▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼

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776名無しさん@ピンキー
「さとッチ、これで安心だろ」と清田くんが言った。ビキニブリーフを買うのに2人が僕を誘ったのは、僕が本番で困らないように…という親切心からだってことくらい、僕も理解できる。
清田くんに続けて安村くんが言った。「さとッチ、ビキニを洗濯するときは、ほかの洗濯物と一緒に洗濯機に放り込んじゃダメだよ。色落ちしてお母さんにおこられるから」
安村くん親切な忠告ありがとう。心配しなくても、こんなきわどい下着、お母さんの目になんか絶対に触れさせないよ。
それにしても、純真な男子中学生がチョロパンを心配するあまり集団でビキニブリーフを買いに行かなければならないような男子用ブルマーに、一体どんな教育的効果があるというのだろう。

安村くんと清田くんと別れて家に帰ってみると、玄関のドアに鍵がかかっていた。お母さんは出かけたみたいだった。僕は持っていたスペアキーでドアを開けて家にはいった。
自分の部屋に戻って、買ってきたビキニブリーフをケースから出して机の上に広げた。その上に黒いブルマーを重ねるようにして置いてみると、ビキニブリーフはブルマーの下に完全に隠れた。
「これだったら、チョロパンはひとまず回避できるな」僕はそう確信しながらも、こんな危なっかしい2種類の布切れで自分の下半身を守らなければならなくなった自分の運命を呪った。

その一方で僕は、このビキニブリーフを、いかにお母さんに見つからないように洗濯して乾かすかを考えていた。
でも、なかなかいいアイデアが浮かばない。浮かばない限り、マラソン大会本番前にビキニブリーフを試着するわけにはいかなかった。はいた感じがどうなのかちょっと心配だったので、ホントはすぐ試着したかったんだけど。
仕方がないので、僕はまだ使ってない新品のノートの間にビキニブリーフをはさんで、ノートごと机の3段めの引き出しの一番奥に入れた。ブルマーはタンスに片付けた。マラソン大会なんか中止になってしまえばいいのにな。