イスラーム史総合スレ

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1世界@名無史さん
イスラーム史に興味のあるみなさん、
ここで大いにイスラーム史について語りましょう。
時代、地域は問いません。
とりあえず私から質問です。
みなさんの好きなイスラーム王朝は?
2世界@名無史さん:01/12/09 19:24
オスマン朝かな。
3世界@名無史さん:01/12/09 21:20
好きなイスラーム王朝はシャイバーン朝ですね。
ジンギス・カンの流れを汲んでるし、宇宙刑事みたいな名前だから。
4世界@名無史さん:01/12/09 21:33
ティムール朝はどう?
最近新スレ上がってるみたいだし。
5世界史板@農民:01/12/09 21:41
ついにできたかイスラム総合スレ。

アッバース朝かな。ハールーン・アッラシードはアラビアンナイトの
モデルという逸話は本当か?
6世界@名無史さん:01/12/09 21:43
>>5
オレもそのこと聞いたことあるぞ。
本当だと思うな。
7世界史板@商人:01/12/09 21:43
後ウマイヤ朝もいい。
ユダヤ教徒を保護したあたりがとくに。
8世界@名無史さん:01/12/09 21:43
好きというか気になるのはファティマ朝。
イスラム神秘主義のルーツのひとつだろうと思うから。
9世界@名無史さん:01/12/09 21:47
マムルーク朝だよー。
バイバルス萌え。
10世界@名無史さん:01/12/09 21:48
アク・コユンル、カラ・コユンルもいいね。
11世界史板@軍人:01/12/09 21:50
アイユーブ朝。
第三回十字軍撃破した、サラディンが立てた王朝。
12世界@名無史さん:01/12/09 21:51
好きなのは西遼。もっと怪狂徒どもを
頃しまくってくれたら良かったのに・・・。
13世界@名無史さん:01/12/09 21:52
ムガール朝はどうだ。
バーブルやアクバルはいいぞ。
14世界@名無史さん:01/12/09 21:54
サファヴィー朝
いまのイランのモデルとなった国家。
異説もあるけどね。
15世界史板@………:01/12/09 22:00
スペイン・ナスル朝
イベリア半島最後のイスラム王朝。アルハンブラ宮殿は美しい。
16世界@名無史さん:01/12/09 22:03
ガズナ朝
フェルドゥースィー最高!
17世界@名無史さん:01/12/09 22:05
カラ・ハン朝
初のトルコ系イスラム国家。
18世界@名無史さん:01/12/09 22:16
セルジューク朝。
東ローマ皇帝ロマヌス4世をマンジケルトの戦いで捕虜にする。
19世界@名無史さん:01/12/09 23:15
カラハン朝
諸悪の根源。中央アジア夷巣羅無化の原因。
20世界@名無史さん:01/12/10 00:04
もちろんオスマン朝でしょう
イスラーム世界帝国の完成態そして終焉をかざった王朝
21サーヒブ・キラーン:01/12/10 00:17
ティムール朝スレを上げておりますサーヒブ・キラーンです。
私の大好きなイスラーム王朝はもちろんティムール朝です。
モンゴル帝国崩壊後の東方イスラーム世界を一時的にせよ再統一し、
ムガル朝やシャイバーニー朝、サファヴィー朝など次の時代への
橋渡しの役割を担った事、またトルコ・イスラーム文化の発展に
大きく貢献した事は重要ではないかと考えています。
22世界@名無史さん:01/12/10 00:18
ザンギー朝
サラディン萌え〜(違
23世界@名無史さん:01/12/10 00:21
ザンギー朝といったらヌール・アッデイーンかな?
24世界@名無史さん:01/12/10 00:27
ザンギー朝ってあっという間に分裂解消した王朝だから
ヌール・アッディーンくらいしか君主らしい君主いないじゃん。
25世界@名無史さん:01/12/11 00:28
ここらで話題を変えてはどうだい?
でないといままでのスレみたいに下がっていっちゃうよ。
26世界@名無史さん:01/12/11 11:40
age
27世界@名無史さん:01/12/11 13:19
だれかスーフィーについて語って下さい。
28世界@名無史さん:01/12/11 13:54
>27
イスラームの神秘主義。
シャーマニズムと似た面があったので中央アジアが
イスラム化するのに大きな役割を果たした。
29世界@名無史さん:01/12/11 14:04
おねがいします。
皆さんの知識を是非提供して下さい。

アフガニスタンに関しての情報が必要なのです。
アフガニスタン史に関しするいい本を教えて下さい。

とくにサファビー朝のスルターン・フサインをくだして
イランの支配権を一時握った頃のアフガン族について詳しく書いている本
を希望します。
30世界@名無史さん:01/12/11 14:21
>>29
アフシャール朝について
L.Lockheart,Nadir Shah,London,1938.
ザンド朝について
J.R.Peryy,Karim Khan zand:a History of Iran,1747−1779
Chicago and London,1979.
を読んでみてはどう?洋書ですがね。
3130:01/12/11 14:27
訂正
J.R.Perry でした。
ごめんなさい。
アフガンの地理書なら
玄奘の『大唐西域記』
バーブルの『バーブル・ナーマ』
がよいと思います。現代でも十分通用します。
3229:01/12/11 14:46
>30
ありがとう。助かります。
33世界@名無史さん:01/12/11 15:53
『中東現代史』のアフガニスタンの章はどう?
34梵阿弥:01/12/11 17:15
小アジアのエルズルムあたりにあったムハンマド・アルティン朝というのはどういう
ものだったのでしょうか。手がかりがなくて…
35世界@名無史さん:01/12/11 17:17
海域いすらーむ
3629:01/12/11 17:40
どうも33さん。さっそく探します。
37世界@名無史さん:01/12/11 17:49
マムルーク朝について知りたいのですが、
手ごろな概説の載っている本があったら教えて下さい。
38世界@名無史さん:01/12/11 17:58
>>29
サファヴィー朝滅亡後の混乱期については
David MorganのMedieval Persiaの
16章を読まれてはどうですか?
割とコンパクトにまとまっていますよ。
39世界@名無史さん:01/12/11 21:14
>>37
佐藤次高『マムルーク』・・・違うか。スマン。
40世界@名無史さん:01/12/11 22:53
>>37
大原何とかという人の著で『エジプト・マムルーク朝』っていう
本を読んだことがあるよ。
ただかなり古いかな。

ところで最近中央アジアのユダヤ人に興味があるんだが、
なんかそれについて触れている本、或いは論文があったら
教えてください。
41世界@名無史さん:01/12/11 23:31
イスラム系北アフリカの国々について詳しい人いますか?
42世界@名無史さん:01/12/11 23:39
>>37>>40
日本語のものでイスラム地域関連文献を
手っ取り早く探すならここが便利ですよ。
http://www.toyo-bunko.or.jp/SearchMenu.html

マムルーク朝の手ごろな概説なら
牟田口義郎さんの『カイロ』はどうですか?
文庫化もされています。
43世界@名無史さん:01/12/12 00:31
>>41
時代、王朝名とか、もっと具体的におっしゃって下さい。
44世界@名無史さん:01/12/12 01:45
アデンって面白くない?
中国-シンガポール-インド-アデン-スエズ-ヨーロッパという航路はかなり活発に船が行き交ってたと思うんですが。
でもあんまりアデン史なんて聞かないからマイナーなのか。
4541:01/12/12 02:01
>>43
第二次大戦後の近代について知りたいのです
4629:01/12/12 12:06
親切にどうも、38さん。さっそくあたってみます。
4737:01/12/12 13:28
>>39>>40>>42
ご返答いただきありがとうございます。
さっそく調べてみたいと思います。
48通りすがりのものですが・・・:01/12/12 15:29
シャイバーン朝について何かいい本ないですか?
誰か教えて!
49世界@名無史さん:01/12/12 21:26
age
5048:01/12/12 21:50
だれか教えてくださーい!
51世界@名無史さん:01/12/12 23:20
>>48

まとまった本としては期待しないほうがよい。
せいぜい中央アジアの通史の一章とかティームール朝との絡みくらいでしか
本の形では読めないと思うな。
専門ではないのでよくはわからないけど。
52世界@名無史さん:01/12/13 00:59
論文なら堀川徹さんがなんか書いてませんかね?
まぁ、概説書はないでしょう。
53世界@名無史さん:01/12/13 01:01
>>48
シャイバーン朝の研究者に堀川徹先生がいらっしゃいますが
彼自身の著作はないようです。
シャイバーン朝については
同朋社『アジアの歴史と文化』の8巻か
山川出版社『中央ユーラシア史』
の中の堀川先生の記述を読んではいかがでしょう。
54世界@名無史さん:01/12/13 09:51
>29
サファヴィー朝に事実上の止めを刺したのは
アフガニスタンのカンダハール遊牧民の侵攻でしたよね。
その後、イランは大混乱に陥って、ナーディル・シャー
が頭角をあらわしますが、彼が寝所で暗殺されたあと、
またしても混乱期に。
最終的にカージャール朝の支配となりますが。
5529:01/12/13 10:52
>54
皆さんから教えてもらった本を読んで思ったのですが、
アフガニスタンとナディル・シャーの因縁関係はおもしろいですね。
ナディル・クル・ハンによってアフガン族はイランから追い出され、
王になったナディル・シャーによってカンダハールは攻められ、
そしてナディル・シャーの暗殺後にアフガンニスタンの王になった
アフマド・シャーはナディル・シャーのかつての家臣・・・。
5629:01/12/13 11:05
またしても質問で申し訳ないですが、
第一次アフガン戦争でカブールのイギリス軍を全滅させたのは誰
(もしくはどのような勢力)か誰か教えて下さい。
ある本には
「カブールからインドに撤退する途中にギルザイ族に襲われて、
軍医碑一人を除いて全滅」と書かれているんですが、
別の本では
「ドースト・ムハンマドの息子に攻められて全滅」と書かれていて、
何がナンだかわかりません。
助けてください。
57世界@名無史さん:01/12/13 11:42
>>31
そういえば NHK 特集の名番組「シルクロード」もアフガニスタンの
地理を知るにはいいかと。調べてみると、DVD が出ているんですね。
滅茶苦茶高いですけど。
http://www.ponycanyon.co.jp/shop/dvd/p14925.html
58世界@名無史さん:01/12/13 11:57
>>56
ttp://ww1.m78.com/topix-2/afghan%20war.html
ここわかりやすい。

アフガンについては素人だが、このサイトを見る限り
(原資料には当たってないから真偽は定かではないが、
失礼)、どちらもそれほど間違った表現じゃない。
59 :01/12/13 20:00
サラディンって英語表記では salah-el-din でいいんですか?
60世界@名無史さん:01/12/13 20:37
Saladin
Salah ad-Din Yusuf ibn Ayyub
61世界@名無史さん:01/12/14 19:14
今マスコミで何かと話題になるハミド・カルザイ氏は、ハシュトゥン人の
ドゥラーニー族の一部族であるポパルゾイ族出身です。
1747年のドゥラーニー朝の成立以降、国王は代々このポパルゾイ族から
出ました。
62世界@名無史さん:01/12/14 23:40
へー、カルザイってのが部族か氏族の名前なんだろうと思ってたんだけど、違うのか。
でも、ドゥラーニー朝から一度王朝交代なかったっけ?
63世界@名無史さん:01/12/15 18:58
>62
確か、1826年にドースト・ムハンマドが国王になって、
これをバラクザイ朝というのではなかったかと思いますが。
6462:01/12/15 19:25
そうそう、バラクザイ。
話題のザーヒル・シャー元国王もその家の出身でしょう。
今気付いたんだけど、>>61の「ポパルゾイ」ってのは
バラクザイのなまりなのかな?
65世界@名無史さん:01/12/16 23:38
とりあえず上げます。
66世界@名無史さん:01/12/17 00:28
イスラム諸国でも、中国と同じように宦官の弊害が大きかったようですが、
誰か「宦官制度をなくす改革」をやろうとした人はいたんですか?
67世界@名無史さん:01/12/18 00:04
定期上げ
68世界@名無史さん:01/12/18 22:27
最近誰も来ないなあ。
69世界@名無史さん:01/12/18 23:08
ネタギレじゃない?

>>66
イスラム史上の宦官の弊害って具体的な事例が思い付かないんだけど
有名な事件はあったっけ?
70世界@名無史さん:01/12/18 23:58
宦官だけの弊害というより、女性も含めたハーレム勢力による
弊害というのはあったみたいです。
例えば、無能な君主の場合、彼らの意のままに操られるとか。
71世界@名無史さん:01/12/19 15:30
ガズナ朝について教えて下さい。
72 :01/12/19 20:39
すみませんが 米国テロ板でスレ立ててもらえませんか
色々指南して頂きたいのです レスでもけっこうです
どうか宜しくお願いいたします
73世界@名無史さん:01/12/19 23:08
>>72
米国テロ板って荒れてるよね。
あんなところにスレ立ててもねえ。
荒らされるの目に見えているし。
こちらに移って来たらいいじゃん。
74世界@名無史さん:01/12/19 23:45
>71
アフガニスタン最初のイスラム王朝で、
もともとサーマーン朝に仕えていたトルコ人マムルークの
アルプテギンが建国した王朝です。
しょっちゅう北部インドに侵攻し、北インドのイスラム化の
道を開きます。
また、フィルドゥシーなどの文人を保護したりしています。
最期はセルジューク朝とゴール朝に滅ぼされます。
75世界@名無史さん:01/12/20 00:23
>72
ご参考までに、アフガニスタンの歴史について。
アフガニスタン最大の部族はパシュトゥン系のギルザイ族です。
現在タリバンの指導者層を構成するのはこのギルザイ族で、
ドゥラーニー族よりも経済的に貧しく、
社会的にも低位に置かれてきました。
歴代のドゥラーニー族の国王も、反乱を繰り返すギルザイ族への
弾圧と懐柔に苦心してきました。
76世界@名無史さん:01/12/20 23:35
中央アジアのイスラーム化について教えて下さい。
77世界@名無史さん:01/12/21 00:55
カラハン朝のサトク・ボグラ・ハーンの改宗伝説が有名。
78世界@名無史さん:01/12/21 11:22
>76
8世紀に唐軍とイスラーム勢力がタラス河畔で激突、唐軍が
敗北し、これが歴史の転換点になります。
ウイグルとともに突厥を滅ばしたトルコ系のカルルクが勢力を
伸ばした頃から本格的にイスラーム化が始まります。
79世界@名無史さん:01/12/21 14:36
>56
http://www3.kiwi-us.com/~ingle/topix-2/afghan%20war%202.html
アフガン戦争について詳しく解説してある。
80世界@名無史さん:01/12/24 00:05
なんかアフガンスレ化しているような・・・。
誰かマグリブ地方史の概略を教えてくれる人はおらんか?
81世界@名無史さん:01/12/24 11:54
>80
北アフリカかあ・・・
神秘主義教団の力が強い事ぐらいしか思いつかないけど。
(浅薄な知識でスマソ)
19世紀にサヌースィーのようなイスラム改革運動が
広がった事とか。
82高野聖:01/12/24 12:04
>>80
ちょっとばかり値が張るが
アリステアホーン著「サハラの砂・オーレスの石」(第三書館)
アルジェリア独立に関する生臭い話はこれ一冊で充分かな?

さくっと読むだけなら
バーナードルイス「イスラーム世界の二千年」(草思社)
これが便利だと思う
83高野聖:01/12/24 12:07
そうそう、マグレブ地域ってイベリア半島にも結構影響及ぼしていたみたいだから
レコンキスタ関連の本を調べてみるのも一つの手かもしれないね
84世界@名無史さん:01/12/24 19:38
青池保子の「アルカサルー王城」にグラナダ王国の
内紛の話がでてくるね。
アルハンブラ萌え〜
85世界@名無史さん:01/12/24 23:17
モロッコ史なら新潮選書の「紀行モロッコ史」が面白かった。
マグリブは王朝の領域が現在の国境に当てはまらないからわかりにくいね。
86世界@名無史さん:01/12/26 22:12
モロッコのハサン二世は黒人奴隷の子孫だったの?
87世界@名無史さん:01/12/29 16:37
age
88世界@名無史さん:02/01/01 16:03
黒人奴隷=ザンジュ
89世界@名無史さん:02/01/01 22:18
実は、ナスル朝あたりのことについて知りたいんですが。
地図を見るとほとんどキリスト教国に囲まれてるのに、
百何年も続いたってのが昔から不思議で。
建国したときにはもうキリスト教勢力の方が優勢でしたよね?
そのあたりの事情について詳しい人、誰か教えて。
90世界@名無史さん:02/01/02 14:23
たしかグラナダ王国はカスティーリヤ王国に朝貢し、臣従を誓うことで
生き延びたと思います。
1492年に王位争いで疲弊していたグラナダのボアブディル王は無血開城を
決意し、ここにレコンキスタは完了。
結局ナスル朝は1230年から1492年までの262年続いた事になります。
9189:02/01/03 12:31
90さん、ありがとうございます。
なるほど、それでナスル朝だけは生き延びたのか。
カスティーリャにしてみれば、
アラゴンやポルトガルとの対抗上、
背後に敵を作るわけに行かなかったのかもしれませんね。
で、アラゴンと合邦したあとに生かしておく必要はなかった、と。
イスラーム教国という敵を作ることで、
アラゴンとの一体化を図るねらいがあったのかもしれません。
実際、その後すぐにモリスコやユダヤ人の追放が起こってますし。
92世界@名無史さん:02/01/08 13:39
誰かターヒル朝について教えて!
93世界@名無史さん:02/01/08 16:13
>92
イラン系の改宗者でアッバース朝の将軍だったターヒルが
ホラーサーンで自立して建国(821〜873)
後にサッファール朝に滅ぼされる。
94世界@名無史さん:02/01/09 04:58
>>89
最初の頃は対岸のマリーン朝の支援もあった。
95世界@名無史さん:02/01/09 19:14
イラン最期の王朝、パフラヴィー(パーレビ)朝について
1971年にシャーがペルシア帝国の建国2500年の記念式典を
ペルセポリスで執り行いましたが、そのとき
「モハマッド・レザー・シャー・パフラヴィー、シャーハンシャーヘ・
アリーヤ・メフル」(アーリア人の光、王の中の王、パフラヴィー朝の
モハマッド・レザー王」
というたいそうな名前を名乗っていました。
日本からは三笠宮が出席しています。
96世界@名無史さん:02/01/11 22:44
三笠宮ってオリエント史学者なんだろ?
97世界@名無史さん:02/01/12 00:30
三笠宮殿下は日本オリエント学会の名誉会長。
98世界@名無史さん:02/01/13 11:46
>>34
それはいつ頃あったの?
99世界@名無史さん:02/01/15 17:06
パフラヴィー朝の初代はコサック旅団(ロシアが軍事顧問団を
送り込んでつくったペルシア人の軍事組織)の首領だった
レザー・ハーンという人物です。
ハーン付けで呼ばれ、名字がないので、名門出身ではないでしょう。
ちなみに彼はトルコ系のペルシア人です。
100雷怒:02/01/15 17:30
>>99
そんなこと言ったら、サウジのサウード家なんか山賊上がりやで。
湾岸の首長国なんかも似たようなもの。
101世界@名無史さん:02/01/15 17:54
>>93
ターヒルは建国宣言したその日すぐに暗殺されるけどね。
102世界@名無史さん:02/01/15 19:00
>100
イスラム世界で一番の名門は、ヨルダンのハーシム家
ですか?
103雷怒:02/01/15 19:17
>>102
家柄の格だけ見たら、まあそうなるやろな。
あとモロッコの王家も預言者の血引いてるて聞いたことある。
でも、ヨルダン超貧乏。預言者もまさか自分の子孫が借款王にまで
落ちぶれるたぁ予想だにせんかったやろうなぁ。
104世界@名無史さん:02/01/15 20:03
>>103
モロッコのアラウィー家はムハンマドの家系らしいけど
やっぱり貧乏。なんで貧乏ばっかりなんだろ。
105世界@名無史さん:02/01/15 21:19
ヨルダンのハーシム家って
ttp://village.infoweb.ne.jp/~isamun/monarchs/people/islam/hashim.html
のうちのどこからの流れなんろう? もうちょっと調べてみるか…。
106世界@名無史さん:02/01/16 14:54
映画『アラビアのロレンス』に登場したファイサルの次男が
ヨルダンを建国。
長男はヒジャーズ王国を建てたがサウジに併合されてしまう。
107雷怒:02/01/16 15:35
>>106
全然違います。
アレック・ギネス扮するファイサルが三男で、
彼は最初シリア王国の国王になりますが、
仏に蹴散らされ、弟の援軍に駆けつけた次男のアブドラが
英のチャーチルに誑かされて、あんな何にも無い沙漠のアンマンに
国を建てました。(これがそもそもの間違い)
結局行き場を失ったファイサルは、同じく英の勢力下にあった
イラクに国王として移植されます。
へジャーズ王国は、これら兄弟の父、フセイン・イブン・アリーを
初代国王に戴いて建国されたが、アブドルアジーズに追ん出される
前に長男のアリーに禅譲したかどうかは失念。
108世界@名無史さん:02/01/17 13:42
あげ
109雷怒:02/01/17 15:05
>>106
因みにファイサルの息子(恐らく長男)ガーズィーは
比較的早死にしちゃった父王の跡を継ぐが、確か暗殺
されたんだが、これまた短命に終わり、幼い息子の
ファイサル二世が即位。1958年のアブドルカリーム=カーセム
准将によるイラク革命でファイサル二世落命。

このように預言者の血を引くハーシム家の中で現在でも
生き残っているのは、皮肉なことにド貧国ヨルダンのみ。
110世界@名無史さん:02/01/17 15:51
>109
ヨルダンが貧乏なのは、石油があまりとれないのと、
パレスチナ難民をいっぱい抱えているのが原因ですか?
111世界@名無史さん:02/01/17 16:16
>>105
預言者の子孫はアリー・ファーティマ夫妻の
息子ハサン・フサインのどっちかの子孫しかいないらしい。
フサインはウマイヤ家と喧嘩してカルバラーで殺されて
子孫はシーア派のイマームになっちゃったから、
兄のハサンの子孫じゃないのかなぁ。

ちなみにヨルダン王家やモロッコ王家以外にも
預言者の子孫はたくさんいます。
その中でヨルダン王家の格が高いのは
何百年もメッカの領主をしていたからでしょうね。
112雷怒:02/01/17 18:12
>>111
よく憶えちゃいないけど、ヨルダン国内の殆ど全ての
モスクに掲げられている「ハーシム家系図」を見た
ことあんけど、確かハサン・イブン・アリーから枝が下に
伸びていたような。まぁ、何れにしろパレスチナ系の住民
からは、預言者の子孫云々は「って自分たちで言ってるだけさ」
ってなもんですけどね。

正確にはメッカの「太守」又は「知事」って呼ばれてたみたいね。
シャリーフっていう称号を冠せられるのもこの家だけなのかな。

>>110
石油云々というよりも、アンマンに行けばわかるけど、
沙漠に囲まれた邪魔臭い七つの丘に張り付いて人が
棲息しているって感じ。歴史的に見てもアンマンは古代に
名を残しているだけの廃墟。ダマスカス、エルサレム経済文化圏
の周縁に過ぎなかったものを首都にしたのは大きな間違い。
沙漠で遊牧して暮らすベドゥインと、イルビド(緑豊かな平野で
ここの方が余程首都に適している)などの一部の農耕適作地で
自給している農民が生活していけるだけの経済力しか無かったのに、
原住民の数を上回る難民が波状的に押し寄せりゃ、
もう目も当てられないあの有様、ってな具合です。
113世界@名無史さん:02/01/18 12:43
age
114通りすがり:02/01/18 17:31
つーか、みなさんイスラム社会の停滞の原因は何だと思われます?

私は単に女性を社会から排除してるからではないか?と常々考えております。
要するに民族の能力の半分しか使っていない、と考える訳です。
個人の能力は決して低くはないですしね、彼ら。
どーでしょ?
スレ違いならゴメンナサイ(w
115世界@名無史さん:02/01/19 16:39
>>114
同感だけど、スレ違いのような気がします。
116棄教者 ◆witdLTi2 :02/01/19 19:40
>>114
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1006593370/l50
こっちに引っ越してください。
117世界@名無史さん:02/01/19 22:17
>112
ありがとうございます。
ついでに、ヨルダンの将来についてはどうですか?
フセイン前国王は「生き残りの名人」といわれましたが、
現国王は彼のような政治感覚はあるのでしょうか?
118雷怒:02/01/20 14:36
>>117
フセイン前国王には「(無償)借款の名人」という
あだ名もありましたね(笑)。
まだ即位してから三年しか経ってないけど、
「父君の時は...」って先代を懐古する人は多いね。
経済に力入れてるみたいだけど、元々彼は軍人として
一生を終えるつもりだったから中々ね。
現在のヨルダンは、”永遠の国難”である西からの
パレスチナ難民に加えて、十年前からは東からの
イラク難民も抱えているので、経済は本当に虫の息
というところでしょうか。
そこで“嫌パレスチナ”のベドゥイン政治家たちは、
争ってイスラエルとの商売を始めたがっていたわけですが
(実際、1999年の冬に公休日が木金から金土にシフト)、
インティファーダが勃発しちゃったもんだから、まあ
どうなることやら。
あと、イラクが戦争前までは破格の安値で
石油を売ってくれていたり、バスラ経由で物資も
出入りしたりしていたのがストップしていることも
沙漠の小王国にとっては痛恨。
そう考えると、ヨルダンが単体として今世紀を生き残れる
可能性は極めて低いし、“ベドゥイン利権政治屋”以外の人民の
為にもならない。(トタン板張りの難民キャンプを、丘の上の
奴らの豪邸が見下ろしている光景に反吐が出たよ)
イラク制裁解除の暁に元アラブ=ハーシム連邦(1958.2月〜7月14日)
の誼でイラクと合邦するか、パレスチナ独立の暁に、
「パレスチナ・イスラエル・ヨルダン川東岸経済連合体」
に吸収されるかのどちらしかないかと思われ。
そん時に、王家は文盲ベドゥイン親衛隊を連れて、
父祖伝来の地へジャーズに帰った方が、
新国家で誰が国家元首になるかで揉めなくていいんだけどね。
王家に忠実なベドゥイン臣民も、
巡礼の際にお顔を拝めるってことで
丸く収まんないか?!
119世界@名無史さん:02/01/22 15:32
上げ
120世界@名無史さん:02/01/22 16:48
ヨルダン王家だけじゃなくて、アラファト議長もさっさと
辞任したほうがいいんじゃないのかな。
パレスチナ自治政府の高官は汚職まみれだし。
121雷怒:02/01/22 17:30
>>120
その噂はよく耳にするね。
特に米国暮らしが長い商人の某計画国際協力相は
NewsWeekで叩かれてたな。
でも、大統領を始め現在の指導層を一掃しちゃったら
国を率いられるタマが誰もいなくなっちゃうのが難。
とりあえず「独立」するまでは非常事態ということで
現体制でやって、「独立」後の選挙で民意によって
浄化を図るしかないんじゃないかと思われ。
122世界@名無史さん:02/01/22 20:01
>>111
格式高いわりには、オスマンあぼん後にカリフ名乗っても無視されたよね。
123世界@名無史さん:02/01/22 20:01
>>111
格式高いわりには、オスマンあぼん後にカリフ名乗っても無視されたよね。
124世界@名無史さん:02/01/22 21:06
>123
無視されるだけならまだしも、これによって身を滅ぼす事になります。
アブドゥルアジーズは今こそヒジャーズ攻撃によってフセインを打倒する
絶好のチャンスだと考え、ヒジャーズと交戦。
メッカに近いターイフを陥落させます。
国民に愛想をつかされたフセインは長男アリーに王位を譲り、アカバへ逃げます。
125世界@名無史さん:02/01/26 22:53
関西圏在住のイスラーム史ファンのみなさん
今度の2月2、3日の土日に龍谷大学大宮学舎で
有名イスラーム研究者が集う公開講演会がありますよ。
詳しくは以下のサイトで

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/IAS/Japanese/news/news2001-12-j.html#d01122601
126世界@名無史さん:02/01/27 22:43
>118
以前、シモン・ペレス前首相が統一中東市場構想ですが、
これを実現させる方法はなんとかみつけられませんか?
これだと欧米の政府ばかりでなく、多国籍企業の支持も
受けられるだろうし。
127世界@名無史さん:02/01/30 22:50
>>125
東大系の研究者達が講演されるようだね。
128世界@名無史さん:02/02/05 12:24
125さんが紹介してくれた講演会に行った人いますか?
よかったら感想を聞かせて下さい。
129世界@名無史さん:02/02/06 17:55
パレスチナで女性による自爆テロが起こりましたね。
なんでもボランティア団体に所属していた女性だとか。
よっぽど世の中に絶望していたのかな。
130世界@名無史さん:02/02/06 18:20
パレスチナ問題について、経緯を勉強したいのですが
どこか詳しいサイトはありませんか?

正しい知識を得たいのです
131世界@名無史さん:02/02/06 18:28
ボランティアには義勇兵って意味もあるからアルカーイダもある意味ボランティア(w
132質問:02/02/06 20:59
足利義満に使えたアラビア人と河内の女との間に生まれた
「楠葉西忍」とはどのような人物なのでしょうか?

また、当時の日本にはアラブ人はどれほど来ていたのでしょうか?
世界的にムリスリ商人の交易活動が盛んだったそうですが。
133世界@名無史さん:02/02/07 01:00
楠葉西忍は仏教徒になってたんじゃなかったっけ。
どっかの寺と関係が深かったんだよね。
134世界@名無史さん:02/02/12 02:10
イスラーム史専攻で関西の大学院に進学するならどこがいいですか?
やっぱり京大でしょうか?
神戸大学の評価はどの程度のものでしょうか?
135棄教者 ◆witdLTi2 :02/02/12 08:25
>>134
恐れず迷わず外国に逝ってよし
自分のフィールドにしたい国に行くのだ
フィールドにしたい国の旧宗主国でもOKだYO!
(政治情勢などで大学教授が牢屋にぶち込まれるようなところはまずいが)
136世界@名無史さん:02/02/12 08:37
(´-`).。o O(トルコの旧宗主国ってどこだろう…)
137棄教者 ◆witdLTi2 :02/02/12 09:50
>>136
トルコの旧宗主国はトルコです(藁
ぼくは>>134=>>136さんがマグリブとか中央アジアとかだと思い込んでいました.
すんません.
138世界@名無史さん:02/02/12 14:16
>>134
断然京大。
とくに大学院を視野に入れるならば。

>>136
トルコの旧宗主国は強いて言えばオスマン帝国です(w
トルコとオスマン帝国の間には国家意識の上で若干の断絶があるので。
139世界@名無史さん:02/02/12 15:02
134って学部生っぽいけど…
140世界@名無史さん:02/02/12 23:31
関東はどうなんだ?
141138:02/02/13 00:42
>>139
そのようですね…失礼しました。>134さん
院から大学を変えるならなおさら京大が良いと思いますけど、
専門にしたい分野にもよりますよね。
迷うなら、先生で選ぶのが一番かと。

>>140
そりゃ東大…。
142140:02/02/13 20:14
>>141
東大以外では?東大の一人勝ちか?
関東・関西地方以外の地方だったらどこがいいんだろう?
俺は九大・北大ぐらいしか知らないんだが・・・
東洋史付属でもいいから教えてくれんか。
143世界@名無史さん:02/02/14 00:01
>>142
え、東大以外ですか?
うーん、強いて言えば、慶応…かな。
やっぱりこの分野で大学院に進むなら東大京大に限ると思います。
専門が確としているならつきたい先生で選んだほうがいいかもしれませんが。

関東、関西以外では九大・北大しかないと思います。
そもそもイスラム史をやってらっしゃる教官を抱えた大学は数が少ないですからね。
144世界@名無史さん:02/02/14 00:29
今後イスラム史は日本の大学で一つの独立した学科として
広く認知・設置されていくのでしょうか?
やはりこのまま東洋史の中に付随したものとして存続していくしか
ないのでしょうか?
日本はイスラム史研究ではまだまだ後進国ですが
少なくとも日本国内においては、ほぼ完成された東洋史、西洋史と較べて
研究者になれる可能性はわりあい高いのではないですか?
日本のイスラム史研究である分野の開拓者になれるのは
魅力的かと思います。
145世界@名無史さん:02/02/14 12:19
>>134
>>142

神戸と北大には若手で良い先生がいらっしゃいます。九大にも勿論。

>>143
慶応には、当たりはずれがあります。怖くて名前は出せないけれど、ヒドい先生がおります。

> やっぱりこの分野で大学院に進むなら東大京大に限ると思います。

慶応の悪口ばかりで気が引けますが、あの学校は、研究をするためには体制上の欠陥がある
としか思えません。私(正体は明かせませんが)が知っている院生にも、東大のゼミに顔を
出している人が少なくないようです。

>> 144
> 研究者になれる可能性はわりあい高いのではないですか?

しかし、最近は、質の低い「研究」者もずいぶんと増えましたようで。
それはともかく、144さんのことばには私も同感いたしております。
146世界@名無史さん:02/02/21 00:44
イスラム史専攻の学部3年生です。
そろそろ卒論について考えていきたいのですが
みなさんは卒論を書く時にどの程度原文史料を扱いましたか?
学部生の段階では十分には読みこなせないと思うのですが…
やはり学部生のレベルでは誰かの論文を参考にして
それをまとめて自分の意見をわずかに述べる程度のことしか
できないのでしょうか?
どなたか卒論作成についてのアドバイスをお願いします。
147世界@名無史さん:02/02/21 00:52
>>145
慶應でヒドい先生っていうとS氏あたりですか?
それともY氏?
148世界@名無史さん:02/02/21 12:49
>>147
イスラムだからS氏でしょう。
もしくはH氏。
149棄教者 ◆witdLTi2 :02/02/21 12:52
>>146
「原文」というのは何語のことですか? 例えば
イランを研究する人はペルシア語だけでなくアラビア語も原文資料になります
なぜならホメイニー師はアラビア語で法学書を書いているので
政治の背景にある伝統的なイスラーム法学を理解するためには
アラビア語が理解できないと困るからです

その一方で
「ル・モンド」紙を引用するだけでリビアやアルジェリアの論文を書いている人もいます
この場合新聞記事が一次資料になりますので フランス語が原文になります
>>135にも書いたとおり 植民地の旧宗主国には優れた研究がそろっているだけでなく
今日でも旧植民地に関する重要なデータが集められています

# できる範囲で できることを できるだけ やりましょう
150世界@名無史さん:02/02/21 18:58
中東近現代史にくわしいかたにお尋ねしたいのですが、1947年の
国連の分割決議によるイスラエルの領土をアラブ側が受け入れていたほうが、
パレスチナ人にとっては幸福だったのではないでしょうか。
このときなら、少なくとも自分たちの国は持てたわけだし。
151世界@名無史さん:02/02/21 19:16
>>146
ここで尋ねるよりまず指導教官と相談されたほうがよいかと思います。
152世界@名無史さん:02/02/21 20:07
>>150
少なくとも、アラファトも1947年のパレスチナ決議を受け入れなかった
アラブ諸国の判断は間違いだったと言っている。
153世界@名無史さん:02/02/21 20:26
>>152
そのわりに、アラブ諸国はパレスチナ人の扱いがひどいですよね。
154世界@名無史さん:02/02/21 20:38
>>150,152
今なら誰でもそう思うでしょう。
でも、無からパレスチナの面積半分以上を得るユダヤ国家と違って、
アラブ側にとって、ふって湧いたように急増したユダヤ人移民のため
に国土を譲ることは当時では到底納得出来なかったと思います。

>>153
そもそも出稼ぎ労働者の扱いが全般に酷いのですが、やはり国をもた
ない弱みだと思います。
155【^▽^】足軽浪人ジョーカー@長屋:02/02/21 21:17
私はアンチ・イスラエルじゃないが、ガザ地区と
ヨルダン川西岸地区から撤退し、入植地も撤去した方が良い。
156世界@名無史さん:02/02/23 14:28
イスラエルのベギンは、
「パレスチナのアラブ人はアラブ民族の一部であって、一個の独立した
民族ではない」
という考えをもっていた。
すでに存在するアラブ諸国が十二分にアラブ民族のナショナリズムと領土的な
願望を満たしているというのが彼の主張だった。
エジプトとの平和条約においても、「パレスチナ人」という表現に執拗に
反対して、「パレスチナ・アラブ人」という表現に執着した。
彼にとって「パレスチナ」とは「エレツ・イスラエル」と同義語だった。
157世界@名無史さん:02/02/26 21:40
岩波書店から「イスラーム辞典が出版されました。
特に近現代史を重点的に扱ってます。
値段は7500円くらいしますが興味のある方は見てみるのもいいかと。
158世界@名無史さん:02/02/26 22:12
そういえばイスラーム辞典は2月発売予定でしたね。

対抗して?平凡社の「イスラム事典」も間もなく改訂版が出るそうです。
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=126033
159世界@名無史さん:02/02/26 22:17
みなさんなら岩波書店と平凡社どちらのを買う?
ちなみに私は現在平凡社の旧版と東京堂出版の二冊を
持っています。
160世界@名無史さん:02/02/26 23:43
4000円と7500円か・・。
そんなに差があるのかな。
161世界@名無史さん:02/02/27 00:03
「ハディース」とは何ですか?
どのくらいの量が有る本ですか?
日本語で読めるのがありますか?
162世界@名無史さん:02/02/27 00:10
>>161
本気で質問してるのか?
中公文庫から牧野信也先生の翻訳で全6巻で出てるとだけいっておこう。
後は自分で調べろ。
163世界@名無史さん:02/02/27 01:08
>>161
イスラーム辞典かイスラム事典で調べればよい。
164棄教者 ◆witdLTi2 :02/02/27 07:50
>>162
日本サウディアラビア教会が出版している『サヒーフ・ムスリム』もあるけど
あれはどうやって手に入れたんだろう<俺
>あとは自分で
アラビア語が読めるようになると他のサヒーフやハサン・ダイーフな文献やら
サハーバやムスナドの人名録やら
サハーバやイマーム(シーア派のね)のハディースもあるでよ
165世界@名無史さん:02/02/27 13:09
>>161
これで調べるのがよろしかろう・・・
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~islam2/search.shtml
166世界@名無史さん:02/02/27 17:56
(163の)「辞典」と「事典」では取り扱う内容に何か違いがあるのですか?
167世界@名無史さん:02/02/27 19:55
>>166
両者の違いについては

平凡社の『イスラム事典』は歴史の方に重点が置かれているが
東京堂出版の『イスラーム辞典』は宗教としてのイスラームに重点が
置かれ、宗教用語に関する項目が多い。

たしかこんな感じだったと記憶しております。
168世界@名無史さん:02/02/27 21:59
>>165
平凡社はこんなことをしていてもよいのか?
自社の本が売れなくなるだけだと思うが・・・。
169世界@名無史さん:02/02/27 22:12
公開してるのは平凡社じゃなくて日本イスラム協会だよ。
170世界@名無史さん:02/02/27 22:24
営業妨害?
171世界@名無史さん:02/02/27 22:36
そもそも日本イスラム協会が平凡社と組んで出した事典。
172世界@名無史さん:02/02/27 23:04
一応総合スレと銘打っていることだし
世界史板のイスラーム関連スレを集めてみませんか?
173世界@名無史さん:02/02/27 23:08
>>172
どうぞあなたがお集め下さいませ。
174世界@名無史さん:02/02/28 00:39
>>172
あつめてみたYO

「なぜイスラム教文化圏は欧州に負けたんだ?」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1006593370/l50

「オスマン帝国とウィーン包囲」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1013879746/l50

「中央アジア史何でもスレッド」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1008864083/l50

「歴史序説」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1013953690/l50

「サファヴィー朝を語るスレッド」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1008428214/l50

「??貿易商人によるイスラム布教:本当か??」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1014106586/l50

「モロッコの諸王朝について」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1010143390/l50

「アッバース朝」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1013461725/l50

「誰かインド・イスラム史について教えてよ」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1013961575/l50

「サラディンとクルド族」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1012458023/l50
175だから         :02/02/28 00:41
どうした
176世界@名無史さん:02/02/28 00:45
>>174
ティムール朝もイスラム国家じゃなかった?
177悪の枢軸の:02/02/28 00:46
構成国のうち二国も信じているイスラム
178世界@名無史さん:02/02/28 00:47
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1007474869/l50

これのことだな。
しかし消滅しそうなスレばっかだね。
179しかし!悪の枢軸:02/02/28 00:48
自体ももうすぐ消滅。
そして新しいイラン、イラクが始まる。
180世界@名無史さん:02/02/28 01:10
イランも潰されるんだろうか。ハタミはがんばってるのになぁ。
181世界@名無史さん:02/02/28 01:11
>>179
タリ板逝っとけ。
182      :02/02/28 01:21
イランはかつて牧歌的なゾロアスター教徒の楽園であった。
ところがササン朝が野卑なアラブ人に破れて滅ぼされ、
蛮族アラブ人がイランの婦女子を強姦して、
一神教の悪しき遺伝子をぶちまけたことがそもそものまちがいなんです。
いわば外圧と性器によってイスラム凶にさせられた国。それがイラン。
したがって、千年以上の害人文化がこの国を荒らしたわけです。
本来の牧歌的な国に戻そうと、悪の枢軸としてこの国を討伐する米国は
現代のクルセイダーズ。
神の恩寵により、真の自由と平和をこの国にもたらすだろう。
100年後、このイランに自由と平和を取り戻してくれた自由主義陣営への
感謝がこの国の正史に刻まれる日も遠くない。
183世界@名無史さん:02/02/28 01:37
イランのシーア派(12イマーム派)はかなりゾロアスター教化してると思う。
184世界@名無史さん:02/02/28 09:25
イスラム勃興当時のゾロアスター教はひじょうに広大な範囲にひろがってたので、
あまり後世の印象でイランの民族宗教と考えない方がよい。
実際中東各地でのシーア派とスンニ派の勢力交替劇をみると、
現在のような分布になったのは、かなりの程度偶然の要素が多いように思われ。
つまりシーア派にゾロアスター教的な要素が強いにしても、
イランだからシーア派なのではなく、中東全般にあったゾロアスター教の精神的足跡が
それ以外のものと分離したのがスンニ派、シーア派の分離ということであって、
「イラン」という土地や民族に必然性があったわけではないと考えられる。
185世界@名無史さん:02/02/28 11:36
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/IAS/Japanese/news/news2002-2-j.html#d02022501

明石書店からも事典が出るらしい。
186世界@名無史さん:02/02/28 14:43
井筒俊彦(大川周明が後援していたらしい)『イスラーム思想史』は
わかりにくいです。
ムタジラ派という比較的合理的な神学派が、アッバース朝カリフ:マームン
の時あったそうです。
現在のイスラムの硬直化の一因には、ムタジラ派排除も影響しているのでしょうか?
わからないのは、
「コーランは神によって創造された」とするムタジラ派の説が、
正統派(アシュアリー派?)によって排除された事です。
どーして、「コーランは神によって創造された」とするのが、
神を冒涜する事になるのでしょう?わかりません。

187世界@名無史さん:02/02/28 17:17
井筒先生といえばコーランの翻訳者ですよね。

>どーして、「コーランは神によって創造された」とするのが、
>神を冒涜する事になるのでしょう?

コーランは神の言葉そのものであり神とともに永遠不滅だからです。
188イスラム凶の手先発見!:02/02/28 17:58
お題目そのものの回答かよっ
そんなものマジ信じているのは原理派ぐらいだぞ。
インドネシア人はビール飲んでいるぞ。
サウジアラビアのワッハーブ派も禁欲を強いるのは国民だけで
王族は酒池肉林三昧で酒をたらふく常用中のくせして
「メッカの守護者」なんだからな。
教科書の世界史はいらない!
189世界@名無史さん:02/02/28 18:21
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
                        |
       ____.____    |   はいはい、お帰りはこちらへ
     |        |        |   |
     |        |ヽ=@=ノ |   |
     |        |(. ´∀`)つ | ミ
     |        |/ .⊃y ノ |   |    ∧∧
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |    ( ゚Д゚)_⊃
                        |  ⊂_188/    
                        |   |   |
                        |   ∪∪
190世界@名無史さん:02/02/28 18:57
>187
コーランは神の言葉そのものであり神とともに永遠不滅だからです。

ハ??
ということは、コーランは人類、いや天地創造以前から
存在している事になりますけど・・・?
それにムハンマドの生きている時には
「啓二」の内容に取り消し・変更はありましたけど…

コーランの翻訳は有り得ないのならば、
神様はアラビア語を話しているのでしょうか?

ニューズウィークにムハンマドの顔
(近年は日本の歴史漫画でもムハンマドは、
黒く塗った顔か後姿に描く様にしています)
の入った絵が、掲載されてイスラム教徒が
抗議しましたが、
掲載された絵は、トルコで昔描かれたもののようです。
ムハンマドの顔を描く事は、イスラム教では禁止とのことですが、
では、残っているムハンマドの肖像画とは、一体何なのでしょうか?



191世界@名無史さん:02/02/28 19:00
今も古典アラビア語のコーランしか無いのですか?
トルコは、トルコ語に訳したコーランも
使ってよくなったというのを、聞いた事ありますが・…?
192棄教者 ◆witdLTi2 :02/02/28 19:40
元ムスリムの棄教者です
ムスリムがどういう風に考えているかを解説いたします
あくまでイスラームの教義がどう教えるかであって
私が何を信じるかとは関係ありませんのでご注意下さい

>>188
いつかきっと原理な連中に政権を転覆されるでしょう
そのあとでアメリカに経済制裁を喰らい国が破綻するでしょう
その時まで今しばらくお待ち下さい

>>190
確かにお説の通り啓示の取り消しや変更がありましたが
にもかかわらずアッラーの手元(手元というのは比喩です アッラーに手はありません)
にある経典は永遠にして不滅です
アッラーはその不滅の経典から必要なものを抜き出して
トーラーなり福音書なりコーランなりを下しているのです

>>神様はアラビア語を...
いえ あらゆる言語であらゆる民族に啓示を下しました
フランス語に「翻訳は裏切り」ということわざがあるとおり
アッラーが下した言葉をオリジナルのまま保存するためにあえて
翻訳を禁じているのです
例えばイエスはアラム語を話していたと考えられるのに
アラム語の台詞は「我が神 我が神 なぜあなたは私をお捨てになったのですか」という
丸子福音書の一文しか残っていません(マタイ福音書の同様の箇所はヘブライ語)

>>ムハンマドの顔を描く
高校のときに使っていた教科書には確かにムハンマドの顔が描いてありました
中世の写本からの引用ですがヴェールはかかっていませんでした
ぼくはドキュンの仕業という理解でいます
ところで何でタリバンの敬虔な人々は
自分たちの宗教の開祖を偶像化する連中を討伐しそれらの偶像を破壊せず
ただの石の塊を爆破することに拘泥したのか私のウニ頭では理解できません
多分私やあなたが理解できない理由があったのでしょう

>>191
粘着野郎に認定します
コーランはアラビア語です アッラーは何度もしつこく
私はアラビア語でコーランを下した お前らはおそらく理解できるであろう

つまりコーランはアラビア語なのです トルコ語のコーランはあくまで翻訳です
トルコ語の訳文とアラビア語が矛盾していたら アラビア語を取るべきなのです
そうした意味ではトルコ語のコーランを使うことはあっても
あくまで代用品の地位を抜け出すことはありません
193世界@名無史さん:02/02/28 19:47
アラビア語以外の言語に翻訳されたコーランはコーランの解釈のような位置付けになります。
194187:02/02/28 19:53
>>190
いや、漏れの参照した本にそう書いてあったんだけど…。

イスラム教では神がアラビア語を話しているかどうかはともかく、
コーランは神の言葉"そのもの"とされてるわけですよね。
ムータジラ派ではコーラン(神の言葉)を発語者(神)の被造物であるとしますが、
アシュアリー派では言葉は発語者の本質から生まれるものであるから、
発語者の本質と不可分と見なします。
つまり彼らにとっては神の言葉は神の本質の一部であり、
コーランは神の言葉そのままの姿である(と、考えられた)以上
神の属性である永遠性を持つ、と考えられたのです。

…思想は苦手だから自信ないよ。誰か助けて(涙)

>では、残っているムハンマドの肖像画とは、一体何なのでしょうか?

そういう戒律がゆるかった時代・地域もあるんです。
最近はまた厳格になりつつあつってことでしょ。


>>191
今はトルコでもアラビア語になりました。
トルコ人自身の大多数がトルコ語訳コーランを嫌がったそうな。
でも、日本人イスラム教徒団体で
礼拝に使える日本語訳を図ってるところがあったと記憶。
195貧乏人:02/03/03 02:54
イスラム辞典一冊買うならどれにするべきか・・・
196棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/03 08:40
>>195
図書館にリクエストして三冊買わせればよい
197世界@名無史さん:02/03/03 09:46
文化保護の為には図書館より買ってあげた方が
良いと思うが・・・・・。
198世界@名無史さん:02/03/03 20:24
コーランで明白に禁止しているのは「ブドウ酒」であるそうで。
だから、ヤシ酒については、法学派によって
禁止か許容か意見が分かれるらしいぞ。
199世界@名無史さん:02/03/03 22:27
>>195
岩波版は高いぶん項目数・情報量が多い。
平凡社版は図版が入ってて流し読みに良い(でも旧版の話)。
どうせ執筆者もかぶってるし、好みで決めればいいと思う。
200棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/04 07:49
>>198
「酔わせるもの」がハラームなんだYO!
だから液体か固体か粉末か気体かは問わない
ハッシッシも田代政もハラームだYO!
201世界@名無史さん:02/03/04 15:00
酢もダメだと聞いたが?
だから、レモン汁を使うとか
202世界@名無史さん:02/03/04 15:06
コーランによると天国では酔わない酒がたらふく飲めるそうだが、
「真珠のような美しい小姓が酌をしてくれる」とある。
イスラムではホモは容認らしい。
そういやアフガンの堕落したムジャヒディンの山賊は
女だけでなく美少年も拉致強姦していた。


203世界@名無史さん:02/03/04 17:07
姦通はハラームなのに同性愛はハラームじゃないの?

いわゆるイスラム文化には飲酒・同性愛を歌った詩や絵画も多いよね。
逸脱って言ってしまえばそれまでだが…。
204世界@名無史さん:02/03/04 21:45
>202
イスラム世界には昔から「ルーティー」とか「アイヤール」と呼ばれる
ヤクザがいたが、かれらも同性愛を行っていたらしい。
205棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/05 10:30
>>201
逆です 酢は最高の調味料だと
サヒーフ・ムスリムにもサヒーフ・ブハーリーにも書いてあります

>>202-203
確かにコーランには美少年の給仕が臥所をまわる旨書かれていますが
ホモは禁止されています ソドムとゴモラの罪はイスラームでも罪とされ
そのハッド刑の方法はやはりソドムとゴモラが被ったのと同じ方法です

>>201-202については覚えていたら家に帰ってからソースを示します

>>203
多いですね 確かに
だからパキスタン人やイラン人をダウワすることを怠ってはならないのです
206世界@名無史さん:02/03/05 13:19
酢もアルコールで作られたから禁止。
豚は、豚毛の歯ブラシも禁止。
だと聞きましたが。
207棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/05 15:56
>>206
>>酢
しつこいようですが違います 今晩(または明朝)ソースをうpするので
おとなしく待って下さい
こう見えてもぼくは元ムスリムです
イスラームの迷妄を棄てたという意味で「棄」教者を名乗っています

>>歯ブラシ
ぼくがムスリムだった頃は考えたこともありませんでした
が, ガムは豚由来の成分が入っているのでハラームだとか言っていましたね
歯ブラシについて現役信者の意見きぼんぬ
208棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/06 09:35
酢について調べました
日訳サヒーフムスリム 第三巻 p.114には
酒から作られた酢はハラームである旨書かれていますが
同書p.159には
預言者ムハンマドが酢を最良の調味料と言っていた旨が書かれています

>>206さんは「作られたから」の「から」という接続詞がおかしいだけで
「アルコールから作られたものは」だったら正解でしたね
ぼくも天下り的に否定して反省しています 済みません

ついでに>>198にいわくヤシ酒ですが同書p.127以降で禁止されています

スレの流れと関係ないですがSMの女王様はp.212で禁止されています
ちなみにぼくが棄教したのは自分がM男だからではないです
209世界@名無史さん:02/03/08 21:55
今度新しく出たイスラム辞典。
ムータジラ派について
少し好意的な執筆ですよね。
やっぱりイスラムをルネサンスするには、ムータジラ派でしょう。
ただ、大衆というものは、上層階級インテリの唱える合理主義的な宗教には
拒絶感を持ちます。
ムータジラ派が滅んだ理由も、権力によって弾圧されたというよりも、
大衆の拒絶によるものでしょう。

今イスラムを悪く言うとるアメリカ人は、
自分たちの先祖のピューリタンがひどかったことを
忘れるべきではないでしょう。
ピューリタンは劇場を壊した(確かに上品なお芝居ばかりではなかったが)。
ピューリタンの初期アメリカ植民地では、
魔女狩りがあったそうで。「不貞」を働いた婦人の顔に焼きごてをしたり、
また、クリスマスも異教的習慣として廃止していたようです。



210【^▽^】足軽浪人ジョーカー@長屋:02/03/09 00:29
私事ですが、ムスリムになったは良いものの、
どうも信仰心が湧かない。イスラームが悪いんじゃなく、
私の性格が原因なのだが・・・
211【^▽^】足軽浪人ジョーカー@長屋:02/03/09 00:41
此間なんぞムスリムたることを忘れ、神社に参拝してしまったし、
私は自覚が無さ過ぎるな。
212世界@名無史さん:02/03/09 11:53
イブンサウドがメッカを簒奪する(?年でしたか?)までは、
  スーフィー の聖者の墓が、
メッカにも多く有ったそうです。
ワッハーブ派がそれを皆壊したそうで。
イスラムの中でも最も右の原理主義派が、
イスラムの中心地を占領しているのが、一番の停滞要因では?
213世界@名無史さん:02/03/09 13:11
>>212
逆でしょう。「停滞」が認識されたからこそ
「今のイスラムのありかたは間違っている」という思いが生まれ、
「原理主義」が力を得ている。

しかし、微妙にスレ違いと思われ。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1006593370/l50
214世界@名無史さん:02/03/11 03:38
>>212
非ムスリムながら、
聖者崇拝、聖者廟訪問が悪いとは思いませんが、メッカ、マディーナぐらいはカア
バと預言者モスクだけで良いのでは?
なお、ハーシム家は両聖地の管理を怠り、巡礼者から税を取る等評判が悪かったの
で、サウド家がメッカを「簒奪」したなんて誰も思ってないんじゃないでしょうか。
215世界@名無史さん:02/03/17 20:52
余部福三 著.
『アラブとしてのスペイン : アンダルシアの古都めぐり』
(第三書館, 1992)によると、
近年、スペイン各地で、先祖がイスラム教徒だった人が、
先祖の宗教に戻ったとのこと。
イスラム教徒は全員追放されたのじゃなかった?
216世界@名無史さん:02/03/18 20:28
>>215
日本の隠れキリシタンと同じく、隠れて信仰を守りつづけてたんじゃ
ないのかな。
217世界@名無史さん:02/03/18 20:50
元ユダヤ教徒・元イスラム教徒は新改宗者として差別されたんじゃなかった?
218世界@名無史さん:02/03/20 16:33
あげ
219イスラム史好き:02/03/24 01:54
大学でイスラム史をやろうと思っている者です。

アラビア語、ペルシア語、トルコ語の辞書でお奨めのものがありましたら
教えていただけないでしょうか?
和洋言語は問いません。(出来れば日本語・英語の方がいいですけど・・・)
それとこのような洋書の辞書はどのように購入すればいいのですか?
日本でこのような図書を扱っている書店がありましたら
それも併せて教えていただけないでしょうか。

どうぞ宜しくお願いします。
220世界@名無史さん:02/03/24 01:56
俺はあまり詳しくはないが、多分大学書林とかから出ているだろうね。だが、
ほとんど英語の辞書みたいに詳細ではない。
221世界@名無史さん:02/03/24 01:59
>>219
ナガラ逝っとけ。

http://www.nagara-books.co.jp/

222世界@名無史さん:02/03/24 02:06
紀伊国屋書店のページ見て、イスラム史などとキーワード打ち込んでみれば
そんな関係の本が出てくるだろう。その中の入門書などを見てみればどんな
辞書事典があるか出てくるものと思う。
223世界@名無史さん:02/03/24 02:14
>>219
辞書は語学板で聞いたほうがいいのでは。
224イスラム史好き:02/03/24 02:35
皆さんレスありがとうございます。
いま語学板でも聞いています。
ところで先ほどから調べているのですがペルシア語辞書について疑問点があります。

Steingassの辞書についての質問なのですが下記の二つの辞書は何処が違うのでしょうか?
下の辞書の方が価格が安いのですが・・・

Comprehensive Persian-English Dictionary : Including the Arabic Words and Phrases to Be Met With in Persian Literature : Being Johnson and Richardson'
(ISBN: 0415025435) Steingass, F. Librairie Liban Pub Sal $160.00

Comprehensive Persian-English Dictionary : Including the Arabic Words & Phrases to Be Met With in Persian Literature
(ISBN: 8121507111) Steingass, F. South Asia Books $62.00

くだらない質問とは思いますが、どうかお教えください。

225世界@名無史さん:02/03/24 09:35
>>224
内容は同じで、版が違う
上はベイルート版
下はインド版
ベイルート版の方が丈夫だが、重い
インド版はいろいろだが、往々にして紙が悪く、壊れやすい。
他に、ロンドン版もあるが、さらに高い。
テヘラン版は絶版。
以上
226世界@名無史さん:02/03/24 10:56
アラビアのロレンスの「T・Eロレンス」に興味あります。
お勧めの本やサイトはありませんか。
227世界@名無史さん:02/03/24 13:50
反ロレンス本『アラブが見たアラビアのロレンス』がおすすめ。
228世界@名無史さん:02/03/24 17:46
>>219
トルコ語の辞書はRedhouseがよいです。
でも、語学は自習じゃなくて大学の講義で習得するでしょう?
その講師に聞くのがいいと思うけど。

>>227
中公新書の『アラビアのロレンスをもとめて』が手ごろ。
229世界@名無史さん:02/03/25 16:49
今日大学の生協で平凡社のイスラーム辞典の新版をハケーン
即買っちまったよ。
こないだ岩波のほうを買っちゃって金欠状態なのに・・・・・・
230世界@名無史さん:02/03/26 00:26
でも、私は最近山×○之がゆるせない。
単位をもらったのも恥ずかしい。
231YP:02/03/26 00:49
やっぱ、ミナレットの内部って螺旋階段になってるんですかね?

金持ちになったら、庭にミナレットとオベリスクを建てたいです。
こんな書き込みでageても怒らないで下さい。
232世界@名無史さん:02/03/26 00:52
>>231
 各地のミナレット上りましたがらせん状です。
 ですが、よくわからんトビラとかあったりして、なかなか怪しいです。
 モスク内部を隅々まで探検したい……
233YP:02/03/26 00:59
>232
はぁーうらやましひ・・ レスどうもでした。
234棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/26 07:49
>>230
どうして×内昌○が嫌いなの?
235世界@名無史さん:02/03/26 08:58
>>234
中身がなかろうと、転向しようと構わないけど、
出版社に圧力をかけて自分への批判を圧殺しようとする
性根がゆるせない。
どこかの政治家と同じだ。
236アマノウヅメ:02/03/26 09:54
中学1年生を買って自家用車に乗せたら、あまりにサド道具が揃っているので
その女の子が怯えて車から飛び出して、他の車から轢かれて死に、轢いたらしい
トラックの運転手は警察の事情聴取のあと、自殺した。
その原因の元教師(事件の時は現役)の裁判があったが、たったの懲役6年。
援助交際やる女の子に責任があるんだそうだ。

そのサド教師を殺しておけば何の問題にもならなかったのに。
加害者ばかり守る少年法はとにかく変だ。
私の知人に17歳の子がいますが「右手に牛刀、左手に少年法。これは
最高の備えだと思うんだが、矛盾みたいなかっこいい言い方ない?」
といってます。
矛盾しないのが怖い。
237棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/26 11:40
ウヅメたん ハァハァ...
238世界@名無史さん:02/03/26 12:54
>>235
言説には品位と責任を 〈時評 2002〉
〈イスラム現象〉の理解に求められる現実感覚
山内昌之

先月号の「中央公論」にこういう記事が載ってたけど。
239世界@名無史さん:02/03/26 14:11
>>235
そんなことやってるんですか?
ソースきぼん。
240☆キュストリン☆:02/03/26 14:35
マムルークいいなぁ。
奴隷王朝(?)で女王ってとこが。
AOCなんかだとラクダにのってる。
241世界@名無史さん:02/03/27 02:51
>>235
238の中公の反論文がらみの話?

>>240
女王は数ヶ月で退位させられてるし、
再婚相手(アイバク)のほうを初代スルタンに数える場合も少なくない…。
トルコ系遊牧民やカフカスの山岳民出身のマムルークが主力である以上
イスラム騎兵は馬に乗っていたはずだが、
なぜラクダのイメージが強いのかねぇ。
242世界@名無史さん:02/03/27 08:52
>>238
自分の本の版権引き上げると、言われてはねえ
出版社も弱いよねえ
243世界@名無史さん:02/03/27 12:13
自分の本だけならまだしも、それを引き上げることで
シリーズ全体のセット販売をできなくさせてやるぞ、
という話だったらしいね
244世界@名無史さん:02/03/28 02:15
もうすこし詳しく説明してください
245世界@名無史さん:02/03/28 02:27
>>244
235と241と242と243と238から察してください。
246棄教者 ◆witdLTi2 :02/03/28 16:22
今晩22:45分頃 NHK 教育テレビに神が降臨します
http://tv.yahoo.co.jp/tvguide/vhf/tokyo/table/2002032821.html
247世界@名無史さん:02/03/28 19:09
イスラム圏で、日本やヨーロッパのような長子相続制が確立していた
ところってある?
248世界@名無史さん:02/03/29 22:14
イスラーム法は、分割相続だからね。
難しいかも。
249世界@名無史さん:02/03/29 22:44
>>248
そのせいで、兄弟全員殺して即位した、なんて例が多いね。
250世界@名無史さん:02/03/29 23:11
後期のオスマン朝が年長者順だけど、長子相続じゃないな。
たしかムハンマド・アリー朝も年長者順。

サウジアラビアは王位継承順を決める法規定が無いので
王位継承が将来的な不安定要因となる可能性があるそうな。
251世界@名無史さん:02/03/30 00:05
>>247
中国の長子相続は時代よって異なると思うんだけど?
少なくとも清朝末期にはほとんど分割相続だっただろ?
252世界@名無史さん:02/03/30 00:09
相続制度については朝鮮半島と中国を一緒くたに考えてる
人が多いようだね。
ちなみにモンゴルでは不完全とはいえ末子相続が有力だった。
今の中国に関して言えば都会では上から順に家を出て行って
末っ子が親と一緒に住んでるケースが多い。
まあこれも一人っ子政策のせいで将来は違ってくるんだ
ろけど。
253世界@名無史さん:02/03/30 19:45
なんかパレスチナ情勢、またきな臭くなってきたね。
アラファトは監禁状態だし。
254世界@名無史さん:02/04/05 21:11
age
255世界@名無史さん:02/04/21 09:27
ルシードは、いいよね。宇宙が無始とか、知性が単一かどうか。そういうのはどう
でもいいの。宗教は大衆のための寓話だと。
バスターミー(ビスターミー)はヒンズー教徒じゃない?あの彼我一如、梵我一如
的境地は、依属感情的なイスラームとは、ちょと、違うぞ。
256世界@名無史さん:02/04/29 13:32
バーナード・ルイスの『イスラーム世界の2000年』ってどうよ?
257世界@名無史さん:02/05/06 14:46
イスラム世界でおこなわれていた「カーディー裁判」というシステムですが、
具体的にどういう手続きをとって行われていたのですか?
258世界@名無史さん:02/05/08 19:37
いきなりでナンですが、
イランのハータミー大統領って名前の頭がセイイェド seyyed ってなってますけど、
「ムハンマドの後裔」という意味での「サイイド」なんでしょうか?
イラン方面には昔っから「ムハンマドの後裔」がそこら中にいたと聞きますが。
259【^▽^】足軽浪人ジョーカー@長屋:02/05/08 19:40
イランの最高指導者ハメネイ師はトルコ系。
260世界@名無史さん:02/05/08 19:44
シーア派は血統にうるさいからね。
ムハンマド自身に男系子孫はいないけど、
従弟で娘婿のアリーの男系が最上のものと考えられる。
女系で繋がった「末裔」なら山ほどいるだろう。
261ルイスは:02/05/09 01:43
いいよ。イスラムの歴史もいい。
262棄教者 ◆witdLTi2 :02/05/09 13:56
>>258
「イラン方面」じゃなくっても、世界中にムハンマドの後裔・サイイドはいます。
頭に黒いターバンを巻いている人が怪しい。
263世界@名無史さん:02/05/09 14:30
>>262
ハータミー大統領の写真を探したら、しっかり黒いターバン巻いてた
まぢでサイイドなのかよ
264棄教者 ◆witdLTi2 :02/05/09 15:51
ヨルダン国王のハーシム家もサイイドだYO!
>>263
しつこいようだけど、ムハンマドの子供が何人いると思う?
日本ムスリム協会だかサウディアラビア協会だかが出版している
『預言者の娘たち』でも読んで愕然としていなさい。
265世界@名無史さん:02/05/09 19:35
男はみんな子供のころに死んで、
成長したのは娘3人だけ、だっけ?
しかも子孫を残した娘は1人しかいないじゃなかったっけ?

>>258
そういえばハーメネイー師もセイイェドってついてる。
266世界@名無史さん:02/05/09 19:48
最初の奥さんとの娘だけで3、4人いなかったっけ?
267世界@名無史さん:02/05/11 03:53
預言者の子供で成人したのはアリーと結婚し
たファーティマだけではなかったでしょうか。
その息子は二人だけしかいないですが、ハサ
ンの方は何回も離婚・結婚を繰り返して有名
ですし、フセインの方にも何人か子供がいた
ので、多数の子孫がいたるところにいてもお
かしくはないでしょう。
268世界@名無史さん:02/05/11 04:15
>>264
最近絶版になってるんだって。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~monamin/islam_aisha_mokuji.html

>>267
ファーティマ以外の娘たちも若死にはしたものの結婚はしている。
269ジダン:02/05/11 05:21
2040年
フランス・イスラム共和国
270世界@名無史さん:02/05/11 06:04
 これはハッキリ言える!
アメリカの傘下でなければヘタレ中国に侵略されるよ日本は。
 そして、もう一言、日本在住のイスラムの人たちは大人しく
善良な人が多いかもしれないが、世界で20年〜30年での間に
一番紛争が多く、話し合いより無力を選ぶのはイスラムだよ。
話し合いで、まず解決という手法を第一に考えない民族が、核や
細菌兵器を持つのは確かに日本人や白人が持つより恐いよ。
だからイスラムが悪とかと言っているのではないので誤解しないでね。
 過去にコーランを焼かれたからといって、国会に向けデモをしたイスラム
は、やはり正直ゾッとした。また、TVでコーランを焼いたら自分の父や子で
殺すと平然と言うイスラム教という宗教は理解しがたいね、折れにとっては。
 
英米を潰せと寝言いっている奴は真っ先に中国に残虐な方法で殺されちゃうよ。

271世界@名無史さん:02/05/11 07:47
>>270
英米ベッタリがベストなのは認めるが、
それとイスラムのイジュマーの伝統を無視するのとがどう関係あるのかワケワカラン
そして、もう一言、世界で最近20年〜30年の間で一番紛争が多いのはアメリカという罠(w
272世界@名無史さん:02/05/11 14:00
「ファーティマのお告げ」というカトリック・スペインのオカルトは、
ムハンマドの娘と関係あるの?
イスラム圏の一部ではファーティマが聖母マリアのような役割で崇拝されているというらしい?
273世界@名無史さん:02/05/11 15:50
>>272
後付けの意義はいろいろあるか知らんが、ファティマは地名。
まあ地名のいきさつを考えると全く関係ないとは言えないが。
274世界@名無史さん:02/05/13 22:14
age
275世界@名無史さん:02/05/14 18:09
マホメットとはじめの年上妻との間には子供はいたの
でしょうか?
276世界@名無史さん:02/05/14 20:32
>>275
名の知れたムハンマドの子供はみな15歳年上の妻ハディージャとの子とされている。
詳しくは>>268のリンク先を読みなされ。
277棄教者 ◆witdLTi2 :02/05/14 23:13
今テレビに小杉泰先生が出ているYO!
278世界@名無史さん:02/05/15 00:38
>>276
ありがとう
279棄教者 ◆witdLTi2 :02/05/15 09:54
あくまでムハンマドが`_?だったわけではなくあくまで当時の習慣だったとは思うのですが、
アーイシャはムハンマドが亡くなったとき15歳だったみたいですね。
ケコーンしたのは6歳?9歳?
当時の風習で、幼少のうちにケコーンするとセクースはしたのかなぁ。
アカデミックな話をしているのでsage
280世界@名無史さん:02/05/16 03:52
J・アブ−・ルゴド『ヨーロッパ覇権以前』(岩波書店)
読まれた方はおられますか?
如何でしょう?
ウォーラーステインの世界システム論に連なる作品。
281世界@名無史さん:02/05/21 17:20
近代以降のイスラーム史について語りませんか?
欧米列強にじわじわと蚕食されながら、どのように対抗しようとしたかとか、
アラビアのロレンスとか、ムハンマド・アリーのようなインパクトのある
キャラクターもいますし・・・
282世界@名無史さん:02/05/24 20:28
明日は羽田記念館で講演会があります。
近くにお住まいで、興味を持たれた方は
是非足をお運び下さい。

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/hanedakk/next_meeting.html
283世界@名無史さん:02/06/10 10:56
age
284ベルベルリンリン:02/06/10 12:35
トゥール、ポワティエ間の戦いってかなりフランスの奥の方なんだね。
フランクが負けてたらパリは落とされてたなこりゃ・・・
もともと南ガリアの沿岸部にベルベル人の部隊を駐屯させていて
その酋長を殺してしまった事が原因でフランクに本格進行したらしいね。
ベルベルの騎馬部隊にフランクの歩兵隊は良く勝ったと言いたい。
負けてたら他のゲルマン部族も駄目だったろうね。
285世界@名無史さん:02/06/10 16:11
パリってその頃から価値あったのん?
286ベルベルリンリン:02/06/18 13:16
当時のゲルマン諸国の中ではフランクが一番優勢だったんじゃない?
カールおじさんって確か帝位を授かってたよね。
でもあの頃のフランクの首都はパリじゃ無かったんだっけ?
287世界@名無史さん:02/06/30 03:00
某講師の講義を受けてるんですが、初期イスラームの。
彼の論文、読みたいんだけど、大学図書館に無いんですよ。
だってマイナー女短が本務校で、そこの紀要に論文書いてるんだもん・・・。
どうしたら読めますかね?
288世界@名無史さん:02/06/30 07:46
289世界@名無史さん:02/07/01 19:21
>>288
御丁寧にありがとうございます。助かりました。
でも他大の図書館を使用するには、何か申請が必要ですよね。
むむ・・・しかも近場で置いてるとこないし・・・。
290世界@名無史さん:02/07/01 20:53
都立図書館や国会図書館なら紀要でも入ってそうだけどね。
講義を受けてるのなら講師本人に頼んでコピー取らせてもらえば?
291世界@名無史さん:02/07/04 20:15
イスラーム史
292世界@名無史さん:02/07/09 19:47
突然でなんですが、
ナスィールッディーン・トゥースィーとか
ビールーニーってご存じの方おられます?
293世界@名無史さん:02/07/27 00:20
保全
294世界@名無史さん:02/08/12 18:32
>281
アラビアのロレンス
www2m.biglobe.ne.jp/〜shotaro/no101.html
>292
ナスィールッディーン・トゥースィー
www.bun.kyoto-u.ac.jp/〜yyajima/rashid.html
295世界@名無史さん:02/08/12 20:57
ttp://www.worldtimes.co.jp/
エジプト、家族間の仇討ち、一家族の22人死亡3人負傷
 
【カイロ11日鈴木眞吉】エジプト中部のソハグ県南部バイタラーム地区ゲルガ村で
十日、二大家族が銃撃戦を展開、一家族二十二人が死亡、三人が負傷した。
エジプト各紙が十一日報じた。被害を受けた家族はハシャダ家で、攻撃したのは
アブデル・ハリム家。
両家族は十二年前から抗争を続けており、昨年四月ハシャダ家の二人がアブデル家の
一人を殺害していた。事件当日は昨年四月の事件の公判が予定されており、
報復を秘密裏に準備し武装したアブデル家が、ミニバスと乗用車で法廷に向かう
途中のハシャダ家を襲撃した。負傷しただけで生き残ったハシャダ家の一人は
警察に対し、銃撃を受けて死んだ一人の遺体には四十六発もの弾丸が撃ち込まれていたと
語った。
エジプトには、家族単位や氏族単位の仇討ちの風習が残っており、今までも
たびたび事件が起きていたが、これだけの犠牲者が出たのは初めてだという。

↑これは世界日報の記事だけど、エジプトに限らず、イスラーム世界には
 広く残っている風習じゃないのかなあ。


296世界@名無史さん :02/08/12 21:11
>>295
>エジプトに限らず、イスラーム世界には
>広く残っている風習じゃないのかなあ。

仇討ち=血讐の慣行っていうのは、世界中にみられたんじゃないの?
日本の江戸時代の仇討ち、ヨーロッパやアメリカの決闘慣行など
少なくとも19世紀〜20世紀初頭までは残っていたのでは。
近代国家の特質は、暴力行使の一元的集中により個人や社会集団の
自力救済権(生命・財産・名誉を守るための武力行使権)を否定した
点にある。だから強力な近代国家権力が成立しなかった地域では、
そうした慣行がかなり残っているんじゃないかなあ。
もっとも、日本でもアウトロー世界(ヤクザ)じゃあ、いまだにハデ
にやってる場合もあるけど。
297世界@名無史さん:02/08/12 21:23
>>296
復讐を一対一の決闘でやるというのは、欧米に特有の習慣ですか?
日本の仇討ちの場合はどうだったんだろ。
イスラーム世界では家族単位、氏族単位で相手を襲撃するみたいだけど。

それと、イスラーム世界の場合、裁判が必ずしも信頼できなかったから、
という理由はないのかなあ。
298世界@名無史さん:02/08/19 23:55
今月の「中央公論」に、ロバート・ケイガン、リチャード・パール、ウィリアム・クリストル、
ズビグニュー・ブレジンスキーといった論客たちが、イラク攻撃の後、第二次世界大戦後の
日本のように米軍が長期駐留すべきだと主張していると書いてあった。
要するに、イラクを民主化させ、中東で米国の利益を守る国家にするという
ことなんだけど、この「イラク日本化計画」は果たして成功するかな?
299世界@名無史さん:02/08/20 00:22
ABCテレビに出演したパール氏は「イラク攻撃に他のNATO加盟国の同意はいらない」
「欧州諸国は沈黙しているか、フセインと取り引きするんじゃないか」と割と痛い方向に行ってるそうな。
 
それだと、今までの一応の大義名分としてあった「正義と悪との戦い」から、単なる「USAとイラクとの戦い」になるのではないか。
300世界@名無史さん:02/08/20 01:38
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020819-00000749-reu-int
イラク攻撃に英以外の欧州諸国は必要ない=米専門家

[ワシントン 18日 ロイター] 米国防総省の諮問機関、国防政策委員会の
リチャード・パール委員長は、米国は、イラクに対する攻撃を開始するのに
英国以外の欧州の同盟諸国の支援を必要としない、との見方を示した。
同委員長は、ブッシュ政権は、英国とイラクの反体制派の力は借りるが、
米国が攻撃を開始した場合に他の北大西洋条約機構(NATO)諸国が攻撃に
加わることを予想しない、と述べた。
同委員長は、ABC放送の番組「ディス・ウィーク」で、「われわれの欧州の
同盟諸国は、このことに関係がない」とし、「英国はわれわれと一緒にやると
みている」と語った。(ロイター)
301世界@名無史さん:02/08/20 01:45
>>298
そもそも、イラクを含めたアラブ諸国の民衆は「民主化」を望んでいるのかな?
生活さえ保障されてれば、それほど自由や民主主義には関心がないのかも。
むしろ、「イスラエルやアメリカにどうやって勝つか」といったことの
ほうに関心がありそう。
302世界@名無史さん:02/09/09 18:51
age
303お役立ちサイトです。:02/09/09 19:40


究極の総合リンク集

http://home9.highway.ne.jp/cym10262/

304世界@名無史さん:02/09/09 20:14
イスラム史で、スーダンのマフディーの乱のように終末思想がからんだ
事件というのは、ほかにどんなものがあるのかな。
西洋史では、「千年王国主義運動」みたいなのがしょっちゅう起こっているけど。
305世界@名無史さん:02/09/09 20:19
イスラムもキリスト教と全く同じ終末思想を抱えてるはずなんだけど
イスラムでは終末思想ってあまり目立たないね。
306世界@名無史さん:02/09/10 16:27
終末思想がゆんゆんに出てるのは現代だよ、現代!
『現代アラブの社会思想』(池内恵著 講談社現代新書)の最後の章、
読んでみ?
ヤージュージュとマージュージュ(ゴグとマゴグ)、終末の証としての
マルヤムの子イーサー(マリアの子イエス)の顕現に関するコーランと
ハディースの記述と、イスラエルやら国連やらアメリカやら、UFO
やバミューダ・トライアングル(!)やらをゴッタ煮にしたアラビア語版
トンデモ本の情報満載だよ。
現代アラブの知的荒廃ぶりにタメ息がでる本だ。
307世界@名無史さん:02/09/10 16:46
うぇーん。ジャパンネットバンクと間違えて
        ジャパネットたかたに大金振り込んだよ〜〜〜〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)
   / ̄ ̄'' -、
  (    / ) ヽ
  i r-,,,, /,,,, )
 ( >| ●  ●//  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `‐|   U  /ノ < しかも送料はオマエらが負担
   \ ━ /    \____________
   ((Οっ V>
    \  'oヽ
     |,,,,,,∧|
     /  ∧ \
   / / ヽ ヽ
   ト-<    |_/''┐
308世界@名無史さん:02/09/10 18:09
>>306
>UFO やバミューダ・トライアングル(!)やらをゴッタ煮にした
アラビア語版 トンデモ本

欧米のサブカルチャーがアラブ世界にも流れ込んでるんですね。
そういえばスーダンのマフディーの乱も西洋の帝国主義に対する反発から
起こってるし・・・
聖書アラビア語起源説なんてトンデモ説が登場したのも現代だし。
309棄教者 ◆witdLTi2 :02/09/10 19:14
そういえばおまえらは中田考先生の末法の法学はお読みになりましたか?
イスラームの伝統的な法学に即して末法の世の中がどうなるかを論じています。
310世界@名無史さん:02/09/11 22:03
>>309
ほほう。面白そうですな。「末法の法学」で検索できなかったので、
正式な書名をお教えくだされ。
『現代アラブの社会思想』は宗教的教義の側面からのイスラームの
現代終末論の考察でしたが、そっちも読めば、法学的側面からの
考察で立体的に理解できるようになる、かも。

「棄教者」か・・・。俺も2人のムスリム証人を前にして、
シャハーダを唱えたことがある。
近頃は、豚食いーの、酒飲みーの。
311アマノウヅメ:02/09/11 23:07
>>310
それって、一般信者の意見ですか?話が下世話になってすみません。
確かに酒飲みたいし、豚肉うまいし。
312310:02/09/13 14:26
「一般信者」じゃありません。イスラームの事を勉強する際に、あるムスリムの
方から入信を勧められまして、当時は中沢新一の『チベットのモーツァルト』とか
が流行ってましたから、「信者として、内在的に理解しようと努めるのもひとつの
方法だな」と納得して、入信の儀式を行いました。
今から考えると、研究の客観性を頭っから無視してましたなあ。
当時は、そういう「学問が自称する『客観性』を否定・破壊する行為」が何だか
「新しい知的流行」だったわけですよ。
オウムを研究するためにオウム信者になっちゃった研究者を見て、「ああ、
こいつも俺と同じ時代の空気を吸っていたんだな」と思いました。
あるパキスタン人から「イスラームのことを勉強するなら、パキスタンに来い」
と勧誘されたことがあるけど、あれはタリバンのリクルート(新兵募集)活動
だったんだろうなあ。俺も一歩間違えると、エライ事になってたかもしれん。
313世界@名無史さん:02/09/17 00:07
アル・アンダルス(イスラーム支配下のイベリア半島)についてでも語りますか?
ウマイヤ朝、後ウマイヤ朝、群小王朝(ムルーク・アッタワーイフ)、
ムラービト朝、ムワッヒド朝、ナスル朝など。
314世界@名無史さん:02/09/18 13:58
スペイン人が闘牛を観戦するときにあげる歓声「オレ!」はアラビア語の
「ワッラー(神とともに)!」が語源だそうな。イスラム統治下の影響
は、スペイン文化の本質的な部分にまでおよんでいる。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891762624/qid=1032324873/br=1-5/ref=br_lf_b_5/250-5857902-5627411
『セルバンテス または読みの批判』より。
315世界@名無史さん:02/09/18 18:41
アブド・アッラフマーン1世はサラゴサの領有をめぐってカール大帝と
戦ってるんだよね。
ちなみに彼はアミールと称していて、第8代アミールのアブド・アッラフマーン3世が
初めてカリフと称した。
316世界@名無史さん:02/10/03 10:32
>>312
タリバンに入って論文書いたら世界的な学者になれたのにね。。
かわいそうだ
317世界@名無史さん:02/10/03 12:32
>>316
マスコミから面白がられるだけだと思う。
でも>>312みたいな今思えば…てのがのがほんとの意味での客観な気がするなあ。
318世界@名無史さん:02/10/04 00:07
純正同胞団ことイフワーン・アッサファーについての本か論文ってないですかね?
319アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/04 00:36
突然、へんな話題を持ち出しますが。
2年ほど前まで近くのダイエーにすごいアラブ系の美女がいました。
ベビーカー押して買い物に来てましたよ。時々仲間らしい奥さん達と一緒で。
とにかく私はあんな美女見たことが無い。後光がさすような美しさ。
アラビアンナイトの美女とはこんな感じかあって。男だったら惚れるんだが。
あんな美形の嫁さん持ってたらやはり顔はみせたくないだろうな。
320世界@名無史さん:02/10/04 18:36
アイシャドーきついので、素顔はそれほどよいとは思えない
321世界@名無史さん:02/10/21 02:07
afe
322世界@名無史さん:02/10/21 02:36
>319

ワッキーで体臭きつい。下半身デブがおおい。
323YP:02/10/21 03:19
>>319 アマノウヅメサン
九州のダイエーってモスクみたいなものですかね。
324YP:02/10/21 03:21
だから、ダイエーの御当地だからさ。 
スンマセン アフォな事書いて。 寝るわ。
325アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/21 03:40
>>323YPさん
球団のダイエーなら、私もファンですが。
モスクってドームのことですか?
今、スマップかなんかが公演してますけど。
326アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/10/21 04:30
あー、やっと眠れそう。
夜中の書き込みは久しぶりだ。では、皆さんお休みなさい。
327世界@名無史さん:02/10/23 22:02
古くなってボロになったコーランはどうすればいいの?
328棄教者 ◆egKIKYO7cg :02/10/24 08:59
捨てたらだめです。ましてや萌えるゴミの日に出すなどもってのほか。
火で焼くことはイスラームではゲヘナ(地獄)を意味します。
329世界@名無史さん:02/10/24 20:20
前にテレビで見たら、パキスタンではラマダンのときに
まっさらのコーランを買っていた。
じゃ古くなったら、どうしている?
そもそもコーランを金で売買していいのか?
33020:02/10/24 21:52
>>327
ゲニーザ文書みたいに専用の保管庫に移されたり、
いくつかの手続きを踏んで地下に埋められたりするとか聴いたことが・・・
331世界@名無史さん:02/10/24 23:45
ちり紙交換も駄目?
332棄教者 ◆egKIKYO7cg :02/10/25 08:26
>>331
ウンコを拭く紙に再利用されるのでだめだと思われ
>>330
絶対に人の手が触れられないようにする、とぼくも聞いたことがあります。
そこら辺をうろついている家畜や動物が小便してもけがされないように。
>>329
質問の答えにはなっていませんが、イスラーム圏ではクルアーンは最高の贈り物です。
ムスリムだった頃いろいろな人からいっぱいクルアーンをもらって置き場所に困ってました。
今となっては、古本屋に出してもどうにもならないし。。。(以下略
333世界@名無史さん:02/10/25 19:02
それほど神聖視されるもんなら、1000年前よりも古い『コーラン』も多く残っている?
334世界@名無史さん:02/10/25 19:58
コーラン汚しては駄目いうのなら、
HPはどうなのだろうか?
エロサイトとのポップページやリンクはだめだろうな・・・
335棄教者 ◆egKIKYO7cg :02/10/25 23:19
>>334
そういうことをいう人に限って、
クルアーンの一節が書かれたサウジアラビアの紙幣をポケットに入れたまま
トイレに入ってウンコやオシッコをする。
>>333
知りません。すみません。
336世界@名無史さん:02/10/26 01:14
サウジアラビアが
コーランの一節を、国旗や紙幣に使うことこそ冒涜のような気がするが・・・
異教徒はTシャツに印刷しては駄目だというくせに。
337世界@名無史さん:02/10/26 14:33
ガッザーリについて情報キボンヌ。
338世界@名無史さん:02/10/26 20:32
>>337
ガザーリー(ガッザーリー)のこと?
339世界@名無史さん:02/10/27 07:55
'88 年だかに亡くなってます。
まあ踏み絵みたいな存在かな?
日本の某関連雑誌の追悼記事を読むと、
かなり評価してたみたいだから、
あれもDQN 雑誌だな、と。
340世界@名無史さん:02/10/27 11:07
age
341がっざーり:02/10/28 10:43
おまいら、
漏れの『タリーク・ミン・フナー』
読みますたか?
342たんたーうぃー:02/10/28 12:44
>>341
逝ってよし!(ファルタズハブ!)
343世界@名無史さん:02/10/31 01:24
バーブ教が勝利していたら歴史は変わったろうか?
344世界@名無史さん:02/11/01 21:53
バハ―イ教の前身?
345世界@名無史さん:02/11/01 22:02
バハーイーって今も存続してるんだよね。
しかも本部は現イスラエルのハイファ。
346世界@名無史さん:02/11/04 21:02
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1036383610/
初のイスラム主義単独政権濃厚・米国イラク攻撃にも影響か=トルコ国会選挙[021104]
347世界@名無史さん:02/11/05 18:28
コーランに書かれた内容ってどんな事?
アッラーは偉大なりとかありふれた事意外で。

聖書みたいに物語っぽいのか?
348世界@名無史さん:02/11/05 21:30
>>347
むしろ演説もしくは説教っぽい。
興味があすなら日本語訳を一読するのを勧めるが
聖書ほど楽しくは読めない。
349某研究者:02/11/05 21:42
まあ彼等も確かに十字軍の盾を奪って使用する等して
柔軟な部分も有る様だが
十字軍側はサラセン軍の武器等を奪って
使用する事は有ったのだろうか
350某研究者:02/11/05 22:56
まあアイユーブ朝騎兵の鎖の上に鱗鎧を装備した鎧の方が
十字軍の鎖のみの鎧より強力かも知れぬが
アイユーブ朝軍の鎖帷子は十字軍と異なり全身には施されておらぬ訳だろうか

ウマイヤ朝の騎兵も鎖の上に鱗鎧を装備しており
同時代のビザンツ帝国の騎兵よりも重装備だったのではないのか

まあオスマントルコの兵士も割に重装備であり
イスラム軍も鎖帷子を着ていない様な兵士は割に少数だった可能性は
有る訳だろうか
351某研究者:02/11/05 22:59
まあイスラム軍も兜を被った兵士も多く
映画の様に皆ターバンを巻いて皮鎧や服しか着ていないと言う様な事は
無いと言う事だろうか
352某研究者:02/11/05 23:02
まあ矢張り白人のイスラム教徒は野蛮人であると言うイメージが
映画に出て来る彼等から兜や鎖帷子・鱗鎧を取り去っている訳だろうか

(まあイスラムとは関係無いがササン朝ペルシャの騎兵も
 同時期の西欧の騎兵等とは比べ物と成らぬ位重装備である訳だろうか)
353世界@名無史さん:02/11/05 23:11
冒険は世界史板にもいたのか。
354某研究者:02/11/05 23:27
まあアラブ軍のクロスボウの装備率は矢張り十字軍よりは低いかも知れぬが
アラブ軍の弓の装備率と言うのは十字軍よりそれ程
高い訳なのだろうか
(十字軍のパビスの様な大型の盾はアラブ軍は使用していた訳なのだろうか)
355某研究者:02/11/06 18:03
http://www22.tok2.com/home/lifazhu/t3.html
まあ上を見るとアイユーブ朝軍の槍歩兵はパイクの様な槍と
大型の盾・投げ槍迄も装備している様であり
西欧の歩兵より強力だった訳だろうか
まあ只盾の枚数が無ければクロスボウでアウトレンジされる危険は
有ったと言う事だろうか
356某研究者:02/11/06 20:49
まあオスマントルコ歩兵も平均的には西欧の歩兵より
恐らく重装備(西欧の歩兵はランツクネヒト等に見られる様に
まともな鎧を着ていない者も多いが)だろうか
357某研究者:02/11/06 20:55
まあアイユーブ朝軍の弓騎兵と十字軍の重騎兵の戦いは
正直勝負に成らぬ(無論弓騎兵を重騎兵が包囲するか川にでも追い詰めない限り前者が一方的に勝つ)だろうが
アイユーブ朝軍と十字軍の重騎兵同士が戦っても
馬の扱いの差等で前者が勝った可能性は高い訳だろうか

歩兵はクロスボウと弓の射程の差を生かせれば十字軍側が
勝てた可能性も有る訳だろうか
358某研究者:02/11/06 22:12
まあマムルーク騎兵の騎射能力が高いのは
モンゴル人が存在する所為だろうか
(まあトルコ人の騎射能力も高かったのかも知れないが
 ギリシャやスラブ人等はどうだったのだろうか)
359某研究者:02/11/07 16:41
http://crusades.boisestate.edu/Islam/13.htm
まあ上を見るとサラディンがプレートアーマーの様な物を
着ている様にも見えるがこれは誤りであり
十字軍の時代には存在しない物だろうか
(まあトルコの軍楽隊等を見るとプレートアーマーの様な胴鎧を
 着ている者も存在する様だがこれは欧州の胸甲兵の模倣だろうか)
360某研究者 ◆NITkxmpUgI :02/11/20 11:29
まあしかしマムルークがエジプトでモンゴル軍に勝たなかったら
欧州は今もモンゴルの領土だったかも知れぬだろうか(苦笑
マムルークがエジプトで勝ったのは兵力や戦術の優位では無く
イスラムの最後の砦を守ると言う信仰心故と言う意見も有るだろうし
現実には反文明的とされる狂信的なイスラムへの信仰が皮肉にも欧州を救ったと言う事に成る訳だろうか(苦笑
エジプトより先に欧州を攻略しておればイスラムは兎も角
欧州は滅びていた可能性は有るだろうか
(まあ他にもペルシャやハンニバル・イスラム勢力に欧州はやられていた可能性も
 下手をすると有る訳だろうが)
361世界@名無史さん:02/11/20 18:43
>>360
をいをい、歴史認識があんまりにもアレなんだけど…。
362世界@名無史さん:02/11/21 04:00
アッサラーム アライクム
363世界@名無史さん:02/11/21 04:07
正真正銘のヒッキーだから、人恋しいのと匿名掲示板でさえ会話を持つのが
怖くてああいう文体になるのはわかる。
わかるんだが・・・
364世界@名無史さん:02/11/21 10:23
ワライクムサラーム
365世界@名無史さん:02/11/21 13:06
>>361
放っておいてやれよ・・
366世界@名無史さん:02/11/22 21:44
>361
某研究者はシカトして下さい。軍事板の問題コテハンの一人です
367世界@名無史さん:02/11/23 04:59
こないだ某スレで某研が950踏んだ時にちゃんと新スレ立てて、初めて軍板の人間に「或いは某研との意思疎通も可能なのか」という淡い期待を抱かせたコテハン。
368世界@名無史さん:02/11/24 02:56
ウマイヤ朝のマルワーン1世に関する研究を御存知の向きはおられませんか?
教えていただきたいのですが。
369世界@名無史さん:02/11/24 03:23
なぜにまたマルワーン1世を?
370世界@名無史さん:02/12/05 20:55
マルワーン1世・・・
確かウスマーンの書記としてその殺害現場に居合わせて重傷を負ったんだっけ?
371名無しさん@1周年:02/12/16 21:00
モリスコって何すか?
誰か解説キボンヌ
372世界@名無史さん:02/12/21 22:21
キリスト教に改宗してスペインに留まったイスラム系アンダルス住民。
後に彼らも迫害されてスペインから追放された。
最近、スペインにわずかに残っていた彼らの子孫が名乗り出たらしい。
373世界@名無史さん:03/01/03 19:49
アラビア語のスペイン方言で書かれた文献って残っていないのでしょうか?
374世界@名無史さん:03/01/03 19:52
>>373
どーだろうねぇ。
でも普通はモノ書くときはコーランの言葉で書くんでないかな。
ラテン文字でスペイン方言アラビア語を書いたものでもあれば面白いけど。
375世界@名無史さん:03/01/03 22:40
イスラムの残虐行為って何かありますか?
376世界@名無史さん:03/01/03 23:00
>>375
何をもって「イスラムの残虐行為」を定義するんかね。
「イスラム教の信徒の犯した残虐行為」ならなんでもそう言ってよいなら
2001年のテロだってあげられそうだが。
377世界@名無史さん:03/01/03 23:21
キリスト教の魔女狩りみたいに
イスラムが教団として行った残虐行為のことだろう。

イスラムはカトリックほど組織がしっかりしてないから
教団としてまとまった行為というのはしにくいだろうね。

カリフが実権を握っててウンマが機能してた時代ならたくさんあるだろう。

378世界@名無史さん:03/01/03 23:43
うーん、ウンマの機能してた時代か。
なにかありそうだが…あったとしてもイスラム史の叙述は
イスラムが寛容だったことが強調されるから
あまり残虐行為についての言及は見られないような気が。
379世界@名無史さん:03/01/06 23:36
ゾロアスター教徒は弾圧されたのでは?
380世界@名無史さん:03/01/07 02:19
>>379
いやいや、それがどういう理屈かよくわからんが
経典の民に準じる扱いになってしまったそうだ。
381山崎渉:03/01/11 13:03
(^^)
382世界@名無史さん:03/01/24 14:59
>>378
ムハンマドがメディナにいた頃、ユダヤ教徒を多数殺害してる。
383世界@名無史さん:03/01/25 19:27
>>370
とりあえずEI2を見ましょう。
それ以上はIndexIslamicusで調べましょう。
384世界@名無史さん:03/01/27 23:02
>>377
そもそもイスラムに教団と呼べる組織があるだろうか?
385世界@名無史さん:03/01/28 00:13
>384がいいこと言った。
386世界@名無史さん:03/01/28 00:15
スーフィー教団はどうでしょう?
387世界@名無史さん:03/01/28 10:30
>>377
イスラムのカリフ、ウンマをカソリックの教皇、教会組織と同一視するのは如何なものか。
388387:03/01/28 10:31
>>386
あれはむしろ学閥に似たものではないだろうか。
389世界@名無史さん:03/02/05 14:06
10世紀にハッラージュが磔刑に処せられてますな。「我は真実在」と発言したのが
罪状。「真実在(アル・ハック)」ってアッラーの別名だからねえ。
インドに生まれていれば、ブラフマンと一致したアートマンを持つ聖者として
崇拝されたであろうに(合掌)。
390世界@名無史さん:03/02/05 17:58
モロッコでマリーン朝の時代とかにポグロムがあったらしい。
391世界@名無史さん:03/02/14 14:18
>>384
タリバンは立派なイスラム系カルト「教団」だと思われ。
その分派の、ウズベキスタンのヒズヴィ・イスラミも。
392世界@名無史さん:03/02/14 14:33
イスラム圏でモンゴルに征服されたところってスーフィーが多くなったような。
気のせいですかね。
393世界@名無史さん:03/02/14 15:01
>>392
中央アジアの場合、もともとシャーマニズムの伝統があるから、という
理由もあるかも。
394世界@名無史さん:03/02/14 15:18
>>392
1.モンゴルの君主が意味不明な神学者よりスーフィーを好んで取り立てた→タリーカ発展
2.カイロが学問の都になったんで学者はみんなそっち行った→残ったのはスーフィーばっか
こんな感じでは?
アイン・ジャールートはイスラム史のかなり大きな分岐店になったと思われ。
それにしてもカリフがモンゴルに降伏してたらその後の歴史はどうなったか。
395世界@名無史さん:03/02/14 21:34
って言っても、モンゴルに征服されなかったところに
スーフィーが少ないわけでもないっしょ。
エジプトもマグリブも聖者崇拝はかなり盛ん。
アラビア半島からスーフィーが少なくなったのは
間違いなくワッハーブ派のせいだし。
396世界@名無史さん:03/02/14 23:00
聖者崇拝やスーフィズムってのは、イスラーム以前の習慣が形を変えて
生き残った、という面もありそう。
397世界@名無史さん:03/02/23 13:23
マジかい?(田中宇は基本的ミスも多いからなあ)

http://tanakanews.com/a0710afghan.htm

>トラック運転手の多くはパシュトン族のアフガン人だが、
>彼らの信仰には、イスラム教と、
>それ以前の彼らの信仰とが混じった「スーフィズム」的な傾向があるようだ。
>(スーフィズムはチェチェン人の信仰でもある。
>詳しくは「真の囚人:負けないチェチェン人」参照 )
398世界@名無史さん:03/02/23 14:07
もしイスラム世界で産業革命なり市民革命が起こっていたと
すればそれは後ウマイヤ朝だったのではなかろうか?
コルドバあたりで十分考えられたと思うのだが。
399世界@名無史さん:03/02/24 20:39
>>392-396
イスラーム世界におけるウラマーの地位が確立されていくにしたがい、
イスラーム神学は高踏的な法理論化していった。
こうしたことから、神学と一般民衆の信仰との乖離をまねいた。
その隙間を埋めるものとして台頭してきたのがスーフィズムだと思われる。
400世界@名無史さん:03/02/24 20:57
むしろ>>395のようにスーフィズムが台頭しなかったところこそ
特殊な例として考察すべきなんではないかとオモタ
401世界@名無史さん:03/02/25 23:55
しかし、一神教信仰において聖者崇拝の発生はほとんど必然だよな。
>>399のいうように、神学の発展は民衆の信仰との乖離を伴うものだし。
神と人とが隔てられた状況においては、その距離を埋める存在が求められるわけだ。
キリスト教における天使信仰なんかもそれにあたるのかな。
402世界@名無史さん:03/02/26 00:09
一般民衆には目で見ることのできる信仰対象が必要なのだ
403世界@名無史さん:03/02/26 07:01
アホが勝手なことを書きまくってます。
信じないようにしてください。
404世界@名無史さん:03/03/09 06:13
神学的解釈は宗教板で。
405世界@名無史さん:03/03/11 04:11
>>403
具体的にどのへんの発言をさして言っているの?
406山崎渉:03/03/13 13:03
(^^)
407世界@名無史さん:03/03/15 01:17
あげます
408世界@名無史さん:03/03/21 14:30
現在のウラマーって何やってんの?
409世界@名無史さん:03/03/21 14:32
>>408
裁判
410世界@名無史さん:03/03/21 19:28
>>409
カーディーしか就職先がないのか・・・
411世界@名無史さん:03/03/21 20:24
マドラサの教官もウラマーにとっては重要な職でしょ。

礼拝を指導する導師はウラマーの職なのでしょうか?
412世界@名無史さん:03/04/01 04:55
コーラン解釈で西欧文明の大部分を合法にするような偉いウラマーはおらんのか。
413世界@名無史さん:03/04/01 06:26
出たところで、
どれだけ支持されるかという問題も。

昔インド(パキ)に、
そんな傾向の思想運動(もちろんイスラムの)があったけど、
自然消滅の道をたどったよ。
414世界@名無史さん:03/04/04 14:50
>412
イランでそれを唱えていた学者は暗殺されたよ。
415:03/04/04 14:53
416世界@名無史さん:03/04/14 14:42
417山崎渉:03/04/17 09:27
(^^)
418世界@名無史さん:03/04/18 04:48
でgf
419世界@名無史さん:03/04/18 15:08
ttp://www.worldtimes.co.jp/
フセイン政権崩壊でシーア派聖地復活
穏健派勢力拡大でイランと対抗―米紙報道
 
【ロサンゼルス17日宮城武文】十七日付けの米紙ロサンゼルス・タイムズがイランの
特派員電として報じたところによると、シーア派を弾圧してきたイラクのフセイン政権が
崩壊したことで、同国にあるシーア派の聖地ナジャーフが復活し、穏健派の勢力を拡大し、
イランで支配的権力を握っている強硬派に対抗するようになるだろうという。
イスラム教学者などのコメントを紹介しながら中東地域における宗教の動向を探った記事。
世界のイスラム人口の八五%はスンニ派で占められているが、イランとイラクは
世界イスラム人口の一割を占めるシーア派が多数派となっている。
イランではパーレビ・シャー政権が崩壊した後に、シーア派の強硬派ホメイニ師が
実権を持つようになり、宗教、政治面で反欧米化政策を進め、現在もその後継者が
影響力を保持している。この間、イランのコムがシーア派の聖地として台頭し、
戦闘的イスラム思想の世界への輸出拠点となってきた。
しかし、ロサンゼルス・タイムズによると、多くのシーア派学者はナジャーフが
シーア派が聖地として真理探究の場になることを望んでいるとし、イランの改革派を支援し、
オープンな信仰の解釈が広まることを望んでいるという。
同紙はイランの強硬派を批判してきたことで十八カ月間投獄されたことがあるシーア派の
指導者モシェン・カディバル師のコメントを引用、「イラクはイランが本来
目指すべきだった宗教的でしかも民主主義的な国になるだろう」と伝えている。
420山崎渉:03/04/20 04:38
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
421世界@名無史さん:03/04/26 17:27
http://www.tky.3web.ne.jp/~ashigal/ww1/yougo/rodowar.htm
全くトルコの勝ち目はなかったんだろうか?
422世界@名無史さん:03/04/29 10:56
ちょっと質問。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kuwait/data.html

だと、クウェイトは
>1899年英国の保護国となる
となってるけど、この地域はオスマン・トルコのバスラ行政州じゃなかったの?
423世界@名無史さん:03/05/01 18:17
岐阜県にウマイヤ朝軍が来航!
424動画直リン:03/05/01 18:21
425世界@名無史さん:03/05/02 14:16
>>423
ワラタ
426世界@名無史さん:03/05/09 13:39
>>423
その軍勢のカリフは婆様らしいぞ。
427世界@名無史さん:03/05/09 20:21
すると黒装束オフの連中はアッバース朝軍なのかw
428世界@名無史さん:03/05/10 13:19
連中は昔からこんなことをしていたわけね。
サルマン・ラシュディの件は伝統にのっとった訳だ。

・反対者の暗殺
 メディナのユダヤ教徒カーブ・アルアシュラフは、バドルの戦いで
アブー・ジャフルが死んだことを嘆き、マホメットを非難し、戦いで
殺され溝に投げ込まれたクライシュ部族を嘆く詩を作って歌った。
それに対して、マホメットは五人のイスラム教徒の者に暗殺計画の
許可を与えて殺害。五人の人選は、カーブ・アルアシュラフの属する
氏族と上位の同盟を結んだ者だったので血の復讐は起きなかった。
これによって、ユダヤ教徒一人一人がひどく動揺し、マホメットとの
個々の協定を結ぶ者が多かった。(マホメットは、対立せずに協定を
結ぶ者はユダヤ教徒であっても追放はしなかった。)
429世界@名無史さん:03/05/11 15:41
トゥグリルベクこれ最強。
430山崎渉:03/05/21 22:32
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
431あやめ:03/05/26 12:41
前にイスラム情報の日本語事典についてレスがいくつか付いてましたね。
ところで次の事典がこの分野では詳細かつ精確との評価を得ています。
以前に聞いた話ではまだ"S"の項目くらいまでしか公刊されてないとか。
現在はどうなんでしょうか? 利用されてる方いらっしゃいますか?
The Encyclopaedia of Islam, New Edition, Leiden
CD-ROMヴァージョンもあるとか。
432世界@名無史さん:03/05/26 18:38
>>431
Encyclopaedia of Islam New Editionなら
一昨年くらいにT-Uが出て、去年最終巻が出ましたよ。
433世界@名無史さん:03/05/26 19:16
>>431
http://www.brill.nl
ここ見れ。転写が他の事典と違うので慣れるのに少し時間が要る。
434山崎渉:03/05/28 15:03
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
435あやめ:03/06/01 13:16
>>432 >>433
レス有難うございました。
This CD-ROM Vol.1-11 offers all customers free online access to
the data for a 12 month period.
という結構なお申し出なんだけど、どこへアクセスしたらよいのやら?
436世界@名無史さん:03/06/23 18:41
437山崎 渉:03/07/15 12:52

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
439世界@名無史さん:03/07/25 22:37
ttp://www.asahi.com/international/update/0725/011.html
「イスラム冒とく」と米NW誌の販売禁止 パキスタン

パキスタン情報省は24日、米ニューズウィーク誌の記事に「イスラム教を
冒涜(ぼうとく)する内容が含まれている」として最新号を国内で販売禁止
処分にした。シェイク・ラシッド情報相が明らかにした。
同誌の28日付国際版(電子版)によると、記事は「コーランへの挑戦」と
題して、イスラム教の聖典コーランは「元々はアラビア語ではなくアラム語に
近いものだった」とする匿名のドイツ人教授の説を紹介している。アラム語は
イエスとその弟子たちが使用していたセム系の言語。



440世界@名無史さん:03/08/21 21:02
講談社現代新書の「イスラームの世界史1」には、ベルベル人王朝の
ムラービト朝がスペインに侵攻して以来、イスラム・キリスト両宗教
の寛容の雰囲気が失われたとあります。ムラービト朝はマーリク派の
法学を奉じて住民の生活を厳しく律したそうですが、マーリク派って
のは他の法学派と比べて特に厳しいんですか?平凡社のイスラム事典
のマーリク派の項には、「ハンバル派ほどではないにしても排他的で
他の法学派との摩擦も多かった」とありますが。
援軍を頼んだムラービト朝にあぼーんされたスペインのムスリムの悲
劇は十字軍のプロセスそっくり。
441世界@名無史さん:03/09/03 21:51
なんでイスラムを勉強している奴って反日でサヨクなの?
442世界@名無史さん:03/09/03 22:39
>>441
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1040484460/200

夏休みが終ってヒッキー化したDQNはとっとと練炭で自殺してね
443世界@名無史さん:03/09/03 23:53
>441
反日でサヨクがイスラームにかぶれているだけ
当のムスリムにとっては、いい迷惑
444世界@名無史さん:03/09/04 00:25
じゃあ、別スレでも問うた質問をしましょう。
あんたらはプロな訳だ。
クルアーンやハディースを理解できていますか?
445世界@名無史さん:03/09/04 00:28
>444
別スレってどこよ?
446世界@名無史さん:03/09/04 00:38
イスラムは歴史上、寛容だったとか
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1056363286/
447445:03/09/04 00:52
>446
なるほど。かなりのバトルが行われてますね。
448世界@名無史さん:03/09/08 20:08
>>441
タリ板の粘着2チャンネラーがコテハン外してカキコしてるからだろう。
あの板は反米だけでイスラム擁護ごっこしてる在日ヒキコモリ香具師の巣窟だからね。
449世界@名無史さん:03/09/08 20:10
中世イスラムはキリスト教より他宗教には寛容だったのはいうまでもない。
オスマン・トルコにしてもキリスト教圏より遥かに異教徒に開かれた社会だった。
ただ、ムハンマドが「最大にして最後の預言者」とされているので、宗教改革の道が閉ざされてしまった。
922年「我は真理なり」と宣言していたハッラージュの処刑は有名。
女性解放を唱えた19世紀後半の神学者カシム・アミンの例は面白い。
彼はヴェールの強制、ハレム、未亡人や孤児の救済を目的としない多妻は真のイスラムの精神に反し、
女性に発言権を与えぬ社会は活動力を失う、と唱え女性の地位向上に無関心な神学者を
コーランの曲解者、とまで批判した。
カシムの思想が世に受け入れられなかったのは説明の必要もない。
彼の著書の多くは発禁処分、仲間の神学者からは西欧かぶれの異端者扱いだった。
450世界@名無史さん:03/09/08 21:18
>>449
「アジア的停滞」ってやつですかね。
バーナード・ルイスなんかは、今のイスラーム社会に必要なのは
自己批判だ、と書いているけど。
451世界@名無史さん:03/09/08 21:59
>>450
自己批判が簡単に出来ない状態だからこそ今の混迷があるのでは?
ただ、これは欧米に言われずとも自分から社会を改革しなければ
状況は変わらないと思う。
452世界@名無史さん:03/09/10 00:12
中国における回族の歴史もなかなか面白い。
清朝末期の同治年間(1862-74)の回族反乱の経緯と結末は悲惨だね。
その少し前、満州族の支配に不満を爆発させた漢族が太平天国の乱を起こしてるが、
漢族はその怒りの矛先を何故か満州族より回族に向けた。
彼らは回族の居住区を襲い、至る所で虐殺を繰り返す。
元からあった回族との摩擦や嫌悪感が拍車をかけたのだろう。
同治年間だけで陝西省で9割、甘粛省で7割ちかく、
全体で半数以上もの回民が消滅したと回族学者は考えている。
清朝時代、とにかく回族の人口が激減したのは確か。
453世界@名無史さん:03/09/10 00:38
すげ−なやはりチャンコロとは友好なんて絶対に無理ぽ
454●のテストカキコ中:03/09/10 00:45
455世界@名無史さん:03/09/10 23:09
同治年間(1862-74)回族反乱後、漢族は降伏した回族の村人に豚肉を食べさせ豚を飼うのを強制した。
もっとも回族も漢族に憎まれる面もあった。
中華思想はともかく、漢族は回族をこう評価していた。
「自ら一教をなし、異言異服し、かつ強悍刁頑(力強く荒々しく頑固で人の言葉に耳を傾けない)
ほしいままに不法をなす」
「性はまたその同類を守り、衆を頼んで滋事す(集団で広く蔓延る)」
中国で混血して容姿は現地人と変わらなくなっても同化しなかったのはイスラム移民だけ。
456世界@名無史さん:03/09/11 00:36
日本はそうした悲しい歴史を踏まえて五族協和の理念を
大陸に敷衍させようといいことをしてあげた。
だのにシナは逆恨みしてODAを絞りあげる毎日です。
457世界@名無史さん:03/09/15 16:34
ムスリムは何故日本に来なかったのか?
ムスリムが日本に来なかった理由だが、漏れは以下のように思う。
中国のムスリムは、商売上から来ていたのが大半だが、何といっても唐の繁栄振りから
中国に住み着いた者も極めて多い。
イスラムから逃れてきたイランや中央アジアからの宗教難民と異なり、政治的・宗教的迫害など
無縁で、単に生活の便を求めて中国に来た連中。
そんな連中が、当時の後進国・日本に来るだろうか?
ただ、元来が異民族に閉鎖的な漢族のこと、9世紀末にすさまじい反動が起きて、
広州だけで12万(非ムスリム外国人や異国人と間違われ殺害された漢族もいた)
程の外国人が虐殺された。
こんな経緯があったから、中国はもちろん日本に足が遠のいたのでは?
458世界@名無史さん:03/09/15 17:47
ついにイスラム擁護派の本音は
自分達の意見(強制)が聞き入れられないと
火病を起こすw
イスラムを擁護している奴は焚書が大好きな
ソ連のやり口そのものw
ソ連崩壊後、反米に凝り固まって、もはや何で
もありになった連中の末路は悲惨だよw
お前はテロ支援者。
反米に凝り固まったプロ研究者はなぜ移住しないのかw

459世界@名無史さん:03/09/15 22:05
>>458
おまい、そのカキコ、最後の二行を除いてここからのコピペじゃん。

http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1056363286/939

そういうおまいがイチバーン怪しいw
460世界@名無史さん:03/09/15 23:05
>>457
フィリピンでキリスト教にブロックされて、
それ以上先へ進めなかっただけなんだけどねえ。
461世界@名無史さん:03/09/15 23:17
>>459
まあまあ、>>457みたいなお馬鹿ちゃんは議論する価値のない人物だから、放っておけ。
462ty270410:03/09/16 00:52
私は少年時代,1940年ごろ,満州に住んでいたが,
ホイホイ教の人がいた.
ホイホイ教,すなわち回回教,イスラム教だ.
清真寺という名のモスクがあった.普通の中国人だった.
463世界@名無史さん:03/09/16 01:52
>>462
本当に戦前の人なら、修身の時間に
教育勅語か、歴代天皇の名と業績ぐらいはそらんじている筈だ。
464ty270410:03/09/16 22:22
1930年代に満州の馬賊に馬占山という頭目がいた.
「馬」という姓はイスラム教徒と聞いた.
マハムードの「マ」=「馬」である.

そういえば,明のころ,ハミのスルタンに
馬哈木という人物がいた.「マハム」と読むそうだ.
465世界@名無史さん:03/09/16 22:29
すると
馬鹿の語源は
馬鹿な回族起源かw
466世界@名無史さん:03/09/16 22:44
馬哈木はイスラム教徒固有の人名マフムード(Mahmud)の音訳であって馬の字は姓ではない。
まあ、マフムードはムハンマド(Muhammad)と同語源の名だから
回族の馬姓と関係ないことは無いが。

そういえば鄭和も本の姓は馬だったらしいね。
467ty270410:03/09/16 22:45
ラシッド・ウッ・ディーンの『集史』は14世紀に書かれた世界最初の
世界史,そのなかのモンゴル史の部分は英訳とロシア語訳があり,
部分的に日本語訳がある.でも,その他の部分にどんなことが
書かれていたか? 当時のイスラム社会の世界認識がわかると
思う.(ペルシャ語)

イブン・ハルドウーンの『歴史』は15世紀はじめに書かれた前者に
次ぐ2番目の世界史.
これは序説だけが英訳,日本語訳されている.これも各論が
どうなっているか,みたいものだ.やはりイスラム社会の
世界史像がわかると思う.(アラビア語)

両者を抄訳でもいいから,日本語訳してほしい.
後年の西欧版世界史と比較してみたい.
平凡社の東洋文庫か,講談社の学術文庫あたりでどうかと
願う今日このごろです.
468世界@名無史さん:03/09/16 22:46
やはり馬姓の回族が馬鹿なことをしたから、
馬鹿というのができたのに違いないw
イスラムはテロ大好き宗教。
まさしく馬鹿。
469ty270410:03/09/16 23:13
鄭和といえばイェーメンのアデンあたりに寄港しています.

イェーメンのラスール王朝の歴史記録に鄭和と思われる人物が
寄港したと書いてあるということを読んだことがあります.
470世界@名無史さん:03/09/16 23:32
468はhttp://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1022142243/でキチガイ
レスを連発している精神異常者
471世界@名無史さん:03/09/17 00:15
>>467
『集史』の日本語訳はまだフレグ・ハン紀とアバカ・ハン紀の全訳がネットに流れているだけだけど、
「モンゴル史」のおおまかな感じは(トルコ・モンゴル部族誌を除く)
東洋文庫から出ているドーソンの『モンゴル帝国史』でわかりますな。
もちろん最近出たモハンメド・ロウシャン校訂本とは内容に若干の差異がありますが(w

Karl Jahn教授による『集史』第二部世界諸民族史が
「中国史」「オグズ史」「イスラエル史」「フランク史」「インド史」をドイツ語で読めるとか。

いきなり『ジャーミゥ・ッ=タヴァーリーフ』や『キターブ・ル=イバル〜』も良いけれども
個人的には『タバリー史』や『ラウダト・ッ=サファー』が完訳して欲しいなとか思ったり(w
>東洋文庫あたりで
472世界@名無史さん:03/09/17 00:43
>>471
個人名出すのは差し控えるがタバリーのは完訳作業が行われてるよ。
むしろ誰かマスウーディーをやってくれないものか・・・
473ty270410:03/09/17 22:23
>>471
>>472
ありがとうございます.
東洋文庫のドーソンは読みました.ただ,キプチャク汗国関係がほとんど
書かれていないのが,残念です.
私はドイツ語が読めませんので,残念ですが『集史』世界諸民族史の部分は
面白いでしょうね!

話はとびますが,『ムイッズ』の英訳はないでしょうか?
勿論,日本語訳はないと思いますので・・・・
474世界@名無史さん:03/09/18 00:28
>>460
>フィリピンでキリスト教にブロックされて、
>それ以上先へ進めなかっただけなんだけどねえ。
それは知りませんでした。
しかし、元の時代から数えたにしてもフィリピンにキリスト教が来るまでの間
結構ブランクがありますね。
その間日本にイスラムが入ってこなかったのは腑に落ちないのですが…
できれば、フィリピンでのブロックの状況を教えて下さい。
475ty270410:03/09/18 01:15
>>472
Googleで「タバリーの歴史」で検索すると
一部訳が読めますね!
476世界@名無史さん:03/09/18 21:13
>>474
フィリピンでキリスト教にブロックされたなど大間違い。
マゼランがフィリピンに来たのが1521年。スペインがマニラを占領するのが1571年。
当時イスラムはスルー諸島やミンダナオ、パラワン島が中心で
一時ルソン島やミンドロ島にも勢力を拡大した。
キリスト教勢力が本格的にアジアに進出したのは16世紀にもなってからが分かるだろう。
それまでの15世紀まで何故イスラムは日本に来なかったのだろうね。
鄭和のような有名な人物も中国にいるのに。
2CHでは>>468のような精神異常者もいるから、>>460みたいな
世界史板に書き込む価値もない無知な出鱈目ホラ吹き香具師も残念ながら結構いる。
477世界@名無史さん:03/09/18 23:19
なんせ鄭和の500年前の唐代から長安やら沿岸部の都市やらにイスラム教徒が
おったもんなぁ。空海が唐に留学したときなんて仏教・景教・回教などが長安で
流行中だったんだし。下手すりゃユダヤ人だっておったかもしれん。
478世界@名無史さん:03/09/19 20:03
>>477
>下手すりゃユダヤ人だっておったかもしれん。
もちろんいたよ。
ただし、彼らはイスラム移民と異なり中国に同化した。
唐の時代、西域から来た異教徒(景教、マニ教、拝火教)全て同化した。
何故イスラムだけが同化しなかったのか?
やはり彼らの戒律が原因だと思う。
共に食事が出来ないのは宴会を重視する中国社会ではマイナスだろう。
479世界@名無史さん:03/09/19 20:06
  >>478
豚肉食べないのは漢族としちゃやりにくいものね
だから、大学の学食では別途清真食堂がある
480世界@名無史さん:03/09/19 22:49
書いてあったのは張承志の本だったと思ったけど、豚を食べないせいで
回族は豚をトーテムに持つ民族であるという偏見をもたれることもあるとか。
481世界@名無史さん:03/09/20 06:32
トルコ支配下のイラクってどんな感じだったんでしょう。
482世界@名無史さん:03/09/20 17:17
>>480
その張承志の本にあったけど、元の時代、回教徒は「色目人」として優遇されていたが、
それでもモンゴル人との間に食を巡るトラブルがあった。
回教徒はイスラム式に家畜をさばくのを「スンナする」と呼んでいたが、
フビライはこのやり方を禁止し、以下のような命令を下した。。
「今から、誰に殺されて取った肉でも、ムスリムたちに食べさせよ。羊を首で殺させず、
スンナしないで殺させよ。この聖旨に逆らって首で殺したら役所で処罰し、奴隷にやらせたり
スンナをしたら密告した奴隷を良民に上げ、財産も彼に与える。他人が密告してもこの例で処理する」。
元代百年の中で、一部の上層を除いて回族たちは貧困に追われ続けた。
都会では小売、職人、屋台店、運搬業、八百屋などいわゆる下町の「下九流」にしか就けない状態におちいり、
ついに近代までの中国都市貧民の中でも目立つ構成要素になってしまった。
イスラムの戒律がいかに中国での適応性を奪うのか知れる。
483世界@名無史さん:03/09/20 22:00
>>482
いまも回族やってる連中はそれでもイスラムを捨てなかったんだから
(まあ文化大革命の影響とかで捨てちゃったのもいるだろうが)、
自分達は漢族と違う民族だと思いたがるほど熱烈なわけね。
484世界@名無史さん:03/09/20 22:04
色目人が優遇されたのは
世界知識の豊富さを買われたのであって
イスラムが優遇されたわけではない。
485世界@名無史さん:03/09/20 23:44
結果としてムスリムが優遇されているから同じ事。
卵が先かニワトリが先かというようなもの。

486世界@名無史さん:03/09/22 21:05
>>483
混血が進むと、大抵他の宗教みたいに同化する傾向が大なのにね。
中国に限らず非イスラム圏どこにいってもこれではトラブルメーカーになるだろうな。
487世界@名無史さん:03/09/22 21:21
  バルカン半島のモスレム人は、女性の服装への規制はなさそうだが
  アルバニア人も

  ジョン・ベルーシはアルバニア人だよね
488名無しさん@3周年:03/09/22 23:20
>>487
バルカン半島でも農村のほうだったらスカーフを身に着けてる女性は多いと思うな。
トルコと同じように。東欧の農村の女性はスカーフ着けてる人が多いから、それは
宗教の影響というより、一つの風俗・習慣と見た方がいいのかもしれないけど。

ジョン・ベルーシはアルバニア系だね。彼の祖父の代にアメリカに移民して、
父親はレストラン経営してたらしい。彼自身はシカゴ生まれだけど。
「ブルース・ブラザーズ」とか良かったな・・・



 
489世界@名無史さん:03/09/23 01:42
アルバニア人はムスリムばかりではない。
キリスト教徒もいるよ。
マザー・テレサもアルバニア人じゃなかったっけ?
490世界@名無史さん:03/09/23 05:16
バヤジット1世の伝記もしくは伝記的研究ってありますか?
オスマン専用スレもあるんだけど、あそこは
もう1ヶ月以上も放置なんで・・・。
こちらで質問させてください。
491世界@名無史さん:03/09/23 11:52
>>482
その話しはドーソンの『モンゴル帝国史』にも載ってますな。
典拠は『ジャーミゥ・ッタヴァーリーフ』になってますが。情報源調べるのが大変だからパス(w

それによると
イスラム教徒がカンクリやキルギス人たちなどとハヤブサを献上したおり、
皇帝クビライはそれに謝意を表して自分の食膳を彼らに下賜したそうな。
ところがその膳はイスラムの教律によって屠殺された肉が使われてないのでどうかご勘弁をと辞退されてしまった。

それにクビライは憮然とした調子で、宮廷のキリスト教徒や仏教徒の中傷を受け入れて、
羊の頸動脈を切断して屠殺する方法を死罪をもって禁止するというチンギス・ハンの法令(ヤサグ)を復活させてしまった。
密告者には罪人の家族・財産を報酬として与えるという内容。

結局この禁令は
大元朝領内でのイスラム教徒の活動を大きく制限したせいで経済的損失が大きく、
当然イスラム教徒側の強い反発があり、イスラム教徒の高官たちと宗教学者たちの懇願を聞いた
財務大臣サンガの説得により施行七年で、
クビライはこの禁令を撤廃したそうな。
492世界@名無史さん:03/09/23 11:54
ここで出てきたチンギス・ハンの法令とイスラムの教律に基づく屠殺とはどーいうものか?

モンテ・コルヴィノのジョン修道士だったかルブルックのギョーム修道士だったか忘れたけど
その旅行記によると

モンゴルの慣習では
羊の屠殺は、天地の恵みに感謝するため大地に血の一滴も流さず殺さなければならい。
チンギス・ハンはこの禁を犯した場合、死罪と定めてこれを徹底させたそうな。
実際モンゴルでは羊は皮から骨に至るまで無駄がないとされて肉から血から内臓、骨まで料理され
骨の出汁殻の段階でようやく犬に与えられる。

一方ムスリム(イスラム教徒)はコーランやハディースの規定に従って、
羊を屠殺する際、「ビスミッラーヒ(「神の名によって」の意味」と唱えた後、
頸動脈を素早く切断してから解体に移るそうな。
493世界@名無史さん:03/09/23 11:54
この頸動脈を切って血を流したあと屠殺する方法は、
聖書のレビ記にも「血を食すな」と明確な規定があるくらい古くからあるもので、
おそらくイスラムでもこの中東の伝統的な慣習を引き継いだものだとか。

この相反する慣習は帝国運営のかなり早くから問題になったらしくて、
モンゴル王族がイスラム化した後でも 結構問題になったらしい。

おそらく「スンナする」と言っているのは、
これが預言者ムハンマド以来の慣習(スンナ)に基づく正統的な行為だから認めてくれよ、 という事だと思う。
494あやめ :03/09/23 17:51
>>471
ネットで公開されてる「集史」の日本語部分訳は下記サイトで読めます。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~yyajima/rashid.html
ただしフレグとアバカの事跡に止まっていて、テクデルについては「準備中」となっています。
この訳業については岩武昭男・楠橋祐樹・齋藤達也・陳幸令・永森一好・二宮文子・向井大輔・矢島洋一 
・柳田憲子・行元純子といったメンバーの輪読会から生まれたもののようで、恐らく岩武さんが
中心となっていたものでしょう。しかし岩武さんが亡くなってしまった現在テクデル紀部分が
すぐでる展望は暗いです。
ところで「集史」は第1部が「モンゴル帝国史」第2部が「世界諸国史」第3部が完成しなかった
「地理志」となっていますが、第1部はソビエトアカデミーの訳本に基づく漢訳が出ています。
北京の商務印書館の刊行に係る「史集」4冊本で6年前の出版なので多分まだ入手可能でしょう。
なぜか中共の史学界では"Jami'alTawarikh"に対する適切な訳語とも思えない「史集」という
題名に拘ってるみたいです。誰か斯界のボスが使い始めたんでしょうかね。
本書の構成は第1冊チンギスハン勃興前のトルコ・モンゴル諸民族の状況、第2冊チンギスハンの
先祖以来の事跡、第3冊チンギスハンの諸子孫(フラグを除く)の事跡、第4冊フラグの子孫の
事跡 といったところで、固有名詞のペルシャ語スペルが復原できるよう配慮されています。
495名無しさん@3周年:03/09/23 18:45
>>490
バヤズィット1世の伝記もしくは伝記的研究ならトルコ語ではあるとは思いますが、
日本語はもちろん英語でも今のところないように思います。日本語で読めるオスマン
朝のスルタンの伝記は法政大学出版局からでているメフメト2世とスレイマン大帝の
ものの2冊ぐらいです。

そうなると、三橋富冶男、鈴木董、林佳世子といった日本のオスマン朝研究者の著作
やみすず書房から出ているスティーヴン・ランシマンの『コンスタンティノープル陥
落す』の該当する部分を読むか、もっと詳しい事を知りたいのであれば、洋書でオス
マン朝の初期〜中期を扱ったもの、例えば(本棚にあったものだけなのでごく一部に
すぎませんが)・・・

Halil Inalcik,The Ottoman Empire:The Classical Age 1300-1600,Phoenix Press,2001.
Stanford Shaw,History of the Ottoman Empire and Modern Turkey,Vol.1,Cambridge University Press,1976.
Cemal Kafadar,Between Two Worlds:The Construction of the Ottoman State,University of California Press,1995.
Colin Imber,The Ottoman Empire, 1300-1650 ,Palgrave Macmillan,2002.

・・・のような本を読めば良いと思います。

オスマン語の歴史史料については、同朋舎の『アジア歴史研究入門(4)』(内陸ア
ジア・西アジア)の「トルコ」の章に神戸大学の濱田正美先生が詳しい文献案内を執
筆されています。

 
 

496名無しさん@3周年:03/09/23 21:56
>>467
ラシードゥッディーンの『集史』の「世界史」の部分は当時のモンゴル王族やムスリムの世界認識が示されている、
という点では面白いのかもしれないけど、やはり、史料的価値の高さという点では「モンゴル史」が一番だと思う。
『集史』の編纂理由もそこにあるわけだし。
「世界史」の中でも「中国史」の部分については一部が本田実信先生の『モンゴル時代史研究』に収められている
論文に日本語訳がされている。論文のタイトルは忘れてしまったが、中国医学のイスラーム世界への伝来を扱った
ものだったと思う。

イブン・ハルドゥーンの『歴史』(『イバルの書』)はざっと目を通しただけだが、全訳が必要だとはあまり思えない。
アラビア語の刊本で7冊ぐらいの分量だったと思うけど、一巻目が有名で翻訳もされている『歴史序説』で、独創的な所
はそこぐらい。後は他の歴史書と同じような年代記構成になっている。その中で史料価値が高いのは最後の二巻ぐらいに
書かれているマグリブ史の部分とイブン・ハルドゥーンの自伝の部分だけぐらい。
エジプトから東については前の時代の歴史家の著作を参考にして書いた部分がほとんどだと思う。彼が晩年、滞在していた
マムルーク朝についての記述も薄っぺらくて、彼より少し後のマクリーズィーやイブン・タグリービルディーら、エジプトの
歴史家のほうがよっぽど詳しい。

>>472
タバリーは英訳で全訳があるけど、マスウーディーの『黄金の牧場』もアッバース朝の部分だけなら
The Meadows of Gold: The Abbasidsという題名で英訳されたのが1989年に出ている。

タバリーはイランやイラクには詳しいが、シリアやエジプトにはあまり詳しくないから、
アラブの歴史書で最も視野が広いのはイブン・アル・アスィールだろうな。
マグリブ・アンダルスから中央アジア、北西インドまでの地域を同時進行で記述している。
497世界@名無史さん:03/09/23 22:23
>>482
回教はほぼすべて色目人だが、色目人の全てが回教徒ではない。
遼や西夏の遺臣、チベットなど、仏教徒の色目人も多数。
色目人というのも、「いろいろな種類の人」という意味。
498世界@名無史さん:03/09/23 23:38
ところで何故イスラムは日本に来なかったのでしょうか?
499世界@名無史さん:03/09/23 23:56
そんな事スンナ
500名無しさん@3周年:03/09/23 23:58
>>494
「言語」と「語言」みたいに日本語と中国語では熟語の文字の並びが逆になることがよくあるから、
“Jāmi‘ al-Tawārīkh”の訳は『集史』でも『史集』でもあまり気にすることないのでは。
>>497
そのこと聞いて、杉山某先生の言葉を思い出した。
「色目人」は「いろいろな種類の人」という意味で、西からやって来たムスリムが蒼い目や緑色の目
(「色目」)!をしてたからじゃない、と。半分はギャグだろうが・・・w)
501世界@名無史さん:03/09/24 01:45
そもそも「歴史を集めたもの」だから史集でも全く間違ってないかと。
日本でも別の人が書いたJami' al-Tawarikhを「歴史集成」と訳して
ラシードのJami' al-Tawarikhと区別することがあったように記憶します。

>>490
オスマンスレもageてもらえれば誰かが応対すると思います。

バヤズィットのネットで読める簡単な伝記(英語)
http://www.osmanli700.gen.tr/english/sultans/04index.html
http://www.ozturkler.com/data_english/0004/0004_104.htm
下の方はトルコの右翼が書いたやつなので話半分にどうぞw
502世界@名無史さん:03/09/24 04:55
QalqashandiのSubh al-A`shaを英訳してほしいです。
卒論で使ってるんですがかなり難しくて…

イスラームで卒論書いた方、一次史料はどのくらい使いましたか?
卒論本文に和訳して載せるのが1000字(日本語で)くらいじゃ足りませんよね…
503あやめ :03/09/24 16:04
>>500
「語」と「言」とはほぼ等価な漢字で相互に修飾関係がないので、「言語」も「語言」も
同じ含義で成立しうるのです。
しかい「集史」と「史集」は「税関」と「関税」のような位相にある漢語なので、やはり
ニュアンスを異にする単語として受取られてしまいます。
>>501
「史集」とすると何か既撰の史書を複数寄せ集めたように思えたりしませんか? 語感の
問題なので「おれにはそう思えんが」と言われてしまえばそれまでですが、例えば「文集」と
言えば普通は一人または数人の作った複数かつ独立した文章を一冊に集めたものを意味する
単語です。ラシッドの修史はそんな機械的作業ではなかったはずです。
"Jami' al-Tawarikh"のタイトルを「歴史集成」と訳したものがあるそうですが、「集成」は
孟子の所謂「集めて大成する」という語に由来するものなので妥当かも知れません。
本田実信さんは「総合史」という錯誤を与えているようです。
504あやめ :03/09/24 16:07
錯誤>訳語の誤入力です。本田先生ごめんなさい。
505あやめ :03/09/24 17:19
「集史」は当初ガザーン-ハンがチンギス-ハン一族の偉業を後世に伝承させるために、
ラシッドに「モンゴル帝国史」の部分の編纂を命じたものです。「集史」ロシア語訳の
冒頭にペテルシェフスキーの「ラシッドとその歴史著作」という論文が載っていますが、
彼はこの部分を専ら「ガザーン-ハン史」と呼称しています。漢訳本は誤解を避けるため
「合賛汗[御修]史」と表示しています。
このモンゴル帝国の歴史を叙述した第1部が全書中で最も優れているというのは定評と
なっています。そしてロシア語訳本と漢訳本が扱っているのはこの部分だけです。
ガザーン-ハン崩後にオルジャイトゥ-ハンは自己の時代の事跡と世界各国の歴史につき、
第2部として継続して修撰するように命じます。「集史」全書の総序においてラシッドは
「(オルジャイトゥの)聖旨を奉じ上述の各民族(キタイ・マンジ・インド・カシミール・
チベット・ウイグル・トルコ・アラブ・フランク)のあらゆる学者と権威ある人士に対し遍く
諮問し併せて古籍中から摘録を作って、また世界各国の歴史を別に作成した。その後に
附録としてまた一巻の専ら世界各国の地図と各国を通ずる道路について乗せたものを、この
めでたき史書の補編とした。全書の題名は『歴史の集成』と定めた」と述べています。
この第2部(各国史)と第3部(地理志)は第1部とはやや独立した体例によるものなので、
独立した史書を寄せ集めた者と言う認識に立って、中共の学界では「史集」と命名したのかも
しれません。
506世界@名無史さん:03/09/24 19:41
>>505
あやめさんは『集史』をどんな校定本でもいいけど、ペルシア語の原典で読んでいないんですか?
「ラシッド」とか「ガザーン」とかいう表記は違和感を感じるんですけど。
細かいところにゴチャゴチャこだわる気はないが・・・
507世界@名無史さん:03/09/24 20:17
ペルシア語でよむ主婦なんてそうはおらんぞ。
508世界@名無史さん:03/09/25 00:30
>>502
カルカシャンディーのSubh al-a‘shāは大昔にベイルートあたりからフランス語訳が出ていたのではないかと思います。
もちろん、あの大部な冊数のなかではほんの一部の翻訳ですが。

マムルーク朝に関する史料は膨大にあるにも関わらず、翻訳されているものはあまり多くないですね。
カルカシャンディーよりマクリーズィーのKhitatあたりの方が先に翻訳が出そうな気がしますが。
509あやめ :03/09/25 13:51
>>506
ペルシャ語もロシア語も読めないんで漢訳で読んでる主婦なんですゥ(A~_~;;
「ラシード-ウッディーン」とか「ガーザーン-ハーン」とか書くべきなのは判ってるんだけど、
むかし読んだ本(那珂通世だったか)に「ラシッド」となってたのが頭に染みこんじゃってたり、
長音が連続するのが何か憶えにくかったりで「ガザーン」についなっちゃうわけなの。
今後は気を付けるわ。
叔父は「戦前はウラジオストックって撥ねてたのに、今はアナがウラジオストクって
読んでやがる、崇徳上皇かよって言ってやりてえ」と怒ってます。
「カブールじゃねえ、カーブルだ。ネールなんて呼ぶな、ネルーと言え」という声もあるし。
510世界@名無史さん:03/09/25 22:29
>>509
気楽な大学生の少々不躾な質問にも丁寧なご返事ありがとうございます。m(_ _)m
那珂通世の『元朝秘史』の訳註(『成吉思汗実録』)とか読まれたんですか。
511世界@名無史さん:03/09/25 22:43
皆さん卒業論文は何字くらいになりましたか?
一次史料はどのくらい使いましたか?
史料は日本語訳して何字くらい卒論に掲載しましたか?
イスラーム史の卒論を書く友だちがいない私に愛の手を。
そろそろ、せっぱつまってきたのでつ。
あと70日くらいしかないよ。
512世界@名無史さん:03/09/25 22:48
>>511
一次史料なんておまけ程度にしか使いませんでしたが何か?
それでも私大の院進学ですが何か?
513511:03/09/25 22:54
>512
ご意見ありがとうございます。アラビア語ですか?
やっぱりアラビア語の一次史料にあたるのは難しいですよね。
ほかの方の意見もお待ちしてます。
514世界@名無史さん:03/09/25 23:09
あと70日って、締め切りは年明けじゃないのか・・・
511の方って502の人と同じ方?
もしそうなら、カルカシャンディーのSubh al-a‘shāなんて1年かけても全部読みきれないんでは・・・

515512:03/09/25 23:23
>>513
ペル語ですた。
マジレスすれば学部の卒論では一次史料にあたることは必須ではないと思われ。
まあ教授にもよるんだろうが。
516世界@名無史さん:03/09/25 23:28
>>515
大学院へ進むのなら必須じゃないかと思ってたけど・・・
517世界@名無史さん:03/09/25 23:49
>>511
使った史料は文書だったので
読んだ分は全訳して載せましたが、二万字弱でした。
でも読み始めたのは締め切りの1ヶ月前でしたw
がんばれ!
518511:03/09/25 23:51
Subh al-a‘shāは使います。ただし、10数ページで使えるところだけ。
卒論はうちは12月の半ばには提出なんです…
「一次史料を使わなきゃ東洋史では卒論として認めない」とうちの教授は
言っておりました。アラビア語を漢文と同じにしないで欲しいですが。
うちの史学科にはイスラム史の先生がいないんです。
いるのは外国語学部でそこのゼミにまぎれて卒論指導を受けてます。
でも評価は漢文の先生が下すわけですから、私にとっては厳しいです。
やっぱイスラーム史で一次史料使用はつらいですか?
519512:03/09/25 23:51
>>516
進学ならそりゃある程度は必要だが
私学の場合は就職決まってるなら厳しい教授じゃない限りまず大丈夫だろう。
この就職難のご時世、大学も必死ですから。
520514:03/09/26 00:12
>>518
アラビア語の史料について言えば、イスラーム史は初期のほうに
イブン・ヒシャーム、タバリー、マスウーディー、バラーズリー・・・など
英語や日本語の翻訳の出ている歴史書が多いからかなりやりやすいと思う。
見比べながら読んでいけるから。

521世界@名無史さん:03/09/26 00:21
つーかよっぽどの秀才じゃない限り
参考にできる英訳や邦訳のない一次史料利用の卒論なんて不可能
522世界@名無史さん:03/09/26 01:11
>>511
優等生的なことを言ってしまいますと・・・(w

資料読解での基本はまず調べたい分野、文献の研究史を当たることが第一だと習いました。
おおよその沿革を掴み、その上で挙げておくべき要点を整理・明示し、
自分の関心点や主張をそれらと関連させながら述べたりしなければならないそうです。

その上で必要であれば、一次資料を引用したり和訳を載せたりします。
研究資料でも一次資料でも、それをそこで出す以上、何という本で誰が何と言ってるかをちゃんと紙面に明示することが大切ですので、和訳にこだわらなくてもそれだけで紙面を稼げるのではないかと思いますが、いかがでしょう?
523世界@名無史さん:03/09/26 01:14
基本的なことではありますが、

資料や他人が言ったことと自分の主張は細心の注意を払って明確に分けて書けと教わりました。
それらが混同していたり区別が解り難い文章にならないようにしろ、とのことでした。
とにかく資料は多いほど情報が緊密になりますので、
関係しそうな文献はあらかた目を通されることをお勧めします。

なかには他の研究論文で自分の関係する箇所の訳が載ってる場合もありますので、
その場合それを参考にすることが出来ます。

史料は大概、刊本ですから巻末にindexが付いてますので知りたい内容を
そこから調べるのも良いかと思います。取り敢えず卒論の構成というか
外郭だけでも先に作ってそれにそって調べるというのも手かと思います。
524世界@名無史さん:03/09/26 01:16
>>509
一応、アカデミックな内容であれば、 よほど慣習的な綴りでない限り
長音を付すところはその通りにした方が良いかと思われますが・・・
アラビア語やペルシア語は長音を入れるか入れないかで意味が大きく違ったりしますから。

ガーザーンの例をみれば、
アラビア語・ペルシア語の表記を尊重するのであれば「ガーザーン・ハーン」になりますが、
テュルク・モンゴル語を尊重するのであれば、「ガザン・ハン」といった具合です。
特にガザンは改宗してからの「ムスリム名」も持ってますので、
仮名でどう表記するのかでその人の立場がわかるかと思われます。

たしか本田實信先生や岩武昭男先生は「スルターン・マフムード・ガザン」と書かれていたと思いますが。
アラビア語やペルシア語の単語と、テュルク・モンゴル語の単語とはそれぞれ分けて書くやり方です。
ご参考までに。
525世界@名無史さん:03/09/26 03:32
このスレの上のほうで紹介されてた洋書が
今日届きました。
読んでるけどなかなか進まない・・・。
みなさんは洋書の研究書をどのくらいのペースで
読んでます?
一日で何ページくらい?
526 :03/09/26 03:59
E・サイード氏が死去 パレスチナ問題の解決訴え

 【ニューヨーク25日共同】パレスチナ問題の解決を世界に訴え続けてきた
米思想家で「オリエンタリズム」などの著作で知られる、
米コロンビア大教授(比較文学)のエドワード・サイード氏が24日深夜、
がんのためニューヨークの病院で死去した。67歳。白血病を患っていた。
 1935年、英国委任統治下のパレスチナのエルサレム生まれ。
エジプトなどを経て51年、米国に渡る。57年、プリンストン大で学士号
、64年、ハーバード大で博士号を取得。その後、コロンビア大などで比較文学の
教授を務めてきた。
 2000年にレバノン国境のイスラエル軍検問所に投石して論争を巻き起こ
した。代表的な著作「オリエンタリズム」(78年)は、欧米諸国の
帝国主義研究に大きな影響を与えた。
ほかに「パレスチナ問題」「イスラム報道」「パレスチナとは何か」
「戦争とプロパガンダ」など著書多数。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030926-00000008-kyodo-int
527世界@名無史さん:03/09/26 04:41
えー!!!エドワード・サイード亡くなったの!!!!!
528 :03/09/26 05:20
サイード追悼文
Obituaries
Edward W Said died on 25 September 2003 at 67 in New York
http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/J/Obituary.htm
529世界@名無史さん:03/09/26 12:48
サイード死んだのか・・・合掌。

まあ最近の彼のキャリアは蛇足だが。
530511:03/09/26 22:26
大学院はもう受かってるのです。
だから私の願いとしては、
何とかして、卒業したい。
何とかして、可以上をくれる卒論をつくりたい。
ってとこですね…
531世界@名無史さん:03/09/26 22:37
>>530
大学院は別の大学にしたの?
532530:03/09/27 14:46
四ツ谷のJ大学 外国語学研究科地域研究専攻
三田のK大学 文学研究科東洋史専攻
に受かってます。あと迷っているのは、
 @W大受けるか? 次高先生パワーはどうなのか?
 A国立受けるべきか? 受けるならどこを受けるか?
という2点ですね。国立受けるならよい卒論がいりますな…
私の身元がわれそうで怖いですが…
533あやめ :03/09/27 19:10
>>510
那珂通世の「成吉思汗實録」は昭和十八年に筑摩書房で復刻したもので読みました。
今しがた久しぶりに引っ張りだして確認しましたら那珂先生は成吉思汗に「ちんぎす
かん」という読み仮名を振ってるんです。専門研究者にあっても当時としては稀な
事例でしょう、意外でした。研究者以外は今も「ジン、ジン、ジンギスカン」ですもんね。
でラシードについては巻頭の序論の中の「聖武親征録喇失タ集史の来歴」と題する
章の中で「喇失タ額丁の著せる蒙古集史札米兀タ帖伐哩黒は詳備せる歴史にして」と
述べていて、喇失タ額丁には「らしっどえっぢん」札米兀タ帖伐哩黒には「ぢゃみ
うとてわ゙りく」と読み仮名が付せられています。「ドーソン蒙古史」の田中萃一郎
訳でもやはり「ラシッド」だったように記憶します。それらと「アラビアンナイト」の
ハールーン-アッラシードも一般には「ハルンアルラシッド」と表記されてるもんで、
どうしても「ラシッド」が出てきちゃうのね、気を付けねばでふ。
それはさておき「成吉思汗實録」は近代日本の訳業の中でも出色の述作だと思います。
今日ではモンゴル語学も「元朝秘史」研究も当時のレヴェルを遥かに凌駕する域に
達しており、邦訳も小林高四郎・村上正二・小澤重男など諸先学の成果が問世されて、
現在では那珂訳は歴史的意味以上のものを持たなくなっているのかもしれません。
534あやめ :03/09/27 19:14
しかし原文の格調を注意深く再現しようとした那珂訳は、文学的な面で翻訳の古典と
高く再評価されるべきものを包蔵していると思います。
「成吉思汗實録」の序論の中の「蒙古の古文と和譯文」の章でモンゴル語特有の語法を、
邦文の中にいかに適切に活かした翻訳を実現しうるか工夫したことを詳述しています。
例えば 1 名詞や代名詞の複数表示については「ら」や「ども」や「だち」などを
付けても日本語として自然な箇所や、付けないと意味不明瞭となる場合は必ず付けるが
そうでなければ省略する(日本語には本来は単語の複数表示がないから)。但し姓氏や
種族の名称は常に原文のままとし複数形であることを注記する。(「乞顔(キヤン)」の
複数形の「乞牙タ(キヤト)」の下に「乞顔の複」と割注を入れているような例)
2 日本語では助詞である禁止辞はモンゴル語では副詞なので動詞の上に付く。これは
日本の古文の「な......そ」形に置換える。(「去る」という意味の「オト-トガイ」に
否定命令の副詞「ブ」を前置すると「去るな」となるので、「な去りそ」と訳した例)
535あやめ :03/09/27 19:17
3 代名詞所有格はモンゴル語では修飾する名詞の下に来ることが多いが、日本語の
語順に改め訳した。(原文で「父、汝の、居るか」のように表記している場合でも「汝の
父居るか」と訳した例)
4 代名詞主格はモンゴル語では動詞の下に来ることが多い。代名詞目的格も屡しば
動詞の下に来たりする。このような場合は敢えて日本語の語順に改めない。(「我と然か
言はざりしか、汝」とか「力を盡くして助けん、彼等を我等」と訳した例)
総じてモンゴル語も日本語も主格の位置を自由に取れるので、原文の叙述に従った訳も
日本語としての自然さを甚だしくは害わないので逐語的に訳している。
5 外来語をモンゴル語化した表記もそのまま敢えて本来形に復原しない。(西夏を指す
「合申」カシンは「河西」の転訛であるが、そのまま表記し下に「河西の轉」と割注した例)
6 モンゴル文では詩や諺に頭韻を押むことが多いので、このような韻語を訳文でも
極力なぞっている。(「ニトンにガルあり、ニウルにゲレあり」を「目に火あり、面に
光あり」と訳し、「面」に「めん」と読み仮名をつけた例) そして訳文の左には原文の
韻辞を書き添えている。
7 モンゴル語のまま対訳すると一見脱落があるような形となり、意味が通らなくなる
場合は角括弧[]を挿入し、適切な語句を補った。(「〇〇の◇◇」を「〇〇の[妻]◇◇」と
表記した例)
536あやめ :03/09/27 19:19
この外にも原文の面目を保存しながら日本語としての雅馴と暢達に留意した苦心の訳業で、
全体に流麗な文語体で文章としても優れています。こういう芸当は現代の研究者には到底
能わざるところでしょう。
この訳業が現代の読書子から忘れ去られているのは誠に惜しい気がしてなりません。
岩波文庫や東洋文庫には既に「秘史」の訳本が収載されていますので無理でしょうけれど、
せめて「ちくま学術文庫」あたりで採用してくれないものかと思っています。なにしろ
戦前の復刻本の版権は所有してるのじゃないかと想われますので。
537506-510:03/09/28 00:22
>>533-536
またしても大変御丁寧な返答を頂きありがとうございます。
おっしゃる通り、『成吉思汗實録』からは明治の知識人がいかに古文、
漢籍についての知識、能力が高かったか、ということがいかがいしれますね。
それに加えて、那珂通世という方はまだモンゴル語については満足な教材もない明治という時代にモンゴル語を独習して、
『元朝秘史』の当時世界最高レヴェルの訳注というか、厳密に言えば、世界最初の訳注を著したとか。
その業績は、東洋学の業績の中では日本が世界に誇るべきものの一つかもしれません。

538531:03/09/28 01:10
>>530
>>532
J大学ならマグリブ史が御専門のK先生が、
K大学ならばマムルーク朝研究が御専門のH先生がいらっしゃいますねえ。
W大学に移られた大御所S.T.先生は演習ではマクリーズィーのKhitatとか読ませるんだろうか・・・

539532:03/09/28 19:29
>>538
ええ、そうですね。
基本的にマムルーク朝のウラマーをテーマにしたいと思ってます。
そうすると、K大のH先生がやはり近いのかな。商学部のY先生も。
でも、大御所S・T先生の授業を受けてみたい気がする…
K大に所属しながら、W大のS・T先生ゼミにテンプラする手もありますね。
早慶で単位互換もありそうですしね…
540世界@名無史さん:03/09/28 21:21
>>539
イスラム史関係では「来る者は拒まず」という先生方ばかりだから
ゼミの心配はあまりしなくて良いと思いますよ。
とりあえず研究環境の良さそうに思えるところを選んではどうかな。
541世界@名無史さん:03/09/29 21:57
このスレに書き込みされている方に質問があります。
何故中国と異なり、日本にムスリムは来なかったのでしょうか?
>>460のようにフィリピンでキリスト教にブロックされたなど、
世界史板に相応しからぬ出鱈目をカキコした香具師もいますが、
皆様方はこれだけイスラム関連史料を提示されるくらいですので
さぞイスラム事情に詳しい方々と思われます。
是非、日本にイスラムが来なかった理由を教えてください。
542世界@名無史さん:03/09/29 23:04
>>541
個人としては来てる可能性は十分にあります。
楠葉西忍の父がムスリムという話も。

単にやってきた数が少なくて集団として定着しなかったんでしょう。
543世界@名無史さん:03/09/29 23:20
>>532
特定しますた
544世界@名無史さん:03/09/29 23:41
>>541
元寇の前に朝貢を促しに来て、鎌倉で頸を刎ねられている
545世界@名無史さん:03/09/29 23:58
>>544
サドルッディーンだったっけ、サラーフッディーンだったっけ?
546世界@名無史さん:03/09/30 15:10
>>545
杉山先生情報で、サドルッディーンだって。>撒都魯丁
第一回遠征の翌年、至元十二年(1275)に杜世忠、何文著と一緒に派遣されたんだけど、
捕縛されて五年後の至元十七年に三人とも龍ノ口で斬刑とか。
ちなみに第二回遠征は至元十八年。
547あやめ :03/09/30 15:39
548世界@名無史さん:03/09/30 15:40
>460のソースは小滝透。
549あやめ :03/09/30 16:42
手がすべっちゃいましたー(>_<)
>>542
奈良の大乗院の門跡であった尋尊の「大乗院日記」の文明十八年二月の条に
楠葉西忍が93歳で入滅した旨を記した上、彼の父親の聖という名の人物は
天竺から相國寺に渡来し、絶海中津の斡旋で将軍義満の扶持を受けて烏丸に
居住し、西忍と民部卿入道の2子を儲けたが将軍義持の旨に背いて一式家に
預けられたそうです。
西忍は幼名をムスル長じての俗名を天次と呼び、生母は河内の楠葉の出身で
楠葉氏を襲い、立野衆の女を娶って3男2女を挙げたそうです。後に出家して
西忍と号し晩年には添上の古市に住んだそうです。
彼は永享五年に遣明船の正使の従僕として大名等13家の共同経営船で、また
享徳二年には土官相当の役員として多武峰船で、2度に亘り渡明しています。
第1次の船に参加した大乗院の権利は西忍の妻の兄が獲得したものだそうです。
彼がムスリムと推定されているのは「ムスル」という名かららしく、積極的に
裏付ける証拠はなさそうです。父の「聖」という名は恐らくは「ひじり」と
読むのでしょうが、これも「ヒジューリー」とかいうのが訛ったのかも?
550あやめ :03/09/30 16:47
一式家>一色家の誤変換です。
551あやめ :03/09/30 17:27
>>546
「元史」の「世祖本紀」の至元十九年九月の条にアフマッドの横死に関連し、
「耿仁・撒都魯丁及び阿合馬の第四子忻都を誅す」という記事がありますが、
この撒都魯丁は日本に派遣された計議官とは恐らくは別人でしょうね。何しろ
元代には同名異人が多すぎて紛らわしいです。
552541:03/09/30 22:35
皆様方、色々情報ありがとうございました。

>>548
>460のソースは小滝透。
妙ですね。欧米がアジアに進出したのは十六世紀以降なのに。
それまで何故日本に来なかったのかが不思議で仕方なかったのです。
553世界@名無史さん:03/09/30 23:20
>>552
インドネシアからフィリピンにイスラームが伝播するまでに1世紀以上かかっているから
あながち間違いとは言えないかも。
すなわち、フィリピンから先へ進むより前に
フィリピンの回教勢力がスペインによって駆逐された、と。
554世界@名無史さん:03/09/30 23:54
>>549

楠葉西忍なんていう人物、はじめて知った。
まさか足利義満に時代にイスラム商人が
来日していたとは思いもよらなんだ。
ところで「聖」という人物は楠葉氏の妻を
イスラムに改宗させたんだろうか?
555世界@名無史さん:03/10/01 03:18
>>554
西忍は仏教徒として出家得度もしているので
仮に父の天竺人聖がムスリムだったとしても
逆に仏教に改宗していた可能性が大だと思います。
ただ、そもそもムスリム女性はムスリム以外の男性と結婚できないが
ムスリム男性はムスリム以外の女性と結婚できるそうなので
もしかしたら、改宗しなかったが母にあわせて仏教徒に育てたのかも…。
556あやめ :03/10/01 11:25
>>551
サドゥルッディーンに近い名の人物として薩都剌(サドゥラ)を想いだしました。
彼は答失蠻(ムスリム修士)出身でありながら進士に及第し高級官僚となったのですが、
むしろ元代を代表する詩人として知られています。
彼の詩文を収めた書の「雁門集」という題は彼の出生地に因んだものです。元代における
「変な外人」的存在です。
彼は「元史」には名が出ておらず「新元史」に立傳されています。
557552:03/10/02 20:46
>>553
そうでしたか。
それにしても、フィリピンルートより中国から来た方が早そうですね。
現に中国には回族が大勢いたので、彼らが日本に布教に来ていたらどうなっていたのか、と想像します。
558世界@名無史さん:03/10/02 21:38
中国の回教徒はどちらかと言えば白眼視されていたようだが。
559世界@名無史さん:03/10/02 22:20
>>557
中国のムスリムは元代はともかく、明代・清代は海禁令・海遷令で海に進出することは難しかったのでは?
それに、中国のムスリムが多く住んでいるのは甘粛とか雲南など海から離れた遠く離れた内陸部だったし。

560世界@名無史さん:03/10/03 01:41
和冦の殆どが明国人だったり、ルソンや安南に大挙して出ていった初期の華僑とかも、
明代からだったのたが。
政策があろうと、守らないののが中国人だぞ。
561世界@名無史さん:03/10/04 01:12
http://www5c.biglobe.ne.jp/~vdg/book_religion.html

ここ見てみたけど、ヴェトナムって日本と精神風土似てるんだなあ・・・。
きっと日本にイスラム教が伝播してきていたとしてもヴェトナムのように
現地宗教化して日本独自のイスラム教になったんだろうなあ。
562557:03/10/04 13:55
>>559
私が不思議でならないのは、唐や元の時代に何故日本に来なかったのか?なのです。
この時代なら、来れた筈なのに。
ま、当時の日本は魅力に乏しい後進国でしたが。
欧米のブロックに原因を求めるのは安易ではないでしょうか?
563世界@名無史さん:03/10/04 18:36
中国にイスラム教徒が「いた」ということと、
中国にイスラムが伝来したと言うことは等価ではない、
というのが下の説の下敷きにあるようだね。
http://www.ksnaj.or.jp/K-Senior/DOC/turkey/section11.html
564世界@名無史さん:03/10/04 20:18
>>563
「イスラム社会主義」なんて初めて聞きましたよー!!(汗
 >1950〜60年代の社会主義運動とかではなく
565世界@名無史さん:03/10/06 18:21
>ま、当時の日本は魅力に乏しい後進国でしたが。
まさにそれが理由では?
中国ーマラッカやマラッカーインドなどのハブ路線は商売するうまみがあったが、
中国ー日本のようなフィーダー路線に乗り出すほどの利益が見込めなかった、とか
566世界@名無史さん:03/10/08 20:50
>>565
マルコ・ポーロは東方見聞録で日本は黄金の国、とかなりホラを書いているが、
このネタは中国人から聞いたものだろう。
実際、遣唐使は中国では砂金で支払いをしていたので、そう思われたのだろうが、
この話を西欧人のマルコが知っていて、イスラム商人が知らないのは変だ。
そうすると、イスラム商人が金の豊富な日本に貿易に来なかったのは何故だろうか?
567世界@名無史さん:03/10/08 21:06
事実を知っていたからだろ
568世界@名無史さん:03/10/08 21:30
>>567
「事実」とは何を指すのですか?
569世界@名無史さん:03/10/08 23:00
>568
日本は黄金の国、はホラ
570世界@名無史さん:03/10/09 00:11
世界の都市のイスラム人口9億人 国連ハビタットが報告書
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2003100701000018
571世界@名無史さん:03/10/09 00:18
>>569
ホラ話を広めたのは中国人だったがね。
ただ、当時の中国は日本から結構金を輸入していたのは事実だし、中国に多数在住している回教徒が
これを聞きつけないのはやはりおかしい。
572世界@名無史さん:03/10/09 00:22
>>570
世界のスラム人口9億人 国連ハビタットが報告書
【ジュネーブ6日共同】世界的な居住環境の改善に取り組む国連ハビタット(本部ナイロビ)は6日、
2001年時点で世界の都市のスラム人口は約9億2400万人で、
30年後には倍増し20億人に到達する恐れがあるとの報告書を発表した。

スラムであって、「イスラム」じゃないだろw
573世界@名無史さん:03/10/09 00:29
アラブ人ってイスラム狂以前から残忍で極端な考えしてるよな。
目には目を歯には歯を。
世界最古の法律ハンムラビ法典1条には
死刑を求める者が死刑を立証できないときはその者を死刑にする
とか書かれていたらしい。
ヨーロッパ諸国の自由主義思想と根本から違うと思われ。
アメリカとは当然水と油だな
574世界@名無史さん:03/10/09 00:37

   〇。。〇
〜(⌒=V=   ここは嫌回チュウ監視スレになりますた。

575世界@名無史さん:03/10/09 00:56
ここは夷スラム珍派の釣堀ですが何か?
夷スラム!出た!夷スラム出た!得意技!夷スラム出た!夷スラム!これ!夷スラム出たよ〜〜!
俺はhttp://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1064247758/にカエレと思った
577世界@名無史さん:03/10/09 01:11
>>573
中国人も残忍さでは人後に落ちないよ。
何しろ“九族皆殺し”だからね。
578世界@名無史さん:03/10/09 02:09
>>471,472
ずいぶん、遅れた反応だが。
『集史』のモンゴル史の部分は、サクストンの英訳が出てるぞ。稀覯本の上にものすごく
高価でたまげるが。
マスウーディーはフランス語の全訳が出てる。その名も"Les Prairies D'or"
その昔、バルビエ・ド・メイナールとパフェ・ド・クルテーユが訳したものを、
シャルル・ペラが修訂した。
1960年代から出始めて、二、三年前に第五巻が出た。indexの巻が未刊なんで
ちょっと使いにくいけど。
579世界@名無史さん:03/10/09 10:31
>>573
ヨーロッパ諸国でも中世は同じ。
580世界@名無史さん:03/10/09 20:37
>>575
>ここは夷スラム珍派の釣堀ですが何か?
それは言えてますね。
何しろ>>570みたいにURL貼り付けておきながら「スラム」を「イスラム」と
平然と捏造してムスリムが世界規模で増えている、と欺瞞工作をしてるのだから。
これ旧ソ連でやった手口ですね。実際は必ずしも多数派でなかったのに“ボルシェヴィキ”
(多数派)と大々的に喧伝して共産主義独裁をしいたレーニンが。
581世界@名無史さん:03/10/10 16:37
>>573
つっこみどころ有りすぎてどっから手をつけて良いやら(藁
582世界@名無史さん:03/10/10 18:03
>581
ちょっと遊んでみたいというのなら止めないが。

イスラム教徒は諸悪の根源!@世界史板
http://academy.2ch.net/whis/kako/990/990855213.html
イスラムは歴史上、寛容だったとか@世界史板
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1056363286/
イスラムは寛容ですが、何か?@世界史板
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1064247758/

イスラム教徒出てこいっ、 殺してやる!!@心と宗教板
http://mentai.2ch.net/psy/kako/975/975159695.html
イスラム教徒出て来い、いてまうぞパート2@心と宗教板
http://life.2ch.net/psy/kako/1000/10003/1000305397.html
夷スラム狂徒出て来んかい、いてまえ!パート3@心と宗教板
http://life.2ch.net/psy/kako/1025/10256/1025646549.html
ムスリム出てきて下さい いてまいますよ パート4@心と宗教板
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/psy/1036629356/
夷スラム狂徒出てこいや!頃したる!!@心と宗教板
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/psy/1047393035/
イスラム教徒撲滅作戦@心と宗教板
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/psy/1057140646/
583世界@名無史さん:03/10/10 19:12
>>582
いや、「アラブ人の残忍さ」の例証としてハンムラビの法碑文を出す、
ってところからしてかなり意味不明だなと(w

だいたい、ハンムラビの「法典」は紀元前1740年代頃に制作されたらしくて
ウルナンムやリピト・イシュタルの「法典」なんかよりはかなり新しい。

そもそも当のハンムラビにしても外来のアムル人勢力の首長だし、
都市民(アッカド人)と自分の権力基盤の遊牧民アムルの上に支配してたから
そっからして色々問題あるわけで・・・

それに「アラブ人」が出てくるのは新アッシリアの頃だし(w

近代になって現れたヨーロッパの「自由主義思想」の反例として持ち出すには、
無茶苦茶を通り越して意味不明のレベルなんじゃあないかなと思うんですがねぇ(^^;
584582:03/10/10 20:21
>583
アッシリア帝国(933?BC-612BC)の時代にすでにアラブ人というくくり方が
あったんですね。で、そのアラブ人は預言者ムハンマドのころのアラブ人と
ほぼ連続すると考えていいんですか?
585世界@名無史さん:03/10/10 22:16
>>583
新アッシリア帝国のシャルマヌ・アシュレド(シャルマネセル4世 859-824 B.C.)
の遠征に対し対抗した、シリア諸勢力の同盟軍にアラブ人ギンディブのラクダ軍1000が
記録に残る最古の「アラブ」だそうです。
この「アラブ」はシリア〜ユーフラテス川以南の遊牧勢力のことをおおまかに言ったらしく、
後のアラブ人とは少し性格を異にしているようです。(^^;

ただし、紀元前4〜後1世紀に繁栄した隊商都市ペトラは、
アラブ系ナバタイ人によって建設されました。
彼らの人名がアラビア語語彙であったことなどから彼らがアラブ系だと分かっています
さらに彼らの用いたアラム文字が後のアラビア文字の直接的起源になりました。

ムハンマドの一族であるクライシュ族は4〜5世紀頃にメッカに定住したアラブ人ですので、
ムハンマドのアラブ人はアッシリアなどよりは、
むしろヘレニズムやローマなどの影響で都市社会化してきた
ペトラやラフム朝、ガッサーン朝、キンダ朝、ヒムヤル王国、サバア王国といった、
アラビア半島周辺の定住アラブ人や遊牧民の国家群興亡の潮流から考えた方が無難かと思います(^^;
586世界@名無史さん:03/10/10 22:22
「アラブ人」の問題は一応このスレが触れていますね↓(w

「アラブ人」はどうやって作られたか
ttp://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1022316072/l50
587582:03/10/10 23:26
>585
詳細かつ的確な回答をありがとうございます。たいへん勉強になります。
588236:03/10/11 16:10
>>582
>ちょっと遊んでみたいというのなら止めないが。
“遊んでみたい”というより、むしろイスラム「擁護派」の方が必死な傾向ですね。
不思議なのはこれらのスレを見れば、総じてアンチの方がイスラムに詳しい。
>>573みたいな香具師もいるけど、何故「擁護派」はこれ程ナーバスになるのでしょうね?
「擁護派」が共産圏でのムスリム弾圧にだんまりを決め込んでいるのも奇妙ですよ。
589世界@名無史さん:03/10/11 20:47
>>総じてアンチの方がイスラムに詳しい。
え、そう!?(汗

>>「擁護派」が共産圏でのムスリム弾圧にだんまりを決め込んでいるのも奇妙ですよ。
中東ならまだ良いけど中央アジアとかのムスリムの状況なんてあんまり酷くて正視できません・゚・(ノД`)・゚・。
>つーか中央アジアの近現代史の詳細キボンヌ
その名前欄は、ゾ教スレの御仁か。では真面目にレスを返そう。

>総じてアンチの方がイスラムに詳しい。
儂らがやりたいのはあくまでイスラーム”史”学であって、宗教としてのイスラーム分析ではないという事。
それと、頭のおかしい人はあんまり相手にしたくなくて・・・。

>何故「擁護派」はこれ程ナーバスになるのでしょうね?
ナーバスっていうか、どうしたら既知害が居なくなってくれるかそれだけです。

>「擁護派」が共産圏でのムスリム弾圧にだんまりを決め込んでいるのも奇妙ですよ。
では、ネタを振ってくれませんか? 私自身は近現代はサパーリなので。
591世界@名無史さん:03/10/11 22:00
>>585
何言ってるんだ?全然わかんない
アラブ人は野蛮極まりないこれで十分じゃないのか?
592世界@名無史さん:03/10/11 22:54
>>591
だってここ、世界史板だからこの程度の正確な情報はカキコしないと
レスの意味が無いんじゃない?とか思いましてねぇ(藁。
イスラームのスレなのに古代史の話題を振ってスマソ(汗

う〜ん、要は、事実誤認の例証による不適合な対象の比較って
論述として全く意味がないってゆー基本的な問題を言ったつもりだったんですがねぇ(汗
>>592
しっ、目を合わせちゃいけません!
594世界@名無史さん:03/10/12 07:04
>>590
>儂らがやりたいのはあくまでイスラーム”史”学であって、宗教としてのイスラーム分析ではないという事。
それは妙ですね。政教一体のイスラムに宗教的傾向を切り離して論じるのはいささか片手落ちですよ。
イスラムに限らずどの宗教も昔は信心深かったので、宗教的側面を無視して歴史を論じるのは
特にイスラムを理解する上で不手際になりませんか?

>それと、頭のおかしい人はあんまり相手にしたくなくて・・・。
アンチ、「擁護」の双方にもそういう人は確かにいますね。
ただ、「擁護」のナーバスな対応はとても健常人とは思えません。

>では、ネタを振ってくれませんか? 私自身は近現代はサパーリなので。
>>582が紹介してますが「イスラムは歴史上、寛容だったとか@世界史板」で
中国やロシアでの弾圧例が挙げられてますが、それに対し
「中華思想の定義は〜」「ロシアの国内問題に過ぎない」で盛んに議論をそらしてましたよ。
これにマジレスする「擁護派」はいませんでした。
595世界@名無史さん:03/10/12 07:06
ユダヤ・イスラム教 @ 質問箱 @心と宗教板
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/psy/1039725422/401-682
こちらの方もよかったらご覧下さい。
特にイスラム擁護の「448」さんの神経症反応ぶりは涙ぐましいものです。
本人は余裕やアソビと言い繕っていも、文面から余裕が失せてるのが明白。
イスラム主義批判の「daif」さんとのバトルは見ものですよ。
596世界@名無史さん:03/10/12 10:00
>>578
AmazonじゃWheeler M. Thackstonの『集史』の「モンゴル史」の英訳も
Charles Pellatの『黄金の牧場』の仏訳もヒットしないな。

Thackstonって、やたらに訳本や文法書を出してるわりに評判があまり良くないね。
『バーブル・ナーマ』を英訳するのにも原典のチャガタイ・トルコ語を参照せずに、
ペルシア語訳から英訳しただけだったもんな。アラビア語・ペルシア語・シリア語の
専門家で、テュルク語については疎いから止むを得ないかもしれないけど。

『集史』の「モンゴル史」なんかペルシア語で書かれてても、膨大なテュルク語・
モンゴル語の語彙・術語の類が出てくるのにどうやって訳していったんだろう?
おそらく、Gerhard DoerferがOtto Harrassowitzから出してる語源辞典なんかに
頼りきりなんだろうけど。
597世界@名無史さん:03/10/12 11:16
>>578
フラ語全訳の存在は知っていてもフラ語自体読めない。
英語・ロシア語・ペル語で手一杯だわ。
598世界@名無史さん:03/10/12 16:37
>>596
サクストンのはまず入手不可能だと思う。いってみりゃ自費出版に毛が
生えたようなもんだし。まあどっかの大学図書館ででも探すのが吉。
それに、みつかっても一冊数万円するのが三巻本だから普通は
買わない(個人では)。

サクストンの翻訳の質云々は、実際に自分の目で確かめて判断するしか
ないんじゃないか。ちなみにオレは結構評価してる。どうせ英訳単体でしか
読まないわけじゃないし。もし訳が間違ってたら、素敵な注の一つも書けて
ウマー。

それと『バーブル・ナーマ』の英訳の評価については、ロバート・ダンコフ
の書評を見たほうがいいぞ。

『黄金の牧場』の方は、BookfinderとかAbeBooksでも捜せばいくつかヒットする。
それか版元のGeuthner.comのサイトでも見に行くか。

>>597
それはすまんかった。
599世界@名無史さん:03/10/15 21:24
中村先生訳のガザーリー自伝『誤りから救うもの』、
ディミトリ・グタスの『ギリシア思想とアラビア文化 初期アッバース朝の翻訳運動』、
ワーイル・ハッラークの『イジュティハードの門は閉じたのか』の三冊を買ってみました。

『誤り〜』をほぼ読了、『ギリシア思想〜』は購読中、『イジュティハード〜』は未読。
特に『ギリシア思想』が、
アッバース朝時代の翻訳活動が一過性のものではなく、翻訳活動それ自体がアッバース朝成立からカリフの
イスラーム世界での宗教・王権確立の上で必要不可欠な要素であったことなどが、詳細な精査と検証に基づいて論述されていて、目から鱗ものでした(汗

『誤り〜』でびっくりしたのは、星が地球よりも巨大だということが当時すでに数学的に判明していたという記事。
まだまだ勉強不足だな、自分(汗

もう買ったとか読んだって人いますか?
600世界@名無史さん:03/10/15 22:03
>>599
『誤り〜』と『ギリシア思想〜』は一応目を通した。
『イジュティハード〜』は買う気も起きん。
もうオリエンタリズム云々はうんざりだし。
それよりまもなく出るはずのマーワルディーの翻訳が読みたい。
601世界@名無史さん:03/10/15 22:07
で、結局、中国経由で日本に回教が伝わらなかった謎の話はどうなったの?
602世界@名無史さん:03/10/15 23:29
>>601
>中国経由で日本に回教が伝わらなかった謎
う〜ん、その理由を考えるには、多分中国や東南アジアに、
何故ムスリムのコミュニティーが存続出来たのか検討する必要があるかと思われ。
603世界@名無史さん:03/10/16 06:28
日本朝鮮では鎖国していたからでは
604世界@名無史さん:03/10/16 06:31
江戸時代初期の長崎にはペルシャ語の通詞がいたらしい。
ムガールの商人が来ていたからだそうだ
605世界@名無史さん:03/10/16 08:27
東南アジア経由ですな
インド商人
606世界@名無史さん:03/10/16 23:55
イスラム女性の名にファティマは多くとも何故かハディージャを見かけません。
娘の方を持ち上げるのはいいにしても、妻の内助の功は無視されているのでしょうか?
ハディージャはムハンマドを強力に支えていたというのに。
607世界@名無史さん:03/10/17 11:42
番坊、大食
608世界@名無史さん:03/10/17 11:54
>>606
素人だが、預言者の妻の名を推戴するのは僭越だと
いう感情でもあるのかしらん。
609世界@名無史さん:03/10/17 21:35
しかしモハメッドの名前が付いている男性は多いな
610世界@名無史さん:03/10/18 00:04
>>608
スンナ派では、ムハンマドがハディージャの死後に再婚した妻、アーイシャ
(初代正統カリフ、アブー・バクルの娘)の名の女性は多いんじゃないの?
シーア派では、アリーと対立したアーイシャは嫌われているから、
女性の名としては、ファーティマがが多いんだろうけど。
611世界@名無史さん:03/10/18 11:13
>606
ハディージャの名前がアラビア語名だったとすれば…
つまり、ユースフ、イーサー、ムーサーなどの外来の名前の
アラビア語音写でなかったとすれば…
ハディージャの名前はkh,d,jの三語根で形成されていることになる。
この三語根は早産を表す語根。「ハディージ」で早産児を表す。
となれば、ハディージャが早産児として生まれた仮定も成り立つ。
つまり、ハディージャの事跡はすばらしいとされていても、
自分の子供に早産を連想させるような名はつけるのははばかられたのでは?
612606:03/10/18 16:50
>>611
丁重なレス、ありがとうございます。
アラビア語は私は分かりませんが、ただ「人名の世界地図(文春新書)」によれば
ハディージャが“早熟な子”と書いてありましたので。
613世界@名無史さん:03/10/18 16:57
中東には邪視を避けるためにわざと自分の子に
あまり良くない意味の名前を付ける習慣があるもんな。
「ファーティマ」は「乳離れをさせる女」という意味だったっけ?
614世界@名無史さん:03/10/20 03:38
シーア派はアリー以外の「正統カリフ」3人を呪詛するので
その名をつけない?
そもそも
ウマイヤ一族は
元々、メッカで反ムハンマドの急先鋒だったじゃぁねーか!というわけで
んな一族にカリフの資格なし!
615世界@名無史さん:03/10/20 09:38
第三代カリフのウスマーン・ブン・アッファーンもウマイヤ家の人間だし、
はとこのムアーウィヤもメッカ征服後に改宗したとはいえ「一応」アンサールだから
別に良いんじゃない?(笑
616世界@名無史さん:03/10/20 10:27
シーア派はウマイヤ一族のウスマーンを呪詛しているので、
その名はつけなかったらしい?
617世界@名無史さん:03/10/20 10:44
なんでみなさんシーア派なんていう日本でしか通用しない俗称使うの?
やめたほうがいいよ
618世界@名無史さん:03/10/20 13:24
「シーア派」って言葉はイスラーム圏でも欧米でも使う普通の述語だよ(笑
アラビア語じゃal-Shii`ahとかtashayyu`とか言うし、英語じゃShiahとかShiiteだね。
元々「シーア」って「(アリーの)分派」って意味で彼ら自身が言いだした言葉だし。

イブン・ハルドゥーンは「シーアの人々」って言ってるし、ガザーリーは「タァリーム派」って言ってるけど
これはファーティマ朝とかの「イスマーイール派」を特に言ってるだけ。

アリーの一族をウンマの首長とする流派を「シーア派」と書いてもまあ問題ないんじゃない?(w
とりあえずソース↓(w
ttp://www.google.co.jp/search?q=cache:rOtDarSqGCoJ:www.nmhschool.org/tthornton/benchmarks_in_islamic_history.htm+Shiite%E3%80%80islamic+history&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja
619世界@名無史さん:03/10/20 13:30
>>618
術語だ(苦笑
620世界@名無史さん:03/10/20 19:12
12イマーム派って言うのはどう違うの?
621世界@名無史さん:03/10/20 21:55
ラーフィダってのは蔑称?
622世界@名無史さん:03/10/20 22:08
預言者になりたいです。
どーすればいいですか?
623世界@名無史さん:03/10/20 22:09
>>622

シナイ山で祈れ。
>市内山って、どこ、という問題はあるが。
624世界@名無史さん:03/10/20 22:21
神学理論的な差異は別に置くとして、基本的にシーア派は自ら「分派」と名乗ったように、
ムハンマド→アリーとイマームの権能がアリー家の誰に継承されたかで無数の分派が出来ました(w

最も有力な継承は
1)アリー>2)息子のハサン>3)弟のフサイン>4)息子のアリー・ザイン・アル=アービディーン
>5)息子のムハンマド・アル=バキール>6)息子のジャアファル・アッ=サーディクと続きますが、

ここでイマーム・ジャアファルのイマーム位が息子のイスマーイールに継承されたと認めるのが「イスマーイール派」で、

6)のもう一人の息子7)ムーサー・アル=カージムにこそ継承されて、
以後その息子8)アリー・アッ=リダー>その息子9)ムハンマド・アル=ジャワード
>その息子10)アリー・アン=ナキー>その息子11)ハサン・アル=アスカリー>その息子12)ムハンマド・アル=ムンタザル
と続き、11)ハサンの死とともに12)ムハンマドがガイバ(幽隠)に入り将来マフディー(救世主)となって
この世に再臨し、正義と公正をもたらすと信じるのが、「十二イマーム派」だそうです。

おそまつ(汗
625世界@名無史さん:03/10/20 22:30
「イスラムの神話」ってスレがありました。
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/min/1037890051/l50
女性が「台所の事故」で生きた火柱になるのは、パキスタンでは珍しいことではない。
パキスタンには、女性に向けられる特殊な暴力犯罪が存在する。いわゆる「名誉の殺人」である。
この表現は、同様の犯罪が過去に、あるいは現在でも、不貞や復讐がらみの事件で
温情の対象となっている他のイスラム諸国をも想起させるが、パキスタンでの件数の多さは群を抜いている。
http://www.diplo.jp/articles01/0105-4.html
627世界@名無史さん:03/10/21 00:39
−アラブの預言者は人々の財産を略奪するため、宗教を手段とした−
        〜キャマールッドウレの手紙(アーホンドザーデ)より
629世界@名無史さん:03/10/22 23:53
>628
トリップがおかしいよ。ニセモノだということを示してるよ。
630世界@名無史さん:03/10/23 00:41
>>627
パキスタンもインド同様カースト制や持参金殺人事件があるね。
インドもこれは社会問題になっていて、効果はほとんど上がらないにしても
対策に取り組んでいるが、イスラム原理主義が台頭するパキスタンはどうかな?
やはりインドに比べかなり後手状態だろう。

パキスタンの悪習を挙げると、何故かインドの因習をムキになって挙げる香具師がいるなw
631世界@名無史さん:03/10/23 02:41
>>630
■世界の賎民階級について語ろう■
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1061019644/
632世界@名無史さん:03/10/23 23:41
>>627
インドのダウリー殺人事件に関するサイトなら多数あるのに、何故韓国系のものを挙げたの?
イスラムシンパに未だ共産主義の夢を棄てきれないサヨク崩れや在日がいるのは知られてるが、
これと関係あるのかな?

親イスラムがいくらインドの暗部を挙げた所で、核を持とうが妻を焼殺しようが伝統的に日本人は
親インドの傾向が強い。嫌悪を感じるのは核カマトトの平和運動家程度だろう。
これに対し、パキスタンが一般の関心になるのは三面記事での来日した男どもの犯罪行為くらい。

イスラム以前にアラブで女児は砂に埋めて間引きする悪習があったね。
今でも中国農村の女児間引きは有名だし、羊水で胎児の性別を調べ女だったら中絶するハイテク間引きが
インドや中国(日本の医療機関の援助がこのような形で利用される)ばかりか韓国でもあるな。
633世界@名無史さん:03/10/26 11:19
パキスタンもインドと同じ文化圏だから
カースト制度のような悪習はムスリムにもある。
原理主義者ならば否定するべきであろう
634世界@名無史さん:03/10/26 12:37
どういう理屈じゃ
635世界@名無史さん:03/10/26 17:16
奥さん4人までよし、の4人という数字の根拠はなに?コーランに具体的に書いてありますか?
なんで3人でもなく5人でもなく4人なのか?
636世界@名無史さん:03/10/26 17:50
>635
法的根拠についてはクルアーン4章3節。合理的根拠については不明。
637世界@名無史さん:03/10/26 18:13
マホメットはどうかと思って調べたら
>619 マホメットは妻が死に、アーイシャ(9歳)と再婚
の記述にのけぞった。

オフトピなのでサゲ
638世界@名無史さん:03/10/26 18:19
ムハンマドは毛の生えそろっていないょぅじょの膣に淫すと−する
ベド野郎。
やはり夷スラム教はなんてうらやましい事を正当化する連中なんだなw
639世界@名無史さん:03/10/26 18:31
剃毛された女性が中東男の好み
640世界@名無史さん:03/10/26 18:53
トルコ人やイラン人からみて日本人女は魅力的なわけないか?
幼くは見えるようだが。
641世界@名無史さん:03/10/26 19:59
>640
トルコやイランの女性は結婚しないとやらせてくれないが、
日本の女性は結婚しなくてもやらせてくれる。
欧米の女も結婚しなくてもやらせてくないわけではないが、
その前にまず相手にしてくれない。
642世界@名無史さん:03/10/26 21:56
ムハンマドが結婚した相手で未婚だったのはアーイシャだけで、
あとの全員とは再婚だったんだそうな。>つまり処女はアーイシャだけ
643世界@名無史さん:03/10/26 22:08
>>639
今はどうか知らんが、
マジレスすると中東じゃあ陰毛や脇毛は男も女もみんな剃っちまうんだと。
ほっとくと気候がらかケジラミの温床になって酷いから手入れはこまめにせんといかんらしい。
644世界@名無史さん:03/10/27 01:04
古代ユダヤ王国の誰の御世だったか忘れたけど、
ユダヤの王さんの側室が陰毛を伸ばして先にリボンがついた想像図を何かの本
(結構まともな本)で見た記憶があるのだが・・・・
もう10年以上前の記憶なので詳細忘れたが・・・・。
645世界@名無史さん:03/10/27 01:06
伸ばすといっても尋常なのび方でなく、
垂れ下がるまで伸ばして、先をリボン?のようなもので括っている図版を
見た事があるんだけど、誰か知らないかね。イスラム史なので
スレちがいかもしれんが。
646世界@名無史さん:03/10/31 21:01
17世紀の歴史家ピエール・ベイルはムハンマドを癲癇持ちと書いていたが、これは本当?
英雄に癲癇持ちは多いが。
>646
アーイシャと召使いサフワーンとの姦通疑惑の際の対応を見るに、ちょっと胡散臭い。

ムハンマドが敵対する部族ムスタリク族を征伐した帰路の途上、同行していたアーイシャが首飾り
を無くして部隊から遅れてしまったのだが、このときアーイシャは召使いのサフワーンと一緒だった。
このため、メディナでは二人の姦通の噂が広まってしまった。
ムハンマドは大いに悩み嫉妬に苦しみ、アーイシャをいったん遠ざけ回りの人間に意見を聞き、
そしてアッラーのお告げを受けてやっと妻の無実を信じた。

ムハンマドが癇癪持ちだったら、確実にどちらかかあるいは両方ともぶち殺されてたと思われ。
ムハンマドには激情というよりもっとネチネチとしたイメージがある。
648世界@名無史さん:03/11/01 16:56
>>647
癲癇持ちが激情家とは限らないのでは?
この病気は急に全身が引きつって人事不省となり現代でも原因が分からない。
信長は激情家だが、シーザーは違う。
どちらにしても、現代のアラブで噂が出ただけで一族の女性を殺害する者はムハンマドを見習ってほしい。
649世界@名無史さん:03/11/01 20:29
>>648
647は癲癇(てんかん)と癇癪(かんしゃく)とを間違えているね。
650世界@名無史さん:03/11/02 00:38
で、ムハンマドは癲癇(てんかん)持ちだったの?
651世界@名無史さん:03/11/03 20:32
結局ムハンマドは癲癇(てんかん)持ちだったのかどうか未だに返答がありませんね。
652世界@名無史さん:03/11/04 01:07
ソースはわからんけど、漏れもモハメッドが癲癇持ちだったという話はどこかで読んで覚えてる。
誰か出典しってる野師はいないのかな?
>>649
うゎ、恥ずかし!(*´Д`)

乳幼児時代に乳母が、てんかんらしき発作を起こしたムハンマドにパニクって逃げ出したって
話がある。
この事件を契機に、落ちぶれていても金持ち時代のプライドを捨てられなかった母がつつましい
生活をするようになったとか。
654世界@名無史さん:03/11/04 01:29
ムハンマドが癲癇(てんかん)持ちだったという話は
ムハンマドは神から啓示を受けたというのはウソで、
あれは単なる癲癇の発作だったんだ、と主張してた
ムハンマドを貶めたい昔の西洋人の作り話じゃないの?

19世紀ごろまで西洋ではムハンマドは元は堕落したキリスト教の説教師で、
自分の好きなようにキリスト教を歪めて自分の宗教を始めたペテン師のように思われてたから。

655世界@名無史さん:03/11/05 00:48
>>654
その西洋人の作り話は大いに可能性があるが、>>653>>652も聞いた事があるくらいだから
話の元ネタはあるだろう。元を質せば西洋人の作り話か、実際に癲癇の傾向があるか
分かると思う。世界史板だから悪くない試みでは?
たとえ癲癇持ちだったとしても、預言者としての価値が下がるわけじゃなし。
>>654
まぁ十中八九そうなんだろうけど。
とは言ってもムハンマドの受けた”啓示”の正体をあまり突き詰めて考えずに「啓示は啓示」
「合理的解釈など無粋の極み」と割り切れずに、合理的な解釈を求める人間はいるわけで、
そんな人には、そのように悪意と偏見に満ちた解釈しか提示されないという問題が。
つーかそもそもてんかんで幻覚なんか見れるんかな?

ちなみに、ムハンマドは篭もってた洞窟の近くに生えていた大麻の亜種でトリップした、
なんて説まである。
657世界@名無史さん:03/11/05 01:23

初めて啓示を受け出したころムハンマドの経験したこの種の苦悩を、イスラ
ームの伝承はいろいろな形で伝えている。突然、鈴の音が耳の底に鳴り始め、
顔は劇痛にゆがみ、喉が締めつけられて今にも窒息しそうになる。預言者の
愛妻アイーシャはこう伝えている。「ある凍てつくような寒い日のことだった。
啓示がやって来た。預言者の額には玉なす汗が滴っていた。私はこの目で
それを見た」と。またほかの伝承によると、啓示に襲われた彼の顔は見る見る
暗く翳り、まるで酔いつぶれた人であるかのように、また失神する人のように
彼は地面にどうと倒れた。そんな時、彼はよく子牛の鳴き声にも似た異様な
呻き声を発した、等々。こうして我を失った彼の口から、彼自身のものならぬ
不思議な言葉が途切れ途切れに洩れて来る。それがイスラームの立場から
見ると、アッラーの語る言葉だったのである。・・・
(井筒俊彦「イスラーム生誕」からの引用とのこと)
http://home2.highway.ne.jp/sinb/sijin.html

てんかんの症状を知らないので判断しようがないが、本当だとすると尋常な
経験じゃないかもね。

ちなみに他の預言者の召命についても奇妙な体験談が伝えられているらしい。

エゼキエルによると、「ヤハウェの栄光がわたしの所から上った時に、わたし
はわたしの後に大きな地震の音を聞いた」
http://www2.justnet.ne.jp/~higutisu/KIDALON.HTM

中東人の宗教感覚に接した感じがして面白い。
658世界@名無史さん:03/11/05 16:43
旧約聖書の予言者を読むと、こいつら全員電波を受信して頭がお花畑になっているとしか思えない。
659世界@名無史さん:03/11/05 17:24
>>658
そんなの当たり前。前近代では電波を社会的に位置付けるシステムがあったっけだけ。
今はそれがないから病院にぶちこむしかない。
660世界@名無史さん:03/11/06 00:02
釈迦やナーナクのようなインドの宗教の開祖と中東ではやはり違うね。
661世界@名無史さん:03/11/07 04:30
Bi-smillāhi al-Rah.māni al-Rah.īmi
662世界@名無史さん:03/11/07 08:32
>>658
精神分裂症だったという説もある。
663世界@名無史さん:03/11/08 19:45
イスラーム圏の社会における個人や公共のあり方について知りたいです。
ヨーロッパの個人は、絶対的な神との対話を通して形成された、などと
いわれていますが、
イスラーム圏における個人のあり方はどうなっているんでしょうね?
イスラームでは、「最後の審判」のときには、人間的な絆はすべて意味を
失い、仲間も家族もいない完全な孤独の中で、アッラーと向き合うことに
なるはずですが。
アジアにおける個人や共同体意識などと比べてどうですか?
664世界@名無史さん:03/11/08 20:57
資料として、とりあえずイスラーム圏の人権宣言を集めてみた。何か特色が
わかるかもしれない。

Universal Islamic Declaration of Human Rights (1981)
http://www.alhewar.com/ISLAMDECL.html

The Cairo Declaration on Human Rights in Islam (1990)
http://www1.umn.edu/humanrts/instree/cairodeclaration.html
http://www.humanrights.harvard.edu/documents/regionaldocs/cairo_dec.htm

Arab Charter on Huma Rights (1997)
http://www1.umn.edu/humanrts/instree/arabhrcharter.html

The Casablanca Declaration of the Arab Human Rights Movement (1999)
http://www.hri.ca/doccentre/docs/casa-dec.shtml

ほかにも重要なものがあれば教えてください。
665世界@名無史さん:03/11/08 21:24
>>664
ありがとうございます。
666664 の訂正:03/11/08 22:06
>664
3段目、アラブ人権憲章が採択された年

× Arab Charter on Huma Rights (1997)
○ Arab Charter on Huma Rights (1994)
667664:03/11/08 22:56
>665
どうも。>664 の4つについて見ると、

「イスラームによる世界人権宣言」 Universal Islamic Declaration of Human Rights (1981)/ 欧州イスラーム評議会
「イスラームにおける人権に関するカイロ宣言」 The Cairo Declaration on Human Rights in Islam (1990)/ イスラーム諸国会議

が宗教色強いですね。残りのアラブ人権憲章とカサブランカ宣言は世界人権
宣言などと同じような人権概念に基づいているように思えました。




668世界@名無史さん:03/11/09 10:21
人権うんぬんでふっと思ったんだけど、
日本の親子心中をイスラーム圏の人が見たら、カナーリ異様に見えるのかなあ。
どうもアジアの場合、死は別の世界への移行にすぎない、という考え方が
強いように思える。
イスラーム圏やキリスト教圏の場合、人間は現世において一回限りの生命を持ち、
死して永遠の救いに与るという考え方。
669世界@名無史さん:03/11/09 14:06
親子心中というのは要するに親の自殺と親の子殺しがあわさったものだろう
と思う。

自殺に関して言えば、イスラームでは自殺は禁止とのこと。自殺者は地獄に
行き、永遠にくり返し自殺をやらされるという罰を受けるらしい。また自殺者の
葬儀にはウラマーや地域の有力者は出席すべきでないと言われる。

その背景にあるのは、人間は神が神への服従を試すためにこの世に送り出
したものであるという考え方のようだ。
http://www.islam.tc/ask-imam/view.php?q=172

もっともこれは宗教界の考え方で、一般の人の自殺に対する意識はわから
ない。

また親の子殺しに関しては、親子心中の場合、親が自分の自殺によってあと
に残される子どもを不憫だと思って殺すという特定の動機にもとづいたもので、
同じような行為がイスラームでどのように考えられているかはわからないなあ。
分かれば面白いだろうと思うが。
670世界@名無史さん:03/11/10 14:25
>>669
>親が自分の自殺によってあとに残される子どもを不憫だと思って殺す

「苦痛に満ちた生を送らせるよりも、死なせたほうがいい」
という考え方ですかね。
安楽死の問題についても考えさせられますね。
日本の場合、イスラーム圏との接触・交流が少ないので一般の人々の考え方が
わかりにくいのが残念。
671世界@名無史さん:03/11/11 00:30
>>664
イスラム圏の人権宣言は興味深いね。でも、これはむしろ他の板に相応しいテーマと思われ。

人権状態はイスラム圏と非イスラム国ロシアや中国はさして変わらないだろう。
それでもロシアは欧米から人権について非難されれば結構気にするし、
イスラム圏もあたかもイスラムが人権無視の宗教に思われるのに不快を隠さない。
日本の駐イラン商社マンが「わが国の女性の地位についてどう思うか?」と質問されたとか。
中国だけはこの種の気がかりは無いね。人権を非難されても馬耳東風。
672 :03/11/11 00:35
>>671
人権を非難されても馬耳東風なのはサウジアラビア。
北朝鮮と並ぶ人権暗黒国家だ。
673世界@名無史さん:03/11/11 00:51
>>668>>669
親子心中って日本だけかと思ってたら、来日したミャンマー、中国人もやってるよ。
もちろん本国でもする。
東、東南アジア(イスラム国は別だろう)に共通するのかな?
イスラムは自殺は禁じてるが、自殺者が無いわけでない。
イラン映画『桜桃の味』は自殺を考えてる男が主人公だった。
674世界@名無史さん:03/11/11 01:11
老親の介護に疲れた子が親子心中、というケースも実際あったね。
675世界@名無史さん:03/11/11 09:13
>>673
仏教圏の場合、輪廻転生という考え方があることも原因のひとつかも。
676世界@名無史さん:03/11/11 09:36
>>673
ユダヤ教・キリスト教・イスラームのような啓示宗教と、
その他の自然宗教を比較してみるのもおもしろいかも。

親子心中とはまた違うけれど、キリスト教以前のヨーロッパ、
イスラーム以前のアラブ社会では嬰児殺害がけっこうあった。
677世界@名無史さん:03/11/11 14:23
>>659
いまでも
「宇宙人に誘拐されて宇宙船の中で人体実験をされた」
とか主張する連中がいるしな。

ところで、癲癇患者は臨死体験をしやすい、というのは本当だろうか・・・
678世界@名無史さん:03/11/11 23:43
>>676
>親子心中とはまた違うけれど、キリスト教以前のヨーロッパ、
>イスラーム以前のアラブ社会では嬰児殺害がけっこうあった。
題は忘れたが、かなり前NHKで放送したイラン映画でヤミ中絶の話が出てきた。
日本への出稼ぎを希望する主人公は仲の上手くいってない妻に中絶を勧めるのだが、
宗教警察の目が光っていてもイランのような国でさえヤミ中絶が行なわれているのは
意外だった。

あと、キリスト教以前のヨーロッパ、イスラーム以前の中東社会では
別に自殺は罪悪視されて無かったね。
むしろ生き恥さらすより名誉の死、と思われていた。
679世界@名無史さん:03/11/12 11:10
>>673
親子心中って、圧倒的に母親の思考だろう。
母親が母子は一体だと思いこんでる社会に特徴的な弊害。

母系社会が強い地域ほど多いんじゃない?
680世界@名無史さん:03/11/12 11:36
>>678
たしかに恥辱よりも死を選ぶ、というケースは古今東西よくありますね。

ところで、本村凌ニ『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)を読むと、
古典古代社会における集団自殺には、
忠誠心の厚い宦官や兵士、苛酷な労働を拒否する平民、包囲された原住部族民、
逃亡奴隷、反乱奴隷などの事例があり、
一家心中や親子心中についてはまったく言及されていないと書かれていた。

どうもキリスト教以前でも、ヨーロッパ(あるいは地中海世界)とアジアの社会
では親子心中に対する感覚が違っていたようで。
681世界@名無史さん:03/11/12 12:14
>>679
日本で、医者が奥さんを殺した後、残された二人の子供が不憫になって
殺した、という事件が無かったっけ?
この場合父親が殺してる。
682世界@名無史さん:03/11/12 22:21
>>680
>どうもキリスト教以前でも、ヨーロッパ(あるいは地中海世界)とアジアの社会
>では親子心中に対する感覚が違っていたようで。
明のラストエンペラー崇禎帝も親子心中だな。二人の公主を手に掛けて。
「何故、我が家に生まれたのか」は痛ましい。
683ty270410:03/11/12 23:05
イスラム教進出の東端はフィリピンのミンダナオ島か?
684世界@名無史さん:03/11/13 00:36
ttp://www2.dokkyo.ac.jp/~msemi005/yuhi99/area013/shukyo.htm
統計で見るかぎり、イスラム教国の自殺率は非常に低いです。インドネシア、
フィリピンをはじめ、パキスタン、中近東諸国、アフリカ諸国を含むイスラム教国圏は
「自殺免疫国」とも断定しうるくらいです。イスラム教はユダヤ教、キリスト教と同様、
いやそれ以上に強く自殺行為を否定しているのは事実です。

しかし自殺はイスラム教国では皆無というのではありません。フランスの
バッシュレールという学者の報告によりますと、1968年から69年までの
イスラム教国アルジェリアにおける自殺未遂は324件あったといいます。
これは欧米や日本に比較すると、全く嘘のように少ない数ですが
(欧米諸国では1日に300人程度の自殺未遂が見られるのは普通です)、
ある限られた人達にやはり自殺があることを示唆しています。このように
自殺に免疫性を持っているように見えるイスラム教徒でも、自殺の多い
ヨーロッパの国に移民として移住した場合には自殺が急増することは
知られています。
685世界@名無史さん:03/11/13 00:46
自殺する自由もないんじゃないのw
686世界@名無史さん:03/11/13 01:06
「自殺する自由」なんて日本でも認められてません(w
687世界@名無史さん:03/11/13 01:20
自殺を認める国は世界中どこもないが、それでもする奴はする。
漏れに言わせれば昔の戦いに敗れた武将と違い、自殺者は所詮社会の敗北者。
死にたい奴は勝手に死ね、と言いたいね。ただし、心中などしないでテメーひとりで。
自殺者が少ないイスラム圏なら、ぜひ移住したら?
688世界@名無史さん:03/11/13 20:12
社会的弱者の救済もまたイスラームの教理において義務とされる。
ただし自殺については来世に地獄へ堕ちる行為のため禁止されている。
>ブハーリーのハディースの一例によればムハンマドは、
 「自分の首をくくる者は地獄の火の中でも首をくくり、
  槍で自害する者は地獄の中でも槍で自分を刺すであろう」といっている。
  −伝アブー・フライラ
  
689世界@名無史さん:03/11/13 20:46
>>684
フランスとかじゃ、移民一世の親に勝手に結婚を決められた娘が自殺することが社会問題に成ってますね。

>>687
自決とかも含めた話をしてるんじゃ?
690世界@名無史さん:03/11/13 20:57
日本の自殺率が世界第二位て本当?
ハンガリーが1位だそうだが。
来年辺り1位になrのかな?
日本て閉塞感だらけで、不満だらけでも暴れもしない。
本当にオシマイっぽいし。
691世界@名無史さん:03/11/13 23:53
>>690
プ、そんな日本にしかいられないくせに。
2CHで日本叩きして憂さ晴らしする他ないイスラム擁護厨はイタイ。
悔しかったら、イスラムでも何処でも移住して成功してみろよ。
無能だから無理かw
692世界@名無史さん:03/11/14 02:40
漏れはだいたいイスラムには好意的だが、日本叩きした覚えはない。
つーか2chのイスラム擁護派って、日本叩きするような椰子が多いの?
693世界@名無史さん:03/11/14 17:59
>>662
最近ではこれとか、日本人だってやってるじゃん、と日本叩きに摩り替えるアホが多い。

578 名前: 世界@名無史さん 投稿日: 03/11/13 03:03
>実際にイスラムの国やキリスト教国では日本で考えられないような残虐行為が行われてきたことは事実.
この手の話題でいつもそうだけど、
いつの何の事を言ってるのかいまいちよく分からない。
日本にだって刑法史や政治史をみるだけでも残虐なことをたくさんある。
どの次元のことを言ってるのか不明確なことばかりだ。
694世界@名無史さん:03/11/14 19:23
ユダヤ人は、ローマ軍に攻められてマサダ砦で集団自決した。
695世界@名無史さん:03/11/14 20:13
12イマーム派とシーア派はどう違うの?
696世界@名無史さん:03/11/14 20:19
イスマイール派
697世界@名無史さん:03/11/14 21:45
http://www.sankei.co.jp/news/031114/1114kok071.htm

イスラム勢力の報復か 母親と子供7人虐殺 フィリピン

残虐無道な夷スラム教徒。
自分と異なるものを認めないこの非寛容さ。
アラーは異教徒を撲滅するように喧伝しているのだろう。
>>695
十二イマーム派というのはシーア派の中の最大派閥なので、その聞き方では
”プロテスタントとルター派の違いは?”という問いと同じおかしさが。

十二イマームはというのは、シーア派の6代目イマーム ジャーファルの後継に
ついての議論で生まれました。
ジャーファルの息子イスマーイールを7代目イマームとし、それを最後のイマーム
とするイスマーイール派に対し、十二イマーム派ではジャーファルの弟ムーサー
を七代目イマームとします。以後彼らは、12代目までのイマームを正統とし、それ
がその名の由来になっています。
699世界@名無史さん:03/11/14 23:39
>>688
そんな建前論を鵜呑みにする者の世間知らずな浅はかさはイタ杉。
イスラム諸国の有様を見れば空しく聞こえる。
それほどイスラムに心酔するなら是非イラクに行って
腹に爆弾を巻きつけ米軍相手に自爆攻撃すれば?
天国に行って可愛い子ちゃんとウハウハライフだよん。
700世界@名無史さん :03/11/14 23:50
ルバイヤート読んでみ。イスラム世界でよく書いたなっつー内容だから。

或る淫らな女にイスラムの指導者の言葉―――気でも触れたか、
 いつもそう違った人となぜ交わるか?
答えに―――指導者よ、わたしはお言葉のとおりでも、
 あなたの口と行いは同じでしょうか?

天国にはそんなに美しい天女がいるのか?
酒の泉や蜜の池があふれてるというのか?
この世の恋と美酒を選んだわれらに、
天国もやっぱりそんなものにすぎないのか?

恋する者と酒飲みは地獄に行くと言う、
根も葉もない戯言にしか過ぎぬ。
恋する者や酒飲みが地獄に落ちたら、
天国は人影も無くさびれよう!
701世界@名無史さん:03/11/14 23:58
マウリヤ朝は何故短期間であれだけの領地を獲得できたのか?
702世界@名無史さん:03/11/15 00:00
>>700
オマル・ハイヤームね。
彼の詩には酒を讃える歌が多いが、陳舜臣がイランに行って詩の解釈を聞いたら
美酒というのは実際の地上の酒でなく天国の至高の状態を表す、と言われたそうだ。
彼の生きていた時代はまだ戒律が厳しくなかったのだろうか?
703世界@名無史さん:03/11/15 00:21
>>702
当時はイスラム教のセルジューク朝だったけど
イラン人の間では半分以上の人が酒を飲んでいたとか。
あと酒姫・サーキーは美少年の事で同性愛の対象にもなってたらしい。

美酒=摂理や真理、神の領域を眺め、翻弄される楽しみ。という解釈もありかな。

この詩がシュールでいいな。
『或る淫らな女にイスラムの指導者の言葉―――気でも触れたか、
  いつもそう違った人となぜ交わるか?
 答えに―――指導者よ、わたしはお言葉のとおりでも、
  あなたの口と行いは同じでしょうか?』
704世界@名無史さん:03/11/15 01:16
>>701
釈迦の教えは創価の教え。
公明の導きこそが魔を払い邪教の徒を打ち払う火となるのです。
705世界@名無史さん:03/11/15 20:48
西洋人は意味無く身体に触られるのを嫌がるけれど、
イスラーム圏の人々の身体感覚はどうなんだろう。
アジアに比べて、「肉体の尊厳」について感覚の違いとかあるのかな。
706世界@名無史さん:03/11/16 00:30
でも西洋人はまんこだいすきじゃん。
707金角:03/11/16 02:19
友達になったアラブ人がとてもいい奴だったから、結構親イスラムになっていたのだけど、
岩波のコーランを読んでみたら驚いた。

あんな断片的な章の集まりの聖典を読む連中がよくも一時期とは言え、世界で一番の勢力
と科学力を持ったものだ。
708世界@名無史さん:03/11/16 05:05
>>707
クルアーンは明示的でない部分が多かったからこそ、それを解釈する技術が発達したと思うんだけどな。
クルアーンを補う存在のハディースはかなり明示的だからクルアーンだけを取り上げてどうこういうのはどうなんだろ。
それに、イスラームの学問はギリシア、インド、ペルシアなどの由来の外来の学問もあるんだけどな。
709金角:03/11/16 05:13
>>708

そっか。浅くてごめん。
一大叙事詩がごとき旧約聖書、洗練された舞台劇のような新約聖書、
ならばコーランは? と思って読んでちょっとガッカリしてしまった
のよ。
ハディースって奴を読まないといかんのね。

でも、ヨセフのエジプト入り、モーセの出エジプトの物語がイスマイル
と別系譜になってしまうことをムスリムはどう思っているのだろう。
何人かのアラブ人に聞いたけど、明快な答えは得られなかった。
今回コーランを読んでみて、ひょっとして、断片的な章のあつまりだから、
ヨセフ→モーセがイスマイルと別系譜なことに気づいていないのか??
なんて失礼なことを思ってしまった。
710金角:03/11/16 05:16
>>708
> それに、イスラームの学問はギリシア、インド、ペルシアなどの由来の
> 外来の学問もあるんだけどな。

それはさすがに知っている。
しかし、外来の学問であってもそれを受け継いで発展させるときには受け
入れる側のレベルも必要でしょ。
708のはそういう意味。
711世界@名無史さん:03/11/16 05:19
>>709
イスラームの歴史観(あくまで聖書の中の物語は伝説的だけど)を知るのなら、
クルアーンそのものよりタフスィール(クルアーンの注釈書)や、
タバリーなどのアラブの古典的な歴史書をあたった方がいいのでは?
712金角:03/11/16 05:26
>>711

いや、イスマイルと、別系譜のヨセフ−モーセをどう位置づけるか
ってのは、歴史じゃなくて、宗教の部分だと思うのよ。
だから歴史書を読んでもしかたないと思う。

でも、コーランの注釈書を読め、というアドバイスはありがたい。
日本語になってる?
713金角:03/11/16 05:33
キリスト教圏においては、旧約聖書それ自体よりも、実はヨセフスの方が読まれていた、
という指摘があるけど、イスラム圏でもコーランよりその注釈書の方が読まれていたり
するのかな?
714世界@名無史さん:03/11/16 05:40
>>712
タバリーは有名なタフスィールを著しているくらいだから、
タバリーの「諸使徒と諸王の歴史」は聖書物語との相違点を探るのにも有益だと思うがなあ。
英訳も出てるし。

タバリーとかクルトゥビーとか古典的なタフスィールは膨大なページ数だからなあ。
古典的なタフスィールでもイブン・カスィールのものや、近代になって書かれたものなら
英訳ぐらいは出ていると思うけど。うろ覚えの記憶だが。
715金角:03/11/16 05:46
>>714

ありがとう。
確かに、「諸使徒と諸王の歴史」ってのはかなりそそられるタイトルだ。

ところで、初歩的な質問なのだけど、タフスィールというのは注釈者の
数だけ存在するようなものなの?
スンニー派御用達の1冊、とかはないの?
716世界@名無史さん:03/11/16 05:57
>>714

ある注釈者の注釈書に後代の注釈者が再び解釈を書き次いでいく、
という場合もあると思うけど、法学書の方がこの傾向は顕著かな。

スンナ派の代表的な注釈書ならタバリーとか
ザマフシャリーの注釈書が有名な所だろうか。
717世界@名無史さん:03/11/16 13:35
>しかし、外来の学問であってもそれを受け継いで発展させるときには受け
>入れる側のレベルも必要でしょ。
それはコーランで培われたりするもんじゃないと思うなあ。
718世界@名無史さん:03/11/16 14:33
>714
Ibn Kathir のタフシールの英訳ならネットで読める。辞書的に使えて便利。
http://www.tafsir.com/

al-Tabari の Tarikh al-Rusul wa'l muluk は浩瀚な本だね。State University
of New York Press から The History of al-Tabari というタイトルで39巻。
ちょっと興味があったけど、手元に置くのは無理だなあ。
719世界@名無史さん:03/12/06 17:11
age
720世界@名無史さん:04/01/05 21:45
>>676
乳幼児が親に殺されるのは世界的に普遍的なものだが。
前近代社会では黙認というかたちで社会的に容認することが多かった。
あんたのいうのは、バビロニアやローマでの親が子を所有し売買したり殺したりする権利を
明文化した法制度や、スパルタやカルタゴで奇形児や虚弱児を強制的に殺させた制度のことを
いっているんだろうけれど、明文化していなくたって、子殺しは世界中どこでても普遍的な
ことだった。
721世界@名無史さん:04/01/05 22:16
7世紀に嬰児殺しを禁じ、女子の相続権を認めたイスラームは偉大。
722世界@名無史さん:04/01/18 18:32
>>720
そうだね。
ヨーロッパでも、漁師が河で魚をとっていたら、網の中に赤ん坊の死体が
たくさん入っていたので、
それに驚いた教皇が河べりに病院をつくって未婚の母とその子供を収容した
なんて話もあるし。
723世界@名無史さん:04/02/21 00:00
التاريخ الاسلامي
724世界@名無史さん:04/02/29 12:30
獅子の咆吼 アフマド・シャー・マスウード将軍とのインタビュー
http://homepage2.nifty.com/bet-aramaye/wtc/massoud2.html
725世界@名無史さん:04/03/30 12:16
التواريخ الاسلامية
726世界@名無史さん:04/03/30 13:48
もともと子供の命を自由に扱うのは女性の権利として当然じゃないの。
子供のせいで母親の人生が台なしになってはおかしいじゃないの。
子はいくらでもセックスすればできるけど
親は1人しかいないのよ!
727世界@名無史さん:04/04/01 12:42
>726
避妊しろ。猿じゃねーんだから。
728世界@名無史さん:04/04/25 15:09
ムリッド(ムリーディーヤ)教団は最初カーディリーヤ教団の一部だったのが
後に独立したもの。
アラビア語でムリードとは、スーフィー教団への「新規加入者」「弟子」
という意味。
ムリッド教団の独自性は、この厳格な師弟関係を通して、霊的な活動
のみならず、現世的な労働が強く推奨されること。
729世界@名無史さん:04/04/25 15:14
創始者のアーマド・バンバは弟子たちに、
「労働することは祈ることである。私のために働け、そうすれば私は
お前たちのために祈るだろう」
と語ったとされる。
この労働は、ダーラと呼ばれる農場で実践された。
教団員(ターリベ)たちは、指導者(マラブー)に従って日々農業に励み、
労働奉仕をしたり、収穫の一部を教団に納めたりした。
このようなムリッド教団の教えと実践の中に、現世での労働を通して
来世での救済を求める、といった近代資本主義に適合的な観念が強く
打ち出されている。
730世界@名無史さん:04/04/25 15:28
ティジャーニーヤ教団は、アルジェリア生まれのアフマド・アッ=ティジャーニー
が創始したスーフィー教団。
ティジャーニーヤ教団は預言者の直接的な指示によって形成されたもの
であり、したがってそれまでのスーフィー教団の系譜にはつながらない
と主張し、教団員には他のスーフィー教団への参加、ならびに存命中の
聖者や聖者廟への参詣を禁じる。
731世界@名無史さん:04/04/25 19:06
ティジャーニーヤ Tijaniya
732世界@名無史さん:04/04/25 20:27
>>721
そのイスラムが婦人の地位で最も後れを取ってしまったのは、歴史の皮肉を感じる。
733世界@名無史さん:04/04/25 22:43
アフリカのムスリムの間に女子割礼の習慣があるけど、あれはアフリカ以外の
ムスリム世界にはないんだよね。
シャリーアでも規定されていないし。
もともと東南エチオピアの遊牧民族の習慣だったものが広がったらしい。
734世界@名無史さん:04/04/27 01:50
割礼の話は他のスレできいたほうがいい
735世界@名無史さん:04/04/28 20:47
>>733
アラブばかりかインドネシアまでちゃんとあるぞ。
数年前、エジプトで病院で割礼失敗のため少女が死亡したニュースがあったな。
736世界@名無史さん:04/04/30 00:01
イスラームでは一切の偶像が否定されている。
737世界@名無史さん:04/04/30 00:21
視覚で神を感じる「偶像」が駄目で、
それでいてコーランを通じて聴覚的に神を感じるのがよいこと
ってのがどうも納得いかないんですよね。

ムスリムに訊いてみたいです。
738世界@名無史さん:04/04/30 17:26
>>737
お前、モノにしか価値を認めないヤシ?
739737:04/04/30 22:25
>>738
そんなことはないと自分では思いますが、俺の疑問に関係ありますか?

737で言いたかったのは、
偶像もコーランも神に触れるためのメディアという点で同じでないのかな
ってことなんですけども。

前者が悪で後者は善とするムスリムは両者に共通性を見てないようですが
それはなぜかなぁと思ったのです。
740世界@名無史さん:04/04/30 23:48
女子への割礼は禁じてもやるんだから
きちんとした医者の元でやらせろ
という現実的な意見もあるらしいね。
741世界@名無史さん:04/05/01 09:18
>>739
関係ありまくり。
742世界@名無史さん:04/05/03 22:16
絵画を禁止した思想の延長上には、音楽の禁止もあるうるだろうな。
743世界@名無史さん:04/05/04 06:44
>>742
それは逆では?
絵画の禁止というよりは
神の領域を具体的に直接安易な形で表現することの禁止だから。
744世界@名無史さん:04/05/04 06:55
>>739
「神」との距離が問題なのだと思います。

宗教には2種類の神の現れ方があるらしく、
シャーマニズムのように直接神が人間にあらわれたりする状態を否定して、
神との間には絶望的な距離があって、それでいて神と共にある、みたいな
一歩高度に抽象的な状態を目指したのでは。

そういう考え方からするとそのまま神の姿を表現するのは
安易で幼稚なメディアということになるのだと思います。
745世界@名無史さん:04/05/04 09:18
>>737

部族社会であるアラブを統合するためには、それぞれの部族が祀っている
偶像を破壊することが不可欠だったのです。実際、預言者ムハンマドは
あちこちで偶像破壊の事件を起こしている。

各部族の偶像を破壊したら、次はアラビア語による統合です。同じアラブ人
だから、言語は共通する。リズミカルで読誦しやすい言葉になってます。

おかげで、バラバラだったアラブを、イスラムの旗の下にわずか20年程度で
統合することができました。この後、アラブは世界最強の民族と化し、
世界征服を成し遂げます(その後は活力が低下したのか、トルコ人やイラン人
の天下になりましたが)。
746737=739:04/05/05 02:15
丁寧なレスありがとうございます。
>>744-745が同じ方という前提でレスしますが、もし違っていたらごめんなさい。
歴史的文脈で説明してくださっているので(イスラーム史スレなので当たり前ですが)、
私もそれで考えてみました。

まず、「安易な表現」かどうかには静的な基準がないので、
一般的に安易とされるから拒否したのではなく、
その時点で拒否すべきものと考えたから「安易」と言うのだと私は思います。
(神の図像化ではありませんが、「イスラームのシンボル」として
 緑色を用いたり、三日月と星の図案を使いますし)

とすると、なぜ拒否すべきだと考えたかが問題ですが、
>神との間には絶望的な距離があって、それでいて神と共にある
これはセム系一神教に共通する感覚ですよね。
キリスト教が聖像・イコンの神学的正当性を認めることを考えると、
イスラームが多く影響を受けたのがキリスト教でなくユダヤ教であったことが、
神の抽象化の衝動を具体的な(人の形での)図像化の拒否に繋げた
という理解が妥当な気がしてきますがどうでしょう。

もしキリスト教の影響が強ければ(=聖像を認めるならば)、
それぞれの部族の諸々の偶像を破壊したあと、
アッラーフの「偶像」を残すなり新たに作るなりしても「統合」は可能でしょうし。
747737=739:04/05/05 02:15
それと、
>同じアラブ人だから、言語は共通する。
というところなのですが、
「共通する」とは統合が必要な程度の「共通」ですよね。
コーランのアラビア語(ナジュド方言+ヒジャーズ方言)によって
フスハーが確定したというぐらいの知識はあるのですが、
メッカ・メディナの人にとっては読誦しやすいであろうコーランを聞いて、
そのままアラビア半島人の誰もが理解できるものだったのでしょうか?
(南アラビア語系の言語を保持するドファール地方の山地民が「非アラブ系」と
 されている文献を読んだことがあるのですが、もう何が何やら)


大変長々と失礼しました。レス頂ければ幸いです。
748世界@名無史さん:04/05/08 00:35
その編の考察ーなぜアラブ人が誕生したかなる名スレが存在したが
厨房に浸食されてdat落ちした。
749世界@名無史さん:04/05/10 15:15

レジスタンスするイラクの人たちは、緑旗のほかに黒旗も持っていた

緑がイスラムの旗?
黒旗はアッパース朝の旗?


アッバース家(氏族、部族、家と訳してもかまわないはず。バヌー・アッバース)の名祖・アッバースは、
ムハンマドとの系図関係は?
ハーシム家は?
750世界@名無史さん:04/05/10 20:05
緑はイスラームを意味すると聞いたことがある。
黒い旗はイスラーム過激派がシンボルとして好んで用いているから、何か戦闘的な意味があるのだろう。
751世界@名無史さん:04/05/11 02:43
そういやハマスも黒装束をよく着てるね
752世界@名無史さん:04/05/12 14:53
>>749
アッバースはムハンマドの叔父。
アッバースの兄アブー・ターリブの子が4代カリフのアリー。
アッバースの玄孫アブー・アッバースがアッバース朝初代カリフ。

緑はイスラム経そのものシンボル。
アッバース朝は黒旗でOK。宿敵のウマイヤ朝は白旗を掲げていた。
753世界@名無史さん:04/05/12 22:39
ハーシム家の元祖ハーシムとは誰のことでつか?何時頃の人でつか?
754世界@名無史さん:04/05/12 23:30
ムハンマドの曽祖父だから、だいたい西暦500年前後くらいの人だろうか。
アッバース家も広い意味ではハーシム家の一部ですね。
755世界@名無史さん:04/05/13 19:16
ヨルダンのハーシム王家は具体的には誰から分かれたのですか?
アリーとファーティマの子孫なんですか?
756世界@名無史さん:04/05/13 20:27
757世界@名無史さん:04/05/16 16:49
>>755
アリーとファーティマの子孫なのは本当。両者の子にハサンがいて彼から32代目の子孫がヒジャース王初代のフサイン。
フサインの長子アリーが二代目ヒジャース王、次子アブドゥラーがヨルダン王、三子ファイサルがイラク王です。
以下に略系図と長々と書きます、覚悟して下さい。

預言者ムハンマド−アリー(婿)−ハサン−ハサン−アブドゥラー・アル・カーミル−ムーサー・アル・ジャウン−アブドゥラー・アル・サーレハ−
 ムーサー・アル・サーレハ−ムーサー・アル・サーニー−ムハンマド・アル・サイル−アブドゥラー・アル・アクバル−ムハンマド・アビ・ジャアファル・アル・サアーラブ−
 アブドゥラー−ミトアーン−イドリース−キタダ−アリー−ハサン−ムハンマド・アブー・ナミーI−ルマイサ−アジュラーン−ハサン−バラカートI−ムハンマド−
 バラカートII−ムハンマド・アブー・ナミーII−ハサン−アブドゥラー−フサイン−アブドゥラー−ムフスィン−アウン−アブドゥル・ムイン−ムハンマド−アリー−
 フサイン(ヒジャース王)−アブドゥラー(ヨルダン王)−タラール(ヨルダン王)−フセイン(ヨルダン王)

現ヨルダン王ハサンはフセインの弟です。誰から分かれたのか具体的に書くと膨大になるよ。
758世界@名無史さん:04/05/16 19:46
ttp://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040516i311.htm

イランの最高指導者ハメネイ師は15日、イスラム体制を批判した歴史学者
ハシェム・アガジャリ氏に対する再審での死刑判決を見直すよう司法府に指示。
ハメネイ師が再び死刑判決を容認しない姿勢を示したことで、アガジャリ氏へ
の死刑は回避される見通しとなった。
アガジャリ氏は2002年6月、ハマダン州で「イスラム教徒はサルと違い
指導者を無批判に模倣するわけではない」と演説。州地裁は同年11月、
イスラムの冒とくに当たるとして死刑を宣告した。その直後、判決に抗議する
学生デモがテヘランなどで発生。最高裁がハメネイ師の指示に基づき地裁に
再審を命じたが、地裁は今月3日、再び死刑判決を言い渡した。再審でも死刑
判決、ハメネイ師の仲介という事態が繰り返されたわけで、今後、どのような
形で死刑判決が破棄されるか注目される。

759世界@名無史さん:04/05/16 20:20
ありがとうございます、ハーシム家はやはりアリーとファーティマの子孫だったわけですか。
でも、だったらどうしてアリー家と称さないのでしょう?
(途中、ムハンマドの曽祖父ハーシムに遡るまでに女系をはさめばアウトだと思うのですが)
ファーティマ家という王朝がありましたが、
父系社会で女性を家の開祖、名祖に措定するのもアリなのでしょうか?

760世界@名無史さん:04/05/17 03:56
>>757
古い資料を見て書いたのかな。
現ヨルダン王はフセインの息子アブドゥッラーですよ。
弟のハサン元皇太子は兄が死ぬ少し前に王位継承権を譲ってます。
761世界@名無史さん:04/05/17 16:59
大風呂敷を広げた758です。早くたたみたい。
>>759
アリーもムハンマドの従弟&ハーシムの曾孫だからハーシム家と名乗ってもおかしくないですよ。
ファーティマは後世の西洋学者が便宜的に付けた名前だったと記憶してる。
>>760
そうでした。最後に誤りがありましたので訂正したいです。
762世界@名無史さん:04/05/17 17:03
>>761を少し補足。
エジプトの「ファーティマ朝」という名が後世の西洋学者が便宜的に付けた名称だと
記憶してる・・・に訂正。
ファーティマじたいはアラビアに古くからあるポピュラーネームなので。
763世界@名無史さん:04/05/18 20:32
エジプトに逃げたカリフの末裔は残っていないのですか?
764世界@名無史さん:04/05/19 16:04
つーか、オスマン家の子孫は今はどこにいるんだ?
765世界@名無史さん:04/06/07 23:40
欧米で、『オクシデンタリズム―敵の目に映る西洋の姿』
(Occidentalism The West in the Eyes of its Enemies,Avishai Margalit,
Ian Buruma)
という本が出版されて話題になっているが、この本の著者たちは、オクシデンタリズムを、
古い時代からある、西洋のことを冷酷でコスモポリタン的で個人主義的な心なき
文化とみなす考えとしている。
西洋世界は金儲けと快適さを探し求めることに血道をあげるばかりで、他の固有の
社会に有毒な影響を与えるという西洋へのイメージだと。

766世界@名無史さん:04/06/19 21:30
ファーチマ朝はシーア派だったけど、
シーア派っていうと、イラク(低地)ばかり見たいに見える。
エジプトのシーア派は、弾圧されて消えたのかな。
でもなんで、あんなにイラク地域にたくさんいるんだろ。

ちなみに、イラクっていうのは、低地のことだから、本当は
両大河の下流をいうのででょうか。
バクダードあたり(中流)も昔からイラク地域なんでしょうか。
クルドのあたりやヨルダンシリアのそばは
もともとは、イラクとは言わないと思うんですが。
767??:04/06/19 22:43
nhkスペシャルが中止になりました。
巨人阪神のバカ共のせいで中止になりました。
768世界@名無史さん:04/06/20 20:36
>>766
イラクのクーファが総本山じゃなかったっけ?
769世界@名無史さん:04/06/21 19:55
النجف و كربلاء والكاضمين و سامراء
 هم العتبات الشيعية في العراق܂
770世界@名無史さん:04/06/21 23:32
問 上記のアラビア語の間違いを4箇所指摘しなさい。
771世界@名無史さん:04/06/24 00:04
ファーティマ朝の事実上の建国者のアブー・アブドッラーは
どうしてマフディーに殺されてしまったのでしょう?
772世界@名無史さん:04/06/24 22:01
とうとうやっちまいやがった・・・

【韓国】イスラム寺院に脅迫電話&F5攻撃
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/korea/1087999926/-100
773世界@名無史さん:04/06/24 22:03
イスラム寺院の関係者は「金鮮一(キム・ソンイル)さん殺害のニュースが報道された後
朝早くから『寺院を爆破する』、『ムスリムを全員殺す』などの脅迫電話がかかってきた」と話した。
普段10件前後の書き込みがあるイスラム寺院のホームページの掲示板には、午後2時まで金鮮一さん
殺害と関連し300件近くの書き込みがあった。
ハンドルネーム「スデバン」は「韓国人はこれからムスリムたちをテロリストとみなしムスリムを
韓国から追放する」と書き込んだ。この日午後からイスラム中央会やイスラム宣教会などのイスラム関連
のサイトはアクセスの爆発的な増加により、ホームページがダウンした。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/23/20040623000098.html

774世界@名無史さん:04/06/24 22:14
韓国人ならムスリムに対抗出来るなあ。(いろんな意味で)
日本人じゃ無理だね。なんだかんだ言ってヘタレだもんな。
(「悪魔の詩」の日本語翻訳者が殺された時、在日のムスリムに
対して、何の非難行動も起さなかったね。
日本にある、あるモスクの責任者が殺されて当然なんて
ほざきやがったが、それに対しても、マスコミはだんまり)
775世界@名無史さん:04/06/24 22:21
韓国人はドあつかましいからな
中東で詐欺民族と呼ばれる勧告最高!
776世界@名無史さん:04/07/04 20:21
>>772
そもそも「悪=イスラム」っつーアメリカ式価値観をそのまま盲信してるかの国のほうが痛いだけ。
対日本や対ベトみたいに人種が違ってたらべつに仏教批判もされてねーし。
777世界@名無史さん:04/07/07 07:07
7月7日7時7分7秒に777get
ああめでたい数字だ
778世界@名無史さん:04/08/14 23:33
あげ
779世界@名無史さん:04/08/15 00:08
التواريخ الإسلامية
780世界@名無史さん:04/08/15 00:20
もしもイラクに2chがあったならば・・・・

1: フセイン氏ね part115 (546)  2: 銃殺の仕方→
(371)  3: イラク>>>>イラン超えられない壁 (621)  4: 拷問の仕方(25)  5: 財産の隠し方(98)  6: 【ドッコイ生きてる】フセインの隠し子【アフガン】 (302)  7: 包茎手術part115 (775) 
8: 民主化デタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! (689)  9: 【キツネ】妙にしんせつな日本人【タヌキ】(444)
  10: 【off】クルド人inトルコ【off】 (124)  11: 合法地雷のつくり方1256 (632)  12: ★何人女房いる?★ (24) 
13: IDメソポタミア出たヤシネ申 (975) 14: 暴徒off会しようぜ?、
何か? (10)  15: 酒飲んだことのあるヤシの数→(301)  16: 【身代金】 大統領警護隊の数?【イパーイ】23 (128) 17: クリトリス除去→ (766) 
18: 隠れキリシタンですが・・・ (456)  19: 出稼ぎで雪を見まスタ(78)
781世界@名無史さん:04/09/14 21:20:07
トルコのエルドアン政権が、姦通(かんつう)を刑法罪にする法案を、14日に開会する
国会に提出する方針を明らかにした。 これに対して欧州連合(EU)が反発し、来年
初めのEU加盟交渉開始を目指すトルコに暗雲がたれ込めている。

「(姦通罪法案制定は)イスラム教勢力に特権を与えているとの印象を与えかねない」。
ギュンター・フェアホイゲン欧州委員(EU拡大担当)は最近、トルコメディアで、
姦通罪法案を公然と批判した。 EU加盟全25か国で、姦通を刑法罪としている国はない。1
3日付英紙フィナンシャル・タイムズによると、EUは既に、1か月以内に同法案を取り下げるよう
トルコに要請したという。

トルコ国内でも、反対が相次いでいる。憲法裁判所が1998年に、同国の姦通罪規定を、
女性だけに厳しいなどの理由で違憲と判断し、同罪が消滅したばかりで、「明らかに反動的」
(イスタンブール観測筋)な動きだからだ。政権側は、今回の法案が男女平等に適用され
女性の要請にもこたえたと釈明している。

2003年3月に発足したエルドアン政権は、穏健なイスラム主義政党「公正発展党」(AKP)の
単独政権。軍部の影響力抑制や、少数民族クルド人の権利拡大など、EU側が求める
人権状況改善や民主化を着実に実現してきた。 同観測筋は、姦通罪法案について、
「政権が、AKP支持母体の保守層を喜ばせようとするあまり、事の重大さに気付かなかった
単純ミス」と分析、法案提出の延期などを予想する。

◆姦通罪=イスラム教では聖典コーランの規定などに基づき、石打ち刑やむち打ちに処せられる。
日本では1947年、妻だけに貞操を義務づける戦前の姦通罪が、男女不平等の理由で廃止された。
ただ、米国では今も少なくとも10州に姦通罪があり、実際、バージニア州の裁判所で先月、有罪判決が下された。

読売新聞 ttp://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040913i514.htm

782世界@名無史さん:04/09/14 23:50:12
>戦前の姦通罪が、男女不平等の理由で廃止された。
>米国では今も少なくとも10州に姦通罪があり

米国の二重基準は、健在だな。
783世界@名無史さん:04/10/02 11:07:15
コーランより抜粋

2_191.かれらに会えば、何処でもこれを殺しなさい。あなたがたを追放したところから、
かれらを追放しなさい。本当に迫害は殺害より、もっと悪い。
だが聖なるマスジドの近くでは、かれらが戦わない限り戦ってはならない。もし戦うならばこれを殺しなさい。これは不信心者ヘの応報である。

9_5.聖月が過ぎたならば、多神教徒を見付け次第殺し、またはこれを捕虜にし、
拘禁し、また凡ての計略(を準備して)これを待ち伏せよ。

47_4.あなたがたが不信心な者と(戦場で)見える時は、(かれらの)首を打ち切れ。
かれらの多くを殺すまで(戦い)、(捕虜には)縄をしっかりかけなさい。
その後は戦いが終るまで情けを施して放すか、または身代金を取るなりせよ。
もしアッラーが御望みなら、きっと(御自分で)かれらに報復されよう。だがかれは、あなたがたを互いに試みるために(戦いを命じられる)。
凡そアッラーの道のために戦死した者には、決してその行いを虚しいものになされない

イスラム教(徒)が非イスラム教徒に受け入れられる為の10ヶ条

1.狭義のジハード(いわゆる「聖戦」)の絶対的否定
2.信者の棄教・改宗の自由を認める
3.信者の配偶者にイスラム教への改宗を求めない
4.ハラームの否定(豚・酒の解禁)
5.一夫多妻の否定
6.石打ち刑・斬首刑などの野蛮な刑罰の禁止
7.イスラム圏での非イスラム教徒の慣習の尊重
8.非イスラム圏での地元の慣習・法律の遵守
9.宗教者の政治の介入の絶対的禁止
10.偶像崇拝を否定しない
784世界@名無史さん:04/10/02 11:16:09
>>782
男女平等で存続の意見もあったはずだよ(^-^;)
韓国刑法は、そうなっている。
民事訴訟のとき慰謝料高くとるのに、奥さんに役立つ。
785世界@名無史さん:04/10/02 14:32:53
>>782
アメリカのどこかの州には、間男の現場を押さえたら二人とも殺しても無罪
という法律が古くからあったが、1960年代に男女不平等だというので、
亭主の浮気の現場を押さえたら、亭主もその相手の女も即刻殺してよい、
と改正された。
786世界@名無史さん:04/10/02 14:43:46
さすがだ
787世界@名無史さん:04/10/03 10:19:07
ちょっと遅レスですが
>>749
イラクに限らず中央アジア(西アジアも)では、
黒色は強いということを表し、
緑色は豊かであることを表すそうです(あっちは樹木が少ないから)
788世界@名無史さん:04/10/30 16:06:39
イスラム教がある限り世界平和は無理だな
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1078313939/

このスレでものすごい既知外な議論がくりかえされている。
ようするに、無知な日本人のジハードの解釈は間違っている。
だから今あちこちでジハードとして行われてるテロはイスラムと関係ない。。。
それどころか、テロ自体起きてない、幻であるといわんばかりの!
789世界@名無史さん:04/11/10 07:50:25
>>783

2-191をばらばらにしたのは、テロリストたちの意図です。
2-191は、次の前後190〜193までの句から成り立っています。
これらはイスラムのSelf-difenceに関する章句なのです。

2-190. あなたがたに戦いを挑む者があれば,アッラーの道のために戦え。だが侵略的であってはならない。
本当にアッラーは,侵略者を愛さない。
2-191. かれらに会えば,何処でもこれを殺しなさい。あなたがたを追放したところから,かれらを追放しなさい。
本当に迫害は殺害より,もっと悪い。だが聖なるマスジドの近くでは,かれらが戦わない限り戦ってはならない。
もし戦うならばこれを殺しなさい。これは不信心者ヘの応報である。
2-192. だがかれらが(戦いを)止めたならば,本当にアッラーは,寛容にして慈悲深くあられる。
2-193. 迫害がなくなって, この教義がアッラーのため(最も有力なもの)になるまでかれらに対して戦え。
だがもしかれらが(戦いを)止めたならば,悪を行う者以外に対し,敵意を持つべきではない。

2-190.アッラーの道のために戦え→アッラーの方法で戦え。アッラーの方法(The way of God)とは、
「あなたがたに戦いを挑む者があった時」であり、「境界線を越えずに(侵略的でなく)」戦うことである。
つまり、”戦う相手”と”戦ってよい場所が限られている”ことをこの句は明確に示している。
ムスリムは、戦いを仕掛けて来ない者に対して戦うことを、この句で禁じられたのだ。191から193は戦いの詳細
を述べたものに過ぎない。これらは、以下の6つの原則を強調しているのである。
1戦う場所は、ムスリムが設立した地域に限定されている。(アラビア半島のことである)
2戦う相手は、ムスリムに戦いを挑む者に限定されている。
3戦いをやめたものに対して戦うことを禁止されている。
4戦う相手は、使徒であるムハンマドとムスリムを彼らの家から追い出した者たちである。
5戦いの目的は2つであり、迫害が止むことと、アッラーの宗教が高貴に保たれることである。
6戦う相手は迫害や悪を行う者であり、戦いを止めたものに対して戦ってはならない。

イスラムにビビりーまくりの生活とも今日でおさらば。
良かったね!
790世界@名無史さん:04/11/14 09:09:33
イスラームの王権について調べていたら、サウジアラビアの国王が「雨乞い礼拝」
をやるというのを知ってぶったまげた。
「雨乞い=異教的」というイメージがあったので。
791世界@名無史さん:04/11/14 11:56:42
استسقاءなんて、ハディース集でも法学書でも最初のほうに出てきますが。
792世界@名無史さん:04/11/26 02:06:56
http://blog.livedoor.jp/media_francophonie/archives/6015033.html
イスラム主義の思想的支柱、Sayyid Qutbの著作をはじめてフランス語で紹介
Le terrifiant Coran des islamistes les plus radicaux
急進的イスラム主義者の恐るべきコーラン

「書物の民」であるイスラム教徒の大多数はユダヤ人とキリスト教徒に理解を
示し、イスラム教徒が多数派である国において彼らと仲良く共存することが
できる。ユダヤ人やキリスト教徒は、このような国々において保護されている
とすら言える。
これらのすべてが「誤りだ」とサイード・クトブは答えている。「ユダヤ教と
キリスト教は、イスラムの発祥以来もはや宗教ではなくなっている」。偶像崇拝を
黙認するユダヤ人とキリスト教徒は「生命の法則を投げ捨て、根源的な宇宙法則に
逆らっている。平和ですら、彼らにとっては永続しない儚いものでしかない」
793世界@名無史さん:04/11/26 02:07:25
サイード・クトブによれば、イスラム教徒は選ばれた民で、ユダヤ人と
キリスト教徒に引き続いて人類を主導するという使命を担っている。
ユダヤ人とキリスト教徒にとってはイスラム共同体に合流することのみが
唯一の「理性に適った運命」である。エジプトの思想家はとくにユダヤ人が
「戦争において、様々な狡知によってイスラム教とイスラム教徒に対し
団結した集団を形成する」として非難している。とはいえ、キリスト教徒も
「信用が置けない」。そのため、イスラム教徒とキリスト教徒は「相互的な
愛着」や「友情」を抱くことができない。「非イスラム教徒を打倒すること」
はゆえにイスラム教徒にとって権利であり、義務である。「イスラム教徒
には彼らと和平条約を結ぶ権利はない」。
794世界@名無史さん:04/11/26 02:07:58
しかし、イスラム教徒の最大の敵は「偽イスラム教徒」である。クトブに
とって、ムスリムの指導者は背徳と悪徳によって不信心者になる。これは
背教者である。とくに、彼らが進歩的で正真正銘のイスラム教徒を迫害した
場合は死罪にふさわしい。このため、クトブ主義者はイスラム国家内でも
テロという犯罪を犯すことを躊躇しない。欧米の文明はというと、これらは
「すでに断罪されているが刑執行を猶予されているだけである。欧米文明は
本質的にすでに衰退し、打倒されている」。「性的な乱れ」のせいで
「一般の欧米人は肉体的に衰えて」きているのが衰退の証拠ではないだろうか?
「イスラム教の伝統的主流派は、このような扇動家を常に拒絶し、
締め出してきた」とオリヴィエ・カレは断言している。
795世界@名無史さん:04/11/26 21:44:07
原理主義テロリストとその支持者は偽イスラム教徒でつか?
ならばイスラム法学者はなぜ原理主義テロリストとその支持者を
死刑とするファトワを出さないのでつか?
796世界@名無史さん:04/11/26 21:57:38
797世界@名無史さん:04/12/14 15:44:13
>>795
@イスラーム・テロリストとその支持者の言動が、ある程度の支持を得ているから。
― なぜ支持を得ているのかといえば、アメリカ中心のグローバリズム経済や、キリスト教文化圏中心の政治思想(人権や民主主義)、および対イスラエル支援やパレスティナ問題の放置などに対するアラブ世界全体の不満があるから。

A原理主義もイスラームの受容形態の一種だから。
― どの宗教においても原理主義は存在するし、その信仰の在り方を否定するのは母体である宗教そのものの否定になりかねない。
  原理主義とテロとを同一視するのはいかがなものか。

Bテロ行為自体に関しては、とっくの昔に否定ないしは断罪する者も出ていたはず。
― イスラーム法学者すべてが統一的な意見調整を行う場など無い以上、いかなるファトワも一知識人の見解に過ぎない。
798世界@名無史さん:04/12/15 21:04:53
サウジアラビア中東の鍵を握る王国
(集英社新書 0274)

著者:アントワーヌ・バスブース著
山本 知子訳
税込価格: \735 (本体: \700)
出版:集英社
サイズ:新書 / 219p
ISBN:4-08-720274-7
発行年月:2004.12
799世界@名無史さん:04/12/16 14:29:43
かなり初歩的な質問です(すいません)。
自分がイスラム史を勉強したとき、「スンナ派は穏健派、シーア派は過激派」
という感じで記憶したんですが現在のイスラムの武装抵抗勢力はスンナ派ばっかりで、
しかもシーア派を攻撃したりしている。

これはどういうことなのでしょうか?
800世界@名無史さん:04/12/17 00:09:59
>自分がイスラム史を勉強したとき、「スンナ派は穏健派、シーア派は過激派」

どこで勉強したんだよ。
というより本当に勉強したのかよ。
801世界@名無史さん:04/12/25 20:06:09
アフガンやイラクの図書館や博物館は大丈夫か?
名前: 世界@名無史さん
E-mail:
内容:
何かで、アフガンやイラクの図書館・博物館が今回の戦争で大被害を
受けたという。アフガンの場合タリバンによる大仏破壊も大きいが、
米軍による空襲やそれに伴う略奪があったときく。
イラクはまた古都バグダッドを擁し、古来のアラビア民族の精神的
遺産が多かったに違いない。今回のような空襲にはあったことがない
から多くの貴重な書籍等が伝えられていたに違いない。
大丈夫だろうか? たいへん心配になる。
アラブの歴史を学ぶ場合、今回の紛失は大損害ではないだろうか?

また今回の件はかつて日本が第二次大戦にて米軍より受けた空襲に
よって失った文化財と比べてどうなのだろうか?
日本も国宝級の城郭の天守その他が罹災し失われた。
802世界@名無史さん:04/12/30 18:37:46
>>420
がっ
803世界@名無史さん:04/12/30 18:51:38
イスラム帝国で医学が盛んだったのは、その根源は、ササン朝時代の医学の町、グンデシャープールに、根源の一つがある
んじゃないのかなぁ?と最近思うのですが、いかがでしょうか。そのグンデシャープールの、もとはといえばギリシャ人医者が
移住(強制移住も含まれていたと思われる)でつれて来られたことに起因していそうだが。
新スレ建てました。イスラーム以前の西アジアについてはこちらで。

http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/whis/1105356309/
【Parthia】中世ペルシア諸王朝史【Sasan】
805世界@名無史さん:05/01/11 00:33:12
やっとハディースを全巻そろえた。
ハディース面白すぎ。
806世界@名無史さん:05/01/11 20:21:52
>>803
イランのレイも医学で有名だったと聞いたことがあるが、理由は忘れた
807世界@名無史さん:05/02/08 21:35:51 0
age
808世界@名無史さん:05/02/08 23:26:33 0
アッバース朝の再建見てみたい。
欧州連邦(ヨーロッパ)、イスラム連邦(旧アッバース朝)、東亜共栄圏(ASEAN+2)、
南北アメリカ及びオセアニア合衆国、アフリカ合衆国(サハラ以南)、日本、インド
ってな感じで死ぬまでにあっさりとした地図が見てみたいな
809世界@名無史さん:05/02/19 05:37:26 0
日本の誇るマジックハンドが、昨年のトヨタ杯を制したFCポルトをサポートする。東京都柔道接骨会の柔道整復師7人が、18日から順次、ポルトガルへ出発。
FCポルト、ベンフィカなど同国リーグのクラブへ出向き、選手の体のケアを施すことが決まった。

 もともと、谷沢俊嗣氏(55)がポルトガル国内の開業医と知り合いで、昨年12月のトヨタ杯でFCポルトの選手を診たことがきっかけ。5人の柔道整復師が、
選手の体を2時間かけてマッサージした。すると、故障で足が上がらなかったMFマニシェがMVPを獲得するなどの大活躍。帰国してからも、選手たちから「もう1度体を診て欲しい」という声が上がった。

 谷沢氏は「向こうの医師は、選手が故障をすると、切るか保存するかのどちらかのようです。トヨタ杯の時も、伸縮性のものでテーピングをしたら驚かれた」と、
欧州の治療法との違いを指摘。日本独特のマッサージは、当地では未知の治療法だった模様で、現地でも各チームドクター間で、評判が広まっているという。
810世界@名無史さん:05/02/19 05:38:29 0
>向こうの医師は、選手が故障をすると、切るか保存するかのどちらかのようです
>向こうの医師は、選手が故障をすると、切るか保存するかのどちらかのようです
>向こうの医師は、選手が故障をすると、切るか保存するかのどちらかのようです
>向こうの医師は、選手が故障をすると、切るか保存するかのどちらかのようです
>向こうの医師は、選手が故障をすると、切るか保存するかのどちらかのようです
 
どこかで見た様な話だw
811世界@名無史さん:05/02/20 04:41:58 0
aa.
812世界@名無史さん:05/02/20 21:53:58 0
サラセン人からしたら拷問にしか見えないフランク人の治療法ってやつですな。
813世界@名無史さん:05/02/21 06:56:38 0
>>812
いや、余計悪化させてるから治療とすら呼べないと思うが、、、
ほとんど悪魔祓いの領域。
814世界@名無史さん:05/02/21 21:44:45 0
突然ですが、質問があります。

このほど某私立大学の史学科に入学が決まり、
大学ではアッバース朝後期・トルコ族の西方進出から
モンゴル時代周辺にかけてをイラン・シリア・エジプト一帯の政治・社会史を中心に
学び、さらにゆくゆくはモンゴル帝国史にも本格的にアプローチしてみたいと思っているのですが
第二外国語は何を取るべきなのでしょうか。

選択は原則として必須の英語のほかにドイツ語とフランス語と中国語があります。
(後でアラビア語なども取れるようです)。

今までは漠然とフランス語を考えていたのですが、
概説書などの参考文献としてあげられている史料を見るとドイツ語の研究書や
史学雑誌なども意外と多いようですし、あるいはいっそ漢文史料の扱いも視野に入れて
現代中国語を身につけておいたほうがいいのか・・・ここに来て迷い始めています。

まださほど明確に興味が絞れているわけでもなく、学界・研究界は元より
大学の方の体制も調査中という段階でこうした質問をするのもあれですし、
「そんなことは自分で考えろ!」と一喝されるかもしれませんが、
どなたかアドバイスを頂ければ幸いです。
815世界@名無史さん:05/02/21 22:56:00 0
現代中国語と漢文と白文は全部別々。だから中国語はやめといた方がいい。
中央アジアならともかく、イラン・シリア・エジプトをフィールドとするなら、
仏語をお奨めします。
816世界@名無史さん:05/02/21 23:51:09 0
英語とフランス語のほかには何がいるだろうね?
アラビア語、ペルシア語は当然として、
トルコ語とロシア語と中世中国語ができるとベストってところか?
817世界@名無史さん:05/02/24 14:28:30 0
814さん(K大かな?)の関心だと
トルコ語を学ぶメリットはテュルク語の語彙がわかるようになって、
セルジューク朝の研究書が読めるようになるくらいだから、
トルコ語はそんなに重要ではないと思う。後回しでいいでしょう。
中央アジアに関心があるらロシア語ができるといいかもしれないけど、
そういうわけでもなさそう。漢文・中世中国語は
元をがっちりやりたいのでもなければやはり後回しでよいと思う。

欲張ってもそんなに広いことを多角的に勉強するのは現実的には難しいです。
フランス語も辞書を引き引き読めればいいやという程度でおそらく間に合うので、
無理をしないで単位が取れる程度に勉強すればよいでしょう。
学部の最初のうちは日本語の論文や英語の概説を読むのに集中し、
あとでアラビア語・ペルシア語をみっちり修得することをおすすめします。
818814:05/02/24 23:40:02 0
>>815-816さん、ご忠告ありがとうございます。

とりあえず第二外国語はフランス語に決めました。
>>816さん
それはちょっと・・・・・・すぐには無理げです(^^;
>>817さんのアドヴァイスを参考にしながら、
とりあえず高校英語の復習から始めていこうと思います。

どうもありがとうございました。m(_)m
819世界@名無史さん:05/02/25 03:57:12 0
>>818
習うより慣れろ、というわけではありませんが、
セルジューク朝時代からモンゴル帝国の研究を志しておられるなら、
言語学大辞典などでアラビア文字やモンゴル文字などについて
色々調べられるのも良いでしょう。

故山田信夫先生の著書やウイグル王国関係の論文などに目を通しておくのも、
文字に慣れるという意味でもお勧めです。
最近はイスラム関係やモンゴル、中央アジア関係の論文や書籍が日本語で
けっこう読めるようになりましたから、暇をみつけて興味の及ぶ範囲の
日本語文献に目を通すだけでもいろいろ分かることも多いかと思います。
820世界@名無史さん:05/03/15 15:53:38 0
>>818
英語に関しては、復習云々よりも英語の本なり雑誌なりを読み続けるほうが良いかもね。
できれば適当に興味ある論文を読むのがベター。
量をこなしていく方が飽きもこないし。
821世界@名無史さん:05/03/17 21:42:42 0
age
822世界@名無史さん:2005/03/28(月) 14:52:15 0
イスラムの歴史書についての日本語の概説書、あるいはHPってどこかにないでしょうか?
最近イブン アッティクタカー (著)「アルファフリー イスラームの君主論と諸王朝史 」が東洋文庫
からでたり、アル・タバリーの歴史書が英訳で39冊もでていたりと、既存今欠の作品含めて
イスラム圏で記載された歴史書についてまとめてある、あるいは解説してある本など探しているのですが、
なにかないでしょうか。
823世界@名無史さん:2005/03/29(火) 22:24:48 0
age
824世界@名無史さん:2005/03/30(水) 01:57:59 0
>>822
もう20年以上前のものになりますが、同朋舎の『アジア歴史研究入門 4 内陸アジア・西アジア』は
どうでしょうか? イスラム時代以降のアラビア語、ペルシア語、トルコ語の書誌情報についてかなり
詳しく載っています。アル=ファフリーはどうだったか覚えてませんが、タバリーのような有名なものは
英訳や仏訳のものも載っていたと思います。
大きい公立図書館や大学には必ず置いていると思いますので一度調べられることをお勧めします。
825823:2005/03/31(木) 01:26:27 0
>>824さん
ありがとうございます!今度図書館へ行ってみて見ます。
826世界@名無史さん:2005/04/05(火) 19:56:24 0
827世界@名無史さん:2005/04/11(月) 15:37:22 0
>>800
イスラム原理主義といえばシーア派という印象が昔あったからな。
勉強というよりメディアの影響でしょう。
828世界@名無史さん:2005/04/23(土) 22:26:12 0
age
829池内恵:2005/05/01(日) 13:33:56 0
9・11事件以降のアラブ思想の大勢は「拒絶と反駁」を基調としている。近年、
アラブ世界では、宗教的な排外的国際政治観が力を増し、イスラーム世界を
脅かす「陰謀」の「犠牲者」として自らを位置づける傾向が支配的だった。
ところが、9・11事件によって「犠牲者」から「加害者」へと立場が一転し、
アラブ世界はアイデンティティーの危機にさらされた。そこから生じたのが、
提示されたあらゆる証拠を反射的に拒絶することで平衡を保とうとする動き
だった。
ロンドンを拠点とし、サウジアラビア系資本が発行する汎アラブ紙『シャルクル・
アウサト』(二〇〇一年九月十七日、十八日)でさえも、「自爆テロ犯として
写真が公開された人々は生存し、通常の生活を営んでいる」と伝えた。
このような検証に堪え得ない情報によってテロ事件そのものに関する基本的
事実を拒絶する一方で、パレスチナ問題やイラク問題を持ち出し、「テロの
根本原因はアメリカだ」「テロ事件はイスラーム世界に罪を着せるための
アメリカ・ユダヤの陰謀である」といった言説が流布した。
830世界@名無史さん:2005/05/01(日) 13:35:17 0
現代アラブ思想は、一九五〇―六〇年代に高揚した民族社会主義の挫折と、
七〇年代以降の急進的マルクス主義やイスラーム主義の勃興と行き詰まり
を経て、閉塞状況に陥っている。歴代の支配的イデオロギーが現実を
説明できず、将来像を提示できなくなっているにもかかわらず、その
担い手が論壇に居座り続け、世代交代を阻んでいる。不本意な歴史の
展開を外部勢力の「陰謀」の責に帰す議論は、旧イデオローグが自己
正当化のために繰り出す苦肉の策である。
このような知的閉塞状況が新世代エリートの頭脳流出を促進し、支配的
言説に異議を申し立てるのはもっぱら海外に拠点を築いた者という
アラブ特有の現象を生んだ。
831世界@名無史さん:2005/05/01(日) 13:37:23 0
いま最も注目すべきは、国連開発計画(UNDP)が発表した『アラブ
人間開発報告』である。これまでの在外知識人による異議申し立てに
比べ、さらに一歩踏み込んだ内容となっている。アラブ人の研究者たち
によって執筆されたこの報告書は、アラブ諸国の発展の遅れを外部の
責任に転嫁してゆく従来の支配的言説を退け、何よりもアラブ世界内部
に存在する社会的・文化的な問題を指摘している。
一人当たりの収入といった純粋に経済的な指標で計れば、アラブ世界は
それほど低い位置にいるわけではない。しかし社会的な要素を加味した
「人間開発」の指標を用いると、アラブ諸国の順位は押しなべて低下
する。報告書はその社会・文化的要因を、@人権と政治参加といった
自由の実現が為されていないことA女性の権利獲得と社会参加が依然
として遅れていることB教育・研究の不十分・不全が顕著であり、知の
獲得と利用の全般に甚だしい障害が生じていること――の三点と特定
した。
832世界@名無史さん:2005/05/01(日) 13:38:17 0
エジプトの『アフラーム』紙をはじめとする各国のアラビア語新聞は、
この報告書をほとんど無視した。また、アラブ各国政府の対応も同様
だった。アラブ社会に内在する問題を直視する議論がローカルな論壇
から疎外されたことは意外でもないが、アラブ諸国の足並みがここまで
揃ったのはなぜだろうか。
アラブ各国政府は、排外的な世論に関しては抑制せず、放置している。
政権の正当性を支える代替イデオロギーがない以上、旧イデオロギーを
放棄する危険も冒さない消極的な選択をとっているのだ。世論が排外
思想に傾くことは、政権に対する不満を外部に転嫁する効果を持つため
政権にとっては好都合である。また外交政策においても、排外的世論の
適度な高揚は一種のバーゲニング・パワーとなる。つまり、「排外的
世論の反対を押し切る」という形を取ることで対米協調を「高く売る」
効果が得られる。
833世界@名無史さん:2005/05/01(日) 13:42:01 0
『アハラーム』なんか国営の新聞だろ。
834世界@名無史さん:2005/05/02(月) 22:39:49 0
>829-832
ここらへんのアラブ社会や各国政府に内在する問題については6年も前に
栗田&酒井先生他が論考に纏めてたな。あれは当時とても興味深く読んだ。
835世界@名無史さん:2005/05/04(水) 22:04:10 0
>>834
カナアーン・マッキーヤやファーイク・アリーがイラクのフセイン政権の
非人道性を批判すると、「シオニストの手先」というレッテルを貼られて
否定されてしまうのだとか。
エドワード・サイードは、マッキーヤがサミール・ハリールのペンネームで
書いた著書『恐怖の共和国』について、「アメリカの政策決定者を利するだけだ」
と批判した。
836蕎序:2005/05/05(木) 00:57:35 0
某アメリカ系企業のアルジャジーラ買収に反対
837世界@名無史さん:2005/05/05(木) 12:15:45 0
シリアの左翼系前衛詩人アドニスは、ドイツの進歩的左派知識人エンツェンス
ベルガーに向かって、
「あなた方=西欧のヒトラーは邪なるもの全ての化身だが、我々のサダムは
月並みな暴君にすぎない」
とサダム・フセインを擁護した。
838世界@名無史さん:2005/05/09(月) 11:39:04 0
ttp://www.foxjapan.com/movies/kingdomofheaven/
リドリー・スコット監督最新作『キングダム・オブ・ヘブン』公式サイト

↑この映画にはサラディンが出てきます。

839世界@名無史さん:2005/05/14(土) 14:07:20 0
840世界@名無史さん:2005/05/18(水) 14:49:12 0
>>838の映画の中で、イスラーム側の騎兵が円を描きながらぐるぐる走り回る
シーンがあるんですが、これは「ハルカ騎士」ですか?
841世界@名無史さん:2005/05/18(水) 19:33:54 0
ハルカ騎士とマムルーク騎士の違いは早い話自由人か奴隷身分かの違いだから
説明がないことには何とも・・・
もっともりどりぃの人が十字軍時代のアイユーブ朝やセルジューク朝の軍制や
イクター関係についてどれだけ知ってて作品に反映してるのかしらねども。
842世界@名無史さん:2005/05/18(水) 20:34:29 0
「ハルカ騎士」の「ハルカ(حلقة/h.alqa)」は、「敵の周りをぐるぐると
回りながら矢を射かける戦術を取ったから、「輪」を意味する「ハルカ」を
語源だ」とする説についてはどこまで正しいのか知らん。
The Encyclopedia of IslamやらDavid Ayalonの研究やら参照しなければならんと思う。
騎馬の部隊が巻き狩りの要領で敵を包囲殲滅するという戦法は洋の東西を問わずあると思うのだが。

サラディン時代のハルカは、マムルークが主力となった
マムルーク朝の軍隊構成と違い、主力部隊を構成していたから、
ハッティーン(ヒッティーン)の戦いでも主力部隊で、
その語源説を知っている人間には分かるように作ったということか?
843世界@名無史さん:2005/05/18(水) 20:40:25 0
ttp://www.imdb.com/gallery/ss/0320661/Ss/0320661/FF-13.jpg?path=gallery&path_key=0320661
↑この写真だけど、たんにリドリー・スコット監督がぐるぐる回るものが
 好きだからかもしれない…
844世界@名無史さん:2005/05/18(水) 20:51:18 0
キングダム・オブ・ヘブンでイスラム側のことに興味を持ったので
このスレに来てみました。
ぐるぐる回りながら疾駆する騎馬兵が印象的だったので、詳しく知りたいと思ってたけど
丁度いい時に来たみたいで良かった。
845世界@名無史さん:2005/05/18(水) 21:12:02 0
846世界@名無史さん:2005/05/19(木) 05:41:58 0
十字軍騎士とトルコ人騎兵の戦闘は、
直進的な突撃と迂回的な展開、低く構えた槍と力いっぱい投げる大槍、
重い広刃刀ろ曲がった細身の剣、重く扱いにくい鎧と薄い流れるような外衣、
長い弓と石弓というように対照的だった。
847世界@名無史さん:2005/05/19(木) 09:51:31 0
サラディンの正式な肩書きは「宰相」だったのですか?
彼自身は「スルタン」と名乗ったことはないはずですが。
848世界@名無史さん:2005/05/19(木) 23:08:55 0
王号は「アル・マリク・アンナースィル」(الملك الناصر)だったか?
カリフのアーディドが死去して、ファーティマ朝の滅亡した後も、エジプト一国の
支配者になった者が(まだ、ヌールッディーン・ザンギーの配下の武将だったとはいえ)、
スンナ派教徒にもかかわらず、シーア派王朝の「ワズィール」などと名乗る必要性は
全くないし、いらん疑念を受けるだけだ。
849世界@名無史さん:2005/05/20(金) 01:41:52 0
「アル=マリク・ン=ナースィル」はサラディンが宰相職についたとき
ファーティマ朝カリフ・アーディドから下賜されたクンヤ(尊号)の一種だから
たしかに「マリク」とは言っていても「王号」というのとはちょっと違うような。

伯父の欠を補ってファーティマ朝のお雇い宰相になったけど、でも本当は
ヌールッディーン・マフムードの家臣だとか微妙な立場を綱渡りしてる感じ。
850若狭 ◆yqXqaUpMzk :2005/05/20(金) 01:54:10 0
>>849さん
素人の感想ですが、
地味だと思っていたサラディンの父親が実は思っきしタヌキ親父だったのはおもしろかったです。
851世界@名無史さん:2005/05/20(金) 10:28:54 0
映画板の「キングダム・オブ・ヘブン」のスレで、イスラーム側の風俗が
マグレブ(北アフリカ)風だと書いてあったのですが、
マグレブと東アラブの風俗の違いについて教えてください。
852世界@名無史さん:2005/05/21(土) 19:36:50 0
サラディンのクンヤは「アブル・ムザッファル」、
ラカブは「サラーフッドゥンヤー・ワッディーン」だ。
853世界@名無史さん:2005/05/25(水) 02:42:19 0
ファーティマ朝は、多分ファーティマ朝自身のイスマーイール派教義にも
関係するんだろうけど、財務管理や政庁の人員については有能であれば
スンナ派だろうとユダヤ教徒であろうとも招聘したり雇用したりしている。
(もっともこれは他のイスラム王朝でも普通のことだが)

例えばエジプトでの任官以降サラディンの閣僚となったカーディー・アル
ファーディルもアスカラーン出身のスンナ派ムスリムだった。彼は若くして
文書作成能力の高さを買われてファーティマ朝の宰相シャーワルの秘書となり、
その後ザンギー朝から派遣されたシールクーフが宰相になると改めてこれの
秘書となり、またさらにその甥サラディンが宰相位を継ぐとその秘書として
以後のアイユーブ朝政権を補佐していく。フスタートのゲニザ文書研究によれば
ファーティマ朝時代にはフスタートのユダヤ教徒やキリスト教徒たちもこの
シーア派政権に多く参画していたことが記録に残されているそうだ。
854世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:13:07 0
855世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:13:57 0
856世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:14:40 0
857世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:15:26 0
858世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:16:23 0
859世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:17:21 0
860世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:18:10 0
861世界@名無史さん:2005/05/25(水) 19:18:51 0
862世界@名無史さん:2005/06/11(土) 00:14:39 0
.
863世界@名無史さん:2005/06/14(火) 20:28:00 0
せっかく総合スレッドがあるのに活用されてないね・・・
864世界@名無史さん:2005/06/14(火) 20:46:32 0
イスラームの建築や工芸品について語らない?
865世界@名無史さん:2005/06/14(火) 20:51:12 0
アルハンブラ最高
866世界@名無史さん:2005/06/14(火) 21:13:36 0



33 :世界@名無史さん :2005/06/01(水) 18:34:22 0
陶芸の技術は常に東方からの影響があり、いかに東方(特に中国産の磁器)の技術
を模倣するか、ということで発展してきた歴史がある。その中から鉛製の上薬(な
めらかな白い皮膜を作り出す)などが生まれた。コルドバ・カリフ時代に一世風靡
した様式は白地にマンガンの黒い輪郭線、銅の上薬による緑を使った文様をつけた
もの。verde y manganesoとか、カリファート様式などと呼ばれ、メディナ・アッ
サーラやカリフ時代のグラナダ、エルビラ遺跡などから多数出土している。

時代は下って、ナスル朝時代のグラナダや、後ムデハルを通じて伝わったバレンシ
アのマニセスでは、reflejo metalicoと呼ばれる銅の光沢を帯び、優雅なアラベ
スク模様で飾った絢爛な様式がはやった。アルハンブラ宮殿には同様式の代表作、
ガゼルの壷が残っている。
867世界@名無史さん:2005/06/14(火) 21:14:08 0
34 :世界@名無史さん :2005/06/01(水) 20:10:08 0
>>23
ダマスキナード(damasquinado=彫金細工)は古くは古代エジプトでも行われて
おり、ギリシャ、ローマにも伝わっている。現在見られるような形に完成され
たのはビザンチン帝国、ともいわれている。よって、イベリア半島には、あくま
でイスラムの文化を媒体として、昔から地中海世界に存在していた技術が伝播し
た、とするのが正しいだろう。もちろん、名前が示すように、当時スペイン人が
ダマスカスから伝わった工芸、ととらえていたのだろうけど。
ちなみにスペインでは別名、ataujiaともいうらしい(アラビア語起源ね)。
868世界@名無史さん:2005/06/14(火) 21:17:14 0
كوپيپي اوزاسوگي 
869世界@名無史さん:2005/06/14(火) 22:04:45 0
イスラームでは本来、墓を華美にかざりたてることや墓参りをすること、
墓石上に建物をつくることなどは禁じられている。
…しかし現実にはしイスラーム世界にも墓廟建築は数多く存在する。
870世界@名無史さん:2005/06/14(火) 22:10:01 0
墓場で礼拝をすることは禁じられているからモスク内に墓は造れないが、
かわりにモスクの側のマドラサに王侯の墓廟を付設するという裏ワザが
後期イスラム世界で普及したという。
871世界@名無史さん:2005/06/14(火) 22:26:45 0
カイロのスルタン・ハサン・モスクには、
ドームの下に墓所があり、スルタン・ナーシル・ハサンと息子の
棺が置かれている。
872世界@名無史さん:2005/06/14(火) 22:42:01 0
有力アミールのお飾りでほとんど実権のなかった、ナースィル・ムハンマドの
息子、孫、曾孫、カラーウーン家の12人のスルターンの中でも
今もカイロに威容を誇るスルターン・ハサン・モスクを築いて
歴史にそれなりに名を残したのはハサンぐらいだな。
873世界@名無史さん:2005/06/14(火) 22:42:40 0
ttp://www.mykreeve.net/istanbul/blue_mosque/tomb_of_sultan_ahmet_i.jpg
イスタンブール、ブルー・モスクの隣にあるアフメト1世の墓廟。
スルタンの棺を中心に皇妃や皇子たちの棺が三十数基並ぶ。
ttp://blogs.warwick.ac.uk/images/rlewis/2004/10/19/humayans_tomb_delhi.jpg
デリーのフマユーン廟。
妃のハージ・ベグムによって建てられた。水路を配した庭園やアーチを
多用した建築は、タージ・マハル廟のモデルとなった。
874世界@名無史さん:2005/06/17(金) 14:14:12 0
サルマン・ラシュディーの『悪魔の詩』のストーリーがサパーリ理解できません!
だれか助けてくらはい。。
875世界@名無史さん:2005/06/17(金) 17:32:59 0
ウマイヤ朝
876世界@名無史さん:2005/06/18(土) 23:11:11 0
池内恵氏が紹介しているイマーム・フセインの家族に関する伝説に、
次のようなものがある。

カルバラー郊外の戦いに生き残った家族は、捕虜としてクーファからシリア
まで連行された。イマーム・フセインの近親らがそのようにして辱められて
いるのを目にして、涙を流す人々で通りはいっぱいになった。それでもなお、
人々は、嘆き悲しみながら捕虜たちから身ぐるみ略奪するのをやめなかった。
「あなたがたは私たちの運命を思って泣きながら、なぜ、こんなことをするの
ですか?」と、イマーム・フセインの妹であるザイナブは尋ねた。「私たちが
こうしなければ、ほかの者がすることになるからです」というのが、その答え
だった。

戦争における略奪はよくある話だけど、尊崇するイマーム・フセインの家族に
対してさえ略奪を行うのは、新しい権力者に対して媚びるためか?
877世界@名無史さん:2005/06/18(土) 23:40:11 0
聖遺物崇拝と似た感覚じゃない?
878世界@名無史さん:2005/06/18(土) 23:52:28 0
>>877
イスラームには聖遺物崇拝の考え方はない。
異端とみなされている教派にはあるが。
879世界@名無史さん:2005/06/19(日) 03:24:38 0
>>874
安心しろ。漏れも判らんかった。
イスラームについての知識がないと何をどうパロっていて
何がホメイニ師の逆鱗に触れたのかさっぱりわからん小説だ。
ホメイニ師が下手にラシュディに処刑命令を出さなかったら、
世界各国で翻訳されることもなかったと思う。
880世界@名無史さん:2005/06/19(日) 06:23:55 0
バイバルスだろ
881世界@名無史さん:2005/06/19(日) 06:24:52 0
てか、ぽまえらは、イスラムの英雄のサラディンとバイバルスを知らんのか?
882世界@名無史さん:2005/06/25(土) 12:33:59 0
102 :世界@名無史さん :2005/06/24(金) 22:25:29 0
カリフの称号

ハリーファト・ラスール・アッラー(神の使徒の代理人)
アミール・アル・ムーミニーン(信徒の指揮者)
アミール・アル・ムスリミーン(イスラーム教徒の司令官)
883世界@名無史さん:2005/06/25(土) 12:34:23 0
103 :世界@名無史さん :2005/06/24(金) 22:39:43 0
ビザンツ皇帝は、司法・行政・立法など国政のあらゆる面で最終決定権
を持つ絶対君主であった。
これに対しカリフは、イスラームの教義やシャリーアの分野に介入する
権限は持たなかった。
884世界@名無史さん:2005/06/25(土) 12:35:18 0
267 :世界@名無史さん :2005/06/02(木) 12:58:18 0
ウマイヤ朝からアッバース朝初期にかけてのウラマーたちは、
「神の使徒のカリフ」という称号は認めても、「神のカリフ」という称号の
使用には常に反対してきた。
ウラマーが「神のカリフ」称号の同意へと傾くのは、ハールーン・アッラシード
の政治顧問をつとめたアブー・ユースフが承認してから。
885世界@名無史さん:2005/06/28(火) 17:47:16 0
>>884
ウマイヤ朝〜アッバース朝初期の時代に、いわゆる「ウラマー」が存在したかどうか、疑問だよね。
ハディース学者たちのことなんだろうけど、連中はそもそも世俗権力自体に対してアンチな側面が強かったし。
アブー・ユースフ以降の「ウラマー」が「神のカリフ」を承認したというより、
彼以降、知識人が政権内部に入り込んで大権を握る道が開かれ、そのために政権におもねる言説が増えた、
という解釈はだめかな?
886世界@名無史さん:2005/06/28(火) 17:55:43 0
フィリピンのイスラムについて尋ねてみようか。
887世界@名無史さん:2005/07/05(火) 12:42:45 0
219 :世界@名無史さん :2005/07/04(月) 11:56:23 0
イスラーム圏には、預言者ムハンマドの神秘的な夜の旅を描いた「昇天の書」
という書物があります。これは預言者がイェルサレムの岩のドームから昇天し、
人頭獣身の霊獣ブラークに乗って神の王座にいたる七つの天界と地獄をめぐる
という説話にもとづいており、後にダンテの「神曲」に影響を与えたと
いわれています。
ひょっとしたらこれも十字軍とともにヨーロッパに伝わったのかなあ?
888世界@名無史さん:2005/07/05(火) 20:32:16 0
天球が層状の惑星圏によって構成されているというコスモロジーは
古くからメソポタミア、シリアで信じられていたものらしい。
天界と地界の対応からそれぞれ7階層を持つと考えられるように
なったのは割と新しいそうな。

この階層的な世界観はアッシリア〜ペルシア帝国時代、特にヘレニズム時代に
ギリシア人やユダヤ人に受容され、天文学的成果がギリシア語で纏められて
行く段階でそれぞれの惑星圏に神秘主義的な意味が付与されていったようだ。
当時のグノーシス思想の隆盛も多分に関わっている。

ミウラージュはコーランに記されたムハンマドの数少ない奇蹟譚のひとつで、
要は神の許に謁見するまでの天の階梯を登る話だが、確か地獄巡りはなかったような・・・
ハディース集やムハンマド伝などでは必ず出てくる定番の主題。
「ミウラージュ・ナーマ」は基本的に15世紀以降にトルコ・イラン地域で挿絵写本が
流行するに及んで成立したものだから、『神曲』とは時期がずれる。

多分、10〜12世紀頃にシリア・エジプトで流行した新プラトン主義的な神学論争が
アンダルスやシチリアでのギリシア語文献の翻訳運動で西欧に流入したせいなんではないかと。
889世界@名無史さん:2005/07/05(火) 20:33:16 0
ギリシア語・アラビア語翻訳運動か。
890世界@名無史さん:2005/07/16(土) 21:59:00 0
イスラーム史を学ぶ人間にとって必読の書を30冊あげてくらはい

とりあえず『コーラン』は確定だろうが。
あともちろん
『ハディース』
『アラビア語辞典』(出版社とか細かいことはさておき)
『イスラム事典』(同上)
で、あとは何がある?

ヒッティの『アラブの歴史』とかバーナード・ルイスの『イスラーム世界はなぜ没落したか?』とかは基本かな。
891世界@名無史さん:2005/07/16(土) 23:38:31 0
質問があります。
『アル・クルアーン』では男色が禁止されているのに、何故に
イスラーム文化圏では男性同士の性愛が、かくも盛行したのでしょうか?
892世界@名無史さん:2005/07/17(日) 13:21:13 0
また持久走様のお越しですか?
893世界@名無史さん:2005/07/17(日) 13:50:03 0
>>89
男と女で社会を分離しすぎたから。
男の周りには男しかいない、という環境が少年期ずっと存在する
これはイギリスの寮制度といっしょやね
894世界@名無史さん:2005/07/17(日) 13:52:51 0
>>バーナード・ルイスの『イスラーム世界はなぜ没落したか?』
ブッシュのおかかえじゃん。訳者あとがきですら否定されてた読み物
895世界@名無史さん:2005/07/18(月) 13:53:48 0
896世界@名無史さん:2005/07/19(火) 14:17:59 0
>>890
イスラーム史の何時の時代を学びたいのか、また使用可能な言語による。

日本語で且つ通時的に、ということなら、
 クルアーンとハディースは手元にあると便利。
 事典類は必携。岩波と平凡社のモノ、両方あった方がベター。
 概説書の類は、山川の新しい2巻モノとか、講談社現代新書の3巻モノなんかが読みやすい。
   ヒッティは古すぎる。ルイスは・・・ねぇ。。。
 学術書の類はお好みの時代・地域に応じて。

英語が使えるなら、
 できればEncyclopaedia of Islam, 2ed. を見れる環境が欲しい。世界最大のイスラーム事典であり、情報量が桁違い。
 概説書の類としては、ケンブリッジ・ヒストリィのイスラームの巻がよろしいかと。
 
897無学な名無史さん:2005/07/19(火) 19:41:19 0
SF・ファンタジー板から来ました。
ざっとスレッド全体をながめてみたのですが、みなさんあまりにも
濃すぎて私のような新参者が書き込んでいいものやらという気も
しますがお尋ねします。

古川日出男氏の「アラビアの夜の種族」をこれから読もうとしている
のですが、本編の舞台となった、ナポレオンが進軍しようとしている
十八世紀のエジプトに関する何か良い資料
(当時のコスチューム・生活様式etcをビジュアル的に解説してあるもの
−同じ時代を扱った映画でも可−)が あれば教えていただきたいのですが…。
どうもイスラム・アラブというとターバンと先のとがった靴とキセルのような
パイプ…ぐらいしかイメージが湧かない無教養な者でどうもすみませんが
どうか何卒よろしくお願いいたします…。
898世界@名無史さん:2005/07/19(火) 21:30:48 0
>>897
ビジュアルなら、こっちのスレで聞いてみるのもいいかも。
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/whis/1048676010/

>>890
とりあえず、
・イブン・ハルドゥーン『歴史序説』
・ガザーリー『誤りから救うもの』
をあげとく。研究書もいいが、生の声を聴くのも大切。
899世界@名無史さん:2005/07/19(火) 21:57:53 0
>>878
聖遺物崇拝の考え方はないって、
オスマン朝スルタンのレガリアだったムハンマドのマントとかは?
900世界@名無史さん:2005/07/19(火) 22:12:46 0
カリフの一家を嘆きながら略奪して、獲物を聖遺物扱いしとらんかったっけ?
901世界@名無史さん:2005/07/19(火) 22:17:37 0
カリフ・ウスマーンの血染めのコーラン・・・は違うか
902世界@名無史さん:2005/07/20(水) 10:31:23 0
>>899
正統的なものとは認められていないという意味じゃないの?
スーフィズムとかと同じでさ。
903無学な名無史さん:2005/07/20(水) 13:41:45 0
>>898

他にも異国の歴史に関する記述が小説の中に出てくると
百科事典なりで調べるのだけれど、文献(活字)ばかりで
ちっともイメージがわかないことが多々ありイライラしていたのですが
こういう板があったとは知りませんでした。
ありがとうございました。再度行ってみます!
904世界@名無史さん:2005/07/20(水) 15:24:22 0
嫌回厨の歴史を纏めたサイトはありませんか
905世界@名無史さん:2005/07/20(水) 21:10:53 0
>>904

おまいが纏めろや(W。
906世界@名無史さん:2005/07/20(水) 23:35:12 0
ttp://www.shuiren.org/toruko/0806-3.htm
初めに見たのが、ムハンマドの書簡、多分羊皮紙なのだと思うが、すっかり
黒ずんでいる。一応文字らしきものはわかる。続いてムハンマドのヒゲだ。
これもすっかりくちゃくちゃになったのを、小瓶に入れている。言われなければ
気づかれない代物だ。しかしムハンマドの物なので、何故か一人感動する。
何時からか不明だけど、大事に扱われてきたんだろうね。きっと。他にも
幾つかあったが、印象に残っているのは歴代アッバース朝のカリフが使用した、
コーランのカバー。当然黄金・宝石がちりばめられているのは言うまでもない。
どこでも聖典ってこんなもんなんだよなあ。まあ五経の黄金螺鈿の装丁
なんてのは見たこと無いけど。マントもあったらしいが、気が付かなかった。
907世界@名無史さん:2005/07/20(水) 23:36:35 0
>>890
文献案内としては
三浦徹ほか編『イスラーム研究ハンドブック』栄光教育文化研究所、1995年。
がオススメ。
当然’96年以降の文献はカバーできていない点は考慮するべきであるが、
座右に置くべき書であるかと。
908世界@名無史さん:2005/07/21(木) 12:43:50 0
「欧米の中東介入がテロリストを生んだ」 ロンドン市長
ttp://www.cnn.co.jp/world/CNN200507200032.html

「第一次世界大戦が終わったときにアラブ世界から
普通に貿易として石油を買うことにしていれば良かった。
搾取しよう、コントロールしようとしたツケが今の事態の原因の一端だ」

↑この発言は当たっていると思いますか?
909世界@名無史さん:2005/07/21(木) 12:47:45 0
>>908
イスラムを土足で踏みにじる連中が正しいと思っているのか?
910世界@名無史さん:2005/07/21(木) 12:54:30 0
★女権を厳しく制限―「離婚だ」と3回言えば離縁成立=イラク憲法草案

・イラクで審議中の新憲法草案は女性の権利を大幅に制限し、イスラム教の聖典
 コーランに基づいた法律(シャリア)を結婚、離婚、遺産相続など個人的問題に
 まで適用していると20日付の米ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。女性の国会
 議員の数も制限される見込み。

 同紙によると、草案は女性の法的権利を保証するとしているが、それもシャリアに
 違反しない限りのことで、女性は家族の承諾がなければ結婚できず、夫は妻に
 「離婚だ」と3回言えば離縁できる。米国の専門家とともに昨年起草された暫定
 憲法では、女性国会議員の比率を少なくとも25%としていたが、この規定は
 新憲法では削除されるか薄められる見通し。草案は承認のため8月15日までに
 国民議会に提出され、10月15日に国民投票にかけられる。

 暫定憲法では、イスラム教は「法律の典拠の1つ」とされていたが、新憲法草案では
 「主要な典拠」となっている。シーア派の聖職者と宗教政治家の大勝利と見られている。
 ニューヨーク・タイムズによると、草案に不満のイラク女性200人が19日、バグダッドの
 下町でデモを行った。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050721-00000030-jij-ent

911世界@名無史さん:2005/07/21(木) 13:08:50 O
明日のテストでイスラム帝国の果たした役割を5つのキーワードを使って説明しなきゃいけないんですけどわかりません。誰かお願いします。キーワードはとうていこく、融合文明、バリード制、都市構造、シャリーアです。
912世界@名無史さん:2005/07/21(木) 13:42:59 0
>>911
死ねばいいと思うよ
913世界@名無史さん:2005/07/23(土) 22:50:25 0
>>911
死ぬ前に有り金を全部置いて行きな
914世界@名無史さん:2005/07/23(土) 23:25:05 0
217 :世界@名無史さん :2005/07/21(木) 21:54:01 0
バイバルスは西欧侵攻を目して大艦隊を建造していたらしい。
実際マムルーク艦隊でキプロス遠征を敢行している。
915世界@名無史さん:2005/07/24(日) 18:54:01 0
ムスリムはコーランに触るとき、身体を清めたり、高い書見台の上に置いたり
するけど、
紙に書かれた書物という“モノ”を神聖視するのは偶像崇拝には当たらないの?
916世界@名無史さん:2005/07/24(日) 20:46:50 0
>915
あまり参考になるかわからんが、コーランは神の直接的意思が具現化した
「天の銘板」が天使を媒介としてムハンマドのもとに顕現した、「神の奇跡」
とされている。

それとは別に礼拝時にはムスリムはコーランやハディースの定める所作によって
心身の清浄さを保つべしと規定されている。これは礼拝とは信徒が日常のなかで
神に直接相対する行為であるため、それに相応しい所作が求められたためだった。

翻って、「コーランに接する」ということはムハンマド以来連綿と続くもので、
とくにこれを読誦、書写することはムスリムにとってムハンマドに神の言葉が
降ろされた奇跡をその信徒が追体験する意味も持つ。

そのため「コーランに接する」ことは礼拝に準じるだろうと予想できるのだが、
「コーラン」の継承とはそもそも書物の形で伝承される物ではなく、コーラン読誦者や
ハーフィズたちによって預言者ムハンマドに遡る伝承の鎖によって保証されているので、
物質的な書物そのものが神聖視されるのではなく、書かれた内容一字一句が神聖とされる
と聞いたことがある。

もっとも過去に書家が心血をそそいで装飾され、紙やインクで物質化した神の言葉に対して
畏敬の念を抱かぬかどうかはムスリム本人に聞かねば分からないが、これを偶像崇拝などと
言われたら記でも触れたかと思われるか何と無知をさらしてることよと笑われるか激怒して
罵倒されるかだとは思うが。

確か似たようなことが初期のムウタズィラ派との教義論争でも問題になったような・・・
917世界@名無史さん:2005/07/24(日) 21:17:00 0
カトリックの教義で、自分達は聖画像を「崇拝」ではなく「崇敬」しているとか
東方正教の教義で、自分達はイコンそのものではなく
イコンの象徴する聖性を崇拝しているのだから
これは偶像崇拝ではないっていってる理屈に似てるね。
918世界@名無史さん:2005/07/24(日) 21:19:30 0
>>916
>コーランは神の直接的意思が具現化した
>「天の銘板」が天使を媒介としてムハンマドのもとに顕現した、
>「神の奇跡」とされている。

イスラームとは関係ないけど、キリスト教圏にはかつて、エデッサの
アブガール王の病を治すため、イエスが自分の顔を押し付けた布
(マンディリオン)というものが存在していた。
このイエスの顔が写った布は、アヒロピイトス(人の手で作られたのではない)
肖像画として尊重されコピーされていく。
ビザンティン帝国で起こった聖像論争でも、イコンは絵という物体ではなく
聖性を宿す器であり、人々は画像を通して神聖な原型そのものを崇敬して
いるのだから偶像崇拝には当たらないという議論が展開された。

スレと直接関係無いのでsage

919世界@名無史さん:2005/07/24(日) 22:14:43 0
スーフィズムには「アッラーとの合一」とか、「アッラーの光」とかいう
考え方があるけど、はたして神と人が合一できるのか、また預言者でない
ふつうの人間に「アッラーの光」を見ることができるのか…
920世界@名無史さん:2005/07/25(月) 11:58:37 0
そういえば「我は神なり!」と叫んで殺された神秘主義者がいたよね
921世界@名無史さん:2005/07/25(月) 22:21:15 0
アル・ハッラージュだね。たぶん。
922世界@名無史さん:2005/07/26(火) 14:40:17 0
ルーミー(13世紀頃のペルシアの神秘家)が弁護してたな。

「我こそは神」という言葉であるが、世人は普通これをとんでもないことを言ったものだと考えている。
だが「我こそは神」とは、実は謙虚さの極地なのである。

「我こそは神の僕」という人は二つの存在者を認めている、一つは神、もう一つは自分自身。
ところが「我こそは神」という人は自己を完全に無化している。
自己は全く空無に消えている。

そこで「我こそは神」と言う。その心は、私は無だ、一切は神だ、神をおいて他に一切の存在者はない、
私は正真正銘の非有そのもの、無そのものだと言うことである。これこそ謙虚さの極地ではないか。

(井筒俊彦訳『ルーミー語録』岩波書店、1978年、75頁) 
923世界@名無史さん:2005/07/26(火) 22:09:42 0
もしスーフィズムや聖者崇拝が無かったら、イスラームは「知識人やエリート
だけの宗教」になっていたんじゃないのか?
924世界@名無史さん:2005/07/26(火) 22:30:38 0
>>923
大いにあり得るね。
その意味でスーフィズムをイスラームの正統に組み込んだ
ガザーリーの業績は大きい。
出家しなくても在家のまま修行できる道を開いたのも彼だったし。

この辺の詳しい経緯はちくまから出てる中村廣治郎訳『誤りから救うもの』の終盤辺りに載ってたかと。
925世界@名無史さん:2005/07/29(金) 21:33:35 0
>>923
順序が逆なような
トルコ人やイラン人がイスラム世界の
ネットワーク(つまり商業ネットワークね)に組み込まれたいから
イスラム教徒になる必要がある→
でもアラビア語よくわかんない→なんかアッラーとか言ってれば
気分が高揚して神様ってのが理解できるかも
ということで生まれたのがスーフィズムかと。聖者崇拝も同じような理由
ガザーリーはトルコ系のセルジューク朝の人だしね

話はちょっとそれるが仏教の南妙法蓮華経ってずっと唱えるのも
スーフィズムと同じ
926世界@名無史さん:2005/07/29(金) 21:38:36 0
>>925
東方正教のヘシュカスモス(静寂主義)は?
927世界@名無史さん:2005/07/29(金) 21:43:42 0
>>925
その説だと、
「イスラーム世界の商業ネットワーク」はイスラーム以前には存在しなかったのか?
という問いが派生する。

当然ながら、イスラム以前から中東世界には商業ネットワークが存在し、
かつ民族や宗教を問わずに商業活動は行われていた。

イスラーム世界の形成による商業活動への寄与は確かに存在した(主にインフラ面)が、
ムスリムにならなければその恩恵を受けられない、というわけでもない。


>なんかアッラーとか言ってれば
>気分が高揚して神様ってのが理解できるかも

えっと、、、スーフィズムを誤解していませんか?
928世界@名無史さん:2005/07/29(金) 21:44:38 0
>>926
逆のベクトルで神との一体感を高めようとしたんじゃない?
座禅みたいなもの?
スマン、ギリシア正教はよくわからない
929世界@名無史さん:2005/07/29(金) 21:52:54 0
>>928
アトスで修道士たちが顎と髭を胸につけ、臍を凝視しながら
「主イエス・キリスト、神の子、罪人なる我を憐れみたまえ」
という祈りの言葉を繰り返し唱えていると、神が光となって
見えてくると主張したことがはじまり。
グレゴリオス・パラマスは神を「本質(ウーシア)」と「働き
(エネルゲイア)」に分け、人間は神の「本質」を見ることは
出来ないが、その「働き」は光として見ることが出来るとした。
930世界@名無史さん:2005/07/29(金) 22:00:36 0
>>927
>「イスラーム世界の商業ネットワーク」はイスラーム以前には存在しなかったのか
イスラムが中央アジアに
広がってからはそれが拡大しました
>ムスリムにならなければその恩恵を受けられない、というわけでもない
同じ宗教への帰属意識があるだけでもかなり変化があると思いますが

>なんかアッラーとか
さすがにこれは自分でも言いすぎたと思うw
私が言いたいのは非アラブ民族がアッラーの神性を理解するのには
こういう方法(神秘主義)が一番手っ取り速いということです
931世界@名無史さん:2005/07/29(金) 22:03:43 0
スーフィズムとシャーマニズムの共通点、てのはよく指摘されるけどな。
932世界@名無史さん:2005/07/29(金) 22:55:13 0
>>925
>仏教の南妙法蓮華経ってずっと唱えるのも スーフィズムと同じ
鈴木大拙が指摘してたな。鈴木はニコルソンの説明を引用してたっけ。
933世界@名無史さん:2005/07/29(金) 23:07:55 0
一般のイラン人やトルコ人ムスリムにとっては、
アラビア語のコーランやハディースを理解して
そこに書かれている戒律に従えという正統派のイスラムより
アッラーの御名を唱えて神と合一すればよいと説くスーフィズムのほうが
親しみがもてるものだったと思う。
934世界@名無史さん:2005/07/29(金) 23:48:58 0
小難しい正統派の理論も
それはそれで面白いけどね。

たしか正統派のウラマーも同時にスーフィーだったんだよな。
あとスーフィーでもないのに聖者にされてる人(シャーフィイーとか)
もいたりして中々フクザツ。
935世界@名無史さん:2005/07/30(土) 00:03:09 0
スーフィーの聖者の中には、狂人みたいな者もいたってマジ?
936世界@名無史さん:2005/07/30(土) 00:26:08 0
>>933
前どっかのスレでみたのでは
神学があまりに高度になって理論的になりすぎて一般人はは理解できないほど乖離してしまったため
その中間になる存在が生まれたみたいなこと言ってたな
キリストでいう修道院みたいに
937世界@名無史さん:2005/07/30(土) 22:38:50 0
>>923
>知識人やエリートだけの宗教

現代日本のキリスト教なんかまさにそんな感じだな。
ユダヤ教のパリサイ派、プロテスタントのカルヴァン派もこの流れかな。
938世界@名無史さん:2005/07/31(日) 19:19:43 0
>>923
スーフィズムを正統なイスラーム神学の俗化した様式とみなすなら、
スーフィズムがなかったらイスラームという信仰自体が現在のような
影響力は持ち得なかったんじゃないかなぁ。
あらゆる宗教において、高度な神学的体系化と、俗的なな慣習化は
表裏一体だし。
逆に、それができなかった宗教が淘汰されていく、ともいえる。
939世界@名無史さん:2005/07/31(日) 19:33:21 0
>>938
近代のプロテスタントは聖人崇敬、偶像崇拝などの要素を取り除いたけどね。
カルヴァン派のピューリタンたちは、クリスマスも聖書に根拠の無い異教の
慣習として法律で禁止した。

940世界@名無史さん:2005/07/31(日) 21:05:08 0
イスラームにおける神学理論の発達は、8〜10世紀頃にアッバース朝が
獲得した王権の正統性を理論化するためにギリシア系の諸学や論理学を吸収して
アッバース家を中心にしたイスラーム体制の護教運動を核にしている。

スンナ派法学諸派の派生も時期を同じくしているが、これはヒジュラも3世紀になって
預言者ムハンマドやその第一、第二世代の記憶が時代を経るごとに漠然となり当事者に都合の良い
伝承が氾濫してきた状況も重なっていたことも反映している。

もっといえば、このころにはイスラームの支配地域が中央アジア、北アフリカまで拡大した結果、
非アラブ系のムスリムの数も代をおって膨れ上がり、初期イスラーム時代にはなかった問題に多く
直面したために、一度イスラーム世界に、コーランや初期イスラーム共同体に関わる諸問題を整理し、
信仰の核とすべき「スタンダード」な規範が求められた時期だったと考えられている。

スーフィズム(タサッウフ)の初期的な展開もこの頃から始まるが、法学や神学がイスラーム共同体
全般の「規範」「理論」を論じていたことに対し、スーフィズムのコンセプトは突き詰めれば、神に
相対する一信仰者個人としての「敬虔さ」をいかに実践するかが問題になった。

9世紀ころから編纂が始まる「聖人伝」の数々に徳行や奇跡が語られるが、これらの中心となる問題は
やはり一信仰者個人としての「敬虔さ」をいかに実践して臨終し(て神の許に天国が確約され)たかが
述べられたいる。

聖人崇敬と偶像問題云々が取りざたされるようになったのはもう少し後の問題で、もともと聖人伝や
スーフィズムがコンセプトとしていたものは上記の『一信仰者個人としての「敬虔さ」』を追求する
まさに「実践道・修行道(ターリカ)」だったと見るべきだろう。
これらスーフィズムを当時隆盛していた霊魂論や神学関係と結び付けて理論化したのは、11世紀の
大学者アブー・ハミード・ガザーリーの大きな功績とされるが、これはこれでまた別の問題か?
941世界@名無史さん:2005/08/01(月) 12:07:00 0
スーフィーは清貧と禁欲の修行を行うけれど、こういう「神へといたるには
厳しい修行が必要だ」という考え方は、正統派の知識人とは別な意味での
エリート主義に走ってしまう恐れはないのかな?
942世界@名無史さん:2005/08/01(月) 18:02:57 0
>>941
というか、「聖者」ってのがまさにその道のエリート。
中央アジアのホージャ家とか、サファヴィー教団を母体としたサファヴィー家とかは
そうした聖者の家系が政治的にもエリートとなった事例。
943世界@名無史さん:2005/08/01(月) 18:05:56 0
>>939
ピューリタンやプロテスタントは、まったく逆の現象。
俗化したカソリックに対する、原理主義運動に他ならない。
944世界@名無史さん:2005/08/01(月) 22:57:48 0
>>942
ホージャ家やサファヴィー家は王権の正当性をどういうところに求めていたの?
945世界@名無史さん:2005/08/02(火) 00:40:02 0
流れぶった切って質問いい?

中国の文献に出てくるイスラム帝国の呼称
白衣大食(ウマイア朝)
黒衣大食(アッバース朝)

白衣と黒衣はそれぞれの王朝のシンボルカラーってのは分るんだけど…
大食(タージ)って何の音訳なのか、どんな意味なのかわかりませんでしょーか?
946世界@名無史さん:2005/08/02(火) 00:51:28 0
>>945
ペルシア語でアラブ人を呼んだタージーク・タージー。
947世界@名無史さん:2005/08/02(火) 01:05:14 0
ペルシア語からの訳だったのか。
そういえば唐代の西域語訳は、亡命者流入の件でペルシア語が主だったけ。
さっくり失念してた。

ありがd。
948世界@名無史さん:2005/08/02(火) 01:16:06 0
セルジューク以降トルコ人が支配者になってからの
ペルシャ語、アラビア語、トルコ語の関係はわかりにくい…
949世界@名無史さん:2005/08/02(火) 11:19:34 0
ttp://oak.zero.ad.jp/~zae06141/ardabir6.jpg
サファヴィー朝の祖、シャー・イスマーイールの肖像

少年の頃は「悪魔の様に美しい」と称された程の美貌だったそうな。
950世界@名無史さん:2005/08/02(火) 23:30:47 0
シャー・イスマーイールはキジルバシにトルコ語で語った詩の中で、
彼自身をアリー、最期のイマーム、そして神自身とまで表現している。
サファヴィー朝のシャーたちは、自分自身を「現世における神の化身」と
考えていたらしい。
951世界@名無史さん:2005/08/03(水) 16:03:34 0
ファーティマ朝のカリフで「アッラーたる我」とか書いてた人いませんでしたっけ。
952世界@名無史さん:2005/08/03(水) 18:24:33 0
>>951
アル・ハーキムかな?
彼は自分自身を「地上への9度の出現の後についにカリフの生身の身体で
顕現した神の化身」と自称したとか。
953若狭 ◆yqXqaUpMzk :2005/08/04(木) 00:54:01 0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050803-00000113-yom-int
テレビ中継が無いのが残念ですねえ。

>預言者ムハンマドが信徒から臣民の誓いを受けたとの故事
これの原型は「婦人の誓い」でしたっけ。

当時のバイアは相手の手に手を重ねる形式で、現在は床にキスですよね。
954世界@名無史さん:2005/08/04(木) 20:55:03 0
レバノンのドゥルーズ派について語ろう。
輪廻転生など、イスラームの枠に入りきらない要素を持つ。
955世界@名無史さん:2005/08/05(金) 15:58:02 0
じゃ、とりあえずドゥルーズ派に関する概説をヨロ。
ついでに主要な文献リストも。
956世界@名無史さん:2005/08/05(金) 22:59:32 0
>945,946,947
ペルシア語でアラブのことを「タージーク」と呼んだ実例ってないんじゃないか?
近世ペルシア語でアラブを「ターズィー」と呼ぶのは確か。
近世ペルシア語でペルシア人のことを「タージーク」と呼ぶ例があるのもまず確
実。だから、通常、「大食」は「ターズィー」の方の音写と考えたいところだけ
ど、この漢字はやっぱり、語末のk-の音を写してるくさいんで、この音写の本当の
ところは謎。
うろ覚えだが、大阪大学の森安孝夫教授がどれかの論文の中でこの問題を論じてい
た筈。

ついでになぜペルシア語でアラブのことを「ターズィー」と呼ぶのかも正確なとこ
ろはよくわかっていない。
957世界@名無史さん:2005/08/07(日) 23:18:36 0
イスラーム史上、オウム真理教みたいな終末思想をもとにしたカルトが
出現したことはある?
958世界@名無史さん:2005/08/08(月) 13:51:50 0
>>957
カルトっちゅーか、過激な分派はいくらでも派生したわな。
んで、そーいう連中は大概、終末思想やら救世主マンセーなわけだ。

なわけで、答えは「ある」だな。
959世界@名無史さん:2005/08/08(月) 16:01:47 0
>過激な分派

ハワーリジュ派やカルマト派?
960世界@名無史さん:2005/08/09(火) 00:52:04 0
そういえば普通は「カルマト派=イスマーイール派=自称ファーティマ派」、、
ただし有名なワーシトからバハラインにかけて独立国家作って
カアバの黒石を強奪した集団は「通称カルマト派≠イスマーイール派」だってマジ?
961世界@名無史さん:2005/08/09(火) 21:53:22 0
カルマト派は一種の共産主義を唱えていたらしい。
962世界@名無史さん:2005/08/10(水) 21:37:22 0
>>959
代表的な分派っちゅうとその2派が有名じゃねぇ。
ただ、ハワーリジュ派はいわゆる終末思想とは無関係じゃなぁ。
ありゃぁまさしく原理主義じゃから。
963世界@名無史さん:2005/08/14(日) 21:53:41 0
終末思想だったらシーア派の神秘主義教団。
964世界@名無史さん:2005/08/21(日) 20:39:11 0
イスラーム圏の人間は、約束や誓約を破ってもアッラーは許される、と
考えているってマジ?
965世界@名無史さん:2005/08/21(日) 21:29:49 0
>>964
なんかの誤解だろう。
不可抗力ならそれこそインシャアッラーだが、
意図的に破っていいかっていうのは全然別の話だ。
966世界@名無史さん:2005/08/21(日) 21:30:22 0
現に中世イスラム社会は契約社会だったんだから。
967世界@名無史さん:2005/08/21(日) 21:49:48 0
以前、「マートブ」というタイトルの映画を見たことがある。
アメリカ人女性ベティは、イラン人の夫と娘マートブとともに
里帰りするが、夫はもうアメリカには帰らないと言い出す。
ベティは夫の家族や親戚に、アメリカに帰ることを
「コーランにかけて誓ったのよ」
というが、彼らは口々に
「アッラーは彼を許す」
という場面があった。

この映画自体がイラン人に対する偏見に満ちているのか、
それともこの男性の一族がたまたまそういうヒドイ連中だったのか…
968世界@名無史さん:2005/08/22(月) 15:55:37 0
>>967
原文がわからんと、なんともいえんなぁ。
字幕がおかしい可能性もあるし。
969世界@名無史さん:2005/08/23(火) 15:31:00 0
>>964
なんかの本でアラブ社会は契約を書かかにかわり
かなり細かいところまで習慣づけて決まってるらしい
それを傍からみて奇妙だと思うのはよくあることかも
970若狭 ◆yqXqaUpMzk :2005/08/25(木) 00:22:28 0
現地社会を知っているわけではないので、私も所詮本の受け売りですが。

未来は神のみの手の中にあるので、不確定な未来にたいする誓約自体人間のおごりだとか・・・
だから重要な決め事をするときは、必ずそれが破綻したときの保障を細かく定めて契約書にしておくとか。

(例)
結婚するとき、『永遠の愛』を誓ったりはしない。
離婚した場合妻が生活に困らないよう持参金を返す、またはこれこれの保障をする、という「結婚契約書」を作成する。
971世界@名無史さん:2005/08/25(木) 04:37:10 0
うわ、下手な契約絶対主義よりもずっと現実的だなぁ。さすが商人の宗教。
972世界@名無史さん:2005/08/25(木) 18:41:48 0
>>967
フィリピン人の中には、悪いことをしても「懺悔すれば許される」と
考えている人間がいるそうな。
それと似たような感覚で「アッラーは彼を許す」と言ったのかも。
973世界@名無史さん:2005/08/25(木) 19:43:44 0
974若狭 ◆yqXqaUpMzk :2005/08/25(木) 20:47:48 0
だから>>967の映画については、根拠に乏しい推論に過ぎませんがこういう解釈が成り立つのかも?

最初から騙すつもりで言ったのならともかく、気が変わるのは仕方のないこと。
夫が妻に対しより深い愛情を注ぐ、または金品を買い与えるなどで充分な償いをするのなら
「アッラーは彼を許す」


現代イラン社会でこういう訴えが出たらイスラム法学者がどういう判断を下すか、興味深いですね。
コーランにかけての誓いが守れなかったということで、神に対する謝罪として
「貧者への喜捨」
が命じられるのかも?
975世界@名無史さん:2005/08/26(金) 21:31:02 0
誰かが、
「キリスト教はその根本思想に性悪説をとっているのだが、イスラーム
は性善説をとっている」
と書いていたが、これは少し違うんじゃないかと思った。
キリスト教でも東方正教会は、性善説をとる。
人間は本来、性善であるのに、傾向として罪に傾きやすい、というのが
東方正教の考え方。
976世界@名無史さん:2005/08/27(土) 21:33:52 0
>人間は本来、性善であるのに、傾向として罪に傾きやすい
それが性悪説だろ!
977世界@名無史さん:2005/08/28(日) 10:11:45 0
>>976
ローマ・カトリックやプロテスタントは、アダムの原罪が全人類に「遺伝する」
という立場。
(つまり、人間は生まれながらにして罪深い存在である)
東方正教会がイエスの死で原罪は償われたとするのに対して、カトリック教会
ではイエスの贖罪だけでは償い切れないほど人間は罪深い存在だと考える。
カルヴァン派にいたっては、人間は洗礼によってさえも原罪から免れることは
ないとする。
978世界@名無史さん:2005/08/28(日) 19:50:35 0
片倉もとこ氏いわく、
イスラーム社会では人間は弱い存在であると捉えられ、神がその弱さを
補うためにイスラーム法を通して人々を導く性弱説の社会なのだそうな。
979世界@名無史さん:2005/09/14(水) 02:59:51 0
       !
980世界@名無史さん:2005/09/20(火) 22:57:15 0
このスレは次スレ立てんでええのん?
981世界@名無史さん:2005/10/01(土) 00:41:39 0
一応ageときます
982世界@名無史さん
新スレ立てました。

★☆★イスラーム史総合スレ  その2★☆★
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/whis/1128158512/l50