かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その10】

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596名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 07:51:36 ID:xpL/KVbT
(よく見ると色っぽいな・・・おっぱい少し触ってみようかな・・・)

俺「ぉーぃ」ツンツン

蛇女「ムニャムニャ…」ニョロリ

(しっかり寝てるし触っても平気だろ・・・)

ムニュムニュ・・・ものすごくやわらかい・・・

よし、下半身見ないようにしておっぱいに顔うずめてみよう

あぁあぱふぱふ最高だぁーーー

このまま乳首とか舐めちゃおうか・・・
597名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 07:52:41 ID:xpL/KVbT
それは乳首を口にふくんだ時におこった。

シュルシュルシュルーーーー

俺「うわああああああああ」

蛇女の下半身がとつじょ俺の体に巻きついたのだ。

俺「ぐああああくっくるしいいいぃ」

巻きついた部分にとてつもない圧力がかかった。

蛇女「んぅ。。。あれ?どうしたの?」ギュウー

俺「お前がまきついてんだろうが!」

蛇女「ありゃりゃ・・・ごめんなさい・・・」シュルル

俺「ゲホゲホ…どう言う事だよ('A`)」

蛇女「身に危険を感じると反射的に絞め殺しちゃうの…」ニョロ…

俺「たのむよ、そういう事は先に言っておいてくれ」

蛇女「ごめんなさい…」ニョ…ロ

俺「なんかもうしらけたし寝るわ('A`)」

蛇女「おやすみなさい」ニョロニョロ
598名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 07:53:42 ID:xpL/KVbT
そして夢を見たのであろうか

蛇女「さっきはごめんねぇ」

俺「ん・・ぁぁ、俺もおっぱいとか触ったのが悪かった」

蛇女「お詫びって訳では無いですけど・・・」

俺「!!!」(下半身も人間になってる!)

蛇女「あまり長い時間変化できないの・・・」

俺「ちょ!」

そういうと蛇女は服をすべて脱ぎ俺の体を舐め始めた。

俺「うぅ・・・あぁ気持ちがいい・・・」

蛇女「そういってもらえると嬉しい」ペロペロ
599名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 08:00:51 ID:xpL/KVbT
よく見ると舌は蛇のように長かったがどうでもよくなった。

蛇女は俺にキスをしてきた。

長い舌が俺の口の中に入ってきた。

ちゅ・・・ぬちゃ・・・ちゅぱ・・・

俺「ん・・うぅ・・・もっと」

蛇女「感じてくれてる…♪」

俺「もう入れたい・・・」

蛇女「そうね・・・アタシもあまり変化してられないし・・・」
600名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 08:02:25 ID:xpL/KVbT
蛇女は俺に跨る形になった。

蛇女「じゃあいれるね・・・」

俺「はやく・・・」

ぐにゅ・・ずりゅりゅ・・・

俺「!!うぁあ!」

入れたと同時にすごい締め付けがペニスを襲った。

中はものすごく熱く溶けてしまうような感触が

蛇女「ぁぁ…ん、んっ」顔を火照らせて一生懸命動いている。

俺「ああぁ出そう」

ぐちゅぬちゃにゅちゃにゅちゃじゅぼぢゅぼ!

蛇女「アタシもいきそう・・・」

俺「いくうう」

ずぴゅうう・・・・・びゅっぴゅううう ビクンビクン

俺「ハァハァ…ハァ…」

蛇女「アリガトウ…」
601名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 08:04:09 ID:xpL/KVbT
気がつくと朝だった。

まわりを見渡したが蛇女の姿は無かった。

(うーん、なんかすごい夢だったな・・・)

ふとテーブルを見ると

俺「!?」

そこには手紙と蛇の抜け殻が置いてあった。

「お手紙でごめんなさい。昔アタシが小学生に苛められていて
殺されそうだったのをアナタ助けてくれたよね。アタシすごく
嬉しかったんだ。こんなお礼しかできなくてすいません。
そしてアリガトウ♪」・・・・・・・・・・・・・('A`)



この抜け殻、財布に入れておこう。


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長くてごめんなさい。以上です。
602名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 09:18:39 ID:3P3l3Ado
なんかほのぼのした。
603名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 13:13:18 ID:7SlPFTL1
だが抜けない
604名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 21:13:33 ID:awNSafoh
筋はグッドだからもっと描写をおおおおお
6053枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:47:30 ID:/WLk9tnU
1本投下します。
事前注意として、そこまでハードなことはしてないつもりですが
一応むりやりっぽいので和姦以外は絶対駄目だという方はスルーしてください。
あと、メインは後ろの穴なのでそれが駄目な方もご注意ください。
6063枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:48:23 ID:/WLk9tnU
一度足を踏み入れれば、どんなに健脚な者でも横断するのに数日を要する深い森。
そのほぼ中心、1本だけ不自然なまでに背の高い大樹の横枝に、1人の少女が腰掛けていた。
年の頃はまだ十にも満たない程度だろうか。
彼女がその矮躯を乗せているのは、万が一そこから落下しようものなら、いかに枝葉が緩衝材になったとしてもただでは済まない高さにある枝だ。
だというのに、目が覚めるような真紅の着物に身を包んだその少女がその顔に浮かべているのは恐怖に強張るものではなく、退屈極まりないといった感じの緩み切った表情。
止むことのない風に、肩にかかる程度の艶やかな黒髪と、大きく広がった鮮やかな袖をなびかせる。
少女は足を振り子のように前後させ、はるか遠く、空の彼方に茫洋とした視線を放り投げていた。
「暇じゃのう……」
見るからに柔らかそうな桜色の唇。
そこから紡がれるのは外見相応に甲高い、少女特有の声色だった。
しかし、それとは対照的に妙に年寄りじみた彼女の口調。
呟きとともに吐き出された小さな溜め息は、まるで長すぎる生に倦んでいるような印象すら感じさせる。
「ここのところ、さすがにちぃと派手にやりすぎたか……。
 まさか1月もの間、誰も来んとは思わなんだ」
少女は再び溜め息混じりに呟いて、1月ほど前の出来事を思い出す。
その時少女の餌食になったのは、二十歳前のずいぶん綺麗な顔立ちの娘だった。
外見だけなら自分よりはるかに幼い少女に組み敷かれ、女の体の中で最も秘すべき場所に舌を這わされ悶える姿。
羞恥に頬を染め、力なく首を振ってかすかな抵抗の意を示していた彼女の様は、少女の嗜虐心をよく満たしてくれた。
(あの娘はなかなかの上物じゃった)
せめてもの暇つぶしにと、娘の見せた反応を1つずつ思い返していたその途中、少女の形のいい眉が不意に片方だけ跳ね上がった。
「ん、んん?」
くりくりとした大きな瞳を数度瞬かせ、空に向けていた視線を下げる。
その顔からは、直前までは存在していなかった期待の色が滲み出していた。
眼下には一面に広がる緑の海。
幾重にも折り重なって生い茂る枝葉の色に占められていて、土の色などほとんど存在しない。
それでもわずかに開いた隙間から、少女の視力は目当てのものを見つけだしていた。
「くふふ……見慣れぬ顔じゃが、旅人かのう?」
先ほどまで延々溜め息ばかり漏らし続けていた口元が、にんまりと三日月型に歪められる。
「見るからに間抜けそうな面構えじゃ……」
暗がりに潜んだ猫のようにその瞳の奥に光を宿し、くくっと喉を鳴らす少女。
その時、木々達の頭を押さえつけるように、一際強い突風が少女の周囲を吹き抜けていった。
それまでも辺りを満たしていた、潮騒にも似た葉擦れの音が一気に高まる。
「――――」
その中で、少女はまた何事かを呟き、そしてあろうことかそのまま枝からその身を躍らせた。
風に煽られ誤って、ではない。
自分の意思で、まるですぐそこには彼女を受け止めてくれる固い地面があるかのような、そんな何気ない動作でだ。
先刻の少女の呟きは、風が抜けていった後も余韻のように続いている木々のさざめきにたやすく呑まれ、誰の耳にも届かない。
もっとも、元より少女の声が届く範囲に、それを聞く人間など存在してはいないのだが。
待っていても、普通の人間は普段彼女がいるこの高さまでのぼってはこない。
そんな物好き、いるはずがなかった。
木登りを楽しむためだけに、あやかしが住むと噂されるこの森に足を踏み入れるものなどいないのだ。
だからこそ、彼女はさきほど枝葉の隙間越しに見た男を迎えに、自ら人の住む地面の上まで降りていかねばならなかった。
この森に縛られ、その外までは足をのばせない彼女にとって、時折森に入ってくる人間だけが退屈を紛らわせるための唯一の遊び相手だ。
約1月ぶりに訪れたこの好機を、みすみす逃せるはずがなかった。
ほどなくして、少女の姿が翡翠の海に飛び込んでいく。
彼女が座っていた枝に残る小さな揺れ。
それだけが、そこに彼女がいたことを証明するように長く長く続いていた。
6073枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:49:10 ID:/WLk9tnU
(さて、久方ぶりの客人じゃからのう)
木陰から男の姿を確認し、次々と思いつく彼女なりの“もてなし”案をふるいにかけては絞り込んでいく。
少女は別段、森に入ってきた人間を取って食ったりしてはいない。
基本的には人にあらざる力を用いて驚かし、無力な人間が慌てふためく様を眺めて楽しむだけ。
それなりに気に入った相手からは、先日の娘のように精気を頂くこともあるのだが、その量はあくまで命に別状ない程度でだ。
森から出ても数日は倦怠感が続くはずだが、精気を吸った相手に関しては森の端――もちろんその者がもともと目指していた方向のだ――まで運んでやっている。
人の足でこの森を抜けようとすれば、少女にわずかな精気を吸われた程度の比ではない疲労を伴うのだから、それぐらいは我慢しろと言うのが少女側の見解だった。
(にしても、なんじゃあの出で立ちは……)
彼女が手を貸さなければ数日がかりになる森の横断に挑むにしては、男の荷物はあまりにも少なすぎる。
加えて、男の顔に怯えの色がないことも少女の心に不審を生んだ。
(わしのことを知らぬというわけでもなかろうに、まさか本当に物見遊山が目的ではあるまいな)
自分のことを恐れるあまり人間が全く寄りつかなくなるというのも困るのだが、だからといって軽く見られて気分が良くなるはずがなかった。
(これは少々灸をすえねばならんようじゃ……)
そろそろ両手の指で足りる程度にまで数を減らしていた案の中からさらに幾つか、比較的穏やかなものを消去していく。
(とはいえ、あまりやりすぎてまた誰も来んようになってはつまらぬからのう……難しいところじゃ……)
「そろそろ出てきたらどうだ」
(――ッ!?)
少女が普段腰を落ち着けているあの大樹ほどではないが、それでも彼女の小柄な体を隠すには十分過ぎるほどの大木。
その裏に身を潜めて詰めの選定作業に没頭していた少女は、突然聞こえてきた男の声に目をしばたたかせた。
まさかと思いながらも顔を覗かせてみれば、男の視線は真っ直ぐこちらに向けられており、少女が近くにいるだろうと思ってとりあえずかまをかけたというわけではなさそうだ。
自分の領地とも言えるこの森の中で相手の方から発見されたことに、少女は少なからぬ衝撃を受けていた。
「こちらはお前さんと話をしにきたんでな。
 いつまでもこそこそと隠れられていては、俺としても帰るに帰れぬのだ」
何か発声法に秘密があるのか、特に大声というわけではないのに男の声ははっきりと聞き取れる。
だが、少女はそのあまりの内容に、自分が何かの聞き間違いをしたのではないかと思ってしまった。
(こ、このわしが、こそこそ隠れておるじゃと……)
ふつふつと怒りが込み上げてくる。
客観的に見ればこそこそという部分はともかくとして、隠れていたというのは事実なのだが、だからと言ってそのような言い草を許せるはずがなかったのだ。
6083枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:49:49 ID:/WLk9tnU
「おぬし、調子にのるのもたいがいにせぬと、怪我では済まさぬぞ」
半ば本気の脅し文句とともに姿を現した少女を見て、男は軽く目を見開いた。
比較的整った部類に入るであろう三十路前の男の顔に、ようやく浮かんだ驚きの色。
それを読み取り、少女としてはわずかに溜飲が下がる思いだった。
(じゃが、この程度で今までの無礼を許すつもりはないぞ……)
これからさらに情けなく崩れていくだろう男の顔を思い浮かべ、表面上は威圧の視線を緩めることなく、心の内で小さく笑う。
動きを止めた男に対しさらに畳み掛けようと、少女が口を開きかけたその時だった。
「く、ははは……」
それを制するように、男の笑い声が突如として梢の隙間を響き渡っていく。
前触れもなくいきなり笑い出した男に、さすがに少女も眉根を寄せた。
少女の記憶の中にも、恐怖のあまり顔を引き攣らせながら乾いた笑い声を上げ始めた人間の姿はいくつもある。
だが、今目の前で腹を抱えて笑い続ける男の姿はそれとは全く雰囲気が異なるものだ。
それはむしろ、怯え惑う人間を前にして少女の方が見せるはずの態度。
そして今、男の前にいるのは他ならぬ少女だけ。
(ま、まさか、この男……)
少女の視線に、今まで以上の迫力が込められる。
にもかかわらず、男の笑いは一向に収まる気配もなく、それどころかますます大きくなりつつあった。
「い、いい加減にせぬか!」
少女の一喝に、ようやく男が顔をあげる。
「いや、すまんすまん……。
 まさかあの程度の挑発で出てくるとは思わなんだでな」
その目尻に大粒の涙すら浮かべて、そんなことを言う。
「この、痴れ者め……」
こちらもまた男と同じく――原因となる感情は全く逆のものだが――瞳を潤ませながら、少女が声を搾り出す。
その顔が茹で上げられた蛸のように朱に染まり、それが逆に男の笑いをぶり返させた。
本来一方的に弄ぶばかりで、その逆には全く慣れていない少女の中で何かが切れる。
「わ、悪い、別に馬鹿にするつもりは……」
せっかくの謝罪の言葉も、それが笑み混じりでは火に油を注ぐ結果にしかならなかった。
「もう遅いわ!」
少女が叫ぶのとほぼ同時、彼女の力を受けた周囲の木々が一斉にざわめきその存在を変質させる。
何本もの枝が急激に伸び始め、獲物を狙う蛇さながらにその身をくねらせながら男の体に殺到したのだ。
「お、おい、ちょっと待てって。
 俺は話し合いにだな……」
男の体を絡め取ろうとする無数の枝。
それらを紙一重のところで回避しながら男が慌てて制止の言葉を放つ。
だが、そんなもので止まるほど、少女の中で燃え上がった炎は小さくなかった。
「ええい、ちょこまかと逃げるでない!」
「む、無茶を言うな……ええい、仕方ない……」
懐に手を入れる男の姿に、少女は内心ほくそえんだ。
1度はやり過ごしても、すぐさま反転して襲い掛かってくる枝達は、その数もあっていつまでも身のこなしだけで処理できるものではない。
(大方、刃物でも出すのじゃろうが、そのようなもので……)
ただの枝ならともかく、今や彼女の支配下にあるそれが普通の刃物でどうにかなるはずがないのだ。
当てが外れて愕然とする男の様を思い描き、暗い喜びに打ち震えていた少女だったが、男が実際に懐から取り出したものに目を疑った。
6093枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:50:25 ID:/WLk9tnU
あろうことか、それは1枚の紙切れだったのだ。
指に挟まれたそれの大きさは、男の手の平よりは2回りほど小さいだろうか。
白地に朱墨で、蚯蚓がのたうち回ったような模様が描かれた長方形の札。
その間も常に男に襲いかかっている枝に対し、あまりにも頼りないそれに一瞬怒りも忘れて少女は噴き出した。
「くくっ……そんなもので、いったいどうするつもりじゃ?」
嘲笑混じりに問い掛ける少女に、男もまた笑みを返す。
「なに、こうするのよ」
男が腕を一閃させると、その手の先から札が離れる。
普通ならそのまま地に落ちるはずの放たれた札は、あたかも餌を狙う燕のように宙を真っ直ぐ滑空した。
「ほう……ただの紙ではないか」
重力も空気抵抗も無視したその動きと、それが狙っているのが枝ではなく他ならぬ少女自身であることに彼女は感心したような吐息を漏らした。
そしてついに枝によって手足を絡め取られた男の姿を視界の端に捉えながら、枝の隙間を縫うようにして自分目掛けて一直線に向かってくる札を叩き落すべく腕を振り上げる。
避けるなどという考えは、少女の頭には一瞬たりとも浮かんではこなかった。
「なっ!?」
少女の手と札が接触しようとしたまさにその時、いきなり札の動きに変化が生じた。
それまで重力をないがしろにしてきたつけをまとめて払うように、ほぼ直角に下へと向きを変えたのだ。
一瞬で地面付近まで降りたかと思うと、今度はその動きを下降から上昇に切り換える。
その最下点は、ちょうど少女がその身に纏う真紅の着物の裾の高さだ。
札の予期せぬ動きに驚いて、一瞬とはいえ動きを止めてしまったのが少女の過ちだった。
「ひゃん!?」
股間を真下から平手打ちされたような衝撃を受け、少女の体が浮き上がる。
不意をつかれたとはいえ、少女がその幼い外見に相応しい悲鳴を上げてしまったことを悔やんでいたのも束の間、少女の股間に貼り付いた不埒な札は、最初の衝撃だけには留まらず更なる効果を発揮し始めた。
(な、なんじゃ、足が……)
いきなり意思とは無関係に震え出した両足に、少女は心の内で当惑の言葉を迸らせる。
必死に抑えようとしても、それまでは当たり前のように彼女の体を支えていたその両足が、今では全く言うことをきかなかった。
膝が折れ、たまらず両手をついて、なんとか地面に這いつくばることだけは回避したが、それでも獣のように四つん這いになった姿勢はとらされてしまう。
その屈辱に奥歯を噛み締める少女の耳に、すぐそばから土を踏み鳴らす音が聞こえた。
「――!?」
はっとして顔を上げた少女は、そこに立つ男の姿に絶句した。
(馬鹿な……さきほど確かに……)
枝が男の手足を絡め取ったその瞬間を、少女は確かにその目で見たのだ。
にも関わらず、動きを封じられているはずのその男が、何食わぬ顔で自分の目の前に立っている。
彼女にしてみれば、とても信じられぬ光景だった。
6103枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:51:06 ID:/WLk9tnU
「そう睨むな。
 ただな、お前さんの行いは近頃少々度が過ぎておったのだ」
言いながら、男は懐から新たに2枚の札を取り出した。
少女の股間に貼り付いているものより小さなそれらは、男の手から落ちるとそれ自身が命を持っているかのように宙を飛び、首元から着物の中に滑り込んでくる。
「くっ……」
札が皮膚の上を滑っていく感触に眉を寄せる少女。
やがて2枚の小札は左右の胸の中心にまで到達すると、そここそが自分達の居場所とばかりに動きを止めた。
「別に命まで取るつもりはない。
 だが、少々灸をすえてやってほしいと里の者に頼まれたのでな」
灸をすえる。
奇しくも、さきほど少女自身が男に対してしようとしていたことだ。
「人間如きが、このわしに灸をすえるなどと……思い上がのもたいが――ぅぷ!?」
憎憎しげに言葉を紡いだ少女だったが、それを最後まで言いきることはできなかった。
(……くっ……腕までも……)
胸に貼り付いた札によるものか、腕の自由まで奪われたのだ。
上半身を支えていることもできなくなり、地面との口付けを強制される。
四つん這いよりさらにひどい、男の足元で尻だけを高く突き上げた服従姿勢。
口の中に広がる土の苦味に、ますます屈辱感が募っていく。
(わ、わしとしたことが、なんという――ぁ、こ、今度はなんじゃ!?)
自らの身に起きた新たな異変に、少女の心は惑乱する。
札の貼り付いている場所。
そこに突然焼けるように熱を感じたのだ。
一瞬本当に札が燃え上がっているのではないかと思い肝を冷やしたが、どうやらそうではないらしい。
それでも札の放つ高熱が皮膚の下までじわじわ浸透してくると、少女の心にさすがに焦りが込み上げてくる。
胸や腹の奥がじくじくと疼き始めるその感覚。
それは少女にとって全く覚えのない感覚ではなかった。
(み、認めぬ……このようなもの、認めてなるものか……)
精気を吸い上げるため、人間と体を重ねた経験などもう数え切れないほどにある。
だが、その全てにおいて主導権は少女の方が握っていたのだ。
彼女から与えられる人の限界を越えた悦楽に悶え泣く人間の姿を見ることこそが、少女にとっては何よりの悦びだった。
故にこうして一方的に与えられる快楽を大人しく受け入れるなど、彼女の矜持が許さない。
(何も感じぬ……感じてなどおらぬ)
意思に反して勝手に己の内で燃え上がりつつある性感を、少女は必死に否定し続けた。
6113枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:52:35 ID:/WLk9tnU
「どうやら効いてきたようだな」
「な、なんのことじゃ……ぅぁ!?」
男の手によって地面の上に仰向けに転がされる。
尻だけ突き上げた姿勢からは解放されたが、だからといって少女の側の屈辱感がそれで和らぐはずもなかった。
ほっそりとした少女のものと比べれば、無骨としか言いようのない男の指によって肌を露わにされていく。
体の自由を奪われた少女は屈辱に顔を歪めながら、ただその行為を受け入れることしかできなかった。
帯を解かれ、着物の合わせを開かれる。
そのまま襦袢や裾よけまでも剥ぎ取られると、少女の凹凸の少ない体の前面を隠すのは、彼女にとっては忌々しい札だけになってしまっていた。
男の手にあったときは確かに朱墨で描かれていた文様の色が、いつのまにか黒くなっている3枚の札。
それらによって最も大切な場所だけは男の視線から隠されているが、そもそもその札自体が男によって貼り付けられたものなのである以上、結局のところそれらはかえって少女の屈辱感を煽る役にしか立たなかった。
「ふっ……く、ぅぅ……」
男の指が封の上から秘唇をなぞってきた。
それだけで少女は押し殺したものではあるが、確かに男の行為に反応した吐息を零してしまう。
たいして力を込められてもいないのに、まるで胎の奥を力いっぱい引き絞られたような感覚んい襲われるのだ。
「ふむ、見た目のわりに、こちらの反応は上々のようだな」
「こ、この……調子に、のりおって……」
冷静に分析するような男の声音と、油断すればすぐさま漏れそうになる甘い吐息を懸命に噛み殺しながらの少女の声音。
その違いに、少女はお互いの立場の差を改めて思い知らされる。
(……く、ぅぅ……だが、こ、これは……)
羞恥と憤怒、そしてこれは少女としては認めたくないものだが快感によって、顔が一層燃え上がる。
「胸の方も、先端だけは1人前だな」
いつのまにか、平坦な胸に貼られた札の下で、小さな突起が自己主張を始めていた。
「くぁ!? そ、そこは、やめんか」
それを札の上から押し潰され、必死に堪えていた制止の言葉をついに口の端に乗せてしまう少女。
それほどまでに、札の力によって感度を高められたそこからの刺激は鮮烈だったのだ。
男の指に捏ねられると、そこから生まれた極彩色の稲妻が手の先足の先まで走り抜けていく。
自分の意思では動かせず、力なく放り出されていた少女の四肢。
それが駆け抜ける胸悦に、打ち揚げられた魚の如くのた打ち回った。
「や、やめぃというのに……ひぃっ……こ、この……」
唇の端から泡立った唾液が垂れ落ちていく。
それがわかっているのに、それを止めることも、拭うことも許されない。
できるのはせいぜい力なく首を振ることぐらいだ。
不意に、頭の中に1月前に犯した娘の姿が蘇ってきた。
涙とよだれで顔をしとどに濡らしながら、弱々しく懇願する娘の顔が。
(わ、わしも、今、あのような……)
あまりの無力感に目頭が熱くなる。
涙など絶対に零すまいと必死に目に力を込めても、1度意識してしまうと後から後から湧き出してくるその液体をいつまでも留めておくことなどできなかった。
最初の1滴が零れ落ちれば、あとは堰を切ったようにとめどなく溢れ出してしまう。
6123枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:53:13 ID:/WLk9tnU
「やれやれ、何も泣き出すことはあるまいに……」
見た目だけなら十にも届かない幼子なのだ。
さすがに罪悪感を覚えたのか、男は困ったように手の動きを止めた。
「ぐ……っく、お、おぬし覚えておれよ……ひっく……」
嗚咽混じりに、それでも怨み言を漏らす少女に男は溜め息をつく。
「どうだ? 反省しているというなら、ここで止めてやってもいいが……」
その口調は明らかにこれ以上は気が進まないといった風で、それが逆に少女の気持ちを逆撫でる。
「だ、誰が……この程度で、参るものか」
それがただの強がりであることなど少女自身、そしてもちろん男の方もわかってはいた。
とはいえ、いくら強がりでもそう答えられてしまっては男の方も引き下がるわけにもいかない。
「本当に、いいんだな?」
「す、好きにするがいい。
 こんなもの、蚊に食われた程度にも感じぬわ」
嗚咽こそ何とか収まりつつあったものの、まだ震えが隠しきれていないその口調。
それでも溜め息とともに肩を竦めると、男は少女の足首を鷲掴みにした。
そのまま少女の体を折り曲げるようにして、頭の方まで足先を運んでいく。
無理矢理取らされた、頭の両脇に膝を付け目の前に自分自身の股間を突き付けられた無様な体勢。
一分の隙間もなく秘所に貼り付いている札の表面には、その下の性器の形がはっきりと浮き彫りになっている。
薄く開いた割れ目の端では胸と同様小さな蕾が札を突き上げその存在を誇示し、その下ではすでにかなりの範囲に染みができてしまっていた。
どんなに否定しようとも、少女が感じてしまっているという何よりの証。
追い討ちをかけるように漂ってくる、かすかな酸味をともなった淫臭に少女は辛そうに顔を顰めた。
「ここでは仕置きにならんし、蓋もされておるからな――」
目の前に突き付けられた秘所に指先を置かれ、不自由な全身を痙攣させて少女は身悶える。
だが、そこを離れた指が次に触れてきた場所に、驚きのあまり息を詰まらせた。
「――こちらを使わせてもらうとしようか」
少女から見て札に覆われた秘所の向こう。
肉付きの薄い尻たぶの中心にある菫色の窄まりに触れられることなど、少女にとっては初めてのことだった。
少女の知識に、そこを用いた行為のことなど最初からありはしない。
そんな彼女が今までは常に主導権を握っていたために、そこは完全に手付かずの状態で放置されていたのだ。
6133枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:53:50 ID:/WLk9tnU
「お、おぬし、ふざけておるのか!? そのような場所……」
「ふむ、やはり使ったことはないのか」
目に見えて動揺する少女の様子に、男は自分の推測が正しいことを確信する。
「ならば、きちんと解してやることにしよう」
言うやいなや、男はその窄まりに顔を寄せていく。
未知の行為を前に混乱し、著しく処理能力を低下させている少女の頭では、制止の声をかける暇すらなかった。
「ひぃ……」
そこに触れるぬめりを持った感触に喉が引き攣り、悲鳴とも吐息ともつかない声が自然と口から零れ出す。
最早怒りの色は失われ、ただただ恥辱に身を震わせる少女を尻目に、男はさきほどの言葉を証明するように丹念にその周辺に舌を這わせていった。
(あ、ありえぬ……こんな、こんなことで……)
細めた舌の先端で皺の1本1本をなぞられる。
尻の谷間から発生する、経験したことのないむず痒さに少女は懊悩した。
居ても立ってもいられなくなるそれと呼応するように、胎奥の疼きはさらにその熱を高めていく。
札に染みを作っていた蜜液が、ついに札だけでは留めきれずに外まで溢れ、肌を伝い始めていた。
「ひぅ!? い、いいかげんにせぬかぁ……」
全身に浮いた汗の珠とは決定的に違う、粘度のある液体がへそのあたりを滑っていく感触。
それに一瞬気を取られた隙を突き、男の舌が少女の中にまで滑り込んでくる。
慌てて締めようとしても、もう手後れだった。
「く、くふぅ……」
むしろ締めつけることで逆にその舌の存在を鮮明に感じてしまい、少女は鼻息を荒くする。
実際には指先ほども入ってはいないのに、まるで全身を余すところなく内側から舐り回されているような錯覚に、新たな涙が溢れ出していた。
男の舌と、少女の不浄の門が奏でる水音が、ますます大きくなっていく。
しばらくして、ようやく男の口がそこから離れた時には、もう少女は息も絶え絶えの状態に追い込まれていた。
6143枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:54:35 ID:/WLk9tnU
すでに減らず口を叩く気力すらなく、ただただ口を大きく喘がせて荒い息をついた。
しかし、わずかに与えられた休息の時間も、再びそこに宛がわれた指の感触によって終わりを告げられる。
「も、もう……やめぬか……」
「嫌だというならしっかり締めておけばよかろう」
男からかけられた無慈悲な言葉。
自分の股越しに見る男の顔は、さすがにここまでの行為のせいか、わずかに冷静さを欠いているように少女には見えた。
もし最初の段階で降参していれば。
そんなことを一瞬考えてしまい、なけなしの矜持でそれを振り払う。
「どうした? ずいぶん簡単に入っていくようだが」
男の言葉通り、唾液に塗れたそこは軽く力を入れられただけでも、貪欲に指を飲み込んでいってしまう。
「ふ、札のせいで力が入らぬのじゃ……。
 でなければ、どうしてこのような辱め……」
男にというより、自分自身に言い聞かせるように少女は呟き唇を噛み締める。
そうしていなければ、舌よりは細いが、代わりにはるかに奥まで届く指に体内をくすぐられ、あられもない声を抑えられなくなりそうだった。
今は厳重に封をされ、ただただ空しく蜜を吐き出し続けている細道の奥。
そこにある子壷を裏側から引っ掻かれるようなその刺激に少女の思考が後戻りのできないところまで掻き乱されていく。
そしてまた、唯一の救いにも思えた舌よりも細いという点すらも、2本目が埋め込まれたことで失われた。
本数が増えたことで別々の場所を同時に責められ、もはや為す術もなく翻弄される。
腸の中、こりこりと掻かれた場所がひりつくような熱を帯びたように少女には感じられた。
そこを指を開かれたことによって流れ込んできた冷たい外気によって冷やされる。
「は、ぁぁ……それは、だめじゃ……それをやられると、わしはぁ……あぅ!?」
火照る腸内を冷却される得も言われぬ心地よさ。
自分でも気づかぬまま頬を緩ませていた少女だったが、指を一気に引き抜かれる鮮やかな刺激に表情を強張らせた。
体内に押し入っていた異物が抜けて嬉しいはずなのに、刺激が失われた体内が物足りなくてしかたがない。
(わ、わしは何を考えておるのじゃ……?)
彼女の気持ちを代弁するように、ようやく解放された窄まりは物欲しげにひくつき、その前にある陰門からはさらなる蜜が零れ落ちている。
立て続けに与えられた紛れもない快感に、少女の意識には限界が近づいていた。
霞む視界の中、立ち上がり覆い被さってくる男の姿。
その股間には隆々と聳え立つ男の象徴があった。
「そ、それはだめじゃ……今、それを入れられたら……」
もちろん少女にとって、それ自体は初めて見るものではなかった。
(じゃが、あれで腹の中を抉られるなど……)
押し当てられる剛直を精一杯広がって咥え込もうとする少女の菊門。
それを彼女は、どこか他人事のような気持ちで眺めている。
まるで心と体が分離してしまったような感覚。
手足が全く動かせないことが、それに拍車をかけていた。
だがそれもほんの数瞬のこと。
亀頭の半分も埋まらぬ内に、少女はそのあまりの太さに息を詰まらせ、それが間違いなく自分自身の体を蹂躙していることを思い知らされた。
6153枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:55:12 ID:/WLk9tnU
実際の温度自体はそれほど変わらないはずなのに、これに比べたら舌の温度など温いと言わざるを得なかった。
(な、なんという熱さじゃ……)
その熱に加え、圧倒的なまでの硬度と直径がその存在感を指の何倍にも高めている肉の凶器。
大きく膨らんだ亀頭の形に合わせ、少女の狭穴が限界を越えて広がっていく。
カサの部分を何とか通過させたところでかろうじて息をつけたが、太さはそこが頂点でも、全体として見ればまだ半分すらも遠いのだ。
理屈ではありえないとわかっていても、根元まで埋め込まれようものなら先端が口から出てしまうのではないかという妄想すら浮かんでくる。
少女に覆い被さっている男の方も、込み上げる快感を必死で押さえ込んでいるのか、長く細い息を鼻から抜いていた。
深く深く潜り込んでくる男の昂ぶり。
その熱によって、薄壁越しに存在する子宮がじりじり炙られていく。
ほどなくして、男のものの先端が、壁のようなものを突き上げる感触があった。
どうやらそのあたりで腸が曲がっているらしい。
(まさか、このようなことで自分の中を知る羽目になろうとはの……)
体を内から圧迫されることによる息苦しさに眉を顰めながら、自嘲気味にそんなことを思う。
と、男がそれまでとは逆に、今度はじりじりと腰を引き始めた。
かえしのようになっているえらの部分で腸壁をくまなく摩擦しながら、彼女にその味を覚え込ませるように、ことさらゆっくり下がっていく。
みっちりと詰まっていた肉の塊が抜けていくことで湧き起こる、内臓を丸ごと引き摺り出されるような軽い恐怖。
その一方で、熱を持った腸壁を外気で冷やされた時のような、苦痛の後に与えられた解放感に意識の底をさらわれた。
男はぎりぎりまで腰を引いたところで、またも動きを反転させる。
入れ替わり立ち替わり訪れて、少女の心を弄んでいく圧迫感と解放感。
もはや否定しようのない肛悦の中、白濁する意識とは裏腹に感覚だけは男のものの表面に浮いた血管の形すら頭の中で再現できるほど研ぎ澄まされていた。
「し、尻をほじられて、感じるなど……」
自らを追い詰めるような卑猥な言葉。
それが自然と口を突いて出てしまったことに、少女は内心驚きを覚えていた。
だが一方で、自ら口にしたその言葉が、より一層自分の体を燃え上がらせたことを感じ取る。
理性よりも先に、本能の方がいつしか少女が感じ始めていた被虐的な快楽を倍増させる術を悟っていたのかもしれない。
「どうやらそろそろ限界のようだな」
その変化に、それまで黙って腰を振っていた男が口を開く。
その声も多少上擦ってはいるようだが、それでもまだ多少を余裕が感じられる声音だった。
相手の思うままに絶頂に追いやられる。
普段の少女なら到底大人しく受け入れられるものではなかった。
だが今の彼女には言い返すだけの余裕もない。
下手に口を開けば、そのまま達してしまいそうなほど彼女の体は、そして今や心も昂ぶっていた。
唇を噛み締め、そのわずかな痛みにすがり付くようにしてその波を押し止める。
だが、それですら男に対する抵抗心からではなく、どこかでこの愉悦を少しでも長く味わっていたいがためであるように思えてしまう。
それほどまでに初めて味わうこの行為は、強制的に少女の体を昂ぶらせる札の力を借りているはいえ魔性の魅力を秘めていたのだ。
札によって力を奪われたことで自分の中に生まれたぽっかりとした空隙。
そこにドロドロに煮えたぎる悦楽の果汁を流し込まれたような、そんな感覚だった。
6163枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:55:47 ID:/WLk9tnU
「くはぅ!?」
一線を超えぬよう懸命に堪えていた少女の身体を、突然浮遊感が包み込んだ。
持ち上げられたということに思い至った瞬間、体内の逸物がぐるりと回る。
実際に回転したのは少女の矮躯の方なのだが、それまでとは違う刺激は少女が必死になって築き上げていた防壁の隙を見事に擦り抜け直撃した。
再び、仰向けにされる前の尻だけ突き上げた屈辱的な姿勢を強要される。
男が腰の前後動を再開させると、さきほどまでとは異なる場所を重点的に擦り上げられ少女は悶絶した。
広げられた着物越しとはいえ地面に顔を押し付けられ、同時に腰を左右から掴む男の手指が、まさに青い果実と呼ぶに相応しい芯に固さの残る尻たぶに食い込んでいる。
それらですらも、今の少女にとっては初めての被虐快感にどっぷり浸かる助けになった。
どんなに意思が耐えようとしても、延々快楽を注ぎ込まれ続ければ限界は来る。
(さ、さすがにもう堪えられぬ……)
まして意思が折れてしまえば、もうそれを止めるものなどどこにもなかった。
少女の心が、法悦に至るための最後の数段を一気に駆け上がる。
「だ、だめじゃ、くる……きてしまうのじゃ」
怯えるように、それでいて期待するように鳴いた少女の体が細かい痙攣を起こし始めた。
ここぞとばかりに腰を叩き付けてくる男。
「くぅうぅぅうぅぅぅ!」
最奥を一際強く突き上げられ、その瞬間少女はついぞ味わったことがないほどの壮絶な絶頂へと打ち上げられていた。
6173枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:56:25 ID:/WLk9tnU
「どうだ、さすがにもう反省したであろう?」
繰り返された問いに、少女は荒い息をつきながら小さく首を縦に振った。
悔しさを感じないわけはなかったが、それに対する抵抗は随分薄れてしまっている。
むしろその被虐感に胸を高鳴らせてしまうほどに、少女の心は作り変えられていた。
そして何より、気をやったばかりのこの状態でさらなる責めを課せられなどしたら、本当にどうにかなってしまいそうだったのだ。
「よし、それならば仕置きはここまでとしよう」
それを見て満足そうに頷くと、男は剛直を引き抜き始めた。
完全に抜き取られると、すぐには閉じられなくなった菊門から空気が流れ込み、燃えるように火照った腸内を冷やしていく。
その感触に魂まで抜けそうな吐息を漏らす少女の姿に、以前の面影はもはやなかった。
ただその感覚に身を任せ、敷物にしている自らの着物を汗や涙、唾液などで濡らしていく。
(ど、どうしたというのじゃ……?)
しばらくそのまま心地よさに身を任せていたのだが、いつまでたっても腰を掴む男の手が離れていかないことに不審の念が湧き上がってきた。
問い掛けようと思った矢先、しばらく放置されていた秘所の入口に何かを突き付けられ、少女は目を白黒させた。
何かもなにも、それはどう考えても直前まで少女の後ろの穴を犯していたもの以外に考えられない。
「な、なにをしておる――ひぅあ!?」
男のものが、今度こそ本来それが入るべき場所に挿入される感触。
その衝撃に、少女はあられもない声を迸らせた。
しかもあろうことか、その挿入は貼られたままだった札の上から行われているのだ。
「なに、俺の方はまだ終わっていなかったのでな」
濡れそぼった膣襞に札を擦り付けられる。
外側に貼られていただけで、奥にある子宮までも燃え上がらせたその札。
それを奥の奥、まさに子宮の入り口にまで押し込まれる。
ただでさえ気をやったばかりで敏感になっているというのに、そこへそれだけの暴虐を加えられてはたまったものではなかった。
(や、焼ける……わしのなかが焼けてしまうぅ……)
焼き鏝を突き込まれたような激感に、たまらず少女の全身が激しく震え出す。
札の力が一気に少女を昇り詰めさせ、行きの一擦りだけで少女を2度目の絶頂へと導いていく。
「だ、だめじゃ、今は動くでないぃ……」
少女が達している間すら、新たに中を抉られて、そこからさらに1段階上の絶頂へと押し上げられる。
「ひにゃぁぁぁぁ!」
胸のあたりで何かが爆発したような衝撃に、もはや恥も外聞もなく悶え泣く。
視線をやれば、右胸に貼りついていた札が男の手によって剥がされていた。
真っ赤に勃起した小さな蕾が、外気に晒され震えている。
「やめ、それはだめじゃぁ……」
男の手が左の胸にも伸びていく。
「遠慮などするな。
 それとも、そんなにこの札が気にいったか」
嘲笑混じりの背後からの声。
「ち、ちが……じゃが、じゃがぁ……」
目の前でゆっくりと剥がされていく胸の札。
そこで弾ける火花が散るような悦感に、少女の頭の中が真っ白の塗りつぶされる。
「俺も、出すぞ――」
胎奥で起きた熱い迸りを感じた直後、少女の意識の糸がぶつりと切れた。
6183枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:57:01 ID:/WLk9tnU
虫の音すらない森の中、小さな焚き火が揺らめいている。
じっとその炎を眺めている男の横に、広げた着物の上に寝かされた少女の姿があった。
数刻前にあれだけ乱れていたのが嘘のような安らかな寝息。
「まったく、こうして寝ておれば無害そうな娘なのにな」
男の呟きに反応したわけではないだろうが、やがて規則正しかったそれにわずかな変化が聞き取れるようになる。
「う……わしは……」
起こした上体から、毛布のようにかけられていた襦袢がするりと滑り落ちる。
露わになった肌を隠すこともなく、ぼんやりと周囲を見回す少女。
その視線がまずは揺れる炎に引き付けられ、次にその横にいる男に向けられた。
「お、ぬし、は……、――ッ!」
激しすぎる行為の余韻か、随所で断線を起こしていた少女の頭が男の姿を確認したことで本来の働きを開始する。
「まあ、待て。
 とりあえず着るものだけは着てくれぬか」
言われてようやく、少女は自分が何も身につけていないことに気が付いた。
6193枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:57:33 ID:/WLk9tnU
「今までのことは、わしも少々やりすぎかと感じておったのじゃ。
 反省しておる。
 じゃから、そろそろ力を返してくれんか?」
まだじんじんと焼けるように疼く下半身から努めて意識を逸らし、身支度を整えた少女が殊勝な調子でそんなことを言う。
札を剥がされ体の自由は取り戻したものの、奪われた力はまだそのほとんどが戻ってはいなかった。
(力を取り戻したら、どうしてくれようか……)
口にしたこととは全く逆のことを考えながら、それでも表情だけはいかにも反省しているといった感じのもの。
「いや、そのことなんだがな……」
それを向けられた男は、引き攣った笑いを浮かべながら懐から2枚の小札を取り出した。
胸に貼られていたそれを剥がされた時の感覚を思い出し、思わず胸に手を当てる少女。
彼女の見ている前で、札にかかれた模様の色が黒から朱へと戻っていく。
その変化に呼応するように、少女の中に馴染み深い自分の力が帰ってきた。
(……くくく、たやすいのう)
ほどなくして札の色が完全に戻る頃には、少女の力は普段の2割ほどまで回復していた。
(ずいぶん少ないが、残りはあのでかい方か……。
 今度は油断して不覚を取るような真似はせぬ)
黒い思考が顔に出ないよう細心の注意を払いながら続きを待つ少女だったが、なぜか男は最後の札を取り出そうとはしない。
(まさか、勘付かれたのか?)
「どうしたのじゃ? 早うしてくれぬか……わしは心の底から今までの行いを悔やんでおるのじゃぞ」
「いや、言いにくいんだがな……」
少女の、表面上は真摯な視線を受けた男が、不意にある方向を指差した。
つられるように視線を向けると、そこにあったのは――。
「ま、まさか!?」
駆け寄って摘み上げると、持ち上げたそばからぼろぼろと崩れ落ちるそれに、少女は口をあんぐりと開ける。
2人分の体液に散々浸され、挙句にかなり激しい挿入でずたずたに擦り切れたそれは、紛れもなく少女の股間に貼り付いていたあの札だった。
ぎぎぎ……と実際に軋むような音が聞こえてきそうなぎこちない動きで、少女が男の方に向き直る。
「いや、俺も途中からつい我を忘れてだな……」
そのことに関しては男の方も計算外だったのか、乾いた口調でそう説明する。
その言葉に、少女は行為の途中から男の様子が微妙に変化していたことを思い出す。
もしかすると、人を惑わす彼女の力がわずかではあるが、この男にも影響していたのかもしれない。
(だとしても、じゃ……)
「い、いったい、どうしてくれるのじゃ?」
ぷるぷると震えながら、地の底から響くような低い声を絞り出す少女。
「悪い!」
さすがにこれには気圧されたのか、体を地面に投げ出し土下座する男。
次の瞬間――、
「悪いで済むかーーー!」
少女の絶叫が静寂に沈む夜の空気を引き裂いたのだった。
6203枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/09(木) 23:58:15 ID:/WLk9tnU
以上です。
621名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 00:53:16 ID:S1ZArOe6
正直、賞賛せざるを得まい。

この女の子は山姥の範疇に入るんでしょうか。三枚のお札だけに。
622名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 03:34:14 ID:IcxX+t18
GJ
イイヨイイヨー
623名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 11:03:42 ID:YzVvf2pi
口調も文体もストーリーも雰囲気もキャラクターもアニャル属性もオチすらも
全部俺のドツボにピッタリだよコンチクショウ!!!
禿しくゴッジョブ!!
624名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 06:35:35 ID:ohWXOXdN
GJ!
全く反省してない辺りが可愛いですなw
6253枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:30:05 ID:3Z4bHv92
続きを投下します。

ちなみに、これ以降は保管庫管理人さんへの個人的な連絡なのですが
私は一応某所では裏式などと名乗っている人間ですので、これを個別に保管庫に入れていただく必要はありません。
もし既に作業を始めてしまっていたら、余計な手間をかけさせてしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
6263枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:30:39 ID:3Z4bHv92
「しみったれた村じゃのう」
周囲を見回しながら少女が率直な感想を口にする。
村の者が聞けば気分を害することは疑いようのない台詞だが、彼女がそう感じたのも無理はなかった。
まだ夕暮れ時だというのに、全ての家がすでに固く戸口を閉め切り、見渡した範囲で出歩いている人間が1人もいないのだ。
少女の感覚はその奥に潜んでいる人間の気配を感じ取ってはいるのだが、そうでなければ打ち捨てられたばかりの廃村と言われれば信じてしまいそうになる、そんな村だった。
「あまり滅多なことをいうな。
 極力外出を控えるよう、俺が便りを送っておいたのだ」
少女の無礼な言葉を聞きとがめた男が注意をするが、少女は男の声など聞こえぬとばかりにそっぽを向いた。
「だが、予想以上に深刻なようだな」
以前の様子を思い起こし、男も思わずそんなことを呟いてしまう。
外の世界に出てまだ1月も経っていない少女にとってはもちろん初めての地だが、男の方は以前に1度この村を訪れたことがあった。
その時は直接招かれたわけではなくたまたま立ち寄っただけなのだが、その際に狐憑きの少女を治療したことで繋がりができ、今回は問題を解決するために直接呼ばれたというわけだ。
村から少し離れたところにある洞窟に住みついた性質の悪いあやかしを退治してほしいというのが、今回男が受けた依頼だった。
男がその報せを受け取った時点では村人への直接の被害はまだなかったそうだが、旅人の一団が襲われ何人かは命を奪われたらしい。
そしてほうほうの体で転がり込んできた彼らからそのことを聞いた村長が、慌てて男に助けを求めたというわけだ。
静まりかえった村の中を進んでいくと、ほどなくして目当ての家の前にたどりつく。
他の家と比べれば多少大きめのその家も、今は全てを拒絶するように完全に門戸を閉ざしていた。
「遅くなって申し訳ない。
 村長はおられるか?」
呼びかけてからしばらくすると、声だけでは確信が持てなかったのか、中から白髭を蓄えた老人が恐る恐るといった風に顔を覗かせた。
それでも男の姿をその目で確認すると、老人の顔に一転して喜色の笑みが浮かぶ。
「おお、お待ちしておりました! さあさあ、どうぞ中へ――」
首を長くして待ち続けていた男の来訪を心から喜び、中へと招き入れようとするのだが――、
「――と、おや、そちらの方は?」
そこでようやく男の背後にいた少女の姿に目を止める。
「ああ、これは――」
「嫁じゃ」
男の説明を遮るようにして少女が言葉を割り込ませる。
その言葉に目を剥いた男と村長の様子に、少女は心地よい愉悦を覚えていた。
6273枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:31:24 ID:3Z4bHv92
「まったく、悪ふざけにもほどがあるぞ……」
宛がわれた部屋で布団の上にあぐらをかき、ほとほと困り果てた様子で男が愚痴を零す。
一方でそれを受けた少女の方は、男とは対照的に晴れやかな笑みを浮かべていた。
先刻、嫁という単語で男2人をまとめて凍りつかせた少女だったが、その後も無理矢理初めてを奪われただの、傷物にした責任を取りたいと言うから嫁いでやっただのと言いたい放題だったのだ。
「ふん、いい気味じゃ。
 だいたい、そうそう間違ったことを言っていたわけではあるまい。
 もちろん、おぬしの嫁になるなど死んでも御免じゃから、そこだけは偽りじゃがの」
その言い草に男は再び頭を抱えた。
思い出すのは自分に向けられた村長の視線だ。
少女の容姿が幼過ぎる故、さすがに頭から信じるなどということはなかったが、それでも男の慌てぶりなどもあり、まんざら嘘ではないのかもしれない程度には思われたらしい。
それでも今この村にとって男の存在は必要不可欠なものであって、下手なことを言って気を悪くされたらまずいと言葉を濁していた村長の様子を思い返し、男は改めて大きな溜め息をついたのだった。
「まあ過ぎたことを言っていても始まらん。
 俺はもう寝るぞ」
普段なら寝るにはまだ早い時間だが、明日のあやかし退治に備えるために男は布団に潜り込んだ。
そのまま目を閉じていると、旅の疲れもあってかほどなくして規則的な寝息を立て始める。
それを確認した少女は、その顔に浮かべていた表情を全く別のものへと切り換えた。
本人としては断固として認めたくないところだろうが、それは紛れもなく不安の色だ。
ほんの1月前までは自分の中に当たり前のように存在していた大きな力が失われたことで生まれた、どうしようもないほどに大きな空虚感。
それが津波のように胸に押し寄せてくる。
昼の内は初めて訪れた土地で様々な物を目にし、そして時には今日のように男をからかうことでそれを紛らわせているのだが、夜になりこうして1人になるとどうしてもそれを意識せずにはいられなかった。
肉体的、精神的に強すぎる衝撃を受けて気を失うことはあっても、少女は人間のように休息の為の眠りを必要としない。
以前はむしろ夜の静寂こそを好んでいたはずなのに、今では朝がひたすら待ち遠しく感じられるようになっていた。
「まったく、わしの目の前で暢気に寝こけおって……。
 わしはおぬしのことを恨んでおるのじゃぞ……」
当然、そう語りかけても返事はなかった。
短い時間ながら共に旅をしてきて知ったのだが、男は一度床につくとかなり深くまで眠りに沈む。
その無防備な姿を見ていると、少女は自尊心がわずかに傷付けられるのと同時に、今までに覚えたことのない妙に穏やかな気持ちまでもが芽生えてくることを感じていた。
(まあ、寝込みを襲うなどという真似は、わしの流儀ではないしの……)
言い訳のようにそんなことを思う。
6283枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:31:57 ID:3Z4bHv92
(さて、このような村では外に出ても何もなさそうじゃし、どうしたものか……)
どうやって朝までの時間を潰すかと思案していると、この家の前での男の様子が脳裏に蘇った。
(それにしても、あれは傑作じゃった……)
ほんの軽い気持ちで口にしただけで、まさかあそこまで効くとは思っていなかったのだ。
予想以上の男の慌てぶりを思い出し、喉の奥は鳴らす少女。
だが、不意にその表情を引き締めると――、
「嫁、か……」
誰にともなく呟いた。
距離を置いてではあるがそれなりに長く人間の姿を見続けていたから、人間達の婚姻という習慣は知っている。
人間の夫婦というものが、森に住む動物達が繁殖のためにつくるつがいとは、多少意味合いが異なるらしいということもわかっているつもりだった。
夫婦で森に入ってきた人間に手を出した時、妻のことを身を挺して庇う夫もいれば、置き去りにして逃げ出そうとする者もいた。
この男はどうだろうか。
その力が及ばぬような存在が目の前に現れた時、もし自分が横にいたら……。
(……何を考えておるのじゃろうな、わしは……)
再び笑みを、だが今度は自嘲的なそれを浮かべて、男の寝顔から天井へと視線を移す。
そのまま小さな溜め息をひとつ。
力を失ったことによる唯一の収穫は、あの森から出られるようになったことだった。
あの森にはもちろんそれなりの愛着はあるが、それでもたまに訪れる人間を相手にするだけの日々に飽いていたのも事実だった。
それで、責任を取れと脅して無理矢理男の旅に同行してきたわけなのだが――、
(実際、わしのことをどう思っとるんじゃろうか……)
それが気にかからないといえば嘘だった。
強く拒絶されたことはないが、果たしてそれは責任を感じて我慢しているだけなのだろうか。
(そもそも、こやつに責任があるかどうかすら疑わしいというのにな……)
力を奪ったのは確かに男だが、そもそも男にそうさせたのはそれまでの自分の行いであり、行為の際に男を暴走させたのも恐らくは自分の力だ。
面と向かっては絶対に口にするつもりはないが、男に対して多少の申し訳なさを感じてしまう時もある。
それを自覚して、少女は頭を掻き毟った。
(……あー、だめじゃだめじゃ、何を考えておるのじゃ! こやつはわしの力を奪ったにっくきやつ。
 利用できるだけ利用して、力が元に戻ったらきっちりとその報いを受けさせるに決まっておるじゃろうが。
 そのために、今はわしの方が我慢して共に行動をしてやっておるのじゃ)
自分に言い聞かせるようにそう思考を巡らせると、少女は自らの考えに満足げに頷いてみせた。
(なにせ、外の世界は広いからの。
 力を取り戻した後で、改めてこやつを捜すというのはいかにも面倒そうじゃ。
 そうと決まれば、まずは……)
「ほれ、さっさと起きぬか!」
少女のつま先が、布団越しに男の背中に突き刺さった。
6293枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:32:40 ID:3Z4bHv92
「……な、何をするのだ、お前は?」
まだ眠りについたばかりだったところを、これ以上ないほど荒々しい手段で叩き起こされ、さすがに男の声に険が篭る。
「うむ、今宵はおぬしの精気を頂くことに決めたのじゃ」
それに動じることもなく少女は高らかに言い放った。
「……なんだと?」
薄い胸を誇らしげに張っての少女の宣言に、男が唖然として間抜けな声をあげる。
いきなり叩き起こされた挙句、精気をよこせなどと言われてはそれも無理からぬことだった。
平たく言えば抱けと言われているわけなのだ。
共に旅をするようになって1月ほどになるが、もちろんそんなことは今まで1度もなかったというのに。
「わしとしても甚だ不本意じゃが、これも力を取り戻すためじゃ」
いかにもこの男が相手では不満だと言わんばかりの口調だが、その口元は本人も気づかぬ間に微妙な綻びを見せていた。
「勘弁してくれ……どうしてもと言うなら、明日の晩でもいいだろう」
男としては明日の仕事のために極力消耗を避けたいという思いからの言葉だったのだが、それが少女の癇に障った。
(これではまるで、わしが抱いてくれと懇願しているようではないか――!)
言い出したのは間違いなく彼女側なのだが、そんなことを当然のように頭の中から押し出されていた。
「おぬしの都合など知ったことか! だいたいわしが力を失ったのは誰のせいじゃと――」
「わかった、わかったから、もう少し声を落とせ」
甲高いだけに少女の声はよく響く。
ただでさえ、今この村の者はあやかしに対して過敏になっているのだ。
精気をどうだの力がどうだの、こんな言い争いを家人に聞かれたら、それこそどう言い訳したらいいのかと、男としては気が気ではなかった。
「ふん、おぬしは大人しく、わしの言葉に従っておればいいのじゃ」
男の言葉に従ったわけでもないが、少々取り乱していたことを自覚して少女はわずかに声を落とす。
そしてそのまま服を脱ぎ始める少女を男は呆れたように1度見やると、これ以上やりあっていても貴重な睡眠時間を削られるだけと観念したのか、自らもまた服を脱ぎ始めたのだった。
6303枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:33:19 ID:3Z4bHv92
仰向けに寝た男の股間に跨って、少女が腰を上下させていた。
すでに2人とも一糸纏わぬ姿になっている。
明かりを消した部屋の中、聞こえてくるのは2人の結合部からかすかに響く水音と、熱を帯びた少女の息遣いだけ。
始めるにあたり少女が指定したのは、森に入ってきた男を相手にした時、彼女が最も多く選択していた騎乗位だった。
この体位で、激しすぎる快楽に歪む男の顔を見下ろすことが、かつての彼女にとって最も大きな楽しみの1つであったのだが――。
(なにゆえ、こやつは平然としておるのじゃ!?)
今、彼女の下にいる男の顔は、全く感じていないというわけではないのだろうが、それでも想像していたものとは全く異なるものだった。
「どうじゃ、出したいのなら無理に我慢せんでもいいのじゃぞ?」
必死に表に出さないように我慢しているだけではないのか。
そんな淡い期待を込めて言ってみるのだが返ってきたのは――、
「いや、できればもう少し大きく動いてくれんか」
そんな言葉だ。
(……な、なんじゃと?)
大の男に、お願いだからもう止めてくれと涙ながらに懇願されたことは幾らでもあった。
だが、物足りないなどと言われたことは1度としてなかったのだ。
その言い草に少女の頭に一瞬で血が上った。
薄闇越しでもそれを見て取った男は自分の失言に気づき、即座に頭を巡らせる。
そして短いながらも共有したこれまでの経験から、最適と思われる言葉を選んで口にした。
「い、いや、焦らされるのは辛いのだ。
 さきほどから浅いところばかりを往復されておるからな」
「……ぬ?」
男に言われて初めてそのことに気づいたように、少女が眉間に皺を寄せた。
「ふん、そうじゃ、焦らしておっただけじゃ……この程度で音を上げるとは、おぬしもたいしたことないの」
だがすぐにそれを消し去ると、得意そうに鼻を鳴らして言い放つ。
(わしとしたことが、気づかぬ内に手心を加えておったなどとはな……。
 やはり共に旅などしてきたせいで、知らず情が移っておったのやもしれぬ)
そんなことを考え、今度こそ深く腰を落とし1番奥まで男のものを呑み込んだ。
「……く、ぅ」
意図の有無はともかくとして、これまでの少女の動きは結果的には男の言葉通り焦らすような形になっていたのだ。
その上で与えられた強い刺激に、さしもの男の顔にも変化が生じた。
小さくではあるが吐息を漏らし、その身をぶるりと震わせる。
ようやく引き出した男の変化。
だが少女の側にそれを確認しているだけの余裕はなかった。
(……な、なんじゃ、今のは?)
胎奥を突き上げられた瞬間、まるで頭の先まで貫通されたような衝撃を受け、危うく悲鳴を上げそうになっていた。
情けない声を出さずに済んだのは、本当にたまたま運が良かったとしか言いようがない。
いや、むしろ声を出す機能すらも一瞬失わせるほどに強烈な衝撃だったのだ。
その後を追うように、背筋を戦慄が這い上がってくる。
男の腹に両手を付き、その余韻が消え去っていくのを待っていた少女だったが――、
(……どうしたというのじゃ、わしは……)
消え去るどころか、時が経つにつれ膣内の男のものがますます膨張しているような錯覚にすら囚われる。
焦燥感に追い立てられる少女の脳裏を過っていくのは、森の中でこの男にそこを貫かれた時の忌わしい記憶だった。
思い出してはいけないと思えば思うほど、よりはっきり、どこまでも鮮明にあの時の快感が蘇ってくる。
この段になってようやく、少女は先ほどまでの自分が男に手心を加えていたのではなく、自分の守るために無意識の内に腰の動きを小さくしていたのだということを悟ったのだった。
6313枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:33:57 ID:3Z4bHv92
「どうかしたのか?」
いきなり動きを止めた少女を訝しみ、男が声をかけてくる。
それで我に返った少女だったが、今度はこれからどうするべきかで葛藤を余儀なくされた。
今回のことは、少女の側が強要したのだ。
まさか怖くなったからこれ以上は続けられないなどと、口が裂けても言えるはずがない。
だからといって、このまま続ければ自分がどうなってしまうのかわからなかった。
いや、こうしている間にも事態は刻一刻と悪化していっている。
動いてもいないに、彼女の性感は加速度的にその熱を高めていっているのだ。
(どうする……どうすればいいのじゃ?)
焦れば焦るほど、思考は千千に乱れてまとまる気配すら見せてくれない。
それでも、このまま男のものを受け入れているのは危険だということだけは痛いほどわかった。
漏れそうになる吐息を必死に噛み殺し、男のものを引き抜いていく。
(……くぁ、こ、これしきのことが……)
大きく広がった凶悪なかえしの部分に、膣襞を根こそぎ削り取られているような感覚に身を震わせる。
そこから生まれるめくるめく媚電流によって足から抜けていきそうになる力を、少女は懸命に引き止め、掻き集め、少しずつ腰を上げていった。
今、足の力を抜いてしまえば、自らの体重で再び子宮口を突き上げられてしまう。
そうなってしまえば、もう自分の力で抜き去ることなど到底できそうになかった。
少女の顔が苦悶に歪む。
皮肉にも、彼女自身が選択したこの体位が、今や彼女を苦しめる最大の要因になっていた。
「……くぅ……んんぅ……はぁぁ……」
苦闘の末、なんとか完全に抜き去った頃には、全身から滝のように汗を流し息も上がり切っていた。
「お、おい……」
男の声にはそんなたただならぬ彼女の様子を心配しつつも、当然入口付近まで上がったら戻ってくると思っていた少女の腰が、そのまま完全に離れていってしまったことに対する落胆の色が含まれていた。
男の股間のそれは、未だ萎えることなく天を向かってそそり立っている。
涙に滲んだ視界に映るそれは、今の少女にとって恐怖の対象でしかありえなかった。
(な、何とかこれを果てさせぬことには……)
追い詰められた少女の思考に、天啓のようにある考えが閃く。
己の自尊心を傷付けずこの状況を脱する方法。
(こ、これじゃ!)
少女は疲労の色濃いその顔に、努めて小憎らしい笑みを浮かべると――、
「おぬしなぞ、これで十分じゃ」
そう言って男のものに手を伸ばしたのだった。
6323枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:34:33 ID:3Z4bHv92
手の平に感じる熱はそれですら体の芯に響いてくるような気さえするが、それでも我慢できないほどではなさそうだった。
自分の淫水によって滑りが良くなったその表面を擦り立てる。
「どうじゃ、さっさと果てるがい――ッ!?」
わずかに余裕を取り戻し、男の顔を見てやろうと上げた少女の目に飛び込んできたものは、不満げに眉を顰めてこちらをじっと見据える男の視線だった。
男の瞳の奥に宿った常ならぬ迫力に気圧されて、思わず扱いていた手を離してしまう。
「な、なんじゃ、その目は……、――うぁっ!?」
いきなり身を起こし少女の矮躯を押し倒しにかかる男。
その様はまるで手綱を放された暴れ馬のようだ。
(いきなりどうしたのというのじゃ……そ、そうじゃ、この男、最中になると性格が……)
実際にはそれはこの男特有のものではなく、少女と体を重ねた者全てに起こっていた現象だった。
むしろあやかしの力に対する耐性がある分、男のそれは程度としてはかなり抑え目の変化なのだ。
今までそれを気にせずいられたのは、偏に人間側が暴走したとしても以前の少女は力づくでそれを押さえ付けることができていたからだった。
「よ、よさぬか! 動くなと言ってあったはずじゃ!」
自分が主導権を握るために、始める前に一方的に言い付けていた取り決めを持ち出しても、今の男は耳を貸そうともしない。
そして単純な力比べになってしまえば、力の大半を失い、さらには今までの行為で心身ともに消耗している今の彼女では自分よりはるかに体格に優れる男の体を撥ね退けることは困難だった。
「あそこまでしておいて、手で済まそうなどというのはあんまりだろう?」
獣欲を目に滾らせて、ぞっとするほど低い声で男が囁く。
「そ、それは……じゃな……」
ただでさえ男としてみれば、寝ているところをむりやり起こされ強制された行為だった。
だというのに、始めてみれば少女がしたのは焦らすような中途半端な動きだけ。
少女の力なりなんなりで体の自由を奪われていたならともかくとして、そうではなく自分の意思だけで腰を動かすことを抑えていた男の理性はむしろ賞賛に値するほどのものだろう。
だが、さすがにそれにも限界があった。
6333枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:35:10 ID:3Z4bHv92
「そ、それは駄目じゃ!」
左手1本で少女を押さえ付け、男は空いた右手で布団の横に置いてあった荷物から札を1枚抜き取った。
それを見た少女の顔が恐怖に強張る。
だがどんなにもがいても、力強い男の腕の1本すら外すことはできなかった。
「なに、同じ失敗はせんから心配するな。
 だが、何分ここは他人の家だでな」
「な、なにを言うてお――うぷぅ!?」
小さな唇を完全に覆うように札を貼られ、少女が息を詰まらせた。
さすがに鼻までは塞がれていないせいで呼吸はできるが、言葉を奪われた少女は焦燥を募らせていく。
だがその一方で、怒りとは別の熱がその胸中にじわりと染み出していることに当惑もしていた。
それは、この男によって1月前初めて感じさせられた背徳的な被虐の悦楽。
体を押さえ付けられ、言葉までも奪われたことで、忘れようとしていたそれが心の底からその身を起こし始めたのだ。
口を塞がれたことによる息苦しさが、それの目覚めをさらに加速させる。
手足が痺れるように感覚を失っていき、男の手によって体を返されうつ伏せにされると、少女の抵抗は目に見えて弱くなった。
「ふむぅ――!?」
森の時と同様、尻だけを持ち上げられ、そのまま一息に体の中心を貫かれる。
その一突きで、少女の心は粉々に砕けそうになっていた。
目の奥で火花が散り、鼻から熱い吐息が抜けていく。
「ふむ、締まりも濡れ方も段違いだな。
 やはりお前さん、責められる方が感じるのではないか?」
崩れそうになる少女の心に拍車をかける男の言葉。
それでもかろうじて言葉の代わりに首を振り、せめてもの抵抗をしていられたのも、男の指が少女の尻の中心に宛がわれるまでだった。
下手にそこを締めようとすれば、かえって前に突き刺さっている逸物の存在をより強く感じる羽目になる。
だからといって、そこにまで男の体の一部を受け入れてしまえば、今以上に感じさせられるのは火を見るよりも明らかだった。
どちらを選んでも結局は快楽から逃れられない残酷な2択。
それでも迷う少女の心中など意にも介さず、男の指は侵入を開始した。
「んんぅーーーーっ! ああぁぁぁぁぁ!?」
初めて経験する2穴責めは、少女の想像をはるかに超える悦びを頭の芯まで叩き込んできた。
肉でできた薄壁を両側から擦り上げられ、少女の背中が反り返る。
思うように声を出せないせいか、送り込まれた快感が出口を失い体の中で暴れまわっているようにすら感じられた。
自然と涙が溢れ出し、首の動きに合わせて汗と一緒に周囲に散らばっていく。
1度目の頂きは、すぐそこまで近づいてきていた。
6343枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/11(土) 19:41:25 ID:3Z4bHv92
一応あと1回分あるのですが、スレ容量が限界近いので一端ここで止めます。

重複するとまずいので、この書き込みから10分後に板検索をしてその時点で立っていなければ
勝手ながら次スレを立て、即死回避も兼ねて続きを投下したいと思います。
635名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 19:55:02 ID:3Z4bHv92
立てました。

かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その11】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142074376/
636名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 12:30:33 ID:o+KxnX29
>>592-601

GJ!面白かったです!

>蛇女「むむ・・スタイルだっていいんだから上から92・58・58だよ♪」
そしてここで吹いたw
637名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 18:06:09 ID:Mh6wrhK/
638名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 18:07:25 ID:Mh6wrhK/
639名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 18:41:15 ID:upA4Uac7
うめ
6403枚のお札 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/16(木) 19:59:09 ID:cmzRlMUI
ドアを開けると、部屋の真ん中で人が倒れていた。
しかも全裸で。
反射的にドアを閉めて表札を確認。
間違いなく、俺の家だった。
つーか、俺の持ってる鍵で開けられたんだから俺の家以外にありえないか。
なら、さっきのはなんだ。
幻か?
疲れてんのか、俺?

恐る恐るもう一度開けてみた。
やっぱりいた。
うつ伏せだからよくわからんが髪の長さからして……女か?
けど小せえ。
ガキ真っ盛りだ。
家に帰ったら裸の幼女が倒れてたんです本当です信じてください。
無理だ。
俺なら絶対信じねえ。

「おい、何やってる」
近づいて声をかけてみた。
へんじはない、ただのしかばねのよ……うだと思ったら変な音が聞こえてきた。
文字にするなら、ぐきゅるるるるるぅ〜ってとこだろうか?
めちゃくちゃテンプレートな腹減り音だった。
その音で目を覚ましたのか、床にべったりと貼りついていて微動だにしなかったガキが顔をあげる。
「お前が、ここの住人ですの?」
声は掠れて目も虚ろ。
まさに息も絶え絶えレッドゾーン。
「あ、ああ……そうだけど、お前ここで何やってんだ、ていうかどうやって入った?」
至って正当な俺の質問に対し、ガキの目付きが一瞬険しくなったと思ったその瞬間、
「責任取りやがれ、ですの!」
それまでの様子が嘘のように、ガキがいきなり飛びかかってくる。
いきなり過ぎて、とっさには反応できなかった。
床から1メートル以上は飛び上がったガキの身体。
その足の付け根にはぶらんぶらんしたものではなくて、1本の縦筋が存在している。
やっぱり女だったか……つってもこんなつるぺた俺の趣味じゃないが、なんて思っている間に俺は押し倒されてしまった。
641 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/16(木) 20:00:24 ID:cmzRlMUI
ガキの手がズボンの前を開け、トランクスを引き下げる。
「ちょっ、おま……!?」
ぼろんと転がりでたあれを、なんの躊躇もなく咥え込むガキの姿に俺は我が目を疑った。
疑った……のだが、どんなに目を疑っても、そこから生まれる包まれるような温かい感触は視覚以上にそれが現実だと教えてくれる。
「けっ……まじぃ、ですの」
一度口を離して悪態をつき、また咥え込む。
わけがわからんぞ、このガキ。
てか、他人様のものを勝手に咥えといてまずいとは何事だ。
「はっはほ、はひやはれ、へふの!」
咥えたままで喋られると、微妙な振動が先端にくる。
加えて、絡み付いてくる舌のぬめりと温かさ。
「な、なんだ、この舌の動き!?」
ダイナミックかつ繊細なその舌遣いに、俺のあれはあっという間に硬くなっていく。
というか、それに留まらず情けないほどあっさりと、
「あ、や、やめて……でる、でちゃうぅ!?」
なぜか乙女ちっくに達していた。

「ふん、濃さはまあまあ、ですの」
妙に男前な仕草で口元を拭いながら、俺のものをそう評するがきんちょ。
ほめられた、のか?
「お、お前はいったい……」
立ち上がり、こちらを見下ろすガキの視線。
「人はあかなめと呼ぶですの」
あ、あかなめぇ?
「最近、どこの家のお風呂も掃除が行き届いていて垢がないですの。
 でも、いかにもボロっちくて掃除してなさそうなこの家ならと思ったですのに」
ひどい言われようだった。
確かにこまめに掃除しているとは言えないが、そもそもうちは風呂なしトイレ共同の安アパートだ。
「期待を裏切られた時のショックと言ったらなかったですの。
 だから、代わりにお前を食ってやったですの。
 光栄に思いやがれ、ですの」
そう言ってガキは踵を返すと、壁を擦り抜けて部屋から出ていってしまう。
お、俺のあれは風呂の垢の代用品、なのか。
それは……あんまりだ。
射精後の脱力感に襲われながら、俺はそんなことを考えていた。
ていうか、これなんてエロゲ?
642 ◆B7ddJTHdWw :2006/03/16(木) 20:01:33 ID:cmzRlMUI
埋めネタに。
ちなみに>>640のタイトルは間違いですので気にしないでください。
643名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 20:19:19 ID:mfN9Nij1
こっそりとおまけが!
笑いましたw

ヤマト氏の出会い編かと思いました。
644名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 21:03:15 ID:LiN7Kkgb
口調が某ドールにしか思えないw
が、GJ!
645これで埋まるかな ◆B7ddJTHdWw
ドアを開けると、部屋の真ん中でガキが寝っ転がってマンガ雑誌を読んでやがった。
まあ、明かりが点いているのは見えてたから来てるのはわかってし、
他人の家でくつろぎまくってるのも最初からこいつに遠慮なんてものは欠片だって存在してなかったからいいんだけどな。
「遅過ぎですの!」
俺が入ってきたのに気付いて、雑誌(もちろん俺の)を放り投げ、さっそく抗議の声と盛大な腹減り音を響かせる。
「悪い悪い、ちょっと用事があったんだって」
なんで俺が謝ってるのかはよくわからなかったが、まあ一応はそう言ってやる。
たぶん、待たせたのは事実だろうから。
「言い訳なんて聞きたくないですの。
 さっさと出すもの出しやがれ、ですの!」
まったくどこのヤンキーだよ、こいつは。
呆れながらもいそいそあれを取り出す俺も、まあなんと人のいいことか。

「なあ、昨日はどうして来なかったんだ?」
"食事"が終わると、いつものようにさっさと出ていこうとするあかなめ娘の背中に思い切ってそう問いかけてみる。
あの日以来、ほとんど毎日のようにこいつはうちに来て、俺のあれを要求するようになった。
ほとんどというか、昨日を除けば完全に毎日だ。
「最近お前のが薄くなってたから休ませてやったんですの。
 ありがたく思いやがれ、ですの」
「そ、そっか……」
振り返ったあかなめ娘はなんかめちゃくちゃ偉そうだったが、まあそれはそれとして、こいつなりに気を遣ってくれていたらしい。
ただ、薄くなったと言われるのは男としてかなりショックだったが、毎日絞られたらそりゃあ仕方のないことだと思うぞ。
「どうしてそんなこと聞くですの?」
微妙に刺々しい口調。
言外に、余計なことを聞くな的オーラをバンバン発散させている。
その空気にちょっと躊躇いつつ、それでも一応昨日から考えていた提案をしてみる俺。
「いや、その、なんだ……どうせならうちに住んだらどうか……とか思ってだな。
 いちいち来るのも面倒だろ?」
ああ、俺は何を言っているんだろう。
でも昨日気付いてしまったんだ。
帰ってきた時、部屋に誰かがいるということがどれだけ素晴らしいかを。
「絶対! イ・ヤ・ですの!!」
断固拒否された。
薄い発言に続いて、またしてもちょっとショック。
「お風呂のない家に住みついたあかなめなんて噂が立ったら、末代までの恥ですの」
妖怪には妖怪なりの世間体とかがあるらしい。
ただ、それを言ったら、毎日精液で腹を満たしているあかなめもどうよとか思ったけど、もちろん口にはしなかった。
地雷とわかりきっているものを嬉々として踏みにいくほど、俺はマゾじゃない。
「そっか……悪いな、お前の都合も考えないで……」
「……リカ、ですの」
再びこちらに背中を向けたあかなめ娘が、唐突にそんなことを言う。
「……リカ?」
「名前ですの。
 人間なんかにお前呼ばわりされるのは不愉快ですの。
 だからこれからは名前で呼ぶですの」
名前を教えてくれた事はもちろんだが、変な事を言ったからもう来ないんじゃないかってちょっと思っていただけに、これからという言葉が少し嬉しかった。
「あ、ああ、わかった」
「それと……さっきの話」
「……え?」
「お風呂のあるところに引越したら……考えてやってもいいですの」
最後はかなり早口に言って、壁を擦り抜け出て行ってしまう。
「あ、おい、ちょっと待てよ」
いつものように独り残された部屋。
そこで俺は、部屋探し、少し本気で考えてみようかなんて考える。
いや、それよりまずは亜鉛摂取が先だろうか。