1乙ってことさ
Mmm good!!
>>1乙さまです。
新スレそうそう恐縮ですが、こんなのはいかがでしょうか。よろしければどうぞ。
マトリョーシカという、ロシアの民芸品を、見たことがあるだろうか。
一見こけしのようだが、ぱかっと開いて、中からまた、一回り小さいこけしが出てくる。
そのこけしがぱかっと開いて、またこけし、ぱかっと開いて、その繰り返し。
なぜ僕がそんな民芸品の話をするかというと―――
「ゆう君、晩ご飯、ハンバーグでいい?」
キッチンから、和美さんの声が聞こえる。
「ハンバーグっ!」
「ハンバーグっ!」
ソファーに座ってテレビを見ている僕の膝の上に乗っている和美ちゃんと、
すぐ横に座っている和美っちが、楽しげに輪唱する。
「二人とも、和美さんは祐二君に聞いている」
僕の向かい側に座って、一緒に見ていた和美がたしなめた。
「ん、和美ちゃん達も喜んでるし、ハンバーグでいいんじゃないか?」
と、僕は返事を返しておく。
「やった」
「やった」
和美っちと和美ちゃん。
「祐二君がいいなら構わないが」
これは和美。
「じゃ、ハンバーグで決まりね」
キッチンから和美さんの声。
「ただいま〜」
玄関の方から和美君の声が聞こえる。帰ってきたようだ。
これで全員揃った。
うちの1LDKの間取りは、学生の一人暮らしには広すぎるが、
こうして計六人になると、それなりに狭くて、賑やかだ。
といっても、和美さん達が“しまわれている”ときは二人きりなので、少し広い。
和美さんとは、大学のサークルで知り合い、仲良くなり、付き合うようになった。
僕らは、どこにでもいる普通のカップルだ。
ただ一つ。彼女がマトリョーシカであることを除けば。
彼女は最大5人に分裂?可能だ。
さすがに本物のマトリョーシカのように、ぱかっと割れることはないが、
彼女が興奮したりすると、ぽんっと音がして、中から一回り小さい彼女が出てくる。
小さくて、年齢が下がる。彼女曰く、高校生の頃の和美さんだそうだ。
元の方の彼女は、別に変わらない。普通に歩き回って、今も晩飯を作ってくれている。
で、この一回り小さい高校生の和美(区別するために、元の彼女を「和美さん」、
一回り小さい方を「和美」と呼んでいる)が、また興奮すると、
中から中学生の「和美君」、それまた中から、
小学生高学年の「和美っち」、小学生低学年の「和美ちゃん」と、
最大5人の“和美”さん達が出てくるようになっている。
現在この最大状態だ。実は、全員揃うのは珍しい。数ヶ月ぶりだろうか。
が、賑やかで狭い。ついでに食費がかかる。
元は一人で、中に入っていたのが出てきただけだから、食費がかさむようになるのは
なんだかおかしい気もするが、とにかく5人いるのだから、しょうがない。
彼女のこの特殊な体質?を初めて知ったときは、そりゃもう驚いた。
が、彼女がこれは珍しい体質だが、珍しいだけだと言い張るので、
そういうものかと思うようにしている。
和美さんの妹たちが大挙して押し寄せてきた、というのとさして変わらないだろうし、
いろんな世代の彼女と触れ合えるのは、なかなかに楽しい。
「和美っち、和美ちゃん、にんじんも食べましょうね」
偏食の多い小学生二人組に、和美さんは優しくたしなめる。
「にんじん、きらい〜」
「きらい〜」
ちびっ子二人は、たいてい同じ反応を返す。まるで双子だ。
「私ってこんなに好き嫌い多かったっけ?」
「君は今でもピーマン食べないではないか」
「うっ」
ストレートに感情を出す和美君(中学生)と、冷静に事実だけを述べる和美(高校生)。
同一人物なのにおかしな話だが、二人はわりと犬猿の仲だ。
「ピーマンも、きらい〜」
「きらい〜」
「あらあら、和美君には、お手本を見せてもらわないとね」
「うっ、わかったよ和美さん。今度ピーマンが出たら、食べるよ」
「君にはやぶへびだったようだ」
「うるせー」
どこの大家族ドラマだといわんばかりの賑やかな夕餉が繰り広げられる。
実際、これだけ人数が多いと、会話している間に食事は終わるのだが。
面白いのは、各和美さん達だ。
同一人物であるのに、年齢が違うというだけで、だいぶん性格が異なる。
最年長の和美さんは、落ち着いていて、おおらか。いつも笑顔だ。
ともすると、物事をあまり深く考えてないようにも思える。
これが、高校生の和美になると、笑わないし、ぶっきらぼうだし、
その事務的な口調は、へたをすると和美さんより年上に感じられる。
一転、中学生の和美君は、ボーイッシュで、少々口が悪い。
口より先に手が出るタイプだ。
小学生の和美っちと和美ちゃんは、そんなに変わらない。元気なちびっ子だ。
和美っちの方がお姉さんなので、ときおり和美ちゃんの面倒を見ているときがあるが、
そういうときは、微笑ましい。
それぞれ、その当時の和美さんの容姿と性格らしい。
容姿はともかく、性格はそんなぽんぽんと変わるものだろうかと思うが、
和美さんに言わせると、女の子はそんなものらしい。ふーん。
夕食がすんで、みんなが入浴をすませると、もうとっくに寝る時間だ。
なにしろ女性ばかり5人もいるので、入浴にえらい時間がかかる。
年少組は、たいてい年長組と一緒に入るが、それでもなんだかんだで、数時間かかる。
以前、その件について言及したことがあるが、和美君に
「デリカシーのないバカ男っ!なんで和美さんは、こんなのが好きなんだっ!?」
と逆鱗に触れてしまったので、控えるようにしている。
同一人物とはいえ、女5人に男1人では、なんだか分が悪い……。
うちには最大人数分の布団を用意してある。
和室に、僕と和美さんの2人。残りの4人は、リビングに布団を敷く。
こちらにちび1人をもらい受けた方が、広さ的には公平だが、
なんだ、その、僕達2人には、少々することがある。
僕らは普通のカップルなのだ。
隣室の和美達が寝付いた頃を見計らって、僕は暗闇の中で和美さんに声をかける。
「和美さん、寝ちゃった?」
「……起きてますけど、でも」
このあたりは二人の合図だ。
が、和美さんが乗り気でないのは、リビングの方が気になっているからだろう。
「静かにすれば、大丈夫だって。ね?」
「……ゆう君の、エッチ」
暗くてよく見えないが、和美さんは、頬を染めて俯いているのだろう。
なんだかんだ言って、和美さんも、まんざらではない。
というか、比較的、エッチな方なんじゃないかと思う。
二人きりのときは、毎日するし。
はっきりした返事がないときは、肯定と見なしていい。
僕は和美さんの体に、手を伸ばしていく。
和美さんとキスをして、和美さんのパジャマを脱がせて、和美さんの胸を吸って、
和美さんのあそこを舐めて、和美さんもそろそろいい感じにできあがってきた頃を狙って、
ぶすりと挿入。
簡単に書いたが、それなりに前戯はこなしていますよ?
「あんっ!ゆう君っ!ゆう君っ!」
「和美さん、気持ちいい?」
仰向けになった僕は、和美さんをお腹の上にのせて、下からずんずん突き上げる。
和美さんは、騎乗位がお好みだ。
普段のおおらかで優しげな和美さんからは想像もつかないくらい、
自分で腰を振って、あんあんと喘ぎまくる。うん、和美さんはエッチだね。
僕もせっせと腰を振る。
そろそろ和美さんがいきそうだ、というところで、部屋の電気がぱちんとついた。
「「えっ?」」
僕の上にまたがったまま、きょとんとする和美さん。
和美さんの下で、ペニスを挿入したままきょとんとする僕。
自然、入り口の方に顔を向ける。
開いた扉のそばから除く顔が四つ。目が八つ。あらら。
「和美さん、私達がいるときは、控えてもらいたいのだが」
「和美さんのバカっ!エッチっ!」
「うにゃ〜ん」
「んにゃ〜ん」
上二人はあきれ顔。というか和美君はすっかり怒っている。
下二人は、なんともぼんやりとしている。眠いのに起きてきたからだろう。
4人とも総じて顔が赤い。
和美君の顔が赤いのは怒っているからというのもあるだろうが、4人とも顔が赤いのは理由がある。
元々一心同体のこの5人は、快楽を共有するのだ。
つまり、和美さんがエッチで気持ちいいと、その気持ちよさが、他の4人に伝染する。
寝静まってくれていれば、起きては来ないのだが、今夜は早すぎたか。
それとも和美さんの喘ぎ声が大きすぎて、起こしてしまったか。
後悔しても、もう遅い。
エッチな気分の和美さん達が5人。僕は1人。
頭数の足りない分は、努力と根性、愛情で生める必要がある。
「祐二君、君達のおかげで、私は性的に高揚している」
頭を押さえて、和美が呟く。あまり興奮しているようにも思えないが、頬は赤い。
「祐二っ!だいたいおまえが和美さんにエッチなことするから悪いんだよっ!」
そんなこと言われても、恋人同士なんだぞ。エッチしたっていいじゃないか。
「ゆうく〜ん、ふわ〜ってするよ〜」
「ふわ〜」
その、なんだ、年端もいかない少女達を興奮させてしまうというのは、確かにマズい気が……。
「いつものことだが、君に責任を取ってもらいたい」
「ホントはなっ!オマエとなんてしたくないんだよっ!だ、だけどっ!」
「ゆうく〜ん、いつものして〜」
「して〜」
困った僕は和美さんを見上げる。和美さんは苦笑しながら、
「ゆう君、頑張ってね。私もまだ、いってないし」
僕に5人同時プレイを推奨する。家庭用ゲーム機だって、そんな多人数出来ないぞ。
「えっと、まず和美さんをいかせるから、待ってろ」
「そうだね。早急にすませてくれると、ありがたい」
「ああもうっ!じれったいな〜」
「はやくはやく〜」
「はやく〜」
「え〜、私はもう少し楽しみたいんだけど」
「和美さん、悪いけど、後がつかえてるから」
「ゆう君、愛情が足りないよ」
「足りないのは、体力だと思うけど」
「ほらそこっ!喋ってないで、ちゃっちゃとこなすっ!はいっ、腰振って!」
和美君にせかされて、僕は和美さんに挿入したまま、腰を動かす。
「あんっ!」
和美さんが僕のお腹の上で喘ぐのを、残り4人がそばに座って眺めている。
えぇと、文字通り四方から見られながらするのは、なんともいえない気分だ。
集中できないような、かえって興奮するような。
「ゆう君っ!き、気持ちいいよっ!ゆう君のおちんちんが、熱くて、固くて、
私の体の中を掻き回すよっ!あんっ、もっと、もっと掻き回してっ!」
気兼ねする必要がなくなった和美さんは、思う存分喘ぎながら、自分でも激しく腰を振る。
残り4人の顔が、ますます紅潮する。
目の前でセックスを見せつけられているのだ。
たとえ快感を共有していなくても、興奮するだろう。
「和美ちゃん、服脱ごっか」
「脱ぐ〜」
和美っちと和美ちゃんは、たどたどしい手つきで、パジャマを脱いでいく。
年上の分だけ、和美っちは、和美ちゃんより先に、パジャマと下着を脱ぎ捨てた。
まだパジャマのボタンを外せない和美ちゃんを手伝ってあげている。
「和美君、脱がないのかい?」
「なっ!か、和美っ!まっ、まだいいだろうっ!」
いつの間にか、和美が和美君の背中に回り込んで、耳元に囁きかけている。
「君は放っておくと、いつまでももじもじしているからね。どれ、私が手伝ってあげよう」
「ちょっ、止めろっ!手伝わなくっていいっ!」
和美は、パジャマの上から、和美君の小さな胸を揉んでいく。
耳元に息を吹きかけ、首筋に噛みつく。
「きゃんっ!」
和美君が、普段からは思いも寄らないような可愛げな声を上げている隙に、
和美は和美君のパジャマのボタンに手をかけていく。
13 :
8:2006/06/05(月) 02:54:39 ID:QBSum4/T
まあ、あとは皆様のご想像通りな訳で、妄想にお任せでもいいんですが、一応続けてみますね。ではでは。
GJGJ!!
つーかすごい着想だw
おお、いい発想だ……。
続きが気になるので、ぜひ頑張ってくださいw
小説来てたのか。確かにマトリョーシカとは発想が面白い。
続きキボンヌ。
和美さんが成長していったら、中から6人目の和美たんが(ry
19 :
夢の人:2006/06/05(月) 23:08:24 ID:dIMdt6FI
投下場所間違えたぁーー!!?
こっちにするんだった・・・
20 :
夢の人:2006/06/05(月) 23:13:03 ID:dIMdt6FI
まぁ1レス投下だったからいいか・・・
21 :
8:2006/06/06(火) 02:39:44 ID:D2pEaBXJ
どうもです。いや、思いつきの一発ネタでしたが、
「二人っきりの乱交プレイ」をしてみたくて。
分身の術とかでもよかったんですが、見た目が違う方が面白いかなと思って。
(実を言うと、“見た目同じのサイズ違い”にしようか、ちょっと迷いましたが)
あと、しまった「和美たん」にすればよかった。「和美っち」は自分でもゴロが悪いなぁと思ってて。
では続きなど、よろしければどうぞ。
「和美ちゃん、ちゅー」
「ちゅー」
和美ちゃんの服を脱がせきった和美っちは、和美ちゃんとキスしている。
小学生同士のキスといえば、普段は微笑ましいものだが、
全裸の女の子同士が、頬を染めたまま、お互いの唇を舐めあっているのだ。
いいのか、それは本当に許されるのか?
「あんっ!和美っ!和美っ!」
反対側から、和美君の声が聞こえてきた。いい感じに喘がされている。
和美君のパジャマのボタンは、もう全て外されており、はだけたところから、小さな胸が見え隠れする。
その先にある乳首をつまんで弄んでいるのは、背後にいる和美の左手だ。
和美の右手は、和美君の下着の中に差し込まれており、布地の上からも、激しく動かされているのが分かる。
和美は手慣れた動作で、和美君を喘がせていく。
子供達の方に目を向けると、二人は裸で抱き合ったまま、熱心にお互いの割れ目をこすりあわせている。
まだ何も生えていない、性器と言うにはあまりにもシンプルなスリットを二人して重ね合わせ、腰をくねらせる。
「和美ちゃん、気持ちいいね」
「んー、気持ちいい」
和美ちゃんが、和美っちの、まだふくらみかけの胸に吸い付く。
「やんっ!和美ちゃん、おっぱい吸わないでっ!」
普段は聞き分けのいい和美ちゃんだが、今は言われたことに従わない。
小さな口で、小さなおっぱいを、はむはむと舐め、ちゅうちゅうと吸い上げる。
まるで、ついこの間まで、母の胸を吸う赤ちゃんだったみたいだ。
……まるでもなにも、年齢的にはそちらの方が自然なのだが。
「ゆう君っ!今はこっちに集中してっ」
上から和美さんの叱責する声。いかんいかん、周りの痴態に気を取られてしまった。
そこかしこから、甘い声と、ぺちゃぺちゃという唾液の音が聞こえてくる。
声の主は、どれも皆“和美”さん。
喘いでいるのも和美さんなら、喘がされているのも“和美”さん。
なんだ。その、非常に興奮する。
いかん、もうすぐ射精しそうだ。和美さんをいかせないと。
僕は上半身を起こして、代わりに和美さんを押し倒す。
「きゃっ」
正常位になったところで、僕は激しく腰を前後に動かす。
「あんっ、気持ちいい、もっと、もっとぉ!」
嬌声を上げているのは、和美さんか、それとも他の4人か。
もう区別がつかない。とにかく僕は和美さんを犯せばいい。
部屋中に、和美さん達の喘ぎ声が響き渡って、僕はひときわ大きく、和美さんを突き上げた。
「いく、いっちゃうっ!」
和美さんがいくと同時に、和美さんの中に、どくどくと射精する。
後のことを考えると、出し切らない方がいいのだが、和美さんはそんなことを許さない。
キュウキュウと締め上げ、精液を搾り取っていく。
溜まったものが全て和美さんの中にしみ込むのを確認してから、ようやく僕達は体を離した。
「はぁ、はぁ、ゆう君、気持ちよかったよ〜。ありがとう」
まだ息の整わない和美さんが、こちらを向いて、感謝の意を表してくれる。
「はぁ、はぁ、い、いや、和美さん、気持ちよかったのは僕の方で」
そうそう、感謝すべきは僕の方だ。
とりあえず僕達2人は満足した。もう、おなかいっぱいです。
そんな僕らに、にじり寄る影が4つ。しまった。満足してるのは、僕達2人だけだった。
和美さんがいったのだから、その感覚を共有してくれれば、4人も満足すると思うのだが、
いったん盛り上がると、あとは各人が満足しないと気が済まないらしい。
なんとも効率の悪い体質だ。
ぐったりした僕のペニスの上で、和美&和美君組と、和美っち&和美ちゃん組の目が合う。
年上の和美は、年下に席順を譲ろうとする。
「君達からどうぞ」
ぱっと笑顔になった年下二人だが、荒い息を吐いて苦しそうな和美君を見てから、
「でも、和美君の方がつらそうだから、先でいいよ。私達、まだ大丈夫だし。ねぇ?和美ちゃん」
「まだ平気〜和美さんと遊ぶ〜」
「そうか。感謝する」
交渉は成立したようだ。確かに、一番苦しそうなのは和美君なので、先にしてあげた方が良さそうだ。
とはいえ、こちらは先程出したばかりだ。早くいかせてあげたいが、どうしたものやら。
「祐二君、そこは私に任せて、君は和美君の相手をしてくれ」
和美が、僕のペニスを指さす。僕はそれに従い、和美君に語りかける。
「和美君、こっちおいで」
「はぁ、はぁ、だっ、誰があんたなんかに」
「ここまできて強情だなぁ……。ねっ、こっちにおいでよ。
和美君のかわいいあそこ、よく見てみたいな」
「なっ、なに言ってんのさっ!バカっ!」
和美君はなかなか聞き分けてくれない。
息は上がっていて、切なそうに太ももをもじもじさせているというのに。
えぇと、こんなときは和美に頼もう。視線を合わせてみる。
和美は、射精のすんだ僕のペニスを、刺激がきつくならない程度に優しくさすってくれていたが、
僕の依頼を解釈してくれる。
「ふむ。せっかく子供達が譲ってくれたというのに、聞き分けない子だな、君は」
「なんだよっ」
「やる気がないならそこでじっとしているがいい。
私達がすんだら、最後にみんなで責めてあげる。
案外君はそういうのが、好きなんじゃないかな」
「ふざけんなっ」
「だったら、こちらに来て、祐二君を挑発するくらいのことができないのかね?
彼のここが大きくなってもらわないと、私達は困るのだが。
まあ、君のような役立たずにはそんなことを期待しても無理だろうが」
「くっ!バカにすんなっ!そんくらい簡単さっ」
すくっと立ち上がった和美君は、ずかずかと歩み寄り、僕の顔の上にどかっと腰を下ろしてきた。
「さぁどうだっ!」
「んぷぷ」
「……まったく、君は色気もなにもあったもんじゃないな」
彼女のお尻に圧迫されて息の出来ない僕は、口を開いて、お尻を舐めてみる。
「ひゃん」
驚いたお尻が飛び上ったところで、彼女の腰を両手で突かんで固定する。
「なっ、なにを」
「もう、和美君は乱暴だなぁ〜。ちょっとおしおきだよ」
「ちょっ、どういう……きゃん!」
まだうっすらとしか毛が生えていない彼女のあそこを視界に入れて、僕はその部分を舐めあげる。
「あんっ、や、やめてっ!くっ、ああんっ!」
僕が腰を掴んでいるので、和美君は逃げられない。
されるがままに、割れ目の中に僕の舌を迎え入れる。
まあ、本気で嫌なら、どうとでもしようはあるわけで、素直じゃないってだけだけど。
「ほう。祐二君は君の痴態がお気に入りらしい。和美君、ここ、見るといい」
和美が、少しずつ大きくなってきた僕のペニスを指さす。
「やっ、やだ、祐二」
和美君は僕のペニスを視界に入れて、顔を真っ赤にする。
「そうだねぇ。和美君のここは、エッチでかわいいよね」
舐めながら、賞賛してみる。
「祐二の、バカっ」
俯いた和美君だが、されるがままに、僕に舐められている。
彼女の割れ目から、とろとろと愛液が流れているのを、舌で掬うと、和美君の喘ぎ声が響いた。
和美君の割れ目を引き続き舐めていると、僕のペニスが温かいものに包まれる。
目の前に和美君のお尻があるのでよく見えないが、和美が僕のペニスを咥えてくれているようだ。
和美君の子犬のような喘ぎ声に混じって、年少組と和美さんが遊んでいる声が耳に入る。
「あんっ、2人とも、おっぱいそんなにすっちゃだめ〜」
和美さんは、子供2人に一つずつ、おっぱいを責められているようだ。
「和美っち、和美ちゃん、ここはどうかな?」
「あぁん、気持ちいい〜」
「いい〜」
和美さんが攻めに回ったよう。おおかた二人のあそこをなぞっているのだろう。
和美さん達の楽しげな声が聞こえて、和美に気持ちよくしてもらって、
和美君に切なげな喘ぎ声を上げさせる。
あぁ、今日は和美さんづくしだなぁ。と、そろそろ僕の頭もいい感じにとろけてきたようだ。
「祐二君、そろそろどうだろうか?」
和美の声が聞こえる。確かにもう十分大きくなっている。
「和美君、和美君、そっち行って、自分で入れて」
目の前にある和美君のお尻を叩きながら、指図する。
「あんっ、はぁっ、はぁっ、ごくっ」
和美君は、ふらふらと立ち上がり、仰向けになっている僕の股間の上にまたがると、
僕のペニスをむんずと掴んで、自分から腰を下ろしていく。
「あいたた、和美君、もう少し優しく掴んで」
「へっ、あぁ、なに?」
口元からだらしなくよだれを垂らした和美君は、すっかり朦朧としていて、
普段からは想像もつかないくらい、素直に挿入しようとしてくる。
前のときは、けっこう本気で殴ってくるので大変だった。
というか、今はこれ、素直というのじゃなくて、何も考えられてないだけか。
「ぐっ……あっ……あっ……」
和美君のまだ青くて堅いつぼみに、僕のペニスがめり込んでいく。
和美君のあそこは、挿入するにはまだ少し早い。
それでも和美君は腰を下ろしていく。
僕もかなり痛いが、和美君は、僕の比ではなかろう。
彼女が少しでも痛くないように、僕は自分でペニスを掴んで、方向を調整する。
「あっ……あっ……ああんっ!!」
時間をかけて、やっとペニスが奥まで入った。
本当なら和美君には挿入せずにいってもらいたいのだが、
彼女はどうしても、挿入しないといってくれない。
気持ちいいより、痛い方が勝っていると思うのだが、多分彼女は、
普段の性格とは裏腹に、痛いのが気持ちいいマゾっ娘なんだろう。
「和美君、いくよ?大丈夫かい?」
「あっ……あっ……あっ」
和美君の返事はない。苦しそうに息を吐くだけだ。あまり長く続けるのも可哀想だ。
一気にいってもらうことにする。
僕は、和美君の下から、彼女を跳ね上げるように、腰を振る。
「ぐっ……かはっ……がっ」
数回振っただけで、彼女はもうダメそうだ。最後に渾身の力を込めて、大きく振り上げた。
「ぎゃーっ!!」
絶叫をあげた彼女が、ぱたりと倒れ込んできた。
白目をむいて失神している。ぴくぴくと震える口元から、よだれと、少し吐いたものがあふれ出る。
窒息したらまずいのと、ここまで頑張る彼女が無性に愛しくて、
彼女の口に、僕の口を合わせて、吐いたものを吸い上げる。
胃液の酸っぱい匂いが、口の中に充満するが、不思議と全然嫌じゃない。
「和美君はいってしまったようだね」
一部始終を横で見ていた和美が僕に問いかける。
「あんまりこういうの、体に良くないと思うんだけど……」
「彼女が望むのだからしかたない」
「そうだけどさ」
「なに、彼女はわりと頑丈だ。心配しなくてもいいだろう」
「だといいんだけど」
気絶した和美君を、僕と和美の二人で横に運ぶ。運び終わると、和美が僕に寄り添ってくる。
「さて、私もそろそろ我慢が出来ない。祐二君、いかせてもらえないだろうか」
全然平気そうな顔の和美が、僕の唇に、自分の唇を寄せてくる。
「あっ、さっき和美君の吐いたものを吸っちゃったから、匂いするよ?」
キスしようとしてくる彼女を押しとどめる。
「構わないさ。“私”の匂いだ。なにより君から“私”の匂いがするというのは喜ばしい」
そういうもんですかね。
和美と唇をあわせる。舌をあわせる。お互いの口の中に舌を差し込み、舐め回す。
和美の舌は、彼女の冷静な言動とは対照的に、情熱的だ。
「ぷはっ。和美、キス、上手いよね」
下手をすると和美さんより上手いんじゃないかと思う。
「なに、勉強熱心なだけだ」
和美さんは、勉強したこと忘れちゃったのか?
「安寧は技術を衰退させるものだ」
「えっ?」
「和美さんのことを、想っていたろう?」
「どうしてわかったの?」
彼女は僕の首に腕を回し、ごろんと仰向けになろうとする。
自然、僕は彼女に覆い被さる形になる。
「顔に出ているさ。和美さんは、もうセックスに技巧を凝らす必要がない。
君は彼女がどんなに技術がなくても、極論すれば彼女がマグロであっても、
十分に欲情できるし、それが彼女に満足を与える。
逆も然りだ。先程見ていたかぎりでは、君も技巧を凝らしていたようだが、
そんなものは、もはや君達には、あまり必要ない。
ただ入れて、ただ出せば、君達はもう幸せだ」
「そういうもんかね?倦怠期とかきそうじゃん?」
「言い方が悪かったようだ。君達のようなラブラブバカップルは、
頭の中に常に花が咲いているから、考えなくても幸せだということだ」
「……ひどい言われようだ」
「何を言っている?私は君を賞賛しているし、感謝しているのだぞ」
「和美さんとラブラブバカップルだということに?」
「そうだ。その通りだ。私は、未来の私が君に出会えることを、今、感謝している」
「うん。そっか。ありがと」
会話をしながらも、実は和美の胸を揉み、首筋に唇を這わせてはいる。
和美とセックスをするときはいつもそうだ。
愛撫をしていると、和美が話しかけてくる。
感じることに集中しなくていいのかと思うが、和美のあそこに手を這わせると、
すでにぐっしょりだ。間違いなく和美さん達のなかで一番濡れている。
器用なのか、不器用なのか、不思議な子だ。
「それと、今言ったのは、和美さんに対してのことだ。私に対しては、手を抜かないでもらおう」
「はいはい」
言いながら、十分濡れた割れ目に、僕のペニスを差し込む。
「んっ、んん、あぁ、この瞬間は気持ちがいいな」
そんな、小春日和の日差しは気持ちがいいな的な言い方をされても……。
“手を抜くな”という彼女の指示の元、僕はせいぜい頑張る。
前後について、ぐりぐり回して、深く、浅く、やさしく激しく。
単調にならないように、ややこしすぎて集中できなくならないように。
「あぁ、今日の君はなかなかに技巧的だな。素晴らしいよ」
そんな、良くできた陶器を褒めるように言われても……。
「なにか不満があるようだが」
「できれば“あぁん!いくっ!いっちゃうっ!”とか言って欲しい」
「その分締め上げているのだからいいだろう?」
確かに彼女の膣は、僕のペニスをいい感じに締め上げてくれていて、生理的には非常に気持ちいい。
ただきついだけではない。緩く、きつく、熱く、うごめくように。
「それはそうなんだけど」
「話をしている方が長く楽しめる」
「そう?」
「今は私に付き合ってくれているのだろう?私の希望を叶えて欲しいな」
そういう言い方をされると敵わない。彼女は一枚、いや、何枚も上手だ。
「姫の望むままに」
「うむ。そうだな。姫はそろそろ後背位が所望だな」
犬のようにバックからガンガン突け、と照れもせず素で言ってくる姫。
「では姫、犬のように四つん這いになって手を突いて、お尻を高く突き上げて、
獣のように激しく振りながら、やらしくおねだりしてくれませんか」
ペニスを彼女から抜きながら、立ち上がってそう促す。
和美は素直に言われたとおりの姿勢を取り、白いお尻を小刻みに振りながら、
「やっ、やだっ……こんなの、恥ずかしいっ……でも、我慢できないの。早く、早く入れてっ」
ほどよい高さにあるお尻を掴んで、再びペニスを挿入する。バックからだと、よく入る。
「和美……嘘くさい」
「渾身の演技だったが」
「演技は上手いと思うけどね。普段が普段だから」
「君はこう言うのが好きだと思ったんだが」
「和美さんがしてくれるんなら、素直に興奮するんだけど」
「彼女も私同様、演技かもしれないぞ」
「がーん」
「失望したか」
「うーん、実はあんまり。和美さんが、僕のために、わざとそんな台詞を言ってくれてるんなら、
それはそれで嬉しいよ」
「だからバカップルだという」
「うっ、そうだね」
「和美さんといえば、そうだな。一つ聞きたいことがある」
「何?」
「君は私を抱いているとき、どう思っている?」
「どうって?気持ちいいとか?」
「そうではなくて、君は私を、和美さんと同じものだと思って抱いているのか、
和美さんと別人だと思って抱いているのか?」
「激しく腰を振っている最中の男に、そんな難しいことを聞かれても……」
「最中だからこそ、真の答えにたどり着けよう」
突く角度を変えながら、覆い被さって背中から手を回し、彼女の胸を揉みしだきながら、僕は考える。
「うーん、体つきも、感じ方も違うから、和美さんを抱いてるのとは違う。
見てるから知ってると思うけど、和美さんとは最中にこんな話はしない。
もっと素直にいやらしい台詞を言い合うしね」
「“おちんちん、気持ちいいよっ”とか?」
「うん。そう。でも彼女以外の人を抱いているかと思うと、そんなことない。
もしそう思っていたら、彼女の前でするなんて、ありえないし」
「なに〜、ゆう君、私の前じゃなかったら、他の子を抱けるんだっ?!」
「わっ、和美さん、聞いてたの?」
気がつけば、和美を突いている横で、和美さんが僕らをにこにことのぞき込んでいた。
「ゆう君の浮気者〜」
「浮気者〜」
「もの〜」
あまり意味の分かっていなさそうな、年少2人のエコーがかかる。
「そっ、そんなことないっ。ぼっ、僕は、和美さん一筋だよ」
「和美さんへのリップサービスはともかくとして、確かに君は和美さんの前で
他の女を抱けるほどの度胸はないだろう」
「リップサービスなんだ〜」
「ちっ、ちがっ!本心っ!僕は和美さんのあそこに入れられれば、それでいいっ!」
「今は、他の穴に入れてるのにね〜」
「いっ、いやっ、だって、和美は和美さんなんだし、これは和美さんのおまんこで、
えっと、いや、和美のおまんこで」
「おまんこならなんでもいいんだよね〜」
「そんなことっ!」
「んふふ。まあ、許してあげるよ。これも“私”のおまんこだしね。
ねぇ、私のおまんこ、気持ちいい?」
「う、うん、とっても」
「私が高校生の頃のだよ。ちょっときついかな?」
「うん。そうかも」
「高校生の私のおまんこと、今の私のおまんこ、どっちが気持ちいい?」
「そんなの比べられないよ。どのおまんこも、和美さんのおまんこだから、僕は気持ちいい」
「そっか。どのおまんこも、楽しんでね。気持ちよくなってね」
「うん。和美さんのおまんこが、僕は大好きだ」
「ねぇ。私、こんなちっちゃい頃から、ゆう君に犯されちゃったんだね」
そう言いながら、和美さんは、和美ちゃん達の頭を撫でる。
28 :
8:2006/06/06(火) 02:53:55 ID:D2pEaBXJ
えっと、かなり途中ですが、いったんここまででごめんなさい。
29 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:13:14 ID:O/gb4RMA
「吉田さ〜ん」
看護婦さんの声が聞こえた。
行かなきゃ。
早く私の中からこの子を追い出さなきゃ。
…欲しくも無いのに与えられた命。
でも…。
「…ごめんなさいっ!」
「吉田さん!」
看護婦さんに背を向けて、私は一目散に走り出した。
なぜだかわからない…でも、確かにそのとき声が聞こえた。
(…まま…まま…)
私のお腹の中にいる、私と「人ではないもの」との子供。
嫌なはずなのに…私はこの子を最後まで中絶できずに、そのまま出産した。
30 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:20:33 ID:O/gb4RMA
私が生んだ子供は幸い私に似ていた。
…それから10年がたった春。
娘は5年生になって元気に学校に通っていた。
あの日までは。
「…お嬢さん、ちょっと道を教えてくれるかな?」
「…ん?」
少女の娘…透子は後ろを振り返るとそこに一人の男がいた。
顔の整った優しそうな青年だった。
透子は何の警戒もせずに青年と一緒に地図に書かれた場所へ向かった。
31 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:26:50 ID:O/gb4RMA
「ここだよー。」
「ありがとうお嬢さん。良かったら、お礼をさせて欲しいな。」
地図が示していたのは古ぼけた喫茶店だった。
青年は透子にお礼としてケーキをご馳走してあげることにしたのだ。
「…でも…いいのかな…。」
「いいよ。ここは僕の姉さんがやってる店だから好きなだけご馳走するよ。」
その言葉を聞いて、透子の目はきらきら輝いた。
…最初に何の疑いもなく道案内をしたり、ケーキをご馳走になったり…。
透子は良くも悪くも純真な子なのだ。
…いや、厳しい言葉をかけるなら愚かとでも言えばいいのか…。
32 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:36:55 ID:O/gb4RMA
ぎいいいいいい〜。
扉を開けるとそこには紅茶の香りがいっぱいに広がっていた。
「わあ〜、いいにおいだ〜。」
「ハハハ、姉さんは味や香りに五月蝿い人だからね。」
青年がそういったと同時に、
「ん〜?呼んだかしら〜?」
と、カウンターの奥の調理室から眼鏡をかけた女性が現れた。
「あら、可愛い女の子連れてるじゃない。レキってば、そんな趣味があったんだ。」
「違います。」
きっぱりとレキと呼ばれた青年は答えた。
「あはははは、冗談よ冗談。…それより…。」
眼鏡の女性は透子に近づいた。
「いらっしゃい、お嬢さん。」
33 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:47:32 ID:O/gb4RMA
眼鏡の女性…セセカはレキと透子をカウンターの席に座らせた。
数分後…透子の大好きな苺ショート(苺特大)と自家製ミックスジュースを振舞った。
「おいひ〜。おねーちゃん、ありがとう。」
セセカは透子の満面の笑みを見て、つられて微笑んだ。
「可愛いね、透子ちゃん。」
セセカはレキに話しかける。
「うん…でも…。」
レキの顔が曇り、沈黙が店の中に広がる。
セセカは何かを感じ取ったのか、それ以上は何も聞けなかった。
「そういえば〜。」
透子の間延びした声が沈黙を破った。
「ここは〜、おにいちゃんのおねえちゃんのおみせなんだよね〜。なんで道に迷ってたの〜?」
「ああ、それはね…。」
「レキが重度の方向音痴だからよ。」
セセカは悪戯っぽくそう言い放った。
34 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:54:21 ID:O/gb4RMA
「レキってば、地図を持ってないとまともに出かけられないのよ。しかも地図を持っていても一人で帰ってくる確立は50%」
セセカの言葉にレキが続く。
「あとの50パーは、さっき透子ちゃんに道案内してもらったように、誰かに手伝ってもらう…って感じかな。」
透子は悲しそうな顔になって言う。
「じゃあ…誰も助けてくれなかったら、おにいちゃんはもうおねえちゃんにあえなくなっちゃうの…?」
「う〜ん…まあ、僕は大丈夫だよ。」
透子を安心させる為にレキはそう答えた。
…実際、警察沙汰になった事は何度もあって、一時サテライトシステム導入をセセカは考えたのだが…。
35 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:06:18 ID:O/gb4RMA
だがこのレキの方向音痴には理由があった。
彼の目には、生命体と、自分が「知っている」物質以外が非常に簡略化されて写るのだ。
まるで、昔の3Dダンジョンゲームのワイヤーフレームのような…。
「物覚えが悪いって、姉さんに良く怒られたこともあったっけ。」
ははは、と笑いながらレキは答えた。
「いちいち探しに行く私の身にもなってよね…ってあれ?」
セセカが透子のほうを見ると、口の周りにクリームを付けたまま眠ってしまっていた。
このままでは危ないので、セセカは透子をソファーに運んだ。
「…むにゃむにゃ…ままぁ…。」
…透子の幸せそうな寝顔を見たレキは逆に暗い表情になった。
「姉さん。」
いつになく真剣なレキの表情と声。
「俺もういやだ。上からの命令だからって、こんな子供ばかり殺すのは。」
36 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:32:21 ID:O/gb4RMA
「そこまでだ東京都板橋区在住のラジオネーム『モフモフ祭り』君。」
「あっ!やっべえ!刺身Gメンだあ!」
「ちょ・・・伏線張っておいてそれは無しだろお前!」
「後は幼女レイプの後母親も美味しく頂く親子丼の後マジファック!脳姦しちゃうよp!」
「それはだめです。倫理に反してます。」
「この生体エロメイドめ!お前○宮ハ○ヒの○鬱の○門とキャラ被ってんだよ!」
「違います。」
「まあいいや、さっさとやらせろよ!」
パン
「…ALL DELETE…」
37 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:42:53 ID:O/gb4RMA
セセカの携帯にメールが入った。
「ALL DELETE 私達は自由」
「…で、運命操作機関は壊滅か。」
「そうね…あなたも…お疲れ様。」
ヴィシュウウウウウンンン…。
レキの生命活動は完全に停止した。
「初めから…純粋な人間なんてココにはいないのよ…。」
セセカは眼鏡を外すと一瞬にして姿を変えた。
「にゃ〜…この本も変な世界だったにゃるら〜。」
正直、罪の無い女の子が殺されるのとか嫌です。
セセカを演じていた少女は改めてそう思った。
その傍らで、彼女が宇宙で一番好きな人に似たメイドが微笑んでいた。
ん? 間違ったかな…
AQA
??????
何なんだろうこの29の小説は?
荒らし認定されてもおかしくないぞ。
「よくわからん」ものを一概に決め付けるのは…
まぁ、スルーでいいんじゃないか
>マトリョーシカ
すっげぇイイです。GJです。
一粒で5度美味しいというか何と言うか……。
和美s同士のエロって、究極の近親相関で、ナルシストで、ロリでレズ(「ギャラクシートリッパー美葉」だとこれでよかったか?)というかなりインモラルなのもまたいいです。
(まあ厳密に人外かと言うとと?なわけで、成長・若返りジャンルとも被っておりますが、良作の前にはどーでも良い事ですが)
素直クールの和美×ツンデレの和美君が個人的にはツボです。
以上、乱文失礼しました。
ときにおまえら、前スレ終盤の話で恐縮だが、紫というのは
日本では神聖さや高貴さ、人徳を表す色なんだそうだ。
学校の怪談の紫ババアは、紫色のものを見せれば退散するというが、これは
紫が神様の色だから、という説があるし、聖徳太子の冠位十二階制度でも、
最高ランクの冠は紫色だったりするのだ。
トイレにでる紫ばばあは中国のトイレの神が原型らしい。
(確か、紫姑神って名前だったと思う)
なんでも、正妻にトイレでいびり殺された、
若く美しい第二夫人がその神になったらしいが、
日本に入ってきた後に、何らかの形で歪んで伝わったらしい。
以上、どっかのサイトからの受け売り
確かに何か紫の袈裟とかって特別視されてた希ガス。
所でパラノイアのセキュリティ・クリアランスの最高が何でUltraVioletなのかと思って調べたら、
あれってただ単に可視波長の名前を段階的に付けただけだったのか・・・。
>>8の人
GJ!
包容力と素直クールとツンデレと双子とロリを足したら最強じゃね? と思った自分は全部乗せラーメンとか好きな部類。
ただ、「ぎゃーっ」だけは楳図かずおを思い出してorz
>>29 他の書き手の投下に被せて投下しないとか、そういう基本的な事を守れば反応も違ったと思うのだが…
とりあえず即死回避乙、と。
ところで「ニャル+本の世界」てのには既視感があるんだが…
はて、どこで読んだのかな
>>1氏
スレ建て乙です。
さて、今日も投下させていただきます。
住人の皆様方、宜しければお付き合い下さい。
注意! 今回投稿分には『レズ』『言葉責め』『フタナリ』の要素が含まれています。
苦手な方はスルーして下さい!
「――ん」
エルカの意識が浮上する。
(あれ? 私…どうなったの)
霞が掛かったような意識の中、辺りを見渡す。どこかの牢獄らしい。
窓のない大き目の部屋には鉄格子で区切られた小さな空間がいくつも並んでおり、
エルカはその牢獄の内の一つで目を覚ましたのだった。
「目ぇ覚めた?」
蝋燭が灯った牢獄の中、鉄格子の向こう側でピンク髪の少女が無邪気な笑顔を浮かべている。
自分より二つ三つ年下に見える、知らない女の子だ。
「――あの、どちら様ですか?」
目前の少女が鉄格子に思い切り頭をぶつけた。ごちん、と痛そうな音が地下牢に響き渡る。
「アタシ今分かった。エルカちゃんはボケ担当だ」
頭を摩りながらやたらと際どい、というより露出度の高い格好をした少女が呟いた。
「あのねー。それマジで言ってんの? アタシのこの格好見て?」
蝙蝠の翼をはためかせ、尻尾を鉄格子に絡ませる。
(……夢じゃなかったんだ)
幼い悪魔を中心に、エルカの瞳が焦点を結んだ。
「あの、あのっ、君、本当に悪魔さんなの?」
「そうよ? ファシスから聞いてないの? プリティでキュートな悪魔の話! その名も、コノット=シュトリ!」
えへ! と自画自賛する悪魔を見て、エルカは悲しい表情を浮かべた。
(こんなに可愛い女の子が、悪魔だなんて)
「じゃあ、街の人や傭兵さん達の精気を吸って……廃人にしたのも、君なの?」
「うん♪ おにーさん達の精気、とっても美味しかった!」
まるで世間話でもするように、少女は残酷な答えを口にした。無邪気な笑みが底冷えするほど恐ろしい。
「どうして、そんな酷い事するのっ?」
「ハア? 何言ってんの? 人間だって動物殺して美味しそうに食ってるじゃない?
悪魔が人間の精気を吸って何が悪いのよ?」
「そ、それは……で、でも、私のお母さんとファシスの家族は、悪魔に殺されたんだよ!
精気を吸う以外の方法で…!」
「ああ、それは別の悪魔の仕業ね。趣味の悪い奴が居るなあ」
「どういう事?」
「悪魔って言っても色んな奴が居てね。アタシは『シュトリ』っていう悪魔の種族なんだけど、
シュトリの悪魔は人間から精気を吸ってエネルギーにしてるの。でも全部の悪魔がそういう訳じゃない。
中には人の不の感情を食べる奴も居るし、生きた人間をそのままバリバリ頭から食べちゃう奴も居るらしいよ?
まあ、また聞きだけど。っていうかそういう事シスターのアンタの方が良く知ってるんじゃないの?」
「あー。私はエクソシストになるつもりは無かったから、ちゃんと勉強してないんだ」
てへへ、と舌を出して――エルカはとある事に思い付き、その状態で凍りついた。
「――あの、だったら私は、ひょっとして今から君に精気を吸われちゃう、っていう事?」
「バッカねえ、そんな事しても、ファシスの奴を怒らせるだけじゃん。
エルカちゃんにはね、もっと素敵な事をしてあげる♪」
悪魔少女が鉄格子を開けて、牢獄へと入ってくる。
「え、やだ。ちょっと、来ないで!」
「ふふふっ、駄目じゃんそんなに怯えたらっ。アタシ、苛めたくなっちゃうよ♪」
「嫌! ――うっ!? げほっ、げほっ!」
にじり寄る悪魔から離れるように、壁際へと後ずさる。だが、急に首に圧迫感を感じて咳をした。
首周りを触ってみると、目前の悪魔がしているのと同じように、エルカの首には鎖が嵌められていた。
それは石畳の床を伝って、鉄格子へと繋がれている。
「ふふふっ。ざーんねん。逃げられません♪ あ、そうそう。装飾品の十字架は没収してあるから。
ついでにそのシスター服の対魔防御も無効化してあるよ♪
ストックしていた精気を半分も使っちゃったけどねっ」
「そんな…」
いざという時の為に施してあった対魔装備が既に無効化されている。そうなれば、エルカは只の非力な少女だ。
「ふふふっ。観念しちゃいなさい♪」
「やだ! 助けて! ファシス!」
叫びながら両手で頭を庇う。だがピンク髪の悪魔は小さな手でそれを退かすと、
「――ファシス! ――んむっ?」
エルカの唇を無理矢理奪った。目を白黒させていると、逃すまいと悪魔が首の後ろに手を回して、
顔を更に密着させてきた。
「んっ!? ん――――っ!」
(私、私のファーストキスが、悪魔に奪われちゃった…!)
しかも、お互いを慈しみ、慰めあうようなキスではない。年下にしか見えない少女は、
エルカの口内に舌をねじ込み、唾液を送り込むと、粘膜を嘗め回してくる。
まるで娼婦のようにいやらしく、音を立てながら。
「んちゅっ♪ ちゅる♪ ちゅううぅぅっ♪」
「んんんんっ!?」
舌同士を絡ませた後、思いっ切り唾液を吸われる。粘膜同士が擦れる生生しい感触と、
呼吸のし辛さに息苦しくなってきた頃、ようやく悪魔っ子が離れた。
「ぷはあっ♪」
「はあっ――けほっ、けほっ!」
「んー? エルカちゃんには刺激が強すぎたかなー?」
ぺろり、とコノットが唇を舐める。その姿は幼子にしてはどこか色っぽく、様になっていた。
同じ女なのに、どきりとしてしまう。
(やだ、女の子とキスしたのに、どきどきしてる)
どくん、と心臓が高鳴る。まるで恋をする乙女のように、熱く、胸を締め付けるような感情が渦巻く。
それは、目の前の悪魔の姿を見るだけで徐々に激しくなっていく。
「……まさか! これ、ひょっとして魅了の魔術!?」
「せいかーい♪ さっきチューした時にね、涎を媒介にチャームをかけたの♪
体液を媒介にした魔術はアタシの十八番だからね♪ 精気を吸うのも同じだよ?
人間の精液を媒介にして吸収するんだから」
「――精液って…まさかそれって、その…君は精気を吸う時に…あの……雄しべと雌しべがむにゃむにゃ――」
「うん。エッチしてるよ?」
「ひきっ」
「エッチが駄目ならセックス」
「うひゃあっ」
「交尾。結合――それから、合体!」
「きゃあ…!」
エルカは顔を真っ赤にして奇妙な声を上げる。だがそこでエルカは気が付いた。
悪魔の言う事が本当なら女である自分は精気を吸い取られない。少し、安心する。
「――今。女の自分は大丈夫、って思ったでしょ?」
「ええっ?」
「エルカちゃんの精気は貰うよ♪ 必要な行為だからね♪」
「え、でも私、」
「チンコ付いてないから無理だって?」
「ち、チン…!」
可愛らしい少女の口から卑猥な単語が飛び出して赤い顔を更に真っ赤にさせた。
「ふふふっ。シュトリの悪魔をバカにしてるね?」
「――きゃあっ」
いきなり押し倒される。エルカの足の間に体を滑り込ませたコノットは、面倒臭そうな、
だがどこか楽しげな表情で彼女のスカートを捲り上げた。
「うっとおしい服だなあ。ジャマだなあ♪」
「あ、駄目え!」
捕まる前に自慰に耽っていた事がばれないかと思い、エルカは大声を上げた。
だがコノットは捲りあげたスカートに上半身を突っ込ませる。
『あれー? なんだかヤラシイ臭いがするぞー?』
「いやああぁっっ!」
『パンツもぐっちょり濡れてるし。ふふふ、エルカちゃんは教会で何をやっていたのかなあ?』
「駄目ー! 言わないでぇ!」
『バレないと思ってたの? んなわけないじゃん。
教会の外で行き倒れの振りをした時からプンプン臭ってたのにね? エルカちゃんのスケベな臭いが』
(ばれちゃったっ! 悪魔に、よりにもよって悪魔にエッチな事してたのがばれちゃった!)
「うわぁぁん…!」
あまりの恥ずかしさにとうとうエルカは泣き出してしまった。
『…あらら』
スカートの中からコノットが顔を出す。
「泣くような事? シたくなったならスればいいんじゃん?」
「ひーん…!」
「ね? それよりオナニー気持ち良かった?」
「っ!? そんな訳、ないじゃない!」
容赦ない言葉に思わずヒステリック気味に叫んでしまう。言い過ぎたかとも思ったが、
悪魔はむしろしてやったりとした顔をして、こう言った。
「じゃあアタシが気持ちよくしてあげる!」
「…え?」
すっ、と流れるような動作でコノットがエルカの背に回りこみ、小さな体を密着させた。
一見じゃれ合っているように見えるが、そんな訳はない。指を露出させた黒いグローブが、
スカートの中に忍び込んだのだ。
「きゃぁ…!?」
湿り、冷たくなった下着の上から、悪魔の手が女の園をゆっくりとなぞる。
それだけで一度鎮火させた筈の性欲が再び燃え上がった。
「ふふふっ♪」
悪魔の手は慣れた動きで、エルカの秘所を弄り始める。下着の上から、スピードに緩急を付けながら、
淫裂に触れるか触れないかくらいの場所を撫で、時折思い出したかのように肉ビラを擦りあげる。
「ふあっ…!?」
高められた性感に、突如快楽が閃いて、つい悩ましい声が出てしまった。
(やだ! どうしてこんなに上手なのっ?)
「感じてるエルカちゃん? アタシの指、気持ちイイでしょぉ…」
耳元で幼い声が囁かれる。ふう、と息を耳に吹き掛けられるとぞくぞくとした快感が脊髄を突きぬけ、
背筋がピンと張った。エルカの理性が優しく溶かされ、従順にさせていく。だが、彼女も年頃の女の子、
恥じらいの精神は簡単に崩れない。
「そんなっ、事っ、無いもん…!」
「ありゃぁ? よくない? じゃあもっと激しくしよう♪」
「――ああっ? 駄目え!」
スカートの下で、悪魔の手が下着の中へと進入する。つぷり、と小さな指がエルカの膣へと沈み込んだ。
(指、指が入ってくる!)
「ふふふっ。さーあ、エルカちゃんの敏感な所はどこかなあ?」
一本だけ進入した悪魔の指は、角度を変え、深さを変え、スピードを変えながら、
肉ヒダの感触を一枚一枚愉しむように膣内を這い回る。
「…んっ! んんっ! ――きゃあ!?」
処女膜の根元、尻ではなく腹の方の膣壁を擦られると、一オクターブ高い嬌声と共に腰が跳ね上がった。
「おっ? エルカちゃんのGスポ見ーけっ♪」
「駄目! そこだめえ! ――きゃあんっ!」
快楽神経の集中する性感帯を指で撫で、押し込まれ、爪で引っ掛かれる。
その度にエルカのシスター服の少女はぶるぶると体を震わせて、腰が浮いてしまうような快感に喘いだ。
サーモンピンクの粘膜から粘性の高く白っぽい液を滲み出し、スカートの中でぐちょぐちょと卑猥な音を奏でる。 エルカの鼻が、甘酸っぱい性臭を嗅ぎ取った。
「ふふふっ…! スケベな臭いをさせておいてっ、マンコをぐっちょぐちょに濡らして何がダメよ…!」
エルカの欲情ぶりに悪魔がその本性を垣間見せる。嗜虐的な笑みを浮かべながら、興奮に息を荒げて、
哀れな人間の少女を罵った。
「シスターが教会でオナニーだなんて信じられない! もしあのディースが生きてたら何て言うかしらね!?」
「やだあ! やだあ! ――やぁん!」
悪魔の言葉が、エルカの心をズタズタに引き裂いていく。
自己嫌悪と、自分を慰める時には得られなかった強烈な快楽――相反する二つの要素が、彼女思考を削り取った。
「涎垂らして、エッロい声まで出して…! この淫乱!」
「あ! や! 違う! 違うのぉ!」
「…違わないよ?」
ふと、唐突に悪魔の声が優しくなった。
「ニンゲンはね、誰だって弱い。面倒臭い事はしたくないし、期待されれば重荷になる。
痛いのは嫌だし、気持ちイイ事は大好きなの」
指が引き抜かれる。
「エルカも、街のニンゲン達から期待されるのが苦しいでしょ? ディースと同じ目で見られるのが辛いでしょ? だから自分で慰めてたんだよね?」
「…う…ひっく…」
「しょうがないんじゃない? 彼氏もママも居ないんじゃ、自分で慰めるしかないもんね?」
「…君…」
悪魔の励ましの言葉に不覚にもエルカは胸をきゅんとさせてしまった。
「コノットでいいよ♪ これから長い付き合いになると思うし♪ まあ、それはいいとして…」
「――あっ!? やだ、コノットちゃん!?」
引き抜かれたと思った指が今度は敏感な肉真珠を捉える。
「心配しないで。アタシに全部任せて? ね?」
「でもっ――あ!? ひゃん!」
竿越しに、エルカの最大の弱点を扱かれる。
「ここ、好きなんだよね? オナニーする時、いっつも弄ってるんだよね?」
(やだ! どうして!? そんな事まで!)
「シュトリの悪魔はね、女の子の心とその子の潜在的な意識まで読み取る力があるんだよ? だから、
エルカちゃんが本当はエッチな子なんだとか、どこを触るのが好きだとか、そんな事まで分かっちゃうの」
「ふえ!?」
「ほら。クリちゃん、こうやって皮越しに触ると気持ちイイでしょ?」
「あっ!? やぁ! んん! んんっ!」
柔らかい包皮越しに肉豆を揉まれる。目の奥がつーんとして、下半身がじんじんと痺れた。
肉壷から蛇口を捻ったようにラブジュースが湧き出してくる。慣れてしまった感覚だと認識すると、
声を出すまいと反射的に服の袖を噛んだ。
「あははっ♪ だいじょーぶだよぉ。ここなら、アタシとエルカちゃんしか居ないから。
エッチな声、いっぱい出してもいいんだよぉ?」
(私とコノットちゃんしか、いない?)
「そお。寝かし付けた子供達の事を気にする必要は無いの。だから、声出して?
アタシに、エルカのえっちい声聞かせて?」
悪魔に魅了されたエルカは、耳元で囁かれる声が甘美に思えてしょうがない。
「ふっ! ん! ――ぷあっ! あはぁっ! きゃんっ! やあんっ!」
「そうそう、その調子♪ 声に出した方が気分いいでしょ? ふふふっ、もっといい事しようね♪」
悪魔が呪文を唱える。
「――きゃああぁぁっ!?」
突如、クリトリスから激感が生まれる。まるで快楽神経その物を引き抜かれるような感触だった。
「ふふふっ、かーんせい♪」
「はあっ…はあっ」
(何? 何を言ってるの? ――あうっ? やだ! お豆さんが、パンツに擦れてる!)
胸が成長しサイズが合わなくなったブラのように、ぴったりのサイズの筈の下着がとても窮屈に感じてしまう。
「エールカちゃん。ほーらよーく見なさいよ? ――そおれ♪」
コノットがスカートをたくし上げ、愛液でべちゃべちゃに下着をずり下ろした。
ぶぅん、としなるように、それが元気良く飛び出す。
「――いやあああっっ!?」
コノットは自分の目を疑った。女である自分の股間から、男性器が生え、びくびくと脈打っているのだ。
「どう? 立派なおちんちんでしょ? クリトリスに魔術を掛けたの。ちゃんとセーエキも出るよ♪」
「やだあっ、取って! こんな気持ち悪いのいらない!」
「ふふふっ。そんな事言っていられるのも今のうちなんだからねっ」
不敵な笑みを浮かべたコノットは、正面に回り込む。エルカが何をするか問い詰める前に、
愛らしい口が不気味な肉棒を咥え込んだ。
「ひやっ!?」
「んちゅう…ぴちゃぴちゃっ…れろれろっ♪」
「ひっ! ふぁっ…! やっ、らめっ、えっ…っ!」
(嘘っ、すごい、これっ! とろけそう!)
未知の器官に舌が這い回ると、腰が砕けそうな快感がエルカを襲った。
(やだ! 腰が勝手に!)
「ん!? んふふっ♪ ぷちゅぺちゃっ…ぺろぉっ…はむ! …んっちゅ! ずっちゅっ♪」
恐ろしいまでの快楽にコノットの喉奥に肥大化クリトリスを突き込むが、悪魔の少女は苦しい素振りどころか、
上目遣いでエルカを見上げながらフェラチオを続ける。コノットが口を窄ませ、頭を前後に振ると、
勃起した異物の根元に向かって何かが集まって来るのを感じた。
「あ!? やぁ! それ以上はぁ!」
オスとしての絶頂を迎える直前。コノットがエルカのペニスを開放する。
「ぷあっ♪ ――あはっ、こんなにチンチンびくびくさせちゃって、かわいー♪」
「あう…やだあ…そんな事言わないでぇ…」
「ふふふっ、でも、気持ち良かったでしょ? おちんちん♪」
「そ、そんな事…」
「エルカちゃんの嘘つきシスター。フタナリチンポから先走りダラダラ垂らしても説得力ないわよ?」
「ひーん…っ」
「ほらぁ。さっきの続き、本当はシたいんでしょ? チンポの根元に溜まったいやらしい汁、出したいんでしょ?」
ゆっくりとエルカの体が押し倒される。上に跨ったコノットが顔を寄せ、耳元で囁く。
「アタシの中で、出させてあげる♪」
「…え…? ――あ!?」
コノットがお預けを受けたエルカのモノを優しく掴みと、自らの秘裂へと導いていく。
ちゅぷぅっ、という水音と共に、シスターと悪魔は繋がった。
「ああ!? だめえええっっ!?」
どぷっ! どぷっ! どぷっ!
滑る肉壷へとイチモツが進入した直後、既に限界まで膨張していたそれが弾けた。
(ふああああっ!?)
「あん!? もう、やだぁ…っ! エルカちゃんってば入れただけで出すなんてぇ…!」
文句とは裏腹に、悪魔の娘は膣内に出される熱い液体の感触に、眉尻を下げて悦んでいる。
一方エルカの方も、初めて味わった男の絶頂に、体を震わせていた。
(すごい! こんな! こんなのって!)
「ふふふっ♪ 涎垂らして悦んじゃって――エルカちゃぁん。分かってる?
今からアタシ、精気を吸い取るんだよ?」
「…ふえ?」
絶頂の余韻に息を荒げていくと、急に虚脱感に襲われた。
「あっ!? あっあぁぁっ…!?」
「んっ、はあぁぁぁ♪ エルカちゃんの精気、おいしいぃ♪」
(そんな、どうして…?)
同じように涎を垂らして悦ぶ悪魔の少女を呆然と眺める。
「ふふっ、アタシ、エルカちゃんの精気を吸わない、って言った覚えは無いわよ? それにこれは必要な行為なの」
「な、なんの…?」
怯えるエルカを見るコノットが嗜虐的な笑みを浮かべる。そして彼女の問いには答えず、唐突に切り出した。
「ねえエルカぁ。シュトリの悪魔がどうやって生まれるか知ってる?」
「し、しらないっ――やあっ。動かないで!」
繋がったまま、コノットが腰をくねらせる。
溜まった物を吐き出した肉棒は、萎れるどころか更にその硬度を高めた。
「アタシ達はね。ニンゲンの女を同じ悪魔に変える事で繁殖してるの」
「…えっ?」
「ニンゲンの女だって、カッコよくて、逞しい男を見ると、欲情するでしょ?
アタシ達も同じ。同族になるに相応しい、エッチな女を見ると、欲情しちゃうの」
そういうコノットの瞳は劣情に濡れて、怪しく揺らいでいる。
エルカを見詰める悪魔はいつしか、はあはあと息を荒げていた。
「エルカちゃんは悪魔になるの」
「ええ!?」
悪魔のとんでもない言葉に、エルカは驚愕の声を上げた。
以上ですー。
男×人外女の和姦が多い中、レズ物で陵辱というのはどうでせう?
とか、
エルカのキャラ立てももうちょっとしておけば良かったなー、
とか、後悔していたり。
次回投稿分(エルカ陵辱後編)は更にハードになる予定なのでお楽しみ(?)に。
では長々と失礼しました。
くぁっ、バイトの休憩中じゃなかったら読ませて頂くのにorz
流石におっきしたまま戻るのはマズイので、家着くまでお預け
wktkしながらバイト頑張れるよ、ありがとう。
陵辱は苦手なはずなのに…くやしいっ_ト ̄|○
>46
市民、ここは卓ゲー板ではありません。
説明なしにそのネタが通用するのは一部の住人だけです。
住民の大多数を置いてけ堀にするのは反逆です。
ZAP!ZAP!ZAP!
パラノイアの登場人物は全てミュータントだから一応このスレにもあてはまるかな
>>48 レズに興味なかったけどエロいよエロいよ。ハァハァ
ハードな続きもwktkしながら待ってます
63 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:27:44 ID:28xRbeRX
「畜生!何度やっても上手くいきやしねえ!」
かれこれ10時間はたっている。
投稿しても一向にレスがつかない。
荒らしにすら相手されない始末である。
「ヴァー!!!!」
もう我慢ならん。
このままだとおかしくなっちまう。
散歩でもするか。
64 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:31:11 ID:28xRbeRX
コンビニに行った帰りに、公園で変な物を見つけた。
「んあ?なんじゃこりゃ」
銀色に光る鍵だ。
なんとなく俺は拾って帰った。
家に帰って鍵を眺めているとドアをノックする音が聞こえた。
誰だよ一体
俺は居留守することにした。
だがノックはやまない。
俺借金とかしてないぞ。
65 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:34:17 ID:28xRbeRX
だんだんノックが遠慮がちになっていつしか聞こえなくなった。
行ったか…
そう思いパソコンの画面を見る。
「レスついてるじゃん。」
やったね。
そう思ったのは一瞬だけだった。
「君の絵柄は時代遅れだなw」
「トレス吹いた」
「糞絵師死んでいいよw」
ヴァー!!!
罵倒レスばっかりかよ!!
66 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:38:07 ID:28xRbeRX
コンコン。
まただ。
またあのノックだ。
警察呼ぼう。
それしかない…それしかない…。
通報するとすぐに警察が来た。
家の前にとまったパトカー。
なにやら警官と子供が言い合いをしている。
「こんな遅くに悪戯なんかしちゃだめじゃないか!」
「ちがう…!いたずらなんかじゃない!」
あー、あの子がノックの主か。
ざまあみろ。
67 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:42:25 ID:28xRbeRX
「あ!おにいちゃん!」
俺を見て子供が言う。
はあ?
俺お前のことなんか知らねえし。
…なんか知らんが俺まで警官に怒られた。
通報したの俺だって。
まあ、この子のせいでいたずらで110番したと思われたようだ。
俺は警官が帰った後、この女の子を部屋に入れた。
「おまえのせいで俺は怒られちまった!」
「…ごめんなさい。」
あやまればすむとでも思ってるのか。
このクソガキ。
68 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:46:22 ID:28xRbeRX
気が付くと、俺は女の子の顔をひっぱたいていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい。」
うるせえよ。
俺は泣きじゃくる女の子を外に放り出した。
「おにいちゃん!おにいちゃん!」
うるさい。
もう寝よう…と思ったが、机の上においてあったカギがなくなっていることに気が付いた。
69 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:49:52 ID:28xRbeRX
まさかあいつが。
そう思い俺はドアを開けた。
「おにいちゃん…。」
俺は女の子をもう一度家の中に入れる。
「おい、お前鍵とっただろ。」
「…うん。だってあれはわたしのだもの。」
そうですか。
なんか知らんがムカついてくるガキだな。
気が付けば俺はこの子の来ている物を剥ぎ取って思いっきりぶん殴っていた。
70 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:00:26 ID:28xRbeRX
真っ白な肌、うつろな目。
直感でわかった。
ああそうか、こいつ化け物か。
じゃあ、殺してもいいか。
俺はひたすら殴り続けた。
「いやああああ!!!!!!!!」
うるさいな、黙れよ。
気が付けば、化け物のガキは鼻や口から血を吹いて気絶していた。
うわ、すげえDQN
男は黙ってNGワード
73 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:04:55 ID:28xRbeRX
つまんねーな。
俺はこの化け物を車に積んで近所の公園に行った。
「夜になると野良犬が集まるんだよな。」
俺は化け物を街頭の下に置き去りにして車に戻った。
「うう…うう…。」
化け物のうめき声がする。
さあて、楽しませてもらおうじゃん。
化け物が目を覚ますと、野良犬が周りを取り囲んでいた。
血のにおいにつられてんだろうか。
そのうちの一匹が化け物に飛び掛った。
74 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:11:22 ID:28xRbeRX
「食われるかな、あれ。いや…野良共が食われちまうか、ははは。」
そう思ってよく見ると様子が変だった。
「あうっ!いやああっ!!抜いてよぉ!!!気持ち悪いよぉ!!!」
すげえ、あの犬化け物を犯してるぞ。
「いやあああ!!!気持ち悪いぃ!!!あうっ!はううぅっ!!!」
おいおい、犬に犯されて感じてるよ。
やっぱキモイな。
そう思っていると、犬の動きが止まった。
「ううううううううう!!!!熱いよ!!やだあああああ!!!!」
まさかいったのか!?あの犬、化け物の中でいったのか!?
もう笑いがとまんねーよ。
75 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:17:55 ID:28xRbeRX
果てた犬が離れると、化け物のアレから犬の精液がゆっくりと垂れてきた。
どれだけ出したんだ野良よ。
よく見ると血が混じっていた。
その直後、別の奴が化け物に襲い掛かった。
「いやっ!はふっ!!ああんっ!!!」
真っ白な肉の穴にチンポ突っ込んで腰を振る野良犬。
穴なら何でもいいのかよ…。
野良共が哀れに見えた。
76 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:23:45 ID:28xRbeRX
二時間ぐらいすると、犬共は公園からいなくなった。
そこには犬に犯されまくった白い肉が倒れていた。
「おにい…ちゃ…ん。」
「ははは、キモイなお前。」
俺は鍵をちらつかせた。
「これ返して欲しいか。」
「…うん…。」
「やだよ。」
俺は鍵を投げ捨てた。
77 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:31:55 ID:28xRbeRX
虐待物を好む人もいるようなので投下してみた
過去の作品に比べればまだまだぬるいですが
楽しんでいただけたかと
最初は化け物は殺す予定だったのですが
つか、まず、sageろ(´Д`;)
他の人の虐待物も見たいですね
以前は時々投下されてましたが
嫌悪の対象となりえるシチュ(凌辱・グロ・ふたなり等)には前置きを入れて
苦手な人が回避できるようにするのが書き手のマナー。
>>77 一 気 に 萎 え た
事前注意くらい入れてくれよブラザー……。
虐待ネタなんかいままでほとんどなかったと思うが…
ひでぼんの人のに3・4個くらいあったような…
そういや事前に注意があったときは読み飛ばしてたな
事前注意を書いても投下して良いものと悪いものがあるでしよ
ヒデポン以外に事前注意のあった虐殺なら随分前に一本なかったか?
ホラーテイストが強くて読んだ後久しぶりに怖くて眠れなかったから憶えてる
確か元カノがストーカー化して何処に逃げても殺しても追ってくるってやつ
あれくらいの完成度なら少なくとも俺は大歓迎なんだが……
今後書きたいんだったら虐殺スレ逝けよ
いつもの人では
荒らしと変わりないな
さて、前スレ>705はそろそろ幽霊娘になれたのだろうか
>>87 確か、「通い妻は、血塗れの」今は読めなくなってるけどな。
>>90 さっきまでウチに来てた
一通り楽しく遊んだ後、「旅に出なきゃいけない……」って言うからおまいの家を教えといたよ
この長寿スレは良作も多いがDQNも多いってことがよく分かった
94 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 17:39:35 ID:orAyf5Pc
まあそう叩いてくれるな。
sageと事前注意さえ徹底してれば別の反応だったんじゃないか?
それでも、人外要素皆無とかツッコミどころあるけどな。
最初から完璧を求めるのも酷だし、少しずつ覚えてけば良いんじゃん。
63先生の次回作にご期待ください。
>>94 まあ……なんだ。
sageを徹底とageて言ってるのって、
ナイスボケ、ってリアクションすればいい……んだよな?
>>92 おまいが俺の家を知ってるわけないじゃないか、
適当なこと教えやがって( ´Д`)σ)Д`)
…あれ、誰か来たみたい
むしろこのスレ的には「ひどいことをする主人公」より「非道事をされる主人公」の方が
受けそうな希ガス
>>63-76 冷静に見て、描写する事の配分間違ってる。
男のキャラ立てには、アレだけの分量書いておきながら、
女の子のキャラ立てやリアクションはほとんど書いてないし、
虐待で暴力使うなら、その情景をちゃんと描写すべきなんじゃないかと思う。
まあ、ここには「イートミー」と熱望するものも多数いるからな
食べられる、は虐殺とまたちょっと違うのか?
そのあたりのボーダーラインは人それぞれだろうからこそ
事前の注意書きは欲しいね。
まあ、職人としては話によって
事前注意をするとネタバレになるから嫌だって場合もあるかもしれないけどさ
単刀直入に言えば愛が無いから自分にはダメだ
>>63
105 :
8:2006/06/10(土) 02:29:59 ID:Kszoo60X
どうもです。8です。いいのかな。この流れは投下してもいいのかな?
>>9-12,
>>22-27の続きです。一応終わりまで。
少し長いですが、よろしければどうぞ。
彼女と僕は幼なじみというわけではない。知り合ったのは大学生になってからだ。
仮に子供の頃から知り合いだったとしても、小学生の頃からセックスはしないだろう。
でも僕は、子供の頃の彼女を知っている。今も目の前にいるし、体のどこだって見ていない部分はない。
さすがに挿入は出来ないが、ペニスを舐めさせ、つるつるの割れ目を舐めあげ、
精液を体にかけ、割れ目の中に塗り込んだこともある。
小学生の彼女だけじゃない。中学生も、高校生も、どの時代の彼女も、僕は。
「うん、僕は、小学生の和美さんも、中学生の和美さんも、高校生も、今も、ずっと犯しているよ」
「私、生まれてからずっーと、ゆう君に犯され続けるんだね」
「そうさ。生まれてからずっと、和美さんは僕のものだ。
どの時代のどの部分も、僕が触れていないところはない。僕が舐めていないところはない。
和美さんのおまんこは、いつもいっつも僕の精液が入ってる」
和美さんのおまんこには、いつも僕の精液が溢れているべきだ。そうだ、早くそうすべきだ。
自然、僕の腰は激しく動く。もう技巧も何もない。
ただ射精のためだけに、和美を突き上げる。
和美はくぐもった音を口から漏らすだけで、僕の突き上げに耐えてくれている。
和美さんが歌うように囁きかける。
「高校生の私が授業を受けているときも、中学生の私が部活をしているときも、
小学生の私が公園で遊んでいるときも?」
「あぁ。授業中に君を犯して、部活中に君を犯して、公園のトイレで君を犯した」
「うん。大人の私も、子供の私も、私はいつもあなたに喜んで犯される。
自分からすすんでおまんこを広げて、はしたなくおねだりする。
さあ、私に注いで。私を満たして。私に射精してっ!」
和美さんは、本当に、自分の指で、自分の割れ目を広げてくれる。
彼女の体の中にある、いやらしくて、かわいらしくて、きれいなところを見ながら、
僕はもう一人の彼女の体の中に注ごう。
「うん、うん、僕は、君にっ!」
ペニスを和美に突き当てた。同時に射精を行う。多量の精子が、否応なく溢れ出す。
どくどく。どくどく。
和美の子宮の中いっぱいに、精子を満たしてから、僕の射精はやんだ。
「ふぅ。やはり射精はよいものだな」
……盛り上がりを一気に冷ましてくれる和美の感想が聞こえてきて、
僕は腰から崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、もう、出し切りました」
「まったく、あなたたち、あんな変態じみた台詞言ってて、恥ずかしくないの?」
和美君は途中から気がついていて、僕達の行為と発言を恥ずかしげに見ていたのだろう。
顔が真っ赤だ。
「こういう方が盛り上がっていいと思うんだけど」
「私はところ構わず犯されるなんてごめんよ」
「和美君、体、もう平気?」
「えっ、あぁ、うん」
「痛くない?」
「まだ痛いけど、平気よ。こうしないと私、いけないんだし」
「うーん、一度全員総掛かりで、和美君を気持ちよくしてみようか?
そうすれば、痛くしなくてもいけるかも」
「いっ、そんなのいいっ!私は痛いくらいでちょうどいいから!」
「そう?」
大の字に仰向けになって、和美君と話し込んでいたら、和美さんの顔がのぞき込んできた。
「ゆう君、まだいけるよね?」
「あっ、うん。まだ2人残ってるしね」
「じゃあ、またがんばってね」
そう言って、和美さんが、年少組2人を連れてくる。
僕が和美君や和美としている間に、和美さんに感じされられていたのだろう。
2人とも顔が真っ赤だ。
「ゆうく〜ん、気持ちよくして〜」
「して〜」
和美っちと和美ちゃん、子供2人にねだられる。
「それじゃ、2人とも、おちんちん、大きくしてくれるかな?」
「うん、大きくする〜」
「する〜」
仰向けになって寝ころんだ僕の腰の部分の両側に、小学生2人が座り込む。
右側は和美っち、左側は和美ちゃん。
ぐったりと垂れたぼくのペニスを、2人の小さな手が包む。
細くて短い指に、うにうにといじられる。
「大きくならない〜」
「小さい〜」
「えっと、舐めてみて」
2人の顔が近づいて、僕のペニスをペロペロと舐めあげる。
小さな口から突き出された2枚の舌が、時々ぶつかりながら、
先程の射精でこぼれた精液を舐めとり、かわりに彼女たちの唾液でべとべとにしていく。
ほどよく、気持ちよい。
「ゆうくん、気持ちいい?」
「いい?」
「ああ、うん、気持ちいいよ」
「ゆう君って、けっこう、ロリコンだよね」
「えっ?」
「普通の男性なら、小学生相手に欲情は出来ない」
「いっ、いやっ、その」
「このペド野郎っ!」
年長組はひどい言い様だ。濡れ衣だ。
僕は、僕のペニスを一生懸命舐めてくれている少女達を見る。
和美っちは、第二次性徴直前の、細い体、細い手足。
申し訳程度に膨らみ始めた乳房、彼女が体を動かすたびに浮き出るあばら骨。
えぇと、確かにこの少女に欲情するのはロリコンではないだろうか。
和美ちゃんは、この間まで乳幼児だと言った方がいいかもしれない。
全体的にプニプニしている。ぽっこり出たおなか、短い手足、
平らなのに全体的に柔らかそうな胸、丸いお尻。
えぇと、確かにこの少女に欲情するのは間違いなくペド野郎だ。
「おっきくなってきた〜」
「きた〜」
「ぬるぬる出てきた〜」
「ぬるぬる〜」
しまった。じっくり彼女たちを観察していたら、欲情してしまった。
「ロリコンだね」
「決定だな」
「ペド野郎っ」
「うん、そろそろいいかな。和美っちは、ちょっとこっちきて。和美、お願い」
和美さんが和美っちをつれて、和美の元に引き渡す。
和美さんが和美に耳打ちすると、彼女は頷いて、今度は和美が和美っちの耳元に口を寄せる。
和美が和美っちに、ひそひそと伝言している間に、和美さんは戻ってきて、今度は和美ちゃんの手を取る。
さて、僕は今、何度“和美”と言ったか?
「和美ちゃんは、ゆう君にまたがって。うん、そう。
おちんちん握って、ここに当てて、こうやってこすってね」
和美ちゃんは、和美さんに言われるがまま、僕の腰の上にまたがる。
僕のペニスの目の前に、ちょうど和美ちゃんの股間がくる。
和美ちゃんは、僕のペニスを手にとって、それを自分の割れ目になぞらせる。
「んにゃ〜」
「どう?気持ちいい?」
「うん〜」
和美ちゃんの小さな手が、僕のペニスを、彼女の小さな割れ目にこすらせる。
先端が彼女の割れ目を少しだけ押し広げるたび、彼女の口から猫の鳴き声のような声が上がる。
まるで僕のペニスが猫じゃらしにでもなったかのようだ。
猫じゃらしを振るたび、子猫はにゃあにゃあ鳴いて、小さな体をくねらせる。
彼女はこの遊びが大好きで、いかせないで放っておくと、いつまでも僕のペニスでオナニーをする。
「和美ちゃん、ちょっとかがんでね」
「んにゃ」
和美さんが僕のペニスに手を添えて、和美ちゃんのぽっこりしたお腹に押し当てていく。
和美さんは、和美ちゃんのお腹に筆で絵を描くように、僕のペニスを滑らせていく。
お腹には、透明な液で絵が描かれる。
和美ちゃんは、くすぐったそうに、体をもじもじさせる。
柔らかいお腹にこすられて、僕は気持ちいい。
「もっとかがんで、お胸まで」
和美さんは、絵を描くのを止めない。和美ちゃんの胸の周りにぐりぐりとペニスを押しつけ、
乳首の先を通過させる。このときは、僕と和美ちゃん、2人揃って声を上げた。
脇の下の間にペニスを差し込まれる。
和美ちゃんが、くすぐったげに暴れて、僕のペニスは大きく揺すられ、脇の窪みをつついていく。
和美さんは止まらない。
僕のペニスは、和美ちゃんのほっぺをつつき、耳の穴をほじり、鼻の頭を撫でて、
おでこにキスをする。口紅を引くように唇に押し当てられてから、先っぽをちゅうちゅう吸われた。
もう和美ちゃんの体は、どこもかしこも僕の先走り液でべとべとだ。
「では、和美っち、がんばりたまえ」
「う、うん。ゆ、ゆうくん。こっち見て」
和美ちゃんがペニスを吸っている間に、和美っちが僕の腹の上にまたがってきた。密談はすんだようだ。
「ゆうくん、今からここで、オナニーするから、ゆうくんは見ててね」
「僕は見てるだけ?」
「えっとぉ、そうそう。“踊り子さんには手を触れないでください”」
そんな細かい言い回しまで教えなくてもいいとは思うが……。
「まず、ローションを体中に塗っていきます」
いつの間にやら、彼女の右手には小瓶が握られている。彼女は蓋を開けて、
中のぬるぬるした液体を手に掬い、体中に塗りたくっていく。
乳首の周りだけが膨らみ始めた胸、浮き出た脇腹、くびれるところのない腰回り、
力を加えると折れてしまいそうな腕と足。
彼女は自分の手で、自分の体をぬるぬるにしていく。頬は紅潮し、彼女の息も荒くなる。
「はぁっ、こ、これだけでも気持ちいいんだけど、胸を揉んじゃう」
彼女が小さな胸を自分でまさぐっていく。薄い胸を、自分で赤くしていく。
「あんっ、あんっ、あっ、くぅ〜」
胸を揉む手が両手になる。ぐりぐりと、むにむにと。
揺れない胸の形はさほど変わらないが、乳首だけがピンと立っていく。
「ゆうくん、見てる〜?私の胸、ちっちゃいよね」
「あぁ、かわいいよ」
「ちっちゃいけど、むにむにすると、気持ちいいの〜」
「えっちだね」
「うん〜、えっち〜。でも、こっちも好き」
言いながら、彼女は自分の股間に手を伸ばす。
ぬるぬるした指で、自分の割れ目を優しくなぞっていく。
「ひゃん!きゃん!」
子犬みたいに喘ぎ声を上げながら、彼女は僕の目の前でオナニーをする。
「ゆうくん、ゆうくん、私のここ、見てるー?」
「見てるよ」
「もっとよく見て〜」
彼女は、自分の指で割れ目を押し広げていく。
ピンク色をした、彼女の体の中がよく見える。
「はぁっ、はぁっ、私、まだつるつるだけど、ここをいじってると気持ちいいの〜。
おまんこ、くにくにすると、気持ちいいの〜」
人差し指を差し入れていき、見ているこちらが驚くぐらい激しく動かす。
「ほ、ほんとうは、ここに、ゆうくんのおちんちん、入れてもらいたいの。
ねじ込まれたいの。がんがんついてもらいたいの。
でも、まだ、自分の指二本がせいいっぱい」
彼女は中指もねじ込んでいく。確かに彼女の細い指二本で、膣はいっぱいいっぱいだ。
「くっ、あはぁ、入った〜。あーあー、これがゆうくんのおちんちんだったらいいのに〜」
残念そうに、しかし、嬉しそうに、彼女は二本の指を交互に動かしていく。
彼女の割れ目が、広がり、閉じ、また広がり。にちゃにちゃとした液体で溢れていく。
彼女の膣からあふれ出た愛液は、僕の目の前で、僕のお腹の上に溜まっていく。
「ゆうくん〜、いつか、きっと、いつかおちんちん入れてね」
「うん。いつか、ぜったい入れるよ」
「ずぼずぼついてくれる?」
「あぁ、がんがん突く」
「中にどくどく出してくれる?」
「あぁ、たくさん中出しする」
「出した後も、入れっぱなしにしててくれる?」
「あぁ、中でもう一度大きくなるまで入れっぱなしにするよ」
「あはっ、うれしい〜」
彼女は僕に抱きついてきた。彼女のべとべとした体を抱きしめつつ、口付けを交わす。
小学生女子の小さな口の中に、ややむりやり気味に舌をねじ込み、
くぐもった声を上げる和美っちの背中に、脇腹のべとべとを塗り込んでいく。
「ぷはぁ」
息苦しくなった彼女が、僕から体を離したところで、すかさず彼女の胸を揉む。
乳首をつまみ、ひっぱる。子犬が甘い鳴き声を上げる。
「和美っち、向き変えて、おしりこっちに出して」
「きゃんっ!えっ?あぁ、うん、いっぱいなめてね」
「もちろん」
「やだ〜」
期待に胸膨らませながら(いや、見た目にはあまり膨らんでいないが)、
彼女は体を入れ替えて、お尻をこちらに突き出す。自然、顔は僕のペニスを見つめることになる。
「わっ、和美ちゃん、ずっとこすってたんだ」
「にゃ〜」
和美っちの背中で、和美ちゃんはずっと、僕のペニスを舐めたり、割れ目をこするのに使っていた。
今は、割れ目に押し当てていて、先っぽだけが入っている。
「和美さん、和美ちゃんをお願い。2人一緒にいかせちゃうから」
「りょーかい」
僕は和美っちの割れ目に舌を這わせる。上下にこする。
「あんっ、きゃん、ゆうく〜ん、気持ちいいよ〜」
和美さんは、和美ちゃんを背中から持ち上げて、僕のペニスの上にのせる。
僕のペニスは、僕のお腹と、和美ちゃんのぷにぷにした割れ目に挟まれて、
和美さんが、和美ちゃんの体を前後に揺すると、和美ちゃんの割れ目が、僕のペニスにこすれる。
いってしまえば、素股である。
「きゃん、きゃん、あん、あぅ、あくぅ〜」
「んにゃ、にゃっ、くぅ、んにゃ〜」
子犬と子猫が向き合って、仲良く鳴き声を上げる。お互い顔を合わせているが、焦点は合っていない。
そろそろいきそうだ。
僕は舌を強引にねじ込む。同時に、和美さんが和美ちゃんを激しく揺する。
「「くぁーん!」」
和美っちと和美ちゃんが、揃って大きく鳴くのと同時に、僕は射精する。
僕のペニスのすぐ先には、いっている最中の和美っちの顔がある。
どぴゅどぴゅと飛び出した精子は、彼女の顔にかかっていく。
呆けた彼女は、それを意に介さない。条件反射で目だけはつぶるが、
精子をかけられるがまま、ぼうっとしている。
射精が終わると、彼女は僕のお腹の上に突っ伏した。
ぐったりとした和美ちゃんは、和美さんが引き上げてくれる。
「はあっ、はぁっ」
「和美っち、顔射、いいなぁ〜」
和美ちゃんを横に寝かせた和美さんが、羨ましそうに和美っちをのぞき込む。
「はぁ、うん、和美さん、どうぞ」
和美っちは、顔をつきだして、和美さんに向ける。
「やった」
和美さんは喜んで、和美っちの顔をぺろぺろとなめていく。
顔についたべとべとの精液を、舌ですくい取っていく。
「和美さん、くすぐったいよ〜」
「はぁ。ようやく一巡かな」
部屋を見回す。先程からおとなしくしていると思った和美と和美君は、イチャイチャしていた。
キスしながら、お互いの股間に手を這わせあっている。
和美君と目があう。
「はっ!いっ、いやっ、こ、これは、その、ちょっと退屈だったから」
「そう、君達が終えるまでの時間、和美君とまさぐり合っていただけだ」
「和美っ!」
「なんだ和美君、先程までは甘い声で私の名を呼んでいてくれていたというのに、
私への愛はもう冷めてしまったというのか」
「そっ、そんなことっ!」
「はいっ、みなさ〜ん、注目してくださ〜い」
和美さんの声が割り込んでくる。皆の目が彼女の方を向く。
「ボーナストラックぅ〜」
「え?」
「ゆう君、もう一回くらい、いけるよね?」
「あっ、あー、うん。でも、もうけっこう薄いと思うけど」
「さっき舐めたの、まだいけたよ。もうひとがんばりっ」
「うーん。かなりエッチなことをしてくれるなら、頑張れるかも」
「かなりエッチって、どんな?」
「うーん……自分では思いつかない」
「貧困な想像力ね」
和美君に嘲笑される。
「もう思いつくこと全部やっちゃったよ。
それに、僕のエッチな想像力がたくましいと、主に困るのは和美君だと思うけど」
「なっ」
「そうだな」
「私は困らないよ」
「私も〜」
「も〜」
「あっ、あと、誰か一人になるんじゃ、不公平かな」
「私はパスでいいわ」
「じゃ、くじ引きで」
和美さんは、けっこうギャンブル好きだ。
・・・
僕と和美さんは、また騎乗位で繋がっている。
仰向けの僕の腰の上では、和美さんが腰をくねらせて、僕のペニスを絞り上げている。
先程と違うのは、和美さんの手前に、和美君を、なかばむりやり座らせていることだ。
「「あんっ、あぁん!」」
僕が腰を振るたび、和美さんは、抱きしめた和美君の胸を揉む。
和美さんの膣を中からペニスがこするのにあわせて、彼女は和美君の膣の中に指を差し込む。
なんだか、2人同時に犯しているようで、お買い得だ。お買い得?
いつも挿入時は苦しげな和美君も、今は純粋に気持ちよさげに喘ぎ声を上げている。
可愛らしくあんあん喘ぐ彼女は、とても可愛い。
その顔に、後ろから和美さんが頬を寄せてくる。和美君は横を向き、彼女とキスをする。
唾液が糸を引いて垂れるのも構わず、2人は舌を絡ませる。
「和美君、ここ、ここ見て」
口を離した和美さんが、自分の股間を指さす。
和美君は首を回すが、よく見えない。僕をまたいで体の向きを変える。
「ねぇ、ここ、どうなってる?」
「あんっ……和美さんのおまんこに、祐二のおちんちんが入ってる」
「動かすね?」
「……和美さんのお肉が、おちんちんにまとわりついて、ぬちゃぬちゃって音がして、
とっても、いやらしい」
横を見ると、和美も仰向けになって、僕と同じように、和美っちと和美ちゃんを上にのせていた。
和美っちは、和美の腰の上で、お互いの性器をこすりあわせている。
和美ちゃんは、和美の顔の上で、性器を舐められている。
「いやらしい?私、いやらしい?」
和美さんが、楽しげに問いかける。
「うん。祐一のおちんちんを咥え込んで、楽しそうに喘いでいる和美さんはいやらしい」
「じゃ、和美君もいやらしくなっちゃえ」
「え?」
僕は、お腹の上にいる和美君に手を伸ばして、彼女の肩を掴み、後ろに倒す。
僕の上に和美君が寝そべる形になったところで、
和美さん達4人が、僕達を見下ろしてきた。
「えっ?」
和美君は、まだきょとんとしている。くじに当たったのは彼女だというのに。
「ゆう君、しっかり押さえててね」
「了解だ」
「えっ、えっ」
「きゃっ!やっ、やめてっ!あっ、くぅ、あん、あぁん!」
和美君は、残り4人に、体中を舐められる。
和美ちゃんに右の脇の下を舐められ、和美っちに左の胸を舐められ、
和美に右足の太ももに舌を這わされ、和美さんに、膣の内側を舐められる。
僕は和美君の首筋に噛みつく。
「きゃっ、くっ、あくっ、あっ、あっ」
何度かされたことがあるが、5人同時に舐められるのは、相当に気持ちいい。
気持ちいいを超えて、もう気が狂いそうだ。
男の僕ですらそうなのだから、女の子の和美君はどれほどだろうか?
気が狂うんじゃないかと思う。
和美君はもう人の声を上げていない。
気が狂った人があげるような、気が狂ったような声を上げているのみだ。
高笑いにも、苦悶にも、絶叫にも、嬌声にも聞こえる。
彼女の目からは涙があふれているし、彼女の鼻からは鼻水が垂れているし、
彼女の口からは涎がだらだらと流れ、彼女の肌はどこも汗が噴き出し、
彼女の割れ目からは、愛液でぬるぬるになっている。
それでも僕らは責めるのを止めない。
執拗に、楽しげに、大きなケーキのクリームを端から舐めていくように、彼女を舐めとる。
彼女が全身から流す液体を、端から全部舐めていく。
「和美君、私の声、聞こえる?」
和美さんが、いったん舐めるのを止めて、彼女に問いかける。
他の4人は変わらず、和美君を舐めている。
「くっ、きっ、きこえるっ、あんっ!」
「やめてほしい?」
「ひくっ、うっ、うんっ!」
「じゃ、今から私達が言うことを、和美君もいってね」
「うっ、うんっ、い、いうからっ!」
「じゃ、私からね。“私はエッチが大好きないやらしい女の子です”」
「ひゃん、わ、わたしは、あん、え、えっちが、だいすきな、おんなのこ、です」
「では次は私だ。“私は変態で淫乱で毎日オナニーします”」
「しっ、して、ないっ」
「ふむ。毎夜聞こえてくる君のあの声は、あれはなんなのか?」
「あんっ、いっ、いえば、いいんでしょ、くはっ、
わたしは、へんたいで、いんらんで、まいにち、おなにーしてるよっ」
「へぇ、和美君はエッチなんだねぇ」
「うっ、うるさいっ、あぁん」
「はいはいっ!次わたし〜。えっとねぇ“ゆうくん、いつもえっちしてくれてありがとう”」
「くっ」
「はいはい。早く感謝の気持ちを表してね」
「はくっ、ゆ、ゆうじ、いつもえっち、ありがと」
「うんうん、嬉しいねぇ。これからも頑張るよ」
「が、がんばらなくて、いいっ!」
「次は和美ちゃんよ?」
「うん。“ゆうくん、だいすき〜”」
「ぐっ」
「なんでそれが一番言いにくそうかな」
彼女の耳を噛む。
「ひゃんっ!いう、いいますっ、ゆ、ゆうくん、だ、だい、だいすきっ!」
「僕も和美君が大好きだよ」
「あんっ!知るかっ!」
「最後はゆう君だよ?」
「えっと、そうだなぁ。“このまま私達に精液たっぷりかけてください。
精液まみれにしてください”かな」
「おぉ〜」
「うん。それはよい」
「精液〜」
「せいえき〜」
「くぁん!くっ、おっ、覚えてろよっ」
「もちろん、今日のことは絶対忘れないよ」
「くっ、あぁもう!
このまま、わたしたちに、あくっ、せいえきたっぷりかけてっ!
せいえきまみれにしてっ!くださいっ!」
和美君の割れ目にぴたりとくっついている僕のペニスを、和美さんが掴んで上下にしごく。
わりとあらっぽい動きで、和美君の割れ目にペニスをこすり当てられる。
尿道に何かがわき上がってくるのが分かる。
僕は歯を食いしばる。
天井に届きそうなくらいに、どくどくとほとばしった白い液体は、
ぱたぱたと和美君と、他の4人にかかっていく。
あぁ、僕は満足だ。和美さん達を全て、精液まみれに出来た。
和美さん達は、和美君の体にかかった精液を、和美さんの体に塗り込んでいく。
お互いの股間に手を這わし、精液を塗り合う。
体中、まんべんなく塗っていく。
・・・
それからのことはよく覚えていないのだが、目が覚めると、全員裸で輪になって寝ていた。
各自、のそのそと起きだし、シャワーを浴びていく。
朝食が出来る頃には、すっかりいつもの朝。
「えー、私パンがよかったなぁ」
「私は朝は白米がよい」
「朝ごはん〜」
「ごはん〜」
「ゆう君、そこの醤油とって〜」
「ん」
さて、僕と和美さんはこれから講義。和美達はお留守番だ。
「じゃ、和美ちゃんたちのこと、よろしく」
「ああ。まかせておけ」
「あっ」
出かけようとしていたときに、和美さんが思い出したような声を上げる。
「和美さん?」
「あぁ、ゆう君、私、“しまっちゃう”」
「えっ?」
振り返って、4人を見る。4人とも、感じているようだ。
「ふむ。今回は比較的長かったな」
「まっ、これで当分あんたに抱かれなくてすむわ」
「ゆうくん、また遊んでね」
「遊んで〜」
子供2人が、抱きついてくる。別れはいつも突然だ。
和美さんは、和美達を“しまう”のを、自分の意思では制御できない。
「みんな、また、会おう」
4人の顔を見回した直後、彼女たちは跡形もなく消え失せた。
和美さんが、胸を押さえてうずくまる。
「和美さん、大丈夫?」
「う、うん。平気。みんなのね、気持ちが伝わってきたから」
和美さん達は、記憶まで共有しているわけではない。
ただ、一つになったとき、そのときに共有する何かは、あるようだ。
「みんな、楽しかったって。気持ちよかったって」
「……そう」
・・・
2人で大学に行き、2人で帰ってくる。2人でご飯を食べて、2人で眠る。
「和美さん」
「なに?」
「2人だと、広いね」
「そう、だね」
「また、あいつら、出てくるかな」
「うん、私、マトリョーシカだし」
「不思議な人だ」
「そうでも、ないよ?みんな、おんなじ」
「おんなじ?」
「うん。そのうちにね、私とゆう君のマトリョーシカ、作れる。
私のお腹から、ぽんって出てくる」
「ああ。そうか」
「そうすれば、いつも、いっしょ」
「そうだね」
僕は和美さんを抱きしめて眠る。
いつか、いつも寂しくないように、僕達の子供時代を作ろう。子供を作ろう。
あいつらは、なんといってくれるだろうか。
115 :
8:2006/06/10(土) 02:49:14 ID:Kszoo60X
長々と失礼しました。えぇと、捌ききれない人数をぱかぱか出すもんじゃないということで。
まーその、「ただ一人だけ愛する彼女と複数プレイ」を皆様各自想像下さいませ。ではでは。
どこまでエロいんだ!ぐっじょぶ!
>87、>91、>99
ここの住人には、そんな前の事言うと怒り出す人がいるのでご注意下さい。
>マトリョーシカ
あんたエロ過ぎ(w
ここ最近での最大のエロ作品といえましょう。
GJです。
エロいよエロいよ。締めも良いなあ。GJ!
つーか祐二君は絶倫だなw
120 :
8:2006/06/11(日) 01:37:44 ID:0+OVDmZe
>>116-119 他、お読みいただいた皆様、ありがとうございました。
「エロい」と言ってもらえて嬉しいです。
5人も出したおかげで、自分のエロ引き出しを全て引っ張り出すハメに…。
実は、目標はアトリエかぐや(の陵辱じゃない方)だったり。
喘ぎ声や効果音?の使い方がまだまだだとは思いますが、
今後とも頑張りますのでよろしくお願いします。ではでは。
8さん、これからもがんばってください!!応援しています。
クトゥルフスレの誘導で例のひでぼんを読んだ
予想以上の分量に今までかかったけど・・・いやすげぇ
ここまで突っ走ってくれると原理主義者の自分も何も言えません
それも良い意味で
まさかビヤーキーやノーデンスで勃つ日が来るとは思わなかった
いいもの読ませてくれてありがとう
>122
同志よ!ようこそ冥府魔道に。
前スレ終盤の話題から続けてみるが、
サキュバスとバンパイアのハーフでかつヴァギナ・デンタータの持ち主ってのはどうだろう。
男根をくわえこむ膣。
鋭い歯が膣口に円周状に生え、突きこまれるたび締めつけて歯を立てペニスから血を吸う。
だが、歯からは快感と精力を増大させる媚液が分泌され、ペニスへと注ぎこまれる。
膣内を抉るたび、痛みと快感がないまぜになって男を襲い、
脳まで染め上げる激しい快楽の中、血と精液が涸れ果てるまで腰の動きを止められない――とか。
血が涸れるのはヤバイのでやめたほうがいいか。
>ヴァギナ・デンタータ
モノがモノだけに、専門でやる人でもないかぎり、実際の話の入手は困難だ。
故に、SSのネタとするにはイメージしにくい。
が、逆にその分、何でもアリだろうな。
<閑話休題>
>124
そういうのもいいんでないか?
エロくなるなら大歓迎です。
126 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:19:00 ID:HKMNKl7Q
この世に闇は必要ないと誰かが言った。
だがそう言ったものもまた闇なのだ。
「はい、この区域の怪物は駆除しました。」
「ご苦労だったデルタチーム。」
司令室に歓声が沸き起こる。
ある港町で大規模な人外のものへの掃討作戦が行われ、今まさに成功した瞬間だった。
「やりましたな。閣下。」
「うむ。これもひとえにみなの活躍があったからだ。」
「ですが…まだ東の果ての島国には人外が済んでいるという話ですぞ。」
「わかっている。すでに案は練ってあるよ。」
若き皇帝はそう大臣に伝えた。
127 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:22:28 ID:HKMNKl7Q
東の果ての島国―日本。
ここにも人ではないものがいた。
やつらは人間の世界に潜み、人間と同じように暮らしているのだ。
それが明るみになったのは数年前。
ある地方都市で起きた不可解な事件。
…邪神と呼ばれるそれは突然現れたのだった。
128 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:27:34 ID:HKMNKl7Q
「おかーさん、きょうね、おかーさんのにがおえかいたんだよ。」
女の子は描いた絵を母親に見せた。
「…ありがとう…。」
母親は小さな声で女の子に答えた。
母親というにはあまりにも小さい体。
だが彼女はこの女の子のれっきとした母親なのだ。
灰色の少女…アブホースは静かに娘の頬をなでた。
129 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:32:29 ID:HKMNKl7Q
「アルファ1、アルファ2、投下。」
「同じくデルタチーム出撃するぞ。」
巨大な空中要塞から人型の機械が飛び降りていく。
いや、落ちるといったほうが正しいだろうか。
それはこの世のどの金属よりも強く軽い。
オリハルコン。
奇跡の金属で精製された全身鎧であった。
バッ!!
落下中だった人型兵器は魔術結界を作り出し、落下の勢いを弱めていった。
「事前注意をしろ」と以前に言われなかったかな?
それとも周囲を省みずにただ投下すれば満足なのかな?
「sageもしないで空気読まずに投下」
が、ある意味事前注意代わりなんじゃね?
「気をつけろ。相手はあの「邪神」だ。」
「インスマウスの連中とは訳が違うと言う事か。面白い。」
デルタチームと呼ばれる彼等は他の者とは違っていた。
厳しい修行に耐えた者だけがなれる、まさに少数精鋭の部隊であった。
「デルタの方々に随伴出来て、光栄です。」
「アルファに入ったばかりの奴か。気を抜くなよ。」
デルタの隊長が新米の隊員に声をかけた。
「しかし奴等に人間の武器が効くのか?」
「効くと思えば効くさ。」
「おいおい。」
わははと通信機から隊員の笑い声が聞こえる。
隊長は静かに着地準備を始めた。
バンッ!!!
川原に着地するデルタチーム、そしてアルファ1と2のチーム。
目の前で鼻をたらした子供が固まっているが気にするな。
そのまま彼等は町のほうへ歩き出した。
「でもアレですよ、アレ。」
「アレじゃわかんないよ。」
女の子二人が話しながら歩いてゆく。
と、そのまま壁にぶつかってしまった。
…壁ではなかった。
魔力の鎧で覆われた戦士たちであった。
「うわ…なにコレ…なんかのコスプレ?」
金髪の少女が思わず口にした。
「だめです…変な目で見ちゃだめです。」
茶色い髪の少女が呼びかける。
「そうなんだよ!今度始まるアニメの宣伝ムービーの撮影やってたんだ!」
隊員の一人が芝居を打つ。
「そ…そうだよ!「魔神兵器ドランベイル」って言うアニメのCM撮影なんだ!」
他の隊員もそれに乗った。
(…大丈夫だろうか…。)
隊長は少しばかり心配になった。
だが、隊長の心配とは裏腹に。
「すごい!CMの撮影なんだ!」
二人が目をキラキラさせている。
何とか上手く騙せたようだ。
二人から逃げるようにデルタチームの面々はその場を離れた。
「ナイス演技!」
「リーダー乙!」
といった通信記録が残っているかは定かではない。
「アルファ1、邪神の眷属と交戦中!!」
「まずい!!グレネードが効かない!!」
隊長の通信機にアルファ1からの連絡が届いた!
「隊長!」
「アルファ1を支援するぞ!!」
デルタチームは背面ブースターを起動させ、援護に向かった。
…そこは普通の小学校であった。
だが何かが違っていた。
人外がいる。
隊員たちの神経が研ぎ澄まされてゆく。戦いの始まりだ。
「わう…。」
「なんだアレは…。」
犬…というにはあまりにも醜い、ヘドロのような物がそこにいた。
「わうう〜ん!」
怪物が近づいてくる。
「ファイア!!」
容赦なく浴びせられる銃弾。
だが怪物には効かなかった。いや、当たらなかったのである。
「上田!!」
「どんとこい!!」
「違う…上にいるんだ!!!」
「わふふ〜ん!」
隊員の一人に怪物が飛び乗った!!
「データ解析完了!!こいつは…眷属なんかじゃない!!邪神だ!!」
「ティンダロスの…猟犬…。」
甘えるようにしがみつく猟犬。
「くそっ!!くたばれ化け物!!!」
ドン!!!
襲われていた隊員は魔銃の引き金を引いた!!
パーン!という音を立てて、猟犬は吹き飛ばされていった。
「大丈夫か!!」
隊長が襲われた隊員に近付く。
が、次の瞬間異変に気が付いた。
「…死んでいる!!」
「そんな…バカな!」
猟犬の方を見ると体中にべっとりと白い物がまとわりついていた。
先ほどとは違い、人間の形をしている。
「…まさか…一瞬にして精を絞りつくしたというのか…!」
「やはりけだものか!!消えうせい!!」
隊長は機関砲を構え攻撃する!
「わうっ!」
だが弾は当たる前に空間の中に吸い込まれてゆく。
「…仕方が無い!!コンテナオープン!!!」
ガシャン!!!
背中のコンテナからのこぎりのような剣を取り出した!!
「わうっ!?」
「怖いか…俺はお前達の方が怖いよ。」
隊長はためらうことなく剣を振り下ろした。
猟犬の手…前足か、それが廊下に転がっていた。
「わううう!!!!わああうううう!!!!」
手首を押さえ泣き続ける犬。
痛みのあまりに失禁してしまったようだ、独特の臭気が漂う。
「俺の仲間はもっと痛かったんだ。」
隊長の声は静かだった。
「わううあああ!!!ああああうううううう!!!!」
幼い少女の顔で涙を浮かべて命乞いをする犬。
だが隊員たちは決して許しはしなかった。
>>124 なかなかエロくてイイ妄想だ。
そういやそんな感じのモンス娘は角煮であがったこともあったな。
…絵になるとやっぱり痛そうだったけどw
「リーダー。」
隊員の一人が話しかける。
「なんだ?」
「これ、両性具有のようですよ。」
「はあ?どういう事だ?まさか…こいつら生殖能力があるっていうのか!?」
「そうみたいですね…気持ち悪い。」
確かに、下半身を見ると両方の性器らしき物があった。
「おーい、だれかバーナーもってないかー?」
「私のコンテナにありますよ。」
がしゃん。
隊員のコンテナからバーナーが取り出された。
143 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 01:42:35 ID:HKMNKl7Q
「焼却処理だ。」
完全消滅させてやる…とバーナーを構える隊長。
彼等の耳にアルファ2からの通信が入る。
「…デルタチーム。見つけたぞ…アブホースの隠れ家を!!」
「!…今すぐに行く…先にコイツ…ティンダロスの猟犬を消してからな。」
そう隊長が伝えた直後、最悪の言葉を聞くことになる。
「…子供がいる!」
「灰色の髪…この子は…まさか!!」
後編へ
続く
事前注意してくれ。コテハンか題名を付けてくれ。それだけ。
145 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 01:47:44 ID:HKMNKl7Q
( ^ω^).。0(虐待モノって保管されるんでしょうか?)
( ^ω^).。0(保管されたら認められたことになっちゃうと思うんですが)
146 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 01:59:37 ID:HKMNKl7Q
>事前注意してくれ。コテハンか題名を付けてくれ。それだけ。
しかしそんなことをしても神しか認めないっ!
ならば初めから必要ない!!!
147 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 02:02:25 ID:HKMNKl7Q
>ID:HKMNKl7Q
事前注意もコテハン・題名も無く、ageで連投している現状を鑑みると、荒らしと判断されようが文句を言えない状況だ。
さらに言うなら、その言動だと、荒らしにしか見えない。
>>145 保管人さんは基本的に、依頼された物はそれがどんなオナニー駄文だろうが保管してくれる。保管されたからって認められたワケじゃない。
>>146 自分ルールは自分にだけ適用してくれ。必要だから言ってるんだ。それはこの板の暗黙の了解。
>>147 俺だってレス専住人だ。このスレの住人たちを楽しませる事ができるほど文才も無いし、ネタも無い。ついでに言うなら、職人さんたちも投下時以外は名無しでROMってるらしいから、必ずしもレス専住人とは限らない。
ここまで書いて、もしやこいつは、かつてあずまんが大王スレやメイドさんスレで暴れた奴ではないかと思えてきた……。
あずまんがやメイドについては知らんが、ここには以前から
半二のクトゥスレと平行でひでぼんに粘着している電波がいるんだよ
キーワードはageと虐待辺り。相手にスンナ
>>94でも書いたが、虐待がNGなんじゃなくて、虐待を事前注意無しに投下するのがマズかったんだ。
少なくともそういうマナーを守れない書き手は神と呼ばれることはない。
今回のはそういう要素は無いようだが、どこから始まってどこで終わるか明記してくれると読みやすい。
始まりは「○○モノ、〜レス消費で投下します」とか前置くのが親切だが、
名前欄を名無し以外にするだけでも最低限足りる。
以上は外面的な話。
内容的な話をすると、読み手を置いてけぼりにし過ぎ。
話題を豚切ってクトゥルフネタ書く以上、やはり前置きに「クトゥルフもの投下します」くらい欲しいところ。
展開も飛びすぎて置いてけぼりの感が否めない。もう少し丁寧に創り込んでほしい。
背景もキャラ設定も不透明なまま人数ばかりが増えて話がどんどん進んでいくと、読み手は(゚Д゚)ポカーンとするしかない。
話がよく飲み込めない以上、評価もしにくい。
あとはスレ指定条件の要素が足りない。
前回は人外要素が、今回はエロ要素がゼロ。これ重要。
これだけ最低限認められるための条件を満たしてないのに「神以外認めない」とレッテル貼るのはどうか?
評価されたいなら相応の尽力はしてほしい。
俺はまだ君を荒らしと思ってない。だからこそこうやって反応する。
神になるのも荒らしになるのも君次第。
だがここに一人、君が立派な書き手になってくれることを望む読み手がいることを忘れないで欲しい。
期待して
>>94で援護したのに、
>>145-147のように開き直られるとひどく悲しい。
もう一度言うが
男は黙ってNGワード
角煮のクトスレとも連動してるし、明らかに例の荒らしでしょ。
内容はともかくまさか日本語の文章が書けるとは思わなかったが。
奴はかつて
「クトゥルフものを書きたかったのに、ひでぼんの所為で書けなくなった」
と言ったことがある。
最初は信じた奴も結構いたと思うんだよ。俺も含めて。
だが、その後はどうしようもない言動の繰り返しで
もうこいつはただ面白半分でこのスレを荒らしているのだ、
という認識が大勢を占めていった。
…今こうして曲がりなりにもSSを書いている、ということは
あのときの言葉を信じてもいい、ということなのだろうか?
いずれにせよ奴自身が「ひでぼん」の呪縛から逃れなければ
話が始まらないとは思うが。
面白いと感じれば読む、つまらないと感じたら読まない、それだけ。
呪縛から逃れてない。
マナーも守らない。
SS以外に開き直った荒らしにしか見えないレスをつける。
もう普通にスルーで良くないか?
それともまだアレに何か期待するのか?
期待…とまではまだ行かないが、とりあえず信じてはみたい。
奴がかつて一時でも自分自身が神になろうとしていた
そんな前向きな気持ちを持っていたことを、な。
なあ ID:x9miVUng、
知ってるかどうか分からないが
「ひでぼん」の他に神がいてもいいし
「ひでぼん」の後に神が出てきてもいいんだよ
…結局期待してるのかw
まあとにかくいろいろ書いてみなよ
モノによって読んだり読まなかったりしてやるからさ
>>156 ああ、アンタがその変な子自身ってオチかい?
よし、この話題はここでおしまいにしよ、
みんなの雰囲気が悪くなる前に。
161 :
15-32:2006/06/13(火) 00:49:46 ID:ZAX8Dmtq
場つなぎに俺のメモ帳から発掘されたボツネタを少々
---
「ほら… 早く準備しろよ」
「いやっ ご主人様やめて下さい」
「堅いこと言うなよ。いいじゃねえか」
「だめっ、だめです。いま繋がったら…」
「もう我慢できねぇ。おらっ!」
「いやぁ、出るっ 出ちゃううぅ」
「ほれほれ、繋がってるとこがよーく見えるだろ?」
「くふぅ だめ、あぁっ」
「ん? どうした」
「んん゙ん゙んぁああ゙ああ゙あ゙ぁっ」
「うわっ」
「でてりゅぅ ワーム出ひゃってるのぉ」
---
※誰も覚えちゃいないと思うけど、PC九十九神「パソ子」ネタ
どうせ流出するなら個人情報よりワームの方がエロいと思った自分はどこかまちg(ry
あいかわらずいいネタだw
ダブルワームクラッシュか
今がむばって吸血鬼ものを書いてます。
今夜中に投下できるので、ヨロシコ。
吸血鬼モノか……期待して待っております。
自分も書こうとしてるけど、エロシーンでのキャラの反応がなかなかつかめない。
>>166 ……まだ裸なの?今日は寒いんだから勝手に風邪引かないでよね
っ【毛布】
べ、別にアンタの事を心配してる訳じゃないんだから!こっちに風邪移されたら困るから仕方なくあげたんだからね(////)!
>>166 いきなりですまないが、私は君の事が好きなようだ、
結婚を前提に付き合って欲しい。
ツンデレ168に素直クール169か(w
羊のうたキター!
いくよぉ〜
あぁ、月が綺麗だな。
空に浮かぶ白い玉が、今日は一際輝いているように見える。
綺麗な満月に誘われて、ふらふらと河川敷まで散歩しに来てしまった。
「綺麗だなー」
街の光から、ほんの少しだけ離れたここは少しだけだけど夜空が綺麗に見える。
ここは、お金も何もかからずお気軽に楽しめるボクだけの場所だ。
そんな秘密な場所で、今日はボク一人じゃなく、二人で月を楽しんでいた。
ボクが来る前に、ここに座っていた人がいたんだ。
黙って、まんまるい月を仰ぎ見ながら、ボクのお気に入りの場所に座ってた。
別に所有権を主張する気はなかったけど、初めて、ただ月を見るだけ、という趣味を
共通して持つ人を見つけたので、声をかけたみた。
「今日はとっても月が綺麗ですねぇ」
するとその人はビクッと震え、ボクから離れてしまった。
よく考えれば、声をかけたのは軽率だったのかもしれない。
もう時刻は夕方からかけ離れているものだったし、ここは河川敷で街灯も少ない。
最近、この街でも物騒な事件が何件か起きていることもあり、
こんなところで声をかけられたら、誰だってビクつくだろう。
「ご、ごめんなさい。怪しいもんじゃないんです。ただ、月を見に来ただけで……」
言い訳をしたのが、余計怪しそうな振る舞いになってしまった。
さっきも言ったけど、街は物騒で、あまりこんな時間にここにいる人はいないんだ。
少なくとも、月を見にここまで来る物好きな人なんて、ボクだってボク以外知らない。
だから、ボク以外の人が月を見ている姿に、なんだか嬉しくなって衝動的に声をかけちゃったんだ。
「あ……」
振り返ったその人の顔を見たとき、ボクは背筋が凍る思いをした。
顔が……ない?
そんなはずはない。
だって、顔が無い人間なんていない……んだから。
「何か用?」
その、口も鼻も目も何もないつるんとした顔の、下半分が奇妙に歪むと、声が聞こえた。
起伏がなにも感じられない平坦な声。
これはまずい、とボクの頭の中で警鐘が鳴り響く。
しかし、どうしてか体が全く動かない。
今すぐ、大声をあげ、走って逃げたい気持ちになっているというのに、足は根が生えたように動かなくなっていた。
最後の抵抗として、ぎゅっと目をつぶった。
現実逃避の何物でもないけれど、精神の高ぶりを少しながら抑えることができる。
「……」
ふっ、と全身を覆っている緊張が解けた。
ボクがあののっぺらぼうを見て、あの声を聞いて、あの顔のゆがみを見て、
全身が動かなくなって、目をつぶったのは、全て一瞬の出来事だった。
そして、緊張が解けたのも一瞬。
ただ、最初から最後までの出来事が何もかも夢でないことの証明として、
ボクは前のめりに倒れていた。
「うわぁっ!」
間抜けで、型どおりの声を上げ、地面に倒れ込む。
柔らかい土の中に顔を突っ込み、口の中に砂が入る。
慌てて飛び起きたら、そこにもうのっぺらぼうはいなかった。
ただその代わり、血管が透き通って見えそうなほど白い肌の女性がいた。
ちゃんと、目も鼻も口もある。
ただ、瞳が赤く、髪の毛は銀髪、というより真っ白に近いものだった。
白子……。
確か、十数年前に社会現象にもなったアニメのヒロインがそれだった。
それが、目の前にいる。
美しいというより、華奢な印象を受ける。
線も細く、明らかに日光に弱そうな、非常に繊細な氷細工のようだ。
雅な表現を使わなければ、ただ「不健康っぽい」という本当に無礼な表現になるのだけれど。
多分、生まれたときからそうなんだろう。
メラニン色素が少ない故に瞳は真っ赤になっている。
ひょっとしたら視力も低いかもしれない。
ただ、その目は、ボクをしっかりと見ていた。
「……」
彼女は押し黙ってボクを見ている。
日本じゃ中々見られないような、青いドレスを着ている彼女は、黙って、ボクを見ている。
何か、しゃべらなきゃ……。
顔についた泥をぬぐいながら、ボクは何を言うべきか必死に考えた。
「つ、月が……綺麗、っすね」
やはりこの言葉が出た。
もっと気の利いた言葉が言えたら良かったんだけど、生憎ボクはそういう経験を積んできていない。
まあ、つまり女性を喜ばす文句を言ったことがないってことさ。
彼女は、ボクを見る目を変えた。
すなわち、馬鹿を見る目に。
「……何が言いたいのかしら? この地方の独特の言い回し?
『ツキガキレイデスネ』……一体どういう意味があるのかしら?」
また、背筋が凍る思いがした。
なぜだかわからないが、今ボクの目の前にいる人は、ボクを……。
ボクを、どうすることができるんだろう?
「そ、そのままの意味ですよ。ほら、月が綺麗じゃないですか」
ボクは必死になって空に指を伸ばした。
そこには相変わらず美しい月が浮かんでいる。
極上のミルクのような色をした月が。
確かに綺麗だ。
物心ついたときから、晴れた夜には毎日月を見てきたけど、
今日ほど綺麗な月は見たことがない。
雲もなく、星の光も強くなく、煌々と光を発している。
家を出るときだって、今日は晴れさせてくれたことに、いるかどうかわからない神様に全力で感謝していた。
「……そう、ね」
そして、彼女が、月を見てくれたことに全力に感謝した。
彼女のあの赤い瞳は、ボクの何かを狂わせる。
それは、ボクの人間としての理性だったのに気付いたのは、目が逸れてからだった。
頭をゆっくり煮立てた後、じっくりじっくりかき回しているような、ゆっくりした変化で、
ボクは気付かなかったけど、少しずつ、ボクの正気は失われかけていた。
目が逸れた瞬間、まるで半分眠っていた状態から覚醒するかのように気が付いた。
いつもまとまった思考が、絡み合う無数の糸だったとしたら、
彼女の瞳はピンセットで、彼女自身がその絡み合う糸をほどいてバラバラにしているのだ。
体がバラバラになるような感覚、というのは月並みな表現で存在する。
ボクの今受けたものは、体ではなく思考がバラバラになる感覚だった。
それを口にするのは難しい。
例えてみれば、文庫本が一冊あったとしよう。
その文庫本に書かれている文章は、当然意味があるものだ。
しかし、彼女の目に見据えられると、それは文章ではなくなる。
まずは章に分割される。
文の集合したページによって構成され、文庫本の全体の意味を構成する塊だ。
それが分割すると、全体を通しての意味が消失する。
あるのはただ、大まかな流れだけ。
次にページに分割される。
文と文の塊。
更に意味は狭まっていく。
文に分割されると、それはもう他とはつながりが見えなくなる。
ただ、読点と読点に挟まれた意味の持つ短いもの。
文節に分割され、単語に分解され、次は文字に分割される。
文字は文字本来の意味のみしかもたず、それでできている文は、
文でできているページは、ページでできている章は、
章でできている本は、ただその文字の羅列にしかならない。
最後には文字から意味が乖離する。
もはや、本は意味がなくなり、ただのインクの染みの羅列と化す。
それが、ボクの頭の中で、世界の全てに適応していっていた。
全ての事象は分割されて、その意味を消失するところだった。
狂うということはこういうことなのか……。
ただ、ボクの喉がひねり出した言葉が、ボクを救っていた。
分割された世界が、瞬く間に復元し、ボクの正気が保たれた。
全てを分割して、一つだけわかったのは、彼女の目を見てはダメだということだった。
しかし、次の瞬間――正確には今からしばらくしてからの次の瞬間――目を見なくてもダメということをボクは悟ることになった。
「それで、あなたは一体誰なのかしら?」
目をみていないはずなのに、ボクに変化が起こった。
ボクの頭の中が真っ白になった。
意識を失ったっていう意味じゃない。
意識は保っている。
ただ全てが失われていた。
何があったのかその時間は理解できなかった。
だって、ボクの頭の中が真っ白だったんだから。
何故ボクはここにいるのか、それ以前にボクは一体何なのか。
ここはどこなのか、目の前にあるのは何なのか、
空に浮かぶあの白くて丸いものが何なのか。
一瞬にして、全ての記憶がなくなっていた。
その経験は、物理的な闇など目もくれぬほど恐ろしい闇だった。
右も左も上も下も、前も後ろもない感覚。
記憶が全て消失するということはかくも恐ろしいことなのか。
何一つわからない。意味も、理由も、何もかも。
全ての存在は不可思議で、わけのわからないものに見えた。
何も考えられないことの恐怖を感じた。
ただ……一つだけ。
脳みそが虚無の空間になった状態で、何か一つ、感じたことがあった。
それは記憶に依存しない本能がもたらしたものかもしれない。
心を、盗まれた。
そのときは、それが一体何を意味しているのか分からなかった。
どういう意味があるのか判明したのは、記憶が戻ってからだった。
記憶を失っていた時間がどのくらいだったのか、ボクにははっきりわからなかった。
なぜなら、時間を計る尺度すらボクの頭の中には存在しなかったからだ。
ただそんなに時間は経ってない、多分、一瞬だったんだろう。
月の位置が全く変わっていなかったから。
「……ただの、人間?」
彼女は眉をひそめて言った。
もうボクは彼女の目を見ても平気だった。
あの、狂気を催す赤い瞳は、あのときの怪しい光彩を失っており、ボクはその目を直視することができた。
視覚的にそれを受け取る以外、幸いながらその目からは何も得ることはなかった。
「う、あ……」
立て続けに、ボクの存在が揺らぐ現象が起こり、ボクは我を失うところだった。
ただ月を見に来ただけなのに、ただ声をかけただけなのに、ボクは何故こんな目に遭っているのか。
答えは彼女が出してくれるだろう。
彼女はボクの姿を胡散臭そうに見ていたが、しばらくするとそっぽを向いて空を見始めた。
「見たかったら、見れば」
「……え?」
「月を、よ。毎日ここに来ているんでしょ。今日になって来た私のことなんて気にせず見れば」
「う……うん」
足が震えていた。
この異常な状態から一刻も早く逃げたかった。
けど、何か不思議な力が、心と体の両方にかかっているかのようにボクの本能の言うことに聞かなかった。
「隣……座っていい?」
「……好きにすれば」
ビニールシートを持ってきていたけれど、ボクは敢えて地べたに座った。
隣の彼女がそうしているのだから、ボクもそうすべきだと思ったんだ。
地面はひんやりしていて、心地よかった。
ただ、立つときにはズボンのお尻が土だらけになって、不快な思いをするだろう。
でも、空を見上げたらそんなことはどこかへ言ってしまった。
ミルクのような白い月。
それこそ、手をかざせばぱちんと弾けて消えてしまいそうな。
遠くにあるはずなのに、近く感じられるのは何故だろう。
「あなたは変わり者ね」
「……よく言われますよ」
「変わり者から変わり者と呼ばれたことはないでしょう?」
ボクは受け答えをしながら、ずっと月を見ていた、
見つめ続けていると、段々月が近づいてきているように思える。
どんどんどんどん、クレーターが大きくなっていく。
「ありますよ。ボクの友人は変わり者ばかりだ」
「いいえ、嘘よ。あなたの友人は規格品と変わりない」
「酷いね。一応、ボクは彼らを変わり者だと思っているんだけど」
「変わり者は規格品を変わり者と見なすのよ」
「……んなら、嘘じゃないよ。ただ間違えただけだ」
「わかっていた癖によく言うわ」
どんどんどんどんクレーターが大きくなっていく。
気が付けば、月が大きくなっていた。
今にも手を伸ばせば届きそうな距離だ。
空の暗闇は全て白い月に取って代わられている。
「あなたの過去を見せて貰ったわ」
「……つまらなかったでしょ?」
「ええ、くだらなかった」
「わかってたけど、そう言われると酷いな」
「ゴミクズと同等ね」
「まあ、ゴミクズと同等でも、さ。何もないよりマシさ」
「……何もない方がマシな過去よ」
「ちょっと傷ついた……」
「あなたの過去がじゃないわよ。私の過去が……。
あなたは確かに、過去には恵まれているわ。ゴミクズと同じくらいなんだから」
「褒めているのか、けなされているのかわからないな……」
目の前には月がある。
白い砂が、そこにある。
ボクはゆっくりと月の上に立った。
月に来た人の足跡が見える。
月には風が吹かないからずっとこの足跡は消えないんだ。
ボクは更に月に近づいていった。
ずぶずぶと月の中に埋まっていく。
「あなたはどう答えるかしら? ゴミクズしか持っていないあなたは。私の問いに。
大丈夫、期待はしていないわ」
「ああ、してくれない方がボクも気が楽でいいよ」
はっと気が付いた。
周りを見てみると、河川敷だ。
今までボクは……。
何を見ていたのだろう。
月の中に入って、ボクは何を見たのだろう。
月はただの石の玉じゃなかった。
中には何かがあった。
漠然としすぎて、把握できなかった。
けど、あれは……一体、何だったんだろう。
月、月……ボクの心を魅了してやまない衛星。
その本当の正体は、人間の理解を超えた存在なのか。
それともあの白昼夢での光景は、ボクが生み出した幻想なのか。
答えは、彼女がきっと出してくれる。
「死にたくて死にたくて、しょうがないの。私は本当に死んだ方がいいのかしら?
やはり生きるべき? あなたはどう思う?」
「生きるべきなんじゃないかな」
「それは何故?」
「君が本当に死にたがってるんなら、ボクにこんなこと聞いてないで、
君は今頃この川を下ったところの海で、魚と戯れてるよ。水風船みたいにぶくぶくに膨れてね」
「……私だって生存に対する欲求くらいあるわ。
そこのところの兼ね合いに決着が付かなくて、今ここにいるの。
ごまかしはやめて頂戴、殺すわよ」
「おーけー、わかったよ、ボクが悪かった。じゃあ、生きてくれ、ボクのために」
「え?」
「君が生きている理由が君自身の中に存在しないのならば、他に存在していればいい。
今回の場合、それはボクの中にある。死なないでくれ」
「な、何を……」
「何をもって君が死にたがっているのはボクはまだ聞いていないし、
聞くつもりは、まあ今のところはないよ。
たださ、その理由に釣り合うくらいの理由がボクの中にあると思えばいいよ」
何を言っているんだろう、ボクは。
「……ありがとう」
彼女は死ぬことをやめたみたいだった。
ボクの顔を見ていたようだったけど、また月を見始めた。
ただ、座っているボクに少し体重を預けて。
彼女の体は冷たかった。
冷え性なのかな。
少し冷たすぎるような気がするけど。
「ボクからも一つ聞いていいかな」
「……何?」
「月って……何かな」
「知りたい?」
「ええ、まあ」
「教えてあげない」
「……」
しばらく沈黙が続いた。
非常識に理不尽を足して、更にそこに怪奇が混じり合った時間だ。
だけど不思議なつながりが感じられる時間。
彼女の心かどうかわからないけれど、何かを感じた。
視覚でも聴覚でも嗅覚でも味覚でも触覚でもない。
それらではない何かがボクに感じさせている。
ボクの体に触れている、彼女の肩から、感じてくる。
「おわっ!」
と、突然、地面がひっくり返った。
やれやれ、また地面に顔を突っ込んでしまった。
一体何が起こったのか、把握できなかったけど、ボクはゆっくり身を起こした。
が、身を起こす前に強い力に首元を引っ張られた。
気が付くと目の前には彼女がいた。
彼女は立ち上がり、ボクの胸ぐらを掴み、ボクの目をじっと見てきている。
あ、ダメだ……またあの目が……ボクを狂わせようとする目がある。
「あなたはペットボトルロケットのようね、人間」
「は、はぁ……」
目が、目が閉じられない。
あの怪しい輝きがボクの瞼を固定してしまったかのようだ。
「水の量は一定になっているし、まっすぐ進むはず。
けれど、その翼の位置が風の強さ、初動によって軌道が読めない」
ダメだ、世界が……。
「ちゃんと過去があり、それがあなたという人格を形成している。
けれど、それがあって尚、あなたは私が読んだ軌道を飛ばないのね」
彼女の言葉に必死にしがみつく。
何度も何度も言葉を頭の中で反復させ、発狂を出来る限り遅らせた。
早く、目が逸れて、くれ。
「あなたは、私に死ね、というべきだった。言うはずだった。
それで楽になれるかと思ったのに」
「う、あ……あ……」
あ、この人は……。
青白い肌が更に白くなり、何か恐ろしい魔物に見えた。
ぎらぎらと煌めく瞳は、まるで悪魔の……。
「私はあなたを殺すわ。
私が死ぬためには、あなたの中にある私が生き続けなければならない理由を消さなきゃならないのよ。
なんであんな馬鹿げた質問をあなたにしたのかしら?
あなたに聞かず、さっさと死んでおけばよかったのに」
た、助けて、くれ……。
彼女の目が逸れた。
頭の中の糸が再び絡まってくる。
正常な思考が戻ってきた。
彼女は月を見ている。
「きっと月が綺麗だったからかもね。
とまれ、あなたを殺さなければならなくなったの。
でも、あなたが私の言うことを聞いてくれるのなら、殺さないであげてもいいわよ」
「……あ……ああ……」
「どう? 生きるか死ぬか? 生きて死ぬよりも酷い目に遭うか。
それとも、安逸な死を貪るか」
「い、生き、たい」
「いいわよ、私の永遠の奴隷になってくれれば、生かしてあげる」
永遠の、奴隷……。
「私に魂を捧げて、生殺与奪から何から何までの権利を私に譲るのよ。
息を吸うことも、月を見ることも全て私の許しがなければならない体になるの。
そんなみじめな魂になっても、あなたは生きたい?」
「す、好きにしてよ……」
「……いいだろう」
彼女は笑った。
顔を歪めて。
まるで悪魔だ。
端正に整った白い顔が、歪む。
最初に見た、あののっぺらぼうの笑みのようだ。
全身の毛が逆立ち、汗が噴出する。
「あっ……つっ……」
首に何かを突き立てられた。
アイスピックのような鋭さの何かが刺さった。
痛い、痛い。
信じられないほど痛い。
涙が出てくる。
焼け串を当てられたようだ。
声が出ない。
痛みは奇妙だった。
首に刺さっているはずなのに、その痛みは瞬く間に全身に広がっていった。
体の至る所を、アイスピックか何かで突き刺さされているようだ。
全身が激しく痙攣する。
振動してせわしなく動く視界に、黒い大きなものが広がった。
どろどろとした液体のようなものの塊だった。
しかしそれはしっかりとした骨があるようで、ゆっくり蠢きながら動いていた。
こ、これは……翼?
ボクの首に食いついている彼女の背中に、それがついていた。
まるでヘドロでできているような、今まで見たことのないものは、確かに翼の形をしていた。
彼女は、一体……?
次の瞬間大きくむせた。
肺から血があふれ出て、口の中から吹き出てきた。
息が詰まって、とても苦しい。
死んでしまいそうだ。
次の瞬間、彼女の拘束が解かれた。
地面に滑り落ちる。
相変わらず口の中には、どんどん新しい血の味が広がっていく。
全身の痙攣は止まらず、目の前に生えている草が上下にせわしなく動いている。
「……死んだの?」
おかしい。
口の中から出てくる血でも、これほど多くないはずなのに。
ああ、首筋から血が出てきているのか。
「……ねえ、死んだの?」
なんだか猛烈に眠い。
なんでだろう?
月が綺麗だ。
「死んだの!?」
もう、ゴールしていいよね……。
「死んだのね!」
強い衝撃がボクの腹を襲った。
力なくうなだれていたボクの体が、サッカーボールのように転がる。
痛い。
まだボクは痛みを感じられるのか。
ボクの腹へと続けざまに蹴りが入った。
彼女だ。
彼女が憤怒の表情で、ボクを蹴っている。
あはは、なんで彼女のような力のある人が、ボクがまだ生きていることに気が付かないんだろう?
痛いよ、蹴るのやめてよ……。
死んじゃうよ。
「くっ……このクズがッ!」
酷いよ。
まだ生きてるって。
焦点の定まらない、視界がぼやけてきた目を彼女の方へと向ける。
彼女はその目の動きにも気付かないのか、まだボクの腹を蹴り続けている。
おどろおどろしい翼が、まだ彼女の背中についているみたいだ。
やがて、彼女は気が済んだのか、蹴るのをやめてくれた。
ただ、まだボクが死んでいるものかと思いこんでいるみたいだ。
地面に横たわったボクを見下ろしている。
ボクは、何とかしてボクがまだ生きていることを伝えようとした。
けれど、うまく体が動かない。
もう咳き込まないで、肺から血が溢れでてきているし、首筋から出てくる血も止まりかかっている。
一見してみれば、ボクの今の姿は死体の何物でもないだろう。
「……」
彼女は怒っていたけど、今は悲しそうな顔をしていた。
あの赤い瞳から、涙がでている。
「……また、独り……」
彼女の深い悲しみがボクの心に流れてきた。
なんで、彼女の悲しみを感じられるのか、わからない。
ただ、彼女が、何故死にたがっていたのかわかったような気がした。
空から舞い降りてきた天使達の誘いを断り、ボクはこれで最後になるかもしれない機会でちょっと頑張ってみた。
彼女はもうボクに背を向けて、この場から立ち去ろうとしている。
どこかの街へ行くのだろう。
どこだか知らないけど。
「ひ……どい……な」
かすれた声だった。
蚊の鳴くような声だった。
これがボクが今できる精一杯の意思表示だった。
このたった四文字だけで、寿命が数年減らす気力を使ったような気がする。
目を閉じたくなる欲求を必死に押し込め、彼女の反応を待った。
彼女はゆっくり振り返った。
もう目には涙がない。
何故、ないんだろう。
結構、かわいかったのに。
彼女は泥まみれで地面に横たわるボクの首を掴んだ。
細い腕一本でボクを引き上げている。
奇妙な光景だった。
さっきまで、白かっただけの女の子が、今では大量の赤に染まっている。
特に朱に染まった口の中では、ぬらりとした液体にまみれた鋭い牙があった。
その牙のある口を、彼女は何も言わずボクの口に合わせた。
暖かい液体が口の中から流れ込んでくる。
しかし味はわからなかった。
だって、今、ボクの口の中からは、流れ込んでくる液体と同じものが満たされているのだから。
ぬるりとしたものが口の中に入ってくる。
それはまるで何かの生物のように、ボクの口の中をはい回った。
その先端から、暖かいものが流れ出てきた。
その味はとても甘く、舌がしびれそうなほどだった。
「かっ、はっ……う、うぉぇぇぇぇ」
彼女がボクを解放してくれた後、思いっきりむせた。
気管から吹き出て、食道に詰まった血の塊を排出したのだ。
何故か、ボクは、それができるほど回復していた。
首の痛みも……血がまだ止まらないが、引いている。
前屈みになったボクの襟首が、強引な力で引っ張られ、無理矢理立ち上がらされた。
もうボクの体を無理矢理どうこうされることに対して馴れてしまったボクは、
次の瞬間また痛い目に遭うのか、と身構えていたが、その予想は外れていた、幸いなことながら。
ただ、最初、ドフッという擬音がつくような音が立つくらいの衝撃を受けてしまったけど。
「ありがとう……」
あの、白子の子がボクに抱きついてきたのだ。痛いほどの力で。
半ばしがみついていると言った方が正しいかもしれない。
「生きていてくれて……ありがとう」
ギリギリと締め付ける力は、ボクの体を引きちぎってしまいそうだったけど、
ボクはうめくのを我慢して、彼女の体に手を回した。
彼女は孤独だったんだ。
一体、どのくらいの期間孤独だったのかなんて知らない。
ただ、とてつもなく人肌を欲していた。
なんで、彼女が孤独だったのかも知らない。
ひょっとしたら、人間ではなかったからなのか。
なんでボクが、その彼女の永遠の奴隷になることを選ばれたのかわからない。
でも多分、偶然だと思う。
強いて言えば月が綺麗だったからか。
十分ほど経ったとき、彼女がボクから離れた。
胸元が赤く染まった青いドレスの襟を引き下げる。
白い肌に鎖骨が浮き出ているのが、とても官能的に見えた。
「吸いなさい」
彼女は言った。
「いいんですか?」
「構わないわ」
「いやしかし、本当にどういう意味なのかわかって言ってるんですか?」
「それは私を馬鹿にしているの? あなたよりこの体でいるのは長いのよ。
いいから早く吸いなさい……ちょっと怖いんだから」
「は、はあ……」
ボクはしぶしぶ彼女の首筋に歯を立てた。
いつの間にかボクの歯も、彼女の歯のように鋭くとがっていた。
彼女の首筋から漏れる液体は、とても甘かった。
体についた血を、河川敷に設置された簡易便所についていた水道で洗い流した。
彼女は、しばらくボクの血の匂いに包まれていたいと主張し、洗い流そうとしなかった。
この若さで人に非らぬものになってしまって、一抹の不安を抱かざるを得なかったりするが、
丸い月が不安な心を流してしまった。
「……どう? 気分は」
彼女がボクの腕に自分の腕を絡ませながら言ってきた。
「頭が痛くて、吐き気がして、動悸は止まらないし、全身がだるく、目眩も少々」
彼女のためを思い、更に肝臓や胃が痛むことと、足の手の指先がしびれているのと、
至る所が筋肉痛になっていることと、耳鳴りが絶えないことは黙っておいた。
まあ、まだまだ他にも身体に起こっている異常はあるんだけどね。
背中が滅茶苦茶痛かったりするし。
「……怒るよ?」
彼女の手の力が強くなった。
腕がちぎれかねない強さだ。
ついさっきまでは、畏怖の対象でしかなかった彼女の表情が、
今ではなんだかとても愛嬌のあるものに見える。
多分、それはボクが彼女と同じものになったからなんだろう。
「正直言って、あんまりわからないよ。ただ、体調は限りなく不調。
昔患った肺炎なんてものの数にも入らないほど、辛い」
「まあ、あなた、さっきまでただの人間だったものね。
体が丈夫だったわけでも、特殊な血脈を持っていただけでもない。
本当、何故、体が耐え切れたのか不思議に思えるくらいにただの人間だった」
「過去も、ゴミクズと同じくらいの価値しかないしね」
「うるさいわね、黙れ」
「……」
彼女がボクに接するときの態度が変わった。
少し、甘えるな感じだ。
心地よいワガママをしてくれる。
「あー、暑いわね〜」
彼女はそう言って、青いドレスの胸元をはだけた。
白い胸元が、目にまぶしい。
誘ってる。
滅茶苦茶誘ってるよ、この人。
「……」
しかし、いきなり飛びかかるのもどうかと思う。
何か気の利いた誘い文句があればいいんだけど。
必死に頭の中の記憶を引きずり出して、考える。
ただでさえ、そんな台詞なんて考えたこと無いのに、咄嗟のことだったので中々出てこない。
「……茂みに引きずり込んで、無理矢理犯してやろうかしら」
その前に不穏当な台詞を言われた。
「それはご勘弁願いたいです」
とりあえず、きっかけは作れた。
そっとボクは彼女の背中に手を回し、唇と唇を合わせた。
牙と牙がかちかちと当たり、少し痛かったけど、彼女も顔を赤らめてボクに体をゆだねてくれた。
彼女の首に残るボクが噛んだ跡に残る血を少し舐める。
この世のものとは思えない甘いそれが口の中に広がり、得も言えぬ芳醇な香りが鼻腔を刺激する。
「ふふ……」
彼女はまるで母親のような優しい手つきでボクの頭を撫でてきた。
安心感がボクの胸に広がり、体の痛みが引いていく。
痛みが引くと、今度は別の生理現象が起きてきた。
ペニスがむくむくと大きくなってきた。
人間を辞めた直後だからなのか、それとも死にかけたからなのかはっきり理由はわからないけど、
ボクは彼女が強く欲しいと思った。
「あ……」
背中に回した手をゆっくり下に降ろしていく。
黒い翼は、まるでそこに何もないかのように手に触れることはなかった。
腰より少し下の部分に手を当てる。
「ふぁ……」
彼女が驚きの声を漏らした。
それが恥ずかしいことかのように、口に手を当て、目を丸くして赤くなっている。
ボクはそのまま指を動かして、感触を楽しんだ。
「あっ……ば、馬鹿……」
「人を草むらの影で押し倒してやる、って言っている人の言葉じゃないですね」
「うっ……こ、この、お、覚えてなさいよ」
「忘れさせてあげるよ」
「ちょ、調子に乗るんじゃない!」
言葉では激しく威嚇しつつも、顔は真っ赤に染めて、抵抗らしい抵抗を見せない。
スカートの中に手を滑り込ませる。
彼女の禁断の場所へと踏み入れようとしたその瞬間。
閃光が辺りを包み込む。
激しい爆風がボクと彼女を飲み込み、灼熱の炎が衣服を残さず焼き尽くしてしまった。
「な、な、なななななな、何なんだ!?」
思わず口を開いた。
口の中に炎が入り込み、肺と胃を焼く。
気が付くと、暗かった河川敷は燃えさかる炎によって白昼のように明るく照らされていた。
確かに爆風に巻かれたはずのボクと彼女だったが、衣服以外何も焼けていない。
何なんだ、一体?
「チッ! なんでいいところに邪魔がッ!」
「い、今の何なんですか!? てーか、なんでボク、生きてるんですかっ!?」
「私たちの天敵……だと思いこんでいる馬鹿な人間の集団に襲われたのよ」
「はぁ!?」
「ヴァンパイアハンターとかいっちょまえに名乗ってる奴らのこと!
クズ共め、今回もまたぶち殺してやる!」
理解、できないよ。
不浄を清める炎の照らす光が、彼女の裸体を映していた。
どこまでも白い肌。赤い瞳。
銀色の髪……当然下の毛も。
「きゃっ、ちょ、ちょっとどこ見てんのよ!」
ったく、もう、状況を理解しなさいっての!
……そんなに見たいの?」
ボクはただ頷いた。
「じゃ、じゃあ、ちょ、ちょっとだけよ……さわっちゃダメだからね!」
そう言って彼女は、ゆっくりと股間を隠していた手をどけた。
産毛のように見える白い毛の奥に、ただ白い肌の中のピンク色の柔らかな肉が……。
ごくりとツバを飲み込む。
その柔肉に手を伸ばそうとした瞬間、何かがこめかみにぱちんと当たった。
「いたっ……」
その何かはぽとりと地面に落ちた。
何かを拾ってみると、なんだかよくわからない金属の塊だった。
一体何故こんなものが……。
「銀の銃弾よ」
「……はい?」
「人間共が我らに通じると思いこみ、せっせと作っているさもしい道具よ。
それにあたるよか、蚊に刺された方が痒いからムカツクのよね」
受け答えをする間にも、銀の銃弾らしいものがボクと彼女の体にぱちぱち当たる。
全てひしゃげて、地面にぽろぽろ落ちている。なんでこんなに無駄なことをするんだろう?
「……来たわね」
彼女が言うのとほぼ同時に、辺りに黒服を来た人達が一斉に現れた。
「ちょうどいいわ、あなたが相手しなさい」
「い゙っ!? む、無理っすよ。ぼ、ボク、喧嘩とか得意じゃないんで……」
ざっと二十人くらいが、辺りを囲んでいる。とてもじゃないが勝てそうにない。
「大丈夫よ、あなた、今あなたが人間だと思っているの?」
まあ初めてだし、あなたがあの馬鹿共を一人片づけるたびに、私が一つ言うことを聞いてあげるという条件でどお?」
「む、無茶ですよ……」
「あら、残念。ネコミミウサミミイヌミミ、果てはキツネミミ装着しながら、シテあげようと思ったのに。
望むのならば口でも後ろでも……。あ、そうそう言い忘れていたけど、私、処女なのよ
眼鏡かけさせてメイド服着せて、私にご主人様と呼ばれてみたく、ないの?」
「お、おっしゃあ、お前ら、まとめてかかってこいやーッ!」
「ふふっ、頑張ってね。私の旦那様」
数年後、裏の世界で史上最強のヴァンパイア鴛鴦夫婦とボクと彼女が呼ばれるほど、
二人は仲良くなっちゃったのでした。
以上です。
エロ控えめ、というかほとんど無くて申し訳ない。
他にも今度はエロ濃いめのヴァンパイア物を書いていたりしますが、
それはまた後日に投下します。
189 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:30:24 ID:pdPuEvj+
つまらんな。
神レベルにはほど遠いわ。
グッジョブそして乙
191 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:39:10 ID:pdPuEvj+
>キュンキュン ◆4hcHBs40RQ
貴様の文章力は
一行レスレベルという事だ
分かったな
>>189 つまらないものを見せてしまって申し訳ない。
神レベルに到達することはできないかもしれないけれど、
そこそこ読める物を目指して、精進するよ。
193 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:44:39 ID:pdPuEvj+
>>192 ならば二度とここには来ない事だ
ここで求められるのは神とレス専住人だけだ
>>192 おーい
それに反応しなくても良さそうだぞ〜
最近他のスレでも 「絶対読んでないだろ、お前」 って煽り言ってるのが湧いてっから、
多分その手合いだと思うどー
相手すんなー
いやー。漏れは好きだけど。
197 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:48:33 ID:pdPuEvj+
過去のコテハン作家に比べれば
二番煎じ以下もいいところだな
その程度のモノにレスを付けるなど
馴れ合いもいいところだな
>>188 前半の幻想的な雰囲気からどうエロにもちこむのかと思って読み進めたけど、こうきたかw
吸血とかエロくてGJです。
>>197 ・どこがどうゆうふうに二番煎じなのか
・改善すべきと思う点はどこか
せめてコレくらいはtxtでうpしてから言ったら?
そのほうがSS書きとしてもレベル上げる肥やしになるだろ?
>>188 GJ!面白かったよ!
とりあえず、なんか言ってるのは無視推奨で。
202 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 01:55:20 ID:pdPuEvj+
>>199 吸血鬼ネタなど使い古されている
新参は馴れ合いスレに来るべきではないのだよ
>>202 何事もageて書くあたりが厨
リア厨ヒッキーは馴れ合いスレに来るべきではないのだよ
使い古されたネタを使ってはいけないと?
そんなこと言ってたら ”作者” が育たないぜ?
お前さんの言う ”神” だって新参の時期はあったはずだろ?
それを頭ごなしに二番煎じなんて言ってたら才能の芽を摘むだけにしかならないんじゃないかな?
>馴れ合いスレ
ついに認めたか
神しか受け入れないスレだと
自分達から認めたか
>お前さんの言う ”神” だって新参の時期はあったはずだろ?
>それを頭ごなしに二番煎じなんて言ってたら才能の芽を摘むだけにしかならないんじゃないかな?
お前達も同じではないか
それとも、君は彼以上の作品を書けると言うのかな?
誰でもいきなり ”神” になれるなら苦労はないだろうよ
産みの苦しみもな
それすらすっ飛ばして言うのであれば、他に行ってどこぞの新人賞の批評でもしててくれ
二度と書き込むな
そこまで分かっていながら
何故神にすがる
新参を排除しようとしているのは他でも無いお前達ではないか
その行為が
劣等感を植え付けるのだ
そうは思わんか
ああ、それと
揚げ足取りはいらないぞ?
人の揚げ足取りたきゃヌー即でもVIPでも行ってくれ
>>205、206
sageてまで必死だなw
もう寝ろ、な?
211 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 02:14:19 ID:pdPuEvj+
>>209 お前俺に荒らしのポジション奪われたような形になって
むかついてる荒らしだろ
ごめんなー
君、さっきと言ってることが真逆だわ
まず、自分の内面と向き合ってから2chしてくれ
出来なきゃ医者に行きな
何度も繰り返したくはないが
男は黙ってNGワード
>>188 GJ!だけど、ぐだぐだ感が不足気味で残念
貴方は馬鹿な文を書いてこそ光ると思う
>>188 ヒャッホイ!!!GJだぜキュンキュン大兄!!
なんか最後のドライブ感がいいな。
でも、ヴァンパイアハンターどもを片付けたあとのご褒美パートも読みたい読みたい!!
>>188 ハーレムスレでちゃんと仕事なさいよアナタwww息抜きならおk。
>>215氏も言うように、神秘的な文章よりお馬鹿なノリの方がYOUは光るYO!
あと、最近ageで書き込んでる奴は粘着制圧君らしいから、クールかつスタイリッシュにThroughが吉。
さぁ、ガンガン投下して俺達をPartyに招待してくれ!!
>>188 前半……心理描写とかかなりうまいっすねGJ!
後半……夫婦漫才かwwGJ!GJ!
夫婦漫才オモシロス
220 :
sage:2006/06/14(水) 18:44:25 ID:tyqe6T5v
>>188 GJでした
色々言われていますが挫けず頑張ってください
今がむばってアンドロイドものを書いています。
今夜中に投下できるので、ヨロシコ。
>>220!
それ、下がってないから!
メール欄に!
>>222 Σ(゜Д゜ )うわ本当だ・・・
ちとスキュラたんに巻かれてきます(ノシ
>>208 …まあ結局、
>>188は新参でもなければ排除もされてもいなかったという訳だな。
じゃあ何故この前アンタが叩かれたのかというと、ひとえに「マナーを守らなかったから」。
具体的には
>>94や
>>150を読むといい。(ちなみに俺は別人なので、念のため)
まあ他にもいろいろあるんだが、先ずはそんな所から始めてみてくれ。
最後にひとつ言っておく。いくらネット上だからといってひねくれた言動を繰り返せば
その内必ず実生活でも同じような考え方をするようになるぞ。
アンドロイドに期待しワッフル準備だ
独創的な人間以外の女の子って何か浮かぶ方はいらっしゃるか?
スレ的に飛びぬけるなら『砂掛けばばぁ』のすごいエッチ、とか?
女神からゾンビまで、何でもござれだからなあ、このスレ。
あえて言うなら……植物系?
イチョウの雌株とか(待て)
>>227 スギ花粉の擬人化エロ漫画もあったぐらいだからいいんじゃね?
>>188 神レベルには程遠いな。
ぜひ続きを書いてくれ。
>226
厳密には「人間以外の」「女の子」と言ってる時点で矛盾なのだがw
……そんな揚げ足取りはおいといて、独創的ねぇ。
四大元素の要素それ自体とか、まだスレでは出てないんじゃ?
基本的に擬人化系が一番思いつきやすいしなあ、う〜ん。
231 :
229:2006/06/14(水) 23:06:11 ID:Jbq8yjWn
神の上ってことだからねっ
か、勘違いしないでよっ!!
ツンデレフォロー乙w
植物に一番近いものとしては、アルラウネが過去にあったか?
あまりかけ離れると擬人化スレ向けになるから難しいね
保管庫をざっと見直してみると、たとえばドワーフの女の子みたいな
がっちり体型のタイプは無いかな?
書くのが難しいと言うよりは
読み手が萌えられるかどうかが難しそうだw
…俺はいけるがなー
○○の精霊や動物と人間のニコイチは割と開拓され尽くした感があるからな。
クトゥルフまで萌え化されてるし・・・・先人の想像力って凄い
一瞬布団と同化してる娘とか言うのを思いついた。
問題はこんなんとどうやってエロース展開に持っていけと
布団に寝そべり、イチモツ押しつけて伏せオナをする男。
ところが、布団に同化している娘がいたからさあ大変。
1.初めてだったの、責任取ってよね
2.途中で悲鳴→そのままレイープ
3.彼女も欲情してそのままガチプレイ
日本神話、それは最後のフロンティア…
とりあえずオオゲツヒメ工(*´Д`)ハァハァと言ってみる
キュンキュン見ててふと思ったどーでもいい余談。
モンゴロイドの白子の髪は黄色がかっている。
実物がそうでした。
>>234 夜が明けて・・・いつものように、TVでよく見る美人タレントを抱いていた俺は、
いつものように、けたたましい金属音で叩き起こされた。
「なんで、いつもいい所で夢から覚めますかねえ・・・」
そんな事をぼやきながら、布団から手だけを出して目覚ましを止める。
目の前に浮かぶボロアパートの天井に、夢で見たスイートルームのそれを重ねため息を吐く。
そして俺は、夢から覚めてもなお快感の続く、俺の股間に目をむけた。
そこにあるのはむっくりと膨らんだ、人一人分くらいの大きさの膨らみ。
それを見て、俺はもう一度盛大な溜息を吐く。そして、おもむろに布団を剥ぎ取った。
ズボンを脱がされ剥き出しになっていた下半身が、朝の健やかな空気に晒される。
「朝っぱらから、何してやがる」
大きくそそり立ったものを横目に見ながら、俺は傍らに除けられた布団にむけて文句を言う。
「うう、いわゆるナニですけ・・・はぶ!」
俺の疑問に答える少女の声・・・とりあえず、下ネタを言われるのは嫌いなので、布団をグーで殴る。
その一撃を受けて、俺のものを舐めていた少女――正確には布団だが――は沈黙した。
そう、俺が今まで被っていた布団。それには何故か、女の子がくっついていた。
思えば、リサイクルショップで見かけた時から、曰くありげな雰囲気はしていたのだ。
馬鹿みたいに安い値段で手に入れて、意気揚揚と部屋に持ちかえって、袋から引きずり出した途端、
「あの・・・ふつつかものですが、よろしくお願いします・・・」
と、布団の中から出てきた、少女の顔に言われたときには、泣きたくなったものだ。
・・・もっとも、一見すると気ぐるみのようにしか見えないのだが・・・
「ひどいですよ・・・いつも、素敵な夢を見せてあげてるのに・・・」
「毎度毎度、いざ本番ってとこで終わるけどな!」
そう言って、畳の上に正座する布団という、とてつもなくシュールなそれをもう一発グーで殴る。
彼女の能力―好きな夢を見せる事ができるという能力を聞かされ、
俺は彼女の返品を取りやめたのだが・・・
「まったく、いい女を抱く夢って頼んだら、一度だって、まともに夢を見れたためしはないし・・・
起きたら起きたで、夢の褒美だとか言って、スタミナが尽きるまで搾り取られるし・・・」
「そ、それは・・・」
そう、彼女が能力を使用する為には、人間の精気を吸う必要があるらしく・・・
朝起きるたびに少女を抱く羽目になった俺は、ここ一週間の間に、何度か講義を自主休講していた。
「大体さ・・・金持ちになる夢とか美味しい物を食べる夢だったら大丈夫なのに、
なんで、いい女だと最後まで見れなかったりするんだよ・・・」
俺のぼやきに、少女は顔を俯かせる。
「だって・・・だって、貴方が他の女の人を抱くのが・・・その、嫌っていうか・・・」
そう言って、もじもじと畳にのの字を書く少女。
俺は三度目の盛大な溜息を吐き、少女を押し倒した・・・どうやら今日も自主休講のようだ。
駄文でスマン。エロくなくてスマン。
>>240 gj。
そして枕娘と布団娘とで主人公を取り合う三角関係ラブコメが。
もうそろそろだから……投下予告したアンドロイド、もうすぐだから……もうちっとまってて……。
243 :
242:2006/06/15(木) 02:05:01 ID:FTDK+24S
>>240 投下直後で超スマン。
GJです、布団娘萌えたよ!
スレを更新すべきだったorz
どうもキュンキュンです。
キュンキュンって誰? て人は
>>174あたりを見てね。
また懲りずにやってきました。
お待たせして申し訳ない。
「あなたは馬鹿な文を書いてこそ光る」と言われました。
ちょっとショックを受けました。
そういう言い方じゃあ、まるで私がいつも馬鹿な文を書いているみたいじゃないですか。
馬鹿な文を書いているてことは、まるで私が馬鹿みたいじゃないですか。
ムキー、チクソー、こうなったらお馬鹿なイメージを払拭する文を書いて、硬派なイメージで固めてやるぜ。
と思って、夜も眠らずひたすらキーボード打ちまくりました。
今日投稿するのは、お馬鹿要素一切無しのストイックで正統派のエロパロです。
故に以下の人達には読むことを推奨できません。
・キュンキュンのエロパロは馬鹿な文でないと嫌な方。
・誰のエロパロであってもお馬鹿要素が無いと嫌な方。
・火星人の方。
・ワッフル! ワッフル!
・火星人の方。
・目に入れないでください。
・火星人の方。
「ああ、ちくそー! いくらやってもわかんねー!」
俺はしがない浪人生。
今日もせっせと勉強机に向かい、かりかりかりかり勉強に励む。
目標は、東大合格。
我ながら大きなものを持ったものだ。
全国模試の偏差値は39なんだから、それがいかに難しいかわかるだろう。
だけど俺、男じゃけぇのう。
絶対に東大に合格してやって、今まで俺のこと馬鹿にしてた奴らを見返してやるのだ。
今日もまた数学Bの問題に向き合ってうんうん唸っている。
これがまた難しい。
こんなものわからなくたって人生困らないと思うんだがなぁ……。
いや、今困っているか……。
「ふぅ……」
コップに入れたアイスコーヒーを少し口に含み、わけのわからない文字の羅列を見つめる。
これができないと東大に行けない。
東大に行けないなら、馬鹿にしてた親や友人を見返せない。
勿論、東大に行けないなら女の子にモテモテ計画も実施できない。
そういう理由で俺は東大に行かなければならぬのだ。
「ん?」
再び数学の参考書と向き合おうと机に肘を置いたときだった。
勉強机の引き出しが突如ガタガタと震えだしていた。
「な、なぁっ!?」
びっくりした。
中に震えるようなものは何も入れていない。
も、もしかしたら、小学二年生のときに引き出しに突っ込んで死なせたカエルの霊なのかっ!?
ひ、ひええっ、す、すまんかった、俺が、俺が悪かった!
化けてでないでくれ、ごめんよ、ウシガエルのジェレマイア!
咄嗟に机から離れ、部屋の隅で縮こまって土下座する俺。
独りでに震える机に正座してぺこぺこ頭を下げる光景は、
何も知らない第三者が見たら何か怪しげな宗教の儀式を行っているように見えるだろう。
俺だって、この突如起こった怪現象にびっくりしている。
ひたすらに頭を下げたことも虚しく、机の引き出しは大きな音を立てて、独りでに開いた。
そしてそこから、とんでもなく大きな箱が出てきた。
人が一人すっぽり入りそうな木製の箱だ。
棺桶のようにも見える。
もちろん、俺の使っていた机は普通の机。
引き出しだって深さは10センチもないし、こんな箱が隠せるような隠し収納スペースなんてない。
ていうか、そもそも物理的に机の中にこんなものが入らないだろう。
力学を完全にマスターした俺にとって――無論マスターしていなくても一目瞭然だが――
この箱が机の中から出てきたのは不可思議な現象だと認知することはさほど難しいことじゃなかった。
箱は開放されても尚がたがた震える引き出しから、ムリュムリュと出てきた。
その全貌を机の外に露出させた後、天井スレスレまで近づいていた箱は横倒しに倒れた。
幸いなことに、俺の上に落ちてくるようなことはなかったが、どしんと大きな音を立ててしまった。
また下の階の人から怒鳴られちゃうな、トホホ……。
とにかく、俺はゆっくり箱に近づいた。
あの奇妙な現象を確かめるべきだろう。
確かめなければ恐ろしくて勉強机に向かうことができない。
勉強机に向かわなければ勉強ができなくなる。
となるとやはり東大に行けなくなり、更に言うとモテ計画も頓挫してしまう。
それだけはふせがねばならぬ。
俺の将来は光輝いているんだから。
勉強机の開かれた引き出しの中を恐る恐る見てみる。
ジェレマイアとジェスカとマイクルとトムの幽霊の仕業じゃなさそうだ。
もし幽霊の仕業だったら、引き出しから箱を出すなんて復讐なのかどうかわからない微妙な真似はせずに、
速攻で大量の蝿を召喚したりするからだ。
もっともこの箱の中から蝿が出てくる可能性も否めないが、それだったらわざわざ箱の中に入れる意味がわからない。
恐る恐る勉強机の引き出しの中を覗いてみた。
「んげっ!?」
引き出しの中にあったものは全て消えていた。
その変わり、紫色のもやのようなものが浮かんでいた。
紫色というか、そのもやは常に色を変え、今では黄色くなり、次の瞬間には赤く変化しようとしている。
「お、俺の宝、物が……」
マイコレクションがこの机の中に入っていたのだ、
ビックリマンシールと新ビックリマンシールと神羅万象チョコのカードが……。
それがいっぺんに無くなってしまった。
激しい虚脱感に襲われる。
「くそ!」
なんだか焼けになって手をその煙を払うように動かした。
すると……。
奇妙な感覚。
冷たいようなぬるいようなよくわからない気持ち悪さがある。
それにもまして、手がその煙の中に深く入っていったことに驚いた。
手が引き出しの底を貫通しているはずなのに、肘にまで入ってまだ余裕を残している。
「な、なんじゃこりゃあ!?」
この煙の中からあの箱が出てきたのも納得だ。
わ、わかったぞ、これはトワイライトゾーンだ。
異世界に繋がっているに違いない。
そう俺の中で決めつけると、好奇心が沸いてきた。
この向こうは何があるんだろうか。
ドキドキを抑えられず、危険も顧みずに、そのもやの中に頭をつっこんでみた。
もやの向こうには異次元が広がっていた。
その通り「異次元の色彩」にまみれた空間。
変な模様が空中に浮かび、それが波打つように揺れている。
「……あ、あれは!」
その空間に何か得体のしれないものが通過していった。
青い狸のような物体と、小学生高学年くらいの眼鏡をかけた子どもだ。
後ろにはごつい子と、その脇にどういう頭蓋骨をしているのか解剖してみてみたいような
カッパのような顔をした子どもが乗っている。
女の子もいる。
奇妙な乗り物にのって、通路のような世界を通り過ぎていった。
「……」
ゆっくり俺は顔を抜いた。
お、俺は何も見なかったぞ! 何も見なかったんだ!
もやの中から顔を抜くと、そのもやはゆっくり小さくなってついに消えてしまった。
後には箱しか残っていない。
今までの一連の出来事は俺の白昼夢なんかじゃない。
その証拠として、箱が残っていることはもちろん、俺の神羅万象チョコのカードが無くなっているからだ。
く、くそう……一枚百円って、すっげぇボってるくせに……。
はぁ、と溜息をつき、中に何も無くなった机を閉じる。
「過ぎたことは気にしてもしょうがありません。
それよりも今は勉学に励むべきでしょう」
そうだな、過ぎちゃったことはしょうがない。
それよりも、勉強をして東大に入る……。
「うぉあっ!?」
驚いてその場から飛び退いた。
今まで誰もいなかったはずの部屋に、俺以外の人が立っていた。
ぴっちりとしたスーツを着、縁の赤い眼鏡をかけたビジネスウーマンのような女性だった。
「だっ、だだだ、誰だ!」
壁にひっついて少しでも離れようとする俺は言った。
「自己紹介が遅れました。
私は21世紀の未来からやってきました、最新型家庭教師アンドロイドです。
型番号は残念ながらお教えすることはできません」
し、しまったキチガイだ!
どこの病院から抜け出してきた!
21世紀の未来?
今が21世紀だっちゅーの!
「正確には2044年の未来からです。私をこの時代に送ったのは、56歳のあなたです」
「は、はあ!?」
2044年っつったら、今から38年後だ。
今俺は十八だから、足す38で56、確かに計算は合っているし、二十一世紀の未来ではある。
よくよく彼女を見てみると、彼女の言っていることの信憑性はますます増してきた。
彼女の動作一つ一つに、耳を澄まさなければ聞こえないほどの大きさだが、
チュイイというモーター音が聞こえる。
どう見ても人間にしか見えないが、ほくろや染みが一切その肌に存在していない。
人間離れしているとしか言いようがない。
それに……。
俺の勉強机の引き出しをちらりと見る。
あの異次元が、タイムホールだったのならば、納得がいくのではないか?
彼女は、あの箱の中から出てきたんだろう。青狸がマシーンに乗って移動していたし……。
「私はあなたを東大に入れるためにやってきました」
……わかった! 未来の俺はセワシ君なのか!
ハインラインの夏への扉が愛読書の俺は、案外時間旅行というものに理解があった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! み、未来の俺ってどんなん? ちゃんと東大に入れるの?」
俺がそう聞くと、彼女は心外だ、と言うかのように少し不機嫌な表情を浮かべた。
本当、人間にしか見えない。
今度、耳当てをしてもらおう、ねずみ講な名前の人なんかを見習って。
「私はあなたを東大にいれるために未来からやってきたのです。ちゃんと入れるに決まっています」
「おぁ、マジで!? よっしゃ!」
嬉しい。俺専用の青狸が来たってことじゃないか。
まあ、四次元なんとかは持っていなさそうだが、
その分、豊満な胸やむしゃぶりつきたくなるほどのぷりぷりしたお尻があるからいいとしよう。
「では、勉強を開始します」
と、彼女はスペックの紹介もせずに、俺を無理矢理椅子に座らせた。見かけによらず豪腕だ。
流石は未来からやってきたロボット……同じようなシュワちゃんとだって喧嘩できそうだ。
「私の教育はスパルタですよ」
いつの間にか手に持っていたもの……バチバチと音を立て青白い光を見せる、スタンガン……。
え? それ、どうやって使うのん?
「よそ見をするな!」
「しびびびびびびびびびびびびびびび!」
ぷすぷすと頭から煙を出して、くたっと倒れる俺。
……ああ、未来の俺よ、なんてものを送ってくれたのだ……。
「いつまで寝ているの? 起きなさい!」
「しびびびびびびびびびびびびびびび!」
……がふぅ……。
「本当にダメね。こんな成績で東大に入りたがっているなんて狂気の沙汰よ」
「す、すみません……」
俺は畏縮していた。
彼女の手に持っているものは、ぺけばっかりついたテスト用紙。
実力試験として彼女が用意したものだ。
ぜ、全然わからねぇ……
「わからないところは……わからないところだらけでしょうけど、何か質問はある?」
「え、えっと……その、10グラムって、なんでしょうか……?」
「……それはね、10グラムじゃなくて、logよ……」
「あ、ああ、ログですか! なるほど、それで何か変だったんだ!
……で、ログって何なんですか? 丸太?」
「……」
「しびびびびびびびびびびびびびびび!」
またもや黒こげになる俺。
スパルタ、というかもう拷問だ。
俺は未来の俺を本気で呪い始めていた。
「しょうがないわね」
彼女は大きく溜息をついた。
俺のダメさ加減に本気で呆れているようだ。
「いい? これから毎回、私の授業の終わりに確認テストをしますからね。
そのテストで満点が取れたら……」
どーせ俺は赤点を取って、スタンガンでしびびびびだ。
ああ、いやだ。
こんなんだったら東大に行きたいなんて思うんじゃなかった……。
「一晩、私の体を自由にしていいわよ」
……なんですと?
ごくりと喉が鳴る。
目の前の家庭教師アンドロイドは、誰の目から見ても極上の美人だ。
むちむちバディーにクールビューティー。
少し厳しいが、それが返って嗜虐心をあおる。
この、人……じゃなかった、アンドロイドを一晩自由にする?
そういうための機能があるんだろうか?
いや、ちょっと待て。よく考えてみろ。
このアンドロイドは俺が送ったんだよな、だとしたら……。
そうか! 俺! 流石だ! ナイス! 天才! よっ、大棟梁!
脳の中のリミッターががしゃこんと外れたような気がする。
どくどくと心臓から大量の血液が流れ込み、普段は眠っているとされる
全体の70%の脳が、今目覚める!
うおおおおおおおおお!
やったる! やったるでぇえええええええええええ!!!
二時間後。
確認テストも終わり、スパルタ家庭教育も終わった。
今は丸付け作業中。
ただ、最後の問題だけ残して、彼女はうんうん唸っていた。
信じられないことに、俺の開花した脳は、まるで砂漠の砂のように知識を吸収していった。
冴え渡った脳にとって、こんな問題なんて朝飯前の茶漬けだ。
最後の問題だけ、今回の授業でも取り扱っていない超難解問題を出してきた。
複雑な解答と、数多く設置されたひっかけがあって、
まだ一度も解法を習っていない問題だったが、
もはや超能力の域に達する閃きで俺は全て書ききった。
「……」
彼女はアンドロイドのくせに大量の汗を額に浮かべ、
眼鏡も少し曇りがちで、何度も何度も俺の出したテスト用紙を見ている。
焦りに焦りまくって、赤ペンをとんとんと紙に押しつけている。
彼女の様子から察するに、最後の問題も正解なのだろう。
だがそれを認めてしまえば、俺に陵辱の限りを尽くされるのは、太陽が東から昇ることよりも明らかなので、
赤ペンで丸を描くをためらっているのだ。
彼女は額をてからせている脂汗をハンカチでぬぐいながら、こちらの動きをちらちら見て様子をうかがっていた。
俺はその様子をニヤニヤしながら見つめていた。
「……」
「……」
散々スタンガンでしびびびびしてくれた人が焦りまくっている姿を見ているのは中々楽しい経験だったが、
かれこれ十分以上見ていると流石に飽きてきて、次のステップに進んで欲しくなってきた。
ふと彼女の手元を見てみる。
いつの間にか机の上に置いてあった消しゴムがなくなり、代わりに彼女の赤ペンを持っていない方の手が握られていた。
ははあ、なるほど……。
俺は彼女が考えていることを読んだ。
少しの間、視線をテスト用紙と彼女の顔から離した。
すると、チュイイというモーター音が予想通り聞こえてきた。
咄嗟にその音を頼りに手を伸ばす。
「なぁ〜〜〜〜〜にしてるんですか」
多分、今ここに鏡があったら、鏡に映る俺の顔目掛けてパンチをしかけるだろうと思うほど、
憎たらしい笑みを浮かべて言った。
俺が掴んだ彼女の手には、消しゴムが握られ、その消しゴムは俺の解答の答えの部分に触れそうな箇所に触れていた。
「えっ、あ……そ、それは……」
激しく動揺する彼女。
さきまでの焦りっぷりもすごかったが、今はそれの比ではない。
アンドロイドのくせに顔を真っ青にしている。
「ひょっとして、紙に汚れがついていたんですか?」
そんなわけないさ。
前もって、難癖つけられてペケつけられないように汚れのようなものは全て消しておいた。
字だってこれ以上ないってほど綺麗に書いている。
活版印刷の文字並に読みやすいさ。
「え、ええ、そうよ。汚れが付いていて……その、消しゴムと消そうと……」
よしっ! 彼女は墓穴を掘った!
安易に俺の作った逃げ道に飛び込んで、罠にかかった!
まだ、彼女自身の言葉で逃げれば、ひょっとしたら俺の覚醒した脳の死角をすり抜けて、
一時的にでも俺の罠に引っかからなかったかもしれないというのに。
「でも、まだ丸付け終わって無いじゃないですか。
丸つけてないのに消しゴムを使ったりしたら、解答が消えて……
あっ、そうか、もう丸付け終わったんですね」
「え? え?」
困惑していたが、更に捲し立てた。
「そうでしょ? だって、あってたか間違ってたのか確かめずに解答に消しゴム使う奴は
意図的に解答を改竄するような奴ととられてもしょうがない間抜けですから。
先生は、そんな間抜けじゃ、ありませんよね?」
「そ、そんなわけないじゃない! わ、私を見くびらないでよ!」
よく言うなぁ、まあいいんだけど。
「で、満点だったんでしょうか? それとも惜しくも後一歩?」
「う……」
うまいこと挑発に乗ってくれて、ホップステップジャンプで墓穴の中に飛び込んでくれた。
彼女もまがりなりにも家庭教師アンドロイドであるのならば、正解しているものを「間違っている」なんて言えないだろう。
まあ、解答を改竄しようとはしたけどさ。
「せ……正解、よ」
彼女は、うつむいたまま血を吸う昆虫の鳴くような声でそう呟いた。
形の整った桃色の唇をぎゅっと噛み、手は膝に乗せ、震えるほど強く握った状態で、悔しそうにしていた。
「は、嵌められた……」
「何言ってるんですか。ハメるのはこれからですよ!」
「そういう意味じゃないわよ! さ、三十八年後のあなたがねっ!
こういう風に言ってテストをやれって言ったの!
そのとき『体目当てで勉強したけど、結局一回もテストで満点取れなかったよ。
けど、それのおかげで東大に受かったようなもんだった』って言ってたの!」
なるほど、未来の俺もグルで、彼女を騙していたんだ。
未来の俺がうまく彼女をけしかけ、目論見通り俺は満点を取った。
そして、今彼女を一晩自由にする権利をまんまと手に入れたってことだ。
流石だ! 俺ナイス! 超ナイス! 俺サイコー! 蝶サイコー!
「で、でわ……いっただっきむわぁああーーーっす!」
「待ちなさい!」
飛びかかろうとした俺を、彼女は厳しい声と手に持ったスタンガンで制止した。
んだよぉ、さっき好きにしていいっていったじゃねーかよぉ。
俺ぁ、こう見えても、若さをもてあましまくってんだ。
あんまり焦らしてっと、グレるぞ?
「わ、私はただのアンドロイドじゃないわ! 未来のあなたに造られたのよ!
いわば、あなたの娘のようなもの……本当にその私を犯すというの!?」
俺は思わず動きを止めてしまった。
娘がどうとかそういうことに反応したんじゃない。
むしろそんなものは屁のカッパ、どんとこい、五十八十喜んで、だ。
確かに、偏差値39の俺が未来とは言えど彼女を造ったということにも驚いた。
が、それでもない。
信じがたいと言えば信じがたいが、
彼女がむちむちボディの眼鏡ッ子、スーツを着て、更に強気という
俺のツボに奇跡に等しいほどクリティカルなことを考えれば、合点がいってしまう。
むしろ、俺が造ったと聞いて、なるほど、と納得してしまうほどだ。
一番俺が気になったことと言えば。
未来の俺が造った彼女の完成度だ。
自慢じゃないが、俺は昔も今も、エロに関して全く妥協をしない。
多分、未来の俺もエロに関して妥協しないだろう。
その俺が、彼女をただ『人間に近いだけ』のアンドロイドを造って満足するだろうか?
本物の人間のように性交ができるのは確かだと思う。まあ子どもは流石に造れないと思うけど。
だがしかし、現在持ち合わせている確固としたエロヴィジョンをそのまま彼女に注いでいるとしたら。
どうなる。
どうする。
どうなんだ?
どうするんだ?
「ふぅ〜〜」
深呼吸をする。
よし落ち着いた。
俺の行く道はただ一つ!
「そ、そうよ……娘を、お、犯すだなんて許されないことよ!」
俺が動きをとめたことをいいように解釈している彼女を、俺は無理矢理押し倒した。
「きゃ、ちょっ……やだ、やめて!」
暴れる彼女をおさえつけ、めくれたスカートの中に手を突っ込む。
じっとりとした体温が感じられる。
すごい、すごい再現度だ。
肌触りにしろ、何にしろ、普通の人間と変わらない。
敢えて言うのなら、ほくろも染みも何もないことか。つるつるの肌だし。
黒いストッキングを引きちぎり……よく考えたらストッキングなんて穿いている意味ないよな。
流石は未来の俺、フェチのツボをよく心得ている。よっ、パンスト正宗。
彼女の膝の裏に手を回し、そのまま引き上げる。
なんていう体位なのか寡聞にしてしらないが、折りたたまれているような格好だ。
勝負下着っぽい白いパンティーと共に尻が少し浮いている。
「やだっ、やめてよ! やっ、やぁぁぁぁ!」
強気な女性が上げる悲鳴……うう、ゾクゾクする。
あんまりやりすぎると罪悪感が沸いて楽しめなくなる、まさに諸刃の剣。
ま、まあ、あんまり酷いことはしないつもりだけど……。
レース? のような下着をずらす。
お尻が半分丸見えで、ピンク色の秘裂がその姿を白日の下にさらされた。
若くてノーマルな俺は、柔肉の方に興味がとてもわいたが、その前に菊の門へと手を伸ばしていった。
「ひゃっ! そ、そんなところ……」
人差し指だけ菊門に添える。
流石にイキナリは入らないだろう、まずはほぐしてから……。
と、思ったら、人差し指はずりゅっとそのまま入ってしまった。
あれれ? こ、こんな緩いのはちょっと……。
……そうか、多分、何かしらの操作をすれば締まりを調節できるのかも?
「あっ……な、中に、中にぃ……」
となれば多少強引にアプローチしてもいいだろう。
そうこうしているうちに丸々入ってしまった人差し指を、腸内で縦横無尽に暴れさせる。
指先が腸壁をつついたり、ひっかいたりするたびに、彼女はとまどいと苦悶から発せられるうめき声をあげる。
「も、もう……」
あんまりやりすぎるとカワイソウだ。
俺が、この美人家庭教師アンドロイドを造るとしたら、ここらへんにアレを仕込んでおくはずなんだが……。
しかしすごい再現度だ。腸壁もうぞうぞ蠢いている。
これを造った俺は超天才としか言いようがないぞ。
自画自賛になるのが少し残念だが。
柔らかい腸の中で指先に何かを感じた。
や、やっぱりだ!
ゴムのような少し固めの突起物と、それよりも出口に近い箇所に強弱を操作するレバーのようなものがあった。
多分、この突起物が……。
指先で突起物を強く押し込むと、それは確かにカチリという音を立てて、凹んだ。
「ひっ……あっ……な、何をしたの? こ、こんな操作……データには……ないのに」
突起物はやはりスイッチだった。
スイッチを押し込んだ瞬間、彼女の体がぶるりと震え、顔に少し赤みが差していく。
俺の予想通りだ……。
なら、やっぱり下のレバーは……。
再び指先に神経を集中して、レバーを少しずつ横にずらしていく。
カチ、カチと音を立て、レバーはその強さを操作されていく。
「ひぃっ! あっ……や、やめ……な、なんであなたがこんなことを知って……あぁ……」
彼女の顔はますます赤くなり、レバーが一段階動くたびにびくびくと体を震わせる。
より強めていけばいくほど、体の震えは大きなものになっていっている。
……ここらへんでいいかな。初めてだから。
「うぁっ!」
頃合いを見計らって尻の穴から指を抜いた。
指を入れられることに慣れかけていた尻穴に、引き出す感覚が刺激と受け取られたのか、
また彼女は体を震わせた。
指を抜いた菊門に、一筋の液体が流れてきた。
彼女の秘裂は、さきほどまでカラカラに乾いていたのに、
今ではもう潤みに潤み、愛液が秘裂から漏れて、尻まで伝わってきたのだ。
そう、彼女の腸の中にあったのは、そうだな……発情スイッチと命名しておこう。
読んで字の如く、スイッチを押せば発情するのだ。
強弱レバーは当然、官能の高まりを調節するもの。
流石は俺だ。
くぅぅ……今ッ、俺はッ、猛烈に感動しているぅぅ〜〜!
引き上げた足を一旦下に降ろさせる。
尻の穴の中にある発情スイッチをONにした最中、あいている手でぷりっぷりした尻肉を楽しんだので、
今度は服に溢れんばかりのおっぱいを楽しむのだ。
うひひひ、おっとつい……涎が……ガッ!
「こ、この、調子に……乗るなぁーっ!」
と、一転、足が自由になった彼女は俺のすきをついて、横顔を蹴飛ばしてきた。
思わずバランスを崩して横転してしまう。
油断したッ!
ちっ、発情スイッチの強さをもっと引き上げて、抵抗できないようにしておけばよかった!
「……ふ、ふふふ……なんであなたが私ですら知らない私の体のことを知っているのかわからないけど、
私が味わった屈辱を何倍にして返させてもらうわよ!」
ひ、ひぃ、こ、怖い……。
妖艶な黒い髪の毛が、ゆらゆらと揺らめき、彼女から発せられるオーラでうねうねと動きそうだ。
そうだ、彼女は家庭教師用とはいえアンドロイド。
生身の俺なんて、パンチ一発でミンチにできるだろう。
「この、お仕置き用スタンガン『デイビッド3号君』の最大出力で、豚のような悲鳴を上げさせてあげるわっ!」
な、す、スタンガンかッ!
彼女がバッ、バッとポーズを取ると、天にかざした手の中に光が発せられる。
特撮みたいなエフェクトだ。
あれは、多分、俺の推測によると空間転移装置だ。
どこかにある道具を、空間転移で取り出ししているに違いない。
スタンガンにトラウマのある俺は、怯え、身をすくませる。
彼女の手から光が消えると、そこにスタンガンが……。
「さあ、お仕置き開始よ!」
「そ、そんなっ! 俺はちゃんとテストで満点を取ったのに……」
「問答無用ッ!」
と、思いきや、そこにスタンガンはなかった。
代わりに何故か、大人の玩具が。
「ひ、きゃっ! な、何よっ、これ!」
手にあるものがスタンガンではなく、限りなくヒワイな形をしたブツであることに気が付いた彼女は、
その手に握っているものを、まるで汚物であるかのように投げた。
スイッチの入ったそれは、これまたヒワイな動きをして、地面の上で悶えている。
うーむ、バイブも今のと比べると全然違うな……。
「つ、次よッ! 心を鬼にして愛を伝える鞭『ラブ・ウィップ』 出てきなさい!」
ごめん、そのネーミングセンスはちょっとアレすぎると思います。
またもや、バッ、バッと彼女がポーズを取ると、足との角度30度で斜めに下ろした手に光が現れた。
なんかもう、彼女、ドツボにはまっていってるよ。
発情スイッチが入った時点で、道具は全部エロ戦用になってしまっているのだろう。
俺はもう彼女に目もくれず、下で怪しい動きをしているバイブを拾った。
うむ、この素晴らしいアイテムは俺が貰って、後で彼女に使ってやろうぞ。
「……『ラブ・ウィップ』はちゃんと出てきたわね。さあ、覚悟なさい!」
ながーい鞭だった。
まあ、どうせこれも、彼女の手からすり抜け、取っ手が俺の手に収まる、あたりのオチだろう。
俺としては、女の子を鞭打って楽しむなんて趣味はないけどな。
と、俺の大方の予想を裏切って、その鞭はひとりでに彼女の体に飛びかかっていった。
「えっ、きゃっ! な、何!」
まるで蛇のように彼女の体に絡みついていく鞭。
あっという間に、鞭は彼女を縛り付けていた。
胸と尻は強調され……亀甲縛り!
な、なんというクォリティだ!
俺の予想すら上回ったぞ!
未来の俺は更にエロく進化しているのか!
俺は未来の俺の素晴らしさに関心しながら、身動きがかなり制限された彼女を見ていた。
その後も彼女は次々とアイテムを空間転移させていたが、全て自滅。
机から何があっても離しません! 全身どこにでも装着可能万能手錠『ヤマモトさん』は、
彼女の手足を封じたし、
逃げようとすると激痛が走る! 天国地獄思いのまま、マッサージマシーン『吾郎』は、
彼女の足の裏をがっちり捕まえ、「痛気持ちいい」世界へと連れて行った。
ごてごてと色々なものを転移しては自滅。
そして俺はエロアイテムを回収し、今後の物資とさせてもらった。
結局、足と手の拘束だけを残した。
もう種切れなのか、彼女は何も言わず、涙の浮かんだ目で俺を睨んできている。
「こ、この……ぜ、絶対許さないわよ」
気丈だ!
こんな絶体絶命乙女のピンチに至りながら、尚強気でいられるなんて!
ま、それはそれとして。
彼女の脅しを無視して、俺はおっぱい様に顔を埋めた。
予想通り彼女のおっぱい様はふかふかで、感涙物のできだ。
この柔らかさを知ってしまったら、もう他のおっぱいなんて見向きもできないね!
「や、やめなさい! そ、そんな……そんなトコ……」
顔を埋めながら、ゆっくり胸を揉みしだいていく。
発情スイッチがONになっている状態だから、より感じやすいのだろう。
すぐに彼女の吐息は熱っぽくなっていく。
「あっ……そんな、乱暴に、しないで……敏感だから、っくぅぅぅ!」
もうすぐに服の上からの感触なんかでは物足りなくなり、焦りながらも彼女の服のボタンに指をかけた。
ぇぇい、全部外すのは面倒だ。
上の半分だけ外せ!
……。
うぁ……こ、これは!
「や、やだぁ! み、見るなぁ、馬鹿ぁ……」
上半分だけボタンを外し、ブラウスも外し、ブラジャーまで取り去ったとき、
乳白色のおっぱい大明神が御降臨なされた。
ぷるんという擬音が聞こえてきそうな感じで、服の隙間からまろびでるおっぱい様……。
もはや芸術という言葉で評するのも値しないだろう。
このおっぱい様は。
巨乳且つ美乳。
人の手によって造られたために手に入れた究極の乳。
人間では一生たどり着けない領域だった。
今日ほど自分の母親と父親に感謝したことはない。
このおっぱい様に出会えただけでも、俺の人生、価値があった!
「う、ううう……うわああああん!」
男泣きッ!
もう男泣きッ!
こんな美乳に出会えた運命にありがとう。
こんな美乳を造った未来の俺にありがとう。
こんな美乳の存在すら知らなかった昨日までの俺、さようなら。
おめでとう! おめでとう!
おめでとう! おめでとう!
俺は、俺は……ここにいていいんだ!
今すぐその先端に実ったピンク色のさくらんぼにむしゃぶりつくべきだろう。
だが、俺はそんなセオリーすら無視してしまうほど、猛っていた。
0.000000003秒でベルトを外し、ズボンを降ろし、パンツを脱ぎ捨てた。
怒張がびんびん、赤黒く、なんだか怒っているようだ。
も、もう我慢ならんっ!
「な、そっ、ちょっ! なんでそんなもの見せるのよぉ! やだぁ……。
え、ち、近づかないでよ! や、やだ……」
「フォオオオオオオオオオオオ!!」
ぶるんぶるんと局所的に震わせ、おっぱい様に突撃。
彼女は身を捩ったが、手足が使えない状態では抵抗らしい抵抗はできない。
俺の一物は、彼女のステキなおっぱい様の谷間に埋まった。
す、すげぇ……こ、こんな……こんな快感がこの世にあったのかッ!
俺のものがおっぱい様に飲み込まれてしまったのはもちろん、おっぱい様は更に俺のモノに吸い付いてくる。
くぅぅ、もう人外だよ、これ人外だよ。まあ元々人間じゃないけど。
得も言えない快感だ。
「や、やだっ!」
彼女の悲鳴で我に返った。
そうだ……俺ばっかり楽しんでばかりではいけない!
おっぱい様にも楽しんで貰わねばなるまい!
指で勃起しているおっぱい様の先端をちょんと掴み、そのまま引き上げる。
やわらかなおっぱい様がつられて、引っ張られている。
「ひゃっ! だ、だめだめぇ! お、おっぱいいじめちゃだめぇ!」
上の口では、必死に拒絶しているが、おっぱい様は左右にぷりぷり揺れて嬉しそうにしている。
うむうむ、体とおっぱい様は常に正直だ。
「う、動かしますよ」
俺はさらなる快楽を貪るためにゆっくりと腰を上下に動かし始めた。
当然、おっぱい様は摩擦によって俺の腰と同じように動こうとする。
だが、両おっぱい様とも先端を俺につままれている。
「だ、だめ! だめだめ! あっ、だめぇ! やめ、やめなさ……お願い、やめてっ!」
おっぱい様がぷるぷる震えて歓喜を表しているのは当たり前。
彼女の顔も、真っ赤に染まりあがり、首を地面にぐりぐり押しつけて、気持ちいいのを我慢しようとしている。
大きく開かれた口からは、唾液が垂れている。
「気持ちいい? 気持ちいいんでしょ?」
「ああっ! あっ、き、気持ちよくなんか、ないっ……いいいッ」
「いいの? いいんだね! じゃあもっとよくしてあげる!」
「ら、らめぇ! そ、そんな激しくされるとッ、おっぱいちぎれ……ちゃうっ! へん、へんになるぅ!」
更にピストン運動を激しくしてやる。
おっぱい様はぶるぶる震え、もうもんのすごいことになっている。
彼女も首をぶんぶんふって、気持ちいいのを抑えようとしていたが。
「あっ! いっ、いくっ! おっぱいだけで、いっちゃうのぉぉぉぉ!」
首がブリッジのように地面を支え、次の瞬間ものすごい痙攣が彼女の全身に走る。
彼女は、おっぱい様でのみイってしまったのだ。
おっぱい様に楽しんで貰えて、俺は感無量……だ。
「う……うおっ、な、なんだこれは!」
彼女がイった直後、おっぱい様が不思議な動きをした。
まるでおっぱい様が生き物のように俺のモノを包み、締め付けてきたのだ。
あまりの快感に腰が引けそうになるが、おっぱい様ががっちり一物を包み込んで、引くことができない。
し、しまった!
こ、これはおっぱいモンスターだ!
世にも美しい美乳を装い、パイズリをしようとする男を捕食するという、伝説のおっぱいモンスター!
一度その谷間に一物を挟んでしまったら、枯れるまで精を吸い尽されてしまうのだ!
俺は、全身から血が引くような思いがした。
こ、こんな若さで、死ぬのか?
おっぱい様……いや、おっぱいモンスターは更に動きを見せた。
グイングインと何かが俺の一物をシゴき上げている。
「う、うああ!」
豊満で、白くて、とても素晴らしいおっぱいの中で、俺は果てた。
先端からビュッビュと精液が噴出している。
だけど、すぐにおっぱいからそれは出てこなかった。
恐るべき密着力で、精液が外に漏れるのをおっぱいが許さなかったのだ。
だが、流石に許容量に達したのか、おっぱい様の隙間から白濁液が噴出する。
「あ……」
目が虚ろになった彼女の顔に着弾する。
眼鏡が白濁まみれになり、非常にエロス。
「はぁ……はぁ……」
あまりにも圧倒的な快楽に、俺は息をきらした。
俺が射精したことを感知したのか、おっぱい様は俺の一物を離してくれた。
一回出して、だいぶ落ち着いた。
興奮していたときにはすごいことを考えていたもんだ。
おっぱいモンスターとか、狂気の沙汰だろ、そんなん。
すごい。
俺の造ったアンドロイドはまさに神だ。
程遠い奴とは比べものにならん。
おっぱいだけでこの破壊力、このパワー。
しかもまだまだ終わりじゃない。
俺は一旦立ち上がり、次なるターゲットを仕留めるために準備を始めた。
「んっ……あっ……」
虚ろな目をしている彼女は、もう何をされても反応が薄い。
イったときの快感からまださめていないようだ。
さて、次は……。
彼女の腰を掴みそっと下に手を滑り入れる。
ずりさげてあった下着に指を引っかけると、楽にするすると脱がすことができた。
足かせを外し、ストッキングもショーツも片足に引っかける、それが俺のジャスティスだ。
「入れるよ」
まだまだ元気な一物を、彼女の最後の城の入り口に添えた。
いじる必要もないくらいほぐれ、潤んでいるそこ。
俺のモノが触れると、まるで望んでいるかのように蠢いて俺を受け入れようとしている。
俺は一気に貫いた。
「ふぁ! あ、あ、ああああああああああああああ!!!」
彼女は腹筋でとびおきた。
飛び起きた先に俺の頭があったので、ちょっと痛い目にあった。
「あっ! ぬ、抜いて! 抜いてよぉぉぉ!」
上半身をねじったり、そったり、じたばたして俺から逃れようとしているが、
太ももを掴まれていては逃げられない。
更に俺は、我を忘れて腰を振りたくっていた。
秘部から過剰に分泌された愛液が、腰を打ち付けるたびに跳ねとぶ。
彼女の膣も素晴らしかった。
ねっとりヒダで締め付け、且つキツく、絶妙な力加減。
愛液のぬるぬる感と、膣の中の暖かさは本当にこれが人の手によってつくられたものなのか疑わしくなってくる。
「いやっ、ダメ! また、また、いくっ、いく、いくううううううう!!」
さっきから彼女もイきっぱなしだ。
発情スイッチ恐るべし!
「だめっ、これ以上は、だめなのっ! オーバーヒートするッ!」
「大丈夫だっ、オーバーヒートしない!
すぐに熱くなった冷却液が排出されて、新しい冷却液に変わるからっ!」
「は、排出って、どうやってよぉ!」
「人間の場合、体内から余分なものと水分を出すときどうするっ!」
「えっ、ま、まさか、やだ、やだ、やだやだ! もうやめてっ! そんなっ、やだよぉ!」
「中に、だすよっ」
「だめ、ダメぇ! 中に出されたら、本当にッ、オーバーヒートするっ!」
「大丈夫、冷却水だから汚くない。安心して出していいよ!」
「そ、そういう問題じゃぁなぃぃ……」
彼女の柔らかな尻を掴み、ぐっと引き寄せる。
同時に俺も腰を深く押しつけた。
一物が彼女の一番深いところに到達すると、その瞬間彼女はイったのか、ものすごい締め付けが俺を襲った。
「で、出るっ!」
限界に達した俺は、彼女の最奥部に白濁液を放った。
中々射精が止まらない。
「ああっ、イったばっかりなのに、また、イぐうううううううううううう!!」
彼女も震えた。
白目をむき、白濁液にまみれた眼鏡が落ちて、おっぱい様は汗だく汁だくになりつつも健康そうに自由奔放に震えてらっしゃる。
次の瞬間、彼女の尿道から熱い液体がほとばしり、俺の体にかかった。
オーバーヒート寸前……つまり最も高い絶頂に達したことの証明だ。
ぐったりとしてしまった彼女の中から、肉棒を引き出した。
秘部からは精液が逆流し、床に染みをつくる。
ソレを見て、こんな美女に膣内射精したことに対する満足感がわきあがってきた。
「……もう、いいでしょ……」
「ん? 何言ってるのさ。俺はまだまだ若いかんね。あと三発はできまさぁね!」
「え? ……さ、さんぱ……む、無理よ! 無理、絶対無理!」
「大丈夫、俺が果てても、お仕置き用スタンガン『デイビッド三号』のなれの果てが先生のことを慰めてくれますから」
さっき先生から取り上げた、未来の世界のバイブだ。
いじってみれば、実に多機能。
射精だってするし、コンピューター制御でどういう動きをするのかを設定することもできるのだ。
「やっ、やぁ! もう、もう許してよぉぉ……私は、あなたを東大にいれ……る……。あ……」
「ん?」
「さ、三十八年後のあなたの横に、わ、私がいた……そうよ、あれは私……同型機なんかじゃない……。
第一、私は第一号機で……世界に一機しかいな……あ」
「もしもーし」
「な、何もかも筋書き通り……なの?」
「おーい」
「……未来の私……幸せそう、だった……」
「……」
「……」
少しトリップした後、どこか遠くを見始めた彼女の方をそっと抱いた。
さて、次は何して彼女の体を貪ろうか、なんて考えて。
そんなとき、彼女は俺の方にこころなしか首を乗せ体重を預けてきた。
……うん、まあ、今日はこの辺にしておこうか。
明日はフェラチオとか、そういうことをしてもらおう。
俺は、未来の俺が造った……機械仕掛けの恋人の体の柔らかさを、そっと腕の中で感じていたのだった。
以上です。
今回はもう、おふざけ一切無しのストイックなエロパロでした。
昨日の夜寝ずに書きましたから。
後半がちょっとやっつけになっちゃってますがね。
このアンドロイドもののちょっとしたオマケも後日出しますです。
GJ
>261
キュンキュンはやっぱりアホで最高だ。
アホ神降臨!もっとやれー
オマケも期待してますぜ
>>261 GJ! キュンキュン氏の文章を「このグダグダ感がたまらない」と最初に表現した人すごいな!ホントたまんないよ!!
>>261 超GJ!!アホだからこそ素晴らしい!!
俺、『ちくそー』の時点でツボってたww
あ、こんなところにザンギエフがいる。
スーパーウリアッ上?
偉大なる馬鹿(褒め言葉)に傾注!
作家の自分が言うのもなんですがこのスレは投下率がすごいですね。
色々勉強させられます。
やる事は変わらないんですけど。
萌えキャラでひたすらエロを! ちょっとドロドロした展開を!
そんな作品になる予定です。
では、今週も投下させていただきますね。
キーワードは『レズ』『フタナリ』『陵辱』『MCっぽいの』です。
苦手な方はスルーお願いします。
「私が悪魔に――そんな、どうしてっ?」
「本当はね、エルカちゃんはファシスへの当てつけの為だけに悪魔にするつもりだったけど、ふふふっ♪
エルカちゃん、会ってみるとエッロいんだもん。アタシ、一発で気に入っちゃった♪」
「う、嘘、だよね?」
(大体、普通の人間が、どうやって悪魔に…?)
「それはね。エルカちゃんの精気を、アタシの精気と入れ替えるの」
「…精気を、入れ替える?」
コノットが呪文を唱える。狭い牢獄の地面に真っ赤な魔方陣が現れ、仄かに光り始めた。
「そう。この魔方陣の中でエルカちゃんが射精すると、精液と一緒にニンゲンの道徳とか良心とか、
そういううざったいものも抜けていくの――こんな風に!」
「あ!? だめえ!」
魔方陣の上。悪魔が腰を動かした。何度も男から精気を搾り取ったように、
組み敷いたエルカの腹に手を添えて腰を上下運動させる。媚粘膜同士がぐちゅぐちゅと擦れる生々しい感触に、
エルカは再び絶頂を迎えた。
びゅくっびゅくっ、二度目の射精がコノットの膣壁を熱く蕩けさせる。
「ふわぁぁぁ…!」
精液を噴出す快感に、エルカが甘い声を上げる。同時に心の一部が欠けるような、
まるで母が死んだ時のような喪失感を覚えた。
(ああ、本当だ、何かが、抜けていく…! わたし、空っぽになっちゃう…!)
「あはぁん♪ ――どう? 分かるでしょ? 悪魔になる為に、不要なものがどんどん抜け落ちていくのが!
でもまだ! 真っ白になったエルカちゃんに、今度はアタシの、悪魔のとびきり邪悪で、
エッチな精気を注いであげるんだから!」
矢じり方の尻尾が、エルカの淫裂へと差し込まれた。
「――っ!? …っ!」
悪魔に挿入している擬似ペニスより少し細い程度のそれは、粘度の濃いエルカの愛液を潤滑油を利用して、
あっと言う間に最奥へと潜り込んだ。
「あぁっ!?」
ぶつり、という感触と共に、体の中心に激痛が走る。
「はあっ、はあっ…! エルカちゃんのバージン、頂いちゃったっ♪ ちょー気持ち――」
悪魔少女が一瞬硬直し、
「いぎゃあああぁぁっ!?」
悲鳴を上げながら慌てて尻尾を引き抜いた。
破瓜の痛みに涙を流しているエルカが潤む視界の中で、
引き抜かれた尻尾が酸でも掛けられたようにしゅうしゅうと煙のようなものを立ち上らせているのを見た。
「ふーっ、ふーっ! ――この、なんて事してくれるのよ! 尻尾の先、溶けて無くなるかと思ったじゃない!」
「…え、えっ?」
(私、何もしてない! それどころか…)
悪魔にバージンを奪われた。秘裂から垂れ流れる破瓜の血が、それを嫌でも認識させる。
(処女、奪われちゃった…! 酷いよぉ、ふええっ…)
悲しみに涙を流すと、コノットが突如声を上げた。
「それだ! 血だ!」
人の心を勝手に読み取ったコノットが再びエルカに迫ると、尻尾の先で破瓜の血をつついた。
じゅ、と油を熱するような音がして、慌ててコノットが尻尾を引っ込める。
「ディースの娘ってのは伊達じゃないわね…まさか血液自体に破邪の効果があるなんて…!」
ぎろり、忌々しげにコノットに睨まれた。
「いいわよ…! それならそれでやりようなんていくらでもあるんだから!」
痛む股間に手の平をかざし、コノットが魔術を発動させる。すぐにじんわりと熱さが子宮まで届き、
「はっ、あ!?」
それは突然、掻き毟りたくなるような疼きへと変わった。
「強力な催淫魔術よ。本当はこんな無粋なの使いたくなかったんだけど」
「や、だあっ! あそこ、うずくよぉっ!」
その尋常でない疼きに、エルカは思わず自分の秘所を弄りだした。
「ひいっ!?」
魔術は破られた処女膜も癒したらしい。膣の深い所に指を突っ込んでも、
そこにあるのは背筋を駆け上る快楽だけ。破瓜の痛みなんてもう何処にもなかった。
ぐちょぐちょぐちょ! 指でかき回した肉ヒダから、子宮口から、溢れるように淫液が零れ出し、
エルカの破瓜の血を洗い流していく。
「これくらいでいいかしらね…?」
コノットが再び魔術を発動させると、子宮の疼きは嘘のように消えて言った。
(あ、やだっ…)
確かに疼きは消えたが、指の動きは止まらない。一度火がついた雌の本能は、
エルカの意思とは無関係に快楽を貪っている。
「ふふふ、やらしいわねエルカは。ほら、そんな指じゃ物足りないでしょ?
アタシが気持ちよくしてあげるわよ。そして、悪魔になろうね?」
(悪魔に…!)
その一言で、飛びかけていた理性が一瞬戻ってくる。
「いや! 悪魔なんかになりたくない!」
「そんなに悪魔になるのが嫌?」
「え?」
気が付けば、悪魔の少女は何をするでもなくエルカを見詰めていた。
「だって、悪魔は身勝手で、いやらしくて、怖いもん…」
「そう? じゃ、エルカちゃんは今のままで良いんだ? 街のニンゲンどもに愛想笑いを作って、
ばれないようにこっそりオナニーして、ディースと同じ目で見られるのが良いんだ?」
「それは…だってしょうがないじゃない!」
「なんで?」
「なんでって、そうするのが当たり前だから…」
「どうして当たり前なの? 誰が決めたの? なんでそれに従わなきゃならないの?」
「それは…」
(あれ…どうして、だろう?)
答えは分かっている。それが人間の道徳だからだ。文化とも言っていい。
だが先ほどの性交のせいで、エルカからはそういったものが無くなっていた。
今までの価値観が急変し、何が正しいのか分からなくなってくる。
「ねえ、エルカあ。悪魔になればね、そんなしがらみ、全部無くなっちゃうんだよぉ?
スケベな気持ちになったら気の済むまでオナって。ムカついた奴がいたら苛めて。
面倒くさい事はサボれるんだよぉ? それって、とっても素敵な事だと思わない?」
「…あ…う…?」
残された理性がそれは違うと否定するが、魅了の魔術に掛かり、
価値観の変わったエルカには悪魔の囁きがとても甘美に思える。
「悪魔になれば、誰もエルカちゃんを縛る事は出来ない。自由なんだよ」
「…自由…」
「そう。ね? だからぁ…悪魔に、アタシの仲魔になろ?」
「……あ、ああ…」
「悪魔になれば、もっと気持ちイイ事、し、た、げ、る♪
チンチンで射精するよりも、 もっと気持ちイイ事をね♪」
「ぁん…っ」
耳を尖った牙でくりくりと甘噛みされる。
(さっきよりも、気持ちいい事?)
射精の感覚を、秘所を弄られる快感を思い出す。悪魔の囁きが、なけなしの理性をどろどろに溶かしていった。
「ねえエルカあ?」
ぼう、とコノットの瞳が赤く光る。その怪しい瞳に吸い寄せられるように、
「――ん」
エルカは首を縦に振ってしまった。その瞳はガラス玉のように透明で、意思の光が消えている。
「ふふふっ…ようやく素直になったね♪ じゃあ、もっと素直にしたげる♪」
「あっ!? いっ、ふあっ!」
ずちゅずちゅっ! と突き刺さったままの尻尾がピストンを開始した。本格的な性交が興奮を呼び、
発情汁となってエルカの太股を伝っていく。白濁する意識の中で、
体の中心から生まれる快楽だけをはっきりと感じ取ってしまう。
「ふふふっ…もう気持ちイイばっかりなんでしょ!? このスケベ!」
サディスティックな表情を浮かべたコノットが、服越しにエルカの豊かな膨らみにいきなり歯を立てる。
力を込めた牙は、シスター服をブラを突き破り、穴が開くほど強く、ピンク色の頂点に食い込む。
「っ!?」
いきなりの激痛にエルカの体が跳ねる。同時に、腹の中を蹂躙する異物を思い切り締め付けた。
「あはっ、すごい締めつけぇ…アタシ、もう出ちゃう!」
コノットの尻尾がその先端を膨張させる。次の瞬間、
どぷっ、どぷっ! 矢じりの先端から白濁液が噴出した。
「――ひあっ!? はああぁぁぁっ!」
熱めのお湯を直接腹の中に注がれるような感触に、エルカは髪を振り乱した。
そして、悪魔の放った精液を通して、邪悪で淫らな気が聖女の体を侵し始める。
(――体中が、あつい! )
変化は、熱となって顕れた。酒をでも飲んだように、体の真芯に注がれた灼熱感が体中に伝播する。
やがてその感覚はどうしようもない痛痒感へと変質した。
「――ん…はぁ…はぁ…」
「どう? アタシのスペルマ♪ 体が熱くてたまらないでしょ?」
色っぽい吐息を漏らすエルカに、コノットは息を荒げながら尋ねた。
「…コノットぉ…私…おかしくなりそうだよぉ…」
気が付けば、エルカはもじもじと腰を動かしていた。生理の後のように、淫らな気持ちになる。
熱く疼く体を今にも滅茶苦茶にしたい衝動に駆られた。
「ふふふっ。エルカぁ、腰を動かして。アンタのチンポにはまだニンゲンの精液が詰まってるから、
それを全部出すの。そうすれば楽になれるよ?」
「うんっ、分かったっ…私、出す…っ」
試しに、というより我慢出来ずにエルカは腰を振る。
「ふあっ!?」
「あん♪」
すると悪魔の肉ヒダに擦れたシャフトから蕩けそうな快楽が流れ込んできた。
(あ、いい、さっきよりも、ずっといい!)
「はあっ! はあっ! はあっ!」
「あんっ♪ あんっ♪ あんっ♪」
エルカが自分を跨るコノットをひたすら突き上げる。自制を失ったエルカは喜んで快楽を貪った。
悪魔も、喉を見せながら、甘ったるい声を上げる。
「あ、出ちゃう!? また出ちゃう!」
「それでいいの! エルカのザーメン、アタシが吸ってあげる! ニンゲンの心も全部一緒にね!」
悪魔の言葉に背筋が震え、胸が怪しくときめいた。同時にいきり立つ腐肉の先端が弾ける。
「ふやああぁぁぁっ!」
びゅるぅ! びゅるっ!
悪魔の精気を取り入れた体は、二度目の射精をより甘美なものへと変えた。
肉竿の先端から、粘ついた汁と共に、魂が抜き取られる。
「んっ…♪ はあ…っ、クルぅ…エルカのザーメン、サイコぉ…♪」
「あぁっ…、はあっ…はあっ――はぁ…♪」
『ニンゲンらしさ』を抜き取られたエルカは愉悦の表情を浮かべながら、垂れる涎を拭おうともしない。
その瞳からは完全に意思の光が消えていた。
「ふふふ…っ、その目、アタシ大好き♪ ぞくぞくする…! これでニンゲンの魂も殆ど消えたね♪ お次は――」
コノットが呪文を唱え、自らの秘所――敏感な肉豆を扱き始める。
「はあ…っ♪ あっ…♪ ああっ♪」
ガラス玉のようなエルカの目が、コノットのクリトリスが肥大化していく光景を映す。
悪魔のそれは、先ほどのエルカの様に、擬似男根と化した。
「さあ、精気の入れ替えも、これで最後。ニンゲンの魂が消えた空っぽの体を、
アタシの精気で隅々まで満たしてあげる!」
ずちゅうっ!
エルカの肉穴から尻尾を引き抜くと、代わりに巨大な擬似ペニスを捻じ込んだ。
「ああん!?」
(ああ、気持ちいい…!)
傷の癒えた処女膜からは、破瓜の痛みが消え失せ、かわりに痺れるような官能を伝えてくる。
「どう!? エルカっ、まだマンコ痛い!?」
ぐっちゅぐっちゅっと肉魔羅をピストンさせながら悪魔が尋ねる。
痛みなど、どこを探しても見つからない。今にも痺れるような快楽に、下半身が溶けて無くなりそうだった。
「痛くない! 痛くないよ! ――あぁん!」
「あはっ! アタシのチンコどう!? 気持ちイイ!?」
「うん! すごい! ――あん! ――おかしくなりそう!」
「おかしくなればイイのよ! サカッた犬みたいに腰を振って! マンコからスケベ汁垂らして!
あんあん言いながらイケばイイのよ!」
「ああっ! はんっ! ああっ! ああんっ!」
コノットの言われた通り、エルカは夢中で腰を振る。膣壁をペニスのカリでこそぎ取られるように擦られると、
下半身に甘い愉悦が広がる。すぐに単調な動きでは物足りなくなって腰を前後に左右に、
上下に淫らにくねらせて全ての肉ヒダで悪魔のイチモツを味わおうとする。
「あぅん♪ ――ふふふっ、そう、その調子! やらしく腰をくねらせて!
チンポを味わうの! マンコの全部を使ってね!?」
言い終えるや否や子宮口に肉竿を突き込まれた。
「ふあああんっ!?」
女の重要な器官の入り口は、すでに痛覚の変わりに快楽神経が根を下ろしている。
そこは新たなGスポットと言えるほど敏感で淫らな肉組織となって、エルカの脳に快楽のスパークを流し込んだ。
「どう!? ニンゲンから悪魔へと変わっていく感じは!?」
「んああっ! いい! いいよう! もっと、もっとしてえ!」
「あははははっ! シスターが堕ちるところまで堕ちたわね!? もっと気持ちよくなりたい!?
もっとスケベな体になりたい!? だったらおねだりしなさい! エロい言葉を使って、悪魔にして下さい、
ってアタシに頼みなさい!」
「――っ」
自らの意思で、悪魔になりたい、と頼む。少し前には抵抗も感じただろうが。
今のエルカには、快楽こそが全てだった。
「私、おマンコからエッチなお汁とろとろ出てるのに、まだまだ気持ちよくなりたいんです! だから、だから、
コノットのおちんちん汁で私の体を、もっと汚してください! 悪魔にして下さい!」
エルカのおねだりに、コノットが笑みを浮かべる。
狂気すら垣間見えるそれは、少女が浮かべるには残虐的で、妖艶過ぎた。
「いいよ! エルカを悪魔にしてあげる! アタシのザーメン、どぴゅどぴゅ子宮に注いであげる!!
ほらぁ! だからアタシをそのエッロいマンコで満足させなさい!」
「はぁっ! はんっ! うん…! あんっ! あんっ! んーっ…!」
エルカが腰をくねらせる。まるで文字を書くような動くと、腹に力を込めて膣を圧迫させた。
雑巾絞りでもするように、肉のチューブでコノットのペニスを締め上げた。
「うはぁっ♪ 出るうっ! 淫乱エルカにスペルマ搾り出される!」
どぴゅるぅっ! どぴゅるっ!! どぷどぷっ!!
「はあああああぁぁぁ…っっ!!」
子宮口に捻じ込まれた肉棒が、文字通り穢れた汚液を吐き出す。
子宮に大量に注がれた白濁液は、肉壁にこびりつくと、エルカの全身に邪気を送り込んでいく。
(あああっ! 変わる! 私が、悪魔に変わっていく…!)
熱さと共に痺れるような感覚が全身を支配する。
体だけでなく、清純な精神が邪悪で淫らなものへと変質していく。
心も体も堕ちて行く過程は体が痙攣するほど背徳的かつ甘美で、
「いっくうううぅぅっっ」
エルカは絶頂に達した。子宮を痙攣させ、結合部から潮を噴出す。
だらしなく開いた口から舌と涎を垂らしながら、甘美で刺激的な快感に目を見開いた。
そしてエルカは見た。悪魔の瞳に映る自分の瞳が変化したのを。
見開かれた自分の瞳が、朱色から血のような真紅へと変わるを。
開いた瞳孔が、猫のように縦長に形を変えるのを。
それを見届けた瞬間。エルカの意識は闇に沈んだ。
どこまでも堕ちて行く感覚は心地良く。
だが、どこか悲しかった。
***
「ふふふっ……きーもちよさそうに寝ちゃって♪」
気絶したエルカを見下ろすコノットが無邪気に笑う。
その表情は見た目相応の、少女が浮かべるものとなんら変わりないように見えるが、
すぐ足元には彼女達二人が垂れ流した汗や、涎、精液に、愛液で小さな水溜りが出来ており、
二人の少女の体は度重なる性交のせいでべたべたに汚れている。
(これで、ファシスに復讐する下ごしらえは出来たなあ。次はどうしようかなぁ? いきなり襲わせようかなぁ?
それとも、ちょっと焦らしてやろうかなぁ? うーん…♪)
満ち足りた表情で寝息を立てる堕ちたシスターをにやけた顔で見詰め、悪魔は思案する。
(そろそろファシスの奴が教会に戻ってくるなぁ――だったら)
「――決めた」
少女の笑顔が邪悪な悪魔の笑顔へと変わる。コノットは呪文を唱えると、エルカに魔術を掛けた。
「――ふあ…?」
寝息を立てていたエルカが、ゆっくりと目を開ける。魔術で意思を操られ、死んだ魚のような目をしていた。
「ほら、さっさと教会に帰りなさい。そして、ファシスに見せやりなさい。本当のアナタをね」
「……うん…」
幽鬼のようにエルカが立ち上がる。無残にも散らされてしまった乙女の秘所から、白濁とした粘液が垂れ落ちた。
パンツを穿かせ直し、スカートを払い――と、コノットがにやけながらエルカの身だしなみを手伝ってやる。
最後に帽子を被らせると、彼女を牢獄へと繋ぎとめる鎖を外してやった。
「じゃ、行ってらっしゃい♪」
「……うん……いって、くるね……」
ふらふらとした足取りでエルカが牢獄から出て行く。
「後でまた会おうねー♪」
仲魔の初陣を見届けたコノットは、憎き女剣士が絶望するその瞬間を想像して、胸を怪しくときめかせた。
***
「――あれぇ?」
間の抜けた声を上げてエルカは正気に戻った。ベッドの上で身を起こし、困惑した表情で周囲を見渡す。
清潔感に溢れる白と、ファンシーなぬいぐるみや置物で構成された室内は、間違いなく自分の部屋だ。
(えーと? 私、何をしてたの?)
記憶を辿る。
「――そうだ。今から悪魔を退治するんだ――そうそう、ファシスが仲間の傭兵さん達を連れて来て、
私が手伝う事になって――」
(悪魔退治? 私が? 嫌だなあ…)
だが、それは友人の頼みであり、また、その友人であるファシスと自分の仇でもある。
しかしこの時点で友人への義理や義務感よりも、面倒で億劫という気持ちの方が遥かに強かった。
「――まあ、後で考えよ――そうだ、久しぶりにファシスと男の人とご飯を食べて…えっとサギさん?
だったっけ? あの人一杯私のご飯お代わりしてくれて、嬉しかったなぁ。腹筋だってついてたし、
強そうだったし――『きっと美味しい精気を持ってるんだろうなぁ』」
何気無く言った言葉。それがどういう意味を持つのか、エルカ本人は理解していない。
そしてこの時、自分が舌なめずりをした事も自覚していなかった。
「ああ、そう言えば私お皿割ったまんまだ」
(うーん……面倒臭いから片付けるの明日にしようかな)
だらしなくなった考えに違和感を覚える事も無く、エルカは記憶を掘り起こしていく。
記憶は、自分を慰め、気をやったところで途切れていた。
そこから先、何か続きがあったような気がするのだが、 どうしても思い出せない。
「あー、私、またやっちゃったんだな」
教会で自慰に耽る。いつもなら死ぬほど後悔するのに、今では恥じ入る事すらなかった。
(……なんかまだアソコがムズムズする。シたりないのかな?)
「――んっ――んん?」
(うわあ。なんかアソコが凄い事になってるよ?)
たくし上げたスカートから下着を触ってみると、水でも被ったかのようにべちょべちょだった。
さらに、役に立たない純白のパンツをずり下げる。どろり、と女陰の奥から白く濁った粘液が垂れ、
太股とベッドを汚した。
(やだ。こんなに溢れて……シーツが汚れちゃう)
不自然に多い陰液を、眉を顰ながら見詰めると、エルカはそれを指で掬い取り鼻を鳴らして臭いを嗅いだ。
「――ふへぇ」
(……カビの生えたチーズみたいな臭い。鼻が曲がりそう)
明らかに自分の愛液以外の何か得体の知れない粘液が混じっている。しかもそれは、
秘所からとめどなく溢れてくるのだ。これではまるで、自分が誰か男と寝たようではないか。
(――嘘、なんで私、ドキドキしてるの?)
誰かと寝たという事は処女を奪われたという事だ。
だというのにエルカの心には屈辱や悲しみといった感情は生まれず、むしろ、
精を注がれた瞬間を想像しては胸を高鳴らせる。徐々に息を荒げていった彼女は、
自然と指をヴァギナへと沈み込ませた。
「ぁん…っ?」
敏感な粘膜がぴりぴりとした刺激を脳に送る。想像以上の快楽にエルカは甘い声を上げた。
(ふわ…っ、私、すごい感じてる…!)
「んっ、んんっ、んっ――」
くちゅくちゅくちゅ。淫らな肉洞を弄り回すと卑猥な音がエルカの部屋に満ちた。
(…いいよ…ゾクゾクするう)
「はあ…っ…はぁっ…はあっ――ん! はあ…!」
無駄に敏感になった体は送られる官能に、すぐに肌を粟立てる。
鳥肌が立つと、二つのピンク色の頂きと最も敏感な肉芽がはしたなく勃ち上がった。
(乳首も、お豆さんも立ってきちゃった…)
ふしだらな体をどうやって慰めようか考え――そこでふと気付いた。
扉が開いている。閉め忘れたように、僅かな隙間だけを作って。しかもそれだけではない。
扉一枚隔てた向こうの通路から、人の気配を感じる。
(――あ……やだっ、ひょっとして、見られた!?)
かあ、と顔が真っ赤に染まる。
(しかも、そこにいるのファシスじゃ――うん? ファシスなら別にいいかな?)
だが、覗き見している者の気配が、友人のものであると気付くと、何故か恥じ入るのが馬鹿らしく思えてきた。
むしろ、自分が乱れる姿を見せ付けてやったらどんな反応をするだろう、とか、
今どんな気持ちでそこに隠れているんだろう、とか、そんな小悪魔的な考えが頭をよぎる。
そしてその考えは、とても魅力的で面白いものに感じられた。
「――んっ! あんっ!」
わざと声を出して、部屋の外に居る友人を挑発する。声は下にいる子供達にも聞こえるのではないか、
という大きさで、もし彼らにまでばれてしまったら、と思うと更に興奮は高まった。
「はぁっ! いいの! あそこ、気持ちいい! 痺れちゃう!」
どうせならファシスにもっと自分のいやらしいところを見せてやろう、と体勢を変える。
片足からパンツを引き抜くと、ベッドの上で扉に向けて股を広げる。月の光だけでは、
秘所の詳細を見る事は出来ないが、扉の向こうからは困惑の気配がはっきりと伝わってきた。
「お豆さんも、乳首もっ――ひゃんっ――こんなに尖っちゃってっ――あぁん!」
襟をはだけるとそこから片手を突っ込んで胸をまさぐる。
肉豆と乳首を同時に抓り上げると、体が跳ねて、声が裏返った。
(…ファシス…動揺してるね?)
それだけではない。部屋の外から、僅かだが乱れた呼吸音が聞こえてくる。
(私のオナニー見て、興奮してくれてるんだ…!)
「ぁあん! いいよ! 指! ファシスの指、気持ちいいよぅ…!」
『…!?』
ファシスの名前を出すとごくりと、生唾を飲み込む音が聞こえた気がする。
「ファシスぅ…ファシスぅ…」
彼女の名前を連呼しながら指を動かす。今日は何故か体も敏感で、友人に見られていると思うと、
頭がどうにかなってしまいそうだ――しかし、何か物足りない。
胸の奥からこみ上げてくる衝動は、これだけでは満足しない。
エルカは指の動きを止めた。
「――ファシス。居るんでしょ? 分かってるよ?」
足を閉じ、股を隠すように座る。折り曲げた両膝の上に顔を乗せて微笑を浮かべた。
扉の向こうの友人に向けて。
以上です。
うんちくですがシュトリという悪魔は、ソロモン72柱の悪魔の一人です。
情欲を支配し、男女間での恋愛をとりなすとか、女の秘密を暴くとか、
裸の女性を強制召喚するとかいかがわしい能力を持っているようです。
スケベな悪魔ですね。大好きです。
外見も、人型+豹の頭+鳥類の翼、と普通の悪魔とは毛色が違うようです。
今回の作品では、分かりやすいよう蝙蝠の羽、矢じり尻尾とスタンダードな外見にしましたが、
猫耳に羽娘な悪魔っ娘とか想像すると――
むう、もったいない事したかな、とか思ってしまいます。
では乱文長文失礼しました。よろしければ次回もお付き合い下さい。
エロいよ、エロいよ、コノットさん!
エロいよ、エロいよ、エルカちゃん!
すこぶる激しくGJです!
>>281 ああもったいない。
猫耳羽娘な悪魔っ娘だったら萌え度が200%増量だったのに。
ともあれGJでした。
次は百合展開ですな?
な、なんだこのスレの盛況っぷりは?
前スレの過疎が嘘のようだな。
ともあれ、GJ!
確かに急に賑やかになったな。
ただ投稿が重なっただけと言われればそれまでだが。
287 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 21:20:13 ID:b2QaL7vx
つんで霊が某雑誌で漫画化された影響か?
>>285 そもそも前スレが依然として埋まっていない件について
アレ?勘違いか。
マゾ戦車と言うのは何なんだろうか。
「お願い、私、もう我慢できないの……貴方の大きなオチンチン……私にいれて……」
「分かったよボム子さん……挿れるよ……」
「あぁっ!ぁ、入ってるぅ……貴方の太いおちんちん……私の中で動いてるぅ……♪」
「はぁ、はぁっ………気持ちいいよ、ボム子さん……ボム子さんの中、すっごい熱くて………火傷しちゃいそうだよ………」
「ぁっ♪ふあぁっ!くるぅっ!きちゃうぅ!私もう……自爆するううぅぅっ♪♪」
「えっ!?ちょ、ぼ、ボム子さ………」
ドゴーーーーンッ!!
勢いで書いた。今は後悔してる。でも多分また書くと思う
FFGJ
>>188 亀だが、それくらいのレベルの吸血鬼ものを久々に見た
GJ
298 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 02:42:07 ID:Nq68wtjF
保守
今日も投下させていただきます。
今回は全編、エルカとファシスのエチシーンになります。
またフタナリ要素無しですので苦手な人も大丈夫です。
――――多分。
では、『黒エルカ』を存分堪能してください。
キーワ−ド「レズ」「言葉責め」「性格反転」
『――ファシス。居るんでしょ? 分かってるよ?』
扉越しにエルカの言葉を聞いた時、驚きのあまり口から心臓が飛び出すと思った。
「――どうして、分かったんだ? 私は、気配を消していたつもりだったんだが」
ばれているなら隠してもしょうがない。ファシスは居心地の悪そうな顔をしながら入室した。
「そうなの? ごめん。バレバレだった」
(本当に、何故分かったのだ?)
ファシスは剣士の腕前なら傭兵達の中でも一二を争うと言われている。
気配を消す事など、呼吸をするのと同じくらい簡単な事なのだがエルカは気付いていた。
「うーん? どうしてだろうね?」
「ああいやそんな事はどうでもいいんだ、それよりも」
目が泳ぐ。その視線は一瞬だが閉じた体育館座りしたエルカの足の間――女の園へと向けられていた。
「なあに?」
エルカが上目遣いで友人の目を見詰めると、体勢を少し崩して揃えられた両足の間隔を広げる。
ファシスは薄暗い空間でも分かるほど顔を真っ赤にさせて、後ろを向いた。
「だ、だだからな! その――いや、やっぱり良い。それより早く服を着てくれっ。
これから、あの悪魔を倒さなきゃならないんだ」
『悪魔を倒す』という言葉が出た瞬間、エルカの表情から笑みが消えた。
「…嫌だよ」
「エルカ?」
「私、嫌だよ。悪魔を退治するなんて」
ファシスは自分の耳を疑った。
「馬鹿な。どうして今頃になってそんな事を言うんだ?」
断るだけならいつでも出来た筈なのに、何故今になってそれを言うのか。
「…嫌なものは、嫌なの。いいじゃない、私が居なくてもファシスなら仇を討てるって」
「駄目だ! 私だけではあいつの魔術をどうする事も出来ない! エルカの協力が必要なんだ!」
「えー? 流れの魔術師さんなり誰なりに協力してもらえばいいじゃない。どうして私なの?」
「エルカがディース様の娘だからだ!」
エルカに近づいて力説する。先の友人の淫ら行為はすでに頭の中から消えていた。代わりに悪魔を倒す決意、
そしてエルカへの信頼が溢れていた。だがどこかいつもと雰囲気の違う年下の少女は、俯くと残酷な言葉を紡ぐ。
「ファシス…うっとおしいよ」
「っ!?」
ファシスは息を呑んで硬直した。
剣士として鍛えられた本能が、エルカから明確な苛立ちの感情を読み取っていた。
(エルカが、そんな事を言うなんて…!)
「……エルカ…?」
呆然とした様子で俯いたエルカを見詰める。悪魔を倒す、という決意、それにエルカへの信頼が揺らぐ。
今のファシスには驚きと、親友に嫌われるかもしれないという不安に支配されている。
それは悪魔に襲われる事よりも、よっぽど恐ろしい事だった。
「なーんてね。びっくりした?」
ところが顔を上げたエルカはいつものように人懐っこい笑顔を浮かべていた。
「――っ? エルカ? 今のは?」
「やだなぁ。ファシスったら本気で泣きそうな顔をしてるんだもん。皆に見せてあげたかったよ」
あははと笑うエルカの顔を見て、今の言動が冗談であっという事に気付く。
いや、そう思いたかった。
「――心臓に悪い冗談は止めてくれ。
本気で、エルカに嫌われてしまったのではないかと、思ってしまったじゃないか」
「ファシスの事、嫌いになる訳無いじゃない」
「……う…っ」
「大好きだよ☆」
(だ、大好き、だと!? そ、それは、つまり…っ)
絶望に染まりかけていた精神が、今度は期待に染まる。ファシスは、
エルカの、好き=親愛、であって恋愛ではない事を知っている。
知っているが――ふと思ってしまう。
好きの意味が、一線を越えたものであったら――。
そこまで思考してファシスは煩悩を払うように頭を振った。
(私もエルカも、健全な筈だ――い、いや、確かにエルカとずっと一緒に居られたらとは思うが…
それと、恋愛感情はまた別の筈であって! 決して私が、女が好きという訳では!)
「ファシスも、私の事が好きでしょ?」
「あ、当たり前だ! お前ほど大切な友人はこの世に二人と居ない!」
「あはは。そうじゃなくて…どうしてはぐらかすの? ファシスは私の事、恋愛対象として見てるんだよね?」
「……っ!? っっっ!!」
ファシスが言葉にならない声を上げる。口を開けたまま信じられないといった表情を浮かべた。
自分がエルカを恋愛対象として見ている。
もしそれを認めてしまえば、自分も、エルカも不幸にしてしまうかも知れなかった。
だからファシスは気付かない振りをしていた。
していたというのに当のエルカがそれを暴露してしまった。
「ち、違うっ」
ほのかな期待と、やりきれないせつなさがせめぎ合い、胸が苦しくなる。
だがエルカは友人の悩みなど取るに足らないものだとでも言いたげに気楽に笑っている。
「誤魔化さないで。ファシスの事、ずっと前から気付いてたんだから」
「そうなのか!?」
(私だけが、私自身の気持ちに気付いていなかったという事か?)
「ね、ファシス? どうする? もし、私もファシスの事が好きって言ったら?」
「そ、そんな事、」
それは恋愛対象として好き、という意味だろう。もしそれが本当なら相思相愛だが、それは都合が良すぎる。
「ありえない、と思う?」
エルカがベッドから立ち上がりファシスの目前へと移動した。
「だって私、さっきファシスの事想像しながら、エッチな事してたんだよ?」
親友は瞳を潤ませながら囁いた。
「…う…そ、それっ、は…!」
自分の名を呼びながら自慰に耽る友人の姿を、ファシスは目撃している。エルカの言葉には信憑性がある。
「ねぇ…ファシスぅ」
エルカがしだれかかる。
「え、エルカっ!?」
「私、本当はさっきからアソコが疼いて、たまらないの。だからね、ファシスの手で鎮めて欲しいな?」
上目遣いで見詰められ、ファシスは鼓動が一段と早くなった事に気付く。エルカの手は背へと回り、
潤ませた瞳を閉じて、徐々に顔を近づけてきた。
ファシスの呼吸はすっかり乱れて、耳を澄ませば早鐘のような心音まで聞こえてくる。
興奮が理性を削り取る。エルカと一つになれるかもしれないという期待が、ファシスの心を支配する。
大好きなエルカ。優しいエルカ。人懐っこい笑顔が。教会で祈るその姿が。
その全てが愛しい。
だが、ファシスは気付いてしまった。
目前のエルカは、たった今脳裏に浮かんだどのエルカとも一致しない事に。
「――駄目だ!」
「きゃっ!?」
唇が触れる直前でエルカを跳ね除ける。
「エルカ、どうしたんだっ? 今日のお前は、おかしいぞ!?」
「そんな事ないよ」
下を向きながら、エルカは無感情な声質で応える。その態度に、ますます違和感は膨れ上がった。
「いや、おかしい! お前は、エルカはそんな子じゃなかった!」
「そんな子、ってどんな子? ファシスは知らないと思うけど、私、本当はとっても悪い子だよ?
教会でエッチな事するのだって今日が初めてじゃないんだから」
「う…嘘だ!」
ファシスの中でエルカの清純なイメージが崩れていく。
「い、いやっ、百歩譲ってそれが本当だとしてもっ。エルカが私を誘惑するなんて事、考えられない!
それではまるで! ……悪魔のようだ…!」
瞬間、
「うあああっっ!」
エルカが頭を抑えて悲鳴を上げた。
「エルカ!? どうしたんだ!?」
「あはっ。あはははっ…!」
かと思えば、気でも触れてしまったのか。涙を流しながら笑う。
「エルカっ? しっかりしろ!」
友人の肩を揺さぶる。その表情は真剣そのものだが、心の中は不安と疑心で押し潰れそうになっている。
「しっかりしろだなんて、無理だよ。私、悪魔に穢されたんだから」
(今何と言った!?)
悪魔に穢された。そう言ったような気がする。
脳裏に、ピンク髪の愛らしい少女――人間をたぶらかし、精気を吸い取る悪魔の顔が過ぎった。
「どういう事だ!?」
「教会の前でね。行き倒れてる人が居たの。小さくて、可愛らしい女の子」
「まさか、お前は、もう、あの悪魔に…! 馬鹿な! あれほど外に出るなと言ったのに!」
「ファシスがそれを言うの!?」
エルカが上げた大声に、ファシスは親に叱られた子の様に体を竦ませた。
「誰が、死に掛けのファシスを見つけたと思ってるの!?」
「そ、それは…」
そうだ、行き倒れていた自分を見つけてくれたのは他ならぬエルカだ。
同じような事が起きれば、何度でも見知らぬ人間を助けようとするだろう。
「じっとしてられる訳、無かった。でも外に出た私を待っていたのは、罠を張った悪魔。
私は、あの子――コノットに捕まって、どこか分からない所で、精気を吸われて、処女まで奪われた」
「なんという事を! おのれ、あの悪魔め! やはり、悪魔などいなくなればいいんだ!!」
「それだけじゃないんだよ。私はね、廃人寸前まで精気を抜き取られた後に、悪魔の精気を注がれたんだ」
「…どういう事だ?」
「あの子はね。人間を堕落させて、悪魔に変えるんだよ」
「……まさか…」
ファシスの顔が真っ青に染まっていく。
嘘だ、冗談に決まっている――だが、だったら目の前で私を見ながら薄ら笑いを浮かべているエルカは、
一体なんだと言うのだ。甘い声で囁き、誘惑してきた彼女はなんだと言うのだ。
「私はね、ファシス。もう人間じゃないの。コノットと同じ、悪魔なの」
ファシスの家族を殺し、エルカの母親も殺した憎き仇。悪魔と呼ばれる人間の敵。
エルカがそれと同一だと、どうして認められよう。
想像してみる。蝙蝠の翼を生やし、尻尾を生やしたエルカの姿を――そして気付いた。
「嘘だ! 大体、その姿は人間ではないかっ!」
「本当だよ。まあ尻尾も翼もまだ生えてきてないから、まだ不完全な状態だとは思うけど、
私の魂はもう穢れてるの」
エルカが自らの秘所に指を付きこみ、胸を揉む。
「コノットにエッチな事一杯されてっ、おちんちんまで生やされて…! はぁっ、んっ、
とっても気持ち良かったの! アソコにどろどろした精液を注がれた時なんかっ、あっ、ぁん!
子宮が蕩けるくらいイイの! ああんっ!」
ぐちょぐちょっ…! エルカが自分が堕ちた時をネタに、激しい自慰に耽る。淫臭が再び溢れ出した。
「エルカ…! そんなっ! 止めるんだ!」
「やだよう! もっと気持ちよくなりたいの! ほらあ、ファシス見てぇっ、あんっ――はあ、はあっ、
私のアソコ、もうドロドロなの! 誰でも良いからおちんちん突っ込んで欲しいの! そして、たっぷり、
精気を吸い取るの! 知らないよねファシスは!? 精気ってとっても美味しいの! あははははっ!」
「うわあああっっ!!」
ファシスが頭を抑えて絶叫した。
エルカの変貌ぶりを見ていると、悪魔になったとしか思えない。
(嘘だ、嘘だぁ!)
――と、エルカが動きを止め、ファシスをにらみつけた。
「私ね、そこでコノットに犯されながら、助けてファシス、って何度も叫んだ。
でも、あなたは来てくれなかった。私の事、守ってやるって言ったのに!」
「ごめん! ごめんエルカ! 私は、私は!! なんていう事を…!」
「嘘つき! ファシスのせいだよ! こんな体になったのは!」
「ごめん! ごめん!」
涙を流しながら、ファシスが何度も頭を下げる。
(私は、取り返しのつかない事をしてしまった…!)
「責任を取って! あなたのせいで、こんな体に――エッチな体になっちゃったんだから! なんとかしてよ!」
押し倒される。心も体も頑強に見えたファシスの身は驚くほど簡単に、床へと倒れ込んだ。
「私、もうたまらないの。さっきからアソコが疼いて、変になりそうなの!」
「エルっ、――っ!?」
開きかけたファシスの口が、無理矢理塞がれる。舌が絡みついてくると、唾液が流し込まれた。
「――っ、はあっ! エルカ、何を!」
「だって、悪魔になっても私は、ファシスの事が、好きなんだよ?」
聞き間違いだろうか。ファシスはエルカの目を見つめる。そこに狂気は無く、ただ身を切るような悲哀があった。
「……それは、本当か?」
「うん。本当だよ。ファシスも、本当に私の事が好きなら、お願い。助けて」
「エルカ…」
ファシスの体から力が抜ける。途端にエルカが素早く体を反転させる。
股でファシスの頭を挟むような体勢は、シックスナインと呼ばれる体位だ。
「ねっ、舐めて!」
スカートを引き上げる。ファシスの目の前に同世代同性の性器が露になった。
「っ!? こ、これがエルカの…!」
塊の剥き身のような女性器を見て、ファシスが息を呑んだ。自分のものと比べてあまりにもグロテスク、
かつエロティックな光景にショックを受ける。
「私の、アソコ、どう? 変じゃないかな?」
「そんな事はない! と、とても、綺麗だ!」
嘘だ。ファシスにとって親友の性器は毒々しいと言ってもいいほど不気味に映っている。
だが、罪悪感からそれを素直に口に出来る訳が無かった。
「じゃあ、臭いは? 変な臭いしない?」
こぷりと、膣を蠢かして陰液を吐き出される。悪魔に注がれた精液はまだ奥に残っているらしい、
白濁とした色合いだった。
(エルカの為だ…!)
ファシスはゆっくりとその臭いを嗅ぎ、
「――っ、」
甘酸っぱさとイカ臭さの混合臭にむせ返りそうになる。
「やっぱり、悪魔のアソコは汚らわしくて、臭い?」
「そ、そんな事はない! い、良い臭いだ! エルカの香りがする!」
性への嫌悪感を覚えながら、それでも友人の為に誤魔化した。
「我慢しなくて良いよ。自分でも、汚いって分かってるから。だから、ファシスが綺麗にしてね?」
そう言うとエルカは腰を前後に揺すり始めた。にちゃにちゃ、と友人の顔を粘液で汚していく。
「んっ、んっ、はんっ――ファシスの鼻が、ビラビラを掻き回して、気持ちいいよ!」
「んぷっ? んあっ…! エルっ、ぷあ…!?」
(汁が、顔に垂れてっ、――っ、息が…っ)
「ほらぁ、ファシスぅ、ちゃんと舐めてっ。私のそこ、ぺろぺろして!」
初心な友人に少々強引な注文をつける。だが愛のなせる業か、
ファシスはおずおずとエルカの女陰へと舌を這わせた。エルカが舌の感触に体を震わせる。
「んん…っ…そう…っ、んっ…あっ…いいよ、ファシス! 私も、気持ち良くしてあげるねっ」
女剣士の腰を覆う鎧を外す。下からレオタード状の肌着が現れると、割れ目にそって舌を這わせた。
「…っ!? っ!」
びくん、と下になったファシスの体が跳ねる。
(ひ、なんだ今のはっ?)
エルカはその反応が面白いのか、幼子のようなその溝を何度も舐め上げた。
その度に、びくびくと、魚のようにファシスの体が跳ねる。
「ファシスぅ、舌がお留守になってるよ? ちゃんと舐めてっ」
たしなめるように言うと、腰を強く押し付ける。
ファシスは更に顔に圧迫感と、それに負けない淫らな感触に目を白黒させた。
更にエルカは友人の下着に手を掛けると一思いに股布部だけを破り取った。
びりい、と派手な音がして、ファシスの秘所が露になる。外気の冷たさを感じ取り、思わず声を上げる。
「、エルカっ!? 何をしてるんだ!?」
ファシスの問いには答えず、体の向きを変えたエルカは友人の鎧を脱がしに掛かる。
腑抜けてしまった体からあっと言う間に鎧を外し終えると、股間部分と同じように、胸周りの布地を引き裂いた。
「エルカ? 今度は、一体何を…!?」
「とーっても気持ち良い事だよ?」
淫靡な笑みを浮かべながら、エルカも服を脱ぎ、自らの裸体を晒す。
それは少女というより女性に近いプロポーションに近い。線の細い肢体にはしっかりとしたくびれが分かる。
中でも二つの膨らみはシスター服の下に隠しておくのは勿体無いと思うほど豊かだ。
あどけない顔とは正反対に、エルカは成熟した肉体を持っていた。
「ファシスの心、どろどろに溶かしてあげるよ。私の体を貪る事しか考えられなくなるように、ね…!」
エルカが仰向けになったままのファシスへと体を重ねていく。
「え、エルカ!? ――くあっ!?」
「んあんっ」
汗に湿った二人の女の体が密着する。
すると、剥き出しになっていた三つの勃起が、相手のそれらとぶつかり、擦れ、痺れるような感覚が走った。
「あた、当たって…ああ…っ」
血を集め、自己主張する突起物同士が擦れ合う感触に、ファシスが艶かしい声を上げてしまう。
「はあぁっ…! ――ね? どう、ファシス? ――んん…っ、おっぱいと、お豆さんが擦れて、気持ちいいよね? ――ほら、体、動かせば、もっと、擦れるよ?」
しゅっしゅっ、エルカが体を揺すり始める。
「んっ、はっ、はっ、あっ、あっ、はあっ」
「あ、やっ、だ、だめ、だめだ! ああっ! くあぁ!」
(し、しびれてしまう!? こんな、いやらしい事をして!?)
半悪魔化したエルカの体は、ピンク色の三つの勃起物を更に硬く、大きくしこり立たせている。
小指大にまで体積を増加させたそれらが、ファシスの物と擦れ、揉み合い、
食い込む度にエルカは眉を八の字にして快楽に打ち震えた。
「駄目じゃないよ! もっと動くの! 擦らせるの! はあ! はぁぁっ! ほらあ、動くのぉ!」
「む、無理だぁ! ああっ!?」
自慰の経験も無いファシスは、初めてのレズ行為は強烈だった。
乳首が擦れれば、せつないようなもどかしいような痺れが鳥肌を立たせる。
肉ビラをすり合わされると、ぴりぴりとした官能に子宮が熱く疼き、愛液を沸かせてしまう。
剥き出しのクリトリスで小突き合うと、余りの刺激の強さに腰が引け、目の奥がツーンとしてしまう。
大好きなエルカと肌を重ねるだけでもどうにかなってしまうと思うのに、
お互いの荒い呼吸や、エルカの罵声、それにじゅくじゅくという淫裂で粘液を捏ねる音が
ファシスの思考力を徐々に削り取っていく。
甘酸っぱい匂いが、牝の欲情臭だと自覚すると、自分がいやらしい女だと錯覚してしまう。
「無理でもするの! 剣士さんなんでしょ!? 傭兵さんなんでしょ!? この程度の事も出来ないの!?」
「え、エルカあ…!」
「分かった! 私の事、本当は嫌いなんでしょ!? 悪魔になったこの体が、憎いんでしょ!?」
「ち、違う――ふああっ!」
「本当に? だって悪魔だよ? 私、人間の精気を吸うんだよ? ひょっとしたら、」
エルカは悪魔の笑みを浮かべながら囁く。
「この教会の子供達を――襲うかもしれないよ?」
「――っ!?」
弾かれたように、ファシスがエルカの目を見る。そして口を開く――が、
それを遮るようにエルカが腰をグラインドさせた。
「くぁあ!?」
「ねえ!? それでも、私の事が好きなの!? ほら、どうしたの!? 何か言ってみせてよ!?」
エルカが性交でもしているように腰を激しく動かす。その度に敏感な肉豆と乳首が擦れ合って、
ファシスが喉を晒して仰け反った。同時に彼女の思考を快楽という名の白いペンキで塗り潰していく。
「ううっ! ああっ!? はあっ! はっ! んぅっ! んああっ!」
媚薬成分に犯された体が、徐々にファシスの心を淫らな雌へと変えていく。
「ああ…! んっ! は、ん! あっ、あっぁっ!」
「んっ、何…っ? アソコがくちゅくちゅ言ってるよ…!? 私にイジワルされて、感じてるの!?」
「や、ち、違う! あんっ! ああ、どうしてこんなに…!」
「それはファシスが変態さんだからだよ!」
「違う! 違ううっ――はんっ…!? あ、あ、あ、ああっ!?」
「違わない! 分かってるよね? 今、ファシス、自分から腰を動かしてるんだよ…!?
とってもエッチに腰をくねらせて――あんっ、私も、アソコがじんじんしてるんだからぁ!」
「それはぁ、それはあ!」
「だいっきらいな悪魔にエッチな事されて気持ちいいだなんて、ファシスはおかしいよ!」
「お、おかしく、ない!」
「じゃあ、ここで私を殺してみてよ! 悪魔が憎いんでしょ!? 殺したいくらいに!?」
「ああんっ! そ、そんな事…!」
出来る訳が無い。エルカに対してファシスに殺意は無いのだ。
親友が悪魔という事を理解した上で、尚、好きという感情を抱いている。
エルカは問い詰めるような口調から一転、甘く優しい声色を使う。
「うふふっ…! なら私の事が愛おしい? こうやって、死ぬまで体を重ね合わせていたい?」
「ああ、それは…」
「気持ちいいよね? クリトリスがびりびりして、乳首が甘くって、子宮がじーんってするよね? ねえ?
ファシスがいいなら、私はいつでもこうしてあげるよ? いっぱい気持ち言い事してあげるよ?」
はむ、と耳たぶを噛まれる。そうするとファシスは甘えるような声を上げて体を震わせた。
「うぁんっ」
「私の奴隷になれば、気持ち良い事もっとしてあげる――何度でも肌を重ねてあげる」
うなじに、頬に、キスマークを付けられる。
「ねえ。どうするファシス?」
魔性の瞳で見据えられる。それだけでファシスの瞳から急速で意思の光が失せていった。
「……いい……」
「ちゃんと言わなきゃ。聞こえないよ?」
「奴隷でもいい! エルカと一緒に居たい!」
「うふふっ――あっはっはっはっはっ!! ファシスって本当に変態さんだね! 悪魔の奴隷だよ!?
家族を奪われて! 命の恩人である私のお母さんまで殺した、悪魔だよ!? その奴隷になるんだよ!?」
「あああっ…!」
ファシスは、心の中で、何かが壊れていくのを感じた。
「ファシスの家族も、お母さんも浮かばれないね!?
仇をとってくれる筈のファシスが、悪魔の奴隷になるんだからね!?」
「許して…許して…!」
「いいよっ? 例え神様が許さなくても、私はファシスの事許してあげるよ? 許してあげるから
――もっと滅茶苦茶にさせてよ!」
エルカが再び腰を動かす。前後左右、時には叩きつけるように上下に動かし、二つの肉豆を徹底的にいたぶる。
「ほらっ、ほらっ、ほらっ! どう!? 変態ファシス! 気持ち良いんでしょ!?
悪魔にクリトリス苛められて、お股からエッチなお汁たくさん垂らしてるんでしょ!?
ぐちょぐちょっ、って音が聞こえるよ!?」
「ああっ! ああんっ! だめ、らめえ! へんになるうっ!」
「自分から腰を振っておいてよく言うね!? あんっ! はんっ! ――ああっ! 私も、感じてきちゃった…!
ほらぁ! ファシスもイって! 私の前で、とってもエッチな、お顔を見せて!」
「あ! あ! あっ、あっ、あ、あ、あ、あああっあっ…あああああっぁぁっっ!!」
その言葉を皮切りにファシスの体はびくびくと痙攣した。
(と、とぶううっ!!)
子宮が痙攣する感触にファシスは恐怖を感じるが、それ以上の快楽が波となって全身へと行き渡ると、
何も感じられなくなった。
「あっ、あんっ、あんっ…! あんっ! あはっ――ああぁぁぁぁんっっ…っ!」
続けてエルカは絶頂に達した。二人の少女は、体を密着させたまま、びくびくと体を震わせる。
互いの股に、ぷしゅっ、と潮を吹きかけると体を弛緩させる。
『はあっ…はあっ…はあっ…』
二人で荒い息を吐く。強烈なアクメを迎えたファシスの瞳は淀み、
逆にエルカは喜悦の表情を浮かべながら友人の顔へと涎を垂らしていた。
その涎を、半開きの口で受け止める。思考も視界も真っ白に塗り潰されたファシスは、
ただ友人の体温と、絶頂の余韻を感じる事しか出来なかった。
以上です。
エルカがいい感じに歪んでますね。
でも、まだまだ歪みますよ?
ちなみにこの作品は、
主人公――ファシス。
ヒロイン――エルカ。
ライバル――コノット。
という配役になっています。というかそうしたつもりです。
でもファシスが主人公なら、女キャラにするより男キャラにした方が、
ヒロイン役のエルカに感情移入しやすいのかぁ、と例によって不安になったりします。
でもやっぱり自分は百合好きなので(ry
それでは今回はこれで。
話はまだまだ続きます。
>>308 GJ!
これはなかなかの…エロスですな
続きwktk
どうしよう・・・GJしか思い付かないよ
ただ残念なのは両方人間という事で……
悪魔娘早くカムバーック
見た目は人間、中身は悪魔。
その名は(ry
初めて投稿させていただきます。
人外ロリ×男で陵辱?と、かなり異端になってしまいました。
エロ少な目で申し訳ないです。
空には少しばかりの雲が緩やかに流れる、満天の星。
月は柔らかな光を投げかけ、波も穏やかな砂浜は、時ならぬ戦いの音色で満たされていた。
「妾の邪魔をするな!そこを退くのじゃ!」
「させん!」
否定の叫びを上げつつ内懐より数枚の符を取り出すのは、墨染めの僧衣に錫杖を構え、僧の格好をした男。
僧の形はしているが、見る者が見ればさきほどから男が使う技は陰陽道に属するものと分かる。
このような戦場に臨んでいる段階で既に寺で経を上げているような、真っ当な坊主である筈もない。男は各地を旅して妖魔調伏を生業とする法師である。
その法師と対するのは、血生臭い戦いの場にいるには全くもって似合わぬ相手であった。
年の頃は、十をいくつか過ぎたあたりか。
異国の生まれらしく腰ほどまである長い黄金の髪を持ち、一糸纏わぬ裸身を月光に晒しているのは、一人の少女だった。
だが、その少女が人にあらざる身なのは一目瞭然。
闘いに昂ぶり釣り上がった両の眼は、一条の光も差さぬ深い海の底を思わせる蒼い闇色に染まり、獣のような瞳孔が真紅に輝いている。さらには、形の良い小さな口の中には鮫のような鋭い牙がぞろりと並ぶ。
世界を半周ほど回った北の海から心の赴くままに大洋を渡り、遥か遠いこの日本に流れ着いた彼女は、勇猛で知られるヴァイキングにクラーケンと呼ばれ恐れられる一族であった。
妖魔の類は往々にして、強大な力を自明とするが故に、力に溺れ慢心に陥りやすい。
その性は洋の東西を問わないのか、クラーケンもその例に漏れなかった。
自分が策に掛かるなど思考の端にも上らない。無謀にも己を滅ぼそうと挑んできた小うるさい人間を捻り上げ、如何にして長くもがき苦しむ様を楽しんでくれようかと姿を現したのだ。
そうして、法師にまんまと浜に誘き出されたのが彼女にとって運の尽き。
己の領地である海を離れ、人の領分に踏み込んだ時点でクラーケンの敗北は決まっていたのかも知れない。
砂の下に巧妙に隠され、五芒星に配された符により結界が発動し、罠に掛かったと彼女が知った時には手遅れだった。
この国の天地自然を司る陰陽五行の法に、土剋水。
水気を纏う身では、土気の術に抗いきれない。
結界が力を発し始めるまでのほんの僅かな隙を突き、辛うじて大蛸のような本体から少女の姿をした分身だけは切り離したものの、今では結界の中は岩山を背負うが如き重さにまで達しており、身動き一つどころか押し潰されるように踏ん張るので精一杯であった。
315 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:37:11 ID:PJJbFvvX
人間ごときに罠に嵌められ怒り狂うクラーケン同様、法師の心中も穏やかではなかった。
本体と力のあらかたを封じてなお、法師の不利は隠せない。
理由は単純、生物としての能力それ自体が人は妖魔に劣っているからだ。
本当ならば結界に捕らえて身動きできなくなった所をゆっくりと封じる目算だったが、それはもう不可能となった。本体を封じる結界を崩されぬように守りつつ、妖魔の分身である少女に止めを刺さねばならない。
それも出来うる限り、素早く、一気に、欠片も残さず。
不利ではある。だが、策はある。
神代の昔より、この国では人と化物は争ってきたのだ。世代を超えて研鑚されてきた術と知識は、確かな力となって自分の内に有る。
懐より取り出した符は三枚。
それを振るう手も見せず、少女めがけて投擲する。
「霊符に宿りし火蜥蜴よ、我が意に従い敵を討て!鋭ッ!」
矢のように飛翔する符は、敵に届かぬうちに空中で弾ける。
法師がしくじった訳ではない。四散した符は、途端、赤熱した蛇の顎となり、三条の流星と化してクラーケンに踊りかかった。
「ふむ」
クラーケンは、つまらぬ物を見た、と言わんばかりの仕草で軽く手を振る。
流星は大地に落ちず燃え尽きるのが宿命。
流星は熱と閃光を撒き散らし、ほんの束の間、夜の砂浜を昼に変えた。
「人の身にしては大した威力じゃが、惜しいのぅ。その程度の火では、妾に焦げ目一つつけられぬのじゃ」
「…承知している」
元より、水妖である大蛸の化け物に火が効くとは思っていない。火は目くらましと時間稼ぎに過ぎない。
法師は杖を振るい、石突で砂の地面を打つ。
錫頭の六つの金属輪が触れ合い、しゃりん!と高く澄んだ音を奏でる。
と、杖を打ち鳴らした法師の輪郭が一瞬、霞が掛かったかのようにぼやけたかと思うと、次の瞬間、法師の後ろから三人の男が歩みでた。
その姿は、法師とはまるで兄弟のように恐ろしいほど似通っている。
否、似ている所の話ではない。
背格好、目鼻立ち、手に構える錫杖、さらには今までの闘いで付いた僧衣の傷までもが同じ。
「ほぅ、分身とはの。なかなかに味な真似をする奴じゃ」
クラーケンは、それを一目で看破する。
「だが、それで何とかなる、とは思っておるまいの?たとえ一が四に、いや、十に別れようが妾にとっては同じ事じゃ。その全てを叩き墜としてくれようぞ」
316 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:38:49 ID:PJJbFvvX
そのクラーケンの挑発に、沈黙と行動でもって法師は答える。
クラーケンの左右、さらには上方。三人の法師が、三方それぞれから弧を描きつつ襲いかかる。
正面からも一人。
地面に立っている以上、下に逃げる事はかなわない。左右上方いずれかに避ければ一人に足止めをされ、その隙を残る三人に突かれる。
後ろに避けても結果は同じ。押し包むような攻撃に逃げ場は無い必殺の陣形。
が、それは相手が並みのモノの場合である。
相対するは永い年月を生き抜いた海の化け物。
今は蛸と海老を掛け合わせたような本体は法師の張った結界に捕縛され、動けるのは見目麗しい少女を模した身体のみではあるが、それでもけして"並みのモノ"ではない。
クラーケンには端から避ける、逃げるなどという選択は頭に無い。
前へと足を踏み出し、疾風の如く襲い来る必殺の陣を迎撃する。
クラーケンの白く細い両腕が見る見るうちに肩口からばらりと解け、蛸の触腕に似た触手の束へと変化する。
一本一本が元の腕と同じくらいの太さを持つ触手。
細いようでいて刃も受け付けぬ強靭さを持ち、その秘めたる膂力は凄まじい。あたりを見回せば、浜に生える松の木が幾本も幹の半ばからへし折られているのが目に入る。
それらは全て、法師が術を唱える僅かな時間稼ぎにした盾の末路であった。
その触手一本がしなったかと思うと、触手の前の空中に突如として、一抱えほどの水塊が出現した。
クラーケンにとって水を自在に扱う事は、人が普通に手足を使うようなもの。
水を操り、小さな滴を飛ばすのも造作も無い。
たかが水、と侮る者は痛い目にあうだろう。小さな水の滴でもとてつもない速度で飛ばされると、その威力は並みの弓矢を遥かに凌ぎ、岩をも穿つ。
「喰らうがよい!」
それが、甲高い気合と共に、雨のように撃ち出された。
317 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:40:05 ID:PJJbFvvX
今まさにクラーケンを追いつめたかに見えた法師四人は、一斉に杖を己の前でぐるりと回して水礫を弾く。
が、左から襲いかかった法師がぐらりと体勢を崩した。防ぎきれずに水礫を受けた右の二の腕からパッと血が吹き、一瞬、空中に紅い花を咲かせる。
慌てて杖を逆手に持ち替え、水礫を防ぐべく構えなおそうとするが、そんな暇もあればこそ。
水礫の豪雨が法師の頭を掻き消した。
そのまま法師の姿は色彩を失い、煙のように風に溶け消える。
法師が疾風であるならば、クラーケンは怒涛。
委細構わず全て飲み込み、押し流す。
既に法師の陣は崩されたが、一度転がり始めた因果はどんな結果が待っていようと止められない。
右と上から襲う法師が一度に、クラーケンの右腕が変じた触手の群れに絡め取られる。
彼女に容赦する理由も無く、悲鳴すら上げさせず。
ぶしゃ、と言う湿った音が浜に響いた。
己の触手の中で潰れる肉と砕ける骨の感触がクラーケンを酔わずが、その感触もほんの一呼吸もしない間に溶けるように消えていく。
「ふむ、どちらも外れじゃったか」
つまらなさそうに触手を振る。
これで分身は全て消え去り、残る一人の法師のみ。
クラーケンは憐憫さえ覚えながら、左の触手をすっと差し出した。
318 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:41:43 ID:PJJbFvvX
何隻もの船を沈めた神速の触手の槍は、狙われた者に避ける事など許さない。
「くふふ、人とは何と脆いのじゃ!」
だがしかし、法師とて厳しい修行を積んだ歴戦の兵。
殺戮と嗜虐の快感に染まったクラーケンの美貌が、驚愕に取って変わられる。
法師の姿がぐにゃりとぼやけて消えると、クラーケンが貫いたのは、人の胴体ほどの松の幹。
「変わり身じゃと?!」
クラーケンの触手は幹に張られた一枚の人型の符、その心臓のある場所を正確に貫いていた。
そして、その符を中心にして五枚の符が張られている。形は五芒星。
背筋に氷でも突っ込まれたような感触。
クラーケンは慌てて伸縮自在の触手を引き戻すが、周到に張られた罠は、掛かった者に逃げる事など許さない。
触手の先端から、徐々に感覚が無くなっていく。
激痛が走る、冷たくなるなどではない。じわじわと確実に、存在そのものが消え失せるかのように、感じる事自体が出来なくなっていくのだ。
「これは!石化の呪い?!」
事、ここに及んで、クラーケンははっきりと恐怖を感じた。このままでは死ぬ、と。
恐怖は本能を揺さぶり、本能が体を突き動かした。
誇りも何も無く、命を全てに優先させ、右の触手を振るった。
妖魔と言えども、流れる血は赤かった。
「小癪な人間めがあああぁぁあぁ!!どこへ消えたぁぁぁ!!!」
左の肩から先をすっぱりと失い、少女は夜叉のように髪を振り乱して絶叫する。
「ここだ」
耳元で囁かれたかと思うと。
ず、とクラーケンの薄い乳房の間から錫杖が生えた。
319 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:43:49 ID:PJJbFvvX
後ろから貫かれ、血に濡れた肢体は胸を反らした姿勢のまま、びくびくと痙攣を繰り返す。
「これで、何とか片がついたか」
「なめるでないわ」
昏く染まった大きな瞳の中で赤い縦長の瞳孔がぐるりと動き、思わず心情を吐露した法師を睨む。
恐るべきは、妖魔の底力。
次の瞬間、力なく垂れ下がっていた触手が息を吹き返し、法師を吹き飛ばした。
大樹に蔦が這うように触手を錫杖に絡めて、
「ぅ…ぐ……ん、くっ、はぁ……ぁぁあああ!がぁっ!」
ずるりずるりと、胸から生えた錫杖を引き抜いていく。
「おのれおのれおのれおのれ!妾が、たかが人間一人にここまで遅れをとるとは……口惜しや」
左触手の肩から先を無くし、胸を貫かれ、流れだす血は一向に止まらずクラーケンの起伏の小さい裸体を朱に染めていった。
可愛らしい童顔を憤怒と憎悪に歪め、血と呪詛を吐く。
「こうなれば、妾の命を贄としてこの地に呪いを成そうぞ。この先、数百年にも渡り海は荒れ狂い、船はことごとく沈み、地は泥に覆われ水害が絶えぬじゃろう!」
ごぼごぼと血泡が潰れる耳障りな音が混じるが、そんな事など気にならぬ程の美しい声で、高らかに破滅を宣言する。
「覚悟を決めたぞ、人間よ。妾の命、よもやただで取れると思うておるまいな?」
闇色の瞳の睨む先には法師の姿。
この人間は全くもって見事であった。
実に見事に、この身に醜態を晒させてくれた。
「貴様が妾に止めを刺すのが早いか、妾が呪いを成すのが早いか。さぁ、用意は良いか?最後の大勝負じゃ!」
ここまで醜態を晒す羽目になった礼に、せめて報いてやらねばなるまい。
320 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:45:44 ID:PJJbFvvX
法師は一見冷静であったが、内心、歯噛みする思いだった。
覚悟を決めた連中ほど、厄介なものは無い。
このような事態を招きたくなかったが故の、拙速の攻めであったが、それも既にご破算と成ってしまった。妖魔の狂気の混じる哄笑を聞きながら、法師の頭の中では知識が総動員され思考が目まぐるしく回転し、落し所を探っていく。
「命まで取る気はない。が、ここで貴殿を逃して他で悪さをされては元も子もない」
既に力づくでの調伏、撃滅は不可能。
持てる力全てを篭めても、一撃一瞬では仕留められず、呪いの成就は防げない。
あれほどの妖魔が存在全てを呪いと成して残念させたならば、肉体を持たぬが故に滅ぼすのは決定的に難しくなり、この地は悲惨な事態を迎えるだろう。
「ここは大人しく、この地に封じられよ」
それでも、古から荒ぶる神々と人は対等に渡り合ってきたのだ。
力ではなく、言葉で。
近隣の村人達には若干の迷惑が掛かるかも知れぬが、まぁ、その時は包み隠さず話してやれば納得もしてくれよう。
「なんじゃと、それでは大海を自由に泳ぐ事も精気を取る事も出来ぬではないか!」
法師の言葉に、当然ながら激高するクラーケン。
「人ごときに命を助けられた上に、妾に虜囚の辱めを受けよと言うか!」
水妖だが、今にも口から火でも吐きそうな勢いで怒気を叩きつける。
「わかった、わかった」
これは困った実に弱った、と言う風情で額に汗を浮かべ、癇癪を起こす妖魔を宥めようとしながら法師は心の中で快哉を叫んでいた。
交渉に引き摺りこめれば、こっちの物である。
妖魔の類を腕ずくで祓うのだけが芸ではない。
崇め奉り、調子に乗らせ、誤魔化し、宥めすかして、荒ぶる力を神化させ鎮撫し沈めるのも日本に古くから伝わる降魔調伏の技法であった。
「村の者に社を建てさせて貴殿を奉らせよう。季節の折々には貢物も納めさせよう。その代わり、貴殿はここの地脈水脈にくくられ、僅かでよいので村に水の加護を授けてやってはくれまいか」
「…妾に神の真似事をせよ、と言うのか」
「そういう事だ」
法師が首肯する。
321 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:48:44 ID:PJJbFvvX
「ふむ…面白い事をいう男じゃ…」
気の向くままに大洋を泳いで日本に辿り着き、この国でもいつものように人や船を襲ってきたが、今まで彼女に面と向かってこのような事を言う者はいなかった。もっとも、誰も言うまで生きていなかったから、ではあるが。
気まぐれの虫が胸の奥でうずく。
いまやクラーケンは明確に認識していた。ただの一匹の獲物としてでなく、この男に興味が沸いた。
「確かに面白そうじゃ。じゃが、ちと足りぬのぅ」
「なんだと?!」
「足りぬ、と言ったのじゃ」
右の触手で口元を隠し、くすくすと優雅に微笑む。
「妾はこれから永きに渡りこの地を動く事も叶わず、無聊を囲う事になるのじゃぞ?退屈しのぎが欲しいのじゃ」
言外に是、を伝える。
彼女の長い人生の中で、恐れられた事は数知れずだが、崇め奉られた経験は無かった。気まぐれに海から海を渡り、存分に殺し喰らう生活も良いが、これはこれで面白そうである。
興が乗った。だが、人の言葉を全て飲むつもりなどない。
「そうじゃな、贄を寄越すがよいぞ」
「ッ!」
法師の手に力が入る。
「なに、贄と言っても命は取らぬし、年に一人などと贅沢は言わぬ。そうじゃのう…二十年に一人、若くて生きの良いのを差し出すがよい」
法師の動きを気にも止めず、流れるように少女は言葉を続ける。
「贄を寄越せば、僅かな加護などとケチ臭い事は言わぬ。妾の目の届く所、たとえ嵐の闇夜でも小船一艘沈む事のないほどの水の加護を授けてやろう」
いつの間にやら、クラーケンの傷から溢れる血はその流れを止めていた。流石に傷自体の再生までは行えてはいないようだが、この短時間で傷をふさぐ再生能力に法師は内心、舌を巻く。
と、同時に安堵のため息も漏らしていた。この妖魔が意外に愚かで助かった。少女の形に合わせて歯に衣着せるならば、純真、と表現すべきか。
半ばまで懐柔策に嵌っているとは露知らず、少女は口元を隠して微笑み、さらには流し目なぞをくれながら恩着せがましく喋る。
「どうじゃ?妾はとても慎ましい上に気前が良いじゃろう?お主は自らの幸運に感謝せねばならぬぞ?」
「相分かった。それで手を打とう。贄に関しては、まぁ、その、何とか致そう」
法師の思惑と大幅にずれてはしまったが、事は何とか収拾がつきそうだった。
この結果を持ち帰った時、妖魔討伐を彼に依頼した村長以下村人一同が彼にどんな視線と言葉を投げかけるか、確信に近い想像図が描けてしまい、力無く空を仰ぐ。
人死にが出る事態を避け得たのを歓迎してくれると良いのだが。
「ならば、さっさとあの忌々しい結界を解いて、妾の体を返すのじゃ」
お主の事情など知った事ではないとばかりに、全ての元凶が偉そうに指図するのが目に入った。
322 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:51:39 ID:PJJbFvvX
クラーケンの本体は、未だに結界に囚われていた。
そこに法師とクラーケンの少女は並んで歩みよった。
体だけで十丈(約30m)にならんとする巨体は八本の長く太い触手を持ち、全体の形は蛸に似ている。蛸の頭(本当は胴体だが)に当たる部分はそれほど膨れておらず、どちらかと言えば烏賊のように長細く後ろに流れている。
目や口吻は存在せず、胴体はところどころ甲殻類のような甲羅で覆われている。何より蛸と違うのは、口だ。本当の蛸は触腕の生え際、胴体の下に口があるが、クラーケンの口は胴体の付け根、蛸で言えば眼のある辺りに前向きについていた。
その牛数頭でもまとめて噛み砕けそうな恐ろしい口が、結界の中で苦しそうに吼えていた。
青い燐光を放つ結界の中では、指先一つに鉄塊が乗るほどの重さが怪物を捕らえている。力の弱い妖魔なら一捻りの恐ろしい結界だが、結界を解くには五芒星を形作る符を一箇所でも崩してやれば、それで終りである。
本当ならば、杭などに符を張った上で地面に打ち込み容易に動かなくしてから仕掛けたかったのだが、如何せん時間が無かったのでこのような急場凌ぎの御座なりな結界になっていた。
「ところで、貴殿の名を聞いていなかったな」
法師が歩む足を止め、クラーケンに問う。
「妾の名を問うたか?ならば、その耳かっぽじってよく聞くがよい」
流れるような金髪をさっと誇らしげにかきあげ、名乗り、応える。
「これより遥か遠き冷たい北の海に生を受け、数多の船を藻屑にし、大海を我が物とする、海の恐怖と呼ばれしクラーケンとは妾の事じゃ!」
「それは貴殿自身の名か?それとも貴殿らの一族全体を指す呼び名か?」
「……む?」
クラーケンの整った柳眉が吊り上がり、眉間の間に皺がよる。
それは、せっかく見得を切った名乗りを軽くかわされた苛立ちによるものか、法師の言葉に疑問を感じたからか。
「俺が己自身を指して『人である』と言うのはいかにもおかしい。人とは我々全体をさす言葉である故にな。同じように、貴殿が今しがた言われたのは貴殿自身を指す言葉であるのか、と聞いているのだ」
肝の小さい人間ならば逃げ出しそうな不機嫌の風の中、法師は言葉を続ける。
「ふむ、そのような事、考えた事もなかったの」
323 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:53:57 ID:PJJbFvvX
ころりと機嫌を変えて、思案に暮れる。
クラーケンと言うのは、もちろん彼女を含む一族そのものを示す単語である。
ただ、今しがた法師に指摘されるまで、同族の中で自分自身を特定の名でもって他と識別するという概念が彼女にはなかった。
総じて我の強いクラーケンには群れを作る習性は無い。
また、広大な海の中では同族に遭う方が稀であり、ましてクラーケン自体の数が少ないので一度に数体が顔を会わせるとなると奇跡に近い。その為、それぞれを個別の名で区別する必要がないのだ。
それ以前に、クラーケン同士が顔を合わせた時は縄張り争いで死闘となるのが常だったが。
自分が持たぬが故に、『名』と言う未知の物にこれまた興味が湧く。
「村人に貴殿を奉らせはするが、人と言うのは相手に名が無いとどうにもやりにくくてな。俺の考えたので良ければ、名を贈らせて貰えんか」
興味が欲求となり始めるぎりぎりの機を狙い、クラーケンの心中を見透かしたような絶妙の提案。
「なるほど、それも一興じゃな。お主の考えた妾の名とやら、貰ってやろう。ありがたく思うが良いぞ」
「貴殿ら一族は、蔵亜犬と申したか?」
「クラーケン、じゃ」
「く、蔵、暮…呉異犬?」
「……もう良いわ。お主の好きなように呼ぶが良い」
「それは助かる。そうだな、く、九、蔵…蔵女と言うのはどうだろうか」
「だめじゃ」
きっぱりと、寸秒の間も空けずに却下された。
「何故だ!自画自賛する気は無いが、良い名だと思うぞ」
「理由なぞないのじゃ。ただ、その名は妾の心が受け付けぬ」
少女の取り付く島も無い態度に、ぶつぶつ文句を言いながらも違う名を考える。
「暮羽、でどうだ?」
「クレハ、くれは、暮羽…か」
数度、口の中で転がしてみる。
悪くない響きだ。
「ふむ、なかなか良いな。その名、貰ってやろう。今、この時より、妾はクラーケンの暮羽じゃ」
324 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:56:52 ID:PJJbFvvX
「貴殿との約定、既に成ったぞ……裏切るなよ?」
「妾を侮辱する気かの?たとえ人ごときとの約定であっても違えるなどと、誇り高き妾の矜持が許さぬわ」
得た答えに満足し、法師は砂の下に隠された符を拾い上げて、懐に戻した。
クラーケンの巨体を包む青白い燐光が徐々に小さくなって夜風に溶けていき、やがて結界はその力を失った。
「…ふんっ」
戒めが解かれたのを見て、暮羽が小さな気合の声と共に解放されたクラーケンに向かって跳んだ。
小さな躯は人外の運動能力で見上げんばかりの巨体まで一気に跳び、クラーケンの鋭い牙の突き出す口の上に軽やかに着地した。
驚く法師の見守る中、いきなり暮羽の両脚がばらりと解けた。すらりと伸びたしなやかな足が触手の群れへと変わる。
脚の変じた触手は、ずぶずぶとクラーケンへと潜り込んだ。
触手は潜り込む端からクラーケンの体に融合し、それはクラーケンの体に暮羽の太股の中程から下全てが飲み込まれた辺りで止まった。
「我が事ながら、随分と痛めつけられたものじゃな」
本体と分身が融合し、再び一つとなった暮羽が感慨深げに呟く。
「この分では地脈から精気を吸うても回復には随分とかかりそうじゃ。加えて、この満身創痍の妾に他人に加護を授けよ、とのたまう者までいる始末。どこの誰かはとんと知らぬが、妾を遥かに超える鬼畜じゃの。お主、そうは思わぬか?」
露骨な当てこすりに法師は顔を顰めた。
「腕を斬られたところで、生えもするが…」
ずるりと粘液質の水音と共に、今は血の止まっている左肩の切り口から斬り飛ばされ失った筈の左触手が生えた。
月明かりにぬらりと濡れ光るそれらは、しゅるしゅると寄り合わさったかと思えば見る間に傷一つ無い左腕に変わった。
暮羽は、右手で新たに生えた左腕をいとおしそうに撫でる。
「再生するとは言っても体力を使うのでな、少し精気を採らせてもらうとしようか…」
彼女が言い終わるや否や、電光石火の速さで大蛸の触手が法師に襲いかかった。
325 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 20:59:02 ID:PJJbFvvX
「な、何をする!」
叫んだところで、時既に遅し。
四肢を触手に絡め取られ、法師は空中に大の字に磔にされてしまった。
口からどのような言葉を吐こうとも妖魔は妖魔。それを忘れ、あっさりと裏切られた悔しさと相手をうかうかと信用した自分の未熟さに、頭の奥がかっと熱くなる。
「そう騒ぐでない。先ほどの約定を忘れたのではないわ」
強靭な触手が法師を縛り付けてはいるが、捻りつぶそうとする気配は無い。第一、暮羽がその気ならば捕まった時点で全て終わっている。
「お主と戦った所為でずいぶんと傷も負うたし、体力を使ってしまったのでな。その分の精気を補っておこうと思っての。妾を傷物にした責任、その身に取ってもらうのじゃ」
「何をする気だっ!」
「なんじゃ。これから何が始まるか見当がつかぬ、という顔をしおって。女の妖魔が精気を採る、と言えば一つしかあるまいに」
半ば呆れ顔の暮羽が教えてやる。
法師の方は、これから何が起きるのかなどこれっぽっちも教えて欲しく無かったが。
顔を真っ赤にし、ここで逃げねば命が危ういとばかりに尋常でない暴れっぷりでなんとか戒めを解こうとする。
「ふむ、バカに嫌がりおるのう…?」
火がついたような凄まじいばかりの嫌がり様に、暮羽は不審ささえ感じ、眉をひそめた。
もがく法師を前にしばし思案に暮れていた暮羽だったが、やがて何かに思い至ったようだ。
「お主、もしや初めてか…?なに、そう恥ずかしがるで無いぞ。勝手が分からぬ、と言うのであれば妾が手解きしてやろう。お主は滾った逸物から大人しく精を噴き出せばよい」
手の内に捕らえた獲物に楽しそうに微笑んで、
「妾が一滴残らず、啜ってやるのじゃ」
舌をちろりと僅かに覗かせ、艶めかしく桜色の唇を舐めた。
326 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:01:00 ID:PJJbFvvX
「とは言え、まずはこの服が邪魔じゃな」
作りこそ簡素ではあるが、丈夫そうな墨染めの法衣に目をやる。暮羽の触手を持ってすれば、引き千切るのは極めて容易だ。
と、何を思いついたのか、暮羽がにたりと笑う。
「たかが布切れの一枚や二枚、細切れにするなど造作も無い。が、お主はこのあと、村に戻らねばならんのだろう?」
僧衣の袂を二本の触手が思わせぶりにうろつく。
「お主が腰にまく布すらなく素っ裸で戻った時、村人どもはどう思うであろうな?」
「なっ…」
流石に声に詰まった。討伐依頼に半端に失敗した上に、そんなみっともない格好で戻って恥をかくなど、とうてい受け入れ難い。
「まぁ、あれじゃな。妾も鬼ではないしの。お主がどのような姿で帰る事になるかは、お主の心掛け次第、じゃな」
従う他は無い。
「…分かった。俺の服を…脱がして、くれ」
「よしよし、そんなに頼まれては仕方が無いのぅ。妾が手ずから脱がしてやろう」
ククク、と満足そうに喉の奥で笑い、触手を袂から中へ忍び込ませた。
白襦袢と黒衣の前をまとめてかき開いて、一息に胸を肌蹴させた。ひんやりとした夜の空気に触れ、法師の体がびくりと震える。
「ふふふ、さすがによく鍛えておるのう」
触手が音も無く動き、法師をクラーケンの体から生える暮羽の前まで持ち上げる。
息が届きそうなほど間近に迫った暮羽が、すっと両手を伸ばす。
その手は羽毛のようにゆっくりと舞い降り、透き通るように白くたおやかな少女の掌が、厳しい修行により鍛えられ胸を撫でる。
「うっ…」
ひやりとした手で柔らかく触られ、思わず呻いてしまう。
「ふふっ」
その声を楽しそうに聞き、暮羽は目の前の楽器の演奏に取り掛かった。
「良い声で啼くのじゃぞ?」
327 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:02:46 ID:PJJbFvvX
法師の引き締まった筋肉に沿って、白魚のような指がすぅっと滑る。
指先が触るか触らないかの微妙な距離。
くすぐったさに似て非なる感触。
後頭部が甘く痺れるような感覚に、自然と声が漏れるのが押さえられなかった。
「はっ…はぁっ…あぅっ!」
肌を滑っていた指先は時折、ぐっぐっとツボを押し込み腕、胸、腹と法師の緊張ごと肉を揉み解していく。
肉がほぐれた所で再び指先が滑らかに這いまわり、さらなる快感を引き出していった。
「はぁっ…くあ…や、やめ……はぅっ」
「ふむ、まだ蕩けておらんか。では、ここはどうじゃな?」
息を荒くし大きく上下する胸の頂きに、指が伸びる。
「うあぁぁぁっ!」
ちょんと弾かれただけで、いきなり脳に電気でも喰らったみたいだった。
頂きの麓をゆっくりと撫で回していたかと思うと、乳首を指の腹で潰されてクリクリと捏ね回される。爪を軽く立てられ、引っ張られる。
思っても見なかった場所から送られる快感と、幼女の手で玩具にされる屈辱と背徳感で頭の中が真っ白になる。
「くふふ、実に敏感じゃのう」
飢えた獣のような息使いの法師に、暮羽はしな垂れかかるようにして体を預けていた。
海で生きる妖魔に服など必要ない。当然ながら、暮羽は一糸纏わぬ裸身である。
暮羽の頭は法師の胸辺りにあった。自然と、彼女の胸が法師の腹に当たる。
まだまだ芯に固さが残るが柔らかい乳房を感じ、勝手に股間が熱くなっていった。
「おやおや、お主の逸物が妾の腹に当たっておるぞ?」
愉快そうな暮羽の吐息が胸にかかり、こそばゆい。が、その吐息が肌をかすかに撫でていく感触すらも気持ち良い。
「この程度でそんなに騒いでは、この後が大変じゃぞ?ほれ、こんな風に」
「うわぁっ!あっ、あぁぁっ!」
急に乳首を口に含まれた。
ぬめっとした温かく濡れた感触が、ぞくぞくと背筋に快感を走らせる。
ちゅっちゅっと断続的に吸い上げられ、尖らせた舌先で先端をちろちろと舐められた。
「はあっ、あっ、あっ……くぅぅ……」
腰の後ろから頭まで這い上がる快感に、法師は恥も外聞もなく髪を振り乱して悶えた。
弓なりに喉を反らして悶えると、自然と胸が暮羽に向かって突き出される。それは、自分からもっともっととせがんでいるようだった。
「そこまで感じてくれると妾も嬉しくなるぞ。ほら、もっと囀るのじゃ」
「や、やめっ!ひっ……くあぅっ!」
反対側も同じように吸われ、すっかり勃ちあがって固くなったところを甘く噛まれて責め嬲られる。
十本の指も黙ってはいない。
脇の下、わき腹、二の腕、耳、首筋。
暮羽の指は体中を優しく這いまわり、すこしでも息を詰まらせる点があると、そこをたっぷりと弄んでいく。
暮羽の手管に体だけでなく思考まで蕩け、いつの間にか法師は全ての服を剥ぎ取られて褌一つにされていた事にすら気付かなかった。
328 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:04:51 ID:PJJbFvvX
「さて、あまり弄んで無駄撃ちされても勿体無いしの」
見た目の年に似合わぬ淫蕩な笑みを浮かべ、愉しそうに目を細めて法師を見つめる。
「ふふふ、お主のココは海の匂いがするぞ」
触手を動かして法師の位置を変えさせ、布を裏から押し上げる物にその整った鼻梁を擦り付けた。
先ほどまで命をかけた戦いを繰り広げていたのだから、汗臭いのも当然だ。
わざとそんな事を告げられ、恥ずかしさの余り、法師の顔が夜目にもはっきりと赤く染まった。心の奥底まで見透かされそうで、ひたりと見つめる暮羽の視線を避けようと思わず顔を逸らす。
が、暮羽は目を逸らすのを許さない。本体の太い触手が頭に巻きつき、褌の上から己の逸物に頬擦りする少女と無理矢理に目を合わせられてしまう。
「照れるな照れるな。逞しい雄のいい匂いじゃ」
「…言うなぁ」
暮羽の一言一句は、まるでヤスリのように。
針のように鋭くは無いが、逆撫でるようにして羞恥心を煽り、ゆっくりと理性を削っていく。
「ではお主の逸物を拝ませてもらうぞ。そりゃ、ご開帳〜、じゃ」
法師の股間を覆う最後の砦、唯一残った褌にあっという間に解いて、ぽいと無造作に放った。
「これはこれは…」
布の下から姿を現した剛直に、暮羽は眼を丸くした。
天を突くとはまさにこの事。太い幹には蔦のように血管が絡みつき、限界まで張り詰めた立派なモノがさらなる刺激を欲してその身を震わせていた。
「これで女を知らぬとは、何とも勿体無い話じゃ。妖魔討伐を盾に村娘でも差し出させて、たっぷり可愛がってやれば泣いて悦ぶだろうに…」
「そのような事が出来る訳がないだろう!大体、お前こそ、そのような幼い格好なのに他人と交わった事が…」
つまり、そんなに小さそうなのに中に入るのか。ナニが。
そこまで露骨に口に出すのが憚られて口篭もったが、
「妾は女も男も知っておるぞ」
事も無げに暮羽が言った。
「上等な獲物はゆっくりと味わうのが妾の趣味じゃ。音色も味も存分に愉しんだぞ。まぁ、最後には身体の隅から隅まで一片残さず味わわせてもらっていたがな」
暮羽が、ゆるやかに口角を吊り上げて笑った。
鋭くなった牙が口元から覗く。
法師の心を氷のように冷たい恐怖がよぎるが、それも新たな快感にあっという間に押し流された。
329 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:05:59 ID:PJJbFvvX
暮羽が口をすぼめて逸物に息を吹きかけたからだ。
冷たい吐息が、裏筋の紐、凶悪なまでに張り出した傘の下、すっかり敏感になった亀頭の表面と吹き抜けて指先とは違う快感を刻んでいく。
「ふあぁぁっ?!くふぅっ、ふぅっ…も、やめ…」
「そうは言うがのぅ。見よ、お主のココはそう言うてはおらぬぞ?」
幾度も、ふーっと長く吹かれるたびに、しゃっくりする様に肉棒がびくびくと震えた。
ほんの小さな刺激も、慣れぬ体には大きな快感となる。
大き過ぎる快感から逃げるように反射的に腰を引いた。
「ふふふ、逃がさんのじゃ〜」
鼠をいたぶる猫のように笑って、暮羽はさらなる恥辱を与えていった。
片方ずつ捕らえていた腕をまとめて絡め取って頭上に上げさせ、宙に吊るす様な格好にする。法師の膝を折らせ、踵を太股の裏につけさせる。ぐい、と引っ張って大きく股を割り開かせると、雄々しく立ち上がった逸物が、自然と前に突き出されいやらしく自己主張する。
「やめろ、こんな格好、止めてくれぇ…」
蛙のような無様な姿を無理矢理とらされ、今にも泣きそうな声で法師が懇願する。
それが暮羽の嗜虐をより煽っているとも知らず。
大の男が屈辱に泣き、意に沿わぬ快感に無理やり身悶えさせられる姿に、暮羽の背筋にもぞくぞくとした微電流が走り胎の奥が熱くなる。
「人では与えられん快楽を味わうがよいぞ」
暮羽の両腕がばらりと解け、触手の群れに変じた。
330 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:08:33 ID:PJJbFvvX
逸物の下、重力に引かれて垂れ下がる袋を触手が一斉にさわさわと撫で始めた。
「ひっ…な、なにを…?!」
触手の群れが袋全体を包み込むようにして、表面の皺の一本一本までを丁寧になぞっていく。
まったく意識した事のなかった箇所から快感が紡がれる。
暮羽が袋の中に詰まった二個の胡桃を優しく転がしてやると、法師は声にならない叫びを上げた。
「まったくお主は良い声で鳴くのぅ。もっと鳴かせたい所ではあるが……まぁ、今日は後ろの方は止めておいてやるかの」
暮羽の呟きも法師の耳には届かない。
触手が刺激するのは袋だけに留まらなかった。
袋の更に下側にある会陰をぐりぐりと押しこみ、蟻の門渡りを擽り、太腿の内側を同時に幾本も這い回る。
並みの男なら当の昔に果てている程の快感が押し寄せる。術者の岩のような精神力で必死に堪えてはいるが今にも弾けないのが不思議なくらいであった。
「さてさて、どこまで頑張れるのか見物じゃな…」
袋に群がっていた触手の一部が、揉まれ続ける袋を離れ、次の場所に狙いを定める。
獲物を狙う蛇さながらに鎌首をもたげ…。
張り出した笠の裏を、下から上へとすっと撫で上げた。
それも一箇所では無い。裏筋から始まり、ぐるりと回る全方位。
小指より細い触手の先端が猫の喉の下をくすぐるようにして、クリクリとくびれを可愛がる。
巧みな技でさんざん下拵えをされた上だと言うのに、とりわけ敏感な雁首を責められ、快感に不慣れな法師が耐えられる筈も無かった。
「はっ、ん、くあぁぁぁっ!だ、ダメだ!出るぅっ!」
先端の口は池の鯉さながらにぱくぱく蠢き、強烈な快感に透明な涙を垂れ流す。
亀頭が一回り大きくなり、限界を突破して弾ける寸前。
そこで、触手全てがぴたりと動きを止めた。
「あっ…」
その喘ぎに落胆の響きが含まれているのを、暮羽は聞き逃さなかった。
「くくく、どうした?残念そうな声が聞こえたぞ?お主、止めて貰いたいのではなかったのか?」
暮羽が身体ではなく、心を責める。
「体はこんなに正直じゃと言うのにのぅ。己を騙しても得になる事など何も無いぞ?ほれ、早く心まで正直になるがよい」
暮羽は、血が出るほど唇を噛み締めて視線を逸らした法師ではなく、触手の中で昇り詰められなかったことに不満げに震える逸物に語りかけた。
そして、酸漿のように真っ赤に熟れた先端に愛おしそうに、ちゅ、と口付けた。
途端、
「ぐっ!あっ!あっがあぁぁぁっ」
法師の声から快感ではなく、苦悶の叫びが上がった。
見れば法師の逸物の根元に触手が一本、ぐるりと巻き付いて締め付けていた。
無理矢理に踏み留まらされた所を口付けの一撃で止めを刺され、噴き出しそうになった精を根本で強制的に止められたのだ。
腰の奥からせり上がった熱い塊が行き場を失い逆流して、肉棒の根元でぐるぐると白い渦を巻く幻想が法師の脳裏に浮かぶ。
「ほれほれ、男女の睦み事に理性など不要じゃ。己の欲する所を成せばよい。それに、妾が先ほど手解きしてやると言うたじゃろう?」
快感と苦悶を同時に与えられ、仰け反って泣き悶える法師の頬を、伸ばされた暮羽の触手がつつっと撫でる。
「お主が求めさえすれば、妾はいつでも絶頂へと導いてやるぞ?」
331 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:11:09 ID:PJJbFvvX
触手が快感の弦を爪弾くたびに法師の体は否応無く絶頂を叫び、果てようとする。しかし、それも暮羽により阻まれ、逸物はただ空しく打ち震えるのみ。
いっそ果てる事が出来れば楽になるものの、いつまでも終われない事が辛うじて踏み止まる理性と言う城壁を打ち砕く槌となる。
ぷにっとした柔らかい頬が、これ以上無いほど怒張した竿に擦り付けられた。
女、しかも幼女が股間に顔を埋めている光景に、どうしようもなく男の部分が興奮させられる。
その幼さと淫靡の同居した顔目掛けて放とうとするが…、
「くふふ、残念じゃの〜。もう少しで妾の顔を白く染められたかも知れぬと言うのに」
また締め付けられては止められる。
そのたびに目の奥で火花が散り、じんじんと頭痛にも似た鈍い快感が脳と理性を犯す。
地獄のような快楽に、遂に法師は屈した。
「出させてくれ…」
「なんじゃ?止めて欲しいのではなかったのか?妾は嫌がる者に無理強いするほど無粋ではないぞ?」
暮羽は鈴を転がすような可憐な優しい声で、邪悪に語りかける。
ここで情けをかけて手を抜いては、画竜点睛を欠いて面白くない。気高く挫けず強い人の心、それが妖魔である自分に屈服し、無様に頭を垂れて泣いて請う様を眺めるのが最高の愉悦をもたらしてくれるのだ。
暮羽は責めを止めない。むしろ、より激しく触手が動き回る。
「出させて、下さい…」
「ふむ、潮騒が邪魔で聞こえんのぅ」
「お願いです!も、もう、辛いんですっ!出させて下さいぃぃ!お願いしますぅぅぅぅ!!」
にたり。口元を歪めた笑みは次第に大きくなり、遂には哄笑となった。
「く、くく、くはははははは!承ったぞ、法師殿。ほら、果てるがいい。いやらしい妖魔の口の中に、お主の熱くて濃い精気をたっぷりと吐き出すのじゃ!」
ぱくりと一息に亀頭を咥えた。舌で舐められるのとはまた違う、濡れた粘膜に温かく包み込まれる感触に法師が悲鳴をあげた。
柔らかい唇が、張り出した雁の下をきゅっと締めつける。
亀頭表面にぴったり張り付いた唇はゆっくりと上がっていき、先端まで行ったらまた逆戻り。ついでに尖らせた舌先で、鈴口をくりくりと穿ってやる。
ゆっくりと口を動かしていたのもほんの一、二往復の間。次第に動きは早くなり、すぐに口元から淫らな水音が零れだす。
「んっ……んふっ、んふっ、んぅ!……んふぅぅ…」
その行為自体が暮羽も酔わすのか、目元を朱に染め、内股をもじもじ擦り合わせながら口淫に耽る。
口元から溢れた唾液と先走りに濡れた幹にも何本も触手を絡みつかせ、口の動きとちょうど反対になるように扱きたてる。さらには触手を伸ばして、およそ人が快楽を得られる場所全てを同時にくまなく愛撫する。
全身から送られる人外の快楽に、法師の我慢は一瞬で決壊した。
暮羽の口の中で、溶岩のように熱い塊がぶわっと一回り大きくなる。
根元を締める触手を解いた。
332 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:13:26 ID:PJJbFvvX
瞬間、焦らしに焦らされた精液が暮羽の口一杯に広がった。
あまりの勢いと量に小さな口腔では受け止めきれなかった精液が、口の端から零れ落ちる。噛み切れそうなほど濃く白い欲望は、暮羽の上気した胸元、白くふっくらとした腹に降りかかり汚していった。
どれほどそうしていたか、放出の余韻にのたうつ逸物が動きを止めてから、暮羽はようやくその口を離した。
あーん、と精一杯口を開いて中を見せつける。
小さな口腔の中で、赤い舌と白い濃い精液がいやらしく絡み合う。
「う?うう……」
法師はその様子を視界に捕らえてはいる。
見えてはいるが、激しい射精の直後で完全に呆けきった目には何も映っていないらしい。
己の与えた快感で法師が絶頂に放り上げられているのを、目を細めて満足げに見やり暮羽が口を閉じた。
白く細い喉がごくりと動き、たった今吐き出したばかりの白濁汁を嚥下していく。
一般人とは比べ物にならぬほど濃い、術者の濃縮された精気を吸って、暮羽の体を甘美な電流が駆け抜けていく。
「……んっ!んっ!…んくっ、は、はぁぁっんぁぁ……ふふっ、お主の精を飲んだだけで妾も気をやってしまいそうじゃったぞ」
なだらかな乳房にこびりつき、伝い落ちる精液を指ですくっては、口元へ運ぶ。
「たっぷり吐き出したようだが…くふふ、まだ残っているようじゃな」
ゆっくりと頭を下げ、未だ硬度を失わない逸物の先端に吸い付いた。
「くうぅぅ…」
芯まで蕩けていた法師が苦悶の表情を浮かべる。出したばかりで極めて敏感になっている所をさらに刺激されたのだから、無理も無い。
暮羽はそんな事お構いなしに舌先で鈴口をこじ開けて、管の中に残った汁をちゅ〜っと強く吸い上げた。竿に絡みついたままの触手も、下から上へとゆるゆると蠢いて手助けする。
それが神聖な物であるかのように肉棒を捧げ持ち、蝶が花の蜜でも吸うかのように逸物に口付けて、最後の一滴まで絞り出す。
法師の腰が壊れたようにがくがくと震えた。
「はぅっ!く…は…ぁぁあああ!」
「ん〜〜……ふぅ」
名残を惜しむかのようにゆっくりと暮羽の頭が離れていく。
濡れた先端と唇の間を細い橋が繋ぐ。
月明かりに銀に光る吊り橋は限界まで細く伸びて、ぷつりと切れた。
333 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:15:44 ID:PJJbFvvX
満足げな溜息を漏らす暮羽とは対照的に、法師は酷い有り様だった。
陵辱劇によって顔は唾液と涙に塗れ、身体からは力が抜け切り、精気を取られた所為でげっそりと頬がこけている。
妖魔の類いが精液を啜るのには訳がある。淫乱の性も持つ者はそれ自体を求める事もあるが、血や精液を介して精気、つまり人の活力自体を奪う為だ。より手っ取り早く精気を採るには喰うと言う手段もあるが、もっともこれは相手の生死を気にしなければ、と条件がつく。
心まで壊された訳ではなさそうだが、暮羽の責めに思考は麻痺し、法師の目は何を見るでもなくただ虚ろに宙を見つめていた。
戦いの最中、暮羽を追い込んだ気迫に満ちた眼差しはそこには無く、明確な意思の光は戻っていない。
極上の精気を採り、肌に艶やかさの増した暮羽が語りかける。
「気に入った、実に気に入ったぞ。お主の初物、ここで頂戴しようかと思ったが気が変わったわ。またの機会にゆっくりじっくり奪ってくれる。それにな、良い事を思いついたのじゃ」
ぽつぽつ無精髭の残る法師のおとがいに触手が一本かかる。
力無くうな垂れたままの首を、くい、と暮羽の方へと向けさせた。
「いいか、よく聞くのじゃ。妾への最初の贄にはお主がなれ。次の贄にはお主の子を、さらに次には孫を差し出すのじゃ。妾はお主によってこの地に括られたが、お主の血は妾に縛られよ」
近づく二つの身体。
触れ合う、唇と唇。
「さて、誰が誰を捕らえたのか。これで永い生に飽きずにすみそうじゃ。これからもよろしく頼むぞ、法師殿」
果たしてそれは夜風に吹かれただけか、肯定の意思表示であったのか。
法師の首が、かくりと縦に振られた。
334 :
勝利の代償:2006/06/23(金) 21:16:46 ID:PJJbFvvX
以上、長文乱文、失礼致しました。
バレバレかとは思いますが、クラーケンのモデルは漫画版カルドセプトのギルドマスターです。
しかし、エロは難しい…。触手に巻かれて吊って来ます。
リアルタイムGJ!
異端?王道ですがな!
グッジョブ!
いい仕事してますなぁGJ
>>314 いい仕事だとは思うが最初のところで舞台設定:日本になっていたから
「クラーケン」という単語にかなりの違和感を覚えたですお。
エンダネス島はこっちですか?
赤い雪は降りますか?
赤羽神社は建ちますか?
・・・子孫に女の子しかできなかったら北斎状態になったりしますか?
ともあれGJ!
340 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:46:53 ID:QQPzuPbe
保守
坊さん逆レイープ そして僧衣を脱ぐとき(違
お持ち帰り後の北斎プレイの話もぜひ読みたいのですよGJ
今がむばって狼女もの書いてます。
今夜中に投下できるのでヨロシコ。
>>342 フライングGJ!!
wktkしながら待ってます
SSの才能ないから、それっぽい設定だけ投下するのってOK?
つ チラシの裏
やべえ、狼女たまんねえよ
347 :
342:2006/06/27(火) 06:23:05 ID:vOUZ+jv7
すまぬ、書き終わったんだけど気に入らなくて、ちょっと書き直しするために投下は遅くなる。
多分、今日の夜に投下出来ると思うので、ヨロシコ。
>>347 がんがれ!
今日、帰宅してからこの板を開くのが楽しみだ
349 :
343:2006/06/27(火) 18:02:20 ID:eZws0kYi
スネーク…僕はなんの為に起きていたのかな…
・・・起きていられたら教えてやる。
まだかな?
駄目だ、このままではベッドさんと掛け布団さんに
やさしく抱きしめられて夢の世界へ旅立ってしまいそうだ・・・、
>>352 俺も寝そうだ。
ココは眠気を吹き飛ばすために
や ら な い か ?
うほっ
や ら な い か
すまんが限界だ・・・おやすみなさい
エロ無し小ネタ、投下させて頂きます。
「駄目だ…」
352は自分のパソコンの画面を見つめながら、苦しげに呟いた。
時刻は、草木も眠る丑三つ時。
とっとと寝ろ今すぐ寝ろと喚きたてる身体を何とか今まで気合と根性で制し続けていたが、打ち続くこの体と心の闘いも徐々に敗色濃厚となってきた。
メーデーメーデー睡魔が七分に意識が三分です。アパム、アパーム!カフェイン持ってこい!
「このままではベッドさんと掛け布団さんにやさしく抱きしめられて夢の世界へ旅立ってしまいそうだ…」
「あらあら、夜更かしさんですねぇ」
「うっひょおおおおおお?!」
唐突に、耳元で甘い声が囁いた。
飛び跳ねるほど驚いた。深夜だと言うのに、思わずご近所迷惑になるのも省みず叫んでしまう。
こういう時に振り向いてしまうとヤバイとちらり思ったものの後の祭り。思考能力の落ちた脳味噌では勝手に動く体の反射行動をキャンセル出来ずに、振り向いてしまった。
「……は?」
352は、我が目を疑い、ついで己の正気も疑った。
振り向いた視線の先には、一人の女性が身を屈めて、352の見ていたディスプレイを後ろから覗き込んでいたのだ。
ゆったりとした薄手の、ローブかサリーにも似た異国の衣装を身に纏っているのを見ると、日本人ではないだろう。
加えてドアにも窓にも鍵の掛かった一人住まいの部屋にいきなり現れるなど、この女性はおそらく人ですら無い。
「あああ、あ…貴方はいったい誰ですか?」
つけっ放しのディスプレイに表示されていた画面をざっと流し読みしていた綺麗な青い瞳が動いて、352を捕らえた。
眠たげだが優しそうな垂れ目を細めて、やはりどこか眠たそうな口調で自己紹介する。
「うふふ、私ですか?私はぁ、眠りの精ですよ」
ゆるやかに波打つ豊かな髪。
その肢体はゆったりとした純白の服に包まれてなお、豊満さを隠せないでいる。服の上からでも分かるほどの見事な曲線美を描く胸。腰のラインこそ服に隠れてしまって見えないでいるが、そこから続く張りのあるヒップには成熟した女を感じさせる。
ごく間近から香る心地よい女性の匂いに、知らず知らずのうちに、ごくりと352の喉が動いた。
「えーと、その眠りの精さんがなんで我が家に?」
いきなり現れた女性に驚いたり、その女性が素晴らしく綺麗だったりと、色んな理由で胸の鼓動が静まらないものの思考にさほどの混乱は見られない352。
この程度で心底取り乱すようでは、百戦錬磨の人外スレ住人は務まらん、と言う事か。
「それはですねぇ、こちらに夜更かしさんの気配がしたので来たんですよ」
「つまりですね、寝てない子を見つけて寝かしつけるのが、私のお仕事なんです」
「で、その寝てない子っつーのは…」
352は、自分を指差し、物問いたげな視線を向ける。
よく出来ました、と言わんばかりに眠りの精は屈託無く笑った。
「寝たくない理由は人それぞれですけどぉ、寝不足は体によくありませんよ?」
眠りの精が身をかがめて、352の目を覗き込む。
気遣わしげな色を湛える青い瞳の中に、352の姿が映った。
「例えばぁ、生活リズムが崩れてストレスが溜まりますし、酷い時なんかは心筋梗塞の引き金になっちゃたりするんですよ」
右の人差し指を自分の頬に当て、睡眠不足がどんな弊害があるかをそらんじて見せた。
「だから…もう寝た方がいいですよ?」
確かに、このまま待ちつづけたい気持ちはある。
誰よりも早く投下される作品を読み、誰よりも先にリアルタイムグッジョブと書き込みたい。
しかし、目の前の女性が言う事も一理ある。健康や睡眠不足で次の日に出る影響を考えれば、一理どころか二理も三理もあるだろう。
理はあれど、本当ならば、いきなり現れた女の言葉に従う義理なぞ欠片も無い。
しかし、年上のお姉さんに優しくたしなめられる、と言うシチュエーションが352の心から抵抗を取り払ってしまっていた。
「う……分かりました。もう寝ます」
352は彼女の言葉に従った。
「うふふ、素直さんです」
眠りの精は、垂れ目を細めて満足そうに微笑んだ。
そして、寝る為にパソコンのアプリを次々と終了させ、電源を落とそうとする352の目の前で、眠りの精は352が思っても見なかった行動に移った。
「貴方が気持ち良く眠れるように、少しだけお手伝いしてあげますねぇ」
すっと優雅な仕草で眠りの精が床に座った。
足を崩して、お姉さん座りをする。
これから何が起こるのかと戸惑う352に穏やかに微笑みかけ、ぽんぽんと自分の膝を叩く。
「はい、どうぞ」
その意味するところは唯一つ。
「あの…本当にいいんですか?」
「ええ。さ、おいでなさい」
投げかけられる慈母の微笑み。
「で、では失礼して…」
男の浪漫を前に緊張し、微妙にぎくしゃくした動作で352は横になって、彼女の膝におずおずと頭を乗せた。
「どうですかぁ?高さは丁度いいですか?」
頬と後頭部から伝わる温もり。薄い布地を通してかすかに聞こえる彼女の鼓動。
むっちりとした太腿の弾力が頬を押し返し、さきほどにも増して濃く甘い香りが鼻腔をくすぐる。
思わず下半身によろしくない衝動が沸き起こるが、それ以上の抱擁感が身体と心を包みこむ。
352の心に、ここ数年感じた事の無い程の安心感が押し寄せた。
「目を瞑ってくださいな」
シミ一つ無い抜けるような白磁の掌が、352の目元を覆う。
凪いだ海のように静かな口調だが、そこには何者も抗えぬ魔力でも含まれているかのよう。
ゆっくりと352の瞼が落ちる。
ひたひたと潮が満ちるかのように、意識が闇に溶けていく。
「いい夢が見れるように、お歌を歌ってあげますね」
赤子をあやすかのような手付きで、滑らかな指がゆるゆると352の頭を撫でる。
眠りの精は、セイレーンにも負けぬほどの美しい声で、静かに歌いだした。
お花は眠る
月明かり下で
頭を垂れて
茎の上に
お花の木は揺れて
ざわめいてるよ
ねーむれ ねーむれ 眠れ 愛しい子
「ねーむれ、ねーむれ……あらぁ、もう寝ちゃいましたか」
囁くような歌声が途切れる。
視線を落せば、そこには母親の胸に抱かれて眠る幼子のような、実に安らかな352の寝顔があった。
規則正しい寝息を立てる352を起こさないよう、眠りの精は優しく頭を支えてそっと膝から降ろした。
ベッドの上から枕を取ってきて352の頭と床の間に差し込んでやり、体が冷えないようにタオルケットをふわりと被せる。
そして眠りの精は、ぐっすりと眠りこける352の頭の横に座った。
男の顔に掛かった数本の髪の毛を、形の良い指でついと摘んでは除けてやる。
最後に、ゆっくりと顔を下げていき、
「うふふ、次からは気をつけてくださいね〜」
閉じられた352の両の瞼に、眠りの精はそっと口付けた。
「いつまでも起きてるような悪い子はぁ、お目目取っちゃいますよ?」
以上です。
352氏のレスが丁度使いやすい感じでしたので、352氏に出演して頂きました。
元ネタにした眠りの精=砂男は、ドイツ伝承に出てくる所謂"子供部屋の妖精"の一種です。
眠っていない子供の目玉をくりぬいたり、目に砂をいれたりします。モノによっては目が血塗れになって飛び出るまで砂を入れた挙句、月に住む自分の子供に餌として持って行ったりするようです。
現在ではアンデルセンの影響もあって優しい眠りの精として生まれ変わっているようです。
リアルタイムじゃないけどグッジョブ!
睡魔もいいけどこういうほのぼのとしたのもいいね〜
ね な い こ だ れ だ
…いや、なんとなく
GJですた
363 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 19:20:21 ID:z3hS7De1
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ね な い こ だ れ だ
ちょっ!?俺の家覗いていやがったな!!
GJです
お前達もう寝なs(ry
寝るよGJ!!
366 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 23:09:00 ID:4vUyM9mu
虹裏に輸出しろ
何人かは寝るぞw
今日もスナイパーウルフの投下はなさそうな件について
さすがに3日連続徹夜は辛いです
唐突ですが。
皆さんは佳乃とアイリス、どっちが好みですか?
佳乃さん。あの恥じらいが良い
371 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 17:52:34 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[つぁとぅぐあ] 攻撃:84 素早さ:56 防御:96 命中:11 運:75 HP:284
真の神に仕えし粘着 vs つぁとぅぐあ戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は1のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は113のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は1のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は139のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は40のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は48のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は41のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は33のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は1のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は54のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は58のダメージを受けた。
[つぁとぅぐあ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [つぁとぅぐあ]は17のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[つぁとぅぐあ]を倒しました(ラウンド数:10)。
372 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 17:54:24 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[いたくぁ] 攻撃:59 素早さ:51 防御:100 命中:99 運:35 HP:153
真の神に仕えし粘着 vs いたくぁ戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [いたくぁ]は14のダメージを受けた。
[いたくぁ]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は48のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [いたくぁ]は1のダメージを受けた。
[いたくぁ]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は115のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [いたくぁ]は1のダメージを受けた。
[いたくぁ]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は104のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [いたくぁ]は70のダメージを受けた。
[いたくぁ]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は1のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [いたくぁ]は73のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[いたくぁ]を倒しました(ラウンド数:5)。
373 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 17:55:12 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[てぃんだろす] 攻撃:29 素早さ:78 防御:12 命中:23 運:67 HP:133
真の神に仕えし粘着 vs てぃんだろす戦闘開始!!
[てぃんだろす]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [てぃんだろす]は115のダメージを受けた。
[てぃんだろす]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [てぃんだろす]は97のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[てぃんだろす]を倒しました(ラウンド数:2)。
374 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 17:56:03 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[しょごす] 攻撃:47 素早さ:87 防御:71 命中:56 運:45 HP:115
真の神に仕えし粘着 vs しょごす戦闘開始!!
[しょごす]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は22のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [しょごす]は48のダメージを受けた。
[しょごす]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は64のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [しょごす]は8のダメージを受けた。
[しょごす]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は33のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [しょごす]は43のダメージを受けた。
[しょごす]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は1のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [しょごす]は93のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[しょごす]を倒しました(ラウンド数:4)。
375 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 17:57:16 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[ひでぼん] 攻撃:25 素早さ:35 防御:28 命中:32 運:68 HP:300
真の神に仕えし粘着 vs ひでぼん戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [ひでぼん]は102のダメージを受けた。
[ひでぼん]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [ひでぼん]は73のダメージを受けた。
[ひでぼん]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [ひでぼん]は98のダメージを受けた。
[ひでぼん]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [ひでぼん]は120のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[ひでぼん]を倒しました(ラウンド数:4)。
376 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 17:58:37 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[某作者] 攻撃:71 素早さ:11 防御:38 命中:97 運:50 HP:230
真の神に仕えし粘着 vs 某作者戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [某作者]は67のダメージを受けた。
[某作者]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は79のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [某作者]は58のダメージを受けた。
[某作者]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は43のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [某作者]は52のダメージを受けた。
[某作者]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は115のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [某作者]は122のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[某作者]を倒しました(ラウンド数:4)。
377 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:00:26 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[人間以外の女の子とのお話スレ住人] 攻撃:41 素早さ:17 防御:86 命中:78 運:43 HP:179
真の神に仕えし粘着 vs 人間以外の女の子とのお話スレ住人戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [人間以外の女の子とのお話スレ住人]は36のダメージを受けた。
[人間以外の女の子とのお話スレ住人]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は7のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [人間以外の女の子とのお話スレ住人]は1のダメージを受けた。
[人間以外の女の子とのお話スレ住人]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は78のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [人間以外の女の子とのお話スレ住人]は16のダメージを受けた。
[人間以外の女の子とのお話スレ住人]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は58のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [人間以外の女の子とのお話スレ住人]は78のダメージを受けた。
[人間以外の女の子とのお話スレ住人]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は1のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [人間以外の女の子とのお話スレ住人]は80のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[人間以外の女の子とのお話スレ住人]を倒しました(ラウンド数:5)。
それ、つまんね
379 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:02:00 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[◆MABOUp7up.] 攻撃:48 素早さ:36 防御:90 命中:97 運:10 HP:180
真の神に仕えし粘着 vs ◆MABOUp7up.戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [◆MABOUp7up.]は32のダメージを受けた。
[◆MABOUp7up.]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は20のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [◆MABOUp7up.]は1のダメージを受けた。
[◆MABOUp7up.]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は88のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [◆MABOUp7up.]は4のダメージを受けた。
[◆MABOUp7up.]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は88のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [◆MABOUp7up.]は96のダメージを受けた。
[◆MABOUp7up.]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は1のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [◆MABOUp7up.]は79のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[◆MABOUp7up.]を倒しました(ラウンド数:5)。
380 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:03:08 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[くなさん◆DAYgAM2ISM ] 攻撃:48 素早さ:74 防御:35 命中:16 運:15 HP:113
真の神に仕えし粘着 vs くなさん◆DAYgAM2ISM 戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [くなさん◆DAYgAM2ISM ]は86のダメージを受けた。
[くなさん◆DAYgAM2ISM ]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [くなさん◆DAYgAM2ISM ]は67のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]が[くなさん◆DAYgAM2ISM ]を倒しました(ラウンド数:2)。
381 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:06:25 ID:FhaXcAhS
[真の神に仕えし粘着] 攻撃:62 素早さ:75 防御:44 命中:63 運:94 HP:291
[378] 攻撃:59 素早さ:75 防御:95 命中:22 運:21 HP:266
真の神に仕えし粘着 vs 378戦闘開始!!
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [378]は19のダメージを受けた。
[378]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [378]は1のダメージを受けた。
[378]の攻撃 HIT [真の神に仕えし粘着]は108のダメージを受けた。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [378]は40のダメージを受けた。
[378]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [378]は84のダメージを受けた。
[378]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [378]は51のダメージを受けた。
[378]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
[真の神に仕えし粘着]の攻撃 HIT [378]は29のダメージを受けた。
[378]の攻撃 MISS [真の神に仕えし粘着]は攻撃を回避した。
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[真の神に仕えし粘着]が[378]を倒しました(ラウンド数:8)。
大概にしないとパパ削除依頼出しちゃうぞ?
> ID:FhaXcAhS
もしかして、それ数値から何から全部自分で考えてる?
だとしたら大したガッツだな。
へえ、いろいろあるもんだね……。
[つぁとぅぐあ]さんと[真の神に仕えし粘着]さんの相性は 28%(感情:51% 身体:18% 知性:15%) です。
[つぁとぅぐあ]さんは[真の神に仕えし粘着]さんのことを世界で 4番目 に好きです。
[つぁとぅぐあ]さんが[真の神に仕えし粘着]さんと前世で知り合いだった確率は 58% です。
[つぁとぅぐあ]さんは[真の神に仕えし粘着]さんのことを 1,892万円 の価値があると思っています。
MD5相性診断
http://www.newspace21.com/mix/ai_pson.php ちょwww4番目てwwwwwwwwww
>>384 まあデモンペインとでも入れてコピペの奴と
対戦させてみw
さすがに今日狼女のうpがなければ
>>342は狼少年だな
なんかNGワードであぼーんが多いと思ったら…
>>387 誰が上手いこと言えと
390 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:11:35 ID:kxr13jIh
>>387 Ω<そうか、
>>342は狼少年ならぬ狼少女だったんだよッ!!
Ω ΩΩ
な、何だってー!!
冗談はともかくマジでそうなのか?
教えてくれ五飛…俺はあと何日待てばいい
あの夜と朝を何度迎えればいいんだ…
また…あれが繰り返されるというのか…
正しいのか俺達は!?
うp、GJ、保守の三拍子がいつまでも続く…
人外スレは終わらないワルツのようなスレです
狼少年が出てきましたよ。
今度こそはちゃんと投下するよ。
遅くなってゴメンよ。
罰として禁断少女が出てくるまで無期限のオナ禁の刑に処するよ。
握られた手に汗が浮き出る。
今日は、ヴァンパイアハンターランキングNO1に輝いた私の生涯で一番大きな仕事だろう。
下手をしたら死ぬかもしれない……いや、かなりの確率で死ぬ。
……ダメだわ、こんなことを考えちゃ。
私は生き残る、大丈夫。
気配を悟られないようになる隠行の術はいつも通り発動してる。
いえ、むしろいつもより調子がいい気がする。
気配を悟られずに近づいて、奇襲をかけ、動揺しているところでまず一人の心臓を銀のナイフで一突き。
返す刃でもう一人の心臓も。
その後、白樺の杭を心臓に突き刺して、復活できないように聖なる炎で燃やし尽くした後、
日光に晒して完全に滅却すればそれでお終い。
たったそれだけなのよ、私。
たったそれだけで私は英雄。
人類を密かに脅かしてきた吸血鬼の二人組。
絶大な力を持ち、今まで返り討ちにあった私の同業の人はもう一つの小さな街の人口に匹敵するだろう。
だけど、今までの同業者はみんな人間。
私から言わせれば、グズでのろまでトンマな連中。
このワーウルフである、私なら、吸血鬼を殺すことができる。
狼の狩猟の血が騒ぎ、猛るのを抑えきれず、危うく隠行の術を解いてしまうところだった。
落ち着け、落ち着くのよ、私。
機械のように正確に仕事をこなせばいいの。
何度も何百度もシミュレーションをしたじゃない。
それ通りに動けばいいの。
OK、いくわよ。
3、2、1、GO!
ドアを蹴り破り、中へ突入する。
二人はここにいる。
一瞬の呼吸の隙間も与えず、建物の中に侵入し、一気にターゲットめがけて突き進んだ。
銀のナイフを逆手に持ち、心臓目掛けてナイフを突き出す。
「あぁん、いいの、いいのぉ〜」
「へ?」
「う、うわっ!」
一瞬、変な映像が見えた、と思ったら、目の前が一回転した。
天と地が逆さまになったと思うと、また天と地が逆さまになる。
どがっしゃーん、と派手な音を立て、壁に当たってようやく止まった。
「あ、だ、大丈夫ですか?」
ああ、そうか、私は転んだんだ。
超大物のヴァンパイア相手に、目の前で派手にすっ転んだんだ。
あまつさえ、転んだ勢いのままに地面をごろごろ転がって、壁にぶつかって……。
アホだ、わたし……。
しかも、転んだ原因が、バナナの皮を踏んづけて、だから。
一体いつのマンガの話なのかしら。
「す、すいません! で、でも、いきなりあなたが入ってくるからいけないんですよ?
しかもその後、バナナの皮が落ちている場所に足を踏み入れるから……」
ひょろっとした青年がこちらに寄ってきた。
見かけにだまされちゃいけない、こいつは吸血鬼になりたてなのにヴァンパイアハンターの猛者達を
二十五人を一瞬で屠ったことがあるのだ。
へこへこと頭を下げ、なんだか言っている。
「って、そうじゃないでしょーっ!」
「げぶっ!」
青年がいきなり吹っ飛んだ。
いつの間にか青年の立っていた場所のすぐ近くに女のヴァンパイアが何故かハリセンをもって立っていた。
彼女は、その格好からして変だった。
ウサギの付け耳を頭につけ、近視や遠視、乱視でもないのに眼鏡をかけ、
何故かメイド服を着て、猫の尻尾がついている。
見れば見るほどわけのわからない格好だ。
「で、でもさ、やっぱり、使ったバナナの皮に滑ったんだから、謝っておかなきゃ……」
「おだまりなさい!」
いつの間にか壁にめり込んでいた青年がずるずると這い出してきたところに、
女のヴァンパイアがばしばしとハリセンで頭を打ちすえる。
「痛いっ、痛いって! やめてよ! 第一、バナナを使ったのは君だろ!?
ボクはぬるぬるして気持ち悪いから嫌だって言ったのに! 入れる方の身にもなってよ!」
「こ、このっ! ひ、人前でそーゆーこと言う!? あんたがあんなことを要求するからいけないんでしょうが!」
「ぼ、ボクはオナニーしてみせてって言っただけで、バナナを使えだなんて一言も言ってないよ」
「ああっ、また見ている人がいるっていうのにそういうこと言う!」
「第一バナナなんてどこから持ってきたのさ。いきなりバナナなんて持って、まさか携帯してたの!?」
「ん、んなわけないでしょー!」
「じゃ、じゃあ、一体どこから……」
「う……うっ……そ、それはね……この、そんなこと今は関係ないでしょ!」
異次元の会話に取り残される私。
こ、これが本当に「史上最強のヴァンパイア鴛鴦夫婦」なの?
いや、確かに鴛鴦夫婦、なのかもしれないけど、こういう風に仲がいいとは思いもしなかった……。
というか、鴛鴦夫婦というのも何かの言い換えかと思ってたんだけど、その通りだったのね。
「それはそれとして、ちゃーんす」
兎にも角にも、視線がこちらに向いていない今が勝機!
咄嗟に身を翻し、銀のナイフをよわっちそうな青年に向ける。
避ける時間も与えないっ!
ナイフが胸に刺されば、最悪このまま逃げてもあたしは十分英雄。
他のヴァンパイアハンター達の士気も上がり、もう片方の方のヴァンパイアもあたしを中心とした精鋭グループで討伐隊を結成し、
倒せば、それもあたしの手柄。
一生左うちわで安泰に暮らせるわっ!
「あたしのために、死んでね、ヴァンパイア!」
が、そんなあたしの夢は脆くも崩れ去った。
神聖な守りが付加された銀のナイフは、確かに彼の心臓をまっすぐ捕らえていた。
突き刺さる直前に刀身がぽっきり折れなければ、いくらヴァンパイアとはいえひとたまりもなかっただろうに。
青年のヴァンパイアは、見かけのひょろっちさからは考えられないほど俊敏な動きをした。
こちらを見もしていないのに、的確に、猛スピードで左胸に目掛けてその刃先を定めるナイフの横を、
ピンッ、とデコピンしたのだ。
あたしだって由緒正しい血統に生まれたワーウルフだ。
実力もそれなりにあると思ってた。
ただ、あたしの全力の一撃を軌道を見ずに見切り、尚かつデコピン一発でナイフの刀身を折ってはじき飛ばす光景を
実際に体験してみたら、自分の実力とかもうどうでもよくなった。
格が違う。
勝つとか負けるとか、そういう次元の話じゃあない。
歴とした種族差による力の開き。
なんで今まで気が付かなかったんだろう。
ああ、あたし、死ぬ。
人に飼われ、野生を失っていたあたしは、危機を感知する能力が落ちてしまっていたのだ。
今まではワーウルフであることのアドバンテージのみで危険を乗り切っていた。
今度の敵は、ヴァンパイアであることのアドバンテージのみであたしを殺すことができる。
「痛いっ! 痛いって! 殴るのやめてよ! ハリセンでも痛いんだって!」
「じゃあグーで殴ってあげるわ!」
「ギャー」
……。
そうか、別にあたしは危機を感知する能力がなくなったわけじゃない。
ただ、ちょっとこの人達が緊張感という世界とは無縁の場所で生きてるから、
ゆるゆる空間によってそもそも危機が存在してなかったんだ。
だけど手を出せば瞬殺されること間違いなしで……なんでこんな人達が力持ってるんだろう?
世界って不公平よね。
あたしがこの二人の力を持っていたら、もっと有効に活用してるのに。
「……えーっと、あのー、あたし、もう帰っていいですか?」
銀のナイフも折れちゃったことだし、もう帰りたい。
ああー、また出費……ヴァンパイアハンターって、利益出すときにはドババンとしてるけど、
出費もかなりのもんなのよね〜。
不必要に出費だしたら、赤字。
おまんま食い上げることだって、不思議じゃない。
まあ、失敗したら出費の欄に「生命」と追加するから、まだ金銭だけの赤字の方がマシだけどね。
「いいよ……へぶっ!」
「ダメに決まってるじゃない! 何勝手に許してるのよ、宿六が!」
チッ、ダメだったか。
ひょろっちい男の方だけだったら、難なく帰れたのに……このアルビノ女吸血鬼が。
まるで釘のように地面に埋め込める、アルビノ女吸血鬼。
男のヴァンパイアの頭と地面との高さがちゃんと同じくらいになったことに満足したのか、
ぱんぱんと地面に埋まる男ヴァンパイアの頭をはたくと、ゆっくり立ち上がってこちらにやってきた。
ウサミミ眼鏡メイド服ネコシッポっていう珍奇奇天烈な格好しているくせに……。
「この姿を見られたからには生かして帰すわけにはいかないわ!」
「あ、やっぱり気にするの……」
「当たり前よーっ! 誰がこんな姿見られて喜ぶ変態がいるっていうの!」
「あはは、さっきはボクに見られて喜んでくせに」
「あんたは黙ってろ!」
ずりずりと這い出てきた男が、再びアルビノ吸血鬼によって壁に叩きつけられる。
なんというか、ハイパワーなどつき漫才を見ているようだわ。
「い、痛いなハニー。いくらなんでも酷すぎるよ……」
ひびの入った壁から這い出てくる男ヴァンパイアを見て、あたしゃ少し呆れたわ。
「ハニーっていうな!」
「なんでさ? さっきはハニーって言わなかったら怒ってたじゃないか?」
「う、うるさい、馬鹿!」
「まぁま、今はこんなことしてるより、こっちの方を処理しなきゃ」
男ヴァンパイアは、アルビノ吸血鬼の目にも止まらぬ速さのジャブを軽くかわしながら言った。
こっちの方、とはあたしのことらしい。
この男の方は穏健派……まあ、穏健派も何も二人しかいないんだけど……だから、あたしが生き残る手助けをしてくれるかもしれない。
……まあ、ひょろっちいけど容姿も悪くないから、ちょっとサービスしてあげよっかな。
「ねぇん、もう手出ししないからさ。助けてくんない?」
男ヴァンパイアにちょっと警戒しながらしなだれかかってみる。
体温は少し低い。まあ、ヴァンパイアだしね。
「あ、こ、こら! 勝手に触るな!」
アルビノ吸血鬼にぶっとばされた。
あれ? おかしいな、ほんのちょっと触られただけだと思ったのにな……。
「こ、これはあたしのだかんね! 勝手に触っちゃダメよ! ダメなのよ!」
アルビノ吸血鬼はさっきまで殴りまくっていた男の腕にがっしりつかまり、
あたしのことを睨んでいる。なるほど、本当に鴛鴦夫婦だったとは。
「あ、あんたも一体何のつもりよ! こんな奴殺しちゃっても構わないじゃない……
ま、まさかあんた、私を捨ててこんな薄汚いワンコロに走ろうって言うの!?」
「何言ってるんだよ、ちょっと落ち着いて。ボクが君を捨てるだなんて本当に思っているのかい?
思っているのなら大変な屈辱だ。
ボクの君への愛はこれほどまでに溢れているのに、君の目が曇ってそれを見えなくなっているに過ぎないよ。
この子をかばったのはただ、女の子をいじめちゃなんねぇ、という死んだおじいちゃんの遺言があったからさ」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、一体誰がワンコロだって!?
あたしゃれっきとしたワーウルフよ!? 犬なんかと一緒にしないでよ!」
「狼はイヌ科の生き物なんだからそんなにめくじら立てないでくれよ、君も」
「て、訂正しなさぁい!」
「うぅん、ごめんなさい。そうよね、ダーリンが私のこと捨てるわけないわよね。ごめんなさい、私がどうかしてたわ」
「ちょ、ちょっと、訂正しなさいってば……」
「わかってくれたらそれでいいんだよ」
「ねぇ……話を聞いて……」
「私の悪い癖ね。私もダーリンのこと好きよ」
「……」
……この馬鹿共が!
あたしがイヌと同じということは、ウマがイヌと同じだということと変わらないのよ!?
仲良くなることが前提の喧嘩をする馬鹿ップルめ……。
地上から滅するべきだわ。
「うん、じゃあ私、何の禍根も残さないように、あのワンコロ殺すわ!」
な、なんですとー!?
「ダメだって言ったじゃないか。
死んだおじいちゃんが、男たるもの、女の子を殴ったりしちゃいけねぇ、と言ったんだから」
「だから私が殺すのよ。私が殺すんならダーリンが手を出さないんだからいいでしょ?」
「え? うーん、そう考えれば、別に構わないような……」
「ちょ、そんなにあっさり言いくるめられないでよ! あたしの命がかかってるんだから!」
「いや、よく考えてみたら、本当に構わないような気がしてきて、ね」
「こ、困るわよ! あたしの人生、そんなぐだぐだな考えで棒に振らないでって!」
「ていうか、ボクらを襲いかかってきたんだから、正当防衛かなぁ、って」
「過剰防衛よ! この馬鹿! 馬鹿! 甲斐性無し!
そんなんだったら一生そこの女の尻に敷かれて生きていくことになるわよ!
ほら、もっと自分を持って、ウフフフと笑いながらこっちに寄ってくる女を止めなさーい」
アルビノ女は、なんだか奇妙な笑い声をあげながら、こっちへにじりよってくる。
超怖い。
この二人、いればいるほどどれだけ化け物じみているかがわかってくる。
スケールが違うドツきあいもさることながら、漂ってくる匂いがとてもキツイ。
吐き気ではなく、狂気を催す匂いだ。
しかもこの女、狂気の魔眼を初期装備かよコンチクショウ。
生きて帰ったら、報告書書いた奴とあたしに渡した奴、八つ裂きにしてやるんだから!
「ちょっとあんたぁ! 早くしなさいよ! あたしを殺す気!?」
人を狂わせる女は赤い瞳をぎらぎら光らせながら、手を振り上げる。
ああ、ここで止まらなかったらあたしは間違いなく死ぬ。
あたしの後ろにある壁は冷酷な固さがあり、右に左に逃げたとしてももう手遅れ。
あぁん、もっと贅沢してから死にたかったぁ〜。
「まあ、ボクとしては、マイハニーのかわいいお尻に敷かれるのも構わないんだけど」
目をつぶって、迫る死に対する恐怖に耐えようとした。
が、いつまでたっても死は訪れない。
恐る恐る目を開くと、あの腐れ女の手首を男が掴んでいた。
た、すかったの……かしら?
「短気はいけないよ、ハニー」
「な、何するのよ! ま、まさか本当に?」
「やれやれ、しつこいな。
いくらハニーとはいえ、そんなにボクの愛を疑ってると、ちょっと嫌いになっちゃうぞ」
「……え?」
「冗談だよ、ちょっとボクに考えがあるんだ、少しお耳を拝借」
二人はなにやらぼそぼそ話している。
……。
ドツキ回されている男の方が基本的にイニシアティブを持ってるのね。
ちょっと意外……。
でも、何か、あの男のヴァンパイア、違和感がある。
「と、いうわけだよ。わかったかい?」
「……あんまり賛同はできない意見ね。
でも……あなたをつなぎ止めておくのに必要なら……」
「いやあ、そんな重く考えなくていいよ。
嫌だったら言って、しょうがない、ボクが殺るから」
……ノリが軽いから人の命も軽い、のかしら。
あんまり話の雲行きがよくなさそうね。
ああん……こんなんだったらヴァンパイアハンター組合にそそのかされるんじゃなかった。
こいつら、別に放っておいても個人レベルの害しか出さなさそうだし。
「……別にいいわよ。
正直口惜しいけど、まあ、それを差し引いても得るものがあることが確かだし」
「よし、じゃあ、決まりだね」
なんとか、助かるのかしら?
まあ、少なくとも命だけは取られないとは思うけど。
男ヴァンパイアが満面の笑みを浮かべ、こちらに歩いてきた。
……なんとか、彼の思い通りになったみたいね。
「えーっと、二人の意向が決定したので、当事者であるあなたの処遇を発表しますね」
「お、お手柔らかに頼むわ」
「あなたは、ボクらの保護下において生命の保障を受けることになります」
な、なんとか助かったってことね。
「ですが、あなたが『噂の超絶美人ヴァンパイアってウサ耳眼鏡メイド服ネコシッポの格好で
バナナオナニーした上、露出癖を持ってるんだって〜』という風評を流す可能性があり、
そうなるとボクのハニーは非常に不利益が生じることになるのです」
「あー、はいはい、黙ってろってことね。大丈夫、あたし、こう見えても口と義理には堅いから」
「いえ、そうじゃなくてですね。
もうちょっと手っ取り早く、且つ、秘密保持が確実な方法があるんで、そっちの方を……」
「何? 呪的措置を加えるの? あんまり後遺症が残らないように頼むわ」
「呪的措置も、解除されたらおしまいですから……。
ほら、ちゃんと前置きで言ったじゃないですか、『ボクらの保護下において』って」
「……ちょいまち、えっと、つまり、『殺さないけど、逃がさない』ってこと?」
「ああ、あなたが話のわかる人でよかったです」
「っざけんじゃないわよ!」
そんな要求認めてたまるもんか。
もっとあたしは悠々と贅沢して生きたいのよ。
もっと自由に、もっとワイルドに、かつスタイリッシュでクールでハッピーに生きたいの。
今回の出費はまあ正直ちょっと痛くて、解放されればすぐバイトしなきゃならなくなっちゃうけど、
こんな化け物みたいな二人組に拘束されたままなんてうんざりだわ!
「まあまあ、そう興奮なさらずに」
「あたしだってね、トランシルバニア生まれのトランシルバニア育ちで生粋のトランシルバニアっ子のワーウルフなのよ!?
あんたみたいな連中に自由を束縛されるくらいなら、死んだ方がマシよ!」
「あ、そうですか、死んだ方がマシですか。
じゃあ、しょうがない、ボクはあんまりやりたくないんですが、殺しますよ」
「え? あ! ちょ! 今のは冗談! 冗談よ!
慣用的表現って奴よ! く、首にかけた手をひっこめてよ!」
やばっ、あと三秒も遅れてたら、完全にお陀仏だったわぁ。
力の底が見えないから、首に手をかけられたら、まず窒息するより骨を折られることを心配しなきゃならない。
ったく、冗談が通じない奴なんだから。
「こんなときに冗談を言うなんて酷いなあ。一応これでも本気でやってるんですよ。
まあ、死んじゃうのはボクじゃなくてあなたですから、文句を言うのもなんなんですけど」
ひ、人の身になってみなさいよ、このドベッ!
て思うけど、声に出せないあたしチキン。
だってしょうがないじゃない! こいつ、本当に悪口言ったらあたしの首折りそうなんだもん!
文句あんなら、立場逆転して悪態ついてみなさいよ!
ごめんなさい、すいません、生意気言いました。
謝ります、どうかあたしと立場を逆転させてください。
「だ、第一、あんたらだってあたしの面倒見るのはあまり利益がうまれないと思うけど?
言っておくけどね、あんたらがあたしに何かしろって言っても、絶対絶対ずぇーったい、協力しませんからね!」
「ああ、大丈夫です。その点に関しては問題ありません。他には何か?」
「え? ちょっ、問題ないって? 説明しなさいよ説明!」
「説明? ああ、彼女の夢が、結構これまた家庭的というか庶民的でしてね。
郊外に庭とプール付きの白い家を買って、男の子三人、女の子四人の平和な家庭を……」
「何脳みそ腐ってるようなこと言ってるのよ! 説明をしろって言ってるのよ! せ・つ・め・いぃー!!」
「? してるじゃないですか、説明」
「はぁ? 今のワケのわからないことが説明? どこをどうとったら説明になるっていうのよ!」
「うん、それでね、その家庭のペットに犬が一匹……」
「こら、説明しろって言ってるの! いい加減話を聞け、このスカポンタン!
あんたの彼女の馬鹿みたいな夢なんかに付き合っ……て……ら、れな……え?」
……。
まさか。
まさかまさかまさかっ!
「ま、犬って言っても、イヌ科の生物でもギリギリオッケーだそうです」
「ちょ、冗談でしょ? あたしを、ペットとして飼うってこと?」
「……まだそこまで言ってないですよ」
「び、びっくりさせないでよ、心臓止まるかと思ったわ」
「いや、これから言うので、まだ言ってないと言っただけで今あなたが言ったその通りですけど」
「ぶ、ぶっ殺すわよ! この阿呆! あたしの人権は? どういうつもりなのよ、コンチクショー!」
目の前の男の胸ぐらを掴んで上下に揺ら……そうと思ったけど、びくともしない。
力に差があることを、今ほど悔しく思ったことはないわ。コンニャロメ!
「まあまあ、落ち着いてください。
ちゃんと衣食住も保障しますし、素敵な家も用意しますから。
大丈夫、ボク、これでも日曜大工得意ですから」
「イヌとして生きろって言われて、落ち着けるきゃー!」
「やれやれ、そんなに取り乱していると、お里が知れますよ」
「あたしゃ、あんたの彼女と同じ出身地と同じ生まれよっ!」
ひっぱだこうがぶっただこうがびくともしない。
ちょ、ちょっとピンチが過ぎるんじゃなーい?
こいつはこいつで人の話を全く聞かずに、ぐいぐいと主張を並べ立てて、がんとして引かない。
逃げようとしても、このとんちんかんの後ろにはおっかないアルビノのあねさんが控えている。
「こ、この!」
我慢ならなくなって首に牙を突き立ててやった。
吸血鬼の首に派を立てるなんてこれまた因果なものね。
「あ、あたた! や、やめてくださいよ! 痛いですって!」
て言っても、血すら出てないのが憎たらしい。
「も、もうやめてくださいって!」
「ぎゃんっ!」
それは耳元に飛ぶ蚊を払うかのようなほんの少しの動作だった。
首に噛みついたあたしの頭をぽん、と叩く挙動だったのだけれど、
あたしの脳は揺さぶられて、次の瞬間地面に叩きつけられた。
「こ、これはしつけが必要みたいですね」
ぐらぐらと揺れる視界の中、そんな声が聞こえたような気がする。
何はともあれ、あたしは、信じられない窮地に陥っている現実から飛び立ち、
非常に心地よい無意識の世界へと……。
「というわけでしつけタイムでーす」
揺さぶられて、目が覚めた。
ああ、眠っているときってこんなに幸せだったのね。
現実から逃れられるなんて、とてもとても素敵なこと。
起こすなよ、コンチクショウ……。
「って、ええーっ!? な、なんであたしがこんなチンチクリンな格好をっ!?」
見下ろせば、そこはファンタジー。
見たことのあるメイド服、見たことのある伊達眼鏡……。
装備していないのはウサ耳とネコシッポ……あたしは自前で耳と尻尾を持ってるからいらないって判断されたんだろう。
ウサ耳はとにかく、ネコシッポにはちょっと興味あったな〜あたし……じゃなくて!
「説明なさいっ!」
とにかく、こんな格好はいち早くやめたい。
それはもう、あと一秒でもこんな変な格好をしていたら、恥ずかしくて死にそうだ。
目の前ではあの唐変木がニヤニヤ笑ってあたしのこと見てるし。
「しつけタイムですよ。人に噛みつくイヌは、ちゃんとしつけるのが飼い主の義務ですから」
「あたしは飼い犬にならないって言ったでしょう!?
ていうか常識的に考えて、あたしをイヌにするっていうのは無理がありすぎよ!」
「大丈夫、大丈夫、ボクたち、そういう細かいことにはあんまり気にしないから」
「気にしろ、この馬鹿!」
アホたれはあたしの顔に手を添えた。
ひんやりしたそれに、思わず背筋が逆立つ。
思わず後ずさると、そこは壁。
逃げ場がないどころか、その瞳を見ていると、逃げようとする意欲までが吸い取られていく。
「な、何よ、いきなりシリアスになっちゃって……」
「ボクは最初から、シリアスでしたよ」
細い手が、ゆらりと下へ下りていく。
あまりにも自然な動作だったので、その手がどこへいきつくのか予測することができなかったが、
意識すると次第にわかってきて。
「ちょ、ちょっとどこを触るつもりよ!」
「おまんこ」
「なっ! や、やめなさい!」
全力でスカートの中に潜り込んできた手を止めようとする。
それはもう、叩いたりつねったり、ひっかいたりした。
けど、びくともしない。
抵抗虚しく、ファーストコンタクトを……。
「くぁっ!」
そこに快楽なんてなかった。
当たり前だ。
「こ、この、はなっ、放せ! 放せよ!」
手は次第に下着の上からなぞるのをやめ、あろうことか下着のゴムに指を引っかけた。
このままじゃパンツの中に手を入れられて、直接触られる。
生理的な嫌悪感が沸きあがり、全力を持って藻掻き始めた。
「あっ、危ないですよ。大事なところが切れる危険が……」
ついに吸血鬼の手から逃げ切った。
力で押さえつけられ、その力に抗うことはできなかったが、
ほんの少しの隙間を見つけ、そこから抜け出したのだ。
もうここから逃げよう、という気持ちと、こいつらに復讐しないと気が済まない、という気持ちが
心の中で激しくぶつかり合う。
理性的に考えれば、今すぐ逃げるか頭を下げるかがベターなのだろう。
だけど、今は理性なんて遙か彼方ブラジルくらいまで吹っ飛んでおり、頭には血が上っていた。
腕と顔付近に、茶色の毛が伸び、ワーウルフとしての本質が現れていく。
……おかしい、今夜は満月じゃないから、獣化現象が起きるはずないのに。
最後の冷静さが激しく警鐘を鳴らしていたが、あたしの本能はそれを無視した。
「おおっ、すごい! 耳がひくひくして、尻尾がピンと立ってる!」
今まで退治したどんな人外の生き物も、完全に獣化したあたしを見て恐れないものはいなかった。
しかし、今目の前にいるのはあたしらの次元を超越した存在。
怯えるわけがなく、むしろ少し嬉しそうにこっちを見てくる。
それでも本能の赴くままに、飛びかかろうとしたその瞬間、天地が揺れた。
獣化によって異常に発達した動体視力が一瞬だけ、あの白い悪魔を視界に捕らえた。
「がふっ!」
強い衝撃が背中に走る。
固いコンクリートの地面がめきりと音を立て、あたしの背骨の位置を中心として大きなヒビが入る。
地面に叩きつけられ、のど元と心臓に向かってとどめが入りそうなのが見えた。
「ま、待って待って! 待ってよ! 殺しちゃうのはやっぱマズイよ!」
「やっぱりイヌはいらないわ。あなたを襲おうなんてしたイヌ、殺すべきよ」
「な、何事も初めてはそんなもんさ。ボクは大丈夫だから、もうちょっとしつけをさせてよ。
殺すのはそれからでも遅くないでしょ?」
ふ、と、男ヴァンパイアの背後に何かが見えた。
丸くて、大きくて、白いもの。
なんだろう、あれ?
……。
「ね? 君も、もう暴れたりしないよね?」
何も言わず、頷いた。
見える、何かが見える。
あたしの血を、あたしの魂を屈服させる、何かが見える。
力の有無なんて関係のない、種族的に刃向かえない何かが、男ヴァンパイアの後ろに見える。
「ほら、もう暴れないって。大丈夫だよ。ね? だから、殺すのはマズイって……」
あ、わかった。
あの、白くて、丸くて、大きいのは、月だ。
はは、こりゃあ、勝てっこないや。
「……ん? 何? なんか顔についてる?」
「いや、後ろに月が見えるわ」
「?」
男ヴァンパイアは後ろを振り返り、首を捻った。
「ねぇ、どういう意味かな? ハニー」
「知らないわよ。その馬鹿イヌの妄言じゃないの?」
自覚はないみたいね。
でも何故、この男ヴァンパイアが背中に月を背負っているのか……。
背負っているっていっても、なんらかの月の女神に連なる血脈の子、なのかしら?
そんなところが妥当じゃないかしら。
古来から、狼は月の眷属とされてきていた。
あたしらワーウルフも満月の夜に変身し、新月の夜には常人とほとんど変わらなくなる。
つまるところ、あたしらは月に支配されており、月の加護を失えば一般人に成り下がってしまうのだ。
目の前の男は、恐らく月の化身か何かの格をもつ生き物。
「じゃあ、こっち来て。続きをしよう」
「……はい」
口が勝手に言葉を紡ぐ。
もはや本能の域でこの男には逆らえない。
言われるがままに足を開いて立ち、スカートの裾を自分でめくっていった。
「ほら、しつけの成果があったろう?」
「しつけって、何もしてないじゃない。ただ、死ぬのが怖いから従ってるだけよ」
「そういう風にさせるのが、しつけって言うんじゃないか」
男があたしの頭に手を置いて、耳の付け根を揉むように撫でてきた。
手から発せられる月の波動が、あたしのワーウルフの血を揺さぶらせる。
上下の感覚がなくなり、重力を感じながらも奇妙な浮遊感が体全体に広がっていく。
「きゅ〜ん」
喉からかすれた音が出る。
何よりも悔しいのは、今現在頭の上にある手を心地よいと思ってしまっていることだ。
本能的に逆らえない存在ではあるが、まだ心だけは全部譲っていない。
くそう、くそう……なんとかして逃げられないの?
諦めたらそこで試合終了だけど、こればっかりはどうにもならなさそうだわ……。
「おお、よしよし……ほら、大人しくなった」
と、男が言うと、女ヴァンパイアはふんと言ってそっぽを向いた。
うれしそうな表情だったのが、一瞬にして残念そうな顔へと変わる。
……そんなに、あの女ヴァンパイアのことを気にかけてるの?
ああっ、ダメだ、ダメだ。思考汚染が始まっている。
今回ばかしは、濃すぎるワーウルフの血が憎いわ。
頭を撫でている手が、ゆっくりと下ろされ頬に触れる。
体温が上がった頬には手が気持ちいい。
柔らかで、冷たい月の波動が、胸の中に入り込んでくる。
その波動は、あたしの体と精神の様々な枷を外し、ばらばらにしてくる。
「わっ、濡れてる……」
気絶させられていたときに履き替えさせられた下着に、水分を感じる。
下着のボトムに、くちりという音が立ち、むず痒いような感触が全身に広がる。
あたしの急激な変化に男は首を捻っているみたいだ。
「ま、いいか」
細かいことには気にしない主義らしい。
おおよそデリカシーとか、配慮という言葉を知らない奴だ。
濡れた下着を上下にさすり、指を強く押しつけてくる。
「ふっ……ぐっ……」
段々と下半身に広がるもやもやとした感触が、はっきりしたものになっていく。
息が詰まり口から声が漏れるのを抑えることができない。
下着についた液体が、より多くなっている。
き、気持ちいい……。
認めたくない、とても屈辱的な事実ではあったけれど、
認めざるをえなくなっているほど、その快感は大きくなっていた。
「うわ、すごいや。これならもう大丈夫かな?」
男はあたしの履いているパンツに指を引っかけ、そのままするすると引き下ろした。
敏感な部分が空気に触れるのがわかる。
月の波動で官能を無理矢理高めさせられたあたしには、ソコを撫でる風さえも快感に感じてしまう。
男はまるで、珍しい甲虫を捕まえた子どものようにあたしのそこをのぞきこんでくる。
普段目に晒されない部分が過度の視線を感じ、さらにその視線でさえも
自分の秘めたる部分を露出させる背徳的な快楽を生み出している。
「毛深……」
余計なお世話よ、クソッタレ。
第一、誰のせいで獣化現象が起きてると思ってんのよ。
メイド服の狼女って、世紀末的な存在であることこの上ないわ。
「でも、こういう感じも結構好きですよ」
……。
ばっ、馬鹿ね、何顔を赤くしてるのよ、あたし。
こ、これは月の波動があたしをおかしくさせてるだけで、本当の気持ちじゃないんだから!
あ、そ、そうか、月の波動で心拍数が上がっただけで、生理的現象なんだから、おかしいこともやましいことも何もないのよ。
そう、全部が全部月の波動が悪いの!
「あ、片足を上げてください」
ついにパンツを取り上げられる。
……と思ったら、何故か、片足にひっかけたままだわ。
変態ね、こいつ。
「うん、ちゃんとスカートあげたままで偉い偉い」
そう言いながら、ズボンのファスナーを開き、肉の凶器を取り出す男。
ああ、ついに犯られちゃうのね。
グッバイ マイ ばーじん。
処女であることはこの業界で何かと有利なことだったけど、
まあ、ここまで来たからには生きてることだけでめっけもん。
処女膜の一つや二つ、この男にくれてやるわよ。
「大丈夫、大丈夫だから……」
何が大丈夫だってのよ。無抵抗な女を犯そうとしてるくせに。
どこらへんがどんな風に大丈夫なのか、是非聞かせてもらいたいもんだわ。
根拠のない落ち着けなんて要らないわよ。
あたしゃ、これでも結構クールなんだから。
処女なんかにくだらないこだわりはないし、今だって極めて冷静よ。
陰茎の先端があたしの結合穴に触れたとき、またビリビリと快楽が走る。
男の手があたしの腰に回され、ねらいがはずれないための準備が着々と進んでいく。
あー、前言撤回、ちょっと怖い。
めりめりと男のモノがあたしの体の中に入っていく。
無遠慮で不作法なそれは、あたしの膜に到達するや否や、あたしに一息もつかさずそれをぶち破って奥まで到達した。
「……偉い、偉いねぇ。声も出さずに我慢するなんて」
馬鹿ッ! 声を出したくても出せないのよ!
あんたの、その馬鹿でっかい月を早く引っ込めなさいよ。
身を引き裂かれそうな痛みに耐えて、最後に男の棒があたしの子宮口を小突く。
その瞬間、頭が真っ白になった。
一年に月は12回満ち欠けする。
月齢が29.5であり、これは大体一ヶ月という単位を費やして回っていくからだ。
この一ヶ月という単位、女性のあるものも同じようにその期間で回っていくものがある。
所謂、月のモノ。
つまりは、生理。
一ヶ月周期で女性は生理があり、昔から月と女性は何らかの関係があるものとされている。
まあ、何が言いたいかと言うと……。
「……あれ? 処女膜の感触があったと思ったんですけど……なんでイってるんだろ?」
ついにあたしは、生殺与奪の権利やあたしの大部分の意思だけでなく、
悦楽を抑えることすら奪われてしまった。
あとに残るのは、微かに抵抗するあたしの意思。
今、こうやってここで考えているところだけだ。
それ以外の部分は、水圧に負けたホースのように無秩序に暴れ狂っている。
筆舌に尽くしがたい感情が、まるで嵐のようにうねっている。
かろうじて、ここだけが人間としての意識を保っている。
もう罵倒する気も起きない。
「まー、いいですよね、あなたも苦しむより楽しむ方がいいでしょ」
冗談じゃない。
苦しいだけなら耐えればいい。
辛いだけなら憎めばいい。
ただ、こうやって、女性としての悦びを増幅されたら、どうしようもない。
「ふぁぁ……くぁっ! あっ、ああっ、んっ、あっ、ああんっ」
食いしばったはずの口から、声が漏れる。
男の熱を持ったペニスが、子宮を突くたびに頭の中が馬鹿になる。
「あははっ、そんなに喜んでもらえて光栄ですよ」
まるで穏やかな天気の日、日光の下の野原でのんびり本を読んでいるかのような朗らかさで、
男はあたしに向かって言葉を放つ。
もうほとんど何を言っているのか、あたしは理解できなかったけれど、
彼も楽しんでくれていることを、至上の喜びに変換し、更にそれを肉体的な快楽に昇華した。
「あっ、あぅ、おぅ……あ、はっ、ううっあ……」
膝の裏に手を回され、そのままぐいと持ち上げられた。
あたしの手は男の肩を掴み、滑って落ちないようにしっかり捕まっている。
のけぞったせいで、天と地が逆転シテ見える。
口から溢れたよだれが目に入り、痛い。
一突き、一突きされるたびに手から力抜けそうになる。
子宮の奥底がキュウキュウ唸り、彼のモノを貪欲に求めている。
今まで一度も使ったことのない膣が、まるであたしの一部ではないかのように蠢き、
より大きな快感を求めている。
「う、うぁあっ! ふぐっ」
喉が野太いうなり声をあげた。
その瞬間、一際大きな波がきた。
今までの白い世界とは規模が違う。
永久に白い世界。
果てはない、ただ白がある。
そこには無限の白があり、そしてゼロの白があるだけの世界。
ここは?
……つ、なか?
「あああ゛っ、あああーーーーっ!」
足の筋肉が限界まで伸びきった。
白が視界にも浸食し、しだいにあたしを飲み込む。
その瞬間、あたしはその世界にとけ込み、同化し、そしてゼロに、無限になる。
「あっ」
目の前が一気に晴れ渡った。
頭には鈍痛。
「ご、ごめんなさい、あんまり暴れるもんだから、落ちちゃいました」
「こ、くぉんの、馬鹿たれーーっ!」
全く、セックス途中で女の子を落とす男がいるぅ〜?
「……って、あれ?」
思考が戻ってきている。
気が付けば男ヴァンパイアの後ろには月が消えている。
あ、あら? これは……助かったっていうべきかしら?
よく見たら、獣化現象もおさまって、元通り腕も足もつるつるのお肌になってるし。
やっと普通のメイド服が似合う女の子に戻れてるわぁ〜。
「すいません。じゃ、今度はあなたの得意な体位でやりましょう」
「え? ちょっ、何すんのよっ!」
無理矢理うつむせにされ、更に腰を高く上げさせられた。
「ちょ、馬鹿っ!」
「うわっ、ぐちょぐちょだ……」
「ひっ、さ、触るなぁ!」
唯一あのときの感触が残っている、あたしのアソコに男は指を入れてきた。
「うっ、ああああっ」
ペニスとは違った動きをし、あたしの中を抉ってくる。
ずりずりと膣壁を擦り、ひっかく。
「あっ、はっ……あっ」
「いいですか?」
「い、いいわけっ、ない。ひっ、ぁぁ!」
「そうですか? 気持ちよさそうな声が出てますけど」
「き、気持ちよいわけなんか……」
うっそ、すっごく気持ちいい。
だけど、認めてやるのはしゃくだわ。
あたしの中に蠢くあたし以外の存在。
何故、拒絶すべきそれがあたしに必要以上に順応しているのか。
わからない、あたしにはわからない。
ただ一つわかるのは、あたしはこの男を欲している。
「ほら、こんなでしたよ」
「……み、見せないでよ……そんなの」
あたしの恥ずかしい液がついている指をひらひらと見せびらかしてくる。
ねとねとの人差し指と親指をくっつけて、銀色の橋を造ったり、ありとあらゆる手段であたしを辱めている。
自分のはしたなさに目を逸らしながらも、その男の指を舐めたい衝動に耐えてきた。
男はあたしの恥ずかしがっている顔に満足したのか、その手をあたしの腰に回し、
何の前触れもなしに突いてきた。
「ふぅっ……ぐっ」
「気持ちいいなら声を出していいんですよ」
一回目とは段違いにあっさり、あたしの肉の鞘に肉の棒が収まった。
憎たらしいことに、あたしのソコはまるであの男のためにあつらえたかのような感じだ。
「ほらほら、我慢は体によくないですって」
「よ、けいな、お世話……ぐぅ……余計なお世話よっ! ひゃっ」
あいつはあたしにおかまいなんて無しに、ずんずん突いてくる。
さっきまでの暴力的な快楽はないものの、本当の意味であたしを責めさいなんでいく優しい気持ちよさが、
腰の辺りにまとわりついて離れない。
この状態で屈服したら、本当に負けだ。
いつか一矢報いるために、こんなところでくじけたら。
「ふぁっ……あっ! うあっ!」
腕と足が引きつり、腰を中心として全身が震えた。
あ……い、イっちゃった……。
「ふふ、今のイッた顔、とってもかわいかったですよ。
耳も、ぴんと張ってて……なんというか、真のイヌ耳って感じがしました」
「う、うるさぁい……」
「ふふ」
また体位を変えられた。
騎乗位とかいうやつだ、多分。
あたしが、あの男の……その、アレに貫かれるような格好で座らされている。
「自分で動いてください」
しまった、こう来たか……。
男のソレは、あたしの中で圧倒的な存在感があるが、
それでもやっぱり動かないと気持ちよくない。
「嫌だったら、抜いてもいいんですよ」
「え?」
こ、これはチャンスと言うべきか。
抜けばこの快楽地獄から抜け出せる。
だけど、正直に言うと、ちょっとあたしはこの快楽にはまりかかってる。
しのびないとゆーか、なんというか。
「う……」
それでもちょっと男に対する見栄が勝って、床に手をつき、ゆっくり腰を上げた。
ゆっくりゆっくり……亀頭のえらが膣をひっかくのがもどかしいと思うほどゆっくりとしたスピードで。
……う……。
い、一回だけ……一回だけなら、大丈夫だよ、ね?
途中まで上げた腰を、またゆっくり下げる。
ずぶずぶと、一旦閉じた肉壁の中に入り込んでくるモノに、嘆息した。
も、もう一回だけ……もう一回動いたら……抜くから……。
しかし、それが一回、二回、三回となり、気が付けば、全力で腰を振りたくっていた。
「はぁん、あぁ、いぃ。いいのぉ……」
「うっ……こっちもいいですよ。さっきより絡みついてきて……」
自らの意思で体の中に出入りするものの快楽に溺れる。
うう……ちくしょー、ちくしょー……うううっ。
「ひゃうっ!」
不意に尾てい骨がぐいと引っ張られた。
腰の骨をまとめて砕いてしまいそうな衝撃が走り、口からだらだらと涎が溢れていく。
「し、尻尾、ひっぱるなぁ……」
呂律の回らない舌で言ったせいか、男はめざとく、あたしの尻尾が弱点だと悟ったのか、
あたしの訴えになんか耳も貸さずにぐいぐいと尻尾を引っ張りまくる。
「ひっぱるなってばぁ……」
「いやあ、さっきからずっとばたばたばたばた振りっぱなしだったですから。
目の前で動くふかふかするモノがあったんで、つい掴みたくなっちゃいまして」
「あ、あんた猫ぉ?」
「ボクは猫じゃないですよ、あなたはイヌですけど」
「ひぃっぐ……やめてってばぁ……なんでも言うこと聞くからぁ……尻尾だけはやめて……」
ああ、なんでカミサマはあたしの尻尾の付け根を性感帯なんかにしたのかしら?
今度あったらぶっとばしてやらなきゃすまないわ。
尻尾を引っ張られてついに、腰の動きを止めてしまった。
尻尾を引かれることによって生み出される快楽は、あたしが腰を動かして得られる快楽とはまた別種のもので、
表現するならば、先の月の波動によって生み出された暴力的な快楽に……規模は違うものであれ、似ているものだった。
あの波動は一種の拷問だわ。
この世のものとは思えないほどの美味な極上の蜜でも、それを大樽何杯も無理矢理飲まされたら誰だって参るわよ。
特にあたしはワーウルフだから、もろに影響を受けちゃったし。
「やめてってばぁ……」
「じゃぁ、ボクらのペットになりますか? なったら、離してあげますよ」
「う……ぅ……本当に、離してくれるの?」
「ええ、素直に言えばね」
「だが、断る!」
このあたしの一番好きなことの一つは、自分が上に立っていると思いこんでいる奴にNOと言ってやることだッ!
「ひ、ゃぁぁぁぁぁぁ!」
尻尾が引きちぎられそうなほど強くひっぱられ、あたしは激しく気をやってしまった。
「そうですか、もうちょっとキツくやらなきゃダメだったかな?」
「じょ、冗談よ! た、ただの露伴先生の真似で……ちょ、やめっ! だめ、だめだって、そこは、ヤバイよ、ヤバイよ!
やめよーよ、そこは……ね? いいこちゃんだから……」
「ちょっと本気出しますね」
「話聞けよ、おい! こら……あっ、アッ、ああーーーーッ!」
もう、どのくらい時間がたったのかわからない。
やめろっちゅーのに、あのガキャァ調子ずいてあたしを責めまくりまくって、
「ペットにさせてください」という言葉を五十回近くあたしに言わせてからようやく解放された。
もうぴくりとも動く元気すらなくて……ワーウルフのあたしをここまでバテさせるとは、化け物か!
「……」
「どうしたのさ、ハニー、そんなムッとした顔をして。しつけは大成功したんだよ?」
「……こんなの楽しくない」
「えぇーっ?」
「……楽しくない」
「やれやれ、とんだワガママ姫だ。今度はこっちのしつけもしないとね」
「……あんっ」
……あたしの目の前で、またヤり始めた。
あー、もう、最初から最後まで徹頭徹尾ムカツクやつらだわっ、こいつら!
で、まあ、結局それからというものの、「史上最強のヴァンパイア鴛鴦夫婦とそのペット」という間抜けなコードネームで
あたしらは世界中のヴァンパイアハンターから恐れられる存在になっちまいましたとさ……。
とほほ。
投下予告出しただけでなく、それをぶっちぎっちゃったあげく、
更になんだかよくわからない出来にしてしまって申し訳ないです。
オナ禁するので許してください。
徹夜の人、今日からはぐっすりお休みなさいませ。
GJ!!
これでもう俺も、誰も徹夜しなくていいんだ…
GJ!
禁断少女が次のネタと見ましたが、どうよ?
ヴァンパイアにワーウルフとくればお次は人造人間、魔法使い、透明人間ですか?
( ゚д゚)ポカーン
そうでガンスー
フンガー
人造人間はもう投下してある希ガス
>>421 なんか巫女さんがかわいいエロゲで見たなそれ
もう怪物くん知らない奴多いだろうな・・・
フランケンに狼男にドラキュラか。
GJ
禁断少女ワロタ
さ・す・が・だ
GJ
ってかエロい上に笑える、ステキさんですね。
某所のギリギリ危なげな突っ込みにメゲズにステキgdgd感のほうもワッフルして待つので。
怪物くんと錬金3級まじかる?ぽか〜んのどっちが話題に上るかと思ったら怪物くんが多い
割と平均年齢高いのな
>425
このスレ的にはその組み合わせはタブーです。
431 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:03:35 ID:5PZbEyls
\ ̄\ / ̄/
/l \ \ / / lヽ
| ヽ ヽ | | / / |
\ ` ‐ヽ ヽ ● ● / / ‐ /
\ __ l | ||___|| / l __ /
\ \ / \/
/\| 人__人 |/\
//\| |∪| |/\\ カニ。
//\| ヽノ |/\\ 昨日までクマだった。
/ /\_____/\ \ マジおすすめ。
/ __ /´> )
(___) / (_/
| / これを見てラーン=テゴスとグノフ=ケーを思い出したのは秘密だ
| /\ \
432 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:04:39 ID:5PZbEyls
>>17 〃∩ _, ,_ /)
⊂⌒( `Д´)ミ( ⌒ヽつ
`ヽ._つ⊂ノ⊂( ,∀、)つ.
ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!
433 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:07:40 ID:5PZbEyls
ハイビジョン画質ハイビジョン画質ハイビジョン画質ハイビジョン画質
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
ハイビジョン画質ハイビジョン画質ハイビジョン画質ハイビジョン画質
434 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:09:49 ID:5PZbEyls
ハイビジョン画質だって何でもOK!
ハイビジョン画質にハァハァなお話のスレです。
これまでは衛星放送が多いですが、地上波デジタルも大歓迎!
〃∩ _, ,_ /)
⊂⌒( `Д´)ミ( ⌒ヽつ
`ヽ._つ⊂ノ⊂( ,∀、)つ.
ハイビジョン画質ハイビジョン画質ハイビジョン画質
435 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:26:31 ID:5PZbEyls
地上波デジタルにVHF、UHFだってケーブルテレビだって何でもOK!
無料・ペイパービュー・参加型、あらゆる形のテレビにハァハァなお話のスレです。
これまでは地上波デジタルが多いですが、ワンセグも大歓迎!
多少の脱線・雑談も気にしない。他人の受信料を勝手に払ったりしない。
<前スレ> 【VHF】地上波デジタルのお話17【UHF】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138894106/ <地上波デジタルについて詳しく知りたい人は>
総務省
tp://www.soumu.go.jp/
→「新しい楽しい地上デジタルテレビ放送-パーフェクトガイド」へどうぞ。
過去スレとか関連スレは
>>2-5へどうぞ。
ヴァンパイア鴛鴦夫婦の甘いエロとか初エチーとか見たいです。
人間外と言ってますが妖怪や魔物系でなく
機械系やアンドロイドも可ですか?
それともスレ違い?
女の子側がソッチ系なら良いんじゃないか?
>>437 >1の一行目に曰く「ロボットだってエイリアンだって何でもOK!」
>>437 このジャンルのあるサイトじゃ蛭や便器まで登場してるしありなんじゃねw
<<執筆中の
>>437!いいから全部ここに投下してくれ!>>
人外娘ならおっけー、が基準だしね
ロボらしい娘プリーズ。ロボ狂いにさせてくださいな>437
>キュンキュンさん
元ネタ知りませんが、面白かったす
「なんで月?」てのが消化不良でしたんで、続きもよろしく
443 :
437:2006/07/03(月) 01:49:04 ID:uY3XJt4+
ちょwおまいら
いいかどうか聞いただけなのに何で執筆中になってるんだYO−
こうなったらやあぁぁぁてぇぇやるぜえええヽ(`Д´)ノ
444 :
441:2006/07/03(月) 02:41:50 ID:eJmTmq8b
>430
昔あったんだよ。
そう言われてみればその組み合わせだな、あの人の。
各個独立した話だったから気付かなかったよ…
あの人の作品好きだったんだけどなぁ、もったいないもったいない
ちょっと“もったいないおばけ”に萌えてくる
お待たせ(?)しました。
ふぉーりんシスターの続きを投下させていただきます。
今回のキーワードは <言葉責め>のみ。珍しくエロは控えめです。
「……はあ……はあ……」
エルカは荒い息を吐きながら、絶頂の余韻を噛み締める。
(最高、だよぉ)
悪魔となった体で始めて味わったアクメ。友人を罵りながらの濃厚なレズプレイは、
エルカにとっては麻薬のようなものだった。
(そう…もっと、ファシスを苛めたい…もっとエッチな事したい…っ)
一度知ってしまったら、もう止める事など出来ない。友人の心、或いは体が壊れるまで続けるのだ。
しかし、
「う、ん…?」
(あれ、なんだか、胸がざわざわするよ?)
急に胸の辺りに違和感を覚えた。その違和感は、折角の満足感に水を差すように、無遠慮に広がっていく。
(……やだ、なに、これ、苦しい…!)
そしてそれはすぐに無視できない苦痛へと変わる。
「か、は…っ」
まるで血管に進入した毒が、体中を犯そうとしているような苦痛を感じて、エルカは悶える。
「……え、る、か?」
ファシスの声が耳に入ると、それに縋るように友人の顔を見る。
自分が愛したものに、心を陵辱された赤毛の剣士は、痴呆患者のような表情を浮かべていた。
「ファ、シス?」
(……え、これが、あのファシス?)
男勝りで、曲がった事が大嫌いで、自分を慕い思ってくれていた剣士。
それが、今では死んだ魚のような目をしながら浅ましい姿を晒している。
誰が、こうした。
(あ、私…わたしが、ファシスを…っ!)
今理解した。前進を這い回る苦痛はともかく。胸の中に芽生えた痛み――それは失ったはずの良心の呵責だ。
「……どうして、私、悪魔になったのに!? 悪魔になった筈なのに!?」
(どうしてこんなに辛いの!?)
「あ…あぁ……」
ふと、頭に体温を感じる。ファシスがエルカの頭を撫でていたのだ。励ますように、慈しむように。
「……っ!!」
エルカは、反射的にその手を跳ね除けると、服を引っつかんで立ち上がる。
そしてファシスから逃げるように自室から飛び出した。
このままここに居れば自分はおかしくなってしまう気がする。一秒でも早く、この教会から離れたかった。
***
「ありゃ? ありゃりゃーっ?」
教会の直ぐ近くにある雑木林。背の高い木々の枝に座りながらコノットは間の抜けた声を出した。
彼女はここから、悪魔化していくエルカがファシスを貶めていく様子を息を荒げながら見ていたのだ。
最初の方はコノットが画策していた通りに話は進んでいたようだが、
最後の最後で、エルカが教会から逃げ出したらしい。
「なんで? どーして? すごくいいところまでイったのに!!」
きーっ、と悔しそうに声を上げる。すると教会の外に出たエルカがそれを聞きつけ、
雑木林の中へと駆け込んできた。裸身の上からシスター服だけを纏っただけらしい、
胸の膨らみの頂点が服の下からでも自己主張をしている。裸身は見えないが、
栗色の長髪は淫らにほつれ絡まり、濃厚な性臭が服の下から漏れ出している。ある意味扇情的な格好だった。
「コノット! コノットぉ!! 居るんでしょ!?」
「全く世話の焼ける娘ねぇ」
地上へと降り立つ。正直、エルカの苦痛が理解できなかった。
教会の結界が悪魔化していく体を拒絶しているのかと思ったが、それだけでは無いようだ。
「ほら、顔を貸しなさい」
コノットは再会した仲魔に、いきなりディープキスをした。唾液を流し込んで、精気を若干分け与えてやる。
同時に、エルカに起きた異変の正体に気付いた。
(げっ…!? エルカの体、人間に戻り始めてる!)
体だけではない。精神面でも、失ったはずの『人間らしさ』を取り戻しつつある。
(――ディースの血だ!)
コノットはエルカの破瓜の血を浴びて、尻尾を火傷した事を思い出した。
そう、エルカは聖女と歌われたシスターディースの娘だ。
「コノット…?」
「エルカ、アンタの体、ニンゲンに戻り始めてる」
「…ええ!?」
「多分、アンタの血が、というよりディースの血が体の邪気を浄化してるんだわ。あーもううざったいなぁ!」
「…人間に、戻る?」
エルカが困惑しているのを感じる。人に戻りつつある体は、人になる事を望んでいる。
だが、エルカは一度、甘い甘い蜜を啜ってしまった。エデンの園でイヴがリンゴを口にしたように。
人をいたぶり、貶める快感を知ってしまった。
人に戻る事、再び本能の赴くままに快楽を貪る事――二つの願いが衝突し、エルカの中で葛藤が生まれる。
文字通り、心の中で天使と悪魔が戦いを始める。
そして言うまでもなく。コノットはエルカが人に戻る事を望んでいない。
「勿論嫌よね? ニンゲンに戻るなんて」
「え、それは…」
「今は、落ち着いてるけどね、それはさっきアタシがチューした時に精気を分けてあげたからなの。
言ってみれば応急処置ね。だからまた、すぐにアンタは苦しくなるわよ?」
「ええっ?」
「しかも体がニンゲンに近づいていく程、その痛みは増していくわよ?」
これは嘘だった。当然、痛みはエルカの体が中途半端で在るほど、その苦痛は大きい。
だが、こう言っておけば一度堕落したエルカは、人間に戻る、と決断する事は無い。
「私、悪魔でいたい。人間には、戻りたくない…!」
(ふふっ。やっぱり、根っこの方は堕ちちゃってるわね)
「でもねえ悪魔になるならその苦痛はずっと続くわよ?
常に聖なる血に、心と体を浄化される訳だからね。それも永遠に」
つまり、悪魔化している間、エルカの苦しみは続くという事だ。
「い、嫌だよ! さっきだって胸がざわざわして、体中が痛くって…! ねえ、コノット、助けてよ!」
「あーもう分かったからちょっとは落ち着きなさい! 苦痛を和らげる手段はちゃんとあるの!
いーい!? アタシがさっき精気を分け与えたから、今は平気でしょ?
それは悪魔化した体が魔力を使って浄化の作用を押さえ込んでるからなの」
「…それじゃぁ」
「精気を蓄えれば、浄化作用を抑える事が出来るってワケ。アタシの言いたい事、もうわかるでしょ?」
にやり、とコノットは邪悪な笑みを浮かべた。そう。新たな仲魔も、そろそろ自立するべきだ。
「ニンゲンを襲って、精気を吸いなさい」
「…それは」
「そうしないと、またあの苦しみを味わう事になるわよ。精気を吸って完全な悪魔になれば、
血の浄化作用だって殆ど無効化出来る筈」
「でも」
(あーもう、じれったい!)
「ねえ、エルカぁ? アンタ、ディースが実は憎いんじゃない?」
「…」
「アンタはディースの娘という事実に縛り付けられている。ううん、それだけじゃない。ディースの血は、
アンタの肉体すらを縛り付けている。うざいよね。むかつくよね? だから、復讐してやろうじゃん」
「え?」
「アンタの体を、ディースが腹を痛めて産み落としたその体を、ぐちょぐちょに汚すの。
見知らぬ男にその体を捧げて、汚い精液をどくどく子宮に注がせるの。何回でもね…!」
完全な悪魔となる為に、街の人間を襲う。それが、ディースに対する復讐だった。
(分かるわよエルカ、アタシの考えに、背中をぞくぞくさせてるわね?)
あまりにも背徳的な行為に、エルカの心の中にはドス黒い感情のうねりが生まれる。
それは被虐を求める性的嗜好であり、エルカが最初から持っていた心の闇だ。
その闇を後押しするように、コノットは優しく、穏やかに、悪魔の囁きを吹き込んだ。
「アンタ達が打ち合わせしていた通りに、ここから少し離れた廃屋に、傭兵の男が一人で待ってるわ。そいつを、
襲いなさい。今度こそ本物の悪魔になりなさい。そして、アンタを縛るディースの鎖を、断ち切るのよ」
「分かったよ、コノット。今度こそ、私は、自由になる」
人が変わったように垂れ目をすっと細めて、エルカは歩き出した。獲物が待つ廃屋へと。
***
「――お、エルカちゃん! ――エルカちゃん?」
廃屋の扉を開けると傭兵の男――ギズは嬉しそうな声を上げた。
だが、一緒に来る予定だったファシスが居ない事、それにエルカが荒い息を吐いている事に気付くと、
慌てて走り寄ってくる。
「おい、まさか、何かあったのか!?」
「…悪魔に、襲われたの」
「マジかよ…」
「私、やっぱり何の役にも立たなかった…足を引っ張ってばっかりで…」
「ああ、もうんな事はどーでもいい! ファシスは!?」
「分からない…私は、急いで逃げてきたから…」
「くそ、失敗か! エルカちゃんここでじっとしておいてくれ! 今仲間を集めてくる!」
「待って!」
「ど、どうしたんだ?」
「私、悪魔に呪いを掛けられちゃったの」
嘘を吐く。エルカの体を縛るのは悪魔の呪いではなく、血の鎖だ。
「はあ!?」
「体中が、熱くて、痛いの…おかしくなりそうなの!」
魔力を失っていく体が、浄化作用に圧倒され、再び体が拒絶反応を起こしている。
異物が体中を這い回る感触に、嫌な汗が流れ始める。
「ちょっと待ってくれよ、呪いとか、俺じゃどうしようもないぜ?」
「それは、大丈夫、解呪、知ってるから――はあ…っ…」
「ど、どうするんだ」
熱い吐息に、額を流れる汗に、潤んだ瞳にギズが声を裏返す。
雄の本能が刺激されているという事を直感的に感じ取ると、体が熱くなり、欲情の炎が灯る。
「その、あのっ、人間の、せ、精液を……」
「はあっ!?」
「あ、う…ですから、んっ――男の人の、精液がいるんですっ」
(は、恥ずかしいよっ)
復活した羞恥心が、エルカの顔を真っ赤に染める。あまりにも恥ずかしさに、浄化の痛みを忘れるほどだ。
「おい、エルカちゃん。冗談にしちゃあ悪質だぞ?」
「冗談でこんな恥ずかしい事言えません!」
大声で怒鳴ると、はあはあと肩で荒い息を吐く。
落ち着くと、忘れていた苦痛、それに高まっていく体が、男の精を欲しがり始めた。
「…見て、下さい」
「え、エルカちゃん!?」
スカートの端を摘み、ゆっくりと引き上げていく。腰まで引き上げられたスカートの下には、下着が無い。
エルカの秘所が、ギズの目に晒される。
汗にしっとりと濡れた恥毛。綻びた大陰唇。勃起したクリトリス。まるで生き物のように蠢く小陰唇の奥からは、 次々と愛液が流れ出、サーモンピンクの肉ビラを怪しく輝かせる。甘酸っぱい臭いを放つラブジュースは、
細い足を伝い落ち、エルカの足元の地面を汚した。
「…っ」
街の人気者、シスターエルカの最も大事な部分を見て、ギズが生唾を飲み込む。
「もう、こんなになってるんですっ。熱くてたまらないんですっ。ですから、ギズさんの熱いの、私に下さいっ」
据え膳食わぬは――と言うが、恐らく欲望に素直に従っただけだろう。
花に誘われる昆虫のようにギズはエルカに歩み寄った。
「そ、それなら仕方ないよなっ? 呪いを解く為だもんな!」
「はいっ、ですから、お願いします…っ」
エルカは屋内の壁に寄りかかり、ギズの方へ尻を突き出した。
ひくひくとオスを誘う陰部から肛門までが、露になる。
「本当に良いんだな!?」
シスターを犯すという背信行為に、若干尻込みしているらしい。
早く精気を得たいと思うエルカの願いとは裏腹に、ギズがしつこいほどに確認を取る。
「早く、下さい…!」
「よし、分かった、入れるぞ…!」
ベルトを外し、自分のモノを取り出す。エルカは背中越しに振り返ると、涙で潤む視界の中にペニスが現れた。
(ああ、あれが、男の人の…っ…すごい、大きいっ…あんなのが入っちゃうんだ…)
その逞しさに、エルカは喉を鳴らした。
「本当に入れるからな!」
ギズが、エルカの秘所にイチモツを添える。肉ビラに伝わる熱さに、エルカは体を震わせた。
「はああ…!」
(入ってくるぅ!)
肉棒が押し込まれると、エルカは甘い声を上げた。初めて腹の中に納めた本物の男根は、熱く、硬く、
こぼれ出れるほど精気に満ちている。そんなモノが、敏感な膣壁を押し分けてながら奥へと進んでくるのだ。
声だって出てしまう。
「く! すげっ、めっちゃキツイ!」
雄の逞しさをもっと感じたくて、腹に力を込める。すると膣壁が生き物のように蠕動し、
ギズが上ずった声を上げた。
「――ふわぁん!?」
やがてギズのペニスがエルカの子宮口を突き上げる。浄化されていく体――
子宮の入り口にはまだ性感帯が残っていた。悪魔にその部分を責められた時の事を思い出し、体と心が熱くなる。
「あ、あれ? エルカちゃんっ? ひょっとして処女じゃ――ない?」
一方、愕然としたような期待を裏切られたような表情でギズが問い掛けてきた。
「や……そ、そんな事――んっ――聞かないで下さいっ――あんっ」
恥ずかしさに抗議しながら、それでも快楽を得ようと腰はくねり始める。
そうだ。さっき――教会で分かれた時は、確かに処女だった。だが、悪魔に引き裂かれた処女膜からは、
何回も男と交わったように、痛みを感じない。それどころか変異した肉壁は、はしたない汁を次々と溢れさせ、
肉棒の隅々まで味わおうと淫らに蠢いてしまう。
「シスターの癖にスケベな声だな、エルカちゃんは! おしおきしてやる!」
「ごめんなさい! ――あ!? あんっ! はっ! ふあぁっ!」
後ろから責め立てられる。
(私、ギズさんに犯されてる!)
一緒に悪魔を退治すると言った、ファシスの仲間に、犯されている。
その事実に、ドス黒い感情が、被虐の心が疼きだした。
「そうなんです! 私、エッチな子なんです! あんっ!
夜になったら、教会の中でオナニーしちゃうような、はしたない子なんです!」
「ええ!? なんだよ、いっつも清純そうに振舞って、街の人気者のシスターさんが実は淫乱だってか!?
冗談じゃねえぞ!」
ぐちょっ! 思い切り子宮に腐肉を突き込まれる。
「ふああっ!?」
「悪魔に呪いを掛けられたって言うのも、嘘なんじゃねえのか!?」
ギズの口調が苛立たしく、棘のあるものへと変わっていく。だが彼は気付いていない。
それが、エルカから発せられる催淫効果を持った体臭が原因であるという事に。
「あっ! それはっ――あぁっ! ――ごめ、ごめんなさい! そうなんです! ――あひっ…!」
そして、自分の淫らな部分を指摘され、罵られる度に、
エルカは背筋をぞくぞくとしたものが駆け上がっていくのを感じていた。
「やっぱり! このスケベシスターめ! 本当は誰でも良かったんだろ!? アソコにチンコ突っ込んで!
ぐちょぐちょかき回されれば誰でも良かったんだろう!? ええ!? なんとか言ってみろよ!」
「そうですっ! 私は――あんっ! エッチの為なら、誰でも股を開くような――
んんっ! いけない子なんですっ!」
(ああ、私も、ファシスと同じだっ、ギズさんに酷い事言われてるのに!
恥ずかしいのに! とっても感じてる!)
「くそ、信じられねえ!! ディース様の娘がこんなエロだなんて!!」
「いやあ! お母さんの事は――はあっ! ――言わないで下さいぃ!」
(違うの! もっと言って欲しいの! もっとなじって欲しいの!)
「全くお笑いだぜ! シスターなんか辞めて娼婦になればどうだ! エルカちゃんよぉ!?」
ぱつっ、ぱつっ、ぱつっ! 汗をはさんで恥骨同士がぶつかり合う音が響く。
肉チューブ内の前面を擦り上げながら、子宮口を小突かれると、膝が笑う程の快楽が襲い掛かる。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
リズミカルなピストンに合わせて色っぽい声が漏れる。エルカの興奮は最高潮に達していた。
そしてそれはギズも同じらしい。
「はあっ! はあっ! くそ! エロイ、体しやがって! もう、はあっ! 出ちまうぞ!?」
「出してください! ギズさんの精液を、私に注いでください! お願いしますぅ!」
「欲しいか!? 欲しいんだったらもっとヤラシイ言葉でおねだりしろ!」
「く、下さい!」
「何をだよ!? ちゃんと言え、この雌豚!」
「ギズさんの、臭くてどろどろしたセーエキでっ、私のぐちょぐちょおマンコを汚してください!」
ぴしり、と復活したばかりの自尊心にひびが入る。同時に、子宮にねじ込まんと言わんばかりの勢いで、
子宮口に肉棒の先端を押し付けられた。
「うおおおおっっ!!」
どぷ! どぷっ!
「きゃああぁぁぁっっ!?」
子宮に、熱い迸りを感じる。不浄の粘液から猛々しい精を感じ取り、敏感になった子宮が歓喜に打ち震える。
その精を貪るように、エルカは悪魔の魔術を発動させた。
「あっ――ふああぁぁああぁぁぁあっっ…っ…っ!」
子宮内に注がれた白濁液を媒介にして、ギズの精液を吸い取る。熱く、淫らな気が、腹を満たし、
体中へと広がっていく感覚に、エルカは瞳孔を開きながら喜悦の表情を浮かべた。
(すごい! エッチな気が、体中に広がって…っ、ああんいいっ…! とろけちゃいそうだよぉ…!)
絶頂の余韻だけがじわじわと体の内に満ちていく感覚。それはエルカに最高の官能とともに、
ご馳走を平らげたような充足感ももたらせた。苦痛が消え、甘美な痺れに思わず涎が垂れる。
「……うぅっ!? はっ! ああ…っ!」
対照的に、ギズの顔が苦痛に歪む。快楽の先に待っているのは、指先一本動かす事も億劫になる、虚脱感だった。
ずるり、とエルカから萎れた息子を引き抜くと、だらしなくその場に尻餅を付いた。
「ぁあん…っ」
(あー、抜けちゃったぁ)
精気を吸い取る快感に体を震わせながら、背中越しにギズを見る。一度交わっただけだというのに、
彼は夜通しまぐわったかのように憔悴しきった顔をしていた。
それを見たエルカが、獲物を見つけた獣のような獰猛な笑みを浮かべる。
「うふふ…ギーズさんっ☆」
中出しされた精液を地面へと零しながら、弱った獲物へと近寄る。
精気を吸収した体は力に満ち溢れ、何でも出来そうな気がした。
「ぜーっ、――はぁ…! ……?」
呼吸を整えながら、ギズがぼんやりとした表情でエルカを見上げた。
「あの、ですね。もう一回しませんか?」
「……え、エルカちゃん…?」
エルカを見上げたギズの瞳――その中に、怪しい笑みを浮かべた自分を見る。
ギズの懐に座り、見詰め合う。エルカの朱色の瞳が真紅へと染まっていた。
以上です。
エルカがなかなか悪魔化しない事に不満を覚えている住人の方、
いよいよ次回でエルカが悪魔になり、ギズに仕返しをします。
というか骨抜きに。
さて、ふぉーりんシスターもここでようやく折り返し地点となりました。
ここまで付き合ってくれた住人の皆様方本当にありがとうございます。
よろしければもう少しお付き合い下さい。
GJ
エルカエロイよ
エロいですね。エロエロですね。GJ。
もうエロカ…
言ってみたかっただけですすいませんすいません
460 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 23:28:04 ID:VvX/imar
ヘタレは迫害される。マジで。
ぶっちゃけこのエロパロ板においてはそれが顕著だ。
神作家がいればヘタレマジ死ねるw
どのスレに行っても同じ事。
ヘタレに居場所無い。 これマジ。
最初の頃はみんな反応してたが、日常茶飯事になってくるとだんだんインパクトが減ってきたな。
462 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:03:49 ID:RV/6rWuZ
>最初の頃はみんな反応してたが、日常茶飯事になってくるとだんだんインパクトが減ってきたな。
そうね。
それもそうね。
だってどんな話書いてもお前ら絶対アレとかと比べるから
わざと変なやっつけ話書くんだよ
かの作品と比べられるのならむしろ光栄じゃないか。
お前も頑張ってそれだけの作品を書いて見せればいい。
もうこれはスルーしておこうよ・・・
かまっても誰も幸せにならない
465 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:41:19 ID:2VrePr5u
巫女は満月の光の下、触手を蠢かせて近寄ってくる肉塊状の怪物に、スッと手を差し伸べた。と、そのたおやかな両腕にギュルルッと触手が巻き付き、その動きを封じつつ肉塊は彼女をグイッと引寄せる。
草の繁みに隠れていた望はハッと息を呑む。
その声を聞きつけたのか、紀美子はチラッとこちらに目を向けると、真剣な表情で首を振った。
――あたしは大丈夫ですから、何があっても声を出さないで下さい――
そう言われた事を思い出し、声を立てないようにしっかりと口を押さえる。
触手はシュルシュルと尚も彼女の身体を這い登り、巫女装束の襟に到達する。そのままスルリと巫女装束の襟が一気に開かれ、細いうなじから肩、形の良い大ぶりな乳房がポロンと顕わになる。
望は頭が痺れたように、それをじっと見ていることしか出来なかった。
すぐにグルリと乳房に触手が巻きつき、紀美子がうっと微かに顔を歪める。
と同時に、また別の触手がグルッと彼女の踝に絡みつき、そのまま紀美子はドサッと尻餅をつく。その拍子に真紅の袴がめくれ、スラリと伸びた脛と、白くむっちりとした太腿が半ばまで顕わになる。その付け根をまで触手がズルリと足を伝って伸びる。
同時に、乳房に巻き付いた触手がグネリと蠢き、その柔らかい双丘をムニムニと揉みしだく。
「……くっ。はっ……」
闇の中に秘めやかに響く少女の吐息は、決して苦痛や嫌悪ではない。
夜闇の中に白く浮かび上がる柔らかい二つの半球が巻きつく異形によって激しく、乱暴に、荒々しく、歪み、締められ、形を変える度に、朱色に充血しツンと尖ったその先端が異形の先端によって突かれ、転がされ、摘まれる度に、その声は甘く、桃色に、艶を帯びてくる。
「……んんっ。あ、あっっっ……」
初めて見る同年代の少女の美しい裸体に、初めて見るおぞましい魔物の跳梁に、その両者が作り上げる異形の媚態に、望は凍りついたようにただそれを眺めていた。
なんか、詰まったので断片的に書いた長編の一部を投下してみた。
読点が多くて読みづらいと思った。
批評ありがとう、以後注意する。
470 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 01:53:19 ID:nAa8YVux
471 :
ゴーゴン ◆Q0ghFch5KQ :2006/07/08(土) 11:56:44 ID:oHMdaTk8
読みづらいってのは同意だが、
「長編の一部」と言ってるんだから内容が薄いってのは的外れな指摘ジャマイカ。
うへ、評論家気取りが逆ギレかよ
しかも理屈じゃ返せねーからって小学生並みの… ('A`)
放っておいてやれよ。
476 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 16:25:48 ID:xTil2kQM
わざと逆ギレしてんだよ
構って欲しいお年頃なのさ
>471はツンデレとか言ってなんかやらない。
478 :
ゴーゴン ◆Q0ghFch5KQ :2006/07/08(土) 18:13:43 ID:oHMdaTk8
ひょっとすると、例のやつも本物はとっくにいなくなってて、
今いるのは便乗して遊んでるバカだけかもね。
>>466 はじめの方で、文の途中で改
行しちゃうのは直した方がいいと思うよ、
「……くっ。はっ……」
の。は、の方がいい気ガス、
あと、
>>468の、言うとおり、点、は、
付けすぎないように工夫しよう。
482 :
かわわらし 1/6:2006/07/10(月) 23:22:39 ID:/9A79/qi
うぅ・・・暑い・・・エアコンつけるか?いや・・・電気代かかるしなぁ。
寝返りをうって、微かに目を開いた時。そこに居た何かと目があった。
「・・・こ、こんばんわ」
「泥棒?」
「ち、ち、ちがいますよ!!」
寝ぼけてた頭がはっきりしてくると、その姿がはっきりとわかった。
少女だ。白いワンピースを着て、頭に小さなベレー帽をかぶった。
14・5歳くらいだろうか。
「あの・・・暑かったから・・・お水を貰おうかと。それだけです。それ以外には一切手をつける気はありませんでした!」
「ふ〜ん」
まぁ、泥棒にしてはちょっとおかしい。
とうか、泥棒じゃなくてもこんな時間に人の部屋に忍び込むか普通?
「てか。どうやって入ったの?」
「窓が開いてましたから」
確かに暑くて窓を開けてた。けどここは。
「3階だぞ?」
「あぁ。はい。ちょっと月夜の散歩をしてただけです。でも、地面は危ないから建物の上を」
「上?」
「はい」
少女は笑顔で上を見上げる。
俺もそれにつられて見上げるが、そこには天井しかない。まぁ、当たり前だ。
「この建物の上を歩いていたら、丁度この部屋の中に空気が流れているのがわかったので、あ、これは窓が開いてるなと」
「それで不法侵入して水を飲みに来たと」
「はい!」
無邪気な笑顔を返す少女。
けど、建物の上を散歩って。そもそもこのアパートには屋上に上がる階段とか無いし。はぁ。
「あの・・・ご迷惑でしたらすぐに立ち去りますが」
目を潤ませて懇願する美少女の頼みを断るなんて無理だろ・・・ったく。
「わぁった。そこで待ってろ」
「ありがとうございます」
俺は台所からコップ手に取り、冷蔵庫のミネラルウォーターを入れて少女の元へ運ぶ。
「はい」
けど、少女はそれを受け取ろうとしない。
「どうした?水道水じゃないぞ」
「いえ・・・あの」
シャワーの音が聞こえる。
「はぁ。飲むんじゃなくてシャワー浴びたかったのかよ」
そりゃこんな暑さだし、俺も汗かいてるからその気持ちはわかるが。
ちょっと図々しくないか?
そう考えると暑さと寝不足が相まって段々と苛立ってきた。
今、ここで風呂のドアをあけて俺が中に入ったらどうなるだろう。
もしそれで警察沙汰になっても、元々はこいつが不法侵入してきたわけだし。悪いのはこいつってことだよな。
たまには熟れる前の青い果実ってのもいいだろう。
俺は服を脱ぎ捨ててバスルームのドアを開ける。
「体洗ってやろうか」
『え?』
少女はバスタブに立ってシャワーを浴びながら固まっていた。
けど、それは俺も同じだ。まったくの同タイミングで同じ言葉。
彼女の頭には禿げ・・・じゃないよな。皿のような固い物が乗っかっており、手の指の間にはまるで『ヒレ』のような薄い膜が存在していた。
「あ・・・あの。えっと・・・わ・・・わたし・・・どうすれば」
それはこっちが聞きたい。
「人間じゃないのか?」
「えっと・・・に、人間ですよ。えぇ、人間です。人間ですとも」
「じゃあ、その頭と手」
「あ」
少女は罰の悪そうな顔をして両手で頭を隠す。
その瞬間、手に持っていたシャワーが落ちた。
「きゃっ!」
驚きで少女が転ぶ。転んだ弾みで高く上がる足。そこにも手と同じようなものがついていた。
皿があってヒレがあって。まさか・・・
「河童?」
「な、なんのこと・・・ですか?」
起き上がった少女は俺から視線をずらす。
「キュウリ食べる?」
「キュウリ!!はい!!食べます!!食べさせてください!!・・・あ」
少女はバスタブの縁に手を乗せて身を乗り出してまで訴えた。
もっとも、今は顔を真っ赤にして俯いているんだけど。
「ふむ」
俺はマジマジと少女の姿を見る。
頭のお皿と手足のヒレを気にしなければ普通の少女。いや、美少女だ。
「あのぉ・・・」
「キュウリ食べたいんだろ」
「・・・いえ・・・あの・・・でも」
俺は少女に近づき、その顔に手を当てる。
少女はビクンと一回震えると、強く目を瞑る。
「んっ」
俺は少女にキスをした。
「あ・・・んっぅ・・・はぁ・・・おいしい」
少女は俺が流し込んだ唾液を全て飲み干した。
いや、最後は俺の口の中に舌を侵入させてきて、俺の口の中を舐めましていた。
「ぷはぁ・・・お兄さん・・・もっと」
「いいよ」
顔を真っ赤にさせて懇願する少女の顔は、まるで手馴れた娼婦のようだった。
もともと抱くつもりで来たのだ、人だろうが妖怪だろうが、可愛ければ俺の中では問題はない。
少女をバスタブの縁に座らせて、俺たちは舌を絡めあった。
「ふ・・・んっ・・・ちゅっ・・・ぴちゃ・・・はぁ・・・ふぅ・・・」
卑猥な音がバスルームに響く。
「はぁ・・・お兄さん」
「ん?」
「お兄さんの精・・・美味しい・・・直接・・・飲ませて」
「直接?」
「うん」
少女はそう言うと、俺のペニスを握り上下に動かす。
「人間の男の精・・・それも・・・極上の・・・美味しさ・・・んむ」
小さな口にペニスの先を含ませて、先端を舌で舐める。
それは今までのどんな女よりも気持ちがよくて、どんな女よりも温かかった。
「んっ・・・あ・・・はぅ・・・ちゅっ・・・」
バスマットの上で俺たちはシックスナインにふけっていた。
少女が俺のを美味しいと言ってくれたが、少女のソコからあふれる蜜も甘くて美味しいものだった。
「あ・・・だめ・・・お兄さん・・・ねぇ・・・飲ませて」
「じゃあ、もっと深く口に入れて」
「うん」
少女の口の奥を俺のペニスが犯していく。
そして、彼女の舌はまるで蛇のように俺のペニスに巻きつき、今までにない感触を感じた。
「出すぞ!」
俺はその舌に巻き取られ、そのまま少女の口の中に精液を吐き出した。
「んっ・・・んぐ・・・んぐ」
ペニスに巻きついた舌が全てを搾り取るように締め付ける。
「・・・んっ・・・はぁ・・・美味しかった」
少女が口を話すと、幸せそうな顔をこちらに向ける。
「なぁ」
「なに?」
俺は少女の体をこちらに向けると、目と目を合わせて聞いた。
「入れていいか?」
「でも」
少女は首をかしげて聞く。
「私・・・人間じゃないよ?」
「構わないよ」
「でも・・・お父さんから・・・人間と交わるのは・・・もっと大きくなってからだって」
「初めて?」
「うん」
やはり妖怪も処女膜とかあって痛みを伴うからだろうか?
「優しくする。だから・・・安心して」
「うん。わかった・・・お兄さん・・・して」
少女をバスマットの上に仰向けに寝かせる。
まだ小さな胸に舌を這わせながら、下の小さな豆を指で刺激する。
そのたびに少女は、背を仰け反らせて俺の腕を掴む。
「入れるぞ」
「うん」
俺はペニスを少女の小さなヴァギナに当てる。
「・・・ぁ」
ゆっくりと中に入れていく。
特に処女膜のようなものは感じなかった。その表情を見る限りでは、痛みは無く快感のみのようだ。
「はぁ・・・すごい・・・こんなに・・・あぁ」
少女の体がビクンと何度も痙攣するかのように震える。
「・・・いっちゃった・・・お兄さん・・・もっと・・・して」
俺は少女を抱きかかえると、座位で突き上げながら舌を絡める。
「ふぁ・・・甘い・・・あ・・・よぉ・・・あ・・・あ・・・気持ちよすぎて・・・あぁ・・・あぁ」
今の所少女に異変はない。
ということは、彼女の父親は単に年齢のことを言っていただけか。
ならあまり問題はないだろう。
「もっと・・・もっと・・・いっぱい・・・奥まで」
「出すぞ」
「うん・・・ちょうだい・・・お兄さんの・・・精・・・ちょうだい」
激しく腰を動かすと、一番奥まで突きいれて精子を出した。
「んっ・・・あぁ・・・お兄さんの・・・気持ちがいい・・・もっと」
「え?」
俺はバスタブに押し倒される。
そして、少女は俺の上で腰を上下させ始めた。
「ちょ、ちょっとだけ待って」
「待てない!もっと・・・もっと・・・あぁ・・・あぁぁ・・・はぁぁ」
少女は俺の上で絶頂を向かえる。
その後もすぐに起き上がると、また動き始める。
俺が覚えているのは・・・少女の下から・・・3度目の精液を吐き出したところまでだった。
「んっ・・・・・・あれ」
俺はバスルームで目を覚ました。
あぁ。体がだるい。
周りには誰も居ない・・・うぅ、寒い。
って、水出しっぱなしかよ。こりゃ体が冷えるわけだ。
「へ・・・へ・・・くしゅん」
風邪・・・ひいちゃったかな。
ふぅ。今日と明日は仕事休みだし・・・ちゃんと寝るか。
俺はバスルームから出てベッドへと向かう。
あの子は・・・帰ったのか。ま、いいけど。
「あ。あの。大丈夫ですか?」
「へ?」
ベッドに横になろうと思ったら後ろから声をかけられた。
「本当はここに運んであげたかったけど・・・私力無くて・・・あの。これ、私の里に伝わる秘薬です。病気なんて一発です!」
ベランダに立って、茶色い袋をその場に置いた。
「ごめんなさい。あの・・・私・・・未熟なせいで・・・我を忘れちゃって・・・これ・・・精力もつきますから。ごめんなさい」
少女は頭を下げる。
そのまま後ろを向いてベランダから出て行こうとする。
「あのさ・・・もう会えない?」
「え?」
「・・・俺でよければ・・・いつでも・・・美味しいもの食べさせてあげるから」
「・・・でも」
「俺が・・・君と一緒に居たいんだ」
「・・・はい・・・私も・・・一緒にいたい」
ベランダの窓をあけて手を広げると・・・少女は俺の胸に飛び込んできた。
胡坐をかいてテレビを見ている俺の膝の上に少女は座っている。
あれから少女は家の住人としてずっと居座っていた。
「なぁ」
「はい?」
「お前って河童なんだよな」
「はい」
「何でキュウリが好きなんだ?」
「あぁ。キュウリって男の人の精と似てるんです。ほら、形も」
「なるほど。んじゃ・・・今夜は俺のキュウリ・・・食べてもらおうかな」
「はい!いただきます」
GJです。
河童タン可愛いなぁ。
シャワー取り落とした時、皿が割れないか思わず心配して
しまったw
尻子玉狙いに後ろ攻撃とか来るかと思ったが、無くって一安心。
後日談も読みたくなったYO。
河童タンは、きっとバナナも好物なんだろうな。
と、中年のおっさんみたいなことを言ってみる。
>>487 初めにタイトルとか言えよ。せめてあいさつくらいしろよ。
「終わり」も何も書いてないから終わったのかどうかもわからない。
投下すりゃいいってもんじゃないんだよ。最低限の礼儀くらいわきまえろよ!
別にいいじゃん。礼儀を言うならまずお前から。
ってわけでグッジョブ!
なかなかエロかった。
番号とかふってあったし、面白かったからGJ!!
お盆をネタにしたのを書いているけどいつできあがるんだろう・・・・・・
とりあえず、GJ!
GJ…
(コスコスコスコスコスコスコスコスコスコス
GJ!
こういうゆる〜い雰囲気の好きだ
>490
タイトル入ってるし消費レス数も書いてるから始まりと終わりは分かるよな。
それより、何だかんだ言ってこまめにチェックしてるオマエさんに(・∀・)モエッ
かわいい…GJであります。
>>490 予告もなしに特殊な属性を投下するよりはいいと思うよ。
それに君の要望どおり新人さんを温かく受け入れてるんだし
いいじゃないか。
>>482 GJ!
>>490 だったらそれなりの丁寧口調で礼儀をわきまえて指摘してやれよ
ってか ぐ だ ぐ だ 言 う な ら お 前 が 書 け
499 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:38:15 ID:Zcth1Sd/
500 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:39:08 ID:Zcth1Sd/
500ゲトー
501 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:49:33 ID:Zcth1Sd/
>>482 最高に童貞臭がしますね
キモイですね死んでください
もっと虐殺シーンを入れればみんな大喜びだったのに
ID:Zcth1Sd/
SZKはこんなところにも出張してるから困る
とりあえずいつも乙
504 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:56:13 ID:Zcth1Sd/
SZKって何?
SOS団とかDMCの類?
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
レイプ!
505 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 00:03:18 ID:Zcth1Sd/
す・・・すごい
荒らしさんの
「一秒間に十回スレレイプ発言」だ・・・
507 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 02:34:14 ID:In863Um4
508 :
かわわらし2:2006/07/13(木) 00:55:28 ID:iFtgCNqv
>>488-498 GJくれたみなさん、ありがとうございます。
>>490さん
すみません。特にNGワードになりそうなものなかったので前書きいらないかなと。
あとがきも別なスレで怒られたことあったので、必要ない限り入れないつもりでした。
今回は『かわわらし』の2作目です。後日談というより完全に続きですね
先日まで一人暮らしだった俺も、今は可愛い女の子と同棲生活を送る身分となっていた。
彼女の名前は翠(すい)。これがまた極上の美少女で、しかもかなりのエッチ。正に男のための少女。
人間じゃなくて河童だってところはこの際は無視。
翠の話じゃ、河童ってのは大人になるにつれて河童の特徴が無くなり、成人を迎えたころにはほぼ人間になるのだということだ。
ってことで、全然問題無し。
「ただいま」
俺は玄関を開けて部屋の中に入る。
いつもならこの時間は、翠が食卓に晩御飯を並べている頃だ。
「今日の晩御飯は何かなぁ」
「ごちそうさま」
普段俺が座っている場所に、翠とは違う美少女が座っていた。
翠はいつもの自分の場所に座って俺に苦笑いを浮かべている。
「おかえりなさい・・・あの・・・」
「お前がここの家主か。邪魔しているぞ」
まるで日本人形のようか長い黒髪と白い肌。
着ている服が和服ならまさにそのまま・・・あれ、あの服って、近くの金持ち御用達の小学校の制服だよな?
「翠の友達か?まぁ、いいけど。腹減った。着替えてくるから晩飯頼むな」
「え。あ・・・あの・・・彼女が・・・全部食べちゃった」
「は?」
「翠の料理は久しぶりに食べたが。うむ、美味であった」
少女がお茶を飲み、翠がオロオロと俺と少女を見比べる。
テーブルには先ほどまで料理が盛り付けられていたであろう皿が何枚も置いてあった。
「って、おい!俺の飯を食っただぁ!?」
「ごめんなさいごめんなさい。私は止めたんですけど」
「人間一食抜いたくらいでは死にはせん」
死なないかもしれないけど、死ぬほど切なくなるのは間違い無い。
それにしても、小学生くらいなのに酷く毒舌で傲慢じゃないか。親は一体どんな育て方しているのやら。
「お前なぁ」
「睦月」
「は?」
「ワシの名じゃ。睦月。それにしても、名も聞かずにワシをお前呼ばわりするとは。見上げた度胸じゃ」
小学生・・・じゃなかった、睦月の鋭い目が俺を射抜く。
「睦月。あの、お兄さんは・・・えっと」
「翠。友達は選んだほうがいいぞ。こんな生意気なガキなんて」
「あ・・・お兄さん。謝ったほうが・・・」
「どうした?翠」
「・・・齢伍佰を超えたワシをガキ呼ばわりか・・・この座敷童を・・・何だと心得ておる!!」
なに?ざしき・・・わらし?
「あれ。俺・・・どうしたんだ?」
目が覚める。俺の部屋のベッドの上だ。
ぐあ。体中が痛い。
「大丈夫?」
「あ・・・翠。俺」
「少々ワシの力が効きすぎたようじゃな。まぁ、よい薬じゃ」
翠の隣りで俺を見下ろす少女。睦月だっけか。
「座敷童って、あの妖怪の」
「・・・本気で死にたいようじゃな」
「お兄さん。座敷童って妖怪じゃなくて神様なんだよ」
「そうなのか?」
「神と言うには多少の御幣があるが、気様らが使う言葉の中では神が最も近い表現かもしんな」
睦月はベッドの上にのぼり、俺の上にまたがる。
「ワシが今まで目をかけてきた翠を骨抜きにした男。どんな男かと思えば」
「ほ、骨抜きって私は・・・別に」
「頭も悪い。金も無い。性格もそれほどよさそうでも無い。外見は悪くは無いが良くも無い。ともなればやはり夜伽の方か」
睦月の手が器用に俺のズボンを下ろす。
体が痛くて俺は止めようにも体が動かないし。
「ほほう。こちらはなかなか立派だな・・・ほれ、はよう勃起させい」
「いや、無理だろ。この状況じゃ」
「なんじゃ、ワシの体が気に食わんのか?ふむ。仕方ない」
そう言うと睦月の体が段々と変わっていく。まるで、人間の成長を早送りで見ているような。
「どうじゃ」
20歳前後の体だろうか。スレンダーで綺麗な美女の姿に睦月は変わっていた。
服もそれに合わせて大きくなっているらしく、同じ制服だが大人サイズだ。
「どうじゃって」
「まさかお主、更に年上がよいと申すのか?いやまて・・・ふむ・・・なるほどなるほど」
睦月が翠の方を見てうなずいている。
「え?なに?」
睦月の姿がまた変わりだす。今度は段々と小さくなって。
「これじゃな」
今度は14・5歳。丁度翠と同じくらいの年齢。
「・・・む?なぜじゃ。なぜ勃起せん」
「あのなぁ。俺が好きなのは翠なんだよ。お前がどんな手でこようと俺はお前とはしないぞ」
「お兄さん・・・ありがとう」
睦月は腕を組みながら、俺と翠を見比べる。
「ならば。翠。お主がするのじゃ」
「は?」「えっ!?」
睦月の言葉に俺と翠が同時に驚く。
「少し空しいが、ワシはお主らのとなりでおこぼれをもらうとするかのぉ」
睦月が俺から降りて、変わりに翠を俺の上に乗せる。
「お兄さん」
「・・・ほれほれ。はやくせい」
「あのね。私も・・・したい・・・いれて・・・いい?」
俺は小さくうなずく。
翠が俺の上で着ている服を脱ぐ。
小さなスリットはすでに濡れていて、蛍光灯の光でキラキラと反射していた。
「んっ・・・はぅ・・・ちゅっ」
翠が俺のを口と手を使って勃起させる。
「おぉ。なるほど。十人並みの容姿じゃが、人並み外れた男根じゃのぉ」
「翠。いいよ」
「うん」
翠の小さなスリットに俺のペニスが入っていく。
初めての時のように暴走することはなくなったが、この行為が大好きなのは変わらない。
「あん。あ。おにいさんの。おく・・・まで。あん、あ、あ、あ、あぁ」
騎乗位で翠が上下に動く。
体が痛くなければ下から突きあげるんだが。
「んっ・・・翠が・・・あの翠が・・・乱れておる・・・男のモノを咥え込んで・・・あぁ」
睦月の方を見ると、睦月は床に座りこんで指で自分を慰めていた。
はだけられた服から見える小さな胸。そして、その乳首は勃起し、血のように赤く綺麗だった。
「睦月・・・おいで」
トロンとした目のままで睦月がベッドの横に立つ。
痛みを我慢しながら、俺は睦月の乳首を指で撫ぜた。
「はぁっ。だめじゃ・・・そこは・・・よわい・・・のじゃ」
指でなぞっているだけで、彼女の脚はガクガクと震えて立っているのがやっとと言う感じだ。
「お兄さん・・・私・・・私もう」
「わしも・・・もうだめじゃ」
左手で翠のクリトリスをつまみ、同じように右手で睦月の乳首をつまむ。
「ひゃぅっっっ」
「くる・・・あ・・・は・・・あぁぁぁぁ」
翠のすさまじい締め付けに俺も翠の膣内で果てた。
翠は力なく俺の上に倒れ、睦月もその場に崩れ落ちた。
「ちゅっ・・・ん・・・あは・・・んっ」
「ぺちゃ・・・んん・・・翠・・・ここも舐めてやれ」
今、二人の少女は俺の足元で美味しそうに俺のペニスを舐めていた。
二つの小さな口と舌が今までにないくらいに俺のを刺激してくる。
「ふぅ・・・ねぇ、お兄さん」
「ん?」
「睦月にも・・・してあげて」
翠の口から信じられない言葉が出た。
俺は翠のためを思って睦月の誘惑から逃げていたというのに。
「私だけじゃなくて座敷童にとっても、人間の男の精はすごい栄養になるの。特にお兄さんみたいなすごい美味しい精はね」
「いや。ワシはよい・・・こうして舐めさせてもらっただけで十分じゃ」
随分と愁傷な態度になったな。
俺に痴態を見られたからか?
「睦月ね。もうずっと男の精を受けて無いの。このままいくときっと」
翠の顔が曇る。
「翠はそれでいいのか?」
「・・・私はお兄さんにも睦月にも気持ちよくなって欲しいから・・・あ、でも、睦月を好きになっちゃダメだよ。お兄さんは」
「大丈夫。俺が好きなのは翠だけだ」
腕だけ動かして翠を抱き寄せ、口付ける。
「少々妬けるのぉ」
「睦月。お兄さんを貸してあげる」
「ありがたい」
「貸すだけだからね。絶対だよ。お兄さんを取ったりしちゃダメだよ」
「わかっておるわ」
睦月は先ほどの翠のように俺の上に腰を下ろす。
「ゆくぞ」
「どうぞ」
俺の目の前で睦月の少しだけ開いたヴァギナにペニスが潜り込んでいく。
「うぁ・・・はぁ・・・久方ぶりの・・・感覚じゃ」
睦月のソコは、翠とは違ってキツくない。だからと言って、ユルいわけでもなく。程よく俺のを包み込んでくれていた。
「ふふん。どうじゃ、ワシの女陰は・・・気持ちよくて仕方ないって顔じゃのぉ」
素直な翠のソコとは違い、複雑に動く睦月の中は、予想だにしていない刺激が突然訪れたりする。
「ん。あぁ・・・主のも・・・よい・・・ひっぃ!?」
急に睦月が目を見開いて声を上げる。
「あ・・・あぁ・・・さらに・・・大きく・・・ダメじゃ・・・もう・・・きつい」
「睦月・・・どう?お兄さんの・・・美味しいでしょ」
「・・・はっ・・・あ・・・うむ・・・最高じゃ。翠は・・・幸せ者・・・じゃのぉ」
段々と体の痛みが引いてきた。
俺は睦月の尻を掴む。
「はぁっ。な、なんじゃ」
「痛みが引いてきたからな。もっとよくしてやるよ」
俺はそのまま睦月を上下に動かしながら、それに合わせて腰も動かす。
「は・・・はげし・・・すぎる・・・久しぶりの・・・体に・・・あ・・・あ・・・それは・・・酷・・・じゃ」
「いいなぁ・・・お兄さん。私にもまたしてね」
「やめ。あ、だめじゃ・・・翠・・・そこは」
翠もベッドに上がって、手で自分を慰めつつ、睦月の乳首を舐める。
その度に、睦月の膣が俺のをきつく締め付ける。
「睦月」
「はっは・・・っ・・・なんじゃ」
「翠の次くらいに可愛いな」
「ば・・・ばかを・・・言うでない」
俺は上半身を起こし、睦月を上下に動かしながら翠とは逆の乳首に吸いつく。
「はぁっ。だ・・・だめじゃ、もう・・・あぁ・・・後生じゃ・・・もう・・・しまいに」
「ふふ。わかったよ」
俺は腰を動かすことに専念し、激しく睦月の中をかき回した。
「くっ・・・睦月」
「よい。よいぞ・・・だせ・・・すべて・・・飲み干してやる・・・だから・・・出すのじゃ」
俺は睦月の一番深いところまでペニスを押し込み、そこで精液を放出した。
「んっ。あぁぁぁ」
睦月はクタとなり俺の方に力なくよりかかってくる。
体中が小刻みに痙攣している。それほどまでによかったのだろうか。
「ふぅ」
睦月から抜く。かなりの量の精液を出したはずなのに一滴も出てこない。
「睦月はね。全部子宮に貯めちゃってるんだよ。私も出来るけど、ここまで完璧には出来ないなぁ」
「ふぅん。子宮か・・・え?子宮?」
「うん」
「まさか、子供出来たりしないよな?」
翠や睦月に子宮があるとは思わなかった。
そうだよな。ここまで人間そっくりなのに無いと考えていた俺の方がおかしいかもしれない。
「ふふ。どうじゃろうなぁ・・・これほどまで濃いのを出されたことは無いからのぉ」
睦月が耳元で囁く。
「私はまだ子供作れないけど・・・睦月は・・・出来るかも」
俺は翠と睦月の顔を見る。
ま、なるようになれ・・・だな。
夜。翠と睦月は俺を挟んで俺の両側で寝ていた。
「そう言えば」
睦月が俺に語りかけてくる。
「先ほど視えたのじゃが、お主。今まで人と性交したことないじゃろ」
「え?そうなの?」
逆側から翠が聞いてくる。
「そんなはず無いぞ。俺の初めては高校の時の彼女と」
「あれは人魚じゃ」
「じゃあ、卒業旅行で北海道に行った時の旅館の女将」
「雪女じゃ・・・それ以外のも、幽霊や九十九神が視えたぞ」
幽霊や九十九神?あ〜・・・なんとなく身に覚えが無いと言えないのが辛い。
「お主は昔っから物の怪やワシらのような人ならざるものに好かれておったようじゃのぉ」
「う・・・ウソだ」
「でも。でも、そのおかげで私と会えたんだし・・・お兄さん。私・・・迷惑?」
翠が俺のパジャマをぎゅっと握って、目に涙を溜めて聞いてくる。
「迷惑なわけないだろ。お前は俺が今までの中で一番好きな女だ」
翠を抱きしめる。
翠の体から力が抜けるのがわかる。
「・・・のう」
後ろから睦月の声が聞こえてきた。
「その愛情の半分でよい・・・ワシにも注いではくれぬか」
「・・・なに!?」
俺は驚いて起き上がる。
「さっきも言ったじゃろ・・・ワシらのようなものに好かれておると」
「ひょっとして。睦月もお兄さんを?」
「・・・う・・・うむ」
睦月が顔を真っ赤にして俯く。
「わ、ワシは座敷童じゃ。住みついた家に幸福をもたらすぞ。お主が・・・ワシに精を注いでくれれば・・・半永久的に幸せをくれてやれる」
自分の利点をフルに使った文句は、今までの強気な睦月からは全然想像出来なかった。
「お兄さん・・・睦月のお願い・・・適えてあげて」
「へ?」
「私・・・お兄さんも睦月も同じくらいに大好きだもん・・・お兄さんは睦月が嫌い?」
翠は首をかしげて聞いてくる。
睦月は顔を真っ赤にして目の下のあたりまで布団をかぶって、少し震えている。
「こんな可愛い子二人に好きかと聞かれて断れる男がいるわけないだろうが・・・ったく」
この日から同居人が更に一人増えた。
全身全霊をもって尽くしてくれる翠と、強気ながらも相手を気遣う心と優しさを持った睦月。
俺・・・この時点ですでに幸せすぎなんですけど。
続く
お約束?いえ王道ですとも。グッジョブ!
元カノの正体に吹いたw
続くって事は出てきますわな、楽しみにしてます
泰然自若とした主人公が面白いわ
・・体質の設定で話が動くんですかね?
かわわらし氏GJ!!!
素人童貞ならぬ人間童貞の、いまだ名も無き主人公ガンバレ!!
GJ!
とてもエロくて素敵でした。
>>517 「かわわらし」というのは河童のことで、作品名じゃないかい?
河童タンも、わらしタンも、主人公を基本的に異種族扱い
してるのがさらに萌えだわ。
ロリ属性無くても、読み物として面白いです。
最初、食事が無くなってるのを見て二口女かなー、と邪推したけど
エロに結びつかんよなw
>最初、食事が無くなってるのを見て二口女かなー、と邪推したけど
甘い、甘すぎる
二口女どころかヒドラやヒトデすらエロに結びつける職人がこのスレには存在するw
二口女ならではのエロっていうと、後頭部の口も使って(ry
なんていうグロ寸前のを想像するわけで。
前の口がツン担当、後ろの口がデレ担当
つまりバックから責めてやるとデレるわけか
ヒント:グロとエロとは紙一重
かわわらしの続きも書きたいけど、二口ツンデレ・・・
いや、前はツンデレだけど後ろは素直デレ。
主人公に対して前の口は毒を吐き、後ろの口は素直にラブ。
でもエッチの時はどっちもデレデレ。
そんな二口を思いついてしまった。
流れ切っちゃってすいません。
久しぶりに続きを投下させていただきます。
例によって十レス程度消費予定です。
キーワードは、<逆レイプ><言葉責め><反転>。
「私、まだまだシ足りないんです。だから――」
ギズを抱き寄せ、首筋に顔を埋める。これだけなら恋人同士の熱い抱擁だが、エルカはそこで大きく口を開いた。
異常に伸びた犬歯が、愛らしい口から覗く。
エルカの牙が、ギズの首筋へと突き刺さる。
「――があっ!?」
激痛に悶えるギズを優しく抱きしめながら、血を啜る。その血を媒介に、更に精気を吸い取った。
「…んっ…んんっ…!」
流れ込んでくる熱い官能に体を震わせるが、どうにも量が少ない。
どうやら精液を媒介とするのが最も効率よく精気を吸収できるらしかった。
(けど、これはこれで…いい、かも)
痛みに悶える獲物を肌で感じながら、自分は甘い汁を啜る。それはエルカに心地よい優越感を与えてくれた。
だがこれで終わりにはさせない。血液を媒介に、淫気を注いだ。
「ぐうっ!? はあああっっ!」
雄叫びと共に、一度萎えた筈のイチモツが、再び血を集め、膨張し始めた。
(うわあ、おちんちんって、こんな形してたんだ……びくんびくん、ってして、なんだか可愛いかも…)
間近で少しグロテスクな男性器を見ると、なんだか愛着すら持ってしまう。同時に、愛液と精液に濡れ、
てかてかと光りながら淫臭を放つそれを眺めていると、また交わってみたいと思ってしまう。
エルカは牙を引き抜いて傷跡を優しく舐める。魔力を使うと、傷口はあっと言う間に塞がった。
「ギズさんも元気一杯じゃないですかぁ?」
「はあっ! はあっ! エルカちゃん!」
「鼻息荒いですよ? まるで発情したワンちゃんみたい。うふふっ」
「え、エルカちゃん、頼むっ…抱かせてくれ! くそ…っ、何でだっ?
今すぐにでも、エルカちゃんを押し倒したいのに、体が、全然動かねえ…!」
「大丈夫ですよ? ギズさんは何も心配しないで下さい。ね? 私がしてあげますから」
抱き起こしていたギズの体を、そっと横たえらせる。エルカは彼の体を跨ぐと、
スカートをたくし上げ、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「あっ…んんんっ…っ!」
性液で汚れた淫靡なヴァギナが、逞しいペニスを捕食でもするように飲み込んでいく。
ずちゅっ!
「あはぁっ…!?」
思い切って腰を下ろすと、壊れるかと思うほど子宮口に肉槍が食い込み、快感でエルカは仰け反った。
(すご…っ、この体勢、子宮の入り口にっ――んっ――おちんちんがぐりぐり当たるよぅっ)
「んはあっ…はあっ――んっ、はっ、んっ、あっ」
「ううっ! エルカちゃん、エルカちゃん!」
エルカが腰を上下に動かすと、感極まったようにギズが声を上げる。一度目の性交の際垂れ流した、
様々な粘液を潤滑油にして、じゅっぷじゅっぷ、と卑猥な音が、スカートの中から聞こえてきた。
「はっ、んっ…気持ち、良いですかっ?」
「あ、いい! もっとしてくれ!」
「良いですよぅ…☆」
エルカは邪悪な笑みを浮かべると、ギズの胸をはだけさせ、筋肉の感触を堪能するように胸元を撫で摩る。
そして唐突に乳首を抓った。
「ぐっ!?」
「んっ?」
(おちんちん、大きくなった?)
苦痛を与えるつもりが、先ほど送り込んだ淫気のせいで快楽へと変化しているらしかった。
「ギズさんも変態じゃないですか。痛い事されて、感じてるんじゃないですか?」
「それは…! 違う!」
「私の事さっきさんざん馬鹿にして、人の事言えないんじゃないですか?」
「違うって言ってる――ううっ!」
腰を真下へ突き落とし、黙らせる。
「嘘ばっかり、傭兵ってもっと強くて頼りになって、格好良いイメージがあったんだけどなあ。
案外だらしないんですね。少し見損ないました」
「エルカちゃん…」
心が読めなくとも分かる。ギズはプライドを傷付けられて、酷く落ち込んでいる。屈辱に打ち震えながら、
だが体は貪欲に快楽を求め、その狭間で苦悩している。悔しそうなその表情を見ると、
ファシスを言葉でなぶっていた時の高揚感を思い出して、エルカは背筋を振るわせた。
「んっ…女の子はエッチだと馬鹿にされるのに…はあっ…男の子はエッチでも何も言われないよねっ?
あんっ…そんなのズルイと思うっ」
言葉と肉ヒダでギズを責め立てる。片手を背中越しに尻の辺りへと伸ばす。
「うっ?」
蟻の門渡りと呼ばれる部分を指でなぞってやるとギズは体を震わせた。そのまま、指を肛門へと滑らせ――
つぷり。
「ひっ!?」
「あははっ。変な声っ――ギズさん? 分かります? おちんちん、びくびくしてるよ?
お尻の中弄られるのがそんなにいいの?」
理性が効かなくなり、敬語を使うのも億劫になってきた。
「やめろ! そんなとこ、触っちゃ駄目だ!」
「汚いから? でも、気持ちイイよね?」
差し込んだ中指を掻き回してやる。
「うおおおっ!」
「きゃん…っ!?」
動かないと思っていたギズの腰が跳ね上がる。子宮を小突かれ、不覚にも甘い声を出してしまった。
「もう、何っ? 汚いとか言っておきながらちゃっかり腰を動かして、
どうして男の人はそんなに見境がないの!? 信じられないよ!」
肛門から指を引き抜く。汚れた指をギズの服で良く拭くと、本格的に腰を動かし始めた。
「んっ…んっ! 教会で集まった時だって、皆私の事エッチな目で見てっ…は、んっ…! …本当は、
悪魔を倒すなんて、どうでも良いんじゃないの!? 私目当てで、教会に集まったんじゃないの!?」
「はあっ! はぁあっ…っ! くっ! うおおっ!」
ギズのイチモツが膨張し、痙攣する。エルカは絶頂が近い事を感じ取った。
(うふふ、イくんだ? 私みたいな女の子に酷い事言われながらイっちゃうんだっ?)
「イきそうなの? でも駄目だから」
腰の動きを止める。
「な、どうしてっ」
「エッチなギズさんにお仕置きだよ。自分で動いてね?」
「そ、そんな…」
分かっている。精気を抜かれたギズは、体から力が抜けて、自分の意思では殆ど動かせない。
それを知りながらエルカは言っているのだ。
「どうしたの? おちんちんはこんなに元気一杯なのに、自分で腰を動かす事も出来ないんだ?
エッチな上にだらしないんですね、ギズさんは」
言いながら膣に力を入れる。肉棒が締め付けられる快感にギズが呻き声を上げるが、
絶頂の直前で膣から力を抜く。
「か、勘弁してくれぇ…っ」
生殺しの扱いに、とうとうギズが泣き言を吐いた。
瞳をきつく閉じながら、苦悶の表情を浮かべる男の顔は、見ているだけで子宮が熱く疼いてしまう。
「イきたい? イきたいよね? さっきからおちんちん、びくびくしてるもん。
私が腰を動かせば、すぐにでも熱い精液が飛び出しそう☆」
「ああ、頼む、動いてくれ! 俺、頭がおかしくなっちまいそうだ!」
ギズの懇願に笑みを浮かべると、彼の耳元に顔を寄せて、こう囁いた。
「良いよ――ただし、私にお願いして。『あなた家畜になります』ってね」
そう、家畜。人が牛や鳥を育て、食べるように。人間の男は、今のエルカにとっては家畜と変わらない。
「な、――嘘だろ!?」
「嫌なら良いよ」
「――ぐあっ!?」
再びギズの首筋に牙を突きたて、淫気を流し込む。
「うおぉぁああぁおおぁっ!!」
肉棒が更に膨張する。それを、絶頂させないようにゆっくりと肉のチューブで揉み解す。
「はぁ、はぁ、どうするの? このまま延々とこうしてるの? はあ…私は別に良いけど?」
嘘だ。本当は思う存分この熱い肉棒で膣内を掻き回して欲しい。壊れるほど子宮を突いて欲しい。
「うああ! 頼む! 家畜にでも何でもなるから! 出させてくれえ!」
「あっはぁ☆」
ファシスの友人を屈服させたという事実にぞくぞくと、エルカの背筋を快感が駆け上った。
「いいよ! 私のアソコで、沢山精液出させてあげる! ――はっ! あんっ! はあんっ!」
「うおおおっ!」
臨界点ぎりぎりだった男根は、あっと言う間に爆ぜた。
どぴゅるっ! どくっ! どくんっ!
「んあぁぁああぁぁっ…っっ☆」
悪魔の淫気を注がれた事により、一度目の射精より遥かに多い精液が、エルカの子宮内へと注がれる。
(ああん! すごいよお! セーエキが、沢山出て、あぁっ…! 子宮が蕩けそうだよぉ!)
熱い粘液に敏感な粘膜を撃たれる感触に、エルカも絶頂した。子宮が痙攣して、
肉棒から一滴残らず精液を搾り取ろうと蠕動する。同時に精気を吸収した。
ギズの活力を魔力として吸収すると、体が甘い愉悦に震え、力が満ちていく。
この感覚は、癖になりそうだった。
「? あっ、やだ、体がっ…!?」
と、体中に溢れた魔力が、エルカに異変をもたらした。肩甲骨、尾てい骨辺りが熱く疼き始める。
「ああぁんっ!」
色っぽい叫び声と共に、シスター服の背の部分が盛り上がった。
びりい、と服を引き裂いてそれが現れる。
「はあっ…はあっ…!」
背中越しにそれを見た。
(……翼だ)
蝙蝠の翼が、シスター服を内側から突き破って生えてきたのだ。
「ん…ひょっとして…」
絶頂の余韻で痺れた下半身に意識を集中させる。スカートの中、お尻の上で、もぞもぞと動く物体がある。
(尻尾、生えてる?)
廃屋の中に置かれ、埃を被っている鏡を見る。
シスター服を引き裂いた蝙蝠の翼。切れ長の瞳孔。あどけない顔に突如浮かび上がった黒のペインティングは、
魔力が体に行き渡った証。下半身に力を入れると、スカートを跳ね除けるように、矢じり型の尻尾が現れた。
この瞬間、エルカは完全なる悪魔となった。
「あ…ははっ……あはははははっ!」
悪魔化した我が身を祝うように、高く笑い声を上げる。心身を縛るディースの血は、
溢れる魔力で完全に押さえ込まれ、もはや苦痛は感じない。最高の気分だった。
(これが、悪魔の体…!)
蝙蝠の羽を、尻尾を動かす。新しい器官は、まるで今まで存在し、使ってきたように自由に操る事が出来た。
「うふふふ…っ」
我が身を抱きしめる。精気を吸収し、魔力が行き渡った体は力に溢れ、熱い。
何もしないだけでもぞくぞくとする。エルカは新しい体の素晴らしさに打ち震えた。
「ぐっ、ああああっ…」
一方のギズは、余りの快楽に口から泡を吹き始めている。精気も殆ど吸収され、顔を青くしていた。
だが、淫気を注がれた体は、未だに快楽を求め、猛っている。
「まだ、イけるよね?」
エルカが悪魔の笑みを浮かべた。口の端から垂れていた涎をぺろりと舐め取り、ギズの腹に両手を添える。
「う、…ああっ…!」
エルカの言っている意味を理解して、ギズは恐怖に震えた。確かに、繋がったままのペニスは、
若干萎えただけで、後一度や二度くらいの交合なら可能だろう。だが、ギズに残された精気は僅か、
このまま悪魔となったエルカと交われば、廃人になる事に間違いない。
「ゆ、許して、くれ…っ」
「だーめ☆」
エルカは、人間の時のように、人懐っこい笑顔を浮かべると、再び腰を動かした。
***
「――ちょっといつまでヤってんのよ?」
「ほえぇ?」
六度目の吸精に恍惚としていた時、呆れた少女の声が聞こえた。
振り向くと、コノットが廃屋の中へと入って来た。
「その男、もう精気残ってないわよ?」
「……あ、そう言えば…精気、全然吸収出来てないや…」
ギズのペニスも既に萎え、膣を圧迫する感触も殆どない。彼の顔を見てみると、白目を剥いて気絶していた。
「あ、あー。ギズさん、大丈夫かなあ?」
「アンタって娘は…悪魔になっても天然ねえ。自分でヤったんでしょ? 廃人確定よぉ」
「うー、もうちょっとシたかったんだけど」
「無理無理。他の男捜しなさいって」
「そっか、残念…」
ギズに同情している訳ではない。この男の熱い肉棒を、猛々しい精気を、もう味わう事が出来ないと思い、
後悔しているだけである。人一人、しかも友人の仲間を廃人にした事に、罪悪感は無かった。
その心も、とうとう人である事を忘れてしまった。完全に。
「まーでも、見事な吸いっぷりね♪ どう? 悪魔になった感想は?」
「うん。エッチな気分で、体中、熱いの。まだまだシたくてたまらないよ☆」
「ふふふっ、アタシが見込んだだけあって、ほんっとーにスケベなんだからエルカは♪ まあ、
気持ちは分かるけどね。アタシも悪魔化した時は体がすっごい熱くて、一晩で十人以上とシちゃったから」
「…うわ、すごい」
「ちっさくても悪魔としてならエルカよりお姉さんだからねー。エッチな事色々教えたげる♪」
「え、た、例えば?」
「それはねー」
コノットが気を失ったギズに跨ったままのエルカに近づき、耳打ちをする。
ピンク髪の悪魔がコノットに喋ったのは――ファシスへの完全なる復讐。その最終段階。
「――あれ? ファシスって、私が壊しちゃったと思ったんだけど?」
「ああ、あんなんじゃ全然ダメダメ。エルカ不完全だったでしょ? 詰めが甘いのよ。
精気だって吸ってなかったし時間が経てば精神状態だって安定しちゃうわ。
だからこれは、アイツを完全に堕とす為の作戦よ」
「そっか、そっかあ…」
(また、ファシスを苛められるんだ……)
想像すると胸が熱くなる。顔が自然とにやけ、うふふふ、と笑いが漏れる。
コノットも同じように邪悪な笑い声を漏らすと、屋内に二人の少女の微笑が木霊した。
「――さあ、こんな辛気臭い場所、さよならしましょ」
「そうだね――よっと」
ようやくギズと結合を解き、立ち上がる。ぼたぼたと陰部から精液が零れ落ちた。見ると、
ギズの腰辺りには夥しい量の粘液で汚れており、悪魔化した体がどれだけ貪欲だったか伺える。
「あー勿体無い」
零れ落ちる精液に手を伸ばす。人肌程度の温もりを感じる白濁液を口元まで運び、
まるでそうするのが当たり前のように、初めてスペルマを舐め取った。
「……しょっぱくて、えぐい」
「でも、美味しいでしょ?」
「うん☆」
「これからタップリ味わえるから楽しみにしときなよ?」
「うんっ☆」
二人、いや、二匹の悪魔が廃屋の外に出る。空には悪魔となったエルカを祝福するように、
満月が淡い光を降り注がせている。それは魔力となって、悪魔の力を更に増幅させた。
「さあ、楽しい宴の始まりよ」
コノットとエルカは翼をはためかせ、夜街へと飛翔した。
***
「……う」
エルカの部屋でファシスは目を覚ました。
(とんでもない夢を、見ていた気がする)
そうだ。エルカが悪魔となり、自分を誘惑し、体を重ねるなど、絶対にありえない。
否、あってはいけない事だ。だが、
「……夢では、ないのだな」
改めて、自分の体を見て痛感させられる。剥きだしの股間や乳首、夜風にさらされ冷たくなった粘液、
そして部屋に立ち込める淫臭。
「エルカ、まさか、本当に…」
そこから先は言葉にするのもはばかれる。だが、自分を誘惑した彼女の態度、そして辛辣で、
陰湿で容赦のない言葉。快楽に貪欲な体。真紅の瞳。切れ長の瞳孔――そのどれもが、
人間であるエルカとは結びつかないのだ。
「いや、諦めるな…!」
絶望的な状況に押し潰されまいと、ファシスは被りを振った。
(そうだ、本当に悪魔となったなら。私はこうして無事で居られない筈。
それに、気を失う直前、エルカの瞳には迷いがあった)
確かにその瞬間だけは、エルカの中に人の心は残っていた。
「エルカ自身も、不完全な状態だと言っていたじゃないか…!」
なら、まだチャンスはある筈。
思い立ったファシスは、気だるい体に鞭を打つと立ち上がる。引き裂かれた服の上から鎧を装着し、
愛用の黒マントを羽織る。剥きだしの肌が鎧と接触して冷たいが、我慢出来る。
「……そうだ。皆に知らせなくては」
仲間達は、エルカが心強い味方だと思ったままの筈。もし再び、エルカの心が闇に堕ちたら、
あの悪魔と結託して仲間を襲うかもしれない。
「っ!? ギズ!?」
もしそうなれば、単独行動をしている彼が最も危険だ。
ファシスは最悪の展開を想像すると、エルカの部屋から飛び出した。
***
そして、最悪の展開は、現実のものとなっていた。
「――ギズ…そんな…」
廃屋の中には、仰向けのまま白目を剥いている仲間の姿があった。
昨日コノットから救い出した仲間はなんとか助かったが、ギズは精気を吸い尽くされ、仮死状態だった。
一命を取り留めても、廃人になる事は決まっている。
「おのれ、悪魔め!! よくも私の仲間を、エルカを!」
だんっ、と壁に拳を叩きつける。だが彼女は知らない。
ギズをここまで追いやったのは、コノットではなく、エルカだという事に。
ファシスはマントを外すと、ギズの体に掛ける。そしてすぐに踵を返した。
廃屋から出ると、仲間の下へと向かう。
(ギズがこうなったという事は、他の仲間達も襲われている可能性が高い!)
こうしている間にも、悪魔に襲われているかもしれない。
そして彼らを襲っているのは、エルカかもしれないのだ。
「くそおおおおおぉぉっっ!!」
あまりのやるせなさに、ファシスは月に向かって吼えた。
***
一方その頃。二匹の悪魔は、ファシスをおとしめる為の作戦を着々と進めていた。
「んっ! …はっ! あんっ!」
「あん♪ あん♪ あん♪」
薄暗い路地で、エルカとコノットが二人の傭兵を押し倒し、腰を振っている。彼らの周りには、
ガラスの欠片と、その内容物である聖水がこぼれている。エルカが味方だと思っていた彼らは、
彼女の魅了の魔術を掛けられ、折角ファシスが用意した聖水を割ってしまった。
そうなればただの一戦士に過ぎない彼らが悪魔に敵う筈もない。
あっと言う間に押し倒され、現在へと至っている。
「私の中、気持ちイイですか? うふふっ☆ いいんですよぉ? 溜まった物全部出しても?」
「ほらっ、ほらっ、さっさと出しなさいよ! もう我慢できないんでしょ!? 大人しく精気を吸われなさい!」
『ぐあああっ!』
二人の男が咆哮を上げる。快楽と苦痛を伴った声だ。同時に悪魔達の腹に白濁液が注がれた。
「あっ…あぁぁああぁんっ…っ☆」
「あはっ♪ 出てる、出てる!」
相手から精気を吸って、その快感に打ち震える。
「ん……はあっ……ちゃんとヤったのは二日ぶりかしらね? 危うく精気全部吸っちゃうところだったわ。
エルカも、ちゃんとそいつの精気、半分残してるんでしょうね? 全部吸っちゃったら、
折角アタシが考えてあげた計画がパアになるんだから!」
「あー、うぅん…っ――言われなくても、分かってるよう…」
(思いっきり吸いたいけど、計画の為――ファシスの為だもんね)
「ならいいのよ。ほら、そしたらさっさとヤる事ヤる!」
「はあーい」
すっかり打ち解けあった二匹の悪魔は、各々の獲物に魔術を掛ける。精気を半分吸い取られた男達は、
マインドコントロール系の魔術に面白いほど深く掛かってしまう。
「教会で待っててね。皆を集めたら、私もすぐに行くから」
「ファシスに見つかるんじゃないわよ。もしヘマしたら、二度とエッチ出来ない体にしてやるんだから!」
悪魔達が退くと、傭兵二人が立ち上がる。そして、ゾンビか幽鬼のような足取りで、
教会の方へと向かって行った。
「案外簡単だね?」
「でしょ? 男なんて皆バカばっかりだからさ、引っ掛けるのも楽勝♪」
「本当だねー」
あははーと世間話でもするように笑い合う。エルカとコノットは、
すでに古くからの友人のように意気投合していた。
「さて、そんじゃ次、行きますか」
「うん」
悪魔達は再び夜空へと飛び上がった。
***
「――ここも駄目か…!」
仲間が待機している筈の裏路地。そこには傭兵二人の姿も悪魔の姿も見当たらない。だが、
傍に投げ捨てられた聖水の小瓶や辺りに残る性臭は、ここで何が行われていたかファシスに容易に想像させる。
こうやって仲間達の持ち場を回って一時間以上になる。二人でペアを組むチームが計五つ。
その内もう四つのペアが待機場所から姿を消している。
(胸騒ぎがする! 事態は、私が考えている以上に、深刻らしいな…!)
ぐずぐずしてはいられない。これは時間との戦いだ。ファシスは、最後の仲間の安否を確認すべく走り出し、
「――こーんな夜中にマラソン? 女剣士さんも精が出るわねえ?」
頭上で憎たらしい声がした。
「いざという時の為にトレーニングは欠かさない事にしているんだ…!」
軽口を返しながら声の主を見上げる。
いつかのように、ピンク髪の小悪魔が民家の屋根に座り込んでいた。
「とうとう現れたな! 今度こそ貴様を打ち滅ぼしてやる!」
「あー、威勢の良いのは結構なんだけどねぇ――どっこらしょっと」
ファシスが剣を抜き放ち、臨戦態勢にもかかわらず、コノットは自ら地面へと降り立った。
その余裕に、返ってファシスが警戒心を抱く。
(何を、考えているっ?)
罠を張っているのかと周囲に注意を配り――ふと気付いた。
「エルカは、エルカはどうした!?」
「さーあ? 途中までは面倒見てあげてたけど?」
「どういう事だ!?」
ファシスの悲鳴に近い問い詰めに、コノットは邪悪な笑みを浮かべた。
「とりあえず…急いで教会に行った方がいいんじゃない? と言っておくわ♪」
「教会、だと!?」
「早くしないと手遅れになるわよ? にしししっ」
歯を剥き出しにしながら嗤う悪魔を今すぐにでも切り殺したい衝動に駆られる。が、それは得策ではない。
エルカの状態や忽然と消えた十人の仲間を考えると、何が起こっていても不思議ではないのだ。
「くそっ」
剣を鞘に納める。
「そうそう分かってるじゃない。早く愛しのエルカちゃんの下にいっそげー♪」
「覚えていろ!」
小憎たらしい悪魔に背を向けると、ファシスは教会へと一直線に駆け出した。
***
遠ざかるファシスの姿を見送ると、コノットも翼を広げて飛翔する。
「早くしないと手遅れになる? アタシってば超嘘つき♪」
心地よい夜風を肌で感じながら悪魔は歪んだ笑みを浮かべる。
「もうとっくに手遅れなのにね♪」
ファシスへの復讐は、エルカが自らの手でギズを襲った瞬間、その殆どを達成していると言ってもいい。
ただ少し気がかりなのは――
「エルカの奴、ちゃんとアタシの分残してるかしらねえ?」
教会で行われている狂宴に胸を躍らせる。
ファシスの後を追うように、コノットも教会へと急いだ。
以上です。
エルカもようやく、ちゃんとした悪魔になって、話は佳境へ突入。
といっても後は教会内でひたすら陵辱の予定ですが。
しかし他の作家さんの話を読んだ後だと鬼畜さが際立つなぁ。
だがそれがいい!
GJ!!!!!
同禿
鬼畜系も良いですよ。GJ!
>>536 ひとつのスレで、ラブラブモノも見れれば鬼畜モノも見れる。
これがいいのですよ。GJですだ。
今後の展開も、あんなことやこんなことが待ちうけているわけですね?
期待に胸を躍らせてコサックダンスとかしたりしながら待ってますよ。
>>536 エロいよエルカさん。いつもながら濃いエロで素敵です。GJ!
以下、5レス程度消費で投下します。住み込み弟子シリーズ、例によってラミアネタ。
目の前の水晶玉がぼんやりと青い光を放つ。それに手をかざし、少しずつ魔力を注ぎ込む。
じりじりとじれるほどの時間を掛け、わずかずつその光が増してゆく。
――びし。
「っだー!」
ごん、と額がカウンターにぶつかる。頭を上げると、目の前にはヒビが入った水晶玉。
その割れ目から魔力が光の粒となって空中に漏れ出し、水晶玉の光が急速に失われていく。
あーあ、また失敗か‥‥。
「ラート‥‥また失敗?」
「う、師匠‥‥」
隣で本を読んでいた大魔導士が呆れた声を出す。俺の師匠であり、この魔導具店「ナイアのお店」の
店長でもあるナイア大先生だ。気怠げだが気の強そうな美貌にうんざりした表情が浮かんでいるが、
俺の失敗にもすっかり慣れているような気配もある。‥‥俺としては楽だけど、慣れられるのもつらいな。
「へたくそ」
「スイマセン‥‥」
これは俺の修行の一環。結局何をしてるのかと言えば、まあランプの代わりみたいな照明具を
作ってるんだ。油の代わりに魔力を封じ込めて、水晶玉を光らせるというわけ。ランプみたいに
熱くないし、光らせたままでもかなり長持ちする。
便利で経済的だと思うだろ? ‥‥これ三個で家が買えるほどの値段だけどな。
この照明具を作るのが難しい。師匠にかかればなんてこともなくぽいぽいとできてしまうんだが、
俺みたいな魔導士の卵だとなかなかそうもいかない。師匠がさっき言ったとおり、
細心の注意を払わないと失敗してしまう。つまり、魔力の強さとその調整能力を鍛えるためには
もってこいの修行――というのが、師匠の言いぶんだった。
俺の見解によると‥‥単に雑用を押しつけてるってのが理由の半分だな。
「制御が下手なくせに焦るからそうなるのよ。必ず一定の強さで、一定の早さで。
――ま、気持ちは分かるけどね。あんたの魔力自体も強くなってきてるのに、
こんなチビチビやってちゃじれるだろうしさ。あんたは強弱付けながら欲望に任せて
ガンガン突っ込みたいんだろうけどね」
「‥‥なんかわざと変な表現してません?」
「そう?」
相変わらず本に顔を向けたまま、横目で笑う師匠。二人きりだと思うとわざわざこういう物言いを
するひとだ。なんだかおっさん臭いと俺は思うが、それは禁句だというのも十分わかってる。
‥‥わりと怒りっぽいんだよなあ、師匠は。
雨期。普通、この季節の魔導具屋はヒマだ。魔導具はどれも外界の影響を受けやすいから、
大枚をはたいて買った商品も雨に濡れようものなら一発でダメになってしまう。
たとえばさっきの照明水晶。普段はぼんやりと光っているだけだけど、うっかり濡らすと
火花を撒き散らして大変なことになる。そこまで激しくはなくても、材料も魔導具も不用意な雨や
湿気に弱いのはほとんど共通だ。だから今は雨が降っていなくても、帰りに降られることを恐れて
客足が遠のくわけだ。客が少ないということは店番の必要も少ないわけで、つまり師匠に
馬鹿にされたり呆れられたりする時間――もとい、魔導士としての修行の時間が
たっぷりとれるということだ。修行ははかどるけれど、さすがに疲れる。
「‥‥なんだか今日は調子がよくないね。ま、そういう時もあるよ。‥‥疲れた?」
「はい‥‥かなり」
「うーん。ま、客もほとんどないだろうし、たまには休んでいいよ。寝てな」
め、珍しい。師匠が「休んでいい」なんて。‥‥もしかして見るからに疲れてるのかも知れない。
「あ、心配しなくても起こしてあげるから。夕飯の準備に間に合う時間までは休んでなさい」
‥‥何が何でも夕飯は俺の仕事なのか。まあ、住み込みになってから一日たりとも
休んだことはないけどな、この仕事。――って、俺が来るまで師匠はどうやって飯を食べてたんだろう。
飯に限らず、そもそも朝に起きられない師匠がどうやって生活してこの店を切り盛りしていたのか、
全く想像がつかない。ま、どうでもいいんだけど。
「‥‥じゃ、お言葉に甘えて休んできます」
師匠にそう言うと、俺は立ち上がって部屋へと進む。師匠はこっちを振り向くまでもなく、
尻尾でぴこぴこと「おやすみ」と言ってくれた――んだと思う。
小さな自室――実際、この部屋を使うのことは一日のうちでほとんどない――で、自分の
ベッドに転がる。師匠はラミアだからそのベッドは蛇の下半身を収めるために巨大だけど、
これはもちろん人間用サイズだ。俺がここに住み始めてからすぐに調達しただけあって、まだ新しい。
仰向けになって目を閉じると、体に蓄積していたらしい疲労感がずっしりと感じられる。
「思ったより‥‥疲れてたのかな‥‥ふう」
あまり使い込んでない毛布の匂いを感じながら、俺は心地よい眠りの海に沈んでいった――。
* * * * *
「どう? 疲れは取れた?」
師匠の寝室。鏡に向かって座り、髪をとかしながら師匠が尋ねてくれた。
「ええ、ありがとうございます」
「そう、それは何よりね。‥‥ね?」
「‥‥何がですか?」
大体答えの予想は付くけど、聞いてみる。
「何が、って‥‥決まってるじゃない。疲れが取れたなら、今夜も頑張れるわよね?
寝てる間にほっぺたつついても全然気付かないぐらい良く寝て元気になったんだから、
もちろん思いっきり楽しませてくれるでしょ? ‥‥無理だとは言わせないわ」
徐々に声が凄みを帯びる。やっぱり‥‥。最近、どうも師匠の俺に対する言動は
夜を基準にしている気がする。困った師匠だ。まったく、かわいいったらない。
「何を呆れた顔をしてるのよ。ほら‥‥今夜もしっかり楽しませて‥‥。
あんたの魔導士の腕は全然褒められないんだから、こっちでぐらい褒めさせなさいよ。
ね‥‥ラート‥‥」
楽しげに笑っていたナイアさんの目が、「夜」の瞳になる。熱っぽく潤み、俺の目を
真っ直ぐに見つめてくる。この眼に捕まると――もう逃げられない。俺の頭も体も、
もうナイアさんからは逃れられない。ナイアさんとの熱い夜への期待と欲望で
すべてがいっぱいになってしまう。
紅くきれいな唇が濡れ、俺の耳元で囁く。
「ラート‥‥抱いて‥‥」
互いの頭を抱き、唇を重ねる。何度も、何度も、何度も。しつこいほどに唇を重ね、
ついばみ、舌を絡ませ、唾液を送り合う。俺の舌がナイアさんの長い舌に巻き取られ、
しごかれる。お返しにナイアさんの舌を俺の口内に迎えて、唇で優しく愛撫する。
互いの吐息が耳をくすぐり、そしてその吐息も熱くなり、時には気怠い声が混じる。
それが互いの欲情をあおり、より一層甘く濃いキスを繰り返す。何度も、何度も、何度も――。
そしてふたりはいつの間にかベッドに倒れ込み、服を脱がせあい、互いの身体をまさぐりあう。
時に唇を貪り、時に首筋に口づけをし、甘噛みしながら。ナイアさんの唇が俺の唇から首筋へ、
乳首へ、舌の先を身体に這わせながら、下へ下へと滑ってゆく。
「うぁ‥‥っ」
喉から声が漏れる。
「っく、ナイ‥‥ア‥‥さん‥‥っ!」
思わず目を閉じてしまう。
じゅるり、びちゃ、くちゅっ‥‥。
卑猥な音が響く。ナイアさんがわざと大きな音を立ててしゃぶりたてる。
熱くざらついた刺激が俺の肉の棒を責めあげてくる。先の敏感なところから根元まで
裏筋を滑ったかと思うと、逆方向へとぬめりが這い上がる。温かい粘膜に飲み込まれたかと思うと、
そのままざらついた肉が絡みついてくる。‥‥み、見ちゃだめだ。あのナイアさんの顔を今見たら‥‥。
「んふぅ、はむ‥‥ん。ふふ‥‥そんなに必死に目を閉じなくてもいいじゃない‥‥。
ねぇ、見て‥‥あんたの大きいの、しゃぶってるところ‥‥見てよ‥‥ほらぁ‥‥」
じゅるり。じゅる、じゅぅっ。
甘ったるい誘惑と、湿った音。熱いぬめり。強く目を閉じても‥‥堪えるだけで精一杯。
「んっ、んう‥‥。
見て、ラート‥‥いやらしい顔であんたのを食べてるあたしを、見てよ‥‥ふふふ‥‥」
「ちょっ‥‥そんな‥‥に‥‥くぅ‥‥」
舌を巻き付け、きゅうっと締め上げたかと思うと亀頭の先から根元まで一気に飲み込む。
あまりの刺激に思わず上半身を起こし‥‥見てしまった。
上目遣いの眼が勝ち誇ったような笑みを浮かべている。紅く艶やかな唇を笑みの形に歪め、
俺のモノを食べている。これ以上ないほどおいしそうに。長い舌が自在に蠢き、
俺のペニスを巻き締め、舐め上げ、そして淫らな唇がそれを飲み込む。頭全体を使って
それをしごきあげ、飲み込み、それでいながら瞳が俺を挑発する。眼が、笑ってる。
『ふふ、もう我慢できないでしょ? イってもいいわよ』
瞳の誘惑がまるで音を伴うかのように聞こえる。っく、み、見るんじゃ‥‥なかった――!
どくっ! どくっ、どくっ、どくん‥‥!
「んんっ!」
吹き上がる精液は外に飛び出すことなく、柔らかい粘膜にくわえこまれたまま飲み込まれてゆく。
ナイアさんがぢゅうっと吸い上げると強烈な余韻がわき上がり、思わず腰を浮かせてしまう。
しばらく肉棒をくわえたままだったナイアさんが顔を上げ、勝ち誇ったような微笑を浮かべると、
その唇の端からほんの少し、白く濁った液体がとろりとこぼれた。
「ふふっ、相変わらずたっぷり出るじゃない。じゃあ、今度はあたしを感じさせて――あんっ!」
いかにナイアさんが相手でも、主導権を取られっぱなしというのも、ね。
ベッドに押し倒し、もう尖りきっている乳首を軽く噛む。ビクン、と震えが伝わってくる。
男の視線を釘付けにする乳房を鷲づかみにして、じっくりとこね回す。気怠げな吐息が
徐々に熱を帯び、扇情的な喘ぎが漏れる。右手であそこ、左手でおっぱい、
口でもう片方の乳首を愛撫すると、ナイアさんの上半身が波打ち、下半身が巻き付くものを探して
うねうねとくねる。形の良い唇は半開きになり、とめどなく淫らな喘ぎを漏らしている。
白い指先は俺の頭や背中に絡み付き、潤んだ瞳が快感をせがむ。――そろそろ、かな。
ナイアさんの痴態を目の前にして、さっき一回出したにもかかわらず、俺のそれは
いつの間にか固さを取り戻していた。蛇の下半身を太股で挟むようにして、そして先端を
淫らな裂け目にあてがい、ゆっくりと腰を滑らせる。熱くたぎった粘膜がよだれを垂らして
俺を迎え入れ、奥へ奥へと誘う。
「ああっ‥‥!!」
歓喜の序奏。腰を動かすとそれに合わせて淫らな声が溢れる。
「ラート‥‥! いいよ、いい、あはぁっ! すっごい‥‥感じ‥‥る‥‥!」
激しさよりも密着度を高めてゆっくりと腰を前後させると、眉根を寄せて淫らな喘ぎを紡ぐ。
腰を動かすたびに、見事な量感と張りを湛えた乳房が揺れ、俺の目を誘う。それを知ってか知らずか、
ナイアさんは自らその乳房を揉みしだく。ほっそりした指の間からは
むっちりと乳肉が溢れ、そしてコリコリになった乳首も圧力に反抗して飛び出そうとする。
「自分で、揉んで、感じる、の?」
息が弾む。
「あはぁっ!! 感じる、感じるの‥‥っ!
おっぱい、気持ちよくて‥‥あはぅっ、‥‥あそこも、胸も、ああっ、とける、はぁぅっ‥‥!!
ら、ラートっ‥‥! だめ! い、イく、イっく‥‥ぅ!!!」
絞り出すような喘ぎが高ぶり、爪を立てて俺を強く抱きしめながら腰を反らせ、
俺の名を呼んだと思うと――蜜壺の強烈な締め付けとともに、不意にナイアさんがイった。
「‥‥っ! す、すごい、よ‥‥ナイアさん‥‥」
「――はぁっ! はぁ、はぁぅっ‥‥!」
大きく吐息をつき、肩で息をしながら俺に抱きついたままだ。俺は自分までイかされないように
耐えるのが精一杯。まだ前半戦なんだ、二回もイくわけにはいかない。
「あんた‥‥いつから、こんな‥‥に‥‥うまく、なったのよ‥‥はぁっ‥‥」
「毎日鍛えられてるからね」
「はぁん‥‥。んふふ‥‥あたしに感謝しなさいよ‥‥」
「楽しんでるのはナイアさんもでしょ? ‥‥んっ」
ちゅっ。唇を重ねるだけの軽いキス。一度秘所から引き抜いて、互いに全身を
やさしく愛撫する。その愛撫自体は穏やかでも、見つめあい、口づけを交わしあい、
互いの性器をまさぐりあっているうちに、急速に気分が盛りあがってくる。
「‥‥」
「‥‥っ」
くちゅくちゅという音が、無言の二人の間に響く。俺はナイアさんの肉穴をいじり、
ナイアさんの白い指は俺の肉棒を巧みにしごく。こういうとき、二人の間にはいつの間にか
できたルールがある。
「‥‥っ‥‥ナイアさん‥‥」
「なぁに?」
――残念。今日は俺の負けだ。
「我慢‥‥できないよ‥‥」
「ふふ‥‥いいよ、おいで‥‥。あんたの好きな格好で抱かせてあげる」
* * * * *
ナイアさんにうつぶせになってもらい、その長くしなやかな下半身を肩に背負うようにして、
肉棒を熱い秘所へと導く。死角になって見えないけれど、亀頭の先端にはひくひくとおねだりする
淫肉の感触。
――ぬぷり。
「‥‥ひぅっ!」
ペニスを半分ほど入れると、ベッドに横向けに突っ伏したナイアさんの顔が甘くこわばる。
その表情を楽しみながら、ゆっくりと腰を突き入れる。蠢く肉襞をかき分けながら奥へと
突き入れると、それに合わせるかのようにナイアさんの全身がビクンビクンと震える。
蛇の下半身まで細かく震えているのが、肩越し、背中越しにわかる。
「‥‥く、‥‥はっ‥‥ぁ」
――ずん。
「ああ、あ、あひぃ‥‥っ!」
肉の棒が奥底へ届くと、必死に我慢していたらしい声が遂に溢れた。
この声が最高のひとときの合図。
「ナイアさん‥‥今夜も乱れてよ」
「っく‥‥こ‥‥の‥‥ひきょうもの‥‥ああぅっ!! くはっ、おぁぅあああっ!!!」
唇を食い締めて悔しがるナイアさんを、容赦なく叫ばせる。この体位の時、この時ばかりは、
俺がナイアさんを支配できる。狂ったように喘がせるのも、シーツを掴んで悶えさせるのも、
そしてイかせるのも、俺がすべてを握っていられる。そのことに気付いたのは、
以前ナイアさんが思いつきで下半身を人間型に変化させた時だ。モノの反り返りや
カリの与える刺激が、ナイアさんが一番感じるところに直撃するかららしい。
――ずん。
「かはっ‥‥!! す‥‥ごい‥‥っ、当たって‥‥る‥‥っ!」
ずん、ずん、ずんずん、ずん‥‥!
「はぁっ、あひっ‥‥ぃ! くっ、くぁぉ――お、あ、あぉぅうっ!!
な、なん‥‥で‥‥よ‥‥っ、あはぁあっ!! なんで、あ、ああ、あたし、が‥‥!」
「何が?」
――ズンッ! 言葉と共に奥の奥まで突いてあげる。
「――っひぃっ!!!
ひぅっ、なんで、なんであんたに‥‥こ、こんな、に‥‥くぅぅっ――!!」
声を詰まらせ、ナイアさんがベッドにしがみつく。背筋にじっとりと汗が滲み、
ランプの光でてらてらと光っている。不規則な息で喘ぎながら恨み言を吐くナイアさんを、
これでもかと言うぐらいに余裕を見せつけて突き上げる。そのたびにナイアさんはよがり狂う。
あそこの締め付けも引きずり込むかのような膣(なか)の動きも一層激しくなるけれど、
ここでペースを奪われるわけにはいかない。
本当のことを言うと、ナイアさんは「感じさせられる」のよりも、
主導権を握って「感じる」のが好きだ。それを知っているからこそ、俺も俺のペースで
責めてあげる。感じさせて、攻め落として、思いきりイかせて、言って欲しいセリフがあるから。
だからこそ、簡単にはイかせない。極限まで高めて、それから――。
「――っはぅ‥‥ら、ラー‥‥トっ!!
そ、そ‥‥こぉっ、――だ、だめ、もう、あたし‥‥!!」
がくがくと腕をわななかせながら、必死に快楽の津波をやり過ごそうとしているのがかわいい。
俺の体にうねうねと巻き付く下半身も沸騰しているかのように熱くなり、
ひっきりなしにうねり、震えている。――もし、何かの弾みでナイアさんが下半身
力を入れてしまったら‥‥窒息する、なんて程度じゃ済まないだろう。体中の骨が砕かれて、
きっと俺は人形のように潰されてしまう。もちろん、そんなことにならないように、
快感に溺れながらもナイアさんは無意識に気を使ってくれている。
でもこうやって激しく責めあげていると、もしもそのタガが外れたら――なんて緊張感も
否応なしに高まってくる。そして、自分でもどうかしてると思うけど、その緊張感が
一層激しい交わりへと俺を駆り立ててゆく。
「ゆるし‥‥て‥‥!! ‥‥も、もう、限界――っく!! あはぁっ!!」
眉を寄せ、食いしめた口角からよだれを垂らしながら、ナイアさんが絞り出すように喘ぐ。
「許すって――何が?」
「イ、イかせ‥‥て‥‥!! おね‥‥がい‥‥っ!! っは、ああっ、あはぅっ、んぁああっ!!」
イく直前の限界まで責めあげられ、ついにナイアさんが降参した。
「じゃ、俺が言って欲しいと思ってること、言ってよ」
「‥‥!! っく、‥‥し、師匠‥‥に‥‥向かっ‥‥て‥‥!!」
「イきたくないの?
それに『ベッドの上じゃ師弟は関係ない』っていつも言ってるのはナイアさんでしょ?」
ぎりぎりのくせに意地を張るナイアさんをいじめる。そして。
「っ、ラー‥‥ト‥‥!!
あぁぅっ!! あ、はっ、好き‥‥っ!! 好きよ、あはぁっ――あ、愛してる‥‥!!」
――ベッドにしがみつきながら叫ぶ。ついに言わせた。
イかせてあげるよ、ナイアさん――!!
「っく、だ、だめ、あ、ああ、イく、イく‥‥っ!!
――ら、ラート、あ、あ、あはぁぁああああああぁああっ!!! ――――――っっ!!!!」
口を愉悦の叫びの形に歪ませて髪を振り乱したかと思うと、絶叫を咽につまらせながら
全身を硬直させる。快楽の煮詰まった肉襞が俺の欲望を食い尽くすかのように絞り上げ、
熱く狂おしい刺激で焼き尽くし――俺が耐えられたのは、ほんの一瞬だった。
快感が、破裂した。
「‥‥ぁあはぁっ!! はぁあっ!! あはぅっ! はぁっ、はぁ‥‥はぁ、あ、あぅ‥‥!」
仰向けにベッドに沈み、ナイアさんが荒い息をつく。ピンクに染まった肌が艶めかしく上下し、
激しい快楽の余韻を落ち着かせようとしている。その横に倒れ込むようにして、
俺はナイアさんの耳元に囁いた。
「ナイア、さん‥‥。よ、良かった、よ‥‥」
俺も息が上がってる。
「‥‥ト」
「?」
「ラート‥‥悔しいけど、あんた‥‥すごいよ‥‥」
最高の賛辞。正直、これ以外で掛け値なしに褒めてもらえるのは料理ぐらいだ。
「だけどね‥‥あたしはあんたの師匠よ‥‥『ベッドの上じゃ師弟じゃない』なんて言っても、
イかされっぱなしじゃあたしが収まらないのよね‥‥」
「――はい?」
ちょっ、ちょっと、まさか、まだやるつもりですか!?
「‥‥ふふ。さあ、あたしはもう大丈夫よ? ふふふ。うっふふふふ‥‥」
いつもの熱く淫らな目に、なにやら圧倒的な力が宿っている気がする。
「こ‥‥怖いです‥‥」
「若いんだから頑張りなさい。あたし相手に勃たないなんて言ったら承知しないわ‥‥。
さっきの最高の快感、あんたにも味わわせてあげる。ふふ、楽しみましょ。明日は臨時休業ね」
「え、ちょっ‥‥! うあっ、く、ナイアさ‥‥ん‥‥!!」
白い指先が巧みな愛撫で奮い立たせ、精液がたっぷり注がれた秘裂にそれを導く。
ナイアさんは俺を押さえ込み、ねっとりと腰を動かすと、挑発的な笑みを浮かべながら
甘い喘ぎを漏らしはじめる。
「あ‥‥ん。いいわ、ラート‥‥ステキよ‥‥あぅ、‥‥最高‥‥。
だから――ああぅ、もっと‥‥!!」
再び燃え上がりはじめたナイアさんに圧倒されながら、やっぱりこのひとにはかなわないな、
と認識を新たにした。
――翌日は「予定通り」に臨時休業だった、とだけ言っておく。
(終)
以上です。
GJ!
そりゃ疲れも溜まるわw
*「おはよう こ゛さ゛います
ゆうへ゛は おたのしみ て゛したね」
的GJ!!
GJ!!
やっぱり俺はこんな感じのお姉さまの方がいいな。
小娘はどうもなぁ…
蝶GJ
夜のテクだけ上がりまくってるが大丈夫なのかw
おねーさまばんざーいヾ(゚∀゚)ノ"
GJ!
愛してるって言わせるなんてラートGJ!
言ってしまったナイアさん萌え!
愛の次は結婚ですか?
>>552 その前に孕ませといこうじゃないかブラザー。
>>552 その場合子供は卵生なんだろうか胎生なんだろうか…
と言うか、生まれた子供の下半身はどうなってるんだろうか?
間を取って二本足に爬虫類尻尾とか…
…
……
………それなんてルナ・ヴァルガー?(古ッ!)
つーか、生まれた子供の口癖が「〜ニャルラ」とか「〜テプー」になりそうな師弟なんですが(w
今更気付いたのか?
・・・実は俺もだ。
片方の種族の特性しか
遅ればせながらGJ
>>558 こういうときは生まれてきた子が男の子だったら人間、おにゃのこだったらラミアと相場が決まっています(`・ω・´) シャキーン
感想ありがとうです。励みになります。
>>556-557 俺もつい最近気付いたw
黒い人は「ニャル様」という名前だと思っているので、ここでは関係ないです。
>>560 ソレダー!
って、そこまで書くかどうかは分からんです。
雨降り小僧がいるんだから、おにゃのこバージョンの雨降りわらしタンがいてもいいじゃないか。
降り続く雨を見ていたら、そんな電波を受信。
ぶかぶかの長靴に黄色い雨カッパだけの格好で。
水溜りを踏んづけてはしゃいだりする度に、裾が捲れてちらちらと何かが見えたり。
裸雨ガッパ・・・・・・なるほど大した新境地だな
うほっwいいラミアww
ラミアと言えば思い出す。
幻超二「辺境自警隊」で気弱狼男を襲ったラミアを。
今日発売のサーラの冒険で思いだしたんで。
>566
うは!俺がいる。
宿の外で野宿すれば、ラミアさんが襲ってくれると思ってましたよ。
っていうか、今日サーラ発売スか!?情報トンクス。
569 :
564:2006/07/20(木) 23:08:53 ID:vtEgckcW
話に合ってたのではってみた
>パラサイト
綺麗なおねーちゃんになら犯された後でうつされても構わん!!
あの触手で犯されたいと思った俺は末期か?
犯されるのはいいがうつされて自我無くなるのは嫌だ。
ぺットにされるのはOKだが【何
サーラ読んだ〜。人外娘いぱーい。
…山本弘はこのスレROMってる気がする。
んなわけはないと思うよ。
ラミアっ娘の最期がちと可哀想だったね。
サーラってなんじゃい?
ソードワールドの小説「サーラの冒険」シリーズのこと
最終刊である「やっぱりヒーローになりたい」が発売されたばかりで
話題になっているのはこの最終刊のこと
ジェノアという敵役の部下「闇の庭」に、モン娘が多数登場している
ワーウルフの血で育てられたアルラウネ
ヒュプノス・オクトパスの能力を移植され6本腕になった少女
コカトリスの能力を移植され、伸びる爪で戦う少女
なんかがいる。
筆者は山本弘。最終刊だけに重い話だが、ラブコメ要素も強い
余談だが、「闇の庭」の子供達をプレイヤーキャラにしたリプレイ
「サーラの冒険・外伝 絶対危険チルドレン」が
今月発売されたロール&ロールVol.23に収録されてるよ
>>573 富士見ファンタジア文庫の「サーラの冒険」シリーズ。
ソード・ワールドというゲームを題材にした小説。
>>574 なんだ、そのあからさまなサブタイトルは。
それでマスターが山本本人なら、子供裸シーンが99%確定ではないか。
>576
99%どころか、3巻では8歳幼女に対して林間シーンまでありましたが。
ちなみに。
1巻・平成03年12月初版発行・サブタイトル:ヒーローになりたい!
2巻・平成04年08月初版発行・サブタイトル:悪党には負けない!
3巻・平成05年08月初版発行・サブタイトル:君を守りたい!
4巻・平成07年03月初版発行・サブタイトル:愛を信じたい!
5巻・平成17年07月初版発行・サブタイトル:幸せをつかみたい!
6巻・平成18年07月初版発行・サブタイトル:やっぱりヒーローになりたい!
それにしても、ようやっと完結か……。
って、これ以上いってしまうと、こっち向けになってしまいますな。
名称募集中 ソードワールド 10号店
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150525441/
10レス使用で投下します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
『死ねば良かったのに』
急なカーブにも、西村十郎はスピードを落とそうとしなかった。赤い外国製の
オープンカーを冷静に操り、巧みなクラッチ操作で突っ走っていく。眼鏡にかか
る髪へ、少し邪魔そうな目をやりながら。
濃紺の背広が包むのは、細身で穏やかそうな男だが。隣へ向けた眼差しは冷え
冷えとした、実験動物でも見るような物だった。
「ずっと黙っているけど、気分でも悪いのかな。吐きそうなら言ってくれよ、シ
ートを汚されると困る」
「いえ、そういう事じゃないんですが」
助手席にしがみつく森崎和也が、暗い顔で答えた。運転席を眺めては悲しみに
満ちた頭を何度も振る、という怪しい行動を繰り返していた。
いい加減鬱陶しくなってきて、実験材料にしようかと十郎が思い始めた頃。目
を剥いた治紀は、心の底からの叫びを発した。
「くそっ、詐欺だ! 真っ赤なスポーツカーだってのに、なぜ必須付属品の色っ
ぽいねーちゃんがいない」
ヘッドバンキングしながらの言葉に、ハンドルを切り損ねる。
ガードレールすれすれを掠ってしまい、十郎は背筋を冷やしたが。頭を抱え込
んだ和也は、全く気にもしていないようだった。
「神は俺を見捨てたのか。もしかしなくても、いや、他に考えられない。そうと
も、神は死んだ。運転中で身動き出来ない美人の、乳や太腿を触れずとも、せめ
て魅惑の空間を見たいだけなのに。なぜ、これほどささやかな願いにすら応えな
んのだ」
「僕の精神を乱すとは、大したもんだよ」
「うわ、またやっちまった」
十郎が片頬を緩める横で、頭を掻きむしって和也は悶え始める。無駄なエネル
ギーに溢れた様子を、興味深い実験材料を見る目が観察した。
いきなり初仕事に連れ出したのだから、緊張も当然だろう。リラックスさせよ
うとした十郎に、絶望しきった顔で和也が呟いた。
「やっぱ、クビっスか?」
「何故だい」
「俺、独り言が癖になってまして。いっつも、それで失敗してるもんスから……
ああ、どうしよう。仕送りが無くても、生活費は稼げると思ってたのに。明日か
らは、あてどなく東京砂漠を彷徨う事になるのか」
「クビにするなんて僕は言ってないよ。君ぐらいの年頃で、性欲が旺盛なのは当
然だろうしね」
もっとも。普通は、それを口に出したりはしないものだ。
和也の事情を知っているからこそ、十郎は気にもしていないが。年頃の女の子
にとっては、思考を垂れ流す男など嫌な相手だろう。特に思春期の少年など、ヤ
る事しか考えていないのだから。
「ちくしょう、なんて事だ。こういう台詞を、なぜ美人の保険医だとか、綺麗な
お姉さんが言ってくれん。だから心の友も、寝たきりなんだよ!」
「あんまり騒いでると、死ぬと思うよ」
「や、だなあ。冗談キツイんスから」
「その下、見てみな」
冷淡なままの十郎に促され、ひょいとドアから外の景色を眺める。すぐそこが
崖になっていて、ひどく遠いところに地面が見えた。
春の息吹を感じさせる青々とした森が、大地を覆い隠して繁っている。たとえ
落下の衝撃で死ななかったとしても、捜索隊が来るまで保たないだろう。事故の
痕跡が見つけられなければ、そのまま放置されるかもしれない。
今までは別の事に気を取られていたせいで、分かっていなかったようだが。理
解すると同時に、和也が真っ青な顔を隣へ向ける。そこで眼鏡の奥の据わりきっ
た眼光を見て、今度は紙のように白くなった。
「……一つ提案なんですが。スピード落としたらどうでしょう?」
「何を言ってるのかな。それだと、この道路に負けを認めた事になってしまう
じゃないか。危険過ぎる道というのはつまり、僕に対する挑戦なのさ。逃げるな
んて許されないな」
「俺は幾らでも許します! 心の友が引きこもってんのは、崖よりも、このにー
ちゃんがヤバイからか。縮こまったままじゃ、熱い友情も語れやしねえ」
「落ちたかったら、しっかり手を離しておくといいよ」
十郎の微笑と和也の悲鳴を靡かせて、車は断崖絶壁を爆走していった。
運転手がバトルを堪能し、助手席が真っ白に燃え尽きた頃。まだ日の高い時間
だというのに、やけに薄暗いトンネルへと差し掛かる。怯えで震えていた和也は、
別種の何かで、うなじの毛を逆立てた。
「西村さん。気のせいか、ここってやけに冷えますね」
「気のせいじゃないな」
十郎の声が、今までとは違う響き方をした。窺ってみると、鋭い目で冷静に辺
りを見回している。その横顔は、仕事の出来る人らしい、凛々しい物だった。
少し感心しつつ、和也も辺りを眺める。古いトンネルの内壁には、妙な形の染
みが点在しているようだ。人の顔や髑髏、血が流れた跡じみた代物。しかし、確
かに不気味ではあるのだが。
「いまさらナンですけど。やっぱ俺、霊能力なんか無いんじゃないでしょうか。
ただの染みに見えます」
「それで良いんだよ。どうやら、この染みは霊障とは無関係みたいだから」
自信の無さそうな和也に、自分の正しさを喜ぶ笑みが返ってきた。
「僕の見込み違いじゃなかったらしい。森崎君は、思ったよりも才能があるよ」
「からかわないで下さい」
「あいにく洒落や冗談は苦手でね。森崎さん、君の御両親の紹介というだけで人
を雇うほど、酔狂じゃないように」
車がトンネルを抜け、明るい景色が広がる。不審そうに十郎が背後を振り返る
ものの、良く分からないようだ。
前と違って穏やかな光景だったので、和也はのんびりと眺めていたが。急に目
の前に白い物が見え、慌てて警句を発した。
「西村さん、前!」
急いで踏まれたブレーキによって、車体が揺れる。性能と機能を知り尽くして
いるのか、十郎のハンドルさばきは確かなもので。カウンターを当てて立て直し、
制動しきってみせた。
タイヤを滑らせた車が、崖の手前で停止する。
飛び出せば地面は遥か下にあり、落ちれば助からなかっただろう。さっきまで
は、何の加減でか見えなかったのだが。先は気付かないのが不思議なほどの、急
カーブになっていた。
「森崎君のおかげだよ、危うく死ぬところだった」
「俺はただ、白い影みたいのを見ただけっス。でも、何もありませんね。勘違い
だったんでしょうか」
「きっと、僕達を助けてくれたんだよ」
そう呟いた十郎は、バックミラーに人影を見つけた。白い服を着た少女が、後
部座席に腰掛けている。気付いて振り返った二人に、彼女は冷たい声で呟いた。
「死ねば良かったのに」
「でも、おかげで助かったのは事実だからね。ありがとう」
「感謝してもしきれないさ! 君みたいに可愛い娘と出会えて、俺の心の友も張
り切ってる。さっきから元気が無かったから、この歳で枯れたかとも心配してい
たけど。本当にありがとう。やっぱり、視界には常に女の子がいないとな」
十郎は普通に礼を言い、和也は手を握って口説いてくる。そんな彼らを、おそ
らく三人の中でもっとも常識のある少女が、的確に表現した。
「変わった連中」
そう言い残して、彼女は消え去った。
何も無くなったリアシートを、真っ青な顔で和也が凝視する。眼鏡のツルを指
で叩く十郎は、ミスを悔やんでいるようだ。
「聞きたい事もあったんだけどな。でも今回の霊障は、依頼人の話と違って、彼
女が原因では無いらしいね」
十郎がハンドルを握ると、悲しみに震えていた和紀が慌てて左右を見回す。少
女がいなくなってしまったのを確かめ、両手を口の脇に当てて叫んだ。
「美少女、カムバーック!」
嘆きに満ちた声が、崖を虚しく木霊していった。
二十一世紀が到来しても、誰もぴったりした銀色の服など着なかったし。空を
飛ぶ車や、自我を持つコンピューターも開発されなかった。他の恒星系どころか、
月旅行すら夢のまた夢だ。
科学技術の進歩は、着実で現実的で。同時代の人間が追いつけないような変化
は、起きるはずが無いのだろう。しかし、新世紀になって大きく変わった物が一
つある。
霊能力。
数年前に霊的敵性体、つまり妖怪と人類の間で大規模な戦争が起きて以来。街
中を化け物や幽霊が徘徊したり、被害を起こす事は日常となっていた。ほぼ毎日
のように、幾つかはマスコミに取り上げられるほどだ。
霊を視る力も、ありふれた物と化したものの。普通の人々に、悪霊は調伏出来
無い。
そこで霊や妖怪を斃す専門家として、除霊業者の資格が整備された。
各地の警察に対策課も作られたが、頻発する霊障に民間業者の参入も相次ぎ。
今では除霊屋も、興信所ぐらいには、ありふれた存在と化している。
霊能力があるらしいので、和也は有名な除霊師の十郎に預けられたのだが。彼
は真相を、両親が長期旅行する為の厄介払いだと思っていた。
挨拶に来た足で仕事へ向かうだとか、死んだ場合の誓約書を作らされたりだと
か。色々と予想外の事もあったが。生活費は稼がなければならないし、いざとい
う時の為にも資金は必要だ。
こうして、西村除霊事務所にバイトが一人雇われたのだった。
「では西村さんは、あの少女の霊が原因では無いと」
「ええ。ここへ来る途中で、そのトンネルを通ってきましたけれど。むしろ彼女
は、事故を未然に防いでいるようです」
お茶を啜る十郎に、依頼主達は顔を見合わせた。
今回の依頼は地元の観光協会からのもので、主立った者がホテルの応接室に集
まっている。客足が遠退く前になんとかしたい、というのが依頼の内容だった。
やはりプロに任せて正解だったと誰かが頷き、同調する者が現れる。最後まで
反対していた奴へ、陰口が叩かれると。言われた方が、ごく私的な話まで持ち出
して相手を責め返した。
子供の頃の嫌な想い出だの、先祖の悪行などが飛び交う。
このホテルの支配人である中年男は余所者だそうで、仲裁しても収まらない。
彼らの因縁など知った事では無いと、十郎が湯呑みを置いて告げた。
「調査に向かいますので、しばらく通行止めにしておいて下さい」
「急に言われましても」
後ろの喧噪に掻き消されないよう、少し声を張りながら支配人が答えた。
「公道ですから、道路使用許可を取らないと」
「日本は証拠主義を採用してます。つまり、証拠が無ければ犯罪にならないんで
すよ。大丈夫。何か言ってきたら、事故を放置する気かと責任を迫って下さい。
警官も役人ですから、責任問題には『柔軟な対応』をしてくれます」
「やけに手慣れてるようですね」
「気のせいでしょう」
冷たく微笑む十郎に意見出来るなら、後ろの騒ぎへも怒鳴れるだろう。根っか
らの中間管理職タイプらしく、支配人は胃痛を増していた。
十郎は空になった湯呑みに、お代わりを頼もうと顔を巡らせて。お茶を持って
きた女中が、しつこくナンパされているのを見つけた。
「仕事が終わったら、この辺りを案内して貰えませんか」
「困ります」
「あなたのように綺麗な人と知り合えた奇跡を、見過ごして良いでしょうか。否
です。私、森崎和也は全身全霊と心の友を賭け、否と宣言しよう」
助けを求めるように見られて、十郎は女中に頷いてやった。
「何かしたところで、仕事の手は抜かないよ」
「流石は西村さんです。従業員の恋愛までサポートし、ぐわっ」
褒め称えようとした和也を、横から女中がひっぱたく。木製の盆は、ぐらりと
揺れた彼に、上から追撃を加えた。
容赦の無い撃退方法にも涼しい顔で、十郎が空の湯呑みを示す。了解した女中
は、ストレスを発散した軽快な足取りで、部屋を出ていった。
「さっきの従業員は、何かあったらすぐ辞めますね」
「分かってます、言わないで下さい。私に何が出来るっていうんですか。義母や
妻に頭の上がらない私には、どうする事も出来ないんです」
このホテルも長くないな、と思いつつ十郎は話を仕事へと戻した。
「例のトンネルについて、もう少し詳しく聞かせて下さい。以前、あの辺りが墓
だったりはしませんよね」
「ええ。その可能性も考えて、供養して頂いたんですが。内部を御覧になったん
ですよね。あの染みって、やっぱり?」
「間違いありません」
人が悲しげに叫んでいるような染みを思い出し、支配人が背筋を震わせる。十
数年しか経っていないというのに、トンネル内部はヒビだらけであり。ところど
ころ、得体の知れない白い筋まで走っていた。
十郎は眉間に皺を寄せ、残念そうに解説してやった。
「手抜き工事です」
「は?」
「コンクリートの中にある鉄骨が、錆びているんですよ。いい加減な施工のせい
で、雨にやられたんですね。放っておけば、近いうちに崩落するでしょう」
「え、っと。霊障とかでは無いんですか?」
「それは全く」
何を言ってるのやら、という顔に支配人は項垂れていく。今まで自分が怯えて
きたのは、一体何だったのだろうかと。
その憤りや、積もり積もった鬱憤が、ついに沸点を超えたようだ。日本誕生に
まで遡り始めた喧噪を振り返り、大声で怒鳴り散らした。
「てめえら、いい加減にしねえか!」
しかし、全く誰も聞いていなかった。
何もかもが嫌になった顔でソファーへ戻り、テーブルに語り始める。その人生
回顧録すら、飛び起きた和也の叫び声に掻き消された。
「また会えると信じていました!」
「困るんです」
飛び掛かってきた和也を、女中が流れるようなコンビネーションで撃墜する。
少しも零さず取り替えられた湯呑みに、十郎はプロ根性を感じていた。
一気に飲み干して立ち上がり、突っ伏す和也を眺める。動けそうにない彼へと、
歩き去りながら声を掛けた。
「さっきのトンネルへ行くよ。あの女の子、どうしてるかな」
「心配ですね」
何事も無かったように隣へ並び、和也が恭しくドアを開ける。部屋を出ていく
彼らの背後には、燃え尽きた支配人と。人類発祥について激論を戦わせる、観光
協会の皆さんの姿があった。
トンネルを調査し始めたが、これといって不審な物は見当たらない。墓地や刑
場だった痕跡も、怪しげな儀式が行われた形跡も無く。不気味な染みも変な形と
いうだけで、霊を惹き付ける要因ではなさそうだ。
それでも霊が集まっている証拠に、内部を歩き回る二人の背筋が冷える。鳥肌
を立てて辺りへ目をやる和也を、十郎が出口から招いた。
「西村さんには視えるんですか?」
「いいや。しかし、じっと待つのも退屈だからね」
鞄から注連縄を取り出し、和也に手伝わせながら入り口に張り渡した。トンネ
ル内を反対側へ抜けながら、やるべき事を簡単に説明する。
「ここを封地した後で、集まってる連中を叩き起こす。話を聞いて、まともな要
求ならともかく、無理難題を言うなら祓うよ。特殊な霊場でも無いようだし、多
分、今回は見ているだけで終わると思う」
「次からは、俺も何かやるんでしょうか」
「いきなりで、危険な事な目には遭わせないさ。君の命もだけれど、うちの信用
に関わるからね」
外が見えてくると、顔つきの変わった和也が走り出す。急に意欲に溢れたので
首を捻った十郎は、彼の向かった先を見て納得した。
白いワンピースを着た少女が、じっと彼らの方を見ていた。勢い良く向かって
くる和也にも、まるで動じる様子は無いようだ。
「再び君に会えるなんて、これはもう運命としか表現出来ないさ。その辺りでお
茶でも飲みながら、二人の将来について、じっくり語り合おうじゃないか」
逃げないって事はOKなんだね、と歓喜の涙にくれながら飛び掛かる。
だが、和也は少女を擦り抜け、地面と熱い口付けを交わした。心の友も元気を
無くしかけたものの、挫けぬ心を持っているらしい。素通りする手を掴もうと、
四苦八苦していた。
冷たく眺める彼女の肩で、切り揃えられた髪が揺れる。細くて小柄なせいもあ
って、少女には幽玄に溶けてしまいそうな、儚げな印象があった。
「除霊屋ね。悪い事は言わない、引き揚げた方が良いわ」
「幽霊の君と違って、僕らは御飯を食べる為に、仕事しないといけないんだ」
神域の場合とは逆向き、つまり内側へ閉じ込めるように注連縄を張る。作業を
続けつつ、十郎は彼女に尋ねた。
「ここの連中が人を殺そうとするのを止めていたのは、君だよね」
「ええ。トンネルを除霊するのも何度か見たけど、効き目が無いどころか酷くな
るばかり。いずれ、私では事故も防ぎきれなくなる。多分、この道を通行止めに
するのが一番よ」
「うんうん、俺もそう思うな。ところで、俺は森崎和也というんだけど、君の名
前を教えてくれませんか」
「加藤蛍。死んでから三年」
何度も連呼して覚え込む彼へ、蛍は不思議そうに言った。
「もしかして、私を口説いてるの?」
「冗談じゃない、『もしかして』なはず無いだろうが! 君みたいな美人と、少
しでも仲良くなろうと願うのは、全人類の夢だぞ」
「幽霊に迫る人なんて、初めて見た。流石は除霊屋ね」
欲望を語る和也もだが、感心する蛍も大真面目らしい。やりとりは少しずれて
いるものの、意外と気が合うようだ。
「ちょっと離れてて貰おうかな」
二人を退がらせ、準備を終えた十郎がトンネルに向き合う。
両手を合わせて呼吸を繰り返すうちに、次第に辺りの空気が変わってきた。付
近から虫の声が途絶え、風の音が大きく聞こえ始める。和也が息を呑んだ時、下
から吹かれたように背広が靡いた。
力が抜けきって細くなっていた目を、かっと十郎が開く。左手をずらし、二度
はっきりと逆手を打った。
爆発したような気配が起き、トンネルの中で異様な空気が渦巻いた。穏やかな
日差しを浴びているのにも関わらず、足下から肌寒さが昇ってくる。トンネルか
ら沸き出した無数の手や顔が、注連縄に阻まれて怨嗟の唸りを響かせてきた。
「西村さん、成功なんですか」
「これはちょっと、思ったより凄かったね。駄目かもしれないな」
朗らかに笑う眼鏡へ、必死の形相で和也が詰め寄った。
「あんたがやったんでしょうが! 責任取って下さい。マジにヤバイんだったら、
俺は逃げさせて貰うっス」
「心配要らないよ。僕は自分の力を増幅する、秘密兵器を持っているんだ。それ
さえあれば、この何倍もの霊だろうと簡単に祓えるのさ」
「で、ちゃんと持ってるんでしょうね?」
「車のトランクに入ってる。取りに戻る時間は無さそうだけど」
なんだか楽しそうに十郎が笑うと、結界が軋んだ音を立てた。頭を抱える和也
の視界で、空の雲が両親の顔に見えてくる。
「お父様、お母様、先立つ不幸をお許、ってあんたらのせいじゃねえか! 死ん
だら絶対に、化けて出てやるからな」
楽しみにしてるぞ、と語り掛ける雲に和也は髪を掻きむしった。
騒がしい彼とは違って、十郎は落ち着いていて慌てる素振りも無い。近寄った
蛍は、和也の肩に手を置きながら口を開いた。
「あれでは、私にも対処出来ない。何か方法があるんでしょ、早く話して」
蛍と十郎は、共に冷たい顔をしているのだが。二人が向き合った事で、明確に
違いが感じられた。心の奥底まで醒めきった十郎と違い、蛍の瞳には内面の炎が
揺らめいている。十郎の方が死人、むしろ機械じみた印象があるだろうか。
励ますような肩の手に、半分本気で縋り掛けて。和也は、彼女の霊体が小刻み
に震えている事に気付いた。
「霊障の原因は分かったよ。何かの加減で竜脈が乱れて、ここに霊が集まってし
まったらしい。それを元通りにしないと、何度祓っても変わらないだろうな」
背広のポケットから、十郎がお守りを取り出した。
「これをトンネルの中央へ置いてくれば、収まるはずなんだ。問題は、僕が行く
と消耗してしまい、後始末が出来なくなりそうでね」
「今回は見てるだけ、って言ったじゃないっスか」
「状況が変わったからなあ」
立候補しようとした蛍の前に出て、決定事項のように和也が嘆いた。膝どころ
か奥歯も震え、かたかたと鳴っている。怯えきった様子に、やはり蛍が代わろう
としたのだが。気配を察した彼は、さり気なく十郎との間に立った。
彼女も怯えていたのを、見たからだろう。
とっくに死んだ自分を庇う後ろ姿に、血の流れていない蛍の目元が、心情を表
わして赤くなる。思わず視線を外してはまた戻すという、可愛い仕草を繰り返し
ていた。
「そうだ。きちんとこなせたら、森崎君にボーナスをあげよう」
「なんでもかんでも、金で解決すると思ったら大間違いです。で、幾らなんスか」
十郎は微かに笑って、背広から出した薬瓶を見せた。
「普通は幽霊とはヤれないんだけど。異種族との交配を可能にする、うちの家に
伝わる秘薬をあげよう。生殖の方法が違おうと、実体が無かろうと、何の障害に
もならなくなるよ」
「ふっ、俺を甘く見て貰っては困ります。こういう場合、彼女が嫌がるのが相場
なんだ!」
「私は構わないわ」
鼻から垂れた血を手で押さえ、和也が後ろを振り返った。上手い話を信じまい
と首を振るものの、額では血管が脈打ち、目は血走っていた。
「いいや、そんな簡単には騙されんぞ。お前さっき、『死ねば良かったのに』と
言ってたじゃねえか」
「ええ。あなたが死ねば、一緒にいられるでしょ。好みのタイプだもの」
「言って良い事と悪い事があるだろ。本気にしたらどうする、俺はヤると言った
らヤる男だ。どこまで逃げようと、地の果てまで追いかけるぞ」
「心配要らない。逃げないから」
噴き出した鼻血が、掌を真っ赤に染める。血管でも切ったのかと、心配する蛍
を余所に。和也は限界まで目を見開き、お守りを掴んでトンネル内部へと駆け出
していく。
欲望を漲らせる彼に、霊も怯えたのだろうか。まとわりつく悪霊を蹴散らし、
叫びながら和也が奥へと突進していった。
「あれだけ霊力が高ければ、薬なんか無くても私に触れられると思う」
「くっくっく。それではまるで、僕が嘘を吐いたような口振りじゃないか」
蛍が何か言いかけたものの、その前に十郎が頷いてきた。
「そう、嘘なんだよ。秘薬は本当にあるけど、今持っているはずが無いだろう。
これは、ただの栄養ドリンクさ」
瓶を持つ指をずらすと、わりと有名な商品名のラベルが見えた。跡が残らない
よう器用に剥がして、ゴミを背広のポケットに戻す。一連の動作を、蛍は冷え冷
えとした眼差しで追っていた。
「悪人なのね」
「違うな。僕はただ、森崎君の力を引き出したに過ぎないよ。あのままでも彼は、
君の代わりに志願しただろう。だが、」
分かっていると、途中で遮って蛍が頭を縦に振る。欲望と共に霊力が高まって
いなければ、トンネルに入ってすぐ憑き殺されていただろう。
お守りに効力があるのは、霊達が避けた事で分かった。悪意を込めて襲い掛か
ろうとする度に、お守りを通して発せられた霊気の炎で撃たれる。よほどの効力
があるのか、まともに浴びた者は燃えながら浄化した。
だが、蛍は分かってなどいなかったようだ。十郎は彼女の後ろで、楽しそうに
笑みを浮かべているが。それは、見る者を薄ら寒くさせる笑顔だった。
「この辺りですか」
「そうだね」
返答を聞いて、和也がお守りをトンネルの中央へ叩き付けた。
途端に空気が吸い込まれるような圧力が起こり、彼を引き寄せる。飛ばされる
霊を横目に、身を低くしながら、一歩一歩目的地へと進む。
外の明かりが近付くにつれて、蛍の微笑みも大きく見えてきた。何度か足を滑
らせつつ、注連縄の向こうへ腕を伸ばす。しかし彼女が手を取るより先に、横か
ら背広の腕が薬瓶を差し出した。
「約束の報酬だ」
引ったくるように奪った和也が、蓋を空けて一気に煽る。まだ少し距離があっ
たはずなのだが、いつの間にか外に立っていた。
瓶を投げ捨てて口を拭い、おそるおそる手を伸ばす。蛍からも向けた手に、
ちゃんと触れられる事が分かると。彼女を引き寄せて、腕の中に包み込んだ。
「柔らかくて、気持ち良いな。本当に、この女が俺のもんになるのか」
「ここでするのは嫌」
「ちょっと待って頂けませんかね。その言い方だと、ここじゃなきゃ良いみたい
になってます。今すぐホテルに帰って、押し倒しちゃっても構わないんでしょう
か。俺は一生、心の友と戯れてるのがお似合いだとか言われてきたのに。もう一
人遊びなんかしなくても君が相手してくれる、と理解してしまいますよ」
「そうよ」
あっはっはと和也は笑いかけたが、同意されて完全に硬直した。
首の骨でも錆びたのか、ぎこちない動きで蛍を覗き込む。思わず抱き締めてし
まったものの、顔の近さに改めて気付いて鼓動が速まり。しっかりした頷きで揺
れる髪に、視界が滲んできた。
「ごめんよ、まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんな嬉しいことは無い。分
かってくれるよね? 心の友とは、いつでも遊べるから」
肉どころか血も無い蛍を、軽々と両腕に抱え上げると。首へ手を回して、胸元
に顔を預けてきた。切羽詰まった顔で頼む和也に、口の端を持ち上げた十郎が撤
収を許可してくれた。
雄叫びと共に遠ざかる彼らへ、若さを羨むような目を向けてから。懐から玉串
を取り出し、十郎はトンネルに歩み寄った。
「素直に根の国へ旅立たないのは、僕に対する挑戦かな」
入り口付近で、一体の大柄な霊が地面に爪を立てていた。残りは成仏したよう
だが、彼だけ踏み止まったらしい。
「貴様の力は認めている。だからこそ、忠告してやろうと思ったのだ」
「ほう、忠告ですか」
相手が話す間にも、榊の枝を振り翳す。左胸の上で肘を張って逆さに構え、ゆ
っくり時計回りに動かした。九十度で制止させると、白い木綿<ゆう>が踊って
麻の澄んだ音が響いた。
十郎は念を込めながら、左手だけで玉串を垂直になるまで回し。右手を添えて、
周囲の圧力に体の縁を揺らがせる、大きな霊体を見据えた。
「良いか、我らが力を増したのは始まりに過ぎん。なぜ竜脈が乱れたのか、良く
考えてみよ。この国の根幹に封じられた彼奴が、」
「はらいたまへ きよえたまへ」
さっと払われた玉串により、霊の前面に亀裂が走る。
一撃で消滅はしなかったようだが、バランスを崩した彼は周りの圧力に屈した
らしい。話の途中だと叫びながら、吹き飛ばされていった。
清浄な空気が戻ったトンネルを眺めながら、十郎が顔へ手をやる。眼鏡の位置
を正しつつ、冷静な態度のままで呟いた。
「態度のわりに、弱過ぎたようだね。おかげで、忠告とやらを聞きそびれてしま
ったよ」
ひらひらと飛ぶ蝶が彼の視界を過ぎって、道脇に生えた草花の上に止まった。
何の変哲も無い洞窟に戻った中からも、虫の声が聞こえてくる。十郎は癖の無い
髪を軽く振ってから、ぽかぽかとした陽気の下で注連縄を片付け始めた。
急に加わった和也にも、ホテル側は部屋を用意してくれた。十郎の物よりも狭
い部屋だろうと、別に文句は無かったものの。一人用ベッドに二人で入ると狭い、
という当たり前の事に彼は感涙していた。
途中で出会した従業員達は、彼の真剣な表情から、一刻を争う事態と見て邪魔
しなかった。確かに間違ってはいないだろう。
荒々しく閉めたドアとは違って、蛍を優しくベッドに置こうとしたが。未経験
故の悲しさか、関節がまともに動かない。四苦八苦して乗せた彼女に、ようやく
和也が覆い被さった。
「ありがとう」
「ちょっと待ってくれ。お礼を言うのは、こっちだろ」
「私、処女のまま死んだから。それで、ずっと未練が残ってた」
性欲より優しさが勝った彼へ、なんでも無いように蛍は呟いた。
「薄情よね。あの崖から落ちた時は、家族が揃ってたのに。一人だけ生き延びて
しまったのも、きっとそのせいよ」
「えっと、実は生きてるって事か?」
試しに腕へ触ってみても、体温は感じられない。和也が半信半疑でいると、下
で首が振られた。
「いいえ、出血が酷くて間もなく死んだわ。すぐに追えば、両親や妹のところへ
行けたでしょうにね。下らない理由で留まり続けて」
「下らなくなんか無いだろ、俺だったら悪霊になっちまう自信があるぞ。しかし、
けど、くそっ、どちくしょー!」
理性は行けと命じるが、欲望は戻るべきだと説得してきた。情動さえも混乱す
るほどに、二つの考えが和也の中でせめぎ合う。どちらを選んでも後悔しそうで、
硬直して動けなくなってしまった。
苦悩する彼に、瞳へ悲しみを過ぎらせ。それでも蛍は、最初から諦めていたよ
うに呟いた。
「やっぱり、相手が幽霊だと嫌なのね」
「そんなわけあるか! 女の子で大事なのは、顔と性格だけだ。幽霊だの、人間
じゃないだのなんて、胸の大きさと同じく個性に過ぎないんだよ」
なら何で躊躇っているのかと見上げた彼女に、苦しそうな表情が見えた。
「未練を断ち切りたいなら、他の野郎にすべきだよな。蛍みたいに可愛い娘が、
ずっと憧れてた初体験の相手だろ。俺みたいなしょーもない奴に、そんな価値な
んか無えよ」
「わりと恰好良いと思う」
顔へ手を伸ばし、そっと蛍が撫でさする。温かさは無いが、優しさは伝わって
きて。何より、襟元から覗いた下着に、和也の憂いが掻き消されていった。
「慰めてくれてありがたいけど、今まで全然モテた事なんか無いぞ」
「不思議ね。外見だけじゃなくて、中身も魅力的なのに。私の事、庇ってくれた
でしょ」
「あれはだって、当然だろ。怖がってる女の子に任せて見てるだけなんて、いく
ら俺でも出来ないよ。大体、トンネルに向かえたのも、勇気があるからなんか
じゃない。西村さんに、上手く乗せられただけというか」
誇るどころか反省ばかりする彼を両手で引き寄せ、蛍が口付ける。
じっと押しつけあったまま、しばらく二人とも何も言わなかったが。少し離れ
た蛍は、和也の目を見て囁いた。
「モテなかったのは、和也君の周りにいる女に、見る目が無かっただけ」
硬直が解けて動き出した手へ、頷きかけてやる。それで背中を押された和也は、
柔らかそうな膨らみを包んでみた。
見た目より大きな乳房が、柔らかく掌に広がってくる。
拒むどころかブラを外す蛍を見て、脳髄を吹き飛ばされながら両手で掴む。揉
み込むうちにワンピースの下で生地がずれ、滑らかな感触が伝わる。調子に乗っ
た彼は、服の下へ手を入れて下着を脱がせていった。
恥ずかしそうに視線を彷徨わせるものの、嫌がる素振りは見せない。すべすべ
した足を割りつつ、再び唇に吸い付いた。
「その、俺も初めてだから。痛かったらごめんな」
「構わないわ。和也君と繋がる証だもの」
隅々まで染み込む彼女の声が、心地良いからだろう。あれだけ出たがっていた
のに、心の友はズボンに引っかかってしまう。
ようやく現れた時には、長い付き合いの彼でさえ驚くほど立派になっていた。
「男子三日会わざれば刮目して見るべし、とは言うけど。昨日よりも成長してる
気がするな、こいつ」
「あまり、不安にさせないで」
「悪い。蛍に入れると思ったせいか、いつもより元気みたいでさ」
「……それならいい」
魅入られたように唇を重ね、手を添えた陰茎で陰唇を探る。触れるうちに潤み
が増してきて、陰核を擦られた彼女の腰が跳ねた。
気遣おうとはしているらしいが、焦りばかりが募ってくるようだ。目で確認し
ないと無理そうだと下げかけた顔を、蛍が引き戻して口付けた。
「見ないで。恥ずかしいから」
「でも見た事も触った事も無くて、良く分からな、」
陰茎に添えられた手に、息を呑んで蛍を見る。強く瞑った目の周りが、赤味を
増していて。挟んでくる陰唇も含め、彼女の可愛さが胸いっぱいに広がった。
合わせた蛍の口の中へ舌を差し込み、触れた舌先を追い求める。ぎこちなく絡
めるうち、先端が膣口に触れた。導いた手を固定したまま、脚を和也の背中へ回
して引き寄せる。
艶めかしい肉襞に纏わりつかれた和也は、とにかく奥へ挿れていった。
彼女の肌が服に隠されているのが我慢出来なくなり、ワンピースを捲り上げる。
綺麗な体が現れたが、それよりも沈んだ顔に意識が向いた。
「そんなに痛いのか」
「いいえ、全然痛くないの。やっぱり、生きている時に会いたかった」
「なんつーか、非常に申し訳無いんですけども。俺の方は、蛍の中がくっついて
きて、すっげえ気持ち良いです」
「そっちは大丈夫、あふっ、私も和也君を感じてる」
気持ち良いよ、と恥じらいながら言われて、一気に根元まで突き入れる。繋が
りきったところで、膣内にいるという感動に浸りかけたものの。蛍が腰を擦り付
けてくると、快楽が蓄積されていった。
試しに前後してみたら、襞が陰茎の表面に絡んできた。ぎゅっと膣内が締まり、
奥へ留めようとしている。思い切り押し込むと、膣全体で吸い付いてきた。
「人類の歴史には無関係な一歩だとしても、俺にとっては大きな飛躍だ。凄いな、
しっかり咥え込んでる。どうしよう、中以外で出したく無いぞ」
「外にしたら祟、あんっ」
「あ、そういや死んでたんだっけ、蛍は。妊娠しないんだよな」
喜びとも悲しみとも取れる声を聞いた彼女は、確かめてみる事にした。
「西村さんの薬は、幽霊とも交配を可能にするのよね」
冷静ぶろうとしていた和也の仮面が剥がれ、欲望に漲る眼差しで見てくる。ぞ
くぞくっと背筋を震わせた蛍は、嬉しそうに口元を綻ばせた。
「生きてる間には産めなかったから。死んでいる私でも良いなら、和也君に妊娠
させて欲しい」
「ふっ、後で冗談だとか言っても手遅れだぞ」
なんとか立て直そうとしたが、更に深く飲み込まれて余裕など掻き消された。
蛍が子宮口へ陰茎を当て、ぐいと腰を落とす。狭過ぎるはずの子宮頸管が、悦
んで受け入れてくれる。陰唇が根元に押しつけられ、いくらでも精液を溜められ
そうな空間に先端が出た。
人間相手では到達不可能な場所へ到達している、という知識は和也に無い。た
だ、子宮という単語が頭で渦巻き、心の友が熱い涙を滲ませた。
「子宮。もしかし、いや、しなくても。子宮なんだ。このまま出したら、蛍さん
は妊娠するしかないんじゃないんでしょうか」
「いっぱいにして」
「どちくしょー! この女、可愛い過ぎるぞ」
蕩けた顔でねだる彼女を抱き締め、差し挿れたまま腰を揺らした。お互いを求
める舌が、唇や歯を撫でていく。胸に広がる乳房の柔らかさや、汗をかけない肌
の滑らかさを感じるうちに。あますところなく密着して、和也は注ぎ込んでいっ
た。
どくんっ、どくどくどくどくっ
まるで年度末の役人にとっての予算のように、心の友が精液を使い切ろうとす
る。卵管の入り口に浴びせられた蛍が、子宮まで震わせて甘い息を吐いた。
陰唇や膣内の締め付けを感じつつ、残らず出していくと。蛍が彼の胸に頭を置
いて、自分のお腹を撫でた。
「ここに、赤ちゃんが出来るのね」
孕んだ時を想像しているのか、優しい手つきだった。それでいて、伏せた目か
らは淫靡な気配が滲んでくる。埋め込まれた陰茎が、力を漲らせたままだからだ
ろう。上目遣いに窺う蛍とキスを交わし、もっと深く繋がるよう腰を抱き寄せた。
「悪いけど、もう一回ヤらせてくれ。恨むんなら、顔も仕草も性格も俺好みな、
自分自身を呪うんだな」
「一回と言わず、妊娠するまで何度でもよ」
挑発に乗った和也が腰を振り立て、蛍も応じてくれる。無我夢中で絡み合う二
人は、水音と嬌声を響かせながら、交わり続けていった。
蛍達の遺体を埋葬した前で、十郎が鎮魂の祝詞を上げていた。手を合わせて座
る和也も、一心に祈りを捧げているようだ。
草木の這い込んだ車には、四人分の亡骸があった。
長らく放置されていたらしく、白骨化した遺体の損傷は酷いもので。崩れかね
ないそれを、静かに大地へ移した。慣れていない和也は怖々とだったが、丁寧に
扱っていた。
依頼主への報告も済んでいるので、崖を昇れば家に帰るだけだ。十郎の祈祷が
終わると、名残を惜しむように和也は立ち上がった。
「寂しくなるよ」
「なぜ?」
背中にくっついて浮かぶ蛍を振り返り、涙を堪えながら言い直した。
「そうだな、今のは俺が悪かった。ようやく成仏出来るんだし、喜んでやらない
といけないか。ま、お盆にでも、家族と一緒に顔出してくれ」
「当分無理だと思うけどね」
十郎が崖から垂らしたロープに手を掛けて、登攀の準備を進める。眼鏡の奥か
らは、興味深そうな視線が送られていた。どうやら彼にとって、面白い観察対象
が出来たようだ。
冷静な二人の顔を見比べるうちに、和也も理解したらしい。戸惑いながらも疑
問符を出し続ける彼へ、呆れたように蛍が言った。
「未練が出来たから」
「事務員を捜していたところだし、僕としても渡りに船なんだよ」
あまり力があるようには見えないが、器用に十郎が岩肌を昇り始めた。和也は
両拳を握って、喜びを噛み締めていたものの。まずやるべき事を思い出し、大空
を見上げた。
「神様ありがとう。実はずっと信じてました」
「そう」
冷たく吐き捨てて行こうとした蛍の手を、掴もうとして擦り抜ける。無様にひ
っくり返りながら、自分を見る彼女に満面の笑みを向けた。
「これからよろしくな。好きだぜ、蛍」
「ま、いいわ」
手を貸して起こそうにも触れられないので、蛍がスカートを摘んでやった。す
らりと伸びた脚が晒されて、魅惑の隙間まで見えそうになる。
途端に感触の返った手を握り、立たせてやりながら。ふわふわと浮かぶ蛍が、
お腹の中で揺れた精液の感触に、恥ずかしそうに視線を逸らした。
続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
・・一ヶ所治紀になってるorz 和也の間違いです
三人の名前は日曜日の死人達から
まだラスボス以外、シリーズ構成どころかタイトルすら決めかねてます
だらだら書きますんで、まったりお付き合い下さい
強欲女のいないゴーストスイーパーキタコレ
イイヨイイヨ〜
おお〜期待します乙!
【夏の約束(まえがき)】
32レス分、一気に投下します。
幽霊ネタ、グロ描写有り注意。
お眼汚し失礼をば。
【夏の約束(1)】
発信者は、あり得ない名前だった。
『浦島涼美』
そんな莫迦な。タチの悪いイタズラか。
いや待て。こいつの携帯、見つかってないとか言ってたっけ。
拾った誰かが、電話帳に登録されてる相手に適当に電話してきたのか?
どうする? 出るべきか?
迷っている間に、着メロが途切れた。
不在着信1件。
いや「着信アリ」というべきか、いまの状況にふさわしく?
浦島涼美。
高校のクラスメート……だった。数日前まで。
きのう葬式に行ってきたばかりだ。
すぐにまた着メロが流れ出した。おっかなびっくり発信者を見る。
同じ名前だった。
俺は、いまいる場所を見回す。
一人暮らしのアパート。六畳に台所付き、角部屋なので窓は二方向、風呂ありトイレあり。
悪くない物件だが、呪いの電話がかかってくるのにも、ぴったりかもしれない。
悲鳴を上げても駆けつけて来る家族はいない。隣は夜勤ガードマンのオヤジで、いまは夜だから留守だ。
いや待て、俺は呪われる覚えなんてないぞ。
浦島とは顔を合わせれば雑談する程度の女友達という関係でしかない。
むしろ、怨みを買っているとすれば浦島当人だ。
【続く】
【夏の約束(2)】
文化祭の打ち上げコンパの帰り道。
自転車で踏切を横断中にすっ転び、そのまま寝込んだところを電車に轢かれた酒乱癖の女。
おかげでコンパに参加したクラス全員が一週間の停学になった。高校三年の二学期にもなって停学だぞ。
死んじまった奴のことを悪く言いたくはないが、みんな内心では思っていることだろう。
この大莫迦野郎。
それで、この電話をどうするかだが……
今度はいつまでも着メロが鳴りやまないので、俺は電話に出てみた。
きっと行方不明の携帯を拾った奴からだ。そうに違いない。
無事に葬式も終わったのに、浦島が化けて出るわけないじゃないか。
「……はい」
『――あ、坂田?』
――ぷつっ。
俺は速攻で電話を切った。相手の声に聞き覚えがあったからだ。
アニメみたいな鼻にかかった甘い声。間違いない浦島涼美だ。
着信拒否の登録はどうすりゃよかった?
考えている間に、三度目の着信。もちろん発信者は同じだった。
何故なんだ、浦島。おまえに怨まれる覚えはカケラもないぞ。
それともクラス全員に電話してるのか? 停学させるハメになってごめんなさいと。
勘弁してくれ。ホラー映画じゃなければブラックコメディでもないんだ。
携帯、窓から投げ捨てるべきか?
着メロはいつまでも流れ続ける。このシチュエーションにふさわしくないHIP−HOP。
【続く】
【夏の約束(3)】
くそったれ。俺はもう一度、電話に出ることにした。
これだけしつこい電話を無視したら、そのほうが呪われそうだった。
そんなことを考えている俺は、浦島の死という現実を、まだ受け入れてないのかもな。
思いつきのまま何も考えずに生きているような、何の気苦労もなく長生きしそうな奴だったから。
現実を受け入れていたら?
死人からの電話なんか無視するさ。そんなこと、現実にはあり得ないと決め込んで。
「……はい、もしもし」
『――ちょっと、坂田。あんた免許あったでしょ、いまから車で迎えに来れる?』
「あ?」
これが化けて出た奴の第一声か? アニメ声のくせに奥ゆかしさのカケラもないぞんざいな喋り方。
俺は思わず、ごく常識的な返事をした。死人ではなく、生きている浦島にしてやるような返事を。
「免許はあるけど、車なんかねーぞ」
『そんなもんどこかで借りて来てよ、レンタカーでも何でも』
相手の言葉は身も蓋もなかった。まさに生きていたときそのままの浦島だ。
俺の理性が、いますぐ電話を切るべきだと警鐘を鳴らす。死人をどこへ迎えに行くのかと。
だが、理性よ。相手が浦島だと知りながら電話に出たときすでに、俺は貴様に見切りをつけていたんだ。
「レンタカー代はおまえが出すんだろうな? どこへ迎えに行けばいいんだ?」
『えっと、うちの近所の踏切のところ。と言っても、あたしの家は知らないっけ?』
「わかるよ」
きのう葬式でおまえの家に行ったばかりだ。ついでに踏切にはクラスみんなで花を供えてきた。
『じゃあ、悪いけど、すぐに来て。すごい寒気がするの。このまま凍死したら、化けて出てやる』
浦島の声がそう告げて、電話が切れた。
【続く】
【夏の約束(4)】
可哀想に。いまさら凍死とか言っているこいつは、自分の死を認識していないらしい。
自分がもっとひどい死に方をしたと知ったら、さぞかしショックだろうな。
一軒目のレンタカー屋は断られた。申込書の職業欄にバカ正直に高校生と書いたからだ。
高校生には親の承諾がないと車を貸せないとさ。この石頭の店員め、呪われちまうがいい。
二軒目では申込書に職業を会社員と書いたら、特に詮索もなく車を借りられた。
俺の生年月日は免許証でバレてるが、十八歳でも普通に会社員はいるからな。
借りたのは一番安い軽自動車だった。仕送り暮らしの高校生の身で贅沢はできない。
浦島から代金を取り立てるのは諦めることにした。血まみれの金を出されても嫌だからな。
一軒目の石頭のせいで時間をロスしたが、浦島から催促の電話はなかった。
死んでる奴から何度も電話があるほうがおかしい。
その死んでる奴を迎えに行こうとしている俺は、もっとおかしい。
俺は合宿免許を修了した夏休み以来の、おっかなびっくりの運転で浦島の家へ向かった。
正確に言えば、浦島の家の近所の、彼女が轢かれた踏切だ。
踏切の手前の、クラスのみんなで花やら菓子やらCDやらを供えた前辺りに車を停めた。
周囲はJAの倉庫と畑という寂しい場所だが、月が出ているおかげで、それなりに明るい。
車を降りて、辺りを見回す。
浦島の姿はない。当たり前か。できればそのまま成仏していてくれ。
「おい、浦島?」
それでもいちおう、声をかけてみた。すると、踏切のほうから、
「……こっち……」
浦島の声だった。くそっ、やっぱり化けて出てやがるか。
【続く】
【夏の約束(5)】
ここまで来たのが無駄足で、むなしく一人で家に帰るハメになっても、俺としては困らなかったんだけどな。
恐る恐る、踏切に入る。いきなり遮断機が閉まって電車が突進して来るようなホラーな現象は起こらない。
少し離れた線路上に、月の光に照らされて白いモノが転がっているのに気づいた。
「……浦島?」
「……うん……」
その白いモノから、答えが返る。
それは「線路上に横たわった人間」としては、寸足らずだった。
黒い髪が生えた頭と、白い服をまとった上半身までは見分けられる。
だが、下半身は闇に溶け込んだように見えない。
俺はそちらへ近づくことを躊躇した。何を見るハメになるのか、想像がついたからだ。
浦島は電車に轢かれて死んだ。葬式のとき、棺桶の中の死に顔は見せてもらえなかった。
そういうことだ。
「……坂田……」
浦島が言った。俺の心を読んだかのように、
「……こっち、来てくれても、大丈夫……と、思う……。腰から下だけ、見ないようにしてくれたら……」
「ああ……」
俺はうなずいたが、足を踏み出すことを、なおもためらった。
すると、浦島は焦れたように、生きていたとき同様の素(す)の口調になって、
「……ちょっと、早く来てってば。電車が来たらどうすんの? 見殺しにする気?」
いや、俺が到着するまでに、何本も電車は通り過ぎてると思うけど。終電にはまだ間があるし。
しかし、化けて出ても浦島は浦島か。
俺は少しばかり安心して、線路の上を歩いて浦島に近づいた。
【続く】
【夏の約束(なかがき)】
一気の投下とか言ったが空き容量的に無理ぽ...orz
>>596 リアルタイムで乙です
正直ホラーで怖いんですがw続きに期待してます。
それと、1レス毎に【続く】と入れる必要はないかと……
良いとこで切るなよw
寸止めよくない。
【夏の約束(6)】
枕木を文字通り枕に横たわる、浦島の姿を見下ろす。
コンパのときに着ていたのと同じ白いワンピース姿――いや。
おなかのあたりは真っ赤に染まり、腰から下は、すっぱりと無い。だからワンピースとも呼べないけど。
だが、下半身が無いこと以外、浦島は生きていたときと変わらなかった。
ショートボブの髪に、黒眼がちな瞳に、小作りな鼻と口。
ひとことで言えば童顔だが、むしろタヌキ顔と呼ぶのがぴったりか。
……おまえ、タヌキが化けてるのか?
「……坂田……」
浦島は、右手を上げて、俺のほうに伸ばした。左手は後生大事に携帯を握っている。
ああ、悪い、待たせて悪かった。
思ったけど口から言葉が出なくて、だから俺はその場にしゃがみ、浦島の右手を握ってやった。
冷たい手だ。死人だから当然だろうけど。
「坂田……」
妙に艶めかしく紅い唇が、言葉を紡ぐ。
「……あんた、いつまでこんなところに寝かせておく気? 電車が来たらどうすんだってばさ」
そうだった。こういう身も蓋もない言い方をする奴だよな、おまえ。
しかし、ここに寝かせておけないなら、どうするか。
車で迎えに来いと言われたんだから、当然、車に乗せてやるべきだったけど。
抱きかかえるのか? この下半身のない、出血多量のお化け女を?
それしかないよな。自分じゃ歩けないだろうし。亡霊なんだから空を飛ぶくらいの芸は見せてほしいが。
俺は覚悟を決めて、浦島に言った。
「両手、俺の首に回せ」
だれか次スレを立てるんだ!
604 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:43:55 ID:NqgKN16G
うめ
誰か保管庫の連絡スレへリストをUPしてくれ。
>588
俺は強欲なとこは好きなんですけど・・デレてからはパスw
一話二話は、余裕ある綺麗なお姉さんなのに、なんでガキにしたかなあ
>くなさん氏
いつもながらの名文章+エロス、GJ!
今後の展開も期待してます。
ume
ume
結局自分で保存依頼してきました。
なんか、妙に豊作なスレだった気がします。
実は大半は味読なので、これから読むことにします。
そういえばくなさん氏って何で時々句点を読点の代わりにするんだろう
>>610 乙
誰かがやってるのか
誰もやってないのか
俺がやらなきゃならないのか
ハラハラしてた。
あんまコテで書き込みたくないのにorz
>611
一文が長いと読み辛いから
試しに句点を読点に変えてみると、長ったらしくなるのが分かります
>610
乙っす
つか、依頼なんだったらルールなり誘導なりをお願いしやす
知らないんで対応しようがない