戦隊シリーズ総合カップルスレ 4

1名無しさん@ピンキー
こちらは戦隊シリーズの総合カップルスレです。
現在放映中の『轟轟戦隊ボウケンジャー』、前年度放映の『魔法戦隊マジレンジャー』等々、
戦隊作品のカップルについて マターリと語って行きましょう。
煽り・荒らしはスルー推奨。他カプ批判もNG。みんなを幸せにする冒険をしましょう。


【ネタバレについて】
特撮板本スレに準じ、放映日当日・映画公開終了までのネタバレは控えてください。
もしスレ住人からの要望により、映画等のネタバレを投下する場合、
投下前にネタバレであることを明記し、NGワード用タイトルをつけること。
バレを見たくない人はあぼん推奨。


前スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/

過去スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 2
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114938210/
戦隊シリーズ総合カップルスレ (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105953664/
【S.P.D】デカレンジャー総合カップルスレ【S.E.X】(dat落ち)
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080011602/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/

戦隊シリーズ総合カップルスレ保管庫
地球署の図書館
ttp://tfb.fc2web.com/index.html
サージェスミュージアム保管室
ttp://www19.atwiki.jp/gogo/pages/1.html

保管庫の避難所
PC版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/index.htm
携帯版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/i/index.htm
2名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 23:51:11 ID:M4jAExeN
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3名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 01:28:00 ID:2H+J7PxX
スレ立て乙。
地鎮祭もかねて会話だけのエロに挑戦。

「ん…はっ、あ…」
「声を抑えないと人が来ちゃうよ、菜月ちゃん」
「や…だったら、んっ、やめてよぉ…」
「ん?やめていいの、この状態で?」
「ひ…やぁ…」
「体操服って、機能的でイイよね。すぐ脱がせられるしさ」
「あ…んっ、も、次の、授業、始まっちゃ…」
「そうだね。もうそろそろ、かな」
「え…やぁん!やだ、降ろして…ぇっ!」
「暴れるとかえって危ないよ、菜月ちゃん」
「あ…」
「大丈夫、ちゃんとつけてるから」
「え…や、やぁぁぁぁん!」
「くっ、は…いつもより、きつ…」
「や、はぁっ、んっ」
「すごいね。ゴム越しなのに、ねっとり絡み付いてるよ…」
「ふぁ、あぁ…」
「…っ、もうそろそろ行かないと、さくらさんたちが変に思うよね…行こうか、菜月ちゃん」
「ひゃっ、やめ、ああぁ…ぁ…(以下フェードアウト)」


「・・・蒼太さん、準備よすぎ。どうしてそんなもの、持ってたの?」
「えーっ、と・・・」
「知らない!」


青黄inロッカールーム。
着替えという名目で隠しカメラの電源を切ってことに及ぶ青。
菜月が不機嫌だったのは、坂本さんのことだけじゃなかったらいいという妄想。
4名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 12:36:42 ID:7vLAw5zF
乙です。
5名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 14:38:39 ID:j7BLyDRx
スレ立て乙です!
そして早業蒼太さんグッジョブ。
真墨もモニターの前で「いつまでカメラ切ってるんだ!」と
不機嫌だったにちがいない。
6名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:50:39 ID:hZ9z8aLC
おつ
73:2006/10/18(水) 08:20:29 ID:Em04sCfy
今頃気づいた、坂本さんじゃなくて島田さんだった…orz
回線切って吊ってきます。
8名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 09:27:42 ID:piYM/ZWu
>>5 早漏蒼太と読んだorz
9名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:15:07 ID:RrkEXWx6
即死回避
職人様、映画ネタ、気長にお待ちしております。
デカとかマジとか懐かしいのが読みたい気も
10名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 21:57:59 ID:e1axQcGA
刑事緑桃ならあるんだけど…

すごく前に、ここに「刑事が制服でするのが読みたい」って書き込みがあったのに触発されて書いたんだけど、
エロまでがやたら長くなってしまったのと、書き上げるのに時間がかかって、
そうこうするうちに投下のタイミングを逸してしまって、そのままお蔵入り…

今だったら投下してもいいかな?
11名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:17:58 ID:MTc61+Yf
いいともー!!
12名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:31:01 ID:G5/29TwQ
>>10
お願いします!
13名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:46:40 ID:TJLuqV+k
バッチコーーーイ

………すみませんすみませんえらそうに。ぜひぜひ投下をお願いします>>10
14名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 02:28:21 ID:Z1HanIY5
>>10
ぜひとも投下してくだされ。
15名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 11:59:16 ID:76wL11FE
緑桃萌え(*´Д`)
お待ちしております!
1610:2006/10/20(金) 16:21:27 ID:3fjxfgmC
10です。ありがとうございます。
皆さんのレスに支えられて、拙い文章ですが投下させていただきます。

ただ今回投下するにあたって改めて読み返したら、
エロがものすごく中途半端でした・・・
なんとかもう少しエロを!と思い書き直そうとしたのですが、
自分の今の力量ではこれが精一杯でした。
濃厚なエロを期待していた方には申し訳ありません。
17資料室:2006/10/20(金) 16:23:51 ID:3fjxfgmC
「・・・あ・・・ぅん・・・」
静かな資料室に、耐え切れず漏らした甘い吐息が響く。
「・・・あ、あ・・・あ、いやぁ」
「いやなの?じゃあやめる?」と耳元で囁けば。
「ぃや・・あ!ん・・・セン・・・さ・・イジワ・・・あっ」
首に回された腕に力がこもる。





アリエナイザーの出現もない平和な午後。
古い資料を探すために向かった資料室で、そういうことになってしまったのは、まったくもって偶然で。
地球署一の穏健派に加えて地球署一の良識派を自認するオレとしては、
勤務中に、しかも署内で、こういう行為に及ぶつもりは、もちろんまったくなかったのだけれど。

少し前にようやくお互いの思いを確めあって、署内でも公認の恋人同士になった。
少しして、初めてキスをした。
ウメコのことは心から大切に思っていたし、その先を急ぐつもりはなかったけれど、
「その時」は思ったよりも早く来て、ウメコは、心でも体でも、オレのすべてを受け入れてくれた。

今までだって、経験がなかった訳じゃない。
付き合った子は何人かいて、深い関係になった子ももちろんいた。
でもそうなっても、そんなに盛り上がらないというか、のめりこまないと言うか・・・。
彼女たちを抱いて、もちろん気持ち良かったけど、
でも関係が終わるときが来て、しばらく女の子と縁のない生活を送っても、
それはそれで、別に苦でもなかったんだ。

なのに、ウメコとの関係は違っていた。
自分でも驚くほど、オレは四六時中ウメコを求めていた。
今までにないほど、オレはウメコの体にのめりこんだ。
いつもウメコに触れていたかった。いつでもウメコを抱きたかった。
快楽に身を震わせるウメコをもっともっと責め立てて、
潤んだ瞳で、潤んだ声で、オレを求めてほしかった。

・・・まるでさかりのついた犬みたいだ・・・。

正直、自分でも自分の欲求をもてあまし気味だった。

特に困るのは勤務中だった。
オレもウメコも、仕事とプライベートはきちんを区別しているつもりだったけど、
同じマシンに乗るコンビ、どうしたって二人で行動する機会は多い。
オレの目は、オレの命令をしょっちゅう無視した。
制服のミニスカートから伸びる白い足、
つややかに光る柔らかそうな唇、
ふとうつむいた白いうなじ。
抱きしめて唇を寄せたい衝動を押し殺すのは、アリエナイザーを倒すよりはるかに困難で。
ベッドの上で真っ赤に染まるウメコの肢体が脳裏をよぎり、
下半身に血が集まってくるのを、なんとか逸らしてはため息をつく、なんてことは日常茶飯事だった。


大体、プライベートで二人きりになれる機会が少なすぎるからいけないんだよ、
忙しすぎだよ、SPDは・・・。

なんて愚痴さえつい口をついて出そうになり、
そんな日々を繰り返していたものだから、ついついオレは、
勤務中はなんとなくウメコを避けるようになっていた。


18資料室:2006/10/20(金) 16:27:25 ID:3fjxfgmC

だからその日、デカベースの奥まった一角の、
ほとんど人が来る事のない資料室でウメコと二人きりになってしまったのは、
オレとしてはまったくもってありがた迷惑としか言いようのない状況だった。

出来るだけ早く仕事を終えたいと思うのに、
そんな時に限って、デジタル化される以前の古い資料はなかなか見つからず、
小さな窓から入る光はだんだん夕方の色を帯びてきていた。


「ないねぇ」とつぶやくウメコの声に、「そうだねぇ」と半ば上の空で応える。
そして本棚に向けた視線をそのまま滑らせていると、
ふと、小さな手で制服の裾を握られた。

「どうしたの?」と問えば、
うつむいた顔をますます下に向けて、ウメコは身を強張らせている。
今度はしっかりとウメコの方に向き直り、
腰をかがめて覗き込み「どうしたの?」ともう一度問う。

「・・・・・・センさん・・・・・あたしのこと、嫌いに・・・なった?」
あまりの事に何を言われたのか分からず、一瞬答えにつまる。
「え?え?え?あの、ウメコ、どうしたの?なんでそんな・・・??」
「だって!!だってこの頃センさん冷たい!忙しくってデートだってなかなか出来ないのに!
なのにこの頃、仕事中、全然あたしの事、見てくれない・・・・!!」
目に涙をいっぱい溜めて、堪えていたものを一気に吐き出すように涙声でそう訴えられて。
この状況をどう切り抜けたらいいものか、
逆立ちしても無理なんじゃないかと、そう考えるそのすぐそばで、
まったく場違いにも「やっぱりウメコはかわいい・・・・」なんてことを考えている俺がいる訳で。
自分のその考えについ赤面し、ウメコの顔が見ていられなくて視線を逸らすと。
オレの行動を誤解して、
「・・・やっぱり・・・そうなんだ・・・あたしのこと、嫌いになったんだ・・・」
そういってもう一度つぶやくウメコの頬を涙が伝う。
「いや、そうじゃなくて!!」
なんとか誤解を解きたいと、必死の思いで言葉を口にするものの、
一体この状況をなんと説明したものか・・・。

・・・・・とりあえず、目の前の小さな体を抱きしめる。
オレの腕の中で強張っているウメコの耳元に「ごめん」と小さく声を落とす。
「ごめん、そんなことじゃないんだ、ウメコを嫌いになったりなんかしてない」
そう言うと、ウメコの体から少し力が抜ける。
「・・・嫌いじゃ・・・ない?」
「嫌いなんかじゃ、ないよ。ウメコのこと、大好きだよ」
そう言うと、力なく垂れていた両腕がオレの背中にためらいがちに回されて。
「あたしも・・・センさんが・・・大好き」とオレの胸に顔を押し付けて、
可愛らしい唇が囁く。


ああ・・・ヤバい・・・・・

そう思ったときにはもう手遅れ。
オレは目の前の柔らかい唇に自分の唇を重ねていた。
愛しい愛しい恋人の、手を伸ばせばすぐそこにあるのに、
触れることのなかなか許されない甘い唇は、
もうどうしようもなく媚薬だった。
一度触れてしまえば、離れる事など出来なくて、何度も何度もキスを重ねた。
涙の筋の残る頬に、まぶたに、こめかみに、鼻筋に、おでこに、
そしてもう一度唇に戻って、今度はさっきよりも深くキスをした。
19資料室:2006/10/20(金) 16:30:58 ID:3fjxfgmC

自分でも、自分がこんなに大胆だったなんて知らなかった。

ウメコの制服のボタンをはずして、インナーの上から胸をまさぐる。
オレの手の中にふっくらと納まるそれは、しっとりした弾力でオレのこぶしを押し返す。
口づけをかわしながら、更に手をインナーの中にすすめる。
下着のホックをはずし、露になった胸にじかに触れれば、
「あ・・・んん・・・」と、口づけの端からウメコの甘い声が漏れた。
その声に煽られるように、インナーを更にたくし上げ、今度は胸元に口づけを落とす。
そうしながらもう一方の乳房を手で弄べば、
「・・・あ、センさん・・・だ、だめぇ・・・」と困惑したような、けれど、
これ以上はないほど艶っぽい声で、ウメコがオレの頭をかき抱く。
「ごめん、ウメコ。したい・・・」とつぶやくと、
一瞬ウメコは大きく目を見開き、
そして快楽で紅潮した頬を更に染めて「ウレシイ・・・」と微笑んだ。






資料室のドアに鍵をかけ。
乱れた着衣もそのままに頬を紅潮させているウメコをもう一度抱きしめて、
甘い吐息ごと唇を吸い上げる。
それから、部屋の隅に置かれた古ぼけた机の上にウメコをそっと横たわらせて。
いつもとは違う刺激的な状況に、オレ自身も興奮を抑えられないまま、ウメコの体に愛撫を加える。

頭の片隅にはしごく冷静な自分がいて、
オイオイ、ホントウニココデスルキカ?と聞いていたが、
制服の海に浮かぶウメコの白い体は、
理性とか常識とか、
日頃オレを支えているはずのちっぽけな価値観を全部蹴散らしてあまりあるほどオレを昂ぶらせ、
オレは、ウメコにおぼれた。

これまで何度も抱いたのに、いつも、まるで初めて抱くみたいにいとおしく感じる。
オレの些細な動きにも、ウメコは敏感に反応し、声を上げ、震え、泉を濡らす。
耳元で低く囁けば。オレの名を呼ぶ愛の言葉が返ってくる。
ショーツの上からそっとなぞれば、
「・・・ああぁ・・・」と切なげに眉根を寄せる。
その顔は、普段の元気なウメコからは想像もつかないくらい官能的で、
もう十分に昂ぶっているオレ自身の、更なる熱を煽ってくる。

そっとショーツを脱がし、その場所に口を寄せる。
「・・・!」
わずかに足を閉じようとして抵抗の意思を見せるけど、
そんなのは何の意味もなくて、
オレの口づけを受けて、更なる蜜がこぼれだす。
くちゅっと音をたてて蜜を舐めとる。
その度にウメコの細い腰がびくびくと震え、オレの頭に回された手が、オレの髪をつかむ。
「あ・・・・・センさ・・・、も・・・おねが・・・」
オレを見上げるウメコの瞳が潤んでいる。
ぽってりとした唇が、上気した頬が、オレを求めている。
オレは、いったん立ち上がってズボンと下着を下ろすと、
その場所にオレ自身をあてがい、そして、一気に奥へと挿入した。

ウメコが大きく息を吐いてオレにしがみついてきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

20資料室:2006/10/20(金) 16:32:43 ID:3fjxfgmC


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コトがすみ、荒い息を弾ませながら汗まみれの体を抱きしめると、
ふいに後悔が沸き起こってきた。
「ごめん・・・こんなつもりじゃ、なかったんだけど・・・」とつぶやく。
と、ぐったりと目を閉じていたウメコが、うっすらと瞼を開いて微笑んで、
「どうして謝るの?あたし、うれしかったのに」と、オレの体を抱き返してきた。
「あたしのコトが好きで、だからシタかったんでしょう?」
「でも・・・こんなところで・・・仕事中だったし・・・」と煮え切らない返事を返すと、
「そうだねぇ」とまた微笑んで、それから、
「でもちょっと刺激的で、良かったかも」
とペロッと舌を出して悪戯っぽい目でオレを見た。
「センさんの、意外な一面を見たって感じ」
そう笑うウメコに、ちょっと救われた気がする。
「オレも。まさか自分がこんなことするとは思わなかった」
「でも、まー、センさんがエッチだっていうのは十分わかってたことだし、
たまーには、こういうのもありかもねー!」なんて、制服のボタンを留めながらウメコが言う。
「それを言うなら、ウメコも十分にエッチだけどねぇ」と、からかい返すと、
「ああー!言ったなー!あたしをこんな風にしたの、センさんなんだからね!責任取ってもらうぞー!」と、
もうすっかりいつもの口調に戻ったウメコの明るい笑顔が返ってきた。



そう望んでいただけるなら、いくらでも、責任、取らせていただきますよ。
嫌われたんじゃないかなんて、もう二度と、そんな誤解がおきないくらい。
ウメコが、もういい、もう勘弁して!もう十分ですって、根をあげるくらいにね。


さてさて、お仕事お仕事。資料、探しますかねぇ。
二人で顔を見合わせて。微笑んで。
来月のシフトでは、絶対一緒に休みをとろうねって、指切りを交わして、
恋人同士から、信頼できるパートナーに戻る。

いつだって、二人でいられる時間が最高の幸せなんだって、心に刻み込みながら。



 終
2110:2006/10/20(金) 16:36:31 ID:3fjxfgmC
以上です。
お目汚し失礼しました。

自分自身、まだまだ刑事緑桃大好きなんで、
他の職人さんがお書きになったものも、もしあればぜひ読みたいです!
22名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 16:54:52 ID:iHmuA/Oa
おつかれ~

いいよいいよ~
23名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 18:11:57 ID:EcJMnxo6
緑桃は和むね
いいもの見せてもらったよ、ありがとう >10
24名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:34:23 ID:rVJZV5yK
ギャー!!ネ申キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(*´∀`*)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!
久し振りによい刑事緑桃をみせていただきますた
25名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 12:34:25 ID:AaLrU1fo
ネ申職人様(*-人-)アリガタヤアリガタヤナムナム
キャラがしっかりしていて違和感なくハァハァさせて頂きました!
26名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 14:14:54 ID:xctYrq3z
お邪魔致します。
正統でもなく真面目でもなくエロも少なく、しかも10さんのGJの後に引き続きでナニですが、季節行事と言うことで、刑事緑桃投下してもよろしいでしょうか…。
止めとけと言われたら、引っ込みます;
27名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:32:23 ID:A/kYSyC0
誘い受けはあまりいい印象を与えない。
いくならどーんといってみよう。
28名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:49:16 ID:pMUL+PaQ
>>10
GJ!

>>26
どーんといってみそ。
29名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:28:11 ID:FmxCcHrR
誘い受けイクナイ
投下後のお目汚し失礼しました程度なら単なる社交辞令だと思うだけだが
30名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 19:13:11 ID:gYCMUFDB
>>10
神よ、ありがとう!
余裕のないみどぅりの人萌え~

>>26
職人さんいらっしゃーい!
31名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 08:46:36 ID:Lb5NWTSI
やけにラブ度高かったな…
32名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:02:59 ID:58+/Lp33
蜂須賀さんじゃなくて、ちゃんと菜月とハグできてよかったですねw
黄色の無邪気さのおかげで、記憶が戻った後は仔犬がじゃれあっているようにも見えて微笑ましかった。

黒黄メインだと空気になる青も、この時は「菜月は戻ってきてくれる」と呼び捨てだったのも萌え。
33名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 13:56:53 ID:Lb5NWTSI
あれは「ブラックが必ず取り戻してくれる」って言ってたんだと思う。
自分もかなりフィルターかかってるんで、一瞬そう聞こえたけどw>青

それ以上にさくら姉さんが任務中なのに「信じてます、菜月!」って叫んだのにも萌えた。黄桃も萌え。
蒼太はすでにミッション中でも完全に「菜月ちゃん」呼びしてるけど。
34名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 14:07:55 ID:58+/Lp33
3回目聞いたら、>>33さんのご指摘どおり「ブラック」だった…○| ̄|_
黒黄←青が好きだったんで、フィルターかかってたんですね。
逝ってきます…。
35名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 17:49:46 ID:o9y9Dbsz
青桃派の自分には来週が楽しみで仕方ない。
姐さんがミッション中に青を名前で呼んでくれるの期待してるけど無理かな…予告コードネームだったしな…
36名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:57:56 ID:sjODkRyl
>>26
刑事緑桃正座してお待ちしております!

冒険黒黄も今日はヨカタ
37名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 09:19:19 ID:jsFyX5hS
>>35
同じく青桃楽しみ!
知的なカップルがツボだからなあ…。

そして職人さん待ち。
3810:2006/10/24(火) 16:01:49 ID:hJD4uY3K
10です。26さんの投下を待ちつつ、
もう一つ発掘緑桃がありましたので、投下します。
3910:2006/10/24(火) 16:02:54 ID:hJD4uY3K


この可愛い同僚は、ソノ時、どんな顔で、どんな声でなくのだろう・・・

そんなことを考え出したのは、
例の詐欺師の一件で、
そういえば結婚も考えたくらいの男なんだから、やっぱり行くとこまで行ってたのかな・・・
なんてことを思いついてしまったからで。

いやいやいくら結婚を考えたとはいえ、付き合い出して3ヶ月で、
しかも毎回1時間しか会えない男じゃあ、そこまで行かないだろう・・・
いやいやそれは俺の基準で、世の中にはいろんな男がいるわけだし。
そういやウメコってもう経験ずみなのかな・・・

なんてことを考え出してしまったら、頭の中はすっかり人に言えない妄想状態。

今まで、なんとなく女には不自由せずに過ごして来て、
自分からアプローチする方でもなかったし、
日々の激務の中ではそれどころじゃないことがあまりに多くて、
自分はそっち方面には淡白なんだと決め付けていた。

・・・よもや同僚の、しかも今まで可愛い妹としか思っていなかったウメコの、
淫らな姿態を想像しては夜な夜なあらぬ妄想に苛まれることになろうとは・・・・・
「オレも・・・健康な青年男子だったってことだよねぇ・・・」
と呟いてはみるものの、
寝付けない夜の手慰みのせいで寝不足の目をしょぼしょぼさせていては、
我ながら情けないこと甚だしい。

しかもそうなってみると、ウメコの無防備さはほとんど拷問のようなもので。
頼むから、風呂上りの火照った体をバスローブ一枚でオレの前にさらけ出さないで、とか。
頼むから、隊員服のままで回し蹴りの練習なんかしないで、とか、
つい泣きが入りそうになる。

あの時、この腕に抱きしめた細い体の感触が、妙にリアルに思い出される。

もし・・・もしもウメコとオレがそういう関係だったとしたら、どんな風になるんだろう。

たとえば。
4010:2006/10/24(火) 16:04:25 ID:hJD4uY3K


その小さな体を後ろから抱きすくめて。
服の上からやわやわと、その柔らかな胸を揉みしだく。
そうしたらウメコもやっぱり「・・・あぁ・・・」と熱い吐息の漏らすのだろうか。

抱きしめたままの手を服の中に差し入れて、ブラのホックをはずず。
しっとりと手の平に吸い付く乳房の感触を楽しみながら強く弱くやんわりと揉めば、
その先端は固くなり、オレの手の中でウメコの肌はどんどん朱に染まっていく。
指先で螺旋を描くように固くなった先端に近づき、けれど焦らすようにまた遠ざかれば、
快楽の期待に身を震わせながら「・・・あ・ん・・・・」と切なげな声を漏らす。
両の手で乳房を包み、指先に乳首を挟んで揉みしだく。
そうしながら唇を合わせる。
柔らかな唇がそっと開かれ、舌と舌とが絡みあい、お互いの唾液にまみれながら、
ウメコの唇も舌もすべて吸い上げて。
それからそっとスカートの下に手を滑らせる。
ミニスカートから露になった形の良い腿や尻を、目でも手でも味わいながら、
ショーツの上からその場所をなぞれば、これ以上ないほど淫らな声が耳に届いてくる。
もうすっかりと濡れそぼったその場所に指で愛撫を加えると、奥からは更なる蜜があふれ出て、
脱がせたショーツはしっとりとウメコの快楽を露にする。
きれいなピンクのその場所は指に絡みついてオレ自身を誘い、
見上げてくる瞳には見たこともない官能の色が宿っている。

それから、着ている服を脱がせて小さな体をそっとベッドに横たわらせ、
オレも服を脱ぐと生まれたままの姿で体を重ねる。
うっかりすると押し潰してしまいそうに華奢な体は、
でも確かにオレの愛撫に反応し、
乳首を舐めればぴくんと震え、
胸も腰も尻も足もオレの指や舌の動きに合わせていっそうの快楽を求めてくる。
体中に愛撫を加えて、シーツさえ濡らすほどに湿ったその場所に、焦らすようにオレ自身をあてがう。
既に十分な固さを持ったオレ自身の先端で、その場所を更になぞれば、
「あ・・・ぅん・・・キテ・・・」と艶っぽい声がオレを誘う。
その声に誘われるままに、けれどゆっくりとオレ自身を差し入れて、
絡み付いてくる内部の熱さを楽しんで、それから少しずつ動き出す。
オレの動きに合わせてウメコの腰がゆらゆらと揺れる。
差し抜かれるのを押しとどめるように、そして差し入れられる固さをいっそう味わうように。
ウメコの白い足をオレの肩にかかるように持ち上げて、挿入をより深いものにする。
苦しげに、切なげに、歪んだウメコの表情から、快楽の声があがる。
オレのモノは大きさと固さを増し、やがてオレ自身にも限界が近づき、
動きを早めるとそれに合わせてウメコの声にも切迫の色が混ざりだし、
ウメコがイクと同時にオレも放出の快楽を全身で味わって・・・・・・・・・・・










4110:2006/10/24(火) 16:05:53 ID:hJD4uY3K


・・・・・ことここに及んでオレは観念した。

オレハウメコガスキナンダ

「はぁ・・・」ついついため息が漏れる。

「子ども扱いしないでよね!!」といかにも子供っぽい仕草でふてくされてみせるこの可愛い同僚は、
自分が十分女なんだってこと、知ってるんだろうか?
オレがそういう目で見てるってこと、気づいてるんだろうか?

あの、信頼しきった目。
あんな目で見られて、「オレは実はオオカミでした」なんて言えるヤツがいたらお目にかかりたい。
“地味で変人”しかも“むっつりすけべ”と来た日には、
何を言われるか分かったもんじゃない。


純情可憐な笑顔の下に男を惑わす官能を、君は一体いつの間に身につけたのか。
ポーカーフェイスの下で、どうしようもなく制御不能なオレの本能を、君は分かっているんだろうか。
その時を想像し続けるオレを、君は軽蔑するだろうか。
いつか、その声を聞かせてくれる日は来るんだろうか・・・。





4210:2006/10/24(火) 16:12:54 ID:hJD4uY3K
以上です。

すみません、タイトルを入れ忘れていました。
一応「緑の独白」とでも・・・。

それから重ねてすみません、
「資料室」への温かいレスのお礼を言うのも忘れていました。
どうもありがとうございました。

「独白」の緑は、
「資料室」の緑が桃と付き合う前と考えていただいても構いませんし、
それとはまったく別の緑と取っていただいても結構です。
読み手さんの自由で受け取ってもらえれば・・・。

実は放送当時から長く刑事は緑桃派だったのですが、
最近になって「緑黄も良いかもしれない・・・」と思いだし、
今回の投下をきっかけに緑黄創作意欲がちょっと沸いております。
もしうまいことまとまったら、また投下させていただければと考えています。
遅くなるかもしれませんが、その節にはまたどうぞよろしくお願いします。
43名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 17:26:44 ID:+tHynWYA
緑桃(・∀・)ktkr!!
今回もGJ!!です!緑桃も緑黄も萌えであります!
44名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 19:28:06 ID:Ae3QW/Z/
>>42
いい感じです。次回作も期待しております(^^)




やるときゃやるから、センちゃんはw
45名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:14:10 ID:VGLIMJwL
イメージ的に、男性陣の精力不等式は

刑事
青>緑>赤>白

魔法
黄>紫>緑>金>赤

冒険
赤>銀>青>黒

だったんだけど、刑事の青と緑を入れ替えようかと思いましたw
フツーにエロい男ってやっぱりイイですね。
46名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:51:24 ID:vtotJfQe
緑→桃キターーー!GJGJGJ!
47名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:02:43 ID:l77vSOE0
>>45
魔法の紫って誰だろうと思ったらパパンのことかw
むしろパパンが一番のような気もするけど。
48名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:28:26 ID:efisShUz
腰の振りは、チーフが一番です。
49名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:29:58 ID:5FXFN2gl
人間くさい緑イイヨイイヨー

緑は鬼畜か聖人君主だと思ってた頃が懐かしい
50名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:11:08 ID:RS3s+smb
刑事投下祭りに乗って青桃キボンと書いてみるテスト
51名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:23:36 ID:HBp6AyCC
青黄きぼんとか言ってみる
52名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:46:38 ID:caBPU5Ra
いっそ6人でとか妄想してみる

そんな刑事もだけど、魔法も恋しい。
桃の中の人のブログの弟達とのやりとり見てたら萌えた。
ちょっといけど柔らかい胸押しつけられてドキドキしてる思春期ブラザーズ。
赤なら更に「山崎さんも柔らかいのかな~ぁ」とか思春期が暴走。
53名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 11:05:44 ID:KNvXVWmf
>>52
>ちょっといけど柔らかい胸押しつけられてドキドキしてる思春期ブラザーズ。
>赤なら更に「山崎さんも柔らかいのかな~ぁ」とか思春期が暴走。

自分も恋しい。そしてキボン。
54衝動:2006/10/26(木) 23:30:48 ID:CEIMZwga

魔法家族の需要が高まっている中、すみませんが、
前スレボウケン銀桃、「結界」の、続きのようなものが書けましたので、
流れ読まずに投下します。

前作よりやや長め、エロはありますがそれまでが長いかも。
55衝動:2006/10/26(木) 23:32:36 ID:CEIMZwga

映士の退院から2週間ほど過ぎた。
さくらと映士は、サロンに残り、報告書を仕上げている。

「あー、深夜残業なんてするもんじゃねーぜ、まったく。」
ジャケットを脱ぎ捨て、映士が、後ろのカウチに体を投げ出した。
「どうぞ。」
さくらが、冷たいタオルを差し出す。
「ああ、悪いな。」

不意に、映士が、タオルごとさくらの腕をぐっと引き寄せた。
「・・・っ!」
さくらの手からタオルが滑り落ち、そのまま映士の膝の上に倒れこむ。
思わずさくらは映士を睨みつけた。

「やっとまともに俺様の顔を見たな。・・・そう睨むなよ、お嬢さん。」
映士が腰に手を回して、立ち上がろうとするさくらの動きを制する。

「どうして、いつも私に構うんですか?」
唇が触れてしまいそうなくらい近い。動揺を見せまいと、さくらは必死だった。

「あんたと俺様は、似てるんだ。家だとか、力だとか、何かを継ぐだとか、
そんなしがらみ、捨てちまえばいいのに捨てられねえ。
捨てられなくて、苦しいから余計、明石みたいな何の曇りもないヤツに惹かれる。」
「・・・あなたには、もう、何も隠せませんね。」
さくらは力なく笑ってみた。
56衝動:2006/10/26(木) 23:34:41 ID:CEIMZwga

「笑うと、キレイだな。」
映士の指が、さくらの頬を撫でる。
さくらの肌が、粟立つような感覚におそわれた。

「あれからずっと、あなたに近付くのが怖かった。
生まれて初めて、誰かの存在を怖いと思いました。」
「明石といれば、お前は救われたのか?」
「・・・いいえ。」
しばらく考えてから、さくらは首を振った。

チーフには何も言えなかった。「西堀」という家の重さ、チームのサブとして、
常にクールでいなければならない自分、そしてチーフへの思いも。
彼だけは傷つけてはいけない、そう思えば思うほど、さくらは追い詰められた。
そんな思いに押しつぶされそうになった時、結界に一緒に入った映士が、
さくらの心をこじ開けた。

「あんたは優しすぎるんだ。」
映士がさくらをじっと見つめた。
「私は優しくなんかありません。むしろ、あなたが、優しいんです。」
「俺様が?・・・笑わせるな。」

澄んでいるけれど、どこか寂しそうで、自分を捉えて離さない彼の目。
彼に見つめられることに耐え切れず、さくらは目を閉じた。
そのまま、深く深く、唇を重ねる。

舌が絡まり、溢れ出た唾液が、口元から伝い落ちる。お互いの存在を確かめるように、
夢中で唇を求め合った。
うなじに差し入れられた手も、腰に回された腕も、熱源のように熱い。
―あの病室の時と同じだ。
さくらの体の奥が疼く。この疼きは、きっとチーフには止められない。

「俺様は短気なんだ。あまり俺を待たせるな。」
そのまま、カウチに押し倒され、ジャケットを脱がされた。
57衝動:2006/10/26(木) 23:37:13 ID:CEIMZwga

インナーシャツとブラを乱暴にたくし上げられ、大きくはないが、形の良い乳房を
強く揉みしだかれる。
「あっ・・・。や、やめて・・・くださ、あぁっ・・・!」
形だけの抵抗は、自分から発せられる喘ぎ声にかき消された。
唇に、首筋に、鎖骨に、ざらりとした映士の舌が這う。

映士の指が、さくらのツンと上を向いて主張する乳房の頂をつまみあげた。
「やっ、・・・あ、ああっ…。」
「やっぱり、あんた、キレイだ。」
乳首を強く吸い上げながら、映士はさくらの太ももを撫でさする。
ブーツはとうに脱げ、ミニスカートは捲れ上がって、腰に巻きつくだけの
布切れになっていた。

どこかで、彼にこうされることを望んでいた、そんな思いが、
今現実のものとなってさくらを支配している。
「明石のことを、考えているのか・・・?」
「ちがっ・・・あっ・・・!」
映士の手がショーツの中に入り、さくらの秘部を指で刺激した。

「俺様は、もう、お嬢様の気まぐれで、終わらせる気は、ない、からな・・・。」
「イヤ・・・だ、め、・・・ああっ・・・!!」
ぬるぬるとしたそこは、容易に映士の指を受け入れ、指が奥へ進むたび、
下半身ががくがくと震える。
映士の指が冷静にさくらの中を探し当て、激しくこすり上げた。
「あっ!・・・やぁ・・っ・・・そ、こ・・・ああっ!!。」
必死にこらえようと、映士の肩にすがりついた。
58衝動:2006/10/26(木) 23:39:16 ID:CEIMZwga

ショーツが取り去られ、映士のそそり立つ劣情がさくらを貫く。
ぼんやりとしていたさくらの意識が覚醒し、一気に現実に引き戻された。
「んっ、・・・はぁっ・・・。」
映士の腰の動きに合わせて、さくらの髪が揺れ、乱れていく。
その姿が艶かしく綺麗で、映士は、そんなさくらをずっと見ていたいと思った。

明石の大事にしているものを掻っ攫ってやりたい、映士の動機は
至ってシンプル、の、はずだった。
全てにおいて自信たっぷりで、なんの後ろ暗いところもない、
映士とは全く対極にいる明石。そんな明石が、よりによってボウケンジャーなどという
正義のヒーローに自分を仕立て上げようと誘ったとき、映士はヘドが出る思いだった。

冗談半分で始めたヒーローごっこ、その中で映士は知ってしまった。
明石の身勝手な「冒険」の後始末を一人で背負いながら、時にアイツを思い、
息を殺して一人泣いている彼女の存在を。

「言いたいことがあれば言えばいいじゃねえか。」
そう言ったあの日、さくらが結界を壊したことで、映士の中で何かが変わり、
病院に来たさくらを抱きしめてキスをした瞬間、それは決定的なものになった。
―あんたも、俺様も、アイツの冒険のための飾りなんかじゃない・・・。
離したくない、それがさくらを傷つける結果になろうとも。

映士が体を反転させた。いわゆる騎乗位をとらされ、下から激しく突き上げられる。
「あっ、・・・も、・・や、め・・・―――ああっ!」
映士がさくらの乳房を掴み、ひねりあげる。
そのまま、映士が動きを早めた。さくらも、自ら腰を打ちつける。
「んっ・・・・ああっ・・・。ああっ・・・・・!」
お互いが感じている、不思議な充足感。
―ここは、温かい。
それ以上の快楽が押し寄せ、何も考えられなくなった。
「さくら・・・っ!・・・さ、く・ら・・・―――――っ!」
「・・あぁっ・・・・!!」
絶頂を迎えた瞬間、映士が己をひきぬいた。

彼の中に流れているアシュの血を忌み嫌っているのか、それとも映士の優しさなのか、
生暖かいものが胸や首筋を伝っている気がしたが、
そのままさくらの意識が遠のいた。

59衝動:2006/10/26(木) 23:39:54 ID:CEIMZwga

休憩室のシャワーを浴び、着替えたさくらがサロンに戻ると、
カウチで映士が眠っていた。起きる気配はない。
普段はじっと見つめることなどできないが、彫りが深く、丹精な顔だ、と、
改めて思った。

今、さくらに言えることはひとつだけ。
「あなたを、一人には・・・しない・・。」
映士のさらりとした前髪にそっと触れ、つぶやいた。

もうすぐ夜が明ける。
新婚妻のようで滑稽だと思いながらも、さくらはコーヒーを入れるために
給湯室へと向かった。


(END)
60衝動:2006/10/26(木) 23:43:47 ID:CEIMZwga

以上です。
久々にエロを書いたのですが、「程よいエロ加減」って難しいですね。
やりすぎると生々しいし、あっさりすぎてもつまらないし。
皆さんとてもお上手ですね。

この銀桃、どういうオチをつければいいのやら、
自分でもわからないので、このまま付かず離れずで、
また書けたら続き投下させてください。
では、またROMに戻ります。
6126:2006/10/27(金) 00:04:52 ID:F+D5XJYL
失礼します、26です。色々アドバイスなど頂き有り難うございました。
また流れを切っているようで恐縮ですが、簡潔に用件のみ書く方が良い様なので申し訳ありませんがそうさせていただきます。

・刑事緑桃です。
・タイトルは「マシュマロ・ホリック」です。苦手な方は恐れ入りますがスルーしてください。

では、以下投下のみで失礼致します。お邪魔致しました。
6226:2006/10/27(金) 00:09:57 ID:e7BBUvLc
宇宙警察は、宇宙に生きる一般市民の皆様のために奉仕する、公僕である。

故に。クソ忙しくても、愚痴とか弱音とかを吐いてはいけない。
たとえ可愛い彼女と仕事でコンビを組んでるにもかかわらず、プライベートでは何週間も二人っきりになれなくて、
止めようの無いナニモノかが溜まっているとしても、だ。
実はどちらかの夜勤明けと休みが重なったりする事は結構あるのだが、それじゃあ半日しか一緒に居られない。
まだまだ初々しいウメコ相手に、半日しかないから即コトに及びましょうと言うのはマズいだろうと毎回思い悩み、
そうなると最終的に、量的な満足というものを得るのは難しかった。
だけど、まあ、量より、質。短い時間でも、恥ずかしそうに頬を染めつつ、いつものあっけらかんとした弾けるような笑顔の奥の、
まだまだ未開発のオンナの部分を俺の手で開いていくのは、堪らない快感だった。
…ただ。もうそろそろ恥じらいっぷりのレベルを下げてくれてもいいんじゃないかとも思う。
たまにはウメコの方から俺を求めてくれるとか、今のところ絶対拒否!な事なんかをしてくれたりとか、させてくれたりとか。
ソノ時の反応を見る限り、俺に抱かれるのは嫌ではない…というよりむしろ、好きな方なんじゃないかと思える節さえあるんだが。
ふと気を抜くとそんな事を考えてしまい、毎度毎度ウメコに知られたらヤバい妄想で悶々と自給自足、なんて日々を最近は送っている
いつまでこの状態が続くのか。忍耐の限界への挑戦がブチ切れるのも時間の問題だねぇ、と、秋が深まるのと比例するように、
俺の憂鬱も日々深まっていた。


「…トリック星人トリート!中毒性のある食品を作り、人々の心をコントロールしようとした罪で、ジャッジメント!」
デリートの許可が降りたカボチャのお化けのようなアリエナイザーを取調べの為に一旦本部に転送すると、俺は慌ててチェンジを解いた。
俺とウメコは二人でアリエナイザーと戦っていたのだが、途中でウメコが跳ね飛ばされて、この倉庫のような工場のような場所の床に開いた
穴状の場所に落ちたのだ。救助に行く余裕も無くアリエナイザーをやっと片付けて、さっきウメコが消えたところに駆け寄る。
「ウメコ!!大丈夫…ぶわはっ!?何だ何だ何だっ!!」
覗き込むものもどかしく、その穴に飛び込んだのだが。中には浅く、白くてふわふわの物が詰まっていた。それを、一つ摘み上げる。
「これ、…マシュマロ?!」
…は、置いといて。
「ウメコっ!!ウメコ、どこ」
「ここだよ~ぉ!」
声と一緒に、ふわふわの中からぼすっと手足が出た。近付いて引っ張ると、ぷはぁっ!!と息を吐いて、桃色の星の制服が現れた。
「怪我無かった、ウメコ?」
「ん、大丈夫!良い子強い子丈夫な子だもん!でも、苦しかったあ!もうマシュマロは、こりごり!」
そう言って笑うのにこっそり見惚れつつ、お疲れ様、と頭を撫でた。
「さて、デリートも済んだし、帰りますか?」
うん!とうなずいて俺の手をつかんで立ち上がり、スカートをパンパンっと手ではたいたウメコ…が、止まった。
63マシュマロ・ホリック:2006/10/27(金) 00:11:03 ID:e7BBUvLc
「ウメコ?どうかした?」
「…お菓子」
「は?」
「甘いもの、食べたい」
「え」
ウメコはもう一度お菓子、と呟くと、ポケットをごそごそ探り始めた。いくつか見つかったお菓子を、まとめて口に放り込む。
「ウメコ!?こんな所でおやつタイム取らなくてもブルに戻って」
「足りないよぉ」
ウメコは俺の言葉が耳に入らないかのように座り込んで床のマシュマロをつかんだ。
「ちょっとウメコ待って!それは、」
とりあえず肩をつかんで立たせて、それは中毒性のあるマシュマロだ、と言おうとして、ハッとした。
「…ウメコ、もしかして…これ、食べた?」
中毒性のある、お菓子。食べると潜伏期間を置いて、甘いものを摂取せずに居られなくなる。そして中毒が進んでいくと、
普通の糖分ではなくこのお菓子に含まれたのと同じ特殊な糖だけを欲するようになる。
「お菓子、食べるう」
ウメコは俺の言葉に答えなかった。けれど様子を見ていれば、分かる。ウメコは、これを食べたのだ。
おそらく本人も意識していないうちに。
「ウメコ、ちょっとだけ我慢して。戻れば何とか」
デカベースに戻ればスワンさんが対策を知っている筈だし、少量だったら時間がたてば抜けるかもしれない。
「やぁ…や、じゃあ、マシュマロ食べる」
「だから、これは!」
つかんでいる手を振り切って床に手を伸ばすウメコを抱き止めた。
「やっ、センさんの意地悪っ!離してよ、あたしマシュマロ食べるんだから、」
このマシュマロの中毒性はかなり性質が悪いらしく、痛い、と言う言葉に俺がひるんだ隙に、ウメコは手加減無しで俺を振り切って、
床に座りこんだ。
「ウメコ!」
座り込んだウメコの正面に回って手に持ったマシュマロを払い除けて手首をつかみ、反射的に、唇を塞いだ。とりあえずこれで、
何も口には入らない。
ウメコは初めは暴れていたが、どこかに無意識に記憶されていたのか、思い出したように少しずつ口内が反応し始めた。
唇が開かれ、舌が絡み、それを吸い上げる。何度も繰り返すうちに、抵抗で緊張していた身体からは徐々に力が抜けていった。
完全に力が抜けたところで、離れた。
「ふ…?」
ぼんやりと焦点の合わない目と、気の抜けたような表情。
「ウメコ?…戻った?」
もしかして、と思ったが。
「…マシュマロぉ」
甘かった。そう簡単に抜けるような成分ではないらしい。
「ウメコ…甘いもの、欲しい?」
「ん」
こくんと首が前に傾く。さっきの反応からすると恐らく、糖分の代わりになるものが有れば、しばらくは持つ。
「…じゃあ、俺があげる。さっきみたいの」
それで良い?と、へたり込んでいるピンクの星の制服に聞くと。
ポニーテールが、肯いた。
64マシュマロ・ホリック:2006/10/27(金) 00:12:23 ID:e7BBUvLc
「ふぁ…あぁん」
マシュマロに埋もれた、彼女の身体。唇から頬、首筋へとキスを移しながら、制服のジャケットを脱がせて、アンダーの上から柔らかな膨らみをそっと手のひらで包んだ。
その程度の事でも、可愛い溜息をついて身を捩る。普段もかなり感じやすい方だと思うのだが、症状のせいかいつもより更に敏感になっているようだった。
「気持ち良い?」
「んっ」
肯いて、目を伏せる。ほんの少しずつ与える刺激を強くしながら、やんわりとゆっくり揉んでいく。
胸は信じられないほど柔らかいのに、先端はとっくに硬く立ち上がっている。…もっと触れて、と誘うかのように。
…けれど。
いつも彼女を抱いているのとは、訳が違う。なるべくゆっくり、時間をかけて。
その間に成分が醒めれば良し、今日の目的はとにかくウメコが無事に正常に戻ってくれることなのだから。余計なとこには、立ち入り禁止。
とはいえ、自分は結構大変なコトになっているのだが。それには出来るだけ、気付かない振りをしていよう。
「…んぁ…ね、センさぁん」
立ち入り禁止ゆっくりゆっくり立ち入り禁止ゆっくりゆっくり、と心の中で唱えていたら、ウメコが自分を呼ぶのが聞こえた。
「なあに?ウメコ」
「もっと、触って?」
「…え゛」
思わず、手が止まった。
今、何て?まさか、さっきの俺の妄想がどこかから漏れてた、とか?
「これ、脱ぐぅ」
人の気も知らないウメコはそう言うと、自分から、アンダーを脱ごうと…っ。
「わわわ!ちょっ…ちょっと待って」
「だめ?だめなのかぁ…あ?マシュマロ、まだ、有ったんだぁ」
ぽやんと呆けたウメコは自分の欲求がかなわないのを知った途端、マシュマロのことを思い出してしまったらしい。
「ウメコ、待ってって!!…分かった!分かったから、ほら」
そう言って立ち入り禁止のアンダーの下に手を入れて、柔らかい胸を包む柔らかいコットンの生地を無理やり押しのけて、ほんの少し、触れた。
「っはぁん!ぁ、んんっ」
ほんの、少し。肌を掠めるように触れただけでウメコの身体は震えて、俺にもたれてしがみついて来た。
「あ、きもちい…センさぁん、もっと、っ」
そう言って可愛い彼女が、柔らかな頬を、摺り寄せてくるのに。
ゆっくり、とか。とりあえず成分が醒めれば良い、とか。正常に戻ったら一件コンプリート、とか。
そんなことの言える男がこの世に居たら、ぜひともお目にかかりたい。
「んきゃ…っあああん、あ!んっ…」
立ち入り禁止クソ食らえ。お互いに貪るようにキスを求め合い、胸をウメコが一番好きな触れ方で触れ、それから彼女の弱い首筋から耳の辺りにかけてを、
何度も執拗に舌でなぞった。
そのうち彼女がマシュマロを欲しがる余裕も無くなった半泣きの声で、胸にキスして、とねだってきたので、口に含んでいた耳朶を開放してその替わりに、
つんと尖ったままでお待たせしていた胸の先端を、くちゅっと口に含んだ。
「ふぁああん!あ、ゃっ…やぁぁ」
「イヤなの?止める?」
「ばかぁっ…そんなこと言ってない」
ちゅっと音を立てて胸から離れてわざと聞くと、ウメコは大分正気に戻ったのか、膨れてみせた。
「いや、言ったよね?うん、確かに言った」
止めたいの?とスカートの中を探ると、あ、という声が微かに乗った溜息がこぼれた。どう見ても、止めたいと思っては居なさそうだ。
「マシュマロ、まだ欲しい?」
耳に唇が触れそうな近さで聞くと、ひゃんっと声を上げて首をすくめ、小声で囁いた。
「マシュマロ…マシュマロ、いらなぁいっ」
そして。
今まで一度もねだった事の無いものを、彼女は自分から、はっきりとねだった。
65マシュマロ・ホリック:2006/10/27(金) 00:13:36 ID:e7BBUvLc
「スカート、持ってて?」
「んっ…」
汚れちゃうと困るからねぇ、と言うと、俺の脚を跨いで膝立ちになったウメコは、素直にこくりと肯いて従った。
スカートの下に履いていた下着もスパッツも、ウメコが俺をねだった時点で、もうかなりぐしょぐしょに濡れてしまっていた。
気持ち悪い、と彼女は甘えるように呟き、俺は彼女の仰せのままにそれを丁重に取り去った。
なので今、ウメコが摘まんでいるスカートの下には、一枚の覆いも残されていないことになる。
「…可愛いよ」
腰を軽く抱き寄せてスカートに見え隠れしている部分に触れると、ウメコは切なげな声を漏らす。
蕾のような部分にぬめりを擦るようにしながらしばらくウメコの綺麗なソプラノを楽しんで、頃合いを見て、指を埋めた。
「あぁああん!!ぁ、や、んっ…ん、ぁ…ぁ、もぉっ」
さっきと同じ事を掠れ声でねだる彼女に、うん、と肯き、手早く自分の準備をした。
「ウメコ?…座って」
ここね、というと一瞬彼女は戸惑ったように俺を見て、恥ずかしそうにほんの少し首を振った。
けれど、自分の欲求には逆らえなかったらしい。
しばらく俺に弄られて膝立ちがツラそうになった頃、ウメコは諦めたように摘まんでいたスカートを離した。
そして俺の頭を抱き締めて、髪に顔を埋めてキスすると、聞こえないくらいの小さい声で呟いた。
「…意地悪っ。」


「んっ…こう?」
彼女は自分から膝立ちを緩めて、少しずつ腰を落とし始めた。今までは絶対に有り得なかった光景に、目眩がしそうだ。
「あ、やんっ」
「うゎ、っ」
腰を落とした彼女との距離がゼロになり、ほんの少しだけ、ウメコに包まれる。
それだけでもうヤバいって言うのは、情けないような気がしなくも無い。
このまますぐにでも腰を引き寄せてしまいたくなるのを、焼き切れそうな気持ちで抑え込んだ。
「ふ、ぅんっ…座れた、よぉ」
少しずつ俺を飲み込んでいったウメコは、座った俺の上にぴったりと腰を下ろし、頬を染めて目を潤ませて、はぁっと溜息を吐き、その濡れた唇を開いた。
「…ぁっ…ょぉっ」
「え?」
今なんて、と自分も掠れてきたギリギリの声で聞いたら。
「なんか、っ…あまいよぉお、センさぁん…あたし、こんなの、初めてっ…きゃ、あ!」
遂に、切れた。
甘いのは、俺じゃない。唇で舌で触れる、どこもかしこもこんなに甘い。
君から溢れてブーツに届くほどに太腿を濡らしている滴りも、君の身体も、声も、吐息も、何もかも、おかしくなりそうに、甘い。
俺もあのマシュマロを、知らないうちに、食べていたのだろうか。その名残りがこんなに、甘いのか。
…いや、違う。
「ウメコ、っ」
「んゃああ、あ、いっ、センさ、ぁ、ぁああああん、っ!!」
どろどろに溶けそうな、他の何よりも甘い甘い彼女は。
弾け飛びそうな俺を包んだままで、耐え切れないように俺の上に崩れ落ちた。
66マシュマロ・ホリック:2006/10/27(金) 00:14:15 ID:e7BBUvLc
「ふーぅ…あー、空気が美味しっ!」
「やれやれ…だねぇ?」
マシュマロの中で果てた後、証拠品として差し支えなさそうなマシュマロを選り分けて、多少の証拠隠蔽をして、俺達は倉庫の外に出た。厳密に言えば始末書ものだろうが、まあ、大目に見て欲しい。
「あーっ!!ねえ、今日、ハロウィンだよ!!」
トリック・オア・トリート、でお菓子貰う日!!と、ウメコは今更大騒ぎしている。
「…お菓子、まだ欲しい訳?マシュマロとか?」
甘いもの散々食べたよねえ、と付け加えながらブルのドアを開けると、耳朶まで真っ赤になって唇を尖らせた。
「あれはぁ、あれ!!ちゃんとしたお菓子は、別腹だもん!」
「ハイハイ、ロジャ」
ハロウィンお菓子買ってあげましょう、と言うと、嬉しそうに腕につかまってきた。
「えへへっ、ありがとっ!…だーい好きっ」
「…右に、同じく」
では戻りましょう、と頭を撫でたら、ロジャ!と良いお返事で身を離し、座り直してシートベルトをきちんと締めた。
デカベースへの道を走りながら、ご機嫌なウメコを横目でチラっと見ていると、つい思い出し笑いが漏れてしまいそうになる。
「トリック・オア・トリート、ね…」
偶然だろうが。ハロウィンに、アリエナイザーのおかしなマシュマロのお陰で、思わぬトリートを頂いてしまった。
「え?なあに?」
何か言った?と、屈託無く素直な笑顔を見せて、いつものように彼女は笑う。
「いや~?何も?」
俺だけが、知っている。君がホントは、髪の先から爪の先まで、どこを取っても甘いってことを。
忙しい仕事のお陰でたまにしか口に出来ない、俺が密かに大好きなもの。
白く柔らかくスイートな、マシュマロみたいな、隣の彼女。





6726:2006/10/27(金) 00:16:18 ID:e7BBUvLc
…以上です。もう出てこないつもりだったのですが、最初の投稿を間違いましたので、お詫びを申し上げに書き込みました。スルーしたかった方、申し訳有りません。
では、失礼致します。
68名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:25:00 ID:iVaazowh
なんだ、この神々の来襲は。なんかの前触れか。
もうGJとしか言いようがない。
69名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:53:35 ID:gSduBSLE
お二方とも超GJ!
銀桃エロシーンの最期が切なくて萌えました。
マシュマロ緑桃も可愛いです。
本当にありがとう!
70名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 03:01:00 ID:BOMy4M1Y
ありがとう!
もうお二方ともいつでも来てくれとしかいいようがありません。
71名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 04:22:00 ID:oHoNjYjO
まさかの二神来訪…眼福です。
いっぺんに読むのがもったいない!
感想はまた後日つぶやきに参ります。
お二方、ありがとうありがとう!
72名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 19:18:52 ID:2w9za38V
GJ!!>>26 >>54
銀桃を見て関係を勘繰り
桃を夜な夜なねちねちと……なんて
一昔前の佐野史郎の役みたいなチーフが浮かんだよママンorz
この前のアキバ系眼鏡ファッションのせいだ……。
73名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 21:14:59 ID:3AI3nnRw
銀桃キター!
さくらさんが気負い無く向かい合える相手って感じで
この組み合わせはかなり萌え。
外出汁した銀がけなげで萌え倍増でした。

緑桃、やっぱりメロ甘です。
26さんの刑事桃はとにかく可愛すぎて、緑が独り占め
したくなるのも無理は無いと納得w
74名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 22:51:34 ID:C5MJ0/h7
銀桃あぁ銀桃アリガトウ!(*´Д`)<ハフーン!!

26さんの緑桃を読んだ後、本当に甘い物食べた後みたいな気持ちに
なりました!お二人共GJ!です!
75834:2006/10/28(土) 02:45:56 ID:0pvtInGs
 前スレ834です。
 懲りずに冒険青黄投下させていただきます。
 Task.32。チーフのコスプレに全部持っていかれた鬱憤晴らしです(笑
 あの回は制服コスプレ以上に、コンビネーション攻撃に萌え&燃えてました。
 NGワード LOVE YOU ONLY
76LOVE YOU ONLY:2006/10/28(土) 02:48:41 ID:0pvtInGs
 「よし、コスプレ終わり、っと。」
 「やっぱり、SGSのジャケットの方が慣れてるし、楽だよね~」
 「菜月ちゃんの制服姿は可愛かったけどね」
 「えへへ、蒼太さんのスーツもかっこよかったよ」
 真墨がこの場にいようものなら思いっきり渋い顔をされそうな糖度の高い会話を
交わしつつ、並んでベッドの淵に腰掛ける。首に腕を回してちょっと乱暴に引き寄せ

後ろから抱きしめ、ほほに唇を寄せると、くすぐったそうに菜月が笑った。
 「もう、やだ、蒼太さん」
 「いいから黙ってて、菜月ちゃん」
 チーフの不合格によるイレギュラーとはいえ、せっかく二人でのミッションだった
のに、
野暮な監視カメラのせいでちっともべたべたできなかったのだ。まだ宵の口とはい
え、
これくらいのことはやっても罰は当たらないだろう。

「でも、楽しかったよね、蒼太さん」
「うん。二人でデュアルクラッシャー打てると思わなかったしね」
「あれって、特訓の成果なのかな?」
「そうかも。だったら、シズカちゃんたちに感謝しなきゃ、だね」
「ん・・・」

 二人で軽口を叩きながら向き合って、お互いの衣服を取り去っていく。
インナーと下着だけになって抱きしめあうと、お互いの肌のぬくもりが伝わってくる。
お互いの熱さを確かめるようにキスを交わし、深く舌を絡めあった。
77LOVE YOU ONLY:2006/10/28(土) 02:51:20 ID:0pvtInGs
 そして、互いの熱を絡め合う。
「は・・・ぁっ」
 上になって蒼太を受け入れ、体をゆする菜月が深いため息をついた。
受け入れることに慣れた柔肉は、蜜をしとどに滴らせ、蒼太のものを熱くぴったりと
包み込んでいる。あどけなさと妖艶さとのアンバランスがひどく淫靡で、蒼太は目を細め、
膝をついて自分にまたがる彼女を見上げた。

「菜月、ちゃん・・・いいよ、気持ちいい」
「ふ・・・あぁぁ・・・ん・・・・・・やぁんっ!」
 自分の上で乱れる腰に手を沿えて、下から軽くゆすり上げると、菜月の声色がさらに
甘くなる。腰を揺する動きと、下から突き上げる動き。最初はばらばらだった二人の
タイミングが、次第に規則的に重なり、相乗効果で互いの熱を引き出していく。

(君とだったら)と蒼太は思う。
 器用になんでもこなすけれど、その分どうしても人の心の機微に疎い自分と、
危なっかしいくらいに不器用だけれど、優しく強い心を持った菜月と。
 ミッションは確実に果たすけれど、妙なところで融通が利かない自分と、
良くも悪くも常識や任務にとらわれない菜月と。

(僕たち二人を合わせたら、きっと無敵の冒険者だ。)

「は・・・ぁんっ!」
「く・・・ぅっ」
 締め付けが激しくなる。蒼太自身も、限界が近い。
 空いた方の手で、つながった箇所のすぐ上にある小さな突起を擦り上げると、菜月が
甲高い悲鳴をあげ、絡みつく内壁が蒼太をきつく締め上げた。
 後ろに倒れこみそうになる体を抱きとめて、その反動で体を起こして激しく突き上げる。
過呼吸に陥るのではないかと心配になるくらいに激しい嬌声を上げながら、それでも菜月
は必死で蒼太にしがみつき、貪欲に彼自身を飲み込もうとする。

「は・・・ぁっ、ひあっ、く・・・あああああぁっ!」
「はぁっ、はっ・・・――――っっ!!!」
(見つけた、僕の半身。)
 きゅぅっと締め付けられ、天まで昇りつめるような恍惚の中、蒼太は何かを確かに掴ん
だような、そんな手ごたえを感じていた。

78名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 02:53:10 ID:0pvtInGs
以上です。短い文でお目汚し、失礼しました。
真墨はここでは保護者、という位置づけで。
Task34での黒黄にも萌えております。
うっかり筆が滑ったら、今度は黒黄でお邪魔いたします。

失礼しました。
79名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 10:03:34 ID:zgVslrfz
な、なんだこのプレシャスの山は…!
(´Д`*)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ

ネ申 様 GJ!!!!!!!!!!!
80名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 18:27:33 ID:q1BTYVGi
これなんて神スレ?

GJって奴だな!
81名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:43:49 ID:g390mj+8
皆、今日の話になんも燃えなかったのか?
82名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:02:41 ID:qOFcy8CZ
牧野先生に萌えましたが何か。
83名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:44:31 ID:qiyRBQik
髪をふりほどく姉さんに燃えた。
どなたか、着物を脱がされる姉さんとかやってください。
84名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 09:22:23 ID:q8WBujwP
80です オレはボイジャーホーメイション!!ボイジャーホーメイション!!な黒黄に萌えた
85名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 12:54:12 ID:aF1BVy+N
ラスト、チーフの腕を取るさくら姐さんに萌え
そのまま焼肉屋(ギュウカク?)までレッツゴーしてほしいとオモタ
86名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 19:46:18 ID:9r1GYiii
着物、ちょっと書き始めて見たけど案外難しい
青桃で今回の話と絡めたいんだけど、
焦点をどれに絞ったらいいのやら
折角なんで書けたら投下しますね
87名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 14:17:48 ID:Sb8GLtgy
サイコロ賭博で着物姿の姐さんとか似合いそう
88名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 20:02:09 ID:SuHuH/KS
丁ですか?半ですか?チーフですか?
89名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 20:09:39 ID:B7dIAZTL
チーフ一択でテイクアウトお願いします
90名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 20:38:23 ID:vAf//xEZ
誰を選ぶ?と言われたらチーフを選ぶけど、
正面きって求められると実は誰からのものでも
断りきれなさそうなさくら姉さん萌え。
91名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:00:27 ID:Ky7/+IKL
投下します。
ボウケン蒼桃です。お目汚し失礼します。
92華乱:2006/11/01(水) 22:01:50 ID:Ky7/+IKL
まるでその名の通りだ。
華やかであでやかで、なのに潔すぎて、困る。
ずっと取り巻いていた思いが、膨れ上がっていくのを感じた。

「あれ、どうしたんです?」
酷く見慣れない格好をしているさくらを見て、蒼太が声をかけた。さくらは困ったように苦笑を浮かべている。
「ちょっと…西堀の家のお茶会に出なくてはいけなくて」
「へぇ、似合ってますよ。自分で着付けたんですか?」
「一応」
かんざし二本で留められたまとめ髪が麗しい。少しの後れ毛が秘された色香を感じさせた。
迎えが来るのだろうかと思って聞いてみるとタクシーで行くのだという。時間があるという以上の理由が蒼太には十分あった。
「送ります」
「でも…」
「大丈夫。美しいさくらさんとドライブなんてそうそう出来ませんから」
「蒼太くん!…じゃあ、お願いできますか?」
少し迷ったあとにさくらは控えめに頼み事をした。何でも自分でしてしまうさくらに言われて、嬉しくなる。
蒼太はさくらの手を取ってさり気なくエスコートすると、あまり使っていない自分の車に向かって歩いていった。
93華乱:2006/11/01(水) 22:02:36 ID:Ky7/+IKL
さすが、としか言いようがないほどの高級料亭だ。
さくらのためにドアを開けて、手を差し出す。普段は厳しいミッションばかりで、さくらのこのようにたおやかな姿を見ることはない。
だからなのか余計に胸が締め付けられる思いがした。
「有難う御座います」
「いえいえ」
「先に帰ってて下さい。後は何とかしますから」
「待ってます」
有無を言わせぬ強い口調の蒼太にさくらは軽く目を見開いた。しかしながら女性全般に優しい蒼太のこと。ここで断ったとしても頷くまい。
一時間程度で終わるはずだと瞬時に頭の中で計算をした。
「退屈ですよ」
「言ったでしょう?こんなさくらさん、滅多に見られないから堪能させてくださいよ」
ご丁寧にウィンクつきで言われてはさくらもイエスとしか言えなかった。
「すいません」
「僕が勝手にやってることですから、さくらさんは上手く使えば良いんです」
自虐的だとさくらは思った。
蒼太にはそんな部分が見受けられる。昔から変わらない。蒼太の押しに負ける形で、さくらは申し出を受け入れた。
94華乱:2006/11/01(水) 22:03:08 ID:Ky7/+IKL
それから約十五分ほどしてけたたましくアクセルラーが鳴り響いた。駐車場でのんびりとしていた蒼太は慌てて電話に出る。
そこには焦り顔のさくらが居た。息は弾んで荒い。何事かと思ったら叫ぶようにこう言われた。
「一分以内に玄関に車を回してくださいっ!」
「え?え?」
「蒼太くん、早く!!」
「わ、解りました」
女性からのご要望にはなんとしても応えたい。蒼太はエンジンをかけるとハンドルを握ってアクセルを踏み込んだ。
これは重要なミッション。何しろさくらの危機を救うため。
玄関先に着いたとたんに着物姿で走ってくるさくらが見えた。ドアを開けて後部座席に乗り込むとほっとした安堵の表情を見せた。
「どうしたんです?」
「…お見合いだなんて聞いてませんでした」
「あぁ」
世界で有数の財閥である西堀財閥のお嬢様。住む世界が違うと言っても過言ではないが、
さくらはボウケンジャーとなって危ない任務に就いている。
「後ろから追ってきてますよ」
「まいてください」
「りょーかい。じゃあ横になって隠れてて下さいね」
そして蒼太は車を自由に操って細い路地に入り込む。小回りのきく車で良かった。だが意外にも相手はしつこい。
こうなったらどこかに隠れてやり過ごすのが得策だろう。蒼太は―――目に入った看板に向かって飛び込んだ。
95華乱:2006/11/01(水) 22:03:43 ID:Ky7/+IKL
部屋に上がる必要はなかったが、蒼太はさくらの手を引いて、適当な部屋へと入った。
急いで逃げようとするあまりさくらは理解していなくて、されるがままだった。部屋に入ってふと冷静になったのか、呆然と呟く。
「ここ…」
「ラブホテル。さくらさんには縁遠いですね」
からかい口調のままだったのは誤魔化すためだった。真剣な視線に気づいて、蒼太は見透かされているような気分になった。
「やだな、何もしませんよ」
「蒼太くんがそんなことするなんて思ってません」
そんなことって、どういうことだろう。上手く牽制されたようで微妙な空気が流れた。本当は気持ちに気がついているんじゃないのか。
渦巻く思いが、行動に走らせた。
細い手首を掴んで柔らかくベッドに押し付けると、びっくりした顔をする。
「こんなに綺麗なさくらさん見てたらムラムラしちゃうな」
「蒼太くんっ!!」
「…ずっと、ずっと好きだった、といったらどうします?」
二人でしたミッションが失敗したのは昔の話。そのミスを取り返した。信頼があったらこそ出来たことだった。
信頼という言葉で自分を律してきた。想いを告げることなんて考えられなかった。さくらの目にはチーフである明石しか映っていなくて、
酷く痛かった。この空間がいけない。さくらの唇を塞ぐ。
綺麗な言葉で拒絶を吐かれないように。
着物がベッドの上で大輪の花のようにあでやかに広がった。
96華乱:2006/11/01(水) 22:04:20 ID:Ky7/+IKL
「…すいません」
触れるだけのくちづけを終えて、蒼太は思わず謝ってしまった。こんなのはフェアじゃない。掴んでいた手首を解いてさくらの上から退く。
さくらは詰めていた息を吐き出した。
大丈夫かな。明日からちゃんと仕事が出来るかな。不安になる。こんなつもりじゃなかった。
ミスを取り戻せたら、言えるかも知れないと思っていた言葉たちが崩れていく。
さくらは立ち上がり、蒼太をじっと見つめる。
そして、後ろに手を回して帯の結び目をほどいていった。しゅるしゅると小気味の良い音が聞こえる。呆然と蒼太は様子を見詰めていた。
着物を脱いでそこら辺にあった椅子に無造作にかける。
薄紅色の襦袢を身に纏ったさくらがベッドの中央に正座のまま移動して、蒼太に背を向けた。
「蒼太くん」
「…はい」
「かんざし、取ってもらえます?」
内心かなり驚きながら蒼太は膝をついてベッドに乗り上げると、一本、また一本とかんざしを取り払った。
長い髪の毛がばさりと垂らされる。
膝立てて後ろから抱きしめると、さくらが小さく名前を呼んだ。
97華乱:2006/11/01(水) 22:05:29 ID:Ky7/+IKL
一瞬、さくらから離れると蒼太は腕を引っ張ってさくらをベッドに倒した、
困ったような顔。ぎゅっと閉じられた足。合わせがめくれて白い素肌が見えている。足袋もそのままで、倒錯的だと感じた。
角度をつけて唇を奪う。薄く開いたところに舌を捻じ込んで、絡めあった。
「ん…っ…」
逃げようとする舌を追い、強引に絡めると唾液が混じる音がして、無意識に煽られる。
腰紐が緩くなり、上半身も下半身もしどけなく肌蹴ていて、たまらない。
蒼太は露になった乳房を包み込み、緩くもみしだく。決して大きくはないが、形の良いそれが揺れる。
薄く色づいた部分にキスして、舌先で舐る。徐々に尖りゆく先端に吸い付いて、ほんの少しだけ噛んだ。
「あぁ…ん、ぁ…ふ…」
「下着、着けてなかったんですか?」
「上、だけ…あぁっ…」
両方の胸を交互に愛して、さくらの身体から色香を引き出していくことは喜びだった。
彼女の佇まいからは考えられない甘ったるい声が現実じゃないみたいに感じさせた。
夢でも良い。一瞬の刹那なら、深く刻み込みたい。
そっと腰から下腹部を撫でると、小さな布地に当たった。目立たぬようにTバックの下着。じわりと濡れているその部分にゆびを這わす。
98華乱:2006/11/01(水) 22:06:40 ID:Ky7/+IKL
「は…ぁあんっ…」
少し下着をずらして中に中指を侵入させる。熱くて堪らないその部分が蒼太を誘ってきた。
かき回すと奥から熱い液体が出てくるのが解る。
そのまま人差し指で僅かに自分を主張している花芽を引っかくようにすれば、さくらが喘いだ。
「ひぁ…っ、ん…んんっ…」
「気持ち良い?」
「や…蒼太、くん…」
「止められるわけがないでしょう」
こんなところまできて止められるはずがない。その痴態を彼は――チーフは見たことがあるんだろうか。
自分よりも長い時間一緒に居た、二人。
人差し指は内壁を伝い、花芽のちょうど反対側にあるポイントを弄る。腰が揺れ、さくらが紅色に染まっていくのが嬉しかった。
「あぁん…もう…っ…んぅ…」
「…もう?」
意地悪く問い掛けると、切ない吐息と一緒にさくらの口が願いをかたどった。
「入れてくださ…っ…」
いつもクールで美しいさくらが欲しがっていると思うと、蒼太は我慢が出来なかった。
避妊具を装着するのも忘れ、さくらの下着を乱暴に下ろす。粘性の糸が引いた。
幾度か自分自身を濡らすようにした後、さくらの中に入った。
99華乱:2006/11/01(水) 22:07:19 ID:Ky7/+IKL
欲しいと願っていた女。決して手に入らないと解っていた女。滑稽すぎるほどに、愛しいと思っていた。
「ひ…あぁっ…ん…」
「さくら…さん…」
女は男を包み込み甘やかす。かすかに微笑まれ、蒼太はもうダメだと思った。
焦がれていた気持ちがやっと行き場を見つけたと思ったのに、燃え上がる思いはより一層自身を焦がす。
蒼太はさくらに入れたまま、さくらの身体を跨ぐ。より一層花芽を蒼太で擦りあげる形になった。
「足…伸ばして…」
「あ、あぁぁっ…!」
よりイキやすくなった身体は従順に快楽を受け止め、つま先までぴんと伸ばして絶頂を極めた。
蒼太もまた、さくらの内部に欲望を余すことなく注ぎ込んだ。
100華乱:2006/11/01(水) 22:08:11 ID:Ky7/+IKL
直ぐに溶けて中から流れ出た蒼太の精をティッシュでふき取る。乱れた髪と襦袢が酷く卑猥だった。
さくらは仄かに照れてみせ、そんな様すら絵になる女だと感じた。
微笑みは優しく、蒼太を許すが、それが嫌になる。
「何故、怒らないんですか」
「…何故怒ると思うんですか」
「だってさくらさんはチーフのことが好きなんでしょう?」
「好きですよ?」
自分で言った言葉なのに傷つく。馬鹿みたい。否定されることを最初から望むなんて馬鹿だ。
馬鹿そのもの。かといってこんな方法でしか自分を守ることは出来ない。
「蒼太くん…私はチーフを尊敬していますが、それ以上の感情はありません」
「だって、好きって」
「好きじゃなかったら一緒に仕事なんて出来ません。今回のミッション、私もずっと挽回したかったんです――貴方と一緒に」
それもそうだろう。完ぺき主義の彼女にあってなならない過去のミス。でも自分と一緒にとはどういう意味だろうか。
「ずっと、ずっと好きだった、といったらどうします?」
「…信じられません」
「私は貴方に嘘は吐きません」
言われてみれば信頼関係が出来てからさくらは自分に嘘は言ったことがなかった。
どこまでも真っ直ぐで、怖いほど。時に厳しくても全幅の信頼をくれた。
「信じて良いんですか…?」
「貴方を嫌いだ、なんて死んでも言いません」
「はは…言われたら悲しくて泣いちゃうからやめてくださいね」
さくらが蒼太の頭を抱え込んで、胸に押し付けた。さっきまでの行為とは裏腹に甘く優しい。まるで母のようだと思った。
愛情と信頼と―――彼女がくれるものは全て、柔らかく狂わせていく。彼女に狂っていく。

さくらの微笑みに触れて、蒼太は一粒、涙を零した。しかしそれには悲しい感情など一切なかった。




終わり
101名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:09:21 ID:Ky7/+IKL
以上です。
お目汚し失礼致しました。
102名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:25:09 ID:FZ+hV5x5
ぐ、GJでした!
着物のさくらねーさん…うは!
103名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:56:51 ID:ZZ5km2hr
青桃(・∀・)イイヨイイヨー
GJです!想像以上に萌えました
104名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 01:23:53 ID:mKcIroNc
蒼桃ぐっじょぶ!
105名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:37:19 ID:J3juEleW
今日の放送でさくら姐さんがきび団子に指名されるもんだから
さくら姐さんみんなに食べられるのか・・・
とか考えちまったよ・・・
106名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:09:45 ID:9SCXK5nT
>>105
妄想ぐっじょぶw
107名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 03:12:07 ID:FXy1kPGp
しかもおばあさん(=チーフ)に捏ねられるんだよw <きびだんご
108名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:21:27 ID:mPqkTGRX
ソロモンつながりで、真墨が犬、菜月がキジ、余った猿は蒼太かなぁと思ったけど、
姐さんをきびだんごにする映士の強引さにワロた。

にしても、>>105さんの妄想のせいで、女体盛りを連想しちゃったじゃないかw
109名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 13:51:57 ID:zaxl1UjD
桃の上に並べられた、きびだんごを皆で舐めたり噛じったり摘んだり
するんだな!…きびだんごプレイ、良いな。
110名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 21:16:56 ID:3AXEJf2n
他の昔話だとどんなかんじのキャストになるんだろうか?
111名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 11:29:00 ID:FovRPnx3
他の昔話にどんなのがあるかをまず思いつかない・・・

一寸法師、金太郎、浦島太郎、かぐや姫、鶴の恩返し、瓜子姫、
海外で人魚姫、白雪姫、眠り姫とかか・・・

海外物は姫キャストは全部菜月で、最後に大暴れして終りそうな気がする。なぜだ。
112名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:34:51 ID:7s2O50tE
取りあえず真墨はツインテール萌えでFA?
113名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:38:05 ID:f11W5UHO
>>111
そして王子様はぜんぶ姐さんだな。
板違いになってしまうw
114名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:41:56 ID:fo+ezlos
白雪姫だとこんな感じかな。


白雪姫=菜月
王子=さくら
小人=真墨
猟師=蒼太
継母・魔女=チーフ
父王=映士

あんま意外性がないな。つまらん。
115名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 05:49:31 ID:1E/fp4Xk
真墨が七人いるのか?
116名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 08:29:34 ID:ZRmhK0w7
今日の話は、桃総受って解釈で良いのかな?
117名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 08:42:57 ID:FMrKeNcf
どの辺が?
むしろあんな格好してもかっけー姉さんはカプなど超越してると思った。
118名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 10:53:37 ID:YJIFbFlj
姉さんにはエッチの時、ぜひ今日のアイドルの格好をして頂きたい。
胸やあそこを触られ、感じる姉さん…
(´Д`*)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
119名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 14:48:45 ID:v0HbeNNo
ラスト見てみんな×桃姐さんで6Pな妄想が駆け巡りました。
陵辱じゃなくあくまでもみんなが桃好きなの前提で。
120名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 17:09:23 ID:vEpS0ig9
>>119
イイネ!(゚∀゚)
121名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 00:54:28 ID:r9vz2Fl8
自分の脳内でも皆が姉さん大好きなので
喧嘩しないようローテーションを組んでみた。

月…赤
火…青
水…黒(+押し掛け黄)
木…黄
金…銀
土…予備
日…休淫日


土曜のもっとうまい使い方を誰か教えてくれ。
122名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 01:09:45 ID:iate/jML
>>121
牧野さん。
123栄養補給。:2006/11/14(火) 03:22:15 ID:2dOmbb7o

さくらが楽屋で一人、着替えとメイクを終えた時、
ヒュウッと揶揄するような口笛が後ろから聞こえた。
「これはまた、いいもん見せてもらったな。」
「高丘さん!」
鏡越しに映士が肩を揺らしてクックッと笑っているのが見えた。

「どうしてここに?」
振り返らずに鏡の中の映士に尋ねる。
「リュウオーンが怪しい動きをしている。手分けして見回りだ。」
鏡の中の映士が、さくらに少し近づいた。

「それにしても姐さん、楽屋のカギ開けっ放しだったぜ。
自分じゃしっかりしてるつもりかも知れないが、
俺様から見たらあんたは隙だらけだ。全く危なっかしくて
見ちゃいられねえぜ。」

しっかり者、ガードが固い、いつもそんなことばかり言われてきたせいか、
危なっかしいと言われたことがひどく恥ずかしい。
こんな格好をしているせいもある。
さくらは顔が火照るのを感じ、鏡の中の映士から目を逸らせてうつむいた。
突然、回転椅子ごとぐいっと後ろに向かされた。
「…!?」

映士が目の前にいて、腰をかがめてさくらをのぞきこんでいる。
ツインテールの赤いリボンを触られた。
124栄養補給。:2006/11/14(火) 03:24:04 ID:2dOmbb7o

「ここに最初に来たのが俺様で良かったな。
真墨や明石がこんな格好のあんたを見たら、興奮して、頭から
あんたをバリバリ食っちまうとこだぜ。」
いたずらっぽく笑いながら、さくらの髪から頬をなでる。

「じゃあ、高丘さんなら、…どうしますか?」
びっくりするくらい大胆な言葉にさくら自身が驚く。
映士がさらに近づいた。

「俺様なら…ゆっくり味わって、いただく。」
そのまま唇が重ねられた。
幾度となく映士とキスを交わしているのに、さくらはいつもドキドキする。
それでもさくらの唇はちゃんと映士を覚えていて、
お互いの舌が吸い付くように絡み合っていく。

「どうやって脱がすんだ、コレ?」
そう言いながら、フリルのたくさんついたブラウスの胸元を
をまさぐる映士が妙に愛しくて。
「あっ…。」
ブラウス越しの指の動きにさくらは声をあげそうになった。
それを映士がキスで塞いだ。
125栄養補給。:2006/11/14(火) 03:24:52 ID:2dOmbb7o

「さくらこちゃん、本番でーす!!」
廊下から聞こえるADの声に二人の体が離れた。

気まずい沈黙を消すように、映士が言った。
「まああれだ。俺様向きの仕事じゃねえとは言ったがな…。
あんたに何かあったら俺様がすぐ助けに行く。だから、心配するな。」
ほっとしたような顔を見せ、さくらは楽屋を出ようとした。
その足がふと止まり、振り返った。

「高丘さん、これ。」
ピルケースをさっと投げる。受け止めた映士が不思議そうな顔をした。

「ビタミン剤です。生野菜もいいですが、バランスよく食べたり
食べ方を工夫しないと、体、壊しますよ。
じゃあいってきます。ミッションは必ず成功させますから。」
いつものクールな顔でさくらは楽屋を出ていった。

「はいはい、あなたには敵いませんよ。さくらこちゃん。」
残された映士は苦笑いしながら、少し荒れた口元を撫で、
サプリメントを一つ口に放り込んだ。
126栄養補給。:2006/11/14(火) 03:28:51 ID:2dOmbb7o

以上。
アイドルの姐さんが素敵だったのと、映士の荒れた口元が
気になったので、書いてみました。
お目汚し失礼しました。
127名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 03:37:16 ID:HSfeUT2a
こんな深夜に ネ申 降 臨 !!
銀桃たまらん(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ
どうやって脱がすか解らない無器用な銀萌え
128名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 07:57:27 ID:SyQtRT+F
ネ申キタコレ!
銀の口元ネタまで拾うなんて素晴らしすぎるwww
恥らう桃も頼りがいのある銀もイイヨイイヨー
129名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 14:35:14 ID:Kjg3cQMQ
銀桃キテタ━━( ゚∀゚)━━!!
器用な様でいて、実は割と無器用な銀萌え。それを微笑ましく思って
いる桃萌え(*´Д`)銀桃サイコーです!
130名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 00:00:53 ID:JE495Vr4
レムリアの姫として目覚めた菜月がクエスターにそそのかされて
レムリア文明の子孫を残そうと騎乗位で真墨を襲う妄想をした…
処女だけど必死に頑張る菜月
ずっと好きだった菜月とこんな形でこうなるなんて信じられずショックを受ける真墨
とかどうだろう…
自分は文才ないが…orz
131名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 11:36:56 ID:ncU66Lxp
クエスターが姫を襲わないだけましだと思います
132名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 11:59:11 ID:NFoO+Mb4
いいじゃない?獣姦。
133名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 12:40:40 ID:Zs/MFEFP
レイ擬人化で3ペ(ry
134名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 17:03:44 ID:cwW8yTXH
3ぺ?
3ペソ?
135名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 18:50:51 ID:0Od+POe7
3ペチン
136名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:30:10 ID:ncU66Lxp
レイ×姫×真墨?
137名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:36:05 ID:EyTOob7R
何言ってるんですか。
黄色は無邪気系総攻めですよ。
アシュでも童貞でも食っちまうヤバいお姫様なんですよ。
138名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:17:20 ID:l6JQKzwV
菜月「レムリア文明の復興の為…や ら な い か 」

真墨「アッー!」

って展開ですね
139名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 01:22:07 ID:l6JQKzwV
「なァレムリアの姫さんよォ、あんたひとりだけじゃ、やっぱ文明の復興は難しいだろ?」
ガイが菜月に囁く
レイは無言で察し、真墨を拘束した。
「なっ…!?」
「………」
意図をはかり兼ねて戸惑う真墨。
「子孫とか残してさ、仲間増やさないと。ひとりぼっちじゃ寂しいだろォ?」

「子孫…」
そう呟き真墨に視線を移した菜月の目は虚ろで、思わず背筋が凍る。
今までの元気な菜月は、一体どこへ行ってしまったのだろう…
…いや、菜月は菜月だ。
記憶をなくしたって、どんなに変わってしまったって、今まで一緒に過ごした日々は嘘じゃない。
「菜月…」
虚ろなままゆっくりとこちらに近寄ってくる菜月に、真墨は呼びかける。
「菜月、菜月は菜月だ!レムリアの姫とかそんなの俺には関係ない!だって今まで俺達…ずっと一緒だっただろ!?
記憶を取り戻したって、菜月に変わりはない!
たとえ俺の事を忘れたとしても…菜月は、菜月だ!!」
レイに後ろ手に拘束され身動きが取れない真墨は、必死で叫んだ。

「な、つ、き………」
「レムリアの姫さん、気にする事ァねぇ!人類滅ぼして文明を復興させるのがあんたの使命だろォ?
下準備は早いとこ済ませちまおうぜェ!」
菜月は一瞬ピクリと反応したが、ガイの言葉にその瞳はまた曇る。
そして今度は迷わず、真墨のズボンを脱がしにかかった。
「な、菜月!!?」
ようやく状況が飲み込めてきた真墨は一気に青ざめた。
しかし菜月の手は止まらない。
ズボンを脱がしスルスルと真墨のモノを取り出すと、少し微笑む。
「子孫…残して……文明を復興させる…わたしはレムリアの姫…」
「おい、やめ………ッ!!!」
菜月の柔らかく暖かい口内に導かれた真墨のソレは、真墨の意思に反して反応してしまう。
今まで何度ひとりで妄想したか知れない事が、今目の前で現実となっている。
残酷にも、こんな形で………

「おいおいコイツ泣いてやがんぞ!嬉し泣きかァ!?」
「人間の繁殖には非常に興味があるな…。まぁせいぜい楽しませて貰う」
クエスター達が無遠慮に好奇の眼差しを向ける。
「な、つき……ッ」
悲しくて悔しくて、思わず涙が滲んだ。
そんな心とは裏腹に、真墨自身はどんどん固さを増してしまっていた。
「ふぁ、おっきぃ……」
菜月がうるんだ目で歓喜の声を上げる。
「菜月、やばい、もう…やめろ……」
限界が近い。
余裕は無い。
140名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 01:58:36 ID:l6JQKzwV
菜月は上目使いで真墨を見上げながら、彼自身を強く吸い上げた。
「………ッ!!」

やってしまった。
イってしまった…
大量に吐き出された液体を、飲み込みきれずむせる菜月。
それを呆然と見つめる真墨。

こんなつもりじゃなかった。
俺は、菜月を………菜月に…。
仲間だった、ずっと好きだったのに。

ショックからさめやらぬ真墨に構う事なく、菜月は事を進める。
すぐさま服を脱ぎ捨て、真墨をそのまま押し倒し、跨がって。
いつも見たい見たいと思ってた菜月の裸。
しかし今、彼女は…菜月であって菜月でない。
手を伸ばせば届く、だが彼女の心にまでは届かない。
「菜月………」
自分でも情けなくなるくらい泣きそうな声で呼びかけると、菜月はまた薄く微笑んだ。
「わたしは、レムリアの姫……子を宿し、人間を滅ぼし、文明を復興させなくてはならない……
その為に、お前の種が要る…
光栄に思え…」
そう呟くと、自らの中に一気に真墨を埋めた。
そこはもう充分にうるんでいた…
「……く、はぁ…っ」

迎え入れる準備は充分に整っていたはずなのに、苦しそうに息を吐き眉をひそめる菜月。
真墨は急激に与えられた刺激に必死で耐えつつ、彼女の様子に気付く。
「な、菜月……お前…っ!!」
菜月は処女だった。
それを自ら強引に……

「はぁ……あぁ…」
彼女は本能からか、少しづつ腰を動かしはじめた。
だが、まだ快感よりも苦痛が勝っているようだ。
真墨は真墨で、快感よりも精神的ショックの方が大きすぎた。
連結部から濡れた音が響く…
二人の身体と心は、バラバラになってしまったようだ。

辛い。
辛すぎる。
こんな事、間違ってる…

「菜月…菜月、もうやめろ…やめてくれ…!」
腰は止まらない。
やばい、このままではまた…今度はさっきよりも最悪の事態に。
「菜月ッ……!!!」
もう見たくない…
もうやめてくれ!


「ま、すみ……」
初めて呼ばれた自分の名に驚いて、菜月を見る。
彼女は微笑んでいた。
一瞬だったが、その目に曇りはなかった。
141名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 02:04:26 ID:l6JQKzwV
…………ごめ、微妙に萌えたからここまで頑張ったけどフィニッシュ思いつかない…orzorz
後は個々の妄想で埋めてくれ…
初めて書いたエロス。
文章やら設定やら色々無視してるごめん堪忍してくれ
なんとなく思いついたから書いてみた。
ここまで出てきたのが奇跡。
今は…ちょっと後悔している(´・ω・`)
142名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 03:35:48 ID:IQiNxAEk
ちょ…ちょ!!!ネ申!!ネ申 降 臨 !
良いエロだ(*´Д`)ハァハァ
143名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 09:10:16 ID:YYzSXDOJ
マジGJ!
時間かかる鴨だけど続き書いていいスか!?
144名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 16:23:12 ID:8NMTZTCr
最近、赤桃ないな…(´・ω・`)
145名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 17:51:45 ID:stiUskkv
黒黄の続きみたいです
書いて下さい(´ー`)
146名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 22:28:34 ID:g02TCkO9
>>141 さん
GJです。こういう「エロせつない」感じの、好きです。

自分、前スレで単発のレイ黄を書いたものですが、
この流れに乗って、性懲りもなくまたレイ黄投下させてください。

今回はやや長め、擬人化レイが妄想の中で姫様と、って感じ。
こういうの苦手な人はスルーしてください。


147夢のあとさき:2006/11/16(木) 22:31:51 ID:g02TCkO9

「レイ!菜月を返せ!」
「姫は渡さない。絶対に。」
私の口から、自然に言葉がついて出た。

ボウケンブラックを、レムリアの聖剣で切りつけた彼女――棺に記された
文字を解読したところ、リリーナと言うらしい、その姿を、私は心の底から
美しいと思った。
もっと長く、この原石の輝きを見ていたい。

「レイ、さっきの人は誰?」
リリーナにはボウケンイエローとしての面影も記憶も既にない。
すっかり私の術中にある。

「姫、あれはボウケンジャー。我々が叶えようとしている、あなたの父上、
母上の願いを打ち壊そうとする、邪悪な敵。」
「邪悪な・・・敵。ボウケンジャー。」
「所詮は雑魚です。心配にはおよびません。」
「レイ、私はお前を、信頼している・・・。っ!?」
突然、リリーナがくず折れるように倒れ、私は彼女を抱きとめた。
すでに、意識はない。
レムリアの太陽にエネルギーを注入し続けているせいだろう。

このままではリリーナ自身が、もたない。
目的を達するには手段を選ばない、それが我々クエスター。
でもなぜだろう、私は、今、罪悪感の中にいる。

「んっ・・レイ・・・。」
苦しそうに呻きながら、私の名を呼ぶリリーナを見たとき、私の
クエスターとしての使命は消えた。
―夢でも構わない、彼女と、一つになりたい。
148夢のあとさき:2006/11/16(木) 22:34:35 ID:g02TCkO9

私は催眠術を使い、リリーナの意識の中へと入り込む。
リリーナは眠っている。そして私は、人間の男の形をしていた。
私はそのまま、そっとリリーナに口付けた。
あたたかく、柔らかい感触に包まれる。

意識の中のリリーナが、目を覚ました。
「レイ。」
彼女はすぐに、私だと気付いてくれた。そして再び、唇を合わせる。
「ん・・・あぁ・・・。」
リリーナの唇も声も、甘く、熱い。

私の舌は彼女の口をこじ開け、彼女のそれと絡まり合う。
そのまま胸のふくらみへと手を伸ばした。リリーナの胸はふくよかで、
私が服の上から揉みしだくたび、彼女が大きく息を吐く。
「ああっ・・・レイ・・・。」
薄い黄色の服の上から、私は彼女の胸の頂をたやすく探り当てる。
「・・・はぁっ・・・!!」
ピクン、と体がしなった。

私は丁寧に彼女の服を脱がせた。彼女を決して傷つけない、と決めていたから。
「姫・・・。」
目を見張るような美しさだった。
「レイ・・・。」
「何も心配いりません。私が、ずっとそばにいます。」

彼女に覆いかぶさり、弾力のある乳房をじかに揉み、その感触を楽しむ。
吐息とともに長い髪が乱れ、私は彼女のこと以外、何も考えられなくなっていた。

乳房の頂きにある淡い桃色のふくらみはすでに尖りきっていて、私はそれを口に含み、
音をたてて吸い上げた。
「あぁっ・・・レイ・・・。わたし・・・ん・・あぁっ・・・。」
どうやらリリーナには全て初めてのことらしい、私は確信した。

リリーナの足の間へと手を伸ばす。
「な・・・に・・・?あっ・・・!」
入り口を少し指でかき回すだけで、溢れ出る雫が私の手を濡らす。
「あ、あぁっ・・・。や、め・・・。ああっ・・・」
成熟した女の体は正直で、言葉とは裏腹に、リリーナの体が私の指に反応し、
声が熱を帯びてくる。

私の指はさらに奥へと進み、蕾の中の突起を擦りあげる。
「あぁっ!・・レイ・・・!!」
がくがくと震えながら、私にすがりつくリリーナが、愛しい。
149夢のあとさき:2006/11/16(木) 22:36:05 ID:g02TCkO9

私は、人間の姿の私が持っている生殖器を、リリーナのそれにあてがった。
「痛、い・・・!」
リリーナの声に、私の動きが止まる。彼女を、悲しませたくはなかった。
「・・・?!」
しかし、リリーナが、離れようとする私の腕を掴んだ。驚くほど強く。
「だい、じょうぶ・・・。つづけて。」
うっすらと涙を浮かべて、私を見ている。
彼女は、私がこれからしようとしていることを、本能で理解していた。

さらに慎重に、私は突き入れ、私と彼女は一つになった。
「あぁ・・・。」
自分でも聞いたことのない声が、私の口から漏れた。
苦痛に耐えながら、それでもリリーナは私に笑顔を見せようとする。
つながったまま、私は彼女に口付けた。
姫、あなたは、私が、お守りします。

ゆっくりと腰を動かす。
私はずっと、心が満たされることなどなく、ただ、長い年月を生きてきた。
誰かを愛し、愛されたいと願って肌を重ねあう人間を、あさはかだと思ってきた。
それがどうだ、今の私は、彼女によって満たされ、彼女にもまた、私を強く
感じて欲しいと願っている。

「あぁ・・・っ、レイ・・・レイ・・・っ!」
彼女の声が、苦痛から悦びへと変わっていく。
――リリーナ姫、私と共に、参りましょう。どこまでも。
そして、私の頭の中から、全てが消えた。
150夢のあとさき:2006/11/16(木) 22:37:13 ID:g02TCkO9

「菜月!」
気が付くと、そこには真墨がいた。クエスターに操られていたこと、
真墨が助けに来たことを聞かされたが、自分は何も覚えていなかった。
ただ、体の奥が熱く、誰かが自分を呼んでいる気がした。

「くそっ、レイのやつ・・・!!」
「レイ・・・?」
どこか、懐かしい名前。どうしてかわからないが、涙がこぼれた。

「菜月!?どうした?なにがあった?」
真墨に抱きしめられる。
「いやっ・・・!」
咄嗟に、真墨を押しのけていた。
何かが、違う。この人じゃない。

もっと優しく、そして強く、誰かに抱きしめられた記憶。
「菜月・・・。」
真墨が、ひどく傷ついた顔をしていた。
「ゴメン、真墨。菜月・・・びっくりしちゃって。何も、覚えてないから。」
「そうか、俺も悪かった。無事で良かった。何があっても俺が、お前の、
間宮菜月の傍にいるから。」
そう、自分は間宮菜月なんだ。

――リリーナ・・・。
その時、誰かが自分を呼んだ気がした。
「?」
「菜月・・・?」
真墨が不安そうに覗き込む。
「なんでもないよ。」

きっと気のせい、過去はここに置いていけばいい。
菜月として、ボウケンイエローとして生きていくのだから。
誰かの声を振り切り、自分に強く言い聞かせた。
151夢のあとさき:2006/11/16(木) 22:38:38 ID:g02TCkO9

「レイ、行くぜ。」
結局、グランドは倒され、私の術も解けてしまった。
言いようのない敗北感。
姫は、私のリリーナは、もういない。
温めあった肌のぬくもりも、まだ残っているというのに。

「おいレイ、一体どうしちまったんだ?
あの娘ッ子が来てから、どうもお前らしくねえぜ。
またおもしろおかしく、ボウケンジャーからプレシャスを奪えばいいってもんよ。」

ガイなりに心配してくれているのだろう。
なにせ私たちの付き合いの長さは人間の比ではない。
お互いのことは手に取るようにわかっている。
「大丈夫だ。私は何も、変わっていない。」

私はガイの方に向き直った。
そこに名もなき小さな花が咲いているのに気付く。

リリーナ姫、いや、ボウケンイエロー。次に会う時、あなたと私は敵。
私は心を持たぬクエスター。
あれはレムリアの太陽が私に見せた、一瞬の夢。

私は花から目を逸らし、ガイに続いて歩き出した。


(END)
152名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 22:41:18 ID:g02TCkO9

以上です。
では、また名無しに戻ります。
お目汚し、大変失礼しました。
153名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 22:49:34 ID:IEhaDqvs
リッァルタイムGJブラスター!!!
記憶でなく体でレイを求めるリリーナと心を殺して敵となるレイがよいぃぃな!!
154141:2006/11/17(金) 01:59:48 ID:BzbBMd8q
みんな、こんな中途半端にありがとう(´;ω;`
なんかあったらまたチャレンジしてみますね。

>>143 どうぞどうぞ是非続きを書いてください!
自分もちょっと考えたけど、このあとの展開…このまま黄黒で終わらせるのはおしい気がした。
真墨挽回がんがれ!wって感じですが。。
是非好きに妄想してみてくださいな!
155141:2006/11/17(金) 02:02:59 ID:BzbBMd8q
連書きすまそ。。
>>146さん
エロせつない、良いですよね!
そしてレイ黄GJです!
ガイは案外良いキャラしてるよなぁ…使いやすいw
156名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 11:25:49 ID:c5tWEEh/
タイトルの後、目欄にカプ明記きぼん
じゃなきゃ、作品の直前の同レス内に。
このスレになってから、注意書きがなかったり分かり辛いのが多くて困る
157名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 14:28:16 ID:7E6NcJnb
「大戦隊ゴーグルV」の隊長役の仲谷昇さんが本日、他界されました。
158名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 17:32:06 ID:+RNChiCk
>>156
ネタバレ関連しか、投下に関してのスレルールが無いからね。
個人的には
・投下直前のレスでカップル、シチュ、タイトルの明記。
・投下レス数(予定)の明記。
の二つを追加希望だけど。
159名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 08:17:26 ID:zRxPki5i
以下にボウケン赤桃を投下します。
予定としては1レス消費します。
シチュは、「最近何をするにもいろいろと注文を
つけてくるチーフ(さくらと同棲中)に、少々うんざりしているさくら」です。

タイトルは「束縛」です。
160束縛 (ボウケン赤×桃):2006/11/18(土) 08:19:13 ID:zRxPki5i

最近さくらを悩ませるもの、それはチーフと暮らしている
マンションのリビングに貼られている「行動予定表」。
当日の仕事などのスケジュールはもちろんだが、その日の夜、
自分がどんな服を着て、どんな行為で、どのくらいの時間をかけて
チーフを悦ばせる予定か、毎日書いてから出かけろ、
とチーフが言ってきた。

もちろん恋愛においてもルールは必要だと思うし、
「今日はチャイナドレスで着衣のまま」、と書いて出かけた日、
仕事中もそわそわ落ち着かないチーフはとても愛おしかった。

でも時には何の前触れもなくチーフに抱きしめられたり、
いきなり寝込みのチーフを襲ったりもしてみたい。
ルールの中でどう動くかは、私自身に任せてほしい。

チーフという帰るべき場所があるからこそ、
自由に飛べる羽が欲しいと思う自分は、身勝手なのだろうか。

口元まで出かかった言葉を飲み込み、
さくらは今日の予定をしっかり書き記し、チーフより先に
部屋を出た。
「高丘さんと、結界の中で、楽しみます。
今夜帰らなかった場合は、スルーして、夕べのカレーの残りでも
食べておいて下さい。」

(おわり)
161名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 08:23:43 ID:zRxPki5i

以上です。

個人的には、ある程度の自治は必要かと思いますが、
あまりガチガチに縛りすぎて作家さんが来なくなるのは、
避けたいなあと思います。
162名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 09:23:28 ID:tDsmg9EF
カプはちゃんと名前んとこに書いてもらいたいな
ついでNTR系ならそういうフォローも書いといてホスィ

とりあえずみんなGJ
163名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:54:43 ID:hqwi1Zo4
NTRって何のことだか分かりません
シチュは読んで分かって貰うのが楽しみなので事前に書くのは抵抗あります
書いたものが何スレいくか書き込まないと分かりません
そんな自分はもう二度とここに投下はできないってワケですね……
164名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:28:41 ID:j829hfUs
ぐぐったら分かった>NTR
保管庫のことを考えたら、最低でもタイトルとカプ名はほしいかな。
あとはシチュというより注意書きですかね。
165名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 09:46:20 ID:Hd+Pjcoi
青×猫にヤバイくらいに萌えた
166名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 13:23:57 ID:jcPaZZ1y
>>165
自分もノ゛
シズカとの絡みを期待してたんだけどぬこたんでお腹いっぱいになりましたw
167名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 13:25:01 ID:jcPaZZ1y
ごめんあげちゃった…シズカちゃんに蹴られてきます…
168名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 19:08:47 ID:pwhYu0Uy
>>165
今まさにそれを書きに来たw
ぬこ可愛いよぬこ
この際獣姦でもかまわないよ
169名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:47:07 ID:J3UJq3Pb
青猫でのシチュ妄想はある。






だが悲しい事に文章力が無い。
170名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:10:32 ID:e7WOeA99
イベントごととかの日には、反物で人間にしてそう。
クリスマスとか。
171名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:26:39 ID:nuhwilMP
元が猫だけにフェラだけは危ない気がする>青猫
172名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 02:49:56 ID:SvVKLq6e
猫には発情期が・・・
173名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 08:02:38 ID:dT3P/CBZ
雌猫の発情期の声は女のそれに似てるんだぜ
174名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 13:24:59 ID:r87sFl7h
青猫にも萌えたけどなぜか青黄にも萌えてしまったマイナーな自分


冒頭の「蒼太さん!」の黄と黄に向かって弁解しようとする青に萌え
「不思議な子が好き」発言に「黄色のことか!」とツッコみ
ガワの青黄の絡みに悶えますた。前からガワは青黄の絡みが多い気がする。


菜月はみゆにも優しかったから、蒼太の部屋に行ってもみゆともうまくやれると思うんだ…
175名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 19:10:37 ID:dT3P/CBZ
>>174

>つまり青黄猫の3Pですよ
まで読んだ。
176名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 19:34:41 ID:r87sFl7h
結論まで汲み取ってくれたおまいさんに乾杯w
実はネタも浮かんでるんだがオチがまとまらない。
177名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 20:02:31 ID:uutwQV3U
突然(の参加)ですが、
僕はデカレンの赤×黄をかこうと思ってるのですが、
よろしいでしょうか?

デカレンのSSが1番好きなので・・・
178名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:36:08 ID:SvVKLq6e
>>177 どうぞ
179名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 23:52:54 ID:uutwQV3U
まず簡単なものから作ります。
じょじょにSSを作っていきます(半分は参考にしたものですが・・・)
赤×黄 「夏祭り」をメインにしたものです。
180赤×黄:2006/11/20(月) 23:56:08 ID:uutwQV3U


「んじゃあとでな」
「はいな」

私はバンと今年最後の夏祭りに行くことになった。

「ジャスッミン」
「あらウメコ、まだ居たの?」

ウメコはセンちゃんと行くらしく、いつになくウキウキだった。

「へへー似合う?」

ウメコは浴衣姿を私に見せた。

「よくお似合いですよお客さん」
「ありがと、では行って参ります。ジャスミンも頑張ってね」

後ろ姿を見てもやはりウメコはウキウキだった。

さてと、私もボチボチ着替えますかな。
この前ウメコと一緒に買いに行った浴衣。バンは何って言うかな?
着替えも終わり、いざ出陣。


181赤×黄:2006/11/20(月) 23:57:51 ID:uutwQV3U


部屋を出て歩いていると、後ろから声が掛かる。

「行くのか」

ボスとスワンさんだった。

「はい。ボス達もですか?」
「そうよー。なんたって今年最後だからねー」
「スワンさんの浴衣とても素敵ですねー」
「そう?ジャスミンもよ」
「ああ、よく似合ってる」
「そ、そうですか~」

二人に言われて私は少し照れる。

「バンと行くんでしょ」
「はい」
「楽しんで来いよ」
「はい、行って来ます」

ボスとスワンさんに見送られ、私はバンとの待ち合わせ場所に向かった。



待ち合わせ場所に着くと、まだ五分前なのにバンが既に待っていた。
バンも浴衣を着ていた。髪型もいつもみたいにツンツンクンではなかった。
182赤×黄:2006/11/20(月) 23:58:55 ID:uutwQV3U

「お待たせ。早かったのね」
「おう・・・おぉぉー」

バンに声を掛けると、返事と共にバンは大声を出した。
周りに居た人が一瞬こちらを振り向く。

「ちょ、ちょっと何よいきなり大きな声を出して」
「ワリー。いやだってジャスミンの浴衣姿が余りにも綺麗だったからさ」
「な 何言ってんのよ」

率直にそんな事言われ、私は恥ずかしかったけど、
バンにそう言ってもらえた事が嬉しかった。

「いや、マジで似合ってるよ。髪型もいいじゃん」
「そう?」
「うん」
「お褒めにお預かり光栄ですわ。バンこそなかなかのもんよ」
「そか?」
「ツンツンクンもいいけどこっちもいいかも」
「そりゃどーも。さてと行きますかな」
「そうね。ではドーンと行ってみよう」

歩き出そうとしたそのとき、バンが私の手を握った。

「・・・・・・」

私は驚き手を離してしまう。

「ん?どうした?」
「別に・・・」
「んじゃ行こうぜ」

再びバンが私の手を握って歩き出す。
私は恥ずかしいのだが、バンはきっと何も感じてないだろう。
183赤×黄:2006/11/21(火) 00:00:56 ID:uutwQV3U
「さてまずは何やる?」

歩きながらバンが聞いて来る。まだこの状況に慣れない私は何て答えよーか迷う。

「そ、そうねー。や、やっぱり夏祭りと言ったら・・・」

何か言葉がうまく言えない。

「夏祭りと言ったら?」
「かき氷じゃないかしら?」
「おっいいねー。よっしゃ、ではまずかき氷から行きますかー」

バンに引っ張られるよーな感じで私は歩く。
何か少し慣れてきたかも。手袋の上からでもバンの手の温もりが分かる。

「あっ あそこにあるぜ」

バンがかき氷の店を見つけた。

「ジャスミンは何食べる?」
「そうねー。バンは決まった?」
「俺はねー。うーん、メロンも食べたいしピーチもいいしなーいやミゾレも捨てがたい。どれにしようかな~」

シロップと睨めっこをしながら真剣に悩んでいるバンはまるで子供である。

「コラコラわがままはダメよバンちゃん。どれか一つにしなさい」
「えーやだー・・・って俺は子供かい!」

どう見ても子供だと思うけど。

「よし決めた。ここはやっぱりレモンでいこう」

何故そうなる!
さっきの候補になかったじゃない。
やっぱりバンって分からない。

「ジャスミンは?」
「あー私はイチゴで」
「ロジャー。すんませーん、イチゴとレモンくださーい」

そして私たちの手にかき氷がきた。

「冷たくて美味いな」
「そうね」

ん?私はあることに気付いた。
レッドのバンが黄色いレモンで、イエローの私が赤いイチゴじゃない。
何だか面白いかも。

「あー あそこに射的があるぜ。行こー」
184赤×黄:2006/11/21(火) 00:02:44 ID:72XTQTNC


私が下らないことを考えていると、バンは次の目的地に向かって歩き出す。

「でも私たちが射的やるのって何か卑怯じゃない?」
「そんなの関係ないさ。ジャスミン何が欲しい?」

バンは既にやる気満々だった。

「しょうがないわねー」
「なぁ、なにがいい」
「そうねー・・・じゃあそこにあるウサギ」

私は少し大きめのウサギを指差した。
それを見ていた店のオジサンが絶対無理だなって顔をしたのが見えた。

「まかしとけ」

バンは張り切ってやり始める。
さすがと言うかやはりと言うか、一回で見事に取った。

「うーん、絶好調」
「お見事ね。でも店のオジサン泣きそうだったわよ」
「気にしない気にしない」



その後私たちはたこ焼きや焼きそばなどを食べた。
時計を見るともう少しで花火の時間だった。

「そろそろ花火よ」
「おーもうそんな時間か。じゃ見えやすいとこまで行こうぜ」
「そうね」

バンはずっと私の手を握ってくれていた。
今ではすっかりと慣れてしまった。
と言うよりこのままずっと繋いでいたかった。

「ここならいいんじゃないか」
「バッチリね」

しばらくすると花火が上がり始めた。
花火が上がる度にバンは歓声を上げていた。

「すっげーな!」
「綺麗ねー」

何だか幸せな時間かも。
また来年も、こうしてバンと一緒に花火を見たいな。

いつしか、私はバンの腕に寄り添っていた。



<END
185名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 01:02:15 ID:FXweQ/6h
念のためお伺いしますが、
>>179さんは18歳以上ですよね?
186赤×黄:2006/11/21(火) 01:07:17 ID:72XTQTNC
今年18歳になりたての人間ですが・・・
187名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 01:17:34 ID:7EPq4wkI
18歳はまだこの板立ち入り禁止なはずなんだが
それはそうと>>176、まとまったら投下キボンヌ。見てみたい。
188名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 01:36:00 ID:JKXl5NAl
見事に釣られちゃって…
ここは21禁だよ

ところでボウケンの青×猫投下してくれる職人いないかなー
日曜から未だに萌えが冷めやらん!
189名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 01:37:18 ID:FXweQ/6h
>>187
普段専ブラで見てると気が付かないが、
この板はいつのまにか*18歳未満*立ち入り禁止になってたよ
自分もつい最近教えられて知った。

それはそうと
>>179
18歳になり立てってことはまだリア高じゃないのかい?
もしそうだとしたらpinkには来年卒業してからまたおいでね。
それまでに、sage方とかSSの基本とか覚えておいた方がいいんじゃないかな。
その間に浮かんだネタはメモにでも書き溜めとくといい。
一応ここはエロパロ板だし
他にも2ちゃんにはいろいろ約束事があるからね。
とりあえず半年くらいROMってみるといいよ。
190名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 02:39:12 ID:j49KXTr3
夏祭りって言うから浴衣に身を包んだジャスミンが
「浴衣に手袋なんて似合わない…バンは変に思わないかな」と
ちょっとモジモジするがバンは気にせず手を引いて祭りを楽しんで
最終的には寺の境内の裏手でしっぽり。浴衣が乱れて帰るに帰れない二人

みたいの想像しちゃっただろ。゚(⊃Д`)。゚ウワアァン
191名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 12:09:00 ID:COFVzXoH
来年になったらボウケンのネタはいらないとか言われたりして
192名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 14:23:55 ID:9fHVtsuc
それはネ申(職人様)のみぞ知るって事だ。
自分は未だに、ハリケン弟×青とか魔法家族とか大好きだ。
193名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 14:26:16 ID:j49KXTr3
ハリケン弟×青良いよな
牛をプレゼントする話は大好きだ
194名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 18:51:32 ID:72XTQTNC
じゃあ書きますよ。
初心者じゃありませんから。
195赤×黄part2:2006/11/21(火) 18:55:06 ID:72XTQTNC
私の部屋に彼がいる―――こんなことは初めてだ。
彼も私も一糸纏わない姿―――こんなことも初めてだ。

殆どと言っていいほど誰にも”触れた”ことが無い。
そして誰にも”抱かれた”ことも無い。



それが怖くて5年前。

「うるさいバンがいなくてせいせいする」

別れ際の私の言葉に彼は怒り私から離れ、そのまま地球を去った。
でも私は彼の思いを断ち切るために本心から言ったわけじゃなかった。
当たり前だが後悔し、彼に対する思いは断ち切れなかった。



そして5年後の今。

彼に思いを告げた私は今から彼に抱かれようとしている。
彼の唇に触れて、離れた後。

「・・・・・・バン」
「ん?」
「変わったね」
「5年もいろんなとこにいたんだぞ、そりゃ変わるだろ」

唇と唇を触れていた間、
目を閉じていた私の目に映ったのは、彼のめくるめく5年の女性遍歴。
彼を”汚らわしい”とは思わない。

5年前、彼が地球を去る前に、
わたしはわざと彼の手を離したせいで、彼はこうなったのだから。
―――もう昔の少年みたいな彼じゃない。

彼もそんなことお構いなしのようで、また私の唇を塞ぐ。
196赤×黄part2:2006/11/21(火) 18:56:08 ID:72XTQTNC

「んっ・・・・・・」
「っ・・・・・・」

最初は唇を押し付けるだけ。次第に彼は私の中に侵入してきた。
彼と私が絡み合うせいで生まれる唾液の交じり合う音が微かに聞こえる。
彼から感じるのは、やっと私と一つになれるという”待望感”。
そしてこの後やるだろう行為に対する―――”期待感”。
私と交じり合うだけで彼が喜び、そして”感じて”くれている。
そんな彼の”快感”が伝わってきてなにか私はじんわりと濡れたような感触を覚える。

「こっち来いよ」

私は彼に言われるがまま彼の背中にもたれかかった。
もちろんお互い何も身に纏っていない。
彼の熱い感触が私の背中に触れた瞬間、彼はその刺激を受けたらしい。
どくんどくんと言う彼の脈動が流れてきて私もその脈動を味わう。

「・・・・・・あっ」

私は声を上げた。
後ろから私の耳から首筋へと彼の唇は動く。

(さらっさらじゃん)

私の体の感触を彼はそのままストレートに感じているのが伝わってきた。
そんな中でも私の体の感触に対する素直な感動、感想が嫌でも私に伝わってくる。
恥ずかしさを覚え、彼から逃げようと私が体を起こそうとした瞬間。

「逃げんなよ」

―――彼の動きを読めなかった。
彼は咄嗟にぐっと反対側の手で体を押さえて、わたしはまた彼の体に密着させられた。
そのままの状態で私の胸元に彼の手が近づいてきた。

(すっげーふわふわ)

私の胸の感触を彼は大きな手のひらで味わう。
彼から流れてくるやっと私とひとつになれるのだという”待望感”は止むことが無い。
197赤×黄part2:2006/11/21(火) 18:56:58 ID:72XTQTNC

「ああっ!」

突然彼が私の胸の飾りをくいっと摘み、
体が微かに震えまた声を上げた。
彼の顔は見えない。でも、私にはわかる。

(こんなジャスミン初めてだ)

私の反応を見て彼が喜んでいるのも伝わってきた。
彼の喜びは私自身が味わう快感を助長してくれる。

(もっと弄ってやる)
「・・・・・・っ」

彼はくにくにとわたしの飾りを摘み続けたかと思ったら、
ぱっと手を離し耳元で私に囁いてきた。

「感じてんじゃん」
「・・・・・・んな・・・・・・ことないっ」

感じているなんて恥ずかしくて言えるわけが無い。

「じゃあなんでここ立ってんだ?」

つんつんと私の飾りを彼が触る。

「うっ・・・・・・」

感じると胸の飾りが立つなんて私は知らなかった。
だから答えようが無いのに。
それでも彼は止めてくれない。
198赤×黄part2:2006/11/21(火) 18:57:44 ID:72XTQTNC


気が付けば私は自然と彼の願望に呑まれるかのように足を開いていた。
彼は胸から私の入り口へと指を這わせてきた。
入り口付近で彼の指が止まり、動いた瞬間。

ぴちゃっ。

私が濡れている音が聞こえてきた―――恥ずかしい。
違う、彼がわざとそうしている。

「やぁっ・・・・・・もう・・・・・・やめ」

どうやら彼はこの音が聞きたくて、
そして私に聞かせたくて堪らないようだ。

「やだ」

言葉は子供っぽいけれど、行為自体は大人の男性。

「ここ、濡れてんのわかるだろ」

ぴちゃっ。

そしてまたわざと私に聞かせてくる。

「ちがう・・・・・・わたしじゃ・・・・・・」

初めて味わう他の男性からの刺激に私は感じていたけれど、わざと反対の言葉で返した。
―――それが彼にとって気持ちいいことだと言う事がなんとなくわかってきた。
そして予想通り彼はぞわぞわと私を振り回したい、弄りたいという気持ちになったらしい。



「ここ、俺とおまえしかいないぞ」

ぴちゃ・・・・・・

音を聞かせたと思ったら、
彼は今度は入り口にある蕾をちょんと触る。

「・・・・・・やぁぁっ!」

弄られ感じる私の反応を楽しみながら彼も感じている。
そしてその彼の心が私に流れてきて私も感じている。

「じゃ、ここならどうだ?」

私がこんなに感じていることなんてわからないから容赦ない。
彼は指を滑らして私の中へと入ってきた。
199赤×黄part2:2006/11/21(火) 18:58:34 ID:72XTQTNC

ぬちゅ・・・・・・

「ひっ!」

また始めて味わう感触に驚き声を上げる。
彼は楽しみながら私の耳元で囁く。

「な、どこがいいのか言ってみろよ」

―――彼は自分の手で弄ばれている私を見て楽しんでいる。

「・・・・・・」 
「ここか?」

彼はあるポイントをくいくいと指で押し上げる。

「・・・・・・っ・・・・・・」
「じゃあここだな」

くにっ。

「・・・・・・あぁっっ!い、いやあっ・・・・・・」

びくびくっと体が震えた。
自分の手で私が感じているという彼の喜びも最高潮に達しているのがわかる。



「―――じゃあやめてやるよ」

でも彼は突然すっと彼は私の中から指を引き出した。

「え?」

なぜ?もっと続けて欲しいのに―――戸惑う私は彼の方を振り向いた瞬間。
どくんと彼は脈動を打ったのが流れてくる。

「いやって言われたらやめるしかねーだろ?」

彼は笑っている。
私の反応を見て、驚きながらも、
喜んで、楽しんでいる―――私を焦らしている。
普段死語ばかり使う私に振り回されている分、
逆に振り回したい衝動に駆られているのだろうか。
200赤×黄part2:2006/11/21(火) 19:00:21 ID:72XTQTNC

「ち・・・・・・がう」
「なにが違うんだ?」
「・・・・・・」
「はっきり言ってくんなきゃ俺わかんねーよ」
「つづけ・・・て」
「最初っから素直に言えよ」

指で私を弄ぶばかりか、言葉でも私を弄んでくる。
彼の指は再び侵入を始めた。

「・・・・・・バン・・・は?」

彼が私の反応を見て楽しんでいる、感じているのはよくわかる。

「俺?おまえのそういう顔見てるだけで十分」
「・・・・・・」

バンの嘘つき。
それだけで満足して終わるわけがないのはもうわかってる。

「嘘つ・・・んぁぁっ・・・・・・」

素直に返事をした瞬間、
また指を曲げてある場所を刺激してくる。

「どうしてほしい?」
「言わなくても・・・かってるくせに・・・・・・」

入れたいという願望は最初から伝わってきた。
そんなの彼だって知ってるはずなのに。
わざと私に言わせて楽しみたいらしい。

「な?」
「おねが、い・・・入れ・・・て」
「・・・・・・いいんだな」
「本当は入れたい・・・くせに」

もっと、感じたい。わたしが感じてるのか、
彼が感じてるのかもうわたしにはわからない。
でも、そんなことどうでもいい。
この感覚をもっと味わいたい。


<END
201名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:55:16 ID:qBwYFvnK
初心者どうこうじゃなくて、現役高校生がこういうとこに出入りしてることが問題なんだってば。
悪いことは言わない、ロムはかまわんから、書くのはもう少し待ちなさい。
202名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 20:54:41 ID:gtmpK4Wj
前に投下されたやつですよね?
203名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:20:09 ID:ChFFfyFk
針剣の弟×青の話題と聞いて飛んできました。
牛と膝枕は永久保存版です。

自分は未だに魔法の父母とか刑事の犬鳥とか、爆竜黄受け、ガオ鷲虎、時間赤桃も大好きだ。
年々萌えが移り変わるんじゃなくてどんどん蓄積していくのでどこから手を付けていいのやら。
204名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:31:47 ID:/E6dl8yI
>>194
初心者じゃないなら、なぜ投下するときわざわざageる

>>202
ホントだ
ttp://spdlib2.h.fc2.com/mudai-ak2.htm
205名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:51:25 ID:ZmsKWKx+
パクリ厨のage厨の逆切れかまってちゃん?
ゆとりはやだねー
マナーも知らないの
206名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 10:38:19 ID:t94f7ClR
ゆとりって言うなよ
普通のマナー知ってるゆとり教育世代に失礼だ
194がただのかまってちゃんの逆ギレ厨だってのには同意だけど

しかもパク厨か。二度と来ないでいいからな、>>194
207名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 11:01:13 ID:iIiwMXfM
>>203
さすがに爆竜黄受けは今となっては需要が少ないかと…。
208名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 12:43:53 ID:1yM/zuO3
ここから何事もなかったように青猫投下


↓↓↓↓↓↓↓
209名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 12:58:25 ID:W/ohu9gX
>>163
何レス行くかわからないってことはないだろ…
まさか、書いた先から投稿してるわけじゃないだろな
210名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 14:06:35 ID:ktPVQTkN
>>209
なんらかのテキストエディタに書いたやつを、コピっては貼り、でも、
長編であればあるほど、最終的にいくつになるか
わからないことあると思うぞ。
貼りながら、思ったより長いから分割しよう、とか
その場の流れで変わったり。(自分は>>163じゃないけど)

っていうか、自治厨のせいでまともな作家さんが
来なくなったと思うのは自分だけか?
1レスのみ消費の小ネタとかまで、事前にあだこだ宣言しないと
「わかりにくい」とか文句言われるような雰囲気なら、
誰もわざわざ書きに来ないと思うんだが。

自分、どう読むもどう書くも個人の勝手、と思っていたんで、今までも
別に気にしてなかった派なんだが、ここでは少数意見なんだな。
これ以上書くと荒れるから消えるけど、最近ヘンなのは湧くし、
このスレもう(ry
211名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 19:08:26 ID:4+f4smGa
>>210=逆切れDQN乙
212名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:05:08 ID:XQmQQdYo
カプとレス数の明記は一応SS投下テンプレの基本だとは思うけど、
自分としては別にそこまでこだわってはないしどうもでいい。
ただ、わかりにくいと思う人がつけて欲しいと要求するのは自由。でも>>156は無しだな。何様だよ。
213名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:36:03 ID:RXbdu1QA
ここから何事もなかったように青猫投下


↓↓↓↓↓↓↓
214名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 02:47:15 ID:GhY9KVex
>>212
おまえが何様だよ
215名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 13:05:56 ID:cRF90zCa
>>207 そんな寂しいこと言わないでくれよ・・・自分でも解ってるけど好きなんだ・・・
216名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 15:13:34 ID:/KQRJqHX
居直り工房が来て以来スレが寂れたな
217名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 17:52:51 ID:suOQL6s9
>215は>203かな?
自分も大好きだ。
いつか書けたら投下してね。待ってる。
218名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:44:35 ID:xJr7Qel5
>>212
言いたい事は言っていいと言いつつ何故文句つける?
それこそ何様だよww
219名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 11:44:13 ID:llSGBcgv
マジVSデカの延長で1つ書いてみてるんですけど
もうバレにはならないですよね?
220名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 12:28:30 ID:sUwM9To4
おお!マジデカ待ってますよ
さすがにもうバレにはならないですよねw

…で、コスプレ物?麗緊縛とか?
221名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 13:14:55 ID:llSGBcgv
まだエロ部分は構想中なんですけど・・・
多分通常プレイになるかと。
ただカプ自体がありそうでなかった2人なんで
前設定としてラストの
「小津家でのパーティー後」がしっくりいくかなってだけです

222名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 14:45:43 ID:kz9y+iXE
>>221
wktkでお待ちしてます!
シットリパーチーの後か…(*´Д`)ハァハァ
223名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 10:58:56 ID:okJg/VyB
wktkwktk!
vsマジがないと聞いてへこんでた私を癒してください…(´・ω・`)
224名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 14:29:07 ID:7zF7/yqf
いや、それは自分としても色んな意味で残念です…

実は、今書いてるカプは“デカ白黄”なんです。

以前までは、そんな発想全く無かったんですが
(むしろ、今までデカは完全な赤黄信者だった)
あのVSの序盤を見てるうちに
あれ、いける?と思い只今チャレンジ&苦慮中。

…時間下さいm(__)m
225名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 15:09:08 ID:HoOFkkkb
僕もデカなんですが、
たまにはめったにないカップルを作ろうと思います。
↑レスを同じく・・・
226名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 19:12:29 ID:fAHCYlWt
>>224
白黄!!!wktkしてまってます!!!
227名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 19:35:00 ID:gMcth5f4
>>225は前の赤黄書いたやつだろ。
下げてくれ。それからしばらくROMっててくれ。
それから2ちゃんで「僕」は浮く。
228名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 01:27:33 ID:0OHsHfHL
僕女っぽい感じがする>>225
229名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 05:18:37 ID:AprY60M5
>>225はひより
230名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 12:48:31 ID:mD17C7rN
もうここは終わりだよ
231名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 16:03:32 ID:v3DTKilK
今日の冒険
寿司職人×メイドでどうかひとつ!
232名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 20:00:25 ID:AArJgWMS
ここは俺一人残ればいい!
ってキメたチーフを心配するさくらさんがアップになったね。
よかったさくらさんはまだチーフを見捨ててなかったんだ。ホッとした。
233名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 21:46:52 ID:F++L5GRn
>>231
ダレだwwwww
234名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:47:09 ID:By7blQxl
>>231
どんなシチュwwwww
235小ネタ:2006/11/27(月) 10:28:49 ID:bwU6yyfS
給湯室にて

「もぉ・・・何よ、あのばくだん岩!」
「もうそろそろ勘弁して欲しいよね・・・ま、僕的にはこんな可愛い格好が見れてラッキー、ってのもあるけどね」
「きゃっ!何するの・・・やぁ・・・ん」
「いつもジャケットで隠れてるから目立たないけど、鎖骨のライン綺麗だよね」
「ん・・・っ、跡、つけちゃ、ダメぇぇ・・・っ」

こんなんしか思いつきませんでした、スミマセンorz
誰と誰かは書かずともお分かりいただけるかと・・・カプ的にもマイナーでスミマセンorz
236名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 23:16:51 ID:lUQQPuw2
桃の項にムラムラする黒の話を考えたんだけど、上手くまとまらなかった…。
次こそは!
237冒険赤桃小ネタ。:2006/11/28(火) 02:33:22 ID:xo/mNPta
いずれ引き伸ばして完全版をお目にかけたいと思いますが、
取り敢えず小ネタ。
他カップリングをお待ちの方はスルーお願いします。


さくらは首筋と耳朶が弱い。
どんなに自分を保とうとしても、後ろから抱きしめて唇を寄せると
それだけで膝の力が抜けてしまう。服の上から手を滑らせていても
小さく息が漏れ、時に唇から零れる声が耳に甘く響く。理性はとうに
消し飛んでしまい、手の動きが次第に早くなっていくのを暁は感じていた。
「チーフ…」
さくらの体を支え、向かい合わせになって唇を重ねる。貪るように
味わい尽くす唇が微かに震えているのが判った。
何度抱いても余裕なんてなくて。さくらを壊してしまわないかと不安で。
ただ、愛しくて。
華奢な体をかき抱きながら、時が止まればいいとさえ思った。


以上です。深夜にお邪魔いたしました。
238名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 18:21:40 ID:/QhziC1w
>>237
GJ!冒険赤桃好きだから嬉しい。
完全版待ってるよ。
239名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 20:19:41 ID:8747YjNB
>>203
魔法の父母いいよな。
そういえば22話の時のプロポーズをあの父がやったんだと思うとちょっと笑えるw
240名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 21:36:40 ID:D45EvA+l
>>232
36話の「チーフは元に戻らないんですかね」の桃の件のセリフも、元に戻って
もらいたいからこそ「いつになったら元に戻るんでしょうか…」という想いが
言外にあってのセリフだと脳内補完していたので、いつにないチーフに桃が
呆気にとられても、チーフを見捨てたりはしないだろうと思ってはいましたが。
なので先日の話で1人残ろうとするチーフに「何を言っているんですか、チーフ!」
と言って自分も残ろうとする桃が嬉しかったりしました。

>>237
GJ!
自分も冒険赤桃好きなので、>>238さん同様完全版をお待ちしています。
241名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:20:37 ID:MzDVQlDA
赤桃久しぶり!!
待ってますた!!!職人さん、これからもお願いします。
あぁ、あと10話。二人はどうなるやら…
242名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:58:22 ID:sZlWsICp
ボウケソ

黒と銀は、岩が桃と黄をはべらせて好き放題な事にキレてると脳内補完した日曜の朝。
243名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 01:45:43 ID:LsXAqcv1
それ以外には見えませんでしたが何かw
青もかなり顔険しかったよね。
244名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 13:30:59 ID:ip3j4VIG
242を読んで、岩から触手とか出て来て、黄桃に好き放題してる図が
浮かびました…。黒銀と赤青もキレるね。
245名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 23:50:09 ID:JABdIlp8
>>224です。
デカ白黄、やっとまとまりました。
が、只今私のパソが故障中により現在携帯厨です。
よってこのままでは、字数制限により
スレの大幅消費に突入することが予想されます。

それでもよろしければ、すぐに投下できるのですが…
246名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 00:26:12 ID:MfagFpeV
>>245=224さん
自分はそれでもいいから読みたいけど、皆さんそうとは限らないですよね。
いかがでしょうか?
247名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 01:21:44 ID:DfbnFJRr
>>245=>>224です。
ネットカフェが開いてたので、投下したいと思います。

・デカ白黄です。
・ほぼ全編、白視点です。
・時間設定は、マジVSデカ当日の夜~です。
・タイトルは白黄にちなみ『ライジング・サン』ってことで。

それでは、よろしくお願いします。
248名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 01:44:46 ID:DfbnFJRr
雨音響く外の空は、深い闇に覆われている。
天気予報では、どうやら今夜はずっと・・・

########################

小津家でのささやかなパーティーは1時間前に終わった。
直後に、再度地球を離れる先輩=バンを全員で見送って
今日はその場で一時解散。

ウメコさんとセンさんはマシンブルで定期パトロール。
ホージーさんは、休暇のボスとスワンさんの代わりに
署長代理として早めに帰還した。

そして俺=姶良鉄幹は
ワインを飲んでダウンしたジャスミンさんを後部座席に乗せ
帰り道をマシンドーベルマンでひた走っていた。
デカベースまでは、あと少し。

########################

そして帰還。
「着きましたよ!」
デカベースの地下駐車エリアで
俺は後部座席で眠る彼女に何度も声をかけた。
しかし未だ起きる様子はない。
仕方なく俺は、背中に彼女を担いで上がることにした。
勿論、ゆっくりと慎重に。

########################

あったかい。
背中から絶えず伝わってくる彼女の温もり。
尻に敷かれつつも、仕事上ではすっかりコンビになった俺達。
それでも俺は、まだあの人には遠く及ばない気がして・・・

そうやって、良くも悪くも先輩の存在を大きく感じた今日。
そんなことで頭を廻らせながら
自分たちの居住スペースに俺達は到着した。


249名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 02:12:11 ID:DfbnFJRr
「ジャスミンさん、いい加減おきて下さい!」
「あ…うん。ごめん…。」
ようやく起きた彼女の目は虚ろで
酔いの為か顔は赤く色付いている。
「とにかく、今日はしっかり寝て下さいね。お休みなさい。」
それだけ言って、俺はその場を後にしようとした。

でも、突然後ろから強い力で腕をグイッと引っ張られた。
「やだ、離さない。」
「えっ、でも何で…?」
「やだから!」
「うわっ、ちょっ、ジャスミンさん!?」
そんなこんなで彼女に羽交い絞めにされた俺は
訳も分からぬまま、彼女の部屋に強制連行された。

########################

彼女は一体、何を考えてこんな事を…?
「何か…熱いね。」
床に仰向けに倒れている俺に向かって、そう言った彼女は
その見慣れた黄色いジャケットをゆっくりと脱ぎ始めた。
「見たい?ちょっと…だけよ。」
ふえっ?も、もしや悪酔い→発情!?やっほーい…
ん?でも、どう都合良く考えたって
俺が彼女と“する”権利・資格なんて1つもないんだよな…

########################

問答無用!
俺はとにかく必死に、自分の理性を信じて
彼女のイケナイ手を掴んだ。
そして…彼女を拒んだ。

正直ホッとしたような、残念だったような。
しかし俺はこの直後、彼女の思わぬ真意を知り
彼女に秘めていた“本当の思い”を告げることになった。
 

250名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 02:38:28 ID:DfbnFJRr
########################

「…ダメなの?私の事、嫌い?」
「えっ?」
俺は彼女の問いに思わず口ごもった。
比較的鈍感な俺には、その言葉の意味を
すぐには理解出来なかった。
「バンがいなくなって、恋しくてしょうがなかった時、
代わりに一緒にパトロール廻ってくれるようになったテツの
“心の声”が一番の励みになったの。」
「俺の声、ですか?」
「うん。『ジャスミンさんは一人じゃない、俺がいる。』って。
力は全く使ってるつもりなかったのに…
最初は、毎日ストーカーに求愛されてるみたいで怖かったけど…
でも、いつかテツが直接告白してくれたらいいのになって。
ずっと“ホの字”で、待ってたよ…」

########################

俺は最高に嬉しかった。
と同時に恥ずかしかった。
彼女が少し感付いてしまう位、その思いは膨らんでいるのに
“先輩”を目の敵にして、実際は何もしなかった自分自身に。
だから…せめてこれだけは自分の口で伝えたい。

「俺は前から、ただ純粋に好きだったんです。
綺麗で、お茶目で、優しいジャスミンさんが。
「えっ?ず、図星…?」
「でも…ジャスミンさんには
いつも先輩が傍にいて。
そんな先輩が大きくて。
だから先輩みたいになりたくて。
なれなくても、すこしでも近づきたくて。だから…。」
「いいんだよ、無理しなくて。
テツはテツ、でしょ?」
251名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 03:04:22 ID:DfbnFJRr
初めてぶつけ合った、お互いの素直な気持ち。
もう俺達には、先輩=バンの話はこれ以上要らなかった。

ジャスミンさんが俺を。
俺がジャスミンさんを。
ただ真摯に向き合う、それだけでいいんだと―

そして、お互いの気持ちを確かめ合うかのように
俺達は唇をそっと重ねた。
そこから俺の気持ちを読み取ったらしい彼女は
「こっちに、おいで。」
と、優しくベッドに導いてくれた。
「俺、上手く出来るか分からないですけど…。」
「気持ちだけで充分だから、気の済むまで…食べて―」

食・べ・て?
ぷっつん。
優しすぎる彼女の誘いの言葉に、俺の脳の中で
神経の切れるような音がした。

一気呵成!
彼女のシャツをブラジャーごと剥ぎ取った俺は
その豊満な膨らみを荒々しく揉みつつ
露になった2つのピンクの頂をつまみあげる。
「…ひっ!…んっ…」
「感じやすいん、ですね。」
「…バ、カ…んあっ……ああっ」
次に俺は彼女をじっと見つめたまま
わざと舌先を伸ばして飾りを舐めたり
口に含んで吸ったり、噛んだり、転がしたり。
「…テツの…いっ、いじわるっ…」

252名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 03:33:54 ID:DfbnFJRr
「じゃあ、他も。」
抑えの殆ど利かない俺は
首筋、鎖骨、脇、指先…
あらゆる箇所をガキっぽく舌を這わせる。
本当はこのとき俺に
彼女を“味わう”余裕があれば1番良かったのだろうが
ただそれでも
「あっ…っい……んっ…」などと
綺麗なお姉さんが初な反応を
自分に返してくれるのが何よりたまらない。

段々と荒くなっていく彼女の吐息を聞いて
己の欲情に、より一層拍車がかった感のある俺は
右手で胸を鷲掴みしつつ
正拳(つまり左手)は彼女の体のより下へ下へと迫っていき
スカートの中に潜入開始。
そして、下着の上から“茂み”をまさぐり始めた。
「…随分…濡らしてますね…」
「はあっ!…ぁあ…ぁんっ…」
なぞり、擦り、摘む。
それらを機械のように幾度も繰り返す俺。

彼女の漏らす吐息は、もはや中々声にさえならず
ただ悶えている雌のよう。
一方、遂に下着を脱がせ、彼女の蜜を貪るように吸う俺は
彼女にとってまさに獣。

もう、どうにも止まらない!
そんな時だった。

「…やさ…しいてつ……でい…て……」

はっ!!
俺は、途端に正気に戻った。
俺はさっきまで彼女を“一人”にしていたんだ。
彼女の優しさに甘えて、好き放題やって…。

253名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 04:08:06 ID:DfbnFJRr
しかし、もう遅かった。
既に彼女は一度“昇って”しまった後だった。がっくし。
「ごめんなさい、俺は…。」
「…いいのよ、気持ちだけで。
じゃあ今度は、テツの番だからね!」

########################

攻守逆転。
彼女はまず、パンツの上から俺のソレを軽くさする。
「…どう?」
「…ぁ…は、はい…。」
もっと、してほしいです。
「じゃあ、これは?」
パンツを脱がせて反りたったソレを
俺を見つめながら、舌であちこち舐めたり
口に含んで上下させたりする彼女。

全てが、自分の理想通りに進んでいる。
いや、それに彼女が忠実に合わせてくれている。
「どお、ひもひぃ?」
曲線美も、言動も、ちょっとした仕草も
その全てが愛しい。

その度に加速してやまない、俺の“妄想”。
おそらくその一部を読み取ってしまったのだろう。
さすがの彼女も、動揺を隠せないようだった。
「いいんですよ、無理しなくて。」
「大丈ブイ!多分…。」
そして、数十秒後に訪れた衝撃。
俺の固くなったソレが彼女の胸にコスりつけられ
プニッと柔らかく、包み込まれている。
そして、スリスリ…。
「出来てる、のかな?」
ここまでくると、返事の言葉が見つからない。
憧れの女性の、綺麗で豊かな膨らみに埋もれているのは…
凄すぎです、ジャスミンさん!!!

こんなバカな俺なのに…
彼女は、あろうことか心配してくれる。どうしよう…。
「…出したいん…でしょ?」
「…いや…俺はまだ……でも…あっ……」
254名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 04:34:02 ID:DfbnFJRr
…結局、またやってしまった。
彼女の上半身いっぱいに
全てを勢いよく吐き出してしまったのだ。

甘い彼女を汚してしまい、少し苦い気分になる
かっこ悪い俺。
逆に俺の汚れたソレを舌で甘く後始末してくれる
年上のお姉さん。
こんなの、やっぱりナンセンスだよなあ…

########################

「結局俺からは何も与えてあげられるものが
出来ませんでしたね、ジャスミンさんに。」
「えっ、いっぱいもらったけど?
滝をも登り、岩をも砕く愛情を。」
「それって…去年の年末のアイツじゃないですか!」
「なーんてね…でも私、テツの癒しの存在になれたかな?」
「何言ってるんですか。前からですよ!」
「こら、私の真似はナシ。次こそ、ドーンとね。」
「えっ…次?」
「…今度は優しく、お願いね。」
やっぱり、敵わない。
今は彼女の全てが、この地球よりも重い。
だから今度こそ2人で
ゆっくり、じっくり繋がっていたい。

########################

あー、疲れたぁ…。
あれから俺達、何回“愛し合った”んだろう?
時計は、もう朝の5時を廻っている。
今日は本当に非番で助かった…。
「あっ、朝日!」
まだまだ元気そうな彼女が窓の外を指差す。
255名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 05:05:31 ID:DfbnFJRr
「昨日の雨、すっかり上がったんですね。
『この世に止まない雨はない』でしたっけ?」
「そっちこそ『夜明けは~』だったりする?」
「省略するなんて、そんなの…」
「ナンセンス?」
「あぁ言われた~!!」

########################

3日後。
「センさん、今度こそデートだからね。分かった!?」
「ロ、ロジャ~!」
「全く、あの2人は相変わらずだな…。ん?」
「こーら、パトロールの時間よ。早く!」
俺の手を引っ張りデカルームを出る、
今日も笑顔のジャスミンさん。
「ナンセンス!おとといから不眠なのは誰のせ…」
そして、そんな彼女に必死に
喰らい付いていく俺。多分明日も、明後日も―
「アレも…アレ、か?」
「アレも…アレ、よ!」

########################

その頃、小津家では―
「ヒカル先生、どうしたの?」
「いや、僕のワインが何処かへ行ってしまってね。」
「そういえば、この前誰か飲んでたような…。」
「ええっ!?」
「どうしたの?」
「いや何でもない、よ。はは…。」
(あれは滋養強壮に効く、いわゆる催淫薬。
飲むと“営み”に積極性をキープし続ける。
確か、グラス1杯で約5日くらいは―)


おしまい。
256名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 05:11:37 ID:DfbnFJRr
以上です。
ネットカフェのせいか、度々アク禁で時間かかり
申し訳ありませんでした。

白のダメっぷりに主眼をおいて
倒錯的に書いてはみましたが…

特に冒険ネタお待ちの皆様方
深夜のスレ汚し失礼致しました。
また1読者に戻りたいと思います、では。
257名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 05:45:45 ID:DfbnFJRr
あと・・・
ageてしまってすみませんでしたorz
258名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 12:21:33 ID:srnY+auA
白黄キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!
職人さん乙ーーーー!
オチも美味しくいただけました…wktkでまってた甲斐がありました。
ゴチになりました!
259名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 14:59:57 ID:4ou0HRfg
満    腹    (゚∀゚)
260名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 16:11:05 ID:c+d2eBhV
エロカコイイ姉黄と弟キャラの白、いいコンビ。
すごそうだね、夜の正拳アクセルブローw
散りばめられた昭和フレーズも何気にGJ!
26110:2006/11/30(木) 16:23:35 ID:MPHQ8MLt
>>245=>>224さん、GJです!
そのワインを使ってヒカル先生は、うら(ry

ネ申白黄の直後でなんですが、
以前予告した刑事緑黄が出来ましたので投下します。

状況としては、刑事最終回その後です。
5レス程度消費予定。
タイトルは「ススキの原」
262ススキの原(刑事緑黄):2006/11/30(木) 16:25:21 ID:MPHQ8MLt


あの日、エージェント・アブレラにデカベースを乗っ取られ、
ボスを失い、デカスーツへの変身もかなわず、
生身のままただ一人戦いながら、多分私はほとんど絶望していた。
負けるとは思っていなかったけれど、心のどこかが暗い奈落の底に落ちてしまったように、
ただ、体だけが訓練のままに戦っていた。

だから、ボスのディーソードベガに出会ったとき、そしてセンちゃんに出会ったとき、
私の心はどれほど救われただろう。
ディーソードベガに残されたボスの残留思念。
私が読み取ったそれも、彼、センちゃんの推理がなかったら、
みんなに伝えられなかっただろう。

SPDシグナルでそれを仲間達に伝えたあと、私たちに残された仕事は、
バンを、ホージーを、ウメコを、テツを、そしてボスとスワンさんを信じて、
とにかく目の前にいる敵を少しでも多く倒す事だった。

その戦いのさなか、彼が言った。

「この戦いが終わったら、デートしようよ」
「は?」

あまりに場違いな言葉に、一瞬自分達の置かれている状況を忘れそうになる。

「何言ってるの、センちゃん」
「本気だよ。ずっとジャスミンが好きだった。だから、この戦いが終わったら・・・」

そう言って微笑む彼の笑顔は、まるで昨日までと同じ、
デカルームでくだらない雑談に笑い合っていた時とまるで変わらない笑顔だった。




そして私達は勝った。




けれど、地球がそして私達が受けた被害はあまりに大きかった。
街の復興とデカベースの修復、加えて途切れる事のないアリエナイザー犯罪者への対応で、
その後も私たちに休む暇はなく、
そんな約束があった事も忘れかけていたある日。

彼がまた言った。

263ススキの原(刑事緑黄):2006/11/30(木) 16:26:07 ID:MPHQ8MLt

「それで、この前のデートの約束だけど」
「は?」

またしても間の抜けた返事を返す自分に訳もなく腹が立つ。

「ジャスミン、今度の日曜非番でしょ?」

そういえば、次の日曜は、本当に久しぶりに完全なオフだった。

「そうだけど・・・」
「オレ、明けなんだ。だから、ね。山が良い?海が良い?街が良い?」
「え、えーっと・・・・そうね・・・山、かしら」
「山ね」

ロジャ、と短く答えた彼は、「じゃあ11時に迎えに行くから」と笑顔で言うと、
呆然と立ち尽くす私を気にも留めずに、自分の仕事に戻っていった。



日曜日。

疲れているはずなのに、思いがけず予定よりもだいぶ早く目が覚めた。
気持ちが高揚しているのが分かる。
「私、喜んでる・・・」とつぶやいて窓から外を見れば、
気持ちよく晴れた秋の空が広がっている。
「こんな風に空を見るなんて、何ヶ月ぶりかしらね・・・」と一人ごちて、
準備していた洋服に手を通す。

時間丁度に迎えに来た彼は、
「お迎えにあがりました、お姫さま」と、
細い目を更に細くしながらニコニコと微笑んでいる。
「どこに連れて行ってくれるの?」と問う私に、
「それは着いてのお楽しみ」と笑いながら、彼は私を自分の車へといざなった。

程よいドライブの後、連れて行かれたのは、一面のススキの原だった。

「うわぁ~」

思わず子供のように声を上げる。

本当に見渡す限り一面のススキ。
秋の陽射しを受けて金色に輝く穂先が風にそよぐ。
心地よい空気を頬に感じて思わず目を閉じる。
こんな風に自然に身をゆだねる感覚は本当に久しぶりだ。

自分の背丈よりも高いススキの中を歩く。
自分がどこにいるのかわからなくて、ふと不安になって振り返ると、
それでも更にススキから頭一つ飛び出た長身の彼が、ニコニコと私を見つめていた。
264ススキの原(刑事緑黄):2006/11/30(木) 16:26:53 ID:MPHQ8MLt
そうだった・・・・私、センちゃんが好きだった。

どんなときでも穏やかな笑顔、
けれど一たび切れると地球署最強と噂される、昼行灯の内蔵助。
私が読み取った思念の断片を、見事な推理でいつも形にしてくれる人。

それと気づかれるよりも先に心の奥深くにしまいこまれた恋情は、
ソヨソヨと柔らかくそよぐススキのように、
まるでずっと前からそこにあるのが当たり前だったかのように、
心の真ん中に浮かび上がってきていた。







・・・・その夜、彼の部屋で私達は体を重ねた。

普段のひょうひょうとした様子からは想像も出来ないほど、
彼の抱擁は熱かった。
息をつく間もないほどの愛撫。

気がつくと、いつの間にが手袋がはずされていた。
慌てて身を離そうとする私を、彼はやんわりと、けれど決して離さぬ力強さで抱きしめ、
私の右手を取ると、その手の平に唇を寄せた。
無言のままの暖かい唇から、彼の思いが押し寄せてくる。

ずっと、もうずっと長いこと、私を見ていてくれたこと。
エスパーである事の苦しみも、ボスへの思いも、SPDとしての使命感も、すべて分かった上で、
なお、私を思い続けてくれていたこと。

やがてそっと唇を離すと、
「そういう訳だから。ジャスミンがイヤだって言っても、もう離さないから」
そう言って、彼は私の目を見て微笑んだ。

それから私達は夢中になって愛し合った。

彼の手が触れるところから、自分の体がどんどんほどけていくのが分かる。
手の平でじかに人の肌に触れるのは、いつ以来だろう?
この目も手も足も唇も乳房も、すべてセンちゃんのためにある。
そう思えることがとても幸せだった。
265ススキの原(刑事緑黄):2006/11/30(木) 16:27:31 ID:MPHQ8MLt
体中に彼の唇を感じながら、自分のソコが潤っていくのが分かる。
恥ずかしいと思いながら、押さえきれない吐息が漏れる。
「あ・・・あぁ、あ・・・・ふ・・・あん・・・」
耳に響く自分の声がひどく淫らなものに聞こえて、
彼がどう思うかと一瞬不安になるけれど、
手の平から伝わってくる心は、私を抱ける喜びに満ち溢れていて、
私が声を上げるほどに、彼の喜びは大きくなって、
安心感は更に私を快感の渦に巻き込んでいった。

「気持ち、いい・・・・・あ・・・ぅん・・・」思わず声を上げると、
「もっと声きかせて・・・・」そう言いながら、
彼の手がますます私を責め立てる。
ソコにもココにも彼の愛の跡が残される。
じっとしていられなくて、我知らず腰が動く。
その動きに煽られて、彼のモノがますます固くなっていくのが分かる。

「良い?」そういって覗き込んできた彼の目をしっかり見つめてうなずく。
「センちゃん、愛してる」
言葉にした途端になぜだか涙が溢れてきた。
私の涙をぬぐった唇が、もう一度口元に帰って来て、
唇を合わせながら、彼は私の中に熱い楔を打ちこんだ。

あまりの痛みに思わず呼吸が止まる。
なんとかして力を抜こうとするのに、体が言う事をきかない。
「痛かったら、掴んで良いから」と、彼が私の手を自分の二の腕に回させた。
浅い呼吸を繰り返し、なんとか痛みをやり過ごす。
心配そうな彼の瞳を見つめ返して微笑む。
「・・・大丈夫・・・」
そのまましばらくじっとしていたが、やがて
「ごめん、動くよ・・・」そう言って彼が動き出した。

体が引き裂かれるような痛み。
目を閉じて、唇を引き締めて、耐える。
少しでも私の痛みが和らぐようにと、彼の唇が私の胸を愛撫する。

そして少しずつ、少しずつ、体の奥から快楽の波が押し寄せてきた。
強張っていた体がまた少しずつ緩んでいく。
彼と触れ合っているところがどこも熱い。
やがて、彼の動きに合わせるように、自然と腰が動き出して、
喉からはまた声が漏れ始めた。
「ん・・・・ぅん・・・・あ、あ・・・・」
彼がほっとしているのが伝わってくる。
「あ・・・あん・・・ん、ん、ああ・・・ふぅ、ん・・・ああ!」
喜びをもっと伝えたくて、声が大きくなる。
自分の声に煽られて、快感は更に増していく。
「ああぁ!ぅん・・・・ああ、はっ・・あっ・センちゃ・・・あ・あん!」
やがて、私は、体を震わせ、足を絡め、ただただ与えられる快楽におぼれた。
266ススキの原(刑事緑黄):2006/11/30(木) 16:28:09 ID:MPHQ8MLt



彼が私の中で果てたあと、二人で横になりながらふと見ると、
センちゃんの腕には私のつけた爪あとが赤くくっきりと残っていた。

「ごめんなさい、センちゃん!痛かったでしょう!?」と慌てて身を起こすと、
彼はもうすっかりいつもの飄々とした様子で腕を見て、
まるで今気づいたと言わんばかりの風情で、
「ああ、ほんとだ。全然気づかなかった。大丈夫、痛くないよ。
 ジャスミンの初めての男になれた勲章だねぇ」と言っていつもの笑顔で微笑むと、
起き上がって私を抱きしめて、もう一度唇に優しくキスをした。

26710:2006/11/30(木) 16:30:32 ID:MPHQ8MLt
以上です。
読んでくださった方、ありがとうございました。

刑事緑黄は初書きだったんですが、
なぜか緑桃で書くよりシリアスな感じになりますね。
黄の設定のなせるワザでしょうか。

268名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 16:58:13 ID:+NRJiFlf
>>261さん乙です!
自分、白黄の>>245です。
やはり、経験のなせる業ってやつでしょうか?
なんか読んでいて安心するというか…流石です。
緑黄も珍しいカプなのに、自然でした。GJ!!


あと自分、実はこれが処女作なんです。
夏に規定の年齢に達し、最近もたまにROMってた1読者だったんですが…
少し前のレスを見てなんとなく心配になったので
力不足とは知りつつも、スレに少しでも
刺激になればと思い今回投下してみました。

冒険含めまた何か機会がありましたら
先輩方、改めてよろしくお願いいたしますm(__)m
269名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 17:52:33 ID:GXpHhEhx
>>256
なんか80年代前半を感じた
270白黄:2006/11/30(木) 18:36:03 ID:+NRJiFlf
>>269
自分はまだ生まれてないですね、その頃。

語録を使うって事もあるんですが
どうしても黄を奥ゆかしい感じにしたかったので。

これで少しでも『白黄もアリかな?』と
思って頂ければ幸いです。
271名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:05:21 ID:VYq8Vfn7
白黄、緑黄職人さんグッジョブ!

白黄、緑桃、犬白鳥、赤金…になると青はやっぱり光(リサチーフ)になるのかな?そうなればみんなカプール状態(゜∀゜)アヒャ
しかし青光を妄想しつつも文章にならない_| ̄|○
ましてやエロシーンなんて…
272名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 22:57:46 ID:MfagFpeV
刑事祭(と言うより黄色祭?)ですね。両職人さん、お疲れさまです!
特に白黄職人さん、アク禁にもめげずに投下してくれてありがとう。
ごちそうさまでした。
273名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:17:54 ID:Q2E+cmNH
>>271 随分前に青光で序章のみ書いてらした職人さんの続きを今も待ってる。

刑事はどう料理しても美味しいなー。さすがに犬桃でエロはあまり想像出来ないがw
誰と誰を掛け合わせても萌える。
この際全部混ぜてどんちゃんやってほしぃ。
274名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 14:33:30 ID:w+1DzcLm
皆さん、暖かいお褒めの言葉ありがとうございますm(__)m
折角の機会なので
今回の白黄の続きに近い物(黄視点)
を書いてみることにしました。

まとまった際には
またこちらにお邪魔させて頂ければと思います。
275名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:05:05 ID:z+pwQUmA
どなたか高丘父×母とか書いてみませんか?
276名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 15:35:13 ID:p6SHjaQ2
今悩んでるんですよ・・・
刑事の赤×黄か青×黄か
どっちにしろ皆さんの意見を聞きたい
277名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 15:40:08 ID:ZF6X8Ps+
>>276
個人的に青×黄をそこはかとなく読んでみたいかも
278名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:38:31 ID:HbEAvx/n
わがままな俺は両方希望する。
279名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 21:27:29 ID:/YtNeFLi
自分も刑事の青×黄を読んでみたいです。

この二人はあまりない組み合わせで興味があります。
280名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 03:03:54 ID:mqfxnKiS
青黄!青黄!自分の刑事最萌えカプじゃないか!

だが>>278に同意だ。
281名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 18:19:26 ID:Tb35IcOO
>>274
ご苦労様。成人してからまたおいで。
282名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:14:24 ID:PXycNIZb
>>281
は?何言ってんの?

>>274 >>276
は同一じゃないよ。
いつまでも勘違いしないでくれる?
283名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:16:31 ID:TBdY6gmr
本人乙!
さぁボウケンから戦隊好きになった俺は>>275を希望しようかぁ
284名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:26:49 ID:PXycNIZb
一応言っとくけど、
書いてもらう人に態度はしっかりね
285名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:36:14 ID:xWJ290d7
>>282
どっちも厨房臭いっていわれてる事に気付け。
お前もだがな。

>>284
?意味がわからない。何、態度をしっかりって?
286名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:40:18 ID:PXycNIZb
成人してからまたおいでって、何歳だと思ってるの?
287名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:48:28 ID:7LjQnWat
ID:PXycNIZb
精神年齢は推定中二くらい
288名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:54:39 ID:2rx9sSYf
自分も>>278に同意。赤黄も青黄もだいすきだ!
高丘父×母も読んでみたいな。
289名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:16:08 ID:wUJhjeCB
>>287
あんたみたいな人間には見せないよ
290名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:34:28 ID:9T+3mELH
スルーしようよ、全部。
少し前の二の舞じゃん。
291名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:46:15 ID:wUJhjeCB
>>281
みたいなのはもうほっとこう
いちいちそんなこと言われるとお書いてる方が迷惑だ
それに成人超えてるし
292名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 06:01:13 ID:4ngZ36HZ
>それに成人超えてるし

この一言を書かずにいられないあたりが、
厨房と言われる所以なんだよ…
空気嫁
293名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 16:56:03 ID:wUJhjeCB
はいはい、
もうくだらないことは終わりにしようね
294名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:37:48 ID:aJ8pbFyt
なぜわざわざ年齢をアピールするんだろう。
まだ生まれてませんとか、規定の年齢になったばかりだとか…

何がしたいのかよくわからん。
295名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:27:22 ID:oe7t3Fb8
久々に冒険赤桃が読みたいなぁ…
296名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:15:10 ID:WXNomQ1t
>>295さん

>>237の小ネタ、只今引き伸ばし中です。
もうしばらくお待ちいただければ幸い。
297名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 01:28:42 ID:butBcLYy
>>294 別にアピールしてないと思うよ
てか生まれてませんって何?あんたのいってることがよくわからん
別にそんなのほっとけばいいじゃん、馬鹿だなあ
298名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 02:08:28 ID:j7rkNuOH
>>297
>>270

ほっときゃいいというのには同意。
299名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 06:07:35 ID:MXfpQp9i
ほうっといて、延々自分語りされるのがウゼエ。
逆ギレ厨とかネタバレ厨とか、居座るからな、ここ。
300名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 13:23:33 ID:butBcLYy
誰に言ってんの?
301名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 09:56:39 ID:2CB3CHFW
いちいち誘い受けする厨房にじゃないの?
302名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 23:25:34 ID:MqIA3kj5
銀は桃とエチーしてる時、興奮し杉て、ウッカリ亜種化したりするのかな?
桃が、ギュッと抱き締めないと戻らないとかだったら萌え!
303名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 08:15:50 ID:TIHZrxLW
逆に普段ガサツなくせにエチーの時は亜種化しないようにそーっとそーっと扱う銀も良いなw

石になってしまった銀を想って一人エチする姉さんのSSきぼん。
304名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 15:00:33 ID:fhPO7xZe
血とか見て亜種化しそうな印象がある。
桃が流した血に興奮してアシュ化して桃に襲い掛かる銀。
305名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:16:42 ID:Ees55Z7Y
血に興奮してアシュ化して襲いかかるもどてっ腹に一撃くらって撃沈するんだよな?
306名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:45:50 ID:TsTxBM46
>>805
いや、愛の電気鞭w
307名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:47:15 ID:TsTxBM46
おっと未来レスしすぎたwww
>>305の間違い
308名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 14:42:56 ID:Ms2Paykn
>>305
つまり、(プレシャスに)当ててんのよってことですか
309名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:51:13 ID:5RHBL3Xt
銀桃ってなんか少女漫画みたいなカプだよね。
ずっと頼りになる先輩(チーフ)にあこがれていたはずなのに、
不良で年下のアイツ(銀)が気になっちゃうまじめな委員長(桃)みたいなw

桃は赤でも青でも銀でもおいしくいただけるな。
そういえば黄はまだ銀との投下はない?
310名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 08:32:12 ID:CkcsTV9o
>>309
つ20話
311名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 08:36:01 ID:CkcsTV9o
すいません、誤爆しました。
312名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 09:00:28 ID:w6I9+8ck
アブノーマルだし顰蹙ものだと言うのは重々承知だが


今回、銀と銀母のボシカァンも悪くないかも…とちょっと思った
313名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 09:12:16 ID:L+Hbr7OP
>>312
俺もあのシーンはかなりドキドキした。

しかし、それ以上に次回予告のさくら姐さんの取り乱しっぷりに萌えた。
314名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 09:28:42 ID:NR94D+Mz
予告みた今、一番桃にやってほしいのは

単身出撃の赤を追って、
「私もチーフと行きます」
「駄目だ、戻れ。さくら」
「いいえ!私はすでに決断しました、このボウケンピンクが…!」

という展開。まぁ言わんだろうな。
ありえん妄想失敬。
315小ネタ:2006/12/10(日) 14:29:14 ID:K1KdYxoF
黄「ずっきゅ~ん 菜月だよ」
母「ケイでございます、いつも息子の映士がお世話になっております」
黄「ねえねえ、映ちゃんのお母さんってさすっごく若いよね」
母「まぁそうかしら。ぅふ。菜月ちゃんって素直で良い子ね、
  これからは私のこと、お母さん、って呼んでね、そおぅだ肉じゃがでも作って上げましょうか」
黄「やったー!」
黄母「「次回 轟轟戦隊ボウケンジャーは クエスターの時代」」
黄「でもホントはいくつなの?」
母「ッチ」
黄「ねぇねぇ、いくつなのぉ?」
母「肉じゃが止め」
黄「ぅえ~!?」
316名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 14:33:07 ID:kApRvur3
>>312
マザコンものは嫌いじゃないぜ
317名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:04:50 ID:ofUapVxD
>315
パクリかよ!
318名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:06:47 ID:ITd/1XT0
今日は何より、予告の姐さんに激萌えだった…
来週が楽しみだ。
赤桃待ってます。
319小ネタ:2006/12/11(月) 10:12:45 ID:X8JbocA5
>>317
改変コピペネタをパクリって言うのはちょっと恥ずかしいゾ
320名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 02:57:41 ID:gz41t2RP
短いですが、久々にボウケン銀(石)x桃を投下しにきました。

偶然にも、 >>303さんの考えてたのと同じようなシチュです。
姐さんの一人えちぃまでは書けなかったけど。

タイトル「冷たいキス」で。
321冷たいキス。-ボウケン銀x桃-:2006/12/12(火) 03:00:22 ID:gz41t2RP

「高丘さん・・・。」
深夜のサロン。さくらは一人、石になって動かない映士の前にいた。
映士を心配しつつも、メンバー皆、為す術もなく今日は解散となった。
さくらも帰路に付いたが、たまらずここに戻ってきたのだ。
―私は、あなたを一人にはできない。

石になった映士に触れてみる。
あの日、病院で自分を力強く抱きしめた腕。時にぶっきらぼうにさくらの胸元の
ボタンをまさぐり、時には正確にさくらの敏感な秘裂をなぞりあげ、
さくらの快楽を呼び覚ました長い指。
どれもが硬く、冷たかった。

映士が石になった瞬間、さくらの足元の地面が揺らいだ。
菜月のように駆け寄ることもできず、立っているだけで精一杯だった。
自分はこんなにも弱い人間だったのかと思い知らされる。
映士はいつも、自分を支えていてくれたから。

「俺様がいなくてそんなに悲しかったのか。なんだなんだお前ら、
揃いも揃ってシケたツラしやがって。」
そんなふうに映士が、明日の朝にでもふらりと立っていてくれたらいいのに。

「お願いです・・・。高丘さん、戻ってきてください・・・」
消え入りそうな声で懇願しながら、さくらは石になった映士に口付けた。
いつも映士が自分にしてくれるように、うなじに手を差し入れ、
額にかかる前髪を退けるように撫でながら、噛み付くように、
そして奪うように口付ける。

いつもなら吸い付くように絡み合う舌はそこになく、
映士の唇も、首も、頬も、全てが冷たかった。
キスをしながら、さくらは泣いていた。
それでも、キスをやめることができなかった。

―いつか、王子様が、このキスで目覚めるかもしれない。
さくらのわずかな願いをそのままに、サージェスの夜が、更けていった。

(おしまい)
322名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 03:03:11 ID:gz41t2RP

以上です。ちょっとレトロな文章になってしまったかも。
深夜に失礼しました。
323名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 12:39:24 ID:8IzvdIgq
(つд`)。+゚・
桃姐さん…切な萌えであります!超GJ!
324名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 15:39:03 ID:tPZhr/j8
見ないうちに、ここ随分過疎ったな

まあおそらく、>>268辺りに釣られたせいだろう
>>248をこんな>>194みたいな
おバカなかまって厨が書けるわけないのにな
かわいそうに
325名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 22:43:12 ID:ZZRDKHrQ

流れも読まず、作品投下します。

ボウケン青黄。
過去の神作品たちの青と違ってちょっとダークな青です。

「黒黄の仲に嫉妬して黄をヤってしまうダーク蒼太」って感じ。
もっと腹黒くしたかったけど、そこまで自分に力量がなかった。
こういうの嫌いな人はスルーで。

タイトル「蒼い侵食」。
326蒼い侵食。(ボウケン青×黄)1:2006/12/14(木) 22:46:48 ID:ZZRDKHrQ

夜の格納庫、菜月ちゃんは少しうつむいて、かかとをコンクリートに
打ちつけながら、僕を待っていた。
月明かりに照らされた菜月ちゃんは、ちょっと所在なさげで、
その脆うさが僕の心をざわつかせた。

「菜月ちゃん。」
いつものように声をかける。
「蒼太さん!」
瞬間、彼女の顔がぱっとほころんだ。
君は、誰の前でもそんな笑顔、見せてしまうの?

「ゴメンね、ちょっと待たせちゃったかな。で、なに?僕に話って。」
菜月ちゃんは、ちょっと言いにくそうに続けた。
「こんなこと、蒼太さんにしか話せなくて・・・。」
君が何を言おうとしてるのか、僕にはとっくにわかってた。
最近の君は、どこか元気がなかったから。

「当ててあげる。真墨のこと、でしょ?」
菜月ちゃんはちょっとびっくりした顔で僕を見る。君のことで僕がわからないことなんて
ないって、どうして気付かないの?

「ウン・・・。菜月、真墨が何考えてんのか、この頃わかんなくなっちゃって。
前は、もっと一緒にいて、笑ったりしてくれたのに、菜月が、レムリアの人間だって
わかった後、あんまり話してもくれないし。」
「で、それを?真墨には言ったの?」
僕の中に生まれた小さな嫉妬を隠すように、冷静に聞き返す。
「何かあったの?ってそれだけ。真墨、なんでもない、って言うから、もう
それ以上聞けなかった。」

僕にはわかる。真墨は戸惑ってる。今までずっと、妹みたいに接してきた女の子を、
急に一人の女性として意識する瞬間。
不器用なアイツだから、どうしていいかわからないんだろう。
実際、菜月ちゃんの後姿を目で追いながら、舌打ちにも似た苦しいため息をつく真墨を
僕は今日も見ている。

――真墨なら大丈夫、君のこと好きすぎて、どうにかなっちゃってるだけだから。
ウィンクでもしながら、僕がそんなことを言えば、君は満足するのだろうか?
327蒼い侵食。(ボウケン青×黄)2:2006/12/14(木) 22:50:13 ID:ZZRDKHrQ

「今、サージェスが大変なんだ、って菜月もわかってる。だけど菜月、
こんな気持ちじゃ・・・。」
抑えていた僕の中の嫉妬が、沸々と憎悪へと形を変えていく。
僕のことなんて、君には見えてすらいない。

「じゃあ菜月ちゃんは・・・?真墨にどうしてほしいの?
真墨とどうなりたいの?」
自分でもバカなことを聞いていると思った。それでも、聞きたかった。

思いがけず自分に質問を返され、菜月ちゃんが戸惑う。
「菜月は・・・真墨に・・・。」
菜月ちゃんの頬から首筋まで、カァっと赤くなったのがわかった。
その朱色を見た瞬間、僕の中でタガが外れ、僕は、自分の中の悪魔に降参した。

「キャっ・・!?なに、蒼太さ・・・!!」
僕は彼女を壁に押し付け、乱暴に唇を吸った。この唇に触れたいと、何度思っただろう。
僕の舌は、柔らかく甘い彼女の唇を舐め尽くし、口内へと侵入する。
菜月ちゃんが、必死で抵抗しようと僕の胸を手で押し返す。
それで抵抗したつもり?僕は彼女を逃がすまいとガッチリと彼女の腰を抱き、
もう片方の手で、唇が逃げないように、彼女の頭を支えた。
僕の腕の中に、このまま君を閉じ込めてしまえばいい。

「そ、たさ・・・、やめ・・」
おしゃべりな口を塞ぎ、ジャケットのファスナーを下ろし、インナーシャツの上から
ふくよかな胸を揉みしだく。
バタつく足を自分の足で挟みこんで押さえつけると、硬くなった僕の中心に
菜月ちゃんの太ももが当たって、ゾクゾクした。

「菜月ちゃん。君が悪いんだよ・・・。僕をこんなところに呼んで。
僕にどうして欲しかったの?こんな風に、慰めてほしかった?」
今の僕なら、どんな汚い言葉も言える気がした。
「違っ・・・、菜月、・・・そんなんじゃ。・・あっ・・・!」
ゆるゆると手を動かしながら、インナー越しに彼女の胸の先端をなぞると、
そこはすでに硬くて、彼女の体から力が抜けていくのがわかった。

「ふうん・・・違うんだ。」
そのままシャツをたくし上げ、かわいらしいブラをずり上げる。
「ピンクだね。・・・立ってる。いやらしいこと、考えてるの?」
彼女を前にすると、次から次へと自分の中の汚い部分が顔を出す。
「イヤな子だな。菜月ちゃんは・・・」
そのまま、わざと大きな音をたてて、彼女の胸にある果実を吸った。

「ダメ・・・。あっ・・・あん。」
真墨の前でも、こんな風に乱れるんだろうか?
もっと君を、ぐちゃぐちゃにしてやりたい。
328蒼い侵食。(ボウケン青×黄)3:2006/12/14(木) 22:53:09 ID:ZZRDKHrQ

短いスカートの中に手を入れ、太ももから内側へ、上へ上へと指を這わせていく。
「そんな・・・イヤ・・・っ!」
言葉とは裏腹に、彼女のそこはすでに濡れていて、溢れる蜜は薄い布を越え、太ももを
さする僕の指へとからみついてきた。

「すごい・・・。」
「こんな、ひどいよ・・・。蒼太さ、あっあ・・!ダメっ・・・!!」
僕をなじるような彼女の言葉も、彼女自身の体があっさりと裏切った。
ブラと同じく可愛らしいショーツを膝までおろし、指を使って彼女の中を押し広げる。
執拗に指で攻めたてれば、ヒクヒクと蠢くその中から、さらに蜜が溢れてきた。

「ずっと、こうして欲しかったんだね。ほら、見える?」
彼女の中からずぶりと指を抜き、糸をひくそれを彼女の顔の前にかざす。
菜月ちゃんは無言で、真っ赤になってうつむいた。
彼女にこんな顔をさせる誰かへの妬みは、僕の中で頂点に達していた。
どうして、僕じゃないんだろう?
自分の中心がさらに硬く、疼く。

「もう、許してあげないよ。絶対に。」
ズボンのファスナーを下ろし、彼女の片足を上げさせて、己を思いっきり
突き立てる。
「あっ・・痛っ・・・。」
長い間禁欲的だったその場所はみっしりと僕を包み込み、
僕は彼女に食いちぎられそうになった。
「んあっ・・・。菜月ちゃ・・・。」
すぐにでもイってしまいそうな己を制し、動き始める。
「あ、あ・・・ひあっ・・・。」

こうしてくれる誰かを待っていた女の体は、欲望に忠実だ。
片足を上げたまま、菜月ちゃんは僕の首筋にしがみつき、僕を受け入れて動き始めた。
「素直な女の子は、好きだよ。可愛いね。」
額にチュッと音を立ててキスをし、僕は動きを早める。

「忘れちゃいなよ。あんなヤツ。菜月ちゃんの中の、アイツの記憶。
全部僕で埋めてあげる。」
「・だ・・って、蒼太さ、あぁっ、菜月のこと、好きじゃ、ないのに・・・あっ!」
頭を殴られたような衝撃。
これ以上、どうやって、君を好きになればいいの?
どうすれば、僕の気持ち、わかってもらえるの?

でも、こうなってしまった今、君にどんなに「愛してる」と言っても、
君に僕のほんとの気持ちは伝わらない。
言葉にする代わりに、僕は再び乱暴に君を抱いた。もう限界が近い。

「あぁっ・・・蒼太さん、そ、たさ・・・ん。・・・ま、す・・・み・・・。」
うっすら涙を浮かべて、アイツの名前を呼ぶ彼女の声を遠くに聞きながら、
僕は一人、彼女の中で、果てた。
329蒼い侵食。(ボウケン青×黄)4:2006/12/14(木) 22:54:28 ID:ZZRDKHrQ

「ふう。」
彼女が去った格納庫で、僕は一人ため息をついた。

菜月ちゃんは無言で服を整え、行ってしまった。
もっとなじってくれたら、ビンタの一つでもしてくれたら、
僕も救われたかも知れないのに。

「良かったんだろ?寂しくなったらまた来なよ。」
口角を歪めて、そう言いたかったのに、僕にはそれができなかった。
これでも僕は元スパイか?
人を騙し、人の心を操ることなんて、なんとも思わなかったのに。

情けなくて、恥ずかしくて、自分が絶対に言ったことのない言葉が頭に浮かぶ。
でもほんとは、君に言いたくてたまらない、言葉。

―待つよ。君が、僕を好きになるまで、ね。

(おわり)

330名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 22:57:28 ID:ZZRDKHrQ

以上。
もうボウケンの放送も残りわずかなので、
また、気が向いたら投下します。
331名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 23:30:33 ID:xRLMPbID
GJ!切ない青に萌えました。
ぜひまた投下してください!
332名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 23:36:59 ID:67cUeYjT
おおおお~、GJ!!
すっごく自然に光景が浮かんだよ~。
蒼太切ないねぇ。
333名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 00:03:07 ID:nxG0/Zxc
こ、これはGJと言うしか
334名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 01:53:34 ID:8+Dz0ve+
バリバリの黒黄者ですが、禿萌えました……!
神よ……!!
335名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 04:12:16 ID:0XXE6bkQ
>>237の完全版が書き上がったので、こんな時間ですが冒険赤桃を投下します。
10レス消費予定。他カップリングをお待ちの方はスルーして下さい。
前スレからの赤桃シリーズ、四本目です。
336閉ざされた闇の向こうに 1(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:12:55 ID:0XXE6bkQ
「その恰好の方が落ち着くな、やっぱり」
 後片付けをするさくらの後ろ姿にそう声をかける。さくらは「え?」と振り向いた。
「見慣れてるからだろうが、その恰好の方がしっくりくる」
 暁がそう答えるとさくらは苦笑した。「私だってそうです」と肩を竦めて彼女は言う。
「ミッションでなければあんな恰好はできません。芸能人って凄いですね。私には無理です」
 その物言いはいかにもさくららしいものに思えた。「そうか」と笑いかけた暁に
さくらは「ええ」と頷く。
「…お前がデビューなんてしたら、俺も困る」
 再び背を向けたさくらにそう言うと、暁は立ち上がって彼女に歩み寄った。笑いながら
「大丈夫です、しませんから」と言うさくらを後ろから抱きしめる。さくらは腕の中で
「チーフ」と慌てた声を出したが、暁はその頬に唇を寄せて囁いた。
「不特定多数の男の目に、お前を曝したくないからな」
 そう言いながら首筋に唇を押し当てると、さくらが微かに吐息を洩らした。
337閉ざされた闇の向こうに 2(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:13:37 ID:0XXE6bkQ
 さくらは首筋と耳朶が弱い。どんなに自分を保とうとしても、後ろから抱きしめて
唇を寄せるとそれだけで膝の力が抜けてしまう。服の上から手を滑らせていても
小さく息が洩れ、時に唇から零れる声が耳に甘く響く。理性はすぐに消し飛んでしまい、
手の動きが次第に早くなっていくのを暁は感じていた。
「チーフ…」
 さくらの体を支え、向かい合わせになって唇を重ねる。貪るように味わい尽くす唇が
微かに震えているのが判った。
 何度抱いても余裕なんてなくて。さくらを壊してしまわないかと不安で。
 ただ、愛しくて。
 華奢な体をかき抱きながら、時が止まればいいとさえ思った。
「あの、チーフ…」
 唇が僅かに離れた時、さくらが小さく呼びかけてきた。「ん?」と見つめ返すと、
さくらは目を伏せて口を開く。
「シャワー、お借りしても、いいですか?」
 頬を染めるその様子が何とも可愛らしく見え、暁はふと悪戯心を起こした。
「一緒に浴びるか?」
「…ええっ?」
 さくらが目を瞠る。裏返った声は彼女の驚きを十二分に伝えてきた。暁はさくらの頬を
両手でそっと包み込む。
338閉ざされた闇の向こうに 3(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:14:41 ID:0XXE6bkQ
「すまん、悪ふざけが過ぎたな。ゆっくり浴びてこい」
「…はい」
 消え入りそうな声でそう言うと、さくらは浴室へと入っていった。何度体を重ねても
さくらは羞じらいを忘れない。その様子こそが尚更暁を駆り立てるのだと、きっと彼女は
気づいていないのだろう。
 さくらを初めて抱いたのは去年の秋のこと。あの夜のことを暁は一生忘れないだろう。――いや。
 忘れては、いけないのだ。仮にさくらがそう望んでくれたとしても。

 暁と蒼太とで食事を共にすることは何度かあったが、暁とさくら、蒼太とさくらという形は
一度もなかった。さくらはひどく頑なで、どちらが誘っても一人で帰ってしまったのだ。しかし
あの日は何故か三人で食事に行くことになり、近くの居酒屋に足を踏み入れたのだった。
 ひとしきり飲み食いし、時に蒼太と笑い合う。さくらは表情を変えずにいるが、
仕事中のような張り詰めた雰囲気ではない。彼女は彼女なりに寛いでいるのだろうかと
思った時、蒼太が不意に問いかけてきた。
 ――チーフは、どうしてサージェスに入ったんですか? 前はトレジャーハンターだったんですよね?――
 その途端、失った二人の面影が頭を過った。
 ――…仲間を二人、目の前で亡くしたんだ。その時に俺達が手に入れようとしていたのが、
プレシャスだった――
 できるだけ事実をありのまま伝えようとしたものの、表情が歪むのが自分でも判った。蒼太は勿論、
さくらまでもが息を飲む。暁は口元を緩めながら二人を見遣った。
 ――すみません、僕…――
 ――いや、俺の方こそすまなかった。気にしないでくれ――
 そう言ったところで蒼太が気に病まない筈はなく、暁はついグラスを煽る。気遣いを
有難く思いながらも、気遣わせる自分が腹立たしく、どうにも情けなかった。ふと気づくと
酒量は遥かに限界を越え、蒼太に肩を貸されて寮の部屋まで送られてくる始末で、翌朝早くに
出かけなければならない蒼太が帰っていったあともさくらは残ってくれていた。
339閉ざされた闇の向こうに 4(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:15:27 ID:0XXE6bkQ
 さくらが信頼と尊敬を寄せてくれていることは判っていた。そして彼女が感情を
なかなか表に出せないのだということも。彼女の生まれ育った環境からすれば
至極尤もなことで、それを無理に表に出せと言うつもりはなかった。
 だがあの時のさくらは、明らかに案じてくれていると判る眼差しで暁を見つめてくれていた。
そのまま身を寄せてくるさくらから離れようとした時、暁が急に動いたせいでバランスを崩した
さくらが腕の中に倒れ込んできた。
 柔らかな、その体。
 抱きしめて、キスをして、組み敷いて。恐怖感も嫌悪感もなく見上げてくるさくらの求めに応じ、
暁は部屋の灯りを消した。
 唇を重ねて舌を絡めると、さくらが微かに喉を鳴らした。キスをやめた暁は首筋から喉へと
唇を滑らせ、鎖骨をそっと吸い上げた。小さく声を洩らしたさくらを抱き起こし、
ジャケットを脱がせてベッドの下へと落とすと、ベルトのバックルがかしゃりと音を立てた。
その上に自分のジャケットを放り投げると、暁はさくらの身に付けているものを脱がせ、
自らも服を脱ぎ捨てた。急ぎすぎていると思いはしたが、手を止めてしまったらさくらの目に
射竦められてしまいそうだった。実際にはさくらはきつく目を閉じていたけれど。
 さくらの白い肌が微かな月明かりに照らされてぼんやりと浮かび上がる。背中に手を回して
ホックを外すと、目を閉じたままのさくらが僅かに身じろぎした。彼女を再び横たえた暁は
その肌へと舌を這わせ、さくらはそれに応えるように息を乱す。胸の頂きを口に含むと、
堪えかねたかの如き声をさくらは発した。
340閉ざされた闇の向こうに 5(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:16:23 ID:0XXE6bkQ
 ――チーフ…――
 唇と指とで少しずつさくらに触れていく。項に縋り付くさくらの指に力が籠り、暁は
もう片方の乳房を掌で包み込んだ。ゆっくりと撫でるように揉むと、さくらがびくりと
体を震わせた。切なげに洩れる声に刺激されて己の熱が高まっていくのに暁は気づいた。
さくらの下着を脱がせて一糸まとわぬ姿にすると、暁はさくらの脚の付け根へ手を伸ばした。
 ――ああっ…――
 反射的にさくらが脚を閉じかける。暁は膝頭を押さえ、彼女の中へと指を滑らせた。
 ――や…っ…――
 指がきゅっと締めつけられ、項にさくらの爪が食い込む。ほんの少しの愛撫でもさくらの体は
充分に潤っていた。暁は下着を脱ぐとさくらの中心に己をあてがったが、ゆっくり
身を進めようとして微かな違和感を覚えた。既にぬかるんでいるのに、さくらの体は
暁を受け入れなかったのだ。その時、一つの可能性に思い至って暁は目を瞠った。
(…まさか)
 そっとさくらの中へと入り込む。すると思った通り、さくらが短い悲鳴を上げた。
 ――痛…っ――
341閉ざされた闇の向こうに 6(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:17:02 ID:0XXE6bkQ
 暁は息を飲んだ。やはりさくらはまだ男を知らなかったのだ。暁は思わず動きを止めて
さくらを見つめた。さくらの中に己を沈めてしまった今、暁がさくらの初めての男なのは
紛れもない事実だ。だがこれ以上続けてもいいのだろうか。躊躇う暁にさくらがしがみついてくる。
息を乱したまま目を開けた彼女は、震える声で小さく言った。
 ――やめないで、下さい…――
 引き返すなら今だと判っていた。だが、濡れた唇や熱を帯びた肌や切なげな眼差しが――いや、
さくらの全てが暁の理性を押し流した。暁はゆっくりと腰を動かし、さくらはますます強く
しがみついてきた。
 ――チーフ…チーフ…――
 ――さくら…――
 さくらの中はひどく熱く、彼女に包み込まれた己が次第に昇りつめていくのを暁は感じていた。
女を抱くのは初めてではないのに、さくらの体に何かが狂わされていくようだった。限界が
近づいてきたのを悟ったその時、さくらにひときわ強く締めつけられて暁は思わず息を飲んだ。
 ――ああっ…!――
 声を上げたさくらが背中に爪を立てる。すんでのところでさくらの中から己を引き抜いた暁は、
白く滑らかなその肌に欲情の証を解き放った。

 優しい温もりを感じて目を開けると、眠っているさくらが自分を抱きしめてくれているのが見えた。
何故だろうと思ったその時、まどろみの中で見ていた夢を暁は思い出した。さくらと蒼太に
話して聞かせたからか、紫郎とキョウコが命を落とした時の光景を夢に見たのだ。うなされて
目覚めることはこれまでに何度もあったから、きっとまたうなされたのだろう。それ故さくらは
暁を抱きしめてくれたのではないだろうか。
(…俺は、何を…!)
342閉ざされた闇の向こうに 7(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:17:47 ID:0XXE6bkQ
 紫郎とキョウコを失った痛みから逃れたくて、さくらに縋り付いたのだと思っていた。だが
それだけではなかったのだ。
 いつの間にかさくらに惹かれていて、だがそれに気づかず――いや、気づかないふりをしていた。
二人を死なせた自分は誰かを求めてはいけないと思っていたから。だが無意識のうちに
封じ込めた想いは行き場を求めて燻り続け、そうして最悪の形で迸ってしまった。
 誰でもよかったわけではない。さくらだから欲したのだ。
 けれど、もう、遅い。
 ――弱くて愚かな一人の男を、月だけがただ、見つめていた。
「チーフ…?」
 物思いから引き戻される。振り返った暁の目に夜着を身に付けたさくらが映った。出てきたことにも
気づかないほど悔恨に浸りきっていたのかと苦笑し、暁は立ち上がってさくらに歩み寄る。
頬に手を当てるとさくらは案じるような目で見上げてきた。
「冷えるといけないから、ベッドにいてくれ」
 そう言って親指で寝室を指し示す。さくらはしばし暁を見つめていたが、やがて「はい」と
頷いて微笑んだ。彼女が寝室に行くのを見届けて暁は浴室へと入る。さくらの使った
シャンプーの香りが仄かに残っていた。
 悔やみ続けることでさくらも苦しむのだと判っていた。だからこそ、離れた方が
互いの為なのではないかと今も時折思う。だが本当に離れられるのかと己に問いかける度、
暁はかぶりを振るしかない己に気づくのだ。
 愛しさはただ募るばかり。何処まで行っても果てることはなかった。
 シャワーを終えて寝室へと入る。さくらは上着を羽織って窓辺に立っていたが、暁がドアを
開けた音で振り返って微笑した。
「冷えるぞ」
「大丈夫です。これ、お借りしてますから」
 暁の部屋着であるそのベンチコートは確かに温かく、しかもさくらにはかなり長かった。
だが窓辺は冷えやすい。歩み寄って抱きしめると、案の定さくらの頬はひんやりとしていた。
暁はさくらの頬を両手で包み込む。
「チーフ」
 さくらがふっと微笑んだ。暁が「ん?」と問いかけると、さくらは真っ直ぐに暁を見つめて
その手に自分の手を触れさせた。袖がすっぽり隠していたのだろう、彼女の指は温かい。
343閉ざされた闇の向こうに 8(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:18:26 ID:0XXE6bkQ
「チーフの手は、優しいですね」
 思ってもみなかったことを言われて軽い驚きを覚え、暁は「そうか?」と首を傾げる。さくらは
「ええ」と頷いた。
「…だとすれば、相手がお前だからだ、きっと」
 今度はさくらが目を瞠る。暁は微笑し、さくらの額に自分の額を寄せた。目の前のさくらが
再び微笑み、暁は幸せを噛み締める。穏やかな想いが胸を満たしていく気がした。

 暗がりの中、月明かりがさくらの肢体を仄かに照らす。想いを伝え合ってからもさくらは
明るいまま肌を合わせるのを躊躇い、声を上げるのをこらえ続けていた。仲間達にはとうに
知られている以上、それを恐れてのことではない。多分それは彼女が自分を律するよう
躾けられてきたからなのだろう。感情を表に出せないことを思い悩むさくらの姿は
時に痛々しかったが、暁はそんな彼女を見守り続けていた。本人が求めるなら手を差し伸べる
つもりでいたが、さくら自身が望まないことを強いたくなかった。
 頑張らなくていい。無理はしなくていい。さくらはさくらのままで、彼女自身が望む形で
変わっていけばいい。自分を抑えることを強いられてきたさくらが急激に変われるとは
あまり思えなかったし、ゆっくり着実に歩いていけばいいと暁は思っていた。
 唇と指でさくらの肌に触れる。切なげに喉を鳴らす様は暁の情欲を煽り、度を越して
さくらを求めてしまうことも度々あった。さくらの体に、さくらへの想いに溺れて
歯止めが利かなくなっていく。さくらを初めて抱いた時からそれは変わらないが、
想いが通じ合って以降は余計にそうだった。ミッション中や待機中は「チーフ」であろうとする
反動なのかもしれない。
 暁に応じるだけで精一杯なのか、さくらが自ら求めてくることは殆どない。戸惑いや躊躇いが
未だに強いのは容易に見て取れた。だが口に出せない分、さくらは体全部で自分の想いを
伝えてくる。こうして肌を合わせている時は勿論、二人きりでいる時のふとした仕草や眼差し、
呼びかけてくれる声、微笑み、それら全てで。だからこそ一層さくらが愛しくなるのだ。
344閉ざされた闇の向こうに 9(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:18:59 ID:0XXE6bkQ
「チーフ…もう…ああっ…」
 華奢な体からは思い及ばないほどしがみついてくる力は強い。限界が近くなったさくらは
いつもそうだ。彼女の中に入りながら、暁は腕の中にいる恋人を見つめた。
「んっ…は、あっ…」
「くうっ…」
 暗がりに響く互いの嬌声と荒い息遣いに刺激され、自らが昇りつめていくのを暁は感じる。
さくらの中は熱く、突き上げるその度に締めつけまとわりついてくる彼女自身に暁もまた
翻弄されていた。さくらが意識してのことではないのが判っているだけに尚更なのかもしれないと
ぼんやり思う。
「チーフ…」
 それは呼びかけだった。暁が「どうした?」と問いかけると、さくらは潤んだ目で暁を
見つめてきた。何かを言いかけて一度口を噤んださくらは、再び唇を動かしてことばを紡ぐ。
「…ずっと、一緒に…」
 さくらはそこでことばを切った。あとに続くことばを予想した暁だったが、さくらは
その予想を覆す囁きを洩らした。
「一緒に、いさせて下さい…」
「…さくら」
 “一緒にいたい”でも“一緒にいて欲しい”でもなく、“いさせて下さい”と。
 こんな時までさくらはさくららしかった。いや、こんな時だからこそなのだろうか。
もしかするとさくらにとって、暁に何かを望むよりも自らの望みを口にする方が遥かに
難しいのかもしれない。全てを互いに曝け出している今だからこそ、こうしてさくらは
自分の望みを伝えられたのかもしれなかった。
 暁は笑みを浮かべ、さくらの頬にそっと触れる。濡れた唇に自らのそれで軽く触れ、
暁はさくらに囁きかけた。
「ずっと、一緒にいさせてくれ」
 さくらは目を瞠って暁を見つめ、次いで「はい」と微笑んだ。その笑みが泣き笑いに見えたのは
暁の錯覚だろうか。
345閉ざされた闇の向こうに 10(冒険赤桃):2006/12/15(金) 04:19:54 ID:0XXE6bkQ
 すんなりとした脚を抱え上げて腰を動かす。さくらは上半身をのけぞらせながらその脚を
絡めてきた。肌と肌が吸いつくように重なり合い、暁はさくらを抱きしめる。「チーフ」と呼ぶ
さくらの声は掠れて聞き取りにくいが、それ故に想いを伝えてきた。
 この手の中に、全てがある。
 暁はさくらの中で達し、さくらは小さく体を震わせて限界へと昇りつめた。互いに息を乱しながら
見つめ合い、唇を重ね合う。求め合い、与え合うその行為にも、また果てはなかった。

 まどろみから目覚めた暁は、傍らのさくらをふと見つめた。規則正しく寝息を立てる
恋人の様子に安堵の息を洩らす。心を繋いで半年以上も経つというのに、まだ夢を
見ているような気が何処かでしていた。
 文字通り闇の中にいた。暁にとっては自業自得だったけれど、閉ざされたその闇の中で
さくらを抱きながら、いっそ終わってしまえばいいと何度も思った。だが思いがけず
互いの心が重なり、こうして今は闇の向こうにいる。
 何処まで行っても一人と一人。どれほど抱き合っても一つに溶けてしまうことはできない。
だからこそ求め合い、与え合って寄り添うのだろう。さくらがそう望まない限り、
暁はさくらを手放すつもりはなかった。
 いや、もしかしたら、仮に彼女が望んでもこの手を放すことはできないかもしれない。
そうする方がさくらの為なのだとしても、多分もうそれは無理だ。独占欲と愛情の違いも
判らないのか、と暁は自嘲の笑みを浮かべた。
 だが、それほどまでにさくらが愛しいのもまた事実。ならば逃げずに向き合うしかない。
彼女の想いが自分に向けられ、彼女が自分を許してくれたのは奇跡のようなものなのだから。
 不意にさくらが身じろぎし、ゆっくりと目を開けた。手を伸ばして梳くように髪を撫でると、
さくらは小さく微笑んだ。
 無明の闇の向こうにあった、ただ一つの光。
 暁はさくらを引き寄せる。さくらは少し体を起こし、覆い被さるように唇を重ねてきた。
ついばむような口付けは次第に深まっていき、やがて体の芯が熱くなっていく。体勢を入れ替えて
さくらを腕の中に包み込むと、暁は再びさくらに口付けた。何度も求め合って満ち足りていた筈なのに、
情欲にまた火がついていく。
 狂おしいまでに与え合う恋人達を、薄れゆく月が静かに見下ろしていた。
346名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 04:23:39 ID:0XXE6bkQ
以上です。…いつもこんな話ですみません…。
あ、>>326-329の青黄神さん、GJでした。眼福です。投下時の感想は
差し控えるべきかと思いましたが、これを逃すと書けなくなるので。

読んで下さった方、小ネタの時点で感想を下さった方、スルーして下さった方に
心からの感謝を捧げます。
>>237=前スレ151でした。
347325:2006/12/15(金) 23:48:00 ID:9rkifrOj

>>325 です。
感想くれた皆さんありがとう。

>>346 さん 
相変わらず流麗な文章で、萌えました。GJです。

自分的に、ダーク蒼太、ちょっとツボったので、
連日の投下でウザイですが、また投下します。
勢い余って2作品。エロなし、短いです。

真墨視点で2レス、蒼太視点のを2レス、計4レス消費予定。
蒼太のは、ちょびっとだけ猫タソも登場します。

共通のタイトル「蒼い暗闇」で。
348蒼い暗闇-真墨。(ボウケン黒×黄×青)1:2006/12/15(金) 23:50:33 ID:9rkifrOj

最近、菜月の様子がおかしい。
なんとなく、俺はそう感じていた。
サージェスミュージアムの夕暮れ、俺と菜月は、企画展の後片付けをしている。

―ああ、まただ。
菜月が、どこか遠くでも見るように、でもどこも見ていない感じで、
頼りなさそうに立っている。
目を離せば、菜月が消えてしまいそうな気がして、俺は後ろから菜月を抱きしめた。
「真墨・・・?!」
「菜月。・・・しばらく、このままでいさせて。」
「うん・・・。」
菜月は、抱きしめた俺の手に、自分の手を重ねた。
こんな風に菜月の体温を感じたのは久しぶりだ。
自分でとった行動とは言え、伝わってくる菜月の匂いと熱に、俺は
頭がクラクラとした。

「真墨。」
何か決心するように、菜月が俺の名前を呼ぶ。
「ん?」
菜月が体を離し、向き直ってまっすぐに俺の目を見た。
「あのね・・・。」
349蒼い暗闇-真墨。(ボウケン黒×黄×青)2:2006/12/15(金) 23:52:07 ID:9rkifrOj

その時だった。
「あ、いたいた、ここだったんだね。片付けが早く終わったら、
皆で忘年会しよう、って牧野先生が。映士も飲みたくて仕方ないらしいよ。」
いつものように軽口で、ヘラヘラと笑いながら蒼太が立っていた。
いつからそこにいたんだろう?
菜月の体が、一瞬強ばったように感じたのは気のせいだろうか?

「さっさと片付けちゃおう。さ、手伝うよ、菜月ちゃん。ね?」
蒼太が菜月に手を差し出す。
咄嗟に俺は、菜月を隠すように背中に庇った。
「へえ・・・。相変わらず、仲いいんだね。」
いつまでたっても、こいつの本心が俺には見えない。
「・・・??」
気が付くと、俺の後ろで、菜月が俺のジャケットの裾をつかんでいた。
それが蒼太に見えているのかいないのか。

「じゃ、僕は先に行くよ。待ってるからね。菜月ちゃん。」
おどけるように笑って、蒼太は行ってしまった。

「菜月、蒼太となんか・・・あった?」
おそるおそる口にしてみる。
「やだな、真墨。なんでもないよ。あれあれ?なんか嫉妬とかしちゃってる?」
精一杯の笑顔で返す菜月に、俺はそれ以上何も言えなかった。

でもこのときはまだ気付かなかったんだ。
俺と菜月を脅かす、暗くて深い、蒼い暗闇に。

(おわり)
350325:2006/12/15(金) 23:53:31 ID:9rkifrOj

次から2レス、蒼太視点モノです。
351蒼い暗闇-蒼太。(ボウケン青×黄)3:2006/12/15(金) 23:55:29 ID:9rkifrOj

あの日から、僕たちの奇妙な関係は続いていた。
僕は菜月ちゃんを携帯で呼び出し、時にはホテルで、時にはサージェスの非常階段で、
欲望の赴くままに彼女を抱いた。
菜月ちゃんの体が、僕に反応し、僕の動きで嬌声をあげるたび、僕の中に、
ひどく嗜虐的な喜びが湧き上がった。

彼女が僕を拒絶する理由もなかった。自分で言うのもおかしな話だが、
彼女と僕の体の相性はバッチリだった。
そして何より菜月ちゃんは、僕たちのこの行為が、真墨に知られてしまうことを
極端に恐れていた。

―これが僕の望んでいたもの?
時々そんな疑問が自分を襲う。
でも、この関係が壊れることを最も恐れているのは、ほかでもない僕自身だ。
もし僕が彼女に許しを乞うて、僕の本当の気持ちを告げてしまったら、
今度こそ永遠に、菜月ちゃんを失うことになる。
ならばいっそ、彼女にとって一切感情を出さない、ただの欲望だけの男に
成り下がってしまおう。

「ミャァ。」
本当にそれでいいの?とでも言いたげに、愛猫のミウが僕を上目遣いに見る。
「お前が人間だったら、こんな汚い僕にならなくて済んだかもしれないのにね。」
自室のソファで、この可愛い猫を撫でる時間だけが、唯一、
僕が癒され、僕自身に戻れる時間になっていた。
その時、僕の携帯が鳴った。
驚いたことに、電話の相手は、菜月ちゃんだった。
352蒼い暗闇-蒼太。(ボウケン青×黄)4:2006/12/15(金) 23:56:26 ID:9rkifrOj

「どうしたの・・・?」
「蒼太さん・・・。菜月・・・。」
そういえば、今週は忙しすぎて彼女を呼び出すことも、抱くこともしていないと気付く。
「僕と、・・・したいんだね?」
スパイとしての経験は、いかなる場合でも感情を押し殺し、冷静に相手と話せる、
という点で充分役に立っていた。
電話の向こうの菜月ちゃんは何も答えない。それが答えだった。

彼女にとって僕は、いつでも、誰のことでも抱ける軽い男。
それでも、彼女が僕を求めてくれていることが、純粋にうれしかった。
「嬉しいね。僕に電話してきたの初めてだって、わかってる?
すぐ行くから。今、どこにいるの?」

さっと身支度をして、車のキーを掴んで部屋を出ようとする。
「ミャア。」
行かないで、と言うように、ミウが僕の足元に絡み付いてきた。
「心配ない、すぐ帰るから。」
ミウを抱き上げて、軽くキスをして、僕は玄関へと身を翻す。
ドアを閉めても、ミウの声と、ドアをガリガリと引っ掻く音が聞こえた。

駅前の雑踏の中、心ここにあらず、という感じで、やはり
所在なさげに、彼女が僕を待って立っていた。
真墨も、彼女のこんな脆い部分に惹かれているんだろうか?

僕が声をかけたら、君は振り返って、いつものように微笑むんだろう。
―このまま二人で、堕ちていけばいい。
自分に言い聞かせる。
君が、僕と一緒にいてくれるなら、僕は自分にだって嘘をつく。

(おわり)
353325:2006/12/15(金) 23:59:53 ID:9rkifrOj

以上です。
またいつか、この暗い蒼い人の話の続き、
書けたらいいなあと思ってますが、しばらく名無しに戻ります。

何度もお目汚しにお付き合いいただき、ありがとうございました。
354名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 00:08:28 ID:4zuEyCpp
>>325=353

GJ!!!
ダークな蒼いいな。
wktkでお待ちしてます。
355名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 08:51:55 ID:+zYqCZhQ
チーフ!チーフっ!!

桃最高。
356名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 18:01:46 ID:3Vqbq+0z
最後のカップ麺を見て「なつかし~!」って叫んだ俺は負け組?
357名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 18:36:35 ID:VQBx2c9k
>>356 ここにもいるから安心しろ ノシ

今回といい、倒れた銀を目の前にしての「黙れぇぇぇッ!!」といい。
感情を爆発させる桃には激しく燃・萌える。
358名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 06:45:35 ID:s76kY6CQ
41わかんそう。
てか、何について書けと?
赤モモな人が紛れ込まれている場合のことを想定して書いときます。

ここは銀桃サイトです!!!!!!
赤モモな人は以下にすすまないでクダサイ。警告はしましたよ・・。



あらゆる意味で何これぇぇぇ!な回ですよ。
やべえ。超やべえ。えーちゃん祭りどころか、来週赤モモ祭りじゃねーか。



来週の予告さえなけりゃエロちっくな銀ママと銀の表情が堪能できたのに!
なんすか。これが噂の垢モモデスカ。来週ついにXデーデスカ?

あたしの予定では銀石化によって姐さんが自分の気持ちに気付くってかんじだったんデスヨ。
え・・何ですかこのキモチは・・。嘘、私ひょっとしてtakaokaさんのことが?
みてーなかんじで。テイーフへの気持ちに気付いてどーすんですか、姐さん。かわいさあまって憎さ100倍的な気分です。
姐さんのばかばか。takaokanoのかわいさにどうして気付かないのさ。あんなにめんこい青年はそう転がってないよ!?
31わでtakaokanoがやられた時あんなに取り乱したくせに。
なんなんですか・・。オイラのハートを焚きつけるだけ焚きつけといてといてラスト近くなってこの仕打ち・・。姐さん、あなたマジ罪深いよ・・。
ちょっと製作者の人たち。そんなに赤モモにしたい理由を述べよ。
記念作品だからか?
だったら茨系の人間に夢を与えるような話を最初から作らないで欲しいよ。
最初からずっと赤モモを貫き通してもらった方がよっぽどダメージすくねーよ。アホアホ~。
359名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 07:56:30 ID:bhBW+bft
ちょっと、びっくり。
360名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 08:31:26 ID:CII7DEpv
おばあちゃんが言っていた。
他人様の日記を2に貼るもんじゃない。

361名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 10:35:11 ID:lB8+nlsK
見なきゃ見ないで済むものをわざわざ晒すなよ!
赤桃好きなんで読んでて正直凹む。
362名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 10:51:21 ID:dtAjrBBG
なんか>>360が好きになりそう(・∀・)
363名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 14:44:51 ID:5/6EnCiV
>>361
凹む事はない。元々の人だって赤桃好きに見せるために書いたわけじゃない。
ここに晒した一人のアンチ赤桃がバカなだけ。
それで凹むというのは相手の思うつぼ。
こういう人もいるんだなーへーでも関係ないやって思ってりゃいい。

赤桃も銀桃も好きな自分は凹むより阿呆らしくてあくびがでた。
364名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 16:43:12 ID:2i9Ra+0n
赤桃を貶めて銀桃をプッシュするって書き方じゃないから別にいいんじゃないの?って
思うけどなあ。
こんなのいちいち晒してファンサイトがつまらなくなったらどうしてくれる。
365名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 17:04:36 ID:oeemHi4H
貼り付けたやつがアンチ赤桃か、むしろアンチ銀桃なのかわからんが
どっちにしてもただの私怨。
366名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 17:24:10 ID:lB8+nlsK
>>363
そうだな、そう思うことにする。 チキンでスマン。
しかし晒したのが赤桃スキーにしても銀桃スキーにしても、
好きカプの印象が悪くなるだけで何の得にもならないのにな…
367名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 17:47:43 ID:wiK4VtQb
「わかんそう」って何だろうと思って、>>41のレスを見ようとしたのはナイショ
368名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 21:09:11 ID:1c9jo/Of
>>367
よう、俺
369名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 00:40:50 ID:JQ4y1Rnt
>364
「そんな赤桃にしたい理由を」あたりはどこまで本気か分からんが
赤桃好きから見れば、あんまりイイ感じはしないんじゃないか?
…と蒼黄好きの漏れが無責任に言ってみる。
だが、何にしても晒しは論外だな。
370名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 19:39:28 ID:aRfUhrhp
しかし、赤桃が紛れ込んでることまで想定しておいて、ここから先赤桃は見るな!なんて書かれても
逆に赤桃好きな人をわざと焚き付けているようにしか見えんよ。

銀桃好きだけど、さすがにこれはドンびきした。
晒すヤツは勿論痛いが、晒された方も痛い。 どっちもどっち。
371名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:00:48 ID:w4dRSOGm
>>370
2chのような公共の場の書き込みならともかく、
>>358は個人サイトの内容を勝手に晒されたものだから、
少々暴走してもいいと思うよ

「あー赤桃ムカつく!赤の役者の人降板したらいいのに!!」とか、
「赤のこんなところが嫌い!だから銀とくっついて!」とか
赤叩きしてるなら駄目だと思うけどさ
372名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:09:53 ID:KCPOMhty
もうこの話やめたら?
個人サイト管理人さんの大半は好き勝手言うためにそれなりに労力も気も使ってる、
それを晒すのが悪い。
晒されなければ意見の同じ人と楽しくやってるだけで、誰も困んないんだから。
37310:2006/12/22(金) 16:22:02 ID:7LTr0uJM
勝手に刑事祭り開催中の10です。

また刑事緑桃で投下させていただきます。
イベント物なので、時期を逃すと投下しにくいので・・・。

状況としては、二人の甘々なクリスマスです。
7レス程度消費予定。
タイトルは「クリスマスプレゼント」
374クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:23:58 ID:7LTr0uJM


「セーンーさんっ!」
整理していた書類から顔を上げて振り向くと、頬に柔らかい唇があたった。
「な・・・・!」
思わず声をあげると、
さっきまで報告書を書いていたはずのウメコが横に立っていた。
「だってー、夜まで待てないんだもーん。クリスマスプレゼントのフライングだよー」
悪びれない笑顔が弾んでいる。

ここはデカルーム。
他のメンバーが出払っているとは言え、なかなか大胆な所業。
さすがウメコと言うべきか。

多忙を極めるスペシャルポリスとあっては、世の多くの恋人たちのように、
クリスマスイブを洒落たレストランで二人きりで過ごす、などという、
ごく当たり前の幸せもなかなか享受できる筈も無く、
イブもイブイブも当然クリスマスも一緒に休みを取ることが出来なかった仙一とウメコは、
それならばと、その日の夜、
仙一の部屋で少し早めのクリスマスパーティーを開くことにしていた。







夜になって、仙一の部屋ではささやかなクリスマスパーティーが開かれた。

「はい!プレゼント!開けてみて~!」

中から出てきたのは、仙一が気に入ってよく着ているブランドのTシャツ。

「ありがとう、ウメコ。オレのお気に入り、覚えていてくれたんだねぇ」
「当たり前だよお。センさんのことなら、全部ちゃんと覚えてるもん!」
「ありがとう、うれしいよ。はい、これは俺から」

出てきたのは、天使の羽をかたどった小さなチャームがついた銀のネックレス。

「うっわあ、かわいいーっ!着けてみても良い?」
「もちろん、どうぞ」
「どうどう~!?」
「うんうん、良く似合ってるよ~」
「ありがとー!!センさん、大好き♪」
「どういたしまして」
「これセンさんが選んでくれたの?」
「そうだよ?」
「恥ずかしくなかった?」
「ああ~・・・まあ、ねぇ、一人で店に入るのはちょっと勇気がいったけど、
ま、店の中にはお仲間がいっぱいいたからねぇ」
「そうなんだ~。嬉しいなあ~!!」

そう言ってチャームをいじる姿はとても愛らしく、
ウメコの白い肌に銀のネックレスはとても良く似合っていた。
375クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:25:18 ID:7LTr0uJM
「じゃあセンさん!今度はウメコのプレゼント着てみて!」
「今?」
「そうそう!!」

勧められるままに袖を通す。

「うん、うん、よく似合ってる!さすがコドウさん、お見立ては確かだね!」

ウメコが満足げにうなずく。

そしてやにわに胸元のボタンをはずしだした。

「・・・!?」

驚く仙一をよそに、最後のボタンまではずすと、
「じゃーん!!見て見て~!実はお揃いなんだよ~!へへー、良いでしょう!
色違いでレディースのXSがあったから、思わず買っちゃったんだ~」と、
ウレシそうに、中に着ていたお揃いのTシャツを仙一に見せた。

「お揃いかあ、ちょっと照れくさいけど・・・でも、ありがとう、ウメコ」

そう言って、愛らしい恋人をを抱き寄せ、その柔らかな唇に口づける。
うっすらと開かれた口に舌を差し入れ、唾液を絡めあう。
やがて仙一の手が、揃いのTシャツを着たウメコの胸をまさぐり始めた。

「あ・・ん、センさん、待って、まだケーキが・・・あ・・・ふぁん・・・」
「ケーキは後で食べるよ。先にウメコが食べたい」
「だって・・・ふぁ、っん・・・、まって・・・んん・・・あぁ、だめえ」

服の上からの愛撫では物足りなくなって、
仙一の手がTシャツを巻くりウメコの素肌に直に触れる。
下着のホックをはずし、Tシャツごとたくしあげ、
既に固くなり始めている乳首に口づける。

「はぁ・・ん・・ん、ふぁっ、あ、あん!」

仙一の手ですっかり慣らされたウメコの体は、既に次の快楽を求めて朱に染まっている。

「ウメコ、知ってる?恋人に服を贈るのって、その服を脱がしたいって言う下心があるからなんだって」
「え?・・ぁん、知らな・・よお・・・ウメコ、そんなつもりじゃ・・・やぁ、あぁん・・・・」
既に真っ赤に染まった頬が、いっそう赤く染まる。

「大丈夫。心配しなくてもちゃんと脱ぐからねぇ」

仙一はそう言うと、ウメコを抱きかかえてベッドルームへ運び、今着たばかりのTシャツを脱いだ。
それから揃いのウメコのTシャツも脱がせる。
首元で銀のネックレスが光った。
376クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:26:19 ID:7LTr0uJM
いつもの行為。
けれどクリスマスと言う特別な1日が、やっぱりそれを特別なものにしているのか、
昼間のキスが予想以上に仙一を昂ぶらせていたのか。いつもよりいっそう濃厚な前戯。

「ああっ、あ、あん・・・っ、センさっ・・ん、好きっ・・は・・ぁ!」
「オレも好きだよ、ウメコ」

仙一の声にも、いつもの余裕はない。

「ふ、ぅん・・・あぁん・・い・・・・はぁっ、ああ!」

ありとあらゆるところに仙一の手と舌が触れる。
キスをしたその口で耳元で愛をささやき、首筋を嬲って乳房を味わう。
片方の手は腰を抱き、もう一方の手はぐっしょりと濡れたその場所に差し入れられる。
背中に回されたウメコの手に力がこもる。

「あぁん、ん、そんなに・・したら・・・ウメコ、変になりそう・・・だめぇ・・・」
「変になっていいよ」

そう囁いて、仙一は体を少し下にずらした。
仙一の次の行動を予測して、ウメコがわずかに足を閉じる。
その動きを柔らかく、けれど確実に押しとどめて、
仙一はウメコのソコにじかに唇をつけた。

「・・・っ!あ・・・あ、ね、それ、はずかし・・・よぉ」

小さな手が仙一の髪をつかみ、むっちりと柔らかく白い太腿が仙一の耳元でもじもじと恥ずかしげに動く。

「でも気持ちいいでしょ?」
「・・・ん・・・うん・・・」
「嫌じゃないでしょ?」
「・・・・・ぅん」

消え入るように囁くウメコの返事を聞いた仙一の舌は、
まるでそれ自体生き物のようにウメコの秘所を弄ぶ。
今までの刺激で既に十分に濡れそぼり充血したソコは、いつも以上に敏感で、
舐め、ねぶり、差し入れられる仙一の舌の動きに合わせて更に蜜を溢れさせる。
指で周囲を押し広げながら、奥へと差し込まれる仙一の下の動きに合わせて、
くちゅ・・・ぬちゃ・・・という淫猥な水音が響く。

「あぁぁ・・・・くっ・・ん、あ・・・はぁ、んっ・・・」

全身で快感を感じて喘いでいたウメコが、仙一の愛撫のすきをついて言い出した。

「・・ね、センさ・・ん、今度は、ウメコがしてあげるから・・・・」
「オレはいいよ、ウメコが気持ち良ければ」
「ん・・・だめぇ、ウメコも、センさんを気持ちよくしてあげたいの」
「今でも充分気持ちいいよ」
「お願い、させて・・・」

そう言って潤んだ瞳で見上げてくるウメコを見て、仙一は、「じゃあ・・・」と身を起こした。

377クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:26:54 ID:7LTr0uJM
ベッドの上で足を投げ出し、上半身を起こして座った仙一の足の間にウメコがしゃがみこむ。
そして、既に充分な固さで直立し己を主張している仙一自身をそっと手に持つと、
根元を緩く掴んだまま、その先端にそっと唇を寄せた。

柔らかな唇を押し当てられて、仙一自身がぶるっと震える。
根元を手で強く弱く握りながら、ウメコの舌がソレをゆっくりと舐め始めた。
先端から根元までゆっくりと舐め下ろし、次に根元から先端まで舐め上げる。
先端の穴を舌でゆっくりとねぶり、舌先を尖らせながら裏側の筋に沿って刺激すると、
仙一がわずかに呻き、ウメコの髪を撫でていた手に力がこもった。

仙一のモノに唇を寄せたまま上目遣いに仙一を見上げ、
「キモチいい・・・?」とくぐもった声でウメコが聞く。
それを見下ろしながら、
「すごく・・・いいよ、ウメコ、じょうずだね」と、わずかに頬を上気させて仙一は微笑んだ。

それからウメコは思い切り口をあけて、仙一自身をくわえ込んだ。
仙一のモノでウメコの口の中は一杯になり、一瞬、喉が詰まりそうになる。
けれど必死に舌を使って口の中のモノを刺激しながら、顔を上下させる。
ウメコが頭を上下させるたびに首元で揺れる銀の羽がやけに淫靡に仙一の目に映る。
白く華奢な肩がいつもよりいっそう細く見える。

仙一自身の根元を握っていたウメコの手が、そっとその奥を探った。
唇は相変わらず仙一自身をくわえ込んで刺激しながら、
細く白い指が柔らかく垂れた二つの袋を包みこみ、優しく揉みしだく。
そして空いている方の手は更に奥の筋をそっとなで上げる。

「そ・・・っ!ウメコ、そんなのどこで・・・?」
思いがけない刺激に、仙一の背中をゾクリと快楽が駆け上る。
ちらっと仙一を見上げたウメコは、悪戯っぽく笑いながら熱心な奉仕をやめようとはしない。

ウメコの肩にかけていた仙一の手に手に力がこもり、
喉から「・・・っく・・・」と押し殺した声が漏れた。
「ウメコ、もう・・・そのまましてたら、やばそうだ」と、仙一はウメコの体を抱き起こした。

そして今度はウメコの体を後ろから抱きかかえ、仙一は膝の上にウメコを座らせた。
そのまま、後ろからウメコの胸を揉みしだく。
制服の上からでは分からない意外に豊かな乳房が、仙一の手の中で柔らかく形を変える。
乳房の重さを楽しむように両の手でそれを持ち上げてはそっと力をこめ、強く弱く乳房を責める。

「ぅう・・・ん・・・ああ・・・」
ウメコの喘ぎ声が大きくなる。

しばらく乳房への愛撫を続けた後、
片手はなおコリコリと乳首を摘みながら、もう片方の手は名残惜しそうに乳房を離れ、
茂みを掻き分けてウメコの秘所をゆっくりと撫で始めた。

「あ・・・あん・・ふぅ・ん・・あぁ・そこ・・・」
「ここ?」
「・・・ん・・・」
「ここ、気持ち良い?」
「はぅ・・・ん・・・キモチ、いいよぉ・・」

「すきだよ」
そう耳元で囁くと、ウメコの白い手が、仙一の腕に絡みついてきた。
「・・・センさぁん・・・すき・・・」
そしてまた唇を重ねる。二人の息が上がる。
378クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:27:32 ID:7LTr0uJM

「くぅんっ・・あっ・・・ああっ!ん・・・」
やがてウメコの声に切迫の響きが混じり始めた。
「ん・・・ね、お願い・・・」
「なに?」
「・・・もう・・・ね、お願い・・・っ」
「なんのお願い?」
「・・・あぁ・ん、センさん、いじわるぅ・・んっ・・・あんっ」
「ちゃんと言わないとわかんないよ?」
「ぁあ・・・ん、あっ・・・ね、お願い、センさんのを・・・ウメコの中に入れて・・」
「・・・よく出来ました」

そう言って耳朶を甘噛みすると、
「ひゃぁっ・・・んん!」と首をすくめたウメコの体をもう一度抱え込み、
そのままの姿勢で、仙一は、屹立した自分自身をウメコの中へと差し入れた。

「・・っ!」
しとどに濡れたその場所は、仙一自身をくわえ込んで離そうとせず、
絡み付いてくる肉の熱さに、
仙一は思わずそのままイってしまいそうになる自分を押さえ込む。

「あぁ・・・・」とため息をついたウメコの柔らかな体を抱きしめて、
それからゆっくりと腰を動かす。
ぐるりと腰を回すように突き上げると、
「あぁ・・・んっ、はあっ・・・や・・・いぃ・・・ん・・」
ウメコの口からはまた艶かしい喘ぎ声があがり、
仙一の動きに合わせたウメコの腰の動きが、仙一の欲情を更に煽る。
仙一の手は変わらずウメコの乳房を揉み、乳首を嬲り、太腿をさすり、クリトリスを撫で回し、
執拗にウメコに快楽を与え続けた。

「せ・・・さぁんっ・・・ああっ!ウメコ、も・・・だめぇ、ああん・・・っ」

ウメコが達しようとしたその瞬間、
仙一が自分のモノをウメコの中から差し抜いた。

「・・・っ!?」

荒い息を吐きながらウメコが仙一を振り返る。
高潮した頬、欲情に潤んだ瞳、汗で張り付く前髪、
これ以上ないほど淫らで扇情的な表情。

「今日は簡単には終わらせないから」と耳元で囁いて、
仙一は抱き上げていたウメコをベッドに横たわらせると、
その上に覆いかぶさり、自分自身を再び挿入した。

「ウメコがイク時の顔もみたいしね」
「やだ~、はずかしい、あっ・・・んっ!」
379クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:29:32 ID:7LTr0uJM

ウメコの中が、仙一を受け入れて再び蠢きだす。
ウメコに快楽を与えながら、仙一自身も止めようもない快感の波におぼれそうになる。
自分のモノを、ギリギリまで引き抜き、一気に突き上げる。
最奥まで差し込んでしばしじらしてから、更に腰を打ち付ける。
長身の仙一には少し窮屈なベッドがギシギシと軋み、二人の荒い息遣いと共に仙一の部屋に響いた。

やがて、泣き声とも悲鳴ともつかない声がウメコの口元からこぼれた。

「あ、あ、ひゃぁ・・ん・いやあっ・・くぅ・んっ!」

眉根を寄せて何かに耐えながら、イヤイヤと言うようにかぶりを振る。

「やぁんっ・・・んっ、あっ、キモチ、いい・・・よぉ・・・」
「・・・オレも・・・気持ち良いよ・・」
「あっ・・・や、んっ・・・も・・ウメコ、もう・・・!」
「そろそろ・・・イクよ・・・っ」
「ん・・・きて・・・あっ、あっ・やっ、あ・あああああああっ!!」
「・・・・ウメコっ!!」
380クリスマスプレゼント(刑事緑×桃):2006/12/22(金) 16:30:51 ID:7LTr0uJM

ウメコが仙一にしがみつき、仙一がウメコをかき抱いて、二人同時に果てたあと、
二人重なってしばらくは荒い息をついていた。
やがて、ぐったりと力なく横たわっていた小さな体がもぞもぞと動いた。
「ごめん、重い?」と問うと、
首を振ったウメコが「ううん。重たくて気持ち良い」と答えた。
そしてそのまま仙一の首に手を回して抱きつく。
顔を合わせて微笑み、
ついばむような軽いキスを交わし「好きだよ」と囁きあう。
行為の後の至福の時。


ふと思い出したように、ウメコが仙一に聞いた。

「ねえセンさん。恋人に服を贈るのって、本当に、その・・・・」
「ああ、あれ?まあ一般的には、そういう下心って言うのは、男が女に贈る時、かねぃ」
「ええーっ!?もおー!センさんのいじわる!!ウメコ、本気で心配したよ!!」
「まあ別に、結果的にはどっちでも良かったんじゃないかな~。
 今度は俺がウメコにかわいい洋服プレゼントしてあげるから、それで許して」
「って、それ、どういう意味っ!?」
「そのとおりの意味♪」
「もーっ!!センさんのエッチ!!!」
「それはお互い様ということで」





・・・・・そんな二人のクリスマス。
38110:2006/12/22(金) 16:31:31 ID:7LTr0uJM
・・・・・そんな二人のクリスマス。


以上です。

お付き合いいただきありがとうございました。
今回はエロを頑張ってみたつもりなのですが、
続けて書いているとどうしても単調になりますね。
難しいです・・・。

これで当分、名無しに戻ります。
どうもありがとうございました。
38210:2006/12/22(金) 16:32:31 ID:7LTr0uJM
すみません、最後の一行をだぶって書いてしまいました!
申し訳ないです・・・
383名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 22:44:23 ID:Aie9XCWD
>>382
刑事緑桃、有難う。素敵なクリスマスプレゼントでした。
何かこの二人って可愛いんだよねぇ、大人向けモードでも。
堪能しました。
384名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 23:26:35 ID:czxnQPiH
サンタサンキテタ━━━━━━(*゚∀゚*)━━━━━━ !!!!!
緑桃かわいいよ緑桃…!がんばった桃!!甘甘GJGJ!!
385名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 03:06:04 ID:IiMIO2i6
やっぱり緑桃はカワユスだなぁ(*´∀`)
職人様、お疲れGJ!!次回作もwktkでお待ちしております!
386名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 09:47:52 ID:MUBJv+kO
サンタにジェラシーした
さくらさんに萌え
387名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 15:17:24 ID:V2Qdd+9l
次週青黄(+銀)温泉クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
青黄好きなのでwktkです
388名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 16:14:56 ID:IfsPX7wB
明石が完全にギャルゲの主人公みたいになってたのに笑った。
389名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 21:42:52 ID:IdnrETPI
リナサンタの『すっごいお願いされちゃったからあげちゃった 男の子に』ってにハァハァ
390名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 04:32:53 ID:Ovr8EJrR
次週は青、黄、銀の3Pで決まりだな(´∀`)
391名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 14:00:21 ID:QJoHG1Z2
温泉で月光様との羽根プレイも有りだな!
392名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 12:03:54 ID:cwmPM9jI
豚切スマンが、今日の冬コミでチーフとさくら姐さんのコスの人が腕組んで歩いてて萌えた。

てなわけで久しぶりに赤桃キボン
393名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 17:26:18 ID:43jxNYr9
赤桃書いたんですが・・
エロくならなかったんですが、まぁ投下しちゃえ。
task42の後の脳内補完です。
お嫌いな方はスルーしてください。
394赤桃1/5:2006/12/30(土) 17:29:03 ID:43jxNYr9
薄暗いミュージアムの廊下をさくらはゆっくりと歩いていた。
疲れがその足を重くしている。
この間の戦闘でおった傷はまだ癒えていないし、さきほども
過酷なミッションをこなしてきたばかりだ。
クエスターを倒したこと。映士が帰ってきたこと。
そのことが心を軽くしたとしても、さすがに疲れはかくせず
SGSに帰り着いたときはみな無口になっていた。
ビークルも応急処置をしたばかりで無理をさせたために
すぐにドック入りになり、明石はみなにゆっくりと体を休めるようにと
解散を告げた。
菜月に一緒に食事にいこうとさそわれたが、気がのらず断って、
さくらは今ここにいる。
疲れている。休みたい気持ちはもちろんある。
だが、寮の自分の部屋にもどってもいろいろと考え込んでしまって
休めない自分の性格も、わかっていた。
それならばなじんでいるサロンで書類の整理でもしていたほうが
ずっといい。
少なくとも手を動かしている間は、余計なことを考えないはずだ。
知らずため息をはいて、さくらはなれた手つきで隠し扉をあける。
サロンからこぼれる照明の光に目をすがめながら足をすすめ、
いると思っていなかった人物の姿に歩みを止めた。
広い背中。
机に置かれたノートパソコンに向かうその姿はほんの数時間前に
見たものと同じで思わず唇をかんだ。
胸が痛い。
「・・どうした?」
そのまま動こうとしないさくらを不思議に思ったのか、
それでも振り返りもせずその手の動きを止めもしないまま明石は声をかけた。
「・・いえ。チーフ、休まれないのですか?」
「それは、お前だろう」
はじめて視線を送り、ただ立ち尽くしているさくらの姿を見た。
眉をしかめ、不思議そうに声をかける。
「さくら、どうした?」
「いえ・・・」
凍ったように固まっていた足をぎこちなく動かした。
そのまま明石の近くによって、ごまかすように言葉を続けた。
「書類が・・気になって。チーフは何をなさっているのですか?」
395赤桃2/5:2006/12/30(土) 17:29:41 ID:43jxNYr9
「報告書だ。今回の件の」
言って、明石はちょっと皮肉そうに笑った。
「Mrボイスからこれ以上嫌味を言われたくないからな。
しかしまとめればまとめるほど、自分が情けなくなる。結果オーライといえ
今回の件は全部俺の判断ミスだ」
「そんなこと・・」
さくらは首をふって、明石の言葉を否定した。
明石が判断ミスしたというのなら、サブチーフである自分もまた同じことだ。
あのとき、プレシャスの確保を優先していたなら、あんなことになっていなかった
かもしれない。
それとも、その時。さくらにチーフの権限を委譲したことも含めて「判断ミス」と
思っているのだろうか。
「さくら」
名を呼ばれて、さくらは視線を明石に向けた。
「お前にも心配をかけたな。すまなかった」
思いがけずやさしくそういわれて、さくらは言葉をなくした。
「そんなこと・・・」
目の前の明石の姿がゆがむ。自分が泣いているのだと、あせった明石の
表情でわかる。でも、涙を止めることもできなかった。
明石が差し出したハンカチをありがたくうけとってさくらは顔をうずめた。
呼吸を整えて、小さくつぶやいた。
「・・すみません」
「いや、構わない。さくら、本当にすまなかった」
「・・・」
「あのとき、ああすることが最善だと思っていたわけじゃない。クエスターを
止めるために自分ができることがないかと考えて、必死で考えて思いついたのが
あれだっただけだ」
さくらは黙ったまま明石の言葉を聞いている。椅子に座ったまま明石は
そんなさくらを見上げるようにして言葉を続けた。
「死ぬのなら、自分だけでいい。自分の判断ミスがこの事態を招いたなら
その責任をとるのは自分だけでいいと、思っていた」
明石はちょっと息を吐いた。
「さっき蒼太にさんざん怒られた。さくらが気づくのが遅かったら、
俺はあのまま死んでいただろう。本当に感謝してる」
396赤桃3/5:2006/12/30(土) 17:32:42 ID:43jxNYr9
「いえ・・」
さくらはくびをふった。感謝などしてほしいわけではなかった。
明石の意図に気づいた時の、あの地面が割れてそのまま吸い込まれていきそうな衝撃を
さくらは忘れてはいない。
同時に真墨たちはどうだったかしらないが、少なくともさくらと蒼太の二人は
応急処置がすんだビークルで出撃をきめたとき、自分たちの命を盾にしようと決めていた。
明石は、自分のミスでかつての仲間を死なせている。
ネオパラレルエンジンを爆発させることで自分だけならともあれ、他の仲間が
巻き込まれることになるなら回避する可能性が高いと、予想していた。
少なくとも、決して一人で死なせたりはしない。
「・・チーフ」
「何だ?」
「・・一発殴ってもいいですか?」
言われて明石はちょっと目を見張った。そのまま苦笑して目を閉じる。
「手加減してくれよ。さくらの一発は強烈だから」
「努力します」
手に握り締めていたハンカチを今度洗って返そうと、たたんでポケットにしまう。
そして、座ったままのため自分よりすこし低い位置にある明石の顔を
さくらはじっと見つめた。
そのまま一歩近づいて、そっとその唇に自分のそれを重ねる。
瞬間、びっくりしたようにこちらを見る明石の表情にさくらは思わず笑みをこぼした。
「・・さくら・・?」
戸惑うようにそう問いかける明石に、さくらはにっこり笑って言った。
「チーフ。今度は絶対置いていかないでください。・・もう決めているんですから」
「・・何を?」
「ずっと一緒にいる・・いたいんです。私からチーフの側を離れることはありません。
ずっとずっとついていきます。だから一人で行ってしまわないでください・・」
そこまで言って、急に恥ずかしくなってさくらは口を押さえた。顔が赤くなるのが
自分でもわかる。
「失礼します!」
言ってきびすを返そうとしたその手を明石につかまれる。
そのまま腕をひかれ背中から抱きしめられてさくらは悲鳴のような声をあげた

397赤桃4/5:2006/12/30(土) 17:33:14 ID:43jxNYr9
「チーフ!!」
「・・さくら」
耳元でささやかれて、さくらは先ほどと別の意味でなきそうになった。
背中からじんわりと伝わる明石の体温に、ひざの裏から力が抜けていきそうになる。
「さくら」
「・・はい」
「約束はできない。もし同じようなことがあったら俺はまた一人で出て行ってしまうかも
しれない」
「・・・」
さくらは唇をかむ。迷惑なのだろうかと思うとまた涙がにじんできた。
「でもな、またさっきみたいに教えて欲しい。俺が暴走したら止めてほしい。さくらに
甘えて迷惑をかけているとわかっているけど・・それが本音だ」
「・・迷惑じゃ、ないですか?」
「迷惑? どうしてだ」
おそるおそる問うたさくらに、明石はそう応じて抱きしめる腕に力をこめた。
「側にいてくれるんだろ、一生。俺はそう決めたぞ」
「・・はい」
一生側にいてもいいと言われて、さくらはほっと息を吐いた。
そのまま力を抜いて明石にもたれかかり、一瞬後にわれに返って慌てて体を離そうともがいた。
「チーフ! 離してください!」
「嫌か?」
「いやって・・いやって・・」
決して嫌ではないけど、そう言うこともできない。
さくらが力なく首をふると、明石は喉でわらってさくらの首筋に唇を寄せた。
「なんだ。さっきは自分からキスしておいて」
「・・」
うなじをくすぐる言葉にさくらは息を吐く。頭がくらくらする。
改めて口に出されると自分がさっきしてしまったことが消え入りたいくらい恥ずかしい。
困って視線をむければ、意地悪く笑う明石の顔がすぐそこにあった。

398赤桃5/5:2006/12/30(土) 17:35:00 ID:43jxNYr9
そのままぐいっと後ろにひかれバランスを崩したさくらの体を今度は正面から
明石は抱きしめる。
「チーフ!」
「さくら・・・」
ささやかれ、さくらはぎゅっと目を閉じた。
もう駄目だと思う。何がなんだか全然わからないけれど。
ぼんやりしたさくらの耳に不意に聞きなれたアラームの音が届いた。
はっと顔をあげると、自分の背にまわされている明石の腕のアクセルラーが
発信音をならしている。
とっさに明石の顔を見上げると、明石は苦笑してさくらをだきしめる手は緩めないまま
アクセルラーを手に取った。
「はい」
「あぁ、明石くんですか。お疲れのところ申し訳ありません。ビークルの件で
少しお話が・・・」
よりそっているために何を話しているのか聞こえてくる。
われにかえって離れようと少しもがいたが、がっちりと抱きしめられているために
それも叶わない。
「わかりました。すぐに向かいます」
平然とそう応じると、明石はアクセルラーを閉じてさくらを見た。
「タイムリミットだな。残念だ」
「・・チーフ」
言葉とともに強くまわされていた腕がほどかれる。
望んでいた自由になれたはずなのにがっかりした気分になって、さくらは思わず唇をかんだ。
と、明石はちょっと驚いたように目を見開いて、言った。
「さくら」
「・・はい」
「そんなにがっかりするな。安心しろ。後で部屋に行く」
「はい?」
言われた言葉の意味がわからずに驚くさくらの顎をすくって、明石は自分の唇を寄せた。
さきほどの、触れるだけだったさくらのそれとは違う、相手を奪い取る口付けに
さくらは抵抗もできずに明石のジャケットにすがりついた。
「・・待っていろ」
激しいキスの合間にささやかれて、さくらはもはや拒否することもできずにただうなずいた。
明石はそんなさくらの姿にちょっと笑って、最後にその髪に軽いキスを落とすと
エレベーターへと姿を消した。
「・・・・どうしよう・・」
唇をおさえたままさくらが呆然とそうつぶやいたのは、
明石の姿が消えてからかなりたってからであった。

399393:2006/12/30(土) 17:36:18 ID:43jxNYr9
以上です。
書いているうちに赤い人がだんだん性格悪くなってきた・・・。
初めて書いたのですみません。



400名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:33:44 ID:C+m7f3z0
>>393
いえいえ、GJでした。有難う。
赤桃派にとってTask.42は外せないネタだなーと思ってます。
一作品ファンとしては、明日は放送なくて寂しいです。
401名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 00:10:56 ID:hChHraZO
>>393
GJです。萌えました。
個人的にはエロなしの方が好きです。

保管庫見てて思ったのですが、黒桃と赤黄ってないんですね。
黒桃はともかく、赤黄がないのは少し意外だった。
402名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:04:24 ID:uHq+pad2
>>336->>345に続く冒険赤桃を投下します。
10レス消費予定。他カップリングをお待ちの方はスルーして下さい。
前スレからの赤桃シリーズ、五本目です。
403名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:05:14 ID:uHq+pad2
「チーフ! チーフ!」
「落ち着けって、さくら姉さん!」
「一体どうしたんですか!」
 真墨と蒼太の声が遠くで聞こえる。暁を呼ぶ自分の声がやけに耳についた。
モニターの中、暁の駆るサイレンビルダーがホムンクルスと対峙している。
暁からの返答はなく、こみ上げる涙が瞳を熱くした。こらえる嗚咽のせいで息が詰まる。
「チーフ!」
「さくらさん!」
 柔らかな腕に後ろから抱かれ、さくらは詰めていた息を吐いた。肩越しに振り返ると
涙に濡れた菜月の目が自分を見つめていた。
「しっかりして、さくらさん…!」
「…菜月」
 周囲が色を取り戻す。体の強張りが不意に解け、さくらはかくりと片膝を折った。
三人の腕に支えられ辛うじて立ちながら、さくらは映像を睨みつける。
「…真墨」
「ああ」
「…蒼太くん」
「はい」
 暁がいない今、サブチーフである自分に全てがかかっている。泣いている暇はないのだ。
拳をきつく握りしめ、さくらは静かな声をサロンに響かせた。
「チーフは、サイレンビルダーを自爆させるつもりです」
「…ええっ?」
 図らずも三人の声が揃った。さくらは続けて口を開く。
「ゴーゴービークルの修理が終わり次第、チーフの元へ向かいます」
 真墨が、蒼太が、菜月がそれぞれに頷く。三人の腕が離れていったが、さくらは自らの足で
床を踏みしめて声を発した。
「ボウケンジャー、ミッションスタート。アタック!」

 映士の石化が解け、暁の自爆を食い止めることができ、クエスターを倒してプレシャスを
回収したというのに、さくらの心は一向に晴れなかった。暁がダイボウケンに一人で残った
あの時も似たようなものだったが、今回は唯一、そして最大の違いがある。
 何故自らの命を捨てようとするのか。自分が犠牲になればそれでいいと暁は本気で
思ったのだろうか。
404炎と水 2(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:06:25 ID:uHq+pad2
 暁の部屋の前に立ち、さくらは大きく息を吐く。インターホンを押して彼の返答を
待ったが、誰何されることなく扉が開いた。さくらの訪れを予期していたのだろう、
暁は体を横向きにして戸口に隙間を作る。さくらは中に入ってブーツを脱ぎ、
暁の傍らをすり抜けて室内へと入った。
 見慣れた調度は何一つ変わっていない。だがさくら自身の心持ちが違うからなのか、
全てがこれまでと異なるような気がした。ひどく居心地が悪くて息苦しい。さくらは
くるりと振り返り、すぐ後ろに立っている暁の胸を握り拳で力なく叩いた。
「どうしてですか…?」
 暁は無言のままだ。時に唇より雄弁な双眸がさくらをじっと見つめている。
真っ直ぐな視線を受け止めるうち、頬が熱くなっていくのをさくらは感じた。両の拳を
何度も何度も叩きつける。
「どうして…? どうして…!」
 零れ落ちる嗚咽をこらえることができずにいるさくらを暁が抱きしめた。さくらは
拳を握ったまま暁に身を預けて泣き続ける。何か言おうとしてもことばにならなくて、
喉の奥がひりひりと痛んだ。
405炎と水 3(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:07:09 ID:uHq+pad2
 どれくらいそうしていただろう。やがてさくらは息を吐き、暁を見上げて彼を呼んだ。
「チーフ」
「…ああ」
 暁の腕が微かに強張る。さくらは濡れた頬を拭い、暁に向けて問いかけた。
「私は、チーフにとって、重荷ですか?」
「…何だって?」
 暁が大きく目を瞠った。「そんなわけないだろう」とかぶりを振った彼の腕がほどける。
さくらは暁をじっと見つめた。
「重荷だなんて、一度だって思ったことはない」
「それなら、どうして、黙って」
 “一緒にいさせて欲しい”と、互いにそう言ったのに。
 あれは情交の際の戯れではない筈だ。少なくともさくらはそのつもりだった。
それなのに、何故暁は――
「…お前を重荷だと思ったことは一度もない。それは本当だ」
 苦渋に満ちた暁の声が耳に届く。時折見せる苦しげな顔で暁がさくらを見つめてきた。
さくらは口を噤んで視線を返す。
「だが…」
 暁はそう言って口を閉ざした。後に続くことばが予想できず、小首を傾げたさくらに暁は言う。
「お前は、俺を、許せるのか」
「…え?」
 声が微かに震えていた。思わず聞き返したさくらに向け、暁は更に問いかける。
「今日のことだけじゃない。あの晩の―――俺が、初めてお前を抱いた時のことを、
お前は本当に許せるのか…?」
「…チーフ」
406炎と水 4(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:07:44 ID:uHq+pad2
 暁があの夜のことを今も悔やんでいるのは何となく気づいていた。いくらさくらが
もういいのだと言っても、暁自身が納得できなければ駄目だと判っていたから、
さくらは敢えて何も言わずにいた。だがそれは間違いだったのだろうか。
 さくらが口を開く前に、次いで暁は思いがけないことばを発した。
「あれは…レイプみたいなものだろう…!」
「…チーフ!」
 さくらは思わず息を飲む。まさか暁がそう考えているとは思いも寄らず、さくらは
驚愕で目を瞠った。
「俺は…あの時のことを、忘れる気はない。忘れたいとも、思っていない。だが…だが、
できることなら、お前の記憶は、消してやりたい。半年も、お前を苦しめて…傷つけて、
泣かせて…できることなら…!」
 何か言わなければ、そう思うのに声が出ない。震える唇を動かすことができなくて、
さくらは暁を見つめ続けた。
「俺以外の男との方が、お前は幸せになれるのかもしれないと…時々、そう思うことがある。
俺といる限り、お前だって、あの時のことを忘れられない…」
 どうしたらいいのだろう。何をどう言えば暁の心に届くのだろう。
 さくらには、判らなかった。
「…俺は、逃げたいだけなのかもしれない」
「…逃げる?」
 ようやく声が出た。さくらは暁から目をそらさなかったが、暁は目を伏せてさくらを
見ようとしない。口元に浮かんだ微かな笑みが自嘲に彩られたものだと気づき、
さくらは唇を噛み締めた。
「お前から…お前を傷つけたという事実から、ただ逃げたくて…だから俺は…」
 弱々しくかぶりを振りながら暁は座り込む。その正面に膝をついたさくらは、
閉じられた暁の目に涙が光るのを見て取った。
 強くて、脆くて、優しい――誰よりも愛しい、ただ一人の人。
407炎と水 5(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:08:22 ID:uHq+pad2
「…忘れることは、できません」
 さくらが静かにそう告げると、暁の肩が微かに震えた。だがさくらは躊躇わずに続ける。
「けれどそれは、チーフを責めたいからじゃない。チーフとの間にあったことは、
どんな小さなことでも覚えていたいから。忘れたくないからです」
 さくらはそっと暁の手を取り、自らの手で包み込んだ。暁が目を開けて見つめてくる。
「私と、一緒にいるのは、そんなに辛いですか?」
 囁くように問いかけると、暁は無言でかぶりを振った。
「…もう、一緒にいたく、ないですか?」
 再び問いかけてみる。暁は今度もかぶりを振り、さくらに握られていない方の手を
きつく握りしめた。
「判っているんだ。別れるなんて、できるわけがない。お前を、手放すなんて、できない。
譬えお前がそう望んでも、俺は、お前を、放すことはできないだろう。判っているのに、俺は…」
 さくらは暁の項へと腕を回し、唇をそっと重ねた。暁が息を飲むのが伝わってくる。
触れ合わせただけの口づけが次第に熱を帯び、いつしか舌が絡み合った。深く、浅く、静かに、
キスに託して交わす想い。
「…レイプなんかじゃ、ありません」
 暁を見つめてさくらは囁く。暁の表情が微かに歪んだ。
「私は、あの時、幸せでした」
「…さくら」
 暁の声が震えている。さくらは小さく微笑んだ。うまく笑えているかどうか自信なんて
なかったけれど、そうしなければ暁に自分の声が届かないような気がしたから。
408炎と水 6(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:08:57 ID:uHq+pad2
「傍に、いて下さい」
 そう言った時はまだ自分を保てていたが、次いで口を開いたさくらは声の震えを
どうすることもできない己に気づいた。
「…一人に、しないで…!」
 何処にも行かないで。
 抱きしめていて。
 ――置いて、行かないで。
 そのいずれも口にすることはできなかったが、暁の震える腕がさくらを力強く
包み込んでくれた。さくらは目を閉じて暁の胸に頬を寄せる。誰よりも大切な人を
最も傷つけてしまうのは自分自身なのかもしれない。それでも傍にいたかった。
 傷を癒すことができるのは、傷をつけた者だけだから。
「…俺は」
 暁が小さく呟く。腕の中から見上げると、自嘲の笑みを浮かべた暁の顔が目に映った。
さくらは暁をじっと見つめる。
「…柾木とキョウコのことを理由に、お前への気持ちに気づかないふりをしていた…それなのに、
あいつらを言い訳にして、お前を抱いたんだ…お前にも、あいつらにも、詫びようがない…」
「…チーフ」
「…俺は、卑怯だ」
 苦い声が静かに響く。さくらはそっと手を伸ばして暁の頬に触れ、「そんなことありません」と
かぶりを振った。
「私だって同じです。自分の気持ちを言えないまま、チーフに抱かれ続けていました。
自分からは何もしないで、ただ待つばかりで。
 チーフが卑怯なら、私だって卑怯です。そんな風に、自分を責めるのは、もうやめて下さい」
 暁は無言でさくらを見下ろす。向けられる眼差しには迷いが見えたが、さくらは怯まず暁を見つめた。
409炎と水 7(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:09:55 ID:uHq+pad2
「…チーフが無事で、よかった」
 辛うじて涙をこらえながらそう言うと、暁はさくらの頬におずおずと手を伸ばしてきた。
日頃の彼ならそんな触れ方はしない。暁の心中に渦巻く思いが察せられ、さくらは己の頬に触れた
暁の手に自らの手を重ねた。
「さっき言ったことは、取り消します」
 さくらがそう言うと、暁の目に疑問が浮かび上がった。どのことを指しているか
判らないのだろう。さくらは暁を見つめて続ける。
「チーフが、何処かへ行ってしまったら…私が、追いかけていきますから」
 暁は目を瞠ったが、次いでようやく微笑を浮かべた。さくらが訪れてから初めて目にした笑顔だ。
暁の両腕が再びさくらを包み込み、さくらは暁の背中に手を回して目を閉じた。

 首筋から鎖骨へと唇が触れる度、こらえきれない息が微かに洩れる。その息が肌へと触れる度に
新たな快感が生み出された。喉から零れる声にも同様に刺激される。遅く昇った月が
微かな光を放って室内を照らした。
「んっ…」
 低く深い声が耳を掠める。唇や舌の動きはたどたどしいだろうに、いつも自分がしていることを
されているからだろうか、暁は不慣れな筈のさくらの愛撫に確実に反応していた。暁に覆い被さった
さくらは徐々に唇を下へと滑らせていく。暁の体に時折触れる自分の髪がどれほど長いか
改めて気づいたさくらは、暁はただそのせいでくすぐったいだけなのかもしれないとぼんやり思った。
押し当てた唇に暁の鼓動が伝わってくる。愛しい人が生きて此処にいる、その喜びをさくらは噛み締めた。
410炎と水 8(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:10:28 ID:uHq+pad2
「さくら…」
 吐息と共に名前を呼ばれる。さくらは顔を上げて暁と目を合わせた。暁は体を起こして
さくらと向かい合い、唇をそっと重ねてきた。さくらは暁を抱きしめて目を閉じる。
しばし情を交わし合った唇が離れ、互いに小さく吐息を洩らしたその時、暁の指が不意に
内へと入り込んできた。
「あんっ」
 自分でも驚くほど甘い声が響く。さくらは思わず頬を染めたが、驚いたのは暁も同様だったらしい。
目を瞠った彼は次いで微笑し、「初めて聴いたな、そんな声」と呟いた。左腕でさくらの背中を支え、
右手の指をさくらの奥へと進めながら暁はさくらを見つめる。熱にうかされた如きその目が
さくらをより感じやすくさせた。指だけで限界まで昇りつめそうになり、暁にぎゅっとしがみつく。
無意識のうちに彼女自身が暁の指を締めつけていたことにその時初めてさくらは気づいた。
「あっ…や、あっ…」
 今日は皆サロンに待機していて、寮のこの階にいるのは自分達だけだ。感じるままに
声を上げたとしても聞かれる心配はないのだが、抑制し続けてきたものをそう簡単に
解き放つことはできなかった。暁とてそれは判ってくれている筈なのに、それでも彼はさくらに言う。
「聴かせてくれ、お前の声を」
 さくらは息を乱しながらかぶりを振った。湧き起こる羞恥をどうすることもできないのに、
暁の求めに応じられる筈がない。だが暁はさくらの内からするりと指を抜いた。
乱れた息を整えてさくらは暁を見つめ、暁はさくらを見つめ返す。
411炎と水 9(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:11:02 ID:uHq+pad2
「…こうしていても、いいのか…?」
「チーフ…?」
 口元は微かに笑んでいるのに、眼差しはひどく不安げで。
「夢を見ているような、気がするんだ」
 震える声が、胸に響いた。
 それは多分、今のこの瞬間だけを指しているのではない。これまでふたりで過ごしてきた全てが、
暁にとって夢のように思えるのではないだろうか。そうだとすればそれは、暁があの夜のことを
ああやって悔やみ続けていたからだ。
 さくらは暁の額に唇を寄せた。そこから瞼、鼻の頭、両頬と唇を押し当てていく。
暁と目を合わせてさくらは微笑んだ。
「現実ですよ。私は、此処にいます」
「…ああ」
 暁は小さく頷いたが、その眼差しはまだ不安げだ。さくらは笑みを浮かべたまま言う。
「あなたがいなくても、多分生きていくことはできます。でも、それはもう私じゃない。
 あなたのいない私は、私じゃないんです」
 暁は息を飲んでさくらを見つめてきた。さくらはその視線を受け止めて真っ直ぐ彼を
見つめ返したが、暁は突然腰を引き寄せるとそのまま押し入ってきた。充分に潤った体は
難なくそれを受け入れたが、さくらは思わず声を上げる。
「きゃあっ!」
 座って向き合う体勢だからなのか、いつもよりもずっと奥に暁を感じた。さくらは暁に
しがみつき、暁は揺するように腰をゆっくりと動かす。突き上げられる感覚が
次第に深まっていき、さくらは薄闇の中へ声を響かせた。
412炎と水 10(冒険赤桃):2006/12/31(日) 17:11:42 ID:uHq+pad2
「チーフ…チーフ…ああっ…!」
「さくら…!」
 暁に出逢って初めて感情を揺り動かされ、やがてそれは静かに恋へと育っていった。
心より先に体を繋げたのは事実だし、暁がそれを悔やまなくなるまではまだ時間が必要だろう。
もしかしたら一生無理なのかもしれない。
 だが、さくらは信じたかった。強さの裏側に脆さを秘めている愛しい男が、いつかそれを
昇華できる日が来ると。
 流れゆく水が決して留まらないように、互いの想いが溶け合うその先へと暁はさくらを導いていく。
ふたりの行方を指し示す優しい腕に抱(いだ)かれて、さくらは手探りで歩いてきた。
胸の内に育んできた熱く深い想いが、暁と進んでいく道を照らし出す炎になると信じて。
「くっ…!」
「あああっ!」
 互いに高みへと昇りつめ、白い闇へと誘(いざな)われていく。意識を失う寸前に暁の声が遠くで響いた。
「お前がいるから、俺は俺でいられるんだ…」
 ――優しい囁きに満たされた、安らげる場所が、此処にある。
413名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:13:19 ID:uHq+pad2
以上です。1レス目、題名とカップリングが抜けてしまっていてすみません。
>>393さんの赤桃と科白が一部似通っていて申し訳ないのですが、そのまま投下いたしました。
皆様、いつもお付き合い有難うございます。どうぞ良いお年をお迎え下さい。
414名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:35:17 ID:2Y1BtFCH
>>393さんも>>402さんもGJ!!!
新年前に思いがけないお年玉を頂いた気分です!

来年も職人さんたちの投下される小説を楽しみにしています。
皆様良い年をお迎え下さい。
415名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 19:32:12 ID:LKKdGPdI
おそば食べて帰ってきたらお年玉置いてあったーーーーー!
>>393さん、初めてとはとても思えません。GJ!
>>402さん、いつもながら切ない感じが(・∀・)イイ!
DVD見たくなっちゃったよ。ありがとうございました。

職人さんもここの住人の皆様も、どうぞよいお年を~。
416名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:22:08 ID:SQZUSyjd
赤桃職人さんGJです!!
年明け前に、続けてすばらしい作品を読ませて頂きました!!
テレ朝公式のチーフとさくらの着物姿に激萌えです(・∀・)
417名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 09:49:24 ID:n44ri00L
元旦朝からこんなすばらしい
お年玉見つけた自分はどうしたら…(;´Д`)ハァハァ

GJです!ありがとうございました~!
418 【小吉】 【1819円】 :2007/01/01(月) 15:14:03 ID:rM6jRkYb
職人様方グッジョブ! 
新年から良いモノ拝ませていただきますた。(*´д`)

今年第1号はどのカプがくるか密かに楽しみ…(*´д`)ハァハァ…
419名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 15:04:21 ID:661POTHr
新年明けましておめでとう御座います。
正月ネタと言えば正月ネタの青黄投下します。
420そして恋は始まった 1:2007/01/02(火) 15:05:08 ID:661POTHr
お屠蘇を菜月に面白がって勧めたのは映士だった。真墨はそんなに飲ませるな!と怒っていたが、半分酔っ払いと化した菜月はどんどん飲み進めていった。
結果として酔いつぶれたのは言うまでもない話。
比較的真っ当そうな蒼太に暁は菜月を部屋に運んでやってくれと頼んだ。他のメンツはまだまだ飲み足りないようでお子様だけがさっさと退散という訳だ。
「解りました」
暁の部屋で飲んでいた故に、ちょっと菜月の部屋からは遠い。女性と男性で住んでいるフロアが違う。
真墨から部屋の暗証コードを教えられ、蒼太はその通りに打ち込んだ。初めて入る菜月の部屋に少しどきっとする。
部屋自体は綺麗に片付けられていた。ぬいぐるみやら何やらで雑多な印象は受けるものの、女の子らしい可愛い部屋だった。
ベッドのシーツすらも可愛くて、微笑ましい。
そっと菜月を起こさないようにベッドに下ろし、肩まで布団がかぶさるようにした。
このままずっと寝顔を見ていたい気がしたのだが、それは出来ない。蒼太の中に欲望が生まれる前に立ち去ろうと思った。あまり長く帰らないのも不審に思われてしまう。
だがくっと何かに引っかかって出来なかった。
菜月の手が、蒼太の服の裾を握り締めていた。ぼんやりと目を開け、焦点は定まっていない。
「行かないで…真墨?」
勘違いしているのか。そうだ、とも、違う、とも言えなくて蒼太は戸惑ったまま沈黙を貫いた。
「あのね、怖いの…菜月の正体が解って…このままずっと一緒に居られるのかなって…」
真墨ならば菜月の手を離したりはしない。不安に思う理由が解らなかった。感情的になっているらしく菜月の目に、涙が溜まって行く。
「ボウケンジャーじゃなくなっても一緒に居られる?」
「―――?」
とても不思議なことを言うものだと思った。大体、菜月と真墨は一緒だった。入隊テストも一緒に受けたし、トレジャーハンターとしてだってパートナーだったじゃないか。
寧ろ、ボウケンジャーとは関係ない部分でずっと一緒だったのに何故そんな心配を今さらするのだろう。
421そして恋は始まった 2:2007/01/02(火) 15:05:56 ID:661POTHr
「菜月、蒼太さんのそばに居たいの…今年も居られる?ねぇ、真墨」
真剣な声音で聞いてくる菜月に蒼太の体温が上昇してしまった。うわ。何だよ…なんだよ、それ。
話を纏めると菜月は自分のことを?
そしてそれを真墨は解っていて、自分を指名した暁に反論しなかった?
ってことは…全てが仕組まれたことか。
蒼太は掴んでいた手をそっと外して、自分の手に握り返させる。小さな手がぎゅうっと蒼太の手を掴んでくるのが可愛かった。ずっとずっと心を痛めていたのかと思うと、息苦しくさえあった。
「菜月ちゃん」
「んー…」
「僕は菜月ちゃんが好きだよ」
「…蒼太さん?」
真墨は絶対に呼ばない呼び方に、菜月は驚いて目をぱっちり開けた。段々、覚醒していく。てっきり真墨だと思って話していたけれど、違っていた。そこに居たのは蒼太だった。
「やー!」
恥ずかしくなって布団の中に潜り込もうとしたけれど、出来ない。
「ずっと…菜月ちゃんのことが気になっていたんだ。さっきの話が嘘じゃないなら…誓うよ。ずっと菜月ちゃんと一緒に居るって」
暫くの沈黙の後に恥ずかしそうに顔をちらりと向け、菜月は呟いた。
「本当?菜月、信じちゃうよ…」
「僕は、菜月ちゃんにだけは嘘は吐かない」
これまで嘘なんて沢山吐いてきた。だけど菜月には絶対に言わない。蒼太の言葉に菜月はふわりと笑顔になった。健気過ぎる。
告白して、即物的だとは思うけど、止められない。
布団をずらして菜月の横にその身を滑らせる。菜月はちょっと緊張して身体を縮こまらせたが、蒼太に抱きしめられて力が抜けた。
422そして恋は始まった 3:2007/01/02(火) 15:06:28 ID:661POTHr
「キスして良い?」
「キス?」
それは何?と不思議顔。菜月はずっと眠っていたのだから、そういう知識はない。真墨も教えてこなかったのだろう。どこまでも彼らは家族だったのだ。
良くわからないという顔をした菜月にそっと唇を触れ合わせた。
柔らかな感触が蒼太の理性に僅かにヒビを入れた。驚いては居るが嫌そうな顔じゃなく、安心する。
欲しい気持ちがむくむくと沸き起こって、もう一度唇を触れさせた。そして今度は無防備に開かれた隙間から舌を侵入させて絡め取る。身体を硬くして握ってくる手の力を強めた。
「んっ…ふぁ…」
拙いながらも必死に応えようとしてくるのが堪らない。蒼太は菜月の身体を掻き抱いた。
細いくせに柔らかな身体だった。全てを暴いて確かめたい。
「好きだ…菜月ちゃんの全部を頂戴?」
「…どうすれば良いの?」
「そのまま――身を任せて」
首筋に顔を埋めて、吸い付く。ぞくぞくと菜月の身体に甘い痺れが沸き起こっていった。良くは解らないが蒼太が望むのならば良いと思えた。
着ていたパジャマのボタンを外すと、白い身体が蒼太の目の前に現れた。小さな身体だが胸はたわわに実っていてアンバランスさにぐっと来る。
持ち上げるように乳房の柔らかさを確かめ、ふにふにと揉んだ。まだ立ち上がっていない乳首を口にしてキュウっと吸い上げる。菜月は身を捩ってちょっとだけ抵抗を見せた。
「や…ぁんっ…」
「ん…可愛い」
「あぁん…何か…変…」
全体を包み込むようにして指の隙間で乳首を弄りながら、片方をキツいくらい吸い付いて愛撫していくと菜月の足は頑なに閉ざされた。初心な反応が可愛くって仕方ない。
いつかは自分から足を開くようにしてみせよう。
パジャマのズボンを下着ごとずりさげ、薄い茂みの奥にある泉に辿り付くと、入り口付近を縦に何度かなぞった。奥から溢れた蜜が濡らす。痛いかもしれないと思いながら、指を差し入れたら肉壁が抵抗を見せた。
「や…ぁ…」
「感じやすいんだね」
「あぁっ…」
増やした指が中をかき回すたびにぐぷぐぷと音を立て、後から蜜を溢れさせていく。親指の腹でクリトリスを弄ってやると悲鳴にも似た官能的な声が菜月から上がった。
423そして恋は始まった 4:2007/01/02(火) 15:06:58 ID:661POTHr
「あぁんっ…いや…そうたさ…っ…」
「ここに僕が入るんだよ」
「本当に?」
「うん…もう、準備は出来たみたい…良いかい?」
潤んだ目が蒼太をじっと見つめた後に静かに頷いた。蒼太はうっかりと避妊具をつけるのも忘れてそのまま中に入り込む。熱いそこが蒼太を隙間なく包み込み、締め付けた。
「や…痛い…」
「ごめ…ちょっと、我慢して…」
すぐに持っていかれそうになるのを必死に堪えた。全てを中に収めてしまうとほっと息を吐いた。菜月は苦しそうにしていて、罪悪感が駆け巡っていく。
耐え切れなくてゆっくり、ゆっくりと動き出した。
菜月の中は温かく心地が良い。包み込んで離さない。何度もキスをしながら蒼太は菜月に愛を囁いた。
「っん…ひゃ…ぁあんっ…あ、ぁっ…」
奥よりも浅く出入りしたほうが気持ち良いらしく、菜月の奥を暴きたい気持ちを抑えて蒼太は必死にともすれば暴走しそうな自分を御した。達するほどの刺激にはならない動きに、蒼太は焦れる。だがここで突っ走るのも何かが違う気がした。
「蒼太さん…」
「ん?」
「菜月、大丈夫だから…ね?」
おずおずと菜月が足を開いた。蒼太はあっという間に抑えていた理性が焼ききれるのを感じた。
「ひぁ…あぁっ…ん、蒼太さぁん…っ…あ、あっ…」
「ごめ…もう…っ…」
「…ふぁ…だめ…ぇ…あ、やだ、何か来ちゃうぅっ…!」
菜月が一際甲高い声を上げ、びくびくと内部の締め付けをきつくした。蒼太もまた耐えられずに菜月の中に精を解き放った。

しっかりと菜月を抱き込んで…蒼太はみんなの下へ戻るのを諦めた。こんな愛しい存在を残して離れられるはずもない。すぅと寝息を立てるのがまた可愛らしい。今日の出来事を嘘になんてしたくない。
確かに自分は彼女を抱いたのだ。
解って欲しい。不安になることなど一切ない。菜月が菜月というだけで蒼太には十分な価値を持つ。
今年は一年間、いい年になりそうだと蒼太もまた目を閉じた。
424そして恋は始まった オマケ:2007/01/02(火) 15:08:00 ID:661POTHr


「やっぱり戻ってこなかったな」
「…解ってるよ」
「妹の恋路を応援して偉いぞ、真墨」
「うるさい。だって…放ってなんて置けるかよ」
酷く素直な真墨に暁は笑って酒を注ぎ足した。
425名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 15:09:27 ID:661POTHr
お目汚し失礼致しました。
今年一年間、皆さんにとって良い年でありますように。
有難う御座いました。
426名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 09:20:19 ID:Dut/oior
青黄大好物!最高のお年玉です、GJ!!
427名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 13:55:37 ID:ueZ8bMlj
今日は鳥黄に激しく萌えw
428名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 20:42:55 ID:/jVivcIW
鳥黄禿萌えたw 
「鷲だったの?」な黄色とベタにコケるトリさんマジでかわゆす



・・・・・・黒か青に温泉妄想がバレて「・・・・・・・今夜は焼き鳥だな。」でも良し。
429名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 21:09:50 ID:gPSeBsxp
さくら姐さんのうなじに萌えた。
着物似合う...
脱がしたい…(;´Д`)ハァハァ
430名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 01:25:00 ID://rbrv45
温泉行けない腹いせにチーフにお代官ごっこという冒険を楽しまれる
そんなさくら姐さんが真っ先に浮かびますた
431名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 02:36:56 ID:SzjKCuE6
黒は越後屋、牧野さんは病のお父つぁんでよろしく。
432名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 11:35:22 ID:nNGS+4OT
ところで、桃と黄ってどっちが受なんだろうか?俺としてはさくら姐さんだが…
433名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 20:01:18 ID:rFTmX5PD
自分も姐さん受けだと思う。
いやだと言いながら菜月のペースに乗せられていく姐さん……萌え
434名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:27:42 ID:erIwXFpM
自分は菜月受に萌ゆる。
天然に姐さん大好き☆で懐く菜月、
戸惑いつつも、可愛さが愛しさに変わっていく姐さん、ってカンジで。



確か前のスレに誰かが書いてたが、黄色は黒も青も赤も銀も桃も牧野先生もトリさんも
無邪気に大好き☆な図しか思いうかばん。
435名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 19:12:01 ID:Hrx+EDn4
俺は桃受けかな。
桜子ちゃんのビデオを視られてる時の姐さんの慌てようが萌え萌え
436名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 20:26:18 ID:PQkFRmit
初めて小説投下します。
カプはボウケン銀黄。
エロ待ちの方、すいません。エロなしになってしまいました。
ちなみに個人的に菜月は(どこかに書いてありましたが)天然総攻めな気がします。
437絶対恋愛未満:2007/01/11(木) 20:27:11 ID:PQkFRmit


「あー、もう疲れちゃった!もう菜月歩けな~い。お腹減ったよぉ」
ミッションの帰りに菜月がそんなことを言い出し、その場にぺしゃんと座り込んでしまった。
実際今回ミッションに参加したボウケンジャーのメンバー全員に疲労の色は隠せなかった。
中でも体力のない菜月には特に堪えただろう。
「ほら、菜月。もうすぐサージェスに着くからしっかり歩け」
真墨は言いながら菜月の腕を掴んで立たせようとするも、菜月はその手を振り解いて座ったままだった。
「まあまあ真墨。女の子だもん。そりゃ疲れるよ。チーフ、さくらさん、休憩しませんか?二人も疲れてるでしょ?」
蒼太の突然の提案にさくらと明石は顔を見合わせた。
確かに皆疲れきっている。
明石はどちらでもよさそうな顔をしていたので、ふぅとため息のようなものを吐いてからさくらが代わりにこう答えた。
「仕方ありませんね。少し休憩でもしますか?」
「その必要はねぇ!」
さくらの提案を聞いた映士が突然そう言った。
「それより早くサージェスに帰って飯食おうぜ、飯!ほら、菜月。お前はここに乗れ。おぶってやる」
映士は突然しゃがんで手を後ろに廻し、背中を菜月に向けた。
「おんぶしてくれるの?本当にぃ?!あ、でも菜月重いよ?」
「構わねぇ。早く乗れ」
「わーい」
そう言って菜月はさっきまでの疲れが消えたようなぐらい元気よく映士の背中に飛びついた。
「ちょっ…。菜月!」
何かいやな感じを受けた真墨はそれを止めようとしたが、先頭を歩いている明石とさくらが歩き出してしまったため真墨も渋々歩き出した。
蒼太も菜月と映士の一連のやりとりを見て苦々しく笑い、真墨の隣を歩いた。
「妬けるね、まったく。下心がないからああいう風に出来るんだろうけど」
蒼太が後ろをチラッと見た。
「なんか勿体無いことしちゃったな」
蒼太は軽くため息をついた。
「お前じゃなかっただけマシだ」
真墨の呟いたその一言に、蒼太は少し笑った。
438絶対恋愛未満:2007/01/11(木) 20:28:05 ID:PQkFRmit

「映ちゃん、重くない?疲れてるでしょ?菜月、歩こうか?」
「大丈夫だ」
菜月が不安げに問いかけてくるが、映士は意に介さない様子で答えた。
しばらく歩き、少しだが前を歩いている4人から離れ始めたときに突然菜月は呟いた。
「映ちゃんの背中ってあったかくて大きいね~」
その瞬間、鼓動が早くなったのを感じた。
「あとで野菜いっぱいあげるね」
どこかいつもよりもふわふわとした言い方だった。
「あ、ありがとう」
少し頬を赤らめながら、慌て気味に言ったその返事を、菜月が聞いていたかどうかは定かではない。
菜月はすっかりその背中に安心感を覚えたのか、寝息をたて眠っていた。
それに気付いた映士は少し笑って、サージェスへと続く道をゆっくりと踏みしめた。
439名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 20:29:56 ID:PQkFRmit
スレ汚し失礼しました。
小説よりも小ネタに近いですね。
改行しなさすぎてちょっと見難いですね。すいません。
もっと勉強してきます。
440名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:08:39 ID:4KF7NbBa
頑張ってください
441名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:06:43 ID:OGRyQYI+
天然総攻めっつーか天然凶器かな。>菜月
無邪気ってのはたちの悪い凶器だ。
442名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 08:21:41 ID:haug33/n
銀黄サンクス!!
無邪気な菜月が誰に本気になるのか読んでみたい。
断片的に妄想するけど、自分は文章に出来ないし。
文才のある人がうらやましい・・・・
443名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 21:54:02 ID:7ggmsiQF
どなたか避難所作ってください...
444名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 06:12:23 ID:+cwnCczs
閉鎖騒動だから?今回はPINK無関係でそ。
445名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 22:42:03 ID:EuekU0ii
黄が本気になるとしたら誰だろう?
ずっと大事に育ててくれた黒か(この時点でもう保護者orz)
フェミニスト青か、頼りになりそうな赤か、俺様な銀か…
最初の3人はともかく、銀に本気になったら爆弾×爆弾で大変なことになりそうだ
446名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 09:01:36 ID:wZkG4d4g
さくら姐さん…
大掃除の件については赤桃好きの自分でも盲目過ぎたと思います…
447名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 12:03:51 ID:R5DUADlT
>>446
11月だもんな・・・
そりゃぁ真澄もグレる。
448名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 13:21:18 ID:vgNX+Sul
11月に掃除したきりで大掃除をさぼったのに
姐さんに妙に持ち上げられてしまったのでそうは言い出せず、
「冒険者は常に一歩先を……」とカッコつけてしまったチーフ。

ところで、
チーフが11月に自分の部屋を掃除したことから
それ以後に掃除をしていないことまで知ってるのは
ストーカーの域に達してないか。
449名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 06:05:45 ID:hCjwECwt
11月。チーフの部屋を訪問

あんまりひどい状態だったので、二人で片付け

汗かいたり埃被ったりしたので、二人でシャワー

シャワーでその気になったので、二人で(ry

12月。クリスマスのドタバタの後で部屋へ

明らかに掃除をしていない、がチーフがなし崩しに外へ連れ出し(ry

年越しはさくらの部屋で



と、ここまで妄想しました。皆の前でアレを言ったのは、半分は
皮肉だと脳内補完。
エロパロスレ的にはどうでもいいけど、チーフの部屋は本当に
物が少ないか、反対に極端に冒険関連の物で溢れかえってるかの
二択っぽいイメージ。(動物のお医者さんの漆原教授の部屋を連想)
450名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 06:47:26 ID:2rZeSmr3
部屋話いいなぁ!
451名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:04:26 ID:cI8p3HFn
>>449
どっかで拾ってきた変なお面…
あやしげな吹き矢…
誰かさんのために買い置きした缶入りしるこドリンク…
効能不明な煎じ薬…は無いかw
452名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:56:07 ID:LRvhpsH3
いやいや、いいぞ効能不明な煎じ薬w
453名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:06:25 ID:qBpN3/lt
大掃除ってしないで終わる人も多いので、11月とはいえ、
一応やったチーフはえらいのでは?(笑)
黒のお部屋は見事に黒かったですね。てことは他のメンバーの部屋もそうなのか?
チーフの部屋は真っ赤で、さくらの部屋はピンクピンク???
454名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 02:14:30 ID:c5VzgDdl
菜月の部屋は黄色というよりクリーム色っぽいな。
455名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 18:13:43 ID:/wY3it29
シルバーは銀色じゃなくて野菜だらけだとおもわれ
456名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 12:36:11 ID:uQrrCWFh
ベッドの下にもやしとか生えてそうwww

ウッカリ、床に押し倒された桃が見付けて、甘い雰囲気も押し退けて、
物凄い勢いで掃除を始めそうだ(*´∀`)
457名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 23:10:05 ID:JJWPJ0D/
えちー絡みのプレシャスが関わってくる話もありだと思うんだ。
何かしないと鍵が開かないとか鎮まらないとかw
458名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 23:14:13 ID:cSDX57eM
昔やったことのあるアダルトゲームだと、ドアノブがアレで
抜いてやらないと開かないとか、剣の邪気を鎮めるのにその
グリップでオナヌーしなくちゃならんとかいうのがあったなぁ。
エロ迷宮にさくらを放り込むとかいうのは、ちょっと萌えるかも。
459名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 16:48:33 ID:ykL0QXnU
黄色の方がいいな。青黒と一緒に放り込まれるとかw
460名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 17:05:31 ID:o8BrCiH0
巻き込まれて求められるままエロい目に遭うのが菜月。
状況に強いられつつ自分から「するしかない」と動くのがさくら姐さん。
そんなことを考えたのは俺だけでいい。
461名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 19:43:19 ID:2SeJNfQq
いっそレムリアの遺跡@クエスターがいじりました☆
で、その中心部で動力元としてアンアン言わされてる黄色と、
その救出に向かう桃とその仲間達@被害担当は桃だけ。

ってのでいいよ。
あんまりカップルスレ向きじゃないけどな!
462名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 20:37:43 ID:o8BrCiH0
カップルスレだってことを半ば忘れかけてた。ちと自爆してくるorz

あれか。封印解除条件とかに体液絡めて、及んでるうちに任務忘れるとか。
463名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:56:27 ID:l0eNpWbC
・・・で、風萌えの俺はどこに行けばいいんで?
464名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 10:51:20 ID:cbimgMi4
真墨失踪により残された菜月を……
つ 蒼太が慰める
つ 映士が慰める
つ ズバーンが(ry

チーフはむしろ慰められる側で。
465名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 11:34:08 ID:khfqF1Ld
チーフ慰める役目は一択かよ。
466名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 14:39:39 ID:cbimgMi4
個人的に、さくら姐さんとカップリングできる男が何人いようと
チーフとカップリングできるのは一人だけだと信じて止まない
というだけの話で。不快にさせたらスマン
467名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 14:40:57 ID:1mgyii1W
いや、3択
つ さくら姐さん
つ ズバーン
つ 牧n(ry
468名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:26:11 ID:YPItckcv
今日黒が闇堕ち逃れたのは、絶対黄のスパチラのおかげだと思うw
469名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:33:04 ID:6joqKKec
なんかこないだから、他人の書き込みに妙に突っかかる人が
いるけれど、他人の書き込みにケチつけるくらいなら、自分の萌えを
素直に書けばいいのにと思う。
>>459なら、
>黄色の方がいいな
よりも『自分は黄色を青黒と放り込む』に加えて、自分の見たい
シチュエーションも書けばいいだろうし、>>463はシズカ萌えの
話をしたいなら、『トラップは忍者に任せろ』とかなんとか
割り込むなり、別のネタ振ればいいじゃないか。


今回、下手をするとシズカあぼ~んかとびびってたが、
必殺技から離脱はできたっぽくてほっとしてる自分が
ごねてみる。
手当て→お礼エチーというシチュが見たくなったんだが、相手が
思いつかないんだ…意外とチーフとかでもおもしろそうだけど、
一番好きなカップルが赤桃なので、素直には踏み切れない。
470名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:06:21 ID:dyqOQw4B
別にどっちも突っかかっているようには思えないんだけど。
素直な感想。
471名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:35:27 ID:RzvW7gm1
赤桃に対する同意がなかったのを悔しく思ってるだけな希ガス・・・>>469
ちゃんとその後、話がつながって盛り上がってたんだからいいじゃん。
472名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 12:24:36 ID:7D/bHTtF
話を切換

黒が一番最初に思い出す笑顔が黄な事に萌えた(*´∀`)
黄は癒しだな~。
473名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 14:13:32 ID:oI5ZI470
黄のブログを見た結果、ものすごく黄桃inバスルームが読みたくなった。
どこぞ神さまはいらっしゃいませんか?
474名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 14:55:13 ID:upz0x3OW
私も黒が一番最初に思い出す笑顔が黄な事に萌えたクチです!!
駆け寄ったのも黄だとよかったのに~
来週は黄は黒をさがしまわったりするのかなあ
475名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 23:27:50 ID:Bjuz6RVW
消えた真墨を探してヘトヘトになってサロンで力尽きる菜月。
それを見てジェラシー沸き上がる蒼太と映士。
そんな光景が思い浮かんだが、これってカップリング話になるんだろか。
476名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 19:53:40 ID:vtKVMd4r
まだでてないのって赤黄、銀黄、黒桃の3つだっけ?
477名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 22:10:56 ID:in7sizo3
銀黄はちょこちょこ出てるぞ。
478名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 22:18:20 ID:QECMaihD
赤黄っていいなぁって思うんだけど、出てないかぁ
今度書いて投稿してみてもいいかな、なんだかエロにしたら
黄の方が攻めっぽくなりそうだけどw
479478:2007/01/27(土) 02:43:48 ID:Q9zioEp5
カップリングは赤黄でタイトル……は「おるすばん」で

ひたすら甘甘、でちょっと脈略が無いかもしれない。
赤黄って出たこと無いらしいから、苦手な人はスルー希望
480赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:45:27 ID:Q9zioEp5
今日は久しぶりのオフ。
気になった本を買いに行こうと考えていたのだが、恒例の「留守番当番押し付け合戦」に
チーフである明石はまさかの敗退。
いや、夜には順番が回ってくるのだけどそれだってどうなるかわからない。
もしかしたら敵が現れて直ちに出動、次の日からまた……という可能性も十分ある。

(参った……あの本、人気なんだがな)


ため息をついても始まらない。
仕方なく、通の間では大人気「月間冒険野郎」の先月号を手にとった。
実際は明石が思うより人気は無く、それこそ平積みにもされないような雑誌なのだが。
明石にとってはこれほど面白い雑誌は無いのだ。恋は盲目という言葉もある、許してやって欲しい。

とは言ってもやはり先月買った雑誌だ。すでに全てのページの隅から隅まで読破してしまっている。
どこを見ても見たことのあるページで、30秒も経たない内に興味はどんどんと薄れていった。


「はあ……っ」


雑誌を顔に被せ、カウチの上で力を抜いて目を瞑る。
暇だ。仕事も無ければ冒険もない、これほどの地獄があっただろうか。


「チーフ?チーフ寝ちゃったの?ねえチーフ~!」


……いや、ない。
明石がむくれて体を横向きにすると、もう一人の留守番当番である菜月はさも楽しそうに
きゃきゃきゃと笑うのだった。
はぁ。
再びため息をついた。彼女に聞こえないようにできるだけ小さく。
481赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:46:09 ID:Q9zioEp5
明石が雑誌を顔からどけると、そこにはむくれている菜月の姿があった。

「あーあー。菜月チーフとお買い物に行きたかったのになぁ」

体を左右に揺らしながら、柵の向こうに足をぶらぶらとさせ呟く菜月。
その姿はまるで幼子のようなのに、実際の年齢を考えると自然と笑いが込み上げてしまう。
ぷ、と笑うと勘違いした菜月が「笑わないでー」と頬を膨らませた。まあ、あながち勘違いでもない。

「菜月は誰でもいいんだろ?俺じゃなくったって真墨や蒼太、さくらだってさ。映士もいるじゃないか」
「真墨と蒼太さんとさくらさんはこの前一緒に買い物にいったもん。
 映ちゃんは……どうしても市場に行きたがるんだもん!野菜ばっか買ってつまらないの」

思わず笑いそうになったがやめた。
それはつまり、まるで今「どうしてもチーフと行きたいの!」と行っているように思えるが、結局は
明石が一番最後に誘われている、ということではないだろうか?

(俺はそんなに誘いにくいのか?)

確か菜月と休日が被った日は今までも何回かあったはずだぞ、と。
余計気持ちが覚めていくのを感じながら、今日何度目かわからないため息をついた。


「俺だって一緒に行ってもつまらないぞ? 大体本屋だとか、俺に興味のあるものくらいしか見ないし」
「チーフはそんなこと言うけどきっとエスコートしてくれるもんっ」

にこ、と菜月が笑った。

この少女のこの笑顔というのは、どうにもむず痒さを感じさせられる。
純粋さに満ちたそれは、見ているこちらが恥ずかしくなってしまうのだ。
482赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:46:46 ID:Q9zioEp5
「あ、チーフまた雑誌……だめっ」

思わず顔が上気したのが自分でもわかって、明石が再び雑誌を顔に被せるとものすごい勢いで
それを剥がされてしまった。
目を逸らすも意味が無く。
赤くなったそれに気づいてか、それとも何も考えていないのか。晒された顔を見て菜月はまた笑った。

「菜月……」
「チーフかわいい!ねえチーフー」
「やめろって菜月、俺をからかったって何も楽しくないぞ」

やっぱり気づかれていた。
本当は心臓がばくばくと鳴って、動揺しきってるのを隠すために平静を装っても彼女の前では
全てが無駄になってしまう。
つんつん、と頬を突付く細い指。
目を瞑るとそこに神経が集中してしまって、妙にぞわぞわとしたものが背筋を駆け巡っていくのが
生々しいほどまでに感じられる。

(かわいいなんて親以外に言われた事ないんじゃないか……)

いや、蒼太あたりならふざけて言いそうなものだけれども。

良くも悪くも真面目な男の耳に菜月の茶化すような言葉が入るたびに、彼は脳みそをどろどろに
溶かしてしまいそうなくらいに体を熱くしながら考え込んでしまうのだ。
真面目……いや、冒険馬鹿の明石にとって、彼女の一言一言がおかしいくらいに体を熱くさせる
要因となってしまう。

慣れていない。彼女のようなタイプは。
483赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:47:20 ID:Q9zioEp5
「チーフ?」

顔を背けると、菜月の声のトーンが変わる。心配、しているのだろうか。
明石にはその顔が見えなかったので、わかるはずもなかった。

最近までは彼女の言動にここまで動揺することなどなかったのに。
考えて、その考えに更に体を熱くさせた。最近何かがおかしい。
菜月はただその純粋さを振りまいているだけなのに、それに妙に体が反応するのだ。

「チーフ……おかしいよ?ねえ、チーフ」
「菜月……菜月は真墨が好きか?」


(なっ何を聞いてるんだ俺は!!)


焦ってもときすでに遅し。
考えてもいなかったのに口から飛び出したのはくだらない質問だった。
案の定彼女の顔はぽかん、としていて何を聞いているのか全くわかっていない状態。
まずい、と思って明石が言い直そうとするとその前に菜月が口を開いた。


「好きだよ?どうしてそんなこと聞くの?」
「いやあの……なんていうか……」
「ねえ、どうしてー?」


今自分がどんな顔をしているのか。菜月がどんな顔をしているのか。どうしても知りたかった。
それは顔を菜月に向ければ全てわかるのだろうが、知りたいと思う反面恐ろしくて仕方が無い。
体の疼きは止まらない。
心臓のまた奥へ奥へと進んだ先にあるそれが、びくびくと震えて今にも弾けそうになっているのを
どうして抑えられようか。


「菜月、菜月はみんな好きだろう?俺のこともどうせ好きとか言うだろう」
「うん、だって菜月みんな好きだもん」
「蒼太だってさくらだって映士だってみんな好きだろう?」
「もー……だからー……」


「それだったらいいんだ」


拗ねている。


自分でそれがよぉくわかって、明石はなお更顔を菜月に隠すようにもぞもぞと体を捩じらせた。
筋肉のがっしりとついた体の男がこんなことをしているのをもし菜月ではない人物が見たら
正直「気持ち悪い」と思うに違いない。
だけども抑えられようが無いのだから、仕方が無いのだ。


「チーフ?……ねえ、チーフ」
「菜月、ココアを作ってきてくれ。これは命令だ」
「やだ。やだやだやだ!チーフこっち向いて!」
「頼むから菜月……」
「やだ!」
484赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:48:12 ID:Q9zioEp5
気づけば、腕の中に華奢な体の彼女がいた。

「チーフ……?」
「我侭、いうな菜月……ッ」

段々と冷静になっていく頭。
呆然とした表情で自分のことを見上げる菜月に罪悪感を感じていないわけではなかった。

本当は「そこにゴキブリがいたんでな」とか「体温が下がってきている」とか
そういった言葉で誤魔化そうとしていたが―何度も言うが彼は冒険 バカ である―口は
訳のわからない言葉を吐くか荒い息を吐き出すばかりだ。

(いやだと言ってくれ、菜月)


おかしい。
やっぱり自分はおかしい……危機すら感じるほどのこの気持ちを、どうにか整理させたい。
ここで菜月が「キャー」だの「イヤー」だの叫んでくれればこれは消えてなくなってしまうんじゃないかと
思ったからだ。
そんなはずないのに、冷静になったはずの明石はそれしか方法がないように思えて仕方がなかった。


「菜月」
「チーフ、チーフは菜月のこと好き?」


「菜月はね、チーフが一番好き!」


期待していた言葉が返ってくること無かった。


「すっごく好きなんだよ?チーフは?」
「お、俺、おれ、お、おお、俺俺は、そのチーフと、して」
「チーフ暖かい」


明石の胸板にぴたりと頬をつけて菜月が呟くように言う。
それがじんじんと明石の耳を攻め立てて、意識もしていないのに勝手に菜月を抱きしめる手が強まっていく。
そして服越しにふくよかな胸が押し当てられて、気がおかしくなりそうなくらいに体が熱くなっていった。
言動や声の調子はまるで子供なのに、体や顔は立派な大人のもの。

彼女の全てが明石の全てをおかしくしていく。
さくらのように、本来ならば明石の性質に最も合ったまじめな女性とはまるで正反対な彼女のかわいらしさが
原因なのだろうか。
本当なら真墨や蒼太のような人物の方がお前には合ってるよ、ハハ、と思うからこそ
自分が彼女のことを手に入れたときのことを考えるとなんともいえない思いに駆られる。

二人きりになりたくなかった。
こうなってしまうことはわかっていたのだ。
抑えられないことくらい。



「俺も……俺も、きっと好きなんだ」
485赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:49:14 ID:Q9zioEp5
人生で初めて、告白というものをした。

生まれてから今この時に至るまで、恋したのは女性ではなく冒険だったのだ。
なのにこの甘い感情が頭の頂上から足の先まで全てをおかしくしてしまう。

いつも仲間達で集うサロン。
その一角で、菜月に口付けた。
菜月は嫌がる様子なくそれを受け入れ、柔らかな唇を貪るように。
背中をぎゅう、と彼女が壊れないように力を抑えて抱き寄せ、そして彼女もまた明石の背中に
両腕を回して強く抱きついてきた。
座っていたカウチから立ち上がり、そのまま差し込むように舌を彼女の口内に侵入させる。
一瞬たじろぎ、しかも資料―何の資料、とは聞かないことだ―に書いてあった情報くらいしか
しらない無作法なそれで菜月は嫌がらないだろうかと考えたが、やめた。
そんなことで幻滅するような彼女ではないと思ったのだ。

菜月も恐らく、こんな行為知らないのだろう。
舌を、入れればいいのかな?……そんな声が今にも聞こえてきそうなくらいのたどたどしく
明石の口内に自らのものを侵入させてくる。
お互いよく知りもしない行為を、手探りのように。

それでも十分快感を感じることが出来た。ぞわぞわと背筋を走るこれはきっとそうなのだ。

菜月の顔がやがて赤く染まっていく。
おさげが揺れ「ん」と声が漏れるたびに、胸の奥が疼いた。



唇を離し、お互いに軽く息を吐く。
菜月の蕩けてた表情を見てぷ、と噴出すとあからさまに拗ねた様子で頬を膨らませた。

「菜月はこんな表情もするんだな」
「チーフだってそうだよ?菜月だけじゃないもん……」
「もっとしたいんだけどな、だめか?」
「いいけど、チーフも同じ顔してるってば」
「わかったわかった」

きっと菜月の言う様な顔をしているだろう。
だが認めたくない、というのが正直な気持ちである。男は優位であるべきだ、と勝手な理想を持っている
明石は動揺した気持ちを誤魔化すように笑って菜月をなだませた。
486赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:51:27 ID:Q9zioEp5
何にしろどうにか余裕を見せたい。
菜月の表情を見たその時から顔を出し始めた男の性が、そんなことを思わせる。
それには次の行動に移すことが必要だ。

そう思い、再び口付けようとすると菜月が胸板を両腕で軽く押してそれを止めた。
拒否されたかと思い、一瞬頭が白くなりかけたが思考が途絶える前に菜月が明石の腕を掴む。

「菜月?」
「チーフ……時間、あるよね」
「え、いや」
「菜月、知ってるよ。真墨が持ってるえ、エッチな本とか見たことあるもん」


何のことだろう、と思ったが。
次の瞬間、質問に答えるように菜月が行動に出た。

ふに、と手に柔らかな感触を感じる。
それが何なのか本気でわからなかった。一瞬だけ、だが。

「なっ菜月?!」

思わず声が上擦る。
菜月につかまれた腕、その腕の行き先は彼女の胸だった。
先ほど体にぴたりとつけられていた胸に、今は明石の腕が押し付けられている。
彼女が力を込めるたびにその柔らかさが手から伝わってきて、余裕などと言っている暇はない。

「ちーふ……」
「いやあの、菜月……」
「チーフ?」


嫌いなの?菜月のこと

問い掛けるようなその瞳が、気持ちを焦らせる。違う。そうじゃないんだ菜月。
どう誤魔化そうとしたが考え付く前に手が動いていた。


(ダメだもう……俺は)


今まで数々のプレシャスを得てきた手が、今は菜月のプレシャスを……なんつって。

いやいやそんなことをいっている場合じゃない……不滅の牙が古代の美少女にかぶりつく、なんつって。

いや、そんなこと言っている場合じゃない。
487赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:52:51 ID:Q9zioEp5
明らかに、動揺している。
いつもの彼なら考えられないほどの動揺のしっぷりをもし他のメンバーが見たのなら笑ったかもしれない。

慌てている割にはちゃっかりその手はゆっくりと菜月の胸を揉んでいる。
その柔らかさが自分をおかしくしているのに、もう止められそうにも無かった。

「あ、ん……チーフっ」
「菜月……」


片手で胸を掴んだまま、片手で肩を掴みカウチの方へとその体を押し倒していく。



服越しでは物足りなくなった手が勝手に菜月のジャケットを脱がしていった。
胸を覆う下着を上に擦り上げ、晒されたそれにむしゃぶりつく。
下着は外し方がわからなかった。薄い黄色のそれが額に当たるたびに経験不足が泣ける。

「あ、あぁぁっチーフ!!やっ!菜月変……っ!」
「ん、く」

大きな胸。
手で揉んでいる胸の、指の隙間からこぼれるそれを見るともう冷静さなど保っていられなくなるのだ。
舌を這わせる度にびくびくと振るえる体も愛しい。
突起を指でつまみ、片方を歯で甘く噛むと菜月の口から甲高い声が上がった。
切ないその鳴き声が耳にこびり付く。

純粋で、まだ幼さを残す少女にこんなことをしているのかと思うと、その罪悪感がまた明石を
興奮させた。


「気持ちいいか……っ菜月」
「うん、うん……きもちいい、よ……チーフ……」

感じすぎて、すでに意識も朦朧としているのか菜月の顔は極限まで蕩けていて。
その顔を見て、抑えられるはずもない欲望をズボンのチャックを下ろし、開放した。
488赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:53:30 ID:Q9zioEp5
曝け出された明石の性器を見て菜月は目を真ん丸くする。
そりゃあそうだろうこんなもの見るの初めてに違いないから……

「真墨の持ってた雑誌のと違う……」
「えっ」
「ちっちゃ」
「まった!!その先は言うな!!」


ああもう、こんなときでも。

肩をがく、と下ろすと菜月が笑った。
こんな状況になっても彼女の笑顔は少しだって穢れていない。
頭を優しく撫でてやると、ふふ、と笑う菜月の胸が少しだけ揺れた。
勢いだけで攻め立ててしまったそれを、今度は優しく揉みしだく。
ひくん、と体が動いて、その後は緩やかな刺激に顔を綻ばせ菜月が優しく笑う。

この笑顔が全てをおかしくしたのに、今はこの笑顔が明石の頭を正常なものへと戻していくのだ。

(やっぱり……俺は好きなんだな、菜月が)


まるで冒険から帰ってきた自分を優しく迎え入れてくれる母のように笑うその顔が、たまらなく好きだ。
幼い、無邪気な笑顔を疲れた体を癒してくれるであろうその笑顔が、好きだ。


一緒に、もっと、より深く一緒に。
489赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:54:16 ID:Q9zioEp5
お互い服を脱いで、裸になってしばらく笑いながら絡み合った。
髪を解いた彼女はがらりと雰囲気を変えて、だけれどもやはり鼻を鳴らして笑う彼女の表情は幼い。
かわいい。
何度彼女に囁いただろう。

やがてじゃれるのもいい加減にしろ、と言われたかのように思えて明石は菜月と見詰め合った。
彼女の顔には多少の不安が見て取れる。
それでも奥に彼への絶対的な信頼が見えた時、恐ろしいほどに胸が高鳴るのを生々しく感じた。


菜月の秘所に手を当て、指を差し入れる。
慣れていないそこが、異物を追い出そうと力強く指を締め付けた。

「んっ」

顔をゆがめる彼女に、思わず指を抜こうとしてしまったが、やめた。中途半端な優しさは彼女のためにならない。

ぐ、と奥に指を進めていき、ある程度の場所でほぐすように指を動かす。
胸がどきどきする。
頭がくらくらし、オーバーヒートしそうだ。


「いたぁ……っ」
「我慢してくれ、菜月」
「うん……!」


菜月の涙が滲んだ目を見て、一瞬決意が揺らいだがなんとか抑えた。
早く、彼女と一緒になりたい。
それが今明石が最も望むことだった。



「それじゃあ、入れるぞ……菜月」
「チーフ」
「ん……?」
「好きだよ、本当に。本当に本当に、菜月はチーフのことが好きなの」


にこ、と笑う。

それをきっかけに、明石は性器を菜月の秘所に押し入れた。

ぎゅうぎゅうと押し込めるように、無理をさせていることなど背を弓なりにさせる彼女を見れば一目瞭然で
本当なら止めてあげたいのに止められないのが現状なのだ。
菜月のためにならないなどきっと嘘だ。
この渦巻く欲望が抑えられないのを菜月のせいにしている。


やがて膜が性器が進むのを隔てて、菜月の口から「嫌」という言葉が出てきた。
いや、いや、痛いよ、チーフ。もうやだ、チーフ。

可愛い。菜月が、可愛くて仕方が無い。
だが思いとは反対に、冷静に、非情なまでに明石のそれは先へと進んでいく。
彼女の「初めて」の証を破り捨てても、その動きは止まらない。
490赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:55:36 ID:Q9zioEp5
「ああぁぁぁぁあぁ!」
「菜月……!菜月、菜月!!」

何度もその名を呼んだ。
やがて彼女が痛みのせいで気絶したその後も、何度もその名を呼び続けた。


心が、体が、彼女を求めている。
一緒になりたい。

その思いだけが明石を占領していた。
491赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:58:02 ID:Q9zioEp5
「チーフのジャケット……汚くなっちゃったね」


カウチを汚さないために敷いたジャケットは、菜月の言う様に見るも無残な状態になっている。
もうこのジャケットは着れないだろう。
自らの精液と菜月の血液でぐちゃぐちゃになったジャケット。

もちろん、菜月の腹の中で吐精しなかったからこその惨状だ。
いくら興奮していたからと言ってもそこまで明石はバカではない。
それでも、コンドームを付けないで彼女に性行為をしたことについての反省はあった。

そんなことばかりじゃなく、やはり数々の罪悪感がある。
だが後悔はしていない。後悔していない自分にまた罪悪を感じた。


「チーフ……?ねえ、菜月、ね」
「うん……」
「後悔とか、してないからね。勘違いしちゃやだから」




また彼女を抱きしめる。
彼女の肩に掛けたジャケットがぱさりと床に落ちていき、柔らかな肢体が直に肌に触れて気持ちがいい。

触れるように口付けると彼女はまた笑った。
啄ばむようなキスを、喜んで受け入れる彼女が愛しい。

真墨が彼女を「かわいい」と思って仲間にしたように、明石もまた彼女の愛らしさに頭をぶちぬかれているのだ。

もっと笑って欲しい、自分のために。
彼女と一緒にいたい。


「好きだ、菜月」


お互いの体を引き寄せる力が強まった。


「菜月もチーフのこと、だぁいすきっ」
492赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:58:48 ID:Q9zioEp5

『レッド君、またジャケットの注文?』
「あ、はい……えっと、はい」

「チーフ今度はどこ冒険したんですか?」

Mr.ボイスに呆れて言われるのを聞いてさぞ楽しそうな顔をする蒼太が、調子よく言った。
彼が笑っているはきっと、ジャケットがダメになった理由が「ゴキブリから逃げるために騒いでいたら
転んで派手に破いてしまった」という菜月の口から出たわけのわからないものだったからに違いない。
慌てず冷静に、適当に「アイロンに失敗した」とか言えば良かったものを菜月が思わず
取り繕ってしまったのだ。
それを信用している仲間に対して感じるこの罪悪感をどうしてくれるのだろう彼女は……


『君、ただでさえジャケットダメにすること多いんだからさーぁ、気をつけてよね』
「ハイ……」
『今度くだらない理由でダメにしたら上半身裸だからね』
「はい…ってえぇ?!」


反論しようとするも、すでに通信は途切れていた。
サロン中に笑い声が響き渡る。

そこに菜月の姿は無い。
皆には「風邪を引いたのかもしれない」と言ってたが、実際は腰痛に耐えかねて例の適当な嘘をついてから
明石を置いてそそくさと去っていってしまったのである。


「全く勝手な奴だ……」
「いいんですか、サージェスの意思にそんなこといって」


にやにやと笑う蒼太。
いやいや違う、そっちじゃないというかそれじゃないというかと慌てて言うも、その顔はにやけたまま。
……もしかして事情を知っているんじゃないかとすら思ったが、考えるのはやめた。恐ろしすぎる。

493赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 02:59:41 ID:Q9zioEp5
「よし、それじゃあみんなが帰ってきたことだし……ちょっと外に出てくる」
「あ、チーフ!アクセスラーは忘れちゃダメですよ!」
「ああ」

エレベーターに乗って、戸が閉まった途端笑い声が聞こえてきたが気にしないようにしよう。
すっかりうっかりものさんキャラの定着した明石の話で場内はこれから大盛り上がりを見せるに違いない。

「全く」

ひやりとした風が明石の体を包み込む。
それでもぬるいと感じるくらい、体が熱い。


(本はまだ、売れ残っているかな)


ふと思い出すと、先ほどの情事が思い出されて顔が一気に赤くなったが、
うっかり間違えて牧野センセイのいる研究室に到着してしまい、更に明石は赤面することになるのだが
今この満ち足りた気持ちに浸る彼が知る由も無かった。

思い出すのは、彼女のかわいらしい笑顔ばかりなのだから。


end
494赤黄 「おるすばん」:2007/01/27(土) 03:01:19 ID:Q9zioEp5
長くなってしまいすみません

赤黄結構好きなのに無いと聞いてちょっと寂しかった……
元々赤桃が好きなんで、また書いたら投下しにくる
495名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 12:02:00 ID:JNuEqfee
赤黄GJ!
いいよ~萌えたよ~……チーフにw
496名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 17:01:29 ID:ANtU/5OD
なんだかんだ言いながら、俗世間から外れすぎてる(?)
チーフが恋愛やエッチに弱い。
497名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 23:20:33 ID:MwK2hA+S
赤黄書いていいっスか?
498名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 23:54:24 ID:H7VdUzyU
ちょ、マジGJ!!!!
499名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 02:04:03 ID:AIRAMsE3
菜月かわええ。GJってヤツだな!
500名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 02:51:16 ID:QF8bGuJc
じゃあ次は黒桃でコンプリートしようぜ!

求む神!
501493:2007/01/28(日) 19:52:25 ID:9E05ewXV
感想くれた人ありがとうございます!!
すごい嬉しいッス

黒桃!いいな黒桃!誰か書こう!コンプリートw 
>>497
激しくいいと思います
502名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 12:23:06 ID:JICBIoZy
来週の予告で、桃だけサージェスに帰ってくる様だけど、そこへ颯爽と
黒登場で残された二人で本能全開エチーとか良いな!
503名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 23:14:35 ID:JKq94v4y
今週、誰かが前に妄想してたとおり、落ち込む菜月←慰める蒼太な流れでしたな。
いろいろ妄想しちまった
504名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 23:17:33 ID:dUQcYLSZ
2ch止まってる間、することがなかったんで
初めて小説書いてみました。

流れに反してボウケン銀桃で申し訳ないですが、貼らせてください。
タイトルは「たいせつなもの」。
勝手に設定作ったりしてます。気分を悪くされる方がいたらごめんなさい。
505銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:18:58 ID:dUQcYLSZ
とうに日も落ち、夜の帳が降りた頃。
職員も夜勤担当を除いては既に帰途につき、
昼間の忙しさが嘘のように静まり返ったサージェス。
その地下に設けられたある一室に、女は一人立っていた。


ピンと張り詰めた空気。
痛いほどの静寂の中、女は遠くを凝視したままスッと利き腕を上げる。
フウッと息を吐き、そして静かに吸い込む。
一瞬の静止。

パアンッ!

乾いた銃声の先には、中心付近を正確に幾度も打ち抜かれた
訓練用の標的があった。


「たいしたもんだな。さすが元プロ」

パチパチパチ、と軽い響きの拍手とともに映士がドアを開けて現れた。

「・・・約束の時間はとうに過ぎてます。
訓練を申し出たのは高丘さんのほうですが?」

標的をじっと睨みつけたまま、抑揚を抑えた声でさくらが返す。

「ワリィな姐さん。ちょっと菜園に寄ってたらドロだらけに
なっちまってさ。ひとっ風呂浴びてきたんだ」

濡れ髪に普段着、周囲にシャンプーのいい香りを漂わせて近づく映士を
ちらと一瞥すると、さくらは腋のホルスターから一丁の銃を抜き、
映士に手渡した。

「時間がありません、始めましょう」
506銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:19:48 ID:dUQcYLSZ
ガイとの結界内での一戦後。
一時は生死の境を彷徨った映士も既に全快し、通常の業務に戻っていた。
結局さくらが映士の見舞いに行くことは最後まで無かったが、
重要な任務を二人で成し遂げて生まれた連帯感からか、お互いの間に
わだかまっていたギクシャクした溝はだいぶ無くなり、さくらが
小言をいうことも少なくなっていた。

そんな折だった。
映士がさくらに突然、「なぁ姐さん、俺に射撃教えてくんねぇか?」
と申し出たのだった。

どうやら錫杖や武具としてのサガスナイパーでは無類の強さを誇る映士だが、
スナイパーモードでの射撃は経験の無さからか苦手意識を持っているようで、
以前では言い出しにくかった希望をこれを期に、とさくらに伝えたのだった。

一方さくらも「射撃を?構いませんけど」とあっけないほどの二つ返事で了承し、
今日はじめての居残り訓練と相成ったわけである。
507銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:20:39 ID:dUQcYLSZ
「俺さぁ、拳銃っていうの?撃つの初めてでさぁ。結構重いもんだな」

さくらから銃を受け取った映士は、見た目にも分かるほどウキウキした様子で
早速マガジンに弾を込め始めた。

「待ってください、いきなり実弾を撃つなんて無茶です。
まずは各部の機能の説明と、分解・組立の訓練、そして射撃姿勢と・・・」

「はぁ?そんなのいいよ。要は撃てりゃいいんだからよ」

「よくありません。この時間は私が教官です。従ってください」

「相変わらず固てぇなぁ・・・ここは軍隊じゃねーっつーの。
ここに弾込めて、セットして安全装置外してバン、だろ?」

見よう見まねながらも、サッサと一人で準備を始めていく映士。

「ちょっと高丘さん・・・!お願いですから言うことを聞い・・・」

その時だった。
既に射撃可能な状態となっていた拳銃の銃口を、物珍しそうに映士が覗こうとした。

「!!」

サッと顔色を変えたさくらが、咄嗟に映士の手首を掴み、ひねり上げる。
そして関節をきめられ、拳銃を握ることもままならなくなった映士の手から
さくらがそっと拳銃を取り上げた。
508銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:21:26 ID:dUQcYLSZ
「痛ってえな!なにしやがん・・・」

「銃口を人や自分に向けるなっ!!!」

ハッと見上げた先には、今まで見たこともないような形相で四肢を震わせながら
こちらを睨み返すさくらの姿があった。

「・・・・・・・・・わ、わりぃ」

怒りを返そうとした映士もさすがに剣幕に押され、俯いてしまう。

「もし誤射して死んだらどうするんですか!?引き金の感触も知らないくせに!!」

「・・・だから、悪かったって。済まねぇ、言うこと聞くよ」

「分かってないです!そういう問題じゃない!!」

「じゃあどうしろって言うん・・・・!」

おいおい、さすがにキレすぎだろ・・・と映士が言い返すべく視線を上げた。
すると・・・さくらの両の瞳からは大粒の涙がこぼれていた。

「え・・・ちょっ?姐さん・・・・」

「もし死んだら・・・こないだみたいになったら・・・どうするのよ・・・・」

絞るような涙声でそう呟くと、両手で顔を覆ってその場にへたりこんだ。

「ね・・・姐さん・・・?」
509銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:22:15 ID:dUQcYLSZ
無意識に膝を落とし、さくらの両肩を抱いた。
あの気丈なさくらが、突然激昂したかと思うと今は腕の中で
細い体を小刻みに震わせ、嗚咽している。
映士は訳が分からぬまま、また一方で自分はさくらの心を大きく傷つける
何かをしたのだという確信だけを抱きながら、泣き止むまで抱き続けた。



「・・・・・昔、自衛官時代に親友がいました」

そのままの姿勢暫らく経った後、徐々に落ち着きを取り戻した
さくらが静かに切り出した。

「私、当時は今よりもっとクールで生意気な性格で・・・
おまけに財閥の一人娘ですし、入隊しても周りに敬遠されておよそ一般的な人との
交流なんて皆無の生活が続いてました。
でも・・・その中でも彼女だけは、そんな私を知ろうと近づいてきてくれました」

映士は静かに次の言葉を待つ。

「いつしかお互い通じるようになって・・・毎日の苦しい訓練も互いに支えあって
乗り越えて。時には親友、時には良きライバル・・・そんな関係を築くことができました。
でも、ある日・・・・」

ブルッ・・・と一瞬肩を震わせた後、続ける。

「クタクタに疲れて寝ている彼女に代わって、私が彼女の銃の整備を
したことがあったんです。
なんせ生まれて初めての友人でしたから・・・些細なことでも力になってあげたい、
喜んでもらってもっと仲を深めたいって一心だったんだと思います。
案の定、彼女は次の日『ありがとう、さくらが見てくれたんなら今日は100%命中ね』って
すごく感謝してくれました。
そして、私の隣で射撃訓練を始めました」

肩を抱かれたまま、ゆっくり映士を見上げる。

「そして・・・・・その銃は暴発しました」
510銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:23:05 ID:dUQcYLSZ
映士の瞳が揺れた。

「後の調査で、部品の一部に金属疲労による破損が見つかったんです。
私は、それを見抜くことが出来なかったんです。
気分が浮かれて、細かい作業がおろそかになっていたんだと思います。

彼女の右腕は・・・再生不能なほどに砕かれました。
後のことは、よく覚えていません。
ただ・・・飛び散った彼女の指を・・・・探して・・・」

再びさくらの瞳から涙が溢れる。
もういい、と語りかけるように映士が腕に力を込めた。

「さっき、一瞬重なったんです。彼女と高丘さんが・・・・」

きゅっ・・・とさくらが抱きしめ返す。

「すまねぇ、本当にすまねぇ・・・。俺・・・」

「私、高丘さんを失いたくない・・・!
あの時や、ガイの時みたいな事は・・・もう嫌・・・」

気がつくと、どちらともなく互いに固く抱きしめ合っていた。
口にしなくとも全てが伝わった。
自戒の念と、同時に胸に湧き出る温かな気持ちを感じながら
映士はさくらの頭を優しく撫でた。

「・・・・俺は、もう昔の俺じゃねぇ。命を粗末にしたりしねぇ。
さくら・・の気持ちはしっかり受け止めたから、もう泣くな」

さくらがゆっくりと、そしてまっすぐ見上げる。

「ミッション中じゃねぇんだから、いいだろ?」

恐らく初めて見せる優しげな表情のまま、そっとさくらに口付けた。

一瞬目を見開いた後、さくらもこの上なく優しい微笑みで頷き、自らも唇を寄せた。
511銀桃 たいせつなもの:2007/01/31(水) 23:23:55 ID:dUQcYLSZ
「・・・ですから、特にオートマチックの銃は構造が複雑であり、
メンテナンス時には・・・」

非を認めた以上は、それに従わなくてはならない。
最初はパンパンパン!と西部劇さながらの銃撃戦なんぞを頭に描いていた
ヤンチャ坊主は、今では居心地悪そうに椅子に座り、さくら先生の授業を
大人しく聞くハメとなった。

「メンテの際にはガンオイルの選別も慎重に・・・・映士さん、聞いてますか?」

ふぁ、と欠伸を噛み殺していたところを見つかり、即座にサッと佇まいを直す。

「聞いてるよ・・・でもさ、もう11時だぜ?今日はこれくらいでいいんじゃねぇの?」

「そうですね・・・ではあと5分で終わらせますので、もう少し聞いてて下さい」

映士が今度はハァ、とあからさまな不満を見せる。
すると突然・・・さくらが目をウルッとさせ、唇をキュッと噛んだ。

「いやっ、嘘!聞きます!いや聞きたい!お願いします!」

「そうですか?では続けますね」

何事も無かったかのようにケロッと元に戻って講義を続行するさくら。
授業が始まってから幾度となく繰り返されるこの『ウルッと作戦』によって、
映士の神経は極限まですり減らされていた。



さくらにとって得意中の得意である銃の講義。
しかも生徒は、誰よりも愛しく大切な人。
結局、ノリにノったさくら先生の授業は、そろそろ日付も変わろうかという
頃まで続けられることとなった。

(了)
512名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 23:24:38 ID:dUQcYLSZ
これでおしまいです。
お恥ずかしい限りです。
513名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 10:42:50 ID:FQT80c5R
GJだ。まあ指飛びエピソードは生々しすぎるが。
514名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 19:07:59 ID:krJg9Kl1
まぁまぁ、それだけトラウマになってたんだってのがよく伝わるし。
こういうベタっぽくない恋愛がこの二人には似合ってるのかなとオモタよ。
最後でなにげに呼び方が変わってるのが萌えw グジョーブ。
515名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:03:03 ID:AB5n6dqM
銀桃もいいんだけど…赤桃も読みたい(>_<)
516名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:33:53 ID:C2rBEQJa
冒険、本編は飛び飛びで見たり見なかったりだったんだけど、ここ見て番組ごとハマってしまったよ。
あと数回しかないってのに、もっと早くハマっていれば…。
赤桃好きです。どなたか、どうかお願いいたします。
517名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:00:09 ID:GpjL5m1G
>最後でなにげに呼び方が変わってるのが萌えw
そうそう、それそれ!504さんGJ!
518微かな光(冒険赤桃小ネタ):2007/02/02(金) 03:32:00 ID:d4Eq+vbT
赤桃小ネタ投下します。
恋人同士という設定でTask.48予告から捏造。
他カップリングをお好みの方はスルーして下さい。


出逢えるということは、それだけで奇跡のようなもの。

チーフに出逢って心を揺らされ、私はボウケンジャーになった。
あの時チーフに出逢わなければ、心から信頼できる仲間を得ることもチーフに想いを寄せることもきっとなかった。
チーフに抱かれることも想いを伝え合うこともなく、今とは全く違う私がいたのだ。

サロンで独りうずくまり、思い出すのは腕の温もり。
今は此処にないそれは、この冷えた体を温めはしない。
けれど。
あなたは、ボウケンレッド。

「…きっと、戻ってきてくれる」

そう口にすることで胸に微かな光が宿る。
──それは、最後に残された、希望。


以上です。深夜にお邪魔いたしました。
519名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 11:08:07 ID:J6CNTbyb
赤桃ヌゲー好きだがエロパロ版に自己陶酔ポエムはイラネw
520名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 20:33:18 ID:MacVk86d
自分の来てるとこがエロパロ板って知らない奴も(゚⊿゚)イラネ
521名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 20:47:53 ID:RLF4Pw8s
メルマガの出演者同士のメッセージ、役柄と関係ないとはいえ
姐さんのを読むたび「誰が一番なんだよっ!!」とハァハァしてしまう。
菜月のブログの百合発言にも吹いた。

男女問わずみんなから可愛がられてください。
522名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:05:55 ID:nr7PqmHt
チーフがトレジャーハンターとして旅に出て
追いかけていった姐さんと洞窟の中で
エッチ...とかいうシチュエーションの夢で
ハァハァしてしまった…(*´д`)
523名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 00:01:22 ID:6BVBL8CQ
洞窟の中!いいなそれww>>522
うっかり牛乳吹いた
524名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 00:57:31 ID:vh3DWTx8
>>522
見てぇ~!その夢!
525名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:07:22 ID:UvJsjn5g
>>518さんは、いつも赤桃シリーズ書いてくださる職人さんなのでは?
>>237みたいなものだと思っていた。
526名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:38:09 ID:dQnMo40+
ま、それだったらそれだったらで説明は必要だと思うけどな

場を荒らしそうな発言失礼。スルーよろしく
527名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 20:08:55 ID:U1d2alm7
なにをえらそうに
528名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 22:21:43 ID:UTSPu1wi
>>522
つまり姉さんの洞窟を探すという訳ですね
529名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 23:08:28 ID:Z/TiQe7K
>>528
それはちょっとした冒険だな。
ハァハァ(*´д`)
530名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 02:01:44 ID:ZWav2+EZ
>>522
そんな夢なら見てみたいw
見た夢をそのまま文章に起こせたらいいのにって思ったことがあるな、
そういえば。冒険で(自分にとって)楽しいそんな夢は見たことないけど。
531名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 09:21:37 ID:uOuF371U
やっぱ黒黄は胸にくる。パートナー最高!
532名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 16:32:55 ID:oEhtoxNu
青とシズカも何気にいいカップルだな。
しかし高丘のとママンは近親相姦レベルだな。
あのままママンが脱ぎだしてもおかしくない描かれかただ。
533名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 21:05:49 ID:23F7VXnt
青風、イイヨイイヨー
最後エピローグとかでほんとに一回デートしてホスィ。
で、もれなくゲッコウ様もついてくる、っとw
534名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 23:54:15 ID:INrztRY/
ゲッコウ様エピソード笑ったwwなんかいい、それwほのぼのw
535名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 01:08:24 ID:mNT+Z95w
風はこども殺そうとしたりしてなきゃな~。
536名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:07:16 ID:3qC3UHHo
>>535
そこで子供が絶対に殺せない愛おしいものだと
青が愛の力で身を以って徹底的に
風に叩き込ませるのです。
もしくは逆に昨日の雨に濡れながらのシーンから
風が青に勇気を与えるべく奉仕するってのもイイなぁ。
537名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 13:06:04 ID:YKICV3m4
逆に、ヤイバの裏切りを心の奥底で消化できない風に、青が吹っ切るきっかけを……みたいな妄想をした。
538名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 21:19:57 ID:CMtCEiit
シズカはくのいちだけど
処女ぽい。
百戦錬磨の青からすれば可愛い子レベルかもねえ
539名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:57:51 ID:3kmMDshZ
>>522です。
夢の中で姐さんは、思いっきりチーフにあそこを舐められていて、
ピチャピチャという音と、姐さんの喘ぎ声が洞窟内に響いておりました…
ハァハァ(*´д`)
その後我慢出来なくなって
「チ、チーフ…あっ…も、もう…」みたいにせがんだり。
ハァハァ(*´д`)
今思い出してもたまらん。
いい所(イク寸前)で終わったから続きみてぇ…
540名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:04:43 ID:YKICV3m4
>シズカ処女説
考えてみればフクロウなゲッコウ様と、自分を高めることしか考えてなさそうなヤイバが
ダークシャドウの男衆だからな。
ツクモガミなんぞに性技指導されるとも考えにくいし。
541名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:49:13 ID:oX7O/FEk
人間体になったゲッコウ様の夜伽とか。
542名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:23:19 ID:6szIgYta
えー、冒険赤桃書いたので投下します。
恋人設定でTask48ネタです。
543冒険赤桃1/3:2007/02/06(火) 21:23:59 ID:6szIgYta
スクリーンにたたきつけたアクセルラーをじっと見つめてさくらは息をはいた。
雨にぬれたために体が冷えている。
本当はシャワーでも浴びて着替えたほうがいいのだろう。
すぐそこにSGSの寮がある。着替えも何もかもそろっている。
だけど、この場所から、この暗いサロンから離れることはできなかった。
もしかしたら、菜月や誰かここに戻ってくるかもしれない。
そのとき、誰も居ないと、自分が感じた絶望をさくらは
もう誰にも味わわせたくなかった。
戸棚をあけてタオルを取り出す。
普段着ているジャケットはサバイバル仕様のため雨などに強い。
ぬれた髪をどうにかすれば風邪をひいたりすることはないだろう。
頭からタオルをかぶり、他に何かないかと戸棚をさぐる。
食欲などみじんもないが、こういうときになにか口にしておく
大切さを、自衛隊時代にさくらはイヤというほど学んでいた。
お湯にとかすインスタントスープをみつけて手に取った。
「・・」
考えるなと言い聞かせても、パッケージを握る手に力がこもる。
何度も何度も。夜遅くまで仕事をしていた明石や蒼太のために
何度このスープを作ったことだろう・・・・
「・・チーフ」
生きてると信じてる。
だからこそシルバーにサイレンビルダーの出動を要請した。
結果、今の事態になってしまったけれど・・・・。
考えまいとしていた嫌な想像が頭を駆け抜けて、さくらはぎゅっと
目をつぶった。
まだあの下にチーフが取り残されているとしたら
ずっとさくらたちが助けにきてくれると信じて待っていたら。
ビークルの封印を解除しなければ、チーフを助けにもいけない。
だからこそ何がなんでもこの場所にもどってこなければならなかった。
でも、頼みの綱のMrボイスは通信にでることすらしない。
アクセルラーも使い物にならない。
「・・どうすればいいの?」
つぶやいて、さくらは毛布にくるまってベンチに座り込んだ。
なじんだ居心地のいいこの場所が、とてつもなくよそよそしく
さくらをはじく。
チーフがいて。みんながいて。そんな暖かな幻想を追うようにさくらは
そっと目を閉じた。

544冒険赤桃2/3:2007/02/06(火) 21:24:37 ID:6szIgYta
「さくら」
名を呼ばれて、耳に届いたその声が信じられずにさくらは慌てて飛び起きた。
目の前に明石が笑っている。いつものそのままの姿で。
「チーフ!」
やっぱりやっぱり無事だったのだ。安堵すると同時に力が抜けて、
さくらはへなへなと床に座り込んだ。
「チーフ! ガジャが、Mrボイスが! みんなが!!」
頭が混乱していて何をどう話していいのかわからない。
ただ明石の顔を見たときに自分がサブリーダーとしてどれだけ
重圧を感じ、追い詰められていたのかはよくわかった。
この人がいないと、駄目なのだ。
「うん。わかってる。さくら、落ち着け」
座り込んださくらを抱きしめて、明石はそっと立ち上がらせた。
そのままベンチに腰を下ろした自分のひざの上に抱えあげる。
「・・チーフ・・」
まるで小さな子供が母親のひざで甘えているようだ。
そう思ってさくらは恥ずかしくなったが、がっしりと受け止めてくれる
明石の腕が心地よくて抱きしめられるままにしていた。
「よかった・・・」
本当に本当に帰ってきてくれた。
確かめるようにその顔に手を触れると、明石はくすぐったそうに笑って
そのまま顔を近づけてきた。さくらは目を閉じてその唇をうけいれる。
「チーフ・・・」
こんなことをしている場合じゃないと、頭のどこかでは理解している。
でも拒むことはできなかった。
絡めた舌をほどいてみつめると、明石がさくらのからだをそっと引き寄せた。
「・・さくら」
言葉とともに、その指がさくらのジャケットのジッパーをおろす。
シャツをまくりあげてしのんできた指がくすぐったくてさくらはちょっと身をすくめた。
ざらざらした指は、明石がトレジャーハンターとして生きていた証だ。
その指で、掌で体中を触れられるのがさくらはいつも好きだった。
「あ・・」
脇を撫で上げられ、さくらは息を吐いた。
シャツをたくしあげ、明石がさくらの胸元に顔をうずめる。
痕を残すように幾度もきつく吸い上げた。
指は今度はさくらの背からお尻をたどり、スカートをかわしてゆっくりと太ももをなであげた。
「あぁ!」
下着のすそから指がさくらの一番熱い場所に触れたとき、
さくらは耐え切れず声をあげた。
いつもの明石ならさくらがのぞむようにさくらが嫌がることがないように
優しく行為をすすめてくれる。
服もちゃんと脱がない、そもそもプライベートな空間ですらない
このサロンでこんなことをするなど普段のさくらなら許しはしないだろう。
それでも今は。ただこの人が生きて帰ってきてくれたことを
さくらは全身でうけとめたかった。
「もう・・・」
さくらの哀願にちょっと笑って、明石はそのままさくらの体をもちあげた。
下着だけをずらした性急さで、そのままさくらの中に身をうずめる。
こんな座ったまま抱きしめあうような体位も初めてで自重でいつもより深く明石をうけいれ、
さくらは身をのけぞらせた。
明石がさくらの腰をつかんで上下にゆする。その激しさにただ
さくらは明石にしがみついて悲鳴のように名を呼んだ。
「チーフ! チーフ! あぁ!!」
「さくら!!」


545冒険赤桃3/3:2007/02/06(火) 21:25:09 ID:6szIgYta
さくらは再び目をあけた。
暗いサロン。人気のない静まり返った冷たさは、さきほどまでの
激しさのかけらもなくてさくらを戸惑わせた。
毛布にくるまれたままの自分の姿を見る。
着衣に乱れはない。
「・・・・夢・・だったの?」
つぶやくと、誰もいないサロンにただその言葉だけが零れ落ちた。
さくらは唇をかみ締めた。
「チーフ・・・」
ぎゅっと自分の下腹部をだきしめる。
体のあちこちにさきほどの夢の名残がのこっていた。
触れられた肌や、かまれた乳首。うけいれた胎内も、もちろん。
夢だとはとうてい思えない生々しさで。
「・・」
さくらはゆっくりと立ち上がった。
その唇に笑みが浮かぶ。
チーフは生きていると、さくらは今までにない確信をもってそう感じた。
どんなに今の状況が絶望的であっても、かならず生きのびてみせる。
そして必ず探し出してみせる。
そして・・・。
視線を下腹部に触れたままの掌に向けた。
あの人に再び抱かれるまで。
それまで決して、あきらめたりしない。
さくらは手にした毛布をそっとベンチに投げ捨てた。
その耳に、少女の悲鳴が届いた。



546冒険赤桃:2007/02/06(火) 21:27:11 ID:6szIgYta
以上です。
前回エロがかけなかったのでちょっとがんばってみました。
が、これが限界のようです。
すみません。
>>393でした
547名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 22:18:55 ID:PlukUZJ9
やった、赤桃だー!
チーフがああやって帰ってきた以上、今週のネタで書くとしたら
夢落ちしかないですよね。いやいや、ちゃんとエロいですよ
(「ちゃんと」って表現も変か?)。有難う!
それから>>522さん、もし続きが見られたらぜひ教えてくださいw
548名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:14:11 ID:Jkegn0VK
>>546
乙GJ!!チーフの膝にちょこんと座る姉さんハァハァ(*´Д`)
549名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 20:22:13 ID:ESKhFBmG
あの、ここってギャグ風味な小説もアリなんでしょうか?
もちろん真面目なエチシーンも含む感じなんですが。
550名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:47:56 ID:LDW4vBZJ
いいんじゃね?
551名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:52:42 ID:8zl+phls
おk

番組名とCPを明記して頂けると尚嬉しい。
552名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:06:34 ID:qFI3brgX
>>550-551
サンクスです
書き上がったら貼らせていただきます
553名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 01:17:54 ID:i0hCmRN2
わーい、赤桃~!!堪能させていただきました!
ありがとうございます!!
554名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:01:02 ID:c6tCIGnF
>>549です

僭越ながらボウケン黒桃、貼らせて頂きます
書いてるうちにあまりにも長くなってしまい、
前後編に分けることにしました

前編はちょっとコミカルタッチで、後編は大部分をエロが占める感じです
題名は「光と影の狭間で」
とりあえず前編11レスを貼ります

※真墨が原作と違い、かなり壊れてます。そういった類がお好みでない方はスルー願います
555光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:02:37 ID:c6tCIGnF
「ったく、うるせーなぁ・・・誰だよ」

すっぽり被った布団の隙間から、真墨が恨めしそうに自室のドアを睨みながら呟く。

今日は念願の休養日。
最近ではネガティブの動きがやや鎮静化しつつあり、
以前と比べると比較的休暇も取りやすくなったものの、
それでも一般的な職場などと比較するとサージェスは明らかに少ない。

だからこそ貴重。
たまにはゴロゴロ過ごしたい。
なのに、部屋に鳴り響くノックの音。
時計を見るとまだ朝の8時。
ありえない。誰だ馬鹿野郎。

「いいやもう・・・誰だか知らねーけど、シカトシカト・・・」

バフッと再び布団を被ろうとしたその時。

「真墨ー?まだ寝てるんですか?起きてください」

「姐さんかよっ!?」

体が勝手に跳ね起きた。
556光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:03:25 ID:c6tCIGnF
別にビビってるわけじゃない。
ただ姐さんは・・・なんというか、強い人だから。
言葉も、意思も、行動も。
だから任務中でもそうでなくても、なんとなく雰囲気に気圧されて
従ってしまうのだ。
普段はリーダーの明石にすら食って掛かるくせに、我ながら不思議だと思う。

「姐さん?俺、今日休みなんだけど・・・」

ドア越しに声をかける。

「ええ、知ってます。だからこそです。開けてください」

なんなんだよ・・・はぁ、と一つ溜息をつくと観念したように真墨がドアを開ける。

「おはようございます、真墨」

「・・・おはよ」

「すぐに顔を洗って動きやすい服装に着替えてください」

「はぁ?俺休みだって言っただろ?何させようっての」

「分かりませんか?・・・ここを見れば大体察しがつきそうなものですけど」

さくらが少し眉間にしわを寄せながら、嫌悪感たっぷりに真墨の部屋を見渡す。

ああ、そういうことか。
こないだからグチグチ言われてたから、そのうちカミナリ落とされるかもとは
思っていたけどさ・・・まさか実力行使で来るとは。

「この間牧野先生に言われて大掃除をしたばかりなのに・・・。
なんで短期間に再びここまで散らかせるんですか?」
557光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:04:00 ID:c6tCIGnF
おっしゃるとおり。反論の余地も無い。
あの時、任務もそっちのけで必死に掃除したあの部屋は・・・
今では下手したらあの時以上に散れ、汚れ、澱み、臭っていた。

「あれから何度となく掃除するようにお願いしたはずです。
でも再三のこちらの要求を無視。隣人としてはもう限界です。
強制的にこの部屋を清掃します。異論は無いですね?」

「・・・あのさ、今度こそちゃんと掃除するから・・・」

「今日は偶然にも真墨と私がお休みの日です。
おそらく、再び2人揃って休暇なんて当分の間はありません。
このチャンスを逃すことは出来ません。却下します」

見ると、休みの日にも関わらず服装はいつものサージェスの制服。
ヤバい、本気モードだ。逆らうと何されるか分からない。

「・・・・はい」

「どうしても嫌なら私一人でもやりますが?」

「いえ、一緒にやります・・・」

「はい♪じゃ早速着替えてください。私はもう始めておきますから。
あ・・・これ、朝食です。よかったら食べてください」

掃除に同意したのが余程嬉しかったのか、普段はめったに見せない笑顔を
真墨に投げかけると、アルミホイルでくるんだ塊を差し出した。
558光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:04:34 ID:c6tCIGnF
「朝メシ?姐さんが作ったの?」

「ええ、簡単なサンドイッチです。掃除中に空腹で倒れられても困りますから」

「へぇ・・・サンキュ。これ食ったら始めるから」

「はい、慌てなくていいですからね」

「はいよ」

不思議なものである。
まるでガサ入れに来た刑事のように、一方的に自由を奪われたにも関わらず
たったパン数切れごときで妙に気分が晴れた。
相変わらずキツい事を言いながらも、ちゃんと真墨のことを考えてくれた上での
行動なのだ。しかも自分の休暇を潰してまで。

「ああ見えて結構優しいトコあるんだよな・・・」

サンドイッチの上にある、どう考えてもわざと乗せたとしか思えない
グリーンピースを指でピンと弾くと、なにやらニヤけた表情を浮かべながら
あっという間に全て食べ尽くして準備を整え、さくらの元へ戻った。
559光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:05:11 ID:c6tCIGnF
「ありがとう、美味かったよ」

「残さず全部食べてくれましたか?」

「緑の物体以外はね」

珍しく姐さんがふふっ、と悪戯っぽく笑う。
見ると上着のジャケットは既に脱ぎ、シャツの袖をめくっている。
思いっきりやる気満々だ。こちらも続かねば。

「さて・・・と。俺は何から始めたらいい?」

「とりあえず散らかってるものを、要るものと捨てるものに分類してくれませんか?
私では分からないので・・・そして要るものは整理、要らないものはゴミ袋に」

「OK」

「私はその間に水廻りの掃除をしておきますから」

「了解。こいつはちょっとした冒・・・」

「掃除です」

「・・・はい」

ちぇ。明石だったら一緒にノるくせによ。

真墨を尻目に、既に"ミッションスタート"の目に変わっていた姐さんは
掃除道具の入ったバケツを手に、勇んで隣の台所へと入っていった。

「はぁ・・・サッサと終わらせるか。長引いたら姐さんにも悪いしな」

諦めて目の前のゴミの山の処理に取り掛かる。
560光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:05:53 ID:c6tCIGnF
「んもぉ・・・これ、こびりついて取れない・・・。
金タワシなんか使ったら床が傷むよね・・・んー、研磨剤入りの洗剤ならいいかな・・」

掃除を始めてしばらく経った頃、台所から姐さんの独り言が聞こえてきた。
おそらく熱中しすぎて、無意識に口をついているのだろう。
普段の凛とした口調とは打って変わって、歳相応の女の子の可愛げな雰囲気が伝わってくる。

「姐さんって、一人のときはあんな感じなのか・・・?」

つい掃除の手を止め、聞き入っていた。

そういえば、毎日のように一緒に行動しているせいか
姐さんのことを「女の子」として見ることなんて最近では殆どなかった。
さすがに初めて対面したときは『こんな危険な任務をあんな美人が・・・』と
驚いたものだが、仲間になってしまえばなんのことはない。
冷静沈着、才色兼備。サブリーダーとして充分すぎるほどの才能を持つ
"お仕事第一"のお堅い人物だと分かり、徐々に異性としての関心も薄れていったわけだが。

しかしこうして、不意に今まで知らない一面を垣間見てしまったりすると、
久々に男としての虫がワサワサと騒ぎ始めるわけで。
(どんな顔してあんな可愛い独り言言ってんだろう・・・)
迷った末、出来るだけ悟られないように座った状態のままそーっと台所の様子を覗いてみる。

次の瞬間、「うおっ!」と声が出そうになるのを必死で堪えた。
姐さんは無防備にも・・・こちらに背を、いや形のいいお尻を向ける体勢で
床に四つん這いになり、頑固な汚れと必死に格闘していた。
しかも例のミニスカである。
姐さんが腕をゴシゴシと動かすたびに、お尻がプルンプルンと左右に揺れている。

ヤバい。
これ・・・・いいかも。
561光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:06:37 ID:c6tCIGnF
しばし我を忘れてその様子に見入る真墨。
いつも意識せずに見慣れていたはずのお尻が、今日はなんと艶かしく映ることか。
そしてスカートの裾から伸びる白い太ももの美しさ。
今日びの女子高生でもここまでスベスベツヤツヤとはいかないだろう。

真墨の中で、ゆっくりと何かが音を立てて崩れていく。
そして暫らくの後・・・このシチュエーションに遭遇した健全な男子であれば
誰もが取るであろう行動・・・・そう、「さらに身を屈めて微妙な角度から
生下着ご拝見」のミッションに取り掛かることにした。

自分の鼓動が聞こえるほどに静かに、そーっとベストポジションへ近づく。
そして恥も外聞も無く、あらん限り床に頬を擦り付けて屈む。
ご丁寧に時折「くそ、あともうちょっと」などと呟きながら。

とにかく見たい。焼き付けたい。ねーさんどんなパンツはいてんだよ。
まさに果て無き冒険スピリッツである。

しかし・・・見えない。
見えそうなのにあと一歩足りない。
どうする。元特殊部隊のプロにこれ以上近づくのはあまりにも危険だ。
ハザードレベルは既に3桁に達している。
でも・・・簡単に諦めきれない。

躊躇していたその時、神が微笑んだ。

「やった、効果あり!ようやく観念しましたね。覚悟なさい」

さっきまで必死に格闘していた床の汚れがとうとう落ち始めたらしい。
俄然前のめりになって意気上がるさくら。
自然とスカートの裾が上がり・・・・遂に感動のご対面となった。
562光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:07:19 ID:c6tCIGnF
「あっ・・・・ピ、ピンク・・・!」

迂闊だった。
あれほど細心の注意を払っていたにも関わらず、興奮のあまりつい声が出た。

「ん?別にプライベートまでコードネームで呼ばなくても・・・」

声に気づいて振り向いたさくらと目が合い、お互いが固まる。
しかも真墨は、床と同体化するのではないかという勢いで突っ伏した状態のまま。

「・・・真墨?そんな格好でなにやって・・・・・・あっ」

みるみる綺麗な二重瞼の瞳が見開かれていく。
咄嗟に手の平を後ろに回し、大切な部分を隠す。

「真墨いっ!も、もう・・・何考えてるんですかっ!!」

終わった。
完全にバレた。

「いや・・・・あの・・・」

「やけに静かだと思えば・・・真墨、そういう趣味があったんですかっ!?」

さくらねーさん、照れか怒りか知らないが顔真っ赤にして怒鳴ってる。
何の言い訳も出ない。というかこの状況を否定できる要素が一つもない。
完全にノゾキ魔確定である。
これはつらい。

きっと、そう遠くないうちにこの事実はメンバーに伝えられるだろう。
そしてあの菜月までが俺に近寄らなくなり、男性メンバーも変に他人行儀な話し方に変わるんだ。
5人全員+オッサン+トンガリと俺との間には底が見えないほどの深い深い溝が生まれ、
デュアルクラッシャーの時も俺のところだけ不自然な空間が開くんだ。
今も目の前で姐さんが何か言葉を続けているが、もう何も聞こえない。
全てが終わった。
563光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:08:13 ID:c6tCIGnF
かなりオーバーな自分の末路について思いを巡らせていたその時。
ふと真墨に悪魔のようなアイデアが浮かんだ。

そうだ・・・"闇"のせいにしてしまおう。
急に心に湧き上がった闇によって、自分の意思とは無関係に何者かによって
操られたということにしよう。
とんでもなく強引な言い訳だが、それを嘘だと証明できる者は誰もいない。
俺さえ認めなければ・・・少なくとも容疑確定だけは免れる。
それしかない。

「真墨、聞いてるんですか?どうしてそういう・・・!」

「うっ・・ぐ・・・・・苦しいっ・・・」

「・・・・は?」

「闇が・・・心の闇がァ・・・・俺を支配するゥ・・・!」

やけに説明的なことを口走りながら、苦しそうにのたうち始める真墨。

「・・・あの、なに言ってるんですか?」

姐さんの、珍獣でも見るような視線が痛い。

「心の闇が増幅しているんだァ・・・!ヤイバめ、まだ生きていたかァ・・・!」

ヤイバごめん、大爆発したのに。
今度お線香上げにいくよ。

「あの、真墨・・・・何を?」

失敗した。完全に引かれてる
これじゃ単に「変態+気が触れた人」だ。
もう本当に終わった。もう引き返せない。
さよならサージェス。
564光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:08:50 ID:c6tCIGnF
しかし、神は見捨てていなかった。

「真墨、もしかして・・・闇の力によって自分の意思とは無関係に操られているんですか!?
だからさっきも不自然な行動を起こしていたんですか!?」

姐さん・・・100点満点の答えだよ。
実は隠れ天然だったんだな、本当に助かった。

「そうだァ・・・今の俺は本当の俺ではないィ・・・!」

ちょっと嬉しそうな語気を含みながらの返答に、さくらがウンウンと頷く。
しかしホッとしたのも束の間、話は真墨の思惑通りには進まなかった。

「どうしよう、チーフに伝えなければ!」

嘘っ!?
こんな時に明石なんか呼ぶなよ!
あいつに見られたら一発で演技ってバレるじゃんかよ!

めったにかかない汗が額をツーッと伝う。
それに気づかぬままさくらがサッとアクセルラーを取り出し、
サロンと連絡を取ろうとする。

もうなりふり構っていられなかった。
咄嗟に背後からさくらに抱きつき、強引に手首をひねってアクセルラーを投げ捨てる。
そして再び取りに行こうとするさくらを羽交い絞めにして押さえつけた。

「うっ・・・!離しなさい!」

必死にもがくさくら。
だが離したが最後、一巻の終わりである。
闇の力を得たにしては普段と変わらぬ非力な腕力で、真墨も負けじと押さえつける。

・・・どうする?
いつまでもこうしているわけにはいかない。
姐さんが本気で暴れ始めたら・・・正直いって勝てる気がしない。
こうしている間にも徐々に腕力の限界が近づいてきている。

かくなる上は・・・・ごめん、姐さん!

フッと押さえつける力を緩ませ、さくらがこちらを振り向くと同時に
腹部に一撃を見舞った。
「うっ・・・・」と力なく崩れるさくら。
とうとう暴力まで振るってしまった。
自分の情けなさに涙が出そうになった。
565光と影の狭間で(前) ボウケン黒桃:2007/02/10(土) 18:09:35 ID:c6tCIGnF
部屋の中をイラついた様子でうろつく真墨。
傍らのベッドには気を失ったままのさくらが横たわっている。
どうする・・・どうする・・・・。
もう、いっそのこと全部正直にぶちまけて謝るか?
いや・・・それならもっと早い段階で言うべきだった。
こんな状況になった後では・・・瞬殺されるのがオチだろう。

では、逃げるか?
いや・・・さすがに世界2位のトレジャーハンターと言えど
あの冒険馬鹿5人から逃げ切れるとはとても思えない。
なんせその中には、世界1位の男も含まれているのだから。

「くそ・・・!」

勢いをつけてベッドに座り込み、頭を掻く。
ベッドがギシッ、と軋む。
その時。

「・・・ぁ・・・ん・・」

ハッと振り返った。
一瞬、目を覚ましたかと思われたさくらは・・・依然静かな寝息を立てていた。

「危ねぇ・・・。しかし、今のは・・・・」

ゴクッと息を呑んだ。
寝言とは言え、普段は決して聞くことのないさくらの艶やかな声。
ふとさくらの全身を見回すと、知らないうちに何度か寝返りをうったのか、
シャツは上がって臍のあたりが見え、スカートも大胆にめくれ上がっていた。

再び脈打ち出す鼓動。
思えば、幸いさくらは未だに真墨が闇に支配されたままだと思い込んでいる。

「どうせ・・・もう後が無えんだ・・・・。
このまま、行くとこまで行っちまうのも・・・悪くないか・・・」

真墨は気づいていなかった。
真墨の心には、知らぬうちに本当の闇が生まれていたことを。
566名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:12:17 ID:c6tCIGnF
これで前編終わりです
短くまとめるのが下手でごめんなさい

後編は数日うちに貼らせて頂こうかと思ってます
お目汚し失礼しました
567名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:27:01 ID:+CUA8zIi
>>566
超GJ!
うぁー!寸止めー!続きが超楽しみっす!
黒がヘタレ全開でイイ(・∀・)!「さよならサージェス」にワロタwww
568名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:38:26 ID:YtHy14tH
GJ!個人的には真墨のこの小悪党的な人間臭さが大好きです。
真墨の闇設定を利用すればこうゆう真墨の描き方もアリかもな?と思いましたね。
続きもこんな感じのノリで期待してます。
569名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 18:39:56 ID:DMApnVPB
>不自然な隙間が開くんだ

クソワロタw
うまいなぁ
570名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:18:50 ID:sLNCJa5Y
真墨が面白過ぎ。素で吹いた。
この黒桃カップルイイネー
後編が楽しみ。早く読みたい。
571名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:11:39 ID:cV/LdkwQ
おもしろい!続き期待です。
572名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:12:22 ID:piuFV3YH
GJ!テラワロスwww

さて、今日は最終回だ。
おまいら、見逃さないよう早く寝ようぜ。
573名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:26:59 ID:T43IwYNO
確かにワロスはワロスだが、萌え要素もちゃんとあるな
姐さんの独り言萌えw
574名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 07:57:14 ID:aQpvx9lN
最終回の姐さん萌えスww
575名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 07:58:33 ID:evG8JQM0
最終回、最後の最後に赤桃キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!
576名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 08:14:14 ID:ZD8N5OOd
ラストに喜びつつ、今後の宇宙でのイトナミを思って、朝っぱらから爽やかに悶々としてしまったwww
577名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 10:01:19 ID:o8Bv6olj
赤桃キターーーー!!
よかったね、姐さん。二人で幸せになってね!!
しかしチーフはまだ本当にわかっていないのか?!
578名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 10:12:23 ID:5qm7TMmg
さて、職人の皆さんの"宇宙編"が楽しみだ
579名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 13:38:44 ID:aU70VAoM
今日のラストは、最後の最後の最後になっても(最終話特別エンディングでチラッと
映像でほのめかされるだけでも…)赤桃が来れば、と思っていた自分には予想以上に
嬉しい展開でしたよ!

私も職人さんの「宇宙編」を楽しみにお待ちしていますが、さて、3日後は
バレンタインデーですね。
それまでおそらくバレンタインデーにあまり縁のなかった菜月と、毎年(ここ
1、2年だろうけど)チーフへのチョコを選ぶのに悩んでいるさくらの、今年の
バレンタインの様子をあれこれ妄想してしまいますが。

…自分にはエロは書けないので、皆さんの神作品をお待ちするばかりですが…。
あとボウケン以外の作品のカプでのバレンタインネタも期待しています。
580名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 16:18:12 ID:dWHvjwSV
最終回で赤桃フラグ立ちまくりということは
全国ツアー、期待してもいいんですか…!
581名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 17:43:53 ID:qVaCf8hl
バレンタイン、菜月ならば手作りするの好きそうなので、
さくら姐さんと一緒にメンバーにチョコを作ってそうです♪
ただ、本命と義理チョコの区別とかせずに、皆まったく同じ形のチョコ
だったため、もらったけど真墨はぶーたれているとか(笑)
582名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 21:36:37 ID:BJL8SbHZ
赤桃に意表をつかれたけど、
良く考えたらニューボウケンジャーは黒青黄の組み合わせだな、と・・・
このカラーリングはもゆる。
583名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:31:01 ID:nC5ZOzdB
赤桃ぜひ読みたいです。+゚゚+。+゚゚+。+゚゚+゚
584名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:31:58 ID:RB4JeWRJ
本スレがここみたいに妄想ばっかりになっててワロタ




姐さん、GJーーーーー!
585名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 01:03:25 ID:pWR6152e
チーフは鈍感なふりをしているだけで、姐さんの気持ちは分かってると思っていいのかな?
ラストの台詞はメンバー全員に言ったようにも、さくらだけに言ったようにも聞こえて、実に罪作りだ。
その夜(宇宙だけど)からのチーフの葛藤を思うと萌えます。

何故さくらは一緒になんて…、そんなに冒険が好きだったのか…?
そう、期待は禁物だ。
ん?期待って何だ?
更にこの、浮き足だった俺の心は何だ?
冒険とも違う高揚感…近くにいるのがさくらだってだけで…何でこんなに嬉しくなる!?
「明石…さん…」
まだ片手で数えられる程度しか呼ばれていない、新たな己の呼称が響く。
躊躇いがちな細い声に、急に鼓動が早まって、胸が痛苦しくなって来た…。

って、かなりキャラ違うな…。
しかもこれだと、チーフまじで気づいてなかったパターンになっちゃうなw
586名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 13:28:59 ID:tuvr6TZn
そういや
チーフとキョウコってどんな仲だったのかな。
マサキは一回アシュの話で出たけど。
587名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 13:43:25 ID:OCC0nFTp
>>554です

最終回の赤桃展開の後で少し心苦しいですが
前回のボウケン黒桃の後編を貼らせて頂きます。
内容としてはエロが大部分、
黒はちょっと闇入っちゃってるので少し意地悪な性格です。
レス数は13を予定。

※真墨の性格が原作と異なるような部分があります。
そういった類がお好みでない方はスルー願います
588光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:44:19 ID:OCC0nFTp
体が宙に浮いているような感覚。
はっきりしない意識の中、不思議と体が昂ぶっているのだけがハッキリと分かる。
時折体に走る、微弱電流のような刺激。
自分の体が勝手にピクッ、っと反応するのが分かった。

「うんっ・・・ぅ・・・あん・・・」

まるで遠くから聞こえるような自分の声。
明らかに普段とは違うその調子に、急速に目が覚めていく。
それと同時に今、自分を包む不思議な感覚の正体がはっきりと分かった。
私は今、・・・誰かに体を触られている。

「はっ・・・!?ま、真墨・・・?」

目を覚ましたすぐ目の前には、見慣れた仲間の顔・・・伊能真墨がいた。

「真墨っ・・・!さっきの闇は一体・・・あんっ!」

胸の辺りから、甘く痺れるような感覚。
視線を落とすと、シャツを捲り上げられ露わにされた胸を
真墨の細い腕が優しく弄っているのが見えた。

「ちょっ・・いやっ!何してるんですか!!」

「目が覚めたか?何してるって、見ての通りだよ」

真墨は抑揚を抑えた声でそう言うと、片方の胸の頂を指先で軽くつまみ、
もう片方にも顔を寄せて優しく口に含んだ。

「あっ・・ん・・ぅ・・・!どうして・・・こんなことっ・・」

ビクン、と肩を震わせて反応するさくら。

「言っただろ?俺の心は闇に支配されたんだ。欲望のままに動いてるだけさ」
589光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:45:05 ID:OCC0nFTp
「そんなっ・・目を覚ましてください!こんなこと・・・ダメですっ!」

「うるせえな・・・眠ってる間は散々感じてたくせによ」

真墨の片手がスカートの中に忍び込む。
とっさにさくらは足を閉じようとするが、一瞬遅れて手の侵入を許してしまう。

「そんなトコっ・・いやあっ!だめ・・ぇ・・・・」

「何言ってんだよ、とっくにグッショリ濡れてんだぜ?覚えてないのか?」

さくらの言葉を無視し、下着の上から敏感な部分を指先で責め立てる。
指が蠢くたびに響く粘着質な音を耳にして、さくらは真墨の言葉が嘘でないと分かった。

「はあっ・・あっ・・んんっ・・・!真墨ぃ・・・やめて」

「そんなやらしい声で頼まれたら、余計イジめたくなっちゃうよ。
さくら姐さんって、結構感じやすいんだね」

「違うっ・・・こんなの、嘘っ・・・!」

「何が違うの?本当はもっとして欲しいくせに」

さくらの表情をじっと見つめながら、下着を膝のあたりまでずり降ろし、
スリットに直接指を滑らせる。
それと同時に再び乳首を口に含んで軽く吸い上げた。

「はあっ・・・!んっ・・っく・・ぅ・・・あんっ!」

さっきより一際高い嬌声が部屋に響く。
スリットの端から端へ、何度も指の腹を往復させるたびに後から次々と蜜が溢れ出す。
舌の先端で乳首を押しつぶすように、クリクリと強めの刺激を与えると
鍛え上げられてうっすら陰影の浮き出る腹筋がビクッと波を打つ。
590光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:45:47 ID:OCC0nFTp
いつしか、さっきまで抵抗していたさくらの四肢はぐったりと力が抜け、
瞳はいつしか熱を帯び、体の反応はみるみる素直になっていった。

「だいぶ出来上がってきたな・・・ほら、今度はこっちだ」

さくらの両肩を掴むと、そのまま体を反転させうつ伏せの状態に寝かせる。
そして細く引き締まった腰を両手で抱え上げ、尻だけを高く突き出させた。

「いやぁ、こんなの・・・」

「いい格好だな。何もかも全部丸見えだよ・・・さくら」

真墨が満足げにさくらの尻を撫で回す。
とっくに全身の感度が上がってしまっているさくらは、たったそれだけでも
尻の肉をピクピクと波打たせ、はっきりとした反応を見せる。

「もっといい声聞かせてよ。ありのままの"さくら"を見せて」

そう言うと真墨は撫で回していた手をピタリと止め、そのまま花弁へ中指の先を当てがい
ゆっくりと中へ埋めていった。

「んっ・・・ああっ!」

さくらの全身に力が入る。
入口の一瞬だけ感じた異物感はすぐに消え、男性特有の骨ばった指関節が
内壁を擦りながら奥へと進んでいくたび、背筋を何ともいえないゾクゾクとした
快感が走りぬける。

「ひぁっ・・・!んぅ・・・くぅん・・・」
591光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:46:34 ID:OCC0nFTp
「スケベなさくら姐さんのことだ、これ一本じゃ全然物足りないだろ?」

そう言うなり、躊躇無く人差し指も同じように埋めていく。
そして二本の指が根元まで到達したところで、親指の腹を花弁の端にある蕾に
押し付け、腕全体を小刻みに震わせる。

「・・・ああぁん!・・ゃ・・・激しっ・・んううっ・・・!」

何か言い返そうとしていたさくらがガクンと頭を垂れ、唇を噛みながら
顔をベッドに突っ伏して苦悶する。
尻は悩ましげにうねうねと動き、入口からはトロトロと引っ切り無しに蜜が垂れ落ちた。

「普段はお堅い姐さんがこうも乱れるとはね・・・よっぽど好きなんだね。
みんなが姐さんのこんな姿見たらなんて言うかな?」

口の端を引きつらせて妖しげな笑みを浮かべながら、更に中の指をクイッと手前に曲げる。
そして指先に触れた膣壁のざらざらした部分を軽く引っかくように、
指全体を激しく前後させ始める。

「あっ・・いやあっ!!だめっ・・・そこだめえっ・・!!
なにこれっ・・・凄いっ・・・ひあぁっ・・・!!」

一転してさくらが斜め上を見上げ、背を弓のようにしならせて喘ぐ。
両の指が色を失うほど強くギュッとシーツを握りしめ、
下半身を支えている太腿はカクカクと震えて今にも崩れ落ちそうに
なっていた。

そんなさくらをよそに、一定のリズムで壁を擦り上げて追い詰めていく真墨。
静まり返った部屋に、女の嬌声と淫靡で粘着質な音だけが響く。

「ま・・・すみ・・・私、もうっ・・・!」

「イきそう?」

さくらがすがるような瞳で振り返り、コクンと頷く。
それを裏付けるようにヒクヒクと収縮を始める花弁。
限界はそこまで迫っていた。
592光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:47:22 ID:OCC0nFTp
「じゃ、こっちでイかせてあげるからね」

えっ、と思ったときには指は引き抜かれ、替わりに知らぬ間に露わになっていた
真墨の怒張の先端が入り口に当てがわれた。
咄嗟に身を離そうとするさくら。
しかし既に四肢は力が入らず、あっさり真墨に引き寄せられてしまう。

「やめっ・・!・・んっ・・・・・あああっ!!!」

なんの躊躇もなく一気に最奥まで貫かれた。
さっきまでの刺激とはまるで別物の、体の芯に響くような衝撃が
さくらの頭のてっぺんからつま先までを包む。
突然の大波に飲まれたさくらは、何ら成す術もなく一気に頂に突き上げられた。

「んああっ!!ひあっ・・!っく・・ぁ・・う・・は・・ぁ・・・」

体を包む長い緊張の後、ガクッと全身が崩れ落ちる。
繋がりからは透明な雫がポタポタと流れ落ち、肩を上下させて息をつく
さくらの額には大粒の汗が光っていた。

「イった?まだ一突きしただけなのに・・・可愛いよ、さくら姐さん」

真墨が繋がったまま、背後からさくらの背中にのしかかり
うなじや耳元に触れるだけのキスをしていく。
さくらはピクッと反応しながらも問いには答えぬまま、
呼吸を落ち着かせながら焦点の定まらぬ視線で一点を見つめていた。
593光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:48:11 ID:OCC0nFTp
「・・・今度は俺が楽しませてもらうからね」

暫らくの沈黙の後、真墨が背後からスルスルと前に手を回し、
さくらの形の良い両胸を手の平で包むように揉み始める。

「・・・あっ・・・・ん・・」

すぐに反応を示すさくら。
真墨が手を回しやすいように、ゆっくりとベッドに両手をついて上半身を浮かせる。
返事はなくとも、それが受け入れる意思の表れと取った真墨は
そのままの体勢でゆっくりと腰をさくら自身に押し付け、
先端で最奥をグリグリと刺激していく。

「ここ、気持ちいいだろ?」

「・・・・・はい」

さくらの口から再び甘い吐息が漏れてくる。
自分の意思で快感を素直に受け入れ始め、しかも一度達していたさくらの体は
程なくして燠火が大きな火に、そして炎へと変わるように燃え上がっていった。

「じゃ・・・いくよ」

そう呟くと真墨はさくらの腰をガッシリ掴み、ゆっくりとしたストロークで動き始める。

「あっ・・あん・・ぅ・・はぁ・・ん・・・」

そのリズムに合わせてさくらが吐息交じりに呼応する。
自分の中が熱い塊で埋め尽くされ、それが動くたびに先端の尖りが
微細な肉襞を押し退けて進むのが手を取るように分かる。

先程の、意識が弾けるような激しい刺激とは違い、
体の芯からとろとろと溶けていくような心地良い感覚は
さくらが普段から守ってきた"自分"を奪い、快楽の底へと堕としていく。
594光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:48:59 ID:OCC0nFTp
「ああっ、いい・・・気持ちいいっ・・・!」

「そう、素直になるんだ。ありのままに受け入れて」

「真墨ぃ・・・もっと、してっ。激しくっ・・・!」

無意識に、さくらの腰が真墨の動きに合わせて艶かしく揺れ始める。
更なる高みを貪欲に求めて、一番いい角度を求めて尻が右往左往する。

「ああ・・・一緒に溺れよう」

徐々に真墨の動きが激しくなり、パン、パンとお互いの肌がぶつかり合う乾いた音が響く。
狭くぬめった空間に押し挟まれ、真墨の己自身が行き場を求めてビクビクとうねる。
我を忘れて力任せに突き上げると先端が最奥をゴンゴンとノックし、
その度にさくらが壊れた操り人形のように全身をガクガクと揺らして
悲鳴にも似た歓喜の叫びを紡ぐ。

「真墨っ、真墨っ・・!すごい・・・おっきいっ・・おかしくなっちゃうっ!」

「さくら・・・さくらっ・・・!!」

「だめっ・・・もう無理いっ・・・また、イクうっ・・・!」

互いがぶつかり、押し上げ合い、あっという間に高みに登りつめる。
繋がりからは最早どちらのものとも分からない飛沫が散り、大きな染みを作っていた。

「俺ももう・・・出る・・・出すぞっ!!」

程なくして訪れたその時、真墨は怒張を引き抜くとさくらを強引に仰向けにさせ
半裸状態になったその体に、いつ終わるとも知れない熱い滾りを思いのままに放出させた。
595光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:49:41 ID:OCC0nFTp
「はぁっ・・・・・・ぁ・・・ん・・・・・ぅ・・」

口を半開きにし宙に視線を彷徨わせながら、露わになった秘所を隠そうともせず
横たわったままのさくら。
先程までの激しさを物語るように、太ももや足先は今も断続的に細かい痙攣を繰り返している。
その体の胸から上には、真墨の白いたぎりがあちこちに刻み込まれ、
それが更に艶かしさを際立たせていた。

「・・・・・姐さん」

その傍らに寄り、それらを優しく拭き上げながら真墨が呼びかける。

「真墨・・・・・・」

それに気づいたさくらがゆっくりと視線を真墨に向け、微かながら温かな笑みを浮かべて
汗でべっとり張り付いた真墨の髪を掻き上げた。

やべ、可愛い・・・!
姐さんって本当は・・・こんなに女らしくて、可愛い人だったんだ。
今さらながらに気づくなんて・・・。

だが行為の最中から、うっすらと自分の気持ちの変化に気づいていた。
でも今、それがはっきりと心の中で形になった。
姐さんが愛しい。離れたくない。ずっと一緒にいたい。
そして・・・今のこのムードなら気持ちを打ち明けられる。
そう思った時。
596光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:50:25 ID:OCC0nFTp
「・・・もう、解けたんですか?」

「ん?何が?」

「何がって・・・闇ですよ。自分で言ってたじゃないですか」

「・・・・・・・!」

完全に忘れてた。
これ、俺の本意の行動じゃないんだった。
いま甘い言葉で告白なんかしたら思いっきり辻褄合わないじゃん・・・迂闊だった。

「あ、ああ・・・!ついさっき、戻ったみたいだ・・・」

「そうですか、良かった。でも随分・・・いやらしい闇でしたね?」

「そうだな・・・ごめん。なんか無理矢理に・・・」

「真墨が謝る必要はありませんよ。操られていたのなら仕方ないです」

「そうだけどさ・・・・」

さくらの優しさに、罪悪感で胸がチクチク痛む。

「とりあえず服を着てください。素に戻るとさすがに・・・恥ずかしいですから」

頬を染めるさくらの視線を追って見ると、自分もさくらと同様に半裸の状態なことに気づいた。
・・・半裸といっても、クッキリ下半分だけ全裸の状態なわけだが。
お互いになんとも言えぬ気恥ずかしさを覚えながら服を着る。

こんなところ仲間に見られたら大変ですね、と苦笑しながら
ちょうどさくらが服を着終わった、その時。

不意に、本日最悪・・・いや、人生最悪の事態が訪れた。
597光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:51:15 ID:OCC0nFTp
「オッス!二人ともちゃんと真面目に掃除し・・・・・・・・って、えっ?」

ノックもせず、やにわにドアを開けて入ってきたのは映士だった。
その後ろに青色・赤色のジャケットも見え隠れする。

実はさくらが今日、真墨の部屋を掃除しに行くことは既に全員知っており
仕事の休憩時間がてら、どれだけ真墨がさくらにやり込められているか
野次馬根性で見に来た・・・わけだったのだが。

「あれ・・・お前ら、ちょっ・・・・え、そうなの?」

映士が狼狽しながら目を白黒させて、さくらと真墨を交互に見る。

さくらは露出こそギリギリセーフだったものの、髪は乱れて服はシワだらけ。
しかも制服は先程の白濁のせいで所々クッキリとシミになっている。
真墨の下半身は思いっきりトランクス一丁。
しかもベッドは乱れてシーツが半分床にずり落ちているし、
何より部屋全体に残る熱気と淫靡な残り香が・・・ここで起きた全てを物語っていた。

「あららー、こりゃちょっと言い訳できませんね」

蒼太が興味深々といった口調で、指をピンと立てながらニヤける。

「バカ違う!そうじゃなくって・・・」

「いや違わねーだろ、モロそうじゃん」

真墨の否定も虚しく、映士も同様にニヤついてツッコミを入れる。

「二人がそういう関係だったとはね・・・いつも一緒にいるのに、全然気づかなかったよ」

蒼太が余計なダメ押しで状況を悪化させる。

「これは・・・あの、うう・・・・」

次第に口ごもっていく真墨。
そりゃそうだろう、状況を見ればさっきまでここでイイコトしてたってのは
誰の目にも明らかなのだから。
598光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:51:58 ID:OCC0nFTp
「・・・・どういう、ことだ?」

不意に、蒼太と映士の後ろから低くて無理矢理に感情を押し殺したような
声が聞こえた。
ビクッと真墨の肩が跳ねる。
全身から脂汗が流れ、視線は落ち着きなくあちらこちらを泳ぐ。

「どういうことだと・・・聞いているんだが、真墨?」

激しいオーラを身に纏わせながら、ゆらりと姿を現したのは・・・明石だった。
その殺気を感じ取り、蒼太と映士が自然と離れて道を開ける。
明石はゆっくりとした歩調で真墨に近づき、ついには互いの顔が
目と鼻の先にくるところまで歩み寄った。

まともに明石の顔が見れない。
別に明石とさくらは付き合っているわけではないが
"姐さんに手を出した"、その事実が明石の心にどれほどの影響を与えるかは
非を見るより明らかであった。

能面のように無表情のまま顔を近づけ、無言の威圧を続ける明石。
その沈黙に耐えられず立ってるのがやっとの真墨。

もう終わった。
少し前もそんなこと言った気がするが、とにかく終わった。
観念して、なんら意味を持たない白旗を挙げようとしたその時。

「待ってください、チーフ」

スッと二人の間に割って入るさくら。

「お前は黙っていろ」

真墨から一切視線を離さずに制する明石。

「いいえ、言わせて下さい。こうなったのには理由があるんです」
599光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:52:47 ID:OCC0nFTp
それを聞いて思い出した。
そうだ、俺はちゃんと言い訳を用意してたじゃないか。
あまりにも突然の展開にすっかり忘れてた。

「真墨は・・・闇に操られていたんです。それで意思とは無関係に
そんな行動を・・・・。真墨を責めないで下さい」

「闇にだって?」
「おいおい、マジかよ?」

蒼太と映士が驚いた顔で駆け寄る。
明石もサッと表情を変え、さくらをちらりと横目で見る。

「・・・真墨、本当か」

再び真墨に視線を戻し、明石が静かに問う。

「あ、ああ・・・本当だ。突然、心の中に巨大な闇が生まれて・・・・。
気がついたら姐さんに酷いことをしていた。本当に済まない」

この時とばかりに顔を伏せ、全力で悲劇のヒーローを気取る。
ここが正念場だ。ここを乗り越えりゃなんとかなる。
こうなりゃ全部ヤイバのせいにでもするか。
どうせ死人に口なし、使えるモンは何でも使おう。

「これは推測だが、もしかしたらヤイバがまだどこかで生きているのかも
しれない・・・。こんなことが出来るのはあいつぐらいだからな」

「不可抗力だったってわけか・・・チーフ、ヤイバが生きているとなるとまずいですね」
「おう、あいつかなり強えーからな・・・また真墨を取り込まれるかもしれねぇ」
「そうなるとあの時の二の舞です。チーフ、早速対策を」

「あ、あぁ・・・確かにそうだな」

蒼太と映士、そしてさくらの言葉に明石が同調する。
まだ何か言いたそうに俺を睨んでいるが、こうなってはこれ以上俺を
責めるわけにもいくまい。
皆の関心はとっくにヤイバに移っている。
いつまでも痴話ゲンカなど続けていては任務に支障が生ずるのだ。
600光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:53:57 ID:OCC0nFTp
よし・・・逃げ切った!
俺の完璧な作戦がついに実を結んだ。
姐さんのパンツ拝めて濃厚なエッチできた上に、一切のお咎めなしだ。
グッ!っと心の中でガッツポーズをしようとした・・・・その瞬間。

バタバタバタ、と廊下を走って部屋に駆け寄る二人分の足音が聞こえた。
そして間髪入れずにバタン!と派手な音を響かせ開かれるドア。
そこに居たのは・・・決して今、この場には居てはいけないはずの二人だった。



「真墨っ!菜月が冷蔵庫に入れてたイチゴのタルト、勝手に食べたでしょっ!
またいつもみたいに『闇に操られて知らずに食ったんだよ』って言い訳する気っ!?」

「真墨くん!なんですかこのメモは!『闇が勝手に壊したから直しといてくれ、オッサン』
って、毎回毎回そんな言い訳を信じるバカがどこにいますかっ!!いい加減にしてください!」



部屋全体の時が、カチッと止まった。

それと同時に真墨の瞳孔が開き、思考回路も止まる。

流れる、長い・・・長い沈黙。

程なくして、銀と青が黄とオッサンを連れてそーっ・・・と部屋を出て行くのが分かった。

ありがとう。おかげで皆に無残な最期を晒さずに済んだよ。

グッジョブ。



程なくして、ジリッ、ジリッ・・・と真墨との距離を縮めていく二つの影。
・・・真墨が最後に覚えているのは、怒りを通り越して満面の笑顔を浮かべる明石の顔。
そして背後でヒュウウゥン・・・と鳴り響く、愛しい人のゴーゴータービンの風切り音だけだった。

(了)
601光と影の狭間で(後) ボウケン黒桃:2007/02/12(月) 13:56:26 ID:OCC0nFTp
これで終わりです。
前回から長々とお目汚し失礼致しました。

私も最終回で触発されたクチですので
そのうち赤桃も書かせて頂こうかなぁ、と思ったりしてます。

ではでは。
602名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 16:42:17 ID:Iz9IxGUA
エロも濃厚でGJ!
読んでるだけなのに、真墨と一緒になって焦ってしまったよ。
気まずさに途中何度読み飛ばしてしまおうかと…(注:褒め)
あれだ、闇って邪気眼だw

次作も楽しみにしてます
603名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 17:42:19 ID:3fGfB2Gr
続きキタ!ありがとう職人さん!エロくて笑えてGJ!
最終回みてもなお、姐さんと黒青銀とか、赤黄とか読みたいと思ってしまうよー。
604名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 18:35:07 ID:yZ5o1PLt
エロいねーw
姐さんの徐々に高揚していく感じがハァハァ
ってかこの真墨、本当に情けないぐらいヘタレで大好きだw
GJ!!
605名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:25:21 ID:v2Fs0qd3
宇宙でチーフとさくら姐さんが結ばれるまでの話、どなたかお願いします。
最後はチーフの方が気持ちを抑えきれなくなって…みたいな。
自分は文章力がないもので…
606名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 22:40:51 ID:GuorqmF5
赤桃好きなのに、黒桃に引き込まれてしまいました(笑)
GJでございます。
エッチしたのは黒ですが、めちゃくそ怒ってるチーフに
赤桃としては嬉しかったりして(笑)
ぜひ次回、赤桃お待ちしております!!
607名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:33:02 ID:o5y/MVVz
予想以上にエロかった!後半もギャグ調で面白かった。
他のキャラの描写もまんまで良かったす。
自業自得とはいえ、真墨に合掌。
608名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:10:53 ID:IR2vNYy1
GJ!!
ギャグ調なのにエロい。
ほのかに赤桃を漂わせてる所に萌えた。
真墨をボコしたであろう後にチーフに「真墨にどこをどうされた?」と迫られる姐さんを想像してしまった。

赤桃も是非待っております。
609名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:37:52 ID:/s1Ulpgz
>>606
エロ無しですみませんが、一応投下させていただきます。
ご不快に思われた方はすみません。
610名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:38:42 ID:/s1Ulpgz

「プレシャス回収完了です」

いつもの様に手際よく、回収したプレシャスを床のプレートに乗せ収納する。
プレートはボックス状に展開し、宝物を包んで施錠された。
それを確認したみんなの顔から一仕事を終えた安どの表情が覗く。
「ちょろいもんだぜ。しっかし、こんな簡単だと冒険したって感じがしねぇな…腕がなまっちまうな」
「ほんとだよねー、あれからネガティブも全然でてこなくなったし…なんか、肩透かし―…」
「それも平和な証拠です。プレシャスを悪用しようとする輩が現れなかった事を喜びこそすれ、
不満に思うなんて不謹慎ですよ」
「まぁー、そうなんですけどね…でも、最近シズカちゃんとも会ってないし寂しい気持ちはありますね、確かに」
あのガジャの大攻勢以来、他のネガティブもその活動を沈静化させていた。
「俺達の存在が知れて今は喧嘩の時期じゃないって思ってんだろ。上り調子の連中に喧嘩売るほど連中も馬鹿じゃねぇさ…」
上り調子。
確かにそうかもしれない。
あの熾烈な戦いが嘘のように最近は穏やかな日々が続いている。
最初はギクシャクしどうしだったメンバーの絆も幾度の熾烈な戦いの中で確固たるものへ変化していった。
だって、ほんの一年前まで、他人と談笑しながら笑顔で肩を並べて歩けるなんて考えもしなかったから。
居場所が持てるだなんて、思いもしなかったから。
蒼太君がいて。真墨がいて。菜月がいて。映士さんがいて。そして―――…

「確かに張り合いはないかもな」

チーフがいて。
「もう、チーフまで!」
なじる私をいたずらっぽい顔で笑いながら。
「ミッション終了だ。総員、帰還する」
その笑顔につられて私の頬が自然と緩んでいくのが分かる。
こんな日々がずっと続くのだと、なんの確証もないのに漠然と思い描いていた。
こんな単調で、こんな退屈な日々に、あの人が満足するはずはないのに―…
611名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:39:22 ID:/s1Ulpgz
「さくら、Mr.ボイスに提出する書類なんだが―…」
「それなら既に出来ています」
さくらから書類を受け取った書類を軽くチェックしながら明石はその一言を告げた。
「そうか、ありがとう。いつもながら仕事が速いな。それはそうと…今晩、空いてるか?」
一瞬、思考がフリーズした。
心音が見る見るうちに激しく波打つのが分かる。胸の動悸が止まらない。
「こ………今晩ですよね…ぜ・全然問題ありません! まったく予定は入れてありません!!」
思わず立ち上がってしまったさくらに苦笑しながら、明石は大事な話があるからよろしくと言い残して去っていった。
「…………――――――…」
しばし、呆けたように茫然自失の状態でさくらはその場に立ち尽くしていた。
思考がまとまらない。心音がまだ頭にどくどくと響く。

「チーフ何の話でしょうね?」
「プロポーズとか? チーフ、だいた~ん!!」

脇から現れた蒼太と菜月のこれ以上ないというくらいに面白そうというニュアンスを含んだ声が
彼女を現実に引き戻した。
「そ・そんなんじゃありません! 菜月も蒼太くんも仕事に戻ってください!!」
「あれれ? なんでそんなこと分かるんです? 大事な話なんでしょ?」
「だったら、ソレ以外ないよ! やったね、さくらさん!!」
二人の祝福のグッジョブがさくらの思考を一方向へと押しやる。
(まさか…本当に…―?)
淡い期待がどんどんその色を濃くして膨らんでいく。
期待と困惑が入り混じった悶々とした気持ちのまま、さくらはその一日を過ごした。
612名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:40:46 ID:/s1Ulpgz
二人きりの食事なんて初めてだった。
メンバー全員で外食を取る事はままあったが、誰か他人と食事を共にするなんて初めてかもしれない。
「こうして仕事を離れて食事をするのは初めてだな」
「え・えぇ…そうですね!」
ぎこちないのが自分でも分かる。緊張の為か、手足の先まで油が切れたように取り回しがきつい。
「この店、蒼太に教わったんだ。女性を誘うなら夜景の見えるレストランだって。やっぱり女性はこういう店が嬉しいもんかな?」
「チ・チーフに誘われるなら、ど・どこでもわたしは―…」
ラーメン屋だろうが、立ち食い蕎麦屋だろうがかまいはしない。
様は、二人でいる時間がもてるなら場所は関係ないのだ。
「そうか。まぁ、お前はそう言うと思ったがな」
チーフの笑顔が嬉しい。この笑顔にわたしも蒼太君も救われたのだ。
恐らくは真墨も、菜月も。そして映士さんも。
この人がいたから。この人が暗い路に迷った私を明るく照らし出してくれたから―

―わたしは、あなたの思いに、応えたい―

「実は―…前々から思っていたことなんだが―…」
「あ! あの!! ち・ちょっと待ってください!!!」
こみ上げる緊張感に耐え切れず、思わず両手で制止してしまった。
「え?」
(駄目だ…顔がまともに見れない―…)
顔面の輻射熱が熱い。緊張して普段は余り飲まないお酒のペースが速い事も災いしただろうか。
「さ・さくら…?」
怪訝な様子のチーフの表情が余計にさくらを混乱させた。
「はい! あの…すみません!! な・なんでしょうか!!」
腹を据えよう。どんな言葉も受け止められる決意が生まれる。
―チーフも真剣に自分に向き合ってくれている…だから、わたしはそれに応えたい―
目を見開いたさくらの真剣な表情に戸惑いながら、明石は言葉をつないだ。
「まぁ、そんな片意地張らずに聞いてくれ。俺は…お前を信頼してる。仕事は優秀だし、メンバーの心の機微にも敏感だ。
指揮能力も充分にある。だからお前なら俺の―…」
613名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:41:23 ID:/s1Ulpgz
「お前なら俺の代わりに立派にボウケンジャーのチーフとしてやっていける」

「へ?」
予想だにしなかった言葉に先ほどまで荒れに荒れていたさくらの思考が停止する。
「な・なにを仰っているんですか…?」
言っている意味が分からない。
ややあって、やっと搾り出せた言葉は自分でも情けないほどに掠れていた。
チーフはそんなさくらの態度を、1チームを突然任されたことへのプレッシャーと理解したのか、
励ますように言葉を紡いだ。
「大丈夫だ。お前がチーフを立派に勤め上げる事が出来る事は俺が保障する。
お前なら、俺の開いた穴を立派に埋めることができるはずだ。心配はいらない、蒼太もいるし―…」
「―…フは……チーフはどうなさるおつもりですか?」
表情を影に落としたまま、抑揚のない口調でさくらは尋ねた。
「俺は宇宙へ行くつもりだ。実は前々から地球外から飛来するプレシャスへの対応策がSGS内では
計画としては存在していたんだ。実際に動き出したのはガジャの一件以降だがな」
もう、後の説明は脳裏を素通りして行った。
料理の味も、その後どうやって帰路についたかも憶えてはいない。
ただ、チーフがいなくなるという事実と、宇宙というとてつもない隔たりが生まれるということだけがさくらの脳裏に強烈に焼きついて離れなかった。

時として人の運命は大きく動く。

それは何の前触れもなく立ち現れては、人に過酷な選択を強いるのだ。


614名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 02:22:58 ID:ObdmpYr9
>>613
ここで終わりなのかな、それとも続くのかな?
続きがあるのなら楽しみにしていますが・・・。
「つづく」の時は「今日はここまで」と一言あるといいと思いますよ。
615名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 02:23:49 ID:/s1Ulpgz
すいません。
一応、続きます。
616名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 02:28:35 ID:ay+DbYjN
実際こういう展開ありえそうですね・・・
この後が楽しみです 楽しみにしてます
617名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 09:34:03 ID:vAbWyXuF
>>610
乙ガンガレ

祝福のグッジョブにワラタよ
618名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 16:41:42 ID:z1csXaOD
みなさんGJ☆ですね。職人さん赤桃頼みます!
619名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 19:52:35 ID:cYTfvF8h
>>600
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

いや、もう…エロなんてどうでもいいやwwwwwwww
620名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:21:17 ID:vjAA3M2p
>>613
>「お前なら俺の代わりに立派にボウケンジャーのチーフとしてやっていける」

個人的には
「真墨にチーフを任せることにしたから、これからはあいつをサポートしてやってくれ」
の方が、本編に上手くつながると思う。
621名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:19:10 ID:svhidN6K
黒が新チーフになるというのはいつ決まったのか。
赤宇宙か→桃が新チーフ!→宇宙に一緒に行こうかなと…→どーするよ!?→黒で良っか→じゃあ黒が新チーフ!
とか…。
最初から次期チーフは黒って決まってたのかな?

なにはともあれ、期待してます!
622名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:19:54 ID:0I1XhsJ2
真墨を後任に推すところから姐さんのミッションは始まってたんだよ、きっと
623名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:22:02 ID:brBsz04d
なんとなくだけど、明石のご指名のような気がする。
なんだかんだ言って認めてそうだもん。
624名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:24:42 ID:7WDh7FX3
そこは明石ご指名にしておいやって欲しいと思う、黒応援し隊です
625名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:43:01 ID:LFOGl9pk
そうでもしないと黒はとても可愛そうな子だし。
626名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 07:59:10 ID:V5qHwaR1
桃や青は本人がチーフになるより、サポートする側になった方が力を発揮する
タイプなんではないかと思うので、チーフは黒を選んだのではないかと
思います!「俺と同じく、あいつをサブしてやってくれ」とか。
あ、でも桃ならチーフでもokか(笑)
627名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 09:35:48 ID:L84ZPPGv
>>613-615
赤桃揃って宇宙へ行くこととなった伏線になるよう
期待してます、もちろんエロも絡めて。
628名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 21:07:58 ID:ZiWXuHHm
ボウケン赤桃、いきます。
場面としては宇宙出発より1ヶ月ぐらい前の話。
ただし赤は一切出てきません、あしからずw
ちょっと変則的ですね・・・こういうのもいいのかな?

全14レス、申し訳ないですがエロは無しです。
題名は「深き、想い」。よろしくお願いします。
629「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:08:54 ID:ZiWXuHHm
深夜のビークル格納庫。

もうじき日付も変わりかけようとしているこの時間帯、
普段であれば最低限の人員だけ残して静まり返っているはずの
この場所だが、ここ数日に限ってはサージェスの技術者や作業員が
24時間体制で詰め、慌しく各自の作業に追われていた。

作業内容はビークルの改造。
14号機から18号機までの5台を合体させて完成する、
"ゴーゴーボイジャー"の・・・宇宙仕様への改造作業であった。

ネガティブとの戦いに一旦の区切りをつけ、
サージェスが次に見据えた計画は・・・宇宙進出であった。
宇宙に眠る未だ見ぬ、未知のプレシャス。
その確保と保管が目的ある。

組織の威信をかけた一大プロジェクト。
場合によっては新たな人類の危機を防ぐ、重要なミッションとなるかもしれない。
しかも舞台は今までと違い、過酷な環境の宇宙空間である。
作業にも自然と熱が入り、あちらこちらで作業機械の音が
けたたましく鳴り響いていた。

そんな中。
この喧騒にやや似つかわしくない雰囲気を持つ、
ある人物の姿が目に付いた。

コードネーム・ボウケンピンク。
ボウケンジャーのサブチーフ。
西堀さくらの姿である。
630「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:09:36 ID:ZiWXuHHm
さくらは、いつも気丈な彼女には似合わず何か思いつめたような表情で
変電設備の影に立ち、ジッと作業風景に視線を走らせている。

「・・・おや、珍しい。さくらさんじゃないですか」

不意にトン、と肩を叩かれた。
振り向くとそこには、サージェス・メカニック担当の牧野の姿があった。

「どうしたんです?こんなところに顔を出すなんて珍しい」

「牧野先生・・・。いえ、ただ近くを通ったので立ち寄ってみただけです」

「そうですか。ああ、よかったらもっと近くでご覧になりますか?」

さくらの視線がボイジャーに注がれているのを見て取ると、
努めて明るく振舞いながら、ささ、どうぞと手で指し示した。

「あ・・・いえ、結構です。私はこれに・・・乗りませんし」

少し表情を陰らせてさくらが俯く。
その様子を、牧野が気遣うようにジッと見つめる。

「そうですか・・・技術部自慢の装備が満載なんですけどね。
興味がおありでしたらいつでもお見せしますよ」

「ありがとうございます」

静かな声でそう答えると、さくらの視線がまたボイジャーに向けられる。
・・・それから暫くの間、さくらが再び口を開くことはなかった。
631「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:10:19 ID:ZiWXuHHm
長い静寂。
さくらは相変わらずそこに佇み、物思いに耽っている。
そして牧野はそれを見守るように・・・静かに傍に立っていた。

目の前に立つ、誇り高き戦士。
何者も恐れず、いつも熱く勇敢に困難へと立ち向かう女性。
今まで幾多の重責を、過去を、そして未来を、その背中に背負ってきた。
その後ろ姿が・・・・今日はやけに小さく、脆く思えた。

「・・・もう遅いので、お先に失礼します」

どれくらい経っただろうか、さくらが振り返り牧野に告げる。

「そうですか」

「ええ、先生もあまりご無理をしないようにしてくださいね」

「私達の仕事は、無理をしてナンボなんですよ・・・ハハハッ」

「ふふっ、そんなこと言ってるとまた倒れちゃいますよ?
じゃ、おやすみなさ・・・」

「ちょっと、さくらさん」

「はい?」

「あの、もし良かったら・・・」

「?」

「私とお茶でも一杯・・・付き合いませんか?」

「・・・へっ?」

突然の"お誘い"に驚くさくら。
そしてさくらの返事も待たず、牧野がさくらの背中を軽く押しながら
「ささ、たまにはいいじゃありませんか」と半ば強引にサロンへと通ずる
エレベーターホールへ導いていった。
632「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:11:01 ID:ZiWXuHHm
「すみませんねぇ、こんなオジサンに付き合わせちゃって」

「とんでもない、気にしないで下さい。ホットでいいですか?」

「はい、ありがとう」

さくらが二人分のコーヒーを運び、テーブルに置く。
二人以外は誰も居ないサロンで、並んで腰掛けてカップを口に運ぶ。

「この歳になるとね、たまにはお若い女性とゆっくり
語らってみたくなったりするんですよ。ナンパなんて何十年振りでしょう」

「ふふっ、意外な一面ですね。失礼ながらそういったことには
わりと無関心な方かと思ってました」

「いやいや、こう見えても若い頃はね・・・なんて。
胸を張って語れるほどの自慢話なんてありませんけどね」

「でも、そのほうが牧野先生らしいです」

「おや、随分微妙なご返答ですね。いかにも私が女性と無縁のような・・・」

「・・・あ、いえいえ!決してそういう意味では・・・」

さくらが目の前で手の平をブンブン振る。

「ハハハ、冗談です。今まで仕事一筋でしたからね。自分でよく分かってます」

「私はそういう牧野先生のほうが好きですよ」

「おやおや、"好き"なんて言われると年甲斐もなく照れちゃいますね」

「ふふっ・・・」

いつしかリラックスした気分で談笑する二人。
633「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:11:43 ID:ZiWXuHHm
「・・・・ところで、誘っといて言うのもなんですが
そろそろお休みになる時間だったんじゃないですか?」

「いえ、大丈夫ですよ」

「そうですか・・・明日も早いんでしょう?」

「ええ・・・でもどうせ、最近は部屋に帰ってもあまり眠れないんです」

「おや、何か悩みごとでも?」

「ええ、まぁ・・・」

「そうですか。解決、できそうですか?」

「・・・・というより、最初から答えは決まってますから」

「そうですか・・・・」

「・・・・・・」

さくらは黙ったまま、テーブルの中央部をじっと見つめる。
じっとその視線を追う牧野。
そして少々神妙な面持ちで切り出した。

「・・・いつもそこにいる人のこと、ですか?」

不意に核心を突かれ、ハッとさくらが牧野に視線を移す。
牧野は視線を正面に向けたまま、話を続ける。

「いつか話してくれるかと思って待ってたんですけどね。
やはり背負い込んじゃいましたか」

「先生・・・」

「さくらさん、あなたはさっき答えは決まっていると言いましたが・・・」

ゆっくりと椅子ごとさくらの方に体を向け、座り直す。

「あなた、本当にそれでいいんですか?」
634「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:12:27 ID:ZiWXuHHm
「え・・・?」

不意にさくらの視線が泳ぐ。

「いつ帰るとも分からない任務。しかも会おうと思って会える場所ではないんですよ。
そんなところに明石君が行くのを黙って見送るんですか?」

「そ、そんなこと言われても・・・私には・・・」

「何もできない、口を挟む権利もない。そう言うんですか?」

普段とは違い、少しきつい口調で語りかける牧野。

「だって、これはサージェスの決定ですし・・・それに残る私にも任務が」

「この際そんなことはどうだっていいんです」

「・・・・牧野先生」

「私が聞いてるのは、あなたはどうしたいのかということです」

「・・・・・私、が?」

「そう。ボウケンピンクやサブチーフではなく西堀さくらさんが、です。
あなた、このまま指をくわえて見ているつもりですか?」

「・・・・私は」

伏せていた視線をゆっくりと上げ、戸惑った表情で牧野を見る。
牧野がしっかりとした眼差しで見つめ返す。

「私・・・は・・・」

「私は?」

「私は・・・・チーフ、いえ・・・明石さんと・・・」

牧野が微かに頷きながら、続く言葉を待つ。

「明石さんと・・・離れたくない・・・です」
635「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:13:22 ID:ZiWXuHHm
言い終えると同時に、両の瞳から涙がこぼれる。

「離れたくない・・・宇宙なんて、そんなの・・・・嫌・・・!」

手の平で顔を包み、嗚咽と共に徐々に声がかすれていく。

「うん」

傍に寄り、牧野がさくらの髪をクシャッと撫でる。

「そんな大事なこと・・・一人で抱え込むもんじゃありません」

さくらが牧野の胸に飛び込み、声をあげて泣く。

「牧野先生っ・・・!私・・・明石さんと一緒にいたい・・・」

「うん、うん・・・」

優しく何度も、何度もさくらの頭を撫でる。
さくらは生まれて初めて、人の胸で心から泣き崩れた。
636「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:14:09 ID:ZiWXuHHm
もし、私に娘がいれば・・・このくらいの歳なのだろうか。
もしその娘が、胸が張り裂けんばかりの事態に直面したとき、
父親の私はどんな行動を取ってやれるのだろうか。
その娘の顔を・・・笑顔に変えてやることが出来るのだろうか。

「・・・さくらさん」

暫くそのまま時が過ぎ、さくらが落ち着きを取り戻した頃に
牧野が優しく声をかける。

ゆっくりと顔を上げるさくら。

「いいですよ」

「・・・・?」

「行きなさい、一緒に」

「・・・・えっ?」

「好きなんでしょう?彼が」

「えっ・・・・でも」

「そりゃね、ボウケンジャーのチーフーとサブが同時に抜けるというのは
サージェスにとっても大きなリスクを背負うことになるかもしれません」

「・・・・・・・」

「しかしね、さくらさん。よく聞きなさい。
組織があって人が在るのではない。人が在って初めて組織が成り立つのです。
私はね、あなた方メンバーのことを"部下"だと思ったことは一度もありません。
あなたは、私の大切な"仲間"です」

さくらの両肩に手を添え、椅子に真っ直ぐに座らせて続ける。

「たった一人の仲間も幸せにできないような組織など、何の意味もないんですよ。
私はサージェスが、そんな血も涙もない組織だなんて思っていません。
人の心がちゃんと分かるからこそ、世界の平和も守れる。そう思っています。
・・・・そうですよね、Mr.ボイス?」
637「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:14:50 ID:ZiWXuHHm
さくらがハッと視線を上げると、真っ暗だったモニターが突然灯り
Mr.ボイスの姿が映し出された。

「み、Mr.ボイス・・・・!?」

目を見開いてモニターに見入るさくら。

『なぁに~、牧野さん。ボイスが聞いてるって知ってたのぉ?』

「あなたのことです、だいたい察しはつきますよ。
それよりどうなんですか?今の話。
サージェスはうら若き女性の純真な乙女心を傷つけて、平気でいられるような
冷酷かつ残忍な・・・」

『ちょ~っとちょっと、人聞きの悪いこと言わないでよ』

「私は今ね、さくらさんの味方なんです。この子のためなら何だって言いますよ」

『フン、柄になくカッコつけちゃって。・・・・んー、ピンクちゃん?』

「は、はいっ」

さくらが腰掛けていた椅子から立ち上がり、姿勢を正す。

『話はだいたい聞いていたよ。レッド君と一緒に行きたいの?』

「・・・・・・は、はい」

『そっか・・・君がここにいてくれると、何かと助かるんだがね』

「・・・・・・」

ボイスの言葉にさくらが俯く。
638「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:15:33 ID:ZiWXuHHm
『でもまぁ、6人の中でも君は今まで本当によくサージェスに尽くしてくれたからね。
一つぐらい恩返ししないとバチが当たるかもね~』

「・・・・えっ?」

「それじゃあ・・・!」

さくらと牧野が同時に一際高い声を挙げる。

『ただし、遊びで行くんじゃないんだよ?これもれっきとした任務。
レッド君はす~ぐ冒険、冒険って言って横道に反れるからね。
君がお目付け役として"四六時中"ちゃ~んと監視しててよ?』

「・・・い、いいんですか!?」

『なぁに~?嫌なの?だったらこの話は・・・』

「い、行きますっ!絶対行きますっ!!行かせて下さい!!」

慌ててさくらがモニターに前に駆け寄り、すがるようにモニターに手を添える。

『ハハハッ・・・それじゃ、よろしく頼むよ?ピンクちゃん』

「はいっ!ありがとうございますっ!!」

無意識に最敬礼の姿勢をとるさくら。
その様子を牧野がウンウンと頷きながら、温かい視線で見守っていた。
639「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:16:16 ID:ZiWXuHHm
『・・・ところで、話がまとまった後でちょっと言いにくいんだけどぉ』

暫くの後、ボイスが切り出す。

「?」

『ボイスが許可を出すことはできるんだけどさ、
もし当のレッド君が「そんなの嫌だ」って言ったらどうするつもりなの~?』

「あっ・・・そ、それは・・・・」

笑顔の浮かんでいたさくらの表情が一瞬で陰る。

「そ、その時は・・・無理にご一緒するわけには・・・・」

消え入りそうな声。
その時。

「大丈夫です」

牧野がさくらの傍へ進み、肩に手を置く。

「明石君は決してそんなこと言いませんよ。
今までずっと、この子達を見続けてきた私なら分かります。絶対に大丈夫です。
それに・・・」

『それに~?』

「ちゃんと秘策を用意してあります。100%、置いていかれないための
とっておきの策をね」

さくらの方を向き、牧野が蒼太を真似て人差し指をピッと立てる。
640「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:17:05 ID:ZiWXuHHm
「先生・・・・」

「うん。・・・さくらさん」

「はい」

さくらと正面で向き合い、両肩に手を乗せる。

「明石君と、幸せになりなさい」

「・・・・・・はい」

「フフッ、これは命令ですよ?」

再びさくらの瞳から大粒の涙が零れる。
牧野が、モニターに浮かんだボイスの笑顔と視線を合わせ、頷く。

『今日のピンクちゃんは泣き虫ですね~』

「これでいいんですよ。これまでずっと、堪えてきた分が一気に溢れ出てきただけです。
この子は今まで、いろんなものを一人でたくさん背負い込んできたんですから」

「ありがとうございます・・・・Mr.ボイス。・・・・牧野先生」

さくらはポケットから取り出したハンカチで頬をぬぐうと
まだ涙目のままの瞳で、心底嬉しそうに微笑んだ。
641「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:17:54 ID:ZiWXuHHm
「さて!これから忙しくなりますよぉ」

パシッ、と両の膝を叩いて気合を入れると、牧野が立ち上がる。

「さくらさん。ボイジャーはこれから先、あなた方の住居にもなるわけですから
改造の注文があれば今のうちに何でも言ってください。
なんなりとお好みのように作り変えますよ」

「そうですね・・・ありがとうございます。じゃあ近いうちに打合せをさせて下さい」

さくらが少し照れたような笑みを浮かべて答える。

「はい。・・・・・ただ」

「・・・ただ?」

キョトンとするさくらの耳に、牧野がそっと口を寄せて囁く。

「・・・ただ、ベッドは一つしか作りませんからね?」

その瞬間、さくらが耳の先まで真っ赤になる。

「も、もうっ!牧野先生っ!」

「おや?そのほうが都合が良いでしょう?
そうでもしないと彼、鈍感ですから・・・進展ありませんよ?」

「・・ぅ・・・・・・それは困ります・・・。
・・・って、何言わせるんですかっ!!これセクハラですよ!!」

「いやいや、それにボイスも"四六時中"監視と言ったでしょう?
よろしくお願いしますよ。ハハハッ」

「もう、牧野先生嫌いですっ!」

「おぉ怖い、私は格納庫に戻ります。おやすみなさい」

おどけた顔で素早くエレベーターに乗り込む牧野。
片手を挙げて追いかけてきたさくらの目の前で、ドアが閉まる。
642「深き、想い」 ボウケン赤桃:2007/02/15(木) 21:18:36 ID:ZiWXuHHm
程なくして下がり始めた狭い空間で、牧野は一人満足げに微笑んでいた。
そう、これでいい。
私は、あの子達の・・・・あの笑顔を見続けるためにここにいる。
そのためなら、どんな事でもしてあげよう。

それが、私の夢。
私が本当に追い求める・・・プレシャスなのかも、しれません。

(了)
643名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 21:20:12 ID:ZiWXuHHm
以上でおしまいです。
一度こういうの書いてみたかった。ベタ気味で申し訳ない。

>>609さんの続き、楽しみにお待ちしてます。
ではでは。
644名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 21:43:19 ID:J2R/V65N
>>643
さくらと牧野先生、ボイスの声が聞こえてきそうでした。
「ベッドは一つ」に手を叩いて笑っちゃったよw
チーフはいなくてもちゃんと赤桃、GJでした。ありがとう!
>>609さんの続きも楽しみにしてますね。
645名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 22:14:41 ID:WLLVZ5BF
牧野先生テラカッコヨス!
赤桃なのに牧野さんに惚れそうwww

読んでてこれが真実なのかなぁと思っちゃうほどリアリティありました
さくら、良かったね。

ただただGJ!!
646609:2007/02/15(木) 22:33:48 ID:Zd5Bz/ue
嬉しい報告が聞けると思ったさくらの顔にはあろうことか陰を帯びていて、ほってはおけない
世話好きの二人は彼女を半ば強引に昼食へ誘い出した。
菜月と蒼太の優しさに包まれてさくらは昨夜の出来事を話していく。
それを聞いた二人の仲間はやれ、またチーフの冒険病が始まっただの、鈍感やろうだのと一斉に仮にも上司である男を悪口でつるし上げた。
どうやら、彼らは明石よりもさくらの味方であるらしい。

「ついてっちゃえばいいよ! こっそりボイジャーの中に隠れてさ!!」
「あ、それいいね!! 牧野先生にも協力してもらおうか! いつかみたいに変装してもらって…」
「ば・馬鹿言わないでください! そんなことできるわけ…」
そう、できるわけがない。できるわけが。
いつも私はあの人の背中を追いかけていた。いつも私をおいて、あの人は行ってしまうから。
「さくらさん、菜月…上手く言えないけど、さくらさんはチーフと一緒にいたほうがいいと思う。
だって、宇宙ってすっごく広くてすっごく暗いところなんでしょ? そんな場所に一人は寂しすぎるよ」
瞳が赤く滲んでいる。自分が暗闇の中で眠っていた記憶が呼び覚まされてしまったのだろうか。
「でも…誰かがそばにいてくれるってすっごく心強い事だよ。その人が自分を励まして勇気付けてくれるってすっごく温かい事なんだよ。
菜月は真墨やみんなといてそう思ったんだ。だから、チーフもさくらさんも分かれちゃ駄目だよ!」
赤くなった眼をこすり、力を込めて言う。
「菜月…」
「僕もそう思います。たまにはいいじゃないですか、チーフが、じゃなくて“わたしが”どうしたいかで行動しても」
「わたしが…どう、したいか?」
「そうですよ。だって、結局はさくらさんが決めることでしょう? 
後のことは僕らで何とかしますから。…それとも、僕らそんな頼りにならないですか?」
「そ・そんなことはないです!」
「だったらちょっとした冒険! ね?」
二人は決意が固まったなら、いつでも力になると約束してくれた。

―ありがとう、菜月、蒼太君。少しだけ楽になれた気がします…―

サブチーフとしての責任と西堀さくらとしての感情。
相反する二つの気持ちがせめぎあう構図は二人のお陰で見えてきた気がした。
自分が何に迷っていたのか、どうしたいと願うのか。
でも、相変わらずその先の一歩をさくらは踏み出せずにいた。



647609:2007/02/15(木) 22:34:53 ID:Zd5Bz/ue
結論はでないまま、月日だけが過ぎていく。彼を押し留める事なんてできはしない。
泣いても笑っても彼は宇宙(そら)へと旅立つだろう。なにしろ、彼は生粋の冒険者なんだから。

「あの野菜野郎、サージェスレスキューに出向になったってのに関係筋に書類を回してなかったらしいんだよ。
なにが、俺様がいけばそれで問題ないだろ! だよ、全く……姐さん?」
思考に遮られ耳元で叫ぶ声も頭を素通りしていく。
真墨のかざした手に視界を覆われ、さくらはようやく我を取り戻した。
「え、あ! はい! 高丘さんの異動書類ですか!?」
「……いや、それは俺がやっといたよ。姐さんも色々忙しいだろ。それでなくても、明石の野郎が
最近サロンにいない事が多いからな」
「そうですか…すみません……」
塞ぐさくらに違和感を覚えたのか、真墨は彼女を見つめたまま何事か思案しそして結論を口にした。
「心ここに非ずって顔だな。明石がまたどうかしたのか?」
「え…! 何で……」
戸惑う様子に真墨は確信を得る。
真墨の観察眼は鋭い。いつも一歩引いて、他者を冷静に見つめている。
「やっぱりか…姐さんが落ち込む理由なんてそれくらいだからな。あいつ、またたった一人でこそこそ妙なことやってるわけか…」
「……………………―-―」
あの人はいつもそうだ。勝手に一人で決めて、勝手に一人で行ってしまう。

「まぁ、でも今回はまるで一人で進めてるってわけでもないか…」

「え?」
意外な言葉に思わず声が出る。
「だって姐さんには相談したんだろ? あいつがそんなことするのなんて初めてじゃないか?
人形燃やした時も、クエスターもろとも自爆しようとした時も了承なんてとろうともしなかったろ」
「あ―…」
「何を相談されたか知らないが、自身を持てよ。姐さんは5人もいる仲間の中であいつに一番信頼されてるんだからさ」
「わたしが…一番…そうでしょうか?」
「俺は姐さんが何を相談されたか知らないし、知ろうとも思わないが、あいつは姐さんに相談した。
それは間違いないだろ。あいつも少しは頼れるようになったんだろ、仲間をさ」
そう言う真墨の眼差しがあの人に似ていることにさくらは気づいた。
仲間を見守りながら、遠くを見つめる眼。
チームを離れていた時間が彼を大人へ成長させたのだろうか。
「ありがとうございます…真墨」
翳っていたさくらの顔に戻った笑顔から眩しそうに目を逸らしながら、
「いつまでも暗い顔して目の前で仕事されても参るからな」
憎まれ口を叩いて自分の仕事に戻っていく。
その背中があの人と重なった。


――ありがとう、真墨。わたしは臆病になっていたのかもしれません。少し、冒険してみます――


648609:2007/02/15(木) 22:35:25 ID:Zd5Bz/ue

強い想いを固め、さくらはミュージアムにあの人の姿を探して走った。
伝えなければならない事がある――…

「そんなに急いで、どこいくんだ?」

不意に投げかけられた言葉に足を止め、振り返る。
そこには、ひどく目立つ銀色のジャケットを着込み微笑む長髪の男が立っていた。
「高丘さん!? どうして、ここに?」
本来はいないはずの彼の存在に驚く。
「いや、菜月がな…“さくらさんがチーフのことで落ち込んでるから、映ちゃんも励ましてあげて”って連絡してきたからよ」
「そうですか…」
「でも、必要なかったみてぇだな」
いたずらっぽく笑いながら、映士はそう告げた。
「え?」
「だってよ、あんたの顔はもう悩んじゃいねぇ。腹を括ったって顔だぜ。そうでなきゃ、そんな笑顔は出来ねぇ」
映士の物言いは断定的で力強い。
「わたし…きちんと笑えてますか?」
「あぁ、最高の笑顔だぜ」
さくらの問いかけに、映士はそう断言した。

「明石なら、ドックだぜ。ボイジャーに用があるそうだからその辺りにいるだろ」
親指で方向を指し示しながら言う。


―ありがとう、高丘さん。勇気と笑顔、頂きました―

649609:2007/02/15(木) 22:41:07 ID:Zd5Bz/ue
>>643
ハードル上げないでくださいよ…w
こちらもチーフが出ずにすみません……

>>620
真墨のチーフ継承問題は取り合えず、年功はありますからということで…
委譲は今回(一応)張った伏線と次回の言及で平にご容赦をお願いします。

あと、612の片意地張らずには言葉の誤りです。
「肩の力を抜いて」と書きたかったのですが、訳わからん言葉の選択になってしまいました。
違和感を覚えた方すみません。
次回で一応、完結ですが本編のチーフがあの通りなのでエロに持ってけるかは微妙ですが頑張ります!
650名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:46:52 ID:2REE6sOR
エロパロスレなのに、エロが無くても引き込まれて…。

期待して待ってます!
651名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 03:08:06 ID:DSGQ7Lgx
あーいいなあ。こういうのもいいなあ・・・
652名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 06:01:29 ID:4n4sHQKc
GJ!!です
激しく萌えますた(*´∇`*)
653名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 08:03:03 ID:T/DPuCgl
>>628
いい、こういうのいいっ!ww
感情が昂ぶっちゃって、ちょっとした言葉で泣いたり凹んだり笑ったり
表情がコロコロ変わる姐さんかわゆすなぁ
しかしMrボイスまで出てくるとはw
654名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 09:39:06 ID:km09F3Ir
お二方の職人さんの、赤桃GJです~!!
自分の感情にとまどう姐さんとか、牧野先生や蒼太や菜月ら皆のやさしさが
嬉しい…。イイ人たちだああ~

この間もチーフは宇宙冒険にワクワクしているのかと思うと
よけいに切なく(笑)
完結編も楽しみです。よろしくお願いします!!
655名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 16:00:38 ID:FOoaotd+
赤桃激しく萌え(*´▽`*)さくら姐さんデラかわゆす!! 続き待ってます!
656名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 01:53:14 ID:mZOiK7Hb
エロパロ板なのに泣いている
俺ガイル
657名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 11:21:25 ID:Ygw4VoFP
両方ともいいなー。赤桃好きとして大変幸せです。
しかしエロなしでもこれだけ支持されるってことは、
もうここエロいらないんじゃないのかと思っちゃうなw
658名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 12:37:52 ID:RgIMNVhV
この二つの話に続きがあるとしたら別に無理矢理エロいれなくてもいいんじゃないかなぁ…と自分も思う。
こんな事エロパロ板で言ってたら怒られそうだけど。もう本編でそれなりの結論が出ちゃってるし。もしそれでもエロにこだわるなら
誰かさんの妄想とか完全にパラレルに走っちゃうぐらいしかないんじゃないのかなぁ…?
でも何にしても続き期待、神作品お待ちしております。
659名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 13:01:57 ID:MNQ+yUXk
最近ちょくちょく投稿させて頂いている者ですが、
変に人物に感情移入しすぎちゃって(特に桃w)、無理にエロに持っていくよりは
自然に頭の中に浮かんだキャラの掛け合いをそのまま文にしたいなぁ、と思うときが
よくあります。

でもそればっかりだと板違いになっちゃいますもんねぇ。
特撮板のSS関係のスレはほとんど動いてないし・・・できればここで書きたいんですけどね。
660名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 14:49:49 ID:3TwwhoAO
良スレ発見!!!
まさかPINKにこんなスレがあったとは、、、、
まぁ始めはエロに釣られて来た訳ですが。。。
作家さん達頑張ってください応援します。
661名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 17:18:39 ID:N+6wLEE9
他カプ好きもカモン。
662名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:37:39 ID:79TLsdy2
ちょっと前に出た、ハリケン弟×青とかキボ。
今度のVシネでのハリケン青と蒼太との絡みも楽しみ!
663名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:37:58 ID:9Ivgb8lh
赤桃のスレ立てた方がいい?
664名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:52:15 ID:79XP+bEC
最終回後だから赤桃が集中してるだけじゃないかな
スレまで用意する必要性があるかどうか・・・

他カプも交えてどんどん投稿して頂ければヨロシ
665名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:27:52 ID:5rk2H8Ks
俺はこの温かな流れが末永く続いてくれればそれでいいよ
666名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:29:29 ID:+cTIulft
いくらなんでも赤桃専用スレはいらないでしょう。
ここがさびれかねないし。
無理にエロは入れなくてもいいとも思うし。ただ、
それでも入れる猛者がいるならそれはそれで問題ないけど。
667名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:31:01 ID:Q8ealgid
マタァリいきたいね
それがこのスレの一番いいところ☆
668名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 07:21:01 ID:kG/erwDY
エロなしでも良い人ならここもオススメしておきます↓

轟轟戦隊ボウケンジャー 宇宙のプレシャス(R指定)
http://tv9.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1171222300/
669名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 13:31:45 ID:ELDmAc3s
素晴しい赤桃祭、乙です。

ゲキは理央に心酔してるメレが身も心も利用されるとかありそう。
3人の心技体のモチーフもイイ!特にファンタスティック(ryってw
vsやイナズマスパークもあるし、多彩なカプが見られそうだ。
670名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 18:02:53 ID:JSxOeNgm
ゲキレン……もう見た瞬間から

「真咲さんによるジャンへの性教育」

とか妄想しかけた俺はどこへ逝けばイイデスカ
671名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 18:53:10 ID:FOidGrss
冒険の桃黄を、誰か優しい人お願いします
672名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 20:15:12 ID:R/Rk3D3o
ジャンは精神年齢が5歳児レベルらしいが…

獣と同じよう、獣姦並みに激しくやる方向に進めるか、
極普通の男女と同じようになるよう、性教育を施すか…
673名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 08:37:20 ID:w3j07Nqj
職人さん・・・泣かすなよ・・。
674名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 15:21:29 ID:CUo/NwBI
>>672
どっちもアリでいいんじゃね?

>>670
割り込んできたぬこ導師が女の股間の舐め方をレクチャーするんですね
675名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 18:37:05 ID:9JipN+X+
特撮板から来ますた
>>628さん泣けますた
新作心待ちにしています
676名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 20:38:27 ID:eN0dwhHf
>>672
そんなこと言うから「ニキニキだ!」が物凄くエロい意味に聞こえるジャマイカ…orz
677名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:56:22 ID:YKRqZN3n
ファンタスティックテクニックだよ
678名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 01:51:07 ID:/UtXsmEI
カップルスレなんですから、エロありでもナシでもOKということで!!
要はラブがあれば…。
エロまでは書けなくて投稿してない職人さんがおられましたら
ぜひぜひ!よろしくお頼み申し上げまする!
679名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 06:50:19 ID:d0Df4Bze
エロなしでも、かなりいい感じだけど
さすがにそろそろエロありも読みたい…
680名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 13:55:44 ID:gvas7c1f
>>677を見たら、即座にアエギ声が
「OH!ファンタッスティッーク!」
に変換されたぞwww
681名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 08:28:22 ID:42+6KT2S
田舎のため今日第一話みた奴だがw

ものすごくジャンプのあれを思い出したからああいう展開もよし、
>>672もちろん獣系で願う

「うーんなんかニキニキしてきたー!」
「な、何するのよ!!」
「森では常識だぞ、ニキニキしたら、子供を作る!」
「こ、子供ぉ?!」

みたいな赤黄。この後服を破り捨てられるのを妄想したw
イエローポニーテールハァハァw
682名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 16:22:11 ID:sa0zsvQj
幼稚園児なみのジャンでは無理だと思ったが、そういう方向性があったか。

個人的にはアクガタカップルの方も見てみたい。
683名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 17:12:10 ID:/vfIIcgB
>>682
メレの舌技に翻弄される理央。
「オ…オレの求める……エロさがここに!」


…個人的には、メレは受がいいんだけどねw
684名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 17:40:41 ID:AxDbFaEi
何か最近、デカレンマジレンのエロパロがないorz
685名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 12:43:15 ID:MXY94fxB
同感だorz
マジレンは保管庫も無いし…。
686名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 13:59:51 ID:fEk9AXgG
ボウケン赤桃がああやって公式認定されたからさ。
インパクト強いんだよ、まだ。
>>684>>685はなんかネタを投下するよろし。
きっとここをのぞいてらっしゃる職人さんが拾ってくれないとも限らないよ?
687名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 15:28:29 ID:vB5owRtJ
スクラッチロボタフの部屋
ラン「(う~今日生理じゃないの~)モジモジ」
ジャン「どした?なんだ?シオシオか?」
ラン「なんでもないのよなんでも。」
ジャン「手に持ってるのなんだ?ティッシュか?」
ラン「ちょっとだまってて!」タッタッタッタ・・・
レツ「どうしたんだろう?」
ジャン「きっとシオシオなんだよ。見てくる!」
獣のように(というよりギンガマン?)ランのいった方向に走っていったジャン。
レツ「やっぱ走り方といいアマゾンだよなぁ」
愚問な発言をするレツ。

このあと2個ぐらい書きます。まだ本編があんまり進んでないので妄想で文才は全然ありませんがかいてみます。
688名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 15:37:08 ID:vB5owRtJ
~女子トイレ~
ラン「あ~もうだからこういう時に修行したくないのよ~」
ヒョコッ
ラン「ヒョコッ?」
ランがトイレの上を見たら、いた。野生児が。
ジャン「どした?シオシオか?お前がシオシオだったら俺もシオシオだよ~」
野生児ゆえに女子の辱しめどころかマナーも何も知らない男。ジャン。
ラン「キャァァァァァァ!」
激しく頬を叩く音がトイレに響いた。
ちょうどトイレの中にはジャンとラン以外誰もいなかった。
ジャン「いったぁぁぁい!何すんだよラン!」
ラン「あんたも何勝手に入って来てんのよ!こっちは生理だって言うのに・・・」
ジャン「生理?生理って何だ!食べ物か?それとも動物か?教えろー!」
壁をものともせずトイレの中に飛び込んでくる野生児。
ラン「キャアアアアアア!!」
どしゃっ。ゴンッ。ランの上に覆いかぶさるように野生児は飛び乗り、ランは床に頭をぶつけて気絶した。
ジャン「どしたラン?お~い。・・・?」
ジャンは見た。そりゃトイレ中だからだろうがスカートもパンツも無く毛がありつるつるした物がジャンの目に飛び込んできた。
そしてこの膨らみ。胸あたりから感じられる。
ジャン「なんだこれパンダには無かったぞこんなの。・・・そうかニキニキだ!」
ジャンはランの制服とブラジャーを破り捨てそのきれいな乳首を見た。
ジャン「なんだろこの変な感じなんかモゾモゾしてきた・・。よっし!モゾモゾだ!」
1.まずマンコを触ってみるジャン。指で触れる程度に触っていると中に指が入った。
ジャン「なにこれワキワキ!」
指を素早く抜き差しするジャン。ついでに先ほどさらけた胸も片手で触ってみる。
ジャン「なにこれなにこれスゲェ!ワキワキ超ワキワキ!」
689名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 16:02:16 ID:vB5owRtJ
2.あることに気づくジャン。
ジャン「おれのお股なんかでっかくなってきた。これもワキワキなのかなぁ?」
ジャン「あれ?このうねうねしたとこにはいるんじゃないのか?そうだ!ゲキトンファーみたいに連結すればいいんだ」
一気に挿入するジャン
ジャン「ウオオオオォォォ!!なんだこれすっげえきもちいい!」
激痛に目が覚めるラン
ラン「キャアアアアア!!」
ジャン「おっ、目が覚めたかラン?」
ラン「なにしてんのよジャン!、ひっぐひっぐ(泣)」
ジャン「どしたシオシオか?」
ラン「違うわよ!イタッ」
無意識に腰を振り続けるジャン
ジャン「うおお!なんか出る!これも激気なのかぁぁぁ」
ラン「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
ぶぴゅ。体に熱い物がこみ上げていくのがわかったランは涙が止まらなかった。
ジャン「あれ?どしたラン?」
ザンッ。ジャンは妙な殺気を感じた。女の人が一人仁王立ちしていて、覗いている青と猫。
ジャン「???えっっちょっと?ギャああああああああ」
その後ボロボロになってぶっ倒れたジャンを介抱する者はいなかった・・・・。
690名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 16:03:07 ID:vB5owRtJ
うわ~やっぱ俺文才ないわ~ゴメンッw
691名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 17:53:36 ID:dh9W4Cyo
これは酷い。二重の意味で。
692名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 18:31:26 ID:xYixQyx4
>>685
良く分からないんだけど、各戦隊ごとに保管庫って分けなきゃ駄目なの?
693名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 19:30:58 ID:rP/2p3so
ナプキンをそれとわかる状態で持ち歩くほど、ランは女を
捨ててないと思うが…
後、人間以外の動物にも生理はあるw

馬鹿エロはわりと好きだけに、なんかシオシオだ。
694名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 20:25:51 ID:bd79MpXx
ゲキレン三人の心技体設定は

ジャン→体力はあるが心は発展途上
ラン→ハート重視、テクはまだまだ
レツ→テク重視。持久力に改善の余地

エロにするとなると、ランとしてはどっちも相性悪そうだなw
695名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 20:33:03 ID:UNbOTF1X
>>694 そこで美希さんの指導がry
高みを目指して学び、変わる!(性的な意味で)
696名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 21:13:48 ID:ky8CeQbr
>>692
現状は総合スレになってるんだから分ける必要は無いと思うんだがな。各保管庫管理人の趣味か?
過去スレでtxtであがってたらしいマジの赤スフィ物がすげー読みたいんだがな……
697名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:18:18 ID:93jzvmFU
>>691
>>693
すいませんm(_ _)m
698名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:19:32 ID:MXY94fxB
>>692
685だけど、別に無きゃいけないって訳じゃなくて、
前戦隊のデカと次戦隊のボウケンはあるのに何故?って思ったのよ。
ちょっと不遇に感じた。
699名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 23:15:57 ID:EnKTWubZ
>>698
作ってくれる人がいるかいないかだからな


>>697
謝ることはないんじゃないかw
ネタ的にはいただけないとは俺も思ったがゲキレンネタを早速投下
してくれたのはうれしかったよ
また書いてくれw
700名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 01:06:57 ID:cKqce1eF
>>694

心技体のバランスで全く同じ事を考えてたよ…

ジャンはお子様そのもの、ムードもへったくれもないけれど、何回戦目でもバッチコイなボディと精力。

ランはテクの稚拙さをハート(シチュとかプレイとか、相手の嗜好やリクエストに健気に応えること)でカバー。

レツは女性を満足させるテクニックは素晴らしいけれどいざ自分が快楽を享受する側になるとあっと言う間に出ry


…とか考えた瞬間から、赤青黄3Pネタしか思い浮かばない。
701名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 01:42:18 ID:zHT/SeJI
>>700
ジャンが猿でレツが早漏なのは何となく分かるw
702名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:08:45 ID:gOlwj1+E
>>685>>696
デカの保管庫ができたのはマジが放映され始める前だったからね。
その後「マジ保管庫も作ろうか」ってデカ保管庫避難所の
管理人さんが言ってくれたけど、結局作られなかったんだよ
(一応過去ログ確認してきた)。
ボウケンの保管庫がまた別にできたのに特別な理由はなかったはず。
703名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 03:37:56 ID:X68Bubs2
ランは「心」って言っても、やたら根性根性って
言ってたから

野生の絶倫巨根ジャンに根性で対抗するランとかは?
704名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 18:22:57 ID:YJ89E4cg
久々に投稿します。
過去の戦隊をよく知らないのでまたボウケンで申し訳ないです。

ボウケン赤桃、題名は「START UP」
最終回に続く感じで読んで頂ければ。

レス数は最大で18くらい。長文ごめんなさい。
705ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:23:48 ID:YJ89E4cg
「しかし、さくらがそんなに宇宙プレシャスに興味があったとはな」

「ええっ!?私が一緒に行きたいのは・・・・・・・・もう、いいです」

「?・・・変な奴」

「・・・明石さんのほうが変です、絶対おかしいです」

「さくら、なに怒ってるんだ?」

「怒ってません!」

訳も分からずチラチラ後ろを窺う明石と、
この超が10個つくほどの天才的鈍感男を心の底で恨むさくら。

昨夜は緊張のため食事も喉を通らず、ほとんど一睡もできなかったというのに。
これじゃただの同僚。決死の覚悟で飛び込んだのに、今までと何ら変わらない。
はぁ・・・・と深い溜息を吐くと、コクピットがいささか険悪なムードに包まれた。

「しかし、まぁ・・・・」

気を取り直すように明石が前方を向いて呟く。

「これから長い旅路になる。ずっと二人っきりなんだし、仲良くやろうな」

「えっ・・・・?」

パッと目を見開いて明石の背中を見つめるさくら。
その表情がみるみる桜色に染まっていく。
どうやら"二人っきり"、"仲良く"などのキーワードを
頭の中で何倍にも誇張して受け取ったらしく、一転して上機嫌になり
一人でやたら照れまくっている。

「はい・・・よろしくお願いします」

「うん。しかし・・・さくらに"明石さん"なんて呼ばれるのも久しぶりだな」

「ええ、ずっと"チーフ"でしたから・・・」

「確かさくらが初めてボウケンジャーに入隊した・・・あの日以来だな」

「そうですね・・・懐かしいです」

「あの時はお前、ちょっとツンツンしてて怖かったからなぁ」

明石がわざと意地悪く微笑みながら振り向く。

「も・・・もうっ!あんまりあの頃のことは言わないで下さい」

「ははっ・・・でも、今ではいい思い出だ」

「そうですね・・・」

さくらはそう言ってふふっ、と笑みを浮かべると
ゆっくりと目を閉じ、久々に思い出を紐解いてみることにした。

自分にとって忘れることの出来ない・・・かけがえのない思い出を。
706ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:24:31 ID:YJ89E4cg
「ええっ!?」

まだ出来上がって間もないサロンに、女性特有の甲高い叫び声が響く。

「ボ・・・ボウケンジャーって、たったの二人なんですか!?」

「そうだが・・・何か問題あるか?」

「あるかって・・・二人で何が出来るんですか?そんなの聞いてません!」

「まぁ、まだ言ってなかったからな」

ヒステリックに怒鳴るさくらの様子をよそに、意に介さずと言った感じで
明石がテーブルの椅子に腰掛ける。

「二人と言ったって、俺は今まで一人でやってきたんだ。なんとかなるさ」

「そんなの無責任すぎます!私はあなたがしつこく誘うから自衛官を辞めてまで
ここに来たのに・・・これじゃろくに任務もこなせないじゃないですか!」

「ほう?特殊部隊の中でもトップクラスの腕前と才能を持つ西堀隊員が
こんな序盤でもうギブアップか?まだ何も始まってないのに?」

「・・・・・う」

キリッ、と歯を鳴らして悔しそうに歯軋りをするさくら。

「ギブアップなんかしません!」

「その意気だ。それでこそスカウトした甲斐がある」

そう言うと明石がスッ、とカップに注いだコーヒーをさくらに差し出す。
さくらは憮然とした表情でそれを受け取り、同じく椅子に腰掛ける。

「まぁ、今後も目ぼしい奴がいたら誘って人数は増やしていくつもりだ。
現に今も、元スパイだった男に声を掛けている。じき仲間になるだろう」

「元スパイ?・・・・なんか胡散臭いですね」

「別に過去に何をしてようが、俺は問題にしない。
ボウケンジャーに大事なのは才能と実力、そしてなにより熱い冒険心だ」

また出た。この男は本当に"冒険"という言葉が好きらしい。
今まで"綿密な計画に基づいた、確実な任務の遂行"を旨としてきたさくらにとっては、
この"冒険"という抽象的であいまいな表現はあまり好きではなかった。
707ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:25:14 ID:YJ89E4cg
「・・・分かりました。増員については早急に対処願います。
それで・・・私は当面どんな仕事をすれば?」

「ああ、それなんだが・・・その前にお前に渡すものがある」

「?」

そう言うと明石は立ち上がり、奥のロッカーから少し大きめの
ケースを持ってきてさくらの目の前に置いた。

「サージェスからの支給品だ。開けてみろ」

言われるままにさくらが開けると、中にはピンクを基調にデザインされた服と
携帯電話のような機械、銃のようなもの、それと用途がよく分からない
黒い小型の機械が入っていた。

「これは・・・?」

「この服はサージェスの制服。機能性、耐衝撃性に優れた特殊な素材で
できている。任務中は必ずこれを身に着けろ。
そしてこれがアクセルラー。以前にも言ったが俺達は状況に応じて
特殊スーツを着用して任務にあたる。これがあればボウケンジャーに
変身できるってわけだ」

「・・・こんなもので?」

「ああ、こんな風にな」

そう言いながら明石が肩のホルダーから自分のアクセルラーを取り出し、
腕に押し当てる。

「ボウケンジャー、スタートアップ!」

すると一瞬にして明石の姿が光り輝くスーツへと様変わりした。

「・・・・ええっ!?」

驚きのあまり思わず椅子からガタッ、と転げ落ちそうになるさくら。
普段は多少のことでは動じない彼女だが、こればかりはさすがに度肝を抜かれた。

「・・・こ、これが強化スーツ・・・・・変身・・・!」
708ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:25:56 ID:YJ89E4cg
「ああ、生身の時とは違ってパワー・スピードなどが数倍に増強される。
頼もしい装備だが、扱いには十分注意しろ」

言い終えるとフッ、と変身を解く。

「はい・・・了解しました」

しばらく呆気に取られていたが、落ち着きを取り戻し佇まいを直すさくら。

「そしてこれがエネルギー銃、サバイバスター。こっちが万能な機能を持つ
スコープショットだ。いずれも任務には欠かせない装備だ。大事に扱え」

「はい」

「それじゃさくら、早速制服に着替えて来い。その奥に女性用の更衣室がある」

「分かりました」

ケースを抱えたまま立ち上がり、指差された方向に進むさくら。
すると途中でふと立ち止まり、明石のほうへ振り向く。

「・・・あ、一つだけいいですか?」

「なんだ?」

コーヒーカップに口をつけたまま、明石がさくらに視線を送る。

「先輩とは言え、気安く名前で呼ばないで下さい。明石さん」

「・・・・分かった」

射るような厳しい視線を遠慮なく放つさくら。
それを受けて明石が少し困ったような、それでいて同時に少し頼もしげな
表情を浮かべて見送った。
709ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:26:38 ID:YJ89E4cg
「ちょっと!これ・・・なんですか!?」

今度はなんだ、と明石が椅子ごと振り返って更衣室から出てきたさくらを見る。

「こ、こんな・・・・・これじゃ任務に支障が出ます!」

見ると、制服のスカートの裾を掴んでなにやらモジモジしている。
どうやら丈が短すぎるとお怒りのようらしい。

「ああ・・・俺にもよく分からんが、牧野先生によると機能性の面からも
そのほうが任務に適しているみたいだぞ?仕方ないだろ」

「機能性とか言う前に、これじゃ動くたびに・・・・見えちゃいます!
明らかに任務以外にも邪な目論見があるとしか思えませんが」

「いや、確かスパッツって言うのか?スカートの下に履くものもあるんだろう?
別にそんなに気にすることも無いんじゃないか?」

「そういう問題じゃありません!」

「それにお前、人に見られて困るようなスタイルじゃないじゃないか。
よく似合ってるよ」

「・・・・もういいです!あなたじゃ話になりません。
その牧野って人がデザイン決めたんですか?直接文句言ってきます!」

「・・・・あのなぁ、西堀」

ふぅ、と溜息を吐くとツカツカとさくらに近寄る明石。

「なんですか?」

「・・・牧野先生は、俺達が任務中でもなるべく怪我を負わないように、
もし万一のことがあっても軽傷で済むようにと日夜努力してその制服を
開発して下さったんだ。ちょっとは我慢できないのか」
710ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:27:26 ID:YJ89E4cg
「我慢できることとできないことがあります!」

「フン・・・結局はお嬢様気質が抜けないのか?」

「・・・・・・なんですって?」

カチン、という音がこちらまで聞こえてきそうな勢いでさくらが明石を睨む。

「どうせあれだろ?小さい頃から何不自由なく育てられて、
欲しいものは何でも与えられ、自分のワガママも周りに何でも聞いてもらって・・・。
サージェスでもそうやってお嬢様気分でいたいわけか?ん?」

わざと煽るような口調で挑発する明石。
既に冷静さを失っているさくらはまんまとそれに乗り、大声を上げる。

「・・・・家は関係ないと言ったでしょう!私、そんなこと考えてません!
言葉には気をつけて下さい!」

「だったら制服ぐらい文句言わず着たらどうだ?」

間髪入れぬ突っ込みにさくらが言葉を詰まらせる。

「・・・ぐっ・・・・わ、分かりました。別に、これぐらい・・・」

そう言うと恐る恐るスカートを掴む手を離し、後ろで両手を組んで直立する。
それでも気持ち内股になっているあたりが女の子だな、と明石が苦笑した。

「それでいい、よく似合っている。ボウケンジャーの一員として、な」

「・・・・・・」

「これからよろしく頼む。ボウケンピンク」

「・・・はい」

釈然としない面持ちで、さくらが形だけの礼を返す。

結局うまく手玉に取られたのが気に入らないさくらは、もう一度だけ
スカートの裾を気にして引っ張ると、備品ケースを自分のロッカーに
投げ込み、少し強めな音を響かせて扉を閉めた。
711ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:28:09 ID:YJ89E4cg
「・・・と、俺達の仕事の説明はおおよそこんな感じだ」

「なるほど、よく分かりました」

先程の一件の後、午前中いっぱいをサージェス及びボウケンジャーについての
概要のレクチャーに費やされた。
テキストやVTR、パソコンを活用しての明石の講義は非常に分かりやすく、
重要な部分に関しては時折メモを取りながらさくらは熱心に聞き入った。

「午後はもう少し詳細な部分について具体的に説明する。いったんメシにしよう」

「はい」

「そういえば、まだサージェスの食堂の場所もよく分からないだろう。
一緒に外に食いに行くか?」

「えっ・・・いえ別に・・・」

「まあ最初だしいいだろ?さあ行こう」

「あの、ちょっ・・・」

躊躇するさくらを、明石がまぁまぁと背中を押しながら強引に同行させる。
明石としては単に少しでもスキンシップを図ろうとするのが目的なのだが、
男性と二人で食事などほとんど初体験のさくらは、ほんの少しの嫌悪感と
それよりちょっと大きな気恥ずかしさで戸惑いながら後ろを渋々ついていった。

「へぇ・・・・」

しばらく二人で外を歩いていると、明石が感心したように呟く。

「どうしました?」

小首をかしげてさくらが明石を見る。

「いや、たいしたもんだなぁと思ってね」

「・・・何がです?」

「気づかないか?俺達とすれ違う男たちみんな、一人残らずお前を見てた」

「・・・・・はぁ?」

「みんなお前のことを可愛いって思ってるってことさ」
712ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:28:52 ID:YJ89E4cg
「・・・・バ、バカなこと言わないで下さいっ!」

急に顔を赤くしてそっぽを向くさくら。

「バカなことじゃないさ。それだけ優れた美貌を持ってるってことだ。
誇りに思っていいんじゃないか?」

「別に男性に可愛いと思われたいなんて思ってません」

「そうか?横に並んでて、俺はちょっと鼻が高かったけどな」

「私の顔と明石さんは何の因果関係もありません」

「まったく・・・取り付く島もないな」

言葉とは裏腹にフフッ、と笑みを浮かべる明石。

「あぁ、そういえば午前中のレクチャーでも言ったが・・・」

「?」

「まぁ自分で言うのもなんだが・・・一応仕事中は"明石さん"じゃなくて
"チーフ"って呼び名があるんだが」

「何がチーフですか。二人しかいないのに」

「え・・・そりゃそうだけど」

「そういうのはもう少し大所帯になってからでいいんじゃないんですか?
とりあえず今はそう呼ぶ気がしません。"明石さん"で充分です」

「はい・・・・」

シュンとして背を丸める明石。
これではどっちが上か下か分からない。

「いつまでものんびり散歩なんかしてられません。あの店にしましょう」

いやここより向こうの店が、と言いかけた明石の腕を掴んで
強引に手近なファミレスへと入っていくさくら。
713ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:29:41 ID:YJ89E4cg
「私はパスタでいいです。明石さんは?」

「・・・・・・同じでいいよ」

余程チーフと呼ばれたかったのか、すっかり意気消沈している明石。
それを尻目にさくらがテキパキとオーダーを済ませる。

「チーフ、パスタ2つ入りましたぁ!」

ウェイトレスの元気な呼びかけに機嫌よく頷くお店のチーフのお兄さん。
それを羨ましそうに明石が目で追う。

「なに未練がましそうに見てるんですか」

「・・・・・別に」

「全く、呼び方ぐらい別にいいじゃないですか。子供みたい」

「お前な、冒険には子供心は不可欠なんだぞ」

「また冒険ですか・・・・」

「ああ、任務とは言えそれも一つの冒険だ。子供心がないと楽しめないぞ?」

「私は、その冒険とやらを楽しむつもりはありません」

「まあそう言わずにだな・・・」



そう言い掛けた時。
不意に明石の後頭部に冷たいものがゴリッと押し付けられた。

「明石・・・暁だな?」

「・・・・何者だ」

迂闊だった。まさかこんな街中で襲われるとは。
和やかな日常から一気にドス黒い雰囲気に場が包まれる。
事態を察したさくらも時既に遅し、目の前の黒服の男達に指一本動かせずにいた。
714ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:30:30 ID:YJ89E4cg
「そんなことはどうでもいい・・・・一緒に来い」

「どこに連れて行くつもりだ?」

「お前に質問する権利はない。それともここで頭を粉々に吹っ飛ばされたいか?」

コツン、と拳銃らしきもので軽く後頭部を小突かれる。

「・・・・どうやら拒否権も無いらしいな」

諦めて立ち上がる明石。

「そこの女もだ。一緒に来い」

「いや、そいつは関係な・・・・」

「関係なくはないだろう?今日入隊した西堀さくらだ。調べはついている」

「だが・・・・!」

明石が抗議しようとしたその時、さくらがスッと立ち上がる。

「構いません。行きましょう、明石さん」

「しかし・・・」

「ここで何かあっては一般の方々に被害が及ぶ可能性があります。
ここは言うとおりにするしかないかと」

「ヘッ、女のほうは物分りがいいようだな。来い」

明石がさくらを見つめる。
さくらがコクッと無言で頷く。

「・・・・分かった」

「ウェイトレスさん。ちょっと急用が入ったので、申し訳ないけど
注文はキャンセルで。請求はサージェス財団にお願いします」

さくらがそう言って店を出ると、二人は外で待機していた黒塗りの高級車に
半ば強引に押し込められた。
715ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:31:22 ID:YJ89E4cg
「・・・・ぐはあっ!!」

後ろ手に縛られた明石が、腹部を蹴られて床にうずくまる。

この組織のアジトと思われる倉庫の一角で、明石は自由を奪われ
周囲を黒服衆に囲まれながら手厳しい"尋問"を受けていた。

「明石さん!!」

「・・・こいつも強情だな。もう何十分もボコボコにしてんのに
まだ耐えやがる」

さくらの悲鳴をよそに上からそう言葉を投げると、黒服がペッと唾を床に吐く。

「いい加減吐けよ兄ちゃん。プレシャスとかいうやつ、どこに隠してんだ?」

「ガフッ・・・誰がお前らなんぞに・・・・」

「おい、お前」

そこへスッと、リーダー格と思しき男が割って入り
明石の襟首を掴んで乱暴に立たせる。

「貴様を殴る交代要員はいくらでもいるんだ。
いつかは貴様のほうが先に音を上げるんだから、早めに吐いた方が得だぜ?」

「・・・面白い。我慢比べなら望むところだ・・・」

「チッ・・・生意気なクチ利くんじゃねえ!!」

既に何度も殴られて腫れ上がった頬を、さらに強烈な一撃が襲う。
口の中がズタズタに切れた明石がくぐもった悲鳴を上げる。

「もうやめてっ!このままじゃ死んでしまいます!」

倉庫の片隅で同じように縛られ、椅子に座らされたさくらが金きり声をあげる。

「ほら、あの姉ちゃんも心配してるぜ?さっさと吐けよ」

「・・・・あいつは真面目すぎるからな。・・・心配ご無用、と伝えてくれ」

「・・・・テメー、マジでブチ殺すぞ?」

イラついた表情でリーダーの男がそう言うと、壁に立てかけられた鉄パイプを掴んで
明石のほうへ歩み寄っていく。
716ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:32:39 ID:YJ89E4cg
「明石さんっ!!」

その瞬間、もう我慢の限界に達したさくらが縛られたまま黒服を突き飛ばして
明石に駆け寄り、周りから庇うように上に覆いかぶさった。

「もうやめてっ!本当に死んじゃう・・・・!」

「・・・・さくら?」

「明石さん・・・なんでそこまで意地張るんですか?
もういいじゃないですか。プレシャスの一つや二つ、今は止むを得ません!」

「・・・・・・・・」

「明石さんはよく耐えました。もう充分です。だから場所を・・・・!」

「・・・・・・・・何が止むを得ない、だ・・・」

「・・・えっ?」

「・・・・お前はもう、ボウケンジャーの一員なんだぞ!しっかりしろ!!」

ビクッ!とさくらの肩が震える。
ワナワナと怒りに震え紅潮した明石のその表情に気圧され、次の言葉が出ない。

「その・・・プレシャスの一つや二つが悪の手に渡ったら・・・
一体どれほどの罪の無い人々の命が危険に晒されると思ってるんだ・・・!
俺達ボウケンジャーは、例え何があろうとプレシャスを死守する・・・。
何があろうと・・・どんな困難に陥ろうとも・・・絶対にだ!!」

「・・・・明石さん」

「どんな危機的状況にあっても、二度とそんな弱音を吐くな!・・・これは命令だ!」


ドクン・・・!
瞬間、さくらの心が大きく波を打つ。
まだ鼓膜に残る明石の叫びが体全体に染み入り、さくらの瞳に徐々に力がみなぎっていく。
背中から伝わる明石の鼓動が、まだだ、まだ諦めるな、とさくらを後押しする。

私は・・・何を考えていたんだろう。
これだけ痛めつけられても絶対に心を折らない明石さんに比べ、
なんと今の自分の脆く弱いことか。
特殊部隊で鍛えた頭脳や技術に自惚れ、一番大事な・・・ハートを見失っていた。

・・・まだやれる。全てを尽くしてこの状況を乗り越えなければならない。
あの時明石さんが言った・・・『自分だけの宝』をいつか見つけるために。

そう覚悟を決めると、さくらは頭脳をフル回転させてこの場を切り抜ける
策をシミュレートし始めた。
717ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:33:25 ID:YJ89E4cg
「・・・・・・ほんと、強情ですね」

しばらくの後、不意にさくらが明石から離れまるで他人を見るかのような冷たい視線で
明石を見下ろし、軽くため息をついた。

「さっさとプレシャスの場所を言わせて私だけでも助かろうと思ったのに・・・。
今日入ったばかりで巻き添え食ってる私のことも少しは考えて下さい」

「・・・・さくら?」

「気安く名前を呼ばないでって言いましたよね?仲間みたいに見られるの迷惑なんです」

「嘘・・・だろ?」

突然のさくらの豹変振りに、信じられないといった表情で見上げる明石。

「・・・・くっくっくっ。こりゃいい、とうとう仲間割れかよ!」

リーダーがさも愉快そうに笑いながら二人のやり取りを眺める。

「ちょっと、元々仲間じゃないって言ったでしょう?ただ強引に勧誘されただけです。
それより私、プレシャスの場所・・・・知ってますよ」

「なに、本当かっ・・・!?」

さくらの突然の言葉に色めき立つ黒服衆。

「ええ、正確に言うと・・・場所の情報が記憶されているモノを持っています。
私の肩にある、このケータイみたいな機械に情報が入っていると聞きました」

「・・・・・・!」

明石がハッとした表情でさくらを見つめる。
さくらが一瞬明石に視線を向け、僅かにコクッと頷く。

「これにか?本当なんだろうな?」

「ええ。ただし、これは私本人しか扱えないように特殊な処置が施されているそうです。
縛ったままで結構ですから、これを私の手に渡してもらえませんか?」
718ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:35:19 ID:YJ89E4cg
「貴様、などと言って実はこれが武器だったり・・・!」

「これが武器に見えますか?それに、もし私が少しでも妙な動きをしたら
遠慮なく全員でハチの巣にしてくれて構いませんが?」

「・・・・嘘じゃねえだろうな」

「私はただ、無事に助かりたいだけです」

「・・・・よし、いいだろう。渡してやれ」

リーダーの指示とほぼ同時に、周囲の部下が一斉にさくらへ銃の照準を合わせる。
そして一人がさくらの背後に寄ると、肩からアクセルラーを取って
さくらの手の平に乗せた。

「場所が表示されたら俺に渡せ。それ以外は指一本動かすなよ」

「ええ。・・・・でも、手首をちょっと捻るくらいはいいですよね?」

「なに?」

「明石さん、伏せてください!スタートアップ!!」

「テメェ!・・・・・・・な、なんだこいつは!?」

倉庫の中が一瞬、桃色の眩い光に包まれる。
黒服衆がもう一度視線をさくらに戻したときは・・・見たこともない風貌の
スーツを着た何者かがそこに立っていた。

「私、これが初変身なんです。・・・・力加減が分からなくて
あなた達にもし万一のことがあっても、恨まないで下さいね」

「うるせえっ!殺れっ!!」

言い終えると同時に、幾丁もの銃が一斉に火を吹く。
咄嗟に明石がコンテナの陰に飛び込み、身を隠す。
そこら中から響く、銃弾が跳ねる金属質な音。
そして、低く鈍い打撃音。幾人もの男の悲鳴。

それらはものの1分と経たないうちに消え・・・・すぐに周囲を静寂が包んだ。
719ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:36:00 ID:YJ89E4cg
「・・・・さくら」

コンテナの影から姿を現す明石。
そこで見たものは、床に這いつくばってうめき声を上げる黒服衆と
その中央で微かに肩を上下させて息を整えている、ボウケンピンクの姿であった。

「大丈夫ですか!?怪我はありませんか?」

明石に気付いたさくらがすぐに傍へ駆け寄る。
明石がコクッと頷くと、さくらがサバイブレードで明石の手首の戒めを解いた。
そして周囲をもう一度見回して安全を確認すると、フッと変身を解く。

「なんとか・・・切り抜けましたね」

「ああ、お前のおかげだ。咄嗟の機転、冷静な行動、敵の制圧・・・見事だった」

「いいえ・・・私は途中で一度、心が折れかけました。
あの時明石さんが背中を押してくれなかったら・・・私達は今頃・・・」

沈んだ表情でさくらが俯く。
720ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:37:04 ID:YJ89E4cg
それに気付いた明石が、さくらの肩にそっと手を乗せ語りかける。

「それでいいんだ」

「・・・・えっ?」

「俺達はチームだ。一人では足りない部分も、二人で助け合い、補い合っていけばいい。
心強い仲間が出来て、俺は嬉しいよ」

「・・・・・仲間」

「ああ、仲間だ。今日からお前はかけがえのない仲間だ」

ゆっくりとさくらが顔を上げ、明石を見つめる。
そして徐々に柔らかい眼差しに変わり、ゆっくりと笑顔が浮かんだ。

「はい、これからもよろしくお願いします!チーフ!」

「ああ。こっちこそ・・・・・・・・・・・って・・・え?今なんて?」

「聞こえませんでしたか?チ、ー、フ!」

わざと耳元で大きな声で呼びかける。
すると途端に明石の両眼が潤み始め、両手はガッツポーズを作って余韻に浸っている。

「これだよこれ・・・・俺が欲しかったのは・・・」

「ふふっ、これから何回でも呼んであげますよ」

「・・・いいのか?」

「ええ、私のことも遠慮なく呼び捨てにして下さい。"仲間"ですから」

「ああ。じゃ、こいつらの援軍が駆けつけないうちに逃げるぞ、さくら!」

「はい、チーフ!」
721ボウケン赤桃 「START UP」:2007/03/02(金) 18:38:00 ID:YJ89E4cg
「さくら・・・おい、操縦席で寝る奴があるか。起きろ、さくら・・・!」

「ん・・・チーフ・・・・・チーフぅ・・・・」

「こいつ俺の夢見てるのか?・・・まったく」

ボイジャーの機内で響く二人の声。
明石は困ったように腕組みして、寝ているさくらを見下ろしていた。
こういう場合、男相手なら蹴飛ばしてでも起こすのだが、さすがに
女性相手ではそうもいかない。

「まぁ、毎日の任務で疲れてるんだろう・・・そっとしといてやるか。
しかし・・・なんだな・・・・・」

もう一度改めてさくらの寝顔を見つめてみる。

「こうして見ると、さくらって結構・・・・」

予期せず頬が熱を帯びてくる。

「可愛い・・・かも・・・なんてな」

口に出した瞬間、顔から火が出るほど真っ赤になる明石。

「ばっ、バカ!俺なに言ってんだ!?・・・さくらは仲間だ、そんなこと考えてどうする!」

そう言いながらも再びさくらに視線を落とす。
よく整った端正な顔立ち。
いかにも触れると柔らかそうな唇。
首から胸元へかけて露わになる、透き通るような白い肌。
そして、視線を更に下へ落とすと・・・・そこには形良い膨らみが・・・。

「だあぁぁ!いかん!いかんぞ!
さっさっさっさくらは仲間だ!俺はチーフだ!ここはボイジャーだ!
そうだ!このままではさくらが風邪を引いてしまう!
毛布を持ってこよう!そうしよう!!」

このまま自分を制する自信がなかったのか、訳の分からないことを口走りながら
逃げるようにコクピットから出て行く明石。
徐々に遠ざかるその物音に反応して、さくらが寝返りをうつ。

「・・・チーフ・・・・・・」

誰もいなくなったコクピットに、さくらの寝言が静かに響いていた。



「・・・チーフ・・・・だいすき・・・・」


(了)
722名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 18:40:09 ID:YJ89E4cg
以上、おしまいです。

なんだか全体的にまとまってませんね。
脳内の妄想を文に起こすってなかなか難しいです。
しかも長いし。すみません。

それではこれにて。
723名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 18:42:07 ID:YJ89E4cg
あ、大事なこと最初に書き忘れてた・・・!
「本作品は微エロ程度に留まっています、あしからず」
って今さら言っても遅いですね。
申し訳ありませんでした。今後は気をつけます。
724名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:33:30 ID:KdWGeu25
gJ!!
725名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:38:55 ID:ocGS043C
>>704
読み応えがあってあっという間に読んじゃいました!
姐さんのツンツン具合がなんともイイw
ぜひ実写で見てみたい脚本でした、GJ!!!
726名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:52:03 ID:lf0UZFVQ
GJ!でもエロもねw
727名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:56:51 ID:mt2e8zrn
GJ!
場面が目にうかんできます。

>さっさっさっさくらは仲間だ!俺はチーフだ!ここはボイジャーだ!
ここ、笑わせてもらいました。
728名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 23:02:04 ID:52Px88Ek
自分を制する必要ないのにー、チーフってばw
この続きでエロありも期待してしまいます!
729名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:37:28 ID:vr31DDgx
GJでした。もうエロありでもなしでも何でもいいやw
さくらもチーフも「らしい」なぁ。本編が終わって寂しいけど、
ラストの続きを見てるような気分になれて嬉しかったです。
730名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 10:29:51 ID:CHoV4DIN
>722
超GJ!

>729
まったく同感、俺はもうエロなくてもいいや
731名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 11:02:53 ID:B5lQ5CWp
>>722
いえいえ、滅茶苦茶よかったですよ!
こういう外伝っぽいの大好きです。もっと他キャラのも見たいw
GJでした!
732名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 15:53:52 ID:wk8oE/WW
ありがとうございます。GJです!
二人とも不器用な恋愛をしているのですね。もどかしくて萌えました!!
チーフがもう少し姐さんの側にいたなら、寝言が聞けたのになあ…なんて
ああ、惜しい!!と思いましたよ(笑)
733名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 17:04:00 ID:ZV/17j7W
ゲキレン初見。
過去のランとレツの修行シーンにうっかり萌えますた。
早く青と黄のキャラにスポット当ててくれないかなぁ。
734名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 17:18:38 ID:fvkB63HF
ボウケン赤桃「START UP」は少し引っかかる部分もあったけどなかなか読み応えがあった。

さくらは明石にギブアップを勧めたりはしないと思う。
元自衛官でさくらの性格を考えたら、死んでも(殺されても)機密保持は絶対だと思うし。
この話の時点ではさくらは明石を好きになってないし。

ここだけ、展開を少し捻って欲しかった気がする。
後の展開上、この流れがやりやすかったんだと思うけどね。
イチャモン付けるつもりは全然無くて、良いデキだから僅かな粗が気になった。(俺だけかも知れないけどw)


735名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:49:30 ID:3p3yzDvt
>>734
いやいや、そういう指摘って作家さんにはありがたいと思うよ。批判でなく批評だからね


もちろんGJも嬉しいだろうけど。という訳で俺からも一言。GJ!!
736名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:57:52 ID:NYIMxAhA
>733
レツランいいね!今日の修行シーンで自分も萌えた。
737722:2007/03/04(日) 21:12:53 ID:9EAcfoWc
>>734
ありがとうございます。
>>735さんの言うとおり、そういう批評はすごく参考になります。
ちょっとキャラ的に無理があったかなぁとは自分でも感じますw
もっと自然に読めるようなものを書かなくては。うん。

参考までに一つ聞かせてください。
私は余計なことまであれこれ気を回しすぎて、つい文が長くなってしまうのが
クセなんですが、>>705-721の量って多すぎて読むのに疲れませんか?
今ももう一つ赤桃書いてる途中なので、参考にさせて頂きたいと思います。
率直なところを聞かせて下さい。お願いします。
738名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 21:29:39 ID:I7EICGDf
>>737
ムダにダラダラ長文は萎える&読む気ナッシング
でも「START UP」はついつい次の展開を追うほど引き込まれました。
要はテンポだと思うな。レスの量ではなく。
長文がクセと自分でわかっているなら、意識的に引き算するようにもできるだろうから。
他スレではもっと長文ってのもあるよ。でも読ませるSSは総じて評価高いんではなかろうか。

GJ!それから次作品にすごく期待してます!
739名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 21:47:08 ID:ZV/17j7W
>>736
同志いた!何か嬉しい。
頭ごっつんこは可愛かった。今後に期待~!
740名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 03:10:31 ID:3vq4c4b+
理央とメレは朝ののりじゃなくてエロス
741名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 21:03:04 ID:luEYJLFq
今日部活始まる前に「ゴレンジャー内での恋愛は絶対に成立しない」という話をしていた。
「どうしてですか?」と後輩が聞いてきたので「レッドは熱血で…」と言うと急に彼女は奇声を発した。
なぜ奇声を発したのかを尋ねると「だって今ベッドで熱血って」と言われた。
レッドとベッドを聞き間違えたらしい。
んで、こんなもの考えた。(ボウケンネタ&くだらなくてすいません)

蒼太「初代スーパー戦隊のゴレンジャーはしっかりとキャラが分かれていたね。レッドは熱血で…」
菜月「え?ベッドで熱血?どういう意味?」
真墨「違うだろ!レッドだ。レッド!」
映士「にしてもベッドで熱血か~。なんか響きがいやらしいな」
蒼太「でもチーフは実際に…ねえ?」(半笑い)
菜月「ねえねえ、蒼太さん。どういう意味~?」
真墨「お前も変な妄想膨らますな!菜月も聞くな!」
さくら「そうですよ。チーフはベッドの中では勿論熱血ですが、それだけじゃありません!
しっかりリードしてくれますし、第一思いやりがあります。終わった後にちゃんといたわってくれますし…ん?」
菜・蒼・映「……(ポカーン)……」
真墨「姐さん……orz」

お粗末さまでした。
742名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 21:27:10 ID:tGWDdYhW
姐さん、自爆体質なのなw

てか部活って、キミ何歳?
743名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 21:29:06 ID:luEYJLFq
一応今月でお酒が飲める年ですが…^^;
高専なのでぐっと年下が同じ部活だったりする。
744名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 22:16:31 ID:yZxq5Lld
姐さん、なにげに実は蒼太に誘導尋問されていたのですね♪
745名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 07:26:17 ID:znn3bHaj
>741=743
ピンク板は21歳以下は出入り禁止な。
746名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 07:43:32 ID:DHWlm9LX
今は18歳未満禁止だよ
ちゃんと確認してから言おうよ
747名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 09:39:15 ID:uWAcu1Xe
どちらにしても、年齢を表に出すような書き込みは
叩かれやすいからやめた方がいいよ。
748名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 16:44:08 ID:yQqIpeYM
誰かデカの赤×黄か赤×桃を頼む。
今はまってるんでね
749名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:34:15 ID:Nz9pcWur
ゲキの黄&赤、姉弟関係なのに黄にほのかな恋心を抱く赤とそれを優しく
受けとめる黄の話希望!!
750名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 18:07:08 ID:OvwND5Hg
保守
751名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 04:45:17 ID:oV89u67S
Q「赤ちゃんを作る方法は?」

チーフ「考えたこともなかったな・・・」
真墨「そ、そんぐらい知ってる!!(ry」
蒼太「愛かな?(ニヤリ)」
菜月「えっとねぇ~、コウノトリさんが運んできてくれるの!」
さくら「あ・・愛する二人が・・その、くち・・唇を・・い、言えません!」
英士「ハッ、ガッツリ仕込めばいいんだよ、野菜もそうだろ?」

※さくらさんはこの間まで手を繋いだだけでできると思ってました
752名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 05:09:27 ID:UrNX+zAb
すいません、皆さんのご希望に沿わず流れ豚義理で刑事緑→桃を投下させて下さい…。
46話以前で未カプで妄想緑の呟きです。
レスは7~10くらい。タイトルは「You All I Need」
753刑事緑→桃「You All I Need」:2007/03/12(月) 05:12:40 ID:UrNX+zAb
こんな風に考えるのは、基本的に疲れている時だ。
例えば夜勤明けに緊急出動が重なったとか、さんざん苦労して追い詰めたアリエナイザーを、ジャッジメントがデリートではなく逮捕にしたとか、そういう。
普段は抑制の良く効いた理性が、なんとなく投げやりになっている。
下世話に言えば疲れナントカとか言うような、男の生理でとにかくスッキリしたいと思う、そんなことも関係するのかもしれない。
タイミング悪くそんなときに限って、彼女は割と機嫌良く風呂上がりだったり帰りに誰かとどこかへ行く約束をしてフワフワしている。

754刑事緑→桃「You All I Need」:2007/03/12(月) 05:15:05 ID:UrNX+zAb
彼女はいつもオレのそばにいる。多分、そばに居すぎて空気と化しているだろう。
だからそんな姿も、オレはいつだって見てしまうし、見つけてしまう。何しろ彼女の隣の席はオレ。大体どこでだってそう。
マシンブルの中も、6人並んで横並びのエマージェンシーも、捜査もそう。
彼女がこの地球署のスペシャルポリスに配属された時から、こうなって以来、
よき先輩としてコンビを組んできたが、今ではそれが当たり前になってしまった。

「当たり前」の状況には、刺激も変化もない。
彼女は若く、いわゆるイマドキってやつで、刺激や変化を求める。
だから、他の後輩には「昼行灯」なんて言われるようなオレとののんびりした
ビジネスパートナー的関係は、多分彼女にはそれ以上でも以下でもないだろう。

755刑事緑→桃「You All I Need」:2007/03/12(月) 05:18:33 ID:UrNX+zAb
オレは彼女の「センさん」で、ただそれだけ。
センさんは一応健康な成人男子であるとか、たまにはタキシードを着てデートする相手もいるとか、
そんなことは知らないはずはないだろうが、ほとんど認識されていない。
センさんはオレで、オトコで、デートはタキシードではなく時によってはハダカの相手もあったし、
背の低い彼女の話を聞くためにいつも少し首を落とし気味にして傾斜させるのでなんだか肩が凝るし、
その視線の先には制服のなだらかなふくらみがちょうど良く来ることになっていて、
たまにブルの車内では短いスカートに割とちゃんと合わされた太腿になんとなく目線を走らせてしまうことだってあることを。
そうしないだけで、その太腿をゆっくりと自分から開かせてその先を手繰るだけの術も、
制服の上着をゆっくりと捲り上げて隠されたふくらみを確かめる指先も、それなりに持ち合わせている。
彼女は知らないだけだ。意識するチャンスがないから。
ご希望とあらばそれ以上、舌も指もそれ以外も使って彼女の唇から他のこと
全てがどうでも良くなるくらい甲高い声を出し続けさせることだって出来る。
彼女の腕はオレの背中に廻って指が肌に赤く痕を残すだろう。
出し入れで揺れるたびに少し立てたツメが食い込んで痛いかもしれない。
オレはそれで我に返る。彼女の中に締め付けられて飛びそうになっていたアタマの中が身体を止める。
これでもう少し味わえる。
その可愛らしい身体に似合う小さくて狭い入口から、奥まで。彼女の本当の。

もしもそれでオレがオレ自身を止められなくたって、彼女のその上気した頬のピンクや、
荒く大きく吐く安堵の息や、伏せた長く黒い睫を見れば、何度だって繰り返せる。
756刑事緑→桃「You All I Need」:2007/03/12(月) 05:20:02 ID:UrNX+zAb
彼女は、知らないだけなのだ。オレは、そのようなことが出来る人間だということを。
彼女にそのような欲望を持ち、きっと彼女のそれも満たすことが出来る。
いや、ただそれだけではなく、先輩でも、同僚でもパートナーでもない、
ただ空気ならそれを吸わなければ生きていけないような存在に、無くなれば渇望されるような、
彼女にとってのそういう存在に、本当はなりたいのだ、ということを。
オレが彼女の空気になっていったこの何年かの間で、彼女もまたオレの空気となり、
四六時中吸い続けていなければいけない存在になってしまった。
757刑事緑→桃「You All I Need」:2007/03/12(月) 05:22:17 ID:UrNX+zAb
今日は、星系間出張からの帰りで軽く時差ボケしている。
2日間の翻訳機械を使った異言語での研修はまだなんとなく消化しきれていない。
帰る前に地球署と連絡を取った時、さりげなく聞いたらボスがウメコは今日は早めに上がった、
なんて言うから少し引っ掛かっている。とにかく部屋に着いたらゆっくり眠ろう。
明日は代休を貰ってあるし、そのまま直帰でいいとも言われている。
何よりデカルームに寄って行く理由がない。

それにしても地球署の廊下は長く、職員居住区になかなかたどり着かない。
あと2ブロック先にはなるだろう。足取りは既に面倒に重くなっている。
ベッドに入って妄想の彼女が夢に出てくるようなら疲れは重症だ。

「セーンさんっ!おかえりなさいっ!!」

758刑事緑→桃「You All I Need」:2007/03/12(月) 05:24:27 ID:UrNX+zAb
抜けようとした扉が開いた瞬間、少し先に白く四角い箱を持って彼女が立っていた。
「疲れたときには、甘いものだよっ!」
斜めにした中には、おはぎだの大福だのが見える。彼女なりに、気を遣ったのだろう。
普段ならシュークリームかケーキと相場が決まっている。
まあ普通、こういう時の差し入れはおやつよりは食事だろうが、
それでも、こういうところに惚れている。

欲望だけではない。だからより、彼女はオレの空気なのだ。
返事をする前にちょっとだけ深呼吸した。
759752:2007/03/12(月) 05:32:13 ID:UrNX+zAb
以上です。どうもありがとうございました。
思ったより短かったし、あんまりエロくなってないw
改行もあんまり上手く行かなかった…すみませんでした。
未熟者で恥ずかしいですw以降名無しに戻ります。
760名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 12:35:57 ID:6iUoUpJY
美味しい空気きてたーーー!職人さんGJ!ごちそうさま!
761名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 19:03:56 ID:e83WnkKF
ゲキの赤メレ駄目かな
762名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:51:27 ID:hd8EOXCE
>>751
英士イイヨー
763名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 23:06:43 ID:8nwOVc5z
>>761
かたや野生児かたや理央一筋。どうやって絡ませるかが一番の問題なワケだが。
764名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 08:03:11 ID:m5lj+U8N
GJ!緑桃好きだー
765名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 17:50:35 ID:Syir29cc
>>751
菜月に教えたのは当然真墨だろうな。
トレハン時代に赤ちゃん連れの夫婦を見て

「わ~、可愛い!」
「(・・・すげぇ嫌な予感がする・・・)」
「ねぇねぇ、真墨、菜月も赤ちゃんほしい!」
「・・・・・・・・・・・orz  お前、どうやって作るかとか何も考えてないだろ・・・」
「?どうやって作るの?教えて、真墨~!」
「・・・・・・・・・・・・・・(いっそ実地で教えちまうぞこの野郎)」
「・・・真墨?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「どしたの、真墨?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コウノトリが運んでくるんだよっ!」

ベタです。
766名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:35:09 ID:PvtBmvPe
ベタでも問題ないです。十分面白かったです。
767名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:31:52 ID:kNvVUuBX
>>765
いかにも二人らしくてワロタw ホントにありそう。
768名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:00:39 ID:Zx1u+wRC
考えたこともないって…そんなんだから親父さんにボーズボーズ言われるんだぞ明石!!
769名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:14:34 ID:R7+eMCFL
>>751
どこのスレで言われたか忘れたが
「赤桃はあんまりエロに発展しない」という理由が実に良く分かった気がしてきた(笑)
770名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 22:15:54 ID:yWh21ptf
>>403
この方のシリーズを読んで、かなり赤桃好きになりました。
次回作お待ちしております。
771名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:38:21 ID:yoHaQPNU
>>769
天然菜月と、手を出そうにも菜月が大事すぎて手を出せない真墨も
なかなかエロに発展しないと思う。
772名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 20:49:14 ID:4Jn+fhcp
>>770
同じく。
ずっと赤桃探してて、やっと見つけたのがこのシリーズで
前以上に赤桃にハマリました。
職人さん、次回作すごくお待ちしてます!
・・・が、本編のあの終わり方じゃ、さぞ職人さんも苦労するだろう・・・。
頼むから、単に照れてただけだと言ってくれ、チーフ。
773名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:20:58 ID:C7wUOo/f
>>771
蒼太も意外と本命には奥手そう。
実はいちばんエロに近いのは高丘のじゃなかろうかw
774名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 10:19:18 ID:fuRgsoQq
ボウケンで、赤桃ベースの銀桃のシリアスが読 み た い 。

職人さん・・・
775名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 18:38:19 ID:VuG1Gv7X
>>774
例えば銀→桃でちょっと強引にしちゃうみたいな感じですか?
776名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:30:56 ID:mORXw5RJ
純粋な赤桃見たい。宇宙でのやつで。赤桃の『火と水』だったかな?の職人さん!難しいかもしれませが宜しくお願いします
777名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:50:16 ID:TRiWB5WN
>>776
『炎と水』?
しかし最終回のあの展開を踏まえてあのシリーズものを続けるのは
難しそうだよなぁ。
778名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 08:00:59 ID:rJv4QOVZ
ラン可愛いなぁ。
やけに相手のことわかってる青黄も、先輩後輩な赤黄もいい!
779名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 09:08:24 ID:e0vhoEcc
>>752~さん
久々に緑桃が読めて嬉しかったです。
GJ!
780名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 09:28:20 ID:mORXw5RJ
そうだ。『炎と水』だった。職人さんタイトル間違えてすいません!!でも大好きなんで新しい作品まってます!
781名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 09:39:30 ID:3aBHnNSN
>>775
銀→桃→赤のすれ違い気味片思い?で
赤に「好き」と伝えられなくて(今のままでいたいという思いもあって)ドギマギしてる桃の様子を見て
銀がイライラして「明石に言いたいことがあるならとっとと言えばいいじゃんか」とか言っちゃって
言われたさくらは「どうしてそんなことをあなたに言われなくちゃならないんですか!」って怒ってケンカして
最終的に強引にしちゃう銀→桃

みたいな感じです
説明ヘタですみません・・・

赤と桃がくっついてるの前提で銀→桃も良いと思います!
782名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 10:59:03 ID:mhXnsN4i
>>781
りょーかいです
ちょっと書いてみる
783名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 14:41:07 ID:JaXHKJGe
>>772
ファイナルツアー見たが、やはりなかなかに大変そうだぞ、姐さんは…。
784名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 13:19:29 ID:MGOVq8Y8
>>782
久々の銀桃、wktkでお待ちしております。全裸で。
785名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 21:19:14 ID:CjBK9par
90年代の戦隊も読みたいな
激走、電磁、星獣あたり
786名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:03:43 ID:nASpDQPV
メガ見たいな・・・と思ったら頭に浮かんだのは
なぜか知(ダイ)×千里だった。ボウケンに毒されたな、自分・・・・・。
メガ見たいです。誰か職人さんお待ちしています。
787名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:15:45 ID:8Zv2NYCU
>>782
楽しみにしてます!wktk!!
788名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:30:28 ID:lHbB/nFw
>>785 おお、最近の戦隊も好きだがそっちもイイ!
その3戦隊はプロデューサーの趣味で女幹部も色っぽいしw
当時、激走赤とゾンネットのエロ妄想したことありました

>>786自分も電磁ネタ考えようとすると菜月や高丘のの顔がちらつくw

789名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:55:19 ID:aZm11++a
ダイと言えば、孔雀が出てくる直前あたり、一瞬緑と桃が微妙な雰囲気だったことなかった?(自分だけだったらスマソ)
赤好きだったもんで、緑→桃→赤な妄想をしたことがある。
ラストがあれだったから(好きだが)、本当に妄想だけで終わっちゃったけど。
ここの方々は、カクレなんかはどう?ここの赤桃も、冒険と同じくらい好きだ。
790名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:29:37 ID:VTmbyiuJ
冒険桃厨はまずsageを覚えろ。わざとかもしれんがいい加減ウザい。
791名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 12:48:55 ID:jmk6p6o8
激走は赤×ゾンネットがオフィシャルだったな

自分はメガの黒黄とギンガのシェリンダにひたすら萌えてた。
792名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 17:47:31 ID:dvklmxCe
カクレは白がもてもてだったイメージがあるな…そういえばメガとボウケンはカラーが一番かぶってるきがする
793名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 22:08:27 ID:8tgZoNdu
刑事物頼む!
バンのラブラブ小説を
794名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:17:47 ID:i5qDjxNj
今さらながらマジレン見直してはまってるけど
やっぱり家族物エロはあまり供給ないんだね
13話の黄青とか15話での緑桃とかさりげに萌えるぜ
近親相姦になるからしかたないけどさ
795名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:24:48 ID:v7E/Afa9
>>794
黄青いいよねー。一時期ハマってた。
796名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 20:29:21 ID:guHxWqAP
私はデカの犬長官とスワンさんに大萌えでした。
小説とかあまり見ないんで、少数派だったのでしょうか。
797名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:47:54 ID:S1sHvpbr
黄桃が萌えだったなー>マジ
798名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:37:01 ID:/WCivXyU
マジは黄桃で赤青で緑茶店のお姉さんだったなぁ。

ここは、色々な年代とCP物が読めるので、本当有り難い。
799名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:31:39 ID:BC44j2Zh
マジはアフロ桃が好きだった。
最終回にアフロが生き返ってハッピーエンドだと信じてたのに・・・
パワレンだとアフロが生き返って桃とデートしてたのが救い。
800名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 12:03:46 ID:zXuOAfEx
>>798
よう、同志。
801名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 13:08:43 ID:2bIayyGV
>>796
よう、相棒。
802名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:16:57 ID:JViHeDfB
仮面ライダースレでは普通に電王の良太郎×お姉ちゃんのエロあるのにね。
アレか。やっぱり他人が憑いているのとそうじゃないのの違いかな?
803名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:14:29 ID:uvfOORnD
>>777
別に宇宙編でなくてもいい。
とにかく赤桃のエロが読みたい。
804名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:05:35 ID:RgA0pv0n
>>799
よう、兄弟。
エロなくてもいいからアフロ桃の話読みたい。
805名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:36:09 ID:k77hw9kU
マジ黄青、冒険青黄、ゲキ青黄。
カラーリングで選んでるつもりはないんだが。
806名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:44:50 ID:nUKDl6oi
デカ犬黄、ボウケン赤桃、ゲキ黒緑。
自分、あきらかに主従萌えですどうもありがt(ry
807名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:58:54 ID:MuHEQ/AT
イレギュラーだけど、戦隊を越えたカプ物が読んでみたい。

デカアバで良さげだったデカ青×アバレ黄や
エローにはもってこいっぽいボウケン蒼×マジ桃。
お金持ちの家を飛び出した者同士ってことでアバレ青×ボウケン桃とか。
808名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 02:07:54 ID:OmNUBHHJ
マジだと桃赤が好きだったなぁ…。
809名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 12:26:47 ID:uqTzo9HR
最近マジをみはじめ、43話で幼い黄に青が「勇気でろでろ」と耳を引っ張り、大きくなった黄が青に「勇気でろでろ」と耳を引っ張るのをみて、激しく黄青にはまってしまった。
810名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 12:49:08 ID:O3GOvPFT
デカ赤黄、マジ赤桃、ボウ赤桃、ゲキ赤黄
これは俺の宝物だな。特にデカ避難所の赤黄にはマジ感動した
811名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:54:01 ID:/EXh8PEw
純粋にボウケン赤桃読みたい!!本編の続きじゃなくても全然いい。赤桃が絡み合えば
812名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 03:12:26 ID:s9hRvzCK
流れを読まずに冒険VSのメイキングで銀桃に萌えた
桃のリラックスした感じがよかた
813名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 03:36:07 ID:KewQiQsY
マジ黒白。
年の差、穏やかそうに見えて強い愛、人外×人間とこれでもかとツボに来るカプなんだが
いかんせん本編で語りつくされてるせいか本当に見かけない。

新婚時代とかすごく気になるんだが。
814名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 08:52:34 ID:KXdo0n5d
>>813
わかる! 新婚時代気になるよー。
中の人たちの演技もいいからなぁ、パパとママ。
815名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 12:19:14 ID:TdAfCDlr
>>813-814
あのプロポーズを本人込みでキボン。
何ならベッドの中でとかで。
816名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:26:51 ID:NjFfyNAa
福岡のファイナル行って来ました!!
2部の抽選会で、チーフとさくらがくじを引く番の時、
「結婚式のテーマ曲」がBGMで流れたんだけど、
二人が腕を組んで、歩き出したので
鼻血出そうになった!!
来年のVSではホントに結婚してほし~~~
817名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 21:43:02 ID:RmvjrPo/
>>816
萌エス~~~w
やってくれるなあ。
818名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:25:55 ID:svJL4pDc
>>816
やってくれるね。俺も見たかった!チーフさくらの結婚式!来年のVSにかけるしかない!
819名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:54:26 ID:VShO/Vr7
初めて投稿します(というか、二次創作自体初めてです・・)。

ボウケンtask42以降最終回までのどっから辺のお話。
銀桃なんですが、実は・・と言う感じです。
7レス消費予定です。

あ、あと、ド新人なのでエロに至りませんでした・・・。
職人の皆様、自分の代わりに素晴らしきエロの補給お願いします。
820所有印1(冒険銀桃):2007/03/25(日) 23:55:24 ID:VShO/Vr7
「高丘・・さっ・・ンッ!!」
寝ていた映士にカウチに押し倒され、あまつさえキスされてしまって、
怒りや抵抗といった気持ちが起こる前に、頭が真っ白になってしまった。
 
もうすぐ日付が変わる時間にやっと溜めていた書類整備を終え、
ふと上を見上げればカウチで映士が寝ていた。
 そういえば、みんながいた時から寝ていたような・・?
 あまりにも大人しく寝ていた為、明石達4人には忘れて帰られてしまい、
さくらも今やっといたのだと思い出したのだった。
 風邪を引いてはいけないから、起こそうと思って側までやって来て・・・・。

 「抵抗しねえのかよ、姐さん?」
 自分を襲っている男にそう云われて、さくらはやっと我に返り、
遅まきながらの抵抗を始めた。
「やっ!・・止めて下さいっ!!高丘さん何考えてるんですか?!」
 「さくらの事。」
 そう云って再び近づいてくる顔から逃れる為、必死に身を捩ろうとするが、
馬乗りになられた上、両手首もガッチリ押さえ付けられていてはどうにもならない。
 2度目の口付けで、強引に割り込んできた舌に噛み付いてやろうとしたが、
その瞬間スルリと逃げられる。
 唇が離れてホッとしたら、また貪る様に口付けられる。
 何度かそんな事を繰り返し、ようやく映士が離れた時、さくらは大きな
ため息を一つ吐いた。
821所有印2(冒険銀桃):2007/03/25(日) 23:56:37 ID:VShO/Vr7
「何でこんな事するんですか?」
「明石の事考えてただろ。」
 質問の答えになっていない事を云われたのに、キスされていた間中
考えていた人の事を当てられて、さくらは唇を噛んだ。
 そんな彼女の様子を見て、苦しそうにに耳元へ言葉を落とす。
 「・・・何で明石に何も言わねえんだよ?」
 「えっ・・?」
 耳朶に直接囁かれて背筋がゾクリとする。
 「菜月達から聞いた。あいつが俺様のサイレンビルダーで
自爆しそうになった時、姐さん取り乱してたって。
  姐さん俺様には最近言いたいこと言うようになってきたよな?
  でも、あんな事したあいつには何にも言わねえ。
  ・・・何で我慢するんだよ?」
 「貴方には関係ありません。」
 ほんの少し力が緩んだ隙を突いて跳ね起きようとしたが、
それより早く映士が動いて、今度は左手で両手首を頭上で押さえ付けられてしまった。
 
822所有印3(冒険銀桃):2007/03/25(日) 23:57:35 ID:VShO/Vr7
「何でそこまで明石に気ィ使うんだよ!」
 「だから貴方には関係ありません!!」 
空いた右手でジャケットのファスナーを乱暴に下ろす。
「見ててムカつくんだよ。」
 そう云うとアンダーシャツをたくし上げ、
 「そんなに明石に嫌われるのが怖えのかよ!」
 薄桃色に上気した肌に、自分の所有印を付けようとした。

 「分かりました。もう抵抗しません。」
 不意に掛かった冷静な声に動きを止める。
 いや、止めたのは彼女の声に、こんな場面では大概に含まれる、
諦めといった感情が感じられなかったからだ。
 
「取り敢えず見てもらいたいものがあるので、手を離してもらえますか?」
 「・・・・。」
「抵抗はしないといったはずです。」
 それでも暫くは戸惑っていたが、さくらが何故か優しく見つめるので、
そっと手を開放した。
823所有印4(冒険銀桃):2007/03/25(日) 23:58:36 ID:VShO/Vr7
 「痛かったです。」
 少し手首をさすりつつ、おもむろに背中を向けると、艶やかで美しい
黒髪を両手で上に纏め上げた。
 「分かります?」
 突然の行動に質問の意図すら分からず、
 「何が分かるって・・」
 何をしようとしているのか問い質そうとした映士の目に飛び込んだ、
 真っ白いさくらのうなじの、
 赤い跡。

 「こ、これ・・!」
 「止めってって、いつも言ってるんです。」
 「これは・・・。」
 「でも、ここなら髪で隠せるだろうって。」
 「これ、あか・・」
 「本当はそういう問題じゃないのに、髪を下ろしてる方が好きだなんて
  云われたら、まあいいかって許してしまうんです。」
 そしてほんの少し呆れた様に笑いながら、映士に向き直り、
 真直ぐな瞳で見つめてきた。
「私は別に我慢してません。言いたい事も云うようにしてます。
  ただそれを、仕事中じゃない、プライベートな時間に言ってるだけです。」
 「・・・ああ。」
 「続けますか?」

824所有印5(冒険銀桃):2007/03/25(日) 23:59:42 ID:VShO/Vr7
 殆どその気は削がれていた。しかし、彼女の「もう無理でしょ?」
と言いたげな表情と、彼女に先に所有印を付けた人物への対抗心から、
彼女へと手を伸ばした。

 「・・彼はとてもワガママで、嫉妬深くて、物凄く独占欲が強い人です。
  この事がばれたら、酷い目に遭わされるでしょうね。」
 そっと華奢な体を抱き寄せながら、優しく囁いた。
 「俺様は負けねえよ・・・。」
 「私も只では済みません。」
 その一言に動きを止め、さくらの顔を覗き込んだ。
 「あいつがあんたに酷い事する訳無いだろ。」
 「何で言い切ります?」
 「だってこれは・・・、元々俺が無理やり・・・。」
 「そんな事関係無いです。
  プレシャスだって、危険な程度なら保護しますが、あまりにも
  危険なものなら、彼は躊躇いも無く破壊してきたでしょう?
  私も一緒です。」
 
 落ち着いた静かな声に、映士は葛藤する。
 正直欲しくて堪らなかった女。
 力ずくでも良いとさっきまで押し倒していたのに、他の奴から
傷つけられると言われたら、どうしたいのか分からなくなってしまった。
 
再びカウチに身体を横たえながら、自分なりの解答を告げる。
 「・・・あんたは俺様が守ってやる。」
 「私は守られたくありません。」
 「何言って・・・」
 「いい加減しつこいぞ、映士。」

 突然ここにいるはずの無い人物の声に、2人は同時に動きを止めた。
825所有印6(冒険銀桃):2007/03/26(月) 00:00:40 ID:VShO/Vr7
 「大体そいつは相手を油断させた隙に、思いっきり
  ボディに拳を喰らわせるんだ。」
 口元に薄い笑みを浮かべながら、ゆっくりこちらに近付いてくる。
 「そっちの方こそ、いい加減しつこいですよ!」
 さくらはそのしつこい男を軽く睨み付け、やんわりと映士の腕を解いた。

 突然の登場、それに続く場違いな程茶化された会話に、映士は完全に
気が抜けて、ズルズルと床に座り込んだ。

 ロフトまで上がってきた明石が、映士を見て声を掛ける。
「おい、大丈夫か?」
 心配する相手を間違えている。

 「いつからいたんですか?」
 映士の腕をすり抜けたさくらが、カウチの傍らでジャケットの
ファスナーを引き上げながら尋ねた。
「・・・さあ、いつからだったか・・?
  ただ俺の名前が出たから、暫く様子を見る事にしたんだ。
  面白そうだったからな。」

 「面白そうって!テメェ助けに来いよ!!!」

 助けが必要な状況を作っておきながら、自分が矛盾した事を言っているのは
 重々承知で、映士は吼えた。
 
826所有印7(冒険銀桃):2007/03/26(月) 00:01:37 ID:PwZDFhhj
「高丘さん、矛盾してます。」
 とても冷静にさくらに指摘され、でも何か云ってやりたくて、尚も吼える。

 「お前さくらが大事じゃねえのかよ!!
  自分の女が酷い目にあってんなら、男だったら助けにくるだろ?!普通!
  お前何とも思ってねえのかよ?!!」
 「・・・・俺の女に手を出すなと云えば満足か?」
 笑いを含んだ声、でも目が笑って無い。
 そして映士は理解した。
 こいつは本当に怒った時、こういう怒り方をするんだ。

 「もういいですから。」
 そんな明石の袖を引き、さくらが自分に注意を向けさせる。
 「それよりなんでここに?」
 「助けに。」
 「サロンに来た理由です。」
 「いつまで経っても帰ってこないから迎えに来たんだ。
  言われたとおり、飯は先に食ったが。」
 「じゃあ帰りましょう。」
 そう言ってさっさとロフトを降りた。明石もそれに続く。
ロフトの下から2人してチラリと映士を見た後は、
 もう振り返りもせず、そのままエレベーターに乗り込んだ。

 取り残されて2人を眺めていたが、「オイ・・・」と慌てて声を出す。
 しかし、乗り込んだエレベーターが閉まる瞬間、
 「今度手を出したら殺す。」
 と云われ、言いかけた何かを飲み込んでしまった映士は、
そのまま呆然と閉まったエレベーターの扉を眺めるしかなかった。   End

 
827名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:02:54 ID:VShO/Vr7
以上、7レスも使って駄文失礼いたしました。
その後の2人についても妄想はあるのですが、皆様の反応を見て
書くかどうか決めます。
それでは失礼いたします。
828名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:21:46 ID:W5N/yhpG
>>820-826
良かったですよ。チーフの怒り方が本当にプライベートが絡むとこんな感じなのかなぁーと。続きが気になります。姐さんがチーフに何て言い訳するのか。ブチキレるのか、優しく語るのか…
829名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:58:40 ID:N6Gh/O8l
次は誰かデカレスをお願いします
830名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 03:06:35 ID:qaILjgxa
>>820
いいなー。こういう黒いチーフもいい!
続き、楽しみにしています!
831名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 14:54:34 ID:3zsGSoUe
>>820
GJ!!!最後のセリフがすてき~
続きをお待ちしてますw
832名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 16:01:40 ID:iIh8CxSa
常々、銀は俺様野郎で何かと常人とはちがう、などと思っていたけど、
チーフのほうが斜め上だなーと。
そういうのが似合ってしまうなと思った。
まだまだチーフを理解してなかった。
んで、それに従う姐さんもまた萌え。

ということで、大変グッジョブでした。
833名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 23:18:41 ID:W5N/yhpG
また赤桃が結婚行進やったらしいね。逆バージョンだったらしいけど。赤桃ネタ期待しまくりでお待ちしております。職人様方何卒宜しくお願いします
834名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:10:23 ID:AOUlZLL2
逆バーw
新郎さくらと新婦明石ということかw
835名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:22:29 ID:xVO43kYd
Task.26で脳内変換してしまいました>逆バージョンwww
836名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:29:30 ID:AOUlZLL2

王子はいいが

継母はむしろ危険物
837名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 02:45:50 ID:hBj+kg5n
>>835
神の頭(Task35)の最後のシーンのほうが変換しやすいよ。腕組むシーンあったから。
838名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 12:47:19 ID:Gz0mk0aQ
流れ豚切

冒険、最終回後の黒黄が見たい。
新チーフの仕事が忙しく、菜月を構ってる暇が無かった真墨が、
久々に二人っきりになった時、思わずみっちり構い過ぎて、次の日、
遅刻したりするとか?

長々とすみません
839名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 15:34:53 ID:E9Y/+vWO
俺も願望
ttp://spdlib2.h.fc2.com/mudai-ak.htm
の続編が見たい
誰かこのシリーズ好きな人いるのかなぁ
840名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 18:50:17 ID:lfvuMb1F
>>838
投下が次スレになってしまいそうですが、頑張って書いてみようかなと思います。
そして、自分自身も冒険の黒黄が読みたいとコッソリ主張してみる。
あまりエロと結びつかなくて、このスレ的に需要ない二人なのかもしれないが、それでも読みたいんだ…!
841838:2007/03/27(火) 21:50:14 ID:Gz0mk0aQ
>>840の職人様!
ありがとうございます!
書いて頂けるだけでも感涙ものですので~(つд`)
黒黄、ほのぼのもエロもイケます!
842名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:51:33 ID:LA7avVBU
黒黄が需要ないってことはないと思うんだよね。
冒険で最初に投下されたの黒黄だったし。
ただ、菜月が天真爛漫すぎてエロを書くのが
難しいのかもしれないな、とは思う。特に黒黄だと
兄妹、家族っぼく見えるときもあるし。

こんなこと言ってますが自分も黒黄大好物です。
843842:2007/03/27(火) 21:54:25 ID:LA7avVBU
すんません、リロードし忘れた。しかも変換ミスもあった。
落ち着け自分。
>>840職人さん、黒黄楽しみにしてます!
844名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:41:19 ID:lPt/6uVJ
青黄、青桃、青風、青猫…。
蒼太のことも、忘れないであげてください(´・ω・`)
845名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:59:45 ID:tpWLKRSe
青風って読んだことないかも
846あるさくらの一日:2007/03/28(水) 02:33:45 ID:4tQTN64W
AM5:00 起床
・今日は待ちに待ったチーフとのデートの日、早起きです!
AM5:10 朝シャワー
AM5:50 朝食
・今朝は軽めにサンドイッチ、デザートも我慢してケーキ5つです!
AM6:00 出発
AM6:15 到着
・平日ですが人がまばらです、時間に余裕があるのでアイスクリームを食べました。
AM8:30 合流
・流石チーフ!約束の30分も前に来てくれるなんて、感動です!
AM8:50 朝食2
・チーフは朝食を取ってないというので近くのファミレスへ、私にあんみつをご馳走
してくれるチーフは素敵です!
AM9:25 本屋
・目的のチーフの欲しい本を探します、チーフは勉強家です!
PM2:45 昼食
・遅い昼食です、チーフの知ってるイタリアンレストランに連れてきてもらいました
ティラミス美味しかったですよチーフ!
PM4:00 散歩
・食後のお散歩です、チーフの冒険についてのお話を聞いていました。
PM4:30 解散
・悲しいです・・・、でもまた誘ってもらったから元気100倍です!
PM4:55 居酒屋
・蒼太君を呼んで居酒屋で飲みました、愚痴です
チーフは鈍チンすぎます!
AM3:45 帰宅
・蒼太君に女子寮前まで送ってもらいました、頼りになる仲間です!
AM4:00 就寝
847名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 03:25:49 ID:rx7f9pCw
随所に散りばめられたツッコミ所は敢えてスルーするがこれだけは言わせてくれ

>AM5:50 朝食
 AM6:00 出発

姐さんはQちゃんか何かか?
848名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 03:37:37 ID:4tQTN64W
元軍人ですから
849名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 09:35:49 ID:AGbClGf9
いや…おなごとして10分はヤバイよ。
あと、姐さん何時完呑んでるの?
850名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 09:38:14 ID:AGbClGf9
×何時完
〇何時間

あと、関係無いが、IDにエージが出たw
851名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 09:48:08 ID:1pTJRIB7
>>845
ありそうなんだけどね。
誰か書いてくれないかな。
852名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 11:22:40 ID:4EBgI1UP
チーフと姐さんの進展はチーフの鈍感も原因だけど姐さんの奥手っぷりにも原因が…はりきって攻めに出る姐さん読んでみたいかも。
853名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 22:58:45 ID:3MXij0CV
防衛大の朝は全員ダッシュで全てこなしているから姐さんもそれが身に付いているのかと?
逆に黄が黒に叩き起こされるほどのダメっぽさが連想されるって!w
854名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:29:38 ID:9CLCeO8A
>>846
すごく面白かったです!姐さん感想がスイーツのことばかり(笑)
チーフを待っている間、アイスクリームは何個食べたのかも
気になります!
あとAM3:45の帰宅時も酔っぱらってるわけでなく
頭がしっかりしているからすごすぎ!!
そんなさくら姐さんが大好きだああ~
855名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:44:26 ID:4EBgI1UP
きっとチーフの事でいっぱいいっぱいで酔えないんだよ。チーフと飲みにいったら姐さんどうなるんだろう。酔ってはだけて猛アピール?もちろん露出全快で。
856名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:58:07 ID:IM9TS3qg
全裸でペチ…っとこれは違うスレだった
857名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:15:37 ID:xy/E94xW
チーフと一緒にいる時間よりも蒼太と一緒にいる時間の方が長いw
858名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 03:11:40 ID:abC6Lo94
でも蒼太は仲間扱い…
859名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 14:43:47 ID:7JCYJczm
>>852=855
>>854
>>858

取り敢えず、メル欄にsageをいれてはくれまいか?

青桃は、チーフ補佐(その他諸々処理)チームだから。
こっそり、青が桃に惚れてても良い。
860名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 22:45:42 ID:SlZGN0Hd
ボウケン青桃好きノシ

青はいつでもポーカースマイル、桃はいつでもクールでドライ、
現れ方は両極端だけどどっちも素直に感情を表さない(せない)プロフェッショナル
前職や自分の置かれた環境に鬱屈しているところを、チーフに見出されたなど
意外に共通点が多い。
神の頭を回収しそこなったミッションでは犬猿の仲だったはずの二人が
どうやって良き相棒同士になったのか興味あるよ
チーフ一筋の桃を微笑ましく眺める百戦錬磨の青がこっそり桃に惚れてたら萌えだなー
黒黄もだけど、ボウケンは男女のコンビが凄くいい味出してると思う。
友情だけでも恋愛だけでもない信頼関係は非常に気持いい。
861名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:24:09 ID:L80egFP5
流れに逆らってこっそり青黄主張
いちばん菜月を対等に見てるのは実は蒼太だと思っている
対極にある二人だから惹かれあう、ってのが好き
Task8のインパクトは強すぎた
862名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 22:34:18 ID:0Med+1Qs
昨日のスポーツマン決定戦に出てたチーフ見て
妙に興奮してしまった~~
あの太く逞しい腕…エッチも濃厚そう。
姐さん耐えられるか??

さくら「あっ…明石さん、も、もう私っ…」
明石「まだだ、さくら…]
さくら「あぁ…、もうだめですぅ」
明石「さくら、さくらっ、くっ!!」
さくら「あああぁぁ!!!」

…妄想失礼しました。
863名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 00:20:24 ID:RM7otpKH
>>862
ボウケンジャー終わった後は誰もが妄想したよ。チーフ姐さんの濃厚エッチ。
864名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 08:03:36 ID:PhfBPjcJ
uze
865名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:47:00 ID:/sZbMY8E
流れに乗ってるのか、それとも空気読めてないのか。
でも出来上がったので820>826の銀桃の続き落とします。
今度は赤桃、サロンを出た後の2人。
7レス消費予定です。
866所有者(冒険赤桃)1:2007/04/01(日) 12:48:07 ID:/sZbMY8E
「俺はそんなに嫌な男なのか?」

 ミュージアムから寮までの薄暗い舗道を歩きながら、突然明石が口を開いた。

 SGSの職員寮はミュージアム敷地内にあり、普段は遊歩道として使われている
林に囲まれた小道を通り、職員達は帰宅している。
 風が木々を揺らす音を黙って聞きながら歩いていたのに、唐突にそんな事を
聞かれて、さくらは咄嗟に返事が出来なかった。
「俺は嫉妬深くてワガママで、物凄く独占欲が強いんだろう?」
・・・聞き流して欲しいと思ったのに、やっぱり気にしてた・・・。
 上司としての明石は、責任感があり、随所で発揮されるリーダーシップで何度も
仲間を助け、本当に信頼できる人だ。この人の部下で良かったと思うことは何度もある。
・・なのに、一人の男として付き合ってみると、どうしてこうため息が出るような
事が多いのだろう?メンバーの誰一人として(今や映士は別だが)、明石のそんな一面には気が付いていない。それどころか、姐さんの気持ちに気が付かない鈍感男とさえ思われている。
―みんなと同じ様にお前に接しているだけで、俺は何とも思ってないと思われるんだから面白いな― 本人はそんな風に嘯いているのに。

「あれは高丘さんがまだ諦めてないようだったから言ってみただけです。」
「冗談か?」
「はい。」
本心がばれないように、いつものポーカーフェイスで答える。そんなさくらを見て、
明石は突然歩みを止めた。
867所有者(冒険赤桃)2:2007/04/01(日) 12:49:27 ID:/sZbMY8E
「言っておくが、お前が俺よりいい男だと思う奴が出来たなら、そいつに行っても
良いんだぞ。」
「凄い自信ですね。でも残念ながら、そんな人いません。」
「何なら、映士でも構わないぞ。」
すぐに否定の言葉が返ってくると思っていたのに、何も言わず、何も無い空間を
ぼんやり見つめているさくら。
「たっ高丘さんも関係ありません。」
 今更慌てて言ってももう遅い。

 突然明石はさくらの腕を取ると、歩道を逸れ、暗い林の中を進みだした。
木々はすっかり葉を落とし、梢の隙間から美しい冬の星座が見えるのに、今のさくらにそれを見る余裕など無い。林を突っ切って行っても、別に職員寮に早く着く訳ではないのに、一体何処に連れて行こうとしているのか・・・。
「あの、チーフ?帰らないんですか?」
 答えの代わりに、乱暴に落ち葉の降り積もった地面に押し倒された。
868所有者(冒険赤桃)3:2007/04/01(日) 12:50:32 ID:/sZbMY8E
「チ、チーフッ?!」
「嫉妬深かったんだよな、確か。」
さくらに覆い被さり、抵抗出来ないよう押さえ付ける。
「なっ、何を・・・」
「誰がお前の所有者で、それがどう云う男なのか再確認させてやろう。」
抗議の言葉を言わせない為、さくらが口を開く前に唇を塞ぐ。そのまま熱い舌を口の中に割り込み、執拗に舌を絡めた。
「ふっ、んっ・・・!やっ止めてっ!!」
「だったらもっと抵抗しろ。」
 低く耳朶を甘噛みしながら囁と、さくらの身体がびくりと反応する。どこがどう弱いのか、こんな時だけ忘れるとでも思っているのか。
力の抜けた一瞬を逃さず、ジャケットのファスナーを一気に下げる。アンダーシャツをたくし上げ、現れたブラは力任せに引き千切った。
「・・・!!イヤッ!!」
 再び抵抗を始めるさくらを無視して、突然外気に晒され、硬く尖った先端を口に含む。
「やあっ!あっ・・・」
 片手で胸を強く揉みしだき、残る片手はショーツの中に滑り込ませる。そのまま繁みを探り、欲しい場所を探りだした。
「んっ!ダメェ・・・。やっああ!!」
「でも、それってかなりヤバイだろ。あの後どうしたの?」
 突如歩道から聞こえてきた声に、さくらは全身を硬直させた。
869所有者(冒険赤桃)4:2007/04/01(日) 12:51:34 ID:/sZbMY8E
飲んだ後の帰りなのだろうか、SGSの一般職員らしき数人が、さっきまで明石達がいた
遊歩道を喋りながら歩いているのが分かった。
「だって、彼女の方は浮気した訳じゃないしさ。フツーそこまで怒る?」
声がだんだん近づいてくる。
「そんなに嫌ならあいつらに助けを求めればいい。」
 さくらの中に入れた指を蠢かしながらそんな事を言い放つ。
「チーフを、犯罪者にする訳には・・・っん、いけませんからっ・・・。」
 実際は、助けを呼ぶ声より、明石の長い指によってもたらされる快感に声を抑える事で
精一杯だった。
 ・・・近づいたと思った話し声はすぐに遠ざかり、また風が木々を揺らす音しか聞こえなくなる。
 
「ねえ、っん・・、ホントに・・もう止めません?続きは部屋に帰って・・・」
「だめだ。今欲しい。」
 そう言いながら、指を引き抜き、ショーツを剥ぎ取る。自分は下着をずり下げ、熱いさくらの中に押し入った。

870所有者(冒険赤桃)5:2007/04/01(日) 12:52:48 ID:/sZbMY8E
「んっ!!あああ!!」
「嫌がってた割には、あっさり入ったな。」

 涙で滲む視界に明石を捕らえれば、まだジャケットもきっちり着たまま。逆にそれが欲望の大きさを示している様で、さくらは身震いする。それに、暗い中でも分かる熱を帯びた視線。心も身体も無理やり高みに追いやられてしまう。

「ふあっ、ふっ、んっ・・。」
それでも、さくらは嫌がっているのだと示す為、指を噛んで声を抑えようとした。
「いつもの様に聞かせろ。」
 あっさり手を取り払い、代わりにすらりとした足を肩に担ぎ上げ、明石は一番の深みを突き上げた。

「ああっ!!あっ!うっ、んん!!チッ、チーフ・・っ。あっ!」
 どんなに声を抑えようとしても、明石が動く度に快感の喘ぎが零れてしまう。
 ふと視界に入った、ゆらゆら揺れるブーツを履いたままの左足に、先程脱がされた
ショーツがまとわりついていた。さくらは自分が今どれ程卑猥なことをしているのか、
今更ながらに自覚してしまい、余計に明石を受け入れた場所の感覚が鋭くなってしまう。
「さくらっ・・。」
 そんなさくらをじっと見下ろす明石も、もう自分に余裕が無くなっている事を自覚していた。
明石自身に絡みつくさくらの内壁。吸い付くように包み込んで、奥へ奥へと誘い込む。その熱にいつも浮かされたようになり、気が付くとさくらの身体に溺れている自分がいるのだ。甘い嬌声に脳が痺れる。
 もっと乱れたさくらが見たくて、激しく腰を振り立てる。自分がさくらを追い込んでいる事が、明石に深い陶酔をもたらした。
871所有者(冒険赤桃)6:2007/04/01(日) 12:54:03 ID:/sZbMY8E
「っや!だめぇ・・!イッちゃう!・・やああ!!」
「くっ・・・!!」
 強く強く締め付けられギリギリのところで自身を引き抜いた明石は、さくらの胸を
欲情の滾りで汚した。
 荒く息をつきながら、細かく振るえて快感の波間にまだ漂うさくらに口付ける。そして、自分の膝の上に向かい合わせに座わらせ、抱き締め直しながら優しく耳元に囁いた。
「すぐに帰って風呂に入ろう。このままでは風邪を引く。」
「・・・っ!!一体誰の所為ですか!!」
「お前の所為だろ。」
 少しも悪びれた風もなく、当たり前の様に返答され、さくらはもうため息も出ない
心境だった。
 何を言っても、この人は自分に忠実で。
優しくしてくれるし、こちらのことも思いやってくれるけど、最後はワガママを通してしまう。そんな一面を、自分にだけ見せてくれるのが嬉しい時もあるが、こんな場合は
本当に困る。
惚れた弱みで、最後には許してしまう自分がいけないのか?
それともその弱みに付け込んで増長する明石がもっと悪いのか?
「お風呂の準備はチーフにしてもらいます!!」
 取り敢えず今は怒りを表明しておこうと、睨み付けながら自分なりの命令を明石に
下したつもりだったが。
「当たり前だ。」
 と、何を今更という顔で見返されて、少しは反省してるのか?いや、そうであって
欲しいと、さくらは心の底から願った。
872所有者(冒険赤桃)7:2007/04/01(日) 12:55:11 ID:/sZbMY8E
 温かい湯船の中に身を浸しながら、さくらは大事な事を思い出した。自分を後ろから
抱きしめ、いつもの場所にいつもより強めに所有印を付けている明石に声を掛ける。
「そうだ!チーフ、ちゃんと下着弁償してもらいますからね。」
「分かってる。」
 そう言ってさくらのほんのり色付いた目元にキスを落とす。
「言って置きますが、チーフも一緒に買いに行くんですよ。」
「当然だろ。」
 “一緒に”は冗談だったのに、慌てるどころかシレッとそんな回答を返され、
さくらは盛大な水しぶきを上げながら、明石の正面に向き直った。
「女性下着専門店ですよ?!」
「それはちょっとした冒険だな。」
 目を大きく見開き、自分をまじまじと見つめているさくらに、何を当たり前の事を
聞いているんだという風に、もう一言。
「大体俺が金を出すんだから、俺が俺好みの物を選んだほうが良いに決まってる。」
 ・・・・・サロンでの映士の無礼な振る舞いより、先程の乱暴な行為より、今の一言にさくらは開いた口が塞がらなかった・・・・・。

 そして朝のサロン。
昨夜の事でバツが悪そうな映士と、別の意味で顔が上げられないさくらと、
普段と全く変わらない明石の姿がそこにあった。
                                   End

873名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:55:55 ID:/sZbMY8E
 以上です。
開いた口が塞がらないのは、創作2本目でもうエロに走ってる自分自身にだ・・!!
しかも酷いことを・・・。
姐さんに腹パンチどころかボコボコにされる前に、失礼します。
874名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 13:05:18 ID:/sZbMY8E
ついでに、今版に書き込まれたのをチェックすると、
改行ガタガタ!!しまった!!
本当、読みづらくてすみません。
全裸で反省します(←別スレだ)。
875名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 14:37:39 ID:a6QYbqDt
乙彼GJ

関係ないが、今週のゲキレンジャー。
次週には何らかの形で潰えているだろうが、変な台風の目がw
876名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 16:03:05 ID:RM7otpKH
こないだの続編良かったっすよー。
877名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 16:50:41 ID:JfHshmQz
これはずいぶんと自己中明石で、非常に自分のツボです(;´Д`)ハァハァ
おいしくいただきましたw

ただひとつだけ。
sageたほうがいいと思うよw
878名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:54:29 ID:sFizBToO
さてゲキレンの真希様は子持ちだったわけだが
問題は真希様がシングルマザーなのか旦那持ちなのかということだな。
879名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 20:49:07 ID:sFizBToO
真希じゃないな美希だった
880名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:06:27 ID:bLhGzqi6
ゲキレンはメレ様可愛かった~
あとソリサとマガもよいよい(笑)
881名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 02:42:22 ID:+HUia4ag
ソリサのツンが次週はデレになるか?w
マガ×ソリサで読みたk(ry)
882名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 03:50:22 ID:jHKi0UMg
所有者乙です。でも姐さん自分の浮気かるく棚に上げてるよね。そりゃー、あれだけの美人ですからチーフもダークな部分でますよ!
883名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 08:16:22 ID:BprwvG/3
キャラ立ちしてないといわれようが、レツラン萌えるよレツラン
何あの可愛い口げんかw
884名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 12:00:04 ID:w2D5qi7g
>>878
旦那は、果たして元赤なのか元青なのか、それだけで色々ハァハァ出来るな。
…うっかり、猫師匠だと、猫耳っ子になるのか?(;゚∀゚)
885名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:32:37 ID:hr7R+Dbo
>>881
マガ×ソリサはキャラとしては萌えるけど着ぐるみ同士だからな…エロは難しそう
読んでみたいけどな
886名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:41:39 ID:v1aWvTJE
デカ赤×桃頼む
887名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 03:10:18 ID:BCba+Axy
>>883
自分もレツラン好きだ!ジャンケンしてるとこ可愛かった。
888名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 08:04:26 ID:ZhnudHoi
マガ×ソリサで、理央が蘇らせる前の時代の片思いマガ語りネタを考えていたんだが、
臨獣殿の設定のうち不明な点をどうでっち上げるかで行き詰る。
889名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 10:48:39 ID:mL54oue1
冒険銀桃が好きすぎて困る。
職人さん、銀桃お願いします…。
890名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 11:02:11 ID:HTEn3fck
ボウケン赤桃!!読みたい!!
891名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 12:46:20 ID:tHQbKbR5
では>>889さんへ、つまらないものですがボウケン銀桃をば。
銀桃続きで皆さんには申し訳ないですが。

題名は「密会」。
エロはあるような無いような・・・微妙です。
軽い感じでお読み頂ければと思います。
全6レスの予定。
892ボウケン銀桃 「密会」:2007/04/06(金) 12:48:27 ID:tHQbKbR5
深夜、他の仲間が既に眠りに入った頃。

さくらは自室のベッドに腰掛け、珍しく落ち着きない様子で
時計をチラチラ見やりながら、静かにある来訪者を待っていた。
その表情は僅かに紅潮し、普段の凛とした佇まいは影を潜めている。

程なくして、シンと静まり返った廊下から近づいてくる足音。
ピクッ、と反応してさくらが立ち上がり、ドアに駆け寄る。

『俺だ』
ドアの向こうから声量を抑えた声。

「・・・・誰にも、気付かれていませんか?」

『ああ、開けてくれ』

その返事が待ちきれないようにさくらがドアを開けてその人物を
中へ引っ張り入れると、廊下に顔を出し誰にも見られていないことを確認した後に
静かにドアを閉めた。

「・・・・待ってました。ずっと」

「なんか、これ以上我慢できねえって顔だな?」

その男、高丘映士が意地悪な笑みを浮かべてさくらを見下ろす。
映士の言葉が事実であると裏付けるように、さくらが顔を伏せて俯く。

「姐さん、よっぽど好きなんだな?こんな夜中に呼び出すぐらいなんだからよ」

「え・・映士さん、声が大きいです・・・!」

「だって事実だろ。みんなが知ったらどう思うかな?」

「そんな・・・意地悪言わないで・・・・」

耳の先まで顔を赤くして、困ったように眉を寄せるさくら。
その様子が可愛くて、映士はまた悪戯に言葉を並べたくなる。

「別に意地悪じゃないさ。だってコレが欲しいんだろ?」

映士がある部分を指差してさくらの様子を窺う。

「・・・・!」

ゴクッ、とこちらまで聞こえてきそうな様子で生唾を飲み込み、
その部分をさくらが凝視する。
893ボウケン銀桃 「密会」:2007/04/06(金) 12:49:17 ID:tHQbKbR5
「ほら。こないだよりもっと大きくなってるぜ」

「・・・・は、はい。お・・・・おおきい、です・・・・」

「欲しいんだろ?恥ずかしがらずにちゃんと言ってみなよ」

「・・・・ほ、欲しい・・・です・・・。その・・・大きい・・・の・・・」

そんなはしたない事、男性の前で言ってはいけない。
頭ではそう分かっていながらも、言葉が勝手に口をつく。
先程から、いや朝からずっと待ち焦がれていたモノが今手の届くところにある。
そう思うだけでさくらの頭は焼き付きそうなほどに熱く滾っていた。

「へぇ?・・・で、この大きいのを姐さんはどうしたいんだ?」

「わ、分かってるくせに・・・聞かないで下さい」

「駄目だ。ちゃんと言ってくれよ」

映士の意地悪が増すたびに、さくらの頬はますます赤くなり
徐々に両の瞳が潤んでいく。

「・・・・そ、それを中から取り出して・・・」

「取り出して?」

「舌先で・・・先っぽを舐めたり・・・・」

「それから?」

「く、口一杯に・・・頬張ったり・・・・」

「クククッ。姐さんの大好物だもんなぁ?」

頭の中での想像がエスカレートして肩で息をついていたさくらが、
観念したようにコクッと頷く。

「じゃ・・・あんまり待たせるのも可哀想だからな」

遂に映士が中からそのモノを取り出す。

「じゃ、食べていいぜ?
・・・・・駅前のアイスクリーム屋のチョコサンデー。LLサイズな」

「・・・・ありがとうございますっ!いただきます!!」

それを映士からひったくるように取り上げると、さくらは付属のスプーンで
一心不乱に食べ始めた。
894ボウケン銀桃 「密会」:2007/04/06(金) 12:50:16 ID:tHQbKbR5
「しっかしよお・・・」

さくらの隣で両足を投げ出して座っていた映士が、憮然とした表情で溜息混じりに呟く。

「んふ?」

公言どおりにアイスを口一杯に頬張ったさくらが目だけで『なに?』と問う。

「この高丘流の跡取り、高丘映士をパシリに使うなんて・・・
地球広しと言えど姐さんぐらいのもんだぜ」

「んうっ・・・ん・・ぐ・・・ぷぁっ。
だって、自分で買いに行ってるところを人に見られたくないんですもの」

やっとのことでアイスを喉に押し込めたさくらが、ケロッとした様子で映士に返す。

「じゃ俺が仲間に見られたり、女ばっかりの店で持ち帰り頼んだりするのは
いいってのかよ。いい歳した男が一人でアイスだぜ?」

「じゃ、私がこの世の何よりも楽しみにしてる週一回のささやかな幸せが
無くなってしまってもいいと言うんですか?」

「別に女なんだから甘党ぐらいバレたっていいじゃねーか!」

「良くありません。普段の私とギャップがありすぎます」

「そういうの自分で言うかフツー・・・・」

やれやれと頭を掻きながら映士が寝転び、カーペットに大の字になる。
愛するさくらのために何か役立てるのは嬉しい限りだが、
硬派が売りの自分がなんで毎週毎週アイスなんか・・・。

天井に向かって、目を閉じながら内心呟いていたとき。
不意に周囲が暗くなり、冷たく柔かい感覚が唇に触れた。

「・・・・感謝の印です。いつもありがとうございます」

目を開けると、少し照れくさそうな表情で微笑むさくらの顔が眼前にあった。
徐々に唇から微かに伝わるアイスの甘い香りがその事実を伝える。

「あっ・・・・あ・・・う・・・!」

「・・・もう。いい加減キスくらい慣れて下さい」

目を見開いて茹でダコのようにみるみる真っ赤になる映士を見て、
楽しそうにふふっ、とさくらが微笑んだ。
895ボウケン銀桃 「密会」:2007/04/06(金) 12:51:22 ID:tHQbKbR5
「ふう・・・お腹いっぱい。ご馳走様でした」

行儀よく目の前で手を合わせてさくらが頭を下げる。
その表情は心底満足げで、普段からは想像もつかないほど終始ニコニコ顔だった。

「しっかしそんなデカいの、細っせぇ腹のどこに入るんだか」

空っぽになったアイスの容器とさくらのお腹を交互に見つめ、映士が苦笑する。

「こういうのは別腹・・・・・って、そういえば」

「ん?」

さくらがふと頭に浮かんだ疑問を映士に投げかける。

「確か私、映士さんに頼んだのはLサイズだったはずですけど・・・
どうしてLLサイズのやつを買ってきてくれたんですか?」

「んっ?あ、あぁ・・・・えっと、なんでだっけ・・・・?」

「・・・・・・・・・」

急に落ち着きがなくなり、なにやら歯切れの悪い返事を返す映士を
不審な眼差しで見つめるさくら。
女の勘がピクピクッと反応する。

「・・・・お釣り」

「えっ?」

「お釣り、まだもらっていません。ポケットの中のお金、全部下さい」

普段、サイフを持ち歩かない映士は現金をそのままポケットに入れる。
今日はさくらが渡したお金だけを持って買いに行ったので、
お釣りがそのままポケットに入っているはずだ。

「あ・・・あぁ。まだ渡してなかったっけな」

「早く。全部ですよ」

ジト目で睨むさくらに、観念して映士がポケットのお釣りを全て渡す。
896ボウケン銀桃 「密会」:2007/04/06(金) 12:52:13 ID:tHQbKbR5
「えっと・・ひいふうみい・・・・・やっぱり。
Lサイズ分の代金しか支払ってないようですね」

「・・・・・・・・・」

「なのに、どうしてLLサイズのアイスを買って来れたんですか?」

「べ、別にそんなのどうでもい・・・・」

「嘘や誤魔化しは無しです。正直にお願いします」

ピシャリと言い放つさくらを前に、言葉を続けられなくなる映士。

「・・・・・・・・・・・・・店員の女の子がオマケしてくれました」

「・・・・やっぱり」

途端にキッ、ときつい視線に変わるさくら。
それを見ていつの間にか正座していた映士が、緊張した面持ちで佇まいを直す。

「・・・へぇ。毎週通ってるうちにオマケしてもらえるくらいその子と仲良くなってたんですね」

「ちっ、違ぇよ!ただ向こうが勝手に気を使って・・・」

「オマケ以外にも何かありましたね?」

「・・・・・っ!」

「映士さんは単純だからすぐ分かるんです。正直にどうぞ」

「・・・・・今度、映画でも見に行きませんかって・・・・誘われた」

「・・・・それで?」

「も、勿論断ったぞ!?」

「何て言って断ったんですか?」

「仕事が忙しいからって」

途端にハァ・・・・と深い深い溜息をつくさくら。
そんな言い訳程度で引き下がる子なら、最初から積極的に誘いなどしないだろう。
897ボウケン銀桃 「密会」:2007/04/06(金) 12:53:18 ID:tHQbKbR5
「分かりました。もういいです」

それを聞いて映士がホッと胸を撫で下ろす。

「まぁ、それだけの話だから別に気にするこたぁ・・・」

「今度は私も一緒に行きます」

「・・・・はぁ?」

「次は二人で買いに行くと言ったんです」

「だったら俺行く必要無えじゃねーか!姐さん一人で行けば・・・」

「二人で行くことに意味があるんです」

「なんでだよ!」

「分からないなら別にいいです。
とにかく次は二人で行ってその女の子からアイスを買いますから。いいですね?」

「・・・・・はい」

腕組みをしたまま鋭い視線を突き刺すさくらの気迫に押され、
なんだかよく分からないまま無理矢理同意させられる映士であった。



「まったく今時の子は油断も隙も・・今のうちに釘を・・・ブツブツ・・・」



(おしまい)
898名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 12:54:37 ID:tHQbKbR5
映士同様、なんだかよく分からない終わり方になっちゃいました。
衝動的に書いちゃったやつなんでお許し下さい。
ではでは。
899名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 16:04:48 ID:YV4/Uacx
>889じゃないけど、良かったよ、GJ。
こういうの大好きだ!
900名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 16:14:53 ID:QqSinLf3
もしもう1度見たければデカ避難所見せるけど
ttp://spdlib2.h.fc2.com/index.htm
901889:2007/04/06(金) 16:55:42 ID:mL54oue1
>891さんGJ!!
ありがとうございます! こういう可愛い話、大好きです。
902名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:08:53 ID:ixM0en6e
>>891
楽しませていただきました!
903名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:31:34 ID:r2Ba9CyJ
「密会」楽しかったです!GJ!!
最初、うぉっ!エロ台詞キタ!と思ってたらアイスかYO!www
ヤキモチ桃姐さん、テラカワユス!映士鈍感杉だよ!
904名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 23:28:00 ID:Rs6x9MGj
>>891
わーい、ありがとうございます!
かわいいなあ二人とも!
905名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:29:30 ID:bauK9vfi
銀桃投下したいのですが、筆力不足でエロが書けず難航してます。

導入部だけ投下して、どなたかに続きを書いて頂くというのはアリですか?
906名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 09:26:07 ID:hKsJU6AW
エロ無しで書いてもいいんですよー
無理にエロを絡ませる難しさはよく分かりますw
907名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 12:52:39 ID:K+DzuUcy
よく、事の最中をすっ飛ばして、事後の状況を書いたり、事に行く
手前までのキスの部分までで~暗転~って感じでも良い。
その、「暗転」部分を妄想するのも、又楽し。
908名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:09:54 ID:TUFiX9/T
自分は何故か冒険の青桃も好きでした!
以前の着物の話すごくよかった。
909名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 22:30:53 ID:XhueF7Yg
今日ファイナル出待ちしてチーフ姐さんみた!一緒に出て来てバスに乗ってその後姐さんバッグ忘れてたらしくチーフが取りに戻った。バスに戻るチーフ颯爽とかっこよかった。姐さんの横にそのバッグ見えたし。つーことで優しいチーフと姐さん読みたいです。
910名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 10:06:15 ID:ERP4Kf+L
やべー、今日のゲキ、赤×娘に萌えた…
あーんって!あーんって!!
911名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 16:16:15 ID:D7aGNo1T
>>910
同感です。
……勢いでこんなもの書いてしまったのですが。


「?hう~。コトコト、コトコト」
 カウンターから身を乗り出し、再び火にかけ始めた鍋を覗き込んでいるジャンを、溜息を吐きながら、なつめは眺めて居た。
「まだ、火にかけたばっかりでしょ? 待ってなさい」
 まるで彼の姉の様な口ぶりである。
 しかしジャンはさして気にした様子もなく、相変わらず唸りながら鍋を眺め、角煮の完成を今か今かと待っている。
 数分はそうしていたのだが、何故だか急にキッチンの方へ入って来た。
「どうしたの?」
 丁度食器を洗い終えたなつめが、不思議がって聞くと、まるで駄々を捏ねる子供の様な声で言う。
「一人で待つ、楽しくない!」
 そう言いながら、なつめの後ろにある、高めの椅子にどかっと座る。
 半ば呆れた様子で、手に着いていた泡を流し、水を止めた。調理器具の入った引き出しにぶら下がっているタオルで手を拭く。
 すると、急に引張られ、なつめの背中はジャンの胸の中に埋まった。
 ジャンは素早くなつめの腹に腕を回す。
「な、何」
「んー?」
 恥ずかしさからか、焦ったなつめは逃れようとするが、流石激獣拳の使い手。なつめの力では、一向に腕は外れない。
「落ーちーる!」
 ジャンは、暴れた為に自分の膝から落ちそうになるなつめを抱え上げ、引き寄せる。
 その時に上へとずれたジャンの手に、小さな柔らかいものが触った。
 しっかりとなつめを座らせ、もう一度その場所をさぐってみる。
「ん? ぷにぷに、ぷにぷに」
「や、ちょ、ちょっと!」
 恥ずかしさに顔を真っ赤に染めたなつめは、精一杯身をよじり、逃げようとするが、落ちない様にか、更にきつく閉められた腕は開かない。
「ここ、ぷにぷにキモチイイ」
 ジャンの言葉に、なつめは更に顔を赤くした。

反応を見つつ続きを投下しようと思います。
どうなんでしょう?
912名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 16:30:54 ID:ERP4Kf+L
>911
も、萌え転がりました…_| ̄|〇ノシ
修業?してる二人を尻目にいいのかよジャンww
と突っ込みつつ。
コトコト言う鍋の前で続きお待ちしております。全裸で。
913名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 17:49:18 ID:RrVVljgk
俺は修行してる二人にも萌えた…あの笑いあってる所が!!
914名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 19:38:09 ID:D1jINhnf
>>913
お前はオレかッッ!!
915名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:45:55 ID:wP5vmyno
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1175988523/l50

おもしろいスレを発見したので貼っておく
916名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:00:26 ID:bTo5gWvl
なつめ×ジャンかわいかった!

そして最終回前に妄想した銀桃を発掘したので貼り。



「巡り来る春に」

時計の針は午前5時を指している。普段ならばベッドの中にいる時間だが、今朝は違った。
既に身体に馴染んだ銀色のジャケットを脱いで、代わりに、自分の数少ない私物である黒いコートを手に取った。
映士は軽くなった左腕をほんの一瞬見つめた。
どうせまた、すぐに慣れるさ。そう呟いて、背中で自室だった部屋のドアの閉まる音を聞いた。

常に仲間の集うサロンも、早朝という時間帯のせいで人影はない。
映士はゆっくりと自分の足音を聞きながら、ロフトの階段を登った。常夜灯の僅かな灯りの中でも、進める足取りに淀みはない。
昼寝場所だった椅子。暇つぶしに使っていたトレーニングマシン。
寂しさを覚える程に、この場所で過ごした時間は長かった。ロフトを降りて、出口に向かう足が不意に止まった。
「やっぱり、行ってしまうんですね」
掛けられた声に驚きはしたが、意外ではなかった。扉の向こうの暗がりには、さくらが立っていた。
「まぁ、な。俺様はレスキューなんて柄じゃねぇよ」
映士が黙って出て行こうとした理由に、察しはついていた。
凍結されていたサージェスレスキュー計画の再始動。そして、ボウケンシルバーとして映士を隊長に任命する動きがあると、蒼太がさくらに予め知らせていたのだ。
「言っておくが、止めたって無駄だぜ。俺様は命令されるのが大嫌いだからな」
ぼんやりとした灯りでは、さくらの表情を伺い知る事は難しい。しかし映士には、彼女が微笑んだと分かった。
「止めに来たんじゃありません」
晴れ晴れと言って、一歩、前に出る。ボウケンジャケットも、アクセルラーも持たずにさくらはそこに立っていた。
「抜け駆けは…許しませんよ」
映士は、息を抜いて破顔した。さくらを抱き寄せて、胸の中にすっぽりと包み込む。
「は、攫う手間が省けたな」
さらさらと指の間を零れる黒髪に、そして、ひんやりした感触の耳朶に、順に唇を寄せる。
「絶対離さねぇから覚悟しろよ」
冷たく華奢な指が映士の頬を包んだ。
「離したら、絶対に許しませんから」
唇を交わし、二人はミュージアムを後にした。
歩き慣れた並木道には、早咲きの桜が季節の訪れを告げていた。
917名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:00:33 ID:Qgyb0YPv
>>908
同意ー。着物話えがった! 青桃もいいねえ。
918916:2007/04/08(日) 23:18:02 ID:bTo5gWvl
書き忘れた。
お目汚し申し訳ありませんでした。
919名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:12:37 ID:J2oUcG9M
ジャン×なつめ、いいなあw
レツランが見た感じそのままで安定しているから、なつめの存在はうれしいね。
920名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 02:52:35 ID:nrwM3E1S
もう今、ひたすら冒険赤桃書きてぇー!
ラスト数話でハマったんで、今頭から必死で追いかけてる所です。見れば見るほど萌える二人だー。
ファイナルツアーも良かったし、あの流れで最終回後を妄想中。
921名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 04:01:27 ID:W4xZsuOa
>>920
待ってるよー!頑張ってくれ!ちなみにオレも他スレで冒険赤桃のエロ無しのゴールインを制作中。
922名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 14:36:06 ID:wnMt01bd
冒険VSスーパー戦隊で、ハリケン青が、アイドルをしているという事は、鍬形弟が
バンドをやっているw理由は、相変わらず追っかけかwww
そんな、ハリケン弟青が大好きだ。
923名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:14:26 ID:ifSZVXyj
>>920
赤桃ぜひぜひよろしくお願いします!!
銀桃、蒼桃に負けるな~!って感じですね♪
>>921
こちらでもぜひお披露目を!!
924名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:38:00 ID:s5kglEoy
>>911
続きお書き下さい!!!

ぼうけん神連続降臨w
職人様ありがとう!!!
925名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:28:21 ID:HJCvI3o8
>>916
かなり好みです!
926名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 08:01:52 ID:xYWooHmy
別に萌えたとかじゃないんですが蛙×蠍みたいな怪人のカプってカクレンの河童×六々首以来な気がしました
927名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 12:32:41 ID:mFEb7a38
>>923
>銀桃、蒼桃に負けるな~!って感じですね♪

萌えは別に張り合うもんじゃないぞ。
もうちょっと言い方に配慮が欲しいとオモタ。
928名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:23:51 ID:bBWliuMt
>>927
誤解させたなら失礼。
張り合うつもりでなく、それぞれ頑張ってほしいとの
エールのつもりでした。
人それぞれ好みはあるだろうし、いろいろ作品が出た方が
書かれる方もやりがいがあるかなあと。
929名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:31:40 ID:E0gX27Ay
どうも、911です。
少し忙しく投下が遅れてしまいました。
期待に添えられるかどうかは……


「もう、いいでしょ? 止めて!」
「え~。なつめ、ぷにぷにきもちいじゃん!」
 言いながらも、手は一切休まず、なつめの胸を弄っている。
 ぷっくりと蕾が立ち始めた頃、なつめは自分の感覚の変化に驚きを隠せないでいた。
「んん…」
 その先端に触れる度に、洩らす色っぽい声。
 心臓が跳ね上がる様な気がしたジャンは、不思議に思って片手で自分の胸に触れてみた。勿論、もう片手はしっかりとなつめを捕まえ、胸を弄っている。
「ん、あ…」
 またも心臓が跳ね上がる気がした。首を傾げつつ、不意になつめに目を向けたジャンは、彼女が辛そうに浅い息をしているのに、驚いた。
「な、なつめ!? どうしたの?」
 額に手を当て、熱がないか等、自分がわかる限りの事を調べて行くジャン。
 なつめは何だか嬉しくなって、安心させようと今の状況を彼に話す。
「あの、ね。…し、下が熱くて、その、ジ、ジンジンするの」
 波打つ様に何かを求める自分。その何かを、おそらくなつめは知らない。
 ジャンも全く知らない様で、なつめのつま先を触ったり、太腿を触ったりして確認する。
「ここ?」
「うんん、違う。何か、腰…辺り」
 心配げなジャンに安心していた為か、急にジャンがそこに触れたことで、なつめは大きく跳ね上がった。
「んあっ…そ、そこ……」
 なつめの言葉を聞き、ジャンは一度椅子から降り、なつめの正面に座った。
 言われた場所に、もう一度触れてみる。
 なつめは更に辛そうに声を上げ、大きく身体を揺らした。
「大丈夫なの?」
 ジャンが手を離すと、なつめの顔は物欲しげに歪み、その瞳はジャンの指を見つめる。
「ジャン、もっとして…」
 今の状況を考えて、なつめのお願いがなんなのか、珍しく考えてはみるものの、ジャンには何一つ思い当たらることはない。
「何を、もっとなの?」
 そう純粋になつめに聞くと、なつめは恥ずかしそうに顔を逸らす。
 顔を赤くし、数秒考える様に俯くと、欲望には負けたのか、ねだる様な声でジャンに言った。
「ゆ、指で触って……、もっと!」
930名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:27:47 ID:03RXsSsx
>>929さんGJ!! 続きを待ってます!


激では黒獅子×カメレオンで何か書けないかと妄想中。
931名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 01:23:23 ID:qJ/x4DjL
>>916
遅ればせながらGJ! こういうの好きです。

>>929
ぷにぷにがたまらん~

932ジャン×なつめ:2007/04/11(水) 21:31:16 ID:5jY0tEm5

「でも、辛いの、いやじゃない?」
 不安そうなジャンを落ち着かせる様に笑顔を作ると、可愛く言ってみせる。
「ううん、何かきもちいいの」
「そう…?」
 まだ少々不安は残っていたが、ジャンは少しずつなつめのそこに触れていくことにした。
「ふ、あ…。ああっ」
 下から上に優しく撫で、膨らんで来た小さな蕾に興味を持ち、触る。
 なつめがより一層声を高く、大きく上げる。その背中は後ろに反り、今にも椅子から落ちてしまいそうだった。
 そんななつめを見ていると、ジャンは自分のそこが疼き、勃っていることに気付いた。
「なんか、ズクズク」
 いつもの調子で喋ってはいるが、声は少し興奮した様に早口だ。
 なつめは消えてしまった快楽が、欲しくて欲しくて堪らなかったが、ジャンは自分自身に夢中で、どう声をかければいいのか分らず、その上小さな声しか出なかった為にジャンには届かない。
 放置状態で、どんどん下半身の疼きが酷くなって来たなつめは、ジャンが触れていた様に、自分でも触ってみることにした。
 パンツから片足を抜き、脹ら脛辺りまで下げ、足を大きく開く。
「は…っあ!」
 想像以上の快楽に、なつめは我を忘れそうに嬌声を上げる。その大きな声に、それまで自分のそこを弄っていたジャンはなつめに目を向けた。
「な、なつめ…?」
 自分の前で股を開き、自慰をしている少女がいる。ジャンのそこは一気に、腹に付く程勃っていた。
 ジャンは惹かれる様になつめのそこに顔を近付け、なつめの指共々そこを舐め始めた。
「ひゃっ…あ、や、きたないっ」
「なつめお風呂入ってるから、汚くない」
 そう言う問題ではないが、ジャンには関係ない。既に興奮が度を超え、まるで育ての親の様になっている。
 と、そこで、なつめの指がそこに飲み込まれているのに気付き、なつめの指をそっと動かしてみる。
「あ、あっ!」
 なつめが上げた声を聞いて、ジャンはそこに直ぐさま自分のそれを入れてみたくなった。
 その為に、そろそろと舌でその場所を確認する。
 なつめはその度に声を上げた。
「あ、はっ! ぅあ、あっ…ん……」
 ジャンは、口を一度遠ざけると、なつめの指を全て一気に抜き取った。そして、なつめの股の間から、上目遣いで話し掛ける。
「なつめ。このおちんちん、なつめのここに入れていい?」
 そう言って、なつめの穴を舐めた。


こんな所で悪いのですが、ジャンの一人称って、俺でしたよね?
ちょっと不安なので。
933名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 02:03:42 ID:jwMrMYm0
刑事の保管所が避難所も含めて更新してないみたいですが、
よろしければ僕が新たに作ろうと思うのですがどうでしょうか?

戦隊物としても数年前の作品になってしまったので特に需要もないですかね・・・。
934名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 03:01:33 ID:VkfTr+YZ
>>933
いや、良いんじゃないか?
欲を言えばデカだけでなく、戦隊シリーズ総合保管庫でも有れば良いんだけど…。
935名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 13:14:52 ID:hpF9cHqN
戦隊総合まとめ、私も欲しいです。
魔法が読みたくてにくちゃんのログ漁ってるんだけど、もっと手軽に読めたらいいなと。
936名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 18:52:22 ID:jwMrMYm0
そうか。魔法の保管所ってないんだったっけ。
前スレまでの作品ならログがあるからできそうだけどそれより前のスレの作品となると難しい。
そうするとほとんど魔法の保管ができなそうorz
937名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 23:44:55 ID:22ddIraw
手持ちのログ集めて何とかならないかな?
どこかにうpるとか
938名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:09:45 ID:5n4Hmuyd
>>932
続き、引き続き正座して待っております~
コトコトシーンをもう何回見直したことか…
なつめテラカワイス(*´Д`)/ヽァ/ヽァ

あ、ジャンの一人称は俺ですよ~
939名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 09:21:19 ID:1rgC67EB
>>932
いやっほぅ~wえろかわいいの期待してるぜ

>>933
ぜひお願いしたい!
自分も欲を言えば戦隊モノ総合でつくってほしいです
940ジャン×なつめ:2007/04/13(金) 23:16:21 ID:WlYwPARf
>>938
ありがとうございます。やっぱり俺でしたか。
安心して投下させて頂きます。

>>933
私も是非お願いしたいです!


「い、入れるッ…て」
 なつめは驚いて、腰を捻り、ジャンから逃れようとしたのだが、腰を強く捕まれ、身動き一つ出来ない。
 なつめの本能は警鐘を絶えずならしている。知り得ぬ恐怖に、一生懸命になつめは暴れた。
「なつめ、ゴメン。俺もう、待つ出来ない!」
 ジャンは素早く立ち上がり、自分のそこをなつめにあてがう。
 熱く堅い異物の感触に、なつめは身体を震わせた。
「ふ、や…やだ」
 何の知識もなく、不安でいっぱいのなつめを安心させる様に、同じく知識のないジャンは快楽に歪む顔を笑顔へと作り替えた。
「なつめ、大丈夫」
 何の根拠もない言葉だが、なつめは何故か安心した。
 だからと言って、恐怖心が消えて無くなった訳でもない。
「あひ、あ…あっっ!」
 それの侵入によって急に襲って来た激痛に、なつめは眉を寄せ、一生懸命ジャンにしがみついた。
 ジャンも相当きつそうで、自分で耐えられる為になのか、なつめを抱き締め、更に奥へと押し進める。
「い、ひぅ、あっ……あ、痛い…!」
 悲痛な声を聞くと、ジャンはどうにも腰を退きそうになるが、なつめが自分にしがみつき、耐えている所を見ると、もっとめちゃくちゃにしてしまいたい。という欲望が湧き、また更に腰を押し進める。
「んんん、あ、ぁや…」
 ジャンの自身が三分のニ程収まった所で、それ以上進まなくなった。
 なつめは、止まったジャンの動きに、一瞬ほっとする。
 しかし、ジャンはその辺りから気付き始めてしまった快楽に、溺れそうになっていた。
 なつめが痛がっている。だが、自分に勝てそうにない。
「なつめ、痛い? 大丈夫?」
 不安そうな、純粋な目がなつめの顔を見つめた。
 この状況でも、なつめの心が淡くときめく。
「ううん……」
 だが、現状はどうしようもない、引き裂かれる様な痛みで、なつめは精一杯だった。
「――でも、ジャンがキスしてくれたら、大丈夫かも」
 いつか、つけっぱなしのテレビで見た、安っぽいラブストーリーのキスシーンを、ジャンは思い出した。それを、なつめにしようと顔を近付ける。
「……なつ、め」
 自然と目を瞑り、近づく唇に、なつめの胸は高鳴る。こうした間は、本当に痛みが和らいだかの様に思えた。
「ん、」
 知識不足の二人では、ただただ、唇を合わせるだけだったが、それでもなつめの心は満たされていた。
 そしてそのまま、ジャンがゆっくりと腰を動かしてみる。
「っふ、あ!」
 まだ少し、悲鳴じみた所もあるが、先程より和らいでいる気がする。
 ジャンは再びなつめを強く抱き締め、更に腰を揺らした。
 そうゆっくりと数分続けていると、なつめの声も具合が変わり、ジャンが感じる快感もよりよいものへ変わって来た。
 二人の嬌声に混ざり合う体液の音が加わったのも、その変化の一つだろう。
「あ、はぁっ…んあ、あっ」
 なつえの声を聞き、だんだんと興奮を憶えたジャンは、ゾクゾク、ゾクゾクとその感覚を言葉にして口にする。
 だんだんと追い詰められる様な、悪くない、寧ろ良い快感に、ジャンは加速した。
「っは、なつ…めッ」
 急な加速に、なつめはジャンに再度強くしがみついた。
941920:2007/04/14(土) 01:09:48 ID:h3UucaVT
失礼します、>>920です。
冒険赤桃、導入部のみですみませんが、投下します。
初めて書くので手探り状態ですが、エロに繋げられるよう頑張ります。
タイトルは「piece of peace」です。
942(冒険赤桃)piece of peace1:2007/04/14(土) 01:12:03 ID:h3UucaVT
星の海を漂う宇宙船。
操縦室から続く、カンファレンス・ルーム。
そこは本来の目的を忘れ、たった二人の乗組員たちの憩いの場となりつつあった。

「さくら?」
地球から届いた物資の整理をしていた小さな背中に、明石は声をかける。
振り返った彼女は、何処か子供のように無邪気に、見られたことを恥じる表情を見せた。
ほんの一瞬のことではあったが、それは明石に、ひどく新鮮な印象を抱かせる。
「すみません。その…菜月が私宛に、これを…」
掌に包まれていたのは、コイン1枚で引き替えられそうな、素朴な板チョコだった。
よく見ると、既に上部を破いた痕がある。
眼を逸らして詫びるさくらに、明石は思わず笑ってしまった。
ただ1枚のチョコレートが、有能な部下すら穏やかでいられなくさせる。
それが、妙に微笑ましく思えたから。

「別に、チョコくらい食べたって構わないぞ」
その言葉を聞いたさくらの瞳に、静かに喜びの光が宿り、明石はまた思う。たったひとかけら。それだけなのに。
目顔で促すと、ゆっくりと銀紙を破ったさくらは、チョコに唇を寄せる。
小気味のいい音の後に見せる、嬉しそうな横顔。
明石は、地球にいた頃は知らなかった彼女の表情から、目が離せなくなっていた。

何故だろう。今まで見て来たどのさくらよりも、眩しく見えて。

「…し、しかし、久しぶりだな。板チョコなんて」
自分の中に起こるくすぐったさを掻き消そうと出した声は、一瞬不自然に裏返った。
が、甘さを楽しむさくらは、それに気付かなかったようだ。
ほっとしながら、明石は考える。
いつからだろう?チョコを食べなくなったのは。
地球を出てから、いやそれよりも前から。
冒険に出掛ける時に、お守り代わりにリュックに詰めることはあったけれど、幸か不幸か、極限状態でそれを口にする機会は、明石にはなかった。
943(冒険赤桃)piece of peace2:2007/04/14(土) 01:13:23 ID:h3UucaVT
「よろしければ…明石さんも、召し上がりますか?」
不意の申し出は予想外のもので、辞退する間がなかった。
さくらは明石に分けるべく、板チョコの真ん中辺りを折ろうと、指先に力を込める。
が、力点が合わないのか、なかなか上手く行かない。
無理をするな、と言おうとして。
「少し待って下さい、チーフ」
咄嗟にさくらの口から飛び出した以前の呼び名に、明石の心は突然ざわつきを見せた。

…何故だ?

瞬間、揺れる長い髪が、甘い香りが、伏せられた長い睫毛が、柔らかそうな唇が、明石に鮮烈な印象を与えにかかる。

…どうしたんだ、俺は。

光のような輝きに、心臓が踊るように跳ね上がる。
目の前がさくらでいっぱいになって、薄紅色の花吹雪に巻き込まれるような、不確かな不安に包まれる。
「…明石さん?」
不自然な様子に気付き、さくらは顔を上げた。
見つめられた途端に、戸惑いは悔しさに変わって、明石は細い手首を引き寄せた。

(続)
944名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:25:52 ID:zW5ZFU9t
うおおおお姐さん いい(≧∇≦)b
続きに期待!!
945名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 02:07:05 ID:79r+XZne
赤桃ー!
ありがとう、続き待ってます!
946名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 02:54:49 ID:uhglRB7w
冒険赤桃キター!続きが気になります!
947名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:34:22 ID:7YymUZjG
>>932
一人称より、なつめの呼び方が違う
948名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:26:40 ID:D236mR1b
>>936
ライダースレでも書いた者だけど、
ホットゾヌのログなら関連スレすべてあるよ。
949名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:34:58 ID:zyI5ncWP
>>944
(≧∇≦)b
悪いが、この顔文字は勘弁してくれ。
950名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 18:00:23 ID:+wvGaBQa
490kb越えてるし、スレ立てに挑戦してみる。
951名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 18:06:22 ID:+wvGaBQa
とりあえず、立てられた。

戦隊シリーズ総合カップルスレ 5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176541347/l50


勝手ながら関連スレはチェックしてないんで、どなたか頼む。
952名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 20:02:33 ID:N/TAzF/e
>>920
赤桃GJです!!
早く、一刻も早く(笑)
続きが読みたい!!
953名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 21:52:12 ID:Z2eBB36S
春ということで、発情したジャンが
ランに襲いかかるという小説が読みたい…
954名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:59:59 ID:HhLtoIYY
新作が次々と!!職人様方、ありがとうございます!!

赤桃、萌えます燃えます!
続き楽しみにしております!
955933:2007/04/15(日) 06:11:20 ID:dhGt83UT
現在、作成中なんですが保管所の名前が思い浮かばない。
一応、仮で『戦隊シリーズ総合保管庫』とかつけてるのけどこのままでいい?
今までの保管所がどれも洒落た名前だったのでなんか不安。

>>948
早速、ホットゾヌを落としたけど全然見つかりませんorz
956名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 10:57:35 ID:33NXIU0r
>>955
948です。誤解させたようですいません。
こちらのホットゾヌに、(閲覧していたので)ログがある、ってことです。
必要になったら声をかけてください。うpします。

保管庫の名称はそれでいいと思いますよ。
戦隊シリーズ総合となれば、難しいと思いますし。
957名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 12:21:49 ID:fJfHQYUJ
保管所の名前ねぇ……

秘密基地とかw
958名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 20:03:05 ID:b2XD8UnW
アジト位しか思い付かねぇw
959933:2007/04/15(日) 23:20:57 ID:dhGt83UT
とりあえず完成しました。
やっていく内に大してログをもっていなかったりと、自分の能力の低さを痛感してしまいました。
なので全部の作品はまだフォローできていません。
他の保管所のページはずいぶんと参考にさせてもらいました。

それと「緑の独白」と「資料室」はシリーズものとしてはまとめていませんが順番だけは揃えてみました。

そんなこんなでどうぞ。
タイトルはそのままです。

戦隊シリーズ総合保管庫
ttp://sentaieroparo.blog100.fc2.com/

>>948
協力していただけるんですか!ありがとうございます!!
早速お願いしてしまうんですが、
自分が「戦隊シリーズ総合カップルスレ3」の924レス以降のログを持っていませんでした。
それで、もしそれ以降のレスで保管所に入っていない作品があればうpしてもらってもよろしいでしょうか?
本当にありがとうございます。
960名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:10:37 ID:4MX1tMGH
>>959
ありがとうございます!GJ!!
961名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:24:12 ID:EAqC68+V
>>959
GJ!
962名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:22:04 ID:2+imA8Un
>>959
乙華麗!
963名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 01:42:17 ID:32SsK0mY
>>959
GJでした。
魔法がほとんどないのはログをお持ちでないからなのかな?
埋められるといいですね。
964名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 10:57:54 ID:lgy7pBmT
>>959
GJです!
刑事の「ダーク緑×黄」祭りと、
それに続いた白×桃、思い出した。
また読みてぇ…
965名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 12:32:58 ID:8AHlbuM2
>>959
乙です!
そろそろ500KBかな?

もう一回ご案内

戦隊シリーズ総合カップルスレ 5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176541347/
966名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 11:02:55 ID:14P1+79y
967名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 13:06:09 ID:jTWjEz3F
        。|   
    |  |。 |゚  y
    ゚|  |  |io i| 
    。|  ゚i| 。i|,,ノ  |i
     i|゚ ||゚ /ii 。 ゚|i_/゚
    `ヽoー|i;|y-ノ 
      ,;:i´i;ノ 
     ('';ii''
    ノii;;;|
   /ii;;;::;;ii|
 /ii(,,゚Д゚)|  < 埋め
/iii;;;;つ;;::;;つ
iiii;;;;:::::::;;;;;iii|
   U"U
968名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 16:03:58 ID:tuF/1ILC
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  う  め   |
 |______|
   wwWw ∥
   ( ´_J`) ∥
   /  づΦ
969名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 18:26:57 ID:BDN3Dtyb
ちょwww黄色ww
970名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 17:23:27 ID:Yzdg1PJt
>>959
えらい!(エロイが訛り)
971名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 06:05:28 ID:TDt0Byg5
朝っぱらから埋め代わりに冒険赤桃。

『幻の花』

漆黒の闇の中でふたりきり。声を抑える必要はもうないのに、それでも恋人は
声をこらえようとする。自分自身を解き放つことが未だに苦手な彼女が愛おしくて、
暁はさくらの首筋にそっと口づけた。
「あかし、さん…」
変わったのはこの呼び名くらい。けれどそれは、ふたりの関係が「チーフとサブチーフ」で
なくなった何よりの証だった。
「さくら」
浅く深く交わす口づけが互いの体を熱くする。入り込んだ彼女の中はいつものように熱を帯び、
暁を更に昂ぶらせた。
全身で伝え合う、ただひとつの想い。
「あんっ…ああっ…」
「くっ…」
絡まり合う四肢。求め合い与え合うその先に何が待つのか、とうにふたりは知っている。
「明石さん…私、もう…」
「さくら…」
激しくなる動きに可能な限り応えながらさくらが眉を寄せる。昇りつめた彼女の中で
情欲を弾けさせ、暁は荒く息をついた。
腕の中で恋人が小さく笑う。その微笑みを目にした瞬間、脳裡に白い雪が舞った。
「…明石さん?」
さくらが首を傾げる。暁は「何でもない」と笑みを浮かべ、うっすらと汗の残る
額に口づけた。
彼女と同じ名を持つ花が雪となって舞い落ちる。その様を次に見られるのは
一体いつのことだろう。広い宇宙にふたりきりでいることが時に暁を不安にさせる。
だがこの笑顔がありさえすれば、いつでもそれを思い出せる。大地に根ざす無限の命が
この微笑みに宿っているのだ。
幻の花を思いながら、暁はさくらを抱きしめた。

赤桃シリーズのその後と思っていただければ。
新スレッドのより一層の盛況を祈りつつ。
972名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 09:08:20 ID:qPeREKkV
赤桃キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
職人さんありがとうありがとう!
埋めついでなんてモッタイナイヨー
973名無しさん@ピンキー
こっちにも冒険赤桃新作が!職人様ありがとうございます!良かったです!