??貿易商人によるイスラム布教:本当か??

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1世界@名無史さん:02/02/19 17:16
よく、イスラムや東南アジア史の概説書なんかに、
「東南アジアのイスラムは、当初はグジャラートなどの貿易商人
によって布教され、港市国家の王が改宗して広まった」
見たいなことが書いてありますが、どうなんでしょ。
イスラムってビジュアル的に派手じゃないし、王権を荘厳するには、
ヒンドゥーとかのほうが向いてると思う。
それに、貿易ってのはビジネスだから、商売と関係ないところで
現地の宗教や慣習と摩擦を起こすのは、商人としては避けたいだろう。
その点でも、自分達が個人的に信仰するだけならともかく、
戒律が多いイスラムを異教の地に布教するのは、商人にとっては
不利じゃないか?俺が王様なら、「1日5回礼拝しろだの、
豚を食うなだの、うざい事言う奴は往ってよし!
得意先はおまえらばかりじゃねーんだ!」ってなるけどね。
この当時、港市国家の取引先は全てイスラム商人だったと
いうならともかく、そんなことないでしょ?
専門の方、どう思われます?
2世界@名無史さん:02/02/19 17:21
>専門の方、どう思われます?

本屋とか行って自分で専門書読んだら?
学歴差別者は逝ってよし
3世界@名無史さん:02/02/19 17:33
>>2
俺も>>1のその部分読んで藁田。

>>1
簡単に言うと、商売に絶対大事な「契約」という概念と先進的文化を
持ち込み、お客様に強制はしなかったの。それで彼らイスラム教徒は
清潔な人々という尊敬を集めて、信者が自然に増えたの。
4世界@名無史さん:02/02/20 00:07
1だけど、専門の方って学歴差別なの?
まあいいや。
>>3
レスありがとうございます。
「契約」って概念は、イスラムに限らなかったと思うけど。たしかにイスラムは
「嘘をつかない」と言うことを重視するけど、それがちゃんと実践されているかは疑問。
海賊行為は日常茶飯事だったでしょう。
布教されるほうでも、「清潔」などと言うことが、尊敬さるべき徳目だったかは疑問。
5世界@名無史さん:02/02/20 00:16
>>4
中国では「清真教」と呼ばれるが、この言葉から推測すると、
中世イスラム教徒は異教徒からその清浄さで尊敬されてたんじゃないかな?
6世界@名無史さん:02/02/20 00:22
>>4
匿名で書きこめるのが2ちゃんのいいところ。
なのに「専門の方」なんて自分で勉強したやつは認めない的な言い方するのはだめだろ。

よってsage
7むしろ:02/02/20 00:23
何でヒンドゥー圏がイスラム化しなかったのか疑問に感じるんだが。

『女盗賊プーラン』なんて読むと、
ヒンドゥー文化の下位カーストに対する差別は酷いもんだし、
今は差別主義への抗議として仏教に改宗する人もいるようだ。
現代でなくても理屈は同じ事で、下位カーストの人々にとって、
イスラム(や後にキリスト教)に改宗するのは、
無条件に解放だったと思うんだがな。
イスラムやキリスト教だって十分にドキュン宗教だけど、
ヒンドゥー教に較べたら遥かに近代的で迷信が少ないでしょ。
(不二一元論とかそういう高級な哲学の話じゃなく、
大多数の人の生活を律する制度・文化としてのヒンドゥーの話だよ)

それとも、実際にそういうことはあったのかな?
下位カーストの間でイスラムへの改宗が相次いだから、
結局「イスラム≒元賎民」というイメージになった……とか?
8世界@名無史さん:02/02/20 00:27
>>7
>「イスラム≒元賎民」というイメージ
って、そんなのどこにあるのよ?
9世界@名無史さん:02/02/20 00:34
貿易商人にくっついてウラマーやスーフィーがやってきた
(というか、彼ら自身が商人である場合もあるし)という点も
見逃せないと思うよ。

それにこういう人たちは(1さんの考えるように、宣教師のように)
積極的に布教したのではないと思われる。
現地人と接触するうちにイスラム化が進んだんではないだろうか。
10世界@名無史さん:02/02/20 01:59
>>9
1ですが、レスありがとうございます。
私としては、「現地人」側がなぜイスラムを受容したか、ということがよく分かりません。
たった今、NHKでセネガルのイスラムの話をやっていましたが、
(ユッスー・ンドゥールもおっさんになったなー)
マリ帝国の王様が改宗したのは、霊力あるスーフィーが雨乞いをして雨を降らせたからだとか。
そういう理由なら納得ですが。
119:02/02/20 02:17
>>10
というか、アフリカやインドや中央アジアでのイスラムの拡大は
一般的にスーフィーの功績に帰せられていますよね。
東南アジアもそんな感じだったのでは?
12世界@名無史さん:02/02/20 13:08
>>11
そうなの?北アフリカではワッハーブ的改革を遂げた戦闘的スーフィー教団のジハードによって、
インドは直接的な征服によって、という感じだったと思ったけど。
スーフィーの活動はその後では?
13世界@名無史さん:02/02/20 13:25
>>11
東南アジアはむしろ言葉どおり「平和の教え」、あるいは「清浄な教え」と
受け取られて、多くの部族が自然に受け入れていった。
圧倒的な先進文化と豊かさを備え、寛容でしかも商売の義をわきまえる
当時のイスラム教徒は、多くの人々に尊敬の念を与え、信者を増やしていった。
だから、コーランによる布教ではなく、いまでもアラビア語を
理解するイスラム教徒が少ないのはそのため。
149:02/02/20 17:01
>>12
それを言うなら中央アジアだってアッバース朝の征服が先でしょう。
11はこれらの地域の民衆への浸透はスーフィーによる、と言う趣旨です。

ところで、北アフリカの定義は
サハラ以北の所謂マグリブ地方を指すのが普通ではありませんか?
15世界@名無史さん:02/02/20 19:00
イスラムは野蛮な宗教だと中東が戦争ばっかりしている
こともあって、そういうイメージがあるけど、
マホメットは、キリスト教やユダヤ教を研究して、
キリスト教の欠点とかを埋めて、イスラム教をつくってるから、
やはり、魅力的にうつるのかもしれない・・・
だから今でもイスラム教の信者は広がっている・・・
16世界@名無史さん:02/02/23 10:14
>>14
1です。レスありがとうございます。
民衆への布教がスーフィーによることは事実と思いますが、私としては、
「商人による港市国家の王への布教」というテーゼについて疑問を抱いておりますので、
さまざまな地域の事例を考慮しつつ、このラインで御議論いただければ幸いです。
17一般論:02/02/23 12:25
その分野に関する一応詳しい知識を持ったアマチュアが、
更に詳しい情報を専門家に求める場合は、
まずアマチュアの方から全くの門外漢に基本的なことを説明するといい。
その分野の常識的前提を説明するのは、知識のあるアマチュアの仕事。
そういう情熱を見せて撒き餌をすると、専門家も寄って来る。
18世界@名無史さん:02/02/23 12:37
>>4
清真教ってのは自称。
漢族はイスラムのことを「回教」って呼ぶのが普通。
ホイコーローの語源はムスリムの肉料理って意味。

イスラムはハディースにおいて商法的な決まりごとを
決めている。例えば利子は取るな、掛売り・掛買いの
ような信用取引は禁止、いつもその場で現金払い。

東南アジアにとってイスラムとは最新の経営学やビジネスモデルに
みえたのではないでしょうか?
19世界@名無史さん:02/02/23 13:05
マラッカ王国の改宗説話はなんて語ってるんだっけ?
20世界@名無史さん:02/02/24 18:35
>>19
Sejarah Melayuだったっけ?
日本語に訳されてんの?
内容紹介きぼん。
王様の由来(シュリビジャヤの何とか王の子孫で・・・・)
がずっと語られてるんじゃなかった?改宗のいわれも書いてあるの?
21ああ:02/02/25 00:31
その御伽噺みたいな王家の起源説話、
けっこう長めに引用されてるのをどっかで読んだ
というおぼろな記憶があるな。
おんなじソースを念頭に置いている気がするんだけど、
誰の何に書いてあったのか思い出させてくれ。
22世界@名無史さん:02/03/20 16:08
上げ
23世界@名無史さん
上げるべや