子供にきわどい下着売るバカはおらんだろ今時
リアルと混同せんでもええやん。
ユメコ父秘蔵のグッズをこれ何かしら?とか
快活でいい子なのにパンツだの乳だのばかり話題にされるなあ>3猫
実際パンチラもセクハラも歴代ダントツ最多シーンだったからね、3ネコは
快活ではっきりしてるけど、ややぶりっ子で割と怖がりなのがかわいいよね。
パンチラが歴代最多かどうかはわからないけど、めくれるとイヤーンとなるのがいい。>3猫
3猫は純情な下町ヤンキー娘って感じだった
それでいて、実はナイスバディなボンキュボンというギャップ萌え
乳もだが尻がまたイイ
そういや2猫が人間の娘に焼き餅やくって流れは
見たことないね。
>>959 「あらヤダ。鬼太郎さんったらでれでれしちゃって憎たらしい」
とか言っても口元上がって笑んでそうだよな
>>960 そうそう!
甘え攻め系関白亭主を手の上でうまく転がせる出来た女房って感じ。
それもこれも亭主がちゃんと愛妻孝行してるからだろうな。
>>958 3ネコは三枚目キャラと思わせて、実はセクシーキャラという意外性が新鮮で萌える
ところでもうすぐ次スレ?
970ぐらいで立てる?
誰か立てられると言う人はいるかな(●持ちとか)
雑談からSSを書いて下さったこのスレの神職人様たちありがとうです。
次スレあたり七夕話が出るかなあ。
妖怪って人間よりゆったり生きてるから、昔ながらの行事を
昔のままのスタイルで楽しんでるような気がする。
どの猫も好きだけど、正直パンツがどうの尻がどうのって話だけじゃ
「あ、そう」と思うだけでどう返していいのかわからんな。
色んな見方があるからな
>>964 今は忍法帖のレベルが10以上なら立てられるんじゃなかったっけ。
968 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:21:40.77 ID:9hDCF4ie
ねこ娘萌えろパロ倉庫ってまだ再開してませんか?
スレ立てしようとチャレンジしてみたが駄目だったので
天プレ置いてくので添削宜しく
>>3にあった避難所のアドレスを
>>1に追加して
後は、関連スレの見直しをしてみた。
971 :
テンプレ:2011/07/16(土) 21:54:33.89 ID:I/U4LbW+
972 :
テンプレ:2011/07/16(土) 21:55:11.42 ID:I/U4LbW+
973 :
テンプレ:2011/07/16(土) 21:56:07.34 ID:I/U4LbW+
あと、
>>4のSS投稿に関しては次もそのままコピペで問題がなければ
どなたか立てられる人次スレ宜しく
ちょっと試してくる
埋めのつもりが新スレに投下してしまった!
新スレ一発目がバカネタですまぬ!
>>977 乙です!
このスレも小ネタはあれこれ出たけど次スレはもっと賑わうといいですね
>>979 GJ!
このティーンズ雑誌、ゴミ箱からねずみが拾って読んでしまったりするわけですね
スレ立て乙です。
季節外れではありますが、残りを埋め立てがてら投下
第5作:黒鴉×ネコ娘
「恋が実を結ぶ時」
・ 大筋は本編に沿って妄想してみますた。
・ エロは無いので脳内補充宜しく
・ お好みに合わせて◆以下NGワード登録なり、スルーよろしこ
・ 基本はラブラブ&アマンアマン
誤字脱字、おかしな所があってもキニシナイ(゚∀゚)!!
天狗ポリスの黒鴉と初めて出会ったのは、
横丁での松明丸事件が切欠だった。
松明丸とは、彼ら烏天狗一族の術から生まれる妖怪の一種で、
今回横丁を襲ったのは、悪しき者達が生んだ恐るべき炎の巨鳥。
元は小さな炎の塊が、巨鳥の姿を象った妖怪なのだが、
この騒ぎは烏天狗である彼の存在なくては収まらなかった。
大天狗より仰せ付かった任務だとしても、
横丁の為に死力を尽くしてくれた彼に、
ネコ娘は感謝の気持ちを込めて”霊界符”を作成した。
事件解決後の翌朝、蒼坊主と共に横丁を旅立つ彼に手渡し、
二人の最初の出会いは幕を閉じた。
再会の時は、意外と直ぐだった。
片車輪の件で、捕らえられていたぬらりひょん一派の刑の執行が決まったのだ。
ぬらりひょんの悪運の強さは並ではなく、
此れまでも幾度となく逃げられていたことか。
そういった経緯もあり、ぬらりひょん一派の刑執行時の付き添いの要請があり、
鬼太郎を初めとする、ゲゲゲファミリーの主要メンバーで飛騨へと赴いた。
その時出迎えてくれた黒鴉の懐に、
黒い霊界符を見つけたときには嬉しくて思わず大きな声を出してしまったが、
黒鴉は怖じる事無く手にした霊界符を”大事な宝物”だと言ってくれた。
ネコ娘はそれが嬉しくて、
満面の笑みを浮かべ大事にしてくれていた事に対し、お礼の言葉を述べた。
その笑顔が、黒鴉を一瞬にして虜にしたのは言うまでもない。
ぬらりひょん輸送の際、カマイタチの襲撃に会い、
ピンチに陥ったネコ娘を彼は迷う事無く救出に向かったのだから。
幼い頃より知る鬼太郎とは違い、
自分より大きく逞しい腕に包み込まれるように守られ
寸での所で難を逃れたネコ娘は、彼の胸に抱かれた瞬間、胸が高鳴るのを感じた。
自分を庇った為に怪我を負った彼と、
その場の戦いの異様な雰囲気に呑まれ、
甘い胸の余韻を味わう事無く、
事件はぬらりひょん脱獄と言う最悪の結果で終わった。
もし、あの時。
自分が足手まといになんてならなかったら?
黒鴉が任務を全うしていれば、こんな結果になんてならずに済んだのに、
彼が自分を助けた為に、大事に成ってしまった。
大天狗の恩情で、彼は咎められる事は無かったけれど、ネコ娘の小さな胸は痛んだ。
飛騨からの帰り、思わず馬鹿なことを口走ってしまった事を今更ながら後悔する。
あの時は、色々な複雑な思いを抱えていて、
落ち込んでしまったらそれらに押しつぶされてしまいそうで
無理にでも明るく振舞わなければやっていられなかったのだ。
事件後、飛騨から去るまで黒鴉に直接お詫びとお礼を結う機会が無く、ネコ娘は横丁へと戻った。
暫くすれば、彼女は通常の明るさを取り戻し
いつもの生活に戻ったある日、ふと黒鴉に抱かれた感触と同時に、胸の高鳴りを思い出す。
本人の自覚はまだ無いものの、
何時しかネコ娘は、黒鴉に仄かな恋心を寄せるようになっていた。
自分の命を身を挺して守ってくれた若者が、
彼のような好青年ならば、ネコ娘が惹かれるのも決して不自然なことではない。
そんなある日、再び再会の時が訪れる。
幼馴染の鬼太郎が、閻魔大王の忠告を無視し、
地獄の鍵を使ったことで、その罰を受けているときだった。
鬼太郎を貶めようとした百々爺の策略で、
鬼太郎が罪人として飛騨の妖怪裁判所に出廷するとの報告を受けたのだ。
その無実を証明する為に、ネコ娘は訪れた先で黒鴉と出会う。
「く、黒鴉さん?」
「此れはネコ娘殿…今日は鬼太郎殿の証言に?」
「…はい。黒鴉さん…鬼太郎を助けて下さい!
鬼太郎があんな大罪犯すわけ無いんです。」
「申し訳ありません、ネコ娘殿。
私とて、鬼太郎殿が罪人とは信じられません。
しかし今、私は法の番人…
全てに平等でなければ成らぬ立場なのです。
他ならぬネコ娘殿の頼み、聞届けたいのは山々なのですが
どうか、烏天狗としての私の勤めを解って下さい。」
黒鴉の苦しげな表情に、ネコ娘は飛騨でのことを思い出す。
自分の為にまた、彼に負担を与えてしまう所だったのだ。
ネコ娘は自分の軽率な態度を恥じた。
目玉の親父と親しい、あの大天狗さえ一切の情を捨て
裁判官として公平に全てを裁かねば成らないのだ。
辛いのは自分だけではない。
そして、自分の為に彼を惑わしてはいけない。
「ごめんなさい…黒鴉さん。
あたし、飛騨で助けてもらったときの事も
きちんとお礼とお詫びしてなかったのに、
また迷惑かけるようなことを言ってしまって…
今のは、聞かなかったことにして忘れてください。
飛騨でのことは本当に感謝しています。
ずっとお礼を言いたかったんですけど…
あたしの所為で、黒鴉さんに迷惑かけてしまって
本当にごめんなさい。そして有難うございました。」
「ネコ娘殿…」
「大丈夫です!
横丁のみんなも着てくれるし
あたし達きっと、鬼太郎の無実証明して見せますから!」
ネコ娘はあの時伝えられなかったお礼とお詫びを丁寧に告げると、
皆の待つ法廷へと戻っていった。
去っていくネコ娘を見送っていた黒烏だが、
彼もまたこの裁判は何者かの陰謀であることを、その経験から感じていたのだ。
結局、百々爺の陰謀は黒鴉とネズミ男の手によって暴かれ、
鬼太郎の無実は証明された。
建前として、ネコ娘には協力できないと伝えた黒鴉だが、
裏では密かに動いてくれていた事が嬉しかった。
その所為で、彼もまた鬼太郎と共に地獄で罪を償うことに成ってしまったのだが、
この件が切っ掛けで、ネコ娘は黒鴉と個人的な付き合いをするようになった。
何時アドレスの交換をしたのか?
ねずみ男がいち早く黒鴉の携帯のアドレスを知っていたのには驚きだったけれど。
「黒鴉さん、ごめんなさい
あたしがまた余計なことを言ったばかりに…」
「それは違います。ネコ娘殿。
企てられた裁判に、正しい判決が下るよう動いたのは
あくまでも己の意思です。
貴女の所為などでは有りません。」
「でも…」
「それ程までに仰ってくださるのならば
一つだけお願いしても宜しいでしょうか?」
「あたしに出来ることなら、何でも!」
「地獄での罪を償い終えた後、ネコ娘殿の時間を
私の為に空けていただけますか?」
にっこりと微笑む彼に、ネコ娘はただ「はい」と答え、
その時はお互いの携帯のアドレスを交換して別れた。
後になって、黒鴉から受けたのがデートの誘いだと、暫く経ってから気づく。
それから、彼が刑期を終えるまでドキドキし通しの毎日を過ごしていたが、
彼と別れてから一週間近く経ったある日、ネコ娘の携帯のメールの着信が入る。
それは、待ちに待った黒鴉からの連絡だった。
”―――飛騨に帰る前に、一目ネコ娘殿にお会いしたい”と
ネコ娘はすぐさまに返信をする。
”この前のお話しの件もありますし、喜んで。”
”覚えていてくださったんですね?光栄です。
では、鬼太郎殿と一緒に横町行きのバスにて向かいます。
それでは後程―――”
五官王から目玉親父の元へと連絡でもあったのか、
ネコ娘が皆の集まりに顔を出す頃には、既に皆に知れ渡っており
横丁は、鬼太郎の出迎えモードに変わっていた。
暫くすると、地獄より横町行きのバスが現れ、
鬼太郎と黒鴉を下ろすとゆるりと去ってゆく。
「おお、鬼太郎〜!!」
砂かけ婆の手のひらの上で、先陣を切って目玉親父が愛息子を迎える。
「ただいま父さん。」
「うむ、お勤めご苦労じゃった。
黒鴉殿、此度は息子の為になんとお礼を言ってよいのやら…」
「僕からもお礼を言わせてください。
裁判の時も、罰を受けている最中も
黒鴉さんにどれだけ元気付けられたことか。
本当に有難うございます。」
「親父殿、鬼太郎殿。
私は当然の事をしたまで、お気に召されるな。」
「のう、親父殿。鬼太郎もこうして戻ってきたことだし
堅苦しい挨拶は抜きにして、皆で祝おうではないか!」
「そうじゃな。黒鴉殿も良かったら参加して行って下され。
貴方も今日の主役の一人なのじゃから。」
「お誘い有難うございます。
では、少しだけ…
実はこの後、約束と大天狗様への報告を控えてますので。」
「では、存分に楽しんでいってくだされ。」
「はい。」
しかし、彼は本よりの性格からか、天狗ポリスと言う裏方家業の仕事柄か、
鬼太郎のように輪の中心に居るのではなく、静観する側に回るのが自然と身についていた。
鬼太郎を中心に盛り上がる横丁の住人たちの様子を眺めていると、ネコ娘の姿を見つけた。
彼女もまたこちらに気がついたようで、示し合わせたかのように二人はそっとその場を抜け出す。
「黒鴉さん良いの?
今日の主役のうちの一人が抜け出してきちゃって…」
「ネコ娘殿のほうこそ
鬼太郎殿達とご一緒せずとも大丈夫なのですか?」
「あ、あたしは…黒鴉さんと約束してたから。
それに、鬼太郎たちは明日でも毎日会えるし…」
「ははは…意地悪なことを言ってすみません。
でも、正直嬉しいです。」
黒鴉のほうを見上げると彼と視線が合い、
アーモンド形の瞳を丸くすると反発するように顔を背けてしまった。
彼女の頬は赤く染まり、その熱は本人も自覚するほどに。
「…ネコ娘殿?」
「あ、あの…もう少し先があたしの住んでいる所なんで
良かったら…お茶でも…」
「喜んで。」
思わず言葉に詰まって誘ったら受け入れられてしまい
気づけば、彼を部屋に通してお茶を淹れていた。
なんと表現したらよいものか…この部屋に、男性を招いたのは初めてだった。
鬼太郎にしろ男性と言うよりは、男の子と言った表現の方があっていて、
横丁の妖怪たちも来ることもあったが、あまり意識したことはなかった。
それ故に、胸がドキドキと早鐘を打ち、緊張する。
「あのっ…お茶、どうぞ。」
「此れは忝い。」
おずおずと差し出されたお茶を手に取ると、軽く啜る。
「今更なのですが、妙齢の女性の部屋に
私の様な者がお邪魔して良かったんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。
第一招いたのはあたしの方だし…」
「いえ、深く考えずに厚意を受けてしまった私も悪いのです。」
返事に困ったネコ娘だが、黒鴉との約束を思い出す。
「ほ、ほら!黒鴉さんとの約束。
外で立ち話するわけにも行かないし…ね?」
「本当にネコ娘殿はお優しいのですね。」
結局この日は、黒鴉の携帯に緊急の連絡が入り、彼は急いで飛騨へ戻ることになった。
また、横丁の近くへ来ることがあったら、ネコ娘の元へと立ち寄ると約束を交わして。
彼が飛騨へ戻ってからも、メール等でのやり取りは続けていた。
ある晩、近くまで来たので立ち寄っても良いかと言う打診が黒鴉から入り
ネコ娘が了承の返信をして暫くすると、窓の外に羽ばたく音が聞こえ
音の主の影が月明かりに照らされて窓に映る。
「黒鴉さん?」
ネコ娘が名を呼び、窓を開けると彼は其処に立っていた。
「ご無沙汰していますネコ娘殿。
突然連絡してしまってご迷惑ではなかったですか?」
「迷惑だなんてとんでもない。」
ネコ娘が大げさに首を横に振ると、黒鴉がくすりと笑う。
「良かった。押しかけついでに、お誘いしたいのですが…
少しだけ星を見に行きませんか?」
ネコ娘を抱き上げた黒鴉が、漆黒の羽を広げ夜空に舞う。
連れて来られたのは山の上にある大きな一本杉の木の上で、
都会の街ではすっかり見え難くなっていた多くの星が夜空を照らしている。
暫くバイトや事件で忙しかったから、ゆっくりと夜空を眺めるのも久しぶりだ。
「人間の世界から少し離れると、空ってこんなに綺麗だったのね。」
「山の上は空気が澄んでますからね。」
しかし、春先とはいえまだ冷えるこの時期。
カーディガンを羽織ってきたとはいえ、ネコ娘は冷気に思わずブルリと身を振るわせた。
木の幹に手を置き、立っていた黒鴉はネコ娘の様子に気がつき、
隣に腰を下ろすと、冷気をさえぎるように片羽を広げネコ娘を包み込む。
「…黒鴉さん?」
「申し訳ありません、ネコ娘殿。
私の配慮が足りないばかりに…軽率でした。
あまり冷えぬうちに戻りましょう。」
「有難う、黒鴉さんが羽で包んでくれたから、ちっとも。」
「いえ、私の所為でネコ娘殿に風邪を引かせるわけには参りません。」
黒鴉は再びネコ娘を抱き上げると、横丁へと飛び立つ。
ネコ娘は彼の首に抱きつき、先程まで居た一本杉を見た。
木には月がかかり、徐々に遠のいていきやがて山の一部として周りの木々に同化して行く。
横丁に有る自分の部屋に着いた時に変わらぬのは、月の姿だけだった。
「今日は強引にお誘いした挙句、
ご迷惑をかけてしまい申し訳ありません。
が、御蔭でとても良い夜を過ごせました。」
「く、黒鴉さん。」
ネコ娘を送り届け、飛騨へと戻ろうとした黒から巣をネコ娘は呼び止める。
「また…また誘ってくれますよね?
あたし、この前の約束…今夜で果たしたって思ってないです。
だから…!」
「ネコ娘殿さえ良ければ、私はいつでもお誘いに参じます。
また近くに訪れた際には是非、
お付き合いいただけると嬉しいです。」
「はい。」
ネコ娘に呼び止められ、一瞬彼は驚いたようだったが、
彼女の言葉に眼を細めて返事を返すと、月に向かって羽ばたいていった。
ネコ娘は彼の飛び去った後を、月の光に飲み込まれ全てが見えなくなった後も、ずっと見送り続けて居た。
それから、ほぼ週に一度はネコ娘の元へと顔を見せるようになった。
ネコ娘の部屋の窓に羽ばたき音の後が聞こえれば、次の瞬間には彼の姿が窓に映る。
それがネコ娘が黒鴉のために窓を開ける合図。
時間が有れば、彼女を連れ夜空へと舞い、僅かな時間でも彼女の窓を通じ言葉を交わす。
限られた時間の中での短い逢瀬を繰り返すうち、
別れ際に、黒鴉は嘴でネコ娘の頬を撫でた後、一束の髪を梳くようになった。
ネコ娘もまた、彼からの細やかな愛情表現を瞳を閉じ、身を任せて受け入れる。
離れるのは名残惜しいが、彼の嘴で頬を撫でられるのはとても心地良かった。
「最近ネコちゃん、女の子らしくなったって言うか
可愛くなったって言うか…何か良いこと有った?」
春うらら、横丁の桜も葉桜に変わりつつあるある日
突然話題を切り出してきたのは、ろくろ首だった。
「そうそう、アタイもなんか雰囲気が変わったな〜って
思ってたところなんだよ!」
ろくろ首に同調するようにアマビエが言う。
花の乙女三人組が集えば、話は尽きない。
現在この二人の妖怪も、それぞれの相手と恋愛中だけに鋭いところがある。
「好きな人でも出来た?」
「彼氏が出来たんじゃないのかい?」
「そ、そんなことないよ。新しい服を下ろしたからじゃないかな?
それより、二人の方こそ順調みたいじゃない〜!」
「そうなの、この間もね鷲尾さんと…」
「カワウソにも意外と男らしいところがあって…」
ネコ娘が慌てて話題を変えると、
二人は即食いついてきて惚気話が始まると、ネコ娘は二人の言葉にふと思う。
自分と黒鴉との関係は一体なんであるのかと。
そして気づく、彼の事が好きなのだと。
しかし、ネコ娘と黒鴉は恋人同士ではない。
彼からの好意を感じていても、告白を受けたこともなく、ネコ娘から告白をしたわけでもない。
ならば何故、彼はいつも会いに着てくれるのだろう?
いっその事、自分の胸のうちを打ち明けたら、彼に答えてもらえるだろうか?
それともこの淡い関係は終わってしまうのだろうか…
ネコ娘は、楽しそうに互いの恋人の惚気話をするろくろ首とアマビエを見ているうちに、
胸が締め付けられるような切なさに襲われる。
そして、ネコ娘をさらに追い詰めるかのように黒鴉と会えない日が続く。
携帯でのメールのやり取りはあったけれど、それだけでは物足りず。
黒鴉を好きだと気づいた今、逢えない日が増えるほど一層彼を恋しく想った。
夜、一人身の寂しさに彼を思い、窓に彼の影が映ることを待ちつつも、
彼の激務を思えば、自分からメールで誘うことが出来ず
当たり障りのないやり取りをしながら、一月余りが経過したある晩。
ネコ娘が待ちに待ったメールが入る。
”―――今晩、伺っても宜しいですか?”と。
待ちに待ったメールの内容に心躍らせ、”待ってます。”と返信を打つ。
返信を送った携帯を閉じると、自然と顔がにやけてしまう。
今夜、彼に再び合間見えるまで待つ時間さえも楽しい。
ろくろ首に「ネコちゃん今日は御機嫌ね。」と言われるほど、
今日のバイトでは、営業スマイルも完璧に決めた。
たった一通のメールでこんなにも一喜一憂するなんて、
会えぬ日々に鬱々としていた毎日が嘘のようだ。
横丁へ戻り、彼が訪れる時間が一刻一刻と近付くほど、
ネコ娘はそわそわと落ち着かないようすで、何度も時計を見てしまう。
やがて、バサバサと言う羽音が聞こえ、窓ガラスに映る影は夢にまで見た黒鴉のもの。
彼の姿を捉えたネコ娘の瞳は大きく見開き、瞳孔が細く伸びる。
そして向かい入れる為に窓を開けると、微笑を浮かべた黒鴉が其処に居た。
「ご無沙汰しております。ネコ娘殿。」
「黒鴉さん…」
「本日は急にお誘いして申し訳ありません。
ネコ娘殿に見せたいものがあるので
宜しければ一緒に来ていただけますか?」
「…はい。」
ネコ娘は差し出された彼の手をとると、黒鴉がその手を引き、彼女を胸に抱いて夜空へと舞う。
久々に包まれるぬくもりに、ネコ娘は黒鴉の着物の襟をぎゅっと握り締める。
嬉しい反面、気づいてしまった黒鴉への想い。
そして、彼が自分の事を本当にどう想っているのか、その答えを知りたい。
その答えの結果、この関係が壊れてしまうかもしれない不安
けれど、何時までもはっきりしない関係を続けるにも、ネコ娘は限界を感じていた。
やがて、黒鴉が舞い居り地に降り立った気配はしたが、
ネコ娘は彼の着物の襟を掴み、胸に顔をうずめたまま離れる気配がない。
「…ネコ娘殿、如何なされましたか?」
ネコ娘の様子に、空中飛行で酔ってしまったのかと思った黒鴉は心配して声をかける。
しかしネコ娘は胸に顔をうずめたまま首を左右に振った。
黒鴉はネコ娘を抱いたままその場に座ると、ゆっくりと背中を擦る。
「黒鴉さん…質問しても良いですか?」
「何でしょう?」
「どうして、あたしに…こんなに良くしてくれるんですか?」
「そ、それは…」
黒鴉は”それは私が貴方を好きだからです。”と即答できずに居た。
彼もまた、彼女と同じ想いを抱えており
今日、この場へとネコ娘を誘ったのもある決心をしたからなのだが、
予想外の問いかけに出鼻を挫かれてしまった。
「あたし、黒鴉さんに優しくしてもらえるのが凄く嬉しくて…
つい甘えたりして、あたしの勘違いかもしれないけど
それでもあたしは、黒鴉さんの事が―――。」
感極まって、自分の気持ちを言いかけた所で、彼の胸から引き剥がされ言葉を噤んだ。
驚きに目を見開くと、正面には困った表情の黒鴉が居て、ネコ娘は何も言う事が出来なくなってしまった。
「ネコ娘殿…その先は私の方から言わせてください。」
「…」
黒鴉はそっと立ち上がると、ネコ娘を立たせその前に跪いて手を取る。
「ネコ娘殿
初めて会った時から貴女の事をお慕いしておりました。
この黒鴉、不肖の身ではありますが、
正式にお付き合いを申し入れたくお願いに上がりました。
お受けしていただけますか?」
一転して黒鴉からの交際の申し込みに、驚いたネコ娘は硬直したままだった。
すると、視界にピンク色のものがひらひらと舞い落ちてくる。
「…桜。」
そのピンク色をした物の正体に気づき、漸く言葉が出ると
黒鴉は立ち上がり、ネコ娘の背後に咲く桜の樹を見せた。
ずっと自分で周りの景色を見ようとしていなかったから気づかなかった。
川の畔に咲く、一本の桜の樹。
既に横丁の桜は散ってしまったと言うのに。
「―――綺麗。」
「飛行中にこの山桜を見つけた時、花が咲いたら
この場所でネコ娘殿に思いの丈を打ち明けようと
今日はお誘いをしたのです。
何時までもネコ娘殿の厚意に甘えずに
自分の気持ちを伝えようと…。」
この微妙な関係が壊れてしまうのを恐れていたのはネコ娘だけではなく、
黒鴉も同じ想いを胸に秘めていたのだ。
それを知ったネコ娘は、桜から黒鴉のほうへ顔を向けると、
彼はずっとネコ娘を見ていて、微笑で返す。
「受けて頂けまか?ネコ娘殿。」
そう言って差し出された手を、ネコ娘は取り
「謹んでお受けします。」
と答え、どちらともなく身を寄せて抱き合うと
夜風に桜の花がさらされ、二人を祝福するかのように花びらが舞う。
今宵、桜は新たな実を結ばん。
糸冬
おおお!スレ最後に大花火キター!!!!
嘴で頬を撫でるって、いい雰囲気じゃありませんか。
眼福でございます。
ラブいなあ、幸せそうでなによりです。
黒鴉、漢だ!女に恥かかせない、まして鬼太郎みたいに自爆もさせない
少々朴念仁のケはあるけど、5ネコの望み通りな展開ににんまり。
きっと速攻でねずみ男にバレてからかわれるんだな。
「私はまだネコ娘殿には指一本…いや羽根は触れたが…」とか妙なところで
律儀に自爆しそうw
良いものを読ませていだきました。
このスレもあとちょっとかあ、上の方で浴衣話があったけど
2猫の姐さんは紺地に桔梗とか、白地に蔓草とかの渋い古典柄が似合いそうだ。
幾何学柄みたいなモダンなのもよさそうだけど。
>>994 涼しそうだな
で、行儀よくしゃがんで線香花火持ってたり。
その後は蚊帳の中で大の字になってる鬼太郎のそばで
うちわであおいでたりしたら萌える
浴衣で夕涼みとか寝間着が浴衣とかも2期の世代ならアリかな。
まぼろしの汽車の時は保養地に3ヶ月もいたりしてたぐらいだし、
こう暑いとまったり避暑生活… とかも妄想が広がる。
2期鬼ネコは歴代で一番、用がなくても人間世界をうろついてるイメージあるし
神出鬼没だったりするから避暑地もアリだと思う。
埋め。
一年半で完走か〜1000どうぞ。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。