1 :
名無し物書き@推敲中?:
■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
皆さん有難うございました。
《僕が病気がちで、小学校での学年が二年遅れになってしまってい
ることは、もう言っただろう? 僕は、先天性の心臓疾患を患って
いた。学校を休んでいるあいだ、家の中で静養するようにと、医師
や両親から言われていた。勉強のほうは、家庭教師を呼んでいたの
で何とかなった。勉強をしていないときは、父の標本室で過ごすこ
とが多かった。蝶の存在は、不思議と僕の心を落ち着かせた。本を
読むように、蝶を眺める癖がついた。蝶の名を憶え、その姿を心に
刻み付けていく作業に、僕は没頭した。蝶の存在は、不思議と僕の
心を落ち着かせた。
やがて僕は、標本箱を眺めているだけでは飽き足らなくな
って、捕虫網を携えて近所の公園を出歩くようになった。医
者から安静を言い渡されている僕の身体にとって、蝶を採取
するために野を出歩くことは、とても危険なことだった。だ
けどそのことが、逆に僕を外へと駆り立てることになった。
それに、僕は自分が近いうちに死ぬんだろうと思い込んでい
たんだ。どうせ死ぬなら、好きなことをして死んでいったほ
うがよいに決まっている。それで僕は、蝶を採り、その標本
を作り続けた。今にして思えば、死んでもなお、標本箱の中
で、己の美しい姿を保ち続ける蝶に、自分の心を託していた
んだと思う。
美しいものへの憧れ、死への不安、自分がこの世から消え去
っていくことへの恐怖を、標本箱の中へ、僕は丹念に封じ込
めていったんだ。
十一歳になって、僕は心臓の手術を受けた。成功率の低い、
難しい手術だったが、経過は良好だった。起きているときに
も眠っているときにも、四六時中僕の傍らに寄り添っていた
死が、遠いところへと離れていったんだ。
死への恐怖が去った後も、僕は標本箱に己の魂を吹き込む
作業を止めなかった。標本箱と向き合うという行為が、いつ
のまにか、僕の生活の核になってしまっていた。
死が遠ざかってからはじめて僕は気付いた。公園へ行って
蝶を追う行為も、標本箱の中での閉じられた戯れにすぎなか
ったんだということに。………(以下略)》
9 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/17 08:34
>>1 乙。でも前スレ
>>5のコピーを忘れているぜ。次スレを立てる人は下記を
>>5に入れてください。
--------------------------------------------------
※原稿入力時の約束事テンプレート
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------
注 新スレが立ったときはローカルルールの「行き場の無い作品の発表」の
リンク変更申請を批判要望板で頼むようにしましょう。
投稿者および批評者は、トリップをつけた
コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。
トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。以上。
ってか、立て直したらどうだ?
ホームページにアップしてある小説の批評依頼についても書いてないし。
ちなみに、今やろうとしたらスレ立て規制に引っかかっていて出来なかった。
実は、昨夜立てようとしたんだが、こっちもスレ立て規制が
かかっていたんだよ。今見たらやっぱり規制中だった。
このスレでいいだろう、せっかく立ててくれたんだからさ。
>>10 ホントだ、漏れが見損なっていた。
ごめんな
>>1。詫びにもならないけど、逝ってくる(トホホ
6ってなんか元ネタあるの?それともオリジナル?
なーんか見たときある感じがするんだよね。
失礼なこと言ってスマソ
>14
オリジナルです。
前スレ938と同じものです。
批評をお願いします。
「サッカーと前屈」
「杯(カップ) WORLD CUP」 沢木耕太郎 朝日新聞社
2004年1月19日(月)読了
本書は「アエラ」に連載されていた日韓共催のワールドカップ観戦記に大幅な
加筆をしたものだ。当時、朝日新聞でも沢木はワールドカップ観戦記の連載をし
ており、そちらは毎回楽しく読んだ記憶がある。
ぼくはにわかサッカーファンの群集に埋もれることなく、素っ気ないほど距離
を置いてワールドカップと接していた。時流に乗り遅れないようにするため、日
本の試合に関してはちょうどゲームが終了する間際にテレビをつけて、結果だけ
押さえておいた。まともに見た試合は1試合しかなくて、それはイングランド対
ブラジル戦だった。あれだけ日本で旋風を巻き起こしたベッカムを1度見ておこ
うと思ったのだ。
ぼくにとってはワールドカップの周辺にあるトピックの方に興味を惹かれた。
横浜の競技場の前に急ごしらえのプレハブ造りのファミリーマートの臨時店舗
をオープンさせたところ、これが大当たり。おにぎりやパンなどを積み込んだト
ラックが列をなして待機するという事態になったそうだ。また、1985年秋の
騒ぎに便乗して繰り広げられた道頓堀、戎橋からのダイビング。ソフトモヒカン
をなびかせて街を闊歩する青年たち・・・。アフリカのあるチームの来日が遅れ
に遅れたために、日本中に名を広めた小さな町の話。
こんなぼくが小学6年生のときに課外サッカー部に入部して学校対抗の試合目
指して練習していたのだ。未だになぜ入部したのかさっぱりわからない。
各教室の備品であるドッヂボールの無地の絵柄がサッカーボールのモノトーン
デザインに変わったのも、その頃のことだ。今まで腕を振るって投げていたボー
ルをみんなが足で蹴るようになった。漫画の影響力の強さを感じる。ぼくも心の
どこかで「キャプテン翼」に憧れていたのだろうか・・・。
ぼくの挫折は早かった。ペアを組んでヘディングの練習 をすることが
あった。サーカスのオットセイのようにボールを ひょいひょいやりあう
のだ。当たり前の話だが、おでこ周辺 が内出血を起こして赤く腫れてく
る。それが耐えられなかっ たのである。だから夏休み直前の練習のとき
にコーチであ る熱血先生が「サッカーはからだの柔軟性が大切だ。秋か
ら 始まる試合に出たい奴は、夏休みの間に前屈で手のひら が地面にピタ
っとつくようにしろ。それができない奴は試合 会場に連れて行ってやら
ないからな! いいな? 返事 はっ! ・・・よしっ!」と言ったとき
もぼくは聞き流していた。 退部するきっかけが欲しかったのだと思う。
夏休みが終わり最初の練習の最後。ぼくたちはゴール の前で横一列に
並ばされて右から順番に前屈テストが 始まった。ぼくは左から3番目だ
った。1学期の終わりの 時点では「手のひらピタッ」をクリアした奴は
ふたりしか いなかった。それがなんとみんな示し合わせたかの如く、 ピ
タッ、ピタッ、ピタッとテストに余裕で合格していくでは ないか! ぼく
はあせった。みんなも面倒くさがって前屈の特訓などしていないだろうと
高をくくっていたのだ。最悪 なことに、前屈が膝小僧のちょっと下あたり
でストップして しまったのは、ぼくともうひとりの少年だけであった。
熱血はすごい形相でぼくたちをにらみつけると、「帰れっ!」 とどなっ
た。体育界系の定番なセリフで、それをそのまま 鵜呑みにしてはならない。泣きべそをかきながらゴールポスト
の端っこで呆然と突っ立ったまま、熱血が「・・・お前らやる気 があるの
か? えっ?」と、これまた十八番セリフを言い放つ まで待っていなくて
はならないのだ。
ぼくは自分の仲間が5、6人はいるだろうと踏んでいた。
それがふたを開けてみると惨憺たる結果である。ぼくは激し い劣等感に
苛まれながら、あろうことか前屈トレーニングを しなかったことを反省ま
でしていた。余程動揺していたのだろう、 鼻を何度もすすりながら「やら
せてください!」と、気がついたら 熱血に懇願していた。
こうしてぼくはサッカー部をやめるタイミングを逃してしまったの であ
る。小学校を卒業するまでぼくのヘディングは上達する ことはもちろんな
かった。ただ単純に痛かった。
サッカーに興味はない。だからパスさせてもらう。
作家には興味があるが(こんな時間に洒落を書き込んでる俺は一体……)
俺は夕方、家路に向かう人々で混雑する駅のホームで
獲物を物色していた。手に汗にぎり、鼓動は早鐘のようになり
息はあがってくる。俺は日常のストレスを解消するために
若い女の下着が見たいという、抑えられない衝動に突き動かされていた。
あのショートヘアーの女はどうだ?後ろ姿はグラマーでかなり魅力的だ。
さあ、顔を見せろ、見せろ、見せ・・・・・・いやいや、あんな
靴で踏みつけられたような顔の女ではだめだ・・・。
お、あの小柄の女はどうだ?スリムでスレンダーな女も悪くない。
さあ、こっちを向け、向けって!・・・・・・うーむ、山○花子みたいだ・・・。
なかなか、いい女はいないな・・・。
お?あの茶髪の女子高生はどうだ?体つきもなかなかだ。
さあ、顔を見せろ、振り向け!
よーし!ビンゴ!可愛いじゃないか!?いかにも遊んでそうな
いやらしそうな風体をしてやがる。これならちょっとスカートの中を
見たってバチは当たるまい。どうせ処女じゃないに決まってる。
俺の胸はますます早く鼓動した。手や額、脇の下に汗が噴き出していることも自覚した。
呼吸を整えながら、人混みをかき分け、少しずつ女子高生に近づき、鞄からそっと
手鏡をとりだし、女子高生のスカートの下にかざした。
21 :
この物語はフィクションです。:04/04/17 16:05
次の瞬間、俺は刮目し、俺の股間は一気に熱くなった。大切なものが膨張
していることも自覚した。女子高生のパンツが俺の狙い通りの赤の凝った
デザインのものであったためである。
これほどの感動は久しぶりである。この一見悪そうに見えるが
よく見ると、あどけなさの残る可愛い顔をした女子高生が
こんなにもイヤラシイ下着をつけている。その秘密を知った喜びが
追加されたことは、俺の悦びを満足させるのに足るものだった。
だが、その時、
「ちょっと君!何をしている!」
しまった!駅員に気づかれてしまった!
そうか!俺はいつもなら、誰も見ていないか十分に確認してから
実行していたのに、今日はあまりにも好みの女を見つけたために
つい、確認を怠ってしまったのだ!
周囲の人間の冷ややかな視線が突き刺さる。
誰かが「おい、あいつテレビに出ている・・・・」と言った。
ひそひそ話が始まる。カメラ付きケータイで写真を撮るものがいる。
駅員はちょっときてくれと言い、俺を駅員室へ引っ張るように連れていった。
俺はこの鏡はいま髪を整えようとしただけだと言ったが、駅員は見ていたといい
信じてはくれなかった。そうしているうちに警察がやってきた。
その瞬間、俺の大学教授の地位も、テレビのコメンテーターとしての栄光も
積み上げてきたものすべてが、脆くも崩れ去った。
22 :
この物語はフィクションです。:04/04/17 16:06
とりあえず……(三点リーダー)に統一しといて。
>山○花子
やめれ
>可愛いじゃないか!?
!?なんか使うな
>いかにも遊んでそうないやらしそうな風体をしてやがる
安っぽい。もっと具体描写できないものか。
>俺の狙い通りの赤の凝ったデザインのものであったためである。
狙い通り?想像通り?
>その秘密を知った喜びが追加されたことは、俺の悦びを満足させるのに足るものだった。
「よろこび」の重複。全体的に不自然な文章。
探せばもっとボロが出そう。
test
test
26 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/17 17:31
>>23 おまいの創作の参考になるようなものは誰も書いてやらん。もったいない。
本気作をこのすれで期待する奴が変。
>やめれ
花子?
>!?なんか使うな
問題ない。
>全体的に不自然な文章。
それを不自然というのが、不自然。チミ、本読んでいないな。
煽りを放っておけない奴
>>23 批評にも何にもなっていない。
おまいなりの文章を書いて、その上で批評するならともかく
それではただの悪口。
作者を怒らせたら駄目じゃないか。
そもそもここに書きこんでるのは似たり寄ったりのレベルの人間なんだから、的確な批評なんて期待するなよ。
気にいらなかったらスルーすりゃいいじゃん。
あ、俺は
>>23じゃないよ。
31 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/17 17:41
>>30 違うって、こんなところに本気の文章は誰も投稿しないだけ。
ずーっと、ROMってると、「処女」って言葉に
アレルギー反応起こしている奴がいるように思うのだが。
男女板住人の俺故の錯覚か?
非処女は中古。age
過疎板で同時に
>>23叩き、ねぇ・・・
もしや作(
>>35 だから、書いてみなって。
えらそうなことが言えるだけの文章を。
>>37 粘着して荒らし化するなよw
それだけが心配
>>37 このスレ、時たまお前みたいなのが沸いてくるんだよ。
とりあえず過去ログ読んどけばお前に対する答えは出てる。
すんてつは休業ですか。
>>26の間違いな。
これ、普通に下手な文章だと思うが。
45 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/17 18:45
私は庭園に出されたテーブルの上にいた。ケーキに火を点しそこね、その上首の付根から折れてしまって、泣きだしそうな気持ちで庭を眺める。
ここの家の娘さんの誕生会もお開きになり、空は赤く染まっている。沢山の花が夕方の涼やかな風にそよいでいた。私はそれをとても羨ましく思った。花になれたら。他の存在に変わりたいと思うことは決して罪ではないはずだ。
そう思った私を急に勢いを強めた風が、土の上に吹き落とした。
全てはもとを辿れば同じ『道』に辿り着くんだ。風は優しくそう言った。だから、マッチの君よ、想像してご覧。もし君がその『道』を見いだせたなら、きっと君は花になれる。
上空へとくるくる旋回していく風をみながら、私は思い描いててみた。赤い花になった自分の姿を。
もうほっといてやれ。
↓批評or投稿文をどうぞ
>>44 いいや。自分の文章さらす勇気も無いくせに何をえらそうなこと言ってんの?
自殺そのものは恐ろしくない。自殺について考えるのは、死の刹那の苦痛でなくして
死の決行された瞬時における、取り返しのつかない悔恨である。
今、高層建築の五階の窓から、自分は正に飛び降りようと用意して居る。遺書も書き
一切の準備は終わった。さあ!目を閉じて、飛べ!そして自分は飛びおりた。最後の
足がついに窓を離れて、体が空中に投げ出された。
だが、その時、足が窓から離れた一瞬時、不意に別の思想が浮かび、電光のように
閃いた。その時始めて、自分ははっきりと生活の意義を知ったのである。何たる愚事ぞ。
決して、決して、自分は死を選ぶべきでは無かった。世界は明るく、前途は希望に
輝いている。断じて自分は死にたくない。死にたくない。だがしかし、足はすでに窓から
離れ、身体は一直線に落下して居る。地下には硬い舗石。白いコンクリート。血にまみれた
頭蓋骨!避けられない決定!
この幻想のおそろしさから、私はいつも白布のように青ざめてしまう。何物も、何物も、
決してこれより恐ろしい空想は無い。しかもこんな事実が、実際に有り得ないということは
無いだろう。すでに死んでしまった。自殺者等が、再度もし口を利いたら、おそらくこの
実体験を語るであろう。彼らはすべて墓場の中で悔恨している幽霊である。
百度も考えて恐ろしく、私は夢の中でさえ戦慄する。
風は私を手伝って、思いを空へと運んでくれた。
太陽は私の思いを受け入れてはくれなかったけれど、日没のついでに『道』のところまで思いを運んでくれた。
そして、暗くなった庭の中央、この飾り気ない四角の棒状の胴が、しなやかさを取り戻し地面にしっかり根を下ろした。私は体が青々とした双葉を、茎を、伸ばすのを感じた。
そうして自分自身に意識を戻した瞬間、火を凝らせれば黒ずむ赤い火薬の固まりがあった場所に、一ひら一ひらの間にふわりと空気を孕む、びろうどにも負けない花弁があった。惨めだった私は、すらりと背をのばして天に黄色い雌しべを向けた。
風はまだ私のまわりにいてくれた。
「ありがとう、貴方のおかげで、私は花になれましたわ。」
私のお礼の言葉に、彼は変わらず紳士的に一礼した。
「君はとても綺麗だよ。前の君の作る炎も綺麗だったけど。」
私はそれを聞いて、暗い何かが体のなかに入り込んだのを感じた。それは怒りというには余りに複雑な感情だった。
「そんな事を、今更おっしゃらないで。」
「それは失敬。では僕はこれでお暇するとしますよ」
風は一度私をそよがすと、どこへともなく落葉を追い上げ去っていった。
私はもう動くことのできない体をなおさら固くして、風の言った言葉を考えた。
マッチだった自分。赤い火を凝らせてしまえばそれで役目は終わる。
けれど今の私には、その暖かさを生み出すことなど出来ない。じきにくる冬に太陽の恵みが断たれてしまえば、私はこの美しさを維持する術もなくはかなく枯れ落ちるのだ。
それなら炎に身を灼かれたほうがどれだけ良かっただろう。
私は夜露の重さに頭を垂れながら、言い聞かせるように胸中で呟いた。
『他のものに憧れるのは、決して悪いことではないはずだから。』
−−−−−−−−−−−−−−−
学校の授業の「マッチ」という課題で書いたものです。
600字以内でという指定で書いたときのままなのですが、
長さが適当なんでこれでお願いする事に致しました。
なんか連続投稿できませんでしたが(汗)よろしくお願い致します。
ぱったりと静かになる。自作自演のなんとおおいことか。
>>45 >>48 やめときな、ここには適切な批評をしてくれるヤシなんかいない。
ここには自分の文章をさらす勇気も無い臆病でえらそうな作家志願者がいるだけ。
>>23の不適切な批評なんかみれたもんじゃないし。
>>21-22のどこがおかしいんだか。
こんなとこで漏れが本気の文章なんかうpするわけねぇだろ。
せいぜい人の文章にケチつけて悦にはいってりゃあいいよwww
55 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/17 19:34
俺はチーかまが好きで
同じくらいお前も好きだ。
どっちが好きかは言えないけど
お前は俺にとって
チーかまくらい大切な人だ。
そしていま
俺がお前に一つだけ言えること。
チーかまって、
空気より重いんだぜ。
>>45 いいですね。マッチ娘?の女心がいじましい。こういう擬人モノは個人的に大好きです。
文章も特に問題はないかなあと。
ただちょっとひっかかったところとしては
>私は庭園に出されたテーブルの上にいた。ケーキに火を点しそこね、その上首の付根から折れてしまって、泣きだしそうな気持ちで
庭を眺める。 ここの家の娘さんの誕生会もお開きになり、空は赤く染まっている。
二文目が「眺める」と現在形ですが、前後の文から見て彼女がケーキの点灯に失敗したのはこの時点よりかなり前と受け取れます。
「眺めていた」の方がよろしいのではないかと。「眺める」だと失敗直後の行動と取れてしまいます。
またよしんば45さんが直後を想定されていたのだとしても、「眺める」という彼女の意志を感じさせる言葉より「眺めていた」と受身を感じさせる
言葉の方がより「放って置かれている悲しみ」みたいなものを表現できるのではないかと。
また首も「折れてしまって」より「折られてしまって」の方がより涙を誘うwかと。
>そう思った私を急に勢いを強めた風が、土の上に吹き落とした。
文法上誤りはないですけどどことなく座りが悪いです。「風が私を土の上に噴き落とした」
ならすっきりするところを「思った」の一文を入れたいがために「私を」を前に持っていったせいでしょう。
少しいじってみます
そう物思いに耽っていると、急に風が勢いを強め、私を土の上に吹き落とした。
どうでしょうか? (続く)
(続き)
>全てはもとを辿れば同じ『道』に辿り着くんだ。風は優しくそう言った。
風のセリフが少し唐突かな? この時点まで風にも人格があることは記されてないわけで
急にセリフから始まるととまどう読者も多いかと。
「風は言った」を前に持ってくれば読者も「ああこの世界はみんな擬人化されてるのね」と受け入れ態勢が
とれると思います。
>一ひら一ひらの間にふわりと空気を孕む、びろうどにも負けない花弁があった。
「びろうどにも負けない」とあるとこのマッチ娘さんは花の中でも特にびろうどをうらやましいと思っていた
と受けとれるのですが、前文にはそういう記述がないのでなんとなく違和感をおぼえます。
花をうらやましいと思っているシーンをもう少し書き込んでみたらどうでしょうか?
こんなところかな……
このスレで批評しないで絡む奴って
真性キチガイ粘着自演厨たった一人きり で決定。
簡単だけど>48
文体のくどさが鼻につく以外、心理描写は引き込まれる。
特に最後の一行が効いている。
変に難しい言葉を長く繋げるより、
半分以上は普通の言いやすい言葉を入れた方が断然良くなる。
自分の文を客観的に読めれば一番いいんだけどね。
もしくはそういった文体を読書でも好んでいるのなら
いっそそのまま極めればいいと思う。
たのもーう!お願いします。
これが書き終った時に私は死ぬだろう、いや、死ぬ覚悟が出来ていることを切に願う。
初めに断っておくがこれは正しい意味での遺書ではない、私の短い人生
(何て言葉だろう!もっと恵まれない者もいるのに!)に対する決別となるべきモノなのだ。
恨みつらみを書き並べるつもりはない、後悔を叫ぶつもりもない
(人によってはどちらも読み取ってしまうのかも知れないが)、ただただ私の人生をのべ、
少しばかりの賛辞と文句を私は叫ぼう。形として残すかどうかはわからない、
誰かに読まれることがあるのかもわからない、愚かな道化師の遺書になるだろう。
さて、前置きはこのぐらいにして本題に入ろう、僕ぐらいの年齢で自殺をすれば、
口さがない人々は騒ぎ立てるかもしれない(あるいはしないのかもしれないが、
そこは自惚れやの僕を笑ってくれ)、ゆえにソレに至る理由を述べておこう。
何かがきっかけで自殺をするわけではない、僕は何もないという状況に耐えきれなくなったのだ、
この先生きていても何か重要な、それこそ自分の人生を根底から覆すようなイベントが起こるのか?
それが起きるのは天文学的な数値ではないのか?ならそれに期待することなど私にはできない。
それに私には皮肉なことにはじめての彼女が出来るという イベントがあったのだが、
何一つ変わることはなかった(彼女を責めているわけではない、実際私には過ぎた人であるとすら思う)。
F君の言う通り彼女が出来ることで何かが変われば良かったのだけれど、
何も変わることなく私には焦燥感だけが募っていった。このままつまらないまま義務的に人生を終えるのか?
否それは私には耐えられない、ならばいっそ衝動的に自殺をするのが一番だと思うのだ、
これが私を自殺に駆り立てるモノなのだ。理由は語った、
これは誰の責任でもない強いて言うならば私自信が世界に価値を見い出せないことが原因なのだろう、
世界を切り取って自分に合わせるか、自身を切り刻んで世界に合わせるか、あいにく僕には
どちらも実行することが出来なかった、落後者その言葉がおにあいな男なのだ。
だから僕は死ぬことにする。決別は終った、ではこの素晴らしき世界に賛辞を述べていこう、
まずは家族だ、家族というのは実に素晴らしいものだと僕は思う、自分の居場所それは家族であった
(たとえ時に鬱陶しくてもなくてはならぬものだよ、F君。)、血の繋がりというのはそ
れほどまでに濃いものなのだ、たとえば単なる水とオレンジジュースがあったとする、
一口含めば違いがすぐに分かるだろう?そういうものだ、たとえオレンジジュースがどれだけ薄くてもね。
私は家族を無条件で愛していた、夢見がちな兄も(見届けられないが叶うことを祈る。)
少しずれた母も(本当に暖かな人だった。)馬鹿な妹も (もう少し賢くなってくれることを願う)
皆無条件で愛していた、その家族を傷付けるかも知れないと思うと、心が痛むがねがわくば
私の旅立ちを祝ってほしい。死は一つのゴールだと私は思う、始まりがあれば終りがある、
終りがあるからこそ始まりがあるのだ、花は枯れることによってその美しさを昇華する物だ、
私は死という新たなスタートに立とうとしているのだ、だからこそ私を祝福してくれ!
世界よ!最後に私を認めてくれ……あぁもうヤメだ!おためごかしはもう十分だ!
俺は死にたくは無いんだ……世界にあらゆる人に認めて欲しい!……
俺の存在を否定して欲しくない……生まれてきたことを涙ではなく、
笑顔で誇りたいんだ……俺は独りじゃ生きて行けないんだ!世界全体とは言わないさ!
ただ俺が生きていける場所が欲しい!誰かの顔色をうかがう必要も無く、
着飾る必要も無く、仮面をつける必要が無い、それだけの場所が……世界が欲しいんだよぉ!
俺を否定しないでくれ、俺を除け者にしないでくれ、俺を独りにしないでくれぇ!
……俺は狂ってるのか……なんだ……結局死ぬしか無いじゃないか……笑うほかにないな、これは。
ようやく心から笑えたよ、絶望でな。
高校生の頃に書いたやつですね、今見ると稚拙で
たまらないんですが、よろしくお願いします。
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080199058/841 「チャーチ」 作者:緑の松
○映像やイメージを出すとき、まとまり感が無いので、損をしている。
「明るさ・暗さ」「温・寒」「自然・人工物」の間で揺れている。
特に明るさの描写は、作者がこの話でやりたかったポイントのはず。
もっと細部に気を使うべき。海の色とか。
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080199058/845-847 「無題」 作者:陵
○慌てすぎ。先生の演奏をもっと書き込むべきだ。
先生への視線を熱くして、恋心を表現する。
音を描写するのが難しいのなら、里香の反応(体を揺らすとか)
先生の指使いとかに託すと良い。
そうしておくと読者の頭の中に「セクシーな演奏」をイメージさせられる。
”先生の指使いをじっと見つめた。里香の体がすうぃんぐする。”
なんて、1行が入ると、どうにもエロティックな感じがしないか。
細かく描写しておくのにはもうひとつ効果があって、
演奏のやり方自体を丁寧で律儀にしておくと、
それがそのまま先生のキャラになる。
周りに気づかないほど演奏に夢中にさせたり、
はたから聞いてる分には気にならないようなミスで演奏を中断してみたりと、
このシーンで出せることは出してしまって良い。
そうやってとっつきにくいキャラを作っておいてから、会話に入る。
自然と台詞も変質するはず。今のままだと、むしろ話しやすい人だ。
○先生、冒頭で笑っちゃいかん。「笑顔を見せる」ってのはわりかしオイシイ
シーンじゃないか。ベタな恋愛モノならなおさら。
○さつきとの会話シーン、思い切って雑談に寄せてはどうか。
ここまで読んだ読者なら、里香の恋心には言わんでも気づいてると思うし。
先生の前のカティンコティンの里香と、リラックスした里香を対比させると面白いはず。
ほいで、話題がふと先生に寄っていくと、里香の胸がキュンとだな……。
王道だよね。
失敗だった。リンク止めます。
前スレ853
「無題」 作者:名無し
ホモだし、行為は小汚いし、岩雄のくせに女々しい。
「岩雄」ってネーミング秀逸。岩かよ、と泣けてくる。
もう何処へやって良いのかわからないほど辛い、これは。
読者からさえ共感・同情を得られない、普通は嫌悪されるだろう。
岩雄はここにおいて、完璧に孤独になる。
よって、孤独を描いたのなら成功です。アッパレ。
救いを出すポイントを求めるなら「ヒロシは絶句した」あたりだろうか。
絶句してもいいから、せめて笑って欲しかった。ここで「屁をこくなよアホ」を
もっと浮上させておけば、全体のトーンが変わったと思うのだが。
ああしかし、こういうのを読んでしまうと考えちまうな。前のほうにあった、
狙った男を襲撃する明るいバカホモの話は、含むものがあったのだなぁ。
前スレ867-868 酷評モード
「母たちの国に赴いたファウスト」 作者:罧原堤
いいんじゃねえの。ばかばかしくて。ところどころ「動きの方向」が妙だが。
ウーパールーパーは微妙。グンゼのパンツで台無しか。
牛舎に乗ってとなるともうやりすぎ。牛車の間違いだと思ってみるが、
イメージの連結がない。せっかく海のもので盛り上げてるのだから、
最後まで海のものでいかなきゃな。
自分の文章が結局なにも「産み出さない」ということに気づいて書いてるんだったら、
作品全体が比喩になり、評価はチョコットだけ上がる。だがお遊びの域は出ない。
酷評するほどの内容が無いよう。この一言が一番の酷評になる。
と、酷評してみる。ああ矛盾。
前スレ922−923 酷評モード
「同人誌の一部」 作者:名無し
○うーんうーん、と唸りながら解読が必要な文章だった。
どうやら誰かにお見合い話が来ているようだ、と気づくのにまず数行。
どうやら「自分」に来たお見合いではないらしいな、と気づくのにまた数行。
普段の読書だったらこの辺で力尽きてるかもしれない。
さらに、なんで人の見合いでここまで悩むのだ?という疑問がわいて、
少佐とガードナーが秘密の恋仲なのだということ。
少佐の人格がウヒャァなこと。
少佐の八つ当たりの対象が自分であること。
伏せカードをめくってたどり着いた答えは……
なんだ、結局、ただ少佐がドッヒャァなだけじゃん。
読みの労力と答えがつりあってないなぁ。
難しく書く必要があるかどうかだよな。俺は無いと思った。
少なくとも「見合い」のキーワードはもっと早く出すべき。
普通に読もうという人はさっさと諦めてしまうから。
○読者に息抜きのようなシーンがあるといい。考えっぱなしは疲れるから。
○詰んだチェスのイメージは微妙。詰んでるのに悩む人は居ないから。
まだ詰んでいないつもりで書いているのなら「詰」の文字を出しちゃイカン。
○多分、このシーンまでに「少佐」がいかにノワヒョォな人かが書いてあるのだろう。
それがあれば、もっと楽しく読めたかもしれない。
>56-57
酷評ありがとうございました!
特に>56で指摘していただいた箇所は自分でも「どうなのよコレ全然ダメじゃん!」
と思って、でもいいのが思いつかなくて〜ってトコだったので
的確な添削に感動しました。
学校の先生はハンコ押して普通に返却してきたので、そのギャップもあって(笑)
描写不足のところも含めて推敲してみようと思います。
ありがとうございました。勉強になりました。
67 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/18 20:26
>>59-61 読んでてイライラするのは回りくどすぎるためか。
だらだら言う割に言いたいことはそれだけ?という感じ。
>>62が今何歳か知らないが成長していることを期待。
あの日も似たような天気だった。
そのせいで私は鬱々としてしまう。シガーケースに手を伸ばすが、すぐに止まる。真
鍮製でメモ帳ほどの大きさのケースは、彼女が私にくれた物だ。窓からまぶしすぎる光
を受けて、ケースもまたまばゆく光っている。その光は天井と壁の境に差していた。ケ
ースの中身はもう十年以上、補充していなかった。
あの日もまばらな雲が太陽にかかって、何度も部屋を陰と影に分けた。
来客の予定が無かったあの日、私は安物の革ソファに座って、たばこの煙を天井に吹
きつけていた。天井には電灯以外に何も無い。白かった壁紙と乳白色だった電灯カバー
が、やにで黄ばんでいる。天井に視線をやり、たばこを吸うのが私の時間消費術だった。
路地の奥にある倒壊寸前のビルには外界からの音は来ず、内界にもこれといった音は無
かった。
扉はゆっくりと開いた。慎重に開くのを遅回しで見ているようにゆっくりだった。半
ばまで開いたところで扉が軋み、止まった。扉の動きに輪を掛けて緩慢に、彼女は顔を
出した。
眉がはっきりとし、睫毛の長い大きな瞳が、私に向いた。彼女は身をこわばらせた。
私を見ながら喉を鳴らし、数回まばたきした。くちびるがかすかに動くが、声は聞こえ
ない。
廊下の先で声がし、今度はそちらを見て彼女は身を震わせた。階段を駆け上がってく
る音が聞こえる。
彼女は私を見ながら部屋に入り、扉を閉めた。
「少しだけここにいさせて下さい」
私の了解は待たず、彼女は奥の寝室に入った。
扉がノックされる。どこか別の部屋の扉だ。もう一度ノックされる。数秒して扉が開
かれる。十秒ほどで扉が閉められ、次の扉をノックする。六回目で私の部屋の順番が来
た。素早く三回叩かれる。間隔を開け、また三回叩く。ノブが回り、扉が開く。
男は私を見ると一瞬片眉を跳ね上げた。黒の深い三つ揃いを着た、線の細い男だった。
「失礼、つかぬことを伺いますが、ここに高校生ぐらいの女の子が来ませんでしたか」
私はたばこを灰皿に軽く当て、灰を落とした。
「こういう」男は懐を探りながら私に近づいた。
「僕の記憶違いでなければ」私の言葉で男の歩みが止まる。「日本には住居侵入罪だか
不法侵入罪というものがあって、ここは日本の法律が有効な場所ですよ」
話しているあいだ男に向けていた目を天井に戻し、たばこを口につけた。
男は黙って部屋と廊下の境界に戻る。懐から一葉の写真を取りだして私に向けた。
「こういう女性なのですが見かけませんでしたか」
写真には初老の男女と年若い女が写っていた。
私はまた天井に目を戻して、煙を吐いた。
「ではもしも見かけましたら、こちらまで連絡いただけますでしょうか」
男は名刺を出してちらと見せると、入り口脇の小間物棚に置いた。
「幾らで?」
私の問いかけに、男は百万円程度なら何とか、と答えた。この部屋の家賃で四十か月
分だった。いや、更新やあれこれで三六か月だ。
男が帰り、私はたばこを二本吸った。彼女が寝室から出てきた。烏の羽を濡らしたよ
うな髪の毛を肩でそろえて、よく女子学生が着ている白黒の服を身につけていた。
「あの、ありがとうございました」細々とした体を折って、頭を下げた。
「何が?」新しいたばこを出そうとしたが、箱はからになっていた。
「その、かくまってもらって」
紙箱を握りつぶして、ごみ箱に投げた。入らなかった。
「僕は君をかくまっていない。君が勝手に僕の家に入り込んだだけだ」
「でも崎田さんを、あの人を追い払ってくれたから」
私が立ち上がると彼女が身を引いた。ごみをごみ箱に入れてソファに戻った。
「入って欲しくないと意思表示する時間が、彼の場合はあった。君の場合は無かった」
それを聞いて彼女は笑った。八重歯が長かった。
その日からふたりで生活することになり、実際は三人だったと少しして知った。
長くてスマソ。初挑戦です。
藻前ら、俺が傷心旅行してしまうくらい酷評しやがりなさい。
>69
>あの日も似たような天気だった。……(中略)……補充していなかった。
この部分で、主人公の情感を表現していやがるんでしょうけど
もったいぶった描写では、逆効果になりやがるでしょう。
(例えば、友人から相談を持ちかけられたとして
それが親しい人ならば、前置きの長さ=話の重大性とも感じられますが
赤の他人に等しい存在ならば、とっとと話せやゴラァとなるでしょう)
読者のことをもっと意識しやがりなさい。
>あの日もまばらな雲が……(中略)……これといった音は無かった。
長々と書きやがりましたが
>扉はゆっくりと開いた。
にスムーズに繋がってやがりません。
(これならば、それまでは全部カットしてしまって
ラストに“あれから10年経った。”とでも締めやがりなさい)
物語の開始を遅らせやがるならば、
その分前置きからの連結には、重々推敲しやがりなさい。
>>70-71 セリフから連想される“私”のイメージと
地の文のネチネチさはあっていやがります。
が
“ネチネチ”と記した通り、
単純に地の文として評価した場合にはかったるく感じられやがります。
地の文のネチこさが、作者の意図通りのもの――
主人公の性格を描くためのものなのか、どうなのか――
は作者にしか解りやがりません。
それと、主人公のキャラクターはこの文章から連想されるイメージでいいのか?
について考えてみやがりなさい。
>>71 >よく女子学生が着ている白黒の服
何のことでしょうか?
>>69 直感で書いてます。ワナビさんが傷心旅行してしまうくらい酷評しちゃいましょう。
嘘です。旅行はしないでください。でもこっちも真剣に評します。
◇あの日も似たような天気だった。そのせいで私は鬱々としてしまう。
「あの日」も「そのせい」も読者には全く分かりません。ある程度キャ
ラに思い入れが出てくる文章の中盤くらいでならアリですが、文頭でい
きなり「あの・その」がダブルパンチで来ると興ざめです。
◇真鍮製でメモ帳ほどの大きさのケース
メモ帳にもいろいろな大きさ、形があります。ケースの大きさを読者に委ねる
という効果を狙っているとしても、それは身勝手です。
◇シガーケースに手を伸ばすが、すぐに止まる。
すぐ止まるのはなんですか?手だとは思うけど…ちょっと文が粗いかな。
◇窓からまぶしすぎる光を受けて、ケースもまたまばゆく光っている。
眩しい光を受けてまばゆく光るのは当たり前で、面白くない。
ケースを強調するにも芸が無い気がする。『またまばゆく光っている。』
の一つ前に光っているものは何?
◇あの日もまばらな雲が太陽にかかって、何度も部屋を陰と影に分けた。
影と陰の違いは?
◇天井には電灯以外に何も無い。
これは文中でどのような効果を出しているんですか?
普通、天井にはライトしかないでしょう。
◇天井に視線をやり、たばこを吸うのが私の時間消費術だった。
段落の最初に持ってきたほうがいいかも…よけいなお節介ですが…
◇路地の奥にある倒壊寸前のビルには外界からの音は来ず、内界にもこれといった音は無
かった。これは主人公のいる場所を指しているのかな。
ちょっと場所指定が唐突だったので気になりました。出し方が粗い。
>>70 71
◇扉はゆっくりと開いた。
どこの扉ですか?玄関口だとしも、キィ・ロックが施されていないのかな。
◇私の了解は待たず、彼女は奥の寝室に入った。
チェーンくらいはするかと。主観と思いつつ。
◇慎重に開くのを遅回しで…
「開くの」が幼稚語。主語がないので粗い。遅回しという言葉は読み手を限定します。やるなら
ビデオの機能の一つであることを文中に加えるべきです。
◇扉の動きに(略)彼女は顔を出した。
前文で何の説明も無くいきなり「彼女」という表記を使うのはアリなんでしょうか?
◇くちびる
漢字変換すべきと思います。ひらがなが続いているのは基本的には良くないかと…
文体からいってもここは浮きます。
◇「幾らで?」
見知らぬ男相手にイキナリ金ですか…
◇「僕は君をかくまっていない。(中略)」
主人公の一人称は僕か、私のどっちかに絞るべき。
総:
>>69の前半は、段落が多く場面がちらちら変わっていくので情景を浮かべにくかったです。
あと個人的な事なんですが、あの・そので始まる文はいまいち好きになれません。
あのが指すものを一体何なのか読者に考えさせる、みたいな効果が露骨に出ているからです。
もっと自然に「あのってなんだろな?」って思わせて欲しいです。ようは狙いすぎってのが
興ざめです。文全体を見ても、一文一文に連結性というか、文同士が繋がってない
ような気がします。まるでどこかから切り取って張っつけたような感じを受け
ました。これはヘタすると視点混乱を招く恐れアリ、と思います。
前スレ938−940 酷評モード
「無題」 作者:名無し
○箱と手紙は放置ですか。ってのが第一印象。
読者に提出した謎をほったらかしにするのは良くないな。
今回の部分に集中できない。シーンが飛びすぎ。
○誰かが指摘してて笑ったんだが、ピラニアを完璧に見分けるのはちょっとなァ。
少年はそうかもしれないと思うくらいで、確定は店員の役目にするといい。
○店員の台詞が説明臭い。ピラニアが帰ってきた理由を話してるのだから、
まぁ説明なのは仕方ないが、「ペットを飼う話」から少々浮いているかと思う。
作者が背後に持っている思想がはみ出してしまった感じだ。
ここはもうチョイ、あいまいな表現のほうが味があるんじゃねえか。
○ラスト付近。なかなかに印象深い映像なんだが、
この作者さんの傾向なんだろうな、きめようとすると力が入りすぎる。
前は「ワインのような」だった。少年の話にワインは唐突だ。力みすぎ。
今回は「宇宙の星々」ってのがチョンボ。まわりに「宇宙論」的なものが無いので浮く。
どうしてもこの比喩を使いたいのなら、少年は部屋で望遠鏡を覗くべきだし、
事あるごとに夜空を見上げていなくてはならない。
作品全体に溶けていない比喩はサブイ。
○最初にも書いたが、間をよませれ。Sと箱と手紙が気になる。
前スレ959−960
我輩は赤ん坊である、そこから見た不倫現場。俺様的にはヤメレと言いたいな。
どうしても書きたいなら、道は2つあるのだが……
1)「我輩は猫である」まんまの手。猫は人間語を解さないが「ひょっとしたら解ってるかも」と、
綱渡りをするんだな。ただしそこに「人間ならではの単語・感性」が混じりこんでは駄目だ。
投稿作でいえば、「ひょっとしたら赤ちゃんは大人の言葉がわかってるかも」と設定するわけだが
ここで巨大な無理感が漂うのはわかるよな。自分の体験としてそれは「無い」事を知ってるから。
どうやって説得力をもたせるか。思いつかん。そこをなんとかクリアしたとしても、
「郵便物」って単語ひとつ、自由には扱えない。何故知ってるの?を書きこまにゃならん。
「おぎゃあ」だって実は大人の言葉なのだし。正直激ムズだ。
2)全編回想シーンにする。これならば、ところどころに大人の知識が混じりこんでも、
「あのときはわからなかったが」で言い訳が利く。
1はモノスゴ苦心して成功させても、結局「猫」の二番煎じになるのでお勧めできない。
漱石先生を超える自信がやってもいいけど。
2は普通にありがちで扱いに困る。お勧めできない。スンゲー斬新に使えるならいいけど。
練習目的か、世紀の大傑作かっていうネタだと思ったりする。わははは。笑ってスマン。
無味乾燥な物を目指したつもりだったのですが、
藻前らの意見を読んでいると激しく 失 敗 したようですね。
導入をスムーズにするのはいつもは気をつけてるんですが、
ひさびさに一人称で書いたせいか失念したんだよゴルァ!!
と何の得にもならないけど言い訳させて貰います。
指示代名詞もいつもは気をつけているんですが一人称n(ry
>72
地の文で藻舞のおっしゃりやがる様な事は意図しておりません。
俺の意図と藻舞の予想が一致するようがんがりまつ。
>73
セーラー服です。まあ安易に婉曲表現を使った時点でプゲラ。
>74
陰影は元々、影は光の当たっている所で陰が当たっていない所だと
聞いたのをミーハー根性で使ったのであります。
くちびるは、平仮名の方がエロく見えて好きなんだよ
でも次は浮かないように努力するよこの野郎!!
藻前らの批評を糧にいつか超絶な小説を書いてやるから覚悟して待ってやがりなさい。
お読みいただいてありがとうございました。
>>76 すんてつどの
再三にわたるレス有難うございます。
箱と手紙に関しては、手紙の中身だけ、当スレ
>>6-8 にて一部を晒しました。このプロットの描写に関しては、
いまだ手付かずです。
続きを読みたいというレスは想定外でした。
励みになるので嬉しく思います。
ではまた。
>>80
桜の描写なんかはいいと思うんだけど、そういうのに対して、
「見たことのないもの」の描写になると、とたんに文章から情景を想像できなくなり、
何が起こってるのかわかんなくなる。
ケースから刀を取り出す以降、いったいどういう仕組みのケースなんだとか、
花びらの拡散の様子とか、なんでそんなことになってるんだ、とか。
もうちょっと説明が入ってもいいと思う。
>80
よく書けてるじゃないですか。
文体は夢枕獏に似ているね。
>>80 ◇楽器を入れるような
この比喩は長方形のケースに対して、どのような効果を与えているのですか?
◇光の冷たさ
これではただの光に温度を持たせることになる。ただの光は温度を持ちません。
◇長方形の先端
描写としては若干薄いかと。先端は「尖った端」という意味のようです。
四角いケースの八隅の尖った部分が開くのではないので。ケースから剣を
引き抜く場面の描写が分かりにくいです。鉄棒とは柄のことでしょうか?
主人公が持つものがケース→剣に変わる時はそれまで主だったケースの所
在を最後まで描写し、完結させよう。その方が視点が剣に移りやすい…かも。
◇識って
これはどう読むんですか?
◇空間に剣を残したまま(略)斬り下ろす。
空間が指す場所はどこ?消えた化け物が男の背後に回ったのでしょうか?
空間に剣を残したまま切り下ろすのであれば、普通は両腕を振りかぶった後で
体をひねると思うんですが。描写を濃く。
◇先ほど
二文に渡って重なってますぞ。くどい。
◇花の噴水
化け物の首から花が噴水のように湧き出て、その花の色がだんだん濃くなって、
化け物が吼える。ちょっと意味がわからないです。
総:前半、描写が上手で、情景がぱぁっと頭に浮かびます。
ですが後半は隙だらけです。推敲を。
一文ごとに段落を打つのどうかと。個人的には化け物やそれなどに"を使用せず
に強調できるといいな、と思います。記号に頼らず、言い回しで勝負です。
84 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/04/20 20:36
>>80 文章を短く区切っているのが効果的でもあるし、逆に短く区切って説明していくことで「まわりくどい」という印象も
与えているように思う。
>その男はその長身を
いきなり指示語を連発するのはどうなのか。ここからの一まとめの文を読んでも、いかにもくだくだ書いているように感じる。
>いささか暑苦しい格好のはずだ。
違和感がある。〜のはずだ、と言う文章はいくらか押し付けがましさを感じる。「格好だ」としてしまったほうがすっきりする。
男の格好や持ち物の描写ももう少しスマートにしたい。
後半は、視点がぼやけている。前半、傍観者によって書かれていたはずの文章が、
「先ほどとは違った重い感触が手のひらに響いた。」のように、主語がなくなり、男の視点での文章に変わってしまっている。
「男は動作を継続させた。」
こういう描写は絶対に避けるべき。「動作を継続させる」などという物言いを日ごろするだろうか?
「携帯電話が鳴ったが俺はラーメンを食う動作を継続した」みたいな?ヘンでしょ。
非常に説明的というか、
さめてると言うか。仮に楽しんで読んでいたとしても読み手は幻滅するだろう。もっとわかりやすい言葉を使うべきだ。
「しかし、男は油断しなかった。剣を構えたまま、すぐに身体を180度回転させる。」とかそんな感じか。
85 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/20 22:46
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6.文字表示サイズ、文字種ごとの色分け、ページ・行番号表示、カレット位置表示、進捗表示などの画面表示を設定できます。
>>81,
>>82,
>>83,
>>84,
評価ありがとうございます。
イメージを文章にするのは難しいです。
(それを言ってはおしまいですが)
頭で構成ができているけれど、表現するには語彙が足りない。そんな感じでしょうか。
分かりやすく的確な描写。今後の第一課題です。
日々是精進致しますです。
ありがとうございました。
PS:「識って」は「しって」と読みます。知識として知っている、というイメージです。
「だって君の頬は冷たくて。いくら触れていても熱を移せないないんだもの」
掌のうえ雪がはかなく溶けた。うつくしいとは言わない。君はただ「ずるい」とうめく。そう、汚れたその顔がうつくしいんだ。きれいな笑顔はずるいだけだよ。
ロー・アンバーの髪に指をとおす。君のそばは居心地がいい。噤む気遣いなど要らない。欲しいものは駄々こねてでも手に入れる。あれが欲しいと喚いてみても、煩いと叱る大人は君の中にいない。だから好きだ。
ところで君はさっきから目線でテリトリー拡げてるね、だったらここは戦場か。
古びたレコード、アリアを流そう、ヨハン・シュトラウスは嫌いじゃないよ。泣けばうそさ。嘆きは例外なくすべてうそさ。だれにだってできる顔をしないで。ほら、ほら、油断するなよ、小鳥の眸は何色だった?シャルトルーズ?いいや、ミモザだ。
とらわれてしまう。放っておけば陳腐な色が君を覆ってしまう。
空は青だと疑わなくなる。蝶は鳴かないと疑わなくなる。虹はどこにもないと疑わなくなる。そんなんだから本物はとおざかる。せかいは本当にそれきりか?だったら手に入ることのない宇宙の星を見よう。宥めても無駄さ。縮めることなんてできない距離が横たわってる。
ぼくはそれがいとおしいんだ。その遠さが。
ふたりの距離もそんなふうだ。
「好き」?
それがうそでもいいよ。
「モカ」?
そんなもの頼んでおいて、目を離せばたちまちに姿をくらましてしまうんだろう。
「そんなことない」?
わかったわかった。でも気付いてる?うそやほんとは重要じゃない。あいだに底無しの信頼があるか。ひとがふたりいる時、いつだって実感がないのはその部分だって。欠けていたのはその部分だって。
「嫌い」?
わかってるわかってる。だってこのあたまは病気なんだ。さよなら、まぼろし。ぼくには受けてない罰がまだたくさん残ってる。きっともう会えない。だから、さよなら、まぼろし。ありがとう、いつもそばにいてくれて。
私は一本の小さなヒイラギの木でした。私が芽を出したころ、周りには私の兄や姉に当たるひいらぎの幼木たちがその真っ直ぐな緑を日に照らしておりました。
春の日差しは柔らかく私達に降り注ぎ、小鳥達は春の音連れを彼らなりの率直さによって歌っておりました。みな単純に嬉しくて単純に鮮やかでした。
時にはそういったものたちとは疎遠のはずのきのこたちが遠慮がちにその傘を広げたりすることもあったほどです。
そこはどうやら中ぐらいの森の中のようでした。中くらいというのは、人間の足で一回りするのに15分くらいかかりそうだということです。
どうやらこの森は杉やら松やらの木々が主で、ヒイラギなんて殆どいないようでした。
時折ミシミシミシという音と共に木が切り倒されていくが見えました。その多くが老木で、人に倒されるというよりは自らの天寿を知り、
力尽きていくように私には思えたのです。彼らは皆立派な幹と、隆々とした枝と鋭い葉を持っておりました。そして静かに死を受け入れているようでした。
多くの木が倒れた場所はまるで象の墓場のように思えたものです。
情熱的な夏が過ぎ、感傷的な秋もその姿を寂しげに消しました。季節が冬に向かっていくのがはっきりわかるようになってきていました。
朝になると地面には霜が降り、キラキラとした小さな氷柱が枝や葉からつり下がるようになっていました。
日が完全に昇ってしまうとそれらは少しその姿を縮めましたが、完全に消えてしまうことはもうありませんでした。
彼らは彼らなりの美意識によって森を彩ろうとしているように私には思えました。
そんな木の下をリスたちや熊達は冬眠のための穴を探して歩き回っていました。ある者はすぐに穴を見つけ、
ある者は何日も退屈そうに、あるいは疲れきった顔で穴を探していました。
日が経つにつれそうした獣達も見なくなっていきました。死んでしまったのか、
それとも自分の穴を見つけられたのかは私にわかりません。しかし全員が幸せになるにはこの森は少々狭すぎるようでした。
無個性な広さと無個性な木々たち(もちろん私もそこに入るのです)だけがその森を象徴し、
その他のものはこの場を借りて生活しているだけのようでした。彼らは本質的にここの住人とはいえないのです。
ちょうどそのころ、私も尖った葉を伸ばしながら自分の背を高めているところでした。すでに兄や姉たちはすっかり成熟したヒイラギの木になっていました。
濃い緑色の葉と赤い実が彼らを優雅に、そして清楚に彩っていました。彼らのは葉の艶はそのまま彼らの自信と生命力の表れのように私には思えたほどです。
しかしある朝、私は自分がひとりであることに気づきました。周りには誰もおりませんでした。兄も姉も一夜にしてその姿を消してしまっていました。
彼らがいたという証明は、土の不自然な盛り上がりによってかろうじて示せる程度のものでした。いくつもの盛り上がりを見つけることはできました。
しかし、なぜ消えたのか、誰が消したのかを教えてくれるものは誰もおりませんでした。エゾマツもホクオウカラマツも(そして私も)夜はぐっすり寝てしまうからです。
どんな大きい音が鳴ろうとも起きることはまずありません。じっと身を潜め、明日の僅かな太陽を楽しみに、体を休めるというのが我々の習慣でした。
むしろ性質と言ってもいいほどのものです。
私は兄と姉の事を思いました。彼らの葉と彼らの実の事を思いました。彼らはこの世から消えるにはいささか立派過ぎる、あるいは全うな存在過ぎると私は思いました。
あれほどの生命力と可憐さにみちた存在というものは、この冬の森ではなかなか見られるものではありません。冬でなくても難しいのではないかと思われるほどです。
私の隣に植わっていたエゾマツは同情を含んだ声で私に慰めの言葉をかけてくれました。彼は好い男でした。それ以来私達は次の冬が来るまで、二人でよく話をするようになりました。
動物達の寝床を造ってやりたいというのが彼の夢でした。地上には熊を、幹にはリスたちを収容するつもりだと彼は言いました。彼のそうした優しさは、
私の心をも柔らかくしてくれるようでした。春の日差しの下でも夏のスコールの下でも我々は話を続けました。ある時は老木が倒れる音に耳を澄ませ、
ある時は力尽きて死んだ鹿を落ち葉で覆ってやりました。
そうして次の冬が来たのです。
エゾマツは心を躍らせておりました。彼の年齢では地上近くに木の洞を作ることなんてごく容易になっていたからです。
熊がいつ来てくれるのかが私達の主な話題となっていました。私達の明日は希望に満ちているように思えたものです。
私がその家にヒイラギのリースとして飾られた後、二度とエゾマツと会うことはありませんでした。
私は兄や姉達と同じく、夜半に掘り起こされ、リースとなってクリスマスから新年にかけて玄関に掛けられていたからです。
多くの来客が私につけられた鈴を鳴らして部屋の中へと入っていきました。ある人はプレゼントを抱えて入って行き、
ある人はプレゼントを持って出てきました。皆楽しそうに笑い、朗らかに歌を歌いました。
何本ものシャンパンが開けられ、いくつもの聖書の節が朗読されました。
「乾杯!「「アーメン」
クリスマスが過ぎて、私が家の中にしまわれてしまってからも、私はエゾマツの事を考えました。
彼のまるで上質のパイ生地のようなな木肌を思いました。彼のよく通る低い声を思いました。
そして彼が冬の森で熊を待っている様子を。
さようならもいわずに私は連れてこられたのです。でも時が経つにしたがってそれはしょうがないことだと私は思うようになりました。
少なくとも私はこの家で役目を果たしており、それは客観的に見ればこの上なく幸せなことのように思えたからです。
私は三年たった今も彼の事を思い出します。氷柱が何本もさがる極寒の夜に、
熊やリスと一緒に寝ているであろう彼の事を。
そして無性に哀しくなるのです。
逃げる。ただただ逃げる。走る事だけが俺の存在理由なのだから。
物心付いた時には俺は既に走っていた。走っている間は心が晴れ渡り、自分が世界の中心なのだとさえ思えた。
生まれた時から親とは別に暮らしていたが、父とは一度だけ会った事がある。
「お前は走る為に生まれてきたんだ」彼は俺にそう言った。そして、俺もそう思った。
その日から俺は速く走る事だけを目指した。日に日に速くなっていく自分自身を誇らしく思ったものだ。
ある日、俺の走りを見ていた事業主がスポンサーになってくれる事となった。
自分の走りが評価された事が嬉しかった。生まれて初めて、誰かの為に走ろうと思った。
スポンサーと契約を交わした俺は、あるコーチの元でトレーニングに励んだ。
その人は有名な鬼コーチで、彼のトレーニングの過酷さが原因で挫折していく奴もいる程だった。
始めは正直きつかったが、速く走りたい一心で来る日も来る日も猛特訓を続けた。
あれから二年。レースで好成績を収め続けた俺はついに日本一を決める大舞台に立った。
俺達の走りを見るために集まった山のような観客達。彼らは俺達に人生を賭けているのだ。
ファンファーレが高々と鳴り響き、そして……運命のゲートが開いた。
俺は真っ先に先頭へと飛び出し、何も考えずに逃げる。ひたすら逃げる。
ゴールするまで誰にも抜かれやしない。最初から最後まで先頭にいるのは俺だ。
俺は走る為だけに生まれてきた。ただ速くなる為だけに生きてきたのだ。
俺の名前はミホノブルボン。逃げる事だけが俺の全てだ。
>>87 申し訳ありません。私には酷評どころが
理解できませんでした。他の方々よろしくお願いいたします。
前スレ978−980
「無題」 作者:二回目
○兄の生い立ちが箇条書きになってる。「略歴」って感じだ。
こうやって、乾いた飛び飛びの思い出って感じを出そうとしたのかもしれんが、
やはり1行空けは最小限にしたい。ドライな文章にするのが難しいのだろうが、
こういう安易な方法(スマンが)は、文章を続ける力が無いのだ、と叩かれやすいもんだし。
努力と工夫のしどころだ。
内容的なことでは、まず表彰台で倒れるってのがウヒャァだと思う。普通の場所でいいだろ。
脳溢血というのも微妙。事実はどうだか知らないが、イメージ上、この病気、中年以降では。
どうしても脳溢血にしたいのなら、まだ若いのに、という意味の記述を添える。
あと「二度と〜できない」は天才を描くときの定番なんで、こうアカラサマだと萎える。
○1行目に映像があると良いかもしれない。ついに涙を流さなかった「僕」を、
葬儀の風景とならべるわけだ。周囲の様子を忙しげに、悲しげに書いてやれば、
「僕」がぼーっと考え事(=兄の生い立ちのくだり)してるのが、またひとつの表現になり、
兄の葬儀に積極的に関わっていけない姿がそこに描かれる。
後半のシーンでも「傍観者」なので良い効果になると思うのだが。
○979の一行目で「そんな兄が……」とやったのはイカンと思う。
ここまでは「葬儀の日」として話が進んでいるわけだから、兄はすでに死んでいるはず。
わずかな違和感なのだが、時間の流れが乱れてて気になる。
死んだ人間の回想として読まれる文章のあとなのを考えにいれて、言葉を選びなおす。
「32歳」がテレビニュースとかぶっているのもついでになんとかしとく。
○恋人のアパートでのシーンだけ、妙に感傷的な文章になってしまっている。
分析的な文章で統一したほうが良いと思うんだがどうだろう。
○「風向き」のシーンはわりと好みだ。なんかいろんな「もやもや」を召喚している。
たとえばそれは「僕」の未来の風向きがあんまり良くないのを暗示しているだろう。
兄の音楽的才能が、親戚筋からの風当たりを弱めていたのだし。
(ここで「風」の連結があるのは狙ったのだろうか?いい感じだと思う)
○全体通して、シーンの出し方を整えると、もっといいかもと思った。チョッチあわただしい。
すんてつ氏(
>>77)、レスをどうも。
放置されるものと思っていたものだから、ちょっとビクった。
あれを書いた理由は、そこから多少前の書き込みでエロ話があったため。
作品自体(というか文章)についてはあまり語られていないのでそれはいいとして、
1)に見る問題点というのは、じっさい書いてる最中に少なからず感じていたんだ。
指摘されてほっとしたよ、いつか漱石さんを超えてやる。やるなら難しいほうがいい。
書いてるときも考えていたんだが、今は解決策がいくつか見つかった。
単純なことだった。が、それはネタ自体になってしまうのでここでは書けない。
次の作品に利用しようと思う。まあOKが出るかどうかは予想すらできないが(笑)。
2)の場合は個人的には使いたくない手だ。
回想や夢というのは簡単にできるぶん、それだけでは面白くない。
視点があっちゃこっちゃに飛ぶ技術をうまく使えば、いい意味で読者を混乱させることもできるが、
そもそも2ちゃんでそこまで頑張って書く気にもならん。
気が向いたらそのうちまた気晴らしに書くよ(これは適当に書くという意味ではない)。
別の作品を書くと、今書いてるものがなぜか進みだすんだ。
それでまともな評価がもらえるんだから、こんないいことはない。
◇掌のうえ〜ミモザだ。
場面を知覚する能力が足りない。雪が降るのは外。アリアを聴くのは室内。
表現力があり、読者を引き込む手法も知っているよう。言葉の力には読者を
惹くものがあるけど、大事なのは構成力。文を操りきれていない気が。拡散し
てるので読みにくい、噛みにくい。アリアと泣けばうそさが繋がってない。
自慰文はクッションが使いにくいので読者に伝えるには相当の筆力が必要。
最初の文は相手が言っているのかな?それだと主人公の二人称「君」と
被って混乱。吟味は出来てる。
◇@うつくしいとは言わない。A君はただ「ずるい」とうめく。
Bそう、汚れたその顔がうつくしいんだ。Cきれいな笑顔はずるいだけだよ。
>倒錯。@とB、AとCで連結しているけど、読み手が混乱する。
A、Bで連結を打ち消しているので効果が相殺。
◇とらわれてしまう〜そんな風だ。
雰囲気をうまく伝えてる。クッションも隠蔽してあるし上出来と思う。世界を
平仮名にしたのは正解。二人の距離というものを理解した上での文。上手。
◇「好き」〜最後まで
後半の各行ごとの空行は強調や余韻を狙っているんだろうけど
個人的には嫌い。言葉の力で勝負。?はいらない。
総:作者サイドで脳内完結は出来てますか?作法の確立は出来ているようなので
後は書きまくるだけと思います。吟味もセンスもタイミングもちょうどいい。
全体を通して場面が全く見えませんが、それはこの文章では必要のない
ことなんでしょうね。
>>88 ◇彼らなりの率直さ
ごてっとしてる。吟味必要。
◇疎遠のはずの
疎遠なはず。なぜ疎遠なのかも不明。
◇人間の足で一回りするのに15分くらいかかりそう
木であるヒイラギが、これをどうやって調べたのかが不明。
>>89 ◇ちょうどそのころ
どのころ?季節の描写とこの文との間に余計なもの(獣とか)が
入っているのでどこを指すのか分からない。
>>90 突然場面が転換。そして読み手は混乱。クッションがほしい。
◇夜半に掘り起こされ
リースを作るのに根ごと掘り起こすのはおかしいし、その前に
細胞の枯渇した、つまり死んだ枝でリースは出来ているわけで、
思考するのはおかしい。
総:言葉の吟味が足りない。(例:動物たちを収容する)
同じ言い回しを何度も使用するのはよくない。
(例:・・・でした。そして・・・でした。・・・といってもいいほどです。)
場面の挿入がヘタ。場面ごとの描写が一部雑。文が拡散していて読みにくい。
文が文章中でどのような効果を及ぼすかよく考えるべき。
内容はヒイラギさんの日記、といった感じ。凡庸で誰でも思い付く。
>>91 冒頭で主人公がどんなランナーなのかが分かんない。
キャラ描写が薄い。
◇事業主がスポンサーになってくれる事となった。
ここで唐突さを覚える。
◇彼らは俺達に人生を賭けているのだ。
観客が主人公に人生をかけているの?それは言い過ぎかと・・・
◇何も考えずに逃げる。ひたすら逃げる。
吟味が足りないでしょう。何から逃げるのかが不明。
それに前向きな主人公に対してこの言葉は後ろ向き過ぎ。あわない。
◇俺の名前はミホノブルボン。
効果が不明。
総:あせりすぎ。もっとゆっくり書いてもいいのにな。主人公が大舞台に
立つまでの過程をもっと濃く書かないとさ……。全然感情移入できない。
思い切って脳内電波の赴くままに書いてみた方がいいのかも知れないね。
おもしろいし。
>>97 @台詞を吐き出したい衝動で、あそこも、ここも、あんなところも。
A体中のいろんなところが一杯です。
ここなんで区切っちゃったのかな。一文に纏められるし、@で余韻を残そうにもすぐ後に
余韻の文きてるし。いろんなところってどこですか?曖昧な文に曖昧な文を重ねても効果はない。
◇男の夢と野望と妄想の詰まった福袋
福袋っていう言い方おかしくない?中身は分かってるわけだし。
◇はうあ!(略)
人によっては興ざめ。
◇(回想開始)(回想終了)
手法として一般に通用しない。場面導入の能力がないだけ。
◇ゆかりちゃんは不思議そうな顔です。
主述に分けると、ゆかりは顔です、になる。少し変。
◇不審な顔で俺をみています。
人称の揺れ(・A・)イクナイ
◇流石に最初は
流石だは形容動詞ナリ活用連用形にて「流石に」となる。接続しているのは明らかに体言。
よって文法的に使用不可。
◇瞬間が始まろうとしていました
瞬間が始まるって言い回しどうなんだろ。瞬間というのはとても短い時間な訳で、始まると
知覚してる間に終わっちゃうしさ。訪れるとか?
◇紙袋の紐を(略)襲います
高揚感を箇条書きにするだけでは面白くない。
◇クラシカルな電子音
古典的な電子音って何?古いのは曲、ビープ音に新旧はないかと。
◇にはには
誤字。
◇『天は二物を与えた上で突き落とす』
効果が不明。彼女とSMを与えた上でってこと?
>>86 ◇頭で構成ができているけれど、表現するには語彙が足りない。そんな感じでしょうか。
違う。描写すべきところを描写していない。語彙以前の問題。
100 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 14:13
101 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 14:29
学校でのモヤモヤが抜けない。
ハムスターを1000円で買って家に帰った。
「お前可愛いな?」俺はハムスターに言う。
「お前の名前はナオトな」
オスかメスも分からないハムスターに名を付けた。
シッポをハサミで切り、マッチ針で体中を刺す。殺しはしない。
ただ、苦しいはずなのに可愛い顔は変わらない。
最後に熱湯をかけて楽にしてやった。
そして僕も楽になる。屋上から飛び降りた。そして直人は楽になった。
どうですか?こんな感じのやつを応募しようと思ってるんですが。
もう少し残酷にするかもしれません。
物凄スレとのマルチポストかよ。
つまんないよ。類似の作品溢れ返ってる中でなぜそんなのを書こうとおもうのさね。
物凄スレ1000いっちゃったので、向こうでも書いた難点を再掲載。
・ 最後の行で二回ラクになっちゃってる所
・ 一人称が俺、僕と混乱を来した後で名前になっちゃってる所
( 三人称と一人称の混乱?)
・ 感傷系なのにモヤモヤで済ませる底の浅さ
精進しる。てかテーマ変えとけ。悪い事言わんから。
103 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 15:46
>>102 >類似の作品溢れ返ってる
例えばなんですか?
大きなテーマはこれじゃないんですがね
これは一例でして
104 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 15:56
>大きなテーマはこれじゃないんですがね
それを晒さずに、そない偉そうに言われても。
一例って言ってるけどメッセージが見当たらんので例として失敗してる模様
類似の作品>感傷系一般。三語スレで定番ジャンル化しとるぞ。
>>101 >どうですか?こんな感じのやつを応募しようと思ってるんですが。
そんな誰でも書けそうな文章以下の駄文に、何か価値があると
思ってるあたりが痛いな……。
>もう少し残酷にするかもしれません。
残酷にしたらイケるとか思ってる故の言葉かしらね。
もう少しもなにも、文も描写も出鱈目過ぎてカユいだけ。
残酷さを伝える努力もせずに、何をいけしゃあしゃあと世迷い言を。
オナる暇で勉強しろよ、厨房。
106 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 16:17
俺は今もの凄い厨房を相手にしている気がする
通りすがりだが
>>101氏、七行目は待ち針の間違いかな?
あと拷問関係の本を読んでみるといいかもしれない。
残酷さそのものが矮小だよ。
それじゃ、改稿案提示ついでに俺も酷評願います。
賞には出さんけど。
学校での苛立ちが頭から離れない。
僕は数歩歩くたびにかぶりを振って、帰路の足取りを進めた。
ふと、いつも目の前を通るペットショップの店先に籠入りのハムスターを見つけた。
「……お前、可愛いな」僕は籠を覗き込んで、そう呟いた。
名前を付けてやりたい。そんな特殊な所有欲が心を満たし、僕は表札を見る。
そのいたいけな動物は千円だった。僕はハムスターを買った。
餌などはなにも買わなかった。店主も何も言わなかった。
ハムスターを飼うのが初めての子供は、何も聞かずに千円札を出したりはしないのだろう。
「お前の名前はナオトだ。僕の名前をあげる」
僕は店を出て、ボケットに無造作に突っ込んだ、その性別もわからないハムスターに呟いた。
僕は彼を連れたまま、学校の屋上に上がって、家庭科の授業で使った裁縫箱を取り出した。
尻尾にはさみを入れる。ハムスターは表情を変えずに、首を傾げて僕をみる。
痛みを感じないのだろうか。歩きずらそうにバランスを崩す。でも僕から逃げる様子はない。
僕は彼に針を刺す。二本、三本。ハムスターは死ぬ様子は無い。
十本目の針を刺しても、まだ彼はかわいらしい表情を僕に向けていた。
「楽にしてやるよ」
針を刺したまま牛乳パックに注いだ水にぽちゃんと落とすと、彼は、数回もがくようにして、水の中に落ちた。
浮かぶ事もできず、ただ執拗に、その浅い水の底で手をかき回す。
水が少しづつ、血で赤くにじんでゆく。
やがて、その千円分の命は動かなくなった。
僕は、無駄な浪費にため息をついて、屋上の手摺から背伸びした。
――このまま、飛び降りてしまおうか。
そうすればきっと、僕も楽になれる――
僕は目を閉じた。途端に心を握りしめる空白の恐怖。
震える足で手摺から離れて、千円のスケープ・ゴートを屋上から放り投げた。
「明日は、猫にナオトと名付けよう」
残酷ものを書きたいなら拷問ってタイトルに入った本を図書館で借りてこい。
お前さんの文章がいかにくそったれかよくわかるから。
深夜の
>>101 _______ __
// ̄~`i ゝ `l |
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| | ___ // ̄ヽヽ // ̄ヽヽ (( ̄)) | | // ̄_>>
\ヽ、 |l | | | | | | | | ``( (. .| | | | ~~
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ヽヽ___// 日本
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>>101 久しぶりに駄文らしい駄文を見た。眼が腐った。
ここのところ、まあまあの投稿が多かったせいもあるかもな。
>>109 「空白の恐怖」っていうのをもう少し詳細にキボン。
これなら「足が竦んだ」の方がいいんじゃない?
しかし
>>101から比べると、急に重圧になったねw
101黙らせる目的であれば乙彼様でつ。
>>109 面倒なので箇条書きにする。
・何が言いたいのかさっぱりわからない(ここ重要
主人公のとった行動に対する理由がほとんど明らかになっていないため、と思われる。
・「いつも目の前を通るペットショップの店先」文章がおかしい。「目の前を」はいらない。
・「そんな特殊な所有欲」どこが、何に対して特殊なのかが描かれていない。
名前をつけることは一般的。というよりも、そもそも所有欲とは違う。
・「生別もわからない」ペットショップではオスかメスくらい表記されているんじゃ…?(多分
・「裁縫箱を」主人公の姿が描かれていないため、主人公はマジシャンかと思った。
学校は小中高のどれだ? 鞄なのかリュックサックなのか? どこから裁縫箱を出したのか?
・「尻尾にはさみ」「痛みを感じない」無理があることに気付いてほしい。
ともすれば神経がないことになるが、そんな常識を覆すようなことを納得させるだけの説明がない。
・「牛乳パックに注いだ水」どこからこれを持ち出してきたのか? いつ用意したのか?
なぜそんなものを持っていたのか?
・「数回もがくようにして、水の中に」数回もがいているということは、すでに水の中に落ちているはず。
・「浮かぶ事もできず」「浅い水の底」浮かぶことができないのなら、ハムスターにとっては浅くない。
「浅い」は使わず、別の表現のほうがいい。それと「浅い水の底」という表現はどこかおかしい。
・「無駄な浪費にため息をついて」結局ため息をつくくせして、なぜ行為に至ったのか?
先に書いたように説明がないため、主人公が単なるくそったれにしか見えない。
・「途端に心を握りしめる空白の恐怖」意味がよくわからない。
ちなみに生別は性別のことか?
どうも
ちょっと全体的に御託が多いですネ
ぼくは評価する立場じゃないですがw
「」は独立させたほうがいいですね
僕のもくっついてますがw
かぶりは帽子ですね。
>ハムスターを飼うのが初めての子供は、何も聞かずに千円札を出したりはしないのだろう
店員が飼う以外の事で買うってかんずいてるってことですか
ちょっとよくないな
>僕の名前をあげる」
きもちわるいですね
>僕は店を出て、ボケットに無造作に突っ込んだ、その性別もわからないハムスターに呟いた
僕は店を出て、性別もわからないハムスターをポケットに突っ込み、そう呟いた。のほうがよくない?
>痛みを感じないのだろうか。
じたばたすると思うんだけど
あと
>>101はそこらへんから持ってきたコピペなの。ちょっと似てたからさ。
116 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 17:25
>>101さん。
読みました。実に私の胸中穏やかならざる物が湧いてきました。
文章はどこかその辺に有るようなのを取って付けたような飾り物。少
なくとも私に訴えかけるものといえば生理的な不快感のみ。
不安、苛立ち等の若年期特有の心理を描きたいので有ればヘッセの
『車輪の下』を読んでみましょう。そこには不安も有れば、苛立ちも
苦悩も狂気も、etc...etc...、全てが有ります。
そして、
>>101さん。お訊きしましょう。あなたは実のところ、文章・
創作等、どうでもいいのではないのですか?
あなたは文章を批評云々されることよりも、誰か自分以外の人に
『ボクって苦悩してるんだよ』『内面に闇を抱えてるんだよ』と
大なり小なり主張したいだけの様に思えます。……パフォーマンス。
強いて言うならば文章による、これ見よがしなリストカット。
117 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 17:25
>>101 学校帰りは腹が減っていけない。
カップ麺をコンビニで買って家に帰った。
「お前うまいよな」俺はどんべえに言う。
「お揚げの味付けは神だな」
お湯が沸くまでのあいだ赤いきつねを讃えた。
セロハンを破り、半分だけ蓋を開ける。粉末スープも忘れはしない。
まだ、干からびたままなのにうまそうに見えるからたまらない。
最後に熱湯をかけて蓋をしてやった。
やがて俺は麺をすする。スープも飲み干した。そして俺は満腹になった。
だからどうしたって思ってくれれば幸いです。
ありがちで安っぽい中学生程度(精神的年齢をも含む)の心理です。
そもそも、その程度の心理等は誰しもが少なくとも持っているもので
自慢(敢えてこの表現をしましょう)できる程のものではありません。
しかも、あなたはそれを家庭・学校等の一般社会で堂々と顔を晒し、
実名を出して実行するのではなく(文章による表現だけでも)、
匿名掲示板において投稿するという性根ですね。カッコ悪い。
あなたのように狭い世界の中で、人間というものを分ったつもりの
ような人を私は好みません。
……というか、ゴミですね。以上。
>>113 >・「途端に心を握りしめる空白の恐怖」意味がよくわからない。
ぼくはそこ好きですけどね
空白ってところが。
>>115(101)
>あと
>>101はそこらへんから持ってきたコピペなの。ちょっと似てたからさ。
それじゃ無断転載荒らし決定ですね。
氏んでくださいな。
121 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 17:30
>>116、
>>118の私の書き込みは恐ろしいほどに思いこみと偏見に満ち
ています。文面から推測される年齢・容貌・心理に対しての意見です。
もしも、違っていたら申し訳ありません。
また、このスレが文章批評の物であることも重々承知しております。
私の上記の意見は感想、文章批評とは到底言えないことも分っています。
スレ汚しの行為、本当にすいません。
ですが、私の本心です。
>>120 いいじゃないですか
似てるし
こうやってみんなが考えたんですから
124 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 17:33
>>123 自分が正義だと勘違いしてる委員長タイプ
だいたい高校上がったあたりから平凡以下になり
最終的にはアニオタやらヒッキーと化す
当然童貞
127 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/22 17:39
>>126 偏見に満ち満ちていて叩きになっていない
またプチ祭りかよ。
あからさまな厨房を叩くと、どうしても荒れるねえ……。
今後、明らかに厨房な文章は問答無用でスルーでいかないか?
>>128さん。
すいません。大人げなかったです。それでは普通に参りましょうか。
ハムスター殺しを見て思い出した。
野垂れ死にしてた鼠に蟻がたかってる。よく見たら目玉と肛門に集まってるのね。
あれは柔らかい部位から中に侵入したのか、粘膜とかがおいしいのか。
その辺はよくわかんないけど、目が痒くなった。
そういや夏なんか蜂を仕留めたら蟻の行列の近くに落としたりしてたね。蟻を小
突いて誘導して。蜂にぶつかったら触覚でさわりながら周りを回って、近くにいる
仲間の所に戻って触覚で会話して、さあ運ぼうとなる。
大きい蜂だと二匹ぐらいじゃびくともしないから、もどかしいし、仲間が集まっ
てくると血が騒いだ。
結局巣の場所が解らなくて見失うんだけど、それが無性に楽しくてね。あんまり
集まってくるとチャッカマン使って大量虐殺してみたり。
せわしなく動いてるのが一瞬で止まる。中身が瞬間沸騰するのかね。
ミミズに髭剃りクリームぶっかけて窒息死させたりもしたね。
まあ今でも似たような事はやってるんだけど。
酷評を……できるほどの仕上がりになっていればいいんですが。
スルーされないかと心配だ。
>>98 評価ありがとうございます。
勢いだけで書くと、垢がぼろぼろとでて来ますね。
書いてる間は楽しいけど、やっぱりそれじゃ自己満足になってしまうし。
もっと精進せねば。
>>99 手厳しいお言葉感謝いたします。
気合を入れなおして日々是精進です。
ありがとうございました。
>>132 いや、酷評スレだから酷評したまでであってさ・・・…
読み物としては十分完成していたし、オチもあったしさ。
スレ内では面白いほうだったと思うよ。ので、そんなに気を病まず〜
山の中を歩いていた。
ぜえぜえと、息を切らせながら、山の中を歩いていた。
数秒前までショッピングモールを歩いていたはずだった。夕飯は何にしようか、どこで何を買おう。
そんなことを考えていたはずだ。
唐突だった。足を一歩踏み出した途端、違う――いつの間にか、俺は山の中を歩いていた。肌寒
いショッピングモールは、蒸し暑い山中に変わり果てた。
聞こえてくるのはセミの鳴き声だ。頬を伝う汗を拭い、俺は歩き続ける。立ち止まろう、とは、何故
か思わなかった。土を踏みしめ木の根をまたいで、山道を登り、あるいは降る。陽光の降り注ぐ中、
俺は立ち止まらない。
全ては現実で、しかし現実味がない。
枯れた枝を踏み折った音が、キ、と妙に大きく辺りに響き、俺はそこでようやく立ち止まる。頭の中
がぐるぐると回るようだった。セミの声はぱたりと止み、風の音ばかりが耳に届く。
――いや、歌声だ。
小さい女の子の歌声だ。あるいは女の声だ。歌だ。歌が聞こえていた。
俺は辺りを見回す。山の中では声も散じて聞き取りにくい。だと言うのに、歌声ははっきりとしっか
りと耳に届く。どこから響く声か。どこで歌っているのか。
呼ばれているように思われた。
――あの歌声は俺のためにある。俺を呼んでいる。俺のための歌だ。狂ったように山の中を駆けた。
理由などなかった。とにかくそう思った。呼んでいる。俺を呼んでいる。ならば行かねばならぬ。
空気は湿り気を帯び蒸していたはずなのにひやりと肌寒くなり日の光は力を失う。奥へ、奥へ、奥
へ、山の奥へ。何も考えていなかった。何も思っていなかった。歌声に呼ばれるまま、俺は走っていた。
奥へ、奥へ、奥へ、山の奥へ。
奥へ――上り下り。前へ進み、下へと落ち、横道へ逸れ、俺はそうして立ち止まる。子供たちの死体
の山、腐った肉の臭い、血の臭い、紅い着物を来た少女が俺へ背を向け、死体の前に立ち歌声を響
かせていた。少女が振り向いた。その首がぐらりと揺れ、湿った土の上へ落ちた。
俺は、叫んだように思う。
絶叫だった。落ちた少女の顔は笑っていた。それだけではなく、山のように積まれた子供たちもみな
笑っていた。俺も笑っていた。笑顔を浮かべていた。俺の意思に反して、笑い声が止まらない。子供
たちも笑っている。少女も笑っている。俺も笑っている。止まらない。腹も喉も痛かった。俺は笑って
いる。笑い声は止まらない。
歌声が、どこからか聞こえた。
酷評お願いします。
>>6-8
「無題」 作者:名無し
○Sが書いたものなので、これはまるごとSの人物造形になる。
俺のうけとったSのイメージは、小理屈こねまわす神経質で病弱な(美)少年だった。
あと、ナルシストな部分もあるよな、Sって。
蝶への自己投影とか、こういう手紙を友達に渡せるってのがね。いいんじゃねいの。好きだ。
チョット気になったのは、蝶を採りに行った先が「近所の公園」になっている点。
場所をハッキリさせる必要は無いかもしれない。さらりと「外」でもいいのではないだろか。
漠然とさせたほうが余韻もあると思う。「蝶」の神秘性にも貢献するはずだ。
○箱はつまり蝶の標本だったんだな。なかなか面白いアイテムだと思う。
水槽と箱の対比がある。ピラニアと蝶に対比がある。生と死の違いはあれ、主人公とSには
ある種のシンパシーが確実に存在しているよな。これまた好きだな。
○そろそろ一回まとめて読んでみたいな。隙間うめて、どっかにUPしてみないか。
>>16-18
「サッカーと前屈」 作者:寝書
○「本書は」が文章を妙な方向に誘導しっぱなしになっている。
読者が書評かと思ってしまい、最悪、いきなり読んでもらえないかも。
本題のはずの「サッカーと前屈」が、わき道と思われたまま、読まれるかもしれない。
これが日記であり、ワールドカップが呼び覚ました、小学校の頃の思い出を書いたものだと、
もっとわかりやすくしたほうが良い。「読了」とか、凝ってるのは分かるんだけど。
○文章がなんだか拙い。まず、言葉遣いがチットオカシイ部分がぞろぞろある。
例えば、「素っ気ないほど距離を置いて」は、
「素っ気なく」「距離を置いて」どっちか一方じゃないと妙だし、
「あれだけ日本で旋風を巻き起こしたベッカム……」のところ、
「あれだけ」を受ける部分が無い。
あれだけ〜したのだから、〜だろう。あれだけ〜のに、〜だった。
と、こんな感じが自然。……とこんな感じ。
それから、物事を描き出すのに塊感がほしい。
この作品なら、関連することはまとめて書くべき。短編だし、小出しにする意味がないから。
サッカー部に入ることになったくだりとか、前屈ができなかった人数のあたりとかが特にそう。
で、まぁ実際、こういうのは書けば書くだけ上手くなるからいいんだが、
困ったことに問題が問題を生んでて、
日記という形式上、こういうの全てが人物造形になってしまうんだな。
本来作者は透明な存在なのだけれど、日記・手紙ではそうはいかない。
自分を「ぼく」と呼ぶチョット文章下手なおじさん、が描かれてしまって、主人公として微妙だ。
○心変わりがコロコロと激しすぎて、ついていけない。
とりあえず「気がついたら」は使用禁止。
少年時代の、繊細でワガママで、たいした根拠も無しに揺れる心ってやつを、
大人になった主人公が、苦笑しながらも愛しげに見つめてる感じで、もっと書き込むといいか。
そしたらチョット好みになるかもしれない。
>>137 ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
批評をよろしくお願いします。
「恋する色鉛筆」
日々の生活でぼくたちはさまざまな道具に囲まれているが、その中でぼくが
一番愛着を感じるのが「文房具」なのだ。
もう世の中の角度を測ることなんかないのに分度器を机の引き出しに隠して
おいたり、清く正しい円を描くことは金輪際ないだろうと思いつつ、コンパス
が捨てられない。
高校生だった頃、丸善の文房具コーナーでぼくの人生を変えるような衝撃的
な出会いがあった。それは一目惚れの恋であったかも知れない。ぼくの心は、
鉛筆でお世話になっていたトンボの「IROJITEN」でいっぱいになり、張り裂け
そうだった。
ダンボール風の箱の帯には「色彩の世界を広げる30色いろえんぴつ」とあ
る。さらにその箱の中にはテーマ別に10色が1セットでまとめられ、おしゃ
れな筆箱風のケースにしまいこまれていた。
財布と相談することなく、早く「自分の色鉛筆」にしたくて衝動買いをして
しまった。バス代まで使ってしまいぼくは帰り道歩くハメになった。でもその
とき、ぼくは幸せに満ちていて、地面から1センチぐらい宙に浮いていたかも
知れない。
ぼくは冬の夕焼けが好きだ。原色では表現できないような、中間色を多用し
たグラデーションに心がときめくのである。そう、ぼくは色の中で中間色が好
きなのだ。これまで色鉛筆というと原色がメインで、色の濃淡や重ね塗りで中
間色を作らなくてはならなかった。それが「IROJITEN」では最初から可憐な中
間色の色鉛筆が並んでいた。興奮しない訳がない。
小鹿色、渋紙色、猫柳色、柳葉色・・・。美しい色は美しい名前も持っていた。
最初は勿体無くて鑑賞するだけで心を満たしていたが、どうしてもこれらの
色を使って絵を描きたい衝動を押しとどめることができずに、禁断のりんごを
齧ってしまった。ぼくは官製はがきの紙質が好きで、裏面に風景の絵や動物の
絵を描くと、知人友人に強引に送りつけてしまうので、ぼくが描いた絵は殆ど
手元に残っていない。寂しいといえば寂しいけれど、ぼくの描いた絵をもらっ
た人たちが喜んでくれれば、それで良いや、と殊勝なことを考えたりもする。
後日。フェリシモという通販会社が三菱鉛筆と企画した、日米同時発売先着
5万名の「500色の色鉛筆セット」の存在を知ったときは、鼻息が荒くなり、
手がふるえた。「先着」という言葉に心が千々に乱れ、不安な心を抑えきれな
いままあわてて申し込んだ。
部屋の床に透明なプラスチックケースに入った500色の色鉛筆を一面に並
べてみたことがあった。ぼくは卒倒した。
多分、まだ一度も使ったことがない色鉛筆もあると思う。
ぼくは未だに色鉛筆に恋をしている。終生色あせることのない恋の色がそ
こにある。
卒倒するのが唐突すぎ。理由の描写に数行費やしてもいいかと。
142 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/23 13:40
天気予報では晴れのはずなのに、午後からは空模様が怪しくなり、夕方から本格的に雨が降り出した。
残業を終えてロッカールームへ行ったが誰もいない。みんな要領よく理由を作って帰ってしまったのだ。
外の様子を見ようとブラインドに指を挟み、隙間から通りを見下ろしていたが、麻子はあきらめたように肩で大きく溜め息をつくと、ロッカーの奥から手探りで傘を取り出した。
太目のU字に曲がった傘の柄がしっくりと手に馴染んでくる。捨てようと思いつつ捨てられずにいた傘だった。奥の方に放り込んだまま、二度と触れまいと誓った傘でもある。
ロッカーの中に傘を入れたことを忘れてしまいたいと思っているのに、記憶の奥へ押し込めることはできても、記憶を消し去ることはできない。忘れたつもりでいても、何かの
拍子に心の隙間からぽろりと飛び出してくる。無理やり忘れようとすると、知らず知らずのうちに思いが募って、はじけ出す。
書き出し部分ですが評価お願いします。
傘に何かがあるんやな。それが判らんことには
この表現が巧いのか下手なのかを論じても仕方ないと思う。
それを踏まえて一点だけ。
>太目のU字に曲がった傘の柄がしっくりと手に馴染んでくる。
要は慣れ親しんだ傘だという事を言いたいんだろうけど、
これじゃ単なる文章的な混乱。
ちょっと質問なんですが
このスレはいいところを誉めないんですか?
酷評というのは手厳しくという意味なので誉める所は誉めても
いいとおもうんですが。
>>145 ん〜それネタっぽいスレですねー
もっとまじめなスレはないんですかね
肯定と否定がフェアな目で評価したほうが両者にとっていいとおもうんですよね
いや、一番いいのはコノスレのちょっと誉め言葉も交えるぐらいですかね
>誰とも知れない2ちゃんねらが相手だし、そこまで求めるのは難しいよ。
まあ、そうですかね
フェアってのは難しいよ。
そもそも何に立脚したフェアなのか、から論じないといけない。
このスレで褒めるべきところは褒めよう、という批評家も
いない訳じゃないし。かといって気楽に思う所を突っ込むだけの
批評レスだって、無意味と断じる事はできないと思う。
ここはとりあえず手厳しく批評するスレ。そうやってPart17まで来た。
このままでいいんじゃないかな。
>>146 フェアも何も……誉められる部分がなければフェアとは言えないのか?
誉め言葉がなければアンフェアなのか?
このままで充分。誉めてほしいのならそれ相応のもんを書いてくれ。
あるところに王女様がいました。
彼女は傲慢で自己中心的な性格だった為、周囲に迷惑ばかり
かけていました。
しかも彼女は出会う男がすべて自分に好意を持っていると思い込み、
身近な男という男に惚れてしまう妄想癖の持ち主でもありました。
ある日、そんな彼女に愛想をつかした家来の1人が
彼女の妄想癖を利用して懲らしめてやろうと計画を立てました。
家来は言いました。
「王女様、このお城から森を抜けたところにある湖に
大変珍しい鴨が生息するという噂を聞きました。
散歩がてらに見に行かれたらいかがですか?」
王女様はこの家来を信頼していたので、何も疑わず湖に出かけました。
王女様が湖に着くと、家来の言う通りそこには鴨が1匹、
静かに佇んでいました。
遠目には普通の鴨と何も変わらないように見えましたが
近づくとなるほど、鴨は顔が満月のようにまんまるだったのです。
王女様は思いました。
(彼はお月様のような顔をしている。太陽のような私にぴったりだわ。
普通の男じゃ私の相手はできないわ。決めた、この男にする)
彼女は鴨に1日デートする事を命令し、鴨は快くそれを承諾しました。
鴨は彼女の為に自分のお気に入りの場所を案内しました。
泥沼や汚れた用水、とても人間が心地良いと思える場所ではありません。
しかし恋愛によって妄想が肥大した王女様にとっては
まるでメルヘンランドです。
今まで訪れた事のない新しい世界を見て、彼女は鴨に心酔してしまいました。
それをこっそり見ていた家来はうまくいったと大笑いしました。
なぜならこの鴨はずる賢くしたたかで、町一番の嫌われ者だったからです。
家来は町じゅうのみんなに王女様が鴨に恋をしたと言いふらしました。
最初は誰も家来の言う事を信用しませんでした。
それもそのはず、人間が鴨に恋をするなんて一体誰が想像できましょう。
しかし毎日のように泥だらけになって帰ってくる王女様を見て、
住人達も次第にそれを信じるようになりました。
ずる賢い鴨ですから、実は最初から家来の策略も王女様の恋心もすべて
見抜いていたのでした。
そしてそれを利用して、町を自分にとって住みよい場所にしようと
企んでいたのです。
いまや鴨が人生に必要不可欠な存在となった王女様を、鴨の思惑通りに
誘導する事は非常に簡単な事でした。
王女様は町のいたるところに沼地や川を作る事を命じ、多種の魚を飼育し、
人間には魚を食べる事を禁じました。
町の恐ろしい変貌を見た家来は、まずい事になったと舌打ちしました。
彼は王女様を貶める事だけが目的だったのです。
このままでは町が廃墟となってしまう・・・そう考えた家来は
王女様を呼び出す事にしました。
家来は王女様にこう言いました。
「王女様、そろそろあの素晴らしく、美しい鴨と結婚し、このお屋敷に
お迎えすべき時期ではないでしょうか?」
王女様は答えました。
「確かにそうね。中途半端じゃよくないと私も思っていたわ。
鴨にそうするよう提案してみましょう」
鴨は王女様からそれを聞いてあわてふためきました。
いくら利用価値があるとはいえ、傲慢な王女様と四六時中一緒なんて
たまったものじゃありません。
「僕はあなたのような方と結婚できる身分ではございません。
どうぞ僕の事はお忘れになって、幸せになってください」
鴨は祈りを込めて必死にそう言いました。
しかしその祈りは全く聞き届けられませんでした。
王女様は「私にとってあなたが幸せなのよ。私のそばに仕える事を
許しましょう」と言ったのです。
「しかし僕は鴨です!人間とは所詮相容れぬ関係なのです!」
「何を今さら言ってるの?私達はすでに一心同体なのよ」
鴨は絶望的な気持ちになりました。
こうなったら言ってしまうしかない。鴨は勇気をふりしぼって言いました。
「でははっきり申しましょう。私はあなたを利用していただけなのです。
あなたに恋愛感情は一切ありません」
すると王女様はこう答えました。
「あなたが私を好きな事は紛れもない事実なのですよ。
謙遜する必要はありません。あなたは選ばれた人間なのです」
鴨はこの町から逃亡する事を決心しました。
人間の妄想力を見くびっていた事を後悔すると共に、迂闊に人間の
心を揺さぶってしまった自分を呪いました。
草木も眠る真夜中に、鴨は星空に向かって飛び立ちました。
その時、自分の片足が妙に重い事に気付きました。
ふと下を見ると、自分の片足に赤い紐が結わえつけられ、その紐の先を
しっかり握っている王女様の姿を発見したのです。
「私達はいつでも一緒よ」王女様はにっこり笑いました。
鴨はがぁーがぁーと悲しげな声で鳴きながら、夜空を渡っていきました。
その町に住むある少女が怖い夢を見て、夜中に起きてしまいました。
少女はその後も恐怖で寝付けず、ぼんやり窓の外を眺めていました。
ふと夜空を見上げると、なんとまあるい月が2つ、幻想的に
浮かんでいるではありませんか。
1つはじっと動かず、もう1つは徐々に遠ざかっていきます。
うっすらとがぁーがぁーという不思議なメロディも聞こえ、少女は
まだ自分は夢を見ているのかと疑ったほどでした。
それがこの町で鴨と王女様を見た最後でした。
大阪のS市で女性を刺し殺したことがあります。
マンションのエレベータの横に隠れていて、
女性が乗ったのを見届けて、扉が閉まる直前に一緒に
乗り込みました。
多分、保険のセールスレディか何かだと思います。
たぶん四十台で、すこし太っていた。
興味深いのは、僕が乗った直後、瞬間的に彼女がひどく怯えたこと。
急に男が乗り込んできたから驚いた、というのとは違う。
純粋に怯えていたんです。
まだ刃物も出していなかったのに。
凄く怯えていた。
ぶるぶる震えていた。まるでアニメみたいに。
僕の顔を見て、「殺され」ると思ったんでしょうね。
特に声とかは出さなかった。
ただ震えていただけ。
やっぱり僕の顔に出ていたんだと思います。
僕が「人を殺したい」と思っていた気持ちが。
殺す相手は誰でも良かったんですが。
で、彼女が気付いてくれたので、僕も躊躇せずに済んだのかもしれない。
刃物をポケットから出した。
滋賀県内の某ホームセンターで購入した小刀です。
僕の握っている刃物を見て、彼女がようやく声を出した。
甲高い声で、「ヒャーッ」て言いました。
両手を挙げて、頬を覆うような仕草を見せました。
で、もともと目は大きめなんだけど、それが飛び出したみたいになった。
目玉が飛び出して、すごくグロくて気持ち悪かった。
だけど、全体的には、彼女が怯えている姿は可愛かったです。
四十のババアのことを、こんな風に言うのはアレですが。
彼女が最初に言った「ヒャー」という声は長かった。
だけど、息がなくなって、次に出した声は、「ヒャー」じゃなくて、
「ヒャーヒャーヒャー」です。
短めのを3連続です。
4回目の「ヒャー」が出る前に、刺しました。
小学校の頃、夢中で野球をした。
髪を切って友達や級友に「坊主」とからかわれても何ともなかった。
中学入って、一年目の後半で野球部を辞めた。
理由は、先生や先輩から受けるひいきの様な行為といじめである。
野球を辞めてから、友達がハマっているPCと言う物に触れ始めた。
PC、パーソナルコンピュータと言う物だ。
小学校の授業で多少触れた事のある代物だ。
中学校でも使った授業があったが、全くを持って使っていなかった。
使い方が分らなかったと言うのが原因だ。
「こ、これは…」と、目にしたのがインターネット上個人ホームページで公開されている漫画の絵だった。
綺麗な色使い。この時、こんな事がPCで可能なのか!?と驚いた。
そして思い立った。この人はPCで描いてるんだ。俺の手書きはもっと上手いんじゃないだろうか?
だが、描き終えた絵は悲惨だった。
絵と言うよりAA(アスキートアート)に近いものがあった。
しかし、彼は。
「まあ、アレよりかは下手だけどいい方だな!それにアレは、色塗ってあるから綺麗に見えるだけだろ。」
矢印弓(⇒)を持つ目が転で髪の毛はまっすぐな線で構成された絵だ。
見るも無惨な絵だ。
次の日。
スケッチブックを買った。
スケッチブックで何か背景をスケッチする為ではない。
硬質な紙だから、きっとイラストレーター向きだろう?と言う勘違いからだ。
ちなみに、昨日一回絵を描いただけでイラストレーター気分なのだ。
MSNメッセンジャー等で(ネット)友達に「俺は、まあまあ上手いよ」と自慢する程である。
「まあまあ」も何もめちゃくちゃ下手である。
それを自覚出来ないのは描いてる本人だからであろう。
しかし、そんな自称イラストレーターを脅かす存在がいた。
それは父親である。
野球部を勝手にやめてシニアに無理矢理入れようとする将来の事を考えてくれるいい人であるのだが、こいつにとっては自分の邪魔をする邪魔者だ。
しかし、そんな考えとは裏腹に学校帰りに父親の名前を言った後「萌えー!!」と言う程好きなのだ。
いわゆるファザコンと(現実の)友達に認識されている。
それからと言うもの、友達が減って親友と言う者はいなくなった。
ただ、自分から「Oh!マイ 同志!」と言って気色悪がられるんだ。
この日から随分経った。
絵は上達と言う言葉を知らなかった。
父親によってシニアに入れられた。しかし、二年生後半で止める。
成績も下がる一方。
「この愚民め!」と言い始めた事から“ラルー政権”の政権を握る者と言われ、好きになった女子からはとことん嫌われた。
そして、気がついたのだ。
自分は絵より、文を書く方が向いていると…
そして、今日もPCのワードを使い書き続けるのであった。
初めまして、書くのはまだ一ヵ月くらいしかやってないので変な点があるかも知れませんが評価をお願いしますm(_ _)m
>>156-157 なんかまた他所からの晒しか釣りのような気がしないでもないが…… まあ乗ってあげましょう。
内容は無視してw 個々の文章だけね。
>髪を切って友達や級友に「坊主」とからかわれても何ともなかった。
「気にならなかった」が適切
>理由は、先生や先輩から受けるひいきの様な行為といじめである。
「ひいきな様の行為」って何それ? それをされる原因は何だったの?
>野球を辞めてから、友達がハマっているPCと言う物に触れ始めた。
>PC、パーソナルコンピュータと言う物だ。
PCごときに何をもったいぶった紹介をしている?
>小学校の授業で多少触れた事のある代物だ。
「触れたことのある程度」が適切
>中学校でも使った授業があったが、全くを持って使っていなかった。
「使った」のに「全くを持って使っていなかった」とはこれいかに? 「個人的には使おうとは
思わなかった」あたりがいいのでは?
>使い方が分らなかったと言うのが原因だ。
授業で何を教わったのだ、君は。
>「こ、これは…」と、目にしたのがインターネット上個人ホームページで公開されている漫画の絵だった。
で、その漫画を見たから触れる気になったのか? それならそうと書け。
それと「目にして」から「こ、これは……(三点リーダーは二つが原則ね)」と驚くのであって、その逆はないでしょう?
>綺麗な色使い。この時、こんな事がPCで可能なのか!?と驚いた。
どんな絵だ? どんな漫画だ?
>矢印弓(⇒)を持つ目が転で髪の毛はまっすぐな線で構成された絵だ。
人間か? 動物か? 男か? 女か? 色は塗らなかったのか?
>スケッチブックを買った。 スケッチブックで何か背景をスケッチする為ではない。
「スケッチブック」が二回続いてうざいのいで、二回目は省いてよし。それと「背景」を目的に
スケッチはしない。「風景」でしょ?
>硬質な紙だから、きっとイラストレーター向きだろう?と言う勘違いからだ。 ちなみに、昨日一回絵を描いただけでイラストレーター気分なのだ。
「勘違い」なのか? それならイラストレーターに向いた紙は本当は何なのか教えてくれ。「ちなみに」とは何にちなんでなのだ?
>MSNメッセンジャー等で(ネット)友達に「俺は、まあまあ上手いよ」と自慢する程である。
PC経験が浅いのに何時の間にそんなヘビーユーザーになったんだよ
>野球部を勝手にやめてシニアに無理矢理入れようとする将来の事を考えてくれるいい人
>であるのだが、こいつにとっては自分の邪魔をする邪魔者だ。
「野球部を勝手にやめた」のは「主人公」で「シニアに無理矢理入れようする」のは「父親」ではないのか?
この文じゃあどちらも一人の人間がやったようにとれるぞ。 「こいつ」今まで一人称で書いてきていきなり自分のことを
「こいつ」よばわりかい!
>「まあまあ」も何もめちゃくちゃ下手である。
>それを自覚出来ないのは描いてる本人だからであろう。
前後したがこの記述もそうだ。一人称なのに自分のことに客観的すぎ。
>しかし、そんな考えとは裏腹に学校帰りに父親の名前を言った後「萌えー!!」と言う程好きなのだ。
「学校帰り」とはどういうシチュエーションだ? 「学校帰りに友達と話をしていて父親の話題になってその名前を口にした時」なのか?
だったらそう書け! 「学校帰り」だけで分けるかぼけえ!
160 :
ハムスターぱくるな!By833:04/04/24 13:51
公園に子供が数人いた。僕は砂場にいる子供に見覚えがあった。
「太一に似てる」
僕はそう思った。太一は学校で嫌いな奴だった。
次の瞬間、その子供が作っていた砂の城を蹴り崩した。スカッとする。
「おい。砂で城なんて作ってるんじゃねーよガキ!」ツバをガキに吐き捨てる。
この快感は何だろう。無抵抗の者を傷つける快感は。
「おい泣けよ」
「お兄ちゃん。一緒に遊ぼう」
子供は僕に笑顔で話しかける。
なぜ。なぜこの子供は笑顔でいられるのか。城を壊された憎しみはないのか。
「氏ね」
そう言い残し僕は砂場を出ようとした。足元のアリを踏まないように足元を見ながら。
>>20-21 時事ネタは風化が早い。風化しても面白さが残るかどうかかなぁ。
書くときは一生懸命書いたほうがいい。適当なネタでも最低1箇所は光らせる努力をする、
それはとっておきのネタを書くときの力になると思うし。
>>45 やってること、言ってることは面白いのだが、あまりにも短くて。
人間の主人公を設定して、マッチを見つめながら妄想している、と書いてみちゃどうか。
そういう妄想をする背景とかを書いていけば結構な短編ができそうだ──
>>48 なるほどなぁ。ワンシーンとしておもしろいかもしれない。
自殺を考えつつも、後悔がこわいというテーマはなかなかだと思うし、
ここからどんな話を展開できるか、考えてみたらいいかもしれない。
文章、ところどころ力みすぎか。例えば、「最後の足が離れて」という部分。
普通に「足が離れて」で良い。詩的な表現をしたのかもしれないが浮く。
>>50-51 ──とか思ってたらここに続きがあった。
この話の弱点は対立の弱さだ。マッチの運命も花の運命も、同じく「短いもの」であり、
「心を温かくさせるもの」であるからだ。結局マッチの嘆きは「折れてしまった」ことに収束する。
さらに、花が咲くことの持つイメージとして「成功」があることも考え合わせると、
花を咲かせつつも後悔するところで終わると、チョット傲慢かなとも思うのだ。
例えば、「作家として成功したが、純真な心はもう戻ってこない」とか書かれたらムカッとこないか。
折れてしまった過去を嘆く物語ではなく、変化した運命の話にしてみてはどうだろう。
ラストで、花が子供の手によって手「折」られて死に、家族に「きれいな花ね」と愛でてもらえれば、
マッチは、「折」れた経験を昇華しつつ、知らぬところで家族の心を「暖めた」ことになるわけで、
「あー、死んだ。でも結局心は暖めたんだし、幸せだったよね、マッチは」と、こんな感じになる。
絵本にして、背表紙の絵は「コップに生けた花」だな(笑) ……スマンちょっと暴走した。
マッチの心に起伏があって、そこが楽しく読めた。
言葉の選択はところどころ甘い。例えば「火を凝らせる」って普通に使うだろうか。
162 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/24 14:18
季節がズレてる気がしますが、真夏日もあったということで
記念に晒してみます。
河川敷の砂利道を疾走する自転車。幅の広いボーダーのシャツが風にはためく。
尚は更にペダルを漕ぐ足に力を入れた。この前発売されたばかりの限定物の
サングラスが、適度に夏の鋭い日差しを緩和させている。
頬に風をうけながら、飛ぶように自転車を駆る。ハンドルにはペットボトル入りの
ミネラルウォーターが二本、露でぺたりとコンビニの袋を張り付かせ、ぶら下がっていた。
時は夏休み。先日、終業式を終えたばかりだ。
「つまり、思う存分遊べってことだ」
そうひとりごちて、尚は自転車を加速させる。直に体に伝わる振動が心地よい。
河川敷を抜け、橋を渡る。隣を行く車と対抗するように、走る。
向かい風は強く、重く、体を通りすぎていく。どこか緑の匂いのする風が、
汗の浮いた肌を滑る。
バスを追い抜き、勢い良くカーブを曲がる。市街地から少し離れた、
川沿いの道をまっすぐに走る。そして、瀟洒な白い洋風の建築物の前で
彼は自転車を止めた。照りつける太陽の所為で、いつもよりその建物の白さが
際立っている。地中海辺りの白を思い起させた。
開いた窓からは、生のピアノの音と手拍子、そして張りのある声が流れてくる。
真っ白に洗われたレースのカーテンで邪魔をされ、中は見えない。
門には流麗な文字で生田洋舞研究所と書かれた表札が掛かっていた。
塀に自転車を立てかけ、尚は植え込みの前に腰掛けた。
ちょうどいい具合に大きな木が日陰を作っている。足元には光がきらきらと、
生き物のように動いていた。携帯に目をやると、もうすぐ正午。上からは蝉の大合唱が降ってくる。
163 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/24 14:20
急に辺りが騒がしくなった。女の子独特の高い声が、響く。ぱらぱらと建物から少女たちが出てくる。
誰もがちらりと尚に一瞥をくれ―中にはあからさまに好奇の眼差しを向けていたが―研究所を出て行く。
うら若き乙女たちの目線にも怯まず、彼は待った。
その時、頭の上から蝉の声ではなく人間の声が降ってきた。
「こんなところで何してんの」
「おー、酒井」
「おー、じゃないわよ。何やってんの、かなり怪しい」
あさひは両手を腰にあて、問うた。すらりとした形の良い脚を紺色の膝丈パンツが包んでいる。
上気した頬から察するに、ちょうど練習が終わった所らしい。まとめた黒髪がほつれて、
汗ばんだ首に幾筋か張り付いている。
「待ってた」
一息に尚は立ち上がり、片手をあさひに差し出す。彼女は首を傾げた。
尚はもう一度、手を差し出す。まるで彼女を試すかのように、正面から見据える。
「えーと、決闘の申し込み?」
笑いを含んだ声であさひは言った。足元でカランとサンダルが鳴る。
その足首にはシルバーのアンクレットが二重に巻かれ、光の破片をばら撒いている。
「アホ。愛の逃避行ごっこ、しよ。だから、手」
「逃避行って、あんた……何から私を攫うっての」
「この現実から」
恥ずかしげもなく、そんな台詞をはく尚。ロマンチストめ、とあさひは小さく笑って彼の手を取った。
少し汗ばんだ手から体温が伝わる。
独りで来た道を、二人で行く。二人乗りの自転車は真夏の日差しに追いかけられるように、海へと走る。
以上、自分の過去の作品をちょこっと手直ししてみたヤツです。
>>149-153 面白かったよ。童話みたいだけど。
たまにはこういうのもいいもんですな。
小説として現在通用するかどうかはしらんが。
>私にとってあなたが幸せなのよ。
とりあえずこれはわかりにくくないか?
[ねえ、フェラさせて」
40代のオバサンが茶髪の男子高校生に3万を手に握らせた。
「早くしろよ」
雑居ビルの隙間で、オバサンは跪いてスラックスのベルトを取りズリ下げる。
膨らんだ股間を撫で、カスレタ声でオバサンは言う。……おいしそう。
パンツを下げると、オバサンはシャブリついた。
「ババー欲求不満なんだな。あと5万で入れてやるよ。」
ジュるジュる
夢中でフェラするオバサンの顔。男子高生は携帯でメールを打ち始める。
167 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/24 20:41
僕は今夜もディスプレイを眺める。
右手にはマウス。左手にはウィスキーにコーラを注いだもの。目の前に表示されているのは、文字列。
寸分違わぬ画一的なフォントで、多くの人々が、もしくは人ではないかも知れない者が、
感情を意見を表現している。この作業は毎日毎日繰り返され、それが何かを生む事など稀であると
きっと皆知っているはずなのにそれを止めない。僕もその一人だ。自分の書いているこの文章が、
アルコールの回り始めた脳の具合に任せてキーボードを叩くというこの慣れ親しんだ行為が、
殆ど何の意味も無い事を知っている。
なのに何故続けるか。みんな孤独だからだ。
いや、僕と、ディスプレイの反対側にいる不特定多数の何割かに限って言えば、孤独だからだ。
僕には親友がいる。もちろん友達もいる。そして彼女も家族もいる。
しかし、彼らと送る生活の中には決定的に欠けているものがある。
それは、気兼ね無さ、だ。言いたい事を言えない。感情に任せて物を言えない。
何故か、相手が大切だから、違う。そんな気もするが多分それは僕の中の
理性やら倫理やらと呼ばれる部分が勝手に見栄えの良いフィルタをかけているだけに過ぎない。
そんな生活の中で、人は、少なくとも僕は、ストレスを溜めていく。
「自分の言いたい事は本当はそんな事じゃない。」
「自分がしたい事は本当はそんな事じゃない。」
ネット上での発言は、そんなストレスを薄く小さな物に変える。
チャットでも、掲示板でも、その類のものならなんでもいい。
誰かと関われればそれでいい。自分の言葉をぶつけられれば
それでいい。
無意味。空虚。ナンセンス。
いいんだよ。知っているんだ。
僕は左手のグラスの中身をしばらく見つめ、口へと運ぶ。
アルコールと化学調味料と砂糖と炭酸水という容赦なく体に悪そうな
液体を喉に通し、少し良い気分になりキーボードを叩く。
「氏ね」
僕はもう少し良い気分になった。
170 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/24 22:14
こういう自伝みたいなの送ると一次で落とされる。事故マン事故中的な人に多い
>>169
全編メールのやりとりの作品にしよ
私も真似してみようかな♪
おもしろい競作になるかもしれないジャン
452 名前:名無し物書き@推敲中? :04/04/24 23:16
群像はもらったな。全編手紙のやり取りのみの手抜きでGO
453 名前:名無し物書き@推敲中? :04/04/24 23:19
全編メール全編メール全編メール全編メール全編メール全編メール←しつこい
454 名前:名無し物書き@推敲中? :04/04/24 23:19
下読みの妄想は続く・・・
172 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/24 23:31
どれもこれも読む気がしねえ。
漢字が多すぎるぜw
↑
智将
白く曇った窓ガラスに手を掛けると、その部分だけに僕の手形がついた。見る間に水滴が下
へと流れ落ち、その手形が輪郭を失う。
視線をガラスからその向こうへ移すと、見事な銀世界が目に飛び込んできた。
たいして広いともいえない庭のほぼ全てに、雪が降り積もっている。お父さんの淡いベージュ
色をした車も、その半分が白い雪に埋もれてしまっている。あれじゃ今日は出勤するの難しそう
だなぁ、と僕はくすりと笑う。お父さんの慌ただしい出勤風景を想像したわけではなく、時計と車
を見比べて愕然とするお父さんの顔を思い浮かべて。
お父さんの困った顔が楽しいなんて、僕はなんて親不孝者なんだろう。
二階の窓の向こうに広がる美しい光景から、壁に掛かった時計へと目線を移す。お祖父ちゃん
が僕の八歳の誕生日に買ってくれた時計は、あちこちがぼろぼろだった。犬の形をしていたそれ
の上部分は埃が積もり、尻尾をかたどった秒針は時々動きを怠ける。現実の時間と二、三時間
ずれているなんてざらだ。
でも、僕はそれを捨てようなんて思わない。買い換えようなんて思わない。お祖父ちゃんが誰
よりも好きだから。
小さい頃、僕の頭をがしがしと撫でて笑っていたお祖父ちゃんが、今でもはっきりと思い出せる。
いま僕が住んでいる家よりも小さな一軒家に住んで、近所の人たちと毎日楽しそうな話をしなが
ら暮らしていたお祖父ちゃん。お祖母ちゃんの作ったご飯が何より好きで、外食なんて滅多にしな
かったお祖父ちゃん。
あんな風に幸せそうに人生を送れるお祖父ちゃんが、僕の憧れだった。
もっと削れるだろう。
>その部分だけに僕の手形がついた
その部分に僕の手形がついた、もしくは、僕の手形がついた、だけでもいいかもしれん。
>その半分が白い雪に埋もれてしまっている
これはタイヤよりもう少し上まで、ということだろうか?
「半分」といった簡単な言葉ではなく、もう少し具体的でないとイメージがわかない。
半分といっても色々だからな。
>犬の形をしていた
「していた」としてしまうと、もはや今は犬の形ではないことになってしまう。
また、犬の形、というだけではどういうものかわかりにくい。どういう格好をした犬をかたどった時計なのか。
>上部分は埃が積もり
上部分には、もしくは、上には、これだけでもいいかもだ。
>時々動きを怠ける
二、三時間もずれているのがざらならば、「時々」はいらないのではなかろうか?
尻尾をかたどった秒針はいつだって怠けている、などとしたほうがいい。
内容としては、前半と後半にどういう因果関係があるのかわからず、
「お父さんの困った顔が楽しいなんて〜」から「二階の窓の向こうに広がる美しい光景から〜」をわけると、全く別の作品に見えてくる。
前半が主なのか後半が主なのかわからず、単に二つの文章をくっつけました、というようなものになっている。
せっかく「親不孝者」というネタに繋がりそうな言葉があるのに、実に中途半端に終わっている。
というわけで、内容についてどうこう批評できる作品ではない。少なくとも面白くはなかった。
何かどかんと主人公の鋭い言葉があれば別だが、それがないので、続きを読みたいとも思わなかった。
>>168-169 これは批評を短めにしよう。粗が多すぎる。
>もしくは人ではないかも知れない者が
これは一体どこに繋がるのか?
結局活用しないのならば最初から書くな。
>なのに何故続けるか。みんな孤独だからだ。
>いや、僕と、ディスプレイの反対側にいる不特定多数の何割かに限って言えば、孤独だからだ。
言い直すのに何の意味があるのか。単に読者の苦労を増やすだけだろう。
読みやすく綺麗にまとめるのは、こと小説においては初歩の初歩だ。
>何故か、相手が大切だから、違う。
何故か。相手が大切だから? 違う。としたほうがいい。わかりづらい。
>理性やら倫理やらと呼ばれる部分が勝手に見栄えの良いフィルタをかけているだけに過ぎない。
気取った文章を書こうとするのはいいが、それを人に読ませようとする神経が理解できない。
内容は、突発的に書きたいことを書いた、といった感がある。
もしこれを「真面目に書いた」と言うのなら、
小説を書くのをやめてコンビニでバイトでもしたほうがいいのではないか。
>>176-177 そこまで言わなくてもいいんじゃないか? 別にプロ志望というわけでも
ないんだろうし……
酷評スレだしな。
でも、たぶん酷評スレでなくても筆を折ることを薦めるよ。
そお? 平凡な感性にへたくそな文章。普通の大学生ぐらいの筆力が
あれば誰でも書けるレベル。中高生より少しましな程度。
>>168 オレンジさん
◇ウィスキーにコーラを注いだもの
あいまいだよ雑だよ。グラス?コップ?おいしいのかな、ウィスキーにコーラを
注いだものは、どんな味なのかな。
◇人ではないかも知れない者
それは、一体誰さぁ
◇アルコールの回り始めた脳(略)慣れ親しんだ行為
くどいよ・・・二文に分けようよ・・・
◇意味も無い事を知っている。
誰が?
◇いや、僕と、ディスプレイ(略)孤独だからだ。
余計です。前文殺してる。何割かが孤独じゃないんだよね。
みんな孤独にしちゃえ。
◇気兼ね無さ
やっぱり吟味必要と思う。
◇そんな気もするが多分それは(略)かけているだけに過ぎない。
読点いれようぜ。見栄えの良いフィルタって何?
◇ネット上での発言
書き込みでいいじゃない。
◇アルコールと(略)体に悪そうな液体
コーラのバチバチ感を表現するには、吟味が足りないのさ。
内容物を列挙したって、ダメ。化学調味料がどんな味か分かんない。
コーラがカラダに悪いだなんて、みんな分かっているよ。分かっていて、
飲むんだよね。2ちゃんみたいに。
容赦のなさを深くえぐらなきゃ、描写として意味ない。
皆が共感できそうな題材を選んだね。こういうスタンスはアリですよぅ。
オチもあるしね。氏ねって。
>>174 その部分その手形その向こう。指示語に頼りすぎかな。色々言葉を
変えて、試してみてもいいんだよ。
◇下へと流れ落ち
もっと水滴の気持ちになるというか。水滴ってどういう風に
流れていくっけ。
◇出勤するの難しそう
ぶっきらぼうだよね。あと固いよね。
◇お父さんの慌ただしい出勤風景(略)顔を思い浮かべて。
思い浮かべてどうなった?笑った?
◇見事な銀世界・美しい光景
何がどう美しいのか書いてくれた方が、読み手としてはウレスィ
美しいものをただ美しいと言ってるだけでは面白くないよ。
情景も見えない。
◇犬の形をしていたそれ
指示語になんかくっつけて主語にしない方がいいと思う。
場面の描写があんまり上手じゃないかな。
お祖父ちゃんを書いてるところはなんだか妙に説明臭いし。
思い切ってここは過去まで時間を戻してみたり。僕と
おじいちゃんが縁側でスイカなんか食べながら過ごしてるとか。
そういうの欲しいし、自分はみたい。
フラッシュバックだけじゃさ、人物描写として面白くない。
文末を見る限り、おじいちゃんが主役なんだよね。
だったらもっと濃く書いて上げなきゃかわいそう。
主人公はどこにいるのかな。二階の窓っていってもたくさんあるよ。
まあ寝室かなぁ、とは思うのだけれど。
読み物として完成させるには、まだまだ時間がかかりそう。
>>175 >>183 批評ありがとうございます。
言われて見れば、おかしい部分が多々あります。
一応このあと「親不孝者」と思わせるシーンが幾度か出たり
過去に時間が戻ったりするところもあるのですが、
中途半端な文で投稿してしまいました。
指示語が多いということや場面の情景が下手なのは自覚しているので、
精進したいと思います。
185 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/25 20:43
age
>>136 すんてつどの
いつも有難うございます。
UPは推敲もあるのでまだ先になります。
ごはんが復旧すればそちらにあげます。
その時まだこちらにおられれば、
お報せします。
ではまた。
いつも通りの挨拶は、山内に幾分の寂しさを感じさせた。だが山内にとって、それは
必須の行為だった。
「元気ですか。私は元気です」
いつも通りの挨拶は、まるで面と向かって言うような挨拶ではない。手紙にでも書く
ような挨拶だ。けれども、その挨拶はここ一年で長いこと連れ添ってきた妻に対する
いつも通りの挨拶となってしまった。
挨拶を済ませると、山内はベッドの脇に設えてある小さなパイプ椅子にと腰掛ける。
そして、いつも通りの取りとめも無い話を始めるのだ。
彼女が痴呆を患ったのは二年前。脳梗塞の後遺症だった。それから、山内を夫と認識
できなくなり、時間の認識も滅茶苦茶になった。一ヶ月を一夜のように語り、一夜を一ヶ月
のように語った。
彼女は、入院している。入院したころには、大分痴呆が酷くなっていて、夫である山内
は、彼女にどう接したら良いか他の誰よりも分からなくなっていた。痴呆症の老人との
接し方を誰かに聞いたり、本で学ぶ。それは、山内にとっては耐えられないことだった。
妻との接し方を夫が勉強するのは、病気に対する完全な敗北のような気がしたからだ。
けれども、山内はどう接したらよいか分からずに、苦しんでいた。そんな時に、ある日思わず
口をついて出てきた言葉が、「元気ですか、私は元気です」だった。彼女は、その言葉を
聞いてとてもおかしそうに笑った。だから、山内は挨拶をそれに決めた。
それは、とても便利な言葉だった。話をするのに実にスムーズな出だしとなった。彼女は
その言葉を聞いて微笑んで、山内はそれに応えて僅かに頷く。そうして始まる会話は、
軽妙で素晴らしかった。彼女が病気を患ってから彼女の語彙はどんどん貧弱になったが、
一番の会話が出来ていると山内は自負していた。けれども、いつも通りの挨拶をする度に、
山内の心に寂しさが少しずつ溜まっていった。
酷評願います。
「山内」「いつも通り」「挨拶」「接する」等を多用しているのはなんらかの効果を狙っているのでしょうか?
僕は就職先に電話をかけ、どうしても御社に入りたいんです。アピ
ールすることならいくらでもあります、取ってください、お願いし
ます、何だってします、と言った。
就職先は長い間電話の向こうで黙っていた。まるで昨日買ったばか
りのカツラが酸性雨に溶けてしまって、どうしようもなくなってし
まったみたいな。そんな、困っているような沈黙が続いた。僕はそ
の間、他の就職先をリクナビで探していた。
それからやがて就職先が口を開いた。「君、今どこにいるの?」と
就職先は静かな声で言った。
僕はどこにいるのだ?
僕は携帯を持ったままクリックし、リクナビから2ちゃんねるにジ
ャンプしてみた。
・・・・・・・・・
僕はどこにいるのだ?でもそこがどこなのか僕には分からなかった
。見当もつかなかった。いったいここはどこなんだ?僕の目に映る
のはいずこへともなく荒らしすぎていく無数の書き込みだけだった
。僕はどこでもない場所のまん中から内定を呼び続けていた。
「考えが甘いのよ」
直子は不機嫌そうにそう言った。
僕はどう答えていいのか分からずに、どこかの木から聴こえてくる
ねじまき鳥の声に耳を澄ました。ギイイイイイイイイイイイ。
内定が出ないと言うことに予感はあった。だが、何社か受ければ通る
んじゃないかと言う油断は確かにあった。つまり僕は就職についてあ
まり深く考えていなかったのかも知れない。
「あなたが働かないと、やっていけないのよ」
喉元に石がつまっているようにうまく声が出なかった。調子がいいピッ
チャーにあった時に叩きのめされる貧弱打線プロ野球チームみたいだ。
「ねえ、リンカーンだって、何度も選挙に落ちたんだぜ」
何とかそう言った。
「それが一体、何だって言うのよ」
「要するにどんな偉人にだって・・・失敗はつきものなんだ。ましてや
僕だよ。もっと失敗するに決まってるじゃないか」
ねじまき鳥は鳴き続けている。さっきより声が大きくなったみたいだ。
ギイイイイイイイイイイイ。
直子はため息を吐く。
「ねえ、あなたってつくづく駄目な男ね」
僕は首を振る。駄目なんかじゃない。ただ、少しだけ、うまくいかない事
が重なっているだけだ。<そう、ただ運が悪いだけなんだ>
ねじまき鳥はねじを巻き続けている。やがて長い時間が経過する。そこに
あいかわらず直子はいる。内定は今だないのかも知れない。ここを追い出
されて樹海の彷徨う日も近いのかも知れない。しかし、確かに、僕は、隣
で眠っている直子の寝息を感じているのだ。それでかまわないじゃないか
。
どんなことがあっても就職に負けてはいけない。
>>55 和風チンピラギャングストーリーで少年Aにしゃべらせたい台詞
>>59-61 「無題」 作者:59
○高校生のころ書いたってのがいいな。
微笑ましいっちゅうか、こういう時期ってあるよな、って感じで。
過去の文章らしいから、今の59に言ったってしょうがないんだが、
遺書ではないと言いつつ遺書だったり、決別だといいつつ決別でなかったり、
ほかにも矛盾と、妙な思い込み満載で、なんだか苦笑してしまう。
「作者=語り手」だから、結局死んでないし。
もー、まだ若かったんだからいいじゃん。お茶目さん、ハズカシー! で終了だよな。
で、これを逆手に取ると悲しい話にできるかもしれん。
「ある少年=語り手」にしといて、ラストシーンを彼の自殺にする。
こんな未熟な思想(スマネ)で死を選択してしまう、
愚かで悲しい少年の話にしてしまうわけだ。
最初と最後に1文ずつ付け加えるだけでもかなり変わると思う。
冒頭で「私は便箋を前に考え込んでいた」とか、みすでれくしょんしておいて、
「こう書きのこして、その少年は死んだのだ」と落とすとかね。
大人が読むと、なんともやるせない気分になると思うな。
さらに、残された「私」のやるせなさを丁寧に描いたり、
死を選択した少年の周辺を描くとかすれば、わかりやすくなって、
なかなかの短編になるんじゃなかろうか。その場合は「遺書」の部分ももうチョイ推敲して、
アイタタな思想は残しつつ、読みやすく書き換える。至難のワザだが(笑)
ありがちなテーマではあるが、過去の作品を手直しするのも練習になると思う、
俺の批評(モドキ)がそのヒントになれたら、うれしいんだが。
どうだろな、やってみらん?
192 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/26 16:01
>>162-
>>163 なんだかさー、俺が過去に書いたのを混ぜ合わせたもんじゃねーかなー?
なんてさー、思ったんだけどさー、挑発でもしてんのかなー?とかもさー、
勘違いしそうにさー、なっちゃうんだよねー。それとさー、やっぱりー、夏っていいよね。
193 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/26 16:11
>>192 >>162-
>>163 あとさー、お前自演してんじゃねーよとかさー、言われんのー、嫌だしー、言っとくけどー、
こういうスタイル俺ってー、苦手だしー、好きくねぇからー、ブツぎってんなよってことでー、そこんとこヨロシク?って感じ?
DQN語りキモいです
>>94 せっかくの丁寧なレスに、とてつもなく遅レスで申し訳ない。
新しいアイデア、うらやましいですな。できたら読ませてほしいです。
マトモな評価になってるかどうか、そこんとこの自信はあいかわらず無いんだが、
少なくともマジメな評価はしていると思ってるので、「こんないいことはない」という言葉、
とてもうれしかった、ありがとう。
>>186 オー、たのしみだ。キャラクタ同士の係わり合いや普段の生活が見えてくれば、
細かく用意されたアイテムが、さらに生きると思うのだ、そこら辺がみたい。
それから、また別のシーン書いたなら、それはそれで読ませてほしいな、
ここで待ってますんで、よろしく。
------------------------------------------------------------------
俺は文句や理屈を書くのなら、死ぬほど大好きィ! なんだが、
普通の会話っぽいのは苦手で、なに書けばいいか分からんようになってしまい、
返事を書くのがついつい遅くなっちまう。スマネー。
俺は文句や理屈が死ぬほど大好きィ! とか言ってるくせに、それらの塊であるはずの批評となると、
なぜなのだ、これまた書くのが遅いのだった、悪い、申し訳ない、スマネエ。
結局、めんどくさがりの言い訳なのだなぁ。
こんなショウモナイ俺様の書く文句や理屈の塊を待ってくれてる、奇特な作者さんがもしいたなら、
順番に地道に書いてますんで、腹をたてずに、「すんてつ、筆が遅せえなあ、だめな野郎だぜマッタク」
とかなんとか思って、生暖かく見守っていてください。よろしく。
まぁ実際、待ってる人なんて全然居ないかも知らんのだが、そんなこと想像したら泣けてくるので、
その可能性には目をつぶり、耳をふさぐわけだ。だいたい、遅れてて悪いと思うんなら、
こんなダラダラといらんこと書いてないで、黙々と批評を進めろよバカチンと、
オノレにつっこみつつも、思ったことは書く主義なのだった、そうだった、だからこれも書くべきだ、
そう納得して書き込みボタンにカーソルを合わせ、
さてさて、今日は落ちる、ごきげんよう。
……酷評キボウ(笑)
ねじまき鳥クロニクルからの引用?
ここは気になっていたんだよねぇ。
>> 189
◇就職先
まだ就職決まってないのにこの呼称は変。
◇どうしようもなくなってしまった
つまり、どうなった?曖昧なだけ。
◇困っているような
前文の比喩をぶち壊す文。
◇荒らしすぎていく
吟味足りなすぎ
◇僕はどこにいるのだ?
しらないよ、で蹴られて終わり。作者の目的とするシーンまで持っていくのが下手。ワンクッション置いても蹴られておわり。
自慰文だし。読んでて気持ち良くない理由は下記参。
◇内定を呼び続けていた
言葉が変。滑稽にさえ感じる。
>>190 場所が不明。時間軸が見えない。場所指定がないから
◇直子の寝息で倒錯。
◇<そう、ただ運が悪いだけなんだ>
つまり自分の文に自信が無いと。
◇調子が(略)プロ野球チームみたいだ。
比喩の指定先が不明。
◇しかし、確かに(略)感じているのだ。
何に対して逆接しているのかが不明。
◇それでかまわないじゃないか
何が?指定の不備。
>>190 @(起)内定が出ないと言うことに予感はあった。
A(逆接)だが、何社か受ければ通るんじゃないかと言う油断は確かにあった。
B(結)つまり僕は就職についてあまり深く考えていなかったのかも知れない。
@予感が主人公の中でどのような物として機能しているかが不明。内定できないという事が、
主人公の中でどのような意味をなすのかが不明。Bに繋げようにも繋がらない。理由は下記。
A>> 逆接で@を強調しても、Aに連結したBでの結論文の用法が違うため、結果として逆接の効果を打ち消す。
@の強調文としておかれたAの中で結論を入れているため、逆接としての機能が停止、Bも殺す。
何社か受ければ通るんじゃないか、という@の予感に対する返答と、Bへのアプローチ「油断」が混在しているため、訳が分からない。
つまるところ、Aが、@を押しつぶし、同時にBも潰している。いわゆる効果の相殺。
B>>就職についてあまり深く考えていなかった事が前文で示されているのに、結論でも同じ事を言っているのがおかしい。
BはAの補足説明文で、結論の処方として間違っている。
また、@を完全に無視している。よって、@、Aの結論文としては不適切。
キャッチボールができてない。文が前後の及ぼす効果を考えるべき。
文同士で殺し合いをしている。単語選択も吟味不足。
総:読みにくい。リズム感がない。キャラの台詞が死んでる。
それは台詞間の緩急が雑なとこから来ているし、作者のキャラクタに対する愛情のなさからも来る。
かも知れないが回りくどいだけで効果が不明。むしろマイナス。読者意識してよ、リクナビって何?面白くみせようという姿勢が感じられない。
書き手側は書いていて楽しい?自慰文なんだからもっと楽しんで描かなきゃダメ。でなきゃ伝わらない。
お?
Macで見れてるぞ。まさかWinで見れないという暴挙かw?
winでもみれとるでよ。
じゃあ198は一体何のOS使ってるんだ?
Mac OS Xでマカエレ使うと、これまで禁忌とされていた「まるいち」の互換性が取れるのかもしれないな。検証してねーけどOS 9では化けるかも。
俺CocoMonar。
?@は昔から使えたような気がする。駄目なのはギリシャ数字だったような。
私はOS9でアヒャジラを使ってる。
>>204 氏の?@は読めるけど
197氏のは読めないな。たぶんギリシャ数字で性根。
WIN使いです。
>197は丸数字。
>204のは・(中黒)に見えています。
つうか、いい加減スレ違いもいいとこなんで、どっちにせよそんな文字使わんといて
くれってことでFA?
>>204 OS X+マカエレで「! は昔から使えたような」と読めてるんだけど。
お、見事にノーリアクションか。ハズカシー!
>>69-71 酷評モード
「ワナビが丘
○時間の流し方が不自然。「あの日」と何回も言いすぎるので、位置がよくわからなくなってる。
「あの日」を一回にしぼって書き直してみると良い。
○少女の登場シーンだが、スピード感に疑問がある。彼女は何者かに追われているわけで、
あわてて入ってこないと説得力を失う。ドアはすばやく静かに開けられるべきだと思うがどうか。
また、勝手に奥にはいりこむ彼女に対し、「私」があまりにも反応していないので、
少女が一種異様な存在になってしまっている。
空気のように奥の部屋に滑り込んでしまっているのだ。
それはまるでドラクエの主人公が、民家のタンスを勝手に荒らす異様さだ。
「私」は反応できずにいるのとは違うし、気づきつつも無視しているのであろうから、
それを表現するためにも、ドアのノック音が聞こえてくるまでに、
心のなかでつぶやくだけでも良いから、何か反応を挟むべき。
○ドアのノック音が出てきたので、ついでに指摘すると、音に距離感が無い。
遠い音は聞こえにくく、近い音は大きく書いてやらねばならない。
○「私」の性格なのだが、ハードボイルド気取りつつ、こっちから金の話はチト魅力に欠けるかな、
とも思う。そのほかの切り返しはなかなか面白い。
○「八重歯が長かった」か。不自然な書き方だ。伏線か。このあとバンパイア譚になるのかな。
しかしそれにしても「長かった」はあんまりか。
酷評になってやがりますか?
レス番飛び過ぎで感想あった事に気付きにくいのかも
す ん て つ キタ━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━!!
……ヴァンパイアなんぞ出ませんよ。
これは言い訳だが晒すために強引にオチを付けた感じなのであんな表現を以下略
そしてお返しに藻舞の文章を酷評……と言いたいが
今スクエニ用がヤヴァいラノベワナビなので失礼しますよ。
ありがとうございました。
>>209 ナルホド。いかんですな。
>>210 がんばってください。
>>87 ○これ、わりと好きです。狂人の愛。かすかにシーモアを思い出した。
序盤の、冷たい頬を暖めるあたり好みだ。
しかしながら、万人に分かってもらえるかというと疑問。やや難解だから。
平易な運びと言葉遣いで、こういった雰囲気を作るのが今後の目標になるのではないか。
○会話の部分、冒頭を除いて、カギカッコを使わずに表現してみてはいかがだろうか。
外部入力としての音声ではなく、語り手の意識内の音声として、地の文に埋めてしまう。
さすれば「君」の言葉を自分の都合で受け取ってしまう語り手の「ワガママさ」が、いっそう際立つ。
○ラストで語り手がどうなったか。別れたのか。自殺したのか。
俺がこの文章から感じ取れたのは「別れ」。
「距離」「遠ざかる」「遠さ」「姿をくらます」などに誘導されましたね。
欲を言えば、おそらくカフェにいるのでしょうから、街の様子なども書くと善いと思う。
「交差点」や「人・車の流れ」などにさりげなく「別れ」を書いておくわけです。
風景も描写できて一石二鳥だと思うのだがどうか。
もしも自殺を描きたいのならば、「戦場」「罪」といった「死の予感」をもう少し散りばめる、
これは逆にあざといぐらいでイイかもしれない、いっそ「死」という言葉を出してもいいかも。
そうしておいて、ラストに決定的な死のイメージを織り込むと良いでしょう。
あ、決して「ぼくは死んだ」とかやっちゃいけませんよ。わかってると思いますが。
死を色濃く匂わせておいて、ラストでぼやかすわけですな。
○あくまで俺の好みで読んでみた。解釈しだいで変わる文章の運命だと思ってほしいです。
>>88-91 ○我輩はヒイラギである。うん、一気に読めました。なかなかにおもしろかった。
ヒイラギとエゾマツの愛と別れってのが、なかなかの余韻を残している、好い。
ともすれば説教くさくなりがちな「人間と植物の関係」ってやつを、
樹木どうしが感じているかもしれない愛情という側面から切って、
批判的にならずに、さらっと書いたのがとても好感触。成功でしょう。やるねえ。
象をみたことあるのか、すげえな、とか
細かい突っ込みどころはあるんだが、もう指摘されまくりだと思うので略。
○しかし、性別の概念をもちこんだのはどうだろう。俺はチョンボだと思う。
冒頭で「兄や姉」とやってるのを見て、一応ググッたのだが、
ヒイラギには御株雌株が無いはず。(間違ってたらスマン)
なのに、ヒイラギを描いていくときに「女性」を混ぜてしまっている。
ゆえに思いを寄せるエゾマツは自然と「男性(彼)」になってしまった。
もちろん、このままでも分かりやすくて良いのだが、もし一芸を見せようと思うなら、
この一遍で主人公を「植物」にした面白みを追求できる場所は「性別の無さ」なんではないか。
人間に例えるなら「頼りがいのある、夢をもった男性」のようなエゾマツを、
性別の無いところ、人間から切り離した場所に置いて描写しまくるわけだ。
その視点にはよく言われる「異化」ってやつが働くから、
ほのかな恋の物語に、別な切り口でせまることができる。
さらにそこには、人間と植物の断絶も現れてくるはずで、作品全体に深みとコクを与えるだろう。
こういうところに萌えて(笑)書くのが「物書き」ってェーやつなんじゃなかろうか、
苦労のしがいがあると思うのだが、と演説してみる。どうかな。
>>91 ○今度は我輩は馬である。これもなかなか面白かった。
俺は競馬はあんまし詳しくないのだが、競馬の馬には性格があって、
序盤でブッちぎる馬とか、後半で追い上げる馬とか居るらしいね。
ミホノブルボンってのはきっと、序盤でブッちぎって逃げ切るタイプの馬だったんだろうなぁ。
○一箇所だけチョンボを指摘しておくと、3段落の「ファンファーレ」と「ゲート」かな。
馬を容易に連想させる。伏線としては露骨すぎて失格だ。
せっかく2段落を面白くつくりあげてあるので、もったいなさ倍増。
ラストまで黙っといていいと思う。
>>97 ○おもろい。よくやった。作品の性格上、生真面目な批評はおいといてだ。
読者を引き込むためのひとつの手法としてエロがあるわけですが、
いい感じで裏切ってあって良い。主人公と一緒になってがっかりした。
これが案外、やろうとしてもできないのよなぁ。
「ハムスターのやつ」
○「ハムスターを殺す」心情そのものか、それを生む背景が生々しく見えん限り、
ただのスプラッター趣味にしか読めない。それが好きな人も居るのだろうが俺は嫌いだ。
>>101はただのメモ。あらすじにもまだなってない。
にもかかわらず虐殺シーンだけ細かい。メモにも考え方が滲み出している。だから反感をかう。
>>109はすこし努力のあとがあるのだがまだまだ不足。
主人公に同情できない。やはり虐待が書きたくて書いているように見える。
まぁ元ネタありだから109作者さんをとがめてもしょうがないと言われるかもしれないが、
改作を作るなら方向性を見定めなくてはならんだろう。気づいているのか居ないのか、
109は結局、101のスプラッター部分をクローズアップして書いているわけだ。
学校生活を描き出すことはできなかったか。コロス心情に寄ることはできなかったか。
そのあたりが残念。
ぶっちゃけ、主人公がハムスターを買う、その行為だけでぞっとさせるのが上質だと思う。
>>131 で、これなんかは語り手の異様な性格の描写になっておるわけだ。あまりに短すぎるが。
異様さの描写の積み重ねだけで「こいつ絶対人殺してるよな」と、
読者に確信させたら大成功なのだが、まだちょっと弱い。
逆に言うと、最後の1文が露骨にすぎる。
でぶを斬って頃したら脂肪の粒がぽろぽろとこぼれ落ちてくるとかいう
描写が筒井康隆の作品にあって、色々イメージして吐きそうになった
でもフツーそんなんないよな
いや関係ない話スマソ
「今日はいい天気ですねぇ」
とくに話題の思いつかないときに、唐突に「今日はいい天気ですねぇ」と同意を
求めてくる者たちがいる。
彼らはなぜその時の天候を「良い」と断定し、しかも、その同意を私に求めるのか。
それを良いと認識するのは個人のその瞬間の主観であり、その認識は普遍的ではない。
そうであるにも関わらず、その認識を押しつけられることは、甚だ迷惑である。
晴れた空を誰もが良いと感ずるわけではないし、春の仄かな暖かさも
すべての人が良いと思うものではない。多くの人がそれを良いと認識するとしても
それは、その個人の日常が、比較的に良い状況で安定している場合に
限られるのではないか。たとえば大切な肉親を亡くした直後であるならば
その時、青く晴れた空や、暖かい春風を、その人物は、憎々しく思うであろう。
むしろ自分の悲しみを映すように、雷鳴が轟き、豪雨が大地を叩いている状況こそ
その時のその人物にとっては「良い天気」であるに違いない。
私は、平静である時の、天候において「良い」と定義するのは、真夏の熱気の
立ち上る快晴のみである。
その時に外を歩けば、直射日光と熱気のために、額から汗がしたたり落ち、喉が乾き
喉のの奥が詰まるような感覚を覚え、飲み物の自動販売機の前に駆け寄り、
ポケットから小銭を取り出し、小銭の投入口にじゃらじゃらと小銭を入れ、
コーラのボタンを押す。ガタリと音を立てて取り出し口に缶が落ちる。
取り出し口のふたを開けコーラを取り出し、缶の口をぷしゅりと音を立てて開ける。
そして、乾いた喉に一気に流し込む。冷たいコーラが、乾いて詰まるような感覚のある喉を
潤して行き、喉に痛みに近い炭酸の刺激が突き刺さる。それは嬉しい快感である。
即ち春の、微風も、雲がまばらにある晴れた空も、私は良いとは
定義しないのである。その私の意志を無視し、共感を要求する彼らの
図々しさは何とかして頂きたいものである。
半分シャレで書きました。
べつに普段「良い天気ですねぇ」にめくじらたてたりしていません。
>>134-135 酷評モード(弱気)
○やるな。ラスト付近のイメージに、思わずぞっとしたよん。
初っ端から有無をいわさず読者を異空間に引きずり込んだのが成功している。
へたな理由付けならしないほうがいい、大正解だ。怪異は説明がつかないからこそ怪異なのだし。
そのまま不条理を積み重ねて、ラストの大不条理大会へと一気になだれ込んでいる。
○「奥へ」の形作るリズム感も好きだ。走っているさまがよく表現されている。いいじゃん。
ほめてばっかりじゃダメか。
○「全ては現実で、しかし現実味がない。」とか書くと、
「これは現実じゃないのかもよ」とほんのり予告してしまう結果になる。書かない。
○細部の言葉遣いに気をつけるともっと緊迫感が出るかもしれない。
「はずだった」「ようだった」「ように」のあたりが引き締めるポイントだと思う。
もう一回推敲するといいかもしれん。
酷評になってない? だって面白かったんだもの。
時間なくなったので、本日はここまで。
酷評すれ!
221 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/04/28 23:34
>>216 おいらは最近母を亡くしたけど、その日はとてもいい天気だったよ。泣けた。
私の師の、更に師である宮下哲郎が、その研究を完成させたのは晴和七年。
彼が四十八才の春だった。
極東の島国・マリドとの国境付近に建てられた皇立の研究所からはその日、
快晴であったにも関わらず、“数本の”三色に輝く虹が観測された。
大地に降り注ぐ星間物質から、未知のエネルギーを獲得しようとする彼の
研究が成功したその日、彼らは、侵攻して来た共和国のマリド駐屯軍から逃
げる為、件の研究所を立ち去る事になる。
共和国側の目当ては、本国の石油資源だった。
『宮下教授、迎えの車が参りました』
宮下博士の曽祖父は、共和国の“自衛軍”に目の前で肉親を殺されている。
“自衛軍”は彼の曽祖父達、彼らを正確に表現出来得る言葉は現在では差別
用語とされる、の住む先住民居留区に乗り込んだ折、進駐と言う言葉で罪も
ない(とされる)先住民達を百人単位で殺して廻った。
男達は皮を剥がれ、女性は犯された後に腹を裂かれ殺された。これは、
腹の中に金品を隠し持っていない事を確認する為だ。
そして、曽祖父の、まだほんの赤子だった妹は、軍人に靴の踵で頭を
潰され死んだ。理由は「泣き声がうるさいんだよ、この○○○が」だった。
『連邦軍国境警備隊の木下要です。撤退の準備が整いました』
連邦軍独自の紺色のジャケットに身を包んだ女性に連れられながら、
去る研究所の庭先で、宮下博士は遠くの山に連なる薄黄色の帯を見つけた。
と、日記には書かれている。一面に広がる菜の花畑を想い、彼は少しの間
涙を流した。
ガストン砂漠のほぼ中央、小高い砂丘のその上で、紅白のパラソルで陰を作る。
目の前を覆う熱気に辟易しながら、それでもネクタイは緩めない。お茶を楽しむ
時の無作法は罪悪だ。他人への悪口が、同様のように。
メアリーの給仕は完璧で、国許の母がこの場にいたのなら、涙を流して喜ぶに
違いない。それが、この国で本国の人間が生きる最低限度の生活であったとしても。
「いつ、虹が出るんですか?」
私と相対するように、肘掛け椅子に座る妹は、私とは十一年と三ヶ月年が離れていて、
冬休みを利用して、この砂漠の街を訪れていた。
数年振りの再会に、すっかり様子の変わった“女性”に、“私”がどういった反応を
示したか?これは、ここで書く類のモノではないので割愛し、場面は三日前、彼女が
この街に辿り着いた時点まで遡る。
『どうしたんだい?そんな分厚いコートを持って』
『本都は真冬なんです』
本都の冬は長く厳しい。特に今年は、本都でも二十年ぶりとなる寒波が街を襲い、
全てが雪に埋められる事になったそうだ。
『大変だったんですよ?早苗叔母さんの菜園も埋まってしまって』
メイドのメアリーに妹に合う夏服を準備して貰う間、私達はありふれた
昔話で時間を潰した。
『憶えています?停留所の横の…』
『“ボヘミアン”かい?』
『初めて連れて行って貰って、私、何も分からないものだから、メニュー
の一番上の…』
『エスプレッソだっけ?』
『私、舞い上がっていたから』
『あまりの勢いに注意も出来なくて』
『横で軽く笑いながら、スチームミルクを頼んでくれて』
『“どうせ飲めないだろう”って思ったんだ』
『案の定、一口しか飲めなくて』
『それ以来、スチームミルクばかり飲んでた』
『最近は少しばかり飲めるようになったんですよ?コーヒー』
女性が付き合う男性によって変っていくように、私を含めた(悲しき)男達もまた、
付き合う女性によって変わっていく。
私を変えたのは、同じ研究所で働く山羊座の女性で、古いフォーク・ソングばかり
聞いている夢見がちのリアリストで、美しい黒髪を惜しみもせず短くしている極度の
ヘビー・スモーカーで、他の女性の話をすると少しだけ機嫌を悪くするシャーロッキ
アンで、私の飲み物の嗜好を、コーヒーから紅茶に変えた当事者だった。
『煙草は止めたんですか?』
『体に悪いからね』
その当事者は今、砂漠の真ん中で私の隣に座り、私の手を軽く握りながら、
遠くの空港から飛び立つ飛行船を眺めている。
彼女に出会う前の、正確には彼女に心を奪われる前の、私もまた、病的なまで
のヘビー・スモーカーで、母や妹はもちろん、仕事場の同僚やメイドにさえ、
心配を掛ける有様だった。
「私も御忠告したんですよ?だけど、全く聞いていただけなくて」
このメアリーのセリフは、半分正解で、半分間違っている。
私が煙草を止めたのは、自分の体の為だけではない。
「何も、休日にまで見なくてもいいじゃない」
「妹が見たいって言っているんだよ」
私たちが関わっている研究を簡単に説明すると、「宇宙から地上へ降り注いで来る
ある種の星間物質を捕らえ、それらを新しいエネルギーとして活用する」為のもので、
この研究の基礎は、三十年近くも前に、宮下哲郎博士によって完成されている。
しかし、その実用化までには、研究そのものとは関係のない様々な、特に政治的な
問題が、山積みにされていて、研究自体は十年一日の如く、ほとんど進歩していない。
だから、妹が見たがっているその“虹”も、私たち研究者にとっては、さほど珍しい
モノではない。その美しさは別として。
『“虹”?』
『三色だけどね』
『こんな砂漠の街にですか?』
『砂漠は関係ないんだ。大事なのは場所と時間だから』
『雨がいるでしょう?』
『それも関係ない』
「妹がいたなんて、聞いてないわよ」
「言ってないからね」
前述したとおり、私の(愛すべき)恋人は“他の女性の話をすると少しだけ機嫌を
悪くするシャーロッキアン(この際、シャーロッキアンは関係ないが)”で、少し前
までは、メイドのメアリーに対してさえ“ある種の”敵対心を持っていた。
彼女は、それほどまでに嫉妬深い、もとい、情の深い女性で、どんな事象よりも
彼女との約束事を最優先させなければ、その機嫌を直すのは容易な事ではない。
だから、そんな彼女とのお茶の約束を忘れてまで、妹の願いを優先させたのは、
私のミスだろう。しかし、それほどまでに、私が妹の為に、(たとえそれがどんなに
些細なことであったとしても)何かをしてやろうと思ったのには、当然の如く理由がある。
話は昨晩まで遡る。場所は私の寝室。
おそらく、世の大半の“数年ぶりに再会した兄弟姉妹”がそうであるように、私達もまた、
昔話に興じる為、それぞれの近況を互いに聞かせる為、同じ寝室で眠った。互いに、少しだけ
アルコールを含ませながら。
『知っていました?』
『何を?』
『私、お兄さんのこと、好きだったんですよ』
『知っていた』
『だけど、あまりにも年が離れていたし』
『それ以前に兄妹だから』
『分かっています』
少女時代の彼女は、少しばかり内向的に過ぎる性質を持っていて、例えば、
よく晴れた五月の昼下がりだとか、例えば、街中が少しだけ優しくなる聖誕祭
の夜でさえも、私を通さなければ世界との繋がりを保てないような少女だった。
そして私は、愛すべき妹の為に、世界を彼女に紹介する役割に、それが私以外
の人間には敵わない仕事だということもあって、少なからずの誇りを持って彼女
に接していた。
だから、互いに年を重ねるに連れ、彼女が私の元を離れて行くことに幾許かの
寂しさは感じながらも、彼女の世界が広がって行く事を、素直に嬉しく思っていた。
『彼氏が出来たんです』
『そうかい』
『良い人なんです』
『うん』
『なかなか手も握ってくれないような人なんですけど』
『ああ』
『少し、お兄さんに似ているんです』
『…うん』
ここまで話して、多分アルコールのせいもあったのだろう、彼女は少しだけ涙を
流して私を途方に暮れさせた。
『母さんには?』
『まだです』
『喜ぶだろう?』
『きっと』
抱き締める以外に何の方法も持たない私の腕の中で彼女は、母親のこ
「“時々世界は、とても残酷で無茶苦茶なモノに見えるかも知れないけれど、
もし仮に、君が子供を授かるチャンスに恵まれたとして、彼らに出来る限りの
愛情を注ぐ努力をするのなら、この世界は、それだけで生きて行くに十分な
世界なのかも知れない”」
砂漠の上に“虹”が架かった。妹は、まるで子供のように、その美しさに
驚き喜んでいた。
「今のは?」
私の横に座るシャーロッキアンは、まだ彼女の機嫌は直っていないようだけれど、
私が小声で呟いた台詞の素性を問い質していた。
「三日ほど前、教授の本棚に宮下先生の日記を見付けて」
「何でそんなモノが?」
「三十年前の事件の日の事も書かれていたよ」
「それで?」
「“あの日”の最後に、さっきの言葉が添えられていたんだ」
“あの日”の宮下博士や(軍部を含めた)関係者の気持ちは、どんなに想像しよう
としても、本当のところでは私には分からない。
だけれど、彼が“あの日”の日記に残した言葉だけは、私の頭に根付いたまま離れ
ようとしない。 もちろん、その善し悪しは別として。
「咲くん?」
「なに?」
「愛しているよ」
「知っているわ」
少し無作法だけれど、目の前の紅茶を一気に飲み干す。少し酸味が強すぎる紅茶と、
咲の吸うタバコの口の中の残り香を同時に楽しむ為、私たちは、妹にもメアリーにも
見られないように、少し長めのキスをした。
229 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/04/29 01:04
>>222 なげえよ。悪いけど全部読む気がするほどの文章じゃないと思うので。
>>222 「極東の島国・マリドとの国境付近に建てられた皇立の研究所からはその日、
快晴であったにも関わらず、“数本の”三色に輝く虹が観測された。」
「研究所から立った虹」がどこかから観測されたのか、研究所から「どこかに立った虹」を観測したのか
わかりにくい文章なんですよね。
センテンスも整理したい。ごちゃごちゃしている。また、文中に「○○○」はないでしょ。あと、” ”も。
>連邦軍独自の紺色のジャケットに〜
日記をいきなり引用したりしているので誰が主人公で誰の視点で物を見ているのかわからなくなってる。
また、涙を流すような菜の花畑の風景を、「遠くの山に連なる薄黄色の帯を見つけた。 」じゃあ、淡々と
していすぎやしまいか?
全体に、わかりやすい文章を組み立てるように意識した方がいいです。内容からして硬い文体にしたいのかも
しれませんが、硬いのとわかりにくいのとは別ですよ。
まだまだ努力が必要です。ガンガレ。
230 :
Ψ大東文化大学文学部文学創作学科Ψ:04/04/29 01:07
231 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/04/29 01:08
とはいえ、全体に流し読んだ。
会話文はヒド杉だ。もうちっと他の人の書いたものを研究するとかするようにね。
>>222 長くなるんだったら、何番までかを予め書いといたほうが良いかも。
>>222-228 研究の説明に激しく萎え。
>大地に降り注ぐ星間物質から、未知のエネルギーを獲得しようとする彼の研究
>「宇宙から地上へ降り注いで来る
>ある種の星間物質を捕らえ、それらを新しいエネルギーとして活用する」
SFの要素を入れたいのか知らんが、入れたかったら、その説明の仕方は簡単にしてもあんまりだ。
少なくとも、「ある種の星間物質」ってのはどんな性質を持っているかの科学的説明に、
それを新しいエネルギーとして活用し得ると考えた科学的根拠くらいはさらりとでも良いから欲しいね。
じゃないと、読んでて冷める。
それと、三色の虹って何だ?
虹を表現する色の数が言葉によって変わるということを知らないのか?
赤とオレンジを同じ単語で表現する言語がある。
地域によっては、虹を七色でなく三色と表現しているところもある。グーグルで検索すればすぐ分かる程度の知識だ。
そして、そもそも「三色の虹」は虹と言えるものなのか?
つまり、光が屈折して分光したものなのか?それとも、便宜的に「虹」と称しているものなのか?
難解そうな科学を安易に使うのは止した方が良い。読み手はそういう話を期待して読み進める。
疑問が出てきたら、読んでてつまらなくなる。
使うなら、疑問の余地が無くなるくらいに説明するべき。
ああ、もう。いい言葉、いいキャラ、いい会話文をお持ちなのに、
構成力の無さがすべてを殺している……ねぇミモザ。
>>222 更に、を辞書で引いてみて。端からその日が乱発されてて、
結局どの日なのか不明瞭。序盤からキャラ詰めすぎで
、どの人物にフォーカスすればよいのやら。
◇男達は皮を剥がれ……人間には理性という物がありますが。
男の皮を剥ぐ必要がどこにある?比喩にしてもライトノベルちっくで拒絶。
あと、戦争モノで敵とされるキャラクターの残虐性を、
土着民に対する惨殺行為を列挙するパターンでは凡庸で芸がないのだ。
それは歴史の教科書にだって載っている表現だしね。女性の腹を裂いた理由はスキ。
レンポウグンやシンチュウグンなど、誰が味方で誰がテキなのか良く分かんない
です。敵キャラの名前の統一をお勧めします。
>>223以降
散々引っ張った挙げ句、実は日記でした、というオチ。導入が甘すぎる。
折角いい発想をお持ちなのになぁ……残念。
◇お茶を楽しむ時(略)同様のように。
222の空気から抜けきれていませんね。気持ちを切り替えて。
◇書く類のモノではないので割愛
冗談じゃない!! なんですか! この読み手を馬鹿にしたような態度は!
2ちゃんねらーごときに本気で書くなんて馬鹿馬鹿しい、そう捉えていいんですね?
◇私たちが関わっている研究を簡単に説明すると以下
これは222を殺す文。
◇「“時々世界は、とても残酷で以下の会話文
ここに限りもっと古臭くすべき。
理系大学院の院生の書く文っぽい。脳内に壮大な世界観を抱いているようですが、
それをキチンと処理しきれていますか?言い回しが古い。まるで一世紀半前の
小説を読んでいるよう。222の古さは効果なので別とします。
キャラクターの導入が甘いでしょう。セリフの指定も曖昧ですね。
思い付いたように場面を貼り付けるのは止めましょう。
いや、ホントに多いんですよ、切って張ったような場面がね。
構成力がないんですね。連同士の釣り合い、コレが悪いんです。
一貫性をもう少し意識しないと、それは書き手側の隙となります。
ついでに言うと、背景が映写機のように回転していて、忙しい。
古い。難しい内容をいかに読者に分かりやすく伝えるか。
それが今の時代、創作の対象となるべき文体です。一億総作家
と言われる時代に、このような堅い文は嫌われるのだという事を
承知しておいて下さい。色々な手法を試してみよう、という心意気は
買いましょう。でもねぇ、新しい作法に挑戦しつつ、古い作法にしがみ
付くっていうスタンスがねぇ。物語として昇華するには、
まだまだ構成が足りないです。ストーリーは好きなのにナァ……orz
雰囲気を食えってことかな。
235 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/29 12:36
>>139−140 「恋する色鉛筆」 作者:寝書
○なかなかのお手前で。違和感なく、すんなり読めました。
○タイトルに違和感がある。色鉛筆は恋なんかしてないじゃないか、と思った。
最初にタイトルが誘導するものは大きいのでおろそかにできない。
○分度器やコンパスへの思い入れの書き方が良い。わかるわかる。
俺みたいな「捨てるのが苦手な」読者を引き込むのに成功している。
○冬の夕焼けが好きだ、と言ってしまっているのは大チョンボだと思う。
ここはいっそ、色への愛を前面に出し、副産物として冬の夕焼けを出すべき。
例えば、「ぼくはその中間色たちを眺めた。赤系だけでも(ゴニョ)本ある。濃いほうから
淡いほうへ並べてみれば、そこに冬の夕焼けがあった」とやるわけだ。
この形なら「勿体無くて鑑賞していた」あたりに埋め込めると思う。どうだろう?
はがきを出すくだりも同じ。色への愛がまずあって、結果として絵ができると書く。
あくまで「モノ(ここでは色)」への耽溺に終始する、そういう書き方が望ましいと思うがどうか。
○IROJITENという魅力的な名前がスルーされているのもなんか勿体無いと思う。
一回くらいひらがな、漢字にしてみてはどうだろう。
○141さんも言っているが、限定色えんぴつのくだりはチョット書き急いだか。
売り切れるかもという不安や、届くまでのワクワクや、封をやぶる官能や、
よりきめ細かい中間色の説明、書けることが沢山ある。
これらを徹底的に積み重ねておいて、「ぼくは卒倒した」とあっさり決めれば、技になるだろうなぁ。
>>142 ○傘への誘導を主眼とした冒頭部。まぁまぁの成功なんじゃないでしょうか。
この後にそのまんま傘にまつわる話をもってきて、はいツカミはOKって感じです。本編読みたい。
○日本語ところどころ妙でクドイです。推敲すべし。まずは灰汁ぬきから。
○中チョンボは視線の移し方。「あきらめたように肩で大きくため息をつく」のが唐突に感じる。
なぜかというと、まぁイキナリだからで(笑) それをさけるために、1回ロッカーを見ておくのですな。
読者への細かな誘導になります。ロッカールーム、麻子のロッカーの扉、と視線しておいて、
窓の外へ一端じらす。ため息をついて、改めてロッカー内部へ視線する。そして傘の柄にズーム。
こんな感じでいけば、「ん、ロッカーに何があるんだろう」と思ってもらえます。
そのワンクッションがあれば、ため息の効果も鮮明になるでしょう。
>>149-153 ○うーん、おもろいのだが中途半端か。しかしその妙な半端さが味になっているとも言える。
なんだろう、たとえて言うなら、パパが娘に話して聞かせる「でたらめ昔話」だろうか。
もしくは、舞台のうえで、役者が役を演じてるような感じ。
つまり、全編まんべんなく現代日本人の感覚が混じりこんでいるわけだ。
さてどうしたものか。上で書いたようなオチをつけてみちゃどうか。
寝付かない娘に話してたパパでもいいし、
開発を止めない会社にイヤミを言うために作った劇の上演でもいい。
そしたら一応どんでん返しは付くし、なぜ現代日本人感覚の姫様その他がいるのかも説明できる。
……でもなぁ。やっぱこのままでもいいとも思うしなぁ。
なんでもつじつま合わせりゃいいってもんでもないし。
なるほど、現代日本を風刺したコメディーと受け取ればいいのか、これは。勝手に納得(笑)
文章上手いよな、そういえば。つまり作者もわざとやってるわけだ、多分。
というわけで、色々考えたが、俺的にはそのまんまで良いと結論。おもろかった。
>>154-155 ○犯人の告白。この部分だけについては何も言う事はない。よくできてます。
反省のない、残酷・冷酷な語り手がよく判る。読者を聞き手にしたのも上手い。
で、要点はこのシーンをどう生かすかになってくる。まだ面白くはないわけですね。
現段階では習作なんだろうと思うのだけれど、言ってみた。
>>156-157 ○いやいや、面白かった。元気でいい。やっぱパッションって最重要だよな。再確認できた。
酷評は直後におもしろいのが出ているから略。よく読んで生かすべし。
俺からもひとつアドバイス。まずは作者の立場をカッチリ決めるといいと思う。
俺の感触では、この話のばあい、オススメの立場は「未熟時代を思い出して書いてる人」か。
ところどころ「自分」の行動に突っ込みいれているし。
立場をハッキリさせれば、現在形と過去形の使い分けの基準もできるし。
その時点で知らないはずの事が出てきてもとりあえずOKだ。
○繰り返していうが、情熱と勢いは失っちゃイカンよ。それは武器です。あとは研ぎ澄ますのだ。
>>160 ○小物だのう、この「僕」は。というのが正直な感想かなぁ。
○「城」とか象徴をいきなり使っても、空っぽになってしまう。
作者自身、城が象徴的なことに無自覚なのかもしれない。
「アリを踏まない」っていうのも、ここだけだと大げさで不自然。
「僕」の自己陶酔、かっこつけにしか見えないです。
そういうキャラを作りたいのならOKですが。
この辺は、伏線の積み重ねがあって、初めて生きるでしょう。
○まずはもうちょっと細かく書いてみてはどうだろう。
「嫌いなやつだった」と直接書くのではなく、嫌いであるからこんな感じ、と「行動」を書く。
自然、舞台は学校に行くでしょう。だから学校のシーンが先に来る。構成もできてきます。
「なぜこの子供は笑顔でいられるのか」と直接説明せずに心を書く。これは難しいですが。
その辺、工夫するのが文章を書くってことではないかと。
>>236 自己つっこみ
質問:違和感が有るのか無いのかはっきりしやがれ。
解答:ええとですな、日本語的・内容的に違和感ありません。
表現の技法上、違和感がある、そう言いたいわけです。
推敲が足りんね。失礼しました。
時間無くなりましたゆえ、続きはまた今度。
>>218 酷評? 有難うございました。
褒められる経験があんまないんで新鮮でした(笑)
>>235 有難うございます。
現在推敲中ですんで、上げた時はよろしくお願いします。
いつもより大き目の夕焼け空に暗闇が広がり出す頃、友達の後を追い掛ける
少年を微笑ましく見詰める幼顔の郵便配達人は、既に顔馴染みとなっている
ミセス・スティーブンスに今日最後の手紙を届ける為、西の外れのだらだら坂
を登り始めていた。
ほぼ同時刻、スティーブンス邸の前の通りでは、窮屈な色で統一された小学校
の制服からお気に入りのワンピースに着替えたばかりのエレノア・シルバーが、
薄っすらと現れ始めた青色の月を眺めながら、とっておきのメロディーを思い出
していた。
「ジャケットを羽織りなさい」との母親の忠告に口笛で答えながら彼女は、
ノラ猫のジュジュと一緒に草まみれになっている弟のアルフレッドの下へ
駆け寄ると、お姉さん風を吹かせた口調で彼に注意を促した。
「お父さんが帰って来る前に着替えなさい」
父親のヘンリーはその日の朝、十二回目の結婚記念日を愛する妻や子供達と祝う為、
“今日出来る仕事を明日に回してでも”会社を定時には出る約束を愛娘と交わしていた。
しかし、昨年の結婚記念日と同様、他部署のイザコザに巻き込まれたヘンリーは、
それでも一時間ほどの遅れで、件のだらだら坂を息を切らせ駆け上っていた。
「今日はお早いんですね」
「家族と食事に行く約束でして」
3年程前から栽培を始めたイタリアン・トマトの手入れをするミセス・スティーブンスが、
汗まみれのヘンリー・シルバーに声をかける。
いつもより少しだけ陽気な彼女の笑顔に、「今日は“手紙の日”だったのだな」と、
数年前に息子から渡された誤字脱字まみれのグリーティング・カードを想い出しながら、
ヘンリーも笑顔で答える。
「あら、素敵。どちらへ?」
「マッジオの店に予約を入れてまして」
スティーブンス夫人の日常にある数少ない楽しみ、その中でも自宅の菜園に匹敵する
楽しみの一つに、毎週、遅いときでも三週間に一度は届く、ごく簡潔な、だけれど
とても饒舌な手紙がある。
手紙の差出人は、今年二十歳になる彼女の一人娘で、遠く離れた街で単身“夢”
を追い掛けている女性からのモノだった。
「そう。先ほど届いたんですよ」
「パウラさんから?」
「ええ。あ、でも、今日は急いでらっしゃるようだから、また今度、お茶にお誘いしますわ」
(以下、蛇足)
えーと、上の文のオチとしては、この後手紙はスティーブンス夫人が(幼くして亡くした娘
が順調に育ったのだと言う妄想・幻想から)自分宛てに自ら出したモノだと分かった
ところで終わりますが、そこまでどうやって着地させようか迷っているのでした(汗)。
酷評お願いします(礼)。
244 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/04/29 22:13
>>241 最初の郵便配達人がスティーブンスさんに手紙を届けたかどうかがわからないので
>>242にうまくつながっていない
ように思うな。「手紙の日だった」と書いてあるから、手紙が届いたことをその前に書いたら?時間的な順番がちと
わかりにくいです。
「お姉さん風を吹かせた口調で彼に注意を促した。」
「注意を促した」は少し硬いいいまわしかなっとちょっとひっかかった。
>手紙の差出人は、今年二十歳になる彼女の一人娘で、遠く離れた街で単身“夢”
を追い掛けている女性からのモノだった。
この文章は明らかにヘンですね。主述のつながりがおかしい。
全体的な雰囲気はとてもいい感じです。雰囲気もなかなか良く出ていると思います。
245 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/04/29 22:14
雰囲気はとてもいい感じです。雰囲気もなかなか良く出ていると思います。
ってなんだよ。ダメだな俺。
「今からお見せするのは、あくまでも試作品です。よって正常に動作しない場合も想定されますが、
あらかじめ了承しといてください。」
そう説明したのは若い男だった。
ゲームのスイッチを入れ、彼はコントローラーを握るとほの少し真剣な顔になった。
パンッ、パンッ、パンッ、小気味いいライフルの音が
備え付けられたテレビのスピーカーから聞こえてくる。
画面上では、3Dによって綿密に描写された人々がひっきりなしに走り回っている。ターゲットだ。
スティックを動かし、目に付いたのから順に照準を当てていく。モニターを凝視しながらタイミングを計る。
命中すれば叫びの音声とともに血を模したエフェクトが鮮血を散らし、スコアが上がる。
一見、単純な作業の様だが、戦略性が高く奥が深い。
大人から子供まで、年齢問わず楽しめるはずです。ストレスの発散にも効果的ですよ、
最後にそうアピールし、若い男は席を立った。
よく見直したらなんかめちゃくちゃな文章ですね。
適当にかいてたらこうなってしまいました。
出直してきます。↑の文はスルーしてください(汗
全体的な雰囲気は無いが、描写は具体的でイメージは出来る。
私は思ったことがよく顔に出るらしい。
それを指摘したのは私の好きな彼ではなく、ここに住む若い男だった。
本来なら、現在も同じ時間を過ごしていたはずの彼が気づいたはずなんだ。それは、必然であろう。
そう考えだしてしまうと私はたまらなく悲しくなる。何時間も泣き続けることだってある。
これは不可抗力なんだ。あきらめるしかない。それが全てだ。
何回も言い聞かされた言葉、まさにその通りだけど切なすぎる。
だからそんな現実主義者の話なんて無視する事に決めている。
私は思い出の中だけで生きていければいい。
そんな事をひそかに決意していると、
「そりゃまた楽な事で」
いきなり背後から声がした。あまりにも唐突だったのとタイミングが悪すぎたのとで
思わず固まってしまった。何秒かたってからゆっくり振り返ってみると、さっきほど言った若い男がいた。
彼は気にすることなく一旦止めていた話を再開させる。
「これからあなたのいう現実主義者の話をするから少し我慢してね。いや、あなたにとっては
かなりなのかもしれないけど」
評価お願いします。
そこまで喋ってから少し間をおいた。私はというとまたまた固まっていた。突然説教をされようとしている。とかじゃなくて
なぜ私の考えている事が分かったのか?それが不思議でならなかったのだ。
うわぁーすみません、「評価お願いします」を入れる場所間違えました。
これではあなたの野太いt(ryのコピペみたいだ……(そこまでおもしろくないけど)
私は思ったことがよく顔に出るらしい。
それを指摘したのは私の好きな彼ではなく、ここに住む若い男だった。
本来なら、現在も同じ時間を過ごしていたはずの彼が気づいたはずなんだ。それは、必然であろう。
そう考えだしてしまうと私はたまらなく悲しくなる。何時間も泣き続けることだってある。
これは不可抗力なんだ。あきらめるしかない。それが全てだ。
何回も言い聞かされた言葉、まさにその通りだけど切なすぎる。
だからそんな現実主義者の話なんて無視する事に決めている。
私は思い出の中だけで生きていければいい。
そんな事をひそかに決意していると、
「そりゃまた楽な事で」
いきなり背後から声がした。あまりにも唐突だったのとタイミングが悪すぎたのとで
思わず固まってしまった。何秒かたってからゆっくり振り返ってみると、さっきほど言った若い男がいた。
彼は気にすることなく一旦止めていた話を再開させる。
「これからあなたのいう現実主義者の話をするから少し我慢してね。いや、あなたにとっては
かなりなのかもしれないけど」
そこまで喋ってから少し間をおいた。私はというとまたまた固まっていた。突然説教をされようとしている。とかじゃなくて
なぜ私の考えている事が分かったのか?それが不思議でならなかったのだ。
今度こそ評価お願いします。
愛してると彼女は呟いて、ボクにはそうは思われなくて、雨は昨日から降り続いて、
とにかく今日は嫌な日で。彼女がその身をボクの体に重ねた時、あるいは
天井から誰かが覗いているかもしれないなんて考えて、見せ付けるように汗ばんだ
肌と肌を密着させた。吐息は耳に甘く、匂いは鼻を引き寄せた。
けど、眼は天井のシミに奪われた。凝視すると、人の顔の様に見えてきた。ボクに
愛の言葉を囁く様に、ぐねぐねとシミの口が動いている。なかなか愛らしい。口が
チャームポイントだなんて言う彼女よりも、ずっと柔らかそうな唇をしている。
「愛してる」
また、彼女は呟いた。それは問いかけか、呼びかけか。
「愛してるよ」
天井のシミに言ってやった。
彼女はそれが分かったのか、急に怒り出して体を離し、帰ろうとする。ボクは、
それをどうとも考えずに受け入れて、彼女の帰り際に別れを告げた。そしたら、彼女
は何故だか泣いた。雨は降り続いて、洗濯物は乾かない。とにかく、今日は嫌な日だ。
泣いてる彼女を送り出して、ボクはベッドに寝転んだ。ポケットから煙草を取り出し、
火を点けた。紫煙の昇る先は、天井の彼女。
「愛してるよ」
ボクはニヤリと笑って再び言って、煙草を消して不貞寝した。
しばらくして、腹が冷たいのに驚いた。腹を見れば、ぐしょぐしょに濡れている。
天井の彼女が泣いていた。雨漏りだった。
とにかくボクは、近くのコップで涙を受け止めた。
天気予報は、今夜も雨だと告げている。彼女の涙は止まりそうにない。ボクは
途方にくれながら、椅子の上に立って背伸びして、彼女の唇にキスをした。
「愛してるよ」
そう言いながら。少しでも、涙が止まるようにと願いながら。
けれど、コップと雨はいつまでも寂しげな音を奏で続けていた。
さあ、おまいら酷評して下さい。出来る限り厳しく。
>>236 すんてつさん、
ご批評ありがとうございました。
ハンドルネームは寝ながら本を読むのが好きなので、
「寝書」としていましたが、深い意味はなく、
「コリン・タッジ」にチェンジさせていただきます。
たしかに、八方美人的な文章になっていて、
焦点がぼやけているかも知れませんね。
色鉛筆に対する偏愛、フェティシズムをもっと
深く追求した方が面白くなったでしょうね。
今後共、よろしくお願いします。
「寝書」あらため、「コリン・タッジ」です。
ご批評よろしくお願いします。
サイレント時代の寵児
1931年に公開された「街の灯」。
チャップリン映画の中でぼくが一番好きな映画です。
盲目の美少女に恋する浮浪者チャーリー。病院で手術をすれば彼女の目が
見えるようになる。チャーリーは彼女のために孤軍奮闘するのですが・・・と
いう内容です。全篇、チャップリンの笑いのエッセンスが贅沢に盛り込まれ
ています。
京都大学の映画サークルが第2講堂で「街の灯」を弁士さんセットで上映
するという情報を入手すると、ぼくはいてもたってもいられなくなりました。
クリスマスを目前にひかえたとても寒いある日の夜、ぼくはアルバイトの
帰りに歩いて会場に向かいました。
第2講堂は瓦屋根のお寺みたいな建物で、学生運動が激しかったころはこ
こが根城になっていたそうです。もしかしたら戦前から建っているかも知れ
ません。歴史の重みを感じる前に荒れ放題廃屋寸前のわびしさを覚えました。
講堂の前には広場があるのですが、そこには粗大ゴミの山がいくつもあり、
さらに講堂の敷地全体に照明器具がまるでないので真っ暗闇。山が崩れてゴ
ミが散乱している場所もあって、ぼくは何かに蹴躓きました。なんだか肝試
し大会みたいな雰囲気に満ちています。
入り口脇でお金を払うと、携帯用のカイロが渡されました。不思議に
思いながら講堂内に入るとその意味がわかりました。コンクリート打ち
っぱなしのさびれた室内に暖房器具は一切なかったのです。外よりも中
のほうが冷え込みが厳しいくらいでした。さらに無造作に木製ベンチが
並んでいたのですが、学生闘争の際にバリケードに使用したのか、大半
のベンチにはなぜか座るところに痛々しい穴があいてました。まともな
ベンチはなく、とりあえず比較的ましなベンチに席を取りました。
まわりを見ると皆一様にカイロをアライグマのように必死になってさ
すっていました。
講堂を出て左手奥にある便所の蛍光灯も切れていたのですが、ここま
で徹底されるとなんだか面白くなってきました。
ぼくの後ろのベンチに派手な格好をしたおばさんが座りました。まる
でちんどん屋さんのようでとても場違いな感じです。なつかしい白い布
のスクリーンを見ながら、どうもうしろが気になってしようがありませ
んでした。
サークルの司会者が花束を抱えながら、スクリーンの前に進み出ると
簡単な挨拶を述べ、それから弁士さんを紹介しました。すると驚いたこ
とにうしろのおばさんが立ち上がるとスタスタ前へ進んでいくではない
ですか!
ぼくの中では弁士さん=男性というイメージがあったのでびっくりし
ました。それと同時におばさんの派手な装いに合点が行きました。彼女
の晴れ舞台ですからね。
もともと薄暗かった室内の照明が切られると、カタカタとフィルムが
回転する子気味良い音が流れてきました。
いつしか映画に熱中して腹をかかえて笑っている自分に気がつき、寒
さなぞ気にならなくなっていました。
弁士のおばさんは声色を何種類も変えて熱弁をふるっていました。
>>241-242 淡々とした雰囲気はよし。しかし、文章が翻訳調すぎる。曖昧な表現が目立つ。
「大き目の夕焼け」って何?
「窮屈な色で統一された」制服ってどんな服?
情景に頼りすぎ。
無理にとは言わないが、これを日本に置き換えて書いてみるのも、
推敲の一つの方法だと思うが。
251はここがどういうところか判ってて投稿したのだろうか…
憲二は泣いている。
「大丈夫よ」
「俺はダメな男なんだ」
憲二はテーブルを叩いた。
「ダメじゃないわ」
「いや、ダメだ。何もやってもダメだ」
「あきらめないで」
「もうだめだ。もうだめだ」
「・・」
「俺の気分なんて、理解できないだろう」
「どんな気分?」
憲二の目を見る。彼は目を離した。
「もうどうする事もできない。死にたいんだ」
家の中は赤ん坊の声が鳴り響いている。
「パートに行ってくるわね」
私は赤ん坊を憲二に任せて、家を出た。
曇り空だった。
「おかえり」
憲二は寝転んでいた。
「ただいま」
赤ん坊はほったらかしだった。
「なんで世話しなかったの?」
「餓鬼なんていなくなった方がましだろ」
「まあ、なんてこと言うの」
「餓鬼がいなきゃ、生活が少しは楽になるだろ」
赤ん坊のおしめを取り替えて、ミルクを飲ませた。
「母乳はやらないってか」
憲二は笑う。
「酒がねえよ。はははは」
そう、私の人生は終わったのだ。この男に出会って。
パチンコの景品でCDラジカセを取った。さっそく家に帰ってCDをセットして聴いてみると、音が出なかった。
「おーーい」
僕はラジカセを軽く叩いてみた。すると音が出始めた。良かったこれで聴けるぞ、と安心した途端、また音が出なくなった。
腹が立って今度は強く叩いてみた。
「何やってんだ!!」
CDラジカセの中から、そう聞こえてきた。そら耳だろうと思い、指で耳の穴をほじくった。
「お前だよ!!お前」
「だ、誰?」
「だから、そこのお前だよ。この耳糞野朗め!」
僕は辺りを見渡した。部屋には誰もいない。窓を開けて、庭を見てみた。草がぼうぼう生えていて、蝶々がけだるそうにその上を飛んでいた。
「CDラジカセ、が喋った?」
バイオハザード
我々は日々宇宙空間を特殊レーダーで監視し、安全を保っている。家庭内においても我々の範囲内だ。
これには賛否両論があるのだが、最終的なこの宇宙における物理法則から空間を割って移動することができるため、
瞬く間もないほど高速に目的地へ飛べる。このことが現状範囲の今のところの理由だ。
と、惑星ラダのポイントC−NLから連絡が入った。ここは太古の昔に生息していた生き物を研究する場所である。
「緊急事態だ、早く医療チームをよこしてくれ!」船内に怒声が響き渡る。
「何があったんです」
「まずいことになった、まずい」何度かそう言ったのち続けた。「昔『チキュウ』に生きていたらしい菌が所内に広がってしまったんだ、
まだ何かは特定できていないんだがね。私の助手が馬鹿やっちゃって、気付いたときにはもう……
だから早く医療の連中を! そうだ、防菌スーツを着用してくるように伝えてくれ」
「わかりました」
「かなりの昔だからデータベースに入っているかも疑問だ、しかし一応大まかな症状を言っておく!
私はまだ感染していないんだが、感染した職員は皮膚が猛烈な勢いで死滅しているんだ。
皮膚が崩れ落ちてる。細胞の腐敗のためか痒みがあるようで、止めようとしても狂ったようにかきむしってしまい、
いまや出血がはなはだしい。そしてそのうちに――見たこともない症状の恐怖によるものか――気絶してしまう。
どう対処していいものかわからないんだ、こちらのコンピュータでは菌の特定に時間がかかってしまう。頼むぞ」
我々は医療チームのほうへ情報を送った。こと太古の昔の菌だ、かなり時間がかかるだろう。
我々は、緊急事態ということで医療法および宇宙安全法の第一一〇六条の『例外』にのっとり、数名を医療チームのほうへ派遣した。
医療班。
データベースをさかのぼり、近い症状を探す。あの程度の情報であれば、少なくとも一〇〇個にはしぼられるだろう。
だが思いとは裏腹に、幸運にも一発で一つだけが検出されたのだった。職員はわきあがり、コンピュータに近寄ってきた。
「でもそれは本当か? オンボロコンピュータめが、ミスったんじゃないのか」禿げ上がった、髭面の男が言った。
「いえ、何度か条件を変えてやったんですが、必ず同じものが入っています。確率的に高いとは思えませんか」
禿げた男は眉をひそめたが、かまわず続けた。「で、なんてやつだ、そのくそったれ細菌は」
「えーと……み、ず、む……し……」
了
わははは。ちょっと強引だが面白い
文章は斜め読み。酷評は他人にまかせます。
死ぬのだろう。
足を引きずり腹を押さえ。痛みと痛みと痛み、痺れ。歩いた後には血の尾が引いた。
彼は何度も立ち止まり、咳き込んでは喀血する。
死ぬ。辿り着くことはできない。帰ることはできない。戻れない。
解りながら、それでも彼は進むのをやめなかった。
死ぬ。だからどうした。死にかけの身体を引きずって、彼女の元に帰っても、彼女を
悲しませるだけだろう。だからどうした。帰りついてもどうせ死ぬのなら、ここで死に、帰
りつけない方が、傷ついた体を彼女に見せない方が、悲しませずに済むのではないの
か。
……だからどうした。
彼は覚束ない足取りで歩き続ける。彼女のことを思って立ち止まる。そんなことはで
きなかった。彼が歩くのは彼のためだ。もう一度、もう一度だけでいい。悲しみに歪んだ
顔だっていい。彼女の顔を一目見たかった。一目でいい。一瞬でいい。
しかし彼は膝を折る。
倒れ付す。もう二度と立ち上がれない。這いずることもできない。彼はか細い呼吸を
次第に弱め。
そしてやがて、彼は息をしなくなった。
>>260 オチが非常に効いていて面白い。しかしオチの良さをそれ以外の文が損なっているように見える。
もっとSF色を強くし、クソ真面目な緊迫感を出してみてはどうでしょう?
>>262,264
読んでくれてどうもありがとうです。
もっと細かく書こうとは思ったんだけども、そうなるとかなりレス数を消費しそうだったので、
顰蹙かうかな、と思い結局あの程度の文章にしたんです。
後半が強引でスマソ
私は彼との待ち合わせ場所に向かう最中で、とても急いでいた。
約束の時間を時計の針が30分ほどまえに通過していたからだ。
寝坊して家を出るまでは迅速に行動できたのだが一秒でも無駄にできない状況なので私はとにかく走っていた。
気がかりなのは、もう少しで見えてくる私の大嫌いな信号だ。
この信号は国道と駅へと続く道の交差点になっており、待ち時間が非常に長い。
学校におくれそうなとき、友達の家に急いでるとき、どんなときでも、お構いなく足止めをくらわせてくる。
そのせいで何回も遅刻して怒られたし、約束をやぶりそうになった。これはもう半分あきらめている問題なのだけど、今回ばかりは必死に祈っていた。
今日は、私と彼との大事な記念日なのだ。
寝坊してしまったのは、もはやしょうがない、しかし、遅刻は最小限にとどめたい。今更感がしないこともないけど。
評価お願いします。
>>251 いいね。(と書いて、藁とかつけた方がいいのかな)
では、厳しく酷評。(藁
冒頭の文章とその後に続く文章との落差。
そこだけ浮いてしまう。ただ単に最初にはったりかましているだけということになる。この文章がいいとか悪いとか批評する以前の問題。
全体を通してみると、よくまとまっているし、確かに「うまい」。
しかし、この「うまさ」が問題なのだ。
カラオケパブで歌がうまいのがよくいるよね。それと同じ。
自分の歌に酔ってる。素人の酔っぱらい相手なら拍手喝采ってところだろう。
どうだ「うまい」だろう。しらふの読み手なら、そこで白けてしまう、ということに気づいていない。そういう類の文章に過ぎない。
そして、よく聞いて(読んで)みると、音程が微妙に狂っていたり、歌詞を誤っていたりする。
冒頭を力むなら、天井から水滴が落ちてくる文章に注意した方がいい。「腹」を繰り返した稚拙な文章だ、というだけではない。
ここは幻想の「彼女」が現実の「彼女」へ変身する接点だ。その彼女とボクが肉体的に触れ合うところだ。
それからどうする。(キスする展開が秀逸だからこそ、そこが大事なポイントになる)
他にもあるが、あと一点。終わり近くにある「愛してるよ」。反復の効果を狙ったようだけど、本当によく考えたかね。
「愛してないよ」と入れたらどうなる。調味料は砂糖ばかりではない。塩の方がより効果的なこともある。
最後が引き締って、ボクの孤独感がより深まるということはないかね。感性の問題もあるので強要はしないが、
ただどちらも「レトリック」だと認識しないといけない。読ませるのには技術が必要なんだ。
(カラオケで「うまい」と言われて悦に入っている趣味人なら別だけど。もっと謙虚に。偉ぶるのは酷評する時だけでたくさん。
君はマスターなんだよ。客を酔わせる前に酔っぱらってどうする)
次も酷評してみたくなる書き手であるのは間違いない。
ただし、気が進まない文章ならスルーさせてもらうけど。
(季節は春の始まり、俺は祖母の家の布団で横になっていた。)
祖母の家はまるでピラミッドのようだ。中にいると膨大な量の記憶が
流れ込んでくる。俺はこの家を通して俺の全て、生まれた時の自分す
ら見ることができるのだ。
祖母の家には仏壇がある。俺は小さい頃から仏壇の前で拝む習慣が
あった。何のために拝むのか意味がわからなかった。それはそうだ。
もともと仏壇で拝むことに明確な意味など無い。しかしそんなことも
知らない俺は自分の意思を何処に、誰に向ければよいか必死で探って
いた。仏壇内部の左右に立てられた二本の蝋燭、その前に顔をうずめ
眼前で炎をゆらめかせながら俺は手を合わせるのだった。
手を合わせ、目を閉じると親に聞いたようにご先祖様とやらに祈っ
てみる。しかし探せど探せどご先祖様は見つからない。見えてくるの
は仏壇に向かって意識を投げかけている自分の姿だけである。そして
やがて意識は行き場を失い、自分自身へともどってくるのであった。
(続き)〜意識を漂わせている間に見えたものとは
270 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/02 17:27
「殺して。ねえ殺してよ。このアリなんかムカつく」
「ウヨウヨいるな」
憲次はアリの大群を靴を滑らすように潰す。
「きゃーなんか興奮する」
ゴクリとツバを飲む憲次。横で興奮のあまり騒ぐ直子。
2人の客が居酒屋に入ってきて
店員「ご注文は?」
客「とりあえず生2つ」
客の友人「じゃあ俺もそれ」
運ばれて行く生4つ
客「ふざけるな!店長呼べ!」
客の友人「じゃあ俺もそれ」
やってくる店長二人
客「いいかげんにしろ!おい、帰ろうぜ」
客の友人「じゃあ俺もそれ」
そして帰っていく俺ら4人
二人の男が殺された。その死にざまは見るものに不快感を与えるほどであった。
といっても、それを感じるのは死んだ男とは種族の違うものたちのみだ。
内臓は飛び出し、黄色の糞と液体を飛び散らせている。足はまだ時折びくびく反応し、
そのせいで、いまに起きあがってひょこひょこ歩き出すのではないか、という懸念さえ呼び起こさせた。
ほとんど元型をとどめていない口の部分には、何やら緑色のゴミのようなものが詰まっている。
それを影からこっそり見ていたものたちは、いつか自分たちもああなるのだと思うと、背筋が恐怖から痙攣した。
そのとき背中と黒い服がこすれて、かすかな音が出た。
「野郎、出てこい!」
彼らは凶悪なあいつに気づかれたことを知ると、息をひそめ、足音もたてず、静かに後ろに向き直った。
その場からなんとか逃げなければ、という思いでいっぱいだった。仲間がすぐそばにいるとはいえ、
あいつは体格に差がありすぎる。しかも有毒ガスを使ってくる可能性もある。
あいつはキョトキョトと目を右に左に揺らしながら、慎重な足取りでこちらに向かってきた。
「おい!」一人の男が、後ろを振り返ったのち小声で言った。「馬鹿、何やってるんだ、急げ」
だが、建物の影にいるもう一人の小柄な男は、顔も、禿げ上がった頭にも脂汗をうかべ、
じっとそこにすわっている。いや、へたりこんでしまっている。涙をながさんばかりの表情。
それを見て、ああ、あいつはもうおしまいだ、と直感した。可哀相ではあるが自分の身を守るのが先決、それがルールだ。
あいつが歯を剥き出しにしてにやりと笑うと、自慢の筋肉を見せびらかすかのように、かたい大きな武器をふりおろした。
また一人が、ただのえさ、いやいや、屍となってしまった。取り残された男はそれを見て、恐怖のあまりまた身をふるわせた。
あいつが、ギロリという音が聞こえんばかりにこちらを睨みつけると、男は糞をたれた。
頭の中はもはやほとんど真っ白となり、(逃げなければ!)そんなことばかりを考えて、
一瞬危険を忘れてしまい、すぐ上にいる仲間のもとへと向かった。
ブブブブ……
男は、あいつの武器によって叩き落された。
「ふん、僕ちゃんの家に住み着くなんて十年はやいんだよ、ゴキの分際で生意気な」
ゴミ溜めそのものの部屋に住んでおいてよく言うぜ。そもそも俺たちの歴史のほうがずっと長いんだぜ。
人間がしゃしゃり出てきたのは最近のことじゃねえか、よくもやってくれたな青二才。
天井に身を隠していたいっとう大きな男があいつのもとへと飛びおりると、そこからあとをおうように、
真っ黒な男たちが何千と飛び立った。
あいつは悲鳴をあげた。
>>268 ◇仏壇で拝むことに明確な意味など無い。
俺にとってを入れないと雑。場合により読み手を不快にする文。
◇俺は自分の意思を何処に、誰に向ければよいか必死で探っていた。
挿入の吟味ね。この文にとって、もっと最適な場所がある。
◇眼前で炎をゆらめかせながら
文おかしいよ。
良い文も、タイミングを間違えれば駄文となるね。
>>270 ◇靴を滑らすように潰す
靴底の方がリアル。音響を咥えると吉。靴底が擦れる音ではなくて、アリが潰れる音ね。
>>271 あんた、才能あるよ。
◇2人の客 俺ら四人
神視点ですか。。
視点は統一させたら?短いんだし。
◇運ばれて行く生4つ やってくる店長二人
視点混乱。
ある小説の冒頭部ですが酷評願います
僕が高校から帰ってくると、玄関に見慣れない靴が二足あった。
向かって左にエナメルが艶々しい黒のストラップパンプス。
右にはゴム底についた土がやや目立つピンクのスポーツスニーカー。
どちらも僕の靴より一周りは小さいジュニアサイズだ。
その間に挟まれてさらにこじんまりとした妹の白いスニーカーが脱ぎ置かれていた。
「へえ。彩が友達を家に連れてくるなんて」
めずらしいことだった。というか自分の知るかぎりそんなことはなかったはず。
先日もあまりに一人遊びが過ぎるので叱りつけたところなのだ。
「お兄ちゃん離れをしろと言ったのが効いたのかな」
玄関右側の階段奥を見上げる。きゃっきゃっという嬌声がかすかに響いている。
よかった……。そう思いながらも僕は胸のどこかで寂しさを感じてもいた。
妹は僕が小学二年の時に生まれた。予定日から一月も早く出てきた彩は、新生児室
に並ぶどの赤ちゃんよりも小さく弱々しく見えた。
その印象は十一歳になる今も変わっていない。今時の発育のいい五年生と比べ見劣
りのする背の低さ、華奢な体つき。色白の顔をいつもうつむき加減にして歩き、黒い
大きな瞳をきょときょとせわしなく動かして喋る。僕とだけは顔を大きくあげ目元も
柔らかにして話すのだけど。
病弱で内気な彩は幼稚園の頃からよくイジメられていた。
毎日のように部屋で泣いている妹を小学校から帰った僕は「よしよし」と頭を撫で
たり「泣くなあ!」と逆に叱り飛ばしたりしていた。母親はパートに出るようになっ
ていたから僕はその替りもつとめなければならなかったのだ。一度だけつられて僕も
泣きそうになったことがあったが。
工作の時間で作った紙粘土細工を叩き壊されて帰って来た時のこと。「あたしとお
にいちゃん」という題名でできあがったら僕にあげるとうれしそうに話していたもの
だ。「ごめんねごめんね」と泣きながら、小さな掌の上で砕けてしまった僕の人形を
接ごうとしている姿を見ているうちに僕の胸にもこみあげてくるものがあった。
「来い!」
妹の手を引いて僕はイジメっ子の家に殴りこんだ。家の前で遊んでいた憎たらしい
男の子を睨みつける。でもそれ以上僕は怒鳴ることも手を振り上げることもできなか
った。お兄ちゃんぶってはいても僕も内弁慶な子供だったのである。迫力のない僕を
男の子はきょとんとした顔で見上げていた。
そこに男の子の兄が帰ってきた。ごつい顔をした中学生の彼は、僕が弟に因縁をつ
けていると思ったらしく、有無を言わさず僕の顔をはたいた。
痛む頬を抑えながら僕は涙をこぼしそうになった。でもその前に彩が大声をあげて
泣き出してしまった。僕は奥歯を強くかんだ。ここでお兄ちゃんが泣いてはいけない。
僕はキッと顔をあげて彼を睨んだ。
「なんだおめえはよぉ!」
第二撃が振り下ろされそうとしたその時。騒ぎに気づいて家の中から彼らの母親が
出てきた。
帰りの道行き。兄弟に頭を下げさせてなんとか兄の面目を保った僕だったが、その
足は依然震えたままだった。彩も僕の上着をつかんで後を歩きながらぐすっぐすっと
鼻を鳴らしていた。
「泣くなぁ!」と僕は何度も言った。
それ以来その男の子は手を出してはこなかったようだが、イジメそのものはやまな
かった。
小学校に入ってからもそれは続き、彩は学校にこそきちんと通うものの、授業が終
わるとまっすぐ家に帰ってきて部屋で一人で遊んでいた。
そして僕が学校から帰ってくると今度はべったり僕にくっついて一緒に遊ぼうとせ
がむのだ。人形遊び、テレビゲーム、時には趣味の紙粘土細工にまでつきあわされた。
綾はあの時以来よく紙粘土をこねるようになった。きれいに形作られ色を塗られた
掌サイズの人形たちが友達のいない妹の部屋をにぎわした。
「おにいちゃんとあたし」も修復されて僕の勉強机の上にある。泣いている妹を僕
が笑顔で「よしよし」と撫でている人形だ。
この人形よろしく僕は妹を慰め、励まし、時間の許す限り一緒に遊んでやった。
でも最近それではいけないと思うようになった。
来年は彩も六年生。いつまでも子供のように甘えさせてはいけない。それに僕だっ
て来年は大学受験を控えた高三生だ。遊んでやる時間なんか取れない。
だから三日前僕は妹に言った。
「いつまでも僕を遊び相手にするな。友達と遊べ。いいかげんお兄ちゃん離れしろ」
少しキツイかなと思ったが、妹のためだ。それに最近はイジメられて泣くことも減
ったみたいだったし。
彩は僕の言葉を聞いてうなだれたが、やがて小さく「うん……」とうなずいた
そして三日後、妹はこうして友達を家に連れてきた。
自分で命令したくせにいざこうして実行されると少し腹立たしくもなってくる。
我ながら勝手だな…… そう思いながら靴を脱いだ。
つと妹の靴を見る。白い小さなスニーカー。
友達の靴の間に挟まれたそれを見て、僕はなんだか妹が取られてしまったという気
分になる。ついいつも妹がしているみたいに靴の間から取り上げて僕の靴と寄り添う
ように置いてしまいたくなる。バカだ。
友達の靴を見る。黒のストラップパンプス。ピンクのスポーツスニーカー。
地味な妹のを見慣れた僕にはそれはとても華やかで眩しいものに見える。
(どんな子たちなんだろう?)
二階の嬌声が一際大きく響いた。
「兄として挨拶しておく必要があるかな……」
彩の顔も見たいし……という呟きを打ち消しつつ、僕は階段に足をかけた。
以上です。 よろしくお願いします
>>134>>263 >236で呼びかけたのは私。(HNをつけていなかった)
推敲したものをうpしてくれと書いたのは以下の理由。
ざっと目を通した時、正直「面白いものを書く厨房だな」という感想だった。
内容に比べてあまりにも語彙が貧弱だったからだ。
ただ、もしかしたら、この書き手は表現について大きな誤解をしているかもしれない。
(多分そうだろうが)ちょっと確かめてみたいと思ったのだ。
>263がうpされて、もう一つの疑問も同時に氷解したので、ちょうどよかった。
まず、同じ言葉の乱発を効果だと勘違いしているということがはっきりした。
だから、描写に深みも厚みもない。もっと厳しくいえば、描写にもなっていないということだ。
「山」とか「奥」だとか「死」、「痛み」という言葉に寄りかかっているだけ。
(努力していないのも、分かっていないのも、同じこと)
次に思ったのは、これはショートショートとして完結するのか、あるいはさらに先があるのか、
ただしそうなるとちと大変なことになるぞ、という予想だった。
やはり、続いていた(らしい)。そして、案の定、彼も死ぬという安易な展開で終わっている。
せっかく不気味で幻想的なイメージができていたのに、
陳腐な蛇足が加えられてしまった。
これだったら前のところだけ独立させた方が形になる。
(前と後ろを無理矢理関連づけなくてもいいんじゃないかな)
まず何よりも、文章を吟味することが先だ。
当たり前のことだが、文章というのは言葉という道具しか使えないのだから。
たとえば、「山道を登り」云々。なだらかな勾配なのか、急斜面なのか。
さらにつっこんでいえば、山道は「ショッピングモール」みたいに平胆なのに、
いつの間にか山頂近くまで来ていたとか、ピンキリで考えることはたくさんある。
それと題名をつけてみること。
イメージと言葉との関わりを考える、いい材料にはなるだろう。
>>281 長文酷評サンクス。
自分の文章が薄っぺらいものになってるのは何となく感じてましたんで、改めて指摘してもらって感謝。
語彙が少ないのは勉強してきます。リアではないが自分が厨なのは理解している…つもりです。
あと「山道」に関しては勘違いです。辞書で引いたら整えた道路のこととな。
イメージとして全く未開の場所としてあったので、完璧に間違い、言い訳しようがありません。
山道、平坦な道ではないつもりでした。
こっちの頭の中だけで、読み手に伝えられなかったのは悔しいです。
文章の推敲、と言うのが下手くそと言いますか、勢いで書いて勢いで載せてます。
短気と言うか人の話を聞かないと言うか自己完結なので、次は十分推敲してからやってきます。
それと、
>>134と
>>263は繋がっていない別のお話です。誤解させてしまい申し訳ない。
最後に。
大分悔しかったのでまたやってきます。
次は褒めていただけるよう頑張りますんで、その時はまたお願いします。
283 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/04 21:33
284 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/04 22:21
宅配便で荷物が届いた。私はすぐに箱を開けた。
「何これ・・」
中には縄と紙が入っている。箱のフタを戻し封を閉じた。
「あっ宛先が違う」
それは横のマンションの部屋番号が記入されていた。名前や顔の知らない隣の隣人。
以前、悲鳴のような声が聞こえたことがある。
再び箱を開けて、中身を取り出した。
「これって・・」
285 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/04 22:46
286 :
よろしくおねがいします:04/05/04 22:47
>>285 >>286 >>2を読んで!
と言っても読まない人が多いのでコピペ
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
ゆーあんだーすたんど?
288 :
よろしくおねがいします:04/05/04 23:15
了解しました。掲示板にかいておきます
すみませんでした
289 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/04 23:20
事故中しねや。
nageeeee!
もうちょっと縮めてくれ……。
うわ新規投稿すごいですね。また最前線が遠のいた。てくてくと歩く。
>>162-163 ○非常に豪華な文章。意識してやってあるようだ。全文この調子で通せば、
ある雰囲気が生まれると思う。しかし効果として成功するかは未知数のままだ。
テーマ(モチーフ)にかみ合うかどうかが、運命の分かれ目になるだろうが、
ここまでの内容からだけでは、まだそれを感じ取ることはできなかった。
○表現が白・光にこだわって進めてある。夏という舞台にマッチしていて良い。
なかでも「地中海あたりの白」って表現は俺的にヒットだった。うまく光を感じさせている。
日本語的には空中分解寸前なんだが(笑)
○カメラワークを意識すると良いかもしれないと思った。すこし落ち着きがない。
例えば冒頭。
>河川敷の砂利道を疾走する自転車。(俯瞰)
>幅の広いボーダーのシャツが風にはためく。(胴体)
>尚は更にペダルを漕ぐ足に力を入れた。(足・主観)
>この前発売されたばかりの限定物のサングラスが、(顔)
>適度に夏の鋭い日差しを緩和させている。(空・主観)
上から下、とか前から後ろ、客観から主観、とか順番を意識してみてはどうだろう。
○疾走中の自転車を書いているのだが、まだ疾走していない。
文章のリズム自体で疾走感を出してみたい。
例えば、センテンスを短く、リズミカルにするとよいかもしれない。
○門の前での行動は、もうちょい整理するべきかも知れない、今度は動きすぎ。
ここでは「静」の演出をするべきか。例えば、主人公の意識を固定してみる。
自転車のシーンの「動」と対比させつつ、次のあさひチャンの登場を鮮やかにする目的もある。
○あさひチャンの位置がよく分からない。どうやら「上のほう」らしいのだが。……と思い、
よくよく読んでやっと分かった、自分が座っていたのだった。混乱したと報告しておく。
「座った」と書くだけでは座ってくれない。「立った」と書くだけでは立ってくれない。
文章ってのは面白いねえ。
○足に視線がチョイチョイいくのに笑ってしまった。尚君、下を向きすぎです。
きっといい足なのだろうが、彼の性格とかみ合わない。「正面からみすえ」させるためにも、
もっと顔の描写にいくべきかと思った。
>>166 ○ワンシーンとしてはそこそこ。まだ面白いともなんとも思えない。
本気でこれを書くのなら、チンピラ君がどれだけ魅力的に積み重なるかが勝負になるだろう。
失敗は「40代の」か。限定する必要がない。逆にこっちの「オバサン」が主人公だとしたら、
語りがおかしい。
>>168-169 ○題名がオレンジなのか、作者さんがオレンジなのか。
○青年の主張だねぇ(笑) 若い青い感性をかんじる。
小説としてこれを受け取るとすれば、かなり押し付けがましいと言わざるをえない。
作者が文章の向こうに透けて見えるせいで、チョット敬遠したくなる、
改めて言われなくたって、そんなの誰だって知ってるさ、と余計な反作用を呼ぶだろうなぁ。
「主張」を丁寧に隠す作業から始めてはどうでしょう。
小説において、回りくどさは一種の美徳です。奥ゆかしい文章を書いてみる。
それか、ろくでもない理屈を並べ立てても納得されるような人物を丁寧に造形する。
ハードボイルドの主人公達が、ほぼ例外なく「落伍者」である理由を考えてみるとイイかも。
>>174 ○なんだか可愛らしいが、この後が読みたくなる、展開の可能性を孕んだ文章。
つまり世界が好いような気がする、例えばおじいちゃんの時計が象徴的だし。
俺が受けた印象は児童文学だったなぁ。なんだか素朴な感じで。違ったらスマン。
○まずは「お父さんの」「おじいちゃんの」を減らしてみる。
それか、とりあえず最後までがんばって書いてみても良いかも。
どこを目指す文章なのかがはっきりして、推敲もしやすくなるし。がんばってください。
>>187 酷評モード
○文章の流れが悪い。一読して頭に入ってこない、なぜだろうかと考えてみるに、
やたらと同じ語が出てきて、そっちに意識をとられるからだと思う。
>>188さんスルドイ。
冒頭を例に取れば、「挨拶は」に意識をとられて、挨拶が「どうであるか」に集中できない。
くり返して同じ言葉を使う効果はもちろん理解できる、看病の日々のくり返しを呼び出すし、
うんざり感も出る……のだが、これはさすがに過剰だろう。「山内は」も同様。
半分くらいでもいいんではないか。(ひょっとして
>>174の作者さん? 違ったら双方スマン)
○妻を「彼女は」と呼んだのはチョンボだと思う。
なぜなら山内は、妻に愛情をもってコミュニケーションを試みているからだ。
その象徴が「元気ですか」であり、この部分の重要なテーマになっている。
妻も、その言葉に反応して会話を返してくるし、山内はそれを「素晴らしかった」と感じている。
そういう妻に対して「彼女は」を使うのはどうだろうかと思う。やはり遠い。
やはり「妻は」と呼んでやったほうがよい。視点はもとから山内にあるのだし、問題ない。
山内の心で「妻は」と呼ぶことで、山内>妻への心のよりそいが表現できる。
言い方を変えれば、自分(山内)が「夫」と認識されなくなったっていうのは、
即座に妻を「妻」と認識しなくなることではない、そう思うわけです。
妻の心が壊れて、夫を「山内さん」としか認識しなくなっても、
ダンナはやはり彼女のことを「妻」と思うだろうと、
そこに愛情とか、悲しみがやどるんじゃねえかと。……また演説してしまった。イカンイカン。
○さて酷評になっただろうか、こんなにスレが進んでるとは思わなかった、
いまさら遅いかもしれないが、読んでもらえたらうれしい。参考になったらなおうれし。
今日はここまでにします。ツカレター。
「作家養成講座 それでも小説を書きたい人への最強アドバイス95」という本を
ぜひともお勧めしたい。
どのような文がいけないのかを、ノベライズの文章を例文に出し
具体的に悪文の例を細かに指摘している。
そして自分(著者)ならばこう書くと、修正して書いてみせている。
俺はまだ少年だったころ、小説を書いてみようと思い、初めて
小説らしきものを書いてみたことがあったが、自分で書いていて
自分の文章の表現に何か違和感があった。しかし、どこが悪いのかが
はっきりとわからないでいた。それっきり、書くことをやめていたが
ある日、書店でこの本を手にとって、読んでみたとき、自分の文章のどこが
おかしかったのかを、その時、初めてはっきりと自覚することができた。
そして、以前に自分が書いたものが、とても小説といえるような
代物では無いと実感した。
俺が以前に書いた文章でおかしかった点の一つが、擬音語、
擬声語なのだが、俺が初めて書いたものは、犬の鳴き声に、「ワンワン」や
「くぅんくぅん」などの擬声語を使っていたのだった。
この本では、擬声語、擬音語は無闇に使用すると文章がだめになると書いてあった。
俺はなるほどと思った。何よりも、俺自身がそこに違和感を持っていたのだから。
指摘されたことで、それに気づくことができた。
さて、擬声語や擬音語を使わずにどのように書けばいいのか―
それは実際に読んでみていただきたい。
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=28376337
書籍名 作家養成講座 それでも小説を書きたい人への最強アドバイス95
出版社名 ベストセラーズ
著者名 若桜木虔/著
出版年月 1998年3月
ページ数・版型 223P 19cm
価格 1,470円 (税込)
目次
1章 プロ作家としてデビューするには?
2章 新人賞に応募して作家になるには?
3章 プロ作家として生計を維持するには?
4章 どんなジャンルの小説を書くか?
5章 プロ作家として通用する文章を書くには?
6章 どういう冒頭の作品がいいのか?
7章 物語を傑作にする方法は?
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=28376337
297 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/05 18:37
入院してから三日が経過した。携帯電話の時計を見て外を見る。
今日も晴天で、雲一つない。病室には他に3人入院していてベットの横には花束がある。
僕の横には花束はない。何人かには入院したことは知らせていた。
「まじでー?」
笑い声がカーテンで仕切った隣のベットから聞こえる。誰かがお見舞いに来ているようだ。
僕はジッと寝ているフリをした。
「達也」
僕が自分の名前を呼ばれる声に顔を移すと、母がいた。
「母さん。わざわざ北海道から来たの?」
「うん。心配だったから」
「来なくていいのに」
初めての見舞いが母さんでも嬉しかった。
「お友達とかお見舞いに来てくれたの?」
母さんの質問が刺さる。
「うん。たくさん来たよ。さっき花瓶の花捨ててきたんだ」
母さんは僕の言葉に何も言わず、微笑んでいた。
そういえば・・昔からそうだった。
>>295-296 公魚先生もなあ、言ってることは正しくても実践と実績が伴わない人だからなあ……
299 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/05 19:51
>>298 若桜木先生は、実際に教え子を何人も作家デビューさせている。
うまれる前の記憶がある。
生まれる、ではなく産まれる前、醜く濁った羊水の中に沈んでいたときの記憶だ。子宮の中が温かかった、というようなぼんやりとしたあるかなしかの記憶ではない。彼は子宮の中で、息をし、言葉を聞き、そして感情を高ぶらせていた。
その思い出は胃の粘膜を撫でられるような嫌悪感と共に存在している。生物には子宮回帰の欲求があるといったのは誰だろう。彼は微塵もあの場所に、母性という暴力で満ち満ちた場所に戻りたいなどとは思わなかった。
あれほどまでに己の無力を感じさせる場所はないに違いない。ただひたすらに心臓の鼓動を聞く毎日。母親という生物を介してのみ、生きて行ける場所。
記憶が生まれてから、幾日か立ったある日、彼は声を聞いた。羊水を響かせ、鼓膜を震わせる物理的な、音、ではなかった。記憶の底、彼の記憶ではなく、種の記憶の底からその声は響いてきたのだった。文字で表すことのできない、感情が糸屑のようにからまった声。
声は、言っていた。
殺せ
と。
>299
笑う所ですか?
その殺意が何に向けられているのかは分からなかった。声は明確なものではなかったからだ、だから、彼は自分を孕んでいるものが、殺すべき存在だと認識した。
彼はしきりに子宮を蹴った。
何日も、幾度となく繰り返すその行為は無駄であったのだが、彼はそれに気づかず、体を動かすことの出きる喜びと、母性という暴力への反抗するという行為をした充足感を味わっていた。
たが、その行為は所詮、彼の自己満足に過ぎず、種の底から響いてくる命に満ち溢れた声は枯れることはなかった。殺せ、殺せ、とひたすらに続く声は彼に畏怖以上のものを与え続けた。無垢の状態で存在すべき子宮の中において、彼は拷問を受け、教育されたといって良い。
この世に顔を出す前に、彼は子宮の中で死を望んでいた。もちろん、彼に死の概念などはなく、気が狂ったように「殺せ」と言い続けるものから逃れたい、無になりたい、と本能的に考えていたのだ。
彼は、しかし、子宮を蹴りつづけてはいたが、既にその行為は何も与えてはくれない単純な労働に過ぎなかった。あまりの気分の悪さに彼は子宮の中で吐いた。そして、あらゆる行為を止め、恐怖から逃れようと種の言葉に純化した。
普通の人間が産まれるとき、子宮から世界に現れるとき、そのとき自分は死んだのだ、と彼は思う。既に彼は、何が自分の意思で、何が自分の意思でないのか分からなくなっていたから。
種の声から逃れられたことだけが、唯一の喜びであったが、その思いもすぐに失せた。子宮の中と大して代り映えもなく、世界もまた唾棄すべきものでしかなかったのだ。
吐き気がする。
304 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/05 23:59
305 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 00:06
>>216のレスがついていません。批評お願いします。
>>216 馬鹿馬鹿しいことについて大真面目に文句を言う「滑稽さ」を出そうとしたのだろうけど、
結果としてはただの屁理屈野郎の偏屈文章になってるように思う。
文章として大きなツッコミどころはないんだけど、話のもって行きかたも、文体も平凡だから
別に面白いとも思えないんだよなあ。筆者の偏屈さもとくに滑稽ではないし。
この手のものは斬新な視点で読者をうならせるか、リズムの良い文体で読者をノせてしまわないと
笑いをとるのは難しいんじゃないかな。
テーマ自体が十代程度のもの。リアルに中高なら別にいいけど。
>とくに話題の思いつかないときに
と思うのは主観じゃないのかなあ。相手には重大な事かも知れないのに、
話者の思いこみで素っ気ない対応をしては失礼じゃないかな。
> 私は、平静である時の、天候において「良い」と定義するのは、真夏の熱気の
>立ち上る快晴のみである。
だから迷惑だと断言するなら納得してもいい。嫌なんだから仕方がない。ってね。
>多くの人がそれを良いと認識するとしてもそれは、その個人の日常が、
「多くの人が良いと認識するとしても、それは個人の日常が」としても充分通じる。
この後の「たとえば」「その時」「その人物は」も不要だね。
夏に対する描写の部分で更に粗が目立った。
喉、乾き、小銭、その他安易に繰り返される。擬音を使いすぎ。
>缶の口をぷしゅりと音を立てて開ける
ぷしゅりと鳴るよう意識して開けてるのかな。駆け寄ったにしては細かいね。
>それは嬉しい快感である。
普通、快感ってのは嬉しいんじゃないのかしら。
最初の時点で理屈が転んでるのに、
>共感を要求する彼らの図々しさは何とかして頂きたいものである。
などと言われちゃあ、こっちの方が何とかして頂きたいものである。
良い所を見つけられなかった、ごめん。酷評希望ではないのにね。
まあすんてつ氏がもう数日で君の所まで到達するだろうから、気長に待て。
ぬほ、アンカー忘れた。
わかるだろうけど
>>307は
>>216へのレスね。
あと修羅の人、ネタかマジか知らんが途切れさせちゃってスマソ
私小説一人称はもう飽きたので三人称でお願い
>307
そんなこまかいところはいいんではないの?
問題は216の文書が小説としてではなくエッセイとして良質である
というところだ。
私小説は飽きた。ワタヤリサのほうがまだマシかも。
311 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 02:44
6月14日 大学ラウンジ→居酒屋
ヨウヘイが大学のラウンジでタバコを吸っていると、ナラサキが入ってき
た。
「よぅ、ナラサキ」とヨウヘイは挨拶した。
ナラサキは挨拶も返さずいつものように眉をしかめてろくに目を合わせず
、ヨウヘイの前に座った。
「いいとこで会った。飲みに行こうゼ」と言った。
「まだ5時だよ」
「もう少しであくよ。それまではコーヒーで我慢しよう。オレがおごるよ」
と彼は立ちあがって自販機のカップのコーヒーを買いに行った。ナラサキは
いつも無気力な態度と鋭い眼光をしていた。遠目から見ても他の人間とは全
く別種の生き物だとすぐ分かった。メンドクサそうに、100円を入れ、拳
でボタンを叩いた。コーヒーが抽出するまで貧乏ゆすりをしている。彼はカ
ップを両手に持って戻ってきた。
「何してたの?」とヨウヘイはナラサキたずねた
「さぁ、息くらいしかしてないかも」「さっき大学に来たんだ。おまえに会
おうと思って」
312 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 02:45
「はは」
「毒を吐いても健康でいられるのはヨウヘイくらいだからな。そうじゃない
と誰かが犠牲になる」
「あはははは。そりゃどうも。で、最近どうよ」とヨウヘイは言った。
「いつも最高に最悪だよ。吐き気がするほどに。おまえはどうなの。彼女と
はうまくいってるの?」
「そこそこ」と真顔でヨウヘイは言ったが、ナラサキに観察されているのを
感じて言いなおした。「ちょっと嫌なことがあった」
「そそ、正直が一番だ。飲め飲め飲んで全部吐き出しちまえ。コーヒーだけ
どな」と言ってナラサキは豪快に笑った。
ヨウヘイは彼女の日記のことを話した。
「でもおまえは朝までいたんだから、やっぱりオマエが彼なんだろ?」
「そうだけどさ、なんか嫌な感じがした」
「いやらしいカッコで縛って犯せば?」とナラサキは言って笑った。ヨウヘ
イは何も言わなかった。
「冗談だよ。でも、独占欲や被独占欲ってのは必ずあるからなぁ。考えられ
ることは・・・・」「1・日付を間違えた。2・他に男がいる、3は・・・
・3は・・いいや」
「なんだよ?」とヨウヘイは言った。ヨウヘイはいつも面倒を見る立場がほ
とんどなのに、ナラサキには頼ってるな、と意識した。その無気力で横柄な
態度と馬鹿にした目付で彼は学部一の変人と思われていたし、実際そうだと
思う。しかし、話してみてわかったが、恐ろしいほど頭が回るやつだった。
ヨウヘイは彼を認めてるし、どういうわけかナラサキがヨウヘイを認めてい
るのを感じていた。
「言ってくれよ。ナラサキはいつも正確だと思う。一席打ってくれよ」
「正確と幸せは違うよ」
「もちろん」ナラサキは最後の一口タバコを吸って、灰皿にねじこんだ。
「一回会ったことある」とナラサキは言った。「ヨウヘイの彼女ね」
「うん」とヨウヘイはうなずいた。3人で飲んだことが一度ある。
「彼女は見かけより『生き難い』し、抱えてることがある」
313 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 02:45
「かもしれない」とヨウヘイは答えた。
ヨウヘイはナラサキが時折恐ろしく感じていた。どうして一回しか会った
ことの無いナラサキが断言できて、自分は「かもしれない」なのか。少し苛
立ちが増した。
「オレのせいにしないでくれよ。おれにとっても自分がやっかいなんだから
」とナラサキは言った。
ヨウヘイは背中に冷たいものを感じた。思考を読まれたのだ。しかし、悪
気は全く無いのは分かっているのですぐに落ちついた。
「じゃあ、言うけど、オレを悪者にするなよ。まぁ、おまえならしないのは
分かってるけどさ」
ヨウヘイは黙って頷いた。
「彼女は無理している。生きるのにかなり疲労している。じゃなければあれ
ほど賢くはならない。どうにかしようとしてるから賢くなってしまう。でも
、まだ信じきれてない」
「何を?」
「いろいろ。自分とか世界とか他人とか」
「信じる・・・・?」
「信じるというのは意識しないってことだからなぁ。あたりまえのことが信
じてることだよ。条件無しに信じていることを指す。おれは何にも彼女の情
報を持ってないから、彼女に何があってああなったのかは分からないけど、
彼女が自分や世界や他人を信じられてないことは分かる。だけど、彼女は信
じないと生きていけないことも自覚しているのも分かる。だから、信じよう
と努力している。おれの見込みじゃ、彼女は浮気を楽しめるような刹那的な
ことを無意識にできるほどまで散漫じゃないし、諦めてもいない。で、3は
何か?信じてないけど信じようと毎日がんばってるんだ。じゃあ、信じるよ
うにするためにどういうことが考えられる?日記の書き方としては」ナラサ
キは脚を組替え、新しいタバコに火をつけた。
ヨウヘイは考えていた。ナラサキはこれ以上ヒントを出すつもりは無さそ
うだった。ヨウヘイは何か分かりかけている、と思った。ラウンジの時計の
秒針は蛍光灯の光りを浴びて神経質に時を刻んでいる。隣で女子学生がゲラ
ゲラ笑っていた。突然ヨウヘイはぐらっとして、動悸が激しくなってきた。
314 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 02:47
「日記に嘘を書いている」とヨウヘイは言った。息が荒くなっていた。不自
然な汗が出て、妙な切迫感がした。ナラサキと話すと冷や冷やすることが多
かった。
「正解」
「日記に嘘を書いて良いことしかなかったことにしている。そのことによっ
て、世界を肯定的に受けとめようとしている」
「な?幸せと正確さは違うものだろ?」
「まったく、ナラサキはいつも正しいよ」とヨウヘイは言ってうつむいた。
「だからオレは幸せじゃないんだよ」とナラサキは大笑いした。ラウンジに
彼の大きな笑い声が虚しく響いた。
その夜、居酒屋でナラサキに近代自我とマルキ・ド・サド文学について講
義を受けた。
『なに?』興味なさそう声でスミエは言った。
「行っていいかな。なんだかとても会いたくてさ」
二人とも沈黙した。月がきれいだった。スミエの息遣いが聞こえた。それ
はとても緊張していて、あやうかった。
『あなたしかいないの。ほんとに』と震えた抑揚のない声で言った。
「おれもだよ」とヨウヘイは言った。
『ごめんなさい。こんな調子で』
ケイタイを切ると11時45分だった。
315 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 02:52
夏がまた重く僕の背中にもたれかかっている。そのせいで背中がじりじりと煙を上げ始めた。
公園全体が鉄板となり僕はその上であまりの熱に焼け死ぬ蚊と同じでしかない。
なんどかの夏を踏み潰してきたよ。その間にも何千何万物洗濯物を干し、何千何万もの紅茶をすすった。
そうしている間に僕はとことん貧乏になってしまって、今こうしてベンチに座っている。
>310
細かいって言われても、良い所がめっかんなかったのさ。
大筋は>306が言ってるしさ。
つうか原ヘリのすけ氏の一行で充分だと思ってたからね。
>>300>>302-303 修羅雪姫
胎内物ですね。ありがちですね。コピペを見て思いついたんですかね。
彼が感じている事が伝わりませんね。私の感受性が貧相なのかもね。
個人の自由ですが40文字くらいで改行した方が読みやすいですね。
あと切断しちゃってごめんね。
>>311-314(だよね? >315は別だよね?)
誤字脱字が多いと推敲不足とすぐにわかってしまう。
そして読む気が失せる。がんばって読むと、
がんばってかっこよく見せているだけの文章、でしかなかった。
あと三点リーダーとか色々あるが、細かい所はいいらしいので省略する。
ひとつだけ、
>彼はカップを両手に持って戻ってきた。
一つのカップを両手で抱えてるとも取れる。それとも一つなのか?
読み返してもわからない。わからない文章は良くない。
テンプレ3に従えない俺も良くない。
>>315 変な雰囲気のまま最後まで行けたら面白くなりそう。
これだけでは短いので何とも言えない。
短いのに誤変換があるのもどうかと思う。
まだ生きている。
朦朧とするなかで鉄臭さが無性に鼻につく。噎せかけたが、なにかぐにゃぐにゃしたも
のを含んでいて喉が詰まった。吐き出すとそれは誰かの耳だった。耳だと分かった途端、
瞬時に彼女は嘔吐する。茶色く崩れたパンと牛乳、柑橘類の細かな房。消化もされずしつ
こく胃に残っていた朝食、最後になるはずだった食事の残滓が血に混じって床にぶちまけ
られた。涙を流しながらも彼女は奇妙な感慨を覚えていた。苦しみは生の証だ。朝食を採
った時までは普段となにも変わらない一日だった。しかし彼女の世界は唐突に死で閉ざさ
れた。首を落とされて彼女の瑞々しい命はここで断ち切られたはずだった。
まだ事態が飲み込めず、彼女は不安に思った。自分の流したものなのだろうか、床一面
に血が溢れている。どこも痛くはない。どこを怪我しているのだろう。彼女が横たわって
いたのは断首台の下、粘ついた血溜まりのなか。血はプディングのような塊となってふく
らはぎや膝に纏わりついている。服を着ていない。髪や恥毛は血が絡んで固まり、ごく薄
く日焼けをした手足、真っ白な乳房やお腹まで凝血でまだらに汚れている。
台に掴まり立ち上がりはしたが、自らの有様には言葉を失ったまま、彼女は周囲を見回
す。人が何人も倒れていた。人が死んでいるのを見るのは初めてだった。死骸があまり人
の原型を留めていないのもすぐに見て取れた。出来の悪い玩具のように壊された顔面、剥
き出しの脳漿、引きずり出され積み上げられたはらわた。鶏の腿焼きの食べ滓とそっくり
同じとしか見えない形状の骨片の先に人の部品がついている。食欲をそそるものであった
かはともかくとして、それが食べ滓であるのは事実だった。死体はどれもこれも齧られ、
貪り喰われているのだ。残された歯形は小さくて丸い。もし日の光の下で見たら即座に発
狂してしまいそうな光景だった。
色が感じられない。だから不気味ではないのかもしれない。光源が、明かりがどこにも
ない。光もないのに彼女には見えているらしい。
匂いはどうだろう。おぞましく吐き気を誘い、息を詰まらせるこの匂い。異臭か。血が
血の異臭を、肉が肉の異臭を濃厚に発している。しかしどうしたことか、死にたての新鮮
な血肉の匂いは嗅いでいると思ったほどに不快ではない。それでは異臭とは言えない。早
くも匂いに慣れてしまい鼻が利かなくなった、などというわけではないのに。鉄臭いなか
に仄かに香ってくる、敢えて言えば果実のように湿潤な匂い。生きた人の体臭よりもずっ
と甘やかなその匂い。
至上の美味は人間の肉、とは狂気に冒されて妻と息子を食べた昔の詩人が遺した言葉だ。
わたしの心は平衡を失い常軌を逸しかけている、彼女は無理に納得しようとした。
今も一定の旋律でかすかに耳に聞こえ続けているのは、血が滴って石の床を叩く雨垂れ
のような音。それを除けば音も絶え、暗く狭く天井も低い首切り部屋のなか、立って呼吸
をしているのは彼女ただひとりだ。
誰が彼女を救ってくれたというのだろう。
320 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/06 15:05
>>317-319 まず、僕は君が書いた物語を、ほとんど読んでないことを告白しておくよ。
わざわざ書き込むなんて行為をするまでもないかもしれない。
しかし、この気色悪い文章に僕はとても強い反発を感じずにはいられなかったんだ。
そして、僕という一個人が君の脳味噌に、「消化しきれず胃に残ったような」脳味噌に、
激しい嫌悪を抱いたという事実に対して、なんらかの行動をとりたいという、否定的欲望が働いたわけなんだ。
ある意味、君に僕は感謝しなければいけないのかもしれない。君の外へ出ようとする内的衝動が、僕の脳神経に強い衝撃を加えたんだからね。
よく考えればそういうことって、君の文章をこれが良いだの悪いだの言ってるよりも素敵なことかもしれない。
しかし、僕は君の物語(まさか実話じゃないだろ?)をほとんど読んでないことは、先に書いた通りだ。
だから、僕が今味わってるこの知覚体験も、実は僕自身が作りだした幻覚なのかもしれない。
僕が君に感謝するという意味は、このような空想的旅行をする機会を、君が寄与してくれたってことだ。
行程はひどい有様だったけど。
それと最後にはっきりと言っておくけど、小説でこんな世界を書くんじゃない。
君が書かなくたって、スプラッタでもスカトロでも、スワッピングでも書く人間はいくらでもいる。
多すぎるくらいだよ。
なにも君が書くまでもないんだよ。もっと違うこと空想してみないか?
>>317-319 人間関係が把握出来ず人称がごっちゃになっているように思えた。
非常に読みにくい。
>320
全く予想外の感想thx。釣りでないとすれば(失礼)、
そういう反応をして貰えたことに感動を覚えました。
あ、グロは好きだけどグロばっか書いてるわけじゃないっすよ。
>321
うん。これだけじゃ意味不明だし読みにくいね。お目汚し、申し訳ない。
時は三国時代。要衝・合肥(がっぴ)の砦に立て篭もる五千の魏軍は大海に浮かぶ孤島
のような我が身を振り返り、戦々恐々としていた。呉の皇帝・孫仲謀が十万あまりの大軍
で合肥を取り囲んだのだ。
「押して押して、押しまくれ」
孫仲謀は馬上で、城壁によじのぼろうとする兵士たちに向け、指揮丈を懸命に振るった。
その立派な髭と果断ぶりから、熊の異名を取る孫仲謀だったが、このときの彼には、江東
一帯を支配する皇帝らしい泰然さが欠けていた。むしろ自身が城壁によじのぼっているよ
うな必死さが、脂汗となって額ににじみ出ていた。
(魏の援軍が来る前に落とさねばならない。援軍と砦に篭る軍勢を合流させたら、もう合
肥を落とすのは無理だ)
呉は大国とはいえ、華北一帯を支配する魏の圧倒的な国力には劣る。ここで要衝合肥を
落とさねば、魏と対等に渡り合うことが難しくなる。それでは、呉の礎を築いた父と兄に、
あの世で合わせる顔がない――孫仲謀は、見るからに意気沈着している篭城軍を見ても、
心のたがを緩めることを己に許さなかった。
一方、篭城軍の指揮を取る張文遠は、数々の軍功を重ねた、魏の将軍のなかでも筆頭に
数えられる男だった。言いたいことは言葉よりも行動で示すいかにも武人らしい人物で、
彼は意気沈着した部下たちに鼓舞するような言葉はひとこともかけず、代わりに、選んで
集めた精兵たちに、静かに告げた。
「これより、打って出る」
水を打ったような歴戦の精兵たちの間に、どよめきが走った。顔の一つ一つが無言で、
それは無謀だ、と叫んでいる。名将軍と精兵とはいえ、城を出て十万もの大軍の真っ只中
に斬り込んでいくなど、狂気の沙汰であろう。
張文遠は、怖い奴は来なくていいぞ、と言わんばかりに颯爽と馬を翻して、手にした戟
を振り上げて駆け出し、軋みながら開く城門のむこう、土煙の霧に消えていった。
「魏には鬼神がいるのか……」
孫仲謀は、奇跡としか言いようのない光景を目の当たりにして、呆然と呟いた。
十万もの大軍が固める陣地が真っ二つに割れている。
返り血で真っ赤になった悪鬼羅刹のような一団が、稲妻のように戟や槍を振う。まさか
打って出てくるとは思っていない呉軍は意表を突かれ、人のものとは思えない気迫に恐れ
をなし、狼に追い立てられる羊のように逃げ惑った。
戦争の流れが変わった瞬間だった。
篭城側は狼の一団の先頭に立ち、戦神と形容してもけして大袈裟ではない神々しさで呉
軍を撫で斬りにしていく張文遠に割目した。
(このいくさ、勝てる……!)
篭城軍の、腐った魚のような瞳に、力が宿り始めた。砦の中から射掛けられる矢は力強
く数を増し、高く翻った魏の軍旗は戦意を意気揚揚と示し始めた。
結局、孫仲謀は戦意を取り戻した合肥を落とすことは適わなかった。彼は後々まで、張
文遠の名を殊の外、忌み嫌ったという。
>>189-190 「無題」 作者:村上秋樹
○非現実的な思考をする「僕」、現実そのもの、現実的な思考に戻っていく「僕」、
そのへんの落差がテーマか。
後半の彼女とのシーンなんか、わりとよく出来てるような気もする。
しかし、最近の作家さんって、あんまし読んでないんですよ、意固地でまんどくさがりだから。
「世界の中心で〜」とか「ねじまき鳥」とか出てくるところを見るに、
最近の作品のパロディであろうコイツ、どこまでがパクリでどこまでがオリジナルなのか。
俺には無理だよ、よくわかんないよママ。だから深読みも不可能だよパパ。パパママごめんね。
>>216 ○コカコーラの回し者ですか、あんたは。そんな感じで笑えた。
ラジオCMの台本っぽく完成してみたいって思ったな。
強硬に屁理屈こね回し、不快感を与えておいて、くだらない主張をポンと置く。
読者は緊張感から開放されて「なんスかそれわ」という笑いが生まれるわけですね。
なんだか褒めてるんだか貶してるんだかわかんない文章ですが一応褒めてます。
あとは間合いの問題だと思うんですが、ほかの批評家さんの反応、イマイチですね(笑)
こりゃなぜかと推測するに、作者さん自身が、この面白みに無自覚だったのではないかと。
よって、ここでオチてますよ、というサインが盛り込まれずに終わった。んで伝わらない。
自覚的にやっていたのかもしれないが、どっちにしても、「ハイ、ここがツッコミどこですよ」と、
もっとはっきりサインを出したほうがよいと思う。
例えば、最終段落でコーラの良さをさらに強弁するとか。しかしおとしかたって難しいね。
CMなら音楽と効果音で落とせるんだけど。
○お待たせしたわりには、ショウモナイ感想で申し訳ない。エヘ。
--------------------
すみません。今日は2本だけ。
次が結構長い作品だったので、いまから書くには時間がたりない。
>>323-324 あなた基本的にうま杉。なのに・・・最後の二行(´・ω・`)
そりゃないでしょ、いくらなんでも!
あまりにもはしょりすぎ。急に終わらせすぎ。
孫さんと張さんをしっかり紹介して、さぁ二人がこれからどう絡むのかしらと
思ったらいきなり終わりなんて・・・一刻も早く続きを書いてください。
このスレの過去レス読み通してみた。>320を勘違いしてた… orz
>20-21みたいなのがあった後に>317-319のようなの捨て貼りして、
評価せいという方がおかしいな。
真面目にやってるとこすんませんでした。
>>317-319 すでに指摘されているが人称の揺らぎがある。
なので「彼女」について語っているのが神的な物か登場人物かわからなくなる。
>血が血の異臭を、肉が肉の異臭を……
私は本日突然、血と肉の臭いを忘れてしまいました。
忘れっぽい私が思い出せるように、親切な貴方が説明しておいて下さい。
全体に表現がひ弱なのは修羅雪姫と同じですね。
真面目にやってるようには見えたよ。
>>323-324 最初の魏軍の心理描写は文遠が出てくる所でやった方がいい。
すぐに孫権(こっちで良かったっけ?)の描写に転じるので、
読者を混乱させるだけ。
要衝「合肥」は大陸のどこにあるんですか。なぜ要衝であるかも必要でしょう。
同様に呉がどう大国で、華北一帯とはどこからどこまでか説明すべき。
エロマンガ島ぐらい有名なら説明しなくていいかもしれないけど。
俺は三国志好きを相手にしているんだ、と言うなら三国志板に逝けって話だ。
>土煙の霧
私は土煙の霧とやらがどんな現象か知りません。
>孫仲謀は、奇跡としか言いようのない
自分に悪い事を奇跡と言うだろうか。あえて使用して効果を出そうとしたのかな。
>戦争の流れが変わった瞬間だった。
ここで出る戦争の語はずいぶん浮いている。
私の頭に戦争=現代か西洋という思いこみがあるからか。
練り込みが足りないが良く書けていると思う。
しつこいけど三国志の素人も相手にするんだって事を忘れずに。
ぐっは。>327は指してる先が誤爆だ。本当は>101あたりを…
いや、なんかもうボロだらけだな自分。
>328
指摘ありがとうございました。
「おぞましく吐き気を誘い、息を詰まらせるこの匂い」=
「鉄臭いなかに仄かに香ってくる、敢えて言えば果実のように湿潤な匂い。
生きた人の体臭よりもずっと甘やかなその匂い」=異臭。
まあこれだと説明になってないですな。形容詞地獄か。
人称は1.5人称というか、ここでは神視点で彼女視点にも立ち入り、
独白的なものになっているというイメージですが…、
すんません。半端なことしてました。改めて文章全体晒します。
http://www.clip.gr.jp/tmp/uniti0.html 「322 名前:ふたりのロッテン 本日のレス 投稿日:04/05/06 16:06」
という文字列をHTMLソースにコメントとして埋め込み済。
と、もう一本、今度はグロくないのを。
http://www.clip.gr.jp/tmp/tale2.html いずれも酷評していただければ幸い。
316さん、ありがとうございます。すいません。一度も推敲してません。
書いてすぐ載せてしまいました。
カップを両手というのは2つだろうが1つだろうがどうでもいいことなので、
省略しているつもりでした。
ぼくはほとんど会話と単純な行動の描写だけで小説を成り立たせたいと思って
おります。
私小説で一人称だと知覚をこまごまと説明するのが、マンネリな気がして、好きじ
ゃないです。それに一面しか見えないし。
「がんばってかっこよくみせてるだけの文章」というのは一考に価します。
ありがとうございます。
ただ、がんばらないでサクサク書いているし、
あまりこれと変わらない学生生活を送っていたということだけは弁明させてく
ださい。
どうやら一般的には現実的な内容じゃないということを学びました。
もうすこし、ヨウヘイにふつうっぽい対応をさせてみます。
例えばナラサキの臭い言葉遣いに笑うのをこらえたりとか。
そういうところでナラサキの社会不適応加減を表現できたらな、と思いました。
331 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/07 02:24
あれはいつ頃だったか、時期はあまりよく覚えていないが、どんよりと曇った蒸し暑い日だったことが印象に残っている。
当時県立高校の2年生だった僕は、その日の放課後に立ち寄った・・・いや違う、一旦自宅に戻ったが忘れ物に気づいて学校に引き返したのだ。
忘れ物が何であったかは覚えていないが、それをカバンにしまい込んだときだった。隣の教室から何か陰鬱なヒソヒソ声が聞えてきたのだ。
「どれ、覗いてやろう」
僕はそう思ったに違いなかった。
廊下に出ると隣の教室のドアを1センチばかりそっと開いて、片目をその隙間にあてがった。
「おや、あれはうちの組の奴じゃなかったかしら」
中には女学生が二人いた。ひとりが肩を震わせながらクククと不気味な笑い声をたてている。もうひとりは真剣な面持ちで何か言っているようだった。
「ああ、やっぱりあれはうちの組の斯波里子だ」
笑っている方の顔を見て確信した。しかしもうひとりの方はまるで見覚えが無かった。
「はて、あれは誰だろう」
見覚えの無い女学生は色が黒い為か、その適当に赤い唇の間から時折覗く歯が異様に白く見えた。
その色黒の女学生は、さきほどからしきりに壁の方を指差している。斯波里子の方もさっきからそれを見て笑い声をたてているようだった。
「何が面白いんだろう」
僕は懸命に壁の方を見ようとした。しかし数センチの隙間から大幅に視点の角度を変えるのは無理であった。
しばらく色黒の女学生と斯波里子のやり取りを覗いていたのだが、二人の会話は断片的にしか聞き取れなかったため、何の話をしているのか見当のつけようがなかった。しかも会話は段々と無くなっているようである。
すると不意に斯波里子がこちらに首を向けてきた。そして次の瞬間、不用意に彼女と目を合わせてしまったのだ。
僕は当惑した。秘密が明るみに出たときの様な、ゾッとする焦燥感を下腹部に覚えた。喉がカラカラに渇くほど焦っていたが、数秒の間斯波里子と目をそらすことができなかった。
だが突然、斯波里子はふっと謎の笑みを浮かべてきたのである。
>>329 そこが血の異臭、肉の異臭だったわけですか。
それとは別の何かの臭いだと思っておりましたよ。
で、アルカランの祭礼
グロの方と比べると俄然丁寧に作ってある。ライトノベルとして書いているのかな。
だとしたらノナ嬢ら大人との会話の端々が子供っぽいのも許す。
しかしライトノベルだとするとむずかしい言葉が多いか。
マジカルミステリーツアーなる題から考えるにこれから
不思議な事が起こるのであろうが、冒頭としては長い。
事件が起こると期待しつつ読んでいるから、そう感じたんかね。
絵描きが出てきた辺りで何かあってもいいかなと。
あるいは何かをにおわせつつ進んでいくとかね。
しかしちゃんと作られているので、長くても苦痛になるほどではなかった。
二週間ぶりに酒を飲んだにしては描写があっさりしている。
その後、娘らの報復が恐くてすぐに止めるのはわかるとしても、
口の中の残り香を楽しむなりあるのではと。未練はないのかと。
酒を飲まない方なのかもしれないが、酒への描写に説得力を持たせたい。
つうかこの先に酒は必要ないのかもしれないけど、
必要ないんだったら酒に対するシーンは丸々必要ないってことになる。
全体的に風景描写が不足している。たとえば店について。
幾つか店に寄っているが、喫茶店で食べ物の事を云々した以外はほとんどない。
店の中をあれこれ描写するのは、読み手に文明レベルなどを推し量らせるにも
良い機会になるはず。
>十八世紀頃のウィーンの珈琲店に似ている
ちょうど今、十八世紀頃のウィーンの珈琲店とやらをど忘r(ry
>>329 投稿違反です。
掲示板もしくは本文の最下行に、
<2ちゃんにて批評依頼中>
と加えてください。理由は
>>2。
トラブル防止のためです。
「いろいろと調べてみたんだが……」
そう言ってミステリ研究会部長の長谷川卓は、話を切りだした。
夏休みを控えた、夕刻の人気の無い学校。ミステリ研究会部室。
中古の扇風機がなま暖かい空気をかくはんする。
部長の持つノートパソコンの廻りを囲むように部員達が陣取り
この研究会のリーダーの説明を待っている。
一年の僕は、みんなの後ろからなんとか画面が見える位置に立っていた。
まあ新入部員だから先輩達を押しのけて座ることなんてできないのは当然だけど。
「徹君、そこじゃ見えないでしょ?
あたしの隣に来れば?」
そう言って、僕と同じ新入部員の山寺綾が手招きをした。
彼女だけは特別で(女の子だからだろうけど)、部長の隣の特等席を与えられている。
綾は僕の幼なじみで、幼稚園からこの高校までずっと一緒という関係だ。
僕がミステリ研究会なんていう部に入ったのも新入部員があたしだけじゃ
寂しいからという、ただそれだけの理由で引き込まれたのだった。
ミステリ研究会は、研究会とは言っても、僕を含めて6人しかいない小さなクラブだ。
去年まではもっと多くの部員がいたらしいが、いつの間にやら部員達は辞めていき、
今やこんなに寂れた部になったらしい。何が原因かは入ったばかりの僕には分からない。
先輩に聞いてみても、ただ笑うだけで話をはぐらかされてしまう。
どっちにしても、ぼくはミステリもミステリーも興味はないんだけれども……ね。
>>328 「土煙の霧」って上手い表現だと感心したんだけどなぁ。
「土煙が霧の様に」とかどうよ
文脈に繋げるなら「濃霧のような土煙の中に消えていった」とか
暗喩は読者に「わかるでしょ? ね、ね、わかるでしょ?」という
押し付けがましい物が残るので、ここは「ように」の明示で
読者の反感を最小限に抑えられると思う
>>326 まさか酷評スレで誉めてもらえるとは予想してなかった。ありがとう。
こいつは三国志演義の一幕で、漏れとしては習作のつもりで書いた。
この話にぐっと来たなら、三国志演義を読むことをお勧めしたい。
>>328 かなりキッチリ読みこむ人に、「良く書けていると思う」と言われた事は
非常にうれしい。どうもありがとう。指摘の一つ一つも参考になった。
たかが原稿用紙三枚強だが、ちゃんと書くということの難しさを改めて
認識した。
>>335 ポイントは比喩として読んでくれるかどうかだが、そうしてくれなかった
ということはそれまでの文章で十分に読者を納得させられなかったからであり、
漏れの方に改良すべき点がある。また、336氏が言うように、比喩であること
を示すサインもなかったから、328氏の指摘は正しい。とはいえ、
ありがとう。
あと自作自演で批評。
>見るからに意気沈着している篭城軍を見ても、
こいつはイカンだろう。
○見るからに意気沈着している篭城軍を前にしても、
>333
テンプレ無視して批評しちゃってスマネー。流れでついやっちまったよ。
>335と、レスがあったので>337
「哲学とは次の一言に集約できる……勝手にしやがれ」
「先の大戦ではドイツの老兵とアメリカの水道工が戦っていた」
みたいに、比喩は比喩のみで全てを悟らせなきゃ駄目だと思う。
本当は同じ小説から引用すべきなんだけど良いのが思いつかないな。
土煙と霧を重ねて強めてるんだろうけど、それらの度合いも様々にある。
消えると言うからには足下に立ちこめているわけではないにしても、
薄霧の中に入ったって、馬を走らせればすぐに見失うだろうし。
だから「土煙の霧」だけでは理解したくならない、ってわけだ。
>>331 >あれはいつ頃だったか、時期はあまりよく覚えていないが、
思い出しながら語っている、という表現なのだろうが、必要ない。
「どんよりと曇った」から始めた方が引きが強いだろう。
次の「その日の〜違う」も必要ない。抜かして読んだ所でリズムが損なわれる事はない。
>僕はそう思ったに違いなかった。
これも丸々切って差し支えない。なぜ「違いなかった」と念押しするのか。
後で鍵になるのかも知れないが、それならもっとさりげなくやらなきゃならん。
丸括弧にするか、「そう思い」で次の行と合体させてしまえばいい。
後々のセリフも心の声なんだろうけど、フォローがないと口に出していると勘違いして、
のぞき見してるのに間抜けだなあ、とか思われるかもしれないぞ。
あと主人公はいつの時代の奴なのか。
女学生、とか出てくるのでかなり昔の事なのかも知れないが、にしてもセリフが芝居臭い。
蒸し暑い日にでばがめなんぞしているのに、蒸し暑さから来る描写などが一切ないとは、
なかなか神経が図太いかよほどの集中力の持ち主である。感心な奴だ。
と思ったらのぞきがばれて喉がカラカラらしい。わからん奴だ。
不思議さは充分出せていて、これから何が起こるか期待させられた。
あと
>>9のテンプレを良く読め、と己を顧みず言わしてもらおう。
>>334 短すぎるなあ。これだけの文章では、何とも言えない。
予兆があるといえば冒頭から7行がそれなんだろうけど。
しかし決して長さの問題ではない。
>331は倍近い文章量だが、冒頭から興味を引くように作られている。
だから半分で切られていても私は期待する。
綾との関係を絡めつつ事件を語るか、綾は後にして、まず引き込んだ方がいいんじゃないか。
何とか見えたパソコンにどんな物が表示されているかほのめかす、とか。
>>329下
会話文と地の文が同じテンションで書かれてるかエッセイ化してる。ト
ークが妙に説明臭くて、ある意味雑。地でやるべき事を会話文に盛り込む
と、会話が地に溶け落ちて色味が消える。キャラも地に引き込まれて死亡
。老婆と絵描きの発話がひと際映えたのは、通常の発言とは異なる決め台
詞だから。世辞に説明臭さは通用。
ノナ嬢。出し方が唐突。加えてキャラがみんな同じに見える。ハルリアと
ハーゼルのせいかな。
二味一体キャラ、ハーゼルとハルリア。ハーゼルの控えめしっかりキャラ
はともかくとして、ハルリアに個性がない。ハーゼルの温和にハルリアが頷
いていちゃ、つまらない。最初読んだ時、二人が絡んだ会話と描写で混乱し
た。性格は真逆でいい。二面性を孕んだ対極ね、ある支点を軸として対象。
ワンキャラを二人に分断して出した意味が見当たらないし、その内お互いで
殺し合うよ。
表面的な仕種の違いを書分けて。あと、ハルリアにはもっと覇気が欲しい
。物語壊さない程度の勢い、そいつをハーゼルが押さえて、ノナさんが掬う。
で、私は当然傍観。その後ハルにちょっかいだしてループ。発話者の指定に
頼らずに話を進めるには、二人にギャップ無さすぎ。
ハルリアをハゼの引き立て役にしない方がいい。控えめハーゼルは人を立
てて伸びるタイプ。
作者は、ただ主人公に傍観させるだけじゃなくて、もっと周りキャラの感
情に起伏つけてあげなきゃ。態度や会話文に心理的なものを背景として言葉
を盛る。行動や人物背景を私が逐一説明してるのもつまらない。小物買うと
きに、誰がどんなものが好きで、部屋にはその類の調度が云々と長々キャラ
説するのではなくて、その小物を手にしたハルリアがどんな表情をしたとか
、ハーゼルが悩んで、じゃあどうしたんだとか、そういうのが欲しい。場面
見えるし。キャラ設定の仕方として、場面に合ったものを選ぼう。
読み手がキャラ紐解く前に、主人公が人物まんま晒しちゃうのはよくな
い。心理や設定を、仕種と言葉で隠蔽。
>>189-190 いいと思えるようなところはすべて春樹のパクリ
オリジナリティのかけらもなく最低レベルの文章。嫌悪感すら感じる。
>332
批評ありがとうございます。
たしかに自分、お酒はあまり強いほうではないかも。
言われてみればいささかアルコール分の足りない描写です。
自分ではライトノベル風で、と考えて書いていたのですが、そうですね。
まさに指摘されている通り、表現の硬さが取れてない…。
会話文の作り方などもまだまだなようです。
風景や細部描写の欠乏は慢性的な模様。留意します。
>十八世紀頃のウィーンの珈琲店に似ている
これについては、いささか無駄にスノッブでした。雰囲気で自然とこれを
連想させるぐらいでなければだめだよなぁ。
>333
仰せのままに。遅ればせながら文末にその旨加え候。
>340
誠に耳の痛い批評に深く感謝。
爺いの一人称というものが思ったより難しく、おまけに女の子らの
書き分けもおっしゃる通り、自分でも自信のなかった部分です。
仕草の書き分け、という部分では、たしかに自分で動いてないですね、
この子たちは。爺いが狂言回しというより指揮者になってしまった模様。
双子については、目指すところとしては表面上正逆でありながら実は
全く同一のような人物、でしたが、いきなり同じと感じられてしまうとは…
なんと言うか、浅かったですね。それぞれの動きを意識し直してみます。
>読み手がキャラ紐解く前に、主人公が人物まんま晒しちゃうのはよくな
>い。心理や設定を、仕種と言葉で隠蔽。
これが最も身につまされました。そうだよな、設定集じゃないんだから…。
肝に銘じることにします。
>>222-228 (前編の1)
○よく分からないが、雰囲気があるなぁ、と思った。大正でもくらしぃ+SFって感じか。
しかしまだメモというか、第1稿のさらに習作って感じは否めない。
この世界の、不思議であいまいな、繊細な雰囲気を失わないように、
さらに隙間をうめていけば、とても面白くなりそう。
日本語がそちらこちらで変なので、これもあわせて直す。
○
>>222。私の師の師=宮下。こんな短いセンテンスで3人(見た目4人)出すと、
ひとりひとりの存在感は当然希薄になってしまう。まぁ、最初で書いたように、この作品、
そこが味になっているので困る(笑)希薄になった分、住んでいる世界が見えるという。
しかし、ここまで歩み寄って読んでも、このページのラスト「日記には書かれている」は
さすがに強引すぎた。その後に書かれている「彼」は一体誰なのか考え込む。わからん。
このあとに続く展開は、日記の世界なのか。日記を読む者がいる世界なのか。わからん。
いったい誰に心をよせて読めばいいのか見失うのはつらい。
ここはまず、改善しておくべきだと思う。例えば、読む者の世界にもどるのならば、
日記は閉じられ、その周りの環境と「私」の動作が描写されねばならぬ。
そういう意味で
>>223の冒頭はオシイ。ここに日記を絡ませればよいのだ。
鮮やかな場面転換になるだろう。
紅茶とか、話のジョイントとして小道具をつかうのが上手い。
紅茶>主人公の身分・家族・出身地とか、
コート>「本都」の気候、そっからさらに叔母さんの菜園、とかね。やるねえ。
これがもっと濃密になったら、さぞ読みごたえがあるだろうなぁ。
しつこいが、まだ密度が足りていない。
密度を増しつつ、あいまいさを残すのは難しいでしょうが、そこが苦労のしどころです。
>>222-228 (前編の2)
>>224の会話部分。
会話中の「・・・」の効果が非常に良い。3点リーダになっていないのは置いといて(w
互いに知っている事柄について雑談する、その雰囲気が「・・・」に凝縮されている。
キャラ同士、お互い知っていることは省略されるだけなのだが、
これがなかなかうまく出来ないんだよね。作家は読者に説明しないと不安になるから、
たいてい過剰になる。で、省略したれ! と気張ると、今度は意味不明会話になる(笑)
ここでは過不足なく、うまく省略されていてよいですな。アッパレ。
動作が一切はさまれないのは、夢中になっている表現かもしれないが、どうだろう。
会話がずらずら続くと、それだけで拒絶反応する読者もたまにいるし(毒)
「私、舞い上がっていたから」「あまりの勢いに注意も出来なくて」
の間と後あたり、一呼吸あっても良いかもしれない。
読者としては、楽しい昔話をしている、その表情が見てみたい。
さて、主人公の現恋人がここで初登場してくるのだが、姿を見せていないのはチョンボ。
……と言いたいのだが、この話の場合、全編に渡っての「あいまいさ」が味なのだった、
なんとも苦しい。「虹」の周辺で、うっすらと登場しては、うっすらと消えていく人物達、
それがこの作品の魅力だからなぁ。困った困った。
で、その魅力を考えたときに、大チョンボがあったわけです。それはたった一つの単語。
「シャーロッキアン」
これです。冒頭から一貫してあいまいなまま続く物語ですから、
読者は解読のキーを求め続けています。そんな物語の中に、
あの強烈な存在感を持つ「シャーロックホームズ」を予感させるような言葉を出したら、
あいまいな存在感の人物達は、さながら強風にさらされた紙片のように吹き飛ぶでしょう。
これは削るべき言葉だと思います。
今日はここまで。後編に続く。
おいおい釣りか?
頭悪いしりとりの会話文を評価すんなよ
下手糞素人の典型だろ
評価は人それぞれだからなあ。
おいおい釣りか? とか言われちゃってるな。
>>346 俺は「・・・」の挟み方を褒めたんだよ。うまく省略してあると思わんか。
ついつい「ぼへみあん」のディテールをあれこれ書きたくなったり、
初めてのエスプレッソがどうだったか、
説明をクドクドやっちまったりするもんだが、
それを会話に入れてしまうと、二人はよく知ってることを詳細に語ることになって、
不自然になるだろう。それをうまく回避してる。
天然かもしれんが、褒めるに値すると思うんだがな。
しかしここまで必死になって作者さんを貶める心理がわからんな。
つまりこれは俺の評価、ひいては俺自身が気に入らないのだろう。
だったら「釣りか?」だの言わんでいい。ちゃんと相手してやるから。
ひとこと、俺に対して「そこは違うと思う」と普通にレスすれば済むことだろうが。
一生懸命書いた文章を、下手糞素人とか、
ただ貶すためだけにしか使えない言葉で評価するな。バカタレが。
きちんと論を戦わせることが出来ないくせに、
暴言で威圧すれば作者さんが納得すると思っているタイプの典型だ、お前は。
しりとり会話文とは、まぁうまく言ったものだが、それの効果や、欠点をきちんと考えてこそ、
ここではこの会話文は駄目だ、と結論できるんじゃないのか。
自分の思い込みだけで「評価できない」ってのはあんまり説得力がないな。
やはり作者を貶すためだけの評価はいただけない。
欠点に見えたとしても、分析と検討が必要だと思う。
なぜなら、作品によって目指すものが違うからだ。
目指すところが違うのならば、方法論も変わるだろう。
自分の知らない方法論がそこにあったとしたら、分析と検討しか頼りにならない。
感性だけで「下手糞」と決め付けたらいかん。それは評価ではなくて、
好きか嫌いかを、評価っぽい言葉で包んだだけのものになってしまうだろう。
すんてつ氏よ、そんなのに関わってないで批評を進めなさいよ。
いや、言いたいのはよくわかる。俺も言いたかった。
だけどな、みんながあんたの批評を心待ちにしてるんだ。
うん、たぶん、恐らく、待ってると思うよ。
まあ>346の書き込みも批評対象と言えなくもないけどな、
数行で済ませちゃいなよ。>348の文章は一時間くらい掛けたんじゃないか?
みーんなーが、お前をー、よーんーでるー♪ んだからさ、きっと。
少なくとも俺は、他の人の批評を読むのを楽しみにしてるぞ。
>>348 煽りに反応するほうもどうかと思うぞ
マターリしる
f
>>346氏ではないし、作者を貶めるわけでもないし、
もちろんすんてつ氏をおもしろくないと思っているわけでもない。
が、じっさいあの会話文はちょっとくせがある。
最初の一回まではよかったが、二回目はしつこい。まるで漫才を見ているようだ。
省略の仕方としてあまりうまい方法とは言えない。せめて違う書き方をしてほしかった。
たとえば
「一番上のを――」
「ああ、確かエスプレッソだったね」また機先を制して言った。
など。
しかし、そうしたとしても結局たいしてかわりそうもない。
だから一口で語ってしまうか削除するかしたほうがずっとましである。
ちなみに、「」のあとに地の文が多少はないと話者がわかりにくくなり、混乱しやすい。
うまい具合に「〜言った」を入れたほうがいい。
>>すんてつ氏
確かに
>>346氏は文体が悪い。
しかしながら(弁護するわけではないが)「しりとりの会話文」というのはいい表現だ。
彼もおそらく二回続いていることに違和感をおぼえたのだろうが、どうして、的を射ている。
「分析と検討が必要だと思う」ならば、すんてつ氏も自分を見失ってはいけないな。
「バカタレが」と言うのはどうもおかしいと思うのだが……
すんてつ氏の評価はすんてつ氏の評価なのだから、
>>346氏がむかついても割り切れ。
sage
全然関係ないがすんてつ氏の文章を批評。
>>344から。
>そこが味になっているので困る(笑)希薄になった……
句点を打つべき場所に打っていないのではないかと小一(ry
>>353から。
>句点を打つべき場所に打っていないのではないかと小一(ry
そんなどうでもいいことより内容を指摘しないのは何故かと小一(ry
前もすんてつの攻撃的な酷評キボンがあったけども。一つ言わせて。
上の2レス見て分かる通り、酷評人が酷評人の酷評を酷評するなんて荒れる素。やめれ
orz
一連の流れを打開すべく、ギャグをぶちかましたつもりだったんだけどな。
だが、批評そのものには触れてないっしょ。
俺も他人の切り口だとか受け取り方に文句言うつもりはないよ。
むしろ>349で言ったが、他の人がどう評するか楽しみにしてる。
でもって文筆業にとって文章の正誤はとても大事だと思うのだ。
砂の城は一点の綻びから崩れる、とどこぞのなにがしが言った様に。
そういうわけで指摘させてもらったのだ。
次は他人を引き合いに出さずにギャグをやるよ。俺には無理っぽいが。
その夜、どうしても昼間のことを思い浮かべてしまって、眠れなかった。
昼間かわらで、健一とキャッチボールをしていて、ぼくはちょっとした遊び心でボール
を思いっきり投げると、ボールはどこか遠くへ飛んでいってしまった。そのあと二人でボ
ールをさがしたが、見つかりはしなかった。
川原のまわりには草木が生い茂り、中にはぼくの肩まで伸びている草もあり、そっちの
方へ飛んでいったのか、はたまた川のなかへ落ちて、どこかへ流されてしまったのか、
わからなかった。
感情的になりやすい年頃の健一は、めちゃくちゃな投げ方をして、ボールをどこかへやったことに腹を立ててぼくを殴った。感情的になったぼくは、健一を殴りかえした。
それから二人でにらみあった、ちょっと大人な年頃でもある健一は、何もいわずにのしのしと帰ってしまい、同じ年頃のぼくは、反対方向をむいて帰った。
(殴った健一が悪い)
今でも殴られたことを思いだすと、頭があつくなるのがわかった。それから
(でも、根本的にわるいのはおれだよな)
と、もうしわけない気持ちと苛立ちが交差するのだった。
十一時にねむるはずだったのに、時計を見ると一時をすぎていた。
(ああ! もう、このまま眠れずベッドの中で静かにしているよりも、探しにいくか!)
ぼくは決心した。
ベッドから起きあがり、懐中電灯をもって、親に見つからないように静かに家を出た。
外の冷気がぼくの頭を鎮めてくれた。ぼくは暗闇に負けぬよう胸をはって歩いた。
便乗質問
(探しにいくか!)
この場合の最後の!の後にはスペース不要なの?
>>358 不要だ。というよりも、スペースを入れるのは好ましくない。
ちなみに
>>357については箇条書きにする。
・ボールはどこか遠くへ飛んでいってしまった。
投げた本人が「どこか遠く」と言うのはどうにもおかしい。
また、「ボール」が一文に二つ(キャッチボールはのぞく)入っており、少々うるさい。
「ボールを思いっきり投げると、思いのほかかなり遠くまで飛んでいってしまった」
などとしたほうがいいだろう。
・そのあと二人でボールをさがしたが
これも上と同様で「ボール」はいらない。何を探しているのかと言えば、もちろんボールに決まっている。
・川原のまわりには草木が生い茂り
この文のあとに「ぼくの肩まで〜」とあるのだが、それだけではなかなかイメージがわきにくい。
その川原はどんな川原か。草木とはどんな草木か(背丈だけではなく、もう少し何か追加していい)。
・感情的になりやすい年頃の健一
これは人によって違うはずだ。
年齢を出さないことに何の意味があるのか予想もできないが、もっと明確にしたほうがいいだろう。
・感情的になったぼくは
「感情的」という言葉が前の文とだぶっている。また、どういう感情が伴っているのか多少は説明がほしい。
・ちょっと大人な年頃でもある健一
これは先に書いたことと同様だ。
・同じ年頃のぼくは
どうも作者さんは「年頃」という言葉を使いやすいようだ。
キャッチボールをして、しかも怒って「殴りかえした」のだから、もはや同年代ということは明白。
・根本的にわるいのはおれだよな
なぜここで「根本的」などという言葉が出てくるのか……急に大人っぽくなって違和感がある。しかも
・ベッドの中で静かにしているよりも、探しにいくか
これだ。「根本的」という大人っぽい感覚をあたえる言葉を使っているというのに、
深夜にボールごときを探しに行く。どう考えたって普通ではない。
また、眠れないからといって夜中に探しにいけるだろうか?
漫画のようにはいかない。小説において生み出される想像の夜中は実に真っ暗だ。
そんななか懐中電灯片手に一人で出て行くなど、子供(だろう?)にしてはいきすぎだ。
目立ったところはこんなところか。
>>359 ども
すみません回答頂いた後で質問スレじゃなかった事に気付きました
釣って来ます
>>357 >その夜、どうしても……必要ない。「昼間のことを」と言えばその日の昼である事は自明。
>昼間かわら……なぜここは「かわら」で次は「川原」なのか。推敲不足か。漢字が続くのを嫌ったか。
しかし「昼間か」で区切ってしまえるので、誤読を招く。というか私は誤解した。
>ちょっとした遊び心……どういう心理でしょうか。易きに流れるのはいけません。
どれだけ飛ばせるか試したかったとか、健一にいじわるしたくなったとか、明言できるはず。
>見つかりはしなかった。……なぜ「見つからなかった」ではないのか。少年の心理に不相応な言葉だ。
>川原のまわりには草木が生い茂り……川原には狗尾草、なずな、白詰草、芝、各種水草、色々あろう。
易きに流れたと言うより、自分が川原を想像できていないのではないか。
また川原と言っても砂利の集まっている所もあれば砂の所、土の所とある。要熟慮。
>川のなかへ落ちて、どこかへ流されて……どんなボールを使っていたのか。流されるなら、普通は浮いている。
沈んだまま流されるなら相当流れの急な川だ。普段からそんな状態の川に近寄れるわけはない。
よほど汚れた川でなければ、ちょっと見たら、ボールが流されているかいないか見えるはず。
>感情的 >年頃……これも単に易きに流れているだけだ。名言せよ。されば伝わらん。
>反対方向をむいて帰った。……意地悪く、反対を向きながら同じ道を帰った、とも解釈できます。明(ry
>(殴った健一が悪い)……なぜ綴じるのか。地の文と内言語の区別か。これ以降に出る物も必要が感じられない。
>今でも思い出すと……今じゃなければいつ思い出すんだと小一(ry
>十一時にねむるはずだったのに……お前の事情なんて知りませんよ。「時計を見ると」からの文だけで良い。
>ベッドから起きあがり……を削って「懐中電灯をもって」からにしましょう。
>外の……家から出たら外ではないのですか? まれに異空間へ突入するのですか?
各種大人びた表現は単にブンガクしたかっただけとちゃうんかと小(ry
見にくいが1レスで収まる様にしたんでご勘弁を。正直かなり省略したし。問題大杉。
一人称、心理描写、情景描写、なっちゃいない。本当になっちゃいないぞ。以上酷評糸冬了。
返信遅くなってすいません。
>>360さん、
>>362さん、酷評ありがとうございます。
徹底的にあらをだしてもらった感じで、自分の文章の浅はかさがよくわかりました。
>なぜここは「かわら」で次は「川原」なのか。推敲不足か。漢字が続くのを嫌ったか。
この場合、昼間川原と、二つの漢字をくっつけた方がよかったですか?
それとも、別の言い方を考えたほうがよかったですか?
なっちゃいないところを直せたと思った頃にもう一回チャレンジしたいと思うので
またそのときはよろしくですm(;_ _)m
364 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 09:33
アンチのための爆弾テキスト作ったんですが、まだ面白くない。どう変えたら良いか御指導下さい。
初めて○○を見た。
ほら、誰にだって少しはあるだろ?世間や友人が一致団結してダメダメって言い始めたら、どんなにダメか自分で確かめたくなるあまのじゃく根性。
斉藤さん家の旦那さんは、○○で狂って斧で妻を残殺したらしいし、
同級生の熊田君は、○○を見た後、バイクを盗んでどっかへ行った。
究極の精神破壊と噂の○○。
○○行った途端、出し抜け、空から竹のグライダーに乗って飛来するゲリラに石つぶてを浴びせられ、うずくまった所を竹やりを持った住人に刺された。足下には毒蛇が渦巻き、骸骨がまさに力つきようとしている俺にからから笑う。
うー俺は○○で死ぬのか?俺の頭の中を20年の今までの俺の人生が早馬のように駆け抜ける。
いつも俺はそうなのだ。
危ないと言われておもしろがり、危険の意味を身をもって体験した3歳。回る扇風機に手を突っ込んでいた。
ヤバイって言われて「ヤバイを征すれば英雄だ」と激しく勘違い。やくざの人妻に手を出して、半殺しにされた16歳。
だが、今度ばかりはー、半殺しでは済まない。俺は○○で死ぬのだ!
何で止めてくれなかったんだよ!おかん!
何で満面の笑みで俺を送りだした?まゆみ!
そして何より、1!何でこんな糞スレ作った?
>>363 >362では省略したが、「昼間、かわらで健一と」とすれば誤読はされない。
ここに読点を置きたくないのなら、文章が硬くなるとしても漢字にする方が良い。
まあ「かわら」でも「川原」でも、統一した方が良いだろう。
>>364 こういうのの面白さは、元の文章より改変する職人の腕に掛かっている。
どんなつまらん文章も、面白く改変できる奴はできるんだ。その上で。
>ほら、誰にだって……
もっと具体的に自分の心理を語ったらどうか。
>○○行った途端……
ここも「○○見た」で良いのでは。
それにグライダーだ竹槍だと出てくるのが萎える。
もっと日本の現実に合ったものを想定した方が良い。
この手の文章は改編しやすさが肝だろう。その意味でもここは良くない。
小説ではないので誤変換や文章作法は以下略。
が、結局は当てはめる題材と職人の腕の問題だ。
ん? 俺に改変を求めてるわけじゃないよね。
366 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 10:02
全然意味がわからねえ
367 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 10:03
ageんなヴォケ! ……と他のスレなら言うところだが……
面白くしたいといっても、それはやはり個人個人の感性によって違うはずだから、
どうしたらいいかそれずばりは指摘できない。
個人的には、笑いを得るにおいて問題のオチである
>>1、これがオチてないと思う。
理由として考えられるのは、
ヤバイものを提示→ヤバイものの真っ只中→オチ
とするところ、落差がほとんどないせいだろう。
オチそのものを変えるのなら今こんなものを思いついた。爆弾という意味ではなっちゃいないが。
だが今度ばかりは半殺しでは済まない。俺は○○で死ぬのだ……
なんで止めてくれなかったんだ、おかん! 「お弁当を」なんて気遣いよしてくれ!
なんで満面の笑みで俺を送りだした、まゆみ! もしやこうなると知っていたのか!
そして
>>1! お前こんな糞スレたてやがって!
みんなで俺の最後をあざ笑おうて魂胆か、ああそうかい、だったら(´・ω・`)ショボーソ…
すまん、俺のレスは無視してくれ――
365ありがとうございます。もうちょっと作り直してみます。
改変!改変しやすい構成ってことから入って構成から作り直した方が
良いかもと。
作り直しとかいうレベルを超えてつまんない
>>364 とりあえずリズムが悪い。
二行目で読むのがめんどくさくなるような文章は、改変する気にもならない。
最初にどれだけ読者にインパクトをあたえて、どれだけ読者をひきつけるか、
っていうのはどんな文章にとっても重要なことだ。
372 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 17:38
すいません。書き出しですが、見て下さい。
もてる男にだって、勿論、悩みや問題はあるだろう。
例えば、仕事でへましたとか、明日のネクタイどれにするとか、知らない内に車がレッカー移動って事で。
だが、もてない男にはもてる男の持つ悩みすべてにプラスしてなお女って問題がつきまとう。
女、大変な悩みだ。世界の半分くらいの。
この場合の世界の半分とは人口のことじゃない。敦の脳みそ世界の半分って事。
敦がもてない原因は(敦の場合、原因は数限り無くなって、最後には敦に貧弱な身体と
幸薄そうなあるかないかわからない眉、そしてうじうじと考え込むためだけにある脳みそ
DNAをもたらした祖先までたたき出して非難しなくてはならなくなる)最大の原因は引っ込み思案って事。
仕事を終えると家に帰って自炊、仮面ライダーの次に大事な亀に餌をやって、特撮ヒーローヴィデオを見て夜更かし。
全く、もてないこと、彼女がいないことを気にヤムよりも(しかも敦の場合、妙なプライドが邪魔して、
女には興味が無い振りをしながら内心でじくじくやんでいる)自分の生活見直せって誰かに教えてやって欲しくなるようなやつが敦だ。
もてない男にだって勿論、悩みや問題はあるだろう。例えば、一人の時間をどう過ごすかとか、そろそろペットの亀に嫁さんが必要だとか、
隣の部屋の野郎が夜中に奇声をあげて怖いだとか。だが、もてる男にはもてない男のもつ悩みすべてにプラスしてなお、女って問題がつきまとう。
女、最悪の悩みだ。いつか彼を破滅させかねない。
373 :
364です。:04/05/12 17:45
すいません。ちゃんと文章作る練習します。
芸術的な爆弾を作れる良い大人に成長するまで、しばらくお世話になってよいですか?
↑を作りました。
何回もお邪魔してごめん。
自分のサイトに上げた奴ですが酷評お願いします。
URLは
ttp://t-niimura.hp.infoseek.co.jp/txt/AaH1.htm ↑「おにいちゃんと彼女」というタイトルの作品のプロローグ部分になります。
依頼を溜め込むばかりも何なんで
>>372を酷評してみます。
改行が変。あと、起承転結でオチをつけようとしているみたいだけど、「転」に説得力が
ない。もてない男の方が圧倒的に強く悩みそうなことを挙げておいて、
もてない男の持つ悩みすべてにプラスしてなお、女って問題がつきまとう。
だから。
もしかして敦=彼で、もてない男が突然もてる男になるという作品?
そうでなきゃ作品として成立しないような気がするけど。
376 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 18:42
374さんへ
爆弾のひな形作ってるつもりなのですが。
364と372です。これは爆弾としてどうでしょうか?
例えば、さっき作ったテキストを窪塚に改変すると。
窪塚にだって、勿論、悩みや問題はあるだろう。
例えば、次の葉っぱはいつ手に入るかとか、最近UFOが見えないとか、
知らない内に嫁さん風俗だったとかって。
だが、窪塚にはは普通の男の持つ悩みすべてにプラスしてなお髪型どうするって問題がつきまとう。
髪型、大変な悩みだ。世界の半分くらいの。
この場合の世界の半分とはハゲで悩む人口の割り合いのことじゃない。
窪塚の脳みそ世界の半分って事。
窪塚がこんなことで悩まなくてはならない理由は
(窪塚の場合、悩む理由は数限り無くあって、最後には髪型と地球問題というところまで行き着くのだが)最大の理由はアイドル扱いされたくないって事。
窪塚アンチにだって勿論、悩みや問題はあるだろう。
例えば、教育上よろしくない発言男がテレビ画面をうろうろしているとか、
子供がヲタで「ギャーギャー」うるさいとか、宗教色の強い電波が怖いだとか。
だが、窪塚アンチには窪塚ファンのもつ悩みすべてにプラスしてなお、
見るべき名作邦画がなくなってしまったって問題がつきまとう。
名作邦画を見ること。人生で一番大切な問題だ。
だが、窪塚がでていない邦画で名作など存在しない。
アンチがこんなことで悩まなくてはならない原因は、俳優と私生活を切り離して考えられないアンチ自体の了見の狭さにある。
スクリーン上でよきゃそれでよいじゃん。とアンチが割り切った時、
名作邦画は見放題になりアンチの欲求不満は解消される。
↑田吾作
378 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 19:21
僕は神です。海も空もパソコンも全部僕の配下です。
おい、あっちむけ右! と言えば、海は急いで潮の流れを右に
空が右向けば、太陽だって西から東へぐるんと一回点。
パソコンが右にプイッとしちゃったら、僕は引きこもりを楽しめないよ!
379 :
今来た人@9時30分まで ◆Dd1XxPabJc :04/05/12 19:39
381 :
今来た人@9時30分まで ◆Dd1XxPabJc :04/05/12 20:14
遡って批評してみる。が、他サイトへ飛びたくないので374さんスマヌ。376は「爆弾」がよく分からない(普通の文章でない?)のでスマヌ。
>>372 モテる、モテない、という、誰でも少しは興味を持ちそうな話を取り上げているのがいいと思う。
描写を、必要になってから付け加えるように書いているところ
敦がもてない原因は(敦の場合、原因は数限り無くなって〜)←この( )内のこと
も好きだ。描写の仕方もユーモアがあってよいと思う。
ここから、私としていまいちな部分を上げる。
>もてる男にだって、勿論、悩みや問題はあるだろう。
敦はもてないのに、「もてる男についての文章」が書き出しになっているのが、個人的にイマイチ。
これだと読者は、「もてる男の話」を期待して読み始めるように思う。
最後、話が一応まとまってしまっているのが、個人的に、続きを読みたくならない。
>知らない内に車がレッカー移動って事で。
この「って事で」の意味が個人的に分からなかった。
「レッカー移動されちゃったり」とかそういう意味だと思うが、
個人的には?だった。
以上〜。
テンポが悪いかな?読みづらい。
途中までモテる事の弊害を語ったエッセイ風の文章かと思って読んでたので、いきなり人名が出てきて戸惑った。
レスがつく前に訂正したついでにこっちに上げてみます。多分2レスになります。
ふと外に目を遣る。どんよりとした暗黒を空気にまとわりつかせている雨が、まだやむことなく降り続いて
いる事に気付き、何度目かのため息をつく。結局、雨が降り始めて読み始めた小説を丸一冊すべて読み
終えてしまった事になる。日記をつけていれば、ただ「今日はイヤな一日だった」とだけ書くだろう、そんな
けだるい気分の一日はまだ終わりそうにない。
さらにもう一つ付け加える必要があるなら、彼と出会った日の事を思い出すということ、ただそれだけだっ
た。いつまでも止むことはないのだと錯覚するほどの長い間、雨に当て続けられていた日の事だ。
あの日、何をしていてそこにいたのかは思い出せない。ただ、惨めたらしく立ちつくして泣いていた事だけ
を覚えている。誰かも知らない年上の少年に何だか覚えていないほどちっぽけなものを取られたという、
ただそれだけのことで。
383の続き
いや、そんなことはありえないのだから、何も覚えていないといったほうが正しいのだろう。実際には少年
に立ち向かって行き、あえなく殴り倒された上で、踏まれたり蹴られたり、ボロボロになっていた状態だった
のだろう。その情景を記憶している訳ではないが、あの時のことだけは絶対と言いきれるほどな正確な記憶
があることから逆算すれば、そうでなくてはおかしい事となるから。
あの時、ボロボロになって倒れていた僕は、まず大きな陰が少年の奥に現れたのを見た。それに応じるよう
に、三個、人の影が現れた。少年は三人組で、突然現れたその陰を覆い隠すように僕の前に立ちはだかった
のだ。声はなぜかノイズにしか聞こえないのだが、口論している事はわかった。意味は理解はできないもの
の、ある声帯から発された音の集まりだけは地にへばりついている僕の耳に心地よく響いていた。その音に
聞き惚れているうちに、三つの影が動き出し、大きな影に吸い込まれる。その影は一瞬の後に離れ、同時に
大きな陰が動く。ひとつ、ふたつ。目の前の影が一気に崩れ落ちた。そして、三個目の影は遠くの方へ動き
出した。大きな影がそれに吸い込まれていき、重なった影のひとかけらがそこに崩れた。その瞬間、全てが
終わったのだと思った。近づいて来たのは大きな影だった。体の上にちっぽけな物体が投げ捨てられる。
それは大切なもので、守る為にさっきまでぼろぼろにされていたのに、何故それが大切なのかはさっぱりわか
らないという困惑が僕の心を支配していた。その沈黙がどれだけ続いたのか。動かない僕を見かねた大きな
影は、三人から取り返したものを手に握らせた。それは包み込まれるような感覚がして、気力がわき、立ち上
がることが出来た。それを確認したように、大きな影の、理解できないのに心地よい音の集まりが再び響いて、
それなのにその言葉の意味を心の奥底ではすべて理解していた。
そんなことを突然思い出して、もしこんな日を誉めなくてはいけないとすれば、彼と出会ったときの事を思い
出すということ、ただそれだけだなと思った。
385 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 21:11
死んだとうさん 金歯に入れて 死んだかあさん ハットにくるんで
りんごと一緒にからめちゃえ 鳩と一緒にまるめちゃえ
魔女よろしくかきまぜて マジシャンよろしくニヤ笑い
最後のこれは隠し味 ずずずと垂れて幕すとん
死んだばあちゃん 写真にとって 死んだおとうと 鞄につめて
空へと高くとばしちゃえ 毎朝ガッコに連れてっちゃえ
奥地よろしくブーメラン 早弁よろしく教科書立てて
それはそれで期待して 青いあなたをたべちゃった
無から有への運動は そこはかとなくなれなれしく
死んだとうさん金歯に入れて
りんごと一緒にからめちゃえ
死んだ父さん金歯に入れてりんごと一緒にからめちゃえ死んだかあさん
ハットにくるんで鳩と一緒にまるめちゃえ死んだばあちゃん写真にとって
空へと高くとばしちゃえ死んだおとうと鞄につめて毎朝ガッコに連れてっち
ゃえ死んだとうさん金歯に入れて魔女よろしくずずずと垂れて死んだかあ
さんハットにくるんで鳩と一緒に空へと高く死んだばあちゃん隠し味毎朝ガ
ッコへたべっちゃった死んだとうさん奥地よろしく青いあなたをまるめちゃえ
これはそれで幕すとん写真にとってからめちゃえかあさん死んだ期待の早
弁ニヤ笑い空へと高く死んだおとうとりんごにしちゃえそれは最後のブーメ
無から有への運動は
そこはかとなくさめざめしく
ぼくはせなかを
まるめてすてた
386 :
今来た人@9時30分まで ◆Dd1XxPabJc :04/05/12 21:17
>>383-384 全体的に雰囲気が統一されているのがいいと思う。ゆっくり読ませる文章だが、リズム良く書かれているのも、いいと思った。
>それは包み込まれるような感覚がして、気力がわき、立ち上がることが出来た。
ここの表現が好きだ。「僕」の中での「大きな影の人」の、存在の大きさを感じさせられたし、私自身も、いい気分を味わえた。
ここから、私としていまいちな部分を上げる。
「僕」という言葉が出るまで、主人公が男か女か分からなかった。
あと、主人公自身の描写が、少しあってもいいかも知れないと思う。
(「おにいちゃんと彼女」というタイトルから、「僕」が一人称の女の子か? とも邪推した)
>日記をつけていれば、ただ「今日はイヤな一日だった」とだけ書くだろう
私自身は本を読むのが好きなので、こういう日を「イヤな一日」だとは思わない。
なので、個人的には、主人公がこれを「イヤ」だと感じる性格だ、という描写(説得力)が欲しい。
>いや、そんなことはありえないのだから
ここも、個人的には、説得力が欲しいと思った。
以上〜。
今度はつながった。
>>383-384 >どんよりとした暗黒を空気にまとわりつかせている雨
分かりづらい描写だな。暗黒という言葉も陳腐。
>日記をつけていれば、ただ「今日はイヤな一日だった」とだけ書くだろう、そんな
>けだるい気分の一日はまだ終わりそうにない。
一日がまだ終わりそうにないのに、仮想とはいえ日記の内容を決定させてしまうのは変だぜ。
>いつまでも止むことはないのだと錯覚するほどの長い間、雨に当て続けられていた日の事だ。
雨に当てられ続けられていた日、とはどういう意味なのか分からん。
その後の三つの人影が活動する描写もイメージしにくい。
総評
主人公の内面の動きといい、客観的な描写といい、全体として分かりづらい。
もっと読者のことを考えて書いたらどうかと思う。
おっと御免、訂正。
雨に当てられ続けられていた日 → 雨に当て続けられていた日
390 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/12 22:16
385は??
批評ありがとうございます。一つ気づいたのですが、回想シーンにも雨のイメージが弱過ぎるという
欠点がありそうな予感が。
修正入れたときにTXTのフォルダをトップにアップロードしてたらしいです。直しておきました。
>>387 >>386 >私自身は本を読むのが好きなので、こういう日を「イヤな一日」だとは思わない。
>なので、個人的には、主人公がこれを「イヤ」だと感じる性格だ、という描写(説得力)が欲しい。
なるほど。主人公は「本を読むだけしかすることのないという気だるさ」を感じているんですが、
そこを描写した方が良さそうですね。
>>いや、そんなことはありえないのだから
>ここも、個人的には、説得力が欲しいと思った。
実はこの辺は書き換えた部分で、「突然思い出した」からそう思ったんですが、そんなのわかるかっ!
って感じですね。その辺工夫してみます。
>>388 >分かりづらい描写だな。暗黒という言葉も陳腐。
>一日がまだ終わりそうにないのに、仮想とはいえ日記の内容を決定させてしまうのは変だぜ。
主人公はそんな奴。というのもあるんですが、陳腐なのは
一日が〜 は、そのあとどうせ何も起こらないだろうと思っているからです。386氏の指摘とあわせて
そこに追加が必要、と φ(・_・)メモメモ
その辺を意識した雨の描写だったのですが、わかり辛いだけで逆効果だったみたいですね。
>その後の三つの人影が活動する描写もイメージしにくい。
おぼろげな記憶による主観的なイメージです。それなのに主人公はこの上なく強いリアリティを感じる
というところを一つポイントにしたいと思っていたのですが、少し無謀な試みでしょうか。
>雨に当てられ続けられていた日、とはどういう意味なのか分からん。
「雨でずぶぬれのまま立ち尽くしていた、そんな記憶が残っている一日」なら意味が通りやすいでしょうか。
>>391 >「雨でずぶぬれのまま立ち尽くしていた、そんな記憶が残っている一日」
分かりやすくなった。
っていうか、そういう書き方が出来るのなら、自分が指摘したところも
かなり良くなりそうだな。ガンバッテ。
>>390 詩は苦手なのよ、御免な。詩が分かる香具師がでてくるかもしれないから、
とりあえず待っててちょ。
>>383-384 >まだやむことなく降り続いている事に気付き
無闇に同じ言葉を重ねてはいけない。やんでいないのと降り続いているのは同じ事であり重複であり繰り返し。
>降り始めて読み始めた
これも、無闇に重ねるのは避けよう。その後、「読み終えて」と出るのも考えもの。
>あの日、何をしていてそこにいたのか……
ここは良いね。感情が良く表されている。だが「思い出せない」とあるのに「ただ、惨めたらしく」以下の
文章がかなり詳細なので、思い出せるのか思い出せないのかどっちだよ、とも取れる。
「何をしていてそこにいたのか」を「どうしてそこに行ったのか」とでもすれば誤解は無いが、
どちらにしろ次で否定されるんだなあと思うと考察が手抜きになってしまうのは私の事情です。
また、過去を振り返っているのは明白だから、「あの日」は不要だ。
>いや、そんなことは……
だろうだろう言うのは良くないだろう。読者は語られている事を受け止める以外無いだろうから、
だろうばかりでは何も想像できないだろう。この指摘は引用している文節以外にも当てはまるだろう。
「だろう」は普段は避けて、どうしても使わざるを得ないであろう時だけ、使う様にすると良いだろう。
でないとだろう逃げしてしまう癖が付くだろう。
>あの時、ボロボロになって……
ここから観念世界に突入するらしいのですが、わかりづらすぎるのは勘弁して欲しい。
>体の上にちっぽけな……
ここも良いね。理解できる描写が集まって、心地よく響いてる。ただ、それそのそれその言い過ぎだ。
しかしそれが心地よさの原因でもあって、それなら仕方ないという気持ちとそれでも「それその」は
避けるべきだという気持ちが俺の中でせめぎ合う。それについては君の中で兼ね合いをつけてくれ。
こんな重い雰囲気の小説の題が「おにいちゃんと彼女」とは、もしや新手の萌王大賞狙い?
だとしたら個人的に貴方をネ申認定したいね。
芥川か直木貰った時の略歴に萌王大賞でデビューとあったら、唯一神認定するね。栄えと平安とあれかし。
>>376 一度批評してるからね、これ以上言う事はあんまり無いな。
>次の葉っぱはいつ手に入るかとか、最近UFOが見えないとか、
ここワロタ。
そして俺から、いや、偉大なお方からのアドバイスだ。
don't think.....feeeeeeeel
大事なのはこれだよ。マジレスすると感じた上で考えるんだ、って言いたいがなあ。
>>385 まず、詩は畑違いだ。その上で言わせて貰えるなら、もっと韻を踏めるはずだ。
踏むなら踏む、踏まないなら踏まないで統一せよ。半端は駄目だ。
最後に、私は何ら感銘を受けなかった、と記しておく。
くたびれたグラスに小便みたいな宇宙が広がってる。
顎に枕、うつ伏せた俺に臭い息。グラスのふちにキスすれば、震えるお前がきりりと睨む。
咥えたグラスを傾けて、ちょこんと舌を垂らしてみれば、たちまちピラニア寄ってきて、俺の
舌肉かみ千切る。犬みたいに舐めんなら、おめぇは俺の女王様だよ。ビシバシ鞭で打たれ
てるみてえだ、気持ちがいいねえ。
腐った麦の香りを嗅ぐよ。果汁グミの匂い、グレープ味だ。あま酸っぱい液は女の小便、舌
が泡になっちゃうよ。グラスを通してお前を見れば、会社帰りの夕暮れ時の、親父の背中が
ぼんやり見えて、思わず顔がにやけちまうぜ。ほんとおまいは食いしん坊。甘いにおいを垂
れてるなんて、俺とお前の秘密だぜぃ。
汚れた味がツバと混ざって、口ン中でタールみたいにへばってやがる。最高に気持ちが悪いよ。
コールガールなんだよお前は、単純に不味い。ちびっと口に含んだだけで勝手に昇天させ
やがって、雑魚なやつ。でも嘘吐かないから聞いてくれ。おいちゃん好きよ、くくらないもの。
おいおい凜としてくれよ、きりっと睨んでおくれよ威勢がないねえ。気を抜いたら、おまえは
お前でなくなるよ。涙はグラスで汲んでやるから、ひしゃげた笑顔はやめておくれよ。
指先までバチバチいってきた。こいつぁ、すげぇ。俺はハードなエスパーだ。このままグラス
を噛み砕いて、ガラスごと飲み込んでやろうか。そうすりゃ俺は、安心して眠ることができる。
いいねぇ、痴れてきたぜネェちゃん、このまま、すべて溶かしておくれよ。
>>395 これも韻の踏み方が悪く、読んでいて心地よくない。それが狙いか?
どの比喩も陳腐で、この文章に触れた私がきりりと睨まれる事はなく、
ビールを飲みたくさえならなかった。
もっと心地よい文章を作る練習をする。
深い所に落ち着くか高い所に登りつめるかして、そこから言葉を汲み上げる。
どちらかが必要だ。もちろんどちらも備えられれば申し分ない。
これは単なる悪口だが、道ばたで詩人とか名乗っている奴らや、
326とか魚武を思い出さずにいられなかった。
貴方の作品を読んだ人間として、悪口を言うくらいの権利はありますよね。
397 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/13 14:08
酷評お願いします。5年前の手紙ですが、事情を知らない第3者が読んで状況が分かりますか?
もう空港に着いた頃でしょうか。それとも出国手続きも終わっているでしょうか。
いずれにしてもあなたがこの手紙を目にするのは帰国予定の来年になることでしょう。
昨夜話したように、あなたの選んだ道は正しいと思います。このまま日本にいてもあなたの精神状態が回復するとは思えません。
一度ご両親の元に行って、そして南国のゆっくり流れる時間に身をまかせてみるべきです。
あちらではそろそろ雨季に入って色々な果物も出回る事でしょう。食べる事が大好きなあなたのことですから、少しは元気になるかもしれないですね。
来年あなたが帰国される頃、僕は日本にはいないはずです。昨夜は待っていると言いましたが、あれは嘘です。
今年の夏から欧州に行くことにしました。日本のこの部屋であなたを待って暮らすなんて耐えられないのです。
そして、元気になったあなたはもう僕に会うべきではないと思うのです。あなたの事を忘れる為に、僕は日本ともあなたの行く国とも異なる気候に身をおきたいと思うのです。
連絡先は教えません。願わくば、2度と会いたくないのです。本当に幸せだったあなたと過ごした1年間でしたが、お互いに先に進む為にはもう会うべきではないと思うのです。
本当は空港に見送りに行きたかった。でも、涙は見せたくないのです。今も泣いています。
でも、あなたがこの手紙を読んでいる頃、僕はあなたの事を忘れて遥か欧州のどこかで元気に生きているはずです。
あなたの疲れきった心を結果的にもっとひどい状態にしてしまったことは謝ります。言い訳はしません。
ただ、僕は本当に幸せでした。心からありがとう。
嘘をついて逃げ出す僕を早く忘れてください。もう2度と会うことはないでしょう。
さようなら。
398 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/13 14:32
状況はわかるけど・・・
中途半端ね。まわりくどいし。
削れば5行くらいで済むのでは
私信だからなあ…… 文章技術的にあれこれいうのもどうかと。
晒すほうも晒すほうだが。
>>397 自分が書いたのではなく貰った手紙、というオチはないよな?
文章的技術は稚拙で、陳腐で、まわりくどく、しつこく、書き手に気味悪さを感じた。
もっとも酷いことは「2度と」を繰り返していること。これはいただけない。
内容的には、この手紙を渡された側のほうにこそ同情したい。
が、これを晒した
>>397が渡された側だとしたら、もちろん同情の余地はない。
そして
>>397が渡された側だとしたら、先のレスはよろこんで全て撤回する。
とりあえず状況などわかるはずがない。
わかるのは、あれを読んで自分がくだらん妄想を繰り広げているということだけだ。
しかも純粋に文章のみからやろうと試みると、ありきたりで、まったく面白くない。
そんなことはどうでもいいから重要な点を書け。別れるのに前置きの挨拶などいらん。
要するに
>>397消え失せろこのくそったれが、というわけだ。
わたしが思うに、欧州ではなく、もっと別なところに行ったほうがいいと思う
(
>>397が書き手の場合だが)。
精神科とか。
間違いを指摘しても、なぜ間違っているかを示さない。全くのオナニー簡素だな。
で、402が晒されているワケだ・・・チーン
エンタメ文章を書いて批評されても、技術的に妥当だったら納得できるが、
私小説やら思い入れのあるネタを酷評されると、涙がちょちょぎれそうな
ほど堪えるもんだ。
文章に自信がつくまでは、私小説とかは晒さないほうがいいぞ。
文章に対する批判を、生き方に対する批判と分けて受け止めるには、
相当なEQが必要になってくると漏れは思う。
そういう意味じゃ、私小説を晒すやしはチャレンジャーだな。
私小説しか筆が走らないとしたら、同情を禁じ得ないが。
でも批評に耐えてこそ成長するんだよ。ここで叩かれたぐらいでへこむ奴はプロにはなれない。
と言って被害者を増やしてみるテスト。
アナタの猥文真面目に酷評しますinエロパロ板って立ててもイイ?
>>410 だめでち。
でもなんでここの許可がいるんだよ。やりたけりゃ好きにすりゃいいんじゃネーノ。
「おまえの設定とプロット真面目に酷評します」ってニーズあるかな?
>>397 もう空港〜それとも〜出国手続き。のところ。
出国手続きの後に空港行くんじゃねーの普通は。
あと、『ゆっくりと流れる南国の時間に身をまかせ〜』の方がいい。どっちにしろあんまりいい文章じゃないね。
>>412 パクられるのを心配して、投稿者は少ないように思う。
まあ、たいていはくだらない設定とプロットなんだろうけどさw
酷評お願いします。ヒキコモリ二人が一つの部屋でくすぶっている図です
こういう文体は、受け入れられる物でしょうか?
サヤカは望まない女性の肉体で生まれた。埃をかぶり、表面にサビが浮き始めた大鏡に、女性の物である胸のふくらみや体のラインがうつるたび、引田テンコウばりのロープマジックを試してみたくなるのだ。子供など作る予定はなく、作る気もない。
誰かを愛する事もなければ、きっと愛される事もないだろう。だったら、こんな余分な機能は不要だ。 年金を払う年になった彼女であったが、今でも自分が女であるのだと実感がもてない。
女として生まれたならば、誰もが経験するありとあらゆる利点から距離をおいているからだろうか。
はたまた鏡に映る自分の容貌が気にいらないからだろうか。とにかくサヤカは女である自分を拒否していた。かといって男だと思っているわけではないけれど、女から距離をおいたあの肉体に少し憧れを抱いていた。
「助けて、神様、体を男に変えて」
月に一度の腹痛を中心とする諸症状が、お腹の奥にろうそくの火をともすたび、こう叫ぶのだった。
「ああ、お腹痛い」
買いだめした特殊な用途の布切れも、鎮痛剤もそこをついた。薬局に行かなければならない。でも嫌なのだ。薬局にいる美しいお姉さんと自分を誰かが比べている気がする。
あのもさい女に比べて、薬局のお姉さんはなんて美しさだろう。薬局のお姉さんには、ブランド鞄だろうが車だろうが、望む物を与えてあげたい。でもあのモサ女には50円の価値もない。
こう思われるのが嫌で嫌でしょうがないのだ。だからひきこもる事にした。
「ああ、つらいな〜、つらいな〜」
ポロポロとサヤカの大きな瞳から、大粒の涙がこぼれるのだった。ルサンチマン警報発令中。彼女の小さく薄い胸は今まさに黒いマグマで溶け始めていた。
もう何もやる気がしないけれど、胸を締め付ける痛みは、けして酩酊の世界や、真っ暗な睡眠の揺りかごにいざなってはくれない。
サヤカは「つらい、つらい、つらい」とベッドを転がりまわって、抱えた枕に涙を染み込ませる、ねじまき人形となりはててしまった。
そんなサヤカを吉田は死んだ魚の目で見つめていた。サヤカの美しさに少しだけ瞳を奪われていた。大きな飴色の瞳から涙がこぼれるたび、彼女を救ってやりたい衝動にかられるのだった。
恥も外聞もなく泣きじゃくる人間を「超キモイ」と思っていた。にもかかわらず、ゴロゴロとベッドを転がるサヤカに愛しさを感じ始めていた。一方で彼の胸から真っ黒な汚水があふれはじめていたのもまた事実。
バッドトリップ中のサヤカを救う手立てはない。なにより吉田自身、サヤカの言動に当てられて、少しずつ沼に沈んでいく感触を味わっているのだから。
ああ、服が泥で汚れてしまうな。吉田は天井に広がる沼を見つめながらそう考えていた。床や壁一面が泥と汚水にまみれた沼に変わる様子を見て、命よりも大事な服が泥に汚されるのではないかと思うと、気が気ではなかった。
なんで、オレは服を買っているのだろう。バイト先のピエロ君という呼び名をしっていた。ポールスミスやコムデギャルソンの派手な彩色の服をきて町を歩けば、遠くから「芸人さん?」と自分を指差す女がいることも知っていた。
それでも吉田が服を買いつづけたのは、理想の自分に近づくためだった。 誰かから認められたい。誰かにわかって欲しい。そんな思いが彼を消費に走らせた。
でも、もう限界だ。きっと限界だ。間違いなく限界だ。どれだけ斬新な服を着ようとも、ちょっとオシャレなお兄さんが着ている服を着ようとも、もう自分は変われない。
ただ消費する金額とタンスの肥やしが増えるだけだ。どれだけがんばろうと、オレはダメな奴なんだ。ダメな奴は何をやってもダメ。
そうして吉田も、深い深い真っ黒な沼の中に吸い込まれていくのだった。
息もできない。いっそ死にたい。っていうか、死んでるじゃないか。生まれた時からデッドマン。生きてるようでデッドマン。オレは吉田。吉田あたらめデッドマン。リアルリビングデッド吉田。
そうして吉田は真理にたどり着いた。もしこの苦しみが続くなら、服と体を焼こうと決めた。灯油を巻いて、何もかもを焼き尽くしてしまうのだ。
きっと世界を焼き尽くすよりもコッチの方がはるかに手っ取り早いのだから。
ここまでです。他所でも一度晒したのですが、
こっちで聞いてみてはいかがと言われたので、創作文芸にきてみましたw
>416-417
>引田テンコウばりのロープマジック
分かりにくい。吊りたいってことか、それともマジックばりの大脱出でもしたいのか。
>サヤカは望まない女性の肉体で生まれた。
>女として生まれたならば、誰もが経験するありとあらゆる利点から距離をおいているからだろうか。
>「助けて、神様、体を男に変えて」
こう書いておきながら、
>−略−
>こう思われるのが嫌で嫌でしょうがないのだ。だからひきこもる事にした。
と繋がるのはおかしい。男になりたいのか。女として認められたいのか。
そこで唐突に吉田視点でサヤカは美しい、と来る。
客観的に美しい、少なくとも吉田から見れば美しいサヤカは、
なぜ自分のことを「モサい」と思い込んでるのか。
それとも「モサい」サヤカを吉田だけは美しいと感じる理由があるのか。
だとすればそれはなぜかを語れ。
死が真理というのは非常に陳腐な主張であり、漏れは完全に共感できない。
こういうダウナーな文章で読み手に理解や共感を求めているのかもしれないが、
ウザいというかキモい。読者の個人体験による補完に甘え過ぎているからだ。
敢えてそうしたキモさを演出して、この先ひっくりかえしていくという手法なら、
ぜひ続きを読んでみたい。
422 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/16 18:31
お願いします。こんなの家族に見せたら怒られるでしょうか?
嫁が妊娠した。マタニティブルーにかかってるしい。嫁じゃなく俺が。
嫁が実家に帰ったのでずーっと深酒していたら、知り合いにAA(アルコール依存者の集会)
に連れて行かれた。
まだ、世の中には、俺助けたいと思ってくれる、奇特で暇なボランティアさん達がいるらしい。
AA連れて行ってくれた人はまだまともだ。『好きだから立ち直って』なんて、真顔で言った人が居て、
あれには唖然とした。『好き?それ、なんの呪文?俺にはドラクエのべラミの方が良く利くぜ』って。
俺が何かを好きになれば、(例えば、アラーの神とかを)絶対禁酒主義者になるかもしれないけど、
興味ない人から愛されてもどうでも良いだろう?普通。
兎に角、AA行って驚いた。主催してる奴、知ってたんで。知ってるどころじゃねえよ、
昔、同級生で、その後偶然、ある職場で一緒でって、すっごい知り合い。
423 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/16 18:31
「ちゅうか、お前、アル中?えー、全然気がつかなかった!」と、吃驚しあって、
(正しいアル中はアル中と周囲に悟られないようにアル中する。アル中だって
見つかった地点で、酒止めさせられてしまうからね)「お前、探してたんだよ。
なんだよ、急に仕事やめてしまって。でも、まさかこんな所で会うとは」と
。奴は16からアル中で20で止めたらしい。(この手のむちゃくちゃな人間は
どこにでも居て、そういう人間としか気が合わない更にむちゃくちゃな人間もどこにでもいる)
まだ、アルコールの匂いを嗅いだら飲みたくなるから自らAA主催して自分も飲まないように
しているのだとか。考え方が俺に似てる。職場一緒の時も、
『絶望している人間にとって、期待に胸膨らませてワイワイやる新人社員程,うっとうしいもの
ないよな』
とかって話しをしていた。(奴も人生の途中で、やりがいのある仕事とか、より良い人生に対して
希望持てなくなってしまったらしい)
別れ際に、こんな事を言われた。「『酒飲んで躁状態で浮かれ騒ぐのを止めたら、
人生、鬱しかのこらないじゃないか』って、お前は思ってると思う。俺も嘗てそう思ったから。
でも、万年、鬱の人生も楽しいぞ。お前が今、どうでも良いと思ってる事が、突然、
大事なものに思えてくる」って。
「どうでも良いんじゃないんだよ。どうでも良くないから、向き合いたくないし、逃げてるんだよ。」
って、奴には言えなかった。大体、あいつは知らない。俺が今、家族から逃げてることも、
俺にとって子供持つってむちゃくちゃ苦手できついものだって事も。
>いまぢん氏
思いつくまま箇条書き……
・電話は「かけている」のか「かかってきている」のかが今ひとつ不明。あえて狙っているのかも知れないけど
・セミの音のくだりはありがちだけどgood
・「ほとんど彼女を知らないまま彼女と付き合い始め、」 二回目の「彼女」はくどいので削除した方が
・「僕より背が低かったとき、僕は自分の虚栄心を満たした」 全体的には彼女とは短いつきあいだったと
感じさせる文章なのですが、実は深さはともかく期間は長かったということでしょうか?
・「笑いながら煙草を吸う彼女に、煙草なんかやめろ、と煙草に火をつけながらいう僕。」
狙いはわかりのですが、やはり「煙草」三連発は韻よりもウザさを感じさせてしまいます。
「笑いながら煙を吐き出す彼女に」とか「自分も火をつけながら言う僕」とかはいかが?
・「煙草に火をつける。指先が震えてる。ただそれだけが笑える。」 なんかいいなと思えた一文。
・「もう8回目のコールが終わる。長い8回だった」 ここまで繰り返されると「8回のコール」になにか深いいわれ
でもあるのかと思えてしまうのですが…… それなら他のところでなにか匂わせて欲しいなあ
>416-417
「ひきこもり」でもなんでもない。リアリティをまるで感じない
原因が明示されていないのでそれぞれの感情に全く共感できない
2ちゃんねるでしか通用しない使い古された表現を
意味もなく多用している時点で全くお話にならない。
しかも全然笑えない。
>>424 批評ありがとうございます。
やっぱり自分じゃどこをなおせばいいのかわからないのでとてもありがたいです。
特に、電話の部分と、煙草連呼などの部分。
いいと思ってもらえる部分が、すこしでもあってよかった。
ちゃんと読んで、批評してもらえてよかったです。
これから、もっと勉強してうまくなれるようにがんばります
>>422-423 まず第一に、「!」「?」のあとは一桝あけること。
第二に、行頭は一桝あけること。
第三に、パラグラフを考えること。2ちゃんだからといって適当ではいけない。
第四に、むやみやたらに()でかこまないこと。かこまなくても説明できるようになるべき。
第五に、「、」と「,」、台詞の最後に「。」がついているかついていないか……ちゃんと推敲し、統一すること。
第六に、もっと本を読んだほうがよいだろう。
ちなみに数字をアラビア数字で書くのはかまわないのだが、
そういう場合は特殊なものにおいてのみにしたほうがいい。通常は漢数字を使う。
最後に、頑張ってください。
これを家族に見せたところで怒られるかどうかはわからないが、
仮にあなたが本気で小説家になると声高に言ったのちに見せるのなら、
おそらく涙を流して考えをあらためるように説得するかもしれない。
わたしだったら茫然自失して口をぱくぱくさせるかもしれない。
そもそもなぜ家族に見せるのかがわからないので、その点については興味がある。
なんにせよ文章としては努力次第といったところだが、今回は読むに堪えない。個人的感想。
批評は他の人にまかせる、どうも頭が痛くなってきやがった。
ドラクエのべラミだの、すっごいだの、「むちゃくちゃ」の多用、
地でのくだけた表現の多用、台詞のあとの「って」……
まあ色々あるが、これから本を読んでいけばそのうちなおるだろう。約束はできない。
>422-423
文章が散漫。集中力に欠けているのか。あるべき助詞がないなど、文法も変。
話し言葉だとしても取り止めがなさ過ぎる。
良い文章を書こうとする、読ませる工夫が感じられない。
マタニティブルーはどこに行ったのか。アル中との繋がりが見えてこない。
なぜマタニティブルーなのか、ブルーとはどんな気分なのか。
とにかく言いたいことが伝わってこず、共感がかけらも湧かない。
書き手がアル中真っ只中で、文章に事寄せて管巻いてるのだとすれば納得だが、
そんな無意味なものを他人様の前で見せるべきではない。
>>416-417 吉田が出てくる意味がわからない。
最初にそう感じてしまうのは一切の説明がなく唐突なためであるが、
次に問題となってくるのが、そのまま何もなく終わっていること。
ちなみに、「ヒキコモリ二人が一つの部屋でくすぶっている図です」というのは通用しない。
市販の小説にそこまで大胆すぎる注釈を見つけられるだろうか?
先の二つがあいまって、実に陳腐な、繋ぎ方として適当ではない、
なんとも言えない悪い意味で微妙な文章になってしまっている。
しかもへたれのサヤカがいつのまにか念頭から消えている。これは実にわけがわからない。
二回投稿したのなら、せめてもう一度送信ボタンを押してほしかった。
だがたとえそうしていたとしても、やはりあの「唐突さ加減」は本当のところきつい。
また、後半。死んだ魚の目を持つ(比喩は比喩として書き方があるだろうに)吉田のくそったれが、
デッドマンデッドマンとうるさい部分。
思うに作者は執筆中に気分がよくなってしまったのだろう。陥りやすく、もっとも恐ろしい罠だ。
あれをじっさい面白いと思っていたのかもしれないが……
よそで晒したとあるから未だに面白いと思っていたのだろう。現在はどうかしらないけれども。
テレビでやっているコントなんかでは笑いを誘えるかもしれないが、単なる文章ではそうはいかない。
たとえそこまでの部分が面白かったとしても、急に文章がかわってしまうと読者は興醒めだ。
前半でもルサンチマン警報うんぬんというくだりがあるのだが、
文章ではそんなことを書いていても、どうにも心は静寂につつまれている。
どこかに冷静な部分があって、それが面白さをごっそり奪ってしまっている。
凡人が「笑い」を(それがたとえ単純なジョークだったとしても)ひきおこしたいと考えるなら、
普通の文章の何倍、何十倍と考え抜かなければならない。
ここからは個人的に気になってしまった点なので、無視してもいい。
バッドトリップを経験したことがあるかどうかは知る由もないが、
「ああ、つらいな〜、つらいな〜」と言えるような状態で「バッドトリップ中の」などというのは適当じゃない。
じっさいのバッドトリップ中など、「ああ、つらいな〜、つらいな〜」などと言えるわけがない。
ただ一人で身をよじらせ、のたうちまわって、足をがくがく震わせて、歯はカチカチひっきりなしに鳴らしているし、
手は震えるし、冷たい唇は歯とともにぶるぶる揺れ、常に暴悪な存在を近くに感じ、
「究極の恐怖」と「究極の孤独」としか言いようのない恐るべき妄念にとりつかれ、しかしどうしようもない。
これを信用するかしないかはどうでもいいが、本当に辛い人間は決して「辛い」などとは言わない。
辛いと言える人間は少なからず解決に向かっているか、もともと軽いものだったか、
でなければ人に甘えることが生きがいの正真正銘の糞にも劣る気違いかだ。
地の文でその「辛さ」を充分に出させていればそれでもいいかもしれないが、
あいにくそういった技術は見出せなかった。比喩が下手糞だからだ。
>421
>彼女は、小柄だった。僕より背が低かったとき、僕は自分の虚栄心を満たした。
意味がよく分からない。言葉を省くことで何らかの効果を狙っているのだとしたら、
それは成功していないと思う。この部分に限らず全体に渡って、日本語の文法を
理解していない外人に書かせたような読みにくい文章になっている。
主語述語の繋がり、漢字表記の統一などにも少し気を使った方がいい。
時間や場面の転換も唐突というか未整理で、未熟さを感じる。
>もう8回目のコールが終わる
冒頭と終盤で繰り返されるこのフレーズ以下四行は、音楽的・詩的効果を
狙ったのだと思うが、そうした効果を取り入れるなら全体に徹底すればいい。
ただ、いくら効果や表現を気取ったところで地の未熟さは隠せない。
小細工に走らず数をこなすことを薦める。
>>431 漢字表記の統一や、主語述語のつながり等について、確かに未熟な部分をさらしてしまいました。
>>431さんのいわれるように、数をこなし、もっと経験をつんでいこうと思います。
批評ありがとうございました。
どうも、皆さんレスありがとうございます
>>418 >客観的に美しい、少なくとも吉田から見れば美しいサヤカは、
>なぜ自分のことを「モサい」と思い込んでるのか。
>それとも「モサい」サヤカを吉田だけは美しいと感じる理由があるのか。
>だとすればそれはなぜかを語れ。
どうもありがとう。確かにそこが一番大事なのに、あっさり忘れていました
批評文も非常に的を射ているし、いい目をしていますね
>>425 ダメなやつは何をやってもダメとか、そういうところですね
偶然なんだけどね。ユーモアって、センスが必要だ。難しい
>>416 >「ヒキコモリ二人が一つの部屋でくすぶっている図です」というのは通用しない。
酷評スレとはいえ、読み手に対して、気遣いを持たないといけないですよね。失礼。
>デッドマンデッドマンとうるさい部分。ルサンチマン警報、引田テンコウあたりは、
こういうのもありなのかな?と思って晒してみた所です
ダメっぽいですね。 特に、気持ちよくなっていたわけではないんだけどね
もっと考えて文章を書こうと思います。
描写力云々以前に、目を光らせなければいけない事が何であるかわかった気がします
リアルにヒッキーで変な妄念や想像に取り憑かれる事はあるが、
つらいとか他人に言わないし、一人でつぶやいた事も無いね、確かに。カコワルーだもの。
そういう現実味の無さと文章の陳腐さが相まってしまってるんだろう。
>>422-423 内容以前の問題で、確かにこんなの見せられたら家族は泣くね。
既に指摘されてる所を省略したりして。
>アラーの神
重複。アラーの他に神はない。アラーと言えば神、神と言えばアラー。
それとも話者の知的水準と捉えるべきなのか。
>正しいアル中はアル中と周囲に悟られないようにアル中する。
まるで話者が正しいアル中だったような言い方。らしい、とでも入れれ。
冒頭から察するに見つかっちゃったんだから。
>急に仕事やめてしまって。でも、まさかこんな所で会うとは
地の文の砕け方もアレなら、こんな会話文もアレだな。主宰者は劇団四季出身か?
もっと読み、もっと書け。もっと推敲すれ。知識を深め、知恵を付けろ。
そうすりゃちょっとずつかもしれないが、マシになっていくはずだ。
『介護入門』読め。恐らく次の芥川だ。
本を読みたくないなら、中学生日記でも見ておけ。クソドラマより百倍身になる。
435 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/18 02:29
436 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/18 02:55
「おい、いま俺のこと笑っただろ?!」
突然最前列に座っていたAが立ち上がり言った。
「笑っただろ!」
語気を荒げて彼は私を睨みつけてきた。
皆呆気にとられてAと私を交互に見ている。
予備校でこんなことを言われたのは初めてだ。元来私の顔というのは平生の状態でも
ニヤついているので、葬式なんかに出ると周りのものは決まって嫌がる。
しかし予備校で言われたのは初めてだ。
批評お願い致し候
>>196
二人の位置関係はよくわからないが……
Aは立ち上がり、「私」は立ち上がってないのだな?
すると二人の位置が離れていたら、「皆」はAが誰に向かって憤っているのか正確にはつかめないはず。
「Aと私を交互に見つめる」という描写は不自然になる。
二人の位置が近いとしたら、今度は「交互に見つめる」必要はない。 一つの視界でおさまる。
交互に見るのは二人の位置に近しいものだけだろう。
>予備校でこんなことを言われたのは初めてだ。
>元来私の顔というのは平生の状態でも
>ニヤついているので、葬式なんかに出ると周りのものは決まって嫌がる。
>しかし予備校で言われたのは初めてだ。
予備校うんぬんが重複しているのがくどい。二回目は言い方を替えた方がよろしい。
「元来」「平生」意味的には似たようなものなのでどちらか片方だけでよし。
疑問。 そういう「私」であるのなら、小・中・高の学生時代に似たような場面に出くわしている気が
するのだが。「初めてだ」と驚くほどのことなのか? 「またか……」ではないのか?
「予備校という『ただ同じ講義を受けているというだけで横のつながりはなにもない』こんな場所で」
ということを言いたいのかもしれないが、それならそう書き込んだ方がいいと思う。
>>437 「私」は講師でないの? 最前列から見える人間てのは基本的に最前列の人か講師。
最前列の人なら、にらむためなら座ったまま横を向けばいいのに、「立ち上がっ」て、
しかも見おろしている訳でもないし、不自然に過ぎる。
440 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/18 16:12
昼間の日照りで、焼け付いたアスファルトの上に、生ぬるい雨が頻りに降り注いでいた。辺りには、ほこりっぽい、むせる様な、夏が近い事を思わせる空気が、じっとりと水分を含んで漂っていた。
分厚い鉛色の雨雲が、重く体にのしかかる。その憂鬱さに耐えきれずに、潰れてしまいそうな気分だった。
ざあざあと雨の降る音以外には何も聞こえない。地面やブロック塀の灰色しか、目には入らなかった。全く、面白いはずの無い景色である。
ブロック塀で武装した様な一軒家が両脇に隙間無く並ぶ。入り組んだ狭い道の曲がり角が、灰色の霧でぼうっと霞んでいた。
最近書きはじめた小説の冒頭です。
批評をお願いします。
いわゆる「フツー」の風景描写から入るのって、
「いい天気ですねえ」って天気の話題から入る会話
みたいなもんだと思うんだが、どうか。
というか君らに酷評できるほどの文章力があるのかどうかを問いたい。
↑酷評してください。
>>440 修飾語を用いて表現しようとする姿勢はいいんだけど、その修飾が稚拙で呆れた。
それだけだな。
>>442 「というか」の以前に文章がないので、
一体何が「というか」なのかさっぱりわからず、意味もわからない。
若者が使う「てゆーか」と同じニュアンスで用いたのだったら、
あなたの文章力は相当地を這っているのだな、ということくらいしか理解できない。
また、「酷評できるほどの文章力があるのか」とあるが、
そもそも批評には文章力など一切関係がないのだから、
「できるほどの」というくだりは常識的にみておかしい。
ちなみに、「〜かどうかを問いたい」という部分だが、
あなたの文章力においてまったくもってついてきていないように思える。削れ、邪魔だ。
気どり屋のげす野郎にしか見えない。
「というか君らに酷評できるほどの文章力があるのかどうかを問いたい。↑《やじるし》酷評してください」てっぺんまで禿げあがった
>>442は言った。
デイビッドの裡には、今日の面接のために考え抜いた五千通りもの答え方がぎっしり詰まっていたので、
>>442の言うのを聞いて、すぐさまひとつの言葉が浮かんできた。
(この禿げおやじはどうも頭が悪いようだ。)次の展開を実に生き生きと想像できたため、彼は大いなる快感にひたった。
こいつは怒り出すに違いない、と。だが、それを言ったら今度は怒るのをやめよう、と考えるに違いない。
なぜならこの小男は単純なうえ、「やじるし酷評してください」などと平気で言う知的障害者でもあるからだ。
こんなおやじを面接することになろうとは……思いもしなかった。若い女はどうして来ないんだ。
「うーん」デイビッドはつぶやいた。「文章力のある人もない人も混交していますが、それが何か?」
「というか君らに酷評できるほどの文章力があるのかどうかを問いたい。↑酷評してください」
「どうやら頭がおかしいようだね」彼は言って、四四口径拳銃を引き出しからとりだした。そしてそれを
>>442に向ける。
「というか君らに酷評できるほどの――」
「ねえ
>>442さん」彼は
>>442の声を遮って続けた。「ぼくがこれから言う六時間ほどのその質問に対する説明を聞くか、
とっととこの部屋から出ていくか、こいつでミソをぶちまけるか、どれか選んでほしいのですが」
>444ワロタ
でもまあ理解してもらうだけの文章力は必要だろう。俺にそれだけの力があるかは常々不安だ。
>>442氏、つまりこう言いたいんだよね。
「あなたの文章真面目に酷評……ハァ?(゚Д゚)y─┛~~
テメエらクソワナビごときが批評なんてしてんじゃねえよ。
何様ですか? しかも酷評ってプゲラ。バカジャネーノ」と。
婉曲表現を使用する前に、基礎的な文章力を養いましょう。大人の玩具に手を出すのは時期尚早。
貴方の現在の力量は、ハルキゲニアやオパビニア並です。
たぶん、まだまだ進化の余地があると思います。
あと、批評家と小説家は別物だ、って事を心の隅に置きとどめて頂けると幸いです。
>>440 >夏が近い事を思わせる
前の二言で足りないと思ったなら、安易に比喩に頼らず表現しませ。
あるいは「ほこりっぽい、むせる様な」が「夏が近い事を思わせる」んだと言うなら、
私は両者が等号で繋がるとは思えない。
けど、雨が降っている時は埃は立たないんでねえかな。
>面白いはずの無い景色である。
どこかで面白がった事がある様な言い方である。しかし全文読み返してもそう取れる所は無い。
後で何か関わる事があるのだろうか。
何にしろ風景描写をダラダラやられてもねえ。超絶技巧文ならともかく。
446 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/18 23:23
おろかな男だ、とデイビッドは思った。
「というか君らに――」
その上、目障りだ。デイビッドはかちゃり、と撃鉄をおろし、手に持った拳銃の照準を、その精神病院から抜け出してきた知的障害者のような禿げ男に向けた。
そして、
「というか君らに酷評できるほどの文章力があるのかどうかを――」
迷わず引き金を引いた。
銃声が響いた。
「・・・・・・・」
頭を打ち抜いたはずだが、脳漿の一滴も落ちてはいない。
禿げ男の姿は、弾が当たる寸前――もちろんその瞬間をデイビッドの目が捉えられたわけではないが――に、消え去っていた。
ふん、とデイビッドは鼻を鳴らした。
所詮はそういうものなのだ。
「なあ、わかっただろう?」
「ああ、やはりそうなんだな」
部屋の中で、一人のような、それでいて大勢が揃えたような声が響いた。
「所詮、取るに足らない弱虫なのさ」
「故人に曰く、よく吠える犬は噛み付かない」
「ははは、その通りだ。いや、よく言ったものだと思うよ」
「力のないくせに、虚勢を張る・・・・愚かしいことだ」
「まったくだ」
デイビッドは部屋を出て行った。
多くの画一的な文字は、また流れ始めた。
またそれを乱す者は現れるだろう。
だが、それらは必ず排除される。
誰にだって?
それはね・・・・・・・
ほら、君の、後ろに立っているじゃないか、荒らしさん?
続き書いてみました・・・・
酷評お願いします。
批評ありがとうございます。
>>441 この文章の後に事件を起こそうと思ってたんで、敢えて「フツー」の気候描写から始めた方かいいか? と考えてたんですが…。
それだったら最初から何か怪しい感じを出した方が良いですかね。
小説の出だしはいつも悩みます…。
>>443 文章が云々というより、本を読んだり、自分のイメージをハッキリさせて、的確な単語や表現を見つけだすよう努力したいと思いました。
言葉選びから再出発します。
>>445 自分のイメージを文章化する時、どうしても主観的な視点から書いてしまうようです。
もっと客観的な位置から見れば、「いつの出来事なのか」などをハッキリと書けますね。
>ほこりっぽい
乾燥した時に舞い上がったほこりとかが雨に混じって降って来た…という感じを出したかったのですが…。
やはり主観的な視点から書いているため…ですね。
これから、自分の文章のイメージを鮮明にして、的確な言葉を探し、誤解されない様な文章を目指し、推敲していきます。
もしかしたら、また来るかもしれません。今回はありがとうございました。
>440
十行に満たない季節の挨拶みたいなものをやられて、「どうでしたか?」と
訊かれても、「はあ」としか言いようがなく、困ってしまう。
折角文章を晒すのだから、もう少し書いてこい。
もうちょっと、ちゃんと処理しておけば良かったよ。
小学一年生の僕、両親が離婚してもう三年。
それが異常だって事は解ってるし、人並みに母親が恋しくなったりもする。
だけど僕の為に、怒って暴力ばかりを振るう母親と別れた父さんを、僕は大好きだった。
大好きだったからこそ、迷惑を掛けたくなかった。
だから、授業参観のプリントを丸めてゴミ箱に捨てたんだ。
「父さんは、悲しいぞ」
何でゴミ箱に丸めて捨ててあるプリントを発掘するかなぁ。
「そろそろ授業参観のシーズンだと、警戒していて良かったよ」
父さんも僕も、変な所に気を回す。
「父さんはな、こういう事をして欲しくない」
「僕だって、お父さんの仕事を邪魔して迷惑かけたくない」
だって僕らは、不器用だから。
451 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/19 11:23
>>450 まず小学校1年の一人称にしては、論理的過ぎるような気がします。
回想としてならば違和感が無いとは思われますが文自体に説得感もありません。
感情の動きを伝えるために小学生的な美しい感情の動きを伝えるならばもう少し技巧に走らなければ・・・。
3行目の、『それ』が離婚をさしているのは判りますが、異常がなんなのかの説明というかどう感じているのかが伝わってきません。
思いっきり幼さの残る描写もしくは、説明描写では無く事象と台詞だけでこのシーンはかかれるべきとおもいます。
もしくは、三人称で。(硬くなるので感情というよりはドキュメンタリーになると思われますけど)
>>446-447 申し訳ないが、勝手に人の文章の続きを書くというのはどうだろうか。
オフラインでメモ帳にでも書いて残しておくのならまだしも、
ことわりもなく公の場に公開しようとは言語道断。
もっとも、やってしまったものは仕方がないのだが、
わたしは446の文章を批評する気にはなれない。
他の奇特な人が、きっと感想なりなんなりをつけてくれることだろう。
>>450 読み終わって感じたことは、「いきなり終わってしまった」。
最初の一人称の分量と違ってあっさりしすぎで、最後の「だって僕らは〜」が死んでいる。
一人称で書くのはいいが、なんとも説明くさくて子供らしさがない。
また、やわらかい文章で子供っぽさを出そうとしているのはわかるが、
太い線の部分だけは例外となっており、「詳細をわかってほしいんだ」という作者の意図が見えてしまう。
それも、早く説明してしまいたい……とばかりに大人びている。
たとえば「両親が離婚して」、「異常だって」、「人並みに」、「母親が恋しく」、など。
最初の「小学一年生の〜」という部分も一人称としてはいささか不自然なのだが、
書き方をかえればクリアできるだろう。
しかし致命的なのはやはり先に例をあげた文章や単語だ。
異常だの人並みにだの、小学一年生が果たして自然に使うことができる言葉だろうか。
しかも、もっとも重要な最初の部分で「処理」という単語まで出ている。
普通に使えているということは理解しているということだ。
たかだか六年そこらの人生で、このような言い回しができるとは思えない。
「母親と別れ〜」というところだが、父親のことは「父さん」と呼んでいるのだから、これはおかしい。
「父さんは、悲しいぞ」だけども、これは人によって違うとは思うが、漫才でも見ているようだ。
悲しさのかけらもない。言葉で説明するよりは表現したほうがいいだろう。
また、「丸めて捨ててある〜」これはすでに一人称で言っているのだから、わざわざまた書き直す必要はない。
「僕だって、お父さんの仕事を〜」上で書いたように、小学一年生が言える言葉ではないように思う。
地の文で語っているのが幼い子供の場合、大変な想像力を必要とする。
今回のものはいい例になると思うので、絶対に無駄にしてはならない。
それと、行頭を一桝あける……といった基本的なことは守ったほうがいいだろう。
454 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/19 16:09
酷評してやって下さい。
三畳一間のボロアパート。近くを電車が通れば震度3。隣の住人の独り言も良く聞こえる。
俺は横になって煤けた天井を眺めて携帯が鳴るのを待つ。天井の木目模様はまるで俺自身のようだ。
薄汚れた曲線と染みが俺の凋落した生活を表している。
気がつくと夕方になっていた。どこか遠くで子供たちの歓声が聞こえる。俺は無性に悲しくなってきた。
今この瞬間は彼らには栄光の時間であり、俺にとっては絶望の時間なのだ。弟から連絡が来ればその瞬間から俺の逃亡生活が始まる。
だが、連絡が来る前にここを彼らに見つかったら俺は殺される。どっちにしたって俺の人生は終わったようなものだ。
そんな事を考えていると携帯が鳴った。俺は飛び起き、電話に出た。だが、電話は弟からではなかった。
聞き覚えのある低い声が俺を金縛りにする。
「もしもし。久しぶりですねえ、川田さん」
俺はこの瞬間、すべてが終わったことを悟った。
455 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/19 17:10
>>454 冒頭の、現在の主人公のダークな内面が良く伝わってきます。
もう少し文を整理すればかなり良いと思います。
話題の転換が行なわれる後半部は、あまりに非現実的なドラマ性を持っていますが
飛躍した話題に転換する際、伏線・引用等ドラマ性に結びつける小物的話題が無ければ
かなり理解というか、読み手の導入に問題があると思います。
なぜ人生が終わるのか。なにがあったのか。少なくともそれを後に説明するにしても含みを持たせるなりの技巧が必要と思います。
プロットの箱から箱への転換部をもう少し考えられればよいと思います。
心情を文章に滲ませる力は、お持ちだと思いますので、頑張ってください。
456 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/19 17:16
コピペになっちゃうけど自分の書いたものです。
お願いします。
いつ頃の記憶だったろう。小学校1年頃位か。
まだ護岸工事もなされていなかった家の近くの小川沿いを、のんびり歩いている。
本当に田舎の田園風景だった頃。
彼岸花が咲きほころび陽気の良い日差しの下を小川に流した笹舟と一緒にのんびりのんびり下っている。
幼なじみの女の子と、えっと誰だったろう。名前も覚えていない。
初恋の相手だったけどすぐに引っ越していったあの子。
すかんぽの茎を手折って酸っぱいねなんて言いながら仲良く手を繋いで歩いていた。
久しぶりの北海道の風景に幼い頃の記憶が思い出され、甘酸っぱさが心を掠める。
20年近く振りになるだろうか。中学2年に父の仕事の都合で東京へ引っ越して以来の北海道。
もともと父も母も北海道の出身というわけでは無かった。今の俺と同じく仕事で住んでいたというだけだったのだろうけれど、俺にとってここが故郷なのだ。
北海道に転勤になった俺は、別に左遷と思わなかったけれど同僚の皆は同情するよなどと言い送別会では泣く者もいた。結婚を約束した彼女も転勤が理由というわけでは無いなどと言ってはいたが、なんだかんだ理由を付けられて結局振られた。
35歳にもなって、完全に結婚の当ても無くなった今の俺にはなぜか思い出の甘酸っぱい切なさが心地よかった。
羊蹄山が見える。鉛色の空に雲にかすむ羊蹄山。
快晴の日よりなぜか色彩が鮮やかに浮かぶこの不機嫌な羊蹄山も好きだった。
>>455 ありがとうございます。短い文章で伝えるのは難しいですね。冗長にならないようにしたいのですが・・・。
>>452 確かにその通りですね・・・
私が迂闊でした。反省しております。
>>444 申し訳ありませんでした。ご容赦下さい・・・。
そして、スレ汚し申し訳ありませんでした。
>456
読点がなくて読みづらい文が目立つ。
>彼岸花が咲きほころび陽気の良い日差しの下を小川に流した笹舟と一緒にのんびりのんびり下っている。
>すかんぽの茎を手折って酸っぱいねなんて言いながら仲良く手を繋いで歩いていた。
>完全に結婚の当ても無くなった今の俺にはなぜか思い出の甘酸っぱい切なさが心地よかった。
>北海道に転勤になった俺は、別に左遷と思わなかったけれど同僚の皆は〜
「思わなかったけれど」の後に読点がないと混乱する。
>幼なじみの女の子と、えっと誰だったろう。名前も覚えていない。
「と」が浮いている。女の子……にするとか。
「えっと」より「ええと」の方が綺麗に見える。
あと羊蹄山が近いところに三度も出てくるのは違和感があったから、他の表現を使ったほうが良いかも。
偉そうに細かいところを指摘したりして申し訳ない。
でも全体的に纏まっている感じがするし、雰囲気もあると思う。
>>459 読み違えた。初恋の相手は幼馴染みじゃなかったっぽいね。
「と」は浮いてない。スマソ。
僕達はみんなそろって外に出た。外にはDQNが監視の為に
椅子に座っていたのでそれからちょっと離れた地べたに腰を
かけた。鈴木さんどうなってるんだろうなぁ なんて思いながら
地面に生えた草をなにげなく手で抜きながら考えていた。
鈴木と女がいるその小屋は、かなり古い木造建築で、掘っ立て
小屋と言ってもいいようなものだった。1つ窓が付いていてあとは
ドアが1つあるだけだ。その窓はちょうど僕からやや見えない位置に
ついていて、しかも鉄格子も備え付けられているから中からも外からも出入り
しようがない。
僕は中をのぞいてみたいという好奇心からかわからないが、無意識に
そっちの窓のある方に歩いていった。一歩一歩慎重に音が出ないように
足を進めた。すると黒い服を着た男が
窓のところにいた。一瞬男が何をしているのかわからなかった。
そこの場所は人がいる様な場所でなくしかも監視のDQNは普段から1人で
あと一人、人がいる事なんてまずなかったからだ。
窓の縁に手をつき屈んだ様な格好で窓の中をその男は覗いていた。
僕がたちどまってみているのに気づいたのか、男はこちらをパッと
振り返った。小柄でサングラスをしていて上下黒のスーツだった。
「た・・田代さん」
ネタで書いた文章です。批評をお願いします。
463 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/20 01:12
>>461 批評云々以前に君の文章は稚拙過ぎる。
まるで小学生が一生懸命「お話」を書いたようだ。
>461
小学校の文芸クラブの方がまだ気合が入っている。
こんなもの真面目に考えたわけでもないだろう。
通勤電車のなかで暇だから携帯にこんなん打ち込んでました、
というなら納得だが。
もし君が二十歳以上で、それなりに一生懸命糞ひねり出した結果が
これなのであれば、もとより漏れには掛ける言葉がない。
以下指摘。
>地べたに腰をかけた。
地べたは椅子ではないので腰は掛けられない。
腰を下ろす、でようやく日本語として通じる。
>DQN
これは何語か。
>「た・・田代さん」
これは誰か。
説明しなければならないような笑いはもう死んでいる。
楽屋落ち、それもとっくに旬を過ぎたものなら尚更。
>454
一見して読む気にさせる。導入として魅力的だ。
ここは酷評スレということでちまちま粗探しをしていくが、
それはつまり瑣末な言い回しを気にかけて工夫していくだけで、
もっと良い出来になるということだ。
>今この瞬間は彼らには栄光の時間であり、俺にとっては絶望の時間なのだ。
>弟から連絡が来ればその瞬間から俺の逃亡生活が始まる。
瞬間・時間・時間・瞬間と繰り返されていてリズムが悪い。
冒頭四行目までが特に良いだけに、この行で勢いが殺がれる。
繰り返しを敢えてするのであれば、工夫が欲しい。
なかでも最後の「瞬間」が瞬間らしくなく、もったりしていると感じた。
「生活が始まる」という言葉に瞬発力が感じられないからだろう。
それが例え逃亡生活だったとしても、残念ながら生活って以上は
血沸き肉踊るようなものではない。
>聞き覚えのある低い声が俺を金縛りにする。
>「もしもし。久しぶりですねえ、川田さん」
>俺はこの瞬間、すべてが終わったことを悟った。
唐突過ぎる。弟について話が始まりそうになった途端、
あっけなくすべてを終わらせないこと。そしてここでも「瞬間」。
まだ、意図的に語彙を狭めているのかと取れなくもないが、
ここから文章を続けていくとすれば気をつけて欲しい。
467 :
批評お願いします。:04/05/20 20:13
中学生か高校生だか判別はつかないが制服を着ている女がひとり、こちらに向かって土手を歩いている。
「おい、あれをごらん」
わたしの隣にいた友人は顎でしゃくってみせた。
「なんだい?」
「あの子さ、なんだか夢遊病者みたいな歩き方をしてるぜ」
なるほど、確かに右へ左へとふらふらした歩き方をしている。
「ちょっと妙だぜ、あの歩き方は妙だぜ」
友人はその女に視線を集中させたままニヤニヤして言った。わたしも彼を真似て、
欄干に腕をもたせながら夢遊病者を注視した。やがてその夢遊病者は表情が分かるくらい橋に近づいてきた。
「ずいぶんやつれた顔をしてると思わないかい?」
友人は意味ありげに言った。その女は夢遊病者らしい青白い顔をしている。髪も乱れていて、
前髪の一部が額に貼りついているらしかった。
「薄気味悪い顔をしているね、もうそろそろ帰ろうじゃないか」
わたしは妙なうそ寒さを感じた。怪談話を聞いた後の余韻のような、何ともいえない気分に包まれていた。
しかしながら友人は「もう少しだけ」と言って、なかなかその場を離れようとしない。
女はもう橋の真下まで来ていた。友人は夢中になって見ている。
「あっ!!」
いきなり友人は声をあげた。見ると欄干から大きく身を乗り出している。
「おい、あいつ落ちたぞ」
468 :
批評お願いします。:04/05/20 20:14
>>467続き
言われてわたしは川を覗き込んだ。水面に大きな同心円状の輪ができていた。
その輪の中心に夢遊病者はうつ伏せになって浮いていた。
「落ちるときにパンツが見えたんだ・・・」
友人は静かに言った。彼の顔は夢遊病者の女のように青白く変色していた。
「早く引き上げないと、死んじゃうよ」
わたしは友人をせかして、土手へと降りていった。
ところが、後ろから付いてくるとばかり思っていた友人は、まだ橋の上から川を見下ろしいる。
仕方がないから一人で河原に降りたが、あの女が見当たらない。
「おい、そこから見えるかい?あの子がいない」
上にいる友人に叫んだ。
「そっちそっち、橋げたのところに浮いてる」
友人がしきりに川面を指さしている。
足元をずぶずぶに濡らしながら、橋げたのところまで進んでいったが、やっぱり見当たらない。
「いないじゃないか」
「ちがう、その裏だよ、ほら見たまえ」
友人は欄干の上に立ちながら一生懸命指をふりながら声を張り上げている。
と、鈍くて低い嫌な音とともに白い水しぶきがあがった。
思わずわたしは目を覆った。だが次の瞬間惨憺たる光景を目の当たりにした。
後頭部から血を垂れ流し、仰向けになって小刻みに痙攣している友人だった。
わたしはその場にしばらく呆然と立ち尽くした。
ふと顔をあげると、橋の欄干のよっかかりながらこちらを覗き込んでいる夢遊病者が見えた。
>>466 内容以前にセリフの前に○○と人物名を書く時点で既に酷評にすら値しない文章です。
470 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/05/20 20:56
>>467 ひさしぶりに。
最初の1行から良くない。説明的すぎる。
「顎でしゃくってみせた」
も、間違っているし、わざとだとしても効果的とは思えない。
「夢遊病者みたい」を、いきなり夢遊病者にしてしまうのも強引すぎやしまいか?
雰囲気はなんとなく面白いがもう少し念入りに推敲して欲しいところ。
471 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/20 21:07
>469
スレ汚しになってすんません。
流れからそんな文になったもんで。
473 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/20 23:02
>>467-468 既に指摘されているが、丁寧に推敲をしていないのが痛い。
>こちらに向かって(略)歩いている。
歩いてくる、とするのが無難。
運動の方向性が定まらないことで、語り手の視座が分かりにくくなる。
夢遊病っぽくしたいのであれば、「こちらに向かって」などという
前向きな針路は与えない方が良い。
>前髪の一部が額に貼りついているらしかった。
紛れもなく乱れ髪を描写しているのに、「らしかった」では
またえらく自信なさげだな。
>友人は欄干の上に立ちながら一生懸命指をふりながら
ながらながらとうるさい。読点も振った方が良い。
ただ、友人の切羽詰った雰囲気は出ている。
それでも漏れがこの一行を下手だと感じてしまうのは、
全体に推敲が足りず文の誤りも散見されるせいだ。
狙ってやっているものとは受け取り難いのだ。
>橋の欄干のよっかかりながらこちらを
例えばこのように雑な部分がある。
文章を勢いで書き上げるのはいいが、一日置いて落ち着いて
推敲する習慣をつけたほうがいい。
475 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/20 23:44
>こちらに向かって土手を歩いている。
個人的には自分がない書き方なので好き
477 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 01:45
「新入社員のみなさん、ここが君達の職場ですよ。あとで君達の座る場所も決めますので、それまでは
好きな場所に座っていてください。パソコンが置いていない席が空いている席です。」
新入社員の教育係に割り当てられた、30代前半くらいに見える女性がそう伝えた。白いベルカラーシャツの
上に紺色のスーツを着た彼女は、周りの社員に比べて幾分浮いているように見えた。それは彼女が余りに
礼儀正しく、そして周りにいる社員がありまにだらしがない格好をしていたからだ。
それに今までに出会った社員と違い、物事の進め方にタイミングを心得ているのだ。そう、彼女の言葉は一秒
遅くてもいけないし早くてもいけない。そんな微妙なタイミングを的確に、間違いなく捉えている。そして僕はふと思った。
彼女は本社の人ではないか?と。僕が入社した会社はそれほど大きくはないが、それでも東京に本社、
各地にいくつかの拠点を持っている。それに従業員数もそれなりに多いほうだと思う。それなら、新人を教育する
係りがあってもおかしくはない。そうだ!彼女のような役割を持った人たちが集められた部署を本社に配置しているのだ。
そして彼女は僕達新入社員を教育するために本社より派遣されてきたのだ。
あたりをいくら見回しても彼女のような雰囲気を携えた人物はいなかった。そう、彼女は本社の人なんだ。
その細い白い指に着けている指輪も、たくしあげた髪の項を通るプラチナのネックレスも全て本社の人が身に
着けるべき装飾品なのだ。
478 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 01:45
彼女は朝目覚めると−−それはとても早い朝、例えば鶏が鳴きだす前、朝の日が顔をのぞかせる前−−
颯爽とシャツと下着を脱ぎ、そして白い洗濯機へと投げ入れる。そのままユニットバスに向かい、
熱いシャワーの湯気の中に消えてゆく。彼女の体は徐々に暖められ、全身に新しい血流がいきわたることを
感じる。そこでふと「今日は支社にいる新人の世話をするのね」と思うのだろう。そしてそれが本社にいる
彼女達のこの時期の朝の過ごし方だ。
僕達新入社員はどの顔も緊張している。時間が空くとうわ言のような会話を始める。お互いを探りつつ
そして自分の領域を確保することに注力する。このがらりと変わってしまった新たな世界にどこか怯えている。
そんな時に彼女は微笑を湛えて現れたのだった。それは長い雨の後のひとすじの光のごとく風景であった。
彼女は話始め、そしていつしか本社へと消えていった。
そう彼女は本社の人なのだ。
479 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 02:15
>>477-478 批評頼む前に自分で読み返してごらん。
めちゃくちゃ幼稚な文章だ。
小学生の作文じゃないんだから。
480 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 02:22
>467 結構面白い。いままで見てきたなかでは、かなりいい線いってる方だと思う。
ただ、既出だが推敲する癖つけたほうがいい。
そうすればもっとよくなると思う。
481 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 04:49
>>467 わかりやすく嫌味はないが雰囲気を感じる文章。
でも、あまりにも会話文が不自然。
「なんだい?」「〜さ、〜だぜ」
「思わないかい?」「じゃないか」
「あっ!!」〜「おい、〜ぜ」
老人を登場させたら「わしは〜じゃ」
農民を登場させたら「あっしは〜でげず、へぇ」
とか書きそうな悪寒。仮に意図的だとしても、やめてほしい。
すんてつサンマダ〜?
批評人さん達に質問です。このスレで今までの文章で一番マシなのはどれですか?また、将来性が感じられるのはどれですか?
将来性を感じるのはノナ嬢。
もしかしたら化けるかもしれないのがミモザ。
後は駄作。
ずば抜けていい作品は見当たらない。
どれも作品として成立してねぇからなぁ。素人の断片読まされて将来性もへったくれもねー罠。
投稿するほうだって、ここで受けた指摘でレベルアップを、なんて考えてる奴いねぇだろ
適当に思いついた文章をささっと貼りつけりゃ、
どこかの素人批評家がさほど役にも立たない瑣末な指摘してくれるんだから、
ひきこもりの投稿者には少し濃いコミュニケーション出来てうれしいって、それだけの話だろ?
>485
( ´,_ゝ`)
ここのスレレベル高すぎるのでここより一個したの評価基準のスレは
無いんだろうかね
文章として完結して初めて「批評」や「感想」がつけられるのであって、
断片だとどうしても「添削」の域を出ない。どんなにいい断片書いても
完結しなきゃ意味がないからね。
正直、完結してない断片はひとレス分までにして欲しい。
それに、何を狙って書いたのかとか、習作としてのコメントもあるといいかも。
完結してるなら、最初に題名、最後に(了)を入れて欲しい。
それに作品と簡素が一緒のスレだから、整理すんのが大変だし、読み辛い。
ま、漏れの我侭です。スルーしておくれ。
490 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 17:44
単純に文章力を診てもらうというより文とは、意味を持たせるもの意図を伝えるものなんだから表現力と、文節の接続や技法が、効率的もしくは有効に出来ているか?または駄目なところをみてもらうというのがメインかと。
ぶっちゃけアイデアとか面白さなんか批評酷評とは最初から関係無い。
構成力、技巧、文体が重要なんじゃないの?
書いた人が「断片」のつもりなのか「完結」させたものなのかは
重大な違いがあるよ。確かに。批評する側にとっても。
まぁ読めばわかるけどさ。
492 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 17:51
作品読めっていわれてもこういうとこじゃうんざりじゃん。
ショートショートならべつだけど。
ショートショートでもぱくられたら嫌だし。
プロットの箱単位とか箱箱の連結。
あと伏線の張り方とかを批評する方向で良いんじゃない?
>>483 その前に、なぜ一番マシなのを決めようとするのかがわからない。
何の意味があるのか? ただの自己満足で終わるのではないか?
回答していただきたい。
とりあえず、投稿された文章において一番と決められるようなものはなかった。
つまりほとんどのものが大差ない。将来性を感じられるものもなかった。
ここに貼り付けられたサイトの小説も同様である。
これは、もう少し堕ちたら明らかな駄文とほぼ同列になるという意味だ。
批評家によるアドヴァイスを読んで結果役に立たないと思った人は、
今後いっさい成長する見込みはないだろう。
素人である自分の文章に自信がある証拠だ。
494 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/21 17:58
>>493 半分同意。
そもそも一番とかいってるほうがおかしいからスルーしたけどね。
誰が一番優れた作家かってのに答えられるわけ無いしね。
技巧も、アイデアも、構成力も、描写力も。
絵もおんなじだよね。ゴッホもいればピカソもルノアールもいる。
きれいだな。心情が伝わるよ。どきどきするな。泣ける。わくわくする。
伝えるための技は、最低限レベル押さえなきゃってことで、このスレがあるんじゃない?
最低レベルの技術さえない文章がほとんどなワケですが・・・
漏れはそれほど酷くはないと思うが。
アリの穴、三語、作家でごはん辺りとみくらべて、
「最低レベルの技術さえない」と切って捨てるほど文章の
うまい奴がここに出入りしてるとも思えない。
>494
ピカソ以外生前は認められて無かったTRAP
「作家でごはん」ってどこにあるの?
なんか483以降ジエンの匂いがする。
すんてつサンマダー?
ネンチャッキィまだいたんかよ。
貴様ら批評と投稿以外で盛り上がってどうする。
文句を言いたいだけのやつは消えれ。
すんてつの批評能力には敬意を払うが、いささか褒めすぎの感がある。その点で
彼の批評は五割引きで聞く必要があると思う。まあ、批評された投稿者の耳には
心地よいかもしれないが、なんだか馴れ合い稽古のような趣があると俺は思っている。
それでいいのか?
訂正
>いささか褒めすぎの感がある
↓
投稿作をいささか褒めすぎの感がある
スマソ。
まぁ教育者のつもりなのかな?>寸鉄
510 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 00:22
批評する奴の文章レベルも月並みっていうか、投稿者と変らないしな。
プロがここでライバル出現の手助けするはずもなし
512 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 01:27
階段を早く降りる。
後ろからハゲを見られてている気がして。
後ろから声が聞こえる。
ハゲのことを言っている気がして。
レジで育毛剤を買う。
店員が頭を一瞬見たような気がした。
髪がすべてだった。
ホームページで金玉を取ればハゲは止まる。とあって私は玉を取った。
そして新宿2丁目デビューしあt
>509
文章まで飯場労働者レベルだな。
ところでお前、リンク先の文章を書いた本人じゃないだろ?
どうも場を荒らそう荒らそうと考えてる惨めな間抜けがいるようだが、
「最低レベルの技術さえない」「適当に思いついた文章」などと
わざわざ表明すること自体がある種の賞賛だ。
ここで書き込まれている程度の文章などちゃんちゃらおかしい、という者なら
鼻で笑ってブラウザを閉じるか、或いは御自身のそれはそれは素晴らしい、
珠玉のごとき草々をわれわれ下々の前にありがたくもご開示くださっていることだろう。
しかし漏れはこのスレで思わず平伏したくなるような御文に出会ったことはない。
ならば腐している輩は、嫉妬に狂って糞垂れているに過ぎない間抜けなのだ。
さもなくば自分を晒さずに他人を貶めて優越感に浸っているだけの腰抜けだ。
そんなたわごとを書き込んでいる時点で、お前はこの場における明白な敗者なのだ。
まぁ枯れ木も山の賑わいとは思うから、消えろとまでは言わない。
くだらない荒らしの尻馬に乗って長々書いた。漏れごとき卑小の身ではあるが、
こんな場に文章を晒そうという酔狂な投稿者には渾身の酷評でもって付き合うぞ。
どうか奮って書き込んでくれ。
おっと、
>511
こんなところを読んでいる暇があったらそいつはプロじゃないだろうよ。
>512
>しあt
で終了か。なんとも言えず貧しいな。釣りならもっとマシな餌でやれ。
釣りでないならご愁傷様だが、そんなことはないだろうと信じている。
お前の名誉のために。
酷評スレもPART17にして終了か…
この三語で書け! もPART17だね。
まあ、このスレで文句ひゃくたれてる奴らは誰一人として、文を晒さない訳だが。
518 :
名無し募集中。。。:04/05/22 07:09
http://www.tokyo-np.co.jp/04_k-shiken/cba/cba-ko/ko7.shtml ちょっと評価して↓
(1/3)
「やあお嬢ちゃん、公民館まで行きたいんじゃが、ここからどうやって行ったらええかのぉ?」
突然声をかけられ一瞬たじろいだが、お爺さんを見とめたあさ美はそれに答えた。
「あ、公民館ですか?公民館ならこれから私もそちら方面に行きますんで一緒に行きましょう」
「おお、そうかい。それではお言葉に甘えて」とお爺さんは喜んでそれを受け入れた。
「ところでお急ぎですか?」
お爺さんが自転車に跨ったままなのが気になり尋ねた。
「うむ、そうじゃな。わしも歩いていこう」
お爺さんは自転車を降りた。
「はぁ、お腹すいたなぁ」
あさ美がボソッとつぶやく。
「良かったらそこのパン屋でパンでも買うかい?お礼がわりと言っちゃなんだが」
「いえ、いいんですいいんです。そんな申し訳ないですし」
「いやいやいいんじゃよ。道案内してもらってそのままじゃ気が引けるしのぉ」
「そうですかぁ、じゃあお言葉に甘えて」
二人はパン屋に入った。
519 :
名無し募集中。。。:04/05/22 07:10
(2/3)
パン屋の香ばしい匂いがあさ美の嗅覚を急激に刺激する。
パン屋に入ったあさ美はお爺さんよりも早くトレーを持ち、すでに主導権を握っていた。
それを見てお爺さんも「どれでも好きなのをお取りなさい」とあさ美を促す。
「はい、あたし、パンには目がないんですぅ、どれにしようかな」
あさ美はお爺さんにご馳走してもらうことなどすでに頭になく、手当たり次第にパンに手を伸ばす。
お爺さんもあさ美の持つトレーに乗ったパンの量にややたじろいだが、笑顔で見守る。
「すいません、ちょっと取り過ぎちゃったかもしれません。少し戻しますんでちょっと待ってくださいね」
しかし、あさ美が次の行動に出る前に、お爺さんはそのトレーを受け取った。
実に色とりどりのパンが、所狭しと埋まったトレーに少し呆れさせられたが、
「いやいや若いうちはこれくらい食べなきゃいかん」とあさ美に気を遣った。
520 :
名無し募集中。。。:04/05/22 07:11
(3/3)
パン屋を出たあさ美はさっそくひとつパンをほお張り、公民館までの道のりを考える。
公民館までの道は、平坦な道を行くやや遠回りな道と、少し急な上り坂のある道があった。
あさ美は自分たちが歩きであるのを考慮し、あまり遠回りは避けた方が無難だという結論に達し、少し急な坂道を選択した。
「お爺さん、ちょっと急な坂があるんですけど、こっちの方が近いと思いますんでこちらから行きましょう」
「おおそうかい、歩きなら毎日歩いてから心配いらんよ。これでも昔は陸上でちょっと慣らしたんじゃ」
お爺さんは拳を突き上げ、いかにも元気であるというポーズを取る。
ウフフッと笑い、あさ美も一緒に同じポーズを取る。
その時、ふわりと袋が持ち上がった。
あさ美の手に握られていた袋には、すでにパンは入っていなかった。
ここまでしかないけどよろ〜
521 :
名無し募集中。。。:04/05/22 08:26
昨日はいっぱい批評家いたみたいだけど今日はいないのかな
522 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 09:27
こくひょうおねがいします
誰もいない公園に銃声が鳴り響く、プラスチックのパンパン言う音が。
奴はだんだん近づいてくる、獲物をしとめるために。銀色に塗装された部分
が不気味に光る。
「バーカ」
彼はそういいながら引き金を引く、銃声という名の音が静かな夕焼け空に鳴り
響く、体にチクリと針で刺されたような痛みが走る。逃げられない、逃げたく
ても、モデルガンの銃口が僕を狙っている。
>>518-520 『超ウルトラ酷評モード』:悪く思うなよ。だが、正直なところだ。
とりあえず
>>9読めよ。守れないなら書きこむなよ。
三スレも費やしてる訳だが、それでオチのつもりか? パンを沢山食うだけの話を
読みてぇなんて殊勝な奴がいるとでも思ってんのか? しかも、ヒネリもクソも
あったもんじゃない。
気紛れで書き殴ったようなもん読まされる身にでもなってみやがれ。
じゃあ読むな? そりゃそうだな。次からスルーするよ。
でおまいさんは上手くなりてぇのか、それともただ文章を読んでほしいのか。どっちよ?
試しにHPでも作って晒してみろよ。訪問者一桁あればいいほうの文章だな。
一年晒したって簡素はつくまい。だってつまんないもん。
上手くなりたいなら、酷評人をもっとうまいこと使えよ。
課題もなしだな、こりゃ。習作にすらなってない。課題があって書いたんなら
言ってくれよ。そうでないなら読んで欲しいだけなんだろうけど、ひとスレで済ませてくれよ。
構想に何時間かけた? 推敲に何時間かけた? おまいさん、どこかでこういう文章見たら
読みたくなる? 読んで得したと思う、これ? それくらい配慮しろよ。
せめてその意欲は見せろよ。モノ書きの礼儀だろよ。
冒頭一行目の台詞。漫画の爺口調だが、リアルでそういう口調で喋ってる老人がいるなら
教えて欲しいもんだ。最悪の出だし。あと、台詞に挟まる字の文が説明臭い。
しかも被ってクドイ。
【お爺さんは喜んでそれを受け入れた】おいおい、自分から頼んどいて受け入れるってか?
あたりめえだろ。なんでそんなこといちいち書かなきゃならないの? 判ってる説明は
もういいって。
>>518-520 【「はぁ、お腹すいたなぁ」】脈絡ねぇなオイ。このねーちゃんは知らない奴の前で
気を使わせるようなことを平気で言うほど、頭の足りない奴だってことは判ったよ。
文章と会話の運びってもんを少しは考えろよ。なんだが御都合主義が見え透いてるな。
【パン屋の香ばしい匂いがあさ美の嗅覚を急激に刺激する】気取った言い回しで誤魔化そうと
しないでさ、粘れよ。パン屋に入った気がしねーよマジで。ここだけヘンに小難しい言葉を
使いやがって。超だせー。
【すでに主導権を握っていた】何の何に対する主導権だよ。思いつきで言葉を選ぶなよ。
奢ってもらう話になってんだろ? 案内してやる時点で握ってるじゃねぇか。
【「はい、あたし、パンには目がないんですぅ、どれにしようかな」
あさ美はお爺さんにご馳走してもらうことなどすでに頭になく、手当たり次第にパンに手を伸ばす。】
台詞と説明で済ますなよ。何の為に描写って手法があるんだよ? え?
【ウフフッと笑い】半角使ってんじゃねーよ。何だそのベタな笑い声は。
【あさ美の手に握られていた袋には、すでにパンは入っていなかった】ってことはよ、考えてる間に
幾つパン食ってたんだ? 平坦な道を歩けばとっくに着いてるんじゃねぇの? 間抜けな構成だな。
よろ〜じゃねぇんだよ。顔洗って出直してこい。
>>522 『超ウルトラ酷評モード』:日が悪かったと思って諦めろ。
文章作法を守ったことは評価。だけどよ、嘘つくなよ。【誰もいない公園に】いるじゃねーかよ。
【銃声という名の音が静かな夕焼け空に鳴り響く】これもホラ吹いてんじゃねーって感じ?
こんな断片小学生でも書ける。しかしよ、この量ですらまともに書けないってことの意味を、
おまいさん、じっくり考えたほうがいいぞ。
悪かった。酷評に過ぎたな。
>>522 小学生云々は謝る。それに、例え五行でも、きっちり書くのは大人にだって
難しいものだ。結婚式の祝辞だってよく聞けばオカシイだろ、っていうのが
幾つもあったりするものだ。しかし、物語を書こうとするんだったら、大人
だってできないんだから、は許されない。そこで読者は読むのをやめるだけ。
たかが五行されど五行。じっくり推敲すれば、こういう事態は避けられたんじゃ
ないのか、ということを言いたかった。
529 :
名無し募集中。。。:04/05/22 11:56
>>523-524 う〜む。なるほどね。
確かに構想にかけた時間なんて数分だったな、そういえば。
とりあえず
>>2の
>辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
>悪かったのかもしれません。
この辺だけをキモに命じておきます。
それではまた半年後くらいに。See you!
>>529 > >辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
> >悪かったのかもしれません。
> この辺だけをキモに命じておきます。
そこだけかっ
このスレもお終いか…
>518-520
勿体なくも部分毎の酷評が既になされてるが、借り物の人物像や筋書きを
組み合わせてシナリオっぽいものをでっちあげる行為を創作とは呼ばん。
が、それですら満足にこなせていないのが君の文章だ。
518-520=529だとしたら発展可能性に乏しいので、駄文書き散らすなんて
無駄なことに時間は使わず何か他の楽しいことをやっててくれ。
もしそうでないなら、まずは漫画やライトノベルからではなく大人向けの本から
借り物をし、でっちあげる練習をしたらどうだろう。
題材というかパクリ元はなんでもいい、江戸時代物の小説とかね。
ステレオタイプとは何かとか、自分の文体とかを探るのはその後でいい。
三十年近く前、私の曇った目におぼろげに映えじたものが、今また、ゆらめきながら近づいてくる。あの時はそれが何なのかさえ、
私にはわからなかったが、今度はそれをしっかりとつかんでみたい。
当時、私は金の卵と言われた世代で、東北の貧村から追い立てられるように狂騒渦巻く大都会へ放り出されてから、五年たっていた。
板前の見習いはとても厳しく休みは月一日で、日が昇る前から日付が変わるまで先輩達の叱責、罵声を浴びながら働いていた。そのような
生活が楽しいわけがあるはずもない。あの頃私を支えていたのは、先輩に対する憎しみと、店主の娘めぐみであった。
めぐみは私より二つ年下で、近所の公立高校に通っていた。勤務時間中に時たま顔をだすめぐみを一目見るのが、私のささやかな楽しみであった。
東北訛りぬけず、人と話すのがすっかり苦手になってしまっていた私は、めぐみともちょっとした挨拶以外は口をきいたことがない。勿論理由は訛り
だけではないが。夜、布団にくるまり体が温まってくると、必ずめぐみを想った。そういったことが私に引け目を感じさせたのだろうと今思う。
四月のある日、いつも通りの時間に仕事が終わり、私はこれもいつも通り、生ゴミを出しに裏口へ向かった。表へ出ると、春の冷気が私をそっと包んだ。
上を見上げると、月が優しい青い光線を降らせていた。周りがとても静かで、それまで赤く煮えたぎっていた私は、清流の川床に沈んでいくような心持ちさながら、落ち着いていった。
私はきっと、余程おかしな表情をしていたんだろう、私のすぐ右後ろから押し殺した笑い声が聞こえた。
「バカみたいに口開けて、どうしたの?」という、めぐみの声で私の静寂がやぶられた。
「いや。別になんでもないです。」と私は答えるのが精一杯であった。なぜこんな遅くにめぐみが、こんな所にいるのかを考えながら。
>>533 上手く書けていませんが何かコメントください。
よろしくお願いします。あと上を見上げるってとこはやっぱり変かな?
>533
全部変。以上。
>>533 『超ウルトラ酷評モード』:まあ多くは趣味の問題かもしれないけどね。
それじゃ段落つけてるとは言えない。不自然な場所での改行がある。
四十文字前後でそろえてやってくれよ。読み辛いったらありゃしない。
全然オチてないし、添削ってことでいいね?
オチまで行かないんだったら冒頭三行削ってくれよ。ただのコケオドシだろ。
そういうハッタリはだれでもかませる。問題はそれをどう纏めるか、なんだから。
【当時】から【五年たっていた】まで離れ過ぎ。金の卵云々は削っちまえば?
どうしても入れたいんだったらそこで【金の卵】にまつわるエピソードでも
入れて、主人公の周囲を描写するうえで上手く引き合いにだせば?
中途半端な触れかたで、浮いてる。
二段落目の終盤も、どうにも流れが悪いな。【わけがあるはずもない】つまり、
つまんなくて当然、てことだろ。したらさ、そういう表現を選んだからにはつまんない
という話が続かなきゃ。「とても楽しいと言えるようなものではなかった」なら分かる。
それに【先輩に対する憎しみ】がどうして支えになるわけよ?
復讐でも企んでるわけ? 負けたくない気持ちとかなら分かるんだけど。どうも
詰めが甘いというか乱暴というか。
>>533 三段落目、【東北訛りぬけず】見直そうよ。推敲やったの?
【めぐみともちょっとした挨拶以外は口をきいたことがない】そんときはそう
だったかもしれないけど回想なんだろ。したら嘘になるだろ。
【夜、布団にくるまり体が温まってくると、必ずめぐみを想った】つまり好き
という感情を持て余してた、てことだと思うけどよ、踏み込みが甘いよ。別の意味
でも取れるじゃん。性的な感情を持っていたが、それにやましさを感じてたとかさ。
悪意をもって見れば変態としても読める訳だろ。
先輩になにくそと思う奴が、女には気後れするって辺り、もっと丁寧に扱おうよ。
四段落目、【春の冷気】春と冷気を並べるセンスはすごいよ。なにを表現したかった
わけ? 【上を見上げると】見上げるのは上に決まってるだろ。分かってるじゃん。
【優しい青い】いが続いてる。月明かりのシーンをキッチリ書かずにどうする。
【赤く煮えたぎっていた私は】いくら先輩の話に触れたからって、そりゃ略し
過ぎだろ。それに板さんなら、赤を何に形容するだろうとか考えた?
【落ち着いていった。】のあと、改行しないと間が抜けた感じがする。
【私の静寂がやぶられた】破るってのは不快なニュアンスがある。好きな女に
声を掛けられた主人公が、そういう表現をとるのはイカンだろ。
総じて、格好だけは整えた、というような感じを受ける。自分で分かると思うけど。
>536-537
何を言ってるのか私にはさっぱりわかりませんでしたが、読んでくれてうれしかったです。
ごめんなさい、本当にわかりませんでした。もっと本を読んで勉強します。さようなら。
539 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 16:56
わろた
540 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 17:00
キムチを買ってみた。しかし、よく見るとそれはキムチではなく、コンブであった。
僕は、ゆっくりと、キムチであったはずのコンブを眺め、口に含んでみた。
すると、それは明らかにキムチの味がした。僕は混乱しながらも、友人のワカメ職人に
電話をしてみた。
「ねぇ、確かに僕はキムチを買ったんだ。でも、これはどう見たってコンブにしか
見えやしないんだ」
「ふむ、なるほどね」とワカメ職人は言った。「確かにアンタが買ったのはキムチだった
のかもしれない。けどね、キムチだってたまにはコンブになりたいことだってあるもんさ」
「例えば、どんな時に?」
「国に帰りたくなった時さ」と彼は言った。
「国?」
「そうさ、誰にだって帰るべき国がある。お前にだってあるだろう?」
「僕にも?」僕は驚いて言った。「そんなこと考えたこともなかったな」
「だろ? キムチだってそうさ」
「じゃあ、いつキムチは国に帰りたくなるんだ? 国のことを思ったから帰りたく
なるんだろ? おかしいよ」
「そういうのはね、考えるもんじゃないんだ。突然にやってくるものなのさ」
「キムチ」と僕は言った。
「コンブ」と彼は言った。
僕は電話を切ると、長い時間をかけて、キムチやコンブのことについて考え始めた。
キムチはワカメ。じゃあ、コンブは何だ? キムチなのか?
そのへんの事情はうまくつかめなかったが、とにかく今夜はラーメンを食べることに決めた。
ラーメンには、コンブのようなキムチを載せてみたのだが、果たして、それはキムチラーメンなのか、
それともコンブラーメンなのか、僕にはまったくわからなかった。
そして、僕自身、僕なのか、それともキムチなのか、もしかしたら、電話の向こうで
返事をしていたのは、僕自身ではなかったのか、実に色々な思いが膨れ上がり、消えていった。
キムチ。
541 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 17:02
ハルキきらーい
自分で上手いと思ってるならここに書く必要あるの? 誉めてもらえるとでも思った?
なにか足りないと感じてるからここに書いたんだと思ったけど、漏れの勘違いだったね。
キムチを使い切れてないな。そして、コンブからダシをとっていない。
544 :
名無し募集中。。。:04/05/22 17:11
なんかキムチ悪いストーリーだな
546 :
名無し募集中。。。:04/05/22 17:35
あっ
ま、それはさておきこれからはここの名前に直して潜伏するようにするよ
私は脱糞したことがある。
ただの糞ではない。一般に人が排泄すべきでない場所で成す糞、言うなれば漏糞だ。その
漏糞を物心ついてから成したという者はそう多くはないだろう。それを、私は成したのだ。
具体的には中学生の時分、自転車で登校中のことだった。きっかけはその数日前に遡る。
友人との雑談の折、ひょんな事から『便秘』が話題に上った。
「俺、三日前からクソ出なくてさ。腹が重くてつらいんだよね」
この、俺、というのが私だ。すると友人連中は面白おかしく騒ぎ立てた。
「マジで?」
「だせー」
「え? 便秘って、女しかならないんじゃないの?」
記憶が曖昧で彼らの台詞を完璧には思い出せないが、まあこんなところだった。
ここで重要なのは、騒ぎ立てる彼らの台詞が、百パーセントからかい心で出てきたのではない、
という事だ。つまり彼らの挙動には、『便秘という現象は女にしか起こらない』という、知識の
乏しい中学生ならではの微笑ましい誤解、そのテイストが確かにあった。そして私自身そんな中
学生そのものだったので、そうか、便秘は女しかならないんだ、俺は異常なんだ、と思い込み、
不安になってしまった。
帰宅後、私はすぐに母親に頼んだ。コーラックを買ってきてくれ、と。便秘薬と言えばコーラ
ック、これはCMで知っていたし、母親に頼んだのは、私に異常偏愛性があるわけでなく、前述
のように便秘を女のだけのものと解釈していたからだった。
やがて入手したコーラックを服用し、効果を今か今かと待ちわびた。しかしその日の内に成果
は現れなかった。薬なんて当てにならないものだ、と心中でせせら笑いながら翌日は登校した。
波は突然やってきた。長い坂、自転車のペダルをこいでいる最中、腸の中をハリセンボンが跳
躍するがごとき痛みが突然我が肉体を襲った。痛みは腹に留まらなかった。ペダルを踏めば膝が
疼き、ハンドルを握れば指が軋み、前方確認すれば目が涙で溢れ、痺れ、そして、汗が、全身か
ら噴き出た。風船がガスの入れ過ぎで破裂するように、我が腹もいつ破裂するか分からない、そ
う信じさせるに値する『何か』がその激痛にはあった。
とても学校までもたなかった。私はすぐに自転車を降り、草むらを探した。しかし周りは民家
ばかりで、どこにも私の脱糞を許す場所は無かった。ここで私は驚くべき暴挙に出た。その民家
に侵入したのだ。といっても、トイレを借りる、というまともな発想がその時できたわけではな
い。民家と塀の間に入り込み、そこでズボンと下着を下ろしたのだ。ちなみに、そのとき既に、
我が下着は肛門からの噴出物に若干の侵入を受け、変色していた。
下ろした瞬間、滝のような排泄が生じた。民家への不法侵入、予測できぬ視線に対する恐怖、
漏糞の恥辱――その時間は一時間にも二時間にも感じられたが、実際には、ほんの二十秒ほどの
事だったろう。やがて、すべて老廃物を排出した私は、横に脱ぎ捨てていたズボンと下着を拾っ
て立ち上がり、ふと、整然とした庭に佇む液体状の糞を顧みた。そのときの私はおかしかった。
野糞という原始人のような行為に自己の霊長的なプライドが傷つけられたせいか、地獄の苦しみ
から解放され頭が真っ白になっていたからなのか、どちらかは分からないが、唐突に、これは犬
や動物がしたものではない、人間が確かに成したものであるという証拠を残しておかなければな
らない、そういう使命感に襲われたのだ。しかし、下半身をさらけ出して登校するわけにもいか
ない――結局、せめてもの情け、ということで、下着を上にひらりと乗せ、そのままそこを去っ
た。
そんな、それだけの、悲しい……しかしどこか懐かしい、忘れがたい思い出。あれから私は一
度も便秘薬を服用していない。
なかなか他人に打ち明けられないにも関わらず誰かに聞いてもらいたい思い出というのは誰も
が有していることだろう。以上私もこの場を借りて、拙いながらもひっそり発表させてもらった。
ここまで読んでくれた諸君、どうもありがとう。諸君も便秘薬を投与する際は、その効果が現れ
る時間を先に綿密に調べ上げておいた方がいい。
ちなみに――
あの民家の住人が、あの糞と下着を発見して、何を想い、そして処理したか。私は知らない。
↑酷評おねがいします。
551 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 18:05
どうも、彼方の携帯電話です。
こうやってお話するのは初めてですね。
彼方はよく私に頬をよせてやさしく囁き、またある時は、私の身体に触れ文章を紡ぐけれど、それは、すべて私の向こうにいらっしゃる方へですよね。
彼方は肌身離さず私を連れているけど、こころは若いあの娘がきになってますね?
仕方のない事です、初めて逢ったあの時まだ若かった私も今となってはオバサンだもの。
でも、
私には彼方が必要なんです。独りでは何もできない私だから。
彼方には、私は必要ですか?私がいなくても平気ですか?
愛してください、とはいいません。
ただ、ほんの少しでもいいから私をもっと知ってほしいのです。
だから……。
だから……。
だから……。
取り扱い説明書を読んでください。
>>547-549 最高だと思う。ここには深い教義と主人公の哀切と淡くほろ苦い思い出
とが、混在されている。私たちはこの作品に、作者の人間に対する限り
ない愛情を見抜かなければならない。そして最も驚嘆すべき事項は作者
の鋭い観察力であろう。人間の生理的機能をここまで冷徹にかつ緻密に
俯瞰できた作家を私はしらない…。
553 :
名無し募集中。。。:04/05/22 18:40
例えば大学の講義の時、脳が逝ってしましそうになり、体が空へ浮くような
感じになり、机を両手で支えたりしてるおれ
言葉では説明が難しいんだよな
他、食事時・立ち読み時など多い
脳のスキャンでは異常なし
分かるか?
どうもこんにちわ。私、携帯電話の販売員ですけどね。なにを迷っておいでなのです。
古いのより新しいほうがいいに決まってるじゃありませんか。そうでしょう?
そんな型遅れ捨てちゃいなさい。これを見てください、お客さま。昨日でたばかりの機種でして。はい。
昨日でたばかりなのに機能は満載、なんてつまらない冗談をいっちまいましたよ。ご勘弁。
とにかく、私がいいたいのは古いものは捨てろ。新しいものこそ一番というわけです。
なるほど、確かに今お持ちの携帯電話を十分に使いこなせていないなどというお客様はいらっしゃいますが、
そんな心配つまらない、つまらない。お客様のお友達はみんな、最新の流行を追っていらっしゃる。
そんな中でお客様、あなたが遅れをとってはなりません。さぁおとりください。
>>553 貧血かもしれないね。焼き鳥のレバーをすすめるよ。
556 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 19:15
チーズ食え
557 :
名無し募集中。。。:04/05/22 19:22
558 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 19:26
559 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 19:28
別人のようだな。それは立つ瀬がなくなって当然だろう。
560 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 19:31
>>557 お前は黙ってレバーとチーズ食ってろ。話はそれからだ。
>>554 こんにち「は」じゃねぇの?小学校からやり直したほうがよい。
知的レベルがうかがえるw。
563 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 21:24
age
名無し募集中。。。は狼住人のことだぞ
565 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 22:27
創作文芸板の実力がたかが一匹のモーオタに劣っていた恐怖。
こりゃプロにはなれんわ。
モヲタか
>>565 下手な奴はひっこんでな。もう来るなよ(プゲラヒャゲラ
酷評するヤツも相変わらず瑣末な表現添削に終始してるな
もっと根本的な問題点を指摘してやればいいのによ
まあおそらく、できないんだろうな
569 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/22 23:10
なんか荒れてるねえ。
なんや、おもろい兄ちゃんがおるみたいやから、なんか書きたい気もするんやけど、眠たいから寝るわ。
>>568 お前がヴァカであることが良く分かる。
投稿作のほとんどが、お前が言うところの瑣末な表現添削のレベルに問題がある。
それが分からないんだな。
マジでもう一回言う、お前ヴァカだな。
どっちもどっちやね
>>571 あんたがそう思うならそれでもいいんじゃないの
だが「瑣末な表現添削のレベル」より深いレベルの批評をしていかない限り
それは愛のない、馬鹿馬鹿しい酷評に過ぎん罠。いわば揚げ足取りと一緒。
そんな酷評はここに文章をポストする人間の役には、さほど立たないと断言していい。
役に立ったとしてもあくまで投稿した文章の当該部分に関する一回っきり。
また別の文章を書いて投稿しても、また一回こっきりの別な添削が繰り返されるだけ。
酷評がきっちり意味を持つとすれば、
それはポストする奴が、いずれ表現添削が不要な文章を書くようになったとき
瑣末な表現レベルの問題より根本的で本質的な問題に対処できるような
批評をしてやることだろうよ。
愛のある酷評ってのは、そこまで見越した批評をしてやることだと俺は思うがね。
まぁ、これはこのスレでレスをつける人間ごとの方針の違いだともいえる。
あんたが表面的で瑣末な表現添削に終始したいならそうすればいい。今後とも。
それが無意味というわけじゃないことは俺も知ってるよ
>>574 ふんそうかい、まあヴァカは取り消すよ。
でも、アドバイスしても分からないレベルに止まっている限りは、
繰り返して同様の添削が行われても仕方ないのではないかい?
批評家は何人もいるからね。
でも、レスがあって却って良かったぜ。
反抗期の子供が父親に食って掛かってるようなやり取りだな
2ちゃんねる。それはある日何気なく貼られていたURLをクリックした時に知った。
そのURLはいわゆるフラッシュと言う物で個人で簡単な映像の様なものを作れる
ものだった。そのフラッシュは2ちゃんねるの資金がたりなく、次々と書き込みスレが
消えていく最中、UNIXの人たちが2ちゃんねるの効率を上げて少ない資金で維持
できるように奮闘しみごと2ちゃんねる存続を成し遂げたと言う感動物だった。
何気にクリックしたURLから、2ちゃんねるということをまったく知らなかった自分が
興味を持ち、ここを探し、来るようになった。
初めはあまりの板の多さにどこに行ったのか覚えていない。「しますた」「何か?」などと
2ちゃん用語と言う単語が飛び交う現実とはまったく違ったバーチャル空間にとまどい
ながらも、レスした覚えがある。スレなんかも建ててみたりしたのだが、今思えば糞スレに
該当していただろう。なにしろ、ここはまったくの初心者には場のルールが即座に把握
できてしまうほど、簡単ではなかったからだ。
それから幾日かして、いろいろな板を見て言っていた時、独身男性と言う板を発見した。
もてない男達が大量にレスをしていた。あぁ俺ってもてないんだスレなど今現在でも続いて
いるスレがその時からあった。そこでいろいろとスレを見ていくうちにタイトルが変わった
スレが1つあった。普通は文字で書かれているスレタイトル。それが顔文字という絵のみが
タイトルとしてあった。いかにもウツであまり活気が無いと言う表情をその顔文字はして
いた。気になってクリックしてみた。そこはAAスレと言う、文字だけのレスでなく、記号とかを
使って絵をつくりそれでレスしていると言う形の独身男性板では変わったスレだった。
批評をお願いします。
>547-549
酷評は難しいな。言葉選びを丁寧にやっていて、良く書けている。
瑣末な非日常をオーバーに書き連ねる滑稽文としても、つまらなくはない。
糞便譚自体が題材の勝利という面があり、一定限度の幼児的愉快さを
約束されているとしても、それをそつなくまとめることができる手腕があるのは
肯定的評価を受けて然るべき。
さて。酷評にはならない、感想文でしかないだろうが、まぁ思ったことを書く。
>私は脱糞したことがある。
文章の出発点としては良い。だが、それごときで得意にならないで欲しい。
脱糞は漏れもしたことがある。成人後、パンツの中にだ。
野糞など珍しいことではない。アル中にも下の締まりが悪くなるのはいるし、
ある種の病いを抱えた人間は壁に糞を塗りたくる。
家族のいない日を見計らって湯を満たした風呂のなかで糞をする趣味人もいる。
君が語ったのはちょっと哲学的な夢を見た、ぐらいの体験でしかない。
糞便から始まるべき哲学としてはまだまだ浅いと思うのだ。
文章の長さを考えて上手にまとめたというところだろうが、より深遠なる
糞便哲学を披露して貰いたかった。君にはそれができるだろうから。
例えば君が唐突に襲われた使命感の、正確な正体についての探究。
それは人間的衝動か、実は動物的なマーキング衝動なのではないか。
恥辱ばかりを強調するが排泄の快楽はどうだったのか。
「私は知らない」でサヨナラというのもつれない。
冒頭二行目で「漏糞」なる術語を目にした時、漏れは胸のときめきを覚えた。
ズボンの下からはみ出るブツが、椅子と尻の狭間でもこもこと盛り上がる塊が、
なにか君と世界とのあいだに決定的な剥離をもたらす、そんな話かと期待した。
ノンフィクションならば無論、君のアプローチが正しいのだろう。
法螺で話を膨らませても仕方がない。
>568-575
荒れながらも議論に収斂していくお前ら萌え。
漏れも揚げ足取りに堕してたことは否めないので、反省している。
>577
酷評をしてよろしゅうございますか?
まず、ありがたい
>>9のテンプレを大声上げて読め。
投稿時にはある程度決められたフォーマットがあり、逸脱は歓迎されない。
自分の書き込みを読み返してみろ。読み辛いとは思わないか。
思わないとすれば悲しむべきことだ。漏れは大いに苦しんだ。
文章の中身を評価する気を著しく失った。
損だと思わないか。ほんの少し書き方に気をつけるだけで評価が上がる。
ただし日本語の基本的な文法は抑えて書く必要があり、お前はそれに失敗している。
しかしお前、誰に向かって話をしている?
どんな野郎がお前の文章に目を通すと考えてこれをお書きになられたのですか、
ということだ。そしてそいつは、お前が如何にして2chに流れ着いたかなんてことを
ひたすら忍耐深く拝聴する、そんな暇人だと思っているのか?
ここまで書いたが、この手の投稿はコピペ=批評役側に対するDoSの可能性が高いな。
漏れは以降、フォーマットを守らず内容も評価に値しない文章はスルー。
580 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/23 09:10
581 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/23 12:03
>>581 前もここのページが貼られていたな。
くどいようだが本人なら
>>2のルールを守った上で依頼すること。
な ぜ テ ン プ レ を 読 ま な い ん だ
http://2.csx.jp/~amsix/okakenpro.htm 連載している小説のプロローグです。
良い文章ではないことは自分でもわかっている
つもりなのですが、どこを直すべきなのか
自分ではどうもわからないので、
真面目な批評・酷評をお願いします。
テンプレの注意書きのとおり
ページの一番下に背景色で
「酷評お願いします」といれおきますので
よろしくお願いします。
>一段目
場所はどこなんだー。校庭?
>二段目
幼いのか大人びているのかはっきりしなさい。
>次
ドア? なんで重要?
>蹴り 入るわよ〜。
この展開はよほどうまくやらないと時代遅れで見てられない。
続き読む気がしないので興味が引かれるように書き直してください。
個性無しキャラと脈絡の無い展開を重点的に改善して。
>584
まず、一行目のセリフは不要だと思ったよ。
その後、状況の説明があるからクドイ感じを受けた。
それに、ツカミにしては、比喩がちょっとイクナイ。
全体的には、文章が混乱して、登場人物のキモチを描いているのか、状況を説明してるのか分からない。
おそらく、少女のナゾ(大人びている)の部分に主人公がキョウミを持って
その部分を、その後のストーリーの中でフクラませたいのかな?っとは思ったけど。
オレは読んでて「この後、なにが始まるんだろ?」ってワクワク感がなかった。
まず、「状況」をキッチリ表現してみればいいんじゃないかな。
>584
フォーマットがしっかりしていない。「、、」「…」「・」が入り乱れていたり、
鉤括弧で括られた人物の発言も締めに句点があったりなかったり。
実に雑だ。改行や段落の入れ方も混乱している。
漢字と平仮名の使い分けにも幼稚さ・含蓄のなさが滲み出ている。
要は、物語以前に君の基礎的な国語能力に問題がある。
肝心の物語にしても散漫な印象しかない。子供がよく書きつけている類の、
三流ライトノベルを劣化コピーした文章だ。どこをどう直せとは言わない。
無論、習作として模倣を行うのはいい。
でもどうせ模倣をするなら、精一杯背伸びをしてみせろ。
批評、ありがとうございました。
もう一度、基礎基本を見直して
以後精進していきたいと思います。
また、批評されるに値する作品を
依頼しにきたいと思います。
>>547-549 文章技術はいいだろう。が、それだけである。話としては面白みに欠ける。
どうも糞うんぬんや自慰、セックス、グロなどを書けば面白くなると思い込んでいる人がいるようだが、
そんなことはありえない。
単に体験として書いたのならこの展開でも充分だろうが、
仮にも創作だったらもっとアクセントがほしいわけだ。
民家で糞した、ついでにパンツをうっちゃっといた。これだけでは弱い。
最後にドカンともっとでかいのを一発かましてみろ。
「ちなみに――」以下で一気に萎える。
「〜誰も知らない」「〜わたしは知らない」で終わらせるのは素人にありがちだ。
たとえば「帰りにこっそりと覗いてみたが、そこにブツはなかった」などとやっておいて、
想像をふくらませるとか。住人には異常性があり、アレを持ち帰ってうんぬん……など。
そうすると現実に住人を描く、想像で描く、などと選択枝がでてき、
さらには、たとえば現実として描いたあとに主人公をなんとか出して、
そのせいで物語が進む、といったことも起こさせられる。
要するに「糞」をキーとして話が発展するというわけだ。
3レスでおさめたのはいいが、文章ができているだけに最後がおしい。
仮に転載だろうが、プロの書いたものだろうが、あなたが書いたものだろうが、何にしろまだまだだ。
最後まで気を抜くな。
酷評よろしくです。
彼女の瞳に、睫の影が落ちた。
そう、それは鉄格子。その奥に捕らえられているのは――俺。
彼女の瞳に涙が滲む。瞳の奥の俺が滲む、ゆらぐ、溶ける。不安定な俺。いつもの事だ。いつも俺は世界に翻弄され、嬲られ、打ちひしがれ。
そうして彼女の元に、ずたぼろになって堕ちていく。
俺を救えるのは彼女だけだった。だから、俺は彼女なくして生きてはいけないのだと、そう認識していた。
それがとんだ間違いだったと、彼女もまた俺を弄ぶ世界に過ぎなかったと気が付いたのはついさっき。
なのに何故だ。何故彼女は泣いているのだ。
あんなにも俺を拒絶して。馬鹿にして。嘲笑、侮蔑。そんなような物を垂れ流しておいて。俺は騙されない。絶対に、絶対に、絶対に。
彼女の濡れた瞳が俺を見据える。
彼女の紅い唇が、開かれる。
言うな。何も言うな。俺をこきおろすのか、哀れむのか。どっちにしろ沢山だ。
叫んだような気もするし、哭いたような気もする。よくは覚えていない。
ただ一つ確かなのは、ポケットから取り出したナイフは結局俺の手を離れ、澄んだ音をたてて床に落ちた事。
ナイフでさえこんなに清らかな音をたてるのに、俺はなんて汚らしくて醜くて不快なんだ。
そんな俺を、彼女はただ、微笑んで見つめていた。
ああ、やっぱり彼女は俺の支配者なんだ。
間違っているのかもしれないが、とにかく俺はそう思った。
>590
メンヘル男のたわごと、と切って捨てられて終わりだよ。これだけでは。
逆上に狂う男とそれを手玉に取る女だけでは物語にならない。
>間違っているのかもしれないが、とにかく俺はそう思った。
で、めでたく共依存なわけだ。おう、のろけ話かよゴラ? というのが漏れの感想。
視野の狭い男の一人称が発展性を妨げている。君が書き手として、この女よりも
更に冷徹な視点を地の文で提供するのもひとつの方法だろう。
もし一人称を貫くなら、このひ弱な男には一線を越えさせなければならない。
そうでなければお話に動きが出てこない。とりあえず刺してみろ。
刺さないのであれば、女を動かすしかないな。
>ただ、微笑んで見つめていた。
明らかにこれだけでは不足だ。こいつには男を駆り立てるだけの存在感がない。
極端に男を責めるなり甘やかすなりさせて、この女の狂気を表現してはどうか。
>>590 彼女もちゃんと描かないと俺の思いが無駄。
酷評お願いします。
終りの見えない線路をどのスピードで走ればいいのか。このまま走りきることはできる
のだろうか。という問いにたいして、僕は考えることはしなかった。怖かったからだ。そ
の先にあるものを知ることが。
薄暗い部屋の中につつーとペンを引く音が響く。僕は、十円玉を貼りつけた定規にそっ
て、ペンを走らせ枠を作る。鉛筆の下書きの線を、ペンでなぞり、完成に一歩近づくよう
な気持ちになれ、快い。
外からバイクの音が聞こえてきた。きっと朝刊の新聞配達だろう。夕食を食べてから時
計を見てなかったので、急に時間の経過を実感させられ、集中力が途切れた。
高校を卒業してから二ヶ月が経った。月日が進むのは意外と遅く感じる。充実した日々
を過ごせてないから遅く感じるのだろう。一日にメリハリがないのだ。メリハリが。
飯食って漫画描いてるだけだしな。
思わずため息をついた。すると定規を固定していた左手の力が抜けてしまい、定規は大
きく傾いた。そして、ペンは横に大きくずれる。はっと気がつくと、漫画描き専用紙の上
にはぐにゃっとした気が抜けるような線が引かれていた。
僕はもうやる気を無くして、ふとんの中にもぐった。
>>593 「聞こえてきた。」「急に」「はっと気がつくと」が煩いかな。
作中での時間経過を意識するのは良いのだけれど、いちいち書くのは不自然だろう。
「させられ」「きっと」「思わず」「すると」「抜けてしまい」「そして」もほぼ同様。
主人公の思考の流れを扱うのと、それをそのまま書くのは同じじゃない。
もう少し読者を信頼して、文章を削ってみたら?
>>593 面白そうだけど、全体に説明的
思わずため息をついた、と同時に左手の力が抜け、定規は大
きく傾いた。そして、ペンは大きくずれ、漫画描き専用紙・・。
ただし、おれ素人
>593
イイ文章だと思ったよ。
「登場人物の感情・行動」と「外部の状況・時間」がうまくリンクしてるから、
無理なく感情移入できる。
ただし、出だしの線路の話はチョット陳腐だ。
思い切って多少シュールな例えにすればさらに良くなると思う。
また、「ペン」「定規」「漫画描き専用紙」と固有名詞が一般的(多分ミンナに
分かりやすいように配慮した結果とは思うが)である。
漫画書いてるヤシならそれぞれに独特の言い回しがあると思うので、
文章の中で、そういう言葉を使うと、よりリアルな感じがでると思う。
597 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 17:20
>>590 気になったんで、読ませてもらいました。
殺意を抱いた「俺」が、ナイフを持って「彼女」のすぐ前に立っている。
この時点で、「俺」は騙されたと、確信している。両者の間隔はかなり近い。
「彼女」の瞳に映ってるくらいだ。
しかし「俺」はためらう。なぜか?
「彼女」は「俺」の明らかな殺意すらも受け入れようとしていると、「俺」が感じるからだ。
「彼女」は「俺」を許そうとしている。たとえ「俺」に殺されようと。
しかし「彼女」が正しいのかどうか「俺」には謎なわけだ。こんなとじゃないかな?
私は、あなたが書いたこの詩を読んでよかったと思いました。
私の思いこみで解説させてもらうと、「彼女」は信仰、愛を表しているんだと思います。
そう考えると全てがすっきりと理解されたんです。私に限ってかもしれませんが。
信じるって難しいですよね。私なんか猜疑心が強いので、教会で懺悔なんかしたら、みんなに言いふらされるんじゃないかなんて、
心配しちゃいます。
後、私には技術なんてことは正直いってわかりません。しかし、
まつげを鉄格子にして、その瞳に自分を映すとこなんかは、「なんか、すごい」と思いました。
映像が揺らいでいるところなんか、「俺」の気持ちが直截的に反映されてるようで「うわー」って感じでした。
つたない感想で申し訳ありません。ちなみに自演でも嘘でもありません。正直な感想です。
598 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 18:09
>590
スルーしようと思ったが、597がベタボメなのでカキコしておく。
590は詩なんだな。道理でイミわかんないと思った。
もし、小説または散文のプロローグとして捉えるなら、大半の人は「ワケワカラン」って
放り投げるだろう。
全体的には、独りよがりの出だしに始まり、独りよがりな理屈を並べて、
中途半端な余韻を残しながら独りよがりに結んでいる。
ハッキリ言うと、イライラしたインテリ中学生が日記に書きなぐったレベル。
この文章を読んで主人公・彼女がどんな人間かキョウミをもつ人間はいないだろう。
要は物語のプロローグとしてまったく機能していない。
>>599 それを見ぬくのが、批評する側の喜びじゃないか?
>600
590読んだ?
批評論よりソッチの話しようよ。
取りあえず、キミなりに590を批評してくれよ。
そうじゃないとスレから大幅にズレちゃうから。
>>597 意味わかんないもんいちいち「詩」呼ばわりしてたら、世の中詩だらけですぜ。
俺は本人ではないから、感じたことしかいえないです。
それに意味は俺が書いた。思いこみで。
それとも、俺の言ったことは不自然かな?
おかしい読み方してるってことなのか?
597=600ですか?
>>603-604 感じるんじゃない。考 え る ん だ。
Don't feel. THIIIIIINK.
瑞々しい感性とかね、そういうのいらん。
本当は不要なわけではないが、未熟の口実として
感性を持ち出すのは不誠実なことだよ。
なんか今いろいろとどうやってけなすか考えてるんじゃないの?
間違いだったらごめんなさい。
>606
じゃ、あなたは僕の意見には反対なんだね。
俺が書いたわけじゃないからいいんだけどね。
>>607 プ
このスレの存在意義を理解してないな。スレタイ嫁。
褒めたいものも褒めずに必死でけなすこと考えてるかと言えばそうだよ。
なにを当たり前のことを言っているんだ? んん?
あの〜、605も言ってるけど
「597=600ですか?」
話の流れからそうとしか思えないんだけど。
>>609 とりあえずうんと言っておくが、君は誰だ?
そうだよ>599>612
>613
600だよ
611
なんだかよくわかんないけど
そんなの「無視」する
>>615 アンカーの使い方で、599かと思ったよ。
>>616 なんだ、それも君なのか。度し難いな。
りろーど
しまくってるてんだけど
619 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 19:29
荒れそうなのでもうやめます
オレは597の自演臭さを感じた。
(理由)
1.前触れもなく「詩」って決め付けているところ。
2.わざわざ「自演じゃない」と断わりながらも、変な感情移入してベタボメしてるトコ
上記の理由で、チョットきついこと書いたから気を悪くしてるかもしれない。
でも、あくまでオレが書いたのは「物語」として捉えた時の批評だから。
「詩」として捉えた場合は、オレは知らんし、第一スレ違いだ。
俺はせこい奴だから、やっぱりリロードしてた。
>>621 あなたがどう思ってもいいけど、俺は自演してないよ。
だいたい、俺が詩っていったのも一人よがりだからね。
全然違うかもしんないし。
本当だよ。それに読んだ俺がどうとらえようといいじゃないか?
>>599は俺と同じでかたよってるね。俺は好き。あなたはイヤ。いいじゃんか。それで。
>>621 俺の性格を書くのも変だけど
すぐに熱くなるタイプかもしんない。
それがでたんだね。感想に。
やっぱり、600=597だったのか。
分かった。もういいよ。この話は終わりにしよう。
>>621 まあ自演ではないと思うが。
もし590=597=600ではなかった場合、
下手に感情移入してわめきまわることで
590に迷惑が掛かるってことを、
597=600は理解していないんだよ。
深読みと自己投影は紙一重だな。
お、まだいたか。
>>622 だからー。「いいじゃんか、それで。」で終わるなってのに。
そうしよう。
ごめん。最後に、自演じゃなかったら590サンごめん。
単にバカなオレがゲスの勘ぐりしただけだから。
でも、批評は修正しません。
600は天性の釣り師、間違いない
そもそも
>>597が「批評」じゃなくて「感想」である時点で
スレ違いな気がするのだが……まあ良いや、済んだ話だ。
>>593 他の人も言ってるように、ちょっと説明的すぎるな。
「やる気を無くして」などと心情を書くより、行動の描写から
感情を表現するように気をつけたら良いと思う。
例えば、「僕はペンを放り投げ、布団にもぐって目を閉じた」
みたいなことを書いても、やる気をなくしたことは伝えられるわけだし。
ああ、でも
>>2を見ると一応
>あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。
となってるのか。ううむ、しかし……。
一応597ではないとぼそっと自己主張しておきます。
自分の投稿作を解説してほめようとする奴か。
時々現れるけど、同一人物なのだろうな。
ヘタすぎるのをほめるから不自然になる。
もっと投稿作自体をちゃんと書けよ。
って、無理なんだろうな。
>>631 いや、まぁなんだ。とんだ災難だったな。
キティっぽいのとはいえ反響はあったわけだから、
スルーよりはましだとでも考えて、
これに懲りずまた来てくれよな。
自作自演の基準をいえば、すんてつでもほめない。
これだな。
635 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 22:26
陽炎
わたしは……大学を出た後にアルバイト感覚で始めた雑誌の校正の仕事を
二十九歳の今も、勤めている。クーラーの設備もないむさくるしいところで
毎日、細かい文字を入念に見て、ミスを発見すれば赤線を引いてその頁に附
箋をつける。そして、少ない給料を見ては無情に過ぎゆく我が人生に未練が
ましきもの、いや、悲哀にも似たものを感じるのである。しかし、それにも
耐えて今の生活をしているのはひとえに夢があるからだった。作家である。
その夢のために、文字を読む仕事、校正をしようと思ったのだから。
妻。わたしにはその存在がない。それどころか彼女というもの自体もいな
く、無論見合いなぞ一度もしたことがなかった。職場は爺ばかり。仕事は忙
しい。碌に遊べない。わたしにはそういうものに縁はないのだ。そう信じ込
ませていた。
所で、最近奇妙な体験があった。他の人が聞くと何だ、何処が奇妙なんだ、
と鼻で笑うかも知れない。然し、わたしは此の奇妙な出来事を忘れぬよう、
書き留めておきたい。作家志望だから小説風に書き留める。
636 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 22:31
或る灼熱たる日であった。こういう気候は、根気を要する校正工に
とって天敵であるにも関わらず、その日は妙に仕事がはかどり、職場
を三時に抜けることが出来た。そのまま帰宅するのも物憂く、又物淋
しくも感じたので、何処かに立ち寄ろうと思うも、何処にも行く所が
ないことに今更ながら気が附いた。やはり訳の分からぬ所で道草食う
よりも真っ直ぐ家に帰るべきだ、小さなため息を交えて、どこにも行
くところがないわたしはそう自分に思わせた。
わたしは何も見ずに下を向いて帰ることにした。下を向いて歩くと
どんどん汗が出てくる。ワイシャツも汗で服にぴったりとくっついて
しまっている。わたしはポケットからハンカチを取り出すと、額をぐ
いと拭いた。太陽が憎らしい程に照っていた。そして、「地上楽園」
と書かれた喫茶店の看板にその光は反射していて、まともに私の目に
射し込んできた。喫茶店……。クーラーの効いた涼しい部屋。アイス
コーヒーの氷のかすかに響く音。砂漠でオアシスを見つけたような気
分だった。衝動でわたしは店の中へ入った。カランカランと音がした。
涼しげな音である。
奥からウェイトレスが出てきた。
「いらっしゃいませ。お客様はお一人様でよろしかったですか?──
はい。此方へどうぞ」
わたしは店の中で一番奥の席に案内された。隅に腰を下ろす。今に
なって店内を見渡すと男性客はわたしだけだった。唯一、例外とする
と、デート中と思われる高校生の男の子一人だけだった。だが、女性
客は私が入ってきたことによって、首を傾げたり、目を見張るという
ようなことはなかったので、その点では安堵した。
メニューを見る。アイスコーヒーではなくホットコーヒーが飲みた
くなってきた。ひとえにクーラーによって汗がとても冷やされ、寒く
なった来たためである。
637 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 22:33
「ご注文はおきまりでしょうか?」
先程わたしを案内したウェイトレスだった。
「ホットケーキとコーヒー、あ、ホットで」
はい、かしこまりました、と行ってウェイトレスはさがっていった。
わたしは待っている間、妙にいらいらした。此の席はクーラーの風
が直接当たり、わたしは悪寒がしてきたのだった。ウェイトレスが隣
の席にトーストを持ってきていたので、呼び止めて、
「悪いけどね、クーラーが直接当たって肌寒いんだ」
「大変申し訳ありませんでした。クーラーをお消しいたします」
……幾分かすると寒気は消えた。すると、どうだろう。急に視界が
霞んできた。うとうとしてきた。肘を机について拳骨を額に当てて支
えていた頭が、ずれてフッと落ちかかる。それで吃驚して目が覚める。
又眠くなる。吃驚する。目が覚める。又眠くなる。……繰り返しだっ
た。いやに時間が長く感ぜられた。
638 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 22:35
霞は次第になくなり明瞭に物が見えるようになった。然し、そこは
現実とは懸け離れていた。さりとて、こういう風に思考が出来るので
夢でもないように思えたが、それは夢に相違なかった。
風景は……ただ真っ白で眩しいばかりの世界に、わたしは真っ白な
椅子に座り、又真っ白な机に肘をかけていた。そして、どうだろう、
十米程向こうに制服姿の少女がいた。わたしはそれを凝と見詰めてい
る。……中学生と見受けられた。髪はショートカットで黒髪。スカー
ト丈は膝小僧が隠れる程度。少女は、私とは反対方向すなわち白き平
原の方を向いている。
「香織さん」
口元にその名前が、喉からふつふつと煮えたる湯から出る水蒸気の
如く思い浮かんだ。その名前が一体何を意味し、何なのか分からなか
った。しかし、その少女は香織であるに違いないとわたしは確信して
いた。そして、一思いに呼んでみようと思い立ち、小さな、しかし大
きな勇気を出して、
「香織さん」
少女は流暢に此方を振り向いた。
香織さん……。大原香織。
わたしの同級生であった。わたしの片思いの人であった。中学生の
頃、わたしは酷く小心者で、恥ずかしがり屋であった。心で憧れるだ
けの人だった。しかし、高校が別々になってからは彼女の事を……高
校? はて、彼女は一体何処の高校に? 思い出せなかった。又彼女
への片思いは何時消えたのであろう。記憶がそっくり抜け落ちていた。
まだ十五年程昔なだけだのにそれを忘れてしまっている自分が悲しく
なった。
639 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/24 22:37
わたしが思い出している間も彼女の瞳は此方を凝と見つめていた。わたし
は、じれったいような焦燥を感じて……いや嘘はよくない、此の際はっきり
云うと、性欲にも似た感情が不覚にも出てきてしまったのである。
「香織さん」
と叫ぶと椅子をけとばしそうな趣で立った。彼女の方へ向かう。彼女が
丁度目の前に来て抱擁しようとした瞬間、彼女は陽炎の如く消えた。残さ
れた性欲は、行くところ無くしてムラムラとしている。
「大変お待たせしました。ホットコーヒーとホットケーキになります」
ウェイトレスの声に、わたしはハッとした。机にひじをつけ拳骨を額に当
てた格好で寝ていたらしかった。
わたしは此の喫茶店で何をしているのだ? 突如、そのような問いが頭に
浮かぶ。泣きたいくらいの虚しさに襲われた。胸が悪魔の手でぎゅっと握り
つぶされたような気分だった。そして、胸の中は悪魔の手によって奪われ、
すっからかんになった気分だった。
そうだ、そうなのだ。すっかり忘れていた。全く不謹慎だ。彼女は交通事
故で高校進学前に呆気なく死んだのだ、陽炎の如く。
不覚にも涙が出そうだった。ぐっと堪えた。ウェイトレスはいきなり涙ぐ
みだしたわたしに気が附く気配もなく下がっていった。
わたしは重い気分で、ホットケーキを食う。顔を上げて、外を見るとアス
ファルトから陽炎が出ている。
640 :
635-639:04/05/24 22:40
長文失礼しました。酷評よろしくお願い申し上げます。
>>635-637 もういいよ、止めたらどうだ。
まあ強いて言えば、すんてつ氏を除いてほめる者なし。
狂っていったのはノナ嬢辺りからか
>>635-639 これは何年前の小説ですか?少ない語録から無理やりひっぱってる感じ。言葉が端々で浮いていて寒気がする。
背伸びすると必ず何処かでボロがでますよ。文のカタさと、構成や連結の緩さが滑稽でもあり。
喫茶店に入るまでの文が雑。ウェイトレスの第一声がヘン。〜だった、〜だった、語尾の連動はタブー。効果不明の文もあり。
男が喫茶店で女の夢を見る話。女は死亡。凡庸、殺せばいいってもんじゃない。セックスとバイオレンス抜きで、もっとショッキングなネタを書くべし。
>>594 >>595 >>596 >>629 返信おくれてスイマセン。
酷評ありがとうございます。
次は説明的にならないように気をつけます。
一つ質問したいのですが、シュールな例えとはなんでしょうか?
>>643 最近のウェイトレスはなにげにこういう喋り方するね。
「〜でよろしかったでしょうか?」というやつ。
あれ、お前初対面だよな、と非常に違和感がある。
業界特有の誤った丁寧語だな。
ウエイトレスが今風なのに地の文がレトロ調というところに
問題があるのかと
>>647 おー、イェス。ノナ嬢に通じるものがあるアンバランスだな。
ていうか校正の仕事って今も赤線引きなわけ?
649 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/25 08:18
>644
シュール=(シュール・レアリズムの略)「非日常的・非(または超)現実的」
心情風景を描くために「線路」を使うのは手法としてかなり一般化して
るから、もっとヒネッてみれば?ってことじゃないかな。
>>640 沢山の本を読んでいらしゃるのですね
ただ、範囲は狭いのではないでしょうか
印象としては、頑丈な鎧の中に弱々しい、貴方が入っているという感じ
自分をよく見せたいと気持ちは捨てましょう、力を抜いてもっと気楽に
>>640>>650次回に期待してます
痴話げんか
地殻探査を行なうため俺は、相棒のボブと一緒に、この水の惑星に降り立った。
夜の闇に覆われた時間だけが、タイムリミットだ。
「スティーブ。ス・テ・イーブ。聞こえないのか。」
ボブの声が聞こえた。
「どうした考え事か。データは、収集し終ったのか。」
「ああ。大方集まったよ。」
腕時計を指すようにしてボブは、いった。
「もう1時間程度で、朝になっちまう。撤収準備だ。急げよ。」
相変わらずせっかちな奴だ。
地殻探査といっても夜の間だけ氷が張る。氷越しの探査は機器の据付が悪いと精度がでない。
思うより大変で神経のいる仕事だ。
「終わったんならこっちも手伝ってくれよ。」
俺も、急かされて機嫌が悪くなった。
「おい、ボブ。迎えは呼んだのか。そろそろ来てもおかしく無いよな。」
「ああ大丈夫だ。すぐ来るといってた。」
地平線がゆっくりと白んできた。
ボブと俺は大きな氷の頂点に座りなかなか来ない迎えを待っていた。
「ちゃんと呼んだのか。ボブ。このまま氷が溶けておぼれちまうのは嫌だからな。一体なんて呼んだんだ。」
俺は苛立ち、感情を顕にした。
ボブは俯いていった。
「俺かあちゃんと喧嘩しちまってよ。もうどうなっても良いんだ。」
「な、何。」
コミュータシャトルの光の点が見えた。何とか助かる。と思った瞬間コミュータシャトルはUターンしていってしまった。
「なんだよ。乗車拒否かよ。」
「ボブお前一体。」
涼しい顔をしてボブはいった。
「迎えならすぐ来るよ。ほらもう足元に。」
>>625 まずアンタは読点の使い方を考えるべき。人の殺し方は心得ているようだけども、会話が死んでるのと、やっぱりシャトルがこない理由が緩い。動作の指定も甘い。
更に言うと、場面から読み取るに、やっぱり水の惑星に地殻調査はおかしいね。
>>652 海外の三流SF小説を、日本の三流以下の翻訳家が訳したような文章だな。
会話に関しても、アメリカで70年代に飽きるほど放送されていたホームコメディ風な
感じがして、非常に平凡。
と、創作文芸板が存続していたことに驚いているN即住人の評。
>>652 653が言ってるように、句読点がだめですね
漏れもだめだから、立派なこと言えないけれどね
> 「迎えならすぐ来るよ、ほらもう足元に」
657 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/25 14:52
なんじゃこのスレは?えらそうに批評してるが自分が書けないのに批評するのって
恥ずかしくないのかね?
こんな所に投稿するほうもどうかしてるぜ。
何もわからん奴に批評させてもしょうがないだろうに。
658 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/25 15:04
おじいちゃんが、昨日入院した。
僕が、小学校から帰ってくると、いつもはこんなに早く帰ってこないお父さんが、うちにいた。
「みきおも、お母さんに着替えさせてもらいなさい。」
僕は、言われるままにお出かけ着を、着せてもらった。
慌しく車に乗って三人で病院に向かった。
消毒薬の匂いがする、真っ白な廊下の先に、おじいちゃんの部屋はあった。
お父さんは、看護婦さんに呼ばれ先生のところに行ってしまった。
おじいちゃんは、鼻とか腕とかにたくさんチューブをつけられ、眠っていた。
あまりお話とかしてくれない、無口なおじいちゃんだったけれど、いつもやさしいおじいちゃんだった。
病院から帰ってくると、早く寝なさいといわれたけれど、お父さんとお母さんは、夜遅くまで布団に入ってこなかった。
お母さんに、「今日は、学校を休みなさい。」といわれ僕は、ちょっとだけうれしかったけれど、おじいちゃんひょっとして死んじゃうのかな・・・・・・と思い少し悲しくなった。
昼過ぎ東京の、おじさん一家が家に来た。おじさん一家と一緒にまた、病院にいった。
病院に着くなり看護婦さん達が、慌しく走りまわっていた。
そして、僕だけ部屋の中に呼ばれた。
おじいちゃんは、息も絶え絶えにこういった。
「巨人の星をめざすんじゃ。」そしてそのまま死んでしまった。
僕は、思った。一徹じいちゃんは、お星様になったんだと・・・・・・。
659 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/25 15:18
>652
題名とストーリーがミスマッチなのはいいね。
しかも、オチがキッチリしてるところがやるなあ。
652は星新一あたりが好きなのかな?
ただし、(一気にオチまで読めるように、配慮した結果だとは思うけど)
1.「水の惑星で地殻調査」って設定は良いが、
状況の説明がシンプルすぎてイマイチ状況が読者に伝わりにくい。
2.登場人物の会話が翻訳口調なので抑揚がなくて退屈になってしまったこと。
以上のことから作品にスッと入り込めないから、折角のオチがうまく活きてない。
でも、全体的にはおもしろい作品だとは思ったよ。
>>658 ヽ(`Д´)ノウワァァン
感想文みたいな文章でつ
本を読んだ。
面白かった。
・・・・・・・・た。
もっと感情を表に出してはいかがかと
>653
Uターンした理由は、シャトルの運転手がボブの奥さんだったからでつ・・・・・・。
分かりにくかったですか・・・・・・。
>654
平凡だけど、ちゃんと書けてるって事ですね?ありがとうございます。
(句読点以外・・・・・・。)
>659
星新一好きです。図星!設定自体は、頭に有って、説明しきれませんでした。
ありがとう。
あと、バックテーマは、夫婦生活でつ。置きかえると面白いでつ。
662 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/25 16:11
>>652 いろいろ突っ込み所があるね
オチはいい感じだけども
帰る気満々だったボブがいきなりあっさりしすぎてるのが不自然
もう少し長くしてでも説明的な文(くどくない様に)を入れた方が切れ味が増します
↑田吾作
誤爆だった、スマソ。
665 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 11:15
海面上昇と温暖化により、東京が水上都市になったのはもう30年も前の事だ。
熱帯化した東京には、貧困と富裕が同居し、多国籍都市になった影響で治安も糞もない。
海面上昇により地表の3割は水没し、残された平野部には人口が集中した。
地表には貧困層の居場所がなく、水上都市で富裕層によって搾取されながら、かろうじて生きているというのが実情だった。
ジェットホイル型高速艇が、スラムの中に迷い込んだ。
人々は、騒然とした。
朽ちた古い木造の居住船など人たまりもない。高波によって浸水し子供を抱え泣き叫ぶ母親。
高速艇は、急旋回し激しい水飛沫を上げ停止した。
「すいませーん。トイレ何処ですか。」
>>665 大変良いと思います、(・∀・)イイ!!引き込まれましたが
最後の一行で、(´・ω・`)ショボーン。
高速艇の人物描写した方が、期待値上昇
痴話喧嘩の方ですか?
667 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 11:31
120Rのコーナを2速にいれて立ち上がる。
激しいGが、僕の体を襲う。
フル加速だ。目の前のスーパーバイクを追い詰めろ。
型は、少し古いがエンジンは好調だ。
流れていく車両の脇を警戒にすり抜けながらバイクを追い詰めていく。
トップにいれレットゾーン近くまで、タコメータの針が回る。
俺は、つぶやいた。
「パパ、気持ち悪くなってきちゃった。」
なんとなく酷評してみる
>>635-639 既出ですが、難しい表現を使おうとしすぎなような……
>作家志望だから小説風に書き留める。
この流れで物語に引きこむのは良いと思う。
>>652 まず、句読点、『。」 』の使用が気になりますね。
内容に関しては、ショートショートにしては伏線もオチも弱い。
>俺かあちゃんと喧嘩しちまってよ。もうどうなっても良いんだ。
ただの喧嘩で死ぬだろうか、よく考えてほしい。
>>658 『。」』は禁則、あと無駄な改行はやめてもらいたい。
>お出かけ着
意味はわかるが、ちょっとどうだろう。
670 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 11:34
>666
痴話げんかの者です・・・。
671 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 12:56
673 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 13:26
>671
衝撃作だね。
ストーリーの展開は、「マサカこうなるとは・・・」ってビックリしたよ。
ただ、形式的には、全体的に状況の説明が不足してる。
例えば、主人公が「横断歩道の中にとりのこされた」ってのが
どういう状況なのか詳しく説明したほうがいい。
(車の中にいるってのが後の文章を読んで初めて分かる。)
内容面では、
ラストで「主人公が通行人と同様に真っ赤な血の中で死んでいく」ことを
選ぶ布石として、心情風景を表現するために「表皮の色を変える生物」と「紛れる」
って言葉を印象的に使ったと思う。
でも、最初の段落の表現がイマイチで、ピンとこないから、
カメレオンをスッキリ連想させる表現にヒネッた方がいいと思う。
それと、通行人をひき殺す風景の描写が簡単すぎて、衝撃の
ラストがうまく機能してないデス。
>>671 うん。良いと思う
ただ全体的に句読点の打ち方が……
>俺は、車から降りもっていた鋏みで自らの心臓を貫いた。
ここなんかは「俺は車からふりもっていた」に読めてしまって混乱した。
675 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 14:54
句読点って難しいです。えーん!!
全部、僕だと判っちゃいますね・・・・・・。
676 :
エイチドット@喫煙中:04/05/26 15:04
>>671 おもしろいけどもっとまとめろよ、と言いたい
>>671はどこら辺がおもしろいのかな、だれか説明キボン
>>675 「。」を多用するな、文の途中に打つな、鍵括弧の中はいらない。
「、」はそれほど気にしないで書いてみる、読み直し読みにくければ
そこに「、」を鬱し、一気に読ませたいならいらない。
679 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 15:42
>678
教えてくれてありがとうございます。
671のショートx6 の下に、また新作かいておいてます。(句読点は、まだ直す前でした)
私はその日、引っ越してはじめて美容院に行くことにしていたのだけれど
寝坊していて、予約の時間に遅れそうになっていた。
私は大急ぎで着替え、化粧はファンデーションと口紅だけを、さっと塗って
髪はきちんとする時間が無かったので、どうせ美容院でやってもらうんだからと思い
適当にブラシで髪をといて、完全にはなおっていない寝癖は帽子で隠して
家を飛び出て、自転車で近くの美容院に向かった。
私は涙もろくて、嬉しくても悲しくてもすぐに泣いてしまう。
それに傷つきやすくて、普通の人なら気にしないことに敏感に反応してしまう。
そんな性格だから、職場でも同僚の女性たちにぶりっ子と思われてしまって
いじめられるから、私は三度も職場を変えて、三度も引越しをするはめになってしまった。
私はいじめられたことを思い出して、なんだか悲しくなって泣きそうになっていたけれど
美容院に到着したので、なんとか泣くのを我慢して、ドアを開けて美容院の店内に入った。
小さな店内には、小太りと痩せ型の二人の男性美容師がいた。店内に他に客はいなかった。
「いらっしゃいませー」と太った男性美容師がにこやかに言った。
私が予約をしてたことを告げると、「こちらへどうぞ」と私を案内した。
私は鏡の前の椅子に腰をおろし帽子をとった。私がカットをしてくださいと言うと
太った男性美容師が何かを言おうとしたのだけれど、もう一人の痩せ型の美容師が
太った美容師を呼び、私から少し離れたところで、何か話している。
髪型をどうするか話しているのだろうかと思ったけれど、二人は何かもめているようだった。
私はなんだか不安になった。何か嫌な予感がしたのだ。
太った美容師は痩せ型の美容師を振り切るようにして、私のところへ来て
「天パーですので、ストレートパーマかけまよしょーねー」と軽い口調でさらりと言った。
私はもの凄いショックを受けた。私は自分が天パー(天然パーマ)だと認めたくなかった。
だから毎朝起きて鏡をみると、これは寝癖だと自分に言い聞かせていた。
そして時間をかけて、スチームの癖直し機を使って、そしてヘアスプレーで固めてから
一日をはじめていた。ところが今日は時間がなかったので、帽子でかくして
来てしまった。まさか天パー告知をされてしまうなんて・・・・。
私はまた泣きたくなったけれど、そのとき私の後ろで痩せ型の美容師が泣いているのに
気が付いた。痩せ型の美容師は「美容師ってなんなんですか!」と涙ぐんで
太った美容師に言った。私はハッと気がついた。この痩せ型の美容師さんは天パー告知を
しないように、太った美容師に言ってくれていたのだと。
私はなんだか嬉しくなった。いままでそんなに敏感に私の気持ちを察してくれる人は
一人もいなかった。私が何かに傷ついて涙ぐんでも「神経質すぎる」「気が小さすぎる」と
言って、私の繊細な心を誰も分かってくれなかった。
だけど、この痩せ型の美容師さんは違った。この人は私の気持ちを察してくれたのだ。
なんて優しい人なんだろうと思った。嬉しくてまた泣きたくなった。
私はその痩せ型の美容師さんのことを好きになってしまった。
太った美容師は痩せた美容師さんのことを怒りながら、私の髪を扱っていた。
私は「その人をそんなに怒らないでよ」と言いたくなったけれど、言う勇気がなかった。
カットもすべて終わり、太った美容師は「お似合いですよ」と言ったけれど
私は痩せ型の美容師さんがどういってくれるかが気になった。
だけど私は痩せた美容師の言った言葉を聞いて落胆した。目の前が真っ暗になった。
痩せ型の美容師さんは私の近くに来て、鼻で笑いながら「お似合いですよ」と言ったのだ。
現実とは認めたくないくらいショックだった。やっとめぐり会えた優しい人だと
思ったのに、まさかこんなひどい仕打ちを受けるなんて・・・・・・。
私は涙をこらえて、会計を済ませて、店を出て、近くの自動公園のトイレに入って
そこで思いっきり泣いた。もう誰も信じられないという悲しみの涙だった。
――涙が出ちゃう、女の子だもん・・・・・・。
自動公園。それは、すべての遊具が自動化された未来の公園である。
686 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 19:56
>684
お笑いにつき、あえて酷評
>天パー告知
病気と、からめたのか?
スベってるぞ。
>――涙が出ちゃう、女の子だもん・・・・・・。
なんだ、そのオチ。イマドキ「アタックナンバー1」か?
ダレが笑うの?
このスレにあのアニメを連想して笑うヤツがいるって思うか?
ネタとしては、リアルタイムで見てたオバちゃんが愛想笑いするぐらいだ。
多少サムくてもいいからオリジナルでオトシテこいよ。
>>681-683 一段落目がダラダラしすぎ。文を短くしてはどうか。
あとは「」で改行すること。
>なんだか悲しくなって〜なんだか不安になった〜なんだか嬉しくなった
なんだかな……。
>ストレートパーマかけまよしょーねー
>>685で既出の自動公園と同じく、もっと推敲しましょう。
内容はあまりなく、最後の行のオチを言いたくて無理やり作ったような感。
もっと頑張ってください。
688 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:30
天パー告知って有名だよねぇ
爆笑オンエアバトル
とか
エンタの神様で
689 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:33
俺は目覚めるとすぐに体に現れた異変に気が付いた
見下ろすと薄皮に覆われた硬い筋肉の上に稲妻のような血管が走っている
俺は不安と恐怖に胸が張り裂けそうになりながらそいつを握り絞めた
すると薄皮に隠れていた赤黒く腫れ上がった亀が頭を出す
「何なんだお前は!」
俺は駄目な部下を持った上司のように叫んだ
後で聞いた話ではこの不気味な亀はジーベンロック長首亀という珍しい亀らしい
だが俺の体に寄生されては堪ったものではない
力を限界まで振り絞り長い首を掴み引き抜こうと試みた
しかし、亀も体の中で抵抗しているようで陰部に激痛が走る
「負けてたまるかぁ!」
俺の力に押されるように亀が苦しそうに天を仰いだ
「うっ」
俺の体から力が抜けると同時についに亀は口から白い泡を噴き悶絶した
「もう少し遅かったら俺も危なかったな……」
それは満感の想いを込めた鎮魂歌だったのかも知れない
690 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:38
>>689 句読点くらい打て。読みづらい。
「うっ」「たまるかぁ!」とかはなんかライトノベルっぽくて作品が一気に軽くなる。
文中には含まれていないが、擬音も同様。
ただし、ライトノベルが書きたいなら構わない。
「稲妻のような血管」ってどんな血管だ。
ちょっとウィット効かせてみたんだろうが、スベってる。
貴方様の奥様は、貴方様と出会われた時に処女でございましたか。
そうでないのでございましたら、よくお考えになってください。
貴方様の奥様は、貴方様と出逢われた時、すでに
純潔を無くしておられました。
貴方様の奥様が無くされたのは、お体の純潔だけではございません。
貴方様との初めてのデートの時にお見せになった恥じらいの表情も、
穢れを知らない乙女のそれでは無く、男の心理を知り尽くした女の
したたかな計算によって導き出された、演技であったのでございます。
貴方様の奥様は、貴方様に
「ごめんなさい・・・・・・私、あなたが初めてじゃ無いの・・・・・・」
「・・・あの時は本気だったの・・・・・・でも、あれは過去のこと・・・もう忘れた・・・
今は貴方だけなの!お願い信じて!」などと、目を潤ませて
言われたのではございませんか。そして、お優しい貴方様が
「そんなこと気にするなよ」とおっしゃって、優しく奥様の肩をお抱きに
なったとき、奥様は「(よっしゃー!)」と心の中で、ガッツポーズをとって
いらしたとはお考えになりませんか。
貴方様の奥様はそんなことがあった翌日にも、職場の給湯室で同僚の女子社員と
男性の陰茎や、交合の体位について下品な笑い声を出してお話になり、
そして、その話が同僚の男性についての話に移り「佐藤君は童貞よ、
チンカスたまってそう!きゃははははっ!」「鈴木君って背が高くて
ハンサムで、ステキよねぇ。あの人のチンポって大きいかなぁ?え?
ああいう人が意外に小さい?そうかなぁ?あたしの二人目のカレは
ああいうタイプだったけど、すっごく大きくてあたし何回もイっちゃったよ」
などとお話になって、おしまいには、純情で処女とはっきりわかる
新入社員の女の子が、ご自分の無くしてしまった純潔を持っていることが
羨ましくて、悔しくて、その子を捕まえて、恥ずかしがる女の子に
無理矢理に、「男の性器」や、「交合の体位」や、「アブノーマルなプレイ」や
「大人の道具」についてお聞かせになり、性の知識を教え込み、
それから「いい歳して、まだ処女なの?ヤバイよそれー」などと、
おっしゃって、ご自分と同じ穢れた女のお仲間になさろうとしていたとは、
貴方様はお考えになったことは無いのでございますか。
貴方様の奥様は、純情で疑うことを知らなかった貴方様をお騙しになって
バージンで無いのにバージンロードをお歩きになり、まんまとご結婚に
ありつかれたのでございます。
693 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:42
貴方様の奥様は、貴方様と初めてお体を重ねられたときにも、動揺も羞恥心も
お感じになることもなく、挿入のその瞬間にも、もちろん痛みも無く
今までの男の中で、何番目に大きいかをお考えになり、また、貴方様の
テクニックにつきましても少しでも物足りないと「(ちぇっ、こんなもんか。
やっぱりタカシが、一番うまかったなぁ)」とお考えになるのでございますが
何人もの男性の男根によって、いじりまわされた貴方様の奥様の陰門は
すぐになじんで、奥様は気持ちよくなられ、そうなられるともう、恥じらいの
「は」の字もご存じ無いかのように、大きく息を荒くなさって、御髪を振り乱し、
快感味わいつくそうとなさるかのように、お体をくねらせるのでございますが、
そんな奥様も、初めての男性との初めての夜には、ベッドに先に入って
頭から布団を被られて、布団の中でしっかりと目を瞑って、お顔をこわばらせ
お胸を緊張と不安で、ドキドキさせながら、お体を硬くなさっていて、
そこに男性が、入ってきて、ちょっと触られると、それだけで反射的にビクリと
お体が動いて、それから男性が奥様を抱きしめても、奥様は緊張と羞恥心のせいで
抱きしめ返すこともできずにいらして、はにかんだ表情をなさりながら
胸の前でご自身の両手をぎゅっと握られて、お体をひたすら硬くなさって
男性が「大丈夫だから」と言っても、奥様は恥ずかしいやら恐ろしいやらで
なかなか握った両手を解くことができずにいらして、ようやく解くことが
おできになっても、挿入されたときに痛さで思わず声を出されて、その声が
また恥ずかしくて、とっさに手で口を覆われ、それから痛みと同時に興奮も
高まっていくのでございますが、いやらしい女と思われたくないと、お口を閉じて
歯を食いしばって、必死に乱れる呼吸を、男性に悟られないようにと苦心なさって
それでもお口から息が漏れて、同時に「くぅ」と声を漏らされて、それをまた
恥ずかしいと、その時の奥様はお考えになっていたのでございますが、
奥様の処女を奪った男性は、奥様のそのひとつひとつの恥じらいの動作や
表情を、狂おしいほど愛しく思っていた――そういうことを貴方様は
お考えになったことがございますか。
貴方様が奥様が純情であった頃の魅力をご存知無いまま、
何人もの男をお知りになった末にすっかりすれてしまわれた奥様を
生涯の宝とお思いになって、ご結婚なさったこと、そして
私が奥様の純情を奪ってしまったことを、私は心苦しく存じております。
695 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:43
>>693 そういうスタイルの文章を書きたいのなら、
そういうスタイルをしっかり勉強しろ。
付け焼き刃感がバリバリで、まるでオタクが書いた同人誌みたいだ。
道程が書きそうな文章だ。
アリ向きだな。
697 :
691-694:04/05/26 20:44
698 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:46
>>697 謙譲語、丁寧語、敬語。ぜんぶ勉強しなおしなさい。
699 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:48
701 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:53
>>698 それはお前が敬語の使い方をしらないだけ。
どこが間違っている?
702 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:54
>>701 >何人もの男性の男根によって、いじりまわされた貴方様の奥様の陰門は
>すぐになじんで、奥様は気持ちよくなられ、そうなられるともう、恥じらいの
>「は」の字もご存じ無いかのように、大きく息を荒くなさって、御髪を振り乱し、
めちゃくちゃじゃん。
705 :
◆xZ1943U24w :04/05/26 20:56
思ったことを遠慮無く言ってください。2chスレッドに記載しました
<その1>
会議は主催国の配慮で休憩となり、テーブルには茶と茶菓子が並ぶ。
魚河は大艦大統領が見せた落胆を見て、暖めていた計画とはあの事だったのかと思った。
東方では東京軍が恐慌状態から立ち直り、関東は急速に均衡を取り戻しつつあった。
それに伴い近畿・中部地方を覆い始めていた不穏な空気はひとたび晴れ、
つかの間の平和を取り戻しつつある。
しかし外交という舞台、いや戦争に平和などこない。会議の後も、いずれ日本が統一
されても終わりはしないのだ。閣下もそれはお分かりのはず。
そして開戦の意志を捨ててないのかもしれない。
彼女は上等の茶に頬を緩めながらも、先ほどメモと資料に目を通していく。
そしてそっと耳打ちした。
「いかがなされます。中田大統領は自分の案で、合意したと思っているようですよ。
友好条約締結にさえ触れていません。幸か不幸か紀伊に譲歩する理由は当面なくなった
はずなのですが。紀伊と友好・不可侵を結んだところで、南部方面軍は静岡とあい対して
いるのです。もはや動かす事はできないでしょう。
もちろん、宮本殿の顔を立て、中田殿に花を持たせる事も大切でございますが。
東方諸国に関しては蛍川閣下が接触し、指示を待っております。」
大艦はうなずくと、考慮の顔に戻った。その目は何処を見ているのだろうか
706 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 20:59
>>704 敬語の使い方は間違っていないだろう。
内容は皮肉っぽくなってはいるが。
「稲妻のような血管」ってそんなに変ですか……
>>706 おいおい。「御髪を振り乱し」が間違ってないの?
お前こそ敬語を勉強しろ。
709 :
◆xZ1943U24w :04/05/26 21:01
★背景説明。日本が分裂して戦争するというゲームスレッド。
登場人物:蛍河→富山の大統領 大艦→富山の同盟国大統領 中田→会議の交渉相手国大統領
<その2>
蛍川は富山全日空ホテルの一室にいて、空から伝わってくる爆音に気がついた。
それは段々と大きくなっている。真っ直ぐ、ここに向かっているからだ。
ホテルは富山城天守閣を堀一つ挟んで見下ろしている。
普段なら市民達が憩う城址公園を一望できたはずだ。
しかし、ホテル周辺数区画には、警戒に当たる富山警察と郷土防衛軍の姿しかない。
それは、東京大戦の折りも折り、当事国の一つである静岡帝国の外相一行が、
このホテルに滞在しているからだった。
今回行われる会議は表向きは愛知分割の事後連絡会に過ぎないから、
他の参戦国はもとより、中部連合と静岡帝国以外に参加国はいない。
しかし、あわただしく用意されたこの会議の内容が、東京大戦の行方に少なかず影響を
与えるものである事は誰の目にも明らかだった。
ホテルと地下で結ばれている富山国際会議場では参加3ヶ国の外交部が準備を整えて
主を待っている。私もそろそろ行かなくてはならない。
数機のヘリが姿を見せたのはその時だった。そのまま城址公園に着陸していくが、
城が邪魔で姿を覗くことは出来ない。
しかし、あのヘリのどれかから、白山共和国を代表する人物が降り立ったことには違いない。
地上では警備班の動きがあわただしくなっていた。
蛍川は護衛の中部空軍機が引く飛行機雲を一瞥すると、部屋を出て会議場へ向かった。
710 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:02
>697
処女は手間がかかるくせに、男はそれほどきもちよくないし、感動もない。
物を書くなら、キミの処女幻想は早く捨てたほうがいい。
これは多少、恋愛経験のある男なら知ってる。
だから、キミの文章を読んでジェラシーするヒトは多分チェリーボーイズだけだ。
多少経験がある男なら696と同じ感想しかもたない。
以上。
>>707 たとえば、稲妻と血管の間にはイメージの差がすごいあるでしょ?
その差があまりにでかいと、「言いたいことは分かるがちょっと雑」という印象になってしまう。
もう1クッション間にあると、すんなり読めるのよ。
「稲妻のようにジグザグに走る血管」とか、そんなふうに。
オリジナル比喩は作家の腕の見せ所なのだから、しっかりこだわって、
さらりと終わらせて欲しくない。
712 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:03
「御髪」くらい知ってるよ。文章続けて読んで見ろ。
なんで「御髪」のつぎが「振り乱し」なんだよ。
「振り乱され」だろうが。
さ あ 盛 り 上 っ て ま い り ま し た
このスレ見てると自信が出てくるなァ!!
まあなんだ、駄文にレスが2、30付くこのスレにカンパイ
718 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:11
>>713 「御髪」が敬語でございますから
その後に「振り乱され」としますと二重敬語となってしまうのでございます。
「御髪を振り乱し」
「髪を振り乱され」
「髪を振り乱しになって」
というように書くのが、正しいのでございます。
720 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:13
>>719 そのお言葉をそのままお返し致します。
私は秘書検定にも合格しておりますので
敬語の使い方に関しましては正しく認識
していると存じております。
>>720 この作品の魅力と、面白さを説明してくれ
こんな文体を選んだ理由はなんだ?
クソ文章を上手いことカムフラージュする為か?
平易な言葉で書いてクソなら、胡散臭い語りでやってもクソだ。
言っちゃなんだが、ヘボが考えそうなことだな。
そもそも、これはプロローグ? だとしたらくど杉。
完結? だとしたら……黙って回線切って恋愛しなさい。話はそれからだ。
723 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:17
>>712 その評価を皆様から頂くために、こちらに投稿いたしました。
724 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:19
>>722 敬語は日常語でございます。
敬語が平易でないとおっしゃるのでしたら
貴方様は普段、どのような言葉を使っていらっしゃるのですか。
725 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:21
>720
721に同意。
細かい敬語はいいから作品語れよ。
言葉なんて時代で変わってくんだから。
ヒショ検定とやらに受かったキミ(女性か?)がこのゲスなエロ・エッセイを
語ってくれよ。691はヨロコブぞ。
>>725 マテ。こいつは俺らに挑戦状叩きつけてんだ。薄っぺら2ちゃんねらーに、アテクシの素晴らしい御文云々。
正しい敬語に「間違ってる」と突っ込みをいれる無教養な人間が
作家志望とは、世も末だ。
遊びなれた女に、好きな男を取られた、秘書課勤務希望のお局様。
彼女は夜な夜な、愛情なら決してあの女に負けないのに、私は純潔を
守ってきたのに、なんでいつもチヤホヤされるのは遊んでる女なの!?
とクマのぬいぐるみに訴えつづけた。
そんなお局様はある日、くまのぬいぐるみを抱きながら二チャンネルを覗く。
目にとまったのは『あなたの文章真面目に酷評します』のスレ。
お局様は、鬱屈した思いを文章にぶちまけ、晒した。
……と、そんな感じ。
それに普通の男は、カノジョが処女かどうかなんてそんなに拘らないんじゃね?
書き手の精神状態が見え透いてくる、そういう意味では面白いけどね。
秘書が女とは限らない。
秘書検定を受けた者みなが秘書志望とは限らない。
少なくとも俺は違う。
貴方の文章真面目に酷評します
それに対して耐えられないのなら、別なところへ行けばよい。
酷評され、反撃されたら元も子もない、所詮素人なのだから
支所検定でも何でも良いが、それを出した時点で・・・・
731 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:47
このスレッドは批評に対する反論も受け付けていると聞いたのだが。
しかも、正しいものを間違っていると言われて、そのまま黙っている筋合いは無い。
>>729 けれど男なら処女崇拝のはず、てか?
つかごめん、イタくて最後までよめなかったよ。
なぜこの世界はこんなにも欺瞞が多いのか。
「愛」だの「友情」だの「優しさ」だの「思いやり」だの
そんなもの、時に感傷的になり、一時的に感化されることは
あっても、それが社会の底流では、まったくと言っていいほど
必要とされていない。必要とされていないばかりか、そんなものに
とらわれ過ぎると、ろくなことにならない。
ろくなことにならないにも関わらず、大人たちは相も変わらず
子供たちにそのようなものを吹き込む、それでも大抵の子供は
大人の欺瞞の臭いを感じ取っていて、仲間との関係性から
自ずと社会の理を認識していく。大抵の子供は仲間との関係から
社会の理を認識していくのだが、子供の中には仲間をつくるのが
苦手な子供もいる。仲間をつくることが下手な子供は、
第一に、強いこだわりを持っていることが多い。強いこだわりとは
例えば正しいことが通らないこともあるということを信じない。
正しいのだからとずけずけとなんでも言い、また間違っていることを
間違っていると言い、妥協をしない。そして、仲間を作るのが下手な
子供は、すべての人が自分に優しくするべきだと思っている。
734 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:55
それじゃヒショ検定に免じて敬語は「正しい」ってことで、
とりあえず話すすめようよ。
じゃあ、作品を語ってくれよ。
え?語れない?
もしかしたら、キミは・・・・・。
735 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:56
仲間を作るのが苦手な子供は、まず家庭環境に
問題があるのだろうが、問題の一つがテレビであると思う。
テレビ、とくに子供番組には感傷的なものが多い、そして
悪が滅び、正義が勝つという類のものも多い。
テレビは、いわば化学調味料のように洗練され、臭みやえぐみを
抜いてしまったものだ。 テレビには現実との大きな乖離がある。
第二に、仲間を作るのが下手な子供は、親に甘やかされている。
そんな親ははたから見れば、良い親に見えるかもしれないが
まず、良い親ではない。子供を甘やかす親は、ただ甘やかして
いるのではない。甘やかすのは、それ以上の見返りを期待して
いるからである。見返りとは何か、それは親の言うことに逆らわず
愛想がよく、従順であることである。甘やかす親が子供に要求して
いるのは、大人から見て「子供らしい」子供であることである。
したがって、そういう親は子供の人格を認めない。
子供の話をよく聞き、論理的に答えを返すことはない。
黙って従えばいいという態度で子供と接する。
そして子供が従わないときには狼狽し逆上する。
そのため、子供は自我がうまく育たず、自己主張をしなくなり
主体性が弱くなる。そして子供の精神が発育不全になっているにも
関わらず、従順になった子供を「優しい良い子だ」と言ってやっと認める。
そして子供はそれでいいのだと思う。
しかし、大人から見て「子供らしい」子供は、子供達の目で見れば
子供らしくは無く、子供でありながら、子供のポジションを
守ろうとせずに大人に迎合する子供の敵と映る。(それはちょうど、
ぶりっ子が男性には好かれても女性には嫌われることと酷似している。)
こうして仲間をつくることが下手な子供ができあがる。
そういう子供はいじめを受ける。そういう子供はやがて引きこもりに
なることもある。
社会にとって必要なのは経済的な生産力と智慧である。
人と社会をよりよい方向へ導く智慧が必要なのである。
智慧は人と人との関係上において「優しさ」として評価されることもある。
しかし、その「優しさ」は、臆病で卑屈な弱さとはまったく違う。
社会に必要な智慧に、粘っこい感情は含まれないのである。
さて、ここからは誰も書かない本当の事を書こう。
「掛け替えの無い命」「みんなちがってみんないい」
「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」
どれも、大嘘である。
妊娠中の女性は生まれてくる子が、ダウン症や身体障害で無いようにと願う。
美しい子であってほしいと願う。賢く健やかに育ってほしいと願う。
これは何を意味するか、それはつまり、社会にとって必要な
存在になってほしいということだ。裏を返せば、社会のお荷物になる子供は
生まれないでほしい。社会に疎まれる子供は生まれないでほしいということだ。
社会に利益を還元できない存在を、社会は邪魔だと思っているのだ。
その例のひとつがひきこもりだ。
ひきこもりがなぜ白い目で見られるか、なぜ女のひきこもりが殆どいないのか。
ひきこもりは何もしない。厳密に言うとひきこもっている当人は深く悩み
様様なことを考えているのだが、そんなことは社会にとっては
しっちゃこっちゃないということだ。
頭の中で考えていることが、小説や芸術などに変わって、経済的な
利益を生み出しでもしない限り、社会にとっては無価値なのだ。
じっとしていても資源を消費する。飯を食い、水を使い、電気を使う。
少なくとも使った分ぐらいの生産をしろというところだろう。
737 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:57
そして、なぜ女のひきこもりが少ないか、それは女はそもそも生産力として
期待されていないからだ。女は無職であっても「専業主婦」「家事手伝い」
「花嫁修業中」などと言っておけばそれで通用するのである。
女はどうどうと遊んでいても社会的に非難されない。
それは社会が女に期待している役割が、セックスだからだ。
女は結婚をし、一人の男の専属の情婦となって生きればいいということだ。
そしてそれに本気で抵抗する女も少ないから、未だに成立している。
法のもとに人は平等であるはずなのだが、顔を傷つけられても男は慰謝料を
ほとんど取れない。離婚の慰謝料を払うのもほとんどが男だ。
「セックスに重要な女の顔を傷つけるとは何事だ」
「女は離婚すれば専属の情婦として使い古された
存在でしか無いのだから、男が金を払え」と法律までもがそう言っている。
近年結婚する男が減っている。貞操を守る女が著しく減っているため
専属情婦としての価値も減り、男にとって結婚の意義も減っているのである。
さて、これを読んで腹を立てているご婦人方に一言。
女の男への評価も随分シビアなものだということを忘れないように。
女が結婚相手に求めるものは、第一に経済力である。
「金の無い男はだめ」これである。
「あなたがホームレスになっても私は一緒にいるわ」と言えますか。
結局のところ金で価値を決めている。
「金が無くても、愛があればいい」若い人ならそういう人もいるかも
しれないが、それも欺瞞だ。
人間というものは、あまりに好かれると、逃げたくなる。
胸のなかにほとばしるような熱い情熱をもっていて
本気で好かれ本気で尽くされると、もういけない。そういうものだ。
「愛がほしい」と言っている人が欲しがっているのは愛ではなく
智慧にもとづく貢献だ。本気で好かれているかどうかは、実際のところ
どうでもいいのだ。優しい言葉をかけてくれて、生活の様様な面で
協力してくれればいいのだ。愛は必要としていないのだ
738 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 21:57
働かなくても認められている存在もある。
それは資産家と呼ばれる人たちだ。この人たちは自分で動かなくても
持っている財産を人に提供することで、間接的に生産に協力している
ことになっている。この人たちは動かずして生きられる。
特に世界に数十人しかいない本物の資産家は、世界を支配している。
戦争と反戦デモも、背後にそれぞれ対立する巨大な経済力がある。
この巨大な経済力は、人々の様様な行動や思考を、人々がそれと
気づかないうちに支配している。
こんなことを書いている私を、社会的に抹殺することも簡単にできる。
さて、これまで書いてきたように社会は情緒的なもの、心に価値を
認めていないということである。
社会は心の価値など認めていない。智慧にもとづく生産・貢献を
必要としているのである。マスメディアも、学校も、親も
もう甘っちょろい幻想を撒き散らすのはやめてほしい。
人間が人間にゆるい期待をしてもろくなことにならない。
人間はわがままで、残酷で、偏狭だが、時には感傷的になったりもする
そして経済的な生産、あるいは智慧にもとづく貢献をすれば
それなりの対応をしてくれる。そういうものだと、思っていたほうが良い。
739 :
733・735-738:04/05/26 22:00
>>733>>、735-738
の批評おねがいします。
740 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 22:01
741 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 22:03
>>691 酷評スレの似非寸評人を、まずは敬語を用いて知識面で、続いて男の弱点を突いて下種な人間性を
バッサリ斬り捨ててやろうっていうあんたの魂胆は成功だ。作家としての気質も、技術も持ち合わせているために、誰も反論できまい。
後読感は最悪だし、読み手に適当なストレスを与えたし、五十くらい釣ったしね、あんたの練った策は何一つ的を外れていない。
今ごろパソコンの前で含み笑いか何かしているだろうし、何十人かがパソコンの前で握り拳を震わせているよ。
ただね、あんたの文は二度と読みたくない。この文を読んでだ、俺はあんたの前にひざまづいて小便をかけられている気分になった。
あと、処女崇拝だなんだってほざいてる族がいるが、そんな言葉でこの文は斬れない。
>>742 おまいさんにとっては、だろ。悪いけど一緒にすんなよ。
現実には存在しないシチュエーションだよ。だからリアリティーがない。
つか、自演か?
744 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 22:32
>作家としての気質も、技術も持ち合わせているために
思わずため息がでますね。あなたは誰?
745 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 22:35
>742
なんで、そんなミエミエの自演やるんだ?
白けるからやめろよ。
746 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 22:40
747 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/26 23:42
>733>735-738
どうにも凡庸な思考の表明だな。
この文章が偏った性格付けをされた作中人物の独白なのであれば、
これで良いと思う。少なくともこの人物が理屈っぽく独善的で、
科学的な思考法を身に着けていないことは伝わってくる。
だが、これがもし君自身の評論なのであれば、技術的に問題がある。
初歩として、君の主観を裏付ける統計資料なり文献なりを用意するようにしよう。
テレビについて語るなら、具体的な番組名を挙げて俎上に載せるのもいい。
自説への思い入れに必死であり過ぎ、主張に説得力を持たせるための
肉付けが何らされていない。これでは他人は納得しない。
君の主張を鑑みるに、一度マルクスの解説本でも読んでみたらどうか。
もっとそれらしく、知った風なことが書けるようになる。
749 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 00:11
>733>735-738
この文章は、「評論」になるのかな。
全体的にはフツーだな。
「子供」「女性」「社会」なんかについて自説を述べてると思うけど、
こういう題材ってケッコウいろんな学者が語ってるから目新しい視点からの意見
って難しいんだよな。
もしキョウミがあるなら、マックス・ウェーバーって社会学者の
解説本を読んでみれば、どうかな?
ひとりで考えるより勉強したほうが視野が広がると思うよ。
750 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 00:21
ごめんね。748サンと似たようなこと書いちゃった。
ついでに、
>さて、ここからは誰も書かない本当の事を書こう。
>「掛け替えの無い命」「みんなちがってみんないい」
>「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」
>どれも、大嘘である。
この文章を読んだヒトは別にビックリしないよ。
この考え方は「常識」だよ。
>750
気が合うな。
>>747-751 まるで自分たちのことを言われているみたいだから
必死になって
>>733を否定してるな、というのは穿った見方でしょうか?w
>マスメディアも、学校も、親ももう甘っちょろい幻想を撒き散らすのはやめてほしい。
事情あってのことだから幻想とは言うまい。
あ、ごめん。全否定しちゃった?
>>752 穿った見方だね。
こんなどこにでもあるようなコラムにいちいち必死になってたら、
新聞すら読めなくなっちゃうよ。当たり前のことを、工夫もなしに
だらだらと並べ立ててるだけじゃん。
755 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 02:49
この集落には怪異な体を持った男が住んでいた。
岩石のようにゴツゴツとした大きな顔に小さな目、手足は異常に太く短く、
指も同様に太く短く、親指を除く全ての指は同じ長さに揃っている。
その拳足は岩をも穿ち、巨木を引き抜く怪力を宿している。
この肉体の持ち主は純真無垢なる少年だ。
正義感に燃え、危険を省みない。人を疑うことを知らず、どんな敵にも恐れることを知らない。
これはとても恐ろしいことだとも言える。
先週は身寄りが無く、飢えのあまり、食べ物を盗んだ少女の首を引き千切った。
先月は集落を荒らし来た盗賊10人を瞬く間に八つ裂きして広場に晒した。
昨年は酒に酔って暴行を働いた男の両脚を左右に引き裂きいた。
彼は手加減を知らない。知能も低かった彼を快く思わない者は少なくなかった。
しかし、誰も彼を殺せなかった。
無残としか言い様の無い見せしめがそれを思い留まらせていた。
昨日、村に住む少女が「みんなの迷惑なので消えて欲しい」と言った。
彼は悲しそうな目でコクリと頷き、自らの命を絶った
今日の彼は不思議な目をしていた。その小さな瞳は見る者の心を写していた。
彼の死を悲しむ者には美しい慈悲の目に見え、彼の死を喜ぶ者には底知れぬ恐怖を与えた。
ただその目が何を訴えたかったのかは誰にも分からなかった。
>752
穿つも穿たないもないな。
どちらかと言うと、お前は基礎的な教養のなさを恥じるべきだ。
糞教養を弁えていることがお偉いわけではない。
物事を論じるに当たって最低線をクリアしろ、という指摘だ。
>755
お話として面白いし、まとまっている。
意外性はないが、それだけ寓話的でもある。
フォーマットがこのスレの規定に即していないこと、句点欠け、
読点の振り方、漢数字とアラビア数字の混同と、探していけば粗はある。
もっとも、それを挙げつらって酷評する気にはならない。
>>755 面白いと思ったけど、
>彼は悲しそうな目でコクリと頷き、自らの命を絶った
>今日の彼は不思議な目をしていた。その小さな瞳は見る者の心を写していた。
このあたりに違和感。
悲しそうな目と書いてあったのに、いきなり不思議な目? と混乱してしまった。
上の行が少女の一人称、それ以外が三人称なのだろうか。
759 :
痴話げんか:04/05/27 09:35
なんか荒れてますね。
巻き込まれないようコテハンにします。
千鳥足
「飲まなきゃやってられるか」
ふいに、奥のカウンターから聞こえてきた。
よくある居酒屋の台詞だなと思いながらも、僕はその言葉を放ったサラリーマンの会話に、聞き耳を立てた。
「俺が、やってないのに俺の所為にしやがって、まったくふざけんじゃねぇよ馬鹿課長が」
「まったくおかしいよな、わかるよ、課長が謝るより君の所為にした方が、会社の信用が保たれるなんてどういう神経してんだか」
酒をまた、グビっと煽り男は続けた。かなりの酒量らしく酩酊している。
「そうおもうだろ、土下座ぐらいして謝られればまぁ、許してやっても、とは思うがさも当然事って顔しやがって」
小1時間。気がつくと店の全員が酩酊しているのに気がついた。
僕は、厄介ごとが起きる前に店を出ようと思い勘定を済ませた。
店を出ると驚く光景を目にした。町の人間全員が千鳥足なのだ。
すると前から蛇行運転してくるパトカーがやってきて俺の前に止まった。
酔って顔を真っ赤にした警官が、ポケットボトルを片手に、拳銃を俺に向け言った。
「なんだお前は」なんだじゃねぇよ。こっちの台詞だ。
「まともに歩きやがって・・・・・・逮捕する、ここは10時以降は千鳥足の町だ、法律を知らないのか」
僕は、逮捕されパトカーに乗せられた。
冗談じゃない、なんだそれは。
僕は警官のポケットボトルを奪い一気に飲み干した。
「飲まなきゃやってられるか」
760 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 09:45
>759
ちゃら・らららん♪ちゃら・らららん・・・・・・♪
ちゃら・らららんら・ちゃららららん♪
ref
>752
>まるで自分たちのことを言われているみたいだから
いや、違うんだよ(w
733の文章読んでたら
自分のイタイ厨房時代(オレ今大卒の社会人)を思い出しちゃってさ。
こういう問いって答えがないから、独りであんまり深く考え込まないほうが
いいんだけどな。シンセツでカキコしたんだぞ(w
どうして目をさましたのかと思ったら自分の叫び声だった。
背中にじっとりと汗をかいている。またか、と思う――ここがどこで、自分が
何者で、どうしたというのか、何もかもが不安定に宙にぶらさがっているような
こころもとなさ。
それからだんだんに思い出してくる。そうだ――夢を見ていたのだ。
なんだか悪い夢だったような気がする。こんなに寝汗をかいて、心臓が激しい
動悸を打っている。
《デジャ・ビュ》というのだろうか、ついこの間も同じこの感覚が確かにあっ
たと思う。夜中に目をさまし、しばらくはなぜ目をさましたのかわからず、それ
から――それから、全身の状態をさぐって、それから、思いだす――そういえば、
悪い夢を見た――そうだ。悪い夢を見たのだ。
どんな夢だったろう――ばらばらになったからだと自我がのろのろ寄り集まっ
てくるような不安な感覚のなかで、ぞっとするような墜落感だけが残っていた。
墜落感――足をすとーんと踏み外して、まっさかさまに何もない深遠に落ちてい
ってしまう感じ。(もとから、ときたま《落っこちる》んだ)
誰にでもよくあることだろうか。時々夢のなかで足を踏み滑らしてすとーんと
落ちている。
しかし、それだけではなかった。突然前ぶれもなく、身震いするほどの生々し
さで夢の最後のシーンがよみがえってきた。
(歯が――) 歯が、抜けて欠け落ちたのだ。それもただの抜けかたではなかっ
た。口の中で、ひとつの歯がぼろりっと欠けた。あっと思ったとき、たてつづけ
に、ぼろぼろっと口の中のすべての歯がいたみも喪失感もないままにくずれ欠け
て、口の中がなんだか気味のわるいあじけのない、舌ざわりのすこぶる悪いじゃ
りじゃりした大きめの砂をいっぱいにほおばったような感触で一杯になった。
仰天して吐きだそうとしたが、これでは口中のすべての歯がなくなってしまう
ではないか、という恐怖にとらわれた。口のなかは異様な、実にいやな感触のも
のでいっぱいになっている――たとえていうならば、さんざん噛んでまったく味
のしなくなった鳥肉の残骸を口いっぱいに噛んでいるような、なんともいえない
いやな感触なのだ。
しかもそれが(自分の歯のくずれて欠けたものなのだ)と思うと、ぞーっとし
てくる。歯が全部なくなっては困る、と思いつつ、口の中のあまりの気持わるさ
に思い切って口をあけてそのじゃくじゃくしたかたまりを吐きだした。ぺっとそ
のへんに吐き捨てる。
だがいっこうに口の中はさっぱりしない。まだぼろぼろと歯が欠けて落ちたと
きの生理的な感触がはっきりと残っている。口の中いっぱいに誰かがさんざん噛
んで吐きすてた鳥肉をほおばらされたような感じもはっきり残っている。
二度、三度と口中のものを吐いた。さいごはだんだん必死になって吐き捨てた。
もう歯が抜けてしまったのはしかたないから口のなかだけでもさっぱりとさせよ
うと思って、必死に吐いて吐いて吐きだすのだが、口の中にはあとからあとから
その味けのないざらざらした感触のものがたまってくる――わいて出てきている
ような感じだ。
ありったけの大口をあいてぺっとすべて吐き捨ててやろうとしたとたんに、そ
のいやな>ものと一緒に、粉々に砕けてしまっていた歯がぼろぼろと口の外に流れ
出ていった。
しまった――あれをなんとかして取って置いてかためて口に戻さなくてはいけ
なかったのに――そう思ったとたんにいいようもない喪失感におそわれた。そし
てわけのわからぬ、うなるともつかぬ叫び声をあげて、その自分の声で大汗をか
きながら目をさましたのだ。
(ああ……)
だが、思ったほど大きな声ではなかったらしい。隣の布団では、妻が、最近と
みに大きくなった鼾の音をさせながら、その声で目覚めた様子もなくよく眠って
いる。
よかった、と思うと同時に妙な孤独感がこみあげてきた。もしこれが臨終だっ
たのだとしたら、自分は一人で誰にも、隣に寝ている妻にも気づかれずに死んで
いたろう――それもまたよし、と思うくせに世界中から見捨てられたかのような
、摩訶不思議な孤独感がつきあげてくる。
(そうか……)
また、歯の抜ける夢を見てしまった。その前に悪夢を見て目覚めたときも確か
そうだったのだ――だんだん思いだしてきた。あのときは、この変な口いっぱい
に味けないマウスピースを噛んでいるような感じはなくて、かわりに、あとから
あとから、歯が欠けて崩れてゆく、という恐怖に絶叫して目覚めたのだった。つ
いその前にもそういう夢を見ていたような気がする。
(この頃、歯の抜ける夢ばかり見るな)
(歯の抜ける夢を見ると、家族の死の前触れなんだといいますよ……)
もうずいぶん前だったと思う。最初に昨日歯の抜ける夢を見たと話したところ、
妻のいったことばというのがそれだった。ずいぶん無神経なことをいうものだと
思ったが、もともとそういう女なのだし、年をとってさらに無神経が昂じてきて
いる。この結婚生活は決してそんなに成功ではなかった。それでもいまとなって
はもう別れるほどの時間も気力もどちらにも残されていない。他の人間と結婚し
たほうがお互いに幸福だっただろうと思うし、その心当たりがないわけでもない
が、とりあえずもうそういう展開はないだろうということに互いに納得してしま
っている。
しかしその妻の言葉は妙にずっと意識にひっかかっている。
(歯が抜ける夢を見ると、家族に不幸のある……)
これは予兆だろうか。まもなく不幸がふりかかってきたときに、ああ、あれが
知らせだったのだ、と思うのだろうか。
そのことを考えながらいつのまにかまたうつらうつらと二度寝の眠りに入って
いってたらしい。次に目がさめたときには、いつもよりちょっと寝すごしたくら
いの朝だった。
日曜の朝だ。孫たちの声が台所でしているのでそうと思い出す。もう曜日の感
覚などそういうことでしかつなげなくなっている。
洗顔に立って鏡をのぞいてみると、むろん、年のわりにしっかりしているのが
自慢の歯はひとつも欠けてはいなかった。歯磨きブラシをあてたとたんに夢のな
かのようにはがぼろぼろと欠けくずれてきたらどうしようとちょっと足のすくむ
ような感じを覚える。
(歯の抜ける夢を見ると……)
自分はもう年寄りだからいつ死んでもいいが、自分が歯の抜ける夢を見たのだ
から自分のではないのだろう。老妻だろうか。一緒に暮しているのを家族だとい
うのだとすれば、特に仲もよくない無神経な老婆になった妻とずくずくと大きく
なった四十歳の息子、その嫁と孫の高校生の男の子と中学生の女の子がいる。
いまどき珍しい三世代同居、と云って貰っている。
孫だと少々困るかもしれない。妻に先立たれるのは何かと不自由だし、喧嘩ば
かりしていても死なれると淋しいのだろうか。嫁だったらどうなのだろう。息子
――それが幼かったころのことはいろいろと思い浮かぶ。だがこんなにくていな
中年男になったいまとなってはこれが本当に自分の息子なのかどうか、なんだか
不思議な気がしている。
起きるのが一番遅くなったので、幸福な《家族》たちはみなもう台所で食事し
ていた。椅子が五脚しかないので、全員いちどきには食事ができない。入ってゆ
くと老妻が面倒そうにコーヒーを淹れてくれる。台所には日がよく差込んでいて
、絵にかいたような郊外の新興住宅地の幸福な《家族》の団欒の図なのだろう。
自分の椅子だけは用意されていない。
面倒そうに、180センチになった高校生が立ち上がる。いいよ、といっても
無言でのっそりと自室に戻っていってしまう。あれだとすると少々辛いかな、と
思ったけれども、だからといって何がどう違うのか、という気もした。それにあ
の子は単車に乗っている。
「ミルク入れますか。砂糖は」
結婚してから四十年をこえるというのに、毎朝のことをまだ妻は覚える気もな
く聞き続けるのだと思った。
孫が空けた椅子にすわってぼんやりと、喧しいTVの朝のショーを見つめてい
る《家族》たちを眺める。
(このうちの誰が死ぬのだろう)
それとも、あれだけぼろぼろとくずれてきた、ということは、全員が死ぬ、と
いうことだろうか。大地震でもおこるのかもしれない。
(一人生き残るのは一寸辛いだろうな)
誰も、自分が死ぬなど夢にも考えていない顔をしている。当然、一番年寄りの
自分が最初に順番通りに片付くと思って、それ以上のことなど気にもとめていな
いだろう。
(この中の誰が死ぬのだろう)
この、このところ毎晩続いている、歯の抜ける夢は、本当に予知夢なのか、
それともそうではないのか。この中の誰が、愛してない、気のあわない妻と、
別に可愛くもない息子と、太った鈍重な嫁と、生意気な高校生の孫と、赤の他人
のように思われる中学生の孫と、この中の誰が死ぬのだろう。
そういえばこのあいだもそう思った――とコーヒーをすすりながら思い出した。
あのときもやっぱり、この中の誰がもうじき死ぬのだろうな、と思いながらコー
ヒーを飲んでいた。
毎日、同じ夢を見る。あるいは予知夢というより、願望なのかもしれない。
誰に死んでほしいのだろう。
毎日毎日歯の抜ける夢を見る。そうして毎日、いったい誰がもうじき死ぬのだ
ろう、と思いながら暮している。
おかしなことだ――そう思いながら口一杯に含んだなまぬるいコーヒーは、
あの味のしない鳥肉の噛みかすの味がした。(了)
墜落感という言葉を繰り返したが、くどくどした印象を受けただけでよろしくない。
墜落感についての説明だけすれば良い。他にも比喩上の無駄が多い。最後まで読んでもらうために、すっきりとした気持ち悪さ、その表現に尽力する。
抜けて欠け落ちるという言い回しに違和感。口中という熟語に無理がある。比喩が下手。
ところどころで漢字変換を心掛けよう。折角の暗い雰囲気が台無し。
必死にやってやろうという気概は買う。だが、もっと読み手の感覚に訴えるというか、何をされたら心底気持ち悪いと思えるか、考えよう。
身体的感覚と、心理が一緒に出てくる場面では、書ききれていない感じ。
所帯を持つ人間が妻子の寝ている隣りで死んでもいいだなんて、思う訳ない。人物描写なら魅力半減。決してそんなには文法上接続していない。幼稚語もある。
>>755 分かりやすくて深い内容だと思う。
村の周りの様子などを、もうちょっと書いていればもっと良かった。
>>759 やはり句読点がおかしい部分がある。
そのへんはぐぐれば、説明しているサイトがあるので省略。
言いたいことはわかるが、オチが弱い。
懲りずに、もっと書いて精進してもらいたい。
>>762-766 >舌ざわりのすこぶる悪いじゃりじゃりした〜たとえていうならば
例えが連続していてくどい。最後の伏線にするインパクトを出すためにも、後者のみでいいだろう。
《家族》としているからには、もっと意味をもたせるべき。
それから日本語がおかしい部分があった。もっと推敲を。
>>733 >>735-738 評論の体裁をなしていない。
評論というのは小説以上に着想の独自性が求められる。
また内容が独自であればあるほど、
読者を納得させるだけの精密な証拠の列挙と論証が必要になる。
あなたの文章が独創的かどうかはひとまず措くとしても
根拠なき断定があまりにも多すぎる。
それがこの文章を評論たらしめない最大の理由だ。
線的な論証の方法をもう少し勉強されたい。
別の観点からすればこのような書き方は古典的なプロパガンダの文章だとも考えられる。
しかしプロパガンダとしても、われわれの無意識に訴えるものはほとんどない。
なぜならあなたの文章によって心地よく思う支持者が誰にあたるのかまるで不明だからだ。
社会を扇動するプロパガンダほど難しい文章はないと心得られよ。
こちらの方向を目指すのであれば精密な歴史的研究が積み重ねられているので
そちらを参考にされたい。
>>759 リーマンはつらいよ話なのか不条理世界話なのかまるで判然としない。
どちらの話にしても描写が少なすぎる。
すべての投稿にいえることだが、ワンテーマであることを強く意識して書いて欲しい。
そうでないとせっかく書いた文章が散漫になってしまうし、印象にも残らない。
最初と最後のセリフが全く一緒なのは意識してやっているのだと思うが全く効果がない。
いや、どのような効果を狙ったのかすらまるで不明だ。
なぜ不明なのかというとテーマが判然としないからだ。
テーマが判然とすればなぜその手法を用いたのかも読者に理解可能になる。
つまりあなたの文章は読み手の理解をうまく誘導していない。
意味不明な技巧は読者を怒らせるだけだ。
もうすこしがんがれ。
772 :
痴話げんか:04/05/27 15:13
>771
テーマは「飲まなきゃやってられない不条理な世の中」でした。
身近な生活の不条理で読み手を引きこんで、強烈なちゃぶだい返し。そして韻を踏んでの「おち」
という、ショートショートの王道でかいてます。
伝わりにくかったんですね・・・・・・。未熟さです。
ありがとうございました。がんばります。
>>755 着想がすぐれているため 数多くの文章のアラがさほど気にならない。
少年は共同体の正義の象徴だろうか。
もしこの理解が正しいのなら先週、先月、昨年の順で並んでいる暴力の例は、
「少年の正義感が徐々に歪んだ方向に先鋭化していく過程」として
昨年→先月→先週の順にしたほうがよいように感じる。
時間順に提示することで我々の素朴な正義感とずれていくようすが見えると思う。
上の方でも指摘があったが最後の3行はわかりづらい。
少年は復活したのか?
オチとしてここはもう少し具体的に書くべきではないかとも思う。
>>762-766 途中でオチが読めてしまった。
理由1:まず長すぎる。全体の分量を1/2〜1/3にしてください。
それだけで読者はオチを予測する間もなく読み終えることが出来る。
理由2:不幸=死の予感とした時点で読者は「大切な誰か」が死ぬことを予測し始める。
主人公にとって誰が大切かというと家族の中で誰も大切な人が居ない冷め切った関係。
こうなれば死ぬのは主人公しか居ない
理由3:主人公が予感する死が家の内部に限られている。主人公が家の外部の人、、
たとえば親兄弟とか世話になった親戚などを考えれば読者の予測を拡散させることも
出来たかもしれない。
とにかく長すぎることと痩せた設定が最大の原因。
そして、「読者が読みながら何を考えるのか」についてもう一度よく考えてみてください。
775 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 17:00
>755
面白い。いい作品だね。
あえて、酷評するなら、
少女の言葉がステレオタイプで、シンプル過ぎると思う。
折角のいい結末に繋がる言葉だから、もっと活かしてほしかった。
いい物語だから、もうちょっと長くてもいいと思うよ。
776 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 19:14
お願いします。
「泣かないの。泣いちゃだめ。」
そう、彼女はいった。
彼の記憶に、かすかに残っているその言葉。
忘れた、と思っていても、
ふと思考に空白が訪れるとその言葉はどこからか戻ってくる。
「鳴かない黒猫は…」
夕日に照らされた公園の、
幼かった彼には恐ろしく高く見えた、
あのジャングルジムから足を滑らせて落ちた彼を、
そっと抱き上げてくれた彼女の、言葉。
「…幸せを運ぶのよ。」
あの時彼はその一言で泣き止み、彼女を見た。
微笑んだその顔はどこか寂しげで…
そう、あの時彼女が言ったのは…
777 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 19:14
―「おい、君。大丈夫か?。」
その少年は、ふと過去の思い出から現実へと引き戻された。
もう10年以上前の記憶。ほとんど夢に近かった。
隣のやつは、彼が新入生代表だと知ってか知らずか、
寝かけていた彼を親切にも起こしてくれた。
一度寝ると目を覚ますのに時間がかかる彼にとっては、
ありがたいことだった。
「あぁ、大丈夫。ありがとな。」
と返す。礼儀と心配は過剰なくらいが良い。
「で、あるからして前途ある君達には…」
長い挨拶だ。
が、仕方ないのだろう。
さすがに入学式くらいは一応の形式は保たねばならない。
新入生代表として自分もその形式の一部になっているからには、
それなりの作法に従わなくてはいけないし、そこは我慢するべきところだろう。
胸元の式辞用の巻紙を確認して、出番を待つ。
「だからこそ、この国立所為願総合学技高等学校においては…」
まだ続いている。入学しておいてなんだが、長い名前である。
よくかまずに言えるもんだと感心さえしてしまう。
いくら正式名称とはいえ少ししつこい。
778 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/27 19:15
―長い挨拶が終わった。
生徒の半分が、長い挨拶から解放され、
残りの半分が浅い眠りから覚めた。
「えぇ、続きまして、新入生代表の言葉…」
…ついにきたか。
言われたとおり、自分の席から立ちあがり、舞台へと進む。
来賓、教師、そして全校生徒の目が、彼に集中する。
舞台まで、あと数メートル、というところで、
上級生の横を通る。かなり緊張する一瞬だ。
そんななか、ふと彼の耳にどこかで聴いた言葉が飛び込んできた。
「鳴かない黒猫は…」
会場の少しばかりのざわめきに混ざっていた、その言葉。
い、今の言葉…
すべてを放り出して振り向きたい。
しかし、彼の理性はそれをさせずに舞台へと歩かせ、
彼に挨拶を言わせる。緊張と少しばかりの怖れ、
そしてさっきの言葉への驚き、それが彼を逆に理性的にし、挨拶は滞りなく読まれ、会場は拍手に包まれる。
そんな彼を見つめて、微笑む人物が、聴衆の中に一人いた。
「変わってないなぁ…」
彼女はそうつぶやくと、舞台上の彼を見た。
10年前と、そう変わらない、
しかし本当に懐かしいといった気持ちが見える
美しい笑顔で。
779 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/05/27 22:56
>>776 非常に読みにくい文章。指示語多すぎ。
「夕日に照らされた公園の、
幼かった彼には恐ろしく高く見えた、
あのジャングルジムから足を滑らせて落ちた彼を、
そっと抱き上げてくれた彼女の、言葉。」
なにがどこにかかっている文章か不明。
全体に流れがギクシャクしているので、もう少し読みやすい文章をこころがけましょう。
780 :
原ヘリのすけ ◆GZaF1XHdps :04/05/27 23:00
>>776 読みにくい。
指示語が多すぎ。
>夕日に照らされた公園の、
幼かった彼には恐ろしく高く見えた、
あのジャングルジムから足を滑らせて落ちた彼を、
そっと抱き上げてくれた彼女の、言葉。
どの文がどこにかかっているかわかりにくい。
なるべく読みやすい文章を心がけましょう。
t
782 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/28 02:22
お願いします。
------
格子の入った窓から、灰色の空を見上げていると、
祐樹は、昔のことを思いだす。
昔、といっても、そんなに前のことではない。
祐樹が生まれてから、まだ、十三年と一ヶ月しか
たってないし、小さなころのことは覚えていないから、
祐樹の記憶というのは、ほんの十年に満たない期間で
しかない。
それでも、祐樹の中には、十年分の窓の外の風景が
詰まっている。
そして、それ以外の風景を知らない。
祐樹は、物心ついたころから、この白い部屋の中に
いた。そして、いつも同じように、窓際に置かれた
ベッドの上で、灰色の空をみあげていた。
思いだすといっても、まだ身体が小さかった祐樹が、
今と同じように、灰色の空を見上げているという風景
でしかなかった。そして、不思議なことに、祐樹の
記憶の中にあるのは、いつも灰色の空だった。抜ける
ような青い空も、朱に染まった空もあったはずなのに、
どうしても、思い出すことができない。
たぶん、最初から覚えていないのだと、祐樹は思う。
窓の外に関心を持つのは、空が燻ったような灰色を
しているときだけだった。なぜかは、良くわからない
けれど、もしかすると、それは、祐樹の頭の中を常に
覆っている、ぼんやりとしたものに関係があるのかも
しれないとは思う。
783 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/28 03:22
テンプレに書いてなかったので、質問。
話し途中でもいいですか?
完結してないとやっぱりダメ?
784 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/28 03:39
age
>>783 べつに中途でもいいよ。
その代わり批評も中途半端になるよ。
なるほど・・・・・ありがとうございます。
私はいつも本屋で最初の1ページを立ち読みして、買うかどうか決めるので
その感じでいくと、私の文章ってどうなのかなぁ・・と思って。
とりあえず、一本載せてみます。途中ですが・・・
玄関の開く音で目が覚めた。
(本当に寝てしまったんだな・・・)
居間に入ってくる足音が聞こえて、私を探しているような気配がする・・・。
(まぁいいか)
そう思うと和室の引き戸が開いた。
私が布団に顔を半分うずめているのを確認すると彼は仕事部屋に引き上げていった。
旅行に出てから、こんなにぐっすり眠れたのは初めてのような気がする。
カナは東北に来ていた。
急にとれた休みを利用し、行った事のないところに行ってみよう、と思い、
たどり着いたのが東北だった。
仲間よりだいぶ遅く手にした自動車免許で、どこまで行けるのか試してみたかったというのもある。
結構すぐなんじゃない・・・、そんな風に気軽に出かけた旅行だった。
しかし、東北はあまりに広く、遠く、どんどん自信がなくなっていく自分がいた。
旅行が好きで、「好きだ」と公言しているにも関わらず、
実は自分は旅行には向いてないんじゃないかと思う事が度々ある。
旅先で向けられる好機の目や、話しかけてくる人々を自然と選り好みし、
頑ななまでに拒否してしまう自分。
朦朧とするくらいに疲れないと眠れない体。
さみしさと、今日一日を振りかえり自己嫌悪に溺れ、夜の闇を睨み続けてしまう弱い心。
なんのために旅行に出るんだろう。
いつも飛行機の離陸の瞬間や、すぐには帰れない場所に着くと、激しい後悔に襲われる。
「戻りたい、戻りたい」
「あぁ、なんでこんなとこまで来てしまったんだろう」
でもまたすぐに日常に飽き、旅行に夢を馳せることとなる。
夢と希望に溢れていた、10代を過ぎ、唯一手に出来たものが旅行だけであった。
なんでも出来る、先の自分を想像するとワクワクする、そんな風に思い、
夢もあった。
望めばそれらは手に入れることが出来ると思っていた。
疑う心なんか持っていなかった。
しかし夢は破れ、足を踏み出せないまま、どんどん臆病になり、
歳だけが過ぎていった。
旅行は、お金と少しの勇気さえあれば、私を受け入れてくれた。
選別されることも、競争もなく、努力も必要なかった。
そんなことを考えながら和室の天井を見上げていた。
ここは古くからの友人の仕事部屋だ。
東北で、ひとり仕事をする彼の部屋に旅行中の私が転がり込んだ。
駅前にホテルはとってある、しかし「いかにも」といわんばかりのビジネスホテルは
全く落ち着くことができなかった。
でも、ずっとここにいるわけにはいかない・・・・
またあの長い距離を帰らなくてはならない・・・。
よろしくお願いします!
>>787-789 >>9の約束事をあえて無視したとしても、
全体的に表現がおかしく突っ込みどころが多すぎる。
というかおかしくないところを探す方が難しい。
>玄関の開く音で目が覚めた。
>(本当に寝てしまったんだな・・・)
冒頭から変。
>居間に入ってくる足音が聞こえて、私を探しているような気配がする・・・。
もう明らかに変。文章が繋がっていない。とりあえず・・・はいらない。
>カナは東北に来ていた。
誰だカナって。主人公か。一人称じゃなかったのか?
>たどり着いたのが東北だった。
大雑把杉。東北のどこだ。どんなところだ。
>結構すぐなんじゃない・・・、そんな風に気軽に出かけた旅行だった。
「実は自分は旅行には向いてないんじゃないかと思う事が度々ある。」
度々こう思っていた奴が、気軽に旅行に出かけるのか?
>東北はあまりに広く、遠く
憂鬱の原因として、遠いのと広いのとは性質が違うものなのでは。同列に並べられるものではない。
>旅先で向けられる好機の目や、話しかけてくる人々を自然と選り好みし、
>頑ななまでに拒否してしまう自分。
好機の目は選り好みできない。そもそも選り好みしたものを結局拒否するのか。
疲れたので途中で切り上げ。もっと推敲を重ねてください。
792 :
痴話げんか :04/05/28 07:40
題名 「逃亡者」 作:痴話げんか 〜ショートショート〜
目一杯の強がりだった。
本当は、今にも泣き出しそうだったけれど、私は彼に別れを告げた。
「これ以上あなたが私を好きになってくれることはないんだし、この辺で終わりにしましょう」嘘だった。私の方が本当は好きで好きで性がないのに、今でも"ぎゅっ"と抱きしめて欲しいのに、心とは正反対の、前から考えていた台詞をやっと、絞り出したのだ。
煙草をくゆらせたその煙を見つめる、寂しそうな彼の横顔。
私はきっと、この恋を引きずってしまうと思った。
出来るだけ人目につかないこの喫茶店を選んだのは、間違いだった。
ここでもし彼が「君のために・・・・・・」って言ってくれたなら、私はまた、彼を許してしまう。彼の胸の中に飛び込んでしまう。
喧騒にまぎれて、あっけなく終わらせた方が良かったのに。
煙草を揉み消し、ガラス越しに見える、雨に濡れたレインボーブリッジを見ながら、苦虫を噛みつぶしような顔で、彼は口を開いた――(駄目。言わないで)
「わかった。君も幸せになってくれよな」
私の恋は終わった。
最後に「じゃあ」と言葉を交わし、別々に喫茶店をでた。
雨にけむる街も、別れを悲しんでくれているように思える。
映画のワンシーンなら素直に、雨に打たれて泣きじゃくれるのだろうけど、27歳の女の分別がそれを許してくれなかった。
喪失感と絶望感で、今にも心が崩れていくようで、切なくて、凍えそうで、辛い。
私の青春は終わったのだ。昨日までの争いの日々も、甘く切ない日々も、すべて思い出に変わったのだ。
もう泣いてもいいよね、神様。――我慢していた涙が、つぅと頬を伝わり、雨の中に紛れて消えた。
不意に後ろから駆けてくる足音が響く――(ひょっとして、崇文・・・・・・)
「お客さん!お勘定忘れてますよ」 (了)
追)ショックを受けすぎた人いたなら、ごめんなさい。テヘッ
793 :
痴話げんか:04/05/28 07:42
お口直しに。
題名「下弦の月の下で」 作 痴話げんか 〜ショートショート〜
午前0:00 キン・コン・・・・・・アパートのチャイムがなった。
こんな夜遅くに・・・・・・。寝入りばなだった俺は、パジャマのまま玄関に向かった。
「どなたですか」
「私。夏子」
「こんな遅くにどうしたの。ちょっと待って今明かりつけるから」
「待って」――遮るように夏子は言った。
「明かりはつけないで」俺はちょっといぶかしんだが、明かりをつけず言われるままドアを開けた。
下弦の月。闇夜の中、真っ白に美しい夏子の顔が浮かんだ。
「時間がないの。もう会えないの」言うや否や夏子の眸に涙が浮かんだ。顔は、くしゃくしゃになり嗚咽を漏らさぬよう、真一文字に口を結び、涙があふれ頬を伝い落ちた。
夏子のその様を見て俺の目にも一杯の涙が浮かぶ。
「何。一体どうして」そう言うのがやっとで、俺は、そのまま玄関に座り込んだ。
「お別れを言いにきたの。あなたのこと絶対忘れないから。あなたに出会えてよかった。さよなら。愛し・て・・・・・・」その瞬間、走りぬけた車のヘッドライトに、
夏子の姿は、月にかかる霞のように儚く消えた。
夏子の携帯に電話しても繋がらなかった。悪い予感がして消防署の救急に電話してもプライバシーということで、何があったかとか病院にいるとか一切、教えては貰えなかった。
俺は、当てもなく夜の街をバイクで探し回った。
朝になり、憔悴しきった俺は何の手がかりもないままアパートに戻った。
一体、夏子の身に何があったんだ。
携帯が鳴った。夏子の友達の千秋からだった。
「昨日夜12:00頃、夏子、トラックの車輪が外れてそれにあたって死んじゃったの」
俺は、その場に崩れ落ちた。嗚咽で息が出来ない程、激しく泣いた。とめどなく涙がこぼれた。人生でこれほど深い悲しみを味わったことはない。
人生でこれほど激しく泣いたことはない。一番大切な人。忘れるもんか。一生、一生忘れるもんか。君と過ごした日々。
いまわのきわ、会いにきてくれるほど俺を愛してくれた夏子。愛してる。
俺の夏は終わった。
(了)
すみません。今回はオチとか、なしの方向で。
疲れるから大問題な部分のみを書く。技術以前の話だ。
>>792 >「お客さん!お勘定
こんなものをオチといっていいのだろうか。
ショックを受ける人などいるまい、なぜならば崇文と何ら関係がないのだから。
崇文が「お客さん! お勘定忘れてますよ」と言うのならまだしも、
>別々に喫茶店をでた
とあるから、崇文は店の人ではないことになり不可能。ひとつも面白くない。
>>793 >俺は、その場に崩れ落ちた
この文章以降は一気に中学生の日記並の胡散臭さが出ている。
一生懸命書いているとは思えない文章だ。
>君と過ごした日々
を読者は知る由もない。これではとうてい感動はあり得ない。感情移入は皆無。
>愛し・て・・・・・・
助けてくれだ、胡散臭いにもほどがある。コメディとしてならいいだろう。
ところで、何が
>オチとか、なしの方向で
なのだろうか。全体がオチのようなものではないか(しかも「なしの方向で」とは何だ?)。
そもそもオチに対する反応は、かなりおおまかにわけて「おお……」と「くだらねえ」の二つがある。
(両方とも本心からのものであり、後者ならば「くだらねえ(笑)」ではなく「くだらねえ(憤怒)」だ。)
この文章において二つのうちどちらに当てはまるのかがわからないうちは、
「お口直しに」などと自信満々に書かないことだ。
さぞおもしろいものなのだろうなと思っていたら……お口直しどころかこれでは吐いてしまう。
あなたが読む立場において、望みは小説か? それともアンケート用紙の回答だろうか?
>>793はアンケート用紙の回答である。「死んだ時間に彼女、ここへ会いにきました」終わりではないか。
書く立場においても考えながら執筆してみてはどうだろう。
陰毛が落ちている。伸びたちぢれ麺のようだ。<br>いったいどうしてこんなところに麺なのだろう、不思議だ、と彼は思った。
>795
不思議ですね。(w
>794
>>この文章以降は一気に中学生の日記並の胡散臭さが出ている。
>>一生懸命書いているとは思えない文章だ。
心情の描写を一気に高める目的でこの描写にしたのですが、表現としては、間違った方向だったのでしょうか。
また、お怒りを激しくかってしまったようで・・・・・・。どうもすみません。
他の方もどしどしお願いしますね。
痴話げんか さん、毎回楽しみにしております。
最後の一行に、もっとインパクトがほしいです。
汚らわしくてもいい、読み手に衝撃を与えるような物を
期待しております。
文章で読ませるより、目で見せるコントなどの、構成作家が向いてるのではないでしょうか。
で、
>>793 もし、最後の4行無かったらどうだろうか
また、三行は不要で「俺の夏は終わった」だったらどうだろう
と考えてみる。
まっ、評価する方は気楽な物で、何とでも言えますから。
才能はあると思います、でも性格が邪魔をしてるのですね。
794は、敢えて悪者になるために、あのような文章になってしまったのでしょう、と言ってみる。
>>795 <FONT COLOR="#CC0000">彼だったんだ
>>792>>793 しりとりスレから呼ばれてきました。
人の文章を批評できるだけの実力は持ち合わせていませんが、
「枯れ木も山の賑わい」ということで、ご容赦ください。
正直言って、ひどいです、どちらの作品も。
ストーリーは安直だし、表現は安っぽいし。
人に読ませるレベルじゃないです。
>>792のラスト、くだらないです。あれでは読者もショックを受けたりしません。
読者をバカにしすぎです。
ギャグで終わるにしても、主人公の脱力感とか、もう少し描写の仕方がありそうなものです。
あと、一人で勝手に悲劇のヒロインぶっている幼稚な主人公の自己陶酔を、
「バカ女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!」と笑いとばすような視点で書いたほうが、
ラストは生きてくると思います。
>>793 とても「お口直しに」などと言って差し出せるレベルじゃないですよ。
> 午前0:00 キン・コン・・・・・・アパートのチャイムがなった。
ここでなぜ「……」を使う必要があるのかわからない。
「午前〇時ちょうどにアパートのチャイムが鳴った」で十分。
「……」は、よくよくのことがない限り避けたほうがいい。文章がますます安っぽくなる。
> こんな夜遅くに・・・・・・。
「こんな夜遅くに誰だろう?」で十分。あるいは「こんな時間に?」でも事足りる。
一々指摘するのが面倒なんで、もうやめますが。
全体に表現が冗長すぎる。もっとシンプルに書く練習をしたほうがいいです。
あと、もう少し自分の文章を客観的かつ批判的に見る訓練をするべきだと思います。
まあ、自分も修行中の身で、偉そうなことを言って申し訳ないのですが。
お互いに頑張りましょう。
陰毛が落ちている。伸びたちぢれ麺のようだ。いったいどうしてこんなところに麺なのだろう、
不思議だ、と彼は思った。弱い光の刺す天窓の方に顔を向け古び黄ばんだガラス越しから
天空をゆっくり見上げた。ああ神よあなたはひねくれている、床に落ちた麺など私は食べない。
かすみのような弱々しい声で呟いていた。彼の顔は悲しみと嘆きで塗られていた。私は人間だ。
彼は上に思いを放つ。悲壮に満ちた表がみるみる猛々しくなっていった。
いったい何故カップ麺なのか生麺なのか気になってしまうのだろうか。
拭い切れない思いが自分を腹立たせていた。彼は空腹に勝ててなかったのだ。
後ろ髪を引かれる思いで清掃に励むしかなかった。
「あっ」
ちぢれ麺が又現れた。彼の苦難は続く。
靴の中は臭いがそこに住みたいと思ったのは3年位前だ。
最近の靴は様々な材質や形をしていて履くだけでは勿体無いと思ったものだ。
百貨店に行った時だった。透明な棚に異様なたたづまいで並ぶ靴たち。
私にはどうしても靴と呼ばれて来たものには見えなかった。
抑えきれない衝動を胸に思い切って住むことにしたのだ。
正解だった。
恐ろしく快適なのだ。都会の喧騒を離れて靴の中に住む。
3年も経てば慣れてくるのだが初めての時は戸惑った。
何せわからないことだらけで知人に聞くわけにもいかない。
聞くというより知人であるしかないのだ。
この知人が曲者でこれにかかってると言っても過言ではない。
まず気になるのは匂いで、これが理想と現実って奴だろうか。
選択肢は狭まれる。出勤先が同じではなくてはならない。
これも現実って奴だろう。少し戸惑ったかな。
やっぱり良い靴を履いてる奴に目を付けるね。若い女が良いと
俗人は思いがちだが親父が意外と良い靴を履いてるんだな、これが。
‖| ‖|
‖| ‖|
‖| ‖|
‖| ‖| キキキキ
∧∧∩
( )ノ
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〜 |
∪∪
空が近づく。
気持ちいい初夏の風が僕の全身を羽ばたかせる。
人々が蟻のように見える。その人々はこちらに注目している。
不安そうに見ているのだろうか、それとも興奮しているのだろうか。
僕にとってはどうでも良い事だ。僕は飛ぶんだ。
心拍数が上がっていくのが全身でわかる。心臓の音が体中に鳴り響く。
脚に少し力が入らなくなってきたようだ。空を見ている余裕もない。
ついに飛ぶ時がきたようだ、飛ぶしかない。
一瞬息を止め、そして風も止み、回りの雑音も聞こえない。
地が無き道へ小走りで近づいていく。瞬間、下の人々が見える。
飛んだ。
死んだ。
地面がこちらに近づいてくると思ったら遠ざかる。
僕は生きている。浮いてる。
地面に降りた。脚がガクガクする。これは僕の脚か。
生まれたての小鹿のようだ。
バンジージャンプって面白い。