【学生】Schoolboys徒然物語【生徒】

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1名無しさん@ピンキー
男子学生・生徒の学校生活はもちろん、
学校でのお勉強やクラブ活動を中心に回っている男の子たちの日常生活に
みんなで萌えましょう。
創作SSから妄想、軽いHネタまで、気軽にカキコしましょ。
2BB21702:2005/05/06(金) 06:10:12 ID:RpYg4ylx
《あらすじ》
中学2年生の僕(幸崎 悟)は、お父さんの仕事の都合で、この町に転校してきた。
ところがこの町の全ての小・中学校では、体操服が男女ともにブルマ! …って、いまどきこんなのアリ?
先生の指導で仕方なく僕はブルマをはいたけど、慣れるどころか恥ずかしさは日に日に強まるばかり。
さて。
僕が転校してきてから数カ月後、校内マラソン大会が開かれた。ブルマ姿で町中を走るだけでも恥ずかしいのに、当日の登校途中のハプニングで、僕はこともあろうに、女子用ブルマをはいて走るハメに!
スタートしてから数分後、ブルマでのマラソンが初めての僕に、思わぬアクシデント(?)が勃発した。
走り続けるうちに、ブルマの裾がずり上がってきたのだ。

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/702-712
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/716-721
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/758-759
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/770-772
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/776
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/811-815
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/834-838
3BB21702:2005/05/06(金) 06:12:28 ID:RpYg4ylx
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/838 の続き

脚の動きのせいで、僕のブルマの裾はかなりずり上がり、太腿のつけ根は完全に露出してしまっている。安村くんたちが「チョロパンは恥ずかしいだろ」と、僕にビキニブリーフを勧めてくれた理由が、今こんな状態になって心底理解できた。
ブルマの裾がずり上がったままで走り続けるなんて、ムチャクチャ恥ずかしい。もっとも、校内のグラウンドで走っているときだったら、周囲の目を気にすることなく、走りながらでもブルマの裾をつまんで、具合のいい位置まで引き降ろすことができた。
でも、これだけ多くの見物人の視線を浴びている中で、股間に手を遣るなんてことは、それ以上にみっともなく恥ずかしいことのように思えた。
仕方なく、ずり上がった裾の具合の悪さと恥ずかしさを我慢して走り続けた。チョロパンになってないことだけが、せめてもの救いだった。

暫くして、僕のすぐ前を走っていた上川くんのペースが落ちてきて、僕の射程距離にはいった。
上川くんはペースが落ちたとはいっても、走るフォームは崩さずにリズミカルに走っている。僕は無意識に上川くんのブルマに視線を向けた。
上川君のブルマは、後ろ側がかなりずり上がってしまっていた。お尻の下半分がブルマからはみ出てしまっている。
見るからに具合が悪そうだが、たぶん僕と同じく、たくさんの人が見ている前でブルマの裾を手で直すのが恥ずかしいのだろう、お尻がはみ出たまま上川くんは走り続けた。

上川くんのブルマの状態を見た僕は、僕自身の後ろ姿が今どうなってるのか気になった。
僕のブルマが、お尻の割れ目にキュッと食い込んでいることに気がついた。僕のお尻も上川くんと同じような格好になってしまっているかも知れなかった。
いやもしかすると、僕がはいている女子用ブルマは、上川くんのブルマ以上にキワドイことになっているかも知れない…
そう考えたとたん、予想外の事態が発生した。僕の股間が「トクン、トクン…」と頭をもたげてきたのだ。よりによってこんなマラソンの真っ最中に!

4BB21702:2005/05/06(金) 06:21:23 ID:RpYg4ylx
走れば走るほど、はいている女子用ブルマの裾がずり上がってきてお尻に食い込むという、こんな恥ずかしい格好を、僕は今、多くの人に見られている。
そのうえ見物人の写真やビデオの格好の被写体にされながら、僕自身では何の抵抗もできないまま、ただ走り続けるしかない状況に追いこまれている…
ここまで虐げられた思いをしている最中に、いったい何に対して僕の股間は反応しちゃってるんだろう。分からない。

だめだ、少しでも気を紛らわせないと。それに、こんなにのんびり走っていては、股間の膨脹を見物人に気づかれてしまう。
僕は妙な気持ちを振り切りたいとの一心で、一気にピッチを上げた。上川くんを追い抜き、その後も勢いがついて先行の生徒を次々に追い抜いた。
さっきから自分のブルマの状態が気になって仕方がなかった僕は、先行する生徒を1人1人追い抜くたびに、その生徒のブルマの方に、つい目が行ってしまう。
僕が追い抜いた生徒のほぼ全員、ブルマがかなりずり上がって、お尻がはみ出てしまっていた。
僕だけが例外的にハミケツから免れている可能性は、ほとんど絶望的な感じだった。
こんな格好のまま、僕はまだあと、何キロ走らなければならないんだろう・・・


□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
5名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 02:44:18 ID:cfEr/fa5
勃起してもブルマで押さえつけられて、走れば走るほど刺激されてしまいますね。
ゴールインと同時に射精してしまったりして。
6名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 11:20:05 ID:1n0PRYx3
7名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 15:03:51 ID:K9ZXVNKR
この後、学校で一番ブルマが似合う男子生徒として人気が出たりして。
ネットで写真が公開されたり、ファンクラブができたり。
更に、体操服のカタログのモデルの依頼が来るかも。
8BB21702:2005/05/08(日) 22:21:59 ID:qoYkStTn
>>5
読んでいただき、ありがとうございます。
「気持ちよく」走ることこそ、マラソンの醍醐味ですからね(w
悟くんの力走を見守ってあげてください。

>>6
イラストありがとうございます! 頑張ります! by悟
とらじまさんの今回のイラスト、筆者には余りに眩し過ぎて、思わず目を覆っております(超赤面)。
見物している子どもたちも寒い中ブルマ1枚で、とてもほほえましい光景ですね。 ←おいおい。

>>7
体育教官室の机の上に、競泳用パンツのカタログ(モデル着用写真入り)が置かれているのが目に止まった、筆者の高校時代の思い出が甦りました。もはや押し止められない流れにただ身をゆだねるしかない悟…てのも、風流かも知れませんね。
9BB21702:2005/05/08(日) 22:24:17 ID:qoYkStTn
>>4 のつづき
ピッチを上げれば上げるほど、ブルマの裾はますますずり上がっていき、冷たい向い風が太腿のつけ根をかすめていく。沿道には大勢の見物人。僕の恥ずかしさは、ますますエスカレートした。
そんな気分を振っ切ろうとして、更にピッチに拍車がかかった。
…あれ? 前を走っているのって、もしかして先頭集団? 駿足の岡野くんが見える。体格がいいから遠くからでもすぐ分かる。どう考えても先頭集団に間違いない。
僕は、前の学校でも長距離は決して遅い方ではなかった。でも岡野くんに追いつくなんて、自分でも信じられなかった。
このままいけば、ひょっとして… 僕は思いきって先頭集団の中に飛び込み、そして岡野くんと横一線に並んだ。岡野くんが驚いた表情で、僕の方をチラリと見た。

ゴールは近い。僕と岡野くんは激しいデットヒートを繰り広げた。
見物人も手旗をバタバタと振っていた。凄い歓声。かなり興奮しているみたいだった。
「岡野ーっ! 幸崎ーっ! 2人ともがんばれーっ!」と歓声が聞こえる。ブルマのタグのおかげで、名前はバレバレ。でも今更そんなこと構ってても、仕方なかった。
やがて校門前に張られた白いテープが見えてきた。岡野くんとのデッドヒートは続いた。そして…
テープが寒風に翻った。「1着同着!」
僕と岡野くんは同時にゴールインした。

「岡野! 幸崎! 2人ともよく頑張ったな!」担任の先生がゴールに駆け寄って来た。
デッドヒートで喋る余力も残ってない。もうクッタクタ! 僕は、先生にニコリと笑顔を向けた後、ハアハアと荒く息をしながら、グラウンド脇のコンクリート製ベンチの所まで惰性に任せてとぼとぼと歩いて行った。
そしてベンチに倒れ込むように腰かけた。太腿の下が直接コンクリート面に触れてチクチクする。
僕の隣に岡野くんが腰掛けた。岡野くんもハアハアと荒い息遣いで、それでも途切れ途切れに僕に話しかけてきた。
「さとッチ、めっちゃくちゃ速いじゃん。俺、正直言って、途中で勝負捨てようかなって…」
「何言ってるの。さすがに岡ちゃんには勝てないよ。岡ちゃんやっぱりスゴイよ」
そう言葉を交わして、僕と岡野くんはしばらく無言のままベンチに並んで腰掛け、疲れを癒していた。
10BB21702:2005/05/08(日) 22:30:35 ID:qoYkStTn
少し疲れがとれたのか、再び岡野くんが僕に話しかけた。すごく落ち着いた口調で。
「あの…さとッチさぁ。もしかして今“ランナーズ=ハイ”に、なってる?」
「え?」
何のことかなと思って、僕は岡野くんの顔を見た。岡野くんの視線は、僕の下半身に向けられている。
僕は岡野くんの視線の向かう所に目を向けた。あ…
ハイレグなみにずり上がって、ふだんは陽の当たらないナマッ白い肌の部分まで露出してしまっている僕のブルマのまん中で、僕のシンボルがギンギンになっていた。
極度の疲れのせいで、走行中にずり上がったブルマの裾を直すことまで頭が回ってなかった。
…ていうか、頭に回るべき血液が、ヘンな所に滞留して余計なテンションをキープしていたのだ。
僕はハッとして思わず両手でその膨らみを隠した。

「恥ずかしがることないって。俺だってときどきそうなること、あるし」
岡野くんはそう言ってくれたけど、ホントなのかなぁ? 僕の戸惑いは治まらなかった。
走ってる最中にヘンな感覚が湧き起こったあの時から、ずっと膨らんでいたんだろうか。もしかして、ゴールの瞬間も…? 
股間が膨らむなんて、女子用ブルマでは、絶対にあるまじき事態だ。そう考えると、全身の疲労とは裏腹に、両手で覆った中身はますます制御不能になっていった。
11BB21702:2005/05/08(日) 22:32:12 ID:qoYkStTn
「おーい! 2人ともこっちにいたぞー!」
僕と岡野くんが座っているベンチに向かって駆け寄ってくる安村くんが、後ろを振り向いて叫んだ。
安村くんの後ろには、クラスメートの男子が続いて、みんなでこっちに向かってくる。
「さっきから俺らが、こんな探してるのに、なにこんな隅っこのベンチでくつろいでんだよ! でもすげえじゃん、5組で2人が同着優勝なんて!」
そう言った安村くんも、その後ろにいるクラスメートも、走ってる間ずっと寒風にさらされて、頬っぺたが紅潮している。みんなマラソンを走り抜いたぞ! って感じの清々しい表情だった。

それに、紅潮していたのは頬っぺただけじゃなかった。
クラスメートたちのブルマから伸びる2本の太腿も、冷たい風の中をずっと走ってきて真っ赤になっている。そして、みんなの太腿の間でちょっと恥ずかしそうにプクッと膨れている、ブルマの股間。膨らみ方は、大きさも形もいろいろだ。
みんなの股間は別に勃ってた訳じゃないけど、僕は偶然その光景を目にして、なぜか「ああ、やっぱりみんな、男の子なんだな」って、しみじみ感じた。
男子のブルマ姿を見てこんな印象を受けたのは、僕にとって初めてのことだった。これって、ランナーズ=ハイかなぁ…

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
     http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
12名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 22:59:39 ID:im/74xs6
勉強不足でスミマセン。コレ、何かのパロなんですか?
13BB21702:2005/05/08(日) 23:08:34 ID:qoYkStTn
>>12
パロディではなく、実話…でもなく、元ネタなしのオリジナルです。
14名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 21:19:52 ID:LTMOWYih
さとッチ、マラソンで1位ともなれば女の子にモテるでしょうね。
「ブルマ姿が男らしくて素敵」とか。
15名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 21:49:35 ID:5/UhBZFp
1位でゴールインした瞬間は夜のニュースや次の日の新聞のローカル面で大々的に取り上げられるでしょうね。
良い写真が撮れたと、新聞社の人がパネルにして2人にプレゼントしてくれたりして。
16名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 23:23:03 ID:VTnDTdOM
何とも美味しいゴールシーンでございます
17名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 20:07:29 ID:y0HAYoAw
パンツの中は大丈夫なんだろうか。先っぽがぬるぬるになっているのは間違いないだろうけど。
18名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 11:52:49 ID:7ZPUI2HC
みんなにもみくちゃにされて、誰かに抱きつかれた時、股間同士が密着して、これがとどめの刺激となって
射精してしまうというのはどうかな。
19BB21702:2005/05/13(金) 23:07:17 ID:4WL07lBV
読んでくださり、ありがとーございますっ!
>>14
ブルマが男らしさを演出するアイテムになっちゃうって、何だかステキですね。一種の集団心理現象みたいなことが起こるのかも・・・
>>15
写真は「真実を写す」って書きますよねぇ。さあ、悟くんが、その写真に写し出された“真実”を受け入れることができるでしょうか? 本当に可愛がり甲斐があるキャラです。
>>16
ありがとうございます。先の見えないブルマ地獄の中で、悟がゴールの白いテープのように「振っ切れる」日は訪れるのでしょうか・・・
>>17
いろいろ強がってますけど、悟くんは、本当はとっても“素直な”男の子ですからネ。
>>18
悟くん、今日は替えのパンツを持って来てた方が安心できたかも知れませんね。
20BB21702:2005/05/13(金) 23:09:52 ID:4WL07lBV
>>11のつづき
「よーっし! みんなで2人を胴揚げだ!」
平井くんがかすれた声でそう叫んだ途端、クラスの男子はふた手に別れて、それぞれ僕と岡野くんの身体を取り囲んだ。
うわっ! ちょっと待って、僕スタンバイできてない、ブルマの裾まだずり上がったままだし、あそこまだギンギンだし、痛い痛い。わっ! やめてやめて、持ち上げるな、うわっそんなとこ持たないで! 
僕の身体が、まだ水平になっていなくて「く」の字型になってるときに、誰かが僕のお尻の下に手を当てて担ぎ上げようとしていた。
でも大勢の担ぎ手の中でもみくちゃになって、そいつは手許が狂ったのか、僕のブルマの裾に指が引っ掛かってしまったみたいで、その拍子で僕のブルマはお尻の片方の部分がズルッとめくり上がってしまった。
わっダメダメ!  めくれ上がってる! 恥ずかしい! ちょっと直させて!
…でも、ブルマの形を整える余裕など与えられないまま、僕は無重力空間に放り上げられた。

僕の態勢が全く整ってないことなどお構いなしに、クラスのみんなが無理からに僕を担ぎ上げた。「ソーレッ、ソーレッ、ソーレッ、ソーレッ、ソーレッ」のかけ声に合わせて、僕と岡野くんは5回、宙を舞った。
僕は宙を舞いながら、クラスメートが僕に寄せてくれる熱い思いに喜びを感じていた。
でもその一方で、もともと股の部分の守備範囲が乏しいうえに、さらにずり上がってしまったブルマ姿で胴揚げされるということが、どれほど恥ずかしいかを、僕は体中で実感していた。
身体の重心を喪失したようなポーズのまま、クラスメートにゆっくりと抱え降ろされた僕は、容赦なくずり上がったブルマから、体操シャツの裾がだらしなくはみ出た姿で、しばし呆然と立ち尽くしていた。
さすがに、いきなり胴揚げされたショックで、ともかくも股間の膨らみだけは収束していたけど…
僕は隣に立ってる岡野くんを見た。岡野くんは何だか照れくさそうにブルマの裾を指でつまんで、形を整えていた。
21BB21702:2005/05/13(金) 23:12:16 ID:4WL07lBV
それからしばらくして、表彰式が始まった。全校生徒がグラウンドに整列し、腰を降ろした。
まず女子の部の表彰が行われ、続いて男子の部の表彰に移った。
表彰はまず、各学年で3位になった生徒計3人が横一列に並んで、校長先生から表彰状を受け取り、
次に各学年で2位になった生徒、最後に各学年で優勝した生徒、という順で行われる。

まず各学年で3位になった生徒が、名前を呼ばれた。
「名前を呼ばれた者は前に出て横一列に並びなさい。1年3組 三崎恭介。2年1組 高垣治輝。3年2組 杉沢悠一」
名前を呼ばれた3人が前に出て来た。校長先生が僕ら生徒の方に顔を向けて立っているので、前に出て来た3人の生徒は生徒に背を向けて、横一列に並ぶ格好になる。
大きさも、地面からの高さも違う、ちょっと砂埃にまみれた3つの濃紺のお尻が並んだ。
左端は、まだ小学生っぽさが抜け切らない1年生のお尻。右端は、脚がスラッと伸びてブルマがちょっと窮屈そうな3年生のお尻。そしてまん中は僕と同じ2年生だ。幼さがようやく抜け切ったって感じのお尻。
3人が校長先生から順番に表彰状を受け取ってお辞儀をするたびに、お尻の形がブルマにキュッと浮かび上がる。
その浮かび上がり方も1年生から3年生まで3者3様で、なんだかそれぞれに可愛いな、と僕は感じた。

続いて、各学年で2位になった生徒の表彰。
僕と岡野くんが1等同着だったので、2年生で2位表彰を受ける生徒はいなかった。
1年生と3年生がそれぞれ1人ずつ呼ばれた。3位の時と同じで、並んだ時のお尻の高低差がなんだか可笑しい。
22BB21702:2005/05/13(金) 23:14:30 ID:4WL07lBV
さて、いよいよ1位の表彰だ。
1年生と3年生は1人ずつだけど、2年生は2人の名前が呼ばれた。僕と岡野くんだ。
僕は、他の3人の生徒とともに全校生徒の前に出て、校長先生の前に横一列に並んだ。
僕はさっき、各学年の3位の生徒と2位の生徒のお尻を見て、可愛いとか可笑しいとか感じていた。
もしかして、さっき僕が感じてたのと同じように、僕のブルマの後ろ姿を見て、ヘンなこと考えてる生徒がいたりしないだろうか。
そう考えると僕はお尻がムズムズしてきて、本来誇らしいことであるはずの表彰の場にこうして立っていることが、何だか恥ずかしくなってきた。
「おい、さとッチ、呼ばれてるぞ」隣に立っている岡野くんに肘でつつかれて、僕はハッと我に返った。僕が表彰状を受け取る番が回ってきたのだ。僕は1歩前に出て、校長先生から表彰状を受け取りながら、深々とお辞儀をした。
ブルマがお尻にピタッと張りつくのを感じた。僕の後ろには数百人の全校生徒がいた。

トクン・・・

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
     http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
23名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 23:54:05 ID:xINm1zSR
胴上げに加わりたい…
24名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 01:02:37 ID:MjrfimSE
悟くん、見られて体の方が反応するようになっちゃったのかな?。
25名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 20:43:06 ID:Hxy/mG3T
6のイラストでは普通に撮影している人もいますが、望遠レンズでブルマを狙っている人もいますね。
男子のブルマを堪能するアングラサイトとかあって、写真や動画が公開されているでしょうか。
今回のスターはもちろん悟くんですね。
26名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 01:54:12 ID:M5FqPIqG
次の日からは男子用ブルマを履いたけど、何か物足りない気がしたりして。
27名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 12:40:39 ID:YvtqyabM
背徳感と性的興奮は紙一重ですからね。
一度、不可抗力でもブルマと○○が結びついちゃえば……
28名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 19:21:59 ID:L0lQhRGm
ニュースやワイドショーで直立するレッサーパンダが話題になってますね。
全国の話題でこれをやって、ローカルニュースでマラソン大会の事をやっていたりして、
悟くんがたまたま電気店のテレビ売り場を通った時、この2つの話題が別のテレビでほぼ
同時に流れていて、他の客がレッサーパンダを見て「立ってる」と言ったのを、悟くんは
自分の股間が勃ってると指摘されたと思い、ドキドキしてしまうというのはどうでしょ。
29BB21702:2005/05/20(金) 22:15:54 ID:WmiYFyM3
読んでいただき、皆様サンクスです。
>>23
肩、背中、腰、お尻、脚…どこを担いでも、乙かと。
体操服にしみ込んだ汗の香りに萌えませう・・・
>>24
悟クン、ヤダ、ヤダ…って、あんなに言ってるじゃないですかぁ(^^;
いやぁ日本語ってホント、ムズカシイですネ。
>>25
とらじまさんにいただいたイラストで、カメラを持っている方々は、
書き込まれたセリフから察するに、少なくとも生徒の保護者ではないようですね。
写真や動画は「俣岡三中」でググれば(←大嘘
>>26
体育のある日の前の晩に、わざと男子用ブルマを全部洗濯しておいて
翌朝「し、仕方ないじゃん。男子用ブルマ、全然乾いてないんだし…」
とか言い出したら、もう本物なワケですが・・・
>>27
背徳感より、まずは“穿いとく感”。
悟クンには、ブルマを穿く心地よさをまず理解してほしいものですネ。
・・・ベタな駄洒落スマソ
>>28
今朝もズームインでやってたみたいですね。見逃しちゃいました。
ていうか、全然見れてません(泣
30BB21702:2005/05/20(金) 22:19:34 ID:WmiYFyM3
>>22 のつづき
日曜に行われたマラソン大会の翌日は、振替休日だった。
お母さんが買物に出かけて、家は僕1人。昨日のマラソンのせいで、なんだか今朝から太腿が痛い。
僕は洗面所に行って、シンクの排水口に栓をした。そして、水をいっぱい貯めて、洗剤を混ぜた。
その洗濯水に、昨日僕が身に着けていたオレンジ色のビキニブリーフ、それと…
ちょっと後ろめたい記憶がしみついた女子用ブルマを浸して、手もみ洗いした。

洗いながら、昨日のことを、思い出していた。
マラソン大会が終わった帰り道、安村くんと「メルカス」のオーディオショップに寄った。別に何かを買うつもりなんてなかったけど、商品を見てるだけで気分転換になるし。
テレビの売場では、いろんなメーカーのテレビが陳列されてて、あちこちのチャンネルの番組が同時に流れていた。僕と安村くんはテレビを横目でながら、通り過ぎようとしていた。と、その時・・・!!
「冷たい北風が吹く中、中学生たちは白い息を吐きながら、ゴールを目指して健脚を競いました・・・」
と、ナレーションの声がテレビから流れた。
僕は、その声が流れたテレビを見た。うわっ!! 僕らの学校のマラソン大会が、ローカルニュースで流れてる!!
他のテレビの画面を見ている安村くんを呼ぼうとしたけど …すぐに取り辞め。
僕の目の前の画面に、こともあろうに、ずり上がったブルマを直すすべもなく走る僕の全身の姿が、大写しになったのだ。

テレビに映った僕は、ブルマの前面がかなり膨らんでいる。まさにあの時のシーンだ。
やがて画面は、僕の顔のアップになった。それから少しずつアングルを下に向けていった。僕の体操シャツの胸、おなかがアップになり、そしてとうとう…真ん中がモコッと膨らんだブルマの前面が大写しになった。
もうやめて、正視できないよ・・・
そのとき突然、真横から女子高生たちの声がした。
「あ、たってる!」「ウワー、すごーい!」「見ててカワイイよね」
な… な… 何てことを!!
31BB21702:2005/05/20(金) 22:20:50 ID:WmiYFyM3
僕は、自分の顔がみるみる真っ赤になっていくのを感じた。
女の人がほんとはエッチだってことくらい、お姉ちゃんを見てるから知ってる。だからといって、そんなにはっきり言わなくたっていいじゃないか!! 横に本人がいるってのに!!
「ヤ、ヤッチン、帰ろうよ早く!!」 別のテレビを見ていた安村くんの腕を僕はグッとつかんで、力ずくで引っぱっていった。
「ど、どうしたんだよ、さとッチ、急に。…ちょうどイイ場面なのに」

家に帰り着いてすぐ、僕はオレンジ色のビキニブリーフを脱いだ。
いやな予感は当たっていた。少し粘り気のある透明の液体が、ビキニの内側に小さな丸いシミを作っていたのだ。
表彰式が終わって学生服に着替えるとき、ブルマを脱がずに、その上から学生ズボンをはいて帰って正解だった。
何で、こんなネトネトに…? 僕は自分の感覚が分からなくなった。これほど嫌でたまらないブルマをはいて、どうしてこんなことになっちゃうんだろう?
トランクスにはき替えた僕は、脱いだブルマとビキニを、すぐに部屋の死角に隠した。目にしたくない。
僕がブルマをはいて興奮したりなんか…するわけないじゃん、絶対!

その気持ちは、一夜明けた今日も変わっていない。
そんな昨日のことを僕は思い出しながら、ともかくブルマとビキニを洗い終えた。
僕はビキニブリーフとブルマとを別々のハンガーに洗濯バサミで留めて、ハンガーごと自分の部屋の壁に掛けて、乾かした。
壁のフックに、オレンジ色のビキニブリーフと濃紺のブルマが仲良しみたいに並んだ。
「僕は昨日、こんな物をはいて、大勢の人の前で走ってたのか。テレビにまで流れてしまったし…」思い返すと、やっぱり恥ずかしくなる。
32BB21702:2005/05/20(金) 22:22:10 ID:WmiYFyM3
僕のフルネーム入りのタグが縫い付けられた女子用ブルマが、僕の部屋の壁に掛かっている。ときどきエアコンの風でヒラヒラと揺れる。
僕はベッドに寝っ転がって、腕枕をして壁にかかったブルマをじっと見ていた。
ブルマがヒラヒラと揺れるたびに、昨日、マラソン大会の後の表彰式で、僕が全校生徒にお尻を向けて表彰状を受け取ったときに感じた、あの恥ずかしさを思い出してしまう。
それだけじゃない。朝、売店で仕方なく買った女子用ブルマをトイレの中ではいた時に感じた、あの後ろめたい気持ちも。
帰り道の電器店で、僕の無防備なブルマ姿がテレビに映って、隣にいた女子高生に「あ、勃ってる」って指摘されたときの屈辱感も…

そしてどういうわけか、これらの不思議な感覚を思い出すたびに、腕枕をしていない片方の手がつい股間に伸びて、局所を押さえつけてしまう。
この感覚って、何なんだろ? とにかく一刻も早くブルマを乾かして、しまい込みたい。
そう思って、エアコンの温度を高めに設定してたので、ビキニもブルマも3時間ほどで完全に乾いた。
乾き切ったこの2枚の小物を、僕は机の一番下の引き出しに、奥深くしまいこんだ。

風は冷たいけど、今朝もいい天気だ。
振替休日から一夜明けた朝。教室でホームルームが始まるのを待っているみんなの顔つきも、何となく清々しく見える。
マラソンを最後まで走り抜いた爽快感からかな。それとも、マラソン大会のような鬱陶しい行事がとりあえずは終わって、みんな「せいせいした」というのが、正直なところだろうか?
33BB21702:2005/05/20(金) 22:23:09 ID:WmiYFyM3
「さとッチ、この前、何かあったの?」後ろから安村くんの声がした。
「オーディオショップでテレビ見てたら、いきなり“帰ろう”だなんて。
 今話題になってるだろ、直立するレッサーパンダ。
 おれあの時テレビで見たのが、初めてだったのにナ。
 横にいた女子高生が、あ、立ってる、うわーすごーい、とか言って、喜んでたじゃん。
 いよいよ…ってトコで、さとッチ、俺のこと引っぱっていくんだから。びっくりするよナ」

「ゴメンゴメン、あの時、家で用事があったのを思い出したから」
僕はとりあえず安村くんに謝ったけど、ん? レッサーパンダって、何のことだろう???

廊下側の窓から射し込む朝日が、まぶしい。
その廊下に、担任の先生の歩く姿が現れた。先生は、少し大きめの段ボール箱を両手に抱えて歩いている。
教室の前側、入口に一番近い席に座っている小原くんが、気を利かせて入口の引き戸を開けた。
「小原、サンキュ!」と言って、先生が段ボール箱を抱えたまま、教室にはいって来た。
抱えていた段ボール箱を、先生は教壇の隅に置いた。

「おはよう。おとといのマラソン大会、みんなよく頑張ったな。昨日はよく休めたか?」
起立礼の後、先生はこう言って、クラスのみんなをねぎらった。
「さて今日から、2月だな。おとといマラソン大会が終わったばかりだが…今週の木曜日に予定されている学校行事について、みんなに伝達しておく」
木曜日? 何があるんだろう。
34BB21702:2005/05/20(金) 22:24:40 ID:WmiYFyM3
先生は、運んで来た段ボールの中から何やら取り出し、それを教卓の上に積み上げて、言った。
「男子はこれを、1セットずつ取って行ってくれ」
僕も、そして他の男子も席を立って、教卓に置かれた品物を1セットずつ受け取る。
3つの品物があった。
1つめは、新品の真っ赤なトレーナー。2つめは、同じく真っ赤な靴下。これって、僕らが着るのかな? 3つめは、プラスチックでできた…何なんだろ? これ。

「さて、みんなもう分かったと思うけど。あさっては節分だ。あ、幸崎は初めてだからちょっと説明しとこうか。
うちの学校では毎年節分の日に、校区内の幼稚園や保育所の子どもたちを招待して、豆まき大会を開いてるんだ」
「じゃ今年は赤鬼やるのっ!? 俺たちって!」
「安村なぁ、頼むし、オレの話最後まで黙って聞いてくれ。…まあいいや。
今、安村が言ったように、毎年、鬼の役を全校の男子みんなにやってもらっているんだ。赤鬼とか青鬼とか、鬼の色はクラス別になっていてな。
今年は1組が青、2組が緑、3組が黄、4組が黒、うちの5組が赤鬼だ。
ということで、今みんなに配った赤いトレーナーと靴下と鬼のツノ、男子は当日忘れず持ってくるように」
35BB21702:2005/05/20(金) 22:25:34 ID:WmiYFyM3
鬼のツノ?
プラスチックでできた、コレのことかな? 直径15センチくらいの輪っか…ていうか、輪の一部が欠けているから、正確には「Cの字型」かな。
何だか、お姉ちゃんが前髪を押さえるのに使ってたヤツに似てる。“カチューシャ”とかって呼んでたっけ。
その外周に、ウレタン製の小さな円錐が2本ついている。なるほど、これが「鬼のツノ」か。これを頭に着けて鬼に扮するんだな。ようやく分かった。
それにしても、僕ら、もう14歳なんだよ。こんな物を頭に着けて喜ぶような年じゃないんだけどなぁ…

ふっと、ひとつの疑問が湧いた。僕は後ろの席の安村くんの方を振り向いて、尋ねた。
「ヤッチン教えて。鬼の衣装、上半身はトレーナーだけどさ。下半身は何を…」
安村くんが答えるより先に、先生が教室中に響きわたる大声で言った。
「それとー! あさっての豆まき大会、鬼は全員、ブルマ着用だからー! 男子はブルマを忘れずに持ってくることー!」
え・・・!?
36BB21702:2005/05/20(金) 22:27:57 ID:WmiYFyM3
     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
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P.S. >>28 様 アイデア拝借いたしました。サンクス
37名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 02:12:26 ID:maQAujNG
ツノ付きカチューシャにブルマですか…たまらんです。
しかし、よくそんな萌えネタを思いつかれますなぁ〜

園児達の反応が楽しみです。小さい子供ほど思ったことをストレートに言いますからねぇ
集中砲火を浴びて…ドキドキ
38名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 17:36:42 ID:l70lmV/5
園児も体操服(もちろんブルマ)だったら当日はブルマだらけの節分ですね。
鬼は豆をぶつけられるだけでなく、そのうちもみくちゃになって「退治」されるでしょうから、
大勢にのしかかられて、ブルマの上からもまれたりしたら、悟くんは今度こそブルマの中に
射精してしまうかも。
39名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 23:38:34 ID:QSkNHk9u
今日、初めてこのスレの事を知り最初から一気に読んだのですがとても良かったです。
頭の中でこんな光景かな〜と想像しながら読みました。
今後の展開が楽しみです。
ときたまとらじまさんが書かれるイラストも最高ですし。
続き、楽しみに待ってます。
40名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 16:46:51 ID:hA6XOpgB
オーディオショップの店頭なら50インチクラスのハイビジョンテレビが並んでいるんでしょうね。
それにブルマのどアップなら実物の数倍の大きさになりますね。
カメラマンとしては、走っている生徒の顔のアップからアングルを少しずつ下げて全身を映しただけ
という建前で、実はその手のマニアの為に的確にアップを捕らえているんでしょうね。
夜中あたりからキャプチャ画像や動画がインターネットで飛び交うことでしょう(笑)。
41BB21702:2005/05/23(月) 21:42:00 ID:3kEkY2os
お読みいただき、ありがとうございます。
>>37
ブルマ嫌いの悟クンが、どうしたら喜んでブルマをはいてくれるようになるのか、
手を替え品を替え、工夫してるんですけどねぇ。なかなかです。ハァア〜
ピーマン嫌いの子にピーマンを食べさせるために、
子どもが大好物のハンバーグの中にピーマンを細かく刻んで混ぜる母親の苦労に通じるものがありましょう…
>>38
園児。なかなか侮り難い存在です。
大勢にのしかかられる前に、ブルマの中に豆をたくさん押し込められたりしようものなら…
「納豆」が出来ちゃうかも知れませんネ。
園児たちは大喜び。あったかーいごはn(ry
>>39
はじめまして。
喜んでいただけると、私もほんとうに救われる思いがします。
39さんと同じように、読んでくださってるみなさんが、
それぞれに情景を思い浮かべながら読んでくれてるんだろな、と考えると、
書いてる方も、何だか楽しくなってきます。
とらじまさんがイラストの中で、悟くん・安村くん、清田くん・岡野くんに姿を与えてくださった時にも、そんな思いを強くいたしました。
これからも、よろしくおつき合いください。
>>40
スポーツ番組を見ていると、ときに、そういう意図をもってカメラを回しているのか…とツッコミたくなるようなシーンによく出くわします。
各局、実は密かにそういうセンスのある陣容で固めた特別編成部隊を抱えてて、いざという行事の際には、暗黙の了解のもと「出撃」させてるのかも知れませんネ。
42BB21702:2005/05/23(月) 21:45:41 ID:3kEkY2os
>>36 のつづき
その日も、その翌日も、授業が全然頭にはいらなかった。
この学校は、どうしてこう安易に、男子にブルマをはかせるんだろう。考えられないよ、ふつう。
今、僕のクラスは数学の授業中だ。二次関数やってる。とっても難しい。
どうして僕らにこんな難しいことを教える学校が、その一方で、大真面目な顔して男子にブルマをはかせようとするなんて。
だめだ。授業に身が入らない。二次関数の放物線グラフを見てると、どうしても、モッコリ膨らんだブルマの股間を連想しちゃう。
アルファベットの“Y”の大文字なんか黒板に書かれると、もう、思考がヘンな方に行ってしまう。
マラソン大会の時のこと思い出しちゃうし、そのうえ今度の豆まき大会で、また… もうやだ、あんな格好!
他のみんなは、平気なのかなぁ?

「じゃあ今日は、女子はこれでおしまい。帰宅してもいいし、そのまま残って、男子の豆まき大会を見物してもいいぞ。
 男子は着替えを済ませて、3時に体育館集合! あ、言っとくが、トレーナーの裾は、ちゃんとブルマの中に入れること。でないと、鬼らしく見えないぞ。分かったな!」
ついに、豆まき大会当日になった。授業は5時間めまでで終わり、これから1時間ほどで着替えや準備をして、3時から豆まき大会だ。
幼稚園児のお母さんたちだろうか。気の早い人たちがもう、ちらほらグラウンドにはいってきている。

「ではシールを配るから、お互いに手伝いあって、貼るように。しっかり貼り付けないと、だらしなくなるぞ」
先生はそう言いながら、男子にB4サイズくらい大きさの紙みたいなものを、配って回った。
その1枚を僕も受け取った。何なんだろ?
配られた紙は、シールの台紙だった。長さ10センチ幅1センチくらいの笹の葉っぱの形をした、黄色い色紙のシールが何十枚も台紙に並んでいる。
「ヤッチン、何に使うの? コレ」僕は安村くんに尋ねた。
「これをブルマに貼って、虎の縞しまパンツにするんだよ。これでカンペキに鬼に変装するんだ」
43BB21702:2005/05/23(月) 21:46:41 ID:3kEkY2os
安村くんのひと言で僕は体中の力がドッと抜け、そこから立ち直れないまま、ただ惰性にまかせて制服とカッターシャツを脱いだ。
そして、おととい先生から配られた、赤いタートルネックのトレーナーを着た。
それから、家からはいて来た白いソックスを脱いで、おととい配られた赤いソックスにはき替えた。これだけだったら、まあどこでもよく見かける格好だ。できるなら、ここまでで着替えをストップしたい。
でも、周りのクラスメートはみんな、その状態から更に学生ズボンを脱ぎはじめている。
学生ズボンを脱いだ清田くんの赤いトレーナーの裾の下から、白いブリーフの股間の部分だけがプクッとのぞいている。その格好のまま、清田くんは自分のスポーツバッグを開けて濃紺のブルマを取り出している。
赤いソックスをはいてからあと、僕の手は止まったままだ。

清田くんは、バッグから取り出したブルマに脚を通し、さっき先生が言ったように、トレーナーの裾をブルマの中に押し込んだ。
そして2本の鬼のツノがついたプラスチックの輪っかを、清田くんは頭に着けた。
上半身はタートルネックに長そでのトレーナーなのに、下半身は太腿丸出しで股下もなく、股間の形にプクッと膨らんでるブルマ。さらに頭には鬼のツノ。
バランス悪過ぎ、ていうか、これ、かなり恥ずかし過ぎだよ…

「さとッチ、なにポケーッとしてるの? 早く着替えなきゃ」後ろから安村くんの声がした。
いつの間にか、安村くんのブルマには黄色いシールが貼られてて、虎の縞しまパンツになっていた。誰かに貼ってもらったのかな。それと、安村くんの頭にも、2本の小さなツノがはえていた。
虎の縞しまは、本当なら黄色い地色の上に黒い縞模様だから、黒いブルマに黄色いシールってのは、配色としては逆なんだけど、
黄色いシールがそれらしい向きと間隔で貼り付けられている、安村くんのブルマを見ると、虎の縞しまパンツっぽい雰囲気は、何となく感じられた。
でも正直言って、安村くんの格好は、どう見ても恥ずかしいし、みっともない。真似したくない。真似したくないのに・・・
44BB21702:2005/05/23(月) 21:48:24 ID:3kEkY2os
「さとッチ、早くブルマにはき替えて。俺、シール貼ってやるよ」安村くんが、僕にとどめを刺した。
同じ格好をして「仲間になれ」と? 
再起不能状態にまで気力を打ちのめされた僕は、もう考えるのをやめた。安村くんに言われるがままに、ベルトを外しファスナーをおろして、学生ズボンを脱いだ。
そしてスポーツバッグから取り出したブルマに脚を通して、ちゃんとトレーナーの裾をブルマの中に押し込んだ。
トレーナーの裾は意外に短かかったので、裾をブルマの中に入れるためには、逆にブルマの方を上に引っぱり上げないといけなかった。引っぱり上げると、股のあたりがピチピチになった。
上半身は長袖で暖かいのに、ブルマで太腿丸出しの下半身、寒過ぎ。
それから、ウレタン製のツノが2本ついた、プラスチックの輪っかを頭に着けた。こうして晴れて僕もみんなの「仲間」になった。

「さとッチ、じゃ、シール貼っていくね。じっとしててね」安村くんはそう言いながら、台紙から1枚めのシールをペリペリと剥ぎ取った。
うわっ!!!
僕は思わず全身をビクッと震わせた。安村くんは、いきなり僕のブルマの股間の膨らみの所から、黄色いシールを貼り始めたのだ。
「だめだよ、じっとしてなきゃ! ここから貼り始めていかないと、縞模様のバランスがうまく取れないんだから」
理屈では確かに安村くんの言うとおりだと分かる。でも・・・あぁ、またっ!! 安村くんっ・・・

たまらなくなって、僕の左右の太腿は互いに寄ったり離れたりを小刻みに繰り返し始めた。安村くんが指を動かす感触が、ブルマ越しにジンジン伝わってくる。
僕のブルマに貼りつけたシールの表面を、安村くんは人さし指の腹でゴシゴシとこする。「しっかり貼り付けとかないとネッ」
ダメだっ安村くん!! そんなトコ、そんなトコ、あぁッ・・・
45BB21702:2005/05/23(月) 21:51:25 ID:3kEkY2os
僕のブルマの股間の部分にシールを貼り終えた後、安村くんは僕のブルマの両サイドに向けて、黄色いシールをどんどん貼っていった。でも僕の股間は、安村くんが指で触れた余韻をまだ感じていた。
「ペロン!」
不意に、僕の股間の部分に一番初めに貼られた黄色いシールが、剥がれた。…剥がれた原因は、僕だった。さっきの安村くんの指の刺激の余韻で、僕の意に反して股間が膨脹を始めてしまったのだ。
「あ・・・ だめだよさとッチ、じっとしててくれなきゃ」安村くんが、抑揚のない口調で言った。

僕のブルマに黄色いシールを貼り付ける安村くんの指先は、戸惑うことなく、容赦なく動き続けた。
僕は剥がれたシールを、自分で股間に貼り直して、指でそのシールの表面をゴシゴシとこすった。小さな吐息が漏れた。

やがて僕のブルマの前面は、すっかり黄色い縞模様になった。ほんとに鬼のパンツみたいに見える。安村くんは、僕のブルマの両サイドから、更に後ろ側にかけて、黄色いシールを貼り進めていった。
いきなり安村くんが、僕の背中に当たっているブルマの後側のゴムの部分を持って、キュッと上に引き上げた。あっ…食い込んじゃう。
「ブルマがたるんでいると、シールが貼りにくいからね」
そうして、僕のブルマのお尻の部分にも、どんどんシールが貼られていった。
46BB21702:2005/05/23(月) 21:52:42 ID:3kEkY2os
「さとッチのお尻は形がいいから、ブルマが体にぴったり密着してて、シールが貼りやすいよ」
そんなこと言いながらシールを貼っている安村くんの指の感触で、お尻がムズムズする。指が動くたびに、体中がポッと熱くなる感じがする。太腿に力がはいってしまう。
股間から始まり、そこからブルマの左右に分かれて貼り進められた黄色いシールは、それぞれ腰の両サイドを経由して、ついに僕のお尻の真ん中で、左右から再び合流した。

「さあ、しっかり貼り付けとかないとね」
こういうことになると決して手抜きをしない安村くんは、僕の背後に回り込んで、笹の葉の形をしたシールの先端を、僕のブルマの食い込みの奥にキュッと押し込んだ。
水平・横長の方向にシールを貼りつけるから、ブルマの縦方向の食い込みと交差するシールは、1枚2枚どころではない。
ブルマの食い込みの奥にシールを1枚押し込むたびに、安村くんはその奥に自分の指も入れて、押し込んだシールの表面を、ゴシゴシとこすった。
あぁダメだ、安村くん、そこは・・・
「…ペロン!」
「あ… 一番最初に貼ったトコが、また。だめだよぉさとッチ、じっとしててくれなきゃあ・・・」

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
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47名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 23:48:33 ID:3Da5EsDT
続き、キター

安村君が、ねらってやってそうなんだけど、多分彼はそういう事思わずに
自然に何も考えずにやってるんだと思う。そういう安村くんに(;´Д`)ハァハァ
ブルマにシールを貼るってアイデアは予想してなかったので驚きました。
また続き楽しみに待ってます。

今日は私生活で嫌なことがいくつかあったのですが、そんな時にこの作品の
続きが読めてすごく嬉しくなりました。
48名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 00:21:52 ID:/hUUQPAG
こうきましたか。
悟くん以外は何ともないのかな?。
49名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 03:52:46 ID:tmL+oIou
これを参考にねw
=学歴社会的・総合評価=

           ■■■難関私立大学 最新格付け 2006■■■


1位 : 慶応大・・・私学最古の歴史と伝統を誇るが、学生の気質は、案外ぱっとしない人が多い。
2位 : 早稲田・・・「私学の雄」を謳うが、色々「下品」な話題が挙がる。蔑称「スーフリ大学」。
3位 : 上智大・・・受験界では「早慶上智」と言われるが、男子受験生には不人気の国際派大学。
4位 : 明治大・・・早稲田と法政を「永遠のライバル」視する、各スポーツ種目の強豪校。御茶ノ水を聖地とする。

5位 : 同志社・・・新島襄が創立し、関西私大の雄を自認する。最近は「振り向けばリッツ」の焦り。「西の立教」。
6位 : ICU  ・・・クリスチャン念願の末に創立され、三鷹にある外国スタイルの大学。過大評価されやすい。
7位 : 立教大・・・天下の「東京六大学ブランド」ホルダーで、米国聖公会宣教師の私塾が起源。 池袋校舎は人気。
8位 : 法政大・・・日本最古の法律学校が前身で、政財界に多数の人材を輩出。元バンカラ系・人種の坩堝的な大学。

9位 : 理科大・・・創立125年を誇る理系私大の雄。歴史はあるが、存在感が薄い。理系学生限定に高評価。
10位 : 立命館・・・「偏差値操作」で悪評高くも、受験生は急増。関西私大トップを目指す。通称「西の法政」。
11位 : 中央大・・・「伝統の法学部」は上智に並ぶが、他学部は不調。「資格実績の高さ」を売る、多摩の森大学。
12位 : 青学大・・・女子受験生(限定)に絶大な「ブランド」を誇るが、実績に難あり。明治学院の姉御的存在。

13位 : 学習院・・・「皇室御用達」のみが看板の、小規模な学校。「武蔵」「成蹊」「成城」とつるむ。
14位 : 関学大・・・最近凋落著しく、首都圏では「西の関東学院」とも…。 今も昔も人気は関西限定。
15位 : 関西大・・・「法科の関大」でそれなりに評価が高く、大阪私大の雄。「難関私大最後の牙城」。
========= ========= ======== ======== =========

その他
50BB21702:2005/05/27(金) 22:51:56 ID:xtpIvCG7
読んでいただき、ありがとうございます。
>>47
ちょっとお調子者だけど、実は一途でがんばり屋さんの安村くん。
彼は自分が生まれ育った「少年ブルマワールド」に何の疑問も感じていないようですね。
悟クンの指南役(?)として、ますます活躍してほしいものです。
私の文章で喜んでいただけた…書き手としては最高の気分です。
いただいたレス、私にとっても大きな活力剤になりました。
ありがとうございました。

>>48
悟クン以外の生徒は、この豆まき大会を“神事”だと考えているようです。
伝統ある神聖な行事の準備なのだから「取り乱してはいけない」という気持ちがはたらいているのかも知れませんね。
実は生徒の間で「昔、このシール貼りの時に不覚にも取り乱した生徒に天罰が下り、その後その生徒は○○してしまった」なんてコワーイ言い伝えがあったりして・・・ちょっとオカ板ネタかも。
51BB21702:2005/05/27(金) 22:54:27 ID:xtpIvCG7
>>46 のつづき
午後3時。
体育館の中は、数百人の「鬼」でごった返していた。
といっても、ウレタンのツノ。顔つきはどこか頼りない男子中学生の顔そのまま。八重歯はあったとしても、牙はない。
タートルネックのトレーナーと、ブルマに黄色いシールを貼っただけの縞しまパンツ。ナマ脚にトレーナーと同色のソックス。で、節分の日だけグラウンドの上で使う、上履きシューズ。

こんな鬼を怖がれという方が無茶だ・・・ていうか、そんなのばかり数百人も集まっている光景は、ある種、別の意味でコワイ気もする。
特に各学年4組の「黒鬼」に至っては、上半身も黒いトレーナーを着てるから、遠目に見ると黒いレオタードみたいだ。それでも、他のクラスの鬼と同じように、黒いブルマの上には黄色いシールがベタベタ貼られている。何だか変。
もっとも、そいつらと似たり寄ったりの格好をしている今の僕に、そんなことを言う資格はないんだけど。
「昔、この鬼の格好を決めるときに、ブルマの下にトレーナーと同じ色のタイツをはかせたら、って案もあったんだって。でも“中学生らしくない”っていう反対意見が多くて、きゃっかされたんだってさ」
隣に立ってた安村くんが教えてくれた。そうか。ブルマの下がナマ脚だったら、中学生らしいのか。どっちにしても、今の僕にとっては、全然興味を持つに値しない情報だった。
52BB21702:2005/05/27(金) 22:56:58 ID:xtpIvCG7
グラウンドからキャッキャッという声が、体育館の壁越しに聞こえてきた。近くの幼稚園や保育園の園児が、もうグラウンドに集まったんだろう。
幼稚園の先生って感じの若い女の人の声が、スピーカーから流れ始めた。
「はーい、よい子のみなさーん。今日は節分で、豆まきをやりまーす。
これから、怖いコワーイ鬼さんが、いーっぱい出できますから、みんなが持ってる豆を、鬼さんにぶっつけて、やっつけてしまいましょおっ!!」
「ハァァーイ!!!」園児の歓声が響き渡った。
こんな情けない格好をさせられた上に、園児に「やっつけられる」のか。

体育館の、グラウンドに面した壁の両開きの鉄扉がガラガラと開けられた。
「ウオォォォォォォーーーーーーーッ!!!!!!!」
先生の指示どおり、僕らは雄叫びをあげながら体育館を飛び出し、グラウンドの園児たちの方に向かって走った。半分、投げやりな気持ち。
「キャァァァァァーーーッ」と、手に手に豆のはいった枡を持った園児たちも、鬼に負けないくらいの歓声を上げて、中学校のグラウンド中を走り回り始めた。どう聞いても歓声だった。悲鳴ではなかった。
さすがに、何百人の鬼がいきなり現れたのにビビッたのか、泣き出す子も何人かいたみたいだった。でも大多数の園児は嬉々として走り回り、鬼に向けてパラパラと豆を投げつけている。
なかには「やーい、しましまパンツー、カッコワルーイ」と、全くカワイ気のないことを叫んでいる悪ガキもいる。挑発のつもりかよ。

園児の投げる豆が、僕らのブルマや脚にパラパラと当たる。
子どもが豆を投げる力なんて知れている。それでも鬼役の僕らは「ウワー痛いっ痛いっ」「もうかんべんしてくれー」「まいった、まいったー」と、いかにも豆が痛くてたまらないような仕草をしないといけない。
そうすると、園児たちは、自分が強くなったように錯覚して、ますます喜ぶ。
そんな園児たちの姿を見ていると、僕なりにサービス精神みたいなものが湧いてきて、いっそう豆が痛くてたまらないような仕草を、オーバー気味にやった。
53BB21702:2005/05/27(金) 22:58:52 ID:xtpIvCG7
ただ僕が気になったのは、園児たちの服装だ。
園児たちは、誰もブルマなんてはいてない。たいてい長ズボンかハーフパンツ。中には幼稚園が指定している股下3センチくらいのエンジ色の短パンをはいている子もいたけど。
それなのに、この子たちより10才近くも年上の僕ら中学生は、全員、股下ゼロのブルマをはいている。
そのことを思うと、僕らの人格が、今キャッキャッと面白がって走り回っている園児たちよりも低くなってしまったみたいな感じがして、何となく屈辱的だった。

そろそろ園児の豆が尽きてきた感じの頃、「ピイィィィーーーッ」とホイッスルの音がして、さっきの若い女の先生が、再びマイクを握った。
園児たちは豆まきの手を止め、僕らも逃げ回るのをやめて、その場に立って、その若い女の先生に注目した。
「はーい、よい子のみなさーん。豆まきは、これでおしまいでぇーーーす。豆まきを、やめてくださーい。
・・・・みんな、いいかなぁ? 先生の方を向いてくださーい。
では、これから“しましまはがし”を、やりまーす。“しましま”をいっぱい剥がせたお友だちには、何と!! ステキなごほうびがありまーす」
54BB21702:2005/05/27(金) 23:00:09 ID:xtpIvCG7
幼稚園の先生が言った「しましまはがし」とは、要は鬼ごっこ。
但しここでは、鬼役の中学生が逃げる側で、追いかけるのは園児。
鬼にタッチした園児は、そのたびに鬼のブルマのシールを1枚剥がす。シールをたくさん集めた園児が勝ち…という内容だ。
細かなルールは、こんな感じ。とにかく罰ゲームにさえ当たらなきゃいい、と僕は思ってた。

1.園児は、鬼(中学生)を追いかけて、鬼の身体にタッチする。
2.鬼は、園児にタッチされないように逃げ回る。
3.鬼は、非常事態の場合を除いて、
  イベントの間ずっと、両手を首の後ろに回して指を絡めておく(危険防止のため)
4.鬼にタッチできた園児は、その鬼のブルマに貼られている縞模様シールを
  1枚はぎとって、自分の「とくてんシート」に貼りつける。

5.1人の園児が1人の鬼からはぎとることができる縞模様シールは1枚だけ。
6 .シールを剥がされた鬼は、剥がされ終わる度に、口で5数えながら逃走を再開。
  鬼が5数え終わるまで、その鬼にはどの園児もタッチすることができない。
  また、鬼が園児にシールを剥がされている間、
  他の園児は、その鬼にタッチすることができない。

7 .園児は、自分の「とくてんシート」に縞模様シールをたくさん集めた順に、
  ご褒美がもらえる。
8.鬼の中で、ゲーム終了時点でブルマに残っているシールが最も少ない10人は、
  罰ゲームを受ける。
55BB21702:2005/05/27(金) 23:01:55 ID:xtpIvCG7
「それでは“しましまはがし”をはじめまーす。よい子のみなさーん、準備はいいですかー? 鬼さんたちも、準備はいいですかー?」
・・・はぁい。
「いきますよぉーーーーっ!!! よぉぉーーーーーい・・・」
ピィィィーーーッ!!!  と鳴り響くホイッスルの合図で“しましまはがし”が始まった。

いくら僕がこの前のマラソン大会で、岡野くんと並んで1等になったといっても、四方八方から園児に包囲された状態では、逃げ切れるはずもなかった。
“しましまはがし”が始まってから1分もたたないうちに、僕は1人の女の子にタッチされた。完全に僕の視野の外にいた女の子だった。
仕方がない。僕は女の子に言った。「どれでも、好きなシールを、1枚はがしてね」
好きなシール、といってもどれも長さ10センチ程の笹の葉の形をした、黄色いシールばかりなんだけど。

女の子は園児の中でも、とりわけ背丈が低かった。
そんな事情もあって、その女の子は、僕のブルマの一番低い場所に貼っているシールを剥がしにかかった。股下ゼロのブルマで、一番低い場所に貼ってるシール…
そう、安村くんに一番最初に貼られて、しかも装着している時点で何度かハプニングに見舞われて、たびたび剥がれかけた、あのシールだ。
「あれぇー、ピッタリくっついちゃってて、なかなか剥がれないよぉーーーー」
女の子は爪の先で、その黄色いシールの縁をツンツンとつつき始めた。女の子は真剣だった。
何だ、このシール。準備の時はあれだけペリペリ剥がれてたのに、本番では強力粘着してるなんて。
女の子の小さな指先は、悪戦苦闘している。
あ・・・

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
     http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
56名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 09:58:16 ID:fNvoYcnu
GJ!!
しましまはがしと来ましたか・・・・BBさんのアイデアにはいつも驚かされます。
ブルマに張られたシールを園児がはがして行くなんて、ちょっとHですね。
悟くんの中々はがれないシールってあれがのりみたいになってたりして・・・・

>泣き出す子も何人かいたみたいだった。
なかには「やーい、しましまパンツー、カッコワルーイ」と、全くカワイ気のないことを叫んでいる悪ガキもいる。

この辺りがすごくリアルですね。今の子供は色んな子がいますからね。
保育園児くらいでもこういう悪ガキも普通にいそうですし。
また続き楽しみにしてます。
今日は朝から続きが読めていい1日がすごせそうな予感です。
57名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 17:04:44 ID:x3ZDOjef
>中学生らしくない
これに大笑いです。
やっぱり、このフレーズはツボですよね。
どんな規則も正統化してしまう魔法の言葉。
58名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 21:16:03 ID:yPLMOyoX
鬼のしましまパンツも準備すればいいのにと思ったら、シールを貼るのはこういう理由だったんですね。
シールの糊は、貼る材質によっては最初はくっつきにくいですが、糊が馴染むとしっかりとくっつく事も
ありますからね。実は学校側はそれをねらってたりして(笑)。
園児にもおませさんがいるでしょうから、前を膨らませたりしたら更にいじられるかもしれませんね。
59名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 22:29:24 ID:XtoWsoG4
真剣な女の子に手も足も出ない悟くんです…

http://torajima.at.infoseek.co.jp/image/shimashima_hagashi.jpg

何もそこから剥がさなくても…w
60BB21702:2005/05/30(月) 22:19:10 ID:4eCzkKuL
お読みいただき、感謝!! です。
>>56
土曜日、よい1日をお過ごしいただけましたでしょうか?
ほんとうに、今はいろんな子がいますよね。
股岡三中の職員会議で「今どきの子どもって、豆をまいてハイ終わり!…だけじゃ喜びませんよ〜」という不規則発言が発端となって、口角泡を飛ばす大激論の末に、この「しましまはがし」が発案されたそうです。
ちなみにこの時の職員会議の主要議題として予定されていた「3年生の県立高校受験志願者に対する進路指導の基本指針について」は、「しましまはがし」のルール制定に時間を取られてタイムアウトとなり、延期されたのだそうです。

>>57
鬼にタイツをはかせようかどうしようか、正直、かなり迷いました。
これはちょっと、職員会議に任せるわけにはいかなかったデス。
読んでいただいてる方のあいだでも、意見が分かれるのでは…と思います。
ベクトルのかなり本源的なところに関わる問題であるような気もしますしね。
最終的には、タイツは穿かせないことに決めました。
理由は「中学生らしくない」からです。あれ・・・?
61BB21702:2005/05/30(月) 22:42:45 ID:4eCzkKuL
>>58
「しましまはがし」発案前の段階では「ブルマに黄色いガムテープを巻き付ける」という構想でした。でもそれだと今ひとつ「鬼の縞しまパンツ」って感じしないですよね。
それでどうしようかと思案しているのとちょうど同じ頃に「今の子どもって豆まいてハイ終わり! だけじゃ満足しないよなー」みたいな問題意識も湧き起こってきました。
それでいろいろと迷った結果「これはもう、シールしかない!!」と思い至って、一石二鳥と相成った次第です。あぁ、つい数日前のことなのに、こうして書いてると、何故か懐かしいです。ホロリ…

>>59
イラスト、ありがとうございます。
つい先日、巨大美少年の見返り姿を拝観させていただいたばかりなのに、こんな形で登場いただけるなんて。ただただ感激してます。
これまで幼い雰囲気があった悟クンも、こうして小さい子と一緒にいると、
「やさしいお兄ちゃん」って感じですね。
女の子の方は、左手で悟クンの腿をしっかりつかんで体勢を安定させようとする辺り、なかなかの知恵者。
これじゃ悟くん、確かにガマンするよりほかないですね。
実をいうと、リンクの横に添え書きされていた「真剣な女の子に手も足も出ない悟くん」というフレーズが、かなりコワかったんです。
「一体どんなイラストが描かれてるんだろう」と思うと、なかなかリンクをダブルクリックする決心がつかず、
結局、心の準備に一昼夜かかってしまいました。笑ってやってください。
62BB21702:2005/06/04(土) 05:07:45 ID:qfm1amiB
>>55のつづき
だめだ。このままだとヤバイ。でもルールでは、シールは「園児が剥がす」ことになっている。いくら親切心でも、鬼が自分でシールを剥がしてはいけないのだ。僕は完全に窮地に立たされていた。
にもかかわらず、窮地を窮地とも思わない不心得者が、ついに頭をもたげてきたのだ。…そう、僕のブルマの中で。
僕のブルマに貼りついたシールを剥がすのに懸命だった女の子は、その「不心得者」の突然の出現に驚いたのか、とうとう泣き出してしまったのだ。
「ウ・・・ウワーン!!」

近くを走っていた男の子が、まっしぐらに走り寄ってきて、
「このおにめ!  よくもちゆきちゃんをなかせたな! こいつめ! こいつめ!」
と言いながら、両手をゲンコツにして僕のブルマのお尻をポカスカ叩き始めた。
その光景に気づいた幼稚園の若い女の先生が、僕らの方に駆け寄ってきた。
「あらあら、ちゆきちゃん、どうしたのかな?」
女の子は、僕のブルマを指差して、泣きながら言った。
「ウワーン、鬼さんのパンツの中に、ツノがーっ ツノがーっ」
・・・ツノ? 女の先生がチラリと僕のブルマを見た。状況が分かったのか、先生はクスッと笑った。やだなぁ、笑わないでよ…
男の子はまだ僕のお尻をポカスカ叩き続けてた。
63BB21702:2005/06/04(土) 05:09:04 ID:qfm1amiB
「はいはい、ちゆきちゃん、だいじょうぶよ。これはツノじゃなくて“鬼にかなぼう”って言うのよ」
こ…この先生、美人な顔して、何てこと言うんだ。この子が本気で信じたら、どうするんだ。
「そうね。シールがなかなか剥がれなかったのね。じゃ、剥がれやすいところのシールを、もらいましょうね。
 鬼さん、ちょっと中腰になってくれる ?」
僕のブルマが、女の子の目の高さになるくらいまで、僕は膝を曲げた。女の子は手の甲で目を拭いながら、僕の左の腰骨あたりのシールを、1枚剥がした。

「鬼さん、ヘンな気分にさせちゃって、ごめんなさいネ」と幼稚園の先生が僕に言った。謝ってるのか、からかってるのか、分からない。
男の子は「ちゆきちゃんをまたなかせたら、しょうちしないからなっ」と言って、走り去っていった。
僕は女の子にニコッと作り笑いして「1,2,3,4,5」と声に出して数えながら、その場を離れた。僕の「かなぼう」の所に貼られたシールは、結局、残ったままになった。幼稚園の先生のこころない一言で、股間の膨らみは、なかなか治まりそうもなかった。
また、園児にここを触られるかも知れないのか・・・泣きたいのは、僕の方だった。

僕は園児たちをかわしてグラウンドを走り回りながら、ほかの鬼がどんな風なやり方でブルマのシールを園児たちに剥がさせているかを、見ていた。
園児にタッチされた鬼の多くは、園児にお尻を向け、膝を曲げてお尻の部分のシールを剥がさせていた。なるほど、と思った。
お尻を触られるのもくすぐったそうだけど、前をヘンに触りまくられるよりかは、まだマシだ。
・・・と、よそ見して走ってるスキを見られて、またタッチされてしまった。男の子だ。
目がクリクリッとしていて、まつ毛が長い。一見、女の子に見間違われそうな感じの子だけど、テレビの人気ヒーローがプリントされたハーパンをはいてるから、男の子に違いなかった。
64BB21702:2005/06/04(土) 05:10:50 ID:qfm1amiB
「じゃ、シール1枚はがしてね」
僕はそう言って、すぐに男の子にお尻を向け、軽く膝を曲げた。都合の悪い部分のシールを剥がす選択肢を、その男の子から完全に奪うことができた、と、僕は安心しきっていた。
男の子は僕のブルマのお尻に貼られてたシールを1枚、ぎこちない手付きで剥ぎ取っていく。
ピリピリピリ・・・と、黄色いシールが剥がれていく。僕のブルマの生地が、剥がれるシールに引っぱられる。

あぁっ・・・やっぱり、お尻がくすぐったい。安村くんに食い込みの奥までシールを押し込まれたときに感じたのとは、また違った感覚だった。
小さな子にこんな風にされてると、何だかこの子よりも自分の方が幼くなってしまったみたいな感じがする。
それに、シールを剥がされてるだけなのに、ブルマそのものを脱がされてるみたいな感じがして、何となく不安。実際、お尻を園児の方に向ける姿勢は、すごく無防備だ。
もし悪ガキにタッチされたりしたら、ちょっとマズイな・・・

やっと1枚剥がし終わったな・・・と感じた、その時!!
「カンチョーーーッ!!」
後ろを振り向くと、男の子は両手の指をからめて、ただ両方の人さし指だけを立ててくっつけた格好のまま、笑っていた。
・・・・イテテ。

ゲームは、更に続いた。ところが・・・
この前のマラソン大会の時と違って、僕の動きは明らかに精彩を欠いていた。もう何度、園児にタッチされちゃったかなあ。
やはり最初のつまづきが大きかった。今もまだ、股間に妙な感覚が残っていて、太腿の動きを阻害している。
それに、マラソン大会の時は、モヤモヤを振っ切ろうとして猛烈ダッシュをかけることができたけど、今日はそんなワケにはいかない。そんな事したら、園児に衝突して、怪我させてしまう。
他の鬼は、みんな要領よく園児のタッチをかわしている。僕だけが、しょっちゅうストップしてブルマのシールを剥がされているみたいに、思えた。
65BB21702:2005/06/04(土) 05:16:27 ID:qfm1amiB
考えてみたら、このゲームは、やっぱり経験を通じて要領をつかむのが重要なんだ。
園児に衝突しないように安全なルートを描いて、しかも園児をうまくかわしながら走り回るのは、意外と難しいことが分かった。
それに今、僕と同じように鬼役をやってる中学生は、10年前、園児としてこのゲームに参加している。
とすれば、僕以外の鬼は、園児の心理や行動パターンも幼稚園時代に実体験を通じてつかんでいる。その経験のない僕は、圧倒的に不利だった。
周りの鬼のブルマのシールと比べてみると、僕のブルマのシール、かなり疎らだ。まずい。あっ、またタッチされた・・・

「ピイィィィィィィィーーーーーーーーーーーッ!!!」
と、長いホイッスルが鳴った。
「はーーーーーーい。“しましまはがし”は、おしまいでぇぇぇぇーーーす。
 みんな、たくさん“しましま”取れたかなぁ?  みんなが取った“しましま”は、とくてんシートに貼って、前に立っている先生に、渡してくださーい」
園児たちは、鬼役の中学生のブルマから剥ぎ取った黄色いシールを、自分の名前が書かれた「とくてんシート」に貼り付けた。それを幼稚園の先生が集めて回った。
幼稚園の先生たちは「とくてんシート」に貼られたシールの枚数を数え、園児の中から上位入賞者を選び出す。

一方、僕ら中学生からは「罰ゲームプレイヤー」が10人、選出される。
僕らにも「とくてんシート」に似たシール貼付用の台紙が配られていた。中学生は各自、自分のブルマに最後まで残っている黄色いシールを、自分の手でブルマから剥がして、その台紙に貼っていく。
僕ら中学生の場合は、貼られたシールの枚数の少ない生徒から10人が、選び出されるのだ。
66BB21702:2005/06/04(土) 05:17:33 ID:qfm1amiB
万が一、ブルマに残ったシールを1枚でも剥がし忘れたら、自分の順位が大きく下がってしまう。
下手すると、罰ゲームを受けなくてはならなくなるかも知れない。
僕も、周りのみんなも手のひらを一杯に開き、必死になって自分のブルマをそこかしこと撫で回す。剥がし忘れのシールがブルマに残ってないかどうかを、確かめるために。
前面はもちろん、両サイドも、お尻の頬っぺも、股の間も、隈無く。

園児たちはみんな「鬼さんたち、何を必死に、パンツを撫で回してるんだろ?」と思っているような、きょとんとした顔つきで、僕らの方を見ている。
僕らだって、10歳も年下の子どもたちを前にして、こんな仕草を晒したくない。それでも罰ゲームを逃れるために、とにかく僕らは必死にならないではいられなかった。

鬼の縞しまパンツが完全に濃紺のブルマに戻った、と、いちおう確信した僕は、ブルマに残っていたシールを貼り付けた台紙を、朝礼台の前にいる体育の先生に提出した。
他の生徒もみんな提出し終わった後、先生は集めた台紙を両手でしっかりつかんで、校舎にはいっていった。
しばしの静寂・・・園児も「鬼」もみんな、神妙な表情で「審判」を待っていた。

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
     http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
67名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 08:34:17 ID:/60u++t0
流石先生、慣れてますねw
68名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 21:20:25 ID:X1cy5KGJ
男子のブルマが普通でも、こういうシチュエーションだったら勃起してしまう事もあるでしょうから、
対処法は考えてあるんですね。ましてや悟くんは鬼初体験だし。
69名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 18:12:27 ID:4SVgvlSP
元の「普通のブルマ姿」に戻って安堵してますね。
悟君、もう一押しかな?
70BB21702:2005/06/07(火) 21:04:29 ID:aW3pEjG7
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
それにしても、日が長くなりましたね。ストーリーと現実の季節ギャップがかなり開いてしまいました。

>>67
毎年、この豆まき大会が終わると、幼稚園の先生たちは、
「わたし、今年、かなぼう6本見たわー」「私は1本だけだったれど、それが中学生とは思えないくらい…」などと“戦果”を競い合ってるようです。
そこに園長先生がやってきて「みなさん何てハシタナイ話をしてるんですか!」と若い先生たちを叱りつけ、彼女たちはシュンとなります。
…もっとも園長先生が、その幼稚園の若い先生たちをウォッチングしていた中学の若い男性教員たちのスウェットの“かなぼう”を密かにチェックしていたことには、誰も気づいていません。

>>68
悟クンは、今朝、家を出発した時点では、ブルマにシールを貼ることも、「しましまはがし」があることも、全く知りませんでした。
従って、「対処法を考える」どころか、対処法が必要となるような事態が訪れることすら、全く予期していなかったのでした
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

>>69
悟クン、ブルマに残ってるシール、ちょっと少なかったみたいですよ。
安堵してて、いいんでしょうかね?(w
71BB21702:2005/06/07(火) 21:07:21 ID:aW3pEjG7
>>66のつづき
数分が過ぎた。いよいよ「しましまはがし」のエンディングだ。
まず、幼稚園の先生が、マイクの前に立った。
「みなさーーーん。それでは、表彰式です。
 これから“しましま”をたくさん集めたお友だちの名前を呼びますから、名前を呼ばれたお友だちは、大きな声で“ハイ”と返事をして、先生のところまで、集まってくださーい」
上位10人の園児の名前が呼ばれ、それぞれが元気に返事して、朝礼台の下に集まった。
いかにも腕白そうな子もいれば、こんな大人しそうな子がシールを大量獲得? と思っちゃうほど、意外な感じの子もいた。
みんな、表彰状とご褒美をもらって、満足そうだ。
その子たち以外の園児にも、参加賞のキャンディが、幼稚園の先生たちの手で配られていた。

若くて美人の幼稚園の先生が朝礼台を降りた後に、代わって台の上に現れたのは、ゴツイ体格の、中学の体育の先生だった。
「さてーーーー」
鬼に扮した中学生たちが、どよめいた。
「それでは、イベントのフィナーレを飾る、栄えある罰ゲーム参加者の名前を発表する。
 罰ゲームに当たった者には、今日、このイベントに参加した園児と中学生が、これから1年間、健康に過ごせることを祈って、たらい10杯の“水ごり”をしてもらう。
 ではこれから罰ゲーム該当者の名前を読み上げる。
 名前を呼ばれた者は、体育館の中のミーティングルームに行って、岩淵先生の指示に従うように!!」

朝礼台の横には、10個の大きなポリバケツ、その横に1個ずつ、木製のタライが準備されている。
ポリバケツは見るからに冷たそうな水でなみなみと満たされ、時おり、水面をかすめる風にさざ波を立てていた。
72BB21702:2005/06/07(火) 21:09:18 ID:aW3pEjG7
先生は、しばらく間を置いた。空気が一層、緊張する。
「では、罰ゲーム参加者を発表する!! 1年2組 古賀隆康! 1年3組…」
1年生の名前が7人、呼ばれた。呼ばれた生徒は不安そうな足取りで、体育館に向かう。
周りの生徒たちも、彼らにどう声をかけてやればいいかわからない様子だ。空気が張り詰めている。
名前を呼ばれた生徒の、鬼のツノを頭に着けたままの後ろ姿に、かえって哀愁が漂っている。

「さて次は、2年生だ。3年生の罰ゲーム参加者はゼロだから、残る3人とも、2年生だ」
まさか最下位3人の中に、僕は入ってないとは思うけど…
「2年2組 北山翔太! 2年4組 成田謙一!」
名前を呼ばれた、北山くんと成田くんが、とぼとぼと体育館に向かう。
「では最後のひとり! 2年5組 幸崎悟!」
・・・!!

僕はその瞬間、安村くんたちクラスメートの方を振り向こうと思ったけど、やめた。
安村くんたちも、僕にどんな表情を向けたらいいか、困っちゃうだろうから。
誰の顔を伺うこともせずに、僕はひとり、体育館のミーティングルームに向かって歩いた。
ミーティングルームで、一体何が待ち受けているんだろう…世界がぐるぐる回っていた。

罰ゲーム参加者10人の中で、一番最後にミーティングルームに入ったのが、僕だった。
僕以外に罰ゲームを受ける生徒9人と、体育の岩淵先生が部屋にいた。
岩淵先生は3年生の体育担当なので、これまで直接会ったことはなかった。
岩淵先生の横の机に、青いバスタオルが10枚、たたんで積み上げられている。
73BB21702:2005/06/07(火) 21:10:42 ID:aW3pEjG7
岩淵先生が口を開いた。そして、ドスの利いた声で言った。
「君ら、まあ勝負には必ず、勝ち負けっつうモノがある。
 まあ君らなりに一生懸命がんばったんだとは思うが、結果は結果だ。
 こうなったらひとつ、いさぎよく水ごりをして、グッと男をあげてくれ!!
 では、ここに準備しているバスタオルを1枚ずつ、取っていってくれ。
 バスタオルの中に“水ごり装束”をたたみ込んであるから、
 今着ている服を脱いで、それに着替えてくれ」

僕はバスタオルを1枚受け取って、広げてみた。バスタオルの中から何かがハラリと床に落ちた。
え、これが“水ごり装束”・・・

僕ら罰ゲームを受ける生徒10人は、体育館の中、グラウンド側の鉄の扉のすぐ内側に立っていた。
この扉が開くと、朝礼台のすぐ後側に出る。
そして、すぐその傍に、10個のポリパケツとたらいが置かれていることは、さっきグラウンドで僕も見てた。

裸足になった足の裏から、体育館の床の冷たさがジンジン伝わってくる。
鬼のツノは、まだ着けたままだ。コメカミがちょっと痛くなってきた。
さっき“水ごり装束”に着替えたあと、岩淵先生から、水ごりのやり方について、一挙手一投足まで細かく説明を受けた。
もう、なるようになれ、だ。
74BB21702:2005/06/07(火) 21:11:48 ID:aW3pEjG7
外のグラウンドから、ざわめきが体育館の壁越しに聞こえてくる。
みんな「罰ゲーム」を待ちかねているのだろう。
あ、ちょっとざわめきが静まったぞ。
どうやら、体育の先生が朝礼台の上に立ったみたいだ。
間もなくして、体育の先生のマイクの声が聞こえてきた。

「それでは、いよいよ、今年の節分祭で選び抜かれた聖なる10匹の鬼が、ここに現れて、
 君たちの無病息災を願って、水ごりを始める!
 この後ろにある鉄の扉が開き、10匹の聖なる鬼が現れたら、全員合掌して、
 聖なる鬼の水ごりを見守るように!!」
あれれ。罰ゲームが知らないうちに「聖なる鬼の儀式」になってしまってるぞ。
それにしても「10匹」という数え方が、何か気になる。
でも、今の僕らの格好から考えたら 「10匹」という数え方の方が、じっさい合ってるかも。
・・・などと考えているうちに、体育館の鉄の扉がガラガラと開いて、小春日和の日射しが体育館の中いっぱいに射し込んで来た。
75BB21702:2005/06/07(火) 21:12:55 ID:aW3pEjG7
ミーティングルームへと消えていった悟が感じていたに違いない心境とは裏腹に、
他の中学生たちは「ともかくも、罰ゲームから逃げ切ることができた」と、グラウンドに残って安心しきっていた。
が、その生徒たちも「全員合掌して、聖なる鬼の水ごりを見守るように!!」という、
先生の勿体ぶったような言い回しを耳にしてからは、ちょっと神妙な気分になったようだった。

頭に2本のツノ、クラス別に色分けされたトレーナー、ついさっきまで「鬼の縞しまパンツ」だった濃紺のブルマ、そしてトレーナーと同色のソックスを、身に着けた中学生たち。
それに、さっきまで“しましまはがし”に興じていた園児たち。
1人の例外もなく、先生の指示したとおりに、全員が素直に手を合わせ、体育館の鉄の扉が開くのを待っていた。
やがて、体育館の鉄の扉が、ガラガラ…と音を立てて、開いた。
そして扉が開いた途端、その扉の間から、10匹の 聖なる鬼たちが、弾けるような勢いで跳び出してきたのだ。

軽くバンザイするように肘から先の両腕を上に挙げ、小躍りするように太腿を高く上げながらポリバケツに走り寄る、10匹の聖なる鬼たち。
10匹の 聖なる鬼が身に着けているのは、 2本のウレタン製の鬼のツノ、そして、サイド幅が僅か2センチ程度の、超ビキニ型の真っ赤な競泳用パンツ…それだけだった。
76BB21702:2005/06/07(火) 21:14:05 ID:aW3pEjG7
胸もヘソも、上半身は丸裸。しかも裸足。見るからに凍えそうな姿で、聖なる鬼たちは、ポリバケツの前に横一列に並び、そして乞い求めるかのようにバケツに添えられたタライを手にした。
それから、ポリバケツの水をタライに一杯にすくい上げ、それを何のためらいもなく、10匹一斉に、頭から「ザブッ!!」と、かぶった。

聖なる鬼たちは、2杯、3杯…と、それが彼らにとって歓喜以外の何物でもないかのような表情で、水をかぶっていた。
3年5組の安村は、その10人をじっと見つめる。そしてポツンとつぶやく。
「あ・・・右から3人め、あれ、さとッチだ。さとッチだよな・・・」
さとッチ…いや、さとッチの化身である聖なる鬼も、他の9匹の鬼と同じように、嬉々として頭から水をかぶっていた。
とても罰ゲームだなんて次元では考えられない光景だな、と安村は感じていた。
10匹の聖なる鬼が放つ、神秘的なオーラ。
とりわけ、悟の濡れた全身は、小春日和の陽光がキラキラと反射して、神々しささえ感じさせていた。
他の聖なる鬼と同じように、赤い競パン一枚の姿で、大きく足を開いて膝を曲げ、頭のてっぺんから絶え間なく水をかぶる悟。

悟の着けている真っ赤なビキニ型競パンの前面の布地は、危なっかしいビキニラインが、むしろその膨らみの存在感ばかり際立たせていた。
しかも悟の背面で、悟の丸く形のよいヒップにぴったりと張りつき食い込んだ競パンは、あたかも悟の素肌に直接、紅で着色されただけの物であるかのように、悟の初々しい体に完全に一体化していた。
77BB21702:2005/06/07(火) 21:16:07 ID:aW3pEjG7
競パンの布地の乏しさになお不満を隠し切れない悟のゆたかなヒップが、
布地からの解放を求めるかのように、プリンと弾力性に富んだ丸い薄桃色の柔肌を、白日のもとに存分に晒している。

やがて、たらい10杯の冷水を全てかぶり終えた、10匹の聖なる鬼が、肩を組んで円陣をつくった。
いよいよ、豆まき大会のフィナーレだ。
10匹の聖なる鬼がみんな、それぞれの上半身を円陣の内側に倒す。
「三中ーーーーッ ファイト!! オウ!! ファイト!! オウ!! ファイト!! オウ!! ファイト!! オウ!! ファイト!!」
聖なる鬼のひとりである1年生の古賀がボーイソプラノで音頭を発声する。それに合わせて、
10匹の聖なる鬼が、水平に倒した上半身を上下に揺すりながら、気勢を上げた。
その後、鬼たちは円陣を解いて直立姿勢に戻り、右手の拳を天空に突き上げ、
同時に「ウォォォッ!!!」と最後の雄叫びを上げて、フィナーレをキメた。
78BB21702:2005/06/07(火) 21:17:03 ID:aW3pEjG7
「冷てえぇぇぇーーー!!!」
足拭きマットで足の泥を落として、僕らは体育館のミーティングルームに戻って来た。
そして鬼のツノを頭から外して、バスタオルで頭をゴシゴシぬぐった後、全身の水気を拭き取った。部屋の真ん中で燃えている石油ストーブが、ありがたい。
バスタオルで両脚を拭き終わってから、僕はふっと顔を上げた。目の前の壁に、全身が写る鏡が据え付けられているのに気づいた。僕は不意に鏡の中の自分を見た。

鏡に写った僕の頭はボサボサ。そして裸の体は、冷水を浴びて全身がピンク色になっている。
僕の裸の体を覆っているものは、おヘソよりも5センチほど下のところにナイロンの編み紐の結び目が当たっている、赤い超ビキニ型競パン1枚だけ。
この競パン、正面から見た形は、サイド幅2センチくらいだから、もうほとんど逆三角形といってもいいくらい。
僕はこうして自分の姿を鏡で見て、この競パン、かなりキワドイところまで露出してたんだな、ってわかった。

僕の競パンは水に濡れて、エンジ色になっている。
そして、これだけ体が冷えきっているにも関わらず、競パンの三角の布地は、その奥にあるモノの輪郭に忠実な形で、モコッと膨らんでいた。
そしてこの赤い小さな三角形の布地から、僕の2本の太腿が床に向かって伸びていた。上半身と同じく、冷水を浴びて、赤みを帯びている。
79BB21702:2005/06/07(火) 21:18:30 ID:aW3pEjG7
僕は回れ右をして、鏡に背中を向け、振り返って鏡を見た。食い込んだ競パンに、お尻の形がくっきりと浮かび上がっていて、競パンの役目は「ただ素肌を見せてない」ということに過ぎなかった。
しかも僕のお尻の頬っぺたの半分以上は、小さな競パンでは覆いつくせずに、はみ出てしまっていた。
僕はこんなパンツ1枚で脚を大股に開いて、頭から水をかぶっていたのだ。
そうだ、これは「罰ゲーム」だったんだ・・・

鏡を見ながら、僕は水ごりが始まる直前、この赤い競パンに着替えた時のことを、思い出していた。

・・・・・・・
きちんとたたまれたバスタオルを1枚、僕は岩淵先生から受け取って、広げた。
その時、バスタオルの中から、何かが「ハラリ」と落ちた。それは、真っ赤な布だった。
僕は初め「ハンカチかな?」と思った。
でも拾い上げてよく見ると、ナイロンの編み紐が縁に通されているし、大きな穴がひとつ、やや小さな穴が2つ・・・
「うわー何なんだ、このパンツ!!」
突然、僕の横で、4組の成田くんが叫んだ。
80BB21702:2005/06/07(火) 21:19:58 ID:aW3pEjG7
「おい、時間がもったいないから、早く着替えろ!!」
岩淵先生が、僕たち罰ゲーム参加者10人を急かした。
僕たちは、しぶしぶ、トレーナーとアンダーシャツを脱ぎ、靴下を脱いでブルマ1枚の姿になった。そして、腰にバスタオルを巻き付けて、ブルマとブリーフを脱いだ。
こんな真冬の2月にやることじゃないなぁ、なんて思いながら。
そして、あの赤いビキニ型競パンを何故かおそるおそる手に取って、脚に通した。
腰に巻いたバスタオルに隠れて見えないけど、股間の周囲がかなりキワドイところまで露出しているのは、感覚でわかる。
僕は腰に巻いたバスタオルをはずすのをためらった。競パンをはいた自分の姿を僕自身でさえ確認してないのに、他人に見せちゃうなんて、恥ずかしかった。

そんな事を考えているうちに、隣に立ってた成田くんが、バスタオルをパラリとはずした。
さっき「うわー何なんだ、このパンツ!!」と叫んでいた成田くんだったけど、今の成田くんにとっては、この赤くて小さな競パンだけが、最後の砦を守る唯一の頼みの綱になってしまった。
といっても、「モノ」が直接見えない、というだけのことだった。
成田くんにとってもたぶん初めてのビキニは、成田くんの股間に早速なじんだかのようにプクッと膨らんで、その存在を示している。
…などと考えながら傍観している僕だって、このバスタオルをはずしたら、成田くんと一緒なんだ・・・
81BB21702:2005/06/07(火) 21:21:52 ID:aW3pEjG7
もう、こうなったら破れかぶれだ。暴れ回ってやる! 
暴れるくらいやらなきゃ、水の冷たさなんて、到底振っ切れっこない・・・
あの時、僕は完全にそういう心境になっていた。
というよりも、それ以外のことを考える選択肢を、完全に失っていた。
僕は腰に巻かれたバスタオルを勢いよく外した。
こうして僕の赤い競パンも、成田くんのそれと同じように、僕にとっての最後の頼みの綱となった。
たとえ、隠せてるエリアが、ものすごく限定されてるとはいえ…
それから僕は、頭に着けた鬼のツノを整え、
水ごりのやり方についての説明を岩淵先生から受けた後、
他の9人とともに、グラウンドに向かう鉄の扉の前に立ったんだ…

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

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82名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 23:21:02 ID:3VH2+qDY
乙です。こうきましたか・・・・・まさか赤の競パンとは。
でも普段からブルマの彼らからすると、それほど違和感なく穿けたのでは
ないかと思います。
赤っていう色もまたエッチですね・・・・
しましまはがしから、こういう展開になるとは思ってませんでした。
また続きを楽しみにしてます。
83名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:08:58 ID:7Fnp4XaS
まさかこんな展開になるとは全くの想定外です…
それにしても描写が細かいところで活きていますね〜
競パンはサポーター無しだったのでしょうか?
節分の後はひな祭りですが、また何やらイベントがありそうですね。
84名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 03:23:33 ID:FhAKu2kn
「儀式」で履く赤色の競パンって赤色の褌からの流れがあるのかも。
だとしたら下にサポーターなんか履いちゃいけませんね。
85BB21702:2005/06/15(水) 21:02:20 ID:RqBg/tt3
お読みいただき、ありがとうございます。
そろそろ学校でも水泳の授業が始まろうとしているのに、
ストーリーはいたってマイペースですね。許してネ…

>>82
着用していても、
思わず両手で前を覆い隠さずにはいられなくなるような、
露出度が通常よりもウンと高くて薄手の「抜群に頼りない」
競パンをイメージしながら書いてました。

>>83
おそらくサポーター抜き、でしょうか。
この辺りも人によって指向が分かれるところかも知れませんね。
「ひなまつり」ですか。私も何かイベントが…と楽しみにしてますが、
五人囃子がブルマはいてて… う〜ん、ちょっと違うかな、ヤッパリ。

>>84
古くからの伝統行事(あ「しましまはがし」じゃなくて「豆まき」の方ね)を
アレンジしたイベントでの罰ゲームですから、
ご指摘のようなイメージも意識された結果、
赤い競パンが選ばれたのかも知れませんね。
86BB21702:2005/06/15(水) 21:05:46 ID:RqBg/tt3
>>81 のつづき
「さとッチ、水ごりの時、すごくハジケてたじゃん!!」
罰ゲームの水ごりが終わった後、
体育館のミーティングルームから教室に戻り、
クラスメイトよりも遅れて制服に着替え終わった僕に、安村くんが話しかけてきた。

「そりゃもう。何たって、学校のみんなの無病息災を願うんだからね。
 それに、あれくらいテンション高くしないと、水が冷たくて、たまらないじゃん」
僕はそう答えながら
「残念賞」として成りゆき上そのまま僕の私物となった、
冷水で濡れた赤い超ビキニ型競パンと青いバスタオルがはいったポリ袋を、
自分のスポーツバッグの中に詰め込んでいた。

安村くんに対して僕が答えた内容は、半分は正しかった。
少なくとも、罰ゲームの水ごりが始まる直前、体育館の鉄の扉の奥でスタンバイしてた時までは、
安村くんに答えたとおり
「テンションを高めて、水の冷たさを振り払わなくちゃ」という思いが全てだった。

でも体育館の鉄の扉が開き、
僕ら10匹の鬼が一斉に、グラウンドに置かれたポリバケツに向かって走り出した時から、
もうひとつの動機・・・僕のテンションがあそこまで高まったもうひとつの動機が、
僕の中に湧き起こっていたのだ。
それは、これまで僕自身でさえ知ることがなかった、もうひとりの“僕”の出現だった。
でも豆まき大会が終わって、平常に戻った僕の心は、
この「もうひとりの僕」を強く拒絶していた。
87BB21702:2005/06/15(水) 21:07:53 ID:RqBg/tt3
豆まき大会から帰宅して、夕飯を終えた後、僕はお母さんにも気づかれないように、
赤い競パンを洗濯した。そして、勉強部屋の壁に、ハンガーで吊るした。
翌朝には、競パンは完全に乾いていた。
朝食を食べ終えて自分の部屋に戻り、制服を着た僕は、
幅2センチほどしかない、この赤い競パンの両サイドをつまんで、目の高さまで上げた。

この赤い競パン、24時間前の僕はその存在すら意識してなかった。
昨日の午後になって、学校で、罰ゲームとしてこの競パンを着用して水をかぶるよう指示された。
しかも、水をかぶるときは陽気にはしゃぎ回るような仕草をするようにも、命じられた。
もちろん、僕はものすごく抵抗感を覚えた。
こんなに布地の面積が小さくて、しかも真っ赤なパンツ1枚の姿になるだけでも恥ずかしいのに、
あたかも、こんな格好になったことを喜んでいるかのように、はしゃぎ回るような真似なんて、
絶対にイヤだ! と感じた。
でも先生の指示だからってことで、しぶしぶ、
叱られない程度には体を動かさなきゃ、と、僕は考えていた。

なのに・・・!!
体育館の鉄の扉が開いて、グラウンドに置かれたポリバケツ目指して走り出した途端、
僕の体が勝手に跳ね回り始めたのだ。
まるで僕の体自身が、こうして動くことを求めていたかのように。
ためらっている僕の感情とは裏腹に、体が自然に小躍りしてしまう。
体がそれこそ、僕の意識によって静止させられるのを拒絶しているみたいにさえ、感じられた。

あのとき完全に弾けていた僕の体のあの動きこそが、
あの赤い競パン1枚の姿になった僕の正直な気持ちをストレートに表している、
とでもいうのだろうか??
まさか・・・バカバカしいよ!!
僕は赤い超ビキニ競パンを、机の一番下の引き出しの奥にしまい込んでから、
通学カバンを引っつかんで、玄関へと急いだ。
88BB21702:2005/06/15(水) 21:09:36 ID:RqBg/tt3
「幸崎、ちょっと」
4時間めが終わった教室。担任の先生が僕を呼んだ。何だろう?
「はい」僕は返事した。
「給食を食べ終わったら、職員室に来てくれ」
「…分かりました。うかがいます」
何だろ?

給食を食べ終えた僕は、職員室にはいり、担任の先生の席に向かった。
「幸崎、昼休み中に呼び立てて悪い。実はこの前のマラソン大会の時の話なんだが、
 お前、女子用のブルマで走ったのか?」
先生の質問に僕は愕然とした。何で先生に知れたんだ。誰かが告げ口したんだろうか?

先生が続けて言った。
「実は、購買部の方から、俺に連絡がはいってな。
 マラソン大会当日の朝に、ブルマを買いに来た男子生徒がいたんだが、
 男子用が品切れだったんで、やむなく女子用を売ってしまった、という話なんだ。
 その男子生徒の名札が確か幸崎だった、と、そのときの当番が記憶してたらしいんだ」
そうか、あの購買部員の3年女子が言ったのか。何でわざわざ、そんな事しゃべるんだよ?

「その当番の購買部員が、お前のことすごく気にしててな。
 “品切れで恥かかせて悪かった”って」
購買部員さん、責任感の強い人なんだな…そう感じた僕の脳裏から、
その人を非難しようとしていた気持ちが消えた。
…それにしても「ブルマを買いに来た男子生徒」なんて言葉が平然と語られる職員室って、
日本広しといえども、この辺の学校の職員室くらいのものだろうな。
89BB21702:2005/06/15(水) 21:12:43 ID:RqBg/tt3
「それでだ。
 その女子用ブルマを購買部まで返しに来てくれたら、無料で男子用と交換しますと、
 購買部の顧問の先生も言ってくれてるんだ。
 もちろんその女子用ブルマは購買部の方で処分するつもりらしいが、
 在庫管理の関係で、どうしても新しい男子用ブルマは、
 お前が今持ってる女子用の返品を受けて、そのうえでの引き換えでないと、渡せないらしいんだ。
 だから明日以降になるけど、今お前が持ってる女子用ブルマ、購買部に持ってけな」

「・・・いえ、いいです」
先生から聞かされた話に対して、こんな言葉が、僕の口から自然に出てきた。
「購買部で処分してくれるとしても、
 やっぱり自分が一度身につけた物を返すのってなんだか悪いし、
 それとちょっと恥ずかしいし・・・
 それに、男子用は僕も何枚か持ってますから、今は特に必要ないです」
先生は、ちょっと間をおいて、僕にこう言った。
「そうか。分かった。ま、無理強いはしないけどな。
 よく考えて、やっぱり交換したいって気持ちになったら、交換に行ってくれればいいし」
「分かりました」そういって僕は職員室を出ようとした。

「おっ、幸崎だな。ちょうどいい所にきてくれたな」と、不意にドスの利いた声がした。
3年の体育担当の岩淵先生だった。岩淵先生は僕のところまで歩み寄って来て、
セロテープで封をされた茶封筒を1枚、僕に差し出した。
「これ、昨日の豆まき大会の“罰ゲーム”の後で、10人で撮った記念写真だ。
 今、現像があがってきたんだ。これお前の分だし、記念に持ってけ」
「はい。ありがとうございます」僕は岩淵先生におそるおそるお礼を言って、職員室を出た。
90BB21702:2005/06/15(水) 21:16:25 ID:RqBg/tt3
それから2日後の日曜日。
お母さんも出かけて、家でひとり留守番をしてた僕は、自分の勉強部屋の机の前に座っていた。
そして、机の一番下の引き出しをガラガラと一杯に開け、
その引き出しの奥から3枚の小さな布地を取り出した。
1つめは、昨日の豆まき大会の罰ゲームで身に着けた、真っ赤な超ビキニ型競パン。
2つめは、マラソン大会の時に下着として使った、オレンジ色のチェック模様のビキニブリーフ。
そして3つめは、同じくマラソン大会のときに、仕方なくはいた女子用ブルマ。

おとといの金曜日の昼休みの、学校の職員室での担任の先生とのやり取りが、
僕の胸の中で引っ掛かっていた。
僕がマラソン大会の日の朝、仕方なく買った女子用ブルマは、
男子用ブルマに無料で交換できる、ということを、担任の先生が僕に教えてくれた。
でも僕は、それを断ったのだった。
購買部に迷惑かけるとか、一度身に着けた物を返すのは恥ずかしいとか、理由をつけて。

でも、女子用ブルマを返品するように先生から言われた時、
僕がそれを拒否した理由は、本当はそんなことじゃなかったんだ。
でも、その本当の理由を真っ正面から受け止め、そのとおりだと認めることを、

僕自身が拒んでいる。本当の理由…
「女子用ブルマを手放したくないからです」
…こんなことを考えるヤツじゃなかったはずだよな。幸崎悟って。

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

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91名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 19:52:00 ID:eAn4Q3J/
続き、キター
乙彼です。罰ゲーム、記念写真まで撮られてたんですね・・・・
しかも赤の競パンとか使用したのも、お持ち帰りなんですね。
悟君が、ちょっとHな感じになっていってますね。続きも楽しみにしてます。

92名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 20:02:33 ID:yZGB8YDs
体だけでなく、心の半分もあっちに行っちゃったんですね。
完全に馴染んでしまわずに、常に「常識人」側が葛藤するのが面白いかな。
93名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 00:05:28 ID:CQYof8Hy
「せっかく買ったんだから」と自分に言い聞かせて女子用ブルマも普通に使うように
なりそうですね。
94BB21702:2005/06/19(日) 22:24:57 ID:1r8nZOwM
お読みいただき、ありがとうございます。
>>91
ここで、これまでに悟クンがGetしたアイテムを整理してみますね。
・マラソン大会の時のタグ
・豆まき大会の時の赤トレーナー・赤ソックス・カチューシャ
・その罰ゲームの時の赤い競パン・バスタオル
とても学校からの支給品だとは思えないようなモノばかりてずが、
青春の思い出の品としては、最高ですね!! 記念写真と一緒に大切に…

>>92
確かに、その辺りの感覚ってデリケートですよね。
レスいただいた方の中に
「背徳感」って言葉を使われた方がおられましたが、
今の悟クンにとっては、
まさにその辺が悩みのタネになってるのかな、と思います。

>>93
着替えの時とかに、安村くんあたりに気づかれると、
大騒ぎされて、授業どころではなくなってしまうかも知れませんね。
でも、クラス中に知れ渡ってしまった屈辱感の中で、顔を赤らめて
準備運動の伸脚を黙々と続けるさとッチ…なんてのも乙ですか?
95BB21702:2005/06/19(日) 22:31:26 ID:1r8nZOwM
>>90 のつづき
向かいの家のベランダに干された洗濯物が、昼下がりの気だるい風に揺れている。
僕は赤い競パンを机の引き出しに戻して、
机の上に残った女子用ブルマとオレンジのビキニブリーフをじっと見つめていた。
ブルマの左隅には、
マラソン大会の直前に僕自身が油性マジックで「幸崎悟」と名前を書き込んだ、
白いタグが縫い付けられている。
マラソン大会で僕を優勝に導いた「ウィニング・ウェア」だから手放したくない、
と感じるのかなあ。…違う。残念だけど、そんな理由じゃない。
どうかしてる。僕、本当にどうかしてるよ。

そんな気分のまま、1時間が過ぎたけど、
僕のモヤモヤした感覚は治まるどころか、ますます高まってきた。
僕は「女子用ブルマを手放したくない」と感じてしまう、
自分でも信じられない、到底受け入れられない感情を、何とか押し殺そうとしていた。
でも、押し殺そうとすればするほど、
ますます頭の中はブルマのことで一杯になってしまう。
96BB21702:2005/06/19(日) 22:32:21 ID:1r8nZOwM
僕は、初めてブルマをはいた体育の授業のときのことを思い出していた。
初めてはいたブルマのこの膨らみを、体育の先生に見られて
「おっ・・・・幸崎も確かに男の子だな、これでよく分かったぞ。ハハハハハハ」と、
クラスメートの前で笑われたっけ。
それ以来ずっと、ブルマをはいて、その場所を膨らませて体育の授業に参加してきた。
あの時、先生と一緒になって僕のことを笑った、クラスのヤツらのブルマだって、
同じように膨らんでいた。

クラスメートがお互いに股間の膨らみを見ながら、見られながらの体育の授業。
転校してから、毎回ずっとだ。
太もものつけ根はピチピチ、お尻もはみ出しちゃう、
毎回そんなエッチな環境で、僕は体育の授業を受けてきたんだ。
そして、クラスのみんなに、その姿を見られ続けてたんだ。

いくら股間を隠そうとしてブルマをはいたって、 結局は膨らんじゃうんだから、
ぜんぜん隠してる意味がないじゃないか。
恥ずかしい、もうヤだ、恥ずかしいよ、こんな格好・・・
97BB21702:2005/06/19(日) 22:34:46 ID:1r8nZOwM
「さとッチ、おはよ。…あれ、何か元気ないじゃん。どしたの?
 土日に遊び過ぎたの? 月曜からこんなテンション低いと、あとがタイヘンだよ」
寝起きの悪そうなボーッとした顔で教室の机に座っている僕の後ろから、
教室にはいってきたばかりの安村くんの声がした。
「あ、ヤッチン、おはよ。ゆうべ、あんまり眠れなくってさ・・・」
僕は安村くんに適当に答えて、その場をしのいだ。

僕のテンションが低いのは、寝不足のせいだけではなかった。
昨日僕は、僕自身が何をどう感じてるのかが分からなくなって
頭の中がグチャグチャになってしまい、
そのことで、完全に自己嫌悪に陥っていた。
しかも、その暴走の引き金となったのは、僕も安村くんももちろんのこと、
学校じゅうの男子が体育の授業の時にいつもはいている、ブルマだったのだ。
そんなもので変な気分になっちゃうなんて。
日常的にブルマをはいている学校じゅうの男子生徒に対して、何となく後ろめたい思いがしていた。

それにも増して僕は不安を感じていた。今日の5時間めの授業が、体育なのだ。
当然のことなんだけど、体育の時間は50分間ブルマをはき続けていなくちゃいけない。
しかも、クラスメートのブルマ姿も見続けなくちゃいけないんだ。
昨日、ブルマに対してあそこまでモヤモヤした感情を募らせてしまってから、
まだ1日しか経っていない。
体育の授業の50分間、平常心でいられるだろうか…僕には自信がなかった。
98BB21702:2005/06/19(日) 22:36:40 ID:1r8nZOwM
こんなわけで、5時間めの体育の授業のことが気掛りで仕方なかった僕は、
午前中の授業の内容がぜんぜん頭にはいらなかった。
給食の時間になってもおなかが減ったとは感じず、ただ義務的に食べてるって状態だった。
そして昼休みがそろそろ終わる頃、女子は体操服に着替えるために更衣室に行ってしまい、
教室は男子ばかりになった。
教室に残った男子生徒は、誰からというわけでもなく、
スポーツバッグを机に乗せて、ファスナーを開けた。
そして上半身を体操シャツに着替えた後、学生ズボンを脱いで下半身ブリーフ1枚になり、
ブルマに脚を通す・・・

僕も上半身だけは体操シャツに着替え終わった。
でも、学生ズボンを脱ぐ勇気が、起こらない。昨日の事が、胸に引っ掛かっている。
ブルマをはいて、もし昨日の悶々とした気分がよみがえってしまったら、どうしよう。
けど、5時間めの始業は、刻一刻と近づいている。僕はボーッと突っ立ったままだ。
「さとッチ、どうしたんだよ? 今朝から、やっぱ何だか変だ。いつものさとッチらしくないよ」
後ろから、安村くんの声がした。

僕はモヤモヤした不安感を感じながらも、仕方なく学生ズボンを脱いだ。
そしてスポーツバッグからブルマを取り出して、脚に通した。
太腿のつけ根をピチッと締め付けられる感触は、いつもと変わらない。
なのに、何故か胸の中がかき乱されるような感じがする。まずいよ。
いつもの体育の授業と同じ格好してるだけじゃないか。何とか落ち着かなきゃ・・・
なのに「落ち着かなきゃ」と考えれば考えるほど、
僕の胸の中に昨日の感情が舞い戻ってきてしまい、心はどんどんかき乱される。
99BB21702:2005/06/19(日) 22:42:05 ID:1r8nZOwM
・・・・まずい!!
恐れていたことが、とうとう起こってしまった。僕の股間が、頭をもたげて来たんだ。
こんなになっちゃったら、もうブルマでは隠せない。
整列して「気をつけ」の姿勢をとれば完全にバレる。どうしよう・・・・
僕は完全に途方にくれていた。
このブルマの膨らみは、ちょっとやそっとでは、治まりそうもなかった。
もうすぐ始業のチャイムがなりそうだ。
着替え終わったクラスメートは教室から出ていっているのに、
このままじゃ、僕は教室からでられない。
そしてとうとう、教室の中に僕ひとりが取り残された。
ホントに、どうしよう。大ピンチだ。

その時だった。教室の前側の引き戸がガラリと開いた。
岸永くんだった。
いったん教室から出て行った岸永くんが、再び教室に戻って来たのだ。
僕はハッとして、膨らんだ股間を両手で覆った。
僕は平静を装うつもりで、岸永くんに尋ねた。「あ、あれっ、キシクン、何か忘れ物?」
僕のこの問いかけに対して、岸永くんが軽い笑みを浮かべながら僕に返した答えは、意外だった。
「フフッ・・・さとッチ、勃っちゃったんだろ?」
え・・・あ・・・あの・・・・

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

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100名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 21:02:46 ID:r95rLaUd
さとッチピンチ?。
岸永くんはお仲間かな?、悟くんより少し前に転校してきた「経験者」とか。
101名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 23:03:38 ID:VCUxZW+N
転校生なら疑問に思って当たり前なので、
小学校からの転校生含めれば、学校全体にはかなりの同輩がいるはずですね〜
102名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:40:24 ID:/cNb4lTy
案外、非転校生の間では「やっべえ、勃っちまったよ」とか笑いながら言い合ってるのかも。
103名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 11:59:29 ID:a4eqrE00
そんじょそこらのBLが霞んでしまうくらい萌える。
今の彼氏と取り替えたい。
104名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 20:40:19 ID:f8By9Sdg
ふざけてブルマ越しにこすりつけ合うくらいの事は結構やってたりして。
105BB21702:2005/06/25(土) 21:03:08 ID:OIO6QkM+
お読みいただき、ありがとうございます。
>>100
この後に続く話で出てきますが、うーむ鋭い。はやばやと見抜かれましたね。
転校生どうしでしか理解し合えないこの感覚を通じて、
これから2人はどのように関わりあっていくのでしょう…
>>101
ハーパンライフを志半ば(?)で断たれたことに対する怨念ををベースとした
地下組織とかカルト教団とかが結成されてるとしたら…コワイですね。
メンバーが輪番制で、各々の転校前の学校での旧友(男子)1人を会合の場に連れて来て、
メンバー全員が監視する中、強制的にブルマを着用させるとか(即タイホ?)
>>102
「やっべえ、勃っちまったよ」その途端、男子全員が手拍子で囃し歌を始めたりして。
「♪ 男の子の ブルマは かわいそ う。 ムックリ ムクムク ふくらん で
   だれのが いちばん かわいそ う? ○○くんのが 一番 かわいそ う!」
>>103
最大級の賛辞、ありがとうございます。私などにモッタイナイデス(照
ところで「電車男」観に行かれました?
私はあの「カタログにポストイット」のシーンで…ヤラレました。
>>104
最初はふざけてこすりつけ合ってたつもりが、
そのうちにだんだん、お互い本気になってきたりして
 ハァハァ(;´Д`)('Д`;)ハァハァ
BGM; ♪年少系年少系 ア○ノ式 こんな運動しなくても…
106BB21702:2005/06/25(土) 21:05:17 ID:OIO6QkM+
>>99 のつづき
「やっぱり勃っちゃってたのか。さとッチが体操服になかなか着替えようとしなかったから、
 ちょっと気掛りになって、教室に戻って来たんだ」
岸永くんはそう言うと、
自分のスポーツバッグのファスナーを開けて、何やらごそごそ取り出した。
そして透明のビニール袋に包まれた物を、僕に向けて差し出した。何だろ?
「さとッチ、これ使うといいよ」
僕は尋ねた。「キシクン、これ何?」
「水泳のとき、水着の下に着けるサポーターだよ。
 これはくと、ある程度は膨らみが抑えられるからね。
 もちろん新品だから、気兼ねすることないよ」と、岸永くんが教えてくれた。

僕はそのビニール袋を受け取って、ラベルを見た。
「サポーターだよ」と岸永くんは言ったけど、
袋のラベルには“SPORTS PANTY”って書かれてる。なんだかエッチな感じがする。
「早くトイレ行って着替えてきなよ。もうすぐ始業のチャイムが鳴るよ。
 あ、それから、サポーターの上にちゃんとブリーフはかなきゃダメだよ。
 授業が終わって制服に着替える時、困るからね」
岸永くん、何で僕が勃っちゃってパニクッてること、分かったんだろう。

…あっ時間がない。とりあえず着替えるのが先決だ。
「キシクン、ありがと。それじゃこのサポーター、借りるね!!」
僕は岸永くんにそう言うと、サポーターをはくためにトイレへと走った。

僕はトイレでブルマとブリーフを脱いで、岸永くんに借りたサポーターをはいた。
ナイロン製のメッシュに股間がビッチリと押さえつけられ、確かに、膨らみは目立たなくなった。
これで、ひとまず安心。でも、前から見ると…サポーターは、殆んどブーメラン状態。
…いやいや、しげしげと眺めてる場合じゃないぞ。
僕がサポーターの上にブリーフとブルマをはき終えた時、始業のチャイムが鳴り始めた。やばい!!
107BB21702:2005/06/25(土) 21:06:25 ID:OIO6QkM+
「幸崎ー!! 遅いぞー」体育の先生に怒鳴られながら、僕はグラウンドの隊列に加わった。
その時、列の中でキオツケしている岸永くんと目が合った。
岸永くんはニコッと笑った。僕はちょっと顔が赤くなった。
でも、岸永くんが貸してくれたサポーターのおかげで股間の膨らみは目立たずに済み、
僕は無事に体育の授業を受けることができた。

放課後になった。カバンを持って教室を出て行く岸永くんを、僕は追いかけた。
岸永くんに何とか追いついた。ひとことお礼を言っとかなきゃ。
「キシクン、今日ありがと。サポーター貸してもらえて、助かったよ。
 でも僕、1回はいちゃったから、明日、お金払うね。あれ、いくらだったの?」
僕の問いかけに岸永くんは笑いながら答えた。
「いいんだよ、お金なんか気にしなくても。そのサポーターも、さとッチにあげるし。
 …それより、今度は、さとッチの番だよ」

僕の番? どういう意味だろ。
「今度、また誰か男子生徒がよその学校から転校して来たら、
 その転校生のために、さとッチがサポーターを準備しておいてあげてよ。
 その転校生が、今日のさとッチみたいになってしまった時に備えて…ね」
じゃあ、岸永くんは、僕が転校して来た頃から、僕が今日みたいなことになるのを見越して、
僕のためにサポーターを準備してくれていた、ってこと?
「ね、さとッチ、今から一緒に帰らない?」 岸永くんが、急に改まった口調で、言った。
「あ、じゃあ僕も帰る準備するから、キシクンちょっと待っててくれる?」
僕は岸永くんと一緒に帰ることにした。
108BB21702:2005/06/25(土) 21:08:47 ID:OIO6QkM+
学校の周辺の道路は、少し幅の狭い道でも、街路樹がかなりしっかりと植えられている。
街路樹の丈はそんなに高くないけど、常緑樹なので、
今のような冬の時期でも、車道と歩道をしっかり仕切ってくれている。
でも、春分の日まで、まだ1か月半もある。
夕方4時だというのに、もう太陽が傾きかけてきて、街を夕暮れ色に照らし始めた。
太陽を背にして並んで歩いている僕と岸永くんの影が、目の前に長く伸びている。

岸永くんの影も長い。
岸永くんは、クラスの中でもどちらかというと小柄で華奢な方なんだけど、
顔は色白で肌もスベスベしてきれいだし、切れ長の澄んだ目がキリッとしているので、
表情には、ちょっと秀才っぽい雰囲気があった。
といっても、僕もどっちかって言うと小柄だから、岸永くんとそう身長は変わらないんだけど。

足元の影を見ながら歩く僕の横から、岸永くんが声をかけてきた。
「さとッチ、実はね。俺も去年、こっちに転校してきたばかりなんだ」
「え、そうなの? 気づかなかったよ」
岸永くんは、僕よりも半年くらい早くて、
1年生の3学期のときに、この学校に転校してきたんだって。岸永くんは話を続けた。
109BB21702:2005/06/25(土) 21:09:58 ID:OIO6QkM+
「あのサポーターは、ここの学校に転校して来た生徒たちの間で、
 ずっと続いてきた伝統なんだって。
 よその学校から転校してきた生徒が、
 ある日突然、ブルマに対して妙な感覚をいだいてしまった時に、
 自分よりひとつ前に転校してきた生徒が準備してくれたサポーターで救われて、
 そして今度は、自分のすぐ後に転校してきた生徒のために、
 自分がサポーターを準備しておいてあげるって形で…

 この学校に転校してきた男子生徒は、たいてい1回は、
 ブルマに妙な感覚をいだいちゃう…みたいだよ。
 俺も、…経験あるし。だから俺も、今日のさとッチの心境、ちょっと分かるんだ。
 この伝統が、男子がブルマをはく風習のない所から転校してきた生徒にとって、
 いかに救いになるか、
 さとッチも、今日のことで、よくわかっただろ?」

うーん、岸永くんがサポーターを僕に渡してくれて、僕の勃起が目立たなくなったことは、
確かに結果として救いになったけど、
岸永くんが「俺も転校生で経験あるから、さとッチの心境がわかる」とか、
ましてや、次の転校生のためにサポーターを準備しておくことが「伝統」だなんて
いわれてもなぁ…
僕には、いまひとつよく分かんなかった。
そんな話をしているうちに、もう、岸永くんの家の前に着いた。
「じゃ、キシクン。今日はありがとう。また明日ね」
僕はそう言って、自分の家に向かって歩き始めかけた。その時、後ろで岸永くんの声がした。
「さとッチ、よかったら、ちょっと俺の家に寄ってかない?」
110BB21702:2005/06/25(土) 21:12:27 ID:OIO6QkM+
岸永くんが制服のポケットから鍵を取り出して、玄関のドアを開けると、
家の奥から1匹のネコが、「ニャアーン」と一声鳴きながら、
玄関に向かってトテトテ…と駆け寄って来た。
「おー、アラジン、ただいま。お利口にしてたか」岸永くんはそう言いながら、
岸永くんの胸に飛び込んで来たネコを抱きかかえて、ネコの背中をなでてやっていた。

「まあ、ベッドに腰掛けてくれたらいいし。楽にしてよ」
岸永くんの勉強部屋。窓のカーテンを開けながら、岸永くんが僕に話しかけた。
岸永くんのネコ…アラジンって名前なのか…は、僕らが勉強部屋にはいった途端、
岸永くんの胸元から飛び下りて、カーペットの上をトトト…と歩き回り始めた。

家の人は誰もいない。
「いつも夜7時頃までは、俺とアラジンだけなんだ。気兼ねしなくていいよ」
カーテンを開けると、窓から少し茜色に染まった空が見えた。
学習机の椅子に腰掛けた岸永くんは、
机の上にグラスを2つ並べて、ペットボトルのオレンジジュースを注ぎ、僕にすすめてくれた。
それから岸永くんは、キャットフードの箱を手にして、
部屋の隅においてあった空の容器に、キャットフードを補充してやった。
111名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 21:17:40 ID:bV5unr8q
続き、キター
まさか水着のサポーターが出てくるとは・・・・
あれはHですよね。実際僕も中1の時に水泳の授業のためにサポーター
買ってエロくてびっくりしたし家でも隠れて穿いてたりしてました。
サポーターに伝統があるってのも面白いですね。
岸君の家に何があるのか楽しみです。
続き楽しみにしてます。
112BB21702:2005/06/25(土) 21:18:35 ID:OIO6QkM+
アラジンは、脇目もふらずに遅めのおやつを食べている。
「…こうして2人っきりで話をするって、初めてだね」と、岸永くんが切り出した。
岸永くんと僕と、言葉を交わすことがそんなに少ないわけじゃない。
それなのに、岸永くんから改まってそんな風に言われると、何だか緊張してしまう。
「…そういえば、そうかも知れないね」と僕は答えた。
そして、言葉をつながなきゃ、と思った僕は、続けて言った。 でも…
「今日は、あの… サポーター、本当に助かったよ、ありがとう」
緊張して頭が回らない僕の口からは、この言葉しか出て来なかった。

岸永くんは、何だかリラックスした穏やかな表情で、でも真直ぐな視線で、僕の方を見た。
そして僕に言った。
「さとッチ、転校してきたとき …驚いただろ?」
「え… なにを?」
「なにをって?」少し呆れたような笑みを浮かべて岸永くんが続けた。
「体操服のこと、…ブルマのことだよ」
「ん… まあね」僕はそう答えた。

「キシクンはどうだったの?」
転校直後のころ、自分がブルマにショックを受けたことを、あんまり話したくなかった僕は、
そう言って岸永くんに会話のボールを投げ返した。
「俺はねえ…」そう言って岸永くんは、
笑みを浮かべたままフゥッと溜息をついて、それから、話してくれた…

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
     http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
113BB21702:2005/06/25(土) 21:38:45 ID:OIO6QkM+
>>111
速攻レスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
もしかして待っててくれたのですか? 超感激です。
中1でサポーター、しかも水泳部じゃなくて普通の授業で使うなんて、
結構ショック受ける生徒多かったんじゃないでしょうか?
悟くんの心境と重なるところもあったのでは。
でも、ちょっとうらやましかったりして。 …なんて書いちゃって、いいのかな?
114名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 01:48:21 ID:9k+Xi1uG
ご同輩の家に連れ込まれてしまいましたね。
ブルマ歴1年先輩の岸永君は、自分の気持にどういう決着をつけているのか。
悟君に与える影響は…ワクワク
115名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 01:53:25 ID:oKuNcckf
こういう伝統があったんですね。
小学校の道徳の時間に読んだ、お金が足りなくて汽車に乗れない少年に、見知らぬ紳士が足りない分を出してくれて、
その紳士は子供の頃に同じように見知らぬ人に親切にしてもらって、感謝の気持ちを他の人にまわすように言われて
そうしたと言い、少年も必ず誰かにまわすと誓う、というのを思い出しました。
116名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 20:18:23 ID:hxjuuxPX
岸永君の他にもお仲間がいるんですね。
みんなで悟君を怪しい世界に引き込むのかな?
117BB21702:2005/07/03(日) 22:31:54 ID:VkGqHCuM
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
うわー7月か。ストーリーもペース上げないと…

>>114
連れ込まれましたね。ちょっと不安かも。
岸永くんも、最初はやっぱり大変だったみたいです。
詳しくは、つづきのお話でどうぞ。
>>115
同じセオリーがベースになっているのに、
かたや小学校の道徳のテーマ、かたや21禁のエロ小説。
不条理ですね(…って、当たり前か)
>>116
闇夜の礼拝堂。会員1人1人が手にするキャンドルの灯火が揺らめく中、
今宵、新たに会員として迎えられた悟が壇上に立ち、
ブルマ姿で宣誓文を読み上げる。
「この学校に来て、最初にブルマをはいた瞬間、僕は“これだ!”と感じました。
 ブルマは、男子にとって、このうえなく最適最良の体操着です。
 考えてみれば、ブルマをはくことが僕に定められた運命だったのかも知れません。
 いずれにせよ、一度こうしてブルマをはいてしまった今、
 ハーフパンツで体育だなんて、僕にはもう考えられません。
 これから僕はブルマ一筋で、体育の授業を頑張っていく覚悟です!!」
宣誓文は、悟の意図など無視して、組織があらかじめお膳立てしていたもので、
その内容は悟にとって屈辱以外の何物でもなかった。
しかし今の悟には、
この宣誓を拒むことができないひとつの理由があったのである。それは…

・・・みたいな感じでしょうか?
118BB21702:2005/07/03(日) 22:36:26 ID:VkGqHCuM
>>112 のつづき
「俺はねえ…」そう言って岸永くんは、
笑みを浮かべたままフゥッと溜息をついて、それから、話してくれた…

「俺はねぇ… この学校が男子もブルマって知ったとき、正直、目の前が真っ暗になったよ。 
 男なのにどうしてブルマなんて…! イヤだ、イヤだ、イヤだ、イヤだ、みっともない。
 絶対はくもんか!!  どんなに先生から圧力かけられても、
 前の学校で使っていたハーパンを、卒業まで使いとおしてやる!!… って。
 中学生としての俺の姿は、このハーパンをはいた姿だ。ブルマなんかじゃない! ってね」

岸永くんは続けた。
「最初の体育の時間は、前の学校のハーパンで受けたんだ。
 ほら。さとッチが最初の体育の授業のとき、ハーパンはいて受けたのと、同じようにね。
 でも俺は、最初だけじゃなくて、その次も、そのまた次の授業も、ハーパンで通したんだ。
 先生は不機嫌な顔してたけど、何も言わなかった。
 “こいつには正攻法で圧力かけても、ガンとして聞かないだろうな”って
 先生も半ばあきらめてたのかも知れないな。
 俺はただ“他のヤツら、なんでバカ正直にブルマなんかはいてるんだ?”と
 ちょっと優越感に浸りながら授業を受けてたんだ」

「へえー、キシクン、粘ったんだねえ」僕はそう答えながら、
岸永くんの信念の強さに感心していた。
岸永くんが、オレンジジュースをひと口飲んで、続けた。
「で、転校してきてから4度めの体育の直前の休み時間のことだったんだ。
 休み時間が始まると同時に、俺以外のクラスの男子が教室の机を寄せ集めて、
 2メートル四方の台を作り出したんだ。
 俺は“あいつら何やってんだろ?”って思いながら、上半身を体操シャツに着替え、
 学生ズボンを脱いで下半身トランクス1枚になって、
 スポーツバッグの中からハーパン取り出そうとしてたんだ。その時…」
119BB21702:2005/07/03(日) 22:37:29 ID:VkGqHCuM
岸永くんの眉間にしわが寄った。けれど、その表情のまま岸永くんは話し続けた。
「クラス中の男子が、いきなり束になって、俺に襲いかかって来たんだ。
 “岸永、もうそろそろ観念して、三中の生徒になれよ!”とか叫びながらね。
 そして俺の両手両足をつかんで、机を寄せ集めて作ったその台の上に、俺を押し倒したんだ。
 俺はありったけの力でもがいたけど、
 多勢に無勢で、俺、全然クラスのヤツらを振りほどけなくてね。
 そのうち男子の1人が、何か紺色のものを手につかんで、俺の目もとに突き付けたんだ」
「その紺色のものって、もしかして・・・」僕はそう尋ねると、岸永くんは答えた。
「そう。ブルマだったんだ、新品の。クラスの男子が俺にはかせようと、
 お小遣いを出し合って買ったらしかった。
 俺はそのときやっと気づいたよ。“こいつら、俺にブルマをはかせる気だ”って」

俺ね。
とにかくこいつらを蹴散らさなきゃ…って、必死にもがいたけど、ダメだった。
俺、そのうちに、俺の両サイドに立ってたヤツが、俺のトランクスのゴムの所に手を掛けたんだ。
俺“やめろよーーーっ”て叫んだんだけど、トランクス、思いっきり脱がされちゃったんだ。
もう丸見えになっちゃってね。でも、手も自由が利かないから、手で隠すこともできなくて、
物凄く恥ずかしかったよ。悔しくて悔しくて。
それから、これもクラスのヤツらが準備してたんだろうな。白いブリーフを両足に通されて、
ギューッと腰の上まで引き上げられてね。

それから、今度は紺色のブルマを、同じように両足に嵌められて、
思いっきり腰まで引っぱり上げられてしまったんだ。
ついにやられた!!  …と思って、もうホント悔しかったよ。

そこでやっと手足を解放されたんだけど。俺もう、ブルマはいちゃってるし。
クラスの連中から
「岸永くん、ブルマとっても似合ってるよ、カワイイじゃん」とか、さんざん言われたんだ。
俺もう腹が立って腹が立って、クラス中のヤツをぶん殴ってやろうと思ったんだよ。でね…
120BB21702:2005/07/03(日) 22:40:17 ID:VkGqHCuM
「あ、そうだ。ここから先は…」岸永くんの声のトーンが急に変わって、僕はハッと我に返った。
「ん? キシクン、どうしたの?」僕は急に話をストップした岸永くんの顔を見た。
「ここから先の話は、俺さ、…ブルマはいて話すよ。
 何だかそうした方が、さとッチによく分かってもらえるように話せそうだから」
岸永くん、急に何言い出すんだろ? 話を続けるのに、わざわざブルマはくなんて。
岸永くんは学生ズボンを脱いで、ブリーフ1枚になった。
そしてスポーツバッグのファスナーを開けて、自分のブルマを取り出した。
取り出したブルマに脚を通しながら、岸永くんは僕に言った。
「そうだ。さとッチも、ブルマに着替えてよ。俺ひとりだけブルマじゃ恥ずかしいよ」

「う…うん」
僕はちょっとためらったけど、岸永くんに言われるままに、ブルマに着替えることにした。
僕は完全に岸永くんのペースにはまってしまっていた。
岸永くんは「さとッチが理解できるように話せそうな気がするから」といって、
ブルマにはき替えている。
岸永くんがそういう話をするんだったら、
僕もブルマにはき替えて岸永くんの話を聞いた方が、よく理解できるんじゃないかな。
そんな気がしてた。

僕は自分のスポーツバッグを開けて、まず体操シャツを取り出し、上半身を先に着替えた。
そして、学生ズボンを脱いだ。ちょっと恥ずかしかったけど、岸永くんも着替えたし。
僕の下半身はブリーフ1枚になった。
…もとい、僕はブリーフの下に、
今日、体育が始まる前に岸永くんに(貸して)もらったサポーターをはいている。
そのサポーターとブリーフの重ねばきの上に、僕は更にブルマをはいた。
121BB21702:2005/07/03(日) 22:42:42 ID:VkGqHCuM
岸永くんの上半身も体操シャツに着替え終わってたので、
2人とも同じ、体操シャツとブルマ姿になった。
1年ちょっと前までそれぞれ別の学校に通っていた2人にとっては、
全く無縁な格好…のままで終わるはずだった。
でも、転校が僕ら2人の運命を変え、僕らは、ブルマ体験コースに人生を軌道修正されたのだ。
エアコンのスイッチははいってたけど、やっぱり、ちょっと寒いな…
アラジンが、体操服とブルマ姿になった僕たち2人の方に顔を向けて
「ニャアーン」と鳴き声をあげた。

「それからね…」
岸永くんは再び椅子に腰掛け、
ブルマ姿であらわになった自分の太腿を右手でゆっくりとさすりながら、
話を再開させた。
僕もブルマ姿で岸永くんのベッドに腰掛け、
合掌の形に合わせた手を両脚の太腿の間に挟み込んだ格好で、岸永くんの話を聞いた。
真下を向くと、僕のブルマの股間のところが、
左右の太ももに挟まれて窮屈そうにプクッと膨らんでいる。
岸永くんは続けて言った。「俺、無惨なブルマ姿にされちゃって…」

俺、無惨なブルマ姿にされちゃって、とても悔しかったよ。
でも、クラスの連中に押し倒された時に必死に抵抗してたから、
もう力が抜けて、フラフラの状態だったんだ。
放心状態でうつむいていた僕は、何気なく顔を上げてみた。
すると、目の前には、全身が写る、壁面据え付け型の大きな姿見があったんだ。
あ、さとッチは知らないかもしれないけど、1年生の教室にはね、
まだ制服に慣れてない生徒が自分で服装をチェックできるようにするために、
後ろの壁に、大きな姿見が取り付けられてるんだ。
122BB21702:2005/07/03(日) 22:45:52 ID:VkGqHCuM
俺、姿見に写った自分の格好を見たんだ。
ブルマは、腰骨の上あたりまで引っぱり上げられて、
ブルマが股をくぐってる直前の辺りの濃紺の布地が、ピチピチに張ってた。
太腿はつけ根まで丸見えだし、チン… の場所は、ブルマの真ん中でモコッと膨らんでて、
俺、それ見て、すごく情けなかったよ。
ゆっくり顔を上げると、鏡に写ってるのは、紛れもなく俺の顔だった。
「俺、とうとうブルマはいちゃったんだ」と、その時はっきり思い知らされたんだ。

そして俺は、鏡に写った俺の頭のてっぺんから足の先まで、全身を見渡したんだ。
その時ね・・・
その時、俺、自分で何て考えたと思う?
「俺って、ブルマはくと、こんなに可愛くなるのか…!!」って感じたんだよ。
事もあろうに、さ。
自分自身の姿みて「可愛い」なんて感じるなんて、自分でも、とても信じられなかったよ。
けどね、その瞬間、クラスメートに対する憎しみも悔しさも恥ずかしさも、
クラスのヤツら全員をぶん殴ってやろうかって気持ちも、一発で吹っ飛んでしまってね。
それに代わって俺の頭の中を占拠したのは、自分の姿に対するエッチな気持ちだったんだ。

ピチピチに張り詰めたブルマの裾が、太腿のつけ根にピッチリと沿って、
そこから、2本の太腿がスラッと伸びてて、
その太腿のつけ根で、チン… がモッコリしてて・・・自分の姿が、すごくエッチに感じたんだ。
それなのにさ、何だかむしょうに、このブルマ姿のまま体育の授業を受けたくなったんだ、俺。
先生やクラスメート皆に俺のこの恥ずかしい格好見られながら、グラウンドで暴れ回るのって、
ものすごくステキだな、なんてね。・・・俺、あのとき完全にヘンになってたよな。
123BB21702:2005/07/03(日) 22:48:19 ID:VkGqHCuM
そんなことを考えてるうちに、俺、…勃ってきちゃってさ。
でもその時の俺は、ブルマはいて勃っちゃった、こんな恥ずかしい姿さえも、
皆に見られたいな、って感じちゃったんだ。
だからそのまま、体育の授業受けたんだ。それで、俺…

「それで、俺、調子に乗ってね。
 背中に当たってるブルマのゴムを上に引っぱり上げて、
 後ろをキュッと食い込ませたりもしたんだ。鏡でチェックしながらね」
岸永くんは話し続けながら、ちょっぴり顔を赤らめた。
岸永くん、そんなことまで 僕に話すなんて、一体どういうつもりなんだろうか。
僕はうつむいた。僕のブルマの膨らみが硬くなってきちゃうような予感を覚えた。
さっき岸永くんが「ここから先の話は、俺、ブルマはいて話す…さとッチもブルマに着替えてよ」
と言った意味が、僕は分かったような気がした。
岸永くんが僕の方をチラッと見て、あきれ笑いするような表情で、また話を続けた。
124BB21702:2005/07/03(日) 22:50:02 ID:VkGqHCuM
クラスのヤツらね。
「岸永さっきまで、あんなにブルマ嫌がってたのに、何だか、はしゃいでないか?
 どうしたんだろう?」
みたいな、スゴイ不安そうな表情してたの。俺、おかっしくってさ。
それと、体育の先生って、たいてい、転校生の初ブルマ姿を冷やかすんだけど、
俺の時には何も言わなかったんだよ。
先生もさすがに、完全に勃ってるって分かるほど膨らんでる俺のブルマ見て、
冷やかすの断念したみたい。
本当は俺、あのとき先生に何か言って欲しかったんだけどね・・・

俺がブルマはいて勃っちゃったって話を、
クラスの誰かがその日の夕方、部活のときに同じ部のヤツに話したんだって。
その部の2年生の中にひとり、よその学校から転校してきた人がいてさ。
その話を横で聞いてたんだって。
その2年生の人、翌日、わざわざ1年生の教室まで来て、俺にサポーターを渡してくれたんだ。
「そうすることが、転校してきた生徒の間で伝統になってる」って話も、
俺、その人から教えてもらったんだ…

「…ああーっ、とうとう、喋っちゃった、喋っちゃった。
 あの時の俺の秘密、とーうとう、さとッチだけに喋っちゃった!!
 ね、さとッチ。なんかヘンだろ? 俺って。ハハ」
と、岸永くんは解放感に満ちあふれた声で、そう言った。

     □◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

     ■関連スレ
     ▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
     http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
125名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 11:45:08 ID:CIJm6gn9
GJ!
126名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 18:01:16 ID:4XEMVbT9
これが岸永くんの「目覚め」ですか。
似たような心の動きがあった悟くんとはもっと親密になれそうですね。
127名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 03:48:40 ID:LUTMzs/+
2人ともブルマはいてるんだから、この後の展開に期待しちゃっていいのかな?
128名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 16:39:36 ID:jz/GY1eR
続き乙彼様です。
岸永君をブルマにするために同級生全員で・・ってのはエロいですね。
しかもみんなで取り押さえてトランクス脱がしてブリーフとブルマ穿かせる。
想像しただけですごい光景ではないかと思います。
学校とかでは体育とか学校行事でブルマって事はありますが、岸永君の家で
2人ともブルマ姿でいるってのは興奮しちゃいますね・・・

この小説読むとき、いつも頭の中でこういう光景なのかな〜と勝手に想像しながら
読んじゃいます。顔とかも自分で決めちゃって・・・
素晴らしい小説に出会えてとても嬉しいです。
続きもまた楽しみにしてますね。
129:2005/07/07(木) 18:41:26 ID:jzOyoFs1
>>128
>みんなで取り押さえてトランクス脱がしてブリーフとブルマ穿かせる
やっぱり、このスレ的には、
ブルマの下がトランクスではダメなのね。
普通なら無理やり入れ込むだろ、ってのは言わない約束なのね。
130名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 05:08:04 ID:35scH6fH
鏡に映った自分のブルマ姿にうっとりする岸永君のイラストキボン
131BB21702:2005/07/10(日) 18:27:14 ID:1FY8sHy5
お読みいただき、ありがとうございます。
>>125 様 
簡潔明瞭。サンクスです。初夏らしい爽やかさを感じました。
>>126
さとッチと岸永くんが、もっと親密になっちゃったら…
もし、岸永くんが意外にイラスト達者だったりしたら…
で、親密になったさとッチに宛てて、
「これからも仲良くしようね」なんて添え書きをつけて
さとッチと自分がブルマ姿で仲良く遊んでいるイラストを描いた
暑中見舞ハガキなんか送りつけたりしたら…
で、そのハガキが郵便受に届いてるのを、
たまたま帰省してたさとッチ姉が発見したりしたら …さて、どうしましょうね?
>>127
そのあたり、岸永くんの飼い猫のアラジンくんだけが、
しっかり目撃してるんでしょうね、きっと。 「ニャアーン…」
いずれにしても、警戒感ゼロで、岸永くんの懐深くに自らはまりこんでしまったり、
岸永くんに言われるがままに、ブルマにはき替えてしまう、さとッチ。
書いてる私も、危なっかしくてヒヤヒヤしてます。どうしましょう?
132BB21702:2005/07/10(日) 18:28:39 ID:1FY8sHy5
>>128
今回のシチュとちょっと違いますが
「解剖」って、現実には、意外に成功しないんですね。
だいたいは、ターゲットになった男の子の反撃の足蹴りを食らって、終わっちゃいます。
インナーまで脱がせて、更に別のものを着装させようとするためには、
相当、綿密な作戦を練っておかないと、
いくら大勢で攻めたとしても、至難の技でしょうね。

友だちの家に遊びに行って、その友だちの個室で2人っきりになる…
そのときに感じる“心地よい抑圧感”っていうか、
その友だちの懐深くに潜り込んで、
学校では見せないキャラクターの発見を何となく期待してしまう… 
そのムードを感じていただけたみたいですね。光栄です。
128さんがどんなシーンを想像されてるのか、見てみたいです…
>>129 萌 様
インナーのトランクスよりも、
その上に着用しているブルマの方が形状的に露出度が高いために、
せっかくのトランクスの機能が封じ込められてしまう…
というシチュに(;´Д`)ハァハァって方もいるかもしれませんね。
「ブルマをはかされた途端に、トランクスまでが僕を裏切った…」とか。
ブリーフ全盛期の頃だったら、インナーまで脱がせるべきかどうかなんて
考えなくてもよかったんですが、そのあたり、デリケートですよね。
>>130
私もキボン。…使い方おかしくなかったですか?(中谷エルメス風)
抵抗の痕跡として、頬っぺたにメの字型の引っ掻き傷とかあると萌えますね。
133BB21702:2005/07/10(日) 18:33:26 ID:1FY8sHy5
>>124 のつづき
「…ああーっ、とうとう、喋っちゃった、喋っちゃった。
 あの時の俺の秘密、とーうとう、さとッチだけに喋っちゃった!!
 ね、さとッチ。なんかヘンだろ? 俺って。ハハ」
と、岸永くんは解放感に満ちあふれた声で、そう言った。

その時僕は、両足の太腿にはさんでた自分の両手が、
知らないうちに僕のブルマの股間にかなり接近しているのに気づいた。
どういうわけか僕の顔は赤らみ、心臓はドキドキしていた。
そして、僕は不意に、口走ってしまった。
「ぼ…僕だって、もしかしたら、キシクンと同じかも知れないよ。
 実をいうと、昨日、僕、ブルマのことで変にモヤモヤして、頭の中が一杯になっちゃったんだ。
 今日、体育の授業の前に勃っちゃったのも、そんな気分を引きずってたからなんだ。
 ブルマなんかもうタクサンだ!! って思ってるのに」

僕が急にそんな風に言ったんで、岸永くんは一瞬驚いたみたいだったけど、
ひと呼吸おいて、岸永くんはクスッと笑った。
「だ、よ、ネ。男なのにブルマはくって、やっぱエッチだよね。
 さとッチが俺の感覚を理解してくれたの、嬉しいよ」
岸永くんの心境を、僕が本当に理解できているのかどうかは、ちょっとアヤシイけど、
僕のほうも、岸永くんにだったら、
ブルマのことで僕が自分自身でも制御しかねているあの感覚のことを、安心して話せる、
と感じた。僕も、岸永くんに、自分の恥ずかしい体験を話した。
134BB21702:2005/07/10(日) 18:35:04 ID:1FY8sHy5
「僕、実を言うとね。マラソン大会の時も、豆まき大会で罰ゲーム受けてるときも、
 “カッコ悪いな、恥ずかしいな、こんな姿、見られたくないな”って
 頭の中では思ってるのに、
 どういうわけか、おチン… の辺りが感じちゃってたんだ。
 それで僕、自分で自分が分からなくなってね。あ、もちろん、今でもよく分かんないし、
 本当は凄く悩んでるし、ブルマなんか、もうはきたくないんだけど、
 今日こうして岸永くんの話聞かせてもらって、
 “ブルマの事でヘンな感覚をいだいちゃってるのは、僕だけじゃないんだなあ”
 って分かって、僕、ちょっとだけ安心できたよ」

「俺のほうこそ。今までこんなこと、誰にも話せなかったんだ。
 話せる人が現れてくれて、俺、嬉しい」
そう言って岸永くんはニコッと笑ったんだけど、
そのとき僕は、岸永くんが口元に八重歯をチラッと覗かせたことに、気がついた。

僕がそんなことに気を取られてるなんてこともお構いなしに、
岸永くんは椅子からスッと立ち上がり、
ベッドに腰掛けている僕の目の前を横切って、
部屋の出入口がある側の壁に向かって、歩いた。

その壁の手前には、高さ2メートル弱、幅40センチくらいの
つい立てみたいな物が、布をすっぽりとかぶせられた状態で、立っていた。
一体、何だろう?
岸永くんが、そのつい立てにかぶせられている布をはぎ取ると、
それは、黒いスチール製フレームで組み立てられた、
スタンド式の姿見だった。
「小学校のとき、ちょっと少林寺を習っててね。
 フォームを自分で確認できるようにって、買ってもらったんだ」
鏡の前に立った岸永くんが、ベッドに腰掛けている僕の方を振り向いて言った。
135BB21702:2005/07/10(日) 18:36:46 ID:1FY8sHy5
「さとッチ、鏡の前に立ってみて」
岸永くんにそう言われるままに、僕はベッドから立ち上がり、
鏡の前に立った。
鏡に、上半身は体操シャツ、下半身はブルマ姿の、僕の全身が写った。
初めて鏡で見る、ブルマをはいた自分自身の全身の姿だった。
その姿を見て、僕は驚いた。
股間の膨らみは、鏡を使わずに目の位置から直接見下ろした時よりも、
鏡を使って真正面から見た時の方が、ずっと大きく見えるのだ。ワッ恥ずかしい…

鏡の中の僕は恥ずかしそうな表情をして、上半身を屈めて膝を曲げ、
両手でブルマの膨らみを覆った。
しかしその膨らみにとって、手のひらの優しい感触は、却って刺激が強過ぎた。
膨らみを恥ずかしいと感じて、股間に手を添えれば添えるほど、
その膨らみが、ますます恥ずかしく膨脹してしまった。

「どう? 俺が最初に自分のブルマ姿を鏡で見た時の心境、分かってくれた?」
僕の背後から、岸永くんが尋ねてきた。
「じゃ、さとッチ、今度はそのままの位置で、回れ右してくれる?」

僕は岸永くんの指示どおりに、まわれ右をして、鏡に背を向けた。
そして顔だけ、鏡の方に振り向けた。
鏡の中には、ブルマを身に着けた、後ろ姿の僕がいた。
体操シャツに包まれた、肩から背中にかけての線は、まだまだ細くて、どこか頼りない。
でも、その下でブルマに包まれている僕のヒップは、上半身とは対照的に丸く膨らんでいて、
ブルマの生地は、少しのタルミもなく、張り詰めていた。
それでもお尻の下の方が、ブルマに収まりきらずに、少しだけはみ出ている。
そして、さっき一度だけ膝を曲げたことが影響したのか、
股に近いあたりでは、ブルマがキュッと食い込んで、
お尻の形がブルマにくっきりと浮かび上がっていた。
136BB21702:2005/07/10(日) 18:40:07 ID:1FY8sHy5
ブルマをはくと、お尻がいつもこういう格好になってるってことは、
感触を通じて分かってたつもりだったけど、
こうして鏡で、実際にそういう格好になってる自分の姿を直接見るのは、初めてだ。
この前の豆まきの時に、体育館の鏡で赤い競パンをはいた自分の後ろ姿を見たのは別として。
自分のお尻なのに、何だかすごく・・・エッチな感じがする。

そのブルマの下から、2本の脚が伸びていた。
スラッとした華奢な脚のせいもあるのかも知れないけど、
ブルマと脚を同時に見渡すと、お尻の丸みがどうしても強調されて見えてしまう。
僕、今まで、いつもこんなに・・・
こんなにプリプリしたお尻をクラスメートに見られながら、体育の授業、受けてたの・・・?
僕は鏡に写った自分のブルマのお尻を見ているうちに、
なぜか心臓がドキドキしてきて、喉が乾いてきた。
顔まで、何だか熱くなってきた。

「俺がブルマのお尻を鏡に写しながらやったこと、さとッチにもやってあげるね」
岸永くんはそう言うと、
鏡に背を向けている僕に、鏡とは逆の方向から…つまり僕の真正面から、抱きついてきた。
そして岸永くんは、両腕を僕の背中に回して、
僕の背中に当たっているブルマのゴムの部分を両手で握って、
上に向けて思いっきりギュッと引っぱり上げた。「ちょ、ちょっと、何? キシクン…」
鏡に写っている僕のブルマがキュッと食い込んで、
僕のお尻の全体の形がくっきりとブルマに浮かび上がった。
そして、ずり上がったブルマの裾の下から、薄桃色をしたお尻の下半分の肌が露出した。
「フフッ、ハーパンだったら、引っぱり上げたってこんなことにはならないのに、
 ブルマだとこんな風になっちゃうんだよね。さとッチ、恥ずかしいねぇ。どうしよう…」
137BB21702:2005/07/10(日) 18:46:38 ID:1FY8sHy5
「だ、だめだよ、キシクン、やめてよ、やだ…」
僕は心細げに声を上げた。けれど、
岸永くんに抱きつかれて身動きがとれない僕は、ただ鏡の方に目を向けて、
ブルマを引っぱり上げられたためにものすごく恥ずかしい状態になってしまった自分のお尻を
ただ見つめているよりほかに、なすすべがなかった。

「どう? 俺がその時、どんなふうに感じたか、分かってくれた?」
岸永くんは、僕の背中に当たっているブルマのゴムを引っぱり上げている両手のうち、
右手をブルマのゴムから外した。
僕のブルマの後ろ側は、岸永くんの左手だけで引っぱり上げられた状態になった。
岸永くんは、自由になったその右手で、ブルマ越しに僕のお尻を触った。
右手の指を立てて、僕のブルマが縦に筋状に食い込んでいる部分をなぞってみたり、
ブルマの裾に指先を差し込んで、ブルマに隠れてるお尻をその指先で撫でてみたり、
薄桃色に露出した僕のお尻の下半分の頬っぺたを手のひらで何回も撫でたりした。
「さとッチのお尻って、いい形だし、撫でるとスベスベして、気持ちいい…
 何だかさとッチのお尻って、ブルマはかせてもらって、すごく喜んでるみたいに見えるね」
「キシクン、だめだ、やめてよ、いけないよ、あ…」
でも、岸永くんは、やめようとしなかった…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
138名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 19:45:20 ID:WOypOMzE
(*´Д`*)ハァハァハァハァハゥァァァァァ
つ、ついに一線を越えるのかぁぁぁぁぁっ
139名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 19:56:49 ID:KUcYYw/M
ちょ、期待しちゃっていいんですか?この展開は・・・
どうも岸君はこっちの気がありそうですね・・・・・
それかブルマ姿で同級生とかになんかHな事されたとか。

さとっちはブルマの下にブリーフとサポーターを
穿いてる状態でこんな事されたら・・・・
何かもうすごい事になりそうな予感ですね。(;´Д`)ハァハァ
140名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 21:15:04 ID:WOypOMzE
向かい合って手をお尻まで回しているいう事は、股間が触れ合ってますね。ちょっと体を寄せたら密着しますね。
悟くんはサポーターを履いているから勃起は抑えられているみたいですけど、岸永くんが前に手を入れてちょっと
ゆるめてあげたらたちまた膨らんで、そうなったらサポーターでは抑えられなくなるでしょうね。
141名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 04:35:15 ID:B5i2F40n

              __ rr==、、    ,ィ=ァ__
              l l ̄` >‐  -‐ ┬ァー-  ̄l }
            '´l l__ '´  / / i ト∧ i  ` く       運動会は
        〃 フ7   , ',  ィ i | !l//l l    ヽ
         /  「r',   /〃 /ノl | i l  キF           兄チャマの体操着姿を
         ,'  ノ !i   'イ/ /,.-リ‐!リ |  l i !i
         !  くノ !  l lリ'/' ,ィ'〒ヾ l   リ|Yl !| ! ヽ!    しっかとチェキデス♪
        l | ! l /ヘ.  l |l/ 〃jl i      , .'!l|,l !| ! リ    
       ノ)' リノノ Yl l リ  VKソ    , '"´,' |' リ
         '´ ´  ノ リ ) )、`" ´  rァ /、ヽ 、ノし 
       -‐= , ,´、//ノ,r‐〉    _ ,.ィ !} )〉)'       鉢巻りりしい兄チャマは
          l7/ /´,ヽ'/l 〈   i ヽ.ノ!ノ リ//'´,'^ヽ  
           l     ヽ/ ! \  ノ ! ヽ  ,.l ヽト / ー、、    世界に唯一無二の美男子だから
         \   i  lヽ/ Vヽ./!  ly{ lヽ. `´r'_//j  
          / ハ.__」>、l V `「] | li ヽヾ_ー',┬'´  スパッツ・短パン・ジャージ・ゼッケン なんでもござれ
        / /L___」 l ヽ l !l l   !l `ー--‐,'´ 
      く. / l     l !  l | l ! |  l i` ー ´   ブルマだって そんじょそこらの女の子より
        〈 /l     l !  レl↓!| i l/    
         / 'l   /l l  | ,'!水j| l  〉       何倍も何十倍もイケちゃうのデス♪
           ゙ーl   ' !i l o// ヽ./| ├'´   
        / ヽ._, ヘj b//     レ' 
142名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 20:33:46 ID:jhspRBjs
>>141
・鉢巻りりしい
・唯一無二
・なんでもござれ
・そんじょそこら

キャワイイ割に、言葉遣いがなにげに古風ですなあ。
143四葉:2005/07/17(日) 04:05:18 ID:+uL98+PR
>>142
日本生まれの英国育ち、
日本語はほとんどブリテンで覚えたデス。チェキ!
ちなみに「美男子」と書いて
「イケメン」と読むことくらいは知ってるデス♪
144名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 11:17:57 ID:IfW62eSD
兄妹で転校してきたら妹は142みたいになるんでしょうね。
145BB21702:2005/07/17(日) 23:50:47 ID:KMD+u46R
>>137 のつづき
岸永くんは、鏡を背にしている僕の正面に立ちはだかって、
僕を抱きかかえるような形で、自分の両腕を僕の胴体の後側に回し、
左手で僕の背中に当たっているブルマのゴムを上向きに引っぱり上げている。
岸永くんが左手で僕のブルマを引っぱり上げているせいで、
僕のブルマはお尻にギンギンに食い込み、
お尻の頬っぺたの下半分が、ブルマの裾からはみ出てしまっている。
僕が後ろを振り返ると、自分のお尻がそんな恥ずかしい状態で鏡に写っていた。
そんな僕のお尻は今、岸永くんの右手によって、撫で回されている…

「さとッチ…」
僕の顔の至近距離で、岸永くんの囁いた。
「さとッチ、お尻もステキだけど…
 ほら、前のほうだって… 擦れ合ってるね…」
・・・!!!
僕の股間が、僕のブルマと岸永くんのブルマを隔てて、
岸永くんの股間と擦れ合っていることに、僕はその時はじめて気づいた。
しかも、岸永くんの股間が堅く膨脹しかかっているのを、僕はブルマ越しに感じた。

岸永くんは、僕と股間同士を接触させたまま、小刻みに膝を曲げ伸ばしし始めた。
その振動が、ブルマ越しに僕の股間にも伝わってきた。そのリズムに僕は負けた。
僕も反射的に膝を曲げ伸ばしし始めたのだ。もう止められなかった。
2人の振動のリズムのままに、僕の股間もどんどん堅くなってきている。
「さとッチ、すごいよ… すごい…」岸永くんが囁いた。
146BB21702:2005/07/17(日) 23:55:48 ID:KMD+u46R
突然岸永くんは、僕の胴体に回していた両腕をほどいて、僕の後ろ側に回り、
僕の胴体を両側から抱えて、僕の全身を回れ右させて、鏡のほうに向けさせた。
鏡に写った僕のブルマの正面は、ギンギンに膨らんでいた。
もうサポーターでも抑え切れないほどになってしまっていた。
こんな姿、学校でなんか絶対に晒せない…

僕がそんなことを考えている隙に、僕の背後に立っていた岸永くんが、
自分の全身を、僕の背中にピッタリと密着させた。
鏡には、僕の右肩越しに岸永くんの妖しい眼差しが写っていた。あ・・・

僕の後ろ側から伸びてきた岸永くんの左手が、
僕の左の脇の下をくぐって、体操シャツを着た僕の右胸に触れた。
一方、岸永くんの右手は、僕のブルマの前面に伸びてきた。
そして岸永くんの右手の人さし指が、
僕の右の太腿のつけ根にピッチリと密着しているブルマの裾を、ツーッ…となぞった。
あ…そんな風にされると、自分が今ブルマはいてるってことを強烈に意識しちゃう。
「さとッチ、ブルマがこんなに似合っちゃって。
 ハーパンはいてた頃のさとッチの姿なんて、もう想像できないよ。
 さとッチもすっかり、俣岡三中の生徒になっちゃったね… フフフッ」
岸永くんが、優しい声で言った。僕は完全に全身硬直していた。
147BB21702:2005/07/17(日) 23:57:04 ID:KMD+u46R
そのあと、僕のブルマの布地が前面から股にくぐり込む、その手前の部分で膨らんでいる箇所が、
岸永くんの右手で、優しく覆われた。
「フフッ さとッチの、男の子の場所…」岸永くんが僕の耳もとで囁いた。
ブルマはいてる時に「男の子」って意識しちゃうと、…疼いちゃうよ。岸永くんダメだよ。
恥ずかしさのあまり、僕は反射的に上半身を前に傾けようとしたけど、
岸永くんの左腕が僕の胸を押さえているので、思うように身動きがとれない。

その一方で、僕のブルマがお尻に食い込んだ辺りには、
ブルマをはいた岸永くんの股間の膨らみが当たっている。
僕は、ブルマの前面と背面の両方で、岸永くんの体温を感じていた。

その時僕は、部屋の隅にいるアラジンが僕の顔にじっと視線を向けているのに、気づいた。
すると、ブルマ越しに岸永くんの右手で覆われた僕の局部が、
その手肌の優しい感触に、更に反応し始めた。これ、まずいよ…
そのうえ岸永くんは、僕の右肩に頬擦りしながら、軽く目を閉じて、こう囁いた。

「あー、こうしてると、なごむよ。
 ブルマをはいたさとッチって、いつ見ても、ホントにかわいいよ…」
そう言ったまま、岸永くんは静止状態になってしまった。
その一言にトドメをさされて、もう僕のブルマの膨らみはギンギンになっていた。
さっきからずっと、僕のその膨らみを右の手のひらで覆うように触れている岸永くんが、
その事態に気づいていないはずがなかった。
148BB21702:2005/07/17(日) 23:59:07 ID:KMD+u46R
太もものつけ根にピッチリと密着するブルマの着用感をますます強烈に感じて、
僕はもう、たまらない気持ちになった。
「き…キシクンッ… もう… 僕… ぼく… ぼくっ…」
「さとッチ、ブルマはいてるのに、自分のこと“ぼく”って呼ぶなんて…
 もう、どこまでも本当にかわいいんだから… フフッ」
僕の股間の膨らみをブルマ越しに触っていた岸永くんの右手が、ゆっくりと移動し始めた。
そしてその右手は、僕のブルマのお腹のゴムの所から、僕のブルマの中に侵入してきた。
わっ…だめだよキシクン、ふざけるにも限度ってものが…
「あれぇ、さとッチ、…これ何? 
 ブルマはいてる人に、こんなモノついてるなんて。いいのかなぁ?」
僕の右肩に触れている、岸永くんの頬の動き、あ… 感じる…

岸永くんは、僕のブルマに右手を深く挿し入れた。
その岸永くんが挿し入れた右手の甲によって、
僕のブルマや下着の布地が押し広げられたために、
今までこれらの着衣から受けていた圧力から解放された僕の局所が
「プルン!!」と弾むように上向きになった。
岸永くんは、その右手の5本の指で僕の局所を優しくつかむように当てがってから、
僕の局所を、リズミカルに扱き始めたのだ。
あ… あ… ああっ… やめてっ…

それなのに何故か僕は、岸永くんを拒絶しようという気持ちにはならなかった。
149BB21702:2005/07/18(月) 00:00:20 ID:KMD+u46R
「フフッ さとッチ、どうして俺の手をどかせないの? おかしいよ、さとッチ…」
背中で岸永くんが意地悪く囁く。
もう僕は、岸永くんに何をどうされてもいいような気分になっていた。

岸永くんの右手の動きが次第に加速し、激しくなってきた。
その激しさには、容赦とか手加減なんて、もう全く感じられなかった。
…ふと気がつくと、僕の右肩の後ろから、ア…ハァ…という荒い息遣いが聞こえてくる。
僕の背中には、僕と同じブルマ姿の岸永くんが、ピッタリと密着している。
僕のお尻には、ブルマの布地越しに、
すっかり硬く大きくなった岸永くんの男の子の部分が触れていた。

岸永くんが、僕の局所を右手で扱きながら、囁いた。
「さとッチ、ブルマはいてるのに、こんなに大きく硬くなっちゃって…
 ン… ハァ… さとッチもブルマはいて気持ちよく感じてるんだね…
 さとッチも、ブルマが大好きになっちゃったんだ…」

僕はもう、体も心も、岸永くんに包囲されていた。
そして岸永くんもまた、僕を包囲しながら
その感情にブレーキをかけられなくなってしまったみたいだった。
僕も岸永くんも、ますます荒い息遣いになった。
「アアッ… さ… さとッチ… ボ… ボクも… 何だか…」
あれ…? 岸永くんの一人称も「俺」から「ボク」になっちゃった…
さっきは、僕のこと、冷やかしてたくせに…
150BB21702:2005/07/18(月) 00:02:54 ID:KMD+u46R
僕はふっと、鏡に目を向けた。
そこには、さっきの姿見の鏡が、僕と岸永くんの姿を映していた。
ブルマ姿の僕、その背中にピッタリ密着している、ブルマ姿の岸永くん。
これが僕らが転入した学校で唯一許されている、男子の正規の体操着のスタイル…
バスケットも、サッカーも、陸上も、跳び箱だって、この学校ではブルマ姿でやるんだ…
あ… 恥ずかしい、なんて恥ずかしいんだ!!
鏡に映った2人の姿を見た瞬間、僕はとうとう臨界点に達した。
キ、キシクン、ダメ… アッアアッアアアッ… アアアアアーーッ!!!
…岸永くんが僕のためにずっと前から準備してくれていたサポーター。
着用後たった4時間しか経たないうちに、僕はその中に…ぶちまけてしまった。

「さとッチ、よくがんばったね。とってもステキだよ…」
ハァハァと荒い息遣いを交えながら、岸永くんが言った。
ニコッと笑う口元に、八重歯がチラリとのぞいた。
岸永くんは、机の隅のティッシュ箱からティッシュを数枚抜き取って、
茫然としている僕に、手渡してくれた。
そのとき僕は、またアラジンと目が合った。
アラジンは何だか不思議そうな眼差しで僕を見て、首をかしげた。

「さとッチごめん。俺、秘密をすっかり打ち明けて安心できたんで、
 ちょっと…なごんじゃった」
岸永くんが八重歯を見せながら屈託のない笑顔を浮かべて、
それでもちょっと恥ずかしそうな顔をして、僕に謝った。
でも、どう考えたって“なごんだ”なんてレベルじゃないよな、これ…
151BB21702:2005/07/18(月) 00:06:17 ID:tMOUtM09
謝る岸永くんに、僕はどう反応すればいいのか分からなかった。
分からなかったはずなのに、僕の口からは、意識半ばにこんな言葉が漏れた。
「うん、大丈夫。気にしてないよ。
 キシクンがそうしたかった気持ちは、何となく僕にも分かるよ。
 今まで独りで、どこにも持って行きようがなかった気持ち、
 キシクンも大変だったんだなって、僕も思ってるよ」
事実、僕はそう感じていた…のかも知れない。
というか、たとえ岸永くんが僕にそれ以上の感情を抱いていたとしても、
そのことで岸永くんを責めようなどとは思わなかった。
もっともその場合に、岸永くんの思いに僕が同調できるかどうかは、別の問題だけど。
窓の外は薄暗くなっていた。アラジンが僕ら2人に顔を向けて「ニャアーン」と鳴いた。

「また明日ね」

新品のトランクスを岸永くんに借りて、
ブルマから再び制服に着替えた僕は、玄関口まで見送りに出てくれた岸永くんにそう告げてから、
自宅へと向かっていった。

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
152BB21702:2005/07/18(月) 00:25:20 ID:rmoKfP7E
>>139 様 >>140
ヒントにさせていただきました。サンクス。
>>141
兄チャマのブルマ姿のAA、お待ちしてます。
それにしても、英国育ちでそれだけ日本語を使いこなすテクを
身につけられてるって、凄いですね。脱帽しました。
>>142
転校1日めの夜に、
頼んでもないのに、
妹からブルマのはきこなし方を聞かされる兄チャマ。
「かんべんしてくれよ〜 ブルマなんかはきたくねーんだから…」
「だめデスッ! ブルマ歴に関しては、兄チャマよりも私のほうが
 ずっとずっと先輩なのデス。先輩の指導を素直に聞くデス!!」
「トランクスは御法度なのデス。ブリーフをはくのデス!!」
「授業が始まる前に、一度お膝だっこの体操座りポーズをしておくと、
 ブルマが程よく食い込んで、格好いいのデス!」
153名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 12:34:01 ID:4EprsAqo
岸永君偉い。
よく頑張った。
そこまで博打を打つ勇気に乾杯。
これからに幸あらん事を。
154名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 15:18:30 ID:DAXp4xVU
GJです。
ついにサトッチ、いっちゃいましたね。
サポーターの中に出したからさぞかし気持ちよかったんではないかと思います。
こういうHな事があったから学校で岸くんと会うと、ちょっと気まずそうですね。

でもこれをきっかけにサトッチが家でもブルマを穿いたままHな事をしだしたりするのかと
思うと、萌えてきちゃいます。
後、気になったですけど、俣岡三中の男子生徒って体育とかでブルマ穿かない日は
トランクス派の方が多いのでしょうか。岸君から借りたのもトランクスだし、さとっちも
転校してくる前はトランクス派だったみたいですし。
155四葉:2005/07/18(月) 19:55:07 ID:GP/E+D7V
>>152
小説家様もシスタープリンセス知ってるんデスね♪
イカしたセンスデス。チェキ!
156名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 20:03:34 ID:GP/E+D7V
>>145-151
当方BL趣味のフジョシですが、昇天してしまいました。
百合趣味もいける口なので、2人が女の子だったら
リリアン女学園の姉妹みたいなんて思いながら読んでしまった。
157名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 20:38:23 ID:jRlLOmI/
ついに、いっちゃいましたか。
これを一度でもやってしまうと、もう逃げられませんね。
「自分だけじゃない」事が分かれば今まで程には迷わない?
158名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:19:24 ID:qnly06Yo
       , -‐- 、 ,..  、_
     , '´::::,.,、,、 ,、 、::::::  ゙`、
     i ::. ",.-‐ ‐-`.':〃ル'リ`
     y(6.; ftェ 、fァ;;  "fッ '
      ヽ`,、  ー ノ 、.:、 、,^
      ,ノ、`゙_,‐ "ノ、 ' , -´
     /  ~ `)/、⌒、"
    ./ 、 `ヽ ゝ `、 ,゙ゝ、
    ミ  `  ^、"ヽ,.,`、_,.ソ
    t .ヽ  ソ ,`、 `、/
    /":::::::''´フ:::: ヽ、ヾ
   ( ::::::__、 ノ、:::__ ソ
    ゙、"~ ヾ ^、 ^~ヾ
    ヽ   `、 .`、  ゙
159名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 21:13:30 ID:OlVcOLLT
ついに一線を越えちゃいましたね。これで2人は友達以上の関係になるのかな?
体育の授業中は何とか持ちこたえられても、授業の後、2人で人目に付かない所に
行って激しく燃えあがったりして。
160名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 03:35:44 ID:AUwtIwRL
鏡は実はマジックミラーで、後ろにビデオカメラがあって撮影されてたりして。
で、岸永くんは後でオカズにするとか。
161名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 03:37:49 ID:AUwtIwRL
あ、別にマジックミラーとか使わなくても、鏡に向かっている姿を撮影できる
適当な所にカメラを隠せばいいんだ。
162名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 17:02:00 ID:HaokR3VL
テープをオカズになんかしなくても、
同じクラスだから毎日会え……
163BB21702:2005/07/23(土) 23:36:30 ID:32FhOIrG
読んでいただき、ありがとうございます。
>>153
硬派のコメントに感謝。
岸永くんは、転校生であるさとッチが、
ブルマに関しては自分と同じ心理的励起状態にあることを見通して
勝算あり! と踏んだのかも知れません。
(“励起状態”という言葉が理科の授業で出てくるたびに
 似て非なる四字熟語を連想していたのは私だけ?)
>>154
俣岡三中の男子生徒の下着事情ですね…
そのあたりは、これから久しぶりに登場する
さとッチのお母さんに、語ってもらいましょうか。
>>155
済みません実はシスター・プリンセスを全く知りませんでした。
星見が丘西学園の体操服事情、知りたいところですね。
運動会はあったみたいですが、航くん、キマッてましたか?
>>156
お楽しみいただけて、光栄デス(*^ .^*)
当初は岸永くん、黒いTシャツにブルマといういでたちで、
小悪魔的スタンスでさとッチに迫ろう、とも考えていたようですが
結局は学校指定の白地の体操シャツに決めたようです。
八重歯チラリの岸永くん。後はブルマから黒矢印型のシッポが生えて、
黒いTシャツとソックスでキメれば、一丁前の小悪魔ですね。
>>157
「自分だけじゃない」という仲間意識とともに、
「じゃあ僕の本当の気持ちも
 あの日の岸永くん並みに、超エッチなのかなぁ?」と
さとッチにまたまた新しい悩みが、覆いかぶさるかも知れませんね。
さとッチ、自室でひとりブルマ姿になって悩む夜が増えるかも。
>>158
GJ、乙です!! 絵本の挿し絵のような、ほのぼのとした雰囲気ですね。
2人がやってることは別として。ただただ赤面シテマス…
>>159
そんなとこ、岩淵先生(>>72参照)あたりに見つかったら、大変です。
「おまえら、こんな所で何してるんだ!!
 罰として2人とも赤い競パン1枚でグランド10周!!」とか。
…あ、岸永くんに対しては罰になってませんね、全然。
>>160-161
実はアラジンが精密なサイボーグ猫で、
実は両目が高感度ビデオカメラで…
うーむ、まだドラえ○んも実現していないのに、
こんなこと書いてちゃダメですね。深夜のレス乙でした。
>>162
同じクラスって、いいですよね。
筆者は中1のときからずっと片思いしていた相手と、
同じクラスになることが一度もないまま、
別々の高校に進学して、終止符を打ちました。セピア色です。
164BB21702:2005/07/23(土) 23:40:43 ID:32FhOIrG
>>151 のつづき
「母さん! 母さん! 僕のトランクス、どこにやっちゃったんだよ!?」
その晩、僕は珍しく大声を上げながら階段を駆け降りて、
リビングでお茶を飲んでたお母さんに詰め寄った。
「あら、全部捨てちゃったわよ。
 もうどれも全部、ゴムがヨレヨレで、布地もヘタッてたし。
 大丈夫よ。ちゃんと同じ枚数だけ白いブリーフ買っといたから。
 明日から毎日ブリーフはきなさいね」

風呂にはいろうと思って
着替えの下着を取り出すためにタンスの引き出しを開けたら、
僕のトランクスが1枚残らず忽然と消失し、
代わりに、白い雲海のようにブリーフがぎっしりと詰まっていたのだ。
トランクス、昨日まで5〜6枚はあったのに。
…ということは、僕のもとに残った唯一のトランクスは、
今、僕がはいてる1枚だけか…
そう。ついさっき、岸永くんに貸してもらったトランクス。

「貸してもらった」っていっても、
僕が一度脚を通してしまったトランクスなんて、もう岸永くんには返せない。
かと言って現金で返すと、岸永くんも気を遣うだろう。
そう考えて僕は、帰り道に近くのコンビニでSサイズのトランクスを買って、
それを岸永くんに返すことにした。
「そんな律儀なこと、しなくていいのに」と岸永くんは言うだろうけど、
そういうわけにもいかない。
僕としては、今日のことは、
とにかく「貸し借りゼロ」でリセットしておきたい。
だってもう、あんなこと、ヤだよ。ほんとにヤなんだから…
165BB21702:2005/07/23(土) 23:42:26 ID:32FhOIrG
僕はお母さんに尋ねた。
「古いトランクス捨てるんだったら、
 どうして新しいパンツも、トランクスにしてくれなかったんだよ」
「なーにがトランクスよ。生意気言ってんじゃないわよ」
なんでトランクスが生意気なんだ? この町に引っ越して来るまで、
お母さんも僕に、ずっとトランクス買ってくれてたじゃないか。
一気に小学4年生に逆戻りかよ…
「お母さんね、あんたのこと心配して、ブリーフ買ってあげたんだから、
 ちょっとは感謝しなさいよ」
「なんで僕のこと心配したら、ブリーフ買うことになるんだよ?」

「お母さんね、この前の保護者懇談会で安村くんのお母さんと一緒になってね。
 いろいろとお話をしてたの。で、聞いたんだけどね。
 安村くんが小学校5年生のときにね、安村くんのお母さん、
 安村くんにトランクス買ってあげたんだって。
 というのは、安村くんのお母さんがたまたま見てたテレビで、
 “今どきの小学生の主流はトランクス、ブリーフなんてもう古い”
 なんてこと言ってたんで、
 ブリーフしかはかない安村くんが学校でイジメに合ってるんじゃないかって
 安村くんのお母さん、心配になったんだって」

僕にとっては、初めて聞く話だった。
あのおしゃべりの安村くんに関することは、
僕ももう大抵のことは知ってるつもりだったのに。
166BB21702:2005/07/23(土) 23:44:41 ID:32FhOIrG
でも、お母さんが続けて言ったことは、意外だった。
「でもね。安村くんは、そのトランクス、結局1日しかはかなかったんだって」
え…
「安村くんがトランクスはいて登校した日に、学校で身体測定があったんだって。
 それでみんなパンツ1枚になったときに、
 男の子はみんなブリーフなのに、安村くんだけトランクスだったから、
 クラスのガキ大将みたいな子が“うぉっ、ヤッチン、サルマタはいてるぞ!!”
 みたいなこと言ったんだって。
 それに釣られてクラス中のみんなが“サルマタ、サルマタ”って
 安村くんを冷やかしたそうよ」
きっと安村くん、身体測定のあいだ中、ずっと冷やかされてたんだろうな…
さすがにそれは、トラウマになるよなあ。

「で、安村くん、家に帰ってくるとすぐにブリーフにはきかえて、
 それっきり、トランクスはかなくなったんだって。
 で、クラスの他の男の子たちの間でも
 “トランクスをはくと、安村くんみたいな憂き目に遭う”
 という警戒心が広がって、誰もトランクスをはこうとしなかったんだって」

お母さんは続けて言った。
「でね。安村くんのお母さんも、後から聞いて知ったんだそうだけど、
 もともとこの辺の地域では“トランクスはいてるのがバレると、いじめに遭う”
 という風評が、男の子たちの間で広まってたらしくて、
 トランクスは敬遠されてたみたいね。安村くんのお母さんも
 “全国ネットのテレビの言うことなんか鵜呑みにして迂闊だった”って言ってたわ」
そうだったのか。
まあ、ブルマのことなんて誰も恥ずかしがらない土地柄だから、
となれば“サルマタ”の方が分が悪いってことか。
167BB21702:2005/07/23(土) 23:46:35 ID:32FhOIrG
「まあ、お母さんだって、
 中学生になってまで同じようなこと言ってる子なんていないと思うけど、
 あんたがトランクスはいて学校でイジメに遭ってるかどうかは別にしても、
 どっちみち、ブリーフの方が、経済的でしょ。
 どうせあんたの学校ブルマなんだし、
 体育の授業がある日は、トランクスはけないじゃない」
経済的とかそういう問題じゃないよ!! 男の沽券とプライドの問題だ!!
…このさき毎日ブリーフか。あーあ、これじゃまるで、小学生だよ・・・

僕は風呂から上がって、新品の白いブリーフに脚を通した。
で、岸永くんから借りた(もらった)トランクスは、
そのまま勉強部屋まで持ち帰って、
今日、岸永くんの家で憂き目に遭った僕のブルマ、ブリーフ、サポーターと一緒に、
紙袋に入れて、ベッドの下に潜り込ませた。
明日以降、お母さんがいないうちに、まとめて手洗いしちゃお…
168BB21702:2005/07/23(土) 23:47:49 ID:32FhOIrG
「おはよう!」
予鈴のチャイムが鳴って、自分の席に座っていた僕の後ろから、
岸永くんの声がした。
僕は振り向いて岸永くんの顔を見た。
机にカバンを置きながら、岸永くんは僕の方を向いて爽やかに笑っていた。
岸永くん、あんな笑顔で… 昨日のこと、何とも思ってないのかな…
僕は、少しこわばった表情で、岸永くんに笑い返した。アハ…

その時だった。
突然、僕の目の前に安村くんの顔がぬっと現れて、
岸永くんの姿が、安村くんの顔面でさえぎられた。
「さとッチ、さとッチ、さとッチ、さとッチ、大変だ! 大変だよ!!」
そんなに顔を近付けて、大声で言わなくても、聞こえてるって。
何を朝っぱらから大騒ぎしてるんだよ。本当に安村くんは、毎朝テンション高くていいね。

「さとッチ、今朝の“朝のさわやかワイド”見た?」
「ううん。見てない」
“朝のさわやかワイド”は、
僕の家で毎朝見ているテレビ番組とは別チャンネルでやっている、地域情報の番組だった。
「テレビに出てたよ!! マラソン大会の時の、さとッチの写真が。展示されてるんだって!!」

「あ、ヤッチン、俺も今朝見た見た」後ろから清田くんが会話に加わってきた。
「そういえば、マラソン大会の日って、沿道にカメラ持った人、多かったもんなあ」
それよりも、僕は安村くんが最後に言った一言が、すごく気になっていた。
展示されてる? 一体どこで展示されてるっていうんだろう・・・
169BB21702:2005/07/23(土) 23:50:52 ID:32FhOIrG
その答えは、清田くんが話してくれた。
「虎楠市の、宝屋百貨店で、展示会やってるんだって。
 “2005 バレンタイン企画 〜街で見かけた素敵な男の子 写真展〜”ってタイトルでね。
 若い男の写真ばっか飾ってるらしいよ。来週の16日まで開催、だってさ。
 展示されてる写真が何点かテレビに写ったんだけど、
 その中にさとッチがマラソンしてる写真も出てたんだよ」
清田くん、展示会のタイトル、そんな長い名前なのに良く覚えてたねえ・・・
なんて感心してる場合じゃない。勘弁してよ。
僕のブルマ姿が、よりによってデパートで展示されるなんて。

「あ、そうだ」清田くんが続けて言った。
「あのさ、展示会の期間中に、写真を撮られた男性本人が来店して
 “この写真のモデルは僕です”って名乗り出たら、
 その展示してる写真のパネルを、その場でもらえて、
 しかも宝屋百貨店の特製チョコレートまで、もらえるんだって」
これは、早いうちに、宝屋百貨店に行くしかない…僕の心は固まった。
何が何でも、早いうちに宝屋に行って、
そのパネルを展示場から引き上げて、さっさと持ち帰ろう。
僕のブルマ姿の写真が、いつまでも展示されたままになって、
たくさんの人の目に晒されるなんて、そんなの、かなわない!!

それに、噂では宝屋の特製チョコレートって、季節限定生産で、すごく美味しいらしい。
この前、クラスの女の子たちが言ってたけど、
宝屋のチョコレートって、バレンタインの半年くらい前から予約しておかないと、
手にはいらないんだって。
それがもらえるんだったら、フフッ、悪い話じゃないよな・・・
170BB21702:2005/07/23(土) 23:52:24 ID:32FhOIrG
僕がそんなことを考え始めた時に、安村くんが言った。
「じゃあさあ、さとッチ。今度の土曜日、宝屋百貨店に行こうよ。キョンピーも一緒にさ」
「うんいいよ。俺も今度の土曜はヒマだし」清田くんが同調した。
「よし決まった!
 さとッチと一緒に行ったら、オレたちも、チョコレートもらえるかも知れないしな」
…なんだ。そういう動機か。でもまあいいや。独りで百貨店なんかに行くのって、抵抗あるし。
僕は安村くんの提案をのむことにした。

「じゃあ、一緒にいこう。ヤッチンもキョンピーも、頼むよ」
「集合は、そうだ。さとッチの家に朝11時で、どう?」清田くんが言った。
隣町の虎楠市まで自転車こいで行くから、午前中に出発したほうが、確かにいい。
清田くんが続けて言った。
「さとッチ、もらった写真のパネルをちゃんと自転車で運べるように、
 荷台のゴムひもとか、準備しといたほうがいいよ。あ、それから…」
それから?

「今朝のテレビで、レポーターが言ってたんだけどね。
 展示されてる写真の被写体になった男性が“写ってるのは自分です”って申し出るときに、
 ひとつだけ条件があるんだってさ。
 写真を撮られた時と同じ服装で来店しなくちゃ、ダメなんだって。
 ほら、服装が違うと、見た目のイメージもずいぶん変わっちゃうじゃん。だからなんだってさ」

な… 写真を撮られた時と同じ服装… マジで…?

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
171名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 01:29:18 ID:AtysLl4Q
スバラシス
ゴムひもで何をする気だ!
172名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 20:15:51 ID:pnbmTezc
ブルマは普通とはいえ、スポーツをする場以外でブルマ姿までさらさないといけないのは恥ずかしいですね。
写っている本人が名乗り出たら、その場で写真がもらえるというのは、本人の為にもう1つパネルを作ってあるのかも。
173名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 03:23:56 ID:rguDD/qc
>>172
他の人の体操服姿の写真があって、偶然その人が同じ時間に名乗り出て、
揃ってブルマ姿を披露する事になったらまだいいかもね。
174名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 11:02:52 ID:dpcy20hx
>>173
サイドラインとかワンポイントが入った他校のブルマを「カッコいい」と思ってしまうさとッチ(笑)
175名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 21:24:29 ID:lYI3Oo/V
最近、安村君のキャラがツボです。
特に>>168の台詞が最高です。

ブルマ姿で会場へという展開になりましたか。
しかもマラソン時のだからサトッチは女性用のブルマをまた穿く事になりますよね。
会場に着くまでは体操服&ブルマの上に何か着て行くとは思うのですが
会場の入り口から体操服とブルマで行ったらすごい事になりそうですね。
176名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:11:43 ID:zwYVoRJk
さとッチが行った時、タイミング良くTVの取材が来てたりしてね。
177BB21702:2005/07/30(土) 22:26:28 ID:qrSRJ9NL
読んでいただき、ありがとうございます。
>>171
ゴムひもで何を… うーむ… そうだ!! そ…
し、しまったぁっ!! 今回も岸永くんを登場させとくべきだった!!
>>172
さとッチの羞恥心がなかなか吹っ切れないので、
今回は、ちょっとショック療法を施すことにしました。
ブルマ姿のまま、ブルマワールドの外に放り出されるさとッチ、危うし!
>>173
えっ、展示会場のなかにもう1人、ブルマはいてる男の子がいる!!
…お、落ち着け。絶対に僕の方がブルマ似合ってるんだから。
あんなヤツより、僕の方が絶対、ぜーったい、かわいいんだから。
…あ、あれっ?? ぼ、ぼく何てこと考えてんだろ?? やだッ…
なーんて展開も乙ですか?
>>174
その男の子は、ライトブルー地に白いサイドラインのブルマはいてた。
どこの学校のブルマだろ? 何だかカッコイイなあ。
…えっえっ? その男の子は僕の方に向かって、颯爽と歩いて来た。
「きみ、さっきから僕のブルマを、じっと見てるね。興味あるの?
 実は僕、万一のことを考えて、替えのブルマを持って来てるんだ。
 もしよかったら、きみ、はいてみるかい? きっと似合うよ」
「えっ、あ…あの、ぼ、ぼく…」  トクン…
またまた机の引出しコレクションが、増えちゃいますか…?
>>175
安村くんを気に入っていただけたとの由、ありがとうございます。
いろいろと、はしゃがせたいキャラですんで、今後ともご贔屓の程。
今回、さとッチはパネルを撤収する事で、安村くんはチョコレートで
頭が一杯の状態です。さてどうなりますことやら…
>>176
スタイリストが、
膨らみ具合とか食い込み具合とかお尻のはみ出し具合とか、
常時チェック。ブルマの形が崩れるたびに直接さわって形を整える…
CM・ドラマ・映画の類いの撮影って、そんな事で時間費やしてますよね。
178BB21702:2005/07/30(土) 22:36:11 ID:qrSRJ9NL
>>170 のつづき
12日、土曜日の朝。
僕は2階の勉強部屋で、上下スウェットの格好でベッドに寝っ転がって、マンガを読んでいた。
お母さんは朝早くに、日帰りの観梅ツアーに出かけた。早咲きの穴場があるらしい。
家にいるのは、僕1人だった。時計は10時50分。そろそろだな…

それから間もなくして、玄関先で自転車のキキーッというブレーキ音が響くのが、
窓越しに2階の部屋にまで聞こえてきた。
「ピィンポォーン」玄関のチャイムが鳴る。僕はトントンと階段を降りて、
玄関のドアを開けた。
ドアを開けた途端に見えた光景は、眉間にシワを寄せた安村くんの顔だった。

「さとッチ、なんでまだスウェット着てるんだよ。早く着替えて来てよ待ってるから」
安村くんはブラウンのダッフルコートに、紺のジーンズ姿だ。
その後ろで、ダウンジャケットにチノパン姿の清田くんが笑っていた。
いいねえ。2人ともあったかそうな格好して。さとッチだけブルマはいてろ、ってことか。
「友情って何だろう?」そんな問いかけが僕の脳裏をよぎった。

100パーセントお楽しみのお出かけだったら、30分も前からスタンバイしてるだろう。
けど、今日、虎楠市の宝屋百貨店に行くのは、そんな浮いた動機じゃない。
僕のブルマ姿を写した恥さらしな写真パネルを、とっとと回収するための遠出なのだ。
なのに、体操着とブルマ姿でスタンバイしてろってか。勘弁してよって感じ。

僕は2階の勉強部屋に戻って、スウェットを脱ぎ、体操シャツとブルマに着替えた。
写真を撮られた本人が展示会場に行っても、写真を撮られた時と同じ格好をしてないと、
写真パネルはもらえない…
これが、清田くんから聞いた、パネルをゲットするための必須条件だったのだ。
誰だよ、僕を撮ったカメラマンは。まったく。
もう少しいい格好の時に撮ってくれよな。どうせ隠し撮りするんだったら。
179BB21702:2005/07/30(土) 22:37:22 ID:qrSRJ9NL
「お待たせー」
そう言いながら階段を降りてきた僕を玄関で待っていたのは、
さっき以上にきついシワを眉間に寄せ、しかも口をヘの字に曲げている安村くんの顔だった。
「何だよ、そのブルマ!! さとッチがマラソン大会の時にはいてたブルマと違うじゃん!!」
えっ? 「違うじゃん!!」って、まさか…!!
もしかして、僕がマラソン大会の時に女子用ブルマはいて走ったこと、安村くんにバレてる?
「ほら。ブルマにタグ縫い付けて、名前書いただろ? あのタグのついたブルマ、はいて来てよ」
なんだタグのことか。
女子用だったってチェックがはいってたワケじゃなかったんだ。ホッ。

しかしそれにしても、安村くん、今日はすごくシビアだ。
「さとッチだって、せっかく宝屋百貨店まで行くんだからさ。
 つまらないケチがついて、もらえるはずの写真パネルとか、チョコレートとか、
 もらい損ねちゃったら、さとッチだって、ヤだろ?」
そうか。そういうことですか。
分かったよ安村くん。きみが宝屋百貨店の特製チョコレートを確実にゲットできるよう、
僕は潔く名前入りタグつきの女子用ブルマを着用するよ。君と僕との熱い友情を守るために…。
でもね… すっごく恥ずかしいんだよ、この格好。

僕は再び2階の勉強部屋に戻って、机の一番下の引き出しから、
マラソン大会の時に使った、名前が書かれたタグ付きの女子用ブルマを取り出した。
そして、男子用ブルマを脱いで、その女子用ブルマにはき替えた。
マジックで名前が書かれたタグ付きブルマ。
この格好で外に出るのか… ああ、恥ずかしい。
180BB21702:2005/07/30(土) 22:39:09 ID:qrSRJ9NL
階段を降りて玄関に行くと、
さっきとは全然違う、至極満足そうな表情の安村くんが待っていた。
「そうだよ、さとッチ、それ、その格好だよ。これで完璧じゃん!! よっしゃあ!」
安村くん、顔にしっかり「宝屋の特製チョコレート」って大書きされてるよ…
玄関のドアを出た。わっ、寒風が太もものつけ根を直撃する…

「さとッチー、早くー」
安村くんと清田くんは、家の前の道路脇で自転車に跨がって、僕が出てくるのを待っている。
僕は玄関のドアの鍵をかけた後、カーポートに留めてあった自転車を道路まで押し出した。
「悪い悪い、待たせてゴメン」僕は2人にそう言いながら、自転車に跨がった。
「イィッ…!?」 自転車に跨がった瞬間、
突き上げるような、えも言われぬ違和感が、僕の全身を貫いた。
瞬間、僕はハッと気づいた。
「そうだった。僕、今の今まで、ブルマ姿で自転車に跨がったこと、なかったんだ…」

ブルマの薄手の布地越しに、サドルの硬い感触が、お尻に直接伝わってくる。
この状態が続くと、何だかちょっと、痛くなりそうな予感。何だか不安。
「さとッチ、準備いい? それじゃ、出発ー!」
清田くんの声に合わせて、安村くんも僕も、自転車をスタートさせた。

自転車をスタートさせてから、僕の違和感はますます増幅した。
僕がペダルを左右交互に漕ぐたびに、
露出した左右の太ももの内側のつけ根が交互に、
合成皮革で出来たサドルの表面に擦れて、ヒヤッと感じる。
股の間をくぐっているブルマの布地の幅が、どれだけ狭いか…ということを
ペダルを漕ぐたびに実感させられるハメになった。
これじゃ、下半身はブリーフ1枚で自転車に乗ってるのと同然だ。
181BB21702:2005/07/30(土) 22:41:06 ID:qrSRJ9NL
ブルマ姿で自転車に乗ると、ブルマがいかに頼りない衣料であるかを
痛感させられた。
競輪の選手がどうして膝まであるスパッツをはいているかが、よく分かる。
おまけに、自転車が加速するにつれて強まる向い風が、
露出した太ももをすり抜ける。
この真冬に、僕、どうしてこんな格好で、自転車なんかに乗ってるんだ…?

僕ら3人は、自転車で市街地を抜け、虎楠市に向かう国道にはいった。
いくら俣岡市が、男の子ブルマの町だからといっても、
さすがに今日みたいな寒い日に、ブルマで外出している男の子はいなかった。
しかも、元々からこの町の出身の安村くんと清田くんが
揃って長ズボンをはいてるってのに、
どうしてヨソ者の僕が、ブルマ姿になんなきゃならないんだ。
…そんなことを考えながら、僕はひたすら自転車を漕いでた。ああ、太ももが寒い…

国道が郊外に差し掛かると、自転車専用レーンがなくなったので、
僕らは狭い路側帯を、1列になって走った。
先頭が安村くん、次に僕、最後尾は清田くん…という順になった。
自転車を長く漕いでると、だんだんと頭が冴えてきた。
冴えた頭で自転車を漕ぎながら、僕は、思いきり後悔していた。
別に、家を出発する時から、こんな格好する必要なんかなかったんだ。
体操服とブルマの上に普通の服を着ておいて、
百貨店に着いて、写真展示場で係の人から「撮られた時の服装」を求められた時にだけ、
体操服とブルマの格好になりさえすれば、良かったんだ…
しかしもう遅い。僕は虎楠市までの往復全行程、ブルマ姿を晒しながら走るしかなかった。
182BB21702:2005/07/30(土) 22:49:52 ID:qrSRJ9NL
「さとッチ、やっぱり寒そうだな…」
半袖の体操服とブルマの格好で自転車を漕ぐ悟の後ろ姿を見ながら、
最後尾の清田は思った。
今朝、清田と安村と2人で悟を迎えに行ったとき、
さとッチは当然、体操服の上に何か防寒用の服を着るものだとばかり、清田は思っていた。
でも結局さとッチは、安村にせき立てられるままに
半袖の体操シャツとブルマだけの格好で、出発してしまった。

「ま、どうせ自転車こいでたら体も暖まるだろうし、
 さとッチもその辺りを見越したうえで、薄着でいいと判断したんだろ」
と、出発した時点では清田も納得していた。でも、いくら自転車を漕いでいても、
今日の冷え込みは、ちょっとキツかった。
「しまったなあ。“さとッチ、体操服の上に何か着ておいた方がいいよ”って
 やっぱり、言ってあげとくべきだったなぁ」

清田がそんなことを考えているうちに、
3人の自転車は、緩い上り坂にさしかかった。
急な坂ではないが、約2〜3キロにわたって、緩い坂がダラダラと続く。
ペダルを強く踏み込めるように、
3人はサドルから腰を浮かせて“立ち漕ぎ ”の姿勢をとった。
清田の目の高さが、前を走る悟のブルマに並んだ。

悟が左右のペダルを踏み込むために、
悟のブルマに浮き上がった丸く形良い双丘の谷間の食い込みラインが、
周期的に左に傾いたり右に傾いたりしているのが、
自動車のワイパーの動きのようにも見え、清田はそれを何となく可笑しく感じながら、
その様子をじっと見つめていた。

やがて、登り坂は尽きた。ここが峠の頂上。
「あーやっとテッペンだ。ちょっと休んでいこうか」
先頭を走っていた安村の声に、3人は自転車を降りた。
国道脇に「虎楠市」と大書きされた案内標識が立つ。ここから先が虎楠市だ。
下り坂の彼方に広がる街並が、虎楠市街。
一方、後ろを振り向くと、3人が住む俣岡の街並も望める。
(ここよりも向こう側に住んでれば、僕はブルマなんかはかずに済んだんだ…)
目に見えない「恥辱の境界線」を、誰よりも痛烈に感じていた悟は、
今、ブルマをはいていた…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
183名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:41:17 ID:VN4vRhHw
寒空の下、ブルマで自転車ですか〜。

> 股の間をくぐっているブルマの布地の幅が、どれだけ狭いか…ということを
> ペダルを漕ぐたびに実感させられるハメになった。

男子用ブルマは女子用と比べたら股間のもっこりを考えて股の辺りの布の幅が
広く作られていると思うんですが、悟くんが履いているのは女子用ですから、
物凄く心もとないでしょうね。
184名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:11:15 ID:wcByi0fT
>>177
> …あ、あれっ?? ぼ、ぼく何てこと考えてんだろ?? やだッ…
> なーんて展開も乙ですか?
そういう展開いいですっぜひやってください。

> もしよかったら、きみ、はいてみるかい? きっと似合うよ」
誘惑に勝てずに履いてみたら、とっても似合ってて、
「うわー、凄く似合ってるよ」とか言われて、そのままくれたりして。

あ、こんなのはどうでしょうか。
悟君は「ブルマが一番似合う男の子」として密かに知られるようになって、
スポーツの大会とかで、対戦相手の選手から記念にブルマの交換を希望される
ようになったりして。
185名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 13:19:47 ID:4Hq5iQpk
>>184
 >悟君は「ブルマが一番似合う男の子」として密かに知られるようになって
 テレビが取材に来て一気に全国区になるとか。

 寒いから風邪を引いちゃうかもですね。
 風邪引いて寝てるとダブついたパジャマが気持ち悪くてブルマを穿いて寝てるところをお姉ちゃんに写真に撮られちゃうとか(笑)
 
 逆にブルマワールドから出ちゃって違和感を感じている男の子なんかもいるかもですね。
 そういう子はプールでこっそりとブルマを穿いてるとか。

186名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 18:24:37 ID:utLHYAup
>>185
>テレビが取材に来て一気に全国区になるとか。

変に話題になって大変な事になったら男の子のブルマ姿を楽しめなくなるので
マスコミも暗黙の了解でローカルニュースにとどめているのかも。
悟くんも知らなかったし。

>逆にブルマワールドから出ちゃって違和感を感じている男の子なんかもいるかもですね。

いるでしょうね、そういう子はショートパンツの下にこっそりブルマを履いて
いるんでしょう。
187BB21702:2005/08/06(土) 08:01:20 ID:/WrCzSZP
読んでいただき、ありがとうございます。
>>183
トライアスロン出場経験のある男性も、競泳用パンツで自転車に乗りますから、
似たような感じ方をしているかも。一度、きいてみたいものです。
なお私の設定では、男子用ブルマと女子用ブルマとの間に、露出度の差は全くありません。
唯一の違いは、モッコリの部分が立体裁断・縫製されてるかどうかだけです。
従いまして、今後読み進められるにあたっては、
悟くんが男子用ブルマをはいてるときも、どうか失望なさらず(笑)、お楽しみください。
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/707
>>184
「ブルマが一番似合う男の子」として密かに知られるようになる
               ↓
  対戦相手の選手から記念にブルマの交換を希望される

さて、この因果関係を結ぶ脈絡として、しいて言えば以下の様な前提が必要ですね。
・この地域のスポーツ界には「ブルマを制する者は勝負を制す」という
 格言があり、ブルマが似合う選手ほど勝負強い、と堅く信じられている。
・この地域のスポーツ界には「健全な尻は健全なブルマに宿る」という格言があり、
 悟くんのヒップを形成した程の霊験あらたかなブルマを授かって着用すれば、
 ブルマが似合う美尻になれる、と堅く信じられている。
・上記の様な込み入った話でなく、単にスポーツ選手の中にブルマフェチが多い。
>>185
お○いッきり○レビ辺りで、「秘められたブルマパワー」とか言ってとり上げられ、
悟くんが出演させられて、みの○んたにさんざん好き勝手言われそうですね。
番組終了直後から、ブルマメーカーに電話問合せが殺到したりして。
>>186
布教活動してる子もいたりして。
「あのさ、僕が前に通っていた学校の体操服、男子もブルマだったんだよ」
「え、えーっ!! ウソだろ? そんなの、信じられないよ」
「ウソじゃないよ。(タンスの引き出しを開けて)
 ほら。これ僕がこの間まで使っていた、ブルマ。
 はくとピチッとして気持ちが引き締まるよ。杉沢くん、一度はいてみる?」
「い…いいよ、遠慮しとくよ」
「そんなこと言わないで。杉沢くんだったら、きっと似合うよ」
      ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
「杉沢くん… ほぉーら。とっても、似合ってるよ…」
「ぼ…ぼく、何か…ヘンになっちゃいそう…」
188BB21702:2005/08/06(土) 08:30:40 ID:/WrCzSZP
「じゃ、そろそろ行こうか。あんまり長いこと休んでると、
 宝屋に着くの、遅くなっちゃうし」
安村くんが急くように言った。今日はバレンタインデーの前々日だ。
安村くん、特製チョコレートが品切れになってしまわないか、心配なのかなあ?
まあいいや。僕だって、自分のブルマ姿の写真を早く展示会場から
取っ払わなくちゃならないし。
ここから先は、虎楠の市街地まで下り坂が続くから、自転車漕ぐのも楽になる。
足をペダルの上に乗せて、チェーンが空転する音を響かせながら、
僕ら3人は、坂をくだって行った。

国道は平坦になり、街が近づいてきた。
僕らは自転車をどんどん漕いで走った。
市街地に近づくにつれて、国道脇の歩道を歩く人の姿が増えてきた。
…!!
な、なんなんだろ? 僕は急に、物凄く気まずい気分に襲われた。
街を歩いている人たちの、訝(いぶか)しげとも好奇ともとれる視線が、
僕ら3人に… いや、僕ひとりに向けて注がれているのだ。
口に手を当てて、好奇のまなざしで僕の方を見ている女の人、
顔面をこわばらせて、何が起こったのか実感がついてきてないような
表情をしているサラリーマン、
目を見開いて「ええっウッソー、アリエナーイ」みたいな顔してる、
女子高生3人組…

そうだ。ここは虎楠市だった。
…少年ブルマの町・俣岡の常識イコール虎楠を含む日本中の非常識、だった。
ここは、男がブルマはくなんてあり得ないエリアだった。迂闊だった。
でも、宝屋百貨店に晒されている自分のブルマ姿の写真を
一刻も早く取っ払っうために、僕はこの格好でここまで来るしかなかったのだ。
ええい、もう開き直ってやる。僕は宝屋百貨店に向かって一心に自転車を漕いだ。
でも、漕げば漕ぐほど、太もものつけ根に冷たい風が当たって、
ブルマ感覚をますます強く実感してしまう。
路面の起伏で自転車が上下に振動するたびに、
サドルの硬さが、ブルマの薄い生地を通じてズンズンと伝わってくる。
189BB21702:2005/08/06(土) 08:32:46 ID:/WrCzSZP
中学生っぽいヤツらの集団が、スポーツ用品店前にたむろっている。
彼らのうちの1人が、僕らに視線を向けた。
「おいおい、あれ見てみろって。あいつブルマはいてるぜ、ブルマ!!」
「えーマジかよ、男のくせに。きょうび女でもはいてねーだろ、ブルマなんて」
「もしかして俣岡のヤツじゃねーの? 
 ほら、前にテレビでやってたじゃん、俣岡って男も体育でブルマはいてるって」
「それでも、休みの日までブルマはかねーだろ、普通。
 ちょっと変態はいってんじゃねーの、アイツ」
「お、おいっ、見てみろって!! ブルマに名札なんか縫い付けてるぜ マジかよー」
「名前、何て書いてる? …なんとか悟だって」
「さとるちゃ〜ん、男の子がブルマはいちゃダメよ〜 ハズイよ〜」
…聞こえない聞こえない。気のせい、気のせい。

僕らの自転車が彼らの前を走り過ぎて数秒後、背後からとどめの一撃が響いた。
「うわー、食い込んじゃってるぜー、見たくネェー」
うるせえやい。僕だってテメーラらなんかに見られたくねーよ。
って思う一方で、もし仮に、お父さんが虎楠市内に家を建ててたとしたら、
今この瞬間、僕はあいつらの仲間のひとりとして、
あの集団の中にいたのかも知れないな…
なんて思いが、フッと浮かんだりもした。けれど…

もしそうなってたとしたら、僕は安村くんとも清田くんとも
こうして出会うことは、なかったんだ。
僕は何となく複雑な気持ちになった。
もしこれが教育テレビか何かの道徳ドラマだったら、
「体操服がブルマだったっていい!! 安村くんたちと出会えたんだもの。
 僕はこの学校に来て本当によかったと思ってる!!(涙)」
みたいな結末になるんだろうけど、現実はそんなに単純にはいかないよな。
190BB21702:2005/08/06(土) 08:34:34 ID:/WrCzSZP
そんなことをモヤモヤと考えている間に、僕らは宝屋百貨店に到着した。
“2005 バレンタイン企画 〜街で見かけた素敵な男の子 写真展〜”
そう書かれた懸垂幕が、百貨店の外壁にドドーンと吊り下げられている。
このビルの中に、僕のブルマ姿の写真パネルが展示されているのか…
この懸垂幕を見て来店した人が、僕の写真を見ているんだ…と思うと、
とても恥ずかしい。
そんな恥ずかしい写真、一刻も早く取っ払わないと。
安村くんと清田くんと僕は、自転車を駐輪場に留めて、店内にはいった。

店内にはいると、お客さんの視線が一斉に、ブルマ姿の僕の方に向けられた。
ちょっとそんな目で見ないでよ、そこの女の人。
でも、考えてみれば無理もない。ここは百貨店だ。
何て場違いな格好してるんだよ、ってことぐらい、僕だって分かってるよ。
でも僕には僕の事情があるんだ。僕にこういう行動をとるよう仕向けたのも、
元はといえば、この百貨店なんだから。

「写真展」は8階の催し会場でやってるらしかった。
のぼりのエスカレータに乗ると、僕の後ろに立った人の目線の高さが、
僕のブルマと同じくらいになる。
エスカレータを乗り継いで8階にたどり着くまで、
僕のすぐ後ろに立った人に、僕のブルマのお尻をじぃっと見られることになる。
すごく時間がかかったような気がした。ああ恥ずかしい…
やっと8階にたどり着いた。僕ら3人は、催し会場にはいった。

「あー、ママー、ブルマくんだあーっ! ホンモノのブルマくんが来たーっ!!」
な、なんなんだよっ!!
6才くらいの女の子が1人、いきなり僕の方を指差して、叫んだのだ。
その女の子の後ろに
「はいはい、れなちゃん、何を大きな声だしてるの」
と言いながら女の人が現れた。女の子のお母さんらしい。
その女の人が、女の子が指差している僕の方に、視線を向けた。

向けた途端、女の人の表情は硬直した。
「あ、あらっ… ご、ごめんなさい… こ、この子ったら…」
女の人は子どもの頭を後ろから押しながら、回れ右してそそくさと立ち去ってしまった。
「ブルマくん…?」僕はものすごくイヤな予感を感じながら、会場内へと進んだ。
191BB21702:2005/08/06(土) 08:36:09 ID:/WrCzSZP
会場内には、若い男性の写真ばかり数十点が展示されていた。
家族づれが多いけど、バレンタインデー前日とあって、若いカップルの姿も多い。
その会場の中で、ある1箇所が、ひときわ黒山の人だかりになっているのを
僕は発見した。

「あんなに人が集まってるなんて、どんな写真なんだろ…」
僕ら3人は、その人だかりが出来ている場所に近寄った。イヤな予感がする。
そしてその注目の的になっている、その作品を見た。僕は血の気が引いた。
┏━━━━━━┓
┃ 最優秀賞 ┃
┗━━━━━━┛
〔タイトル  がんばれ!! ブルマくん〕
出品者コメント:ある中学校のマラソン大会で撮影しました。
        真冬の寒風も、周囲の視線もものともせず、
        ただひたすら、まっしぐらに走る姿に、
        感銘を受けました。
審査員評:今では女の子にも着用されなくなったブルマ。
     でも、彼にとってはこのブルマが“大切な勝負パンツ”なのでしょうね。
     もしかしたら、特別の思い入れがあるのかも知れません。
     周囲の視線に臆することなく、意を決してブルマに勝負を賭けた
     “ブルマくん”の意気込みに、敬意を表します。

写真に写ってるのは、紛れもなく僕だった。
ブルマのタグに書かれた名前も、しっかり写っている。
ブルマをはいて走る僕の全身が、
僕の左足の足もと辺りから、低いアングルで撮られていた。
どうみても、ブルマが強調されてしまう構図だ。
股間も… ああ、膨らんじゃってるのが、まる分かりだ。やめてくれ…
しかも僕以外に他のランナーは、誰も写っていなかった。

それにしても…
それにしてもあんまりだ、あんまりだよ!! この出品者コメントと審査員評!!
こんなコメントだと、
僕が臆面もなく自分の意思で、ひとり好き勝手にブルマをはいて
マラソンしたみたいじゃないか!! 何が“勝負パンツ”だよ!!
おまけに“特別の思い入れ”だなんて!! そんなもん、ないよ! ないよ! ないっ!!
完全に変態扱いじゃないか!!

もう顔面が引きつりまくっている僕に追い討ちをかけたのが、
お約束どおりっていうか…安村くんだった。
「さとッチ、すげえじゃん!! さとッチの写った写真、最優秀賞だって!!!」
その安村くんの大きな声で、黒山の人だかりの構成員の視線が一斉に、
僕ら3人の方に向けられた。
そしてすぐに、その黒山の人だかりから、次々と歓声が湧き起こった。
192BB21702:2005/08/06(土) 08:38:28 ID:/WrCzSZP
「あ、あらっ、ブルマくん本人だわ」
「キャー、写真より実物の方がカワイイー」
「やっぱり今日も“勝負パンツ”で来たのね。よかったわね、最優秀賞で」
「まあ、こんなに寒い日に。よっぽどブルマが大好きなのね」
「男の子にブルマって意外と似合うのね。うちの息子にもはかせようかしら」
「ブルマくーん、こっち向いてー」「握手してー」
わっわっわっ!!
一瞬のうちに、会場は大パニックになり、僕はもみくちゃにされた。
うわっ誰だ、僕のブルマ撫でてるのは。やめろー!!!

「こっちこっち、こっちでーす!!」
遠くの方から、若い男の人の声がした。
僕は会場の見物客たちにもみくちゃにされながらも、
その声がした方を見た。
エレベータホールの方から、
6〜7人の若い男女がこっちの方に小走りで駆け寄って来る。
男の人たちは腕章をつけ、何やらゴテゴテした機材を持って走って来る。
その中でひとりの女の人だけが、なぜか垢抜けた格好をしている。

「はーい、TRXテレビでーす!!
 みなさーん、そこを開けてくださーい!!」
言ってる内容こそお願いっぽいけど、殆ど威圧的な口調で、
その一団の先頭を走って来た若い男の人が、こっちの方を向いて叫んだ。
僕を包囲していた見物客たちは、その声に気押されて僕の傍から離れ、
その一団にスペースを譲った。障害物が蹴散らされたのだ。
ゴテゴテと機材を抱えた彼らは、まっしぐらに僕の方に猛進してきた。
193BB21702:2005/08/06(土) 08:39:48 ID:/WrCzSZP
「き、きみ、この写真に写ってる子だよね?」
その一団の先頭を走って来た男の人が、僕に尋ねた。
「はい、そうですけど」僕は答えた。
「実は今、この店のバレンタイン商戦ってことで、
 この店の実況中継をしてるんだ。
 つい5分ほど前に、この会場からの実況を終えて、
 別の売場に移動してるところだったんだけど、
 写真のモデルの少年らしい子が来店してる、とスタッフから聞いたんで、
 急きょ、引き返して来たんだ。
 これから、ここでの実況中継を再開して、
 君にインタビューしようと思うんだけど、いいだろ?」
“いいだろ?”だって。“いいかな?”って尋ねるんじゃない? 普通。
僕が「いいです」と答えるのを待つこともしないで、
彼らは機材のセッティングを始め、女の人はテレビカメラの前にスタンバった。

「はーい、テレビの前のみなさーん!!
 さきほど中継した、ここ宝屋百貨店8階の写真展の会場に
 ふたたび、戻って来ましたーッ」
あ、この女の人、やっぱりレポーターだったんだ。
「実は、さっきご紹介した、最優秀作品に写っていたブルマくんなのですが、
 なんと!! 偶然にも、来店してたんです。
 しかも写真と同じ、ブルマ姿でですよ!!
 それではこれから、ブルマくんにインタビューしてみようと思います」
テレビカメラが、僕の方に向けられた。
しかも、レンズは最初に僕の足許に向けられ、少しずつ上向きに動かされている。
僕のブルマ姿を舐めるように撮影しているのが、まる分かりだ。
194BB21702:2005/08/06(土) 08:41:22 ID:/WrCzSZP
「ブルマくん…て呼んじゃ、失礼かな?
 ブルマに白い布が縫い付けられてて、マジックで名前が書かれてますね。
 どう読むのかな? こうさき、さとる…くんでいいのかな?」
実名さらすなあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

こうして、僕に対する不見識極まりないインタビューが
テレビ中継され始めたんだ。
「幸崎くんは、マラソンするときは、いつもブルマはいてるの?」
「…はい」 すごく屈辱的。
「やっぱり、幸崎くんにとって、ブルマは“勝負パンツ”なのかな?」
“やっぱり”ってどういう意味だよ、“やっぱり”って。
「そうじゃなくて、僕の通ってる学校の指定の体操服がブルマなんです」
僕は真実をはっきり言った。
あのいい加減な審査員評を否定して、僕の名誉を回復するために。

「ええっ、男の子でもブルマはかなきゃならない学校があるの?」
あんた地元のテレビ局の人間だろ?
俣岡市内の小中学校の男子の体操服はどこでもブルマだってことくらい、
知識として知っとけよな。
「そうなんです。僕が住んでる俣岡市内の学校はどこでも…」
「恥ずかしい、と思ったことはないの?」
あの…人に羞恥心のカケラもないように半ば決めつけたような尋ね方
するなよな。でも「恥ずかしい」と答えるのは、敗北宣言みたいに感じたので、
ちょっと角度を変えて答えた。
「冬は寒くてツライです…」

「じゃあ、幸崎くんは小学校のときから、体育ではずっとブルマを…」
想像しただけでゾッとするようなこと、言わないでくれよな。
「いいえ、僕は去年の春に、俣岡に転校してきたんです」
「じゃあ、幸崎くんは、俣岡に引っ越して来るまで、ブルマをはいた経験は?」
「まったくありません。
 ブルマなんて、昔、女の子が使っていた体操着だということくらいしか、
 知りませんでした。
 まさかこうして、自分がはくことになるなんて…」
そこまで僕が答えたところで、突然、テレビカメラの真横に立ってた男の人が
レポーターの女の人に向かって、何やら真剣に手ぶりでサインを送っている。
もしかして「もう時間切れだぞ!!」という合図かな? そんな感じだった。
195BB21702:2005/08/06(土) 08:44:24 ID:/WrCzSZP
「はい、幸崎くん、どうもありがとうございました」
レポーターさんが、いきなり“まとめ”にはいった。

「生まれてこのかた、ブルマとは全く無縁だった幸崎くん。
 転校先の学校の指定着がブルマ、ということで、
 最初はちょっと戸惑ったかも知れませんが、
 今は、まんざらでもないようですね。
 この写真、幸崎くんの貴重な青春の想い出の1ページとして
 いつまでも幸崎くんの記憶に残るんだろうな、と思います。
 最後に、私から幸崎くんに、ひと言メッセージをプレゼントして
 ここからの中継を終わらせたいと思います。
 “ガンバレ、ブルマくん!!”
 以上、宝屋百貨店8階からの中継でした!!」

…レポーターさん。
誰がいつ“今は、まんざらでもない”って言った? 誰が?
それに何が “ガンバレ、ブルマくん!!”だよ。
写真のタイトルそのままじゃないか。安い締め方するなよな。

「はーい お疲れさーん」
僕にそうひとこと言い残しただけで、
テレビ局のスタッフ連中は、機材をテキパキと片付けて
足早に去って行った。
僕は今、肺の中から空気が完全に抜け切ったような気分だ。
でも、僕の中にひとつの新しい決意が芽生えた。
「TRXテレビ、2度とチャンネルを合わすまじ…」
もっともこの決意は、3日後の夜、
TRXの人気番組「連射男」放映開始とともに空しく崩れ去るのだけど…

茫然としている僕の前に、1人の女性店員さんが現れた。
「あなた、あの最優秀賞の写真に写ってた、ブルマの男の子ね。
 その格好からして、今日は、パネルを受け取りに来たんでしょ?
 いいわ… こちらへいらっしゃい」
僕たち3人は、その女性店員さんに案内されるままに、
救護室にはいっていった。

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
>>176 様、アイデアお借りしました。
196名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:06:32 ID:4W31/Xh+
ニュースに続いて2度目のテレビですね。
レポーターがブルマの事を知らないのは県外出身だからかも。ローカル局でも県外出身のアナウンサーやスタッフが半分くらいいるのが普通らしいし。
これは生中継なんでしょうか?、地方局では土曜日の午前中は時局制作の番組をやる事が多いので、ローカルの情報番組っぽいですね。
えらい言われようなので、スタジオにいる番組の司会者がフォローしてくれてなかったら、文句の一言も言っておいた方がいいよ、悟くん。
185と186で触れられてますが、全国ネットに流れたら大変ですね。事情を知らない県外出身のレポーターやスタッフはキー局に配信しようと
したけど、上司に止められて、男子ブルマについての暗黙の取り決めについて教えられたりとかするかも。
197名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 23:34:05 ID:0pmnEio8
>>187
> 「ブルマが一番似合う男の子」として密かに知られるようになる
>               ↓
>  対戦相手の選手から記念にブルマの交換を希望される

>さて、この因果関係を結ぶ脈絡として、しいて言えば以下の様な前提が必要ですね。
>・この地域のスポーツ界には「ブルマを制する者は勝負を制す」という
> 格言があり、ブルマが似合う選手ほど勝負強い、と堅く信じられている。
>・この地域のスポーツ界には「健全な尻は健全なブルマに宿る」という格言があり、
> 悟くんのヒップを形成した程の霊験あらたかなブルマを授かって着用すれば、
> ブルマが似合う美尻になれる、と堅く信じられている。
>・上記の様な込み入った話でなく、単にスポーツ選手の中にブルマフェチが多い。

実際は3番目だけど、1番目みたいな理由付けが言われていた、言われていただけだったが、
悟くんの登場により「伝説は本当だった」みたいな言われ方がされるようになり、本人の知ら
ない所で伝説が作られつつあるとか。(笑)
198名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 00:18:06 ID:eEfXOMe+
私がデパートの人だったら、展示しているのとは別に、悟君にあげる為に等身大に引き延ばしたパネルを作ってあげるよ。
199名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 23:06:04 ID:bq1o48wN
別室に案内されたということは、何かイベントが発生するのでしょうか?
200名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 02:59:03 ID:l67l6/9s
■どうであれ、世間的にはこんなもん。一般的なクラス分けすると…

東大京大クラスw--------------------------------------------
70.0: 慶応(法) 早稲田(法・政) 早稲田(経) ICU(教)  
67.5: 中央(法) 早稲田(商) 慶応(経) 上智(法)
 
名大阪大クラスw--------------------------------------------
65.0: 早稲田(文・教・国・社) 慶應(文) 上智(経・総・外) 立教(社) 同志社(法・文) 立命館(国)
62.5: 法政(法) 上智(文) 立教(法・営・文・心) 明治(政・文) 青山学院(文)
    慶応(商) 同志社(社) 立命館(文・産・政)
 
東北九大クラスw--------------------------------------------
60.0: 法政(文・社会) 立教(経) 明治(法・経・商・営) 中央(商)  
    青山学院(国) 学習院(法・経・文) 同志社(商) 立命館(法) 関西学院(文)  
57.5: 立教(観光・福祉) 法政(経・営) 中央(経・文) 青山学院(法・経・営) 津田塾(学芸) 
    同志社(政・経・策) 立命館(経・営) 関西学院(法・商・社)  関西(法・社会・経・商) 

北大クラスw-------------------------------------------- 
55.0: 関西学院(経)
52.5: 同志社(情)


201BB21702:2005/08/17(水) 21:11:33 ID:ZpuhnX0b
読んでいただき、ありがとうございます。
>>196
あの酷いレポーターに対して、
真剣に怒っていただけるなんて!!
悟くんは果報者です…(泣)
>>197
ブルマ交換が積み重なって、
いつしか悟くんのブルマ・バリエーションは物凄いことに…!!
くれぐれもお母さんにバレないようにしなきゃね。
>>198
ありがとうございます。
悟くんの顔面から炎が噴き出るくらい濃厚(キツ)〜いパネルを進呈してこそ、愛情一杯の地域一番店といえましょう!!
>>199
さーて、どんなイベントを発生させましょうかねぇ・・・
いずれにしても「救護室」でありながら、
悟くんにとって何の救いもない空間であることは、
間違いないでしょう。
202BB21702:2005/08/17(水) 21:23:50 ID:ZpuhnX0b
>>195 のつづき
救護室にはいった僕に向かって、店員さんが言った。
「あなた、自分の写真が展示されてるのが嬉しくって、
 今日はお友だちまで一緒につれてきたんだぁ…
 どう? 写真、カッコ良く撮れてて、満足した?」
あの…そういう質問に対して、僕はどう答えたらいいのでしょうか?

店員さんは、僕が答えるのも待たず、続けて言った。
「さっき尋ねたことの繰り返しになるけど、
 あの写真に写ってるのと同じブルマ姿でこの展示会に来たってことは、
 あなた、あの写真が欲しいってことね?」
この質問には、僕も答えないわけにはいかない。
まさにその目的で、寒い中こんな恥ずかしい格好して、遠路はるばる
ここまで来たのだから。
「は… はい。あの写真をどうしても今日、家に持って帰りたいと思って…」

「分かりました。じゃ、持って帰ってもらいますね」
と店員さんが答えた。
よし。これでもう、あんな恥ずかしい写真をこんな展覧会にこれ以上晒さないで済む。
早く展示会場からはずしてもらおう。

突然、店員さんがキッと厳しい口調で、こう言った。
「でもその前に、私どもの審査を受けてもらいます。
 あなたが本当に、
 あの写真に写っている少年なのかどうかを、確認するためにね」
ええっ、審査…?
203BB21702:2005/08/17(水) 21:25:10 ID:ZpuhnX0b
「ではブルマくん、この台の上に立ってちょうだい」
な…なんだよ、ブルマくんって。
高さ1メートルくらいの踏み台が 救護室に持ち込まれ、
僕はその上に立つよう、店員さんから命じられたのだ。
店員さんは救護室の入り口のドアを少し開けて、
そこから首だけ室外に出して「審査の先生方、準備ができました」
と言った。
店員さんが再び、僕の立っている踏み台の下に戻って来たとき、
救護室の入り口のドアが大きく開いて、
2人の中年男性と1人の中年女性がツカツカと靴音を立てて入室してきた。

「ふふん。この少年かね。あの写真に写っておった“ブルマくん”は?」
中年男性のうち、恰幅のよい方が、店員さんに尋ねた。
「おそらくは、そうかと思いますが、
 先生がたの審査で、その真偽をご確認いただきたく存じます」
店員さんが答えた。
「ふむ、カメラはこの角度から撮ったようですなあ」
中年男性のうち、眼鏡をかけた細身の方が、
僕の左の足許辺りに立って、そこから僕を見上げながら言った。
男性の手許には、手札サイズの写真があった。
内容は、あのパネルと同じ写真のようで、男はその写真と僕を見比べていた。
その細身の男性に寄り添うように、中年女性が並んで立ち、
彼女も、踏み台の上に立っている僕の全身を見上げた。

「うーん、シャツの方は、この写真に写っているものに相違ないと思うけど」
中年女性が口を開いた。
女性ニュースキャスターみたいな、クールで理知的な雰囲気がある。
「ブルマのほうの形状が、ちょっと気になるわねえ。
 写真に写っているブルマは、
 もっとハイレグだったんじゃないかしら」
お…おばさん、適当なこと言わないでよ。
これ本当に、マラソン大会の時にはいてたブルマなんだってば!!
204BB21702:2005/08/17(水) 21:26:15 ID:ZpuhnX0b
「チーフ、少年のポーズを、
 撮影時と同じにしてみては、いかがでしょうか?」
と、痩せ男が言った。
そうか、このおばさんは「チーフ」で、この痩せ男の上司なんだな。
「それもそうね」チーフが答えた。
「あなた、ちょっとマラソンしてるポーズとってくれる?」
僕は両手を軽く握って腕を曲げ、右脚の腿を振り上げて
ランニングしているポーズをとった。
パネル写真に写っている僕と同じポーズだ。
「カシャッ」シャッターの音がした。
痩せ男が僕のブルマ姿をデジカメで撮影したのだ。

中年男女3人組は、僕がポーズをとっている踏み台の下から、
僕のブルマの辺りをしげしげと凝視している。
「うーん、やっぱり何だか違う感じがするわね…
 あなた、このブルマ本当に、
 撮影された時にはいてたものに間違いないの?」
えーっ、僕、まだ疑われてるのか…!!

僕はちょっとムッとしたけど、こう答えた。
「ま、間違いないですよ。
 ちゃんと名前の書いたタグもついてるじゃないですか」
「タグなんていくらでも取り外しできるわ」
な、なんだよ、このおばさん。
「うーんそうねえ、あなた、そのまま一旦、しゃがみ込んでくれる?」
205BB21702:2005/08/17(水) 21:27:45 ID:ZpuhnX0b
全く自己本位なこのおばさんの態度に、僕はムッとしたけど、
おばさんに言われるがママに、僕は一旦しゃがみ込んで、
再び立ち上がった。
一旦しゃがんでから立ち上がると、
ブルマが股からお尻にかけて、食い込んできた。
そうなることが分かってて、このおばさんは、そう僕に指示したのだろう。
ああ、ブルマの裾をつまんで、食い込んだ布地を引っぱり出したいよ…

しかしおばさんの攻撃は容赦なく続いた。
「うーん、まだ何となく違和感があるわね…
 あなた、もうちょっと、ブルマ全体を上に引っぱり上げてみて」
僕は恥ずかしかった。なんでこんなに晒しものにされた上に、
このブルマが、写真に写っているブルマであることを
こんなことまでやって、証明しなくちゃならないんだろう。

でも、こんなおばさんに疑われ続けるのは不愉快だったので、
僕はおばさんの言うとおり、ブルマの両脇腹のゴムを持って、
上に引っぱり上げた。
ブルマの股の辺りがピチピチになって、太もものつけ根がちょっとだけ露出した。
そして僕は再びランニングポーズをとった。

「あら? 写真のブルマは、
 下腹部をそんなにスッポリと覆ったりはしてないわね。
 あなた、ブルマのゴムの高さを、さっきの位置まで戻してくれる?」
ええええーっ、もういい加減にしてくれよ…
でも、お腹のゴムの高さを元に戻すと、
裾の方も、またハイレグ度は弱まった。
「そうか。マラソンしてる間に、ブルマの裾だけがずり上がってきてたのね。
 そうでしょ?」
恥ずかしいけど、指摘は当たっていた。このおばさん…鋭い。
206BB21702:2005/08/17(水) 21:28:35 ID:ZpuhnX0b
足許で「さとッチ、ガンバレー。写真のブルマだってこと証明してやれよ!!」
と、安村くんの声がする。でも、何をどう頑張れっていうんだ?

チーフのおばさんは、更に容赦なく続けて言った。
「それじゃ今から、その台の上で“その場駆け足”やってみて。
 やめていいって私が言うまで、続けるのよ」
僕がその場駆け足を続けるうちに、ブルマの裾が自然にずり上がる、と
読んでいるのだろう。悔しいなあ。
「さとッチ、ガンバレー」 
安村くんのひと言に背中を押されたような気分になって、
僕は台の上で、その場駆け足を始めた。

しばらく駆け足を続けていると、マラソン大会の時のように、
だんだんとブルマの裾が、ずり上がってきた。
チーフのおばさんの目つきが変わった。裾のずり上がりに気づいたようだ。
でも僕の姿と手許の写真とを見比べながら「それでもどこか違うわね…」
と、おばさんはひと言つぶやいた。
しかしその顔は、何かを期待しているかのような笑みを浮かべていた。

「横田さん」とチーフのおばさんが突然大声で呼び掛けた。
するとさっきから僕たちにあれこれ尋ねていた女性の店員さんが
「はい」と答えた。
ああ、この店員さん、横田さんっていうのか。
「横田さん、少年が立っている踏み台と同じ踏み台を
 もうひとつ準備してちょうだい。
 そしてその踏み台の上に、背丈ほどある姿見を乗せて、
 あの少年が鏡に写った自分のランニングポーズを見ることができるよう、
 姿見を少年の真正面に向けて立ててちょうだい」
「かしこまりました」
207BB21702:2005/08/17(水) 21:29:33 ID:ZpuhnX0b
横田さんはためらうことなくそう答えると、
ツカツカと部屋の隅に進んで、そこにあった踏み台に姿見を乗せた。
その踏み台は、僕の足許にある踏み台と、ほぼ同じ高さだ。
そして横田さんは、その姿見の乗った踏み台を、
台の上で駆け足している僕の真正面に運んで来た。
「目をそらさない!!」
鏡に写った自分の姿から目をそらした僕を、チーフが一喝した。
「駆け足を続けるのよ。鏡に写った自分の姿を直視しながら!!」

僕が駆け足している台の下で、チーフのおばさんが
他の2人の審査員のおじさんと横田さんに、
何か小声でゴニョゴニョ話している。
その後、4人の大人が僕の駆け足している台を取り囲んで、
口々に叫び始めた。

「がんばれー!! ブルマくーん!!」
「ブルマくーん!! ブルマがとっても似合ってるよー!!」
「ブルマくーん!! ブルマが最高にかっこいいぞーっ!!」
「後ろもプリンとしてて、可愛いわよーっ!! ブルマくーん!!」
な、何てこと言い出すんだよ、こいつら、マジ…?
安村くんも清田くんも、キョトンとして、途方に暮れている…

この部屋で「ブルマくん」と呼ばれても仕方ない格好をしているのは、
老若男女あわせても、僕1人しかいない。
そのことは、真正面の鏡に写った自分の姿で、
いやと言うほど思い知らされている。だけど…
僕はブルマなんかじゃないよ!! ブルマくんなんかじゃないってば!!
…なのに、鏡に写っているのは、紛れもなくブルマ姿の僕。
踏み台の上で、股間をプクッと膨らませたピチピチのブルマ姿で
その場駆け足やっている、僕。
「がんばれーっ!! ブルマくーん!!」
足許では、審査員の歓声が休みなく繰り返されている。
208BB21702:2005/08/17(水) 21:32:31 ID:ZpuhnX0b
ところが、こともあろうに… 
この屈辱的な仕打ちに対して、僕の股間が…反応し始めたんだ。
ま、まさか… 鏡を持ち込んできたり、
歓声ではやしたてたりするのは、僕をこんな風にさせるために…

「これだわ!! まさしくこれだわ!!
 ブルマの形状、写真のブルマそのものだわ!!」
突然チーフさんが、いかにも「快挙!!」って感じで声を張り上げた。
「あなた、良かったわね。合格よ。
 もう駆け足、やめていいわよ。
 お望みどおり、パネルの写真は持ち帰っていただくわね」

チーフはこう言った後、踏み台から降りた僕に小声で耳打ちした。
(ブルマの形をビシッとキメたのは、あなたの元気な“ペニーくん”よ。
 私が予期したとおり、ちゃーんと反応してくれて、よかったわ。
 お家に帰ったら、よーく誉めてあげることね。フフフ)
な・・・な… な… 何てことを!!
僕は思わず、一杯に広げた両手をブルマの股間にあてがった。

そうして、3人の中年男女は揃って部屋を退出した。
一体全体、何なんだよ、あれ。
僕はこの一連の不条理に腹を立ててたけど、
とりあえずは、その場駆け足で全身が疲れているのに気づいた。
それなのに、僕の股間ときたら…
一度こうなっちゃうと、なかなか元に戻らないんだよなぁ。困る…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50
209名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 22:20:47 ID:NsSHx/61
マラソン大会の詳細を問い合わせておいて、本人から生徒手帳を提示してもらえば
本人確認は出来ると思うので、これはやはり悟君のブルマ姿を堪能するためでしょうね。
210ありえねえ:2005/08/19(金) 03:32:52 ID:lllMQxKx
>>191
>出品者コメント:ある中学校のマラソン大会で撮影しました。
>        真冬の寒風も、周囲の視線もものともせず、
>        ただひたすら、まっしぐらに走る姿に、
>        感銘を受けました。
>審査員評:今では女の子にも着用されなくなったブルマ。
>     でも、彼にとってはこのブルマが“大切な勝負パンツ”なのでしょうね。
>     もしかしたら、特別の思い入れがあるのかも知れません。
>     周囲の視線に臆することなく、意を決してブルマに勝負を賭けた
>     “ブルマくん”の意気込みに、敬意を表します。
211210:2005/08/19(金) 03:50:04 ID:lllMQxKx
写真の出品者は素直にマラソンに感動して、
単に走っている悟君を撮っただけ。
他意はない。

ふつう、審査員も、背景とか天気とか日時とか観衆とか
走っているのがノッポかチビか、長髪か短髪か、メガネかそうじゃないか
夏の短パンか冬のジャージか、はちまきか紅白帽か
ゼッケンのナンバーは・・・
・・・
なんてどうでもいいディテールになんか構わないはずなのに


審査員、5行端から端までブルマ! そこが答えかよ!

以下マスコミ、観客、店員、みんなウェアにご執心しすぎ!!!
ウェア「だけ」にご執心しすぎ!!! 見るとこが違いすぎ!

もはやお題はマラソンですらねえ。

ありえねえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 
SS作家は 確 信 犯 でなきゃ務まらんね
212名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 04:01:49 ID:lllMQxKx
テレビの女子レポーター、マラソンのことも聞けよ・・・
優勝の感激とか走ってるときの気持ちとか聞けよ・・・
本人にはどうでもいいウェアのことばかり喋って、優勝者に失礼だよ・・・

自分だって学校でブルマ着てたくせに、
いまさら珍しがることもないくせに、

これじゃまるで最初から最後まで、ハナっからお芝居を決めこんだ
壮大なウェアのTVCFだよ・・・
213BB21702:2005/08/23(火) 22:59:38 ID:IHtm3LIF
よんでいただき、ありがとうございます。
>>209
会場に展示されているそれぞれの写真の被写体になった人たちは、
様々なシチュエーションのもとに撮影されたので、
学校に尋ねたり生徒手帳で確認することができる悟くんの場合と同じように
服装以外の方法で確認できる手段があればいいのですが、
必ずしも全ての人がそうとは限らないですよね。
寒中水泳大会とか相撲大会の時に撮られた人は、もっと大変ですね。

>>210-212
男子中学生にブルマをはかせて、
それを興味本位にとりあげるような社会なんて、
これ書いてる私にしても、正直、住んでみたいとは思いません。
こんな社会が現実にあったらイヤですよね、全く。

写真の審査員やテレビ局がやたらにブルマにこだわったのは、
悟くんのブルマが“人を強く惹き付ける何か”を持っていたから…くらいに
解釈しといてください。
214BB21702:2005/08/23(火) 23:02:04 ID:IHtm3LIF
>>208 のつづき
「さとッチ、ブルマが写真に写ってたのと一緒だって
 信じてもらえて、よかったね。
 で、店員さん。そういうわけですから、写真パネルも当然ですけど、
 記念品の特製チョコレートも、もちろん、もらえるんですよね」
安村くんが、横田さんに尋ねた。期待いっぱいの表情で。
「あ、そうだったわ。チョコレートも準備しなきゃね。
 …でも、ルールでは、写真に写ってるブルマくんだけにしか
 チョコレート、上げられないのよ」
横田さんの返答を聞いて、安村くんの顔がみるみる曇った。
うーむ今更ながら、なんて分かりやすいヤツなんだ、安村くん。

「うーん、そうねえ…
 みんな、俣岡からはるばる来たのよね。寒いのに、大変だったでしょ。
 チョコレート、本当は、
 写真に写ってるブルマくん1人だけにしかあげられないんだけど、
 一緒に来てくれたお友だち2人にも、特別にあげるわね」
おいおい“ブルマくん”なんて何べんも呼ぶなよな。
僕の横では、安村くんが 「やったー」と歓声を上げている。
さっきのむくれた顔から、えらい変わりよう。
はるばるここまで来た甲斐があったね。よかったね安村くん。
…なのにどうして、僕らが俣岡から来たって、横田さん分かったんだろう?
僕ら「俣岡から来ました」だなんて、ひとことも言ってないのに…
215BB21702:2005/08/23(火) 23:03:12 ID:IHtm3LIF
僕は尋ねた。「あの、どうして僕らが俣岡から来たって、分かったんですか?」
横田さんは笑って答えた。
「そりゃ分かるわよ。男の子がブルマはいてマラソンしてる所なんて、
 俣岡に決まってるじゃない」
…おいおい、分かってるんだったら、
“勝負パンツ”云々とか書いてる、あのデタラメな審査員評に、
事前にツッコミぐらい入れといてくれよ…

僕の横には、特製チョコレートをゲットして、
満面の笑みを浮かべてる安村くんがいる。
清田くんが僕の顔をチラッと見て、苦笑した。おっと、こんなことで油売ってる場合じゃない。
僕は横田さんに言った。「あの、写真パネル、早くお願いします」
「わかりました。 じゃ、すぐに準備しますね」
ああやっと、やっと… 恥さらしのパネルを撤収できる!!
今日の数々の屈辱的な仕打ちに耐えぬいたことが、
報われるときが到来したのだ。 何だか、目頭が熱くなるよ…

「では、ちょっと待っててくださいね」
そう言い残して横田さんが向かったのは、
展示会場ではなくて、救護室の奥の倉庫の方だった。 
あれ? 何だかおかしい…
216BB21702:2005/08/23(火) 23:04:04 ID:IHtm3LIF
「はい、お待たせしました!!」
横田さんが、展示会場に掲出されていた写真と
同じ写真のパネルを持って、倉庫から出てきた。
横田さんが持ってきたパネルを、僕はじっと見た。
確かに、同じ写真で、パネルの大きさも同じ。だけど…
「あら? なんだか冴えない顔になっちゃったわね、どうしたの?」
「あの… 会場に展示してある写真をはずして持って帰れるんじゃ
 ないんですか?」と僕は尋ねた。すると横田さんは笑って答えた。
「同じパネルを2枚作ってるのよ。展示用と、お持ち帰り用と」

その答えに、僕は愕然とした。
僕がこの寒い中、ブルマ姿でここまでわざわざ来たのは、
僕のブルマ姿の恥ずかしい写真を展示するなんてことを
一刻も早くやめさせたい、ただそれだけのことだったのに。
別にその写真を欲しがってたわけじゃない。こんなモノ、全然欲しくない。
なのに、パネルは2枚あって、そのうちの1枚をこれから僕が持ち帰ったところで、
もう1枚のパネルは、依然として展示会場で晒され続けるというのだ。
あーあ、まったく無意味な土曜日になってしまった。
虎楠市内で好奇の視線を浴びながらここまで来たっていうのに。もう最悪だ…

しかし、そんな僕の落胆を全然分かっていない男がひとり、僕の横にいた。
満面の笑みをたたえた彼の顔には、大きな字で「チョコレートGET!」と書かれている…
217BB21702:2005/08/23(火) 23:08:53 ID:IHtm3LIF
キーコ、キーコ、キーコ…
こんな油切れみたいな軋んだ音がしてたわけじゃないけど、
そんな音が聞こえてきそうなくらい、帰り道の自転車のペダルは
僕にとって、ものすごく重く感じられた。
自転車の荷台には、スポンジにくるまれたパネルがくくりつけられている。
宝屋百貨店の展示会場には、
ここにある、この写真パネルと全く同じパネルが、今も展示されている。
展示会が終わる2月16日まで、まだ4日もあるよ…

持って帰るのはいいけど、このパネル… どこに片付けよう?
お母さんやお姉ちゃんには、絶対見つからないようにしておかなくちゃな…

その晩僕は、自分の部屋で、
写真のパネルをスポンジの包みごと、押し入れの奥に押し込んだ後、
宝屋の特製チョコレートを、1人でもぐもぐ食べた。
ブルマ1枚でサドルに長時間またがりっぱなしだったので、
さすがにお尻が痛くなって、今もシクシク疼いている。
僕の名前の書かれたタグ付きのブルマと体操シャツが、
ベッドの上に、放り投げられていた。
今ごろ安村くん、満面の笑みを浮かべて
チョコレート食べてるんだろな…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

■関連スレ
▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1068567371/l50

>>172 様、>>198 様、オチを先読みされちゃってましたが、
当初の予定通りに話を進めさせてもらいました(^^;
218小説家様乙です:2005/08/24(水) 02:23:32 ID:uCMZ0iYB
>>210-212>>213
僕はこのSSに表れてるような
興味本位な囃し立てや、
デパートの連中が凝り固まってる
「男のくせにブルマ」って空気さえなければ、
 
体育で男女区別せずブルマ着用でも【大歓迎!】ですよ。
219名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 21:20:32 ID:Z4v8eXIM
テレビでどんな映像が放送されたかが気になりますね。悟くんの顔はそこそこに、ブルマを重点的に映されていそう。
岸永くんが録画していて後で見せてくれるかも。今回のように男子のブルマ姿がTVで放送される事がたまにあるので
HDDレコーダーに録画して、長時間静止画で見たり、繰り返して見たりしているかも。
220名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 18:13:10 ID:VMnz+pxL
>>219
岸永くんは、今まで録ったコレクションをDVD-Rに焼いてさとッチにプレゼント。
自分だけでなく、他の男子生徒のブルマ姿がテレビに映されるのを熱中して見ている自分に気付くさとッチ。
とか(笑)
221名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 11:49:50 ID:HC2R4BUP
絵師、光臨マダー?
222名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 16:11:54 ID:JEbRjqTO
上で言われているブルマ交換がホントになったら、
悟くんは交換した相手校のブルマを(履いた状態で)校長に見せたら、
新しいブルマを支給してくれるようになったりしてね。
「良い試合」の記録として写真撮られた後、新しいブルマをもらえるとか。
交換した相手校のブルマは、記念として悟がとっておいていいと言われているけど、
どんどん他校のブルマがたまっていくのに複雑な心境の悟。
223名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 19:34:59 ID:m5K2VBpv
>>222
別に上のシャツでもいいのにね。
ブルマが特別なわけじゃないのに。
224名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 20:22:05 ID:s9nBExVj
>>223
そう、ブルマは普通なので気軽に交換するんだよ。
225名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 11:24:55 ID:ACPESesJ
>>224
いや、さとッチの履いたブルマは特別なんだよ。
226名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 01:09:03 ID:EPNwWe7m
>>225
それじゃさとッチのシャツでも靴下でも特別なわけだ
ブルマなんて普通だよ、フツー
当然じゃん
227名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:22:43 ID:wJqlvtCo
捕手
228名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:07:47 ID:l4dBIC1v
男の子ブルマスレ落ちちゃいましたね…(´・ω・`)
229名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:54:16 ID:sadj37Eq
続き、マダー?
230BB21702:2005/09/17(土) 22:10:18 ID:uTccdfb7
皆さん、スミマセン。
現在仕事が超多忙なため、ペンが止まっています。
もう暫く、待ってください。m(_ _)m
231名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 17:29:19 ID:HiuKnqnB
楽しみにしてます^^;
232名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 23:17:42 ID:s+5PIuQR
保守
233BB21702:2005/10/09(日) 23:21:50 ID:W4H2EdSR
>>217 のつづき
ゴールラインの白いテープが、今、僕の視覚ははっきりと捕えた。
いける…!! このままいけば、ダントツで1着、優勝だ。
前野市内中学校対抗の、駅伝大会。
前野中学アンカーとしての重責は、
何とか果たせそうだ、と僕は少し安心していた。
…と、その時!!
ラストスパートにはいった僕は、
自分の身体の右隣に、感じるはずのない人の気配を感じた。
「そんなはずはない、僕は2位の橘中学をかなり引き離していた筈なのに」
しかし今、僕の横には、その橘中学のアンカーがピッタリと並んでいるのだ。
「いつの間に、こんなに追い上げて来たんだろ…」

いや、そんなこと考えてる場合じゃない。ここまで来て、追い抜かれちゃダメだ…
僕は思いきりピッチを上げた。
前野中のユニフォームの、真新しい紫のハーフパンツの裾が
僕のももの辺りでパタパタとはためいている。
「追い抜かれちゃ駄目だ。…こんなオレンジブルマの中学なんかに!!」

橘中学のユニフォームは、男子選手も何故かブルマなのだった。
それもオレンジ色の。
「いったいどんなセンスしてるんだよ、この学校は。
 それに、黙ってはかされてる選手も選手だよ、男のくせに、マジかよ。
 もし僕が橘の選手だったら、絶対、拒否してるところだ」
そんなことを考えながら走っている僕は、
橘中学の選手との間で、激しいデッドヒートを繰り広げた。
僕の紫のハーパンと、橘中学のオレンジのブルマは、互いに譲り合うこと無く、
そのまま同着ゴールインした。
234BB21702:2005/10/09(日) 23:23:08 ID:W4H2EdSR
観客席が満員となった前野市営競技場。「勝利を讃える歌」のBGMが流れる中、
大会長から、僕ら前野中の選手、そして橘中の選手のそれぞれに
メダルが授与された。アンカーとして、僕は感激の真っただ中にあった。
選手全員にメダルが授与された後、会場にアナウンスが響き渡った。
「今回の駅伝大会は、1位同着となりましたので、
 大会ルールに基づき、同着両校の選手によるユニフォーム交換を行います」
ウワーーーーーーーーーッ
会場から、割れるような拍手と歓声が湧き起こった。

な、なんだ… ユニフォーム交換って…
「サクちゃん、なんだ? ユニフォーム交換って?」
「あ、悟は去年は出場してないから知らないんだよな。
 この駅伝大会、1位同着の場合は、違いの選手がランパンを交換するんだよ。
 …でも、ランパンっていっても、相手が橘だからな、ブルマか…」
僕の横に立ってた朔太が、ちょっと困惑した顔で、僕にそう応えた。

瞬間、僕の目の前に、
オレンジの布地を握った五本の指が、ぬっと伸びて来た。
その手が伸びて来た方に、僕は目を向けた。
そこには、僕とデッドヒートを繰り広げた橘中のアンカーが、笑顔で立っていた。
「これ、僕のユニフォームだよ。
 きみがはいてる紫のハーパンと、交換してよ」
彼が握っているオレンジの布地は、紛れもなく、彼がさっきまではいていたブルマだ。
僕はおずおずと視線を下げた。彼のランニングシャツの裾の下から、
股間がプクッと膨れた、白いブリーフが覗いていた。
235BB21702:2005/10/09(日) 23:24:19 ID:W4H2EdSR
「おい、さっさとハーパン脱いで、橘の選手に渡してやれよ」
僕の横から朔太が急かしてくる。
「駄目だよ、ぼく今日はトランクスはいて来てるんだ。
 あんなブルマはいたら、トランクスの裾がはみ出ちゃうよ」
僕はそう言って抵抗した。すると、朔太が言った。
「大丈夫だよ、悟。そんなこともあろうかと、監督の白井先生が
 ちゃんと手を打ったって言ってたよ」
手を打った…? 僕はハーフパンツのお腹のゴムを引っぱって
自分の下着を確認した。あ、あれっ…?
何と、僕はトランクスじゃなくて、白いブリーフをはいていたのだ。
「あ、あれっ、どうして僕、ブリーフなんかはいてるんだろ…」

スピーカーからアナウンスが聞こえて来た。
「幸崎悟選手、速やかにハーフパンツを脱いで、
 橘中のユニフォームを着用しなさい!!」
優勝したのに、なんでスピーカーの声に叱られなきゃならないんだよ。
でもルールなら仕方ない。僕は紫のハーフパンツを脱いで下半身ブリーフ1枚になり、
脱いだ自分のハーフパンツを橘中のアンカーに差し出した。
そして、彼から、オレンジ色のブルマを受け取って、
渋々と、脚に通した。
まだ、橘中のアンカーの彼の体温と、しっとりしみ込んだ汗が
オレンジの布地にまだ残っているのを、僕は感じていた。
なのに、たった今、初めて身に着けオレンジのプルマが、
僕の股間の膨らみの形を、忠実に浮き立たせている。何だか恥ずかしい…
236BB21702:2005/10/09(日) 23:25:23 ID:W4H2EdSR
僕は、自分がブルマをはき終えてから、周りを見回した。
他のヤツらも、哀れなブルマ姿になっちゃったのかな、と。
あ、あれれっ???
味方の前野中の選手も、相手方の橘中の選手も、
みーんな、紫色のハーフパンツはいている。オレンジのブルマをはいているのは、
この競技場のグラウンドの中で、唯一、僕だけだった。
ど、どういうこと???

再びスピーカーから、大音響でアナウンスが流れた。
「ここにおられる会場の全てのみなさん。今日、前野中のアンカーをつとめた
 幸崎悟くんは、本日をもって、前野中を離れ、遠い俣岡市に転校していきます。
 俣岡市といえば、男子も全員ブルマの町だと聞いております。
 オレンジ色のブルマをはなむけとして、幸崎くんの新たな門出を
 みんなで祝おうではありませんか!!」

オレンジ色のブルマをはいた僕に、紫のハーフパンツをはいた
僕以外の選手が1人1人、僕に花束を渡した。
「悟、向こうの学校行っても、がんばれな」
朔太が感極まった表情で、僕に花束を手渡す。
でも朔太はブルマにはき替えてない。紫のハーフパンツのままだ。
抱え切れないくらいの花束を胸一杯に抱えて、僕は独り途方に暮れていた。
237BB21702:2005/10/09(日) 23:26:35 ID:W4H2EdSR
僕が胸一杯に抱えていたのは、実は花束ではなくて掛け布団だったことに、
僕は朝の寝覚めで、ハタと気づいた。
「なんてヘンな夢を…」
半ば自己嫌悪に陥りながら、僕はムックリとベッドから起き上がった。
それにしても、どうして今ごろになって、
転校前の中学なんかが夢に出てくるんだろう。
サクちゃん、夢の中で言ってたけど、な〜にがユニフォーム交換だよ。
自分はブルマにはき替えずに、ハーパンのままで、ずるいじゃん。
…てか、そういう問題じゃないよな。
そんなバカげた風習、前野の町にはなかったし、
だいたい、橘中学なんて学校、実在しないじゃん。

サクちゃん、どうしてるだろ。会ってみたいな…

バレンタインデーから1週間ほど過ぎた、ある日の夜。
「あ、そーうそう!!! 悟、あのね、祐美が3月下旬に、こっちに越して来るわよ!!」
リビングに寝っ転がってテレビを見ている僕の後ろから、
お母さんが言った。
そういや、祐美ももう中学だもんなあ。

祐美というのは、僕の妹。
今は、僕らが前に住んでいた町に住んでる親類の家でお世話になってて、
1年生のときからから通っている小学校に、今も通っている。
祐美は「6年生でもう少しで卒業だし、それまで今の友だちと別れたくない」
という理由で、転校を拒否してたんだけど、
いよいよ来月の3月に小学校を卒業するので、
この卒業を機に、僕らが今住んでる家に、移ってくるのだ。
238BB21702:2005/10/09(日) 23:28:24 ID:W4H2EdSR
祐美が「別れたくない」といってるのは、地域のバレーボールチームの
チームメイトのこと。
結構練習は厳しいらしいけど、その甲斐あってかかなりの強豪チームだ。
またチームメイトの結束も、ものすごく強くて、
このことが、祐美の転校を拒否した最大の理由だった。

で、どうでもいいことなんだけど、
本当にどうでもいいことなんだけど…

祐美が所属しているそのバレーボールチームのユニフォームは、実は、ブルマ。
ブルマのユニフォームは、今では女子バレーボールチームの中でも、
稀少な存在らしい。
だから祐美は、学校の体育の授業でブルマをはいた経験はないんだけど、
バレーボールチームで、毎日のようにブルマをはいてたんだ。

こっちに引っ越して来て、学校の体育でもブルマだと知ったら、
びっくりするだろうな。
もっとも、僕も体育の授業でブルマはいてること、知られてしまうけど。

あーやだなぁ、そんなこと祐美に知られちゃうなんてなあ。恥ずかしいよ…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
239名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 23:52:07 ID:1ilgUTik
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
240名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 07:41:36 ID:tES9fXRm
おつかれちゃーん!
夢オチだったんですね。一瞬、話が飛んでる?とも思ったんですが。
オレンジ色のブルマというだけで萌えました。
転校してくる祐美がどう絡んでくるかが楽しみです。
それにしても妹までいるとは予想外でした・・・・悟きゅん
241名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 23:49:03 ID:m8mdkiy0
妹登場ですか。
体操服を忘れて借りたり貸したりしたりして。
242名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 21:47:17 ID:reuHv1B7
妹がバレーボールで使っているのがオレンジ色のブルマで、
悟くんがそれを履かないといけなくなったら面白そう。
243名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 23:29:14 ID:6ABlGztT
確かバレーボールのブルマって普通のブルマより
ハイレグできわどかったような気が。
それを悟君が穿くはめになったら萌えです。
244BB21702:2005/10/15(土) 04:37:22 ID:/VHe7myk
よんでいただき、ありがとうございます。
なんとか時間も取れるようになりました。
長らくお待たせしました。
引き続き、さとッチの“おまた”をブルマで悩ませていきます。

>>218 様 >>219 様 >>220
“少年ブルマワールド”エリア外の人たちにとっては、
やっぱり“男子がブルマ”というむことに対する意外性が
先に立っちゃうみたいですね。
多分テレビの映像も、ブルマばかりが強調された内容に
なっちゃってるかも。

それから岸永くんですが、
「あのテレビ番組を、岸永くんが家族と一緒に偶然見ていた」
というシチュエーションを想像してみました。
もしかすると、ブルマに対して独特の感情をいだいている岸永くんは、
学校の指定着がブルマだってことすら、
家族に知られるのが恥ずかしくて、内緒にしているかも知れませんね。
カモフラージュのために
学校の指定着とは全然関係のない運動用ハーフパンツをどこかで買って来て、
それを「学校の体操服」だと偽って、お母さんに洗濯を頼んだりとか、
そこまで手の込んだことをしてそうな感じもします。

だとすると、あの時、岸永くんと一緒にテレビを見ていた家族が、
「えーっ、男子がブルマだって? 笑っちゃうよなあ」
なんて口にするのを、岸永くんは内心ギクリとしながら聞いてたとか…

>>222 様 >>223 様 >>224 様 >>225 様 >>226
現実からかなり飛躍したお話ですので、
さとッチの夢、ということにしてみました。
「転校」「ブルマ」「運命のいたずら」「無力感」
というキーワードに象徴されるようなさとッチの心情からすれば、
もしかして、こんな夢を見てるかも知れないな、と思いまして。
245BB21702:2005/10/15(土) 04:47:09 ID:/VHe7myk
>>229 様 >>231 様 >>239
お待たせしました。この先の展開をお楽しみに!!

>>240 様 >>241 様 >>242 様 >>243
祐美がこの先どう絡んで来るかは、まだ未知数のところがありますが、
ちょいとひと波乱、仕込み中ですのでヨロシクです。
246BB21702:2005/10/15(土) 04:53:42 ID:/VHe7myk
>>238 のつづき
僕も体育の授業でブルマはいてること、
同じ中学に進学してくる妹の祐美に知られてしまうなんて、恥ずかし過ぎだよ。
時間がこのまま止まってくれたらいいのに。
それからというもの、体育の時間に女子のブルマ姿を見るたびに僕は、
「祐美も、4月からブルマで体育か…」と連想してしまうようになった。
でも、時間が止まってくれたらいいのにって思えば思うほど、
時の流れを早く感じてしまう…

3月にはいった。今日は3月3日、木曜日だ。
あの節分の日から、もう1か月が経ったのか。早いなー。
授業が終わって、帰りのホームルームの時間になった。
先生が教室にはいって来た。

「ホームルームの前に、ひとこと先生から報告させてもらう」
先生が、何だかちょっと改まったような口調で、言った。
報告って、なんだろう?
クラス全員の視線が、先生に集中した。

先生は、ちょっと複雑そうな顔をして、切り出した。
「みんなも知ってると思うけど、
 全国的にも、女子の体操着が、どんどんブルマじゃなくなってきている。
 まあ、女子のブルマというのが、女子生徒に不評というか、
 いろいろ問題があるようだ…ってことで。
 まあそんな全国的な流れを受けて、実は今朝、
 県の教育委員会から通達があってな。
 来月4月…つまり新年度から、本校でも、
 女子の体操服をブルマからハーフパンツに切り替えることになった」
ええっ!?
247BB21702:2005/10/15(土) 04:54:53 ID:/VHe7myk
先生のショッキング発言。なのに、女子は全員、ポカーン状態。
この地域以外の女子だったら、間違いなく飛んで喜ぶ話のはずなのに、
体操服といえばブルマが当たり前であると疑ってもみなかった
この地域の女子にとっては「何のこっちゃ」って感じのようだった。
でもそんなことより、そんなことより…
「女子のブルマ」がなくなるのは、今の先生の話でよく分かった。
じゃあ「男子のブルマ」はどうなるんだ? そっちの方が100倍気掛かりだ。

「先生、質問があります」僕は挙手した。
「おう幸崎、なんだ?」
「男子の体操服も、4月から変わるんですか?」
「え?」

何なのですか先生。 その「え?」は。 その「え?」の意味は?
「ははは。安心しろ、幸崎。
 変わるのは女子の体操服だけだ。
 君ら男子は、今の体操服のままだ」

おい。
おいおい。
おいおいおい。
おいおいおいおい。
おいおいおいおいおい。
おいおいおいおいおいおい。
そ_ん_な_の_っ_て_あ_り_か_よ_おーーーーーーーーーっ!!
248BB21702:2005/10/15(土) 04:55:43 ID:/VHe7myk
「女子のブルマ」が全国的に問題になってる。それは理解しよう。
しかし「女子のブルマ」という表現は
「ブルマ=女子しか着用しない体操着」という一般常識のもとで
そう表現しているんであって、
「問題なのは“女子の”ブルマ着用。男子のブルマ着用は問題ナシ」って
意・味・じゃ・な・い・だ・ろ・う!!!!!
「女子のブルマ着用が問題」だっていうのなら、男子のブルマ着用は、
その百万倍も壱千万倍も問題なんだってこと分かれよーーーーー!!!

「女子だけハーパンだなんて、許せない!!
 絶対反対!! 反対!! 大反対ぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーっ!!!」
いきなり僕の後ろから叫び声が聞こえた。なんと…安村くんだった。
先生もさすがにひるんだ口調になった。「ど…どうした、安村?」
…すごいよ。安村くん。
安村くん、これまで平然とした顔でブルマはいてたけど、
やっぱり心の中では、ツライ思いしてたんだね。
そうだよね安村くん。女子だけハーパンで男子はブルマのままだなんて、
不条理だよね。
がんばれ安村くん。先生に一発ガツンとぶちかましてくれ!!!
僕、安村くんを見直したよ!

「女子だけハーパンだなんて、絶対許せません!! 僕は反対です!!」
いいぞ、いいぞ、安村くん。その調子その調子!!
「ハーパンだと足が短く見えるし、デカパンみたいで格好悪いです。
 それにヒラヒラして、体育の授業にも向かないです。
 女子だけがそんなハーパンにならなきゃならないなんて、
 女子が可哀相です。あんまりです。
 女子も男子と同じように、これからもブルマを着用すべきです!!」

ぽかーん…
僕は安村くんを見損なった。
249BB21702:2005/10/15(土) 04:56:28 ID:/VHe7myk
通学路脇の桃の木に花が咲いたことにも気づかず、
僕はひとり、悶々とした思いで帰り道をたどっていた。
女子がハーフパンツで? 男子がブルマ? そんな学校、ありかよ!?
…待てよ! もしかして俣岡市内の小中学校、全てそうなっちゃうのかな?
もしそうだとしたら、うわぁ… 最悪じゃん!
僕たち完全に、男扱いされてないって。
全然、男扱い、されてないじゃんか!!!
僕は家路をたどりながら、あの後、教室で展開された、
先生と安村くんとの応酬を思い出していた…

「や… 安村。まちょっと、落ち着け。落ち着いてくれ。
 お前が女子のことを気遣う気持ちは分かるがな。
 これは既に、県で決まったことなんだ。
 それにな。もし女子がハーフパンツがイヤだっていうなら、
 それは、女子自身が、自分たちの立場で主張すべきことなんだ。
 安村の思いは分かるが、これは男子がとやかく言うことではない」

先生がそう答えて、さすがに安村くんも黙ってしまったよなぁ…
まあどっちにしても安村くんの主張は
僕にとって何の援軍にもならなかったんだけど。
250BB21702:2005/10/15(土) 04:58:23 ID:/VHe7myk
それから、先生の話をよくよく聞くと、
新しい女子用ハーフパンツは、
初回に限り、女子全員に無料で配られることになってるらしい。
学校の側から、体操服のデザインを変えると言い出したので、
そのことで生徒側に費用負担を求めるのはアンフェア、ということらしい。

…なーんだ。
女子だけハーパン化するというのは、
結局は「女子のブルマ着用は問題だ!」という社会的批判を
もっとも安いコストでかわそう、としてるだけのことじゃないか。
男子までハーパン化することになったら、学校側の負担は2倍になるからなあ。
その結論が「女子はハーパン化。男子はブルマ継続」ってワケか。
不条理。 すっごく、不条理。

おい。  ちょっと。  ちょっと、待てよ…
4月といえば、妹の祐美が、僕と同じ中学に入学してくるわけじゃん。
同じ学校で?
妹がハーフパンツ?
で、兄が? ブルマ?

そんなこと、絶対、絶対、
絶対あっちゃいけないぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーっ!!!!!

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
251名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 07:36:40 ID:dVXIYHsr
続きお疲れ様です!
女子だけハーフパンツ化って・・・・
普通なら男子のブルマが問題になりそうなんですが
逆なので、また面白いですね。
現にほとんどの学校がハーフパンツになって来てますね。

4月になったら悟君は中三でしたっけ?
悟はブルマで妹の祐美はハーフパンツ・・・
「お兄ちゃん、男の癖にブルマなの?恥ずかしくないの?」とか
祐美に悟言われるようなシーンもあるんでしょうか?
こういう事を言いつつ、祐美もしっかりと悟のブルマ姿を見てたりして。

今後の展開が楽しみです。
252名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 17:21:54 ID:Zgj01M5S
女子だけハーフパンツですか、でもひらひらしたのは不評だろうから妥協案として
スパッツに近いぴっちりしたハーフパンツか、裾が短いショートパンツあたりになりそう。
253名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 11:45:33 ID:xg7oXbg2
ぴちっとしたハーパンになったら、2サイズくらい小さいのを履いてスパッツみたい
にする女子が多いかもね。
254名無しさん:2005/10/16(日) 21:24:59 ID:kMFj/CeU
ちょっとがっかりな展開ですが、
ひょっとしたら、そこも、作家さんの狙いかもしれませんね。
いったん落として後でスゴイことになるのかも。

女子の体操着、選択自由にしましょうよ。
彼女たち、あまり喜んでハーフパンツ穿きそうにないなあ。
あと当然ながら妹とのからみも期待してます。
255名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 23:23:23 ID:bD7BPQB3
2、3年生は買い換えると余分な出費になるのでそのままだろうね。
新入生はハーパンというのが建前で、一応1枚支給されるけど、
卒業した上級生のお下がりのブルマを履いてもいいという事にしておいて、
実質新しいブルマを使うのも黙認される、というのはどうかな。
256BB21702:2005/10/25(火) 22:12:57 ID:kDx1plh8
貴重なご意見を沢山いただき、ありがとうございます。
女子のハーパン化に対して、否定的ご意見を意外に多くいただいたことに、
ちょっと驚いてます。う〜ん、なかなか難しいトコロですねぇ…
いただいたご意見には個別にコメントいたしたくもあるのですが、
今回、個別にコメントするとなると、
ネタバレ&釈明会見になってしまうので、
今回は敢えて控えさせていただきます。

・・・というワケで、つづきをお楽しみ下さいませ。
257BB21702:2005/10/25(火) 22:14:29 ID:kDx1plh8
>>250 のつづき
3学期の終業式も済んで、春休みにはいった。
今日は3月27日、日曜日。
「もうそろそろ、祐美の乗った電車が、駅に着く頃ね」
お母さんが言った。お母さんは何だか、さっきからソワソワしている。
僕はリビングのソファーに浅く腰掛けて、マンガを読んでいる。

お母さん、本当は、駅まで祐美を迎えに行きたかったんだって。
でも、ゆうべ電話で祐美から
「お母さん、恥ずかしいから迎えに来なくていいよ。
 私、タクシーでちゃんと家まで帰れるから」
と、ビシッと釘を刺されたんで、結局迎えには行けなくなったんだ。
それで、家で待ち遠しさに思いを募らせてるってワケ。
そんな心配しなくていいのにな。放っときゃいいって。

それにしても「タクシーでちゃんと帰る」だなんて、芯の強い祐美らしいな。
転校を拒否して、
家族と離れてでも、小学校を卒業するまでは留まろうと決意した
祐美らしい言い方だよな。

「ピィンポォーン」
玄関のチャイムが鳴った。「あ、祐美だわ」お母さんは玄関へと急いだ。
「あらー 祐美、おかえりなさーい」
お母さんの声が玄関からリビングまで響いてきた。
「あーあ、駅からけっこう近いのねー。タクシー使って損しちゃった」
祐美の声が聞こえてきた。
258BB21702:2005/10/25(火) 22:15:16 ID:kDx1plh8
「いいのいいの、そんなタクシー代くらい。
 祐美、1年間、おじさんちで本当によく頑張ったね。
 結局お母さん、祐美の小学校の卒業式にも行けなくてゴメンね。
 でもこうして元気な祐美の姿が見れて、お母さん安心したわ」
お母さんと祐美、2人の足音がリビングに向かって、近づいてくる。

「おにいちゃん。お・ひ・さ!!」
祐美の声がした… 耳もとで。
「…あいかわらず、マンガばっか読んでるね。
 もうすぐ中3でしょ? 進歩なさ過ぎー」
「おー、祐美、ごぶさた」 そう言って僕は、祐美の方を振り向いた。
ちょっと背も伸びたかな?

「こっちの中学校の入学案内の書類は、お母さん学校に行って
 一式、もらって来てるから、祐美も後で読んでおいてね。
 そうそう、あと、制服とかカバンなんかも、買いに行かなきゃね」
「さっき、タクシーの窓から、中学の女の人が歩いてるのが見えたけど、
 こっちの中学の制服、かわいいねーっ。早く着たいなっ」
「じゃあ、明日にでも、お母さんと一緒に買いに行こっか? 祐美」

「えっ、もう明日に買ってくれるの? 嬉しい!! 行こ行こ!!」
…女子はいいよな。「可愛い制服」なんて喜んでいられるんだから。
男にとっちゃ、あんな「制服」がある学校なんて、たまったもんじゃないや。
259BB21702:2005/10/25(火) 22:17:13 ID:kDx1plh8
翌日の夕方。
僕は自分の部屋で、マンガを読んでいた。
いきなり部屋のドアがバタンと開いて、祐美が部屋にはいってきた。
「ただいまーっ。おにいちゃん。どう? 似合う?」
おっ?
祐美が、真新しい中学の制服に着替えていた。

そうか。祐美、お母さんと一緒に、制服買いに行ってたんだっけ。
「あー、祐美、かわいい、かわいい、制服がかわいい。
 それからなー。人の部屋にはいって来るときは、ノックくらいしろよな」
「あっかんべぇーだ」
そう言って祐美は部屋を出て、階段を降りて行った。

あっかんべー、か。 そんな所は、祐美もあんまり変わってないなあ。
正直言って、制服は祐美に、かなり似合っていた。
けど祐美の制服姿を見た瞬間、僕の不安感が、一気に高まったんだ。
半月後、新学期が始まれば、祐美も僕と同じ中学に通学するようになる。
となると…
僕ら男子の体操服がブルマだってことが祐美に知れちゃうのも、時間の問題か…

「悟ーっ、ケーキ買って来たから一緒に食べよーっ。
 降りてらっしゃーい」
1階から、お母さんの声がした。
僕が階段を降りて1階のリビングにはいると
ケーキと紅茶が、テーブルに並んでいた。
その横で祐美が、
今買って来たばかりのいろいろな品物をカーペットの上に広げて、
ひとつひとつ丹念に確認していた。
「あーっ、これ、中学の体操服ねーっ」
ギクッ!!
260BB21702:2005/10/25(火) 22:18:12 ID:kDx1plh8
「これがシャツで、これがハーパンね。
 ハーパン、小学校の時のより、ちょっと丈が長いかなぁ?」
…僕が、おそるおそる祐美の方に目を向けてみると、
祐美は、自分の正面に、新品の体操服の上下を広げていた。
体操シャツのほうは、これまでに僕も見慣れた、校章入りのシャツ。
…それと、黒いハーフパンツ。

「あー、やっぱり学校の体操服はハーフパンツなのねえ。
 これで私、ブルマから完全に卒業しちゃったってワケか。
 これまでも、バレーボールのユニフォームだけはブルマだったけど、
 小学校の体操服はハーフパンツだったし…」

学校指定の体操服として祐美が買って来た、このハーフパンツは、
僕にとって、これまで見たことがないものだった。
でも裾のところに白抜きではいっている校章は、
紛れもなく僕らの学校の校章だ。

…そうか。このハーフパンツが、
うちの中学の女子が新学期から使う、新しい体操服なのか。
女子は新学期から、このハーフパンツ。けれども、男子はこれまでどおり…
あー思い出したくもないっ!! 何て、何て、屈辱的なんだぁーっ!!
261BB21702:2005/10/25(火) 22:19:48 ID:kDx1plh8
お母さんが僕の耳もとに口を寄せて、ささやいた。
「見たところ、どーやら、あんたの学校の体操服、
 新学期からハーパンになるみたいね。よかったわね。
 安心しなさい。これまでアンタがブルマはいてた事、
 祐美には内緒にしといてあげるから」

お母さん、残念だけど、その推測は一部間違ってるよ…
お母さん、残念だけど、それ、僕に関しては、過去形じゃないんだ…

僕は心の中でそんな風に叫びながら、
ケーキをむしゃむしゃ食べていた。
「でも、女子のハーパンが黒だなんて、何だか男みたいでいやだなあ。
 もうちょっとかわいい色にしてくれたら、いいのになぁ」
男みたいな色のハーパンを女子生徒に着用させる学校が、
男子生徒にいったい何を着用させてるか 知ってるか、祐美?

「ねえ。おにいちゃんは、どう思う?」不意に祐美が声をかけてきた。
ギクッ!!

「…やだ、おにいちゃん、わたしの話ぜーんぜん
 聞いてくれてなかったのね。
 中学にはいったら、やっぱりケータイくらい
 持ってたほうがいいのかなあ? って、きいてるの」
な…なーんだ、そういう事を尋ねてたのか。あー驚いた。ホッ。
「そ…そんなもの、まだまだゼータクだよ。
 にいちゃんだって、ケータイなんて持ってないのに」

「ふーん。そんなもんかなあ?
 …あ、それでねお兄ちゃん、今日お母さんと行ってきた
 学生服のお店で、面白いもの、見ちゃった。」
「何だよ? 面白いものって」僕は尋ねた。
「あのね… そのお店ってヒドイのよ。体操服売場のショーケースでね、
 男の子のマネキンに、ブルマはかせてるのよ」

ギクッ!!

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
262名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:35:00 ID:d5ftmgjh
良い所で終ったなぁ〜早く続きが読みたい…
263名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 11:16:41 ID:WgiLpham
age
264名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 17:26:44 ID:tYYGRU7B
妹が男子ブルマの事をどう思うかが楽しみですね。
というか兄のブルマ姿にどう反応するかかな。
265BB21702:2005/11/03(木) 21:53:38 ID:1EduD4/I
>>262
何だかN○Kの朝ドラみたいな終わり方しちゃいましたね。
では続きいきます〜
>>263
実は私は高所恐怖症なのですが、その一方で
遊園地に行って“垂直落下モノ”に乗らないと、遊園地に来た甲斐がない、
と思ってしまう人間でもあります。
>>264
昔、実際に男子にブルマをはかせていた学校もあったらしいですから、
今の悟くんに似た状況をた体験した男の子もいたかも知れませんね。
転校前にはお兄ちゃんは短パンかハーパンで妹はブルマだったのが、
転校した先の学校では、 
お兄ちゃんも妹もブルマ… 考えただけでも気の毒な気がします。
266BB21702:2005/11/03(木) 21:55:19 ID:1EduD4/I
>>261 のつづき
「それでねお兄ちゃん、今日お母さんと行ってきた
 学生服のお店で、面白いもの、見ちゃった。」
「何だよ? 面白いものって」僕は尋ねた。
「あのね… そのお店ってヒドイのよ。体操服売場のショーケースでね、
 男の子のマネキンに、ブルマはかせてるのよ」
ギクッ!!

どうフォローしていいか為す術を失っている僕に、祐美は続けて言った。
「いくら、女の子のマネキンの数が足らなくなったからって、
 あれはちょっとヒドイよね。あー今思い出しても笑っちゃう」
横でお母さんが黙って聞いている。顔は笑ってるけど。

女の子のマネキンの数が足らないから、
男の子のマネキンにブルマをはかせたに決まってる、
なんテキトーな服屋なんだろ… と、祐美は思い込んでるようだ。
祐美、男の子のマネキンにブルマはかせて正解なんだよ、この町では。
…まあ、祐美がこのことに気づくのも、時間の問題なんだけどね。

洋品店で、男の子のマネキンにブルマはかせてるのを、僕も見た事がある。
男の子のマネキンって、目もパッチリしてて、唇もツンとした感じ。
いかにも“育ちの良さそうなお坊っちゃん”みたいな顔だちで
「ボク、こんなステキなお洋服を着せてもらって、とってもうれしいな」
なんて、今にも言い出しそうな表情してるんだよね。
僕が見た、ブルマはかされてる男の子のマネキンも、そうだった。

前の膨らみなんて手の込んだ細工は、もちろん無いけど、
ブルマの布地がぴっちりと張りついた
男の子のマネキンのお尻の丸みが、なんだかエッチだった。
そして、ブルマの裾からスラリと伸びた色白で華奢な両脚も、えーっと… 
「なまめかしい」 って言うのかな? そんな感じがした。
それから、顔の表情も
「ボク、こんなステキなブルマをはかせてもらって、とってもうれしいな」
と、今にも言い出しそうな…

あのマネキン、どこで作られたかは知らないけど、
こんな町の洋服屋なんかに買われなかったら、
あんな表情のままブルマはかされることなんか、なかったのに。
僕にはあのマネキンが、何だか哀れに思えた。

それにしても…
祐美、この先いつ頃から「なんか、変だ…」って、感じ始めるのかなあ?
あーあ、しばらく、心臓に悪い日々が続きそうな予感…
267BB21702:2005/11/03(木) 21:56:26 ID:1EduD4/I
「あら、もうこんな時間! 早く洗濯物を取り込まなくっちゃ」
突然、お母さんが言った。
「あら、わたしが取り込んでくるわ。お母さん。
 バルコニーからの景色がどんなのか、見てみたいし」
「そう? じゃ、祐美、悪いけど、取り込んできてくれる?」
「オッケー!! 任せといて」
祐美はそう言って、2階に上がって行った。

祐美の足音が2階に上がり切ったのを確認したお母さんが、僕に言った。
「悟、女の子の体操着がハーパンになるんだから、
 当然、あんたの体操着も新学期からハーパンになるんでしょ?
 買うのにお金いるんだったら、すぐお母さんに言いなさいよ」
僕、どう答えたらいいんだろ…

15分ほどして、祐美が2階から降りて来た。
洗濯物を取り込むだけで、普通なら15分もかからないのに。
多分、しばらくの間、バルコニーから景色を眺めていたんだろな。
「おにいちゃん」
「んー?」
「おにいちゃんって、今、ブリーフはいてるんだね」
えっ? …そ、そうか、洗濯物を取り込む時にバレちゃったんだ。
「おにいちゃん、前はあんなにブリーフ嫌がって、
 トランクスばっかりだったのに。どういう心境の変化なのかな〜?」
「・・・」僕は何も答えずに、2階に上がった。
だって、恥ずかしくて答えられないよ。
「指定の体操服がブルマだから、下着はブリーフしかはけないんだ」
だなんて・・・

階段の下から、祐美の声がした。
「私の質問、無視するのー? あーあ、思春期の男の子って、難しいわねー
 でも“男の子の白いブリーフ”って、私好きよ。何だかカワイイし」
まったく、祐美もどこでそんな言い方おぼえたんだか。
女の子って1年近く会わないと、すっかり変わっちゃうんだなあ。
でも、僕がはいてるブリーフを妹に見られちゃったのは、
やっぱり恥ずかしいよ・・・
268BB21702:2005/11/03(木) 21:57:30 ID:1EduD4/I
「おにいちゃん、もう、いつまで寝てるのよ!!
 朝ごはんの片付けが、いつまでたっても出来ないじゃない。
 春休みだからって、お寝坊もいい加減にしてよ」
うう〜ん。
祐美のどなり声がドアから聞こえて目が覚めた僕は
ベッドからもぞもぞと起き上がった。
時計を見ると、まだ朝の8時前。
祐美、まだいいじゃんか、もうちょっと寝かせてくれよー。
…ってか、再び一緒に暮らすようになってまる2日で、
祐美は家族で生活してたときのペースをすっかり取り戻している。

リビングに降りると、
もう祐美が僕のトーストとコーヒーを準備していてくれた。
「おにいちゃん、私のコーヒー飲むの久しぶりでしょ」
「祐美、ありがと。いただきます」
普段は僕も「いただきます」なんて言ってないけど、
もし今も言わなかったら、多分、祐美から説教くらってるだろうな。
「おにいちゃん、私ねえ」
「んー?」
「今日、この辺りを散歩しようと思ってるんだけど、
 どこか面白い所とかあったら、教えてくれない?」

「うーん、別にこれといって、面白い所なんて無いけどなー」
事実、何の変哲もない
平凡で平和な町だ(男子生徒にブルマはかせる以外)。
「どこでも行きたい所へ、行ってみたらいいよ」
「…ふーん、まっいいか。この辺ブラブラ歩いてみよっ」
朝食を終えると、祐美はすぐに出かけていった。
やれやれ、しばらくの間、静かに過ごせそうだ…
269BB21702:2005/11/03(木) 22:00:00 ID:1EduD4/I
「あら、祐美、お帰りなさい。
 お昼ごはんの仕度、できてるわよ」
1階からお母さんの声が聞こえてきた。あっもう正午過ぎ。
2階の自分の部屋でマンガを読んでた僕は、部屋を出て
ドタドタと階段を降りた。
「じゃあ、みんな揃ったし、お昼ごはんにしましょうね」

「おかあさん、あのねえ」
テーブルの胡椒に手を伸ばしながら、祐美が言った。
「なぁに? 祐美?」
「わたし、午前中にこの辺り散歩してたんだけど、
 スゴイって言うか、面白いって言うか、ヘンなもの見ちゃった」
「へえー、何を見たの?」
「あのね… わっ、口にするのも恥ずかしい…!」
「フフフッ、ヘンな子ねえ祐美ったら。いったい何があったのよ?」
「あのね…
 わたし、児童公園の横を通った時、
 児童公園で遊んでいる男の子の中に…、ブルマはいてる子がいたのよ」

ギクッ!!

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

(またまた“ギクッ!!”止めになっちゃいました。朝ドラ化の悪寒…)
270名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 01:21:42 ID:5PECtNVW
朝ドラ化決定!
271名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 12:41:13 ID:VQTQkoC6
そっちの方がワクワク感があって良いかもw
272BB21702:2005/11/06(日) 22:54:44 ID:UBAA+5rv
>>270
主演(悟くん役)はオーディションで選びましょうか。
さて審査項目は、どんなのにしましょう(w

>>271
祐美ちゃん、もうすぐ中学校で、希望と期待で胸ワクワクです。
入学する中学校がどんな学校か全然知らない祐美ちゃん。ワクワク…
273BB21702:2005/11/06(日) 22:56:12 ID:UBAA+5rv
>>269 のつづき
「幼稚園の子とかだったら、幼稚園の体操着かなって思えるけど、
 どう見ても小学校の低学年くらいだったわ。
 幼稚園の時の体操着を、そのまま普段着に使ってるのかしら?
 それとも、お姉ちゃんとかが使ってた、おフル?
 でも、それにしても、親も親よね。 もう小学生にもなる男の子に、
 ブルマはかせて外出させるなんて、かわいそうよ。
 ちゃんとしたズボンを、買ってあげればいいのにねえ」
ギクッ!! ギクッ!! ギクッ!!

「うふふふふ」
意外にもお母さんは、軽く笑って流した。これは僕にとって究極の救いだった。
ここでもしお母さんが、
祐美の言ったことに対してまともに反応しようものなら、
僕がいたたまれなくなる状態に追い込まれることは、必至だったからだ。
…とはいっても、全てが白日のもとに晒されるのは、
時間の問題なんだけど。
274BB21702:2005/11/06(日) 22:57:47 ID:UBAA+5rv
昼ごはんが終わって、しばらくしてからのこと。
祐美は、リビングのソファーに座って、アルバムのページをめくっている。
その姿を僕は、ダイニングのテーブルでジュースを飲みながら眺めていた。
ページをめくる祐美の手が、ふっと止まった。

「あら、祐美。懐かしい写真を見てるのねえ」
祐美が座っているソファーの後ろを通りかかったお母さんが、
足を止めて、祐美の背後からアルバムを覗き込んだ。
何の写真、見てるんだろう・・・
ジュースを飲み終えた僕は、軽い好奇心を覚えて、
ソファーでアルバムを見ている祐美とお母さんの方に向かった。

「うわっ。お兄ちゃんまで来ちゃった」
祐美がちょっと邪険な口調で言った。そんな嫌がらなくてもいいじゃん…
「祐美、何の写真見てるんだ? 兄ちゃんにも見せろよ」
僕はそう言って、アルバムを覗き込んだ。
祐美とお母さん、そして僕の視線が、1点の写真に集中した。それは…

僕がこの俣岡に引っ越してくる直前に、前に住んでいた町で開催された
妹のバレーボールの対外試合に、僕とお母さんとで応援に行った、
その時に撮った写真だ。
僕にとっても、前に住んでいた町で撮った最後の写真だ。
写真には、お母さんと、ブルマのユニフォーム姿の祐美、
そして…ハーフパンツの普段着を来た、中学2年の僕が写っていた。

この写真を撮った数日後に、転校先の学校で、
隣に写っている祐美と同じような格好をしなくちゃならなくなる事なんて、
全く予想すらしていない、“平和な”僕が、
悪戯っぽい笑顔の表情で写っていた。
275BB21702:2005/11/06(日) 22:59:30 ID:UBAA+5rv
「もう、祐美がこのユニフォーム、着ることないのよねえ」
お母さんが写真を見ながら、しみじみと言った。
「うん。そう考えると、私もちょっとさびしいかな。
 でもお母さんが七分丈パンツで、お兄ちゃんがハーパンはいてるのに、
 私だけブルマで写ってるのって、なんだか恥ずかしいな」

写真を見てると、祐美が「恥ずかしい」と感じる気持ちは
僕にも理解できた。
3人のうち1人だけブルマ、っているのは
当の本人にとっては、さすがに恥ずかしいだろう。
「あらあら、祐美も見た目が気になり始めたのかな?」
お母さんが、ちょっと冷やかすような口調で祐美に言った。

「お母さん、あのね、私だってもう12歳よ。
 いくらブルマをはき慣れているっていっても、
 やっぱり恥ずかしいって気持ちはあるのよ。
 …まあ、男のお兄ちゃんはいいわよね。ブルマなんてはく事ないし。
 こういう女のコの気持ち、どうせ分かりっこないでしょうから」
祐美がちょっと皮肉めいた表情で、僕の方を向いて言った。

僕が反論しようと思えば、もちろん、いくらでも反論できた。
でもそれは同時に、反論によって得られる達成感とは比較にならない
深刻な屈辱感を、背負い込む事になる…

僕は、その写真を眺めながら、
自分の頭の中で、写真に写っている祐美のブルマを、
中学校指定の、新しい女子用ハーフパンツに置き換えて想像してみた。
そして、僕の… 写真に写っている僕がはいているハーフパンツを
ブルマに置き換えて想像してみた。
ああ、僕が想像しているこの絵図が、今、僕が置かれている現実なんだ。

でも、でも… そういう写真、絶対、撮られたくない…!!

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
276BB21702:2005/11/12(土) 19:36:06 ID:Ei75/Jbl
晩ごはんの後、僕は自分の勉強部屋で、
ベッドに寝転がってマンガを読んでいた。
「ガラガラッ」いきなり部屋のドアが開いて、
祐美が部屋にはいってきた。またノック無しかよ…
「洗濯物、たためたから持って来たよ。タンスの中に入れとくね」
…タンス !!

僕は反射的にマンガを放り出してベッドから飛び起き、
タンスの前に立ちはだかった。
「か、勝手に兄ちゃんのタンスの引き出し開けるんじゃないッ!!
 それに、兄ちゃんの部屋にはいるときは、ノックしろって、言っただろッ」
勝手に僕のタンスの引き出し開けられて、ブルマなんか見つけられたら、
たまらないよ。

祐美は、僕の目の前で、僕の洗濯物を左脇に抱えたまま、キョトンとしていたけど、
数秒の間をおいて、僕に言った。
「…なぁによ。人がせっかく洗濯物たたんで持ってきてあげたっていうのに。
 それに何なの? 
 もしかして、タンスの中にヤバイ物でもはいってるのかなぁ?」
ギクッ!!
「ほんっとに思春期の男って、ワケわかんないよ。
 6年生のときクラスで一緒だった男子たちと、変わんない! あーあ」
277BB21702:2005/11/12(土) 19:36:57 ID:Ei75/Jbl
祐美はムスッとした表情のまま、
たたんだ洗濯物を、そのままカーペットの上に置いた。
「じゃあ、洗濯物はこうしてカーペットの上に置いとくから、
 自分でタンスの中にしまってね。ギュウギュウに押し込んで、
 タンスの中の“ヤバイ物”がグチャグチャにならないように、気をつけてねー」

そう言い残して、祐美は部屋を出て行った。
祐美が階段を降りる足音がガンガン鳴っている。
はぁあ… “ヤバイ物”か。ある意味そうだよなあ。
あーあ、グチャグチャにして放り捨てられるものなら、本当にそうしたいよ。
ブルマを普通の男子中学生が隠し持っていたとしたら、
まさに文字どおり「ヤバイ物」のハズなんだけど、
僕らの場合は「学校公認」を通り越して「着用必須」なワケだからなあ…

「ヤバイ物」を、単純に「ヤバイ物」ってことで済ませられる、
普通の「思春期の男の子」が、うらやましいよ、まったく…

こうして今年の僕の春休みは、ブルーなカウントダウンの日々と化した。
僕がブルマをはいていることを祐美に隠し通すことができなくなる
その瞬間まで続く、ユーウツなカウントダウンの日々…
278BB21702:2005/11/12(土) 19:41:33 ID:Ei75/Jbl
「あーあ、制服って窮屈なのね。
 今日、入学式でたった4時間着てただけなのに。
 これからほとんど毎日、あの制服着てかなきゃいけないって考えると、
 なんか、気が滅入っちゃう・・・」
祐美はそう言いながら、すき焼きの鍋に箸を伸ばしている。また牛肉かよ。
気が滅入っちゃってる割には、祐美、さっきから牛肉ばっかり食べてるぞ。
僕、ネギとかシラタキしか食べてないってのに。
ま、いいか… 今夜の夕食は「祐美の入学祝いパーティー」ってことで。

今日は、祐美の入学式だった。僕も1学期の始業式。
「3年生になった希望の日」というよりむしろ
「春休みが終わった哀しみの日」っていう感じだ。

それにしても、俣岡に来た初日に「制服、かわいいねーっ」って言ってた祐美が、
今日、入学式を済ませて早々「制服って窮屈なのね〜」って…。
なんだか、先が思いやられるなあ。
まあ、僕を悩ませている、あの“制服”も、かなり窮屈なんだけどね。
身体の線とかがクッキリと浮き出てしまうくらい。

「で、祐美も明日からさっそく授業なの?」お母さんが祐美に尋ねた。
「明日はまだ授業はないのよ。
 健康診断とか学校の施設説明とか、明日は丸1日そういうのばっかりみたい。
 なんだか面白くなさそう…」
祐美はそう答えながら、鍋から取った牛肉を卵に絡めている。
健康診断とかの方がいいじゃん。頭なんか使わなくていいし。
僕なんか、休み明け早々、明日からさっそく授業だぞ…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
279BB21702:2005/11/18(金) 20:58:21 ID:fZhhc3C7
>>278 のつづき
「はい。それでは、朝のホームルームはこれで終了です。
 みなさんは昨日、入学式を済ませたばかりなのに、
 さっそく今日からいろんなスケジュールがぎっしりで、大変だとは思いますが、
 早く学校に慣れるように、ひとつがんばってください」
背筋を真直ぐに伸ばして教壇に立つ1年1組担任・高垣先生の
語りかけるような口調に、前から3列めの席に座る祐美は、安らぎを感じていた。
「担任の先生、いい人みたいで、よかった…」

他の新入生と同じように、
祐美も“中学の先生は怖い”という先入観を拭い切れないまま、中学に進学した。
でも、高垣先生は、そんな感じの人ではなかった。
若くて長身。といっても、若い先生にありがちな“兄貴ぶった喋り方”をする事はなく、
いわゆる“熱血先生”という雰囲気ではない。
かといって決して暗いという訳でもなく、
深い優しさを胸に湛えている、といった感じの、物腰柔らかな男性教師だった。

「この学校だったら、大丈夫。お兄ちゃんだっているんだし…」
祐美は、すっかり安心しきっていた。
不意に祐美は、左斜め前の席に座っている少年に眼を遣った。
(アマミヤくん…だったっけ。こっち振り向いてくれないかな…)
天宮恒一は、端正な顔だちで清潔感のある少年だった。
真新しい制服に身を包み姿勢正しく座る天宮の姿に、
祐美はほのかな好感を抱いていた。

「では、さっき説明したとおり、今日は新1年生の健康診断を行います」
高垣先生が、よく通る声を少し大きめにして説明を始めた。
「で、健康診断の順番ですが、この1年1組と2組がトップバッターです。
 この後すぐ、9時から受診を始めますから、
 全員体操服に着替えて、9時ちょうどに、保健室に集合してください。
 それから着替えの場所ですが、男子は隣の2組の教室に行って着替えてください。
 この1組の教室は、1組・2組の女子の着替え場所になります」

先生の指示どおり、男子は体操服を入れたスポーツバッグを持って
教室を出て行った。入れ替わりに、1年2組の女子が教室にはいって来た。
280BB21702:2005/11/18(金) 20:59:28 ID:fZhhc3C7
こうして1年1組の教室は、にわかに女子更衣室と化した。
「あーあ、体重増えてるかも知れないなあ、太ってたらヤだな…」
祐美のすぐ隣の席の夏井智紗が、制服のブレザーを脱ぎながらつぶやいた。
祐美が智紗に言った。
「何言ってるのよ、チサちゃん。すごくスリムじゃない」
2人は昨日の入学式で初対面だったのに、
祐美はもう智紗のことを“チサちゃん”と呼んでいる。
「でもねえ、ユミちゃん。
 春休みの間じゅう、私ずっと家でゴロゴロして過ごしてたから。
 それに…」

「“それに”って?」祐美は智紗に尋ねた。
「この体操服のハーフパンツをはいたまま体重計に乗ったら、
 ハーフパンツの重さも込みになっちゃうじゃない。
 このハーフパンツ、結構、重みがありそうだし…」
そう言いながら、智紗はすでに脚に通した黒いハーフパンツを
ちょっと恨めしそうに見下ろした。
そんな智紗に、祐美が尋ねた。「チサちゃん、小学校の時は?」
「小学校の時は、ブルマだったから、重さなんて気にしなくてよかったのよ。
 この中学校だって、ついこの前の3月まで、女子はブルマだったの。
 この新学期から、ハーフパンツになったのよ」
「へぇ… そうなんだ」
祐美は、智紗の説明を何の違和感もなく聞いていた。

智紗の愚痴が続いた。
「やだなあ、体重計なんか乗りたくないよ、ホント。
 あ〜あ、男子がうらやましい!」
(男子がうらやましい…か。
 そうよね。男子なんて体重のことなんか
 いちいち気にしてないもんね)
智紗の最後のひと言を、祐美はそう解釈していた。
しかしその解釈が大いなる勘違いであった事を、
この数秒後に、祐美自身が気づく事になる…
281BB21702:2005/11/18(金) 21:00:42 ID:fZhhc3C7
教室の外の方から、男子生徒のガヤガヤという声が聞こえて来た。
どうやら2組の教室で体操服に着替えていた男子が、
着替えを終えて、一斉に廊下に出て来たようだ。
「チサちゃん、私たちもそろそろ、保健室に行こうか?」
既に上下とも体操シャツとハーフパンツに着替え終わった祐美が
智紗に声をかけた。
「そうだね、ユミちゃん。行こうか」智紗が答えた。
祐美は教室の引き戸をガラッと開けて、廊下に出た。
体操服姿の男子生徒たちの後ろ姿が、
一気に祐美の眼に飛び込んだ。
「・・・!」
祐美は、あまりのショックに、色を失った。

祐美の眼に飛び込んで来たのは、
40人近くもの男子生徒が、真新しいブルマを着用した姿だった。
普通だったらハーフパンツ姿、最低でも短パン姿であるべき男子生徒が、
こともあろうに、1人残らずブルマをはいているのだ。
ブルマの濃紺のナイロン地が、
まだまだあどけなさの残る12歳の少年のヒップにぴったりと張り付いて、
妖しい光沢を放ちながら、その無邪気な丸みを忠実に浮き立たせている。
(なんで? どうして?? 男子がブルマを…!!
 女子でさえ、ハーフパンツはいてるっていうのに…!!)

「うわぁ、新品のブルマって、なんだかくすぐったいよ」
「気にするなって。はいてるうちにだんだん馴染んでくるよ」
「小学校の時のブルマより、ハイレグみたいな感じしない?
 歩いてるうちにパンツがはみ出そう。ヤだな…」
「なになに? “はいれぐ”って?」
「えー、お前ハイレグも知らねーの? どこの小学校だよ?」
そんなことを言い合いながら、
ブルマにお尻の形をあらわに浮き立たせて歩く男の子たちの後ろ姿は、
ついこの前まで見慣れていた小学校6年生男子のハーフパンツ姿よりも、
ずっと幼く見える。

不意に祐美の視線は1人の男子生徒の姿を射止めた。
祐美が好印象を抱いている、天宮恒一の後ろ姿だった。
(あ…天宮くんまで・・・ウソッ)
祐美の顔が、一瞬にして紅潮した。
282BB21702:2005/11/18(金) 21:02:11 ID:fZhhc3C7
天宮は、祐美に自分の後ろ姿を見られていることにも気づかず、
颯爽と歩いている。
しかし、天宮が一歩一歩と歩みを進めるたびに、
丸く引き締まったお尻の真ん中に食い込んだブルマの1本の縦筋が、
ワイパーのようにクイックイッと、右に左に傾く向きを変えるのだった。
几帳面な天宮らしくブルマをいっぱいに引っぱり上げたために、
ブルマがお尻に深く食い込んでしまったんだってことは、
その天宮の後ろ姿に視線が釘付けになっている祐美にも、
痛いほど分かった。
しかし天宮は、その格好を誇示しようとしているかのように、
颯爽とした歩調を少しも緩めなかった。

「男子はいいよねえ。
 ブルマの重みなんて、体重計にほとんど影響しないから…」
硬直している祐美の隣で、智紗がポツリと言った。
なぜ智紗があれほど男子のことを羨んでいたのか、
その真意を祐美はようやく理解した。
それ以前に、男子がブルマをはいているのを当然の事のように言っている
智紗に対して、祐美は強烈な違和感を覚えていた。

互いにじゃれつき合いながら保健室へと向かう、
男子生徒たちのブルマの後ろ姿を、祐美は茫然とみつめていた。

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
283名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:11:15 ID:kkx5lo31
とうとう見てしまったか。兄はどう言い訳するのかw
284名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:22:13 ID:PRkZNnYf
女子はハーパンの裾の分の重さも気にするんですね、これは思いつきませんでした。
祐美ちゃん、男子ブルマの事をかなりショックなシチュエーションで知ってしまったので
兄の事はもうどうでもいいかもね。
285名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 11:56:02 ID:VbEVZYF6
履き慣れていないブルマに包まれた少年のお尻がたくさん、・・・・・、(;´Д`)ハァハァ
286名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 19:21:58 ID:7vWUVsrN
ブルマに包まれたたくさんのお尻ですか、いいですね〜
とらじまさん、イラスト描いて〜
287ななしさん:2005/11/20(日) 23:39:27 ID:wbrjleXV
萌えの道を転がり落ちる妹・祐美
288とらじま:2005/11/21(月) 00:49:45 ID:x+r3ATLX
召喚されてしまったので出てきました…w

裕美ちゃんが目にしたであろう光景です

ttp://torajima.at.infoseek.co.jp/image/buruma_boys.jpg

ラクガキ程度なのですみません〜

それにしても読んでいくだびにドキドキしますわ〜
生徒達の細かい仕草や描写が書き込まれていて感心してしまいます。
これからも楽しみにしていますので末永く続けてください。

個人的には悟くんと天宮くんの絡みを希望していたりして…(^_^;
289名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 21:54:16 ID:Mi9IY728

     うおおーーっっ
   ilo _, ,_ .oi!l
 、ヽl|O( ゚∀゚)O|l/, ドンドコドンドコ
290286:2005/11/21(月) 22:15:24 ID:pKUY6pwA
おおーーーーーーっ
すばらしいっ!!!
291名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 17:18:55 ID:DdL8Bo7W
>>288
素晴らしいです。男子なのにブルマってのが萌えますね。
292名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 23:18:20 ID:jTB6zLSr
イラストがあると興奮倍増しますね。
さかのぼって今までの話のイラストも描いて下さい。
293名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 00:12:25 ID:fBZpXdGu
>>288
一番左の子は小学生のころ冬でも半袖半ズボンならぬ半袖ブルマで過ごしたような感じがしてイイ!です。
GJ!
294名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 19:43:39 ID:qxwJsx3E
体操服で通学する子っていたよね。
半袖体操服にブルマとランドセル・・・・・・・(;´Д`)ハァハァ
295名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 18:05:35 ID:8XEH0uVy
悟くんと裕美ちゃんが一緒に登校する横を体操服にブルマの小学生が
ランドセルを背負って普通に投稿している風景とかいいかも。
で、裕美ちゃんは、この町は男子のブルマが普通なんだってのを改めて
実感するとか。
296名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 19:45:34 ID:BrjZ1kCf
学区によってブルマの色が違ったり、サイドラインの本数が
違ったりするのもツボです
297名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 11:35:40 ID:zeXvLJd8
とらじまさんとこの日記絵に294で書いてある通りの絵が・・・・(;´Д`)ハァハァ
298BB21702:2005/11/29(火) 22:25:04 ID:eRLofvzU
読んでいただき、ありがとうございます。
>>283
はい、見ちゃいました。
この期に及んで兄がどう言い訳しようと
「論より証拠」で壊滅しかなさそうですね… 悟、危うし!
>>284
智紗ちゃんは、ハーパンの裾の分の重さも気になる
「お年頃」ですかねぇ(´-`)
あの祐美ちゃんが男子ブルマであんなにショックを受けるなんて、
正直、私自身も思ってませんでした。
いやいや、キャラが一人歩きを始めるってコワイですね〜w
>>285
「履き慣れていない・・・・、(;´Д`)ハァハァ 」のレスを
味わい深く読ませていただきました(;´Д`)ハァハァ
>>286
とらじまさんにお願いして下さってありがとうございます。
“書き屋”冥利に尽きます。
>>287
「萌えの道を転がり落ちる妹・祐美 」
ナレーションとして読ませるとしたら、さて誰でしょうねえ?
>>288 とらじま様
イラスト、ありがとうございます。
そうそう、問診票というか「成長の記録シート」というか、
ああいうペーパーは必携でしたね、ウッカリしてました。
個人的には右から2人目のメガネくんに萌えです。
メガネの醸し出す理性のイメージと、
ブルマからはみ出たお尻のエロスとの
ミスマッチがタマリマセン・・・

P.S.「ねこのふぐり」の制作絵日記も激萌えです。
それから、PRありがとうございマス・・・

>>289,290,291,292,293,294,297 様
今後ともひとつご贔屓に。よろしくお願いします(^-^)
299BB21702:2005/11/29(火) 22:26:05 ID:eRLofvzU
>>295
ブルマをはいた男子小学生の姿に、
なぜか胸騒ぎを覚えた祐美は、
帰宅してすぐに、古いアルバムを取り出した。
悟がまだ小学生だった頃の写真を確かめたい、という
思いに駆られたのだ。
「…!」
アルバムを開いた瞬間、祐美は自分の目を疑った。
小学校時代の運動会の写真に写っているのは、
体操シャツにブルマ姿の悟の姿だったのである。
「確かこの写真、お兄ちゃんはハーパン姿で写っていたはずなのに…」

いや、運動会の時の写真だけではなかった。
家族旅行に行った時の写真では、
上半身トレーナーにブルマ姿でピースサインする悟、
秋祭りでお神輿を担いだ時の写真では、
上半身はハッピを着込んでブルマ姿の悟、
いとこのお姉さんの結婚式の時の写真では、
上半身ブレザーにブルマ姿でおすまし顔の悟…
「一体どういうこと? お兄ちゃんの昔の写真、全部ブルマ姿!」

…なんだかパラレルワールドミステリーっぽい「展開例」でした。
xxxxxxxxxxxxxxx FIN xxxxxxxxxxxxxxx
300BB21702:2005/11/29(火) 22:26:47 ID:eRLofvzU
>>296 様  こんな交流があったりするかも・・・
マンモス校だった僕の中学校が、2分割されることになった。
僕と仲のよかった4人の友だちは、みんな新設校に移り、
僕だけが在来校に残留することに。
「僕たち、新設校に移っても、泰ちゃんのこと忘れないよ」
お別れの日、4人は僕にそう言ってくれた…

3か月後、新設校との交歓授業で、僕は新設校を訪問した。
在来校チームと新設校チームで、バレーの試合をした。
僕ら在来校チームは、濃紺のブルマ。
新設校チームはうぐいす色のブルマ。
仲良しだった4人も、うぐいす色のブルマで出場した。

試合が終わったあと、僕は4人から呼び出された。
「これ僕たちから、泰ちゃんへのプレゼント…」
そういって、4人はぼくに小さな紙包みを渡してくれた。

家に帰って包みを開けると、
中から、新品のうぐいす色ブルマが現れた。
試合のとき、4人がはいていたのと同じブルマだ。
一緒に包まれていた小さな紙切れには
「泰ちゃんは今も僕たちのチームメイトさ」
のメッセージ。

僕は決めた。
「今夜はこのブルマをはいて眠ることにしよう…」
xxxxxxxxxxxxxxx FIN xxxxxxxxxxxxxxx
301BB21702:2005/11/29(火) 22:29:17 ID:eRLofvzU
>>282 のつづき 《ここから本編です》
保健室前の廊下に、
男子生徒と女子生徒がそれぞれ約40人ずつ整列した。
ハーフパンツ姿の女子生徒、そして、ブルマ姿の男子生徒。
高垣先生が、スウェットの上下に着替えて、生徒の列の前に立つ。
整列した男女の生徒たちの姿をぐるりと見渡した後、
高垣先生は笑顔の表情を浮かべて、説明を始めた。
「それでは、皆、そろったようなので、
 これから健康診断を始めます。
 まず、皆さんが今朝採取した検尿の容器を提出してもらいます。
 男子から順番に保健室に入室して、正面の机の上に
 検尿容器を提出してください」

淡々とした口調で説明を続ける高垣先生に向かって、
祐美は心の中で叫んでいた。
(高垣先生、お願いだから、
 “おい男子たち! なんてバカな格好してるんだ!
  ぶざけてないで、すぐハーフパンツにはきかえて来い!”
                    …って、言ってよ)

しかし高垣先生の口から、ついにその言葉は発せられなかった。
302BB21702:2005/11/29(火) 22:30:16 ID:eRLofvzU
保健室前の廊下に、男女の生徒が整列する中、
祐美が立っていた場所は、ちょうど保健室の入り口のすぐ前だった。
そのため開けっ放しのドアの奥、保健室の中の様子が、よく見えた。
保健室の正面奥に机が置かれている。
順番に男子生徒が入室して、その机の上に検尿容器を置いた後、
くるりと「回れ右」をする。
その時祐美は初めて、
男子生徒のブルマ姿を、真っ正面から見ることになった。
当然ながら、ブルマのv字の「頂点」が、
大小の差こそあれ、みんな「プクッ」と膨れている。

ブルマのv字の頂点が膨らんでいるなど、
祐美にとっては、絶対にありえない事だった。なのにこの現実って…
「今、男子が提出しているオシッコは、
 みんな今朝、あの膨らみのところから…」
…祐美だって、決してそんなこと想像したくなんかなかった。
しかし新品のブルマの頂点を膨らました男子生徒たちが列をなして
検尿容器を提出している光景を目の当たりにした以上、
いやでもそういう想像をしてしまうのは、無理もないことだった。

(こんな、ブルマをはくのを当たり前に思っているような男子たちと
 これから3年間、机を並べて勉強しなくちゃいけないの?
 あ〜、前の小学校で一緒だった男子たちと一緒に中学行きたかったな…)
自分の目の前で繰り広げられている倒錯した光景に
祐美は、とんでもない町に来てしまった…という思いを強めていた。
尿検査に続いて行われた身長測定の時、
男子生徒がひとりひとり身長計に乗るたびに、
その生徒のブルマのお尻が身長計の柱に触れて「ぷにゅん」と揺れるのを
祐美は複雑な気持ちで傍観していた。
303BB21702:2005/11/29(火) 22:31:12 ID:eRLofvzU
1時間目の健康診断に続いて、2時間目はクラス委員の選出だった。
1年1組の教室、祐美もいる。教壇に高垣先生が立った。
「本来だったら、委員は選挙で決めるべきですが、
 まだ皆さんはお互いのことをよく知らないでしょうから、
 今回だけ、先生が決めることにしました。
 委員に選ばれた人の名前を、これから先生が呼びますから、
 呼ばれた者は、返事して起立してください。
 では、まずクラス代表委員から…」
そう言って高垣先生は、男女各1名の名前を呼び、
名前を呼ばれた生徒は、元気よく返事して、起立した。

続けて高垣先生は、風気委員・広報委員・美化委員…
と、各担当委員、いずれも男女各1名の名前を読み上げていった。

小学校時代に一緒だった生徒がひとりもいない祐美にとっては、
陶然ながら誰が誰だか分からず、チンプンカンプンの世界だった。
ただ、名前を呼ばれた生徒、特に男子生徒が立ち上がった時、
不意をつかれた驚きからか、選出されたゆえの使命感からか…
ひとりの例外もなく、
立ち上がった男子生徒は「気をつけ」の姿勢で起立した。
その時彼らはあまりの緊張のために全身に力が入り過ぎて、
みんな、お尻にブルマの布地をキュッと挟み込んでしまうのを、
祐美は見逃してはいなかった。

クラス全員、男子も女子も、体操服姿のままだったのだ。
3時間目の「校内施設見学」では、かなり歩き回ることになるので、
3時間目まで体操服のまま過ごすことになったのだった。
304BB21702:2005/11/29(火) 22:32:04 ID:eRLofvzU
高垣先生によるクラス委員の指名は、続いていた。
「次、保健委員。
 男子は天宮恒一、女子は幸崎祐美」
祐美は驚いた(私が保健委員? しかも天宮くんとペアで…)
とりあえず祐美も「はいっ」と返事して起立した。
起立した直後、祐美は、
すでに起立していた天宮くんのお尻をチェックした。
…やはり、挟み込んでしまっている。

しかし天宮くんの場合は、
もともとブルマが食い込むようなはき方をしていることを
祐美も健康診断の直前に知ってしまっていたので、
今の時点での天宮くんの心境を読み取ることはできなかった。

「以上の者に、1学期のクラス委員をつとめてもらいます。
 分からない事は私にどんどん尋ねてくれたらいいので、
 早く担当の仕事に慣れて、立派に役目を果たしてください」
高垣先生の発言の後、起立している新任の委員全員が
気をつけの姿勢のまま「ハイッ!」と元気良く返事した。
もちろん委員に選ばれた男子生徒は全員、
ブルマをしっかりとお尻に挟み込んだままで。
305BB21702:2005/11/29(火) 22:33:17 ID:eRLofvzU
2時間目の終鈴のチャイムが鳴り、高垣先生が教室から出ると、
祐美の机の前に、天宮恒一がやってきた。
祐美の目の高さに、天宮のブルマが… 祐美はとっさに立ち上がる。
「幸崎さん、ボク、天宮っていいますッ。
 保健委員、大変かも知れないけど、一緒にがんばろうねッ」
天宮はボーイソプラノの張りのある声でそう言うと、
祐美の瞳を真直ぐに見て、微笑んだ。
快活な少年らしい、屈託のない輝くような笑顔だった。
祐美は思った。
(どうして、この男の子、
 ブルマはいたままで、こんなに明るい表情で笑えるの?)

もし天宮がブルマではなく普通の格好だったら、祐美だって
「ええ、こちらこそ、よろしく!
 保健委員、一緒にがんばりましょうね!」
と、天宮に返答していただろう。
ましてや、朝のホームルームの時までは、
祐美は天宮に対して、ほのかな好意すら寄せていたのだ。
しかし今、ブルマ姿の天宮に対して、
祐美はひと言も返答することができなかった。

天宮のあまりに屈託のない笑顔は、
祐美には、つかみどころのない物のように思えた。
(いくら学校指定の体操服だとしても、
 自分のブルマ姿を女子生徒の前にさらしてるってことを、
 天宮くんは、どうして恥ずかしがらないんだろう?
 少しは後ろめたい気持ちとか、ためらいの気持ちとか、
 表情にあらわしても、よさそうじゃない…?
 いくら爽やかな笑顔を浮かべたとしても、
 天宮くんって人は実のところ、
 ブルマが食い込んだお尻を誇示するような歩き方を
 平気でするような少年なんだ…)

「サイテー」とか「キショイ」とか素直に感じられるのであれば、
そう感じ切ってしまった方が、まだ楽だ。
しかし祐美の頭の中では、
そういう安っぽい言葉では片付けられないほどに
複雑な思いが渦巻いていたのである。
それが、男子がブルマを着用することに対する嫌悪感なのか、
それとも…思いを寄せる異性のブルマ姿から
自分は何か得体の知れない衝撃を受けてしまったのか、
今の祐美自身に、答を出せるはずがなかった。

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
306名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 00:23:46 ID:8oKBVf1f
>>299
これ、祐美ちゃんの夢として本編としてそのまま使えそう。
307名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 01:53:04 ID:8oKBVf1f
祐美ちゃんの鬱憤は、家に帰って兄にぶつけられそうですね。
308名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 11:53:33 ID:UNfbwIRb
これはもう荒療治で、悟くんはブルマの股間を裕美ちゃんに見つめさせて
慣れさせるとかしないかも(笑)
更にHGみたいに腰をくねらせたりして
309名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 16:57:26 ID:OQYGYMuc
悟くんが「ブルマが似合う男子」として密かな(本人の知らない所で)人気がある事を
裕美ちゃんが知ってしまったらどうなるかな。
310名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 23:40:35 ID:yAFAPrnj
>>309
そういう設定は本編であるんだっけ?
311BB21702:2005/12/17(土) 21:51:44 ID:HiEO4mZ9
>>306
祐美ちゃん、夢のインパクトがあまりに強過ぎて、
現実の悟くんを、自分の夢に登場したとおりの格好にさせたりして…

>>307
鬱憤を悟くんにぶつける祐美ちゃんを諭そうとして
お母さんが、こんな風に言ったりして・・・
「祐美。お兄ちゃんは1日も早く“俣岡の男の子”として
 この町にとけ込もうと一生懸命なのよ。
 だから祐美もお兄ちゃんを応援してあげて。
 “お兄ちゃん、ブルマがとっても似合って、かわいいよ”って」

>>308
悟くんに言わせちゃう?
「祐美… ぼくを見て…
 目をそらさずに、ぼくの方をじっと見て…」とか。

>>309-310
本編721(前スレ)に、こういうくだりがあります。
「実際に僕は、
 全体の体つきが華奢な割にヒップの丸みだけは豊かなほうで、
 クラスメートからも
 『幸崎くんは転校生なのに、
  僕ら以上にブルマーが似合っているね』といわれている。
 でもそんな話、お姉ちゃんに話しても喜ばせるだけなので、話さなかった」
で、悟くん本人のいないところでの評判は… さてどうでしょう?
312BB21702:2005/12/17(土) 21:53:34 ID:HiEO4mZ9
>>305 のつづき
新1年生の祐美のクラスで、クラス委員の選出が終った
ちょうどその頃──2時間目が終わった休み時間…
3年3組の教室では、3組と4組の男子生徒が、
体操服に着替えていた。
3時間目は、彼等にとって新学年最初の体育の授業なのだ。

その中に1人、上半身は既に体操シャツに着替え終えたものの、
制服のズボンのベルトにかけた手をかけたまま
静止してしまっている男子生徒がいた。
彼の机の上には、
彼自身がたった今スポーツバッグから取り出したばかりの
濃紺のブルマが無造作に置かれている。
そして、その生徒とは…祐美の兄、悟だった。

悟は、机の上で丸まっているブルマをみつめながら、
「どうして自分がブルマなんてものを
 着用しなければならなくなってしまったんだろう?」と
今更ながら、悶々と考えていた…
313BB21702:2005/12/17(土) 21:55:47 ID:HiEO4mZ9
〜転校前に通ってた中学の同級生、
 みんな、ハーパンはいてるんだよな。当然だよな。
 僕だって、転校なんてさえしなけりゃ、
 普通の男子生徒として、ハーパンで体育やってたはずなのにな。
 こんな学校に転校したばっかりに、ブルマをはくハメになって、
 最上級生の3年生になっても、やっぱりブルマのまま。
 この先1年間も、ブルマをはき続けなきゃならないなんて…

〜いや、同級生のヤツらだけじゃないぞ。
 僕が転校前にいた中学で、1年後輩だったヤツらだって
 ハーパンをはいて体育してるだろうし、
 そいつらの更に1年後輩の、今年入学して来たヤツらだって、
 これからハーパンで体育の授業を受けるんだぞ。
 あいつらからすれば先輩になる僕が、
 どうしてブルマなんか、はかなきゃいけなくなったんだ?
 ああ、あいつらに会わせる顔がない。
 あいつらに向かって胸張って「オレは先輩だゾ」だなんて
 とても言えないよ…
 前の学校で1年後輩だったヤツらが、今の僕を見たら
 何て言うだろうな…
 「え、さとる先輩、ブルマはいてるんですかぁ? 
  冗談やめてくださいよぉ〜」
 「さとる先輩、マジ変態に見えますよぉ〜」
 うわぁ・・・

〜今どき、女子にだってこんな物はかせる学校なんてないぞ。
 あ、もう3時間目が始まりそうだ、急がなきゃ…
 でも、春休みで半月もブランクがあると、
 やっぱりブルマに抵抗感じちゃうよな。ヤだな…
314BB21702:2005/12/17(土) 21:57:52 ID:HiEO4mZ9
悟はベルトを緩めて、思いきって制服のズボンを脱いだ。
悟の下半身は、白いブリーフ1枚になった。
そして机の上で丸まっているブルマを手にし、
右足に、そして左足に通して、腰までキュッと引き上げた。

もし今、悟がはいている物がブルマではなくハーパンであれば
悟の太もものつけ根は、 余裕で隠せてしまうはずだった。
しかし哀しいかな、それがブルマであったが故に、
悟の太もものつけ根は、
ブルマがそこを通過する際に一瞬だけ隠れたものの、
すぐに再び露出して、その状態でFIXしてしまった。

〜「下半身がブリーフ1枚だとみっともない」と感じるから、
 つい、いそいそとブルマをはいちゃうけど、
 結局、ブルマをはいたところで、
 ブリーフ1枚のときと、露出度は変わらないんだよね…
 ブルマをはいても、太もものつけ根が外気に触れるから、
 ブリーフしかはいてないような気分だし、
 何だか頼りないよなあ。
 しかも前側はモコッと膨れちゃうし。ああ、恥ずかしい…

〜「恥ずかしい」っていえば・・・
 何年も前に、祐美が小学校のバレーボールチームに入って
 家で初めてユニフォームを試着したとき、僕が横から
 「え〜、祐美、ブルマはくんだー
  わー、恥ずかしい、恥ずかしい」
 といって、祐美をからかったっけ。
 あのとき祐美、すごく恥ずかしそうだったなー。顔まっ赤にして。
 …今、立場、逆転しちゃったんだよなぁ。
 今更になって僕がブルマはくことになるなんて。
 祐美、あの時のこと、覚えてなきゃいいけど・・・

〜そうだ、シャツの裾もちゃんとブルマの中に入れなきゃ。
 シャツの裾を出したままだと、先生に叱られるしな。
 …でも、ヤなんだよね。
 シャツの裾をブルマに入れると、
 お尻の形が丸分かりになっちゃうんだ。

〜こうしてブルマをはくと、まだ羞恥心なんてなかった
 幼い頃に戻されたような気分になっちゃう…
 前の学校でハーパンはいてる下級生に、
 人格的に追い抜かれちゃったような気分になるよ…
315BB21702:2005/12/17(土) 21:59:03 ID:HiEO4mZ9
そんなことを考えながら悟は
ふと、周りで着替えをしている他の男子生徒のブルマ姿に
目を遣った。

〜あれっ…!
 清田くんのお尻、あんなにムチムチししてたっけ?
 ブルマからはみ出して、すごくエッチな感じがする。
 清田くんったら、手を後ろに回して、
 指先でブルマの裾をつまんで引っぱり降ろそうとしてるけど、
 無意識に、はみ出したお尻を隠そうとしてるのかな?
 やっぱりお尻がブルマからはみ出してしまってると、
 落ち着かないんだろうなあ。
 でも清田くんのブルマの裾、全然お尻の下まで届いてないぞ…

〜わっ、岡野くんは、前のところがあんなモッコリ膨らんで…
 確か春休み前は、いくらなんでも
 あんなにブルマがエッチには見えなかったぞ。
 いや待てよ、2人だけじゃないぞ。
 わっ! 葉原くんも! 上里くんも! 川奈くんまで…!

〜みんな、ブルマがひと回り小っちゃくなって、
 前も後ろも、中身の形が浮き出てしまってるよ。何だかエッチ…
 春休みの間に、みんな成長したのかなあ。育ち盛りだし。
 でもブルマが小っちゃくなったことで、仲間の成長を実感するのって
 何だかヤだなあ。僕ら、男だぞ…

〜あれあれあれっ…!!
 僕のブルマも、何だかキツいぞ?
 何だかお尻がすごく締めつけられる感じがする。
 こんなにキツいと、体育館まで行く時
 1歩1歩歩くたびに、ブルマが食い込んじゃいそう…
 僕もこの春休みで、成長しちゃったのかなあ…?
316BB21702:2005/12/17(土) 22:01:06 ID:HiEO4mZ9
そんなことを思い悩んでいるブルマ姿の悟の後ろ姿を
背後からじっと伺っている少年がいた。岸永だった。
岸永は感じていた。
(さとッチのお尻って、よく熟れた桃の実みたいだ…)

ふと悟は、
背後に視線を感じた。「何だかお尻がムズムズする…」
悟が振り返ると、
とっさに視線をあさっての方向にそらしたブルマ姿の岸永が、
そこに立っていた。

…そう。みんな紛れもなく3年生に進級したのだ。
そして当然ながら
彼等の成長に伴って、そのブルマ姿も否応なく、
3年生特有の“妖しさ”を帯びてきたのだった。
さとッチ、キツくなったブルマとともに迎えた中3の春だった…

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□
317名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 11:02:23 ID:kvVsRJ9C
ピチピチブルマ、・・・・・・・・・・・(;´Д`)ハァハァ
成長期ですからね、更にみんなワンサイズ小さいのを履いているみたいだから尚更ですね。
318名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 19:22:12 ID:rsmcCWSh
岸永君、悟君のお尻狙ってるみたいですね。
偶然を装って触ったり、何かの協議中に倒れ込んでお尻に顔をうずめたりしてみたいと
思っているにちがいありません(笑)。
319名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 20:59:30 ID:rsmcCWSh
協議中→競技中
320名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 23:03:53 ID:6uvvRULv
どれくらいぴちぴちなんだろ?
とらじまさん、どんな感じだと思います?
と、イラストをリクエストしてみたりして
321名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 00:11:50 ID:MTkUE+3n
ブルマが一回り小さくなったというのを読んで、
確か中三まで体育はブルマだから、サイズが小さくなってきても
最後の1年に新しいブルマを買うのは勿体無いから、卒業まで
そのブルマで我慢しなさい、とか言うお母さんもいそうですね。
322名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 10:54:00 ID:50BLIDON
>>321
むしろ小さくなって、もっと足がすらっと見えるようになるので「普通」の生徒は喜んで小さくなったブルマを履くでしょ。
323名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 12:29:50 ID:50BLIDON
まだまだ続くようですから、キリのいい所までまとめて読めて、挿し絵も見られるようにできないかな。
とらじまねこさんの所とかで。
324名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 23:12:21 ID:Pr24kQ+O
かなり下の方まで下がってましたので保守の意味も兼ねて
上げさせてもらいますね。
dat落ちされたら困るし。
325名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 12:50:15 ID:E5bnI6v3
とらじまさんとこのギャラリーがリニューアルして、今までここからの直リンでしか
見られなかったここの挿し絵が普通に見られるようになってますね。
326名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:43:41 ID:gzBk1SVD
327名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 17:49:40 ID:ryMMp3j4
>>323
とらじまさんも、原作者の方のOKが出れば掲載したいと書いてますね。
どうです?>作者様
328BB21702:2006/01/18(水) 23:18:03 ID:8cHsSFnS
>>317
購買部もこの時期、新入生用のブルマ調達で手一杯で、
上級生の買い替え用ブルマの仕入れまで手が回らないそうです。
そのため、ピチピチが耐えられなくなった在校生が購買部に駆け込んでも、
「入荷は5月のGW明け頃ですから、
 それまでは、今使ってるのでガマンしてください」
と言われるんだそうです・・・

>>318
岸永くんは元日の夜、
「悟くんの自転車のサドルになる初夢を見たい」
と念じながら寝床に就いたそうですが、
さて、結果はどうだったのでしょうね?

>>320
とらじま様、もしご都合がつくようでしたら、
よろしくお願いします。
あの独特の立体感に魅せられた者の1人として・・・

>>321
私のツボとするところをよくご理解いただき、ありがとうございます。
そうなんですよね。周囲から隔絶されたエロもいいのですが、
何の変哲もない日常生活に「突拍子もないエロ」が舞い込んだ時、
そのエロが日常生活のなかに融合していくサマも、結構楽しめるものです。
朝、悟がでかける時、お母さんが「いってらっしゃい」代わりに
「悟、今日体育あるんでしょ?  ちゃんとブルマ持ったの?」なんて。
329BB21702:2006/01/18(水) 23:22:09 ID:8cHsSFnS
>>322
ははは、こいつは私が1本とられました。
エロくなったブルマに戸惑いながらも、
だからこそ、このブルマを使い続けたい…
男子中学生の心って繊細ですよね。

>>323 様  >>327
私がぐずぐずしてましたら、なんと、
とらじまねこさんのホムペの掲示板でお誘いをいただいてしまいました。
327様、教えていただきありがとうございました。
とらじまさんのご厚意に甘えてしまって申し訳ないですが、
あちらの掲示板でお願いしてみようと思います。
とらじまさん、よろしくお願いします。

>>324
ありがとうございます。
「困るし」と書かれて、励まされました。精進いたします。

>>325
サムネイルを見ると、まさに自分の煩悩と向き合っているような思いがいたします。
とはいえ、とらじまさんには本当に可愛いキャラで描いていただき、感謝感謝です。
330BB21702:2006/01/18(水) 23:24:13 ID:8cHsSFnS
>>316 のつづき
1学期の始業式の翌日、2時間目が終った休憩時間。
体操シャツとブルマに着替え終った、3年3・4組の男子生徒は、
3時間目の体育の授業のため、体育館に向かう廊下を歩いていた。
悟もクラスメートに混じって、体育館へと向かっている。
しかし悟は、ブルマの後側の裾を気にしていた。

悟が1歩1歩と足を進めるたびに、ブルマの布地がお尻にまとわりついて、
それに引き込まれるような形で、ブルマの裾がずり上がり、
下の方のお尻が、露出してしまうのだ。
どうも春休みの間に体が成長して、
ブルマがひと回り小さくなってしまったようだった。

悟はそのたびに両手を後ろに回し、
親指と人さし指でブルマの裾をつまんで、
お尻が隠れるようにブルマを引き下げるのだが、
また数歩進むと、元の木阿弥。ブルマからお尻がはみ出てしまう。
それでも悟はめげることなく、指でブルマを引き下げていた。
331BB21702:2006/01/18(水) 23:25:17 ID:8cHsSFnS
悟の前には、安村と岡野が横並びで歩いていた。
「あのさ、岡ちゃん」安村が岡野に話しかけた。
「岡ちゃん、ブルマはいてて、ヘンな感じしない…?」
「ヘンな感じって… どんな風に?」岡野がきき返した。
安村はちょっとためらった感じで答えた。
「なんかググッと、引っ張り上げるみたいな感じ…」

安村のお尻も、小さくなったブルマから少しはみ出ていた。
でも安村は、後ろに手を回すこともなく
お尻がはみ出るに任せて、体育館に向かってそのまま歩き続けた。

岡野が言った。
「ヤッチン、そりゃ仕方ないよ。俺たちもう“3年ブルマ”だもん」
「ああ、そうなんだよなあ…」
安村と岡野の後ろでそのやり取りを聴いていた悟は
“3年ブルマ”という、悟自身にとっては3か月ほど前に初めて耳にした
その言葉の意味を、思い返していた…
332BB21702:2006/01/18(水) 23:30:35 ID:8cHsSFnS
“3年ブルマ”というのは、先輩面して威張っている3年生のことを
下級生が、反発の思いを込めて陰で言っている言い回しだ。
3年生が下級生に理不尽なことを言った時などに、言われた下級生はこっそり
「あの○○(3年生の名前)の3年ブルマが。上級生ぶりやがって…」
などと囁くのだ。

3年生になると、ブルマの布地もへたってきて、
またサイズも小さくなって股間が膨らんだり
お尻の形がクッキリ浮かび上がったりして、
見た目にも恥ずかしい状態になってしまう。
それに対し、まだ布地もしっかりしていて、サイズも少しは余裕があり、
隠すべきものは辛うじてきちんと隠せているブルマを使っている1,2年生は
この点に限って、3年生より優位に立っている…ということから
“3年ブルマ”などという言葉が生まれたようだ。

(ああ、僕も3年ブルマなのか…)
そう思いながら悟は改めて、
こんな学校に転校してきた自分の運命を呪った。

悟の前には安村と岡野。そして、悟の後には…
悟の後ろには、岸永が歩いていた。
岸永が悟について歩く以上、その視線の向かう先は決まっていた。
岸永の視線は、ブルマの裾をつまむ悟の指の不安げな動きに釘づけだった。

実は悟は、岸永の気配をさっきから感じていた。
(また岸永くん、僕の後ろを歩いてる…)
悟は岸永に自分を追い越させるよう、わざと歩くスピードを落とした。
(岸永くん、早くさっさと前に行ってよ、頼むから…)
しかしその後すぐ、岸永も、歩くスピードを落としたのだ。
悟を追い抜かなくても済むように・・・

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

このストーリーのイラストを描いてくださっている
とらじまねこさんのサイトです。

ねこのふぐり/Nekono Fuguri
http://www.nekonofuguri.com/
333名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 07:44:15 ID:eViYcA4R
下がりすぎなので上げときますね。
334名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 10:21:29 ID:+Iy/eoTy
「3年ブルマ」ですか、成長の度合いによってぴちぴち具合も様々でしょうね。
335名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:06:16 ID:ONIZGYzw
age
336名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 12:40:29 ID:ZvHfLFcL
今までの分、とらじまさんとこで掲載されますね。
挿し絵も増やすらしいので楽しみ。
337名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 19:50:18 ID:8Rgk52lv
今日は2月3日で節分の日だけど
「しましま剥がし」はあったの?
338名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:41:28 ID:1f8DCFsL
余計なことことかもしれないけど消えると恐いんであげときます。
339名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 15:04:51 ID:vVjmxnEv
http://www.kurashiki-oky.ed.jp/school/tamashima-e/006albumn/006-02gakunen/6nen/2004/02-5gatu/psouji/psouji.htm
一度画像を保存してから開いてみると。
一見ブルマに見えるがプール掃除で水着の上に体操服着てるだけなのだが。
340名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 20:32:58 ID:n8oBPAZK
>>339

G J !

写真では女の子が手前の方に集中して
男の子がみんな奥の方で小さくなっている点だけが
唯一残念ですが、
ここの学校の先生ったら… 確信犯ですかね。
絵としては、ほとんどカンペキに出来上がってます。

それはそうと
リンクの画像を見て以降、リンクのURLの
tamashima が、どうしても
torajima  に見えてしまうのですが…
341BB21702:2006/02/15(水) 22:11:33 ID:GGldEV6N
>>333 様 >>335 様 >>338
済みません、すっかりご無沙汰しちゃいまして。
ここのところ、
ホリデーエナジーをちょっと別方面に向けることがありまして、
遅々として進みませんでした。陳謝。

>>334
そうですね。生徒によっては、
体操座りの態勢で何気なく顔を下に向けた時に
「えっ、これが? ボクの・・?」と思わず驚いてしまう子も
いるかも知れませんね。

>>336
とらじまさんには、今回、本当にお世話になりました。

>>337
さてどうでしょ? w

>>339
6年生ですか。このプール掃除がきっかけになって
「目覚めちゃう」子が出なければよいのですが。
…ていうか、出たら出たで仕方ないですかねw
342BB21702:2006/02/15(水) 22:13:09 ID:GGldEV6N
>>332 のつづき
3時間目の始業チャイムが鳴り終った時には、
3年3・4組の男子生徒は、既に体育館の中で整列して
先生が来るのを待っていた。

先生が現れ、生徒の列に向き合うように立った。
「休め! 気をつけ! 礼」体育委員が号令をかけた。
「ブルマを着用した40名もの男子中学生が
 動きだけは規律正しくキビキビと動くのは、
 何となくストイックな感じがするなあ」と
ひとり考えていたのは、岸永だ。
343BB21702:2006/02/15(水) 22:14:21 ID:GGldEV6N
礼をし終り、先生が全員を見回しながら
開口一番にこう言った。
「ほほう、君らは本当に成長が早いなあ。
 ほとんど全員、3年ブルマになってるじゃないか。
 これだと、下級生から“3年ブルマ”と呼ばれても、
 もう仕方ないわなあ。ハッハッハ」
生徒たちの間で交わされている隠語など、
先生はとうに知っているのだ。
生徒たちはさすがに顔を赤らめ、
なかには両手でブルマを隠そうとする生徒もいる。

先生の吹く笛の合図に合わせて、
生徒たちは準備運動をしている。
(あ… また食い込んじゃった…)
(わっ、ちょっとズレちゃったみたい…)
伸脚やひざの屈伸といった定番の運動が
“3年ブルマ”にとっては、ことのほか過酷であることを、
今この時、3年3・4組の男子生徒ひとりひとりが
身をもって痛感していた…
344BB21702:2006/02/15(水) 22:15:28 ID:GGldEV6N
ちょうどその頃────────
1年1組の生徒たちが全員、
教室の前の廊下で、整列していた。
女子は体操シャツにハーパン姿、
男子は体操シャツにブルマ姿だ。
担任の高垣先生が、生徒たちに向かって言った。

「それではこれから、校内の施設見学に出発します。
 出発前に、注意事項を1点。
 どこも授業中ですから、静かに、列を乱さないで歩くこと。
 それから、体育館も見学します。
 ちょうど3年生男子が体育の授業をやってますから、
 邪魔にならないよう、また、怪我をしないよう
 注意して歩いてください」

「はーい…」
生徒の列の中で、祐美が小声でつぶやいていた。
生徒たちの列が、動き始めた。

男子が左に1列、女子は右に1列。
2列縦隊で、1年1組の生徒たちは、
授業中の静まり返った廊下を歩いて行く。
祐美は、自分の斜め前を歩いている男子生徒のブルマを見ていた。
345BB21702:2006/02/15(水) 22:16:46 ID:GGldEV6N
どんなにピッタリと体にフィットしたブルマでも、
お尻の割れ目に当たる部分だけは、肌とブルマとの間に空間ができる。
そして、その辺りの布地だけがブルマの唯一弛緩している部分だ。
男の子が一歩一歩と歩くたびに、その弛んだ布地の部分が
右に寄ったり左に寄ったりしながら、いろいろな形に変わるのを、
祐美は、見てはいけないものを見るような思いで眺めていた。

1年1組の列は、理科室・家庭科室・視聴覚教室・図書室・音楽室…と
校内の施設をあちこち経由しながら、進んだ。
途中、購買部の前を通過した時、
購買部の横に貼り出されていた「男子用ブルマ、現在品切れ」
と書かれた貼り紙を、祐美以外、誰も気にとめなかった。

1年1組の行列は、ついに体育館に到着した。
「あっ…」祐美は思わず声を漏らした。
施設見学に出発するとき、教室の前の廊下で高垣先生が言ってたように、
体育館では3年生の男子が体育の授業で
バレーボールをやっていたのだった。
自分よりもずっと背が高く、精悍な体つきになった
3年生の男子が、バレーボールをしていた…ブルマ姿で。
ネットを挟んで祐美たち1年生の側にいるチームの3年生は、
祐美たちにお尻を向けて、上半身を軽く前に傾けている。
ネットの向こう側の対戦相手も、同じくブルマ姿だ。
346BB21702:2006/02/15(水) 22:20:16 ID:GGldEV6N
「あ、そうか。1年生だけじゃなくって
 3年生も、男子はブルマなんだ…」
祐美は、他の学年も体操服の事情は一緒である事に
この時ようやく、思い及んだのである。

しかし、成長期にある3年生の身体についていけないまま、
3年生男子のお尻にピチピチになって張りついている
小さなブルマを目の当たりにしながら、
祐美は、今、自分の横に並んでいる同級生の男子たちの
2年後の姿に思いを馳せた。
「・・・・・」

ちょうど今、ネットの向こう側のチームに
サーブ権が移ったところのようだった。
ネットの向こう側のチーム、
つまりネットを隔てて祐美たち1年生に顔を向けているチームが、
ローテーションを終えた。
その中の1人がボールを左手に乗せ、
濃紺のブルマから伸びる2本の脚をスッとバランスよく整えて、
サーブの構えをした。

その瞬間…!
ネットの向こう側でサーブの構えをとった、その3年男子の視線と、
祐美の視線とが、バチバチッと衝突したのである。
その途端、その3年男子の左手から、ボールがポロリと転げ落ちて、
彼のサーブの姿勢は、脆くも崩れてしまったのだ。
その姿を目の当たりにしながら、祐美は心の中で叫んでいた。
「お・・・お兄ちゃん!」

「ええーっ、さとッチ、何やってんのぉー?」
安村の声が体育館に響いた。

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

このストーリーのイラストを描いてくださっている
とらじまねこさんのサイトです。

ねこのふぐり/Nekono Fuguri
http://www.nekonofuguri.com/
347名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:00:14 ID:0buIrB5R
ついに見られた兄、さてどうする、・・・って、なるようにしかならないか。

バレーのサーブって、打ち方によってはポーズが結構そそるかも。(イラスト希望)
348名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:01:45 ID:ktpdVSjo
祐美ちゃんやけくそになって
ピチピチなブルマが好きなら私のお古をあげるわよ
とか言ったりして
349名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 22:33:26 ID:cAyACnD5
というか緊急の事情でお古を借りたら、ピチ具合が大好評で
引くに引けなくなったりして…
350名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 00:23:39 ID:SJtkol8z
そうなったら岸永くん大喜び
351名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 10:48:31 ID:aTATG6ae
祐美ちゃんのお古のブルマ、色違いだったら目立ちますね。
352名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 17:56:23 ID:arEgXrhm
更に女子用だから股間に余裕は無いだろうね
353ほしゅあげ:2006/03/01(水) 14:05:21 ID:e7v1Zwy6
宇宙船と衝突、緊急手術により一命を取りとめるも、
手違いで性別を反転されてしまう悟。
354名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 01:20:24 ID:gKASkNs5
うる星やつらみたいな展開だな
355名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 10:30:45 ID:ZHlrIA3j
女の子になっちゃうのはオレ的には萌え展開だが、
ここではスレ違いだね。
356名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 21:19:19 ID:ASW5YPDA
つ[かしまし]
357名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:08:23 ID:lJKlJuaC
>>356
?????
358BB21702:2006/03/15(水) 22:01:14 ID:LCOsK35M
お久し振りです。
あと1週間でお彼岸だというのに、またまた寒の戻りですね。
悟くんの学校の体操服にはジャージが無いから大変かも。

>>347
祐美ちゃんにしてみたら
「ブルータス、お前もか…」って心境かも。
バレーって、サーブももちろんのこと、そのいろんな動作を考えると、
ブルマを一番際立たせて見せるスポーツかも知れないですね。

>>348
「ユーズドブルマ」ですね。
長年の使用を経て醸し出された絶妙の風合い!…ってとこですかね。

>>349
> ピチ具合が大好評
大好評のあまり、ついに購買部では仕入れる方針を決定。
メーカー名を調べるために、購買部員がこっそり悟に接近してきたりして…

>>350
> そうなったら岸永くん大喜び
すっかり「お約束の展開」になってしまいましたね。これも一種の形式美ですかね。
もともとは「悟にそっとサポーターを渡して窮地を救う」というだけの
影の薄い役柄だったはずなのに、
まったく、とてつもないことをしでかしてくれたもんです…
359BB21702:2006/03/15(水) 22:01:50 ID:LCOsK35M
>>351
ひとりだけ色違い… 悟のトレードマークになるのも時間の問題?
「幸崎くんって誰?」
「ほら、体育のとき、ちょっとパープルがかった色のブルマはいてる子…」

>>352
思春期の少年にとって、居場所が窮屈であることほど酷な話はありません。

>>353
運動場で体育している時に、宇宙船が運動場に不時着したとか?
「ショウトツジ・ノ・ソンショウ・ヒドク・
 セイベツ・ノ・ハンベツ・フカノウ・デス」
「チャクイヲ・ミロ・コレハ・ブルマト・イッテ・
 チキュウジンノ・ジョセイガ・チャクヨウ・スルモノ・ダ」
「サスガハ・キャプテン・ソレデハ・シカルベク・チリョウ・イタシマス」

>>354
私としては、どちらかというと、らんま ですかね?
男バージョンの時のブルマ姿、描いてほしかったです。個人的に…
「うる星…」では男子の指定水着が競パン型だったことが印象に残ってます。

>>355
パラレルワールドの妙をご理解いただきありがとうございます。
schoolboysのスレもレス数350を超えましたね。感無量です…

>>356 様 >>357
“エレファント”のほうですかね? それとも“娘”のほう?
360BB21702:2006/03/15(水) 22:02:36 ID:LCOsK35M
>>346 のつづき
ああ、見られた・・・
僕のブルマ姿を、祐美に見られちゃった・・・
なんでよりによって、僕らが体育やってる時間に
祐美のクラスが校内施設見学なんか、やってるんだよ。
…しかもよりによって、この僕にサーブの順番が回ってきたときに。

祐美たち新1年生が、僕らの体育の授業を見学している間、
僕はもう、いたたまれない気持ちだった。
「穴があったら、はいりたい!」というのは、
まさにこういう気持ちのことをいうんだろうな。
もう逃げも隠れもできない。太もものつけ根も隠せない。

ブルマがいっそうピチピチに張り付くみたいな感じがする。
前の膨らみもお尻の丸みも、すごく目立っちゃってそうだ。
あ、ブルマの裾をつまんで、ずり上がりを直したいよ…
…って、ダメだダメだダメだ! 祐美に見られてる!!

暫くして、祐美たち新1年生はゾロゾロと列をなして
体育館を出て行った。
1年生の体操服も、
祐美たち女子はハーパン、男子は…当然、ブルマだった。
…そうだよな。祐美も、同じクラスの男子が体操服に着替えた時点で、
この学校の男子の指定着のこと、気づいちゃったんだよな。
体育館の壁に掛かっている時計を見た。
祐美たち1年生が体育館の中にいたのは、
ものの3分ほどのことだったのか。
僕には、30分にも1時間にも感じられたんだけど。

祐美たち1年生が完全に体育館を出て行って暫くしてから僕は、
安村くんたちチームメイトが
僕に冷たい視線を向けていることに、気づいた。
気づくだけの心の余裕が、僕に戻ってきていた。
…そうだよな。サーブ、ミスっちゃったんだし。
僕はチームメイトと目を合わせないよう注意しながら、
内股に食い込んでいたブルマの裾をつまんで引っ張った。
引っ張っている最中も、安村くんの視線が気になる。
ねぇ、頼むから、そんな目で見るなよぉ…

それよりさぁ…
今日は家に帰りたくない。祐美と顔を合わせたくないよ…
361BB21702:2006/03/15(水) 22:03:19 ID:LCOsK35M
「ね、ねえ… どうして悟も祐美も、何にも喋らないの?
 お母さん久しぶりに、あんたたちの大好きな
 目玉焼きハンバーグ、がんばって作ったのに。
 なんだか、張り合いがないなぁ…」
僕と祐美、硬直してごはんを食べる怒濤の夕食タイム。
お母さん、しっかり空気感じとってる。

お母さんごめんね。ハンバーグは、とってもおいしいよ。
おいしいんだけど…今、僕と祐美、ちょっと時間が止まってるんだ。
ああ、何からどうやって喋っていいのか分からない…
僕も悪くないし、祐美だって悪い事してるわけじゃないのに。
なんでこんな後ろめたさ、感じなきゃならないんだろ。
こんな胃に悪い夕食、生まれて初めてだ。
あ、お母さん、ハンバーグはおいしいからね…

フォークとナイフの音だけが、カチャカチャと響いていた。

「あ… あっ、そうそう、悟」
重苦しい雰囲気をぬぐい去ろうという意図が見え見えの口調で、
お母さんがやたらとテンションの高い声を出した。
「さ、悟さぁ、今日あんた、体育あったんでしょ?
 体操着、後でいいから、ちゃんと洗濯機に入れとくのよ。
 シャツと、えっ…と、それから、ブる・・・・・・・(あ)」
その瞬間、天井の辺りの空気が落下して床に叩きつけられる
「ズドーン!!」という音が、どうやらお母さんには聴こえたようだった。
完全にヤブヘビだった。
すこぶる勘のいいお母さん、学校で何があったか、
察しがついただろうな…

でも、お母さんは完全に気が動転しているようだ。
「お、お母さん、男の子のブルマ姿って、大好きよ。
 て、鉄腕ア○ムみたいでカッコイイし。ホホホ」
鉄腕ア○ムって… お母さん、もういいって・・・・
362BB21702:2006/03/15(水) 22:04:08 ID:LCOsK35M
何とか夕食を食べ終えた僕は、自分の部屋に戻って、
ぼーっとしていた。
「体操服を洗濯に出すように」とお母さんに言われた事は
一応、覚えてるけど、
今はスポーツバッグ開けて体操服を正視できるような
そんな気分じゃない。
…その時だった。
「ガラガラガラッ!」と僕の勉強部屋の入口の引き戸が開いた。
開いた引き戸の向こうに、祐美が立っていた。

「あのさぁ、お兄ちゃん」
いきなり祐美が言った。
祐美の顔には、笑っているのか怒っているのか分からないような
こわばった表情が浮かんでいる。
こういうとき、僕はなんて返事すればいいんだろ?

「あのさぁ、お兄ちゃん」
祐美は同じ言葉を繰り返した。
「お兄ちゃん、こんな町に引っ越して来て体育の授業、大変ねっ。
 わたし、びっくりしちゃった。
 この町に来てから何か変だナ、って感じてたけど、
 まさか男の子が… しかも、お兄ちゃんまで・・・!!!」
学芸会のセリフのようなカチカチの口調で、祐美は言った。
さすがの祐美も、かなり余裕を無くしてる。
「あのさぁ、お兄ちゃんが着てた体操服、
 ちょ、ちょっと、見せてくれない?」
…な、何を唐突に言い出すんだ祐美。や、やだよ絶対!!
363BB21702:2006/03/15(水) 22:04:56 ID:LCOsK35M
「何ボーゼンとした顔してるのよ、お兄ちゃん」
そう言うなり祐美は、部屋の隅に放り投げてあった
僕のスポーツバッグに歩み寄ってひざまずき、ファスナーを開けた。
「お、おい、祐美、勝手に人のバッグを・・・」
僕がそう叫んだ時、
既に祐美の右手は、僕のブルマをハラリとつまみ上げていた。

「ゆ、祐美! おいこら!! か、勝手に、オレの…」
祐美はゆっくりと僕の方に顔を向けて、そしてこう言った。
「“勝手に、オレの…” オレの… なに?
 オレの“なに”なの? さあ言ってみてよ、お兄ちゃん」
う…

「お兄ちゃんが自分で言えないのなら、代わりに私が言ってあげるよ。
 “オレのブルマに、勝手にさわるな!!”って、言いたいんでしょ?」
僕は恥ずかしさの余り、顔から火が噴き出そうな気分になった。
ああ… 逃げ場がない… どこにもない…
祐美が言った。
「ね。今すぐ、体操服とブルマに着替えてよ」
な、なにぃ・・・・!?

「や、やだよ・・・ 体育の授業でもないのに・・・」
そう喋りながら僕は、自分自身でもかなりパワーを喪失してると実感していた。
この緊張した空気の流れを別の方向に向ける力なんて、
今の僕には、もう残っていなかった。
364BB21702:2006/03/15(水) 22:09:15 ID:LCOsK35M
待てよ・・・
このまま「恥ずかしい」オーラを発し続けたって、祐美は
「意に反してしぶしぶブルマで体育の授業を受けている情けない兄」
という印象をますます強めてしまうだけじゃん。それより、
いっそのこと開き直って、サバサバとブルマ姿を見せつけてやった方が、
却って「ブルマなんて、ぜ〜んぜん、気になんかしてないよん!!」という
僕の大物ぶりを、祐美にアピールできるのでは・・・

もうろうとした脳みそをフル回転させながら、僕はそう考えた。
そして、サバサバとした気分で上半身は体操シャツに着替え、
下半身もサバサバとブルマにはきかえた。
ブ、ブリーフ姿を祐美に見られてもへっちゃらだい!!
ど、どうせ、隠れる面積は
ブルマをはいてたって変わんないんだしッ。

体操シャツとブルマに着替えた僕は、祐美の方に体を向けて、
脚を少し開いて両手を腰に当て「わ、わははは…」と笑ってみせた。

その時だった。
「ウィーーーーーーーー・・・・・・・ン」
モーターの回転する鈍い振動音が、祐美の右手の辺りから聴こえてきた。
僕は我に返って、
とっさに、音のする方… 祐美の右手に目を遣った。
「ウィーーーーーーーー・・・・・・・ン」
祐美は何やら、小さな物体を手にしているようだった。それが振動しているのだ。
ゆ、祐美!! な、何なんだよ、それ!!? 
ちょ、ちょっと… やめ…  うわぁぁーーーッ・・・!

□◇□◇□◇□◇□◇□◇□ つ づ く □◇□◇□◇□◇□◇□◇□

このストーリーのイラストを描いてくださっている
とらじまねこさんのサイトです。

ねこのふぐり/Nekono Fuguri
http://www.nekonofuguri.com/
365BB21702:2006/03/15(水) 22:11:08 ID:LCOsK35M
お知らせです。
昨年4月16日にスタートした「このお話」ですが、
>>323 さんをはじめとする皆様からいただいたご提案を受けて、
とらじまねこさんから、破格のご厚情を賜りました。
なんと「このお話」を初回から通しでお読みいただけるサイトを
このたび、とらじまさんが作成してくださいまして…

つきましては今後「このお話」の続きは、
こちら↓のサイトにUPさせていただきます。
http://www.nekonofuguri.com/satoru/
憂い顔の悟くんが、もうカワイソウでカワイソウでw

BBSも作っていただいてますので、
ご感想・ご意見は、このBBSのほうでお待ちしてます。
(上記サイトからリンクではいれます)

こちらのスレについては、スレの本旨に戻って、
schoolboyくんたちの繰り広げる萌え話が展開されることを
願っております。
私にとっては、このスレといったんお別れということになりますが、
これからもときどき遊びにまいります。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。
新天地での悟くんの「前途」に、ご期待ください。
366名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 23:23:12 ID:21S76zTl
祐美ちゃん、やっぱお姉ちゃんの妹か。
367BB21702:2006/03/17(金) 06:06:43 ID:J85kQjN7
>>366
なにしろ、お姉ちゃんの妹ですし、お母さんの娘ですし。
…とはいえ、まだ12歳。中学にはいったばかりですから、
はてさて、どうなりますことやら。

もちろん「ウイーーーン…」の正体を
“何にするかはこれから考えます”ということにはなっていませんw
次回をお楽しみに。
368名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 21:39:37 ID:dFyd77eJ
>>かしまし
ここに出入りしている諸氏は「ガール・ミーツ・ガール」の方は知らんのか…
369名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:31:47 ID:Owc7YZwJ
370名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:05:38 ID:xPcv1Ag6
>>368
テレビ東京系って6局しかないんだよ、半分以上の県は見られない
371368:2006/03/18(土) 20:36:50 ID:mI+pqLyG
TV見れなくてもコミックがあるさ
372名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 23:52:02 ID:L1T/KQ84
ところで、このスレどーすんだ?
373名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 01:52:25 ID:9O4e7qLV
なんか向こうのほうで続きが出てるね
374名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 00:21:55 ID:hu4Ka28U
保守
375名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:15:31 ID:saTGNgYB
保守
376名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 18:15:50 ID:GtrGRrbP
ほしゅ
377名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:28:49 ID:5thIgHv0
ここは「男の子ブルマ」の代わりということでいいのかな?。
話題を1つ
今やってる波瀾万丈でIKKOが子供の頃「サインはV」を見てブルマを履いてみたくなり、
ショートパンツをパンツに巻き込んでブルマみたいにしていたって言ってた。
378名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:46:22 ID:RPpWSeAx
>>377
やっぱ雑談はマズいんじゃないかと。
つーわけでSS投下していい?
379名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 09:19:03 ID:w4l4g043
雑談してもいいと思いますよ。
SSはもちろん大歓迎。
380SS:2006/06/22(木) 01:10:15 ID:aGXlmHmD
次の競技です。種目名を「スコートめくられ」と言います。

何故、"めくられ"なのか。それは、この競技では男子が女子に
スカートをめくられるからなのです。
この競技は過去にスカートめくりに業を煮やした女生徒たちが提案し、
その年の運動会に採用され、好評だったためにそのまま
我が校の伝統になった名物競技です。

この競技では、男子は全員スコートを穿いて両手を縛られた状態で
参加することになっています。
両手が使えないので、ひたすら逃げ回って各クラスから選ばれた
五人の選手である女の子からのスカートめくりを避けなくてはなりません。
しかも、その下には特別製のブルマーという、女子用の体操着を
着用させられているので、男子たちは必死です。

もともと、これは「下着が直接見えないように」という、女子からの配慮
ということになっていますが、下着同然の女子用体操着を穿かされ、
それを強制的に露出させられるという体験をさせるという目的もあるのです。

男子は上半身に通し番号の入ったゼッケンをつけていますが、
実はブルマーのお尻にも同じようにアルファベットが大きく刺繍されているのです。
女子は逃げ回る男子のスコートをめくりあげ、ゼッケンの番号とブルマーの文字の
組み合わせを集めるというのが、この競技の進め方となります。

もちろん、そう簡単にゲームは進みません。
各クラスにはそれぞれ”探すべき色”が指定されています。
指定した色のブルマーを穿いた男子の番号でないと無効なのです。
そして、男子たちがスコートの下に穿いているブルマーの色は完全にランダムで、
誰がどの色のブルマーを穿いているか、女子たちには知らされていません。

つまり、選手の女子は指定された色のブルマーの男子を見つけるまで、
スカートをめくり続けることができ、男子のほうは適合する女子にめくられるまで、
何度もスカートめくりをされなくてはいけないのです。

スコートをめくられ、おしりの文字をチェックされた男子はその場で失格になります。
失格になった男子は、校庭の奥に用意されたステージの上に上がって、
競技の終了を待たなくてはいけません。
このステージには二十個の立ち位置が用意されていて、
そこが全て埋まった時点でゲームは終了となります。
381SS(続き):2006/06/22(木) 01:11:19 ID:aGXlmHmD
もちろん失格になった男子生徒にはペナルティがあります。
どんなペナルティか…。それはこのステージにスカートを穿いたまま立たされること。

ステージの名前は「モンローの通風孔」と言います。もう予想できたと思います。
このステージの各立ち位置の下には強力な送風機が仕掛けてあり、
足元から彼らの穿いているスコートを巻き上げるため、
強い風が吹き上がるようになっているのです。
まるで、あの有名な映画、「7年目の浮気」のように。

両手は縛られたままなので、スコートを押さえることはできません。
裾を足に挟もうとしても丈が短すぎるから無理です。
しゃがみこんだ時点でそのクラス自体が不戦敗となりますので、
座りこむこともできません。

競技が終わるまで、いつ自分のスコートがめくれるか、
ハラハラしながら待つしかないのです。

今回、我が校からIT業界に進んだ女子の卒業生から、
この”モンローの通風孔”制御プログラムのバージョンアップ版が届きました。
その目玉は地下鉄の通過シミュレーションです。

いままではランダムな位置から風が吹き上がるだけでしたが、
新しいプログラムでは1〜2分に一度の割合で、電車の通過音とともに
ステージの端からもう一方の端まで、順番に風が吹き出すようになっています。
その姿は、地下鉄の通風孔に立ったマリリン・モンローそのもの。

この改訂版のプログラムの面白い点は、合成された地下鉄の通過音が
数秒後に自分の足元から風が吹きあがることを教えてくれるというところです。

たとえ数秒間とはいえ、自分のスカートがめくれるのを、
なす術もなく待たなくてはいけないという、
男の子としてはまず感じたことのないプレッシャーを与えられるのです。

プログラムのテストのときに、幾人かの女子にこの上に立ってもらったのですが、
全員が「ドキドキするというより怖かった」と感想を述べています。

さぁ、"モンローの通風孔"に立たされる不運な男の子は誰でしょうか?
スカートをめくられるという、いつもとは逆の立場から
逃げ道のない男の子たちの運命や如何に!
382名無しさん@ピンキー
hosyu