1 :
名無しのオプ:
2 :
名無しのオプ:2010/01/06(水) 01:28:58 ID:cLGuDULC
荒らし(主に書斎魔神)の相手は厳禁!
[『読みました』報告・国内編スレ]も[『読みました』報告・海外編]スレも
半分近くが荒らしに対するレスで浪費されています。
荒らしの文言如何に気に障ろうとも、相手をした時点で同類同罪です。
くれぐれもスルーするよう心がけて下さい。
「これは例外」等はありません。とにかくスルー。スルーして下さい。
3 :
名無しのオプ:2010/01/06(水) 01:33:49 ID:cLGuDULC
NGワード・あぼーんのススメ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■書斎魔神 ◆AhysOwpt/w とは?
かつて発狂コテにも認定された、この板のいくつかのスレに住みつく
NGワードの指定対象人物。
ネタバレを含めた持論を主張し続け、また、
議論においても他者の意見を受け入れようとしない傲慢な態度から、
他の住人からは忌み嫌われることに。
前スレでのアホアホ発言を一部抜粋。
『 乱歩賞受賞作「暗黒予知」を読み返していた。 』(そんな作品はない)
誹謗中傷当たり前、間違いを認めない、自作自演当たり前と、
三拍子揃った厄介物。
彼の発言に反応してしまうとスレが荒れる一方だが、
反応さえしなければ独り言を言い続けるだけなので、
余程のことがなければ、NGワードに指定してのスルーが推奨される。
どうしても我慢できない・反論したい場合は、下記スレにて
↓
書斎魔神・アホアホ語録指導部屋 3
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/8993/1258290108/l50 ■NGワード・あぼーんについて
2ちゃんねる専用ブラウザのオプションのひとつ。
設定することで、任意のレスを消すことができる。
2ちゃんねる専用ブラウザに関するサイトはこちら。
↓
http://www.monazilla.org/
4 :
名無しのオプ:2010/01/06(水) 01:35:51 ID:cLGuDULC
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
|| 与えないで下さい。 ΛΛ
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) キホン。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂⊂ |
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
5 :
名無しのオプ:2010/01/06(水) 01:41:25 ID:cLGuDULC
6 :
名無しのオプ:2010/01/06(水) 01:58:48 ID:cLGuDULC
7 :
名無しのオプ:2010/01/06(水) 08:45:54 ID:R3AjNtYF
8 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/06(水) 21:11:23 ID:k9pkCSSo
>>1 新スレ立て乙彼!!
2ちゃんでまともな議論が期待出来るわけもなく、
とにかく既成事実を作ってしまえの姿勢、参考になりました。
ID:cLGuDULC→これはどう見てもキティ。
自分が管理者でもないBBSで命令口調のうえに、スレ立て人ですらない。
でもこんな輩でも、海外・国内編統一には同調しているというのが面白い。
今後は国内作品に関する論考はここに掲載するね。
各人、心して読め!!
9 :
名無しのオプ:2010/01/08(金) 09:40:25 ID:lw7XZm/f
10 :
名無しのオプ:2010/01/08(金) 12:51:59 ID:Cz+WUQ0q
>>8 これからも楽しみにしてますよ
書斎さんの感想にも見るべき点は少なくない
異なる意見があって一向にかまわないと思いますから
11 :
名無しのオプ:2010/01/08(金) 18:36:35 ID:FitqUpbN
>>10 そうですね。ここは書斎さんの専用のスレなので、
広範に渡る博識ぶりがいかんなく披露されそうです。
アンチは各スレで細々とやれや。
刑事コロンボについて語ろう 第34話
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/tv2/1258823730/l50 > 257 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/04(金) 17:57:55 ID:???
> 大倉崇裕の「福家警部補の再訪」、
> ハヤカワの「ミステリが読みたい!2010」で国内ミステリ10位にランクインしてた。
> あそこまで正々堂々とコロンボリスペクトを表明して、それでも面白く、さらに評価されるクオリティもあるというのはすごいな。
> もちろん我らがコロンボのすごさでもあるんだろう。
> 273 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/04(金) 21:06:37 ID:Hi292jO4
>
>>257 > 前作は読んだが、偶然性に左右される強引な展開が多くてがっかりした記憶
> がある。
「前作は読んだが」つまり「『福家警部補の再挨拶』は読んだが『福家警部補の再訪』は未読」ということ。
> 288 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/04(金) 23:13:54 ID:C84VfVJ+
> このスレ住人の悪い性癖なのだが、自身の鑑賞眼で冷静に判断せず、
> ランクインしたとか冊子で高評価→即傑作とする主体性の無さなんだよね。
つまり「読まずにランキングで判断する奴はバカ」ということか。
> 310 名前: ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日: 2009/12/05(土) 20:22:45 ID:zuC+DNge
> お前もアホなのか?(w
> 福家シリーズに関する論考は完全スレ違いどころか、板違いだろうが。
つまり「海外テレビ板の刑事コロンボスレで福家シリーズの話をするのはいけない」ということね。
> 320 名前: ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日: 2009/12/06(日) 00:08:49 ID:JJIDSCe7
> 福家シリーズ新刊の評価はこの時期だし、
> 一応、このミスや文春の評価待ちだな。
・・・え?
> 324 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/06(日) 08:54:02 ID:C/ulLVbS
> ランキングを無条件に認めるなどとは一言も書いていない。
> その問題とは別に、
> >文春やこのミスは最初からエンタメ全般が対象で、
> >ターゲットの狭いタイトな本格物の評価には適していないというのが
> >常識だろうに。
> このミスや文春のランキング上位にコテコテの本格がランクインすることは
> 珍しいことではなく、
> (昨年の例では三津田作品やディヴァイン作品)
> この事実により引用した上記レスは妄言と言い得る。
> もう少し言えば、本格ミステリ・ベスト10にだけ上位ランクインしている作はたいしたものでないことが多いのだ。
> (昨年の例では「霧と雪」「ケンブリッジ大学の殺人」)。
> 519 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/14(月) 23:41:46 ID:yNeaP2qn
> 前記したとおり、
> 過去例を見ても、このミスや文春は本格ミステリあるいは謎解きミステリの
> 評価に関しても、それなりに精度が高いものなのである。
> (アリス、三津田、ディヴァイン等が評価されている)
> まあ、逃げ場はこれ(下記=強弁)しか無いのだろうけど(w
> >最初から、みんな、福家は「このミス」向きじゃないって
> >言ってるのにwww
・・・都合のいい部分をより抜いているだけじゃないのかこれ?
> 340 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/07(月) 00:07:39 ID:JIBokpIE
> ランキング妄信の姿勢はいかがなものかと思うが、こんなことを書き散らす以上は、
> なんか今年の文春やこのミスのランキングが楽しみになってきたお(w
> 341 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/07(月) 00:18:18 ID:???
> 文春のランキングはとっくに出てるのに。
> 横浜は発売日遅いのか?
> 370 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/07(月) 23:19:17 ID:9QUnMwKe
> 文春の「例のランキング」がもう出てるとか書いてるアホがいるな(w
> 心して生きろ!!
12月7日の段階で既に出ているのに調べようともしないで教えてくれた人を罵倒する
人間として最低の行為はさすがといおうか。
> 371 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/07(月) 23:45:30 ID:9QUnMwKe
> 福家警部補シリーズのセールスに必死になっている奴がいるのが面白いが、
> 前記したとおり、このミスや文春の本格ミステリに対する評価はわりと
> 妥当である。
> 第1作品集の「福家警部補の挨拶」の評価(2006年)を見ると、
> 週刊文春ベスト10ランク外、このミスベスト20ランク外、
> かろうじて本格ミステリベスト10の8位にランクしたのみに止まっている。
> まあ、コロンボスレで騒ぎ立てる程の作ではなかったわけである。
> 406 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/08(火) 20:43:47 ID:z3zbhBMn
> コロンボオタよ、自爆してどうする?
> 文春のランキングのどこに福家警部補シリーズがあるというのか(w
> 492 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/13(日) 22:27:38 ID:x2kwVLfc
> >人気が定着しつつある「福家」
> まあ、根拠無き妄想ぶりは笑った後に唖然。
> 字が読めるなら、文春とこのミスのランキングぐらいは見ておけや(w
> 506 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/14(月) 21:02:09 ID:yNeaP2qn
> レスでの開き直りぶりを見ていると、
> 福家オタはこのミスの結果が相当にショックだったようだな。
> 何位って質問は残酷過ぎる。だって・・・(w
> まあ、コロンボスレだから関係無いようなもんだが。
> 568 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/16(水) 20:07:29 ID:hlueM6My
> >充分「必然」に昇華できていると思うし、ネットを駆け回れば、同様の意見
> >が大勢を占めるのがわかるし
> 必死過ぎて自爆気味(w
> 「と思うし」。勝手にオナニーされても困るのである(w
> ネットで大勢ってのも、何を以ってそう断言出来るのか、
> 具体的根拠を呈示しない以上、「無意味」としか言い様がない。
> やはり、第二集に関してはこのミスに完全スルーされたという
> 厳しいジャッジを真摯に受けとめるべきであろう。
> 595 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/17(木) 20:10:48 ID:vg+JyiqB
> 俺は最初にこのミスや文春における過去の謎解きミステリに関する評価の
> 妥当性を検証しており、この点は無問題。
> オタ連中によるマイナーなコロンボ作品ランキングと同一視する方がどうか
> していると言い得る(w
> とにかく、完全スルーという否定出来ない厳然たる事実のみが存するのだ。
> 620 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/19(土) 12:55:38 ID:8VrlxAOb
> 福家第2集のランキングに関しては無言を守り続けるオタの姿にワロタ。
> 俺は具体的に作品名を挙げて、過去の文春やこのミスにおける
> 謎解きミステリに関する評価の妥当性を検証しており、この点問題無し。
> つまり、ここからスルーされるってことは・・・(w
> 633 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/19(土) 15:40:04 ID:pc1yzaVo
> まあ、福家第1集は古畑シリーズ以上に「コロンボ」をしてみる
> 心意気を買って、ご祝儀の意味で下位ランク入りってことでしょうな(w
> この手は2度は無いって厳粛な事実が存するのみ。
> いずれにしろ、文春のようにベスト10に絞り込まれてしまうと問題外に
> なってまう。
文春このミスに対する妄信っぷりが炸裂。
しかし自分意でスレ違い板違いだと切り捨てた話題をいつまでも引きずるアホさ加減ときたら・・・
いやそれよりも自分の288のレスは・・・
で当然スレの住人からツッコミが入ります。
> 597 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/17(木) 23:14:40 ID:???
> >俺は最初にこのミスや文春における過去の謎解きミステリに関する評価の
> >妥当性を検証しており
>
> どこでやったんだよそれw
> で、それ以降は結局「自分に都合のいいものは正しい!悪いものは間違い!」
> といっているだけで、所詮その場凌ぎの言い訳に使っているだけだと白状しているわけだw
>
> 特に笑えるのがこれ。
> >とにかく、完全スルーという否定出来ない厳然たる事実のみが存するのだ。
> お前「このミス」読んでないだろw
> 598 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/18(金) 09:48:07 ID:Ab8ma3jf
> アティ住はこのミスも未読か
> 602 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2009/12/18(金) 21:20:22 ID:/crrXOrH
>
>>597-598 >
>>519を読めヴォケ!(w
え・・・?
519が「検証」なの?あれが?
19 :
読みましたw:2010/01/09(土) 11:53:19 ID:ByBaq+Kt
> 624 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/19(土) 13:44:23 ID:???
> 同意。中学生が「ランク外の作品はクズだ!」みたいな幼稚なことは言わないよ。
> まして
>>519レベルの幼稚なものを検証なんて呼ばない。
> あんなアホな理屈が通用するなら
> このミスや文春で投票した人間は全員アホ揃いということになるw
> 彼らが何を挙げたか、その年のランキングはどうだったのか
> 過去から現在まで照らし合わせりゃ
> 全員が全員アティ基準の(つまりランク外かランク下位の)駄作を挙げているんだものなw
> 627 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/19(土) 13:53:49 ID:???
>
>
>>324 > ホントに懲りないというかどこまでも底が浅いというか頭が悪いというかw
> そうやって恣意的に出したデータはハッタリの役にも立たないということが
> いつになったら分かるのかいな。
>
> 恣意的なら、逆のデータだって出せる。
>
> 2007年版でいうなら、「本格ミステリ〜」のベスト10に入った
> 10作のうち「このミス」のベスト10に入ったのは、第6位と
> 第4位の2つだけ。しかも、第1位の「乱鴉の島」は19位、
> 第7位の「骸の爪」は31位、第2位の「顔のない敵」が14位。
> 第3位の「厭魅の如き憑くもの」(三津田信三)、第10位の
> 「仮面幻双曲」は60位までににも入っていない。
> (第8位の「福家」は23位に入っている)
> 一方、「このミス」のベスト10には、第2位:佐々木譲の「制服警官」、
> 第4位「新宿鮫9」、「名もなき毒」、「ニエの夜会」、「デッドライン」
> と、警察・ハードボイルド・社会派・クライム・冒険と幅広いジャンルが
> 勢ぞろいしている。
>
> >この事実により、上記のアティ住のアホレスは妄言と言い得る。
> wwwwwwwwwwww
> 635 名前:奥さまは名無しさん 投稿日:2009/12/19(土) 16:39:17 ID:???
> 最後にひとつ。
> >第3位の「厭魅の如き憑くもの」(三津田信三)、第10位の
> >「仮面幻双曲」は60位までににも入っていない。
> >(第8位の「福家」は23位に入っている)
>
> しかし、これでビビッて、「ご祝儀」 なんて理由付けで
> 主張を後退させたアティ住のチキンさに大笑いしたよwww
>
> さ、終了。
必死の検証も軽々と一蹴されてしまいましたとさw
結局
「このランキングは信用できるんだ
だからそれを楯にしてベスト10外の作品をいくらこき下ろしても問題ないのだ!」
とほざくようなバカは救いようがないということですね。
おしまい
22 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 10:16:18 ID:tykVMVCD
なんで荒れてるんだ?
23 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 11:03:45 ID:OBg8nzOd
荒らしが勝手に国内と海外のスレを統合しようとしているから。
24 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 11:04:31 ID:kVSSld1b
書斎アンチがスレを潰しにかかっているんですよ。
委細構わず読んだ本の感想を書き込んでください。
荒らしは荒れているという規定事実を作りたくて必死ですから.
25 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 11:12:19 ID:eY/VMVun
26 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 11:18:17 ID:kVSSld1b
そうやってまた荒らす。
感想書き込めないなら出て行けや。
27 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 11:22:04 ID:MsIMbTwh
だからみんな出ていく、って言ってるんではないのかと
ここは書斎さんひとりで論考を書き続ける場所ってことでいいんです
ってことで。
ああ、、書斎さんいつもここに書いたこととかをほかのスレに平然とコピペするけど、
かえって読んでもらえませんぜ。ここだけでひたすら書いてこその論考だ
28 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 11:35:14 ID:kVSSld1b
出て行く先などないんだがな。
29 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 19:32:22 ID:FuQtHt1E
>>28 おまえのような荒らしがカマってもらえる場所など
2chのドコにもないのだよ。
30 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 20:03:25 ID:3bRkpBCe
> 28 名前:名無しのオプ 本日の投稿:2010/01/10(日) 11:55:19 ID:kVSSld1b
> 他板のレスをコピペするような連中の口車に乗ってはだめですよ。
> ここは冷静に対処しましょう。
議論のためだとかなんとか言って最悪板からコピペしまくっていたのはどこの誰なんだよバーカ
31 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 22:26:51 ID:3bRkpBCe
ミステリー板の「話し」ならいいんだね。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1262910684/22 >22 名前:名無しのオプ 投稿日:2010/01/10(日) 07:14:36 ID:R3fDCYIL
>それはミス住の話しであって書斎は関係ない。他板の事情を持ち出すなアホ。
書斎=ミス住だってことは本人が鳥とIDで証明しちゃっているし。
その決定的レスも色々なところに掲示されてるんだから今さら別人設定しても手遅れだね。
掲示を見ていないと言い張るならそれでもいいけど
両ハンドルのレス文体が完全に一致しているんだから
「書斎はミス住のハンドルでも書き込みしているの?」と驚くのが普通でしょ。
なのにのっけから別人だと言い切るなよw
32 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 22:33:49 ID:R3fDCYIL
他板の話しは関係ないんだよ。
板横断的に荒らすアホにはわからないんだろうがね。
33 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 22:37:56 ID:3bRkpBCe
その場しのぎで適当なことを言っているから
他板での発言を突っ込まれたら困るというわけかw
だったら「ミステリ板住人」なんてアホなハンドルは止めるんだなw
34 :
名無しのオプ:2010/01/10(日) 22:42:28 ID:3bRkpBCe
35 :
名無しのオプ:2010/01/11(月) 22:22:41 ID:Difnnf3y
[762]書斎魔神◆AhysOwpt/w 1/11(月)21:59 Am/sDOYq(2) AAS
栗原裕一郎「<盗作>の文学史 市場・メディア・著作権」を読んだ。
文中で筆者も類書が見当たらないと述べているとおり、
現在のところ文学における盗作に関する唯一の体系書であり、
基本テクスト足り得る力作である。
本書を読むと、基本的な法的知識や文学に関する見識も無くして、
荒らし目的のためにいたずらに「剽窃」云々を騒ぎ立てる連中に、
「甘ったれるな!!」という感をあらためて強く抱いた次第である。
欲を言えば、もう少し事例を整理するなりしてボリュームをコンパクト
たらしめても良かったかも。
ミステリ関係の盗作ネタも相当数紹介されているが、
文壇、ジャーナリズムにおけるその注目度は昔から低かったようだ。
ミスオタが地団太踏んで悔しがっても、「所詮、たかがミステリなのである」。
この点は、本書で紹介されている倉橋由美子「暗い旅」における
ミシェル・ビュートル「心変わり」の2人称スタイルパクリ疑惑事件に端的に
顕れていると言い得る。
倉橋嬢の半年程前にあのミッチーこと都筑道夫がビュートル作品に倣うと
公言(文筆上の犯行宣言?(w )の上、「やぶにらみの時計」を著している
にもかかわらず、糾弾もその後の論争における参照も無かった(66頁参照)
のである。ネット用語で言う完全スルーやね(w
本書第三章では大藪春彦、三好徹両氏絡みの盗作事件の詳細が引用や報道記事にもとづき検証されている。
本書の引用で見る限り、大藪氏の盗作問題(2件)はフランク・ケーンには
成程感があるが、ロスマクの方は自家薬籠中のものしていると言うても良いのではないか?
36 :
名無しのオプ:2010/01/11(月) 22:29:03 ID:Difnnf3y
[763]書斎魔神◆AhysOwpt/w 1/11(月)22:00 Am/sDOYq(2) AAS
三好氏の方は黒澤映画「天国と地獄」に絡むものである。
他に本書中にミステリ作家関連では、
あの悪名高き2ちゃん、しかもわがミステリ板が発信源となった飛鳥部勝則
「誰のための綾織」の件が、第七章で頁数を割いて紹介されているが、
この件は一般どころか、ミステリ板住人でも知らなかった者も多いのでは?
更には、第8章その他の事件では、清張先生が「深層海流」で著作権侵害
で告訴された件(いずれ清張スレで紹介したい)、
有馬頼義氏が「カストリ雑誌前期」の盗作の件で示談金を取られた件等が
紹介されている。
著作権問題としてリーガル・サスペンスを読むかのような逆転の
面白さがあるのは、第六章で取り上げられているNHK大河ドラマ「春の波涛」
の件、複数の原本が存在する等で展開そのものがミステリアスな「黒い雨」の件等、いずれもミステリ関連でないのが面白い。
盗作史(?)という文学史の断面をひとつ見ても、ミステリというジャンルの存在感の無さが実感できるものあり。
本書では漫画絡みの件(第六章の「川べりの道」)も取り上げられているが、
この活字文化衰退の昨今、ミステリはこのままでは漫画よりも影が薄いもの
となってまうぞ(w
37 :
名無しのオプ:2010/01/11(月) 22:43:49 ID:Gq0mNlOB
8 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/06(水) 21:11:23 ID:k9pkCSSo
今後は国内作品に関する論考はここに掲載するね。
各人、心して読め!!
8 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/06(水) 21:11:23 ID:k9pkCSSo
今後は国内作品に関する論考はここに掲載するね。
各人、心して読め!!
8 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/06(水) 21:11:23 ID:k9pkCSSo
今後は国内作品に関する論考はここに掲載するね。
各人、心して読め!!
38 :
名無しのオプ:2010/01/12(火) 09:47:46 ID:vbIgNC2I
760 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/09(土) 11:49:57 ID:84Uo3Ady
エリック・アンブラー「ディミトリオスの棺」を読んだ。
HM文庫初期刊行作品であり、何とも久々の再読やが、
今読むとやっぱり古いなあ・・・
ふらつの大戦に挟まれた時代の欧州を舞台にしたスパイ・スリラー、
まず、この時代背景が日本人にはわかり難いでしょ。
当時のユーゴ(当時)とブルガリア関係とか言われてもねぇ。
だが、強盗殺人、売春人身売買組織結成、麻薬密売等々、
悪の権化のような男ディミトリオスを終盤まで表面に出さず、
一応の主人公であるミステリ作家ラティマーを狂言廻しとして、
逆にミステリ的興趣、スリラーとしてのサスペンスを盛り上げる手法は
面白く思うた。
思わせぶりなタイトル(原題も同じ)がストーリー展開にさほど絡まない
(由縁は記されているが)のも、やや難か。
39 :
名無しのオプ:2010/01/12(火) 09:47:59 ID:vbIgNC2I
761 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/10(日) 23:51:46 ID:FZiWaxSz
ジェイムズ・ヒルトン「学校の殺人」を読んだ。
まあ、文学者の手慰みで書かれた古い作ゆえ仕方ないかもしれないが、
あまりに犯人見え見え。
ただし、アガサあたりならキティというわかり易い流れにするところを
冷血漢にしているのが、さすが人間観察に長けたヒルトンという感はある。
基本「逝ってよし!」作品だが、なぜか創元推理文庫で長く読み継がれており、
中島先生の解説もわりと好意的なのが不思議だ。
今となっては、事件の舞台となる古き良き英国パブリック・スクールの雰囲気を楽しむぐらいしか能がない作だと思うのだが。
(一応探偵役のレティが母校オクスフォード大学で解決した盗難事件は
小説化されていないのだよね?)
解説を読むと、作者がオクスフォードでなくケンブリッジ出身というのも
意外や。
40 :
名無しのオプ:2010/01/12(火) 09:48:35 ID:vbIgNC2I
721 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/03(日) 20:58:18 ID:kkMe54tS
ドロシー・セイヤーズ「ピーター卿の事件簿」を読んだ。
まあ、現代ではドロシー作品を大量に読める状況になったものの、
一時期は容易に入手出来るのは本作品集ぐらいしかない時代もあった。
その点で、俺が敬愛する名翻訳者宇野利泰氏(以下「うの」と略す)の手に
なる本作品集はドロシー作品の多彩な面白さを伝えたものとして、
その功績や大と言い得る。
相変わらずの好評に応えて収録作品全話講評逝ってみよう!!
「鏡の映像」
あのH・G作品(SF)に関するドロシーの思いを覗わせる面白さはあるが。
反則とも言える双子ネタ、登場人物の勘違いや極端な偶然性が絡んだ展開等、
謎解きミステリとしての出来は良くない。
「ピーター・ウィムジー卿の奇怪な失踪」
アフリカ大陸奥地か南米の秘境の話かと思いきや、
迷信渦巻くピレネー地方の山村を舞台にしたエピ。
今なら地元民からクレームが出そうな中世まがいの探偵談が展開され、
謎解き(病気ネタ)よりはムードで読ませる作と言い得る。
41 :
名無しのオプ:2010/01/12(火) 09:48:52 ID:vbIgNC2I
722 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2010/01/03(日) 20:59:04 ID:kkMe54tS
「盗まれた胃袋」
意外な隠し場所ネタだが、ミステリを読み慣れていれば「それ」はすぐに
わかる。ドロシーがこんな明るいグロを書いていたという意外性のみはあり。
「完全アリバイ」
鮎あたりが好きな向きにはお薦めな一編。執筆当時なりのアリバイ工作が
それなりに読めはする。
「銅の指を持つ男の悲惨な話」
本当に悲惨なのはゴールドフィンガーならぬ表題の男の「妻」というお話。
クラブにおけるある男の回想談としてスタートする展開といい、
これは完全に大乱歩の怪奇・猟奇の世界(人体彫刻)や。
大乱歩大好きな俺には非常にスリリングで楽しめる一編であった。
「幽霊に憑かれた巡査」
ピーター卿が父親になった日の午前3時から早朝までに展開される
謎の13番地の家をめぐる怪奇探偵小説である。
ジョンやクレイトン作品を想起させる絵画による視覚効果を利用した
トリックが結構面白い出来の作だ。
近所の出来事に興味を持たず、国立美術館を一番利用しないのが
ロンドンのイギリス人だったり等、現代の東京を思わすような記述が
散見されるのが面白い。
子持ちになったピーターの保守化ぶりを描くラストもリアルで微笑ましい。
「不和の種、小さな村のメロドラマ」
収録作品中最大ボリュームな作だが、
タイトルから想起するような日本風の理解による「メロドラマ」は無いので、ドロシー長篇におけるこの要素が好みでない向きも安心して読める。
田園を幽霊馬車が疾走する怪奇探偵小説だが、このトリックはバカミスの
神ジョンでもやらないような創りものの「極み」である。
相続ねたに絡んだ謎解きは古書のしみに着目したものであり、
古書マニアのピーター卿のキャラが活きているとはいえ、
小技過ぎる感もある。
まあ、ドロシー作品への入門編としては最適なクオリティとボリュームと
いった程度の評価かな。
42 :
名無しのオプ:2010/01/12(火) 09:54:52 ID:vbIgNC2I
で、バカが国内報告スレに
>>35-37をコピペしているけどさ、
それっていったいどういうつもりだい?
国内報告は重複でここが正式なスレだというなら
重複スレは放置すべきでわざわざコピペする必要なんかないし
書斎の駄レスが迷惑だというなら
その書斎に同調して立てられた勝手な統合スレを守る義務もない。
特に
>>37なんか国内スレにコピペする意味なんか1つもない。
要するに書斎はミス板を荒らすのが最大の目的だったことが
完全に証明されたということだな。
43 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/16(土) 12:47:58 ID:lB4JSdU2
仁木悦子「林の中の家」を読んだ。
うーむ・・・この人(作家)の公私に渡る頑張りには頭が下がるし、
デビュー作「猫は知っていた」は面白く読んだクチなんだが、
犯人の意外性だけはあるとはいえ、ここまでこれでもか、これでもかと、
偶然性を積み重ねた結果だと、高い評価は出来ない作と言わざるを得ないし、
最大の欠点は、ある論者が書いているとおり、長篇第2作ということもあって錯綜した人間関係を整理して書き切れていない点かな。
清張好きを広言しているみゆきだが、むしろ作風的には仁木嬢の後継だと
わかる。女性心理や子供キャラの描き方にこれは端的に顕れているような。
仁木嬢もみゆきも子無しという現実が何かを語っているように思え、
仮に彼女たちが子有りであれば、子供が持つ無垢な残酷さのようなエピも
書き得たかもしれぬ(一例として横溝御大や曽野綾子嬢の作を参照のこと)
とは思う。
44 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/17(日) 09:25:00 ID:3ylOjr0P
平山蘆江「蘆江怪談集」を読んだ。
岡本綺堂好きな俺としては手にせずにはいられない1冊。
旺文社文庫、教養文庫あたりで文庫化されなかったのが不思議な初文庫化、
どころか75年ぶりの復刊である。
怪談集と題されてはいるものの、読めばわかるとおり、この板で紹介した方が妥当な内容と思われる作も多いゆえ、あえてこの場で全話講評を呈示するものである。各人、心して読め!!
「お岩伊右衛門」
おなじみの怪談ネタだが、通常とは善悪のキャラが逆転気味なのが蘆江流。
しかも、よく読み込めば怪談と言い切れるか微妙(合理的な説明が可能)な
展開なのも面白い。
「空家さがし」
江戸っ子の気風を感じさせ、ヘレン・マクロイ長篇の如き謎解きもありな、
面白い明治東京奇談。
「怪談青眉毛」
これも殺人者と被害者の因縁が語られない点から、怪談ではあっても
サイコ・ホラーと読めなくもない一編。
「二十六夜侍」
有名なハーンの「むじな」を想起させる展開な作。
あの作と同様に恐怖の中に軽いユーモアを感じさせる点も共通するのが
面白い。
45 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/17(日) 09:25:53 ID:3ylOjr0P
「火焔つつじ」
現代作家、高橋克彦あたりが書いてもおかしくないようなタッチの作。
短いが小説としての完成度が高いと思われ。
「鈴鹿峠の雨」
一転、綺堂のようなコテコテの怪談話。雨中の鈴鹿峠、宿屋を舞台にした
雰囲気描写で読ませる作ではある。
「天井の怪」
これはミステリ。飄々としたオチが印象的や。
「悪業地蔵」
地蔵に絡んだ過去の入り組んだ因縁が明らかになる怪談話。
出来は今ひとつと言うたところか。
「縛られ塚」
「天井の怪」でも思うたのだが、尼と僧は一見(性別の)区別がつかない?
天城山中の堂を舞台にした因縁話という純日本風の設定ながら、
なぜか、西洋の怪奇小説を読んでいるかのような洗練を感じさせるのは、
この作者の粋な筆使いゆえか。
「うら二階」
解説でも指摘されているとおり、日本では珍しいジェントル・ゴースト・ストーリーの傑作と言い得る。実話ネタとのことであり、
この一家のその後が気になるものあり。
「投げ丁半」
男女の会話主体でテンポ良く読ませ、一幕の芝居を見ているような感あり。
ただし、ホラーとしての出来は特筆すべきものではない。
「大島怪談」
実在した歌舞伎役者の談に材を採ったという伊豆大島を舞台にした正調怪談で
ある。ただし、どこか医学的に説明出来そうな感もあるのが、
怪談好きながら洒脱でクールな面もあるこの作者らしくある。
「怪異雑記」
このエッセイの最後の部分(大災害時の怪談の裏話)を読むと、
この作者は怪奇現象を信じていたのだろうか?と思わせるものあり。
エッセイそのものは、作者の見聞による怪談話とこれに関する簡単な
コメントが次々に紹介されていて、軽く楽しめるものとなっている。
46 :
名無しのオプ:2010/01/17(日) 09:33:08 ID:0hSSoUOx
769 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/17(日) 09:20:38 ID:3ylOjr0P
ドロシー・L・セイヤーズ「ナイン・テイラーズ」を読んだ。
本作を初めて手にした時の感動を忘れることは出来ない。
鐘殺す(?)トリックは、中島河太郎先生の著書等でとうに既知であったが、
古典的名作と言われながらも、広く翻訳で読めるようになったのは、
なんと21世紀になってから、しかも創元がセイヤーズ作品を刊行するように
なってからも、執筆順に翻訳され、作者の長編ミステリ10作目、
キリスト教国ではない日本では全く馴染みがない鳴鐘術(ストーリー上重要)に関する部分の翻訳に時間を要したということもあろうか、
かなり待たされたのである。
刊行時には文庫コーナーの一角で「キターーーーーーーーーーーーー!!!」と歓喜の声を上げたのは、果たして俺ひとりだったであろうか。
ただし、読み初めてからは「?」感が強く抱いたのも俺ひとりではなかろう。
S・Sの芸術論を想起させる鳴鐘術なるものに関する薀蓄、実にうざいのである。
アガサであれば、本作のメーントリックですっきりとコンパクトに纏めて
しまったであろう。
いかに古典とはいえ、本作の如き日本の読者向きではない作こそ、
優れた抄訳あるいは超訳が期待されるところかと思うのだ。
47 :
名無しのオプ:2010/01/17(日) 09:37:08 ID:DTsz9kA4
なんで皆さんはそんなに早く読めるんだろ・・・
オイラは一冊読むのに2週間かかってしまうんだ
うらやましい
48 :
名無しのオプ:2010/01/17(日) 10:17:03 ID:dWP5GGFV
俺も書斎さんほど早くはないよ。
それぞれのペースで楽しく読めばいいんじゃないかな。
49 :
名無しのオプ:2010/01/17(日) 19:29:01 ID:9u1LIWkG
>>46(ID:0hSSoUOx)、君は書斎さんなのかい?違うだろ?
他人の論考をコピペして自分が書いたように見せるのは良くないよ。
50 :
名無しのオプ:2010/01/17(日) 20:57:40 ID:2B0d8xOA
アンチが書斎のせいにしようとして荒らしているんだよ。
放置するに限るね。
51 :
名無しのオプ:2010/01/23(土) 17:10:03 ID:u2vwHygR
786 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/23(土) 16:14:06 (p)ID:SxkmiDuu(2)
ジョルジュ・シムノン「ゲー・ムーランの踊り子・三文酒場」を読んだ。
前者はメグレ・シリーズ初期代表作のひとつ。
メグレのホームグラウンドであるパリでなく、作者の母国ベルギーを舞台
にした作品である。簡潔ながら町の空気が匂って来るかのようなビビッド
な描写は母国だけあってパリのそれに劣らず、作品の雰囲気を盛り上げている。
このシリーズにコテコテの謎解きを期待する向きはいないであろうが、
確かな筆致で読ませる警察小説仕立てのサスペンス・ミステリといった
ところか、凝った謎解きよりも雰囲気とストーリー展開の妙味を好む
フランスで大受けしたのはわかる気がする。
残念なのは、純文学も書ける作者だけあって、本作も上流と中流階級に属する2人若者の青春の彷徨、その結果としての犯罪、
これに絡む年上の酒場の女(ダンサー)
このメーンキャラ3人に焦点を当て、ミステリにしなければ現代にも通じる
文学足り得たのではないかということだ。
パリが舞台ではないせいもあるが、この作品では俺にはメグレが余計者にしか見えない。
後者は名作「男の首」を想起させる処刑目前の凶悪犯(死刑囚)への何気ない
メグレのシンパシーからスタート、ジョルジョによるおなじみパリ情緒描写も
巧みながら、前記した名作級を期待すると外される一編。
逆に事件にのめり込むことなく、
ラストでは夫人とヴァカンスを楽しむであろうジュールに人間的練れを見る
視点もあろうかと思う。
52 :
名無しのオプ:2010/01/23(土) 17:10:49 ID:u2vwHygR
787 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/23(土) 16:15:33 (p)ID:SxkmiDuu(2)
エリック・アンブラー「あるスパイへの墓碑銘」を読んだ。
心ならずも国際スパイ容疑を受けた主人公による冤罪を晴らすための探偵談。
ダークでシビアな作かと思うが、
意外や母国無き主人公のポジティヴなキャラが逆にコスモポリタン的であり、ユーモアさえ漂わし、(主人公の語学教師バタシーが無謀で間抜け過ぎる
という気もするが)
前記した「ディミトリオスの棺」の如き暗さは無く、
スイスイと読める反面、舞台が保養地のホテルに限定されるため、
スケール感を欠くことは否めない。
全般的な評価としては、今は「逝ってよし!」かな。
思わせぶりなタイトルが、作中における登場人物(諜報機関の長)の
ひとりの言にちなむだけであり、直接に本筋に絡まないのは「ディミ・・・」の場合と同様。
ミステリ好きとしては、これもやや外される感あり。
53 :
名無しのオプ:2010/01/23(土) 21:11:57 ID:TI5GoEsU
>>49>>50 つまり国内スレにコピペしている荒らしは書斎自身であるということかw
54 :
名無しのオプ:2010/01/23(土) 21:12:08 ID:TI5GoEsU
39 名前:名無しのオプ 本日の投稿:2010/01/23(土) 21:08:08 ID:mmbtn7nx
ID:JjJKhVYo
38 名前: 名無しのオプ [sage] 投稿日: 2010/01/23(土) 20:59:18 ID:JjJKhVYo
ここは削除対象になっています。書き込みは控えてください。
744 名前: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日: 2010/01/23(土) 16:22:14 ID:SxkmiDuu
新刊「夜の冒険」(早川)は「夜はわが友」(創元)の姉妹編なんだな。
あとがきによれば、奇しくも本国でも同様に別な出版社から刊行された
とのこと。
読み終えたら、おなじみ収録作品全話講評をレスする予定。
745 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2010/01/23(土) 17:05:04 ID:JjJKhVYo
ミス板名物だね。
これでホックも売れて版元もホクホクだろう。
55 :
名無しのオプ:2010/01/30(土) 17:58:38 ID:EVNvp0E1
840 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/30(土) 17:25:42 ID:zD1J8twl
ウィリアム・C・ゴールト「百万ドル・ガール」を読んだ。
この作者唯一の訳書、なんとあのエル作品の妙訳で知られる井上勇氏の
手によるハードボイルドである。
(ゆえに日本文としては「?」な訳文が散見される。「どん百姓」とかの今はNGな訳文がある楽しさもあるが)
正直言うて、ミステリとして見るべきものは皆無に近い。
探偵ジョー・ピューマ(名前はカッコ良さ気だが、女好きで喧嘩早いだけの
ような)が、事件関係者の学歴(カウンセラー)を確認するためビルの一室
を本部とするインチキ大学を訪問するくだりが、現代にも通じるエピで興を
惹く程度か。
あとがき(ノート)によれば(なぜか厚木淳氏が担当)、この作者の作品中では
出来が良いものらしいが、後が続かなかったのは仕方あるまい。
本邦では未訳に終わった多数の通俗ハードボイルド・ミステリ作家が存することを思えば(この辺の事情は小鷹信光氏の著書に詳しい)、早くに1作だけでも
紹介されたことを幸運とすべきであろうか。
56 :
名無しのオプ:2010/01/30(土) 18:00:37 ID:EVNvp0E1
841 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/30(土) 17:27:00 ID:zD1J8twl
ピート・ハミル「マンハッタン・ブルース」を読んだ。
タフなジャーナリスト、サム・ブリスコー・シリーズの第一弾。
別れた恋人の謎の死を発端にキューバ革命まで遡る陰謀に巻き込まれてゆく
ブリスコー。
名エッセイ「ニューヨーク・スケッチブック」の著者の手になるものだけ
あってNYの風景描写が冴えるが、残念ながら物語中盤からは舞台が
完全にメヒコに移ってしまうため、NY情緒を堪能することはならず。
代わりというては何だが、熱いメヒコ情緒は満載ではある。
だが、ミステリとしての評価は偶然性に頼ったご都合主義満載で頂けず、
エッセイ等を読む限りでは、ストイックな作風という印象があり、
NYを舞台にした序盤はこれに沿うものなのだが、
後半の過激なセックスシーン、アクションシーンは意外感を越え、
違和感さえある。
ハードボイルド・ミステリにはこの手のものが必須という固定観念でもあったのであろうか?
まあ、原書は30年以上前の刊行という点を考慮しても、最早、逝ってよし!
作品とは言い得よう。
57 :
名無しのオプ:2010/01/31(日) 15:51:07 ID:SD05Fepw
845 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/31(日) 15:36:22 ID:pb+kRCCS
ジョゼフ・ウォンボー「メキシコ国境の影」を読んだ。
警察小説の大家の手によるコテコテのノンフィクション警察ノベルとでも称す
べき作だ。
既に30年以上前の邦訳作品であり、文庫化もされず忘れられた作品と言い
得るが、今読んでも米とメキシコ国境の治安維持に当たった20世紀の
ガンマン(サンディエゴ市の警官で略称「バーフ」=ボーダー・エイリアン・ロバリー・フォース=国境付近の不法入国者に対する強奪犯罪を取締る
機動部隊)たちの家庭崩壊や精神変調までに至る者も出た体を張った勤務ぶりは強烈な印象を残すものあり。
個性的な人物群の濃い描写は、ノンフィクションとフィクションの違いは
あれど、ポケミスのハリウッド警察ものへとしっかりと継承されている。
現場警察官出身の作者らしく、アメリカ人の警察官(メヒコ系が多いが)に
肩入れし過ぎず、美化もせず、彼らと対立関係にあるメヒコ警察官
(ティファナ市警)たちの視点にも配慮している筆致は好感度大。
作中でハリウッドの映画会社のリサーチに警官たちが狂喜するシーンがあるが、
もし本作が映像化されていたとするなら、
ストイックで理想主義なバーフ創設者のディック・スナイダー警部補は
ロイ・シャイダー、
実質的にバーフを仕切ることになるマニー・ロペス巡査部長は若い頃のテリー・
サヴァラス、といったイメージだろうか。
この線で時代性に拘泥しなければ、
その他の警官たちには、ペドロ・アルメンダリス、サル・ミネオあたりの
キャスティングが浮かんでくるお。
この「バーフ」、米墨国境はあまりに広大に過ぎ砂上の楼閣に終わったようなのが悲しいが、
本書を読了後は現在の状況はどうなっているのか非常に気にかかるところだ。
58 :
名無しのオプ:2010/01/31(日) 15:52:13 ID:SD05Fepw
846 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/01/31(日) 15:37:21 ID:pb+kRCCS
リチャード・ジェサップ「摩天楼の身代金」を読んだ。
80年代に少々話題になったミステリちゅーか、サスペンス・スリラー。
主人公はベトナム戦争帰りだし、リアルでシリアスな緊迫した作品かと
思いきや、そうでもないという感じ。
特にラストなど洒落た遊び心に富んだアメリカン・ミステリの味わいさえある。
(果たして物的証拠が隠滅された状態で公判に堪え得る個人特定が可能か?)
最大の読ませどころは、身代金の奪取手法(正に「博打」そのものが絡む)、
つまり誰から取るかでなく、金が取れればオールOKというのが肝なのである。
このアイデアは結構面白い。
だが、タイプライター、公衆電話等、執筆年代を感じさせる小道具は仕方無い
しても、(特にPCが日常品化した現代では、犯人割り出しの手がかりにも
これを強く感じさせるものはある)
この手に作にありがちなご都合主義過ぎる展開に萎えるものはある。
あえて今読む必要は無い作と断言しても差し支えないのではなかろうか。
59 :
名無しのオプ:2010/02/01(月) 12:06:34 ID:r7h19P/g
60 :
名無しのオプ:2010/02/07(日) 01:44:02 ID:mAYPP+3p
880 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/02/07(日) 01:32:11 ID:vaVme4ZX
E・D・ビガーズ「チャーリー・チャンの追跡」を読んだ。
前記した「活躍」とは異なりホノルル警察のチャン巡査部長(当時)
としては、相変わらずのアウエイ状態(舞台はシスコ)ながらも、
全編に渡ってチャーリーが中国系探偵らしい箴言を繰り出しながら、
正に活躍する作。
ただし、謎解きミステリとしては古臭いロマンスねた(男気がある冒険家の
不幸な美女(人妻)の救出談)に落ちるのが物足らず、後出しの手がかり
は同じようなものとはいえ、「活躍」にあるような部屋の空気ねたのような
論理的な面白さは皆無である。
オールドファッションな軽いアメリカン・ミステリ好き(決して程度が高い
人間とは言い難い)ぐらいにしか推せない作ではある。
61 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/02/13(土) 19:51:41 ID:U7Shk6mi
「延原謙探偵小説選」を読んだ。
著者の江戸弁タッチなホームズ訳を愛読していた筆者としては、
期待を抱いて読んだ創作集(後半は論考・エッセイ類)であったが、
外されたという感が強い。
やはり名訳者=名作家にはあらず、2つの才は別物のようである。
ホームズ談で見られる歯切れが良いタッチが意外に少なく、
大工で泥棒稼業にも手を染める鉄太郎と警視庁の五十嵐刑事のコンビが
登場する2作(「氷を砕く」「レビウガール殺し」)にその片鱗が見られる程度
なのも、何とも残念でもある。
62 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/02/14(日) 08:08:53 ID:DoHd9aMz
ノーマルヒルテレビ観戦までの時間潰しに「林不忘探偵小説選」を読んだ。
あのミッチーが「半七捕物帳」と「右門捕物帖」のミッシング・リンク的に
位置づけた「釘抜藤吉捕物覚書」、他には「早耳三次捕物聞書」と
数編のエッセイを収録。
解題(横井司)で、「釘抜・・」に関する初出時期からミッチー説に反論、
当初は半七の精神(推理の面白さ)を継承したものとしている点が面白い。
捕物帖でもあるし、ミステリ的にどうこう評すべき作はないが、
明らかに名作怪談「猿の手」の翻案である「悲願百両」、
原作では亡霊の姿そのものの描写は無いこと、
また、老夫婦のみの体験したこととして叙述されているため、
風の悪戯あるいは幻聴とも合理的解釈の余地が出る深味がある。
ゆえにあえて第三者である藤吉を現場に立ち合わせた点も「?」としか
言いようが無い。
更には、最後の3つ目の願いは父親の台詞そのものは書かずに読者に
示唆するのみな展開も良いのだが・・・ここは活かして欲しかったね。
63 :
名無しのオプ:2010/02/16(火) 03:02:23 ID:noGSbsBO
以前、こちらのスレで宣伝されてもらいました
「2chが選ぶこのミステリーがすごい! 2010」
決して投票数は多くありませんが、
今年もランキングができましたので、ご報告させていただきます。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/538- 【国内編】
1 位 82pt 『Another』 綾辻行人
2 位 62pt 『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』 倉阪鬼一郎
3 位 60pt 『密室殺人ゲーム2.0』 歌野晶午
4 位 47pt 『身代わり』 西澤保彦
5 位 31pt 『殺人鬼フジコの衝動』 真梨幸子
6 位 30pt 『花窗玻璃 シャガールの黙示』 深水黎一郎
7 位 27pt 『秋期限定栗きんとん事件』 米澤穂信
8 位 24pt 『ここに死体を捨てないでください!』 東川篤哉
9 位 21pt 『神国崩壊 探偵府と四つの綺譚』 獅子宮敏彦
9 位 21pt 『リバース』 北國浩二
【海外編】
1 位 28pt 『検死審問ふたたび』 パーシヴァル・ワイルド
2 位 20pt 『荒野のホームズ、西へ行く』 スティーヴ・ホッケンスミス
3 位 17pt 『麗しのオルタンス』 ジャック・ルーボー
3 位 17pt 『災厄の紳士』 D.M.ディヴァイン
3 位 17pt 『幽霊の2/3』 ヘレン・マクロイ
6 位 16pt 『騙し絵』 マルセル・F・ラントーム
7 位 14pt 『ユダヤ警官同盟』 マイケル・シェイボン
8 位 13pt 『解雇手当』 ドゥエイン・スウィアジンスキー
9 位 10pt 『天外消失』 早川書房編集部・編
9 位 10pt 『泥棒が1ダース』 ドナルド・E・ウェストレイク
64 :
名無しのオプ:2010/02/28(日) 11:45:14 ID:rhSdarND
896 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/02/28(日) 11:40:57 ID:06Yx5rub
アガサ・クリスティー「杉の柩」を読んだ。
うーん、締めがポワロによる強引なメロドラマって感じで頂けない一編
という感が強い。
ミステリとしては、
犯人はガヤにいる人物で、厳密にS・Sのルールに照らせば反則気味だし、
何よりも後出しの事実が多く、ストーリー上強引過ぎる偶然性が
目立つのも難だ。
ただし、犯人キャラが最近の日本の事件(2つ)を想起させる面白さはあり、これはクリスティー作品に登場するようなキャラが遂に現代日本で
現実化したちゅーことやろうか。
依頼人となるロード医師の「おぼこ」ぶりはポワロと出会った
当時のヘスティングス(この名探偵の「最愛の人」でしょ。
原作では共演が少ないのが残念。
この点でテレビシリーズは「もっと沢山一緒に仕事をしたかった」という
2人の願望(ファンの願望でもあるか)を実現したものとも言える)
ポワロが飛び込みに近いこの探偵仕事を請けたのはこれも理由のひとつかも、
「どこかあの頃のあの人に似ている」ってやつ。
65 :
名無しのオプ:2010/03/02(火) 22:26:04 ID:gBFT8lS6
愛川晶「六月六日生まれの天使」読みました。
解説で「メ欄がコレだと思って作者に聞いたら全然違った…orz」とあったのですが、
解説者は何だと思ったのか、正解は何なのか、
2つともわかりません。
いや、正解はアレじゃないかなとは思ってるんですが確信が持てない。
検証サイトがあったら教えてください。
この板には単独スレないみたいだし。
ちなみに再読するような本じゃなかったので、そのためだけに丹念にページをめくる気にはなれませんw
でも答えは気になる
66 :
名無しのオプ:2010/03/06(土) 19:22:42 ID:aheycFN5
901 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03 /06(土) 19:03:00 ID:fiYGpk07
ジョルジュ・シムノン「メグレと深夜の十字路」を読んだ。
このシリーズも本格的に新古書店市場に出て来たなという感がある。
メグレ・シリーズ初期(31年刊行)の代表作と言われるが、
ポケミスは出たがHM文庫化されなかったため、
同時期の「男の首」「黄色い犬」「ゲー・ムーランの踊り子」等ほど
読まれる機会に恵まれなかった作である。
なんと80年近く前の作だが、あまり古さを感じさせないのは、
さすが手だれの作家らしいものあり。
パリへ向かう街道筋の十字路、そこに立つ3軒の家を巡る事件・・・
物語は的確な田園描写をまじえて雰囲気を盛り上げながら、
ほとんどこの十字路を舞台にして展開してゆく初期らしい凝った趣向、
犯人は唐突な反則技だが、強調はされないものの怪奇あり、お色気あり、
アクションあり等々サービス満点なのも、パリを舞台にした渋い後期作品
とは異なる魅力に富んでいる。
67 :
名無しのオプ:2010/03/06(土) 19:23:34 ID:aheycFN5
902 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03 /06(土) 19:03:38 ID:fiYGpk07
ジョルジュ・シムノン「メグレと火曜の朝の訪問者」
前記した「深夜の・・・」と比較すると、57年と25年以上を経て
書かれたメグレ・シリーズ中期作品。
これだけ時間差を置いた作品を連続して読むと、作風の変化が明瞭に
感じられて面白いものがある。
本作は全編パリが舞台、初期のようなミステリとして凝った趣向は無く
人間ドラマに重点を置いて書かれていること、メグレと夫人の交情に
筆を割いていること等々、この時期の特徴を明確に顕したものである。
まあ、起こってしまった事件でなく起こるかもしれない事件を捜査する
という点は異色な設定とはいえるが、冷えきった夫婦仲の中年夫婦
(夫はデパートの玩具売り場主任、妻はランジェリーの雇われ経営者)と
未亡人である妻の妹が同居する家庭が舞台となると、
展開は見え見え、読ませどころは現代にも通じるようなリアルな人間ドラマ
ってことになる。実際に事件が発生するのは終盤に入ってからだし、
それまでの展開にも派手さがないため、ミステリを期待すると退屈しかねない
であろう。
68 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03/07(日) 14:33:27 ID:3BPxQ9dB
結城昌治「真夜中の男」を読んだ。
数少ない未読の結城長編作品であったが、
読了後は、果たしてこの程度の出来の作を再刊する要があったか疑問という感
を持った。
物語の事実上のヒロイン(絵の描いたようなビッチ)はとうに死んでおり、
冤罪となった主人公の元刑事は既に服役を済ましているため、
ウールリッチ作品の如きリミットを強調したストーリーでもない。
つまり全てが一旦終わった後の物語であり、主人公の自分探しの旅=調査
という設定は異色である。
だが、こんな死んだ女に未練たらたらな「おのこ」の物語をあえて
ロスマク調のハードボイルドスタイルで書く必要があったのであろうかと思う。
登場人物たちが本来であれば嫌な思い出話を延々と語るのもヒロインの生前が
全く描かれていないせいか、不自然さを感じさせる。
69 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03/13(土) 17:50:53 ID:evAzHAum
結城昌治「裏切りの明日」を読んだ。
傑作「夜の終る時」に続く悪徳警官ものである。
今では逢坂氏の禿鷹シリーズ等もあるが当時では珍しかったジャンル。
社会派ミステリの影響か、株式に絡む商法ネタ満載なリーガル・サスペンスの
趣向もあれど、昭和30年代前半の作ということもあって、利益供与の禁止、
インサイダー取引規制等(小ネタで登場する累積投票制度も後の法改正により定款の定めにより排除することが可能となった)が無いある意味で非常に
レトロなものとなってしまっている。
この辺が法律や経済といった社会派ネタを入れる場合の難であり、
謎解きミステリの趣向に徹した「夜の・・・」に比較して苦しいところである。
本家マッギヴァーン張りに悪の道に突っ走るひとりの警官の姿に
クローズアップして書いた方が時代を超えて読める作と成り得たのでは
なかろうか。
とは言え、作者の根深い人間不信(特に女性不信)を感じさせる作ではある。
70 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03/27(土) 21:24:54 ID:thh76yKu
田草川弘「黒澤明VS.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」を
読んだ。
黒澤監督が東宝所属だからというわけでもないだろうが、
怪獣映画を想起させるメーンタイトルがまず目を惹く作。
(『ハワイ・マレー沖海戦』に触れたくだり等で円谷監督に言及されるが、
記述を見る限りでは、年代的にもこの著者は東宝怪獣映画に対する思い入れは
無いようだ)
著者みずから本文中でも認めているとおり、
タイトルどおり「・・・その謎のすべて」までに至ってはいないものの、
米映画「トラ・トラ・トラ!」(世界の黒パンにとっては「虎 虎 虎」)に
おける日本側監督解任に至る「ミステリ」を資料収集が可能な限り解明した
なかなか面白い作である。
著者略歴や本文中にも述べられているとおり、AP通信社勤務歴があるせいか、
日本人にしては、ややハリウッド映画社会に対する理解が有り過ぎな感があるのが気にかかるが、明言されないものの、相互文化理解の齟齬による
パール・ハーバー奇襲による太平洋戦争開戦の悲劇をザナック親子率いる
20世紀フォックスと黒澤天皇の映画製作破談に見立てた構成が読物として
「イケ」る感あり。
まあ、結果的に黒澤解任は「必然」というのが、偽ざる読後感(ミステリ板の有力コテではない(w )ではあるが、黒澤天皇が自分より上位にクレジットされても良いとしたとされる監督(格上)の並びが、
F・ジンネマン、R・ワイズ、W・ワイラー、J・スタージェスというのが面白い。
ジンネマン、ワイラーはともかく、後の2人は当時でも明らかに黒パンが上だと思うのだが・・・
ちなみに現時点では、黒澤はこの4人より明らかに上位評価であると思う
(スタージェスは大好きなJ・フォードの弟子筋・後継だしという黒パンなりの「思い」でもあったのか、実は俺はスタージェス作品大好き人間、
一番好きな作は「墓石と決闘」って輩で、黒澤マンセーでもないつもりだが、客観的に見てもジョン・Sは映画史的に黒パン級の「作家」ではないと
確信している。
むしろJ・ウェインと現代版西部劇な痛快刑事ドラマ「マックQ」なんて
撮ってしまう傑出した「アルチザン」なのだ)
71 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03/27(土) 21:25:56 ID:thh76yKu
余談だが、黒パンが語るべき米映画作家(監督)はS・ペキンパーだと思うのだが、ストイックな作風がポリシーな彼にとっては、諸に悪人(たち)が主役、
「女は母親と娼婦の2種類しか無い」というサムの世界は受け容れがたいもの
であったのだろうか?
さて、世界の「ハリウッド」と決裂した世界の「黒パン」が後に
当時強権主義の象徴のような存在であったソ連で「デルス・ウザーラ」を
完成出来たのはなぜか、是非、この著者に書いて欲しい気がしたが、
いずれも破談に終った「暴走機関車」「トラ・・・」の交渉文書翻訳に携わった
ものの、「トラ・・・」撮影台本最終確認会談後、逝去まで直接には1度も会う
機会が無かったとのことであり、そもそも無理な話だったと理解した。
最後に、著者あとがき(本書は2006年の刊行)には
「・・・2010年の生誕百年には、世界中で
クロサワ回顧の催しが開かれ、日本が生んだ天才映画作家の再評価の試みが
行われることになるものと予想される」とあるものの、
2010年も3月目を迎えた現時点では、いまだにその気配が感じられないのは少し寂しい感もある。
72 :
名無しのオプ:2010/03/27(土) 21:29:39 ID:MWR2P4Zh
ここは書き捨て専用スレです。
73 :
名無しのオプ:2010/03/28(日) 01:39:30 ID:8Qu/v/HF
クロパンは黒澤明の長男、黒澤久雄氏の愛称
74 :
名無しのオプ:2010/03/28(日) 01:43:17 ID:tcYpBywe
75 :
名無しのオプ:2010/03/28(日) 16:11:11 ID:fOAcxLLv
913 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03 /28(日) 16:02:46 ID:ODRh6KYw
ハーマン・ウォーク「ケイン号の叛乱」を読んだ。
活字ポイントが小さい時代の文庫本3分冊・900頁超えの大作、映画でも
著名な作である。
古い訳なのだが、非常に読み易かった。
(芝居を書いていたキャリアがある作者ゆえ、原作も平易な叙述なのかも)
掃海艇ケイン号における多彩な人間群像を暴風時に起こった叛乱(ただし、
タイトルとは異なり叛乱罪としては起訴されない)をクライマックスに
その廃艦までを描き切っており、
前半は戦争冒険小説、後半の一部は軍事法廷を巡るリーガル・サスペンスあり、
全体を通じて挿入される主人公の青年士官と女性歌手の恋愛ドラマあり等、
盛り沢山な内容で読ませる。
ただし、結局、叛乱の首謀者とされた副長のみが完全な貧乏くじを引いた感が残り、後味は決して良くないのが難か。
主人公の恋人の女性歌手にミュージシャンの同棲相手がいるのに、肉体関係が
無いという設定も、いくら時代性とはいえハッピー・エンディング狙いな
無理有り過ぎなものだし、読者迎合というか、主人公の恋愛談(それも古臭い身分違いの恋ねた)は筆を割きすぎな感を拭えない。
クイーグ艦長のサイコな存在感は抜群なだけに、艦上や軍事法廷における
男たちのドラマに徹して欲しかったという感は強い。
主人公の青年士官ウィリー・キースは海洋ものにありがちな猛者からは
程遠いマザコン気味(この点は恋人のメイとの関係性にも覗われる)な青年
という初期設定も面白いし、一徹な面がある猟師あがりの副長マリック、
作家志望のインテリながらエゴイストな面もあるキーファ大尉
さらには第6部(軍法会議)の真の主役ともいえるユダヤ系の弁護士で
飛行機乗りのグリーンウォルド大尉等々、下士官、脇役の民間人に至るまで
印象的なキャラが続々と登場する面白さは絶品。
薄味な謎解きミステリを読むのがアホ臭くなってしまうほどである。
76 :
名無しのオプ:2010/03/28(日) 16:12:08 ID:fOAcxLLv
914 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/03 /28(日) 16:03:46 ID:ODRh6KYw
そして何と言うても前記したクイーグ艦長の存在感(マイナスのだが)・・・
ミスオタには、作者のミステリ観を覗いみることが出来ると思われる部分
を紹介しておくので、各人の読書というものに対する姿勢を、
今1度考え直す縁として欲しい。
ケイン号の前任の艦長ド・ブリース(このオヤジもなかなかの曲者であり、
彼氏メーンなケイン号の物語も読みたくなるほどである)がクイーグに
引継ぎをおこなうシーン(1巻255頁より)での、ド・ブリースの台詞。
「探偵小説をひと棚、残しておきましょう。お好きかどうかわかりませんが、
わたしの読物といえば、これしかありません。不愉快なときに気をまぎらわしてくれます。とにかく、いま読んだかと思うと、もう次のページでは忘れて
しまうんですからな」
これに対して、クイーグは、
「ありがとう。しばらくのあいだは機密文書に目を通すだけでも、せい一杯
だろうと思います」と応えているが、
その後、クイーグが艦長室で本を読んでいるシーンは出て来るものの、
ド・ブリースから引き継いだミステリか否か不明なのは残念。
なお、一流大学で文学を専攻した設定のキースやキーファは文学・哲学の書を
読んだり、語ったりするシーンはあっても、ミステリには興は無いようである。
また、次のような比喩にも、米国におけるミステリに関する一般的観念を
覗い知ることが出来よう。
「『軍法会議と査問委員会』は「告発と起訴事実」といううっとうしい一節で巻
を開く。わずか百二十三ページで、長さは二十五セントの廉価版推理小説の
半分にもたりない」(3巻77頁より)
77 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/10(土) 11:31:56 ID:f81ttqZU
山本周五郎「ながい坂」を読んだ。
うーん、幅広い読書量で知られる俺だが、実は文学では漱石、
ミステリではチェスタートン、そして時代小説ではこの作者は苦手なのである。
(いずれも各ジャンルで名を残す巨匠なのは面白い)
文体、テーマ、ストーリー等々、全てが「好み」でないという感あり。
まあ、どんな読書人であってもこの手の作家は何人かいて当然だが、
従って、この作者の代表的長編である本作も、今回なんとか読破したという
次第だ。
ミステリとしては主人公小三郎の実家に残された「捨礫紀聞」の紛失部分に
関する謎解きということになるが、これはこの長大な教養時代小説とでも称す
べき作のほんの一部のエピに過ぎないのだという点につき、
アホなミスオタ連中は心しておくことだ。
78 :
名無しのオプ:2010/04/10(土) 12:19:58 ID:23u2Ecs0
幅広い読書量…w
ミス住らしい言葉遣いだな。
79 :
名無しのオプ:2010/04/10(土) 14:54:41 ID:itoobZE6
>幅広い読書量
単位系が統一出来てないという、頭の悪さがにじみ出ているレスだなw
80 :
名無しのオプ:2010/04/10(土) 22:47:06 ID:llxT7z5H
>幅広い読書量
本を横に並べて量を稼いでいるのかwwww
>>77 「幅広い読書量」は日本語として変なのだという点につき、アホな書斎魔は心しておくことだ。
82 :
名無しのオプ:2010/04/11(日) 10:06:16 ID:oMHGMWJo
「幅広い分野の読書範囲」とでもするか
「豊富な読書量」と数量的側面だけに絞るかのどちらかだよな
83 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/11(日) 11:44:21 ID:qeB6ugHZ
>「幅広い分野の読書範囲」
わざわざからんで来るわりにはこれも「?」な表現。
「幅広い分野に渡る読書」が適切。
「分野」と来て「範囲」と来るとくどいのである。
84 :
名無しのオプ:2010/04/11(日) 11:47:10 ID:cP3qLIZ/
「幅広い読書量」のおっさんw
85 :
名無しのオプ:2010/04/11(日) 15:37:17 ID:xcHOIFWa
書斎が正しい。日本語の鑑だよ。
86 :
名無しのオプ:2010/04/12(月) 09:19:19 ID:mQqJZYbu
「幅広い読書量」のくせになにが「くどい」だアホw
しかも馴れ合い名無しで「日本語の鑑」だとさ。
とことん日本語を知らないんだなあw
87 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/12(月) 21:13:11 ID:Te53aSO3
>「幅広い分野の読書範囲」
上記レスの筆者が
>>86で降臨したようだが、
得意気にしゃしゃり出て来てのこのボロい文には笑った。
88 :
名無しのオプ:2010/04/14(水) 13:08:46 ID:zznsztb2
大崎梢「配達あかずきん」
高校生が生で中出しセックスなんかしてんじゃねーよ。
せめて避妊しろクズ。
これ10代で読んでたら「お腹に彼の忘れ形見なんて素敵…」とか思ったのかもw
89 :
名無しのオプ:2010/04/14(水) 19:33:01 ID:oAHhOqE2
77 名前: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日: 2010/04/10(土) 11:31:56 ID:f81ttqZU
うーん、幅広い読書量で知られる俺だが
↑
得意気にしゃしゃり出て来てのこのボロい文には笑った。
90 :
名無しのオプ:2010/04/14(水) 19:38:21 ID:qYhB42gI
みんなで釣りやってるの?
「幅広い読書量」って普通の表現でしょ
91 :
名無しのオプ:2010/04/14(水) 19:42:43 ID:oAHhOqE2
「幅広い読書量」って普通の表現でしょ
↑
得意気にしゃしゃり出て来てのこのボロい文には笑った。
92 :
名無しのオプ:2010/04/14(水) 21:39:17 ID:MFrbkIZp
要するにこれって「書斎って体重が広いんだな」っていう使い方と同じだろ
なんで間違えたって認めないかね
それともほんとにあんたは体重が広いのか?
93 :
名無しのオプ:2010/04/17(土) 18:22:04 ID:F7CoeFTO
ううん
身長が重いのwww
94 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/18(日) 14:06:58 ID:g4JVHeDS
林真理子「グラビアの夜」を読んだ。
期待せずに読んだ作品集だが、意外な面白さ。
編集者、スタイリスト、ヘア・デザイナー、カメラマン、マネージャー、
グラドル。多視点により、グラドル撮影という「現場」の様相が浮かび
上がって来るというミステリ的趣向が面白くも興味深い作。
多分でなく、本当だろうが、ビビッドに綴られるグラドル業界の美容整形事情は正に「現代の怪奇」とも言えるのではないか?
95 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 15:12:13 ID:q/JLABtw
こじつけの大家w
まさか、これって、論考?
96 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 17:48:44 ID:/gssQLKR
簡便ではあるが論考と呼んで差し支えないでしょう。
97 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 17:52:18 ID:RroBz4vw
ミステリっぽいところがあると思った
ってだけの駄文が論考だってさw
98 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 18:48:33 ID:1kpg7QhI
書斎さんをバカにするな!
「ミステリ的なんとか」という表現は書斎さんの得意とするところで、最近だけでも
ミステリ的興趣
ミステリ的趣向
ミステリ的展開
ミステリ的サービス
アンチ・ミステリ的謎解き
サイコ・ミステリ的オチ
本格ミステリ的割り切り
海外ミステリ的トリック
これだけレパートリーがあるんだぞ。簡便ではあるがこれさえ入れば論考だ!w
99 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 19:48:07 ID:tjigOVU0
読みました系のスレを「ミステリ的」で抽出して爆笑した。
大藪スレを「暗い情念」で抽出したときと同じ馬鹿馬鹿しさだ。
100 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 19:56:05 ID:I4qv63UH
「ミステリ的〜」の論考って
馬鹿しかやってないだろ
真っ当なミステリ読者なら
恥ずかしくて書けないね
101 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 20:37:00 ID:/gssQLKR
やれる芸がないくせに。
書斎にはあるから僻んでるだけだ。
102 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 20:45:55 ID:tjigOVU0
推理小説でもなんでもない本の感想文をどこかからパクってきて
「ミステリ的〇〇」と書くのが「芸」なのかよwww
ちょっと頭のいい奴に仕込めば犬でも出来そうな単純素朴な芸だなぁ。
103 :
名無しのオプ:2010/04/18(日) 20:47:37 ID:bhj/y1w4
>>101 アホらしい芸だからアホ以外はやらないだけですね。
104 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/24(土) 21:19:34 ID:2EBMKJkp
井上靖「あすなろ物語」を久々に再読。
読み捨てなミステリの後に目を通すと正に一服の清涼剤(否。それ以上のものがあるやに思う)という感あり。
第4話「春の狐火」には最後に謎解き(狐火そのものの謎は解明されないのだが)要素もあり、この板で取り上げるのが完全に的外れというわけでもない。
初読時、学級文庫で手にした旺文社版の感触が懐かしく思い出されるものあり。
今回の発見。
第2話「寒月がかかれば」の寺の娘雪枝は、まんま2ちゃん人気が高い
漏れのヨメこと花沢さんキャラ(w
姉御肌でグラマラスな魅力が光る(通は花沢さんのグラマーぶりには目を
つけているはず)
本作を取り上げた評の多くでは、
第1話ということもあって「深い深い雪の中で」のヒロイン冴子、
第3話から登場し、長期に渡り主人公を魅了する若き未亡人信子等が語られることが多いが、実は今、時代は「花沢さんキャラ」なのだ!
アホなSFオタなら、最終話「星の植民地」のタイトルに強く惹かれるはず、
ただし、戦後の焼け跡で力強く生きる人々を活写した作であり、
SF的要素は皆無ゆえ、心しておけ!
文字どおりな夢見る「あすなろ」野郎が多いねらーには突きつけて読ませたい
一編と言い得る。
105 :
名無しのオプ:2010/04/24(土) 21:57:46 ID:XdWaAwel
945 :書斉魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/24(土) 21:18:45 ID:2EBMKJkp
アイザック・アジモフ「ユニオン・クラブ奇談」を読んだ。
正直言って、「黒後家蜘蛛の会」シリーズの二番煎じ、劣化版という印象。
一応はミステリしている作も多い「黒後家…」とは異なり、
最早こじつけとしか言えないものが大半で、自称謎解きミステリ好きにとっては萎えることこの上ない。
また、ネタにアメリカ国歌、ギリシャ神話、聖書等々、欧米人でないとピンと来ないものが多いのも難。
ミステリにも興があるSF界の巨人が書いた手なぐさみとして看過するしかないかなあ・・・
探偵役を務めるグリンウォルド爺のキャラは何とも楽しいものなので、
作品の出来が芳しくないのが惜しまれる。
106 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 08:38:38 ID:6Z5hhD7R
私も「ユニオン・クラブ奇談」を拝読しました
書斎さんのおっしゃる通りだと思いました
107 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 08:48:51 ID:qIMNCVIF
書斎の通な本のチョイスがセンスのよさを感じさせるね。
108 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 08:53:07 ID:y/iocmdl
書斎の文章も、人の手が入るとやっといくらかまともになるという好例だね。
109 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/04/25(日) 08:53:08 ID:/PMnr8i4
玄人ならではの選別でつ〜^^
110 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/25(日) 20:00:54 ID:ps6l0mVA
読みましたスレを外部に立てれないことで、乱入者(荒し=他板住人)の正体と
限界がわかる感あり。
超絶過疎になることは目に見えているしな(w
111 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 20:46:26 ID:y/iocmdl
>>110 立てれないことで → 立てられないことで
112 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 20:50:27 ID:zJs5DvlE
113 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 22:55:19 ID:ZKJlgrpz
>>104なんて反吐が出るような悪文なんだけどワザと?
他人に文章を添削されたことがある人間なら絶対直される様な稚拙な言葉遣いが多い。
多いというかどの行にもおかしな言い回しがある。
プロ以前に仕事で文章を書いたり、知人に手紙を書いたりしたこともないのは明白。
114 :
名無しのオプ:2010/04/25(日) 22:59:57 ID:ZKJlgrpz
115 :
名無しのオプ:2010/04/26(月) 06:21:39 ID:vIVUBWtA
格調高い名文だよ。
普段、あまりよいものを読んでないんだな。
116 :
名無しのオプ:2010/04/26(月) 06:26:12 ID:yNE2gomC
どこが?
いつも具体的には言えないんだよな(w
117 :
名無しのオプ:2010/04/26(月) 07:52:04 ID:oWZZ/9ez
僕のどこが気に入らないんでつか←全部だよ
俺の文章のどこがオカシイんだ←全部だよ
なんかもう生理的に別の生き物と思った方が……
118 :
名無しのオプ:2010/04/26(月) 15:06:32 ID:rcjMrNYV
>>113 > 他人に文章を添削されたことがある人間なら絶対直される様な稚拙な言葉遣いが多い。
この文自体ちょっと酷いと思うけど
119 :
名無しのオプ:2010/04/26(月) 15:51:25 ID:/oKjWuch
>>105みたいに改変コピペされていても褒めちぎる支持者ってw
120 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/04/26(月) 21:44:07 ID:y3QeA402
シマソウ(w
>>113は厨房っぽい突っ込みで正体判明。
あの「アホ」やったのか(w
121 :
名無しのオプ:2010/05/01(土) 21:06:23 ID:jOmbl8oK
958 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05 /01(土) 20:54:42 ID:EnZ25JwS
ちゅーわけで、久々に「黒後家蜘蛛の会1」を読む。実は初読だが(w
不評につき、収録作品全話講評終了!!!
122 :
名無しのオプ:2010/05/01(土) 21:29:32 ID:nOmMBf+d
>>120 どうしようもないアホだからね、あの三流は。
123 :
名無しのオプ:2010/05/01(土) 21:33:21 ID:Pc1JbXla
三流+五流=書斎魔神
124 :
名無しのオプ:2010/05/01(土) 21:37:08 ID:iE/DlBDh
>>122 誰も相手にしないから、自分でレスしてやんの(w
125 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/02(日) 20:02:42 ID:MDv5sjof
井上靖「しろばんば」を読んだ。
おらの青春の書の1冊だが、GWに久方ぶりに再読。
絵心もあると言われる作者の見事な筆づかいによる伊豆地方の情景描写の素晴らしさを堪能した。
舞台は伊豆湯ヶ島の山村。土蔵で老婆(曾祖父の妾おぬい婆さん)と暮らす
少年という設定に、妖美・怪奇な横溝ワールド的ものを期待するアホな
ミスオタもいるやもしれぬが、(マジで「アホ」かと思う)
ここには怪奇探偵小説的設定があるのみであり、いわゆる扇情的・猟奇的な
ミステリの類は一切登場しない。
(主人公の洪作の周辺には数々の美少女たちが登場するにもかかわらずだ)
ストーリーは、おぬい婆さんの死と共に少年が故郷を去るまでを、
移り行く季節の日々の中でのエピを積み重ねながら、淡々と語り終えるのみ
である。
表面的には何も起こらないのだが(主人公の少年=洪作の心理面に目を向ければ、また異なったものがあるが)面白く読ませ、人の心を打つ「感動」がある。
ミスオタにも「文学」の持つ凄味を実感して欲しく、あえてこの板でも紹介
した次第だ。
各人、心して読め!!
126 :
名無しのオプ:2010/05/02(日) 21:54:17 ID:tzVt+NxF
書斎の論考で目が覚めたよ。
127 :
名無しのオプ:2010/05/02(日) 22:48:44 ID:EUGIIk4l
さすがに井上靖は板違いかと
128 :
名無しのオプ:2010/05/02(日) 22:53:38 ID:0/G/KDrL
>>127 その馬鹿はわかってて嫌がらせしてるのでスルーで。
129 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/02(日) 23:31:09 ID:fD7qJdqC
僕も目が覚めまつた
130 :
名無しのオプ:2010/05/02(日) 23:37:54 ID:tzVt+NxF
131 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/15(土) 17:36:44 ID:xYSJVrh7
井上ひさし「青葉繁れる」を読んだ。
この板で取り上げるとすれば「青春冒険小説」扱いといったところか。
先月逝去した鬼才(?)が自身の仙台における高校時代の日々を綴った作で
ある。ボリューム的にも一気に読める面白さだ。
132 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 17:45:37 ID:/9vfbp52
ここは書斎の備忘録である。
133 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 20:14:40 ID:4zulr5tO
209 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/23(土) 21:16:47 ID:MNWt5Jh30
俺は最後に必ず勝つ!
211 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/23(土) 23:00:30 ID:MNWt5Jh30
俺は負けない!!!!!!!!!
214 :最低人類0号:2009/05/24(日) 16:27:43 ID:E0RcalQW0
再度警告しておく、
これ以上首を突っ込むと大火傷するとだけ言っておこう
まあ君が大けがしても私の知ったことじゃないがね
本名も住所も割れているのだからせいぜい用心することだね。
215 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/24(日) 18:10:43 ID:2cmtNgXZ0
知らんぞ。そんな書き込みはしていない!!
ハッタリはよせ。本名と住所を知っているなら書いてみろ!!!
217 :最低人類0号:2009/05/24(日) 19:21:28 ID:k9V8+leZ0
林 ○士
鶴○峰 ○−7○
219 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/24(日) 19:52:21 ID:2cmtNgXZ0
やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
220 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/24(日) 19:53:06 ID:2cmtNgXZ0
やめろやめろやめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
227 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/25(月) 22:07:56 ID:8tp8Jf9V0
馬鹿野郎!!!!!!!!!!!!!!!
134 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 20:15:47 ID:4zulr5tO
331 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/20(土) 21:34:36 ID:bor6ikuc0
やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
338 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/21(日) 01:11:18 ID:ZH4DIJuy0
やろう!!!!!!!!!!!!!!
345 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/21(日) 19:54:58 ID:tqNWkJTM0
この野郎!!!!!!!!!!!!!!でたらめを
347 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/21(日) 21:10:39 ID:tqNWkJTM0
違う!!!!!!!!!!!!!!!!!!
349 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/21(日) 23:01:47 ID:tqNWkJTM0
違うと言ったら違う・・・
373 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/27(土) 20:21:55 ID:nUvlahir0
入院なんかしていない!!!!!!!!
375 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/27(土) 23:29:14 ID:nUvlahir0
貴様・・・
388 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/28(日) 21:54:07 ID:0zBJoaU50
うる聖也!!!!!!!!!
135 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 20:17:04 ID:4zulr5tO
273 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/31(日) 16:44:54 ID:JTnwpvpH0
俺を笑うな!!!!!!!
269 ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ 2009/05/31(日) 13:33:55 ID:JTnwpvpH0
そんなのいない!!!!!!!!!!!
278 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/05/31(日) 22:22:46 ID:JTnwpvpH0
知っていたぞ!!!!!!知っていたとも!!!!!!!!
285 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/02(火) 20:21:43 ID:cWActDW80
58歳ざない!!!!!!!!!!!56歳だ!!!!!!!!!!
このしたらば野郎が!!!!!!!
287 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/03(水) 22:07:25 ID:KR5dh1VT0
馬鹿野郎!!!!!!!!!!!!!
296 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/06(土) 19:27:47 ID:xdw+cbJo0
指導部屋とは片腹痛い。苛め部屋と名を変えるがいい!!!!
304 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/06(土) 23:09:10 ID:xdw+cbJo0
したらばよ。これは明らかに俺の才能を妬んでの苛めだ!!!!
甘ったれるな!!!!!!!!!!
310 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/08(月) 21:44:56 ID:vZXANNk80
失禁なんかしていない!!!!!!!!!!!遁走もしていない!!!!!
314 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/11(木) 15:10:06 ID:DVgkwXak0
うるせー!!!!
316 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/11(木) 22:06:44 ID:DVgkwXak0
違う・・・
136 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 20:17:59 ID:4zulr5tO
408 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/29(月) 20:07:35 ID:+rO6s8RI0
俺以上に知識豊富な人間など存在しない!!!!!!!!
411 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/29(月) 20:50:44 ID:+rO6s8RI0
バカだと?????この野郎!!!!!!!!!!!!
440 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/07/05(日) 22:07:12 ID:0N510buB0
書斎魔神様をなめるな!!!!!!!
414 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/29(月) 21:15:36 ID:+rO6s8RI0
貴様・・・
419 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/29(月) 21:48:50 ID:+rO6s8RI0
ううううううううううううううう
426 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/06/30(火) 21:57:35 ID:TfBoaYAV0
やめろ・・・
435 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/07/05(日) 21:17:17 ID:0N510buB0
答える義務はない!!!!!!!!!
438 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/07/05(日) 21:52:44 ID:0N510buB0
黙れ・・・
448 :ミスターミステリ ◆W2uUv8t1jQ :2009/07/06(月) 21:34:04 ID:IC51rYB/0
臭くない!!!!!!!!!!!!!
137 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 21:28:45 ID:x2SOWSTw
さすがに井上ひさしは板違いかと
138 :
名無しのオプ:2010/05/15(土) 21:30:03 ID:/9vfbp52
139 :
書斎の試み:2010/05/16(日) 07:33:51 ID:1mAVWTEb
≪書斎用語≫ ≪正≫
芥川龍之介の犯罪 芥川龍之介の推理
暗黒予知 暗黒告知
オランダ棺の秘密 オランダ靴の秘密
怪塔記 妖塔記
キタ・セクスアリス ヰタ・セクスアリス
書く技術・考える技術 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則
サンフェリアン寺院〜 サン・フォリアン寺院〜
待ってる 待っている
闇にきらめく 闇にひらめく
ゴジラ対メカニックゴジラ ゴジラ対メカゴジラ
140 :
書斎の試み:2010/05/16(日) 07:35:02 ID:1mAVWTEb
≪書斎用語≫ ≪正≫
月は地獄や 月は地獄だ
読者を欺むかるるなかれ 読者よ欺かるるなかれ
マスクマンの人形 マクスンの人形
シエーン シェーン
仕掛人梅枝 仕掛人梅安
スターシップバトルトゥーズ スターシップトルーパーズ(「宇宙の戦士」映画化時の題名)
血蛞蝓 血蝙蝠
殺しのプレリュード 殺しの序曲
殺しのワイン 別れのワイン
野望の果実 野望の果て
141 :
書斎の試み:2010/05/16(日) 07:37:00 ID:1mAVWTEb
≪書斎用語≫ ≪正≫
ヴァン・ボクート ヴァン・ボークト
エドガ―・ア・ランポー エドガー・アラン・ポー
J・S・レファニュ J・S・レ・ファニュ
ロバータフロック ロバート・ブロック
シゲル ドン・シーゲル
シュンムペーター シュンペーター(創造的破壊を唱えている学者)
ベス リズ(エリザベス・テイラーの愛称)
穴戸大全 宍戸大全
天知五郎 天知茂
生島次郎 生島治郎
石森正太郎 石ノ森章太郎、もしくは石森章太郎
石松 市松(『必殺仕置屋家業』で沖雅也が演じた役)
板妻 阪妻(阪東妻三郎)
陸五郎 睦五郎
142 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/16(日) 21:45:47 ID:0mjEgy6v
引き続き、井上ひさし「喜劇役者たち」も読む。
浅草のストリップ劇場を舞台にした全6篇を収録した作品集だが、
ミステリ的興趣があるものは少ない。
最後に収録されている「盗む男」はトンカチ親方(このタイトルによる作も
収録あり。大道具担当職人の親方で芸の見巧者)による謎解きがある終盤の
ミステリ的展開が冴える作、「一寸失敬が盗んだものは三つだよ。
そして・・・、それだけさ」、締めの親方の台詞がカッコ良過ぎる。
他には「いわゆる亭主屋事件について」が、タイトルに冠されたストリッパーとその恋人、
そしてもうひとりの芸人の失踪事件の真相が語られるという点で
ミステリ的と言えなくもない。
143 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/16(日) 21:46:54 ID:0mjEgy6v
井上ひさし「四捨五入殺人事件」を読んだ。
この作者にしては、殆ど知られていない作だが、クローズドサークルを舞台に
した謎解きミステリである。
「漏れはミステリしか読まない」という輩はこの辺から井上作品に親しんで
みるのもよかろう。
ただし、本格ミステリに肝心要な謎解きの「手がかり」は2ちゃんで言う
ところの縦読み(文庫本ゆえ横読み)、
作中で堂々とアガサのオリエントのネタばれ有り等々、
ミステリとしては頂けない面が多数目に付くのは否めない。
まあ、狙いとしてはミステリでなくミステリ仕立ての社会派ドラマ(農業問題)
なのであろう(この辺の偏向した農民目線が今読むとうざく、マイナスポイントではあるが)目くじら立てるだけ野暮であり、
筒井堂のロートレック荘を期待してはいけないということでしょ。
144 :
名無しのオプ:2010/05/16(日) 22:38:51 ID:QuwDTe1x
ここは書斎専用隔離スレである。
ヲタの論評は受付けぬ。
145 :
名無しのオプ:2010/05/17(月) 05:30:46 ID:5ovQvIzZ
「筒井堂」?
筒井康隆とエッセイストの筒井ガンコ堂を混同しているのかw
146 :
名無しのオプ:2010/05/17(月) 05:36:44 ID:L0hRaLCZ
混同などでは断じてない!!!
無知なだけである。
147 :
名無しのオプ:2010/05/17(月) 10:34:41 ID:3T4zKGlP
昔書斎は↓こんなこと言って威張ってたけど
645 名前:書斎摩神 ◆qGkOQLdVas :04/04/21 20:28
自分は、HM文庫創刊前の創元推理文庫のカー作品はコンプリートしているが、
このレヴェルから言わせてもらうと、
>>637は自己中丸出しという感がある。
その頃の創元のカー作品って、7冊か8冊しかなかったぞ。
(無論、三つの棺もユダの窓も火刑法廷もない。)
それだけしか読んでないのに「コンプリート」とか言って上から目線になり
別冊宝石を持ってるとか書いている人間に対してモノを言おうとする
未読魔神ってすごい神経だよなw
別のところでは「ブームに乗って横溝を呼んで始めてカーを知った」と
言っていたり、その頃の書斎ってもういい年だろ。ただのミーハーじゃん。
148 :
名無しのオプ:2010/05/17(月) 17:51:30 ID:3T4zKGlP
念のため貼っておくか。
>392 :書斎魔神 ◆SMz4F/WzF2 :04/04/07 20:20
>筆者は、横溝先生の諸作を読破後、先生が一番影響を受けた海外作家として挙げている
>カー作品を次々と読破していったものである。
>横溝先生に倣って「マッド・ハッター」(文庫あり)からスタート、
>「ユダの窓」「火刑法廷」「プレーグコートの殺人」「三つの棺」この辺の定番が
>入手難だったという時代もあったのだ。
>この結果、創本推理文庫に収録されていたバンコラン・シリーズに魅せられたのが私である。
ここで「筆者」って言ってるのは、書斎自身のことねw
横溝スレで昔から横溝ファンだった猛者たちを相手に
「角川が映画化するまで横溝なんて誰も知らなかった。角川映画以前に
ブームなんて少しも存在しなかった」
と強弁し、マガジン漫画化以後の燎原の火のようなブームの盛り上がりを
自分のこととして語る人たちの体験談を、「ウソだ!妄想だ!」と必死に
否定し、「要するに自分が知らないでいたことはこの世に存在しなかった
ことにしたいんだ」と笑いものになっていたのはついこの間のことだったな。
そんなミーハーだから書き込む言葉は中島河太郎の文庫本解説を鵜呑みにした
古めかしい初心者向けのものばかり。それを「論考」とか言ってるんだから
お受験中学生以下の文章力しかないのも仕方ないって感じだよな。
149 :
名無しのオプ:2010/05/22(土) 17:11:21 ID:T17DeVzZ
gg
150 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/22(土) 20:04:44 ID:cLhNmhFG
井上ひさし「四十一番の少年」を読んだ。
浮ついたミスオタに突きつけて読ませたい1冊。
表題作はクライム・ノベルと言うて差し支えないエレメントがある作である。
実体験(養護院)にもとづくものとはいえ、前半はこの作者らしい
軽妙さも覗い見えるものの、ラストにおいて、月9見て安い発泡酒飲みながら、
古本のアニメ風表紙新書ミステリを読み耽っているような軽薄なねらーには
衝撃的な展開となる。
人間の心の深奥抉ること。これが「文学」だとあらためて実感させる作である。
151 :
名無しのオプ:2010/05/22(土) 22:27:52 ID:/+nFDnS7
ここは書斎魔神隔離スレである。
ヲタの論評は受付けぬ。
152 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/23(日) 15:06:16 ID:HvlDqSV+
M・P・シール「プリンス・ザレスキーの事件簿」を読んだ。
創元のシャーロック・ホームズのライヴァルたちシリーズ中で唯一の未読作
であったが、遂にゲットした。
名翻訳家と言うてよい中村能美氏が「あとがきに代えて」で
「シール氏の文章には手応えどころか、遂には嘔吐と憎悪と、時としては敵意
すら覚えることがあった」と述べ、解説の戸川安宣氏も「その難解な文章と
原書の入手難などを考え併せると、今後もまとまった形でシールの作品が
邦訳される機会は多くはあるまい」と記した作品群、いかに安楽椅子探偵の
元祖とはいえ、現代ならマニアック志向な国書刊行会あたりでも躊躇するで
あろう邦訳出版に、よくぞ踏み切ったものである。
現在は品切れ(事実上の絶版状態)とはいえ、さすがミステリプロパーな
出版社の意地と心意気を感じさせるものあり。
では、当方も躊躇無く、大好評な全話講評逝ってみようか!!!
以下、4編が表題にあるプリンス・ザレスキーものである。
・「オーヴンの一族」
なるへそ、苦労の翻訳の末でも読み難い文体が想起される代物だが、
本作はジョンまがいのトンデモな機械的トリックが炸裂。
偶然性が強い展開をお約束とすれば、意外に終盤は楽しめるものがあった。
・「エドマンズベリー僧院の宝石」
宝石を巡る怪奇談。
古色蒼然たるものはあるが、それなりに楽しめるものにはなっている。
・「S・S」
エルのアンソロジーに収録されたザレスキーものの代表作、
暗号ミステリの佳作とあるが、この絵解き(正に字義どおり)は日本人には
わけわからめで面白くはないと思われ。
・「プリンス・ザレスキー再び」
ザレスキー復活談にして最後の事件。「メグレ罠を張る」を想起させるものが
あるのが面白い。
153 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/23(日) 15:07:11 ID:HvlDqSV+
次の作はノンキャラ作品。
・「推理の一問題」
エルが雑誌掲載時に「読者への挑戦」を挿入したそうだが、
これがジョークとしか思えぬ無理やりご都合主義推理。
ただし、収録作品中では最も読み易い。
以下3編は、カミングズ・キング・モンクもの。
・「モンク、女たちを騒がす」
正に事件解決でなく事件を起こす男モンクの面目躍如な一編。
指輪奪取テクネタはあるものの、ミステリとしては弱く、
コントとして楽しむべき作なのであろう。
・「モンク、『精神の偉大さ』を定義す」
これは「?」でしょ。ミステリにあらず、単なる「問答」である。
総頁数の関係とはいえ、本作の収録には疑問を呈さざるを得ないものがある。
・「モンク、木霊を呼び醒す」
解説には安楽椅子探偵ものの極地といえる内容、シール作品の頂点をきわめた一編と評されているが、むしろ、安楽椅子探偵の嚆矢の作者の手による
そのパロディとも読める。事件を創る男モンクの活躍談。
余談ながら、このモンクはテレビドラマの「名探偵モンク」とは全く無関係
とのこと。
154 :
名無しのオプ:2010/05/23(日) 15:22:19 ID:d/xdUHfj
ほぼ無視されている全話講評ではあるが、
批判は許さぬ!!!!!
155 :
名無しのオプ:2010/05/23(日) 23:51:47 ID:ssMThY8B
>>153 訳者は「中村能三」だ
「よしみ」と読むが、業界では「ノーゾーさん」と呼ばれていた
これで覚えたな?
156 :
名無しのオプ:2010/05/23(日) 23:55:46 ID:z59+2FVO
うろ覚えの大家。
157 :
名無しのオプ:2010/05/25(火) 18:53:00 ID:e9GZzsgy
>>153 ちょっと待て
テレビドラマの「名探偵モンク」とは全く無関係とのこと?
「とのこと」って、その古い文庫の解説に書いてあるわけないだろ
あんたの注釈か?
一万年かかってもプロになれない自称大家は、まるで無内容だな
破戒僧=モンクとは関係あるんですかね?
158 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/25(火) 20:55:09 ID:IIT1AbbF
>>157 >破戒僧=モンクとは関係あるんですかね?
あるわけねえだろヴォケが(w
読んでから来いや。
159 :
名無しのオプ:2010/05/25(火) 22:04:18 ID:e9GZzsgy
本当にあるわけないんだな? 本当だな?
読んでから来いって……読んでるよ、「新刊発売時」に
今頃読んだお前が言うとは笑わせる
怒りやがったw
そんなにプロになりたかったのか
160 :
名無しのオプ:2010/05/25(火) 22:22:21 ID:e9GZzsgy
ちなみに俺は155だ
お前も認める名翻訳家のノーゾーさんを「能美」と間違うなって、教えてやった礼を言えよな
ったく恥ずかしい野郎だ
161 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/26(水) 11:25:43 ID:0hlXv3bf
ID:e9GZzsgyさん 見てて痛々しいでつ(/_;)
もう大人しく降参しまそうよ・・ね?
162 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 16:00:41 ID:PZFW1uoa
書斎のためは泣かないのか?
No Tears for Syosaimajin――か
書斎、でつまつのコスプレせずに出てこいよ
若いファンに教えを垂れるふりして喜んでるが
お前なんぞ、おっさんミステリファンの中では「ミステリにあまり詳しくない人」だ
163 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/26(水) 16:16:29 ID:0hlXv3bf
未来世紀ブラジルを観まつた
ブラックな笑いやわくわくするような世界観に興奮しまつた(゚▽゚*)ニパッ♪
突撃を観まつた
カーク・ダグラスの顔がマイケル・ダグラスにそっくりで思わず笑ってしまいまつた( ・_<)┏ バキューン
164 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 17:37:33 ID:PZFW1uoa
憫笑を禁じ得ない
もういいわ
ほっとしただろ?
165 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/26(水) 21:12:25 ID:0hlXv3bf
フォース・カインドつまらなかったでつ( ゚ ρ ゚ )ボーーーー
パンズ・ラビリンスは最高でつた!
怖くて仕方なかったでつけど傑作でつ♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!
166 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 21:30:11 ID:LKy5/rek
書斎とでつまつくんを混同している気違いが跋扈しているな。
最悪逝けや。
167 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 21:39:55 ID:PZFW1uoa
なんだ、今度は第三の人格か?
実のあること言えよ
いい歳してんだろ?
三人がかりで、このヘタレぶりは絶望的だな
168 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 22:05:30 ID:FZffbVNL
馬珍とおそまつが別人だと断言できるのがいかに不自然か
理解できていないID:LKy5/rek
169 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 22:40:32 ID:PZFW1uoa
尊大・卑小・凶暴
この三つの人格を往復することしかできないとは、なんと惰弱な精神だろう
みんなにとって楽しい話・有益な話ができないのか?
(世間で悪名高い)2ちゃんの掲示板も使いようなのに
170 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/26(水) 22:58:42 ID:tk3i1yfq
切れる自称プロ(w
香具師だとすれば、真の意味の「プロフェッショナル」とは何かを考えるべき
である。金を貰って言われるがままにマンセーするばかりが能ではない。
171 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 23:09:22 ID:PZFW1uoa
ん? 俺はプロじゃないし、そう匂わせたつもりもないのだが
「ただのおっさんミステリファン」だ
切れてないしw 切れて涙目は、昨日と今日のお前だろ?
それにしても、170の書き込みは何が言いたいのだ?
俺をプロと推認した上で、「プロはみんな嫌いだ!」と言いたいのか?
彼らのどこがどう駄目なのかを具体的に書けよ
ここではスレチだから、どこかよそでな
172 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 23:29:07 ID:d/VLBM0a
書斎はなんで
スレ違いな事を書いている
でつまつには何も言わないの?
173 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/26(水) 23:34:48 ID:tk3i1yfq
>>171 >切れて涙目は、昨日と今日
いきなりそれとなく自己紹介してどうする(w
>彼らのどこがどう駄目なのかを具体的に書けよ
お前は他人のレスを真面目に読む習慣がない。
理由は明記してある。
>ここではスレチだから、どこかよそでな
あっさりギブアップレスに笑ったが、
お前も「プリンス・ザレスキーの事件簿」に関する論考でも書いてみろ。
無意味に罵倒を繰り返すばかりが能ではない。
174 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 23:42:31 ID:PZFW1uoa
>>173 あのな、なんで俺が唐突に「プレンス・ザレスキーに関する論考」を書く必要があるんだ?
子供じみた言い返ししかできないおっさんだな(多分、お前は俺と同世代だ)
お前こそ、こっちが聞いてるのに「お前は他人のレスを真面目に読む習慣がない。
理由は明記してある」って、及び腰になるなよ
みんな2ちゃんに張り付いてるわけじゃない
あらためてアジテートしろよ、絶好の機会じゃないか
できんだろうな、及び腰だから
175 :
名無しのオプ:2010/05/26(水) 23:56:50 ID:PZFW1uoa
DVD観たり、音楽聴いたり、俺には他の楽しみがあるから消えるが
「プリンス・ザレスキーの事件簿」について、ちょこっと書いてやる
あの本の中のある作品は、清涼院流水の『コズミック』と底でつながってる
(流水が「プリンス・ザレスキー」を読んだ確率は低そうだが)
あの本の主人公モンクは、マシュー・ルイス(同名の映画俳優にあらず)の傑作ゴシック小説『マンク』(The Monk)と底でつながっている……かに思える
(ドラマのモンクさんと無関係って……小学生でも「おじさん、当たり前だよ」って笑うわい)
176 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 02:18:41 ID:ffExXyIj
2ちゃんの素人ファンにもはるかに劣るオソマツな知識量のくせに
書斎はプロに対して異常な劣等感と嫉妬を抱いているからな。
おこがましいとは、まさにこのことだ。
177 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/27(木) 14:09:41 ID:NY72ZRP2
僕は中立でつがID:ffExXyIjさん、もういいでつ・・あなたの負けでつよ
開き直ってる姿は不憫なだけでつからもうやめて!(/_;)
178 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/27(木) 14:38:38 ID:NY72ZRP2
めまいを今夜また観まつ
アンチは最近のCG映画でも観て満足してることでつね^^
179 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/27(木) 18:32:29 ID:NY72ZRP2
総統!立てました!(/_;)
180 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/27(木) 20:14:18 ID:zg13R1h+
>>174-175 お前、及び腰の意味がわかってないで逃げに使ってるな(w
>みんな2ちゃんに張り付いてるわけじゃない
なんだこの逃げ口上は?
「レスはしっかりと読んでいるが理由は明記されていない」というのが
真っ向からの反論だろうが、これは出来ないはず。
(最後に明記しているからである)
>俺には他の楽しみがあるから消えるが
もう逃げ出したくて必死な感が覗え笑えるものあり(w
特に、この後の
>>175のレスは悲惨そのもの。
>あの本の中のある作品は、清涼院流水の『コズミック』と底でつながってる
と書きながら、この後すぐに。
>流水が「プリンス・ザレスキー」を読んだ確率は低そうだが
なんじゃ、こりゃあ(w
だからこそ具体的な根拠を明示する必要があるのにレス書き捨て状態。
そして、
>傑作ゴシック小説『マンク』(The Monk)と底でつながっている……
>かに思える
最後の「・・・かに思える」が思わずわらかすが、これも根拠を明示せず、
「漏れはそう思うだけ」状態の書き捨て。
>ドラマのモンクさんと無関係って……小学生でも「おじさん、当たり前だよ」>って笑うわい
成程、喩え話としても「プリンス・ザレスキーの事件簿」を読んでいる小学生が存在するというアホな想定がまず奇怪と言い得る。喪前はキティか?
2ちゃんねるミステリ板をなめるな、と苦言を呈しておこう。
181 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 21:24:11 ID:vBVrCw+s
書斎は、翻訳家の中村氏の間違いの指摘について、謝罪なり感謝の言葉はないの?
182 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 21:28:01 ID:LRwzv2ZG
書斎、火病を起こしてるな
逆上に近い書き方だぞ
さすがミス板最悪の人格だ
183 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 21:30:24 ID:LRwzv2ZG
2ちゃんをなめてるのはお前だろ
何でも教えてもらえると思ったら大間違いだ
「僕ちゃんが解らないことを仄めかして行くな」か?
教わるに値しないのさ
184 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 21:34:57 ID:LRwzv2ZG
175は、「プリンス・ザレスキー」のある作品と『コズミック』が底でつながっていると書いているだけで、「影響を受けている」としてはいない。
流水が「ザレスキー」を読んでいなくても、作品のある要素がつながることはある
よってと175の書き込みは無矛盾なのだが、そんなことも解らんのか?
こんな口喧嘩が下手な奴も珍しい
185 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 21:44:40 ID:LRwzv2ZG
絶句してるみたいだな
そろそろ、アホ人格のでつまつ出すか?
186 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/27(木) 22:42:02 ID:zg13R1h+
>>184のアホぶりもまるでお話にならない感あり(w
既に、
>具体的な根拠を明示する必要があるのにレス書き捨て状態。
と批判したとおり、
>流水が「ザレスキー」を読んでいなくても、作品のある要素がつながること>はある
この「ある要素のつながり」とやらを具体的・論理的に指摘しなければ全く
駄レスに過ぎないのである。
187 :
名無しのオプ:2010/05/27(木) 23:02:24 ID:LRwzv2ZG
「教えてもらう価値なし」だろ?
ここは「M・P・シール」のスレじゃないんだから、それを書く義務もないし
あんた、かなりのおっさんらしいな
淡々と読んだ本の感想を書いてれば、「なるほど」と参考にする者もいるんだよ
間違ったら訂正したらいいんだ
なのに、「褒めてくれ、すごと思ってくれ」ってレス乞食だからここまで嫌われるんだよ
方針を変えたらどうだ?
殺伐とした日々を過ごして、晩飯の味も忘れるだろ
好きなミステリも楽しくなくなるだろ
188 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/28(金) 00:34:10 ID:cfbpOPZ/
>>187 喪前は真性のアホなのか?(w
ここは読了報告スレであり、M・P・シールを読んだのであれば、
しっかりした論考・リポートをしないでどうする。
189 :
名無しのオプ:2010/05/28(金) 00:36:49 ID:ohkTs1ug
書斎は本当にミス板の北朝鮮だな
弱い犬ほどよく吠える
そして役に立たない
190 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/28(金) 09:09:34 ID:XvlnUkxd
いくら理論で勝てないからとこの件に関し何の繋がりのない他国を貶す表現はどうかと思いまつ・・
191 :
名無しのオプ:2010/05/28(金) 19:15:18 ID:1/ZLVqxN
アンチは徹底した差別主義者=レイシストであることがまた証明された格好だね。
まあそういう人間のクズでもなければアンチなんてやってないわな。
192 :
名無しのオプ:2010/05/28(金) 19:20:40 ID:w8OgDOkr
アンチの真意を汲んでやってほしい。
決して荒らしでも悪人でもないことは今までの書き込みからも明らかだ。
193 :
名無しのオプ:2010/05/28(金) 19:42:04 ID:dVBnRtLb
やはり、でつまつは糞サヨか。
194 :
名無しのオプ:2010/05/28(金) 22:31:06 ID:ohkTs1ug
サヨでもウヨでもない
姑息に話を逸らせたがってだけ
書斎、よそのスレでしゃあしゃあと糞みたいなこと書いてるな
やれやれだ
195 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/29(土) 16:17:06 ID:5BftTjGw
僕はサヨクじゃない!
無関係な他国を引き合いに出しその国を差別する発言は
ミステリ板に相応しくないと言いたいだけでつ!
そういう話がしたければ余所でやって頂きたい!!!
196 :
名無しのオプ:2010/05/29(土) 18:37:16 ID:vDXA5GE+
ネタバレ野郎が偉そうに
197 :
名無しのオプ:2010/05/29(土) 18:50:54 ID:R1U7Htt+
ここは書斎の論考専用スレ。荒らすな。
書斎よ、少しはでつまつを諌めろよ。
何も言わんから自演だと疑われるんだよ。
198 :
名無しのオプ:2010/05/29(土) 20:06:52 ID:vXnAdKZZ
>>195 成りすましで登場か。
でつまつこそ荒らしだということが明白となったね。
199 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/29(土) 20:12:22 ID:IDs06oqw
井上ひさし「十二人の手紙」を読んだ。
本作はこの板で取り上げても文句無しのミステリ趣向に富んだ作品。
(全編が手紙等の書簡体で構成され、これが文学的趣向であり物語の
「トリック」ともなっている。(今ならメールや掲示板、ブログ、ツイッターか)
ゆえに連作の登場人物(主人公は既に死亡しているものもあるが、その場合は
脇キャラが登場)が一堂に会す最終話(エピローグ「人質」)は、謀殺トリック
(「心理的なもの」と「物理的なもの」の二重性あり)は面白いものの、
やや創り過ぎな感は否めない。これはミステリという特殊ジャンルゆえの
デメリットと言い得よう。
タイトルどおり十二人の書簡+エピローグで構成された作だが、
どんでん返しのあるミステリと言うてよい作も多いが、
むしろ、公的書面のみでひとりの女性の悲劇的人生を描き切った「赤い手」、
女心の深奥をリアルに覗わせる「ペンフレンド」等の文学的趣向に富んだ作
の方が印象深いものあり。
200 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/29(土) 20:13:12 ID:IDs06oqw
井上ひさし「イサムよりよろしく」を読んだ。
6短篇を収録。うーん、同じ短編集でも全体的には「喜劇役者たち」よりは
落ちる感じだ。
お薦めは、浅草ヒッピーとでも称すべきイサムの哀しい恋を描いた表題作、
山形の山村を舞台にストリップねた満載なドタバタ劇が楽しい「天狗の鼻」
だが、ミステリ的謎解き、物語のどんでん返しがあるのは
ベテラン風紀課刑事を主人公にした「入歯の谷に灯ともす頃」、
ミッションスクールに通う女学生が父を裏切った継母の謀殺を図る顛末を描く
「いけにえ」、ストリップ劇場の進行係の青年とストリッパー上がりの仕出し屋の交流をメインに最後に仕掛けがある「仕出し屋マリア」だが、
ミステリ色が無いか、薄い作の方が、どうも俺好みではある。
やはり、たかがミステリに過ぎないのであろうか。
201 :
名無しのオプ:2010/05/29(土) 20:18:05 ID:vXnAdKZZ
>>199 書斎さんもやっと「ブログ」と書けるようになりましたね。
以前は「プログ」でしたもの。
小さな進歩。
202 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/29(土) 21:14:26 ID:5BftTjGw
書斎タンの論考を何周も熟読してると誇り高い気分になってきまつ^^
203 :
名無しのオプ:2010/05/29(土) 21:20:32 ID:vDXA5GE+
自己陶酔w
204 :
名無しのオプ:2010/05/29(土) 21:28:10 ID:3RUPEFyF
書斎とでつまつって、嘘でも絡まらないだろ
このへんが(俗な表現で恐縮だが)地アタマの悪さだ
205 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 04:14:28 ID:XDUcWwF2
ディーヴァーの魔術師を読んだ
題名もそうなんだが犯人の行ってる内容が実に乱歩っぽいな
206 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 09:07:51 ID:kbPBGt84
書斎とでつまつくんは深いところで真の交流があるからね。
掲示板でやり取りするまでもないのだ。
207 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 09:18:55 ID:GNRwedT/
そりゃあ、深いところで真の交流があるだろうさw
だけど、それを第三者のふりをして書くことが、どれほどバカらしいことか気づかないのか?
だからアホバカと呼ばれるんだよ。
208 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 09:28:41 ID:Dmzg2pY2
>書斎とでつまつくんは深いところで真の交流があるからね。
www
209 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 12:45:19 ID:2pF3+7sl
「ディン家の呪」あまり面白くなかった
210 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/05/30(日) 14:26:47 ID:xXBluOf7
うわべだけの馴れ合いで慰め合うアンチにはわからない感覚でそうねぇ^^
211 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 14:37:16 ID:vFeU0rrD
まぁ僕には関係のないお話でつが。
212 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/30(日) 14:51:54 ID:TfscwF1P
高木彬光「黒白の囮」を読んだ。
数ある高木作品中でもベストセレクションにもチョイスされている作、
新書版(カッパノベルス、俺の初読はこれ)刊行時に挿入された
「読者への挑戦」はやり過ぎ(フェアプレイというには偶然に頼った展開が
多過ぎ)だとしても、作者もお気に入りの作というだけあって、
やはりそれなりに楽しめるものとはなっている。
第一のトリックは意外にカー(ジョンでなく車の方)好きな作者の面目躍如
たるものがあるとはいえ、やや専門的で細かいきらいがあり、高い評価は出来かねるものがあるが、
本作のメーンを成す第2のトリックは
逆方向へ飛べそして戻れ(文字どおりこれ)という展開が凄いし、
しかもこれは犯罪実行トリックそのものではないという凝った創りが、
やはりミスオタには面白いでしょ。
カッコ良い系、インテリ系な探偵が多い高木作品中では
探偵役のグズ茂こと近松検事は異例な地味さだが、
人間臭くこの作者が創出した探偵中で俺が一番好きなキャラでもある。
そういうわけで、各人、心して読め!!
213 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/30(日) 14:52:39 ID:TfscwF1P
井上ひさし「手鎖心中」を読んだ。
直木賞受賞作品であり、文学としては笑われる業(戯作)の魅力に囚われた男の宿命に現代のお笑い芸人の姿を重ねて見、更にはそこに万人に通じるところの「生きるには人は芸をし続ける必要がある」という深遠なテーマを読み取る
ことも可能やもしれぬ。
そして時代ミステリとして読んでも、最後の戯作創作に嵌った主人公の若旦那の顛末、物語の狂言廻し的役割を務める語り手とその仲間2人の正体等々、
相当に楽しめるものあり。
併録された「江戸の夕立ち」は粋なタイトルに反して、江戸が舞台となるのは
序盤とラストのみ。ひょんなことから奥州を放浪することになった大店(薬種)の若旦那とたいこ持ちの顛末を描いた、落語的ストーリー、かつ、冒険談。
その舞台から落語「品川心中」をも想起させるような前半の軽妙な語りから、
一転、たいこ持ち桃八が鉱山労働者へ売り飛ばされ、脱出するくだりまでは
キリスト教信者の娘(てれじあ)が登場するエピもまじえ、重厚でシリアスな
タッチへ、騙りの芸により2人で放浪するくだりは再び落語調へと、
物語展開による「語り」の切り替えが見事に決まっているのは見事としか言い様がないものあり。
214 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 15:06:38 ID:GNRwedT/
新古書店で大量に入荷されましたねw
215 :
名無しのオプ:2010/05/30(日) 15:16:35 ID:GNRwedT/
書斎不要という事実が重く感じられるスレになったね。
216 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/05/30(日) 20:51:51 ID:XlGpwtKr
>>209 ハメット・スレでも異端扱いの作だが、
オプだからといって「赤い収穫」の世界を期待しては駄目。
(キャラ的にも同名の別人と思えるほどだし)
オプを主人公に本格ミステリ、しかも怪奇探偵小説仕立てを書こうとした
趣向の面白さに着目すべきでしょう。
217 :
名無しのオプ:2010/06/01(火) 00:46:53 ID:vTKUP1dc
>>216 レスありがとう。なるほど、ほんと別物ですよね。
ミステリーというジャンルに入らないのかもしれないが、佐藤正午さんが好きだ。
デビュー作からファンになった。しかし、ここ数年の作品は好きになれない。
最近では「身の上話」が評判いいみたいだけど、がっかりした。
「疑り屋のトマス」ロバート・リーヴズ(早川書房)
酒と女と競馬を愛する大学助教授トマス。ある時競馬場のトイレで
くだをまく老人の漏らした声に従い馬券を買ってみると、
何とこれが大当たり!
トマスは大金を手にするが、礼を言いに行くと老人は死んでいた。
八百長を仕掛けていたギャングに呼び出され、事件解明に
駆り出されるトマスだったが……。
珍しい競馬ミステリー。だが、八百長のトリックは記号的で
イマイチ。
全体のプロットもあまり大したことはない。
ただ、トマスとギャングのボディガード、トマスと元妻との
掛け合いは中々楽しめた。
NTR要素もあるし(笑)。
「モータウン・ブルース」ダグ・アリン(東京創元社)
相次ぐ女性殺人事件の解決に躍起になっていた
デトロイト市警殺人課のガルシア刑事は上司から新たな
容疑者を告げられる。
その男ラモントは事故で息子を亡くしたばかりの前科者だった。
勘に頼って執拗にラモントを追うガルシアだったが、
出来たばかりの恋人リンダは記者としてラモントを取材する内
彼に惹かれて行くのだった……。
『読ホリデイ』からのセレクト。実はこの人の他の作品を
前々から気になっていたのだが、手に入らないからこっちが先に。
この粗筋では読むしかない。しかし、NTRが勃てば
ミステリーが立たずと言った具合でジレンマやのうと悩みつつ
ゾクゾク読んだ。
あとがきにもあるが、プロットの肉付けが雑。伏線が下手。
これじゃHIBK派だよ。
しかし、ヒロインはイミフ。
主人公にはちょっとしたことで一々喰ってかかる癖に、
前科者のバンドマンには勝手に部屋に入られた挙げ句
押し倒されておっぱい直に触られてもすぐ許すんだから
(ちなみに主人公はどっちも未経験)。
この女がムカつくから続編読むわ。
「盲目の理髪師」ディクスン・カー(東京創元社)
豪華客船内で起こった奇妙な出来事。
スキャンダラスなフィルムが消え、宝石が消え、死体までもが
忽然と消え失せる。
現場に残された剃刀に刻まれた盲目の理髪師とは――。
一度挫折して再チャレンジ。
ファルスなるもの某にはふーんとしか思えず。
次々に起こるハチャメチャ騒動に翻弄サレルモ、
ネタを割って見れば大したことではなく、偶然やら不徹底やらで
がっかり感。
終わってみればストーリーに乏しいの母さん。
「自宅にて急逝」クリスチアナ・ブランド(早川書房)
偏屈な大富豪が自宅のロッジで殺された。
事件発生時、館には孫たちが集まっていたのだが、現場に犯人らしき足跡は無い。
孫たちはそれぞれの人間関係に悩んでおり、
老富豪も遺言書を書き換えようとしていた矢先だったという。
果たしてコッキーは事件を解決出来るのか!?
「ブランドには感心したことがない」という某氏から
「これだけは面白かった」という言葉をもぎ取ったという作品なので期待した。
読み終えて一番思うのは、一族のキャラクター設定の失敗。
斬新な趣向なのかも知れないがこれは明らかにやり過ぎで、
そのせいで殺人が起きた段階で唯一その動機として示されていることに説得力がない。
同様の点はクライマックスにも響いていて、
折角のブランド一流のサスペンスの演出に影を落としてしまっている。
目を見張るような伏線もなく、トリックも地味でストーリーも深みがなく
どうもパッとしない。
もっとも、自分はブランドの他の作品も楽しめてるから、
そもそも期待したのが間違いだったのかも。
222 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/05(土) 15:39:22 ID:qBRA70wM
J・M・クッツェー「マイケル・K」を読んだ。
南アのノーベル賞作家の作品、代表作のひとつである。
うーん、「恥辱」「夷狄を待ちながら」は面白く読んだが、
本作は「村上春樹の世界を想起させる」との評もあったとおり、
ハルキ苦手の読書人のひとりである俺にはどうもフィットしないものが
あった。執筆当時の南アの政治状況(歴史的和解によるマンデラ大統領誕生前のアパルトヘイト時代である)に関する知識不足、寓話的(ここがハルキ風)展開等が、作品世界に入ってゆく障壁となったようや。
本作は母を失い天涯孤独になったマイケル・Kなる男の放浪を描いた冒険もの
と読むことが可能な作であり、あえてここで紹介しておく。
223 :
名無しのオプ:2010/06/05(土) 15:42:54 ID:JKGKv7Vl
315 :ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06 /05(土) 15:29:48
ナンシー・クレス「ベガーズ・イン・スペイン」 5点
SF者が強く推す作(「2009年 SFが読みたいベスト10第6位」)だが、
まあ、評点はこんなもんでしょ。悪くはない。
この板でも大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「ベガーズ・イン・スペイン」
初っ端から表題作。本邦初訳ながらヒューゴー、ネビュラ等のSFに関する
主要な賞をほぼ総なめにした作だそうな。
だが、正直な感想はそれほどの作かという感が強い。
遺伝子操作により誕生した無眠人と有眠人の対立は深まり、無眠人への迫害が
始まる。なんか俺なんかは「スラン」を想起してしまった。
作者は教育と文学を専攻した文系人間ゆえ、遺伝子操作ネタはあっさりと書かれるのみ、
グレッグやテッドちゃんを愛読する科学オタのSF者には、この点は物足らないものがあるやもしれぬ。
ラストは、有眠人の妹のアシストで両親に虐待されている無眠人の子供を救出
したヒロインのリーシャ(無眠人のエリート法律家の卵)は、2人を乗せた車で
州境へと疾走する・・・
姉妹の和解と理解(無眠人と有眠人のそれらを示唆する意もあるが)といった締め、見え過ぎなありきたりな展開と言うしかないか。
・「眠る犬」
「ベガーズ・・・」と被る時間軸の物語で無眠犬ネタである。
ヒロインは、有眠人の少女キャロル・アン。
無眠犬に幼い妹を殺された(事故とも言える状況ではある)ヒロインが
犬の売主へのリベンジを決意(何か逆恨みっぽいが)する。
(結局、成功しないが)
乾いたタッチのハードボイルドな設定と語りが俺好みではある。
224 :
名無しのオプ:2010/06/05(土) 15:45:16 ID:JKGKv7Vl
316 :ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06 /05(土) 15:30:38
・「戦争と芸術」
ミリタリーSFに価値観が異なる母子(母が軍人、息子がアーティスト)の
対立関係という構図を配した異色作ではあるが、これは父子関係に置き換えればありきたりなネタに過ぎないとは言い得る。
まあ、最後は全滅フラグであり、母子の和解というたありきたりな展開に
走らないのが救いか。
・「密告者」
この作者にしては、やや読み辛い語りなのが難。
まあ、共有現実という設定を通じて「現実」とは何ぞや、
という感を抱かせるものはある。特にネットという仮想現実に耽溺し妄想を
吐き散らすきらいがあるねらーには、一読させたいものあり。
・「想い出に祈りを」
短い作だが、想い出が蓄積すると脳に負担となり老化するというもっとも
らしくも出鱈目なアイデアが面白くはある。
隣人のナイスガイがヒロインの元夫だったというオチも効いている。
・「ケイシーの帝国」
解説に「SFファンにとってはなんとも痛い物語」とあるように、
あるひとりのSF者の迷走の人生の果てにあった夢の終わりと現実的成功を
描いた作。UFOや宇宙人の存在が確認された時、スペースものSFは終る。
まあ、この点は間違いないでしょうな。
・「ダンシング・オン・エア」
俺が全く興味無しのバレエねたゆえ、どうかなあと思うて読み始めたが、
かなりの面白さであった。科学によりバレエ向きな肉体強化が可能と
なった社会の物語。ヒロイン(記者)の娘(バレリーナの卵デボラ)が最後に
肉体改造を選択する展開は、鉄郎が機械の体をチョイスしたかのような意外性があった。あえてアホなねらー風に書けば、改造され人語を解すガードマン犬
エンジェルが「かわええ〜〜」。
まあ彼(?)が守るプリマのキャロラインの秘密(遺伝子段階から
そうなるべく操作された天才バレリーナ)は、少しSFを読み慣れていれば
見え過ぎなのが難だ。
225 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/12(土) 09:01:21 ID:Bt1Lezp9
高木彬光「誘拐」を読んだ。
角川版以来、久々の再読であり、
瑣末な部分(百谷と犯人のさり気ないファーストコンタクトシーン等)の記憶はあれど、何とも懐かしい作ではあった。
現代では営利誘拐(近年は殆ど耳にしないが)というヘビーなネタを
割り切ってお遊びのミステリに徹底使用した姿勢が問題視されるやもしれぬが、
まあ、時代感覚の差で致し方なかろう。
自分は本作にある素朴な庶民的な正義感こそ支持したく思うている。
さて、ミステリ的には誘拐の背後にある意外な意図という相続ネタを絡めた
ドンデン返し、これに失踪宣告ネタを効果的に使用して切り返し、
心神耗弱ネタで締めるリーガル・サスペンス的面白さは、さすがに「破戒法廷」の作者だけのことはあると思うた。
しかし、終盤でフェードアウトしてしまう警察陣の自己弁護に走り勝ちな
無為無策ぶりは、著者のバイアスさえ感じさせるほどの無能ぶり。
いくら何でもこれはないでしょ、かえってリアリティを欠く結果となっているのは残念なり。
226 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 09:41:55 ID:rqqzahYj
書斎さん、下手くそな文章ありがとう。
227 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 13:19:52 ID:f0KMS3V9
>>225 こういう間違いが多いからバカにされるんだよ。
うろ覚えの大家。
228 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 15:21:01 ID:3LFqMF44
読後感をリーダーにとか言っている書斎アンチがいたが、アホと言うしかないね。
実際別のアンチからも絶句されていたし。
読後感よ、恥という概念を心に留めておけ。
229 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 16:03:08 ID:rqqzahYj
(゚m゚*)プッ 破戒法廷・・・ ゚▽゚=)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!
230 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 17:17:51 ID:uHrW8gq9
>229
さすが「幅広い読書量」で知られる書斎氏。
ギ・デ・カールのマイナー傑作をお読みのようで・・・つい、うっかりしちゃったんですねw
いや、わざと間違えて、われわれのミステリ教養度を試そうとされたのかもwww
231 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 17:34:58 ID:tsjW+N7W
あのミステリ無教養人が「けだもの」を読んでいるとは思えないなw
232 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 17:36:44 ID:uHrW8gq9
>>225 さすが「幅広い読書量」で知られる書斎氏。
ギ・デ・カールのマイナー傑作をお読みのようでw
あ、でもそのうち、高木の『破戒裁判』のほうの感想をお聞かせ下さい。
233 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/13(日) 13:02:54 ID:HS2tgsIO
池波正太郎「夜明けの星」を読んだ。
300頁弱程度、中編に近いボリュームの長編だが、
一時的な激情により煙管師を斬殺してしまった浪人と殺された煙管師の娘の
数十年に及ぶその後を描いた作である。
外道な仕掛人として生きる浪人、大店へ奉公にあがることになる娘、
時にクロスする2人の人生、クライム・ノヴェルと女一代記という異なる
テーストの物語を組み合わせた趣向は面白いものの、
ストーリーの強い偶然性とご都合主義が目立ち過ぎ、出来は良いものではない。
だが、簡潔な情景描写の中に江戸の空気を実感させるこの作者独自の語りの
見事さには相変わらず惹き込まれるものあり。
234 :
名無しのオプ:2010/06/13(日) 13:13:36 ID:rma3n+Ra
書斎さんの論考は、まずググってタイトル、著者名、登場人物名等を再確認しないといけないから大変です。
235 :
名無しのオプ:2010/06/13(日) 13:28:41 ID:x4SGO4c2
で、実際にググッて色々見ているいるうちに、
「あれ?ここに書いてあることと同じじゃん?」
って気付いてしまうのですね。
分かります。
236 :
名無しのオプ:2010/06/13(日) 14:01:28 ID:f7Qhkjjp
客観的事実の部分は誰が書こうが同じになると思うよ。
237 :
名無しのオプ:2010/06/13(日) 15:31:45 ID:KcpH1TGZ
なんという盗用の言い訳
238 :
名無しのオプ:2010/06/13(日) 15:46:11 ID:9lhrYFOH
高木彬光は「破戒法廷」の作者ではないという客観的事実ならあるw
239 :
××マン:2010/06/13(日) 16:09:28 ID:f7Qhkjjp
事実の部分まで人と同じことを書いてはダメなら、一番最初に書いた人間以外何も書けなくなる。
大体こういう掲示板は同じ話題が循環することも多いので、その度に既出既出で片付けてたら成り立たない。
240 :
名無しのオプ:2010/06/13(日) 16:15:54 ID:KcpH1TGZ
たとえば・・
「事実の部分まで人と同じことを書いてはダメなら、一番最初に書いた人間以外何も書けなくなる」
ってことを言うときに「事実の部分まで人と同じことを書いてはダメなら、一番最初に書いた人間
以外何も書けなくなる」って文章をそのまんま盗用するお前さんの手口のことを言っておるのだ
241 :
名無しのオプ:2010/06/14(月) 00:55:30 ID:h2UCIfWj
ジョー・ゴアズ「スペード&アーチャー探偵事務所」「ハメット」二冊読了。
ハメットファンにはたまらない作品だが、どちらも途中で中だるみ
しているような気がしたのは俺だけか?
242 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/14(月) 12:19:53 ID:7ALcAXf5
>>241 ゴアズの作風はハメットの後継だとは思うが、
先達ハメットをリスペクト含みで意識し過ぎてからはわざとらしくなった
感あり。
初期のDKA探偵事務所シリーズを強く推したい。
これぞ「ゴアズ流コンチネンタル探偵社」や。
243 :
名無しのオプ:2010/06/15(火) 22:07:17 ID:qBdGUawn
>>242 レスどうも。今度初期の作品を読んでみます。
「ハメット」の終わりにある著者ノート。
ハメットへの想いはもちろん、自分の出版エージェントや、貴重な資料を
快く貸してくれた知人たち、助言してくれた友人たちへの謝辞に感動。
妻にはもちろん、多くの人に支えられて完成した作品だったんですね。
244 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/16(水) 20:40:12 ID:RkGXqQ3v
「ハメット」は映画版も今ひとつの出来だった。
245 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/19(土) 14:10:12 ID:JHNgld47
佐野洋「轢き逃げ」を読んだ。
長編でもコンパクトに纏まったものが多いこの作者にしては、
2部構成・文庫本400頁超えのボリューム感ある作である。
一流会社のやり手課長が愛人を同乗させた車で雨の日に轢き逃げ事件を
起す冒頭に始まり、警察の捜査開始、自動車ディーラーの青年を引き込んだ
事故車の偽装工作、ガイシャの後輩でその娘と不倫関係にある新聞記者も独自の捜査を開始する・・・
第1部はテンポが良く、群像劇的(警察小説的魅力もあり)に
サスペンスフルに展開してゆき、物語に惹き込まれるものあり。
(さすがにガイシャの好物のおつまみの探索からその愛人を探し出す展開は、
ご都合主義過ぎて気にかかったが)
ただし、一転、第二部の連続殺人のフーダニット展開になると、失速感は
拭えないものあり。同時代の鮎川作品・笹沢作品等と比較すると、
殺人、アリバイトリック共にありきたりで地味過ぎるし、
主人公の新聞記者が探偵役として前面に出過ぎ、前半の警察集団捜査小説的
面白さが皆無になってしまうのも残念だ。
(まあ、第一部最終章におけるあるシーンで、その後の展開を読むヒントは
相当明確に書かれているのだが)
交通戦争というワードまで出来た70年代前半にはタイムリーなネタであり、
それは今でも十分に活きており、御都合主義満載な清張長編を愛読(?)可能
な者なら十二分に楽しめもしようが、
厳しく査定すれば、逝ってよし!作品と言わざるを得ないのが残念や。
246 :
宿題マン:2010/06/19(土) 16:02:24 ID:1rg/fZFO
このサービスの開始によって、もはやネタバレ論議も下らない質問も、無意味となる。
↓
書籍2千万冊の検索システム、無料公開 購入もOK
2010年6月19日15時0分
検索システム「ウェブキャットプラス」の更新版。サイト上の「書棚」に検索で見つけた本を並べたり、その本と関連する本を検索したりできる
単語や文章を入力すると、約1940万冊の中から関連する書籍を探し出せる検索システム「ウェブキャットプラス」が、21日からインターネットで無料公開される。
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同研究所の高野明彦教授らが設計。2千万冊近くという収録冊数は書籍検索データベースとして国内最大級。大学図書館約1千館の蔵書940万冊や新刊書120万冊、
洋書890万冊、国立国会図書館の蔵書467万冊などの書籍データを整理・統合した。
利用者が単語や文章を入力し、検索結果の中から読みたい本を選ぶと、書名などの書誌情報や、要旨、目次などが表示される。
サイト上に自分専用の「書棚」を作り、検索した本の整理もできる。著者や歴史上の人物など200万人以上の人物データも収録する。
さらに、書店や全国古書籍商組合連合会のサイトと連動し、見つけた本の購入もできる。国会図書館の書籍全文公開サービスや無料電子図書館「青空文庫」とも接続し、
それらの本は全文を読める。
ウェブキャットプラス(
http://webcatplus.nii.ac.jp/)の更新版は21日午後に稼働する予定。(赤田康和)
http://www.asahi.com/culture/update/0619/TKY201006190156.html
247 :
名無しのオプ:2010/06/19(土) 18:37:54 ID:/TlcVnfV
こりゃネタばれも解禁だね。
議論の余地なし。今すぐローカルルールの改正を要求しておく。
248 :
名無しのオプ:2010/06/19(土) 21:20:35 ID:iEIGrikA
書斎のネタ元が一目瞭然にw
249 :
名無しのオプ:2010/06/20(日) 09:34:09 ID:yFIKmyi1
自分で提案するという知恵も度胸もないチキンw
しかもここただの馬専用スレw
ほんとチョサイって使えない奴w
250 :
名無しのオプ:2010/06/20(日) 09:37:35 ID:OrTLezjm
いつも遠くからキャンキャン吠えてるw
251 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/06/20(日) 12:54:41 ID:U0XcwftR
マーサ・グライムズ「『禍いの荷を負う男』亭の殺人」を読んだ。
相当数翻訳されているにもかかわらず、何となく手に取らないままスルー
してしまうシリーズがあるものだが、スコットランドヤードのジュリー警部を
主人公とするこのパブ・シリーズ(本作が第1作)は自分にとってそんな感じであった。
原書が約30年前の刊行という時代性とゆったりとした英国風田園小説という
作者の狙いもあってか、今読むとテンポがゆる過ぎる感もあるが、
奇抜な殺人トリック、連続殺人の動機の面白さ等々、ミステリとしての魅力は
申し分ないものがあった。
もっと早く注目すべきであったと後悔。
終盤の教会内のジュリー(注 沢田研二ではない(w )と犯人との
対決シーン(アクション)は蛇足という感は否めず、犯人が判明してからの
話が長過ぎるのは難か。
名探偵・作家気取りのアガサおばさん(甥のメルローズでなくても
非常にうざい)のネーミングは、作者が愛読していたというあの大作家に
ちなんだものか。
アガサがモデルとも言われるジェーンと甥のレイモンドの関係の
ダークバージョンって感もある。
252 :
名無しのオプ:2010/07/01(木) 23:01:14 ID:dLIytKMU
書斎魔神さん、読書に詳しいみたいだからよろしければレス下さい。
純文学が好きで読書を始めました。ミステリーなんて犯人を探すだけでしょ、
なんてバカにしていたのですが、謎が少しずつ解明していく面白さ(伏線)、
読んでいるときのスリル、最後に結末がわかり、あぁそうだったのかと
いう展開(がっかりするのも多いですけどw)にすっかりハマりました。
ハメットやチャンドラーの雰囲気も好きです。
ミステリーに慣れてしまってから、純文学を読んでもつまらなくて、
今ではミステリーしか読みません。
最近の芥川賞作品とか読むとがっかりすることが多いのですが、
書斎魔神さんは純文学とかは読まれるのでしょうか?
253 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/03(土) 21:09:51 ID:OUM+SRYo
300 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/03(土) 21:06:00 ID:OUM+SRYo
アガサ・クリスティー「雲をつかむ死」を読んだ。
初読は創元版の「大空の死」だったが、今回久々に再読してみて、
オリエントの飛行機版とも言えるクローズド・サークルものを
期待して外された記憶が蘇る共に「こんなにつまらない作だったかと」
との感を強く抱いた。
ポワロが乗り合わせた英仏間旅客機内でひとりの婦人が死んだ・・・
飛行機内という状況設定が特異とはいえ、アガサらしからぬ密室ものでも
あるが、無理がある仕掛人風(仕置人でも仕事人でもなく正にこの喩えが妥当)
の犯行、乗客持ち物リストからあの犯人を推理しろってのも、
また無理有り過ぎでしょ。
執筆年代はポワロ・シリーズでも初期に属する35年。
「三幕の殺人」と「ABC殺人事件」という代表作と言うても良い2作の間に
刊行されたものだが、完全にアウト、逝ってよし作品であった。
考古学者夫人でもあるアガサが、登場人物の考古学者親子を揶揄するような
表現が見受けられる(ただし、気を許した愛情表現とも思え不快感は無い)
のが面白い程度か。
254 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/04(日) 21:30:39 ID:fMXDhxwP
井上ひさし「モッキンポット師の後始末」を読んだ。
大作「吉里吉里人」がベストセラーになるまでは、
本年物故したこの著名作家の小説で一番読まれ、
人気があったのは本作ではなかろうか?
孤児院出身の主人公のS大生(作者の母校である上智=ソフィア)と
同寮の東大生(医学部)、教育大生(現筑波大・物理学専攻)の悪友3人組の
東京を舞台にした青春冒険小説とも読める快作。
(この意味では前記した「青葉繁れる」の大学生版かつ東京バージョンとも言い得るかもしれぬ)
貧乏ゆえの実利を意図したものとはいえ、3人組による悪行ぶり
(しかし、子供の悪戯に近い感じでどこか憎めないものがある)は一気読み
させる面白さだ。
無論、その職業柄(大学教授で神父)ゆえか3人の守護神(?)的存在、
タイトルにもその名を冠された関西弁を操るモッキンポット師の飄々とした
存在感も抜群だ。
しかし、本作の影どころか真の主役と言うてもよいこの神父さん、
初読の時は主人公たちの悪行の文字どおりの後始末をさせられ、
懲りずにその後のフォローまでする姿に同情を禁じ得ない感があったのだが、
時を置いて再読してみると、ストリップ小屋に足繁く出入りしたり、
芝居小屋で飛び入りで主役を演じてみたり等々、
結構、困らせられながらも、面白い体験をしていたのではと思うた。
特にラストでは監督責任を問われたか、
本国へ送還扱いになってしまうのだが・・・
この後、ミステリで言うところの「フィニッシュ・ストローク」まであり。
255 :
名無しのオプ:2010/07/06(火) 00:53:56 ID:g091RC+c
モッキンポット師は全然ミステリーじゃないと思うけど
256 :
名無しのオプ:2010/07/14(水) 17:32:01 ID:Ud3INAs8
鮎川哲也「沈黙の函」
<謎の外国語>がいつまでたっても判明しない。イタリア語
でもない、ドイツ語でもない、フィンランド語でもない、デン
マーク語でもない・・・大学教授にもわからない謎の外国語って
どれほどマイナーが言語なんだよ。しかし、作品の中で正体不明
の言語として、神秘化するほど珍しい言語ではない。作品が書か
れた1970年には、フィンランド語などより、よほど知られていた
だろう。思うに、これは作者の強い思い込みのせいなのだろう。
この言語を学習したことがあって、英語などのアファベットとの
違いに大いに戸惑った経験があるのでは。
257 :
名無しのオプ:2010/07/14(水) 19:13:37 ID:8Okk9w7y
>>256 有名なことなのだが、作者自身はその言語に精通している
258 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/14(水) 22:10:57 ID:xg92jwUv
「沈黙の函」はある年の正月に夢中になって読んだ記憶がある懐かしい作品だ。
確かに、今ではあの言語は第二外国語に選択出来る大学がある程だし、
当時も超マイナーではないとは思うが。
259 :
名無しのオプ:2010/07/14(水) 22:35:09 ID:5YNQ/aMo
「砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない」
若い人が読んだら面白いんだろうな、と思った。
おっさんの俺には合わなかった。
「私の男」
最初の1章を読んだときは、面白いと思った。この作者は大人が読む小説も
きっちり書ける腕がある人なんだと。
しかし、読み進めていくうちに、がっかり。内容、表現にうんざり。
でも、なにかありそうな雰囲気に賭けて、最後まで読んだ。
くっだらねぇ、の感想しか残らなかった。
260 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/15(木) 23:01:40 ID:BQEFQLfw
>>259 赤朽葉家は今風大河小説として面白いのでは?
まあ、俺が一族をメーンとした大河小説が好みなせいもあるが。
261 :
名無しのオプ:2010/07/16(金) 02:23:21 ID:tynchJnu
あれは第三部が明らかに弱い
262 :
名無しのオプ:2010/07/16(金) 20:08:03 ID:F4NFdzg7
ヘミングウェイにまったく興味がなかったが、
短編集の文体がハードボイルド、という解説をどこかで読み、
文庫本を三冊図書館から借りてきた。
簡潔な文体で、良質なアメリカ文学という雰囲気で、気に入った。
短編なので読みやすいし。
夏の雰囲気に合うと思った。
263 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/16(金) 20:49:56 ID:MldXIcPw
>>261 確かに物語として面白いのは第一部、第二部だが、
対照的な第三部のリアルなしょぼさは狙ったものだと思う。
>>262は新潮文庫だろうか。
今は高見浩氏による新訳になっているようだが、
俺は大久保康雄氏による旧訳が懐かしい。
今更言うまでもないことかもしれないが「殺し屋」はハードボイルドスタイルの教科書的短編。
暗い話も多いが、爽やかな乾いたタッチの文体なので、夏向きという感想も
わかる気がする。
264 :
名無しのオプ:2010/07/16(金) 21:22:56 ID:jd1RjK80
今風大河小説ってなんだよ(w
265 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/17(土) 16:12:53 ID:uMJopAOW
パーシヴァル・ワイルド「検死審問ふたたび」を読んだ。
「検死審問」の続編。聞かない作だが、ミスオタの評はまずまずゆえ、
手にしてみたが結果は外れ。
あらためてオタの言は信用ならないという感を強く抱いた。
まあ、前作からして現在では「古典」という意味しかないような作であり、
私の評価は極めて厳しいものだったので推して知るべしという感もある。
トーントン村で作家の焼死事件と思われるものが発生、スローカム検死官は
早速、検死法廷を開く。今回の陪審員長はうるさ方イングリス氏だ。
金(検死法廷に関する報酬)と欲(美人の証人に色目)が適度に絡んで、
ユーモラスな雰囲気も漂わせて法廷は進行してゆく・・・
うーん、スローカム検死官の推理が「論理」でなく「常識」によるものなのが、
大いに物足りないところか。
リアルな捜査ならこれでOKなのだろうが、ミステリにおける謎解きは
エルやコロンボのように論理的に「これしかない」「非常に蓋然性が高い」
という展開で詰めてゆかないと面白くも何ともないのである。
犯行(?)トリックも、科学捜査がある現代では成立し難い古典的なネタ
である。
266 :
名無しのオプ:2010/07/17(土) 17:49:20 ID:BNXe1N4V
あらためて書斎の言は信用ならないという感を強く抱いた。
267 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/07/17(土) 18:39:18 ID:Zkob/4Nd
書斎タンの読書量凄過ぎ(^_^;)
僕も書斎タンみたいになりたいなぁ
それだけ心に余裕がある証拠でつからね!
いじめられて打ちひしがれてる時などは読書しても頭に入らないでつから(/_;)
書斎魔神は小説ではなく科学の教科書でも読んでいたらどうさ
269 :
名無しのオプ:2010/07/17(土) 19:29:39 ID:j6IATBnO
ミスヲタの評で読むのを決めるってw
馬鹿だなぁ
270 :
名無しのオプ:2010/07/17(土) 19:46:36 ID:hmUg9PtG
ミステリー板で何を言ってるんだ
271 :
名無しのオプ:2010/07/17(土) 23:34:12 ID:e2MmR4Nr
>>267 書斎は読書の為に時間をさいているからあれだけ読めるんだよ。
実際書斎が1日に何レス書いているか見てごらんよ。
そして自分が2ちゃんねるに書き込んでいる量と比較してごらんよ。
キミも2ちゃんねるをやっている時間があるのならその時間を読書にあてればいい。
書斎はそうやって時間を有効に使っている。
ダラダラと2ちゃんをやっているようでは、どんなに「読みたい」と思っても本を読むことなんてできないよ。
本気で書斎みたいになりたいのなら、まずPCの電源を切って本を読むこと。
272 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/17(土) 23:45:03 ID:ZITn7a8S
だがリアルで嫌な事があると、
今いち本の世界に入りきれないことがあるのも事実だよね。
逆に横溝正史、江戸川乱歩、柴田錬三郎、山田風太郎等々、
この人たちの浮世離れした優れたエンタメに心を救われた経験もあるが。
松本清張、笹沢左保、結城昌治・・・今なら東野圭吾かな。
この手の作をリアルで厳しい状態の時読むのはきついものあり。
273 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/19(月) 20:40:36 ID:rAU9486a
353 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/19(月) 20:39:11 ID:rAU9486a
アガサ・クリスティー「複数の時計」を読んだ。
早期にMM文庫入りした作だが、
後期アガサの衰えが諸出しになってしまった感がある作でもある。
だが、
安楽椅子探偵と化したエルキュールの作中における探偵小説論は興味深い。
英国大好きなジョンを英国人であり同じ本格ミステリ作家であるアガサが
高評価、ちゅーか好感度大なのはわかるが、評価が割れることがある
仏作家ガストンの黄色い部屋をポワロの言を通じて、
アンフェアとまでは言えないと高く評価しているのは少し意外かな。
この他の点は粗が非常に目立つ作である。
盲目の婦人が住む家で紳士が殺害される。現場には無いはずの複数の時計が
残されていた・・
わりと魅力的な謎の設定で掴みは悪くはないのだが、
・作中でミステリにおける偶然性を批判したくだりがあるにもかかわらず、
偶然の出遭い、唐突な目撃者の登場等々、御都合主義な展開が目立ち過ぎる。
・エスピオナージュも書くアガサだが、ワトスン役(作中でポワロがへスティングズは自分にとってワトスンだと語り、懐かしむシーンあり)
に情報部員(本職は海洋学者)を配し、スパイネタを入れたのは、
やや盛り込み過ぎという感あり。明らかに消化不良である。
・主舞台となるウィルブラーム・クレセントの家の配置がわかり難い。
翻訳版オリジナルでもOKなので、見取り図を付けて欲しかったところだ。
・一般にはハートウォーミングなイメージがあるアガサ作品だが、
時代性ゆえキティやアカに対する偏見と思われる台詞が見受けられる。
ただし、これは庶民性の顕れであり、アガサ作品が高齢者も含めて幅広く
読まれている因とも言えるが。
・メーンである謎の複数の時計の存在に関する謎解きがやや弱い感あり。
274 :
名無しのオプ:2010/07/19(月) 22:04:24 ID:lhKHbZF+
書斎の論考は人の人生を変えるほどの言葉の力を備えている。
書き散らかしの落書きとはワケが違うんだよね。
275 :
名無しのオプ:2010/07/20(火) 00:09:40 ID:1IwHPnS1
コピペのまたコピペの感想文って
チラシの裏だろ
「影の死刑執行人」ティモシー・ダウニー(二見書房)
酔いどれコラムニストのピートは新聞で『バー・ヒット・リスト』を連載している。
社会にとって害をなしていると思しき著名人を告発していくのがその内容だが、
ある時リストに載っていた地主が惨たらしく殺されたことから、
ピートの周りの状況は劇的に変化することに。
殺人は繰り返され、ピートは毀誉褒貶に晒されながらも犯人に立ち向かっていく。
「サイコミステリー・ベスト100」からのセレクト。
B級アクションだと思って気楽に読み始めたが、まあまあ楽しめた。
伏線も張られているし、レッドヘリングらしき要素もあり
(中盤で見事に引っ掛かった(笑))、更に箇条書きや図を用いた推理など
意外に本格スピリットが見られた。
真相はまあ意外だけど、唐突だし何より無茶過ぎ。
それからキャラクター。
主人公の造形は類型的だが、娘の方はそうでもなく好印象。
あと会う度に舌を絡ませてくる性欲過多の巨乳女子アナとか(笑)。
二見もこういうのもっと出してくれればもっと重宝するんだがのう。
「夜はわが友」エドワード・D・ホック(東京創元社)
ノンシリーズ短編集。
しかし非本格と聞いて不安を隠しきれないまま開く。
そして冒頭の一編を読んで不安は現実になる。
だが、読破して振り返ると本格風味のものも複数あり、
上質なサスペンスもあり、奇妙な味もありで満足とまでは行かないがまあ良かった。
「長い墜落」を読んだ時にも思ったけど、ホックは凄く抒情性のある文章書くよなあ。
本格との使い分けがはっきりしてるのは驚きだ。
日本には、少なくとも今はおるまい。
ベストは「陰のチャンピオン」にしておく。
すぐに映像が浮かんできてしまうアイデアが秀逸だし、オチも見事。
次点は奇妙な味から「夢は一人で見るもの」。
終始不思議なムードで押し通す強引さを買う。
本格からは「雪の遊園地」。
伏線がばっちり決まってる。
それ以外だと「おまえだけを」のサプライズ、「秘密の場所」の郷愁、
「われらが母校」の嫌らしさが印象的だった。
「ホックと13人の仲間たち」「革服の男」「夜の冒険」も読みたいぞえ。
「モルダウの黒い流れ」ライオネル・デヴィッドスン(早川書房)
狡猾な共同経営者に飼い殺しにされている青年ニコラス。
ある時彼の元に叔父の訃報が届く。莫大な遺産を相続すると聞き、
貧乏から脱け出せると喜ぶニコラスだったが、それは罠だった。
脅迫され追い込まれたニコラスは特殊ガラスの製造法を示す化学方程式を
盗み出すためという指示に従いプラハへ行くことを余儀なくされる……。
「ベルリンの赤い雨」と対にはなってない。
作者逝去の報を知ってから早い内に読まねばと思っていた。
本作は巻き込まれ型スパイスリラーであり、読始後すんなり入っていけた。
以前読んだ「シロへの長い道」は(カッスラーのように)
フォーマットが決まり過ぎていないのであまり距離感を感じずに楽しめた。
ただ、主人公が若干問題で、彼冴えない中年でもたくましい若者でもなく
どこか甘ったれで割と薄情な若僧なのである。
読みながら「こいつ……」と感じる箇所がいくつもあった。
巻き込まれ型のストーリーにはのめり込むのだが
主人公に感情移入出来ないのでそこは残念だった。
最後までに成長したとも思えないし。
しかしストーリーは面白く、プラハの逃避行などはハラドキして読めた。
プロットも英国のスパイものにしては錯綜していないので
解釈迷子になる心配もない。
デヴィッドスンは冒険畑の人なんだろうな。
枝葉末節(?)な3点。
・12ページのカンリッフは誤記だろう
・菓子パンづらてどんな顔だよ
・(メル欄)なんてあったか?
「蛾」ロザリンド・アッシュ(サンリオ)
独り者の大学教授ハリーは気まぐれに訪れた郊外の売屋敷に魅せられる。
何度も通い詰める内に屋敷を買った夫婦と知り合いになったハリーは
やがて人妻ネモに恋い焦がれるようになっていく。
彼女は屋敷を大層気に入っていたが、他方でどこからかオルゴールの音が
聴こえたり見知らぬ女を見たりしたという。
そしてあるパーティーの夜、ハリーはネモに近付く女の亡霊を目撃する。
それは、かつて屋敷の持ち主であった女優サラだった。
それ以降清楚だったネモは奔放な女に変わっていき、彼女の周りでは
男たちが次々と死んでいく――。
「怪奇幻想ミステリ150選」からのセレクト。
まあホラーな訳だが、中盤から警察や一見探偵役のような
キャラクターが絡んできて、倒叙的展開も見せる。
しかしそこから再びストーリーは捻れてサスペンスに流れてゆく。
そしてラストはと言えば……はっきり言って若干陳腐に感じた。
ホラーにしてもオチの付け方はもっとしっかりやるべきだろう。
「それは逃げじゃないかね」(安西先生風)
それとデビュー作のせいか話が前後したり
後付けぽいセリフがいくつかあったりして気になった。
ま、でも主人公の危うい造型は中々迫力があった。
願わくば官能描写がもうちょっとあると良かったんだが。
しかしロリコン精神科医は良いのか……。
280 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/24(土) 22:30:54 ID:0IjNA/gW
アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」を読んだ。
初読は角川文庫。後にアガサ作品を読み続けると、異色作とわかった。
ゆえに、非情とも言えるメーントリックは後に警察小説、
サスペンス・ミステリ等の本格ミステリ以外のジャンルにもバリエーションとして登場するのもわかるものがある。
不幸にも不細工でキティがかったカスト氏には2ちゃんねらーの
シンパシーが集中すると思われ。
(この点ではジョンのマッドハッターの犯人と双璧を成すのでは)
彼らの行く末に関して安心感を抱いた者も多いだろうが、
しかし、私はあえてここで厳しい言葉を投げかけておきたい。
「これは小説であり、大衆(下層階級)迎合を宿命とした、
たかがミステリなのだ」と。
各人、この点は十二分に心しておけ!!!
281 :
名無しのオプ:2010/07/24(土) 23:02:41 ID:1qqnl9to
うるせーよ頭吊w
282 :
名無しのオプ:2010/07/24(土) 23:23:31 ID:g8KEQWTK
頭吊は、まず作品のチョイスが子供っぽい
たまには渋いの挙げてみろよ
283 :
名無しのオプ:2010/07/25(日) 00:42:51 ID:mgXegN9a
いつもなら訳者の名前も
書くのに抜けてるね
訂正レス書く人がいないからなぁ
角川文庫ブームに負けたのが悔しかったんだな
284 :
名無しのオプ:2010/07/25(日) 01:27:15 ID:DfOa9VAq
>>279 それは巻末の「近刊一覧」に盛大な誤植があったことでムダに有名なやつですなw
(「万華鏡 ブラッドベリ著 川本三郎誤訳」)
初版以降では修正されていたのだろうか…
「神が忘れた町」ロス・トーマス(早川書房)
何者かに嵌められ投獄された判事アデア。
更に息子は“自殺”し、娘は発狂し、獄中では命を狙われる。
出所後アデアは友人ケリーの薦めで追われる者を匿うことを
密かな収入源としているという田舎町デュランゴに身を隠すことに。
だが、魔の手はデュランゴに迫って来る。
次々に起きる殺人に対策を練るアデア達だったが……。
復讐ものは好きなので割と期待したんだけど、イマイチ乗れなかった。
読んでて微妙にピントがずれてる感じが最後まで拭えなかった。
キャラクターに感情移入しにくいということが大きいかな。
彼らのユニークな生い立ちや関係性は、「隠れ家の町」という特殊な設定
(「引退したスパイの集落」というのは過去に読んだことがあるけれど)
には良くマッチしているし面白くもあるけれども、
彼らに魅力を感じるかというとそれはまた別の話でね。
そのせいかいくつかあるエロ描写も反応しにくい。
それからプロットに関しても疑問点が2つある。
・主人公達は何故あんな作戦を実行したのか?(その時点で判明していた
敵の情報から判断すると成功は難しいように思える)
・敵は何故あんな凶行に及んだのか?(目標の達成が難しくなるのに)
トーマスは相性が悪いのかもねむ。
「明日なき者の宴」テリル・ラングフォード(扶桑社)
無頼派カメラマンのニックはSFと行ったポーリーで
デカパイのチャンネーに目を奪われ首尾良くベッド淫……
したは良いものの、彼女は翌日にはバラバラ死体に大変身。
かくして殺人容疑をかけられニックの悪戦苦闘の始まり始まり――。
短いしスンナリ読めるしひつまぶしに東雲。
ただこれラストには驚くだろうなあ。
俺目が点になったよ。
それからやたらエロいけどヨゴレぽくて股間はピクリとも。
「絵画鑑定家」マルティン・ズーター(ランダムハウス講談社)
富豪の絵画鑑定家アドリアンは旧知の老人バイアーから絵を売りたいとの依頼を受ける。
その絵はバイアーのコレクションでも白眉の物で、アドリアンは訝りつつも
絵を預かることに。
更に、バーで偶然奇妙な雰囲気を漂わせる美女ロレーナと知り合ったこともあり、
アドリアンの生活は次第に軋み始めてゆくのだった。
今武田。
読み始めて戸惑った。
主人公が主人公らしくないのだ。
文体からもワンノブゼムとして扱われており、躍動感がなく
完全に脇役……それもかなりの……の描写なのである。
これはどういうことだろう? 余程プロットに自信があるのか? と思いつつ
読み進めていくと、あら不思議、段々と主人公として捉えられるように
誘導されていくのである。
今まで脇役の行動だと捉えていた部分が主人公としてのそれに変貌(?)していく。
と言って別に主人公に劇的な変化が訪れる訳ではない。
そうせずに主人公格を浮き上がらせていく手並みが中々やる。
プロット的には、核となるワンイシューの処理の仕方が鮮やかで良かった。
あと296ページの記述はおかしいんじゃないかと。
288 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/07/31(土) 10:55:03 ID:kmF8cTI3
高木彬光「能面殺人事件」を読んだ。
懐かし過ぎ・・・今では完全入手難であろう春陽文庫版が初読であった。
犯人(「メーンな」の呼称が最適か)、
密室トリックの概要(名探偵コナンかお(w なもの)等は、
いまだに記憶鮮明であり、再読を躊躇させるものがあったが、
新古書店の片隅(100円コーナー)で見かけ、思わず手にしてしまった。
あの名探偵神津恭介は登場せず、なんと物語前半探偵役は高木君
(結局、おいしい役柄だとわかる結末)。
だが、物語設定次第では恭介でもおかしくなかった作である。
作風的には、序盤の能面の呪いネタによる怪奇探偵小説風な展開は良しながら、
本格ミステリには過剰と思える運命のラブロマンス志向はいささか
(注 いささか先生ではない(w )鼻につき過ぎ頂けないものがある。
横溝御大ぐらいに、もちょっとさらっと書けないものだろうか。
この辺に高木君が過去の作家への道を辿りつつある因を見る気もするのだ。
内容的には、SSのビショップ、グリーン家の犯人名、アガサのアクロイドの
犯人属性明記等、ネタバレ禁止厨には発狂ものな記述連発、ネタばれ解禁論者
としては拍手を送らざるを得ないものがある。
289 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/01(日) 10:27:48 ID:1XxFfcX0
セバスチャン・ジャプリゾ「シンデレラの罠」を読んだ。
初読の時から、読み難い、わけわからめ等の感があった。
時を経てもこの感は変らず。
探偵=証人=被害者=犯人(一人四役)
という大胆な狙いに無理有り過ぎということであろう。
記憶喪失、身代わり、まあ、この状況設定ぐらいしか考えられず、
案外と先が読めてつまらないのだ。
290 :
名無しのオプ:2010/08/01(日) 13:57:55 ID:DOcWWVZM
探偵=被害者=犯人、記憶喪失
ってネタは日本のミステリーにもあった気がする。
記憶を失った男がいろいろやっていくうちに、自分がとんでもない人物であったことが分ってきて、
そうしてもう一段オチがあって、みたいな。
何だっけ?
291 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/01(日) 17:01:31 ID:VtChuLc4
292 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/08(日) 18:52:16 ID:6xyRUJfB
718 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/08(日) 18:51:20 ID:6xyRUJfB
アガサ・クリスティー「カリブ海の秘密」を読む。
酷暑である。夏向きのアガサ作品と言えば、
ポワロものなら日本では人気がある「白昼の悪魔」。
マープルものならこれでしょ。
ポワロ・シリーズには中近東ものもあるが、雰囲気暑苦しいし。
だが、アガサ作品とはいえ、ミステリとしての出来はNG級。
ガイシャの義眼ネタはまずまず小技ながら、状況と消去法で
フーダニットを読み慣れた者には、犯人は簡単にわかる程度のものであり、
メーンストーリーも古典期な青髭ネタで、たいした「ひねり」も感じられない。
「逝ってよし!」とか気張らずに、
リゾート小説として気軽に読み飛ばすべき小品と言うたところか。
初期作品では考えられなかったセックスに関する露骨な表現(アガサ作品に
してはというレベルであり、無論、作者は性の氾濫する風潮に批判的と
読めるのだが)が見られるのが目を惹いた。
293 :
名無しのオプ:2010/08/08(日) 18:54:33 ID:/Tuj862/
今頃読んだの?
294 :
名無しのオプ:2010/08/08(日) 22:39:13 ID:dkwsfeHy
「カリブ海」は、「鏡は横に……」と同じ謎のフリが味噌だ
クリスティは別の長編でもこれをやっているから、計3回
よほど気に入ったんだな
295 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/09(月) 21:36:06 ID:UIxc3jI9
「死との約束」やね。肩越しに何か見たネタ。
296 :
名無しのオプ:2010/08/10(火) 00:56:32 ID:/Bo1bg42
電子ブック配信サイトに鮎川ちさとが公開している「禁じられた遊び」
を読んだ。今までの日本の小説にないすばらしい作品だ。
殺人トリック以外に中身のない書店の人気小説とは違う。
297 :
名無しのオプ:2010/08/10(火) 05:21:58 ID:Cr00WYe3
298 :
名無しのオプ:2010/08/10(火) 21:52:53 ID:UWTUqKdT
>>295 ん? 俺の記憶と違うな
「死が(r」だったと思うんだが
299 :
名無しのオプ:2010/08/10(火) 22:21:55 ID:viVTXXHl
いつもの頭吊書斎の
うろ覚え炸裂w
300 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/11(水) 19:29:28 ID:/QzP60HX
>>298 あなたの記憶が現代ミステリなら「死との・・」で間違いない。
301 :
名無しのオプ:2010/08/11(水) 23:46:26 ID:z/Z07XrX
実は「死との約束」、うろ覚えなんで、それもそうなのかもしれない
「死が最後にやってくる」もあのパターンじゃなかったかな?
(現代ミステリではない)
302 :
名無しのオプ:2010/08/12(木) 00:14:23 ID:EfFuX84n
>>301 あんたのほうが正しい。
あんたが相手にしている奴こそうろ覚えの専門家。
「螺旋」サンティアーゴ・パハーレス(ヴィレッジブックス)
仕事のせいで家庭崩壊の危機にある編集者ダビッドは社長に命じられて
山奥の小さな村へ行くことに。
空前のベストセラー小説「螺旋」の作者トマス・マウドが現地にいるというのだ。
彼は正体不明の作家で繋がりは送られてくる原稿のみだったのだが、
もう何年も続編が送られて来ないために社長が業を煮やしたのだった。
昇進に釣られダビッドは妻を騙して一緒に村へと向かうのだが……。
分厚いが中身はある本だった。
前半で真相が見えた気がしたが、結局外れた。
そういう類の小説ではない。
ただ筋を追うのが正しい読み方だと思った。
所謂技巧的なミステリーではないので、念のため。
物語は作中に登場するSF小説「螺旋」に牽引されていくため、
この作品の存在感が重要なキーになるのだが、それ自体はまあまあ成功しているだろう。
他にも魅力的な語り部による作中作数編などわくわくして読んだ。
本の持つ力がテーマであり古川が帯書くのも納得。
これだけの作品を若干25歳でものしたというのは凄い。
但し若干25歳故の稚拙さもあり、視点が唐突かつ目まぐるしく
入れ替わるのはどうかと思った。
行を空けるか文頭に主語を置くかすべきだろう。
それからあとがきのおっさん。
次作の筋を最後まで書くなんてあんた正気か。
「第二の銃声」アントニイ・バークリー(国書刊行会)
探偵作家ジョンの農場で招待客達が参加する殺人ゲームの最中、
被害者役の男が本当に射殺されてしまう。
それまでの経緯から犯人役だったピンカートンに疑いが集中し、危機感を抱いた彼は
同窓生であった探偵シェリンガムに助けを求めるのだったが……。
バークリー上陸作戦(?月更新)。
これ何となく以前ネタバレされたと思い込んでたんだけど、
読み終えた今は心配する程ではなく、十分楽しめた。
濃密やったわ〜。
まず序文で「おっ」となる。
1930年にこんなこと書かれたら同年デビューのカー涙目www。
しかしそれでは本格にならないんじゃないかと思ったんだけど、
面白かったねえ。
フェアだと言えないのが残念だが、本作に限ってはそれも
大きなマイナス足り得ないと感じている。
それほどの魅力が他にあるからだ。
それはストーリーとプロットが渾然一体となっている点。
当たり前だろと思われるかも知れないが、如何にもプロットの外郭に過ぎない
ようなストーリーではなく、ロマンスにしろユーモアにしろ
単独で読み手を惹きつける力がありながら更にそれが事件の本質に
密接に関わっているのだ。
単なるイベントとしてのロマンスや一時のドタバタ等ではなく、
事件そのものが上質なロマンスとユーモアを常に内包しているという
稀有なミステリーなのである。
前述した通りフェアではないし、終盤の展開にも無理があると思うけれども
溶け合っているストーリーの良さが際立っているために他の作品ほど気にならなかった。
ムカつく男とバカ女という不愉快なキャラクター達も愉快で○。
ただ、ジョンの推理力を試すために始められたはずのゲームを
ジョンも含めて創作してるのは意味不明だった。
「暁に消えた微笑み」ルース・フランシスコ(ヴィレッジブックス)
ある朝砂浜に流れ着いた細腕。
その指にはダイヤが輝いていた。
同じ頃近くに住んでいた女性ローラが行方不明となる。
彼女は元恋人スコットによるストーカー行為に悩まされていた。
ローラから相談を受けていた黒人刑事レジーは独自に彼女の行方を追うのだが……。
“この作品は様々な鎧を着てしまっている。タイトル、表紙、版元……。
しかし、それらの鎧を全て剥がし読了した者は甘美な果実を味わえるのである”
とか書けるなとか思いながら読んでいたのだが、期待外れだった。
550以上も読ませてこのオチはねーわ。展開もキャラクターの描写も不自然だし。
「ロミオ」にはなれませんでしたとさ。
と言ってロマンスでもないから結局両面で羊頭狗肉というね。
つうかエピソード付けるんだったらもう一歩踏み込めよ。
あれじゃ蛇足でしかない。
306 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/14(土) 20:55:13 ID:DHGCqGi1
>>301 「死との約束」クリスティ文庫110頁を確認。
>肩越しに何か見たネタ。
ということであれば、殆どカリブ海と同じパターンあり。
(これが殺人の契機となる)
アガサ・クリスティー「復讐の女神」を読む。
「カリブ海の秘密」の続編。アガサ健在であれば三部作になっていたとのこと。
「カリブ海・・・」事件で知り合った老富豪が死去、ジェーンは彼の遺言に
従いバス旅行に出かけることになる・・・
何が謎なのか謎のまま物語が進行し、じょじょに事実が明らかになってゆく
という凝った構成。
会話文主体な劇的構成、コンパクトなボリュームに纏めた前作
(刊行順では、これもアウェイの事件で「バートラムホテルにて」が間に
入る。本作でジェーンがロンドンで当該ホテルに関し回顧するシーンあり)
とは異なり、地の文が多く、会話文も長め、ボリュームアップした作である。
ミステリとしての出来栄えは標準程度、凄惨かつ残酷な殺人が描かれ、
ホラータッチにも出来る設定なのだが、そうはしないのがアガサらしくもある。
また、十八番とも言えるキティねたが、読み方によってはミスディレクション
とも成り得ているのも面白い。
だけんど、露骨に明記はされないものの、どう見ても百合ネタをアガサが書くとはねえ・・・
307 :
名無しのオプ:2010/08/14(土) 21:05:53 ID:ChnSyfPy
>>306 そのような詳しい指摘をふだんからできるようにしたまえ。
308 :
名無しのオプ:2010/08/14(土) 22:33:53 ID:D+ynFZHO
あれ?
クリスティは刊行当時に読んだんじゃないのw
「フレンチ警部と毒蛇の謎」F・W・クロフツ(東京創元社)
一見申し分ない人生を送っているかに見える動物園長サリッジ。
しかし彼は賭博癖が高じて出来た借金に悩まされていた。
更に愛人も作ってしまいいよいよ追い詰められたサリッジは
余命幾ばくもない叔母の遺産に最後の望みをかけたが、思いもよらぬ事実が発覚し
彼は泥沼にはまりこんでいく。
クロフツ最後の未訳作品。でも俺様はまだ9作しか読んでないので別に。
本作は半倒叙。大事な部分には前張りされている。
トリックはよく作り込まれていているものの、正直あんまりインパクトはない。
まあ、クロフツっぽい作品なんじゃないの?
それから警察小説としてはまだまだ甘いね。管轄に関する軋轢もないし。
それどころかフレンチ達があっさり不法行為に及んだりする。
クロフツは警察を信奉してたんだろうね。
他、2つ。
・サリッジが181ページで「はっと」するはずはない
・「シグニット号の死」の内容に言及した箇所があるから注意
(ネタバレとまでは言えないかも知れないが)
「ラスト・チャイルド」ジョン・ハート(早川書房)
一年前に双子の妹アリッサを奪われた少年ジョニーは、
今も1人妹の行方を捜し続けていた。
警察に失望し、父親もいなくなり、母親は薬漬けで有力者の餌食になっている状況で、
それでもアリッサを諦めないジョニー。
そんな彼のもとに「あの子を見つけた」という男が現れた。
しかし、男は何者かに殺されてしまう……。
「川は静かに流れ」は面白かったものの読後印象に残りにくい作品であった
(エンタメだしそれで良いんだけど)。
そして本作はと言えば……これまた面白い。
まずプロットが良い。
あらすじや書評を観ると“文学として”が頭につくんじゃないかと若干心配だったが、
そんなことはなく骨の髄までミステリーであった。
ここまで回収するのかと言うくらいプロットがストーリーに行き渡っている。
意外性も十分にあるし、序盤に何気ない形で真相が示唆されているのもgood!
それから主要なキャラクター達も良い。
彼らの造型がはっきりしているからストーリーに入り込みやすいのだ。
それがミスディレクションにも繋がっていたりもするし。
但し彼らを好きになれるかどうかは別問題で、私は刑事のことを好きになれなかった。
しかしそれで読む上でマイナス要素にならないことが凄い。
そこはプロットとの兼ね合いで巧く描かれているのだと思う。
しかしながら、ラストには不満が残った。
これはやりすぎコージーだろう。
ここはもっと自然な感じで良かった。
「高慢と偏見とゾンビ」ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス(二見書房)
時は18世紀末。
イギリスでは奇病が蔓延りゾンビと化した人々が各地で暴れまわっていた。
地方に住むベネット家の5人姉妹は中国で少林拳を体得し、
中でも次女エリザベスは近隣で並ぶ者のない戦士としてその名を轟かせていた。
そんなベネット家の近所に立派な紳士ビングリーが引っ越してきた。
ベネット夫人は娘達に独身の彼を射止めさせんと期待に胸を膨らませるが、
エリザベスはビングリーの友人ダーシーに侮辱され復讐を胸に誓うのであった。
オリジナルは未読であるが、BBCのドラマは楽しんで観れたからMAICCA
(本当はその数日前にやった「エマ」の方が面白かったけど)。
前半は正直退屈だった。
本作はもう完全にオリジナルの部分が主でありゾンビは従であるところ、
会話がやたらと多く、それらを追っていくのに疲れたためだ。
何しろあの時代あの階級の連中特有の持って回ったような言い回しが頻発するのだから。
しかし、中盤ゾンビ分が引き立つあるイベントが発生してからは、
本作のノリを楽しめるようになった。
そしてそのまま最後まで波に乗って読破した、と言いたいが残念ながら違う。
211ページに起きたことがその前後には保たれていた本作のミスマッチの妙を
崩してしまっているのだ。
これだと同じではないか。
ま、だからそこに目を瞑れば中々良く書けていますよ。
次回作は「マンスフィールド・ジュラシック・パーク」とかどうですか?
312 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/16(月) 23:04:06 ID:xv7xk/df
ルーパート・ペニー「警官の証言」を読んだ。
日本では無名な作家の手になるものだが、
(おそらく本国でもマニア、オタ以外には忘れられた作家であろう)
ワトスン役(ジャーナリスト)と探偵役(ニュー・スコットランドヤードの
警部)による手記形式・2部構成をとり、
内容的にもなかなかに凝った謎解きがある作であった。
しかし、広義の犯人数がこれでは、いかに手がかりの呈示があるとはいえ、
読者側からこの真相を推理するのは至難の業と言い得る。
決して出来が悪い作ではないのだが、この手のものを読まされると、
改めてS・Sのルールの的確性を実感させるものあり。
また、原文の反映なのか文章が読み難い面があり、
多彩な登場人物を配した「館もの」という側面を持ちながらも、
最初の事件発生までは退屈してしまうのも難だ。
おまけ的に付加された宝探しネタは、英語国民でなければ楽しめるはずもない
ものだが、まあ、これはご愛敬、評価外であろう。
「首のない女」クレイトン・ロースン(東京創元社)
マーリニの店に「首のない女」を買いにきた謎の女。
何者かにつけ回されているらしい彼女は店の窓から商品と共に消えた。
その後彼女が属するサーカス団を突き止めたマーリニ達は興業を見物に行くのだが、
団長が不自然な自動車事故で死んだばかりであることを知る。
そしてその遺産を巡って争いが起き始めていることも――。
『天井の足跡』を抜かしてしまった2冊目か。
サーカスが舞台で色々な大道芸人が出てくる訳だが、
思ってたよりヘンテコリンにはならなかった。
大体ロースンは奇想度はあまり高くないよね。“小手先の不可能”を繋げていく感じ。
本作が正にそうで、全体的に地味で惹句に困りそうだ。密室もないし。
でも所々で読み手を引きつけるような見せ場を作るのは上手いと思う。
マーリニが犯人の罠に落ちてしまう展開もあり、本筋と直接関係のない
プリズンブレイクもあったりして起伏のあるプロットは流石の手並み。
終盤に待ち受ける怒涛の多重解決も圧巻。
ポイントが分散していてややまとまりに欠けるきらいはあるものの、水準以上だと思う。
最後に101ページの記述に誤りあり。
「生ける屍」ピーター・ディキンスン(サンリオ)
医薬品会社に勤めるデビッドが派遣されたのは
独裁者が支配し迷信が蔓延りゲリラが割拠するカリブ海の小国。
彼はそこでネズミを使った化学実験を行っていた。
しかしある夜、掃除婦が彼の研究室で顔を斑にして死んでいるのが発見され、
デビッドはその場で逮捕されてしまう。
独裁者の下に連行され人体実験を強要されるデビッドだったが……。
「モダンホラースペシャル」からのセレクト……かな?
表紙の劇団員がカッコイイ。
しかし中身はねぇ〜、ナンセンスとしか言いようのない流れ。
話がどこに転がっていくのやらサッパリ判らないまま半ば惰性で読んでいた。
が、後半で主人公が“開眼”してからその強引さに戸惑いながらも読む手に力が入った。
そして終盤思いもよらなかった謎解きがなされ、物語は閉幕する。
付け足しっぽく思わないこともないけれど、意外性はあったので良しとしよう。
「殺す者と殺される者」ヘレン・マクロイ(東京創元社)
思いがけず叔父の遺産を相続した心理学者ハリーは頭を打って入院したこともあり
ドロップアウトして母の故郷に移り住むことを決意する。
そこに住んでいる想い人シーリアとの未来を夢想するハリーだったが、
彼女は既に結婚していた。
落ち込みつつも新たな生活に馴染んでいくハリー。
しかし彼の周りで奇妙な出来事が頻発していく。
そしてある夜銃声が響いた――。
長らく復刊を待望されながらも、悪の秘密結社《デス・コレクターズ》の陰謀で
実現しないまま幻と化していた作品が政権交代の影響もあってか、
ついに半世紀ぶりのお目見えと相成った次第。
今にして思えば、もっともらしく「物理的に不可能」だの
「売れないから復刊されない」だの言ってた輩は組織の回し者だったのだなあと。
しかし、中身はというと傑作とは言い難く候。
それなりにミステリー読んでいる人は中盤までに2つ気付くことがあるはず。
その一方については「バレバレだろ」と思うし、
もう一方については「そんなことあるかよ」と思うだろう。
これらの予測は残念ながら的中する。
しかしながら、それで物語が終わる訳ではないからがっかり感はやや中和される。
後者に関しても強固な(≒虚構な)理由付けがなされているのでまあ許せなくもなし。
ただ、最後まで読んでもやっぱり驚きの少なさは挽回出来ず。
これは更に転回させて欲しかったなあ。
例えば、××も○○だとかさあ。
あとストーリーもあるかないか判んないようなもんで詰まんない。
『人生はいつも残酷』のストーリーテリングぶりはどこへ消えたのやら。
316 :
名無しのオプ:2010/08/17(火) 17:21:07 ID:XlB+n0Zr
京極さんの『塗仏』2冊…
つかれました。
「ビューティー・キラー1 獲物」チェルシー・ケイン(ヴィレッジブックス)
美貌の連続殺人鬼グレッチェンに監禁され生き地獄を味わわされた刑事アーチー。
2年のブランクの後に復帰した彼は、重いトラウマを引きずりながらも
女子高生を次々と殺し死姦し続ける〈放課後の絞殺魔〉を捕らえるため
必死の捜査を行う。
これはインパクトのあるミステリーである。
何たってキャラクターが凄い。そのユニークさ、そして人間関係の特異さに眩暈がするほど。
その中でもまず鮮烈なのは〈ビューティー・キラー〉ことグレッチェンである。
この倒錯ぶりは半端ではない。自分を追う刑事に自ら近づき監禁して激しく拷問
する。
骨を何本も折り、内蔵を傷つけ摘出し、皮膚をズタズタにするその“狂”行は、
何を隠そう、アーチーへの想いの成せる業なのだ。
ツンデレはおろかヤンデレすら超えたこれは最早……殺デレ!?
そしてその想いを最悪の形で受け取ったアーチー。彼はその複雑な胸の内を抱えて苦しむ。
他にもアーチーに惹かれ始める桃髪貧乳記者スーザンや、相棒のヘンリー、
アーチーに未練たっぷりの元妻デビー、同じくアーチーを気にかける
プロファイラーのアンなど、ある意味おっさんハーレム小説と言っても
過言ではない相関図が横糸となってページを繰らせる。
プロットも中々で、現代と過去とのカットバックが効果的に機能していると思う。伏線もありラストにサプライズが用意されている。
但し、フーダニットは弱い。主人公の××が○○されるパターン。
3部作の予定らしいが、この2人の行方から目が離せない!
でも本当はこの前日譚を書いて欲しかったなあ。
概略だけ語られるのは勿体なさ過ぎる。作者は我慢出来なかったんだろうな。
「ビューティー・キラー2 犠牲」チェルシー・ケイン(ヴィレッジブックス)
グレッチェンと会うことを止め家族とやり直していたアーチーは公園で見つかった
腐乱死体の捜査を進めていた。
一方スーザンは予てから追っていた上院議員が交通事故に遭い死亡し愕然とする。
そんな中アーチーの元にグレッチェンが暴行を受けたという知らせが。
かくしてアーチーは再び〈ビューティー・キラー〉と相対することに……。
2作目に入りヒーロー&アンチヒロインの関係は一層倒錯度が加速し後戻り不能。
アーチーは一体どうなってしまうのか考えさせられながら読んだ。
つうかね、こいつ色々と杜撰過ぎるわ。結局ただやりたいだけだろっていうね。
キャラクター的には前作の面子に加えアーチーの2人の子供殊に娘が愛くるしくて良い。
でも家族は可哀想だなあ。
プロットも前作の伏線を引っ張ってきたり、事象を象徴する道具立てや
危機を演出するイベントに気を遣ったりと一応の作法は心得ている。
ただ捻りやどんでん返しは不発気味なので、“巧み”だとか“凝っている”
だとかまでは言えない。
さあいよいよ最終作でこれをどう畳むのか楽しみだ。
ちなみに、あとがきにあったようにつべの作者によるお人形さんごっこや
インタビューも面白いかも(何言ってっかわかんねえけど)。
それからグレッチェン役をアリ・ラーターにという声があるようだけど確かにハマる。
HEROESの二重人格のイメージがあるからね。
追伸 298ページ以前にノーパソの描写なんてないぞ。
「海のカテドラル 上・下」イルデフォンソ・ファルコネル(武田ランダムハウスジャパン)
13世紀スペイン、カタルーニャ公国。
富農バルナットの人生は結婚式の当日に花嫁を領主に犯されたことによって大きく変わった。
妻を奪われ息子を抱いてバルセロナへ向かったバルナットは自由を手に入れるため
艱難辛苦の道を歩み始める。
そして彼の息子アルナウを待ち受けているのもまた辛く厳しい荊の道だった……。
どう見ても『大聖堂』です。本当にありがとうございました。
タイトル、粗筋、話運び……至る所からあの大作の匂いが立ち上っている。
ググった所によると児玉清が絶賛していたらしい。さもありなん。
しかし訳者あとがきでは『大聖堂』に言及しない。これは如何なものか。
それはさておき、『大聖堂』とどちらが好きかと問われれば……迷う。決められない。
『大聖堂』に感じた不満を本作も受け継いでいるから。
即ち、(1)主人公が一貫して反体制的であることと、
(2)登場人物の善悪が幼少期ないし初登場時にほぼ確定していることである。
何度も言ったが、大河小説・年代記はそのジャンル自体が面白さを有している。
だから私はその先を求める。
残念ながら本作にも『大聖堂』同様それが感じられなかった。
(続く)
(承前)
もう一つ、より具体的に不満を挙げると“あの人”の扱いである。こ れ は ひ ど い。
“あの人”は悪人ではない。結果的に他者を苦しめたのは確かだが、
その行い自体は当時の価値観に照らしてみれば悪行ではなくむしろ善行なのだ。
“あの人”は当時の価値観に即して成長し、判断を下したに過ぎない。
むしろ被害者の側こそ当時としてはイレギュラーな存在なのだ。
ところが物語の核はそのイレギュラーに拠っているため、“あの人”は悪役に追い込まれることになってしまった。
イレギュラーはイレギュラーであるが故にレギュラーに理解を示さない。
かくして、“あの人”は歴史に沿わない神によって
時代の歪みを一身に背負わされスケープゴートにされてしまうのである。
このことは私が作品全体に抱いていた違和感を集約したような流れであった。
こういう作劇は昨今のNHK大河ドラマにも巣喰っている。
勿論良い場面もある。
あの母子の触れ合いやあの宣言やあの気炎等々(だから余計に……)。
ちなみに文章はフォレットが上。こっちは時制や主語の混乱が見られる。
「闇の祭壇」ショーン・ハトスン(早川書房)
工事現場で見つかった古代遺跡を発掘していたキムら考古学者たちは、
今までに見たこともない骸骨だらけのスペースを発見する。
キムは遺された石板の解読作業を続けるが、工事を急ぎたい開発業者からは圧力が。
そんな中、工事関係者が次々と惨たらしく殺されていく。
地元警察のウォレス警部はキムの協力を得て事件に立ち向かう。
『ホラー・ミステリーベスト100』からのセレクト。
ケルト人の謎の遺跡を背景に妖しい邪教集団や獣犬を飼う男など
いくつもの勢力が絡み合う。
見ただけで人を死に至らしめるというものは何なのかという謎もある。
サクサク読み進められるが、中々怪物の正体が明らかにならないから
物足りなく思っていたところ、終盤でフーダニットを狙っていたことが発覚する。
これは意外だったんで驚いた。
だが、以降そんな驚きも押しやるほどの急展開になっていきラストは……あんぐり。
後半までのノリというか予測は完全に裏切られた。
『モダンホラー・セレクション』縛りだとインキュバス>本作>ティー・パーティかな。
3冊きり読んでないんで。
エロもあるよ(笑)。
「ブラック・クリスマス」トーマス・アルトマン(東京創元社)
クリスマスを2日後に控えた田舎町で起きた殺人事件。
被害者の少女は身体を斧で十三箇所に渡ってめった刺しにされていた。
保安官ダンスモアは犯人を追うが、容疑者を捕らえた直後に
事務所のカレンダーが切り刻まれる。その数はまたしても十三箇所。
果たして犯人の正体は? そしてその狙いとは……?
猛吹雪に閉ざされた田舎町で起こる残虐な連続殺人劇。
家庭崩壊の危機に見舞われている保安官。
彼を敵と憎み続ける男。
複数の要素を織り交ぜて分厚さをものともせずに読ませていく筆力は流石。
犯行に関しても単に「サイコだから」で終わらせずにちゃんと理由付けをしている点も良い。
ただ事前に伏線がなく、終盤でイコール答えになってしまっているのが残念。
伏線や手掛かりを挿入しておくことはいくらでも出来るはずなのに……。
はなから理由付けする気がないならともかくその気があるだけに悔やまれる。
最後にフーダニットに関して。
こちらの方はバリバリ伏線張って真っ向勝負に挑んでいるのだが、
如何せんあからさまなので殆どの読者は中盤を過ぎる頃には見当がつくだろう。
若干アンフェアだしね。
「スペイン岬の秘密」エラリイ・クイーン(早川書房)
大西洋に突き出した奇妙な岬にある別荘で起きた奇怪な殺人事件。
被害者はほぼ全裸に近い格好で椅子に腰掛けていた。
偶然避暑で現場近くを訪れていたエラリイはとある騒動に巻き込まれたことから
この殺人事件の捜査にも関わっていくことになる。
久々クイーン。
読みやすくて驚いた。クイーンてもっと読んでいくのが疲れるイメージだったのに。
本作では死体の状況におけるホワイダニットが割と目立つ謎であるのだが、
この理由については意外性があり、かつ当然ながらキッチリと論理に組み込まれていて
なかなか巧い(手紙に関する推理はやや蓋然性を欠く気もするけれど)。
ただ、フーダニットについては、論理的にかどうかは別として、
読者の大半が当てられると思う。
まあ、これは時代のせいだろうね
(ちなみにこないだちょっと話題になっていた某古典にも同じ傾向あり)。
それからストーリーは大分雑。クイーンはロマンスとか糞みたいに思ってるんだろうな(笑)。
クリスティならずっと豊かに書き上げただろうに……。
さて、これでローマ、ギリシャ、オランダ、エジプト、スペインと読んできて、
国名シリーズの要穴は押さえたな。
いよいよライツヴィルに向かうぞー。
追伸 登場人物表適当過ぎ(笑)。
324 :
名無しのオプ:2010/08/20(金) 15:14:01 ID:7Jp7iXL+
中国、タイ、日本は…?
読後感はアジア嫌いなのか
「ハマースミスのうじ虫」ウィリアム・モール(東京創元社)
好奇心旺盛なワイン商キャソンはある夜クラブの食堂で柄にもなく痛飲している
銀行重役を見て不審に思い理由を聞き出すことに。
その結果、彼が架空のスキャンダルによる恐喝を受けたことが判った。
持ち前の探求心と義憤に駆られたキャソンはわずかな手掛かりから
恐喝者の正体を突き止めようと決意する。
幻だの伝説だのと大層な枕がついており、今読んでも楽しめるといったような
評価も耳にした作品なので期待したのだが、ぶっちゃけ期待外れ。
本作はその見所が、犯人を突き止め延々追い詰める過程にのみあるという
原理的なサスペンスであり、その過程が楽しめなければ地獄である。
私は出だしこそ「9マイルは遠すぎる」や「日時計」を思い浮かべて
ワクワクしたのだが、その推理シーンは早々に幕を閉じてしまい
後はひたすら犯人を追い込むという心理小説に堕して(と敢えて言う)しまい
退屈だった。
色々と見方はあろうが所謂“面白い”作品ではないと思う。
まあ、決着の付け方はそれまでの流れを受けていて綺麗だとは思ったけれど。
それよりも解説の作者一家のエピソードの方がよっぽど面白いよ。
「グール 上・下」マイケル・スレイド(東京創元社)
イギリス。相次ぐシリアル・キラーの出現に翻弄されるスコットランド・ヤード。
捜査責任者ランド警視正は己の進退を賭けて殺人鬼達に挑む。
カナダ。騎馬警官ジンクはマフィアの尻尾を掴むべく捜査を続ける中、
思わぬ殺人事件に遭遇する。
アメリカ。大学講師デボラはストーカーからの手紙や電話に悩まされていた。
3つの国で起こる怪事件。その裏に潜むものとは――。
「髑髏島の惨劇」以来数年ぶりにスレイドを第1作から読んでいこうかと思いきやこれ2作目じゃん!
邦訳はこっちが先だったもんだから背表紙に騙された!
くっそ創元くっそ!
露骨な続編じゃないから良かったけどよぉー。
さて、本作。視点も国も入れ替わり立ち替わりで話が進んでいく。
おまけにイギリスだけで3種類の連続殺人が進行するという過剰サービスぶり(笑)。
これらがどう繋がっていくのかが見所であるが、真相は定番と言っても良いネタ。
サイコものでショッカーとなるとやっぱり絞られてくるんだろうねえ……。
ただし、その後にきたものには驚かされた。
しかもきちんと伏線も張ってあって本格的。
俺もおかしいとは思ったんだけど、でもこのくらいならどうとでもなるだろ
と華麗にスルーしちゃったんだよなあ、反省。
他にも微妙に違和感を覚えていたいくつかの箇所もしっくりくるみたいで感心。
3人よればってやつか。
ストーリー的には陰惨なシーンの一方でベタなロマンスもあり、
そのギャップがまたB級テイストで良いかもねむ。
第1作も早く読みたい。
「犯罪小説家」グレッグ・ハーウィッツ(ヴィレッジブックス)
ミステリー作家のドリューは病院のベッドで目が覚めた。
傍らには刑事がおり、ドリューに恐るべき宣告をする。
なんと彼は別れた恋人の死体の側で血まみれの包丁を握っていたというのだ。
そのことが全く記憶にないドリューは裁判で有罪となるも、脳腫瘍のお陰で刑は免れる。
しかし、真相を明らかにするため自ら危険を顧みず捜査に乗り出すことに。
そんなドリューの前に新たな殺人が……。
私のオキニたる巻き込まれ型サスペンスです。
巻き込まれ型といえば以前同じ版元から「パニック!」が出ましたが、
本作はあれよりも「シカゴの事件記者に」近いですね。
主人公は記憶が無いため自分がやってないとは確信出来ないという葛藤を抱えながら
探偵する訳ですが、この辺りがもう一つ描けていません。
登場人物も役割や数をもうちょっと整理した方が良い気もします。
まぁでも、真相はそれなりでした(犯人は前半でピンと来そうですが)。
中盤にホラー地味た展開もあり、エンタメとしての水準は保っていると思います。
最後に231ページで起きたことの理由が解らないのですが……。
「ファンハウス」ディーン・R・クーンツ(扶桑社)
自分が産んだ赤ん坊は怪物以外の何物でもないと信じたエレンは
ある日その子を殺してしまう。
それを知った夫のコンラッドは将来エレンの子に復讐すると告げる。
そして月日は流れ、エレンの娘でハイスクール卒業間近のエイミーは、
ある夜親友や恋人と共にカーニバルへ出かけた。
そこにコンラッドが主催するファンハウスがあるとも知らずに――。
短くて読みやすく、キャラクター造型も
良い(特にエレン)。
正直言ってエレンには終始感情移入出来ないし、
エイミーの心中と裏腹な尻軽さにも疑問符がつくのだが、
それらが単純な善悪の二項対立に陥ることを防止していると思うし、
ミイラ取りが的なエレンのキャラクター造型は前述の通り興味深かった。
結末はいかにもありがちで、それ故に不公平感を覚えるのだけれども、
ここに突っ込むのは少々無粋かも知れない。
カーニバル特有の非日常さ――妖しい雰囲気、異様なテンション――は、
乱歩とか読んでたお陰もあって伝わってきた気がした。
あと、期待してたほどエロくなかったw
「凍りつく心臓」ウィリアム・K・クルーガー(講談社)
とある事件のせいで保安官をクビになったコークは、
知り合いの息子を捜す途中で死体を発見する。
当初自殺と思われたが不審な点を見つけたコークは独自に調査を開始する。
本作を読み終えて頭に浮かんだ言葉は“違和感”だった。
まず、序盤の展開と中盤からのそれとはどんどん違ってきて、
終盤はある種の妄執を感じるくらい毛色が変わってみえる。
更に部分的に考えてみても定石から外れていて失望と興奮が7:3くらいになる。
ただしその違和感が自分にとっては次作も読もうと決意させた理由でもあるので、
一概に悪とは断じられないけれど。
でまあ事件に関していうと、真相にやや安易な面はあるものの、総じて言うと面白く読めた。
民族問題から別居中の妻とのイザコザまでをまとめ上げていくのは
エンタメの骨法としては正しいと思う。
主人公のキャラクターには疑問符のつく部分があるものの、
ヒロインのキャラクターは文句なし。格好の比較対象がいたから余計にそう思える。
あと518ページで悪党が鉄拳制裁を受けるシーンでは快哉を叫んだ。
しかしこの決着をやるならせめて、もっとじっくりやって欲しかったなあ。
330 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/28(土) 22:20:43 ID:K1MHojF6
882 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/28(土) 22:17:14 ID:K1MHojF6
エラリー・クイーン原案「ミステリの女王の冒険」を読んだ。
原案とあるが、エルの原作付きは1作のみ。
探偵エル、クイール警視、ヴェリー巡査部長といった登場キャラの借用した
テレビドラマ用の贋作集というのが実態である。
先に刊行されたエル自身の手になるラジオドラマシナリオ集と比較すると、
やはり本家との「差」を痛感せずにはいられないものがあり、
「ここ」まで読むのは「オタ」以外の何者でもなかろう。
ただし、作品内容とは別にシナリオ用語も解説も付されており、
実例付きの勉強のための1冊としての効能はあるやもしれぬ。
一応、収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「十二階特急の冒険」
冒頭から、エル自身の手になるラジオドラマ台本との「差」を
痛感させられる一編。
エレベーター内の人間消失ネタの解決の単純さ加減、ダイイングメッセージの
無理やり感等、テレビドラマ台本とはいえ、読むに堪えないものがあった。
・「黄金のこま犬の冒険」
解決は「ああそう」程度のネタだが、「老いの悲しさ」を感じさせる作ではある。
エル自身がライツヴィルもので書いていれば、それなりの作になったと思われだが、テレビでは人間ドラマへの踏み込みは企画趣旨ではなかったようだ。
・「奇妙なお茶会の冒険」
トリックに完全に反則技あり。これをエルの世界で書いては駄目でしょ。
(ただし、この責めは原作に存する。映像関係者が問われるべきは、
ロジックでなく、雰囲気=欧米人には馴れ親しんだアリス・シリーズを背景に
した奇妙なサスペンス、で読ませてゆく本作をチョイスしたかという点
であろう)
331 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/28(土) 22:22:06 ID:K1MHojF6
883 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/28(土) 22:19:03 ID:K1MHojF6
・「慎重な証人の冒険」
確かに、この解決ならそれなりの合理性はあるのだが、事前に呈示されるとは
いえ強い偶然性があるため、この登場キャラ群であれば「幻の女」ネタを
使って欲しかったところだ。
・「ミステリの女王の冒険」
未放映化シナリオだが、お蔵入りして正解だったという感あり。
タイトルどおり、アガサを想起させる女流作家が登場し、
自身が目撃者でもある船内の殺人事件に関する推理を開陳するという趣向の
面白さはあれど、モーリスが書いたルパン対ホームズの自作キャラ
贔屓と同様、最終的には探偵エルに花を持たす締めがやや不快である。
ミステリ作家の枠を超えた世界的作家であるアガサ、結局、名パズラーの
枠内にとどまり、一時期は母国で代表作さえ入手難の時代さえあったエル、
この辺のステータスの差が、シナリオ・ライターたちにしっかりと
認識されていたかどうか、気にかかるところである。
巻末のシリーズガイドはエルオタにとっては資料としての貴重性は理解出来るものの、記述が完全ネタバレ禁止の基本線で執筆されており、
本書収録作品以外はわかり難いものとなっているのが非常に残念。
改めてネタバレによる自由でオープンな議論の必要性を痛感させるものが
あった。
332 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/08/29(日) 11:17:55 ID:MqloWCSk
ノエル・カレフ「死刑台のエレベーター」を読んだ。
名匠ルイ・マル監督による映画化作品(マイルス・ディビスの音楽の秀逸さも
言うまでもない)で著名な作。
映画は人物、ストーリー展開等が相当に簡略化、脚色されており、
原作とは異なる点も多いが、こちらもまずまずの面白さではあった。
原作は、純然たるミステリとは言い難く、正にサスペンス小説の名称が
ふさわしい作であり、更にこの線では同じ作者の「その子を殺すな」の方が
よりスリリングなのは事実である。
フランス人、しかも映画シナリオも手がける作者らしく、
老若に渡る多彩なカップルが繰り広げる人間ドラマが本筋に関係しない部分
まで含めて意外に面白く、脇役ながらモーテル経営者のいかにも庶民的な
老夫婦の面白キャラなど最高なり。
終盤、意味不明なまま追い詰められてゆく主人公の色男ジュリアン
(やはりジュリアン・ソレルにインスパイアされたネーミングか?)
の焦燥感は最大の読ませどころだが、真実が虚偽とされ、虚偽が真実とされる
シニカルな展開も、いかにもフランス的や。
特に「希望っていうのは、まあ信用貸しみたいなもんです。
絶望っていうのは、こりゃ現金ですよ」
この締めの台詞は強い印象を残す。
333 :
名無しのオプ:2010/08/29(日) 11:51:43 ID:u0KTDYxa
わけ知り顔。
334 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/09/04(土) 11:42:38 ID:l83+PEzt
ジョナサン・スウィフト「ガリヴァ旅行記」を読んだ。
日本では児童向き読物として脚色されたバージョンが親しまれているが、
原典は英国文学の古典である。今回は初めて通読した。
形式が旅行記=冒険ものということもあり、この板で取り上げてみた次第だ。
(ファンタジーとしてSF板で取り上げるには、あまりに現実諷刺が効き過ぎているという感あり)
筆者は、幼年時代に小人国と大人国のエピを読み、その対照的な冒険談に
魅せられた記憶があり、後にジュブナイルではカットされていた
飛ぶ島他(日本含む)と馬の国の話を読み、奇抜な前2話とは異なるシニカルな面白さに感心したものである。
(とは言うても、小人国における皇妃御座所の大火事を小便で消化し、
さらっとしか書かれていないが、大人国で十六歳の美形女官の乳首に跨って
みたりと、本来は子供向きでない描写、エピは頻出)
今回は、初めて全4話を通読したが、小人国と大人国はさほど面白いとは
思えず、(作者の社会・人間批評モードが後の2話ほどには全開とはいかない
せいか。大人国で主人公ガリヴァを愛しみ、唐突な別れを迎えることになる
少女グラムダルクリッチ=可愛い乳母のその後は気にかかるものがあるが)、
とにかく改めて、日本では知られるところが少ない3、4話の面白さを再確認した。
(昔から、ガリヴァ旅行記で本当に面白いのは児童書ではカットされる
飛ぶ島=ラピュタと馬の国だという話はあった)
言わずもがな、ラピュタはジブリ作品の元ネタ、
馬の国に登場するヤフーは「家畜人ヤプー」のそれである。
3話では、
どう見ても元祖ゾンビ小説化するグラブダブドリッブ訪問記、
日本近辺にあると記されたラグナグ(中国か)の不死人ネタ、
これら仰天なトンデモねたと比較して日本談の地味さ(先鋭的と思える作者の
信仰心を覗わせる踏み絵ネタが少し印象的なぐらいか)が、ちょい寂しい
という感はある。
だけど、グラマー・スクール=文法学校って訳はないわな(w
335 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 12:01:52 ID:ZnL3jbji
読んでへん!読んでへん!
336 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 12:30:37 ID:ZQUm1+N0
読まずにこれだけの書評が書けるかアホ。
337 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 12:38:21 ID:BLV2iz5r
すさまじい文章だな
>今回は、初めて全4話を通読したが、小人国と大人国はさほど面白いとは
>思えず、・・・とにかく改めて、日本では知られるところが少ない3、4話の面白さを
>再確認した。
()でくくった部分削ったら、この文章のなんとめちゃくちゃなことか。しかもその後ろでさらに
>(昔から、ガリヴァ旅行記で本当に面白いのは児童書ではカットされる
>飛ぶ島=ラピュタと馬の国だという話はあった)
だもんな。面白いといってみたり面白くないといってみたり何が言いたいのか。
で、偉そうに7行も書き連ねた挙句「面白いとは思えないが面白いのである。人もそう
言ってたらしい」ってなんでしょねw
338 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 13:09:34 ID:5CzgTLtn
>言わずもがな、ラピュタはジブリ作品の元ネタ、
>馬の国に登場するヤフーは「家畜人ヤプー」のそれである。
今頃何言っとるんだこのバカはw
339 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 13:44:25 ID:ZQUm1+N0
>>337 論考と名のつくものを読んだことがないんだね。
2ちゃんから離れて論文の一つでも逍遙してみることだ。
340 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 14:37:51 ID:MgB+N+vw
341 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 14:44:22 ID:5CzgTLtn
>>339 論考って単なる感想文だって、書斎本人が記憶に突っ込まれてしぶしぶ認めてたぜ?
342 :
名無しのオプ:2010/09/04(土) 14:47:31 ID:+U4kXpLx
なんかしらんが「面白い」とか「面白くない」とか書いただけで世界の真理を書き上げたみたいな
偉ぶり方してるのは滑稽すぎるな
343 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 08:34:48 ID:/yRRegEs
>>337 3・4人分の感想文をつぎはぎして感ありとかやに思うとか付けてるだけだからな。
344 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/09/05(日) 11:54:40 ID:A1iPpMP5
マーク・トウェイン「完訳 ハックルベリ・フィンの冒険」を読んだ。
リライトされたジュブナイルも村岡花子訳の新潮文庫版(ハックの一人称には
今ひとつ馴染めず)でも読んでいるが、今回、この完訳を読破した。
アメリカ文学の古典中の古典であり、あのヘミングウェイも絶賛、
日本でもハードボイルド作家大薮春彦も高評価している作である。
今回、フォークナー作品訳等で著名であり、ミステリでは87分署シリーズの
訳書等もある加島祥造氏の訳文により、本作がハードボイルド作家に愛読
される理由がわかった感あり。
メーンストーリーは14歳のハックルベリ少年と黒人奴隷ジムの川下り
(2ちゃんでおなじみのネタでなくマジで)
による冒険物語様々なトラブルや悲惨の死の遭遇にもめげず、感傷を排し、
口八丁手八丁でひたすら前進を続けるハックの姿は、正に原初ハードボイルド少年の姿である。
ただし、こう書くと面白そうだが、
当時の南部方言の妙味がわかり難い現代日本の読者には、
ハックたちのミシシッピ川下り行をゆったりと楽しむ気分にならないと、
さほど面白くは思えない代物であろう。(前記したとおり、
やはりこれは苦労・我慢して読む「古典」なのである)
また、解説(訳者が担当)でも指摘されているとおり、
終盤の唐突なトム・ソーヤー登場以後は、ハッピーエンディングへ
向かう御都合主義モード全開となり、現代の大人の鑑賞に堪えるものとは
言い難いのが残念や。
完訳でなくても原典はまずまずのボリューム感があるため、
英米文学科の同期生が、本作通読・リポートを課題に出され、
溜め息をつきながら読んでいた姿が懐かしく思い出される。
345 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:01:47 ID:xJ6pixBv
>英米文学科の同期生が、本作通読・リポートを課題に出され、
>溜め息をつきながら読んでいた姿が懐かしく思い出される。
わかりやすいウソ。コンプレックスの裏返し。
346 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:07:00 ID:cfdrxZJ3
> 英米文学科の同期生が、
あれ?書斎って早稲田の法学部を出たって言っていたよね?
自分がどんなウソをついたのか、もう忘れちゃったのか・・・・
はぁ〜
347 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:11:20 ID:QI8J25Ze
コンテクストの読めないアホハケーン(w
同期生がと言っただけで俺がとは言っていない。
って言い訳する予定です。
348 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:17:19 ID:cfdrxZJ3
まさかぁ。
そんなことを言ったら
自分が馬鹿だと言っているのと同じじゃないですか。
あ、馬鹿だったワwww
349 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:20:45 ID:SgxtNcb1
>>346 早稲田って設定かあ
じゃあ英米文学科なんていわないはずなんだが…
350 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:26:12 ID:cfdrxZJ3
だってあの馬鹿、早稲田のことなんて何一つ知らないもの。
何年か前にあの馬鹿が早稲田の法学部を出たとか言っていた時に、
たまたま早稲田の理工学部を出たという人が二人も現れちゃった。
で、その二人とも本当に早稲田の理工学部を出た人たちらしくて、
早稲田のことを色々詳しく書いていた。
そしたらあの馬鹿は逃げ出しちゃって、その後「早稲田の法学部を出た」って
言わなくなったんだよ。
351 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:30:51 ID:cfdrxZJ3
もう一つ書いておくと、あの馬鹿はその頃、
麻布高校を出て早稲田の法学部に入った、とも書いていた。
ところが、「麻布は中学から入ったのか?それとも高校から入ったのか?」と聞かれたら
答えられなくて逃げ出した。
しかも、麻布高校と書くところを間違えて麻生高校と書いたこともあったよ。
どんな間違い方なんだろうねw
352 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:42:14 ID:xJ6pixBv
書き込みの備忘録があるとか言ってなかったっけ?
必要なのは経歴詐称のそれだなw
353 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 12:46:18 ID:/yRRegEs
別の学部でも同期とはいうが、英米文学科ってねぇw
文学部の友人が、と書いておけばボロが出なかったのにね
354 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 13:01:55 ID:QqMRwTxp
まあ、ジュリアンがフランスにはよくある名前だってこと知らない時点で終わってる。
つか、ジュリアンというと赤と黒しかしらんらしい
大学の英米文学科で早稲田レベルだったらマーク・トウェインは原書で読むはず
それを翻訳で読んで困ってるなんて、相当偏差値低いねそこ
355 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 13:03:32 ID:SgxtNcb1
Fredric Brown, ”From These Ashes"
ブラウンのSF短編全集ですね。
ちまちまちんたらと3か月ちょいかけて何とか読了
もちろん中身は翻訳でも読めるものばっかりだけど、ブラウンは原書で読んでみたいと思ってたので
挑戦してみたですよ。まあ読みやすい英語なので苦労はなかったですけどね。
坊主のころ創元とかで一所懸命読んでたブラウンの短編をもう一回読み直すことができたのは
よかったですわ。やっぱりねえブラウンおもしろいよ、うん。Arena(闘技場)とかA Word from Our Sponsor
(スポンサーから一言)なんて何度も読んだ話だけど、原書で読むとまた違う面白さ見つかったりしましたし。
ただ「ミミズ天使」(The Angelic Angleworm)は、日本語では「ツボ」の部分があれになっちゃうんで、ぜひ
原書でと思ってたんですが、これは読んだら結局「初読を原書でやれたら幸せだったよなあ」ってことに
なってしまいましたw
ハードカバーで分厚い本だけど、意外に安く買えるので、ブラウン再読とかお思ってる人、
ちょっとこの本で読んでみるのもいいですよ
356 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 13:04:40 ID:SgxtNcb1
しまった・・・SF板に書いたつもりが、阿呆のスレに…
357 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 13:28:15 ID:QI8J25Ze
Fブラウンとは懐かしいな
358 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/09/05(日) 17:55:07 ID:1li2CmaW
>>356 真性のアホはお前やろ(w
妄想による荒らし行為が酷すぎるので、警告の意味も込めて書いておく。
>麻布高校を出て早稲田の法学部に入った、とも書いていた。
引用による要論証。これは命令である。
出来なければ謝罪し、退場したまえ。
結局、ガリヴァもハックルも原典を読んだ奴が俺以外にはいないようなのが
残念だ。まあ、読まないのが普通の時代なのだろうが。
359 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 18:06:10 ID:xJ6pixBv
書斎も作り話が下手だねw
360 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 18:30:18 ID:aIZA1UGo
頭吊書斎自ら麻布高校と早稲田大学法学部を入学してない事を認めちゃてるよw
361 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 18:37:18 ID:XDCHu3zZ
平塚五領ケ台高校第一期生で結局中退だっけ
362 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 18:51:24 ID:QI8J25Ze
論証しろって誰も書斎が早稲田に入ったなんて言ってないしw
どんだけ頭が悪いんだw
363 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 20:52:29 ID:Lyhx3ES4
高校中退だろ
頭巾さえ読めなくって
入れる大学って…バカダ大学か?
高校は夜間で大学は通信かw
364 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 21:05:06 ID:Zkh/VZNO
さすがに早稲田を出て「頭巾」が読めない人間はゼロだろ
それほど何でもない漢字だ
365 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/09/05(日) 22:45:55 ID:jIddSCgc
>論証しろって誰も書斎が早稲田に入ったなんて言ってないしw
おっと、文脈無視で逃げに入ったな(w
まあ、具体的な引用有りの論証が無い限り荒らし行為自供認定ですな。
結局、ガリヴァやハックルの具体的内容に触れたのは俺のレスのみという
情けなさ。
366 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 22:56:05 ID:xJ6pixBv
結局ウソつきの書斎。
367 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:19:55 ID:axBKkYMm
頭吊は高校中退確定
368 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:20:13 ID:cfdrxZJ3
過去ログの中にある。
おまえが自分で調べろや!
これでよかったんだっけ?>書斎w
369 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:20:49 ID:0e1vwlcO
笑われてるのは
>>344の最後の2行なのに、
その件については触れようともしないw
370 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:21:53 ID:cfdrxZJ3
>>361 いや、その件も後で年齢があわないことが指摘されていたよ。
371 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:24:22 ID:cfdrxZJ3
>>369 だって、書斎自身があんな長い文章を読めないんだもの。
色々なところからコピペして寄せ集めたのはいいけど、
そこに何が書かれているのかまでは理解できないんだよ。
372 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:29:16 ID:cfdrxZJ3
>>363 いや、大学どころか高校だって・・・・
頭巾さえ読めなくて入れる高校となると・・・・
いや、中学を卒業することさえ無理かもしれないw
小学校で学習する算数さえきちんと理解できていないから、
やっぱり小学校1年生の途中から学校に行かなくなった、
というところでしょうwww
373 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:33:39 ID:cfdrxZJ3
おい書斎!
五分の二(2/5)足す七分の三(3/7)はいくつだ?
ちゃんと答えてみろよ!
374 :
名無しのオプ:2010/09/05(日) 23:41:14 ID:KgjI1nEE
もう60代のジジィだから
学歴なんてどうでもいいんだろ
年金の計算は大丈夫かいw
375 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 03:22:38 ID:PjaDaBY9
>>358 >>結局、ガリヴァもハックルも原典を読んだ奴が俺以外にはいないようなのが
残念だ。まあ、読まないのが普通の時代なのだろうが。
これ、突っ込みどころだろ
「誰か原書で呼んだか?」という問い掛けもなく、いきなり「俺以外にいないよう云々」って、狂気の世界を感じるわ
書き込みに理性や論理というものが微塵もないし、空恐ろしいばかりのコンプレックスを感じる
「ハックル」っていうのもなあ……
376 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 06:57:33 ID:Rxqm3Xc6
原典を読んだ読んだ香具師がいれば普通に原典の話しで盛り上がるのにそれもなし。
スレ住人の学のなさを如実に現す現実だわな。
377 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 07:08:15 ID:e1rcdZqh
読んでるけど、あのすさまじい文章については突っ込むだけ無駄だと思ってるわけだが・・・
結局「面白い」か「面白くない」しかって言っていない文章で何をどう盛り上がれと言いたいんだか。
しかも書いてる本人自体面白いと言ったリ面白くないと言ったりはちゃめちゃ…
かかわるの嫌だし、面倒なんでいちいちは指摘しないが間違いだらけだしね。
378 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 14:13:43 ID:fscUjvi9
文学板に書き込みしない
頭吊のせこさ
379 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 17:25:18 ID:PjaDaBY9
>>376 頭巾が読めないのに英語が読めるって胸を張られても、恥の上塗りとしか思えないね
書斎に英語のテストを出す奴が出てきてもいいのか?
すごいことになりそうだぞw
380 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 18:32:56 ID:b4YUDPxg
クリスティスレではウィキペディアの記述が自説の根拠だと大威張りだったのに
英語版のウィキペから反証を示されたらピタリと黙ってしまったw
381 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 19:21:54 ID:doNdqGe0
ドイルを「アーサー」と勘違いしてた馬鹿だもんな
382 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2010/09/06(月) 20:18:20 ID:uBYJCwaF
いまだ要求した論証無し。
>>377は虚勢やね(w
>しかも書いてる本人自体面白いと言ったリ面白くないと言ったり
>はちゃめちゃ…
全くコンテクストを読めていないから、こういうレスになってしまう。
こちらも語る気が萎えるわ。
383 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 20:21:20 ID:T78G+f12
その萎えた気持ちをずっと持ち続けてほしい。
384 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 20:21:47 ID:PjaDaBY9
>>382 お前って、本当に承認欲求の権化だな
大して頭がよくないのに(……というより、けっこうお馬鹿なのに)、不特定多数に評価されたいなんて思うなよ
弁えて生きることを覚えろ、人生このままカスで終えるぞ
385 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 20:33:23 ID:Rxqm3Xc6
書斎がきっちりと議論の土台を造ってくれているのにそれを理解しないどころか荒らして潰すアンチ。
極悪の荒らしだわな。
386 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 20:39:40 ID:hJqX0/dB
っていうか「面白い」とか「面白くない」しか言ってないだけの素晴らしい論考に何を付け足せばいいんですかw
「そうですか面白いんですか、さすがあなたの論考はすばらしい!!」!って書けばいいんですか。それ以上のことは
読み取れといっても無理ですよ。あらすじらしきものしか書いてないんですから。
これに何か付け足せなんてのはなんかすごくバカっぽいですよ
387 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 20:40:33 ID:hJqX0/dB
だから、あらすじは議論の土台にならないんでどうしたらいいんですか?
388 :
名無しのオプ:2010/09/06(月) 21:54:01 ID:PjaDaBY9
>>385 「書斎が」って、お前が書斎じゃないか
虚しさというものを知らない下等生物
389 :
ミステリーダーでつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/09/07(火) 03:19:49 ID:J+2dXTRS
論考の価値がわからない人は黙ってなたい!
ROMってる者が迷惑でつ!
荒らしは書斎タンのモチベを下げるな!!!
390 :
名無しのオプ:2010/09/07(火) 08:36:43 ID:TuYaY0Rv
忌み嫌われバカにされつつ十年も粘着してる狂人に今更モチベが下がるもあるかよ
どうせ2ちゃんしか行き場所がないんだしw
391 :
名無しのオプ:
何で書斎の支持者はいつも二人だけで後はROM専ばかりなんだろうなあw