【A君】豪屋大輔 総合【D君】

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61名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 20:57:30 ID:4dA+lPDw
うひひ!
62名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:39:47 ID:uONgdGLs
63名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 00:57:24 ID:pCiq7S7T
ほしゅ
64名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 02:13:54 ID:/IiTuHW+
そして、こう続けた。

「それじゃ次はフィラさん」

「え?え?」

フィラの驚きをよそに湯船の縁においてあったタオルを取り上げ、泡立て始めた。

「えっ?」

泡立て終わって、振り向いた夫の視線にたじろいでフィラは慌てて胸と女の部分を隠して、
背中を向けた。

ゆっくりと震える背中に、その透き通る白い肌にタオルが触れる。
背骨の、肩甲骨の、凹凸をなぞりあげるように洗い上げる。
その何でもないはずの感触は甘くフィラの全身に染み渡るようだった。

その背中が泡に多い尽くされると、夫はタオルを落としゆっくり彼女の女の形を
なぞるようにして背後から抱きしめた。

その泡で覆われた掌が、フィラの豊かな胸のふくらみを優しく覆うように愛撫する。
剛志の手が、自分の乳房を、覆っている。

フィラは頬も耳もうなじも血をのぼせて朱に染めながら、夫の手を掌で包みこんだ。
そうするの待っていたかのように夫の掌はゆっくりと動き出した。
甘い感覚が乳房を中心として、じんわり広がる。

泡にまみれた乳房を下から持ち上げるように揺さぶられる。
掌の熱さに陶然としながら、フィラはその輝く碧の瞳をわななくように閉ざした。
65名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:09:56 ID:qy/TVoLQ
イイネ、フィラ様かわいい
66名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:24:27 ID:nJchtc71
掌が泡に覆われた乳房を滑りながら、その頂上をを覆う。
掬い上げるようにして下から張り詰めた乳房を持ち上げ掌でさすり、ふくらみの頂上の突起を
左右の手の人差し指と中指の間に挟みながら緩やかに上下にさすった。
その先をくすぐりながら、豊かなふくらみの中に埋めるようにして押し込む。

「あっあっ…んっ」

背後の夫にその重みを預けるようにもたれかかりながら、フィラは甘い吐息を漏らす。

手指を広げその尖った敏感な突起を挟み込み、優しく上下に摩りだす。
白い咽喉をそらせて、か細い声が浴室に響かせる。
自分の乳房がいつもより張り詰めて重くなったように感じる、そして夫の掌、指の感触が鮮明に感じ取れる。

「あ…っ…ん、はぁっ…んん」

初めて女になったときに感じた、あの感覚よりずっとはっきり感じる痺れに似た甘い感触に声が漏れてしまう。

フィラはその甘さに怯えるように年下の夫の手に取りすがって躯を支える。
フィラは捩るように閉ざす両足の中心、女の部分が湯ではない、歓びの蜜で濡れるの感じていた。

もう、まっすぐに座っていることができない、夫の両腕の中でその美身を左右に揺らしながら
痺れるような甘い歓びに酔っていた。

「あっあっ…ぁあ……」

右手が、フィラの細く引き締まった腹を撫ぜ、内腿を優しく撫ぜ上げる。

筆先のように細い茂みを幾度もなぞる夫の指先に陶然としながら喘ぎをもらす。
その喘ぎをふさぐようにして口付けられてしまう。

フィラは舌先を絡めて更に深く口付けられて、躯を捩るようにしてより深く夫の唇を求める。
肌を重ねるのがこんなにも心地良い、嬉しい、自分の知らなかった何かが心の奥から湧き上がってくる。

「んっ…はぁ…ぁ…んぁ…我が君、あぁ…ご、剛士…んっ」

この少年の腕の中に抱かれていると、唇を重ねられると、この手に愛撫されると震えるほど心地良い。
67名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:55:54 ID:/rO2zAxw
そして、それが、少し怖い。

その優しい手がゆっくりと優しく彼女の裸身を、湯の流れる床に導いて横たえさせた。
心臓の鼓動が自分でもはっきりと感じ取れる。
流れる湯を掬い取り、胸のふくらみに、引き締まってくびれた腰に、白く煙るように輝く腿に掛け回してゆく。
泡が流れ落ち、色付いた肌があらわになっている。

流れる湯にたなびかく白銀の髪、
汗に濡れた、秀でた額、
うなじに濡れて張り付く、細い後れ毛、
鎖骨の窪みの、湯と汗の混じった小さな水溜り、
想い人の掌になぞられて張り詰めた、胸のふくらみ、つんと尖った乳首
銀の水玉に飾られてしまった、細い金色の茂み、
その下で潤んでしまった、女の芯。

年下の夫が重みをかけないようにそっと肌が重ねる。
いっそう高まる鼓動が熱い肌でたわんだ乳房から伝わってしまったような気がして、
紅潮した肌を振るわせる。

すべてがこの年下の夫の視線に晒されてしまったように感じて、フィラは羞恥に染めた頬を
背け、おののく吐息を漏らす。

「はぁ…っ…」

頬を掌で優しく包み背けた顔を向きなおされて、優しく口付けられてしまう。

「ん…んっ…はぁ…」

濡れた肌が擦れ合って全身を甘い痺れが揺さぶる。
68名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:59:22 ID:/rO2zAxw
そうして口付けを重ねていくと、夫の掌が頬をなぞり、
後れ毛の張り付いたうなじをなぞり、鎖骨の窪みをくすぐり、掌が乳房に向かう。
唇が、顎先を、白い喉を、喉元の窪みに溜まった汗と湯の雫を舌先で掬い乳房に向かう。

「う…んんっ…あ…はぁっ…」

掌が今までにない力で揉みしだかれ、乳首は優しく唇の間に挟みこまれ舌先で転がされ、
時に強く吸われてしまう。

「あ、あ!?」

女の芯がよりいっそう歓びの蜜を溢れさせる、それをはっきりと感じたときさらりと乳房を撫ぜていた手は
彼女の女の部分に向かった。

夫の指先がそっと彼女の敏感な女の芽を覆いの上からノックする。
びくりと全身に震えが走る、下腹を中心に乳房への愛撫とは違った鮮明な感覚。
フィラは、きゅっとまぶたを閉ざして夫の背中にすがりついた。

「あっあっ…ん…あ…はぁ…」

指先が彼女の女の芯をゆっくりと上下になぞる、指の付け根の部分で敏感な芽を揺さぶられる。
いっそう色付いた乳首は甘噛みされる。

「あ…あっ…はぁっ…あぁ…我が君」

フィラは慎ましやかな歓びの声を漏らしながら年下の夫により重なろうとして濡れた肌を捩った。
『あふれる…』全身に伝わる甘さに痺れながら、フィラは思った。
69名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:06:59 ID:qojHYpL6
こんな過疎スレに職人がいるのは奇跡
70名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:12:21 ID:9AVYqkPs
文章がまじ丁寧。俺好み。超グッジョブ。たんぱく質あげたいくらいw
71名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:30:05 ID:/rO2zAxw
「あぁ…我がき…剛…士…はぁっ…」

肌を滑らせて彼女の両足の間に身を移すと、フィラを見つめる。
フィラは濡れた瞳で夫に頷いた。

「あっ、あっ!んぅ…はぁ…」

夫はゆっくりと彼女の女の芯を満たした。
夫の掌は気遣うようになだめるようにそっと乳房を両手で覆い、囁いた。

「フィラさん、痛くない?」

閉ざしていたまぶたを開き、柔らかな微笑で答える

「う…ん、だ、大丈夫だ…んっ」

彼に満たされた女の芯が、彼自身に絡みつき先日、初めてこの年下の少年の女となった時に感じた
痛みとは違う甘さを伝えてくる。

「うん」

安心したような表情で一言、答えるとゆっくりと彼女を彼女の女を満たし始めた。

フィラは湯気の立ち込める浴室で流れる湯の背中を浸しながら、夫の腕の中で高く細い歓びの声を聞いた。
フィラは美しく透き通った女の形をした楽器のように、夫に奏でられていた。
72名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:38:27 ID:/rO2zAxw
「あああ、はっ、ぁぁああ、う…んっ、あっ」

まだ、女の歓びを知り初めたばかりの彼女を気遣ったゆっくりとした動き、
その動きで、湯で汗で濡れた肌が滑り、夫の掌なかで乳房がたわみ、弾む。

「んっ、うんっ、あっああ」

味わったことのない歓びとおそれが彼女を揺さぶる。

「剛…士、んっ、あぁっ、剛士…」

乳房に夫の頭を抱いて、初めての夜に聞いた問いを再度問いかける。
その問いに答えるかのように、夫は今までと同じ、だがより深く彼女を満たす。
その動きにフィラはフィラの女が答えてしまう。
彼女の芯は絡みつき、熱い蜜をあふれせて、より強く夫を感じようとして答える。

「あっ!ああ…んん!はあっ!」

その感覚に耐えるように夫の小さな背に
縋り付いて喘ぎながら、彼の全てがが感じられるように抱きしめる。

初めての夜に感じなかった何かが、その瞬間がやってくる。
フィラは閉ざしていた瞳をうっすらと開いて、二人が招き寄せる精霊光が彩雲のように
彩る湯気の中、自らの歓びの声を遠く聞きながら、昇りつめた。

「あああぁああっーっ!」

白い足指をきゅうと丸めた長い白い足で、嫋やかな白い腕で、濡れた肌で、自分を女にした少年に
縋り付いて注ぎ込まれる熱いしぶきの感覚に耐える。
73名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:39:12 ID:/rO2zAxw
どのくらいの間だったのか、初めて味わった女の歓びの余韻に浸りながら夫の重みを感じていたフィラに
、夫は乳房の間から答えを返した。

「フィラさんは僕のだよ」

その言葉を聴いて、フィラは顔をみられないように、夫の顔を自分の乳房に埋めた。
見られるはずはないのに、真っ赤に染まった顔を背けるようにして。

「唯の女になってわかったよ、私は嘘をついた。
 自分で思うほどには、その心が広くなかったみたなのだ。」

清冽な香りに入り混じって、女の琥惑的な香りが立ち込める浴室にフィラの囁きが響いた。
74名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:41:05 ID:/rO2zAxw
終劇

誤字脱字申し訳なし
75名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 02:41:08 ID:tt/nXvfN
まったくGJにも程があるぜ!
フィラさんカワイス
76名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:03:53 ID:NdLG0nQ7
エロ可愛コワイお姉さんは難しいな orz

しかし、一晩置いて見直すと誤字がひどいな…
77名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 11:30:52 ID:hMXL9LVa
本すれから人がこねーな
78名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:35:22 ID:HKCXBLQ8
総本山のラノベ板ゴーヤスレには変な粘着嵐がいたろ〜?
嵐まで来てもらうよりは閑散としてたほうがいいかな〜、個人的には
つーか、あいつがキモくてずいぶん前からあっちはご無沙汰だな〜
79名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 17:06:22 ID:wfmhIJdU
今は新刊が出ないから本スレも過疎ってる
80名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:13:06 ID:Ha3Yt9mB
「今は」っていう部分が皮肉に聞こえるいい作家だ
81名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 03:37:50 ID:pHQ74KZ0
新刊ホスィ
エロは期待してないけど(A君限定)

アーシュラタソとかフィラタソのお姉さん系可愛いコワイ(嫉妬)の読みたい
自分で書くと今一だし(誤字もひどいし)

自分で>>35の別バージョンでも考えるかw
82名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 16:14:33 ID:cxqL7k4u
メェーン!
83名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 20:27:54 ID:IGfeBUwa
コテェーッ!
84名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 01:13:34 ID:oNvmaXlc
肝心のシーンしか書けない… orz
85名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 21:48:30 ID:r95WXl3Z
保守age
86名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 04:00:21 ID:Tdqo1OA2
投入してもいいかのかな?
誤字とはまた多いだろうけど・・・
87名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 07:36:23 ID:ZeUY/73K
大歓迎だ。誤字はどれだけ読み込んでも治らない時は治らないが、頑張れ。
88名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:43:49 ID:JoE1xudA
セシエや玉藻のもその内読みたいな
89名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 02:28:39 ID:23Xca8Na
>>87
ありがとう、なんか前置きが長くなるかもw
>>88
いまいち思い浮かばないので漏れ以外の誰かキボンヌ
90名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 02:36:32 ID:23Xca8Na
アーシュラはグラスに傾け、血の色をしたカクテルを一口含んだ。

赤いカクテルを飲み下し微かな吐息を漏らし、肘から指先までを包む黒絹の手袋、その手指の先で
ロンググラスをゆっくりと揺らした。

ぬめるような漆黒のドレスはその肢体をぴったりと包んでいる。
高い胸のふくらみの下で自らを抱くように沿わした腕、その二の腕の青白いほどの肌合いが際立つ。

夜会のざわめきの漏れる聞こえるバルコニーにもたれ、自らの想いに沈み込むかのような
静かな姿は幽玄の趣を醸していた。

二つの月、その月灯りに照らされる艶を増した深紫の髪が夜風に吹かれ揺れる。

広間ではアーシュラが唯一人と誓い愛する夫が、各国より訪れた有名無名の者達と語らっているのだろう。
さんざめく声が聞こえる。

それを聞くとも無しに聞きながら想う。
異界からやって来て、彼女の故郷を、この世界を、救った年下の少年のことを。

今日は魔王城でもようされた夜会に臨席する夫に付き添い訪れている。

多忙ではある。
が、あの戦いの最中と比すればなんと穏やかな日々であることか。
その穏やかな日々を愛する夫とともに過せることが嬉しい。

あのころの自分もこんな穏やかな日々が、こんなふうに過せる時が来ると思っていただろうか。
ふと、そんな事を考えてしまう自分に苦笑を浮かべる。

その声々から夫の声を拾い上げるバンピレラの鋭敏な聴覚はその年下の夫の声に潜む影を拾い出して
整った眉を微かに寄せた。

振り向いて急かされるように夫の下へと向う。
年下の夫に添うようになってから一層と増したその艶やかさに周囲のざわめきが低くなり、
返す波のようにその一瞬を打ち消すように高まる。

そんな事にアーシュラは気が付いていなかった。
そして、彼女がその心を振るわせる声の下へ人ごみを縫って向う歩調は微妙に何時ものしなやかさを
欠いていることにも。
91名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:12:18 ID:oYE4moxn
しっかり保守しとこう
92名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 04:26:33 ID:5OUZ37Ks
ざわめきの中心、そこにはアーシュラにとって見慣れた姿があった。
彼の妻達、九尾の美女、エルフの美女が微笑とともに、その他周囲の取り巻き、情報を引き出そうとする外交官達、
その他の自らの立ち位置を知らない無知な者達を柔らかくいなしている。

その中心で気弱な笑みを浮かべてグラスをいかにも不器用に支えながら、たたずむ夫の姿を認め
その表情にも周囲を取り巻く妻達の様子にも取り立てて何かを見出せなかったアーシュラは
何か腑に落ちないものを感じながらも、取り合えず安堵の吐息を漏らした。

ただ、スフィアだけが何か切なげな、何か後悔に駆られているかのような表情で夫を見つめていた。


妻達の間で表立って語られることのない密約に基づき、アーシュラは夫の手を取り周囲の
視線とざわめきを背にスフィア、フィラをはじめとする他の妻達の硬い視線に送られ夜会を後にする。

時が過ぎ、夜会のざわめきが遠ざかる。
傍らには夫がいる。

夜の月は中天に差し掛かり、護衛の者達の居並ぶ廊下を夫に寄り添いながら歩く。
今日はアーシュラの日。アーシュラが夫と過すことを公認された日。

特に目立った事ごとも無く穏やかに過ぎ行く日々が嬉しい。
そんなことを思いつつ、胸の高鳴りを抑えながらアーシュラは夜のバンピレラの濡れた唇で問うた。

「あの…今日はどうしますか?」

一瞬の間を置き夫は答えた。

「うん、アーシュラの部屋」

夫のいらえに酒精のせいか恥じらいか頬を微かに染めて頷いた。

胸の高鳴りを気取られそうで、少々怯みながら何気ないつもりの会話を交わす。
こんな時の自分の不器用さにもどかしさを抱きながらも、
なにか通じ合っていることの嬉しさ、安堵感が支える幸福に浸っていた。


アーシュラは自室への扉を開き、慣れぬ酒と人息れに酔った夫を飾りのない、だが、
居心地良くしつらえられたソファに導く、詰襟を解く、水の入ったグラスを渡す、
甲斐甲斐しく手を巡らせる。

ソファに寄り添うようにして腰を下ろし、覗き込むように夫が水を飲む光景を見つめる、
そのいつも冷ややかな面差しは、満足げな微笑に彩られていた。

「大丈夫ですか?」

柔らかな声で問いかける。

何故かいつもより一層小さく見える少年は微かに頷きかけて思いもよらない問いを投げかけた。

「アーシュラの子供の頃ってどんなふうだったの?」
93名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 05:41:51 ID:RPIlnWSy
漠然とした問い掛けに、戸惑いながらも幼かったころの思い出を語る。

父親の話してくれた亡き母の思い出、父親と過した日々、今でも幸せな思い出として胸に
仕舞い込んだ愛しむべき事々の数々が微笑とともに零れ落ちる。

誰にも、唯一人に肉親でもある父親にも話したことのない想いを語りながら、愛する夫を
静かに胸に抱き寄せる。
様々な経験を経るまで気が付かなかった幸せと安らぎを思い出しながら。

思いは零れ落ちる言葉を通り越して、今に至るまでをなぞる。

その後に否応無く流れに、時の流れに巻き込まれて過ごした日々。
それとても、自らの故郷、愛する者たちが日々を過す国、町、そんな目に映るもの。
自分がそんな目に入っていながらも、真実見ていなかったものを教えてくれた。

そしてその流れの中で出会った年下の少年、否、この男だった。

ふと、その自分の全てを捧げる男の表情に目を留めたアーシュラは言葉を続けることが
出来なくなった。

見たことのない微笑の仮面。
失った何かを取り戻そうと足掻く男の瞳がそこにあった。

異郷に置いてきた家族の姿、果すと誓った約束、もう帰らぬ過ぎし日々。
この小さな肩にどんな約束達が降り積もっていることか。

そっと頬を寄せる、慰めるように、支えるように。
何ひとつ、掛ける言葉も問いかける言葉も思い浮かべることも出来ないままに。

自ら望んだ訳ではなく、異界異郷のこの地で一つの世界を否応無く背負わせれて、自らの為でなく
アーシュラ自身を含む異郷の者達のために悩み苦しんだ、その果てにある今。

その今、ここには彼の望んだ何かはあるのだろうか?

そんなことを思い浮かべて、アーシュラはバンピレラにして有り得ぬ寒気を覚えた。
夫が遠くへ行ってしまう。

「傍に居ます、傍に…」

その先は声にならなかった、夫の答えを知っていたから。
睦み合うたびに囁いてくれるあの答えは嘘ではない、でも同時に夫が自分に言い聞かせる
言葉であることをアーシュラは知っていたから。

だから、言えなかった。
唯一人と誓う夫の足元に膝を折りしいて夫の唇に濡れ光る深紅の唇を捧げた。

「…」「…」

長いような短いような触れるだけの幼い口付け、再び瞳を閉ざしたままより深く長く唇を重ねる。
夫の手が大きく開いた白い背中にまわされ彼女を抱き寄せる。

アーシュラももどかしさも露に、ホルターネックドレスを振りほどく。
もっと深く、もっと確かに重なりたい。

白い肌に蒼く血の道が浮き上がる腕を擦り合わせるように指先を絡める。
爪で夫の甲に不可思議な呪文を刻む。

「ん…っ………っはぁ…」

甘い息が微かに室内に響いた。
94名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:13:08 ID:HyTe8Gvv
エロス
95名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:39:22 ID:HVWPRfL6
age
96名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:49:31 ID:Tl0KVXl6
支援保守
97名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 02:31:04 ID:TpDWfsja
白い嫋やかな腕が年下の夫の首に絡みついて、時に啄ばむように時に深く絡めあうように
口付けを交わす。
甘い息を交えながら僅かに開いた深紅の唇から舌先を延ばし絡めあい、愛撫を交わす。

足元には脱ぎ去られた黒のドレスが深い影のようにわだかまる。
簡素なレースに飾られたガターベルト、スリングベルトに吊り下げられたバックシーム入り
ストッキング、そして薄絹の黒のショーツのみが飾る白い裸身がにじむような精霊光に
照らし出される。

「…んっんっ…あっ…」

口付けを交わしながらアーシュラはその繊手で小柄な夫を抱き上げ、ベッドへと向った。
紗の蓋いを振り払い、年下の夫を気遣いがみて取れる優しい仕草で横たえ、もどかしく
夫の纏う学生服を、Yシャツを、下着を剥ぎ取っていく。

「………んん…っ……」

その間にも口付けを交わし、あらわになった年下の夫の、咽喉元に、胸に、肩口に、
淡い所有印を記していく。

今、この年下の夫が抱いている何か、それを忘れさせたい。
それを……圧倒して蹂躙して征服したい。そうしてあなたを、私のものに。

夫を組み敷いて、その胸に唇を這わせる。
尖った乳首に唇と舌先を巡らしながら、ベルトに手を掛ける。
その織手に相応しい細い指先に相応しからぬ夜のバンピレラの力が革のベルトを他愛も無く千切る。

あやすように夫を抱きしめながら学生服のズボンを取り去る。
優しく、甘く、柔らかく、その美身で夫に絡みつく。

剥ぎ取ったトランクスをベットの脇にほうり投げる。と、何時もアーシュラを蕩けるまで
愛してくれる夫の男の徴が露になる。

強張った夫の徴に、頬を桜色に染めて怯えたようにゆっくりと口付ける。
唇は迷いの後に、吐息を漏らし小さな舌先で夫を慈しむように愛撫を始める。

「…は……ぁ…ん……あな…た……んんっ…」

柔らかく弧を描く眉を僅かに寄せ、深紅の瞳を陶然と細め、その小さな紅い唇から舌を伸ばす。
夫の足を乳房で抱くようにして絡みつき緩やかにその滑らかな肌を擦り付けてながら舌での愛撫。
夫の徴の先端をなぞり絡める。

愛撫を続けるアーシュラの髪にそっと優しく年下の夫の掌が触れる。
と、アーシュラはその掌の感触に安心する。

夫が歓んでくれるのが嬉しい。
今は、ただ今だけでも、私と過すこの瞬間だけでも、その思いを忘れて欲しい。
尖った牙で夫を傷付けないように男の徴を唇に含み舌先でなぞりあげながら、視線を夫に向けた。

アーシュラはゆっくりと、その舌先と男の徴との間を銀の糸で繋ぎ夫を見上げる。
その美貌は、貞淑で淫蕩で妖艶で清楚で清純で淫靡で、女の持つ全ての貌をしていた。
98名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 14:38:08 ID:nVojCoxG
職人さんも消えた
99名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 02:32:49 ID:PK2B7di6
黒絹に包まれた手指で夫の徴をなぞりあげ、紅唇で優しく口付ける。
深紫の髪をそっと指先で払いのけ、紅の瞳を細めながら不器用に懸命に唇を舌をなぞらせる。

バンピレラとしては有り得ざるほどに紅潮した美貌を、そっと伏せて夫を愛おしむ。
年下の夫の徴を愛撫しながら、その強張りが硬さを増し、脈動するのを感じて、それに答えて
アーシュラは自身の女が潤みを増すのを感じていた。

ゆっくりと乳房を夫の腿に擦る付ける。

「…ん…ん……ふっ…んぁ…」

夫の徴を含んだ濡れた唇から、途切れ途切れの吐息が漏れる。
そっと夫が身を起こし、アーシュラの尖った耳に触れる。

アーシュラは夫の無言の求めに応じて、ゆっくりと身起こした。
そのまま、手の導くまま夫の胸に肌を甘い吐息を染み込ませるよう、尖った乳首の先で肌を
くすぐるように、肌を微かに擦り合わせながら起き上がる。

そのアーシュラの形をなぞるようにして、夫の掌が肩をなぞり、乳房をなぞり、滑らかな背を
なぞる。

そうして鼻先を擦り合わせるように、吐息を交じり合う近さで見つめ合う。
無言のまま軽く口付けを交わす。
夫の手が、掌が更に誘う、その誘いのままに更に伸び上がる。

尖った乳首に優しい口付けが降る。

「あ……ん…」

思わず甘い吐息が漏れてしまう。
白い滑らかな背をなぞる掌は更に誘う。その誘いのままに更に伸び上がる。

「あっ…ふ…あっ……ん…」

精霊光の影が落ちる小さな臍の窪みにも優しい口付けと悪戯な舌の愛撫。
アーシュラはその深紫の長い髪を揺らして微かな喘ぎを漏らしながら身をくねらせて応えてしまう。

黒のガーターベルトとストッキングな狭間の丸い双球をなぞる掌は更に誘う。
僅かな逡巡の後、夫の肩を黒絹の手で支えて膝立ちになる。

そうしてアーシュラは唯一人と誓う夫に、恥丘の淡い茂みとその下の微かにほころぶ女の花弁を捧げる。
夫の熱のこもった吐息が茂みを微かに揺らす。

「あっ………あぁ……」

羞恥、歓び、恐れ、そのどれでもない何か。
その何かが判る寸前に夫の手に引き寄せられ、潤み始めた女の芯に夫の唇が触れた。

「は…っ……あっぁ…ん…んあっ………」

アーシュラは長い髪でその羞恥と歓びに彩られた美貌を隠し、白い咽喉をしならせて
女の芯から全身を貫く歓びに堪えきれぬ声を漏らした。
100名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 03:34:50 ID:PK2B7di6
「んっ…あ…ん…ふ…ぁっ……ん……」

アーシュラは夫を優しく支えながら、そして夫の手に引き締まった臀部を優しく支えられながら、
歓びの声を漏らし続けていた。

女の芯の隅々まで優しく舌先でなぞられる。
鼻先で淡い茂みをかき回される。
女の芽を蓋いの上から押すように舌先が突付く。

「ぁあ…はぁ…う…んん……あなた…あっぁっ…ん…」

黒絹の手袋に包まれた手指が夫の肩を離れ、梳くように優しく夫の髪に絡める。
夫の唇が敏感な女の芽をついばむように挟み込み吸い上げた。

「はぁ…ああっぁあぁああっ!」

ストッキングに繋がるスリングベルトの内側を通した夫の手がアーシュラの女の丸みを支えをていた手
から零れ落ちるようにアーシュラは夫に覆いかぶさるように崩れ落ちた。

「あ…んぁ…はぁ…ん…」

アーシュラは夫の両膝の上に座り込みながら、夫の肩口に顔を伏せ余韻に喘ぎを漏らす。
その熱すら冷めないまま肩に手を置き緩く夫を横たると、アーシュラは腰を浮かせた。

夫の徴に黒絹の長手袋に包まれた手指を差し伸べ、しなやかに引き締まった細腰に纏った
黒のガーターベルトと、それに繋がるストッキング、その狭間にある潤った女の芯に導いた。

「あなた……あっあっ…んん…ぁぁ…」

この年下の少年の、夫の形になった女の芯で、包み込み迎え入れながらアーシュラは慎ましやかな声をあげた。
あまりに深い歓びに酔ったアーシュラは、自分の全部をこの年下の夫の視線に晒してしまったことに
気が付いていなかった。

白い肌を飾る、黒の長手袋、ガーターベルト、ストッキングとスリングベルト。
その娼婦にも似た装いを裏切って、唯一人と誓う夫を正面から見つめるアーシュラの貌には、捧げる愛と
慈しみと、労わりと、そして罪の匂いがあった。

そして、その背には彼のために陽の光に焼いた黒い翼が大きく広がってアーシュラの歓びの声と
ともに緩やかに羽ばたいていた。
101名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 22:55:13 ID:GTaw6xMp
やべぇ超おっき。 GJ いつもwktkしてるよ!
102名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 03:49:06 ID:N6MAslyt
「ん…ぁ…ぁはあ、ん…ぁな…た…」

夫に満たされて、自分が柔らかくなっていくのをアーシュラは感じていた。
下から掬い上げるように夫の掌が乳房を揉みしだく。

掌の中で乳房が弾み、乳首を指先の挟み込まれて強く捻り上げられる。
痛みと交じり合った歓びに切羽詰った声が挙がる。

「…んんー…っ…あ…あぁ…んは…ぁ…」

ゆっくりと躯をよじるように動かし、女の芯を満たす夫に絡みつく。
天を見上げて切れ切れの細く高い喘ぎが放ちながら、躯を揺らす。
背から伸びた黒の翼が揺れる裸身の合わせて緩く羽ばたきながら甘い女の微風を周囲に送り出す。

「あ…っ…は…ん…っん…あっ…ぁ…はっああっ…」

薄く汗の浮き始めた裸身の動きは女の芯を貫く少年を中心として、次第に早まる。
それとともに歓びの喘ぎは切羽詰った調子へと移り変わっていく。

黒の絹で飾った裸身は横たわる夫のへと伏せていく。
歓びの喘ぎを漏らす濡れた紅い唇、夫の掌中で淫靡にその形を変えた乳房、その手指の間から
こぼれた尖った乳首。

その全てが年下の少年の視線に晒される。

夫の手がそれに答えるように黒い翼を指先でなぞり上げられる
一方の手は黒の装飾が強調する白い臀の丸みに指の形ままの窪みを作る。

「あっぁぁ…んん…ぁは…あぁあぁっ…」

艶めく声は一層高まり息を繋ぐ間すら惜しむように細く長く繋がりはじめる。
その時を知っていたかのような夫の突き上げに女の深奥を満たされて、アーシュラを絶頂へ駆け上がる。

「…んぁあっ!あっ!は!ぁああぁあああー!」

夫の半身に身を伏せて、絶頂の余韻に喘ぎながら背から伸びた黒の翼で夫と自分を世界から
隔てるようにして覆う。

「ん…はぁ…う…ん……あなた…んぅ………あぁぁ…」

精霊光すらも拒む暗黒の中で夫と自身の息遣いだけに満たされた世界の中で、アーシュラは
夫に乳首を咥え吸い上げられて、少年の髪に頬を擦り付けながら甘い声をあげた。
103名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 17:34:00 ID:jGUhTnPZ
GJ過ぎる
104名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 04:20:17 ID:V3aRehPQ
年下の少年の熱にたじろいぐ間に天地が逆となる。
組み敷いて居たはずが組み敷かれてしまった。

ふわりと甘い女の香りを撒き散らしながらアーシュラの長い深紫の髪が広がる。

絹のシーツの上で、肘までを包む黒絹、細腰を飾るガーター、長い脚を包むストッキングが
飾る美身が誘いとも羞恥とも取れる無意識の媚態にくねる。

歓びの頂に行き着いた余韻を湛える影にひたされた半貌、長い睫の影から深紅の瞳が
今夜の月のように濡れた光を放つ。
甘い吐息が、歓びの声が、赤い唇から漏れる。

張りを増した乳房が、胸の谷間に引き締まった腹に、柔らかな影を落とす。

年下の少年の手指が軽く乳房をなぞり、彼女から微かな溜息を引き出す。
下から持ち上げるようにして掌で乳房を覆い、手指が乳房を荒々しく搾るように揉みしだく。

「ん…っあ…」

この年下の夫にだけ許すアーシュラの女の柔らかさと弾力が、膨らみの中に沈み込んだ手指の周囲に
影となって明かされる。

「は…ぁあっ…」

尖った乳首が指先でついと撫ぜ上げられる。
指先で押された敏感な突起は傾ぎながら甘い歓びを伝えてくる。
頂上まで辿りおえた指が離れるとゆり戻し、乳房の頂にゆれる影を落とした。

白い咽喉を仰け反らせて赤い唇を微かに開いて甘い吐息を漏らす。
乳房を愛撫する少年の頭を抱き、その髪にしなやかな黒絹に包まれた手指を絡める。

硬く尖った乳首、その先端に口付けされ、きゅうっと搾るように揉みしだかれる。
乳房は自在に形を変え、不可思議な影を落とす。

静かな動きで夫自身が女の芯の奥を擦り上げるようにして、再び深く満たす。

先ほどの絶頂で夫の愛撫に鋭敏すぎるほどになっているアーシュラを優しく気遣うような
緩やかなその動きに、なぜか切なさを感じながら高く細く歓びの声を奏ではじめていた。
105名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 04:23:54 ID:V3aRehPQ


何度目の絶頂なのか。
女の芯を満たされるたびに絶頂に行き着いてしまう。

「あぁーっ!、あ、んっ、あ…なたっ、はぁ、んっ、んっあぁあーっ!」

夫の熱い肌に灼かれ、アーシュラは自分が柔らかく蕩けて年下の夫以外の世界がぼんやりと
遠ざかってしまったように感じいた、その中で、彼女を奏でる触れ合う夫の肌、掌、指先、唇、
そして女の芯を満たす夫自身だけがはっきり感じ取れる。

『ああ…蕩ける…』

アーシュラは立て続けの絶頂に合間にそんなことを思った。

柔らかく蕩けた彼女の全身で女の芯だけが、彼女を満たし続ける夫に自ら絡みつき、時に苦痛にも
似た甘い歓びを全身にもたらす。
そして、夫の愛撫の全てに全身で応えてしまう。

「あ…くぅ…あっあっ」

彼女の奥から少年の男が退く。
絡みつくアーシュラの花弁がほころび、女の芯の奥から掻き出された歓びの蜜が溢れ出る。
白絹のシーツをつま先で掻き回し、白い咽喉を仰け反らせて、途切れ途切れの喘ぎが漏れる。

「あーっああぁあーっ!」

再び奥まで満たされる。
敏感な芽も擦りあげられ、女の芯を満たす夫自身に歓びの蜜を飛沫かせ何度目かの絶頂を迎える。

「はっ、んっ、あぁあぁぁぁあぁあーーーっっ!」

そして一拍遅れて女の芯に夫の熱い白い血が勢いよく注ぎこまれるのを感じて、更にその先の頂に
上り詰め、アーシュラは夫を乗せたまま弓なりに背をそらせ一際高く歓びの声をあげた。

「あっあぁ、ん…は…ん、あな…た…あぁ…」

アーシュラは女の最奥を満たす夫になおも絡みつく女の芯が伝える歓びに、冷たい血の流れる躯の奥に
注ぎ込まれた熱のもたらす充足感に、喘ぎを漏らし美身を震わせながら年下の夫をそっと抱きしめた。
106名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 04:25:27 ID:V3aRehPQ
……

どのくらいそうしていたのか。
乳房に包み込んでいた夫の掌が、きゅうと乳房を優しく揉みしだいた。

「あっ…ん…」

全身が敏感になっているアーシュラの女の芯は、その甘い愛撫に応えて包み込んでいる夫の徴に
絡み付いてしまう。

その時、乳房に顔を埋めていた夫の声が聞こえた。

「その、ごめんアーシュラ、まだ…」

乳房を揉みしだく力が増し、乳首に口付けられ愛咬みされて、敏感になってしまった全身に
乳房から乳首から甘い歓びが再び広がり始めた。

「えっ?!あっ!ぁあっ…ん、あな…た…あぁ…」

再び女の芯の中で熱さを増し始めた夫を感じながら、アーシュラの驚きの声は甘い声に変わっていった。
再び甘い歓びの声が響き渡るまで、さほどの時はかからなかった。


愛する年下の夫の熱は、「黒陽」と二つ名を称される彼女をしてバンピレラの力の制御を失わせしめ、
アーシュラは夜のバンピレラの魅了の力を夫に注ぐ。
それゆえに夫は更に優しく荒々しく彼女を求め、彼女を絶え間なく絶頂に行き着かせる。

その連鎖はアーシュラが半ば気を失うまで続いた。
107名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:16:05 ID:XwJ2SCMn
アーシュラは、眠る夫の顔に魅入っていた。
押し殺した苦悶の表情を浮かべる年下の夫を優しく抱きしめた。
静かに熱を放つ夫を、その乳房で、その白い繊手で、翼で柔らかく抱きしめ、微笑を浮かべた。

愛、優しさ、慈しみ、信頼、赦し、その全ての善きもの。
限りなく静かな微笑はそれらを含んでいた。

そしてその地上に有り得ざる美貌は涙に濡れていた。
声は漏らさない、この涙を知られてはならない。


アーシュラは自らも戦い、そしてまたその指示により幾多の血を流さしめてきた。
その事は誰よりも自身が知っている。

それは罪なのか、罪でないのかはわからない。
だが、苦しかった。

死地、それが自らの指し示す場所。
そこに赴く者達、それは自分が愛し自分を愛してくれる者達。

そんなことに何時まで耐え切れるだろうか、誰からの赦しも得ないままに?
でも、あなたが私に赦しを与えてくれました。


深紅の瞳から透明な涙が頬をつたう。


でも…でも、誰があなたをに赦しを与えるのですか?
わたしにはあなたを赦す資格はありません、あなたに赦されたのだから


ここに住まう魔族人族の、そしてわたしの、信頼が、願いが、祈りが、そして愛が、
あなたに、あなたが愛しあなたを愛する者達を率いさせ、あなたが愛する者をして死に至らしめる。

わたしの愛は、剣の愛。
あなたを、あなたが愛する者達の血に塗れさせる。

この罪だけは知られてはならない、この想いだけは知られてはならない。
この罪は赦されてはいけない。

でも、この願いは叶わない。
この年下の夫は知らずとも、もう赦しているのだから。

夫が胸の奥に刻み込んだ約束、それが彼を苛む。
名も無き多くの者達が、愛する人々に誓っただろう約束。
その約束を消し去ってしまいたい。

だが、それはこの魔王領での日々を忘却し、自分のもとを去ることを意味する。
そして、アーシュラは、彼は絶対に忘れないことを痛いほど知っていた。

アーシュラの胸は切なさに満たされていた。
その切なさは初恋の切なさと同じものだったものだった。

心のどこかで叶わぬこと望みながら、それでも、焦がれずにはいられない。

アーシュラは、異界より訪れ、今は夫たる異界より来た年下の少年へ抱く
初めての愛と恋心に胸を焦がしていた。
108名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:17:07 ID:XwJ2SCMn
終劇

誤字脱字申し訳なし
109名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 15:02:08 ID:4PQ0EabZ
過疎地でもちゃんと終わらせる神
110名無しさん@ピンキー
間が空いてしまって申し訳ない
腕を骨折してしまって続きが書けませんですたorz