T・S:2006/01/12(木) 21:14:50 0
>テッキョン
格闘技ですらなくケンケンパーのような遊戯だという噂も聞いたなあ…。
真偽のほどは不明だけど。

いずれ格闘技の源流はハッタリや嘘がつきものなので、ただいっている分にはほっといていいかと。
うん。いっている分には。
795T・S:2006/01/12(木) 21:41:32 0
ついで。
今日、いきつけの古本屋にいったら「新柔道の手引き」という、昭和二年の本があった。
…昭和二年だったかはっきりとは覚えてないけど、あった。
その中で当身技について「極めの形」と「精力善用国民体育の形」に含まれている
云々が書いてあり、上級者は使えるようにした方がいいとか、そのようなことが
書いてあったように思う。
当たり前の話だけど、この当時は競技としての柔道ではなくて武道としての柔道だったんだねえ。
あと投げ技の種類の中でしれっと山嵐の名前が入ってた。
796世界@名無史さん:2006/01/13(金) 01:02:12 0
>>789
ムエタイは隣国ミャンマーのラウェイが起源と読んだことがあるが。
タイ語でムエイ・カッチューア。原義は「素手=ベアナックルの拳闘」だったかな。
ムエタイですら禁じられる頭突きもアリで、映画「マッハ!!!!」でも泰緬国境の町で
ミャンマー選手と試合する場面があったはず。

中国拳法の影響はあると思うのだが、どういう経路なんでしょうな。
797世界@名無史さん:2006/01/13(金) 01:50:10 0
>>795
似たような題のは多いけど、その時期だと竹田浅次郎のでしょうかね。
力信流のエキスが入った人で、「対拳式実戦的柔道試合法」とか
「対敵防衛活用自在護身術」とか出したマニア好みな人。
798あやめ ◆C0.O2CxIMg :2006/01/13(金) 02:03:06 0
>>791
伊藤武って「アジアを食い倒す」とかいう本を書いた、奥さんが雲南の少数民族の人ですよね。
ムエタイの本どこから出してるんですか?
799T・S:2006/01/13(金) 02:30:49 0
>>797
ああ、竹がついた名前だとは覚えていたので、多分、その竹田さん。
その古本屋のサイトの目録見て確認しようと思ったら、今月で店舗閉店するのでサイトも一時とめてたorz

>>798
ムエタイの本じゃなくて「秘伝」という、(怪しい)古流のマニアご用達の専門誌での連載です。
ttp://www.bab.co.jp/hiden/
これの「備忘録 アジアン伝統古武術」ってのがそう。
一応は去年の秘伝って書いてるんですけどね>>791は。
ちなみに引用した記事は去年の五月号。
この頃は定期購読はやめてたんだけど、たまたまバーティツについての記事が載ってたから買ったのでした。

……連載が本になるかは、限りなく怪しいですけど。
800世界@名無史さん:2006/01/13(金) 11:14:39 0
>>796
>ムエタイは隣国ミャンマーのラウェイが起源
それはミャンマー側の少数の人が無根拠にいってるだけ。

ムエタイは、明の時代以降に大量流入した
中国人が伝えた中国拳術から始まったもの。

ムエタイの研究者の中には、タイ族自体が中国に
住んでいた時代にまで遡って、「もとは中国拳術だが、
俺たちも大昔は中原近くに住んでた中華民族の一つだった」
みたたいな、ムエタイとはあまり関係のないことを牽強付会に
語る人間もいる。また、少林寺ダルマ伝説と結びつけて
「古代インド拳法が少林寺に伝わり、それがタイに伝わった
のだが、インド南部から直接伝わったものもあったことが
伺われる」という憶測を史実の裏付けもなく語る人もいる。
韓国人の中にはテコンドの源流となったテキョン(それ自体が嘘)が
タイに伝わってムエタイになったというトンデモ説を語る輩までいる。

ttp://muaythaiplaza.hp.infoseek.co.jp/MThistory.html
801世界@名無史さん:2006/01/21(土) 13:58:57 O
ムエタイの起源はクラビッツクラボーンというタイの伝統武術。
刀と盾、もしくはニ刀流でたたかう。
んで、つばぜりあいや盾で刀を受け止められた時にはキックで相手を攻撃してた。
ワイクーもクラビッツクラボーンが起源。

これにインドや中国の武術が影響を与えたのがムエタイの原型。

今はボクシングの影響もかなり強い
802世界@名無史さん:2006/01/23(月) 03:22:43 0

インドの武術って何だよ

ソース出してみろよ
803世界@名無史さん:2006/01/24(火) 20:01:31 O
カラリ。
804世界@名無史さん:2006/01/24(火) 22:31:17 O
インド武術 カラリパヤット。
805世界@名無史さん:2006/01/25(水) 02:25:16 0
んなもん、実体がない。

14世紀に中国から東インドに伝わったものとさえ言われている。
(中国から伝わった演劇舞踊などは東インドに伝わり現在も伝承)
806世界@名無史さん:2006/01/25(水) 11:11:05 0
雲南あたりから伝わった?
807世界@名無史さん:2006/01/25(水) 20:28:29 O
カラリは独特の武器を使うが、それも中国伝来か?
808世界@名無史さん:2006/01/28(土) 00:22:22 O
カラリパヤットは実体ある、きちんとした武術ですよ?
809世界@名無史さん:2006/01/28(土) 00:38:43 0
>>807
>カラリは独特の武器を使うが、それも中国伝来か?
どんな?
810世界@名無史さん:2006/01/28(土) 13:16:09 0
カラリを8年ほど前にインドで見てきたよ。
古武術(戦国時代の柔術)って感じだったな。
相手を倒して(転がして)首を取るのが目的みたいな。
すり足だったのが印象的。あと突きや蹴りはあまりないみたい。
(自分の時はほとんど見なかった)

独特の武器というか道場には多種多様な武器が置いてあった。
正確に思い出せるのは、剣と盾、大槌、棒、鉄鞭位だけど。
それを使って老師と師範代が演武を見せてくれて。
武器で戦って取っ組み合いになったら相手の体を倒して首を取るって感じ。

あと昔CMでやってた2〜3mくらいジャンプして吊るしたスイカを割るって
のも見せてもらった。
14歳の少年が2.5メーター位の高さに吊るされたボールを蹴ってたな。
助走も思ったより短くてちょっと驚き。
とは言えこのジャンプは道場でも若くて軽い子しかできないみたい。
技って言うよりは戦場で戦ったり脱出したりするための技術の一つって印象。
格闘技に詳しくないのと古い記憶だがよければ参考に。

811世界@名無史さん:2006/01/28(土) 13:47:01 0
>>810
>剣と盾、大槌、棒、鉄鞭位だけど。
そうだよ。そんなのインド特有じゃないよね。
中東、欧州、モンゴル、中国、東南アジアにもあるよね。

日本の古武術みたいな、っていう感想をありがとう。
俺も実際に見たときには同じ事を感じた。

鎧甲冑での戦争を続けてきた国には、みんな同じような、
レスリング+首掻き(喉突き)の戦技体系がある。
すり足というのも、甲冑(または楯)と刀槍を前提としている
ものの特徴だ。ムエタイとの関連は全く感じられなかった。
812世界@名無史さん:2006/01/30(月) 21:58:58 0
テコンドーは、明治時代に空手の足技を研究した格闘技だろ
813世界@名無史さん:2006/01/30(月) 23:55:06 0
戦後だよ。<テコンドー
814世界@名無史さん:2006/02/01(水) 00:05:57 0
テコンドーは日本空手から生まれて50年目。
100パーセント、日本空手道の模倣。
オリジナル性ゼロから始まったものだ。

類似の商売ネタに大韓唐手道というものもある。
815世界@名無史さん:2006/02/02(木) 23:02:45 0
少林寺僧が戦争に従軍した例というのはどれぐらいあるんでしょう?
なんか倭寇と戦わせられたとか、満州でコサックと戦わせられたとか聞くけど・・・
816世界@名無史さん:2006/02/03(金) 16:42:18 O
信憑性は限りなく低いな
817世界@名無史さん:2006/02/03(金) 16:52:32 0
テコンドーは松濤館流空手道が元になっています。「型」を見るとよくわかります。
818世界@名無史さん:2006/02/03(金) 16:59:42 0
松濤館
なんて読むの?
しょうじゅかん?
819世界@名無史さん:2006/02/03(金) 17:54:45 0
しょうとうかん
820世界@名無史さん:2006/02/03(金) 23:42:53 0
>>818
>松濤館
>なんて読むの?
日本語なら、しょうとうかん。
北京語なら、ソンタオクアン。
韓国でなら、テコンドノナカミ。
821世界@名無史さん:2006/02/04(土) 03:52:55 0
>>819
>>820
山楠!
822世界@名無史さん:2006/02/04(土) 15:05:12 0
((((ヽ´ω`))))シオシオ〜
ω←  
823世界@名無史さん:2006/02/09(木) 18:27:57 0
中東の武芸を知りたくて色々調べてみたら、ゲーム設定公開サイトらしき場所で
各国の武術流派を紹介している場所があり、その中のMiddle Eastの項に「Furusiyya」が
「Western Way of War(西方の武道?)」として紹介されていました。

ふるーすぃーや。確かコレ、中東騎士の徳目かなんかだったような。
いや、うろ覚えの知識ですが。
これを武道と称して武術流派の一つに加えるのって、「武士道」「武芸十八般」
「騎士道」なんかを武術流派と称するのと同じ様な事って気がしますが…。
いいんでしょうか、この定義。
824世界@名無史さん:2006/02/10(金) 05:00:38 0
Furusiyyaは馬術、及び馬がらみの技術全般という意味っぽい。
825世界@名無史さん:2006/02/16(木) 15:18:08 0
ここの住人はほとんど紳士で良い。武道・格闘技板は…。
826世界@名無史さん:2006/02/16(木) 15:44:16 0
>>823
オスプレイ・メンアットアームズの"The Mamluks 1250-1517"によると
マムルーク朝時代のフルースィーヤには次のような種目が含まれていた。

la'b al rumh ランスの扱い方
la'b al kura ポロ
qabaq 高所へ向けての弓射
qighaj 地上標的へ向けての弓射
sawq al birjas 弓術の一種か、もしくは投槍
ramy bi'l bunduq 弾弓の扱い方
ramy al nushshab 弓術全般
darb bi'l sayf 剣術
fann al dabbus メイスの扱い方
sira' レスリング
sawq al mahmil メッカ巡礼の帰還を祝って行われる競技
says 狩猟
sibaq al khayl 競馬

アラビア語のカタカナ表記がよく分からないんで
誰か直してくれたら幸いです。
827世界@名無史さん:2006/02/16(木) 22:14:57 0
中東の武芸っていうと・・・アラビアの剣舞とか?
あれ、正式にはなんていうんだろう。
828世界@名無史さん:2006/02/17(金) 19:13:38 0
>>827
トルコの剣舞は「クリチ・カルカン」と呼ばれているよ。
昔のウルルン滞在記でやってたんで、DVDに保存した。
士気を鼓舞する為の戦場の踊り。
>>633 で紹介された様子)

ちなみに、クリチ(KILIC)は剣、カルカン(KALKAN)は盾。
武器の本を調べてみたら、トルコの剣はキリクと書いていた。
多分、トルコ語の発音はキリクよりクリチの方が近いんだろうけど。
829823:2006/02/22(水) 19:11:59 0
>>824
調べてみたら、horsemanshipとか書かれており、確かに馬術っぽいですね。
日本のサイトでは何故か戦士の倫理観みたいな書かれ方が多いですが。
(そうした部分も含むのかもしれませんが)

>>826
貴重な情報、有難う御座います!
とりあえず、「darb bi'l sayf(剣術)」の「sayf」はサイフですかね。
新紀元社の武器事典に載ってました。

もっとも、アルファベットに直された単語の発音が
アラビア語の発音として正しいとは限らない様です。
例えば、アラビア語には日本語同様、長母音があるらしいので、
これが省略されていたりとか…。
830世界@名無史さん:2006/02/22(水) 23:20:47 0
日本の古流柔術には空手みたいに打撃技はあったんですか?
831世界@名無史さん:2006/02/23(木) 00:43:04 0
あるけど、不朽レベルではあくまでも崩しのための手段。
市川門太夫あたりの剛身が流派として残っていればおもしろかったんだが。
832世界@名無史さん:2006/02/23(木) 02:59:08 0
>>829
アラビア語表記をみてみたけど長母音等はないですね。
カタカナで書くなら「サイフ」でもいいと思います。
意味は「刀、剣」単数。
833世界@名無史さん:2006/02/23(木) 08:54:40 0
>>830
>日本の古流柔術には空手みたいに打撃技はあったんですか?
古代の相撲はムエタイマッチに近い打撃戦中心だったらしいよ。
江戸時代以降のものには、当て身はあっても本格的な打撃はほとんど無い。
中国武術に似たものとしては諸賞流等があるけどね。
ttp://www.sportsclick.jp/combat/01/index08.html

あとは、柳生心眼流、南蛮殺倒流、神道天心流、無刀拳法流、藤原流かな。
834世界@名無史さん:2006/02/23(木) 17:48:30 0
傾向的に古い流派の方が打撃は多いともきくが。
ただ、合気道なんかは実戦では七分が当身だという。
その源流である大東流はどうかというと、よくわからんが。
植芝翁は大陸で太極拳を学んだとかいう話もあるので、その影響もあるのかも知れない。
まあ、「空手のような」というとそういうのではないけど。
合気道の打撃は。
835世界@名無史さん:2006/02/23(木) 18:06:37 0
合気道の打撃ってセガールみたいなの?
836世界@名無史さん:2006/02/23(木) 20:24:23 0
塩田剛三の「合気道修行」によれば、臂力というのを効かせた打撃だとか。
柔軟な膝で重心の移動をそのまま突きに載せるっぽい。
投げの場合にもその重心移動を使うとかなんとか。
形意拳の勁にちょっと似ている感じ?
まあ、刀で切る場合に推進力をそのまま切っ先に載せるが、それを打撃とかにしたよーな。
余談だが、まだ刃牙書く前の板垣恵介がイラスト書いてたなあ…。
837世界@名無史さん:2006/02/23(木) 23:04:29 0
セガールは合気道の打撃技を使ってるんでしょう?
俺、素人だけどテレビで見て、本当にすごいと思う。
合気道最強じゃん!!
838世界@名無史さん:2006/02/24(金) 00:04:01 0
セガール拳はダメだろう、色々とw
839世界@名無史さん:2006/02/24(金) 01:28:40 0
少林寺拳法は日本武術か中国武術かどっちから
発展したんでしょうか?
840世界@名無史さん:2006/02/24(金) 05:42:39 0
「発展」って微妙だな
841世界@名無史さん:2006/02/24(金) 10:57:50 0
上の方でもちょっと触れているが、日本少林寺拳法と中国武術には、
あまり関連がない…らしい。

一応、大陸に宗道臣はいったことあるらしいので、何かの影響はあっても然るべき
なんだがな。
842世界@名無史さん:2006/02/24(金) 21:45:09 0
なんか、初見センセが昔出した、虎倒流骨法術を基本にしたとおぼしき
「ピストル術」の解説書が再販されてるようで。
忍者の体術を基礎とした射撃術ってコンセプトが、何かかっこよくて
ツボに入っちゃったんですが(実用性はとりあえずスルーw)、
こういうガンカタみたいな技術って、他にもないもんでしょうか?
架空の武術でなら、「ガンフー」なんてのがありますが、
何かウーシューを基本としたガンファイティングって、実際にあっても
おかしくなさそうな気が…
843世界@名無史さん:2006/02/25(土) 08:57:21 0
中国では南宋の頃から火器があったけど、集団で使わないと意味のないのが多い。
欧州で「野盗の武器」といわれたフリントロック・ピストルもあまり聞かないし。

中国で個人用の火器が出回ったのはやはり清末ぐらいからだろうか?
844世界@名無史さん:2006/02/27(月) 05:40:05 0
ディスカバーリーチャンネル「最強の対決」シリーズ

石や棍棒から大砲、機関銃、爆弾、ミサイル…最強の兵器は何か。
専門家とパネリストがそれぞれが選んだ兵器をランク付けし、
その品評を述べて最高の兵器について議論する。最低限度の
トレーニングで、最大の攻撃力と破壊力を実現する兵器の数々を
詳しく検証。番組ではさまざまな兵器のテストも実行。ハンビーで
銃の破壊を試みるなど、白兵戦で最も威力を発揮する兵器は何かを
探すテストでは、蝋燭を銃で撃つ。

ttp://japan.discovery.com/episode/epiintro.php?id1=851918&id2=000000
ttp://japan.discovery.com/series/serintro.php?id=694

ベスト10には、日本刀から長槍、45口径トミーガン、イラク戦争で米軍が
使っている2キロ先まで狙撃できる50口径精密ライフルまで…

そしてランキング1位は、素手、それも詠春拳が最強! 面白いよ。
845世界@名無史さん:2006/02/27(月) 18:22:21 0
>844
日本刀は何位に入ってた?

日本の戦国時代の武術はどんな流派があったんだろう。
何かいい資料はありませんか?戦国武術の技とか知りたい。
それとたしか江戸時代の頃から各流派の危険な技はどんどん
省かれていったと聞きましたが、なんで省かれたんでしょうか?
そのまま残して磨き上げればいいのに。



846世界@名無史さん:2006/02/27(月) 21:43:06 0
戦国時代ってのがいつからいつまでという問題もありますが――
つか、武将で武術に凝ってた人って案外といるようないないような…。

剣豪将軍・足利義輝は新当流と新陰流。
徳川家康も同様な新当流と新陰流。
は有名だけど……。

可児才蔵だっけ?
槍働きで知られた男が宝蔵院に習ってから戦場にでたら上手く戦えなくなって
師匠に相談したら「それは半端だから」と言われて極めてから戦場に出たら無心
で闘えるようになったとかいう逸話は。
もっとも、可児は槍の使い手に勝負を挑まれた時に、決闘の場所に部下とか揃えて
鎧具足の姿で現れて「自分が闘うのはいつもこうである」とかなんとかって話が
あったような。

とりあえず戦国時代の流派しりたかったら、武芸流派大事典をとっかかりにした方が
早いかと。誤りも多いけど、流派の詳細をまとめた数はこれが一番多い、と思う。

危険業が減ったのは、医術の未熟な時代ではなんかあった時の蘇生とか難しいのではないかと…。
あと、決闘とかわりと制限されていたし、危険な技を揮って死なせたりとかしたら後々大問題になりかねないし。
もっとはっきりいえば時代のニーズにあわなくなってきたからだということで。

…今思い出したけど、武芸流派大事典には、前田慶次郎が穀蔵院一刀流を創始したとある。
それだけしか書いてなくて詳細は不明だけどね。
847世界@名無史さん:2006/02/27(月) 23:11:07 0
>846
アドバイスありがとうございます(^O^)
848世界@名無史さん:2006/02/28(火) 00:14:20 0
戦国時代で一番実践的なのは示現流。

鬼と呼ばれた島津薩摩の中で生涯不敗を誇ったといわれた東郷重位が開祖で。
幕末でもその系統の流派が多くの官軍の血を吸ったことで有名だ。
849世界@名無史さん:2006/02/28(火) 00:18:42 0
ちなみに武芸流派大事典は、古書価格でだいたい一万から一万九千円くらいなw
850世界@名無史さん:2006/02/28(火) 02:29:55 0
>>845
江戸時代と一口に言っても長いけど、剣術だと化政期ころから
竹刀稽古が流行り、ローカルルールのもとでの流派間竹刀交流試合なんかが
行われだして、ある意味スポーツ化が始まってた。
その結果、真剣前提の実戦技が流行らなくなった、というのも大きい。
この時期だと平山行蔵なんか有名だけど、これは「今時珍しい武辺者」
だから逸話が残り有名なわけで、逆に言えば普通の武士は、我々が
「剣道やってます」というのと近い感覚でやってたのかもしれん。
851世界@名無史さん:2006/02/28(火) 04:08:03 0
幕末ごろのご先祖の日記が断片的に残ってるんだが、
彼は13〜19ぐらいの間しか剣術はまともに習っていないようだ。
槍は好きだったのか、中年になってもたまに思い出したように道場に寄っている。
陽明学の講義のお礼に弟子から半紙と素麺をもらっただの、
三味線?を習いにいって帰りにどじょうを食ったら
次の授業料(日渡しだったみたい)が乏しくなったんでしばらく休むつもり、
だの妙に能天気なことが書いてある。
結局戊辰戦争で旧幕軍として戦って、明治になってから北海道で死ぬんだが。

脱線&板違いスマソ
852世界@名無史さん:2006/02/28(火) 04:12:37 0
>>851
脱線&板違いだが、とても面白いのでいいと思う。
853世界@名無史さん:2006/02/28(火) 07:52:46 0
>>845
>日本刀は何位に入ってた?
第10位

侍魂と長い修練が必要な点が
「一般性を欠く」として
10位になった理由

青い目の古流剣士が
見事な型と
豪快な据えもの斬りを
披露してたよ
854世界@名無史さん:2006/02/28(火) 08:36:24 0
>>844
詠春拳ってブルース・リーのだよな。
855世界@名無史さん:2006/02/28(火) 15:44:03 0
>>845
剣術の変遷については、
ttp://www.h6.dion.ne.jp/~bokuden/theme_2.html
の論文が興味深い。
古流剣術が試合中心になった結果としてどういう風に変化していったか、について。
856あやめ ◆C0.O2CxIMg :2006/02/28(火) 15:52:49 0
「詠春拳」はブルース-リーが習った拳法として日本でも知られるようになりましたが、
福建少林寺派の流れを汲み、開祖は嚴詠春という尼さんとされています。但し武術の
由来伝説が概ね曖昧な例に洩れず、彼女の閲歴の詳細は不明です。「聊齋志異」などにも
めっぽう強い尼僧が出てきたりしますが、もしかしたら創作の産物かもしれません。
彼女の活躍を扱った電影もあって大分むかしに深夜放映されてました。詠春の役は
「SAYURI」で芸者の役やってたミスマレーシア出身女優ミッシェル-ヨー(楊紫瓊)でした。
彼女は結構カンフー達者みたいです。尤も一般に東南アジア系女優はみんな一応は
アクションの心得があるようで、ハリウッド映画に初出演した日本女優(釈由美子?)は
いきなりアクション演技を要求され、えっ!!と反応したら「君はアジア人なのにカンフーが
できないのか」と言われてしまったとか。三浦朱門さんの話では「香港や東南アジアの
映画ではラブロマンス作品のヒロインが悪漢に襲われるシーンで、日本映画なら女優が
悲鳴を上げてヘルプを求めると、折りよく強い主人公が出現という段取りになるところが、
先ずは彼女が数人の大の男を投げ飛ばし相手が多勢であったり、段違いに強い奴が
現われてきてから徐ろに正義の味方現わるという仕掛けで、それまで楚々嫋々として
行動していたのと余りの変化に呆気に取られてしまう」と言ってました。
857T・S:2006/02/28(火) 16:07:40 0
福建少林寺そのものからして伝説上のものといわれていますからなー。
ただ、女の拳法使いというのはいないでもありませんが。
ただまあ、侠女・十三妹とかみたいな創作もごっちゃになっているから、
誰が本物で、どのエピソードが本当なのかもよくわかんないです。
858世界@名無史さん:2006/02/28(火) 16:09:36 0
日本の剣術はすごいけど、昔からもっと徒手武術も発達してほしかったな〜。
日本古来の徒手武術は結構少ないよな。
859世界@名無史さん:2006/02/28(火) 16:13:01 0
つ相撲
860世界@名無史さん:2006/03/01(水) 19:50:12 0
次のウルルン滞在記は「借力」が登場するニダ!
色々な意味で楽しみ。
861世界@名無史さん:2006/03/01(水) 20:21:13 0
トム・ハーリンクの方?
それとも幻の方?w
862860:2006/03/02(木) 22:05:18 0
>>861
ヒント「ニダ」w
とりあえず、ウルルン滞在記の公式サイトには…

>借力は、2000年の伝統を誇る韓国秘伝の訓練法で、健康武術です。

…あれって戦後、力抜山御大が編み出したんじゃなかったっけ…?

それはともかく、ウルルンはちょくちょく妙な武術を
テーマにしてくれるので結構好きです。
私が覚えているだけでも、
剣術(台湾)、クラヴマガ(イスラエル)、カラリパヤット(インド)、
クシュティ(インド)、スポーツチャンバラ(オーストラリア支部)、
ロン・バット(ベトナム)、天門道(ベトナム)、
太極拳(中華人民共和国)、クリチ・カルカン(トルコ)等々。
863世界@名無史さん:2006/03/02(木) 22:31:43 0
>>862
>…あれって戦後、力抜山御大が編み出したんじゃなかったっけ…?
そうだよ。現代創作武道モドキ。
864世界@名無史さん:2006/03/02(木) 23:29:19 0
大山総裁一代記が映画化されたニダ!

新作映画「風のファイター」
http://www.eiga-kawaraban.com/06/06021002.html

主演はソル・ギョング。シャープ兄弟も登場ニダ
865世界@名無史さん:2006/03/02(木) 23:38:25 0
なかなか良い映画らしいね、韓国人も全編日本語でやってるみたいだし。
韓国映画なんで韓国側から見た民族のヒーロー正史って感じらしいけど、評判は良いみたい。
866世界@名無史さん:2006/03/02(木) 23:38:56 0
ごめん別の映画と間違えた…。
867世界@名無史さん:2006/03/03(金) 16:12:18 0
映画といえばこんなのも。
http://www.tfmdistribution.com/lesbrigadesdutigre/index.htm

20世紀初頭、自動車、電話など最新技術を駆使した警察の特殊チームを
描いたもので、テレビドラマの映画化らしい。
なんでもサバットのシーンがふんだんにあるらしい。またステッキ術使いも出るとか。
日本で公開されるかどうかはわからんが。
868世界@名無史さん:2006/03/04(土) 21:03:05 0
以前、借力拳法にどういう名前の技があってどういう内容なのかが知りたくて、
古本屋で関連本を探したんだけど、見つかった本は1万円くらい。
ネタの種として買うには高すぎる。部分軌道爆撃系人工精霊FOBSを購入するのと
同じくらいの遊び心がないとなかなか買えません。

せめて立ち読み出来れば良かったんだが、ビニールに包まれてたんで無理。
他の借力本は健康法とか脳力開発とかの方ばっかりで借力拳法は無し。

もっと安い解説本って出てないもんか…。
869世界@名無史さん:2006/03/04(土) 22:46:20 0
新紀元社だかそのあたりのソフトカバーので、借力について触れていた本があったと思うー。
まあ、出版社は違うかもしれんけど。

なんか仙道とかそういう感じっぽくて技法とかは書いてなかったような印象があるが、
それこそ立ち読みなのでね。スマン。
870世界@名無史さん:2006/03/04(土) 23:40:07 0
チャクリキジムとは関係あるの?
871世界@名無史さん:2006/03/05(日) 20:20:05 0
ハーリンクが空手修行中に借力の事を聞いて、この単語に
「ハーリンク」に含まれる文字が全て含まれていることに気付いて
気に入り、自分のキックボクシング流派の名前に採用した、とか
そんなんじゃなかったかな?(うろ)
でもなんで「しゃくりき」でもなく「チャリョク」でもなく
「チャクリキ」と聞いたのかは謎。
名前のアナグラムに合うよう、わざと合成語にしたんかな?

さて、ウルルンは今日だ…。
872世界@名無史さん:2006/03/06(月) 02:22:48 0
確かマス・オーヤマを尊敬してて、彼が最初に学んだ武術であるチャクリキの名前をつけた…
と昔読んだ漫画に書いてあったかな。
873世界@名無史さん:2006/03/06(月) 03:33:57 0
>>872
>彼が最初に学んだ武術であるチャクリキの名前をつけた…
大山の嘘に基づく命名なワケだから恥かきなモノだ
874世界@名無史さん:2006/03/06(月) 11:43:12 0
大山の嘘だったのか、大山に教えた人間が嘘をついたのか、今となっては定かではないがなw
いずれ武術家には虚言壁がある人間が多いから、あまりいうことは信用できないんだが。
875世界@名無史さん:2006/03/06(月) 18:08:43 0
とりあえず戦前の半島にも古流柔術とか色々と伝承者がいってた可能性はあるわけで。
そこから学んだ人間がいたとしても不思議ではあるまい。
かの合氣道(ハプキドー)も現代のはともかく古伝のは大東流っぽいみたいだし。

…いやまあ、半島に伝わっていた武術だった可能性は、ないでもないんだぜ?
876世界@名無史さん:2006/03/06(月) 18:14:31 0
外国の、特にアメリカヨーロッパの格闘技マニアって
朝鮮半島が格闘技不毛の地って知ってるの?
この間アメリカのナショナルジオグラフィックチャンネルを見たら、
堂々と数々の創作ブドーが伝統をまとって紹介されてたから。
877世界@名無史さん:2006/03/06(月) 18:36:21 0
>>876
マニアといっても色々だけど、詳しい人は朝鮮系はあまり相手にしてないみたい。
一方、日本武術は文句しに尊敬される傾向があるかな。
ナショジオとかディスカバリーの番組って玉石混交な感があるから
あまり真に受けすぎないほうがいいよ。
878世界@名無史さん:2006/03/06(月) 18:43:36 0
> ナショジオとかディスカバリーの番組って玉石混交な感があるから
> あまり真に受けすぎないほうがいいよ。

これは良く知っております。
ケーブルで見てるけどひどいのは本当にひどい。

でも中世ヨーロッパの投石器を再現した番組など、よだれが出る番組もあるけどね。

それからもうひとつ聞きたいんですが、中国の武術は尊敬されているのでしょうか。
踊りに見えて実践的ではない。というイメージを欧米人はもっているという話を聞いた事があるんですが。
879世界@名無史さん:2006/03/06(月) 19:29:07 0
>>878
>中世ヨーロッパの投石器を再現した番組など

うんうん、ああいうのは本当にいいよね。何回でもみちゃう。
BBCでも文献をもとに、手漕ぎ潜水艦を再現したりするのがあって面白かった。

中国の武術は、どうなんだろ。
私が実際に話したことある人に限って言えば、ある程度の敬意って感じかな。
「一番最初に習ったのは詠春拳、その後色々行って、最終的に合気道と書道」
なんて奴がいたよ。
気やらなんやらの東洋的理論が今ひとつわかんない人は多いんじゃないかなぁ。
日本武術はその辺がいい塩梅なんで広まりやすい感はある。
880世界@名無史さん:2006/03/06(月) 20:55:13 0
>>875
>戦前の半島にも古流柔術とか色々と伝承者がいってた可能性はある
無いよ
一人もいない
そんな記録は一文字もない

ハプキドーは大東流の公開初心者向け講習会に
参加したことがあるコリアンが金帯締めて
宗家宣言して創ったニセモノ
881世界@名無史さん:2006/03/09(木) 14:47:57 0
ファラン戦士と呼ばれるサムライに似た制度が三国時代の朝鮮半島にいましたね。
禅による死への心構えと忠誠心、という武士道と似たものを持っていたようです。
ファラン道は現在でも存在していますが、全ての武道の中で最もバリエーションに優れた武道だといわれている。
日本ではあまり有名じゃないけど(武士道があるから当然かw)これから広まる可能性はありそうですかね。
アメリカ人もすごく興味を示していましたよ。
882世界@名無史さん:2006/03/09(木) 15:24:32 0
kendo vs kumdo

貴方はどちらの意見に賛成ですか?
883世界@名無史さん:2006/03/09(木) 15:29:23 0
884世界@名無史さん:2006/03/12(日) 01:33:31 0
>>881
>ファラン道は現在でも存在しています
嘘です。
885世界@名無史さん:2006/03/12(日) 08:38:32 0
>>881
「花郎(ふぁらん)」・・・イヤラシイ字面だよな。

彼等はナニをしていたのかな。・・・いや、されていたのかと問うべきだろうか。
886世界@名無史さん:2006/03/12(日) 10:26:57 0
ふぉー?
887世界@名無史さん:2006/03/12(日) 10:48:27 0
朝鮮で武術が発達しなかったのは当然のことで
朝鮮は儒教の影響が非常に強く
文>>>>>>>>>>>武 の価値観でやってきたから。
文官>>>>>>>>>>武官

日本で武術が発達したのは武家政権のため。
ただし実用の機会が少ないので、剣道のように形式ばったものになった。

中国での武術の発達は「必要に迫られて」
大陸は無法がまかり通る傾向があるので、自己防衛の必要があった。
だから中国武術は実用重視となる。
888世界@名無史さん:2006/03/12(日) 11:21:04 0
>>887
面白い、腹を抱えた。
889世界@名無史さん:2006/03/12(日) 14:20:06 0
霍元甲が映画化!「SPIRIT」近日封切り。

原題は「霍元甲」そのままなんだな。
剣豪獅童じゃないが、日本の剣術との他流試合が実際に行なわれたんでしょうか。
時代的には清末=明治、あたりかな。
890世界@名無史さん:2006/03/12(日) 14:41:35 0
柔道は別格として、武道、武術の開祖や指導者にインテリが少ない
こともあって、武道・武術の歴史というのは虚構やハッタリが多すぎ。

支那の武術は、器械が主で拳法は従という意味では実用本位なん
だが、武侠小説や講談ものでの誇張がひどくて実際には全く実用と
かけはなれている。
891世界@名無史さん:2006/03/12(日) 15:03:29 0
その点水滸伝だけは妙にリアルなんだよね。ケンカの描写が。
892蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/12(日) 15:28:47 0
このスレとかを読んでわかったことレポート

・格闘はコケたらすごい不利。だから相撲はコケるまでが勝負。
 しかし古代には相撲で相手を踏み潰して殺した記録も。

・中国のカンフーはコケた状態からの攻撃動作もある。

・中国のカンフーの歴史は意外と新しい。

・朝鮮半島は国弓以外にめぼしいものは残ってなかったようだ。

・東アジア以外にも格闘技は世界中にある。

・多かれ少なかれ武術に起源捏造はつき物。眉唾で聞くべし。

・日本少林寺拳法は中国の禅寺である少林寺とは直接関係は無い。

・西洋にもかつて立派な剣術体系が存在した。

>>851のレスに興奮した。


判定お願いします。
893世界@名無史さん:2006/03/12(日) 17:04:27 0
あともう一つ最近ビデオで発見したのは、極真空手の大山氏は日本語の発音で怪しい所がありました。
「暴力に屈するな」→「ぽうりょくに屈するな」って言ってました。
母国語はやっぱり韓国語の方なんですか?

なんかビデオ見て面白いおっちゃんだと思いました。
894世界@名無史さん:2006/03/12(日) 17:14:12 0
まあ日本兵だった人だからね。
あの世代は日本語はペラペラ。
895世界@名無史さん:2006/03/12(日) 17:40:50 0
大山暗黒歴史スレとかサイトって無いですか?
ビデオ見た感じだとものすごく神格化されてて実際どんな人だったのか
面白そうだと思いました。
どなたかご存知の方は教えてください。
896世界@名無史さん:2006/03/12(日) 23:19:01 0
大山先生もなあ…。
実際にどんな人だったのかなんてのは、元弟子ので批判しているのとか見ればぼちぼちと。
けど、それが本当なのかという保証もなし。

アメリカで他流試合をしていたというのは本当らしいがなー。
昔、格闘技通信でボクサーとの試合を目撃したという人の話が載ってた。
確か空手とは関係ない人で。
さっさと抜き手で仕留めた(ように見えた)らしいが。
いや、俺の記憶もいい加減。
とりあえずタム・ライスに三角蹴りで勝ったというのは嘘だろうw
897世界@名無史さん:2006/03/12(日) 23:31:30 0
>>892
> ・西洋にもかつて立派な剣術体系が存在した。

いや、フェンシングはオリンピックの公式競技でもあるのだが。
かつて、ではなく現在も体系的で洗練された剣術が存在するよ。
実際問題として、剣による決闘の回数は日本よりもヨーロッパ
のほうが多かったんじゃないかと思う。
身びいきを差し引くと、平時の決闘や私闘、つまり甲冑を着用
していない状況ではフェンシングのほうが実戦的だろう。
898蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/12(日) 23:43:41 0
へーヨーロッパの方が剣の国なんだね。
そういえば映像の20世紀に真剣で決闘していた西洋人の映像があった。
あれもフェンシングみたいに突いて殺すやつだった。
怪傑ゾロの方が武蔵より強いんだね。
899世界@名無史さん:2006/03/12(日) 23:58:14 0
北欧の方では今でも長剣の競技とかあるとも聞く。
棒術ラ・カンとかもあるし、まだ日本では知られていない武術があるんだろう。
武蔵よか強いかは、また個人差があるのでなんとも。
900世界@名無史さん:2006/03/13(月) 00:08:55 0
江戸時代だと、武士が刀を抜いて私闘におよべば、無事ではすまない。
ヨーロッパの近世、近代だと、剣による紳士の決闘は名誉にかかわる
こととされていたから、手順を踏めば問題なし。ドイツあたりでは第一次
大戦前あたりまで普通に行われていた。

フェンシングの技は紳士としての儀礼や矜持はあっても、変な精神論は
ないし、理屈よりも実戦で鍛えられているから剣道よりも実用的だろうと
考えられる。

剣道の達人でフェンシングの名人になった人もいるので、ある程度は技
能の共通性はあるかも知れない。
同じ体格、体力で同じ程度の名人同士なら、フェンシングのほうがリーチ
が出る分、有利にも見えるな。
901世界@名無史さん:2006/03/13(月) 00:36:40 0
>>892
>朝鮮半島は国弓以外にめぼしいものは残ってなかったようだ。
弓もモンゴルや満州のコピーで、独自性は無いよ。
902世界@名無史さん:2006/03/13(月) 00:44:08 0
>>898
>怪傑ゾロの方が武蔵より強いんだね。
海水パンツ一つで戦うなら、
同じ長さの剣と刀で1対1で戦うなら剣の方が強い。
日本刀と洋剣や中華剣で戦っても同じ。
突きもある日本刀と振り回すだけの青龍刀なら日本刀が強い。

甲冑を着込んで戦うなら、
重く長大な刀剣が華奢な剣より強い。

華奢な剣での決闘に特化したのは、14世紀に
中国元軍が西欧に伝えた銃器の普及によるもの。
鎧甲冑や持ち盾(既にほとんど廃れていた)が無用になったため。
903世界@名無史さん:2006/03/13(月) 01:50:05 0
野暮な突っ込みだが、青龍刀ってのは関羽とかが振り回す薙刀みたいなあれで
みながいうのはただの刀だ…。

そして流派や技法、シチュエーションにもよるので、安易に強弱つけるのはどうかと。
いや、パンツだけならばやはり剣かなーとは俺も思うが。
904世界@名無史さん:2006/03/13(月) 16:15:13 0
世界史上で有名な格闘技をやっていた人といえば、そーいえばプラトンがいたでした
905蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/14(火) 01:11:12 0
ちょっと質問があるんですが、柔道ってあるじゃないですか、それで受け身ってあるよね?
畳に手をぱちーんとやって衝撃を吸収したり、体を丸くしてころがったりしてダメージを減らすやつ。
あれはどこの国の格闘技にもあるんですか?
このあいだ階段から落ちたとき、受け身をして手がすごく痛くて手の骨がひび入ったかなと思ったくらい
だったけど頭をぶつけないようにしたのでおかげで助かった。こういう技術ってどこにもありそうだけど
世界の受け身って日本発祥なんですか?教えて!
906世界@名無史さん:2006/03/14(火) 01:35:50 0
>>905
名前はなくとも、ありそう。
907世界@名無史さん:2006/03/14(火) 02:31:09 0
>>905
意外に難問かもしれない。
19世紀末から柔道、柔術が影響し始めるから、それ以前の本とか見ないと…。
今まで見た本には、受身を解説した本はなかった。
908世界@名無史さん:2006/03/14(火) 09:20:01 0
柔道の受け身

柔道のルーツ、起倒流などの柔術の受け身ってどうなんだろう。

大東流柔術、合気道、日本少林寺拳法、八光流の経験があるが、
畳を手で強く叩くような受け身は教わっていない。

レスリング由来なのかなぁ。
909世界@名無史さん:2006/03/14(火) 11:08:20 0
受け身っつーと関口柔心が有名だけど、あれは手をどうこうっていうんじゃなかったよねえ。
猫にヒントを得たっていうようなのだったか。

いや、本当に難問だ…。
大東流昔やってた頃に柔道式のは実際は役に立たないとか、そういうのは言われたような気がしないでもないけど…さて。
910世界@名無史さん:2006/03/14(火) 11:11:36 0
受け身の概念自体は海外の格闘技にもあるんですか?
911世界@名無史さん:2006/03/14(火) 11:14:22 0
受身は畳専用だよ。
912世界@名無史さん:2006/03/14(火) 19:15:03 0
>>909
柔道式云々は前に武道板でもやってましたね。
衝撃緩和では柔道式の方で、逃げるとか体勢建て直しを考えると合気道式とか。

>>910
今のブルターニュのレスリング、グーレンなんかみると
でんぐりがえしみたいな練習をしてはいる。
受身「技」というほどのものではないようだけど。
ただ古写真を見ても、受身の態勢はとってないように見える。
投げられる方が、手を地面に伸ばしていたりして、なんか危なっかしい。
913世界@名無史さん:2006/03/14(火) 22:34:58 0
レスリングの現行ルールでは投げつけるのは厳禁だから、受身の技は
磨かないでしょうね。
914世界@名無史さん:2006/03/15(水) 03:06:50 0
>>910
中国拳術だと、飛び込み受け身の練習をするところがある。
前後左右、四方八方に身を翻して受け身を取り、すぐに立つ。
突き飛ばされたり、体勢を崩したときだけでなく、
掃腿(足払い)や下段への槍や大刀での攻撃を避けるのにも使う。
腰の高さ以上の咄嗟の攻撃に対しては飛び込み前転や側宙に近い
体捌きも使う。弓射や銃撃を受けたときの回避にも使う。腰より
高い窓に、最小の予備動作かつ一瞬で飛び込んだり飛び出たりする。
地面に接触する際の受け身自体は合気道式に似ている。
915世界@名無史さん:2006/03/15(水) 03:13:59 0
柔道の受身は、教育システムとして体系化する時に
判り易くしたんじゃないかなぁ。・・・推測ですが。

一から教えるときには良いけど、すでに出来る人は畳をバンバンやってんのみて
カッコ悪いと思ったはず。・・・推測だけど。
916世界@名無史さん:2006/03/15(水) 03:26:38 0
>>915
集団指導に適するかどうかで文部省と色々ありましたから
分かりやすく、というか集団に対し段階的指導が出来るように
再構成した可能性は大ですね。
917蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/16(木) 20:12:29 0
今日極真カラテやってる友達にビデオを見せてもらった。
前は大山氏のビデオ見せられた。いっぱいビデオを持っていて、Tシャツも持ってる。
毎日「一撃」と書いたTシャツを着てて、全然オシャレじゃない奴。すごい体がでかくて
毎日大学へアパートから歩いて来てる人ですごいもさい。
格闘技のオタクなんだろうけど、それでウッチャンナンチャンっているじゃないですか。
その二人が出てる番組で、中国拳法と極真カラテが対戦する番組のビデオを見た。
「これは貴重な映像だ」って一撃君は言ってた。

そのビデオは中国拳法はかまきり拳?と酔拳で、極真ルールだった。でも極真が勝った。
中国拳法は相手を掴む技もあったみたいで、試合でついつい相手を掴んでしまって
謝っていた。なんかルールからして不公平な気がしたけど、カラテはすごい強そうだった。
中国拳法の方の先生は他の拳法レッスンビデオにも出てた人で、その筋では有名なんだと
思う。その弟子筋の人がまったくカラテにかなわなかった。やっぱり格闘技は
実際に試合を沢山して覚えないと強くないのかなと思った。

他に他流試合みたいな記録って無いんですか?合気道がどれくらい強いか興味がります。
918世界@名無史さん:2006/03/16(木) 20:51:23 0
「リングの魂」とかいう番組の?

どうだろうね。
太気拳という中国拳法ベース日本人アレンジの流派が極真を
ボコボコにしているビデオもあるらしい(伝聞
あっても、そういうのは政治的?に放送できないだろうからなんとも。。

他、極真の段持ちが顔面ありのキック経験者にまったく歯が立たなかったという
話は良く聞く気がする。

香港映画人じゃヤン・スエが滅茶苦茶に喧嘩強いらしいけど、はたしてカンフー故に強いのかと
考えると、絶対違う気がする。
919蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/16(木) 20:58:19 0
>>918
> 「リングの魂」とかいう番組の?

そう、多分そうです。
番組内でリンタマ、リンタマと言っていたので。

> 他、極真の段持ちが顔面ありのキック経験者にまったく歯が立たなかったという
> 話は良く聞く気がする。

極真がカラテでキックを沢山取り入れたのは昔ムエタイにボコられたからと
その一撃君は言っていました。伝統空手とはそこが違うと言っていました。
ムエタイを乗り越えた極真はだから世界最強らしいです。
920世界@名無史さん:2006/03/17(金) 01:03:16 0
……あまり格闘技の強弱についていうのはどうかと。
個人差あるから。
本当に。

それに伝統派空手は試合で当てないというのは嘘らしいよー。
つか、ルールとかシチュエーションに左右されるんだから、安易に強弱はつけれん。

とりあえず合気道は富木流と合気道S.A.とかで試合をしているらしい。
武田流とかでもやっているらしいし、マイナーな会派では色々としているだろうなあと。

けどムエタイはガチでつえーとは思うがな!
921世界@名無史さん:2006/03/19(日) 19:05:53 0
>>887
>だから中国武術は実用重視となる。

「秘伝剣術極意刀術」なんかを読むと、倭寇が活躍した時代の大陸武術は
「花法」化が酷くてあんまり役に立たなかった様な記述もあったりするわけで。
そこで「倭寇直伝」のブランドを引っさげた「単刀法選」が流行したとか何とか。
もしこれが本当なら、時代によってはあんまり実用性を重視しなかった事も
あったのではないかと思われ。現代はどうなのか分からないけど。
(演舞はやたら派手だけど、実際は実用重視で地味なんだろうな…)

>ただし実用の機会が少ないので、剣道のように形式ばったものになった。

江戸も中期にさしかかるとそんな感じかも。
柳生より実戦的と民衆の間では評判だった筈の小野派も、やたらめったら
難解な理論体系を覚えなきゃならなくなって、理に偏りまくりだったとか。
これを平易に、実戦的にしようとしたのが千葉周作…

ただ、戦国時代は元より、幕末、あと戦時中の軍刀術なんかは結構実戦的かも?
いや、単なる印象だけど。
(軍刀術自体が近代戦で実戦的か否かはさておいて、剣術としては実戦的な気が)
922蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/20(月) 00:38:15 0
特に空手が好きとかいうわけじゃないんですが、とりあえず空手と他流派が対戦してる映像を集めてみました。
全部中味を確認してないんでつまんないネタも混じってるけど。
今度は空手じゃないやつさがしてみます。

Karate v BJJ
http://youtube.com/watch?v=WmhXXfdzQeE&search=karate

Karate versus Kung Fu
http://youtube.com/watch?v=FDG_FkCWY34&search=karate

Karate vs Kung Fu 2
http://youtube.com/watch?v=bQ9lid_kDqk&search=karate

Gang vs Karate expert
http://youtube.com/watch?v=SonXLEHRO5s&search=karate

WTF Tae Kwon Do vs Kyokushin Karate
http://youtube.com/watch?v=3ZHgBwyEozg&search=karate

Micah Brock - Underbelt Footage (2002) Tae Kwon Do vs Karate
http://youtube.com/watch?v=jcsQRDZIBNs&search=karate
923蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/20(月) 00:38:48 0
Martial Arts Fights - Kung Fu Vs Kyokushin Karate(←一撃君の家で見たのと同じなのがありました)
http://youtube.com/watch?v=mY3GlUtITWg&search=karate

TKD vs Karate
http://youtube.com/watch?v=CjAbLJfzp3k&search=karate

K-1 Kickboxing Kyokushin karate vs BJJ
http://youtube.com/watch?v=RyuiLgVKKCw&search=karate

Karate VS Sumo
http://youtube.com/watch?v=5q7DtP4l9lg&search=karate

Pimp vs Karate expert
http://youtube.com/watch?v=KusJZy9X9-U&search=karate

Peter Smit (kyokushin) Vs Changphuak Kiatsongrit (Muaythai)
http://youtube.com/watch?v=gR_-_Kt3fTo&search=karate

Tkd vs muay thai
http://youtube.com/watch?v=sk7O8ELJDvU&search=karate

924蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/20(月) 00:53:09 0
自分で貼っておいてなんなんだけど、ひどい映像ばかりだった…orz

WTF Tae Kwon Do vs Kyokushin Karate
http://youtube.com/watch?v=3ZHgBwyEozg&search=karate


特にこれ見るとイヤな気分になるよ。



Martial Arts Fights - Kung Fu Vs Kyokushin Karate(←一撃君の家で見たのと同じなのがありました)
http://youtube.com/watch?v=mY3GlUtITWg&search=karate


やっぱりこれが一番面白かったです。
925蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/03/20(月) 13:14:31 0
>>918
> 太気拳という中国拳法ベース日本人アレンジの流派が極真を
> ボコボコにしているビデオもあるらしい(伝聞

僕が聞いたのでは逆で、極真が大気拳をボコボコにしているビデオだそうです。
しかも10年ほど前に一度テレビで放送されたそうです。


あと質問があるんですが、外気功で戦う格闘技の歴史ってやっぱり短いんですか?
一説にはせいぜい30年程度だと聞いたのですが、なぜか多くの格闘技に
気功で敵を倒す技とかが出てきます。インドネシアのシラットという伝統的な格闘技にも
そういう外気功っぽい技があるそうです。最近になって伝統的な格闘技にも
外気功が入り込んだということでしょうか。
926世界@名無史さん:2006/03/20(月) 14:43:08 0
鹿島神流柔術の「霊気の法」とかがイメージソースになってるんじゃないのか?
一般化したのはここ数十年だろうけど。
927世界@名無史さん:2006/03/20(月) 19:29:09 0
>>925
リンたまでやったのが極真対中国拳法(蟷螂、酔拳等)で極真が圧倒。
極真対大気拳は確かSRSの中で紹介されたもので極真やや有利くらいだった
記憶がある。
928世界@名無史さん:2006/03/25(土) 15:35:46 0
>>843
砲術自体は昔からあったんだけどねぇ。
体術と組み合わせたものとなると、やっぱりないのかな。

大東流みたいな近代流派は、対銃器の稽古なんかもやるって聞くけど、
あくまで「対銃器」で、自分から撃つのはやらないのかな?
929世界@名無史さん:2006/03/25(土) 16:39:32 0
たしか砲術の一種として頑型というものがあるみたいですね。
930世界@名無史さん:2006/03/25(土) 22:01:45 0
>>929
それ、>>842 でちょっぴり触れられてるアレの事でつか?
931世界@名無史さん:2006/03/26(日) 05:43:53 0
>>928
一番近いのはナイフ付き拳銃かなぁ…。
米海軍なんかが昔採用してたけどね。
短剣術+拳銃術ってことで。
932世界@名無史さん:2006/03/26(日) 20:54:38 0
ローマ皇帝の中に、60歳で兵隊の喧嘩大会に出場し、
相手の胸を打って一撃で仕留めた香具師がおったなあ。
いい香具師だったけど、最後はクーデターみたいな形
でやられたぉ。
933世界@名無史さん:2006/03/29(水) 22:11:42 0
>>931
ナイフ術+射撃がアリならこんなのも。

「日本の剣術2」に面白い話が載っていたんだけど、
北辰一刀流の前宗家が戦争行った際、剣術で培った事が
機の操縦や射撃に役立ったとか何とか。
剣術の微妙な手の感覚で、機関銃の単発と連発を撃ちわけたとかで
上官を驚かせたとかなんとか、そんな内容だったような(うろ覚え)。

「北辰一刀流砲術」とか「北辰一刀流射撃術」とか開いて
剣術に併伝させれば良かったのにねぇ。開祖を坂本竜馬辺りに仮託したりして。

ただ、これは「射撃」の話であって、「対射撃」「対銃器」の話では
ないんだけどね・・・。
「射撃」「対射撃」がそろってればガンカタっぽくなるんだけど。
934世界@名無史さん:2006/03/29(水) 22:46:34 0
>>931
普通に銃剣道でいいんじゃね?
935世界@名無史さん:2006/03/30(木) 11:00:23 0
千葉周作は軽々と大砲(おおづづ)を扱っていたけど、その後で誰かが持とうとしたら、
凄く重かったという話はあったな。
坂本竜馬は、砲術を習いに江戸に来た、なんて話も聞いたなあ。


銃剣道は槍術が元になったとは上の方で書いてあったが、表面を滑らせないように
稽古するために、自在性に欠けるようなことを元自衛官の杖術使いから聞いたことある。
元帝国陸軍だかで銃剣道をやりこんでいたのがある杖の流派のところに道場破りに来て
宗家だか師範だかに負けたのだとか。
まあその人も宗家に聞いた話だというので、また聞きということになるんだが。
936世界@名無史さん:2006/03/30(木) 12:31:52 0
>元帝国陸軍だかで銃剣道をやりこんでいたのがある杖の流派のところに道場破りに来て
>宗家だか師範だかに負けたのだとか。

日本語で書いてくれ
937sporran:2006/04/03(月) 02:28:23 0
西洋剣術のことが触れられていたので追加、補足いたします。
西洋剣術といっても種類が多く、シールド&ソード、バックラー&ソード、シングルソード、ロングソード、アーマーファイティングロングソード、レピア、スモールソードなどあります。
西洋剣術がのものが日本と違うのは防御を良く考えられていることです。
特にシールドは日本に無い技術です。シールドにはそれを使いこなすテクニックがありますが、その一つにシールドは防御だけではなく攻撃の予備として使われます。
例えば殴りつけたり、盾で相手の武器を引っ掛けるなどがそうです。また、攻撃と防御が同時にできることも重要な要素です。
次に精神面があります。盾の間合いは近く相手に接近する必要があります。また盾は持つだけで相手からの攻撃の2〜3発はふせげるので安心感があります。
つまり、より積極的に相手を攻める気持ちになります。また盾は初心者が身を守る術としては両手武器よりも扱いやすい。
これは私がロングソード、あいてがビギナーの盾で対戦してもロングソードはなかなか勝てません。
それほど盾は有利です。ましてや裏刃のある剣は片刃の刀よりも盾裏への攻撃は勝るのです。
新兵を同じ期間練習させて刀VSシールド&ソードでは確実に後者が有利です。
938sporran:2006/04/03(月) 02:34:17 0
バックラー&ソードは西洋の一番古い剣術書でかかれています。バックラーは盾ですが大きな盾とは使い方が違い、非常に面白いテクニックが出てきます。
バックラーのような小さな盾はより攻撃的に盾を使い、殴ったり押し付ける動作が多くなります。バックラーは右の手のうえにかぶせるような構えが基本で、両手剣のようにバックラーと剣を同時に動かします。
これは篭手を守ると同時に小さな盾ほど腕を伸ばし、盾影の安全を多く取ると言う盾の原則に従った合理的なものです。
バックラーは小さく盾で防御しても盾の裏になる死角がなくなるので、中国武術のようなバックアタックやクロスステップを多く用います。
939sporran:2006/04/03(月) 02:40:52 0
ロングソードはドイツとイタリアの2系統に別れます。私が学んでいるのはドイツ剣術ですがこの基本は
八双の構えです。ここから相手の剣に打ち合わせた状態から、多くの技が出てきます。
相手の剣と刃を合わせることの無い日本剣術とはかなり違う動きです。特に裏刃の攻撃は日本剣術に無い軌跡を描いてきますから。
ドイツ剣術の理念は防御と攻撃は一緒というものです。相手の動きに合わせてこちらも動きますが、一動作でうまくいけば相手にダメージをあたえ、失敗しても自分の体はガードされて安全。
このような考えがあります。鍔を巧みに使って相手の剣を引っ掛けたり、柄頭でなぐるというのは普通にあります。
940sporran:2006/04/03(月) 02:46:26 0
ロングソードでも甲冑を着たときはターゲットは非常に絞られてきます。ねらいは脇の下、股間、それに喉のした位しかありません。
このときに使われるのがハーフグリップと言う持ち方で片手は剣身の中ほどをもちます。したがって間合いは非常に近くなりますが、
鎧相手では従来のように斬ることは無意味ですから、足に引っ掛けて倒したり、剣を逆手で持ってつばで殴りつけたり(ハンマー)
と剣と言うよりも棒術にちかい動きとなります。当然、相手の剣身を持つことも可能です。
941sporran:2006/04/03(月) 02:54:48 0
レピアはかなり長く長いもので1,2mほどあります。左手にはパリーングダガーを持つ二刀流が主体です。
左手の短剣は防御にも用いられますが接近しての攻撃にも使います。
この間合いが2つあるから厄介です。レピアは突きが主体である為、どうしても急速に接近しますがこのとき長剣の攻撃が失敗しても
、そのまま相手のわき腹にダガーを突き立てることが出来ます。
また、ダガーや長剣はスィプトヒルトという相手の剣を絡め取る十手のようなカギ状になっているので、これがまた厄介です。
ダガーが無い時はさややマントで防御をします。
私の経験ではレピアのほうが長い分刀よりも有利です。
スモールソードはフェンシングの剣と同じほどのバランスと重量です。非常に軽く華麗なテクニックができます。
942sporran:2006/04/03(月) 02:57:35 0
剣の重さですが、ロングソードの重さは1,8kgほど。
片手剣でも1,5kg、レピアも1,5kgほどです。レピアは日本刀1kgよりもはるかに重く、それを片手でもつ腕力が必要です。
日本刀は軽くさらにそれを両手で持ちますから、世界的に見ても異常なほど軽い剣といえましょう。
剣道人が「日本刀が重い」というのは冗談にもなりません。
943sporran:2006/04/03(月) 03:07:58 0
なお、騎士が一番使う武器はハルバートなどのポールアームでした。
構えはポールを3等分したところを親指を内側に向けて持つ「鉄棒握り」で刃部は後ろ、前は石突というさかさまの構えでした。
普通に考える逆の構えですが、前にした柄の部分で相手の攻撃を払い、そのまま腰のひねりをパワーに変えて叩きつけるこの構えは
威力が強く、勝つ防御にも優れ腕も疲れないという優れたものでした。
斧も良く使われましたが斧は攻撃が主体で使うには難しい武器でした。
騎士は武士以上に剣を使用したようです。これは装甲の薄い一般兵士には装甲に物を言わせて接近したとき
剣は使いやすい武器でした。また、15世紀にもなるとそれまでの盾は使用されませんでした。
これは装甲が強化されたため盾の必要が無くなり、片手の武器では装甲を破る威力が無くなったためです。、
944世界@名無史さん:2006/04/03(月) 21:46:08 0
>>26
murderstrike というのが気になったので検索してみた。
http://www.schielhau.org/talring.html
思いっきり剣身持つのね。
籠手をつけてるのと、斬る目的でない剣だからこそできる技なのかなあ。
945sporran:2006/04/03(月) 23:29:00 0
良い剣は良く撓る
力の逃げ方が日本刀とは違うのが良くわかる
http://www.museumreplicas.com/WebStore/GenPage.aspx?srcPage=/StaticPages/swordtest.htm&pgTitle=Hank's%20Swords%20Test&ActionSource=LINK:18
946世界@名無史さん:2006/04/03(月) 23:38:20 0
>>945
>良い剣は良く撓る
碧銘剣みたいだね
947sporran:2006/04/03(月) 23:57:41 0
イタリアの剣術指南はリカッソの部分を長く取るようにとあります。
鎧の場合だけでなく平服のときでもリカッソを持つ技は基本であります。
つまり西洋の剣は切れないというよりも切れる必要がなかったともいえます。
しかし、リカッソの部分をつかめるのは、相手も同じであり接近戦では相手から剣のブレードを
掴まれることもありました。真剣白刃取りはいとも簡単に出来る技でした。
剣道の人はこれを信じませんでしたが、むしろ剣道は体当たりから鍔競り合いに持っていくので
我々からしてみれば良いチャンスです。さすがに日本刀を握ろうとは思いませんが、柄や腕は普通につかめますから。
948sporran:2006/04/04(火) 00:30:54 0
動画です。
http://home.armourarchive.org/members/ewan
でknight clubをクリック。重いです。
949世界@名無史さん:2006/04/04(火) 00:32:32 0
日本には柄や腕を掴まれた所から投げたり払ったりする技もあるよ。
950sporran:2006/04/04(火) 00:53:06 0
それはこちらも同じです。違うのは寝技のようなグラウンドファイトはありませんでした。
戦場で倒れることは死を意味していたからです。関節技は鎧戦闘では必修でした。
キックはハイキックでも臍より上はありません。それも足の裏で踏み倒す感じです。
マーダ-ストライクは心臓の上を殴るものです。これ以外にも睾丸、耳、目など全てがターゲットであり、かなり血なまぐさいものでした。
951世界@名無史さん:2006/04/04(火) 19:12:02 0
ここではなるべく勝負論の方向に行ってほしくないなぁ。荒れるし。
このスレはマターリが基本。
952黄龍:2006/04/04(火) 23:40:41 0
武板ではないからね
953世界@名無史さん:2006/04/05(水) 01:00:26 0
でも西洋剣術についてはわりと知っている人が少ないので貴重だと思う。
スレごと保存しとこうっと。

で、質問。
いわゆるバスタードソードというのはラテン式とゲルマン式の両方の特徴を
かね揃えているというからそういう名前がついたという説がありますが、
実際のところ、どうなんでしょう?
両方で使えるものなのでしょうか。
954黄龍:2006/04/05(水) 14:58:57 0
sporranさんの豊富な知識と
実際に練習して得た経験ノウハウ、
そしてそこから生まれる推察には
頭が下がるよ。尊敬しています。
955世界@名無史さん:2006/04/06(木) 00:05:27 0
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000124-mai-soci

 青森県西目屋村の白神山地近くで4日夜、シンガポールから来日した中国系武道家一族ら13人のうち男性3人が雪道に迷い、5日未明に県警弘前署に保護された。一行はシンガポールで道場を経営していた武道家の遺族らで
「青森の山中で修行する空手の伝承者に会えとの遺言を受け、
 伝承者を探しているうちに道に迷った」と説明しているという。
 同署などによると、13人は5年前に病死した武道家の妻(50)と息子2人、近所の人10人。3月22日に来日し、4日朝から3人ずつ3班に分かれて伝承者を探していた。残る4人は寒さで体調を崩し、ホテルに残っていた。
 武道家の長男を含む第1班は登山道に向かって歩き続けたが、午後7時ごろになって仲間の携帯電話に「雪で進めない。道に迷った」と連絡。仲間が地元観光協会の通訳とともに弘前署に届け出て、約6時間後に救出された。3人は畑にあった廃車に入って寒さをしのぎ、
 けがはなかった。
 事情を聴いたところ、亡くなった武道家はシンガポールで空手などを教えていた。しかし、2人の息子は武道に興味がなく、道場にあった「空手の秘伝書」も弟子の一人に盗まれてしまった。後継ぎ問題に苦慮した武道家は死の間際、「青森県の相馬村に極真空手の伝承者がいる。
 彼に会い、秘伝書を譲り受けてほしい」と遺言したという。
 相馬村(合併で現在は弘前市)は一行が道に迷った西目屋村から東に約5キロの場所にある。
 極真空手県本部の池田治樹支部長は「旧相馬村に道場はない。空手家がいると聞いたこともない」と困惑しているが、13人のうち11人は当分の間青森に残り、武道家探しを続けたいという。地元観光協会も「全力で手助けしたい」と支援を申し出ている。【喜浦遊】

 素敵すぎる話だw
956sporran:2006/04/06(木) 00:27:19 0
バスターソードの語源にはいろいろありましてよくわかりません。
ただ、私が思うには953の説明は違うような気がします。
ドイツ剣術は突きが主体でした。一方イタリア式は相手の技を利用することに主眼が置かれました。
動きから考えるとイタリア式は突きよりも斬りや体術に持っていく物だと推測します。
突きは剣が長ければ剣先は重くなる為バランスを取る必要からポンメルは重くなるはずです。
だから剣のバランスを考えると両者に共通というのはどうかなと言う気がします。

黄龍さんお久しぶり。西洋剣術スレッドにも遊びにきてください。
957世界@名無史さん:2006/04/06(木) 01:45:24 0
>>955
これって先代が青森の空手家から皆伝したということかな?
それともお告げか何かがあって適当に青森って言ったのかな。

どちらにしても極真空手をシンガポールで教えているのなら青森に拘ることもないと思うけど。
なにか相馬村じゃないと駄目な理由があるのかな。

ロマンのある話だね。
958世界@名無史さん:2006/04/06(木) 03:10:00 0
ロマンというより間抜けな話に思えるが、近所の人10人まで一緒に
来る健気さは応援してやりたくなるな。
959世界@名無史さん:2006/04/06(木) 18:37:36 0
>>955
この記事を読むと、昔「秘境探検」という本に書いてあった、ペルーだかにいった人の話を思い出すです。
もう四十年位前だから外国人になれてなかったのか、日本人である著者を囲んで脅しかけてきた村人に対して
「俺は柔術をやっている」
とハッタリをかましたら恐れ入って逃げ出してしまったとか。
そしてあろうことかその日のうちに村長さんから「息子に教えてくれ」と頼まれて教えたという。
いや、その人は柔術どころか柔道もやったことなかったらしいんだけど。
情報の流通が今ほどではなかった時代では、武道の名前とかは伝わっていても
どういうものだったのかということはみんなわかんなかったみたいで、それで
その人のみようみまねの柔術でもなんとかなったらしい……

推測だけど、三、四十年くらい前に東南アジアに旅行にいった大学生とかが適当な
ことをいうて空手技っぽいのを教えたついでに日本語で「秘伝書」とか作って大金
せしめた……というようなことでもあったのではないかと。
ヒッピーの大半はインドいったけど、東南アジアにいった人も何人か知っているし。
そういう類の。マルクスは読んでなくてもマガジンは読んでいるようなのは多かった
みたいだから、空手バカ一代とかで空手といえば極真だけは知っていたとかで……。

あー、しかしこうかくとロマンがないなあ。
けど「秘伝書」とか書いてる時点で怪しすぎるよw
960世界@名無史さん:2006/04/06(木) 19:08:44 0
似たような話だが、ある人が昔ヨーロッパに行った。路上で若者が話しかけてきた。
「日本人なら柔道できるだろう。俺は黒帯なんだが一手指導してくれ」
経験が無く、困ったその人は、こいつの知らない物で誤魔化そうと
「す、相撲なら出来る。日本の古代武術だ」
その場で数番取り組んでやると、若者は「さすがは日本人」と感心して去って行ったそうだ。

フィリピンあたりだと新手の出稼ぎ手段かとも思うけど
シンガポールってのが微妙でいいよね。
961世界@名無史さん:2006/04/08(土) 18:29:52 0
>>956
sporranさんどうも。
そうですか。実際にやっておられる人の発言だと重みが違いますな。
とりあえず両者の特徴をかね合わせるというのは無理目ですか。
バスタードソードの名前の期限には諸説あるという話ですが、私はこの説しか知りません。
よければ他の説をご紹介いただけるでしょうか?
あとドイツ式剣術の歴史、通称などについてご教授していただけるとうれしいです。

962sporran:2006/04/08(土) 19:10:08 0
http://www1.neweb.ne.jp/wb/kaname/ahund/manual.htm
中世の剣術教本です。

ドイツ剣術(ゲルマニック・スタイル)はヨハネス・リヒテンアウワーから始まりました。
彼は当時の習いもあり秘密主義者でその技は暗号風の長い詩によって残され出版(Merkverse)されました。
15世紀に彼の弟子であったジークモンド・リンゲックがこれに注釈をつけました。
私が参考としているGerman Mediebal Swordmanshipはこれを解釈し写真つきで構成した素晴らしい本です。
一方、イタリアではフィオレ・ディ・リベリがフェラーラのデ・エステ家の剣術指南として任命されレスリング、ダガー、ロングソード、ポールアームにいたる
多くのコンバットシステムが構成されました。彼はむしろ防御から相手の動きを利用することに興味を持っていました。
ドイツ・フランス系統の流れで出てくるのはハンス・タールホッハーやジャコモ・デ・グラシなどというマスターですが詳しく知らないないので。
16世紀のイギリスではジャージ・シルバーという大剣術家が出てきます。彼はブロードソードの達人でレピアが嫌いでした。

963sporran:2006/04/08(土) 19:12:48 0
丸写しですがバスターソードの語源。
バスタード・ソードと言えば格好良いというイメージがありますが、bastardには(私生児・偽物・疑似・不純など)のあまり名誉のあるようには思えない意味があります。これは、ロング・ソード(長剣)よりは長く、
ツーハンデッド・ソード(両手剣)よりは短い剣身を持っており、またその刃の形状としても、切ることにも、突くことにも適するように工夫された刀剣であるからです。
つまり、どっちつかず・あいのこ、と言った意味が込められていると考えられるのです。
 また、切るときは主に片手持ちで使用し(勿論、両手で切ることもできますが)、突くときは両手を使ったと思われます。そのために柄は比較的長く、ロング・ソードとツーハンデッド・ソードの中間的な長さになっています。
この特徴から、ハンド・アンド・ア・ハーフ・ソード(片手半剣)とも呼ばれています。
 当時の騎士は、剣を腰に吊すことが常識と考えられており、腰に吊せる両手でも使える剣を工夫するためにかなり苦心したことが伺われます。それは、バスタードソードの長さにかなりの種類があることからも伺い知れるのです。
 15世紀にスイスで生まれましたが、当時は、切ることに適した刀剣をゲルマン系、突くことに適した剣をラテン系としており、バスタード・ソードはその両方であるために、bastard(私生児)と名付けられたとする説もあります。

964sporran:2006/04/08(土) 19:33:36 0
ドイツ剣術の考えは攻撃と防御が一緒が望ましいとします。
例えば、相手が剣で攻撃してきた時に、自分の剣は相手の剣を防御しつつ剣先は相手に届いているというのが理想です。
もし、相手に攻撃が与えられなくても、自分はしっかりとガードできる。このような考えです。
ドイツ剣術の基本構えは八双(ファムタアグ)です。詳しく一例をかきますと、
相手が袈裟懸けに切ってくるのに対して、こちらも剣で受け止めていきますが、
1、右手の親指をサムアップ。する。2、裏刃 今構えている時に背中に向かっている刃は手首をひねって押し出すようにしてアッパーカットを食らわすように
する。(右手首は90度立てている状態になり相手の剣をぶつかるまで剣が180度裏返ることになる)
この腕の動きでは左腕は肩よりも上がり剣先は水平よりも下を向いている。
(普通に剣を防御すると剣先は上を向く。したがって防御は出来ても剣先は相手の体からそれてしまう)
ドイツ剣術のこの動き(ツベルクハウ)は左腕を上げることで剣先を下(相手の体に向かせる)わけです。
この間、防御も出来る。うまくいけば相手の首あたりを切りつけられるし、失敗しても次の攻撃はその姿勢のまま
少し後ろに引いて胸を突いたり、水平に切り返したり、相手の剣の裏を通って顔にきりつけることが出来ます。

965sporran:2006/04/08(土) 19:36:37 0
西洋剣術は連続攻撃が主体です。気を見て一太刀で終わらせる日本剣術とは違うのがこの点です。
構えは大体日本の剣術と同じように様々ありますが、攻撃は構えから構えの間、つまり攻撃が終わった時剣の位置は次の構えになっていることが大事とされます。
日本刀の場合、よく聞く話では刃を合わせることは少なく、つば競り合いはまず起こり得なかったといわれているようです。
鋭く軽量の日本刀を両手でガチ合うと折れる可能性もあるでしょう。
一方ドイツ剣術はバインドといって相手の剣とガチあったところから、様々なテクニックが繰り出されます。

966sporran:2006/04/08(土) 20:24:52 0
http://www1.neweb.ne.jp/wb/kaname/ahund/manual/manualFSA.htm
この剣のポンメルやキヨンの先端は突き刺すように尖っていますが、私はこれを好みません。
ポンメルは丸いほうが手の中でおさまりが良く手の内もなじみます。
967世界@名無史さん:2006/04/08(土) 22:22:29 0
うむう。
勉強になる。
で、sporran氏は国内で学んだの?
968sporran:2006/04/08(土) 23:56:36 0
アメリカのスクールに一度行ってみたいですね。
去年の夏大会に行きましたが、午前中のWARで体力がなくなりました。
様々なスクールがあり、ドイツ剣術のスクールもあったようですが、公務もあり参加できませんでした。
969蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/04/09(日) 00:02:43 0
そのドイツ剣術は文献を元に復古されたものなの?
それとも中世近世から伝えられてきたものなんですか?
前に家のケーブルテレビで見たナショナルジオグラフィックの剣術か、武器の歴史か、そんな番組では
西洋人が二人で剣術で戦ってる紹介があって、それはやっぱりsporran氏の言ってる剣術っぽくて
刃の根元あたりには刃がついてなくてそこを持って攻撃する技もあった。
でもそれは番組によると文献などを参考にして復古されたものだという説明だった。
フェンシングは別として、そういう剣術体系というものは、西欧では各国に色んな体系として
伝承されているものなんですか?
それとも復古されたものも多いのですか?
970蟻太郎 ◆J7M7PQyXkE :2006/04/09(日) 00:16:17 0
正しく師弟関係で伝承されたもの以外は紛い物という感覚は西洋にはないかもしれないですね。
本を読んで身につけても剣術は剣術だし、その辺のこだわりは無いのかもしれないですね。
だからナショナルジオグラフィックもそのへんは考慮してなくて放送してたのかもしれません。
テニスの本を読んでテニスを身につけたようなもので、それは紛い物じゃないし、上手ければ問題はない。
でも番組では文献史料から剣術を身につけている(師匠がいない)という感じだったので、
師と弟子の関係を重視するアジアならではの考えだと変だと思うけど、言葉で残して、理論として
まとめて、再現性のある形で後世に伝えれば問題は無いというのが西洋の考え方なんですか?

どのように西洋の剣術が伝承されてきたのかが知りたいです。
971sporran:2006/04/09(日) 00:17:57 0
レピアではボルテという動きが良く出てきます。動きは中国拳法の裏拳ような感じですが
これは強力なカウンタ-技です。相手が大きく突いてくる時、剣を相手の線上においたまま、後ろ足を前に後ろ歩きするように動かし、体は完全に背中を見せます。
相手からすれば、自分の攻撃線上にいた目標が身幅分左側に開き(背中を見せているが)剣だけは残っているので、自分の突進力と体重で刺さってしまうというものです。
完全に剣と中心をはずしたこの動きは、剣道ではもちろん和式剣術でも少ないと思います。
今のフェンシングでも相手に背中を見せる行為は禁止されているので、使われるかどうか・・

レピアの師匠で大変おなかの出た人がおりました。彼は自分の鼻よりも腹の方がずいぶんと前に出っ張っているので
良い目標なのですが、今まで一度もこの腹にトゥシェすることが出来ませんでした。
彼のテクニックは一流で、自分の剣を払ってくるように相手を誘います。ところがこの剣を払うとなぜか首を切られます。
このテクニックは最初に相手の顔の前に剣を突くように見せ、すぐに首の横に移動させます。
相手は最初の剣の位置で、剣を払おうとするのですがそのときは首の横に剣が置かれているので、払ったつもりがその力で自分の首を切ってしまうという超絶技です。
これを普通の試合に使うので、なんとも凄い。
972sporran:2006/04/09(日) 00:39:44 0
バックラー。
バックラーは小型の盾で相手に拳を突きつけるように構えます。
バックラーは日本ではあまりなじみが無いし、映画などでもあまり見られませんが、レピアの時代まで長く使われたポピュラーなものでした。
また最も古い剣術書13世紀に書かれた「I-13」はバックラーのテクニックがかかれています。
バックラーは防御よりも攻撃の補助として使われました。自分から相手の剣に当てていくのでテクニックが要求され、二刀流に近い感覚です。
盾の基本は「小さな盾ほど体から離し盾影を大きく取る」というものなのでバックラーは腕を伸ばして構えます。
そしてバックラーで右手の拳を防御しつつ剣で切りつけます。つまり片手剣を使うのですが、バックラーで拳を重ねているので、両手剣を持っているように両手は一緒に動かします。
こうすることで右手は篭手を狙われる心配がありませんし、必要に応じてバックラーで相手を殴ったり武器を叩いたりしました。
鉄のバックラーで殴るのはとても強力です。
FFXIIで動きのモーションキャプをしたとき、「バックラーで殴る」と言う動きをしました。
事前に示し合わせて力を抜いて殴ったのですが(相手の私もプレートアーマーを着ている)
相手はガイコクジンの6ftの大男にもかかわらず、私のパンチで失神寸前でした。

バックラーが好まれた理由の一つにクイックドローがあります。
喧嘩早い無頼漢などは左の腰に剣とともにバックラーを引っ掛けていたので剣を抜くと同時に、バックラーも構えることが出来ました。
またクイックドローの剣は板状の鞘に金属リングをはめたものでしたから、素早く抜くことが出来ました。
973世界@名無史さん:2006/04/09(日) 01:44:32 0
955 名前: 世界@名無史さん [sage] 投稿日: 2006/04/06(木) 00:05:27 0
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000124-mai-soci

 青森県西目屋村の白神山地近くで4日夜、シンガポールから来日した中国系武道家一族ら13人のうち
 男性3人が雪道に迷い、5日未明に県警弘前署に保護された。一行はシンガポールで道場を経営していた
 武道家の遺族らで 「青森の山中で修行する空手の伝承者に会えとの遺言を受け、
 伝承者を探しているうちに道に迷った」と説明しているという。
 同署などによると、13人は5年前に病死した武道家の妻(50)と息子2人、近所の人10人。3月22日に来日し、
 4日朝から3人ずつ3班に分かれて伝承者を探していた。残る4人は寒さで体調を崩し、ホテルに残っていた。
 武道家の長男を含む第1班は登山道に向かって歩き続けたが、午後7時ごろになって仲間の携帯電話に「雪で進めない。
 道に迷った」と連絡。仲間が地元観光協会の通訳とともに弘前署に届け出て、約6時間後に救出された。3人は畑にあった
 廃車に入って寒さをしのぎ、けがはなかった。
 事情を聴いたところ、亡くなった武道家はシンガポールで空手などを教えていた。しかし、2人の息子は武道に興味がなく、
 道場にあった「空手の秘伝書」も弟子の一人に盗まれてしまった。後継ぎ問題に苦慮した武道家は死の間際、
 「青森県の相馬村に極真空手の伝承者がいる。 彼に会い、秘伝書を譲り受けてほしい」と遺言したという。
 相馬村(合併で現在は弘前市)は一行が道に迷った西目屋村から東に約5キロの場所にある。
 極真空手県本部の池田治樹支部長は「旧相馬村に道場はない。空手家がいると聞いたこともない」と困惑しているが、
 13人のうち11人は当分の間青森に残り、武道家探しを続けたいという。地元観光協会も「全力で手助けしたい」と支援を申し出ている。
 【喜浦遊】

 素敵すぎる話だw
974sporran:2006/04/09(日) 23:44:29 0
蟻太郎さま
伝承はありません。文献から復元されました。マンモスを復元するようなものです。
相伝されたものが連綿とうけつがれているのは環境が特殊だったからだといえるでしょ。
975sporran:2006/04/09(日) 23:57:24 0
甲冑。私の甲冑はプレートアーマーで16世紀ミラノ式。いくつか強化パーツを加えたため
総重量は30kgあります。私の体重が56kgですから甲冑は体重の半分以上の重さになります。
しかし、慣れもありますが疲れません。今日も5時間以上着っぱなしでした。
困るのはトイレです。ステンレスで厚みは1mm。ヘルムは1,6mmあります。
実際のものはこれよりも薄かったようです。
高級品は焼きの入った鋼で重さは半分ほどですが強度は同じでした。
動きはぎこちなさは無く、肩などがたまに干渉するくらいです。
しかし大上段に構えることは出来ません。
完全に正座が出来、両手剣を持って飛び込み受身もできます。腹筋、腕立て伏せも20回ほどはいけます。
しかし、バーグリルではなくスリット式の眼穴はかなり視界が悪く、鼻から下は見えません。
相手が下段にかまえると剣先は見えませんし、ヘルムの中のパッドがずれるとアイポイントがずれさらに見えにくくなります。
976sporran
蟻太郎さま
あくまでも研究であって血統のようなものは途絶えているので重視する必要がないのだと思います。
また、門外不出の奥義のようなものもありません。仮にそのような文献を見つけたらここぞとばかりに公開するでしょう。
その解釈をめぐっての論議は当然起こるでしょうが、それはそれで楽しいものでしょうから。
しかし、精神性や気といったものまではありません。呼吸法のようなものも無いようです。
このことは日本に杖術を学びにきたブシに聞きましたが、彼が参考に出したものは歌でした。
戦場では戦いが始まるまで大声で歌を歌ったようですが、これが恐れを飛ばし腹式呼吸を自然とすることで
落ち着きがでるのではないか。というのが答えでした。なるほど。