【神々の】ガロア生誕200周年記念スレ【愛でし人】
1 :
132人目の素数さん :
2011/10/25(火) 02:17:18.10 2011年10月25日をもって、エヴァリスト・ガロア生誕200周年となりました Evariste Galois, 1811年10月25日 - 1832年5月31日
おめでとう
3 :
132人目の素数さん :2011/10/25(火) 19:02:19.95
おめ
おめめーーーーー
がろあたん
数セミ10月号読んだか?
8 :
132人目の素数さん :2011/10/25(火) 19:23:57.28
ガロア様
9 :
132人目の素数さん :2011/10/25(火) 19:51:13.09
おめー
10 :
132人目の素数さん :2011/10/25(火) 20:11:28.04
もしあの時、ガロアが生き続けていたら、今頃・・・・・
200年前の今日、ガロアが生まれたんだよな.....(胸熱
ガロアみたいなアホ崇めてどうすんだ? 命はもっと大切にせんと数学できんだろ。
13 :
132人目の素数さん :2011/10/25(火) 21:55:07.79
おめでとー
200年祭のまえにガロアの理論を完全に理解したい。
ガロア誕生日おめでとう 200年前の日本は幕末か
うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おめでとうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう ガロア!ガロア!ひゅぅぅぅうううぅううぅぅぅぅぅ
17 :
132人目の素数さん :2011/10/27(木) 08:16:31.95
僕は、ガロアみたいにかっこ良く二十歳で死にたいです。
18 :
132人目の素数さん :2011/10/27(木) 09:10:04.71
GrothendieckもGaloisの才能を称えていたな。
19 :
132人目の素数さん :2011/10/27(木) 09:12:04.86
Grothendieck曰く、もしGaloisが長生きしていたら私より遥かに先を行っていたに違いない。
20 :
132人目の素数さん :2011/10/27(木) 09:18:30.02
つまり、そのあとにはぺんぺん草(=グロ)もはえなかったと。
21 :
132人目の素数さん :2011/10/27(木) 09:22:21.89
>>18 Grothendieckが最も恐れていた数学者は恐らくはそのGaloisでしょうね。
猫
Galoisってそんなにすごい人なの?
とくにぶちぬけた天才だから、ガロアと他のぶちぬけた奴の共通点から 真の天才は云々カンヌンっていう風説まで生まれたことがある。 十代後半で数学に出会い20になるまでに業績をあげ30になるころには死期みたいなの 「天才数学者はこう解いた、こう生きた 方程式四千年の歴史」っていう本で見た。
わしは40代で数学に出会った。何が出来る?
まあグロタンの仕事にはかなり本質的だと思いますが。 猫
ガロア賞創設のお知らせマダァー?(チンチン
28 :
132人目の素数さん :2011/10/27(木) 18:50:51.01
>>26 ひとつ言える事はグロタンがモジュラー形式に興味があって
それに関して何か書き残したか?と言うことらしい。
CartierがIHESの講演で言ったのだが、
もしGrothendieckとLanglandsが実際に
顔を合わせたことは無いのだが、もし実現すれば
二人はどういう会話を交わしたであろうか?
Grothendieck「ハルヒってかわいいよね。」 Langlands「誰やねん、そいつ」
Galoisはえらいねえ それにくらべると
>>28 ああ、そうですか。Cartierはそんな事を言いましたか。でもその二人が
実際に顔を合わせてないのはかなり勿体無い感じですね。いやGodement
のモジュラー形式の論文を読んでいて、ソコに「グロタンがどうの」とい
う話が出て来てたのは何となく覚えてますが。
いやでももしその二人の会話が実現してたら、そりゃ是非とも傍で聞い
ていたいですよね。
猫
カルチエとピカソと坊主
33 :
132人目の素数さん :2011/10/28(金) 08:15:30.10
グロタンの構想したガロア群とラングランズのL群は同じなの?
今年中は毎日通ってこのスレを支援します
今日で支援終わると思います。
36 :
132人目の素数さん :2011/11/01(火) 03:58:35.88
再開
37 :
132人目の素数さん :2011/11/01(火) 04:15:32.25
素晴らしいと思いませんか?ガロアさん。 ところで、ガロアはエヴァリスト・ガロアでしたよね? 凄く魅力的な名前ですね〜
38 :
132人目の素数さん :2011/11/01(火) 07:59:23.67
エヴァリスト・ガロワ( Évangelion Galois , 1811-10-25日 〜 1832-5-31 )
ガロアってあのグロタンにもその実力を認められていたのかー スゲー
40 :
132人目の素数さん :2011/11/01(火) 15:09:49.61
ガロワとガロア、どっちで呼べばいいんですか?
41 :
132人目の素数さん :2011/11/01(火) 15:27:52.32
oiはフランス語では、ワと発音する。だから、ポアンカレは正しくは ポワンカレ。同じように、トイレはトワレが正しい発音だ。従って、 オードトワレとはトイレの臭いを意味する。
マンダム、男の世界。
43 :
132人目の素数さん :2011/11/01(火) 18:47:49.13
なるほど。 おっと、失礼、最近お腹の調子が悪くてね。 ちょっとトワレに行ってきますので、悪しからず。
オサーンや爺の加齢臭は御免蒙り
45 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 19:44:15.03
ガロワアゲ。 でも、みんなガロアって呼んでませんか?
46 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 20:00:07.23
ギャロイスと呼んでもまったく問題なし
47 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 20:45:35.34
ガロワがババロワたべたを10回いいなさい
ガロアに憧れる無能の禿ジジイ
49 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 22:24:01.11
ポワンカレ ポオワンカレ
50 :
仙石70 :2011/11/02(水) 22:37:32.58
2012年10月までにガロア理論を理解すると決意した。
51 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 23:08:41.50
ガロア理論の基本定理だけなら15分で理解出来るだろ
52 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 23:11:28.79
四次方程式の解の公式はないだっけ?
Evalist Galoisでよい カタカナ表記すんな
54 :
132人目の素数さん :2011/11/02(水) 23:30:49.67
Évangelion Galois
55 :
仙石72 :2011/11/03(木) 01:44:24.77
>>51 ガロア理論を理解する==ガロア理論を自由に使いこなせる。
15分云々ならいまでもできているよ
15分で本格的体論はさすがに無理
藤崎の「体とGalois理論」15分で読んでみろよw
↑ 仙石のにせものめ! ベータ 市ね!
59 :
132人目の素数さん :2011/11/03(木) 01:56:53.28
ガロアの理論を理解するニートめ!
60 :
132人目の素数さん :2011/11/03(木) 08:36:08.79
支援アゲ
61 :
132人目の素数さん :2011/11/03(木) 22:35:39.16
猫VSガロア これは激戦
62 :
132人目の素数さん :2011/11/03(木) 22:56:02.56
Drinfeld
63 :
132人目の素数さん :2011/11/04(金) 17:11:50.94
ガロア支援age お前らそれでも数学住人か!!!!!!!!!
64 :
検便のナウシカ ◆UVkh7uHFoI :2011/11/04(金) 20:35:24.67
現代においてガロアクラスの数学者ってたとえばどんな人?
哲也
二十歳前の数学者でガロアクラスはだれ?
67 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 02:26:00.58
俺。
,;r'" _.r-―‐-,、_ ,ノ __,ノ -─―‐-,、) ,ィ´ ー‐''"´ ̄ -─―‐-,、) ,;r'" -─―‐-,、) .,‐':、 ガロア r-─―‐-、)___,ノ ゙l、 群 | (_ } ____ "、____,ノ⌒i ̄``'‐、,i´  ̄``'‐、____,_..-'" `ヽ、 ノ ``'ー、 ,人
69 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 03:14:02.41
ガロアクラスって言われてもなー そりゃあの時と比べたら今の時代の数学は更に複雑になってるし、 知識量で言えばそりゃー現代の数学者達のほうが上。 才能で言えば、2年間の教材を2日で読み解いたり 刑務所で超複雑な式を頭の中で解いたり あまりにも凄すぎてまわりには理解不能だったり 20までにとんでもない業績を上げ数学界に絶大な影響を与えたりしたり そんな奴が現代にいればガロアクラスって事じゃないかな。
70 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 10:27:18.45
>>69 >知識量で言えばそりゃー現代の数学者達のほうが上。
今の数学者は受験勉強の影響で、勉強ばかり好み
新しいことをやりたがらないから、全然ダメ。
>才能で言えば、2年間の教材を2日で読み解いたり
>刑務所で超複雑な式を頭の中で解いたり
あんた、ガロアの何がどうスゴイか全然分かってないね。
ガロアはそんなことはやっちゃいないよ。
71 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 10:29:02.91
ガロアに限ったことではないが、 天才というのは目の前の壁を あたかもシャボン玉の膜のように すり抜ける。 実際、彼等にはわかるのだ。 目の前の壁が実はシャボン玉の膜 にすぎないってことが。
72 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 12:14:04.12
>>70 ウィキにはそう書いてありましたよ。
よければガロアの何がスゴイのか詳しく御教授お願いします。
>>72 >ウィキにはそう書いてありましたよ。
どうせなら、こっちを引用すればいいのに
「彼(ガロア)は五次方程式の解法を発見したと錯覚し、
凡庸な数学的才能しか持たないヴェルニエ
(ルイ・ル・グランの数学教師)は対応に苦慮した」
教訓:天才とトンデモは紙一重。
この文章も忘れてはならんな。 「(留年により)時間を持て余したガロアは、 数学準備級の授業にも出席するようになった。 当時のフランスでは数学教育は重視されておらず、 数学は将来の進む方向によって補習科で教えられていた のみだった。」 今でいえば、学業不振の生徒が 音楽に目覚めちゃうみたいなもんだなw
75 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 17:57:46.90
ガロワとゲーデルってどっちが天才なの?
76 :
132人目の素数さん :2011/11/05(土) 17:59:14.32
俺。
77 :
132人目の素数さん :2011/11/06(日) 03:35:00.06
俺
ぼくちゃん
儂じゃ
>>74 明治大学理工学部生が漫才に目覚めちゃった
たけしみたい。
81 :
132人目の素数さん :2011/11/06(日) 11:45:24.46
猫撲滅記念
82 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 15:53:51.96
まず次の性質 (*) を満たす可換体 Ω を考え、以後固定する。 (*) Ω係数の定数でない任意の1変数多項式は Ω において根を持つ。 Ω の例としては複素数体がある。 以下に考えるすべての体は Ω の部分体とする。 定義 1 K と L を体とし、K ⊂ L のとき K と L の対を L/K と書き(K の)拡大と呼ぶ。
83 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 15:55:52.44
定義 2 K = K_0 ⊂ K_1 ⊂ ...⊂ K_m = L を体の有限列とする。 各 i、1 ≦ i ≦ m に対して K_i = K_(i-1)(α_i)、(α_i)^(n_i) ∈ K_(i-1) とする。 ここで n_i ≧ 1 は整数。 このとき L/K を根拡大と呼ぶ。
84 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 15:58:55.77
定義 3
f(X) を K 係数の定数でない多項式とする。
f(X) の Ω(
>>82 ) における全ての根を α_1、...、α_n とする。
K(α_1、...、α_n) ⊂ L となる根拡大(
>>83 ) L/K が存在するとき f(X) は根可解または可解であると言う。
85 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:02:49.91
次の定理の証明を最終目標とする。
定理(Galois, 1832)
Ω(
>>82 )の標数を 0 とする。
K を体(
>>82 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない多項式とする。
f(X) の Ω における全ての根を α_1、...、α_n とする。
f(X) が可解(
>>84 )であるためには K(α_1、...、α_n)/K の自己同型群が可解群であることが必要十分である。
86 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:04:53.59
87 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:14:17.64
定義 4
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
L は K 上の線型空間と見なせる。
この線型空間の次元、即ちこの線型空間の基底の濃度を [L : K] と書く。
[L : K] が有限のとき L は K 上有限である、または L/K は有限であると言う。
[L : K] が無限のとき L は K 上無限または L/K は有限であると言う。
88 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:17:19.20
命題 5
K ⊂ L ⊂ M を体(
>>82 )とする。
(e_i)、i ∈ I を L の K 上の(線型空間としての)基底、
(f_j)、j ∈ J を M の L 上の基底とする。
このとき、((e_i)(f_j))、(i, j) ∈ I×J は M の K 上の基底である。
よって、[M : K] = [M : L][L : K]
証明
任意の z ∈ M に対して L の元の列 (α_j)、j ∈ J があり、
z = Σ(α_j)(f_j) と書ける。
ここで、有限個の j を除いて α_j = 0 である。
各 j ∈ J に対して K の元の列 (b_(j, i))、i ∈ I があり、
α_j = Σ[i] (b_(j, i))(e_i) と書ける。
ここで、有限個の (i, j) ∈ I×J を除いて b_(j, i) = 0 である。
よって、z = Σ[i, j] (b_(j, i))(e_i)(f_j) と書ける。
よって、M は K 上 ((e_i)(f_j))、(i, j) ∈ I×J で生成される。
K の元の列 (c_(j, i))、i ∈ I があり、Σ[i, j] (c_(j, i))(e_i)(f_j) = 0 とする。
ここで、有限個の (i, j) ∈ I×J を除いて c_(j, i) = 0 である。
各 j に対して Σ[i] (c_(j, i))(e_i) は L の元であるから Σ[i] (c_(j, i))(e_i) = 0 である。
よって、各 (i, j) に対して c_(j, i) = 0
よって、((e_i)(f_j))、(i, j) ∈ I×J は K 上一次独立である。
以上から ((e_i)(f_j))、(i, j) ∈ I×J は M の K 上の基底である。
証明終
89 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:19:14.56
定義 6
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) とする。
K 係数の定数でない1変数多項式 f(X) があり f(α) = 0 となると α は K 上代数的であるという。
K 上代数的でない元を K 上超越的であるという。
90 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:21:25.61
定義 7
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
L の各元が K 上代数的(
>>89 )のとき L は K 上代数的である、または L/K は代数的であるという。
91 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:28:06.93
定義 8
K を体(
>>82 )とし S を Ω(
>>82 ) の部分集合とする。
K と S を含む Ω の最小の部分環を K[S] と書く。
K と S を含む最小の体を K(S) と書く。
(α_i)、i ∈ I を Ω の元の族とする。
S = {α_i; i ∈ I} とおく。
K[S] と K(S) をそれぞれ K[α_i; i ∈ I]、K(α_i; i ∈ I) と書く。
I が有限集合 {1、...、n} のとき、K[S] と K(S) をそれぞれ
K[α_1、...、α_n]、K(α_1、...、α_n) と書く。
突然クマさんが現れた スレを間違えてるんじゃないの
93 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:33:00.35
命題 9
K を体(
>>82 )とし α_1、...、α_n を Ω(
>>82 ) の元の有限列とする。
K[X_1、...、X_n] を K 上の n 変数の多項式環とする。
このとき、
K[α_1、...、α_n] (
>>91 ) = {f[α_1、...、α_n]; f ∈ K[X_1、...、X_n]}
K(α_1、...、α_n) (
>>91 ) = {f[α_1、...、α_n]/g[α_1、...、α_n]/;
f, g ∈ K[X_1、...、X_n]、g[α_1、...、α_n] ≠ 0}
証明
自明である。
あーあ、呆けちゃって。 ついに厠が何処かも分からなくなったかw
95 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 16:39:08.93
>>93 の修正
命題 9
K を体(
>>82 )とし α_1、...、α_n を Ω(
>>82 ) の元の有限列とする。
K[X_1、...、X_n] を K 上の n 変数の多項式環とする。
このとき、
K[α_1、...、α_n](
>>91 ) = {f(α_1、...、α_n); f ∈ K[X_1、...、X_n]}
K(α_1、...、α_n)(
>>91 ) = {f(α_1、...、α_n)/g(α_1、...、α_n)、
f, g ∈ K[X_1、...、X_n]、g(α_1、...、α_n) ≠ 0}
証明
自明である。
96 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 17:28:43.82
命題 10
K を体(
>>82 )とし、f(X) を K 係数の次数 n ≧ 1 の1変数多項式とする。
(f(X)) を f(X) で生成される K[X] のイデアルとする。
剰余環 K[X]/(f(X)) は K 上の線型空間と見なされる。
このとき K[X]/(f(X)) の K 上の次元は n である。
証明
ρ:K[X] → K[X]/(f(X)) を標準的な準同型とする。
ρ(X) = x とおく。
任意の g(X) ∈ K[X] に対して g(X) = f(X)q(X) + r(X)、deg r(X) < n となる q(X)、r(x) ∈ K[X] が
存在する。
このとき、g(x) = f(x)q(x) + r(x) = 0q(x) + r(x) = r(x) である。
よって、K[X]/(f(X)) の任意の元は 1、x、...、x^(n-1) の K 上の一次結合として表される。
K の元の列 a_0、...,a_(n-1) があり a_0 + (a_1)x_1 + ... + (a_(n-1))x^(n-1) = 0 とする。
このとき、多項式 a_0 + (a_1)X_1 + ... + (a_(n-1))X^(n-1) は f(X) で割り切れるから
a_0 = a_1 = ... = a_(n-1) = 0 でなければならない。
よって、1、x、...、x^(n-1) は K 上一次独立である。
即ち、1、x、...、x^(n-1) は K 上の線型空間としての K[X]/(f(X)) の基底である。
証明終
97 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 18:28:26.12
定義 11 A を可換環とする。 B を A-加群とする。 ρ:B×B → B をA-多重線型写像とする。 即ち、x, y, z, w ∈ B、a ∈ A のとき、 1) ρ(x + y, z) = ρ(x, z) + ρ(y, z) 2) ρ(x, z + w) = ρ(x, z) + ρ(x, w) 3) ρ(ax, z) = ρ(x, az) = aρ(x, z) このとき、三つ組み (A, ρ, B) または B を A 上の代数または A-代数と言う。 通常 x, y ∈ B のとき ρ(x, y) を xy と書く。 A-代数 (A, ρ, B) が算法 ρ に関して結合律を満たすとき B を結合的な A-代数と言う。 結合的な A-代数は A 上の線型環または A-線型環とも言う。 特に断らない限り A-線型環は単位元 1 を持つとする。 A 上の零加群 0 は自然に単位元 1 = 0 を持つ A-線型環と見なせる。
98 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 18:35:07.16
定義 12
A を可換環とする。
E と F を A-線型環(
>>97 )とする。
A-線型写像 f:E → F は環準同型であるとき A 上の準同型または A-準同型と言う。
特に断らない限り A-準同型は単位元を単位元に写すものとする。
99 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 18:44:03.03
命題 13
A を可換環とし、E を A-線型環(
>>97 )とする。
任意の α ∈ A に対して α1 ∈ E を対応させる写像を f:A → E とする。
f は環としての準同型であり、f(A) は E の中心に含まれる。
証明
自明である。
100 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 18:50:03.94
命題 14
A を可換環とし、E を環とする。
f:A → E を環としての準同型で f(A) は E の中心に含まれるとする。
このとき、任意の α ∈ A と x ∈ E に対して αx = f(α)x と定義することにより、
E は A-線型環(
>>97 )となる。
証明
自明である。
101 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 18:54:59.57
定義 15
A を可換環とし、E を A-線型環(
>>97 )とする。
E の環としてのイデアルを E のイデアルと言う。
102 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 19:01:26.95
命題 16
A を可換環とし、E を A-線型環(
>>97 )とする。
E の(左、右、両側)イデアルは E の A-部分加群である。
証明
I を E の左イデアルとする。
E は単位元 1 をもつから任意の α ∈ A と任意の x ∈ I に対して αx = (α1)x ∈ I
よって、I は E の A-部分加群である。
右または両側イデアルに関しても同様である。
証明終
103 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 19:11:54.89
命題 17
A を可換環とし、E を A-線型環(
>>97 )とする。
I を E の両側イデアルとする。
E/I は環であるが
>>102 より E/I は A-加群でもある。
このとき E/I は A-線型環とみなせる。
証明
自明である。
104 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 19:18:11.50
定義 18
A を可換環とし、E と F を A-線型環(
>>97 )とする。
f:E → F を A-準同型(
>>98 )とする。
f^(-1)(0) = {x ∈ E;f(x) = 0} を f の核と言い Ker(f) と書く。
Ker(f) は E の両側イデアルである。
Kummerさん、何をしているんですか?
発狂中
信者を求めて流れ着いた。 愚かなGalois崇拝者たちにクマが有難い教えを垂れる。
108 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 19:52:52.31
定義 19
A を可換環とし、E を A-線型環(
>>97 )とする。
F を E の A-部分加群であり、同時に E の部分環であるとする。
このとき F を E の A-線型部分環と言う。
特に断らない限り E の A-線型部分環 は E の単位元を含むものとする。
109 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 19:58:22.66
定義 20
A を可換環とし、E と F を A-線型環(
>>97 )とする。
f:E → F を A-準同型(
>>98 )とする。
f が全単射のとき f を同型と呼ぶ。
このとき E と F は同型であると言う。
110 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 20:01:11.24
命題 21
A を可換環とし、E と F を A-線型環(
>>97 )とする。
f:E → F を A-準同型(
>>98 )とする。
このとき f(E) は F の A-線型部分環(
>>108 )であり、
E/Ker(f) (
>>103 、
>>104 )と f(E) は A-線型環 として同型(
>>109 )である。
証明
自明である。
111 :
132人目の素数さん :2011/11/06(日) 20:03:24.83
112 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 20:16:16.33
定義 22
A を可換環とし、E と F を A-線型環(
>>97 )とする。
E から F への A-準同型(
>>98 )全体の集合を Hom-alg(E, F) または Hom-alg(E, F)/A と書く。
113 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 20:35:29.55
114 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 20:38:49.51
命題 24
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) とする。
>>113 より Ω は K-線型環(
>>97 )と見なせる。
このとき K-線型環としての K-準同型(
>>98 ) ψ:K[X] → Ω で ψ(X) = α となるものが一意に存在する。
証明
自明である。
115 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 20:45:26.79
定義 25 A を可換環とする。 A 係数の定数でない1変数多項式で最高次の係数が1であるものを(A 係数の)モニックな多項式と言う。
116 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 20:57:12.02
定義 26
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>90 )とする。
>>114 より、K-線型環としての K-準同型(
>>98 ) ψ:K[X] → Ω で ψ(X) = α となるものが
一意に存在する。
α は K 上代数的であるから Ker(ψ) ≠ 0 である。
K[X] は単項イデアル整域であるから Ker(ψ) = (f(X)) となるモニック(
>>115 )な多項式 f(X) が
一意に定まる。f(X) を α の K 上の最小多項式と言う。
117 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 21:58:54.53
命題 27
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>90 )とする。
α の K 上の最小多項式(
>>116 ) f(X) は K[X] において既約である。
証明
f(X) = g(X)h(X) とする。ここで、g(X)、h(X) ∈ K[X] であり、deg g(X) ≧ 1、deg h(X) ≧ 1 である。
f(α) = g(α)h(α) = 0 であるから g(α) = 0 または h(α) = 0 である。
g(α) = 0 とすると g(X) ∈ (f(X)) となり g(X) は f(X) で割り切れる。
deg g(X) < deg f(X) であるから、これは不可能である。
h(α) = 0 としても同様に矛盾である。
証明終
118 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 22:08:44.19
命題 28
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>90 )とする。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 ) とする。
K[X]/(f(X)) は K[α] (
>>91 )と標準的に同型である。
この同型は g(X) ∈ K[X] のとき g(X) の mod f(X) の剰余類に g(α) を対応させることにより得られる。
証明
>>114 より、K-線型環としての K-準同型(
>>98 ) ψ:K[X] → Ω で ψ(X) = α となるものが
一意に存在する。
このとき、ψ(K[X]) = K[α] である。
Ker(ψ) = (f(X)) であるから
>>110 より本命題が得られる。
証明終
119 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 22:14:22.30
命題 29
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>90 )とする。
このとき、K[α] = K(α) (
>>91 ) である。
証明
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 ) とする。
>>118 より K[X]/(f(X)) は K[α] と同型である。
>>117 より f(X) は K[X] において既約である。
よって、K[X]/(f(X)) は体である。
よって、K[α] = K(α) である。
証明終
120 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 22:21:50.52
命題 30
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>90 )とする。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 ) とする。
このとき、[K(α) : K] (
>>87 ) = deg f(X) である。
証明
n = deg f(X) とする。
>>118 より、K[X]/(f(X)) は K[α] (
>>91 )と K-線型環として同型である。
>>96 より、K[α] の K 上の次元は n である。
一方、
>>119 より、K[α] = K(α) である。
よって、[K(α) : K] = n である。
証明終
121 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 22:30:17.63
定義 31 K と L を体とする。 環としての準同型 σ:K → L で σ(1) = 1 となるものは単射である。 このとき、σ を埋め込みと呼ぶ。 全射埋め込みを同型と呼ぶ。
122 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 22:37:38.88
定義 32
K を体(
>>82 )とする。
E/K と F/K を拡大(
>>82 )とする。
E から F への埋め込み(
>>121 )で K の元を固定するものを K-埋め込みと呼ぶ。
E から F への同型(
>>121 )で K の元を固定するものを K-同型と呼ぶ。
123 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 22:42:02.69
定義 33
K を体(
>>82 )とし、L/K を拡大(
>>82 )とする
L から L への K-同型(
>>122 )を L/K の自己同型と呼ぶ。
L/K の自己同型全体は群をなす。
この群を L/K の自己同型群と言い、Aut(L/K) と書く。
124 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/06(日) 23:02:54.62
命題 34
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
L/K が有限(
>>87 )なら L/K は代数的(
>>90 )である。
証明
n = [L : K] (
>>87 ) とする。
任意の α ∈ L に対して 1、α、...、α^n は K 上一次従属である。
よって、α は K 上代数的(
>>89 )である。
よって、L/K は代数的である。
証明終
125 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:00:21.37
命題 35
K ⊂ L ⊂ M を体とする。
M/K が有限であるためには L/K が有限かつ M/L が有限であることが必要十分である。
証明
>>88 より、[M : K] = [M : L][L : K] である。
これより明らかである。
証明終
126 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:04:11.30
命題 36
K を体(
>>82 )とし α_1、...、α_n を Ω(
>>82 ) の元の有限列とする。
各 α_i が K 上代数的(
>>89 )なら K(α_1、...、α_n) (
>>91 )は K 上有限(
>>87 )である。
従って、
>>124 より K(α_1、...、α_n) は K 上代数的(
>>90 )でもある。
証明
n に関する帰納法による。
n = 1 のときは本命題は
>>120 で証明されている。
n ≧ 2 とし、K(α_1、...、α_(n-1)) は K 上有限であると仮定する。
α_n は K 上代数的であるから K(α_1、...、α_(n-1)) 上代数的である。
よって、
>>120 より K(α_1、...、α_n) = K(α_1、...、α_(n-1))(α_n) は
K(α_1、...、α_(n-1)) 上有限である。
よって、
>>125 より K(α_1、...、α_n) は K 上有限である。
証明終
127 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:11:44.00
命題 37
K を体(
>>82 )とする。
Ω(
>>82 )の元で K 上代数的なもの全体は体(
>>82 )をなす。
証明
α と β を Ω の元で K 上代数的とする。
>>126 より、K(α、β) は K 上代数的である。
これから本命題の主張は明らかである。
証明終
128 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:13:45.41
定義 38
K を体(
>>82 )とする。
>>127 より、Ω(
>>82 )の元で K 上代数的なもの全体は体(
>>82 )である。
この体を K~ と書き K の代数的閉包と呼ぶ。
129 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:29:25.82
命題 39
K を体(
>>82 )とし S を Ω(
>>82 ) の部分集合とする。
S の各元が K 上代数的(
>>89 )なら K(S) (
>>91 )は K 上代数的(
>>90 )である。
証明
α を K(S) の任意の元とする。
このとき、S の有限部分集合 T があり α ∈ K(T) となる。
>>126 より、K(T) は K 上代数的(
>>90 )である。
よって、α は K 上代数的(
>>89 )である。
よって、K(S) は K 上代数的である。
証明終
,,... -─- 、_ , '" ゙ヽ、 /. ヽ/ヽ ,' イ /--/i ハ ',./ヘ ,' ,' ir;ー-、レ´ !_/_i イ-┘ / ハ i !' ヒ_ン ,!-;、イン゙ ヽノ r´^\_,.、,'--!.、.! | "" ヒンi/.i `て´ '、 (^ヽ〉ヽ, `ヽ、_ !、 σ "ノ | l ゙ーニ´_ノ ヽ.ル>,.-r 'iノハノ ┼ 、 `ヽ、___,,,...ン:::゙ヽ/ooレi゙'ー- 、/^). ´d- /::::::::::::::::::y:::::ト l] つ (ノ゙) ,く::::::::::::::::::::::::::::::i゙'ー--┘ ̄ -|┐ヽ _,,..- '":::::`' ー-.,;;;;;;;;;;;;;;:」 ノ ノ r'i ̄:::::::::::::::::::/:::/:::::::::::::::i::| l ゙ヽ)::::::::::::::::/::::::/:::::::::::::::::l::| ヽ)::::::/:::::::::/:::::::::::::::::::|::| >==r_、::/::::::::::::::::::::|::| ,..イヽ./ `ゝ,.-=-;、:::::::|:」 / ン ./ ./`ー'^┘ ゙ー '´ ,.イニ/ / /
131 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:37:20.39
定義 40(Lang)
Ψ を体(
>>82 )の拡大(
>>82 )を要素とするある集合とする。
Ψ が以下の条件を満たすとき Ψ は正則であると言う。
1) K ⊂ L ⊂ M を体とする。
M/K ∈ Ψ であるためには L/K ∈ Ψ かつ M/L ∈ Ψ が必要十分である。
2) 任意の E/K ∈ Ψ と任意の体(
>>82 ) F に対して EF/F ∈ Ψ
132 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:42:54.53
定義 41
E と F を体(
>>82 )とする。
E(F) (
>>91 ) を E と F の合成体または合成と呼び EF と書く。
133 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:46:22.10
命題 42
E と F を体(
>>82 )とする。
E[F] (
>>91 )は α_1β_1 + ...+ α_nβ_n の形の元全体からなる。
ここで、α_1、...、α_n は E の元であり、
β_1、...、β_n は F の元である。
よって、E[F] = F[E] である。
合成体(
>>132 ) EF は E[F] の商体である。
証明
自明である。
134 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:49:28.18
135 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 00:51:41.30
命題 43
Ψ を体(
>>82 )の拡大(
>>82 )からなる正則(
>>131 )な集合とする。
E/K ∈ Ψ かつ F/K ∈ Ψ のとき EF/K ∈ Ψ である。
証明
E/K ∈ Ψ であるから
>>131 の 2) より EF/F ∈ Ψ である。
F/K ∈ Ψ であるから
>>131 の 1) より EF/K ∈ Ψ である。
証明終
136 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 01:49:11.57
>>131 の修正
定義 40(Lang)
Ψ を体(
>>82 )の拡大(
>>82 )を要素とするある集合とする。
Ψ が以下の条件を満たすとき Ψ は正則であると言う。
1) K ⊂ L ⊂ M を体とする。
M/K ∈ Ψ であるためには L/K ∈ Ψ かつ M/L ∈ Ψ が必要十分である。
2) 任意の E/K ∈ Ψ と任意の拡大(
>>82 ) F/K に対して EF/F ∈ Ψ
137 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 01:50:55.51
>>135 の修正
命題 43
Ψ を体(
>>82 )の拡大(
>>82 )からなる正則(
>>131 )な集合とする。
E/K ∈ Ψ かつ F/K ∈ Ψ のとき EF/K ∈ Ψ である。
証明
E/K ∈ Ψ であるから
>>136 の 2) より EF/F ∈ Ψ である。
F/K ∈ Ψ であるから
>>136 の 1) より EF/K ∈ Ψ である。
証明終
138 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 01:57:23.64
命題 44
体の有限拡大(
>>87 )全体の集合 Ψ は正則(
>>136 )である。
証明
>>136 の 1) の証明:
>>125 で証明済みである。
>>136 の 2) の証明:
E/K ∈ Ψ とする。
α_1、...、α_n を K-線型空間としての E の K 上の基底とする。
E = K(α_1、...、α_n) である。
任意の拡大(
>>82 ) F/K に対して EF = F(α_1、...、α_n) である。
>>124 より、各 α_i は K 上代数的であるから F 上代数的でもある。
よって、
>>126 より EF/K ∈ Ψ である。
証明終
139 :
132人目の素数さん :2011/11/07(月) 02:16:35.27
ガロスwwww
基地外が延々と
_人 _,,.. - ''''"" ̄`"'''7:::∠__ ) ,. '" !ヘ/:::/、 ___ _l⌒l_ / ハ, __i i:::::>! ', (__ ) (_ _)l⌒l / /'! ハ /!二_ハ i´ | ハ _/ / / / | | ___ | / ,.ィ‐-V レ゛´!´.ハ`ヽイ / ! ! (__ ) __ (_/ l⌒l `ー' / ヽ i i イ「ハ !__,リ ノ | /| | / /(___) | l_ │ .○ /ヽ | /.| | ! !ソ  ̄ 〃 レ' | | │ │_ ( ○ _) 丶_/ / / レソ〃 ,-=ニニ'ヽ. 7 ,' | 丶__) `─' `ー' |7! i ! u / /! | _l⌒l__ /⌒ヽ /⌒/ .'ゝ、_ヽ、 _ノ / / / i ,' (_ \\ | /⌒ヽ_/ / ̄レヘ/,./^i,.-,r イ´レヘ/ヽ、ハノ / / ̄ヽ | `ー'(_/\ / r| ! ! レ^i/  ̄'7ー-、 (_/ / / `ー' ハ /ヘ__/// ヽ, `ー' ,. '⌒ヽ,r‐''"´ ̄ト、::::::/ !
142 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 08:27:33.02
命題 45
体の代数的拡大(
>>90 )全体の集合 Ψ は正則(
>>136 )である。
証明
>>136 の 1) の証明:
K ⊂ L ⊂ M を体とする。
M/K ∈ Ψ なら L/K ∈ Ψ かつ M/L ∈ Ψ は明らかである。
逆に L/K ∈ Ψ かつ M/L ∈ Ψ とする。
M/L は代数的拡大であるから、任意の β ∈ M に対して L 係数の定数でない1変数多項式 f(X) があり
f(β) = 0 となる。
f(X) の係数を α_1、...、α_n とする。
各 α_i は K 上代数的であるから、
>>126 より K(α_1、...、α_n)/K は有限である。
他方、β は K(α_1、...、α_n) 上代数的であるから、
>>120 より K(α_1、...、α_n、β)/K(α_1、...、α_n) は有限である。
よって、
>>125 より K(α_1、...、α_n、β)/K は有限である。
よって、
>>124 より K(α_1、...、α_n、β)/K は代数的である。
よって、β は K 上代数的である。
よって、M/K ∈ Ψ である。
>>136 の 2) の証明:
任意の E/K ∈ Ψ と任意の拡大(
>>82 ) F/K をとる。
E の各元は K 上代数的であり、K ⊂ F だから E の各元は F 上代数的でもある。
よって、
>>129 より、EF = F(E) は F 上代数的である。
即ち EF/F ∈ Ψ である。
証明終
143 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 08:36:28.43
命題 46
σ: K → L を体の同型(
>>121 )とする。
このとき、環としての同型 ψ:K[X] → L[X] で f(X) ∈ K[X] のとき ψ(f(X)) = (σf)(X) となるものが
存在する。
ここで、(σf)(X) は f(X) の各係数にσを作用させたものである。
証明
自明である。
144 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 08:40:09.24
命題 47
σ: K → L を体の同型(
>>121 )とする。
f(X) ∈ K[X] のとき
>>143 の同型 ψ:K[X] → L[X] は
環としての同型 K[X]/(f(X)) → L[X]/((σf)(X)) を引き起こす。
ここで、(σf)(X) は f(X) の各係数にσを作用させたものである。
証明
自明である。
145 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 09:14:57.44
命題 48
σ: K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
α ∈ Ω を K 上代数的(
>>89 )とする。
このとき、埋め込み τ:K(α) → Ω で
σ の拡張となっているものが存在する。
証明
L = σ(K) とおく。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
(σf)(X) の Ω における任意の根をβとする。
ここで、(σf)(X) は f(X) の各係数にσを作用させたものである。
>>118 と
>>119 より、K(α) は K[X]/(f(X)) と同型である。
同様に L(β) は L[X]/(σf(X)) と同型である。
よって、
>>144 より、K(α) は L(β) に同型である。
この同型対応は g(X) ∈ K[X] のとき g(α) に (σg)(β) を対応させることにより得られる。
よって、この同型は σ の拡張である。
証明終
146 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 09:29:43.54
命題 49
L/K を体の有限拡大(
>>87 )とする。
σ: K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
このとき、埋め込み τ:L → Ω で
σ の拡張となっているものが存在する。
証明
L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 )と書ける。
例えば α_1、...、α_n として L の K 上の基底をとればよい。
>>124 より、各 α_i は K 上代数的である。
よって、
>>145 と n に関する帰納法を使えばよい。
証明終
147 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 09:51:00.36
命題 50
K を体(
>>82 )とする。
σ: K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
α_1、α_2、...、α_n、...を Ω (
>>82 )の元の可算無限列で
各 α_i は K 上代数的(
>>89 )であるとする。
L = K(α_1、α_2、...、α_n、...) とおく。
このとき、埋め込み τ:L → Ω で
σ の拡張となっているものが存在する。
証明
各整数 n ≧ 1 に対して K_n = K(α_1、...、α_n) とおく。
>>145 と n に関する帰納法により、各 n ≧ 1 に対して埋め込み σ_n:K_n → Ω で
σ_n は σ_(n-1) の拡張となっているものが存在する。
ただし、σ_0 = σ とする。
写像 τ:L → Ω を次のように定義する。
L = ∪K_n であるから、任意の x ∈ L に対して x ∈ K_n となる n がある。
τ(x) = σ_n(x) とおく。
τ(x) は n の取り方によらない。
このとき、τ が埋め込みであり、σ の拡張となっていることは明らかである。
証明終
148 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 10:00:46.14
Zornの補題を使えば
>>147 を任意の代数的拡大 L/K に拡張できる。
命題 51
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
σ: K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
このとき、埋め込み τ:L → Ω で
σ の拡張となっているものが存在する。
証明
K ⊂ E ⊂ L となる体 E と埋め込みρ: E → Ω で σ の拡張となっているものの対 (E, ν) 全体Ψを
考える。
(K, σ) ∈ Ψ であるから Ψ は空でない。
(E, ν)、(F, μ) ∈ Ψ、E ⊂ F で μ が ν の拡張になっているとき (E, ν) ≦ (F, μ) と書く。
関係 ≦ により Ψ は順序集合となる。
Φ を Ψ の空でない全順序部分集合とする。
G = ∪{E;(E, ν) ∈ Ψ} とおく。
G は体である。写像 ρ:G → Ω を以下のように定義する。
x ∈ G のとき (E, ν) ∈ Φ で x ∈ E となるものがある。
ρ(x) = ν(x) と定義する。
ρ は (E, ν) の選び方によらない。
(G, ρ) ∈ Ψ である。
各 (E, ν) ∈ Φ に対して (E, ν) ≦ (G, ρ) である。
よって Zornの補題により Ψ は極大元 (H, τ) を持つ。
このとき、H = L を示せばよい。
H ≠ L とする。
α を L の元で H に含まれないものとする。
>>145 より、τ は埋め込み H(α) → Ω に拡張される。
これは (H, τ) が Ψ の極大元であることに反する。
証明終
149 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 10:30:40.07
定義 52
K を体(
>>82 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
f の Ω における全ての根を α_1、...、α_n とする。
K(α_1、...、α_n) (
>>91 )を f(X) の最小分解体と言う。
150 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 10:36:50.88
定義 53
K を体(
>>82 )とする。
(f_i)、i ∈ I を K[X] の次数1以上の元からなる族とする。
各 f_i の Ω における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
K(S) (
>>91 )を (f_i)、i ∈ I の最小分解体と言う。
注意: I が有限集合のとき (f_i)、i ∈ I の最小分解体は g = Πf_i の最小分解体(
>>149 )である。
151 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 11:11:55.15
命題 54
K を体(
>>82 )とする。
α_1、...、α_n を Ω(
>>82 ) の元の有限列とする。
各 α_i が K 上代数的(
>>89 )なら
K(α_1、...、α_n) = K[α_1、...、α_n] (
>>91 )である。
証明
n に関する帰納法による。
>>119 より、K(α_1) = K[α_1] である。
n ≧ 2 とし、K(α_1、...、α_(n-1)) = K[α_1、...、α_(n-1)] と仮定する。
K(α_1、...、α_n)
= K(α_1、...、α_(n-1))(α_n)
= K(α_1、...、α_(n-1))[α_n] ←
>>119 = K[α_1、...、α_(n-1)][α_n] ← 帰納法の仮定
= K[α_1、...、α_n]
証明終
152 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 12:32:36.38
命題 55 K を可換体とする。 V を K 上の有限次元の線型空間とする。 σ:V → V を K-線型写像とする。 σ が単射であれば σ は全射である。 証明 σ(V) は V の部分線型空間で V と同じ次元である。 よって、σ(V) = V である。 証明終
153 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 12:36:09.58
命題 56
K を体(
>>82 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
L を f(X) の最小分解体(
>>149 )とする。
σ:L → Ω (
>>82 ) を K-埋め込み(
>>122 )とする。
このとき σ(L) = L であり、σ は L/K の自己同型(
>>123 )と見なせる。
証明
f(X) の Ω における全ての根を α_1、...、α_n とする。
L = K(α_1、...、α_n) である。
各 i に対して f(α_i) = 0 であるから σ(f(α_i)) = f(σ(α_i)) = 0
よって、σ(α_i) は f(X) の根である。
一方、各 α_i は K 上代数的(
>>89 )であるから
>>151 より、
K(α_1、...、α_n) = K[α_1、...、α_n] である。
よって、L の任意の元 x は x = P(α_1、...、α_n) と書ける。
ここで、P(α_1、...、α_n) は K 係数の n 変数多項式 P(X_1、...、X_n) の
各変数 X_i に α_i を代入したものである。
σ(x) = P(σ(α_1)、...、σ(α_n)) であるが、
上で示したように各 σ(α_i) は f(X) の根であるから σ(x) ∈ L である。
よって、σ(L) ⊂ L である。
各 α_i は K 上代数的であるから、
>>126 より L/K は有限である。
σ は K-埋め込みであるから、K-線型写像と見なせる。
よって、
>>152 より σ(L) = L である。
証明終
154 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 12:50:44.42
>>153 を多項式の族の最小分解体(
>>150 )に拡張しよう。
そのため次の命題を準備する。
命題 57
L/K を代数的拡大(
>>90 )とし、σ:L → Ω(
>>82 ) を K-埋め込み(
>>122 )とする。
σ(L) ⊂ L なら σ(L) = L である。
従って、σ は L/K の自己同型(
>>123 )と見なせる。
証明
α を L の任意の元とする。
f(X) を α の最小多項式(
>>116 )とする。
f(X) の L における根全体を S とする。
α ∈ S であるから S は空でない。
任意の β ∈ S に対して σ(β) は f(X) の根である。
仮定より σ(β) ∈ L であるから σ(β) ∈ S である。
よって、σ(S) ⊂ S である。
σ は単射で S は有限集合であるから σ(S) = S である。
よって、σ(β) = α となる β ∈ S がある。
よって、σ(L) = L である。
証明終
155 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 13:12:52.14
命題 58
K を体(
>>82 )とする。
I を任意の空でない集合とする。
(f_i)、i ∈ I を K[X] の次数1以上の元からなる族とする。
(f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 )を L とする。
σ:L → Ω (
>>82 ) を K-埋め込み(
>>122 )とする。
このとき σ(L) = L であり、σ は L/K の自己同型(
>>123 )と見なせる。
証明
各 f_i の Ω における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
L = K(S) (
>>91 ) である。
J を I の空でない任意の有限部分集合とする。
S_J = ∪{S_i;i ∈ J} とおく。
f_J = Π{f_i;i ∈ J} とおく。
K(S_J) は多項式 f_J の最小分解体(
>>149 )である。
L の任意の元 x に対して I の空でない有限部分集合 J があり、x ∈ K(S_J) となる。
σ:L → Ω は K-埋め込み K(S_J) → Ω を引き起こすから
>>153 より σ(x) ∈ K(S_J) である。
よって、σ(L) ⊂ L である。
よって、
>>154 より σ(L) = L である。
証明終
156 :
132人目の素数さん :2011/11/07(月) 13:25:13.42
“In my life I have dared to advance propositions about which I was not sure. But all have written down here has been clear in my head for over a year, and it would not be in my interest to leave myself open to the suspicion that I announce theorems of which I do not have complete proofs. Make a public request of Jacobi or Gauss to give their opinions not as to the truth but to the importance of these theorems. After that, I hope some men will find it profitable to sort out this mess.” – Évariste Galois, Letter to Auguste Chevalier, May 29, 1832
157 :
132人目の素数さん :2011/11/07(月) 13:31:26.29
>>Kummer あのな、お前は被災者の方への謝罪は済んだのかァ! ちゃんと謝罪と賠償をしてから出直せや。分かったな。
158 :
132人目の素数さん :2011/11/07(月) 13:39:30.40
>>Kummer オラァ、分かったら返事しろや! 分かったな?
159 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 14:03:20.45
次の命題はGalois理論において重要である。
命題 59
K を体(
>>82 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
L を f(X) の最小分解体(
>>149 )とする。
E を K ⊂ E ⊂ L となる体(
>>82 )とする。
σ:E → Ω (
>>82 ) を K-埋め込み(
>>122 )とする。
このとき σ(E) ⊂ L であり、σ は L/K の自己同型(
>>123 )に拡張される。
証明
f(X) の Ω における全ての根を α_1、...、α_n とする。
L = K(α_1、...、α_n) である。
各 α_i は K 上代数的(
>>89 )であるから
>>126 より、 L/K は有限拡大である。
よって、L/E も有限拡大である。
よって、
>>146 より、埋め込み τ:L → Ω で σ の拡張となっているものが存在する。
σ は K-埋め込みだから τ も K-埋め込みである。
よって、
>>153 より τ(L) = L であり、τ は L/K の自己同型(
>>123 )と見なせる。
τ は σ の拡張だから σ(E) = τ(E) ⊂ L
証明終
160 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 14:16:40.89
>>155 の補足
>よって、
>>154 より σ(L) = L である。
これを言うには L/K が代数的であることを示す必要がある。
しかし、これは
>>129 より明らかである。
161 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 14:18:22.38
>>159 は容易に多項式の族の最小分解体(
>>150 )に拡張される。
命題 60
K を体(
>>82 )とする。
I を任意の空でない集合とする。
(f_i)、i ∈ I を K[X] の次数1以上の元からなる族とする。
(f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 )を L とする。
E を K ⊂ E ⊂ L となる体(
>>82 )とする。
σ:E → Ω (
>>82 ) を K-埋め込み(
>>122 )とする。
このとき σ(E) ⊂ L であり、σ は L/K の自己同型(
>>123 )に拡張される。
証明
>>129 より、L/K は代数的(
>>90 )である。
よって、L/E も代数的である。
よって、
>>148 より、埋め込み τ:L → Ω で σ の拡張となっているものが存在する。
σ は K-埋め込みだから τ も K-埋め込みである。
よって、
>>155 より τ(L) = L であり、τ は L/K の自己同型(
>>123 )と見なせる。
τ は σ の拡張だから σ(E) = τ(E) ⊂ L
証明終
162 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 14:34:59.71
定義 61
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
f(X) が L において1次多項式の積になるとき、f(X) は L で分解するという。
これは f(X) の Ω(
>>82 ) における全ての根が L に含まれることと同値である。
これはまた f(X) の最小分解体(
>>149 )が L に含まれることと同値である。
163 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 14:43:33.63
定義 62
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
任意の α ∈ L に対して α の K 上の最小多項式(
>>116 )が L で分解(
>>162 )するとき
L/K を正規拡大(normal extension)または準Galois拡大(quasi-Galois extension)と言う。
164 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 15:30:03.20
命題 63
K と L を体(
>>82 )とし、σ: K → L を同型(
>>121 )とする。
α ∈ Ω を K 上代数的(
>>89 )とする。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
σf(X) を f(X) の各係数にσを作用させた多項式とする。
β を σf(X) の Ω(
>>82 ) における根の一つとする。
このとき、同型 τ:K(α) → L(β) で
σ の拡張となっているものが存在する。
証明
>>118 と
>>119 より、K(α) は K[X]/(f(X)) と同型である。
同様に L(β) は L[X]/(σf(X)) と同型である。
よって、
>>144 より、K(α) は L(β) に同型である。
この同型対応は g(X) ∈ K[X] のとき g(α) に σg(β) を対応させることにより得られる。
ここで、σg(X) は g(X) の各係数にσを作用させた多項式である。
よって、この同型は σ の拡張である。
証明終
165 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 15:42:23.39
>>164 の修正
命題 63
K と L を体(
>>82 )とし、σ: K → L を同型(
>>121 )とする。
α ∈ Ω を K 上代数的(
>>89 )とする。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
σf(X) を f(X) の各係数にσを作用させた多項式とする。
β を σf(X) の Ω(
>>82 ) における根の一つとする。
このとき、同型 τ:K(α) → L(β) で τ(α) = β となり、
σ の拡張となっているものが一意に存在する。
証明
>>118 と
>>119 より、K(α) は K[X]/(f(X)) と同型である。
同様に L(β) は L[X]/(σf(X)) と同型である。
よって、
>>144 より、K(α) は L(β) に同型である。
この同型対応は g(X) ∈ K[X] のとき g(α) に σg(β) を対応させることにより得られる。
ここで、σg(X) は g(X) の各係数にσを作用させた多項式である。
よって、この同型は σ の拡張であり、τ(α) = β である。
τ の一意性は明らかである。
証明終
166 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 15:51:06.81
命題 64
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
以下の条件は互いに同値である。
1) L/K は正規拡大(
>>163 )である。
2) K[X] の次数1以上の元からなる空でない族 (f_i)、i ∈ I があり、
L は (f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 )である。
3) σ:L → Ω (
>>82 ) を任意の K-埋め込み(
>>122 )とする。
このとき σ(L) = L である。従って、σ は L/K の自己同型(
>>123 )と見なせる。
証明
1) ⇒ 2)
各 α ∈ L に対して f_α を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
仮定により、各 f_α は L で分解する。
よって、L は多項式の族 (f_α)、α ∈ L の最小分解体(
>>150 )である。
2) ⇒ 3)
>>155 で証明済みである。
3) ⇒ 1)
任意の α ∈ L に対して f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
β を f(X) の Ω(
>>82 ) における任意の根とするとき、β ∈ L を示せばよい。
>>165 より、K-同型(
>>122 ) σ:K(α) → K(β) で σ(α) = β となるものが一意に存在する。
L/K は代数的拡大であるから L/K(α) も代数的拡大である。
よって、
>>148 より、埋め込み τ:L → Ω で
σ の拡張となっているものが存在する。
σ は K-同型であるから τ は K-埋め込み(
>>122 )である。
よって、仮定より τ(L) = L である。
よって、β = σ(α) = τ(α) ∈ L
証明終
くだらねぇ命題と証明の羅列やってんじゃねぇーぞコラ
168 :
132人目の素数さん :2011/11/07(月) 17:40:36.09
↑理解できないからって怒るなよ
隔離病棟から出て来たな
171 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 21:33:55.39
命題 65
L/K は正規拡大(
>>163 )とする。
F/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
このとき、LF/F (
>>132 )は正規拡大である。
証明
>>166 より、K[X] の次数1以上の元からなる空でない族 (f_i)、i ∈ I があり、
L は (f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 )である。
各 f_i の Ω における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
L = K(S) (
>>91 )である。
K ⊂ F であるから LF = F(L) = F(K(S)) = F(S) である。
各 f_i は F[X] の元でもあるから LF は (f_i)、i ∈ I の F 上の最小分解体である。
よって、
>>166 より LF/F は正規拡大である。
証明終
172 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 21:46:41.38
命題 66
K ⊂ E ⊂ L をそれぞれ体(
>>82 )とする。
L/K は正規拡大(
>>163 )とする。
このとき、L/E も正規拡大である。
証明
>>166 より、K[X] の次数1以上の元からなる空でない族 (f_i)、i ∈ I があり、
L は (f_i)、i ∈ I の K 上の最小分解体(
>>150 )である。
各 f_i の Ω(
>>82 ) における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
L = K(S) (
>>91 )である。
L = K(S) ⊂ E(S) ⊂ L であるから L = E(S) である。
各 f_i は E[X] の元でもあるから
L は (f_i)、i ∈ I の E 上の最小分解体である。
よって、
>>166 より L/E は正規拡大である。
証明終
173 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/07(月) 21:57:12.33
命題 67
E/K と F/K を正規拡大(
>>163 )とする。
このとき、EF/K (
>>132 )は正規拡大である。
証明
>>166 より、K[X] の次数1以上の元からなる空でない族 (f_i)、i ∈ I があり、
E は (f_i)、i ∈ I の K 上の最小分解体(
>>150 )である。
各 f_i の Ω(
>>82 ) における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
E = K(S) (
>>91 )である。
同様に K[X] の次数1以上の元からなる空でない族 (g_j)、j ∈ J があり、
F は (g_j)、j ∈ J の K 上の最小分解体である。
各 g_j の Ω における全ての根の集合を T_j とする。
T = ∪{T_j;j ∈ J} とおく。
F = K(T) である。
よって、EF = E(F) = K(S)(T) = K(S∪T) である。
よって、EF は (f_i)、i ∈ I と (g_j)、j ∈ J の K 上の最小分解体である。
よって、
>>166 より EF/K は正規拡大である。
証明終
174 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 03:07:55.16
命題 68
E/K と F/K を正規拡大(
>>163 )とする。
このとき、(E∩F)/K は正規拡大である。
証明
E∩F は体(
>>82 )である。
K ⊂ E∩F ⊂ E であり、E/K は代数的拡大(
>>90 )であるから
(E∩F)/K は代数的拡大である。
任意の α ∈ E∩F の K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
f(X) の Ω(
>>82 ) における全ての根を α_1、...、α_n とする。
E/K は正規拡大であるから α_1、...、α_n ∈ E である。
F/K は正規拡大であるから α_1、...、α_n ∈ F である。
よって、α_1、...、α_n ∈ E∩F である。
よって、(E∩F)/K は正規拡大である。
証明終
175 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 03:37:38.99
命題 69
K と L を体(
>>82 )とし、σ:K → L を同型(
>>121 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
E を f(X) の最小分解体(
>>149 )とする。
σf(X) を f(X) の各係数にσを作用させた多項式とする。
F を σf(X) の最小分解体とする。
このとき、同型 τ:E → F で σ の拡張となっているものが存在する。
証明
f(X) の Ω(
>>82 ) における全ての根を重複度を含めて α_1、...、α_n とする。
即ち f(X) = c(X - α_1)...(X - α_n) である。
ここで、c ≠ 0 は f(X) の最高次の係数である。
このとき、E = K(α_1、...、α_n) である。
各 α_i は K 上代数的(
>>89 )であるから
>>126 より、E/K は有限拡大である。
よって、
>>146 より埋め込み τ:E → Ω で σ の拡張となっているものが存在する。
>>143 より、環としての同型 ψ:E[X] → τ(E)[X] で g(X) ∈ E[X] のとき ψ(g(X)) = (τg)(X)
となるものが存在する。ここで、(τg)(X) は g(X) の各係数に τ を作用させたものである。
f(X) = c(X - α_1)...(X - α_n) の両辺に ψ を作用させると、
σf(X) = σ(c)(X - τ(α_1))...(X - τ(α_n)) となる。
よって、τ(α_1)、...、τ(α_n) は σf(X) の Ω における全ての根である。
一方、E = K(α_1、...、α_n) であるから τ(E) = L(τ(α_1)、...、τ(α_n)) である。
よって、τ(E) は σf(X) の最小分解体である。
よって、F = τ(E) である。
証明終
176 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 03:45:56.54
命題 70
K と L を体(
>>82 )とし、σ:K → L を同型(
>>121 )とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
E を f(X) の最小分解体(
>>149 )とする。
σf(X) を f(X) の各係数にσを作用させた多項式とする。
τ:E → Ω(
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )で σ の拡張となっているものとする。
このとき、τ(E) は σf(X) の最小分解体である。
証明
>>175 の証明と同様である。
177 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 04:08:26.95
命題 71
K と L を体(
>>82 )とし、σ:K → L を同型(
>>121 )とする。
(f_i)、i ∈ I を K[X] の次数1以上の元からなる族とする。
E を (f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 )とする。
各 i に対して σf_i を f_i の各係数にσを作用させた多項式とする。
F を (σf_i)、i ∈ I の最小分解体とする。
このとき、同型 τ:E → F で σ の拡張となっているものが存在する。
証明
E/K は代数的拡大(
>>90 )であるから、
>>148 より埋め込み τ:E → Ω(
>>82 ) で σ の拡張となっているものが存在する。
各 f_i の Ω における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
E = K(S) である。
>>175 の証明と同様にして 各 i に対して τ(S_i) は σf_i の Ω における全ての根である。
τ(E) = L(τ(S)) であるが、τ(S) = ∪{τ(S_i);i ∈ I} であるから
τ(E) は (σf_i)、i ∈ I の最小分解体である。
よって、F = τ(E) である。
証明終
178 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 04:11:58.44
命題 72
K と L を体(
>>82 )とし、σ:K → L を同型(
>>121 )とする。
(f_i)、i ∈ I を K[X] の次数1以上の元からなる族とする。
E を (f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 )とする。
各 i に対して σf_i を f_i の各係数にσを作用させた多項式とする。
τ:E → Ω(
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )で σ の拡張となっているものとする。
このとき、τ(E) は (σf_i)、i ∈ I の最小分解体である。
証明
>>177 の証明と同様である。
ヽ|/ / ̄ ̄ ̄`ヽ、 / ヽ / \,, ,,/ | | (●) (●)||| | | / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・こいつ本当に馬鹿だ | | .l~ ̄~ヽ | | |U ヽ  ̄~ ̄ ノ | |  ̄ ̄ ̄
180 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 06:16:06.88
集合 S の濃度を |S| と書く。
181 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 07:24:35.06
L/K を有限(
>>87 )な正規拡大(
>>163 )とする。
L/K の自己同型群を Aut(L/K) と書いた(
>>123 )。
|Aut(L/K)| (
>>180 ) と [L : K] (
>>87 ) の関係を調べよう。
まず L = K(α) となる α ∈ L がある場合を考える。
α の K 上の最小多項式(
>>116 ) を f(X) とする。
f(X) の Ω における根全体の集合を S とする。
|S| ≦ deg f(X) である。
>>165 より |Aut(L/K)| = |S| である。
一方、
>>120 より deg f(X) = [L : K] であるから
|Aut(L/K)| ≦ [L : K] である。
|Aut(L/K)| = [L : K] となるのは f(X) が重根を持たない場合に限る。
f(X) が重根 β を持つとする。
f(X) = g(X)(X - β)^m、m ≧ 2 とする。
Ω (
>>82 )が複素数体のとき f(X) を複素関数とみて f’(X) を f(X) の導関数とする。
即ち h ∈ Ω、h ≠ 0 として f’(X) = lim[h → 0] (f(X + h) - f(X))/h
このとき、f’(X) ∈ K[X] である。
f’(X) = g’(X)(X - β)^m + mg(X)(X - β)^(m-1)
よって、f’(β) = 0 である。
f(X) は β の最小多項式であるから f’(X) は f(X) で割り切れる。
しかし、deg f’(X) < deg f(X) であるから、これは矛盾である。
よって、f(X) は重根を持たない。
Ω (
>>82 )が複素数体以外の場合にも f(X) の導関数は以下のように形式的に定義出来る。
182 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 12:08:00.68
定義 73 A を可換環とし、A[X] を A 係数の1変数多項式環とする。 f(X) = a_nX^n + a_(n-1)X^(n-1) + ... + a_1X + a_0 を A[X] の元とする。 f(X) の導多項式(derivative)とは次の多項式のことを言う。 na_nX^(n-1) + (n-1)a_(n-1)X^(n-2) + ...+ 2a_2X + a_1 f(X) の導多項式を Df(X)、df(X)/dx、f’(X) などと書く。
183 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 12:24:01.12
命題 74
A を可換環とし、A[X] を A 係数の1変数多項式環とする。
D:A[X] → A[X] を f(X) ∈ A[X] にその導多項式(
>>182 ) Df(X) を対応させる写像とする。
このとき、D は A-加群の準同型である。
すなわち、f(X)、g(X) ∈ A[X]、c ∈ A のとき。
1) D(cf(X)) = cD(f(X))
2) D(f(X) + g(x)) = D(f(X)) + D(g(X))
証明
直接に計算しても簡単であるが、次のようにも証明出来る。
1、X、...X^n、...は A-自由加群 A[X] の基底である。
よって、A-加群の準同型 ψ:A[X] → A[X] で
各 n に対して ψ(X^n) = nX^(n-1) となるものが一意に存在する。
明らかに ψ = D である。
証明終
184 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 12:44:40.12
A を可換環とし、A[X] を A 係数の1変数多項式環とする。
D:A[X] → A[X] を f(X) ∈ A[X] にその導多項式(
>>182 ) Df(X) を対応させる写像とする。
f(X)、g(X) ∈ A[X] のとき、次の等式を(f(X) と g(X) に関する)Leibnizの公式と言う。
D(f(X)g(X)) = D(f(X))g(X) + f(X)D(g(X))
185 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 13:08:40.55
命題 75
任意の f(X) ∈ A[X] を固定する。
f(X) と g(X) に関するLeibnizの公式(
>>184 )が成り立つような g(X) ∈ A[X] の集合を Λ(f(X)) と書く。
このとき、Λ(f(X)) は A[X] の A-部分加群である。
証明
記法を単純にするため f(X) や g(X) をそれぞれ f、g などと書くことにする。
1) c ∈ A、g ∈ Λ(f) とする。
D(fcg) = cD(fg) = c(D(f)g + fD(g)) = D(f)(cg) + fD(cg)
よって、cg ∈ Λ(f) である。
2) g, h ∈ Λ(f) とする。
D(f(g + h)
= D(fg) + D(fh)
= D(f)g + fD(g) + D(f)h + fD(h)
= D(f)(g + h) + f(D(g) + D(h))
= D(f)(g + h) + fD(g + h))
よって g + h ∈ Λ(f)
証明終
186 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 13:21:10.92
命題 76
A を可換環とし、A[X] を A 係数の1変数多項式環とする。
任意の f(X)、g(X) ∈ A[X] に対してLeibnizの公式(
>>184 )が成り立つ。
証明
n と m を任意の整数 ≧ 0 とする。
D(X^(n+m)) = (n+m)X^(n+m-1)
D(X^n)X^m = nX^(n+m-1)
X^nD(X^m) = mX^(n+m-1)
よって、X^n と X^m に関してLeibnizの公式(
>>184 )が成り立つ。
よって、
>>185 の記法で X^m ∈ Λ(X^n) である。
>>185 より、Λ(X^n) は A[X] の A-部分加群であるから Λ(X^n) = A[X] である。
よって、任意の f(X) ∈ A[X] に対して X^n ∈ Λ(f(X)) である。
再び
>>185 より、Λ(f(X)) は A[X] の A-部分加群であるから Λ(f(X)) = A[X] である。
よって、本命題の主張が得られる。
証明終
187 :
132人目の素数さん :2011/11/08(火) 13:38:02.21
熊ーさんすげーな
188 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 14:04:49.75
命題 77
A を可換環とし、A[X] を A 係数の1変数多項式環とする。
D:A[X] → A[X] を f(X) ∈ A[X] にその導多項式(
>>182 ) Df(X) を対応させる写像とする。
一方、ψ:A[X] → A[X] を次の条件を満たす写像とする。
1) ψ は A-加群の準同型である。
2) 任意の f(X)、g(X) ∈ A[X] に対して
ψ(f(X)g(X)) = ψ(f(X))g(X) + f(X)ψ(g(X))
3) ψ(X) = 1
このとき ψ = D である。
証明
2) において f(X) = 1、g(X) = 1 とおくと ψ(1) = ψ(1) + ψ(1)
よって、ψ(1) = 0 である。
任意の整数 n ≧ 1 に対して ψ(X^n) = nX^(n-1) を n にかんする帰納法で証明しよう。
3) より n = 1 の場合は成り立つ。
n ≧ 2 として、ψ(X^(n-1)) = (n-1)X^(n-2) と仮定する。
2) より、ψ(X^n) = ψ(X)X^(n-1) + Xψ(X^(n-1)) = X^(n-1) + (n-1)X^(n-1) = nX^(n-1)
以上で任意の整数 n ≧ 1 に対して ψ(X^n) = nX^(n-1) が証明された。
よって、1) より ψ = D である。
証明終
189 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 14:17:41.84
定義 78
K を体(
>>82 )とする。
f(X) を定数でない K 係数の多項式とする。
α ∈ Ω (
>>82 ) を f(X) の根とする。
このとき、f(X) = g(X)(X - α)^m、m ≧ 1、g(α) ≠ 0 となる g(X) ∈ K[X] が一意に存在する。
m = 1 のとき α を f(X) の単根と呼び、m ≧ 2 のとき α を f(X) の重根と呼ぶ。
m を α の f(X) における重複度と呼ぶ。
190 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 14:32:33.99
命題 79
f(X) を K 係数の定数でない多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
α ∈ Ω (
>>82 ) を f(X) の根とする。
α が f(X) の重根(
>>189 )であるためには f’(α) = 0 が必要十分である。
証明
必要性:
α が f(X) の重根であるとする。
f(X) = g(X)(X - α)^m、m ≧ 2、g(α) ≠ 0 となる g(X) ∈ K[X] が一意に存在する。
f’(X) = g’(X)(X - α)^m + mg(X)(X - α)^(m-1)
m ≧ 2 えあるから f’(α) = 0 である。
十分性:
α が f(X) の単根(
>>189 )であるとする。
f(X) = g(X)(X - α)、g(α) ≠ 0 となる g(X) ∈ K[X] が存在する。
f’(X) = g’(X)(X - α) + g(X)
よって、f’(α) = g(α) ≠ 0
証明終
191 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 15:08:07.39
命題 80
Ω (
>>82 )には最小の体(
>>82 ) P が存在する。
P は有理数体 Q または Z/pZ に同型である。
ここで Z は有理整数環であり p はある素数である。
証明
環準同型 ψ:Z → Ω が一意に存在する(ψ(1) = 1 と仮定する)。
ψ(Z) は Ω の最小の部分環である。
よって、ψ(Z) の Ω における商体 P は Ω の最小の体(
>>82 )である。
ψ(Z) は環として Z/Ker(ψ) に同型である。
よって、Ker(ψ) = 0 のときは P は有理数体 Q に同型である。
Ker(ψ) ≠ 0 のときは Ker(ψ) = nZ である。
ここで、n は有理整数 ≧ 2 である。
よって、ψ(Z) は環として Z/nZ に同型である。
Z/nZ は整域であるから n は素数である。
このとき、Z/nZ は可換体である。
よって、ψ(Z) は Ω の最小の体(
>>82 )であり、ある素数 p に対する Z/pZ に同型である。
証明終
192 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 15:16:33.40
定義 81
>>191 より、Ω (
>>82 )には最小の体(
>>82 ) P が存在する。
P を(Ω の)素体と言う。
>>191 より、以下の二つの場合がある。
1) P は有理数体に同型である。
2) ある素数 p があり、P は Z/pZ に同型である。
1) のとき Ω の標数は 0 であると言う。
2) のとき Ω の標数は p であると言う。
Ω の標数を char(Ω) と書く。
193 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 16:21:18.49
定義 82
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
f(X) の Ω(
>>82 ) における全ての根が単根(
>>189 )のとき f(X) を分離的という。
194 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 16:35:40.75
命題 83
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
f(X) が分離的(
>>193 )であるためには f(X) と f’(X) が互いに素であることが必要十分である。
証明
必要性:
f(X) と f’(X) が互いに素でないとする。
定数でない多項式 g(X) ∈ K[X] があり f(X) と f’(X) は g(X) で割り切れる。
g(X) の Ω(
>>82 )における根の任意の一つを α とする。
f(α) = 0 かつ f’(α) = 0 であるから、
>>190 より α は f(X) の重根である。
十分性:
f(X) が重根 α を持つとする。
>>190 より f(α) = 0 かつ f’(α) = 0 である。
g(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とすると、f(X) と f’(X) は g(X) で割り切れる。
よって、f(X) と f’(X) は互いに素ではない。
証明終
195 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 16:43:06.20
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする
>>194 より f(X) が分離的かどうかは f(X) と f’(X) の最大公約多項式 gcd(f(X), g(X)) を
求めれば分かる。
gcd(f(X), g(X)) はEuclidの互除法(例えばWikipedia参照)により K[X] における有限回の手続きで求まる。
/ヽ /ヽ / ヽ / ヽ / ヽ__/ ヽ ┏┓ ┏━━┓ / \ .┏━┓ ┏┛┗┓┃┏┓┃ / \ / | .┃ ┃ ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━| > < |━┓┃ ┃ ┏┛┗┓┃┏┓┃┃ |. (__人__) | ┃┃ ┃ ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ヽ \/ / ━┛┗━┛ ┃┃ ┃┃ / \ ┏━┓ ┗┛ ┗┛ /  ̄ ̄ヽ / ̄ ヽ .┗━┛ .ヽ_______/ \__/
197 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 20:12:08.93
Ω(
>>82 )の部分体とは必ずしも限らない可換体のことを抽象体と呼ぶことにする。
_,,..--――--,,.. /::: \ /:::" ヽ ,i :: -=ニ=- -=ニ=- i \.. / ー-' ヽ. / \::.| ト‐=‐ァ' |.:./ いい加減にしないかね? . \ `二´ '/ ,r――--、,,_ノ r、 三 η L___,,..-―‐-、 ( 〃ヽヽ //ヾヽ ) ヽ `ヽ、 ⊂ニ ◎ ニ⊃ ,r'' / ヽ } ` ー-ヾヽ// ヽヽ〃ー‐''7 / ヽ .{ ι' 三 ヽ) {. /
199 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 20:23:02.55
定義 84 必ずしも可換とは限らない体のことを斜体(skew field)と呼ぶ。
_,,..--――--,,.. /::: \ /:::" ヽ ,i :: -=ニ=- -=ニ=- i ', , i ヽ } ハ 200ゲット! \ ′` \ \ 、 ′ `ー- 、 ヽ、 ! ヽ \ ヽ ', >、 / | ノ 、 r、 三 η | / 〃ヽヽ //ヾヽ | / ⊂ニ ◎ ニ⊃ ! / ヾヽ// ヽヽ〃 l ./ ι' 三 ヽ) |
201 :
KingMathematician ◆5lHaaEvFNc :2011/11/08(火) 20:48:30.72
体は可換のもののことで,可換でない体は存在しない. R-{0}が積について可換群になる環Rを体(field)という. R-{0}が積について群になる環Rを斜体という. 0≠1の仮定もあるかもしれない.非可換のもののみを斜体と呼ぶかもしれない.
こんな所で学習ノートを公開するしかないのは哀れ越えてはた迷惑。
203 :
132人目の素数さん :2011/11/08(火) 21:26:39.80
くんまー お前はまた論破されとるやないか 数学をナメとんか オラ
204 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 21:52:18.82
体は一般には乗法の可換性を仮定しない。 乗法の可換な体を可換体と呼ぶ。 これに反して英語の field は乗法の可換性を仮定するのが普通である。 乗法の可換性を仮定しない体のことを英語では division ring または skew field と呼ぶ。 しかし、英語で環のことを ring と言うが一般には乗法の可換性を仮定しない。 乗法の可換な環を commutative ring と呼ぶ。 英語ではこのあたり一貫性がない。
205 :
132人目の素数さん :2011/11/08(火) 21:56:29.07
>>Kummer これだけは言っておく… 『学問をナメるな』 分かったか 分かったら返事しろや
206 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 21:59:24.06
Wikipediaより: 単に「体」とよぶとき、その意味するものにはいくつかの流儀が存在する。 たとえば、可換である体を単に「体」 (field) と呼び、非可換なものを含めてよぶときは 多元体あるいは可除環(かじょかん、division ring, division algebra) あるいは斜体(しゃたい、skew field)と呼ぶのはイギリス流(英語圏)である。 一方(ヨーロッパ)大陸流(ドイツ、フランス語圏)では、必ずしも可換でない体を単に「体」 (Körper, corps) とよび、可換であるときを特に可換体 (kommutativ Körper, corps commutatif) とよぶ。ただし、歴史的経緯はどうあれ時代が下るにつれ英語圏の流儀に合わせる傾向は見られる。 またいずれの流儀においても、文脈に応じて「可換」「必ずしも可換とは限らない」「非可換」などを 冠することで明示的にこれらの概念を区別することがある。これらの区分のうち「非可換」なものの 指すべき範疇は文脈にまったく依存するものであることには留意が必要である。 たとえば「斜体」と呼ぶとき、それが可換体を含むのか含まないのかは文脈を踏まえなければ 定かではないし、「非可換体」が可換体を含む意味で用いられることもある。
207 :
132人目の素数さん :2011/11/08(火) 22:00:39.90
くんまー 素直に自分の過ちを認めろ それが前に進む唯一のステップだ 見苦しいぞ
禿山のにぎやかしと言うにはちとくどいな。 お勉強の公開は専用スレでやれクマ。
209 :
132人目の素数さん :2011/11/08(火) 22:04:49.68
そうだそうだ
過疎スレの流用、有効活用のつもりなんだろ。
211 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 22:30:34.47
このスレでは環は単位元 1 を持つとする。 このとき 1 = 0 となる可能性を否定しない。 環の準同型は単位元を単位元に写すものとする。 A を環としたとき A の部分環は A の単位元を含むとする。 M を A 上の加群としたとき、任意の x ∈ M に対して 1x = x とする。
いい年して今さら体論かよ。バカじゃねぇーかw
213 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 22:47:31.66
定義 85
Z を有理整数環とし、p を任意の素数とする。
有理数体または Z/pZ に同型な抽象体(
>>197 )を素体と呼ぶ。
214 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 22:53:13.62
定義 86
A を環とし、A は斜体(
>>199 ) D を部分環(>>)として含むとする。
このとき環準同型 ψ:Z → Ω が一意に存在する(ψ(1) = 1 と仮定する)。
Ker(ψ) は 0 または pZ である(p は素数)。
このとき A の標数をそれぞれ 0 または p と定義する。
A の標数を char(A) と書く。
D の中心 C は可換体であり、ψ(Z) は C に含まれる。
ψ(Z) の C における商体は素体(
>>213 )である。
これを A の素体と呼ぶ。
A の素体は char(A) = 0 のとき有理数体に同型であり、
char(A) = p > 0 のとき Z/pZ に同型である。
A の素体は A の最小の部分斜体である。
215 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 22:57:01.96
>>214 への補足
A の素体は A の中心に含まれる。
218 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/08(火) 23:58:22.65
命題 87(二項定理) A を可換環とし、x, y を A の元とする。 このとき、任意の整数 n ≧ 0 に対して (x + y)^n = Σ[0 ≦ k ≦n] C(n. k)x^ky^(n-k) となる。 ここで、C(n. k) = n!/(n-k)!k! である。 証明 良く知られているので省略する。
219 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 00:15:31.84
命題 88
A を可換環で抽象体(
>>197 )を部分環として含むとする。
さらに A の標数(
>>214 )は p > 0 とする。
このとき A の任意の元 a, b に対して (a + b)^p = a^p + b^p である。
証明
>>218 より、(a + b)^p = Σ[0 ≦ k ≦ p] C(p. k)a^kb^(p-k)
ここで、C(p. k) = p!/(p-k)!k! である。
即ち、C(p. k)k! = p!/(p-k)!
1 ≦ k ≦ p - 1 のとき p!/(p-k)! は p で割れるから C(p. k)k! ≡ 0 (mod p)
一方、k! は p で割れないから C(p. k) ≡ 0 (mod p) である。
よって、C(p. k)a^kb^(p-k) = 0 である。
よって、(a + b)^p = a^p + b^p である。
証明終
220 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 00:23:42.72
定義 89
A を可換環で抽象体(
>>197 )を部分環として含むとする。
さらに A の標数(
>>214 )は p > 0 とする。
A の元 a に a^p を対応させる写像を ψ とする。
>>219 より A の任意の元 a, b に対して (a + b)^p = a^p + b^p である。
さらに (ab)^p = (a^p)(b^p) であり、1^p = 1 であるから
ψ は A の自己準同型である。
これを A のFrobenius自己準同型と呼ぶ。
こいつキチガイだろw
222 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 00:55:10.40
定義 90
K を体(
>>82 )とする。
K[X] における全ての既約多項式が分離的(
>>193 )なとき K を完全体と呼ぶ。
223 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 01:05:28.75
おなかごろごろ、糞死体
224 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 01:11:29.28
命題 91
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
char(Ω) (
>>192 ) = 0 であれば f’(X) ≠ 0 である。
証明
deg f(X) = n とし、
f(X) = a_nX^n + a_(n-1)X^(n-1) + ... + a_1X + a_0 とする。
f’(X) = na_nX^(n-1) + (n-1)a_(n-1)X^(n-2) + ...+ 2a_2X + a_1 である。
a_n ≠ 0 であり、char(Ω) = 0 であるから na_nX^(n-1) ≠ 0 である。
よって、f’(X) ≠ 0 である。
証明終
225 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 01:23:01.38
命題 92
K を体(
>>82 )とする。
char(Ω) (
>>192 ) = 0 であれば K は完全体(
>>222 )である。
証明
f(X) ∈ K[X] を任意の既約多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
>>224 より、f’(X) ≠ 0 である。
deg f’(X) < deg f(X) であるから f’(X) は f(X) で割り切れない。
よって、f(X) と f’(X) は互いに素である。
よって、
>>194 より、f(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、K は完全体(
>>222 )である。
証明終
226 :
β :2011/11/09(水) 01:42:00.57
くだらん 塾の教科書でもかいてるのか?
227 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 09:30:46.00
>>214 の修正
>このとき環準同型 ψ:Z → Ω が一意に存在する(ψ(1) = 1 と仮定する)。
Z を有理整数環とすると、環準同型 ψ:Z → A が一意に存在し、
ψ(Z) は D に含まれる。
228 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 09:42:31.44
命題 93
K を標数 p > 0 の抽象体(
>>197 )とする。
f(X) ∈ K[X] を多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
f’(X) = 0 なら f(X) ∈ K[X^p] である。
証明
f(X) = a_nX^n + a_(n-1)X^(n-1) + ... + a_1X + a_0 = Σa_iX^i とする。
f’(X) = Σia_iX^(i-1) = 0
よって、各 i、0 ≦ i ≦ n に対して ia_i = 0 である。
よって、a_i ≠ 0 のとき i は p の倍数である。
よって、f(X) は X^p の多項式である。
証明終
229 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 09:51:20.72
記法
A を標数(
>>214 ) p > 0 の可換環とする。
ψ を A のFrobenius自己準同型とする。
ψ(A) を A^p と書く。
さらに任意の整数 n ≧ 0 に対して ψ^n(A) を A^(p^n) と書く。
但し、n = 0 のとき ψ^n(A) = A とする。
230 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 10:03:34.80
命題 94
K を標数 p > 0 の抽象体(
>>197 )で K = K^p (
>>229 ) とする。
f(X) ∈ K[X] を多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
f’(X) = 0 なら f(X) ∈ (K[X])^p (
>>229 ) である。
証明
>>228 より f(X) = g(X^p) となる g(X) ∈ K[X] がある。
K = K^p であるから g(X) の各係数の p 乗根が K に存在する。
g(X) の各係数をその p 乗根で置き換えた多項式を h(X) とする。
>>219 より (h(X))^p = g(X^p) である。
よって、f(X) = (h(X))^p ∈ (K[X])^p
証明終
232 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 10:46:45.59
>>Kummer ださっ… しかも間違いだらけやし
233 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 10:47:53.27
命題 95
Ω(
>>82 )の標数(
>>192 )を p > 0 とする。
K を体(
>>82 )とする。
a を K の元で K^p (
>>229 )に含まれないとする。
このとき任意の整数 e ≧ 0 に対して X^(p^e) - a は K[X] で既約である。
証明(Bourbaki)
f(X) = X^(p^e) - a とおく。
f(X) の Ω における任意の根を α とする。
可換環 Ω[X] の標数(
>>214 )は p であるから
>>219 を繰り返し使って (X - α)^(p^e) = X^(p^e) - α^(p^e) = f(X)
α の K 上の最小多項式(
>>116 )を g(X) とする。
f(X) = g(X)h(X) となる h(X) ∈ K[X] がある。 g(X) はモニック(
>>115 )だから
h(X) の次数 ≧ 1 なら α は h(X) の根であるから h(x) は g(x) で割り切れる。
よって、f(X) = (g(X)^2)r(X) となる r(X) ∈ K[X] がある。
以上を繰り返して、f(X) = c(g(X))^q となる c ∈ K と整数 q ≧ 1 がある。
g(X) はモニック(
>>115 )だから c = 1 である。
よって、f(X) = (g(X))^q
q は p^e の約数であるから q = p^s となる整数 s で 0 ≦ s ≦ e となるものある。
g(X) の定数項を c とすると c^q = -a である。
a は K^p (
>>229 )に含まれないから q = 1 でなければならない。
よって、f(X) = g(X) である。
証明終
234 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 10:50:19.59
経済学板の「経済学の数学の使い方が気持ち悪い」スレに行ってみて下さい。 経済学=数学らしいです。
235 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 10:53:44.03
>>Kummer 被災者の方への謝罪は済んだのでしょうか?
236 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 10:55:37.58
>>231 >5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿
ガロア生誕200周年記念スレなので彼の業績であるガロア理論を紹介しています。
おまえは相手を無視して一方的に自分のノート貼ってるだけだ。 自分のブログか専用スレでやれ阿呆。
238 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 11:33:58.41
命題 96
Ω(
>>82 )の標数(
>>192 )を p > 0 とする。
体(
>>82 ) K が完全体(
>>222 )であるためには K = K^p (
>>229 )が必要十分である。
証明
必要性:
K ≠ K^p とする。
K の元 a で K^p に含まれないものがある。
>>233 より X^p - a は K[X] で既約である。
X^p - a の Ω における任意の根を α とする。
可換環 Ω[X] の標数(
>>214 )は p であるから
>>219 よりを X^p - a = (X - α)^p
よって、X^p - a は分離的(
>>193 )ではない。
よって、K は完全体でない。
十分性:
K = K^p とする。
f(X) を K[X] の任意の既約多項式とする。
f’(X) を f(X) の導多項式(
>>182 )とする。
f’(X) = 0 なら、
>>230 より f(X) = (g(X))^p となる g(X) ∈ K[X] がある。
しかし、f(X) は既約だからこれは不可能である。
よって、f’(X) ≠ 0 である。
deg f’(X) < deg f(X) であるから f’(X) は f(X) で割れない。
f(X) は既約だから、f(X) と f’(X) は互いに素である。
よって、
>>194 より、f(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、K は完全体である。
証明終
239 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 11:36:41.24
>>237 書いてある内容に関する質問や誤りの指摘には返事をします。
240 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 11:37:03.59
この特別な年にみんなでGalois理論を学ぶ事は非常に素晴らしい事だと思います。 僕はKummer氏にこのスレで続けて欲しいです。
うんこ
これが数学オタクの成れの果てだ 学生はよく見ておけよ、こんなやつになっちゃだめだ
ポスト無し、就職無し、ペーパー書けない、出版出来ない・・・
クマってTeX分からんらしいよ。
246 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 13:20:50.10
命題 97(完全体でない例)
Ω(
>>82 )の標数(
>>192 )を p > 0 とする。
K を体(
>>82 )とする。
t ∈ Ω を K 上超越的(
>>89 )とする。
このとき t は (K(t))^p (
>>229 )に含まれない。
よって、
>>238 より K(t) は完全体ではない。
証明
t ∈ (K(t))^p とする。
K[t] (
>>91 )の元 f と g があり t = (f/g)^p となる。
t は K 上超越的だから K[t] は多項式環 K[X] に同型である。
よって、f と g は t の多項式と見なしてよい。
よって、f と g は互いに素と仮定してよい。
よって、f^p と g^p も互いに素である。
t(g^p) = f^p であるから t は f^p で割れる。
よって、f は定数、即ち K の元である。
よって、t(g^p) も K の元であるが、これは不可能である。
証明終
247 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 13:46:56.98
248 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 13:55:22.53
定義 99
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
L の各元が K 上分離的(
>>247 )なとき L は K 上分離代数的または単に K 上分離的という。
このとき L/K は 分離代数的または分離的という。
さらに L/K が有限なとき L/K は有限分離的という。
249 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 14:45:11.10
次の命題はGaloisの方程式論において重要である。
命題 100
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
f の Ω(
>>82 ) における全ての根の集合を H = {α_1、...、α_n} とする。
ここで、α_1、...、α_n は互いに異なるとする。
L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 )とおく。
即ち L は f(X) の最小分解体(
>>149 )である。
σ を Aut(L/K) (
>>123 ) の任意の元とすると σ は H の置換を引き起こす。
よって、群の準同型 ψ:Aut(L/K) → S(H) が得られる。
ここで、S(H) は H 上の置換全体のなす群、即ち H 上の対称群である。
このとき、ψ は単射である。
よって、Aut(L/K) は有限群であり、|Aut(L/K)| ≦ n! である。
証明
各 α_i ∈ H は f(X) の根だから f(α_i) = 0
よって、σ(f(α_i)) = f(σ(α_i)) = 0
よって、σ(α_i) ∈ H である。
よって、σ(H) ⊂ H
σ は単射で H は有限集合だから σ(H) = H である。
よって、σ は H の置換を引き起こす。
これから群の準同型 ψ:Aut(L/K) → S(H) が得られることは明らかである。
σ ∈ Ker(ψ) とする。
各 α_i ∈ H に対して σ(α_i) = α_i である。
L の任意の元 x は α_1、...、α_n の K 係数の有理式 P(α_1、...、α_n) で表されるから
σ(x) = σ(P(α_1、...、α_n)) = P(σ(α_1)、...、σ(α_n)) = P(α_1、...、α_n) = x
よって、σ = 1 である。
よって、ψ は単射である。
|S(H)| = n! であるから |Aut(L/K)| ≦ n! である。
証明終
250 :
数学要努力者 里(サト) ◆PUHk/ACHXc :2011/11/09(水) 15:00:18.83
エバリスト・ガロワ(蠍座?)10月25分生まれとは知りませんでした。 本日、ヘルマン ワイル先生(蠍座)の生誕記念。 野口英世先生(福島県ご出身)も本日。 俺も今日です。(某数学団体会費未納反省。某通信制大学、学費2期未納反省。)
251 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 15:21:11.83
定義 101
分離的(
>>248 )な正規拡大(
>>163 )をGalois拡大という。
L/K がGalois拡大のとき Aut(L/K) (
>>123 ) を L/K のGalois群と言い、G(L/K) と書く。
なんで拡大を正規やら分離的やらに限定しないといけないの?
253 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 15:34:51.84
命題 102
L/K を有限(
>>87 )な正規拡大(
>>163 )とする。
このとき、次数1以上の f(X) ∈ K[X] があり、
L は f(X) の最小分解体(
>>149 )である。
証明
L/K は有限であるから L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 ) と書ける。
各 α_i に対して f_i(X) を α_i の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
L/K は正規拡大であるから、各 f_i は L で分解する。
よって、f(X) = Πf_i(X) とおけば L は f(X) の最小分解体である。
証明終
254 :
132人目の素数さん :2011/11/09(水) 15:39:12.69
| ̄| ∧∧ ニニニ(゚Д゚∩コ |_|⊂ ノ / 0 し´ えっ…と、 糞スレはここかな…、と ∧∧ ∧∧ ∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄| `ヽ /)ニニニコ |_ i〜 |_| ∪ ∪ ∧∧ ミ ドスッ ( ) _n_ / つ 終了| 〜′ /´  ̄|| ̄ ∪∪ ||_ε3 ゙゙゙゙
256 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 15:42:10.76
257 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 15:47:08.75
命題 103
L/K を有限(
>>87 )な正規拡大(
>>163 )とする。
このとき、Aut(L/K) は有限群である。
証明
>>253 より、次数1以上の f(X) ∈ K[X] があり、
L は f(X) の最小分解体(
>>149 )である。
よって、
>>249 より、Aut(L/K) は有限群である。
証明終
258 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 15:51:12.43
命題 104
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
このとき、G(L/K) (
>>251 ) は有限群である。
証明
L/K は有限(
>>87 )な正規拡大(
>>163 )であるから
>>257 より G(L/K) = Aut(L/K) は有限群である。
証明終
259 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 20:26:20.55
命題 105
K と L を体(
>>82 )とし、σ:K → L を同型(
>>121 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
σf(X) ∈ L[X]を f(X) の各係数にσを作用させた多項式とする。
f(X) の Ω(
>>82 ) における根全体の集合を S とする。
σf(X) の Ω における根全体の集合を S_σ とする。
このとき |S| = |S_σ| (
>>180 )である。
証明
E を f(X) の最小分解体(
>>149 )とする。
F を σf(X) の最小分解体とする。
>>175 より、同型 τ:E → F で σ の拡張となっているものが存在する。
S = {α_1、...、α_r} とし、f(X) = Π(X - α_i)^(m_i) とする。
>>143 より、環としての同型 ψ:E[X] → F[X] で
g(X) ∈ K[X] のとき ψ(g(X)) = τg(X) となるものが一意に存在する。
ここで、τg(X) は g(X) の各係数にτを作用させたものである。
σf(X) = ψ(f(X)) = Π(X - τ(α_i))^(m_i)
よって、S_σ = {τ(α_1)、...、τ(α_r)}
よって、|S| = |S_σ| である。
証明終
260 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/09(水) 22:04:33.63
命題 106
K ⊂ M ⊂ L を体(
>>82 )の拡大列とする。
L/K が分離代数的(
>>248 )なら M/K と L/M も分離代数的である。
証明
M/K が分離代数的なことは自明である。
任意の α ∈ L に対して f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(α) = 0 で f(X) ∈ M[X] であるから α は M 上代数的(
>>89 )である。
g(X) を α の M 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(α) = 0 で f(X) ∈ M[X] であるから M[X] において f(X) は g(X) で割れる。
f(X) は分離的(
>>193 )であるから g(X) も分離的である。
よって、α は M 上分離的である。
よって、L/M は分離代数的である。
証明終
∩___∩ | ノ ヽ / ● ● | ちょっと通るクマ-ね | ( _●_) ミ 彡、 |∪| 、` / ヽノ ::::i \ / / ::::|_/ \/ ::| | ::::| クマ- i \ ::::/ クマ- \ |::/ |\_// \_/
262 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 09:04:52.73
定義 107
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
σ:K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
埋め込み:L → Ω で σ の拡張となっているものを σ-埋め込みと言う。
σ-埋め込み:L → Ω 全体の集合を E(σ、L/K) と書く。
σ が K の各元を動かさないとき E(σ、L/K) を E(L/K) と書く。
即ち、E(L/K) は K-埋め込み(
>>122 ):L → Ω 全体の集合である。
263 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 09:23:27.86
命題 108
K を体(
>>82 )とし、σ:K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
α ∈ Ω を K 上代数的(
>>89 )とする。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(X) の Ω における根全体の集合を S とする。
このとき、|E(σ、K(α)/K)| = |S| である。
証明
σf(X) を f(X) の各係数にσを作用させた多項式とする。
σf(X) の Ω における根全体の集合を S_σ とする。
>>165 より S_σ の任意の元 β に対して τ(α) = β となる τ ∈ E(σ、K(α)/K) が唯一存在する。
逆に任意の τ ∈ E(σ、K(α)/K) に対して
f(α) = 0 より τ(f(α)) = σf(τ(α)) = 0
よって、τ(α) ∈ S_σ
よって、|E(σ、K(α)/K)| = |S_σ| である。
一方、
>>259 より |S| = |S_σ| である。
よって、|E(σ、K(α)/K)| = |S|
証明終
264 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 09:40:58.92
命題 109
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω を K 上代数的(
>>89 )とする。
このとき、|E(K(α)/K)| ≦ [K(α) : K] である。
ここで、等号が成り立つためには α が分離的(
>>247 )であることが必要十分である。
証明
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(X) の Ω における根全体の集合を S とする。
>>263 より、|E(K(α)/K)| = |S| である。
|S| ≦ deg f(X) であるが
>>120 より、deg f(X) = [K(α) : K] である。
よって、|E(K(α)/K)| ≦ [K(α) : K] である。
α が分離的なら |S| = deg f(X) であるから |E(K(α)/K)| = [K(α) : K] である。
逆に α が分離的ないなら |S| < deg f(X) であるから |E(K(α)/K)| < [K(α) : K] である。
証明終
265 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 10:06:17.34
命題 110
L/K を有限拡大(
>>87 )とする。
σ:K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
このとき、|E(σ、L/K)| (
>>262 ) ≦ [L : K] (
>>87 )である。
証明
L/K は有限であるから L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 ) と書ける。
n に関する帰納法による。
n = 1 のとき、α_1 の K 上の最小多項式(
>>116 ) を f(X) とする。
f(X) の Ω における根全体の集合を S とする。
>>263 より、、|E(σ、K(α_1)/K)| = |S| である。
|S| ≦ deg f(X) であるが
>>120 より、deg f(X) = [K(α_1) : K] である。
よって、|E(K(α_1)/K)| ≦ [K(α_1) : K] である。
よって、n = 1 のとき本命題は成り立つ。
n ≧ 2 とし、K_(n-1) = K(α_1、...、α_(n-1)) とおく。
|E(σ、K_(n-1)/K)| ≦ [K_(n-1) : K] と仮定する。
α_n の K_(n-1) 上の最小多項式(
>>116 ) を g(X) とする。
g(X) の Ω における根全体の集合を S とする。
任意の τ ∈ E(σ、K_(n-1)/K) をとる。
>>263 より、|E(τ、L/K)| = |S| である。
よって、|E(τ、L/K)| は τ ∈ E(σ、K_(n-1)/K) の取り方によらず一定の値 |S| を取る。
よって、
|E(σ、L/K)|
= |S| |E(σ、K_(n-1)/K)|
≦ (deg g(X))|E(σ、K_(n-1)/K)| ← |S| ≦ deg g(X) より
≦ (deg g(X))[K_(n-1) : K] ← 帰納法の仮定 |E(σ、K_(n-1)/K)| ≦ [K_(n-1) : K] より
= [L : K_(n-1)][K_(n-1) : K] ←
>>120 より
= [L : K] ←
>>88 より
証明終
266 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 11:35:34.26
命題 111(Lang)
L/K を有限拡大(
>>87 )とする。
σ:K → Ω (
>>82 ) と τ:K → Ω を埋め込み(
>>121 )とする。
>>265 より、E(σ、L/K) と E(τ、L/K) は有限集合である。
このとき、|E(σ、L/K)| = |E(τ、L/K)| である。
証明
L/K は有限であるから L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 ) と書ける。
各 α_i の K 上の最小多項式(
>>116 ) を f_i(X) とし、f(X) = Πf_i(X) とおく。
σf(X) と τf(X) をそれぞれ f(X) の各係数にσとτを作用させた多項式とする。
f(X) の K 上の最小分解体(
>>149 )を M とする。
M_σ と M_τ をそれぞれ σf(X) と τf(X) の最小分解体とする。
各 i に対して f_i(α_i) = 0 であるから f(α_i) = 0
よって、α_i ∈ M よって、L ⊂ M である。
さらに、任意の ρ ∈ E(σ、L/K) に対して ρ(f(α_i)) = σf(ρ(α_i)) = 0
よって、ρ(α_i) ∈ M_σ、よって、ρ(L) ⊂ M_σ である。
同様に、任意の π ∈ E(τ、L/K) に対して π(L) ⊂ M_τ である。
τσ^(-1):σK → τK は同型である。
よって、
>>175 より、同型 λ:M_σ → M_τ で τσ^(-1) の拡張となっているものが存在する。
ρ ∈ E(σ、L/K) を任意に取る。
上で示したように ρ(L) ⊂ M_σ であるから埋め込み λρ:L → M_τ が定義出来る。
任意の x ∈ K に対して λρ(x) = λσ(x) = τσ^(-1)σ(x) = τ(x)
よって、λρ ∈ E(τ、L/K) である。
ρ ∈ E(σ、L/K) に λρ ∈ E(τ、L/K) を対応させることにより
写像 ψ:E(σ、L/K) → E(τ、L/K) が得られる。
同様に π ∈ E(τ、L/K) に λ^(-1)π ∈ E(σ、L/K) を対応させることにより
写像 φ:E(τ、L/K) → E(σ、L/K) が得られる。
明らかに ψ と φ は互いの逆写像である。
よって、全単射 ψ:E(τ、L/K) → E(τ、L/K) が得られた。
証明終
267 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 11:41:55.83
定義 112
L/K を有限拡大(
>>87 )とする。
σ:K → Ω (
>>82 ) を埋め込み(
>>121 )とする。
>>265 より、E(σ、L/K) は有限集合である。
>>266 より、|E(σ、L/K)| は σ に寄らず L/K のみで定まる。
この値を L/K の分離次数と呼び [L : K]_s と書く。
268 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 12:06:27.48
命題 113
K ⊂ L ⊂ M を体(
>>82 )の拡大列とし、M/K を有限拡大(
>>87 )とする。
このとき、[M : K]_s = [M : L]_s[L : K]_s である。
証明
σ:K → Ω (
>>82 ) を任意の埋め込み(
>>121 )とする。
任意の τ ∈ E(σ、L/K) (
>>262 ) に対して |E(τ、M/L)| = [M : L]_s である。
即ち、τ:L → Ω を拡張する埋め込み M → Ω の個数は τ に寄らず一定の値 [M : L]_s である。
よって、|E(σ、M/K)| = [M : L]_s|E(σ、L/K)|
即ち [M : K]_s = [M : L]_s[L : K]_s である。
証明終
269 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 12:48:07.96
命題 114
L/K を有限拡大(
>>87 )とする。
このとき、[L : K]_s ≦ [L : K] である。
ここで、等号が成り立つためには L/K が分離的(
>>248 )であることが必要十分である。
証明
[L : K]_s ≦ [L : K] は
>>265 で証明されている。
L/K が分離的なとき [L : K]_s = [L : K] を証明しよう。
L/K は有限であるから L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 ) と書ける。
n に関する帰納法による。
n = 1 のときは
>>264 より [L : K]_s = [L : K] である。
n ≧ 2 とし、K_(n-1) = K(α_1、...、α_(n-1)) とおく。
[K_(n-1) : K]_s = [K_(n-1) : K] と仮定する。
>>260 より、L/K_(n-1) は分離的(
>>248 )であるから、α_n は K_(n-1) 上分離的(
>>247 )である。
L = K_(n-1)(α_n) に注意して、
>>268 と
>>264 と帰納法の仮定から
[L : K]_s = [L : K_(n-1)]_s[K_(n-1) : K]_s = [L : K_(n-1)][K_(n-1) : K] = [L : K]
逆に [L : K]_s = [L : K] と仮定して L/K が分離的なことを証明しよう。
L/K が分離的でないとする。
K 上分離的でない α ∈ L が存在する。
>>264 より、[K(α) : K]_s < [K(α) : K] である。
[L : K]_s
= [L : K(α)]_s[K(α) : K]_s ←
>>268 による
≦ [L : K(α)][K(α) : K]_s ←
>>265 より [L : K(α)]_s ≦ [L : K(α)]
< [L : K(α)][K(α) : K]
= [L : K] ←
>>88 より
よって、[L : K]_s < [L : K] となって仮定に反する。
証明終
270 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 13:09:14.76
命題 115
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上分離的(
>>247 )とする。
このとき α は L 上分離的である。
証明
>>260 の証明と同様であるが一応証明する。
f(X) を α の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(α) = 0 で f(X) ∈ L[X] であるから α は L 上代数的(
>>89 )である。
g(X) を α の L 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(α) = 0 で f(X) ∈ L[X] であるから L[X] において f(X) は g(X) で割れる。
f(X) は分離的(
>>193 )であるから g(X) も分離的である。
よって、α は L 上分離的である。
証明終
271 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 13:23:23.47
命題 116
K を体(
>>82 )とし、α_1、...、α_n ∈ Ω を K 上分離的(
>>247 )とする。
このとき、K(α_1、...、α_n)/K は分離的(
>>248 )である。
証明
L = K(α_1、...、α_n) とおく。
>>269 より [L : K]_s = [L : K] を証明すれば良い。
n に関する帰納法による。
n = 1 のとき、
>>264 より、[L : K]_s = [L : K] である。
n ≧ 2 とし、K_(n-1) = K(α_1、...、α_(n-1)) とおく。
[K_(n-1) : K]_s = [K_(n-1) : K] と仮定する。
L = K_(n-1)(α_n) である。
>>270 より、α_n は K_(n-1) 上分離的(
>>247 )である。
よって、
>>264 より、[L : K_(n-1)]_s = [L : K_(n-1)] である。
よって、
>>268 より、
[L : K]_s = [L : K_(n-1)]_s[K_(n-1) : K]_s = [L : K_(n-1)][K_(n-1) : K] = [L : K]
証明終
272 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 13:36:15.65
定義 117
L/K を体の拡大(
>>82 )とする。
>>271 より L の元で K 上分離的(
>>247 )なもの全体は体(
>>82 ) M をなす。
M を K の L における相対分離的閉包または分離的閉包と言う。
明らかに K ⊂ M であり、M/K は分離的(
>>248 )である。
K の Ω(
>>82 ) における相対分離的閉包を K の分離的閉包と言う。
273 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 13:57:37.23
命題 118
K を体(
>>82 )とし、S ⊂ Ω を K 上分離的(
>>247 )な元からなるある集合とする。
このとき、K(S)/K は分離的(
>>248 )である。
証明
K(S) の任意の元 α に対して S の有限部分集合 H があり、α ∈ K(H) となる。
>>271 より、K(H)/K は分離的(
>>248 )である。
よって、α は K 上分離的である。
よって、K(S)/K は分離的である。
証明終
274 :
132人目の素数さん :2011/11/10(木) 14:14:30.60
クマはアク禁になるねw
275 :
132人目の素数さん :2011/11/10(木) 14:46:30.38
クマったクマったクマった
276 :
132人目の素数さん :2011/11/10(木) 15:04:47.04
Kummerの代数的整数論スレは現在パート24まである。 今後も続編が続くだろう。 この過去スレを見たいと思ってる人は多いし、実際金を出して見てる人もいるはず。 つまりKummerは2chの利益に貢献している。
ガロア理論の主定理を最初にズバッと持ってきてくれないかな。 ボトムアップ方式だと話が長いから見ていて疲れるんだよなぁ。
278 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 15:31:34.88
>>277 Galoisの「方程式論」の主定理は
>>85 です。
現在、Galois理論の主定理または基本定理と呼ばれているのはこれとは違い
有限Galois拡大(
>>251 ) L/K の中間体と G(L/K) (
>>251 ) の部分群がある方法で1対1に
対応するというものです。これから
>>85 が得られます。
この定理の正確な記述は後で述べますが、ネット上、例えばwikipediaにも載ってます。
279 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 15:48:29.18
命題 119
K ⊂ L ⊂ M を体(
>>82 )の拡大列とする。
L/K と M/L がそれぞれ有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )なら M/K も有限かつ分離的である。
証明
>>125 より、M/K は有限である。
よって、
>>268 より、[M : K]_s = [M : L]_s[L : K]_s である。
一方、
>>88 より、[M : K] = [M : L][L : K]
>>269 より、[M : L]_s = [M : L] かつ [L : K]_s = [L : K]
よって、[M : K]_s = [M : K]
よって、
>>269 より M/K は分離的である。
証明終
>>Kummer おまえ自分で体論のスレ立てたんだからそこでやれよ ここは皆がガロアについて語るスレだからお前が私物化したらまずいだろボケ
281 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 16:21:03.75
命題 120
K ⊂ L ⊂ M を体の拡大列とする。
L/K と M/L が分離代数的(
>>248 )なら M/K も分離代数的である。
証明
任意の α ∈ M に対して f(X) を α の L 上の最小多項式(
>>116 )とする。
f(X) の係数全体の集合を S とする。
>>126 より、K(S)/K は有限である。
K ⊂ K(S) ⊂ L で L/K は分離的(
>>248 )であるから K(S)/K は分離的である。
α の K(S) 上の最小多項式を g(X) とする。
f(X) ∈ K(S) であるから K(S)[X] において f(X) は g(X) で割れる。
f(X) は分離的(
>>193 )であるから g(X) も分離的である。
よって、α は K(S) 上分離的(
>>247 )である。
よって、
>>271 より、K(S)(α)/K(S) は分離的である。
K ⊂ K(S) ⊂ K(S)(α) に
>>279 を適用すれば K(S)(α)/K は分離的である。
よって、α は K 上分離的である。
α ∈ M は任意であったから M/K は分離的である。
証明終
282 :
132人目の素数さん :2011/11/10(木) 16:30:28.79
Kummerに遠慮せずにガロア関連の話題を振ればいいじゃん 話題がないなら無理して振る必要はないがw
Kummerさんの記述も時々見てる。 質問があると理解もすすむのよろしく。
284 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 16:45:12.25
285 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 17:04:16.46
無限次元のGalois拡大(
>>251 )は近年重要度を増してきている。
よって、無限次元の代数的拡大に関する命題で有限次元の場合と同様に成り立つ命題
(例えば
>>177 とか
>>281 )については、なるべく有限次元に制限しないで述べることにしている。
ただし、ここでは
>>85 の証明が主な目標なので無限次元のGalois理論に深入りはしない予定である。
無限次元のGalois理論についてもどんどんやって欲しいなぁ。 あと、K[x]とかK[x,y]みたいな関数体の拡大理論はどうなるの?
287 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 19:17:40.27
>>286 無限次元のGalois理論は代数的整数論のスレのpart 1に書いてあります。
一変数の関数体 K(X) の有限次代数拡大については代数的整数論のスレで扱う予定。
多変数の関数体 K(X_1、...X_n) の代数拡大については代数幾何の範囲なので
今のところ扱う予定はありません。
289 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 22:22:10.16
命題 122
K を体(
>>82 )とし、S ⊂ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>89 )な元からなるある集合とする。
このとき K[S] = K(S) (
>>91 ) である。
証明
>>129 より、任意の α ∈ K[S] ⊂ K(S) は K 上代数的(
>>89 )である。
よって、
>>119 より、K[α] = K(α) である。
よって、α ≠ 0 であれば 1/α ∈ K[α] ⊂ K[S]
よって、K[S] は体である。
よって、K[S] = K(S) である。
証明終
290 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 22:35:20.36
命題 123
K を体(
>>82 )とする。
E/K を任意の拡大(
>>82 )とし、F/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
このとき、EF (
>>132 ) = E[F] (
>>91 ) である。
従って、
>>133 より、EF は α_1β_1 + ...+ α_nβ_n の形の元全体からなる。
ここで、α_1、...、α_n は E の元であり、 β_1、...、β_n は F の元である。
証明
F の各元は K 上代数的であるから E 上代数的である。
よって、
>>289 より EF = E[F] である。
証明終
291 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 22:42:35.64
定義 124
(K_i)、i ∈ I を体(
>>82 )の族とする。
各 K_i を含む最小の体
>>82 )を (K_i)、i ∈ I の合成体と言う。
292 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 23:00:21.26
命題 125
(K_i)、i ∈ I を体(
>>82 )の族とする。
K を (K_i)、i ∈ I の合成体(
>>291 )とする。
I の空でない有限部分集合全体の集合を Φ とする。
S ∈ Φ に対して (K_i)、i ∈ S の合成体を K_S とする。
このとき K = ∪{K_S; S ∈ Φ} である。
証明
L = ∪{K_S; S ∈ Φ} とおく。
S、T ∈ Φ とし、α ∈ K_S、β ∈ K_T とする。
αβ、α + β ∈ K_(S∪T) である。
α ∈ K_S、α ≠ 0 なら 1/α ∈ K_S
よって、L は体である。
各 K_i は L に含まれるから K ⊂ L である。
他方、S ∈ Φ のとき K_S ⊂ K であるから L ⊂ K である。
よって、K = L である。
証明終
293 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/10(木) 23:13:13.74
定義 126
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
E/K が正規拡大(
>>163 )となるような体(
>>82 )全体の集合を Ψ とする。
K~ を K の代数的閉包(
>>128 )とすると、K~/K は正規拡大(
>>163 )である。
よって、Ψ は空でない。
N = ∩{E; E ∈ Ψ} は体であり、N/K は正規拡大である。
N を L/K の正規閉包という。
294 :
仙石60 :2011/11/11(金) 00:04:34.32
>>Kummer じゃがあしい、黙っとれや! しかも間違いだらけやんけ、数学をナメとんかお前はコラァ?
295 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 00:09:55.29
定義 127
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
E(L/K) (
>>262 ) の各元を L/K の共役写像、または L の(K 上の)共役写像または K-共役写像と言う。
各 σ ∈ E(L/K) に対して σ(L) を L の(K 上の)共役体または K-共役体 と言う。
σ(L)/K を L/K の共役と言う。
α ∈ L と各 σ ∈ E(L/K) に対して σ(α) を α の(K 上の)共役または K-共役と言う。
>>Kummer 集合や位相空間を代数的整数論のスレで勉強する事は出来ますか?
297 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 00:27:14.86
>>296 代数的整数論のスレでは大学の数学科の1、2年次程度の知識を仮定しています。
つまり、集合、線型代数、微積分、位相空間、群、環、体の基本的知識を仮定しています。
>>294 はβの仙石カタリ
相変わらず包茎βはくさいやつ
299 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 00:28:58.30
記法
K_1、K_2、...、K_n を体(
>>82 )の有限列とする。
K_1、K_2、...、K_n の合成体(
>>291 )を (K_1)(K_2)...(K_n) または Π(K_i; 1 ≦ i ≦ n)
または ΠK_i と書く。
300 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 00:36:04.59
記法
(K_i)、i ∈ I を体(
>>82 )の族とする。
I が有限集合のとき (K_i)、i ∈ I の合成体(
>>291 )を Π(K_i; i ∈ I) と書く。
>>Kummer そうですか。 書く予定は有りますか?
/ヽ /ヽ / ヽ / ヽ ______ / ヽ__/ ヽ | ____ / :::::::::::::::\ | | // \ :::::::::::::::| | | | ● ● ::::::::::::::| 何ここ・・・ | | .| :::::::::::::| | | | (__人__丿 .....:::::::::::::::::::/ | |____ ヽ .....:::::::::::::::::::::::< └___/ ̄ ̄ :::::::::::::::::::::::::| |\ | :::::::::::::::::::::::| \ \ \___ ::::::::::::::::::::::::|
303 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 01:16:02.20
命題 128
L/K を有限(
>>87 )な拡大(
>>82 )とする。
L の K 上の共役体(
>>295 )全体の合成体(
>>291 )、即ち
>>300 の記法で Π(σ(L); σ ∈ E(L/K)) は
L/K の正規閉包(
>>293 )である。
証明
M = Π(σ(L); σ ∈ E(L/K)) とおく。
N を L/K の正規閉包とする。
任意の α ∈ L に対して、その K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
各 σ ∈ E(L/K) (
>>262 ) に対して σ(α) は f(X) の根であるから σ(α) ∈ N である。
よって、σ(L) ∈ N
よって、M ⊂ N である。
次に、任意の τ ∈ E(M/K) (
>>262 ) に対して τ(M) ⊂ M を証明しよう。
>>265 より、E(L/K) は有限集合である。
E(L/K) = {σ_1、...、σ_n} とする。
>>290 より、M は σ_1(x_1)...σ_n(x_n) の形の元の有限和である。
ここで、x_1、...、x_n は L の元である。
各 σ_i に対して σ_i(L) ⊂ M であるから τσ_i が定義される。
τσ_i ∈ E(L/K) である。
τσ_i = τσ_k とする。
任意の x ∈ L に対して τσ_i(x) = τσ_k(x) である。
τ は単射であるから σ_i(x) = σ_k(x) である。
よって、σ_i = σ_k である。
よって、{τσ_1、...、τσ_n} = {σ_1、...、σ_n} である。
よって、x_1、...、x_n を L の元としたとき
τ(σ_1(x_1)...σ_n(x_n)) = τσ_1(x_1)...τσ_n(x_n) は M に含まれる。
よって、τ(M) ⊂ M である。
よって、
>>154 より τ(M) = M である。
よって、
>>166 より M/K は正規拡大である。
よって、N ⊂ M である。即ち N = M である。
証明終
304 :
132人目の素数さん :2011/11/11(金) 07:05:40.86
>>Kummer うるさい
305 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 07:51:27.97
命題 129
L/K を有限(
>>87 )な拡大(
>>82 )とする。
L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 )とする。
各 α_i の K 上の最小多項式(
>>116 )を f_i(X) とする。
f(X) = Πf_i(X) とおく。
このとき f(X) の K 上の最小分解体(
>>149 ) M は L/K の正規閉包(
>>293 )である。
証明
N を L/K の正規閉包とする。
>>166 より、M/K は正規である。
L ⊂ M であるから N ⊂ M である。
他方、各 f_i(X) は N で分解(
>>162 )するから M ⊂ N である。
証明終
306 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 08:19:51.92
命題 130
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
L の K 上の共役体(
>>295 )全体の合成体(
>>291 ) M は L/K の正規閉包(
>>293 )である。
証明
N を L/K の正規閉包とする。
任意の α ∈ L に対して、その K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
各 σ ∈ E(L/K) (
>>262 ) に対して σ(α) は f(X) の根であるから σ(α) ∈ N である。
よって、σ(L) ∈ N
よって、M ⊂ N である。
次に、任意の τ ∈ E(M/K) (
>>262 ) に対して τ(M) ⊂ M を証明しよう。
E(L/K) の空でない有限部分集合全体の集合を Φ とする。
各 S ∈ Φ に対して K_S = Π(σ(L); σ ∈ S) (
>>300 ) とおく。
>>292 より、M = ∪{K_S; S ∈ Φ} である。
よって、任意の x ∈ M に対して S ⊂ Φ があり、x ∈ K_S である。
S = {σ_1、...、σ_n} とする。
>>290 より、x は σ_1(x_1)...σ_n(x_n) の形の元の有限和である。
ここで、x_1、...、x_n は L の元である。
各 σ_i ∈ S に対して σ_i(L) ⊂ M であるから τσ_i が定義される。
τσ_i ∈ E(L/K) である。
よって、T = {τσ_1、...、τσ_n} とおけば τ(x) ∈ K_T ⊂ M である。
よって、τ(M) ⊂ M である。
よって、
>>154 より τ(M) = M である。
よって、
>>166 より M/K は正規拡大である。
よって、N ⊂ M である。即ち N = M である。
証明終
307 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 08:26:45.48
命題 131
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
L = K(S) (
>>91 )とする。
各 α ∈ S の K 上の最小多項式(
>>116 )を f_α(X) とする。
このとき (f_α(X))、α ∈ S の K 上の最小分解体(
>>150 ) M は L/K の正規閉包(
>>293 )である。
証明
N を L/K の正規閉包とする。
>>166 より、M/K は正規である。
S ⊂ M であるから L ⊂ M
よって、N ⊂ M である。
他方、各 f_α(X) は N で分解(
>>162 )するから M ⊂ N である。
よって、N = M である。
証明終
308 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 08:32:46.25
定義 132
L/K を体(
>>82 )の拡大(
>>82 )とする。
L = K(α) となる α ∈ L があるとき L/K を単拡大と言う。
α を L/K の原始元または原始要素と言う。
309 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 08:34:31.58
定義 133
L/K を体(
>>82 )の拡大(
>>82 )とする。
K ⊂ M ⊂ L となる体 M を L/K の中間体と呼ぶ。
310 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 08:50:01.94
命題 134
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
このとき、L/M はGalois拡大である。
証明
>>172 より、L/M は正規である。
>>260 より、L/M は分離的である。
よって、L/M はGalois拡大である。
証明終
311 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 09:05:02.87
定義 135
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
H を G(L/K) の部分群とする。
このとき、M = {x ∈ L; σ(x) = x、各σ ∈ H} は明らかに L/K の中間体(
>>309 )である。
M を H の固定体と呼び L^H と書く。
312 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 09:33:22.00
命題 136
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G = をそのGalois群(
>>251 )とする。
このとき、K = L^G (
>>311 ) である。
証明
α ∈ L^G とする。
σ ∈ E(K(α)/K) (
>>262 ) とする。
即ち、σ は K-埋め込み(
>>122 ):K(α) → Ω(
>>82 ) である。
>>148 より、埋め込み τ:L → Ω で σ の拡張となっているものが存在する。
L/K は正規拡大(
>>163 )だから
>>166 より、τ ∈ G と見なせる。
τ(α) = α だから σ は K(α) の恒等写像である。
よって、|E(K(α)/K)| = 1
即ち [K(α) : K]_s (
>>267 ) = 1 である。
一方、K(α)/K は分離的であるから
>>269 より、[K(α) : K]_s = [K(α) : K]
よって、[K(α) : K] = 1
即ち K(α) = K
よって、α ∈ K
よって、K = L^G である。
証明終
313 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 09:37:37.05
>>312 はGaloisの基本定理の一部をなす。
その証明には L/K が正規かつ分離的であることが本質的に使われている。
分離的でない正規拡大では
>>312 は必ずしも成り立たない。
314 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 10:01:13.18
>>312 の証明は次のようにしたほうが分かりやすいかもしれない(実質的には同じであるが)。
α ∈ L^G とする。
α が K に含まれないとする。
α の K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
>>120 より、[K(α) : K] = deg f(X) である。
[K(α) : K] ≧ 2 であるから deg f(X) ≧ 2 である。
L/K は分離的(
>>248 )であるから f(X) は分離的(
>>193 ) である。
よって、α ≠ β となる f(X) の根 β ∈ L がある。
>>165 より、K-同型(
>>122 ) σ:K(α) → K(β) で σ(α) = β となるものが一意に存在する。
>>148 より、埋め込み τ:L → Ω(
>>82 ) で σ の拡張となっているものが存在する。
L/K は正規拡大(
>>163 )だから
>>166 より、τ ∈ G と見なせる。
よって、τ(α) = σ(α) = β
一方、α ∈ L^G だから τ(α) = α
よって、α = β となって矛盾。
(注) この証明は背理法を使っていて直接的でないので
>>312 の証明を優先させた
(私の個人的な好みである)。
315 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 11:01:54.21
>>312 の証明は
>>148 を使っているからZornの補題、即ち選択公理を本質的に使っている。
しかし、L/K が有限(
>>87 )なら
>>148 の代わりに
>>146 が使えるから選択公理は必要ない。
L/K が K 上可算無限個の元を添加して得られるなら
>>148 の代わりに
>>147 が使える。
>>147 では一般の選択公理より弱い可算選択公理を使っている。
K 上可算無限個の元を添加して得られる拡大の重要な例としては次のようなものがある。
例
Ω(
>>82 )として複素数体をとる。
有理数体を Q とする。
Q の代数的閉包(
>>128 )を Q~ とする。
Q~ の濃度は可算無限であることが知られている。
よって、Q~ は Q に可算無限個の元を添加して得られる。
Q~/Q は無限次Galois拡大(
>>251 )である。
316 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 11:04:08.79
命題 137
L/K を有限(
>>87 )な正規拡大(
>>163 )とする。
G = Aut(L/K) (
>>123 ) とおく。
このとき、|G| = [L : K]_s (
>>267 )である。
証明
>>166 より、G = E(L/K) (
>>262 ) と見なせる。
よって、|G| = [L : K]_s である。
証明終
317 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 11:10:20.42
命題 138
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
このとき、|G(L/K)| = [L : K] (
>>87 )である。
証明
L/K は正規拡大(
>>163 )であるから、
>>316 より、|G(L/K)| = [L : K]_s である。
L/K は分離的(
>>248 )であるから
>>269 より、[L : K]_s = [L : K] である。
証明終
318 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 11:31:42.20
>>312 において L/K が有限(
>>87 )であれば次のような別証がある。
命題 139
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
このとき、K = L^G (
>>311 ) である。
証明
n = [L : K] (
>>87 ) とする。
>>317 より、|G| = n である。
M = L^G とおく。
M ≠ K と仮定する。
[M : K] ≧ 2 である。
>>88 より、n = [L : M][M : K] である。
よって、[L : M] < n
G ⊂ E(L/M) (
>>262 )と見なせるから |G| ≦ |E(L/M)|
E(L/M) = [L : M]_s (
>>267 )である。
L/K は分離的(
>>248 )であるから
>>260 より L/M も分離的である。
よって、
>>269 より、[L : M]_s = [L : M] である。
よって、n ≦ [L : M] となって矛盾である。
証明終
319 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 11:52:11.95
命題 140
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とおく。
このとき、M = L^H (
>>311 ) である。
証明
>>310 より、L/M はGalois拡大である。
よって、H は L/M のGalois群である。
よって、
>>312 より、M = L^H である。
証明終
320 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 13:10:28.02
命題 141
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
L/K の中間体(
>>309 )全体の集合を Φ(L/K) とし、G の部分群全体の集合を Sub(G) とする。
M ∈ Φ(L/K) に Aut(L/M) ∈ Sub(G) を対応させることにより
写像 ψ:Φ(L/K) → Sub(G) が得られる。
このとき、ψ は単射である。
証明
M、N ∈ Φ(L/K) とし、ψ(M) = ψ(N) = H とする。
>>319 より M = L^H、N = L^H
よって、M = N
証明終
321 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 13:16:36.15
命題 142
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
このとき、L/K の中間体(
>>309 )の個数は有限である。
証明
G を L/K のGalois群(
>>251 )とする。
>>317 より、G は有限群である。
よって、G の部分群の個数は有限である。
よって、
>>320 より L/K の中間体(
>>309 )の個数は有限である。
証明終
322 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 13:35:39.31
命題 143
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を分離的(
>>193 )な多項式とする。
このとき f(X) の最小分解体(
>>149 ) L/K は有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )である。
証明
>>166 より、L/K は正規拡大(
>>163 )である。
f(X) の Ω における根の全体を α_1、...、α_n とする。
L = K(α_1、...、α_n) である。
各 α_i の K 上の最小多項式(
>>116 )を g_i(X) とする。
f(X) は g_i(X) で割れるから g_i(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、α_i は K 上分離的(
>>247 )である。
よって、
>>271 より、L/K は分離的(
>>248 )である。
よって、L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
>>126 より、L/K は有限(
>>87 )である。
証明終
323 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 13:49:41.42
命題 144
K を体(
>>82 )とする。
(f_i)、i ∈ I を K[X] の分離的(
>>193 )な多項式からなる族とする。
このとき (f_i)、i ∈ I の最小分解体(
>>150 ) L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
証明
>>166 より、L/K は正規拡大(
>>163 )である。
各 f_i の Ω(
>>82 ) における全ての根の集合を S_i とする。
S = ∪{S_i;i ∈ I} とおく。
L = K(S) (
>>91 ) である。
α を S の任意の元とする。
α ∈ S_i となる i ∈ I がある。
α の K 上の最小多項式(
>>116 )を g(X) とする。
g(X) は f_i(X) を割るから g(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、α は K 上分離的(
>>247 )である。
よって、
>>273 より、L/K は分離的(
>>248 )である。
よって、L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
証明終
324 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 14:01:04.64
命題 145
L/K が分離代数的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
N を L/K の正規閉包(
>>293 )とする。
このとき N/K はGalois拡大(
>>251 )である。
証明
L = K(S) (
>>91 )とする。
各 α ∈ S の K 上の最小多項式(
>>116 )を f_α(X) とする。
>>307 より、(f_α(X))、α ∈ S の K 上の最小分解体(
>>150 ) は N である。
各 f_α(X) は分離的(
>>193 )であるから
>>323 より N/K はGalois拡大である。
証明終
325 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 14:08:34.65
命題 146
L/K を有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
N を L/K の正規閉包(
>>293 )とする。
このとき N/K は有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )である。
証明
L = K(α_1、...、α_n) とする。
各 α_i の K 上の最小多項式(
>>116 )を f_i(X) とする。
>>307 より、(f_i(X))、i ∈ {1、...、n} の K 上の最小分解体(
>>150 ) は N である。
各 f_i(X) は分離的(
>>193 )であるから
>>323 より N/K はGalois拡大である。
>>126 より、N/K は有限(
>>87 )である。
証明終
ところで、ガロア拡大でない場合のガロア理論ってあるの?
327 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 14:45:32.22
>>326 An extension of Galois theory to non-normal and non-separable fields by N. Jacobson
>>327 レスありがとう。さがしたらこんなのもありました。
A GALOIS THEORY FOR NONCOMMUTATIVE RINGS by H. F. KREIMER
329 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 15:16:07.23
命題 147
K を無限体(
>>82 )とする。
L/K を有限
>>87 )な拡大(
>>82 )とする。
L/K の中間体(
>>309 )の個数が有限なら L/K は単拡大(
>>308 )である。
証明(Lang)
L/K の中間体全体の集合を Φ とする。
α、β ∈ L とする。
任意の t ∈ K に対して L_t = K(α + tβ) とおく。
t に L_t を対応させることにより写像 ψ:K → Φ が得られる。
K は無限集合であり、Φ は有限集合である。
よって、ψ は単射ではない。
即ち、t、s ∈ K、t ≠ s があり ψ(t) = ψ(s) となる。
よって、K(α + tβ) = K(α + sβ) となる。
よって、(t - s)β = (α + tβ) - (α + sβ) ∈ K(α + tβ)
t - s ≠ 0 だから β ∈ K(α + tβ)
よって、α = (α + tβ) - tβ ∈ K(α + tβ)
よって、 K(α、β) ⊂ K(α + tβ)
逆の包含関係は明らかだから K(α、β) = K(α + tβ)
L = K(α_1、...、α_n) とする。
上記の結果を使って n に関する帰納法により L/K が単拡大であることを示そう。
n = 1 のときは L/K は単拡大である。
n ≧ 2 のとき K(α_1、...、α_(n-1)) = K(β) と仮定する。
L = K(β、α_n) である。
よって、上記より L/K は単拡大である。
証明終
330 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 15:31:59.17
>>329 の証明より、K(α_1、...、α_n)/K の原始要素(
>>308 ) γ として
γ = α_1 + (t_2)α_2 + ... + (t_n)α_n の形の元が取れることが分かる。
ここで、t_2、...、t_n ∈ K である。
331 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 15:36:45.59
>>329 は K が有限体の場合でも成り立つ。
その証明をするため次の命題を用意する。
命題 148
G を位数 n の有限群とする。
n の任意の約数 m ≧ 1に対して方程式 X^m = 1 の解の個数 ≦ m とする。
このとき、G は巡回群である。
証明(Gauss)
n の任意の約数 m ≧ 1 に対して位数 m の G の元の個数を ψ(m) とする。
ψ(m) ≠ 0 とする。
このとき G の位数 m の元 a がある。
本命題の仮定より、a で生成される巡回群 {1, a, ...、a^(n-1)} は X^m = 1 の解全体である。
よって、ψ(m) = φ(m) である。
ここで φ(m) はEulerの関数である。
よって、n の任意の約数 m に対して ψ(m) = 0 または ψ(m) = φ(m) である。
一方、n = Σψ(m) である。ここで、Σ は n の約数 m 全体を動く。
同様に n = Σφ(m) である。
よって、n の任意の約数 m に対して ψ(m) = φ(m) でなければならない。
特に ψ(n) = φ(n) であるから G は位数 n の巡回群である。
証明終
332 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 15:40:10.71
命題 149
K を可換体とする。
K の乗法群の有限部分群は巡回群である。
証明
>>331 より明らかである。
333 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 15:45:34.69
命題 150
K を有限体(
>>82 )とする。
L/K を有限
>>87 )な拡大(
>>82 )とする。
このとき L/K は単拡大(
>>308 )である。
証明
L は有限体だから L の乗法群 L^* は有限群である。
よって、
>>332 より L^* は巡回群である。
その生成元を α とすれば L = K(α) である。
証明終
334 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 16:29:15.56
命題 151
K を体(
>>82 )とする。
L/K を有限な拡大とする。
L/K の中間体の個数が有限であるためには L/K が単拡大であることが必要十分である。
証明
必要性:
K が無限体の場合は
>>329 で証明済みである。K が有限体の場合は
>>333 で証明済みである。
十分性:
L/K が単拡大で、L = K(α) とする。
f(X) を α の K 上の最小多項式とする。
M を L/K の任意の中間体とする。
α の M 上の最小多項式を g(X) とする。
g(X) の係数の全ての集合を S とする。K(S) ⊂ M である。
α の K(S) 上の最小多項式を h(X) とする。
h(α) = 0 で h(X) ∈ M[X] であるから h(X) は g(X) で割れる。
g(α) = 0 で g(X) ∈ K(S)[X] であるから g(X) は h(X) で割れる。
g(X) と h(X) は両方ともモニックだから g(X) = h(X) である。
よって、[L : K(S)] = [L : M]
一方、
>>88 より、[L : K(S)] = [L : M][M : K(S)]
よって、[M : K(S)] = 1 だから M = K(S)
よって、M は g(X) から一意に決まる。
一方、f(α) = 0 で f(X) ∈ M[X] だから f(X) は g(X) で割れる。
Ω(
>>82 ) における f(X) の根のすべてを重複度も込めて α_1、...、α_n とする。
f(X) = (X - α_1)(X - α_2)、...、(X - α_n) である。
g(X) は f(X) を割るから (X - α_i) のいくつかの積である。
よって、可能な g(X) は有限個しかない。
上で見たように L/K の中間体は g(X) から一意に決まるから L/K の中間体は有限個しかない。
証明終
335 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/11(金) 16:38:28.74
>>Kummer どの文献を参考にして書いてる?それとも独力で書いてるの?
,ン''"""゙:ヽ ,;':::::,-、:::::::::::::"ー--.-.- 、,,, ,,,_,,_,,,_,,,,,,,.--:::::ァ ,;'::::,;' ジ:::;:::::::::;::::::;:::::::::::::::::::゙''''';;;'""::::::: ::: :::: :: ゙ヾ/シ シ;;:/,シ:::::;::::::::::; :::; :::::; :::::;:: r--- 、_::::: ::::: :::;::; ::::ミ ,{:,ン:::::; ::::::::::; :::;: :::::; :::::; :::::..;:ヾ;;;彡;;;>::::::::::':; :;: ;:::// -'''ー---、 , -'"::;::::; :::::::::::::::::: ; ::::::;:::::::::::;;彡レ':::::::::::::::::::;:;; :,:ミ::: , __ ,__) , -'" ::::::; ::::; ,,, ..::::::::::; : : ::::;:::::::::::;:: 彡: : : : :::::::.ー、 イ:;'⌒""''" ̄ r' , -'"""""" """''-'-'-';,,,,, ::;::::::;::::: ;::、彡,::彡三ジ: -ェノ ゙ー‐' ゙ヽ;::;: ::::; "'- 、⌒"'''''''" ゙ヽ、:; ゙''ヽ, "゙ヽ、 ゙;, ゙ヽ、 i ヽ ノ `ー'ー'
338 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 07:42:46.92
主に参考にしてるのは以下の著者の代数学の教科書。
しかし、これ等の本は今回これを書くために参考のために開いてみただけで、
熟読したわけではないし、まる写ししてるわけでもない。
自分の頭にあるものとの比較のために参照してるという程度。
例えば Ω(
>>82 )の中で理論のほぼ全てを展開するというのは私のアイデア。
WeilのFoundation of algebraic geometryのまねだが。
Galois理論に関しては、この中ではLangが一番優れていると思った。
Lang
Bourbaki
Jacobson
Dummit-Foote
van der Waerden
339 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 08:02:14.87
Langの本では私と同様に有限次拡大を無限次代数拡大の特別な場合として扱っている。
これはいいのだが、そのためLangは有限次拡大の場合の証明にもZornの補題を使った
>>148 を援用している。
論理的には正しいのだが、これはスズメを打ち落とすのに機関銃を使うようなものだろう。
そのため、私は有限次拡大の場合には
>>148 の代わりに
>>146 を使うことにしている。
>例えば Ω(
>>82 )の中で理論のほぼ全てを展開するというのは私のアイデア。
そんな古臭いやり方、今時誰もやろうとはしないだろうからな。
341 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 08:33:24.30
古臭いかどうかは知らないが、可換体 K の任意の代数拡大 L/K は K の代数的閉包に埋め込まれるから
代数拡大を扱う限り Ω(
>>82 )の中だけで考えることに何の問題もない。
342 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 08:47:50.12
あほう お前は間違っとるのや ボケが さっさと致命的欠陥を修復しろ 謝罪しろ
343 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 08:48:20.22
固定した Ω の中で考えるのが嫌いであれば、このスレで現れる全ての体を Ω の部分体と 考えなければいいだけである。 証明は(必要なら自明な僅かな変更だけで)そのまま成り立つ。 ただし、任意の可換体 K は代数的閉包を持つという定理(後で証明する)を認める必要があるが。
344 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 08:54:11.83
>>Kummer うるさい、謝れ。
345 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 09:33:29.84
命題 153
L/K を有限(
>>87 )な拡大(
>>82 )とする。
>>124 より、L/K は代数的(
>>90 )である。
f(X) を α ∈ L の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
このとき S = {σ(α); σ ∈ E(L/K) (
>>262 )} は F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合と一致する。
証明
F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合を T とする。
f(α) = 0 だから、任意の σ ∈ E(L/K) に対して σ(f(α)) = f(σ(α)) = 0
よって、σ(α) ∈ T である。
よって、S ⊂ T である。
逆に β ∈ T とする。
>>165 より K-同型(
>>122 ) τ:K(α) → K(β) で τ(α) = β となるものが一意に存在する。
>>146 より、埋め込み σ:L → Ω で τ の拡張となっているものが存在する。
τ は K-同型であるから σ も K-同型である。
よって、σ ∈ E(L/K) である。
よって、β ∈ S である。
よって、T ⊂ S である。
よって、S = T である。
証明終
346 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 09:47:44.38
命題 154
L/K を有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
f(X) を α ∈ L の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合を T とする。
このとき α が K 上の原始要素(
>>308 )であるためには
|T| = [L : K] (
>>87 )となることが必要十分である。
証明
必要性:
α ∈ L が K 上の原始要素であるとする。
n = [L : K] とおく。
L = K(α) であるから
>>120 より deg F(X) = n である。
L/K は分離的だから F(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、|T| = n である。
十分性:
|T| = n とする。
F(X) は分離的(
>>193 )だから deg F(X) = n である。
よって、
>>120 より [K(α) : K] = n である。
よって、L = K(α) である。
証明終
347 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 09:58:58.12
命題 155
L/K を有限
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
α ∈ L に対して S = {σ(α); σ ∈ E(L/K) (
>>262 )} とおく。
このとき α が K 上の原始要素(
>>308 )であるためには
|S| = [L : K] (
>>87 )となることが必要十分である。
証明
f(X) を α ∈ L の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
>>345 より、S は F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合と一致する。
よって、本命題は
>>346 より直ちに得られる。
証明終
348 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 10:05:53.86
命題 156
L/K を有限
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
α ∈ L とする。
σ ∈ E(L/K) (
>>262 ) に σ(α) ∈ Ω(
>>82 ) を対応させる写像を ψ:E(L/K) → Ω とする。
このとき、α が K 上の原始要素(
>>308 )であるためには ψ が単射であることが必要十分である。
証明
>>267 より、|E(L/K)| = [L : K]_s である。
よって、
>>269 より、|E(L/K)| = [L : K] である。
よって、本命題は
>>347 よりより直ちに得られる。
証明終
いいいい」
命題 153
L/K を有限(
>>87 )な拡大(
>>82 )とする。
>>124 より、L/K は代数的(
>>90 )である。
f(X) を α ∈ L の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
このとき S = {σ(α); σ ∈ E(L/K) (
>>262 )} は F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合と一致する。
証明
F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合を T とする。
f(α) = 0 だから、任意の σ ∈ E(L/K) に対して σ(f(α)) = f(σ(α)) = 0
よって、σ(α) ∈ T である。
よって、S ⊂ T である。
逆に β ∈ T とする。
>>165 より K-同型(
>>122 ) τ:K(α) → K(β) で τ(α) = β となるものが一意に存在する。
>>146 より、埋め込み σ:L → Ω で τ の拡張となっているものが存在する。
τ は K-同型であるから σ も K-同型である。
よって、σ ∈ E(L/K) である。
よって、β ∈ S である。
よって、T ⊂ S である。
よって、S = T である。
証明終
命題 157
L/K を有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
f(X) を α ∈ L の K 上の最小多項式(
>>116 )とする。
F(X) の Ω(
>>82 ) における根の全体の集合を T とする。
このとき α が K 上の原始要素(
>>308 )であるためには
|T| = [L : K] (
>>87 )となることが必要十分である。
証明
必要性:
α ∈ L が K 上の原始要素であるとする。
n = [L : K] とおく。
L = K(α) であるから
>>120 より deg F(X) = n である。
L/K は分離的だから F(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、|T| = n である。
十分性:
|T| = n とする。
F(X) は分離的(
>>193 )だから deg F(X) = n である。
よって、
>>120 より [K(α) : K] = n である。
よって、L = K(α) である。
証明終
命題 158
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G = をそのGalois群(
>>251 )とする。
このとき、K = L^G (
>>311 ) である。
証明
α ∈ L^G とする。
σ ∈ E(K(α)/K) (
>>262 ) とする。
即ち、σ は K-埋め込み(
>>122 ):K(α) → Ω(
>>82 ) である。
>>148 より、埋め込み τ:L → Ω で σ の拡張となっているものが存在する。
L/K は正規拡大(
>>163 )だから
>>166 より、τ ∈ G と見なせる。
τ(α) = α だから σ は K(α) の恒等写像である。
よって、|E(K(α)/K)| = 1
即ち [K(α) : K]_s (
>>267 ) = 1 である。
一方、K(α)/K は分離的であるから
>>269 より、[K(α) : K]_s = [K(α) : K]
よって、[K(α) : K] = 1
即ち K(α) = K
よって、α ∈ K
よって、K = L^G である。
証明終
353 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 11:11:29.33
>>335 は重要なので別証明を与えよう。
そのため次の補題を用意する。
補題 157
K を無限体(
>>82 )とする。
α_1、...、α_n と β_1、...、β_n を K の元とする。
各列には元の重複があっても良いとする。
S = {α_1、...、α_n}
T = {β_1、...、β_n}
とおく。
各α_i と各β_k に対して対 (α_i、β_k) を直積集合 S×T の元とする。
i ≠ k のとき (α_i、β_i) ≠ (α_k、β_k) とする。
このとき、i ≠ k なら常に α_i + cβ_i ≠ α_k + cβ_k となる c ∈ K がある。
証明
i ≠ k のとき方程式 L(i, k): α_i + Xβ_i = α_k + Xβ_k の K における解を考える。
この方程式は X(β_i - β_k) = α_k - α_i と変形出来る。
β_i - β_k = 0 のときは、本命題の仮定より α_k - α_i ≠ 0 であるから L(i, k) に解はない。
β_i - β_k ≠ 0 のときは、X = (α_k - α_i)/(β_i - β_k) が L(i, k) の唯一の解である。
i ≠ k のとき方程式 L(i, k) の K における解の集合を S(i, k) とする。
上で見たように |S(i, k)| = 0 または 1 である。
S = ∪{S(i, k);i ≠ k} とする。
S は K の有限部分集合である。
K は無限体だから K の元 c で S に含まれないものがある。
この c が求めるものである。
証明終
354 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 11:13:40.30
>>Kummer 悔しい?
356 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 11:26:02.84
Kummer、すれ違いだ。消えろ。新規にスレ立てろ。
次の命題はGaloisの方程式論において重要である。
命題 158
K を体(
>>82 )とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
f の Ω(
>>82 ) における全ての根の集合を H = {α_1、...、α_n} とする。
ここで、α_1、...、α_n は互いに異なるとする。
L = K(α_1、...、α_n) (
>>91 )とおく。
即ち L は f(X) の最小分解体(
>>149 )である。
σ を Aut(L/K) (
>>123 ) の任意の元とすると σ は H の置換を引き起こす。
よって、群の準同型 ψ:Aut(L/K) → S(H) が得られる。
ここで、S(H) は H 上の置換全体のなす群、即ち H 上の対称群である。
このとき、ψ は単射である。
よって、Aut(L/K) は有限群であり、|Aut(L/K)| ≦ n! である。
証明
各 α_i ∈ H は f(X) の根だから f(α_i) = 0
よって、σ(f(α_i)) = f(σ(α_i)) = 0
よって、σ(α_i) ∈ H である。
よって、σ(H) ⊂ H
σ は単射で H は有限集合だから σ(H) = H である。
よって、σ は H の置換を引き起こす。
これから群の準同型 ψ:Aut(L/K) → S(H) が得られることは明らかである。
σ ∈ Ker(ψ) とする。
各 α_i ∈ H に対して σ(α_i) = α_i である。
L の任意の元 x は α_1、...、α_n の K 係数の有理式 P(α_1、...、α_n) で表されるから
σ(x) = σ(P(α_1、...、α_n)) = P(σ(α_1)、...、σ(α_n)) = P(α_1、...、α_n) = x
よって、σ = 1 である。
よって、ψ は単射である。
|S(H)| = n! であるから |Aut(L/K)| ≦ n! である。
証明終
>>356 専用スレはあるが、クソ馬鹿が独りでは淋しいらしく、ここにいすわってる。
359 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 11:29:28.44
なるほど。 つまりKummerは承知の上で書いているカスってことか。 数学的間違いも散見されるし、数学を舐めているとしか思えない。
ほんとKummerは荒らしやめろ。
猫
362 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 11:34:25.46
>>359 ニートの老人が勉強の成果を人に見てもらいたくて暴れてる。
コミュニケーション障害。
数学者気分を味わうには、論文の出版、講義が必要だが出来なくて悶々とする日々。
364 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 11:37:21.74
>>Kummer 交渉に応じましょう。
>>363 そういう事で文句を言うたらアカン。ニートである事なんかはどうでも
エエのや。加えて講義をスル事もどうでもエエのや。まあ論文を書いて
る事はソコソコ必要やろナ。そやけどその出版も必要アラヘン。要は自
分の頭をちゃんと使うてる事だけが重要なだけや。
猫
>>365 聞きたくも無い者に強引に聞かせるのほ間違いだ。
荒らし仲間を支援する
∧__∧ (´・ω・`) 知らんがな。 .ノ^ yヽ、 ヽ,,ノ==l ノ / l | """~""""""~"""~"""~"
カルチャーセンターかNHK学園池。 お門違いだ。
>>366 そんな事はアラヘン。ココは誰でも書き込める自由掲示板やさかいナ。
そやしそういう文句を言うんやったらアンタ等かて同罪や。アンタ等か
て好き勝手な事をカキコしてるんやからナ。
猫
373 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 12:44:55.32
>>353 は間違いではないが使用するのに不便なので次のように変更する。
補題 158
K を無限体(
>>82 )とし、L/K を K の任意の拡大(
>>82 )とする。
α_1、...、α_n と β_1、...、β_n を L の元とする。
各列には元の重複があっても良いとする。
S = {α_1、...、α_n}
T = {β_1、...、β_n}
とおく。
各α_i と各β_k に対して対 (α_i、β_k) を直積集合 S×T の元とする。
i ≠ k なら常に (α_i、β_i) ≠ (α_k、β_k) とする。
このとき、i ≠ k なら常に α_i + cβ_i ≠ α_k + cβ_k となる c ∈ K がある。
証明
i ≠ k のとき方程式 R(i, k): α_i + Xβ_i = α_k + Xβ_k の L における解を考える。
この方程式は X(β_i - β_k) = α_k - α_i と変形出来る。
β_i - β_k = 0 のときは、本命題の仮定より α_k - α_i ≠ 0 であるから
R(i, k) は L に解をもたない。
β_i - β_k ≠ 0 のときは、X = (α_k - α_i)/(β_i - β_k) が R(i, k) の L における唯一の解である。
i ≠ k のとき方程式 R(i, k) の K における解の集合を S(i, k) とする。
上で見たように |S(i, k)| = 0 または 1 である。
S = ∪{S(i, k);i ≠ k} とする。
S は L の有限部分集合である。
K は無限体だから K の元 c で S に含まれないものがある。
この c が求めるものである。
証明終
ところで、グロタンのガロア理論に詳しい本ないですか?
出番だ教えたれ。 ついでにクマのお勉強の添削もお前がやれ。
376 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 12:53:56.23
377 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 12:55:36.16
>>Kummer 君、学歴は?
378 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 12:56:53.07
>>Kummer 君、仕事は?
379 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 12:57:05.35
>>Kummer 君、家庭は?
380 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 13:13:13.14
>>356 キミは代数的整数論のスレでも荒らしていただろう。
いいかい?この板ではKummerさんのような人こそが必要とされている。
何故なら、賢い人は、当にKummerさんのような、数学的中身のある書き込みを読むために来ていると思われるからです。
>>356 具体的に間違いを指摘して、さらにそれが批判に耐えて、初めて認められる。
そうでなければ、黙殺されるだけだよ。
381 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 13:14:17.15
熊支援アゲ
382 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 13:15:33.71
>>335 の別証明を与えよう。
命題 152(原始要素の定理)
L/K を有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
このとき L/K は原始要素(
>>308 )を持つ。
証明
K が有限体の場合は
>>333 で証明済みであるから K は無限体であると仮定する。
>>329 と同様の理由から L = K(α、β) のときに本命題を証明すれば良い。
n = [L : K] (
>>87 ) とする。
L/K は分離的だから
>>269 より、n = [L : K]_s である。
よって、[L : K]_s の定義(
>>267 )より n = |E(L/K)| (
>>262 )である。
E(L/K) = {σ_1、...、σ_n} とする。
即ち、各 σ_i は K-埋め込み(
>>122 ) L → Ω(
>>82 )である。
L = K(α、β) であるから、各 i に対して σ_i は σ_i(α) と σ_i(β) で決まる。
即ち、σ_i(α) = σ_k(α) かつ σ_i(β) = σ_k(β) であれば σ_i = σ_k である。
よって、i ≠ k のとき直積集合 Ω×Ω の元として
(σ_i(α)、σ_i(β)) ≠ (σ_k(α)、σ_k(β)) である。
よって、
>>373 を拡大 Ω/K に適用して i ≠ k なら常に
σ_i(α) + cσ_i(β) ≠ σ_k(α) + cσ_k(β) となる c ∈ K がある。
よって、σ_i ∈ E(L/K) に σ_i(α + cβ) = σ_i(α) + cσ_i(β) を対応させる写像
ψ:E(L/K) → Ω は単射である。
よって、
>>348 より α + cβ は L の K 上の原始要素である
証明終
神々の愛でし人がなぜ死ななければならなかったのか? 単なるバカではなかったのか?
384 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 13:25:01.58
>>382 =Kummer
与えんでいい。黙ってろ。
385 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 13:36:22.47
386 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 13:54:40.58
>>385 こんな糞くだらない記述から学ぶことはないね
お前にはKummerが何を書いているかさっぱり分かっていないんだね
ゴミだよこれ
387 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 13:57:39.74
糞熊はとっとと別スレたてろ スレ違いなんだよボケが
388 :
sage :2011/11/12(土) 14:02:40.91
389 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 14:03:51.12
390 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 14:04:22.58
Kummer<別証明を与えよう(どやっ
391 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 14:20:12.95
Kummerは相当悔しいようだね。 今なら交渉に応じよう。
>>380 べろべろばー うほほほほ
おチンチンびろーん ∩___∩
∩___∩ | ノ ○─○ヽ_∩__∩ にひゃひゃひゃひゃひゃ
| ノ ヽ/⌒) / /3 3 | ヽ
/⌒) (゚) (゚) | .| | ( _●_) |o⌒ ⌒o|
/ / ( _●_) ミ/∩―−、 |∪| /⌒(_●_)⌒ ミ
.( ヽ |∪| / / (゚) 、_ `ヽ ヽノ | |∪| /
\ ヽノ / / ( ● (゚) |つ ∩. ヽノ∩
/ / | /(入__ノ ミ | ノ⌒ ⌒ヽ
| _つ / 、 (_/ ノ / (。)(゚)|
| /UJ\ \ \___ ノ゙ ─ー| (⌒_●⌒)ミ
| / ) ) \ _彡、/ |U UU_/
∪ ( \ \ \ | | ||
\_) あびゃばばばだーん . .| |nn _nn|| ぐへへへへへへ
\___)
おまいら分かって無いな。 クマが居たいという所がクマの隔離病棟なんだよ。
ここは、クマが勉強ノートに使うと決定したんだ。 あきらめて、このスレは放棄しろ愚民ども。
395 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 15:41:00.64
Galoisは "Sur les conditions de resolubilite des eqations par radicaux"
(方程式が冪根で解けるための条件について)という論文(前書きに1831年1月16日の日付がある)に
おいて次の命題(元論文では Lemme II)を証明なしで提示している(我々の用語に書き換えて述べる)。
命題
Ω(
>>82 )の標数(
>>192 )を 0 とする。
K を体(
>>82 )とし F(X) を K 係数の分離的(
>>193 )な多項式とする。
F(X) の Ω(
>>82 )における根の全体を α_1、...、α_n とする。
集合 {α_1、...、α_n} の置換全体の群、即ちこの集合上の対称群を G とする。
このとき K の元の列 c_1、...、c_n が存在し、次の条件を満たす。
σ ∈ G に (c_1)σ(α_1) + ...+ (c_n)σ(α_1) を対応させる写像 ψ:G → Ω は
単射となる。
Galoisはこの命題によって F(X) の K 上の分解体 K(α_1、...、α_n) は
K 上の単拡大(
>>308 )であることを証明している。
この命題を証明しよう。
但し、Ω の標数が 0 という条件を緩めて K が無限体であると仮定する。
396 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 15:54:51.91
うるさいって言ってるだろうが スレ違いなんだよお前は
>>395 .l''',! .r-、 .,、=@ .l''',! ./ー、,,,_ .r-,
.广''''″.¨゙゙! .,,,丿 {,,、、, .v-l゙ .!-r/i、 广''''″.¨゙゙! .!、, l゙ | .} ,,
.゙l---, ぃ" .| .| .| _,,{゙l .ヽ ヽ--i、 .ぃ" .,,,,,,,,二i" .,..-" .ヽl、゙l
r---┘.―'i、 "',! ./ニニニ、  ̄| .L,,,,,゙l,,i´ .r---┘.―'i、 .| :,! | .l .|、
|__ ._,,,,} ノ .| | l゙ ./ ゙'i、 .|__ ._,,,,} "''''ツ ./ "''ト .|゙i、 ||、゙l
.,―-" | .ノ .l゙ `"゙゙゙'" ,i´,〕゙゙^'i、 | .,―-" | ../ `i、 l゙ ,l゙ | |.゙l.,ノ
.l゙ .,,,,,, .\ .l゙ .l゙ ,, .l゙ .|.} | | .| / .,,,,,, .\ ../ .,.i、 | l゙ .l゙ .| .,! .゛
| し,,l゙ .、 ゙,! ,l゙ ,l゙.i".゙゙'''''"! ゙l .″.|.,!'''゛ l゙ | .l゙,,,,l゙ .、 ゙,! ,/`/ .| ."'゙゙l ./ .l゙r┘,l゙
.゙l, .,/`∪ ゙〃 .`ー--丿 .゙'--ヽ{,,,./ .゙l,, _/`∪ .゙l.,i´ .!,_,,,/ .l゙../ | .,i´
∩___∩ /゙ミヽ、,,___,,/゙ヽ | 丿 ヽ i ノ `ヽ' / ○ ○ | / `(○) (○)´i、 先生助けてっ!、 | U ( _●_) ミ 彡,U ミ(__,▼_)彡ミ 昨日まで機能していたスレが 彡、 |∪| ,,/ ,へ、, |∪| /゙ 熊の落書きで息をしてないの!! / ヽ ヽノ ヾ_,,..,,,,_ / ' ヽノ `/´ ヽ | ヽ ./ ,' 3 `ヽーっ / | │ ヾ ヾl ⊃ ⌒_つ ソ │ │ \,,__`'ー-⊃⊂'''''"__,,,ノ |
代数は美しいね
クマは現代思想のガロア特集にでも寄稿してくれ。
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KISSME
ガロア支援
405 :
132人目の素数さん :2011/11/12(土) 17:37:16.88
Kummer
総スカン
ワシはKummer氏を徹底的に支持しますのや。そやし総スカンとは違うワ。 ワシが攻撃するんはあくまでも馬鹿共やしナ。 猫
>>407 早く添削してやれよ。
間違いの指摘、修正をクマが待ってるぞ。
>>409 私はそういう事は一切しません。悪しからず。
猫
412 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 20:02:54.69
補題 159
n ≧ 1 を整数とする。
K を抽象体(
>>197 )とし、|K| ≧ n + 1 とする。
V を K 上の線型空間とする。
W_1、...、W_n を V の線型部分空間とし、V = W_1∪...∪W_n とする。
このとき V = W_i となる i がある。
証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 なら自明である。
n ≧ 2 とする。
W_n ⊂ W_1∪...W_(n-1) なら V = W_1∪...W_(n-1) となり帰納法の仮定より本補題は成り立つ。
よって、W_n は W_1∪...W_(n-1) に含まれないと仮定してよい。
W_n の元 x で W_1∪...W_(n-1) に含まれないものがある。
任意の y ∈ V を取る。
任意の t ∈ K に対して x + ty ∈ W_i となる i (1 ≦ i ≦ n) がある。
t ∈ K にこの i を対応させることにより写像 ψ:K → {1、...、n} が得られる。
|K| ≧ n + 1 だから ψ は単射ではない。
よって、ψ(t) = ψ(s) となる t、s ∈ K、s ≠ t がある。
ψ(t) = i とすれば、x + ty と x + sy は W_i に含まれる。
よって、(x + ty) - (x + sy) = (t - s)y ∈ W_i
t - s ≠ 0 だから y ∈ W_i
よって、x = (x + ty) - ty ∈ W_i
x は W_1∪...W_(n-1) に含まれないから、i = n である。
よって、y ∈ W_n
y は V の任意の元だから V = W_n である。
証明終
413 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 20:46:01.14
補題 160
K を無限個の要素からなる体(
>>82 )とする。
L/K を拡大(
>>82 )とする。
L[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
i = 1、2、...、m (m ≧ 1)に対して
R_i = α_(i, 1)X_1 + ... + α_(i, n)X_n を L[X_1、...、X_n] の 0 でない元とする。
各 i に対して R_i = 0 の K^n における解の集合を W_i とする。
このとき K^n ≠ W_1∪...∪W_m である。
証明
各 i に対して W_i は K^n の K-線型部分空間である。
e_1、...、e_n を K^n の標準基底とする。
即ち、e_i の第 k-成分は i = k のとき 1、i ≠ k のとき 0 である。
各 i に対して e_k が R_i = 0 の解であれば α_(i, k) = 0 である。
よって、K^n = W_i なら R_i = 0 となり、仮定に反する。
よって、K^n ≠ W_i である。
よって、
>>412 より K^n ≠ W_1∪...∪W_m である。
証明終
神々のあいでし人ガロイス
くんまーさん、
がんばれ
417 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 22:46:10.20
>>412 像 ψ:K → {1、...、n} の構成には選択公理が必要である。
選択公理の使用を避けるには K の有限部分集合 S で |S| = n + 1 となるものを取り、
t ∈ S に対して x + ty ∈ W_i となる i ∈ {1、...、n} を対応させることにより
写像 ψ:K → {1、...、n} を定義すればよい。
418 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 22:51:04.33
>>413 この補題は
>>412 の直接の帰結であるから、
K は無限体でなくても |K| ≧ m + 1 でありさえすればこの補題は成り立つ。
419 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/12(土) 23:21:45.31
>>413 は次のように n に関する帰納法を使っても証明出来る。
n = 1 のときは W_1 = W_2 = ... = W_n = {0} であるから
K ≠ W_1∪...∪W_m である。
n ≧ 2 とする。
I = {1、2、...、m} とおき、α_(i, n) = 0 となる i ∈ I の全体を J とする。
J が空なら (c_1、...、c_(n-1)) として K^(n-1) の任意の元を取る。
J が空でないなら帰納法の仮定より全ての i ∈ J に対して
α_(i, 1)c_1 + ... + α_(i, (n-1))c_(n-1) ≠ 0 となる
(c_1、...、c_(n-1)) ∈ K^(n-1) がある。
次に c_n ∈ K を以下のように選ぶ。
I - J が空なら c_n として K の任意の元をとる。
I - J が空でないなら i ∈ I - J のとき α_(i, n) ≠ 0 であるから
α_(i, 1)c_1 + ... + α_(i, (n-1))c_(n-1) + α_(i, n)d_n = 0 となる d_n は一意に決まる。
K は無限体であるから、全ての i ∈ I - J に対して
α_(i, 1)c_1 + ... + α_(i, (n-1))c_(n-1) + α_(i, n)c_n ≠ 0 となる c_n ∈ K が存在する。
いづれの場合も全ての i ∈ I に対して
α_(i, 1)c_1 + ... + α_(i, (n-1))c_(n-1) + α_(i, n)c_n ≠ 0 となる。
即ち、(c_1、...、c_n) ∈ K^n - (W_1∪...∪W_m) である。
よって、K^n ≠ W_1∪...∪W_m である。
420 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 00:10:58.30
補題 161
K を無限個の要素からなる体(
>>82 )とし、L/K を拡大(
>>82 )とする。
α_1、...、α_n (n ≧ 2)を L の元で相異なるとする。
集合 {α_1、...、α_n} の置換全体の群、即ちこの集合上の対称群を G とする。
このとき K の元の列 c_1、...、c_n が存在し、次の条件を満たす。
σ ∈ G に (c_1)σ(α_1) + ...+ (c_n)σ(α_1) を対応させる写像 ψ:G → L は
単射となる。
証明
σ ∈ G に対して R_σ[X_1、...、X_n] = σ(α_1)X_1 + ...+ σ(α_n)X_nとおく。
R_σ[X_1、...、X_n] ∈ L[X_1、...、X_n] である。
G の各元を任意に並べ、G に全順序関係 ≦ を入れる。
G の部分集合 P で |P| = 2 となるもの全体の集合を Φ とする。
{σ、τ} ∈ P、σ < τ のとき
R_{σ、τ}[X_1、...、X_n] = R_σ[X_1、...、X_n] - R_τ[X_1、...、X_n] とする。
α_1、...、α_n は相異なるから R_{σ、τ}[X_1、...、X_n] ≠ 0 である。
よって、
>>413 より (c_1、...、c_n) ∈ K^n があり、全ての {σ、τ} ∈ P に対して、
R_{σ、τ}[c_1、...、c_n] ≠ 0 となる。
この c_1、...、c_n が求めるものである。
証明終
421 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 00:15:29.36
>>420 R_σ[X_1、...、X_n] などは R_σ(X_1、...、X_n) と書くべきだった。
422 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 00:33:04.30
補題 162
K を無限個の要素からなる体(
>>82 )とし、L/K を拡大(
>>82 )とする。
f(X_1、...、X_n) を n 変数多項式環 L[X_1、...、X_n] の 0 でない元とする。
このとき、(c_1、...、c_n) ∈ K^n で f(c_1、...、c_n) ≠ 0 となるものが存在する。
証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 のとき f(X_1) は L において有限個(零個の可能性もある)の解をもつ。
K は無限体だから f(c_1) ≠ 0 となる c_1 ∈ K がある。
n ≧ 2 とする。
f(X_1、...、X_n) = g_0(X_n)^r + g_1(X_n)^(r-1) + ... + g_r とする。
ここで、各 g_i ∈ L[X_1、...、X_(n-1)] で、g_0 ≠ 0 である。
帰納法の仮定より、g_0(c_1、...、c_(n-1)) ≠ 0 となる (c_1、...、c_(n-1)) ∈ K^(n-1) がある。
このとき、f(c_1、...、c_(n-1)、X_n) ≠ 0 は L[X_n] の元であるから n = 1 の場合より
f(c_1、...、c_(n-1)、c_n) ≠ 0 となる c_n ∈ K がある。
証明終
423 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 00:39:26.41
>>420 >{σ、τ} ∈ P、σ < τ のとき
{σ、τ} ∈ Φ、σ < τ のとき
>よって、
>>413 より (c_1、...、c_n) ∈ K^n があり、全ての {σ、τ} ∈ P に対して、
よって、
>>413 より (c_1、...、c_n) ∈ K^n があり、全ての {σ、τ} ∈ Φ に対して、
424 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 00:43:43.15
>>420 の別証明
σ ∈ G に対して R_σ(X_1、...、X_n) = σ(α_1)X_1 + ...+ σ(α_n)X_nとおく。
R_σ(X_1、...、X_n) ∈ L[X_1、...、X_n] である。
G の各元を任意に並べ、G に全順序関係 ≦ を入れる。
G の部分集合 P で |P| = 2 となるもの全体の集合を Φ とする。
{σ、τ} ∈ P、σ < τ のとき
R_{σ、τ}(X_1、...、X_n) = R_σ(X_1、...、X_n) - R_τ(X_1、...、X_n) とする。
α_1、...、α_n は相異なるから R_{σ、τ}(X_1、...、X_n) ≠ 0 である。
f(X_1、...、X_n) = ΠR_{σ、τ}(X_1、...、X_n) とおく。
ただし、Π は全ての {σ、τ} ∈ Φ に渡るものとする。
f(X_1、...、X_n) ≠ 0 であるから、
>>422 より
(c_1、...、c_n) ∈ K^n で f(c_1、...、c_n) ≠ 0 となるものが存在する。
この c_1、...、c_n が求めるものである。
425 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 00:49:31.47
426 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 09:24:33.28
>>395 を改めて述べよう。
命題 163
K を無限個の要素を持つ体(
>>82 )とし f(X) を K 係数の分離的(
>>193 )な多項式とする。
f(X) の Ω(
>>82 )における根の全体を α_1、...、α_n とする。
集合 S = {α_1、...、α_n} の置換全体の群、即ちこの集合上の対称群を Sym(S) とする。
このとき K の元の列 c_1、...、c_n が存在し、次の条件を満たす。
σ ∈ Sym(S) に (c_1)σ(α_1) + ...+ (c_n)σ(α_1) を対応させる写像 ψ:Sym(S) → Ω は
単射となる。
証明
>>420 より明らかである。
427 :
132人目の素数さん :2011/11/13(日) 09:28:33.57
428 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 11:11:19.94
test
429 :
132人目の素数さん :2011/11/13(日) 11:12:58.16
ちんちん
431 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 11:21:49.28
命題 164
K を体(
>>82 )とし f(X) を K 係数の分離的(
>>193 )な多項式とする。
f(X) の Ω(
>>82 )における根の全体を α_1、...、α_n とする。
このとき拡大 K(α_1、...、α_n)/K は原始要素(
>>308 )を持つ。
証明
K が有限体の場合は
>>333 で証明済みであるから K は無限体であると仮定する。
L = K(α_1、...、α_n) と置く。
S = {α_1、...、α_n} とする。
S 上の対称群を Sym(S) とする。
>>426 より、K の元の列 c_1、...、c_n が存在し、
s ∈ Sym(S) に (c_1)s(α_1) + ...+ (c_n)s(α_1) を
対応させる写像 ψ:Sym(S) → Ω は単射である。
θ = (c_1)(α_1) + ...+ (c_n)(α_1) とおく。
>>249 より、各σ ∈ Aut(L/K) は S の置換を引き起こす。
よって、群の準同型 φ:Aut(L/K) → Sym(S) が得られる。
このとき
>>249 より φは単射である。
よって、ψφ:Aut(L/K) → Ω は単射である。
σ ∈ Aut(L/K) のとき、
ψφ(σ) = (c_1)σ(α_1) + ...+ (c_n)σ(α_1) = σ(θ) である。
一方、L/K は正規拡大(
>>163 )だから
>>166 より
E(L/K) (
>>262 ) = Aut(L/K) (
>>123 ) である。
>>322 より、L/K は有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )である。
特に L/K は分離的(
>>248 )である。
よって、
>>348 より θ は L/K の原始要素である。
証明終
432 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 11:34:05.69
>>373 この補題は
>>424 と同様なアイデアでも証明出来る。
f(X) = Π((α_i + Xβ_i) - (α_k + Xβ_k))、i < k とおけば
f(X) ≠ 0 であるから、K の元 c で f(c) ≠ 0 となるものがある。
この c が求めるものである。
433 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 12:04:19.63
定義 165
K を体(
>>82 )とし、α ∈ Ω(
>>82 ) を K 上代数的(
>>90 )とする。
α の K 上の最小多項式の次数を α の次数と言い、deg α または deg(α) と書く。
>>120 より [K(α) : K] = deg α である。
434 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 12:15:14.19
Artinの定理(後述)を証明するために次の補題を用意する。
補題 166(Lang)
L/K を分離代数的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
整数 n ≧ 1 があり、任意の α ∈ L の次数(
>>433 ) ≦ n であれば [L : K] ≦ n である。
証明
仮定より次数(
>>433 )が最大となる α ∈ L が存在する。
任意の β ∈ L に対して
>>126 と
>>271 より K(α、β)/K は有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )ある。
よって、
>>335 より K(α、β) = K(θ) となる θ ∈ K(α、β) がある。
>>120 より [K(α、β) : K] = deg θ (
>>433 ) である。
一方、deg α = [K(α) : K] ≦ [K(α、β) : K] = deg θ ≦ deg α
よって、[K(α) : K] = [K(α、β) : K]
よって、K(α) = K(α、β)
よって、β ∈ K(α)
β は L の任意の元だったから L = K(α)
よって、[L : K] = deg α ≦ n である。
証明終
435 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 12:23:03.64
定義 167
K を体(
>>82 )とする。
同型(
>>121 ) K → K を K の自己同型と呼ぶ。
K の自己同型全体は群をなす。
この群を K の自己同型群と呼び Aut(K) と書く。
436 :
132人目の素数さん :2011/11/13(日) 12:24:00.56
>>435 K を体(
>>82 )とする。→すんな
同型(
>>121 ) K → K を K の自己同型と呼ぶ。→呼ぶな
K の自己同型全体は群をなす。→なさない
この群を K の自己同型群と呼び Aut(K) と書く。→書くな
分かったか
馬鹿が無駄な抵抗してるワ。あ〜オモロ。 猫
438 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 14:12:52.15
命題 168(Artinの定理)
L を体(
>>82 )とする。
G を Aut(L) (
>>435 )の有限部分群とする。
K = {x ∈ L; σ(x) = x、各σ ∈ G} は L の部分体である。
このとき L/K は有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )であり、
そのGalois群(
>>251 )は G である。
証明
|G| = n とする。
K が L の部分体であることは明らかである。
任意の α ∈ L に対して、H = {σ ∈ G; σ(α) = α} は G の部分群である。
σ_1、...、σ_m を H を法とする左剰余類の集合 G/H の完全代表系とする。
このとき σ_1(α)、...、σ_m(α) は相異なる。
任意の σ ∈ G に対して σσ_1、...、σσ_m は G/H の完全代表系である。
よって、{σσ_1(α)、...、σσ_m(α)} は集合として
{σ_1(α)、...、σ_m(α)} と同じである。
L[X] の元 f(X) = (X - σ_1(α))...(X - σ_m(α)) を考える。
f(X) の X^m 以外の項の各係数は σ_1(α)、...、σ_m(α) の対称式であるから
任意の σ ∈ G の作用で不変である。
よって、f(X) ∈ K[X] である。
f(X) は分離的(
>>193 )だから α は K 上分離的(
>>247 )である。
deg α ≦ n であるから、
>>434 より [L : K] ≦ n である。
f(X) は L において1次式の積に分解するから L/K は正規拡大(
>>163 )である。
よって、L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
G の各元は K-埋め込み(
>>122 )であるから n ≦ [L : K]_s (
>>267 )である。
L/K は分離的であるから
>>269 より、[L : K]_s = [L : K] である。
よって、n ≦ [L : K] である。
よって、n = [L : K] である。
よって、G は L/K のGalois群である。
証明終
439 :
芳雄 :2011/11/13(日) 16:45:06.89
440 :
132人目の素数さん :2011/11/13(日) 16:46:32.48
熊+ガロワ支援age
>>439 早く消滅シロ。オマエには墓石も勿体無いワ。精々いいとこ無縁仏や。
猫
445 :
芳雄 :2011/11/13(日) 17:30:41.53
年上に逆らうな、馬鹿者!
>>445 年上でも踏みつけにして良い典型例がオマエや。そやけどオマエに対して
は徹底無視が相当やナ。オマエの主張はその全部が嘘やったからや。
猫
447 :
132人目の素数さん :2011/11/13(日) 17:34:06.31
今の若い奴は理屈で年長者を 打ち負かせば良い。 年齢は関係ない。
>>447 年寄りとは従うモノではなくて利用するモノ。
猫
449 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 20:21:24.71
>>438 への補足
>よって、n = [L : K] である。
>よって、G は L/K のGalois群である。
>>317 より、|G(L/K)| = [L : K] である。
よって、n = [L : K] より |G(L/K)| = n = |G|
G ⊂ G(L/K) であるから G = G(L/K) である。
450 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/13(日) 21:03:21.50
命題 169
L/K を拡大(
>>82 )とする。
以下の条件は互いに同値である。
1) L/K は有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )である。
2) L は 分離的(
>>193 )な多項式 f(X) ∈ K[X] の最小分解体(
>>149 )である。
3) Aut(L) の有限部分群 G があり K = {x ∈ L; σ(x) = x、各σ ∈ G}
4) L/K は有限であり、K = {x ∈ L; σ(x) = x、各σ ∈ Aut(L/K)}
証明
1) ⇒ 2)
>>253 より、g(X) ∈ K[X] があり、 L は g(X) の最小分解体である。
g(X) の K[X] における相異なる既約因子の全体を f_1(X)、...、f_m(X) とする。
f(X) = f_1(X)...f_m(X) とおくと、L は f(X) の最小分解体である。
L/K は分離的(
>>248 )であるから、各 f_i(X) は分離的(
>>193 )である。
よって、f(X) は分離的である。
2) ⇒ 1)
>>322 で証明済みである。
1) ⇒ 4)
>>312 で証明済みである。
4) ⇒ 3)
>>265 より Aut(L/K) は有限群である。
3) ⇒ 1)
>>438 で証明済みである。
証明終
451 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 08:04:45.15
命題 170(Galois理論の基本定理)
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
L/K の中間体(
>>309 )全体の集合を Φ(L/K) とし、G の部分群全体の集合を Sub(G) とする。
M ∈ Φ(L/K) に Aut(L/M) (
>>123 ) ∈ Sub(G) を対応させることにより
写像 ψ:Φ(L/K) → Sub(G) が得られる。
H ∈ Sub(G) に L^H (
>>311 )を対応させることにより、写像 φ:Sub(G) → Φ(L/K) が得られる。
このとき、ψ と φ は互いに逆写像である。
証明
φψ が恒等写像であることは
>>319 で証明されている。
ψφ が恒等写像であることはArtinの定理(
>>438 )より明らかである。
証明終
452 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 08:35:15.60
>>451 ψφ が恒等写像であることはArtinの定理(
>>438 )を使わなくても次のようにして証明される。
H ∈ Sub(G) に対して M = L^H (
>>311 )とおく。
このとき、H = Aut(L/M) を証明すればよい。
>>310 より、L/M はGalois拡大である。
よって、
>>317 より、|Aut(L/M)| = [L : M] である。
原始要素の定理(
>>335 )より L = M(θ) となる θ がある。
θ の M 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
g(X) = Π(X - σ(θ)) とおく。ここで σ は H の元全体を動く。
g(X) の係数は σ(θ)、σ ∈ H の対称式であるから H の各元で不変である。
よって、g(X) ∈ M[X] である。
g(θ) = 0 であるから g(X) は f(X) で割れる。
よって、|H| = deg g(X) ≧ deg f(X)
一方、
>>120 より deg f(X) = [L : M] であるから |H| ≧ [L : M] = |Aut(L/M)|
他方 H ⊂ Aut(L/M) であるから |H| ≦ Aut(L/M)
よって、|H| = |Aut(L/M)|
よって、H = Aut(L/M) である。
453 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 09:15:00.24
命題 171
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois(
>>251 )とする。
α ∈ L の K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
β を L における f(X) の任意の根とする。
このとき σ ∈ G(L/K) (
>>123 )で σ(α) = β となるものがある。
証明
>>159 より明らかであるが
>>452 で使ったテクニックを使用して証明しよう。
g(X) = Π(X - σ(α)) とおく。ここで σ は G の元全体を動く。
g(X) の係数は σ(α)、σ ∈ G の対称式であるから G の各元で不変である。
よって、
>>318 より、g(X) ∈ K[X] である。
g(α) = 0 であるから g(X) は f(X) で割れる。
よって、g(β) = 0 である。
よって、β = σ(α) となる σ ∈ G(L/K) がある。
証明終
454 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 09:56:45.82
命題 172
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois(
>>251 )とする。
L/K の中間体(
>>309 )全体の集合を Φ(L/K) とし、G の部分群全体の集合を Sub(G) とする。
L/K の中間体 M に対して ψ(M) = Aut(L/M) とおく。
M ∈ Φ(L/K) に Aut(L/M) (
>>123 ) ∈ Sub(G) を対応させることにより
写像 ψ:Φ(L/K) → Sub(G) が得られる。
H ∈ Sub(G) に L^H (
>>311 )を対応させることにより、写像 φ:Sub(G) → Φ(L/K) が得られる。
このとき以下が成り立つ。
1)
M_1、M_2 ∈ Φ(L/K)、M_1 ⊂ M_2 のとき ψ(M_1) ⊃ ψ(M_2)
H_1、H_2 ∈ Sub(G)、H_1 ⊂ H_2 のとき φ(H_1) ⊃ φ(H_2)
2)
M ∈ Φ(L/K) と H ∈ Sub(G) に対して
ψ(M) ⊂ H ⇔ M ⊃ φ(H)
証明
1) は自明である。
2)
ψ(M) ⊂ H とする。
1) より φψ(M) ⊃ φ(H) であるが
>>451 より φψ(M) = M である。
よって、M ⊃ φ(H)
逆に M ⊃ φ(H) とする。
1) より ψ(M) ⊂ ψφ(H) であるが
>>451 より ψφ(H) = H である。
よって、ψ(M) ⊂ H
証明終
455 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 09:59:55.18
>>Kummer fuck you
456 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 10:27:03.80
>>454 Φ(L/K) は包含関係により順序集合となる。
同様に Sub(G) は包含関係により順序集合となる。
Sub(G)^o をSub(G)の双対順序集合(代数的整数論021の168)とする。
2) より (Φ(L/K), ψ, φ, Sub(G)^o) はGalois対応(代数的整数論021の642)である。
そもそも、Galois対応という用語はこれから来ている。
457 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 10:29:46.96
あぼーん
459 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 10:46:03.06
460 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 10:49:28.45
461 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 10:57:49.32
命題 173
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とする。
任意の σ ∈ G に対して、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
証明
任意の h ∈ H と任意の x ∈ M に対して σhσ^(-1)(σ(x)) = σh(x) = σ(x)
よって、σhσ^(-1) ∈ Aut(L/σ(M)) である。
よって、σHσ^(-1) ⊂ Aut(L/σ(M)) である。
逆に 任意の τ ∈ Aut(L/σ(M)) と任意の x ∈ M に対して τσ(x) = σ(x)
よって、σ^(-1)τσ(x) = x
よって、σ^(-1)τσ ∈ H
よって、τ ∈ σHσ^(-1)
よって、Aut(L/σ(M)) ⊂ σHσ^(-1) である。
以上から Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
証明終
462 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 11:05:09.29
命題 174
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
H を G の部分群とする。
M = L^H (
>>311 )とする。
このとき、任意の σ に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
証明
>>461 より、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
証明終
463 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 11:08:57.74
>>462 >このとき、任意の σ に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
このとき、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
464 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 11:16:30.39
うるせぇ謝れ
465 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 11:55:27.73
>>453 >このとき σ ∈ G(L/K) (
>>123 )で σ(α) = β となるものがある。
このとき σ ∈ G で σ(α) = β となるものがある。
466 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 12:06:04.55
次の命題は
>>253 と
>>159 より明らかである。
ここでは、原始要素の定理(
>>335 )を使った別証明を紹介しよう。
命題 175
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M と N を L/K の中間体(
>>309 )とする。
τ:M → N を K-同型(
>>122 )とする。
このとき σ ∈ G で τ の拡張になっているものが存在する。
証明
原始要素の定理(
>>335 )より M = K(α) となる。
このとき、N = K(τ(α)) である。
α の M 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
f(α) = 0 だから f(τ(α)) = 0 である。
よって、
>>453 より、σ ∈ G で σ(α) = τ(α) となるものがある。
M = K(α) であるから σ の M への制限は τ と一致する。
よって、σ が求めるものである。
証明終
467 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 12:31:48.63
552 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 12:28:51.47 どうでもいいと思うのは他人がすでに証明してくれているからであって、 未知の分野だったらどうでもよくないだろ。 証明しないと間違ってるかもしれない。 高木貞治は自分の発見した結果に自信がもてなくてノイローゼになったらしい。 また、他人がすでに証明してるからといってその証明が正しいとは限らない。
468 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 12:55:33.84
命題 176
L/K を正規拡大(
>>163 )とする。
G = Aut(L/K) (
>>123 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
このとき、M/K が正規拡大であるためには
任意の σ ∈ G に対して σ(M) = M となることが必要十分である。
証明
必要性:
M/K が正規拡大であるとする。
任意の σ ∈ G は σ を M に制限することにより、
K-埋め込み τ:M → Ω (
>>82 ) を引き起こす。
>>166 より τ(M) = M である
即ち σ(M) = M である。
十分性:
任意の σ ∈ G に対して σ(M) = M となるとする。
τ:M → Ω (
>>82 ) を任意の K-埋め込み(
>>122 )とする。
>>148 より、埋め込み σ:L → Ω で τ の拡張となっているものが存在する。
>>166 より、σ ∈ G である。
よって、仮定より σ(M) = M である。
即ち τ(M) = M である。
>>166 より、M/K は正規拡大である.
証明終
469 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 12:56:02.60
>>468 お前、頭悪いんだから数学なんかやめとけ。
>>469 頭が悪いのはオマエの方や。そやしすっ込めや。騒いだらワシが叩くゾ。
猫
471 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 13:22:58.79
次の命題は
>>468 の特別な場合であるが、
>>453 を使って証明しよう。
命題 177
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
このとき、M/K がGalois拡大であるためには
任意の σ ∈ G に対して σ(M) = M となることが必要十分である。
証明
必要性:
M/K がGalois拡大であるとする。
任意の α ∈ M に対して α の K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
任意の σ ∈ G に対して σ(α) は f(X) の根である。
f(X) は M で分解する(
>>162 )から σ(α) ∈ M である。
よって、σ(M) ⊂ M である。
よって、
>>154 より σ(M) = M である。
十分性:
任意の σ ∈ G に対して σ(M) = M とする。
任意の α ∈ M に対して α の K 上の最小多項式(
>>116 )を f(X) とする。
f(X) の L における任意の根を β とする。
>>453 より σ ∈ G で σ(α) = β となるものがある。
σ(M) = M であるから β ∈ M である。
f(X) は L で分解する(
>>162 )から M でも分解する。
よって、M/K は正規拡大(
>>163 )である。
L/K は分離的だから M/K も分離的である。
よって、M/K はGalois拡大である。
証明終
元々糞スレなんだし、勉強ノート晒したい人に使わせときゃあええんでない。
473 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 13:29:42.70
命題 178
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とする。
このとき、M/K がGalois拡大であるためには H が G の正規部分群であることが必要十分である。
証明
必要性:
M/K がGalois拡大であるとする。
>>166 より、任意の σ ∈ G に対して σ(M) = M である。
一方、
>>461 より、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
よって、H = σHσ^(-1) である。
よって、H は G の正規部分群である。
十分性:
H を G の正規部分群とする。
>>462 より、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
σHσ^(-1) = H であるから L^H = σ(M) である。
一方、Galois理論の基本定理(
>>451 )より L^H = M である。
よって、σ(M) = M である。
よって、
>>471 より M/K はGalois拡大である。
証明終
474 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 13:43:49.50
支援支援
475 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 13:53:16.97
命題 179
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とし、M/K はGalois拡大であるとする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とおく。
σ ∈ G に対して σ の定義域を M に制限した写像を σ|M とする。
このとき、σ|M ∈ G(M/K) である。
σ ∈ G に σ|M ∈ G(M/K) を対応させる写像 λ:G → G(M/K) は全射準同型であり、
その核は H である。
よって、G(M/K) は G/H に同型である。
証明
>>471 より σ ∈ G に対して σ(M) = M である。
よって、σ|M ∈ G(M/K) である。
λ:G → G(M/K) は明らかに準同型である。
>>466 より、λ:G → G(M/K) は全射である。
明らかに λ の核は H である。
証明終
476 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 14:23:32.82
>>Kummer 間違いだらけやん 消えろや
477 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 14:28:02.20
>>461 は代数的拡大とは限らない任意の拡大(
>>82 )で成り立つ。
命題 180
L/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とする。
任意の σ ∈ Aut(L/K) に対して、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
証明
>>461 とまったく同じである。
>>476 ソレを言うならオマエが自分で『その間違いとやら』を指摘するべき。
さもなくばオマエはワシの攻撃の対象になるだけや。そやからオマエが
自分から消えた方が安全やゾ。その程度やったら低脳な馬鹿でも判るナ。
猫
479 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 14:41:53.21
>>462 は有限(
>>87 )とは限らないGalois拡大(
>>251 )でも成り立つ。
命題 181
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
H を G の部分群とする。
M = L^H (
>>311 )とする。
このとき、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
証明
>>477 より、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
>>319 より、L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
証明終
480 :
132人目の素数さん :2011/11/14(月) 14:48:37.76
さっき日経サイエンスの記事を調べたが 12月号の予告も含めてガロワ関係の記事は皆無だった
481 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 15:24:30.82
>>462 への補足
Galois理論の基本定理(
>>451 )より Aut(L/M) = H であるから
>>461 より、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
482 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 15:38:25.02
>>479 の修正
命題 181
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
H を G の部分群とする。
M = L^H (
>>311 )とする。
このとき、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
証明
x ∈ L^(σHσ^(-1)) とする。
任意の η ∈ H に対して σησ^(-1)(x) = x
よって、ησ^(-1)(x) = σ^(-1)(x)
よって、σ^(-1)(x) ∈ M
よって、x ∈ σ(M)
よって、L^(σHσ^(-1)) ⊂ σ(M) である。
逆に、x ∈ σ(M) とする。
x = σ(y) となる y ∈ M がある。
任意の η ∈ H に対して
σησ^(-1)(x) = σησ^(-1)(σ(y)) = ση(y) = σ(y) = x
よって、x ∈ L^(σHσ^(-1))
よって、σ(M) ⊂ L^(σHσ^(-1)) である。
証明終
483 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 15:42:46.57
定義 182
L を体(
>>82 )とする。
H を Aut(L) (
>>435 )の部分群とする。
このとき、M = {x ∈ L; σ(x) = x、各σ ∈ H} は明らかに L の部分体である。
M を H の固定体と呼び L^H と書く。
484 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 15:49:01.94
>>482 は任意の拡大(
>>82 )に拡張できる。
命題 183
L/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
H を Aut(L/K) (
>>123 )の部分群とする。
M = L^H (
>>483 )とする。
このとき、任意の σ ∈ Aut(L/K) に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
証明
>>482 の証明とまったく同じである。
x ∈ L^(σHσ^(-1)) とする。
任意の η ∈ H に対して σησ^(-1)(x) = x
よって、ησ^(-1)(x) = σ^(-1)(x)
よって、σ^(-1)(x) ∈ M
よって、x ∈ σ(M)
よって、L^(σHσ^(-1)) ⊂ σ(M) である。
逆に、x ∈ σ(M) とする。
x = σ(y) となる y ∈ M がある。
任意の η ∈ H に対して
σησ^(-1)(x) = σησ^(-1)(σ(y)) = ση(y) = σ(y) = x
よって、x ∈ L^(σHσ^(-1))
よって、σ(M) ⊂ L^(σHσ^(-1)) である。
証明終
485 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:02:02.31
命題 184
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とする。
このとき、M/K がGalois拡大であるためには H が G の正規部分群であることが必要十分である。
証明
必要性:
M/K がGalois拡大であるとする。
>>166 より、任意の σ ∈ G に対して σ(M) = M である。
一方、
>>461 より、Aut(L/σ(M)) = σHσ^(-1) である。
よって、H = σHσ^(-1) である。
よって、H は G の正規部分群である。
十分性:
H を G の正規部分群とする。
>>319 より、M = L^H (
>>311 )である。
よって、
>>482 より、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
σHσ^(-1) = H であるから L^H = σ(M) である。
M = L^H であるから σ(M) = M である。
よって、
>>468 より M/K はGalois拡大である。
証明終
486 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:09:11.67
>>473 への補足
>
>>462 より、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
Galois理論の基本定理(
>>451 )より L^H = M であるから
>>462 より、任意の σ ∈ G に対して L^(σHσ^(-1)) = σ(M) である。
487 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:20:40.31
命題 185
L/K を正規拡大(
>>163 )とする。
M と N を L/K の中間体(
>>309 )とする。
τ:M → N を K-同型(
>>122 )とする。
このとき σ ∈ Aut(L/K) で τ の拡張になっているものが存在する。
証明
>>148 より、埋め込み σ:L → Ω で τ の拡張となっているものが存在する。
>>166 より、σ ∈ Aut(L/K) である。
証明終
488 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:28:22.82
>>475 の拡張
命題 186
L/K をGalois拡大(
>>251 )とし、G をそのGalois群(
>>251 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とし、M/K はGalois拡大であるとする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とおく。
σ ∈ G に対して σ の定義域を M に制限した写像を σ|M とする。
このとき、σ|M ∈ G(M/K) (
>>251 )である。
σ ∈ G に σ|M ∈ G(M/K) を対応させる写像 λ:G → G(M/K) は全射準同型であり、
その核は H である。
よって、G(M/K) は G/H に同型である。
証明
>>468 より σ ∈ G に対して σ(M) = M である。
よって、σ|M ∈ G(M/K) である。
λ:G → G(M/K) は明らかに準同型である。
>>487 より、λ:G → G(M/K) は全射である。
明らかに λ の核は H である。
証明終
489 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:33:25.79
>>488 は正規拡大(
>>163 )でも成り立つ。
命題 187
L/K を正規拡大(
>>163 )とする。
G = Aut(L/K) とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とし、M/K は正規拡大拡大であるとする。
H = Aut(L/M) (
>>123 )とおく。
σ ∈ G に対して σ の定義域を M に制限した写像を σ|M とする。
このとき、σ|M ∈ Aut(M/K) である。
σ ∈ G に σ|M ∈ Aut(M/K) を対応させる写像 λ:G → Aut(M/K) は全射準同型であり、
その核は H である。
よって、Aut(M/K) は G/H に同型である。
証明
>>468 より σ ∈ G に対して σ(M) = M である。
よって、σ|M ∈ Aut(M/K) である。
λ:G → Aut(M/K) は明らかに準同型である。
>>487 より、λ:G → Aut(M/K) は全射である。
明らかに λ の核は H である。
証明終
490 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:44:02.26
定義 188
Galois拡大(
>>251 )はそのGalois群(
>>251 )がAbel群であるときAbel拡大と言う。
491 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 16:45:32.88
定義 189
Galois拡大(
>>251 )はそのGalois群(
>>251 )が巡回群であるとき巡回拡大と言う。
492 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 18:44:12.34
定義 190
G を群とし、H をその部分群とする。
G/H = {σH; σ ∈ G} を H を法とする左剰余類の集合とする。
|G/H| (
>>180 )を [G : H] と書く。
493 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 20:44:37.71
命題 191
L/K を正規拡大(
>>163 )とし、G = Aut(L/K) (
>>123 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とし、H = Aut(L/M) とする。
このとき |E(M/K)| (
>>262 ) = [G : H] (
>>492 ) である。
証明
(σ_i)、i ∈ I を H を法とする左剰余類の集合 G/H の完全代表系とする。
ここで、I はある空でない集合で i ≠ k のとき (σ_i)H ≠ (σ_k)H である。
σ ∈ G に対して σ の定義域を M に制限した写像を σ|M とする。
任意の K-埋め込み(
>>122 ) τ:M → Ω(
>>82 )に対して
>>148 と
>>166 より、σ ∈ G で τ の拡張となっているものが存在する。
σ ∈ (σ_i)H となる i ∈ I が一意に定まる。
他の λ ∈ G が τ の拡張となっているとする。
σ|M = λ|M だから σ^(-1)λ ∈ H
よって、(σ_i)H = σH = λH
よって、K-埋め込み τ:M → Ω に対して上記の i ∈ I は一意に定まる。
よって、ψ:E(M/K) → I が定まる。
逆に i ∈ I に対して σ_i|M ∈ E(M/K) を対応させる写像を φ とする。
τ:M → Ω に対して σ ∈ G を τ の拡張とし、σ ∈ (σ_i)H とする。
σ = (σ_i)η、η ∈ H と書ける。
任意の x ∈ M に対して σ(x) = (σ_i)η(x) = σ_i(x)
よって、τ = σ|M = σ_i|M
よって、φψ(τ) = τ
逆に、任意の i ∈ I に対して τ = σ_i|M とすると ψ(τ) = i
よって、ψφ(i) = i
以上から ψ と φ は互いに逆写像である。
よって、|E(M/K)| = |I| = [G : H]
証明終
494 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 21:39:00.52
>>493 は次のように証明したほうが分かりやすいかもしれない。
命題 191
L/K を正規拡大(
>>163 )とし、G = Aut(L/K) (
>>123 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とし、H = Aut(L/M) とする。
このとき |E(M/K)| (
>>262 ) = [G : H] (
>>492 ) である。
証明
G/H = {σH; σ ∈ G} を H を法とする左剰余類の集合とする。
σ ∈ G に対して σ の定義域を M に制限した写像を σ|M とする。
σ ∈ G に対して σH の各元の M への制限は同じ K-埋め込み M → Ω(
>>82 )を引き起こす。
よって、σH に σ|M を対応させることにより写像 φ:G/H → E(M/K) が定まる。
逆に、任意の K-埋め込み(
>>122 ) τ:M → Ω に対して
>>148 と
>>166 より、σ ∈ G で τ の拡張となっているものが存在する。
このとき、σH の各元は τ の拡張である。
λ ∈ G が τ の拡張となっているとする。
σ|M = λ|M だから σ^(-1)λ ∈ H
よって、λ ∈ σH
よって、σH = {λ ∈ G; λ|M = τ} である。
よって、τ に σH を対応させることにより写像 ψ:E(M/K) → G/H が定まる。
明らかに φ と ψ は互いに逆写像である。
よって、|E(M/K)| = [G : H] である。
証明終
495 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 21:48:29.46
命題 192
L/K を正規拡大(
>>163 )とし、G = Aut(L/K) (
>>123 )とする。
M_1 と M_2 を L/K の中間体(
>>309 )とし、M_1 ⊂ M_2 とする。
H_i = Aut(L/M_i)、i = 1、2 とする。
[M_2 : M_1] < ∞ のとき [M_2 : M_1]_s (
>>267 ) = [H_1 : H_2] (
>>492 )である。
証明
>>172 より、L/M_1 は正規拡大である。
よって、本命題は
>>494 より直ちに得られる。
証明終
496 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 21:58:14.07
命題 193
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
M_1 と M_2 を L/K の中間体(
>>309 )とし、M_1 ⊂ M_2 とする。
H_i = Aut(L/M_i)、i = 1、2 とする。
[M_2 : M_1] < ∞ のとき [M_2 : M_1] = [H_1 : H_2] (
>>492 )である。
証明
>>495 より、[M_2 : M_1]_s = [H_1 : H_2]
>>260 より、M_2/K は分離的であるから M_2/M_1 も分離的である。
よって、
>>269 より、[M_2 : M_1]_s = [M_2 : M_1]
よって、[M_2 : M_1] = [H_1 : H_2]
証明終
497 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/14(月) 23:27:50.50
命題 194
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
M_1、M_2、...、M_r を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H_i = Aut(L/M_i)、i =1、...、r とする。
(M_1)(M_2)...(M_r) (
>>299 ) を合成体(
>>291 )とする。
このとき Aut(L/(M_1)...(M_r)) = (H_1)∩...∩(H_r)
証明
Galois理論の基本定理(
>>451 )と
>>454 の 1) より明らかである。
498 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 07:38:44.49
>>497 は L/K が任意の拡大でも成り立つ。
命題 195
L/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
M_1、M_2、...、M_r を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H_i = Aut(L/M_i)、i =1、...、r とする。
(M_1)(M_2)...(M_r) (
>>299 ) を合成体(
>>291 )とする。
このとき Aut(L/(M_1)...(M_r)) = (H_1)∩...∩(H_r)
証明
各 M_i ⊂ (M_1)...(M_r) だから Aut(L/(M_1)...(M_r)) ⊂ H_i
よって、Aut(L/(M_1)...(M_r)) ⊂ (H_1)∩...∩(H_r)
逆に、σ ∈ (H_1)∩...∩(H_r) なら σ は各 M_i の元を固定する。
よって、σ ∈ Aut(L/(M_1)...(M_r))
よって、(H_1)∩...∩(H_r) ⊂ Aut(L/(M_1)...(M_r))
証明終
499 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 08:35:50.96
>>498 は無限個の中間体についても成り立つ。
命題 196
L/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
(M_i)、i ∈ I を L/K の中間体(
>>309 )の族とする。
各 i ∈ I に対して H_i = Aut(L/M_i) とする。
M を (M_i)、i ∈ I の合成体(
>>291 )とする。
このとき Aut(L/M) = ∩{H_i;i ∈ I}
証明
各 M_i ⊂ M だから Aut(L/M) ⊂ H_i
よって、Aut(L/M) ⊂ ∩{H_i;i ∈ I}
逆に、σ ∈ ∩{H_i;i ∈ I} なら σ は各 M_i の元を固定する。
I の空でない有限部分集合全体の集合を Φ とする。
S ∈ Φ に対して (K_i)、i ∈ S の合成体を M_S とする。
>>292 より、M = ∪{M_S; S ∈ Φ} である。
σ は各 M_S の元を固定する。
よって、σ ∈ Aut(L/M)
よって、∩{H_i;i ∈ I} ⊂ Aut(L/M)
証明終
500 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 10:06:40.04
299 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 10:03:17.62 Galois理論の基本定理は体論の初歩が理解出来ていれば簡単に理解出来る。 実際、高木の代数的整数論では正味1ページ程度で(数体において)基本定理を証明している。 その証明はガロア生誕200周年記念スレの318と452とほぼ同じである。 しかし、方程式の可解性の必要十分条件はその方程式のGalois群が可解群となることという Galoisの主定理の証明はそれほど簡単ではない。
501 :
132人目の素数さん :2011/11/15(火) 10:12:05.74
簡単だから。 簡単でないと思うのはお前が馬鹿な証拠
502 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 10:32:43.45
命題 197
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とし、そのGalois群(
>>251 )を G とする。
M_1、M_2、...、M_r を L/K の中間体(
>>309 )とする。
H_i = Aut(L/M_i)、i =1、...、r とする。
H_i、i =1、...、r で生成される G の部分群を H とする。
このとき、Aut(L/(M_1)∩...∩(M_r)) = H である。
証明
Galois理論の基本定理(
>>451 )と
>>454 の 1) より明らかであるが、一応証明しよう。
>>451 より (M_1)∩...∩(M_r) = L^H (
>>311 ) を証明すれば良い。
α ∈ L^H なら α ∈ L^(H_i)、i = 1、...、r である。
>>451 より、L^(H_i) = M_i であるから α ∈ (M_1)∩...∩(M_r) である。
逆に α ∈ (M_1)∩...∩(M_r) なら α ∈ L^(H_i)、i = 1、...、r である。
H の元は各 H_i の元の積として表されるから α ∈ L^H である。
証明終
503 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 10:45:05.61
命題 198
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
F/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
このとき LF/F はGalois拡大である。
ここで LF は L と F の合成体(
>>132 )である。
証明
>>171 より、LF/F は正規拡大(
>>163 )である。
>>284 より、LF/F は分離代数的(
>>247 )である。
よって、LF/F はGalois拡大である。
証明終
504 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 12:15:42.03
次の命題はGaloisの主定理(
>>85 )の証明において重要な役割をする。
505 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 12:17:16.17
命題 199
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
F/K を任意の拡大(
>>82 )とする。
>>503 より、LF/F はGalois拡大である。
K ⊂ L∩F ⊂ L であるから
>>310 より L/L∩F はGalois拡大である。
このとき、任意の σ ∈ G(LF/F) (
>>251 )に対して σ の L への制限 σ|L は
G(L/(L∩F)) の元である。
σ ∈ G(LF/F) に σ|L ∈ G(L/(L∩F)) を対応させる写像 λ は
G(LF/F) から G(L/(L∩F)) への同型である。
証明
>>166 より、任意の σ ∈ G(LF/F) に対して σ(L) = L である。
よって、σ|L ∈ G(L/(L∩F)) である。
λ:G(LF/F) → G(L/(L∩F)) が準同型であることは明らかである。
σ が λ の核の元なら σ は L の各元を固定する。
一方、σ は F の各元を固定するから σ = 1 である。
よって、λ は単射である。
よって、λ が全射であることを証明すればよい。
λ の像を H とする。
H = G(L/(L∩F)) を示せばよい。
それにはGalois理論の基本定理(
>>451 )より L∩F = L^H を示せばよい。
α ∈ L∩F とする。
α ∈ F だから、任意の σ ∈ G(LF/F) に対して σ(α) = α である。
即ち α ∈ L^H である。
よって、L∩F ⊂ L^H である。
逆に α ∈ L^H とする。
任意の σ ∈ G(LF/F) に対して σ|L ∈ H であるから σ(α) = α である。
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より、α ∈ F である。
よって、α ∈ L∩F である。
よって、L^H ⊂ L∩F である。
証明終
506 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 12:21:13.10
>>505 は L/K が有限でなくても成り立つ。
その証明には無限次Galois理論が必要である。
507 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 15:20:24.98
命題 200
L_1/K、...、L_n/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
G_i = G(L_i/K)、i = 1、...、n とおく。
E を L_1、...、L_n の合成体(
>>291 )とする。
このとき、E/K はGalois拡大である。
G = G(E/K) とおく。
σ ∈ G に (σ|L_1、...、σ|L_n) ∈ (G_1)×...×(G_n) を
対応させることにより写像 λ:G → (G_1)×...×(G_n) が定義される。
ここで σ|L_i、i = 1、...、n は σ の定義域を L_i に制限した写像である。
このとき、λ は単射準同型である。
証明
>>173 (と n に関する帰納法)より、E/K は正規拡大である。
>>284 と
>>137 (と n に関する帰納法)より、E/K は分離代数的である。
よって、E/K はGalois拡大である。
>>166 より、任意の σ ∈ G(E/K) に対して σ|L_i ∈ G_i、i = 1、...、n となる。
よって写像 λ:G → (G_1)×...×(G_n) が定義される。
λ が準同型であることは明らかである。
σ ∈ G(E/K) が各 L_i の全ての元を固定すれば、σ は E の全ての元を固定する。
よって、σ = 1 である。
よって、λ は単射である。
証明終
508 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 15:38:52.08
命題 201
L_1/K と L_2/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
G_i = G(L_i/K)、i = 1、2 とおく。
E を L_1 と L_2 の合成体(
>>291 )とする。
G = G(E/K) とおく。
>>507 より E/K はGalois拡大である。
このとき、L_1 ∩ L_2 = K であれば、
>>507 の λ:G → (G_1)×(G_2) は同型である。
証明
>>507 より、λ は単射準同型であるから λ が全射であることを証明すればよい。
>>505 より、任意の τ_1 ∈ G_1 に対して σ_1 ∈ G(E/L_2) で σ_1|L_1 = τ_1 となるものがある。
σ_1|L_2 = 1 だから λ(σ_1) = (τ_1、1) である。
同様に、任意の τ_2 ∈ G_2 に対して σ_2 ∈ G(E/L_1) で σ_2|L_2 = τ_2 となるものがある。
σ_2|L_1 = 1 だから λ(σ_2) = (1、τ_2) である。
このとき、λ(σ_1σ_2) = λ(σ_1)λ(σ_2) = (τ_1、1)(1、τ_2) = (τ_1、τ_2)
よって、λ は全射である。
証明終
509 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 15:41:21.60
510 :
132人目の素数さん :2011/11/15(火) 15:45:13.66
クズ。お前に才能はなし。
512 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 16:27:00.68
定義 202
L/K を拡大(
>>82 )とする。
L = K(α)、α^n ∈ K となる α ∈ L と整数 n ≧ 1 があるとき L/K を単冪根拡大と呼ぶ。
513 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 16:36:16.82
定義 203
K = K_0 ⊂ K_1 ⊂ ...⊂ K_n = L を体(
>>82 )の増大列とする。
各 K_i/K_(i-1)、i = 1、...、n が単冪根拡大(
>>512 )であるとき
L/K を冪根拡大(radical extension)と呼ぶ。
514 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 16:40:57.71
定義 204
L/K を拡大(
>>82 )とする。
冪根拡大(
>>513 ) E/K があり L ⊂ E となるとき L/K を可解拡大という。
515 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 16:45:45.76
定義 205
K を体(
>>82 )とし、f(X) ∈ K[X] を定数でない多項式とする。
f(X) の最小分解体(
>>149 )が K 上可解(
>>514 )となるとき f(X) を(K 上)可解という。
516 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 17:57:48.17
命題 206
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数で割れない整数とする。
このとき、多項式 X^n - 1 の Ω における根の全体は Ω の乗法群の
位数 n の巡回部分群である。
証明
X^n - 1 の Ω における根の全体は明らかに Ω の乗法群の有限部分群である。
よって、
>>332 より巡回群である。
この群を G とする。
n = 1 なら |G| = 1 である。
よって、n ≧ 2 とする。
X^n - 1 の導多項式(
>>182 )は nX^(n-1) であるから
Ωの標数の仮定より、nX^(n-1) ≠ 0 である。
よって、nX^(n-1) の根は 0 のみである。
よって、X^n - 1 と nX^(n-1) は共通根を持たない。
よって、
>>190 より、X^n - 1 は重根(
>>189 )を持たない。
よって、|G| = n である。
証明終
517 :
132人目の素数さん :2011/11/15(火) 18:23:46.72
つぶやき猫
518 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 20:06:41.38
命題 207
Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )を p ≠ 0 とする。
n ≧ 2 を p で割れる整数とし、 n = (p^e)m とする。
ここで m は p で割れない整数である。
このとき、多項式 X^n - 1 の Ω における根の全体は Ω の乗法群の
位数 m の巡回部分群である。
証明
A = Ω[X] は
>>219 の条件を満たす可換環である。
よって、X^n - 1 = (X^m - 1)^(p^e) である。
よって、本命題は
>>516 より直ちに得られる。
証明終
つぶしや猫 猫
520 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 21:08:12.69
定義 208
n ≧ 1 を整数とする。
X^n - 1 の Ω(
>>82 ) における根を 1 の n 乗根と言う。
n が Ωの標数(
>>214 )で割れないとき、
>>516 より 1 の n 乗根全体は
Ω の乗法群の位数 n の巡回部分群である。
この巡回部分群の生成元を 1 の原始 n 乗根と言う。
521 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 21:35:09.42
定義 209
K を体(
>>82 )とする。
n ≧ 1 を整数とする。
X^n - 1 の K 上の最小分解体(
>>149 )を K 上の位数 n の円分体(cyclotomic field)と言う。
522 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 21:39:09.44
記法 A を環とする。 A の可逆元全体のなす群を A^* と書く。
523 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/15(火) 22:31:32.37
命題 210
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
K を体(
>>82 )とする。
このとき、K 上の位数 n の円分体(
>>521 ) L はGalois拡大(
>>251 )であり、
そのGalois群は (Z/nZ)^* の部分群に同型である。
ここで Z は有理整数環である。
よって、L/K はAbel拡大(
>>490 )である。
証明
>>516 より X^n - 1 は分離的(
>>193 )である。
よって、
>>322 より、L/K は有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )である。
G を L/K のGalois群(
>>251 )とする。
>>516 より、多項式 X^n - 1 の Ω における根の全体は Ω の乗法群の位数 n の巡回部分群である。
この群を μ_n とする。
L = K(μ_n) である。
ζ を 1 の原始 n 乗根(
>>520 )とすると、μ_n の元はすべて ζ の冪である。
よって、L = K(ζ) である。
任意の σ ∈ G は μ_n の自己同型を引き起こす。
よって、σ(ζ) は 1 の原始 n 乗根である。
よって、σ(ζ) = ζ^i となる。
ここで、i は n と素な整数である。
ζ^i = ζ^k なら i ≡ k (mod n) である。
よって、σ ∈ G に i (mod n) ∈ (Z/nZ)^* を対応させることにより
写像 ψ:G → (Z/nZ)^* が得られる。
σ、τ ∈ G とし、σ(ζ) = ζ^i、τ(ζ) = ζ^k とする。
στ(ζ) = σ(ζ^k) = (σ(ζ))^k = ζ^(ik)
よって、ψ(στ) = ψ(σ)ψ(τ) である。
よって、ψ は準同型である。
ψ(σ) = 1 なら σ(ζ) = ζ
よって、σ = 1 である。
よって、σ は単射である。
証明終
■■■■■■フジデモwith電通・朝日新聞 抗議デモ■■■■■■ 日時 11月20日(日) 場所 JR東京駅八重洲南口から徒歩約8分 地下鉄有楽町線銀座一丁目駅7番出口から徒歩約1分 集合場所 水谷橋公園 集合時間 12時30分 出発時間 12時45分 雨天決行 主催 2ch大規模off フジデモwith朝日新聞・電通抗議デモ 実行委員会
525 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 12:43:47.93
命題 211
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
よって、
>>516 より、Ω は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含む。
K を体(
>>82 )とし、ζ ∈ K とする。
a ∈ K とし、X^n - a の Ω における根を α とする。
このとき、K(α)/K は巡回拡大(
>>491 )であり、
[K(α) : K] は n の約数である。
証明
a = 0 の場合は自明であるから a ≠ 0 と仮定する。
よって、α ≠ 0 である。
α、αζ、...、αζ^(n-1) は X^n - a の相異なる根である。
よって、X^n - a は分離的(
>>193 )である。
よって、
>>450 より、X^n - a の K 上の最小分解体(
>>149 ) L は K のGalois拡大(
>>251 )である。
L = K(α、αζ、...、αζ^(n-1)) であるが ζ ∈ K であるから L = K(α) である。
G を L/K のGalois群(
>>251 )とする。
>>516 より、多項式 X^n - 1 の Ω における根の全体は Ω の乗法群の位数 n の巡回部分群である。
この群を μ_n とする。
σ ∈ G に対して σ(α) は X^n - a の根であるから σ(α) = ωα、ω ∈ μ_n と書ける。
σ ∈ G にこの ω ∈ μ_n を対応させることにより写像 ψ:G → μ_n が得られる。
よって σ(α) = ψ(σ)α である。
σ、τ ∈ G のとき στ(α) = σ(ψ(τ)α) = ψ(τ)σ(α) = ψ(τ)ψ(σ)α
よって、ψ(στ)α = ψ(τ)ψ(σ)α
α ≠ 0 であるから ψ(στ) = ψ(τ)ψ(σ)
よって、ψ:G → μ_n は準同型である。
L = K(α) であるから σ(α) = α なら σ = 1 である。
よって、ψ は単射である。
よって、G は μ_n の部分群に同型である。
よって、G は巡回群であり、|G| = [K(α) : K] は n の約数である。
証明終
526 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 12:59:48.10
命題 212
>>525 と同じ条件の下で d = [K(α) : K] とすると α^d ∈ K である。
よって、α^m ∈ K となる整数 m ≧ 1 の最小値が n であれば
[K(α) : K] = n となる。
よって、このとき X^n - a は K[X] において既約である。
証明
|ψ(G)| = |G| = d であるから、任意の σ ∈ G に対して ψ(σ)^d = 1 である。
よって、σ(α^d) = (σ(α))^d = (ψ(σ)α)^d = α^d
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より、α^d ∈ K である。
証明終
527 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 13:20:35.00
>>117 の証明は次のようしたほうが良い。
f(X) = g(X)h(X) とする。ここで、g(X)、h(X) ∈ K[X] であり、deg g(X) ≧ 1、deg h(X) ≧ 1 である。
f(α) = g(α)h(α) = 0 であるから g(α) = 0 または h(α) = 0 である。
しかし、deg g(X) < deg f(X) であるから g(α) ≠ 0 である。
同様に h(α) ≠ 0 である。
528 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 13:22:30.53
命題 213
p を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )と異なる素数とする。
よって、
>>516 より、Ω は 1 の原始 p 乗根(
>>520 ) ζ を持つ。
K を体(
>>82 )とし、ζ ∈ K とする。
a ∈ K とし、X^p - a は K において根を持たないとする。
このとき、X^p - a は K[X] において既約である。
証明
X^p - a の Ω における根を α とする。
>>525 より、[K(α) : K] は p の約数である。
よって、[K(α) : K] = p または [K(α) : K] = 1 である。
仮定より、[K(α) : K] ≠ 1 であるから [K(α) : K] = p である。
よって、X^p - a は α の K 上の最小多項式(
>>116 )である。
よって、
>>117 より X^p - a は K[X] において既約である。
証明終
529 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 14:26:07.55
次の命題が示すように
>>528 は ζ ∈ K でなくとも成り立つ。
530 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 14:30:49.74
命題 214
p を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )と異なる素数とする。
K を体(
>>82 )とする。
a ∈ K とし、X^p - a は K において根を持たないとする。
このとき、X^p - a は K[X] において既約である。
証明
>>516 より、Ω は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を持つ。
X^p - a の Ω における根の一つを α とする。
α は K に含まれないから α ≠ 0 である。
よって、α、αζ、...、αζ^(p-1) は X^p - a の相異なる根である。
X^p - a = g(X)h(X) とする。
ここで、g(X) と h(X) は K[X] のモニックな多項式で、1 ≦ deg g(X) < p とする。
g(X) の根は αζ^i の形であるから g(X) の定数項を b とすると、
b = ±(α^kζ^m) である。ここで、k = deg g(X) である。
この両辺を p 乗する。α^p = a、ζ^p = 1 であるから、
p が奇素数であれば b^p = ±a^k である。
p = 2 なら b^p = a^k である。
p が奇素数で b^p = -a^k のとき (-b)^p = -b^p = a^k
よって、どの場合でも c^p = a^k となる c ∈ K がある。
Γ = K^* (
>>522 )とおき、Γ^p = {x^p; x ∈ Γ} とおく。
Γ^p は Γ の部分群である。
π:Γ → Γ/Γ^p を標準的な準同型とする。
即ち、π(x) = x (mod Γ^p) である。
α = π(a) とおく。
X^p - a は K において根を持たないから α ≠ 1 である。
一方、α^p = π(a^p) = 1
よって、群 Γ/Γ^p の元として α の位数は p である。
しかし、c^p = a^k より α^k = 1 である。
1 ≦ k < p であるから、これは矛盾である。
証明終
531 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 16:52:56.94
定義 215 A を可換環とする。 a ∈ A^* (522)と b ∈ A に対して写像 λ:A → A を λ(x) = ax + b で定義する。 この写像を φ(a, b) と書く。 φ(a, b) = φ(1, b)φ(a, 0) である。 φ(a, 0) と φ(1, b) はそれぞれ全単射であるから φ(a, b) も全単射である。 φ(a, b)(0) = b φ(a, b)(1) = a + b よって、a = φ(a, b)(1) - φ(a, b)(0) よって、a と b は写像 φ(a, b) により一意に決まる。 (a, b)、(c, d) ∈ (A^*)×A のとき φ(a, b)φ(c, d)(x) = a(cx + d) + b = acx + ad + b よって、φ(a, b)φ(c, d) = φ(ac, ad + b) である。 よって、φ(a, b)φ(a^(-1), -(a^(-1))b) = φ(1, 0) φ(1, 0) は A の恒等写像であるから φ(a^(-1), -(a^(-1))b) は φ(a, b) の逆写像である。 以上から {φ(a, b); (a, b) ∈ (A^*)×A} は集合 A 上の対称群 Sym(A) の部分群である。 この群を A 上の一次の一般affine群と言い、Aff(1, A) と書く。
532 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 17:11:46.72
>>531 Aff(1, A) の元を A 上の一次のaffine変換と言う。
533 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 17:29:16.40
A を可換環とする。
>>531 の記号で (a, b)、(c, d) ∈ (A^*)×A のとき
φ(a, b)φ(c, d) = φ(ac, ad + b) であった。
よって、φ(a, b) に a を対応させる写像 f:Aff(1, A) → A^* は準同型である。
f の核は N = {φ(1, b); b ∈ A} である。
よって、N は Aff(1, A) の正規部分群である。
f は全射であるから Aff(1, A)/N は A^* に同型である。
よって |Aff(1, A)/N| = |A^*| (
>>180 )
よって、|Aff(1, A)| = |N||A^*|
一方、|N| = |A| であるから |Aff(1, A)| = |A||A^*| である。
b, c ∈ A のとき φ(1, b)φ(1, c) = φ(1, b + c)
よって、b ∈ A に φ(1, b) ∈ N を対応させる写像は A の加法群から N への準同型である。
この写像は単射であるから N は A の加法群に同型である。
H = {φ(a, 0); a ∈ A^*} とおく。
a ∈ A^* に φ(a, 0) を対応させる写像は単射準同型である。
よって、H は A^* に同型である。
(a, b) ∈ (A^*)×A のとき φ(a, b) = φ(1, b)φ(a, 0) であるから
Aff(1, A) = NH である。
明らかに N ∩ H = {1} である。
534 :
検便のナウシカ ◆UVkh7uHFoI :2011/11/16(水) 19:13:55.71
リンク貼ってくれてるから読むのに助かる
535 :
132人目の素数さん :2011/11/16(水) 19:15:50.80
じゃあ俺はハルヒ
536 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 20:15:51.88
定義 216 G を群とし、N をその正規部分群、H をその部分群とする。 G = NH、N ∩ H = {1} となるとき G を N と H の半直積と言う。
537 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 21:14:44.77
命題 217
G を群とし、N をその正規部分群、H をその部分群とする。
以下の条件は互いに同値である。
(1) G は N と H の半直積(
>>536 )である。
(2) G = HN、N ∩ H = {1}
(3) G の任意の元 g は g = nh、n ∈ N、h ∈ H と一意に書ける。
(4) G の任意の元 g は g = hn、h ∈ H、n ∈ N と一意に書ける。
(5) 標準単射 ι:H → G と標準全射 π:G → G/N の合成は H と G/N の同型である。
(6) 準同型 μ:G → H で H 上で恒等写像になり、Ker(μ) = N となるものがある。
証明
(1) ⇔ (2):HN = NH より明らか。
(1) ⇒ (3):
G = NH だから g = nh、n ∈ N、h ∈ H と書ける。
nh = mk、n、m ∈ N、h、k ∈ H とする。
m^(-1)n = kh^(-1) ∈ N ∩ H = {1}
よって、n = m、h = k
(3) ⇒ (1):
G = NH である。
g ∈ N ∩ H とする。
g = g1 = 1g
g ∈ N、g ∈ H だから一意性より g = 1 である。
よって、N ∩ H = {1}
(2) ⇔ (4):上と同様
(続く)
538 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 21:15:40.73
>>537 の続き
2) ⇒ 5)
λ = πι とおく。
λ(H) = HN/N = G/N である。
Ker(λ) = H ∩ N = {1}
よって、λ:H → G/N は同型である。
5) ⇒ 6)
λ = πι とおく。
λ:H → G/N は同型である。
μ = λ^(-1)π とおく。
h ∈ H のとき μ(h) = λ^(-1)π(h) = λ^(-1)λ(h) = h
任意の g ∈ G に対して μ(g) = λ^(-1)π(g)
λ^(-1) は同型だから μ(g) = 1 と π(g) = 1 は同値である。
よって、Ker(μ) = N
6) ⇒ 1)
任意の g ∈ G に対して μ(g) = h とおく。
h ∈ H である。
μ(gh^(-1)) = μ(g)μ(h^(-1)) = hh^(-1) = 1
よって、gh^(-1) ∈ N である。
よって、g ∈ Nh ∈ NH
よって、G = NH
h ∈ N ∩ H とする。
h = μ(h) = 1
よって N ∩ H = {1}
証明終
539 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 21:20:37.17
A を可換環とする。
>>533 より Aff(1, A) (
>>531 )は N = {φ(1, b); b ∈ A} と
H = {φ(a, 0); a ∈ A^*} の半直積(
>>536 )である。
540 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 22:17:21.63
命題 218
L/K を有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )とする。
E と F を L/K の中間体(
>>309 )とする。
以下の条件が成り立つとする。
1) E/K はGalois拡大である。
2) L = EF (
>>132 )
3) E ∩ F = K
G = G(L/K) (
>>251 )、N = Aut(L/E) (
>>123 )、H = Aut(L/F) とおく。
>>485 より、N は G の正規部分群である。
このとき G は N と H の半直積(
>>536 )である。
証明
>>505 より、η ∈ H = G(EF/F) に η|E ∈ G(E/(E ∩ F)) = G(E/K) を対応させる写像は同型である。
一方、
>>488 より、σ ∈ G に σ|E ∈ G(E/K) を対応させる写像は全射準同型であり、
その核は N である。
上記から任意の σ ∈ G に対して σ|E = η|E となる η ∈ H が一意に存在する。
η^(-1)σ|E は E の恒等写像であるから η^(-1)σ ∈ N である。
よって、σ ∈ HN である。
τ ∈ N ∩ H とすると τ は E と F の元を固定する。
L = EF だから τ = 1 である。
よって、N ∩ H = {1} である。
よって、
>>537 の (2) より G は N と H の半直積である。
証明終
541 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 22:19:16.66
542 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 22:44:48.37
命題 219
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
K を体(
>>82 )とする。
a ∈ K とし、X^n - a の K 上の最小分解体(
>>149 ) を L とする。
このとき L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
このとき、G は Aff(1, Z/nZ) (
>>531 )の部分群に同型である。
ここで Z は有理整数環である。
証明
>>516 より、Ω は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含む。
X^n - a の Ω における根の一つを α とする。
a = 0 の場合は G = {1} であり、本命題は自明であるから a ≠ 0 と仮定する。
よって、α ≠ 0 である。
よって、α、αζ、...、αζ^(n-1) は X^n - a の相異なる根である。
よって、X^n - a は分離的(
>>193 )である。
よって、
>>450 より L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
L = K(α、αζ、...、αζ^(n-1)) であるが α ≠ 0 より、ζ = (αζ)/α ∈ L である。
よって、L = K(α、ζ) である。
(続く)
543 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/16(水) 22:45:35.49
>>542 の続き
任意の σ ∈ G に対して σ(ζ) は 1 の原始 n 乗根であるから σ(ζ) = ζ^b、b ∈ Z と書ける。
このとき b は n と素である。
ζ^b = ζ^e なら b ≡ e であるから b (mod n) は σ により一意に決まる。
このとき、b (mod n) ∈ (Z/nZ)^* (
>>522 )である。
一方、σ(α) は X^n - a の根であるから σ(α) = αζ^c、c ∈ Z と書ける。
上と同じ理由により c (mod n) は σ により一意に決まる。
よって、σ ∈ G に対して (b mod n、c mod n) ∈ (Z/nZ)^*×(Z/nZ) が定まる。
よって、φ(σ) = (b mod n、c mod n) と定義することにより
写像 φ:G → (Z/nZ)^*×(Z/nZ) が得られる。
L = K(α、ζ) であるから任意の σ ∈ G は σ(α) と σ(ζ) で決まる。
よって、φ は単射である。
σ、τ ∈ G とし、φ(σ) = (b mod n、c mod n)、φ(τ) = (d mod n、e mod n) とする。
στ(ζ) = σ(ζ^d) = ζ^(bd)
στ(α) = σ(αζ^e) = (αζ^c)ζ^(be) = αζ^(be + c)
よって、φ(στ) = (bd mod n、be + c mod n)
よって、
>>531 より φ は G から Aff(1, Z/nZ) への単射準同型と見なせる。
証明終
544 :
132人目の素数さん :2011/11/16(水) 22:48:06.19
くまーさんって、血の通った人間なのだろうか。 淡々と書き込んでる様子を想像できない。
>>544 アンタ等みたいに大脳が腐ってるよりもよっぽどマシ。
猫
546 :
132人目の素数さん :2011/11/16(水) 23:53:27.90
ガロア支援してやろう
547 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 00:42:51.78
命題 220
p を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )と異なる素数とする。
>>516 より、Ω は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含む。
K を体(
>>82 )とする。
[K(ζ) : K] = p - 1 とする。
a ∈ K とし、X^p - a は K において根を持たないとする。
X^n - a の K 上の最小分解体(
>>149 ) を L とする。
このとき L/K はGalois拡大(
>>251 )であり、
そのGalois群(
>>251 ) G は Aff(1, Z/pZ) (
>>531 )に同型である。
ここで Z は有理整数環である。
証明
X^n - a の Ω における根を α とする。
α は K に含まれないから α ≠ 0 である。
>>542 の証明と同様に L/K はGalois拡大であり、L = K(α、ζ) である。
>>530 より、X^p - a は K[X] において既約である。
よって、[K(α) : K] = p である。
よって、[K(α) : K] > [K(ζ) : K] である。
よって、[K(α、ζ) : K(ζ)] > 1 である。
一方、
>>525 より、[K(α、ζ) : K(ζ)] は p の約数である。
よって、[K(α、ζ) : K(ζ)] = p である。
よって、
>>88 より、[K(α、ζ) : K] = [K(α、ζ) : K(ζ)][K(ζ) : K] = p(p-1)
一方、
>>542 より、G は Aff(1, Z/pZ) の部分群に同型である。
>>533 より、|Aff(1, Z/pZ)| = p(p-1) であるから G は Aff(1, Z/pZ) に同型である。
証明終
548 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 00:48:06.62
>>547 の条件の一つである [K(ζ) : K] = p - 1 は K が有理数体の場合に成り立つ。
このことは代数的整数論003の162で証明されている。
549 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 01:39:18.53
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
K を体(
>>82 )とする。
a ∈ K とし、X^n - a の K 上の最小分解体(
>>149 ) を L とする。
>>542 より、L/K はGalois拡大(
>>251 )である。
G をそのGalois群(
>>251 )とする。
>>516 より、Ω は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を持つ。
X^n - a の Ω における根の一つを α とする。
>>542 の証明で示したように L = K(α、ζ) である。
>>523 より、K(ζ)/K Galois拡大であり、 そのGalois群は (Z/nZ)^* の部分群に同型である。
L = K(α、ζ) = K(ζ)(α) であるから
>>525 より、L/K(ζ) は巡回拡大(
>>491 )である。
N = G(L/K(ζ)) とおくと
>>488 より G/N は G(K(ζ)/K) (
>>251 )に同型である。
よって、N と G/N はともにabel群である。
よって、G は可解群(定義は次に述べる)である。
550 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 02:07:27.31
定義 221 G を群とする。 G の部分群の列 G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_n = {1} があり、 各 G_i(i = 1、...、n) は G_(i-1) の正規部分群であり、G_(i-1)/G_i がabel群であるとき G を可解群と言う。
551 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 02:24:45.42
奇数位数の有限群は可解群である(Feit-Thompson 1963)。 Feit-Thompsonのこの論文は255ページと長大である。
552 :
132人目の素数さん :2011/11/17(木) 02:27:37.60
>>551 その大結果の証明は今だに
簡略化されていないの?
有限群論という範疇の中でソコまでの主張が成立するのは素晴らしい事。 猫
554 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 07:50:57.76
定義 222 G ≠ {1} を群とする。 G が G と {1} 以外の正規部分群を持たないとき G を単純群と言う。
555 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 07:52:26.63
定義 223
G を群とする。
G の部分群の列 G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_n = {1} があり、
各 G_i(i = 1、...、n) は G_(i-1) の正規部分群であり、G_(i-1)/G_i が単純群(
>>554 ) であるとき
この列を G の組成列(composition series)と言う。
各 G_(i-1)/G_i をこの組成列の組成因子(composition factor)または因子と呼ぶ。
n をこの組成列の長さと呼ぶ。
556 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 08:16:16.69
命題 224 G を群とする。 N を G の正規部分群とし、H を G の部分群とする。 このとき、HN は G の部分群であり、N は HN の正規部分群である。 さらに、H ∩ N は H の正規部分群であり、H/(H ∩ N) は HN/N に同型である。 証明 HN = NH、(HN)(HN) = HHNN = HN よって、HN は G の部分群である。 N ⊂ HN であるから N は HN の正規部分群である。 π:G → G/N を標準的な準同型とする。 π を H に制限した写像 π|H:H → G/N を考える。 π|H の像は HN/N である。 π|H の核は H ∩ N である。 よって、H/(H ∩ N) は HN/N に同型である。 証明終
557 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 08:48:02.63
命題 225
G を群とする。
G が長さ n の組成列(
>>555 )を持てば、G の任意の真正規部分群 N は、
長さ ≦ n - 1 の組成列を持つ。
証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 の場合は自明である。
n ≧ 2 とする。
G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_n = {1} を組成列とする。
>>556 より、NG_1/G_1 は N/(N ∩ G_1) と同型である。
NG_1 = G_1 の場合、即ち N ⊂ G_1 の場合は帰納法の仮定より、
N は長さ ≦ n - 1 の組成列を持つ。
NG_1 ≠ G_1 の場合とする。
G ⊃ NG_1 ⊃ G であり、NG_1 は G の正規部分群であるから NG_1 = G である。
>>556 より、N/(N ∩ G_1) は G/G_1 に同型であるから N/(N ∩ G_1) は単純群(
>>554 )である。
N ∩ G_1 = G_1 とすると N ⊃ G_1 となり、N = G または N = G_1 となって仮定に反する。
よって、N ∩ G_1 ≠ G_1 である。
よって、N ∩ G_1 は帰納法の仮定より長さ ≦ n - 2 の組成列を持つ。
よって、N は 長さ ≦ n - 1 の組成列を持つ。
証明終
558 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 10:13:11.38
命題 226 G を群とする。 H_1 ⊃ H_2 を G の部分群とし、H_2 は H_1 の正規部分群とする。 (H_1)/(H_2) は単純群であるとする。 N を G の正規部分群とする。 このとき、(H_1)N/(H_2)N は単純群であるか (H_1)N = (H_2)N である。 証明 標準準同型:(H_1)N → (H_1)N/(H_2)N を H_1 に制限することにより、 準同型 f:H_1 → (H_1)N/(H_2)N が得られる。 f は全射である。 f(H_2) = {1} であるから f は全射準同型 g:(H_1)/(H_2) → (H_1)N/(H_2)N を誘導する。 (H_1)/(H_2) は単純群であるから Ker(g) = {1} または Ker(g) = (H_1)/(H_2) である。 よって、(H_1)N/(H_2)N は (H_1)/(H_2) に同型であるから {1} である。 よって、(H_1)N/(H_2)N は単純群であるか (H_1)N = (H_2)N である。 証明終
559 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 10:56:44.27
命題 227
G を群とする。
H_1 ⊃ H_2 を G の部分群とし、H_2 は H_1 の正規部分群とする。
N を G の正規部分群とする。
このとき、全射準同型 g:(H_1)/(H_2) → (H_1)N/(H_2)N が存在する。
証明
>>558 で証明されている。
560 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 11:07:13.60
命題 228
G を可解群(
>>550 )とする。
N を G の任意の正規部分群とする。
このとき、G/N は可解群である。
証明
G の部分群の列 G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_n = {1} があり、
各 G_i(i = 1、...、n) は G_(i-1) の正規部分群であり、G_(i-1)/G_i はabel群である。
列 G = (G_0)N ⊃ (G_1)N ⊃ ... ⊃ (G_n)N = N を考える。
>>559 より、各 i に対して 全射準同型 (G_(i-1))/(G_i) → (G_(i-1))N/(G_i)N が存在する。
よって、各 (G_(i-1))N/(G_i)N はabel群である。
よって、G/N は可解群である。
証明終
561 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 11:47:55.43
命題 229(Jordan-Hoelderの定理)
G を群とする。
G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_n = {1} を組成列とする。
このとき、G の任意の組成列の長さは n であり、その組成因子の列は、
順序を別にして列 (G_(i-1)/G_i)、i = 1、...、n と同型である。
証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 の場合は自明である。
n ≧ 2 とする。
G = H_0 ⊃ H_1 ⊃ H_2 ... ⊃ H_m = 0 を別の組成列とする。
G_1 = H_1 なら帰納法の仮定から成り立つ。
よって、G_1 ≠ H_1 とする。
H_0 ⊃ (G_1)(H_1) ⊃ H_1 であるが (G_1)(H_1) ≠ H_1 であるから H_0 = (G_1)(H_1) である。
よって、
>>556 より G_1/(G_1 ∩ H_1) は H_0/H_1 と同型である。
同様に H_1/(G_1 ∩ H_1) は G_0/G_1 と同型である。
>>557 より、G_1 ∩ H_1 は組成列を持つ。
よって、G_1 ⊃ G_1 ∩ H_1 ⊃ ... となる組成列がある。
帰納法の仮定からこの組成列の長さは n - 1 であり、
その組成因子の列は順序を別にして列 (G_(i-1)/G_i)、i = 2、...、n と同型である。
H_1 ⊃ G_1 ∩ H_1 ⊃ ... は長さは n - 1 の組成列である。
よって、帰納法の仮定から n - 1 = m -1 であり、よって n = m である。
その組成因子の列は順序を別にして列 (H_(i-1)/H_i)、i = 2、...、n と同型である。
よって、本命題が成り立つ(図を描いてみれば良くわかる)。
証明終
562 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 12:32:47.98
命題 230
有限群は組成列(
>>555 )を持つ。
証明
G を有限群とする。
G の位数 n に関する帰納法を使う。
n = 1 の場合は自明である。
n ≧ 2 とする。
G の正規部分群で G と異なるもの全体を Σ とする。
{1} ∈ Σ であるから Σ は空でない。
N を Σ の中で位数最大のものとする。
G/N は単純群である。
N の位数 ≦ n - 1 であるから帰納法の仮定から N は組成列を持つ。
よって、G は組成列を持つ。
証明終
563 :
132人目の素数さん :2011/11/17(木) 12:36:15.32
支援
564 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 12:49:54.74
命題 231
有限群が可解(
>>550 )であるためにはその任意の組成列(
>>555 )の各組成因子(
>>555 )が
素数位数を持つことであることが必要十分である。
証明
Jordan-Hoelderの定理(
>>561 )と、abel群が単純群(
>>554 )であれば、その位数は素数であることと、
逆に素数位数の群はabel群であることから本命題は直ちに得られる。
証明終
565 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 13:10:18.69
命題 232
可解群(
>>550 )の部分群は可解である。
証明
G を可解群とし、H をその部分群とする。
G の部分群の列 G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_n = {1} があり、
各 G_i(i = 1、...、n) は G_(i-1) の正規部分群であり、G_(i-1)/G_i はabel群である。
各 i に対して、π_i:G_(i-1) → G_(i-1)/G_i を標準的な準同型とする。
π_i は準同型 λ_i:H ∩ G_(i-1) → G_(i-1)/G_i を引き起こす。
この核は H ∩ G_i である。
よって、(H ∩ G_(i-1))/(H ∩ G_i) は G_(i-1)/G_i の部分群に同型であるからabel群である。
よって、H_i = H ∩ G_i、i = 0、1、...、n とおけば、
H = H_0 ⊃ H_1 ⊃ ... ⊃ H_n = {1} となり、
各 H_i(i = 1、...、n) は H_(i-1) の正規部分群であり、H_(i-1)/H_i はabel群である。
よって、H は可解群である。
証明終
566 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 13:15:08.74
命題 233
G を群とする。
N を G の正規部分群とする。
N と G/N が可解(
>>550 )であれば G も可解である。
証明
可解群の定義(
>>550 )から明らかである。
567 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 13:26:49.05
命題 234
G_1、...G_n を群とする。
G = (G_1)×...×(G_n) を直積とする。
このとき、G が可解(
>>550 )であるためには各 G_i が可解であることが必要十分である。
証明
必要性:
G が可解であるとする。
各 i に対して π_i:G → G_i を射影とする。
π_i の核を N_i とする。
G/N_i と G_i は同型であるから
>>560 より、G_i は可解である。
十分性:
各 G_i が可解であるとする。
n に関する帰納法を使う。
n = 1 の場合は自明である。
n ≧ 2 とする。
G/G_n は (G_1)×...×(G_(n-1)) に同型であるから帰納法の仮定より可解である。
よって、
>>566 より、G は可解である。
証明終
568 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 13:40:59.69
>>293 の修正
定義 126
L/K を代数的拡大(
>>90 )とする。
L ⊂ E となる体(
>>82 ) E で E/K が正規拡大(
>>163 )となるようなもの全体の集合を Ψ とする。
K~ を K の代数的閉包(
>>128 )とすると、K~ ∈ Ψ であるから Ψ は空でない。
N = ∩{E; E ∈ Ψ} は体であり、N ∈ Ψ である。
即ち N は Ψ の最小元である。
N を L/K の正規閉包(normal closure)という。
569 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 13:46:39.76
定義 235
L/K を分離代数的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
N を L/K の正規閉包(
>>568 )とする。
>>324 より N/K はGalois拡大(
>>251 )である。
このとき、N/K を L/K のGalois閉包と呼ぶ。
570 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 14:28:37.12
命題 236
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
σ: K → Ω (
>>82 ) を任意の埋め込み(
>>121 )とする。
このとき、σ(L)/σ(K) はGalois拡大であり、G(L/K) (
>>251 )と G(σ(L)/σ(K)) は同型である。
証明
ほとんど自明であろう。
571 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 14:38:50.38
命題 237
K ⊂ M ⊂ L を体(
>>82 )の拡大の列とする。
M/K と L/M はそれぞれ有限(
>>87 )なGalois拡大(
>>251 )であるとする。
>>284 より、L/K は分離代数的(
>>248 )である。
N を L/K のGalois閉包(
>>569 )とする。
G(M/K)(
>>251 ) と G(L/M) はそれぞれ可解(
>>550 )であるとする。
このとき、G(N/K) は可解である。
証明
G = G(N/K) とおく。
>>306 より、N は {σ(L):σ ∈ E(L/K) (
>>262 )} の合成体(
>>291 )である。
>>166 より、任意の σ ∈ E(L/K) に対して σ(M) = M である。
よって、
>>570 より σ(L)/M はGalois拡大であり、G(σ(L)/M) は G(L/M) に同型である。
よって、G(σ(L)/M) は可解である。
>>507 より G(N/M) は Γ = Π{G(σ(L)/M): σ ∈ E(L/K)} の部分群に同型である。
>>567 より、Γ は可解である。
よって、
>>565 より G(N/M) は可解である。
M/K はGalois拡大であるから
>>473 より G(N/M) は G の正規部分群である。
>>488 より G/G(N/M) は G(M/K) に同型であるから可解である。
よって、
>>566 より G は可解である。
証明終
572 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 15:51:58.09
定義 238
L/K をGalois拡大(
>>251 )とする。
そのGalois群(
>>251 )が可解(
>>550 )なとき L/K を可解なGalois拡大と言う。
573 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 15:55:58.74
定義 239
L/K を拡大(
>>251 )とする。
可解(
>>572 )なGalois拡大 E/K があり L ⊂ E となるとき L/K を準可解拡大と言う。
574 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 15:59:50.83
>>573 の修正
定義 239
L/K を分離代数的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
可解(
>>572 )なGalois拡大 E/K があり L ⊂ E となるとき L/K を準可解拡大と言う。
575 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 16:10:41.76
命題 240
L/K を分離代数的(
>>248 )な拡大(
>>82 )とする。
L/K が準可解拡大(
>>574 )であるためには L/K のGalois閉包(
>>569 )が
可解(
>>572 )であることが必要十分である。
証明
必要性
L/K が準可解拡大であるとする。
L ⊂ E となる可解(
>>572 )なGalois拡大 E/K がある。
L/K のGalois閉包を M とすると M ⊂ E である。
>>488 より G(M/K) は G(E/K)/G(E/M) に同型である。
よって、
>>560 より G(M/K) は可解(
>>550 )である。
十分性:
自明である。
証明終
576 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 16:20:30.84
命題 241
L/K を準可解拡大(
>>574 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
このとき、M/K と L/M はそれぞれ準可解拡大である。
証明
L ⊂ E となる可解(
>>572 )なGalois拡大 E/K がある。
M/K が準可解拡大であることは明らかである。
G(E/M) は G(E/K) の部分群であるから
>>565 より可解(
>>550 )である。
よって、L/M は準可解拡大である。
証明終
577 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 16:37:36.82
命題 242
L/K を有限(
>>87 )な準可解拡大(
>>574 )とする。
任意の拡大(
>>82 ) F/K に対して LF/F は準可解拡大である。
証明
E を L/K のGalois閉包(
>>569 )とする。
>>575 より、E/K は可解(
>>572 )である。
>>325 より E/K は有限であるから
>>505 より G(EF/F) は G(E/(E∩F)) と同型である。
G(E/(E∩F)) は G(E/K) の部分群であるから
>>565 より可解(
>>550 )である。
よって、EF/F は可解(
>>572 )である。
LF ⊂ EF であるから LF/F は準可解拡大である。
証明終
578 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 16:39:05.38
579 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:19:12.27
命題 243
L/K を拡大(
>>82 )とする。
M を L/K の中間体(
>>309 )とする。
M/K と L/M はそれぞれ有限(
>>87 )な準可解拡大であるとする。
このとき、L/K は準可解拡大である。
証明
>>138 より、L/K は有限である。
F を M/K のGalois閉包(
>>569 )とする。
>>325 より、F/K は有限である。
>>575 より、F/K は可解(
>>572 )である。
L/M は有限な準可解拡大であるから、
>>577 より、FL/F は準可解拡大である。
>>138 より、FL/F は有限である。
E/F を FL/F のGalois閉包(
>>569 )とする。
>>325 より、E/F は有限である。
>>575 より、E/F は可解(
>>572 )である。
よって、
>>571 より E/K は準可解拡大である。
L は E/K の中間体だから L/K は準可解拡大である。
証明終
580 :
132人目の素数さん :2011/11/17(木) 17:20:21.15
>>Kummer 頭の悪さの秘訣を教えて下さい。 貴方の頭の悪さは世界屈指だと思うので、是非とも参考にしたいです。
581 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:23:55.86
582 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:44:02.27
定義 245
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
L/K を拡大(
>>82 )とする。
L = K(α)、α^n ∈ K となる α ∈ L があるとき L/K を正則な単冪根拡大(
>>512 )と呼ぶ。
583 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:45:56.23
定義 246
K = K_0 ⊂ K_1 ⊂ ...⊂ K_n = L を体(
>>82 )の増大列とする。
各 K_i/K_(i-1)、i = 1、...、n が正則(
>>582 )な単冪根拡大(
>>512 )であるとき
L/K を正則(
>>582 )な冪根拡大(
>>513 )と呼ぶ。
584 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:52:05.78
585 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:53:54.90
>>583 の修正
定義 246
K = K_0 ⊂ K_1 ⊂ ...⊂ K_n = L を体(
>>82 )の増大列とする。
各 K_i/K_(i-1)、i = 1、...、n が正則(
>>582 )な単冪根拡大(
>>512 )であるとき
L/K を正則な冪根拡大(
>>513 )と呼ぶ。
586 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 17:56:14.93
587 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 18:15:33.54
588 :
132人目の素数さん :2011/11/17(木) 18:31:06.75
くまさんは黙々とやってるな。
>>数学嫌い Kummer氏の邪魔をしない方がいい。 氏は望まれている。
590 :
132人目の素数さん :2011/11/17(木) 19:11:47.82
>>589 この馬鹿熊の多数の大間違いに気が付かないとか知障か
こいつは嘘デタラメばかり書いているんだよ
591 :
132人目の素数さん :2011/11/17(木) 19:12:08.85
>>Kummer おい、間違い訂正して謝罪しろ
593 :
仙石60 :2011/11/17(木) 21:33:12.65
>>Kummer 謝罪したほうがいいのでは
594 :
仙石60サポータ :2011/11/17(木) 23:03:13.02
↑ こいつは仙石のにせもの かたり
595 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 23:25:17.62
ここで線型代数の復習をする。
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の有限次元の線型空間とする。
u:V → V を K-線型写像とする。
End(V) を K-線型写像 V → V 全体のなす K-線型環(
>>97 )とする。
K[X] を K 上の1変数多項式環とする。
K-準同型 φ:K[X] → End(V) で φ(X) = u となるものが一意に定まる。
よって、φ により V は K[X]-加群と見なされる。
即ち f(X) ∈ K[X] と x ∈ V に対して f(X)x = φ(f)(x) = f(u)(x) と定義する。
X(x) = u(x) である。
V の次元を n とする。
V の K 上の基底を e_1、...、e_n とすると V は K[X]-加群として e_1、...、e_n で生成される。
よって、V は K[X]-加群として有限生成である。
任意の x ∈ V に対して x、u(x)、u^2(x)、...、u^n(x) は一次従属であるから
f(u) = 0 となる f(X) ∈ K[X]、f(X) ≠ 0 がある。
よって、V は K[X]-加群として捩れ加群(定義は次に述べる)である。
596 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 23:28:32.88
定義 250 A を整域、M を A-加群とする。 x ∈ M が捩れ元であるとは、A の元 a ≠ 0 があり ax = 0 となることである。 M のすべての元が捩れ元であるとき、M を捩れ加群(torsion module)という。
597 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/17(木) 23:33:10.90
598 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 01:23:43.01
定義 251 整域 A において、そのイデアルが常に単項となるとき A を 単項イデアル整域と呼ぶ。
599 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 01:28:36.68
定義 252 A を整域とする。 A の元 a ≠ 0 は a で生成されるイデアル aA が素イデアルのとき素元と言う。
600 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 01:34:00.22
定義 253 A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。 x ∈ M に対して、ann(x) = {a ∈ A; ax = 0 } とおく。 これは A の左イデアルである。 Ann(M) = {a ∈ A; aM = 0 } とおく。 これは A の両側イデアルである。
601 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 01:39:59.96
定義 254
A をNoether可換環とし、M を A-加群とする。
p を A の素イデアルとする。
ある x ∈ M があり p = ann(x) (
>>600 ) となるとき
p を M の随伴素因子(associated prime ideal)という
M の随伴素因子全体を Ass(M) と書く。
602 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 01:44:29.20
>>601 の修正
定義 254
A をネーター可換環とし、M を A-加群とする。
p を A の素イデアルとする。
ある x ∈ M があり p = ann(x) (
>>600 ) となるとき
p を M の随伴素イデアル(associated prime ideal)という
M の随伴イデアル全体を Ass(M) と書く。
603 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 01:50:37.02
例
>>595 において K を代数的閉体とする。
K[X]-加群としての V の随伴素イデアル(
>>602 )とは (X - λ) の形のイデアルである。
ここで V の元 0 ≠ x ∈ V があり、(u - λ)(x) = 0
即ち u(x) = λx となる。
よって λ は u の固有値である。
Ass(V) とは u の固有値の集合と見なせる。
604 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 11:13:10.07
命題 255
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とする。
p を A の素元(
>>599 )とする。
このとき、pA は極大イデアルである。
証明
pA が極大イデアルでないとする。
pA ⊂ aA となるイデアル aA で、pA ≠ aA、aA ≠ A となるものがある。
よって、p = ab となる b ∈ A がある。
よって、ab ∈ pA である。
pA は素イデアルで a ∈ pA ではないから b ∈ pA
よって、b = pc となる c ∈ A がある。
よって、p = ab = pac
p ≠ 0 だから 1 = ac
よって、aA = A となって仮定に反する。
証明終
605 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 11:25:46.90
定義 256 A を整域とする。 a ≠ 0 を A の非可逆元とする。 A の非可逆元 b、c があり a = bc となるとき a は可約という。 A の元は可約でないとき既約という。
606 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 12:13:50.39
命題 257
単項イデアル整域(
>>598 )においては素元(
>>599 )と既約元(
>>605 )は一致する。
証明
単項イデアル整域においては、既約元とは 0 でない極大イデアルを生成する元のことである。
任意の可換環において極大イデアルは素イデアルであるから、本命題は
>>604 より明らかである。
証明終
607 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 12:33:51.79
>>605 の修正
定義 256
A を整域とする。
a ≠ 0 を A の非可逆元とする。
A の非可逆元 b、c があり a = bc となるとき a は可約という。
A の非可逆元は可約でないとき既約という。
608 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 12:48:30.12
命題 258
単項イデアル整域(
>>598 ) A においては任意の 0 でない真イデアルは有限個(≧1)の素イデアルの積になる。
即ち、A の任意の 0 でない非可逆元は有限個の素元(
>>599 )の積になる。
証明
A において 0 でない真イデアルで有限個の素イデアルの積にならないものがあるとする。
A はNoether環だからそのようなイデアルの中で極大なものがある。
そのイデアルを I とする。
I は単項イデアルだから I = aA と書ける。
I は素イデアルでないから
>>606 より a は可約(
>>605 )である。
よって、A の非可逆元 b、c があり a = bc となる。
よって、 I = (bA)(cA) である。
I ⊂ bA、I ≠ bA だから bA は有限個の素イデアルの積になる。
同様に cA は有限個の素イデアルの積になる。
よって、I は有限個の素イデアルの積になり仮定に反する。
証明終
609 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 13:03:05.83
命題 259(素元分解の一意性)
単項イデアル整域(
>>598 ) A においては任意の 0 でない真イデアルは
有限個(≧1)の素イデアルの積として一意に表される。
即ち、A の任意の 0 でない非可逆元は素元(
>>599 )の積として可逆元の違いを除いて一意に表される。
証明
a を A の任意の 0 でない非可逆元とする。
>>608 より、a = (p_1)...(p_n) となる素元 p_1、...、p_n がある。
a = (q_1)...(q_m) となる素元 q_1、...、q_n があるとする。
(q_1)...(q_m) は p_1 で割れ、p_1 は素元だから q_1、...、q_n のどれかが p_1 でわれる。
q_1 が p_1 で割れると仮定してよい。
>>606 より、q_1 は既約だから q_1 = ε(p_1) となる。ここで ε は可逆元である。
よって、素元分解は可逆元の違いを除いて一意である。
証明終
610 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 13:08:51.63
命題 260
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とし、M を A-加群とする。
x ∈ M, x ≠ 0 とする。
p を A の素元(
>>599 )とし、px = 0 とする。
このとき、pA ∈ Ass(M) (
>>602 )である。
証明
x ≠ 0 だから ann(x) ≠ A である。
p ∈ ann(x) (
>>600 ) だから pA ⊂ ann(x) である。
>>604 より、pA は極大イデアルであるから pA = ann(x) である。
pA は素イデアルだから、pA ∈ Ass(M) である。
証明終
611 :
仙石60 :2011/11/18(金) 13:15:34.64
>>Kummer うるせぇ、さもないと沈めるぞ!
ああ、こりゃ、こりゃ。
©®™
614 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 13:25:07.85
命題 261
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とし、M を A-加群とする。
x ∈ M, x ≠ 0 とする。
このとき、ann(x) を含む素イデアル pA で pA ∈ Ass(M) (
>>602 )となるものがある。
証明
ann(x) = aA とする。
x ≠ 0 だから aA ≠ A である。
>>608 より、a = (p_1)...(p_n) となる素元 p_1、...、p_n がある。
n = 1 なら
>>610 より aA ∈ Ass(M) である。
n ≧ 2 とする。
(p_2)...(p_n)x = 0 とすると (p_2)...(p_n) が a で割れることになって矛盾。
よって、(p_2)...(p_n)x ≠ 0 である。
よって、
>>610 より (p_1)A ∈ Ass(M) である。
ann(x) = aA ⊂ (p_1)A である。
証明終
615 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 13:41:10.70
命題 262
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とし、M を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、Ann(M) (
>>600 ) ≠ 0 である。
証明
x_1、...、x_n を M の生成元とする。
各 i に対して、(a_i)(x_i) = 0 となる 0 ≠ a_i ∈ A がある。
a = (a_1)...(a_n) とすれば ax_i = 0、i = 1、...、n となる。
aM = 0 であるから 0 ≠ a ∈ Ann(M) である。
証明終
616 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 13:46:57.44
記法 A を可換環とする。 A の素イデアル全体の集合を Spec(A) と書く。
>>611 Kummer氏に抵抗したらワシが叩くゾ。エエんやな。
猫
618 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 14:13:33.87
命題 263
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、Ass(M) = {P ∈ Spec(A); Ann(M) ⊂ P}
証明
P ∈ Ass(M) なら P = ann(x) となる x ∈ M がある。
Ann(M) ⊂ ann(x) だから Ann(M) ⊂ P
逆に、P を Ann(M) ⊂ P となる素イデアルとする。
Ann(M) = aA とする。
>>615 より、aA ≠ 0 である。
M ≠ 0 であるから aA ≠ A である。
よって、a は 0 でない非可逆元である。
よって、
>>608 より、a = (p_1)...(p_n) となる素元 p_1、...、p_n がある。
a ∈ P だから p_i ∈ P となる p_i がある。
p_i = p_1 と仮定してよい。
>>604 より、(p_1)A は極大イデアルだから (p_1)A = P である。
(p_2)...(p_n)M ≠ 0 だから (p_2)...(p_n)x ≠ 0 となる x ∈ M がある。
y = (p_2)...(p_n)x とおく。
y ≠ 0 で (p_1)y = 0 であるから
>>610 より P = (p_1)A ∈ Ass(M) である。
証明終
∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ + + 人 人 人 + (__) (__) (__) + (__) (__) (__) + . + ( __ ) ( __ ) ( __ ) + ( ´∀`∩ (´∀`∩) ( ´∀`) + (( (つ ノ (つ 丿 (つ つ )) + ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) ) (_)し' し(_) (_)_)
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623 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 14:24:54.60
電波テロ装置の戦争(始) エンジニアと参加願います公安はサリンオウム信者の子供を40歳まで社会から隔離している オウム信者が地方で現在も潜伏している それは新興宗教を配下としている公安の仕事だ 発案で盗聴器を開発したら霊魂が寄って呼ぶ来た <電波憑依> スピリチャル全否定なら江原三輪氏、高橋佳子大川隆法氏は、幻聴で強制入院矛盾する日本宗教と精神科 <コードレス盗聴> 2004既に国民20%被害250〜700台数中国工作員3〜7000万円2005ソウルコピー2010ソウルイン医者アカギ絡む<盗聴証拠> 今年5月に日本の警視庁防課は被害者SDカード15分を保持した有る国民に出せ!!<創価幹部> キタオカ1962年東北生は二十代で2人の女性をレイプ殺害して入信した創価本尊はこれだけで潰せる<<<韓国工作員鸛<<<創価公明党 <テロ装置>>東芝部品)>>ヤクザ<宗教<同和<<公安<<魂複<<官憲>日本終Googl検索
624 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 14:27:46.37
定義 264 A を必ずしも可換でない環とし、M ≠ 0 を A-加群とする。 M が M と 0 以外の A-部分加群を持たないとき M を単純または既約と言う。
625 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 14:31:32.43
定義 265
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。
M の A-部分加群の列 M = M_0 ⊃ M_1 ⊃ ... ⊃ M_n = 0 があり、
各 M_i(i = 1、...、n) は M_(i-1) の A-部分加群であり、M_(i-1)/M_i が単純(
>>624 ) であるとき
この列を M の組成列(composition series)と言う。
各 M_(i-1)/M_i をこの組成列の組成因子(composition factor)または因子と呼ぶ。
n をこの組成列の長さと呼び、n = length(M) と書く。
626 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 14:36:01.03
命題 266
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。
N と L を M の A-部分加群とする。
このとき、L/(L ∩ N) は (L + N)/N に同型である。
証明
>>556 と同様である。
627 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 14:37:59.13
命題 267
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。
M が長さ n の組成列(
>>625 )を持てば、M の任意の A-部分加群 N ≠ M は、
長さ ≦ n - 1 の組成列を持つ。
証明
>>557 と同様である。
628 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 14:41:33.87
命題 268(Jordan-Hoelderの定理)
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。
M = M_0 ⊃ M_1 ⊃ ... ⊃ M_n = 0 を M の組成列(
>>625 )とする。
このとき、M の任意の組成列の長さは n であり、その組成因子(
>>625 )の列は、
順序を別にして列 (M_(i-1)/M_i)、i = 1、...、n と同型である。
証明
>>561 と同様である。
629 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 15:03:42.85
命題 269
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。
H_1 ⊃ H_2 を M のA-部分加群とする。
(H_1)/(H_2) は単純(
>>624 ) であるとする。
N を M のA-部分加群とする。
このとき、(H_1 + N)/(H_2 + N) は単純であるか H_1 + N = H_2 + N である。
証明
>>558 と同様である。
630 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 15:06:26.53
>>625 便宜上 M = 0 のとき M は長さ 0 の組成列を持つと考える。
631 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 15:12:03.51
命題 270
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。
N をその A-部分加群とする。
M が組成列(
>>625 )を持てば、N と M/N も組成列を持つ。
このとき、length(M) = length(N) + length(M/N) である。
証明
N が組成列を持つことは
>>627 で証明されている。
M/N が組成列を持つことは
>>629 より直ちに得られる。
length(M) = length(N) + length(M/N) は自明である。
証明終
632 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 15:13:43.46
命題 271 A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。 N をその A-部分加群とする。 N と M/N が組成列を持てば M も組成列をもつ。 このとき、length(M) = length(N) + length(M/N) である。 証明 自明である。
633 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 15:22:25.39
命題 272
A を必ずしも可換でない環とし、M_i、i = 1、...、n を A-加群とする。
各 M_i が組成列(
>>625 )を持てば M = M_1 + ... + M_n も組成列をもつ。
さらに length(M) = Σlength(M_i) である。
証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 の場合は自明である。
n ≧ 2 とする。
N = M_1 + ... + M_(n-1) とおく。
帰納法の仮定から N は組成列を持ち、length(N) = length(M_1) + ... + length(M_(n-1) である。
M/N は M_n に同型である。
よって、
>>632 より、M は組成列をもち、length(M) = length(N) + length(M_n) = Σlength(M_i)
証明終
634 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 15:59:23.19
命題 273
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とする。
I ≠ 0 を A の任意のイデアルとする。
このとき I ⊂ J となる A のイデアル J の個数は有限である。
証明
I = A のときは本命題の主張は自明であるから I ≠ A とする。
I = aA、J = bA とすると、a は b で割れるから a = bc となる c ∈ A がある。
よって、I = J(cA) である。
>>609 より、I は素イデアルの積として一意に分解される。
I = (P_1)^(n_1)...(P_r)^(n_r) とする。
ここで、各 n_i ≧ 1、各 P_i は素イデアルであり、i ≠ j のとき P_i ≠ P_j とする。
J を I ⊂ J、J ≠ A となるイデアルとする。
>>609 より、J は素イデアルの積として一意に分解される。
J = (Q_1)^(m_1)...(Q_s)^(m_s) とする。
ここで、各 m_i ≧ 1、各 Q_i は素イデアルであり、i ≠ j のとき Q_i ≠ Q_j とする。
I = J(cA) であるから各 Q_k はどれかの P_i に一致し、n_i ≧ m_k である。
よって、I ⊂ J となる A のイデアル J の個数は有限である。
証明終
635 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 16:01:28.86
命題 274
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とする。
I ≠ 0 を A の任意のイデアルとする。
このとき A/I は A-加群として組成列(
>>625 )を持つ。
証明
>>634 より明らかである。
636 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 16:17:35.63
定義 275 A を必ずしも可換でない環とする。 A 上の加群で1個の元から生成されるものを巡回加群と言う。
637 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 16:25:20.89
命題 276
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とする。
M を A-巡回加群とし、x をその生成元とする。
このとき M は A/ann(x) (
>>600 )に同型である。
証明
A の元 a に ax を対応させることにより A-準同型 f:A → M が得られる。
f は全射で Ker(f) = ann(x) である。
よって、M は A/ann(x) に同型である。
証明終
638 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 16:36:02.40
命題 277
単項イデアル整域(
>>598 ) A 上の任意の有限生成捩れ加群(
>>596 ) M は組成列(
>>625 )を持つ。
証明
x_1、...、x_n を M の生成元とする。
A(x_1)、...、A(x_n) の直和加群を N とする。
N の元 (y_1、...y_n) に (y_1) + ... + (y_n) ∈ M を対応させることにより
A-準同型 f:N → M が得られる。
f は全射である。
よって、M は N/Ker(f) に同型である。
>>637 と
>>635 より、各 A(x_i) は組成列を持つ。
よって、
>>633 より N も組成列を持つ。
よって、
>>631 より、M は組成列を持つ。
証明終
きゅうけい |::::::::::::::: ゚Y´うんこ`Y゚ :::::::::::: (´・ω・`) :::::::: ◎ー) / \::::::::: | | (⌒) (⌒二 ):::::::::::: ~~~ /⌒ヽ( ̄、 ヽ___ / Lヽ \ノ___ ゙ー―――(__)---
640 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 19:15:11.73
支援熊
641 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 19:28:18.14
命題 278
A を単項イデアル整域、M を A-加群とする。
M が単純(
>>624 )な捩れ加群(
>>596 )であるためには、
P を A の 0 でない素イデアルとして、M が A/P と同型になることが必要十分である。
証明
必要性:
M を単純な捩れ加群とする。
M ≠ 0 だから M は 0 でない元 x を含む。
M は単純だから M = Ax である。
>>637 より、M は A/ann(x) に同型である。
M は単純だから ann(x) は M の極大イデアルである。
M は捩れ加群だから ann(x) ≠ 0 である。
十分性:
P を A の 0 でない素イデアルとして、M が A/P と同型であるとする。
>>604 より P は極大イデアルである。
よって、A/P は単純である。
よって、M は単純である。
P ≠ 0 だから P の元 x で 0 でないものがある。
x(A/P) = 0 だから A/P は捩れ加群である。
よって、M は捩れ加群である。
証明終
旦旦旦旦旦旦旦旦 旦旦旦旦旦旦旦旦 旦旦旦旦旦旦旦旦 旦旦旦旦旦旦旦旦 旦旦旦旦旦旦旦旦 プルト茶置いておきますね 旦旦旦旦旦旦旦旦 旦旦旦旦旦旦旦旦 . ゚Y´_Pu_`Y゚旦旦旦旦旦旦旦旦 ( ´・ω・) 旦旦旦旦旦旦旦旦 . /ヽ○==○旦旦旦旦旦旦旦旦 / ||_ | 旦旦旦旦旦旦旦旦 し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))
643 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 19:36:16.97
命題 279
A を整域とし、M を A-加群とする。
N を M のA-部分加群とする。
M が捩れ加群(
>>596 )であるためには、N と M/N が捩れ加群であることが必要十分である。
証明
必要性:
自明である。
十分性:
N と M/N が捩れ加群であるとする。
π:M → M/N を標準的な準同型とする。
M/N は捩れ加群だから任意の x ∈ M に対して aπ(x) = 0 となる a ≠ 0 がある。
π(ax) = 0 だから ax ∈ N である。
N は捩れ加群だから b(ax) = 0 となる b ≠ 0 がある。
A は整域だから ba ≠ 0 である。
よって、M は捩れ加群である。
証明終
/| ミ | | __ ! |゚Y´ _Pu_Y゚ | | ((´・ω・) 出動準備完了しますた! \| / つ¶つ¶ O /  ̄ ̄ ̄ ̄ \ O \i - ──‐- i/ // ´ ●:::::::::::●` ヽ | | :::::(__人__)::::: l ヽヽ、 :::::::::::::::::::::::: ノ / :::::::::::::::::::::,\ しイ :::::::::::::::::: ト、ノ l ::::::::::: / )::: ) ̄ ̄ )::: )
.. - ─‐ - .. O / Pu \ O \| - ──‐‐- i/ // ´ ●:::::::::::●` ヽ ! | :::::(__人__)::::: l ( . :.:;;;. ヽヽ、 :::::::::::::::::::::::: ノ ).:.:;;.;;:.)/ ::::::::::::::::::: ,\ ズシーン ノ. ..:;;.;.ノ しイ :::::::::::::::::: ト、ノ ( ,.‐''~ ワー l ::::__ :::: / (,;( (..::;ノ )ノ__ )::: ) _ )::: ) ワー___)) )ノ__ '|ロロ| / ̄\ '_|ロロl/ ̄\ |ロロロ| _ _|田|_|ロロ|__| ロロ|_|田|ロロ|_| ロロ|_|ロロロ||田|_
.. - ─‐ - .. O / Pu \ O \| - ──‐‐- i/ // ´ ○:::::::::::○` ヽ ! | :::::(__人__)::::: l ガァァァァァァー !! ( . :.:;;;. ヽヽ、 :::::::\\\: ノ ).:.:;;.;;:.)/ ::::::::::\\\` ノ. ..:;;.;.ノ しイ :::::::::::::::::\\\ キャー ∵ ( ,.‐''~ ワー l ::::__.::::: /\\\丿ヽノ人: ) (..::;ノ )ノ__ )::: ) _ )::: ) ` \\_从ノヽ从 );;;) )ノ__ '|ロロ| / ̄\ '_|ロロ|/ ̄\ )ヾ )ノノ _|田|_|ロロ|__| ロロ|_|田|ロロ|_| ロロ|_(.:;;.丶 从(_
647 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 19:47:47.68
命題 280 A を必ずしも可換でない環とし、M を A-加群とする。 N を M のA-部分加群とする。 N と M/N が有限生成であれば M も有限生成である。 証明 π:M → M/N を標準的な準同型とする。 N の生成元を x_1、...、x_n とする。 y_1、...、y_m を M の元で π(y_1)、...、π(y_m) が M/N を生成するとする。 x を M の任意の元とする。 A の元 b_1、...、b_m があり、π(x) = b_1π(y_1) +...+ b_mπ(y_m) となる。 π(x) = π(b_1y_1) +...+ π(b_my_m) だから x - (b_1y_1 +...+ b_my_m) ∈ N である。 よって、A の元 a_1、...、a_n があり x - (b_1y_1 +...+ b_my_m) = a_1x_1 +...+ a_nx_n となる。 よって、 x = a_1x_1 +...+ a_nx_n + b_1y_1 +...+ b_my_m よって、M は x_1、...、x_n、y_1、...、y_m で生成される。 証明終
648 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 19:58:07.25
命題 281
A を 単項イデアル整域(
>>598 )とする。
A が抽象体(
>>197 )でなければ任意の単純(
>>624 )なA-加群は、捩れ加群(
>>596 )である。
証明
M を A 上の単純な捩れ加群とする。
M ≠ 0 だから M は 0 でない元 x を含む。
M は単純だから M = Ax である。
>>637 より、M は A/ann(x) に同型である。
M は単純だから P = ann(x) は M の極大イデアルである。
A は抽象体でないから P ≠ 0 である。
よって、P の元 x で 0 でないものがある。
x(A/P) = 0 だから A/P は捩れ加群である。
よって、M は捩れ加群である。
証明終
649 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 20:09:38.45
650 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 20:26:35.04
加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2
651 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 20:31:40.07
>>637 は A が単項イデアル整域でなくとも良かった。
命題 283
A を必ずしも可換でない環とする。
M を A-巡回加群(
>>636 )とし、x をその生成元とする。
このとき ann(x) は A の左イデアルで M は A/ann(x) (
>>600 )に同型である。
証明
A の元 a に ax を対応させることにより A-準同型 f:A → M が得られる。
f は全射で Ker(f) = ann(x) である。
よって、M は A/ann(x) に同型である。
証明終
652 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 20:33:02.33
藤原一宏「まずいろいろ難しいことを言う前に, これだけは言っておきたい. 私は内容がなんであれ, 数学が好きな人と一緒に何かをしたいので, まず数学が好きかどうか自分に問いかけて, 好きだと思えてから来て欲しい.」 だ・か・ら 虚偽申請 でも周りに敵が多くて内部告発される(告発したのは解析系か?) →大嘘発覚、恥をかく。そしてみなさんに迷惑をかける。 →フィールズ賞現地枠先生の手紙でなんとか今に至る
653 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 20:38:36.44
命題 284
A を可換環とする。
M を A-巡回加群(
>>636 )とし、x をその生成元とする。
このとき、ann(x) = Ann(M) (
>>600 )
証明
a ∈ ann(x) とする。
y を M の任意の元とする。
y = bx と書ける。
よって、ay = a(bx) = b(ax) = 0
よって、a ∈ Ann(M)
よって、ann(x) ⊂ Ann(M)
逆の包含関係は明らかである。
証明終
654 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 20:44:15.19
藤原一宏「まずいろいろ難しいことを言う前に, これだけは言っておきたい. 私は内容がなんであれ, 数学が好きな人と一緒に何かをしたいので, まず数学が好きかどうか自分に問いかけて, 好きだと思えてから来て欲しい.」 お前にそんなことを言う資格はない。この虚偽申請野郎。
655 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 20:45:14.45
命題 285
A を可換環とし、M を単純(
>>624 )なA-加群とする。
このとき P = Ann(M) (
>>600 )は極大イデアルであり、
M は A/P に同型である。
証明
M ≠ 0 だから M は 0 でない元 x を含む。
M は単純だから M = Ax である。
>>651 より、M は A/ann(x) に同型である。
M は単純だから P = ann(x) は極大イデアルである。
一方、
>>653 より、ann(x) = Ann(M) である。
証明終
馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 猫
657 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 20:50:46.05
定義 286
A を抽象体(
>>197 )でない単項イデアル整域(
>>598 )とする。
M を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
>>638 より M は組成列(
>>625 )を持つ。
n = length(M) (
>>625 ) とし、M の各組成因子(
>>625 )を N_i、i = 1、...、n とする。
>>655 より、各 P_i = Ann(N_i)、i = 1、...、n は極大イデアルである。
このとき、(P_1)...(P_n) を M の容量とよび、χ(M) と書く。
馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 猫
馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 猫
660 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 20:54:44.92
藤原一宏「まずいろいろ難しいことを言う前に, これだけは言っておきたい. 私は内容がなんであれ, 数学が好きな人と一緒に何かをしたいので, まず数学が好きかどうか自分に問いかけて, 好きだと思えてから来て欲しい.」 お前にそんなことを言う資格はない。この虚偽申請野郎。
661 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 20:55:14.18
例
G を有限abel群とする。
G は有理整数環 Z 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )である。
G の位数を n としたとき nZ = χ(G) (
>>657 )である。
馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 猫
663 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 20:58:19.71
朝起きた時に,きょうも一日虚偽申請をやるぞと思ってるようでは,とてもものにならない。 虚偽申請を考えながら,いつのまにか眠り,朝,目が覚めたときは既に虚偽申請の世界に入っていなければならない。 どの位,虚偽申請に浸っているかが,勝負の分かれ目だ。 虚偽申請は自分の研究者生命を削ってやるようなものなのだ
猫
665 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 21:13:02.86
命題 287
A を抽象体(
>>197 )でない単項イデアル整域(
>>598 )とする。
M を A 上の加群とする。
N をその A-部分加群とする。
このとき、M が有限生成捩れ加群(
>>596 )であるためには
N と M/N が有限生成捩れ加群であることが必要十分である。
証明
必要性:
M は有限生成捩れ加群であるとする。
>>649 より M は組成列(
>>625 )を持つ。
>>631 より N と M/N も組成列を持つ。
よって、
>>649 より N と M/N は有限生成捩れ加群である。
十分性:
N と M/N は有限生成捩れ加群であるとする。
>>649 より N と M/N は組成列を持つ。
よって
>>632 より M も組成列をもつ。
よって、
>>649 より M は有限生成捩れ加群である。
証明終
666 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 21:16:55.92
命題 288
A を抽象体(
>>197 )でない単項イデアル整域(
>>598 )とする。
M を A 上の有限生成捩れ加群とする。
N をその A-部分加群とする。
>>665 より、N と M/N は有限生成捩れ加群である。
このとき、χ(M) = χ(N) + χ(M/N) である。
証明
χ(M) の定義(
>>657 )から明らかである。
667 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 21:34:34.79
>>666 の修正
命題 288
A を抽象体(
>>197 )でない単項イデアル整域(
>>598 )とする。
M を A 上の有限生成捩れ加群とする。
N をその A-部分加群とする。
>>665 より、N と M/N は有限生成捩れ加群である。
このとき、χ(M) = χ(N)χ(M/N) (
>>657 )である。
証明
χ(M) の定義(
>>657 )から明らかである。
668 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 21:38:55.14
命題 289
A を抽象体(
>>197 )でない単項イデアル整域(
>>598 )とする。
M を A 上有限生成の捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、χ(M)M = 0 (
>>657 )となる。
つまり、χ(M) ⊂ Ann(M) (
>>600 )となる。
証明
M = 0 の場合は自明だから M ≠ 0 とする。
n = length(M) (
>>625 )に関する帰納法を使う。
n = 1 なら M は単純であるから、
>>655 より χ(M) = Ann(M) である。
よって、n = 1 のときは本命題は成り立つ。
n ≧ 2 とする。
N を M/N が単純(
>>624 )になるような M の部分加群とする。
>>655 より χ(M/N) = Ann(M/N) である。
よって、χ(M/N)M ⊂ N となる。
length(N) = n - 1 だから帰納法の仮定より χ(N)N = 0
よって、χ(N)χ(M/N)M = 0
一方、
>>667 より、χ(N)χ(M/N) = χ(M) である。
よって、χ(M)M = 0
証明終
669 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 21:44:17.19
熊 謝れ
訂正: そっ込め。 → すっ込め。 猫
672 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 21:55:32.96
例
G を有限abel群とする。
G は有理整数環 Z 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )である。
G の位数を n としたとき nZ = χ(G) (
>>657 )である。
よって、
>>668 より nG = 0
これは群論でよく知られている。
673 :
132人目の素数さん :2011/11/18(金) 22:06:23.95
加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2 加藤毅は引用2
猫
675 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 22:38:05.16
繰り返しを避けるため、今後特に断らない限り単項イデアル整域(
>>598 )は抽象体(
>>197 )でないとする。
馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 猫
677 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 23:29:14.34
定義 290
A を単項イデアル整域、M を A-加群とする。
A のある素元(
>>599 ) p があり、M の各元 x に対して (p^n)x = 0
となる x に依存する整数 n ≧ 1 があるとき、M を p-準素加群(p-primary module)と呼ぶ。
P を p の生成する A の素イデアルとしたとき M を P-準素加群とも呼ぶ。
p-準素加群は捩れ加群(
>>596 )である。
678 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/18(金) 23:36:41.25
定義 291
A を単項イデアル整域、M を A-捩れ加群(
>>596 )とする。
A の素元(
>>599 ) p に対して M(p) = {x ∈ M; (p^n)x = 0 となる n ≧ 1 がある} と書く。
M(p) は M の A-部分加群であり、p-準素加群(
>>677 )である。
M(p) を M の p-準素成分(p-primary component)と呼ぶ。
679 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 00:24:11.32
定義 292 A を単項イデアル整域とする。 a ≠ 0 と b ≠ 0 を A の元とする。 a と b を割る A の元は可逆元のみであるとき a と b は互いに素であるという。
680 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 00:33:13.59
命題 293
A を単項イデアル整域、M を A-加群とする。
a ≠ 0 と b ≠ 0 を A の元とし、互いに素(
>>679 )とする。
このとき ar + bs = 1 となる A の元 r、s がある。
証明
a と b で生成されるイデアルを (a, b) とする。
(a, b) ≠ A とすると (a, b) ⊂ P となる極大イデアルがある。
P = pA とすると p は素元(
>>599 )であり a と b を割る。
これは a と b が互いに素であることに矛盾する。
よって、(a, b) = A
よって、ar + bs = 1 となる A の元 r、s がある。
証明終
681 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 00:37:50.79
命題 294
A を単項イデアル整域、M を A-加群とする。
a ≠ 0 と b ≠ 0 を A の元とし、互いに素(
>>679 )とする。
x を A の元とし、abx = 0 とする。
このとき x = y + z、ay = 0、bz = 0 となる y、z ∈ A がある。
証明
>>680 より ar + bs = 1 となる A の元 r、s がある。
x = (ar + bs)x = arx + bsx
y = bsx、z = arx とおく。
x = y + z
ay = absx = 0
bz = barx = 0
よって、y、z が求めるものである。
証明終
682 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 00:39:29.97
>>681 の修正
命題 294
A を単項イデアル整域、M を A-加群とする。
a ≠ 0 と b ≠ 0 を A の元とし、互いに素(
>>679 )とする。
x を M の元とし、abx = 0 とする。
このとき x = y + z、ay = 0、bz = 0 となる y、z ∈ M がある。
証明
>>680 より ar + bs = 1 となる A の元 r、s がある。
x = (ar + bs)x = arx + bsx
y = bsx、z = arx とおく。
x = y + z
ay = absx = 0
bz = barx = 0
よって、y、z が求めるものである。
証明終
683 :
132人目の素数さん :2011/11/19(土) 00:47:43.14
藤原一宏「まずいろいろ難しいことを言う前に, これだけは言っておきたい. 私は内容がなんであれ, 数学が好きな人と一緒に何かをしたいので, まず数学が好きかどうか自分に問いかけて, 好きだと思えてから来て欲しい.」 だ・か・ら to appear in Annals (でも本当はリジェクト)
猫
685 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 01:34:57.05
定義 295 A を整域とする。 A の 0 でない元 a、b は aA = bA となるとき同伴であるという。 a、b が同伴とは a = εb となる可逆元 ε があることと同値である。
686 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 01:39:12.88
定義 296
A を単項イデアル整域とする。
A の素元(
>>599 )の集合 Π は次の条件を満たすとき A の素元の完全代表系と言う。
1) A の任意の素元は Π のどれかの元と同伴(
>>685 )である。
2) Π の異なる2元はどれも同伴でない。
687 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 02:21:43.22
命題 297
A を単項イデアル整域、M を A-加群とする。
a_1、...、a_n を A の元で i ≠ j なら a_i と a_j は互いに素(
>>679 )であるとする。
x を M の元とし、(a_1)...(a_n)x = 0 とする。
このとき M の元 x_1、...、x_n があり
x = x_1 + ... + x_n かつ (a_i)(x_i) = 0、i = 1、...、n となる。
証明
n に関する帰納法で証明しよう。
n = 1 のときは自明である。
n ≧ 2 とする。
b = (a_2)...(a_n) とおく。
a_1 と b が素元(
>>599 ) p で割れるとすると a_2、...、a_n のどれかが p で割れるから
仮定に反する。
よって、a_1 と b は互いに素である。
よって、
>>682 より x = x_1 + y、(a_1)x_1 = 0、by = 0 となる x_1、z ∈ M がある。
帰納法の仮定より、y = x_2 + ... + x_n かつ (a_i)(x_i) = 0、i = 2、...、n となる。
証明終
688 :
132人目の素数さん :2011/11/19(土) 04:04:05.56
ガロクマ支援支援↑↑(アゲアゲ)
馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。馬鹿で低脳な虚偽院生はサッサとくたばれ。 猫
690 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 09:51:16.71
命題 298(捩れ加群の準素成分への分解)
A を単項イデアル整域、M を A-捩れ加群(
>>596 )とする。
Γ を A の素元の完全代表系(
>>686 )とする。
このとき M は M(p) (
>>678 )、p ∈ Γ の直和となる。
証明
>>687 より M は M(p)、p ∈ Γ の和となる。
これが直和であることを証明しよう。
p_1、...、p_n を Γ の元で i ≠ j なら p_i ≠ p_j とする。
x_1 + ... + x_n = 0、x_i ∈ M(p_i)、i = 1、...、n のとき
各 x_i = 0 を証明すれば良い。
x_1 = -(x_2 + ... + x_n) である。
y = x_1 とおく。
aA = ann(y) (
>>600 ) とおく。
y ∈ M(p_1) であるから ((p_1)^r)y = 0 となる整数 r がある。
よって、(p_1)^r ∈ aA
他方、x_i ∈ M(p_i)、i = 2、...、n であるから
((p_i)^(s_i))x_i = 0、i = 2、...、n となる整数 s_i、i = 2、...、n がある。
b = Π(p_i)^(s_i)、i = 2、...、n とおく。
bx_i = 0、i = 2、...、n である。
よって、b(x_2 + ... + x_n) = 0
即ち、by = 0
よって、b ∈ aA
即ち a は (p_1)^r と b の公約元である。
(p_1)^r と b は互いに素(
>>679 )であるから a は可逆元である。
よって、y = 0 である。
よって、 0 = x_1 = -(x_2 + ... + x_n)
以上を繰り返せば 各 x_i = 0 となる。
証明終
691 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 10:15:07.81
命題 299
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
M を A-加群とし、N を M のA-部分加群とする。
このとき、M が p-準素加群(
>>677 )であるためには N と M/N が p-準素加群であるこが
必要十分である。
証明
必要性:
ほとんど自明である。
十分性:
N と M/N はp-準素加群であるとする。
π:M → M/N を標準的な準同型とする。
x を M の任意の元とする。
M/N は p-準素加群であるから (p^n)π(x) = 0 となる整数 n ≧ 1 がある。
π((p^n)x) = (p^n)π(x) = 0
よって、(p^n)x ∈ N
N は p-準素加群であるから (p^m)(p^n)x = 0 となる整数 m ≧ 1 がある。
よって、M は p-準素加群である。
証明終
692 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 10:28:02.43
命題 300
A を単項イデアル整域とする。
M_i、i = 1、...、n を有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
M = M_1 + ... + M_n を直和加群とする。
このとき、M は有限生成捩れ加群であり、
χ(M) = χ(M_1)...χ(M_n) (
>>657 )である。
証明
n に関する帰納法で証明しよう。
n = 1 のときは自明である。
n ≧ 2 とする。
N = M_1 + ... + M_(n-1) とおく。
帰納法の仮定より、N は有限生成捩れ加群であり、
χ(N) = χ(M_1)...χ(M_(n-1)) である。
M/N は M_(n-1) に同型である。
よって、
>>665 より M は有限生成捩れ加群である。
よって、
>>667 より χ(M) = χ(N)χ(M/N) = χ(M_1)...χ(M_n) である。
証明終
693 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 10:49:21.24
命題 301
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
M を単純(
>>624 )な p-準素加群(
>>677 )とする。
このとき、M は有限生成捩れ加群(
>>596 )であり、χ(M) (
>>657 ) = pA である。
証明
M ≠ 0 だから M は 0 でない元 x を含む。
M は単純だから M = Ax である。
よって、M は有限生成である。
>>651 より、M は A/ann(x) に同型である。
M は p-準素加群だから ann(x) = (p^n)A となる整数 n ≧ 1 がある。
一方、M は単純だから ann(x) は極大イデアルである。
よって、n = 1 である。
>>653 より、ann(x) = Ann(M) (
>>600 ) であるから
Ann(M) = pA である。
よって、χ(M) = pA である。
証明終
694 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 10:53:50.58
命題 302
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
M を有限生成の p-準素加群(
>>677 )とする。
このとき χ(M) (
>>657 ) = (p^n)A となる整数 n ≧ 0 がある。
証明
>>649 より M は組成列(
>>625 )を持つ。
M = M_0 ⊃ M_1 ⊃ ... ⊃ M_n = 0 を M の組成列とする。
>>691 より各 M_(i-1)/M_i 、i = 1、...、n は単純な p-準素加群である。
よって、
>>693 と χ(M) の定義(
>>657 )より本命題が従う。
証明終
695 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 11:28:45.68
命題 303
A を単項イデアル整域とし、M を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
p を A の素元(
>>599 )とする。
M(p) (
>>678 ) ≠ 0 となるためには pA ∈ Ass(M) (
>>602 )が必要十分である。
証明
必要性:
M(p) ≠ 0 とする。
M の元 x ≠ 0 と (p^n)x = 0 となる整数 n ≧ 1 がある。
このような n の最小値を m とする。
m = 1 なら
>>610 より、pA ∈ Ass(M) である。
m ≧ 2 なら (p^(m-1))x ≠ 0 である。
y = (p^(m-1))x とおくと py = (p^m)x = 0
y ≠ 0 であるから
>>610 より、pA ∈ Ass(M) である。
十分性:
自明である。
証明終
696 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 11:55:07.79
命題 304
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、Ass(M) (
>>602 ) は空でない有限集合である。
証明
>>614 より Ass(M) は空でない。
>>618 より Ass(M) = {P ∈ Spec(A) (
>>616 ); Ann(M) ⊂ P}
>>615 より Ann(M) (
>>600 ) ≠ 0 である。
よって、
>>634 より Ass(M) は有限集合である。
証明終
697 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 12:00:04.17
命題 305
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
>>696 より Ass(M) (
>>602 ) は空でない有限集合である。
このとき、各 pA ∈ Ass(M) に対して M(p) ≠ 0 であり、
M は加群として M(p) (
>>678 )、pA ∈ Ass(M) の直和となる。
証明
>>690 と
>>695 より明らかである。
698 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 12:05:02.88
699 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 12:18:59.07
記法 A を可換環とし、I をそのイデアルとする。 I を含む A の素イデアル全体の集合を V(I) と書く。
700 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 12:38:06.11
命題 307
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、V(χ(M)) = Ass(M) である。
証明
>>696 より Ass(M) (
>>602 ) は空でない有限集合である。
Ass(M) = {P_1、...、P_n} とおく。
>>697 と
>>692 より χ(M) = χ(M(P_1))...χ(M(P_n)) である。
各 P_i ∈ Ass(M) に対して length(M(P_i)) = r_i とおく。
M(P_i) ≠ 0 であるから r_i ≧ 1 である。
>>698 より、各 P_i ∈ Ass(M) に対して χ(M(P_i)) = ((p_i)^(r_i))A である。
よって、χ(M) = Π((p_i)^(r_i))A である。
よって、V(χ(M)) = {P_1、...、P_n} = Ass(M) である。
証明終
701 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 12:50:55.51
命題 308
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、V(χ(M)) = V(Ann(M)) = Ass(M) である。
証明
>>700 と
>>618 で証明済みである。
702 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 13:50:04.14
命題 309
K を抽象体(
>>197 )とし、K[X] を K 係数の1変数多項式環とする。
良く知られているように K[X] は単項イデアル整域(
>>598 )である。
M を K[X] 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
M は K 上の線型空間と見なされる。
このとき M は K 上有限次元である。
証明
A = K[X] とおく。
M = 0 の場合は本命題は自明だから M ≠ 0 と仮定する。
まず M が A 上の巡回加群(
>>636 )の場合に本命題を証明する。
x を M の生成元とする。
>>651 より、M は A-加群として A/ann(x) に同型である。
A は単項イデアル整域だから ann(x) はある多項式 f(X) により生成される。
f(X) の次数を n とする。
M は捩れ加群だから f(X) ≠ 0 である。
M ≠ 0 だから f(X) は定数でない。
よって、n ≧ 1 である。
>>96 より、A/ann(x) の K 上の次元は n である。
よって、M の K 上の次元は n である。
次に M が一般の場合を考える。
x_1、...、x_n を M の生成元とする。
A(x_1)、...、A(x_n) の直和加群を N とする。
上で証明したように各 A(x_i) は K 上有限次元である。
よって、N も K 上有限次元である。
N の元 (y_1、...y_n) に (y_1) + ... + (y_n) ∈ M を対応させることにより
A-準同型 φ:N → M が得られる。
φ は全射である。
よって、M は K 上有限次元である。
証明終
703 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 14:07:33.33
命題 310
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
M を単純(
>>624 )な p-準素加群(
>>677 )とする。
このとき、M は A/pA に同型である。
証明
M ≠ 0 だから M は 0 でない元 x を含む。
M は単純だから M = Ax である。
>>651 より、M は A/ann(x) に同型である。
M は p-準素加群だから ann(x) = (p^n)A となる整数 n ≧ 1 がある。
一方、M は単純だから ann(x) は極大イデアルである。
よって、n = 1 である。
よって、M は A/pA に同型である。
証明終
704 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 14:16:09.09
命題 311
K を抽象体(
>>197 )とし、K[X] を K 係数の1変数多項式環とする。
f(X) を K[X] の既約多項式とする。
M を単純(
>>624 )な f(X)-準素加群(
>>677 )とする。
このとき、M の K 上の次元は deg f(X) である。
証明
>>703 と
>>96 より明らかである。
705 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 14:27:10.89
記法
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の線型空間とする。
V の K 上の次元を dim V または [V : K] と書く。
706 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 14:47:11.14
定義 312
K を斜体(
>>199 )とする。
K 上の左加群を K 上の左線型空間と言う。
707 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 15:14:21.70
定義 313 A を必ずしも可換でない環とし、M を A-左加群とする。 x_1、...、x_n を M の元の列とする。 写像 φ:A^n → V を φ(a_1、...、a_n) = (a_1)(x_1) + ... + (a_n)(x_n) により定義する。 φ が単射であるとき x_1、...、x_n は A 上1次独立であると言う。 このとき、i ≠ j なら x_i ≠ x_j が出る。 このとき、x_1、...、x_n の順序を任意に変えた列も K 上1次独立である。 よって、1次独立という性質は集合 {x_1、...、x_n} の性質でもある。 このとき、集合 {x_1、...、x_n} は A 上1次独立であると言う。 空集合は1次独立とは見なさい。 I を空でない集合とし、(z_i)、i ∈ I を M の元の族とする。 I の任意の空でない有限部分集合 J に対して (z_i)、i ∈ J が K 上1次独立であるとき M の元の族 (z_i)、i ∈ I は K 上1次独立であるという。 S を M の空でない部分集合とする。 S の任意の空でない有限部分集合が K 上1次独立であるとき S は K 上1次独立であるという。
708 :
132人目の素数さん :2011/11/19(土) 15:23:45.47
電波テロ装置の戦争(始) エンジニアと参加願います公安はサリンオウム信者の子供を40歳まで社会から隔離している オウム信者が地方で現在も潜伏している それは新興宗教を配下としている公安の仕事だ 発案で盗聴器を開発したら霊魂が寄って呼ぶ来た <電波憑依> スピリチャル全否定なら江原三輪氏、高橋佳子大川隆法氏は、幻聴で強制入院矛盾する日本宗教と精神科 <コードレス盗聴> 2004既に国民20%被害250〜700台数中国工作員3〜7000万円2005ソウルコピー2010ソウルイン医者アカギ絡む<盗聴証拠> 今年5月に日本の警視庁防課は被害者SDカード15分を保持した有る国民に出せ!!<創価幹部> キタオカ1962年東北生は二十代で2人の女性をレイプ殺害して入信した創価本尊はこれだけで潰せる<<<韓国工作員鸛<<<創価公明党 <テロ装置>>東芝部品)>>ヤクザ<宗教<同和<<公安<<魂複<<官憲>日本終Googl検索
709 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 15:38:38.46
記法 A を必ずしも可換でない環とし、I を集合とする。 (M_i)、i ∈ I を A-左加群の族とする。 P = ΠM_i を (M_i)、i ∈ I の直積とする。 P は A-左加群である。 x = (x_i)、i ∈ I を P の元とする。 I の部分集合 {i ∈ I; x_i ≠ 0} を x の台(support)と呼び、supp(x) と書く。 P の部分集合 {x ∈ P;supp(x) は有限集合} は P の A-左部分加群である。 これを (M_i)、i ∈ I の直和と呼び ΣM_i または ΣM_i、i ∈ I などと書く。 M_i が全て同じ A-左加群 M のとき ΠM_i を M^I と書き、ΣM_i を M^(I) と書く。
710 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 15:52:41.41
記法
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-左加群とする。
I を集合とする。
x = (x_i)、i ∈ I を M^(I) (
>>709 ) の元とする。
J = supp(x) (
>>709 )とする。
Σx_i、i ∈ J を Σx_i、i ∈ I または Σx_i または Σx と書き x の和と言う。
711 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 16:05:16.30
定義 314
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-左加群とする。
I を空でない集合とし、(x_i)、i ∈ I を M の元の族とする。
A を A-左加群と見て A-左加群 A^(I) (
>>709 )が定義される。
(a_i)、i ∈ I を A^(I) の元とする。
(a_ix_i)、i ∈ I の台(
>>709 )は有限だから和 Σ(a_ix_i)、i ∈ I (
>>710 )が定義される。
よって、A^(I) の元 (a_i)、i ∈ I に Σ(a_ix_i) を対応させることにより
写像 φ:A^(I) → M が定義される。
φ は明らかに A-左加群の準同型である。
φ が単射であるためには (x_i)、i ∈ I が K 上1次独立であることが必要十分である。
φ が全射であるためには (x_i)、i ∈ I が M を生成することが必要十分である。
φ が同型になるとき (x_i)、i ∈ I は M の K 上の基底であると言う。
712 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 16:08:52.25
>>711 の修正
定義 314
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-左加群とする。
I を空でない集合とし、(x_i)、i ∈ I を M の元の族とする。
A を A-左加群と見て A-左加群 A^(I) (
>>709 )が定義される。
(a_i)、i ∈ I を A^(I) の元とする。
(a_ix_i)、i ∈ I の台(
>>709 )は有限だから和 Σ(a_ix_i)、i ∈ I (
>>710 )が定義される。
よって、A^(I) の元 (a_i)、i ∈ I に Σ(a_ix_i) を対応させることにより
写像 φ:A^(I) → M が定義される。
φ は明らかに A-左加群の準同型である。
φ が単射であるためには (x_i)、i ∈ I が A 上1次独立(
>>707 )であることが必要十分である。
φ が全射であるためには (x_i)、i ∈ I が M を生成することが必要十分である。
φ が同型になるとき (x_i)、i ∈ I は M の A 上の基底であると言う。
713 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 16:11:13.51
定義 315
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-左加群とする。
M が K 上の基底(
>>712 )を持つとき M を A-左自由加群と言う。
このとき、M は K 上自由であるとも言う。
714 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 16:59:54.28
命題 316
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の左線型空間(
>>706 )とする。
このとき、V は K 上の基底(
>>712 )を持つ。
証明
V の1次独立な部分集合全体の集合 Ψ を考える。
V の 0 でない任意の元 x に対して {x} ∈ Ψ であるから Ψ は空でない。
Ψ は包含関係により順序集合になる。
Φ を Ψ の空でない部分集合でこの順序に関して全順序集合になっているとする。
Φ に属す集合全部の合併を S とする。
S の空でない任意の有限部分集合は Φ に属す一つの集合に含まれるから1次独立である。
よって、S も1次独立である。
即ち、S ∈ Ψ である。
よって、S = sup Φ である。
よって、Zornの補題より Ψ は極大元 S_0 を持つ。
S_0 が基底であることを証明しよう。
それには S_0 が V を生成することを証明すればよい。
S_0 で生成される V の線型部分空間を W とする。
任意の x ∈ V を取る。
x ∈ W を示せばよい。
x ∈ S_0 なら x ∈ W であるから x は S_0 に含まれないと仮定してよい。
S_0 は Ψ の極大元であるから {x} ∪ S_0 は1次独立ではない。
よって、ax + (b_1)(y_1) + ... + (b_n)(y_n) = 0 となる。
ここで、a、b_1、、...、b_n は A の元でどれかは 0 でない。
y_1、...、y_n は S_0 の相異なる元である。
y_1、...、y_n は1次独立だから a ≠ 0 である。
よって、この等式の両辺に a^(-1) を掛ければ x は y_1、...、y_n の1次結合として表わされる。
よって、x ∈ W である。
証明終
715 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 17:50:16.95
命題 317
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の左線型空間(
>>706 )とする。
S を V の部分集合で V を生成するとする。
このとき V の基底で S に含まれるものがある。
証明
S の1次独立な部分集合全体の集合 Ψ を考える。
>>714 の証明と同様にして Ψ には極大元 S_0 が存在する。
S_0 で生成される V の線型部分空間を W とする。
>>714 の証明と同様にして S ⊂ W であることが証明される。
よって、V = W である。
よって、S_0 は V の基底である。
証明終
716 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 17:52:21.76
命題 318
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限生成の左線型空間(
>>706 )とする。
このとき V の基底で有限集合であるものが存在する。
証明
>>715 より明らかである。
717 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 18:06:47.56
命題 319
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限生成の左線型空間(
>>706 )とする。
>>716 より V は有限の基底 S を持つ。
S の元の個数を n とする。
このとき V は K-左加群として組成列(
>>625 )を持ち、n = length(V) (
>>625 )である。
証明
S = {x_1、...、x_n} とする。
V = Kx_1 + ...+ Kx_n は直和である。
V_i、i = 1、...、n を {x_1、。。。、x_i} で生成される K-部分加群とする。
V_0 = 0 とする。
このとき、V = V_n ⊃ V_(n-1) ⊃ ... ⊃ V_1 ⊃ V_0 = 0 であり、
各 V_i/V_(i-1)、i = 1、...、n は K-左加群として Kx_i に同型である。
Kx_i は K-左加群として単純である。
よって、この列は組成列である。
よって、n = length(V) である。
証明終
718 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 18:15:07.54
定義 320
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限生成の左線型空間(
>>706 )とする。
>>717 より V は組成列(
>>625 )を持つ。
Jordan-Hoelderの定理(
>>628 )より、この組成列の長さは組成列の取り方に寄らない。
このとき、length(V) (
>>625 )を V の次元と呼び dim V または [V : K] と書く。
V = 0 のときは V の次元は 0 と定義する。
719 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 18:28:26.32
命題 321
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の左線型空間(
>>706 )とする
V は K-左加群として組成列(
>>625 )を持つとする。
S を V の1次独立な部分集合とする。
このとき |S| ≦ length(V) である。
証明
n = length(V) とおく。
S の任意の空でない有限部分集合を T とする。
T で生成される V の K-部分加群を W とする。
>>627 より length(W) ≦ n である。
>>717 より |T| = length(W) である。
よって、|T| ≦ n である。
よって、|S| ≦ n である。
証明終
720 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 18:34:10.22
命題 322
K を斜体(
>>199 )とし、V ≠ 0 を K 上の左線型空間(
>>706 )とする
V は K-左加群として組成列(
>>625 )を持つとする。
このとき V の任意の K 上の基底(
>>712 )は有限集合であり、その濃度は length(V) に等しい。
証明
>>719 より V の任意の K 上の基底(
>>712 )は有限集合である。
>>717 よりその濃度は length(V) に等しい。
証明終
721 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 19:44:57.02
命題 323 A を必ずしも可換とは限らない環とする。 I を A の両側イデアルとする。 M を A-左加群とする。 IM を {ax; a ∈ I、x ∈ M} から生成される M の A-部分加群とする。 このとき、M/IM は自然に (A/I)-左加群となる。 証明 φ:A → A/I を標準的な環準同型とする。 π:M → M/IM を標準的な準同型とする。 a、b ∈ A、a - b ∈ I、 x、y ∈ M、x - y ∈ IM とする。 a - b ∈ I だから (a - b)x ∈ IM よって、π(ax) - π(bx) = π((a - b)x) = 0 よって、π(ax) = π(bx) 一方、π(bx) - π(by) = π(b(x - y)) = 0 よって、π(bx) = π(by) よって、π(ax) = π(by) これは、π(ax) が a (mod I) と x (mod IM) だけで定まることを示している。 よって、φ(a) と π(x) の積 φ(a)π(x) を π(ax) と定義することが出来る。 これにより M/IM は (A/I)-左加群となることは見やすい。 証明終
722 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 22:23:44.83
補題 324
A を必ずしも可換とは限らない環とする。
M を基底(
>>712 ) x_1、...、x_n を持つ A-左加群とする。
I を A の左イデアルとする。
IM を E = {sx; s ∈ I、x ∈ M} から生成される M の A-部分加群とする。
このとき IM の任意の元は
(s_1)(x_1) + ... + (s_n)(x_n)、s_i ∈ I、i = 1、...、n と一意に書ける。
証明
N = {(s_1)(x_1) + ... + (s_n)(x_n);s_i ∈ I、i = 1、...、n} とおく。
N は M の A-部分加群である。
IM ⊂ N を証明すれば良い。
任意の x ∈ M は x = (a_1)(x_1) + ... + (a_n)(x_n)、a_i ∈ A、i = 1、...、n と書ける。
s ∈ I のとき sx = s(a_1)(x_1) + ... + s(a_n)(x_n) ∈ N である。
よって、E ⊂ N である。
よって、IM ⊂ N である(因みに N ⊂ IM は明らかであるから IM = N である)。
よって、IM の任意の元は (s_1)(x_1) + ... + (s_n)(x_n)、s_i ∈ I、i = 1、...、n と書ける。
x_1、...、x_n が1次独立(
>>707 )であるからこの表現は一意である。
証明終
723 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 22:32:49.16
命題 325
A を必ずしも可換とは限らない環とする。
I を A の両側イデアルで A/I は斜体(
>>199 )であるとする。
M ≠ 0 を A-左加群とする。
S = {x_1、...、x_n} と T = {y_1、...、y_m} をそれぞれ M の基底(
>>712 )とする。
このとき n = m である。
証明
K = A/I とおく。
>>721 より M/IM は自然に K-左加群となる。
π:M → M/IM を標準的な準同型とする。
π(S) = {π(x_1)、...、π(x_n)} が M/IM の K 上の基底であることを証明しよう。
π は全射であるから π(S) は M/IM を K-左加群として生成する。
よって、π(S) が K 上1次独立(
>>707 )であることを言えばよい。
a_i ∈ A、i = 1、...、n とし、
(a_1)π(x_1) + ... + (a_n)π(x_n) = 0 とする。
π((a_1)(x_1) + ... + (a_n)(x_n)) = 0 であるから
(a_1)(x_1) + ... + (a_n)(x_n) = IM である。
一方、
>>722 より IM の任意の元は (s_1)(x_1) + ... + (s_n)(x_n)、
s_i ∈ I、i = 1、...、n と一意に書ける。
よって、a_i ∈ I、i = 1、...、n である。
よって、π(a_i) = 0、i = 1、...、n である。
よって、π(S) は K 上1次独立である。
同様に π(T) = {π(y_1)、...、π(y_m)} は M/IM の K 上の基底である。
>>717 より、n と m は [M/IM : K] (
>>718 )に等しい。
よって、n = m である。
証明終
724 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 22:36:07.49
命題 326
A を可換環とする。
M ≠ 0 を A-左加群とする。
S = {x_1、...、x_n} と T = {y_1、...、y_m} をそれぞれ M の基底(
>>712 )とする。
このとき n = m である。
証明
Zornの補題より A は極大イデアル I を持つ。
A/I は抽象体(
>>197 )であるから
>>723 より n = m である。
725 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/19(土) 22:39:05.92
A が非可換環のとき
>>724 に対応する命題が成り立たない例がある。
726 :
132人目の素数さん :2011/11/19(土) 22:48:24.46
無職のクマ うせろよ 邪魔だ すれ違いだしね
727 :
132人目の素数さん :2011/11/19(土) 22:49:21.50
↑そうだそうだ
728 :
132人目の素数さん :2011/11/19(土) 22:52:33.83
クマは無職のアホです
オマエ等、叩くゾ。 猫
ぽんと蹴るからニャンと鳴け
ワシを叩くのは歓迎や。そやけど熊氏を叩くのはワシが許さんさかいナ。 猫
732 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 01:33:01.63
記法
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
σ の固有多項式を χ(σ、X) と書く。
χ(σ、X) ∈ K[X] である。
733 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 01:51:49.37
命題 327
A を必ずしも可換でない環とし、M を A-左加群とする。
N を M の A-部分加群とする。
π:M → M/N を標準的な準同型とする。
N が A 上の基底(
>>712 ) x_1、...、x_n を持つとする。
y_1、...、y_m を M の元で π(y_1)、...、π(y_m) が M/N の A 上の基底であるとする。
このとき、x_1、...、x_n、y_1、...、y_m は M の A 上の基底である。
証明
>>647 の証明で示したように M は x_1、...、x_n、y_1、...、y_m で生成される。
これ等が A 上1次独立(
>>707 )であることを証明すればよい。
A の元 a_1、...、a_n、b_1、...、b_m があり、
a_1x_1 +...+ a_nx_n + b_1y_1 +...+ b_my_m = 0 とする。
b_1y_1 +...+ b_my_m = -(a_1x_1 +...+ a_nx_n) ∈ N であるから
0 = π(b_1y_1 +...+ b_my_m) = b_1π(y_1) +...+ b_mπ(y_1)
π(y_1)、...、π(y_m) は1次独立だから b_1、...、b_m は全て 0 である。
よって、a_1x_1 +...+ a_nx_n = 0 である。
x_1、...、x_n は1次独立だから a_1、...、a_n は全て 0 である。
よって、x_1、...、x_n、y_1、...、y_m は1次独立である。
証明終
734 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 02:06:20.22
命題 328
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
W を V の K-線型部分空間で σ(W) ⊂ W とする。
σ は K-線型写像 τ:W → W と ρ:V/W → V/W を引き起こす。
このとき、χ(σ、X) = χ(τ、X)χ(ρ、X) である(
>>732 )。
証明
x_1、...、x_n を W の K 上の基底(
>>712 )とする。
y_1、...、y_m を V の元で π(y_1)、...、π(y_m) が V/W の K 上の基底であるとする。
>>733 より x_1、...、x_n、y_1、...、y_m は V の K 上の基底である。
σ の x_1、...、x_n、y_1、...、y_m に関する表現行列を A とする。
τ の x_1、...、x_n に関する表現行列を B とする。
ρ の π(y_1)、...、π(y_m) に関する表現行列を C とする。
このとき、A には B と C が A の対角線上に現れる。
A において B の下は零行列である。
よって、行列式の良く知られている性質から
χ(σ、X) = χ(τ、X)χ(ρ、X) である。
証明終
735 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 04:19:17.29
命題 329
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
V = V_0 ⊃ V_1 ⊃ ... ⊃ V_n = 0 を V の K-部分線型空間の列で、
σ(V_i) ⊂ V_i、i = 1、...、n とする。
各 i に対して σ は K-線型写像 τ_i:V_(i-1)/V_i → V_(i-1)/V_i、i = 1、...、n
を引き起こす。
このとき、χ(σ、X) = χ(τ_1、X)...χ(τ_n、X) である(
>>732 )。
証明
n に関する帰納法で証明しよう。
n = 1 のときは自明である。
n ≧ 2 とする。
σ は K-線型写像 ρ:V_1 → V_1 を引き起こす。
帰納法の仮定より、χ(ρ、X) = χ(τ_2、X)...χ(τ_n、X) である。
一方、
>>734 より χ(σ、X) = χ(τ_1、X)χ(ρ、X) である。
よって、χ(σ、X) = χ(τ_1、X)...χ(τ_n、X) である。
証明終
736 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 09:51:11.43
定義 330
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
>>595 で説明したように f(X) ∈ K[X] と x ∈ V に対して f(X)x = f(σ)(x) と
定義することにより V は K[X]-加群となる。
このとき、V を σ により定義された K[X]-加群と言う。
737 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 10:07:38.07
命題 331
K を抽象体(
>>197 )とし、V を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす。
このとき、K の元 λ が σ の固有値であるためには (X - λ) ∈ Ass(V) (
>>602 )であることが
必要十分である。
証明
必要性:
λ が σ の固有値であるとする。
σ(x) = λx となる V の元 x ≠ 0 がある。
(σ - λ1)(x) = 0 であるから (X - λ)x = 0 である。
K[X] は単項イデアル整域(
>>598 )とする。
X - λ は K[X] の素元(
>>599 )であるから
>>610 より (X - λ) ∈ Ass(V) である。
十分性:
(X - λ) ∈ Ass(V) とする。
(X - λ)x = 0 となる x ≠ 0 がある。
よって、(σ - λ1)(x) = 0 となる。
よって、σ(x) = λx となる。
よって、λ は σ の固有値である。
証明終
738 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 12:00:33.12
命題 332
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす。
このとき、V が K[X]-巡回加群(
>>636 )であるとする。
x をその生成元とし (f(X)) = ann(x) (
>>600 )とする。
ここで、f(X) はモニック(
>>115 )とする。
このとき、σ の固有多項式は f(X) である。
証明
f(X) = X^n + a_(n-1)X^(n-1) + ... + a_1X + a_0 とする。
g(X) ∈ K[X] に g(X)x = g(σ)(x) ∈ V を対応させる写像 φ:K[X] → V は
K[X]-加群の全射準同型である。
Ker(φ) = ann(x) = (f(X)) であるから φ は K[X]-加群の同型 ψ:K[X]/(f(X)) → V を引き起こす。
ρ:K[X] → K[X]/(f(X)) を標準的な準同型とする。
ρ(X) = θ とおく。
>>96 より、1、θ、...、θ^(n-1) は K 上の線型空間としての K[X]/(f(X)) の基底である。
ψ(θ) = σ(x) である。
よって、x、σ(x)、...、σ^(n-1)(x) が V の K 上の基底である。
この基底に関しての σ の行列を A とする。
σ(σ^i(x)) = σ^(i+1)、i = 0、...、n-2
σ(σ^(n-1)(x)) = σ^n(x) = -(a_(n-1)σ^(n-1)(x) + ... + a_1σ(x) + a_0x)
よって、A の固有多項式 det(XE - A) を最終行に関して展開すると
(X + a_(n-1))X^(n-1) + h(X)、h(X) ∈ K[X] の形になる。
ここで h(X) は a_(n-2)X^(n-2) + ... + a_1X + a_0 であることが n に関する帰納法でわかる。
よって、det(XE - A) = f(X) である。
証明終
739 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 12:37:12.12
命題 333
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
f(X) を σ の固有多項式とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす(
>>736 )。
このとき、V が単純(
>>624 )な K[X]-加群(
>>636 )なら
χ(V) (
>>657 ) = (f(X)) である。
証明
V ≠ 0 だから V は 0 でない元 x を含む。
V は単純だから V = K[X]x である。
>>651 より、V は K[X]/ann(x) に同型である。
>>738 より ann(x) = (f(X)) である。
一方、
>>653 より、ann(x) = Ann(V) である。
V は単純だから χ(V) の定義(
>>657 )より χ(V) = Ann(V) = (f(X)) である。
証明終
740 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 12:43:16.77
命題 334
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
f(X) を σ の固有多項式とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす(
>>736 )。
>>595 より V は K[X] 上の有限生成の捩れ加群(
>>596 )である。
よって、χ(V) (
>>657 )が定義される。
このとき χ(V) = (f(X)) である。
証明
V = V_0 ⊃ V_1 ⊃ ... ⊃ V_r = 0 を V の K[X]-加群としての組成列(
>>625 )とする。
各 V_(i-1)/V_i は K[X]-加群であるから σ は K-線型写像 σ_i:V_(i-1)/V_i → V_(i-1)/V_i を
引き起こす。
>>735 より、f(X) = χ(σ_1、X)...χ(σ_r、X) である。
一方、
>>667 より χ(V) = χ(V_(0)/V_1)...χ(V_(r-1)/V_r)
各 V_(i-1)/V_i、i = 1、...、r は単純であるから
>>739 より
χ(V_(i-1)/V_i) = (χ(σ_i、X))
よって、χ(V) = ((f(X)) である。
証明終
741 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 13:04:16.08
命題 335
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
g(X) を σ の最小多項式とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす(
>>736 )。
このとき、Ann(V) = (g(X)) である。
証明
h(X) ∈ Ann(V) と h(σ) = 0 は同値であることから明らかである。
742 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 13:10:48.75
クマ おまえは邪魔だ 失せろ
743 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 13:13:01.46
命題 336(Cayley-Hamiltonの定理)
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
f(X) を σ の固有多項式とする。
このとき、f(σ) = 0 である。
証明
V を σ により K[X]-加群と見なす(
>>736 )。
>>595 より V は K[X] 上の有限生成の捩れ加群(
>>596 )である。
>>740 より χ(V) = (f(X)) である。
一方、
>>668 より χ(M)M = 0 である。
よって、f(σ) = 0 である。
証明終
744 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 13:19:34.81
失業者のクマ バカでアホの分際でw
745 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 13:23:04.73
命題 337
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
g(X) を σ の最小多項式とする。
deg g(X) = dim V であれば g(X) は σ の固有多項式である。
証明
f(X) を σ の固有多項式とする。
Cayley-Hamiltonの定理(
>>743 )より f(σ) = 0 である。
よって、f(X) は g(X) で割れる。
deg f(X) = dim V であるから f(X) = cg(X) となる c ∈ K がある。
f(X) も g(X) もモニック(
>>115 )であるから c = 1 である。
証明終
>>742 邪魔なのはオマエや。サッサと失せろ。
猫
748 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 13:27:45.47
まずは性犯罪者が消えるべきですね?
749 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 13:43:37.62
K を体(
>>82 )とし L/K と E/K を拡大(
>>82 )とする。
Hom(L、E) を L から E への K-線型写像の全体とする。
Hom(L、E) は α ∈ E と f ∈ Hom(L、E) のとき (αf)(x) = αf(x) と定義することにより
E 上の線型空間となる。
L から E への K-埋め込み(
>>122 )は Hom(L、E) の元と見なせることに注意する。
750 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 14:21:57.30
命題 338
K を体(
>>82 )とし L/K を有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大とする。
n = [L : K] とする。
K-埋め込み(
>>122 ):L → Ω(
>>82 ) 全体の集合を E(L/K) と書いた(
>>262 )。
>>269 より |E(L/K)| = n である。
E(L/K) = {σ_1、...、σ_n} とする。
原始要素の定理(
>>335 )より L = K(θ) となる θ ∈ L がある。
σ_i(θ) = θ_i、i = 1、...、n とおく。
A を (n、n) 行列で、その i 番目の行は 1、θ_i、...、(θ_i)^(n-1) となるものとする。
1、θ_1、...、(θ_1)^(n-1)
1、θ_2、...、(θ_2)^(n-1)
...
...
...
1、θ_n、...、(θ_n)^(n-1)
このとき det A ≠ 0 である。
証明
det A は Vandermonde の行列式と呼ばれるものである。
良く知られた公式から det A = Π(θ_k - θ_i)、k > i である。
一方、L = K(θ) であるから 各 σ_i は σ_i(θ) の値により一意に定まる。
i ≠ k のとき σ_i ≠ σ_k であるから θ_i ≠ θ_k である。
よって、det A ≠ 0 である。
証明終
751 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 14:43:31.13
命題 339
K を体(
>>82 )とし L/K を有限(
>>87 )かつ分離的(
>>248 )な拡大とする。
n = [L : K] とする。
K-埋め込み(
>>122 ):L → Ω(
>>82 ) 全体の集合を E(L/K) と書いた(
>>262 )。
>>269 より |E(L/K)| = n である。
E(L/K) = {σ_1、...、σ_n} とする。
>>749 より Hom(L、Ω) は Ω 上の線型空間となる。
E(L/K) ⊂ Hom(L、Ω) である。
このとき σ_1、...、σ_n は Ω 上1次独立(
>>707 )である。
証明
原始要素の定理(
>>335 )より L = K(θ) となる θ ∈ L がある。
σ_i(θ) = θ_i、i = 1、...、n とおく。
a_1、...、a_n を Ω の元とし、a_1σ_1 + ...+ a_nσ_n = 0 とする。
a_1σ_1(1) + ...+ a_nσ_n(1) = 0
a_1σ_1(θ) + ...+ a_nσ_n(θ) = 0
...
...
a_1σ_1(θ^(n-1)) + ...+ a_nσ_n(θ^(n-1)) = 0
即ち、
a_1 + ...+ a_n = 0
a_1θ_1 + ...+ a_nθ_n = 0
...
...
a_1(θ_1)^(n-1) + ...+ a_n(θ_n)^(n-1)) = 0
これを未知数 a_1、...、a_n の Ω 係数の連立一次方程式と見る。
>>750 より、この連立一次方程式の係数行列の行列式は 0 でない。
よって、a_1、...、a_n は全て 0 である。
証明終
752 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 15:35:35.88
命題 340
L/K を有限(
>>87 )な巡回拡大(
>>491 )とする。
n = [L : K] (
>>87 ) とする。
σ をそのGalois群(
>>251 )の生成元とする。
σ は K-線型写像と見なせる。
このとき σ の固有多項式は X^n - 1 である。
証明
>>751 より、1、σ、...、σ^(n-1) は Hom(L、L) (
>>749 )の元として
K 上1次独立(
>>707 )である。
よって、g(X) ≠ 0 を n - 1 次以下の K[X] の多項式としたとき g(σ) = 0 とはならない。
一方、σ^n = 1 であるから X^n - 1 は K-線型写像として σ の最小多項式である。
よって、
>>745 より σ の固有多項式は X^n - 1 である。
証明終
753 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 15:50:12.55
虚偽申請の責任はとりましたか?
754 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 15:55:29.26
くんまー 数学をナメとんちゃうぞ お前には神罰がくだる
755 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 16:00:41.93
クマは無職だと自分で認めている(過去スレ参照) おまけにイギリス貴族だと、悔し紛れに言っておった イギリス貴族にして無職のアホがクマ
756 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 16:02:41.31
次の命題は Galoisの主定理の証明において非常に重要な役割を果たす。
命題 341
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
L/K を n 次の巡回拡大(
>>491 )とする。
K は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含むとする。
このとき、L = K(α) かつ α^n ∈ K となる α が存在する。
証明
G を L/K のGalois群(
>>251 )とする。
σ を G の生成元とする。
>>752 より σ の固有多項式は X^n - 1 である。
よって、σ の固有値は 1、ζ、...、ζ^(n-1) である。
ζ ∈ K であるから σ(α) = ζα となる 0 ≠ α ∈ K がある。
σ(α^n) = (ζα)^n = α^n
よって、α^n は G の全ての元で固定される。
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より α^n ∈ K である。
σ(α^i) = (ζα)^i = (ζ^i)α^i、i = 0、1、...、n - 1
よって、1、α、...、α^(n-1) はそれぞれ
σ の固有値 1、ζ、...、ζ^(n-1) の固有ベクトルである。
よって、1、α、...、α^(n-1) は K 上1次独立である。
よって、L = K(α) である。
証明終
757 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 16:09:57.16
50 :132人目の素数さん:2008/02/04(月) 00:29:57 ネットの普及で、昔なら漠然と「おかしいなあ」と思っていて 内内で語られていた人事が、おおっぴらになったのはよいことだ。 さらにMathSciNetとかGoogle scholerとかで、論文などを検索出来る。 サボっている教員の実態がこうしてネットで白日のもとにさらされるということだw 51 :132人目の素数さん:2008/02/04(月) 00:53:18 自分より業績が上の PD を選考で落としている教員の実態をさらせ
758 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 16:15:52.66
低脳クマ、職探しをしてこい 働いて税金をおさめろよw ニートの分際でw
759 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 16:17:47.30
猫さんは、橋下前大阪知事を支持しますか? 理由も教えて下さい
760 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 18:12:50.70
あげあげ
761 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 18:14:20.17
橋下さんは大阪の救世主だろ。断固支持します!
762 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 21:16:58.33
>>752 において σ の固有多項式は σ の最小多項式であった。
このような状況を調べてみよう。
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす(
>>736 )。
f(X) を σ の固有多項式とする。
>>740 より χ(V) = (f(X)) である。
g(X) を σ の最小多項式とする。
>>741 より Ann(V) = (g(X)) である。
よって χ(V) = Ann(V) となる条件を調べてみよう。
>>759 はい、私は橋下氏を支持します。その理由は『彼の考え方は非常に合理
的だと私も認める』からです。彼が頑張る事は、コレまでの日本の制度
の硬直化であるとか、また保守的な考え方をブチ壊す為の非常に大切な
突破口になると物凄く期待しています。
ですから断固支持です。
猫
追伸:なるべくここでは私に話しかけないで下さい。熊さんの数学の邪
魔になってはいけないので。
>>763 熊とは誰?
もしかしてKummerのことか?
なら失礼だろうが 人の名前を間違えるのは 謝罪しろ
766 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 21:47:32.61
>>765 命令だから謝れつってんの
お前に拒否権はないの
>>766 ほんならオマエがワシを強制的に謝らせてミロや。ホレ、やってみ。
猫
768 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 21:52:42.21
769 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 21:52:46.04
いやだね
>>766 早うシロや。そやないと狙い撃ちにスルさかいナ。
猫
771 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 21:58:51.08
橋下氏のどこが素晴らしいのですか? 具体的に述べて下さい>猫
772 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 22:09:29.47
>>770 お前は無意識下ですでに敗北を認めている
いつになったら自覚できるようになるんだろうね
芳雄に性格を矯正してくれていたら今頃…
>>771 判断が非常に合理的だと思いますね。例えば二重行政を排除して予算の
縮減を考えるという主張ですね。
猫
774 :
132人目の素数さん :2011/11/20(日) 22:22:26.54
二重行政排除は都にしないでも可能では?
>>774 ソコは恐らくは現行法の問題なんですかね。詳しい事は私は知りません。
でも通常の縦割り行政から考えれば、そういう二重行政を排除するのに
一番有効な方法論はやはり大阪都構想ではないかと橋下氏の話を聞いて
私もそう考えました。やはり船頭が二人居てはそうは中々行かないのが
縦割り的な考え方だと思いますね。
猫
>>775 東京都がそうであるように、大阪「都」にしても二重行政は排除できませんよ。
>>776 だから『こそ』非常に注意して制度設計をしないといけないと思いますね。
特に国から思いっきり権限を奪う事が必要ですね。
猫
778 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 23:26:54.56
命題 342
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
n ≧ 1 を整数とする。
このとき、(p^n)A/(p^(n+1))A は A-加群として A/pA に同型である。
証明
π:(p^n)A → (p^n)A/(p^(n+1))A を標準的な A-準同型とする。
写像 f:A → (p^n)A を f(x) = (p^n)x により定義する。
f は A-準同型である。
g = πf とする。
π と f は全射であるから g も全射である。
g(x) = πf(x) = 0 なら f(x) ∈ (p^(n+1))A
よって、(p^n)x = (p^(n+1))y となる y ∈ A がある。
よって、x = py
よって、Ker(g) ⊂ pA である。
逆の包含関係は明らかであるから Ker(g) = pA である。
よって、(p^n)A/(p^(n+1))A は A/pA に同型である。
証明終
779 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 23:37:39.40
命題 343
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
n ≧ 1 を整数とする。
χ(A/(p^n)A) = Ann(A/(p^n)A) = (p^n)A である。
証明
A-加群の列 A ⊃ pA ⊃ ... ⊃ (p^n)A を考える。
>>778 より、各 (p^(i-1))A/(p^i)A、i = 1、...、n は A-加群として単純である。
よって length(A/(p^n)A) = n である。
よって、χ(A/(p^n)A) = (p^n)A でる。
他方、Ann(A/(p^n)A) = (p^n)A である。
証明終
780 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/20(日) 23:54:54.31
命題 344
A を単項イデアル整域とし、M を A-巡回加群(
>>636 )とする。
M の任意の A-部分加群は A-巡回加群である。
証明
M の生成元を x とする。
N を M の A-部分加群とする。
I = {a ∈ A; ax ∈ N} は A のイデアルである。
I = rA、r ∈ A とする。
rx ∈ N である。
y = rx とおく。
任意の z ∈ N は z = ax、a ∈ A と書ける。
a ∈ rA であるから a = rs となる s ∈ A がある。
z = rsx = sy
よって、N = Ay である。
証明終
kummer 謝れ
782 :
132人目の素数さん :2011/11/21(月) 00:55:03.07
熊熊
784 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 01:50:27.97
命題 345
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
M ≠ 0 を有限生成の p-準素加群(
>>677 )とする。
このとき、整数 n ≧ 1 があり Ann(M) (
>>600 ) = (p^n)A である。
証明
Ann(M) = aA とする。
M は有限生成の p-準素加群であるから (p^m)M = 0 となる整数 m ≧ 1 がある。
よって、p^m ∈ aA である。
よって、aA = (p^n)A となる整数 n ≧ 0 がある。
M ≠ 0 だから n ≧ 1 である。
証明終
785 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 02:06:30.10
命題 346
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
>>696 より Ass(M) (
>>602 ) は空でない有限集合である。
>>697 より、各 pA ∈ Ass(M) に対して M(p) (
>>678 ) ≠ 0 であり、
M は加群として M(p)、pA ∈ Ass(M) の直和となる。
このとき、Ann(M) (
>>600 ) は Ann(M(p))、pA ∈ Ass(M) の積である。
証明
Ass(M) = {p_1、...、p_r} とする。
a ∈ Ann(M) とする。
各 (p_i)A、i = 1,...、n に対して aM(p_i) = 0 である。
>>784 より整数 n_i ≧ 1 があり Ann(M(p_i)) = (p^(n_i))A である。
よって、a は各 p^(n_i) で割れる。
よって、a は b = Πp^(n_i)、i = 1,...、n で割れる。
よって、Ann(M) ⊂ bA である。
逆に各 i に対して bM(p_i) = 0 であるから bM = 0 である。
よって、bA ⊂ Ann(M) である。
よって、Ann(M) = bA = Π(p^(n_i))A、i = 1,...、n
証明終
786 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 02:21:29.42
命題 347
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の巡回(
>>636 )捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、χ(M) = Ann(M) である。
証明
>>696 より Ass(M) (
>>602 ) は空でない有限集合である。
Ass(M) = {p_1、...、p_r} とする。
>>697 より、各 (p_i)A に対して M(p_i) (
>>678 ) ≠ 0 であり、
M は加群として M(p_i)、i = 1,...、n の直和となる。
>>692 より χ(M) = Πχ(M(p_i)) である。
他方、
>>785 より Ann(M) = ΠAnn(M(p_i)) である。
>>780 より 各 M(p_i) は A-巡回加群である。
よって、
>>779 より各 i に対して χ(M(p_i)) = Ann(M(p_i) である。
よって、χ(M) = Ann(M) である。
証明終
787 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 02:35:02.82
命題 348
A を単項イデアル整域とし、p をその素元(
>>599 )とする。
M を有限生成 p-準素加群(
>>677 )とする。
χ(M) (
>>657 ) = Ann(M) (
>>600 ) なら M は A-巡回加群(
>>636 )である。
証明
χ(M) = (p^n)A、Ann(M) = (p^m)A とする。
x ∈ M に対して ann(x) (
>>600 ) = (p^r)A のとき r を x の指数と呼ぶことにする。
(p^m)x = 0 であるから r ≦ m である。
よって M には指数が最大の元 z が 存在する。
ann(z) = (p^s)A とする。
M の任意の元 x の指数 ≦ s であるから (p^s)x = 0 である。
よって、(p^s)M = 0 である。
よって、よって、s ≧ m である。
他方、(p^m)z = 0 であるから m ≧ s である。
よって、 m = s である。
よって、χ(Az) = (p^m)A = Ann(M) である。
M が A-巡回加群でないとすると M ≠ Az である。
χ(M) = χ(Az)χ(M/Az) である。
χ(M/Az) ≠ A であるから χ(M) ≠ χ(Az) である。
χ(Az) = Ann(M) であったからこれは矛盾である。
証明終
788 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 04:34:40.92
命題 349
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
x ∈ M とする。
M = Ax となるためには χ(M) = ann(x) となることが必要十分である。
証明
必要性:
M = Ax とする。
>>786 より χ(M) = Ann(M) である。
>>653 より ann(x) = Ann(M) である。
よって、χ(M) = ann(x) である。
十分性:
χ(M) = ann(x) とする。
>>651 より Ax は A/ann(x) に同型である。
>>786 より χ(A/ann(x)) = ann(x)
>>667 より χ(M) = χ(M/Ax)χ(Ax)
よって、ann(x) = χ(M) = χ(M/Ax)χ(Ax) = χ(M/Ax)χ(A/ann(x)) = χ(M/Ax)ann(x)
よって、χ(M/Ax) = A
よって、M = Ax である。
証明終
789 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 04:39:29.15
命題 350
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 と N ≠ 0 を A 上の巡回(
>>636 )捩れ加群(
>>596 )とする。
Ann(M) = aA、Ann(N) = bA とし、a と b は互いに素(
>>679 )とする。
このとき、M と N の直和加群 L は A 上の巡回捩れ加群である。
証明
記述を単純にするため M と N を L の部分加群と見なす。
M = Ax、N = Ay とする。
ab(x + y) = abx + aby = 0
c(x + y) = 0、c ∈ A とする。
cx = -cy ∈ M ∩ N = {0}
よって、c ∈ aA、c ∈ bA
a と b は互いに素だから c ∈ abA である。
よって、z = x + y とおくと ann(z) = abA
一方、
>>786 より χ(M) = aA、χ(N) = bA
>>692 よりχ(L) = χ(M)χ(N) = (aA)(bA) = abA = ann(z)
よって、
>>788 より L = Az である。
証明終
790 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 04:43:17.30
命題 351
A を単項イデアル整域とし、M ≠ 0 を A 上の有限生成捩れ加群(
>>596 )とする。
このとき、χ(M) = Ann(M) であれば M は A 上の巡回加群(
>>636 )である。
証明
>>696 より Ass(M) (
>>602 ) は空でない有限集合である。
Ass(M) = {p_1、...、p_r} とする。
>>697 より、各 (p_i)A に対して M(p_i) (
>>678 ) ≠ 0 であり、
M は加群として M(p_i)、i = 1,...、n の直和となる。
>>692 より χ(M) = Πχ(M(p_i)) である。
他方、
>>785 より Ann(M) = ΠAnn(M(p_i)) である。
>>694 より χ(M(p_i)) は (p_i)A の冪である。
>>784 より Ann(M(p_i)) は (p_i)A の冪である。
よって、素元分解の一意性(
>>609 )より各 i に対して χ(M(p_i)) = Ann(M(p_i))である。
>>787 より M(p_i) は A 上の巡回加群である。
よって、
>>789 より M は A 上の巡回加群である。
証明終
791 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 04:55:02.50
命題 352
K を抽象体(
>>197 )とし、V ≠ 0 を K 上の有限次元の線型空間とする。
σ:V → V を K-線型写像とする。
V を σ により K[X]-加群と見なす(
>>736 )。
σ の最小多項式が σ の固有多項式であれば V は K[X]-巡回加群(
>>636 )である。
証明
f(X) を σ の最小多項式とする。
>>740 より χ(V) = (f(X)) である。
>>741 より Ann(V) = (f(X)) である。
よって、χ(V) = Ann(V) である。
よって、
>>790 より V は K[X]-巡回加群である。
証明終
792 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 05:16:56.22
命題 353
L/K を有限(
>>87 )な巡回拡大(
>>491 )とする。
n = [L : K] (
>>87 ) とする。
σ をそのGalois群(
>>251 )の生成元とする。
このとき θ ∈ L で θ、σ(θ)、...、σ^(n-1)(θ) が L の K 上の基底となるようなものが
存在する。
証明
>>751 より、1、σ、...、σ^(n-1) は Hom(L、L) (
>>749 )の元として
K 上1次独立(
>>707 )である。
よって、g(X) ≠ 0 を n - 1 次以下の K[X] の多項式としたとき g(σ) = 0 とはならない。
一方、σ^n = 1 であるから X^n - 1 は K-線型写像として σ の最小多項式である。
よって、
>>745 より σ の固有多項式は X^n - 1 である。
よって、
>>791 より L は K[X]-巡回加群(
>>636 )である。
よって、θ ∈ L をその生成元とする。
>>651 より L は K[X]-加群として K[X]/(X^n - 1) に同型である。
ρ:K[X] → K[X]/(X^n - 1) を標準的な準同型とする。
ρ(X) = z とおく。
>>96 より 1、z、...、z^(n-1) は K 上の線型空間としての K[X]/(X^n - 1) の基底である。
1、z、...、z^(n-1) は上記の同型で θ、σ(θ)、...、σ^(n-1)(θ) に対応する。
よって、本命題の主張が得られる。
証明終
793 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 05:46:46.59
>>792 と同じ条件に次の条件を追加する。
n = [L : K] は Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れないとする。
K は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含むとする。
a_0、a_1、...、a_(n-1) を K の元として、
α = a_0θ + a_1σ(θ) + ...+ a_(n-1)σ^(n-1)(θ) とおく。
σ(α) = ζα となる α を求めてみよう(
>>756 参照)。
σ(α) = a_0σ(θ) + a_1σ^2(θ) + ...+ a_(n-2)σ^(n-1)(θ) + a_(n-1)θ
= a_0ζθ + a_1ζσ(θ) + ...+ a_(n-1)ζσ^(n-1)(θ)
よって、
a_(n-1) = a_0ζ
a_0 = a_1ζ
a_1 = a_2ζ
...
...
a_(n-2) = a_(n-1)ζ
よって、
a_1 = (a_0)/ζ
a_2 = (a_0)/ζ^2
...
...
a_(n-2) = (a_0)/ζ^(n-2)
a_(n-1) = (a_0)ζ = (a_0)/ζ^(n-1)
よって、a_0 = 1 とすれば
α = θ + (1/ζ)σ(θ) + ...+ (1/ζ^(n-1))σ^(n-1)(θ)
794 :
132人目の素数さん :2011/11/21(月) 05:59:57.68
クマー 失業者w
796 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 11:22:34.34
>>793 をヒントにして次の定義をする。
定義 354
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
L/K を n 次の巡回拡大(
>>491 )とする。
σ をそのGalois群(
>>251 )の生成元とする。
K は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含むとする。
1 の n 乗根(
>>520 )全体を μ_n とする。
ω ∈ μ_n と α ∈ L に対して
u(ω、α) = α + ωσ(α) + ...+ (ω^(n-1))σ^(n-1)(α) と書く。
これを (ω、α) に関するLagrangeの分解式(Lagrange resolvent)と呼ぶ。
797 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 11:41:04.64
命題 355
n ≧ 1 を Ω(
>>82 )の標数(
>>214 )で割れない整数とする。
L/K を n 次の巡回拡大(
>>491 )とする。
σ をそのGalois群(
>>251 )の生成元とする。
K は 1 の原始 n 乗根(
>>520 ) ζ を含むとする。
1 の n 乗根(
>>520 )全体を μ_n とする。
ω ∈ μ_n と α ∈ L に対して
u(ω、α) をLagrangeの分解式とする(
>>796 )。
このとき以下が成り立つ。
1) σ(u(ω、α)) = (1/ω)u(ω、α)
2) 各整数 k、0 ≦ k ≦ n - 1 に対して Σ(1/ω^k)u(ω、α) = nσ^k(α)
ここで和は全ての ω ∈ μ_n に渡る。
証明
1)
u(ω、α) = α + ωσ(α) + ...+ (ω^(n-1))σ^(n-1)(α) である。
σ(u(ω、α)) = σ(α) + ωσ^2(α) + ... + ω^(n-2))σ^(n-1)(α) + (ω^(n-1))α
= (1/ω)u(ω、α)
2)
(1/ω^k)u(ω、α)
= (1/ω^k)α + (1/ω^(k-1))σ(α) + ...+ σ^k(α) + ...+ (ω^(n-k-1))σ^(n-1)(α)
一方、ω ≠ 1 のとき 1 + ω + ...+ ω^(n-1) = 0 である。
ω = 1 のとき 1 + ω + ...+ ω^(n-1) = n である。
よって、Σ(1/ω^k)u(ω、α) = nσ^k(α)
証明終
798 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 11:58:42.75
命題 356
>>797 と同じ条件とする。
ω ∈ μ_n と α ∈ L に対して u(ω、α)u(1/ω、α) ∈ K である。
証明
β = u(ω、α)u(1/ω、α) とおく。
>>797 より、
σ(u(ω、α)) = (1/ω)u(ω、α)
σ(u(1/ω、α)) = ωu(ω、α)
よって、σ(β) = β
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より β ∈ K である。
証明終
799 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 12:15:47.26
命題 357
>>797 と同じ条件とする。
L = K(α) とする。
β_i = u(ζ^i、α))、i = 0、...、n - 1 とおく。
このとき (β_i)^n ∈ K であり、L = K(β_0、...、β_(n - 1)) である。
証明
>>797 の 1) より σ(β_i) = (1/ζ^i)β_i
よって、σ((β_i)^n) = (β_i)^n
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より (β_i)^n ∈ K である。
>>797 の 2) において k = 0 とすれば β_0 + ...β_(n-1) = nα
n は Ω(
>>82 )の標数で割れないから L において n ≠ 0 である。
よって、α = (1/n)(β_0 + ...β_(n-1))
各 β_i ∈ K だから L = K(α) = K(β_0、...、β_(n - 1)) である。
証明終
800 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 12:33:40.97
>>799 β_0 = u(1、α) = α + σ(α) + ...+ σ^(n-1)(α) は σ で不変だから K の元である。
よって、L = K(β_1、...、β_(n - 1))
>>798 より u(ζ^i、α)u(ζ^(n-i)、α) ∈ K
1 ≦ i ≦ n - 1 のとき (β_i)(β_(n-i)) ∈ K
よって、L = K(β_1、...、β_(n - 1)) において
β_i(1 ≦ i ≦ n - 1) を K に添加したら β_(n-i) は添加する必要はない。
801 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 13:39:18.36
命題 358
>>797 と同じ条件とする。
u(1/ζ、α) ≠ 0 となる α ∈ L が存在する。
このとき、β = u(1/ζ、α) とおけば β^n ∈ K で L = K(β) である。
証明
>>751 より、1、σ、...、σ^(n-1) は Hom(L、L) (
>>749 )の元として
K 上1次独立(
>>707 )である。
よって、u(1/ζ、α) ≠ 0 となる α ∈ L が存在する。
>>797 より σ(β) = ζβ
よって、σ(β^n) = β^n
よって、Galois理論の基本定理(
>>451 )より β^n ∈ K である。
β の K 上の最小多項式を g(X) とすると、
β、σ(β)、σ^2(β)、...、σ^(n-1)(β) は g(X) の根である。
一方、σ^i(β) = (ζ^i)β、0 = 1、...、n-1 であるから
列 β、σ(β)、σ^2(β)、...、σ^(n-1)(β) は
β、ζβ、(ζ^2)β、...、(ζ^(n-1))β に等しい。
ζ は 1 の原始 n 乗根(
>>520 )であり、β ≠ 0 だから、これ等は相異なる。
よって、g(X) の次数は n である。
よって、K = L(β) である。
証明終
802 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 13:58:56.31
>>801 は
>>756 の別証を与えている。
両方とも σ(β) = ζβ となる β ≠ 0 の存在を証明している。
>>756 の証明は概念的であり、
>>801 の証明は計算的である。
>>756 の証明の方が自然だと思うがほとんどのGalois理論の教科書は
>>801 の方法を採用している。
>>801 は次のように考えると分かりやすい。
σ(β) = ζβ を (1/ζ)σ(β) = β と考える。
T = (1/ζ)σ とおく。
T:L → L は K-線型写像で T(β) = β である。
T^n = 1 であるから T^n - 1 = (T - 1)(1 + T + ...+ T^(n-1)) = 0
よって、S = 1 + T + ...+ T^(n-1) とおくと (T - 1)S = TS - S = 0
よって、TS = S
一方、1、σ、...、σ^(n-1) は K 上1次独立であるから
S ≠ 0 である。
よって、S(α) ≠ 0 となる α がある。
TS(α) = S(α) であるから β = S(α) とおけばよい。
S(α) = u(1/ζ、α) である。
803 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2011/11/21(月) 16:00:28.74
test
804 :
Kummer ◆SgHZJkrsn08e :
2011/11/21(月) 16:05:13.86 命題 359
L/K を有限なGalois拡大で、そのGalois群 G は可解であるとする。
G の位数 n はΩ(
>>82 )の標数で割れないとする。
このとき、L/K は正則(
>>585 )な冪根拡大(
>>512 ) E/K に含まれる。
証明
G = G_0 ⊃ G_1 ⊃ ... ⊃ G_r = {1} を G の組成列とする。
G は可解群だから
>>564 より
各 G_(i-1)/G_i、i = 1、...、r は素数位数である。
各 G_i、i = 0、...、r の固定体(
>>483 )を K_i とする。
>>451 と
>>473 と
>>475 より
K = K_0 ⊂ K_1 ⊂ ...⊂ K_r = L であり、
各 K_i/K_(i-1)、i = 1、...、r は素数次の巡回拡大(
>>491 )である。
その次数は n の素因数である。
p_1、...、p_s を n の相異なる素因数とする。
m = (p_1)...(p_s) とし、ζ を 1 の原始 m 乗根とする。
>>503 より 各 K_i(ζ)/K_(i-1)(ζ) はGalois拡大であり、
>>505 より、そのGalois群は K_i/K_(i-1) のGalois群の部分群に同型である。
よって、各 K_i(ζ)/K_(i-1)(ζ) は 0 次または素数次の巡回拡大である。
よって、
>>756 より各 K_i(ζ)/K_(i-1)(ζ) は正則な単冪根拡大である。
K ⊂ K(ζ) ⊂ K_1(ζ) ⊂ ...⊂ K_r(ζ) = L(ζ) だから
L(ζ)/K は正則な冪根拡大で L/K を含む。
証明終