【涼宮ハルヒ】谷川流 the 22章【学校を出よう!】

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757名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 02:35:34 ID:bfqF2I65
全俺が泣いた
758名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 02:39:56 ID:O7sucSlk
BADENDは苦手なのだが、
このSSは後味が悪くなくて良いな。
759名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 03:05:25 ID:lr7FEab4
今晩はいいものたくさん読めて、うれしい。719と756には驚いた。
760名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 05:08:59 ID:ae5XX2x6
>>720
正確には同級生という描写はない。
ただ、国木田と中河の話を総合すると、中3の時に他人から見てつきあっていると誤解されるほど
仲のいい女友達がいたことは確実。
中学卒業以来会っていない、とキョンが言っているのと合わせると普通に同級生だったと考えるべきでは。
761名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 05:30:03 ID:8V+p9Rp+
>>760
わかってないな。
ifを書くのがパロディだろ。
762名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 05:37:46 ID:1TQYtJSY
>>720
キョンは変な女の居場所を今でも知っている件はさておいても、
それほど克明に覚えているのに、何故気が付かないの……?
って点で違和感を感じてしまいました。

>>756
なんてものを読ませるんですか!
朝っぱらから、しんみりしてしまったじゃないですか GJ!
763名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 07:37:49 ID:3lt2l08Y
>756
汚泥を雪で隠したような文章も、たまになら珍味
76422-117:2006/08/04(金) 09:29:10 ID:GPj7k0O1
なるほど、まだ埋まってなかったのね。
投下させていただきます。
ちょっと長くなったので、前後編の前編。
6レスほど。
765あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:30:43 ID:GPj7k0O1
わたしの最も深いところで、彼の熱さが脈動する。
 そんな彼をわたしは全身で抱きしめる。
 もっと奥へ、奥へと誘い込む。
 もっとふれあいたい、肉体の限界がもどかしい。
 ふたりの間にあるもの、すべてが溶けてなくなってしまえばいいのだと思う。
 でも、この境界が、彼とわたしを存在させているものなのだ。
 それがなければ、彼とふれあうことはできない。
 ジレンマ。
 彼の熱さが与えてくれる、快楽に身をゆだね、思考を意思から解き放つ。
わたしは二度目のオルガスムに至った。
「長門、気持ち良いか?」
 彼が耳元で囁く。
「先程、二度目のオルガスムに達した。もう少しで三度目がくる」
 羞恥の感情、それが快楽を強くする。
「一緒にイクか」
 彼が抽送を速くする。
 彼が動きやすいように、絡めていた足を離し、腺液の分泌量を増加させる。
 彼の動きに合わせて、わたし達の接合部から粘質の水音がした。
「な、長門っ!」
「きて」
 彼が強く腰を打ちつけるのと同時に、わたしは膣を強く収縮させた。
「うっ」
 彼の呻く声とともに、わたしの奥で、彼が暴れまわった。
「……長門」
 彼の左腕が、わたしの背中に回り、右腕がわたしの頭を抱きしめる。
 肌越しに感じる彼の鼓動が、わたしの中にある彼の脈動が、わたしを幸せの色に染め上げるのだ。
766あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:31:24 ID:GPj7k0O1
浴室、風呂。
本来ならば、身体を清潔に保つための施設である。
しかし、わたし達はそれ以外の用途にも使っている。
「長門、痛くないか?」
 彼が正面の鏡越しに聞いてくる。
「大丈夫。もう少し強くしてもかまわない」
 泡に包まれた、彼の指がわたしの肌の上を滑る。
 彼は、わたしの胸の先端に対する刺激方法について聞いてきたのだ。
 わたしの返答を聞いても、こわれものを扱うような優しさが消えない。
 嬉しいけど、もどかしい。
「…………もっと、強くしてほしい…」
「了解、俺のお姫様」
 鏡越しに、彼が笑う。
 焦らされた。
 かすかなくやしさが胸をよぎるが、彼の指によって与えられる悦びに身をゆだねる。
「ふう」
 彼が深く息をつく。
 先程から腰に当たっているものがあるが気にしない。
 焦らすのは、わたしの番。
「長門」
「なに?」
「いや、悪かったって」
「なにが?」
「……ごめんなさい」
 わたしの勝ち。

767あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:33:03 ID:GPj7k0O1
鏡に向かって、手をつき、膝をつく。
 この浴室にある鏡は、彼に言わせればおかしいらしい。
 浴室にある鏡は、洗顔や洗髪のときに利用するものである。
 だから、この足元まである大きな鏡はおかしいのだと。
 でも、そのようなことは重要ではない。
 この大きさがあれば、膝と手をついた状態でも、後ろにいる彼の顔を見ることができるのだ。
「長門」
 わたしの腰を掴み、彼が笑う。
 その笑顔は、征服欲、情愛、さまざまな感情の入り混じったカオス。
 鏡には、わたしの顔も映っている。
 無表情。
 その顔は、人類の持つ顔の基本情報以外の情報を、なにも発していない。
 つまり、わたしの顔を見て何かを読み取ると言うことは不可能なのである。
 だけど、
「どうした、長門?」
彼には、
「また、考えていたのか、困ったやつだな」
 彼は笑って、わたしを抱き上げる。
 ……困ったやつ。
「ほら、また落ち込む。困ってなんかないぞ」
 わたしを抱きしめる。
「別に、焦らなくていいんだ。お前はお前なんだから」
 耳元で囁く、彼の声が優しくて、
 嬉しくてせつなくて、
 わたしは涙を流すことにした。
 ありがとう、わたしは世界で一番幸せな宇宙人です。

768あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:33:36 ID:GPj7k0O1
話はわたし達の初夜にまで遡る。
 初夜。
 彼とわたしの間におきた出来事を表す言葉は数多あるけれども、その中でも、最も美しくふさわしい言葉だと思う。
「長門、お前がほしい」
 最初、その発言は、いつもの甘い言葉遊びだと思った。
 だから、わたしはこう返答したと思う。
「わたしはあなたのもの」
 そうすると彼は、いつにない荒々しさで、わたしを抱き寄せてこう言った。
「違う。お前が欲しいんだ。お前を抱きたい」
 この発言の衝撃によって不安定になったわたしのシステムの記憶は、やや不確かである。
 その言葉や、これから起こるであろう出来事は、付き合い始めたときに予測したものの、一番可能性が低いと考えていた事象だった。
 彼の性的嗜好は、成熟した性的魅力にあふれる女性であるし、残念ながら、わたしはそのどちらも欠けている。
 それに、彼のわたしに対する感情は、困難な問題をともに解決したパートナーに対する信頼や、社会経験の少ない未熟な存在に対する庇護の感情の延長線上にあるものと分析していた。
 彼の性格からいって、わたしに性愛をいだく可能性は低いと考えていたのだ。
 わたしでいいの?
「いい。いや、お前じゃないとだめだ」
 心が歓喜に震える。
わたしが求め、彼が応える。
彼が求めてきたこともあった、でも、ほとんどがそのパターンだった
これほど強く、彼の求められたことはなかった。
わたしは立ち上がる。
「…長門?」
「シャワーを浴びてくる」
769あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:34:06 ID:GPj7k0O1
「長門!」
気がつくと天井が見えた。
彼が上からのぞきこんでいる。
押し倒された。
普段なら、すぐ終わる情報の処理に時間がかかっている。
「長門!」
 キスをされた。
 何度も、キスをしたことはある。
 だけど、この奪うようなキスは初めて。
 長く、激しく、彼の舌が、わたしの口の中を嘗め尽くす。
 呼吸が困難になり、血中の酸素濃度を調整する。
 彼の腕がセーラー服の中に入ってくる。
 強く胸を揉まれて痛い。
 でも、その激しさが嬉しい。
 彼の中にいるのは、わたしだけ。
 求めているのは、わたしだけ。
 全身全霊、彼のすべてはわたしのもの。
 彼が、わたしの下着を下ろし、ズボンと下着を脱ぎ捨てた。
 わたしは、彼を迎え入れるために腺液を分泌した。
 わたしの足をひろげ、彼が入ってくる。
 痛み。
 乳房を強く握られたのとも比べられない痛み。
「長門」
 彼が、わたしの深奥に届き、わたしは、彼だけのものになった。
 わたしの中で、彼が脈打ち、熱さを吐き出した。
「長門…………」
 ぐったりと、彼はわたしの上に崩れ落ちた。
770あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:34:42 ID:GPj7k0O1
もう少し、彼の重さを感じていたかったのだが、彼は、わたしの上から身を起こした。
それからの彼の行動は、その時点のわたしにとって理解不能なものだった。
「すまん、長門」
 そう謝ったのだ。
 それから、何度も謝ったあと、急いで服を着こんで去っていった。
 一緒にシャワーを浴び損ねた。
 彼の残した痛みと、熱さの名残に酔いしれながら、わたしはそんなことを考えていた。

771あなたに伝えたい(前編):2006/08/04(金) 09:36:35 ID:GPj7k0O1
どうも、失礼しました。
近日中に後編を上げます。
長門スキーなんだけど、他の長門スキーには怒られそうなもの書いたなあ。
772名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 09:44:07 ID:bhZok+h0
>>771
そんなことはない
感動した!
773名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 09:59:26 ID:3lt2l08Y
キョンが情熱を持(ry

>世界で一番幸せな宇宙人です
いい言葉だ。なのに不覚にも吹いたw
センス良いです
774名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 10:08:23 ID:JTSQkCWn
>>771
同じく長門スキーですが、あなたの作品は毎回とても好きですよ。
775名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 11:40:05 ID:Gp+V6Mmv
やっぱエロSSは最高だな
GJ
776『デート・タイムおまけ―二人乗り―』:2006/08/04(金) 12:21:10 ID:iKTMcm7T
長門を後ろに乗せて、自転車を家に向かって走らせる。荷台に横座りした長門は俺の腰に手をまわして、頭を俺の背中にこつんとのせた。
「……ありがとう」
図書館のことか?
「……全部」
苦しいほどに長門が愛しくなる。長門を抱き締めてやりたい。髪の毛をクシャクシャに撫でてやりたい。ハンドルを握る手に、自然と力が入った。
「俺もおまえに礼を言いたい……ありがとうな、長門。」
おまえに会えて良かった――というセリフは恥ずかしくて言えなかったが。
「……そう」
微かにだが、嬉しそうに長門は呟く。

不意に長門は荷台に立ち上がり、俺の首に細い腕をまわした。長門の体温が心地よい。長門は屈みこんで、俺の耳を軽く噛む。
ちゅぷっ、と耳を舐めて、熱い息を首筋にもらしながら囁いた。
「あなたが欲しい」
俺のこめかみがどくどくと脈打つ。
「……図書館では結合できなかったから」
どんな表情で長門はこのセリフを言うのかね。見てみたいが、生憎、長門の顔が視界に入らない。きっと頬を染めているのだろうが。

次第に長門の息が荒くなっていく。心なしか、体温も高くなっているようだ。長門は左手で俺にしがみつきながら、右手は自分のスカートの中に滑らせた。
くちゅ……
ひょっとして濡れてるのか、長門?
「あなたのせい」
長門は俺の背中にもたれかかる。熱い体。微かな胸の膨らみを感じる。
「……スイッチが入っている」
反射的にポケットの中のリモコンを探るが、間違いない、スイッチはOFFのままだ。
「違う。私のスイッチ……」
……ああ、そうか。
「ONのまま。切れない。切りたくない……」
「……切る必要なんてないさ」
そうだろ?
長門が、軽くコクンと頷くのが分かった。

だが――
長門の体が震えだすのを感じて、俺は戦慄した。微かに聞こえる押し殺した嗚咽。
「……泣いてるのか?」
「多くを望むつもりはない……あなたのそばにいたい。それだけでいい……」
俺は……応えてやれるのか?長門に、長門の優しさに。誰よりも優しく、俺を愛してくれる長門に……


そして、俺は長門を残して時間遡行する。朝比奈さん(大)の指示した場所にいかなくてはならない。部屋で俺を待つ長門の姿を思い浮かべると、胸が酷く痛んだ。この時間で俺に出来ることは、もうなにもないとしても。

元の時間に戻ったら、真っ先に長門に逢いに行こう。
俺のスイッチも入ったままだ。切るつもりもない。
そう伝えたい。


おわり
777名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 14:59:42 ID:RRq1HTLW
>>776がとってもバイブ好きだということは嫌というほど分かったw
778名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:09:15 ID:YzDZiDj1
長門に頼めばイったあとも簡単にリセットしてくれそうだよな
だから何十回でもイけるんじゃなうわ何をするやめくぁwせdrftgyふじこ
779名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:23:01 ID:cf6rjhFu
GJ!
780名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:30:04 ID:7WZpqIUp
GJ!
781名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:32:08 ID:8xnlGql0
ポッキー!ポッキー!!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
782名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:21:45 ID:m+oh2sVc
* もしもハルヒとキョンがバカップルだったら三人組は泣いちゃうぐらい不幸になるのかもと思いますた小ネタ。

「ねえ…キョン。愛してる」
「俺もだハルヒ…愛してる」

こんにちわ。みくるちゃんです。
ただいまわたしは文芸部室ことSOS団の部室にいます。

「本当に?じゃあ…もう一回言って?」
「ああ、何度だって言ってやる…愛してる。大好きだ」

昨日、キョンくんと涼宮さんが晴れて恋人同士になりました。おめでとうございます♪
おかげで部室はものすごいピンク色。そんじょそこらの新婚さんよりも濃密な淡紅色に塗り潰されています。

「…にしてもハルヒ、反則だぞ。お前のその格好」
「だってキョンが喜ぶと思って…」

涼宮さんはポニーテールのメイドさん姿。実はメイド萌えなんだって、告白のときに言われたんだそうです。
あ、ちなみに今のわたしはいつもの制服姿ですよ。まだ死にたくありませんから。

「可愛い。すっごい似合ってるぞ…ハルヒ」
「わあ…嬉しい。嬉しいよお…、キョン」

二人は団長机の上でイチャイチャしています。教室でもイチャイチャしてたらしいです。良いご身分ですね。
桂三枝師匠と山瀬まみさんは毎週こんな人達とお話しているんでしょうか。尊敬しちゃいます。

「ねえキョン?見て…キョンに見られてると思ったら…こんなに…」
「俺も、ハルヒにこんな傍にいられたら…」

わたしが座ってる位置からはよく分からないけど、お互いの股間を弄り合ってハアハアしているみたい。
たった一夜でディープキスのできる関係になるなんて凄いと思います。盛りって怖いですね。

「ふぅ…ん…ちゅぷ…ぷは…っあ、ひぅっ!…はあ、もう我慢できなひ、よお…キョン…ふぁ」
「ああ…俺もだ、ハルヒ。お前のなかに挿れたくてたまらん」

部室には唾液を交換し合うお二人の他にも、わたしと長門さんと古泉くんがいます。
でもそんなことはまったく気にならないみたい。わたし達も気にしません。気にしたら負けかなって気がするので。

「でもハルヒ…その前に、これなんかどうだ?」
「ん、ふえ…なに、それ?…え、バイブ?」

改めて言いますけど、二人のお付き合いが始まったのは昨日からです。正確には18時間前です。
たった一日で玩具を使い出すだなんて昨晩は何回したんでしょうね。二桁だとは聞いていますけど。

「あ、ああん!んあ、や、すごいっ、なかで、うぅ、ブルブルしてるぅ…あ、ひゃっあ、あっあっ、んん!」
「どうだ?こんなに俺以外のモノでこんなにぐちゃぐちゃになって…気持ち良いんだろ?」

念の為言いますけど、昨日まではずっと涼宮さんがお二人の主導権を握っていたんです。
今はすっかり逆転してキョンくんが涼宮さんを苛めちゃってますけど。よっぽど床上手だったんでしょうね。

「俺以外のモノ加えて、こんなによがって…淫乱だなあ、ハルヒは」
「いや、いやぁ…ひゃあっ、んんん!そんなこと、ああっ、ひう!…無い…のお…ああん!」

他の部員もいる場所でそんなことをしているお二人は立派なけだものちゃんです。
まあ、二人がお幸せになるのは全く構わないんですよ。他のお二人もきっとそう思っています。よね。

「ねえ…キョン?こんなので、キョンじゃないので、んっ、イキたくないよお…キョンのが…欲しいよお…」
「キョンのおっきいチンチン、はやく…あたしのオマンコにちょうだぁい…」
783名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:22:46 ID:m+oh2sVc

それにしても、ここまで来るのは本当に大変だったんですよ。一年余りの大苦労です。
お二人には禁則事項だけど、何回わたしが一人でタイムスリップしてお二人の恋のきっかけ作りに走り回ったことでしょう。

「ああ、キョンのが、キョンのが入ってくるぅ…熱い…おっきいよお…」

長門さんも、お二人の失敗の後片付けや妨害の対処にどれほど奔走していたか。そりゃあエラーだって溜まりますよね。

「ひっ、ん、あんっ、ああっ!キョン!すごい、すごいのお!なかで、あん、いっぱいぃ、動いて、ひあっ、ん、あん!」

古泉くんも、昨日のなかなか告白しないキョンくんのせいで大量発生した閉鎖空間の破壊、疲れ様でした。今も顔が凄いやつれてますよ。

「あ、ひあ、もう、もうらめぇっ!あん、ひゃめなの、いっちゃう、いっちゃうのお!」

本当に、皆さんお疲れさまでした。

「キョン、なかに、なかにいっぱい、あん!ん、ああ!あ、あっん、イク、イクううう!!!」

大きな嬌声とともに涼宮さんとキョンくんの行為が終わりました。ビクビクと涼宮さんが痙攣して幸せそうな顔をしています。
色々とありましたけれど、こうやってキョンくんと涼宮さんがめでたく結ばれたんですからね。嬉しいです。本当に。
ええ、それ以外の報酬は何も無いんですけれどね。嬉しいです。本当に。ええ。本当に。

「ん、はあ…はあ…はあ…キョンがいっぱい…入ってくる………ねえ、キョン…アタシ…幸せ…」
「俺もだ…ハルヒ…愛してる…」


わたし達の一年余りの大苦労の結果、涼宮さんとキョンくんは幸せになりました。おめでとうございます♪
別に憎たらしくなんて思ってませんよ?せめてお二人がラブラブしてくれてなくちゃ、いったい今まで何をしてきたんだかわかりませんもんね♪
長門さんも古泉くんもそう思ってますよね?だからついついバットを握り締めちゃうくらい、お二人も許してくれますよね♪♪♪


* そのまま二回戦を始めるバカップル。三人組にとってはバッドエンド?




…以上、エロいんだかエロくないんだかよくわからん小ネタでした(笑
784名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:26:09 ID:WCNFRfJa
―さてどうするかな
違う、わかってはいるんだ。どうしてこうなったかも、今から何をすべきかも。
だが、たまにはいいだろ? ほんの少しだけ、この現実から逃げたって。

さぁ二度寝だ。
――やれやれ、ベッドがやたら広いぜ



話は昨日の団活終了間際に遡る。
ハルヒはいつものように団長席にふんぞり返ってネットサーフィンをしているし、
朝比奈さんはいつものようにコンロの前で温度と格闘しているし、
長門はいつものように定位置で武器にできそうなくらい分厚い本を読んでるし、
もちろん俺もいつものように古泉と様々なテーブルゲームに興じていた

おい、これで今日四つ目の黒丸だぞ。少しは真面目にやれ
「とんでもない、僕は終始全力を尽くしました。あなたがお強いんですよ」
腹が立つのはなんでなんだろうな? むしろお前が弱すぎることに、原因があるんじゃないか?
「これでも日々研鑽を積んでいるんですがね。とはいえ次は勝てそうな気がするんですよ。どうです? もう一戦」
いいだろう、今日五個めの黒丸をくれてやる。

と、息巻いたところで長門の活動終了を告げる音が静かな室内に響いた

古泉は肩をすくめて
「残念です。」
命拾いしたな。

勝敗表を棚に戻そうとしていた俺の手から半ばもぎ取るように、それを奪われた。
「なによコレ、キョンばっか勝ってんじゃない。有り得ないわ、なんかインチキでもしてんの?」
なんだその言われ様は。
「実力だ実力。小さい時から妹の遊びに付き合ってやってたからな」
実際はしつこくまとわり付く妹を黙らせるために、勝ったら遊んでやる、という条件を提示したのだが、
何故か妹の気合いの入り方が尋常ではなく、俺も自由の為に強くなるしかなかったわけだが

すると、
「キョンの小さい時、ねぇ…」
背筋に怖気が走る。何気ない一言が俺の精神にスカウターがぶっ壊れんばかりの負荷をかける

帰り道、しつこいくらいに俺の子供の頃の事を聞くハルヒを
朝比奈さんと古泉は期待に満ち溢れた目で見ているし
長門も何世代か前の演出みたいに目がピカーンとしているし

俺は俺で、ある種諦観の境でハルヒの質問に答えていた


―そして今に至る
785名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:29:09 ID:WCNFRfJa
ミスった
まだ完成してない

頑張る
786名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:34:51 ID:R/7gV1FZ
>>785
冒頭だけ投下して皆を焦らそうっていう作戦だな!やるじゃないか!
787名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:38:04 ID:HwtacvrU
何をミスったんですか?
内容変わる 又は 単に間違えて投下?
788名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:38:12 ID:wdr8LJTq
この策士がっ!w
wktkだ・・・
789朝日奈みくるの憂愁:2006/08/04(金) 16:50:53 ID:PAJGsO2N
朝日奈みくるの憂愁

俺は北口駅前の公園で待っていた。ここはいつもSOS団の市内探索の待ち合わせで使っ
ている場所だ。
決して太めとは言えないこの体を、冬の厳しい寒さが身を切り刻む。だが、今日行われ
るイベントのことを考えれば、どうということはない。たとえ40度の熱を出そうとも、
這ってでもこの場所へ来ただろう。それほど今日は重要な日なのだ。

今日は休日の土曜日で、今は朝の10時前だ。そして俺は、ある人を待っていた。
そう、俺は今日、そのある人とデートをするべく冬のさなかに、公園で突っ立っていた
のだ。
そのある人とは、SOS団のマスコットで、俺の心の癒しキャラ朝日奈みくるさんだ。


話は3日前までさかのぼる。
俺は以前、朝日奈さんにお茶の買い出しの誘いを受け、えさをつけられたねずみ取りに飛び
込むまぬけなねずみのように、ほいほいついて行ったところ、デートもどきの対価として、そ
のついで、とういよりむしろそっちが本題だったわけだが、未来の重要人物の命を助ける
ことになった。

このことについて俺は朝日奈さんを責める気はないが、未来の人間の操り人形として動くこ
ととなり、複雑な気分だ。おそらく朝日奈さん(大)に対する不信感が芽生えた、最初の
出来事として、俺の脳に刻み込まれそうだ。

その俺への、お詫びと感謝の気持ちと言うことで、朝日奈さんは再度俺を誘ってくれた。しか
もSOS団の他の連中には内緒で…。
晴れて今回は、正真正銘のデートということになったのだ。心が躍ろうというものだ

だが、今回は自分たちの行動に気をつけなければならない。俺と朝日奈さんがデートをして
いるということを、SOS団のメンバー、さらにいえば団長の『涼宮ハルヒ』には絶対知ら
れてはならないのだ。

というのは、前回のデートもどきで助けた餓鬼、もとい少年は、なんと家庭教師をするハル
ヒの教え子だというのだ。その少年は空に浮かぶ雲のように、口が軽く、さらには、俺の似
顔絵をハルヒに包み隠さず漏らしてしまい。憐れにも、団長の知るところとなった。
俺は今でもハルヒの罰ゲームを思い出すと、震えがくるぜ。何をされたかったかって?思い
出させないでくれ。


「キョンくーん、お待たせしちゃってごめんなさい!」
彼女は、俺の姿を見つけると、うれしそうに急ぎ足で公園へとやってきた。
大丈夫ですよ、朝日奈さん。あなたのためなら、3日3晩だって待ち続けます。
今日の彼女も非常にかわいらしい。普通なら狙いすぎで、あざとささえ囁かれそうなフェミ
ニンな姿だが、彼女の場合はよく似合っているし、またそういう意図はないだろう。

冬の公園という殺風景な場所が、朝日奈さんの登場によって、花一面の春の風景に様変わり
したのではないかと、錯覚するほどだった。いや幾百の最上級の讃辞を並べ立ててもまだ足
りないほどである。それほどに俺は歓喜に打ち震えていた。

朝日奈さんとの最初の訪問先は、前回と同じく駅前にある総合デパートのお茶売り場となった。
彼女がそこの常連だというのは、周知の通りだが、売り場の店長さんは、俺の顔も覚えていた
らしく、今日は彼氏とデートですかと、朝日奈さんに問い、彼女を照れさせた。
俺はそんな朝日奈さんを微笑ましそうに見つめ、夢見心地のような幸せな気分になっていた。
790朝日奈みくるの憂愁:2006/08/04(金) 16:52:31 ID:PAJGsO2N
彼女の表情は、前回のように指令を受けているという、よけいなしがらみがないためか、とて
も生き生きとして、その笑顔に見とれない男など、この世にはいないだろうと思えるほどだった。
ただ、彼女の足取りは危なっかしく、まるで俺は、自分の娘が転ばないかを心配する父親のような
気分になることもしばしばあった。

デパートの書店で、立ち読みと1冊の本を買い求めると、少し早いが、俺たちは駅前のパスタ
専門店で昼食をとることになった。
楽しい時間だった。俺はSOS団のことを遡上にあげるつもりはなかったが、この話題は俺たちが、
団員である以上避けられないことらしく、ハルヒと俺たちの武勇伝、というより団員たちの受難に
ついて、時折トラウマを疼かせながらも楽しく語り合った。
ただ、俺がハルヒの話をしているときに、朝日奈さんの表情にわずかな翳りがうかがえたような
気がしたが、すぐに気のせいだろうと、否定した。

食事が終わると、駅前を少し見てまわり、彼女の買い物につきあった。
朝日奈さんは服やバッグのサンプルが展示されている店の前で足を止め、ウインドウショッピン
グを楽しんでいるようだった。こういう場合、男はつらいものである。ウインドウの前で、数十分
も立ち止まっていると、手持ちぶさたでぼうっとして彼女を見つめることだけしかできない。

次に俺は、朝日奈さんをゲームセンターに案内した。彼女にはあまり縁がない場所らしく、物珍
しそうに、あちこち見てまわった。
その後、俺はUFOキャッチャーで500円を投入して、ぬいぐるみを朝日奈さんにプレゼントして、
彼女をすこぶる上機嫌にさせた。

しばし喫茶店で体を休めた後、俺たちは少し足を伸ばし、夙川公園の川沿いを2人で歩くことに
した。
この場所は、SOS団初めての市内探索で朝日奈さんと一緒に歩き、そして彼女が未来人であると
いう、あの衝撃の告白を受けた場所だ。

しばらく歩いた後、あの時と同じように、ベンチに座って話をした。
「キョン君、今日はつきあってくれてありがとう。本当に楽しかった」
「そんな、朝日奈さん俺の方こそ楽しかったですよ。今日だけといわず、ずっと付き合っても・・・」
「待って、その先は言わないで!」
俺の口を遮って、彼女は言葉を吐き出した。
「わたしはずっとここにいられる人間じゃないのは、キョン君も知っているでしょ。それに涼宮さん
のこともあるし、これ以上あなたとの距離を縮めるわけにはいかないの」
これ以上言ってしまうと、彼女を苦しませるだけだとわかっていた。俺が未来に行けるわけでも
なし、彼女をここに捕まえておくわけにもいかない。それをするほどの覚悟が俺にあるのかと、
自分に問うてみても、答えは見つからなかった。

タイムリミットだ。

「キョン君、じゃあ今日はこの辺でお開きにしましょうか」
これはお礼ね、といって疾風のようなキスを俺の頬に残していった。
俺は彼女の手を…、捕まえることはできなかった。

遠ざかっていく彼女の小さな背中が、突然止まった。それと同時に彼女は震えだした。

「みくるちゃーん、どこに行くのかな?ちょっとお話があるから、キョンが座っているベンチに
まで行きましょう」

全世界が震撼した。
791朝日奈みくるの憂愁:2006/08/04(金) 16:53:13 ID:PAJGsO2N
ハルヒだ。何故ここにいるのかなど、まったく考える余裕もなかった。ただし、ハルヒの笑みには、
言い知れぬ感情があるようで、妙にこわばっていた。
ハルヒの他にも長門、古泉が地雷原を避けるように距離を置いて立っていた。SOS団のそろい踏みだ。

「ハ、ハルヒ、なんでお前がここに?」
俺の声も震えている。当然だ。小部隊が敵主力と対峙してしまったようなものだからな。
「あら、キョン。今日はお楽しみだったわねぇ?みくるちゃんとデートだなんて、あんた果報者よ」
「ひょ、ひょっとして見てたのか?俺たちを?」

「えぇ。待ち合わせからずっとねぇ。あんた、鼻の下が伸びきってたわよ?それに最後はみくるち
ゃんにキスまでしてもらって、よかったわねぇ?あんまりあんたの顔がだらしなかったから、あた
しはあんたを、すまきにして大阪湾に沈めてやろうと思ったぐらいよ」
などと、ハルヒは恐ろしげな計画を平然とひけらかした。

「そ、それは、全部見ていたと言うことか?」
「ええ、1秒たりとも余さずね。裏切り者のあんたたちのことを交代で見張っていたわ」
「だが、なんで俺たちが会うと知っていたんだ?」
「あんた、この2・3日落ち着きがなかったでしょ?そわそわしていたもの。これはなにかあるな
と思ったんだけど、あんたに訊いてもまともに教えるわけはないし、だからみくるちゃんに訊いて
みたの、『あなた、土曜日に何か予定ある?』って。そしたらみくるちゃん、お友達と遊びに行く
って言ったから、彼女の交友関係を古泉君に調べてもらって、誰だか突き止めようとしてみたの」

おまえは興信所でも始めたのか?古泉もほいほい命令に従うんじゃねえよ。
「古泉君に調べてもらった結果、みくるちゃんの友達は、今日みんな予定がなかったわ。それで、
確信したの。みくるちゃんの相手はあんただって。だからそれとなくみくるちゃんに時間と場所を
聞き出したわ」
なんでそこまでやるんだ。こいつは?こいつはおもしろそうだからやってるのかもしれんが、被害
を被る俺たちのみにもなってみろ。他の理由については、あったとしても知る気はない。

「キョン、このぐらいでいいでしょ?さあ、みくるちゃんも覚悟はできてるんでしょうねぇ。とび
っきりの罰ゲームをやってもらうわ」
俺と朝日奈さんは、ただただ、恐怖に怯え、そして震え続けるだけだった。
古泉と長門は、安全地帯で、俺たちを興味深そうに眺めていた。


この後、凄惨な罰ゲームが行われたが、これに関してコメントすることはない。


終わり
792名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 17:03:08 ID:y2/LTWI4
>>785
一つ一つのレスが甘い。
一斉投下も、大量投下の準備も甘い。
だからわたしとID:PAJGsO2Nに気付かれる。侵入を許す。

と、いうわけで投下します。多分3レス。
793涼宮ハルヒのニアミス1/3:2006/08/04(金) 17:04:00 ID:y2/LTWI4
結果についての原因…なんてのは、因果だかなんだかその辺の道を極めたとされる
お釈迦様にでも聞いてみたら良いかと思うが、とにかく結果だけいうと、
俺は今とある女との結婚準備をするのに追われていた。正確には結婚式の式場に居た。

相手はだれかだと?うむ、それは良い質問だ。ヒントは、相手は高校時代から縁のある女である事。

朝比奈さん?ああ、実に魅力的な仮説だが、それはない。
朝比奈さんなら今は、その花嫁の付き添いで花嫁の控え室に居り、
今はケープをその女の頭にかけている頃だろう。
その後でその女に「何か」させられる事になるかもしれん。
それはSOS団として、その女および朝比奈さんに長年付き合った俺の経験則だが。

長門?うーむ、惜しいと言えば惜しいのだが、それもまた違う。
今、長門は、「祝い事のスピーチをするための心得99箇条」という、そのノウハウ物としては
異常なまでの分厚さの本を外の椅子で読んでいるみたいだ。おそらくそれを踏まえたスピーチをするんだろうな。
人類の歴史のそもそもから説き起こすような、あまりの長さにグイン・サーガも真っ青な長大なスピーチになるのか、
はたまた「そう」で終わるような、あまりの短さに星新一も墓場から悔しさのあまり蘇る史上空前の短いスピーチになるのか。
それは分からん。実はちょっとだけ楽しみだ。

では鶴屋さん?阪中?あー、どちらも無い。
その二人は、今はチャペルの友人席に座っているはずだ。

古泉とか考えた奴、一歩前に出ろ。俺直々にギャラクティカ・マグナムを食らわせてやる。
見開きで"DOKOOOM"と言う擬音と共に宇宙の果てにすっ飛んでいくと良い。
そいつはこの俺の付き添い役だ。いまはどっかその辺に居るはずだ。
その上、こいつときたら場所の手配から、道具やら、神父の手配までも整えやがった。
それに関しての一切は、何でも「個人的好意」だそうだ。機関のインチキ権力は使わなかったらしい。

ま、結婚指輪だけは自分の薄給の三か月分から捻り出したがな。

さて、候補としてはこんな所か。もうここまで言えば、普通大体見当が付くだろうが、
相手は、ハルヒだ。

一年前の俺にこのことを聞かせたら、とりあえずロシアンマフィアを経由したトカレフだか、
あるいは香港の蛇頭辺りから入手した実弾が出るように改造されたモデルガンとかで
頭をぶち抜くところなんだろうが、今の俺はもはやそんな事は思わなくなっていた。
…いや、もう何を思うか、とか何を考えるか、なんてのは割とどうでも良い。

俺は正直な所、長年付き合ってきたハルヒに慣れた。ただそれだけの事だ。
…やれやれ。

さて、そういうわけで、今俺は母と最後の…といっても、どうせ近場に新居を設けるので、
今生の別れというわけではないのだが…挨拶をしている。

「高校生のとき、あなたが何人か女の子を家に連れてきたときは、誰を選ぶのかしら…
と思ったんだけどね、やっぱりあの娘だったの?」
断言しよう。その頃の俺には、そんな思惑や未来予想図Uなど決して無かったであろうことを。

「さて、どうかしら?ふふ、そうね、あなたには、これを見せておきたいと思ったのよ」
そう言うと、母はとある縦長でかつある程度の厚みのある、一般的には写真を収納している本、
いわゆるアルバムを俺の前に出した。
過去を振り返ろうとでも言うのだろうか。それならば結婚式の披露宴ででもやってくれると助かる。
そのための時間も設けてあるはずだ。
794涼宮ハルヒのニアミス2/3:2006/08/04(金) 17:06:05 ID:y2/LTWI4

「まあ、ここを見て御覧なさいよ」
そういうと、母は一枚の写真の辺りを指差した。
そこには小学生に上がったか、上がらないか位の頃の俺が居る。
なにやらその当時から人生を達観した様な、クソ生意気な顔をしており、
それはそれで実に懐かしいが、まあそれは良い。

この際重要なのは、その写真の隣の写真である。

そこに、俺とおんなじ位ちみっこいハルヒが、口をへの字にして写っている事だ。

…えーと、実はハルヒと俺が、生き別れの兄妹とか…そんな落ちは無いですよね、お母様。
「ふふふ、その発想は無かったわ」
…良かった。日本では三親等以内の婚姻は禁じられており、そうなるとこの婚姻は当然無効である。
そんなバッドエンドだけはなんとしても避けたい!

…って、何を俺は慌てているんだろうな。

本当は実の妹以外に、新たに無茶苦茶手の掛かりそうな、あの傍若無人の核弾頭つきの団長様が
仮にでも妹であったなら、それは一生涯に渡る人生の混沌、それを意味している所為だ。
ただそれだけの事だ。断じてそれ以上でもそれ以下でもない。

「この写真はね、伯父さんが撮ってくれたものなのよ」
伯父さん?ああ、あの人か。アーセナルだかアルパだかジナーだか、
シーガルだかミノックスだかライカだか…とにかく写真機に生涯を捧げているような伯父が俺には居る。
おそらく、レンズやら本体やらアクセサリやらに、既に一財産をつぎ込んでいるんじゃないだろうか。
その奥さんはもう諦めたようで、家に来ちゃあ妹であるウチの母親に愚痴をこぼしている。

「その伯父さんがね、新しい写真機を買ったから…ってことで、家の近くに色々撮りに来た事があったの」
まああの人ならやりかねないな。
ついこの間は、なんでも1台新機種を買ったため、2連休に富士登山を単独敢行し、
二日がかりで富士山頂にて御来光を数枚撮っただけで下山し、次の日は疲れも見せずに平然と出社した程の人だ。
写真に関する行動力だけならハルヒにも匹敵する。

「それでね、家の家族は全員撮ってもらったんだけど、一枚フィルムが余ったんだって。
だから、近くに居た可愛い女の子の写真を撮らせてもらったそうよ」
…アブねえな、ウチの伯父。時代が時代なら、ロリペドとして通報されてもおかしくは無かったぞ。
寛容だった時代と、相手がハルヒであること、そしてそいつがその時通報しなかった事、その三つに感謝だな。

「で、それがこの写真。ね?分かるでしょ」
と、言うと、母は俺にニコッと笑いかけた。何を言いたいのやら。
とにかく一つだけ言える事はある。

結局の所、俺とハルヒとは、けっして「偶然」なんかでは無く、よく分からん「縁」とやらで最初から結ばれていたらしいな。


終わり
795涼宮ハルヒのニアミス3/3:2006/08/04(金) 17:07:27 ID:y2/LTWI4
おまけ

追記しておくと、その写真を見たハルヒは、取り立てて驚いた顔をしなかった。
理由は…さて、なんでだろうね?
男には分からん、女の感ってのがあるのかもな。
796名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 17:16:01 ID:Eqtx1Fsd
>>791
>凄惨な罰ゲーム
朝比奈みくるとの48時間耐久Fuck
797名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 17:51:21 ID:RRq1HTLW
>>791
客観的に見てハルヒうざいな。
798初体験SS 1/19:2006/08/04(金) 18:05:48 ID:sq08OVKD
#ハルヒとキョンの初体験SSです。
#あまりエロくないかもしれませんが、ご了承ください。

もうカレンダー上では秋も深く、もう冬と呼んでもいい時期となった。
しかし朝夕は冷えるが、日中は汗ばむ陽気になるという中途半端な状態が続いている。

そんな季節。SOS団の活動も終わり、ハルヒ二人になった帰り道だ。
最近ハルヒはセーラー服にニーソックスというスタイルである。
俺にはそれがアリなのかどうなのかわからない。マニアには受けそうに思うのだが、極少数なのではないかとも思われる。
「そういえば、シャミセンは元気?」歩きながらハルヒが切り出した。
「まあ寝てばっかりだけどな。」
「たまにはシャミセンと遊ぶのもいいかも。これからあんたん家に寄らせてもらおうかしら。」
そういうハルヒの表情はなぜか堅かった。

家に着くと、玄関から妹が飛び出して来た。
「お帰り〜キョンくん」ニマっと笑って「ハルにゃんもお帰り」
「ただいま。どこに出掛けるんだ?」兄らしく聞いてみる。
「ミヨキチとね、本屋にいくの。あとミヨキチの家で晩ごはんも食べよって」
妹よ。なぜハルヒと俺を交互にみてニヤニヤする?「だから、遅くなりそう。」
「あんまり遅くなりそうなら、ちゃんと連絡するんだぞ。」
「わかった〜あとお母さんもなんか遅くなるっていってたよ。・・・じゃあゆっくりしてってね、ハルにゃん」
笑顔でいってらっしゃいと手を振るハルヒと、ニヤニヤ笑いながら遠ざかる妹。
ひょっとして勘違いしてんじゃないだろうな、妹よ。
ハルヒを家に誘ったわけじゃなくて、ハルヒから進んで家に来たのだからな。
まあ、あとでよく言い聞かせておこう。
799初体験SS 2/19:2006/08/04(金) 18:07:47 ID:sq08OVKD
ハルヒを自分の部屋に通しておいて、台所に行く。
食器棚から自分のマグカップと適当なコーヒーカップをトレイに乗せて、コーヒーを
注ぐ。えーと、砂糖とミルクはどこにあったかなと。
砂糖とミルク、そして封を切ってないスナック菓子を発見した。それもトレイに乗せる。

自分の部屋なのにドアをノックしてから入る。部活の影響だな、これは。
ハルヒはベットに背中を預け、足を投げ出した姿で、シャミセンと遊んでいる。
床にトレイをおいて、ハルヒの真向かいに腰を降ろした。
「なに自分の部屋なのにノックすんのよ。」コーヒーカップを手に取りながらハルヒが言う。
「間違いを起こさないようにな。」
ハルヒは正座して、膝にはシャミセンを乗せた。シッポの動きからすれば上機嫌のようだ。
シャミセンを撫でながらハルヒが言う。「そういえば、あんた絶対領域って言葉知ってる?」
「なんだそれは?」
「萌え用語らしんだけど、ニーソックスとスカートの間の素肌部分をいうんだって。」
ここよ、ここ。ハルヒが指さしているのだが、こちらからはシャミセンで見えない。
左側から覗けばなるほど、ハルヒは黒いニーソックスと制服のスカートとの間の太ももを指さしていた。「あんたはどう? 萌える?」
萌えるか萌えないかと聞かれれば萌えませんと答えそうになるが、うかつな返答はできないのはこれまでに十分学習している。さてどう答えようか?

答えのかわりに、ちょっとした悪戯を思いついた。
そっと左手を伸ばし、人差し指でその絶対領域なる部分に触れて見た。すべすべした
肌にかるく興奮を覚える。
ハルヒはピクンと体を震わせた。
「バカ、なにすんのよ。」上目づかいで睨まれた。ハルヒの顔が赤い。
「ここが萌えるかどうかだろう?」もう一度ゆっくりと人差し指で触れて見た。そーっとニーソックスの縁をなぞるように動かして見る。「どうかなぁ。」
「ダメ、やめなさい」ピクンピクンと体を震わせながらいわれても説得力はないぞ?
人差し指を内太ももまで動かして見た。シャミセンが一声鳴いて場所を譲った。
「やめなさいって」でも手をとめようとはしないんだな、ハルヒ?
800初体験SS 3/19:2006/08/04(金) 18:09:48 ID:sq08OVKD
調子に乗った俺は、トレイを邪魔にならない場所に移動し、ハルヒの真横に座った。
今度は右手の人差し指で探検を始める。まずスカートの裾ぎりぎりを指でなぞる。
ハルヒはぎゅっと目をつぶってなにかを耐えているようで、止めようとはしない。
調子にのって右太ももへの探検も始めた。まずはニーソックスの縁をなぞる。定期的に
ハルヒの体が震える。スカートの裾ぎりぎりを指でなぞっていく。
「やだ・・・」指での探検をいやがっている訳では無さそうだが、ではなにを嫌がってるのだろう?
身をかがめて、そっと左太ももに顔を近づける。ハルヒの目はかたく閉じられているから、これからなにをするかは分からないはず。
そっと左太ももにキスしてみた。唇に柔らかくすべすべした感触が伝わる。気持ち良い。
「バカ、な、なにすんのよ。」ハルヒの声が震えている。
「キス」すーっと唇を滑らせて見る。ずっとこの感触を楽しんでいたい。
「あんた、なにしてるのかわかってんの・・・」
ええ、悪戯してます。出来心です。許してくださいと心の中で言って見る。
本当に言えば叩かれそうだからな。
左太ももを唇でなぞりながら、右手の人差し指に右太ももの探検を任せる。
ふとスカートの奥が覗けるが、ブルマを履いてるのは知ってるし、それは見馴れた光景といっていいかもしれない。・・・ハルヒの足癖は悪い。
801初体験SS 4/19:2006/08/04(金) 18:10:48 ID:sq08OVKD
ハルヒの手が俺の肩におかれた。押そうとしているのではなさそうだ。
ハルヒの手のひらが熱い。ときどき指に少しだけ力が入る。
舌で内太ももをノックしてみる。ハルヒの吐息が大きく荒くなってきた。
「ねえ、キョン・・・」吐息のような細い声がする。
顔を上げると、濡れたような瞳が見下ろしていた。顔は赤く上気し、初めてみるハルヒの
顔だった。一言で言えば、色っぽい。
「あんた、こんなことして・・・あたしをどうするつもりなのよ」
ハルヒのつややかな唇が誘っているように感じるのは、気のせいではないだろう。
体を起こして、ハルヒを背中から抱き締めてみる。唇をハルヒの髪にそっと当ててみた。
またピクンと体が反応してる。
「答えなさいよ」吐息のようなそれでいて艶のある声がする。
「気持ち良さそうだから、もっと気持ち良くなってもらおうかなと。」答えながら耳たぶの裏を唇で探る。小刻みにハルヒの体が揺れる。
「バカ・・・ちっとも気持ち良くなんかないわよ・・・」
そのわりには体はピクンピクン反応してるが?とは言わない。かわりにそっと両手で
ハルヒの胸を包んで見た。堅く感じるのはきっとブラジャーしているからなのだろう。
「くっ・・・」まるで熱にうなされているかのようなハルヒの声。
上気した耳たぶをそっと唇でなぞって見る。なぞるたびにハルヒの体は反応する。
「ねえ、キョン・・・」ハルヒがか細い声で「キス、して。」
ハルヒは首をゆっくりこちらに回す。どことなく幼さの残る顔はすっかり赤い。
瞳の焦点がうつろだ。熱にうなされているようにも見える。
ゆっくりと唇を合わせる。こっちの世界では初めてのキスだな。
ハルヒのやわらかい唇が気持ちいい。ついついばむように唇を動かす。
「あんただれかとしたことあるの?」
「ん?ハルヒが初めてだが。」
「嘘、やらしいもん」濡れた瞳がとても恋しい。「でも・・・もっと、キス、して」
802初体験SS 5/19:2006/08/04(金) 18:12:18 ID:sq08OVKD
唇をあわせて、そっと舌でハルヒの唇をつつく。おずおずと開くハルヒの唇をまず舌で
なぞってみる。「せつなくさせないの。」
ハルヒをゆっくりと押し倒した。
乱雑で何のルールもないキス。舌をからませあい、つつきあう。
知識としてはなにも知らないのに、体はすべてを知っているようだ。
好きな相手を気持ち良くする方法は、遺伝子にでも組み込まれているのだろうか?

キスをやめて、そっとハルヒの表情を確かめる。ハルヒは肩で荒く息をしている。
ハルヒの上気した額にはうっすら汗が浮かんでいる。黒髪が数本汗で張り付いている。
その髪をそっと指で掻き上げる。
「なに見てるのよ。」薄目をあけたハルヒがささやく。
「可愛い顔」額に口づけする。
口づけと同時に、強い感情が理性を越えて迸る。止めようがない。すべてを失うことになってももはや構わない。その感情を表現する言葉はひとつしかない。
「ハルヒ、愛してる。」
「もう、ほんとバカ。順番逆じゃないのよ」しかし非難の色はなくうれしげでもある。
「告白してから押し倒すのが普通でしょ。なんで押し倒してから告白するのよ。」
普通は告白したからといって押し倒すものではないはずだが。
「ま、いいわ。聞きたかった言葉がやっと聞けたし。」ハルヒは両腕を俺の背中に回して、抱き寄せた。「あたしもあんたのこと、大好き。愛してる。」
そしてキス。キス。キス。
803初体験SS 6/19:2006/08/04(金) 18:13:55 ID:sq08OVKD
「シャワー浴びたいな」ハルヒが荒い息を整えながら言う。「汗かいちゃったし」
もう小一時間たったことにいまさら気づく。
ハルヒの体を起こしてやる。風呂場は1階にある。
乱れた制服を直すハルヒの手をとって、風呂場に案内する。
「あんたも一緒に入らない?」ハルヒが小さな声で誘った。
「いいのか?」
「いいわよ。」
「じゃ、着替えとかバスタオルもってくる。」
「先入ってるわね。」
自分の部屋に戻り、着替えとバスタオルを用意する。ハルヒに着せるものがない。
とりあえずスウェットでいいか。ぶかぶかだろうけど。
階段を降りながらすこし冷静になった頭で考える。
しかし大変なことになった。ちょっとした悪戯のつもりだったのに。
だが、それを望んでいなかったというのは嘘だと分かっている。
ハルヒもそれを望み、自分でも本当は望んでいた。それはいま分かった。
現状維持という罠にはまり、なにかを失うことを恐れていたということか。
804名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:14:42 ID:FJPW+qWT
>>796
むしろ、対面物じゃまいか
裸で縛られ長門にいじられるキョンと、
裸で縛られハルヒにいじられるみくるで
805初体験SS 7/19:2006/08/04(金) 18:15:01 ID:sq08OVKD
脱衣所に入ると、カゴにハルヒの制服がきちんと折り畳まれていた。その上に黄色いカチューシャが置かれている。
シャワーを浴びているのだろう、風呂場からは水の流れる音がする。
着替えとバスタオルをカゴに置いて、ドアごしに声をかける。
「入っていいわよ」
扉をあけると、胸を腕で隠したハルヒがシャワーを浴びているところだった。
髪はシャワーキャップ代わりのタオルでまとめている。

「ちょっとボディソープ借りたわよ」
「ああ」
ハルヒの素肌をお湯が滑り落ちる。ハルヒって着痩せするタイプだったのか。
こじんまりのしたお尻。すらりと伸びた脚。わりと華奢な体。思わずみとれてしまう。
「なにボーッとしてんのよ。こっちきてシャワー浴びなさいよ」くすくす笑いながらハルヒが言う。
「あ、ああ」
ふふっと口元に笑いを浮かべながらハルヒがシャワーをかけてきた。
「ほら、きれいになんなさ〜い」
806初体験SS 8/19
シャワーをざっと浴びたあと、シャワーを止めた。
ボディソープを両手にとって、手のひらで体を洗うためだ。
「背中洗ったげるよ」ハルヒもボディソープを手にとって、背中を手のひらで洗ってくれる。
「おう!」思わず声が出てしまった。「尻はいいって、自分でやるよ。」
「ちゃんときれいにしなさいよ〜不潔なのはよくないわよ。」
泡を流そうとシャワーを出そうとしたところで、ハルヒが背中から抱きついてきた。
「どうした?」
「今日は大胆ね」背中からハルヒの声「前はあたしには興味なさそうにしてたくせに」
「・・・すまん」
「みくるちゃんばっかに反応して、あたしにはちーとも・・・てな時あったの時覚えてる?」
ああ、憂鬱モードの頃か。・・・バニーとか体操服のまま授業とかって、あれは俺を誘惑してたのか?
「誘惑っていうか、気があるかどうか知りたかったというか、試してたというか。」
「朝比奈さんのコスプレもそうなのか?」
「あれはあたしの趣味よ。可愛い子にはいろんな衣装着せたくなるのよ。ま、
あんたが、どんな衣装に反応すんのか見てたってのも事実だけど。」
「あんたとあたし、一回だけ同じ夢を見た、でしょ?」ハルヒは満足そうに言う。「夜の学校で、あんたとあたし二人きり。そんな夢みたでしょ?」
「・・・ああ、見たよ。」夢の話であればなにも問題ないだろう。「二人きりだったな。」
「突然青い巨人があらわれて、あんたあたしの手を引いて走りだしたでしょ。」
ハルヒのきらきら輝く瞳に吸い込まれそうだ。ハルヒは言葉を続けた。
「あんとき、あたし全部夢がかなったと思ったの。とっても不思議な状態に遭遇できて、
となりにはあんたがいて。あたしの望みの世界がこれだと気が付いたの。」
「そうか。」
「でも、あんたはあたしに元の世界に戻ろうって言った。せっかく見つけたあたしの
世界なのに。」
ハルヒの声がきつくなった。「そんなの許さないって思った」