定義 86
A を環とし、A は斜体(
>>199) D を部分環(>>)として含むとする。
このとき環準同型 ψ:Z → Ω が一意に存在する(ψ(1) = 1 と仮定する)。
Ker(ψ) は 0 または pZ である(p は素数)。
このとき A の標数をそれぞれ 0 または p と定義する。
A の標数を char(A) と書く。
D の中心 C は可換体であり、ψ(Z) は C に含まれる。
ψ(Z) の C における商体は素体(
>>213)である。
これを A の素体と呼ぶ。
A の素体は char(A) = 0 のとき有理数体に同型であり、
char(A) = p > 0 のとき Z/pZ に同型である。
A の素体は A の最小の部分斜体である。