●趣味の部屋『塔矢愛好会』Part25○

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932名無し草:03/01/21 00:45
>927
だが、マツゲ座間たんやマツゲ桑原は見たくねえぞ(w
933名無し草:03/01/21 00:53
俺もキラたんと社は同室のような気がしてきた。
アキラたんが気になってなかなか寝付けない社。
脳内にはアキラ珍子と菊門の調べがエンドレスハアハア
アキラたんの「ん・・・・・」に社、野獣化!ハアハア(*´Д`*)
934名無し草:03/01/21 00:54
>931
いけない子だね、アキラたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
935名無し草:03/01/21 00:56
>933
ということは倉田とヒカルたんが一緒ってことになるな。
倉田とヒカルたんの夜の様子が気になり、壁にコップをあてがうアキラたん。
936名無し草:03/01/21 00:58
>931
そのひと言で今のヒカルたんなら落とせそうだ。
さすが策士なアキラたん。
しかしアキラたんの口から「抱いて」なんて聞いてみたいもんだ(;´Д`)ハァハァ
937名無し草:03/01/21 01:03
>935
だが聞こえてきたのは「うぉぉぉお〜!」「おおう!」という
ヤンハイ&イスミのハッスル雄叫びでゲンナリするアキラたん。
938名無し草:03/01/21 01:06
ヤンハイ&イスミセクースで抜いてしまい自己嫌悪なアキラたん(;´Д`)
939 ◆tkF8h.WANA :03/01/21 01:14
その日、夜遅く、塔矢がオレの部屋にやってきた。
「キミを大将にしてくれるよう倉田さんに口ぞえするから、だから進藤……ボクを抱いて」
ほんの少し頬を赤らめて、うつむき加減の塔矢の声。
これは夢だろうか――。
オレは高永夏のことで頭に血が上っていて、一人部屋で棋譜並べをしていて。
「塔矢…」
現実、なんだろうか。今、目の前に塔矢がいて、オレを誘っている。
潤んだ瞳で見つめられて、心臓がドキドキしてくる。
碁のことなんて、頭から消し飛んだ。
明日には大事な対局を控えてるっていうのに。
「――本気かよ」
「…うん」
頷いた塔矢の唇がやけに濡れて艶めいて見えて。
ごくり。喉が鳴った。我慢できなかった。
オレは塔矢の唇に噛みつくようなキスをした。
940 ◆tkF8h.WANA :03/01/21 01:16
なーんてな。ちょっと妄想してみますた。
ヒカル視点って何か書きやすいな。残念ながら続きはないっす(w
941名無し草:03/01/21 01:22
>925
ワナさん、復帰オメ!
今日は裏失さん小説も読めたしイイ日だ!
マジにジャンピ読んで久しぶりに胸踊った。
佐為の影が無いと話が盛り上がらんと考えてまうと寂しいがな。
だが再びヒカルの謎に翻弄されるアキラたんは魅力的なんだよな。
と思ったら妄想キタ━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
イイ!イイ!
つづき無いのかよ?ジャンピ読んだあとだとすげーリアルだぜ。
ヒカルの「――本気かよ」 がなんかラシイ。
942名無し草:03/01/21 01:27
>939
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━!!!
アキラたんの潤んだ瞳、艶めいたくちびる・・・ハァハァハァハァハァハァこの誘惑に
勝てる奴なんかいないぞアキラたんハァハァハァハァハァハァ(;´Д`)
943名無し草:03/01/21 01:27
>939
噛み付くようなキスにモッコシきますた(;´Д`)ハァハァ
944名無し草:03/01/21 01:39
裏失と誘惑アキラたん
今夜はオカズがイパーイハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)
あんがとよ〜!
945名無し草:03/01/21 01:45
コヨンハの「誤解なんかじゃない」の後ろのアキラたんの顔にワラタ。
まぜかここのユーモラスなアキラたんを思い出してしまったよ。
946名無し草:03/01/21 05:42
| |_
| ||||,||ヽ
| |ー゚)_|  コヨンハハ レセプションノアト ホテルノエステデ マツゲパーマヲカケテマシタ
| ⊂ ノ
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
947名無し草:03/01/21 06:13
>946
アキラたんおはよう!
そのとなりに兄貴もいただろ?
948名無し草:03/01/21 06:31
| |_
| ||||,||ヽ
| |ー゚)_|  >>947 エエ。 ソウイエバ フタリノアイダニ ヒバナガトビチッテイタヨウナ…
| |◇|)
| |∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
949名無し草:03/01/21 07:00
マツゲ対決している兄貴と高永夏の横で一人すましてヘアパックしている
アキラを想像したよ。
気をつけるんだ、アキラ。2人の傍にいすぎるとマツゲ電磁波の影響で
アキラまでマツゲーになってしまうからな。
950名無し草:03/01/21 12:07
アキラたんがこないだ夜中に名人の部屋を「家政婦は見た」状態で
覗いていたけど、あんな風にエステの店を覗いてる姿を想像したよ(;´Д`)ハァハァ
951名無し草:03/01/21 12:15
>946
アキラた〜〜〜ん!早くないがおはよう!
チャンスだ!従業員で潜入せよ!マツゲ全部抜いてやれ!
952名無し草:03/01/21 12:44
てんぷら

●趣味の部屋『塔矢愛好会』Part26○

[愛好会活動内容] 芸術品・塔矢アキラの鑑賞及びストーキング
[愛好会規約]
 小説の後10件はsage進行/ジャンプネタバレは火曜日の午前0時/荒らし煽りは徹底放置
[愛好会会員心得]
 芸術品への思い入れは多種多様であり、 ここは様々な塔矢アキラを受け入れる場所です。
 趣味に合わぬと文句をいうよりも、進んで自分の趣味を語りましょう。

前スレ○趣味の部屋『塔矢愛好会』Part25●
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1040753571/l50

■関連スレは>>2-10参照
953名無し草:03/01/21 12:45
【過去スレ】
■初代 趣味の部屋『塔矢愛好会』男性会員募集中!
http://game.2ch.net/hobby/kako/1017/10173/1017347460.html
■Part2 http://game.2ch.net/hobby/kako/1019/10190/1019064730.html
■Part3 http://game.2ch.net/hobby/kako/1020/10200/1020066796.html
■Part4 http://game.2ch.net/hobby/kako/1021/10211/1021141636.html
■Part5 http://game.2ch.net/hobby/kako/1022/10221/1022165277.html
■Part6 http://game.2ch.net/hobby/kako/1023/10236/1023646842.html
■Part7 http://game.2ch.net/hobby/kako/1024/10247/1024761069.html
■Part8 http://game.2ch.net/hobby/kako/1025/10253/1025370400.html
■Part9 http://game.2ch.net/hobby/kako/1026/10260/1026060127.html
■Part10 http://game.2ch.net/hobby/kako/1026/10264/1026465840.html
■Part11 http://game.2ch.net/hobby/kako/1027/10271/1027188460.html
■Part12 http://game.2ch.net/hobby/kako/1028/10281/1028188726.html
■Part13 http://game.2ch.net/hobby/kako/1029/10291/1029188212.html
■Part14 http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/hobby/1030289752/l50 html待ち
■Part15 http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1031/10312/1031238687.html
■Part16 http://game.2ch.net/hobby/kako/1032/10320/1032014215.html
■Part17 http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1032/10326/1032687067.html
■Part18 http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1033/10333/1033395426.html
■Part19 http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1034/10340/1034087953.html
■Part20 http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1035/10352/1035217587.html
■Part21 http://hobby.2ch.net/hobby/kako/1036/10361/1036162914.html
■Part22 http://corn.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1037105231/l50  html待ち
■Part23http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1038043779/l50  html待ち
■Part24http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1039784343/l50  html待ち
954名無し草:03/01/21 12:46
【関連スレ】
■ヒカルたんスレ おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?Part35
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/campus/1042127586/l50
■筒井くんと囲碁を打ちたい子が集うスレ
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1031681695/l50
■和谷魔境
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1027866526/l50
■[ヒカルの碁]こんな緒方十段は嫌だ! その八
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1041589318/l50
■深海スレッド・難破船(兄貴ファン向け)
http://life.2ch.net/test/read.cgi/yume/1037366030/l50


【倉庫番さんありがとう!】
■小説倉庫
 http://blue.ribbon.to/~hikalog/akira/
■魔境共同お絵描き掲示板
 http://blue.ribbon.to/~hikalog/ibbs.php
■魔境避難所 (修正・要望はこちら!プチ避難所、アキラたんAA達もこの中に)
 http://jbbs.shitaraba.com/movie/1361/

【ログ取り屋さんありがとう!】
■ログ置き場 → http://www3.to/hikarutan/
「誰かコイツの名前教えろ」「お下劣しりとり」等もここから!
955名無し草:03/01/21 13:08
スレたてます。
956アキラ命:03/01/21 13:13
957名無し草:03/01/21 19:18
(9)
ふと机の横を見ると、ゴミ箱が一杯になっている事に気付く。今日は丁度、ゴミ回収の
日だが、9時までにゴミ集積場所に出さなくてはいけない。急いでゴミ箱を持って台所に
行き、棚の中にある半透明のビニール袋を取り出して、台所に置いてある生ゴミの入った
袋や空の牛乳パック等を放り込んでいく。最後に部屋のゴミ箱の中身をビニール袋の中に
逆さにして空ける。ゴミの中身は殆どがティッシュペーパーで、馴染みのある臭いが鼻を
衝き、いやでも昨夜の事が思い返される。

ヒカルと関係を持つまでは、自分で慰める事など殆ど無かったアキラであったが、最近では、
ヒカルに会えない夜に、ティッシュの山を築く事が多くなっている。
毎日、布団に入るまでは『今日こそはしない』と心に誓うのだが、布団に入って寝付け
ないでいると、その誓いは脆くも崩れ去ってしまう。
昨夜も『明日は進藤に会えるのだから、絶対にしない』と自分に言い聞かせて布団に入った。
何の物音もしない、暗く静かな部屋の中で目を瞑っていると、この部屋でのヒカルの姿が
自然に思い起こされる。楽しそうに話をしている顔、真剣な眼差しで碁盤を睨んでる顔、
甘える様に潤んだ瞳で見詰める顔・・・・・・・。

瞼の中のキミを抱き寄せて唇を重ねる。キミの柔らかい唇を軽く舐め回した後、勢い良く
口腔内に進入する。キミの舌を絡め取り、次々に唾液を流し込むと『んっ…..』と喉を鳴らし
ながら、与えられた液体を飲み込む。その動きを感じたくて、そっとキミの喉に手を当て
ると、喉仏が軽く上下しているのがわかる。
───あぁ、進藤・・・・キミに会いたい、キミに触れたい
───いやダメだ、これ以上キミの事を考えたらまたしてしまう・・・・・
そんなボクをキミは不思議そうに見詰めて、耳元で囁く『トーヤ、早くぅ』
───ダメだ、進藤、ダメだ・・・・・・
そう思うのに、キミの声に我慢できなくなって、思い切りキミを押し倒す。
───あぁ、これ以上ダメだ・・・・ダメだ・・・・・
(10)
思いとは裏腹に、アキラの右手は自然に股間に近づいて行く。パジャマの中に手を入れて、
下着の上から自分自身にそっと触れる。そこは恥ずかしくなる位に硬くなり、存在を主張
している。躊躇しながらも、下着の中に手を入れて軽く扱くと、ヒカルがそこに触れて
くれた時の感覚が蘇り、分身も嬉しさにヒクヒクと震えている。

───ん・・・・しんどぅ・・・・・キミに触れたい・・・・
キミの甘い匂いを深く吸い込みながら、細い首に口づける。柔らかい髪に手を入れて
キミの頭に直に触れる。首筋から耳へと唇を這わせ、耳朶を軽く噛むと、キミは
『あっ!!』と小さな悲鳴を上げる。もっと可愛い声が聞きたくて、ピチャピチャと音を
たてて耳朶を舐めまわす。キミは『ぁん、トーヤぁ』と言いながらボクの体に足を巻き
つけて来る。キミの次の声が聞きたくてキミの下半身に服の上からゆっくり手を滑らせて
行くと、もどかしげにキミは体を捩りながら『んっ、早くぅ、して・・・・・んんっ』と
ボクを誘う。

瞼の中のヒカルの声にアキラはさらに煽られ、体中の血液が沸騰したように燃え上がる。
アキラの息遣いは荒くなり、手の動きも激しくなる。喜びの雫で、下腹部が濡れる。
───あぁ、ダメだ!!このままではもうイッてしまう!!
───まだキミの中に入っていないのに・・・・!!あの声も聞いてないのに!!
───うぅぅ・・・あぁぁ!・・・進藤、しんどー、しんどぉぉぉぉぉ・・・・!!!!
アキラはあっけ無く手の中に精を吐き出した。
断続的に震える分身を手で包み込み、余韻に浸る。

暫くして頭が覚醒すると、激しい自己嫌悪が襲って来た。ティッシュの箱に左手を伸ばすと、
怒った様に、何枚も抜き取る。自分の精液でベトつく右手をティッシュで拭くと、虚しさが
アキラを支配して涙が溢れる。
自分で自分の体を抱き抱えるようにして横になり、目を閉じる。体の力を抜いてじっと部屋の
空気を感じていると、次第に惨めな自己嫌悪の淵から現実に引き戻され、気持ちが落ち着く。
───明日はキミに会える・・・・早くキミの笑顔が見たい・・・・キミに触れたい・・・・
軽い虚脱感の中で、アキラはヒカルの事を想う事で心が満たされていく。明日の事を考え
ながら、次第に眠りに落ちていった。
(11)
アキラが、ヒカルのアキラに対する呼び方の変化に気付いたのは、いつ頃だっただろうか?
日頃は、はっきりとアキラの事を「塔矢」と呼ぶヒカルだが、2人きりになって、甘える
素振りを見せる時には、少し鼻にかかった間延びした口調で「トーヤ」と言って来る。
さらに2人だけの秘密の時間になると、何かをねだるように「トーヤぁ」と囁く。そして、
理性を飛ばして快楽に溺れている時には「トーゃぁ、トーゃぁ」と連呼するのである。
その事は、もちろん本人には話していない。そんな話をすれば、ヒカルが意識してしまい、
言わなくなるのが目に見えているからだ。
この事は、アキラ以外誰も知らない、ヒカルの欲情バロメーターになっている。

アキラが3軒先にあるゴミ集積場に袋を置いて玄関に戻ると、外で車が止まる音がする。
あっ!と思い、急いで自室に戻る。封筒と印鑑を手に取り玄関に走ろうとすると、案の定
チャイムと共に外で大きな声がする
「塔矢さーん、アキカン便で〜す!」
───あれ?山猫宅急便で来るはずだけど・・・・・
そう思いながら急いで玄関の戸を開ける。配達員は伝票を見ながら、
「認めお願いしまーす」
と言い、品物をアキラに手渡す。発泡スチロールで出来た箱の両側から、持ちやすいように
紐が付けられている。アキラは片手でそれを受け取りながら印鑑を差し出す。
「はい、どーもー」
と伝票に印を押して、印鑑を返す時、配達員は初めて相手が子供である事に気が付いた。
不安になったのか、品物を見ながら念のために言葉を添える
「冷凍便ですから」
(12)
自分が頼んだ品物かどうかを頭の中で確認するのに時間がかかって、ボーッとしていた
アキラであったが、違う事がはっきりわかると、気恥ずかしさに襲われて、顔が赤くなるのが
わかる。
「あ・・・・はい、冷凍便ですね」
やっとの思いでそう答えると、すでに門の方に歩き出している配達員を目で見送る。

戸を閉めて溜息をつくと、台所に荷物を持って行く。どうしようかと、暫し考えたアキラは、
取りあえず、中身を確認する事にした。荷物に貼り付けてある伝票には受取人である父の
名前と差出人の名前が書いてある。内容の欄には「大岩井乳業アイスクリーム詰め合せ」と
ある。伝票を剥がすと、それを冷蔵庫のドアにマグネットで付けておく。発砲スチロールに
巻かれている透明のテープを剥がして蓋を開けると、カップアイスクリームがぎっしり詰まって
いた。とにかく溶けないように冷凍庫に入れなくてはいけない。扉を開けて、1個ずつ空いて
いる所に入れていく。バニラ、抹茶、オレンジ、そしてレモン味のアイスがある。
───レモン味か・・・・・美味しそうだな
アキラは微笑みながら、ヒカルとのファーストキスを思い出していた。

それは、北斗杯代表選抜東京予選のあった日の事だった。
アキラが告白したのは1月中旬だったので、それから一ヶ月あまりが経っていた。その間
2人は棋院で顔を合わせる事も殆ど無く、アキラにとっては辛い日々が続いていたのである。
一度すれ違った時、ヒカルは仲間数人と楽しそうに話していた。告白して以来、ヒカルからの
返事待ちであったが、2週間が経過したにも拘わらず、ヒカルからの連絡は全く無かった。
毎日ヒカルの事を想いながら、不安に胸が締め付けられそうだったアキラは、怯えるように
ヒカルに目を向けると、ヒカルは何か言いたげにアキラを見返していた。しかし、友達と
一緒に居るヒカルに話しかける勇気はその時のアキラには無かった
(13)
アキラが、自分のヒカルへの想いにはっきり気付いたのは、『4月にある予選に通る
までは来ない』と言ってヒカルが碁会所から帰ってしまった後の事だ。
初めて出会った時から、アキラの中に占めるヒカルの存在は、本人が意識するしないに
拘わらず大きなものになっていた。自分をはるかに超える力量を持つヒカルに、恐れなが
らも憧れにも似た感情を持っていたのかも知れない。
自分とは打たない、と言うヒカルに、なりふり構わず立ち向かった中学囲碁大会の三将戦。
あの時の失望は、ヒカルに対する激しい「怒り」に変っていたが、心のどこかで、自分を
脅かす存在として、ヒカルが再び自分の前に現れる事を切望していたのであろう。
院生となって再びアキラの前に現れたヒカルの存在を、必要以上に意識している自分が居た。
『まだ出合った頃の進藤の碁の強さが忘れられないからだ』と自分に言い聞かせていたが、
それだけでは説明のつかない、今まで持った事の無い感情が、心の中で蠢いていた。
ヒカルが手合いに出て来なくなった時には、怒りと心配で、学校まで会いに行かずには
居られなかったが、『もう打たない』と言うヒカルに対して、全く無力な自分が情けなく、
またもどかしくもあった。自分に出来ることは、ヒカルの目をもう一度碁に向けさせる事
しか無いと考え、ひたすら碁に打ち込む事で苛立ちを押さえ込んでいた。
ヒカルが復帰して、待ちに待った2年4ヶ月振りの対局。それまでの、追い追われる
関係から、「共に高みを目指す永遠のライバル」に変った瞬間である。
ヒカルの棋力に対する疑心暗鬼にも、アキラなりに心の決着をつけ、今のヒカルの打つ
碁がヒカルのすべてだと思う事にした。

それからの2ヶ月間は、アキラにとって、今までに味わった事の無い充実した日々だった。
学校の帰りに、ヒカルと碁会所で待ち合わせて、碁を打ったり自分達がその週に打った碁の
検討をしながら新しい1手を考えたりする。同じ年と言う事もあって、全く遠慮の無い
意見の交換は塔矢門下の棋士達と研究する何倍も楽しくて、時間が経つのを忘れる程であった。
ついお互いに激昂してケンカになってしまう事もしばしばあったが、それでも次に会った
時には、何も無かった様に話が出来る不思議な関係になっていた。
(14)
その日も、いつもの様に、ヒカルのその週の対局を巡って言い争いになった。それに対して
アキラ贔屓のお年寄りが口を挟んだ事がきっかけとなって、ヒカルは出て行ってしまった。
ヒカルの、北斗杯代表選手になるまでは来ない、と言う言葉以上にアキラに衝撃を与えたのは
『神の一手はオレが極めるんだ』と言うヒカルの一言だった。
小さい頃から「神の一手」を極めるために努力を惜しまず精進してきたアキラである。
棋士なら誰でもが抱く願いである事は承知していたつもりだが、ヒカルからその言葉を
聞いた時に、全身に鳥肌が立つのを感じた。何処かで、「自分を追ってくる存在」としてしか
その頃のヒカルを見ていなかったのかも知れない。そのヒカルが、自分を通り越して、
すでに「神の一手」を目指している事に、少なからずショックを受けたのだ。
自分にとってヒカルの存在は一体何なのだろうか?ヒカルにとって自分の存在は何か意味が
あるのだろうか?前に進むヒカルの目の中に自分は存在しているのだろうか?4月になったら、
また今までの様に自分の所に碁を打ちに来てくれるだろうか?

この日以降、アキラは暇があるとヒカルの事を考えている自分に気付いた。考えても仕方が
無いのに考えてしまう。出会った頃の事、中学囲碁大会で見た美しい一局の事、インターネット
カフェまで探しに行った時の事、ヒカルが『碁をやめない』と言いに来た時の事・・・・・。
ヒカルの顔を思い浮かべると、今までに感じた事の無い胸の高鳴りを抑える事が出来ない。
そして、「進藤に会いたい」・・・・と、激しく思っている自分に驚く。このもやもやした感情は
一体何だろうか?切なくて苦しくて自分の心をコントロールする事が出来ない。これは一体?

そして、ある瞬間に、それが「恋愛感情」である事にアキラは気付いた。
964名無し草:03/01/21 21:32
キタ━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
オモロイ。アキラたんのオナーニシーンがかなりイケテル。
『今日こそはしない』と心に誓うアキラたん・・・心に誓うなっての(w
なんかおかしみがあってアキラたんらしい。
965名無し草:03/01/24 06:13
保守するぜ!
966断点 ◆dolce/987s :03/01/25 01:02
「進藤、たまにはボクの家で打たないか?
碁会所だとどうしても周りがうるさいし、落ち着いて検討も出来ない。
それに、キミも嫌な思いをしてるんじゃないか?本当はあそこは嫌なんじゃないか?
ボクもお客さん相手だから強く言えなくて、いつも申し訳ないと思ってるんだけど。」
そんなふうに言われたのは先週の事。
それでオレは今、塔矢の家の前にいる。
オレはいつになく緊張している。
そりゃ、塔矢んちに来るのは初めてじゃない。
けど、いつもと違うのは、多分今日はこの家には塔矢以外誰もいないって事。

もしかして塔矢も少しはオレと二人きりになりたいなんて気持ちもあるんだろうか、とか、いや、
そんな事ない、単に塔矢はオレと邪魔無しで打ちたいだけだろう、とか、そんな自分に都合の
いい考えと、それを打ち消す考えがぐるぐるして、アタマがおかしくなりそうだった。
「あーっ、どうしよう!」
思わず声を出してしまってたらしい。通り過ぎる人がオレの事を怪訝な顔で見た。
慌てて時計を見ると約束の時間をちょっと過ぎてた。
オレって馬鹿。一体、何分、この家の前でぼーっと立ってたんだろう。
えーい、こんなとこでいつまでも考えてたってしょうがない。
男は度胸だ。思い切って、呼び鈴を鳴らした。

「やあ、いらっしゃい、よく来たね。」
塔矢はにこやかに出迎えてくれた。
「今日は余計な口出しする人もいないし、二人だけだから、思いっきり打とう。」
余計な口出しって北島さんとかのことかな、と思うとちょっとおかしかった。
あのオッサン、いっつもうるせーんだもん。何かっつーと若先生、若先生って。
塔矢と打ってるのはオレだっての。
「えと、塔矢先生やおばさんは?」
「例によって中国に行ったきり。誰もいないから、遠慮する事無いよ。」
やっぱり。この家に二人っきりなんだ。そう思うとドキドキしてきた。
967断点 ◆dolce/987s :03/01/25 01:02
二人っきり。

ああ、マズイ。どうしよう。
塔矢と二人きりなのは嬉しい。けど、嬉しいだけじゃない気持ちがある。
だって、オレは塔矢を見るとヘンな気持ちになるんだ。
オレを生まれて初めて真剣にさせた塔矢の目が、あの時と同じようにオレを真剣に見てるのに
気づくと、その時一瞬、オレの心臓は止まりそうになる。
思いがけず塔矢がオレに向かって笑ってくれたりすると、オレの心臓はうるさいくらいに暴れだ
して、オレはどぎまぎしてあいつの顔を直視できなくなる。
それなのにオレはふと気が付くと塔矢の横顔や、指先に見惚れてたりする。
もっとずっと見ていたいと思ってしまう。もっと一緒にいたいと思ってしまう。
それだけじゃなくて、見てるだけじゃなくて、あいつに触ってみたくてしょうがなくなる。
塔矢のサラサラ流れる真っ直ぐな髪とか、すべすべな白いほっぺたとか、ピンク色のキレイな
唇とか…あいつに触ってみたいんだ。触ってみたくてしょうがないんだ。
それだけじゃなくて、塔矢にキスしたり、抱きしめたりしてみたいんだ。
つまりオレは塔矢が好きなんだ。

時々そんな気持ちを抑え切れなくて、気付いたら塔矢のことをじっと見てしまっていたりする。
「どうした、進藤?」
って言われて慌てて、なんでもない!って言って、目をそらしたりする。
それが最近は度々で、なんか、オレの気持ちは塔矢にはバレちゃってるんじゃないかって気も
する。もし、バレてるんだとしたら…わかってて誰もいない家にオレを呼ぶって、どういうつもり
なんだろう、ってまたバカな考えがぐるぐる回りだす。

そんなオレに気付いているのかいないのか、塔矢は碁盤を出してオレの前に置く。
「早速だけど、まず、打とうか。」
「うん。」
オレは塔矢の淹れてくれたお茶をくいっと飲んで、碁笥を引き寄せた。

「お願いします。」
そう言って頭を下げると、不思議と意識は盤面に集中して、ヘンなもやもやとか、ドキドキとかは
どこかへ消えた
968断点 ◆dolce/987s :03/01/25 01:04
それなのに、打っている時は集中していられたのに、終わって検討を始めたらもうダメだった。
何か言う塔矢の声と、石を置く指先に目を取られて、声は聞こえている筈なのに、なんて言ってる
かなんて全然聞こえてなかった。
「…進藤?どうした?」
「…え…?……うわっ!」
ふと顔を上げると、予想もしていなかったほど近くに塔矢の顔があって、慌ててオレは身体を後ろ
に引いた。塔矢は怪訝な顔をして、そんなオレを更に覗き込むようにして、言った。
「どこか具合でも悪いのか?なんだかぼうっとしてるし…」
「ち、違うんだ、塔矢、」
そんな目でオレを見ないでくれ。
無防備に近づかないでくれ。
胸が苦しい。
息をするのさえ苦しい。
どうしよう。言ってしまいたい。
「塔矢、」
オレは思い切って顔を上げて、塔矢を見上げた。
なに、と言う風に、塔矢の優しい目がオレを覗き込んだ。
ダメだよ。塔矢。
そんな目で見られると、オレは…
「塔矢、オレ…オレ…おまえが……」
「言わなくていい。」
言いかけたのを遮るように塔矢が言った。
小さく首を振って塔矢はオレに向かってすっと手を伸ばしてきて、そしてさっきまでオレが見惚れてた
指先がオレの唇に触れた。
カアッと顔が熱くなるのを感じた。心臓がドキドキいってて、どうしたらいいかわからなかった。
そんなオレを見て塔矢がふっと目を細めた。塔矢の手がそのままオレの顎を軽くとらえ、にっこりと笑っ
たキレイな顔が近づいてきて、思わず、キスされる、そう思ってオレはぎゅっと目を瞑った。
969断点 ◆dolce/987s :03/01/25 01:05
でも、オレを襲ったのは、そんな可愛らしいものじゃなかった。
何が起きたのか、一瞬わからなかった。
気が付いたら、オレは無様に転がっていた。ほっぺたが痛くって、思いっきり平手で叩かれたんだっ
てわかった。何がどうなってるんだか訳がわからなくて、呆然としたまま、転がっていた。
影を感じて見上げると、塔矢がオレを見下ろしていた。逆光になって、表情がよくわからない。
わからないけれど、とても怖かった。
大失敗した。最悪だ。そう思った。
あんな事を言い出して、塔矢を怒らせてしまった。
最悪だ。
そう思って怯えながら塔矢を見上げた。
けど、こんなのはまだまだ最悪の内には入ってなかったんだって、その時にはわかっていなかった。
970名無し草:03/01/25 02:41
キタ━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
これは誘惑とは別物と考えて良いのか?
アキラたんS爆発か?
(15)
───そうか、ボクは進藤の事が好きなんだ・・・・・
そう納得すると、今までのもどかしさは不思議に消え、重かった気持ちは軽くなった。
その代わりに、以前のように碁会所で会う事が出来ない寂しさがアキラを襲ってきた。
2人で碁を打つ事も、話をする事も出来ない寂しさは、これもまた今までアキラが感じた
事の無い感情で、心にポッカリと穴が開いたような虚しさと、飢餓感がないまぜになって、
ヒカルの顔を思い出しては溜息をつく毎日だった。
棋院で顔を合わせる事はあるかもしれないが、ヒカルは院生時代の仲間か、森下門下の
棋士と一緒に居ることが多いので、ゆっくり話が出来るわけではない。このまま待って
いたら4月になるまでまともに話をすることが出来ない。
アキラは、ヒカルが碁会所から怒って出て行ってしまったままになっている事も気になって
いた。北斗杯予選に出ない自分に対して悪感情を持っているかも知れない。自分が頼んで
予選を免除してもらったわけではないし、予選に出てヒカルと共に選手になれる自信は
もちろんある。むしろそうして欲しかったが、アキラの活躍と注目度はあまりに高く、
それを許さない雰囲気が囲碁界にはあるのも事実だった。

ヒカルを想って悶々とする日々であったが、気分転換も兼ねて、中国語と韓国語を習う事
にした。勉強は元々好きであったし、北斗杯のためだけではなく、先々絶対に必要になると
思ったからである。
年が明けて、久し振りに碁会所に行くと、いつものようにアキラ贔屓のお年寄りが居て、
色々話しかけてくる。笑顔で応対しながらも、ヒカルの事が話題になると、心穏やかでは
いられなかった。
───進藤に会いたい。会って自分の気持ちをもう一度確かめたい。

対局スケジュールを見ると、高段者が集まる木曜日の手合いにヒカルが出てくることが
分かった。とにかく一度ヒカルと話がしたかった。
(16)
対局場に入るとアキラは座席を確認する。ヒカルはアキラのすぐ後ろで対局するらしい。
ヒカルの相手は御器曽七段で、ヒカルが負ける事は考えられなかった。自分も早く対局を
終わらせないと、ヒカルが先に帰ってしまう事になる。
とにかく対局に全力を傾けるために、目を瞑って精神を集中させる。

アキラが対局を終わらせて後ろを振り向くと、ヒカルも対局を終えた所だった。ヒカルと
対局者の様子から、ヒカルが勝ったことが察せられる。予想していた事とは言え、アキラは
心の底から安堵した。もし負けていたら話しかけることが出来ないような気がしたからだ。

部屋を出て行くヒカルを追ってアキラも部屋を後にする。
荷物を取りに行くヒカルに思い切って声をかけた。
「進藤!」
声が上ずっているのが分かる。そして、振り返ったヒカルの顔を見た瞬間、心臓が高鳴る。
「あ、塔矢。お前も終わったの?」
「うん」
「そっか、勝ったんだな」
「うん」
「なんか、お前と話すの久し振りだな」
「うん」
「どうしたんだ?『うん』しか言わないのか?」
そう言いながらヒカルが苦笑する。
「え・・・っと」
「本当にどうしたんだ?何か用か?」
「うん」
アキラは緊張して声が出てこない。このままではヒカルが怒って帰ってしまうと思うのに、
何を喋ったら良いのか混乱してわからなくなっている。
(17)
アキラの様子に多少の違和感を感じながらも、ヒカルは特に気にする様子も無く
「丁度良かった、オレ、お前と話がしたかったんだ」
とサラっと言う。二人の関係からすればあっておかしくないヒカルの申し出であったが、
今のアキラにとっては驚天動地の言葉であった。
心臓は早鐘のように打ち響いて1キロ四方に聞こえそうであったし、体中の血液が顔に
集まってきて火を噴きそうだった。胸が苦しくて言葉は一切出てこない。
「ん?塔矢?具合でも悪いのか?顔が真っ赤だぞ。熱でもあるんじゃないのか?どれ」
と言って、事もあろうに右手をアキラの額に当ててきた。
「う〜ん、よく分からないな。とにかく外に出ようぜ」
「う、うん」
アキラは返事をするのがやっとだった。

エレベーターで下に降り、棋院を出て歩く。今までなら何とも思わない行動であったが、
今のアキラは全身がアンテナになった様に神経が張り詰めている。エレベーターに二人きりで
乗っていると、ヒカルの息遣いが感じられる。それだけで心臓はさらに高鳴り、立って
いるのが辛くなるほどだ。一緒に並んで歩くとヒカルの体温が伝わって来るようで、
さらに顔が発熱するのがわかる。
自転車を避けようとしてヒカルがぐっとアキラに近づいて来た。顔の発熱とは逆に
緊張で冷たくなっている手に、さっき額に当てられた時と同じ、ヒカルの暖かく柔らかい
手が微かに触れる。心地良い肌の温もりに、アキラは思う。
───この進藤の柔らかい手を取って、引き寄せて抱きしめたい・・・・・・・
アキラが初めてヒカルに抱いた淡い情欲だった。
(18)
ヒカルは、歩きながらずっと最近打った碁について喋っていた。アキラは「うん」とか
「そうだね」としか言わなかったが、とにかくヒカルは喋りたかったようだ。
いつどこで決まった事なのか分からなかったが、ヒカルは当然の様にファーストフードの
お店に入って行き、カウンターで飲み物やポテトを注文する。
「お前もポテト食べるだろ?飲み物はコーヒーでいいよな」
「うん」
アキラが財布を出そうとすると
「あ、いいよ後で」
と言って、トレイを持って、スタスタと禁煙席の奥の方に歩いていく。その場所は少し
奥まっていて、隣の席からも少し離れているので落ち着く場所なのだ。

コートを脱ぎながら座ると、ヒカルはまた話を続けた。
ヒカルの口から繰り出される碁の話を聞いている内に、少し落ち着いて来ていたアキラは、
ヒカルの向かい側に座り、ヒカルの顔をひたすら見つめる。
この一ヶ月、会いたくて会いたくて仕方なかったヒカルの顔。大きく見開かれた瞳は
キラキラ輝きながら、アキラの顔とトレイにあるポテトを行ったり来たりしている。
夢中で喋る事で興奮しているのか、頬はうっすらとピンク色に染まっている。口元は
喋ったり食べたりで、忙しく動いている。ポテトの油で少し光っている唇は、赤みがあって
艶を帯びていて、恥ずかしくてアキラは直視する事が出来ない。細い首に付いている可愛い
突起は、食べたり飲んだりするたびに上下に動く。
今までは意識しなかったヒカルの全てが愛しく思え、自分のヒカルに対する恋愛感情が
嘘では無かった事を、はっきりと悟った。
(19)
ヒカルは、ずっと熱心に自分の話を聞いているアキラに対して、思い出したように聞いて来た。
「そういや、塔矢。別に具合は悪くないのか?」
アキラがうなずくと、ホッとしたように微笑み、すかさず聞いてくる。
「それでさ、その後なんだよ。実戦ではそこでかわして来たんだけど、塔矢はどう思う?」
「えっ?」
「一見、良い一手に見えるよな?」
「えっと、実戦でのその先の展開は知らないけど、色々な場合に備えて、ボクなら内から
ノゾいて様子を見るかな。その方が結局は足が早いし、隅に対しての睨みも利くと思う」
ヒカルは我が意を得たりとばかりにアキラを指差しながら
「だろ?な?そうだよな?やっぱりなぁ!塔矢ならそう言うと思ってたんだ!!」
と言って、満足そうにポテトを口に放り込む。
アキラは、ヒカルの期待に応えられたような気がして、嬉しさと恥ずかしさでまた顔が熱く
なるのがわかるが、ヒカルから視線を逸らすことはせず、じっと見つめている。
「ところで、お前の用事って何?」
「えっ?いや、別に、その、キミと碁の話がしたいと思って・・・・」
「やっぱお前も?俺もさ〜お前の意見が聞きたかったんだよな。同じ事考えてたんだな、ハハ」
「・・・・・・・・」
「やっぱりさ、お前と碁の話をするのはいいよな。ツーと言えばカー、っつうの?ヘヘヘ」
「・・・・・・・・」
「碁会所はちょっとアレだけどさ、時々こうやって碁の話したいよな」
そう言ってヒカルはすぼめた口にストローを咥えてコーラをグイグイと飲む。
飲みながら上目遣いでアキラを見て、不安そうな表情に変わった。
「あ、いや・・・4月まで来ない、とか言ったのはオレだしさ・・・・。ひょっとして怒ってる?」
「えっ?」
「だって、怖い顔して睨んでるからさぁ」
「そ、そんな・・・・」
(20)
目の前に会いたくて仕方なかったヒカルが居る。嬉しそうに目を輝かせて碁の話を
している。ヒカルが喋る度に、食べる度に、飲む度に動く口と喉仏。それを見ている
だけで、体中の毛細血管がはちきれそうなのに、ヒカルの口から意識せずに発せられる
言葉の数々に、アキラの心は完全に翻弄されていた。
───怒ってるわけがない。その逆だ。お願いだから、もうそれ以上ボクが舞い上がる
ような事を言わないでくれ。
「あ、うそ、やっぱり怒ってるじゃん!!お前のその目を見るの、久し振りだよな・・・
真剣な目って言うのか、怒ってるみたいって言うのか。その目に引きずられてオレは
プロになったようなもんだからな、ヘヘヘ」
アキラの中で感情の堤防が決壊して、伝えるつもりの無かった言葉が自然に飛び出す。
「進藤!キミが好きだ!」
「?へ?」
「キミが好きだ!」
「な、なんだよ!いきなり!!驚かすなよ!もー、心臓に悪いんだよっ、塔矢!!」
ヒカルの怒鳴り声で我に返ったアキラは、前のめりになっていた体をゆっくり椅子の
背もたれに動かす。そしてヒカルを見つめたまま、今度は落ち着いてゆっくりと言う。
「ごめん。でも本当の事なんだ・・・・。キミが好きだ、進藤」
「ちょ、ちょっと待て!塔矢。落ち着け!・・・・どうしたんだ?」
「ボクは落ち着いてるよ。・・・・キミの事が好きなんだ。」
「・・・・・、あのさ、それはさ、友達としてだろ?」
「そうじゃない。友達としてなんかじゃない。プロ仲間としてでもない。ライバルの
一人として好きなわけでもない。・・・・キミに恋愛感情を持っているということなんだ」
「・・・・・・・、塔矢・・・・」
ヒカルは驚きで、大きな目をさらに見開いてアキラを見る。アキラは黒い大きな瞳を
真っ直ぐにヒカルに向けて、視線で訴えかける。
977断点 ◆dolce/987s :03/01/26 00:59
「とう、や、」
呼びかけながら身体を起こそうとしてついた手を、足ではらわれて、オレはまた転がった。
そして、塔矢はゆっくりかがんでオレの顔を覗き込んだ。
「塔矢、」
きっとオレの声は泣き出しそうに情けなく震えていたと思う。
「ゴメン、オレ…」
言いかけた所を、また平手打ちされた。それからオレの身体をうつ伏せに倒して、肩を押さえ込むと、
手がズボンに伸びベルトを外そうとしした。
「やめろっ、塔矢、何すんだ…っ!」
オレは必死にそれに抵抗しようとした。だがオレが叫んだり、ばたばたと足を暴れさせてるのなんか
全然気にもかけられなかった。あっという間にオレはズボンも下着も脱がされ、上半身はまだ服を着
ているのに下半身だけをさらけ出されてしまった。
「いやだっ!やめろっ!…あっ!」
暴れるオレを押さえつけるように、急に、アレをぎゅっと握られて、オレは声を飲んでしまった。
一気に身体が固まった。
恐ろしかった。声を出す事も、動く事も出来なかった。背後にのしかかる塔矢がもの凄く怒っている事
だけはわかって、これから何をされるのか、怖くて、オレは息をするのも怖かった。
オレを握りこんでいた塔矢の手が、オレのモノを弄るように動き始めた。
「や、やめろ、何すんだ、」
978断点 ◆dolce/987s :03/01/26 01:01
「動くな。」
冷たい声でピシリと言われてオレは動きを止めた。
いやだ、そう思うのに、塔矢の手がオレに触っていると思っただけで頭がクラクラする。怖いのと
気持ちいいのが混ざって、オレは混乱した。
「…やめて、塔矢、」
オレが泣きそうになりながら必死で懇願すると、
「やめて欲しいの…?」
突然、息を感じるくらい近くで声がして、オレは背筋がゾクリとした。それだけじゃなくて、塔矢の
手の中のオレもビクンと同じように動いた。
多分それを感じて、塔矢がオレの耳元で可笑しそうに笑う。
こんな風にからかわれて悔しいはずなのに、オレの分身は浅ましく塔矢の手に、耳にかかる塔矢
の息に、感じてしまっている。それを知って更に嘲るように塔矢の手が動き、あっという間にオレは
塔矢の手でイかせられてしまった。
怖いのか悔しいのか情けないのかよくわからなくて、でも身体が震えて、涙が浮かんできた。
「とう、や、」
恐る恐る振り返って、塔矢の顔を仰ぎ見て、オレは背筋が凍る思いをした。
無表情な顔が、オレの視線を捉えて、口元だけで冷たく、嘲るように笑った。塔矢のその冷たい笑
みはゾッとするほど恐ろしくて、そして心が凍りつくほど綺麗だった。
あの時の塔矢の顔をオレは今でも忘れられない。
979断点 ◆dolce/987s :03/01/26 01:07
恐ろしくて逃げだそうとした所を、腰に腕をまわされて、引き戻された。
引き寄せられたオレの尻に、熱い硬いモノが当たった。
もしかして――オレの嫌な予感を裏打ちするように、塔矢の手がまたオレの股間に回された。片腕
でオレの身体を掴まえながら、もう片方の手で、オレの吐き出したものを塗りこめるように尻を弄っ
た。指がぐっと突き入れられて、オレは思わずうめき声を上げた。だが塔矢の指はそんなものには
全然構いもせず、奥へ突き入れて行った。
尻の穴の中で塔矢の指が動く。異物感と気持ち悪さを堪えようと、オレはぎゅっと目を瞑った。やめ
てくれ、と言いたかったが、なぜか声に出せずにそれを堪えていた。けれど、堪えきれずにうめき声
を上げてしまうと、更に乱暴に指が動いた。
ふっとラクになって、ほっとしたと思ったら今度はさっき以上のモノが抽れられて、更に異物感は強
まった。きっとさっきは一本だった指が二本差し入れられたんだとわかった。
塔矢が指を動かし、出し入れするとぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。苦しくて気持ち悪くてたまら
ないのに、時折何かの拍子に何か違う感覚が混ざる事にオレは気付いた。塔矢もそれに気付いた
らしく、今度は探るように指を動かす。
「はんっ…!」
ぐっとそのポイントを突かれてしまって、オレは変な声をあげてしまった。慌てて口を噤もうとしたが、
塔矢はそれを許してくれず、執拗に、その周辺を擦るように刺激し始めた。
「な……や、やぁっ…く…、うぅ…ん、はぁ…あ、あぁ……」
何だかよくわからないけれど、強烈な刺激に、オレは自分の声を抑え切れなかった。同時にオレの
前が勃ち上がってきてしまっている。塔矢もそれに気付いたようで、オレを押さえるように腰に回し
ていた手が、震えるオレを撫でさすり、扱き始める。
980断点 ◆dolce/987s :03/01/26 01:08
「ひっ…」
くっと先端にツメを立てられた。
「あぁああっ!」
思わぬ刺激にオレは大きな声をあげてしまった。
同時に後から指が一気に引き抜かれた。
突然何もなくなったのが心細いみたいに、オレは抜かれた指を追うように腰を動かしてしまった。
クスリ、と小さく笑う声がしたような気がした。次にカチャリとベルトを外す音が耳に届いて、オレは次
に何が起きるかが分かってしまった。けれどもう逃げられない。オレは怯えているくせに、塔矢の手
に弄られ続けているオレは、オレの意思とは関係なくビクビクと震えている。快感と恐怖とで、オレは
頭がおかしくなりそうだった。振り切ろうと頭を振ると、それに応えるように塔矢の手に力がこもり、更
にオレは追い詰められる。
「と…や…、」
もう許してくれ、そう言いたくて、奴の名前を呼んだ。
ここで許してもらえるはずなんてないって、わかってたくせに。
そして予想通り、オレの呼び声に応えるように、熱いモノがオレの後に押し当てられた。
ぐいっと先端を押し付けられて、それがさっきまで入ってた指なんかと比べ物にならないモノだって
事がわかって思わずオレは逃げようとした。だけど、いつの間にか塔矢の腕ががっしりとオレを押さ
え込んでいて、逃げる余地なんて無かった。
「や、やめ…」
思わず懇願しようとした瞬間にソレがオレの中に進入してきた。
「あ、あぁああーーーー!!」
身体を引き裂かれる痛みにオレは悲鳴を上げた。けれど熱い塊はオレの悲鳴なんかに躊躇もせず、
突き進んで行く。熱くて、痛くて、苦しくて、全身の神経がそこに集中したみたいで、痛い、嫌だ、と言
う事意外、何も考えられなくなった。
981名無し草
ヤマネコさんイパーイ
                  キタ
         ┏━┳━━┳╋━━━┓
         ┃  ┠━━┻╋┓   ┃
         ┃  ┃  ┏━╋┛   ┃
       キタ╋━╋━┻(゚∀゚ )━-━╋━━!!
         ┃  ┗━┳━╋━━━╋
         ┃     ┃  ┃     ┃
         ┗━━━┻━╋━━━┛
どうしてもアキラたんのオナーニ1人芝居がウケテ仕方ない俺。
しかもオカズ進藤の中に入るいいとこで抜けなかったタイミングの悪さ、己珍子の情けなさ。
その切なさわかる!わかるぞ!(w
今回も突っ走ってるな。カワエエよ、アキラたんハァハァ(;´Д`)

断点のアキラたんコエ〜な(w
だが平気で足払いしたりぶってみたりってアキラたんに似合いすぎるよな。
俺はケツを慣らされる事にはまだ抵抗があるが、アキラたんに
平伏したいという願望はあるような気がしる。