お前ら! 日頃ラ板で大っぴらにハァハァ出来なくて、
前スレも残り少なくなって、さぞや鬱積した不満があったことだろう。
欲望もあったことだろう。 だが! だが、しかし!
今日この日をもって我らの魂は解放される!
新スレにも同士しかいない!
さあ、思う存分、魂を解放するのだ!!
*注意事項*
@原作スレッドにここのURLをカキコまないこと。双方共に荒れる元。
@キャラごとのスレ乱立を防ぐため、スレ立て前にここで問い合わせましょう。
@単行本派にはネタバレとなる話題が出る可能性があります、ご注意を。
@SS内でのネタバレはOKですが、雑談・ネタ振りでは単行本の公式発売日まで控えましょう。
過去スレは
>>2、関連リンクは
>>3あたりに。
<前スレ>
ライトノベルキャラで抜こう! 5th
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126973679/ 現在484kb。残容量28kb。
関連スレは、前スレ
>>778氏のピックアップに拠ります。
万一、フォローしきれていない情報等については、
その責は、当スレの
>>1にあります。
地球と容量に優しい、直リン回避でピックアップしてもらったので、
それを踏襲しました。
雑談、単発レス等は、前スレをまったり使ってもらって、
まとまった投下などには、新スレを使ってもらえれば。
>1乙。
7 :
追加:2006/08/08(火) 01:04:36 ID:zn5DukMO
8 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:44:36 ID:5y9z677q
相変わらずの封仙で、ノーマル殷和カプです。
性別入れ替わってません。
長さは、およそ10レスです。
話の展開上、若干ダークな部分があるので、
自分の属性に合わないと思った方は、スルー願います。
あぼん指定は、例によってタイトルの
「封仙和穂殷雷」で、お願いします。
9 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:45:43 ID:5y9z677q
欠陥宝貝回収のため、仙術を封じて人界で旅をしている和穂と、
護衛役の殷雷は、とある宿場町を訪れた。
どうやらこの街のどこかに、いくつもの宝貝があるらしいのだ。
「でも、索具輪の調子が悪いのかしら?
正確な位置が分からないんだけど?」
首を傾げながら、和穂は言った。
「はーん、索具輪の操作すら覚束なくなったか?和穂元仙人」
嫌味を言いつつ、殷雷は自分で、和穂から受け取った
他の宝貝の位置を探ることのできる索具輪を扱ってみた。
和穂の言った事は、本当だった。
より遠隔の微弱な宝貝の反応は、それなりに分かるので、
索具輪の不調ではないようだ。
それなのに、この街のどこかにあると思われる宝貝の、
詳細な位置が掴めない。
「こいつは、隠蔽(いんぺい)系の宝貝のせいかも知れんな」
「それって、気配消しの符みたいなもの?」
思わず漏れた独り言に、和穂が質問を投げかけてきた。
「うむ、似ているが、それとは少し違う。
敵から、完全に隠れる訳ではないが、正確な位置や情報は渡さない
といった機能を持つものかも知れん」
「それって、ずいぶんと中途半端な能力だと思うんだけど」
「そうでもない。完全な隠蔽は、自由を大きく制限する。
自由度を保ち、掴まれる情報を減らすための実験宝貝かもしれん」
言いながら、殷雷はこの宝貝をぜひとも手に入れたいと思っていた。
自分に何かあった場合、この手の宝貝を持っていれば、
和穂の安全を図る事が、格段に容易になるだろう。
「殷雷は、封印の中でそうゆう宝貝の事と知り合ったの?」
「何を馬鹿な事を。閉じ込められていたとは言え、
膨大な数の宝貝が、広大な空間の中に居たんだぞ?
自分から、動いたり喋ったりしない奴も多かった。
封印の中で、各々が友達になろうとしていた訳じゃないんだ」
和穂の無邪気な問いかけに、殷雷は答えた。
彼の推測は、欠陥宝貝の製作者である龍華仙人が作った
逃亡宝貝の一覧表に拠っていた。
思い返せば、それらしい宝貝はいくつかあったが、
その中のどれなのか、とは確定できなかった。
隠蔽系の宝貝は、その性格上、
どうしても回収が後回りになりがちだった。
10 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:46:30 ID:5y9z677q
どうにも、遣り難い相手だった。
完全に気配を消せる相手なら、何度か探査を繰り返せば足を出す。
相手が、「居る」ことが判ったなら、手の打ちようもある。
だが、今度の相手は、存在することは判っている。
だいたい、どの辺りにあるかも判断が付く。
だが、目の前にある品々のうち、どれが宝貝かとゆう事が判らない。
誰かの所有物であるうちは、断縁獄への格納にも、抵抗するだろう。
「とりあえず、宿屋を決めよう。それから、聞き込みだ」
思案をやめて、手早く行動方針を決め、殷雷は歩き始めた。
置いていかれないように、和穂はあわてて後を追った。
聞き込みの後、いささかあっけなく、宝貝の所持者が判明した。
強欲そうなこの街の顔役が、得体の知れぬ道具を手に入れた事を、
誰彼なしに吹聴していたのだ。
「とゆう訳で、さっさと宝貝を返してもらおうか?
嫌なら嫌で構わないが、その場合は、
ちょっとばかり痛い目をみてもらう事になる」
真鋼の棍を相手の鼻先に突き付け、殷雷は言った。
和穂は、慌てた様子で殷雷を押し止めようとしているが、
彼の姿勢は微動だにしなかった。
宝貝の所持者は、ふてぶてしく落ち着いたまま、鼻先で笑った。
「ほほぅ、仙人の和穂が己の仙術を封じて、宝貝の回収に
当たっている、とゆうのは、本当だったのだな。
見れば、なかなかかわいい娘(こ)じゃないか。
おっと、乱暴はやめてもらおうか。
条件さえ聞いてくれれば、宝貝とやらは、返してやらんでもない」
殷雷も、相手と同じような笑みを浮かべて言った。
「はっ、返してやらんでもない、ときたか。
自分が拾った物でも、他人の物ならきちんと返すって礼儀は、
守った方が身のためってもんだぜ」
所持者の落ち着きは、相変わらずだった。
「ならば、俺を叩きのめして宝貝を奪うかね?
なんなら、殺してでも?
でも、所有者でないお前たちに、宝貝の在り処が判るかな?
探し出すのは、ちょっとばかり骨なはずだぜ」
「ちっ。こいつは、自分の持っている宝貝の能力を知ってやがる」
殷雷は心の中で、舌打ちをした。そして、表情を変えずに聞いた。
「はん。一応、条件とやらを聞いておいてやろうか」
11 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:47:47 ID:5y9z677q
「和穂を一晩、俺の自由にさせろ」
その瞬間、殷雷の髪の毛が、湧き上がるように立ち上がった。
純粋な殺気を放ちながら、一歩前に踏み出した。
殷雷が本気で怒ったことを察した和穂が、必死の思いで殷雷を
押し止めようとする。
「明日の夕方まで待ってやる。
受け入れるなら、明日の夕方、和穂だけでここへ来い。
話は終わりだ」
***
宿に戻った殷雷は、断縁獄から回収済みの宝貝を取り出しては、
使えるかどうか検討していた。
索具輪で高精度の探査ができないかも、試している。
「わからん、奴が持っている筈の宝貝が分からん!」
殷雷は、頭を抱えていた。
彼の周りには、断縁獄から取り出した、回収済みの宝貝が、
置き並べられていた。
しかしそれらは、大半は破壊されたがらくたであり、
原型を留める物も、用を満たすに至らなかった。
己自身も、その中に属する事を自覚しつつ、殷雷は毒づいた。
「欠陥宝貝共め!」
常に冷静な状況判断を是とする筈の彼だが、
今はあせりの色が濃く、苛立つ素振りさえ見せていた。
「くそっ、導果の野郎なら、この状況を打破したかもしれんのに」
確かに導果筆なら、こんな話でも馬鹿笑いできる与太話に
変え得たかもしれない。だが、導果はまだ回収できていなかった。
この人界のどこかで、今頃誰かを、道化に仕立てていることだろう。
殷雷は、自分がコケにされてでも、和穂を傷つけることなく、
今の状況を打破できるなら、それでいいと、心底思っていた。
歯軋りし、髪をかきむしりながら、殷雷は苦悩していた。
一方、早いうちに断縁獄から呼び出され、早々に「使えない奴」
との烙印を押された流麗絡は、和穂から詳細な事情を聞いていた。
彼女は、一緒に使えない奴呼ばわりされていた綜現台を、
一足先に断縁獄に戻し、殷雷を呼んだ。
12 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:48:53 ID:5y9z677q
「何だ!俺は忙しい!」
「落ち着いて、話を聞きなさいよ。
和穂が奴の言うことを聞いてもいいってよ」
「なんだとぉっ!」
和穂は、うなだれて肩を落とし、小さくなっていた。
大声を出してしまった殷雷は、弱々しげなその姿に、たじろいだ。
むりやり、声の調子を落とし、殷雷は聞きなおした。
「聞いてもいいって、奴が何を要求してるのか判っているのか?」
「そりゃ、判ってるわよ。それがどんな事かは知らなくてもね」
うなだれている和穂の代わりに、流麗が答えた。
「大体、今度の件は、あんたの失敗よ。
失敗の張本人が、おたおたするんじゃないわよ」
流麗の決め付けに、殷雷は苛立った。
「何故だ!何故、そんなことが言えるっ!」
「充分な情報収集を怠り、一気に所持者の所に突っ込んだじゃない。
即断即決もいいけど、足元固める手間を惜しんだのは、あんただわ。
相手が、街の顔役だって事がわかった時点ででも、
もっと人となりを、押さえとくべきだったわね」
流麗は仙界で、龍華の補佐を勤めた事もある宝貝だ。
咄嗟の状況判断では、武器の宝貝に後れを取るとしても、
大局眼については、殷雷にも劣らぬ能力があった。
唇を噛んでうなだれた殷雷を尻目に、流麗は断縁獄から、
恵潤刀を呼び出して、何事かを頼むと、
殷雷がちらかした宝貝の残骸を、片付け始めた。
ショックを受けていた殷雷が、何か喋ることが出来るぐらいには
回復した頃、流麗は掃除をあらかた終え、更に断縁獄から
呼び出した帰書文と静嵐刀に、何事かを言いつけている所だった。
「待て、お前ら、何をしている?」
「役に立たない包丁宝貝の後始末よ」
何やら、一仕事終えた風情の恵潤が、殷雷に答えた。
「和穂は覚悟を決めている。でも、男女の営みは知らない。
だいたい、初めてが宝貝のカタだなんて、悲しすぎるわ」
「…」
「だから、教えてあげるの。あなたが。何も知らない和穂に。
そのために、この部屋には結界を張ったわ。仲居も入ってこない。
この部屋の存在は、人の意識には、登らないようにしたの。
中の音も漏れない、外の音も入らない」
「そして、ヤリ逃げされないように、帰書文に証文を書かせとく。
静嵐は、帰書文の護衛役よ」
恵潤に継いで、流麗が説明した。
13 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:49:51 ID:5y9z677q
和穂に向き直った流麗は、言った。
「いい?終わったら、私と恵潤を呼ぶのよ?しっかりね?」
和穂は、黙ったまま、こくん と頷いた。
帰書文と静嵐刀が、宝貝の所有者の下へ出かけたあと、
流麗と恵潤は、自分で断縁獄に戻っていった。
「分かってる?どんなに辛く感じてるか知らないけど、
一番辛いのは、和穂なんだからね」
恵潤は、断縁獄に戻る寸前、殷雷にきつく言った。
二人っきりになってしまった部屋の中で、
和穂と殷雷は、言葉も無く固まっていた。
「… すまん。俺が不甲斐ないばかりに …」
「あの、殷雷、私、何をすれば…」
和穂の方に、静かに歩み寄りながら、殷雷は答えた。
「何もしなくてもいい。じっとしていろ」
殷雷は、椅子に腰掛けたままの和穂を、静かに抱き上げた。
和穂の顔が、自分のそれと、思いもよらぬほど近づいた事に気付き、
一瞬、躊躇した後に、そっと唇を合わせた。
和穂は、黙って接吻を受け入れた。
殷雷は、和穂を寝台の上に座らせた。
和穂は、目を閉じ、両手を胸の前で結んでいた。
「服を取るぞ」
殷雷が言うと、和穂は黙って小さく頷いた。
和穂の手をとって、両脇に伸ばさせる。
和穂は、抗おうとはしなかったが、
妙に力が入ったギクシャクした動きになってしまった。
道服の紐を解き、大きくはだけさせて和穂の身体から取り去る。
和穂の呼吸が、早く、浅くなった。
肌着も取り去り、和穂の肌が露わになった。
和穂は、さすがに恥ずかしいのか、両腕を胸に回し、
うつむき加減にそらした顔は、しっかりと目を閉じていた。
白い肌は、上気してほんのりと桜色に染まっている。
殷雷は、和穂の上体をゆっくりと寝かせた。
和穂は、これから行われる事の予感に怯えて、
両手で顔を覆った。
小ぶりながら形の良い乳房が、ふるふると揺れている。
その先端の薄桃色の乳首を、魅せられたように見つめていた殷雷は、
そこに、そっと、自分の唇を重ねた。
「・・・」
両手に隠された和穂の口が、声にならないくぐもった悲鳴をあげた。
殷雷は、もう片方の乳房を手のひらで包み込むように愛撫した。
14 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:50:51 ID:5y9z677q
和穂の呼吸が、すっかり喘ぎに近いものになった。
殷雷は、顔を覆う両手を外させた。
微かに泪を滲ませた両目を、うすく開いた和穂は、
少し顔を背けて、接吻しようと寄せてくる殷雷の顔を拒んだ。
「どうした?」
「私だけ裸でいるのは、恥ずかしいです」
不審そうに尋ねる殷雷に、少し拗ねたような声で和穂が答える。
手早く自分の衣類を脱ぎ去った殷雷は、
和穂に寄り添うように、横になった。
和穂は、少しはにかんだ表情を見せ、そのまま二人は唇を合わせた。
「和穂、なんなら、このまま …」
「その先は、言わないで下さい」
和穂が、誤魔化すような言辞を受け入れる性格ではない事を、
思い起こし、殷雷は素直に謝った。
「悪かった。正直に言おう。俺は和穂の事が好きだ。
だから、お前があんな奴に弄ばれるのを、認める訳にはいかんのだ。
だから、行くな。行かないでくれ」
和穂は、殷雷の言葉を聞き、涙ぐんでいた。
「ありがとう。その言葉だけでも嬉しい。でも、私は、
一日でも早く、一つでも多くの宝貝を回収しなきゃならないの。
私も殷雷の事が好き。今度の事も、殷雷の所為だなんて思ってない。
自分が悪かったことぐらい、分かってるの。
だけど、だからこそ、何を犠牲にしてでも、宝貝を取り戻さないと。
だから…」
ここまで一気に喋った和穂は、一度息をついだ。
堪えきれなくなった涙が、顔をつたうがままに言葉を続けた。
「だから、今この時だけは、一緒に居て。
そして、明日の朝、戻ってきた私を許してくれるなら、
また、私と共に、旅を続けてください」
和穂は、堪えきれなくなって、嗚咽を漏らした。
それからしばらく、殷雷は、泣きじゃくる和穂の顔を
自分の胸に埋めさせて、抱きかかえていた。
ひとしきり泣いた後、落ち着きを取り戻した和穂が、詫びた。
「あ、ごめんなさい。あの、続けてください」
殷雷は、和穂の泪の跡を拭いてやった後、
再び彼女と接吻を交わし、胸などを手と口を使って責めた。
和穂の感情が、再び高まってきた様子を見取ると、
殷雷は、身に付けたままだった、和穂の道服の袴に手を伸ばした。
15 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:52:08 ID:5y9z677q
覚悟を決めたかのように、和穂は、微動だにしなかった。
袴に続き、腰布も取り去ると、和穂の身体を覆うものは無くなった。
これまで和穂の事を、小娘だ子供だとからかっていた殷雷だったが、
小ぶりながら形良くふくらんだ胸や、柔らかくくびれた腰、
白く肌理細やかな肌は、既に和穂が女になっていたことを、
強く意識させた。
殷雷は、再び和穂の口を自分の唇で塞ぎ、
彼女の髪と同じ艶やかに黒い産毛で覆われた場所に、手を這わせた。
怯えるように身体を一震いさせ、無意識に両足を閉じようとしたが、
殷雷の指は巧みに隙間を突き、彼女の足の間を、這うように進んだ。
そこは、外見の成熟とは裏腹に、未だ潤ってはいなかった。
殷雷は、しばらく指先を使って刺激を与えていたが、
そこは、一向に潤う気配は無かった。
和穂の耳元に、殷雷は口を寄せた。
殷雷の唇と舌を受け入れる事で、はしたなくあえぎ声を上げる事に
耐えていた和穂は、いやいやをするように首を振った。
そんな彼女に、殷雷は足を開くよう、囁き掛けた。
それを聞いた和穂は、一瞬驚いたように目を見開き、そして、
再度恥ずかしさに耐えるように目を閉じ、おずおずと足を開いた。
殷雷は、和穂の開いた両足の間に、自分の身体を置き、
足を閉じられないようにした。
そして、顔の位置を、和穂の身体に沿って下にずらせて行った。
喉元から、再び乳房に唇を這わせた。
やがて、腹の上、臍に至り、そのまま艶やかな産毛の上を通り、
彼女の中心に行き着いた。
「だめっ、そこはだめ」
あわてて叫びながら、足を閉じようとする和穂だったが、
殷雷は無視して、彼女の入り口に舌を這わせた。
快感に翻弄されている和穂は、あえぎ声を押し留める事が
出来なくなりつつあった。
閉じようとしていた足から、力が抜けていった事を察した殷雷は、
和穂の中に、舌を割りいれた。
「うくくっ!」
身体を痙攣させるようにした和穂に、殷雷は声を掛けた。
「痛かったか?大丈夫か?」
「う、うん。すこし痛かった。もう、大丈夫、だと思う。たぶん」
気弱そうにしながらも、健気な声で和穂が応えた。
殷雷は、自分の舌に、充分唾液を分泌するよう心掛けて、
再び、和穂の入り口に舌をあてがった。
16 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:52:56 ID:5y9z677q
今度は、先ほどより用心深く舌を動かす。
彼女の中に差し入れた舌先を、前後に探るように動かしていたら、
彼女の突起を探り当てる事が出来た。
殷雷は、そこを重点的に刺激した。
「あんっ!だめ、そこはだめっ!」
言葉は拒否しても、その声にはどこか媚びる様な甘さが滲んでいた。
殷雷は、腕を伸ばして和穂の身体を愛撫しつつ、
彼女の入り口を、自分の唾液で充分に濡らそうとしていた。
もう、あえぎ声をとめる事が出来なくなっていた和穂が、
押し寄せる快感に耐えかねて、殷雷に行為の続きをねだった。
「おねがい、もう、我慢できないの。来て。おねがい」
殷雷の見たところ、和穂のそこは、
未だ充分に潤っているとは、思えなかった。
だが、目に涙を浮かべて求めてくる和穂を、
これ以上責めるような真似も、彼には出来なかった。
殷雷は、和穂に自分自身をあてがうと、
なるべくゆっくりと、彼女の中に進入していった。
未だ固いそこに、殷雷を受け入れたために、
鋭い痛みが走ったのか、和穂が悲鳴を上げた。
大丈夫かと問う殷雷に、大丈夫だと和穂は応えた。
殷雷は時間をかけて、和穂の中を押し進んでいった。
破瓜の徴が、彼らの腰の下に染みを作っていた。
奥まで繋がったところで、しばらく動きを止めてから、
和穂にそのことを伝えた。
彼女は、痛みに耐えて涙ぐんだまま、儚げな笑顔を浮かべた。
「私たち、つながったんだね、殷雷。好きだよ。大好きだよ」
殷雷の背中に腕を回し、しがみ付くようにして、抱きついた。
やがて、どちらからともなく、腰を動かし始めた。
初めのうちは、おずおずとした動きだった。
だが、動くうちに、和穂の中から染み出してきた蜜が、
動きをスムーズにする手助けをした。
だんだんと大胆さを増しつつ、彼らの動きは激しくなっていった。
初めての行為の緊張がほどけていった頃、
和穂は、快感と興奮の中で、意識を失った。
しばらくして、意識を取り戻した和穂は、殷雷の手を借りながら、
身体を拭き清め、予め用意してあった肌着と道衣を身に付けた。
そして、先刻の言いつけ通りに、
流麗と恵潤を、断縁獄から呼び出した。
17 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:54:20 ID:5y9z677q
流麗と恵潤は、殷雷には目もくれずに、和穂のところに向かった。
言葉すくなに彼女の状態を確かめ、手分けして和穂に化粧を始めた。
「な、何をしているんだ!?」
殷雷のたじろぐように問いかけに、恵潤が答えた。
「見て判らないの?化粧よ」
「何で化粧なんか!」
駄々をこねるように文句を言う殷雷に、恵潤がつかつかと近づいた。
「どこまでボケてるの?
宝貝の所有者に媚を売って、確実に宝貝を回収するためよ。
何か文句でもあるの?」
「だ、だが…」
食い下がろうとした殷雷だが、最後まで話す事は出来なかった。
恵潤は、いきなり殷雷の頬を平手でぶった。
もし、この時恵潤が、必殺の一撃を繰り出してきたのなら、
殷雷は易々と、それをかわすことが出来ただろう。
だが、うっすらと瞳に涙をにじませる恵潤が、
乾いた怒りだけで放つ平手をかわす術を、殷雷は持っていなかった。
「だがも、ヘチマも無いの!
これは、惚れた男の為の装いじゃない。
女としての戦装束(いくさしょうぞく)なの。
黙って見ていられないなら、部屋の外にでも出ててちょうだい!」
それだけ言うと、恵潤は、
黙々と作業を続ける流麗のそばに戻っていった。
流麗と恵潤が、何かする度に、和穂は美しくなっていった。
だが、その有様は、いままで共に旅を続けてきた、
今肌を合わせたばかりの和穂を、
別人に変容させているように見えた。
その情景に、耐え切れないものを感じていた殷雷は、
とうとう部屋を出る事にした。
有体に言って、この場から逃げ出そうとしたのだった。
部屋を隔てる襖の前に立った殷雷は、
その襖がいきなり開かれた事に驚いた。
襖の外には、髪も着衣も乱れた、静嵐が立っていた。
「どうしたんだ!静嵐!」
思わず発した殷雷の声に、和穂も、流麗も恵潤も、彼らの方を見た。
一瞬の静寂が流れた。
静嵐は、いきなり号泣しながら部屋に駆け込み、そのまま断縁獄に
飛び込むようにして戻ってしまった。
あっけにとられた殷雷たちの前に、今度は、帰書文が現れた。
18 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:55:50 ID:5y9z677q
「はい、これ、宝貝を回収してきました」
「な、なんだってー!」
思わずハモって驚く殷雷たちに、帰書文が事情を説明した。
「所持者のところに出向いた途端、静嵐の顔を見るなり、
そいつが、『うほっ、いい宝貝』とか言って…」
「うほ?」
「身の危険を感じた僕は、とっさに証文に姿を変えたんです。
でも、静嵐はそいつに捕まってしまって…」
こころなしか、帰書文の顔は蒼ざめていた。
「そのまま、静嵐は服を毟り取られて…
話には聞いたことがあったけど、男同士でもできるんですね…」
あえて、「何が」できたのかを聞く者はいなかった。
ともかく、ついさっきまで、激しい「何か」が行われていたようだ。
「そいつは充分に満足したみたいで、宝貝も持って帰っていいって。
和穂も、来なくていいそうです。
一応、宝貝の気配は残ってなかったけど、
念のために、索具輪でも確かめておいてください。
僕も、断縁獄に戻っていいですか?何だか、気持ち悪くて…」
帰書文も断縁獄に戻し、殷雷は回収できた宝貝の検分を、
和穂は、索具輪で残った宝貝の確認を始めた。
回収できた宝貝は、残念ながらと言うべきか、案の定と言うべきか、
使い物になりそうな物は無かった。
宝貝とはいえ、早い話が、欠陥品なのだった。
只、幸いなことに、この街には、もう他に宝貝は無いようだった。
せっせと、化粧道具を片付けている、流麗に気付いた殷雷は叫んだ。
「流麗!和穂を元通りにしてから戻ってくれ!」
流麗と恵潤は、妙にねちっこい話し方で和穂に語りかけた。
「ねぇ和穂。せっかく綺麗にお化粧したのに、殷雷が嫌だってぇ」
「殷雷が、綺麗になった和穂は、きらいなんだって。勝手よねぇ」
「すいません。私からもお願いします。お化粧を落として下さい」
目に見えて、ほっとした様子の和穂自身の言葉を受けて、
しぶしぶと言った風情で、流麗と恵潤は化粧を落とした。
断縁獄に戻る寸前、恵潤は殷雷に言った。
「夕方になったら、結界は自動消滅するから、
あんまり大きい声で、和穂とヤっちゃだめよ」
「馬鹿野郎!何ほざいてやがる!」
真っ赤な顔で悪態をつく殷雷に向かって、和穂から見えない位置で、
思いっきり「いーっ」とゆう表情を作った恵潤は、
一陣の風を残して、断縁獄に消えた。
19 :
封仙和穂殷雷:2006/08/08(火) 03:57:05 ID:5y9z677q
ここまでです。
読んでくれた人は、ありがとう。ごくろうさまでした。
例によって、駄文もエロ不足もご都合主義も仕様です。
あの、なんてゆーか、ごめんなさい。
さんざん引っ張った挙句に、ギャグに逃げた卑怯者は私です。
あの流れのままに話を作り上げる度胸と才能が、無かったんです。
不足がちなエチ分ですが、表現や展開がいまひとつ
ワンパタなのは、能力の限界です。
早くも色んな物が枯渇しているようです。
オチにwww
いやいや、鬼畜駄目な人もいるし。エロパロ板だとこういうオチも少なくないよ。GJ
実は原作読んでないんだけど。(興味はあるんだが)
面白かったよー。
な、なんだってー!でワロタw
まあ、自分が元々痛いのよりもほのぼのとか
ギャグの方が好きなタチだってのもあるんだけど。
22 :
封仙和穂殷雷:2006/08/10(木) 18:58:12 ID:dTML8ppg
>>20,21
読んでくれて、ありがとう m( _ _ )m
原作は、一読の価値がありますよ。
長編、短編(奮闘編)共に、巻数を必要以上に意識しなくても
楽しめるのではないかと思います。
唯一の懸念は、「続きがいつ読めるのか」って事なんですが、
待ちきれなくなったら、ラ板の本スレへどうぞ。
新刊予告からの六年間を耐え抜いた、歴戦のネタ師達が、
とびっきりのネタで、出迎えてくれます。
さあ、君も「人生のろくご者」として、
世間から後ろ指を指されてみないか!
後ろ指なのかよ!!w
見付けたら買ってみます。
保守
ソノラマ文庫はラノベに含まれるんでしょうか
>>25 個人的にはラ板に「朝日ソノラマ」スレがあるからいいと思う
ざっと探すと、吉岡・笹本・日下部・庄司・秋山・菊地・岩本・小川など
代表的な作家スレも大体ラ板にあって、何スレか継続してるみたい
(ラ板で板違いではない=ライトノベルに含まれると認識)
つうか、
★「ライトノベルの定義」。あなたがそうだと思うものがライトノベルです。
ただし、他人の同意を得られるとは限りません。
これが全てだろ。
保守
age
32 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 04:28:02 ID:258LcCbR
質問
神様家族のネタって投下されたことあったけ?
誰かいないか?
ノシ いますよ〜
ソノラマ系神待ち保守
読みたいSSを落とす職人がいないのなら、
自分で書いてしまえばいいのに。
〜 マリー・アントワネット・ドーントイケッ
「気象精霊記」です。長さは11レス程度です。
これまで、どこか歪んだ話ばかり書いていた事への
自戒と反省を込めて、今度の話を書きました。
今回は、ダークな展開はありません。
相思相愛な二人の、ラブラブなメイキング ラブです。
中高生の方々にも、お勧めできるかもしれません。
ですが、女性の同性愛の描写が出ます
(てゆうか、それしか出ません)。
属性違いな方は、パスしてください。
ちなみに、カップリングは、ミリィ×ユメミです。
例によって、あぼん指定はタイトルの、
「気象 酒豪姫の帰郷」でお願いします。
今回タイトルにレス番号を追加してみました。
あぼん指定時は、もし必要であれば、
「冒頭のみ一致」等のオプションを付加してください。
ps
>>36 富士見のSSでごめん
東亜支局の休憩室で、気象管理の記録をまとめていたら、
書法精霊のパイカラがやってきた。
そしたら、顔を見るなりユメミが、「やっほ〜、お酒、飲もぉ〜」
って、お酒を飲ませようとしたんだ。ま、いつものことだけどね。
いつもなら、なし崩しにお酒を飲まされるパイカラなのに、
今日は、ずいぶん緊張した様子で、
「ユメミさま、今日はお酒どころじゃないんです。
大至急、支局長室へ来て下さい」
なんて、言ってきたんだ。
ユメミが呼ばれるんなら、当然、相棒のあたしも
呼ばれるはずだと思って、席を立ちかけたあたしに、
「あ、ミリィはいいの。呼び出しは、ユメミさまだけだから」
って、パイカラが声を掛けてきた。
「へ?」「ふぇ?」
あたしとユメミは、同時に間の抜けた声を、発してしまった。
気象参謀だけ呼び出して、相棒の気象精霊は来なくていいって、
いったい、どんな用件なんだろう?
いつも気弱なパイカラちゃんが、きっぱりユメミの誘いを断る程の
緊張ぶりといい、気象参謀のユメミだけが呼ばれる事といい、
何か、特別な事態(こと)が起こっているみたいだ。
「ユメミ、長い様で短い付合いだったが、お前の事は忘れないぜ」
「酒癖の悪さを理由に、降格や追放になっても、たまには、
うちらの事も、想い出してあげて下さいですのね」
たまたま休憩室にいた、キャサリンさんとノーラが、
そんな物騒なことを言ってきたんだ。
キャサリンさんは、涙を堪えるかのように、目を瞑って腕組みをし、
ノーラの紅い瞳には、うっすらと泪が滲んでいるんだ。
「そんな、いいかげんな事、言わないで下さい!」
キャサリンさんたちの態度が、気に障ったあたしは、
ちょっとキツい口調で、反論してしまった。
「いくら、宴会参謀で、ノンベで、お酒に汚いユメミでも、
ちゃんと、ココナさんの審査をパスしてるんですから!
少しぐらい、周りの精霊(ひと)に飲み会を無理強いするぐらいで、
追放処分になんか、なるもんですか!」
「ミリィさん、あんまりフォローになっていませんのね?」
「あっ、しまった」
思わずボケ突っ込みをやっていた、あたしとノーラを見ながら、
ユメミはしょげかえった様子で、泣き言を言った。
「ふにゅ〜、私、何も悪い事してないのにぃ〜」
うーん、自分で弁護しておいてアレだけど、本当にそうかな?
しばらくして、ふてくされたユメミを伴った、
東亜支局長のイツミさんが休憩室にやってきた。
その後ろには、マハルさんをはじめとする事務屋さん達や、
会議室で会議中だったらしい精霊(ひと)達もついてきていた。
あたしは、説明を求めようと、腰を浮かせかけた。
イツミさんは、そんなあたしを手振りだけで押し止め、
休憩室内の精霊(ひと)達全員に集合をかけたんだ。
「今から話す事は、精霊省内規の機密事項に該当します。
つまり、然るべき機関からの公表がある前に、省外に漏らした場合、
実際の、厳しい処分が下されるということです。
この処分には、例外はありません」
常に無く厳しいイツミさんの話し方に、休憩室内に動揺が走る。
「そのような事項(こと)を、皆さんに話すのは、
私たちの実務に、直接的な影響があるからです。
それでは、発表します。
スヒチミ・ウガイア大公爵家 第一令嬢、
ユメミ・ナイアス・スヒチミ・ウガイアは、
大公爵位継承権を行使し、次期大公爵位に就くものとする」
期せずして「おおーっ」とゆう、ちょっとした地響きのような声が、
湧き上がった。ウガイア公爵位を継ぐってことは、
天空界で絶大な権力を握るってことなんだ。
みんなは、割と単純にユメミの事を祝ってるみたいだけど、
当の本人は、ふてくされてしまっている。
ま、ユメミって、そうゆう地位よりも、解析や魔法薬の研究とかを
やっていられる立場の方が、好きなんだろうけどね。
あたしの相棒となる気象参謀をどうするか、とか、
そもそもユメミの抜けた穴をどう塞ぐか、については、
後日決めることになった。
とりあえず、手早く引継ぎとかを済ませて、出来るだけ早く、
ユメミを天空界に帰郷させることが、至上命題とされたんだ。
幸い、東亜支局の管轄内では、これといった異常の兆候は無い。
このところ、珍しく、地上界全体で、気候が安定しているのよね。
おかげで、あたしたちも、ユメミからの引継ぎに
時間を割くことができたんだ。
ユメミからの引継ぎも峠を越し、忙しさにひと段落がついた頃、
あたしが自室で休憩を取ろうとした矢先に、
ノックの音が室内に響いたんだ。
あれ、今のノックの音、窓の方から聞こえなかったかな?
「ミリィ〜、あけてぇ〜」
ユメミの声に、あわてて窓を開けると、酒ビンを抱えたユメミが、
室内に転がり込んできた。
「どうしたの!?一体!」
「えへへぇ〜、抜け出してぇ〜、きちゃった〜」
窓を閉めてるあたしに向かって、ユメミがそんな事を言ってくる。
ユメミは、普通の気象参謀や上級精霊としてだけではなく、
次期ウガイア公爵としての公務も、こなさなきゃいけないのよね。
「飲もぉ〜、これが飲み収めかもしれないんだよぉ〜」
心を鬼にして、ユメミを追い返そうって思ってたんだけど、
彼女の、寂しげな笑顔を見ちゃうと、
とても、そんな事は言えなくなってしまった。
それにユメミとお酒が飲めるのも、本当にこれが最後かもしれない。
「うん、今日は徹底的に飲もう」
そんな返事を返してしまったんだ。
しばらく、他愛もない話をしながら飲んだ後、
あたしは、気になっていた事を聞いた。
「ユメミの継承権は第2位だったはずよね?
なんで、こんなに急に、継承権を行使することになったの?
聞いちゃいけない事じゃなかったら、教えてくれない?」
ユメミは、良くぞ聞いてくれましたって、
言わんばかりに事情を説明してくれた。
要は、継承権第1位の弟さんが、ユメミを強く推したらしいんだ。
天空界も、あたしの故郷の妖精界や天上界などとの経済交流で、
難しい局面にあるらしいのよね。
今は赤字じゃなくっても、一つ間違えると莫大な損失が、
発生するかもしれない、って事なのかな?
だから、産業や経済の方針を立てるのに、
ユメミの統計解析の能力を、役立てようとしてるのよね。
「それならぁ〜、私が裏で参謀役をつとめるからぁ〜、
弟が表で王様やればいいじゃないって、言ったのにぃ〜」
ユメミの愚痴の、テンションが上がっていったんだ。
「トップがぁ、数字を理解(わか)ってないとぉ、
駄目なんだってぇ〜、ぶぅ〜」
それから、またしばらく他愛もない話をしていると、
突然、ユメミが改まってこんなことを聞いてきたんだ。
「ミリィは、私が何かお願いをしたら、聞いてくれるのかなぁ?」
「そりゃ聞くわよ。ユメミは相棒だし、それに何より親友だもん」
「難しいことでもぉ?」
「うん、ユメミの言う事だったら、何だって聞いちゃうよ」
「じゃ、私と駆け落ちしてぇ!」
あたしは、それを聞いて、一瞬吹き出しそうになったんだ。
「そりゃ無理よ。
駆け落ちだったら、誰か男の精霊(ひと)をつかまえなきゃ」
きっと冗談で言ってるんだと思い込んで、ユメミの顔を見ると、
ユメミは、すごく真面目な顔で、あたしのことを見返してきたんだ。
「心から好きなひとってだけじゃ、駆け落ちにならないのかなぁ」
今にも泣き出しそうな顔をしたユメミを前に、
あたしは、声を掛ける事が出来ずにいた。
そうしたら、ユメミが、小声でぽつんとつぶやいたんだ。
「駆け落ちが無理だったらぁ、ミリィに抱いてほしいなぁ」
その後しばらく、あたしたちは、固まってしまった。
発泡羊乳酒の泡がはじける、かすかな音だけが、
部屋の中に響いていたんだ。
そして、恥ずかしさのせいか、真っ赤な顔になったユメミが、
取って付けたような明るさで話し始めたんだ。
「あ、あ、あの、その、今のはぁ、うそ、だよぉ?
今の話はぁ、忘れてくれてぇ、いいからねぇ〜、あ、あはは〜」
あたしは、「抱いて欲しい」とゆうユメミの言葉を、
頭の中でぐるぐると繰り返していた。
多分、私の顔も、目の前のユメミの顔のように、
真っ赤になってるんだろうな、なんて思いながら、
自分で言うなんて、想像も出来ない様な言葉を、口にしたんだ。
「あたし、何をすればいいのか分かってないんだけど、
それでも、いい?」
呼吸が、浅く、速くなっているのが分かる。
頬のあたりで、動悸の音が聞こえるような気がする。
自分が話しているとは、思えないような言葉なんだけど、
現に話しているってことは、これもあたし自身の想いなのかな?
ユメミは、そんなあたしを、恥じらいや驚きや嬉しさの
入り混じった表情で見つめていたんだ。
「私はぁ、女の子同士でこうゆう事やるってゆうのを
知ってるんだけどぉ、ミリィはそれ、嫌じゃないかなぁ?」
ユメミは、あたしの質問には答えないまま、
こんなことを聞いてきたんだ。
「嫌じゃないよ、ユメミはユメミだよ」
「ミリィ、ありがとぉ。じゃあ、服を脱いでベッドに上がってぇ。
恥ずかしかったらアンダーウェアは着けたままでいいからぁ」
ユメミに言われるままに、あたしは服を脱いだ。
と言っても、右手を微かに振っただけで、巫女風の衣装は、
勝手に身体から離れていくんだ。
さすがに恥ずかしいので、アンダーウェアは着けたままに
させてもらった。
ユメミも、同じように服を脱いだけど、
彼女は、アンダーウェアも脱ぎ去っていた。
同性のあたしから見ても、見事だと思えるプロポーションが
あらわになっていた。
形が良くて、大きな胸、見事にくびれた腰、そこから膨らんだお尻、
両足の間には、彼女の髪と同じような金色の産毛が、
うっすらと生えていた。
あたしの身体って、ユメミにはどんなふうに見えてるんだろう?
そんなことを考えていたら、「ミリィ〜、
あんまりじろじろ見られたら、恥ずかしいよぉ〜」
ますます顔が赤くなったユメミが、訴えたんだ。
「ごめーん、だってきれいなんだもんー」
あたしたちは、そんなことを言い合いながらベッドに上がった。
「嫌なことがあったらぁ、言ってちょうだいねぇ〜」
ユメミが、声を掛けてくれたんだけど、緊張してるあたしは、
黙ったままうなずく事しか出来なかった。
ベッドの上で、ひざ立ちになって向かい合ったあと、
ユメミは、やさしくあたしのことを抱きしめてくれた。
ユメミの腕が、あたしの背中に回されて、
しっかりと、抱きしめられてしまった。
あたしも、おずおずと自分の腕をユメミの背中に回して、
ユメミと、ぴったりくっついた。
ユメミの綺麗な金髪が顔にかかって、なんだかいいにおいがする。
もっとユメミの香りを感じたくて、自分の顔をユメミの顔に、
ほお擦りするように擦り寄せたんだ。
「ミリィ、キス、しても、いいかなぁ」
おずおずとした口ぶりで、ユメミが問いかけてきた。
やっぱり、あたしは、声を出す事もできなくって、
おそるおそる頷いただけだったんだ。
ユメミの顔が、あたしの正面に向けられる。
あたしは、息がかかるほどの近くで、ユメミと見詰め合う事に、
耐え切れなくなって、目を閉じた。
真っ暗な視界の中で、ユメミの顔が近づいてくるのが分かる。
唇の先に、やわらかいものが、ふっと触れたかと思うと、
たちまち離れていった。
幾度と無く、そうした短い接触を繰り返しているうちに、
あたしは、もっとユメミの唇を感じていたいと思ってた。
「いやぁ、もっと、キス、ちょうだい」
恥ずかしさに死にそうになりながら、あたしは、
おねだりの言葉を口にしてしまったんだ。
目を瞑ったままの私の唇に、ユメミのそれが再び重ねられた。
そして、今度は、すぐに離れる事は無かった。
あたしは、背中がぞくぞくするような気持ちよさを感じながら、
ゆっくりと、ベッドの上に横たわった。
ユメミは、唇を離さないまま、あたしの動きについてきてくれた。
しばらく、その格好のまま抱き合っていたんだけど、
あたしだけが、アンダーウェアを身に付けているっていうのが、
なんだか、恥ずかしく思えてきたんだ。
あたしは、抱き合った姿勢のままで、アンダーウェアを消した。
隔てるものが何も無くなって、体中でユメミと触れ合ってるのを
感じながら、薄く目を開いたんだ。
ユメミは、唇を離し、はにかんだような微笑を浮かべながら、
「ありがと」とだけ言った。
あたしは、ちいさくうなずいて、「うん」とだけ答えた。
ユメミの顔が、ゆっくりと胸の方に動いていく。
乳首をついばむようにして、唇でもてあそんできた。
あたしは、はしたない声が出そうになるのを、必死で堪えながら、
ユメミの頭や背中を愛撫していたんだ。
ユメミは、あたしの左右の乳房を、かわるがわる揉んだり、
吸ったりしていた。
ユメミの手が、おなかの方で、動くのを感じたとき、
あたしの意識は、ふっ と途切れてしまったんだ。
気が付くと、あたしは裸のままで、ユメミにだっこされていた。
「あ、ミリィ〜、気がついたぁ?大丈夫ぅ?」
目を覚ましたあたしを気遣って、そんなことを聞いてくれたんだ。
「うん。ごめんね。あたしだけ、眠り込んじゃって」
「いいのよぉ〜、ミリィって感じやすいんだねぇ」
あたしは、これまで感じたことの無い、気だるさと心地よさに、
うっとりするような気持ちで、ユメミを抱き返した。
「ん、んん〜、あぁ〜」
そしたら、あたしたちが抱き合う感触に、ユメミが
ものすごく切なげなため息をついたんだ。
あたしは、ユメミに気持ちよくしてもらっただけで、
自分がユメミに、何にもしてあげてないことに、気が付いたんだ。
「あたしだけ気持ちよくなっちゃって、ごめんね?
あたしも、何かしなきゃいけないんじゃないの?
何も分からないから、教えて?」
ユメミは消え入りそうな声で、「お願い、さわって」とだけ言った。
あたしは、小声で「うん」と返事して、ユメミの上にかぶさった。
右手を、ユメミの股間に伸ばした。
そこは、びっくりするぐらいの湿り気を帯びていた。
指先で、その部分の形をなぞりながら、
さっきまでしてもらってたことを思い出して、
左手と口で、ユメミの胸をまさぐった。
「ん、んふぁう、ミリィ、いっぺんにやっちゃ、だめぇ〜」
ユメミがそんなことを言ってきたけど、この「だめ」は、
「もっとして」とゆう催促の「だめ」だった。
甘えるようなユメミの声が、そのことをあたしに教えてくれた。
右手を、ユメミの部分にあてがったまま、耳元に口を寄せ、
ささやくように尋ねた。
「ユメミ?気持ちいい?」
「う、うん、いいのぉ、すごくいいのぉ」
すすり泣くような声で答えたユメミは、いきなり両手で、
あたしのことを抱きしめてきた。
同時に、両足も、あたしの腰の回りに絡めてきたんだ。
あたしより体格のいいユメミに、そんなふうにしがみつかれて、
ちょっとびっくりしたけど、あたしのほうも、
気持ちが高ぶってしまった。
あたしとユメミのおなかに挟まれた右手を、すごく意識してしまう。
だって、女の精霊(こ)の一番敏感な部分を、直接触ってるんだ。
指先に感じられたユメミの突起を、こねるようにしながら、
ユメミの唇を求めていたんだ。
最初はおずおずと、少しずつ大胆に舌先を絡めていった。
ユメミのふさがった口から漏れ出てくる、
くぐもったすすり泣くような声が、だんだん大きくなってくる。
リズミカルに動いていたユメミの腰の動きも、激しいものになった。
あたしのほうも、またさっきのような気持の波が
押し寄せてきてるのが、分かった。
息苦しさに、思わず口を離し、「ユメミっ、もうだめっ!」
って言ったら、ユメミも、「わ、私もぉ、いくぅ」って答えたんだ。
その直後、目の前が真っ白に輝いたように見えた。
同時に、ユメミのかぼそい悲鳴が聞こえた、ような気がした。
そして、また、気を失ってしまったんだ。
***
二度目に気が付いたときは、ユメミはまだ眠っていた。
たった今、体験した事が、事実だとは思えない気分で、
呼吸を落ち着けようとしていたら、ユメミも目を覚ました。
「にゅふぅ〜、ミリィと、しちゃったぁ〜」
ユメミは気が付くなり、あたしの胸に頬擦りをしてきたんだ。
「ミリィ〜、大好きぃ〜」
甘えてくるユメミを、軽く抱きかかえてあげた。
まだ小さい頃、泣き虫だったあたしは、不在がちな母の代わりに、
こんなふうにユーリィ姉にだっこしてもらってた、
なんてことを、ぼんやり想い出していたんだ。
「ミリィ〜、ごめんねぇ〜」
「ううん、いいんだよ。とっても、素敵だったよ」
「違うよぉ〜、伯母さんの修行場でぇ〜、
ミリィのこと、いじわるしちゃったじゃないぃ〜」
ユメミが、いきなり謝ってきたんで、てっきり今の行為の事かと
思ったら、どうやら、違ったようだ。
どうやら、イツミさんの修行場で出会った頃の、
出来事の数々のことを、謝っていたんだ。
意地悪もされたし、いたずらだってされた。
でも、周囲の特別扱いに反抗し、意地っ張りで、負けず嫌いで、
それでも、本当は優しい娘(こ)だったあの頃のユメミは、
今のユメミの中にも、確かに息づいていたんだ。
「馬鹿ねぇ、そんなこと、悪くなんて思ってないわよ」
あたしより体格がいいくせに、まるで子供のように甘えてながら、
泣きじゃくって、小さい頃のいたずらを詫びてくるユメミを、
あやすように慰めていた。
やがて、泣きつかれたのか、まるで赤ちゃんみたいな顔をして、
ユメミは、あたしの腕の中で眠りについたんだ。
「はぁ〜、姫さんも、帰ってしまったのか〜」
地上から戻ったばかりのライチが、呆けたような口調で言った。
あれから、程なくして、ユメミはウガイア公爵位を継ぐために、
天空界に帰っていったんだ。
あたしは、いつも一緒だった相棒が居なくなったって事を、
まだ、納得できていないような気がしていた。
「ミリィさん、これを召し上がりなさいませ」
休憩室で落胆(しょげ)ていたあたしに、
フェイミンさんが飲み物の器を手渡してくれたんだ。
「あ、ありがと…」
フェイミンさんのことだから、てっきりお茶を淹れてくれたんだと
思って口をつけたら、器の中身はお酒だった。
それも、ユメミが好きだった銘柄の。
「離れた友を想うのには、たまには良いかもしれませんわ」
「うん。ありがとう」
あたしの向かいに腰かけたフェイミンさんと、ユメミの思い出話を
していたら、休憩室に若旦那こと、マハルさんが駆け込んできた。
「えーと、ユナちゃんは居ないか?あと相棒のフェイミンと」
「はいですぅ」
離れたテーブルで、気象制御の参考書を読んでいたユナちゃんが、
返事をしながら顔を上げた。
もともと書法天使だったユナちゃんは、休憩室にいるときでも、
気象精霊の勉強をしていることが、多いんだ。
ファイミンさんも、あたしに中座を詫びて、席を立った。
あたしも、何だろうと思って、立ち上がった。
「ユメミの転出で、気象室の事務量が急増したんだ」
どんな時でも、マイペースを崩さなかったマハルさんが、今日は、
凄くやつれた顔で、ユナちゃんとフェイミンさんに話し始めたんだ。
「なにぶん、ウガイア公爵位だからね。
僕やパイカルや、他支局の書法天使たちも、精一杯やってるんだが、
どうしても、手が足りないんだ。
だから、ユナちゃんに一時的に事務部門に戻ってもらって、
僕達の仕事を手伝って欲しいんだけど」
「反対でございます」
ユナちゃんが何か言う前に、フェイミンさんが言い切ったんだ。
あんまり強い口調だから、周りの精霊(ひと)たちも、
何事かと、一斉にこっちを振り向くほどだった。
「事務部門の負荷調整でございましたら、精霊省内の他部署の
事務部門と交渉して、増員を図るべきだと思いますわ。
現在、気象制御部門の作業負荷が低い事は、事実ですけど、
ユナさんは既に気象精霊の一員でございます。
安易に事務部門の作業を、依頼するべきではございません」
フェイミンさんには、以前、北米支局で閑職に回され続けた
苦い経験があるんだ。
せっかく希望して気象精霊になったユナちゃんが、
また書法天使に逆戻りさせされる事を、心配してるんだと思う。
でも、自分の辛かった体験を、相棒のユナちゃんにさせまいとして、
こんなにきっぱり意見を出せるフェイミンさんも立派よね?
その時、厳しい表情のフェイミンさんと困惑したマハルさんの間に、
ユナちゃんが割って入ったんだ。
「フェイミンさんのお気持はうれしいんですぅ。
でも、私、お手伝いさせていただこうと思うんですぅ」
「え、また事務部門に戻されてしまうかもしれないのですよ?」
驚いたようなフェイミンさんの言葉に、ユナちゃんが答えた。
「各支局の事務部門の人員は決まってるから、
いつまでも、お手伝いで居座る事はできないんですぅ。
当然、そのまま書法天使に舞い戻る事も、不可能なんですぅ。
それに、気象室の事務処理は、精霊省内のほかの部署に比べて
ちょっと特殊だから、他の部署の精霊(ひと)が、
いきなりやってきて作業を進めるのは、難しいと思うんですぅ」
さすが、書法天使として経験を積んでるユナちゃんは、
事務部門の細かい決まりや、事情なんかも、把握してるのよね。
「何より、私、事務も気象制御も経験してる精霊なんですぅ。
今度の事で、自分の能力が活かせるとしたら、
それはすごい事だと思うんですぅ」
あまりにも真っ直ぐなユナちゃんの態度と言葉に、
フェイミンさんも、一瞬言葉を失ってしまったんだ。
「そこまで考えておられるなら、私の出る幕ではございません。
しっかりと、役目をお果たしなさいませ。
マハルさん、差し出がましいことを申しまして、
大変、失礼をいたしました」
「あ、いやいや、無理を言ってるのは、こっちだから。
イツミさんに正式な辞令を出してもらうんで、
ユナちゃん、支局長室まで来てもらえるかな?」
マハルさんと支局長室に向かったユナちゃんを見送って、
あたしとフェイミンさんは、また席に着いたんだ。
「ユナさんが、あそこまで考えておられるとは、思いませんでした。
目先の事に囚われる私なぞ、足元にも及びませんわ」
ため息をつきつつ、フェイミンさんが、そんな事を言ってきたんだ。
「ううん、そんなことはないと思うよ。ユナちゃんのために、
マハルさんと交渉したフェイミンさんも、立派だと思うし。
あ、でも、しばらくフェイミンさんも一人だよね?
良かったら、あたしと組まない?ユナちゃんが戻るまで」
そんなあたしの言葉に、フェイミンさんが微笑みながら言葉を
返してくれようとした時、突然、セーラさんが割り込んで来たんだ。
「あらあら、最優秀の気象精霊と気象参謀をペアにして、
楽をしていただく余裕は、東亜支局にはございませんわ」
いきなり割り込まれたものだから、あたしもフェイミンさんも
言葉も出ないままに、きょとんとしていた。
そしたら、脇から成り行きを眺めていたライチが、
ちょっかいをかけてきたんだ。
「何でなのだ?ミリィとフェイミンは仲が良いのだ。
変な奴と組ませるより、よっぽど効果が上がるのだ」
「その仲の良いお二人の邪魔をする、変な奴がいるからですわ」
「誰なのだ?その変な奴というのは?」
セーラさんは、答える代わりに、黙ってライチとファムを指差した。
「私達なのかー!?」「にゃ?」
「そうですわ。ユナが事務部門の応援に出ている間は、
ライチはミリィと、ファムはフェイミンと組んでもらいますわ。
これは一種の訓練配置なのですわ。
お二人には、びしばしと厳しい指導をお願いしたいのですわ」
最後の言葉は、あたしたちに向けられたものだった。
顔を見合わせて、あっけにとられていたあたしたちの所に、
今度は、パイカラが駆け込んできた。
「セーラさんっ、大変ですっ!あっ、ミリィもフェイミンも聞いて。
運命室から、天候テロの警告情報よ」
フィオレさんからの事前連絡が入ったんだ。
まだ、詳細までは、掴めていないみたいなのよね。
でも、ユメミは居なくなったけど、やらなきゃならない務めが
あるって事が、なんだか、あたしに元気をもたらしたみたいなんだ。
「分かりました。すぐに地上に向かいます」
セーラさんに言うと、あたしは勢い良く立ち上がった。
「ええっ、とゆうことは、私も出るのか?」
ライチがたじろぐ。この精霊(こ)、突発事態にとっても弱いんだ。
「そうよ、相棒なんだから。ペアでの初仕事ね。よろしくね」
「えええーっ、私は地上から戻ったばかりなのだ〜」
「ファムさんも、お仕度なさいませ。私たちも出立いたします」
「にゃっ」
ファイミンさんとファムの会話も聞こえてきた。
でも、ファムったら、ライチのときと同じように、
フェイミンさんの肩に、勢い良く飛び乗ったんだ。
なんだか、フェイミンさんよろけてるけど、大丈夫かな?
「ノーラ、あたいたちも出るぞ!」「はいですのね」
口々に言い合いながら、休憩室の精霊(ひと)たちも立ち上がった。
みんなも、ユメミが居なくなった寂しさを、
克服しようとしているんだ。
ひとりで、いつまでもしょげてたら、ユメミに笑われちゃうよね?
あたしも、今までの想い出を胸に、足を踏み出したんだ。
未だ見ぬ未来へと。
ここまでです。
読んでくれた人は、ありがとう。ごくろうさま。
例の如く、様々な不具合は仕様です。
まずは、ごめんなさい。勝手に最終回ぽい〆にしてしまい、
原作ファンの方々は、嫌だったかもしれません。
でも、ミリィとユメミがくっついたら、
なぜか話が終わってしまったんです。
そもそも、女性の同性愛ってどうよな人も、ごめんなさい。
でも、気象精霊記って、使える男キャラがいないんです。
さらには、私は気象精霊をコンプリートして無いんです。
妙な矛盾や、あからさまな嘘設定とかがあるかもですが、
平行世界の気象だと思って、暖かく見てやってください。
ウガイア公爵位と、天空界元首の地位の関係も、
いまいち明確に把握できてないですし。
他に気になってる点は、気象精霊に私室の宿舎があるのか?
って事なんですが、会議室や休憩室の衆人環視の中で
する訳にもいかなかったんです。見逃してください。
あと、人間(精霊?)関係の説明が、いまいち不足してますね。
とりあえず、ノリで読み飛ばしておいて下さい。(ぉぃ!
不明点が気になる方は、下記urlや、原作を参照して下さい。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E8%B1%A1%E7%B2%BE%E9%9C%8A%E8%A8%98 気象精霊記 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
>>51 読んでくれて、ありがとう m ( _ _ ) m
「こちら、王立空軍戦闘機隊本部所属 王国騎士団高々度偵察機
『銀の翼』です。たった今、戦闘機隊本部からの委任を受け、
保守をするこよになりました。
スレを守る住民として、私マイル・イア・ムアコックの指示に
従ってください」
成層圏の永遠の青空の下、F三八D改『銀の翼』は飛び続けた。
マイアは、感じていた疑念をゼロにぶつけた。
「ねぇ、ゼロ、聞いて」
憂いを含んだ問いかけに、ゼロは緊張して答えた。
「なんだい、マイア?」
「私たちの元ネタ、知ってる人って居るのかしら?」
「ちょwww、おまwww、それを言ったらおしまいwwwww」
有川浩作品ってここであってる?
>>54 おkです。
電撃文庫でデビューした後、メディアワークスなどから
ハードカバーを出しておられる方ですね。
未読の方々の為に、軽く作家・作品の紹介などしていただけると、
もぁべたーかもです。
>54
ここでその作者名をみるとは。
期待してます。
瞬×フェイク(ry
>>53 シルバー・ウィングなんて誰が誰が分かろうw
成瀬裕司の表紙絵に釣られてシルフィ・ナイトから読んだが、
ファンタジー+第2次大戦相当のテックレベルによる空戦というアイディアと
主人公カプのラブッぷりは良かったんだけど、文章のいけてなさが致命的だったなぁ。
この作者の作品はルーン・ブレイダー!の1までは頑張って読んでみたが、そこまでが限界でした。
ただまぁ、主人公カプのラブっぷりだけはガチなので、シルバー・ウィングのエロパロを見てみたい気はする。
すまん
一応確認なんだが竹宮ゆゆこスレって無いよな?
>>59 ないですね。
以前はスレがあったのですが、落ちてしまったようです。
竹宮ゆゆこか・・・・・・今の作品も嫌いじゃないが、またNoelみたいな百合書いてくれんかな〜と思うw
ゆゆこと聞くと某亡霊嬢を思い出してしまう俺ぬるぽ
薔薇のマリアで何か書きたいな
薔薇のマリアのエロって鬱展開しか思い浮かばんなァ……
しかしマリアの「じゃあボクとキスしてみる?」の絵はヤバかった。
BBBネタで…
竹宮ゆゆこだと、最近じゃとらドラか。
エロパロ書こうと思ったけど、原作でタイガーがそれほどデレに入ってない気がして書きにくい……
グロリアスドーンで誰か!
つうか庄司、連載持ち過ぎだろ。
>>65 ビル・ゲイツがボインボイン?
なんだそれ
>>68 BLACK BLOOD BLOTHERS あざの耕平
…でよかったよな
擬似現代背景で吸血鬼アクションの秀作だと個人的には思う
とくに吸血シーンがエロいw
あ。スペル間違えた
ザ・サードはライトノベル?
72 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 16:19:07 ID:Gd6OCQMg
BBBジロミミで誰か濃厚なやつを・・・頼む・・・
(`・ω・´)ノ 自他共に保守認定が通りますがな
(´・ω・`)つ◎ こうやってID変えれば保守もお手の物だ罠
(´・ω・`)ノシ そろそろ圧縮近いがな
(´・ω・`)つc□~ さて、コーヒー飲みつつ保守を待つがな
(´・ω・`) なかなかレスが来ないからそろそろ保守レス落とすがな
つc□~
(´-ω-`)=3 ぷは〜ぁ!保守した後のCoffeeはうまいがな
つc□~ 違いがわかる保守廚の味だがな
75 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:32:08 ID:uemS+Yt2
では上昇
フルメタスレが堕ちてた・・・・
はっぴぃセブンスレの人こっちに投下してくれないかなあ
榊一郎先生のスレがまた出来たんで、神様降臨待ち。
君僕書いていた方これを見てたらよろしくお願い致すで御座るデスよ。
だれかアンダカで頼む
BBB6巻。
ザザお姉ちゃんに茶を吹いたが、せっかくなので弟達を押し倒すところまで妄想してみたら、
九龍は血液だけでなく、体液(というか精液とか)でも転化するのかという疑問にぶちあたった。
ワインという存在があるから精液はノーカウントなのかもしれないが
81 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 13:38:29 ID:fKN7KUHi
フォーチュンクエストって落ちた?
>>81 前回の圧縮でお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。
今度は結構ライトノベル系で落ちたスレが多かったですな。
>>80 疑問だったのが、女性吸血鬼に生理があるかどうか。
ダンピールがいるってことは生殖能力があり、生理があるんだろうが、
毎月しっかりくるのか?
自分の意思で止めてしまえるのかな。
該当作品の設定は知らないが、不死生物がその恒常性ゆえに妊娠という異常を排除するってのはたまに見るな。
恒常性っつーか、生理まで止まってると「肉体時間の停止」だよな。
戦略拠点32098のマリアなんかは成長を停止(新陳代謝はしてる)、
脳はチップ化して一定の記憶以外はリセットという形式の不死生物だけど、
肉体の新陳代謝が動作してるこのタイプなら設定年齢によっては
生理来るんじゃね?
>>84 不死性とは違うが、ザンヤルマにあったな。
アイテムには所有者を防護する能力がある。妊娠は、守護対象者の体内の異物と
認識されて排除(流産)される、と。
戦略拠点32098<懐かしいなおいw
ワンピースの日焼け跡がちゃんと残るマリアたんはエロスのツボを押さえていたな
(作中それ見た全身サイボーグ二人組はビビってたが)。
>>87 やっぱり懐かしいが正常かぁ。
円環で長谷を知った漏れはそう懐かしい訳でもないんだよなぁ。
そういえば、戦略拠点32098のエロパロってのは無かったっけ。
フリーダの世界 の方ならあったが……。
あまりに完成されたロリ造形だったためにエロの原動力である欲望が
作者スレにおけるマリアたんハァハァだけで昇華されてしまった、つーのは誉めすぎか(w
実際問題、あの話で読み手が感情移入可能なヴァロワとガダルバの両方が
生殖機能を持たない戦闘型サイボーグだったりするからエロに直接結びつけづらい。
てか、あの設定だとガダルバはもちろんのこと10歳時点で機械化したヴァロワも童貞では……
(マリアの日焼けに引いたの同様、裸や性器も「内臓キモイ」とか考えてたりして)。
じゃあ、マリアたんオナニュSS(サイボーグ二人は今ひとつ理解しない
保守
保守
ここで誰か颯爽とトゥインクル★書いてくれ・・・っ!
保守
元ネタ:高野和「七姫物語」
タイトル:「甘党の彼」
宮姫の役目も終わり、一人物見台に立った私は、ぼんやりと景色を眺めていた。
さやさやと優しい風が心地よく髪を揺らし、空にはお日様がぽかぽか、なんだか眠ってしまいそう。
「見つけた」
不意にかかってきた言葉に、慌てて眠気を振り払う。
いつの間にか、見慣れた灰色の人影が、私の横に立っていた。
「ヒカゲさん」
「ヒカゲ」
ついついさん付けしてしまうのを、ヒカゲさんは諦めずに訂正してくる。
「ヒカゲ、どうしたの?」
言いながら、私はヒカゲさんの手元を見てしまう。
この無口な少年は、ほとんどのことで大人顔負けの活躍をするのだけれど、実はすごく甘党だ。
何かお菓子が手に入ると、しばしば私にお裾分けをしてくれる。
「いや、今日は何も持ってきてない」
「あ、べ、べつに、期待してたわけじゃないから」
自分の意地汚い食欲を見透かされて、顔がかっと熱くなった。
「えっと、じゃ、な、なんの用?」
すると、ヒカゲさんは不意に私の両肩をぐっと掴んできた。
「え?」
首を傾げる間も無く、ヒカゲさんの顔が近づいてきて……。
「んんっ!?」
いきなり、唇を奪われた。
突然の出来事に固まっていると、ぬるっとした温かいものが口の中に入ってくる。
うあ、ヒカゲさんの、舌だ……。
「ん、ん……んんっ……!」
なにもできずに、口の中をなめまわされる。
唇の裏側を、歯の一つ一つを、頬の内側を、ヒカゲさんは丹念に舌先でなぞってくる。
舌を絡められ、唾液まで吸われた。
「んんっ、ん……はぁ……はぁ……あ……」
ようやく解放された時、なぜか私は脚がガクガクして立っているのもやっとだった。
「ヒカゲ……どうして、こんなこと……」
倒れそうになるのを支えてもらいながらそう問いかける。
するとヒカゲさんは、いつもと変わらない表情で答えた。
「甘いってきいたから」
「はい?」
「こうすると甘いって、将軍が女に言ってた。でも大して甘くなかった。もういい」
「…………それだけ?」
「それだけ」
Oノ
ノ\_・'ヽO.
└ _ノ ヽ
〉
「常磐姫直伝姫殿下蹴りぃっ!」(泣)
ちとキャラが変わってます。本スレに誤爆って死ぬほど恥ずかしいね。
>>99 笑わせてくれてありがとう。
カラがそこはかとなくツンデレっぽい感じが微妙な点かな?
でも次回作にも大いに期待します。
とはいえ、エロい想像がし辛い作品だよね、七姫。
原作まだ読んでないけど笑わせて貰ったw
買ってはあるんでそろそろ読むか…
102 :
97:2006/10/27(金) 15:51:17 ID:oJSuZRpJ
>>100 >エロい想像がし辛い作品だよね
そうかな、三つくらいネタのストックがあるけど。(実際に書くかどうかは別として)
竹宮ゆゆこ作品のパロは今まで1作もないんだね。
ぜひ希望したいんだけど、内容的に書きにくいのかな?
確かに見たい。
個人的にはとらドラ!よりも田村くんの方で。
あの独特のノリを再現しにくいのが投稿がない理由だろうかね?
「はっぐしゅん!!」
悪鬼の規格外品でも風邪はひく。
数年ぶりに体調を崩した仁は引き始めの症状を甘く見積もって、結果として
悪化させてしまった。高熱を発し、仕事もできずに臥せっているしかない我が身
が歯痒くてならない。持てる気力・体力・技能でもって即座にねじ伏せられない
敵など、仁にとってはこの《地獄》で違法行為を犯す魔法使いよりも遥かに
タチの悪い相手だ。
ピピッと体温計の電子音が鳴る。
数字を見てしまえば余計に萎えるのが自明だったので、付いた汗をウェット
ティッシュで拭うとそのままケースに戻してしまった。ついでに鴨居まで這って
行って、欄間に潜んでいた幼なじみの企ても、ぜえぜえ言いながら処分を済ませる。
体力を底まで使い切って布団に突っ伏すと、口の中がひたすら渇いてねばついた。
顔を押し付けた氷枕から心地よい音が聞こえて、水が欲しくてたまらなくなる。
けれどだるさの極みにあっては枕元に手を伸ばすだけでも億劫だ。
そこへ、
「……武原さん」
十崎家客間の襖がとんとんと叩かれた。
いいよ、とくぐもった声で応じる。
「ヨーグルトを持ってきたんですけど、起きられますか?」
おじやだったら断っていたところだが、水物ならなんとかなるだろう。
頷いて焦点の定まらない目を向けると、きずなが心配そうな表情をほっと和らげる
のが見えた。
それは、魔法で体力を回復させてしまうゲームキャラクターの構造が仁にも理解
できた瞬間だった。
背中に大きなクッションが差しまれる。仁は除菌消臭剤が香る客用布団から、
どうにか半身を起こした。
「あれっ? だめじゃないですか、わたしが見てないのに体温計戻しちゃ。
うわー、さっきより熱い!」
おでこに触れた手のひらから伝わる天国の感触に、仁はしばし浸る。
「その……、ごめん」
「そういうつむじまがり、メイゼルちゃんみたい」
「俺って小学生レベルか?」
忍び笑いしながら、きずながガラスの器を持ち上げる。
「冷たすぎるのはおなかによくないので、ミカンはなまぬるいですよ。
はい、あーん」
もしかすると、仁の容態を見ておじやから急遽方針転換したのかもしれない――
なぜかスプーンではなく、陶器のれんげが目の前に迫ってきた。
仁はきずなに促されるままに口を開く。
照れも恥じらいも、そんなものは後でどんと来やがれと。
主にメイゼルといると陥る非常事態に、いつもより投げやりになりながら、仁は
確かになまぬるいが瑞々しい果物と冷たいプレーンヨーグルトとを含んで、熱い
舌を冷ました。
優しげな垂れ目をさらに垂らしたきずなにその姿を見守られているのが、どうにも
こそばゆい。それは教育書片手に仁が一生を懸けて努力したとしても、メイゼルに
向けてはやれない包容力だ。
小さな少女を挟んできずなに対抗心を燃やすつもりはないが、羨ましくはあった。
「どうかしました?」
首を傾げてきずながたずねる。
「うん。いや、あいつがきずなちゃんに懐くのは時間の問題だったな、って」
「メイゼルちゃん? あはは、わたしじゃ武原さんの万分の一にも及ばないですけどね」
「そんなことないよ。そうだな、百分の一ぐらいには追いついてるだろ」
「わっ、謙遜どころかうぬぼれすぎ! あてられちゃうなあ……はい、これは
いやがらせです」
れんげの上のミカンが増えている。
のろけの罰として雛鳥の境遇に甘んじた後、食後の薬と水で仁の口の中の甘さは
洗い流されてしまった。
*
それからどのくらい経っただろう。
午後を回ってそんなに経っていないはずだから、京香もメイゼルもまだ帰って
来ていない。
……帰って来て、もしもこの状態を見られたら――待つのは破滅に限りなく
近い境遇だろうに、仁は途中で止めようと思わなかった。
熱が下がって持て余したものが、ただきずなにだけ向かうのを、正常な仁ならば
止められたはずだったのに。
けれどそのときの仁は普通の状態ではなくて、きずなは――
「た、たけはらさ」
シーツの上に敷かれた汗取りパッドに、きずなの中から溢れた血と体液が
染みこんでいく。
きずなは拒まなかった。
だが拒まれないことを心のどこかで知っていてラインを踏み越えたからこそ、
仁の罪は殊更に重い。
その罪すらも今はどうでもよかった。
初めての痛みを訴える彼女よりも先に、自分の意識が危うくなる。
「あ! あう! あっ!!」
敷布を握り締め、きずなは一定の間隔で呻いている。
後頭部と肩を支点に腰を引き上げられ激しく揺さぶられている娘は、すべてが
終わってもきっと仁を許すだろう。
咎めるメイゼルの幻が、理性を靄に包んだエゴ剥き出しの頭に警告を発する。
それでも、キャミソールや水着の下で谷間の濃い陰影を刻んでいた乳房が、
その瞬間にも眼前にあるのを無視できない。それは仁の汗に濡れて、ぞっと
するほど旨そうだった。
「好きだ――好きだ、きずなちゃん」
口をついて出る言葉に嘘はなくても、どこまで本気なのか自分でも推し量れない
というのに。
保険。
えげつない。
最低野郎。
浮かぶのは自己を罵倒する単語ばかりだった。
そしてそれは、
「わたし、わたし、も」
きずなの求めに追い払われた。
仁は乾いた唇で瑞々しいふくらみをむさぼる。
きずなの締め付けがまたきつくなり、仁は腰をもっと強くねじ入れる。
「はぅん!!」
「まだ痛いか? ……って、ごめん、痛くないわけ、ないよな……なら」
きずなの辛そうな声に、仁は指を結合部分の上に添えて応える。
「やっ、そ、そこ、だめぇ、さわっちゃ」
閉じていたきずなの目が開いて、すがるように仁を見た。
「どう、して」
「……っ! だ、だって、また、ぁっ」
「うん?」
「こえ、が……おか、おかしい、よぅ……」
挿入前、恥ずかしい声をしぼり尽くされた記憶も新しい場所への愛撫に、
怯えたきずなが逃げ腰になった。
そんなきずなを仁は引き寄せる。吸う対象を胸から唇に移すと、きずなの腕が
仁の背中で滑った。仁は彼女の柔らかい首筋を支え、口を離してきずなの目を見る。
「いいんだ。きずなちゃんのその『変になった声』を俺は聞きたいんだから」
「わ、わたし、やだ……ああんっ、あっ、そこ……やん!!」
仁は指の腹で触れるか触れないかの接触を続けた。
逃げ場を断たれたきずなが尻を浮かせ、滴った愛液の染み込んだパッドにまた沈む。
やがて仁は動きを止めてきずなを見た。今から抜いても、本気で避けたいのなら
手遅れなのだ。
きずなは痛みと快楽がないまぜになった表情で、それでも心得たように目を伏せた。
「いい……です。わたし……もしそうなったら……ちゃんと、自分で。だから」
「……そんなわけ、ないだろ」
きずなのこれからのことを考えなかったわけではない。
が、いつか――もしその結末が待つのなら、望んでもいいか、と手前勝手なことを
願いながら、仁は彼女にすべてをぶつけた。
**
陽も落ちた十崎家のリビングに、いつもとちょっとだけ違う日常が戻っていた。
みんなのおかあさん役のきずなが寝込んでいるのだ。
夕食を終えたメイゼルにさっさと置いてけぼりにされた京香は、豆腐のフルコース
(の残骸)を前に2缶目のビールを開けながら、風呂を借りた仁に絡んでくる。
「仁ー、きずなちゃん、どしたわけー? まさか専属ナースとか言ってあんなことや
こんなことやそんなことまで要求しちゃったんじゃないわよねー?」
“ばっくれ”という、魔炎に消えない魔術を行使する対象としては、鬼の《公館》
事務官は攻略難度が高過ぎる。
……『そんなこと』まではしてないぞ、まだ。
むっとして言い返しそうになったのを抑えられたのは、我ながらえらい。
あとで八咬に自慢してやろうと仁は思った。
「てゆーかなにそれ、今朝見たときにうんうんうなってた病人がお風呂って、
どうなのよ、ホレ。汗を流して全快復う〜!とか言っちゃう?」
眼鏡を外したジト目がわざとらしい。とにかくわざとらしい。
俺のまわりにいるのはどいつもこいつもサディストだ――
仁は頭を抱える。
こうなればもう隠していた反撃の手を出す以外に、生き残る道はなさそうだった。
仁は重い口を開く。
「それよりさ……ちょっといいか」
せいぜいドスをきかせた声を作りながら。
「実は、俺も訊きたいことがあるんだけど」
ひしゃげた機械をテーブルに放り出す。
「――これがなんなのかを、な」
酔っ払いの顔がたちまち引き攣った。
「あ、あは……やっぱバレてた?」
「……」
仁は戸口を塞ぐようにあぐらをかいたまま、腕を組んで親愛なるピーピング・トムを
見据える。
「やややややっだー! かわいいかわいい子分その1だもの、信じてたわよ?
もちろん! ……でもさ、ホラ、理性がぶっ飛んでるときにおいしそうな
赤ずきんちゃんを前にしたらさあ、万一ってことも……なきにしもあらず、
っていうかね。なんと言っても私は年頃の娘を二人も預かる家長だし?
あ、言っとくけどあんたんちには今んとこまだ仕掛けてないわ……よ……」
はっ、と京香が口を塞いだ。
「――そーかそーか。よーし、そんならまずはその信頼とやらについて、とことん
話し合わなきゃならんよな、“京香姉ちゃん”」
幼なじみとの折衝もしくは尋問は、翌朝も仕事が早い彼女が泣きを入れるまで続いた。
モンコレ系ってなかったかな(´・ω・`)
召喚士マリアのを探してるんだが……。
マリアは見た覚えが無いが、その兄貴のエルリクなら保管庫にあるよ。
マリアなら、女モンスター×マリアでレズとか、
短編2巻で薬の効果が切れるのがもう数秒遅く、我に返ってみたら
しっかりキスしていて、うっかりそのままマリアを押し倒すフレイムとか、
長編3巻で毛布で寝ている時に、イオニアに悪戯されるんだけど
マリアに気づかれたくなくて、必死に声を押し殺すアルとか、
妄想だけならいくらでもあるんだが…w
その妄想を是非かたちに(`・ω・´)
かたちにできるだけの技量があるならとっくの昔にやっている。
でもモンコレは原作深読みするだけでかなりエロいと思うんだがどうか。
保守
モンコレはエロいよな。
まぁ需要があることを明示しておけば、いつか職人さんが表れる……と信じている(`・ω・´)
文は書けないことはないんだが、問題は最中なんだよな……_| ̄|〇
>113
絵師がエロイからな。
アスラクラインとか薔薇マリとか超マイナーラノベのSSを捜してるが・・ある?
前スレでも言ったけど二ノ宮君のパロはまだない?
二ノ宮君は無かったような。
寸止めエロな小説だから書きやすいと思うんだけど
本スレもイマイチ盛り上がってないからなあ。
もしも書いてくれる人がいれば、エロ担当はピンクを希望。
二ノ宮君はエロ自体が作品に練りこまれてるから、下手に書くと後々矛盾が生じそうだ(´・ω・`)
後の矛盾など恐れるな! つか、なんだってそうじゃん。
俺は電撃の乃木坂春香のエロSSが読みたいな。
出来れば快楽堕ち系の陵辱。
挿し絵もえろいしね…
誰かアストラル書いてくれないかな……。
乃木坂春香は前スレでSSあったな。
漏れ的にはかなりGJ.。久々にもう1回読んでしまった。
カップリングが特殊だけど、抑えた描写なので各自脳内変換でok。
>121
お兄ちゃんどいて!! そのアマ殺せない
こうですか、わかりません!!
>>119 横レスれ悪いんだけど。
「矛盾を恐れる」つうよりも、原作とのかみ合いが悪くて、
書いてる途中で、自分のSSが許せなくなってくるというのは、
あるような希ガス。
少なくとも、俺の場合、そういった理由で、
中断作品絶賛量産中なのだが。
そこで夢落ちですよ。
原作にはなさそうな事を平然と書いてのける。
そこに痺れ、憧れるのです。
冗談はさておき、それがパロの醍醐味なわけで。
少なくとも過疎スレでは124の作品を渇望しているはず。
勇気をもって投下しる!
供給の多い人気スレでは、原作との不整合は叩かれがちだから
気をつけたほうがいいけどねー。
>>53の保守ネタが、
>>58さんのレスから、
SSになりました。・・・てゆうか、書くの遅すぎ・・・
でもって、書いてるうちに、元ネタがシルバーウィング
からシルフィナイトへと変貌しました。・・・あれ?
と、いうわけで、「ルーンブレイダー」の神野淳一の
デビュー作、「シルフィナイト」のSSです。
むー、マジで知ってる人、居るかな?
史実の、英国本土防空戦(バトル オブ ブリテン)を、
ファンタジーに絡めているという、
いまいち読者を選びそうなライトノベル。
「シルバーウィング」は、その続編です。
続編つうか、時系列は同時期で、
世界観共有の別パーティの話みたいな。
長さは、およそ12レスです。
鬱展開、寝取られ、非エロパート長杉、原作引用過多、
とかなんとか、いろいろあるので、
属性違いの方とかは、スルー願います。
あぼん指定は、タイトル「シルフィナイト外伝」
でお願いします。
「ジーン、こちらライム。1時方向に双発機1機です」
長かった戦争も、もうそろそろ終わりが感じられてきた。
それなのに、帝国の夜間爆撃は、激しさを増してきた。
戦況が不利な帝国軍は、非公式な停戦交渉をより有利に
するために、激しい攻勢に出ているのかもしれない。
そういう推測があることを、ブリーフィングの席で、
隊長のシルベール大尉から教えられた。
「ライム、ジーン。深追いするな。護衛を探せ」
戦況の推移につれて、第113中隊の装備も変わっていた。
あの鈍重な単発複座のモーニングスターは、
引揚げられてしまった。
代わりに配属されたのは、単発単座のゼフュロスだった。
今は、単発単座の高速戦闘機グリフォンに乗っている。
「ジーン、ライム。護衛なし。他に敵機はいません」
今のところ、夜間爆撃機も、迎え撃つ夜間戦闘機も、
単機行動が原則だった。
昼間でも、編隊飛行には一定の技量が要求される。
視界が大幅に制限される夜間なら、なおさらのこと。
「攻撃を許可する。ライム、気をつけろ」
私達が、距離をとっているとはいえ、
夜間飛行で2機編隊を組んでいられるのは、
私のデ・ダナーンとしての能力と、
ジーンのパイロットとしてのスキルがあるからだ。
私の風追いの力は、索敵にも役立った。
「了解」
帝国も、私たちの王国も、夜間編隊飛行を研究していた。
護衛戦闘機が待ち受けている可能性は、常にあった。
でも私は、スロットルを開き、排気炎をきらめかせ、
敵の爆撃機に向けて突進していった。
彼等の進入を許せば、工場に、都市に、
爆弾を落とされてしまう。
敵機の後方につけ、息を止めたまま接近していく。
ぎりぎりまで距離を詰め、引き金にあてた指を
押し込もうとした瞬間、敵機は急激な機動をかけ、
照準器の外へ飛び出していった。
・・・気付かれた!
「ライム!逃げろ!後ろ!」
ジーンの声で、無線機が叫ぶ。
その瞬間、自分が罠にはまった事に気付く。
爆撃機の後方上空、必要以上の距離と高度差をとって、
護衛機がついてきていたのに違いない。
私の機の排気炎を見つけた護衛機のパイロットが、
爆撃機に警告を発したのだ。
敵の護衛機が、高度差を生かした急降下の高速で、
自分を照準器に納めているのが、痛いぐらいに分った。
だけど、加速していた私の機は、充分な運動性を
発揮できないでいた。
のろのろと向きを変える自分の機の動きに、
死の予感と恐怖を感じた時、私の後ろで爆発が起こった。
「ジーン!」
首をひねって振り向いた先には、
空中で発生した爆発が見えていた。
私が回避する前に、射点につこうとしていた敵機に、
ジーンの機が体当たりをかけたのだ。
目で見ずとも、起こった事を風が教えてくれた。
それでも、自分の目で見なくては、気が済まなかった。
爆発の脇を駆け抜けるようにして、もう一機の護衛機が
接近してくるのが見えた。
「ジーンッ!」
再び叫びながら、私は思い切り操縦桿を手前に引きつつ、
右側に押さえ付けた。
機速が下がって、運動性が回復した私の機体は、
ロール(錐揉みのような動作)をうちながら、
宙返りに入った。
まっすぐに宙返りをすると、旋回半径が大きくなり、
減速の度合いも大きい。
ロールをかけることで、旋回半径を小さく収め、
スピードと時間のロスを抑えることができる。
宙返りを終えたとき、残った護衛戦闘機は、
私の機を見失っていたようだった。
私の居た位置を追越し、こちらに背を向けて飛んでいる。
涙で、照準器が歪んで見えるので、
何度も瞬きしながら、距離を詰める。
「ジーンを返せぇ!」
叫びながら、機銃の引き金を押し込んだ。
燃料に引火したのか、敵機はあっけなく炎を吹いた。
その炎を見たらしい、更に前方を行く敵爆撃機が、
速度を上げて、脱出を図る。
乱れた風と、うっすらと輝く排気炎が、
私に敵の在り処を教えてくれた。
私は、嗚咽を堪えようともせず、敵機を追尾した。
居場所の分った、鈍重、低速な爆撃機は脆い。
悲しみにまかせて、機銃を放ち、敵機を撃墜した。
敵機も、ジーンもいなくなってしまい、
一人ぼっちになった空中で、大声で泣き続けていた。
必死に呼びかけるメアリー少尉の無線に気付いたのは、
それから、しばらく後のことだった。
潮の香りと、海鳥の鳴き声に揺り起こされ、
悪夢から覚めると、私はベイフェンの街の上空にいた。
未だ夜明け前の空のもと、私は風と一体になって、
この港町の上空を漂っていた。
漁師の人々の朝は早い。
この時間でも、港の漁船が動いている気配があった。
そういえば、確かこの街には、かつての上官だった
シルベール大尉の実家があったはず。
そう思って、軽く伸ばした思念が、
道沿いの小さなレストランを捉えた。
安らかな、眠りの気配が感じられた。
中の人々は、まだ目覚めていないようだ。
だが、そこにはシルベール大尉は居ない。
彼は、だいぶ前にこの世を去り、あのきれいだった
奥さんと共に、海を望む墓地に眠っているのだった。
前の戦争、あの第二次機械化大戦が終わった後、
空軍も解散するかと思うほどの勢いで、縮小された。
シルベール大尉も、戦争が終わると、空軍を去り、
あのレストラン、タンポポ亭の主人に
おさまってしまった。
退役した時は、隊長ももう少佐になっていただろうか。
タンポポ亭を訪ねると、奥さんのミリアと共に、
いつも上機嫌で出迎えてくれた。
「いつも叱られているんだ。
軍に残っていた方が良かったかなぁ」
「そうなのよ。この間も、お皿を割ってくれちゃって」
そんな事を言いあいながらも、彼らの交わす視線は、
柔らかな暖かさに満ちたものだった。
引退の時に、別れを惜しむ部下たちが開いたお別れ
パーティでは、タンポポ亭の宣伝ばかりしてたっけ。
本土を守り抜いた、武勲輝く夜間戦闘機隊の指揮官
だなんて、とても、そんな感じじゃなかったな。
経歴も功績も申し分なく、望めばそのまま軍に残って
昇進もできた筈なのに。
そういえば、ジーンが、生前に教えてくれた事があった。
私が第113中隊に配属される二日前、中隊が参加した
昼間戦闘で、9機中7機の損失を出したこと。
そして、数多くの部下や戦友が、命を失ったこと。
任務や戦闘、死の危険や恐怖にすら怯む人ではないが、
その体験は、彼の中の何かを変えてしまったのだ、と。
ジーンの事を思い浮かべたので、風が動き始めた。
私は、デ・ダーナ・ラーシャ・シルフィ、風のエルフ。
私が願えば、想いのままに風は舞う。
風と一体となって、私はホーリーヒルを目指した。
そこには、小奇麗な家々が立ち並ぶ住宅街に囲まれる
ようにして、小さな学校があった。
この学校の校庭から、飛行機が飛び立っていたと
聞いても、素直に納得できる人は居ないだろう。
飛行機の離陸なんて出来そうもない広さだ。
上空を、円を描いて飛びながら、私は学校を見下ろした。
当時の校庭は、回りの牧草地に直接つながっていた。
本来の学校の敷地を越えて、滑走路が延びていたのだ。
懐かしい影が見えたような気がして、目を凝らすと、
校舎の脇の立木の枝で、シーツを被ったような
オバケさんが、大きな口をあけて眠っているのが見えた。
戦争中と変わらない姿を目にすると、
さまざまな想い出が湧き上がってきた。
私の戦争時代の想い出は、全てジーンに繋がっていた。
そして、全ての後悔も、そこにあった。
なぜ、あの時、我を忘れて戦闘にふけらずに、風の女神、
ラシャ様にジーンの救命を乞わなかったのか?
なぜ、血と復讐を求める代わりに、
生命と愛情を求めなかったのか?
自分を責める想いの痛みに、思わず目を閉じた。
(そのように、己を責め苛むものではない)
ふと、耳元に、ラシャ様の声が聞こえたような気がした。
その瞬間、風の匂いが変わった。
驚いて目を開けると、景色が一変していた。
住宅街は牧草地に、校舎は素朴な木造になっていた。
明かりは見えないが、人々が息を潜めるようにしながら、
立ち働いている気配が感じられる。
ここは、戦争中のホーリーヒル基地・・・
敵機を求め、一晩に何度も出撃を繰り返した中の、
夜明け前の最後の出撃から、戦闘機が戻ってくるのを
待っているところ。
私は、引き寄せられるように、校舎に向かった。
整備員たちは、味方の機体が損傷して戻ってくる場合に
備え、固唾を呑んで待機していた。
作戦室では、無線機の前で、目を閉じ、両手を組んで
隊員の無事を祈る、メアリー少尉が居た。
いつしか、私は音楽室へと向かっていた。
音楽室は、思い出のままの佇まいを見せていた。
ジーンの使っていたコットンベッド、
私が寝室にしていた準備室に通じるドア、
奏でる人の居なくなったピアノ・・・
私は、ここで暮らし、戦い、そして、
デ・ダナーンとして開眼したのだ。
懐かしさがこみ上げてくるままに、立ち尽くしていた。
・・・ごとり
背後で、いきなり生じた物音に、息を呑んで振り返った。
そこには、ジーンが居た。
くすぶり、あちこちが破け、焼け焦げた飛行服をまとい、
ささくれたヘルメットをかぶったジーンが、
そこに立っていた。
砕けたゴーグルの破片が顔面に刺さり、
どす黒い血がこびり付く様に、固まっていた。
「ジーン!」
思わず呼びかけた私の声に、ジーンは訝しげに答えた。
「ライム?ライムなのか?」
駆け寄ろうとした私を、ジーンは制した。
「だめだ!ライム!ここに来ちゃいけない!」
彼の仕草は危なげで、どうやら目が見えていないようだ。
彼の姿を仔細に見直してみると、ゴーグルの破片が
彼の両目を潰しているのが分った。
なんてこと!
私を必死に現界に押し戻そうとするジーンに抗いつつ、
彼に治癒術を施した。
そして、目に見えてジーンの様子が回復するにつれて、
私も冷静さを取り戻した。
そして、このまま、視力が回復してしまうと、今の私の
姿を見られてしまうことに、今更ながら気がついた。
あせって治癒術をかけたのが裏目に出て、
ジーンは今にも目を開きそうだ。
ジーンが生きた人間の身体を持たないからといって、
中途半端な施術で放置するわけには行かない。
「お願いです。目を、開かないでいてください」
両手で治癒の印を結んでいるので、流れる涙を拭う事も
できないまま、ジーンに語りかけた。
「あなたが、帝国の戦闘機に体当たりしてから、
しばらく後に戦争は終わりました。
それから、長い、本当に長い歳月が過ぎました」
落ち着いてきたのか、ジーンも黙って聞いている。
私なんかより、ずっと年上で大人に見えていたジーンが、
自分の曾孫かと思うような年恰好に見えるとは。
時の流れの残酷さに、思わず声が詰まる。
「どうか、お願いです。
傷が癒えたら、今の私を見ないままに
冥界へ旅立ってください。
私も、現界で過ごせる時間は残りわずかのようです。
縁があれば、あちらでまた、
共に過ごせる時を持てるでしょう。
だから、だから、今は、目を開かずに旅立って・・・」
そこまで話すと、私は、両手で顔を覆い、
その場に座り込んで、大声で泣き出してしまった。
どれほどの間、泣き続けていたのだろう?
ふと気がつくと、私は暖かさに包まれていた。
はっとして、顔を上げると、私はジーンに
肩を抱かれていた。
「あ、あぁ、見ないでと言ったのに・・・」
言葉もままならない程うろたえる私に、
ジーンは優しく微笑みかけた。
「何を言ってるんだい?ライム?」
彼は、私たちの姿が映りこんだ、窓ガラスを指差した。
つられるように、私もそこを見た。
ジーンの脇で、戦時飛行制服(ウォーサービスドレス)に
身を包んだ、どこかで見覚えのあるような娘が、
きょとんとした表情で、こちらを見返していた。
驚いて、思わず口許に手をやると、ガラスに映りこんだ
娘も同じ仕草をした。
それから、自分の両手を見た。
十九の頃の、つややかな手が、そこにあった。
最後に、隣に座るジーンを見た。
「ライム、良かった、無事だったんだ」
「・・・ジーン・・・」
私は、彼の名を呼ぶのが精一杯だった。
それ以上口を利くことも出来ないままに、
彼に両手でしがみついていた。
彼は、優しく抱き返してくれた。
さっきまで泣いていたばかりだと言うのに、
私の両目からは、また泪が溢れ出していた。
ジーンと再開できた喜びがあった。
若さを取り戻した嬉しさもあった。
だけど、彼の居ないところで、彼の知らない人生を
過ごしてしまったという、辛さもあった。
彼のことだけを胸に抱き、一人で生き抜くべきでは
なかったか、という後悔もあった。
「・・・ジーン、ごめんなさい・・・」
泣きながら許しを乞おうとする私を、
彼は唇を重ね合わせてさえぎった。
目を見開いて、固まってしまった私に、
彼は優しく語りかけてくれた。
「謝らなくてもいいんだ。ライム。
謝らなくちゃならないのは、僕のほうだ。
君の事を最後まで守りきれなかった」
ジーンがそれだけ話すと、私たちは再び抱きしめあった。
気持ちが落ち着いてきた私は、ジーンの身体が
未だ癒えきっていないことに気付く余裕を取り戻した。
「ジーン、コットンベッドに横になってください。
治癒の術をかけさせてください」
小さく頷いて立ち上がり、ベッドまで歩こうとする
ジーンに肩を貸した。
大きな動作をすると、節々が激しく痛むようだ。
ジーンの枕元に立ち、術をかけようとする時に、
ふと、思い出してしまった。
十九の頃の私には、治癒術は未だ使えなかったはず。
今の私に、ジーンを癒す事が出来るのだろうか?
首を振って、弱気な想いを振り払い、施術に専念した。
幸い、魔術と魔力は失っていなかったようだ。
確かな手ごたえと共に、ジーンの回復が感じられた。
「気分はどうですか?痛くないですか?」
「ああ、生まれ変わったようだよ」
「何か欲しいものとか、ありますか?」
深く考えずに習慣的に聞いてしまってから、後悔した。
ここは、病院でも診療所でも無い。
何か欲しいものがあったとしても、何も無い場所なのだ。
だが、ジーンは私が予想もしていなかった事を言った。
私の顔を見据え、軽くはにかんだ表情で、
「ライム、君が欲しい」と言ったのだ。
私は、驚いて息を呑み、そして、尋ねた。
「私で、いいのですか?」
「君でなければ、駄目なんだ。もしかして、嫌かな?」
少し気弱そうに聞き返すジーンに、
首を横に振って見せながら、私は答えた。
「服を脱ぐ間、こちらを見ないで下さい」
まずジーンが飛行服を脱ぐのを手伝い、その後、
自分の着衣を脱ぎ去った。
おずおずとジーンの隣に身を横たえた。
一人用のコットンベッドなので、自然と二人の身体は、
密に触れ合った。
その感覚に、おののく様な恐れさえ感じてしまう。
「ありがとう、嬉しいよ」
優しく語り掛けてくれたジーンの声に、安堵を感じた。
そのまま、顔を寄せ合い、唇を重ねあった。
ジーンの手が、私の背中に回される。
その感触に、小さく声をたててしまい、思わず開いた
私の口に、ジーンが舌を差し入れてきた。
わずかな躊躇いの後に、彼の舌を受け入れ、
自分の舌を重ねた。
暖かく、柔らかな刺激に、官能がくすぐられる。
その間にも、ジーンの手は私の背中を弄りつづけていた。
少しずつ身体をずらしながら、仰向けの姿勢をとった。
汗ばんで、互いの肌の滑りが良くなっていたことが、
姿勢を変えるのを助けてくれた。
ジーンは、覆いかぶさるようにしながら、
頭の位置を変え、私の胸を口に含んだ。
「あんっ」
電気が走ったかのような感覚に、思わず声をあげる。
唇と舌で私の乳首を弄ぶジーンの頭を、
両手で抱きかかえた。
彼の存在を確かめるように、髪の毛に指を通しながら、
彼の頭を触っていると、ジーンが、私の足に手をかけた。
手触りを味わうように撫で付けながら、
じわじわと位置を変えてくる。
何か考える前に、反射的に両足を閉ざしてしまう。
そんな私を、焦らすかのように、ジーンの手は、
太ももから背中、お尻へと動き続けた。
もっと触って欲しいのか、もう止めて欲しいのか、
自分でも訳が分らないままに、はしたない喘ぎを
口から漏らしそうになるのを、必死に耐える。
その間にもジーンの手は、お腹からおへその辺りへ、
そして、股間へと移動していた。
閉じた両足の狭間に、ジーンの指が伸びてくる。
我慢しきれずに声を上げてしまい、同時に彼の手を
受け入れるように足を開いてしまった。
ジーンはゆっくりと私の入り口をまさぐった。
快感に翻弄されながら、軽く腰を浮かし、
彼の指の動きを受け入れていた。
「んっ、あんっ!」
彼の指先の動きに、軽く達してしまった私は、
小さな悲鳴をあげて、のけぞった。
ジーンは、私の胸から上げた顔を寄せて、
「大丈夫か?」と、優しく問いかけてくれた。
「はい」
小さく答えた私は、彼の背中に手を回して抱きしめた。
そして、そのまま手の位置を下げていき、
彼の腰の辺りで手を前に回し、そこにあった彼自身を
両手で包み込んだ。
「はうっ」
敏感な部分が、直に私と触れ合う感覚に、ジーンは
切なげな息を吐いた。
自分の行為が、彼に満足と快楽をもたらしたことを、
嬉しく感じながら、固く熱いそこを、愛撫した。
熱い息を堪えながら、ジーンは再び私の唇を求めて、
顔を寄せてきた。
私は、小さく口を開いたまま、彼の口付けを受け入れた。
彼の舌が、私の口の中に入り込んできた。
互いの唾液が混ざり合うのを感じながら、私の舌を
絡め合わせた。
ジーンは、しばらく接していた口を話すと、
私の耳元に寄せて、「いいか?」とだけ聞いてきた。
その返事を、口に出して答える事に、なぜか恥ずかしさ
をおぼえた私は、黙ったまま小さく頷いた。
そして、両手の中のものを、ゆっくりと自分の入り口に
いざなった。
「つぅっ!」
入り口にあてがっただけなのに、ジーンのその部分の
熱さを感じて、思わず声を上げてしまった。
「大丈夫か?」
心配そうに訪ねてくれるジーンに、再び頷いて見せた。
ジーンも、私のことを気遣いながらも、もう自分自身を
抑えきれずにいる様子だ。
彼が、ゆっくりと私の中へ押し入ってくるのが分った。
身体の中に、杭を打ち込まれるような痛みと異物感、
そして、ジーンを受け入れているという悦びと快感、
そういった、相反する強烈な感情に揺さぶられながら、
私は、目を閉じたまま、身動きも出来ずにいた。
ジーンは、快感に押し流されそうになるのを、
かろうじてこらえつつ、乱暴に動かないように、
気をつけてくれていた。
やがて、彼の動きが止まった。
奥まで行き着いたのだろうか。
自分の中にある、熱く大きなジーンのその部分の形が
はっきりと分った。
目を開くと、ジーンが私の顔を覗き込んでいた。
湧き上がる興奮に耐えながら、私のことを気遣って
くれているのが分る。
と同時に、言葉がなくても、彼が動きたがっている事も、
理解できた。
私が黙ったまま、微かに頷くと、ジーンも頷き返した。
始めは、おずおずとした調子で、そして、だんだんと
力強く、彼が私の中を動き始めた。
身体の中をかき乱されるような感覚に、我を忘れて、
声を上げてしまった。
彼の背中に腕を回し、必死に抱きしめた。
ジーンは、相変わらず私の中を行き来している。
彼が身体を引く時、そのまま私の中にある彼の一部が、
引き抜かれて、この行為が終わってしまうんじゃないか
そんな恐れにも似た感情で、気持ちが満たされた。
それに耐えかねて、自分の足までも彼の腰に巻きつけ、
全身で彼にしがみついていた。
彼の動きに激しく揺さぶられながら、彼の存在を
全身で感じていた。
はしたない喘ぎが出そうになるのを、かろうじて
抑えながら、自分の中と外にあるジーンの身体を
しっかりと手放すまいとしていた。
そうしているうち、ジーンの動きにもリズムが出てきた。
激しい動きと、より緩やかな動き、そんな波を何度か
繰り返すようになった。
彼の動きのリズムが切り替わる度に、
私は性感に翻弄されていた。
やがて、彼が、ふっと、激しい動きを止めた。
不安に駆られた私は、目を開き、彼の顔を覗き込んだ。
動き始めた時と同じように、彼は黙ったまま尋ねた。
「このまま、最後までいってもいいか?」と。
私は、答える代わりに、全身で彼のことを抱きしめた。
彼は、私の答えを待っていたかのように、
一層激しく身体を動かした。
これまでと、比べ物にならないほどの快感が、
押し寄せてきた。
私は、何度か、気を失いそうになりながら、
彼に縋りつき続けた。
でも、もう我慢の限界が近づいた事を感じた私は、
思わず叫んだ。
「ジーン!きて!」
答えるように、彼も私の名を呼んだ。
「ライム!」
頭の中が真っ白になるような、激しい快感が押し寄せた
後、薄らいでいく意識の中で、ジーンががっくりと
力を落とし、私に身体を預けてくるのが分った。
私は、快楽の余韻に身を任せながら、幸せな気分で
無意識の底に沈んでいった。
どれくらいの時間、眠り込んでいたのか、
私たちは同時に我に帰った。
「ライム、ありがとう」
ジーンは、はにかんだ、まるで少年のような笑顔で
私に礼を言った。
「お礼なんか、言わないで下さい」
私が拗ねた口調で言い返すと、一瞬、沈黙が二人を覆い、
それから、笑いあって口付けを交わした。
「さて、と、僕はどうすればいいんだろう?」
我に帰ったジーンが、所在無さげな表情で聞いてきた。
「どうすれば、冥界に行けるんだろう?」
「私についてきて下さい」
きっぱりと、私は答えた。
「私は、戦乙女。戦士の魂を天に導く死神の巫女です。
いまから、貴方と現界を離れ、冥界に向かいます」
その言葉の意味に気がついたジーンが、
血相を変えて反対する。
「だめだ!君は未だ生きているんだろう?」
少し躊躇ったあとに、言葉を付け加える。
「・・・ 君には ・・・ 家族が、居るんだろう?」
「いーえっ!私、決めました。
もう、絶対に貴方から離れません!
それに、現界の私は、自分で言うのもなんですけど、
何時お迎えが来てもおかしくないお婆さんなんですっ!
朝になって、魂が身体を離れていても、
誰も驚いたりはしませんっ!」
興奮が収まった私は、落ち着いた声で付け加えた。
「それに私の現界での時間は、たった今、
尽きてしまいました。」
そう言うと同時に、私の背中が、熱く輝き始めた。
光の中で、まるで鳥のような羽根が広がっていった。
ジーンは、呆気にとられて私のことを見ている。
現界に囚われた私の身体が滅び、もともとの私の身体に、
羽根を持ち、自由に空駆けるデ・ダナーンの身体に
戻りつつあるのだった。
そして、私の羽根が発する光を浴びた室内は、
急速に色と形を失っていった。
室内だけでは無かった。木造の校舎も、滑走路も
作戦室も、整備員も、皆、融けるように消えていった。
ジーンが自爆して果てたその時から、時の狭間の牢獄と
なっていたかつてのホーリーヒル基地は、数十年ぶりの
夜明けを迎えて、その存在を終えつつあったのだ。
私は、ジーンを迎え入れるように、両手を開いた。
全てを理解したらしいジーンは、
涼しげな笑みを浮かべ、私のことを抱きしめた。
私は、彼のことをしっかりと抱き返すと、
取り戻した羽根を羽ばたかせ、天空へと飛び立った。
それが私たちが、現界で行った最後のことだった。
***
校舎脇の立木の、具合のいい枝の上でまどろんでいた
ゴーストは、日の出と同時に辺りを満たした閃光で
目を覚ました。
驚いて、目をこすりながら見回すと、校舎から一本の
光の矢とも見えるものが、ものすごい速度で上空に
駆け上っていくのが見えた。
冥界の住民でもある彼は、それが長い年月の間、
果たされる事の無かった願いの成就の徴だと知った。
なんだか嬉しくなって、走り抜ける光を、手を振って
見送ろうとしたゴーストは、ふと、動きを止めて、
持ち上げた右手の肘を大きく曲げ、右手の先を
目尻に沿わせる、敬礼の動作で見送ることにした。
かつて、戦争があり、ここが空軍基地であった頃、
ここに居た若者たちが交わしていた、
その動作で見送る事が、なぜだか、
とても相応しいことに思えたのだった。
王国最高齢の魔術師が死去したとの報は、王国の政財界
に、それなりの衝撃をもって受け止められた。
国王自らが主催する葬儀が営まれ、諸外国、今は友邦と
なったかつての帝国からも、高名な魔術師・学者たちが、
弔意をあらわすために駆けつけた。
数こそ少ないものの、自国のある種の人々よりも、
かつての帝国などから訪れた人々のほうが、
よほど率直に弔意を示していたのは、
皮肉というべきだったろう。
ライムの王国内での立場や地位といったものは、
自国内にこそ、敵といえる存在を作り出していた。
だが、彼女の亡骸に最後の別れを済ませた人々は、
立場の違いを超え、一様に驚くことになった。
「宿敵と看做していた人物の死に顔を拝んでやろう」
などという心根の人物でさえ、
ライムの表情を見るや涙を流した。
彼女は、まさしく慈母の笑みとでも表現すべき、
優しげな微笑を湛えて、この世を旅立っていったのだ。
ある者は、その笑みに術力高い魔術師の力量を見取り、
またある者は、人間性の深さを感じ取った。
葬儀に参列した、高齢の者たちは、自分もあのような
表情で最後の時を迎えたいと、心底から願った。
だが、そのような人々を、一歩引いた場所から
見ている女性が居た。
隔世遺伝で、デ・ダナーンの力と藍の瞳を受け継いだ
ライムの孫娘だった。
孫娘とは言え、年恰好が変わらないようにも見える
自分の娘に手を焼く、母親となってはいたのだが。
彼女は、祖母の顔を一目見るや、その表情が慈母の
優しさを示すものではない事を、看破していた。
あれは、愛する男性の許へと駈けつける、
乙女の悦びの表情だ。
そして、祖母がそのような表情を見せる相手とは、
早くにこの世を去っていた祖父ではないだろう、
ということまで、察していた。
戦争中に祖母の身代わりとなって、命を落としたという、
祖母の上官でもあった戦闘機パイロット、
戦争の話をほとんどしなかった祖母が、一度だけ
聞かせてくれた事を、彼女は思い浮かべていた。
だが、彼女は聡明な女性であったので、
自分が思いついた事共を、他の人に話すような真似は、
一切しなかった。
〜 シルフィナイト外伝 了 〜
ここまでです。
読んでくれた人は、ごくろうさま。
いろいろと、アレな部分があることは、
書いてる私も、よっく分ってるので、
なんていうか、広い心で許してくだちい。
おっす、オラ
>>58。
>>53=127、おめえすげー奴だな。オラ感動したぞ。
2→3でいきなりキングクリムゾン発動&ジーン死んでるwでちょっとビックリしたが、
よもや本当にシルフィナイトのエロパロが書かれるとは思ってもみなかったんでそれだけでもう十分だわ。
ともあれ乙。
同人誌の中身を見れるサイトでエンハウ見つけたんだが
なぜ表紙にハルヒ?
田村くんのエロパロってないかな?
ラノベでは一番好きな作品なんだが。
>>141 読んでくれて、ありがとう。
>2→3でいきなりキングクリムゾン発動&ジーン死んでるw
このSSは、長さの割りに、唐突な場面転換が多いので、
読む人に余計な負担を強いる話だったかもしれません。
なんつうか、エロSSって、難しいっす・・・
田村くんもとらドラも、竹宮ゆゆこ作品のエロパロって今まで一つも出てないよね。
電撃では人気あるほうの作家だと思うけど、やっぱりエロは書きにくいんだろうか?
狼と香辛料は需要あるだろうか…。
Tの、ホロがメディオ商会に捕まった辺りので一筆出来そうなんだが。
いじめられるホロは嫌だなぁ。
ホロとロレンスで甘いのが見たい。ホロは攻める側でしょ。
最初は攻めてたけどいつの間にか受けに
ベッドの上で孤独感を思い出したりで切なくなって甘えるホロとかが見たい。
ふむふむ…把握。
なら、甘めな和姦ネタで行くとしますか…。
オーフェンのアザリーとかダブルブリッドの優樹さんがバックで犯される話キボン
お久しぶり。
で、また書き上がってるやつ投下しようと思うんだけど、何個か有るんだ。
それ全部連続投下すんのはどうかと思うんだけど…どうかな?
とりあえず明日1個投下しま。
>>122 そういう風に書いてるからな。
解釈の仕方は自由にやってくれ。
「あー。だるー…」
俺は今風邪をひいていた。
身体全体が熱を帯び、全身が激しく痛んだ。
「春香に会いたいなぁ…」
春香には風邪である事を告げてあり、伝染す可能性が有るから来るなと言っておいたが…。
実際会えないとなると凄く淋しくなった。
気が弱くなってるのは風邪の所為だけでは無いだろう。
春香が恋しくて仕方がなかった。
会えないと思うと余計切なくなる。
『ピンポーン』
不意にインターホンが鳴った。
……。
まさかな。
とりあえず無視する。
身体がダルくて動く気にすらなれなかった。
『ピンポーン』
再度インターホンが鳴る。
……。
「やっぱりそうかな…?」
誰に聞いてんだ?俺。
意味のわからない自問自答をしていると鍵を開ける音がした。
…やっぱり…。
動くのもダルいが仕方なく這って部屋を出る。
玄関には春香が居た。
春香には自由に来て入っていいと言って合い鍵を渡してあった。
が、律儀にインターホンを鳴らすあたり春香らしいというか。
地べたに這いつくばる俺を見て春香が「大丈夫ですか?」と近寄ってきて俺を抱き起こす。
「…来ちゃダメだって言ったろ…」
「あ…、ごめんなさい…。でもあなたの事が心配で…」
春香が少し申し訳なさそうに俯く。
(やっぱり春香は春香だな)
「でも…来てくれた事は凄く嬉しいよ」
春香の顔がぱぁっと明るくなる。
まるで太陽の様だ。
「と、とりあえずお布団に入りましょうっ」
と、嬉しそうに俺を部屋へ運び込む。
「…サンキュ、春香…」
「いえ。これくらいどうって事無いです」
言ってえへへと微笑む。
「あ。ちょっとどこかお部屋を貸していただけませんか?」
「ん…?良いけど…どしたの?」
「着替えをしたくて…」
ああ、なるほど。
「じゃあどこでも好きなとこ使って良いよ…。どうせまだ誰も帰ってこないし」
「わ、わかりました。じゃあ着替えてきますね」
春香は少し戸惑って部屋を出ていった。
とそこで少し疑問がよぎる。
(着替え…?)
今の春香の服は制服だった。帰りにも当然それを着て帰るのだろう。
だとしたら何に着替えると…。
(まさか…、また秋穂さんの差し金か…?)
そして10分後。
俺の予想と全く違わぬ姿で春香が戻ってきた。
タイトな白いワンピースに白いナースキャップ。ご丁寧に白いタイツまで穿いている。
その豊かで艶やかな髪は後頭部でまとめてあり、扇情的な美しいうなじが露わにされている。
どう見てもその姿はナースにしか見えなかった。
恐る恐る春香に聞いてみる。
「春香…。その格好は?」
「あ、はい。お母様が病気の殿方の看病をするときはこの服を着るものだと…」
…病人興奮させてどうする。まったく、秋穂さんらしい。
「…すごく似合うよ…」
「あ、ありがとうございますっ」
実際春香には何を着させても似合いそうな気がする。
でも今の弱った思考にこの姿は最高の清涼剤となった。
と春香が何やらメモのようなものを読んでいる。
春香はその内容を見るや、荷物の中から体温計を取り出し…俺の上に跨った。
そのまま四つん這いの形で俺に体温計を向けて、
「そ、それでは…お熱を計ります…です」などと言う。
頭が痛い。二つの意味で。
「…春香。…メモ見せて」
「えっ」
「さっき見てた秋穂さんからのメモ」
「よくお母様のってわかりますね」
「…まぁね」
春香から手渡されたそのメモには、それはもう口には出せないような物凄い事まで書いてあった。
「はぁ…」
自然と溜め息が漏れる。
春香が天然なのを良いことに凄い事やらせるな。あの人。
「…熱は自分で計るよ。あ、洗面器の氷水換えてきてもらえるかな」
「あっ、はい!わかりました!」
とてとてと春香が部屋を出ていく。
俺は体温計を左脇に挟んで一人呟いた。
「はぁ…。大分頭に血が登ったな…」
間違いなく興奮していた。そりゃあの扇情的な格好であんな事されりゃあ仕方ないけど…。
「春香のうなじ…」
思い出して赤くなる。あのうなじにキスしたい…。
(な、何考えてんだ、俺)
「お、お待たせしましたっ」
春香が洗面器を手に戻ってくる。
俺の額に乗っかっているタオルを取り、氷水に浸して冷やしてくれる。
「あ、ありがと…」
「いえ、あなたの為ですから。あなたのお役に立ちたいんです」
そう言ってタオルを額に乗せてくれた。
「…春香っていつも優しいけど…。今日は余計に優しさが身に染みるな…。
よく白衣の天使なんて言うけど、本当に天使みたいだ」
ちょっとおどけて言ってみせると
「…私が優しくするのは…あなただけです…」
「あ…。…うん、ずっと…俺にだけ優しくしていて欲しい。
ずっと、俺だけの天使でいて欲しいな…」
言ってて恥ずかしい。今更言う必要も無いであろう事だけに余計恥ずかしい。
……。
………。
二人の間にしばしの沈黙。
お互いに口には出さないが、すっかりピンク色のムードが出来上がっていた。
と、横になっている俺の顔に、春香がそっと口を近づけてきた。
「は…、春香…」
「…はい…」
「風邪…伝染っちゃうよ…」
「あなたになら…伝染されてもいいです…」
そのまま口づけを交わす。
風邪をひいている事などお構いなしにお互いを貪り合う。
お互いにスイッチが入ってしまった。ここまできたらもう止まらない。
春香の体を抱くように手をまわした時に首に手が触れた。
(あ…、うなじ…)
春香を抱き起こして、春香の背後に回る。そして露出されたうなじにキスをした。
「ん…っ」
慣れない場所に口づけをされたからか、春香が色っぽい声を上げた。
春香の反応に嬉しくなり、数回に渡ってキスをして、首に舌を這わせる。
その度に春香が熱の籠もった声で喘ぐのが堪らなかった。
調子に乗ってさらに続けようとして…倒れた。
「あ…れ…?」
体に力が入らない。起き上がる事すらままならない状態。
「だ、大丈夫ですかっ?」
春香が慌てて聞いてくる。
「ここまで酷かったとは…」
体に力が入らないので全く動けない。が、下のモノは全く衰える素振りを見せなかった。
(このまま終わったら生殺しだよ…)
などと考えていると、春香が俺の体を起こして布団に寝かしつけた。
「このままじゃ辛いですよね…?今日は私が気持ち良くさせてあげます…」
言って春香がパジャマのズボンを下着ごと下ろしてモノを取り出す。
「は、春香っ!?」
「私が最後までしてあげますから…」
そう言って俺のモノにしゃぶりつく。
春香は俺の気持ち良くなれるポイントを熟知してる。
春香が俺のモノを刺激する度に、これ以上無いほどの快感が押し寄せた。
「あっ…春香…。イイ…っ」
「んっ…ちゅ…、じゃあ…これはどうですか…?」
春香が胸元をはだけさせて、形の良い胸を露わにさせる。
そして俺のモノをその形の良い双丘で挟み込んだ。
「ぅ…わ…」
春香の柔らかくて弾力の有る胸が360°全方位からモノを圧迫した。
そのまま胸でモノを上下に擦る。胸の間にモノが埋まったり出たりして相当卑猥だ。
同時に下腹部に乳首が触れる感触に激しく興奮する。
乳首の触れたところだけ胸が触れたのと違う感触で、また違う気持ち良さがあった。
「どう…ですか…?私のおっぱい…気持ち良いですか…?」
「う…、うん…。おっぱいも乳首も気持ち良くて…もう…ヤバい…」
恥ずかしい事にもう限界が近づいてきていた。
今にも弾けそうだった。
「じゃあ…私のココに白いお薬を注射して下さい…」
言って春香がタイツと下着を脱ぐ。
その仕草にさえ上品さ、気品が漂う。さすがは春香だ。
そんな事を考えていると春香が俺の上に跨った。
「…お薬いっぱい出して下さいね」
「いや…、薬が必要なのは春香じゃなくて俺なんだけど…」
「予防薬です」
言ってる事がムチャクチャだ。
だが春香が望むなら俺にそれを拒む権利は無い。されるがままに春香に犯される。
…どっちみち動けないけど。
春香がソコにモノをあてがいながらゆっくりと腰を沈める。
「うわ…」
「んっ…あなたのお注射…気持ちいいです…っ」
春香の腰が沈むと同時に、俺のモノが春香の中に沈んでいく。
秘唇を巻き込むように春香の中にモノが入っていく様はとても卑猥で。
その光景に興奮した俺は春香の中で精を吐き出していた。
「あぅ…、中にお薬いっぱいです…」
「ごめん…その…春香が…」
卑猥だったからイったなどとは口が裂けても言えない。何て言おう。
すると春香が俺の唇に人差し指を当て、「わかってます」と言った。
「…まだいけますよね…?」
未だ鎮まらない俺のモノに刺激を与えながら春香が呟く。
「今度は…私もイかせて下さい…」
「は、はい…」
何で敬語やねん。
自分で自分にツッコミを入れつつ、力の入らない体を頑張って少し動かす。
「あ、ダメです…。私が全部してあげますから…」
言って俺を押さえつけて春香が動き始める。
「ん…。もっと奥までお薬が届くように…お注射でかき混ぜないとですね…」
…だからそういう事言うの反則だよ…。
が、頭の中では春香の言った事を想像してしまう。
春香の子宮に満たされた精子が卵管口から卵管膨大部を通って卵子に…。
……。
恥ずかし過ぎる…。
春香から見た俺の顔は真っ赤になっているだろう。
気を取り直して目の前の春香に意識を集中する。
俺のモノが春香の中を激しく出入りし、それと同時に春香の豊かな乳房が激しく揺れる。
秘唇が捲れ上がっては戻されてを繰り返す。
奥にモノが当たる度に春香が快楽に激しい喘ぎを漏らす。
……。
隊長!逃げ場がありません!
…だから隊長って誰だよ。
妄想も現実も俺の興奮を休ませてはくれなかった。
そしてその興奮によって俺の絶頂も近づいていた。
「あぁっ!気持ちっ、いいですっ!ああああっ!」
春香も自分の激しい行為に興奮しているのか、顔を真っ赤にして絶頂へと登り詰めていっている。
「は、はる…か…。ま…た…出る…っ」
「あっ、お願いしますっ!あなたのお薬っ、私の奥にっ!あぁぁっ!」
「うっ…くっ、春香っ!イクっ…!」
「ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
春香の一際大きな声とともに。俺と春香は深い微睡みの中へと落ちていった――。
エピローグ
「なんでだ…」
次の日。俺はすっかり良くなっていつもの春香の送り迎えに来ていた。
昨日の行為で汗をかいて十分に熱を発散したのが良かったのだろう。
春香に感謝だ。
「なんで…」
昨日あれだけの事をしたから春香に風邪が伝染ってしまってはいないかと心配もあった。
というか絶対に伝染っているだろうと思っていた。
まぁそうなったらそうなったでお医者さんごっこをして俺が看病をしよう、などと思っていたのだ。が。
「なんで伝染ってないんだ…」
「はい?」
春香はいつもと何ら変わらぬ素振りで家から出てきた。
病気をしてる風も無く、至って健康体である事を見せつけてくれる。
(あー、そういや春香が怪我とか病気とかしてるの見た事無いな)
時に色々なモノにぶつかったりとか、時に突然の激しい雨に二人して打たれながら帰った事も有る。
だがこの乃木坂春香という女性は一度たりとて怪我や病気をした事が無いのだ。
遺伝子レベルから抗体とかそういうのが違うんじゃないのかとすら思えてくる。
「春香が風邪引いてたらお医者さんごっこでもやろうかと思ってたんだけどな…」
と残念そうに言ってみる。
「あ…、そういう事ですか」
春香がやっとわかったという感じで言ってきた。そして
「でしたら…健康診断ごっこにしませんか?」
ものすごい事を口走る。
「…それも…いいな」
何言ってる、俺。
だが春香はそんな俺の反応に対して
「私のこと、隅から隅まで調べて下さいね」
などと言ってくる。
今日も楽しい1日になりそうだ。
そう思いながら、俺は春香と一緒に居られる幸せを噛み締めた――。
END
ほい。つーことで投下完了。
春香とのいちゃいちゃ看病プレイ。
これ書いたのいつだっけなぁ。確か5月とかそのくらいか…?
まぁ投下しないでいたら本編5巻の二番煎じみたいになっちゃいましたが。
他に書いてたのも微妙に内容が本編に似てたり似てなかったり。
でも雄策さんの邪魔にはならなかったんで良かったかな。
とりあえずあと2つは在るんで、希望が在ればすぐにでも投下します。
いきなり連投もちょっと気まずいんで。
あと1回目のレスの時間違って名前をタイトルにし忘れたのと、
文字数を読み誤って、まだ余裕あんのに投下してしまった事を深くお詫び致しますorz
あと二つも見たいです。すぐ投下してください
微妙^^
他のスレには乃木坂春香のは存在してないから是非見たいです
コテ名が痛いブログの人のHNと同じな気がするんだけど、本人なのかな…
>>169 そっちは知らんが、本スレ(ライトノベル板の五十嵐雄策スレ)で「俺の嫁」
発言を名無しで繰り返す人と同じなのは確かみたい。痛いのはどちらも同じ。
>>170 同じ奴っぽいな。新スレ
>>7のブログなんだが。
何も知らずに絵師の日記コメントから飛んでってげんなりした…。
とりあえず希望があるようなので投下しま。
>>167 すみません。
>>169=171
だから注意しておいたじゃん。気分を(ryって。
閉じた瞼越しに微かに光を感じる。
窓から降り注ぐ陽光が新しい朝の訪れを告げていた。
わずかに瞼を開いて光に目を細める。
「…眩しい」
思わず呟いた。思考と視覚を光の刺激から慣れさせてゆっくりと覚醒させてゆく。
と、そこで2つの違和感に気付く。
一つは昨日一緒に寝ていた人物が居ない事。
もう一つは鼻空をくすぐる良い香り。
すぐに料理の匂いだとわかった。
覚醒したばかりの思考で推理した結果、導き出された答えは一つだった。
ゆっくりと起き上がり下着とズボンだけ穿いてキッチンへと向かう。
そこには予想通りの人物が居た。
乃木坂春香。世界に名だたるスーパーお嬢様。
あらゆる分野で発揮されるその才能は料理に於いても惜しみなく発揮され、
その腕前はプロ並み…いや、プロ以上だ。
俺はそんな彼女と付き合っている。
その原因には春香の趣味が多大に関係していたりもするのだが…。
でもやっぱりお互いに好き合っているというのが一番の理由だった。
そんな彼女が今キッチンで、恐らく俺の為であろう朝食を作ってくれている。
とても嬉しい事だと思う。
愛する恋人が作ってくれた料理を食べる事ができる。
とても幸せな事だと思う。が。
俺は春香の姿を見止めるなりその思考活動を停止し、その場に棒立ちになった。
何故なら彼女の今の格好はエプロンがただ一枚のみ。
それ以外の衣服は一切その身に纏っていなかった。
(は…っ、裸エプロン…ッ!?)
ドリーム・オブ・ドリームス。男…いや漢の永遠の夢がそこに存在していた。
白く美しい肌が陽光に照らされ、きめ細かな産毛がキラキラと光を反射して輝いている。
華奢な肩や腕、腰や背中。美しく扇情的な脚。どれもがこの世の全てを凌駕する美しさだった。
形の良い美しいお尻は動く度にぷるぷると震えて、自らの弾力で自己を主張している。
(春香のおしり…春香のおしり…春香のおしり…)
脳内がアブナい感じになったところで春香がこちらに気付いた。
「あっ、おはようございます」
「ほえっ!?あ、ああ、えっと…、うん、お、おはよう」
春香の言葉で我に帰りかろうじて挨拶を交わす。
「あの…そ、その格好は…?」
恐る恐る尋ねてみる。
「あっ、…えっと、昨日あのまま寝ちゃったので、起きたら裸のままでして…」
そりゃそうだろう。俺だって起きたら裸だったし。ていうか裸で抱き合って寝てたからな。
「…それでですね、朝起きたら着る服が無かったもので…」
あー。そういえば。
そもそも春香がウチに泊まったのは昨日の急な雨が原因で、服は濡れててまだ乾いてないんだった。
…下着は愛撫したりしてる間に汚しちゃったし。だが…。
「それで…裸エプロン…?」
春香が顔を赤らめ、恥ずかしそうにこくんと頷く。
「…それに…あなたが喜んでくれるかと思ったので…」
いつも思う。これはワザとやってるんじゃないかと。
俺が喜ぶ言葉を的確に言ってくるし…。
……。
…いや、春香は素だな。
「あ、あのっ、あと少しで朝食ができますんで少し待っていて下さいっ」
話題を切り替えようとしたのか少し慌ててそう言う。
(ってもなぁ…)
下半身がすっかり元気になってしまって仕方がない。
(ここは一つ…)
後ろから春香にそっと近付き、そのままエプロン越しに胸を鷲掴みにする。
「ひゃうっ!」
春香がビクッと反応する。
「あっ、あのっ…今お料理作ってますので…」
「春香がこんなエッチな格好してるから収まりつかなくなっちゃった…」
言ってエプロン越しに乳首を指で転がしてみる。
「んんっ」
春香が敏感に反応する。乳首を弄ると春香が気持ちよさそうに喘ぐ。それが激しく興奮を誘って堪らなかった。
エプロンの両脇から手を入れて直接胸を揉みしだく。
「んっ、ふぁっ、んんっ」
春香の気持ちよさそうな声が俺を捕らえて離さない。
もっと気持ち良くしてあげようと更に激しく揉んでみる。
揉む度に手の中で形を変えるふくよかなおっぱいが気持ちいい。
鮮やかな桃色の乳首への愛撫も忘れない。
乳首の先端を時に優しく、時には激しく擦る。
「ふぁっ…!気持ち…良い…っ」
その刺激に耐えかねて、春香が甘い喘ぎを漏らす。
もうそろそろかな?と思い股間に手を滑らせると、そこはもう大洪水になっていた。
「これ…俺が来る前から…?」
「だ、だって…恥ずかしくて…」
「恥ずかしくて…興奮して濡れちゃったんだ?」
「い、言わないで下さい…」
春香が顔を真っ赤にして目の端に涙を浮かべつつ答える。
「ごめん」
長いキスを交わし続きを始める。
春香にキッチンに座ってもらい脚を広げる。
びしょ濡れになったソコはとても魅惑的で、俺は引き寄せられるかのようにソコにむしゃぶりついた。
春香から溢れ出す蜜を啜るように味わう。
「あ、ん…。音…たてないで、下さい…。…恥ずかしい、です…っ」
「だって、春香のスープが美味しすぎて…ついつい音を立てちゃうよ」
「…今日のあなた…すごくえっちです…」
「むっ。失礼な」
ふと側に在った食材が目に入った。
ソーセージ。恐らく調理の途中だったのだろう。
「…そういう事を言う悪いコにはお仕置きをしないとな」
言ってソーセージを1本手に取る。
そして春香の濡れそぼった秘裂に押し当てた。
「えっ?あっ!だ、ダメですっ、そんなの入れちゃ…!」
言う春香を無視してソーセージをぐりぐりと捻りながらねじ込んでいく。
「あっ、だっ、め…っ」
愛液にまみれたソーセージを春香の秘所に出し入れする。
(…というか春香のソコからソーセージが伸びているってのはエロいね!)
などと考えていると、「あ、ふ…っ。た、食べ物で遊んじゃ…ダメです…」と春香が言う。
……。確かに。
でもここで止めるのも何か物足りないよなぁ。
「遊んでるんじゃないよ。春香のエッチなおツユで味付けをしてるんだ」
「そ、それならもっと普通に料理しましょうよぉ…」
春香が困ったように言う。「あ。それとも春香は俺のソーセージの方が良いのかな?」
下ネタかよ。しかもこんなベタベタなネタで…。ちょっと滑ったか?
が、春香は実にマジメに、
「あ…、はい…。下のお口であなたのソーセージ食べたいです…」
…まさか春香が乗ってくるとは思わなかった。
その意外な状況に黙っていると、
「あ、あの…私何か変なことを言いましたか…?」
と不安そうに見つめてくる。
「いや…、春香が下ネタに乗ってくるとは思わなかったから、面食らったというか…」
天下の乃木坂家のお嬢様が下ネタとは誰も考えもしまい。
「でも俺以外の前でやっちゃダメだよ?」
「あ、はい。それは大丈夫です」
「ん。その言葉を聞いて安心したよ。
さて、それじゃあ…」
そう言って春香をキッチンから下ろし、キッチンに掴まるように後ろを向いてもらう。
「あ、あの…」
「ん?」
「こ、この姿勢でするんですか…?」
つまる話立ちバックというやつである。
「うん♪正常位よりも奥まで入って気持ちいいらしいよ?」
「で、でも…」
春香はまだ何か言いたげだ。
「…顔が見えないです…」
「え?」
「後ろからだと顔が見えないですから…前がいいです…」
その言葉が嬉しかった。俺の顔を見ていたいという春香の気持ちが嬉しかった。
「春香…」
俺はそっと春香に囁きかけた。
「ものは試しに1回やってみようよ」
「えっ」
「ではさっそく」
抗議の視線を浮かべる春香を余所に、春香の秘所にモノをあてがう。
「も、もう…」
呆れたような、それでいて期待を含んだ声で春香が呟く。
春香が受け入れてくれた事を確認し、安心して挿入しはじめる。
「ぁ…んっ」
さっきまでの行為ですっかり準備ができていたおかげで、
いきなりの挿入でもすんなりと入ってくれた。
相変わらず締め付けがキツいのは変わりなかったが。
「春香…どう?」
「ん…わかりません…。でも…いつもと違う所に当たって…気持ちいいかもです…」
「動いても平気?」
「はい…、大丈夫です…」
春香の確認を取ってからピストン運動を開始する。
「あっ、んんっ、あ、あっ!」
春香の気持ちよさそうな喘ぎが響き渡る。
「あっ、い、いつもと!違う所に当たって、気持ちいいです…っ!」
嬉しくなってもう少し過激なプレイもしてみる。
春香の左足を抱え上げ、片足で立つような体勢で春香を突き上げる。「ひゃっ、あっ、あ、いいっ、ですっ。気持ちいいですっ!!」
そこで俺はさらにアホな事を考えた。
いや、何であんなことしようと思ったのかね。
そのおかげであんな目に遭うとはこの時は夢にも思わなかったが。
春香の膣内を突き上げていたモノを引き抜く。
一瞬春香が何だかわからないといった感じにこっちを見つめてきた。
しかもどことなく残念そうというか物足りなさそうな顔で。
そんな春香を余所に俺は春香のもう一つの穴にモノをあてがう。
「えっ!?」
そりゃ流石に驚くよなぁ。だってお尻の穴に挿入れようとしてるんだもん。
「あ…あの…。そんなところに挿入れるんですか…?」
「春香のおしりがあまりにも可愛すぎてこっちもしてみたくなっちゃった。それじゃ早速」
春香の菊座にあてがったものを挿入していく。
「あっ!まっ、待ってくださ…ひゃうっ!」
できるだけ刺激を与えないようにゆっくりと進めていく。
やがてモノが全部飲み込まれると、物凄い締め付けが襲ってきた。
「う…。春香…痛く無い…?」
「それは…大丈夫です、けど…変な感じです…」
やっぱり慣れない事に多少の抵抗は在るようだ。
「動くよ」
「あっ、ひゃう!」
春香は初めての肛姦に既に快感を覚えているようだった。
「あっ!!いいです、おしり、気持ちいいですっ!!あぁっ、気持ちいいっ!!」
春香のその言葉にさらに激しくペースを上げる。
それに触発され、春香の締め付けもさらにキツくなっていく。
「うぁ…春香、締め付けすぎ…。もう出そう…っ!」
「えっ!?あ、おっ、おしりで出しちゃダメ…ですっ!お股に…あぁぁっ!!」
高まってゆく射精欲に、絶頂へと上り詰めていく。
「春香…っ、出るッ…!!」
「あぁっ、だっ、ダメです…。おしりはダメぇぇぇぇっ!!」
「うぁあ…ッ!!」
俺は春香の肛内で大量の精液を撒き散らした。
それと同時に春香の体がオーガズムに激しく跳ねた。
そのまま二人で気だるい解放感に包まれながらその場に崩れ落ちたのだった。
■エピローグ
「…………」
「本っ当にごめんっ!!」
少しの後。俺はぷぅっと風船のように頬を膨らませ不満を露わにする春香に、土下座で平謝りしていた。
(あぁ。男の土下座って安いなぁ)
昔マンガで「男の土下座は安くない」とか言っていたが、好きな女の子の為ならこんなに簡単にできるとは…。
「本当にごめん!春香のお尻に欲情しちゃってつい…」
「…別におしりでしたのはイヤじゃないです…。気持ち良かったですし…」
「え?じゃあ…」
「おしりじゃなくてお股に出して欲しかったです…。赤ちゃんできるかもしれません…」
あー…。なるほど…。
「それだったらこれからもできるさ。
言ったろ。俺も春香との赤ちゃん楽しみだって。」
ていうか昨日(しつこいようだが春香は泊まり)あれだけ膣内出ししてあれじゃ不満か…。
「じゃあ…今からして下さい。」
「え?」
マ、マジで…!?
昨日からさっきまでで5回はやってるんだけど…?
「赤ちゃんできるまで頑張って下さいね…?」
「えっあっその…今からですか…?」
「今からです」
…こうしてまた俺の長い1日が始まろうとしていた――。
余談であるが、この後春香の満足がいくまで搾り取られたことは言うまでもあるまい。
END
はい。投下完了。
ラブラブ裸エプロン&初めての肛姦。
これも確かナースプレイと同じ時期に書いてたはず。
そのあと電子書籍の直読みのネタが裸エプロンだったことにorzになる。
二番煎j(ry
あと他に書いてたのは、誕生日用に投下しようとしてた2人っきりの誕生日篇、
普通にラブラブあまあまなラブラブ篇、
違う流れでの住友先輩との百合篇。
あとはクリスマス篇かな。
ていうか本編とネタが被り過ぎ。
看病の時とかこっちでやってたのと同じような事を本編でやっちゃうんだもん。
とりあえず他のは後で投下しま。
ていうか春香スレ立てた方がいい気がしてきた。
つまんね 氏ね アゲんな
>>172 スレに書かれる前に絵師のブログから飛んだんだよ。
注意書きのいるような物をあんな場所に貼るな
>>181 この人に人並みの気配りなんて求めても無駄。五十嵐スレでも住人が何度も
コテ付けろと忠告しても知らん振り。流石コテの元ネタが仮面ライダーカブト
だけあって俺様正義全開。
>>181 それこそ自己責任でしょ。
俺は見られても困らないし、楽しめる人だけに見てもらえればいい。
そういう意味で貼ってるたけだし。
注意書きにしたって、そういうのがイヤな人は見ない方がいいんじゃない?
って意味だから、既に見てたとか文句言われる筋合いも無いし。
ネットのリンクなんてそんなもんだろ?
全部一気に投下してください
('A`)
186 :
122:2006/12/12(火) 23:28:47 ID:CmxA+zf4
>155-164
>173-178
ちょwwwwww乃木坂春香wwwテラGJwww
うはwwww他にも書いてるってwktk
スレ立ててくるお
「メイベルさん?何してるんだ?」
「あ、ナバルさん。これはホシュの魔法よ。
こうやって、ホシュをしておけば、スレがダットの闇に堕ちずに済むの」
「はぁ?」
「神聖暦1999年の2ちゃんねる開闢以来、数多くのスレが建てられてきたわ。
でも、誰もが何の断りも無くスレを建てられるという自由度が、
過疎スレの大量発生という暗黒面を生んだの。
その事情は、この板がびいびいえすぴんくに移行しても変わらないわ。
それでウンエーの神官が、アッシュクの秘儀を行って、
伸びてないスレを、ダットの闇に葬るのよね。
そうでもしないと、スレが乱立しすぎて、収拾がつかなくなっちゃうから。
ダットとは、黒丸のしるしを持たないと入れない、それはそれは恐ろしい所よ。
そこに堕とされたスレは、普通の方法ではもう二度と目にすることは出来ないの。
この間までは、ニクチャンの賢者が救済処置をとっていたんだけど・・・」
「ちょ、ちょっと待ってくれ・・・」
ホシュの魔法をかけていたメイベルは、解説モードに入ってしまった。
たじろぐナバルを尻目に、上に向けた右手の人差し指をくるくる回しながら、
絶好調で話し続けるメイベルを止められる者など、この世には存在しない。
「 ・・・ ま、ホシュとやらができたんなら、いいとするか ・・・ 」
腹を決めてメイベルの解説に付き合うしか、ナバルに残された道はないのだった。
され竜のバロメロオ×14歳ウフクスキボン
狼と香辛料期待アゲ
『空の中』大人組。
読みたい人がいるとはあまり思えないが、短編があまりにツボだったので書いてみる。
SS書くのは初めてなので稚拙さには目をつぶってください。
Warning! Warning!
情緒もへったくれもなくいきなりアレなシーンです。
何度目かのデートでそういう場所にようやく連れ込んだというシチュエーションでひとつ。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
軽く啄むようにキスをしてから、再び唇を重ねて今度はそっと舌を絡ませる。
一瞬びくっとしたものの、おずおずと不器用に応じてくれる彼女が愛しい。
思わずくすりと笑うとすぐさま離れて睨みつけられた。
「何がおかしいんだ!」
一見怒っているようで、だけど瞳が不安げに揺れる。
何か変なことをしてしまっただろうか──そんな事を考えているのがダイレクトに伝わって来た。
「おかしくないよ。ただ可愛いなーなんて、思っただけ」
言いながら頭をなでると、いつも通り下向きにそっぽを向いてしまう。耳まで真っ赤なのが
さらに可愛い。
「ほらほら、拗ねないの」
やや強引に自分の方を向かせ、唇を重ねてそのまま彼女をベッドに横たえた。
「……た、かみ……!」
慌てたように見上げてくる光稀さんは敢えて無視。そのまま覆い被さるようにして耳を
甘噛みする。
「……んっ…!」
「光稀さん、耳弱いよね」
反応して可愛い声を出す彼女に、わざとそんな事を言ってみる。
「ばっ…馬鹿!」
真っ赤になって今更抵抗を始める光稀さん。だけどいくら鍛え方が違う自衛官と言えど、
この体勢から脱出するのは困難だろう。
あっさりと片手で彼女の抵抗を封じて、もう片方の手で彼女の服を脱がしにかかる。
スーツの上着のボタンを外したところで一旦手を止め、
「どうする?」
と訊いてみた。
「何がだ」
あっさり抵抗を封じられたせいなのか、不貞腐れたように光稀さん。
「いや、ほんとに嫌なら今回は諦めようかなーなんて。こんな事で嫌われるのも切ないし」
言うとちょっと困ったような表情で逡巡し、
「……嫌……じゃない……ただその、心の準備と言うものが……」
そう言う彼女の唇に軽く指で触れる。
「そ。良かった」
口では諦めようとか言ったものの、正直止まる自信はなかったから。
安心したところで、にこりと笑いかけて軽くキス。
そのまま首筋、鎖骨とキスをしながら移動しつつ、ブラウスのボタンを外した。
色白の肌に似合う白いブラとそれに包まれた形の良い胸。
ブラを外して直接触れる。堪らないくらい柔らかくて気持ち良い。
「んっ……た、高巳…なんか手慣れていないか? お前」
「そんな事ありませんって。そんなに経験豊富ってワケでもないし」
そう答えつつ、綺麗なピンク色の頂点の片方を口に含み、もう片方は指で軽く嬲る。
「ん……んんっ…!」
目をつぶりながら、いやいやするように体を捩る。
「ん…はっ…ぁ……」
段々と彼女の息が荒くなり瞑った目の縁には涙が滲む。
もう抵抗もないので、空いた手で今度はベルトを外し、スラックスを脱がすと、ブラとお揃いの
シンプルな白い下着。
一旦胸への愛撫を止めて段々下にキスをしていく。細っそりした腰に手を回して臍のあたりに
跡をつけながら、彼女を見下ろした。
「光稀さんて、腰細いよね。乱暴に扱ったら折れちゃいそう」
「戦闘機のGにだって耐えられるのに、お前の力如きで折れるか! というかひとの裸を
じろじろ見るな馬鹿者!」
率直な感想を述べたら怒られた。
まあ、こういう気が強い所がまた堪らなく可愛いのだが。
「はいはい」
苦笑気味に言いながらご機嫌を取るように唇を重ね、深く口付ける。
「…ん…ぅ…んっ」
キスをしながら一方の手で胸への愛撫を再開し、もう片方は布越しに彼女の秘所を探る。
「……っ…た、かみ…!」
瞬間、びくりと光稀さんの体が震えた。
半ば無意識に逃れようとする彼女の腰を掴み、下着を脱がした。
そのまま茂みの奥の秘所に指を進めると、じんわりと濡れ始めている。
「た…かみ…やだ……」
「ちょっと我慢してね。ちゃんと解しておかないと君が後で辛いから、ね」
宥めるようにきつく閉じられたままの瞼にキスをすると、光稀さんがこくりと頷いた。
それを確認してから再び指で愛撫を再開。
そっと筋にそって指を這わせ、何度かなぞった後に一番敏感な部分を刺激する。
「…ん…っ」
途端に彼女の体が震え、手でシーツを握り締めた。
必死に耐えている彼女が可愛らしくて、我ながらどうかと思うが、ついついからかって
しまいたくなる。
「光稀さん、我慢しないで声出して良いよ」
耳元で囁いてみた。
「うるさいっ! とっとと終わらせろこの変態!!」
予想通り噛み付くように怒鳴られたが、やや上気した顔に涙が滲んだ瞳で睨み付けられても
怖くない。
それどころかそう言うところがまた可愛くて、男心を煽るということは、多分──いや絶対に
分かってないんだろうなと思う。
「はいはい」
軽く答えながら、指では愛撫を続けた。
彼女の息がどんどん荒くなるに従って、秘所も潤ってくる。
十分に濡れてきているのを確認してから、優しく指を差し入れた。
「あっ…」
目を伏せてなされるがままになっていた光稀さんが不安そうにこちらをみるが、
敢えてなんにも反応せずに続行。
差し入れた人差し指を軽く動かす。彼女の中は狭くて熱い。やはりと言うか何と言うか、
初めてか。まあ、男っ気もなさそうだったし、さもありなんといったところだろうか。
そうこうしているうちに彼女がだいぶ解れて来た。
頃合を見計らって指の数を二本に増やす。
「あっ…ん…!」
堪え切れなくなったかのような光稀さんの喘ぎ声。
「ぁ…はぁっ…」
声が高くなるに従い秘所はさらに熱く潤っていく。
もうそろそろ、か。
指を抜いて改めて光稀さんを見た。
肩で息をして、堅く閉じた瞼の端に涙が滲んでいる。
上気した白い肌に赤く残るキスマークがこれまた男心を煽る。ま、付けたの俺だけど。
「光稀さん、大丈夫?」
一応声を掛けてみるが反応はない。というか反応する余裕が無いと言った方が正しいか。
もう一度軽くキスをして、耳元に囁く。
「いい?」
短く尋ねると、光稀さんは瞳を閉じたまま頷いた。
「ダメそうだったら言ってね」
言いながら彼女の足を開き、己を宛行う。一瞬怯えるように震える光稀さんに最後の確認。
「いくよ?」
と、再び彼女が頷く。
+++++++++++++++++++++++++++++++
とりあえず途中まで。なるべく早く続き持ってきます。
というか、緊張するねー。緊張しすぎて前の名前入れんの忘れたよ。
なんども長すぎるって怒られるし。
>>192 元ネタ分からないがGJ。
……このスレがイマイチ伸びないのって、ジャンルが幅広過ぎて特定の話題で盛り上がるってことが少ないせいかもな。
実家から発掘したハイランディアを読んでるうちリョウ×ハイネとか妄想したが誰か知ってるのかコレ。
マイナーなのをリクエストしてみてもスルーされるのがオチだから仕方ない。
有川浩乙!
197 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:10:09 ID:Ku9OKReo
でぃ・えっち・えぃ物はないのか?
198 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:58:14 ID:8KnOXcQx
誰かさよならトロイメライで書く猛者はいないのか?
あれは結構ネタが豊富だと思うんだが……
元の原作自体がエロ全面に出たりエロゲチックだと、かえってエロパロって書きにくいんだよな。
年末のコミケでさよならトロイメライエロ同人見たぞ漫画になってたけど
kwsk
文学少女はないのかなぁ?
報われなさそうなななせ×心葉とか遠子先輩x心葉とか
美羽x心葉...は怖いから良いや。
遠子先輩は官能小説を食べるとほろ酔い加減になるんですよ! とかアホ全開の電波受信した
心葉にエロい文を書けと迫る遠子先輩とか
「乙女の憧れ、それは甘い甘い口づけよ! うっとりするようなキスシーンを書くのよ!」
「過去の体験を総動員するの! まさか、彼女がいたのに経験ナシってわけじゃないでしょう?」
うーん、これ以上思いつかない
どーせエロパロなんだからもう一段進めて、遠子先輩はえっちぃテキストを食すと、
そのまま快感を感じるとかいうのは?
部室に行く。すると「ロリータ」だの「痴人の愛」だのを読んで(食して)いて、
上気した表情を浮かべ息を荒げる遠子先輩がいた。
そして出される三題噺の御題はどこか淫靡な代物ばかり。遠子先輩の
吐息に導かれるように、思わず書いた文章。いつもならただのおやつ。
だけども今日は違う。遠子先輩はそれを一口、一口と口に含む度、
声を――喘ぎを漏らす。これは食事と言うよりは食餌。
半開きの唇に、原稿用紙を口に運ぶ。僅かに唾液が垂れる。
快楽に火照った身体を醒ますためか、はだけられた胸元、捲れたスカート。
ブラの向こうに見える突起は硬く張りつめ、スカートの奥、
体育座りの太ももの間から滴る液体が、流れ落ちた。
悦楽にぼやけた瞳、惚けたような表情は不思議な色香を漂わせる。
――けれども物語は終わりを迎える。50分での即興劇を
遠子先輩は全て飲み込む。最後の一文を、まるで口に含んだ
モノを嚥下するみたいに、嘗め回して、ゴクリと。
……筋だけ考えて軽めにでっち上げたが微妙っぽい。
悪くない
が、わざと軽めのエロにしたほうが”文学少女”っぽい希ガス
遠子先輩がエロ描写のページを食べて
「大人の味ね……ひっく」
とか頬赤らめつつ言ってくれたら美しいかな、とか思った
そして投げっぱなしだスマソ
みんな上品だな。
俺なんて、心葉が先輩のないチチを執拗になぶって先輩をいぢめる
妄想をしていたんだが...あ、あれ?これだと先輩x心葉にならん...orz
>>205 >が、わざと軽めのエロにしたほうが”文学少女”っぽい希ガス
そこの所はよく分かるんだけれど……。
結局のところ「エロ」と「パロ」をどう組み合わせるかになる気がする。
二つの配合比はある種永遠とも言えるテーマだろうし。
あと、思いっきり言い訳になると「〜愚者」を入手しそこねているので
遠子先輩のキャラ描写に趨る自信が持てなかったのと。敗因はそこか。
>>203 むしろアルコールの味を求めて、心葉に酒を呑ませて感想文を書かせるとか。
それを読んで遠子先輩も酔っぱらうとか。
>>206 心葉にそんな甲斐性があるかなぁ。
あと、遠子先輩の場合、胸だけとかそんなんどころか、
「読むだけ」で達せそうなわけで。
そういう要素は大事にしたい気がする。
>>208 文字を通じたコミュニケーションだけで、指も触れ合わせずに!?
フェティッシュ過ぎる……ハァハァ
>あと、思いっきり言い訳になると「〜愚者」を入手しそこねているので
もったいないなぁ。2巻まで読んで面白いと思っているのなら、
早急に入手を勧めるよ。
>>208 甲斐性というか、心葉くんは先輩のないムネに異常なこだわりを
持っていたから、
>>206もありな感じがするけど。
>>209 文字フェチと書くと変な感じがするw
>>210 心葉が遠子先輩の薄っぺらな胸に対して変質的な愛情を抱いている
ことは否定しないんだけど……。
どうしても心葉が主導権を持つのが想像できないな。
いざというとき遠子先輩に、
「もっとムードを大事に! 女の子の身も心も蕩けさせるような、
そんな愛の囁きをしなきゃ駄目! 照れて恥ずかしがっていたら
王子様失格よ」
とか言われたとして、野獣となって襲いかかるとは思えなくて、
ますます照れた挙げ句、ポツポツと言の葉を口にするんじゃないかと。
そんな印象があったり。
や、三巻入手できていないので読んだら変わるかも。
連休、県庁所在地まで出ようかと思っていたけど吹雪いてきたなぁ。
>>151さんの狼と香辛料を去年から待ち続けている俺。
>>204 そこまでのエロはないがハーレクインには少しエロがあるよなあ。
そこは遠子先輩的にどうなんだろ?
シルバーなんか漫画しか読んでないが軽い調教ものといってもいい気がする
それを言い出すとシェイクスピアにしても「ロミオとジュリエット」あたりは
原著に近い訳ほど、かなり下ネタの入った冗句が多いし。
「お気に召すまま」の解説に、当時イギリスの戯曲は男性のみで演じられ、
男装の麗人ロザリンドを更に美少年が演じていた、なんてことが書かれて
いたら、文字通り「後味が微妙」になりそうだし。
ていうか>204では避けているけれど「じゃじゃ馬ならし」なんてある種
「〜幽霊」な一面もあるともいえる。極論だが。
「遠野物語」は近代になってから編纂されたため、民度が劣ると見なされた性的
シンボルを奉るものなんかは除かれているわけだけれども、欧州なんかの
童話を編纂したもの――グリム童話とか、それも初期の場合はエロ本なわけで。
暴論すると、所詮文学なんて色恋沙汰、行為とは切り離せない、などと。
「源氏物語」でも、更に遡って、神話・伝承の類にしても。
このスレ読んでいたら、
遠子先輩のあの長い髪を片方だけ(これ重要)解いて、白いベットの上に
広げさせたい。先輩の顔を上気させ、その瞳を潤ませ、内なる悦楽に
蕩けた様な表情をさせたいのに。
そこに至るまるでが妄想できないorz
216 :
213:2007/01/08(月) 23:14:12 ID:r7BLJgTK
>>214 それはそうかもしれんが遠子先輩はまだシェイクスピアについて話題にしたことは無かったからさ。源氏もグリム童話も。
遠子先輩が確実に読んだ事あるものから、ということで書いて見た。
ハーレクイン、遠野物語とかは自分から話題にしてたけど。
そもそも戯曲はOKなんだろうか?
>>216 や、シェイクスピアに関しては「〜道化」で、好きな人を訊ねられたとき、
好きな作家としてあげていなかったかな?
童話にしても初めて心葉に三題噺を書かせるときの説明で、
詩とか童話なんかでも良いとか言っていたような。
それに確か心葉は三題噺に「小説」は書いてないわけで。「〜道化」によれば。
となると何をどう書いているんだか。
というか作中で取り上げられた「文学」は比較的新しいものが多い気がする。
何を以て文学と定義するかは趣味が分かれるんだろうけれど。
てーかハーレクインてライトノベルと大差ない代物な個人的印象なんだが、
アレ文学で良いのか?
218 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 13:27:26 ID:a3MhOpaf
出来れば、『ダークエルフのくちづけ』のベラ・アマデオを希望^^
オーフェンのアザリーマダー?
文学少女の最新刊を読んで
芥川×遠子
芥川×美羽
ができそうだな、って思ってしまった。
>>204 こんなとこで言うのも何だが……
『ロリータ』は今読んでもあんまりエロくないよ。
今日日あれよりエロいのはいくらでもある。
ただ流麗な表現は今読んでもすごいと思う。
冒頭こんな感じ↓
Lolita, light of my life, fire of my loins.
My sin, my soul. Lo-lee-ta:
the tip of the tongue taking a trip of three steps
down the palate to tap, at three, on the teeth.
Lo. Lee. Ta.
>>221 や、書いてる方としてはエロを求めたのではなく、
えちぃイメージを持たれている文学、ということで、
遠子先輩に、というより、読者向け記号ですから……。
遠子先輩にエロ本読ませたいだけなら、
「部室前に黒本が捨てられていた」とか、
そんな感じで良い気がします。
そこから「食わず嫌いは良くないですよ?」とか。
しかし「ロリータ」原文を示されると邦訳の重要さと難しさが
ありありと浮かび上がってきますな。
自分が読んだ訳は美文とは思えませんでしたので。
自分、中国系の古典なんかは漢文読みと言うことで
原文を読み下す等ということもありなのですが、
英文等は全く駄目でして。
訳者さんでもなかなか巧い方を知りませんし。
>エロさ加減
最近エロって何か戸惑ってみたりしていまして。
子供の頃は水着だの裸だので感じた「エロ」が、
年を食うごとにLvアップするのは自然なのでしょうが、
最近、どうもぱっとしない、と。
スレ覗いてる皆に訊きたいのですが、何がエロいデスかね?
遠子先輩のうなじですか? 鎖骨? 髪コキ? 無い胸?
>遠子先輩のうなじですか? 鎖骨? 髪コキ? 無い胸?
遠子先輩のすべてが美しくて、えろいです。
>>223 つまり、貴兄(女性でしたら済みません)はこう妄想する、と。
遠子先輩のうなじに顔を埋める。仄かな体臭が胸一杯に吸い込まれる。
それだけでは我慢できない。口は大きく開き舌を出す。その舌はうなじに
じっとりねっぷりと唾液をすり込むのだ。そして囁く。
「遠子先輩の味がする……」
遠子先輩に語る口を止めることなく、手はセーラー服の襟元へ。スカーフを
解き、薄い胸元を視界に広げようとした手にかかる出っ張り。鎖骨だ。
鎖骨に沿いそっと指をなぞらせる。滑らかな肌に僅かに細い骨が浮かばせた
凸。周囲が僅かに凹み一層その際を引き立たせる。
「ね、遠子先輩」
遠子先輩の編んだ髪の一房をほどく。軽く手で梳いただけでほつれなく
流れる絹糸。それで取り出したものをくるむ。幸か不幸か文学少女の既読
にはそんな書籍はないらしい。遠子先輩はどこか不思議そうな表情を浮かべた。
遠子先輩の女の命とも言うべき髪にくるまれて、生命の種をはき出した。
大きく飛んだ液体は遠子先輩のはだけた胸元、無い胸を覆い尽くして、
とっかかりなく滑り落ちた。
……いかん、オチをつけてしまった。
相変わらず遠子先輩のキャラに自信が持てず、台詞・描写がない。
それで文学少女らしくない。駄目駄目だのう。
内容は……ややマニアック? エロい?
最後、皇帝液とか書きそうになったり、
「デスかね」とか他スレの口調で書いていたり、
色んな意味で鬱。
225 :
224:2007/01/16(火) 01:55:03 ID:xxIbc+ka
済みません、ミスです。
>「遠子先輩の味がする……」
の後、適当な味覚表現を加えるつもりが忘れて投稿しました。
皆様、それぞれ、
「仄かにブランデーの香るザッハトルテ」だとか、
「日本海の荒波に揉まれ育つ寒ブリ。富山湾の定置網で捕れたそれを
最低限の調味だけでしたてたアラの塩焼き」
「ウインナコーヒー、但しウインナーの載ったそれ」
「スコッチの多すぎるキドニーパイ」
「野沢菜でくるんだおにぎり」
「雑穀で造ったビールに蜂蜜と生姜を入れて煮立てたもの」
等々、おのおの遠子先輩に対して思うところのある
表現を当ててください。
……ザッハトルテにブランデーって入りましたっけ?
なんだか食前絶後を思い出した。
227 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 21:53:33 ID:LMrSHynA
細い指で原稿用紙をちぎり、ぱくぱくと口に運んでいる遠子先輩。
「あ、あぁんっ……」
顔は紅潮して汗を少しかきながら声を出している。
HBのシャーペンで書かれた卑猥な文章を、
1文字ずつ味わいながら咀嚼し、嚥下していく。
「とっても魅惑的な言葉……優しい愛撫……」
平坦な胸を反らせて快感に喘いでいたのが、
途中から「ん?」と疑問を浮かべて顔を歪ませていく。
最後の一片を口にした瞬間、先輩は椅子から飛び上がった。
「痛――――――――――い!!!!」
自慢の長い三つ編を引きちぎられたかのように悶える。
「い、痛い――股が裂けそう、目から星が出そう。
このお話、痛すぎよ、心葉くん―――」
「お題の選定が悪かったんじゃないですか?
”寝取られ””女体盛り”は良いとしても、
”獣”は組み合わせがダメですよ」
「くすん……まだ股がジンジンするわ。
蕾にジワッとくる許されざる恋だと思ったのに。
誘拐された婦人が夕食の席で拘束されて裸になって、
食材を盛り付けられて伯爵に食べられていたのに、
急にドーベルマンが乱入してきて三穴責めで虐待されるなんて」
「僕は遠子先輩のお題通りに書いただけです」
228 :
223:2007/01/17(水) 01:03:44 ID:herEiABQ
>>224 えろくてイイ!!
でも、ひとつ書き忘れた。先輩のあの長い髪は好きなんで、
髪コキで汚しちゃうのはもったいない気が...乱れているだけで
十分かと。
>>228 となると、こんな感じ?
「ウェディングベール」
じゃん、等といった効果音が付きそうな様子で遠子先輩が振り返った。
その身を飾るのは、
「……取り敢えずカーテンを外して遊ばないでください」
先日、新調された部室のカーテン。淡いパールホワイトのそれは所謂
防炎カーテンだとかで、見た目もレースの飾りが可愛らしく、最近の遠子先輩の
お気に入りだ。
「えー、心葉くん、乙女心が分かっていない!
純白の結婚式は女の子なら誰もが憧れる、夢のワンシーンよ?
……やっぱりアレね。心葉くんには女心の分かる名作二十選を……」
ドタバタと山積みの本を掻き分けだしながらも「ベール」を離さないあたりが
乙女心なのだろうか。だとしたら永遠に分からない気もする。
と、本のバベルが遠子先輩の引き抜いた一冊を切っ掛けに大きく揺れ始める。
「危ない!」
遠子先輩をかばうように引き寄せるのと、本の山が崩れるのが同時だった。
ささやかな轟音。そして埃。
「……遠子先輩、大丈夫?」
抱き寄せた身体。無い胸が上下に弾んでいる。どんな偶然か、ちょうど机に
先輩を押し倒したように――押し倒す?
「心葉くん……」
何の気の迷いか、頬を赤らめた先輩は目蓋を閉じた。先ほどまで
ベール等と言っていたカーテンがシーツのように机に被さり、
遠子先輩の長い髪がその上に解けて広がる。白と黒のコントラスト。
綺麗だな、そう思ったのは何に対してだったのだろう。
途端に顔が火照る。口が渇く。動悸が激しい。
遠子先輩の口元にたれていた髪一房を脇に流す。
顔と顔の距離が近い。普段恋愛物語を口にする時とは全く違う表情。
「――先輩」
「心葉く、ん……」
純愛っぽいのは難しいのじゃよー? 某同人ゲームより引用すれば、
「――どうやら理性で測りきれるものではないらしい。
さりとて、狂気でもない、というのか。なかなか興味深いが――」
みたいな感じで。
>>227 女体盛りと伯爵・ドーベルマンといった西洋系の食い合わせは如何か?
元来あれは本邦由来の上、基本はお刺身だし。生クリーム&果物の
バリエーションの場合でも、外人さんは肌に直に置くのを嫌うわけで。
あと、私見ですが拘束を行う女体盛りはどうでしょうか?
やはり立場上従わなければならない位置へと追い込んだ上で、
躰の上を箸が突きまわるも、身動きして食材を落としてはならない
というのが一面の浪漫では?
第一アレは宴会料理であり、女性は食器ですし。
や、PCゲームソフト「姉妹いじり」の影響は否定しません。
最近文学少女にハマッてたので書いてる人がいて嬉しかった
とりあえずGJ
ところで、だれか「お・り・が・み」でエロ書いてくれる人はいないだろうか?
>>懐かしい名前だな。ろくごまるにだっけ。
ライトノベルで抜く,といえばフォーチュンクエストが思い浮かぶ・・
未来にレスとはこれまた
連レスすまそ
あえて言うなら鈴蘭を相手は誰でも
wktkして待ってる
ネコのおと経由で富士ミスに手を広げてみた。
そうしたら、よりにもよってキリサキの【ネタバレ抵触に付きメール欄】に萌えた。
二人のエロが見てみたいw
誰かまだ幸せだった頃の「イリヤの空」でお願い……。
エロなしでもいいから……。
南の島で浅羽がイリヤと一緒に床屋を営んでいるのを想像するのだ。
つまり剃毛プレイか。
幸せって誰にとっての幸せなんだろーかね。
少なくとも伊里谷は最後幸せだったはずだし
無銭飲食列伝のメニューが鉄人定食→浅羽 とかなら……?
などと想像はしてみるものの。
245 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 01:11:17 ID:kN4/KUhm
今更ながら楽園の魔女シリーズでファリス関連のが読みたい…
恥ずかしがってるのを言いくるめてやりたいよ(;´Д`)
スマソ上げちゃったorz
ナハトイェーガーとかいかがでしょうか
>>247 何書いても恵那の総受けの話にしかならんようなw
250 :
221:2007/01/26(金) 09:47:33 ID:dvckv/7V
スレ違いなのでチラ裏気味に。
……………………………………………………
>>222 漢詩文を書き下せば中島敦になる、
そう信じていた時代が自分にもありました。
……大いなる勘違いでした、とだけ。
やっぱ巧さと読解力は必須じゃった。
……………………………………………………
251 :
222:2007/01/26(金) 20:14:12 ID:mmX/1MOh
>>250 や、原文を読む場合の意訳は所詮自前の感覚ですから。
商売人より巧ければ訳者さんは要りませんし。
軍事等の用語は例外として。
昔、三国志演義の当時現地露店で売っていたものを読んだとき、
苦労したのは中文からの漢字変換だった記憶があったので。
自分の場合、漢字はアルファベットよりマシでしたものですから。
もっとも今やれと言われたら逃げますが。
「……」
遠子先輩の様子がおかしい。そのことに気づいたのは三分ばかり前、
今日のおやつを書き終えたときのことだ。
なにやら安っぽい冊子を片手に、いつもの読書用笑顔とは違った
不可解な表情で、顔の筋肉をくねくねさせている。
「……どうしたんですか? 一応書き上がりましたけど」
三枚ばかりに書き上がった三題噺の御題は「流水」「黒豚」「トマト」。
何故か先輩好みの純愛話が書き上がった。
兎も角。おかしな表情をした先輩は、やはり反応もおかしいわけで。
「うん――」
ぼんやりと顔を上げる。ついでに冊子の表紙も。それで見当がいった。
冊子の表に躍る中国語のタイトルを見て――。
「はじめはね、漢文くらいって気持ちだったのよ? もらい物だし、
食べないともったいないお化けとか出そうだし……」
読書を諦めた先輩は堰を切ったように語り始めた。
なんでも中国へ旅行した友達が「文学少女」へのお土産として
中国の露店で買ったもの。それがこの冊子の正体らしい。
「でもね、酷いの! 所々はそれで読めてね、意味も伝わるのに、
部分部分で意味が通じないの! しかも、字によってはね、
漢字が違うのよ? 旧字とかじゃなくて!」
中国では戦後あたり日本とは違った字の簡略化が行われていたはず。
更に言えば日本に漢字が伝わって千年以上。それぞれに新たな意味が
付いたり、外来の言葉に当てたりで。
「全然駄目なの、味が伝わってこないわ。まるで、上に謎のゲルが乗った
無味無臭の焼き鮭を食べてるみたい……」
げっそりと呟く遠子先輩。――っていうかなんですか、その怪物体は?
「もう、無理。コレは絶対に別言語よ!」
いえ、別言語です。そう答えそうな口をどうにか抑えた。
「取り敢えず……おやつ、食べます?」
遠子先輩、中国系のん読みましたっけ?
ちなみに
>上に謎のゲルが乗った無味無臭の焼き鮭
というのを夕食に出す温泉宿は実在します。
最近行っていないので美味しくなっている可能性もありますが。
その宿、訓練された地元民は素泊まりで飲みに出かけます。
良く訓練された地元民はスーパーで弁当を買って持ち込みます。
本当に(ry
や、遠子先輩にとって読めそうで読めない中国語は
>上に謎のゲルが乗った 無味無臭の焼き鮭
かな、等と。
高校によっては選択で中国語を囓るくらいならあったかと思いますが、
さて……遠子先輩はどうなのやら。
健康食品般若心経。毎朝読まされた高校時代の忌まわしい記憶。
>>253 む、小生、名前を般若心経ほどではありませんが、それなりな
仏教関連書からつけられているのですよ?
ということはですな、
「○○ってね、(放送コード)みたいな味がするの。それで噛みしめる度に
(発禁処分)でね、とーっても味わい深くて。うん、美味しい!」
などと遠子先輩に食されておるわけですな、自分が!
……生まれて初めて己が名前に感謝しました。
しかし最近専ら文学少女の話題だな。俺もアレ好きだから嬉しいが。
257 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 01:27:17 ID:JOwYPCJ6
保守
258 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 19:55:13 ID:OeeWFRLm
学校の階段のエロってできませんか?美冬かTS幸宏
259 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 20:23:37 ID:mB0DBTSx
トリブラスレっていつのまにか落ちてたんだ…ショック
学校の階段は何気にカップリングが豊富だよな。俺が思いつくだけでも、
・幸宏×美冬or希春or泉or小夏or九重or真琴
・刈谷×九重or中村or泉
・三枝×泉or見城
・井筒×九重or凪原
・大津×小夏
・泉×美冬
・遊佐×中村
とまあこんな感じで大体の主要キャラは組み合わせられるからな。
え、千秋? 誰ですかそれ?
軽やかに美しく舞う花の妖精の如く華麗に保守
Room no.1301で書いてみたいと思いつつ、問題は原作の方がエロイことだなw
じゃあ代わりに恋愛極刑かDearで
クルーエルでいこうぜ
京極はどうですか?
あれ?京極スレ無かったっけ?
今はもう無いと思ってたけど、
もう一度探してみます。
んぎゃあ。落ちてました。水を差してすんません。
びしばしと投下してくだせえ。
>>265
>>268ありがとう
そのうち鳥口×敦子あたりを落としたいと思います。
さがってきたからage
なんか過疎ってるな・・・・・保守
圧縮退散保守
保守ばっかでウザイかも知らんけど、圧縮が近そうなんで、ごめんして
_,, -ー''"|
\フィリMiル
|l li.゚ ー゚ノ∩ わっちの話はまだかや
ハ y 〉/
ヽ,|______|
,;'"|:::T:::|
ノ,, |::::l::::|
_,, -ー''"|
\フィリMiル
|l li.゚ ー゚ノ∩ ズレてないか?
ハ y 〉/
ヽ,|______|
,;'"|:::T:::|
ノ,, |::::l::::|
ロレンスが裸のホロをぎゅーしてるときについホワ〜となって乳首とか弄っちゃう展開はまだですか?
一途で、でも報われない子のエロとかないのかなぁ?
裕生×みちる とか
心葉×ななせ とか
新刊読んだら陰陽ノ京の吉平貴年が読みたくなって来た
「やだ」「井上超下手」「やりにくい」で三題噺キボンヌ
>>279 ソレを言った場面の当人の顔と合わせて妄想だな。
>>279 何というツンデレ・・・・・一目見ただけでワクワクしてしまった
このななせは間違いなく騎乗位
言いつつも真っ赤でふにゃふにゃになっているわけだな。
しにバラのモモのエロSS作ったんだが少し長くなってしまった・・・・・・
書き込んでほしいやつがいたら書き込め!
よろこ
『死神IDA-100100号』モモは新しい魂を天井に運ぶべく日々仕事を続ける死神である。
少しおせっかいなところがあるため、使い魔のダニエルは毎回毎回苦労に耐えないのである。
ちなみに、昨日は「最後に好きだった人と、夜景を見たい」というわがままな意見を聞いたため夜遅くまで仕事が続く羽目になってしまったのであった・・・・・・。
そして現在・・・・・・
「モモ〜!起きてったら!!!モ〜モ〜!!!」
「う〜ん・・・・・・なに?ダニエル・・・・・・こんな朝早くから・・・・・・」
ダニエルの大きな声を聞いたにもかかわらず寝ぼけ半分のモモ。
「朝早くじゃないよ!今何時だと思ってるのさ!?」
「・・・・・・10時・・・・・・って、えぇ!!?」
10時。
今日のお仕事のスタート時間は10時12分・・・。
「昨日あんなに遅くまで起きてるからだよ!モモったらぜんぜん人(?)の話を聞いてくれないんだから・・・・・・」
「だ、ダニエル!鎌持ってきて!!」
「・・・・・・はいはい」
その日運ぶことになったのは友達の家へ遊ぶ途中に交通事故にあってしまった幼稚園児だった。
その魂は今にも泣きそうな顔で死んだ自分を見つめていた。
「何とか間に合ったみたいだよ、モモ」
「うん・・・・・・さてと、この子どうしたら救えると思う?」
「出た、モモの悪い癖・・・・・・」
「何か言った?」
少しだけ怒った口調でモモが言った。寝起きで機嫌が悪いのだろうか・・・
「・・・・・・話しかけてみたら?」
「そうだね」
モモは、幼稚園児に近づくとすぐ隣にしゃがみこんできれいな笑顔で言った。
「君、どうして泣いてるの?」
「・・・・・・死んじゃった・・・・・・から・・・・・・」
消えそうなくらい小さな声で話す幼稚園児。
「君はどうしたいの?」
「・・・・・・ママに・・・・・・会いたい・・・・・・・」
「そう・・・・・・」
すくっと立ち上がったモモは、幼稚園児のほうを見て静かに言った。
「それじゃあお家へ案内して。ママにあわせてあげるから」
「・・・・・・おねぇちゃん、誰?どうして僕が見えるの?」
「私はしに・・・・・・」
「わぁぁあ!!!」
死神といいかけたモモの声を掻き消すようにダニエルが叫んだ。
「モモ、死神なんていったらこの子怖がるだけだよ。ここはもっとかわいいのに・・・」
「それじゃあ、幽霊?」
「妖精とかあるでしょ、妖精とか!」
ダニエルとモモがゴニョゴニョ話をしているのが気になったのか、幼稚園児は背伸びをしてこちらを見ている。
「モモ・・・・・・」
「妖精だよ」
きれいな笑顔で笑うモモ。
しかし、幼稚園児の視線はモモではなくダニエルに向いていた。
「わぁ!しゃべるネコさんだ!!!」
「わぁ!ぼ、僕は猫じゃないよ〜!」
どうやらダニエルは気に入られたようだ。
「このネコさんも妖精なんだよ」
「モモぉ!!!」
「わぁ、妖精なんだねネコさん!」
「猫じゃないってばぁ!」
「う〜ん・・・・・・やっぱり誰もいないみたいだよ」
幼稚園児の家の中を1周回ってきたダニエルがいった。
「ママ、僕が遊びに言ってる間出掛けるって言ってた・・・・・・」
「・・・・・・だってさ、モモ」
「・・・・・・」
出掛ける、といってもどこへ出掛けたのだろうか。
この町にはデパートやスーパー、コンビニなどこの子のお母さんが出掛けていそうな場所がいろいろある。
「しょうがない。1番近いデパートに行ってみようか」
「うん!」
そう言うと、モモは家の玄関から見える大型デパートに向かって移動を始めた・・・・・・。
「君のお母さんってどんな感じの人なの?」
「うんとね、ボクのママは・・・・・・」
「・・・・・・」
モモはダニエルと幼稚園児の話しているのをただ、黙って見ていた。
少しだけ、顔をしかめているような表情である。
「モモ、どうしたの?少し顔色が悪いけど・・・・・・」
「い、いや!別に・・・・・・」
いつも魂を運び終わる前は冷静な表情を崩すことのないモモであったが、今は完全にあせっているような表情である。
「ならいいけど・・・・・・」
ダニエルがそっぽを向くと、前かがみになりそっと自分の股の部分を押さえこむ・・・。
(トイレ・・・・・・行きたい・・・・・・)
実は、朝寝坊してしまったため、昨日の仕事の前からトイレに1度も行っていないのだ。
しかし、人間の世界でトイレを借りるわけにも行かず、さっきからずっと我慢していたのだ。
(早く・・・・・・終わって・・・・・・)
目を強く閉じ、願うモモ。しかしその儚い願いは通じず、結局母親が見つかったのは夕方、母親が家に帰宅したあとだった。
モモとダニエルが月をバックに踊っている。
踊りが終わると、モモは大きなため息をついた。
「さ、ダニエル、早く帰ろ」
「どうしたのさ、モモ。なんかあせってる感じがするけど・・・・・・」
モモが早口で言ったのに違和感を感じたダニエルが聞いた、そのときだった。
ダニエルに向って、大きな音を立て衝撃波が飛んでくる。
「わぁぁ!」
ダニエルは間一髪衝撃波をかわす。すぐに衝撃波が放たれた方向を向きなおすとモモと同じ顔をした黒い死神がいた。
「あ、あいつは・・・・・・アン!」
ダニエルが、怒ったような声で言う。
「どいていろ、使い魔。お前に用はない・・・・・・」
「なんだとぉ〜!?」
「だ、ダニエル!」
ダニエルは、アンの挑発にのってしまいすごいスピードでアンに迫った。
しかし、アンのすぐ近くまで行ったところで衝撃波ではじき返されてしまった。
「ダニエル!?大丈夫!!?」
「おい、おまえ・・・・・・戦う気があるのか?」
「・・・・・・」
一歩後ずさりするモモ。しかし、アンは容赦なく衝撃波を放ってくる。
「あっ!」
衝撃波がモモの腹に直撃した。
(んっ・・・・・・だ、ダメ・・・・・・でちゃ・・・・・・)
必死に尿意を抑えているモモに対して、アンは容赦なく次の攻撃態勢に入っていた。
「・・・・・・つまらない・・・・・・」
アンがそういったあとに2度目の衝撃波がモモを襲う。
「だ、だめっ!!いやぁ!!!」
ぷしゃああああ〜〜〜・・・・・・
ついに我慢の限界を超えたモモの下半身から月の光のような黄金色をした水が流れた。
その黄金水によって、モモの白い服もどんどん色を変えていく・・・・・・。
何とか途中でとめることが出来た・・・・・・が
「・・・・・・っ、・・・・・・っ・・・・・・」
ほかの誰かの前で「お漏らし」をしてしまったショックで、モモは泣いた。
ふつう死神には、「恥ずかしい」という感情がないためこんなことはないのだが、モモは別だ。
しかし、それを見ていたアンは少し笑うとモモに向かってさっきの衝撃波とは違う攻撃を仕掛けた。
しかも3発動時に・・・・・・。
「きゃあーーーーー!!!」
夜の商店街の裏路地にたたきつけられるモモ。
それを眺めているアンの隣にダニエルとは別の使い魔が現れた。
「マスター、こんなところで何を?」
「・・・・・・なんでもない、行くぞ」
「しかし・・・・・・」
「何か言ったか?」
「・・・・・・いえ」
夜の空から1人と1匹の姿が闇に解けるように消えていった。
しかし、モモにとっての地獄はこれから始まるのであった。
「・・・・・・う、ん・・・・・・」
裏路地にたたきつけられたモモの意識が覚醒するまでそう時間はかからなかった。
すぐに自分の体に違和感を感じた。服を着ていない・・・・・・。
おそらくアンが撃った衝撃波のうちのひとつの効果であろう。
「おい、おじょうちゃん!こんなところでこんなカッコして何やってるのかな〜?」
不良と思われる3人組が声をかけてくる。
モモは自分の胸や大事なところを隠しつつ、不思議そうな顔をする。
なぜ、自分の姿が見えるのだろう・・・・・・。
おそらく、アンの衝撃波の効果のひとつだったのだろう・・・・・・。
冷静に考えているモモの尻に3人組のうち1人の手が触れる。
「あっ、や、やめて!」
顔を真っ赤にしながら、前へ一歩出るモモの腕を握り、隠している部分をさらけ出すロン毛の男。
「何がやめてだ。こんなところにこんな時間、こんなカッコをしてるやつが悪いんだろ。にしても、お前貧乳だな」
「・・・・・・っ」
手を振り払おうとするが、男の手はビクともしない。
「ほら、下のほうも見せろよ」
「あっ!」
もう片方の手も簡単にどかしてしまう。もちろんモモの全身は丸見え状態だ。
「ん?なんかションベンくせぇな」
「俺らの前でも、漏らしてもらおうぜ」
「い、いや・・・・・・」
いくら姿を消そうとしたり、高速で移動しようとしたりしてもそれが出来ない。どうやらアンの最後の衝撃波の効果が死神の力を一時的に封じることだったようだ。
「ほら、こっからだすんだろ!?」
「だ、だめぇっ!!」
帽子をかぶった男がモモの尿道のところを指で触る。
「だ、だめ!!!お願い!!!いやぁ!!!!!」
ぷしゃああああ〜〜〜・・・・・・
これで今日2度目の放尿だ。
今度は完全に黄金水を出し切ってしまった。
「・・・・・・うっ、うぁ・・・・・・っ」
また泣き出してしまうモモを見て3人の男は笑いながらティッシュでモモの股間を拭き始めた。
「な、なに・・・」
「ションベンしたあとは拭かねぇとダメだろ、オレたちが拭いてあるよ」
モモの大事なところが男によって拭かれる。その割れ目を井戸服ごとにモモの体は大きく跳ね上がる。
「あっ、あっ・・・・・・あぁっ!」
「おいおい、どんどん濡れてきやがるぜ、こいつ」
「やらしいなぁ、ジョウちゃん」
今度はロン毛の男がモモの胸を揉んでくる。
同時にお尻の穴を帽子の男が触る。
「あっ、いや・・・・・・だめぇ!!!」
癖毛の男が腕を抑えているせいで抵抗も出来ずにいいように弄ばれるモモの口にロン毛の男が自分のアレを突っ込んでくる。
「んんっ!!?」
「ほら、しっかりしゃぶれよ!」
「おいおい、ケツ弄ってるだけなのに何感じてるんだよ!?まだマ○コに射れてねぇぞ」
恐怖や自分の中にこみ上げてくる感情のせいでモモの頭の中は混乱している。
「ほらほら、指射れるぞ!」
「んんっ!!!」
帽子の男がもう片方の手の指をモモの割れ目の中に射れる。しかも3本も同時に・・・・・・。
「こっちも出すぜ!」
ドビュゥッ!
「ングッ!?」
口の中に広がる苦い味。そして、何かが自分の中から来るような気がする。
「もう・・・・・・いや・・・・・・ああぁぁぁっ!!!!!」
ついに絶頂を迎えたモモはその場でぐったりとへばりこんでしまった。
「おい、立てよ!!!」
「あっ!」
無理やり帽子の男に立たされるモモ。
「これで最後にしてやるからよ・・・・・・」
「・・・・・・」
涙目で男たちを見るモモだが、もう抵抗しようとはしていない。
そんなモモの割れ目に、クセ毛の男のアレが入れられた。
「あぁっ!!!!!」
「結構締め付けるじゃねぇか!ほらほら!!!」
お尻の後ろでパンパンという音が聞こえ、自分の中心が痛い。
モモは「処女」という言葉を知らないが、それを失ったことは本能的にわかった。
「出すぞ!!!」
「あぁっ!!!!!」
だんだん白くなっていく意識の中、モモは自分に芽生えた新しい感情に気づき始めた・・・・・・。
「モモ〜!モモ〜!!!」
夜の街にダニエルの声が響き渡る。と言っても、聞こえる人はほとんどいないのだが・・・・・・。
「モモ〜!!!・・・・・・っ!?」
ダニエルの声が途切れた。
彼の視線の先にいたのは・・・・・・体中がどろどろになった状態で放置されているモモであった。
「モモ!!!大丈夫!!?モモってば!?」
しかし一向にモモからの返事はない。ダニエルはすぐさま人間体になるとモモを抱えて死神の世界へ向かった。
死神局のベッドでモモは意識を取り戻した。
隣ではダニエルがぬれたタオルを絞っている。
「あ、モモ気がついた?」
「・・・・・・」
「・・・・・・モモ?」
うつろな目つきでダニエルのほうを見続けるモモにダニエルが不安そうに聞く。
その瞬間モモはダニエルに飛び掛った。
「もっ、モモぉ〜!?」
ドロドロした液体を拭いたとはいえ、まだ裸のままのモモはどこか色気が漂っていて、ダニエルの本能を無理やり引きずり出す。
「も、モモ!どうしたのさ!?」
モモは何も答えず、ダニエルのアレをくわえると舌で舐める。
「わわわわわ〜〜!!?も、モモ〜〜〜!!!」
どんどん大きくなるダニエルのアレ。そして・・・・・・
ドビュッ!!!
「あぁ!!」
ダニエルの精液がモモの顔を汚す。
しかし、モモは気にしないで笑っている。
「モモ〜!!!何考えてるのさ!!?」
怒ったダニエルが大声で言うと、モモは涙目でつぶやいた。
「ダニエル・・・・・・私、ダニエルのそれが・・・・・・ほしい・・・・・・」
「ななななな、何を言い出すのさ!モモ・・・・・・」
しかし、ダニエルの理性もさっきのモモの行為によって崩れかけている。
「ダニエル・・・・・・お願い・・・・・・」
「にゃあああ!!!」
いや、崩れた。
ズブッという音を立てて、ダニエルのアレがモモの中に入り込む。
「あ・・・・・・はっ・・・・・・いいよっ、ダニエルっ!」
「モモの中・・・・・・暖かくて、気持ちいいよ・・・・・・モモっ!」
びちゃびちゃと2人が重なっている場所から水がたれ落ちる。
「「あぁ!!!」」
2人は大きく揺れると同時に絶頂を迎える。
しかし、2人はそのまま重なり合い、なおもその行為をやめなかった。
「う・・・・・・ん・・・・・・」
あさ、いつもと同じように目覚めたモモは目をこすり、ベッドから降りる。
「あれ?私どうしてはだか・・・・!?」
昨日の夜、自分のやってしまったことを思い出して真っ赤になるモモ。
しかし、そのお相手の姿がない。
「だ、ダニエル!?どこ!!?」
もしかすると、こんな変態のご主人様にあきれて出て行ってしまったのかもしれない。
モモはあわてて部屋を出ようと・・・・・・したところで足を止める。
とりあえず服を着よう。
そう思い、振り返るとベッドの真ん中あたりに何かが眠っている。
「モモぉ〜・・・・・・zzz」
「・・・・・・」
その姿を見てモモはきれいに笑った。
今日もどこかで、白い死神は笑っているであろう・・・・・・
【終】
いちお終わりだぞ
なんか原作になかった能力とかがあるのは気にするな
乙乙
297 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 14:13:56 ID:IfWWOdSW
鋼殻のレギオスのエロが読みたい。
あと、GJ。
299 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 17:59:10 ID:lcWBR7IR
>>298
おお。貴方もか、同士よ。
月曜の朝保守
「気象精霊記」です。長さは12レス程度です。
例によって、女性の同性愛です。
属性違いな方は、パスしてください。
カップリングは、ミリィ×フローラです。
この二人、父親同士が双子の兄弟なので、いとこ同士なります。
作中にその事は出てきませんが、気になる方はパスしてください。
あぼん指定はタイトルの、「気象 緑樹姫の来訪」でお願いします。
いつぞやの、ミリィ×ユメミ話とは、全く関連がありません。
原作やあの話との整合性については「気にしたら負けかな」
ぐらいに思っていてください。
「うわぁ、本当にそっくりなのだあっ!」
「う〜ん、こうして見ると、本当にうりふたつだねぇ〜」
東亜支局の休憩室にいた精霊(ひと)達が、
口々に驚いたような声を上げる。
妖精王家第一皇王女のフローラが、天象室の交換連絡要員として、
気象室に、出張してきたんだ。
あたしとフローラは、王女と影姫の関係だったぐらい、
外見がそっくりなんだ。
ユメミもセーラさんも、前に緑樹殿でフローラと会ってるくせに、
改めてあたしたちが似ている事に驚いている。
でも、フローラって病弱な性質(たち)で、妖精王家が住まう
緑樹殿から滅多に出ることも無かったのに、大丈夫なんだろうか?
余程、あたしが心配そうな表情(かお)をしていたのか、
フローラが話しかけてきたんだ。
「ミリィお姉様、そんなに心配そうにして頂かなくても、
大丈夫ですわ。せっかくお会いできたのに、
喜んでもらえないみたいで、寂しいですわ」
うーん、確かに、以前ほど咳きこんでないみたいだね。
「喜んで無いだなんて、そんな事ないんだよ。
でも、あたしはフローラの影姫なんだから他の精霊(ひと)の前で、
おおっぴらに一緒に居ていいのかな、なんて事も思うし。
もちろん、フローラの身体のことだって心配だし・・・」
あたしの言葉に、フローラはにっこり笑って答えてきたんだ。
「私の健康なら、大丈夫です。
少しづつですが、身体も強くなっていますし。
それに、影姫の件も、もうじき問題ではなくなります」
「えっ?」
「お父様の妖精王位の任期も、もうそろそろ終わります。
私や弟妹(ていまい)たちも、市井の暮らしに赴かねばなりません。
そうなればミリィお姉様の影姫の任も、解かれることになります」
確かに精霊世界の王位って、終身制じゃないのよね。
妖精王(オベロン)様の任期も終わっちゃうのか、なんて、
しみじみ思ってたら、ユメミが能天気な声をかけてきたんだ。
「フローラちゃーん! こっち、こっち!!」
「はい? なんでしょう?」
うーん、名家の誉れ高い天空界のウガイア大公爵家の第一令嬢と、
妖精界アーベルク大公爵家令嬢にして、妖精王室第一王女の
会話とは思えない、庶民的というか、ざっくばらんというか、
くだけた感じのやりとりよね。
っていうか、ユメミが一枚噛んだら、くだけるというより、
砕け散ってしまう感じがするわね。
「あんまり、無茶なことしちゃダメよっ!」
あわててついて行こうとしたあたしを、いつの間にか秘書のような
大きな丸メガネをかけたユメミが、横柄な態度でさえぎった。
「ここから先は、下々の方はご遠慮願います」
だいたい、下々がダメなら、なんでライチがそっちに居るのよ?
ライチは、フローラに全身すっぽりと収まるような
布製の目隠しをかぶせて、フローラがその中で、
なにかごそごそやってるようなんだ。
無茶な事をしている様子はないけど、大丈夫かな?
その脇でファムが地上界のBGMを鳴らして、
やたらと盛り上げてるんだ。
この曲は「オリーブの首飾り」だっけ?
休憩室の他の精霊(ひと)達も、何が始まるんだろうって様子で、
フローラの方を見てるのよね。
「じゃーん!」
ライチが叫んで、目隠しをぱっと放すと、あたしと同じ、
巫女風の衣装を身に付けた、フローラが現れた。
「うわーっ!」「すげーっ!」
あまりにもそっくりな、あたしとフローラに、
休憩室内の精霊(ひと)達が歓声を上げた。
さっきまで行く手を遮っていたユメミが、引っ張るようにして、
あたしとフローラを並べてしまった。
なんだか、みんな、あたし達を宴会の余興扱いにしていないかな?
「これはそっくりですのね」
呆れたようにつぶやきながら、撮影装置を構えるノーラに、
あたしは思わず叫んだ。
「ノーラ、撮影はダメ!」
ノーラに撮影を止めさせようとするあたしを、
フローラがさえぎったんだ。
「ミリィお姉様、もう影姫の役目を隠し立てする必要は、
ありませんわ。ノーラさん、綺麗に撮ってくださいね」
フローラったら、ノーラに向かって、Vサインなんかしてるし。
酒瓶も出回って、休憩室内がどんどん宴会の渦に陥りつつあるなか、
ユナちゃんが、おそるおそるといった感じで近づいてきた。
「うわぁ、区別がつかないですぅ」
あたしたちを見比べながら、そんな事を言ってきたんだ。
あたしとフローラに代わる代わる顔を向けて、
「あー、でも、匂いがちょっと違うんですぅ」
って、安心したように言ったんだ。
いくら、ユナちゃんが狛犬精霊でも、匂いで識別するのはやめて。
すると、傍にいたキャサリンさんが、話しかけてきたんだ。
「ユナ、匂いに頼っちゃダメだ。二人の違いが解らないか?」
全然区別がつかない、と答えたユナちゃんに説明するように、
キャサリンさんが話し始めた。
「まず、フローラ姫を見てみろ。
如何にも智性が溢れる、理知的な顔立ちだろう?
洗練された上品さも感じられるな。
それに、立ち居振る舞いにも、気品があるじゃないか」
自分とそっくりな精霊(ひと)を、そういうふうに表現されると、
悪い気はしないわね。
機嫌をよくして見てみると、ユナちゃんもうんうんと肯いていた。
だけど、その気分は、一瞬で粉砕されてしまったんだ。
「一方、ミリィを見てみろ。何事も腕力で解決しようとする、
がさつな雰囲気がにじみ出ているだろう?
力任せに暴れまくる粗暴さばかりが感じられて、
智性や気品なんかひとかけらも無いじゃないか」
「中傷反対の1.3の10の15乗ジュールっ!」
上機嫌で喋るキャサリンさんに、あたしは霊光弾をぶちまけた。
周りのみんなは、手馴れた様子で、とばっちりを受けそうな
範囲から、酒瓶やつまみと共に退避しつつあった。
フローラも、ユメミとユナちゃんがずるずると引き摺って、
入り口付近に避難していたんだ。
その時、霊光弾とハリセンの応酬がエスカレートしようとする寸前、
東亜支局長のイツミさんが、休憩室にやってきたんだ。
また、建物内で暴れたといって、叱られてしまうっ!
そう思ったあたしとキャサリンさんの二人だけは、
一瞬で凍り付いてしまった。
でも他のみんなは、のほほんと酒盛りを続けていたんだけどね。
「ミリィ、キャサリン! 暴れるのもいいかげんにしなさい!」
まるで幼女のような見かけの大精霊は、あたしたちを一喝すると、
つかつかと、フローラの所に歩み寄った。
「で、ミリィ、フローラ姫の業務視察の件なんだけど……」
そこまで話して、ふと、イツミさんが違和感を感じたように
口ごもった。
目をまん丸に見開いて、あたしとフローラのことを見比べている。
素で驚いたイツミさんなんて、初めて見たような気がするわ。
数瞬の後、全てを察した表情になったイツミさんは、
ちょっとキツい声で、ユメミとライチとファムの名を呼んだんだ。
でも、なんで一発で下手人が分っちゃうんだろうね?
「…… という訳で、私が調子に乗ったのが原因でございます。
ユメミ殿や、ライチ殿、ファム殿には落ち度はありませんので、
御寛恕を賜りますよう、お願い申し上げます」
フローラのとりなしで、ユメミ達への極端なお叱りは、
回避できたみたいだ。
ま、イツミさんも最初から他愛も無い悪戯だってことは、
見抜いてたと思うけどね。
そしたら、びくついてたライチとファムの緊張感が、
一気に緩んでしまったんだ。
「ふぅ〜、一時はどうなることかと思ったのだ」
「あんまり叱られなくて、よかったにゃ〜」
「あなた達のウラオモテの無さは、評価もするし、
好感も持ってるけど、今、私の目の前でそんな事を言うのは、
止めた方がいいんじゃない?」
あきれ返ってたしなめてるのは、イツミさんだ。
「あ、そうそう、フローラ姫の業務視察には、
ミリィとユメミの組で対応して欲しいんだけど、いいかな?」
あたしの方に向き直って、イツミさんがそんな事を言ってきたんだ。
ていうか、そもそもの用件は、多分この事だったのよね。
「はい。よろこんで。あ、でも、ユメミは……」
「あたしもぉ〜、大歓迎だよぉ〜」
相棒の意見を確認せずに、勝手に返事しちゃったあたしを、
ユメミがフォローしてくれたんだ。
他部署からの視察対応って、こと細かく質問されたり、
色んな事を説明しなきゃいけなかったりで、
嫌がる精霊(ひと)も多いのよね。
だけど、自分たちがやっている事を、別の視点から見直すことが
出来たり、手順ややり方を考え直すきっかけになったりで、
やり方によっては、有益な結果を得られるんだ。
あたしもユメミも、フローラとは気心が知れてるし、
この視察は、楽しくこなせるんじゃないかな?
そしたら今度は、ユーリィ姉が、西域支局に所属してる
ユンファ姉と一緒に休憩室に入ってきたんだ。
ユンファ姉っていっても、血縁じゃないんだけどね。
ユンファ・レムニア・ヤンという名前の、あたしのお姉ちゃんの
ユーリィ・プロケル・ヤクモ・オグヌーブスの大親友なんだ。
あたしと同じ衣装のままのフローラを見て、
ユンファ姉はびっくりして言葉も出ない様子だった。
だけどユーリィ姉は、あたしたちを一目見るなり、
すぐにフローラに向かって臣下の礼を示し、
「フローラ姫、お体の具合は宜しいのですか?」
って訊ねたのよね。そしたら、フローラが、
「ユーリィ姉様、ここでの私は王女ではございません。
天象室のフローラ・マッブ・アーベルクとして接してください。
身体の調子も、もう、だいぶん良いんですよ」
って答えたんだ。
ショックだ。やっぱあたしが、がさつだから見分けが付くのかな?
そんな事を思っていると、ユンファ姉が話しかけてきた。
「ミリィとユーリィも良く似た姉妹だとおもってたけど、
それ以上ね、これは。まるで見分けが付かないわ」
「でもぉ、ユーリィ姉は一発で見分けちゃったし。
やっぱ、がさつで粗暴だから見分けがついちゃうのかなぁ?」
って、あたしがぼやいたんだ。
「馬鹿ねぇ。姉妹なんだから、いくらそっくりな精霊(ひと)でも、
見分けられるに決まってるじゃない。
それより、がさつだの、粗暴だのって、何のことなの?」
ってユーリィ姉が、会話に加わってきた。
そしたらフローラが、キャサリンさんの話を説明したのよね。
それを聞いたユーリィ姉ったら、おかしそうに笑い出したんだ。
「なんで、ミリィは上級文官試験も一発で合格できる秀才のくせに、
からかわれてるだけだって事が、推察(わか)らないのかなぁ」
むぅ、そんなに楽しそうに笑わなくても、いいのに。
***
あくる日から、あたしとユメミは、フローラを交えて
地上界での作業に当たったんだ。
カスミちゃんやコサミのお爺ちゃんに紹介して驚かせてみたり、
コズエちゃんの賭けに巻き込まれかけたり、
筋肉精霊と出くわしてびっくりさせられたりしたのよね。
妖精王室王女のフローラが居ると知った筋肉精霊が、
ゼンマイ人形みたいな動作で最敬礼をしてきた時には、
本当にびっくりさせられちゃったわ。
そしてとうとう、出張最後の日、明日はフローラが
妖精界の緑樹殿に戻るという前の晩になった。
東亜支局内で、お別れの晩餐会、っていうか宴会が終わった後で、
フローラが思いつめた表情で話しかけてきたんだ。
「今晩だけ、ミリィ姉様のお部屋に泊めていただきたいのです…」
フローラには、出張の間、専用の個室を使ってもらってたのよね。
でも、いきなりそんな事を言われたあたしが、
思わず「えっ!?」という表情をしちゃったのを見て、
「……やっぱり、ダメですよね」
って、寂しそうにつぶやいたんだ。
余りにも気落ちしたフローラの表情を見て、あたしは思わず、
「あ、あの、ダメじゃないけど、ものすごく散らかってるのよ?
それでも、いい?」って言ってしまった。
そしたら、ぱっと明るい表情になったフローラが
「はいっ」って、元気良く答えてきたんだ。
「散らかってるけど、ゆっくりしてね。
邪魔なものは動かしてもいいからね」
「はい。おじゃまします」
そんなやりとりを交わしながら、フローラを自室に招き入れたんだ。
とりあえず、明日からまた別れ別れになちゃうからと、乾杯をした。
「でも、フローラも元気になって良かったわぁ。
妖精王(オベロン)様も、妖精王妃(ティタニア)様も、
お喜びでしょう」
お酒を飲みながらの、あたしの何気ない一言に、
フローラが黙ってうつむいたのよね。
「…… ごめん、何か悪い事言っちゃった?」
謝ったあたしに向かって、
フローラは首を横に振りながら言ったんだ。
「いいえ。ミリィお姉様が悪いんじゃないんです。
実は、私が元気にしていられるのも、あと半年ほどの事なんです」
「…… どうゆうこと?」
「お薬を処方して頂いて、今は元気に振舞えるのですが ……」
思わず真顔で問いただしたあたしに、フローラは答えたんだ。
「…… 見立てでは、私の余命はあと半年ほど。
この出張は、お父様とお母様に我侭(わがまま)を言って、
私の健康が回復した事にして、段取りしてもらったのです。
命を終える前に、色んな事をこの目でみておきたいと思って」
あたしは、フローラの言っている事の意味が、理解できないでいた。
時間をかけて少しずつ、言葉の意味が気持ちに染み込んできたんだ。
あたしは、頬に一筋の涙を伝わせているフローラに、
何て声をかければいいのか、分らずに居たのよね。
「ミリィお姉様」
いきなり、あたしの方を向いてフローラが呼びかけてきたんだ。
「な、なに?」
「そんな具合だから、私は死ぬまでに結婚できないと思うんです」
「う、うん」
「あと半年で、私の潔癖症がどうにかなるとも思えませんし」
「そ、そうだよね」
フローラって、極度の潔癖症だったのよね、確かに。
「男の精霊(かた)に肌を許す事も、ないと思います。
その事は、いいんです。覚悟も諦めもついてますから。
でも、それでも、他の精霊(かた)と肌を合わせる悦びを、
一度で良いから、体験したいんです」
え……?
「お願いです。ミリィお姉様、私のことを抱いてやって下さい」
いきなり、そんな事を言われて、何て返事すればいいのか分らずに
頭の中がパニックになってた。
でも、フローラの願いを叶えてあげたいって一心だけで、
「うん」と返事してしまったんだ。
そしたら、フローラは、さっき「部屋に来ても良いよ」って
言ってあげた時のような笑顔になって、
「ミリィお姉様、ありがとうございます」
って言いながら、あたしにしがみついてきたんだ。
おもわずフローラの身体を、抱きとめてしまったんだけど、
それって、女の精霊(こ)同士でエッチしちゃうってことだよね?
知らないわよ? 分らないわよ? 何をどうするのよ?
たじろぐあたしに、目を閉じたフローラが顔を寄せてきた。
ちょっと、おののきながらも、緊張に身動きが取れなくなっていた
あたしは、フローラの口づけを受け入れてしまったんだ。
柔らかなくちびるの感覚が、あたしの口を塞いでしまった。
フローラの香りが、すぐそこに感じられてドキドキしてしまう。
あんまり鼻で大きく息をすると、鼻息が判ってしまいそうで、
無理矢理に息を浅くしていた。
あとで考えるとなんとも間抜けだけど、そんな事を考えていたんだ。
しばらく固まっていると、目を薄く開いたフローラが、
ふっ と身体を離した。
そして、恐れさえ感じさせる様子で、「あの、嫌でしたか…… 」
って、おずおずと尋ねてきたんだ。
「えっ? い、嫌じゃないよ?
むしろちょっと気持ちよかった、かも…… 」
って答えると、フローラが「嬉しいっ」って言いながら、
あたしの胸に顔を埋めるようにして、抱きついてきたんだ。
あたしは、今度はさっきよりも余裕を持って、彼女の身体を
受け止めてあげる事が出来たんだ。
「あ、あの、シャワーとか、浴びる?」
フローラに尋ねると、彼女は肯きながら、言った。
「あの…… ミリィお姉様も、一緒に…… 」
その言葉を聞いて、一瞬、ドキッとしたんだけど、
もうキスまでしちゃったんだし、これからもっと凄い事する訳だし、
一緒にシャワー浴びるぐらい、良いかな? って思ったんだ。
だから、あたしは「うん」って言いながら、
フローラに肯いて見せたんだ。
服を脱いだフローラの身体は、
シミ一つ無い真っ白な陶器のようだった。
あっけにとられて、思わず見とれてしまったんだ。
「そんなに見られると、恥ずかしいですわ」
「あ、ごめん。背中流すね」
そんな事を言いながら、泡立てたスポンジで背中を流してあげると、
フローラが、今度はあたしの背中を流すって言い出した。
いったん断ったんだけど、ちょっと泣きそうな顔で、
どうしてもって言うものだから、流してもらう事にしたんだ。
フローラに背を向けてバスチェアに座ると、フローラの手が
あたしの首筋に伸びてきた。
「ひゃっ!」
彼女の手があたしの身体に触れた途端、
あたしは思わず声を立ててしまった。
フローラったら、スポンジを使わずに、
手で直接あたしの身体を洗ってるんだ。
しなやかな指先だけを走らせたかと思うと、
手のひら全体を押し付けたり、
指の腹でさわさわと刺激を加えてきたり。
フローラの手は、首筋から背中、腰の後ろやお尻近く、脇腹と、
あたしの背中をまんべんなく、刺激し続けたんだ。
気が遠くなりながら、フローラの手の動きに耐えていると、
フローラがあたしの耳に口許を寄せてきた。
さっきまでの、マッサージのような洗い方のせいで敏感に
なっている背中に、彼女の胸が押し付けられているのが分った。
「ミリィお姉様、気持ち良いですか?」
囁くように、彼女が尋ねて来た。
あたしは、朦朧とした意識のままに「うん」と、答えたんだ。
そしたら、フローラは、
「このまま、前を洗ってもよろしいですか?」
って聞いてきたんだ。
これ以上のコトをされたら、あたし、どうなっちゃうんだろう?
気持ちは「もうやめて」って思ってたのに、あたしの口は、
「いいよ。お願い」って返事してたんだ。
あたしの返事を聞くと、フローラはあたしの両脇から、
腕を前に伸ばしてきた。
そして、あたしの両胸をすっぽりと手のひらで覆ってしまったんだ。
はしたない声が出そうになるのを、一生懸命に堪えるんだけど、
息がだんだん荒くなっていくのが分る。
手のひらを揉みしだく様に動かしながら、フローラはあたしの
耳たぶをそっと口に含んだんだ。
想像もしなかった刺激に、喘ぐような声を抑えきれなくなってきた。
フローラのくちびるが、柔らかく暖かに耳たぶを挟んでいた。
時折噛むように押し当てられる、彼女の歯の硬さにすら
官能を刺激されてしまう。
そんなあたしの様子を見て取ったのか、フローラの右手が、
あたしの胸を離れ、お腹の上をじわじわと下のほうに向けて
下がっていった。
指先だけで、さわさわと足の付け根の産毛の上を撫で回された。
あたしは、自分の右手をフローラの手の上に添えて、
彼女の動きを止めようとしたけれど、止めることは出来なかった。
今度は、胸に添えたままのフローラの左手が、あたしの乳首を
つまむような動作を始めた。
背中には、彼女の胸やお腹が押し付けられたまま、
じわじわと刺激を加え続けられていた。。
やがてフローラの右手が、あたしの入り口をまさぐり始めたとき、
目の前に火花が散ったような気がした。
いきなり小さな悲鳴を上げて、ぐったりしたあたしを気遣って、
フローラが正面に回りこんできた。
彼女の顔を見ると、あたしは、意識しないままに自分の顔を寄せ、
口付けをねだってしまった。
フローラは小さく微笑むと、あたしのくちびるを受け入れてくれた。
「大丈夫ですか?」しばらくの間、ついばむような口付けを
交わした後、フローラが尋ねてくれた。
あたしは、言葉も返せずに、軽く肯き返しただけだった。
あたしが、初めて達した感覚に受けた軽いショックから脱したら、
二人で濡れた身体を拭きあった。
そして、何も身に付けないままにベッドの上へ移動した。
仰向けに横たわったフローラの身体に、覆いかぶさるようにして
自分の身体を重ねた。
唇を求めながら、手のひらをフローラの真っ白な身体の上に
滑らせていった。
あたしは、自分の手を彼女の両足の間の、熱く湿った部分へと
動かした。最初、拒むかのように足を閉じていたけど、
しばらく指先だけで刺激を加えていると、
耐え切れなくなったかのように、足の力を抜いた。
と同時に、彼女の手が、あたしの同じ部分に伸ばされてきた。
あたし達は、唇を合せたまま、お互いの敏感な部分を
まさぐり続けていた。
何度も小さな昂りを感じたあと、大きなうねりが
押し寄せてくるのが分った。
フローラも、目尻に涙を浮かべ、何かを耐えているような表情に
なっていた。
あたしは、唇を離すと、小さく叫ぶように彼女の名を呼んだ。
フローラも小声で「お姉様っ」と呼び返した。
その直後、目の前が真っ白に輝いた。
押し殺したフローラの悲鳴を聞きながら、あたしは気を失ったんだ。
どれくらいの間、眠り込んでいたのか、
髪の毛を優しく撫でられる感覚に、ふ と目が覚めた。
あわてて目を開くと、フローラがあたしの髪を撫で付けていたんだ。
あたしは、ついさっきまでふけっていた行為よりも、
たった今まで、無防備な寝顔をまじまじと見られていた事に
恥ずかしさをおぼえて、顔を真っ赤にしてしまったんだ。
フローラは、そんなあたしを微笑んで見やりつつ、
「すいません、ミリィお姉様。起こしてしまいましたか?」
って、聞いてきたんだ。
「ううん、大丈夫だよ。それより、フローラの方こそ大丈夫?
無理してるんじゃない?」
「私も大丈夫です。ご心配をおかけします」
「冷たいお水でも、汲んでこよっか?」
「のどは渇いていないので、お水は結構です。そんな事より……」
体調を気遣って尋ねたあたしに、フローラは、
首を横に振りながら答えてきたんだ。
「そんな事より、このままハグしてもらえたら、嬉しいです」
あたしは、フローラのすべすべした背中に腕を廻すと、
ぎゅっ と、抱きしめてあげた。
フローラは、うれしそうに微笑むと、そのまま安心したように
眠りにおちてしまったんだ。
あたしも、彼女の事を抱きしめたまま、眠り込んでしまったんだ。
***
翌朝、目覚めたあたしたちは、シャワーを浴びなおすと、
そそくさと衣服を身に付けた。
フローラが撤収のために自室に引き上げた後、あたしは、
昨日フローラが言った、余命が幾許も無いって話を
確かめなきゃいけないって思ったのよね。
妖精王妃(ティタニア)様に話を伺うのが先決だと考えて、
まずはユメミの部屋に押しかけた。
勤務シフトをずらしてもらって、フローラが妖精界に戻るのに
同行したかったからなんだ。
ユメミは、詳しい事情は話さずに、ただシフトを変えてっていう
あたしのお願いを快く聞き入れてくれた。
それだけでなく、イツミさんへの報告と手続きも
やっておいてあげるって、言ってくれたんだ。
急なシフト変更は、たまにはあるぐらいの事だから、
ユメミにお願いしてもよかったんだけどね。
でも、そういう話は自分でしなきゃって思ったものだから、
ユメミにはお礼だけ言って、今度は支局長室へ駆け込んだんだ。
「あれ?」
支局長席に座っていたのは、キャサリンさんだった。
「ん? イツミに用なのか? 今日は支局長会議で一日留守だぞ。
それで、あたいが留守番だ。あ、フローラ姫の出発が今日だったな。
宜しく伝えてくれ、って言ってたぞ」
そんな事を教えてくれたキャサリンさんに、
フローラと同行して妖精界に赴きたい事、
シフト変更についてはユメミの了解を得た事、などを話したんだ。
すると、あたしの話を聞いたキャサリンさんが、
意地悪そうな顔でにんまりと笑った。
「ほほぅ、私用によるシフト変更の願い出とな?
ならば、シフト変更願いと、作業変更予定票、
あとユメミのシフト変更承認確認書、
ついでに作業変更の稟議書を提出してもらおうか?」
頭では、からかわれてるだけだって、理解していた。
でも、気持ちはそうはいかなかった。
そんな書類をまとめていては、フローラに同行して妖精界に
行けないかもしれない。
そうしたら、詳しい事情も推察(わから)ないまま、
フローラと離れ離れになってしまうかもしれない。
そんなことを思うと、腹が立つよりも先に、
あたしの目からぼろぼろと涙がこぼれだしてきたんだ。
「ちょ! 待て! ミリィ、おま、なぜ泣くんだ! おい!」
あたしも、自分が泣き出したことでびっくりしたけど、
キャサリンさんは、もっとびっくりした様子だった。
その時、支局長室に、ライチとファムを従えた、
ユメミが入ってきたんだ。
「あ〜、まだこんなところに居るぅ〜!
早く行ってあげないと、フローラに置いていかれちゃうよぉ〜」
そう言ったユメミが、あたしが泣いている事に気付くと、
むっとした表情で、キャサリンさんを睨みつけたんだ。
「またぁ〜、ミリィをぉ〜、からかっていじめたでしょぉ〜」
「ま、待て! 誤解だ! いや、まさか泣き出すとは……」
ユメミとキャサリンさんが言い合っている間、ライチは、
ハンカチを渡してくれて、扇子であたしの顔を仰いでくれたんだ。
「はやく涙を拭いて、フローラ姫のところに行ってあげるのだ」
その隣でファムが「ミリィが急用だそうだから、ライチと一緒に
ユメミを手伝うんだにゃ。安心して欲しいんだにゃ」
って言ってくれたんだ。
でも、ファムが自分の尻尾の先を、猫じゃらしみたいにあたしの
顔の前で振ってるのは、元気付けてくれていると思うんだけど……、
それはそれで嬉しいんだけど……、
なんだか、とっても情けない感じもするわね。
後のことを頼んで、フローラの所に駆け付けると、
幸い出発には間に合ったようだった。
護衛隊長をつかまえて、同行したい旨を申し出ると、
快く許可を得る事が出来た。
そしたら、あたしが同行することを聞きつけたフローラが、
自分と同じ馬車に乗ってくださいって、言い出したんだ。
護衛隊に便乗するつもりだったあたしは、さすがに王女の馬車に
同乗する事に躊躇してしまったのよね。
あたしの躊躇を見取った護衛隊長が、あたしがフローラの傍に
居れば、万一の場合にも安心できるって口ぞえしてきた。
それで、フローラの馬車に同乗したら、今度はフローラが、
「お姉様、こっち!こっち!!」って、自分の隣の席を、
ぽんぽんと手のひらで叩いてるんだ。
王室儀礼に則って判断すると、無茶苦茶失礼に当たるんだけど、
馬車に同乗した時点で、そういう事をぶっちぎってる訳なのよね。
もう、いいやって思って、フローラの隣に腰掛けたんだ。
馬車がごとごとと走り出すと、フローラがあたしの肩に頭を預けて
寄りかかってきたのよね。
フローラが楽になるように、あたしの姿勢をちょっと
ずらしてあげると、彼女はうれしそうに「ありがとうございます」
って言ってきたんだ。
「昨晩は本当に、ありがとうございました」
「あ、あぅ、あのことは、もうしゃべらないでね」
「実は、潔癖症であっても、王女の嗜みとして閏房術については、
一通り学ばねばなりませんでした。
実際にそんな事を、他の方と行うなんて、想像も出来ませんでした。
だけど、ミリィお姉様とだけならば、何をしても、何をされても
構わないって、思っていたんです。
はしたない願いを聞き入れてくださり、
本当にありがとうございました」
さすがに恥ずかしいのか、あたしに顔を埋めるようにしながら、
フローラが小声で話してくれたんだ。
あたしが「いいんだよ」って答えてあげたら、フローラは
安心したのか、その姿勢のままで寝入ってしまったんだ。
結局、妖精界に到着するまで、フローラは眠り続けたのよね。
フローラの後から馬車を降りたあたしは、
妖精王妃(ティタニア)様への通常の謁見手続きをするために、
席を外そうとしたんだ。
でも、フローラはそんなあたしを引っ張って、ずんずんと
謁見の間に行ってしまったんだ。
「せっかくおいでになったのですから、ぜひお父様とお母様にも
ご挨拶してくださいね。お母様もお姉様を見て喜ばれますわ」
あ、あはは、いいのかな? これで?
妖精王(オベロン)様も、妖精王妃(ティタニア)様も、
フローラが無事戻ってきた事に、喜びと安堵を隠しきれない
様子だった。
ノーラから貰い受けた映像記録を、嬉しそうにご覧になりながら、
フローラの報告を聞いておられたんだ。
でも、映像記録の再生が三回目に及んで、
ティタニア様がちょっと「また見るの?」みたいな表情を
浮かべた時に、そっと囁きかけたんだ。
もっとも、オベロン様には、全然見飽きた様子が無かったけどね。
「妖精王妃(ティタニア)様、折り入って伺いたい事が…… 」
「どうしたの?」
「外聞を憚ります」
ティタニア様はあたしを伴って別室に移り、待女の方々には席を
外してもらったんだ。
「一体、どうしたの?」
「フローラ姫が、いや、フローラがあと数年の命だって、
本当ですか?」
耐え切れなくなって、涙を浮かべながら問いかけたあたしに、
ティタニア様が、きょとんとした表情で答えたんだ。
「ないわよ、そんな話。一体誰がそんな虚報(こと)を?」
「へ?」
今度は、あたしがきょとんとする番だった。
「あの、あたしはフローラから聞いたんですけど……」
一瞬、考え込むような表情(かお)をしたティタニア様は、
納得が言った様子で、ぽん! と手を叩いた。
「あ、あるほど。どうして、フローラの移動にミリィちゃんが
付き添ってくれてたんだろうと思ったんだけど、
そういう事情(こと)だったのね!」
これって、また、からかわれてた、って事なのかな?
唖然としてるあたしを尻目に、ティタニア様はしゃべり続けていた。
「うんうん。気が利かない娘になったかと心配してたんだけど、
ちゃんと私のお土産に、ミリィちゃんをお持ち帰りしてくれたのね。
よしよし。よくやったわ。さすがわが娘」
本当は、お持ち帰りよりも、もっと別の魂胆があったんだけど、
とてもじゃないけど、そんな事あたしの口からは言えなかった。
「じゃ、ミリィちゃん。ミリィちゃんが次期妖精女王の位に
就くまで、おばちゃんたちと、ここで一緒に暮らしましょう」
「ちょ、ちょっと待って下さい。あたしには、仕事が……」
「あ、いいの、いいの。イツミにはちゃぁんと、
おばちゃんから連絡しとくから」
無理矢理シフト変更までして、急遽、妖精界に来たのに、
ティタニア様ったら、めちゃくちゃな事言ってるしぃ。
え〜ん、ユメミぃ、助けてよぉ〜。
***
「へくしゅっ! んぁ〜、ん〜、風邪かなぁ〜」
「そんな時には、赤道上空でお酒の飲むのに限るんだにゃ」
「おおっ! それは良いのだ。早く地上に向かうのだ」
口々に言い合いながら、ユメミたちが支局長室を出て行った。
部屋の中には、「危険物」「要注意」「開封厳禁」などといった
封印のお札が貼られた、麻袋がもがいていた。
「おお〜い、ユメミさぁ〜ん。ごめ〜ん、あたいが悪かった。
マリアナ海溝ほどじゃないけど、死海の水深程度には
反省してるから、ここから出してくれーっ! おーいっ!」
〜 fin 〜
ここまでです。
読んでくれた人は、ありがとう。ごくろうさま。
おつ
>>315,316 読んでくれて、ありがとう m( _ _ )m
>>314 GJ!
されど罪人は竜と踊るのエロが見たいと言ってみる
惜しいな・・・
最近ラノベスレ立ち過ぎじゃね?
>>318 読んでくれて、ありがとう m( _ _ )m
ラノベスレが建ち過ぎとは思わないのですが、スレ建て人さんは、
建てたスレを、がんばって盛り立てていって欲しいですね。
支倉凍砂スレとか、即死するんじゃないかと、気が気でないのですが。
あそこはみんな梱包作業が忙しくて保守する暇が無いんだよ
「気象精霊記」です。長さは10レスです。「女性の同性愛」です。
カップリングは、ミリィ×ユーリィです。ばりばりの姉妹です。
現実の姉はユーリィみたく優しく無いと憤るキャサリンさんや、
妹なんてミリィみたいに可愛くないと思うジュディスさん、
「近親系がダメな方」などはパスしてください。
過去のSSとは、無関係です。原作との整合性もいまいちです。
あぼん指定はタイトルの、「気象 影姫の霍乱」でお願いします。
〜 ここから 〜
「えいっ!」鋭い気合と共に、錫杖を振り下ろす。
「どわぁ〜」なんだか、情け無い悲鳴をあげながら
「大自然の会」のゲリラが、跳ね飛ばされていく。
一人一人のゲリラは、弱い。
だけど、その弱い敵に幾重にも囲まれて、
あたしたちは身動きが取れなくなっていたんだ。
「ミリィ〜、私も手伝おうかぁ〜」
防寒着で着膨れたユメミが声をかけてきてくれたけど、
いまここで手を離したら、季節外れの暴走低気圧が、
弓状列島に一直線で上陸しかねないんだ。
ゲリラとの戦闘に手を取られてしまって、
低気圧の制御をしているのは、ユメミだけだった。
今、彼女を戦闘に巻き込むわけにはいかない。
「だいじょうぶよ! ユメミは低気圧に専念して!」
芸も無く真正面から挑みかかってきたゲリラを、
錫杖で横薙ぎにしながらユメミに叫び返した。
「ユナちゃん! キャサリンさんと、気象防衛隊に連絡付いた?」
「どっちもダメですぅ!
防衛隊は、こっちに向かっているとしか分らないですぅ!
キャサリンさんには、ぜんぜん連絡とれませぇん!」
ユナちゃんに連絡状況を聞いたけど、こっちも手詰まりみたいだ。
ユナちゃんはライチが張った防御結界の中で、
連絡業務に当たっていたんだ。
結界を張っているライチも、疲れてきてる。
結界の中の下級精霊たちにも、疲労の色が濃い。
そもそも、この騒動の原因のキャサリンさんと連絡がとれないって、
どうゆうことよ?
***
事の始まりは、運命室からの、中規模の冬型低気圧調達の
依頼だったんだ。
キャサリンさんが名乗りを上げて、地上界に乗り出したんだけど、
あろうことか、台風並みの低気圧を作り出してしまったのよね。
イツミさん直々に、あたしとユメミに事態収拾の指示が出て、
現場に来て見れば、「冬台風の美学!」とかのたまう
キャサリンさんと、霊光弾の撃ち合いになったんだ。
ようやくキャサリンさんを追い払ったら、弓状列島はもう間近。
地上界の放送では、上沢予報士がアロハシャツみたいな柄の
ドテラを着て、「この時期に台風接近だなんて、珍しいねぇ」
なんて言ってるし。
たまたま、近くで作業中だったフェイミンさんとユナちゃん、
あと、コサミのお爺ちゃんの特訓を受けていたライチとファムの
手を借りて、ようやく低気圧を制御できたと思ったら、
今度は大自然の会に捕まってしまったんだ。
それから、延々と激しい戦闘が続いているのよね。
「ミリィ〜、もう限界なんだにゃ」
身体のあちこちがボロボロになったヤマネコ精霊のファムが、
そんなことを言ってきた。
霊力を消耗しないために、直接爪でひっかく戦法を取っていたんだ。
「霊力をキープしての持久戦は、もう限界ですわ。
霊光弾の集中射撃で、敵を一挙に殲滅することを具申いたします」
今度は、フェイミンさんだ。
努めて、疲れた様子を表に出さないようにしてるけど、
彼女も限界すれすれなのが分る。
言葉の端々で、息が上がっているんだ。
あたしも、ユメミには「だいじょうぶだ」なんて言ったけど、
さすがに、これ以上の戦闘はつらくなってきた。
「ミリィさん! ユーリィさんから連絡ですぅ!
ベーリング海担当の気象精霊が応援に急行中!
到着予定30分後ぉ!」
その時、ユナちゃんの叫んだ報告が、
あたしに持久戦を捨てる事を決意させたんだ。
大自然の会が相手なら、数の差はあっても、あたしのお姉ちゃんの
ユーリィ・プロケル・ヤクモ・オグヌーブスと、
同行している応援の精霊で対処できるはず。
「フェイミンさん、ファム、もう少しだけがんばって。
一気に片付けるわよ!」
疲れきったフェイミンさんとファム、そして何よりも
自分自身を励ますように言うと、手の中の錫杖を祓え串に変えつつ、
あたしは敵の中心めがけて跳躍したんだ。
そこに居たのは、あの鉄面皮精霊のプルイス・ストラウスだった。
「な、なんだ! 降伏の申し出か?」
いきなり目の前に飛び出してやったら、たじろぎながらも、
そんな事を言ってきたんだ。
「今日ばかりは、金髪女の宴会戦法も通じまい。
大自然の会屈指の、下戸ばかりを集めて編成した
特別部隊だからな!」
そうだったんだ。いつもなら、烏合の衆の包囲攻撃には、
ユメミの酒樽で、なし崩しに酒飲み合戦に持ち込めるのに、
今回はその手が使えなかったのよね。
でも、そんな事のために、下戸の人ばかりを集めるって、
何か、手段と目的を取り違えたやりかたじゃないかな?
疲れてたので、いちいち取り合うのも面倒だったあたしは、
不敵に微笑むと、一言だけ叫んだ。
「発光円盤(エルプス)!」
あたしの周りに小さなつむじ風がいくつも巻き起こる。
足元の低気圧を構成する雲から、水分を抜き取り氷点下に
過冷却させていく。
小さく輝く円盤状の雷光が、あたしを取り囲むように、
無数に発生した。
「いっけぇ〜っ!」
あたしは、残った霊力を注ぎ込んで、発光円盤を撒き散らした。
直撃を喰らった精霊は、そのまま戦闘能力を失ってしまう。
至近距離で破裂しただけでも、周囲にダメージを与える事が出来た。
だけど、これって、細かい照準はつけられないのよねぇ。
でも、円盤が、あまりにもタイミング良く、
効果的な位置で破裂するので、おや? って思ったんだ。
ふと、振り返ってみると、フェイミンさんが魔閃光を撃って、
一番効率のいい位置で円盤が破裂するように狙撃してたのよね。
「うにゃ〜、やられたらやりかえせ〜の
2.7の10の17乗ジュールだにゃ〜」
その脇で、いまいち苦手な持久戦を強いられてきたファムが、
うれしそうに霊光弾をまきちらす。
あたしも、彼らに負けないように、発光円盤を作り出しては、
周りに撒き散らしていったんだ。
「あ、あらかた、追っ払ったのかにゃ?」
しばらくして、ぜぃぜぃと息をしながら、ファムが言った。
見える範囲には、もう大自然の会のゲリラたちの姿は無かった。
「ユメミー、周辺の精霊反応を探査してみてー」
フェイミンさんも、呆けたような表情で立ち尽くしていた。
あたしも、疲れきっていたけど、まずはユメミに指示を出したんだ。
「んん〜、もう私たち以外には、残っていないみたいだねぇ〜」
間延びした声で、ユメミが報告を返してくる。
戦闘には参加して無いけど、一人で大型低気圧を制御してたんだ。
彼女も、疲れてるんだろうね。
「ん〜、あ、あれぇ? なんだろう、これ」
空中の情報画面を見ながら、ユメミがぶつぶつ言っている。
「どうしたの?」
あたしの問いかけに、ユメミは返事をしなかった。
その代わりに、悲鳴のような警告を叫んだんだ。
「精霊反応、正面に約500! 気候変動誘発局よぉ!」
えっ? と思って、正面を見ると、いかにも正規兵といった
雰囲気の部隊が、何も無い虚空から、実体化してきていた。
視覚や、精霊反応探知からも身を隠す、
特殊作戦用のシールドでも、使ってたんだろうか?
数瞬の間、ぼんやりとふけっていた想像から、気を取り直すと、
急いで連絡の指示を出したんだ。
「ユナちゃん! 東亜支局と、周辺の気象精霊に警告を!」
「はいですぅ!
『気候変動誘発局500と遭遇、至急来援乞う』送りますぅ!」
先走ったユナちゃんの返事に、あたしは咄嗟に叫んだ。
「待って! 『来援乞う』は送っちゃダメ!
『気候変動誘発局500と遭遇』とだけ送って!」
「え?!」
ユナちゃんは、一瞬戸惑った様子を見せた。
救援要請を送信してしまうと、受信した精霊(ひと)たちには、
基本的に救助に赴く義務が発生してしまう。
でも、敵と遭遇したっていう報告だけだったら、
受信しても、敵を回避する行動の自由が保てるのよね。
すぐに戸惑いを脱したユナちゃんは、
覚悟を決めた声で復唱してくれたんだ。
「『気候変動誘発局の正規兵500と遭遇』送りますぅ!」
そのうちに、気候変動誘発局の部隊は完全に実体化していた。
指揮官は、あの筋肉精霊の
フェルデゴール・タウミエル・ゼカリア14世ジュニア。
傍らには、銀髪の特務精霊長、
アシュレイ・ベシュテル・メルキオーネがいた。
「ぬっふっふっ、錫杖女め、
ゲリラとの戦闘で消耗しておるのだろう。
今日こそはこの手で、引導を渡してくれるぞ。
おぉ、そこに居るのはフェイミンくんではないか。
今からでも原隊に復帰するのなら、気象室で活動していた事は、
不問に付してもいいぞ、あぁん?」
筋肉精霊は、ふてぶてしい態度で、そんな事を言ってきたんだ。
「私(わたくし)の原隊は、気象室東亜支局でございます!」
いつのまにか、私の傍らに立っていたフェイミンさんは、
凛とした声で、筋肉精霊に言い返したんだ。
「ぬぬぅ……」その声に、すっかり逆上した筋肉精霊が、
手にしていたハンマーを振り上げたんだ。
「危ないっ!」
殺気を感じたあたしは、祓え串を錫杖に変えながら、
フェイミンさんの前に出た。
筋肉精霊が力任せに投げつけたハンマーが、
唸りを上げながらこっちに向かってきていた。
あたしは、錫杖の両端に近い部分を握り、盾のように構えた。
その直後、重たい響きを放ちながら、ハンマーと錫杖がぶつかった。
ハンマーの錘の部分は、しっかり受け止めたのだけれど、
長い柄の部分が激しく回転しながら、回り込んできた。
避ける術の無いそれは、あたしの側頭部を強打した。
「ミリィさんっ!」
フェイミンさんが鋭く叫ぶ。
「大丈夫よ!」
前を向いたまま、あたしはフェイミンさんに応えた。
でも、なんだか、頭が鋭く痛んで、視界がかすむんだ。
「ぬうぅ、いつもいつも邪魔ばかりしおって……」
その時、ますます逆上した筋肉精霊の頭上から、
あたしを呼ぶ声が聞こえてきたんだ。
「ミリィさぁぁぁぁん……」
まさか、幻聴かな? あれ? この声は、スーちゃん?
声の主を悟った瞬間、どさっという音と共に筋肉精霊が倒れて、
彼のハゲ頭の上に見事に着地したスーちゃんの姿があった。
あまりの展開に、すぐ傍に居るアシュレイも、
周りの誘発局の兵士も、絶句しているばかりだった。
スーちゃんは、ちょっとキョロキョロした後、
あたしの姿に気が付くと直立不動で、敬礼の姿勢をとった。
「間に合ってよかったです! 気象防衛隊1500名の先遣隊
として、スー・リモン・グェン、只今到着致しました!」
「いつまで、人の頭の上に立っておるかぁ!」
筋肉精霊が、いきなり頭を上げて叫んだ。
同時に、トンキチくんとホンメちゃんが、
あたしたちが居る雲の上に降り立った。
それで、すぐにでも攻めかかりそうな構えを見せていた
誘発局の部隊も、少し間合いを取って、警戒態勢に入ったんだ。
誘発局500名に対して、気象防衛隊の本隊は1500名。
3倍の人員があっても、気象防衛隊が有利とは言い切れない。
隊長はともかく、士気が高く、訓練の行き届いた500名の兵士と
戦うには、1500名の防衛隊では、少し戦力不足かもしれない。
あたしたちを守るように展開した、スーちゃん達の後姿を見ながら、
そんなことを考えていると、フェイミンさんが謝ってきたんだ。
「申し訳御座いません。
私の具申は、甘い状況判断に基づいておりました」
フェイミンさんは、悔しそうに唇を噛み締めている。
ゲリラの殲滅に使った霊力の消耗が無ければ、
現状はより有利かもしれない。
でも、あのまま大人数に囲まれていても、手詰まりだったのよね。
「フェイミンさんが悪いんじゃないわ。
持久戦を続けていても、数に負けて押しつぶされそうだったし。
それに、何より、指示を出したのは、このあたしなんだから」
って、フェイミンさんに答えたんだ。
と、その時、無線機を背負った気候変動誘発局の兵士が、
アシュレイに何か耳打ちをしたんだ。
そしたら、アシュレイは、良く通る声で指示を出した。
「司法賢人が我々の部隊に撤収命令を発令されました。
我々は、これより、策源地に撤収を開始します」
もしかして、今のはあたしたちにも聞こえるように言ったのかな?
何事かをぶーたれている筋肉精霊をなだめながら、
アシュレイは次々に部隊を撤収させていった。
そして、あたしたちに向かって、慇懃に一礼すると、
彼自身も姿を消した。
今度こそ、本当に終わったのかな?
みんなが嬉しそうに話しかけてくるので、
あたしも返事しようとしたのに、なぜだか、声が出ないんだ。
目の前が、急に真っ暗になっていって、…… え? ……
フェイミンさんの悲鳴が聞こえる。
あ、あれ? 今まで立っていた雲が、顔に当たってる?
「だいじょうぶだよ」って、言ってあげたいのに、
なんであたしは、しゃべれないの か な ……
***
「 容態 …… 安定 …… 沈静化 …… 」
「 …… 安静 …… 」
人の気配と話し声に気が付いて、薄く目を開けると、
あたしは、病室のベッドに寝かされていたんだ。
そこでは、ユーリィ姉と看護精霊が話をしていた。
あたしが目を開いた事に気付いた二人は、枕元に歩み寄ってきた。
「ミリィ、大丈夫?」
「うん、怪我、しちゃったのかな、あたし?」
「外傷の方は大したことありませんわ」
「石頭だからね、ミリィは」
「ひ、ひどぉ……」
「ちょっと、こっちを見て頂けますか?」
看護精霊は、ペンライトであたしの目を照らして、
瞳孔の動きを確認すると、安心した様子で話してくれた。
「脳波にも異常は無いし、大げさな心配は要らないと思います。
でも、念のために数日は安静にしておいてくださいね」
カルテになにか書き付けて、看護精霊は一礼して病室を出て行った。
「他のみんなは、怪我とか無かったの?」
「ええ。誰も怪我なんかしてないわよ」
「低気圧はどうなったのかな?」
「大丈夫よ。ユメミが制御して、上手い具合に洋上通して、
オホーツクの台風の墓場まで運んでくれてるわ」
話しながら、上体を起こそうとしていたら、
ユーリィ姉がベッドの制御盤を操作して、
上半身を起こしやすい形にしてくれた。
「あ、そうそう、明後日にはお父さんがお見舞いに来るから」
「え? お父さんが……」
その事を聞いたあたしは、絶句してしまった。
出不精で、普段から自分の研究室からも出てこないような
お父さんが、お見舞いに来るなんて……
これは大事(おおごと)かもしれないって、思ったんだ。
「お姉ちゃん、あたし、死んじゃうのかな……」
思わず、気弱に問いかけてしまったんだ。
「はぁ? 何言ってんのよ?」
お茶を用意してくれていたユーリィ姉は、
多分に笑いを含んだ、呆れたような声を出した。
「最初は、意地張って『大した負傷ではないから見舞いなぞ不要』
なんて言って、妖精王(オベロン)様とケンカしたらしいのよ」
ユーリィ姉は、ティーカップを渡しながら、話してくれたんだ。
「結局、王室の名代として、気象室に出張することになって。
『戦闘で負傷した精霊省出身の気象精霊の容態を確認すべし』
みたいな勅令まで出させる羽目になったらしいわ。
それで、お父さんが見舞いに出張って(でばって)くるってわけ」
「でも、お姉ちゃん、なんでそんな事情まで知ってるの?」
「そりゃ、妖精王妃(ティタニア)様が逐一教えてくれるから」
そこまで話すと、ユーリィ姉も私も、我慢しきれずに
笑いだしてしまったんだ。
怪我をしたショックと、怪我がひどく無かったっていう安心感から、
二人とも、妙にはしゃいだ、うわついた気分になってたのよね。
「もう、ホントに無茶したらダメだよ。
救援要請の送信を差し止めたの、あなたでしょう?
あの、泣き虫だった娘(こ)が、どうしてこんなに
無茶ばかりするようになったのかしら?」
ひとしきり笑った後で、ユーリィ姉が真面目な顔で言ってきたんだ。
「顔にキズなんか付いたら、
好きな精霊(ひと)にも嫌われちゃうぞ」
ちょっと怒ったような、でも、どこか困ったような表情で、
あたしの顔を真正面から見ながら、小言を言ってきたのよね。
あぅ、お姉ちゃんのこんな表情って、ちょっと苦手だな。
あたしは、ユーリィ姉にまた笑って欲しいのと、
小言から逃がれるために、話題を振ったんだ。
「好きな精霊(ひと)っていえば、お姉ちゃんにもいるの?」
「んー、だめだめ。いい男がいなくって」
「でも、ずっとそんな風に言ってるじゃない。
本当は誰か好きな精霊(ひと)がいるんじゃない?」
けらけらと笑い飛ばすかと思ってたのに、ユーリィ姉ったら、
ちょっと顔を赤らめて、「うん。いるよ」って答えたんだ。
「えー! 誰、誰?」思わず調子に乗って、問いただした。
「うふふっ、ヒミツだよ。教えてあげない」
「わー、やっぱユーリィ姉ってば、好きな精霊(ひと)いたんだぁ。
どこまでいった? もう、キスとかしたの?」
「ううん。何にもしてないよ。告白もして無いし」
「え"ー! お姉ちゃん美人なのにぃ。
唇でも何でも、むりやり奪っちゃえー!」
「好きだったら、むりやりキスとかしても、いいのかなぁ?」
「いいに決まってるじゃん! やっちゃえー!」
調子に乗って、ユーリィ姉を煽ったら、何か決心したような表情で、
「うん、そうだよね」って、つぶやくように言ったんだ。
そして、…… ええっ? 何で、あたしに顔を寄せてくるのかな?
呆然として、身動きが取れないでいたあたしの唇に、
そっとお姉ちゃんの唇が重ねられた。
暖かな柔らかさと、なんだか甘いような味を感じながら、
あたしは、目を見開いて、固まっていたんだ。
あれ? 好きな人にキスしちゃえって言って、
それで、あたしにキスしてくるって事は、
ユーリィ姉の好きな人って、あたしなのかな?
どのくらいの時間キスしてたのか、
あっという間だったような気もするし、
かなり長い時間だったような気もする。
でも、唇を離したユーリィ姉は、あたしの頭を
胸に擁(いだ)きながら、涙声で謝ってきたんだ。
「ごめんね。嫌だったよね。女同士なのに。姉妹なのに。
ごめんね。こんなお姉ちゃんで、ごめんね」
びっくりしたあたしが、黙ったままでいると、
ユーリィ姉は、すすり泣きながら、一人で話し続けたんだ。
「子供の頃、影姫の修行に耐え切れずに、家に帰されるって時に、
外面は残念そうにしても、内心はとってもうれしかったの。
また、おうちに戻ってミリィと遊んでいられるって思ったの。
だけど、ミリィが私の身代わりみたいに、影姫になって、
修行させられて、辛かったよね、大変だったよね。
私がやらなきゃいけない事だったのに。
ミリィには、大変な思いばかりさせちゃったよね。
だけど、こんなお姉ちゃんだけど、ミリィのこと好きだったんだよ。
大好きだったんだよ」
あまりにびっくりしたものだから、返事も出来なかったけど、
なんとか気持ちを落ち着かせて、言ったんだ。
「あたしも、お姉ちゃんのこと、大好きだよ」
お姉ちゃんに擁かれてるものだから、すごくドキドキしてて、
自分の顔が、熱くなっているのが分るほどだった。
今、鏡を見たら、顔とか真っ赤になってるんだろうな。
「あたしが、影姫の修行をすることになった時も、
お姉ちゃんに迷惑かけないように、一所懸命がんばったんだよ。
あたしも、お姉ちゃんのこと、大好きなんだよ」
話してたら、なんだかあたしまで涙が出ちゃった。
思わずしがみついて、ユーリィ姉の胸元に顔を押し付けたんだ。
「……ミリィのとなりにいってもいい?」
しばらく、そんな姿勢で抱き合っていたら、
ユーリィ姉があたしの耳元に口を寄せて、囁いたのよね。
答える替わりに、あたしは黙ったまま肯いたんだ。
ユーリィ姉は、あたしが肯いたのを見ると、
しなやかな動作でベッドに上がってきたんだ。
隣で横になったユーリィ姉に、今度は、
あたしの方から唇を求めていった。
ユーリィ姉は、黙ったまま優しくあたしの事を
受け入れてくれたんだ。
そして、しばらく抱き合った後で、
ユーリィ姉が着ていた巫女を模した作業服と、
あたしが着せられていた寝巻きを脱ぎ去ったんだ。
あたしが、恥ずかしさにじっとしていたら、
ユーリィ姉が、「怖い?」って聞いてきた。
あたしは、「ちょっとだけ」って応えたんだ。
ユーリィ姉は、優しげな微笑を浮かべると、
「固くならなくてもいいからね」って声をかけてくれたんだ。
黙ったまま、あたしが肯くと、ユーリィ姉も肯き返してきた。
白くて、すらっとしたユーリィ姉の裸を、まじまじと見てしまった。
うー、なんで姉妹なのに、お姉ちゃんはこんなに綺麗なのかな?
そんな事を思ってたら、あたしの不服そうな表情が
可笑しいらしくて、ユーリィ姉が、くすっと笑ったんだ。
「どうしたの、ミリィ?」
「だって姉妹なのに、お姉ちゃんだけ綺麗だから」
「あら、ミリィも可愛いわよ?」
そう言いながら、ユーリィ姉はあたしの乳首にそっと口付けした。
「ひゃあんっ!」
あたしは、胸に電気が走ったような気がして、
思わず声を上げてしまったんだ。
あたしの悲鳴には答えずに、ユーリィ姉は乳首に口付けしたまま、
左手をもう片方の乳房に、伸ばしてきた。
指の間に乳首を挟み、軽く引っ張っては放してみたり、
乳房全体を手のひらで包み込むように覆って
撫で回したりしてるんだ。
あたしは自分の手をお姉ちゃんの背中に廻して、
そこを撫でさすっていたんだ。
お姉ちゃんの肌は、すべすべしていて、
とてもさわり心地が良かったのよね。
そのうちに、お姉ちゃんの頭の位置が、少しずつお腹の方へ
ずれていった。
胸の下のほうから、おへその上、そして、両足の間の産毛のある
あたりまで、お姉ちゃんの舌とくちびるが、
さわさわとうごめくように、移動していったんだ。
「あ…… 、ダメだよぉ、そんな所……」
ユーリィ姉の頭に、自分の手を添えて抗議したんだけど、
お姉ちゃんの動きは止まらなかった。
柔らかく暖かな、お姉ちゃんの舌が、
あたしの足の間をさぐるように行き来していたんだ。
そして、はしたないことに、あたしはもっと刺激がもらえるように、
自分の腰を小刻みに動かしてしまったんだ。
そんな事しちゃいけないって思って、必死に動きを止めようと
するんだけど、自分の体なのに思うように出来ないんだ。
そして、あたしの股間に顔を埋めたままのお姉ちゃんが、
両手だけをさわさわと、胸のほうに伸ばしてきたんだ。
あたしの胸から、両脇にかけて、細くて綺麗なお姉ちゃんの指が
撫でさすってくれた。
もう下半身の動きは、止める事は出来なかった。
口からは、甘えるような喘ぎ声が流れ出していた。
そうする内に、あたしは、背中をえびぞらせて、
小さく悲鳴を上げてしまった。
お姉ちゃんは、あたしの足の間から顔を上げると、
あたしの目の前まで、頭の位置をずらしてきた。
「ミリィ、大丈夫?」
いつもは、物静かな微笑を湛えている銀目を、すこし潤ませながら、
あたしの顔を覗き込んだんだ。
「うん」
小声で返事しながら、あたしはお姉ちゃんにしがみ付くようにして、
抱きついてしまったんだ。
お姉ちゃんは、あたしの事を受け入れてくれるように、
抱き返してくれて、そして、そのまま仰向けに横たわった。
自然と、あたしは、お姉ちゃんの身体の上に、
覆いかぶさるような姿勢になったんだ。
最初は、お姉ちゃんの唇を求めていた。
そして、あご、喉元、胸元へと、自分の顔をずらしていったんだ。
とうとう、きれいなお姉ちゃんの乳房へとたどり着いた。
あたしは、少し甘い香りがするそこへ、頬擦りしたり、
舌を這わせたりしていたんだけど、我慢しきれなくなって、
桜色の乳首を、ついばむ様に口に含んでしまったんだ。
「!」お姉ちゃんが、言葉にならない悲鳴を上げる。
もっと感じさせてあげたくて、今度はあたしが、
お姉ちゃんの両足の間に、手を伸ばしていった。
その部分を、指先で撫でていたら、お姉ちゃんが
右足だけ、ひざを曲げて立てたんだ。
「んっ!」
今度は、あたしが悲鳴を上げた。だって、お姉ちゃんの足は、
あたしの両足の間に当たってるんだ。
はしたない事はしちゃいけない、って思いながらも、あたしは、
お姉ちゃんの足にその部分をこすりつけるように、身体を
小刻みに動かしてしまっていた。
やがて、快感の高まりがやってきて、
ふっ と目の前が真っ白に輝いたんだ。
そして、あたしは、お姉ちゃんに身体を預けるようにして、
意識を失ってしまった。
ふと気がつくと、あたしはベッドの上に、一人で仰向けに
横たわっていた。はっ として、自分の姿を改めると、
ちゃんと病院の寝巻きを、身に付けていたんだ。
「気がついた? ミリィ」
いつの間にか、普段通りの巫女風の作業衣を着たユーリィ姉が、
優しく微笑みながら、声をかけてくれた。
あたしは、気を失うまでのことを思い出して、恥ずかしさの余り
顔を真っ赤にしながら「うん」って答えたんだ。
その時、豪快なノックの音が室内に響き、乱暴にドアが開かれた。
「お〜い、ミリィ〜、元気ぃ?」
飛び込むようにして、ユメミがお見舞いに来てくれたんだ。
「う、うん。元気だよ」
ユメミの勢いに気押されるようにしながら、答えたんだ。
「んん〜、でもぉ〜、顔が真っ赤だよぉ?」
「こ、こ、これは、な、なんでもないんだよ?」
「ふ〜ん ……」
ユメミは、ちょっとジト目になってあたしの顔を見ると、
いきなり、くんくんと、部屋の空気の匂いを嗅ぎだしたんだ。
あたしは、ちょっとあせって、ユメミに質問した。
「ちょ、ちょっと、な、何の匂いを嗅いでるの?」
「ん〜、酒豪のミリィがそんなに顔を赤くするような、
強くて美味しいお酒でも飲んでいたのかな〜、って思ってぇ〜」
「お、お酒なんか、飲んでないってば」
「お酒も飲んでないのに、そんなに顔が赤くなるわけぇ〜?」
「く、薬の影響(せい)じゃないかな?」
「ん〜、ま、いいや。じゃ、駆け付け三杯で、お酒飲もぉ〜」
そう言いながら、ユメミは持ち込んだお酒の瓶を、
サイドテーブルに並べ始めたんだ。
でも、駆け付け三杯なら、飲むのはユメミだけじゃないかな?
「ん〜、大したことが無くて、良かったわぁ〜。
でもミリィの真っ赤な顔を見た時、どうしようかと思ったわぁ〜」
「どうしよう、って、どういう事?」
ユーリィ姉が、ユメミに尋ねたんだ。
「いやぁ、ミリィとお姉さんが、えっちな事でもしてたのかなぁ〜
なんて思っちゃって」
「い、い、一体、どうして、そんな事を ……」
たじろぐあたしの問いかけに、ユメミが笑いながら答えた。
「だってぇ、ほらぁ、お姉さんの名前がアレだからぁ〜」
「あたしの、名前? ……」
「ユーリィさんだからぁ〜、百合の人なのかなぁ〜、なんちて」
「恥ずかしい事を」
「言うんじゃなーいっ!」
「いった〜い!」
その瞬間、ユメミの後頭部に、あたしとユーリィ姉のハリセンが
絶妙のタイミングで、炸裂していたんだ。
〜 fin 〜
ここまでです。
読んでくれた人は、ありがとう。
投稿パターンが今までと異なるのは、さるさる規制回避のためです。
>>333 〜たんだ。と、改行が多いのがちょびっと気になったけど
そ れ で も
GJ!
>>334 読んでくれて、ありがとう m( _ _ )m
忌憚の無い意見をくれて、本当にありがとう。
次回の参考にさせていただきます。
どなたか「暗闇にヤギを探して」で先輩ルート書いてくれ...
先輩はあの夜に合人を食べちゃったんだろう?
翌朝から普通にご飯食べられたのはそれが理由だと確信している。
ほしゅ
4巻から一歩進んだ、ななせ×心葉キボンヌ
補修
昔よりこれが良い!ていうラノベが減った気がする・・・
上がってるから、てっきり新刊でも出たのかと…… あれ?
気象精霊記もののエロパロです。
ロリやハードな内容に嫌悪を感じるかたはパスしてください。
精霊について、かなり設定を無視していますがそれに関しては気にしないでください。そうでもしないとこれが成り立ちませんから。
あとぷらくてぃかの女体化ショタも用意していますがこちらは需要がなさそうなので承認してくだされば書きます。
「もう……嫌ぁ……」
窓の無い無機質な部屋、そこには狛型の精霊ユナ・デモリエル・ハウンドがいた。
彼女の可愛らしい顔は涙と白濁した液体に汚れ、瞳は光を失い、ただ嫌だ、やめてとうわ言のようにつぶやいていた。
「駄目だよ、ユナちゃん。ユナちゃんが一人前の慰安精霊になるまで俺達がしっかりとしつけなきゃいけないんだからね」
ユナを囲む男達のひとりがそう言った。
事の起こりは今から数時間ほど前の事。
「ユナちゃんって気象精霊になりたいんだろ」
気象室のオフィス、先輩であるマハルがユナに尋ねた。
「はい、そうですけどそれがどうかしたんですかぁ?」
「ちょっとね、現場に出てお仕事を見るならいい方法があったのを思い出してね」
「えっ、教えてくださいですぅ」
マハルの言葉に反応したユナはピコピコと尻尾を振りながらいい方法について教えてもらおうとデスクから身を乗り出した。
「でも……これをユナちゃんにできるかどうか……」
ユナの熱心さに驚いたマハルは少し躊躇するような口調で言った。
「何だってやるですぅ。だから教えて下さいですぅ」
「そこまで言うなら……ユナちゃん、ちょっと耳貸して。現場に出るためにはね……」
ユナの耳元で話をはじめた。
「慰安精霊ですかぁ?何するひとなんですかぁ?」
「あまり大きな声で言わないでください。これはね、現場で何日も戻ることが出来ないひとたちを慰める仕事だよ。特別な訓練が必要だから手配しておく?」
「はい、お願いしますですぅ」
そして、仕事を終えたユナはマハルから指定された部屋に向けて歩いていた。
「あっ、ここですねぇ」
目的の部屋を見つけると、内側から鍵を掛ける型式のドアを開けて入って行った。
「それにしても、嫌な感じの部屋ですぅ」
部屋を見渡してユナは率直な感想を漏らした。
たしかに窓が無く、コンクリート(に似たもの)打ちっぱなしの床と壁、ひんやりとした空気は誰でも嫌な気分になるだろう。
ドアが開いた。
ここで一旦終了。
この続きは昼にでも。
男が五人、入って来た。
「あの〜、誰ですかぁ?」
ユナが尋ねるが男達はその問いに応えず……
「さ、ユナちゃん、始めるよ」
男達はユナの両腕を掴み、腰のベルトに手を掛けた。
「きゃっ、何するんですかぁ!?」
ユナは驚き声をあげるが男達はその声に耳を傾けようとしない。
男達はユナのベルトを外すとスカートの裾を掴み……
思いきり下ろした。
ユナの服は肩の部分の無いワンピースのため、一瞬の内に胸から尻まで、白い素肌を晒すこととなった。
「嫌ぁ、恥ずかしいですぅ」
「何言っているんだい、これからもっと恥ずかしいことするんだよ」
「えぇ、どうしてなんですかぁ?」
涙目になりながらユナが言う。
「慰安精霊の訓練じゃないか、ユナちゃんやるって言ったよね」
「だってぇ、こんなことするなんて本当に知らなかったんですぅ」
「今さら何言ったって無駄だよ。さ、続き続き」
ユナの正面に向かいあう男はユナのパンツを脱がすと股の割れ目を指でなぞった。
「ひゃうっ!」
突然ユナの身体がぴくりと痙攣したように震えた。
「お、感度良いね、でも今のでこれじゃあちょっとな……」
「ユナちゃん、俺のおちんちん腫れてきちゃった。さすってくれない?」
そう言うとユナの両腕を掴んでいた男二人がズボンを下ろし、黒いペニスをユナの小さな手に握らせた。
「うっ」
奇妙な匂いに顔をしかめるが、やがて観念したように二つのペニスを扱き始めた。
「こっちももっと激しくしないとね」
そう言うと正面の男は股の割れ目に指を入れ、激しくかきまわした。
「はぁぁん!そんなところいじっちゃあ!みゃあっ!気持ち良くて狂っちゃうですぅ!!」
体験したことのない快楽にユナは発情期の犬のような声をあげた。
「こんなおもちゃ使ってみる?」
先ほどから四人の姿を見ていた男がカバンから何やら取り出した。
丸いカプセル薬のような形のものが二個と丸みをおびた棒状のものが一本、そしてスイッチのついたものだ。
男はカプセル薬をユナの乳首にテープで貼り、棒状のものをユナの肛門に突き刺した。
「スイッチオン!」
男の掛け声とともにスイッチを入れるとユナの身体に取り付けたものが振動をはじためた。
「はっ、はうぅっ!おっぱいとぉお尻が気持ちいいですぅっ!」
「さーて、そろそろ本番にしよう」
支援
>>187 亀レスだが言わせてくれ! くじびきを知ってる人がいて感動した!
メイベル分の不足していた俺にメイベルの名(迷)解説をありがとう!
文学少女の遠子先輩「に」麻貴先輩が絵を書いている話とか考えたがどうだろう
絵筆責めですか、いいですね。
しかも起伏に乏しいから絵も描き易いだろうし。
遠子先輩が官能小説を食べたらどうなるんだろう?
心葉の小説で感じる遠子先輩とかいいな
そろそろ圧縮が近そうなんで、ネタも無いのに保守。
イリヤ読んだ後で文学少女読んだら
鉄定文学に挑む遠子先輩のイラストが頭に浮かんだ
イリヤや晶穂が強姦されるの読みたい
れでぃ×ばと関連で何か欲しい。
出来れば陵辱物で。
専用スレあるぜよ?<れでぃ×ばと
学校の階段がねえorz
何でもいいから読んでみたいなあ。
月曜の朝保守
総スレッド数が、800手前で足踏み状態
がんがって保守!
SHI-NOは需要ないのかな?
マイナー過ぎるか。
めぞんdeぎやらくしいでエロパロ
ネクラ少女は黒魔法で恋をする
【栗本薫】グイン・サーガ【やおいナシ】
【僕血・僕月】阿智太郎総合スレ【陰からマモル】
護くんに女神の祝福を!
ロケットガールでエロパロ
圧縮で落ちたのはこんなところか。
イリヤや晶穂「に」強姦されるのなら読みたい。
ああ、イリヤにマウントとられてボッコにされたいトキはあるな
無銭飲食列伝のようなノリが脳裏をよぎるのだが
上のお口を使おうが下のお口を使おうが
ふたくちみくちでおしまいだろうな。浅羽なんて。間違いなく。
イリヤのマウント取って、口を犯す吉野
噛み千切られるな
浅羽が、橋の下でエロ本見つけてオナニーしてるのを伊里谷or晶穂が目撃。
それからは…言わずもがなとか。
『ぼくと魔女式アポカリプス』もないなぁ。
エロ映えするキャラが多いような気がするのだが…。
367 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 20:40:22 ID:evKCFg5v
フルメタルパニックのエロパロ読みたい
断章のグリムある?
えむえむっ! の石動先輩を肉奴隷にしたい
>>368 あれはちょっとエロに結びつかないから難しいかもナ
ほしゅ
やっぱりその前に1つちゃんと文学少女を。
美羽x心葉で。
>>359 需要はある、俺が読みたい
だが流石に色々マズい気がしてる、原作の微エロでそこそこ満足感あるし
>>374 お、レスがあるとは。
原作の微エロ感を保つのは難しそうだな。
露骨な表現にしたら逆にエロくなくなってしまいそうだ。
乙一スレ落ちたのか。
神の一人にサイト持ちの人がいたと思うんだが誰か誘導してくれまいか
>>376 tp://saihate.petit-fts.com/
この人でよかった?
20年以上読んでた会社がつぶれるのはつらいな('A`)
「ジョン平とぼくと」のエロssはありますか?
>>378 ソノラマ系萌えキャラがみんな宇宙人なもんで、
ちんことまんこで生殖するかどうか怪しい件
ナミ・ファランドールに生殖器が付いてないと申すか。
……絡ませるとしたら由貴だからあんまり関係ないけどな。
妖精作戦でくっつかざるを得ない状況に追い込まれる沖田とつばさとか。
イーシャの船で本編終了後にいちゃつく年輝とイーシャとか。
封神機伝マカリゼインで霊力を使い果たしたハルカを助けるために体を張る九龍とか。
一時のテンションに身を任せてアホ過ぎる作品を書き始め、我に返って悶絶したorz
師走×吉田とかほんと病んでるな俺……
鋼殻のレギオスはないのか…。
ソノラマなら、
インベーダーサマーで念願かなった小夜ちゃんと主人公の初シーン。
亡き姉を心に秘める主人公を、小夜がそのまま受け止め、
一緒に歩いていけるようになるまでを書かないといけないので大変。
ブラスティー2.5 クラ・カナール撃破後、太陽系に帰還するまでの時間、
3人は不安をぶつけるように互いの体をむさぼるのでした。
誰か書いてー。
ペリペティアの福音
「子供を産める器官がない」ことを気にしていたヒロインだから、
やっぱり子供を産んで感激の涙を流すまでを書いてほしい。
てなわけでティックとの子作りのシーンから。さあ。
12人+一人もいれば、中には耳年増な人格もいるから、
テクニックもかけひきもバッチリだ。
誰か書いてー、本気で書いてー
後は菅浩江の「柊の僧兵」とかも色々書けそうっちゃ書けそう。
菅浩江といえば「博物館惑星」のネネと孝弘の絡みを、
艶っぽく表現してみると、いい感じになるんじゃまいか?
って、ライトノベルの範疇から外れているような気もするが。
菅作品の「無邪気な女性キャラ」ってなんかうっとうしくて仕方がない。
力の及ぶ限り、不惜身命の精神で、全力を出し切って保守
先輩とぼく……
のり×はじめちゃんが読みたい
文学少女の新刊、琴吹が実に良い感じにデレてるな。
泣き虫のツンデレというのはいいものだ。勢い余って押し倒してしまった井上×琴吹とかないものか。
神様ゲームの叶さまの乳を揉み倒したい
空鐘外伝……
初めてがニンジャ装束プレイですか、陛下。
>>394 どこの美少女文庫あるいは二次元ドリーム文庫かと思いましたよ。他にもいろいろエロかったな空鐘外伝。
渡瀬先生にはこの調子で陰陽や寄生月もがんばっていただきたい。性的な意味で。
ほしゅ
ほしゅあげ
ぼくのご主人様のNTRが見たい
鋼殻のレギオスが読みたいけどなかなか出ないので今自分で書いてる。出来上がったら投下しようと思う。
ちょうど良く空鐘外伝の話が出てるなぁ…
Dat落ちしちゃったけど空鐘の話とか投下してもいいんだろうか?
どうぞどうぞ
ノーリアクションなら泣き寝入りしようと思ってたけど今日中にレスついて嬉しくなっちゃったので調子に乗って投下!
かまってちゃんだと笑わば笑え!
注意
これは以前Dat落ちした空鐘スレに投下していたものです。
保管庫には189〜ラノベ板より転載という名で保管されています。
以前と重複している投稿文にも細々とした呼称の訂正をしています。
エロくない…というか小ネタのようなものです。
それでもイイ!と言う方どうぞ。あぼん指定はタイトルの『聖妃ト戦妃ノ憂イ事』でおねがいします
「えっ……! ウルク様、あの、それはどういう……」
朝食を終えたあとの中庭。
ここには今私とウルク様、給仕を務める侍女さんの三人しかいない。いつもはここにフェリオさんもいて、食後のお茶を楽しみつつ今日の予定を語り合うはずなのに今日はいない。
最近騎士団の宿舎に顔を出していないとのことで朝からライナスティさんと連れ立って行ってしまった。
なんでも増員された王宮騎士団の訓練がうまくいっていないため手伝いをしに行くとのことだ。
そして、私はまばらとはいえ人通りのあるここでウルク様からとんでもないことを訊かれていた。
「その、リセリナ様はフェリオ様にいつもどういうふうに抱かれているのですか?」
聞かれた私も恥ずかしいが、訊ねて来たウルクさんの顔もほんのりと赤く染まっている。
彼女もやはり恥ずかしいようだ。
侍女のティアナさんなんかものすごく居心地が悪そうにしている。
「あの、その……すごいです」
混乱した思考のまま、正直に答えてしまった私を誰が攻められようか。
なぜ日も明るいうちから中庭でこんな話をしているのか理解不能だ。
ラトロアから無事に帰還した後、ウィータからアルセイフへ特使として滞在している"聖姫"ウルク様と乱世の英雄"王弟"フェリオさん、"戦姫"の私が恋仲になって久しい。
『先に第一婦人となるのは聖姫か戦姫か?』などと講談師の話題となることも少なくない。
下世話な噂話のようにフェリオさんの寵愛を争うようなことはないし普段から仲は良い。
今まで褥のことにふれてくることは無かったのに、それが今日、突然、それもこんな場所でこんなストレートに突っ込んでくるなんて……
「あ、あの、ウルク様。わ、私は、別に、その……」
自分でもなにを言っているのかわからないぐらい混乱してしまう。
思わず"そのとき"のことを思い出し、顔がとにかく熱くなってきた。
内乱で目覚しい活躍を見せたフェリオさんは民衆の皆さんにもとても人気が高い。
フェリオさんの傍で戦っていた私も講談師の方々のおかげか好意的に受け入れられている。どちらが正妻となってもアルセイフの民衆の皆さんは暖かく祝福してくれるはず。
混乱のあまりこれはもしや正妻の座につくために牽制しているのかとあることないこと勘ぐりはじめた私を見てウルク様が慌てる。
「あ、誤解なさらないで下さい……ただ純粋に聞きたいのです。フェリオ様って、その……リセリナ様に対してはどうなのかなぁって」
なんと返事を返したらよいものか。沈黙がその場を支配する。
「実はですね……」
居心地の悪い沈黙を破ったのはウルク様だった。なんともいえない表情でぽつぽつと話す。
「わたし、ちょっと困っているんですよ……」
「困ってるん…ですか?」
「ええ。あまりにフェリオ様が、その、強すぎて……」
わかります。よくわかります、ウルク様。
「普段はその、鈍いといわれてもしかたのない人だから、乗馬や午後のお茶には私から誘うのですけど…
夜のほうは誘うなんてはしたないことできないでしょう?それを知ってか知らずかごく自然に褥に呼び込まれてしまって…
比較対象が姉さまから聞いた話でしかないのですけど、とても上手いし、剣術を学ばれていたことで体力もあるし……」
ふうっと物憂げにため息を吐く。
「昨夜なんてもう、何回――その、されたかわからないのです。最後には気絶までさせられて……」
「それで今日はそんなに疲れた顔をしていらっしゃるんですか…」
納得です。
「でもわかります。私も、フェリオさんに抱かれたら毎回のように失神させられますから」
「毎回っ!?」
驚いたようにウルク様が言う。そして、敏感なのですねぇ、と感心したように…あるいは羨ましそうにそう呟いた。
自分が羨ましそうに呟いたことに気づいたのか軽く目を泳がせるとウルク様はさらにとんでもないことを訊ねて来た。
「あ…、あのですね、リセリナ様が褥に向かう際に注意していることは何かありますか?」
今日のこの人は何故答えにくいことばかり聞いてくるのだろうか。
まだお昼にもなっていないうちから中庭でする話ではないと思う。絶対にそうだ。
というか今私の目の前で恥じらっているのは本物のウルク様なのか。
もしや別人の変装? 昨晩の疲れで頭が巧く回っていないのかもしれない… それともシアに人格操作された後遺症?
いろいろと失礼なことを考えていると私のじとっとした視線に耐え切れなかったのかウルク様がぽっと赤面する。
「わ…私の場合はですね、今日こそは気絶しないようにしよう!とか今夜こそフェリオ様に翻弄されないようにしよう!と毎回決意しているのですけど…
その…失敗続きなのです…我が身の恥を晒すようですが何かしら対策があればぜひお聞きしたくて…」
何となくだがウルク様の気持ちは理解できないこともない。
私のかつての故郷、御柱の向こうの世界では日々生き延びることだけで精一杯。
とてもじゃないが愛だの恋だのといった夢見がちなことに現を抜かしている余裕などは無かった。
一方ウルク様の方はジラーハの民衆の皆さんに大人気だったけれどそれがイコール恋愛と結びつくことは無い。
神官同士の茶話会や貴族階級の方が主催する晩餐会などに出席していても参加者の男性から向けられるのは『神姫の妹』という高嶺の花・あるいは立身出世への足がかりを見るものばかりだったと聞いている。
私たちの恋愛方面の経験値が低いことは解りきっている。
"初恋は実らない"というジンクスが的中しなかったことは喜ばしいけれど無邪気に喜んでもいられない。
一緒の時間を過ごすのも、手を繋ぐことも、口づけを交わすことさえも一歩一歩手探りで進んできた私たち二人にとって閨事なんて五里霧中にも程がある。
フェリオ・アルセイフと言う名の底なし沼に首まで浸かっている私たちは、例え手を伸ばした先にあるのが藁であろうと罠であろうとそれに縋るしかないのだ。
「私は特にそういうことは考えていないです。強いて言うなら"最中"に昇華しちゃわないように祈ってからフェリオ様のお部屋に行くくらいです」
私の返答にウルク様が不思議そうな顔をする。
「昇華と言うと…戦っている際に力量が上がるというあれですか?」
「それです。そもそも昇華はですね、普通の人が全身全霊をかけてようやく一瞬発揮できるような力を自由自在に扱えるようにするものなんですよ」
「そういう仕組みのものなんですか…え?でもそれってあまり房事には関係ないような…」
「そうですね。普通はそうです。でも私の場合昇華を自分の意思で扱うことができないんです。極度の緊張や興奮状態に陥ったり切羽詰った恐怖心や切実な命の危険が迫ったときに勝手に昇華してしまうんです。
その…フェリオ様にですね、愛してもらっているときに…恥ずかしかったりするのが限界を超えちゃうと昇華…しちゃうんです」
私のストレートな告白にウルク様は口をあんぐりと空けたまま固まっている。こんな間の抜けた顔をしていてもそれが可愛く見えるんだから美人はトクだなぁとつくづく思う。
脇道に逸れていく私の思考に相反するように現世に帰還するウルク様。ぽかんと口を開けていたことに気づいたのか恥ずかしげにおほんと咳払いするおそるおそる尋ねてくる。
「そんなに…その…"最中"は大胆なんですか?フェリオ様は…?」
その問いに対する返答は一つしかない。
「ラトロアのラボラトリに潜入したとき以上にあんなに真剣に『もうダメ死んじゃうッ』と思うときが来るとは夢にも思いませんでした…」
一瞬眼を瞠った後心底同情したような眼差しでこちらを見てくるウルク様。同情するなら対策をくれと言いたい。
「本当…どうしたら良いんでしょうか…?」
「私に聞かれても…」
顔を見合わせて深々と嘆息する。
「こんなこと相談できる方って…いません…よねぇ?」
「ニナ様やソフィア様に相談するわけにもいきませんし…やはり姉様にお聞きするしか…」
「それしかないんでしょうか… あ!でも神姫へのお手紙って検閲されるのでは…? それにノエル様に相談を持ちかけるとカシナート司教にも伝わってしまうんじゃないでしょうか?」
「!! その事をすっかり忘れてました…あぁどうしたら…」
二人揃って頭を抱える中、今の今まで心底居心地悪そうにしていたティアナさんが呆れたように私たちを嗜める。
「お二人とも、深く悩まれているのは分かりますが人目のあるこのような場所で"生々しい"お話は控えた方がよろしいかと。少々…いえ、率直に言ってはしたないと思いますよ」
「はしたないってそんな…」
「わ、私たちにとっては切実な問題なんですよ!?」
「ですから、尚更中庭で話すことではないでしょう?ご結婚のことで注目されていますし、不用意なことは自重してくださいませ。
できればお二方の部屋で信用の置ける方とご相談なさった方がよろしいのでは?」
私とウルク様は揃って目を瞬かせた後、こくこくと頷いた。
そしておもむろに立ち上がると忠告が聞き入れられたことに安堵していたティアナの両脇を二人でがっしりと抱え込む。
「あの、如何して私の腕を掴んでいらっしゃるのですか、ウルク様?」
「確かに中庭でするようなお話ではありませんでしたね。早速ですが私のお部屋に参りましょうか、リセリナ様?」
「ええ、そうですね、まだ王宮に来て日が浅いのに妙な噂の元になるようなことは慎まないと。
あぁ、ウルク様のお部屋はシアがお昼寝してるでしょうから私の部屋にしませんか?ちょうど侍女さんが掃除を終えたころでしょう」
「リセリナ様も、何故私の腕を取られるのですか!?」
「「何故って…」」
「ティアナさんが仰ったことではありませんか。中庭から私室へと相談の場所を変えるのですよ?」
「それに、私たちにとってティアナさんは信用できる方ですし、ここまで聞かれたからには巻き込んでしまおうかと」
「何を不吉なことを仰られているんですか!?私は了承していませんよ!? あぁお茶もクルスタムも出しっぱなしのまま…」
「まぁまぁ、それはそれ、これはこれ、私たちの直面している危機に比べれば些細なことです。きっとウィータの神もお許しになることでしょう」
「そうですね。大いなる大地の恵みを司るフォルナム神は出産や育児に関わることにも加護を授けてくださるそうですし。善は急げですよ、ティアナさん」
「誰かー!聖姫と戦姫がご乱心です!誰かー!!」
世はなべてこともなし。 今日も今日とてアルセイフは平和だった。
以上です。
兄上が忍装束プレイなら弟は天然ジゴロの床上手でしたというお話。
『もうダメ死んじゃうッ』にワロタw
直截描写はないけど激しく妄想力を刺激してくれますな。ぐっじょぶです。
乙
スプライトシュピーゲルのエロパロが見たい…
鳳のFカップ…ハァハァ
>>412 ショタ好きにはなかなかたまらんものがあるんだけどな、あの両作品。
マルドゥック二作と違ってエロにもしやすそうだし。
414 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 22:29:31 ID:tlzO8J05
お・り・が・みかマスラヲって出た?
ほしゅ
ラノベか…ハイスクール・オーラバスターの希沙良×彩とか妄想したなあ10年前…。
417 :
399:2007/08/01(水) 23:13:56 ID:qUnD/LqN
前に鋼殻のレギオスのを書いてるって言った者ですけど、一応レイフォン×ニーナで前半迄書き終わったので投下してみます。お気に召さない場合はスルーの方向で。
418 :
399:2007/08/01(水) 23:18:56 ID:qUnD/LqN
武芸者。汚染されし世界の支配者、汚染獣に対抗すべく生まれた新しき人類、ヒトならざるヒト。その武芸者が腕を磨き技を競い、修練に励むべく入学する学科、武芸科。
世界中を闊歩する自立型移動都市(レギオス)の一つ、学園都市ツェルニには、一年生でありながら武芸科史上最強と謳われる―――実際は最強どころか最『凶』と言っても間違いは無いが―――武芸者がいる。
レイフォン・アルセイフ。武芸の本場、槍殻都市グレンダンの出身であり、ツェルニ武芸科第十七小隊のアタッカーである。
そして今、学園都市ツェルニで一時限目が終わったこの時、彼は―――
419 :
399:2007/08/01(水) 23:21:01 ID:qUnD/LqN
「レイとん遅―――いっ!とうっ!」
「うげぁっ!?」
ゴン。ドサッ、ガタガタッ。
・・・机に突っ伏して居眠っていた所を金色の物体に奇襲されていた。
横っ腹に強烈なキックを喰らい、その勢いで机ごとひっくり返り、更に机に載せていた筆記用具や教科書が容赦無く頭上に降り注ぐ。いくらレイフォンでも寝ていた時にこれは痛い。
そしてその金色の物体はと言うと。
「んも―――!!!レイとんが遅刻ギリギリの時間で来るから、宿題写し損ねて怒られちゃったじゃん!どうしてくれんの!」
と、仁王立ちでのたもうていた。
「ええええそれ完璧に僕のせいじゃないよね・・・」
呻きながらふらふらと立ち上がり、再度椅子に座るレイフォン。今その顔に、最強のアタッカーの気迫だとか貫禄だとかいうものは微塵も感じられない。
420 :
399:2007/08/01(水) 23:25:51 ID:qUnD/LqN
更にぎゃーぎゃー騒ぐ金色の物体・・・ミィフィ・ロッテンの背後には、赤毛の女生徒が立っていた。
「だから言っただろうに。レイとんは今日機関清掃で時間ギリギリに来るだろうから宿題は写せないって」
「え〜、だって昨日はバイト先の新聞社で缶詰めだったから、宿題なんて出来なかったんだもん」
「レイとんとあたしはバイトと両立しとるだろうが。お前が悪いぞ、ミィ」
「ぶー、ナッキのいぢわる」
ナッキ、と呼ばれた女生徒―――ナルキ・ゲルニが宥めると、ミィフィは観念して自分の席に戻り、罰として出された課題のプリントの上にペンを走らせ始めた。
「はぁ、やっと始めたか・・・おおそうだった。大丈夫か、レイとん」
「えっと、まずは色々言いたいんだけど、予想してたんなら止めてよ。ミィのこと。今回僕なんにも非は無いし」
「すまんすまん。止めようとしたんだが気が付けばダッシュしてたから。まさか一般人相手に衝剄で止める訳にも行かんだろう」
「・・・その一般人にあれだけやられたんだけど」
「うむ、机と教科書を使った見事な連携だった。あれで剄脈があればあたしよりも強くなったと思うぞ。実に惜しい」
「いや問題はそこじゃないし。っていうかああもう元々の問題点思い出せないし」
と、いたちごっこな会話をしていると、ナルキの後ろの隠れていた三人目、青い長髪の女生徒が、眉毛を八の字に曲げた心配そうな顔をレイフォンに向けてきた。
「・・・大丈夫?」
「ああ、うん。ありがとうメイ」
421 :
399:2007/08/01(水) 23:40:58 ID:qUnD/LqN
そう言ってレイフォンは作れる範囲で精一杯の笑顔を作り、メイ―――メイシェン・トリンデンが差し出した手から絆創膏を受け取り、擦り切れた額にそれを貼り付けた。
「ほう、珍しくお前が絆創膏に貼り付かれているとおもったら、そんな事があったのか」
手にした黒鋼練金鋼(クロムダイト)の鉄鞭を磨きつつレイフォンの額の絆創膏を見て、第十七小隊長である武芸科の三年生、ニーナ・アントークが言う。
因みに額の傷は塞がっているのだが、ミィフィとナルキに「メイの好意なんだから傷が治っても最低でも明後日までは付けていろ外したらどんな方法使ってでも殺す」と詰め寄られた為に絆創膏は付けたままになっている。
その後レイフォンに背を向けた為に直接は見えなかったが、磨かれた黒い鉄鞭に映った彼女の顔がふるふると震えているのを、レイフォンは見逃さなかった。
「・・・笑わないで下さいよ」
「っすまんすまん。お前が尻に敷かれているのがあんまり面白くてな」
磨き布やら滑り止めスプレーやらが載った机からレイフォンへと視線を移すニーナ。ショートカットで切り揃えられた輝くような金髪を冷風機の風になびかせ、その笑顔は単純に話の内容を楽しんでいた。
422 :
399:2007/08/01(水) 23:52:41 ID:qUnD/LqN
「しかし、ナルキがそこまで言うなら余程強いのだろうな、その子は。本当に残念だ」
「あれ以上強くなられても、正直困りますけどね」
心底げんなりとした声でレイフォンがそう言うと、またもニーナが笑う。ひとしきり笑ったニーナが、復元したままの二振りの鉄鞭を両手に持ち、真剣な表情で言う。
「さて、今日の稽古を始めるか。頼むぞ」
「了解です」
短く応えたレイフォンも、腰の剣帯から、蒼い練金鋼を引き抜き、正面に構える。一見すると只の金属棒にしか見えないそれは、レイフォンが呟いた起動鍵語に反応し、即座に形を変える。
そして次の瞬間。
「はあっ!」
気合いと共に的確に胸元と顔面に迫ってきたニーナの鉄鞭を、青石練金鋼(サファイアダイト)で作られたレイフォンの剣が迎え撃った。
レイフォンは人を相手にした練習の時、剣の腹で殴る様に意識している。その方が安全且つ平等に練習出来るし、小隊の仲間も納得している。
練金鋼の整備を担当する先輩に話したら殴る勢いで説教されたのは別として。
想像してみよう。恐ろしいまでの腕力と握力を持つ人間に細長いベニヤ板で殴られる時、平たい方と淵の方、どちらで殴られる方がダメージが少ないか。
その想像の結果を考えての策が、峰打ちだった。この方法ならば風の抵抗によって剣を振る速度も僅かに下がる。
尤も、ニーナはその練習方法に激しく不満を抱いていた。いたのだが。
「突きの動作から払いの動作に移るときに隙が大きくなってます」
「うぅ・・・今度こそ上手く行くと思ったのだが・・・」
現在進行形で自分が床に転がされており、首から数センチの所に剣の切っ先がある事を考えると、身の程知らずも良いとこだと思う。
ここ数日フェリとシャーニッドが練習に参加していない為に、練習の内容は一対一の稽古が主なメニューになっていた。
今日は練金鋼の整備士であるハーレイも居ない。新しい複合練金鋼(アダマンダイト)の研究をすると顔を輝かせていたから多分それだろう。
423 :
399:2007/08/01(水) 23:59:23 ID:qUnD/LqN
で、そんな感じのほぼニーナに対する個人レッスンとなっている練習だが、今のところはレイフォンの二十戦全勝(当たり前と言えば当たり前だが)。これではいけないと、十敗した辺りでニーナはあるペナルティを提案したのだが・・・
「その・・・やはり、あのペナルティは・・・す、するのか」
「・・・いや、そこまで嫌だったら強制はしませんけど」
真っ赤になってなんとか言葉を絞り出すニーナに、少し赤くなってレイフォンが言う。
ペナルティの内容は会話から察する通り。というか普通の罰ゲームだったらこの話が成立しない。
唐突な話だが、実はこの二人はしばらく前から、いわゆる『ダンジョノカンケイ』をとうに通り越して『ニクタイカンケイ』のある状態になっている。
どう考えてもそっち方面に疎そうなレイフォンとニーナが何故と疑問に思うべきか、多分純愛過ぎて境目が分かってないんだろうなと納得すべきかはさておいて。
「・・・あの、やっぱり今日は別に・・・」
「だ、駄目だ!い、言い出したのは私なんだし・・・」
周囲に既に人の気配が無いことを確認しつつ、訓練場の扉に鍵を掛けるニーナ。
そのなんとなく必死な後ろ姿にちょっと罪悪感を覚えるレイフォンだが、こうなったらニーナは止まらない。覚悟を決めて椅子に腰掛けた。
424 :
399:2007/08/02(木) 00:02:32 ID:emhqONKa
今回は以上です。続きは来週ごろに。
ではでは、失礼しました。
good
426 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 09:47:57 ID:FfwscIKM
保守する必要あるかな?
427 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:23:06 ID:1xHYkpbk
>>399 久々にスレを覗いてみたら、ついにレギオス作品がっ…!
続きも楽しみにしてます。
レギオス?
神の盾レギオンじゃないのか
六道センセー続きマダー?
今更な質問なんだが。。。
朝日ソノラマの続き物とかはどっか引取先あるのかい?
癒し人の伝説
ぼくのご主人様!? の茂原貴史による真琴(女)寝取られものが読みたい
バッカーノきぼん
ムシウタが3スレいってることに驚いた……
しかもかなりの力作揃いなんだよなムシウタスレって…
438 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 12:38:27 ID:EMkyLq1w
ちょいと興味本意でムシウタスレ覗いたらレベル高くてビックリした
みんなこのスレ以外にエロパロ板ではどんなとこみてるの?
時雨沢スレ良いよ
キノは萌える
禁書スレ
吸血鬼のおしごと続編ってマジか…
それで思い出した
吸血鬼のおしごとと火目の巫女のスレって過去にあった?
火目はないだろう、常識的に考えて……。
作者サイトの「セロファンフラワー」って作品の中に少し濡れ場があるぜ?
ちょっと前にレギオスが!
嬉しいので後半超期待。
ゼロの使い魔スレ
なぜレギオスのSSが全然ないんだ検索しても全然見つからない・・・
メ欄にそんな単語入れてるからだろ常考
圧縮避け保守
450 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 05:52:43 ID:fxhTtj06
過疎ってるな
六門世界完結したな。
だな。
待ってた甲斐があるぜ。
バカとテストと召喚獣で誰か書いてくれんかのぅ?
守
く
ん
に
セ
なんでmissingの専門スレが立ってないのか不思議でならない
情報室スレ見て今知ったけど、空鐘スレが立て直されてたのか
即死したみたいだけど…
このスレに報告してくれればよかったのになあ
○○スレ立てた 即死回避支援頼む とか言えば援軍が行くのか
んー、このスレは個別スレの無いライトノベル総合スレ……だよね?
だからここに個別スレが立ちましたって報告があれば、
スレ無いんだ、ってことでここにいた当該作品好きの同志が集まるんじゃないかなって話
ライトノベル好きが必ずしもこのスレを覗いてるわけじゃないだろうから、無理は承知なんだけど
まぁ空鐘スレに関しては前あったスレで少しだけ投下させていただいていたということで、
それでまあちょっと、ね
もしかしたらなけなしの支援が出来たかもしれないし……後悔先に立たずです
作者スレはあるがな>Missing
>>463 どうもありがとです
ただ予防線引いてある通り、まだ空鐘の新しいネタはなく……
ですから別のネタで保守させていただこうかと存じます
>>412-413に受け入れてもらえるか分かりませんが、オイレンシュピーゲルよりちょっとした小ネタを
本家本元たるうぶちんの書く内容には遠く及ばないながら、それなりにグロ風味というか悪趣味というか
また原作の性質上、四肢損壊っぽいものが含まれます
苦手な方はご注意ください
以上の注意書きで読んでくださる方がどれほど残っているのか空恐ろしいですが、そろそろ始めましょう
回避用タイトルは「みんなの特甲児童」、それでは以下4レスほど、お付き合いくだされば幸いです
ぶれる視界──入り組んだ路地。
少女は追われていた。
適当に揃えられた短い黒髪を振り乱し走る/走る/走る──振り上げられる両腕両脚を包む黒い光沢/毛先から跳ね散る汗。
ビル群の合間を縫って奇跡的に差し込む陽光──恐怖に彩られた優しげな黒瞳を射竦める/白い肌を灼く。
やがて訪れる終焉──袋小路。
絶望に表情を歪める少女──続々とやってくるカービンを携えた男たち。
先頭の男がトリガーを引いた。
タタタ/腰溜めに構えたカービンから放たれる軽い三点掃射音──頭を庇うように上げられかけた右上腕へ着弾。
炸裂──くぐもった小爆発/散り咲く紅/くるくると宙を舞う少女の右腕/人体に小口径の徹甲炸裂弾が叩き込まれた成果。
少女の瞳が焦点を失う/足をもつれさせ倒れる/その背後でようやく右腕が落下。
男たちが倒れた少女に近づいていく。
暗転──光が点る。光源──天井から下げられた裸電球。
ジジジ──不安定な電圧/瞬く朧げな光/コンクリート打ちっ放しの殺風景なステージを照らし出す。
主演女優の登場。
接続部を破壊され、義肢全てをもがれた少女──薄汚れたマットの上に転がされ身動きも出来ず。
不意に横合いの闇から伸びる腕。
少女の顎を掴み顔を正面に振り向ける──怖れ引き攣れた頬に伝う涙/舐め上げる長い舌/てらてらと光る唾液の跡。
「無様だねェ、ス・ズ・ツ・キ・ちゃァん──」粘りつくような、陶酔に塗れた不愉快な声。
新たに闇から突き出された幾本かの腕により少女の着衣が荒々しく引き裂かれていく。
あらわにされた雪のような肌──その感触を確かめるように。
顎を掴んでいた男の指がゆっくりと身体の線をなぞっていく──極度の緊張にうっすらと浮いた少女の汗をその肌に馴染ませるようにして。
おとがいから喉へ/浮いた鎖骨を撫で上げる/柔らかく膨らんだ乳房に軽く指を沈ませる/形よい臍を掠めるようにおなかを伝い下りていく。
半ばから断ち切られた腿が左右から掴まれ割り開かれた──灼かれ焦げ色の肉芽のようになったその断面が/そして局部が晒される。
パン・イン──血管を浮かせた赤黒くいきり立ったモノが近づいていく。恐怖を煽るように、殊更にゆっくりと。
そして貫徹/絶叫──あまりの痛みに少女が背筋を捩る。どっと毛穴から汗が吹き出す。
乱暴に引き抜かれていく槍に纏いつく赤/酸素を求めるように喘ぎ、ぱくぱくと意味無く開閉される少女の口に違う男のモノが捩じ込まれた。
パン・アウト──どれだけの人数がいたのだろうか。
四肢の断面に押し付ける男/乳房に擦りつける男/首筋に玉となって伝う汗を吸い舐め上げ唾液を塗す男──
とめどなく溢れ出す涙──少女の意志は男たちの欲望の前に儚く塗り潰される/力を失う瞳/心が消えていく/何も感じないように──
フェティッシュに、あくまでフェティッシュに──ご丁寧にも各アングルを順番にねちっこく映し続けるモニタ。
"堕とされた偶像"──その体現=男の歪んだ性欲の発露。
それを前にして……掌底で両目をほぐしながら陽炎はひとつ溜め息をついた。
──広報部はちゃんと給料分の働きをしているのか?
いつもの情報収集中、たまたま引っかかった映像アーカイヴ──ミリオポリスの誰もが知っている
<清楚で可憐なMPBのアイドル・涼月さん>、彼女が題材のスナッフめいたポルノビデオ。
なんともチープな特甲のCG処理。お金掛けてないのがバレバレの作り。
もっと突っ込むならば、あの小隊長の辞書に逃げるなどという言葉が存在するかどうかも怪しいし、
あの突進バカが諦めの境地に達して抵抗を止めるなんてことはそれこそ天地がひっくり返ってもありえないだろうし、
そもそも涼月はあんなに胸ないし──誰かさんをよく知る小隊員としていろいろと言いたいことはあるがそれはさておいて。
自分たちはキャンペーン任務と称しMPBのクリーンなイメージ戦略のため矢面に立たされている存在だ。
だからこそ、そのイメージに泥をなすりつけるようなものが看過されることは決してない。
例えば小隊長の隠れ喫煙シーンのすっぱ抜き写真であるとか、
例えばネットの吹き溜まりでの根も葉もない中傷誹謗の書き込みであるとか、
……例えばこのようなキャンペーン隊員をネタにしたポルノであるとか。
──私に見つけられるものが、プロの情報官の目に止まらぬ筈がないのに。
なんという怠慢──不意にリフレインするフレーズ/誰の言葉だっただろうか。
なんとなくの苛立ち──それでも顔には出ない。んぐ、んぐ、んぐ、んぐ。規則正しい八拍子。ガムを噛み締める歯が僅かに加圧する。
<陽炎さま>の作品があるかどうか……探す気にはとてもなれなかった。いわんや<夕霧ちゃん>のにおいてをや。
あーやめやめ──アドレナリン不足の頭で考えたってロクなことはない。楽しいことを考えよう。
楽しいこと=愉快な結果になりそうなこと。
……吹雪にこれを教えてあげるというのは?
真っ赤になって目を逸らすだろうか、そしてちらちらと目の端で柔肌を追っちゃったりするのだろうか。
まっさらなカンバスを原色で塗り潰すような──"無垢なものを汚す"、悦び。少し興奮しそう。
それとも純情少年らしく、涼月のイメージを汚された/涼月が侮辱されたと感じて憤るだろうか。
ならば。もしかすると、ネットに流出したデータが一切の痕跡を残さず完全消去されるという人類史上初の快挙が為されるかもしれない。
情報マニアとしてはそれはそれで興奮する事態だ。
あるいは冷淡な反応──「何これ」"僕の涼月ちゃんはこんなんじゃないよ"……眉ひとつ動かさず、道端のゴミでも見るかのような。
どの目が出てもいろいろと楽しめそうな三択ではある。悪くないかも。
若しくはあのお堅い──大の下ネタ嫌いな──副長に直接ご注進差し上げるのも悪くないだろう。
噂では未だ操を守って童貞だという。
普段どんなネタで性欲処理してんだろ──性質の悪い好奇心が鎌首をもたげてくるのを感じたり。
一通り空想を弄んだ後──ふぅ、と息を吐き出し天井を見上げた。
それにしても、と思う。
それなりに涼月に似ていて四肢に障害がありイメージポルノに出演してくれるような人材、そうそう見つかるものだろうか。
最初のシーンを思い出す。
女の子が意識して行ったとはとても思えない、適当にばっさりと落とされたような短髪。銃撃され倒れこむ、その真に迫った様子。恐怖の匂い。
……考えすぎだろうか。
心の奥、六百万光年の彼方から飛来する声──"主演女優は探すより作るほうが簡単でしょう?"
ミリオポリスは決して無法の街ではない。しかし一切の闇が無い社会もまたかつて実現されたことはないから。
長い黒髪を奪われ四肢を奪われ純潔を奪われた、ちょっと見で涼月に見える、しかし涼月より胸のある健常者だった少女が、
河に、あるいは海に、そこらの路地に、打ち捨てられたりしていませんように。
<子供工場>へ運び込まれたりしていませんように。
陽炎にできるのは、そう祈ることだけ。
やめやめ──ほんとに気分が沈んでいきそう。こんなときは年上の男をからかうに限る。
半ば無理矢理に自分を鼓舞。
机を立ち、混沌となっている部屋を危なげなく突っ切りドア口へ──ルームフォンを取る。副長へ繋ぐ。
「どうした、紅犬。今は待機中のはずだが──」
きっかり3コールで出る几帳面さ──数瞬後の絶叫を予想しながら、あくまで生真面目に返事。
「はっ、至急副長に報告すべきことがありまして──」
それはまだ、記憶になんて煩わされることの無かった──悪ふざけに満ちて、ただ真っ直ぐだった時間のお話。
以上6レスほどお借りいたしました、ご容赦ください
スルーしてくださった方に千の謝意を
読んでくださった方には万の感謝を
それでは失礼いたします、どうもありがとうございました
オイレン好きー。
これはかなりの力作!!
原作の文体の雰囲気が出てると思う。エロ部分より陽炎のパートのほうが再現度高いがw。
GJと言わざるを得ないなこれは。
おお、これはまた見事なうぶちん風味。
救いのない陵辱描写に思わずおっきしてしまった後の自己嫌悪まで原作同様です。
しかし赤犬さんの「そもそもあんなに胸ないし」発言はちょっとひでぇ。でもすごく言いそう。
いやあ、いいもの読ませていただきました。非常にグッジョブです。
陽炎さん同様胸云々でこれホントに涼月?と思ってしまった自分は…たぶんまだ大丈夫のはず。
原作にこんな話挟まってても違和感ないかも。
大変GJでした。
そういえば、ルビを使ってない/使えないんだな……システム上
そう考えると改めてすげえわ
ほ
し
う
作風からして、凌辱風味の話だとオイレンの方が合うよなー
個人的にはスプライトの方でエロパロするなら、最新刊書き下ろしパートの裏バージョンなど……おや、窓の外に光が(ry
>>478 オオカミ鳳が赤ずきん冬真を食べちゃう(無論性的な意味で)SSをリクエストしに
来たら既に別の俺が書き込んでいたようだ。おや、空に三色の(ry
>>478 いや、気丈な鳳を輪姦というのもなかなか……
新刊でシャーリーンと水無月の慰めエロ的な電波を受信した
白露と夕霧とかミハエルと陽炎とか今回の停電デーマジ素敵
レギオスの人をいまだに待っている
保管に円環があったことに驚いた
円環か……瑞希×きずな が書きたいんだ……
俺が許すからここに書いていけ↓
志乃ちゃんのエロSS読みたいな……
保守
hosyu
断固保守
ゼロの使い魔スレ、キャラでアンリエッタは抜けたw
保守
保守
待っても投下がないから書き始めちまったぜ
探してみたがVSないなぁ……自分で書けということか。
空鐘小ネタ。
「小休止としましょう。お二方ともずいぶん上達しました」
馬上のウルクとリセリナにディアメルが後ろから声をかける。
「うんうん、俺は横乗りは判らないけど、安定するようになったよ」
馬場を一周する間、ずっと隣に馬を並べていたフェリオが同意した。
フェリオはウルクに乗馬を教える約束を反故にしたわけでは無い。
馬の背を跨ぐ普通の乗馬はフェリオが教えている。
今日は「乗馬服の乗馬」でなく「スカート姿での乗馬」、脚を馬体の左側に揃えて横座りする
いわゆる「女乗り」をディアメルが指導し、フェリオはそれに付き添っている。
ただしリセリナもウルクもスカート姿では無い。綿入りの乗馬服に胸当て、腰当てを付けて
肘や膝も同様に固めた姿だ。
「二人とも良く似合う」とはこの暑苦しい格好をさせたフェリオの言葉。
「私は降りてお茶を用意しますから、一周していらしてはどうでしょう?」
「じゃあ、お言葉に甘えます」
ウルクが言うとリセリナは素早く姿勢を変えた。
「では用意……はいっ」
土埃を蹴立ててフェリオとリセリナが走り去る。
馬体をまたぎ、鞍から腰を浮かせて前かがみの姿勢で走る二人を見送る。とてもウルクには真似が出来ない。
姿勢だけ真似をしたとしても、今リセリナがやっているように馬体の上下を膝で受け止めて体を安定させるなど
絶対に出来そうに無い。
馬を並べて猛然と走る二人の足腰の上下はぴたりと揃っていて……。
「ウルク様、やはり暑いですか?準備は私がしますから、木陰へ」
ディアメルの何気ない言葉にウルクは大急ぎで思念を打ち消した。
たぶん顔が真っ赤になっているだろう。とんでもない連想をしてしまった。
とりあえずこれだけ。スンマソン。
496 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 15:23:13 ID:0z1VOJW3
支援します
保守
ライタークロイスのカインとイングリッドの15禁くらいのエロキボンヌ
二巻巻末の嘘外伝(?)の続きが普通に読みたい。
田中ロミオの人類は衰退しましたで、若かりし日の祖父が孫娘に繁殖を迫るだけ
じゃなくて実行して欲しいなぁ。
500 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 15:13:12 ID:4HHAa8Xt
誰かボクのご主人様のかいてくり
保守
502 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:09:49 ID:M+useQKk BE:879360588-2BP(1000)
hssh
>>500 真琴寝取られしか思いつかん
千人切りに騙されてヤられまくって調教されて、その過程をメールかDVDで
送りつけられる主人公
ほーしゅ
「文学少女」を文章で酩酊させられるのが公式に判明しましたな。
二日酔いもするらしいw
よーし、酔わせて襲ってしまえ。
……ところで琴吹って心葉と初体験とかどーなってしまうんだろうな、あの爆走ツンデレ娘。
507 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 03:14:45 ID:SK+P2GxV
神様のメモ帳お願い
>>500 入れ替わって自分を犯すとか考えたけど
結局鏡像の自分とふれあったのがチヒロズとマコトズだけでそれも会話もなしだからなぁ
設定をどうごまかすかがめんどくさい
509 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 18:30:18 ID:70oStUgQ
あっちの世界の二人の方希望。こっちはもうくっつくの確定してるし。有るとしたら麻琴が吉郎家に居候するくらいしか思いつかん。
なんてか中途半端なんだよなあれ。写し身同士が惹かれるなら医者と亮悟も接線がないといけないし。
あっちの2人のENDもないし
文学少女のコノハ×ななせで書いてみたいが、完結しないと色々怖いな。
文学少女は専用スレあるよ
……ROMだけど常駐してるんだぜ
げげぇー、立ってたのかっ!
長らくこっちで話題に出てたんでここの領分だと思ってたぜ。
514 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 11:16:28 ID:jPFTortG
ほしゅ
「ヒマだわぁ〜。 こんなにヒマだと、腐っちゃうんだわぁ〜」
「ひさびさにゆっくり出来るんだから、のんびりしてたらいいじゃない。何を焦ってるのよ?」
「世間は着々と進歩してるんだよぉ〜! ぼやぼやしてたら、忘れられちゃうよぉ〜!」
「大丈夫だと思うよ。普段は大雑把なくせに、変な所で心配性なんだから」
「主人公がそんな事言ってるから、作者スレ立っても、速攻で落ちちゃうのよぉ〜!」
「うっ! そ、そんな昔の事を掘り返さなくても …… でも、何をどうすればいいのかな?」
「とりあえず、作者に念を送るんだわぁ。私たちの活躍の場を用意させるのよぉ〜!」
「念を送るって、新作の? 例えば、どんな?」
「ふにゅ〜、『どらんく・まいすたぁ − お酒は楽しく飲みたいもの』!
宴会の中でまきおこるふわふわふぁんたじぃ?!
家でも授業でも飲んでばかりの女の子・夢見はちょっぴり飲みすぎる酒量が自慢の高校一年生。
ある日彼女は宴会の中で得たいの知れない怪物に襲われているところを、
見知らぬ魔法少女・魅理衣に助けられるのだが ……」
「…… ボツだと思うよ? ……」
「それじゃあ〜、『さけのみ勇者さま − 誰がノンベよ!?』!
『宴会』で運命を決めるという大陸最大の宗教『ソルティス教』の見習い修道女ユメミは、実はお酒が大好き。
好きな研究や魔法の訓練に明け暮れながら、それなりに平和な宴会を送っていた。
だが、同じ見習い修道女のミリィと買出しに出かけた街中で、お酒が飲めない剣士フェイミン、
横暴な近衛隊長キャサリンとともに、異教徒による宴会妨害事件に巻き込まれて ……」
「…… そんな事、考えるだけ無駄じゃないかな? ……」
「え〜! 最後にはフェイちゃんともお酒の楽しさが分かり合えるとゆう、感動のストーリーなんだよぉ〜!」
「はいはい。分ったから、とっとと引っ込むわよ」
「う〜 …… で、でもぉ、いくらタダの保守ネタでもぉ、エロスが無いのはどうかと思うんだわぁ〜」
「えっ?!」
「ここは、泣く子も黙ると言われている、恐怖のエロパロ板なんだよぉ〜。
このまま、脱ぎや絡みの無いままに引っ込んだら、住人のみんなに悪いんじゃないかなぁ〜?」
「え? ええぇー!?」
「さぁさぁ、おとなしく観念して、服を脱ぐのよぉ〜!」
「あ、残念! レス容量がいっぱいいっぱいだわ。名残惜しいけど、これでおしまいね」
「あ〜! こらぁ〜! 逃げるんじゃな〜い!」
武林クロスロードのSSってある?
あれは原作だけでもうお腹いっぱいでしょうに。>武林
レギオス買って面白かったからエロパロもあるかなーと思ったら一つしか無くて吹いたwww
しょーがねーな俺が書くよ。フェリかメイかリーリンの三択だな。
>>519 期待してる(主にフェリフェリとリンリンを)
>>494 遅レスであれだが面白かった。ほのぼのはいいね。
ウルクはノエルののろけ話のおかげで知識豊富だろうし結構普段からエロいこと連想してそうw
前に誰かが書いてたウルクとリセリナの話も面白かったし空鐘単独スレがあったらなぁ。
でも立てたら絶対落ちるだろうな。
>>519 期待してる。俺も異常なスローペースで書いてるけど文才無いからなぁ…
さて、一応レギオス書いてみたよ。
白くて丸い尻。
さらに付け加えるなら、小ぶりで弾力がある。
そんな尻に両の指を食い込ませながら、何箇所かある性感帯をごりごりと
えぐるように刺激しつつ、奥まで……子宮口に食い込むくらいに怒張したものを突きこむ。
事前に念入りにほぐしておいたから、彼女の子宮自体もおりてきていた。
亀頭の点ではなく面で子宮口のこりこりした感触を味わうと、彼女も感じているのか
膣全体がうねり、貪欲に精液を吸いだそうとしてうごめいた。
同時に、長い髪を振り乱して喘ぐ。普段からは想像もつかないような、艶のある声と
痴態。彼女のこんな姿を見るのは僕の、半ば趣味になりつつあった。なにせ、このごろは
暇さえあればさかってばかりいるものだから。
女性の平均値がどうだかは知らないが、彼女の膣は非常に水気が多いように思う。
ひと突きごとに水音が響き、泡だった愛液がベッドに糸を引いて垂れ落ちてゆく。
僕はわざと、快感を与えるよりも大きな水音を立てるように腰を動かした。
しばらく続けると、さっきよりはゆるい責めに余裕を取り戻したのか、振り返って
こちらをにらんでくる。僕はピッタリと寄り添うように彼女と同じく四つんばいになると、
ついばむように軽くキスした。
元から赤かった顔がさらに赤くなるのがわかる。前を向いて視線を逸らそうとする彼女を
追いかけるように耳元に顔を寄せて、唇だけで耳たぶを食んだ。身をよじって
それからも逃れようとするが、力もまるでこもっていない、フリだけの抵抗だ。
どうやら最近子宮攻めの快感にも免疫が出てきたのか、もうとっくに身体のほうは
メロメロに蕩けているのに、半ば意地だけで抵抗してみせる。
ベッドについていた手を離して、のしかかる。スッと腕を回して、ベッドに密着する前に
抱きしめた。
改めてその顔を見て、思わず微笑んだ。さっきのは悦楽の並にのまれた彼女の最後の抵抗のようだった。
うつろな銀の目、半開きになった口からちらりと覗くかわいらしい舌、薄い唇から垂れた
キラキラ光るよだれが、彼女の理性の限界を示していた。顔をこちらに向かせ、閉じる事を忘れた口に、
今度は舌を入れて思いきりかき回す。キスの感触で一瞬目に理性の光が戻るが、
口をふさいだままピストンを再開させてやると、あっという間に空気が足りず意識が朦朧とする。
ころあいを見て、唇だけが触れる状態にすると、はふ、はふ、と呼吸を求めてあえぐ。
一呼吸くらいしか許さずにまた口を塞ぐ。はなす。ふさぐ。はなす。
繰り返しているうちに、いよいよ酸欠状態手前になって意識がとびかける。でも、まだまだここからが
本番なのだ。
「フェリ、気持ちいい?」
頭の中まで響くように、内力系活剄で声帯を強化して耳元でささやく。今のフェリにはそれすらも
快感なのだろう、ぶるると身震いして、
「ふあ、ふぁい♪ きもちいーれしゅ♪」
にへら、と総合を崩して、楽しそうに言った。
「そう。じゃあここからはじっくり楽しもうか」
言うなり、フェリごと身体を起こし、つながったまま回転させてこちらを向かせる。
ベッドの上にあぐらをかいて、フェリと対面座位で向かい合った。
フェリが、突然子猫のように僕の胸に顔をよせ、ほお擦りする。僕はその頭を優しく撫で、
フェリの腰が離れないようにしっかりと両腕でホールドし、すり鉢でするように容赦なく子宮を攻めたてる。
「お゛、お゛お゛んっ♪ あ、っはあん♪」
色欲でぐちゃぐちゃにとろけたその表情を、頬に手を添えてじっくりと鑑賞する。何度見ても
美しいと思う。
愛おしさから深いキスをして、フェリの意識がとびそうになる前に止める。
貫いているものの刺激で絶頂に達したフェリが失神しないように、ピストンも緩めた。
「なっ、なんれ? なんれ、してくれないの?」
恋人というよりは娘のような、哀願。精一杯レイフォンに抱きついて、にちゅにちゅと
音を立てて腰を振るが、達するには至らない。
フェリをあやすように、唇にそって舌を這わせる。ごまかされない、という風にいやいや
していたフェリも、だんだんと舌を自分から絡めてくるようになる。
「今日はバイトも休みだし、ほかに用事も無いし。フェリの体も……だから、たくさんしたいんだ。
フェリのかわいいところをじっくり見ていたいから」
瞳を覗き込みながら、まるで心まで丸裸にして愛撫しようとするように、こつんと額を突き合わせ、
骨伝導を利用して、効率よく睦言をささやく。
「だから、フェリにはもっともっと気持ちよく、素直になって欲しいんだ。……いいよね」
質問ではなく、確認。
フェリがそっと目を閉じたのを見てから、やさしくキスをする。これもまた、確認の儀式だった。
ベッドに寝そべる。
フェリはつながったまま脚をM字に開いて足先でマットレスを捕らえると、手を頭の後ろで組んで
上下運動を始めた。
その顔には、もはや別人かと思えるほど淫猥に崩れた、だらしない笑みが浮かんでいる。
「あんっ! あひっ、ぃいんっ!」
犯される悦びを、そのまま音にしたように嬌声をあげ続ける。
「ああ……きれいだ、フェリ。ここも、こんなに硬くして……」
ルビーのように赤く、汗とレイフォンの唾液でてらてらと輝く乳首を、くいっ、と引っ張る。
「んんんっ!」
強めに引っ張ったにもかかわらず、フェリはその全てを快感として捉えていた。
組んだ手がふるふると震え、反射で両脚がきゅっと閉じられる。
「ふふ……ずいぶんと大きくなったね」
摘んだ指の間で、くにくにと弄ぶと、フェリの切ない声と共に膣がきゅ、きゅ、と収縮する。
「さ、そろそろ一度いかせてあげるよ」
乳首を摘んだままで、大きく突き上げた。フェリの体が浮き、ぴくりとも動かないレイフォンの
摘んだ乳首に引っ張られる形でフェリの上半身が引き寄せられることになる。それが上下動に
複雑な変化を加え、動きの激しさ、乳首からの刺激とあいまってフェリはどんどん上り詰めていく。
「イぐっ! いぐぅ!」
「っふ……僕も、一緒に……!」
レイフォンもこみ上げてくる射精感を抑えず、乳首から手を離し、両腕でフェリを抱きしめて、
体を一つにくっつけて、一番奥で解き放った。
「う゛っ、あ゛♪、ンンンーーー!!!」
同時にフェリも達する。お預けをくらってからの絶頂は、長く激しかった。しばらくして、
余韻に浸るように、フェリが甘い声でささやく。
「あぁ……中で、まだ出てる……きもちい……」
その後、さらに三回ほどまぐわっていると、さすがにフェリがこれ以上は動けない感じになったので、
二人してベッドに寝そべった。レイフォンのものがぬぽんっ! と大きな音を立てて引き抜かれると、
あとから精液が泡をたてながら染み出してくる。
「ああ、垂れてきた。これは、洗うの手間かな」
フェリは顔を赤くしつつも、無言でレイフォンを見ている。レイフォンはどこ吹く風で、
「しょうがない。これで終わりじゃないし、垂れないようにしておかないとね」
フェリをやさしく抱き寄せるのと同時、ぬるりと、柔らかくなり始めたものを挿し込んでしまった。
抱きすくめられたフェリは、レイフォンの背中に手を回してしがみつく。胸板に顔をうずめたまま、
上目遣いにレイフォンをにらんだ。
「変わりましたね」
口元をニヤつかせながら言った。
「そうかな?」
レイフォンはその瞳を真正面から見ながら、フェリの頭を撫でている。
「そうです。……ちょっと前までは、女の子の体に触れるだけで赤面してたのに。
それが今では一日中私の体をむさぼるド変態です」
「でもフェリだって露骨に誘ってきたよね? 何時だったか、裸にエプロン一枚とか、裸に僕のシャツ一枚とか、
アソコが丸見えになるような紐みたいな下着姿とか、いろいろ……」
「そんな姿をした私を、押し倒して、ぐちょぐちょになるまで犯したんですよね」
睨むという体裁すらも崩れて、顔中に笑みを浮かべる。
「ふふ。なんだか嬉しそうだね?」
むくむくと、早速怒張が力を取り戻し始め、たちまちフェリの一番奥に亀頭がキスした。
「ひゃうっ! ……当たり前です、死ぬほど鈍感なあなたをこうさせるのに、
私がどれだけ苦労したと思ってるんですか?」
「うん。それについては感謝するよ。正直セックスの事は知ってたけど、
それでフェリのこんなにかわいい姿が見られるとは思わなかった」
それが地雷。
ギリッ、と背中に爪を立て、先ほどの甘ったれた雰囲気を微塵も感じさせない温度の低い瞳で、
レイフォンを貫かんばかりに視線がさす。
「初耳、ですね」
天剣すらもひるませて、それでもレイフォンは笑みは絶やさなかった。苦笑だが。
「じ、実際にした、ってことじゃなくて。賭け試合が非合法だったりすると、その、性的モラルというか、
そういうのが極端に低い人がたまーに居たってだけで、それが目に焼きついたって言うかその、」
爪の力が抜ける。フェリはぴっとりと頬をつけるようにレイフォンから顔をそむけ、
「……かったですか」
「はい?」
重圧が無くなった事に気づいて、レイフォンがそっとフェリの顔を見ると、
なぜか頬が染まっている。
「その人の胸は、大きかったですか」
今度はレイフォンがニヤニヤする番だった。
「うん、大きかったよ。それはもう、凄いゆれ方だった」
ぎゅ、とフェリの腕に力がこめられる。レイフォンを離すまいと。
「でも僕は、フェリの手に収まる胸と……」
撫でていた手をそっとはなし、フェリの乳首を摘まんで、
「感じやすくてピンと張った、綺麗な乳首の方が好きだよ」
痛みが苦痛に感じる寸前までねじる。
「あふうぅぅっ! ちょっ、と、フォンフォ、んっ、やめ、ふぇ……」
金庫でも開けるかのように、右に左に捻りを咥えてやるうち、またもフェリの顔が蕩けていく。
挿入したままの股間をもじもじとくねらせて、催促するようにやわやわと膣がレイフォンをしごき上げた。
「もう腰の体力は回復した?」
パッと手を離すと、フェリは耳まで真っ赤にして頬を膨らまし
「バカ」
と握りこぶしでドン、とレイフォンの胸板を叩いた。そのまま額を預けると、
「……じゃあ、もう一回……します?」
「まさか。あと十回はやるよ。まずは乳首だけでイかせてあげるからね」
予告どおりの行為が終わると、日が暮れていたという。
明らかにフェリが一番エロいので本編でもぜひフェリとくっついて欲しいと思ったのでしたまる
な、なんてけしからんエロさだ……GJ!
これは良いフェリ先輩…
フェリ先輩にリーリン、どっちも可愛い過ぎて困る
もうリーリンとフェリ先輩、3人でグレン団で暮らすしかないだろ
なんというエロいフェリ先輩…
もうレイフォンはリーリンとフェリとニーナの3人と楽しく暮らせばいいと思うよ。
私の出番はいつですか?
とメイシェンが扉の影から仲間にして欲しそうにこちらを見ています。
仲間にしますか?
はい
→いいえ
全身全霊を持ってGJ
フェリエロ過ぎる
出来ればニーナも書いてくださると非常に嬉しい
それにしても武芸者同士でセクロスすると大変そうw
武芸者は疲れないし、色々と激しそうだwww
すげえGJ
よかったよ
>>524 ありがとう
ほんとうにありがとう
ずっと見たかったフェリのエロパロ
初めて抜いたのがこの作品でほんとうにありがとう
てかピロートークの掛け合いの「らしさ」がすげー好きでリピートしてニヤニヤしとるです
オオカミさんシリーズの需要は無いんかな?(´・ω・`)
あるがな(´・ω・`)
>>538 ならオオカミさんシリーズで何かネタをくれないか?テストが終わったら書くよ(´・ω・`)
>263
ハルヒだけでなくほかの作品も一切(それこそ短編とか)出てこない訳だから
会社の都合とかじゃなく作家側の問題だろうと思われる
恐らくは書く意欲が無くなったとかプレッシャーで精神的に追い込まれてかけなくなったとか
儲けた金が遊ぶのに忙しいとか
ナンにせよ作品は完成していないと思われる
すまん間違ったorz
ネタならあるぜ。
なんやかんやの波乱万丈の果てに恋人同士になったおおかみさんと亮士くん。
やっぱりこの年頃の恋人同士ですること全部っていったらアレしかねーなってことで、する事にしたのですが。
それはこの二人のこと、ヘタレな亮士くんといつも通りなおおかみさん、あわや初めてのエ○チ失敗?!となりかけたのが、
犬属性のおおかみさんが後ろからしてほしいっていった途端に亮士くんシリアスモード。
「な、なんで、おまえ……!?」
「いや……この体位だと、視線を浴びずに済むんでな」
というわけですっかり可愛くなったおおかみさん、シリアス亮士くんににゃんにゃんされちゃうのでした。
おおかみさん便乗ですまん
頭取とアリスさんって需要あるのかな?
需要確認ばっかり。
書きたい人は書きたい物を書きたいように書けばいいのに。
リクを募ったり投下予告をしたりしてる書き手は
構ってちゃんばっかりでぐだぐだ逃亡してる例が多くて嫌われがちだぞ。
>>546 普通のスレでの常識だがここはラノベスレ
つまり作品によって読まれてないのがあったりするかもしれない、だから需要の有無の確認をするんじゃないか?
まあ、あまりやり過ぎも良くないがある程度は許容範囲だろ
保守代わりなんだと認識していた
少なくとも雑食が一人ここにいるから
需要の無い作品は無いぜ
気にせずどんどん投下してくれ
もう少ししたらやたら暇になるから、また書いてみるかな。
いやでも四つくらい続きを投下していないスレが……
552 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 20:50:39 ID:yv/t6odY
age
553 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:51:09 ID:NPYLFLsY
前のほうにもあったがオーフェンのアザリーキボンヌ
えむえむの美緒先輩をズコズコに犯して精液まみれにしたい
需要の高い奴は専用スレがある
よってこのスレでは需要とか気にしないで投下してほしいと思う俺雑食
れでぃ×ばと!希望しちゃったり
おと×まほ、契約書破ると強制性転換だったが9割ぐらいで破るの止めるとどうなんだろう。
俺としては多分ふたなry
すげえカオスな空間だ
全部のネタについていけるのって何人くらいだ?w
ここで出されたSSの元ネタをわざわざ読んでくるのですw
れでぃ×ばとって専用スレなかったっけ?
落ちたっぽいな
ほ
レディバトのヘルニアはどうしても脳内でCV青山ゆかりにになってしまう
ダブリ10きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
というわけで誰か書いてちょ
566 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:26:04 ID:55okicIp
なんとなく初投下
一応「鋼殻のレギオス」ニーナ×レイフォンです。妄想、ねつ造が大盛りです。
そんなの読めるかゴルァな方はスルーをしてください。
ただの自己満な上、温いです。それでもおkな方はドゾー。
汚染された世界。隔絶された空間で汚染獣に対抗すべく生まれた存在。
‐‐‐武芸者。
彼らは自らの誇りのため、故郷のため訓練をし、技を磨き自らを高めていく。
自立型移動都市<レギオス>の中で…
学園都市ツェルニ。
若い武芸者達が今日も錬武館で訓練に励んでいた。
シュッ、バシッ、ズザー
「…くっ!」
彼ら17小隊も近い武芸大会に向けて訓練をしていた。
「よし、今日はここまでにしておこう」
隊長のニーナ・アントークが隊員にむけて言った。
「うぃ〜、疲れたぜぃ」
だらけたシャーニッドが早速シャワーを浴びに行った。
フェリは気がついたらもう部屋から出ていっていたみたいだ。
「まったくあいつらは帰るのだけは早いな…」
ニーナがブツブツと扉の方に愚痴を飛ばしている背後から声がかかった。
「まぁいいんじゃないですか先輩?最近シャーニッド先輩もフェリ先輩も真剣に訓練してるみたいですし」
この学園都市、いや世界中でもっとも最強に近い男レイフォン・アルセイフが苦笑いをしながら言った。
あの汚染獣襲撃はこの学園都市にとっていい意味で影響を与えていたようだ。いつまた襲撃が起こるかわからないという危険な状況を体験できたのが良かったようだ。
「しょうがない奴らだ、最初からあれぐらいまじめに訓練をすればいいものを」
はぁ、とため息をつきながらもどうやらうれしいらしく頬が緩めながらそう呟いた。
「それもそうですけどね……っとと」
二人しかいない訓練部屋にギュルーーッと大きな音がこだました。
「むっ、いつの間にかこんな時間か。どうだレイフォンお前も今日はバイトはないのだろう、夜食を一緒にしないか?」
「いいですけど、ちょっとこの前お金を使いすぎて金欠で外食はちょっと…」
「……」
武芸者と言えども勤労学生の二人には少し、いや結構痛手になるようだ。
570 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:12:10 ID:ktDyh9ln
「そうだ、よかったら僕が作りましょうか?材料費ならそうかからないと思いますし」
「そうだな、それはいい考えだ」
結局二人は自炊ということにし、材料を買うためこの時間でも開いているだろうスーパーへ買い出しに行った。
「あっ…!そういえば、僕の寮は関係者以外立ち入り禁止だったような?」
「私の寮もだ…」
((忘れてた…))
確かに寮は関係者以外は入ってはならない、だが腹は減った。成長期真っ盛りな彼らには簡単すぎる問いだった。
「すぐにすませて退出すればいいだろう…たぶん」
「見られなきゃバレないとは思いますが…たぶん」
食欲の誘惑に負けた二人はコソコソと、しかもニーナは部屋の窓から侵入した。
「ふぅ、誰にも見つからなかったな」
無事侵入を果たしたニーナは初めて訪れたレイフォンの部屋をしげしげと見回していた。
男の割りにシンプルに整頓され清潔感もたもたれているようだ。
「せんぱーい。あんまり時間がないのでサンドイッチでもいいですか?」
扉から顔だけを出し伺ってくるレイフォン。この寮はキッチン、冷蔵庫は共同らしく食堂で作ってくるようだ。
「うむ、すまないな私にも手伝えることがあればいいのだが」
「じゃあ飲み物だけお願いできますか。部屋の隅に小さい冷蔵庫あるので」
なんでも、共同冷蔵庫はよく盗難があるらしくレイフォンも何度も被害にあっているため小さい冷蔵庫を買ったようだ。
「これと、これ…でいいだろう」
適当に選んだ飲み物をグラスに入れ、テーブルに置き食べ物が到着するのを待っていた。
「すみません、お待たせしました」
そう時間も経たないうちにできあがった料理と一緒にレイフォンが戻ってきた。
二人は手をあわせていただきますを言い早速食べ始めた。
「いつ見てもすごいな。女の私ですらこんなうまく作れんぞ」
「そんなことありませんよ。味付けのコツさえ掴めば先輩だって作れますよ」
二人はたわいない会話をしつつ黙々と食べていた。
‐‐‐しかし異変は起こった。
「だがな、あそこは……」
今まで作戦について語っていたニーナの動きがふと止まった。
「先輩…?」
「…なぜ……く…ない…」
なにか呟いたが声が聞き取れなく不審に思ったレイフォンがニーナの肩に触れようとして…
「なぜうまくいかないっ!!」
「せ、先輩!?」
いきなり大声を出したニーナにびっくりしレイフォンがなだめようとしふと視線をさきほどまでニーナが飲んでいたグラスに向けた。
(まさか…)
「レイフォン、わたしはちゃんと隊をまとめているのだろうか」
ひっく、とのどを鳴らしながら言葉を言っている。「先輩まさかお酒を…?」
「よってなどない。それに、レイフォンおさけはおとなになってからだぞ〜」
そういえばこの前シャーニッド先輩にお土産だと押し付けられた飲み物をそのまま冷蔵庫に入れたような…
レイフォンが悶々と自問自答している間に後ろでゴソゴソと物音が聞こえてきた。
「せ、せせせ先輩!なんで服脱いでるんですか!?」
「あつい」
「即答ですか!?」
脱ぐのは困る、どんなに鈍感でも目の前で女の人が服を脱いでるのだ一応男であるレイフォンには刺激が強すぎた。
「せ、先輩帰りましょう。送りますから、ね?」
なんとかなだめようとするレイフォンに追い打ちをかける。
「なんだ、わたしがいたらだめなのか?お前はわたしのことがきらいなのか?」
なぜそうなる。心の中でツッコミをいれながら相手は酔っ払いと自制をかける。
「嫌いじゃありませんよ。嫌いなら部屋に入れませんし。僕はそこまで心が広くありません」
(あれ、なんで僕こんなこと…)
そう、ニーナはレイフォンのグラスにも同じ飲み物を入れていた。ということはレイフォンもアルコールを摂取していることになる。
「ほんとにきらいじゃないのか?」
「嫌いじゃないです」
「ほんとのほんとか?」
「本当の本当です」
「じゃあしょうこをみせてくれ」
稚拙なやりとりを繰り返していたはずなのになぜこんなことになったのか。だがその問いに答えてくれる素面の人はここにいなかった。
(証拠って…どうすれば)
考えこんでいるレイフォンにススッとニーナが近づいてきて服の端をちょいちょいと引っ張った。
いつも強気な彼女からは考えられないしおらしい顔でこちらを見上げている。しかも、酒のせいなのか目が潤んでいる。見る者が見ればすぐにわかる。
誘っているのだ。
鈍感王レイフォンでもさすがにわかった。しかも彼もお酒を飲んでいるのだ。誘惑に勝てそうもなかった。
「んっ…」
レイフォンはニーナの背中と頭に手を当て唇を重ねた。
「…んっ、はぁ、んん」
最初は重ねるだけだったキスはしだいに深くなり互いに舌をからませていた。
「レイっ…んっ…フォン…あっ」
唾液を存分に交換しあい、レイフォンの舌が首筋、鎖骨、耳たぶ、と移動をはじめた。その間に服を脱がせブラジャーの上から胸を弄っていた。
武芸者だからかよく引き締まった身体をしている。しかし胸は比例しているわけではなく大きさはそれなりにある。
「…っ!」
「先輩って意外に綺麗な身体してますよね」
ブラを上にずらし、口で胸の飾りを弄りながら右手はもう片方の飾りを弾いたり、摘んだりしていた。
「う、るさいっ!…あっやめっ…ん!」
口で口を塞ぎ声を封じる。しだいに手はするするとくびれをなぞり、太股まで届いた。
太股の内側を這い下着の上からそっと秘部をなぞった。
「ーーーーーーっ!」
そこはすでに潤いをもち受け入れる態勢を整えていた。
「先輩、ほんとにいいですか?」
レイフォンが躊躇いがちにそう訊ねる。しかしニーナは切羽詰まったようにまくし立てた。
「いいといってるだろ、はやくこい」
上気し赤く染まった頬、潤んだ瞳、荒い息づかい、そしてなにより雌の香りがする身体。レイフォンの理性は焼き切れた。
「先輩っ!…僕もうっ…!」
レイフォンがニーナに覆い被さり出番を今か今かと待ちわびていた自身を取り出した。
「ぁあ…いいぞレイフォン!」
その声が聞こえた瞬間レイフォンの自身は勢いをつけ膣の中に侵入した。
「ーーあ、ぁぁあぁっ!!」
いきなりの挿入にニーナの顔が痛みに歪む。
しかしそこはレイフォンにとって未知の領域であり、とてつもない快感だった。
「ッ…はっ、先輩っ締まりすぎっ力抜いてっ」
レイフォンはすぐにでも吐き出してしまいそうになる気持ちを押さえ込みその場に踏みとどまる。
「す、すまないっ……」
ニーナはなんとか力を抜こうとするが如何せん身体は言うことを聞かずレイフォンを締め付ける。
レイフォンは力を抜かせるために口を塞ぎ舌を絡ませる。しだいに落ち着いてきたのか膣の力が抜けたのを見計らい一気に先端まで抜き一気に挿入した。
「はぁっ…!!」
二人に重さに耐えられないとベッドがギシギシと不満をもらすがお構いなしに続ける。最初は痛みしか与えなかった行為がやがて卑猥な水音をたてはじめる。
「な、なんかあたまが、お、おかしくなりそ…だっ!」
揺すられながら途切れ途切れにそう伝えると
「……くっ、じゃあ一緒に堕ちましょう」
ラストスパートの如く抽出を早める。
「ぁっ、あっ、…レイフォンっ、レイフォンっ…!」
先端まで抜いたものを根元まで入れた瞬間………
「…ひっ…、あぁぁぁぁぁぁ!!!」
「……うっ、くっっ」
今までにない締め付けを感じそのまま膣の中にドクドクと精液を流し込む。
腰をわななかせながら最後の一滴まで出し切るとそのまま二人でベッドの中に沈みこんだ。
おしまいノシ
お粗末さまでした、携帯からなので見にくかったらスマソ
それにしても色々と崩壊してるような…
でもほかにも愛人フェリ様とか本妻リーリンとか書いてみたいな
どうでもいいが、レイフォンっ
とか見ると
レイシャ! ハイフォーン!
とか聞こえてきていかん
読んでないけどGJ!
本妻リーリン愛人フェリに期待します
ついにニーナがキター!
この日をどれだけ待った事か…
今年度最高のGJです
580 :
399:2008/03/18(火) 13:32:37 ID:7V6UxXUb
GJです。
え、自分が書いてたレイフォン×ニーナ?
・・・すいません、半年近く放置しちゃったもんだから気まずいっす・・・しかもこんなに神な方がいらしてたうえにその後に駄文投下はキツイです・・・
>>580 君の投下を延々と待っていた俺のみたいな奴もいるんですぜ
投下を激しく希望
>>580 俺も待ってた。
それにしても最近のレギオスのプッシュ具合は異常。いつか個別でスレが立つかもね
アニメにもなるらしいからな。近々立ったらこっちはまた過疎るか…
立ってもすぐ落ちそうだから立たなくていいと思うけどなぁ
おおかみさんシリーズで、前に需要あるか伺った頭取×アリスさんです
本番なしの微エロですみません
***
御伽学園学生相互扶助協会、通称・御伽銀行の秘密基地、地下本店と呼ばれているスペースの
中枢とも呼べる広間には、おおかみさん達がストーリーキング事件の調査に出払っている関係上
頭取さんとアリスさんの二人っきりだった。
クールな美人が台無しな感じに眉間に皺を寄せながらパソコンの液晶と睨めっこをしている
アリスさんを眺めて、頭取さんは机に頬杖をつきながら、実にやる気のない口調で呟いた。
「女子の皆さんにとってはは、そんなに胸の大きさって気になっちゃうものなのかな?」
「………………」
一瞬キーボードを叩く指を止めただけで、その呟きを軽く黙殺するアリスさんに、頭取さんは
苦笑いを浮かべる。
「確かに大きいに越したことはないって考えもあるかもだけどね?アリス君は別に平均より
ちょっと少ない程度で、断崖絶壁でもなければ貧乳呼ばわりされるレベルでもないし?って、
……うわ、辞書を振り上げるのはやめてね?」
静かに青筋を立てながら机の上にあった辞書を持ち上げたアリスさんに、流石の頭取さんも
慌てて両手を振って制止をする。取り合えず辞書を手放したアリスさんはヒールの音も勇ましく
頭取さんに詰め寄った。
「だ・れ・がっ、断崖絶壁ですって」
「じゃないって言ったんだよ? 人の話は落ち着いて最後まで聞こうね?」
アリスさんの目は完全に据わっています。美人が怒ると怖いですよね。
ぎりぎりと音がしそうな勢いで奥歯を噛み締めていたアリスさんの視線は、頭取さんを軽く
三回は凍死させられそうな冷たさです。しかし幼馴染ゆえか、そんなアリスさんに慣れている
頭取さんは、軽く肩を竦めるだけ。柳に風。暖簾に腕押しです。
「そんなに気になるものなのかなって思っただけなんだよ?」
「女性にとってはデリケートな問題です。大体頭取はデリカシーがなさ過ぎです」
「ごめんね?」
へらっと笑いながら謝った頭取さんに、これ以上文句を言っても無駄だと悟ったのか、
アリスさんは作業に戻るべく背中を向ける。何処にそんな俊敏さを隠していたのか、早業で
音もなく椅子から立ち上がった頭取さんは、背後からアリスさんの胸を両手で掴んだ。
「ふぇ?」
「うん、やっぱり小さくはないよね?」
クールビューティーなアリスさんの唯一の弱点は男運の悪さ……ではなく、予想外の出来事に
弱いということ。咄嗟に自分の身に何が起こったのか理解が出来ず、頭取さんにされるがまま。
むにむにと柔らかい感触を味わいながら、頭取さんのほっそりとした白い手がアリスさんの
胸を揉みしだいています。
「と、とととと頭取っ」
「残念ながら他に触ったことはないけど、丁度いい感じだよ?」
「離して下さい!」
やっと我に返ったアリスさんは、頭取さんの腕を振り払おうとした。華奢な頭取さんですが、
これでも一応男性。おおかみさんのように鍛えているのならば簡単に吹っ飛ばせたのでしょうが、
どちからといえば文系のアリスさんはもがいて所で体勢の劣勢さもあり、押さえ込まれて
しまいます。
「まあまあアリス君、落ち着いて?」
「これが落ち着けますかっ。……あっ」
頭取さんの指が隙のないスーツの上から敏感な場所に触れたらしく、アリスさんは思わず声を
上げる。抵抗が弱まったのを頭取さんが見逃す筈もなく、赤くなっている耳元に囁いた。
「女性の胸は揉まれると大きくなるって言うよね?そんなに気にしてるなら、この際試して
みたらどうかな?」
これが常なら、アリスさんは一刀両断で断ったに違いありませんが、なにせコンプレックスで
ある胸のこと。しかも先程からの頭取さんの攻撃に、思考回路はショート寸前なアリスさんが
冷静な判断が出来る筈もありません。
「だからって、どうして頭取に」
「揉むとじゃないよ、揉まれるとだよ?他の人に頼む?森野君に頼んだら大神君が可哀想だし、
第一触れもしないと思うよ?浦島君は触るだけじゃ済まないだろうしね?そうなると今度は
織姫君が可哀想だよね?」
色んな面で僕が一番安全だと思うよ?と悪びれもせずに続ける頭取さん。並べてみると、
御伽銀行には碌な男子がいませんね。
「そ、そんなっ」
「でもアリス君、マンザラじゃないよね?ひょっとして感じてる?」
「誰がっ、あなたなんか、にっ……んっ」
「そうだよね?」
頭取さんはわざわざアリスさんの耳元で囁いていて、それもアリスさんにとっては思考回路を
ぼやけさせる刺激にしかならないようです。耳朶までピンク色に染めて、固く瞼を瞑った
アリスさんを肩越しに眺めながら、頭取さんは小さく呟きました。
「これくらいにしておかないとまずいね?僕も健全な男子だしね?」
「とう、どり?」
「最近の『アリとキリギリス』ではね、最後は働き者のアリが飢え死に寸前のキリギリスに
食べ物を分けてあげるそうだよ?夏の間音楽で楽しませてくれたお礼にってね?なら僕は
食べ物じゃないものが欲しいけどね?」
最後の言葉は笑い混じりにアリスさんの耳元に落ちた。初めと同じ唐突さでぱっと手を
離した頭取さんは、いつもの人畜無害そうな笑みを浮かべながらモニターを指差します。
アリスさんは腰が抜けているのか、まだ立ち上がれないで悔しそうに唇を噛んじゃってます。
「ほら、赤井君達が帰って来たよ。アリス君、顔が真っ赤なの直さないとまずいよ?」
「だ、誰の所為ですかっ!」
「何事も中途半端は良くないから、今度は責任持って最後まで全うするからね?」
「結構です」
にべもなく言い切って、アリスさんはまだふらつきの残る足で立ち上がります。まだ頬に
赤みは残っているものの、毅然とした態度は通常運転なアリスさんの人が殺せそうな視線を
真っ向から受けても、頭取さんはどこ吹く風。
「後で覚えてらっしゃいっ」
「僕のもの覚えの悪さは幼馴染である君がよく知っていると思うけど?」
「忘れないように叩き込んで差し上げましょうか」
「遠慮させてもらっていいかな?あっ、ほら、もう赤井君たちが来るよ?」
タイミングよく開いたドアに救われた頭取さんは、報告を聞きに向かおうとしたアリスさんの
背中を眺めながら、誰にも聞き取れないように呟きました。
「やれやれ、アリス君は本当に……可愛くて困るね?」
***
以上です。すみませんでした。
月並みだが・・・・・・GJ!
>>586 かなり萌えたwGJ!
やっぱり普段冷静なキャラがこう取り乱すのって萌えるね。
地の文も原作と大差無い感じで良かった。
誰かみーくんまーくん書かないかな(´・ω・`)
あれは書きづらいんだよなあ・・・・・話にしろ文体にしろ、なんか書きづらい
ガチ鬱ガチグロならできそうだけどソッチは守備範囲じゃない
キャラからしてどろどろとしたのしかかけないだろうになぁ
ライトノベルの楽しい書き方って分かる人居る?
普段電撃ばっかだからメジャーなのかマイナーなのかよう分からん
少なくても俺は知ってる
ここ最近の中では一番面白かったな>ラノたの
―――私だってあいつのこと好きなんだから。
ううんウソ。好きじゃないの。
嫌いよ嫌い、大ッキライ。
これを書いているときの剣の表情を妄想するだけで「あたえや」のカレー三皿食えるわ
>>590>>591 発送を変えようか
ジェロニモさんとみーくんなら普通に面白い話が書けると思うんだがw
それか透
ゆゆなんかも良さげw
星
原作を読んでから数年後にSSを書きたくなるのはなぜだろう。
597 :
エロ餓鬼:2008/04/07(月) 00:18:03 ID:9VK9EYaM
ここではお初にお目にかかります。
この作品は、集英社スーパーダッシュ文庫「戴天高校勝利部」の60p辺りのお話です。
本編では巌先輩というもう一人の先輩に止められますが、もし彼が所用でそこに居なかったら? というお話です。
「――好きな人と結婚して、幸せな家庭を築きたいんです――」
……シーンという効果音を、僕は同じ日に二度も聞くこととなりました。
正直、大笑いされた方がマシなくらい、沈黙が痛かったです。
「……書類にミスがあったのか? すまない山本君、君は男だよね?」
真顔で尋ねる一花先輩――えぇどうせ、今どきいない純情少女かって夢ですよ……。
「間違いなく男です、ほら今だってズボン穿いているでしょう、ズ・ボ・ンっ!」
想い人に性別を疑われ、僕はキレ気味に自分の制服を叩く。
「性別の証明がズボンなのはどうなのかな〜……それより〜、そのズボンをちょっと脱いでくれれば早いんだけど〜」
「脱げって、なにをするつもりですか……?」
瞳を怪しく光らせてにじり寄ってくる彩那先輩に、僕は危険なものを感じて退く。
しかし、その背が後ろから押さえられる――同じく瞳を怪しく輝かせた、一花先輩だった。
「山本君……その、なんだね? 私たちは別に、君の一部分がどのような寸法でどのような形状であろうと、決して笑ったりはしないから、ねっ?」
「『ねっ?』じゃないですよっ! そんなもの見なくても本人である僕が男だって言ってるじゃないですかっ!?」
そう必死に訴えるが、一花先輩の拘束する手は微塵も緩まない。
「……山本君、古人曰く、『百聞は一見にしかず』だよ?」
「百回でも千回でも言いますからやめてぇぇぇぇぇ―――――!!!!」
僕の悲鳴が虚しく響き、彩那先輩の手がベルトを外そうと腰にかかり――信じられない手際の良さであっという間に僕のズボンを引き下げる。
「ほほう。山本君はブリーフ派か」
「うんうん。やっぱり杏梨ちゃんはトランクスより、こっちの方が似合っているよ〜。おろしたて? 真っ白だね〜。でも花柄とか縞パンとかも似合うよ〜、きっと、今度買ってあげるね?」
想い人に下着を見られるという恥辱に震える僕をよそに、勝手に盛り上がる二人。ひどすぎますよ。
「うぅ……嫌ぁ、見ないで……見ないでくださいよぉ……。ズボン、ズボン返してぇくださいよぉ〜」
涙目になってお願いしますが全然聞いてくれません。それどころか――
「うむ、良い考えだ。山本君なら女物の可愛らしいパンティを穿いても何の問題もない。むしろ良く似合う」
本気ですかー!? このままでは穿かされる! 危機感を覚えた僕は必死で抗弁します。
「やめてくださいっ! 僕は男なのに女物の下着を穿くだなんて、まるっきり変態じゃないですか!!」
「確かに、むさいオッサンがぁ〜、女の子の下着を穿いたら犯罪だけど〜、杏梨ちゃんなら似合うから全然大丈夫だよ〜」
……全然、大丈夫じゃありませんよ彩那先輩。僕の心の傷とかも考えてください。
「確かに男が女物の下着を穿くのは変態だな」
一花先輩っ! 分かってくれたんですか!?
「しかし、そういった変態が存在するのは事実。ならば男物のブリーフを穿く女学生がいてもおかしくはないな」
な、……何を言ってるんですか? 一花先輩。
「したがって、君の性別を確かめるにはそのブリーフも脱いでもらわなければ――」
悲鳴を上げて逃げ出そうとしたけど、彩那先輩に押し倒され、押さえつけられました。
一花先輩が、野獣のようにギラギラした目で僕のブリーフに手をかける。
「嫌ぁ―っ! 犯されるぅぅ―――!!」
「何を人聞きの悪いことを、我々はただ、山本君の性別を確かめるだけだ」
「それとぉ、ここの部室は完全防音だから騒いでも誰もこないよぉ? それにぃ、人が来たら杏梨ちゃんの恥ずかしい姿が見られちゃうけど、いいのかなぁー?」
二匹の雌豹に、か弱い僕が抗えるはずもなく。
――僕は生まれて初めて、蘭の花が落ちる光景を幻視した……。
僕の下着を引き摺り下ろしても二人の暴走は止まらなかった。
「ふむ、確かに形状は一般的な男性のモノだな」
「えっえ〜、そんなことないよぉ。むさい毛も全然生えてないし、このかわかむりおちんちん、普通よりずっと可愛いよぉ〜〜」
想い人とあったばかりの女の先輩に、大事な所を見られるという恥辱に震える僕をよそに、勝手に盛り上がる二人。
ええそうですよ、まだ生えていませんよ。皮かむっていますよ。中学の修学旅行のお風呂でも、皆ちらちらとこちらを見ては(何故か顔を赤らめて)気まずそうな顔で目を逸らしましたよ。
「いや、待て最近は手術をして男性器をつける者もいると聞く。ここはやはり最後まで確かめなければ」
「そうだよね〜。じゃあ、大きくさせちゃおうかぁ〜」
うわっ、せ、背中に、服越しにもハッキリと伝わる大きくて柔らかい二つの膨らみの感触は……!
「薬を使えばすぐだけど、ソレは無粋だよね〜。せっかく美少女が二人も居るんだから、楽しませてア・ゲ・ル」
背後の彩那先輩が、胸を背中に押し当てながら、僕の耳元で悪魔のように囁きます。
あっ、耳ダメー! そんなことされたら、僕、僕っ!
「あは、ほら、ピンク色の可愛い亀頭が見えてきたよぉ〜。興奮しているのかなぁ〜?」
彩那先輩の右手が僕のシャツに潜り込んでっ、う、上に這い上がっていって、乳首を、右の乳首をぉ、つねってっ。
シャツがまくれあがった背中に押し付けられる胸の感触がいつのまにか生のそれに変わってっ!
「山本君。彩那にいじられてこんなに(先走り汁を)濡らして……、私のものは彩那ほど大きくは無いが、見てみたいかね?」
いじわるぅ、いじわるですぅ。答えは決まっているじゃないですか!
「見たいですっ! 僕はっ! 僕が好きなのは一花先輩ですっ、始めて見た時から、僕の頭は先輩で一杯になっちゃったんです!!」
思いのたけを込めて叫ぶ僕に、先輩はクールに微笑んでっ。
「ふふ、熱烈な告白ありがとう。では君は私のことを想像してオナニーをしたかね?」
そんな、そんなこと言えるわけ、無いじゃないですかぁ。
「どうした山本君、正直に答えてくれたまえ。私の裸が見たいのだろう?」
仁王立ちになって、僕を見下ろす一花先輩の目に、僕はっ。
「一花先輩の裸を想像して……毎日……していました」
絶対誰にも、一生知られたく無かった秘密をよりによって、一番知られたくない人に告白するなんて……。
「何をしていたんだね? はっきりと何をどうしてどうなったかを言わなければ判らないよ?」
「想像して、おちんちんを……、おちんちんをしごいて、精液をドピュドピュって出していました!」
軽蔑される。僕は目を閉じて一花先輩の断罪の言葉を待ちます。
「そうか、光栄だな。約束通り服を脱ごう。目を開けてしっかり見ていてくれたまえへ」
ああ、まさか、本当に?
夢のようです。一花先輩の体を覆っていた軍服のような変形制服が、シャツが、スカートが脱がされていって、モデル体形の細く引き締まりながら出るところは出ている上半身に身に纏うのは、
縁なしの眼鏡とブラジャーの二つだけ。
先輩は食い入るように見つめる僕の視線を楽しむように焦らしながら、ブラジャーのフロントホックを外してっ、ああ、そんなっ、手を、手を外してくださいっ!
「ふふ、人に見られて気恥ずかしい思いをするのは初めてだよ」
一花先輩のオッパイ。白くて、丸くて、柔らかそうなオッパイ。形のいい上向きの乳首、重力に逆らって揺れる二つの膨らみ。
想像通り、ううん、想像以上に美しくて、あまりにも美しすぎて――全てが、神様が直接作った芸術品のような気がしました。
あの日、初めて一花先輩に会ったときと同じく、僕は人生で二度目に美しさに感動して言葉を失うという体験をしました。
「どうだね、感想は?」
一花先輩の声に、陶酔していた僕はやっと我を取り戻す。
「すごいです……綺麗すぎて言葉に出来ません……。でも、怒ってないんですか?」
軽蔑しないんですか? とは聞けなかった。聞いてもし、そうだなんて言われたら……僕、生きていけないよぉ。
「さっきも言ったが、君のような可愛らしい男の子にそう思われるのは、むしろ光栄だよ。しかし」
一花先輩の目がいじわるな笑みを浮かべます。そんな顔も素敵ですけど、不安で泣きそうになっちゃいますよ。
「そうだな、私を好きだと言いつつ彩那にせまられて起つおちんちんには、お仕置きせんといかんな」
彩那先輩に抱きつかれて身動きできない僕の下腹部へ、一花先輩のニーソックスに包まれた足がさし込まれます。
うわっ、うわわぁ、こんなのお仕置きにならないですよぉ、一花先輩にされるならどんなことでも僕は嬉しいんですから。
だ、だけどっ、すでに彩那先輩に乳首を弄られて生乳を押し付けられて、一花先輩のオッパイが目の前に揺れていてっ、ダメ、ダメですっ、び、微妙な振動がぁ。
「どけてっ、出ちゃうからっ、汚しちゃうからっ、一花先輩っ、足っ、あぁん、出るっ、出ちゃうよぉっ!」
うう、僕のバカぁ。よりにもよって一花先輩の綺麗な足に汚らしい精液をかけちゃうなんてぇ。
「洗濯、早く洗濯しないと」
幸い僕の家事の腕はプロ級。もちろんお洗濯もレースの手洗いから絨毯のシミ抜きまでバッチリです。
「ああん、もったいないよ〜」
突然、後ろに居た彩那先輩に引き倒されて非力な僕は仰向けになってしまいます。
その上を丸出しになった大きなオッパイが二つ通過して、彩那先輩は僕の精液で汚れてしまった一花先輩のニーソックスにしゃぶりつきます。
「ホォイシィ、ヲイヒィよぉ。ンッ、杏梨ちゃんのザーメン、ネットリしていて、生臭くって、コクがあって、一花ちゃんへの愛情がタップリ詰まってるぅ、って感じだよ〜」
ジュプ、ジュプッて、いやらしい音がして、角度的に直接見えないけど彩那先輩の、精液をすすりながらとろけるほど興奮している顔をしているのが分かってっ。
「おいしいザーメンごちそうしてくれたお礼にナメナメしてあげるね〜。ついでにおちんちんの皮剥いてあげるから、今度はお口に直接ごちそうしてねっ」
おちんちんに、熱いのがっ、熱くてヌメヌメしたものが触れていますっ。彩那先輩のベロが、僕のおちんちんについた残りの精液を舐めとっていますぅ。
「こら、彩那。山本君のチンポ汁は、私のものだぞ」
ああ、まさか、そんな、ダメです。ダメっ、ダメなのにぃ。
「ええ〜。こればっかりは一花ちゃんにも譲れないよぉ〜。杏梨ちゃんのザーメン、とぉ〜ってもおいしいんだもん」
仰向けにされた僕の股間をめぐって二匹の美獣が争います。
熾烈な縄張り争いの結果。左下から一花先輩が、右上から彩那先輩が僕のおちんちんを舐め上げています。
二人の美女に、しかも内一人は想い人のベロにおちんちんを、舌先で舐められて、ほじくられて、這いずりまわされて。
どんなにエッチな夜の妄想でも思い浮かべたことのない状況に僕はもう耐えられなくてっ。
「イク、イっちゃいますっ! 精液、精液出るぅぅぅ!」
……出しちゃいました。
「二度目だと言うのに凄い勢いだね山本君。見くびっていてすまない。立派な男、いや一人前の雄だよ」
一花先輩が、縁なしの眼鏡に僕の出した精液をこびりつかせ、口元の精液を真っ赤な唇から突き出したベロで舐めとりながらそんなことを言います。
「一花先輩ぃ、まだ疑っていたんですかぁ?」
おちんちん見せて、精液ドピュドピュ射精しないと、想い人に男だと信じてもらえないなんて、いくら僕でも傷つきますよぉ。
「そういうわけではないが、いやそうだな、お詫びに私が責任を持ってちゃんと一人前の男にしよう――彩那、退いてくれ」
不満そうな声を上げる彩那先輩を押しのけて、一花先輩はスカートをめくると内側から出てくる水分でイケナイ所まで透けて見えちゃっているショーツのお股の部分をグィっとずらします。
「い、一人前って、う、嬉しいけどダメ、ダメです。僕、初めては海の見えるホテルでって」
中腰になった一花先輩の入り口に先っぽが当って、ずるい、ずるいですよう。こんなのされたら僕、我慢できなくなっちゃうぅぅ。
「山本君は、私としたくないのかね?」
「したいですぅ、したいですけどぉ、結婚前にそんなことしたら、バージンロードを歩く時、失格のブザーがなっちゃうんですよぉ」
ごめんなさい。今、僕おかしくなっていて、自分でも何を言っているのか分からなくなってるんですぅ。
安心したまえ、その時はブザーが鳴っても大丈夫なように結婚行進曲を大音量でかけさせよう。もちろん私と結婚することが前提条件だが」
一花先輩っ、僕、僕と結婚してくれるんですかっ!!
「山本君がいけないんだよ? そんな可愛い顔をして二度も射精する所を見せ付けるから、私も我慢できなくなってしまった。嫌だと言っても、襲って規制事実を作らせてもらうよ」
僕のおちんちんがぁっ! 一花先輩のアソコに飲み込まれてっ! あああぁぁぁ、熱いぃぃぃ、包まれるぅぅぅ!
ヌルヌル、ヌラヌラしながらも吸盤のように締めつけてくる中を進んでいってっ! でもすぐに突き当たってしまってっ!
むっ、子供の頃から激しい運動をしていたから、てっきり破れているものだと思っていたが。山本君、君の童貞を奪ってしまったお返しに、私の処女膜を破ってくれたまえ」
僕は、もう何も考えられなくなって、頭の中が真っ白になっちゃって、一花先輩の処女膜が破れて、僕のおちんちんがズリュって奥まで入って、僕は夢中で下から一花先輩を突き上げて。
「山本君、やまもとくん、やぁまぁもとぉくぅうぅん。いいよっ、可愛いよっ、このまま全部っ、私の中にしまってしまいたいよっ」
「一花先輩、いちかせんぱい、いちかぁせんぱいぃぃ〜。入りたい、もっと入りたいよぉ、いちか先輩の中に体全部入りたいよぉぉ」
部屋中に湿った物同士が激しくぶつかり合う音が響いて。
一花先輩の血と体液に濡れた僕のおちんちんが、出たり入ったりして、初めての刺激に堪らなくってっ。
「でっ、出てるぅぅ。山本君のチンポ汁が私の子宮を叩いているぅぅ。もっと、もっと私の中を山本君で満たしてくれたまえぇぇ」
三度目の射精に関わらず、僕のおちんちんは全然おさまらなくてっ。でもわずかに冷静になった部分が、僕にそうなったら大変なことになってしまう事態を告げていて。
「でも、に、妊娠しちゃったら……」
「大丈夫だ。この学校でなら私はかなり無理が効くし、いっそのこと一年ほど休学して山本君と一緒のクラスになるのもいい。それに、なにより、私が山本君の子供が欲しいのだ。山本君の赤ちゃん…・・・さぞや可愛らしいだろうね?」
そう言うと、一花先輩の唇が僕の口を塞ぎます。
ファ、ファーストキッスだぁ。
一花先輩のベロが口の中に入ってきて、僕の舌にからみついてっ。一花先輩の膣が僕のおちんちんを締め上げてっ。
いいんですか、いいんですよね。僕も一花先輩にもっと射精したい。僕の精液で妊娠してもらって、可愛い赤ちゃんを生んで欲しいっ!
「ああ、いいなぁ。一花ちゃんと杏梨ちゃん、すっごい気持良さそうだよ〜。巌ちゃんがいたら、させてあげるのにぃ〜」
視界の隅では、彩那先輩が黒くて長いマッサージ機をズポズポして喘いでいて。
僕はその日、結局数え切れないほどいっぱい一花先輩と愛し合った、そして――
三年の月日がたち。
ここは白い大きな教会。
今日は僕、山本杏梨の18歳の誕生日で――神薙杏梨になる日。
今日この日の為に勝利部の先輩方、学校の先生たち、同級生の皆、僕と一花先輩の家族に親戚と大勢の人が集まってくれました。
僕たちの……結婚式に。
新郎控え室をノックの音がします。
「あ、は〜い、どうぞ」
今年で二歳になる娘の梨花を抱いて入ってきたのは今日、僕がお婿さんになる人。
「うわぁ、一花先輩。その格好、とっても素敵です」
一花先輩の凛々しい姿に純白のタキシードは、ぴったりで、まさしく男装の麗人といった装いです。
「こら、何時までそう呼ぶつもりだね。今日から正式に籍を入れるんだし、梨花が真似したらどうするんだね。やま……パ、パパ」
「あっ、いち……いちか……ママだって」
二人で照れながら、顔を見合わせてクスクス笑うのを梨花が不思議そうに見ています。
「花婿衣装の搬入が遅れてすまないね。さあ、早く着替えたまえ」
そういって運び込まれてきたのは、綺麗な。本当に綺麗な……。
「この日の為に作らせた特注品だよ。きっと良く似合うだろうね?」
梨花が、わけもわからず、ねーっと頷きます。
一花先輩いぃ、先輩はタキシード似合っています。似合っていますけどっ。
でもなんで僕の服がウェディングドレスなんですかぁぁぁーー!!!
602 :
エロ餓鬼:2008/04/07(月) 00:36:39 ID:9VK9EYaM
以上投下終了。
最近ハズレ続きでしたがこれは楽しく読めました。いくらエッチなお話だって肝心の内容が詰まらないとパロを書く気にはなりませんからねぇ。
もっとも万人に自信を持ってお勧めするというには、ちょっと特種すぎる趣向な気もいたしますが。私は好きですけど受け付けない人も多そうです。
きっとこの二人、結婚したら。山本君はメイド服とか、ナース服とか、体操服(短パン・ブルマの両バージョン有り)で毎日、絞られるでしょう。萎えても彩那の薬で強制的に起たされて……。
投下中、ちゃんと行数・文字数を確認して書いているのに、本文が長すぎですと言われてあせりました。
うえお久光の「シフト」が、文庫じゃないので馴染みは薄いかも知れませんがエロいです。とにかくエロい。もうエロパロにする必要無いです。
間違って純真な小中学生の文学少女(三つ編み、眼鏡っ娘)が読んでしまったどうするんだという作品です。
ぜひ、読んでみてください。
読んでないけどこれから読む
大作GJ
604 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 04:04:14 ID:853qu7+g
トラジマ!A今日買った。誰かルイx栄太で書いてくれい!
605 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 14:48:15 ID:ltDbWD2R
鋼殻のレギオスの専用スレをたてた方がいいかな?アニメ化も決定したし
>>605 どういった趣向の方が立てるかによってそのスレの方向性が決まってしまうからね。
例えば
>>1が、
“レイフォン×シャーニッド”
“レイフォン×会長”
等とレスしながらスレを立てればそういった方々が流れ込むだろうし。
逆に、
“レイフォン×ニーナ”
“レイフォン×フェリ”
“レイフォン×リーリン”
“レイフォン×メイシェン”
“レイフォン×ナルキ”
“レイフォン×ミィフィ”
“レイフォン×女王”
“レイフォン×ツェルニ”
をショモンヌ。ただしBLは別の場所で。
といった具合にレスしながらスレを立てれば、めくるめく官能の世界が開かれるであろう。
とりあえず立ててみるのも面白いかもしれんね。ビーンズエースの連載が始まったから早めが吉か。
レギオスは過去に何度か単独スレ立ったけどその度に殆ど伸びずに落ちてたから
立てるだけ無駄だと思うな
>>602 GJ!
読んだこと無いけどツボでしたw
みーまーの柚々が可愛いすぎるんだがどうすれば良いんだ……
れでぃばとのドリルエロ希望
>>609 でもよ、キャラ的に書くの難しそうなんだぜブラザー
>>611 ちっちっちっ、書くのが簡単なSSなんて無いんだぜ、ボーイ
>>611 大切なのは少しの勇気と作品への愛ですよ、ディアフレンド
実際、書くのが難しそうな作家とかキャラはいるよな。
人気は結構あるはずなのに、二次創作が意外と少なかったり……
>>614 あるある、ラノベの場合文体もなるべく似せた方が良いと思うし(視点変える場合とか別)キャラもあまり壊さないように書くのがな、特に標準が読みにくいキャラとかさ
標準→表情
スプライトシュピーゲルの最新刊で冬真君が随分と男らしくなって、これで
三巻までよりはエロパロ展開に持って行きやすくなったか!?と思ったが、
考えてみりゃウブカタ文体でエロパロとか難易度高いにも程があるなorz
問題点は、どう考えても鳳が突っ込む側なことだ
それのどこが問題なのかわからない俺かなり変態
>>618 デート話の教会のシーンとか見る限り、鳳のSっぷりは本物だからなw
……ちょっと待て、今、何か重大なことに気付いた気がする。いいか?
前提1、鳳はドS
前提2、鳳と涼月は対照的なキャラ造形をしている(巨乳←→貧乳、愛煙家←→嫌煙家、等)
前提1、2より導き出される結論=つまり“ 涼 月 は ド M ”
621 :
黒犬:2008/04/22(火) 18:51:42 ID:Z/cZvnmS
>>621 青姦っすか、さすが犬……おや、外の方から何やら爆音が(BAM!)
鳳は夜だけM。
この主張はご奉仕されても続けていくつもりです。
つまり昼はデート中に冬真を虐めてSっ気を満たし、夜はMっ気を満たすため
昼間のおしおきを期待するわけですね、分かります
冬真が不思議器具とか使って色々と。
読んでない人にはさっぱりだな。
MSSが円滑に活動出来るよう、人格改変プログラムを応用して
鳳らにミリオポリス高官らを「接待」させるニナ、
という外道なのを考えるのは俺だけでいい
ああ、窓の外に三色の光(ry
それはどっちかてぇとMPBだろ
このスレおかしいの! すごく黄色くてぶんぶんしてるの!
ラノベ板の方のウブコックスレでも、何やら温泉話の妄想で盛り上がってるな。妄想しすぎて
途中でたしなめられたけど
まったく、何故その妄想力をこっちで存分に発揮してくれないのかね!
妄想を出力するには労力がいるからな
どんな作品についてでも、本スレで妄想垂れ流すのと、
エロパロ板に出張ってまで、妄想に浸るのとでは、
受け取り方が違う人も居るからねぇ。
作品を書くのはいいけどさ……
634 :
sa:2008/05/03(土) 10:11:36 ID:AEFK4e4r
突然ですが、「きゅーきゅーキュート! 」の二次はまだ無いんですか?
オーパーツでだれか書いてほしい
「無いなら作ればいいのよ!」
会長がいつものように小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語っていた。
ここは前例に倣い、彼のように返しておくべきだろう。
「………何をだ?」
「SSよ!」
というわけで、生徒会の方も誰か頼むな。
とある飛空士の追憶で。。。
と思ったが、あれはあの終わり方でいいか。
レギオスの本スレ覗いていたら、セイバー=ニーナなんて事を言ってるやつがいたんだ。
廃貴族が取り憑いたせいで自身の剄を吸われているニーナ。剄が足りなくなり、死にそうに
↓
レイフォンが、「実は、剄の保有量が多い人と性交すると、直接補給できるんですが」等と提案
↓
合 体!!
誰でもいい、塔の町、あたしたちの街のEDを書き換えてくれ
ラッキーチャンスで誰か沙代を中心にキボンヌ
悪魔のミカタスレと、ミスマルカの人のスレが立ったみたいだな
いつ落ちるかとヒヤヒヤもんだぜ
643 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 08:58:43 ID:FRPe+woY
たまにはage。
>>642 俺はSINOスレが立った事に驚愕。過疎ってない事に更に驚愕。
ついでに、レギオスでこんなの想像した。
アルシェイラ「よいではないか〜よいではないか〜」
カナリス「あ〜れ〜」
『 レイフォンハード 』
アルバイトの為、都市の機関部に潜入するレイフォン。
だが、それはレギオス女性陣の巧妙な罠だった。
「レイフォンの肉体美は私たちに見られる為に築いてきたものなんだよな」
「いつもの力が出せれば…こんなニーナ先輩なんかに…!」
「……よかったじゃないですか。空腹のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ ねえ、カメラを用意して!みんなのオカズにしてやる!」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「レイとんの生写真ゲ〜ット」
(いけない…!僕のお尻がいい形なのを悟られたら…!)
「……レイとんの生写真を頂いてもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、縄がキツかったようだな。ナルキの捕縛術はなかなか解けないだろう?」
何と無くポケスペのスレを思い出したw
誰か……ダブルブリッドの優樹と晃で書いてください。お願いします
647 :
保守:2008/06/01(日) 01:55:33 ID:nmwQHizN
【ニーナハード】
レイフォンと性交渉する為、彼の部屋に潜入するニーナ。
だが、それはレイフォンの巧妙な罠だった。
「隊長の絶対領域は僕に視姦されるためにあるんですよね」
「ストッキングを履いていれば…こんなレイフォンなんかに…!」
「よかったじゃないですか。美しい太ももせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「ふふっ。ねえ、ここなんてどうです? 気持ち良くないですか?」
(耐えければ…今は耐えるしかない…っ!)
「隊長の生パンティ、ゲ〜ット」
(いかん…! クマさんパンツなのを悟られたら…っ!)
「隊長の聖域を拝見させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「レイフォンなんかに…くやしい…! でも…感じちゃう!」
(ビクッビクッ)
結局の所、彼女は彼に優位を取られるのが嫌だったのだ。
ただでさえ放課後の小隊の訓練中は、レイフォンに格の違いを見せ付けられる。
だからこそ、夜のベッドの上では、可愛い後輩に先手を取られたくなくて………。
その、“可愛い後輩”であるレイフォンは彼女の気持ちを知ってか知らずか、「まさか隊長が男の部屋に忍び込むなんてね」そうニーナの耳元で囁くのだった。
その言葉で現状を認識したニーナは、冷静さを欠いていたとは言え自分が男の部屋に忍び込んだ事実に赤面させられた。
(あああっ! なんでわたしはレイフォンに訓練中の意趣返しをしようなどと考えたのだっ!)
後悔……。
放課後、レイフォンとの個人訓練でいつも頼りないところを見せているニーナとしては、百歩……いや、一万歩譲っても“普段は頼りになるお姉さん”という図式を崩したくなかったのだ。それはベッド上の事も例外ではない。
(まあその目論見も一週間前の初体験時に理性と共に失っているが……)
だから…、
(だからこそ、今夜はこっそり忍び込んで寝ているレイフォンを縛り上げて言葉攻めやら手コキ、足コキ…と陵辱の限りを尽くしてやろうとしたのにっ!)
「殺剄が甘かったですね」
「………っ!!」
彼女の考えていた事に答えるかようにレイフォンが口を開く。
「一つ一つの動作が甘いです。だから僕に気付かれます」
「くっ!」
もともと勝ち目のない勝負だったのだ。
片や汚染獣数匹を相手に、1人で大立ち回りを演ずる元・天剣の少年。
片や幼生体にでさえ苦戦する、熱血少女。
後者が前者の寝込みを襲ったところで結果は推して知るべし、だ。
(ああ、わたしはピエロだったのだな。今は勝てる見込みはない…か…)
目を閉じながら、負け惜しみにも似たような事を心中で呟く。すると、自然にいつもの冷静さが戻ってくる。
(今回はわたしの負けだ。…認めたくはないが。でもいずれは勝ってみせるっ!)
一度開き直ってしまえば怖いものなどない。どうせこの後はレイフォンに性的な意味で意地悪されるだけだ。
ニーナは一度だけ深呼吸をし、勢い良く目を開いた。
いつもの快活さを取り戻した彼女は、「さあ、わたしは敗者だ! 後は煮るなり焼くなり好きなようにすればいいっ!」その勢いのまままくし立てた。
レイフォンはその勢いに一瞬たじろいだが、何かを思い出したかのようにニーナにふっ、と微笑んだ。
(まずい…)
彼女の本能が告げる。
果たして、彼女の本能は当たった。
レイフォンは先ほどから右手で握り締めていた何かをニーナの眼前に突き出し――
(ああ、そういえばすっかり“こいつ”の存在を忘れていた)
左手を使って“それ”を広げ――
(今日はどうして黒のレースを穿かなかったのだろうか。いや、わたしの慢心だったのだな。計画では足コキで済ます予定だったんだ)
「隊長ってクマさんパンツなんて穿いてるんですか? 子どもっぽ過ぎませんか?」
ニーナは、泣いた。それはもう、泣いた。すこぶる泣いた。パンツを穿いていないことも忘れて泣きじゃくった。自身のアイデンティティが崩れ去る音が聞こえた。
後に彼女は述懐する。 その晩の事は思い出したくない、と。
翌日放課後の小隊訓練。
そこには、一晩中啼いたかのように声がガラガラになったニーナと、一晩中眠れなかったのか、目の下に隈を作ってきたフェリがいたとか。
ちょw
うまくできてるなー
神様ゲームの新刊が出たが、カラー絵の眼鏡掻けた叶様がたまらぬ
神様ゲームねぇ…
美名人と彩波が足を引っ張り合ってる間にかのうが多加良のはじめてをもらってしまう
こんな展開が良いなぁ
大穴で伏見もありか
風のスティグマで一つ書いてくれませんかねえ・・・?
バカテスの吉井明久が木下秀吉にいぢわるするお話なんてどうじゃろか?
神様のメモ帳で彩夏とのを書いてくれ
ジョン平xウォルフラム熱烈希望
>>656もいいなぁ。
でもとりあえず、人類は衰退しましたの若い頃の祖父×孫娘も
書いてくれ。
ウェスタディアの双星で赤い部隊の隊長(名前忘れた)×アルファーニでお願いします
他スレのが終わったら自分で書くかもしれないけど下手なので、ね
レジンキャストミルクで、誰か頼む。
自分の文才じゃムリポ・・・ors
逆に考えるんだ
数多いる作家の全員が全員、文才を持っているのか、と
えー、つまり努力次第でそれなりのものにはなるだろうというわけで
俺の代わりに書いてくださいお願いしますm(_ _)m
オオカミさんシリーズ誰か書いてくれないかな(´・ω・`)
本編で補完されてるから需要がない
オオカミさんシリーズは好きなカップルが花咲地蔵なので書きにくいんだよ
地蔵さんが固まっちゃうからどうしろと?
エロくないほのぼの系なら書けるかもしれぬが
花咲地蔵カップル、ほのぼのでいいから読みたい
オオカミさんシリーズは上の方でちょこちょこあった気がする
むしろ花咲地蔵カップルにエロはいらない
ほのぼのを誰か書いてくれないものか
亜美がこの家に来るようになってからかなり経った。
半同棲での生活は悪いものではなく、亜美は料理も掃除も洗濯もでき、嫁にしたい女性の理想像といった感じだ。
だがしかし、亜美がこの家に来てから一つだけマイナスと言える部分があった。
性欲の処理だ。
一人暮らしだからという理由でエロ本は棚にしまってあったが、半同棲だとそうもいかない。
亜美は自分胸がコンプレックスだと分かった、気がつくと自分のものは巨乳が多い。
それが置いてある部屋に亜美を入れるのもどうかと思ったので思い切って全部処分したのだ。
そして新しく何かを買って来るのも気が引ける。つまりオカズが無いのだ。
パソコンは持っていないし、友達に借りるというのも恥ずかしい。既に禁欲生活三ヶ月目だ。
男子高校生だと考えるとかなり長い間自慰をしていない。
野球の練習が終わり自宅へ戻ると既に明かりがついている。
ドアを開けるとおかえりなさいと声がした。ただいまと返しつつ部屋に入ると良い匂いが漂っている。
汗を拭いて綺麗な服に着替える。そしてかるくグローブの手入れをした。それも終わり手持ち無沙汰になったので台所へと視線を向ける。
亜美が台所で料理を作っているのを後ろから眺めていると頭の中にもやもやとしたものが浮かび上がってきた。
台所……エプロン……裸エプロン?いや、料理を使って女体盛というのも……
はっと気が付くと頭の中にあられもしない姿の亜美が浮かんでいた。
あわててその映像をかき消すが、既に息子は反応してしまっている。流石に溜まりすぎているのかかなり速い反応だった。
自分の中にやましい気持ちがあることに気が付き、反省する。
ちなみに部屋に入ってから花咲さんの表情は変化していません、若干頬が赤くなった程度です。
だがしかし、こんなにかわいい女(しかも自分に好意を持っている)と半同棲状態で三ヶ月も溜めている。
やましい事を考えるなというほうが無茶である。
その時、料理ができたらしく亜美がお皿を運んできた、しかしその時に自分のバッグを蹴飛ばしてしまい中にあったものが飛び出てきた。
携帯やサイフといったものが自分の前に転がってくる。あわてて拾い出す亜美を手伝おうと目の前にあった箱を拾った。
亜美に渡そうと手を動かしたが、そのパッケージが視界に入ったときに手を止めた。
それがコンドームだったからだ。
部屋の時間が止まり、気温が若干下がったような気がする。
気まずい沈黙を破ったのは地蔵さんだった。
「う、うわぁっーーー!!」
と叫びながら自分の手から箱を引ったくり、近くに散乱した物を拾い集めバッグに適当につめて顔を真っ赤にしながら部屋を飛び出してしまった。
のこされた花咲さんは………ふむ、と頷いてから料理を食べ始めた。
ちなみにその夜。
頭の中で亜美を題材にエロい事を考えたら普通に抜けました。というか新記録でした。
いつか実物をこの目で見れる事を祈りつつ眠りについた。
終
実験的花咲視点一人称小説でした
思考回路がようわかんないからむつかしいなぁ
後日もう一つ書いているシリアスっぽいのを落とします
それにしても花咲が地蔵さんの事を「あみ」と呼んでいるのが個人的に壷
だって花咲さん苗字で呼ぶタイプだよね?
では
>>670 GJ!!!
おもしろいわwww
てかさっき気が付いたけど付き合ってから色々充実してるらしいからもしかしたらやってるかもしんないよ
ひさびさに空鐘小ネタ。前もってお詫びしておきます。すいません。
「あ、あの、本当に……」
震えながら発したリセリナの言葉は途中で塞がれた。膝から力が抜け、その場に
座り込みそうになった彼女をフェリオは優しく抱え上げ、寝室へと歩き出す。
大きな寝台にはウルクが腰掛けて待っていた。
「……はあっ」
リセリナはウルクの隣に降ろされて大きく息をついた。
二人の間にフェリオが腰を下ろし、それぞれの肩に両腕を廻して抱き寄せる。ウルクは
柔らかくフェリオにしなだれかかり、リセリナは身を硬くしつつも抗いはしなかった。
「そんなに震えないでリセリナ、わたしも緊張してしまいます。ほら」
ウルクがフェリオの体ごしに腕を差し出し、リセリナの手をとって自らの胸に引き寄せた。
ゆったりと落ち着いて見えたウルクの心臓が豊かな乳房の下で早鐘を打っていることに
気づくと、リセリナの体から少し力が抜けた。
二人が微笑みを交わすのを見てフェリオは安堵した。
「3人、仲良くやってゆけるかな」
「ええ。きっと」「……にゃ」
ウルクが頬を染めて答え、リセリナはただ頬を摺り寄せた。
「……え?」
「にゃあ」
リセリナがフェリオにほお擦りしつつウルクを引き寄せる。
「ちょ、ちょっとそれは待ってくれリセリナ、俺はともかくウルクは」
「わたしはだいじょ……きゃあ!」
「ぅにゃあっっ!」
−−断絶−−
翌日、ウルクは昼過ぎまで寝台から起き上がれなかった。
おしまい。
グリモアリスは需要ないんですかね?
「依頼が有る」
そう言って御伽銀行本部に入ってきたのは地蔵さん。若干顔が赤いのは夏だからでしょう。厚着ですし。
「はーいですの」
と、営業スマイルで返事したのはりんごさん。パパッとお茶を用意します。
地蔵さんがソファに腰掛けると反対側におおかみさんとりんごさんが座ります。亮士君は狭いので入り口付近に立っています、不憫です。
「それでどんな依頼ですの?」
「ああ。実は花咲との事なんだが……」
と、語りだしました。
「し、進展が無いんだ」
あまりに簡潔なので一瞬きょとんとなる御伽銀行メンバー。
それに気が付いた地蔵さんは詳しく言い直します。
「つまり三ヶ月も立ったのにデートの先まで行かないんだ。こんな体質だし手もつなげないしな……」
「キスぐらいまではいきたいということですの?」
と、りんごさんが聞くと地蔵さんは顔を真っ赤にしますがコクコクと首を縦に振ります。
たしかに体質の問題で手をつなぐこともできないでしょう。
むー、とかわいらしいポーズで少し考えたりんごさんはかばんから何かを取り出しました。
「これを使って一度行くところまで行ってみるといいですの」
取り出したのはコンドームの箱だった。それを見て顔が赤くなる地蔵さん。そして逆に青くなるおおかみさんと亮士くん。
しかし堂々と持ち歩くりんごさんって一体……。
空気が若干凍りますが地蔵さんはりんごさんに訊きます。
「な、なんでこんなものを持っているんだ?」
そう訊くとにやにやと笑いながらりんごさんは言います。
「とてもじゃないけど、涼子ちゃんの私物の中に有り、しかも使われた形跡があるだなんて言えないですの」
「て、てめぇりんご!!なに言ってやがるんだ!!」
怒り出すおおかみさん。亮士くんがりんごさんに殴りかかろうとするおおかみさんを止めますが二人とも顔が真っ赤です。
地蔵さんはコンドームを見て考えます。もしかしたらこれで進展できるかも、と。
触れられないならそんなことできないのにねぇ?
何はともあれ、出来もしないことに気合を入れる地蔵さんでした。
>>675 wwwwwwwwww
いいぞもっとやれ、いや、やって下さいお願いします
>>672 空鐘いいなwww
昇華リセリナはエロい
保守
679 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:56:14 ID:w7FUqEyU
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして森野君の対人恐怖症が治ったってみんなには秘密なんですの?」
「……いきなりまともになったら周りが驚くだろ」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして森野君にいつまでも対人恐怖症のフリをさせるんですの?」
「……あのへたれが落ち着いてると、気持ちが悪いからに決まってんだろ」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして他の女の子が森野君に近づくとスゴい顔して睨み付けますの?」
「あのへたれが調子に乗ってんのがムカツクだけだ」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして涼子ちゃんと二人きりの時だけ、森野君に普通の男らしい喋り方をさせますの?」
「……」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして涼子ちゃんのお耳はそんなに真っ赤なんですの?」
「……暑いからだよ」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして涼子ちゃんのおめめはそんなに潤んでますの?」
「……花粉が酷いから」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして涼子ちゃんからは森野君のにおいがしますの?」
「……お前も花粉症なんじゃねーのか」
「涼子ちゃん涼子ちゃん、どうして涼子ちゃんのお口は――――」
「――うるせーな!!!そうだよ!!他の女が亮士をそういう眼で見んのがムカつくんだよ!
オレの前だけでいいんだよ、亮士が、まともなのは!今更なに近付いてきてんだよふざけやがって
ちくしょう、あのへたれもへたれだ!オレがいる前で、他の女となんか喋りやがって!」
「でも、いつも通りのビクビク加減を演じさせてますのよね?」
「当たり前だ!……けど、あいつすげー楽しそうなんだよ!」
「そりゃあ、今までまともに他人とコミュニケーションの取れない人生だったでしょうしね」
「分かってんだよ、そんなの。でも、嫌なんだよ……」
「で、その、森野君は涼子ちゃんが本気で好きですし……ぶっちゃけ、もうすでになさってますのよね?」
「…………した」
「うぅっ……私的に、それはとてつもなくショックなのですけれど――それってつまりもう既成事実込みってことで
事実上何の心配も要らないんじゃないんですの?」
「でも、オレは嫌なんだ!亮士が他の女と……言っちまえば、本当は男とだって話して欲しくねーんだ!」
「あいつが安心して話しかけられんのはオレだけでいいんだよ!」
「隣に居るのも、……一緒に寝て、あいつと『する』のも、オレだけなんだ……」
――――――――――――――――――――――――――――――
「……と、突っ込んだ質問してみましたら、涼子ちゃん煮詰まっておかしなベクトルに突き進み始めてますの」
「……」
「聞いてますの?」
「いや、聞いているが」
「なら返事くらいして欲しいんですの」
「いや、今後を考えたら頭が真っ白になってな。バレたら確実に死ぬ」
「やっぱり罪悪感があったりしますの?」
「それは、流石にな。半分は赤井の見た目のせいかもしれないが」
「あら、そんなロリっ子相手に、赤ちゃんができちゃうような事をさんざんした後で、今更何をおっしゃいますの」
「改めて言わないでくれ」
「だって事実ですもの。今更罪悪感がどうこう何て言ったってもう遅いですし。あんまり気に病むことはないですの」
「だって森の猟師さんは、オオカミではなくて赤ずきんちゃんとエンディングを迎えるものですのよ?」
>>680 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwGJwwwwwwwwwwwwwwww
草い死ね
何でさ。
ロリっ子に虐められたくないだなんて変態かよ
むしろオオカミさん読み始めたときはこうなるもんだと思ってたよ。
オオカミさんの新刊のあとがきが良かったなぁ
アリとキリギリスの未来の奴
アレで書いてみようかなー
アレ、一番悲惨なのは頭取さんとその時付き合ってた女性だよね……
アレの時の頭取はフリーだったと思うことにしてる
誰かりんごちゃん×おおかみさんを書いてくれないかな……
689 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 14:57:51 ID:QcErKzUm
星
690 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 12:47:08 ID:+6GaQAKr
★
伊都工平で一発行ってくれるひとはおらんか
アオカンでございますかあああ!?
伊都工平作品大好きなんだがなんでかしらんけどタイトル全然覚えられないな…
ガンパレみたいなヤツと杖に魔法石ついてるやつで魔法を使うやつが特に好きだ
これだけで作品名とかわかる人いるんかな…
伊都さんは読んだことないけど
第61魔法分隊とモノケロスの魔杖は穿つしか知らない
>>693 >>ガンパレみたいなヤツ
「天槍の下のバシレイス(連載時は「西方世界剣魔攻防録」)」
>>杖に魔法石ついてるやつで魔法を使うやつ
「第61魔法分隊」
伊都でエロとは、またハードル高そうな事を…
若き日のエルゲンスとナンナとか?(こうしてキキノは仕込まれました)
看病にかこつけて病室で文彦を襲うナラハシ
697 :
693:2008/07/30(水) 22:03:54 ID:gbNeWrZ8
>>695 あなたがエスパーか
>>672の空鐘ネタに激しくときめいた。昇華リセリナ絡めたネタをちと書いてみるかな…
>バシレイス
本編で補完されてるじゃないか
699 :
672:2008/08/02(土) 12:28:53 ID:w3eOhej2
>697
> 昇華リセリナ絡めたネタをちと書いてみるかな…
是非にきぼんぬ。
700 :
697:2008/08/02(土) 13:23:26 ID:Jda1sOxP
>>699 OKブラザー。
エロ部分以外ざっくりと書き上げたから肝心のエロ描写をねちっこく仕上げて誤字脱字チェックしたら投下するぜ
>700
空鐘で3Pネタは、ウルクが先にダウンしてしまうのをいかに防ぐかが問題かも。
伊都たん小説で書きてえ。
一番好きなのはバシレイスだが、ネタがさくっと浮かんで書きやすいのはモノケロスだな。
いま常駐スレでやってる連載終わらせたら、書いてみたいなあ。
ラノベ主人公がフラグを多く立てるので
主人公が立てたフラグの数で勝負すると言うギャグ物を書こうと思った
立てた相手を戦わせたりーとか考えてたのだが………
禁書目録の上条が1万以上だと言うことに気が付いて諦めた。対抗勢力が無いじゃん
上条ワロタw
カミジョーさんつええw
現時点で(フラグの数では)最強だなww
勝てねぇwww
残念、アストロ乙女塾の藍原ヒカルがその上を行く
なんと十万人だw
十万人アホスw
どうやったらそんなにフラグ立てられるんだw
まあ、作中に出てこない設定だけのキャラコミだと結構いるけどな、
その手の無茶な数もち
どっかの好色王とかだって、あの世界の全員を対象としたフラグもちだし
710 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 19:16:55 ID:cHwZz++6
空鐘エロパロ期待age
711 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 11:01:42 ID:kun5hjbl
>>703 そういうのが禁書全体のイメージを悪くするからやめて欲しい。
712 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 14:56:58 ID:UsbgE7jl
>>703 正確には1万人超えてないと思うのだが。
名前出てきてないシスター達含めれば超えるが
禁書厨は自分とこのスレに籠もってろよ
嬉しげに何々は〜とか何々を含めると〜とか語ってんなよ
他の作品と作中設定で比較して「こっちのが圧倒的にすげえ!」みたいな発言はヤだよなあ。
誰か『世界の危機はめくるめく!!』とか『ライトノベルの楽しい書き方』を知っていて、それでSSを書こうとかいう強物はおる?
「し、真吾くんのバカ……み、見たんだから、せ、責任取ってください……」
こうですか?分かりません。
知ってる人いるのか………
俺は婚約者のロリ姫の話が読みたい。
銀髪執事の所為で婚約者って言葉に萌えれなくなった俺がいる
むしろ萌えていた俺はどうすれば。
銀髪で執事っつーと一人しか思い浮かばんのだが、
俺が思ってる野郎で合ってるのかw
>>721 それでよろしいかと存じます。グロ魔術士殿
セバスチャン以外の名前の者は、執事とは認めんぞ。
……(<何かアーティファクトな戦闘ロボが執事やってるヤツかと思った)
はぁ………黒須にこらカワイイ。
ナルキのセツミを死ぬまで犯したい
やっぱりみーくんまーちゃんでエロパロは難しいんかな?
728 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 05:04:21 ID:Hn5W2/sp
空鐘小ネタ。またもや、前もってお詫びしておきます。すんまそん。
「……ふうっ」
王城の中庭をしばらく走ってきたウルクは築山の傍で脚を緩めた。同時に走り出した
ソフィアの姿はもう遥か前方に離れて、角を曲がって木立の向こうへ。
手首で脈拍を測りながら、早めの歩調で築山の周りを巡る。一回りしたらまた走る。
この「間隔をとって訓練」を教えてくれたのはリセリナだ。
結婚してから10年、妊娠中と産後を除いてウルクはこの午後の日課を続けてきた。
今でも体力ではフェリオやリセリナには全く敵わないが、結婚前に比べるとずいぶん強くなったと思う。
結婚前というのはウルクではなくリセリナが結婚する前、フェリオの妻がウルクひとりだった
短い期間のことだ。
あの頃は大変だった。何度か泣いてフェリオに詫びたものだ。
そんなことを思い出しているうちに築山を一周して、再び走り出す位置についた。
走り出す。
リセリナが教えてくれたとおり、わずかに苦しくなる程度の速さまで上げて走る。
たいした速さでは無いのだが、思い出に浸る余裕は無い。ほどよく固い土の上を息を弾ませて走るのは
苦しくはあるけれど、心地よい。
しばらく走ったところで中庭を一周してきたソフィアに追いつかれた。
「ふぅ……義姉さま、ありがとうございました」
走った直後に急に止まってはいけないと言うリセリナの教え通りに、早めの歩調を保ちながら汗をぬぐう。
「どういたしまして」
答えたソフィアは汗びっしょりのウルクとは違い、額に小さな粒状の汗をかいているだけだ。
動きやすい服装のせいで引き締まった体の線が目立つ。ウルクも太っているわけではないが、
少し羨ましい。
ウルクも夫婦仲の良さでは国王夫妻と変わらないと思うが、ソフィアは寝室で夫に手加減を願った
ことはたぶん無いだろう。
「ありますよ?」
ソフィアが笑い、ウルクは呟いていたことに気づいて赤面した。
うっかり送信してしまいました。
空鐘小ネタ。またもや、前もってお詫びしておきます。すんまそん。
「……ふうっ」
王城の中庭をしばらく走ってきたウルクは築山の傍で脚を緩めた。同時に走り出した
ソフィアの姿はもう遥か前方に離れて、角を曲がって木立の向こうへ。
手首で脈拍を測りながら、早めの歩調で築山の周りを巡る。一回りしたらまた走る。
この「間隔をとって訓練」を教えてくれたのはリセリナだ。
結婚してから10年、妊娠中と産後を除いてウルクはこの午後の日課を続けてきた。
今でも体力ではフェリオやリセリナには全く敵わないが、結婚前に比べるとずいぶん強くなったと思う。
結婚前というのはウルクではなくリセリナが結婚する前、フェリオの妻がウルクひとりだった
短い期間のことだ。
あの頃は大変だった。何度か泣いてフェリオに詫びたものだ。
そんなことを思い出しているうちに築山を一周して、再び走り出す位置についた。
走り出す。
リセリナが教えてくれたとおり、わずかに苦しくなる程度の速さまで上げて走る。
たいした速さでは無いのだが、思い出に浸る余裕は無い。ほどよく固い土の上を息を弾ませて走るのは
苦しくはあるけれど、心地よい。
しばらく走ったところで中庭を一周してきたソフィアに追いつかれた。
「ふぅ……義姉さま、ありがとうございました」
走った直後に急に止まってはいけないと言うリセリナの教え通りに、早めの歩調を保ちながら汗をぬぐう。
「どういたしまして」
答えたソフィアは汗びっしょりのウルクとは違い、額に小さな粒状の汗をかいているだけだ。
動きやすい服装のせいで王妃の引き締まった体の線が目立つ。ウルクも太っているわけではないが、
少し羨ましい。
ウルクも夫婦仲の良さでは国王夫妻と変わらないと思うが、ソフィアは寝室でブラドーに手加減を願った
ことは無いだろう。
「ありますよ?」
「も、申し訳ありません」
ウルクは自分が呟いていたことに気づいて赤面した。鷹揚に笑うソフィアの表情は、このところブラドーに
似てきた気がする。クラウス夫妻のような仲の良い夫婦にはあることらしい。
自分やリセリナもフェリオに似てきているのだろうか?
体力だけでも近づきたいものだと思う。たとえば、朝まで意識が持つように。
……フェリオ、夜明けまでがデフォなのか(ごくり
とりあえずいずれかの詳細を希望するッ
夜明けまでとかフェリオ絶倫すぎだろjk。ウルク開発されまくりじゃないか
とりあえず、フェリオとウルクの初夜の詳細を強く希望する。
733 :
小ネタの人:2008/08/25(月) 22:16:19 ID:RH3vQ549
とりあえず、体力に自信があったソフィアがブラドーに負かされる話を
ゆるゆると書いてます。
このスレが1000到達するまでにはうpできるんじゃないでしょうか。
期待せずにお待ちください。
とある飛空士の追憶よかった。
どなたか幸せなエロを・・・!!
うぶちんのシュピーゲルシリーズで、がんばってエロパロ処女作に挑戦しているんだが、
エルロイ文体むずいよ・・・。
>>735 ガンガレ、超ガンガレ! 期待して待ってるぜよ!
で、どっち?
737 :
399:2008/09/02(火) 00:40:39 ID:VgnwAvwA
こんばんは、遅筆も大概にしとかないといい加減信用無くなるなあとか思っている399です。覚悟を決めてレギオスss投下致します。
お気に召さない方はスルーの方向で。
738 :
399:2008/09/02(火) 00:43:24 ID:VgnwAvwA
壁にもたれかかり腰を下ろしたレイフォンに、ニーナが歩み寄ってくる。その顔は真っ赤に染まり、エルパ原産の林檎もかくやという色をしていた。
「先輩、やっぱり・・・」
「くどいぞ!い、一度決めたことを無しになどできるか!」
勇んでそういうニーナだったが、歩く際に右手と右足が同時に動くほど動揺しており、一昔前のブリキのおもちゃのようにぎこちなく歩く姿に、レイフォンはどうにも良心の呵責というものを拭い切れずにいた。
が、レイフォンとてお年頃の健全な少年である。恋人との行為に及ぶ悦びと、それを知った瞬間に生まれた欲望というものが、当然理性と共に心の中にあるわけで。
因みに今のところレイフォンの脳内では理性を司る天使が欲望を司る悪魔によってボッコボコにされた後丁寧に簀巻きにされていた。これで暫くは動けまい。
(ん、悪魔が十勝目を勝ち取ったか)
ぼんやりとそんな事を考えているうちに、ニーナがレイフォンの眼前に立っていた。目の前で気まずそうに顔を赤くしている二つ年上の女生徒を、うつくしい、と思った
739 :
399:2008/09/02(火) 00:44:45 ID:VgnwAvwA
「頭の中に悪魔で、目の前に天使か」
「なんだ?」
「いえ、なんでも」
そう言って微笑むレイフォン。すると心なしか、ニーナの緊張も解れたようだった。ニーナがしゃがみ込み、座り込んだレイフォンに身体を預ける。
そのまま目を閉じ、唇を重ねる。
「んぅ・・・っふ、ぁ、んっ・・・」
始めは、長く。一呼吸ついてから、二度、三度と唇が触れる。その度にニーナから、空気を求める喘ぎが発せられる。
薄く瞼を持ち上げたレイフォンの視界に、紅潮したニーナの顔が映る。ニーナは目を閉じているが、なんとかリードしようと頑張っているようだった。
740 :
399:2008/09/02(火) 00:45:50 ID:VgnwAvwA
(無理しなくて良いって、言ってるんだけどな)
ニーナとしては少しでも先輩の矜持を保ちたいのだが、こういったところがレイフォンには可愛らしく見えてしまい、どうにも逆効果となっている。
やがて、触れるだけのキスから、更に深いキスに。舌を絡め、互いの口腔を味わう。喘ぎ声に、水音が混じった。
「ん・・・ちゅく・・・ふぅっ、ぁ・・・」
抑えようとしても漏れ出てしまうらしい、か細い切なげな声が、レイフォンには聞いてて心地よい物があった。
二つの唇が離れると、離れる事を惜しむように銀色の糸が引いた。そのうち、興奮しすぎたのか、覆い被さるようにしていたニーナの身体が、とさっ、とレイフォンの胸の上に崩れる。
「先輩、大丈夫ですか」
「あ、ああ・・・はぁ・・・まだ、ちょっと、慣れなくて・・・」
途切れ途切れに、荒い息とともにニーナが言う。彼女とは幾度も身体を重ねてはいたが、身体が適応しても、それに感情がまだ追い付いていないようだった。
呼吸を多少強引に整えて、ニーナがレイフォンから離れる。そして、再びレイフォンの前にしゃがみ込む。
「じゃあ・・・その、す、するから、な・・・」
とろんとした目を向けてくるニーナ。それにレイフォンが頷くと、ニーナの細い手がレイフォンの股間に伸びた。何の抵抗もなくジッパーが降ろされ、ニーナの手に導かれてレイフォンのモノが空気に触れる。
熱の篭った視線でそれを見詰めて、ニーナが息を飲む。そして、武器を握る戦士の物とは思えないような白く、細い指先が、ゆっくりと絡みつく。
「ん・・・」
燃えるような熱を持ったそこに触れられ、レイフォンが呻く。だがそれはニーナには聞こえておらず、彼女の手がゆっくりと上下し始めた。しゅにしゅに、という乾いた音が二人の耳に入る。
「きもち・・・いいか?」
「ええ、すごく・・・」
741 :
399:2008/09/02(火) 00:47:49 ID:VgnwAvwA
レイフォンの言葉に、嬉しそうに微笑むニーナ。ちょっとずつ、手を動かす速度も上がっていた。
やがて、レイフォンの額にじっとりと汗が浮かび始めたあたりで、ニーナの手の動きが止まる。
ニーナは四つん這いになるように床に身体を近づけ、今度は指ではなく舌を這わせる。
「っく、っ・・・」
突然触れた彼女の舌の感触に、レイフォンはびくりと身を震わせる。
「は、んんっ・・・ちゅ・・・」
その間にも、ニーナが顔を動かしている。出産を終えた動物が産まれた仔の身体を舐めて洗うように、優しく、丁寧に。
そして、自分の唾液でべっとりと濡れたそこを、ニーナが口に含む。背筋を走る快感に、再びレイフォンの身体が震えた。
「んっ・・・ふぁ・・・っぷ、んんんっ・・・」
間を置かずに、ニーナがゆっくり頭を上下に動かし始める。その度に、彼女の金髪が揺れ、そこから珠のような汗が飛んだ。
「うぅ、っ・・・」
一瞬、レイフォンは彼女の頭部を掴み、強引に揺さぶりたい、という衝動に駆られた。
しかし、寸でのところで思いとどまる。ペナルティの内容は『負けた方が勝った方の性的欲求を満たす』だからレイフォンにはそうする権利はあったのだが、
レイフォンに気持ち良くなって貰おうと少ない性知識で必死に自分から動こうとするニーナを見て、彼女のそんな姿をもう少し見てみたくなった。
「せん、ぱ・・・もう、イ・・・っ!」
レイフォンの頭の中で光が満ち、一瞬視界が暗転する。
「ん・・・んんぅんっ!・・・んくっ・・・」
ニーナの口の中で、熱が弾ける。口内を突如走った苦味に驚きながらも、ニーナは熱を持った液体を一滴残らず喉の奥へと運んだ。
こくん、と喉を鳴らしてからニーナが身体を起こす。荒く息を吐く二人は、視線を合わせるともう一度互いの身体を抱き寄せ、キスをした。
先程まで自分の性器に触れていたものではあるが、レイフォンは不思議と汚いとは思わなかった。
「っは・・・今度は・・・僕が・・・」
「え・・・あっ・・・」
742 :
399:2008/09/02(火) 00:48:57 ID:VgnwAvwA
そう言って、ニーナの首筋に唇を落とすレイフォン。ちゅうっ、という音が響き、桜色の印がニーナの白い首に残る。続けざまに吸引の音が響き、次々と新たな所有印がニーナの身体に散る。
「ん、くすぐっ・・・あ・・・」
レイフォンはキスマークをつけながら、身じろぐニーナの衣服を脱がせていく。武芸科の動きやすい制服を脱がせると、露になった肩に、小さな線が見えた。
レイフォンはそれが何か知っていた。自分がこの都市に来て初めて、汚染獣に襲撃されたときの物だ。あの時、レイフォンは戦う事を拒んでいた。
故郷の幼馴染からの手紙で迷いを吹っ切り、再び戦う事はできた物の、前線で戦い、指揮を執っていた彼女が傷を負った。
「はあっ・・・どうし・・・」
動きの止まったレイフォンに気付き、ニーナが顔を上げる。その瞳が自分の肩に向けられている事に気付き、気まずげに視線を彷徨わせる。
レイフォンは直接関係はしていなかった。ただ、自分にはその状況を打開できる力があったのだ。それなのに戦う事を拒み、結果としてニーナには大きな負担が掛かっていたのだ。
そう思うと、レイフォンは罪悪感を感じていた。
「・・・僕の、せいですよね・・・」
つい、口に出してしまった。それが事実だと思っていたからだ。だから。
「違う」
ニーナの言葉に、レイフォンは少なからず驚いた。
「私が未熟だったんだ。それに、あの時私は、自分の理想をお前に押し付けてしまった」
言って、ほとんど服を肌蹴られたニーナが躊躇い無くレイフォンの頭を胸元に抱いた。
「せんぱい・・・」
「もう、自分を責めるな。そんな顔されても、私は嬉しくもなんとも無いぞ」
胸の内が満たされる感触があった。綺麗な言葉をかけることは出来なくても、時に支える事すら出来なくても、レイフォンはニーナがたまらなく愛おしかった。
743 :
399:2008/09/02(火) 00:49:43 ID:VgnwAvwA
不意に、ニーナの視点が回転する。その時にはもうニーナの身体は床に横たえられ、先程と逆にレイフォンが彼女の上に覆い被さっていた。
「・・・え?」
当然ながら、ニーナは驚いている。
「・・・おい、レイフォン?・・・その、今日は私が・・・」
「先輩、可愛い」
レイフォンがいきなりそんなことを言うものだから、ニーナの混乱は更に深まる。
「いや、だから・・・えっと、ペナルティの内容は、私が、お前を、満足させることだった筈だが・・・」
「うん、僕は自分がしてもらうよりもするほうが良いです」
「え・・・っ、ん!?」
それ以上言う前に、ニーナの唇がレイフォンのそれに塞がれる。それだけでなく、身体のあらゆる箇所がおかしい。
「ま、待って・・・あ、こっ、こら!」
「すいません、聞く耳持ちません」
「〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?」
突然の攻守逆転。というか攻め受け逆転。割と自分の欲で動いているレイフォンには、ニーナの静止の呼びかけは届いていない。
「先輩、ここ、もうこんなです」
「ばっ、あ、そ、そんな急に・・・っ」
ニーナと違いごつごつとした手が、スカートとその下のスパッツの間に侵入する。もぞもぞとその手が動くと、その度その度に水音が響いた。
「や、ひぁっ・・・!だ、めっ・・・」
狭い室内に、甲高い媚声が響く。
744 :
399:2008/09/02(火) 00:50:24 ID:VgnwAvwA
「もう大丈夫かな」
それだけ言うと、レイフォンは慣れた手つきでニーナのスパッツを下着ごと引き下ろす。
「え?・・・あ、ぁ・・・」
ワンテンポ遅れてそれを理解したニーナが、真っ赤になった顔を両手で覆う。いくら恋人とはいえ、自分のそこをレイフォンに見られるのは未だに抵抗があった。
「う、ぅ・・・ばか、みるなぁ・・・」
出来れば両足を閉じて、隠してしまいたい。だが、既に広げられた太腿はレイフォンにしっかり掴まれている。振り払おうにも腰から下に力が入らない。
「せんぱい、かわいいです」
呑気な事を良いながら、レイフォンは液体にまみれたそこを指で軽く擦る。くちゅくちゅ、という音に合わせてニーナの腰が跳ねる。
「あ、やっ・・・ひぁっ!」
「やっぱり、ここは弱いんですね」
「だっ、だって・・・ひぅっ!ん、ぁ、あぁっ!」
レイフォンは、腰をひねって逃れようとするニーナの身体を少しだけ持ち上げると、自分の膝に載せてその腰を左手でしっかり捕まえる。そして再び、右手をニーナの秘所に這わせる。
「ん、んくうっ!・・・や、やっ・・・」
「ダーメ。先輩、逃げちゃ駄目です」
「な、こ、この変態・・・ん、はぁっ!」
なおも文句を言おうとするも、やっぱり途中で唇を塞がれる。それでも、ニーナの身体が昂ぶっているのは確かだった。
「ん、ちゅ・・・おねが、もう・・・」
「・・・ん」
レイフォンがニーナの身体を再び横たえると、そのまま大きく脚を開かせる。身体が密着し、互いの呼吸と鼓動が引っ切り無しに聞こえる。
そんな状況で。レイフォンは、腰を押し進めた。なにかとなにかがぶつかる一瞬の感触の後、例えようの無い充足感が二人を包む。
「ん、んんんっっ・・・ぁ、ひあっ!」
「っく、きつ・・・」
レイフォンの肉棒がニーナの肉壷に根元まで埋まると、二人は大きく息を吐き出す。そのままの姿勢で、互いに唇を重ねる。
「ふ、んん・・・ちゅむっ」
745 :
399:2008/09/02(火) 00:50:56 ID:VgnwAvwA
「ん・・・む、ちゅっ」
愛情と欲望が程よくバランスが取れている、貪欲なキス。それで充分だと思えてしまうほどの。
でも、それだけじゃない。熱に浮かされた頭で、本能のままに、レイフォンがゆっくりと動き始めた。
最初は、ゆっくりと引き抜き。
「はっ・・・あぁっ・・・」
そして、再び満たす。
「うぁ、あぁぁああ・・・」
目の前の女性が、澄んだ甘い声を奏でると、レイフォンはそれに応えるべく律動する。
「はぁっ・・・先輩っ・・・」
「はっあ、あ、あっ、あ・・・や、そんっ、な・・・もっと、ゆっくり・・・んうっ」
ニーナの懇願と裏腹に、レイフォンの動きの速度は徐々に上がる。また、ニーナもそれを受け入れていた。
皮膚と皮膚がぶつかる乾いた音と繋がり合った箇所から水がかき出される音が交互に響く。
「んんっ・・・ひぁあっ!!あ、やっ・・・あぁっ、あぁっ、あぁっ!!」
ニーナの声も、段々とトーンが上がる。
「く、うっ・・・せ、先輩っ・・・も、もう・・・」
「んっ・・・わ、私、もっ・・・」
互いの絶頂が近いことを悟り、加速する行為。そこに、普段の二人が持つものはなく、ただ、相手と共にどうにかなってしまいたいという、『純粋』な『欲望』があるばかり。
膝の裏が凍りつくような感覚がレイフォンの中の熱を解き放つ。
「・・・く、う」
「ん、んんんんっ!!!ひ、あっ、あぁぁぁああああああああああっっっっ!!!!」
身体の芯が熱に溶かされるような錯覚に、ニーナの意識が上り詰めた。
意識が、真っ白に弾けた。
746 :
399:2008/09/02(火) 00:51:40 ID:VgnwAvwA
「・・・」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
行為を終えてからの経過時間、二十分ほど。夕陽の射す窓に、二人の姿があった。
証拠隠滅のために床にモップをかけ、窓を全開にして空気を入れ換えていた。それから、なんとなく、二人並んで窓枠に腰掛ける。
「なあ、レイフォン」
ニーナが口を開く。顔をそちらに向けずとも、ニーナの口の端に微笑が浮かんでいるのが分かった。
「私は、この都市に来て良かったと思っているぞ」
レイフォンは返事をしなかったが、ニーナが身体を寄せてきたことから、聞いているのは伝わっているのだろう。
「ツェルニにも出会えた。シャーニッドやフェリにも出会えた。そして・・・」
レイフォンはなんとなく続きが分かり、ニーナの肩を抱いた。
「お前に出会えた」
ニーナはそれだけ言うと、レイフォンの肩に頭を預けた。肩から伝わる温かさに、レイフォンは目を閉じる。
「僕も、そう思います」
微かに聞こえてきた寝息に、レイフォンは静かに言う。
「先輩が・・・ニーナが居るから。僕は、もうちょっと頑張ってみます」
普段なら照れくさいことも、今なら言える。照れくさいことも、今なら出来る。
抱き寄せた額に、先ほどの激しいキスとは違う、やさしいキスを落とす。窓からの風に靡く金髪を手で梳いてやると、さらさらと流れるような感触が心地よかった。火照った身体を撫でるそよ風に、レイフォンの顔が緩む。
今日は、もう少しだけこうしていよう。レイフォンは一人呟く。そうして、二人で居ることが、今のレイフォンの幸せだった。
747 :
399:2008/09/02(火) 00:52:22 ID:VgnwAvwA
おまけ
「・・・・・・(呆けている)」
「・・・・・・(呆けている)」
「・・・いや、すげーもん見ちまったな、おい」
「・・・・・・(目に見えて生気を失っている)」
「・・・・・・(目が虚ろになっている)」
「流石、機械科特製の新型双眼鏡だよ。五百メートル離れててもばっちり見えたぜ?モニター引き受けて良かったやら悪かったやら」
「・・・・・・(しゃがみ込み膝を抱える)」
「・・・・・・(立ち尽くしたまま硬直している)」
「しっかしあいつら、もうあんなトコまで進んでたのか。いやぁ青春だねぇ」
「・・・・・・(声を殺して男泣きに泣く)」
「・・・・・・(髪が淡い燐光を放っている)」
「真面目に練習してるかと思って見てみたら、なかなか学校生活満喫してるな。こりゃ俺達はもう一週間ばかり休んでたほうが感謝されるんじゃないのか?」
「・・・・・・(地面にスパナでがりがりと「の」の字を書いている)」
「・・・・・・(焦点の合っていない目でぶつぶつと何かを呟いている)」
「・・・帰りにどこかで晩飯でも食って行こうぜ。全部俺が奢るから。もう、二人とも好きなだけ食っちゃって良いぞ・・・いや、ホント無理すんなお前ら・・・」
「・・・・・・(がりがりがりがりがりがり)」
「・・・・・・(ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ)」
748 :
399:2008/09/02(火) 00:57:36 ID:VgnwAvwA
以上になります。最初に書いてから続き一年後投下・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさry
では、名無しに戻ります。ご拝読ありがとうございました。
ちょっとレギオス買ってくる!!―=≡⊂二二二( ^ω^)二⊃[5000]
('ω` )もう閉まってたお・・・・
これだから地方都市は駄目なんだお
空鐘もレギオスも乙
GJ!
気が向いたら是非また書いて欲しいです
753 :
399:2008/09/04(木) 01:55:46 ID:rc77f8Cv
ありがとうございマス。最近古本屋を巡って色々と読んでは「あーなんかこのカップリングで書けそう」と思う事が多いので気が向いたらほかにも。
っていうかレギオス世界の距離の単位はメートルじゃなかった・・・吊ってきますOTL
こんばんわ。
スレ容量わずかですが、小品を一つ。
『さよならピアノソナタ』 杉井光:著 電撃文庫
身の程知らずにも、IF話的な展開。本編一年後の設定です。
かつ、私は音楽ド素人なので、たいして音ネタありません。
そして長い! エロは最後のほうだけ!
こんなものなので、気が向いた方だけ、よろしければ見てください。
7月。
夏休みの足音が聞こえてくる時節、蝉の声よりも早く、ぼくらのもとに届けられたのは、1枚の小さな紙切れだった。
「進路調査票」
・ 希望進路
1、 進学
2、 就職
3、 その他
・ 具体的な進路内容について――――
この難物の登場に、クラスはちょっと浮ついた空気になる。
「どうしよ、あんま考えてねえんだけど」
「やっぱ進学っしょ、妥当なトコじゃ」
「どこらへん? やっぱ音大とか?」
「バーカ。六私の下あたりで、適当なトコかな」
――。
休み時間ともなると、そんな会話が耳に届く。
「ナオはどうするん?」
寄ってきた友人に訊かれて、ぼくはそっと首を振った。
「分かんない。ぼくもあんまり考えてない」
「またまた。ナオは親父の後継ぐんだろ?」
「やっぱ、『ナオよ、我が一子相伝の評論術、貴様に継げるや否や』とか、そんなノリなわけ?」
アイツがそんなのだったら、ぼくも少しは考えたんだろうけど。
「やっぱ音大だろ。お、ひ、め、さ、ま、と同じ所」
からかうように浴びせられた言葉が、鉛みたいに重く沈む。
曖昧な笑み――多分、ぼくが浮かべていたのはそんな表情だったろう――で、首を振る。
「無理。ウチには海外留学の費用なんて出せない」
「あっ」
「そっか、お姫様なら、ウィーンとかか……」
「んだよー、せっかくウィンナー土産に輸入してもらおうと思ったのによぉ」
「ギャグにしても寒いぞ、それ」
真面目な雰囲気が流れてしまったまま、ぼくは休み時間の終わりまでバカ話に相槌を打ち続けた。
この数日、ずっとこんな調子だ。
騒ぐわりには、実のある話が全然出ない。
結局、みんな不安なんだろう。高2の一学期、まだ先が長いと思っていた高校生活の終わりを、急に予告されて。
将来を考えておけと、正面からきっぱりと告げられて。
なぜそんな事が分かるかというと、ぼくも不安だったからだ。
およそ進路相談という局面ほど、哲郎が親として役立たずになるときは無いのではないか。
何も話さずとも、それは普段の言動だけで、十分に分かることだ。
しかしそうはいっても、腐っても親は親。
扶養者をさしおいて、進路をぼくの一存で決めることなんて出来ない。秋には三者面談
もあるだろうし。
「おーう! 来るべきものが来たって感じだねぇ」
帰宅後、渋々と紙を見せると、自転車で猫の尻尾を踏んづけたみたいに、哲郎はオーバー
に飛び上がった。
「とりあえず、おれから言えるのは1つだけだ。『もうお前に教える事は何も無い』」
はええよ。
「もうちょっとさ、言うことあるんじゃない?」
「や、実際ナオくんだって、今さら聞くことなんて無いだろ? おれの生き方なんて参考に
出来んだろうし。むしろおれがやり直してぇな。親父世代からでも人生やり直せるもんかね?」
ゼブラァー、キィック! とか叫んで脚を振り上げ、哲郎は膝を釣って、悶絶して床を這いずり回った。
「た、たたっ、ナ、ナオくん、手ぇ貸してくれる?」
頼むから、もう口を開かないでくれ。
無言で背中を向けた――その背中に、哲郎の素の声がぶつかる。
「まあ真面目な話、好きにすりゃいい。学費は用意してあるから、変な気は使うなよ」
……お金の話だけかよ。そりゃ、それだって大事なことには違いないけど。
「あ、でも音大だけは薦めねえぞ。親の欲目から見ても、おまえ演奏の才能は無いしな。
演奏しないんだったら、音大なんて行く価値ないし」
余計な、けれど的確な一言を付けることだけは、哲郎は忘れなかった。
返事をせず、ぼくは台所へと入る。
「……気持ちってのは、厄介だわな」
声が追いかけてくる。
父親とは思えない、気の抜けた、くたびれた男の声。
「一緒に居たからって、必ずしも長続きするモンじゃない。おれと美沙子を見てりゃ、よく分かるよな」
まな板を引っ張り出し、冷蔵庫を開けながら、哲郎の声を頭から締め出す。
夕食のメニューを、自己流レシピから検索する。
「ま、結局はナオくんのやりたいようにやりゃいいと、おれは思うよん。自分で決めて後悔するのと、他人に従って後悔するのとじゃ、やっぱ違うと思うし」
――やはり、この父親は中々好きになれない。色んな意味で。
「あたしはとりあえず、進学かな」
翌日の金曜。
昼休みに進路の話を向けてみたところ、千晶はあっけからんと、そう答えた。
「やっぱ、まだまだ遊びたいし、いろんなこと知りたいし」
カレーパンをかじりながら、千晶は椅子にそっくり返る。
千晶の机に2人で食事を広げる形で、ぼくらは向かい合って座っていた。
ときどき自作の弁当に向けられる、物欲しげな千晶の視線に気付かないふりをしながら、
ぼくは質問を続ける。
「将来的なこととか、考えてるわけ?」
「んー、やってみたいの、あるといえばあるんだよね」
コーヒー牛乳のストローを口にくわえて、ブラブラと振りながら、千晶は教室の天井を
見る。って、バカ汚いな、雫が顔に飛んできたぞ。
「あのさ、スポーツトレーナーって、なんかあたし向きって気がしない?」
「ああ、なるほどね」
確かに千晶にとっては天職かもしれない。体育会系でシゴキ好きとくれば。
去年の体育祭では、ぼくもあいつも、そうとうシゴかれたっけ。
「ナオは?」
「うーん、まだ考えてないんだよね」
言いながら、ぼくは自分の机に掛けた鞄を意識する。
最初に配られた日からずっと、進路調査票はなんとなく持ち歩いていた。
進路についてあまり考えたくはないんだけど、なんだか手元に置いておかないといけない
ような気がして、しょうがないのだ。
「おっそいなぁナオ。どうせあんたも就職って感じじゃないから、進学でしょ。スパッと決めちゃえ、スパッと」
確かに、現実的には進学だろう。
でも、ぼくはどこにいけばいいんだろう。何を学んでいけばいいんだろう。
そんなことすら、ぼくは決めかねている。
「おおよそのところも決めらんないの? 音楽関係とかさ」
たとえば、音大とか。……ぼくには志望する理由があるんだろうか?
哲郎に言われるまでもなく、自分に演奏家は無理だということはよく分かっている。
部活のバンドとは、次元が違う。
まず技量。
そしてプロ意識。ただ好きだからとか、仲間と一緒だからとか、そういう理由で楽器
や指揮棒を手にしていい世界じゃない。
必要なのは、自分の音と、他人の音を受け止め、乗りこなす感性。
ある意味で、ぼくらのバンドとは対極に位置する世界。
自分の音だけを武器に、常に死闘を演じ続けなきゃいけない世界だ。
アマだからこそ、今のぼくらの音楽は楽しい。
多分、千晶もそれは分かっているんだと思うけど。
「……哲郎に言わせれば、『演奏しないんなら、音大に進む価値はない』、だそうだよ」
「もー、なに言ってんの! ナオから音楽とったら、なにが残んのよ!」
痛い言葉だ。
ぼくから音楽をとったら、何が残る?
もしそうなったら――ぼくがあいつのそばにいられる理由は、あるんだろうか?
その日の部活は、エフェクターの故障で軽い練習に留まった。
軽いといっても、基礎の音出しだけでも、結構な運動量になったけど。
いつもより少し早く練習がひけて、空いた時間に、ぼくは屋上に出た。
水彩のような淡い夕焼けが、コンクリートを色付かせ、長々と給水塔の影を浮き立たせていた。
生ぬるい初夏の風。
眼下の街の眺めは、去年とさほど変わらない――ここから見る分には。
去年の春、ぼくは今の部室にしている部屋を追い出され、ここで1人たそがれていた。
あれから1年と3ヶ月。
自分でも驚くくらい、ぼくの周りは変わった。そして多分、ぼく自身も。
――もちろん、いい方向にだ。
だけど、世の中というのは決していい方向にだけ変わっていくものじゃない。
誰もが知っていて、それでいて、きっと誰もが、自分にひきつけて考えたくないこと。
ぼくは――。
「悩み事かい? 少年」
既視感を覚える情景。
背後からかかった声に、ぼくは少し笑う。
「ん? どうかした?」
「いえ、この場所にくると、いつも先輩とこういうやりとりになるなって」
振り向いた先には、神楽坂先輩の黒い瞳。
黒髪を風になびかせ、先輩は優雅に微笑む。
「きみと私にとって、ここはそういう場所だ。違う?」
「あながち否定できないのが、悔しいですね」
そうしてしばらく、ぼくは黙った。
先輩も、無理に喋らせようとはしなかった。
2人並んで、フェンスに手を突いて、町を見る。
夕焼けは暗い紫に沈み始め、徐々に影が強くなってきている。
下校時刻まで、あと20分くらいだろうか。
やがて、ぼくはポツリと訊いた。
「――先輩、卒業後はどうされるんです?」
「私? なんだと思う?」
悪戯めいた笑いに乗せられ、ぼくは動きの悪い頭を、ギリギリ回す。
大学でバンド――これは無いな。『ぼくたちの』バンドを大切にしている先輩に限って。
そもそも進学なのか?
……分からない。この人なら就職とか、海外留学とか、何でもありそうな気がする。
「その、留学とか?」
「へえ、なぜ?」
「音楽と革命のために、より見聞を広める、とか」
町並みに視線を下ろしたままで、先輩は、フフッとおかしそうに笑った。
「それも面白そうだとは思ったんだけどね。留学すると、きみらとのバンドは難しくなりそうだ。やれるところまでは、私たち皆で行きたいから」
そう聞いて、少し嬉しくなる。
実力的には、先輩は多分、今すぐメジャーデビューしても十分にやっていける。
それどころか、一気にトップシンガーに上り詰めることだって、不可能じゃないと思える人だ。
その点では、あいつと――真冬と同じ。ぼくなんかより、いくらでも先にいける人。
だからこそ、仲間として大切にしてもらえるのは、素直に嬉しかった。
「――でも、それで結局、先輩の進路はどんなのなんです?」
「進学。とりあえず文系を考えてる。文学とか哲学とか、インスピレーションに富んだ分野だと思わないかい」
こともなげに答えて、先輩はぼくを見つめる。
「それで、少年が本当に訊きたかったのは、私の進路?」
「……」
あいかわらず鋭い人だ。
いや、この場合は、ぼくの事情が見え見えなだけか。
「その……ぼくの進路の参考にしようかなって」
「本当にきみが自分の進路で悩んでいるのなら、私も相談に乗りようがあるのだけどね」
ドキッとさせる言葉を放って、先輩は視線を空に持ち上げる。
さらっと流れる髪が、一瞬だけその横顔を隠した。
「もし私の言ってる事に心当たりがあるなら……話さなきゃならない人は、他にいるんじゃないかな?」
――そのとおりだ。
先輩の言うとおり、今抱えている不安を消すためには、ぼくには誰よりも先に、話し合わないといけない相手がいた。
「同士蛯沢は、明日には帰ってくるそうだね」
悪戯っぽい笑いを浮かべて、先輩はぼくを見た。
「今回の海外公演は長かった。ああ、早くあのかぐわしい髪を味わいたい」
「変態度数が上がってません? ってか、冗談に聞こえなくなってますって」
うんざりと首を振るぼくを残し、先輩は入り口の扉に向かって歩き出す。
「きみの先輩として出来るアドバイスはここまで。…我ながら、それが残念でならない」
少しだけ切なげな先輩の声が、屋上に残された。
ドアの閉まる音が耳の奥に消えてから、ぼくはもう一度景色に目を転じる。
茜色に焼けた街並みは、さっきより少し、影が濃くなっている。
――怖い。それがきっと、今のぼくの率直な気持ち。
今までにだって、すれ違いがあったり、ケンカしたり、お互いの場所が見えなくなってしまうことは、
幾らでもあった。
でも今度は、心の問題だけじゃない。
現実の距離と、社会的な立場の隔たり。
そして何より、ぼくら自身の決心が、互いをバラバラにしてしまう。
プロのピアニストとして生きていく事――たとえそのきっかけが、ぼくのためだったとしても、
彼女が、真冬が自分で決めたことなら、それはもう、真冬自身の人生だ。
ぼくの人生に付いてくる、おまけなんかじゃない。
自分の道を歩み始めれば、きっと必然的に、ぼくらは離れていくだろう。
この先、再び交わる事があるのかどうか。それには何の保証も無い。
そしてもしも、もしかしたら、交わる事もあるかもしれないけど――結局離れ離れにならないとは、限らない。
ぼくや彼女の両親。先輩がかつていたバンドチーム。
例証には事欠かない。人はある時、簡単にいなくなる。会えなくなる。
それが怖いから、ぼくは自分の進路を決めかねているのかもしれない。
――それでも、どうせいつか、避けては通れない。それは分かっている。
日が沈みきる前に、ぼくは屋上を後にした。
日曜の夕方になって、自分のうっかりに気が付いた。
進路調査票、提出期限は月曜だったのだけど、毎日鞄に入れて持ち歩いていて、学校に忘れてきてしまったのだ。
たとえ進路が決まってなかったとしても、未定なら未定で、一度提出しなければならない。――保護者の印鑑付きで。
そんなわけで、ぼくは夕方の駅に駆け込んで、電車に飛び乗った。
学校に付く頃には、完全に日は落ちていて、校舎は周囲の街灯が作る影に沈んでいた。
ふと見上げてみると、藍色の夜空に上弦の月がひとつ、ぽつんと、なんだか寂しげに浮かんでいる。
裏門から入り、警備室の守衛さんに挨拶して、中に入れてもらう。
一階の廊下は、まるで古井戸の底みたいに暗く、しんと静まり返っていた。
光源になるのは、火災報知機の赤いランプや、非常口を示す緑の誘導灯だけ。
断片的な光の中に、ロッカーの影なんかがぼんやり浮かんでいる。
他に物音がしないからだろうか、自分の足音が、やけに響いて感じられた。
ときおりリノリウムの床に、内履きのゴムが強く擦れてキュッと鳴ると、ぼくは自分の出した音に
立ちすくむ。直後の静寂は、耳に痛いほど。
夜の学校が好きな人間なんて、ホラー好きや廃墟マニアの類ぐらいだろう。さしあたって、ぼくはその
どちらの人種でもない。
闇の中から感じる何かの気配――大概はただの錯覚だ――にびくびくしながら、ぼくは階段をそっと上る。
教室までたどり着き、自分の机を調べると、無事、調査票が出てきた。ほっと息をつき、引き返そうとしたところで――
「――ピアノ?」ぼくは気付いた。
雨音のように微かな、鍵の調べ。
が、幻聴じゃない。確かに、どこかからピアノの音が聞こえてくる。
随分とゆっくりした、穏やかなテンポだ。
一瞬、学校の怪談かと本気でびびりかけたけど、すぐに思い直す。
これは現実の音だ。それに、おどろおどろしい怪談にしては、曲の感じが随分と優しい。
音をたどって廊下を端へと進んでいくと、だんだんと調べがはっきりしてくる。
3/4拍子の、ゆるやかな音の流れ。
子守唄にも似た調子は、コーヒーに落としたミルクみたいに、黒々とした闇を和らげていくようだった。
そこには不安や恐怖を呼び起こす要素は、一切ない。
非常灯だけが灯る廊下が、月の光に照らされた、夜の浜辺のように思えてくる。
サティの『ジムノペディ』、第一番。
クラシックの定番を10挙げろと言われれば、多分必ず挙がる名前。テレビ番組やゲームとかでも使われた
ことのある曲だから、題名が分からずとも、曲を聞かせれば「ああこれか」という人は多い――そんな曲だ。
音楽準備室の、少しだけ開いた扉から、その調べは漏れ出ていた。
明りのついていない真っ暗な室内からは、音だけでなく、確かに人の気配がする。
予感があった。
戸口に立つと、ぼくの気配が伝わったのだろう、ピアノの音が唐突に途絶える。
「……真冬?」
呼びかけに、息を呑む音が返ってくる。
扉を開け、室内に足を踏み入れる。
窓から差し込む、外の街灯の反射と、月の光。
青ざめた準備室の中は、演奏の余韻があぶくのように漂うだけで、まるで深海のようだ。
ピアノの傍に立ち上がった細い人影は、月の生み出した幻みたいで――。
「な、なんでっ、ここにいるの!?」
甲高く震えた声が飛んでくる。
でも、それはぼくだって同じ気持ちだ。
「た、たまたま忘れ物とりに来てたんだよ。真冬こそ、日曜だってのに、どうしてこんなとこに。
昨日帰国したばっかだろ?」
こっくりと、ぎこちなく頷く影。
取り合えず電気をつけようかとぼくは思い、そしてなぜか躊躇した。
雰囲気というのか、今この部屋にある影と静寂を追い出してしまうのが、
なんだか憚られてしまうのだ。
今、ぼくと真冬の間にある空気。電気をつけてしまうと、魔法が解けるように
それが失われてしまい、ぼくらはもう何も話せなくなるんじゃないか。
こんな事を思うのも、真冬があえて電気を消したままで『ジムノペディ』なんて
演奏してたからだろうけど。
「っていうか、ちょっと意外。『ジムノペディ』なんて、真冬のイメージに合わないっていうか」
「……考え事を、したかったから」
それでか。
確かにこの曲は、落ち着いて考え事をしたいときには、悪くないかもしれない。
「けど、わざわざ夜の学校にくるなんて――」
「家だと嫌だったから」
言いながら、真冬は鍵盤のふたを閉じた。
そういや、エビチリのいる所じゃ弾きたくないんだっけ。
「パパは、レコード会社の人と打ち合わせがあるから、今日はいない」
ぼくの心を読んだように、真冬が先んじて言う。
「パパは関係なくて……家じゃないとこで、考えたかっただけ」
「そう……」
そんな悩みも――そりゃ、あるだろう。
去年の二学期の終わりごろから、ピアニストとしての活動を再開した真冬。
復帰当初は、やはり口さがない記者たちに、随分とあることないこと書かれた。
そんな時期を過ぎて、最近は少し安定してきたみたいだけれど――辛くないわけ、ないよな。
「あ、あの」
上ずった声をあげながら、真冬が一歩、こちらに踏み出す。
「昨日、千晶と電話で話して」
「うん?」
口ぶりからして、バンド絡みの事じゃなさそうだ。なに話したんだろう。
「進路調査、始まってるって」
「あっ、うん」
途端に、ぼくの返事は歯切れが悪くなる。真冬はさらに一歩、こちらに踏み出して言う。
「あ、あなた、まだ全然、考えてないって」
「うん、まあ……」
参ったな。千晶のヤツ、なんだってそんな話を――しかもよりによって、真冬なんかに。
「――どうして?」
「どうして、って……」
言いながら、ぼくの足は無意識に一歩、後ろへ下がっていた。
口を開くたび、真冬の足は少しづつ前に出て、いつしかぼくに迫る形になっている。
影になっていた真冬の姿が、はっきりと浮かび上がる。
腰まで伸びた、長い、豊かな髪。
栗色の髪は、細い月光の下で、透き通った銀色に映えていた。
青い瞳は、海の底の秘密の宝石みたいに、じんわりと光を集めている。
張り詰めた表情を切り崩すようにして、真冬は言葉を搾り出す。
「音楽じゃ、ないの?」
「いや、演奏家とか、ぼくには無理だし。それなら……」
「そうじゃない。演奏とかの話じゃなくて――直巳は音楽を、やめるの?」
静かに向けられる言葉に、ぼくはただ、唇を噛むだけだ。
分からない。音楽を捨てることなんてできるんだろうか?
――いや、それは無理だ。でも。
「別に、音大とかに進むだけじゃないだろ。これまでだって、趣味で
音楽漬けだったし、これからだって――」
言葉が自然と、尻すぼみになっていく。
部活を始める前も、ぼくはそんな理由をたてて、のらくらとしていた。
どこか言い訳くさい――自分を誤魔化すような理由。
くすぶっている自分が、奥のほうに隠れている。
音楽の道に進まない――それならぼくは、なにをやりたいんだ? やりたいことがあるのか?
いや、それよりもぼくが気にしているのは。
「あ、あなたの進路だから、わたしがどうこう言えることじゃない、けどっ」
肩を怒らせて、真冬がまた一歩、踏み込んでくる。
「わたし、直巳には音楽を続けてほしい」
「ど、どうして?」
なんで、そんなにこだわるの?
「どうしてもっ」
腹をすかせた野良猫みたいな目つきで、真冬は一歩一歩と近づいてくる。
っていうか、今にも噛み付いてきそう。
……冷静に考えてみると、真冬は少しおかしい。ぼくの進路なんかに、なんでこんなにこだわるんだ。
「――ぼくは、真冬と違うよ。音楽で生きていけるほどの才能なんて無い。バンドの方を言ってる
なら、今までどおり続けていけると思うけど――」
「バンドがなかったら」
彼女の愛器のストラトを思わせる、鋭い声が、ぼくの言葉をばっさりと断ち切る。
「バンドじゃなかったら、あなたの音楽は……わ、わたしの音楽は、いらないの?」
「い、いや?」
ゾクッとするような視線。
山猫に睨まれたみたいな、殺気だったプレッシャーが吹き付ける。
ありえない。真冬が、こんな目をするなんて。
信じられない。彼女の言葉に、こんなに動揺してる自分がいるなんて。
「あなたが言ったクセに。わたしのピアノが聴きたいって。手が動かないなら、歯で弾け
なんて言って。なのに、あなたは――」
「ま、真冬?」
ガタンと音をたてて、ぼくの背中が扉にぶつかった。
「ときどき私の演奏を聞いて、満足して、それであなたは終わりなの? わたしはそれだけのためにっ、
そんなことのために戻ったんじゃ――!」
そこまで言って、言い過ぎに気付いたように、真冬は黙り込んで下を向いた。
動悸が激しくて、ぼくはまともに物が考えられない。
「――ぼくが、音楽を続けてると、真冬はいいの?」
こっくりと、小さな頭が上下に揺れる。
「直巳がいてくれるから、わたしは弾ける。音を通して、直巳と繋がってられるからって」
「それは――」
今だって同じはずだ。バンドとピアノ。二つの音楽で、ぼくらは結び付いている。
……そう、音楽だけで。
それ以上のものは――。
「ごめん、なさい」
自分の吐息をかみ殺すようにして、真冬は吐き出す。
「本当は、不安なの。音楽が無いと、わたしと直巳を繋ぐもの、何にもないから」
顔を伏せて、真冬は言う。その表情はよく見えないけど、きっと涙目になっているんだろうなと、
経験的に思った。
「直巳が音楽をやめて、バンドも、いつかなくなって――そしたら、わたしと直巳は」
「――真冬」
頭の奥がグラグラ熱い。
ずっと思っていた。
音楽だけで、ぼくらは繋がっていた。
だけど、彼女は世界的なピアニストで、ぼくは単に一人の――そう、ファンに過ぎない。
バンドも同じ。練習を重ねて上手くなったつもりでも、ぼくと彼女の技術差は、未だ大きく隔たっている。
皆はぼくを必要だといってくれるけど、ぼくはいつだって不安で、自信がない。
今、ぼくと真冬は一緒に居られる。一緒の学校で、一緒の部活で。
それはきっと、今だけの、奇跡みたいな時間。
卒業して時間が経てば、バンドもきっと、今みたいにすぐ集まるのは、難しくなってくる筈だ。
そのとき、ぼくと彼女を繋ぐものは、なにもない。
きっと、CDに録音されたピアノの音だけを通じて、ぼくは彼女を感じるのだろう。
言葉も届かず、触れる事も出来ない距離から。
「……ぼくだって、嫌だよ」
「え?」
「真冬と離れて、ただ遠くから、演奏を聞くだけで自分を満足させて、そんなの、本当は嫌だ」
驚いた猫みたいに、真冬の目が丸く見開かれる。
「どう、して? 直巳は、私の音楽が好きなだけで」
「真冬が!」
メチャクチャに沸騰した頭で、ぼくは叫ぶ。
音楽だけ? やっぱりそんなふうにしか、真冬はぼくを見てなかったのか。
怒りに似た、けれど少し苦い、名前の分からない感情が、ぼくの胸の中でうごめく。
――こんなふうにグダグダするのは、もうたくさんだ。
「女の子としての真冬もっ、ぼくは好きなんだ! 音楽がなくたって、ずっと一緒にいたいんだよっ!」
――言っちゃった。
白く焼け付いた頭で、ぼくは他人事のように、そう思った。
これまでも機会はあったけど、言えやしなかった。
でも、もういい。
どうせ言わないままでも後悔するだろう。それなら、ケリを着けちゃった方がいいよな。
感電したみたいに、真冬はヒクッと震えて、止まった。
驚き。そしてその次にくるのは――戸惑い? 気まずさ? 嫌悪だけは勘弁して欲しい。
だけど、そのどれでもなかった。
クシャッと表情を潰して、真冬は静かに泣き出した。
「ま、真冬?」
「――カッ、バカッ!」
ぎゅっとぼくの右手を両手で抱えるようにして、真冬はしがみついてくる。
二の腕に滴る涙が、夏の雨みたいに熱い。
「ったしが、どれだけっ――っ、――」
どうすればいいのか分からず、ぼくは石になったみたいに突っ立つだけだった。
嫌じゃ、ないの?
もしかして――いや、そんな筈――。
「っき、ったんだから」
嗚咽の下から、言葉が届く。
自分の耳を疑いながら、ぼくはもう一度、その言葉を聞き取ろうとして――
「好きだったんだから! 直巳のこと!」
今度はぼくが、雷に打たれたように固まった。
「ずっと、言えなくて……直巳はわたしのこと、なんとも思ってないって……」
そんな――。
ぼくだって、ぼくの方こそ、真冬はそんな目で見てくれないだろうって、ビクビクしてたのに。
「あなたは、いつも、いつだって、音楽のことしか言わないし、だからっ、わたしっ」
「――だって、真冬の周りにはきっと、ユーリみたいにスゴイやつがいっぱいいるんだって思って――」
思わず口を付いて出た言葉。
だけど、これは失言だった。
肘の部分に、突然激しい痛みが走る。
見ると、真冬がすごい勢いで噛み付いている。
いてっ! 犬歯をたてるなよ! いたいいたい! シャレになんないって!
「――バカッ、しんじゃえ、直巳なんて、しんじゃえ」
額を押し付けて、真冬はぼくの腕を抱きしめる。
流れた髪が腕をくすぐって――うあっ、ゾクッとくる。ハンカチでくすぐられてるみたい。
「音楽ができるとか、本当は関係ない。わたしが好きなのは、直巳だけ」
涙の名残を残した声。けれど一緒に吐き出される吐息は、ぼくの産毛を焼くほどに熱い。
我慢できず、ぼくはそっと、残った左手を、真冬の細い腰に回した。
触った瞬間、少し震えたけれど、真冬は嫌がりもせず、どころか、自分から身を寄せて、ぼくに密着する。
服越しに体温が伝わり、身体の奥からじんわりと熱くなってくる。
すごい。信じられないくらい、幸せ、だけど。
――なんだか、とんでもない流れになってないか?
「あ、あの」
「直巳!」
強い調子で呼ばれ、ぼくは反射的に背筋を伸ばして、気を付けをする。
顔を上げた真冬の目は、まだ潤んでいたけれど、涙の奥により強い輝きが灯っていて、ぼくは
口先まで出かかった言葉を忘れて見入った。
半野良の猫みたいな顔。
人の事が嫌いじゃないけど、好きだけど、まだ信用しきれない。どうしよう、でも信じたい――
そんな言葉が、瞳から伝わってくる。
「直巳……」
そっと目を閉じて、真冬が顔をあげる――って、まさか! いや、そんな!
ぼくの意識は自然と、真冬のそこに引き寄せられる。
細い卵形の顔に、ちょこんと可愛らしく乗っかった唇。
ビスクドールのそれみたいに、つやつやと桜色に照り映えて、でも触れたらきっとフワフワで、
プリッとしてそうな――。
ふと、欲望に押し流されて、顔を近づけようとしている自分に気付いて、愕然とする。
いいのかナオ、こんなふうに流されて!
「なお、み」
知らない女性の艶かしい声で呼ばれて、瞬間、全身の血が頭に流れ込む。
鼻にかかった真冬の声。それはぼくの知っている彼女の声じゃなかった。
切なそうな響きが耳を震わせ、ぼくは心臓が飛び出してしまいそうな、もどかしさと、
変に誇らしげな嬉しさを覚える。
いいよ、な。
真冬だって、ぼくのこと――。
触れ合った唇の瑞々しさで、ぼくの頭は真っ白になった。
気持ちよかった――のだろうか。そんなことも分からないくらい、いっぱいいっぱいだった。
優しい感触の後にきた、真冬の熱い吐息。
肺いっぱいに吸い込んで、ぼくはいつぞやのライブ打ち上げの時みたいに、へべれけに酔い痴れる。
「ンッ、はっ、ま、真冬」
「ん――直巳」
泣き出しそうな、笑い出しそうな、どちらともつかない不思議な表情。
クリームの溶けかけたケーキみたいに、しまりがなくて、粘つくようで、けれど、とても甘そう。
ウソみたいだ。真冬が、こんな表情をしてるなんて。
そしてぼくは――ああっ、むちゃくちゃドキドキしてる。もっともっと、真冬に
色んなことがしたくて堪らない。
「直巳、ほんとに――ほんとにわたしのこと、好き?」
「うん、うん! 当たり前だよ!」
「なら、して……最後まで」
――する?
――最後まで?
鼻血を噴くかと思うくらい、身体の中で血が猛るのが分かった。
目の前がグラグラ揺れて、そのまま真冬に手を伸ばしかけて――けど、ちょっと、ちょっと待って。
「だ…め、だよ。もっと、大切、に」
「今日、大丈夫だから」
間近に覗く真冬の瞳。
サファイアの虹彩は、ぼくのちんけな理性を焼き切るような強い情熱に輝いて、内側から溶け出しているみたいだ。
「信じさせて、直巳のこと」
衝動的に抱きしめそうになった。
が、寸前、ぼくの頭には、エビチリの怒りで赤く染まった顔や、麻紀先生の夜叉みたいな笑顔や、哲郎のニヤニヤ笑いが
浮かんできて、かろうじて手を止める。
「だって、その、しちゃったら、真冬とぼくだけの問題じゃなくて、その」
「他の人なんか関係ない」
――さやさやとした、ぬるい水の流れに落ちたような感じ。
真冬はついに、腕から、ぼくの身体へと手を伸ばし、全身で抱きついてきた。
「わたしは、直巳が一番。他の人の事なんてしらない。パパが怒ったって、雑誌にどんなこと書かれたって、
わたしは直巳が好きって、胸を張って言える」
息が止まる。
真冬は本気なんだ。ようやく、ぼくにもそれが分かった。
――いや、なんと言ったところで、これは所詮、一時の激情なのかもしれない。
でも、不確かな気持ちだけを未来の約束にするには、ぼくらはあまりにも幼く、未熟で、自分も相手も、信じられなかった。
もちろん、身体を重ねたところで、それは不動の約束なんかになりはしない。でも――
「……いいんだよね、ぼくで」
「直巳じゃなきゃ、いや」
恥ずかしいから、脱ぐところは見ないで、と後ろを向かされる。
どっちみち全部見えちゃうのに、なんで着替えの時だけ隠すんだろう。よく分からない。
背後で布をたくし上げる気配。
……なまじ見えないからだろうか、シュルッという衣擦れの音がするたび、頬がジクジクと熱くなって、
心臓はバクバク鳴り始める。
終わりを告げられる頃には、ぼくはマラソンでもやったように、すっかり動悸を乱していた。
「……いい、よ」
振り向こうとして、「だめっ!」――ぼくは再び固まる。
って、なんで!?
「直巳も、脱いでくれなきゃ、だめ」
「え、うっ!」
ウソォ!?
「わ、わたしだけ恥ずかしくて、ずるい」
思いっきりうろたえたぼくは、つまづいたように、その場でたたらを踏んだ。
生唾を飲み、騒ぐ頭をねじ伏せる。
いや、そうだよ――ぼくだって、どっちみち脱がなきゃ……始まらない、よ。
震える手で、ズボンのベルトを掴む。
頭の中に浮かぶのは、毎日風呂上りに見る、自分の貧弱な身体。
うぁ、恥ずかし……なんだか泣きそうになってきた。
「は、はやくっ」
ぼくの百倍は恥ずかしそうな真冬の声に、ようやくぼくは動き出す。
ベルトを外し、ズボンとシャツを脱いで、雑にたたむ。
緊張に我慢できず、ぼくはトンマな事を口走る。
「その……見てないよね?」
「っ! ばかぁっ!」
――下着も何も、全部脱いでしまって、ぼくは本当に丸裸になってしまった。
で、どうする、ん、だっけ……。
「ま、まだ?」
「あ、いや、うん……いい、よ」
息を呑む気配が、背中から届く。
意を決して、ぼくは思い切り回れ右をした。
月の精霊。
そんな言葉が、ストンと胸に落ちてくる。
青ざめた光に照らされた、真冬の華奢な身体。
恥ずかしそうにうつむいて、胸と腰を隠しているけれど、腕そのものが細くて、あまり隠せてもいない。
肉付きがいいほうじゃないのは、経験的に知っていた。去年の海水浴で見ているし、トレーニングで、
ぼくにも担げるくらい軽いのは、分かっていたから。
改めて見ると、それは病的な感じじゃなかった。
ヨーロッパの美術館あたりにある、乙女の彫像みたい。
匠の指から生み出された、繊細美の極致。
触ったら壊れやしないか、でも、手でじかに感触を確かめたい、そう思わせる魅力がある。
首から肩、脇から腰、そして腿から足首へ。
流れるようなラインは、少しも歪んだ所がなくて、ぼくはただ息を止めて見入るだけだ。
「……恥ずかしい」
「や……ぼくだって」
ええと、やっぱ、男のぼくがリードしないと、だよね?
近づいて、恐る恐る、剥き出しの肩に手を伸ばす。
肌に触れた瞬間、真冬が小さくなにか叫んだけれど、ぼくには聞き取れなかった。
目を閉じた真冬に、再び顔を近づける。
二度目のキス。
今度は少し長く、少し強く。
――舌とか、入れていいのかな?
そんなことを思った矢先のことだった。
「んっ!? ンン!」
唇をこじ開けて、未知の感触が侵入してくる。
軽くパニックになったぼくは、叫び出しそうになって、でも自分の舌に絡みついたものに、声を吸い込まれる。
柔らかくて、ヌラヌラしてて、あ――でも、気持ちい――。
首に腕が回され、華奢な身体が押し付けられる。
擦れあう肌の感触に、目の玉が落っこちそう。
そして、胸の下あたりにプニプニと当たる、エアシートのプチプチみたいな、これは――
「――プハッ、――っ、だめ! 見ないで!」
そ、そんな無体な!
「め、目を閉じたままじゃ、動けないよ」
「…………あんまり、じっと見ないで」
それはどう考えても無理な注文だったけど、頷かないと進みそうになかったので、ぼくは「うん」と答えた。
目を開けると、火を飲んだような真冬の顔が正面にあって、ぼくはまたしても言葉を失う。
――まつげ、長いな。
可愛い。いや、知ってたけど、でもこんなに可愛かったなんて。何で気付かなかったんだろう。
「つ、次は、どうするの?」
「さ、さあ……」
このまま挿れる――のは、よくないよな。
女の子の初めては、いろいろ大変だっていうし。
「なお、み」
「……え?」
「そ、の、――あ、足の、内側、に……」
――『当たってる』。
弦の切れたような声で、真冬は囁く。
煮詰まりすぎて、ぼくの意識の外に逃げていた感触。
ぼくの敏感な部分が、いつしか、彼女の腿に押し付けられている。
張りのある肌の柔らかさが、そのきめの細かさが、指で触る以上に、よく分かって――
「ご、ごめん!」
「い、いいの! やめないで!」
思わず離れようとした身体に、真冬の方がしがみ付いてきて離さなかった。
「直巳になら何されてもいい! 直巳になら何だってしていい! だから、離れないで!」
うあ――そういう破壊的な言葉を、無自覚に投げないで。
壊れかけた理性を繋ぎとめるように、ぼくは真冬の身体を強く抱き返した。
サラッとした髪の手触りが、心地いい。
熱くて、柔らかくて、愛おしくて。
このままどこにもやりたくない。――たとえ無理だと分かっていても。
目の前には、形のいい真冬の耳たぶ。
以前、先輩が冗談か本気か、よく甘噛みしていたところ。
ちょっと、ほんのちょっとだけ嫉妬心を込めて、ぼくはそれを口に含んでみる。
「ひぁんっ!」
高い声でないて、真冬はぼくの背中に爪を立てる。
肌が密着し、メレンゲみたいな乳房が、ぼくの体で潰れて――本当に、意識がどうにかなりそう。
そのまま耳からずれていくように、首筋にキス。
さすがに跡をつけるのは、というなけなしの自制で、軽くついばむみたいに押し当てる。
「あっ、ふっ」
砂糖が焦げ付くような声を出して、真冬はしなだれかかる。――って、痛!
また、噛み付いてる?
「はっ、ふっ――なお、み」
チュクッと音を立てて、真冬がぼくの肩に吸い付く。
自分で付けた歯形をなぞるように、過敏になった皮膚に、唇が押し付けられる。
小さな痛みが、温かくてプリッとした感触で上書きされて、ジンジン熱くなる。
痛くて、それ以上に、気持ちいい。
と、ぼぅっとなっていたら、また強い痛みが走る。って、もっと加減して! かなり痛いって!
「……わたしにばっかり、やらせないで」
ぶすっとした声。
「ご、ごめん」
キスを再開。今度は首から鎖骨にかけて。
跡は付けないようにしてるのに、触れた先から真冬の肌は、ぽぅっと色が変わっていく。
青ざめた光の中で、ほのかに映える、すみれ色。
切なげに乱れた息遣いに我慢できなくて、ぼくは一思いに、彼女の乳房に吸い付いた。
「ひぅっ! あっ、ああぁー!」
背中に食い込む爪。
無我夢中。
多分、優しくなんて出来ていなかったろう。
右の乳房を口に含み、手で残るほうを揉んでみる。
クリームチーズみたいに、スベスベでプニプニ。
そして、甘い。牛乳みたいな香りが口に広がる。女の子の肌って、こんなふうなのか。
それとも、真冬だけが特別?
身をよじって悶えながら、真冬は叫び、そして――
「――たぁっ!? 痛い、痛いよ真冬!」
ガブリという音が聞こえてきそうな勢いで、耳たぶに喰い付かれる。
「ンんぅっ! ヒンんぅっ!」押し殺された鼻声で、真冬は抗議する――それともまさか、ねだってるの?
フワフワした嬌声と、マジにきつい激痛で、もうワケが分からない。
「ンひぅっ――なお、みぃ!」
濡れそぼった声で、真冬はぼくの名を呼ぶ。
それに応えるように、ぼくはもう一度、きつく乳首を吸った。
耳に走る痛みにも、今度は唇を緩めない。
ぼくだって――どっちみちここまできて、やめる気になんてなれない。
なら、真冬と最後まで――。
ぐったりと体重を預けてくる真冬を抱いて支え、ぼくは腰を合わせる。
真冬は荒い息を吐いて、ぼんやりと曇った瞳を、ぼくに向ける。
汗に濡れた肌に、長い髪が絡みついて、水から上がったばかりの妖精みたいだ。
「真冬、その」
「――きて、直巳」
生唾を飲みながら、ぼくは腰を進めた。
「ん、あっ!」
「くっ、きつ――」
夜露をつけた花みたいに、真冬のそこは、もう十分に濡れていた。
熱くて、きつい。
華奢な腰つきから想像できないほど、ぎっちりと筋肉が詰まっているみたい。
擦れた先端に彼女の体液が染み込んでくるようで、ぼくは快感のあまり、小さく呻いた。
でも、真冬を見ると、そうとう痛いんだろう。閉じた目蓋から涙を流して、ぼくの挿入をこらえている。
思わず腰を止めて、指でそっと涙を拭ってあげた。
「ぐっ、なお、み?」
「真冬、その」
ここでやめるのは、ぼくも彼女もごめんだ。なら――。
「噛み付いていいよ、好きなだけ!」
「なっ」
「それで痛みがまぎれるのなら、いくらでもぼくに噛み付いて」
我ながら、間抜けな言い草だ。
でも、戸惑ったような表情を浮かべた後で、真冬はフワリと笑顔を咲かせて、頷いた。
挿入を再開してすぐ、真冬はぼくの肩に歯を立てた。
肩の痛みと、腰の先の快感。
両方に苛まれながら、ぼくはただ行為に没頭した。
やがて先端が、彼女の純潔に突き当たる。ぼくはそれを、一思いに貫いた。
「――っ! ひぐっ、っ、――!」
プツッと、肌が切れる感触。
さざなみのように、痛みの輪がぼくの体に広がる。
真冬の犬歯が、とうとうぼくの肩を食い破ったのだ。
痛い。今は鈍ってるけど、後で来るだろうなぁ――。
なんて考えていると、ズクッと痛覚に刺激が走る。
真冬が舌で、血を舐めとったのだと気付いたのは、二回目がきた時だった。
痛い。さっきと違って、これは痛いだけだ。でも、胸がカッとなって――真冬に求め
られて、お互いの身体に刻みあってる。その事実が、たまらなくぼくを興奮させる。
腰を打ちつける。自分のもので、真冬の奥を思いきりかき回す。
「ウファ! ンンー!」
「っ!」
先端がグチッと、なにか肉の塊に当たり、筋がくっ付いて――ぼくと真冬は同時に叫び声をあげる。
その後はもう、ぼくは憑かれたように腰を前後に振るだけだった。
「んっ、ヒッ、ン、アッ、ああっ!」
真冬の声。
いつからだろう、痛みとは別の、熱っぽい響きが、その声に混ざり出していたのは。
「――っ、き、なおみ」
彼女は呼ぶ。ぼくを。誰でもない、ぼくの名を。
天才と呼ばしめたその指を、今だけはピアノのためでも、ギターのためでもなく、ぼく
を抱きしめるために使って。
「きっ、すきっ――だいすきぃ! なおみぃ!」
――やがて、限界が来る。
目蓋の裏で、星が爆発したみたいな光がはじけて、ぼくは真冬の中で爆ぜた。
「ん、あ、あぁ……」
切なげに息をこぼす彼女の背中を、ぼくはそっと撫でた。
「真冬、好き」
「…わたしだって、直巳が好き」
顔を見合わせ、ぼくらはどちらからともなく、笑い合った。
月曜日。
教室に入れば、いつものことながら、憂鬱顔したクラスメートたちが溢れている。
「おーっす、ナオ。調査票どう?」
「ん、結局白紙」
さすがに、何か書く時間はなかったし。
「そっか? その割には、なんか明るいよな」
「気のせいだよ」
笑いながらいうけれど、実際、ぼくにも少し、見えてきたような気がしていた。
音楽の道に進む事を躊躇っていた理由。
一つはもちろん、自信がなかったから。
なまじぼくは音楽の世界を知っていて、哲郎を見て、そこで生きるという事が
どんな物なのかも知っていた。
もう一つ。音楽の道に進めば、きっとぼくは、いつも真冬の名を聞き、彼女の
事を考えることになるだろう。
天才ピアニストである彼女と、なんでもないぼく。
それを考えるのが辛かった。
でも。
「おっはよー、まふまふ!」
「おはよっ、お姫様」
振り返ると、教室の戸口から、栗色の髪をなびかせて、真冬が入ってくるところだった。
ぼくの視線に気付いた真冬は、その場でさっと赤面して――
「お、おはよう」
「――おはよ」
はにかみながら、微かな微笑で挨拶を返してくれる。
「――なに? なに今の?」
「お、お姫様が、笑った?」
「てめぇナオ! なにがあったコラ!」
騒ぎ出したクラスメートたちに揉まれながら、ぼくはとにかく笑いで誤魔化す。
音大に進んでみるのも、いいかもしれない。
今のぼくは、変に気負わずに、そう思える。
哲郎はどうだったんだろう。演奏がやりたかったけど挫折したのか、それとも、
最初から別の事がやりたかったのか。
考えてみれば、あの父親とそんな話をしたことも、ぼくはない。
『直巳、大好き。直巳の音楽も、大好き』
彼女がくれたその言葉は、まだぼくの胸の中で、熱を持っている。
だから、きっと大丈夫。
今度は、ぼくも自分を信じられる。
(おわり)
>>772 杉井乙。
とても面白かった。キャラクターが原作そのままのように生き生きとしてる感じが伝わってきたよ。
あと、まふまふかわいいよまふまふ。
食卓にビールを の二人で。
「それじゃお休みー」
「ちょっと待った。何を普通に寝ようとしてるのですか」
「普通夜は寝るもんじゃないの?」
「こんな可愛い奥さんと寝床を一緒にしてて何も感じないのですかあなたは」
「つまりそれはナニのお誘いとゆー事でいいの?」
「円満な夫婦生活を送るためにも、やっぱり夜の生活をおろそかにしてはいけないと思うのです」
「あなたまだ学生でしょー?」
「結婚してしまえば法律も問題ないのです。明るい家族計画もバッチリですのでさあいざ」
「あー、それじゃシャワー浴びてくるからちょっと待っててー」
こっから先が全然想像できねえ。
>>774 そこまでは想像できるのにw 想像できるのにwww
是非俺のために書いてくれ続きを
>>774 その先は、旦那が帰ってきたら嫁が普通に眠りこけてて旦那苦笑、
だと想像した。
駄目じゃん!
でもそれらしいなww
>>774 明るい家族計画とか久しぶりに見たなw
ラノベじゃないが、たわばさんを思い出した。
いっそ真冬だけで全クリとかやりこみたいくらいだな
>>780 真冬だけで全クリとか無理だろ、JK。
DQ2ならサマルトリア着く前に、DQ3ならレーベの村に着く前に終わる。
中目黒先輩を召喚できるようになれば意外といけるかもな。
ミリオポリス第二十三区――その一角に建つ、真新しいながらもその厳粛さを失わない建築物。
カトリック教会=アウグスティヌス派参事会。
無駄の一切無い質素な佇まい、しかし宗教建築故の神性さが与える存在としての重み。
まるでこの都市の歴史よりずっと以前から、そこに在ったといわんばかりの風格。
その内部の一室、白い壁と天井に囲まれた自室にて冬真・ヨハン・メンデルは混乱の極みの中にいた。
私用の端末=師であり、親代わりでもあるバロウ神父から与えられたお下がり――に向かいながら、
端末のモニターに映し出された光景に息を飲む。
そこに映し出されていたのは、あられもない少女の裸体。
気品に満ちた深紫の瞳/艶めくロングヘア×ウェーブ/凛々しくも可憐な横顔/左目にザックリ走った海賊傷。
そんな少女の特徴を一つ一つ確認するまでも無く、冬真は一目でそれが彼女だと解かった。
鳳・エウリディーチェ・アウスト――MSS=ミリオポリス公安高機動隊/その要撃小隊の小隊長にして要撃手。
<<どうだい? 麗しき我らが姫君の肢体の感想は?>>
端末モニターに表示されている気取った文面の文字の羅列/送信者:水無月・アドルフ・ルックナー/
MSSのマスターサーバー<晶>の接続官。
MSSきっての盗撮魔より送信された、その歪んだ努力の結晶。冬真は思わず眩暈を感じる。
<<僕から君という親友へのささやかな贈呈物だ。なに、気にすることはない。これはまだ秘蔵のホンの一部さ。
それに喜びとは隣人と分け合う物だって、昔から言うだろう? ――あれ、言わないかな?>>
突然一方的に送られてきたメッセージと、思わぬ添付ファイル。
それが自称“親友”からのものでなければ、勿論開く事など有り得なかっただろう。
だがそこに――こちら側の端末を壊滅的に食い潰してしまうくらい凶悪なウイルス――ならまだしも、
端末の前に座る冬真自身にまで影響を及ぼすような、ある意味でウイルス以上に破壊的なデータが隠されていようとは、
夢にも思っていなかった。精神的なショックのせいだろうか、自らの意思に反してモニターから視線を逸らす事も、
まして目蓋を閉じる事すらままならない。
シャワー直後の姿を写したものなのか――わずかに上気している滑らかな白い肌/
水に濡れ、その艶を増した深紫の美しい髪/均整の取れたプロポーション=どこからが機械で、
どこからが生身であるかなど最早どうでも良くなるほどの芸術品。
一糸も纏わぬ肉体から伸びた、すらりと長く綺麗な脚/柔らかそうな太もも/左右対称にくびれを描く引き締まった腹/
そして――衣服の上からでも目を引く豊満な乳房、そのお椀型の形状から先端部分までの一切が覆い隠すもの無く、
冬真の目の前に顕になっている。
<<感想は後日にでも伺うとするよ。気が済むまで、たっぷりと堪能してくれ給え。 ――水無月・アドルフ・ルックナー>>
冬真が抱いたものは感想などという生易しいものでは無い。憧れの少女の輝いて見えるほどに美しい裸体。
それはあらゆる意味で冬真の想像を絶していた。混乱の極致にあった精神は徐々に冷静さを取り戻し、
代わりに理性では抑えようの無い劣情が冬真の内面を支配していく。
<<気が済むまで、たっぷりと堪能してくれ給え。>>
気が済むまで――まるで実際に耳元で囁かれたかのように、水無月の言葉が頭を過ぎる。
「どうしていきなり僕にこんなものを……」
相変わらずの悪趣味に、呆れたように溜め息を漏らす――そのフリをする。
深呼吸のように息を吐き出すことで、自分を埋め尽くしつつある劣情を頭の中から追い出そうと努める。
知らず身体の一部が熱を持ち、硬質化していく感覚。
あらがいようの無い動物としての本能が、生理現象といった形で発露する。
そろそろと下半身に手を伸ばしていくと、そこには屹立した自分自身が確固とした存在を主張していた。
追い出し切れない――今までに経験したことの無い圧倒的なまでの劣情が、
理性の抵抗も空しく全身を駆け巡り、
冬真を背徳なる行為へと突き動かして行く。
ゆっくりと学童服をたくし上げ、下着を膝下まで下ろし下半身を露わにする。
すると、冬真のまだ若干の幼さが残る男性自身=半ば以上がまだ皮で隠れている状態の肉棒が、
拘束から開放され、天に向かって雄々しくその存在が突き出された。
「ううっ――」
思わず情けない声が漏れる。
敏感な部分が外気に触れ、刺激を受けた所為だ。
端末のモニターには変わらず、美しい少女の裸体=鳳の一糸纏わぬ姿が映し出されている。
冬真は鳳の裸体の上から下まで、何度と無く視線を往復させながら、そろそろと肉棒に手を伸ばした。
熱い――火にくべた鉄棒のような灼熱を手の平に感じる。
「ああっ」
ここは教会――神の家だ。そして自分は神父の弟子であり、敬虔なる学徒なのだ。
こんなことは許されない――冬真の理性が倫理や信仰といった盾を手に、
襲い来る欲望の渦から我が身を守ろうと必死に抗う。
しかし抵抗出来たのは、指先が自身の熱を感じるその瞬間までだった。
気付けば、冬真の右手は一心腐乱に自分自身の性器を上下に擦り上げていた。
理性は甘い快楽の靄に飲み込まれ、端末のモニターに映る美しくも淫靡な鳳の裸体だけが、
冬真の全てを動かしていた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ」
自慰行為に耽るのは、初めてではない。
けれど、まさか彼女でそんな行為をしてしまうなんて――罪悪感と、それに勝るほどの開放感。
硬くきつく心の底で封をして禁じていた感情が、ここぞとばかりに噴き出してくる。
もう理性ではどうすることも出来ないほどの衝動に突き動かされるままに、
徐々に徐々に、快楽の頂点まで上り詰めていく。
そしてそのごちゃまぜになった内面の全てが一挙に爆発しそうになった、その刹那――
「こんばんはー」
「こんばんはぁ」
突然響いた声に、心臓がドキンと脈を打ち、そのまま口から魂が飛び出し天の国に召されるのではないかというほどの驚き。
声は信者が訪れる教会の正門ではなく、部屋のすぐ側に位置する裏口の方から聞こえてくる。
どちらも冬真には聞き覚えのある“少女”の声が二つ。
「あれー? ひょっとして、誰もいないんじゃん?」
「うぇ。せっかく来たのにぃ」
姿を確認するまでもない。
鳳と同じくMSS要撃小隊に所属する<<炎の妖精>>の二人――
光輝く美しい羽と、苛烈なまでの武力を要する機械仕掛けの手足を持った――
自分とさして年端の変わらない少女たちの声だった。
「ひょっとしたら、居眠りとかしてんのかも」
乙・アリステル・シュナイダー――溌剌とした陽気な口調、まるで晴天の空を思わせる鮮烈な蒼い眼(スカイ・ブルー)/鋭角的なツインテール/
花のようなミニスカート姿/すらリとした足を膝まで覆うニーソックス/口調や態度とは裏腹に年頃の女の子そのものといった服装――
好奇心と悪戯心に溢れた、落ち着きのないシャム猫の姿態。
「寝てるのぉ?」
雛・イングリッド・アデナウアー――寝惚けているかのような幼い舌足らずな喋り方、
半ば閉じかけている胡乱な目蓋の下に淡くきらめく琥珀色の瞳(アンバー・ライト)/金色のショートヘア/
フリル満載ゴスッ気たっぷりの白黒ワンピ/両耳にヘッドホン&腰に旧式アイポッド/
外界の雑音(ノイズ)はほとんど聞こえてこない、オーケストラの演奏による鉄壁の防御――
さながら自分の殻に閉じこもる金の子羊。
その態度から垣間見える主張=どうせなら自分自身もこのまま夢の世界に旅立ってしまいたい、とでも言いたげ。
「だって、鍵を開けたまんま出かけたりしないっしょ」
勝手に教会裏口の扉を開けて、ずかずかと足を踏み入れる。
もっとも教会を訪れるのはもう幾度目かのことなので、すでに勝手知ったるといった様子の二人。
「とりあえず冬真の部屋でも覗いてみよっ」
「……(こくん)」
ちょっとした冒険気分で進む乙と、その意見に無言で頷く雛。
冬真の部屋の前まで、迷うこともなく進み、その扉に手を伸ばす。
遠慮もなければ、ノックすらなく、扉はあっけなく開かれていく。
「おじゃましまーす」
「……しまぁす」
かなり出遅れた挨拶/半分ほど開いた扉の隙間から、ひょっこり首を出す。
教会と同じ白い壁に囲まれた部屋/どこかひっそりとしていて、
整理整頓されているというよりも全体的に置いてある物が少ないという印象。
ベッドに本棚、木製の机と椅子/机の上には一台の端末=その存在だけがやけに教会という場所に不釣合いで、
逆に何故か生活感を感じる。
「……冬真、なにしてんの?」
「してるのぉ?」
扉の隙間から首だけを出した状態で、揃って首を傾げる=乙&雛。
――かくして、冬真は椅子に座ったまま、前のめりの姿勢になり固まっていた。
乙&雛=クエスチョンマーク×2。
冬真=その疑問に答える訳にもいかず、上半身を曲げた“く”の字ポーズをキープ。
まるでヨガのトレーニングみたい=乙の所感。
朝食のサラダに入っていた小エビみたい=雛の感想。
「ヨガ?」
「えびぃ?」
とりあえず訊いてみるも、「たぶん違うだろうなー」と半ば確信済み。
「ど、どっちでもないけど」
思わず、反論。/というより、「これ以上不審に思われないように何か喋らなきゃ」という心境。
「じゃあ、何をしてるんだろう?」という顔をする二人/冬真=顔だけを二人に向けて、苦笑い/いまだに上手い理由が思いつかず。
「あっ!」
ピコーン!と突然、乙の頭の上で電球が輝いたかのような反応/同時に手と手をぽんっと合わせた、ひらめきのポーズ。
びくっとする冬真。ずかずかと部屋の中に入ってくると、冬真の背中をさすりはじめる。
「冬真、お腹痛いんしょ?」
「うぇ。そうなのぉ?」
扉という最終防衛ラインをあっさり突破され、気分はもう投降寸前の兵隊さながら。
冬真の顔色が悪くなったのを、「これは正解っぽい」と認識する二人。
「ベッドで横になった方がいいんじゃん?」
背中をさすりながら、ずいっと乙が顔を覗き込んでくる。
その可憐な唇/髪から漂うほんのりとした甘い香り/ドキドキと心臓の鼓動が増す。
絶対絶命――いっそもう全てを曝け出してしまおうか……頭を振って自暴自棄になりそうな自分を抑え込む。
そんなことになったら――そんなことになったら、全ておしまいだ。
ふいに、鳳の顔が脳裏を過ぎる――そうだ、彼女との関係もきっと終わってしまう。
絶望感が足元から這い上がってきて、身体中から力が抜けていく。
椅子に座っているというのにそのまま倒れ込みそうになる。
ますます顔色が悪くなる冬真/それを乙の一歩後ろで、じいっと見つめている雛。
「お薬、いるぅ?」
ぼそっと呟く――眠そうな顔は依然そのまま。
「雛、薬なんて持ってんの?」
乙が背中をさする手を止めて、雛の方を振り向く。
無言で首をふるふると横に振る。
「じゃあ、ダメっしょー」
乙――少し呆れ顔。すると雛はすっと扉の外に指を向けた。
「でもぉ、神父さまの部屋にあるかも」
確かに常備薬や怪我の応急処置に必要な道具の一切は、バロウ神父の寝室にある棚に収められている。
腹痛に効果がある薬もその中に含まれていたはずだ。
「そ、そうだ。ふ、二人とも悪いんだけど、神父さまの部屋からお腹の薬を持ってきてもらえるかな?」
雛の一言=冬真にとって、まさに神の救いの手。
「うん。分かった。雛、行こー」
雛=無言で頷く。乙=長いツインテールを翻しながら、遠慮ない足取りで部屋を出て行く。
二人の足音がやや遠ざかり、斜め向かい側のバロウ神父の寝室の扉を開く音が聞こえてくる。
そこにいたってようやく冬真は、“く”の字に曲げていた上半身を元に戻した。
「ふう……」九死に一生を得たという感慨を含んで、深く一息。
「冬真、なんでズボン穿いてないのぉ?」
背後から響く雛の声。状況を認識する脳の機能が一瞬で真っ白(ホワイトアウト)に。
自分の耳に自分の頭の中の血が引いていく音が、さーっと聞こえたような気がする。
ゆっくりと振り返ると、さっきまでとまったく変わらぬ位置=冬真のやや斜め後ろ/
ふわりとした長いスカートのまま、床にしゃがみ込んでいる雛の姿。
「あ、あれ……? なんで、あれ? 雛……ちゃん?」
冬真=混乱の極致/支離滅裂。
「どうしてここにいるの?」「いっしょに薬を取りに行ったんじゃないの?」=疑問が言葉になって出てこない。
「ぼく、男の子だよぉ?」
雛の反論=いつも通り。咄嗟に両手で慌てて下半身を隠す。
「い、いや……あの、これは!」
「ぼく、知ってるよぉ?」
雛が床を四つん這いになりながら、近づいて来る。
冬真は微動だに出来ない。
「男の子はここを触ると、気持ちいいんでしょぉ?」
細くて柔らかい指が、冬真のペニスに触れる。
雛の小さな手がゆっくりと上下にストロークし、男性自身を擦り上げる。
驚きと混乱で萎れていた股間は一瞬にして精力を取り戻し、再び天井に向かって屹立した。
「あっ、ひ、雛ちゃん……」
壊れ物を扱うような微妙な力加減=雛の爆弾魔ゆえの繊細な指使い。
機械の義肢とはとても思えない、滑らかで柔らかい肌の感触。
心なし上気した表情で、冬真を見上げている雛。
「ねぇ、冬真ぁ」
上目遣いで問いかけてくる。
「もっと触ってもいい?」
「う、うん……」
断ることなど出来る訳がなかった。
快楽が理性を放逐して、雛の指先に翻弄されることを選んでいた。
本能だけが剥き出しになって、自分の全てが下半身に凝縮されてしまったかのようだった。
ペニスを動かすストロークに、段々と遠慮が無くなっていく。
雛の手の動きに加速が付き、それに比例して冬真の快楽も増す。
まるで雛に操縦される乗り物にでもなった気分。
ハンドルを握っているの雛がアクセルを踏めば、その分冬真の限界値が近づき、
先走りの体液がペニスの先端からこぼれ出て、雛の手を汚していく。
飽くことなき、加速/加速/加速。下半身がどろどろに溶けていくような錯覚。
頭の芯がぼうっとなる。もう何も考えられない。
「ねえ、冬真ぁ。気持ちいいのぉ?」
「う、はあっ、はあはあはあはあ」
口からこぼれ出すのは吐息ばかりで、もう何も言葉に出来ない。
「ねえ、気持ちいいー?」
とろんとした琥珀色の瞳が再度問い掛けてくる。
「う、うんっ、あっあっあっあっあっ」
「じゃあ、もっと擦ってあげるねぇ」
ペニスを擦る手が両手になる。
そして、再び加速。
「あっああああっ! ひ、雛ちゃん!!」
一挙に訪れた限界値。冬真が叫んだと同時に、精液が爆発する。
放出/放出/放出。火山のように、どくどくと脈を打つペニス。
ペニスの先から雛に向かって大量の精液が振りかかった。
雛が、びくっと全身を強張らせる。
その長い髪を、栗鼠のようにふっくらとした頬を、冬真の精液が汚していく。
雛は精液に塗れた指先をぼうっとした顔で見つめ、おそるおそる舌で舐め取ると、
次の瞬間には眉根を寄せ複雑そうな表情を作る。
「雛ちゃん、ご、ごめん……」
冬真が慌てて、箱ごとティッシュペーパーを掴んで雛に差し出す。
「冬真ぁ」
しかし雛はティッシュを受け取らず、不満そうな顔で冬真を見上げると、
小さな声で呟いた。
「ぼく男の子だよ?」
だから平気だ――とでも言いたげに。
つづく・・・かもしれない。
エルロイむずい。うぶちんむずい。
イイヨイイヨーGJ!
雛よ、男の子だったら余計にマズいわwwwww
GJ! うぶちんらしさとエロスが上手く融合してまつ!
紫の参戦はあるのか、あんちゃんやモリサンにときめく年上属性な青はどうなるのか?
プリンチップ社にぜひ続きの発注を!
すげー! よくやった!
これはGJだ
鳳って四巻までの記述を見るかぎり、自分の身体にコンプレックスを持ってて、
なおかつ相手を支配する事に対してやや歪んだ願望持ってるから、
その辺りから攻めていけば今回みたいなケースも許してくれそうな気がする。
イヅナ×ヒカルとか読みたい
ヒカル×イヅナじゃないんだな。
さてそろそろ、ルナルのリアラ陵辱続きが読みたいんだが。(4年越し)
!!
俺も待ってる。
むしろ、待ちすぎて待ってたの忘れてた。
どんなものか確認しようと思ったら保管庫落ちてる?
798 :
796:2008/09/27(土) 00:32:03 ID:S80gNHpj
thx.
ミラーをブックマークしまくっておいた。
>リアラ陵辱
原作知ってるのもあるが、予想以上にエロかった。
続きが読めれば最高なんだがな……
ルナルのアーシェリカが敵に捕まってる間
ヤられまくってたと思うのは俺だけだろうか
船で追いかけたりしてたから、一週間ぐらいは余裕で捕まってたから
その間は巨根のプガードとかに・・・
一週間もあれば、人生観が変わるほどに犯されまくっていただろうな。
>>793 いつまでたっても鈍感なヒカルに業を煮やしたイヅナが襲い掛かるんだよ
杉井ども乙
>>763 > ――こんなふうにグダグダするのは、もうたくさんだ。
全くだwww
age
>>754 亀レス過ぎるが杉井乙。
読んでて、好きな人ではエロい妄想出来ない現象が発現した。
でも読まざるを得なかった。葛藤がすごかった。
それぐらい面白かったってことです。GJ!
オーフェンのフォルテ×ティッシマダー?
なんてことを言う日がまさか来ようとは。
保守
三色の妖精さんに性的な意味で要げ……もとい祝福を受ける冬真くんマダー?
ロードス島1巻でフィアンナ(だったっけ?)王女とディードが捕まったときも
ああ、たぶん描写はないけど護衛の恋長に犯されてるんだろうなと邪推した
お前そんな昔から汚れてたのか、同志
二巻挿絵は愛用した
OVAロードスのディードリット、ピロテースもな。あの頃の結城は神だった
イリヤの空の伊里野、4巻で吉野に犯された確率はやはり低いのかな
タイムテーブル作って考えたんだけど、浅羽が戻ってくるまで
30〜40分はあったと思うし、一回や二回ぐらいはやられてても
おかしくはないと思うのだが
腎臓刺されたけど興奮していて気付かなくて
伊里野と2,3回してから鮮血だくだく、あれ・・・これなに?ってな具合で気付いて
逃げ出したとか
誰かキーリかミミズクと夜の王でSSを・・・
され竜……
あったな、され竜スレ
すぐ落ちたが
され竜は屍姦輪姦強姦がテンプレだからなー
そろそろ次スレ
冬真くんに〜の続きを期待しつつ保守あげ
「ダンタリアンの書架」って、このスレでよろしいでしょうか?
よろしいでございます
よろしいのでかきたまえ
みーくんまーちゃん(本番無し)はこのスレでいいでしょうか?
他該当スレがあったら誘導お願いします。
本番無しもあったからここでおk
>>825 ありがとう!
・嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
・本番無し
・季節はずれネタ
です。
バレンタインデー。僕はそれなりの人当たりの良さを維持し続けているので、女子の皆さまからそこそこ義理チョコを頂くことができた。
一日中背中に某マユの視線が突き刺さってきたけれど、全部無視。
放課後。わりかし人生の勝ち組寄りとして帰宅しようとした僕は、校門で待ち伏せをした御園マユに拉致された。
「というわけで、僕はマユのマンションにいるのです、ちゃんちゃん」
「みーくん、誰に喋ってるの?」
「いや、独り言だよ」
そう、と呟いて、マユはその冷たい腕を僕の首に回してくる。ソファに座っている僕に、マユが抱きついてきたのだ。
「みーくーん」
マユは僕の胸に鼻を擦りつけてくる。僕は思春期真っ盛りの健全な男子高校生であるので、
マユの背中に腕を回し返そうか悩む。歯止めが利かなくなりそうなのでやめることにした。
「くんくん」
「何嗅いでるんですか、マユ様」
すっくとマユが立ち上がり、某消臭剤を持ってきて何も言わず全身に吹きかけられた。文句を言う暇もない。
すっかりファブられた僕に満足したのか、マユはまたにこにこと僕の膝の上に収まってきた。
「……ときにみーくん、チョコ何個貰った?」
目が胡乱だ。
「ハハハ、ゼロ個に決まってるだろう」
思わず嘘をついてしまった。
「ホントに?」
マユは訝しげに目を眇める。
「ホントにホントに」
「指切りげんまん?」
「げんまんげんまん」
「じゃあなんでこんなにチョコレートくさいの?」
「それはね、地球チョコレート化が進んでいるからだよ」
「それはびっくりだ! てっきりみーくんが義理チョコをいっぱい貰ったのかと思ったよ。ファブってゴメンナサイ」
深々と頭を下げるマユ。僕の膝の上に座っているので思いっきり頭同士がぶつかる。
痛い。これが愛の痛みってやつか! 嘘だけど。
「いや、わかればいいのだよわかれば」
どうやら信じてもらえたようだ。マユのさらさらとした長い髪に指を絡ませながら、僕は問う。
「――まーちゃんは、なんもくれないの」
マユはぱっと僕の方を見る。きらきらした瞳だ。少し予想と反していて驚いたが、それを表に出すような僕ではない。
マユが指で数を示しながら、にこやかに言い放つ。
「まるいち! 市販のチョコレート。まるに! てづくりチョコレート。まるさん! ……プレゼントは、わ・た・し」
「まるいち!」
僕は少しも迷わず即答した。
「………まるさん?」
不満そうに、マユ。
「まるいち。」
「なんと!」
一番マユの希望を尊重しない選択肢を選ぶのは僕の癖である。
唇を尖らせて僕に文句を付けてきそうな雰囲気だったが、青少年なんたら法の説明をしたらわかってくれたようだった。
目、白黒してたけど。いそいそと部屋の隅からスーパーのビニール袋を発掘し、中の物を得意げに見せてくれる。
百円の板チョコだった。まるさんにすれば良かったか……いやしかし。
「みーくん、はい、あーん」
「あーん」
食べさせてもらってしまった。当たり前だが美味い。製菓会社様の不断の努力が見てとれる。
「もう一口、口移しでゴー!」
「いやそれは、ちょっ」
止める僕を意にも介さず、マユが板チョコを口に含んで唇を重ねてきた。
生ぬるい舌がにゅるりと絡みついて、甘苦いのが口中に広がる。僕もクドいようだが健全な男子高校生なので、
しっかり流されてマユの舌を味わうことにした。
「ん……あ、……んっ」
高めの掠れた吐息。構わず、歯列をなぞり上げ、口内を蹂躙する。ようやく口を離したとき、マユは肩で息をしていた。
目はとろりととろけて、もじもじと膝の頭同士を擦りつけている。
手を差し入れるとすっと脚を広げてくれた。ホントにマユは、自分の欲求に素直だなあ。少し見習おう。
辿り着いたそこは、下着の上からでもわかるくらいに湿っていた。布越しになぞってやると「ひゃん!」毒みたいに甘い声。
下着をズラしてナカに指を挿れる。中指一本をかろうじて呑み込むそこは、既にぬるぬると濡れていた。
キスだけでコレとは、大変けしからん。
第二関節よりもっと深く、ぬめりの助けを借りて入りこむ。
くっと関節を曲げてひっかくみたいに刺激してやると、猫のような声を上げる。
「……もー一本」
人差し指も一緒に挿れる。親指でぐりぐりとクリトリスを刺激するのも忘れない。
「更にもう一本、とか言っちゃって」
三本でぐちゅぐちゅとかき混ぜる。やらしい音が、やたらと響く。
マユの白い頬が朱みがかり、甘い声を漏らしながら荒く息を付いている。衣服に殆ど乱れは無し。
全くもって僕の好みのシチュエーションだ。萌えツボ? みたいな?
僕はマユの耳元に唇を寄せる。
「――――まーちゃん」
「ひゃ、あ、んあっ!」
マユの嬌声がオクターブ高くなった。マユはいつもそうだ。いつも、名前をこうして呼ぶと反応が良くなってしまう。
「まーちゃん、まーちゃん、まーちゃん」
指の抽挿を早める。
「あ、あ、あ……あ、ひ、あ、や、なんかく…くるよう、あんっ!」
「まーちゃん」
「や――――――――あ、あぁぁぁぁ!」
マユの中がきゅーっと狭くなる。焦点の合わない瞳でぼんやりしているマユに僕は声をかけてあげた。
「いっちゃった?」
こくりと頷く。僕と二人っきりの時のマユは常に子供っぽいが、この瞬間はよりその傾向がある。
マユは僕に抱きついて、肩に顎を乗せる。耳の近くで、期待に濡れる声がした。
「みーくん、……まるさん?」
やっぱり己の欲求に素直すぎる。
僕はマユの瞳をしっかり見つめて断言する。
「まるいち。」
マユの表情が泣きそうに歪む。ちょっと可哀相かなあと思ったけど、
この顔はこの顔で僕の好きな顔だったので全然罪悪感は生まれない。熱のついた身体を持て余しているのか、
半涙目になりがながら文句を言われた。
「みーくんのばかー。ばーかばーか、ばーかばーかばーかばーか!!」
「甘んじて受けよう」
マユがぽかすかと僕を殴る。本気ではなく、不平を表す可愛らしいそれだ。
――この甘ったるい雰囲気は、幸せだと呼べるのだろう。恋人同士の甘い時間。
ほほえましい? エピソード。ふと遠い目をした僕に何か思うところがあったのだろう、
「うれしい?」
マユが問いかける。
「もちろん、うれしいよ」
……さて、そうは言ってみたけれど、ぼくはうれしいなんて気持ちちっともわからない。
今の状況に付随する感情と、食欲及び性欲の組み合わせに、一体なんの違いがあると言うのだろう。
マユだって何もわかってはいないくせに。ひどく面白くなる。なので重ねて言ってあげた。
「すっごくすっごく、うれしいよ」
嘘だけど。
不思議そうに首を傾げるマユが、おかしくておかしくてしかたがなかった。
終わりです。一巻読んで激しく萌えて書いた。ヤンデレはいいな。
おおGJ!
個人的にはまるさん!まるさん!
ギャルゴってない?
>>819 ダンタリアン、三雲スレの方に書いてみたよ。
とても良かった
風に集いし意思たちよ。大気に漂う無機なる物質(もの)たちよ。
我、大いなる気象の精霊として『泉(ナイアス)』の称号を授かりし者なり。
我、与えられし神力を補う強者(つわもの)たちを欲す。
古(いにしえ)よりの盟約に従い、天空界よりの水の気象上級精霊−−
ユメミ・ナイアス・スヒチミ・ウガイアの名において、汝らに命を訴えん。
偉大なる陽の光を受けし南洋の風、熱き疾風となりて
レスの無きスレを保守せしめよ。
「なんか閉まってるし……」
乙がバロウ神父の寝室から戻ってくると、冬真の部屋の扉には鍵が掛けられていた。
がちゃがちゃとドアノブを動かすが、押しても引いても開かない。
気づけば後ろにいたはずの雛の姿も見えず、どうやら乙一人だけが完全に締め出された状況だ。
「せっかく薬もってきたのに」
ロリポップをがじがじと噛み砕く/不貞腐れ、憮然とした表情。
薬を持って戻ってくるまでの僅かな時間で、まさか寝入ってしまった訳でもないだろう。
だいいち来たときは開いていたのに、どうして今になって扉の鍵を閉ざしてしまうのか。
それらしい理由が、まったく思いつかなかった。
「おーい! 雛ァ!冬真ァ! なにしてんのー?」
ドンドン!/扉を壊してしまわないように、控え目にノックする。
どたどたどた!/すると今度は部屋の中から、急に慌しい騒音が聞こえてきた。
やっぱり中に居るのだ。たぶん二人とも。
なんだか分からないが、自分だけが仲間ハズレにされている。
まるでイジメられている子供みたいで、面白くない。
「鍵閉めちゃったら、薬もってこれないっしょー!」
ドンドンドン!/さっきよりもちょっと強めなノック。
「あ、ご、ごめん! ちょっと、ちょっと待って!」
慌てた冬真の声/明らかに動揺している。
続けて、再びどたどたとした騒音が聞こえる。
まるで急に大掃除でも始めたみたいな慌しさ。
腰に手を当ててしばらく待っていると、数分後ようやく扉が内側から開いた。
隙間から何かに怯えているかのような、冬真の青い顔が覗く。
「ご、ごめんね。乙ちゃん」
「いったいなんなのさ」
部屋の中を見渡しても、さっきまでと変わった様子は特に見当たらない。
どこに行ってしまったのか雛の姿が見えないものの、その他は机も椅子もベッドも異常無し。
冬真の顔色も相変わらず悪いままだ。
「お腹の薬ってこれでいいの?」
黄色いパッケージに包まれたプラスチックの瓶に、
日本語と思われる漢字三文字で薬の名称がデカデカと書いてある。
古くは旧日本軍の装備品として重宝され、効能あらたかと今日でもアジア圏では知名度が高い妙薬である。
――と以前、バロウ神父から教えられた説明を思い出す。
「う、うん、間違いないと思う。ありがとう」
いそいそと薬を受け取る冬真。蓋を開け、薬瓶を傾けると、乙にとっては物珍しい丸薬が数粒転がり出てくる。
「そういえば、冬真。雛どこ行ったか知んない?」
改めて部屋の中を見渡すも、影も形も無い。
「え? あ……ト、トイレとか、じゃないかな?」
どもり気味な声/背中を冷や汗がつたう。
嘘を吐くことにも人を騙すことにも不慣れなせいで、いちいち挙動が不審になってしまう。
まさかクローゼットの中で体育座りしています――なんて言える訳がない。
丸薬が冬真の手の平の上でころころと転がっている。
なんとはなしにそれを見つめながら、乙ははたと気付いた。
「あ!」
思わず声を上げる。
「な、なに!?」
冬真がビクッ!と過剰に反応する。
「水もってこないと」
何かが足りないと思っていたのだ、とでも言うようにぽんっと手を叩く。
「今コップに水入れてくんね!」
スカートとツインテールを翻し、乙が軽い足取りで部屋の前から離れて行く。
「あ、ありがとう……」
背中に向かって小声で感謝を示し、そっと扉を閉じる。
すぐにクローゼットに駆け寄り左右に開くと、ダンゴ虫のように丸くなった雛がそこに居た。
両手で抱えた足の間に埋めた顔/金髪のショートヘアーにはまだ拭き取り切れなかった精液が付着している。
両膝の間から覗く、琥珀色のうらめしげな瞳/こんな状況であってもどこか愛嬌がともっている。
「きゅ、急にこんなところに押し込んじゃって、ごめんね」
なんだか今日は謝ってばかりだな……思わず、ため息が漏れる。
「狭いのとか、暗いのとか、嫌い」
むすっと栗鼠のようにほっぺたを膨らませる。
「で、でも、もうすぐ乙ちゃんが水を持って戻ってくるから、早く髪とかきれいにしないと」
――雛ちゃんも困るでしょ? と言おうとしたのだが、依然雛は不服そうな顔で見つめ返してくる。
「つづき……しないの?」
上目遣いのまま、ぽつりと呟く。
「つ、つづきって……」
――なんのつづき? もちろん“アレ”のつづきに決まっているのだが、
混乱しっぱなしの頭には咄嗟に浮かんでこなかった。
「冬真は僕じゃ……嫌?」
縋るような、小動物めいた大きな瞳。その中で琥珀色の虹彩が儚げに揺れていた。
「えっと、それってつまり……うわっ!」
雛が冬真の下半身に顔を埋めている。
服の上から冬真の性器に唇で触れる。
唇の上下をペニスの形をなぞるようにしきりに動かす。
「ちょ、また……」
一瞬にして性器が固さを取り戻していくのが分かる。
雛が学童服をたくし上げ、冬真のペニスを握る。
「今度は、こうしてあげるね」
そして、ゆっくりとその小さな口に咥え込んだ。
「また閉まってるし……」
乙がコップいっぱいに入った水を持って戻ってくると、またしても扉は閉ざされていた。
一度ならず二度までも――明らかに不可解だった。
「ひょっとして雛と二人でなんか隠しごとでもしてるんじゃ」
ロリポップの一部を噛み砕きながら、不敵な笑み。
「そっちがその気なら相手をしてやるっしょ」
試しにドアノブに触れると、今度の鍵は掛かっていなかった。
突然何かが飛び出してくる/殺傷能力の低い爆発物が爆発する
――とりあえず考えうる罠の可能性を考慮にいれながら、ゆっくりと扉を開いていく。
だが、なにごともなく扉はすんなりと開いた。
開いた扉の先から室内を覗くと、ベットの向こう側――クローゼットのある部屋の隅の方で、
冬真と雛がごそごそとなにやら蠢いている。
どちらかといえば雛が冬真を押し倒しているような形で、冬真を拘束しているようにも見えた。
そんな積極的な雛の姿など乙ですら初めて見る光景で、一瞬我が目を疑った。
「本当になにしてんだろ……」
扉を開け、とりわけ気を遣うわけでもなく二人に近づいて行く。
ほとんど目の前まで近づいても、まだ二人が気が付く様子がないので
そこでようやく乙は声をかけた。
「二人ともなにやっての?」
とはいえ、乙の位置から見れば現状は一目瞭然だった。
雛に押し倒された冬真が股間も露わに広げ、しかもそこに生えているものを咥えられている。
そういった知識の少ない乙にだって分かる、それは明らかに“性行為”と呼ばれる行動の一種だった。
「あ……いや、これは、その……」
この後に及んで、まだ言い訳を試みようとする冬真。
「乙ちゃんも舐めるぅ? 冬真、面白いよ?」
反面、雛は普段と何も変わらない口調、態度だった。
「………………」
逆に表情豊かな乙が、無言で無表情を保っている。
その姿を見て、冬真の背中を幾筋もの冷や汗が伝った。
「あ、その、僕は、こんなつもりじゃ、あ、でも雛ちゃんのせいってわけでも……」
「冬真? ぼく、男の子だよぉ?」
雛が訂正を求めるが、そんな場合では無い。
するとしばらく口を閉ざしていた乙がゆっくりと口を開いた。
「雛ぁ?」
「……?」
「それって、甘いの?」
そのとき、冬真の背筋を今までとは違う戦慄が走ったことはいうまでも無い。
率直に言って、その快感は想像を遥かに超えていた。
限界まで膨張した性器を、二人の少女にこれでもかとしゃぶられ/舐められ/弄くられる。
まったく未知の感覚に剥き出しになった欲望だけが、かろうじて現実との接点を保っている。
乙がそのやわらかな手で冬真のペニスを握り、コップといっしょに台所から調達してきたのか、
メープルシロップを先端から滴りかける。
「あ、はあ! うう……」
それをシロップごと、丹念に乙の舌が舐め上げていく。
雛はといえば、冬真の乳首にまるで赤ん坊かのように吸い付いている。
こちらには雛が常に持参しているレモンリキッドがたっぷりと塗りつけられている。
「冬真ァ……美味しい」
それはどちらの言葉だったか。
冬真の欲望も、もう限界値をとっくに突破していた。
少女のうちのいずれかを押し倒し/蹂躙し/今度は自分自身が貪り尽くしたい衝動に駆られる。
> 乙をシロップ漬けにしてむさぼり尽くす
雛をレモン漬けにして舐め回す
つづく・・・かもしれない。
もうエルロイ文体とかどうでもよくな(ry
展開をまとめられないのをいいことに選択肢!
どっちもだ!!
鳳も入れて甘酸っぱ辛いトムヤムクン風味でー!
おと×まほのかな×丈とかいいよな
かな×エフェだろうjk
こな×かなだな
844 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 20:49:00 ID:DGaV337o
アルカミレスネタ希望
それよりシャドウテイカーを!
葉たんとか葉たんとか葉たんとか!!
…ありそうなのにないんだよな、三上エロパロ…
傷ついた 日々の向こうに 何が待つのか
そーるてーかー
848 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 15:51:20 ID:VAxK2P9C
今年、初エロ、まだ?
849 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 15:54:52 ID:VAxK2P9C
浅羽たちの就寝は早い。
三人は保健室でぐっすりと眠っている。
ふと、一人が起きだした。
吉野だった。
彼は静かに扉を開けると尻を掻きながらトイレに向った。
保健室は再び静かな寝息で満ちる。
ごそり。パイプベッドで身動ぎする音が大きく響く。
伊里野だった。
彼女は片手に軍用サバイバルナイフを持っていた。
万が一の為に。
浅羽ほどに吉野を信頼仕切ってはいなかった。
吉野が戻ってくるまで狸寝入りを決め込む。
その日も伊里野の眠りは浅かった。
吉野は伊里野が起きていることに気付いていた。
そして納得もしていた。
まあ、いきなりやって来たホームレスの中年男を信頼するなど無用心にもほどがある。
彼自身、当然のように受け入れた。
それに吉野自身全くのシロというわけでもなかった。
吉野はトイレの個室に入るとポケットから伊里野の下着を取り出した。
くんか、くんか。
汗と尿。少女の匂いがした。
下腹部にぞろりとした感覚が生じる。
それはあっという間に膨れ上がる。
勃起した肉棒が中年男とは思えないほどの硬度で屹立していた。
吉野は伊里野の下着、白のパンティに顔を埋めながら激しく肉棒を擦る。
脳裏に浮かぶのは伊里野の肢体。
制服の伊里野。ブルマ姿の伊里野。スクール水着の伊里野。
実際に見たこともない彼女の姿は普段の大人しさに反して驚くほど躍動感に満ちていた。
制服で屈み込む。体操服で走る。スクール水着でプールから上がる。
その時のパンチラ。ブルマに包まれた尻肉。スクール水着に薄ら浮かぶ乳首。
見たい。舐めたい。しゃぶりたい。出来ることなら、打ち込みたい。
吉野は激しく肉棒を擦る。
850 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 15:55:42 ID:VAxK2P9C
想像の中で。伊里野の後ろから覆いかぶさる。
制服のスカートを捲り上げる。ブルマを引き摺り下ろしてスクール水着の脇から肉棒を打ち込む。
悲痛な哀願。
勢いを付けて深く捻じ込む。ぐりぐりと奥まで突き込み、勢い良く引き抜く。
入り口まで抜けた肉棒は破瓜の血潮で真っ赤に染まっていた。
血を見たことにより、吉野の獣性に火が付く。
伊里野の腰をガッチリと掴み、猛然と突く。突く。突く。
泣き叫びながら救いを請う。最初は吉野に。そして浅羽に。
吉野は激しい征服欲と略奪欲に酔いながら伊里野の胸を揉み潰し、乳首を握りつぶす。
悲鳴と絶叫。
痛みと拒絶の声を上げる伊里野。吉野は腰を振り更なる陵辱に移る。
体位を移して正面から伊里野に突き込む。
陵辱による消耗でぐったりとした顔は諦めと悲しみに満ちている。
吉野は抵抗力を失った伊里野の唇に舌を這わせてから存分にしゃぶり、吸い取る。
唾液を流し込みながら嫌悪に顔を背ける伊里野に空かさず腰を捻じ込む。
上がる悲鳴。一瞬、気力を取り戻したのか憎悪の瞳を向ける伊里野。
吉野は構わずに伊里野の乳首に歯をやり、噛み付く。
悲鳴。
痛みと恐怖に激しく暴れる伊里野。それまで諦観と消耗が嘘のようだ。
最後の抵抗。
しかし、突き上げられる吉野の腰が勢いを増し、噛み付かれる痛みに動きが鈍る。
吉野はトドメを刺すべく伊里野の秘所に手を伸ばす。
捻りあげる。
歯を食いしばり、痛みに耐える伊里野。押し殺した呻きが吉野を昂らせる。
身体を限界まで引きつらせる伊里野。吉野の肉棒をギリギリ締め上げる。
吼える吉野。ケダモノの獣性を如何なく曝け出し伊里野を貪り尽くす。
全ての息を吐き出し、ビクビクと震えながら吉野は濁った欲望を伊里野の中に吐き出した。
射精と同時に正気に戻る。
ナニヲ、カンガエテイタ。
吉野はブルブルと震えながら伊里野の下着から手を放す。
下着は吉野の唾液と精液でドロドロに汚れていた。
下着は処分した。
吉野は密かに伊里野の下着をコンビニで購入することにした。
一日くらいなら露見すまい。
購入は浅羽がするくらいだ。さほど興味はないのだろう。
吉野はそう思い込み、忘れることにした。
最初に出会った夜。土下座をしながら、意識は伊里野に向っていた。
少年の後ろから自分を見下ろす、白い髪の少女。
幽霊のように希薄なのに、それでいて整った顔立ちと細い身体が印象にあった。
吉野の下腹からまた、もぞりと蠢くモノがあった。
数日後、刺された吉野は学校から去る。伊里野を如何したのか、何故か記憶になかった。
851 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 19:04:57 ID:4NZMBkk4
>>845 全くだ、同志よ…………ネタやキャラはかなり揃ってるはずなんだがな…………オレの文章力では脳内妄想から変換出来ないし
保守